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第73号
マイナー・レーベル新譜(1)
2013.10.22〜2013.12.13


ACCENT



ACC 24280
\2500→\2290
シェニア・レッフラー(Ob)
 グラウン兄弟のオーボエ協奏曲集

   J.C.F.フェルスター:オーボエ協奏曲ハ短調
  J.B.G.ネルーダ:シンフォニア・フリデリコ ト長調
  J.G.グラウン or C.H.グラウン:
   オーボエ協奏曲ヘ長調、弦楽四重奏曲ハ短調、
   オーボエ協奏曲ト短調、トリオ・ソナタ ロ短調、
   オーボエダモーレ協奏曲イ長調
シェニア・レッフラー(Ob)
バツドルファー・ホーフカペレ
 名手シェニア・レッフラーによるグラウン兄弟のオーボエ協奏曲集

 録音:2012 年10 月ポルディッツ、ドイツ/71’32

 兄ヨハン・ドットリープ・グラウンと弟カール・ハインリッヒ・グラウンは、共に1732 年にプロセイン皇太子フリードリヒの宮廷楽団に迎えられ、1740 年にフリードリヒ大王が即位すると兄ヨハンはヴァイオリンの名手として知られおり、王立ベルリン歌劇場のコンサートマスターに、弟カールは宮廷楽長に就任しました。グラウン兄弟は、初期古典派の主要な作曲家であり、2 人ともベルリンの宮廷楽団で活躍し、ギャラント様式による作品を残しており、兄ヨハンは交響曲、管弦楽曲、特に器楽曲ではその本領を発揮しています。そして弟カールはフリードリヒ大王の宮廷のために多くのオペラを作曲しており「モンテツーマ」、オラトリオ「イエスの死」は有名です。
 このアルバムには、2 人が作曲したオーボエ協奏曲を中心に、同時代の作曲家J.C.F. フェルスター、J.B.G. ネルーダの作品を収録しています。
 演奏はベルリン古楽アカデミーのメンバーでバロック・オーボエの名手シェニア・レッフラー。前古典派の北ドイツ楽派の作曲家を専門的に演奏する音楽家として「ドレスデン宮廷の作品集(ACC.24202/24222)」でもその素晴らしい演奏聴かせてくれました。
  
ACC 24277
\2500→\2290
注目のメゾ・ソプアノ、フェルミューレンが歌うフェッランディーニ
 ジョバンニ・バッティスタ・フェッランディーニ(1710-1791):
  劇的カンタータ集

   シンフォニア ニ長調「パストラーレ」、カンタータ I、
   カンタータ III、シンフォニア 変ロ長調、カンタータ IV
オリヴィア・フェルミューレン(Ms)
アルモニ・ ユニヴェルセル
フロリアン・ドイター(指)
 
 録音:2010 年ケルン/62’31

 フェッランディーニは、ヴェネツィアに生まれ、1722 年に父親共にミュンヘンの宮廷楽団に入り、オーボエ奏者として地位を得ました。1732 年にはバイエルン選帝侯カール・ アルブレヒトの宮廷作曲家として任命され、1737 年には宮廷楽長に就任しています。彼はオペラ作曲家としても高く評価されミュンヘンのクヴィリエ劇場のこけら落としにオペラ・セリア「ウティカのカトー」が上演されました。そしてモーツァルトのイドメネオを最初に歌ったテノールのアントン・ラフを弟子に持ち、優れた声楽家を育てたことでも有名です。また器楽作品や数多くのアリアを作曲しています。
 ここに収録されているのは、劇的(ドラマティック)カンタータ集で、ソロを務めるのは柔らかな声質が魅力のヨーロッパで注目されているメゾ・ソプラノ、オリヴィア・フェルミューレン。アンサンブルはフロリアン・ドイター率いる若手古楽団体アルモニ・ ユニヴェルセルです。
 


ACC 24260
\2500→\2290
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):ソナタ集
 4声のソナタ第7番/ヴァイオリンとガンバのデュオ・ソナタ第2番/
 ヴァイオリンと通奏低音のためのチャコーナ/
 ヴァイオリンとガンバのデュオ・ソナタ第3番/4声のソナタ第2番/
 ヴァイオリン・デュオのためのソナタ/
 ヴァイオリンとファゴットのデュオ・ソナタ第4番/
 ソナタ第1番/4声のソナタ ニ短調
ル・コンセール・ブリゼ
 【アンヌ・シューマン(Vn)
  ステファン・ルゲ(サックバット)
  モニカ・フィシャレック(ドゥルシアン)
  アドリアン・ジュルダン(Cem,Org)
  カーステン・ローフ(Cem)
  マティアス・シュペーター(アーチリュート)】
ウィリアム・ドンゴワ(コルネットと指揮)
 ベルターリのチャコーナ収録!ドンゴワ率いるル・コンセール・ブリゼ、コルネット、サックバット、ドゥルシアンによるカラフルな演奏

 録音:2012 年7 月5-8 日/65’02

 アントニオ・ベルターリはイタリア、ヴェローナ出身で10 代の頃からオーストリア、ウィーンのハプスブルク宮廷で活躍した作曲家。17 歳の時にウィーン大公カール・ヨーゼフに仕え、44 歳の時にフェルナンド3 世のもと、宮廷楽長に就任。ウィーンにイタリアのオペラ、宗教音楽を普及させた功績は大きく評価されています。作品の多くは紛失してしまっていますが、今回録音されたソナタを含む器楽曲集は彼の死後出版され、再評価されました。
 演奏は、コルネットの名手ウィリアム・ドンゴワ率いるル・コンセール・ブリゼ。当時のコルネットは現代の金管楽器とは異なり、構造はフルートのようなで高速な動きも可能であったため、ヴィルトゥオーゾの楽器として、名人芸を持つ奏者がいました。ドンゴワは言わずと知れた当代随一のコルネット奏者です。そしてル・コンセール・ブリゼも、サックバット(トロンボーン)、ドゥルシアン(ファゴット)の時代楽器を巧みに操る凄腕アンサンブル。
 ベルターリの音楽はイタリア様式とオーストリア様式を融合させた幻想様式の伝統的な手法で作曲されています。特に彼の作品の中でも有名でバロック・ヴァイオリンの重要なレパートリーの一つである、「ヴァイオリンと通奏低音のためのチャコーナ」は、様式は標準的ですが、特徴的な変奏が展開されるユニークな作品。ソロ・ヴァイオリンが雄弁に語りかけてきて、表情豊かに聴かせます。

ACTES SUD

ASM 12
\2400→\2190
奇才ロトとレ・シエクル
 デュカス:
  (1)魔法使いの弟子 (1897)
  (2)カンタータ「ヴェレダ」 (1888)
  (3)「ポリュークト」序曲 (1891)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
シャンタル・サントン(Sop)
ジュリアン・ドラン(Ten)
ジャン=マニュエル・カンドノ(Br)
 目から鱗が落ちる連続。奇才ロトとレ・シエクルが、「魔法使いの弟子」を初の時代楽器演奏!

 録音:2011 年4 月12 日/スクオーラ・グランデ(ヴェネツィア)(1)(2)、2012 年5 月31 日/ラベイ・ド・レポー(3)(ライヴ)/DDD、55’ 54”

 時代楽器による近代名曲を次々リリース、今最も注目される奇才指揮者のひとりフランソワ=グザヴィエ・ロト。彼があの「魔法使いの弟子」を時代楽器で挑戦しました。時代楽器によるこの名作の録音は初めてでもあり興味津々。
 ポール・デュカス(1865-1935) はドビュッシーやラヴェルの同世代の友人ですが、自己に厳しく、意に満たない作品をすべて破棄してしまったため、今日13 作品しか残っていないと言われています。そのなかで「魔法使いの弟子」は描写的な内容と精妙なオーケストレーションにより、フランスの管弦楽曲を代表する人気作となっています。
 アルバムに収録された3 篇は、いずれも19 世紀末の作品ですが、オーケストラの楽器も当時のもので揃えられています。今回は日本からの要望が叶い、ブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器が明記されているのもマニア垂涎の資料となっています。特に「魔法使いの弟子」で重要な役割を演じるバソン(1900 年ビュッフェ・クランポン製)とグロッケンシュピール(ミュステル製)は、一般的な録音と異なった印象を受けますが、これこそまさにデュカスの思い描いた音。目から鱗が落ちる衝撃度です。
 さらに嬉しいのが、録音の多くない「ポリュークト」序曲とカンタータ「ヴェレダ」も収録されていること。コルネイユの悲劇に基づく「ポリュークト」は、異教徒のキリスト教改宗をテーマに、嫉妬に燃える夫と無実の妻の顛末をうねる音楽で描いた感動作。当時のデュカスのワグネリアンぶりを実感できます。パリ音楽院のローマ大賞コンクールで2 位となった「ヴェレダ」はフェルナン・ベシエの台本によるケルトの巫女ヴェレダとローマ人エウドレの愛を描いたカンタータ。デュカスの実験的な管弦楽法が興味津々の作品で、たとえば前奏曲でフルートの美しいメロディをヴァイオリンとヴィオラが音の塊で半音階的に支えていくとことなど、ドビュッシーやラヴェル、さらにはリゲティやシュニトケさえも先駆けています。この作品をロトの演奏で聴くことができるのは存外の喜び。
 ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義を別としても、これほど面白く生気に満ちた「魔法使いの弟子」演奏は稀で、まさに決定盤登場と申せましょう。

ACTES SUD

ASM 13
\2700→\2490
待望!エッセール久々のモンポウ・アルバム
 モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲)
ジャン=フランソワ・エッセール(Pf)
写真:チェマ・マドス
 

 録音:2013 年5 月21-24 日/ポワチエ・オードトリウム・DDD、66’23”、A5 デジブック

 エッセールは1996 年にエラートから「歌と踊り」をはじめとするモンポウ・アルバムをエラートからリリースしていましたが、17 年を経て第2 弾の登場となります。エッセールはスペイン音楽のスペシャリストとされ、アルベニスの「イベリア」やグラナドスの「ゴェスカス」で超絶技巧を駆使し、絢爛たる世界を描いています。それらに較べると音の数が少なくシンプルなモンポウにも絶妙さをみせてくれます。「ひそやかな音楽」は、1959 年から67 年にかけて散発的に作曲された28 曲から成り、モンポウ作品のなかでも、ひときわ音が少なく空間の多い小品集。モンポウの心象日記的な作品なため、解釈の難しさが際立ちます。エッセールは1974 年にサンティアゴ・デ・コンポステラのサマー・アカデミーに参加し、2 週間にわたってモンポウの自作自演に接したという、まさに直伝。透明な神秘性とオシャレなセンスが光ります。
 さらに魅力なのが、スペインの奇才写真家チェマ・マドス(1958-) のフォトアルバムが付いていること。日常品をシュールな解釈で撮ったモノクロの世界は「ひそやかな音楽」と共通する世界観を感じさせます。

AGOGIQUE



AGO 014
\2500→\2290
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
 テレマン(1681-1767):
  通奏低音を伴わない、フルートのための12のファンタジー

   第7番 ニ長調、第3番 ニ短調、第12番 ト短調、
   第9番 ト長調、第8番 ホ短調、第10番 イ短調、
   第6番 ニ短調、第2番 ニ短調、第1番 イ長調、
   第5番 ハ長調、第4番 変ロ長調、
   第4番 変ホ長調、第11番 変ロ長調
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
 テレマンによる無伴奏フルート(リコーダー)のためのファンタジー集、豊かな装飾、あたたかみのあるサウンド

 録音:2011 年8 月

 魅惑のリコーダー奏者、エロイーズ・ガイヤール。類稀なる技巧と音楽性、そして美貌を兼ね備えた彼女は、アンサンブル・アマリリスを率いての録音も多いですが、待望のソロ録音の登場です!テレマンのこの曲集の正確な出版年は不明ですが、1721 から28 年の間に出版されたものとされています。
 大バッハが残した無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロ、無伴奏フルートのための作品群と同様、当時の単旋律の無伴奏作品としてバロック時代の様式・趣味が反映されています。即興的な要素、効果的なコントラスト、豊かな装飾が印象的です。テンポのゆったりとした楽章の冒頭などではテレマン自身による装飾記号が記されており、装飾技法の教則本的な一面もあったのでは、とガイヤールはライナーノートで語っています。ガイヤールの華やかな技巧と音楽をあまさず捉えた、木のぬくもりも存分に感じられるあたたかみのある録音も魅力です。




ALBA

Nordgren: Concerto for Clarinet & Symphony No. 1
ABCD 359
(SACD HYBRID)
\2200
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-2008):
 クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲 Op.14 (1970) *
 交響曲第1番 Op.20 (1974)
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)* 
アンナ=カリン・コルホネン(カンテレ)*
イルッカ・ヘイノネン(弓形ハープ)* 
マルック・レピスト(2列ボタン・アコーディオン)*
フィンランド放送交響楽団
ユハ・カンガス(指)
 ノルドグレンの世界初録音作品交響曲第1 番&クラリネット協奏曲

 録音:2011 年4 月5-6 日 文化ホール(文化の家)(協奏曲)、12 月19-20 日 音楽ホール、ヘルシンキ・ミュージック・センター(ヘルシンキ)/5.0 multichannel/stereo、62’16
 制作: ラウラ・ヘイキンヘイモ/録音: ヤリ・ランタカウリオ(フィンランド放送 YLE)

 ノルドグレンは、フィンランド自治領のオーランド生まれ。20 世紀と21 世紀のフィンランド音楽にひとつの足跡を残した作曲家です。ヘルシンキ大学に学びながら、作曲家のコッコネンに私的に師事、1960 年代後半に音楽シーンに登場しました。シベリウス・アカデミー出身の作曲家が「本流」だった時代、コッコネンは一風変わった存在だったと言われています。ノルドグレンが活動の拠点としたカウスティネンの指揮者、友人のユハ・カンガス (1945-)によるシリーズの新しいアルバム。《クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲》と交響曲第1 番の2 曲が初めて録音で紹介されます。
クラリネットが主役の協奏曲は、日本にノルドグレンが留学する1970 年の作品です。グラーヴェ《霊》、アレグレット《セルミン・マイヤの短い歌》、エレジアーコ、インテルメッツォ《予感》、クオドリベット《姿をくらます踊り》の5 楽章。この作品では、民俗楽器と民俗音楽の要素が、クラリネットやオーケストラから分離して使われています。2005 年からフィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者を務めるクリストフェル・スンドクヴィスト (1978-) がソロを担当しています。第1 番の交響曲は、東京芸術大学に学び帰国した後、1974 年に完成された作品です。ノルドグレンのもっとも人気の高い作品《ペリマンニの肖像》(1976 年)にも使われるフィドルのメロディ《ペリマンニの十八番の調べ》など民俗音楽の素材は、存在を主張しながらもテクスチュアに深くはめ込まれ、民俗音楽と芸術音楽を真に融合させるノルドグレンの後のスタイルを予見することができます。行進曲、合奏協奏曲《カプリース》、エピローグの3 楽章構成です。
 

ABCD 364
(SACD HYBRID)
\2200
フィンランドの気鋭作曲家マトヴェイェフとリンコラ
 ヴィッレ・マトヴェイェフ (1986-):
  アド・アストラ (2008-09)、
  チェロ協奏曲《交差点》(2009)〜ヘヴィスタイルのファンタジー
 ユッカ・リンコラ(1955-):ピアノ協奏曲第1番《仮面舞踏会》(2011)
トゥオマス・レヘト(Vc)
ヘンリ・ シーグフリードソン(P)
トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
ディーマ・スロボデニュク(指)
  録音:2011 年10 月10-11 日(ピアノ協奏曲)、2012 年5 月10-11 日/5.0 multichannel/stereo、70’13
 制作・録音: マルック・ヴェイヨンスオ

 ヴィッレ・マトヴェイェフとユッカ・リンコラ。フィンランドの今の音楽シーンでもっとも多彩な活動をするふたりの作品集。マトヴェイェフはシベリウス・アカデミーとエスポー音楽学校に学び、指揮者、作曲家、ピアニストとして活躍しています。「作曲家」マトヴェイェフの名を一躍高めた作品が《アド・アストラ(星へ)》です。フィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラの『アド・アストラ』の一作から受けた強い感情が、復活祭の真夜中のミサの「明るい光」のイメージと結びついた、「光と星へ向かう旅と復活」の音楽。ギリシア=ビザンティンの賛美歌《来たりて光を受けよ》に基づく主題が使われています。フィンランドの新聞「ヘルシンキ・サロマット」から「21 世紀フィンランド管弦楽のヒット作」と讃えられたという作品です。
 チェロ協奏曲はフィンランド放送交響楽団とフィンランド室内管弦楽団の共同委嘱により作曲されました。「チェロと管弦楽のための協奏的作品」という考えは、フィンランド放送交響楽団の首席奏者、友人のトゥオマス・レヘトの提案です。
 リンコラは、ジャズピアニストからキャリアをスタートさせ、管弦楽曲、合唱曲、オペラ、ジャズ作品と、広いジャンルに作品を発表してきました。
ピアノ協奏曲第1 番はトゥルク・フィルハーモニックの委嘱作です。協奏曲は、この仮面舞踏会をインスピレーションに作曲されました。〈城の夕べ〉〈ヴォードヴィルと悲しい道化〉〈河の鏡〉〈老船乗りと踊るマリオネット〉〈舞踏会〉の5 楽章。演奏時間42 分のこの協奏曲には、作品が完成するまでの5 年間にリンコラが手がけた4 つのオペラと2 つのミュージカルの音楽が、そのまま反映していると言います。ピアノソロを担当するヘンリ・ シーグフリードソン(1974-) は、フィランドの彼の世代を代表するピアニストのひとり。
そして、このディスクに収録された3 曲はすべて初録音です。トゥルク・フィルハーモニックを指揮するスロボデニュクはモスクワ生まれ。フィンランドに移りシベリウス・アカデミーでアトソ・アルミラ、セーゲルスタム、パヌラをはじめとする指揮者に学び、2005 年から2008 年までオウル交響楽団の芸術監督を務めました。
 

ABCD 366
(SACD HYBRID)
\2200
不思議な仲間がいて(夜の旅)(In Strange Company (A Nocturnal Journey))
 マルクス・ファーゲルド(1961-):In F (I Dream of Bob Beamon) - Bluesoresque I (2013)
 ジェルジュ・クルターグ (1926-):
  A Kis Csava(ちょっとした苦境) Op.15b (1978)
   (ピッコロ、トロンボーンとギターのための)
    【I.ムソルグスキー風のファンファーレ)、II.ストラヴィンスキー風の頌歌、
     III.スケルツォ、IV.夜の小品】 
 マルクス・ファーゲルド (1961-):Slow and Howl - Bluesoresque II (2013)
 タピオ・トゥオメラ (1958-):Crisp (2011) (カンテレとギターのための)
 マルクス・ファーゲルド (1961-):G & B ♭ - Bluesoresque III (2013)
 ジョージ・クラム (1929-):
  Que(st 探求) (1994)
   (ギター、ソプラノサックス、ハープ、コントラバスと2人の打楽器奏者のための)
    【反復1 / 暗い小道/ 束の間の音/ 反復2 / 忘れられた哀歌/
     束の間の音/ 反復3/ 夜の小品】
ペトリ・クメラ(クラシカルギター、スチール弦ギター)
ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)
ヘルヤ・ラテュ(ピッコロ)
ヴァルッテリ・マルミヴィルタ(トロンボーン)
エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ、ダルシマー)
ヨーナタン・ラウティオラ(ソプラノサックス、ハーモニカ)
リリ=マルレーネ・プーセップ(ハープ)
エーロ・イグナティウス(コントラバス)
ヤニ・ニーニマキ(打楽器)
ティム・ファーチェン(打楽器)
 隠れたギター王国フィンランドの人気ギタリスト、ペトリ・クメラ

 5.0 multichannel/stereo、52‘27

 ペトリ・クメラは今日のフィンランドでもっとも多才で、もっとも人気の高いギタリストのひとりです。ヘルシンキ音楽院でファン・アントニオ・ムロ、ニュルンベルク=アウグスブルク音楽大学でフランツ・ハラースに学び、在学中にスカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルとスタフォード・クラシカルギター・リサイタルのふたつのコンペティションに優勝しています。彼が Alba Records に録音した『C・P・E・バッハ、ギターのためのトランスクリプション集』(ABCD244)、「変奏曲」をテーマにした『変化はやってくる』 (ABCD313)、オストロボスニア室内管弦楽団が共演したコルピヤーコの作品集 (ABCD345)などのアルバムは、「技巧」を聞かせるといったスタイルとは一線を画した、知的で誠実、遊び心をもった音楽が、音楽ファンと批評家の両方から高い評価を受けてきました。
クメラとアンサンブルによる新しいアルバム『不思議な仲間がいて』はギターのための「折衷的」室内音楽集です。「夜の旅」がサブタイトル。「この旅には3 つのステージがある。東洋の不条理主義と社会不安から旅が始まり、かなり歯切れのいいフィノ=ウゴルの楽器と音色の『どんちゃん騒ぎ』を経て、西洋の大草原と不思議な安らぎに至る。移動手段は、伝統的な趣のブルースのワゴン。熱狂的だった旅立ちは、しだいに深い満足に、そして、夜の平原をベランダから黙って眺めているような、静かな瞑想に変わる」(クメラ)。このプログラムによるコンサートがあり、つづいてCDのためのセッションが行われました。ファーゲルドとトゥオメラの曲は初録音です。
 

ABCD 363
(CD+
Blu-ray Disc Audio)
\4000
ペトリ・ニエミネン(作曲・編曲):
 The Brightest Matter(もっとも明るいもの)

  1.Wait until *
  2.Prelude for Whales
  3.Mermaid Song *
  4.Well You Shouldn’t *
  5.Pohjoinen *
  6.Theme for June +
  7.Time to Run +
  8.New Year’s Night *
  9.Trip of Lunatic *
アヌ・コムシ(ソプラノ)* 
ヨルマ・カレヴィ・ロウヒヴオリ(トランペット)+
ヴェリ=ペッカ・クルイェンニエミ
 (トランペット、フリューゲルホルン)*
ペトリ・ニエミネン・アンサンブル
ペトリ・ニエミネン
 (テナーサックス、バスクラリネット、
  バリトンサックス、アルトフルート)
アルト・ピースパネン(ピアノ)
ヴィレ・ラウハラ(ベース)
シモ・ライホネン(ドラムズ)
ケパ・ケットゥネン(ドラムズ)
 ALBA から遂にBDオーディオ発売

 録音:2012 年6 月4 日、18 日、2013 年6 月12 日 Studio JJ(タンペレ、フィンランド)/Jazz、61’67
 制作: ペトリ・ニエミネン 録音: ユーソ・ノルドルンド

 注目のハイレゾフォーマット、ブルーレイ・ディスク・オーディオが遂にALBA からリリースされます。
 ペトリ・ニエミネンはフィンランドのミュージシャン。とりわけ知られているのが、映画、テレビ、演劇の分野での作曲活動です。教育者としても評価が高く、タンペレ音楽院ではサクソフォーンとクラリネットのクラスを教えています。新しいアルバム『The Brightest Matter(もっとも明るいもの)』では、ニエミネンのジャズ作品が、彼のアンサンブルにソプラノのアヌ・コムシと、トランペットのロウヒヴオリとクルイェンニエミを加えたメンバーで演奏されます。
 ロックとクラシカル音楽の影も見えるプログレッシヴ・ジャズ。『アヌ・ コムシ、エイノ・レイノの詩を歌う』をはじめとする知的な企画のアルバムで知られるコムシが、ペトリ・ニエミネン・アンサンブルのミュージシャンたちと一緒に素敵にスウィングします。歌詞はすべて英語です。
 このアルバムのパッケージには2 枚のディスクが収められています。1 枚は通常のCD、もう1 枚は、同じセッションの音楽をステレオと、5.1 と7.1 のマルチチャンネルの録音で収めた Blu-ray Disc Audio のディスクです。

 [Blu-ray Disc Audio ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください]
 


ABCD 361
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
天才アコーディオン奏者ヴァユリネンによるフランス組曲第2弾
 J・S・バッハ (1685-1750) フランス組曲 第2集

  フランス組曲第4 番 変ホ長調 BWV815
  フランス組曲第5 番 ト長調 BWV816
  フランス組曲第6 番 ホ長調 BWV817
  前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
  G線上のアリア(管弦楽組曲第3 番 から)
ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)
 
 Multichannel/stereo、55’13

 1967 年、ヘルシンキ生まれ。「アコーディオンの魔術師」ミカ・ヴァユリネンの弾くバッハ。ロングセラーとなっているゴルトベルク変奏曲(ABCD191)では、卓越した技巧と優れた音楽性で聴衆を驚かせました。このアルバムは、フランス組曲のシリーズ、第1 集(ABCD346)につづく第2 集。第4 番から第6 番の長調による3 曲とオルガンのための《前奏曲とフーガ イ短調》、そして《管弦楽組曲第3 番》の〈アリア〉が最後に演奏されます。

ALIUD


ACDBE 064
\2400
3 人女声によるグレゴリオ聖歌
 平安と慰めの歌
  〜15世紀ネーデルランドのグレゴリオ聖歌
   (新しい敬虔運動時代の写本から)(全21曲)
マルゴット・カルセ指揮
トリゴン
 【マルゴット・カルセ、
  マルーシャ・ムッデ、
  コーラ・シュマイザー】

 録音:2012 年6 月10-12 日、11 月22 日/古カトリック教会(デルフト)/61’ 34”

 「新しい敬虔」とは15 世紀にオランダの宗教家ヘールト・デ・フローテによって始められた運動。聖書に立ち返り、それを読んだり筆写することを奨励したことで、宗教改革の先駆けとなった。この時期のネーデルランドで伝えられたグレゴリオ聖歌の写本を音にした貴重なアルバム。アカペラ合唱グループ「トリゴン」は中世の声楽作品を当時の発音で歌うことで知られるオランダのベテラン。静謐かつ神秘的なユニゾンを聴かせ、心洗われるひとときを与えてくれます。
  

ACDBE 067
\2400
オランダ現代を代表するムーラインの新ロマン派美曲集
イェッペ・ムーライン:
 (1)ヴィオラ協奏曲 (2010)
 (2)4 つの海の詩 (2007)
 (3)そして光あれ (2012)
 (4)ヴァイオリン協奏曲 (2006)
(1)フランシエン・シャトボルン(Va)
 イェッペ・ムーライン(指)
 東オランダ交響楽団
(2)マライエ・ファン・ストラレン(Sop)
 イェッペ・ムーライン(指)
 東オランダ交響楽団
(3)ペーテル・ガイスベルトセン(Ten)
 ダヴィド・パリー(指)
 ブラバント交響楽団、
(4)ヨリス・ファン・ライン(Vn)
 イェッペ・ムーライン(指)
 アムステルダム大学管弦楽団
 録音:(1)-(3)2012 年6 月15、16、17 日/カンデラール教会(ホルテン)、(4)2007 年6 月28 日/アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール。ライヴ/66’ 56”

 イェッペ・ムーラインは1972 年生まれのオランダの作曲家。指揮者としても優れ、自作のほかブルックナーの交響曲なども手掛けています。作曲家としては、前衛手法を用いることなく、新ロマン派的な美しい作品で知られます。作曲者自身が「ベートーヴェン的」と称するヴィオラ協奏曲、バーバーやコルンゴールトの延長上にあるヴァイオリン協奏曲などいずれも不思議な美しさに魅せられます。
 

ACDBE 068
\2400
ガウディ弦楽四重奏団
 モーツァルト:
  (1)ディヴェルティメント第1番 ニ長調 KV.136
  (2)ディヴェルティメント第2番 ロ長調 KV.137
  (3)ディヴェルティメント第3番 ヘ長調 KV.138
  (4)弦楽四重奏曲第3番 ト長調 KV.156
  (5)弦楽四重奏曲第4番 ハ長調 KV.157
ガウディ弦楽四重奏団
 [アニタ・ヨンゲルマン(1stVn)、
  マロリン・カンテ(2ndVn)、
  フローリン・ネグラヌ(Va)、
  ザンダー・ヴァン・ベルケル(Vc)]
 新進気鋭のガウディ弦楽四重奏団、ついにデビュー!王道モーツァルトの弦楽作品に挑戦!

 録音:2013 年1 月10-13 日、ヨハネス教会、オランダ/DDD、62’40”

 ガウディ弦楽四重奏団は1999 年ロッテルダム音楽学校在籍時にダニエル・カルテットの講義を受けていたアニタ・ヨンゲルマン、マロリン・カンテ、フローリン・ネグラヌ、サンダー・ヴァン・ベルケルによって結成されました。結成以後、個々に研鑽を積みつつ、オランダ国内外で演奏活動を続けております。このデビュー盤はモーツァルトの弦楽作品を選びましたが、レパートリーは広く古楽から現代まで、さらにポップスやジャズの作品もコンサートで披露しております。団体名のガウディは、あのアントニ・ガウディから名をとり、彼の建築物からインスピレーションを得て、カラフルに、表情豊かな演奏を目指し、団の個性を追求しています。

AMBRONAY



AMY 036
\2600→\2390
アラルコンによるファルヴェッティ第2弾
 ファルヴェッティ:「ナブッコ」
フェルナンド・ギマランイス(T ナブッコ)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br ダニエーレ)
ファビアン・ショフリン(CT アリオーコ)
カロリーヌ・ウェイナンツ(S アナニア)
マリアナ・フロレス(S アザリア,イドラトリア)
マグダレーナ・パディリャ・オリヴァレス(S ミザエレ)
マッテオ・ベッロット(Bs エウファーテ)
カピュシーヌ・ケラー(S スペルビア)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カペッラ・メディテラネア,
ナミュール室内合唱団
 アラルコンによるファルヴェッティ第2弾!ヴェルディより160年早い「ナブッコ」世界初録音!!

 録音:2012 年9 月10-13 日、アンブロネ/78’18

 知られざる作曲家の傑作が発掘されたと大きな話題になった「大洪水」()に続いての、アラルコンによるファルヴェッティ第2 弾、「ナブッコ」が登場です。
 ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642 − 1692)はシチリア島のパレルモの生まれ。1682 年から本土との海峡町メッシーナの大聖堂の楽長を務め、同地で亡くなりました。「ナブッコ」は1683 年にメッシーナで初演されたオラトリオです。
 有名なヴェルディの「ナブッコ」と同様、旧約聖書に登場するネブカドネツァル(歴史上の新バビロニア王ネブカドネザル2 世)に題材を採っていますが、波乱万丈なヴェルディのオペラとは異なり、ファルヴェッティのオラトリオはダニエル書の第2 章と第3 章に基づいており、ことに第3 章で扱っている有名な「燃える炉の中に放り込まれる三人」の話が主になっています。音楽は大変充実しており、多彩な楽器を用いて見事に蘇った譜面と生き生きした演奏もあいまって、ファルヴェッティの音楽の魅力がたっぷり楽しめます。
 間もなくスカルラッティらナポリ派が台頭する時代、ファルヴェッティはモンテヴェルディ以来の短い音楽を連ねて劇的な場面を作る最後の世代に当たるのかもしれません。
 歌手は、アラルコンの声楽大作で常連になっている歌手が多数出演しています。ナブッコのフェルナンド・ギマランイスはポルトガルのテノール。「大洪水」でも主役のノエ(ノア)を歌っており、アラルコンの信頼厚い歌手です。ダニエーレのアレハンドロ・メーラプフェルは、アルゼンチン、サン・カルロス・デ・バリローチェ生まれのバリトン。
 アラルコンとはパーセル「ディドーとエネアス」およびヘンデル「ユダス・マカベウス」でも共演しています。アリオーコのファビアン・ショフリンは、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのカウンターテノール。南米を代表するカウンターテノールとして幅広く活躍しています。アナニアのカロリーヌ・ウェイナンツは、ベルギーのソプラノ。バロックの声楽作品で活躍しています。
 78 分ほどと手頃な長さですが、かなりの充実感を与えてくれるこのオラトリオ、バロック声楽ファンは逃せません!

 前作、「大洪水」の様子はこちらで。


レオナルド・ガルシア・アラルコン
話題の旧譜
Falvetti: Il diluvio universale
AMY 026
\2600→\2390
バロック声楽ファン必聴!!
 ノアの洪水を描いた傑作「大洪水」世界初録音!!!

  ファルヴェッティ:「大洪水」
フェルナンド・ギマランイス(T ノエ)
マリアナ・フロレス(S ラド)
マッテオ・ベッロット(Bs 神)
エヴェリン・ラミレス・ムノス(A 正義の女神)
ファビアン・ショフリン(CT 死)
マガリ・アルノー(S 水)他
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カッペッラ・メディテラネア,ナミュール室内合唱団
録音:2010 年9 月6-10 日、ジュジュリュー/DDD、64'33

 ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642—1692)はシチリア島のパレルモ生まれの作曲家で、1682 年、島東部の海峡町メッシーナの大聖堂の楽長に就任、この「大洪水」は同年同地で初演されました。「大洪水」とはもちろん旧約聖書のノアの箱舟で有名な洪水のことで、この作品は宗教的題材による一種のオラトリオです。しかし南イタリア気質の強い音楽には抹香臭さはなく、音楽には明るく澄んだ美しさがあります。またファルヴェッティは大スカルラッティよりも二世代前に当たり、まだモンテヴェルディやカヴァッリの様式も色濃く残しています。
 台本は四部から成り、第1 部「天上にて」、第2 部「地上にて」、第3 部「洪水」、第4 部「ノエの箱舟で」。ノアの箱舟の話を知っていれば話は理解できます。
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」(AMY 024)がたいへん好評だったアラルコン、ここでもラテン的色彩に満ちた素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。アラルコンは、当時のシチリアにはまだイスラム文化の残影があったことを考慮し、アラブの打楽器を絶妙に採りいれ、絶大な効果を上げています。
歌手たちも優秀。他にほとんど録音のないファルヴェッティの素晴らしい音楽をお楽しみください!

レオナルド・ガルシア=アラルコン
知られざる名作
Farina - Capriccio Stravagante & Sonate
MRIC 285
(国内盤)
日本語解説書付き
\2940
〜シュッツとモンテヴェルディの時代 ガンバからヴァイオリンへ〜
 カルロ・ファリーナ(1600 頃?〜1640)室内楽作品集(カプリッチョ・ストラヴァガンツァとソナタ)

 ①パヴァーナ 第3番(第4曲集より)
 ②「絶望したソナタ」と呼ばれたる2声のソナタ(第5曲集より)
 ③「海辺」と呼ばれたる2声のカンツォン(第1曲集より)
 ④「北アフリカの少女」と呼ばれたる2声のソナタ(第1曲集より)
 ⑤3声のバレット(第1曲集より)
 ⑥3声のパッサメッツォ(第4曲集より)
 ⑦「小麦粉(ファリーナ)」と呼ばれたる2声のソナタ
  (第1曲集より)
 ⑧ 酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)
  (第2曲集より)
アンサンブル・クレマチス (古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(vn)
ジローラモ・ボッティリエーリ(vn/va)
アンドレア・デ・カルロ、
エルナン・カドラド、
ジェローム・ルジュヌ(vg)
エリック・マトート(cb)
トーマス・ダンフォード (テオルボ、g)
レオナルド・ガルシア=アラルコン (室内オルガン、ヴァージナル、総指揮)
RIC 285
(輸入盤)
\2600→\1990
 カルロ・ファリーナ。
 ご存知でしょうか?モンテヴェルディを育てたマントヴァに生まれ、ドレスデン宮廷にシュッツがどーんと構えてきた時代に「本場イタリアから来た」ヴァイオリンの名手として活躍、さらにポーランドやドイツ北方、プラハなどでも活躍をみせたこの作曲家、ルネサンス末期風の楽曲形式でしおらしい叙情的作品を書いたかと思えば、謎めいたタイトルを付した技巧的合奏曲もお手のもの、きわめつけはルネサンス版画の唐草模様のごとく、ガット弦とバロック弓で考えられるあらゆる技巧を盛り込んで、動物の鳴き声だの戦争だの管楽器の模倣だの、常軌を逸した多彩さで、20分以上にわたりめくるめく音響世界を描き出す「酔狂なる奇想の曲」…。
 これぞ、バロック時代のヴァイオリン芸術のエッセンス。酔狂で荒唐無稽、歌心もたっぷり!
 ジャケット絵画のかわいさもさることながら、ガット弦から繰り出されるサウンドはねこの啼き声、いぬの喧嘩、撃ち交わされるマスケット銃、さまざまな管楽器(?)…何でもあり。
 楽譜を前に会談しているネコのジャケットがかわいい。



ANIMA



ANM1 30700002
\2500→\2290
2つのヴァイオリンとピアノのための小品集
 ピアノは
ベルトラン・ジロー
 (1)アーン:トリオ・ソナタ ホ短調
 (2)ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(全5曲)
 (3)キュイ:5 つの小品(全5曲)
 (4)ドヴォルザーク:ユモレスク 
 (5)モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲(全4曲)
イ・サンヒ(Vn)
チュ・シンユン(Vn)
ベルトラン・ジロー(Pf)
 アーン、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ……2 つのヴァイオリンとピアノのための優雅な小品集

 録音:2012 年7 月、ムードン(フランス)

 「Anima Records」レーベルの主催者でもあるフランスのピアニスト、ベルトラン・ジローが、フランスで活躍する2 人のアジア人女流ヴァイオリニストと共に、2つのヴァイオリンとピアノのための小品を集めた最新盤をリリースいたしました!

 18 世紀イギリス最大の作曲家として知られトマス・アーン(1710-78)、19 世紀チェコ国民楽派最大の作曲家アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)、ロシア5 人組の1 人に数えられ、アマチュアリズムの作風で知られるセザール・キュイ(1835-1918)、19 世紀から20 世紀初頭のヨーロッパの一世を風靡したピアニスト兼作曲家のモーリッツ・モシュコフスキ(1854-1925)、20 世紀を代表する作曲家であるドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-75)の5 人の作品を集めた、国籍も時代も多彩なプログラムになっています。ショスタコーヴィチの「5 つの小品」は『馬あぶ』『人間喜劇』『司祭と下男バルドの物語』『明るい川』というバレエ組曲から、2 つのヴァイオリンとピアノ用に編曲された小品集。郷愁漂う絶美の旋律が何よりの聴きものです
 肩肘の張っていないベルトラン・ジローの流麗なピアノと共に、イ・サンヒとチュ・シンユンの軽妙な二重奏が映えます。収録されている楽曲はいずれも親しみやすい旋律が印象的なものばかりで、サロンを思わせる典雅なアンサンブルに聴き入るアルバムに仕上がっています。

APARTE


Bach, J S: The Well-Tempered Clavier, Book 2
AP 070
(2CD)
\3400→\3090
クリストフ・ルセ
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV 870-893(全曲)
   [CD1] BWV 870-881
   [CD2] BWV 882-893
クリストフ・ルセ
 (チェンバロ/リュッカース、
  1628年製(ヴェルサイユ宮殿蔵))
 クリストフ・ルセ、待望の鍵盤ソロ新譜はルセ自身「バッハの鍵盤音楽の頂点」と語るバッハの平均律第2 巻!

 録音:2013 年6 月/ドーファン宮(ヴェルサイユ宮殿)/CD1: 76’00、CD2: 81’05

 埋もれたバロック・オペラの発掘演奏活動(指揮)も活発な、クリストフ・ルセ。指揮からも彼の霊感や才気は感じられますが、しかし彼のセンスがより直截的に味わえるのはやはり鍵盤演奏といえるのではないでしょうか。待望の鍵盤ソロ最新録音は、バッハの平均律第2 巻。第1 巻は録音しておりませんので、これが初の「平均律」登場となります(アンブロワジーレーベルに録音しているW.F. バッハのための音楽帳は、平均律第1 巻のいくつかのプレリュードの原型が収められています)。
 第2 巻について、ルセ自身によるライナーノートの中で(仏・英語のみ)、長い作品も多く、和声の複雑な進行、時に無調かと思わせるような劇的な遠隔調への転調、構造の複雑さは第1 巻よりも更に深まっている、と述べています。バッハのあらゆる鍵盤音楽を演奏してきた中で、第2 巻は間違いなくバッハの鍵盤音楽の頂点である、とすら語ります。第22 番の変ロ短調のフーガで、半音階で動く和声の絶妙な響かせ方、難曲第23 番などでのほとばしる才気は圧巻です。楽器は、ヴェルサイユ宮殿所蔵のリュッカースオリジナルを使用。楽器の音色、コンディションも抜群です。ルセが満を持して臨んだ平均律、注目です!
 第2 巻のバッハの自筆譜は英国博物館に保存されていますが、ルセは、いくつかの疑問点を含むとしながらも、バッハのオリジナル稿よりも、テクストや装飾、さらには曲の長さなど、いくつもの「改善点」がある、として、バッハの弟子(義理の息子)であるアルトニコルの写本に基づいて演奏しています。

ATMA CLASSIQUE



ACD2 3013
\2000→\1890
ヴェネツィアの輝き〜ヴェネツィアの音楽集
 ヴィヴァルディ:オーボエとファゴットのための協奏曲集ト長調RV545
 A.ガブリエリ:マドリガール「2輪の摘みたてのバラ」
 バッサーノ:4声のリチェルカータ
 G.ガブリエリ:モテット「おお、大いなる神秘」
 ピッキ:6 声のカンツォン第15番
 モンテヴェルディ:モテット「われは喜びに満ちたり」
 ロッシ:ソナタ第12番「ベルガマスカ」
 カプスベルガー:キタローネと通奏低音のためのバッロ第2番
 フォンタナ:フルートと通奏低音のためのソナタ第2番
 モンテヴェルディ:マドリガール「西風が戻り」
 ローゼンミュラー:ソナタ第10番
 B.マルチェッロ:詩篇第15番より
 アルビノーニ:オーボエ協奏曲作品9-2
 ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」RV739より
 J.S.バッハ:協奏曲ヘ長調BWV978
モントリオール・バロック・バンド
モントリオール・バロック・アカデミー
モントリオール古楽スタジオ
レ・ヴォワ・バロック
アンサンブル・マスク
トラジコメディア
アリオン・バロック・オーケストラ、他
 ヴェネツィアの華麗なる絵画に彩られた音楽を堪能

 このアルバムは、モントリオール美術館で開催された「ヴェネツィアの輝き(Splendore a Venezia)」という展覧会用に制作されたコンピレーション・アルバムです。モントリオール美術館は2 年前に古楽向けのコンサートホールを設立し、音楽と美術という観点で積極的に展示を行っており、今回の展覧会に際しても、真っ先にカナダ随一のクラシック・レーベルATAM に依頼し、コンピレーション・アルバムを制作することを館長が決めたそうです。イタリア・ルネサンス期のヴェネツィア絵画は優れた色彩と詩情を持った名作が多く生み出され、音楽も絵画と同様に、アルビノーニ、マルチェッロなどに代表されるような、色彩感の優れた甘美で官能的な音楽が次々と作曲されていました。
 ブックレットには展覧会で展示されていた絵画が幾つか掲載され、展覧会に行かずとも音楽と絵画で当時の優れた芸術の一旦に触れることができる1 枚となっています。
 


ACD2 2687
\2000→\1890
管楽五重奏版の「春の祭典」&「展覧会の絵」
 ストラヴィンスキー:春の祭典
  (マイケル・バイアリー編/ 管楽五重奏版)
 ムソルグスキー:展覧会の絵
  (シュテファン・モーザー編/ 管楽五重奏版)
ペンタドル(管楽五重奏団)
ダニエル・ブルジェ(Fl)
マルタン・カルペンティエ(Cl)
ノルマン・フォルジェ(Ob)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
マティウ・リュシエ(Fg)
 管楽五重奏版の「春の祭典」&「展覧会の絵」カナダの異才管楽アンサンブル、ペンタドル!

 録音:2012 年12 月、モントリオール(96kHz/24bit recording)

 カナダのユニークな管楽アンサンブルのペンタドルは、オリジナルから編曲ものまで幅広く管楽アンサンブルのための作品を積極的に演奏しています。
 1985 年に設立され、2005 年からはホルン奏者で音楽監督であるルイ=フィリップ・マルソレの下活動を行っています。
 ATMA レーベルではこれまで5 枚のアルバムをリリースしており、テノールのプレガルディエンが参加した「冬の旅」の室内楽版(ACD2 2546)では大きな話題となりました。
 このアルバムは、パリ、シャンゼリゼ劇場でのセンセーショナルな初演から100 周年を迎えた「ストラヴィンスキーの春の祭典」と「ムソルグスキーの展覧会の絵」という組み合わせ。管楽五重奏版の編曲は、春の祭典をアメリカのクラリネット奏者マイケル・バイアリー、展覧会の絵をスイス人ホルン奏者のシュテファン・モーザーが担当しています。
 2 つの作品とも様々な楽器による編曲版で演奏されており、どれも音楽的にも技巧的にも難しい演奏者泣かせの作品。ペンタドルの5 人のメンバーの卓越した演奏技術と優れた音楽性で、難なく聴かせてくれています。管楽五重奏の軽妙で飄々とした響きが、意外にも作品の生々しさを上手く表現しています。



 

ACD2 2690
\2000
ロシア歌曲集〜チャイコフスキー&ラフマニノフ
 ラフマニノフ:
  ・12の歌 作品21〜第4番「彼女たちは答えた」、
   第12番「何という苦しさ」
  ・6つの歌 作品4〜第4番「美しい人よ、私のために歌わないで」、
   第6番「そんな昔だろうか、友よ」
  ・14の歌曲 作品34〜第4番「そよぐ風」、
   第7番「そんなことはない」
  ・15の歌 作品26〜第5番「捨てよう、かわいい女よ」、
   第9番「私はふたたびひとり」、第12番「夜は悲しい」、
  ・12の歌 作品14〜第7番「私を信じるな、我が友よ」、
   第11番「春の洪水」
  ・6つの歌曲 作品38〜第3番「ひな菊」、第4番「ねずみ捕りの男」
  ・6つの歌 作品8〜第2番「わが子よ、おまえは花のように美しい」
 チャイコフスキー:
  ・12の歌 作品60〜第4番「ナイチンゲール」、
   第10番「木陰の窓の向こうにちらりと」
  ・6つの歌 作品38〜第1番「ドン・ファンのセレナード」、
   第3番「騒がしい舞踏会のなかで」、
   第6番「ピンピネッラ、フィレンツェの歌」
  ・フランス語の歌詞による6つの歌 作品65〜第6「ロンデルス」
  ・ラトガウスの歌詞による6つの歌 
   作品73〜第1番「私はおまえと一緒に座っていた」
  ・6つの歌 作品28〜第2番「みそさざい」
  ・7つの歌 作品47〜第6番「昼の輝きが満ち、夜の静けさが広がっても」
ユーリ・ゴロデツキ(T)
タチアナ・ロイシャ(P)
 ベラルーシの新星ゴロデツキ、デビュー

 録音:2013 年4 月、ドメーヌ フォルジェ・ホール、モントリオール(96kHz/24bit recording)

 ユーリ・ゴロデツキはベラルーシのマヒリョウで生まれる。2012 年6 月に行われたモントリオール国際音楽コンクールでATMA CD 賞を獲得。この度めでたくCDデビューすることになりました。アルバムの内容は、ATMAのプロデューサーとゴロデツキがラフマニノフとチャイコフスキーの歌曲から選び、同じくベラルーシ出身のピアニスト、タチアナ・ロイシャと共に2013 年4 月にケベックのドメーヌ フォルジェ・ホールで録音されました。憂いを帯びた甘い歌声が印象的で、これからの活躍に期待したいテーノルの登場です。




AURIS SUBTILIS

ASF 5062
\2400
エル・コラソン・アル・スール〜タンゴ曲集
 ピアソラ:ジャンヌ・イ・ポール*
 カルメン・ガスマン/エクトル・ネグロ:デ・ブエノアイレス・モレナ
 エラディア・ブラスケス:エル・コラソン・アル・スール(心は南に)*
 ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ(アヴェ・マリア)
 オクタヴィオ・バルベロ:フランス
 ドメニコ・フェデリオ:ジュージョ・ベルデ
 ラファエロ・ロッシ/ エンリエ・カディカモ:
  クアンド・タジャン・ロス・レクエルドス(思い出を刻む時)*
 ホセ・セグリエ:デ・プラ・セパ
 ラウル・ガレーロ:ブエノスアイレス・コノセ
 カルロス・ガルデル/アルフレド・レ・ペラ:
  レクエルド・マレボ(マレボの思い出)*
 エドゥアルド・アロラス:ラ・ラチャ(突風)
 セルジオ・ゴビ:パテルナル*
 マリアノ・モレス/ エンリケ・サントス・ディスセポロ:
  カフェティン・デ・ブエノスアイレス
タンゴ・アモラタード
 【ユルゲン・カルテ(バンドネオン)
  ファビアン・クレンツェ(P)】
セルジオ・ゴビ(歌)*
 ドイツのタンゴ・デュオ、タンゴ・アモラタードによるピアソラ、ブラスケス、フェデリオ、ガルデル

 録音:2013 年4 月、ザクセン州、シュトールベルク、ビュルガーガルテン/45’36

 ドイツのレーベル、AURIS SUBTILIS よりピアソラ、ブラスケスを中心としたタンゴ名曲集。
 ドイツで活躍するバンドネオン奏者ユルゲン・カルテとピアノのデュオ、タンゴ・アモラタードと、ブエノスアイレス出身のタンゴ歌手セルジオ・ゴビによる演奏です。タンゴの革命者であるピアソラ、そして歌手として活躍した後に作曲家としても才能を発揮した女性エラディア・ブラスケス。伝統的な手法を土台とした、新感覚のタンゴを取り入れた、革新的な時代を生きたタンゴ作曲家たちの名曲が収録されています。
 録音は2012 年に改装されたシュトールベルクにあるビュルガーガルテンで行われました。

AURORA


ACD 5083
\2500
星の神話
 ラッセ・トゥーレセン(1949-):星の神話Op.43 (2010)
 ジェルジュ・リゲティ(1923-2006): ルクス・エテルナ(1966)
 マールティニシュ・ヴィリュムス:
  「太初の雄牛で行なう戦いについて」 (“gaw ek-dad kard”)
 ジョン・ケージ(1912-1992):Four2 (1990)
 アンデシュ・ヒルボリ(1954-):Mouyayoum (muo::a:yiy::oum) (1983/86)
 トイヴォ・トゥレヴ(1958-):とても優しく (2009/10)
ラトビア放送合唱団
カスパルス・プトニニシュ(指揮)
 今日を代表するヴィルトゥオーゾ合唱団、ラトビア放送合唱団

 録音:2012 年 聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)/78’29
 制作・編集: シグヴァルズ・クリャーヴァ/マスタリング: アウドゥン・ストリーペ

 20 世紀中期以降、新しい声楽技法を合唱に応用することが積極的に行われるようになってから、合唱音楽は幾何級数的に発展を遂げ、「古典」とみなされる作品が生まれました。ラッセ・トゥーレセンも、合唱による音楽表現の可能性を追求する作曲家のひとりです。彼がノルウェー音楽アカデミーに発足させたプロジェクト「Concrescence(合生)」では、スカンディナヴィア民謡の歌唱法やモンゴルの倍音唱法(ホーミー)の研究を通じ、新たな声素材、非調性、装飾技法に焦点を当てる活動をつづけています。このプロジェクトの中心的存在としてトゥーレセンの芸術活動を支えているのは、今日を代表するヴィルトゥオーゾ合唱団のひとつ、ラトビア放送合唱団です。ラトビア放送合唱団のアルバム『星の神話』は、トゥーレセンのプロジェクトの成果の一端を示す目的で制作されました。トゥーレセンの《星の神話》は、イタリアの作曲家、ジャチント・シェルシの書いた象徴主義的詩をテクストとする、演奏時間24 分の作品です。「クラスター」による合唱曲の代表的な一作、リゲティの《ルクス・エテルナ》は、この作品に先立って作曲された《レクイエム》の〈キリエ〉とともにスタンリー・キューブリック監督の映画『2001 年宇宙の旅』に使われ、一躍有名になりました。ラトビアのマールティニシュ・ヴィリュムスは、アコーディオン奏者として活動しながら、作曲家として、ユニークな作品を発表しています。《「太初の雄牛で行なう戦いについて」》は、古代ペルシャ、ゾロアスター教の宇宙生成(天地創造)からインスピレーションを得て作曲された、劇的な作品です。ケージの《Four 2》は、彼が晩年に作曲した一連の「ナンバーピース(数字の小品)」のひとつ。神秘的な音世界が《星の神話》と調和します。スウェーデンのアンデシュ・ヒルボリが1983 年に作曲した《muo::a:yiy::oum》は、音声学の記号による「曲名」と、ヴォカリーズで歌われる「宇宙のトランス」音楽が話題になり、16 部の混声合唱の版、男声合唱の版とも合唱音楽の「古典的」レパートリーとして各国の合唱団により歌われています。トイヴォ・トゥレヴはエストニアの作曲家。《とても優しく》は、ダンテ・アリギエーリの詩集『新生)』の詩をテクストに作曲されました。このアルバムは、ラトビア放送チェンバーシンガーズの創設者、カルパルス・プトニニシュが指揮。ラトビア放送合唱団の芸術監督シグヴァルズ・クリャーヴァが制作にあたっています。
 
ACD 5076
\2500
マルクス・パウス(1979-):チェロとピアノのための作品集
 ・葬送音楽(チェロ独奏のための)
 ・4 つのメメント・モリ(ピアノ独奏のための)
 ・チェロソナタ(チェロとピアノのための)
ヨハンネス・マッテンス(チェロ)
ヨアシム・クヴェツィンスキ(ピアノ)
 現代ノルウェーの人気作曲家マルクス・パウス

 録音:2013 年1 月7 日-9 日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/48’48
 制作: マルクス・パウス/録音: アウドゥン・ストリーペ

 マルクス・パウスは今日のノルウェー音楽でもっとも人気のある作曲家のひとりです。ノルウェー音楽アカデミーを卒業、2003 年から2005 年にかけてニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけてニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけけを集めた最初のアルバムです。《葬送音楽》は、J・S・バッハとマラン・マレの曲を想わせる、チェロ独奏のための作品。ピアノ独奏のための《4 つのメメント・モリ(死を想え)》は、パウスが長年に渡り共同作業を行っているヨーテボリ生まれの画家クリストフェル・ロードルンド (1970-) の美術展「DeathPassages(死の推移)」の視覚世界を基に作曲されました。チェロとピアノのためのソナタは〈プロローグ〉〈スケルツォ〉〈カデンツァと変奏〉〈スケルツォ〉〈エピローグ〉の5 楽章構成。優雅なメロディとスケルツォの「音楽の冗談」的気分が鮮やかな印象を残す作品です。オスロ・フィルハーモニックで演奏し、ソロと室内楽の音楽家としても活動するヨハンネス・マッテンス (1977-)。ステーン=ノクレベルグ、リヴ・グラーセル、イジ・フリンカに学び、2009 年にロベルト・レヴィン賞を受けたヨアシム・クヴェツィンスキ (1978-)。パウスとふたりの音楽家の友情から生まれた作品集です。

BIS



BIS SA 2028
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
サカリ・オラモ&ロイヤル・ストックホルム・ フィル
 ニールセン:

  交響曲第4番「不滅」 Op.29
  交響曲第5番 Op.50
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニー管弦楽団
 大熱演!オラモ&ストックホルム・フィルの最新録音は、名曲ニールセンの交響曲第4 番「不滅」と第5 番!

 録音:2012 年8 月(第4 番)、2013 年6 月(第5 番)/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/5.0 Surround Sound、69’46”

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモとの最新録音はカール・ニールセンの交響曲第4 番「不滅」、交響曲第5 番です。オラモとストックホルム・フィルとのエルガーの交響曲第2 番変ホ長調Op.63(BISSA 1879)では同フィルの首席指揮者としての自信と誇りに満ちた堂々たる演奏でしたが、このニールセンも期待以上の熱演です!
 第4 番「不滅」が作曲された1914 年は、第一次世界大戦の前半期に当たり、中立を宣言したデンマークも決して安泰な年月を過ごすことができなかった時代です。拡大する戦争への不安と、戦争に伴う経済状態の悪化の中でこの作曲は続けられましたが、そうした暗黒の日々のなかにあって人間の不滅への確信を高く揚げたこの作品はのちにニールセンの代表作となりました。一方、第5 番はニールセンの木管五重奏曲Op.43 の完成年でもある1922年で、ニールセンの創作力の頂点に達していた時期です。曲中に効果的に使用されている小太鼓の用法は、少年時代に家の貧しさゆえ、軍楽隊に入ってやっと音楽への渇望をいやしていたころの、軍隊調の小太鼓の音に対する成人後の遠いノスタルジアとともに解釈されています。
 


BIS SA 2038
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アラン・ペッテション:交響曲第9番 (1970)
 ・特典DVD
  「The Voice of Man」(制作:スウェーデン・テレビ)
   【ペッテションについてのドキュメンタリー(1973-78)】
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノールショピング交響楽団
 リンドベルイによるペッテションの交響曲最新録音は1970 年作曲の交響曲第9 番、特典DVDには晩年のペッテションをおった貴重なドキュメンタリー付き

 録音:2013 年1 月/ルイス・デ・ギア・コンサートホール(ノールショピング)/5.0 Surround Sound、70’11”/特典DVD:約81分、字幕:英語

 SACD ハイブリッド盤。現代スウェーデンの作曲家アラン・ペッテション(1911-1980)の交響曲シリーズ最新盤は第9 番です。この交響曲が作曲されたのはアンタル・ドラティによって演奏され成功をおさめた交響曲第7 番を作曲してから2 年後の1970 年です。この時期、今までにないほど彼の作品は世に知られることになりましたが、第9 番を作曲して9 カ月後、ペッテションは体調を崩しついに入院してしまいました。ペッテションの音楽はその生い立ちから彼の音楽には暴力的でまるで暗黒に突き落とされたような、聴いているだけで寒気がするような旋律が多くふくまれます。この第9 番も叫び・苦しみを感じさせるパッセージが随所に現れます。
 ボーナスDVD にはスウェーデン・テレビが制作した1973 年から78 年の作曲家ペッテションにせまる非常に貴重なドキュメンタリー映像が収録されております(字幕:英語)。リンドベルイの熱意と強い希望により、この貴重なドキュメンタリーがDisc化されました。
 BIS レーベルより発売されているペッテションの交響曲は第1&2 番(BIS 1860)、第6 番(BIS SA 1980)でペッテションらしい強烈なインパクトと独特の中毒性のある作品です。



第1・2弾

BIS 1860
(1CD+1DVD)
\2500→¥2290
ペッテション幻の交響曲
 アラン・ペッテション:
  (1)交響曲第1番(1951)(クリスチャン・リンドベルイ校訂版)
  (2)同第2番(1952/3)
  +DVD(約60 分。交響曲第1番のスコア完成まで)
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノールショピング響
リンドベルイの執念と情熱がペッテション幻の交響曲を蘇らせた

[ 録音:2010 年5-6 月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール(ノールショピング)]DDD、77’54”

現代スウェーデンの作曲家アラン・ペッテション(1911-1980) は17 篇の交響曲を残しましたが、第1番はこれまで封印されてきました。1940 年代後半から着手され、アイディアだけは膨らんだものの、作曲技術が足りず迷宮入りしたと言われます。DV 父親のいる貧困家庭に育ったペッテションの芸術は非常にペシミスティックで暗く、しばしば暴力的で個性的。はまると抜け出せなくなる魔力を持っています。陽性で健康的という正反対のキャラのクリスチャン・リンドベルイがペッテションに私淑し、紹介に力を注ぐのは意外な感じもしますが、真摯かつ情熱的な解釈で胸が熱くなります。
店主より:

 「音楽史上最も悲惨な精神過程をたどった」と言われるスウェーデンの孤独な作曲家ペッティション。
 「私の音楽の素材は、祝福され、呪われた私自身の人生そのものである。」とペッティションは語ったが、まさしくこの言葉が彼の作品のすべてを物語る。これほどまでに「私小説」ならぬ「私音楽」的な作品を書いた作曲家はいないのではないか。しかもその全編が「苦悩」であるような。
 そのペッテション、全部で16曲の交響曲を作ったが(17番は未完)、最初の第1番は破棄されてしまったと言われていた。しかし破棄せず残された240 ページに及ぶ草稿を、クリスチャン・リンドベルイが入魂の校訂を施し、ついに演奏できる形に完成させた。これはまさに執念のリリース。
 

BIS SA 1980
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アラン・ペッテション:交響曲第6番 (1963/6) クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノールショピング交響楽団
これは音楽による暴力だ!

[ 録音:2012 年1 月/ルイス・デ・ギア・コンサートホール(ノールショピング)]/74’10”

 SACD ハイブリッド盤。
 アル中でDV の父と病弱な母の間で、悲惨な成長期をたどったアラン・ペッテション(1911-1980)。その人生が反映されたような、暗く激しい音楽は長く不当に無視されてきましたが、BIS が最新録音で次々日の目を見せてくれています。彼の作品はひたすら露悪的で、聴き手を楽しませたり美しい時を供給しようという気の全くない私小説的音楽。中でも最凶作品のひとつに数えられる交響曲第6番は1968 年の作で、74 分にわたり暗黒か鋭い牙で襲いかかってくる、世にも珍しい音楽的暴力。
 陽性で優しいクリスチャン・リンドベルイが驚くほどの凶暴性を発揮しているのも聴きものです。

 


BIS SA 2057
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
バロックソリステネ
 憂鬱の影像

 ビャッテ・アイケ(1972-):寂しさ(シグネの旋律)
 アントニー・ホルボーン(c.1547-1602):パヴァーヌ《憂鬱の影像》
 ジョン・ダウラン (1563-1626):悲しみよとどまれ*
 ノルウェー伝承曲(ビャッテ・アイケ (1972-) 編曲):
  ビョルンソンの結婚行進曲
 アントニー・ホルボーン(c.1547-1602):ガイヤルド《浮気者》
 ノルウェー伝承曲(ヨン・バルケ (1955-)、ビャッテ・アイケ(1972-) 編曲):
  イェンディーネの子守歌*/**
 ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー (1644-1704):
  十字架を担う(ソナタ)
 ディズリク(ディートリヒ)・ブクステフーデ (c.1637-1707):嘆きの歌*
 アントニー・ホルボーン (c.1547-1602):ガイヤルド《とてもかわいい》
 スロヴァキア伝承曲(ミロシュ・ヴァレント(1960-) 編曲):いとしい母さん+
 スウェーデン伝承曲(ビャッテ・アイケ(1972-) 編曲):
  エヴェルツベリの昔の結婚行進曲
 ノルウェー伝承曲(ヨン・バルケ(1955-)、ビャッテ・アイケ (1972-) 編曲):
  子守歌*/**
 アントニー・ホルボーン (c.1547-1602):パヴァーヌ《遺言》
 Ruaidri Dall O Cathain (c.1570-c.1650):どうぞ、お手を**
 ジョン・ダウランド(1563-1626):流れよ、わが涙、昔の涙*
 ヨン・バル (1955-):シュザンヌを紹介(「ある日シュザンヌが」による瞑想)**
 ヨハン・ゾンマー(1570-1627):パヴァーヌ《シュザンヌを想像する》
 ジョン・ダウランド:ガイヤルド《スザンナ》
 ウィリアム・バード(1540-1623):汝、聖なるミューズよ*
 ニール・ガウ (1727-1807) (ビャッテ・アイケ (1972-) 編曲):
  ふたり目の妻の死を嘆くニール・ガウ
バロックソリステネ
ビャッテ・アイケ
 (芸術監督、ヴァイオリン)
ベーリト・ノルバッケン・スールセット
 (ソプラノ)*
ヨン・バルケ
 (オルガン、サウンドスケープ)**
ミロシュ・ヴァレント
 (ヴィオラ、ヴォーカル)+
 ビャッテ・アイケ率いるバロックソリステネ演奏による神秘的な世界、美しすぎる弦と歌声!

 録音:2011 年10 月、2012 年3 月/セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)/5.0 Surround Sound、66’28”、ディジパック仕様

 SACD ハイブリッド盤。2005 年、ベルゲンに創設された古楽アンサンブル、バロックソリステネ(バロック・ソロイスツ)。バロック・ヴァイオリンの第一人者のひとり、ビャッテ・アイケが芸術監督を務めるアンサンブルは、ベルゲン国際フェスティヴァル、ストックホルム古楽フェスティヴァル、ロンドンのプロムスなど、ヨーロッパ各地の音楽祭で演奏、デンマークのエスビェアのニューオペラ、デンマーク放送ヴォーカルアンサンブル、ノルウェーのヴェストフォル音楽祭との協力活動を通じ、独自の音楽をアピールしてきました。『憂鬱の影像』は、ヘンデルと彼と同時代の作品を演奏した2012 年の『ロンドン・コーリング!』(BIS SA 1997) につづく BIS レーベル第2 弾です。「深い森を通り、いつ果てるとも知れない下り坂の泥道を車で行く。時折、右手下に湖が一瞥できる。古い校舎がどこからともなく姿を現す。湖のほとりに、もうひとつ建物がある。どちらもさびれ、悲しげだ。誰かいるのか。音はしない。
 さわやかな空気。日没。静寂。最初の食事をみんなで一緒に作る。携帯電話は通じず、インターネットが使えるのも一カ所だけだ。かつて教室だったところに輪になって座る。器楽奏者が六人、歌い手がひとり、ひとつに積み重ねた楽譜、おおいのない暖炉に薪が燃える……音。これがシェービグダ。音楽のもつ『憂鬱』のさまざまな姿を探ろうと私が友人たちを誘ってきた場所がここだ」(ビャッテ・アイケ)。アルバムは、アイケの《寂しさ》にはじまり、ホルボーンとダウランドの曲、ノルウェーとスウェーデンとスロヴァキアの伝承曲、17 世紀アイルランドの古謡《どうぞ、お手を》を交え、《ふたり目の妻の死を嘆くニール・ガウ》に終わります。ヴァイオリン、ヴィオラ、リュート、テオルボ、バロックギター、チェロ、ヴィオリーネ、オルガン、チェンバロのアンサンブル。ノルウェー音楽アカデミーを2005 年に卒業し、ノルウェーとヨーロッパのアンサンブルとオーケストラに客演をつづけるソプラノ歌手、ベーリト・ノルバッケン・スールセットがソロを歌い、ピアニスト、作曲家としてノルウェーのジャズシーンを中心に活躍するヨン・バルケがオルガンとアルバムの「サウンドスケープ(音風景)」を担当しました。ビャッテ・アイケは、シェービグダに近いセルビュの教会で行われた録音セッションとポストプロダクションの共同制作も担い、「ライヴ・ミュージシャン」の立場から「音楽の生まれる瞬間」の再現を願い、ポストプロダクションの段階で、異なるテークのミックス、ソロ楽器のダビング、ミュージシャンがそれぞれに感じ考えた「憂鬱」を反映した自由な即興による録音を加えるといった手法を取り入れたと言います。「場所と音楽とプロジェクトに関係した音楽家たちと響き合った、私の個人的『憂鬱の影像』」が描きあげられました。ワールド・ミュージック風なメロディもあり、オーディオ・ファンも楽しめる内容です。
 


BIS SA 1978
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エフゲニー・スドビンの最新録音
 (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
  (カデンツァ:エフゲニー・スドビン)
 (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
エフゲニー・スドビン(ピアノ)
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ミネソタ管弦楽団
 音階を弾いても感動させてしまうような魔術を秘めたピアニスト、スドビンによるベートーヴェンの第3 協奏曲とスドビン自身によるカデンツァを披露したモーツァルト第24協奏曲2つのハ短調のピアノ協奏曲

 録音:2011 年6 月(2)、2012 年5 月、6 月(1)/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)/5.0 Surround Sound、66’16”

 SACD ハイブリッド盤。日本でも名実ともに人気のピアニスト、エフゲニー・スドビンの最新録音は、ヴァンスカ&ミネソタ管とのスドビンによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3 番とモーツァルトのピアノ協奏曲第24 番、いずれもハ短調の作品です。
 ベートーヴェンの交響曲シリーズを完成させたヴァンスカとミネソタ管はピアノ協奏曲全集のプロジェクトも開始しており、これまで第4 番と第5 番「皇帝」をおさめたアルバム(BIS SA 1758)をリリースしております。今回は第3 番。言わずもがなの名演でスドビンの一切ぶれることのない圧倒的なテクニックと煌めくようなタッチは一度聴いたら忘れられません。ベートーヴェンのカデンツァでは超人的なテクニックと色彩豊かな演奏を聴かせてくれます。また第2 楽章の歌心に魅了され、第3 楽章の切れ味よい演奏は爽快の一言です。スドビンの演奏はヴァンスカの効果的なティンパニや輪郭のはっきりとした歯切れのよい解釈と非常にマッチした演奏です。
 カップリングはモーツァルトの第24 番。レパートリーの広いスドビンですが、モーツァルトも得意な作曲者の一人です。この作品ではスドビン自身のカデンツァを披露。随所に技巧を散りばめた非常に情熱的で雄大作品に仕上げております。音階を弾いても感動させてしまうような魔術を秘めたピアニスト、スドビンでしか表現のできない唯一無二のモーツァルトです。
 


BIS 1096
(3CD)
\5400→\4990
ALTARAレーベルの名盤がBISから復活
 ベートーヴェン後期、弦楽四重奏曲オーケストラ版

ベートーヴェン(テリエ・トンネセン編曲):
 Disc1
  (1)弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調Op.127
  (2)弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調Op.131
 Disc2
  (3)弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調Op.130
  (4)大フーガ Op.133
 Disc 3
  (5)弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132
  (6)弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135
テリエ・トンネセン(指揮)
カメラータ・ノルディカ
 ALTARAレーベルから発売されていたベートーヴェン後期、弦楽四重奏曲オーケストラ版をBISによるリマスタリングで再発売!

 録音:(3)(4)2001 年11 月29 日-12 月2 日、(6)2002 年9 月20 日-22 日、(5)2003 年9 月18 日-20 日、(2)2005 年1 月25 日-27 日/ヴィシェルム教会(スウェーデン)、(1)2005 年4 月14 日-17 日/アルグツルム教会(エランド、スウェーデン)/3h 5’47”

 ALTARA レーベルより発売されていたベートーヴェン後期弦楽四重奏曲オーケストラ版をBIS レーベルのリマスタリングで再発売致します。テリエ・トンネセンによるオーケストラ編曲により凄みと深みがましてまた新たな魅力に気付かされる名演です。トンネセンはマックス・ロスタルに師事し、これまでオスロ・フィルやノルウェー室内管のリーダーをつとめました。当演奏は彼が率いるカメラータ・ノルディカとの演奏です。もともと指揮者を置かないスタイルによる活動を行なってきた団体ですが、コンチェルト・グロッソ・タイプの新編曲でそのままカルテットが拡大したような効果を生んでいます。
 


BIS SA 2052
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
「指環」管弦楽編曲版
 ワーグナー(ヘンク・デ・フリーハー):「ニーベルングの指環」より

 ・ラインの黄金[(1)前奏曲/(2)ラインの黄金/(3)ニーベルハイム/(4)ヴァルハラ]
 ・ワルキューレ[(5)ワルキューレ/(6)魔の炎の音楽]
 ・ジークフリート[(7)森のささやき/(8)ジークフリート牧歌/(9)ブリュンヒルデ]
 ・神々のたそがれ
  [(10)ジークフリートとブリュンヒルデ/(11)ジークフリートのラインへの旅/
   (12)ジークフリートの死/(13)葬送行進曲/(14)ブリュンヒルデ自己犠牲]
ローレンス・レネス(指揮)
王立スウェーデン管弦楽団
 ワグネリアン必見!ヘンク・デ・フリーハー編曲による「指環」管弦楽編曲版ダイナミックなオーケストラ・アレンジに注目!

 録音:2013 年2 月、ストックホルム・コンサートホール、スウェーデン/DDD、65’35”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。このディスクはワーグナーの「指環」の中からの抜粋をオランダ人作曲家ヘンク・デ・フリーハー(1953-)が編曲した管弦楽編曲版です。曲順はラインの黄金[ 前夜劇]、ワルキューレ[ 第1 日]、ジークフリート[ 第2 日]、神々のたそがれ[ 第3 日] と順を追ってそれぞれの重要な作品をまとめており、まるで「指環」を1 枚のディスクに凝縮したような形で構成されております。フリーハーによるオーケストラ・アレンジは非常に的確です。ダイナミックなオーケストレーションは音響効果抜群でオーディオ的にも聴きごたえ十分です。指揮は1970 年生まれのオランダ人ローレンス・レネスで、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団でエド・デ・ワールトのアシスタントをつとめ、現在は王立スウェーデン・オペラ管の常任指揮者を務めており、ワーグナーはもちろんのこと、プッチーニ、ヴェルディの各オペラ作品を得意としております。BIS の優秀録音によるワーグナーイヤーに相応しいディスクがまた1 枚加わりました。
 

BIS SA 1866
(SACD HYBRID)
\2600
カレヴィ・アホ:
 (1)ミネア(管弦楽のための協奏曲)(2008)
 (2)コントラバス協奏曲 (2005)
 (3)交響曲第15番 (2009-10)
(2)エーロ・ムンテル(Db)
(1)オスモ・ヴァンスカ
(2)ヤーッコ・クーシスト
(3)ディーマ・スロボデニュク(指)
ラハティ交響楽団
 日本の尺八音楽からも影響されたアホの新作

 録音:2011 年2 月(1)、2010 年5 月(2)、2011 年5 月(3)/シベリウス・ホール(ラハティ)/DDD、78’ 19”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。「ミネア」は、ヴァンスカが音楽監督を務めるミネソタ管弦楽団の委嘱で2008 年に作曲された、オーケストラの名人芸を披露する作品。インドのラーガ、日本の尺八音楽の要素を採り入れているだけでなく、アラビアのリズム、東洋の音階を多用していて、まるでワールド・ミュージック。新作の交響曲第15 番は霧のかかったようなオーケストラから、チェレスタがまたたく印象的な曲。まさに北欧ならではのひんやりとした幻想性に満ちています。
 


BIS SA 2055
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)最新盤
ジョン・ダウランド(1563-1626):
 ファンシー、バトル・ガリアード、ジョン・ダウランドのパヴァーヌ
トーマス・ロビンソン(c1560-1610):
 うれしい憂鬱、ガリヤード、田舎を歩く、ジーグ、スペインのパヴァン、
 おもちゃ、Row Well,you Mariners
ロバート・ジョンソン(c1583-1633):パヴァン、幻想曲
アノニマス:
 スコティッシュ・ダンス、「私の方に近づいて、私を愛して」、
 スコットランド伝承曲、スコットランドを求め、
 前奏曲、「ジョンは今私にキスをする」
ダニエル・バチェラー(1572-1610):
 ムッシューのアルメイン、前奏曲、伝承曲、クーラント、パヴァン
ヘリー・カスバート(1620-48):幻想曲、サラバンド
ジャック・ゴーディエ(fl.1617-1652):クーラント、鐘
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
 ヤコブ・リンドベルイの最新盤!ダウランドなどの珠玉のリュート作品集

 録音:2012 年11 月、スウェーデン/DDD、81’12”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。リュートの名手、ヤコブ・リンドベルイの最新盤はエリザベス朝からチャールズ1 世朝にかけてのイギリスを代表するリュート奏者であったジョン・ダウランドの作品を筆頭にトーマス・ロビンソン(c1560-1610)、ロバート・ジョンソン(c1583-1633)、ダニエル・バチェラー(1572-1610)、ヘリー・カスバート(1620-48)、ジャック・ゴーディエ(fl.1617-1652)などリュートの隠れた名作を集めたアルバムです。名手、ヤコブ・リンドベルイならではの素晴らしい演奏とBIS が誇る録音により幅広い音楽愛好家に親しまれる1 枚に仕上がりました。
 

BIS 1779
\2500
中国最初の前衛作曲家
 葛甘孺(ゲ・ガンリュ):

 (1)美女・孟姜女 (2008)〜フルートと管弦楽のための
 (2)組曲「悩める恋人たち 」(2009)
(1)シャロン・ベザリー(Fl)
エンリケ・ディエメッケ(指)
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団
 中国史上ふたりの賢女の伝説を音楽で味わう興味津々の作品集

 録音:2009 年3 月/ミゲル・デリベス文化センター/DDD、64’ 00”

 1954 年上海生まれ、アメリカのコロムビア大学で博士号を修得した葛甘孺(ゲ・ガンリュ)。中国最初の前衛作曲家で、近年作品を聴く機会の多くなっている注目株です。
 「美女・孟姜女」は秦の始皇帝時代の伝説上の賢女。イケメンの夫が万里の長城建設の人夫として徴用されたものの、人柱にされ殺されてしまいます。悲嘆にくれた孟姜女が慟哭すると長城が崩壊。そこを訪れた始皇帝は、彼女を咎めるどころか一目惚れしてプロポーズします。彼女は夫の埋葬など要求をつきつけ、すべて達成されたところで始皇帝を批判する捨て台詞を残して姿を消す、というカッコ良さの極みのヒロイン。その話をゲ・ガンリュはフルートと管弦楽のための協奏曲に仕立て、4 つの楽章で描写します。シャロン・ベザリーがフルートでヒロインを演じ、中国色豊かな世界を描いています。
 「悩める恋人たち 」は、それに続く時代の項羽と虞美人の悲劇を題材としています。武勲の誉れ高かった項羽が追い詰められた際、夫の足手まといにならぬよう自害した虞美人を3 つの楽章で描きます。スペインのオーケストラ、カスティーリャ・イ・レオン交響楽団が原色的に情熱を描いています。

BONGIOVANNI



GB 2564
\2400→\2090
ガナッシ/フランスオペラ・アリア集
 ビゼー:「カルメン」—鈴の音が響き
 ドニゼッティ:「ファヴォリート」—ああ、私のフェルナン
 トマ:「ミニョン」—あの国を知っていますか(君知るや南の国)
 グノー:「サッフォー」—ああ、私の不滅の琴よ
 マスネ:「ル・シド」—泣け私の瞳よ
 オッフェンバック:「ホフマン物語」—見てごらん、わななく弓の下で
 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」−あなたの声に私の心は開き
 ビゼー:「カルメン」—ハバネラ
 グノー:「ミレイユ」序曲
 ビゼー:「カルメン」組曲第1番
ソーニャ・ガナッシ(Ms)
カルラ・デルフラーテ(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団
 名メッゾソプラノ、ガナッシのフランスオペラ・アリア集!

 録音:2011 年5 月3 日、アンコーナ、66’ 54”

 ソーニャ・ガナッシといえばロッシーニ・メッゾソプラノとして高名ですが、近年はヴェルディにも積極的に取り組んでいますし、そしてフランスオペラも得意としています。このCD にはトマ、グノー、オッフェンバック、ビゼー、サン=サーンス、マスネと、19 世紀のフランスオペラの有名作曲家の作品のアリアが並んでいます。もちろんドニゼッティの「ファヴォリート」はオリジナルのフランス語での歌唱。深みと情感のあるガナッシのメッゾの声はこれらフランスオペラにぴったりです。カルラ・デルフラーテはパルマ生まれの指揮者。イタリアの中堅の女性指揮者です。
 
GB 5178
\2400
近現代のクラリネット、ファゴットのための作品集
 プーランク:クラリネットとバソンのためのソナタ
 ストラヴィンンスキー:
  クラリネット独奏のための3つの小品,
  二つのバスーンのための名前のない歌
 ボザ:
  バソンのための小二重奏曲,バソン独奏のための短い曲,
  クラリネットとバスーンのためのコントラスト第3番
 ジャンドメニコ:
  クラリネットとファゴットのための2声のカデンツァ,
  クラリネット独奏のための協奏練習曲,
 アーノルド:バスーンのための幻想曲
 ピアソラ:クラリネットとファゴットのための20年後
ジェンナーロ・スペッツァ(Cl)
マッシモ・マルトゥシェッロ(Fg)
 56’ 31”

 近現代のクラリネット、ファゴットのための作品を収録。プーランクやストラヴィンスキーの作品は比較的有名。ウジェーヌ・ボザ(1905—1991)は、20 世紀のフランス室内楽では人気の高い作曲家。マルコム・アーノルド(1921—2006)は、映画「戦場にかける橋」の音楽で知られる英国の作曲家。
 ルチアーノ・ディ・ジャンドメニコは、1966 年、アクイラ生まれのイタリアの作曲家。
 ジェンナーロ・スペッツァは、1984 年から2004 年までアブルッツォ交響楽団の首席クラリネット奏者を務めた後、ソリストとして活動。マッシモ・マルトゥシェッロはローマ生まれのファゴット奏者。両者ともイタリア人らしく明るい響きと機敏な運動性が魅力である。
 

GB 5177
\2400
14世紀のフィレンツェのミサと礼拝
 フランチスクス・デ・フォロレンティア:キリエ
 ゲラルデッルス・デ・フロレンティア:グローリア,アニュス・デイ
 バルトルス・デ・フロレンティア:クレード
 ラウレンティウス・デ・フオロレンティア:サンクトゥス
 ヨハンネス・デ・フロレンティア:ベネディカムス・ドミノ
  ほか全21曲
フェデリーコ・バルダッツィ(指)
アンサンブル・サン・フェリーチェ
 美しい14 世紀のフィレンツェの宗教曲

 録音:2010 年11 月、フィレンツェ/62’25”

 フィレンツェをはじめ各地に伝わる貴重な手稿譜を元に再構成したもの。アンサンブル・サン・フェリーチェは1993 年創立の古楽団体。

C-AVI MUSIC


4260085532780
\2600
トリオ・イマージュ
 マウリツィオ・カーゲル(1931-2008):

  ピアノ・トリオ I〜III
トリオ・イマージュ
 【ゲルガナ・ゴルゴヴァ(Vn)
  トーマス・カウフマン(Vc)
  パウリン・ネチェフ(P)】
 大胆な前衛作曲家カーゲルのピアノ・トリオ

 録音:2011 年11 月、2012 年4 月、ベルリン/78’55

 アルゼンチンのブエノスアイレス出身の作曲家、マウリツィオ・カーゲル。20 代でドイツに渡り、ケルンの放送局でラジオドラマなどの音楽を担当し、独特作風で人気の高かった作曲です。このアルバムは、1984 年から2007 年にかけて作曲されたエキセントリックなピアノ・トリオ3 曲を収録。演奏は若手トリオのトリオ・イマージュ。幼馴染であったヴァイオリンのゲルガナ・ゴルゴヴァとピアノのパウリン・ネチェフの2 人に、2008 年からチェロのトーマス・カウフマンが加わりヨーロッパを中心に活動しています。
 カーゲルの作品を録音するにあたって彼らはこのように述べています。「このようなスリリングな音楽を演奏、録音することは私たちにとって音楽的にも技術的にも大きな挑戦でした。しかし、この録音を終え私たちは音楽をより深く理解することができたし、演奏者と聴衆との密接な関係も勉強することができた。」大胆な作品に意欲的に取り組む、注目の若手アンサンブルの登場です。
 


4260085533053
\2600→¥2390
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.61
ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
スタヴァンゲル交響楽団
スティーヴン・スローン(指)
 本格派ヴァイオリニスト、アンティエ・ヴァイトハース、ベートーヴェン&ベルクの協奏曲

 録音:2012 年3 月ノルウェー、スタヴァンゲル・コンサートホール(ライヴ)/67’51

 今最も注目されているカルテットの一つ、アルカント・カルテットの第1 ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハースによる、ベートーヴェンとベルクのヴァイオリン協奏曲。彼女はこれまでにCAiv music に幾つか録音していますが、大がかりな協奏曲は初めてとなります。数々の名盤ひしめくベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。なぜ今この作品なのかという問いにヴァイトハースは、「長年この作品と向き合ってきてようやく、自分自身の形を見つけられたから」と答えています。ヴァイオリニストのテクニックよりも、音色、表現力、そして音楽性が問われる、崇高さと高貴な美しさを持つ作品。満を持して挑んだヴァイトハースの録音も、ベートーヴェンの音楽の神髄を奏でる、メリハリと力強さを併せ持った堂々たる演奏を聴かせてくれます。またカップリングのベルクは、「ある天使の思い出に」と副題がつけられ、親交のあったアルマ・マーラの娘マノンの早すぎる死を悼み作曲されたベルク最後の曲。作品に込められた優しさと悲しみを、伸びやかなフレージングと端正な音楽作りで、押し寄せる様々な感情を浄化するような感動的な演奏です。
 スティーヴン・スローンは、オーマンディ、フェラーラそしてベルティーニに師事。2007 年から2012 年までスタンヴァンゲル交響楽団の首席指揮者として活躍していました。彼の素晴らしい手腕により、オーケストラは大きく発展し、音楽性を一気に高めていきました。
 その結果2008 年には、ヨーロッパ文化の中心を担う都市に指定される「欧州文化首都」にスタヴァンゲルが選ばれるなど、地域貢献も果たし、同じくスタヴァンゲル交響楽団の芸術監督を務めているファビオ・ビオンディと共に尽力し、2012 年秋に新しいコンサート・ホールを完成させています。
 スタヴァンゲル交響楽団は、1938 年創立のノルウェーの名門オーケストラ。ブリュッヘンやヘレヴェッヘといった巨匠たちの下、着実のそのキャリアを積んで、2006 年からファビオ・ビオンディが芸術監督を務め、2013 年からはベネズエラのエル・システマ出身のクリスティアン・バスケスが首席指揮者に就任しています。



アンティエ・ヴァイトハースのアルバム

 アンティエ・ヴァイトハースの代表的アルバムをご紹介しましょう。できるだけお安く。


AVI
42600-8553059-5
\2600→¥
2390
ブラームス:
 ヴァイオリン・ソナタ第1、2、3番、

 スケルツォWoO.2
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ジルケ・アヴェンハウス(P)
 ブラームスの音楽を愛してやまないこの2人。非常に雄弁で歌心に満ちた演奏で、ブラームスの旋律美を深く温かく弾きあげている。自身の歌曲「雨の歌」の旋律を主題にした第1番の第3楽章。2人の熱いブラームスへの思いが感動的な演奏を生んでいる。また第2番の第1楽章は湧き上がる美しい旋律を、優しく包み込むようにヴァイトハースが奏でると、アヴェンハウスがきゅっと引き締まったピアノで音楽の流れを作り、詩情豊かでありながらも、あくまでも自然な演奏を聴かせてくれている。決して技巧に頼ることなく心で演奏されたブラームスに心を撃たれる1枚。
 録音:2006年12月

AVI
42600-8553201-8
\2600→¥
2390
ドヴォルザーク&スーク:ヴァイオリン作品集
 ドヴォルザーク:カプリッチョ ハ長調B81
 スーク:4 つの小品Op.17
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 スーク:バラーダOp.3/b
 ドヴォルザーク:ソナチネ ト長調Op.100
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ジルケ・アヴェンハウス(P)
録音:2010 年2 月、ケルン/78’10

 今をときめく四重奏団アルカント・カルテットの第1 ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハースと室内楽のキャリアが豊富なピアニスト、ジルケ・アーヴェンハウスによるドヴォルザークとスークのヴァイオリン作品集。ボヘミアの民族色が鮮やかに彩られている演奏です。
 ドヴォルザークのカプリッチョは元々管弦楽版として作曲されましたが、現在は消失し現存するのはピアノ伴奏版のみ。ボヘミア民族色の豊かな華麗な作品です。また息子と娘のために作曲したソナチネは、ドヴォルザークらしい親しみやすい東欧風のメロディーが印象的。ソナタは重厚さ独特の色彩感が漂う秀作。スークのヴァイオリン作品は気品溢れる豊かな音楽が特徴。
湧き上がる美しい旋律をヴァイトハースが真摯に語りかけ、アーヴェンハウスが香り豊かなピアノで好サポートしています。




 


4260085533039
\2600→\2390
プロコフィエフ:ピアノ作品集
 10の小品Op.12、風刺(サルカズム) Op.17
 ピアノ・ソナタ第4番ハ短調Op.29「古いノートから」
  3つの小品Op.96
  「シェヘラザード」による幻想曲
   (リムスキー=コルサコフ:交響的組曲Op.35より)/
  エフゲニア・ルビノヴァによる編曲版
エフゲニア・ルビノヴァ(P)
 「次世代のアルゲリッチ」エフゲニア・ルビノヴァ、プロコフィエフの軽妙さが際立つ個性的なアルバム

 録音:2012 年7 月フランクフルト、HR/71’18

 1977 年ウクライナのタシュケント出身のピアニスト、エフゲニア・ルビノヴァ。音楽一家に生まれ育ち、早くから音楽的才能を現し、2003 年リーズ国際ピアノ・コンクールで第2 位を獲得し、その後ヨーロッパを中心に活動し、2007 年には来日も果たしています。CAiv music 第2 弾となる本アルバムは、プロコフィエフのピアノ作品集です。
 プロコフィエフ自身も愛奏していたという「10 の小品Op.12」、プロコフィエフのシニカルさがよく表現された「風刺(サルカズム) Op.17」、1942 年にオペラと映画音楽から、プロコフィエフ自身が気に入った3 曲をピアノ作品としてまとめた「3 つの小品Op.96」、リムスキー=コルサコフの交響的組曲「シェヘラザード」からプロコフィエフがピアノ・ソロ用に編曲した「シェヘラザード」による幻想曲をエフゲニア・ルビノヴァがさらにアレンジしカデンツァも編曲した版、そしてペテルブルク音楽院時代の習作であるピアノ・ソナタ第4 番と、プロコフィエフらしい洒脱な小品が収録されています。
 エフゲニア・ルビノヴァの高度な技巧と、愉悦に満ちた音楽性が見事に合致したアルバムとなっています。

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店主より
 
 「次代のアルゲリッチ」って何人いるんだよ、と思いつつ、その候補者が揃いも揃って実力者なので困る。
 今回のエフゲニア・ルビノヴァもまたそのキャッチ・フレーズに負けない才能(と美貌)の持ち主。

 これはニュース番組の特集。

 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Q8eJ7qEa7Ps

 映画女優みたいです。



エフゲニア・ルビノヴァの旧譜2タイトル

cavi
4260085532490
\2600→\2390
ピアノ界注目の可憐な新星エフゲニア・ルビノヴァ
ラフマニノフ:
 (1)楽興の時 op.16
 (2)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36
クライスラー:
 (3)愛の悲しみ (4)愛の喜び
エフゲニア・ルビノヴァ(Pf)
情感あふれるラフマニノフ、クライスラー小品集

録音:2004 年、ドッビアーコ(イタリア)/65’39”

 類まれなテクニックとパワフルな表現力を兼ね備えた演奏で『次代のアルゲリッチ』とも謳われる新進気鋭の若手ピアニスト、エフゲニア・ルビノヴァによるピアノ小品集。
 ルビノヴァといえば、可憐な外見からは想像も出来ないほどのダイナミックかつエネルギッシュな表現力が何よりの魅力。力強い低音の響きが印象的な彼女の演奏は、重々しくも流麗な響きに満ち溢れています。本CD にはラフマニノフ、クライスラーの情感あふれる作品の数々が収録されており、ルビノヴァの真骨頂とも言える情感あふれる演奏をたっぷりと堪能できます!
 2002 年にリーズ国際コンクールで第2 位に輝き、若手世代を代表するピアニストとして世界的な注目を集めているルビノヴァ。2007 年にはシャンバダール率いるベルリン交響楽団と共に来日し、高い評価を受けました。近年は室内楽の分野でアルブレヒト・マイヤーやガブリエル・シュワーベといった世界的な名手らと共に活動しており、今後のますますの注目が期待されるアーティストといえましょう!


EMI
CDZ-3532342
\1200
エフゲニア・ルビノヴァ/クライスレリアーナ
 シューマン:クライスレリアーナOp.16
 ショパン:幻想曲Op.49
 ブラームス:幻想曲集Op.116
エフゲニア・ルビノヴァ(P) 
(2006年1月22〜25日録音)
真の個性と音楽的想像力が火花をちらすルビノヴァのデビュー
タシュケントの音楽一家に生まれ、2003年リーズ国際ピアノ・コンペで銀メダルを獲得したルビノヴァは次代のマルタ・アルゲリッチと呼ばれている。

 

4260085532933
\2600
ファイニンガー・トリオ
 スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲ト短調第2番Op.26
 スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
ファイニンガー・トリオ
 【アドリアン・オーティカー(P)
  クリストフ・シュトロイリ(Vn)
  ダヴィッド・リニカー(Vc)】
 ベルリン・フィルのメンバーによるボヘミアのピアノ三重奏曲集

 スーク、ドヴォルザーク、スメタナの19 世紀チェコを代表する作曲家のピアノ三重奏曲を収録したアルバム。
演奏はドイツの造形学校「バウハウス」の設立者の一人現代画家ライオネル・ファイニンガーから名前を取ったファイニンガー・トリオ。メンバーは、ベルリン・フィルの現役ヴァイオリン奏者クリストフ・シュトロイリ、ベルリン・フィル12 人のチェリストにも入っているダヴィッド・リニカー、スイス人ピアニストで室内楽の経験も豊富で、ベルリン・フィルのメンバーとも度々共演しているアドリアン・オーティカーです。彼らはブラームスやドヴォルザークといったロマン派の作品を中心に演奏活動を行うと同時に、アイヴス、ツェムリンスキー、コルンゴルドらの作品も積極的に取り上げています。今回のアルバムでは、チェコに偉大なヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークへ捧げる意味を含めて、チェコのピアノ三重奏曲の傑作を録音しました。
 ここに収録されているスーク、ドヴォルザーク、スメタナの作品は、作曲家の比較的若い時期に書かれたドイツ・ロマン派の影響が色濃く感じられる力作。
 3 人の名手による見事なアンサンブルで聴かせてくれます。
 


4260085532896
\2600→\2390
古楽器によるモーツァルトのピアノ・トリオ
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲
  第4番ハ長調K.548
  第2番変ロ長調K.502
  第1番ト長調K.496
ジョルジオ・タバッコ(フォルテピアノ)
 ポール・マクナルティ2007年製
  アントン・ワルター・モデル(1805年)
オリヴィア・チェントゥリオーニ(Vn)
 アエギディウス・クロッツ1764年製
マルコ・チェッカート(Vc)
 ジュセッペ・スガルビ1850年製
 古楽器による真のピアノ・トリオ、3人の奏者が織りなす見事なアンサンブル

 録音:2013 年5 月サンタ・クローチェ・オラトリオ教会、アカデミア・モンティス・レガリス、モンドヴィ、イタリア/69’37

 モーツァルトの作品群の中で、晩年に集中的に作曲されたピアノ三重奏曲。洗練された音楽とシンプルな楽器編成にも関わらず、音楽の深さを感じさせるモーツァルトのピアノ三重奏曲は、3 人の演奏者の妙技が光る作品となっています。演奏はCAvi musicでモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集(4260085532445) を録音したフォルテピアノ奏者のジョルジオ・タバッコと数々の古楽アンサンブルで活躍するヴァイオリンのオリヴィア・チェントゥリオーニとチェロのマルコ・チェッカート。ピリオド楽器の軽妙な響きと相反して、自由闊達なチェロとヴァイオリン、そして主役のピアノが大胆に演奏する快演を披露しています。
 

4260085532988
\2600
アルミーダ・カルテット
 バルトーク:弦楽四重奏曲第4番
 クルターク:弦楽四重奏曲Op.1
 リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
アルミーダ・カルテット
 【マルティン・フンダ(Vn)
  ヨハンナ・シュテムラー(Vn)
  テレサ・シュヴァム(Va)
  ペーター=フィリップ・シュテムラー(Vc)】
 若手実力派カルテット、アルミーダ・カルテット・デビュー!

 録音:2013 年4 月ベルリン、放送ビル、ホール3/56’11

 ドイツの若手弦楽四重奏団アルミーダ・カルテット。2006 年共にアルテミス・カルテットの下で学んだ4 人によって結成。第61 回ミュンヘン(ARD)国際音楽コンクールで優勝。2011 年には第66 回ジュネーブ国際コンクールでリゲティの弦楽四重奏曲第1 番「夜の変容」を演奏し、聴衆賞を獲得した、注目の若手カルテットです。カルテット名は、弦楽四重奏の父ハイドンの最も成功したオペラの一つ「アルミーダ」から付けられました。
 プログラムはいずれもハンガリーの作曲家の作品。ハイドン、ベートーヴェンと並ぶ弦楽四重奏曲集の傑作バルトークの弦楽四重奏曲第4 番は強烈なリズムが印象的な民族色豊かな作品。そして、コンクークでも評判の高かったリゲティは、4 つの核となる音が様々に変容して姿を現す8 つの楽章からなる作品。クルタークは、彼の尊敬していたバッハの対位法的な構成が垣間見られる曲。デビュー・アルバムとしては大変意欲的な内容で彼らの今後に期待の持てる、挑戦的な演奏を聴かせてくれます。
 

4260085532827
\2600
クリスティアン・リーガー(チェンバロ)
 パルティメンティ〜通奏低音のための即興集

  J.S.バッハ:幻想曲とフーガ 変ロ長調BWV907、ニ長調BWV908
  フランチェスコ・ドゥランテ:パルティメント変ロ長調
  ベルナルド・パスクィーニ:パルティメント ホ短調
  ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ:
   ソナタ ト短調、練習曲ト長調、変ホ長調、ソナタ ト短調
  A.スカルラッティ:パルティメンティ ニ長調、ト長調
  ヨハン・マッテゾン:
   中級者のための22の小品嬰ヘ長調、
   中級者のための17 の小品イ長調、中級者のための19の小品嬰ヘ短調
クリスティアン・リーガー(チェンバロ)
 頭脳明晰チェンバリスト、クリスティアン・リーガー

 録音:2001 年2 月ケルン、WDR、センデザール/58’17

 チェンバロ奏者クリスティアン・リーガーによる、バッハ、A.スカルラッティなどの通奏低音のための作品集。バッハと同時代のイタリアの作曲家ドゥランテ、17世紀後半のローマにおける重要な作曲家としての再評価が高まっているパスクィーニ、ボローニャ生まれで後にザクセン宮廷副楽長とて活躍したリストーリ、ヘンデルの親友で様々な逸話が残っているドイツ後期バロックの作曲家、音楽理論、外交官であったマッテゾンらの作品が収録されています。
 クリスティアン・リーガーは、「通奏低音の奏者はソリストではありません。バロック期の通奏低音奏者については未開なことが多く、他の演奏者とは異なる点が多々あります。数字のみで書かれた楽譜を解読するには演奏者自身に絶えずゼロから音楽を生み出すことを要求されます。」と語っています。クリスティアン・リーガーの類い稀なる演奏技術から生まれる、音楽を十分に堪能することができる1 枚です。

CLAVES

50 1314
\2400
小糸恵のバッハのオルガン作品傑作集最新盤第4 集
J.S.バッハ(1685-1750): オルガン作品傑作集 Vol.4
 (1)パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
 (2)コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV709
 (3)コラール「我いずこに逃れ行かん」BWV694
 (4)前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
 (5)コラール「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV1100
 (6)「おお、汝正しくして善なる神よ」によるパルティータ BWV767
 (7)コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663
 (8)コラール「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」 BWV1103
 (9)ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番
  ハ短調 BWV1017よりアダージョ(小糸恵編曲)
 (10)前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV537
 (11)幻想曲 ト長調 BWV571
 (12)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
小糸恵
 (オルガン;
  シュニットガー・オルガン)
 2013 年3月の来日公演でも絶賛の嵐!世界的オルガニスト小糸恵のバッハのオルガン作品傑作集最新盤第4 集はパッサカリアとフーガも収録!使用楽器はオランダの古都フローニンゲンマルティン教会のシュニットガー・オルガン

 録音:2013 年6 月17-19 日、フローニンゲン、マルティン教会(オランダ)/DDD

 小糸恵によるバッハ、オルガン傑作集の最新アルバム登場。小糸恵は京都出身の世界的オルガニスト。スイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌで音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れております。2013 年3 月には10 年ぶりの帰国リサイタルを大阪のいずみホール、東京の武蔵野市民文化会館で行い、各公演絶賛され話題となりました。
 大好評のバッハのオルガン作品傑作集の第4 弾は、第1 集(50 2908)と同様のオランダのフローニンゲンにあるマルティン教会のアルプ・シュニットガー制作の名器を使用しております。
 収録内容は「ハ調」の作品を主軸にしております。先の帰国リサイタルでも披露され絶賛の嵐だったパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 では、技術はもちろんのこと長年ヨーロッパで研鑽を積んできた小糸ならではのレジストレーションのセンスの良さと、徹底された楽曲解析が伺える絶品の演奏です。これほどまでに的確な表現力を持った日本人演奏家は稀有な存在と言えましょう。その他、前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549 ではバッハ初期の自由な形式の作品を見事に表現し、また前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537 では幻想的な世界観を小糸の演奏で堪能することができます。そして、当第4 集でも小糸編曲のバッハの作品が収録されており、今回はヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4 番 ハ短調BWV1017 からアダージョです。今後の小糸恵の演奏活動、またレコーディングにも大注目と言えましょう。

COL LEGNO


WWE 40406
\2400
ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパイン:シャドウ・プレイ
 (1)弦楽四重奏曲第2番(2009)
 (2)幻想小曲第1番「風の精神生活」(2008-2010)
 (3)幻想小曲第2番「夜陰の渦巻」(2008-2010)
 (4)幻想小曲第3番「夕べの歌」(2008-2010)
 (5)出発 (2010)
 (6)シャドウ・プレイ(2008-2009)
(1)デンマークSQ
(2)オズヴァルト・ザラベルガー(指)
(3)エリック・ヒューイット(指)
 フランク・オッル(指)
アンサンブル・モデルン
マチアス・ピンチャー(指)
ミュンヘン放送管弦楽団(ライヴ)
 正統派現代音楽クレッパインの世界

 DDD、71’57”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパインは1979 年生まれのドイツの作曲家。マンフレート・トロヤーン門下で、最近で珍しいとさえ言える正統派現代音楽を聴かせてくれます。
 幻想小曲第1 番「風の精神生活」は弦楽三重奏、幻想小曲第3 番「夕べの歌」はフルート、クラリネット、ピアノと弦楽三重奏という編成。最新作「出発」はエオリアン・ハープのオーケストラのような繊細な音世界を味わえます。
 

WWE 40407
\2400
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティ:変化
 (1)稲妻 (2013)
 (2)透明な時 (2012)
 (3)変化 (2011)
 (4)チェロ協奏曲「反-音」 (2010)
 (5)音の弧 (2009
(1)アンサンブル・モデルン
(2)ウィーン放送交響楽団
(3)(4)トーマス・グロッセンバッハー(Vc)
 ベルリン・ドイツ交響楽団
(5)ザールブリュッケン放送交響楽団
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティ(指)(ライヴ)
 指揮者としても凄い才能、スイスのヘフティ

 75’ 47”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。ダヴィッド・フィリップ・ヘフティは1975 年生まれのスイスの作曲家。ヴォルフガング・リーム、ルドルフ・ケルターボーン、クリストバル・ハルフテルに師事、指揮者としても活躍する逸材です。非常に凝った作風による色彩的な音楽が特徴で、チェロ協奏曲「反‐ 音」は主人公のチェロが努力の結果勝利に至るまでを描いているとのことです。
 

WWE 40408
\2400
マルコ・ニコディエヴィチ:ダーク/ルームズ
 (1)小さな花、小さな家/悲しみのゴンドラ〜リスト作品に基づく(2009)
 (2)オルゴール/リゲティとストラヴィンスキーのいる自画像
  (背景にメシアンもいる)(2000-2001/2003/2006)
 (3)テネブレの部屋/クロード・ヴィヴィエの墓 (2005/2007-2009/2012)
 (4)ジェズアルド・ダブ/削除された図の空間 (2012)
 (5)GHB/タンツァグレガート (2009/2011)
(1)(5)ヨナタン・シュトックハンマー(指)
ウィーン放送交響楽団
(2) ミーシャ・ハメル(指)
(3)(4)クレメント・パワー(指)
(2)-(4)ニーウ・アンサンブル
(4)ベンヤミン・コブラー(Pf)(ライヴ)
 セルビアから来たアブナい作曲家ニコディエヴィチ

 DDD、63’36”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。マルコ・ニコディエヴィチは1980 年生まれのセルビアの作曲家。このアルバムに収められた作品は、いずれも彼が敬愛する作曲家たちリスト、リゲティ、ヴィヴィエ、ジェズアルド、ハチャトゥリヤンからインスピレーションを受けています。若い世代ならではなのが「GHB /タンツァグレガート」なるオーケストラ曲。GHB はガンマヒドロキシ酪酸という脱法ドラッグで、それによる幻覚状態が6 分続く危険な作品。テクノ調の早いテンポによるノリの良さで、現代音楽的難解さは全くありません。ニコディエヴィチ、今後人気の出そうな作曲家と申せましょう。

CONTINUO CLASSICS



CC777 704
\2300→\2090
ムジカ・アンティクヮ・メディテラネア
 B.マルチェッロ:12のフルート・ソナタop.2 より

  (1)第10番 イ短調 (2)第5番 ト長調
  (3)第8番 ニ短調 (4)第1番 ヘ長調
  (5)第2番 ニ短調 (6)第12番 ヘ長調
ムジカ・アンティクヮ・メディテラネア
 {クリスティアン・マンドーズ
   (アルト・リコーダー)、
  フィリップ・フロン(Vc)、
  マリー・アブドン(Fg)、
  コリンヌ・ベティラック(Cemb.)}
 後期バロックのヴェネツィアに生きた作曲家、B. マルチェッロの代表作、フルート・ソナタ集

 録音:2012 年11 月、サン=ピエール教会(シーニュ、フランス)

 ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)は、D. スカルラッティが生まれた翌年、かのヴィヴァルディが生まれてから8 年後のヴェネツィアに生まれた音楽家。イタリア後期バロック時代、華やかな音楽活動が展開されていたヴェネツィアで活躍し、世俗音楽と教会音楽の両方に多くの作品を残しました。
 本アルバムに収録されている「12 のフルート・ソナタop.2」は、700 近く残されている彼の作品の中でも著名で、今なおリコーダー奏者たちのレパートリーには欠かせない傑作のひとつ。それぞれが5 つの楽章からなる教会ソナタで、当時の流行を多く取り入れた典雅な響きをたっぷりと堪能出来ると同時に、一世を風靡した大家コレッリの影響も強く感じられます。温かなリコーダーの響きと、チェロ、ファゴット、チェンバロらによる通奏低音伴奏陣との柔らかな響きが美しく、洗練されていながらもどこか素朴さを残したハーモニーは絶品です。
 ソロを担当するクリスティアン・マンドーズは、元はフランス諸都市の“エトワール” として活躍していたバレエダンサーでしたが、リコーダーの演奏に専念するためにバレエ界を去り、ソリストとして活動を開始したという異色の経歴を持つ演奏家。これまでにベルリン・フィルのメンバーや、P. ヘレヴェッヘ率いるシャペル・ロワイヤル、T. ピノック率いるイングリッシュ・コンソート、N. ゲッダ、M. バーヨなど、数々の名手たちと共演を重ねてきた名手です。
 1981 年に、自ら子楽器団体「ムジカ・アンティクヮ」を設立しており、本アルバムにはそのメンバーが通奏低音として参加しています。

COVIELLO


COV 21311
\2500
神聖ローマ皇帝のための音楽集〜
 ヨーゼフI世、ツィアーニ、フックス&カルダーラ

  マルカントーニオ・ツィアーニ(ca.1653-1715):その顔はとても美しい
  ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):
   3声のソナタE68、アルマ・レデンプトリス・マーテル(救い主のうるわしき母)
  アントニオ・カルダーラ(CA.1670-1736):「ナボト」〜神はなんと言った
  ヨハン・ヨーゼフ・フックス:3声のソナタ K343
  ヨーゼフI世:
   「キロニーダ」〜アリア「憔悴しきった心が涙にくれている」、
   「セポルクロ」〜アリア「アルマ・イングラーテ」
  アントニオ・カルダーラ:
   「キリストの足元のマグダラのマリア」〜In un bivio e il mui volere
  ヨハン・ヨーゼフ・フックス:
   3声のソナタ K365、「救済の泉」〜救世主キリストを見よ
  アントニオ・カルダーラ:
   ソナタ第12番 op.2(チャコーナ)、
   「キリストの足元のマグダラのマリア」〜Pompe inutilli、
   「イエス・キリストの受難」〜Dovunque il guardo giro
リディア・ トイシャー(S)
カプリコルナス・アンサンブル・
 シュトゥットガルト
ヘニング・ヴィーグレーべ(Tb,Cond)
 注目の美声ソプラノ、リディア・トイシャー、皇帝のための音楽を歌う

 録音:2013 年8 月14-17 日/67’44

 トロンボーン奏者ヘニング・ヴィーグレーベが主宰する古楽アンサンブル、カプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルトによる神聖ローマ皇帝のための音楽集。歌手には美しい声と姿で注目のドイツ人ソプラノ、リディア・ トイシャーが参加しています。
 ヨーロッパの歴史を考える上で欠かせないのが、ハプスブルク家の存在です。レオポルド1世、ヨーゼフ1世、カール6世など歴代の皇帝は芸術への造詣も深く自身で作曲し、またフックス、カルダーラなど当時の作曲家たちのパトロンでもあり、ウィーンを音楽の都、として発展させていきました。このアルバムはそうした作曲家たちが、皇帝に捧げた曲を中心に収録しています。
 
COV 41310
\2500
もろびと声あげ〜ドイツのクリスマス曲集
 1. もろびと声あげ  2. Der Morgenstern ist aufgedrungen
 3. いかに迎えん いかに見えん 4. 踊れ、わが心 
 5. まぶねのかたえに 6. Kindelein zart, von guter Art
 7. エサイの根より 8. 聖母さまの夢 
 9. マリアはいばらの森を通り 10. Es kommt ein Schiff geladen
 11. 厳しさのなかで人の子よ
 12. 讃美を受けたまえ、汝、イエス・キリストよ
 13. 山を越えてマリアは行く 14. Machet die Tore weit
 15. 神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ 16. Macht hoch die Tur
 17. 来たり聞けよ、お告げを 18.キリスト音たちよいざ喜べ
 19. おお可愛いイエス 20. 歓呼せよ、汝ら地の民よ
 21. シオンの娘よ、よろこべ 22. Herbei, o ihr Glaub'gen
 23. いざ歌え、いざ祝え 24. きよしこの夜
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(指)
 サイモン・ハルジー&ベルリン放送合唱団で聴くドイツのクリスマス

 録音:2012 年9 月19-21 日、2013 年4 月13 日/56’14

 11 月末(クリスマスの4 回前の日曜日)から、ドイツではクリスマスシーズンが始まります。キリストの降誕を待ち望むアドヴェント(待降節)期間は、街中クリスマスを待ち望む気分で大いに盛り上がります。ここに収録されているのは、有名な讃美歌「もろびと声あげ」「きよしこの夜」など5 世紀に渡るドイツの定番のクリスマス・ソングを収録しています。
 演奏はベルリン放送合唱団と世界的合唱指揮者サイモン・ハルジー。すっきりと澄んだ美しい合唱で聴く、聖夜の歌をこころゆくまで堪能できる1 枚です。
 

COV 31314
(SACD HYBRID)
\2500
ダグラス・ボストック(指揮)
 アールガウの管弦楽作品集1945-1970

  ヴァルター・ガイザー(1897-1993):幻想曲II作品34(1945)
  ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1955):幻想行進曲(1950)
  ペーター・ミーク(1906-1990):室内協奏曲(1952)
  ヤーノシュ・タマシュ(1936-1995):セレナーデ(1958)
  エルンスト・ヴィトマー(1927-1990):クエーサー(1970)
アールガウ交響楽団
ダグラス・ボストック(指揮)
 時代の波にのまれ忘れられた偉大なるスイス人作曲家たち

 録音:2013 年4 月28 日ライヴ/69’35

 このアルバムは、スイスの北部アールガウで活躍した作曲家の管弦楽作品を収録しています。しかし彼らは現在コンサートホールで演奏される機会はほとんどなく、今日の音楽シーンから忘れられた作曲家たちと言えるでしょう。それは、スイス人作曲家の多くは第二次世界大戦後、前衛音楽によって否定された新古典主義に傾倒していたことが大きく関係しているからでしょう。
 この演奏は、アールガウ交響楽団創立50 周年記念コンサートのライヴで、2001 年から首席指揮者に就任したダグラス・ボストックが指揮台に上がり、スイス人作曲家の本質に迫った演奏を聴かせてくれています。
 


COV 31316
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル
 ドヴォルザーク:
  交響詩「水の精」op.107, B195 (19’40”)
  交響曲第6番ニ長調op.60, B112 (44’37”)
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
マルクス・ボッシュ(指揮)
 ボッシュによるドヴォルザーク・シリーズ、湧き上がる生命力と弾けるリズム、第2弾は交響曲第6番&交響詩「水の精」

 録音:2013 年5 月16-18 日/ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、64’21”

 SACD ハイブリッド盤。ブルックナーの交響曲シリーズで一躍注目を浴びたマルクス・ボッシュが、2011 年より音楽総監督を務めるニュルンベルク州立フィルハーモニーを指揮して取り組むドヴォルザーク・シリーズの第2 弾。
 ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された第6 交響曲は、同じ調性で書かれたブラームスの第2 交響曲の影響が両端楽章に色濃いとされるいっぽうで、ボヘミア地方固有の民俗舞曲フリアントの形式による第3 楽章などの魅力的な場面にも事欠かないことから、9 つある交響曲のうち、近年では最後の3曲に次ぐ人気を獲得する傾向にあるようです。
 交響曲の前に置かれた交響詩「水の精」は、民間伝承や民話の研究で知られたチェコの国民詩人、カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)のバラードに触発されて書き上げられた一篇で、ホラー映画顔負けの題材の尋常ならざる猟奇・残虐・凄惨ぶりでも有名。幻想的な美しさを湛えつつも、筋立てに沿ってスリリングかつ激しく起伏の富んだ内容となっています。
 これまでにもオーケストラのたしかな統率力、楽譜の読み込みの深さで実績を示してきたボッシュのアプローチは、作品の魅力をていねいに掘り起こそうとするもので、交響曲共々おおいに出来ばえには期待が持てそうです。
 1922 年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで遡るといわれ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られ、オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しています。



前作
Cover_Dvorak.jpg
COV 31212
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル
 ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調op.70
           交響曲第3番変ホ長調op.10
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
マルクス・ボッシュ(指揮)
 第7 番は新ベーレンライター原典版による“アンダンテ”の世界初録音

  録音:2012 年2 月16-18 日ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、73’35”

 2011 年よりボッシュが音楽総監督を務めるニュルンベルク州立フィルハーモニーを率いて取り組む第1 弾は、第9 番や第8 番とならんでドヴォルザーク好きのあいだで人気の高い「第7 番」と、ドイツ古典派とロマン派からの影響もまだ濃厚で、変則的な3 楽章形式も特徴的な「第3 番」の組み合わせ。ブルックナーの録音でボッシュは使用楽譜の選択に際して、初稿を採用した第1 番から第4 番、ベンヤミン=グンナー・コールスら校訂による復元稿のフィナーレを収めた4 楽章版による第9 番という具合に、最新の研究成果の導入に積極的な姿勢がうかがえました。
 ボッシュはドヴォルザークにも同様のスタンスで臨んでいるようで、第7 番ではジョナサン・デル・マー校訂による新ベーレンライター原典版のスコアを採用。
 第2 楽章が現行のポーコ・アダージョからアンダンテ・ソステヌートに変更されているのも注目されるところです。
 1922 年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られます。

 


COV 31315
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&アーヘン響
 ブルックナー:分売!

  交響曲ヘ短調WAB.99 (36:29)
  交響曲第0番ニ短調WAB.100 (41:23)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指揮)
 ボッシュ& アーヘン響によるブルックナー、第0番&第00 番が分売リリース

 録音:2012 年5 月26 & 28 日/アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、77’52”

 マルクス・ボッシュがアーヘン交響楽団を指揮して完成させたブルックナーの交響曲全集は、1969 年生まれで既にヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター、ザールブリュッケンの歌劇場監督を歴任するという実力派指揮者と、18 世紀初頭に起源を遡る名門楽団の顔合わせに加え、メインの収録会場である古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会および聖ミヒャエル教会の包み込まれるような独特の豊かな音響が、ブルックナーのイメージにふさわしいと絶賛されました。
 このたび、先行リリースのボックス・セット(COV31215)より単売される「ヘ短調の習作」と「第0 番ニ短調」の2 曲は2012 年5 月にライヴ収録されています。いよいよシリーズ完結に向けて大詰めを迎えていた時期であり、同時に、ほぼ10 年に亘る歳月を重ねて共に結び付きを強めてきたボッシュとアーヘン響の総仕上げでもあったわけですが、そもそも「アーヘン交響楽団創立150 周年記念アルバム」として2003 年に収録された第8 番でスタートしたこのシリーズ。楽団はもちろん、2002 年より務めたアーヘン市の音楽総監督を2011 / 12 年のシーズンを最後に勇退したボッシュにとっても特別な意味合いを持つプロジェクトとなりました。

ELOQUENTIA

EL 1343
\2500
プーランク:エリュアール歌曲集
 (1)画家の仕事
  (ピカソ/シャガール/ブラック/グリス/クレー/ミロ/ヴィヨン)
 (2)あの優しい小さな顔
 (3)かの日かの夜(全9曲)
 (4)手は心に支配され
 (5)燃える鏡(全2曲)
 (6)エリュアールの5 つの詩
 (7)それにしても死ぬとは
 (8)涼気と火(全7曲)
 (9)磁器の歌
マルク・モイヨン(Br)
ギヨーム・コッポラ(Pf)
 プーランクしか作れなかったエリュアールの世界

 録音:2012 年12 月/シテ・ドゥ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー(フランス)/88.2kHz 24bit 録音、52’ 05”

 ポール・エリュアール(1895-1952) はフランスの詩人。ダダイズム、シュールレアリスム運動を盛り上げ、フランス近代詩の発展に貢献しました。同世代のプーランクとは若き日から親交を深め、プーランクは彼の34 篇の詩に付曲していますが、そのすべてを集めたアルバムの登場です。1980 年生まれのバリトン、マルク・モイヨンが挑んでいます。ミンコフスキ、サヴァール、クリスティとのバロック・オペラからモーツァルト、現代作品まで幅広くこなす俊英。ピアニスティックな書法の冴える伴奏はギヨーム・コッポラ。パリ音楽院リグット門下の逸材。パリ風の流麗なピアニズムを聴かせてくれます。

EUROARTS(Blu-rayオーディオ&CD)


20 03032
(Blu-ray Disc Audio
[HD Video 付]+CD)
\5000
ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意Vol.2
 ラフマニノフ:
  前奏曲
   (作品32-12嬰ト短調、作品23-5ト短調、作品32-5ト長調)
  絵画的練習曲「音の絵」
   (作品39-5 変ホ短調、作品33-7 ト短調、作品39-9ニ長調)
  楽興の時(作品16-3ロ短調、作品16-4ホ短調)
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第3番作品28 イ短調、
  ピアノ・ソナタ第7番作品83 変ロ長調
ロマン・ザスラフスキー(P)
EA 3003
(CD)
\1500
 ザスラフスキーのブルーレイ・ディスク・オーディオ第2 弾!こだわりの音作りにより、ピアノのタッチがより鮮明に表現!

 (Blu-ray Disc Audio[HD Video 付]+CD) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:HD-Video DTS5.0、LPCM Audio 5.0(24bit/96kHz)、リージョン:0、63mm

 ロシアのサンクト・ペテルブルグ生まれのイスラエル人ピアニスト、ロマン・ザスラフスキー。スペインのバレンシアで行われたホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクールで優勝し、ヨーロッパで注目されるようになりました。また日本ではチェリストのガブリエル・リプキンとツアーを行い、その卓越した技巧と高い音楽性が評価されました。
 このアルバムは「ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意Vol.1(20 03022)」に続くブルーレイ・オーディオ第2 弾。ザスラフスキー得意のラフマニノフとプロコフィエフを収録しています。こだわり抜いた方法でダイレクトA/D 変換し、最高130dB のダイナミック・レンジを実現させる最高水準のマイクを用い、サウンド・シェーピングとダイナミック・レンジのロスを取り除いた、純度の高い音を可能したブルーレイ・オーディオです。

FARAO

B 108072
\2400→\2190
ミュンヘン・オペラ・ホルン〜Fan Faire
 バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たち

 カール・シュティーグラー:ローエングリン・ファンタジー
 J.S.バッハ:カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61
  (フランツ・カネフツキー編)
 ジョヴァンニ・ガブリエリ:第2 旋法による8 声のカンツォーナ
  (ヴァーン・レイノルズ編)
 J.S.バッハ:カンタータ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140
  (フランツ・カネフツキー編)
 ミロスラフ・スルンカ:Fan Faire
 J.S.バッハ:カンタータ「装いせよ、わが魂よ」BWV180
  (フランツ・カネフツキー編)
 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」よる凱旋行進曲とバレエ音楽
  (フランツ・カネフツキー編)
 ピアソラ:忘却(セバスティアン・サジェ編)
ミュンヘン・オペラ・ホルン
 (バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たち)
ヨハネス・デングラー
フランツ・ドラクシンガー
ライナー・シュミッツ
ミレーナ・ヴィオッティ
ウルフラム・ジロテック
マクシリミアン・ホッシュヴィマー
クリスチャン・ロファラー
ステファン・ベーニング
ケイシー・リッポン
 ホルンの魅力が詰まった1枚、バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たちによるアンサンブル

 録音:2012 年4 月、ミュンヘン、クンストラーハウス/54’40

 バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たちによるアンサンブル、ミュンヘン・オペラ・ホルンによるアルバム。やわらかな音色、ホルンらしい勇ましい音色、多彩な表現が可能なホルンは、作曲家にとっても大変魅力的で、オーケストラでも登場回数の多い楽器の一つ。このアルバムではバラエティに富んだ曲目でホルンの多様性を大いに楽しめる内容となっています。
 名ホルン奏者カール・シュティーグラーによる「ローエングリン・ファンタジー」は、ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の美しい旋律をすべての調性を登場させたメドレー方式で、ホルンの魅力を最も楽しめる作品です。ピアソラの有名曲「忘却」では、バンドネオン風の音色で哀愁たっぷりに聴かせます。フランツ・カネフツキーが編曲したバッハのカンタータは3 曲収録されており、ホルンのやわらかい音色に焦点を当てた編曲で、作品の神聖さを表しています。そしてホルンの最も華やかな音色を生かしたヴェルディの「アイーダ」、チェコの現代作曲家ミロスラフ・スルンカの「Fan Faire」では、“華麗なるホルン吹き” と呼ばれるように、クォータートーンを用いた、あらゆる特殊な演奏技法を取り入れた、技巧的な作品となっています。
 シューマンはホルンという楽器について「オーケストラの魂である」と評し、ミロスラフ・スルンカは、「ホルンはオーケストラの金管楽器の中でも特殊な存在で特段魅力的である」とい言っており、このミュンヘン・オペラ・ホルンの演奏を聴くと彼らの言葉に賛同したくなることでしょう。



 
B 108081
\2400
アンドリアス・ライナー(Vn)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集

  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1820)
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 作品4
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1838)
アンドリアス・ライナー(Vn)
デサル・スレイマニ(P)
 格調高いヴァイオリンの音で描くメンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ

 61’55

 メンデルスゾーンのヴァイオリンの為の作品といえば晩年に作曲したヴァイオリン協奏曲ホ短調ですが、ヴァイオリン・ソナタを生涯3 曲(ヴァイオリン・ソナタへ短調を1820 年に、ヘ長調を1825 年と 1838 年に)しか残しませんでした。メンデルスゾーンは幼い頃から才能を発揮し、ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調とヘ短調は10 代の頃に作曲されました。1938 年に作曲したソナタは、セシルとの結婚後の作品で、10 代の頃の作品も充実した構成力でしたが、こちらはさらに感情表現が豊かになり、明るく幸福感に満ちた作品です。
 ヴァイオリンのアンドリアス・ライナーは、ハイドンゆかりの街アイゼンシュタット生まれで、イツァーク・パールマンらに師事。現在ロザムンデ四重奏団のメンバーとして活躍しており、エッセン芸術大学で教鞭を執っています。ピアニストのデサル・スレイマニは、アルバニア出身で指揮者としても活躍する若き音楽家。
 細部までくっきりと描かれた鮮やかなコントラスト、伸びやかなヴァイオリンの音、瑞々しいメンデルスゾーン作品を美しく描いています。

GLYNDEBOURNE


Wagner: Die Meistersinger von Nurnberg
GFOCD 021
(4CD)
\6300→\5790
グラインドボーン音楽祭2011
 ウラディーミル・ユロフスキ
  ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ジェラルド・フィンリー(BsBr ハンス・ザックス)
マルコ・イェンチュ(T ヴァルター・フォン・シュトルツィング)
ヨハネス・マルティン・クレンツレ(Br ジクストゥス・ベックメッサー)
アンナ・ガブラー(S エーファ)
トピ・レティプー(T ダーヴィット)
ミヒャエラ・ゼリンガー(Ms マグダレーネ)
アラステア・マイルズ(Bs ファイト・ポーグナー)
ヘンリー・ワディントン(Bs フリッツ・コートナー)
コリン・ジャドソン(T クンツ・フォーゲルゲザンク)
アンドルー・スレイター(Bs-Br コンラート・ナハティガル)
ロバート・プルトン(Br ヘルマン・オルテル)
アラスデア・エリオット(T バルタザール・ツォルン)
ダニエル・ノーマン(T アウグスティン・モーザー)
エイドリアン・トムソン(T ウルリヒ・アイスリンガー)
グレイム・ブロードベント(Bs ハンス・フォルツ)
マキシム・ミハイロフ(Bs ハンス・シュヴァルツ)
マッツ・アルムグレン(Bs 夜番)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
グラインドボーン合唱団
 グラインドボーン音楽祭の「マイスタージンガー」ユロフスキの指揮と練りあがったアンサンブルに感嘆!!

 録音:2011 年5、6 月、グラインドボーン/4 時間37 分

 GLYNDEBOURNE レーベルの新譜は、2011 年のワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」です。このところバイロイト音楽祭をはじめ、意欲的過ぎるくらいの上演が話題になる「マイスタージンガー」ですが、グラインドボーンではこの劇場ならではの堅実な持ち味と中劇場の強みを生かして、「マイスタージンガー」本来の魅力を引き出すことに成功しました。その魅力は音だけだとなおいっそう強く感じられます。
 ハンス・ザックスのジェラルド・フィンリーはカナダ出身のバスバリトン。モーツァルト・バリトンとして高名な歌手で、ここでも明るい美声を生かしたザックス。しばしば老年に作られすぎるザックスが、ここではエーファが魅力を感じるだけの壮年の親方になっています。そのエーファは、2013 年、東京・春・音楽祭と、さらに夏のザルツブルク音楽祭でもエーファを歌ったドイツ人ソプラノ、アンナ・ガブラー(ゲイブラーに非ず)。ここ数年で一気に活躍の場を広げた注目のソプラノです。ヴァルターのマルコ・イェンチュは、1974 年、ポツダム生まれのテノール。ドイツ各地の劇場で歌い、近年はワーグナーのテノール役を手がけるようになってきました。ヴァルターは2009 年にケルンで歌って以来、ベルリン・コーミシェオパーでも歌っています。 
 ベックメッサーのヨハネス・マルティン・クレンツレは1962 年、ドイツ、アウグスブルク生まれのバリトン。近年、ワーグナーの悪役として活躍しており、スカラ座の「指輪」でアルベリヒを歌って話題となりました。ダーヴィットのトピ・レティプーは、モーツァルトなどで人気の高いフィンランドのテノール。マグダレーネのミヒャエラ・ゼリンガーはオーストリア、オーバーエスターライヒ州生まれのメッゾソプラノ。2005 年から2010 年までウィーン国立歌劇場に所属して大活躍した後、近年はエッセンのアールト劇場のスター・メッゾソプラノとして活躍しています。ポーグナーは、現代英国を代表するバッソ・プロフォンド、アラステア・マイルズ。
 指揮は音楽監督ウラディーミル・ユロフスキ。中劇場の利を生かした、重くなり過ぎない軽さと明るさを湛えた音楽が「マイスタージンガー」にたいへん合っています。

HAENSSLER

98 617
\2300→\2090
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 シューベルト:ピアノ作品集Vol.11

  ピアノ・ソナタ ハ短調 D958
  アダージョ 変ニ長調 D505
  ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
  ギャロップと8つのエコセーズ D735 作品49
  10の変奏曲 ヘ長調 D156
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 ドイツ・ピアノの正統派のオピッツによるシューベルト第11弾、名作ピアノ・ソナタ ハ短調 D958を含む充実の内容

 録音:2009 年10 月5-9 日、ノイマルクト。DDD

 オピッツによるシューベルトのピアノ作品全集の第11 弾は、ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 をメインとし、その他アダージョ 変ニ長調 D505、ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817、ギャロップと8 つのエコセーズ D735 作品49、10 の変奏曲 ヘ長調 D156 が収録されております。
 ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 は「シューベルト最後の作品。3 つの大ソナタ」と題し、出版社がシューマンに献呈した遺作の三連作の第1 曲です。ハ短調という調性は、もともとベートーヴェンのものであり、それを意識して書かれたこの作品はシューベルトのベートーヴェニアーナの総決算と言えましょう。
 ゲルハルト・オピッツはドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家として名を馳せ、今ではシューベルト、ベートーヴェン弾きの巨匠として演奏活動を続けております。2010 年より4 年全8 回にわたる東京でのシューベルト連続演奏会もいよいよ今年で終わりとなりますが、当シリーズはシューベルトのピアノ作品の偉大さを再認識させてくれます。
 
98 637
\2300→\2090
生誕300周年記念
 C.P.E.バッハ(1714-1788):6つのシンフォニア「ハンブルク交響曲」Wq182

  [(1)第1番 ト長調/(2)第2番 変ロ長調/(3)第3番 ハ長調/
  (4)第4番 イ長調/(5)第5番 ロ短調/(6)第6番 ホ長調]
ヴォルフラム・クリスト(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
 2014 年C.P.E.バッハ生誕300周年記念。奇想天外でアイディア満載のC.P.E.バッハのハンブルク交響曲、演奏はシュトゥットガルト室内管弦楽団、指揮は元BPO の首席ヴィオラ奏者、ヴォルフラム・クリスト!

 録音:2013 年2 月5-7 日、シュトゥットガルト、リーダーハレ/DDD、65’29”

 2014 年のC.P.E. バッハ生誕300 周年記念して、ヘンスラー・レーベルより新録音が続々と発売されますが、このアルバムはシュトゥットガルト室内管弦楽団による演奏で6 つのシンフォニア「ハンブルク交響曲」が収録されております。
 6つのシンフォニアは弦楽オーケストラのために書かれ、どちらかといえば室内楽的な求心性をしめした作品です。1768 年ベルリンからハンブルクに移った後の1773 年にオーストリア公使としてベルリンに滞在していたゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の依頼で書かれました。委嘱にあたって「演奏にあたっての技術的困難を一切顧みずに作曲するよう」求められたため、当時としては大胆で奇抜な楽想になっております。この全6 曲を一括して「ハンブルク交響曲」と言われており、奇想天外でアイディア満載のC.P.E. バッハらしさがあらわれた作品集です。
 シュトゥットガルト室内管弦楽団は1945 年にカール・ミュンヒンガーにより設立されました。バロック音楽の演奏を目的とし、以後レパートリーを広げつつも、やはりバロックのレパートリーを最も得意とした室内管弦楽団です。当録音の指揮はかつてベルリン・フィルのヴィオラ奏者として活躍したヴォルフラム・クリストです。クリストは2009 年以来、当室内管弦楽団の首席客演指揮者を務めており、以後勢力的に演奏活動を続けております。2012 年には同室内オケとともにルツェルン音楽祭およびシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭などでも演奏し好評を博しております。



 


93 312
\2400→\2190
生誕300周年記念
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集

  (1)ソナタ ハ短調 Wq78(H514)
  (2)ソナタ 変ロ長調 Wq77(H513)
  (3)アリオーソと変奏曲 イ長調 Wq79(H535)
  (4)ソナタ ロ短調 Wq76(H512)
アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)
 2014 年C.P.E.バッハ生誕300周年記念。ヴァイオリン・ソナタ発達の歴史を聴く上でも興味深い、C.P.E.バッハの作品集

 録音:2006 年1 月9-11 日、SWR スタジオ、シュトゥットガルト/DDD、67’20”

 2014 年に生誕300 周年を迎えるC.P.E. バッハ。今後ヘンスラー・レーベルより注目の演奏、録音がリリースされていく予定ですが、当アルバムはヴァイオリンとピアノのための作品集からソナタ ハ短調 Wq78(H514)、ソナタ 変ロ長調 Wq77(H513)、アリオーソ イ長調 Wq79(H535)、ソナタ イ短調Wq76(H512) を収録しました。
 ヨハン・セバスティアンの次男として誕生したカール・フィリップ・エマニュエルは1740 年よりプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷音楽家兼チェンバリスト奏者として活躍しました。その後も作曲・演奏を勢力的に行い、多くの室内楽作品を残しました。ここに収録されたフォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタは、ヴァイオリン・ソナタ発達の歴史を聴く上でも興味深いレパートリーで、鍵盤楽器が通奏低音としての役割だけでなく、ヴァイオリンと対等な存在で作曲されている点や華やかな旋律が織り込まれている点など、改めてその魅力に気付かれる作品です。ヴァイオリンのアルブレヒト・ブロイニンガーは1997 年に開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにてニコライ・ズナイダーにつぐ第2 位受賞など、華々しい経歴の持ち主です。

HMF

HMC 902150
\2600→\2390

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
(1)アルバン・ベルク(1885-1935):抒情組曲(弦楽合奏版/全6楽章)
 【 第2,3,4楽章:ベルクによる編曲/
   第1,5,6楽章:テオ・ファーヴェイによる編曲(※世界初録音)】
(2)シェーンベルク(1874-1951):浄夜 op.4(弦楽合奏版)

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アンサンブル・レゾナンツ
 ケラス率いるアンサンブル・レゾナンツによるベルク&シェーンベルク!絶美の弦が織り成す熱い情熱と官能

 録音:2013 年6,9 月/ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ

 近年日本での人気も急上昇中のチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。
 エルガーで魅せた真摯で熱きソロ、アルカント・カルテットの活動も注目されますが、この度、若き音楽家によって結成されたアンサンブル・レゾナンツをリードしての弦楽合奏作品の録音に臨みました。
 アンサンブル・レゾナンツは、2002年にハンブルクで結成され、古の時代の巨匠、そして現代の巨匠による音楽を組み合わせたプログラムで活動を展開し、特に最近は近代の弦楽作品の普及に取り組んでいます。2010 から3 年間にわたり、ケラスがアーティスト・イン・レジデンスを務めました(13 年からはヴィオラのタベア・ツィンマーマンが後任しています)。この録音は、3 年間に渡る彼らのコラボレーションの集大成といえるものとなっており、注目です!
 「抒情組曲」は、ベルクが当時激しく恋をしていたハンナ・フックスへの思いが込められたもの(ハンナは人妻でしたが)。ベルクは彼女に「この思いを表現するためには歌が最適だと思うが、言葉は私を裏切りかねない、なので、歌詞‐ ‐ ‐ この歌詞は、特定の人、あなただけにしかわからないもの‐ ‐‐のない歌になるだろう。弦楽四重奏曲の形をとるだろう!」と述べています。
 この作品は、Hanna Fuchs の頭文字H とF、Alban Berg の頭文字A とB、といった要素が鍵となって構築されており、ベルクのハンナ・フックスに対する熱き思いに満ちた音楽となっています。この演奏も、火花が散るような情熱に満ちています。
 抒情組曲はもともとは弦楽四重奏のための作品ですが、出版社からの「弦楽合奏のための編曲を」というリクエストにより、ベルクは2,3,4 楽章を弦楽合奏版に編曲しています。この弦楽オーケストラ版による第2,3,4 楽章は、1929 年1 月31 日にホーレンシュタインの指揮で初演され、好評を博しました。2006 年に、オランダの作曲家テオ・ファーヴェイ(b.1959)(ベルク:ピアノ・ソナタを管弦楽のために編曲、シャイー指揮コンセルトヘボウ管が演奏したことでも話題となりました)が、ベルクが編曲をしなかった第1,5,6 楽章を弦楽オーケストラ版に編曲、2010 年にケラス率いるアンサンブル・レゾナンツがフランス初演しました。全曲版としては世界初録音となります。
 続く「浄夜」も、マティルデ・フォン・ツェムリンスキーに、オフィシャルにではありませんが献呈されたもの(ツェムリンスキーの妹で、後にシェーンベルクは彼女と結婚します)。ベルクの「抒情組曲」同様、作曲者の女性に対する「愛」を秘めていると言えるでしょう。デーメルの詩「浄夜」(月下での男女の語らいの詩)に基づいた、うねる旋律と半音階技法を多用した濃密な和声が織り成す官能性たっぷりの音楽です。
 ケラス率いる弦楽合奏の演奏は、表現の振幅も感情の起伏も非常に豊か。名曲にまたひとつ名録音が生まれました。



 
HMU 907581
(2CD)
\4200→\3790
リチャード・エガー(チェンバロ)
 ヘンデル:「偉大な」8つの組曲 HWV 426-433

   [CD1]
   第1番 イ長調 HWV 426/第2番 ヘ長調 HWV 427/
   第3番 ニ短調 HWV 428/第4番 ホ短調 HWV 429
  [CD2]
   第5番 ホ長調 HWV 430/第6番 嬰へ短調 HWV 431/
   第7番 ト短調 HWV 432/第8番 ヘ短調 HWV 433
リチャード・エガー(チェンバロ)
 洪水のような分散和音の迫力から豊かに薫る抒情性の繊細さまでエガーがヘンデルの鍵盤音楽の神髄に迫る!

 使用楽器:ジョエル・カッツマン(アムステルダム、1991 年(リュッカース1638 年製モデル))/ピッチa’=442 /
 調律:エガー(18 世紀のモデルに則った調律)/ 録音:2012 年9 月、ポットン・ホール

 これまでにも、L. クープラン全集などでパンチの効いた演奏で作品の魅力をとことん聞かせてくれてきたリチャード・エガー。指揮活動にも注目が集まりますが、彼のもうひとつの魅力である鍵盤楽器を演奏しての最新盤は、ヘンデルの「偉大な」8 つの組曲集。この曲集は1720 年に出版されており、ヘンデルが、ロンドンの人々に初めて提示するために選んだもの。リヒテルや、キース・ジャレットなど、様々なピアニストが素晴しい演奏をのこしているにも関わらず、なぜかレパートリーとしては定着していません。ヘンデルが腕によりをかけて書いたこれらの曲は、オーケストラ的な厚みのあるサウンド、イタリア風のヴィルトゥオーゾ的要素、フランスのスティル・ブリゼ(和音を分散させて書く書法)による非常に華やかな効果など、聴きどころ満載。エガーが持ち前の推進力と歌心で聴かせます。第7 番のパッサカリアの迫力から、第3 番のアルマンドでの繊細な表情まで、ヘンデルの作曲家としての偉大さと、ヘンデルが鍵盤楽器の類稀なる名手であったことをあらためて実感させられる内容です。
 


HMC 902164
(1CD +
ボーナスDVD)
\2600→\2390
ハビエル・ペリアネス(Pf)
 …音と香りは夕べの大気の中に漂う

 ショパン:
  (1)子守歌Op.57
  (2)練習曲変イ長調Op.25の1「エオリアン・ハープ」
  (3)バラード第4番ヘ短調Op.52
  (4)華麗なワルツ第3番イ短調Op.34の2
  (5)ノクターン第5番嬰ヘ長調Op.15の2
  (6)前奏曲第1番ハ長調Op.10の1
  (7)舟歌Op.60
 ドビュッシー:
  (8)月の光
  (9)練習曲第11番「アルペジオのための」
  (10)前奏曲集第1巻〜「音と香りは夕べの大気の中に漂う」
  (11)レントよりも遅く
  (12)前奏曲集第1巻〜「デルフォイの舞姫」
  (13)前奏曲集第2巻〜「月の光がそそぐテラス」
  (14)喜びの島
  + ボーナスDVD:「二人の絶対の探究者たち」(ジョセップ・モリーナ監督)
   【ショパン:子守歌/
    ドビュッシー:月の光、イヴァン・ノンミックによる
     ペリアネスへの7分半のインタビュー】
ハビエル・ペリアネス(Pf)
 人気のペリアネス、ショパンとドビュッシーの出会いを実証

 録音:2012 年11 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/71’ 24”、NTSC、字幕:仏英独西

 日本でも人気が上昇中のスペインのピアニスト、ハビエル・ペリアネス。彼の新アルバムはピアノ音楽ファン注目の試みを見せています。
 ショパンとドビュッシーは、ピアノの表現と技巧を革新させた大天才で、後世に多大な影響を与えました。ドビュッシーの最初のピアノの師はショパンの弟子だったため、孫弟子にあたります。彼は師を通じてショパンの精神やエッセンスを受け継ぎ、それが後の作品に反映されているとし、いろいろな作品を対比して示しています。
 ショパンの「子守歌」とドビュッシーの「月の光」はともに変ニ長調で書かれ、描写的ながら人間の心理の変化を絶妙に描いている点が共通。練習曲のうち「エオリアン・ハープ」と「アルペジオのための」は共通する技巧克服のための共通点と相違点を示し、さらにドビュッシー作品がショパンに捧げられていることも示唆します。ショパンの「バラード第4 番」とドビュッシーの「音と香りは夕べの大気の中に漂う」は前者がミツキェーヴィチ、後者がボードレールの詩からインスパイアされたもので、文学作品の音楽化の方法、両者のワルツの捉え方、前奏曲第1 番に現れるソックリなフレーズ、嬰ヘ長調という調性を用いて夜を描く際の感覚、船と波のきらめきの共通性を示すなど、目から鱗の70 分。
 ボーナスDVD 付。「子守歌」と「月の光」全曲と、音楽学者ノンミックが、このアルバムのコンセプトについて約7 分半ペリアネスと語っています。日本語字幕は付いていません。
 
HMC 902170
\2600
RIAS室内合唱団
 クリスマス!
 (1)メンデルスゾーン:聖夜Op.79 の1
 (2)グロノスタイ:闇は深まり
 (3)エッカルト:私は深く死人のような夜だった
 (4)ブルッフ:クリスマス・イヴに
 (5)ブラームス:おお救い主よ、天の扉を開けOp.74の2
 (6)エッカルト:今ぞ、愛する魂よ/山を越えてマリアは行く
 (7)ペルト:マニフィカト
 (8)ブルックナー:アヴェ・マリア/エサイの枝は芽を出し
 (9)プーランク:サルヴェ・レジナ
 (10)グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ
 (11)スヴェーリンク:この日キリストは生れたまえり
 (12)プレトリウス:甘き喜びのうちに/バラは咲きいで
 (13)プーランク:クリスマスの4 つのモテット
 (14)マンディチェフスキ:聖夜!
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
RIAS 室内合唱団
 RIAS室内合唱団の美しい響きに酔わされるクリスマス物語

 録音:2013 年1 月/イエス・キリスト教会(ベルリン)/DDD、71’43”

 「クリスマス」と題されたアルバムながら、クリスマス・ソング集ではなく、キリスト誕生にまつわる諸エピソードを描いた作品を集めた興味深いアルバム。作曲者はプレトリウスやスヴェーリンクに始まり、メンデルスゾーン、ブラームス、グリーグ、ブルックナー、プーランク、ブルッフ、ペルトなど大物の名が並びます。いずれも敬虔かつ暖かな感情に満ちた合唱曲で、RIAS 室内合唱団の完璧なアンサンブルと美しい響きに酔わされます。今年のクリスマスにオススメします。
 


HMC 902161
\2600→\2390
トリオ・ヴァンダラーのチャイコフスキー
 (1)アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.32
 (2)チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調Op.50「偉大な芸術家の思い出」
トリオ・ヴァンダラー
 【ジャン=マルク・フィリップ=
   ヴァルジャブディアン(Vn)、
  ラファエル・ピドゥー(Vc)、
  ヴァンサン・コック(Pf)】
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも話題になった、トリオ・ヴァンダラーのチャイコフスキーが待望リリース

 録音:2012 年11 月1 日/DDD、71’ 42”

 1987 年結成のトリオ・ヴァンダラー。円熟著しいベテラン・ピアノ三重奏団ですが、チャイコフスキーの名作は何と初めての録音。2012 年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも披露されましたが、これが稀代の名演で、感動のあまり言葉少なく帰る観客が目につきました。今回、待望のCD リリース。カップリングがこれまたロシア・ピアノ・トリオの名作アレンスキーの第1 番。これほど流麗かつオシャレなアレンスキーは初めてで、あらためて聴き惚れてしまいます。全く隙のないアンサンブル、各楽器の難技巧も何なくこなし、さらにアレンスキーとチャイコフスキーの音楽の中にある、フランス的な洗練も憎いまで絶妙に表現。新しい決定盤の登場と申せましょう。
 


仏ハルモニア・ムンディ ポートレート・シリーズ8枚組
 仏ハルモニア・ムンディは過去の音源を編みなおして企画物のボックスを出してくることがあるのだが、秀逸なものが多い。
 今回の「ポートレート・シリーズ」は8枚組からなるボックスだが、今回の2タイトルは、晩年10年のモーツァルトの作品集、そしてヘンデルの有名作品集。そして当然ながら傑作録音でかためているので非常にお買い得感が高い。

HMX 2908409
(8CD)
\5200→\4790
Portrait〜モーツァルト/晩年10年の傑作群
 [CD1]
  ・ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  ・ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
    シュテファン・ヴラダー(P&指)カメラータ・ザルツブルク [録音:2006年4月3-5日]
  ・ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」イ長調 K.331
    ジョルジュ・プルーデルマッハー(P) [録音:1991年3月26-29日]
 [CD2]
  ・セレナード 第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」
    フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管弦楽団員 [録音:1995 年6月19-21日]
  ・アダージョとフーガ ト短調 K.546
  ・セレナード ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
    アンドルー・マンゼ&イングリッシュ・コンソート [録音:2003年2月28-3月2日]
 [CD3]
  ・弦楽四重奏曲第17番「狩」変ロ長調 K.458
    イェルサレム・カルテット [録音:2010年2月15-17日]
  ・クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
    アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl) リュク・エリー(Vn) フローランス・バンデル(Vn)
    ニコラ・ボヌ(ヴィオラ) ミュルエル・プーザン(チェロ) [録音:1997 年5-6月]
  ・歌曲【春の初めにK.597、すみれK.476、クローエに寄すK.524、ラウラに寄せる夕べの思いK.523】
    ヴェルナー・ギューラ(テノール) クリストフ・ベルナー(ピアノフォルテ/Streicher) [録音:2007年]
 [CD4]
  ・交響曲第40番 ト短調 K.550
  ・交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
    ルネ・ヤーコプス(指揮) フライブルク・バロック・オーケストラ [録音:2006 年8月21-23日]
 [CD5-7]
  ・歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K.588
    ヴェロニク・ジャンス(フィオルディリージ) ベルナルダ・フィンク(ドラベッラ)
    ヴェルナー・ギューラ(フェランド)  マルセル・ボーネ(グリエルモ)
    ピエトロ・スパニョーリ(ドン・アルフォンゾソ)  グラシエラ・オッドーネ(デスピーナ) 
    ルネ・ヤーコプス(指) コンチェルト・ケルン、ケルン室内合唱団  [録音:1998 年3月]
 [CD8]
  ・クラリネット協奏曲 イ長調 K622
    ロレンツォ・コッポラ(Cl) フライブルク・バロック・オーケストラ
    ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指& Vn) [録音:2007 年5月24-27日]
  ・レクイエム
    シビッリャ・ルーベンス(S)、アンネッテ・マルケルト(A) イアン・ボストリッジ(T)
    ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(Br)  フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)ラ・シャペル・ロワイヤル
    コレギウム・ヴォカーレ シャンゼリゼ管  ヘレヴェッヘ(指揮) シャペル・ロワイヤル
    [録音:1996 年10月9-10日]
 モーツァルト晩年10 年の傑作を集めたボックス、カルボナーレのクラリネット五重奏曲にコジ・ファン・トゥッテ全曲も入ってこの価格!

 9h 19’10”

 モーツァルトの晩年10 年の間に生み出された傑作を集めた8 枚ボックス。
 [CD3] のクラリネット五重奏曲は、当時フランス国立管弦楽団首席奏者をつとめていた名クラリネット奏者カルボナーレのデビュー盤(HMN 911671( 廃盤))で、フランス国立管弦楽団のメンバー(当時)が弦楽四重奏を担当しており、ふくよかな輪郭を備えた、太くて芯のあるサウンドが発売時から非常に話題となった名演。
 [CD1] のデュナーミクが印象的な、プルーデルマッハーのトルコ行進曲付きも、注目度大。ヤーコプスの名盤「コジ・ファン・トゥッテ」も全曲まるまる入ってこの価格とは、非常にお買得なボックスです!
 
HMX 2908417
(8CD)
\5200→\4790
Portrait〜ヘンデル/バロック時代のヨーロッパ市民
 [CD1]
  ・主は言われた HWV 232
  ・アン女王の誕生日のための頌歌HWV 74
    アンドレアス・ショル(カウンターテナー) エレーヌ・ギユメット、ゾフィー・クルスマン(ソプラノ)
    ルコルム・E・べネット(テノール)  アンドレアス・ヴォルフ(バス) ベルリン声楽コンソート
    ベルリン古楽アカデミー マークス・クリード(指) [録音:2008年2月]
  ・オルランド、セルセ、ロデリンダ、アルミーラ、アルチーナからのアリア、およびシンフォニア集
    アンドレアス・ショル(カウンターテナー) ベルリン古楽アカデミー
     [録音:1998 年10月20-23日]
 [CD2]
  ・合奏協奏曲op.3(HWV 312-17[全曲]) [録音:2006年1月]
  ・オルガン協奏曲 ヘ長調 HWV 295 [録音:2006年11月]
    リチャード・エガー(指揮&オルガン) アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
 [CD3-6]
  ・歌劇「ジューリオ・チェーザレ」HWV 17(全曲)
    ジェニファー・ラーモア(ジューリオ・チェーザレ/コントラルト)
    バルバラ・シュリック(クレオパトラ/S) ベルナルダ・フィンク(コルネリア/Ms)
    マリアン・レルホルム(セスト/S) 他  ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ケルン
     [録音:1991 年]
  ・水上の音楽 HWV 348-50
  【組曲 へ長調 HWV 348、組曲 ト長調 HWV 350、組曲 ニ長調 HWV 349】
    ニコラス・マギーガン(指揮)  フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
     [録音:1987年10月、1988年3月]
 [CD7-8]
  ・オラトリオ「メサイア」HWV 56
    シャスティン・アヴェモ(S) パトリシア・バードン(A) ローレンス・ザゾ(CT)
    コビー・ヴァン・レンズブルク(T) ニール・デイヴィス(Bs) ルネ・ヤーコプス(指)
    フライブルク・バロック・オーケストラ クレア・カレッジ合唱団
     [録音:2006 年1月1-5日]
 バロック時代のヨーロッパを生きたヘンデルの傑作集

 9h 52’59”

 ヘンデルがイタリアで学んだ時に受けた影響が色濃く感じられる「主は言われた」(1707 年) から、発表当時から大評判だった歌劇「ジューリオ・チェーザレ」、さらには1742 年に書かれたヘンデルの宗教大作「メサイア」まで、バロック時代のヨーロッパを生きたヘンデルの大作が収録されたボックス。マギーガンの独特の歯切れのよさが際立つ水上の音楽に、歌劇ジューリオ・チェーザレとメサイアが全曲入っているのもうれしいところです。



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