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第72号
マイナー・レーベル新譜(2)
2013.8.20〜2013.10.18


K617

K617245
K617 245
\2400
ベンジャミン・リゲッティ(オルガン)
 (1)フランク:コラール第1番 ホ長調
 (2)ブラームス:「わがイエスよ、われを導き給え」Op.122-1
 (3)同:「敬愛するイエスよ」Op.122-2
 (4)同:「一輪のばらが咲いて」Op.122-8
 (5)同:「おお汝、信心深い人はいかに至福なるか」Op.122-6
 (6)フランク:コラール第2番 ロ短調
 (7)ブラームス:「わが心は喜びにみちて」Op.122-4
 (8)同:「おお神よ、汝やさしき神よ」Op.122-7
 (9)同:「装え、愛する魂よ」Op.122-5
 (10)同:「心から私は願う」Op.122-9
 (11)同:「心から私は願う」Op.122-10
 (12)フランク:コラール第3番 イ短調
 (13)ブラームス:「おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ」Op.122-3
 (14)同:「おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ」Op.122-11
ベンジャミン・リゲッティ(オルガン)
 スイスの若手オルガニストが祈りに満ちたフランク、ブラームスの晩年の作品に挑む

 DDD、ディジパック仕様

 1982 年生まれのスイス期待のオルガニスト、ベンジャミン・リゲッティ。前作J.S. バッハのトリオ・ソナタ(K617 223) に続くK617 レーベルからのセカンド・アルバムはフランクの3 つのコラールとブラームスの11 のコラール前奏曲、ともに晩年の作品です。
 フランクの3 つのコラールはオルガン作品の中でもひと際有名な傑作で、この曲はフランクが生涯の最後に作曲した作品です。とりわけ有名な第3 番は演奏機会にも恵まれている華麗な作品です。バッハ風のトッカータ主題とアルペジオが交互にあらわれた後、コラール旋律が演奏され、その後イ長調の叙情的なアダージョを経て、再びコラール旋律とトッカータがからみ合いながら、最後は大音響と共に壮大な結末へと到達します。まるで、フランクの人生の最後を飾るような壮大な作品です。
 一方、ブラームスの11 のコラール前奏曲 Op.122。この作品は1896 年5 月20 日にクララ・シューマンが他界してしまったあと、ブラームスは「この世では,すべてが空しい」と語り、その後作曲されました。翌年自身の生涯を閉じることになったということを考えると祈りに満ちた非常に感慨深い作品です。

LA DOLCE VOLTA


Tales from Vienna
LDV 12
\2500→\2290
メナヘム・プレスラー、新録音!
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D894
 モーツァルト:ロンド イ短調 K511
 ベートーヴェン:バガテルop.126
メナヘム・プレスラー
 (ピアノ/スタインウェイ
  (ハンブルク製、
   インディアナ大学・ブルーミントン音楽学校蔵))
 巨匠プレスラー、奇跡のシューベルト、モーツァルト、ベートーヴェン

 録音:2013 年5 月22,23 日(ブルーミントン、インディアナ大学ジェイコブス・スクール)日本語ライナーノートつき

 ベートーヴェン、シューベルト、ショパン作品集(BISSA 1999)も話題の奇跡の巨匠プレスラー。ラ・ドルチェ・ヴォルタレーベルからもウィーン楽派の傑作3 作品の登場となります。
 シューベルトのト長調ソナタについて、プレスラーは『ある意味では、この音楽には悲劇はありません。第1楽章の「モルト・モデラート・エ・カンタービレ」は幻想曲ですが、演奏家自身がまさに「幻想曲」であることを感じ取らなければ、その性格を表現することはできません。ピアノ曲ではありますが、シューベルトはピアノを「忘れて」いると思われます。』と語っています。円熟の極みにあるからこそ成し得た奇跡的な名演がここにあります。モーツァルトのロンドに関しても、『この音楽にはあまりに多くの悲しみと喜びが、自分が体験しないと表現できないことがつまっています」「過去の幸福を思いだしているモーツァルトが思い浮かびます』と、意味深な言葉を寄せていますが、一音一音に魂がこもった神の領域の演奏といえるでしょう。ベートーヴェンも肩の力が抜けきった、天上の響き。巨匠が誘う絶美の世界です。


 プロモーション・ビデオではないが、プレスラーの「いま」を愉しむことができる。
 こちら



旧譜
プレスラー、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番

BIS SA 1999
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
まさか!メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!
 (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調Op.110[20’15]
 (2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960[45’07]
 (3)ショパン:夜想曲第20番嬰 ハ短調 遺作[4’06]
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 注目盤。これはすごい。室内楽界の至宝、メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!祈りに満ちたベートーヴェン、シューベルト、ショパン

 録音:2012 年2 月、3 月/サフォーク州、ポットンホール、イギリス/5.0 Surround sound、70’33

 SACD ハイブリッド盤。1923 年生まれのプレスラーが2012 年に録音した最新アルバムが登場。収録時は89 歳となり、曲はプレスラーが長年弾き続けてきたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31 番、シューベルトのピアノ・ソナタ第21 番、そしてショパンの夜想曲第20 番遺作です。
 プレスラーは1955年より解散までの53年間、ボザール・トリオの創設メンバーとして活躍、1996年には当時72歳にしてカーネギーホールでリサイタル・デビューしたピアニストです。2008 年9 月6 日ルツェルン音楽祭でのコンサートをもってトリオは解散し、その後、現在に至るまでソリストとして世界各地でリサイタルを行っております。言わば「大器晩成」のピアニストですが、演奏は年を重ねるごとに成熟し、聴き手に音楽の本質をダイレクトに伝えてくれます。音色は明るく、また性格が滲み出ているような穏やかタッチは心を打たれます。
 この収録曲を含むプログラムは、2011 年3 月23 日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(30 79668(DVD)/30 79664(Blu-ray))におけるライヴ映像が発売されており、静かなる情熱が伝わってきます。また、この公演後2011 年6 月に来日し、その時の公演は非常に話題となりました。2014 年4 月には庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日公演も予定しており、今なお進化し続ける室内楽界の至宝の音楽を間近で聴くことができそうです。
 



LDV 13
\2500→\2290

アルド・チッコリーニ、新録音!
 (1)シャブリエ:アルバムの綴り
 (2)ショパン:華麗なワルツ イ短調Op.34の2
 (3)ピエルネ:ウィーン風Op.49bis
 (4)グリーグ:思い出Op.71の7
 (5)サティ:お前がほしい
 (6)セヴラック:ロマンティックなワルツ
 (7)シューベルト(R.シュトラウス編):クーペルヴィーザー・ワルツ
 (8)ドビュッシー:レントよりも遅く
 (9)マスネ:非常にゆっくりとしたワルツ
 (10)シベリウス(作曲者編):悲しきワルツOp.44
 (11)フォーレ:ヴァルス・カプリス第3 番変ト長調Op.59
 (12)ブラームス:ワルツ 変イ長調Op.39の5
 (13)タイユフェール:ヴァルス・レント
アルド・チッコリーニ(Pf)
 【YAMAHA 使用】
 かつて馴染んだ曲ばかり。88歳の巨匠チッコリーニ神業の小品集。

 2013 年5 月21-24 日/ボンセクール教会(パリ)/DDD、58’ 26”、日本語ライナーノートつき

 1925 年生まれのチッコリーニ88 歳の最新録音。現役ピアノの最巨匠のひとりである彼が、3 拍子の小品だけを集めたアルバムをリリース。大半は彼が1960 年代後半の若き日にEMI に録音して、今日でも名盤の誉れ高い十八番作品の再録となりますが、その深みと成熟ぶりはほとんど神の域に達していると申せましょう。なかでもサティ、セヴラック、マスネのピアノ曲はチッコリーニの名演でファンになった方も多いという思い出のもの。若き日の颯爽とした快演とは異なる悠然とした構え、何のけれんみもない、人生経験を感じさせる深々とした音色と語り口でひれ伏したくなるほどの凄さです。
 1 曲目に収められたシャブリエの「アルバムの綴り」はさほど有名な曲ではありませんが、彼の作品中でも白眉の逸品。チッコリーニはしっとりと情感深く奏で、気絶するほどの美しさ。またグリーグの「思い出」は全66 曲から成る「叙情小曲集」のいちばん最後の曲。いちばん最初の曲である「アリエッタ」のメロディが3 拍子になって現れ意味深です。

 今回のアルバムとは関係ないが、2年前のチッコリーニのショパンの演奏の映像を観た。この優しくやわらかく、しかも清廉な味わい。まさに神業。
http://www.youtube.com/watch?v=mQ7o8bI5roY
 
 


LDV 09
\2500→\2290
ジャン=フィリップ・コラール(Pf)、新録音!
 ショパン:
  (1)24の前奏曲Op.28
  (2)ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
ジャン=フィリップ・コラール(Pf)
 これほど甘くないショパンは初、コラール久々の新録音

 2013 年4 月9-11 日/ボンセクール教会(パリ)/DDD、57’ 25”、日本語ライナーノートつき

 いつまでも若い印象のあったジャン=フィリップ・コラールも今年65 歳。もともとくせのない、爽やかな演奏を身上としていましたが、近年円熟を増して巨匠の風格を見せています。コラールのショパンといえば、1980 年代にEMI で「ピアノ・ソナタ第3 番」やバラード、ワルツなどがありましたが、久々の録音と言えましょう。コラールによれば、「24 の前奏曲」はショパンが私小説風に素を見せすぎていて、それが羞恥心に欠けていると思われたため、最近まで避けてきた作品とのこと。そこまで理解しているコラールはさすがで、あるときは暴力的、あるときは後ろ向き、あるときは陽気なショパン像が浮かび上がり、甘くない新鮮なショパンの世界を満喫できます。

 65歳でこのカッコよさ。これは反則だろう。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=o4TyjGKkSow

 とてもよくできたプロモーション・ビデオになってます。

LIGIA

LIDI 0105258
\2400
世代〜2本のトランペットとオルガン
 ヘンデル:「水上の音楽」組曲ニ長調〜2本のトランペットとオルガン
 同:アダージョとアレグロ〜2本のトランペットとオルガン
 マルチェッロ:トランペット協奏曲ニ短調【ルノーダン=ヴァリ(Trp)】
 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV565(オルガン独奏)
 ルイエ:ソナタ ハ長調【トゥーヴロン(Trp)】
 ベッリーニ:歌劇「ノルマ」〜聖らかな女神よ【トゥーヴロン(Trp)】
 メルカダンテ:デュエット・オリジナーレ〜2本のトランペットとオルガン
ギィ・トゥーヴロン(Trp)
リュシエンヌ・ルノーダン=ヴァリ(Trp)
カリーヌ・クレマン(Org)
 フランスの巨匠トゥーヴロンと話題の天才少女ルノーダン=ヴァリ、夢の共演

 録音:2012 年5 月/シャルトルー学院礼拝堂(リヨン)/DDD、96kHz 24bit 録音、62’ 03”

 フランスを代表する名トランペット奏者ギィ・トゥーヴロン。モーリス・アンドレの愛弟子にして後継者として演奏、教育、録音に活躍しています。今年63 歳の彼が自分の娘の世代であるオルガニストのカリーヌ・クレマン、孫の世代である14 歳のトランペット奏者リュシエンヌ・ルノーダン=ヴァリと共演した最新アルバム。すべてオルガン伴奏で、ソロと二重奏を聴かせてくれます。トゥーヴロンの柔かく艶のある美音、「ノルマ」のアリアで見せるベル・カント的歌心はさすがのひと言に尽きますが、注目はリュシエンヌ・ルノーダン=ヴァリ。まさに天才少女、すでに完成されたスタイルながら、ういういしさに満ちていて聴き惚れてしまいます。ヘンデルの2 本のヴァイオリンのためのソナタから編曲された難しい「アダージョとアレグロ」でも光り輝いています。
 

LIDI 0109259
\2400
クープラン:教区のためのミサ曲 ジョゼップ・カブレ(Br)
ジャン=ピエール・ルコーデ(Org)
 爽やかな響きが魅力、クープランの傑作、久々の新録音

 録音:2012 年10 月22・25 日/スール教会/DDD、96kHz 24bit 録音、68’39”

 クラヴサン曲で有名なフランソワ・クープランのオルガン曲は2 篇しか伝えられていません。そのうちの1 篇「教区のためのミサ曲」は、オルガン・ソロと歌唱が交互に演奏されるフランス独特なオルガン・ミサ。待望の最新録音の登場です。オルガンのジャン=ピエール・ルコーデは1962 年生まれ、グザヴィエ・ダラスの門下で、1985 年以来サン=レミ=プロヴァンスのパスカル・コワラン・オルガニストを務めています。ここでの歌唱はギヨーム・ガブリエル・ニヴェールとアンドレ・カンプラの作品が用いられ、敬虔な趣を増しています。バリトン独唱はスペインのベテラン、ジョゼップ・カブレ。オルガン、独唱ともに南仏の香りただよう重さの全くないロココ的な魅力にあふれています。
 

LIDI 0202256
(3CD)
\4800
ジル:
 (1)レクイエム

 (2)水曜日の夕べのための第1哀歌
 (3)木曜日の夕べのための第1哀歌
 (4)金曜日の夕べのための第1哀歌
 (5)モテット「汝を愛す」
 (6)ミサ曲ニ短調
アンヌ・マグエ(Sop)
ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(C-T)
ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(Ten)
アラン・ビュエ(Bs)
ジャン= マルク・アンドリュー(指)
レ・パッション、
ジョエル・シュビエット(合唱指揮)
レゼレマン室内合唱団
 録音:2012 年5 月3-5 日、サン=ピエール・デ・シャルトル教会(トゥールーズ)/DDD、68’10”、66’40”、78’16”

 ジャン・ジル(1668-1705) はルイ14 世の時代、クープランと同時代のフランスの作曲家。数々の宗教作品を残していますが、とりわけ「レクイエム」は当時の宗教声楽作品の逸品。ジルの復興に積極的な指揮者ジャン= マルク・アンドリューの深い知識と愛情が滲み出る感動的名演となっています。
 

MA RECORDINGS


MA ONSA
(SACD HYBRID)
\2900
MA on SA(サンプラー)
 【CD】
  1.(M054A) Bach: Prelude and Partita in E minor performed by Eduardo Eguez
  2.(M063A) Voglio de vita uscir from “Bueros Aires Madrigal” by La Chimera
  3.(M061A) Green Waist Dance Music from “Voice of the Papa” by Jiang Ting
  4.(M060A) Balanceanca Sofie Vicovcanca from “Departe de Casa” by Formatia Valea Mare
  5.(M064A) Visee: Allemande grave from Suite in F played by Eduardo Eguez
  6.(M039A) Bobone: Leve Breve Suave from “Luz Destino”
  7.(M042A) La Manana de San Juan from “Mudejar”
  8.(M048A) Victimare Paschali Laudes from “Sous Les, Le Serpent….”
  9.(M027A) Calcinatio Auri from “Still Light”
  10.(M041A) In Your Voice from “Staring at the Sun”
  11.(M055A) Forro En Curuipe from “Music Journal”
  12.(M065A) Trio Inprovison from “Contrast + Parallels” by the Kalman Olah Trio
  13.(M053A) Bach: Prelude in E flat Major
   from “Lute Music of J.S. Bach Vol. 1” performed by Eduardo Eguez
 【SACD】
  1.(M070A) Gitana, from "llama" by Silvia Perez Cruz & Ravid Goldschmidt: 88.2 kHz
  2.(M071A)Improvisation on a Love Song, from "A Night in Budapest" by Kalman Olah and Friends: 88.2 kHz
  3.(M071A)Improvisation on a Love Song, from "A Night in Budapest" by Kalman Olah and Friends: 88.2 kHz
  4.(M062A)Taquito Militar, from "La Segunda" by Sera Una Noche: 176.4 kHz
  5.(M069A)Prelude - Allemande - Sarabande, from Suite en La mineur,
   by Marin Marais, performed by Andrea De Carlo:176.4 kHz
  6.(M068A)Variaciones sobre el "Carnaval de Venecia" de Niccolo Paganini
   by F. Tarrega, performed by Gzegorz Krawiez: 96 kHz
  7.(M049A)Passos, from "Almas" by Joao Paolo: 96 kHz
  8.(M044A)Ajde da li znaes pametis Milice, from "Krushevo" by Vlatko Stefanovski & Miroslav Tadic: 96 kHz
  9.(M052A)Malena, from "Sera una Noche" by Sera Una Noche: 96 kHz
  10.(M045A)Certeza, from "O Exilio" by Joao Paolo: 96 kHz
  11.(M046A)Meu Amor deu um Lenco, from "Senhora da Lapa" by Maria Ana Bobone: 96 kHz
  12.(M026A)Murakkaz Ah Ya Muddasin, from "The Splendour of Al Andalus" by Calamus: 96 kHz
  13.(M025A)Noche Maravillosa, from "Salterio" by Begona Olavide: 96 kHz
  14.(M043A)Terra Da Esperanca Perdida, from "Sete Ondas" by Mauro Refosco: 96 kHz
  15.(M058A)Vitamin C, from "Old School" by Peter Epstein: 96 kHz
  16.(M029A)Jovano Jovanke, from "Old Country" by Miroslav Tadic & Howard Levy: 96 kHz
  17.(M057A)Esquina, from "Esquina" by Joao Paolo & Peter Epstein: 96 kHz
  18.(M047A)Solace from "Solus" by Peter Epstein: 96 kHz
  19.Chopin's Berceuse, performed by Gabriella Kafer at Belvarosi Szent Mihaly Templom, Budapest: 88.2 kHz (未発音源)
 ジャズ・クラッシック・ワールド音楽の純ステレオフォニック録音、MA 初SACD!!

 CD 層 (PCM STEREO): 73mm/ SACD 層 (DSD STEREO): 108mm

 1988 年設立以来、コンサートホールや教会の自然の空間の中でステレオのワンポイント録音を行ってきたMA レコーディングズのSACD オムニバス盤。
 ハイブリッド盤ならば曲いっぱい入れようと(!)CD 層にはSACD 層と違う曲が入っている!? 合計31 曲!この1 枚で3 時間以上の音楽を楽しむことができます。
 SACD の曲は全てPCM ハイレゾ録音の曲ですがDSD への変換はイギリスのdCS-972 という最高レベルのプロ機です。デジタルワーク・ステーションはSAdIE(イギリス製)ですが専用コンピュータなので25 ピンのD-SUB コネクターが必用です。より良い音を目指してオランダのクリスタール・ケーブル社に純銀の「D-SUB 〜 BNC2 本」ケーブルを特注で創って頂きました(写真)。「MAonSA」表の写真は米谷純一氏が製作した世界で2 本しかないライン出力無指向性振動版(デンマークDPA 社) のMA レコーディングズ専用のペアーマイクです。
 写真は大沼ショージ氏がスペインのバルセロナの比較的小さな教会で取ったものです。こういう企画は恐らく世界で始めて!

 オランダのクリスタルケーブル社へ特注した純銀ケーブル(D-SUB~BNC2本)


MARIINSKY



MAR 0525
(SACD HYBRID)
\2000→\1890
ゲルギエフ&マリインスキー管、旧盤より2 分半遅い
 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管
 旧盤から15 年以上を経て、円熟のゲルギエフが再度問いかける、作曲70周年の問題作!

 2011 年6 月15、17 日、2012 年5 月16 日、2013 年3 月23 日/マリインスキー・コンサート・ホール/65’ 38”

 ゲルギエフ&マリインスキー管がショスタコーヴィチの交響曲第8 番を再録しました。旧録のフィリップス盤は1994 年9 月に同じオーケストラとオランダのハーレムにて録音され、発売時「レコード芸術」誌では準特選をとりロングセラーとなっています。
 今回は15 年以上を経て、ゲルギエフの円熟ぶりと、手兵マリインスキー管を完全に手中に収めた神業の完成度に驚かされます。前盤で見られた未消化さや解釈の甘さは完全に払拭され、黒光りするような凄味を感じます。こうした幻想的で複雑な大曲にこそ、ゲルギエフの真価が最大に発揮しうると申せましょう。
 今回の演奏時間は65 分38 秒。旧盤より2 分半ほど長くなっています。

      新録音   旧録音  ムラヴィンスキー(1982)盤
 第1楽章 28’04” 25’33”  24’33”
 第2楽章  6’03”  5’56”  6’07”
 第3楽章  6’14”  6’13”  6’17”
 第4楽章  9’57”  10’48”  9’37”
 第5楽章 15’20”  14’37”  12’58”

注目は第1 楽章の遅さ。旧盤より2 分半、この作品の決定盤の誉れ高いムラヴィンスキーの1982 年盤に比べて3 分半も遅く、数ある同曲の録音中でもかなり遅い部類に属します。重苦しさに満ちながら、驚くほど強い緊張感が張り詰め、金縛りにあったように動けなくなる凄さ。ゲルギエフのテンポ設定に納得させられます。急速楽章の第2、第3 楽章はほぼ同じ演奏時間ですが、ラルゴの第4 楽章は1 分ほど早く、希望の兆しが見える第5 楽章は逆に遅くなっています。ことにパッサカリアの第4 楽章が絶品。こうした精密極まりない音楽でゲルギエフの見せるテクニックは誰にも真似できない凄さ。ショスタコーヴィチの天才性を改めて実感できます。終楽章の不思議な重さにもゲルギエフの哲学が感じられます。
 ショスタコーヴィチの交響曲第8 番は、独ソ戦さなかの1943 年、ソ連軍が攻勢に転じつつある時期に作曲されました。希望の光の見え出した時に作曲されながら、高揚感や喜びの感情は薄く、勝利を願いながらその先にあるであろう不安におびえるマーラー風の屈折感に満ちています。ムラヴィンスキーに献呈され、同年11 月3 日にムラヴィンスキー指揮ソヴィエト国立交響楽団によりモスクワで初演されました。今年は作曲・初演から70 年目にあたり、感慨ひとしおです。年齢も経て、マーラーの全交響曲も経験したゲルギエフ、前盤とは比べものにならぬ成熟と自信に満ちた8 番、ムラヴィンスキー盤に匹敵する名盤の登場と申せましょう。




MIRARE

MIR 220
¥2600→\2390
デュメイ&ヴァシリエヴァのハイドン、チェロ協奏曲
 そしてデュメイ待望のモーツァルト交響曲29 番

ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調、第2番ニ長調
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K201
タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
オーギュスタン・デュメイ(指揮)
ワロニー王立室内管弦楽団
  70’25

 卓越したテクニックと非凡な音楽的センスで注目されているロシアの女流チェロ奏者タチアナ・ヴァシリエヴァ。2013 年まで首席指揮者を務めることが決まっているオーギュスタン・デュメイ率いるベルギーのワロニー王立室内管弦楽団との共演で、ハイドンの協奏曲を録音しました。そして、デュメイはワロニー王立室内管就任以来の希望であった、モーツァルトの交響曲第29 番もこの度録音することになりました。
 ハイドンのチェロ協奏曲は全部で6 曲作曲されたと言われていますが、紛失、偽作疑惑などで、現在残っているのは第1 & 2 番となっています。第1 番は、溌剌とした若さ溢れる作品ですが、ヴァシリエヴァは伸びやかな歌い回しと豊かな表現力で聴かせてくれます。また第2 番は、チェロの魅力が十分に引き出された優雅な雰囲気が秀逸な名作。ヴァシリエヴァのハイドンの世界を楽しむような余裕ある弓さばきは、自然な音楽を作り上げています。
 デュメイお気に入りのモーツァルトの交響曲第29 番。イタリア様式から脱却し、ウィーン様式を巧みに用いた作品と言われ、生き生きとし、変化に富んだ作曲技法が結合したモーツァルト10 代の作品の中でも、25 番と並んで人気の高い作品です。デュメイ自身も度々コンサートで取り上げる程の得意曲であるように、ワロニー王立室内管の持ち味が遺憾なく発揮され、細部までこだわった造形と新鮮で遊び心溢れる豊かな演奏は、モーツァルトの音楽が水を得た魚のように躍動しています。
 
MIR 235
(4CD)
¥6000
シュ・シャオメイ、平均律全巻セットが再発売!
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻(全曲)
シュ・シャオメイ(P)
 文化革命の荒波の中で生まれた稀有なピアニスト、シュ・シャオメイ、一聴の価値ある平均律が全巻セットで再発売!

 録音: 2009 年5 月ノートルダム・ド・ボン・スクール教会、パリ(第1集)、 2007 年4 月, 2009 年4 ヴィルファヴァール農場、リムザン、フランス(第2集)

 波乱に満ちた半生と強靭なピアニズムで聴くものの心を掴むピアニスト、シュ・シャオメイ(朱曉?、シャオ・メイ・シュとも)による平均律クラヴィーア曲集が第1 巻と2 巻がセットとなって再発売されます。
彼女とこの作品との最初の出会いは10 歳で入学した音楽学校。担当教授にプレリュードとフーガを何度もレッスンされたと語っています。しかし1964年の文化大革命が起こると西欧の音楽を演奏することは禁じられ、彼女がバッハの音楽を再会するのはモンゴルの労働キャンプでの最後の年。北京からピアノを運び中国の伝統音楽と見せかけバッハを演奏したということ。また彼女はモンゴルで過ごした5年間のうち、隠れて楽譜をコピーし写譜をしたりイメージしたりと過酷な状況のもとでこっそりと練習を続けていました。ブックレットには彼女が中国語で書き記した楽譜の1 ページが掲載されています。
 自由な感性を持ちつつも、しっかりと研究され考え抜かれた演奏は確信と自信に満ちており、抜群の説得力で聴かせます。
 
MIR 187
(10CD)
\6300→\5690
エル=バシャによるベートーヴェン新全集!
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)
ベートーヴェン
 Disc1 
  ・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2の1
  ・ピアノ・ソナタ第2番イ長調 作品2 の2
  ・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 作品2-3
 Disc2
  ・ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49の1
  ・ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49の2
  ・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
 Disc3
  ・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 作品10 の1
  ・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 作品10-2
  ・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10の3
 Disc4
  ・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13『悲愴』
  ・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op. 14の1
  ・ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14の2
  ・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 作品22
 Disc5
  ・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 作品26『葬送』
  ・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27 の1
  ・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27の2『月光』
  ・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 作品28『田園』
 Disc6
  ・ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31の1
  ・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 作品31 の2『テンペスト』
  ・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31の3
 Disc7
  ・ピアノ・ソナタ第2番ハ長調 作品53『ワルトシュタイン』
  ・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
  ・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 作品57『熱情』
 Disc8
  ・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 作品78『テレーゼ』
  ・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 作品81a『告別』
  ・ピアノ・ソナタ第25番ト長調 作品79『かっこう』
  ・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
 Disc9
  ・ピアノ・ソナタ第28番イ長調 作品101
  ・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィア』
 Disc10
  ・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 作品109
  ・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
  ・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
 無理のない自然体のベートーヴェン

 録音:2012 年4 月、2013 年1 月ヴィルファヴァール農場、フランス

 圧倒的存在感と確かな音楽性で世界中を唸らせる実力派ピアニスト、エル=バシャによる、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲新録音が発売されます。エル=バシャのベートーヴェン全集は約20 年前のForlane レーベルへの録音が存在しますが、今回の録音は50 代の円熟期を迎えた、力みが一切ない余裕のある打鍵、明晰な音楽の流れ、そしてエル=バシャの持ち味である高い技巧と豊かな表現力で、作品本来の魅力が存分に引き出された演奏を聴かせてくれます。往年の名ピアニストたちの名録音に勝るとも劣らない、ベートーヴェン音楽の第一級の通訳者として、真正面から向き合った高水準な全集となっています。
 
MIR 200
\2600→\2390
ボリス・ベレゾフスキー(Pf)
 不遇なチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2 番に光を当てる

 チャイコフスキー:
 (1)ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44(オリジナル版)
 (2)主題と変奏曲Op.19の6
 (3)悲しき歌Op.40の2
 (4)マズルカOp.40の5
 (5)無言歌Op.40の6
 (6)村にてOp.40の7
 (7)ワルツOp.40の8
 (8)感傷的なワルツOp.51(クバツキー編Vc とPf版)
 (9)アンダンテ・カンタービレOp.11(ゲリンガス編VcとPf版)
ボリス・ベレゾフスキー(Pf)
(8)(9)アンリ・ドマルケット(Vc)
(1)アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指)
 シンフォニア・ヴァルソヴィア
 ベレゾフスキー超熱演。オリジナル版!

 録音:2012 年9 月/ワルシャワ(ライヴ)(1)、2013 年4 月/サル・ガヴォー(パリ)(2)-(9)/DDD、71’00”

 今年11 月に待望の来日ツアーが予定されているベレゾフスキーの大新譜登場。
 ピアノ協奏曲中もっとも有名なもののひとつ第1番に比べて、人気・知名度ともに低いチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2 番。近年、ロシア系ピアニストたちがコンサートで採り上げる機会も増えていますが、ついにベレゾフスキーによる決定盤が登場しました。2011 年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもベレゾフスキーが演奏、この曲にはまっている旨を熱く語っていたこともあり、非常に期待できます。
 ピアノ協奏曲第2 番は第1 番の5 年後、1879-80 年に作曲されました。交響曲第4 番や歌劇「エフゲニー・オネーギン」、ヴァイオリン協奏曲の直後という充実期の産物で、演奏時間40 分を超える大作。チャイコフスキーならではのボルテージの高さと恰幅の良さは魅力なものの、1 番のようなインパクトに欠け、長すぎることもあり、チャイコフスキーの弟子でラフマニノフの従兄だったアレクサンドル・ジロティによる短縮版で演奏されるのが常となっていました。しかしチャイコフスキー自身はこの編曲に立腹したとされます。
 当ディスクは2012 年9 月にワルシャワで行われたコンサートのライヴで、チャイコフスキー本人のオリジナル版によります。ただし第1 楽章のオーケストラのトゥッティと第2 楽章の途中に、チャイコフスキー自身も認めたカットがあります。非常に難技巧の要求される作品ですが、ベレゾフスキーは余裕でこなし、スピード感が爽快。指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。チャイコフスキーの音楽を知り尽した説得力に満ちています。この曲の第2 楽章はヴァイオリンとチェロの独奏が長々と表れるのも特徴。
 フィル・アップはチャイコフスキーのピアノ小品。ニコラーエワやチェルカスキーも録音していた曲もありますが、ベレゾフスキーの新録音で聴くことができるのは贅沢の極み。どれも魅力的なメロディにあふれ、チャイコフスキーのピアノ曲を再認識させてくれます。

<店主より>

 歴史小説の大家、宮城谷昌光氏が、このチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を偏愛していて、「第1番は俗っぽく、名曲だとは思っていない」、「第1番と第2番とでは明らかに第2番のほうが品格が高い」というようなことを言っていて、ひねくれものなのか店主は大いに納得した覚えがある。
 そしてさらに宮城谷氏は「原曲版とジロティ版はあきらかに違う曲です。」、「これからチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番お聴きになる方は、ぜひ原曲版のほうを買って聴いていただきたい。」と述べている。
 まるでその言葉を聴いていたかのような今回のベレゾフスキーのアルバム。代表盤をなかなかあげられなかったこの曲にすばらしい録音が現れた。

http://www.mirare.fr/album/tchaikosky-concerto-pour-piano-ndeg2

 ここではジロティ版との一番の違いである第2楽章がたっぷり聴ける。一番の聴かせどころであるヴァイオリンとチャロの掛け合い部分である。サイトではきちんとヴァイオリニストとチェリストの名前まで入れてくれているところが嬉しい。
 二つの楽器の掛け合いにピアノが現れる部分のなんと荘厳なことか。これほどピアノと弦楽器の美しさを感じさせてくれるのはブラームスのピアノ協奏曲第2番とショパンのチェロ・ソナタくらいか・・・

 それにしてもこの壮大な美しさ。
 ピアニスト、ヴァイオリニスト、チェリスト、指揮者、そしてオーケストラの面々・・・彼らみんながこの曲を愛しているからこそ表現できたすばらしい演奏と言っていい。「チャイコフスキーのピアノ協奏曲に2番があったの」という人も、「あの曲そんないい曲だっけ」という人もぜひ聴いてほしい。

NAIVE



V 5356
\2500→\2290
ヴォーチェ弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集

 (1)第11番 ヘ短調「セリオーソ」op.95
 (2)第1番 ヘ長調op.18-1
 (3)第8番 ホ短調「ラズモフスキー第2番」op.59-2
ヴォーチェ弦楽四重奏団
 {サラ・デイヤン(Vn)、
  セシル・ルーバン(Vn)、
  ギヨーム・ベケール(Va)、
  フロリアン・フレール(Vc)}
 フランスが誇る“ライジング・スター”ヴォーチェ弦楽四重奏団!溌剌と魅せるベートーヴェン弦楽四重奏曲集

 録音:2012 年10 月、サン= ピエール寺院(パリ)

 フランスが誇る若手実力派カルテット「ヴォーチェ弦楽四重奏団」が、naive レーベルからは1st アルバムとなる最新盤をリリースいたします!2004年にパリで結成されるや否や数々の国際コンクールで華々しい成績を残し、新進気鋭の実力派として名を馳せた当団も結成10 年を間近に控え、ますますアンサンブルに磨きをかけているところの録音なだけに、注目も高まります。
 デビュー盤のシューベルトで高い評価を得ている当団が今回録音する運びとなったのは、大家ベートーヴェンの弦楽四重奏曲!第1 番、第8 番、第11 番の3 つをカップリングし、ベートーヴェンの前中期の作品に焦点を当てた内容となっています。
 3 つの作品はそれぞれ異なる作風を持っており、ベートーヴェンの作風の変化も感じさせますが、いずれも緊張感あふれる密なアンサンブルを必要とされる濃厚なプログラム。第11 番ではデイヤンが1stVnを、第1 番と第8 番ではルーバンが1stVn を担当する形で収録されています。麗しい2 人の女流ヴァイオリニスト達が力強く聴かせる華々しい高音域を、男性陣が担う深みのある中低音域がしっかりと支え、安定感のあるアンサンブルで魅せてくれます。当団の大きな魅力である、若手らしい溌剌とした音の立ち上がりと、力強くもしなやかなハーモニーを存分に堪能出来るアルバムに仕上がっています!

 【ヴォーチェ四重奏団】
 2004 年に、パリ国立高等音楽院の卒業生メンバーによって結成されたカルテット。その後数年間でジュネーヴ、クレモナ、ウィーン、ボルドー、グラーツ、ロンドンの国際弦楽四重奏コンクールで優秀な成績を残し、瞬く間に国際的な評価を確立する。室内楽をイザイ四重奏団、アルバン・ベルク四重奏団のメンバー、ターリヒ四重奏団、クリストフ・コワンなどに師事し、新世代の室内楽の中核を担う団体として期待を集めた。ヴィオラとチェロのみメンバーの交代があり、2010 年から現在のメンバーで活動している。シテ・ド・ラ・ミュジークの推薦により、2013-2014 シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出され、大規模なヨーロッパ・ツアーを遂行している。レパートリーは多岐にわたるが、近現代ものを中心とし、ベートーヴェン、シューベルト、ラヴェル、リゲティ、ベルクなどに定評がある。伸びやかなフレーズ感と、躍動感あふれる力強い音運びが魅力的で、今後の更なる円熟と活躍が期待されるアンサンブルである。



 
V 5348
\2500
ディオニシス・グラメノス(Cl)
(1)シュポーア:クラリネット協奏曲 第4番 ホ短調
(2)ニールセン:クラリネット協奏曲op.57
(3)ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
ディオニシス・グラメノス(Cl)
(1)(2)アリ・ラシライネン(指揮)
 ウィーン放送交響楽団
(3)カリーナ・スポソビナ(Pf)
 クラリネット界期待の“ライジング・スター”ディオニシス・グラメノス1st アルバム!

 録音:2013 年4 月、メガロン・アテネ・コンサート・ホール(アテネ)

 ギリシャ出身のディオニシス・グラメノスは、若手世代の中でも一際大きな注目を集めるクラリネット奏者。2013-2014 シーズンのエコー賞ライジング・スターに選出され、今後ますますの活躍が約束されている期待の若手実力派が、naive レーベルから1st アルバムをリリースする運びとなりました!グラメノスが奏でるクラリネットの魅力は、何よりもまずその演奏の艶やかさ!高音域から低音域までぶれることのない深みのある音色が絶品で、その薫り高い演奏に思わず溜息が漏れてしまうほどです。世界から熱い注目を集めるグラメノスが今回収録したのは、シュポーアと二ールセンのクラリネット協奏曲とドビュッシーの「クラリネットのための第1 狂詩曲」。いずれもクラリネット奏者としては欠かすことのできないレパートリーであり、とりわけ高い表現力を要する難曲揃いのプログラムとあって、聴き応え十分な1st アルバムに仕上がっています。
 シュポーアやニールセンで魅せる、広音域を目まぐるしく駆け回る超絶技巧も見事ですが、長いフレーズ感で聴かせるドビュッシーでの表現力も圧巻!2 つの協奏曲でバックを演奏するのは、北欧の匠アリ・ラシライネン率いる名門ウィーン放送交響楽団。ドビュッシーではロシアの若手実力派カリーナ・スポソビナが伴奏を担当。いずれも綿密なアンサンブルで、グラメノスのソロを引き立てています。

 【ディオニシス・グラメノス】
 ギリシャ出身の若手クラリネット奏者。2008 年、ヨーロッパの若手演奏家の登竜門といわれるユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズで1 位を獲得。
 1982 年にこのコンクールが始まって以来、管楽器奏者が優勝を飾るのは初の快挙であり、一躍若手屈指の実力派としての評価を確立した。以降、グラメノスはウィーン響、サンクトペテルブルク響、フェスティバル・ストリングス・ルツェルンといった名門と共演を重ね、世界各国で演奏活動を行っている。
 2009 年には初来日リサイタルも行い、好評を博した。2013-2014 シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出されたことで、近年はヨーロッパ各地の名うてのコンサート・ホールでツアーを行っている。
 


V 5340
\2000→\1890
「ラ・パッション・ルミュー」
 マリー=ニコル・ルミュー珠玉のアリア集
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)
 (1)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』より チェーザレのアリア「Empio, diro, tu sei」
   アラン・カーティス(指)、イル・コンプレッソ・バロッコ  録音:2011 年11 月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】

 (2)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」
   ベルナール・ラバディ(指)、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ  録音:2010 年9 月、カナダ 【旧品番:V 5264】

 (3)サン=サーンス:『サムソンとダリラ』(1877年)より ダリラのアリア「あなたの声にわたしの心も開く」
   フャビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団  録音:2010 年7 月 【旧品番:V 5201】

 (4)ヴィヴァルディ:
  歌劇『忠実な(貞節な)ニンファ』RV.714より エルピーナとオズミーノの二重唱「dimmi pastore」
   フィリップ・ジャルスキ(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
   録音:2008 年4、5 月 【旧品番:OP 30410】

 (5)モーツァルト:『フィガロの結婚』K.492より ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」
   ベルナール・ラバディ(指)、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ  録音:2010 年9 月、カナダ  【旧品番:V 5264】

 (6)ヴィヴァルディ:歌劇『忠実な(貞節な)ニンファ』より エルピーナのアリア「aure lievi che spirate」
   ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス  録音:2008 年4、5 月 【旧品番:OP 30410】

 (7)グルック:『アウリーデのイフィゲニー』より クリテムネストラのアリア「全能の神よ」
   ベルナール・ラバディ(指)、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ  録音:2010 年9 月、カナダ 【旧品番:V 5264】

 (8)オッフェンバック:『鼓手隊長の娘』より 公爵夫人のアリア「私の顔を良く見てください」
   フャビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団  録音:2010 年7 月 【旧品番:V 5201】

 (9)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』より オルランドのアリア「深い闇の世界へ」
   ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス 【旧品番:OP 30393】

 (10)モーツァルト:
  『ポントの王ミトリダーテ』K.87 より ファルナーチェのアリア「厳格な父よ、脅かしにやって来るがいい」
   ベルナール・ラバディ(指)、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ  録音:2010 年9 月、カナダ 【旧品番:V 5264】

 (11)ベルリオーズ:『トロイア人』より ディドンのアリア「私は死ぬだろう」
   フャビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団  録音:2010 年7 月 【旧品番:V 5201】

 (12)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』より チェーザレのアリア「武器のきらめきに」
   アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ  録音:2011 年11 月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】

 (13)モーツァルト:『皇帝ティートの慈悲』 K.621より セストのアリア「この今のときだけでも」
   ベルナール・ラバディ(指)、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ  録音:2010 年9 月、カナダ 【旧品番:V 5264】

 ヴィヴァルディ:
  『グリゼルダ』RV.718 より グリゼルダのアリア (14)「不幸なグリゼルダ!」 (15)「もう私の心は引き裂かれ」
   ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス  録音:2005 年12 月 【旧品番:OP 30419】

 (16)マスネ:『エロディアード』より エロディアードのアリア「私を拒まないでおくれ」
   フランソワ・リ(Bs)、フャビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団  録音:2010 年7 月 【旧品番:V 5201】

 (17)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』より チェーザレとクレオパトラの二重唱「愛しい人よ!美しい人よ!」
   カリーナ・ゴーヴァン(S)、アラン・カーティス(指)、イル・コンプレッソ・バロッコ
   録音:2011 年11 月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】
 ヴィヴァルディからベルリオーズまで〜珠玉の歌声を集めたアリア集

 カナダが誇るコントラルトの歌姫、マリー=ニコル・ルミューの珠玉の歌唱をまとめたアリア集。2003 年から2012 年にかけてnaive レーベルからリリースされた6 つのアルバムの中から、ヴィヴァルディやヘンデル、モーツァルト、そしてマスネやベルリオーズといった幅広いレパートリーのオペラ・アリアを漏れなく収録した1 枚です。
 2000 年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、2004 年にパリで上演された「怒りのオルランド」で代役のタイトルロールを見事に務めあげたことで、若手ながら一躍注目を集めたルミュー。早くも10 年に及ぶ、レコーディング活動の初期から近年の録音までを一挙に聴き比べることが出来ます。これまでルミューを聴く機会のなかった方にも、あるいはバロック・タイトルしか聴いてこなかったという方にもおすすめのアルバムです!




OBSIDIAN


OBSCD 710
\2400
マルティン・ザウター(Org)
シェーンベルク:
 レチタティーヴォによる変奏曲 作品40
レーガー:
 ベネディクトゥス作品59-9
 創作主題による変奏とフーガ作品73
マルティン・ザウター(Org)
 プリンストン大学のオルガンで聴くシェーンベルク

 63’32

 シェーンベルクとレーガーのオルガン作品集。シェーンベルクの「レチタティーヴォによる変奏曲」は、1941 年に作曲された唯一のオルガン作品で、主題、10 の変奏曲、カデンツァとフーガからなります。1943 年に出版されたスコアは、アメリカのプリンストン大学の教会にある1928 年に建造されたスキナー・オルガンのレジストレーションが記されています。
 本アルバムは、そのオルガンを使って録音され、1940 年代の音楽様式を反映したものとなっています。
 続いてオルガン音楽の巨匠レーガー。5 分程の短い作品である「ベネディクトゥス」は、次の40 分近く演奏時間がかかる大作「変奏とフーガ」の序奏のような形で、収録されています。そして、その「変奏とフーガ」は、30 分にわたる変奏曲が核となる作品で、優れたハーモニーと堅固な構造は、プリンストンのオルガンの特色にあった作品と言えるでしょう。

ORFEO



ORFEO 879132
(2CD)
\4600→\4190
「ワーグナー:管弦楽曲集/ティーレマン」
 [CD1]
  ・「リエンツィ」序曲 (12’25)
  ・「ローエングリン」第1幕への前奏曲 (9’18)
  ・「タンホイザー」序曲 (14’13)
  ・「神々の黄昏」〜ジークフリートのラインへの旅 (13’23)
  ・「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲 (9’06)
 [CD2]
  ・「パルジファル」より聖金曜日の不思議 (11’20)
  ・「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲 (11’13)
  ・「トリスタンとイゾルデ」イゾルデの愛の死 (8’25)
  ・「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 (10’17)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ワーグナー・アニヴァーサリーにリリースが実現!ティーレマン&ベルリン・ドイツ・オペラ管による管弦楽曲集、2004 年ウィーン・ムジークフェラインにおけるライヴ

 収録:2004 年11 月28 日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ・デジタル)・ORF による収録/DDD、ステレオ、100’01”

 2000 年に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を指揮してバイロイト音楽祭へのデビューを果たしたクリスティアン・ティーレマンは、一貫して同音楽祭との結びつきを強め、2006 年から5 年連続で「ニーベルングの指環」の指揮を任される快挙を成し遂げたのに並行して、かねて親密な関係にあるウィーン国立歌劇場とは、2003 年に「トリスタンとイゾルデ」の新演出上演や、2011 年には「ニーベルングの指環」の公演などを成功に導いていることからも知られるように、これからの世代を代表するワーグナー指揮者としての実績を着実に積み上げています。
 こうした実演での状況を反映して、ティーレマンはワーグナー作品について、すでにかなりの点数のCD アルバムや映像ソフトを発表していますが、このたびORFEO より登場するアルバムは、2004 年にティーレマンがベルリン・ドイツ・オペラ管を指揮して、ウィーンのムジークフェラインでおこなったオール・ワーグナー・プログラムのコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 ティーレマンにとって、1997 年よりこの年まで音楽総監督を務めたベルリン・ドイツ・オペラ管との顔合わせは、まさしく手兵との集大成的な意味合いもあったはずですし、じっさい、得意の演目で自信を持って臨んだティーレマンもここでの演奏内容にはたいへん満足していたといいますから、おおいにその出来栄えには期待が高まるところです。そもそも、1991 年にティーレマンがベルリン・ドイツ・オペラにデビューを果たした折のプログラムも「ローエングリン」でしたから、よくよくワーグナーとはゆかりがあるのかもしれません。
 ちなみにORFEO のクリスティアーネ・デランク氏によれば、折しもウィーンに車で向かっていたとき、この演奏の実況中継を聴いて強く心を動かされたのがすべての始まりだったそうで、実現に向けたほぼ10 年に及ぶ粘り腰の交渉の末に、ようやくワーグナーのアニヴァーサリーに合わせてリリースにこぎつけました。
 なお、ティーレマンはこれより7 年前の1997 年4 月に、フィラデルフィア管を指揮して「マイスタージンガー第1 幕前奏曲」「ローエングリン第1 幕前奏曲&第3 幕前奏曲」「パルジファル第1 幕前奏曲&聖金曜日の不思議」「トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛の死」をセッション録音していたほか、2002年にはウィーン・フィルを指揮して「リエンツィ」序曲をライヴ録音してもいましたので、そちらとの聴き比べもまた興味深い作業といえるでしょう。

POOH’S HOOP

PCD 1305
\2400
塚谷水無子
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

 (ポジティフオルガンによる演奏)
塚谷水無子
 (ポジティフオルガン;
  草苅徹夫2004年製作)
 楽曲の持つ真骨頂を描き紡ぎ出した演奏、塚谷水無子が今度はポジティフオルガンを使用してゴルトベルクを録音!楽器は草苅徹夫2004 年製作のポジティフオルガン

 録音:2013 年5 月4-6 日、草苅オルガン工房、小淵沢/ エンジニア:四方善郎(Pooh's Hoop)、エディット&マスタリング:行方洋一/DDD、日本語解説付

 2012 年にリリースされた塚谷水無子のアルバムはオランダ、ハーレムの聖バフォ教会の世界最大級かつ歴史的なクリスティアン・ミュラー・オルガンを使用したゴルトベルク変奏曲(PCD 1204)で、各誌話題となりました。このリリースから1 年、早くも同曲を録音!!これには驚きです。しかし、単に同曲のゴルトベルクを録音と言うことではなく、リリースには次のような意味を持っております。それは、聖バフォ教会での録音を踏まえ、同曲を最小のポジティフオルガンで表現し切ってみる試みで180 度真逆のアプローチを行うことにより、塚谷水無子が求める全く特性の違う2 つのゴルトベルク変奏曲は完結するからです。『《ゴルトベルク》の譜読みは絡み合った糸をほぐす作業に似ていた。ひとつひとつ糸がほぐれていくと《ゴルトベルク》はバッハの解体新書、魅力満載の宝石箱だった。(塚谷水無子・著『《ゴルトベルク変奏曲》を聴こう』)より』と語る塚谷が今考える現在進行形で斬新なゴルトベルク。
 前作(PCD 1204)と合わせて2 つの世界をお楽しみください。
 使用楽器は日本が誇るカリスマ・オルガンビルダーの草苅徹夫氏が2004 年に製作したポジティフオルガンでストップは3 つという小さな楽器です。しかし、音色の美しさ豊かさは、教会内に据えつけられた足鍵盤つきの大オルガンにも匹敵するほどです。また編集&マスタリングは行方洋一が担当しており、オーディオ面からも推薦できる優秀録音と言えましょう。

PRAGA



PRDDSD 250298
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
プラジャークsq、室内楽編成によるモーツァルトのピアノ協奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 (1)第12番 イ長調 K 414/ 385b
 (2)第11番 ヘ長調 KV 413/ 387a
 (3)第13番 ハ長調 KV 415/ 378b
スラーヴカ・ピエホチォヴァー=
 ヴェルネロヴァー(ピアノ)
プラジャーク弦楽四重奏団
パヴェル・ネイチェク(Cb)
 チェコの名門プラジャーク弦楽四重奏団、室内楽編成によるモーツァルトのピアノ協奏曲

 録音:2013 年1 月

 チェコが生んだ名クァルテット、プラジャーク弦楽四重奏団の新譜は、モーツァルトのピアノ協奏曲室内楽編成版。ソリストにキンスキー・トリオのピアノ奏者も務めるスラーヴカ・ピエホチォヴァー=ヴェルネロヴァーを迎え、また、コントラバスを加えた編成です。プラジャーク弦楽四重奏団のメンバーが奏でる颯爽とした音楽にのって、ピエホチォヴァーの堅実なピアノが光ります。室内楽編成ならではの親密な雰囲気による珠玉の協奏曲をお楽しみください!
 

PRDDSD 250300
(SACD HYBRID)
\2800
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
ドヴォルザーク:
 (1)弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 ヘ長調 op.96 B179
 (2)弦楽四重奏曲第14番 変イ長調 op.105 B193
 (3)テルツェットop.74 B 148
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
 ツェムリンスキー弦楽四重奏団、結成20周年を目前にひかえ世に放つドヴォルザークの名曲集!

 録音:2013 年5 月

 1994 年に結成されたツェムリンスキー弦楽四重奏団。結成20 周年を目前にし、ドヴォルザークの名曲の堂々のリリースとなりました。「アメリカ」も第14 番も、完全に手中に収めた、という感じの練り上げられた音楽に圧倒。テルツェットは、ドヴォルザークがモーツァルトへのオマージュとして書いた作品で、ヴィオラ奏者でもあったドヴォルザークが好んで友人と演奏したといいます。

PRAGA DIGITALS



PRDDSD 250297
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
プラジャークSQ
 ブラームス:
  (1)弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
  (2)同第2番ト長調Op.36
プラジャークSQ
ペトル・ホルマン(Va)
ヴラディミール・フォルティン(Vc)
 秋の夜長にぴったり。円熟のプラジャーク四重奏団によるブラームス最新録音

 録音:2013 年6 月12-14 日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD、74’58”

 SACD ハイブリッド盤。第2 楽章がルイ・マルの名画「恋人たち」に使われたことでも有名なブラームスの弦楽六重奏曲第1 番。ブラームスの作品中でも、とりわけ美しいメロディとロマンにあふれる名作ですが、意外に新録音がありません。チェコのベテラン、プラジャーク四重奏団に二人のチェコの名手を加えた充実の演奏を聴かせてくれます。SACD ハイブリッドの録音良さも特筆もの。ブラームスならではの厚い響きですが、さすが「弦の国」チェコ、つややかでたっぷりした音が眼前に広がり、堪能できます。昨年創立40 周年を迎えたプラジャーク四重奏団の深い音楽性もじっくり味わえます。

PREISER



STA 1004
\2300→\2090
聖アウグスティーナ教会合唱団が歌うモーツァルト
 モーツァルト:ミサ・ソレムニス ハ長調 K.337
 ベネディクト・ラントハルティンガー:
  われわが魂を主に挙げまつれり
レジネ・ハングラー(S)
イングリット・ハゼルベルガー(S)
アンネリー・ペーボ(A)
リタ=ルチア・シュナイダー(A)
ノルベルト・エルンスト(T)
マルティン・マイアー(T)
マルクス・ペルツ(B)
ロベルト・リーダー(指)
聖アウグスティーナ教会合唱団
聖アウグスティーナ教会管弦楽団
 由緒ある聖アウグスティーナ教会合唱団が歌うモーツァルト

 ウィーンの旧市街、王宮近く、白い鐘塔が特徴的な14 世紀前半に創設された聖アウグスティーナ教会。マリア・テレジアやフランツ1 世の結婚式や、地下の納骨堂にはハプスブルク家の人々が納められている、宮廷との縁深い観光名所としても有名です。この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、ロベルト・リーダー率いる聖アウグスティーナ教会合唱団& 管弦楽団。
 今回のアルバムは、モーツァルトがザルツブルクで作曲した最後のミサ曲「ミサ・ソレムニス ハ長調」。このアニュス・デイ(神の子羊)は、モーツァルトが作曲した最後のアニュス・デイとなり、大変美しく神への祈りが表現された終曲となっています。またこの作品の冒頭の旋律は、後に作曲される「フィガロの結婚」でカヴァティーナが歌う「愛の神よ、安らぎをあたえたまえ」の冒頭の旋律に用いられ、モーツァルトが気に行っていたメロディーのひとつです。
 カップリングのラントハルティンガーは、1802 年ウィーン生まれ。テノール歌手として名を馳せ、シューベルトとも親交のあった人物。また作曲をサリエリに学び数多くの作品を残しています。この「われわが魂を主に挙げまつれり」も清々しい美しい作品です。
 

PRCD 91243
\2300
マリア・ラドゥト〜JOUJOUX
 ショパン:華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
 リスト:巡礼の年第1年「スイス」より《オーベルマンの谷》
 ラヴェル:ソナチネ
 ミハイル・ジョラ:組曲「マダムのためのオモチャ箱」
 バルトーク:ピアノのための組曲Op.14
 シェーンベルク:6つのピアノ小品Op.19
 リゲティ:エチュード第4番「ファンファーレ」
マリア・ラドゥト(P)
 ルーマニアの新星ピアニスト、マリア・ラドゥト・デビュー!

 64’56

 ルーマニア出身のピアニスト、マリア・ラドゥト。彼女はウィーン音楽大学でシュテファン・ヴラダー氏とシュテファン・アーノルド氏に学ぶ。卒業後は数々の国際的なコンクールで好成績を残し、世界各地でリサイタルを行っており、由緒あるウィーン楽友協会でのリサイタル、パリのサル・ガヴォーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番、モーツァルトのピアノ協奏曲イ短調(K414) を、またマドリッド・ナショナル・オーディトリアムではR. シュトラウスのブルレスケを演奏し高い評価を得ています。そして彼女の多彩な才能が認められ、ウィーン・フィルのゲストとして様々なコラボレーションが実現しています。
 そしてこのファーストアルバムでは、同郷の作曲家ミハイル・ジョラの作品を中央に据え、ラヴェル、バルトーク、シェーンベルクなどの同時代の作曲家を組み合わせた内容です。音色の多彩さ、安定したタッチ、音楽を捉える力、的確な解釈と特別な個性と雰囲気を持った演奏を聴かせてくれます。ミハイル・ジョラのタイトル通りJOUJOUX/ ジュジュ(オモチャ箱)のような、色彩豊かでワクワクするようなアルバムとなっています。
 

PRCD 91247
\2300
ミュージカル・メロディー
 1.マイ・フェア・レディ
 2.ウィー・ラブ・クイーン
 3.ブラームス:ハンガリー舞曲集第5番
 4.ジェームズ・ボンド
 5.ウォーキング・オン・サンシャイン
 6.イッツ・レイニング・メン
 7.ホウ・ダウン
 8.ビートルズ・メロディ
 9.ダンシング・クイーン
 10.カルメン・ハバネラ
 11.シュープ・シュープ・ソング
 12.クイーン・アゲイン
バーバラ・ヘルフゴット(Vn)&
 ロンド・ヴィエンナ
 どんなジャンルでも見事に弾きこなすバーバラ・ヘルフゴット率いる女性アンサンブル「ロンド・ヴィエンナ」によるミュージカル・アルバム

 ポップスのヒット曲をクラシック風にアレンジしたアルバム「STRONG ENOUGH(PRCD 91211)」で斬新な演奏を聴かせてくれたバーバラ・ヘルフゴット& ロンド・ヴィエンナによる、ミュージカルの有名な曲を集めたアルバム。
 バーバラ・ヘルフゴット自身は名教師ザハール・ブロンにも学んでおり、クラシック畑のヴァイオリニスト。女性ばかりのアンサンブル「ロンド・ヴィエンナ」を率いて様々なジャンルの音楽に挑戦しています。このミュージカル・アルバムも、王道「マイ・フェア・レディ」から、カイリー・ミノーグ主演の80 年代のミュージカル映画「ウォーキング・オン・サンシャイン」、スウェーデンのポップ・グループABBA の「ダンシング・クイーン」などミュージカル・ファンならずとも、楽しめる内容で、華やかに聴かせてくれます。
 
PRCD 91244
\2300
「ツィーラー・エディションVol.19−熱狂する」
 ・Wacht an der Donau!
 ・Der Himmel voller Geig´n
 ・Maus-Lied (aus “Der Schatzmeister”)
 ・Die kleine Fee
 ・Wenn im Mai die Rosen bluh´n (aus “Wiener Luft”)
 ・Grazer Juristenball-Tanze
 ・Komm, komm mein Kind (aus “Ball bei Hof”)
 ・Zwei Herzen - ein SChlag
 ・Stunden des Gluckes
 ・Zubricky-Marsch
 ・Das erste Du
 ・Rasch vom Fleck
 ・Holde Adelgunde (aus “Ein Deutschmeister”)
 ・Jugendlust
 ・Auf´n Bergerl drob´n (aus “Fesche Geister”)
 ・Siegmund, ich bin in Dich verliebt (aus “Der Husarengeneral”)
 ・Dorner-Marsch
オリジナル・カール・ミヒャエル・
 ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)
アンドレア・ボグナー(S)
クリスティアン・ドレッシャー(T)
 オーストリアのpreiser レーベルの人気シリーズ、ツィーラー・エディションの最新巻。タイトルの「Der Himmel voller Geigen」は“熱狂する” の意味で、キリストの生誕の際、天にヴァイオリンが響き渡ったという話が元となっています。

PROFIL


PH 11070
\2400
タチヤナ・マズレンコ(Va)
 白夜〜ペテルブルグのヴィオラ音楽Vol.2

 (1)プロコフィエフ(ボリソフスキー編):
  「ロミオとジュリエット」より前奏曲/街の目覚め/
   少女ジュリエット/バルコニーの情景/
   モンタギュー家とキャピュレット家/ジュリエットの死
 (2)バンシチコフ:ヴィオラ・ソナタ
 (3)ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op.147
タチヤナ・マズレンコ(Va)
ログリット・イシャイ(Pf)
 名手マズレンコによるロシアのヴィオラ音楽大集成第2 巻

 録音:2012 年10 月3-7 日/ドイツ放送カンマーザール(ケルン)/DDD、61’ 19”

 「白夜〜ペテルブルグのヴィオラ音楽Vol.1」(PH 10029) に次ぐロシアのヴィオラ音楽を網羅していくシリーズ第2 弾。旧レニングラード出身、同音楽院で学んだ後、1991 年にドイツへ移り、キム・カシュカシアン、今井信子にも師事した実力派。
 ベートーヴェン四重奏団のヴィオラ奏者だったワジム・ボリソフスキーは、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」から13 曲をヴィオラとピアノ用に編曲しましたが、そのうち6 曲がここで披露されています。ヴィオラの音色を存分に堪能できます。
 ゲンナジー・バンシチコフは1943 年生まれの作曲家。バラサニアンとアラポフの門下で、ソ連時代から新ウィーン楽派風の十二音技法を用い前衛的な作風を展開しました。テレビや映画音楽の世界でも活躍していますが、このソナタはバリバリの前衛調で興味津々。さらにロシアのヴィオラ音楽の最高峰ショスタコーヴィチのソナタも挑戦。ロシア人ならではの作品理解の深さと説得力で感動させられます。イシャイのピアノも絶妙です。
 
Hummel: Con Garbo
PH 13042
\2400
フンメル:フルートとピアノのためのソナタ集
 フルート・ソナタ ニ長調op. 50
 フルート・ソナタ イ長調op. 64
 メユールのロマンスによる変奏曲 ト長調op. 14
 フルート・ソナタ ト長調op. 2/2
クリスティアーネ・マイニンガー(フルート)
ライナー・ゲップ(ピアノ)
 超絶ピアノ・パートが魅力、フンメルのフルート・ソナタ集

 収録:2011 年2 月& 4 月/ドイチュラントラジオ・クルトゥーア(セッション・ステレオ)/DDD、59’33”

 神童で、生前はヨーロッパ最大の作曲家、最高のピアニストと称され、後世にも多大な影響を与えたフンメルの「フルートとピアノのための作品」を収めたアルバム。師モーツァルトから書法的に解放されたころの作で、名手フンメルだけに半ばピアノが主役の、ニ長調のソナタをはじめ、パリで大成功を収めたメユールのオペラ「愚挙(Une Folie)」のロマンス「わたしはまだ青春」による変奏曲など全4 曲を収録しています。
 高度な技巧を要するピアノ・パートを担当するゲップは、ケルンでタイニー・ヴィルツに師事し、フランス政府奨学金留学生としてパリでピエール・サンカンとティエリ・ド・ブリュンホフに師事。また、クラウディオ・アラウやタチヤナ・ニコラーエワのマスタークラス、さらには高名なピアノ教育者ペーター・フォイヒトヴァンガーとその芸術的、教育的概念との出会いから、多くの助言を授かっています。
 アーヘン音楽大学でリカルダ・ブレールに師事、イタリア・シエナの名門キジアーナ音楽院でセヴェリーノ・ガッゼローニのマスタークラスを受講したフルートのマイニンガーは、ゲップとは、自身の名を冠したマイニンガー・トリオで活動を共にしている仲で、アルバム・タイトルの通り“コン・ガルボ(優雅に)”な魅力を的確に伝えています。

REFERENCE RECORDINGS


RR 131
\2100
聴きどころ満載!
 ビゼー:
  交響曲ハ長調
  「子供の遊び」Op.22
  半音階的変奏曲(ワインガルトナー編)
サンフランシスコ・バレエ管弦楽団
マーティン・ウェスト(指揮)
 サンフランシスコ・バレエ管によるビゼーゆかりの作品「交響曲ハ長調」、初全曲録音のオケ版「子供の遊び」、初CD録音の「半音階的変奏曲」など聴きどころ満載!

 HDCD、75’27

 マーティン・ウェスト指揮、サンフランシスコ・バレエ管によるビゼーのオーケストラ作品集。1855 年に作曲された交響曲ハ長調は、ビゼーが17 歳の時の作品で生前は一度も演奏されず、80 年後の1935 年にワインガルトナー指揮によってようやく初演されました。また1961 年にバランシン振付で「シンフォニー・インC」として、このサンフランシスコ・バレエで初上演された所縁のある作品です。シンプルでエレガントな響きが特徴のサンフランシスコ・バレエ管にあった、南欧の明るく楽しい雰囲気をもつ作品で美しいメロディーが印象的に登場します。
 「子供の遊び」はビゼーがピアノ連弾用に作曲した曲集で、全12 曲から5 曲を選んで小組曲として管弦楽のために編曲しています。ここでは、残りの7曲をハーシー・ケイとロイ・ダグラスが編曲した版を使用して、全12 曲のオーケストラ・ヴァージョンで初録音しました。そしてビゼーがピアノ独奏曲として作曲した「演奏会用半音階変奏曲」を大指揮者ワインガルトナーが編曲したダイナミックな作品「半音階的変奏曲」も収録されています。
 

FR 706
\2100
エミー賞受賞作曲家チャールズ・デンラー:
 アメリカン・シンフォニー第1番
 ピアノとヴァイオリンのための6つの変奏曲
スコット・オニール(指揮)
コロラド交響楽団&合唱団
 エミー賞受賞歴のあるアメリカの作曲家チャールズ・デンラー、大いなるロッキー山脈に想いを馳せた壮大な交響曲を発表!

 HDCD、44’03

 映画界やエンターテインメント界で活躍するアメリカの作曲家兼ピアニストのチャールズ・デンラーの、初となる本格的な交響曲作品第1 作となる「アメリカン・シンフォニー」が発売されます。チャールズ・デンラーはエミー賞の音楽部門を受賞するなど、アメリカでは良く知られた存在です。この作品は、アメリカの画家ジェリー・マルツァーン氏の「ロッキー山脈の日の出」という作品から影響を受けて作曲した、合唱も含む大規模で壮大な作品となっています。
 

RR 129SACD
(SACD HYBRID)
\2500
マイケル・スターン&カンザスシティ響
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  すずめばち組曲
  「グリーンスリーヴズ」による幻想曲
 エルガー:エニグマ変奏曲 op.36
マイケル・スターン(指)
カンザスシティ交響楽団
 アイザック・スターンの愛息、マイケル・スターンによるイギリスの大作曲家の管弦楽曲集がSACD化!

 録音:2012 年、インディペンデンス( ミズーリ州)/5.1surround

 あのアイザック・スターンの愛息、マイケル・スターン指揮によるヴォーン・ウィリアムズとエルガーのオーケストラ作品集がSACD となって登場します。
 付随音楽「すずめばち」はアリストファネスの劇に基づき、序曲と4 曲からなる組曲に改編されました。別名「アリストファネス組曲」とも言われます。ヴォーン・ウィリアムズの初期の傑作で題名であるハチの羽音が見事に表現された聴きごたえの序曲から次々とユーモラスな音楽を聴かせてくれます。「グリーンスリーヴズ」による幻想曲は歌劇「恋するサー・ジョン」の第4 幕中の間奏曲を独立させたものです。「グリーンスリーヴズ」は、緑の袖の着物を着た浮気な女を歌った16 世紀末の民謡で、この幻想曲は1908 年に作曲されました。またエルガーのエニグマ変奏曲は言わずもがなの名曲ですが、スターン率いるカンザスシティ交響楽団が細部まで丁寧に組み上げた音楽を聴かせてくれます。

SAKURA



SAKURA 2/3
(2CD)
\3600→\3290
宇野功芳企画
 〜走り去る生の時〜みどり・オルトナー、シューベルトの世界

 CD-1
  シューベルト:
   (1)さすらい人 作品4-1D.489/(2)郷愁 作品79-1 D. 851/
   (3)4つの即興曲 作品90 D.899/(4)4つの即興曲 作品142 D.935
 CD-2
   (5)楽興の時 作品94 D.780/(6)「白鳥の歌」D.957 より ハイネ歌曲集(全6曲)/
   (7)楽に寄す 作品88-4 D.547/(8)夕映えの中に D.799
みどり・オルトナー
 (ピアノ;
  (1)-(5)ベーゼンドルファー
   (92鍵)1975年制作楽器/
  (6)-(8)ベーゼンドルファー・インペリアル
   (95鍵))
(1)(2)(6)-(8)ロベルト・ホル(バスバリトン)
 宇野功芳企画。「『夕映えの中に』の前奏が始まった時は、ぼくは危うく気を失いそうになった」〜宇野功芳
 みどり・オルトナーによる別次元のシューベルト演奏、愛用の名器ベーゼンドルファーが紡ぎだす至高のシューベルト!

 録音:(1)(2):2011 年1 月19 日/クレムス、オーストリー、ケッヘル協会でのコンサート(ライヴ録音) (3)(4)(5):2012 年8 月10-15 日/ウィーン郊外プレスバウム、ピアノ芸術協会、コンサートサロン (6)(7)(8):2008 年10 月31 日/川口リリア音楽ホールでのコンサート(ライヴ録音)
 DDD,192Khz 24bit 録音

 絶賛を浴びている佐藤久成「HISAYA、魔界のヴァイオリン」(SAKURA 1)に続き、宇野功芳氏が見出した最高のシューベルト弾き、みどり・オルトナーの本格的なソロ・アルバム・デビュー盤が遂に発売します。収録曲はシューベルトの至高の名作、4 つの即興曲Op.90 とOp.142 全曲に「楽興の時」全曲を組合せ、さらに巨匠ロベルト・ホルとの未発売ソース10 曲を加えた豪華2 枚組です。さらに宇野功芳氏絶賛の、アーチスト本人書下ろしによるシューベルト論を含む充実のブックレットです。
 「本CD を他のピアニストのCD と比べて良い悪いを論じることは無意味となる。これは別次元のシューベルトなのだ。しかもみどり・オルトナーのピアノは決して説明的になっていない。あくまでも美しい音楽として耳に入ってくるのである。ホル/みどりのリリアホールにおける「白鳥の歌」抜粋は本CD に収録されているが(中略)、みどり・オルトナーはホルの絶唱に献身し、ピアノという楽器の音が消え、ただシューベルトの音楽だけが、シューベルトの心だけが鳴っていた。こんな体験は初めてである。アンコールの「夕映えの中に」の前奏が始まった時は、ぼくは危うく気を失いそうになった。」(宇野功芳 ライナー・ノートより)

 みどり・オルトナー(ピアノ)
 ウィーン在住の異色ピアニスト。埼玉県出身。東京芸大の声楽科へ進み、戸田敏子の師事のもと大学院修了、読売新人演奏会出演。芸大在学中からドイツ歌曲に魅了され、ウィーンへ渡りウィーン国立音大、市立音楽院にてオペラ、リートを学ぶ。在籍3 年目、後に夫となる故ロマン・オルトナー教授と出会い、ヨーロッパにおける指折りの歌曲伴奏者であった同氏の勧めにより、ウィーン国立音大のピアノ科に入学。1990 年には同音大のソリステン・コンサートに選ばれ、ウィーン楽友協会大ホールでシューマンのピアノ協奏曲を演奏し、ピアニストとしての道を歩み始める。
 1997 年同音大のビアノ科修士課程を修了。声楽家としては、ウィーンで更にルイーゼ・シャイト、ワルデマール・クメント、デヴィッド・ルッツらに師事し、オペラやドイツ歌曲を中心にまた現代音楽、20 世紀の作品を得意として活動の軌跡を残している。ピアニストとしての教育は、井上道子、ヤン・ホラークに師事したほか、ウィーン国立音大にてロマン・オルトナー、ミヒャエル・クリスト、オレグ・マイセンベルクに学ぶ。在学中から歌曲伴奏者として注目され、ヴェルナー・ホルヴェク、クルト・エクヴィルツ、ロベルト・ホル、岡村喬生、エレン・ファン・リアー、ヨアンナ・ボロフスカ、アンゲリカ・キルヒシュラーガー等世界一流の歌手たちのパートナーを務め現在に至っている。1996 年にはウィーン郊外の街プレスバウムに「ピアノ芸術協会」を設立し、「よりよき音楽を、より高き調和を」をモットーとして、ウィーンの若い才能を集めて独特なコンサートシリーズを開催している。2000 年に「東京の夏」音楽祭の招聘で日本デビュー以後、定期的に来日。ヨーロッパ各地の音楽祭、コンサートホールでの出演を重ね、歌曲伴奏者として高く評価される一方、個性的なプログラム構成のソリスト、室内楽奏者として、徐々に聴衆の人気を集めている。




SDG



SDG 718
\2400→\2190
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・
 エ・ロマンティーク
ルーシー・クロウ(S)
ジェニファー・ジョンストン(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
マシュー・ローズ(B)
 ガーディナーが満を持して再録音!ベートーヴェンのミサ・ソレ

 録音:2012 年10 月バービカン・ホール、ロンドン(ライヴ)

 2012 年10 月ロンドンのバービカン・ホールで行われたライヴ録音。ガーディナーの大胆なアプローチで圧巻の演奏聴かせてくれます。
 ガーディナーのミサ・ソレムニスといえば、アルヒーフ・レーベルで1989 年に録音された同じくモンテヴェルディ合唱団との盤も名録音として名高いですが、23 年の月日が経ち再録音された今回も、前回と同様、快速なテンポと個性的なアクセントで切れ味の良く聴かせてくれていますが、さらに精度が上がり、ORR の技巧的でフレキシブルな演奏、モンテヴェルディ合唱団の重厚さと透明感を兼ね備えたコーラスは絶品です。実際にこの演奏会は、イギリスのタイムズ紙で「完璧な演奏、そして新たに生み出された、恐るべき生命である」と絶賛されいます。
 ソリストには、鮮やかな美声で注目のソプラノ、ルーシー・クロウ。BBC ラジオ3 の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」としても注目を浴びた期待のメゾ・ソプラノ、ジェニファー・ジョンストン。医師としての働いていた異色のキャリアを持つイギリスの実力派テノール、ジェイムス・ギルクリスト。
 ロイヤル・オペラ・ハウスやコヴェント・ガーデンなどで活躍する1978 年生まれのバス、マシュー・ローズなど、若き実力派を配した布陣。




SKARBO


DSK 2143
\2300
フランスの声楽アンサンブル、メリスム
 フランク:
  (1)「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
  (2)「主よ、私たちを罰しないでくださいDomine non secundum」
  (3)アヴェ・マリア
 フォーレ:
  (4)2つのオッフェルトリウムop.45より「恵み深き御母、マリア」
  (5)2つのオッフェルトリウムop.65 
  (6)ラシーヌの賛歌op.11
(1)ヴィオレーヌ・ル・シュナドゥク(S)
(1)(5)アングラード・ドゥ・ヒュス(T)
(1)ジャン=ジャック・ラントーン(T)
(1)ロナン・エロ(Br)
 ディディエ・アドゥ(ハーモニウム)
 コレット・ディアール(Pf)
ジルダ・パンジェ(指揮)
メリスム
 静謐にして壮麗なフランク& フォーレ

 録音:2013 年2 月26-28 日、レーヌのオペラ座(フランス)

 19 世紀末のフランスに活躍した知られざる作曲家ポール・ラドミローの作品を収録したアルバム(DSK 2084)で注目を集めたジルダ・パンジェ率いる声楽アンサンブル「メリスム」が最新盤をリリースいたしました。
 今回も19 世紀から20 世紀にかけての近代フランス音楽に焦点を当て、この時代を語るに欠かせない、フランクとフォーレという二人の大家の作品を収録しています。フランスの次代を担う若きソリストたちを迎え、清廉かつ瑞々しい響きを作り上げています。
 何よりの聴きどころは、最初に収録されたフランクの「十字架上のキリストの最後の7 つの言葉」。磔刑に処せられたイエスが最期に7 つの言葉を放ったという聖書の物語に題材を得た作品で、ハイドンやシュッツの作品が著名ですが、このフランクの作品も知る人ぞ知る傑作として知られています。ミシェル・コルボ& ローザンヌ声楽アンサンブルが取り上げたことでも注目を集めました。静謐さと壮麗さを併せ持った本作は、胸を穿つような哀しくも美しい旋律が何よりの魅力。オルガンとハーモニウムというシンプルな伴奏とソリスト、合唱が織りなす素朴なハーモニーも絶品です。
 
DSK 4132
\2300
「中央ヨーロッパ」
 シュルホフ:
  フルート、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(全4楽章)より
   (1)ロンディーノ (2)フリアント
 (3)ノヴァーク:マーシャス(全5楽章)〜ピッコロとピアノのための
 (4)ジャンジェシ:フルートとピッコロのためのソナタ(全3楽章)
 (5)ヤナーチェク:青い服の少年たちの行進
 (6)カルク=エレルト:「異国の印象」op.134より ハチドリ
 (7)コバチ:ソナティナ
 (8)ジンドリッヒ・フェルド:ソナティナ(全3楽章)
ジャン=ルイ・ボーマディエ(Picc.)
(3)-(6)(8)ジョルディ・トラン(Pf)
(1)(2)ピエール=アンリ・シュエレブ(Va)
 ギオルギー・ツィンツィエフスキ(Cb)
 ピッコロの名手、ボーマディエが魅せる、知る人ぞ知る中欧のピッコロ作品集!

 録音:2012 年、フランス

 ピッコロ演奏の第一人者として、ピッコロ・レパートリーの拡大と伝播に邁進するフランスの名手、ジャン=ルイ・ボーマディエが、「Skarbo」レーベルから注目の最新盤をリリースいたします!今回ももちろん、フルートおよびピッコロのための作品に焦点をあてたプログラム。「中央ヨーロッパ」というアルバム・タイトルの通り、チェコ、ハンガリーを中心とする作曲家の作品を収録しており、全体的に民族調あふれるリズムと旋律に聴き入るアルバムに仕上がっています。ピアノには、フルート奏者の共演に経験厚きジョルディ・トラン、ヴィオラには、「モーツァルト:フルート四重奏曲全集( ピッコロ版)」(DSK4126)に引き続き、ピエール=アンリ・シュエレブを迎えています。本アルバムは「ワールド・ピッコロ Vol.1」とも銘うたれており、今後、他の地域の作品を焦点に当てたアルバムのリリースも期待されます!
 最初に収録されているのは、20 世紀初めのチェコに活躍したエルヴィン・シェルホフの「コンチェルティーノ」。原曲はフルート、ヴィオラ、コントラバスという編成で、民族的な響きを持ちつつ、活き活きと掛け合う舞曲のリズムが愉しい作品です。本アルバムでは「ロンディーノ」「フリアント」という2つの楽章を抜粋し、ピッコロで演奏がなされています。ヤナーチェクの「青い服の少年たちの行進」は、同じく1924 年に作曲された木管六重奏曲「青春」の中にもそのモチーフが登場する小品で、チェコの響き濃やかな作品です。ボーマディエの卓越したソロは勿論のこと、フルート作品の伴奏に造詣深きトランの絶妙なピアノも聴き所。フルートファンならば、是非とも見逃せない注目盤です!

TRANSART



TR 175
\2200→\1990
パウル=バドゥラ・スコダ、新録音!弾きふり!
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集

 (1)第15番 変ロ長調 K450
 (2)第20番 ニ短調 K466
パウル=バドゥラ・スコダ(ピアノ・指揮)
プラハ室内管弦楽団
 バドゥラ=スコダ最新録音!味わいのタッチすべてを極めた音楽

 録音:2012 年12 月17 & 23 日(スタジオ録音)
 使用ピアノ:スタインウェイ569 686(スコダ・コレクション)

 スコダ(録音当時85 歳)の最新録音!弾き振りでのモーツァルトのピアノ協奏曲の登場です。ニ短調協奏曲第2 楽章の迷いのない音楽運びや、終楽章の品格に満ちた決然とした表情など、圧巻。変ロ長調の協奏曲も、終楽章のぴちぴちと刻むリズムなど、非常に活き活きとしています。味わいの極地のピアノを、オーケストラの自然なサポートが美しくささえています。

 違うときの演奏だが、K.466の映像を楽しめる。
http://www.youtube.com/watch?v=2kO1ebWMAgY

TYX ART



TXA 13024
\2500→\2290
メキシカン・ピアノ・コンチェルト
 サミュル・ジーマン(1956-): ピアノ協奏曲
 ホセ・ロロン・アルカラス(1876-1945):
  交響的スケルツォ「ドワーフの饗宴」Op.30
  ピアノ協奏曲Op.42
クラウディア・コロナ(P)
ニュルンベルク交響楽団
グレゴール・ブール(指揮)
  録音:2013 年2 月ニュルンベルク/58’33

 20 世紀のメキシコの作曲家による協奏曲集。
 ホセ・ロロン・アルカラスは、20 世紀のメキシコ音楽史に多大な影響を与えた作曲家の一人。1903 年から1907 年にパリに留学し、モシュコフスキ、ジェダルジュらに師事。早くからヨーロッパの音楽に触れています。代表作であるピアノ協奏曲は1935 年に完成。従来の民族的なメキシコ音楽と現代音楽を融合させたスタイルの作品。交響的スケルツォ「ドワーフの饗宴」は、ロマン派的抒情性を称えた曲で、パリ留学の影響を色濃く受けています。またサミュエル・ジーマンのピアノ協奏曲は、世界的にメキシコ人作曲家の名を広めるきっかけともなったメキシコ音楽の新たな扉を開けた作品です。
 演奏は1976 年メキシコ生まれの女流ピアニスト、クラウディア・コロナ。現在はドイツを拠点とし中南米の作曲家の作品を積極的に取り上げています。
 
TXA 13023
\2500
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007): オルガン作品集
 祝典前奏曲GeWV407、イースターコンサートGeWV400、
 コラール幻想曲「日の光は落ちて」GeWV411、
 聖霊降臨節コンサートGeWV399、交響的協奏曲GeWV409
ゲルハルト・ワインベルガー(Org)
 ヒンデミットの弟子ゲンツマーのオルガン曲世界初録音!

 録音:2013 年3 月聖ヨハン・バプティスト教会、パーダーボルン- ヴェヴェル/71’35

 ヒンデミットの弟子で最も優秀であったドイツ現代音楽の作曲家ハラルド・ゲンツマー。彼の多彩な作品の中でもオルガン音楽は重要な位置を占めています。ゲンツマーのオルガン作品を長年研究し、共に協力してきたオルガニスト、ゲルハルト・ワインベルガーによる演奏です。ワインベルガーのゲンツマーの作品を数多く初演し、このアルバムは世界初録音となっています。

VERMEER DIGITAL

VERMEER 40002
\1800
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集
 ヘ短調K466/L118(アンダンテ)、ハ長調K159/L104(アレグロ)、
 ト長調K146/L349、ト長調K336/L337(アレグロ)、
 イ長調K321/L257(アレグロ)、ホ長調K403/L470(アレグロ)、
 変ロ短調K87/L33、嬰ヘ短調K25/L481(アレグロ)、
 イ長調K322/ L483(アレグロ)、ニ短調K32/L423(アリア)、
 ト長調K391/L79(アレグロ)、ト短調K8/L488(アレグロ)、
 ハ長調K421/L252(アレグロ)、ヘ長調K349/L170(アレグロ)、
 ヘ短調K69/L382
ロベルト・ロッソ(P)
 軽快で美しいスカルラッティ

 録音:2012 年5 月/58’02

 ドメニコ・スカルラッティが書いた555 曲の鍵盤楽器のためのソナタから、15 曲を選んで収録したアルバム。イタリアのピアニスト、ロベルト・ロッソが演奏しています。堅実なテクニックの上に表現力で芸術性を兼ね備え、各曲の描き分けを見事に行っています。現代ピアノで弾くスカルラッティの数ある演奏の中でも、印象に残る演奏といえるでしょう。

WERGO


WER 6755
(SACD HYBRID)
\2400
ロルフ・リーム:作品集
 (1)Hamamuth-天使の街
 (2)この子供たちは誰だ?
ニコラス・ホッジ(ピアノ)
バーデンバーデン&フライブルクSWR 交響楽団
ビート・フラー(指揮)
 1937 年ドイツ生まれの作曲家ロルフ・リーム作品集

 録音:2012(1)、2009(2)※2作品とも世界初録音

 ロルフ・リームは、1937 年ドイツ生まれの作曲家。作曲家のツィンマーマンに認められ、ツェンダーと共にフランクフルト音楽大学の作曲家の教授を務めました。天使の街は、TV などで放送されていたイラク戦争で破壊された街のこと。鋭いアクセントや、軍隊を思わせるような機械的なリズムなど、暴力的ともいえるエネルギーに満ちた作品です。戦争に対してのアーティストとしての反対表明ともいえる作品です。「この子供たちは誰だ?」も政治的色合いのある作品。2 作品ともドナウエッシンゲン音楽祭で初演されています。
 
WER 6587
\2400
セルゲイ・ネフスキ(b.1972):作品集
 (1)Alles (2)目に見えないアルファベット
 (3)わかりました (4)労働の平地 (5)アウトランド
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク
 他多数の演奏家
 1972 年モスクワ生まれの俊英ネフスキ作品集

 録音:2011、2012 年

 ネフスキは1972 年10 月モスクワ生まれの作曲家。ドレスデンなどで作曲を学びました。2006 年、シュトゥトガルトの町から作曲賞を受賞し、2012年にはボリショイ劇場で室内オペラ「Franziskus」が初演されるなど、若くして活躍しています。室内楽や、声を用いた作品を多く書いており、このディスクでも、声と電子音などの巧みな組み合わせが印象的な作品が並びます。



 
WER 6761
\2400
細川俊夫(b.1955):静寂の世界の弦楽四重奏作品集
 (1)開花 Blossoming(2007/2009 改訂(改訂版世界初録音))
 (2)花の妖精 Floral fairy(2003)
 (3)書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009 改訂)
  —弦楽四重奏のための6 つの小品—※ 世界初録音
 (4)ランドスケープ I Landscape I(1992)
 (5)沈黙の花 Silent Flowers(1998)
 (6)弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984 改訂)
アルディッティ弦楽四重奏団
 〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、
  アショット・サルキシャン(2Vn)、
  ラルフ・エーラーズ(Vla)、
  ルーカス・フェルズ(Vc)〕
 細川俊夫、最新盤、静寂の世界の弦楽四重奏作品集。世界初録音の「書(カリグラフィー)」も収録。演奏はアルディッティ弦楽四重奏団!

 録音:2012 年2 月

 2013 年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。
 6 つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6 つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980 年に書かれたもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。
 アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。

 【演奏会情報】
 サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.36(監修:細川俊夫)
 テーマ作曲家<細川俊夫>
 室内楽演奏会 9月3 日(火)19:00 サントリーホール小ホール
 ・原像 Urbilder(1980)
 ・書(カリグラフィー)より I II IV VI Kalligraphie I II IV VI (2007/2009)
 ・開花 Blossoming(2007)
 ・沈黙の花 Silent Flowers(1998)
 ・遠い声(2013)日本初演 Distant Voices, Japan Premiere
  [演奏:ディオティマ弦楽四重奏団]
 

WER 6724
\2400
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012)
 (1)第1交響曲〜室内オーケストラのための
  (1947/1963, 1991 年改訂)
 (2)シンフォニア第6番(2つのオーケストラのための)
  (1969, 1994 年改訂)
ベルリン放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
 ヘンツェ20 歳の時の第1交響曲、キューバ縁のシンフォニア第6番

 録音:2012 年

 ヘンツェの交響曲集。第1 番は、ヘンツェ20 歳の時の作品。後にヘンツェはこの1947 年版を「完全に間違っている」とし、1964 年にベルリンで演奏された折に改訂を施しています。「リズム、和声、メロディといった細胞的要素はオリジナル版のままで、緩徐楽章にはほとんど手を加えていない。それでも全てが新しく、違っており、そしてずっと良い」と自身述べています。実際には、第1、3 楽章は単なる改訂にはとどまっておらず、完全に新しい作品となっております。もともと比較的小編成の作品でしたが、この改訂版ではファゴット、トロンボーン、チューバ、打楽器も削除され、かわりにハープ、ピアノ、チェレスタが用いられています。透明感のある響きが印象的な秀作です。
 1969 年、ヘンツェは2 度にわたってキューバへと旅をします。キューバでは音楽シーンの重要人物と多くの出会いがあり、自身さとうきび畑で作業の手伝いをしたりもしたといいます。
 初めてキューバ旅行を訪ねるにあたり、ヘンツェは交響曲の依頼を受けました。リズムが印象的なこの作品は、ハバナで11 月26 日、ヘンツェ自身の指揮によって初演されました。
 
WER 6765
(SACD HYBRID)
\2400
ハンス・ツェンダー(b.1936):Logos-Fragmente (Canto IX)
 (32の声と4つのグループ・オーケストラのための)
フラグメント I-IX(II III IV VII IXは世界初録音)
SWR シュトゥットガルト声楽アンサンブル
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
エミリオ・ポマリコ(指揮)
 圧巻!巨匠ツェンダーによる言葉と音楽とのつながりを模索した大作

 録音:2011 年12 月

 ツェンダーといえば精緻な指揮者ですが、作曲活動も旺盛。このLogos Fragmente は規模の大きな言葉を伴う作品。新約聖書(ヨハネの福音書)や、ユダヤの人々の間に伝わるタルムード(ヘブライ語の経典)など、様々なテキストに基づいています。音と言葉の関係を追及しているツェンダーならではの作品。
 4 つのグループにシンメトリーに分けられた器楽奏者、そして32 人の声楽家という編成。大規模なオーケストラで、充実の打楽器パート、そして四分音ずれて調律された2 台のピアノが含まれています。時にはギターまで加わるという多彩ぶり。やや難解な印象を受ける作風ですが、言葉と音楽が混然一体となって聴き手に迫ってきます。

WIGMORE HALL LIVE


WHLIVE 0062
¥1400
可憐なソプラノ、クリスティアーネ・カルク
R.シュトラウス:
 目覚めたバラ、赤いバラ、乙女の花Op.22、夜Op.10-3、
 たそがれの夢Op.29-1、白いジャスミンOp.31-3
フォーレ:ネルOp.18-1、イスファハーンのばらOp.39-4、薔薇Op.51-4
ドビュッシー:「忘れられたアリエッタ」より「グリーン」、「憂鬱」
プーランク:「偽りの婚約」より「花」
ヴォルフ:秘めた愛、夜、災難、夜の魔法
ベルク:初期の7つの歌曲
 【夜/ 葦の歌/ 夜鳴きうぐいす/ 夢に見た栄光/ 室内にて/
  愛の讃歌/ 夏の日】
<アンコール>
 ヴォルフ:私を花で覆って下さい
 シューマン:君は花のようにOp.25-24
クリスティアーネ・カルク(S)
マルコム・マルティヌー(P)
 注目の可憐なソプラノ歌手クリスティアーネ・カルク歌曲リサイタル

 収録:2012 年7 月19 日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ/71’32

 マリス・ヤンソンス&バイエルン放響の第9 で2012 年来日したソプラノ、クリスティアーネ・カルクによるロンドン、ウィグモア・ホールでの歌曲リサイタル。カルクはバイエルンのフォイヒトヴァンゲンに生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウムで学ぶ。バッハのオラトリオからモーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンまで幅広いレパートリーを持ち、高い評価を得ています。2009 年ウィーン楽友協会で、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと共にハイドンのオペラ「無人島」を上演。2010 年ザルツブルク音楽祭でムーティが指揮した「オルフェオとエウリディーチェ」に出演。そして2013 年ザルツブルク・イースター音楽祭でティーレマンと共演するなど、今着実に実力をつけ、注目を集めているソプラノの一人です。
 このアルバムの演目は、R. シュトラウス、ベルク、ヴォルフの後期ロマン派リート作品とフォーレ、ドビュッシー、プーランクのフランス歌曲という構成。気品のある凛とした歌声で聴かせるR. シュトラウス、また高貴な香りを漂わせるフォーレを繊細に透明感溢れる歌唱で魅了します。ピアノ伴奏は、歌曲伴奏の世界的名手マルコム・マルティヌーが務めています。
 

WHLIVE 0061
(2CD)
¥2600
クリスチャン・ブラックショウ(P)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集Vol.1

 [CD1]
  ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K279
  ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K280
  ピアノ・ソナタ第8番ニ長調K311
 [CD2]
  ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調K570
  ピアノ・ソナタ第9番イ短調K310
クリスチャン・ブラックショウ(P)
 音楽ファン必聴のピアニストが登場!カーゾンの愛弟子クリスチャン・ブラックショウ、絶賛されたモーツァルト連続演奏会遂にリリース!

 収録:2012 年1 月6 日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ/93’02

 イギリスのピアニスト、クリスチャン・ブラックショウがウィグモア・ホールで行ったモーツァルトのソナタ連続演奏会のCD が発売されます。
 クリスチャン・ブラックショウは、1949 年1 月イギリスに生まれ。マンチェスター王立大学とロイヤル・アカデミーで学び、そのあとレニングラード音楽院に入学。そして後にロンドンで名手クリフォード・カーゾンに師事。しかし長らく音楽シーンから離れていたこともあり、「幻の名匠」として2012年初来日を果たすことになりました。2010 年にもロンドンのセント・ジョーンズ・ブリストルでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏。BBC MusicMagazine で「ここ数年で最高のモーツァルト」と絶賛されました。また、クィーン・エリザベス・ホールで弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ21 番(D.960)は、Pianist magazine で「音楽家の中の音楽家である」と評され、ゲルギエフ、ラトル、テミルカーノフ、ノセダ、マリナーら現代の巨匠指揮者たちとも共演し、絶賛されています。
 このウィグモア・ホールでのモーツァルトのソナタ連続演奏会は「ここ数年で最高のモーツァルト」と絶賛され、この度のそのライヴ演奏がリリースされることとなりました。このコンサート・シリーズは2013 年1 月に完結し順次発売される予定です。



<LP>


MA RECORDINGS(LP)

M 062AV
(2LP)
\7200
天才エンジニア、タッド・ガーフィンクル氏渾身のアナログ盤が登場!
 ラ・セグンダ

 A面(17:16)
  クアンド・シルバ・エル・ヴィエント/ エル・チョクロ/ グリセル/ ノクトゥルナ
 B面(16:43)
  ミロンガ・デル・プエルト/ ベッティノティ/
  ティンタ・ロハ/ ヴァルス/ エル・ポルテニュイト
 C面(16:01)
  タキト・ミリタル/ ヌンカ・トゥヴォ・ノヴィオ/ マレヴァへ/
  ボエド/ アラバル・アマルゴ/ ぺダシト・デ・シエロ
 D 面(18:01)
  ラ・ロカ/ エル・トレン・デ・キト/ ウナ・セニャル
セラ・ウナ・ノーチェ
 【リディア・ボルダー(歌)/
  サンティアゴ・バスケス 打楽器、タブラ)/
  マルセロ・モギレヴスキー
   (クラリネット、竹笛、ハルモニカ、口笛)/
  エデュガルド・カルドーソ(ギター、歌)/
  マーティン・イアナコンネ(チェロ、歌)/
  ガブリエール・リヴァーノ(バンドネオン)】
 
 【LP制作に関してタッド・ガーフィンクル氏より】
 オーディオファイル界のリクエストに応える形で、この度180gm重量盤(LPレコード)を制作しました。
 制作の契機となったのは、ある偉才のエンジニアにロサンゼルスで出会ったからです。彼はLP に関する知識がとても豊富で、現代においても彼の技術は進化し続けています。彼の名はレン・ホロウィッツ氏。バーニー・グランドマンやダグ・サックスのように著名ではありませんが、20歳から始め41 年間LP をカッティングしています。実は、レンは50・60 年代のアナログ・ギアを含めたバーニーのカッティング機等の修復もしているのです。彼のレコードカッティング機は1950 年製のスカリー旋盤で本当に美しいマシーンです。ウエストレックス社のカッティング・ヘッドでカッティングをしていて、ウエストレックスは廉価でデザインも素晴しいとレンは説明してくれました。そして、ドイツ製のニューマン社のカッティング・ヘッドよりも低音は、はるかに優れているとも教えてくれたのです。長年このように真摯に取り組むレンと今回、仕事ができることは光栄だと思っています。
 このアルバムは66と長いものですが、僕は一曲も減らしたくなかったので、「ラ・セグンダ」アナログ・バージョンつまりLP重量盤は2枚セットにしました。
 まず、ロスでレン・ホロウィズがカッティングし、LP 業界で熟練者であるアメリカ東海岸在住デズモンド・ナレーン氏がメタルスタンパー盤を製造しました。デズモンドは世界的に有名なデッカ・レーベルで長年にわたって勤務し、アナログLP しか存在しなかった時代からメタルスタンパー盤を製造してきたのです。
 そして、LP 盤製造はロサンゼルスの小さな会社、ビル・スミス・カスタム・レコードで製造しました。昔ながらのLP ジャケットもまたロサンゼルスで60 年以上の業績のあるStoughton社で印刷しました。
 また、セラ・ウナ・ノーチェのデビュー・アルバム「セラ・ウナ・ノーチェ」から3曲を厳選した45回転重量盤レコード(直径12インチ盤、24分)「“ セラ・ウナ・ノーチェ」45RPM”も販売します。こちらの3曲はA面の1曲目が「マレーナ」(ボ ーカル: ペドロ・アズナー)、2曲目が「マレーナ」( 別アレンジで楽器演奏のみ) です。B面は「ヌブラード」でパーカッショニストのサンティアゴ・バスケスですが担当しています。

 180g/ワンポイント176.4kHz (PCM) 録音:アルゼンチン地方のモナステレオ・ガンダラ(ガンダラ修道院)
 手作りDC 電源マイクロフォン:MA レコーディングズ専用のDPA 社(デンマーク)無視構成振動版使用。
 マイクロフォン・ケーブル:特注カルダス(USA)
 録音機:フォステクスDP-40 DVD-RAM レコーダー/録音時期:2003 年1 月
 LP カッティング:コルグ社デジタル信号変換ソフト「オーディオゲート」使用(176.4kHz PCM 〜5.6 M Hz DSD に変換)
 DSD 再生機:MA レコーディングズ改造板MR-2000 s(コルグ社)
 LP カッティングエンジニアー:レン・ホロヴィッツ(カリフォルニア、ロサンゼルス)
 カッティング旋盤機:スカリー(USA1950 製)カッティング・ヘッド:ウエストクス(USA)
 録音・製作・パッケジデザイン・プロデュース:MA レコーディングズ、タッド・ガーフィンクル

 このセラ・ウナ・ノーチェのグループはMA のタッド・ガーフィンクルがアルゼンチンの打楽器奏者のサンティアゴ・バスケスの依頼し実現した企画です。ちょっとタンゴ、ちょっとジャス即興、ちょっとアルゼンチンフォルクローレ(民族的音楽)を絶妙なさじ加減で楽しむことのできる内容。単なるヌエボ・タンゴの音楽ではなく、印象的なハイセンスな音楽となっています。
 
M 052AV
(LP)
\3700
セラ・ウナ・ノーチェ
 ・マレーナ(タンゴ)セラ・ウナ・ノーチェ編曲/ ペドロ・アズナール
 ・マレーナ(タンゴ)ガブリエル・キルシェンバウム編曲/ インストゥルメンタル
 ・ヌブラド(カンドンベ)/ サンティエゴ・バスケス(インストゥルメンタル)
 [45rpm]

 バンドネオン、ギター、チェロ、パーカッションが基本となり、それに持ち替えの木管楽器、女性ヴォーカルが曲により様々な組み合わせで登場する。タンゴ、ミロンガその他の伝統的なアルゼンチン音楽を、フリーインプロビゼーションを交えて演奏している。ウェブサイトのランキングで常に1 位にいるヒット作で、録音と内容の素晴らしさが均衡した傑作。




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