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第74号
マイナー・レーベル新譜(1)
2013.12.17〜2014.2.14


2L


2L 100PABD
(Blu-ray Audio)
\3400
遥かな銀河(Remote Galaxy)
 フリント・フベンティーノ・ベッペ(1973-):管弦楽作品集

  ・遥かな銀河 Op.81(ヴィオラ・ダ・ガンバと管弦楽のための)*
  ・遠い言葉 Op.43b(クラリネットと弦楽オーケストラのための)**
  ・9月に失くして Op.17(管弦楽のための)
  ・天国の下で綱渡り Op.32-8(管弦楽のための)
  ・フルート協奏曲第2番 Op.80+
フィルハーモニア管弦楽団
ヴラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ラルフ・ルソー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)*
マーク・ヴァン・デ・ヴィール(クラリネット)**
エミリー・バイノン(フルート)+

2L 100LP
(2LP)
\6300
遥かな銀河(Remote Galaxy)
 フリント・フベンティーノ・ベッペ(1973-):管弦楽作品集

  A面:遥かな銀河 Op.81(ヴィオラ・ダ・ガンバと管弦楽のための)*
  B面:
   遠い言葉 Op.43b(クラリネットと弦楽オーケストラのための)**
   天国の下で綱渡り Op.32-8(管弦楽のための)
  C面:フルート協奏曲第2番 Op.80 +第1〜3楽章
  D 面:4楽章
    9月に失くして Op.17(管弦楽のための)
フィルハーモニア管弦楽団
ヴラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ラルフ・ルソー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)*
マーク・ヴァン・デ・ヴィール(クラリネット)**
エミリー・バイノン(フルート)+
 アシュケナージ&エミリー・バイノン共演、9.1 channel で録音した驚異の高音質盤、Blu-ray Disc AudioとLP で同時発売!

 (Blu-ray)録音:2012 年5 月 ワトフォード・コロシアム(ワトフォード、イギリス)/ 制作:バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ、録音:ビアトリス・ヨハンネセン/70’49
  [DXD (24bit/352.8kHz) 録音][Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 7.1 DTS-HD MA (24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D (24bit/96kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC]
 (2LP)録音:2012 年5 月 ワトフォード・コロシアム(ワトフォード、イギリス)/ 制作:バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ、録音:ビアトリス・ヨハンネセン/70’49
  [DXD (24bit/352.8kHz) 録音]DMM( ダイレクト・メタル・マスター) ,180g、オーディオファイル・グレード・ビニール使用, 33 1/3 回転

 グラミー賞ノミネートアルバム『フルート・ミステリー』(2L58SABD)につづくフリント・フベンティーノ・ベッペ(旧名 フレード・ヨニー・ベルグ)の作品集。前作と同じヴラディーミル・アシュケナージ指揮によるフィルハーモニア管弦楽団とのセッションは、ワトフォードのコロシアムで行われ、『フルート・ミステリー』で紹介されたフルート協奏曲第1 番のソロを担当したロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席フルート奏者、エミリー・バイノン(1969-)に献呈された、オルガンをともなう大編成の管弦楽と共演したフルート協奏曲第2 番も収録しています。
 本アルバムに収録されている5 つの作品に共通するコンセプトは「距離」。メロディ、ハーモニー、鮮やかな色彩のオーケストレーション。寄り添うように聴き手を「遥かな」時空に誘う音楽です。オランダのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ラルフ・ルソーが、グラスハーモニカも加えた管弦楽と共演した《遥かな銀河》。グラスハーモニカは避雷針の発明で知られるベンジャミン・フランクリンが考案した楽器で、ガラスの皿を回して指でこすって音を出す、神秘的な響きが魅力。フィルハーモニア管弦楽団とロンドン・シンフォニエッタの首席クラリネット奏者、マーク・ヴァン・デ・ヴィールがソロの《遠い言葉》。「良き友」愛犬のレディ・ベッシーを失ったことをきっかけに書かれた《9 月に失くして》。嘲弄するように薄笑いを浮かべ、高く張ったワイヤーの上を渡る男をイメージした「自伝的」な《天国の下で綱渡り》。
 そして今回は、優秀録音レーベルとして音楽ファン、オーディオ・ファンから注目されている2 Lが、またしてもその実力を発揮した録音を登場させました。
 5.1 surround に「高さ」成分の 4 channel を加えた 9.1 channel で録音され、オリジナル録音をミックスダウンした 5.1 DTS-HD MA、7.1 DTSHD MA、2.0 LPCM と、Auro-decoder を搭載した機器で再生する 9.1 Auro-3D の4 つのフォーマットでこのBlu-ray Disc Audio に収録されました。
 さらに、チャイコフスキー:「思い出」(2L090CLP/2L090ALP)、Quiet Winter Night(2L087LP) に続くアナログを発売。ドイツのパラス社でプレスしたDMM( ダイレクト・メタル・マスター) で、オーディオファイル・グレードの音質で、非常に質の高いアナログ盤と言えるでしょう。
 ※ 5.1 DTS-HD MA、7.1 DTS-HD MA、2.0 LPCM、9.1 Auro-3D の音声を収録した Pure Audio Blu-ray のディスクです。インデックスを除き映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください。



 

2L 099SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD hybrid
[5.1 surround/stereo])
\4000
トルビョルン・デュールード(1974-):
 暗闇から出て(イエス・キリストの受難と復活)
ゲイル・モッテン・オイエン(Tp)
エルレン・オーゴール・ニルセン(Tp)
ラーシュ・シッテル(打楽器)
サラ・ヘッド(朗読)
ニーダロス大聖堂合唱団
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指揮)
 ニーダロス大聖堂委嘱作品「イエス・キリストの受難と復活」を題材、トランペット、合唱の伸びやかな響きを鮮明に捉えた優秀録音

 録音:2012 年9 月-10 月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)/53’32
 制作: バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ/録音: ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音][Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC][SACD DXD (5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 ノルウェー出身の作曲家トルビョルン・デュールードによる「イエス・キリストの受難と復活」を題材にした、混声合唱、2 つのトランペット、打楽器と朗読のため作品。アルバムの録音セッションはニーダロス大聖堂で2012 年の9 月から10 月にかけて行われました。グラミー賞へのノミネートがつづく2L のスタッフ、ノルウェーを代表する録音エンジニアのひとりに挙げられるモッテン・リンドベルグがプロデュース、バランス・エンジニアリング、ミクシングとマスタリング、ビアトリス・ヨハンネセンが録音技術、ヨルン・シメンスタが編集を担当しました。
 トロンハイムはノルウェー第3 の都市。997 年、オラヴ一世(オラヴ・トリグヴァソン)が城を築き、中世ノルウェーの首都として栄えました。古都トロンハイムを象徴するひとつが、ノルウェー最大の中世ゴシック建築、市の中心にあるニーダロス大聖堂です。この大聖堂は、内装の彫刻や「ばらの窓」と呼ばれるステンドグラスが建築の面で知られるとともに、ノルウェーの音楽と芸術の拠点のひとつとしても大きな役割を担っています。イエス・キリストの受難と復活を語る《暗闇から出て》は、このニーダロス大聖堂の合唱団と指揮者シュードネスの委嘱により作曲されました。《暗闇から出て》は、混声合唱、2 つのトランペット、打楽器と朗読のために書かれ、イエス・キリストの生と死がラテン語と英語のテクストによる歌と英語による朗読で綴られます。指揮のヴィヴィアンネ・シュードネスは、2002 年から2012 年にかけてニーダロス大聖堂の音楽監督を務め、この《暗闇から出て》が彼女の最後のプロジェクトになりました。朗読を担当するサラ・ヘッドはイギリスの女優、歌手。ゲイル・モッテン・オイエンとエルレン・オーゴール・ニルセンは、トロンハイムのノルウェー空軍音楽隊のトランペット奏者。打楽器奏者のラーシュ・シッテルはトロンハイム交響楽団のメンバーです。
 ※5.1 DTS-HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録したBlu-ray Disc Audio と SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu-ray Disc Audioにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは、SACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Pure AudioBlu-ray ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください。

ACCENT

ACC 24285
\2500→\2290
寺神戸亮コンマス、イル・ガルデッリーノ
 C.P.E.バッハ:様々楽器のための協奏曲集

  ・フルート協奏曲ニ長調Wq13(H482/1)
  ・チェロ協奏曲イ短調Wq170(H432)
  ・オーボエ協奏曲変ロ長調Wq164(H466)
イル・ガルデッリーノ
 【寺神戸亮(Vn:コンサートマスター)
  平崎真弓(Vn:コンサートマスター)
  秋葉美佳(Vn) カテリーヌ・ジラール(Vn)
  イングリット・ブルジョワ(Vn II)
  中村まどか(Vn II) ヨアンナ・フシチャ(Vn II)
  ダヌタ・ザワタ(Vn II) カート・デ・コック(Va)
  エルツゼ・アダム(Va) ロナン・ケルノア(Vc)
  イラ・ギヴォル.(Vc) フランク・コピーテルス(Cb)
  ヘルマン・シュティンダース(Cemb)】
ソロ:ヤン・デ・ウィンネ(トラヴェルソ)
エマニュエル・バルサ(Vc)
マルセル・ポンセール(Ob)
 洗練の極み!C.P.E.バッハの協奏曲集

 録音:2013 年9 & 10 月ベルギー/65’34

 2014 年に生誕300 周年を迎えるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ドイツ各地では様々のコンサートが開催されアニヴァーサリー・イヤーを盛り上げています。
 C.P.E. バッハは、フリードリヒ大王の宮廷で活躍したベルリン楽派の作曲家たちの中でも際立った独創性を発揮していました。彼の音楽は非常に洗練され、繊細な表現と大胆な和声が特徴です。
 このアルバムは、寺神戸亮がコンサートマスターを務める古楽アンサンブル、イル・ガルデッリーノによるフルート、チェロ、オーボエの協奏曲集。
 フルート協奏曲ニ長調はチェンバロ協奏曲ニ長調として知られていた作品で1999 年に新たに発見されたフルート版。これまでに知られていた5 曲のフルート協奏曲は、チェンバロ協奏曲に自身の手によって編曲されており、この作品もフルート版が先であったのではないかと考えられています。愉悦感溢れる音楽と洗練された宮廷音楽の特性を兼ね備えた曲で、柔らかで軽やかなヤン・デ・ウィンネのトラヴェルソの演奏は美しく響きます。
 そして3 曲残されている彼のチェロ協奏曲からイ短調の作品。魅力的な主題と優美な響きはC.P.E. バッハの真骨頂とも言える曲で、エマニュエル・バルサの華麗な演奏に耳を奪われます。
 またオーボエ協奏曲は2 曲作曲しており、この変ロ長調の作品は、オーボエが活躍する明るくふくよかな響きが印象的で、名手マルセル・ポンセールの妙技が冴える1 曲です。
 


ACC 24289
\2500→\2290
スホーンデルヴルト
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.3

  ピアノ協奏曲第5番ニ長調KV175
   ・1773年ザルツブルク版:ハープシコード
   ・1782年ウィーン版:フォルテピアノ
  ソプラノのための演奏会用アリア集KV272
   (ザルツブルク1777)
アルテュール・スホーンデルヴルト
 (ハープシコード:ジュスティ1720 年頃/
  フォルテピアノ:シュペート&シュマール1770年、
   指揮)
クリストフォリ・アンサンブル
 【エミリオ・モレノ(Vn I) コラッド・レポレ(Vn II)
  マルテン・ボエケン(Va) フランソワ・ミシェル(Vc)
  シラールト・ケレイ(Cb) チャールズ・ツェブレイ(Fl)
  ヴぃヴぃあん・ベルク(Ob) エリック・ドゥシー(Ob)
  フローラ・パダル(Fg)  バルディン・ヴェッター(Hrn)
  ドミニク・ビショフ(Hrn) ジョエル・ラエンズ(Tp)
  アメリ・ピアロー(Tp) フィリップ・タール(Timp)】
ヨハネット・ゾマー(S)
 異なるヴァージョン&楽器を用いたスホーンデルヴルトのモーツァルトの協奏曲集第3弾

 57’30

 オランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルト、ピアノ協奏曲シリーズ第3 弾。従来の演奏とは一線を画した斬新なアプローチで聴かせ、音楽ファンを驚かせています。
このアルバムは、ピアノ協奏曲第5 番KV175 の異なる2 ヴァージョンをハープシコードとフォルテピアノで録音しました。
 この作品はモーツァルト最初のオリジナルのピアノ協奏曲。1773 年にザルツブルクで作曲され、1782 年にはウィーンで演奏するために終楽章として新たに作曲したロンド(KV382)に差し替え改訂されています。
スホーンデルヴルトは、楽器制作技術の進歩も考慮に入れてこの2 つのヴァージョンを異なる楽器を用いて演奏しています。1773 年ザルツブルク版は、イタリアのハープシコードであるジュスティ製、1782 年ウィーン版はシュペート&シュマール製のフォルテピアノ。
 そして本アルバムの最後はソプラノにヨハネット・ゾマーを迎えソプラノのための演奏会用アリア集KV272 を収録しています。



旧譜
スホーンデルヴィルトとクリストフォリ・アンサンブル
  モーツァルト第1&2弾!

ACC 24265
\2500→¥2290
スホーンデルヴィルトとクリストフォリ・アンサンブル
  モーツァルト第1弾!
モーツァルト:
 (1)ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
 (2)同21番ハ長調K467
アルテュール・スホーンデルヴィルト
 (フォルテピアノ、指揮)
クリストフォリ・アンサンブル
DDD、57’45”

 ベートーヴェンの「皇帝」で衝撃を与えたフォルテピアノのスホーンデルヴィルトとクリストフォリ・アンサンブルが、モーツァルトに挑戦しました。
 今回もオーケストラは各パート1奏者!しかし物凄い迫力で独奏に全くひけをとらぬどころか、聴く者を終始圧倒します。
 スホーンデルヴィルトの独奏も変幻自在、1782 年製アントン・ヴァルターのレプリカによるフォルテピアノはチェンバロを思わす銀色の音色が魅力です。もともとドラマティックな20 番協奏曲ながら、過去に類のない強烈さで迫ります。

Mozart: Piano Concertos Nos. 18 & 19
ACC 24278
\2500→\2290
 ホーンデルヴィルトとクリストフォリ・アンサンブル
  モーツァルト第2弾!

モーツァルト:
 ピアノ協奏曲
  第18番変ロ長調K456
  第19番ヘ長調K459
アルテュール・スホーンデルヴィルト
 (フォルテピアノ:
  アントン・ワルター、ウィーン1782年モデル、指揮)
クリストフォリ・アンサンブル
 【ルイージ・デ・フィリッピ(Vn I)
 カルロ・レポーレ(Vn II)
  アンフィサ・カリニナ(Va)
  ヤーネ・オルダム(Va)
  チャールズ・ツェブレイ(Fl)
  アンナ・スター(Ob)
  マリオ・トッパー(Ob)
  ジョセリン・ウィレム(Hrn)
  ジル・ランバッハ(Hrn)
  ジョエル・ラエンズ(Tp)
  アメリ・ピアロー(Tp)
  フィリップ・タール(Timp)
  フローラ・パダル(Fg)
  ゾエ・マシュー(Fg)
  フランソワ・ミシェル(Vc)
  シラールト・ケレイ(Cb)】
 異才スホーンデルヴィルトによるモーツァルト紛失パートを再現し当時の響きを追求

 録音:2012 年5 月14-17日アル=ケ=スナン王立製塩所、フランス/58’29

 オランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルト、ピアノ協奏曲シリーズ第2 弾。前作と同様にオケは極端に小規模な各パート1 人の編成とし、従来の演奏とは一線を画した斬新なアプローチで聴かせます。スホーンデルヴィルトが用いているフォルテピアノは1782 年製アントン・ワルターのレプリカで、軽快なタッチのチェンバロのような銀色の音色が魅力です。
 第19 番の協奏曲では、紛失したティンパニとトランペットのパートを再現し、当時の華やかさが蘇ります。そして第18 番では緻密で親密な美しい演奏を披露しています。




 


ACC 25318
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
クイケン&ラ・プティット・バンド
 J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.18

  カンタータ第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」BWV70
  カンタータ第9番「われらに救いの来たれるは」BWV9
  カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
ペトラ・ ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
 完成間近!クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ集 第18 巻

 録音:2012 年

 シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP 方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第18 巻。三位一体後第26 日曜日ためのカンタータ第70 番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」で、教会暦を締めくくる作品。三位一体節後第6 日曜日のためのカンタータ第9 番「われらに救いの来たれるは」でライプツィヒ時代の典型的なコラール・カンタータです。そして棕櫚の日曜日ためのカンタータ第182 番「天の王よ、汝を迎えまつらん」はワイマール宮廷楽師長に就任した最初の作品です。

AD VITAM



AV 130415
\2500→\2290
左手のための作品集 vol.2
 フェリックス・ブルーメンフェルト:練習曲op.36
 バルトーク:左手のための練習曲
 ピエール・サンカン:カプリース・ロマンティック
 アルカン:ファンタジー 変ロ長調 op.76
 シュールホフ:左手のための組曲第3番
 レーガー:プレリュードとフーガ 変ホ短調
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番 op.44より第1楽章
 ゼッキーニ:Naouli
マキシム・ゼッキーニ(ピアノ)
 フランスのピアニストが大戦への追悼の思いを込めて果敢に挑み続ける左手のための作品集シリーズ第2 弾!サン=サーンスのピアノ協奏曲第4 番も左手だけで!

 フランス生まれ、ピアニストであり作曲家でもあるマキシム・ゼッキーニによる左手シリーズ第2 弾。
 ロシアの作曲家でピアニストのブルーメンフェルトの数多いピアノ曲の中でも特に有名な練習曲op.36 は、ショパンを思わせる抒情性が美しい作品。ピエール・サンカンは、ピアニストとして有名で、ジャン=フィリップ・コラールやベロフ、ルヴィエなど錚々たる面々を育てた教師でもあった人物ですが、作曲家としてもローマ賞を受賞するなど優れた成績を残しています。
 他にも、絵画的な雰囲気のシュールホフの左手のための組曲第3 番など、魅力的な作品が並びます。サン=サーンスのピアノ協奏曲の中でも名曲の誉れ高い第4 番を、左手だけでオケ・パートからピアノ・パートまで盛り込んだ編曲というのも注目です!

 シュルホフが聴けます。
  http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xzq0DCloNiY
 


AV 131015
\2500→\2290
左手のための作品集 vol.3
 (1)マイヤーベーア/リスト編(アドルフォ・フマガッリによる左手のための編曲版):
  『悪魔のロベール』に基づくファンタジー
 (2)サン=サーンス:
  6つの練習曲集op.135より「プレリュード」、「無窮動」、「エレジー」
 (3)リパッティ:左手のためのソナチネ
 (4)ワーグナー/リスト編(ポール・ヴィトゲンシュタインによる左手のための編曲版):
  イゾルデの死
 (5)フォーレ(ジェラール・オーフレイ編):「夢のあとに」、「月の光」
 (6)サマズイユ:左手のソロのためのセレナーデ
 (7)ベッリーニ(アドルフォ・フマガッリ編曲):「清らかな女神よ(Casta Diva)」
マキシム・ゼッキーニ(ピアノ)
 ゼッキーニによる左手のための作品集第3 弾!

 録音:2013 年5 月2,3 日

 マキシム・ゼッキーニによる左手シリーズ第3 弾。ワーグナーからフォーレまでの名曲にも注目が集まりますが、リパッティのソナチネでみせる豊かな表情も見事です。「夢のあとに」の世界をどう表現するかにも興味津々です。ゼッキーニの左手作品に寄せる思いに満ちた一枚となっています。

AGOGIQUE

AGO 012
\2500→\2290
C.P.E.バッハ:
 ガンバとフォルテピアノのためのソナタ、ロンド、幻想曲集

  ・ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調Wq136
  ・幻想曲 ハ長調Wq59-6
  ・ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調Wq137
  ・ロンド ニ短調 Wq61-1
  ・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ト短調 Wq88
  ・ロンド 変ホ長調Wq61-4
エマニュエル・ギグー
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ:
  Edward Lewis,ciraca
   1660-1680)
ダニエル・イゾワール
 (フォルテピアノ:
  Ryo Yoshida &
   Daniel Isoir,La Gaudaine,200-d’
    apres Stein1780)
 新鮮で闊達とした響きで愉しむC.P.E.バッハのガンバ・ソナタ集

 録音:2011 年9 月1-4 日セント・ジェネビーブ、フランス/67’35

 フランスの女流ヴィオール奏者エマニュエル・ギグーによるC.P.E. バッハのガンバ・ソナタ集。ヴィオラ・ダ・ガンバのソナタというと、あの大バッハの無伴奏チェロ・ソナタを連想しますが、C.P.E. バッハのソナタは、大バッハのような深い精神性を感じさせるものではなく、伸びやかで優美な雰囲気を漂わせる作品集。ハ長調Wq136 とニ長調Wq137 はヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ であるのに対し、ト短調 Wq88 はチェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタとされ、チェンバロとガンバ2 つの楽器が旋律を受け持ち、トリオ・ソナタの形態となっています。闊達とした2 つの旋律楽器の陰影に富んだ掛け合いが魅力です。
 このアルバムには幻想曲とロンドがソナタの間に収録されており、ソナタよりさらに自由に楽想を展開させる躍動的な音楽。ギグーとイゾワールの息のあった演奏、そして生々しい鮮やかな録音が、C.P.E. バッハの音楽をより生き生きとリズミカルに聴かせてくれます。
 

AGO 013
\2500
オラツィオ・ミーキ・デッラルパ:
 (1)コンソナンツェ・ストラヴァガンティ(トラバーチ)/
 (2)罪深き心/(3)かくも世を愛した私/
 (4)スピナッティーナのためのトッカータ(フレスコバルディ)/
 (5)十字架上のキリストについての教皇ウルバン8世のソネット/
 (6)スパニョーラ風のガリアルダ第4番(トラバーチ)/
 (7)彼が正気を失っているとは/
 (8)優美な夜明けがバラの花を咲かせるか見よ/
 (9)ラ・ジョアンニーナ(ランディ)/(10)朱色の夜明け/
 (11)昔、私はよく愛の炎の歌を/(12)パッサカリア(カプスペルガー)/
 (13)我らが主キリストの死についてのソネット/
 (14)この血の気のない幹/(15)華麗なガリアルダ第1番(トラバーチ)/
 (16)私は恋人/(17)美しき季節/(18)魂よ、甘き光へ/
 (19)カンツォン(プリウリ)/(20)じゃまをした/(21)我が命/
 (22)ガリアルダ第1番(ド・マク)/(23)彼らは私のもの/
 (24)やめろ/(25)楽しい考えは天にのぼり
ラ・ジョアンニーナ
 【フランソワ・マセ(Sop)、
  ナーニャ・ブレーデエイク(Hrp)、
  レミ・カセーニュ(Lute, Theorbe, Guit)】
 17 世紀ナポリが生んだ伝説のハープ奏者、デッラルパが、かくも美しい声楽曲を残していた

 録音:2012 年10 月8-12 日/聖ジュヌヴィエーヴ教会(クルトメ、フランス)/DDD、72’ 49”

 ソプラノ、トリプル・ハープ、リュート(ギター)のフレッシュなトリオ、ラ・ジョアンニーナのデビュー・アルバム。バロック期のイタリアのハープの名手オラツィオ・ミーキ・デッラルパ(1595 頃-1641) の声楽作品15 篇と、彼と同時代のトラバーチ、フレスコバルディらの器楽曲を集めています。彼の声楽作品はほぼ未出版で、このような美しい宝石がまだ残っていたのは喜びの限り。同時期のイタリアの大家たちのカンタータのような複雑さと無縁ながら、現世の愛の苦しみ、受難の恐怖、心の苦痛と救済への望みにあふれています。ハープの名手らしい美しい効果にも注目です。ソプラノのマセは不思議な悲しみのこもった美声で酔わせてくれます。

ALIA VOX



AVSA 9902
(3SACD HYBRID)
\5400→\4990
『バル・カン 蜂蜜&血〜記憶の歌声〜』 ジョルディ・サヴァール(指揮)
エスペリオンXXI ほか
 [CD1]
 〜創造:宇宙、出会い、願望〜
  1. Tzigan nota(ツィガーヌ風即興曲)
  2.「アレフ、メム、シン」(トルコのセファルディムの伝承歌)
  3. オスマントルコの行進曲(カンテミール209)
  4.「エミーナ」(ボスニアの伝承歌)
  5. Doina Olteniasca - Hora Lautareasca( ルーマニア)
  6.「Kadona sedi v bachona」( ブルガリアの伝承歌)
 〜春:誕生、夢、祝賀〜
  8. 寄せ集めEgy veleg(ブタペストのツィガーヌ風歌曲&舞曲集)
  9.「Hajda lilibe」(ルーマニア・モルドヴァの子守歌)−「柔らかな風を吹き飛ばす」
   (プスタ平原地域の伝承曲)−「眠れ、眠れ、愛しい人よ」(イディッシュの子守歌)
  10. Taksim & Gulubovska Ruchenica(トラキア地方の舞曲)
  11.「Milo mou kai mandarini」(ギリシャの伝承歌)
  12. タンブーリー・ムスタファ・チャヴシュ:「 Kucuksu’da Gordum seni」(オスマントルコ)
  13.「Moma e moma rodila」(ブルガリアの伝承歌)
  14. ドゥージシ編:Vrcavo Kolo(セルビア中央部の舞曲)
  15.「Dui dui, demonori」(ルーマニア地方のロマの歌曲)
 [CD2]
 〜夏:出会い、愛、結婚〜
  1.「Zapjevata sojka ptika - Ramizem Bosnie & Turquie」(ボスニア、トルコの伝承歌)
  2. Doana Olteniasca(ルーマニア地方のロマの伝承曲)
  3. 結婚式の歌:「Doana Olteniasca」(ハンガリー地方のロマの歌曲)
  4. クラリネットによる即興:「Selfo」(アルベニア、ギリシャ)
  5.「Godini ludi mladi」(マケドニアの伝承歌)
  6.「Gidem dedim aman」(ルーマニアの伝承歌)
  7.「Hermoza muchachica」(イェルサレムのセファルディムの伝承歌)
  8.「Koniali」(ギリシャ&トルコの伝承歌)
 〜秋:記憶、成熟、旅〜
  9.「Elment a ket lany」(ハンガリーの伝承歌)
  10. チャヴシュ:「Dok Zulfunu meyoana gel」
  11. 前奏&Slivensko Paidushko Horo(トラキア地方の伝承曲)
  12.「Yasemi mou」(キプロス島の伝承歌)
  13. ドゥージシ:ディジョンを思い出しながら(セルビア)
  14.「De man daei moi te peau」(ルーマニア地方のロマの歌曲)
  15. A csitari hegyek alat(t ロマの伝承曲)
  16.「Ah! sto cemo」(ボスニアの伝承歌)
 [CD3]
 〜冬:求道、犠牲、亡命、死〜
  1.「Et Sharey Ratzon」(アラブ地方のセファルディムの伝承歌)
  2. D.ネドヴィチ(ドゥージシ編):「止まれ、止まれ、イバル川よ」(セルビア)
  3. トルコの詩人フズリの詩「タクシムとガゼル」にあてた即興歌
  4.「Zaplakala e vdovitsa」(ブルガリアの伝承歌)
  5. Hung-Rom Tzig-Tzigan nota
  6.「Sarhos」−「Ime Tze」(キプロス島の伝承歌)
  7. ドゥージシ&サヴァール編:Pastirska Elegija(セルビアのエレジー)
  8. ドゥージシ編:都会の踊り(セルビアの伝承曲)
  9.「Kradem ti se u veceri」(ボスニアの伝承歌)
  10. アコーディオンによる即興:タクシム(セルビア)
  11.「Ben bir gocmen Kizi」(トルコの伝承歌)
  12. ドゥージシ:真夜中のエレジー(セルビア)
  13.「葬送の哀歌」(ハンガリーのアカペラ曲)
  14. ヨセフ・イブン・スレイ:「Shuvi nav shi」
  15. ドゥドゥクによる即興:亡命の嘆き(アルメニアの伝承曲)
 〜和解〜
  16.「トーラ」(ヘブライ語の伝承歌)
  17.「Apo xeno meros」(ギリシャの伝承歌)
  18.「Uskudar」(トルコの伝承歌)
  19.「ルセ・コセ」(セルビア中央部の伝承歌)
  20.「Durme hermosa donzella」(セファラディムの伝承歌)
  21. ツィガーヌ
  22. トゥッティ(合奏)
 サヴァール、歴史譚シリーズ最新盤!舞台は再び、「文化のるつぼ」バルカン半島、人生の旅路になぞらえて描く、壮大な民俗音楽絵巻!

 【録音】[CD1]14、15 [CD2]7、8、10 [CD3]3、4、7、8、15、22:2013 年6 月20 日、シテ・ド・ラ・ムジーク(パリ) [CD1]2:2006 年 [CD3]20:2005年 [その他]2013 年1 月7-11 日、9 月2-3&7-8 日(カルドナ修道院、カタルーニャ)

 2013 年に再来日を果たし、更なる注目を集めているジョルディ・サヴァールの「歴史譚シリーズ」に待望の最新盤が登場します!様々な地域の歴史を、その地域に根付く民俗音楽と共に語ってきたサヴァールが今回選んだのは、「蜂蜜(バル)と血(カン)」という名を持つ歴史厚き土地、バルカン半島。セルビア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、(オスマン)トルコといった国々に伝わる民俗音楽に焦点を当てています。2013 年にリリースされ、好評を博した「バルカン・スピリット」(AVSA 9898)で取り上げられたことも記憶に新しいですが、今回はさらに壮大かつ独創的なプログラムで魅せてくれます。
 「バル・カン 蜂蜜& 血」と題された今回のプログラムの最大の特徴は、プログラム全体が創造、春、夏、秋、冬、和解という6 つの章に分けられ、誕生から死にいたる人生の旅路を語るように組み上げられていること。SACD Hybrid 盤3 枚にわたる、圧巻の音楽絵巻を作り上げています。今は亡きサヴァールの伴侶モンセラート・フィゲーラスが演奏会のために考案し、2009 年〜 2011 年の間に公演されていたものを、サヴァールがCD 化に合わせて編み直しました。曲目の詳細を一見すると難解なイメージを持ってしまいがちですが、バルカン半島に根付く様々な伝承曲や伝承歌を集めた内容となっているため、全体を通して非常に親しみやすい作品が詰まったアルバムに仕上がっています。子守歌や愛の歌、エレジーからツィガーヌまで、各地方に土着した作品だけでなく、ロマやセファルディム(スペイン系ユダヤ人)といった移民たちの作品も収録。3000 年以上の長きにわたり複雑に編み上げられてきた「文化のるつぼ」の魅力をたっぷりと堪能できる内容になっております。
 「歴史譚シリーズ」といえば、ふんだんに用いられる伝統楽器の音色も注目どころでしょう。今回のプログラムを録音するにあたっては、カヴァル(ブルガリア伝承の笛)、ナーイ(トルコ伝承の笛)、サントゥール(ツィンバロンに似たイランの打弦楽器)、ドゥドゥクといった地域ならではの楽器が用いられています。特に、オーボエに似たアルメニア伝承の木管楽器、ドゥドゥクの音色は必聴の美しさ。聴く人の心を鷲掴みにする切なくも美しい響きに深く心を揺さぶられます。これらの響きを深く愛した亡きフィゲーラスの歌声も2 曲収録。アルバムのラストは20 人以上からなるトゥッティ(合奏)で締めくくられており、バルカン半島の平和と結束を願うサヴァールの希求も感じられます。シリーズおなじみ、約600 ページからなる豪華ブックレット付き。

ALTUS



ALT 281
\2600→\2390
黒岩悠(ピアノ)
 インスパイアー・トゥー/フロム・バッハ

 J.S.バッハ(1685-1750):
  (1)トッカータとフーガ BWV565 ニ短調(ブゾーニ編曲)
  (2)トッカータ BWV911 ハ短調
  (3)ラインケン作《音楽の園第1番》によるソナタ イ短調 BWV965
  (4)カンタータ第106番「 神の時こそ、いと善き時」より
    前奏曲 BWV106(ズヴェティスラフ・スタンチッチ編曲)
  (5)「主よ、人の望みの喜びよ」(マイラ・ヘス編曲)
  (6)管弦楽組曲第2 番 BWV1067 より ディネリエ ロ短調
黒岩悠(ピアノ)
 イタリア、ドイツで研鑽を積んだ黒岩悠のデビュー・アルバム、研ぎ澄まされた繊細なタッチ!独自の世界観をもった繊細且つ、鮮烈なバッハ!

 録音:2013 年5 月28-30 日、三鷹芸術文化センター 風のホール/DDD、ステレオ

 Altus green seris より期待のピアニスト黒岩悠がCD デビューです。黒岩悠は幼少の頃より音楽環境に恵まれ(父は指揮者の黒岩英臣)、その類まれな才能は多くの音楽家からも注目されておりました。この度、満を持てのデビュー・アルバムをリリースとなります。イタリア、ドイツで研鑽を積んだ黒岩のピアノは研ぎ澄まされた繊細なタッチで、当バッハの様々な鍵盤楽曲、編曲集で鮮烈な演奏を披露しております。今後の演奏活動も注目の演奏者です。
 「無条件に才能のあるこの若いピアニストに関して先ず初めに申し上げたいことは、演奏家として彼は極めて独創的な思考の持ち主である、という事です。現在の楽壇でいわゆる大家と呼ばれる音楽家たちがともすれば陥りがちな「規格化」された作品の解釈には彼は疑問を投げかけることを全面的に肯定しないまでも、その捉え方、考え方はとても興味深く、新鮮で、彼が持つ美意識の多様性を物語っております。悠が楽器を自由自在に操る高いテクニックを駆使できることを考慮して、CD がリリースされた時点で聴衆からの支持を得られることを期待しております。」(ライナーノーツより レオニード・マルガリウス教授)

 黒岩悠(くろいわ はるか)〜プロフィール
 東京都三鷹市出身。音楽家の一家に生まれ5歳より桐朋学園音楽教室にて吉田文子氏に師事しピアノを始める。東京音楽大学附属高校にて弘中孝、宮崎和子の両氏に師事。在学中特待生奨学金を受ける。その後渡欧しイタリアのイモラ国際ピアノアカデミーにて研鑽を積む。フランコ・スカラ、故ラザール・ベルマン、ボリス・ペトルシャンスキー、レオニード・マルガリウス、セルケイ・ババヤンに師事した他、イーヴォ・ポゴレリッチ氏より教えを受ける。A. ナポリターノ国際ピアノコンクール第3 位、アンドラ公国国際ピアノコンクールディプロマ賞、AMA カラブリア国際コンクールディプロマ賞、マルサラ国際コンクール第3 位、パドヴァ国際コンクール優勝、大曲新人音楽祭グランプリ他で入賞、優勝など受賞多数。これまでストレーザマッジョーレ湖音楽祭、ギスランディ国際音楽祭、イモラ音楽祭、MOZART-SCHUBERT 音楽祭、チヴィタ音楽祭、ミラノYAMAHA-ITALIA などでリサイタルを行う他ルーマニア国立バカウシンフォニーオーケストラ、モルダヴィア共和国ナショナルオーケストラ、ザグレブ弦楽四重奏団、ロヴェレート室内オーケストラ、ブランデンブルグ交響楽団他と共演。イタリア、ドイツ、イギリス、クロアチア、韓国、日本各地でリサイタル、室内楽、コンチェルトなどと演奏の形態は多岐に渡る。



 


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\2600
新作・世界初演
 福島—Fukushima—復興・復活オペラプロジェクト
  2012 年度 佐川吉男音楽賞 受賞作品

オペラ「白虎」全二幕
 作曲:加藤昌則
 台本:宮本益光
指揮・芸術監督:佐藤正浩
飯沼貞吉(テノール):経種廉彦
飯沼貞雄(貞吉)(バス):高橋啓三
西郷頼母(バリトン): 黒田博
西郷千重子(ソプラノ): 腰越満美
オペラ白虎合唱団
オペラ白虎特別編成オーケストラ
あらすじ
 第一幕
 〈第一場〉
  戊辰戦争。若き白虎隊士中二番隊が飯盛山で集団自決してから約60年が経過している。そこに一人生き残った飯沼貞雄(もとは飯沼貞吉。改名して貞雄に)。
  仲間の鎮魂を願いつつ子守歌【飯沼貞雄のソロ「会津の子守歌」】を歌う。
 〈第二場〉
  慶応四年八月二十二日の朝。西軍(新政府軍)の行軍歌が聞こえてくる【混声合唱「宮さん、宮さん」】。とうとう飯沼貞吉の属する白虎隊にも出撃命令が下る。
  貞吉は伯父である西郷頼母の屋敷に赴き、頼母の妻、千重子に暇乞いをする。
  武家の女として千重子は、貞吉に武士として立派に死ぬよう諭す。【西郷千重子のソロ  「貞吉、あなたは会津武士」】もとより貞吉もそのつもりである。
 〈第三場〉
  同日、同場所。千重子は貞吉に西郷頼母にも暇乞いをするよう促すが、貞吉はこれを拒む。頼母が恭順説を説き謹慎させられていることを、貞吉は恥ずべきことと考えていたからである。そこに西郷頼母が登場。会津武士としての誇りは、生き様は…。もともと尊敬していた伯父、頼母の言葉が貞吉の心に刺さる【西郷頼母のソロ「あの白雲を見よ」】。
 第二幕
 〈第一場〉
  慶応四年八月二十二日の午後。死を覚悟した会津の人々の慟哭の声がする【混声合唱「たとえ命が尽きるとも」】。そこに頼母の言葉を反芻し葛藤する貞吉。武士の道とは…【西郷頼母と飯沼貞吉の二重唱「命捨てることが真の勤めか」】。
  そしてとうとう西軍が会津城下に。
 〈第二場〉
  西郷頼母の屋敷では、残された女たちが「生きて敵から恥辱を受けるのも許しがたし」と、武家の女の生き方として自決を決意。子らと共に壮絶な自決を果たす【西郷千恵子の自決「なよ竹の風にまかする身ながらも…」】。
 〈第三場〉
  そして同じ頃、飯盛山には疲弊しきった白虎隊の面々。西軍に踏みにじられた会津城下を見て次々と自決する。貞吉も母からもらった歌を吟じた後、刃を喉につきたてるが…【飯沼貞吉の自決「梓弓向う矢先はしげくとも…」】。
 〈第四場〉
  会津藩降伏後の飯盛山。生き延びた貞吉。仲間の死を嘆き、生き延びたことを悔やんでいるが、仲間の死に様を前に再び武士の道について考える貞吉。
  思い出される頼母の言葉、千重子の思い。貞吉は白虎の魂を内に秘め、生きることを決意し、鎮魂の子守歌を歌う。
 
 明快なメロディ—躍動するリズム!驚きの新作オペラ入魂の会津人歌唱『ならぬものはならぬものです!』実に分かりやすい現代のスタンダードと早くも呼び声高い再演必至の名作誕生!

 エグゼクティブプロデューサー:池田卓夫、演出:岩田達宗、制作統括:石原貴之
 ライヴ録音:2012 年7 月29 日、會津風雅堂/ライヴ、DDD

 新作・世界初演。有名な史実である白虎隊の集団自決をあつかっております。生き残った飯沼貞吉にスポットをあて、恭順説を説いた筆頭家老・西郷頼母を伯父に持つ彼が、会津武士の生き様と頼母の生き様、その両者の葛藤の先に見出した答えとは。また白虎隊の集団自決と同様に有名な、西郷邸での女たちの集団自決の様子も描かれています。当時の会津武士の、什の掟に代表されるような教えは、貞吉ら白虎隊隊士にどのような影響を与えていたのか。
 キャストを最小化し、飯沼貞雄(もとは貞吉。後に貞雄と改名)の回想録として物語を展開。合唱(コロス)が、会津の人々、西軍、語り部などとして重要な役割を担っております。また日本語の発声が出演者全員見事でテキストなしに内容が理解できるのも嬉しい処です。

 作曲者 加藤昌則(かとう まさあき):
  1972 年神奈川生まれ。東京芸術大学作曲科を首席で卒業。海外オーケストラからの委嘱も多く、現在最も活躍する作曲家の一人。美しくわかりやすい作風が人気。

AMBROISIE



AM 212
¥2600→\2390
ルガンスキー、ショパンの協奏曲!
 ショパン:
  (1)ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
  (2)ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
ニコライ・ルガンスキー(Pf)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
 ショパンの甘さが苦手な向きに超オススメ、ルガンスキー初挑戦の完璧プラスアルファ協奏曲

 録音:2013年7月/ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートスタジオ(ワルシャワ)セッション録音/DDD、72’ 00”

 ルガンスキーがショパンの協奏曲に挑戦しました。前アルバムのグリーグとプロコフィエフ(3 番)の協奏曲で著しい円熟ぶりを示していただけに、期待しないわけにはいかないリリースと申せましょう。
 ルガンスキーはラフマニノフやリスト作品の印象が強いものの、ショパン作品もエラートに「24 の前奏曲」や練習曲集、ONYX にピアノソナタ第3 番やスケルツォ第4 番などを録音しており、重要なレパートリーであることがうかがえます。ルガンスキーのショパンは、そのレパートリーが示すように、甘く叙情的な作品より複雑で辛口なものを得意とするように思われます。今回の協奏曲2 篇にもルガンスキーの音楽性が明瞭に表れていて興味津々。正確無比な指の回りや轟く強音に加え、驚くほどの感情の抑制が見られ、ショパンの若書きの作品から信じ難いまでの深みを描きだしています。全体に甘さやセンチメンタリズムは皆無で、片思いの妄想が音楽と化した第2 番の第2 楽章でさえ、限りなく清潔かつ高貴な世界にしています。クールで辛口ながら、しっとりとした情緒や歌心にも欠けておらず、まさに甘いショパンを好まない向きに絶対のオススメと申せましょう。
 指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。オーケストラはショパンの祖国ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアで、とかくオーケストレーションの不備を指摘される作品ながら、透明かつ潤いのある美しい響きでルガンスキーを好サポート。ポーランドの民族舞曲に基づく両曲のフィナーレでは、どこのオーケストラにも真似のできぬリズム感でノリの良さ満点です。

 来日公演日程(広上淳一指揮京都市響とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
  3月14日(金)19:00 京都コンサートホール
  3月16日(日)14:00 サントリーホール

APARTE


AP 076
\2500
19世紀末から20 世紀前半のパリの濃厚な香り
 Paris 1884-1959

 フランク(1922-1890):プレリュード、コラールとフーガ (1884)
 ラヴェル(1875-1937):亡き王女のためのパヴァーヌ (1899)
 ドビュッシー(1862-1918):喜びの島 (1904)
 デュティユー(1916-2013):ピアノのためのソナタ(1946-48)
 プーランク(1899-1963):
  インプロヴィゼーション第15番「エディット・ピアフを讃えて」(1959)
フロリアン・ビロ(ピアノ)

 録音:2013 年10 月7-9 日

 19 世紀終りのパリはドイツ音楽至上主義に対する反動ともいえるような、フランス音楽の新しい興隆をむかえていました。当時のパリを中心に活躍した、さらにプーランクを除いては音楽院にゆかりのある作曲家たちの作品をまとめた1 枚。フランクはオルガンの教授でしたし、ドビュッシーやラヴェル、デュティユーは音楽院で学び、のちに教授をつとめました。フランクとデュティユーの作品の間には約60 年もの開きがありますが、洗練された和声や空気感は同じ。
 ベロフらに師事したフロリアン・ビロが、抜群の和声感覚と絶妙の語り口で、パリの空気をたっぷりと薫らせた演奏を展開しています。
 

Schumann, Schubert, Brahms
AP 069
\2500→\2290
フランスの若手2 人によるヴィオラとピアノ、珠玉のデュオ
 シューマン:おとぎの絵本 op.113
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D821
 ブラームス:ソナタ第2番 変ホ長調 op.120-2
リズ・ベルトー(ヴィオラ)
アダム・ラルーム(ピアノ)
 
 録音:2013 年7 月、サン=ピエール教会

 フランスの若手二人による珠玉のヴィオラとピアノのデュオ。ヴィオラのリズ・ベルトーは1982 年生まれ、ル・サージュのシューマンやフォーレ全曲録音プロジェクトにも参加するほか、世界の名だたるオーケストラとも共演を重ねている若手注目株ヴィオラ奏者です。ピエール=アンリ・クスエレープやジェラール・コセらに師事したフランスの流れをくむ深みと熱を備えた音色が魅力。2005 年にはジュネーヴ国際コンクールでヒンデミット賞を受賞しています。
 ピアノのアダム・ラルームは1987 年生まれ、ベロフらに師事し、2009 年クララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝し、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみの存在。MIRARE からのリリースも評判の若手実力ピアニスト。ソロの活動のほか、室内楽にも注力しています。
 シューマンから一気に二人の世界に引き込まれる語り口のうまさ。シューベルトのアルオペジオーネ・ソナタでは、二人のかけあいの妙が非常にたのしめます。ブラームスのソナタはもともとはクラリネットのためのソナタですが、作曲者自身によるヴィオラ編曲版もよく演奏されるものです。ベルトーの熱を帯びたヴィオラの音色にうっとり、ラルームが魅せるいぶし銀のような抑えの効いた音色のピアノの好サポートが光ります。
 


AP 061
(2CD)
\3400→\3090
待望のルセ新録音!
 リュリ:「ファエトン」
エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T ファエトン)
イングリッド・ペリューシュ(S クリメーヌ)
イザベル・ドリュエ(Ms テオーヌ,アストレ)
ガエル・アルケス(Ms リビ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br エパフュス)
フレデリック・カトン(Bs メロプス,秋,ジュピテル)
ベノワ・アルヌ(Br プロテ,サテュルヌ)
シリル・オヴィティ(T トリトン,太陽,大地の女神)
ヴァジニー・トーマス(S 時,エジプト人の羊飼いの娘)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク,
ナミュール室内合唱団
 
 録音:2012 年10 月25 日、パリ/2時間33分

 指揮者ルセ、新録音はリュリ全盛期の傑作「ファエトン」です!

 「ファエトン」はリュリが台本作家キノーとのコンビで発表した10 作目のオペラで、1683 年1 月6 日、ヴェルサイユ宮殿の特設劇場で初演、さらに4 月27 日にパリでも上演され、大成功を収めました。ファエトンとはオウィディウスの「変身物語」に登場するパエトンのこと。太陽神の息子であるファエトンは、嫉妬から出自を疑われたことに腹を立て、父である太陽神から無理やり太陽を引く二輪馬車を借り受ける。ファエトンは馬車で天を翔るも、制御できず暴走してしまい、ついにジュピテルの雷によって打ち落とされる、といった話。ファエトンには、1650 年代に大蔵卿として権勢をほしいままにしたもののあまりの傲慢さゆえルイ14 世に疎まれ1661 年に失脚、1680 年に獄死したニコラ・フーケが重ねられていると言われています。音楽的には極めて素晴らしい傑作にもかかわらず、ここ20 年でも上演は極めて少なく、全曲録音もこれが2つめ。

 ルセは2012 年7 月28 日にボーヌ、10 月25 日にパリのサル・プレイエル、10 月26 日にローザンヌで「ファエトン」を演奏会形式で上演しており、このCD にはパリでの上演のライヴ録音が収録されています。ルセの高貴にして力強い音楽はリュリには打ってつけで、非の打ち所のない出来栄えです。
 タイトルロールのエミリアーノ・ゴンザレス・トロは、ジュネーヴ生まれのチリ系スイス人テノール。ここ数年、目覚しく活躍している若い歌手で、甘い美声の持ち主。ファエトンに棄てられるテオーヌはイザベル・ドリュエ、彼女もここ数年活躍の目立つ若いメッゾソプラノ。APARTE からは「夜の庭」と題された近代フランス歌曲集(AP013)が発売されて好評を博しました。一方、ファエトンが権力目当てで結婚を狙うエジプト王女リビはガエル・アルケスもまだ近年台頭目覚しいメッゾソプラノ。2009 年にパリ高等音楽院の声楽コンクールで金賞を受賞。naive の発売したヴィヴァルディの「怒れるオルランド」1714 年版(OP30540) ではブラダマンテを歌っています。リビの恋人、エパフュスは、英国のバス=バリトン、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ。既に欧米でかなりの活躍をしています。ルセが指揮したリュリ「ベレロフォン」(AP015)で主役を歌った二人、イングリッド・ペリューシュとシリル・オヴィティがここでは準主役に回っています。エジプト王ペロプスにはベテランのフレデリック・カトンと、隙の無い配役です。

 一日だけのライヴ録音にもかかわらず、ルセならでは完成度の高さには舌を巻きます。バロックオペラ好きならば逃せないセットです!

ARTE DELL’ARCO JAPAN

ADJ 011
\2600
鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカの名演がここに甦る!
 (1)ハイドン:交響曲第59番 イ長調「火事」Hob.I-59
 (2)モーツァルト:セレナード ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
 (3)ハイドン:交響曲第45番 嬰へ短調「告別」Hob.I-45
鈴木秀美(指揮)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 待ちに待った再発売!ハイドン交響曲シリーズ、第9 弾「火事」「告別」を含む充実のプログラム!!

 ライヴ録音:2004 年6 月18 日、浜離宮朝日ホール/DDD、ライヴ、60’54”

 オーケストラ・リベラ・クラシカによるハイドン交響曲シリーズの第9 弾は、にぎやかで楽しい第59 番「火事」、そして名曲「セレナータ、ノッツゥルナ」「告別」といううれしい3 曲。「告別」はハイドンがホームシックにかかった楽団員のために書いたという名曲。終楽章では楽団員が一人ずつステージから去っていくというもので、これを見た皇帝がオーケストラに休みをあたえたという逸品。ティンパニー奏者に、18 世紀オーケストラやコンセルトヘボウ、またヤーコプスの「四季」などでお馴染みの名手マールテン・ファン・デア・ファルクをむかえているのもまた聴きもの。(TDKAD-011 の再発売商品)

 〜演奏会情報〜
 鈴木秀美(指揮)&オーケストラ・リベラ・クラシカ
 2014年2月15日(土) 15:00〜 パルテノン多摩
  ハイドン: 交響曲第59番「火事」、第70番
  モーツァルト: セレナード「セレナータ・ノットゥルナ」
  ボッケリーニ: 交響曲「悪魔の家」




ATMA


ACD2 2404
\2000
モントリオール・バロック
 J.S.バッハ:カンタータ集Vol.5〜公現祭のためのカンタータ集

  カンタータ
   第81番「イエス眠り給いて、われ何をか望むべき」BWV81
   第72番「すべては神の御心のままに」BWV72
   第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」BWV156
   第155番「わが神よ、いかに久しく」BWV155
モニカ・マウフ(S)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(A)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(B)
スージー・ナッパー(音楽監督)
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック
 モントリオール・バロックによるカンタータ集第5 弾

 録音:2010 年6 月モントリオール・バロック・フェスティヴァル

 カナダを代表するバロック・アンサンブルのモントリオール・バロックがリリースしているOVPP(One Voice Per Part)を採用したバッハのカンタータ・シリーズ第5 弾。
 今回は「公現祭の後の日曜日」のためのカンタータを収録しています。待降節から始まったクリスマスシーズン最後の日を飾る公現祭は新暦年の1 月6日に祝われ、フランスなどではガレット・デ・ロワという焼き菓子を食べる習慣があります。第72 番のカンタータは、「すべては神の思いのままに」という強い信念が表現された美しく重厚な合唱と甘美なオーボエが印象的な作品。冒頭曲はミサ曲ト短調BWV235 に転用されています。
 エリック・ミルンズ率いるモントリオール・バロックの美しく静謐な世界と、実力派揃いのソリスト陣の見事な歌唱で、聖なる季節を締めくくっています。
 
ACD2 2688
(5CD)
\6000→\5490
プーランク:歌曲全集
パスカル・ボーダン(S)
ジュリー・フックス(S)
エレーヌ・ギュメット(S)
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms)
マルク・ブーシェ(B)
フランソワ・ル・ルー(B)
オリヴィエ・ゴダン(P)
 CD1(59'30)
  1. ヴィルモランの3つの詩FP91/2. 動物詩集(あるいはオルフェの行列)FP15a/
  3. 動物詩集 未発表の2 つの歌曲 FP15b/4. 動物詩集 「のみ」FP15c/
  5.2つの歌曲 FP162/6.月並み FP107/
  7. ルイーズ・ラランヌの3 つの詩FP57/8. 花記章 FP16/9. 闘牛士 FP11/
  10.ギョーム・アポリネールの4つの詩FP58/
  11. ギョーム・アポリネールの詩による2 つの歌FP127/
  12. マックス・ジャコブの4 つの詩FP22

 CD2(64’21)
  1. 子供のための4 つの歌FP75/2.くじびき FP178/3. 気まぐれ FP174/
  4. おいで!見えない笛が*/5. 歌われた歌 FP46/6.ある日ある夜 FP86/
  7. マックス・ジャコブの5 つの詩FP59/8.・・・それにしても死ぬとはFP137/
  9. ポールとヴィルジニー FP132/10.ピエロFP66/
  11.ナディア万歳FP167/12.ローズモンドFP158/13. 燃える鏡FP98/

 CD3(55’58)
  1. 気まぐれな婚約FP101/2.カリグラムFP140/
  3.ギョーム・アポリネールの2 つの詩による歌FP131/
  4.ガルシア・ロルカの3 つの歌FP136/5. マズルカFP145/6. 最後の詩FP163/
  7. 平和の祈りをとりなし給えFP95/8. 失踪者 FP134/9.ヴォカリーズFP44/
  10.ポール・エリュアールの5 つの詩FP77/11.ルイ・アラゴンの2 つの詩FP122

 CD4(64'43)
  1. 画家の仕事FP161/2. 変身FP121/3. 陽気な歌FP42/
  4.ギョーム・アポリネールの2 つの詩FP94/
  5. ルイ・アラゴンの2 つの詩FP122/6.あのやさしい小さな顔FP99/
  7. 手は心に牛耳られFP135/8. 愛の小径 FP106-1a/
  9. 対話 FP108(デュオ)/10.さわやかさと火FP147/
  11.ラ・グルヌイエールFP96/12. 肖像 FP92/13. 矢車菊FP102

 CD5(64'29)
  1.ロンサールの5 つの詩FP38/2.ギターによすFP79/
  3. 讃美の歌FP144/4. 墓碑銘FP55/5. 平和への祈りFP95/
  6. 磁器の歌FP169/7. 映画「アメリカへの航海」より水夫の歌*/
  8.8つのポーランドの歌FP69/9. 村人の歌FP117/10.パリ百景FP157/
  11.モンテカルロの女FP180/12.歌で綴る思い出FP182/13.小さな嘆き(デュオ)*
 プーランクの歌曲の美学と真髄に触れる未出版作品3曲を含む歌曲全集

 録音:2012 年11 月、2013 年2 月、3 月、6 月

 2013 年没後50 年を迎えたフランスの作曲家プーランク。彼は声楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、オペラ、管弦楽曲など多くのジャンルで優れた楽曲を作曲した、
 フランス6 人組の一人です。その中でも歌曲の分野は彼の才能が発揮された、軽妙洒脱で時には憂いを帯び、時にはユーモアを交えた魅力的なメロディーが特徴です。このアルバムは、歌とピアノのための歌曲全曲に未出版作品3曲を含んだ充実の内容となっています。
 生涯に150 曲を超える歌曲を残したプーランクが初めて作曲した歌曲集「動物詩集」は、キュビズムの重要な人物でものあるアポリネールの詩が使われており、自由奔放で風刺の精神に満ちた独特の世界観があり、プーランクは詩のリズムを生かした旋律を作り出しています。またエリュアール、ヴィルモランらの詩にも影響を受け多くの作品を書いています。
 生涯に150 曲を超える歌曲を残したプーランクが初めて作曲した歌曲集「動物詩集」は、キュビズムの重要な人物でものあるアポリネールの詩が使われており、自由奔放で風刺の精神に満ちた独特の世界観があり、プーランクは詩のリズムを生かした旋律を作り出しています。またエリュアール、ヴィルモランらの詩にも影響を受け多くの作品を書いています。
 演奏は、アカディア出身のソプラノ、パスカル・ボーダン、カナダ、アメリカのオペラ・ハウスで活躍するカナダ人バリトン、マルク・ブーシェ、メトロポリタン・オペラなどで活躍するケベック出身のメゾ・ソプラノ、ジュリー・ブーリアンヌ、そして若きフランス人ソプラノ、ジュリー・フックス、2004 年のエリザベート王妃国際コンクールで第2 位を受賞したエレーヌ・ギュメット、グノーの「ファウスト」のヴァランタン役でパリ・オペラ座デビューし、「ドン・ジョヴァンニ」のタイトル・ロールを歌って注目を浴びたフランス人バリトン、フランソワ・ル・ルーとカナダ、フランス語圏を代表する実力派歌手陣。プーランクのエスプリ溢れる軽妙さを存分に表現したル・ルーの歌唱力、他の歌手陣も美しいフランス語の響きでプーランクの音楽の核心に迫るような歌声を聴かせてくれます。
 
ACD2 2536
\2000→\1890
ヤン・コボウ(T)
 シューベルト:冬の旅

 1.おやすみ 2.風見 3.凍った涙 4.氷結 5.菩提樹 6.雪どけの水流
 7.川の上で 8.かえりみ 9.鬼火 10.休息 11.春の夢 12.孤独
 13.郵便馬車 14.白い頭 15.鴉 16.最後の希望 17.村にて 18.嵐の朝
 19.幻 20.道しるべ 21.宿屋 22.勇気を 23.幻日 24.ライアー回し
ヤン・コボウ(T)
クリストフ・ハンマー
 (フォルテピアノ:ハンマーフリューゲル/
  ヨーゼフ・ブロトマン、ウィーン1810 年頃)
 ヤン・コボウのシューベルト三大歌曲集、フォルテピアノ伴奏の「冬の旅」

 ベルリン出身のテノール、ヤン・コボウによるシューベルト三大歌曲集シリーズ「冬の旅」。ヤン・コボウはバッハ・コレギウム・ジャパンとも度々共演しバロック歌手としてキャリアを築いています。情感豊かに美しく澄んだ歌声で聴かせるヤン・コボウの実力は実証済みですが、このシューベルト・シリーズは伴奏がフォルテピアノというのも特徴の一つ。
 「美しき水車小屋の娘(ACD2 2315)」と「白鳥の歌(ACD2 2339)」では、現代を代表するフォルテピアノ奏者として活躍中のベザイデンホウトがフォルテピアノを担当していましたが、今回は歌曲伴奏者として豊富な経験をもつクリストフ・ハンマー。使用している楽器は200 年前のヨーゼフ・ブロトマンの貴重なハンマーフリューゲルをハンブルクで慎重に復元したものです。この楽器は素晴らしい音色を持っていますが、鮮明でクリアな音が特徴で、ヤン・コボウはほの暗い「冬の旅」の雰囲気には合わないと考え、420Herz の低いピッチに設定し録音しました。
 録音では、恋に破れた若者の心情を切々と表現した歌唱とぴったりと合った精神の深い闇を描く憂いにみちたフォルテピアノの音色を聴かせてくれます。



 

ACD2 2695
\2000
パレストリーナからジョスカン・デ・プレまでの
 福音書に基づいたモテット集

  ニコラ・ゴンベール:
   天使は羊飼いたちに告げた/シメオンのうた/ドミネ、シ・トゥ・エス
  アドリアン・ヴィラールト:
   ヴィデンス・ドミヌス/この神聖なる時/ 天より降りし主の天使
  ピエール・ド・マンシクール:お父さん、私は罪を犯しました
  パレストリーナ:イン・ディエブス・イリス
  ジョスカン・デ・プレ:ソのときイエスは
  ジャケット・デ・マントゥア:そのときイエスは
  ミケーレ・ペセンティ:かれらは私の主を奪い去った
ペーター・シューベルト(指)
ヴィヴァ・ヴォーチェ
 ロスジェネのモテット集、カナダのヴォーカル・アンサンブル、ヴィヴァ・ヴォーチェ

 ペーター・シューベルト率いるヴォーカル・アンサンブル、ヴィヴァ・ヴォーチェの新録音は、ルネサンス期の福音書のテキストによるモテット集。
 1500 年〜 1564 年に活躍したルネサンス期における失われた世代の作曲家たちヴィラールト、マンシクール、ジャケットそしてゴンベールらのイエス・キリストが生まれてから磔になるまでを描いた様々な作品を収録しています。
 ヴィヴァ・ヴォーチェは1998 年にモントリオールでペーター・シューベルトにより設立。12 人の素晴らしい声によって洗練された響きを作り出すが特徴。
 あらゆる時代の作品をレパートリーとして持ち、毎年1 作品カナダの作曲家に合唱作品を依頼して作曲してもらい、演奏しています。




 BIS

BIS SA 2033
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
バッハのチェロ組曲ヴィオラ版の決定盤
 J.S.バッハ
  (サイモン・ローランド=ジョーンズによるヴィオラ用編):
   (1)無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009 
   (2)同第2番ニ短調BWV1008 
   (3)同第6番ニ長調BWV1012
マクシム・リサノフ(ヴィオラ;
  J.B.グァダニーニ1780年製)
 リサノフ、待望のバッハ組曲第2弾は難曲第6番も収録!これぞバッハのチェロ組曲ヴィオラ版の決定盤

 録音:(2)2012 年6 月、(1)(3)2013 年5 月/スウェーデン/DDD、5.0 Surround Sound、64’49”

 SACD ハイブリッド盤。同郷で世界的ヴィオラ奏者のユーリ・バシュメトからも激賞されている若手ヴィオラ奏者マクシム・リサノフ[ マキシム・リザノフ]。近年、目覚ましい活躍で日本でも人気急上昇のアーティストですが、BIS レーベルからの最新アルバムは待望のバッハのチェロ組曲のヴィオラ編曲版の第2 弾がリリースされます。内容は組曲第2 番二短調 BWV 1008、第3 番 ハ長調 BWV1009、そして第6 番ニ長調BWV1012 です。組曲第1番、第4 番、第5 番が収録された第1 弾(BIS SA 1783)でも非常に柔らかい運弓でいわゆるバロック奏法のスタイルをとっており、当ディスクでも曲ごとの的確な解釈で聴き手に心地よい演奏を披露しています。
 当ディスクでの注目はヴィオラでの演奏が極めて難しい第6 番も収録されているところです。原曲では通常のチェロに(E 弦)を足した5 弦楽器用に書かれているため音域の広さ、効果的な重音の取り方など、4 弦での演奏は技術的に難しい箇所が多く含まれますが、リサノフの圧倒的なテクニックと抜群の音楽性、さらにはヴィオラならではの特性を生かし、非常に暖かくのびやかな演奏を聴かせてくれます。当ヴィオラ編曲版の決定盤登場と言えましょう!


第1弾!

BIS SA 1783
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
J.S.バッハ(サイモン・ローランド=ジョーンズによるヴィオラ用編):
 (1)無伴奏チェロ組曲第 1 番ト長調 BWV1007
 (2)第 4 番変ホ長調 BWV1010
 (3)第 5 番ハ長調 BWV1011
マクシム・リサノフ (Va)
 ジャニーヌ・ヤンセンとの CD やアムラン、クレーメルらとの共演で注目のヴィオラ奏者マクシム・リサノフ、BIS デビュー盤。
 1978 年ウクライナ出身、現在ロンドン在住で、2008 年にはグラモフォン誌ヤング・アーチスト・オブ・ジ・イヤーに選ばれています。ニヒルなイケメンで、早くもファンが急増しています。バッハの無伴奏チェロ組曲のヴィオラ版に挑戦していますが、技巧、深み、音楽性いずれも驚異的。今後最注目のひとりです。

 


BIS SA 2059
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
天才の血統 シトコヴェツキー・トリオ
 (1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 へ短調 Op.65
 (2)スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
 (3)スーク:エレジー Op.23
シトコヴェツキー・トリオ
 [アレクサンドル・シトコヴェツキー
   (ヴァイオリン)、
  レオナルト・エルシェンブロイヒ
   (チェロ)、
  呉倩(ピアノ)]
 クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキー、トリオで挑むはチェコ作曲家作品集!

 録音:2013 年4 月/ポットン・ホール、サフォーク州、イングランド/DDD、5.0 Surround Sound、73’11”

 SACD ハイブリッド盤。クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキー、チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒ、そしてピアノの呉倩で結成したシトコヴェツキー・トリオによる期待のアルバムはドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3 番 へ短調 Op.65、スメタナのピアノ三重奏曲 ト短調Op.15、そしてスークのエレジー Op.23 というチェコを代表する作曲家の名作を集めたアルバムです。
 ヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキーは祖父にユリアン・シトコヴェツキー、祖母にショパン・コンクールの覇者ベラ・ダヴィドヴィチ、そして父にドミトリ・シトコヴェツキーという音楽的に恵まれた環境に生まれました。既に世界的に活躍するヴァイオリニストでディスクとしてはORFEO レーベルからはメンデルスゾーンの初期の協奏曲作品を集めたアルバム(ORFEO 761092)などをリリースしております。明瞭なアーティキュレーション、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性はさすが生まれもった才能と言えましょう。また、チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒ、ピアノの呉倩もそれぞれソロのアルバムをリリースしています。才能豊かなこのピアノ・トリオの今後の活躍に注目です!
 


BIS SA 2044
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ロナルド・ブラウティハム
 モーツァルトピアノ協奏曲全曲シリーズ第6集

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456(カデンツァ:モーツァルト)
   (2)ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482(カデンツァ:ブラウティハム)
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー
 ブラウティハムによるモーツァルト最新盤は陰影に富んで美しい第18 番、第22 番!

 録音:2012 年12 月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール、ケルン、ドイツ/DDD、5.0 Surround Sound、60’03”

 SACD ハイブリッド盤。世界的フォルテピアノ奏者、ロナルド・ブラウティハムによるモーツァルトのピアノ協奏曲集の第6 弾はピアノ協奏曲第18 番変ロ長調K.456 そしてピアノ協奏曲第22 番変ホ長調K.482 です。今回もブラウティハムらしい快活で明瞭なタッチによりモーツァルトのピアノ協奏曲の新たな一面をのぞかせてくれます。
 ピアノ協奏曲第18 番は盲目の女性ピアニスト、マリア・テレジア・フォン・パラディーヌの依頼によって作曲されたと言われており、中間楽章における変奏曲形式、最終楽章における狩のロンドの採用点などK.450 と密接な共通性を持っています。一方、ピアノ協奏曲第22 番はモーツァルトの変ホ長調による4 つ目のピアノ協奏曲にあたり、先行の3 曲に比べて、規模も大きく堂々たる交響的構築をもち、後期の成熟した筆致を示した作品です。なお、この作品でブラウティハムは自作のカデンツァを披露しております。
 


BIS SA 1643
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ウィグレスワースによるショスタコ交響曲全曲録音、遂に完結!
 ショスタコーヴィチ:
  (1)交響曲第1番ヘ短調Op.10 
  (2)交響曲第15番イ長調Op.141
マーク・ウィグレスワース(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
 ソロや重奏の室内楽的要素に富んだ1番と15 番

 録音:2006 年10 月/オランダ放送音楽センターMCO5 スタジオ/DDD、5.0 Surround Sound、79’15”

 SACD ハイブリッド盤。マーク・ウィグレスワースによるショスタコーヴィチの交響曲全曲録音が遂に完結します。1997 年より録音開始した当シリーズは最初にBBC ウェールズ・ナショナル交響楽団(第5、6 番(BIS 973)、第7 番(BIS 873)、第14 番(BIS 1173))と、その後はオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(第1~3 番(BIS SA 1603)、第4 番(BIS SA 1553)、第8 番(BIS SA 1483)、第9&12 番(BIS SA 1563)、第11 番(BISSA 1583)、第13 番(BIS SA 1543))と2 つのオーケストラで録音されました。ウィグレスワースの卓抜な統率力による高水準の演奏でBIS ならではの優秀録音によりショスタコの立体感を楽しめる内容になっております。
 第15 番は形式的には第1 番、第4 番、第10 番の各交響曲につながり、特に第1 番同様、曲中にソロや重奏など、室内楽的な扱いの部分が多いので、大作ながら重厚巨大感はありません。一方、第1 番は習作時代の跡をもとどめていますが、新しい音感の追求、新鮮な洒脱な味など、既にショスタコーヴィチのスタイルを示しております。なお、第1 番は既にリリースされているBIS SA 1603 と同録音です。
 

BIS SA 2039
(SACD HYBRID)
¥2600
ラフマニノフ:
 (1)晩祷 Op.37 

 (2)神の母(1893)
カスパルス・プトニンシュ(指揮)
オランダ放送合唱団
 優秀録音。ロシア正教会の奉神礼音楽。ラフマニノフの大作『晩祷』

 録音:2012 年11 月/ MCO5 スタジオ、オランダ/DDD、5.0 Surround Sound、60’20”

SACD ハイブリッド盤。前作、マクミランの合唱曲作品集(BIS SA 1719)に続く、オランダ放送合唱団の最新アルバムは、ラフマニノフの「晩祷」と「神の母」です。
無伴奏4 声から成る晩祷 Op.37 は1909 年に没したロシア正教音楽の権威、S.V. スモレンスキーを追悼して作曲された作品で初演は1915 年モスクワで、ニコライ・ダニリンの指揮する宗務院合唱団により行われました。曲の構成は晩課から6 曲、早課から8 曲、一時課から1 曲をそれぞれ選んで作曲された全15 曲の大作です。一方「神の母」は1893 年に作曲された作品。神の母[Theotokos] とは、キリスト教の用語で、聖母マリアに対する称号です。ピアノ協奏曲や交響曲が有名なラフマニノフですが、このような声楽作品にこそラフマニノフの豊かなメロディを堪能できます。また、BIS ならではの優秀録音でオーディオ的にも楽しめる1 枚です。
 


BIS SA 2034
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アンドルー・リットンがジャズ・ピアノに挑戦!
 ア・トリビュート・トゥ・オスカー・ピーターソン/アンドルー・リットン

 (1) Lulu’s Back in Town / Harry Warren
 (2)’Round Midnight / Thelonius Monk Cootie Williams
 (3) Body and Soul / Johnny Green
 (4) A Child is Born / Thad Jones
 (5) Little Girl Blue / Richard Rodgers
 (6) Take the ‘A’ Train / Billy Strayhorn
 (7) Basin Street Blues / Spencer Williams
 (8) How Long Has This Been Going On / George Gershwin
 (9) The Nearness of You / Hoagy Carmichael
 (10) Over the Rainbow / Harold Arlen
 (11) Things Ain’t What They Used to Be / Mercer Ellington
 (12) Perdido / Juan Tizol
アンドルー・リットン
 (ピアノ;ベーゼンドルファー)
 憧れのピーターソンに捧ぐ入魂の名曲集優雅で可憐なピーターソンの世界

 録音:2012 年11 月、ポットン・ホール、サフォーク州、イギリス/DDD、5.0 Surround Sound、54’00”

 SACD ハイブリッド盤。アメリカを代表する指揮者でピアニストのアンドルー・リットンがジャズ・ピアノに挑戦!「ア・トリビュート・トゥ・オスカー・ピーターソン」と題された当ディスクは“鍵盤の皇帝” の異名をとるジャズ・ピアノ界の殿堂、オスカー・ピーターソンへ捧げられたもので、ピーターソンが演奏していた曲の数々を収録しました。
 リットンがピーターソンの音楽に出会ったのは彼が16 歳の誕生日プレゼントでもらったLP がきっかけとなりました。LP から流れてくる演奏に衝撃を受けたようで、世界の名だたるクラシックの演奏者からは受けたことのない「神」の存在とも思える強烈な印象を得たそうです。
 リットンの演奏はピーターソンの特徴とも言えるストライドピアノ、さらにゴスペルらしいハーモニーも取り入れており、超絶だけではなく優雅でもあったピーターソンの世界観が表現された見事な演奏です。ジャズでありながらクラシックの演奏者らしいタッチで、ガーシュインなどを彷彿とさせる古き良きアメリカがこの1 枚に凝縮されています。なお、当録音はピーターソンが愛奏していたことでも知られているベーゼンドルファー社製のピアノを使用しています。

 アンドルー・リットン(1959 〜)
 ニューヨーク生まれのリットンは、これまでボーンマス交響楽団、ダラス交響楽団を歴任、またベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めるなどその実力を発揮してきました。優れたバランス感覚でもて手堅く全体をまとめながら、作品の美質を自然に表し出すところに特徴があります。古典から現代までとレパートリーも広く、ピアニストとしてもその実力を発揮しております。



 


BIS 1967
\2500→\2290
遂に完結!
 C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集Vol.20

  (1)チェンバロとピアノのための二重協奏曲 変ホ長調 Wq.47
  (2)2つのチェンバロのための二重協奏曲 ヘ長調 Wq.46
  (3)ソナティナ Wq.109
ミクローシュ・シュパーニ(ハープシコード)
マールタ・アーブラハーム(指揮)
コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト
(1)タマーシュ・セケンディ(フォルテピアノ)
(2)(3)クリスティアーノ・ホルツ(ハープシコード)
(3)ペーテル・シュッツ(指揮)
 2014 年C.P.E バッハ生誕300 年記念。遂に完結!最後を飾るC.P.E.バッハの鍵盤協奏曲集の第20 弾は2 台のための協奏曲!正統派シュパーニによる正真正銘の解釈

 録音:(1)2012 年4 月、(2)(3)2013 年8 月/フェニックス・スタジオ(ハンガリー)/DDD、59’48”

 2014 年に生誕300 周年を迎えるC.P.E. バッハ。記念すべき300 周年に向けて1995 年より開始した録音・リリースが遂に完結です。第20 集は2台の鍵盤楽器のための協奏曲です。
 演奏はシリーズ当初から担当しているミクローシュ・シュパーニ。録音を開始した際、シュパーニは「全集を実現することは決して単純な課題ではなく、ことにそれが初期の作曲家の作品を含めばなおさらである。このシリーズで私たちは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの、鍵盤楽器独奏と伴奏アンサンブルのための、疑いない正統な作品のすべてをご紹介する。私たちの目標は、これらの作品演奏の可能性への全般の見通しを与えることなので、この録音は作品の現存する資料と正統的な演奏習慣の徹底した研究に基づいている。私たちはオリジナルの資料をもとに“正統性” である楽器を選択して演奏している。」と語っており、まさに正真正銘、本物の解釈のもと演奏されました。これら膨大な作品に対して時間をかけ、着実に録音活動をしてきたシュパーニにでしか表現することのできない解釈で演奏されました。2014 年、C.P.E. バッハの生誕300 周年を記念すべきアルバムの中でも随一の全集が完成しました。

 ■ミクローシュ・シュパーニ
 1962 年にブダペスト生まれ。フランツ・リスト音楽アカデミーで、フェレンツ・ゲルゲイとヤーノシュ・セバスティエーンに師事し、オルガンとチェンバロを学んだ。さらにフレミッシュ王立音楽院でジョス・ファン・インマゼールに、ミュンヘン音楽大学でヘトヴィヒ・ビルグラムにも学んだ。4 つの鍵盤楽器(オルガン、チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ)のソリストとしてヨーロッパ各国で演奏するほか、通奏低音奏者としても様々なオーケストラやバロック・アンサンブルと共演している。1984 年ナント及び1987 年パリで開かれた国際チェンバロ・コンクールで第1 位に輝いている。この何年にもわたって、C.P.E. バッハの作品の演奏・録音と研究のスペシャリストとして世界各国で高い評価を得ている。





C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集
絶対お薦めのVol.17&18、そして19

BIS 1687
\2500→\2290
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.17
 ①チェンバロ協奏曲ヘ長調 Wq42 (H471)
 ②ピアノ協奏曲変ホ長調 Wq41 (H469)
 ③同ハ短調 Wq31 (H441)
ミクローシュ・シュパーニ
 (Cem、タンジェント・ピアノ、指揮)、
ペトリ・タピオ・マッツォン(指)
アンサンブル・オーパスX
 古典派アルバムでものすごい傑作アルバムに出会うと、期待が大きくない分衝撃がでかい。

 ここでのエマニュエル・バッハの作品群も、たいして有名な作品じゃなかったので全然期待していなかったのだが、これがなんとも素敵だった。
 中間楽章は若干間延びするところもあるので完全無欠の傑作ではない。しかし古典派の快作がときおり放つ、時代を超越した音楽花火のようなところが随所に出てくる。その激しさ、美しさ、繊細さ、・・・もう抜群である。
 たとえばかっこよさだったらWq42とWq41の第1楽章。その大海原の帆船から水平線を見晴るかすような爽快さ!そして繊細さならWq42の第3楽章。なにげないチェンバロとオーケストラのやりとりが何とも絶妙。そのあまりにさりげない芸当に、なんとなく貴族的なぜいたく気分すら味わえる。

 しかしすごいのは・・・最後のWq31。
 とくにその第1楽章。
 この天国的に美しく、そして切ない感性。
 「ギャラント様式」?「多感様式」?そんな言葉はどうでもいい。美しいのである。かっこいいのである。
 モーツァルトとも違う。もっとぎこちない素朴さがある。
 ベートーヴェンとも違う。もっと壊れ易い。
 もちろん親父さんとも違う。もっと人間臭い。
 マンハイムの連中やボヘミアの連中とも違う。あんなに直情的じゃない。
 これはエマニュエル・バッハだけが作り上げることができた宝石のような傑作。
 だてにたくさんの作品を書いてない。だてにフリードリヒ大王にかわいがられていたわけではない。だてに大都市ハンブルクの音楽界を牛耳っていたわけではない。
 
 天才だったのだ。
C P E Bach - Complete Keyboard Concertos, Volume 18
BIS 1787
\2500→\2290
ミクローシュ・シュパーニ
 C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲全集Vol.18

 (1)協奏曲 ヘ長調Wq43/1(H471)
 (2)協奏曲 ニ長調Wq43/2(H472)
 (3)協奏曲 変ホ長調Wq43/3(H473)
 (4)協奏曲 ハ短調Wq43/4(H474)
ミクローシュ・シュパーニ(Cem)
マールタ・アブラハム(指)
コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト
 充実。シュパーニ久々の協奏曲リリース

[ 録音:2011 年11 月/フェニックス・スタジオ(ハンガリー)]/DDD、68’12”


 ようやく出て来た。3年前に衝撃を受けて、クラシック視聴人生すら大きく揺るがされたシュパーニのC.P.E.バッハ/チェンバロ協奏曲集第17弾。
 前回はその伴奏オケにも強く感銘を受けたのだが、おっと、今回の最新作はまたオケを変えて来た。ハンガリーのマールタ・アブラハム率いる古楽器団体コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト。今回はオケの規模が大きくなることから、シュパーニはこの数年かけてパートナーとなる新たなオケを探していたのだ。そしてようやくおめがねにかなうところが現れたということである。



 シュパーニが見つけてきたこのマールタ・アブラハムとコンチェルト・アルモニコ・ブダペスト、一体どんな人たちかというと・・・。
 マルタ・アブラハムはしっかりしたサイトもあって(こちら)、そこでの演奏を聴いてもかなりのつわものと見た。要注意。


旧譜
マルタ・アブラハムのアルバム
Sandor Balassa: Violin Concerto No. 3
HUNGAROTON
HCD 32355
\2200→\1990
シャンドル・バラッサ:
 太陽の息子op.54
 牧歌とロンドop.66
 ヴァイオリオン協奏曲第3番
マルタ・アブラハム(Vn)、
ペテル・フュゼス(Hr)
アダム・メドヴェチュキー指揮
ハンガリー放送響
例えていうなら12音技法に進む前のシェーンベルク、あるいはフランス5人組。
徒に技法に走らなかったことが災いして一時は冷や飯組になっても自分の道を貫いてきた孤高の保守派バラッサ(1935年生まれ)の作品集。録音:1999年、2000年


 マールタ・アブラハム


BIS 1957
\2500→\2290
いま、エマニュエル・バッハを聴かなくて何を聴く?
 C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集Vol.19

  (1)チェンバロ協奏曲ト長調Wq43/5 (H475)
  (2)同ハ長調Wq43/6 (H476)
  (3)同ニ長調Wq45 (H478)
  (4)ピアノ協奏曲ト長調Wq44 (H477)
ミクローシュ・シュパーニ(Cem,Pf, 指)
マールタ・アーブラハーム(指)
コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト
 チェンバロ末期の進化を最大限に発揮したC.P.E.バッハの協奏曲

 [ 録音:2012年4 月/フェニックス・スタジオ(ハンガリー)]/DDD、65’04”

 前アルバム「協奏曲全集Vol.18 」(BIS.1787) に続くWq43 の残り2 篇とWq44、45 を集めた充実アルバム。C.P.E. バッハの協奏曲シリーズもいよいよ大詰め。今回使用しているチェンバロは1745 年のコピー。バッハ時代に北ドイツへ大量に輸入されたイギリス製の音の増幅装置付き楽器。チェンバロにもかかわらず、C.P.E. バッハが楽譜にクレッシェンドやディミヌエンドの指示をつけているのは、この楽器を想定しているゆえで、作曲者の思い描いた音響が再現されます。Wq.44 は1798 年製イギリス、ブロードウッド社のフォルテピアノを使用。シュパーニの名人芸が光ります。


 

BIS SA 1969
(SACD HYBRID)
\2600
フランス、オルガン作品集
 (1)シャルル・トゥルヌミール(1870-1939)(マルセル・デュプレ編曲):
  コラール即興曲『復活のいけにえに』
 (2)ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):幻想的小品集より
  [月の光/トッカータ/即興曲/ウェストミンスターの鐘]
 (3)オリヴィエ・メシアン(1908-92):天上の宴
 (4)マルセル・デュプレ(1886-1971):前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1
 (5)モーリス・デュリュフレ(1902-86):組曲Op.5
ペトゥル・サカリ(オルガン)
 優秀録音。圧巻のサウンドが楽しめるウェストミンスターの鐘!!20 歳の若手天才オルガニスト、サカリによるフランス、オルガン作品集

 録音:2013 年4 月、サンテティエンヌ・デュ・モン教会、パリ(フランス)/DDD、5.0 Surround Sound、74’02”

 SACD ハイブリッド盤。天才若手オルガニスト、ペトゥル・サカリによる珠玉のフランス、オルガン作品集です。当録音時、サカリは20 歳でしたが信じられないほどの完成度と若々しさ満ちた大迫力の演奏を披露。BIS ならではの高音質録音により空気感と立体感をお楽しみいただけます。
 1992 年フィンランド生まれのペトゥル・サカリは音楽家の両親のもと、幼少のころよりチェロを習っていましたが、両親とともにロードス島でのオルガン・リサイタルに聴きに行った際にオルガンに魅了され、故郷のヘルシンキに戻りすぐに鍵盤楽器を習い始めました。2005 年、サカリがわずか13 歳でリサイタル・デビュー、その後はヨーロッパを中心に積極的に演奏活動をしております。近年はフィンランドのオルガンの名手、カレヴィ・キヴィニエミの助言によりフランス作品も積極的に取り組んでおります。類まれな才能は当演奏でも証明されています。
 当ディスクではフランスを代表するオルガニストが作曲した傑作が収録されておりますが、中でもヴィエルヌ(フランク、ヴィドールに師事をしたオルガニスト)のウェストミンスターの鐘は圧巻です!誰もが一度は耳にしたことのある鐘の音。曲の冒頭は遠くから聴こえてくる小さな鐘の音ですが、その音に導かれるように教会に近づいていくような感じです。徐々に音量は増し、最後に教会内で大オルガンを目の前にしたかのような大迫力サウンドは一度聴いたら忘れられません。この演奏効果は音量の強弱を調性することができるペダルが備え付けられているフランス・オルガンならではの特徴です。この他、メシアンの天上の宴、デュプレの前奏曲とフーガ ロ長調、デュリュフレの組曲など、いずれも名曲が収録されております。
 


BIS SA 1786
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
トーマス・ダウスゴー&スウェーデン室内管
 シューベルト:交響曲シリーズ第3 弾

 (1)交響曲第3番ニ長調D.200
 (2)交響曲第4番ハ短調「悲劇的」D.417
 (3)交響曲第5番変ロ長調D.485
トーマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
 録音:(3)2009 年5 月、(1)2010 年1 月、(2)2010 年5 月&2011 年8 月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)/DDD、5.0 Surround Sound、80’58”

 SACD ハイブリッド盤。ダウスゴーとスウェーデン室内管弦楽団によるシューベルト交響曲シリーズの第3 弾が早くも登場です。
 今回は歌曲作曲家としてのシューベルトの面目をはっきりと示し全体的に明るさと朗らかさが漂う第3 番、「悲劇的」の副題で知られる名曲第4 番、ロココ的で小市民的な生活感情を象徴しているとも言われる第5 番が収録されております。今回も現代的感覚満点の鮮烈オーケストレーションでシューベルトの交響曲における新たな魅力を引き出しております!
 ダウスゴーは1997 年にスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督し就任して以来BIS やSIMAX レーベルに積極的に録音しています。中でもシューマン、ベートーヴェンの交響曲集は極めて大胆な解釈は絶賛されております。当シューベルトのシリーズも彼らの代表録音となる充実の演奏内容です。
 


BIS 9047
(3CD)
\5000→\4490
セーゲルダムの隠れた名録音
 レーガー:管弦楽作品集

Disc 1
 (1)モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132/
 (2)ある悲劇のための交響的プロローグOp.108
Disc 2
 (3)ピアノ協奏曲ヘ短調Op.114/(4)組曲 Op.93
Disc 3
 (5)ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガOp.86/
 (6)バレエ組曲Op.130/(7)4つのベックリンによる音の絵Op.128
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
ノールショピング交響楽団
(3)ルーヴェ・デルウィンガー(ピアノ)
 フィンランドが生んだ指揮者セーゲルダムの隠れた名録音、レーガーの管弦楽作品集が3 枚組のセットで再登場

 録音:(5)(6)1993 年5 月、(7)1993 年8 月、(3)(4)1994 年12 月、(1)1995 年10 月、(2)1996 年3 月/スウェーデン/DDD、3h23’54”

 セーゲルダムがBISレーベルに録音した中でも隠れた名演として知られるレーガーの管弦楽作品の3枚のアルバムが嬉しいセットで再登場致します。
 レーガーは後期ロマン主義の重厚な作風で、またバッハの様式の再現としての擬古典的作品なども多く、それらの特徴は管弦楽作品にもあらわれております。
 特にこれらの作品のオーケストレーションは緻密な設計、主題の変形操作法、線的対位法の技巧が散りばめられ、ワーグナーなどの新ドイツ・ロマン派、さらにはフランスの印象主義などの新しい和声法をとりいれ、これらを線的対位法と結合させたことによりレーガー独自の様式を作り出しました。
 レーガーの管弦楽作品の中でもモーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132 は有名な作品で、あのトルコ行進曲の第一楽章の変奏曲の主題が登場します。馴染みのメロディがレーガーにより新しい側面を見出してくれます。清潔で各声部を鮮やかに明滅させながら、きわめて懐の深い音楽性を備えたセーゲルスタムの当録音集は貴重な演奏です。

BONGIOVANNI

GB 2462
(2CD)
\4800
世界初録音!
 パイジェッロ:「偽の伯爵夫人たち」
マリア・ルイーザ・カザーリ(S レニーナ)
アンティエ・ルクス(S ラウレッタ)
アレッサンドロ・スコット・ディ・ルツィオ
 (T ジョルジーノ)
アンドレア・ボンシニョーレ(Br トゥリパーノ)
コジモ・プロンテラ(指)
ラ・コンフラテルニタ・デ・ムジチ・バロック管弦楽団
 パイジェッロ初期のオペラ「偽の伯爵夫人たち」世界初録音!

 録音:2011 年9 月21 日、ターラント/DDD、114' 30"

 膨大な数のオペラを書いたことで知られるジョヴァンニ・パイジェッロ(1740 − 1816)、その貴重な初期の作品が陽の目を見ました。「偽の伯爵夫人たち」は、1766 年2 月にローマで初演されたインテルメッツォ。物語は単純。伯爵トゥリパーノは男やもめで、一人息子のジョルジーノに世継ぎを儲けさせるべく、とある伯爵夫人との縁談を進めていた。これを知った二人の村娘レニーナとラウレッタは、まずレニーナが伯爵夫人に変装してジョルジーノと結ばれ、さらにラウレッタも伯爵の後添いに収まる、というもの。登場人物は4 人だけ、また唯一の伝わる楽譜は弦楽器にファゴットだけの簡単なもので、ここではあえて肉付けをせずそのまま演奏しており、とてもスッキリした音楽に仕立てられています。歌手は全員若手で生き生きと歌い演じています。コジモ・プロンテラは南イタリアで活躍するバロック音楽のオルガニスト、指揮者。
 


GB 5179
\2400→\2190
ヴェルディのオペラをオルガンで演奏
ヴェルディ(ボッティーニ編):
 「第一回十字軍のロンバルディア人たち」−前奏曲と導入
 「レニャーノの戦い」−序曲,祈り,アリアとフィナーレ
 「シチリアの晩鐘」序曲
 「運命の力」序曲
 「オテッロ」−アヴェ・マリア
パオロ・ボッティーニ(Org)
 録音:2013 年5 月10、11 日,ベルガモ/DDD、46' 47"

 ヴェルディのオペラの音楽をオルガンで演奏するという面白い試みです。「シチリアの晩鐘」と「運命の力」の序曲や「オテッロ」のアヴェ・マリアといった有名曲から「第一回十字軍のロンバルディア人たち」や「レニャーノの戦い」からの曲まで、いずれも意外なくらい面白く聞けます。パオロ・ボッティーニはクレモナ出身のイタリアのオルガニスト。

 C−AVI


4260085533046
\2600
1919 年〜ヴィオラ作品集
 レベッカ・クラーク(1886-):ヴィオラとピアノのためのソナタ
 ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ 作品11-4
 ブロッホ:ヴィオラとピアノのための組曲
バーバラ・ブントロック(Va)
ダニエル・ハイデ(P)
 時代を生き抜いた女流作曲家レベッカ・クラーク、激動の年1919 年に作曲されたヴィオラ作品集

 ドイツ、ブッパタール出身のヴィオラ奏者バーバラ・ブントロック。2012 年の東京国際ヴィオラコンクールで第2 位を獲得。ヨーロッパ各地の音楽祭に招待され、自身が主宰するブッパタール3B 音楽祭も開催。ベルリン・コンチェルトハウス管とウォルトンのヴィオラ協奏曲で共演、マリアニ・ピアノ四重奏団のメンバーとしてコンサート・ツアーに参加し、リューベック音楽大学で後進の指導にもあたっている、実力派ヴィオラ奏者です。
 このアルバムには1919 年第一次世界大戦の混乱の中で作曲された3つのヴィラオの作品を収録しています。イギリスのヴィオラ奏者であり作曲家でもあったレベッカ・クラーク。彼女が活躍した20 世紀前半のイギリスでは社会進出する女性がまだまだ少なく非常に厳しい時代でした。彼女自身も父親との確執や社会からの疎外に苦しみ、そんな中で作品を生み出していました。ここに収録されているヴィオラ・ソナタは、彼女の転機となった作品。アメリカの富豪の妻で現代芸術の庇護者として知られるエリザベス・クーリッジ夫人が設立した作曲コンクールに応募し、同じくここに収録されているブロッホのヴィオラ組曲と1 位を分かち合い、最終的にはブロッホに優勝をもっていかれることになりますが、彼女の代表作となりました。イギリス民謡を思わせるような親しみのあるメロディーから大胆に展開させる印象的な作品です。
 ブロッホのヴィオラ組曲は、彼がアメリカに渡って間もない頃に作曲された作品で、ブロッホ独特の才気が感じられます。またヒンデミットのヴィオラ・ソナタも混沌とした時代背景を感じさせる部分と、後期ロマン派の美しさとが混ざり合った強烈な作品。
 バーバラ・ブントロックの卓越した技術と、内面的陰影のある音楽性がただならぬ可能性を感じるヴィオラの弾きの登場です。
 

4260085534326
\2600
デュオ・ビリンガー
 シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調 Op.9
 ヒンデミット:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ホ長調 Op.11-1
 レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ P.110
デュオ・ビリンガー
 [レア・ビリンガー(Vn)
 エスター・ビリンガー(P)]
 美人姉妹デュオが奏でる骨太な新古典主義のヴァイオリン・ソナタ集

 ドイツの姉妹デュオ、レア・ビリンガーとエスター・ビリンガーによる20 世紀初頭のヴァイオリン・ソナタ集。シマノフスキの初期の作品であるヴァイオリン・ソナタ。表現主義の影響が色濃く表れたヒンデミットのヴァイオリン・ソナタ作品11-1。そして自身もヴァイオリン、ヴィオラ奏者として活動していたレスピーギのロマンティックなヴァイオリン・ソナタ。技巧的にも音楽的にも難しい3 曲を多彩な表現力と輝くような音色で見事に聴かせてくれます。
 ヴァイオリンのレアは、3 歳でヴァイオリンをはじめ、モーツァルトテウム音楽大学でイゴール・オジム氏、ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学でパヴェル・ヴェルニコフ氏に師事しています。幼少の頃から才能を開花させ、14 歳のときにはパヴェル・バレフ指揮ベルリン交響楽団と共演し、その後各地の音楽祭に招待されます。クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリン・コンクール、ロドルフォ・リピツァー賞ヴァイオリン・コンクール、ルートヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクールなど数々の国際コンクールで入賞。使用楽器はドイツ音楽財団から貸与されたジョバンニ・バティスタ・チェルーティ(1800 年頃/ クレモナ)。
 

4260085532995
\2600
ウゴルスキの愛娘、ディーナ・ウゴルスカヤ
 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集

  第27番ホ短調作品90
  第28番イ長調作品101
  第30番ホ長調作品109
  第31番変イ長調作品110
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)
 ディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン第2 弾!

 奇才アナトール・ウゴルスキの愛娘にして才気溢れるピアニストとして注目されているディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集第2 弾!
 前回は(4260085532568)「ハンマークラヴィア・ソナタ」と第32 番を収録し知的かつ柔軟性に富んだ音楽を聴かせてくれました。今回も理性と感情が混在する後期ピアノ・ソナタ群を見事に表現しています。公私ともに深いスランプに陥っていた時期に書かれた第27 番、そして中期と後期との間に書かれた第28 番は、孤高の世界へ向かうベートーヴェンの心境が静かに表現されています。そして最晩年の深淵なる世界が広がる第30 & 31 番。特有の美しい旋律がウゴルスカヤの繊細なタッチで天上的な音楽を描き出します。
 

4260085533015
\2600
パッサカリヤ
 ハイドン:ピアノ三重奏曲ホ長調Hob.XV:28
 シューマン:ピアノ三重奏曲ニ短調Op.63
 イェルク・ヴィトマン:ピアノ三重奏「パッサカリヤ」(世界初録音)
オベロン・トリオ
 【ヘーニャ・ゼムラー(Vn)
  ロウフェン・シルマー(Vc)
  ヨナタン・アネル(P)】
 サラブレッドが集結したドイツの若手トリオ、オベロン・トリオ・デビュー!

 録音:2012 年

 2006 年結成の若いピアノ三重奏団、オベロン・トリオ。ドイツを中心にヨーロッパで活躍する期待の若手。アルバン・ベルク四重奏団、アルテミス四重奏団に師事。ベンジャミン・ユスポフやイェルク・ヴィトマンら現代作曲家と協力して作品に取り組むことを積極的に行っています。C.P.E. バッハやハイドンの初期の作品などピアノ・トリオの名作はもちろん、あまり知られていないような秘曲にも注目し演奏しています。彼らは楽曲を深く読み込み、フレージング、ヴィヴラートなどピリオド奏法を取り入れた、意欲的な演奏を聴かせてくれます。今回のデビュー・アルバムもハイドンからシューマン、そしてヴィトマンと幅広い時代の音楽を取り上げ、彼らの音楽的知的度が証明される内容となっています。
 また、この録音のあとチェロのロウフェン・シルマーが去り、ブルガリア出身のアントアネタ・エマヌイロヴァがメンバーとなりました。

CONTINUO CLASSICS



CC777 706
\2300→\2090
世界初録音!
 ラロの幻のピアノ五重奏曲がついに日の目を見た。

ラロ:
 (1)ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
 (2)ピアノ五重奏曲
 (3)ギター Op.28
 (4)2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
 (5)アルルカン
 (6)ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
 アニエス・ルヴェルディ(Vn)
マルク・デモン(Va)
フロラン・オディベール(Vc)
フランソワ・デュモン(Pf)
  録音:2013 年3 月/サル・コロンヌ(パリ)/DDD、66’32”

 エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1 番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏曲は世界初録音。2 楽章から成る16 分程の作品で、1862 年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、ことに第2 楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランスの若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。

DB PRODUCTIONS


DBCD 154
\2500
トビアス・ブルーストレム(1978-):
 (1)サンサーラ(2011)
  (ヴァイオリン、マリンバと管弦楽のための二重協奏曲)
 (2)ドリームスケープ(2010)
  (エレクトリック・ヴァイオリン、
   エレクトリック・クラリネットと2台のラップトップのための)
 (3)チェロ協奏曲(2011)
(1)ヒューゴ・ティチアーティ(ヴァイオリン)
 ユーハン・ブリッジャー(マリンバ)
 ヴェステロース・シンフォニエッタ
 スウェーデン・ナショナル・ユース管弦楽団員
 ユハンネス・グスタフソン(指揮)
(2)essens:1
 [ペール・ユーハンソン
   (エレクトリック・クラリネット)、
  イアン・ピーストン
   (エレクトリック・ヴァイオリン)]
(3)マッツ・ロンディン(チェロ、指揮)
 ヴェステロース・シンフォニエッタ
 スウェーデン、若手期待の作曲家、トビアス・ブルーストレムの新作

 (1)録音:2012 年10 月 ヴェステロース・コンサートホール、(2)録音:2012 年11 月 ビーチハウス音楽スタジオ、(3)録音:2011 年10 月 ヴェステロース・コンサートホール/DDD、52’18”

 トビアス・ブルーストレムは1978 年ヘルシングボリ生まれ。スウェーデンの音楽シーンで活躍めざましい、新しい世代の作曲家のひとりです。マルメ音楽アカデミーで打楽器演奏を学んだ後、マスターコースでロルフ・マッティンソンとルカ・フランチェスコーニの下で作曲法を修めました。打楽器奏者として活動しながら、打楽器の音楽、室内楽、管弦楽、エレクトロアクースティック音楽、映画とダンスの音楽など幅広いジャンルに作品を書いています。
 スウェーデン最古のオーケストラのひとつ、ヴェステロース・シンフォニエッタによるブルーストレムの作品集。ヴァイオリンとマリンバをソロとする二重協奏曲《サンサーラ》。「輪廻転生」を意味するジャイナ教の言葉をタイトルに、打楽器の音節を声で演奏する「コンナッコール」をはじめとするインド音楽の奏法に基づく音楽に特徴のある作品です。スウェーデン・ナショナル・ユース管弦楽団の委嘱により作曲されました。イギリス生まれのヒューゴ・ティチアーティ(1980-)のヴァイオリン、ブルーストレムが打楽器協奏曲第1 番《アリーナ》を献呈したユーハン・ブリッジャー(1976-)のマリンバ、2010 年から2013 年にかけてヴェステロース・シンフォニエッタの第一客演指揮者、現在、フィンランドのオウル交響楽団の首席指揮者を務めるユハンネス・グスタフソン(1975-)の指揮。ユース・オーケストラのメンバーもセッションに参加しています。マッツ・ロンディン(1960-)がソリストと指揮者を兼ねたチェロ協奏曲は、いくつかの部分に分かれた単一楽章の作品です。生き生きとした音楽、コラール風の穏やかな音楽。チェロのソロが最初に提示する五音音階のモチーフが曲全体を通じて回想されます。《ドリームスケープ》は、「夢」が少しずつ変化しながら作り上げていく情景を音楽とした作品です。ペール・ユーハンソンとイギリス生まれのイアン・ピーストンのデュオ、essens:1 のために作曲されました。「同時代の音楽」が、「モダニズム」を超え、音楽と聴き手が親しい関係にある、今日のスウェーデン音楽のひとつの姿を示すアルバムです。
 

DBCD157
(2CD)
\5000
スウェーデンとベトナムの音楽家のグループThe Six Tonesの独特な世界
 The Six Tones
[CD1]
 Nam Ai He Moi Oan Mot Da Mot Moc(木)
 Gio(風) Tre(竹) Tu Dai Oan
[CD2]
 Da Hai Oan Hai Hoa(火) Loi Lo * 
 Kim(金属) Da Co Hoai Lang Thuy(水)
 Tin Hieu(信号) Tho(大地)
The Six Tones
 [ヘンリク・フリスク
  (ラップトップ、サクソフォーン)、
  ステファン・オステルシェー(10弦ギター、
  ダン・ティ・バ、エレクトリックギター)、
  グイェン・タン・トゥイ(ダントラン)、
  ゴ・トラ・ミ(ダンバウ)]
レ・フォー(フルート)
トリ・ミン(ラップトップ)
ヴ・ニャット・タン
 (ラップトップ、エレクトロニクス、竹笛)
トラン・ティ・キム・ゴク
 (ヴォーカル、ダントラン)
 ジャンルの垣根を超えたニュー・ミュージック!

 録音:2010 年3 月 キエン・クイェット・スタジオ(ハノイ、ベトナム)、マルメ音楽アカデミー(マルメ、スウェーデン)*
 制作 ステファン・オステルシェー、ヘンリク・フリスク
 録音 キエン・クイェット、ヘンリク・フリスク *
 DDD、CD1 60’20”、CD2 59’11”

 スウェーデンとベトナムの音楽家のグループ、The Six Tones が活動を始めたのは2006 年。ベトナムとヨーロッパの芸術音楽を結びつけ、器楽アンサンブルあるいはミュージックシアター・プロジェクトとして各地をツアーでまわり、また、振付師との共同作業も行ってきました。ギタリストのステファン・オステルシェーと作曲家で即興音楽家のヘンリク・フリスク、ベトナム琴ダントラン奏者のグイェン・タン・トゥイと、一弦の楽器ダンバウ奏者のゴ・トラ・ミ。ベトナム語の特徴とされる音の高低、6 つの声調(six tones)をグループ名としています。『Signal in Noise(雑音の中の信号)』は、彼らが実験的なエレクトロニックミュージックをハノイの音楽シーンで始めた段階に録音されたアルバムです。

FIRST HAND RECORDS



FHR 29
\2000→\1890
ヴィルトゥオーゾたちによるヴァイオリン秘曲集
 「ヒドゥン・ヴァイオリン〜独奏ヴァイオリンのためのロマン派技巧的作品集」

 ・バンジャマン・ゴダール(1849-1895):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調op. 20 *
 ・クリスチャン・シンディング(1856-1941):
  組曲ニ短調op. 123〜第4曲アンダンテ(シャコンヌ)*
 ・ゴダール:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 遺作 *
 ・フランツ・フォン・ヴェチェイ(1893-1935):前奏曲とフーガ ハ短調
 ・レオン・デ・サン=リュバン(1805-1850):
  「ランメルモールのルチア」の主題による幻想曲op.46
 ・ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907):スコットランドの調べ
ヴォーン・ジョーンズ(ヴァイオリン)
 世界初録音!ゴダールの無伴奏ソナタほかヴィルトゥオーゾたちによるヴァイオリン秘曲集

 *世界初録音/ステレオ

 「秘密のヴァイオリン(The Hidden Violin)」と題されたアルバムは、19 世紀末から20 世紀初頭に、ヨアヒムらヴィルトルオーゾらによって書かれた、世界初録音を含むレアなヴァイオリン独奏曲を収めたものです。
 ブラームスらとの親交でも音楽史に名高いヨアヒム、その弟子でシベリウスに協奏曲を献呈されたヴェチェイ(ヴェッチーとも)らハンガリー系の名手をはじめ、いずれの顔ぶれも生前はすぐれたヴァイオリニストとして活躍したことで知られますが、なかでも注目はヴュータンに学んだ19 世紀後半フランスのゴダール。
 世界初録音となるゴダールの無伴奏ソナタは、「ニューグローヴ世界音楽大事典」によると、“ヴァイオリニストのレパートリーに加えられるにふさわしい価値ある作品” と紹介されており、こうして聴くことが可能となったのは、おおいに歓迎されるところといえるでしょう。
 1970 年英国生まれのヴォーン・ジョーンズは、バーミンガム音楽院と王立音楽大学で学び、卒業後オーケストラのメンバーとして活動していましたが、でもあるカトー・ハヴァシュに師事しています。でもあるカトー・ハヴァシュに師事しています。
 


FHR 28
\2000→\1890
プリーシ・デ・シルヴァ/多感様式による鍵盤音楽
  〜C.P.E.バッハとミューテルの作品集

 ・C.P.E.バッハ:6つのヴュルテンベルク・ソナタ集〜第6番ロ短調Wq. 49/6
   プリーシ・デ・シルヴァ(ハープシコード)
 ・J.G.ミューテル:アリオーソと12の変奏曲ト長調
   プリーシ・デ・シルヴァ(フォルテピアノ)
 ・J.G.ミューテル:アリオーソと12の変奏曲ハ短調
   プリーシ・デ・シルヴァ(フォルテピアノ)
   収録:1984年?/カリフォルニア州、クレアモント、ポモーナ・カレッジ、ブリッジス・ホール・オブ・ミュージック
    (セッション・デジタル)
   ※ 以上、初CD化(初出:1984年[LP Titanic Ti-123])
 ・C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12 の変奏曲wq.118-9, H 263
   プリーシ・デ・シルヴァ(ハープシコード)
   収録:2010年5月17− 19日/
    カリフォルニア州、クレアモント、スクリップス・カレッジ・演奏芸術センター、ギャリソン・シアター
     (セッション・デジタル)
 C.P.E.バッハ生誕300 年記念復刻リリース、プリーシ・デ・シルヴァの弾く「C.P.E.バッハとミューテルの作品集」初CD 化

 ステレオ

 2014 年のC.P.E. バッハ生誕300 年を記念して、ハープシコードならびにフォルテピアノの名手プリーシ・デ・シルヴァが30 年前に発表したアルバムを、First Hand が復刻、初CD 化します。
 たいへんな多作家として知られるC.P.E. バッハのなかでも、全創作の中心を占めるといわれる鍵盤曲は、今でこそBIS のシュパーニをはじめとする全集プロジェクトなどを通じて、手軽にアクセス出来るようになりましたが、当アルバムがレコード発売された1984 年当時はまだまだ聴くことが可能な音源の絶対数が限られていた時代。ちなみに「ヴュルテンベルク・ソナタ第6 番」はこれが世界初録音でした。
 「多感様式による鍵盤音楽」と題されたオリジナル・アルバムには、C.P.E. バッハの手法に倣ったミューテル(1728-1788)の作品を収録。こちらはフォルテピアノを弾くシルヴァが、ヴィルトルオーソ的妙技の粋を聴かせています。
 なお、C.P.E. バッハの「スペインのフォリアによる12 の変奏曲」は、既出音源と同一の内容となります(FHR11)。
 【プリーシ・デ・シルヴァ】
 スリランカ生まれのフォルテピアノ奏者、ハープシコード奏者。幼少より音楽の手ほどきを受けたのち、ロンドンの王立音楽アカデミーとベルリン音楽大学に学び、演奏課程と教職課程のディプロマを取得。イェール大学では、音楽学の博士号を取得。
 ハープシコード奏者としてグスタフ・レオンハルト、フォルテピアノ奏者としてマルコム・ビルソンのワークショップにも参加。ソリストとしての活動と並行して、アメリカ合衆国の著名な古楽アンサンブル、コン・ジョイア(Con Gioia) を設立、音楽監督を務める。キアラ・バンキーニ、モニカ・ハジェット、ヴィーラント・クイケン、マーティン・パールマンといった国際的に有名なビッグ・ネームとの共演を数多く果たしており、演奏ならびに創作活動でも、これまでに数々の賞を獲得。とくにC. P. E. バッハの演奏では第1 人者として国際的な評価を得ている。




HAENSSLER


98 028
\2300
ナポリの宝物 ハラハ・コレクションのリコーダー・ソナタ集!
 (1)ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ソナタ 変ロ長調
 (2)レオナルド・レオ(1694-1744):ソナタ ニ短調
 (3)ニコラ・フィオレンツァ(1700-1764):ソナタ イ短調
 (4)ジョヴァンニ・アントニオ・ピアニ(1678-1760):ソナタ ホ短調
 (5)フランコ・サルティ:ソナタ ト短調
 (6)バルダサーレ・フェデリーチ:ソナタ ヘ長調
 (7)ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):ソナタ イ短調
 (8)同:ソナタ ハ短調
 (9)ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):ソナタ ヘ長調
ダニエル・ローテルト(リコーダー)
ルカ・クィンタヴィレ(チェンバロ)
 注目必至の若手リコーダー奏者、ダニエル・ローテルトと俊英チェンバリスト、クィンタヴィレによる1700 年代初頭、ハラハ・コレクションのリコーダー・ソナタ集!

 録音:2013 年、カンマームジークザール、ドイツ/DDD、73’11”

 このアルバムは18 世紀に最も権威を持ったオーストリアの外交官の一人であるハラハ(1669-1742)が所有していたと言われる楽譜から1707-1733 年にかけて作曲された様々な作曲家のリコーダー作品を集めて収録されました。「ナポリの宝物」と題された通りイタリアに関係の深い作品ばかりで、陽光に照らされたかのような煌めく音楽を楽しむことができます。
 ローテルトの演奏は、完璧なテクニックと瑞々しい若々しさで非常に心地よい演奏を聴かせてくれます。歯切れのよいリコーダーの奏法は撥弦楽器であるチェンバロとの相性も抜群で、まるで二つの楽器が溶け合うように演奏しております。今後の活躍も期待せずにはいられない注目盤と言えましょう。
 


98 029
\2300→\2090
ミネッティ・クァルテット、いよいよベートーヴェンに!
 ベートーヴェン:
  (1)弦楽四重奏曲第4番 ハ短調Op.18-42
  (2)弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95
  (3)弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2
ミネッティ・クァルテット
 [マリア・エーマー(1stVn)、
  アンナ・クノップ(2ndVn)、
  ミラン・ミロジチク(Va)、
  レオンハルト・ロチェック(Vc)]
 世界が注目する若手四重奏団、ミネッティ・クァルテット、サード・アルバムはベートーヴェン

 録音:2013 年4 月29 日-5 月2 日、ウィーン王宮礼拝堂/DDD、66’59”

 2008 年に初来日し話題となった若手四重奏団ミネッティ・クァルテット。デビュー・アルバムのハイドン(98 589)、続くセカンド・アルバムのメンデルスゾーン(98 645)が好評の中、期待のサード・アルバムは名曲セリオーソを含むベートーヴェンが発売されます!
 ヴィオラのミラン・ミロジチクが新メンバーとなり、ミネッティ・クァルテットの瑞々しく溌溂とした演奏にさらに磨きがかかり、積極的に絡み合う楽器同士のアンサンブルを聴かせてくれます。
 ミネッティ・クァルテットは2003 年に結成された新進気鋭の若手アンサンブル団体。ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師事し、2006 年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位をはじめとする輝かしい受賞歴を持つ実力派です。
 2008/2009 シーズンに行ったEcho Klassik の「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国を回り、好評を博したミネッティ・クァルテット。世界的活躍に期待必至です!


 最新メンバー。ミューズ二人は相変わらず美しい。


ミネッティ四重奏団旧譜

98 589
\2300→¥2090
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 ①第66番ト長調Op.64-4
 ②第74番ト短調Op.74-3「騎士」
 ③第79番ニ長調Op.76-5「ラルゴ」
ミネッティ四重奏団
マリア・エーマー(Vn)、
アンナ・クノップ(Vn)
マルクス・フーバー(Va)、
レオンハルト・ロチェック(Vc)
録音:①2008年2月②2008年10月③2008年12月
オーストリア、ブルゲンラント、フランツ・リスト・センター・ライディング

 ジャケ写をみてのけぞった。
 こんな美男美女が集まってクァルテットを結成して、しかもアイドル・グループなどではなく超・実力派で、先日の日本公演も大盛況だったというのだからたまらない。
 2003年結成の新鋭ミネッティ・クァルテット。アルバン・ベルク四重奏団やアルティス四重奏団といった、同じオーストリア勢の名アンサンブルのメンバーに師事。
 すでにヨーロッパでは着実にキャリアを積み上げていて、2007年のフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位をはじめコンクール入賞歴も数多く、今シーズンは2008年10月にアムステルダムのコンセルトへボウ、2009年に入り4月にウィーンのムジークフェラインザール、6月にバーデン=バーデンなど主要な会場でのコンサートも注目を集めているという。
 そんな彼らのデビュー・アルバムは、2008年11月の初来日公演の折にも話題を呼んだハイドン。なにせウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞に輝いたというから思い入れもたっぷりということらしい。まさに自信の演目。要注目です。

*****

 その来日公演は名古屋でも行われた。マリアとアンナ。信じられないかもしれないが実物はジャケットよりも美しい。誰もがはっと息を呑むようなモデル系美人のマリアと、その後ろで一歩引いて楚々としているがよくみると実はものすごい美人だったという感じのアンナ。こんな対照的な二人をよく見つけてきたな・・・映画や漫画のような取り合わせ。まるでステージがエーゲ海の宮殿のようだった。
 で、演奏はどうかって?いやいや、これがなかなかのもので、とくに「騎士」のリズミカルな激しさ面白さというのはちょっと普段聴けない。とにかく聴いていてかっこいいし、面白い。単純にそれだけですごい。ハイドンで名を成したというのは全くだてじゃない。CDのほうは実演と比べるとさすがにちょっとおとなしいが、何度も何度も聴きたくなる質の高いアルバム。ハイドンはこれから面白くなってくるなあ。
 

98 645
\2300→\2090
メンデルスゾーン:
  (1)弦楽四重奏曲第2番 イ短調
  (2)弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調
ミネッティ・クァルテット
 マリア・エーマー(Vn)、
  アンナ・クノップ(Vn),
  マルクス・フーバー(Va)、
  レオンハルト・ロチェック(Vc)

録音:2011 年4 月19-20 日、2011 年6 月7-8 日、ウィーン王宮礼拝堂/51’01”

 2008 年に初来日し、その翌年にリリースしたハイドンのデビューアルバム(98 589)も好評のミネッティ・クァルテットが待望の新譜をリリース!若きメンデルスゾーンが作曲した弦楽四重奏曲2 つが収録されています。
 第2 番はベートーヴェンが亡くなった1827 年に作られた作品で、ベートーヴェンの作品を想起させるモチーフを多く含んだオマージュ作品としてよく知られる楽曲。その2 年後に作曲された第1 番は「B.P. のための四重奏曲」と題され、当時メンデルスゾーンの恋人だったベティ・ピストアのために書かれた作品です。いずれの作品もメンデルスゾーンならではの流麗かつ爽やかな曲調にあふれており、清澄な旋律の数々に心洗われます。若手らしい瑞々しく溌溂とした演奏で高い評価を受けるミネッティ・クァルテットのメンデルスゾーンとあって、注目必至のアルバムといえましょう!



 


98 026
特別価格
\1000
\1000ジャスト!!
 ドイツ、ヘンスラー社が満を持してお届けする激安オムニバス・アルバム!
  C.P.E.バッハ(1714-1788):

 (1)クラヴィーア・ソナタ イ短調 Wq.57-2より第1楽章;アレグロ
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (2)(3)シンフォニア ハ長調 Wq.182-3 より
  第1楽章;アレグロ・アッサイ、第2楽章;アダージョ
  (98 637/2014年1月9日発売)
 (4)クラヴィーア・ソナタ ヘ短調 Wq.57-6より第1楽章;アレグロ・アッサイ
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (5)クラヴィーア協奏曲 ニ短調 Wq.22より第1 楽章;アレグロ
  (98 027/2014年2月下旬発売予定)
 (6)幻想曲第1番 ヘ長調 Wq.59-5よりアレグロ
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (7)ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Wq.76より第3 楽章;アレグレット・シチリアーノ
  (93 312/2014年1月9日発売)
 (8)ロンド第2番 ト長調 Wq.57-3よりポコ・アンダンテ
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (9)シンフォニア イ長調 Wq.182-4より第3楽章;アレグロ・アッサイ
  (98 637/2014年1 月9日発売)
 (10)クラヴィーア・ソナタ ト長調 Wq.62-2より第2楽章;アンダンテ
  (98 003/2014年3 月中旬発売予定)
 (11)クラヴィーア協奏曲 ホ長調 Wq.14より第2楽章;ポコ・アダージョ
  (98 653/既発売)
 (12)-(14)クラヴィーア・ソナタ ハ短調 Wq.65-31全3楽章
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (15)クラヴィーア・ソナタ ニ長調 Wq.61-2より第1楽章;アレグロ・ディ・モルト
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 (16)(17)シンフォニア ロ短調 Wq.182-5より
    第1 楽章;アレグレット、第2楽章;ラルゲット
  (98 637/2014年1月9日発売)
 (18)クラヴィーア・ソナタ イ短調 Wq.57-2より第3 楽章;アレグロ・ディ・モルト
  (98 003/2014年3月中旬発売予定)
 ()内は原盤番号および発売予定時期
(1)(4)(6)(8)(10)(12)-(15)(18)
 アナ=マリヤ・マルコヴィナ(ピアノ)
(2)(3)(9)(16)(17)
 シュトゥットガルト室内管弦楽団
 ヴォルフラム・クリスト(指揮)
(5)ミヒャエル・リシェ(ピアノ&指揮)
 ライプツィヒ室内管弦楽団
(7)アルブレヒト・ブロイニンガー
  (ヴァイオリン)
 ピート・クイケン(フォルテピアノ)
(11)ミヒャエル・リシェ(ピアノ)
 ライプツィヒ室内管弦楽団
 モッテン・シュルト=イェンセン(指揮)
 2014 年C.P.E.バッハ生誕300周年記念。フェイド・イン、アウトなし!
 これからリリース予定の新録音を数多く含むC.P.E.バッハの刺激的な音楽を1枚に凝縮!

 録音:(1)(4)(6)(8)(10)(12)-(15)(18)2012 年8 月&2013 年3 月、ドイツ/(2)(3)(9)(16)(17) 2013 年2 月5-7 日、シュトゥットガルト、トーンハレ/(5)2013 年6 月29 日、ライプツィヒ/(7)2006 年1 月9-11 日、シュトゥットガルト、SWR スタジオ/(11)2012 年7 月9-10 日、シュトットガルト、MDR スタジオ
 以上全てステレオ、セッション録音/DDD、ディジパック仕様、未発売新録音収録、74’ 10”、日本語帯付

 2014 年3 月に生誕300 年を迎えるC.P.E. バッハ。これを記念してドイツのヘンスラー社から次々と新録音がリリースされていますが、当オムニバス・アルバムはこれから発売予定の新録音の音源を数多く含んだ、C.P.E. バッハの作品を知る上で最も重要な作品を集めた内容です。
 ヘンスラー社と言えば大バッハの歿後250 年に合わせて172 枚組のバッハ大全集(98 620)をリリースしたことでも知られるドイツの正統的な優良レーベルの一つ。今回の企画にも並々ならぬ力を入れており、それぞれの作品に対する演奏の解釈は演奏者自身による長年の研究の賜物であり、各楽曲とも満を持してお届けする充実の演奏となっております。
 ここに収録された全18 トラックはフェイド・イン、アウト一切なし。各楽曲のおいしいとこ取りの凝縮された1 枚です。演奏はクロアチア生まれの実力派ピアニスト、アナ=マリヤ・マルコヴィナによるクラヴィーア・ソナタ(当録音は全てピアノ演奏)、知性派ピアニストのミヒャエル・リシェとライプツィヒ室内管による協奏曲、クリスト率いるシュトゥットガルト室内管による刺激的なシンフォニアなど名演奏が揃いました。
 これだけの内容が激安価格で登場!目まぐるしく変転していく曲調、刺激的なリズムなどJ.S. バッハともハイドンとも似て非なる、C.P.E. バッハならではの奇想天外でアイディア満載の刺激的な音楽世界をたっぷりと堪能ください!
 

The Romantics: Sir Roger Norrington’s 80th birthday
93 313
(10CDBOX)
\7000→\6290
祝!「傘寿」
 サー・ロジャー・ノリントン〜ザ・ロマンティックス
サー・ロジャー・ノリントン(指揮)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 CD 1
  ・シューベルト:(1)交響曲第9番「グレート」 (2)「魔法のたてごと」序曲
    録音:(1)2001年7月18-20日、(2)2002年5 月3 日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 2
  ・ベルリオーズ:(1)序曲「宗教裁判官」Op.3 (2)幻想交響曲Op.14
    録音:2003年7 月2-4 日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 3
  ・メンデルスゾーン:(1)交響曲第3番イ短調「スコットランド」 (2)交響曲第4番イ長調「イタリア」 
 [ボーナストラック]
  (3)第3番「スコットランド」のノリントンによるコンサート前説(英語)
  (4)第4番「イタリア」のノリントンによるコンサート前説(英語)
    録音:2004年9 月3、7 日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール、「ヨーロッパ音楽祭」(ライヴ)
 CD 4
  ・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調WAB104「ロマンティック」(1874年第1稿)
    録音:2007年4 月26&27日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 5
  ・ブラームス:(1)交響曲第3番ヘ長調Op.90 (2)交響曲第4番ホ短調Op.9
    録音:2005年7 月4-6 日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(セッション)
 CD 6
  ・ドヴォルザーク:(1)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」 (2)序曲「謝肉祭」Op.9
    録音:2008年7 月9-11 日、
    シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 7
  ・チャイコフスキー:(1)交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」 (2)バレエ「くるみ割り人形」組曲Op.71a
    録音:(1)2004年3 月10-12 日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ) 
      (2)2008年7 月15&16日、シュトゥットガルト、SWR 放送スタジオ(セッション)
 CD 8
  ・マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」(花の章つき)
    録音:2004年9 月30 日&10月1 日、
     シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 9
  ・マーラー:交響曲第4番ト長調
    アヌ・コムシ(ソプラノ)
    録音:2005年9 月22&23 日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
 CD 10
  ・エルガー:(1)序曲「南国にて」Op.50 (2)序奏とアレグロOp.47 (3)エニグマ変奏曲Op.36
    録音:(1)2010年9 月30 日&10月1 日、シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
     (2)2010年10月4&5日、SWR フンクシュトゥーディオ(セッション)
      (3)2007年12月13 日&14日、シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
 祝!「傘寿」サー・ロジャー・ノリントンとシュトゥットガルト放送響との名演奏がお買い得10 枚組BOXで登場!

 DDD

 2014 年3 月16 日にめでたく80 歳を迎えることとなる巨匠サー・ロジャー・ノリントン。今もなお精力的に演奏活動を続ける巨匠のアニヴァーサリーを記念して、シュトゥットガルト放送響を指揮した選りすぐりの名演奏が10 枚組BOX になり登場します。
 “ピュア・トーン” という看板を掲げ、1998 年の首席指揮者就任以来、シュトゥットガルト放送響とともに録音してきたこれらの演奏は全て首席時代のライヴまたはセッション録音です。今回のセットではシューベルトの「グレート」、ベルリオーズの幻想交響曲、メンデルスゾーンの「スコットランド」「イタリア」、ブルックナーの第4 交響曲、ブラームスの第3、4 交響曲、ドヴォルザークの「新世界より」、チャイコフスキーの「悲愴」、マーラーの「巨人」、第4 交響曲、そしてエルガーのエニグマ変奏曲など、珠玉の名曲が揃いました。それまでとはまったくあらたな作品の魅力を引き出して、コンサート、レコーディングの両面で幾多の旋風を巻き起こしてきたノリントンのロマンティシズムに触れることができる非常に価値のあるBOX です。



 
ピアノ協奏曲集第3集 リシェ、ライプツィヒ室内管弦楽団、クラース
98 027
\2300→\2090
ミヒャエル・リシェ
 C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲第3集

  (1)協奏曲 ニ短調 Wq.22(第1楽章カデンツァ;ミヒャエル・リシェ)
  (2)協奏曲 ト長調 Wq.43-5  
  (3)2台の鍵盤楽器のための協奏曲 Wq.46-2ヘ長調(第2楽章カデンツァ;C.P.E.バッハ)
ミヒャエル・リシェ(ピアノ&指揮)
ライプツィヒ室内管弦楽団
(3)ライナー・マリア・クラース(ピアノ)
 知性派リシェによるC.P.E.バッハの鍵盤協奏曲集第3 弾!

 録音:2013 年6 月、MDR ライプツィヒ/DDD、58’47”

 2014 年のC.P.E. バッハ生誕300 年に向けてMDR とhaenssler が共同制作している話題のプロジェクト、C.P.E. バッハシリーズから第3 弾がリリースされます。フリードリヒ大王の宮廷で活躍し、“ベルリンの大バッハ” として当時絶大な人気を誇ったことで知られるC.P.E. バッハ。今回は協奏曲ニ短調Wq.22、協奏曲ト長調Wq.43-5、そして2 台の鍵盤楽器のための協奏曲Wq.46-2 ヘ長調が収録されました。
 第1 弾(98 639)、第2 弾(98 653)に引き続き、演奏は知性派ピアニストのミヒャエル・リシェとライプツィヒ室内管弦楽団です。今回は指揮振りでの録音。しかし毅然とした演奏は圧巻で、C.P.E. バッハの鮮烈な世界をセンセーショナルに聴かせてくれます。明晰で理知的なリシェの演奏はオーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げております。なお、ニ短調の協奏曲ではリシェによるカデンツァを披露しております。


ミヒャエル・リシェの隠れたベストセラー・アルバム

ARTENOVA 825860
\1500
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
  様々な作曲家が作った第1楽章カデンツァ付

 (ベートーヴェン版、イグナーツ・モシェレス&ブラームス版、
  シャルル・ヴァランタン・アルカン版、エルヴィン・シュルホフ版、
  ヴィクトル・ウルマン版、ミヒャエル・リシェ版カデンツァを収録)
ミヒャエル・リシェ(P)
マルクス・ボッシュ指揮
ベルリン・ドイツ響
録音: 2005 年2 月22〜24 日、ベルリン・イエス・キリスト教会

 近現代音楽を最も得意とするピアニスト、ミヒャエル・リシェ。好評の「1920 年代のピアノ協奏曲集」と題された2 枚のアルバム(74321910142、82876510512)に続くアルバムは、なんとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3 番。
 ここで注目は、なんと言ってもカデンツァ。ベートーヴェン自作のカデンツァから現代作曲家、そして演奏者自作まで6人の作曲家によるカデンツァを演奏収録した、いかにも彼らしい企画。
 ベートーヴェン以外の5人の名前はピアノ・ファンと退廃音楽ファンにはおなじみのもので、ベートーヴェンをモティーフとした「音楽の流れ」を俯瞰できる。
 ブラームスの作とされるカデンツァはまさにベートーヴェン的な堅固な構成を持ち、まさしく「ブラームス風」だが、実はモシェレスも作曲に加担しているのではないか・・・とは演奏者リシェの考え。華麗なピアニズムがききものと言えるだろう。
 そして伝説的なピアノの巨人アルカンの巨大なカデンツァ、リシェお得意のシュルホフ、意外に保守的なウルマン、さらにリシェ自身によるカデンツァも収録されている。
 ちなみに、このCDのトータル収録時間は61 分だが、そのうちカデンツァ部分だけで約25 分をしめている。

 ミヒャエル・リシェはドイツ・レヴァークーゼン生まれ、デュッセルドルフで学び、後にウィーンでルドルフ・ブッフビンダーに師事。1970 年から演奏活動に入る。これまで共演した指揮者には、シルヴィアン・カンブルラン、ゲルト・アルブレヒト、ユーリ・シモノフなどがおり、ベルリン・シュターツカペレ、ベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団といったオーケストラと共演してきた。バッハ、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェルの作品で高い評価を得ている。また、近現代音楽は彼の最も得意とする分野で、アンタイルやシュルホフのピアノ協奏曲の初演も行っている。現在、ケルン音楽院では後進の指導にもあたっている。

 

 2013年「傘寿」記念!巨匠ヘルムート・リリングの名盤復活シリーズ 2タイトル

2013 年5月に、めでたく80 歳を迎えた巨匠ヘルムート・リリング。
今もなお精力的に演奏活動を続ける往年の巨匠のアニバーサリーを記念し、現在では入手が難しくなってしまった名盤を復活!
いずれも1990 年代珠玉の録音です。

オラトリオ『オリーブ山上のキリスト』 リリング&バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、K.ルイス、他
98 030
\2100→\1890
ベートーヴェン:オリーヴ山上のキリストOp.85 マリア・ヴェヌーティ(ソプラノ)
キース・ルイス(テノール)
ミシェル・ブロダール(バス)
ヘルムート・リリング(指揮)
バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊

 初演時好評を博した美しきオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」

 録音:1994 年2 月、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール/DDD、53’52”

 リリングの名演集から1994 年に録音されたベートーヴェン作曲「オリーヴ山上のキリスト」の再発売です。
 オリーヴ山上のキリストは3 つの独唱、合唱、およびオーケストラのための作品で、オリーヴ山上でのキリストの祈りと彼が兵士たちによって捕縛される場面を描いた内容です。なお、この詩をベートーヴェンは聖書からとらずに、フーバーという当時オペラなどの台本作者として知られていた詩人と共同作成したと言われております。
 

ミサ曲第5番 リリング&オレゴン・バッハ祝祭管、グロープ、フォレ、他
98 033
\2100→\1890
シューベルト:ミサ曲 変イ長調 D.678 ドンナ・ブラウン(ソプラノ)
モニカ・グロープ(アルト)
ジェームズ・テイラー(テノール)
ミヒャエル・フォレ(バス)
ヘルムート・リリング(指揮)
オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団、同合唱団
 抒情性と豊かな楽想を示すシューベルトのミサ曲 変イ長調

 録音:1996 年7 月6-9 日、シルヴァ・コンサートホール/DDD、48’59’

 リリングの名演集から1996 年に録音されたシューベルト:ミサ曲 変イ長調 D.678 の再発売です。
 このミサ曲 変イ長調 D.678 はシューベルトがのこしたラテン語の6 曲のミサ曲のうち第5 番目の作品。いかにもシューベルト的な魅力をもった作品で、抒情性と豊かな楽想を示し和声的にも対位法にも大きな意欲を感じせます。第6 番よりも演奏される機会は少ないですが、当演奏は合唱指揮者リリングならではの名演を聴くことができます。

HMF


HMC 902149
\2600→\2390
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
 プーランク(1899-1963):
  (1)スターバト・マーテル
  (2)テネブレの七つの応唱
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
カペラ・アムステルダム、
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
ダニエル・ロイス(指揮)
 プーランクが友人の死を悼んで書いたスターバト・マーテル精緻に書かれた合唱を名団体カペラ・アムステルダムの演奏で清廉なソプラノ・ソロはサンプソン!

 録音:2012 年6 月

 プーランクの輝かしいハーモニー感覚が冴えわたる2 作品の登場。
 1949 年、画家クリスティアン・ベラールが亡くなりました。彼は当時のパリの中心的芸術家のひとりで、コクトーの映画や舞台の美術なども手掛けた人物で、プーランクの友人でもありました。プーランクは彼の死に際しレクイエムを書く予定でしたが、このジャンルがあまりに大掛かりすぎると考え、友人の魂をなぐさめるための祈りの心を、聖母マリアに向けて作曲することにしたのです。ソプラノ・ソロと混声合唱のためのスターバルは、なんといっても素晴しく書かれた合唱パートが特徴。ソプラノ独唱の楽章でも、合唱も非常に重要な役割を果たしています。合唱も充実していますがソプラノ・ソロの美しさも格別で、バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみのキャロリン・サンプソンがソロを務めているのはうれしいかぎりです。
 テネブレの7 つの応唱は、1959 年12 月、バーンスタインからの委嘱(ニューヨーク・フィルのための作品)を受けて書かれたもの。ボーイ・ソプラノと男声合唱のために書かれたもの(現在は混声合唱で演奏されることがほとんど。この録音も混声合唱による演奏です)で、プーランク自身の投影でもある少年(ボーイ・ソプラノ)が受難や死という運命について思い悩む姿を中心に作品は進行していきます。プーランクならではの鮮やかな光を感じさせる和声感は圧巻。最高のハーモニーでプーランクを味わえる1 枚です。
 
HMC 907616
\2600
Stabat Mater dolorosa悲しみの聖母は立ちぬ
 1. 聖歌 スターバト・マーテル・ドロローサ
 2. トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア(1548-1611):おお、すべての人よ
 3. ラッスス:私の魂は死ぬほどに悲しい
 4. 聖歌 ああなんと悲しく打ちのめされたか
 5. トマス・タリス(1505-85):断食し、泣きつつ司祭は祈れり
 6. ジョン・ステイナー(1840-1901):神はそれほどにこの世を愛された
 7. 聖歌 涙をこぼさないものがあるだろうか
 8. カルロ・ジェズアルド(1566-1613):わが眼は曇り果てたり
 9. グラハム・ロス(b.1985):あなたと共に悲しませて下さい
 10. 聖歌 その民の罪のために
 11. ジョン・サンダース(1933-2003):非難
 12. 聖歌 さあ、御母よ、愛の泉よ
 13. アントニオ・ロッティ(1667-1740):十字架にかけられ(8 声)
 14. 聖歌 聖なる母よ、どうかお願いします
 15. J.S.バッハ:主は最期の時に臨んでも
 16. ウィリアム・バード(c.1540-1623):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 17. 聖歌 あなたと共にまことに涙を流し
 18. トマス・タリス:世を救い給えⅠ
 19. ブルックナー:キリストはこうあらせられた
 20. 聖歌 いと清き乙女のなかの乙女よ
 21. ウィリアム・バード:主よ。どうかひどく怒らないでください。
 22. 聖歌 どうかその傷を私に負わせてください
 23. グラハム・ロス:私はあなたに懇願します
 24. 聖歌 キリストよ、私がこの世を去る時には
 25. デュリュフレ(1902-86):愛のあるところ
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
グラハム・ロス(指揮)
 聖母マリアの悲しみをうたったスターバト・マーテル

 録音:2013 年7 月

 イエス・キリストの受難と、それを嘆く聖母マリアの悲しみをうたったスターバト・マーテル。中世から伝わる聖歌と、後世の人々がスターバト・マーテルのテキストおよびそれから派生したテキストに付曲したものを並べたものが、このアルバムです。すべて無伴奏合唱で、清廉きわまりない歌声によるハーモニーは絶品です。
 聖母マリアの悲しみ、イエスの受難に心静かに思いを馳せたい1 枚です。
 
HMC 902162
\2600→\2390
カザルス弦楽四重奏団
 ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉
カザルス弦楽四重奏団
 〔アベル・トマス・レアルプ(Vn)、
  ヴェラ・マルティナス・メーナー(Vn)、
  ジョナサン・ブラウン(Vla)、
  アルノー・トーマス・レアルプ(Vc)〕
 スペインの中堅による凄味の効いた十字架上のキリストの最後の七つの言葉

 録音:2012 年11 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 ただならぬ雰囲気です。スペインの俊英によるハイドン、注目盤です!1997 年にスペイン(マドリッド)で結成して以来、ヨーロッパを中心に活躍している弦楽四重奏団、カザルス弦楽四重奏団。ハイドンのこの作品は、スペインの港町カディスの司祭、ホセ・サルーズ博士の依頼で書かれたもので、ハイドン作品の中でスペインと縁のある数少ない作品。カザルス弦楽四重奏団のメンバーは冒頭から、ヴィブラートを極力抑えた音色で、寒気すらおぼえるほどの凄味。キリストが亡くなった後に起こった地震を表現した終曲まで、ただならぬ雰囲気です。スペインの俊英によるハイドン、注目盤です!
 
HMC 902167
¥2600→\2390
ハンス=クリストフ・ラーデマン&ベルリン古楽アカデミー
 C.P.E.バッハ(1714-1788):

  (1)マニフィカト Wq 215 (1749)
  (2)モテット「聖なる神よ(Helig ist Gott)」Wq 217 (1776)
  (3)交響曲ニ長調 Wq 183-1 (1780)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)
ベルリン古楽アカデミー
RIAS 室内合唱団
エリザベス・ワッツ(S)
ヴィープケ・レームクール(A)
ローター・オディニウス(T)
マルクス・アイヒェ(Bs)
 C.P.E.バッハ生誕300 年。C.P.E.バッハの傑作3 作品、1786 年のC.P.E.バッハ自身の指揮によるコンサートを再現!大曲「マニフィカト」&「聖なる神よ」、聴きどころ満載の交響曲ニ長調

 録音:(1)(2)2013 年1 月(ベルリン・イエス・キリスト・教会)、(3)2011 年11 月(テルデックス・スタジオ)

 1786 年4 月9日、C.P.E. バッハは、ハンブルクで、自身の代表作3 曲を盛り込んだチャリティーコンサート(貧しい人々への無償医療を支えるためのもの)を指揮しました。
 冒頭は父の書いたロ短調ミサ曲の「クレド」、ヘンデルのメサイアよりハレルヤとアリア。そして後半に、自作3 作品を演奏しました。その3 作品を収めたのがこのCD です。
 1749 に書いたマニフィカトは、自身が、偉大なる父バッハの後継者としてライプツィヒ・トーマス教会の楽長になれるようにという願いをこめて書いたもの。結局エマヌエルはこの職に就くことはできませんでしたが、終曲の合唱フーガなど、父バッハを思わせる作風で、父の後継者としての力量のアピールだったのかもしれません。
 そして、二重合唱(人間と天使)のための「聖なる神よ」は、自身「こうしたジャンルの白鳥の歌となるだけでなく、この作品によって私の名は私の死後も忘れられることはないだろう」と述べた作品。最後に演奏された交響曲は、1780 年に出版された4つの交響曲のセットの中の1曲。弦楽器のみのリズミックな導入部を経て、管楽器を含むトゥッティが不協和音を力強く奏でる第1楽章など、様々な工夫が凝らされています。
 カントール(楽長)の家系に生まれた指揮者ラーデマンは、2007-08 のシーズンからRIAS 室内合唱団の音楽監督を務めており、手兵ともいえる合唱団のメンバーによる美しいマニフィカト、およびベルリン古楽アカデミーの面々による活き活きとした演奏は注目です!
 


HMC 902109
(2CD)
¥4200→\3790
マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディションVOL.8〜
 さすらい人の夜の歌

  [CD1]
   沈みゆく太陽に寄せてD457/死と乙女 D531/ばらD745/
   思い出「死者への捧げもの」D101/万霊節の日のための連祷D343/
   水の上で歌うD774/夕べの光景D650/雷雨ののちにD561/小人D771/
   春にD882/花言葉D519/すみれD786/遠く去った人にD765/
   ただあなたのそばにD866-2/ガニュメートD544
  [CD2]
   さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」D768/羊飼いの嘆きの歌D121/
   野ばらD257/たゆみなき愛D138/月に寄すD259/涙の慰めD120/
   最初の喪失D226/ミューズの息子D764/秘めごとD719/
   遊びにおぼれてD715/御者クローノスにD369/心の近さD100/
   それは私だったD174/ばらの花冠D280/恋する者の気がかりD285/
   あなたに寄すD288/愛は裏切られD751/笑いと涙D777/
   それらがここにいたことはD775/孤独な人D800/星D684
マティアス・ゲルネ(バリトン)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ[CD1])
エリック・シュナイダー(ピアノ[CD2])
 ゲルネのシューベルト、第8 弾!

 録音:2011 年2,4 月([CD1])、2012 年2 月([CD2]) /テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 ますます深みをみせているバリトン、マティアス・ゲルネのシューベルト・エディション、第8 集の登場。今回は2 枚組、ピアニストはドイチュとシュナイダーという豪華2 名仕立。
 有名曲「死と乙女」での語り部的表現、「野ばら」で聴かせる気高くもやさしい表情は絶品。表題にもなっている「さすらい人の夜の歌」での深く包み込むような歌声は、ゲルネがますます充実を迎えていることを示しています。ピアニストも、名手ヘルムート・ドイチュ、そしてシェーファー、シュテファン・ゲンツらとの共演も多い歌手からの信頼篤き名手シュナイダー、2 名を迎えた充実の内容。5 月にはシューベルトの三大歌曲プログラムで来日も予定されており、ますます楽しみです。

 ゲルネ2014年来日公演情報
  会場:すべて紀尾井ホール
   5月13日「美しき水車小屋の娘」
   5月14日「冬の旅」
   5月15日「白鳥の歌」(+ベートーヴェン:歌曲集「遥かなる恋人に寄す」)
  ピアノ:アレクサンダー・シュマルツ
 
HMC 902151
¥2600→\2390
パブロ・エラス=カサド(指揮)&バイエルン放送響
 メンデルスゾーン(1809− 1847):
  交響曲第2番 変ロ長調「賛歌」op.52(交響曲カンタータ)

   第1部 シンフォニア(交響曲)
   第2部 カンタータ
パブロ・エラス=カサド(指揮)
バイエルン放送交響楽団、同合唱団
クリスティアーネ・カルク
クリスティーナ・ラントシャメル(ソプラノ)
ミヒャエル・シャーデ(テノール)
 エラス=カサド、HMF 第2 弾はバイエルン放送響とのメンデルスゾーン「賛歌」!

 録音:2012 年6 月フィルハーモニー・アム・ガスタイク(ミュンヘン)

 パブロ・エラス=カサド、HMF 第2 弾は、バイエルン放送響とのメンデルスゾーン。大曲、交響曲第2 番です。第2 番交響曲は1840 年6 月、印刷術の発明者グーテンベルク400 年記念祭のために作曲されたもので、行事の一環としてバッハゆかりのトーマス教会で初演されました。3 楽章のシンフォニア(交響曲)と、続く9 曲のカンタータ部分から成る、演奏時間約70 分の、メンデルスゾーンの才と、神々しいような輝かしさに満ちた大曲です。
 冒頭に現れる勝利的な主題が高らかに奏でられ、3 楽章の活き活きとした交響曲部分が始まり、その後、合唱を中心としたカンタータ部分へと続きます。
 カンタータ部の第7 曲コラールの冒頭、八声部無伴奏合唱で演奏されるルター派のコラールは非常に印象的で(バッハもこのコラールを用いてカンタータBWV 9、192 を書いています)、管弦楽が加わってますます世界は広がっていきます。終曲は大規模な合唱フーガで、冒頭に現れる勝利的な主題が高らかに奏でられるなか、感動的なフィナーレを迎えます。エラス=カサドの指揮は非常にふくよかな音作りで、ひとつひとつのフレーズをやわらかに導きます。
 それでいて作品のもつ祝祭的な雰囲気をそこなうことは全くありません。歌唱陣も、ヤンソンス率いるバイエルン放送響の第九公演でもソロを務めたカルクとシャーデ、また、シャイーのマタイ受難曲に賛歌しているラントシャメルと充実の顔ぶれ。ドイツ最高峰のオーケストラ、バイエルン放送交響楽団の厚みとやわらかさを兼ね備えた堅固なアンサンブル、美しい合唱、すべてが混然一体となって、最高のメンデルスゾーンの世界が展開されています。


パブロ・エラス=カサド第1弾
Schubert: Symphonies Nos.3 & 4 'Tragic'
HMC 902154
\2600→\2390
仏HMのシューベルトの交響曲録音!
 俊英パブロ・エラス=カサド&フライブルク・バロック・オーケストラ
  シューベルト:交響曲第3番・第4番「悲劇的」
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 〔ペトラ・ミュレヤンス/
  コンサート・ミストレス〕
 注目盤。注目指揮者パブロ・エラス=カサド、ハルモニアムンディ・デビュー!フライブルク・バロック・オーケストラとの鮮烈シューベルト!こまやかな歌、尋常でない歯切れのよさ!

 録音:2012 年7 月、グラナダ、オーディトリウム・マヌエル・デ・ファリャ

 注目指揮者パブロ・エラス=カサドが、ハルモニアムンディから交響曲CD をリリースします!
 オーケストラは「古楽界のベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラ、そして演目はアンサンブルと繊細な表情づけがものをいうシューベルトの初期交響曲という興味津々の内容です。
 パブロ・エラス=カサドは1977 年グラナダ生まれ。2007 年にルツェルン音楽祭の指揮者コンクールで、現代音楽の解釈でとりわけ高い評価を受け優勝。ブーレーズの招きでフェスティヴァル・アカデミーを2 度指揮しています。2009 年にはサントリー音楽祭のシュトックハウゼン「グルッペン」公演の指揮で来日、話題となりました。2011 年5 月には細川俊夫の新作オペラ「松風」を世界初演し世界の注目を集めたほか、10 月にもベルリン・フィルにデビュー、2012 年からはニューヨークのセントルークス管弦楽団首席指揮者に就任しています。これまでに、シカゴ響、サンフランシスコ響、バイエルン放送響、フライブルク・バロック・オーケストラ、マリインスキー劇場管、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルなどといった名だたるオーケストラのほか、ベルリン・ドイツ・オペラなどでも活躍。2013/14 シーズンは、11-12 月、メトロポリタン歌劇場で「リゴレット」を指揮してのデビュー、2014 年にはニューヨーク・フィルのデビューも決まっています。非常に歯切れのよいリズム感覚と、情景感たっぷりながら見通しのよい音楽、そしてバロックから現代音楽、オペラから交響曲まで幅広く柔軟、そして的確な指揮ぶりで、世界を席巻しています。
 第3 番は1815 年7 月、シューベルトが18 歳の頃に作曲されたもの。第1楽章の堂々たる幕開けで轟くティンパニ、続いて管楽器で奏でられる第1主題など、カサドの絶妙のテンポと各楽器のエッセンスの効かせ方が実に巧みです。FBO の巧さも冒頭からひしひしと実感できます。第2 楽章は、管楽器と弦楽器のかけあいもたのしいアレグレット。きびきびとした第3 楽章のメヌエットは、リズムの刻みが耳に心地よく響きます。終楽章は非常に歯切れよいテンポで、終始ノリのよい雰囲気でさっそうと駆け抜けます。決して前面に出過ぎることはありませんが、カサドの統率力が光ります。
 第4 番は、有名な歌曲「魔王」の作曲から数ヵ月後の、1816 年4 月27 日に作曲されたもの。1816 という年は、シューベルトは音楽教師の職に就くことができなかったり、結婚も諦めたりした試練の年でした。この交響曲は編成も比較的大きく、吹き荒れるホルン(C 管2、Es 管2)などはFBO で聴くと迫力満点、ピリオド楽器のおもしろさの際立つ演奏となっています。死を宣告するような不吉な和音から、続くアレグロ部も非常にドラマティック。オペラの序曲のような、様々な情景を喚起するような演奏です。第2 楽章のアンダンテも、美しい旋律が次々と奏でられるなか、独特の緊張感を保っています。第3 楽章の突き刺すようなリズムとトリオ部分の典雅なメヌエットの対比も鮮やかです。第4 楽章も細かな表情付けが見事。オペラも得意とするカサドの歌心、そして抜群のリズム感と音楽の推進力、それにこたえるFBO のうまさが最高のかたちで結実したシューベルトとなっています!




 
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番、第2番、スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 エルサレム四重奏団
HMC 902178
\2600→\2390
エルサレム弦楽四重奏団
 スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」
 ヤナーチェク:
  弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
  第2番「秘密の手紙」
エルサレム弦楽四重奏団
 アレクサンダー・パヴロフスキ(1st Vn)
 セルゲイ・ブレスラー(2nd Vn)
 オリ・カム(Vla)
 キリル・ズロトニコフ(Vc)
 スメタナとヤナーチェク、エルサレム弦楽四重奏団による力強いアンサンブル

 録音:2013 年5&7 月

 エルサレム弦楽四重奏団久々の新譜はスメタナとヤナーチェクの名曲集。最晩年のミューズ的存在であったカミラ・ストスロヴァーへの思いが詰まった濃密な作品「秘密の手紙」での、ねっとりと各パートが絡み合って構築されていく大きなうねりを伴うメロディーは圧巻。スメタナでも、ドラマティックな語り口で名曲を思う存分楽しませてくれます。
 
KKC 5370
(2CD)
〔国内盤仕様・日本語解説付〕
\3619+税
フライブルク・バロック・オーケストラ
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)

  [CD1]
   (1)第1番 ヘ長調 BWV 1046
    [ピッコロ・ヴァイオリン:アンネ・カタリーナ・シュライバー]
   (2)第6番 変ロ長調 BWV 1051
    [コンサートマスター:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ]
   (3)第2番 ヘ長調 BWV 1047
  [CD2]
   (4)第3番 ト長調 BWV 1048
   (5)第5番 ニ長調 BWV 1050
    [チェンバロ:セバスティアン・ヴィーナント]
   (6)第4番 ト長調 BWV 1049
    [コンサートマスター:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ]
フライブルク・バロック・オーケストラ
ブランデンブルク協奏曲全曲 フライブルク・バロック・オーケストラ(2CD)
HMC 902176
(2CD)
\3200→\2890
 来日記念盤。フライブルク・バロック・オーケストラ待望のブランデン登場!

 「古楽オケのウィーン・フィル」とも称される名人集団フライブルク・バロック・オーケストラが、ついにブランデンブルク協奏曲を録音しました!とにかく各楽器がうまい!弦楽器は、したたるような美しいうるおいをたたえた音からキレのある音色まで変幻自在。管楽器陣も、第1 番のホルンや第2 番のトランペットをはじめ、ピリオド楽器であることを忘れさせるようなイキのよさ!第1 番の第3 楽章でのヴィオリーノ・ピッコロの超絶技巧にも注目です。
 第5、6 番は各パート1 人で演奏しており、各人の妙技が冴えわたっています。第5 番の、実に気持ちのよいテンポ設定と、目がくらみそうにまばゆく活躍するチェンバロソロは圧巻。アンサンブルの心弾むような見事さには思わずうなるばかり。第6 番の2 本のヴィオラの織り成す愉悦の響きも聴きものです。
 どの曲も極楽愉悦の響き、そして完璧な上手さ。フライブルク・バロック・オーケストラのブランデン、期待にたがわぬ出来栄えです!

 【ブランデンブルク協奏曲〜フライブルク・バロック・オーケストラ演奏会日程】
  2月9日(日) 15:00 長久手市文化の家  
  2月11日(火・祝) 14:00 兵庫県立芸術文化センター
  2月12日(水) 19:00 東京オペラシティコンサートホール
  2月14日(金) 19:00 京都コンサートホール
  2月15日(土) 17:00 三鷹市芸術文化センター



 
マタイ受難曲 ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内合唱団、ギューラ、他(2CD)
HMC 902156
(2CD)
特別価格\3600→\3290
通常盤CD でも発売!
 ルネ・ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミー
  J.S.バッハ:マタイ受難曲(全曲)
ヴェルナー・ギューラ(福音書家/ T)
ヨハネス・ヴァイサー(キリスト/ Bs)
ソプラノ/イム・スンヘ[12,13,27a,48,49]
クリスティーナ・ローテルベルク[8,30]
アルト/ベルナルダ・フィンク[5,6,27a,38,39,59,60]
マリー=クロード・シャピュイ[51,52]
テノール/トピ・レーティプー[19,20]
ファビオ・トゥリュンピ[34,35]
バス=バリトン/コンスタンティン・ヴォルフ[56,57]
バス/アルットゥ・カタヤ[22,23,30,42]
ルネ・ヤーコプス(指揮)
RIAS 室内合唱団
Staats- und Domchor Berlin(ベルリン大聖堂合唱団)
ベルリン古楽アカデミー
 絶賛発売中のヤーコプスのマタイ受難曲、通常盤CD でも発売!

 録音:2012 年9 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン

 絶賛発売中のヤーコプス指揮マタイ受難曲(HMC 802156 / 2SACD HYBRID+DVD)の、通常盤ヴァージョンが発売されます。
 ※SACD HYBRID 盤では、ドキュメンタリーDVD も付属していますが、こちらの通常盤商品は2CD(音楽のみ)で、DVD は付属しておりません。
 


『四季』 ヤーコプス&フライブルク・バロック管、RIAS室内合唱団、M.ペーターゼン、ギューラ、D.ヘンシェル(2CD)
HMC 971829
(2CD)
再発売
特別価格\3200→\2890

再発売
 ルネ・ヤーコプス(指)&フライブルク・バロック管
  ハイドン:オラトリオ「四季」 Hob.XXI−III(オリジナル版)
マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
 ヴェルナー・ギューラ(テノール)
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
RIAS 室内合唱団
 再発売。ヤーコプスのハイドンのオラトリオ2作品ディジパック仕様で再発売!

 録音:2003 年8 月、インスブルック

 HMC 901829(廃盤)、HMC 801829(廃盤)、HMX 2901829( 廃盤) で発売されていた、オラトリオ「四季」のディジパック再発売盤。「秋」の収穫を祝う合唱のたのしげな表情、終曲の3 重唱+3 重合唱の壮麗な世界もヤーコプス率いるFBOとRIAS 室内合唱の面々が見事に歌いあげています。


 この演奏で初めてこの作品の素晴らしさを知った。
 代理店の担当者も言っていたが、「天地創造」のCDはたくさんあるのに、「四季」はあまりCDに恵まれない。しかもここ10年以上は良い新録音がない状態・・・。ガーディナー、ベームという得がたい名盤があるとはいえ、それではあまりに寂しい。しかしさすがヤーコプス、ここで誰が聞いても「四季」が傑作であることを納得させる大名演をやってくれた。
 代理店が送ってくれたサンプルをさっそく聴いたが、晩年のハイドンらしい天真爛漫な優雅さをヤーコプスは遊び心も交えて生き生きと表現。特に狩の場面(鉄砲炸裂!)とワイン祭のある「秋」の場面は秀逸。
 オラトリオというと聴く側はどうしても身構えてしまうが、これなどどう聴いてもオペラ。しかもとびっきり楽しいオペラ・ブッファ。一昔前の巨大オーケストラと豪華メンバーによる「四季」もいいが、もともと素朴で屈託のない農民の生活を描いた作品なのだから、軽やかで若々しく元気なこういうアプローチのほうがしっくりくる。「いいの、いいの、楽しくやろうよ!」とでも言いたげな。一度聴き始めると、次々とあふれる楽想、楽しげで溌剌とした雰囲気、チャーミングで素敵な歌声、そして洒落たユーモアにあっという間に全曲聴きとおしてしまうと思う。とにかくほんっとに楽しい!
 これを聴いて、ハイドンは優れたオペラを残さなかったのではなく、非常に優れたオラトリオという名のオペラを残したのかもしれない、と思った。2004年後半最大の掘り出し物。(当時のコメントから)
 

『天地創造』 ヤーコプス&フライブルク・バロック管、RIAS室内合唱団、クライター、M.シュミット、ヴァイサー(2CD)
HMC 972039
(2CD)
再発売
特別価格\3200→\2890
再発売
 ルネ・ヤーコプス(指)&フライブルク・バロック管

  ハイドン:オラトリオ「天地創造」
ユリア・クライター(S ガブリエル,エファ)
マキシミリアン・シュミット(T ウリエル)
ヨハネス・ヴァイサー(Br ラファエル,アダム)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
RIAS 室内合唱団
 録音:2009 年1 月/1h41’

 HMC 902039(廃盤), HMC 992039(廃盤)で発売されていた、オラトリオ「天地創造」のディジパック再発売盤。序曲でのフライブルク・バロック・オーケストラの鮮烈な表現、歌唱陣も、ユリア・クライターの晴れやかな歌声など、それぞれの奏者が活き活きと物語を語っています。いつ聞いてもすがすがしいオラトリオ、まだお手にとられていない方には、是非おためし頂きたいセットです。(DVD は付属しておりません)
 
HMU 807526
(SACD HYBRID)
\2600
ロシア正教のクリスマス礼拝
 早歌(朝歌)より
  (1)カスタリスキー:大頌歌第2番Op.57
 礼拝の言葉より
  (2)イッポリトフ=イワノフ:主に祝福あれOp.37の2/
  (3)グレチャニノフ:栄光は…生れし子にOp.29の2/
  (4)マルティノフ:山上の垂訓/(5)チェスノコフ:来て崇めよOp.8の2/
  (6)スヴィリドフ:クリスマスの讃詞/(7)カスタリスキー:今日、聖母がOp.7b/
  (8)同:洗礼を受けし者すべてがOp.18c
 信心の礼拝から
  (9)チェスノコフ:ヘルヴィム讃歌Op.7の1/(10)グレチャニノフ:信経Op.29 の8/
  (11)カスタリスキー:平和の恵みOp.6/
  (12)ズナメニー聖歌「神の母の出産への讃歌」/
  (13)グレチャニノフ:われらが父Op.29 の11/
  (14)チェスノコフ:天から主を讃えよOp.42の9
 宗教コンチェルト
  (15)スヴィリドフ:奇跡の誕生/(16)イリャシェンコ:沈黙の愛を選ぼう/
  (17)グレチャニノフ:今や天の力がOp.58 の6/
  (18)チェスノコフ:われら年寄りを蔑むなOp.40の5
 礼拝の終了
  (19)ラフマニノフ:われらの口を満たせOp.31の18/
  (20)同:主の名に祝福あれOp.31の19/
  (21)グレチャニノフ:おお主よ、ずっとお守り下さいOp.79/
  (22)ケドロフ(父):われらが父
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指)
コンスピラーレ
教会スラヴ語歌唱 
 まさにラフマニノフやスヴィリドフの音楽。ロシアのクリスマス・ミサを再現した感動アルバム

 録音:2013 年2 月/セント・マーチン・ルター派教会(オースチン、テキサス)/77’50”

 ロシアのクリスマスはユリウス暦で行なうため、1 月7 日となっています。ロシア正教のクリスマスのミサは、信者か親族にロシア人がいない限り経験は難しいですが、その音楽を1 枚にした好アルバムが登場。ロシアがキリスト教化したのは988 年にキエフ大公ウラジーミル一世が、東ローマ帝国皇帝の妹を妃にし、同国の国教である正教の洗礼を受けたことに始まり、今年2013 年はその1025 周年にあたります。それを記念してアメリカの有名な合唱指揮者クレイグ・ヘッラ・ジョンソンが、地元テキサス州オースチンの合唱団コンスピラーレと美しいアルバムを世に出しました。英語圏の人々が教会スラヴ語で歌うのも珍しく、不思議な魅力あふれる世界が現れました。
 ロシア聖歌とは言え、作者はラフマニノフやイッポリトフ=イワノフ、スヴィリドフといったクラシック界で有名な人が多く、彼らの個性あふれる曲を楽しめます。合唱団コンスピラーレは1991 年に結成されたグラミー賞受賞団体。ハルモニア・ムンディからはバーバーや「レクイエム」などの合唱曲集をリリース、注目されています。
 
HMU 907503
\2600→\2390
ジョン・ナカマツ久々の新録音
 シューマン:
  (1)ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
  (2)蝶々Op.2
  (3)謝肉祭Op.9
ジョン・ナカマツ(Pf)
 ジョン・ナカマツ久々の新録音。濃厚なロマンあふれるシューマン登場。

 録音:2012 年12 月/アメリカ芸術文化アカデミー(ニューヨーク)/65’29”

 稀代のヴィルトゥオーゾ、ジョン・ナカマツ久々の新録音。前回が2008 年のブラームス・アルバムだったので、5 年ぶりの登場となります。ナカマツは日系人として1968 年にカリフォルニアで生まれ、音大で学ぶことなく高校で教師をしながら、1997 年の第10 回ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝して注目されました。今日では珍しい大柄で濃密なロマンあふれる演奏が特徴です。
 今回は初のシューマン・アルバム。技巧の冴えは以前のままで、何の曖昧さもない指さばきを披露してくれます。ピアノ・ソナタ第2 番の速く細かい動きが弾丸のようにはねまわります。ナカマツならではの濃密でロマンあふれる音楽性も独特。ロマン派ならではの情感をたっぷり堪能させてくれます。
 
HMC 902125
\2600→\2390
ファウスト、ケラス、メルニコフ
 超豪華メンバーによるベートーヴェンの「大公」!


ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
 (1)第6番 変ホ長調 op.70-2
 (2)第7番「大公」変ロ長調 op.97
アレクサンドル・メルニコフ
 (フォルテピアノ/Alois Graff, 1828頃
  (エドウィン・ボインクによる修復、メルニコフ蔵)
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/1704年ストラディヴァリウス
  「スリーピング・ビューティ」)
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/Geoffredo Cappa 1696年)
 
 録音:2011 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 今、もっとも世界が注目する音楽家、ヴァイオリン奏者イザベル・ファウスト、チェリストのケラス、ピアニストのメルニコフ。このなんとも豪華な三名によるベートーヴェンの登場です!このメンバーは、2004 年にドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4 番ホ短調Op.90「ドゥムキー」を録音していますが、それから時を経て、三人とも深みを増してからの録音とあって、期待が高まるところです。
 第6 番は、「幽霊」とならんで作品70 として出版されたもので、「傑作の森」と称される中期に生み出された作品。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中では比較的地味な存在ですが、ベートーヴェン自身が非常に高く評価していた作品で、晴れやかな楽想が印象的な名作です。ファウストのヴァイオリンの伸びやかな音色で聴くメロディがえもいわれぬ美しさ。それをささえるメルニコフの溌剌としたフォルテピアノと、ケラスのハリのある音色が、活き活きと美しいアサンブルを奏でます。
 「大公」は歴史上に燦然と輝く名曲にして大曲。冒頭のメルニコフによるひたひたとしたピアノ独奏に、ファウストのまばゆくまっすぐな音色のヴァイオリンと、ケラスの豊かな響きと推進力のあるチェロが加わると、これから始まる雄大な世界への期待が高まります。三人ともひとつひとつのフレーズを慈しむように、実に細やかに表情づけを施しながら演奏しており、息をのむような美しい瞬間が随所に現れます。それでいて、作品の雄大なスケール感を感じさせる、音楽の広がり具合も見事。奏者の懐の深さゆえの余裕のある出来栄えです。スケルツォでの弾むリズム、緩徐楽章での弦が織り成す美しいレガートは絶品です。終楽章の華やかなコーダは圧倒的です。室内楽史に燦然と輝く名曲の、決定的な名演がここに新たに誕生しました!



 
HMC 902172
\2600→\2390
ベジュン・メータの美声とヤーコプスの魔術が合わさった奇跡の演奏
 何と澄み切った空〜古典派オペラの勃興

 (1)グルック:オルフェオとエウリディーチェ〜アリア「何と澄み切った空」
 (2)同:オルフェオとエウリディーチェ〜合唱「憩いの地に来るがいい」
 (3)モーツァルト:アルバのアスカーニオ〜「なぜ黙っていなければならぬのか」
 (4)同:アルバのアスカーニオ〜アリア「愛しい人よ、まだ遠く離れているのに」
 (5)トラエッタ:アンティゴナ〜アリア「彼がむせび泣くのを見れば」
 (6)ハッセ:クレリアの勝利〜アリア「ローマの神よ、お許し下さい」
 (7)ヨハン・クリスチャン・バッハ:アルタセルセ〜「いや、運命にはない」
 (8)同:アルタセルセ〜アリア「苛酷な海へ」
 (9)トラエッタ:タウリケのイピゲネイア〜「眠れ、オレステイア」
 (10)グルック:エツィオ〜アリア「私を思い続けて、愛しい人」
 (11)モーツァルト:アルバのアスカーニオ〜アリア「ああ、かくも貴き心を」
 (12)トラエッタ:アンティゴナ〜アリア「ああ、そう、あなたによります」
 (13)グルック:エツィオ〜アリア「あなたが稲妻を止めるなら」
 (14)モーツァルト:ポントの王ミトリダーテ〜「行かねば」
 (15)同:ポントの王ミトリダーテ〜アリア「ヴェールは取り払われた」
ベジュン・メータ(カウンターテナー)
ルネ・ヤーコプス(指)
ベルリン古楽アカデミー
  録音:2013 年4 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DDD、69’50”

 今もっとも注目されるカウンターテナーのベジュン・メータが、ヤーコプスのバックで歌った超豪華オペラ・アリア集。ズビン・メータのはとことして1968 年にアメリカに生まれたベジュンは、ヤーコプスからも認められる実力派。
 このアルバムはバロックの名残ある作品から古典派のオペラ様式を確立していく様を、魅力的な名品で俯瞰できるようにした優れもの。グルックやモーツァルトのような他でも聴くことの可能な作品も驚愕の新鮮さですが、トンマーゾ・トラエッタ(1727-1779)、ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783)、さらに大バッハの息子ヨハン・クリスチャン・バッハの作品は、知られざる宝を発見した喜びに震える凄さです。ベジュンの美声と芸達者な表現力に舌を巻かれますが、ヤーコプスの指揮するベルリン古楽アカデミーの艶のある響きと弾むリズム、美しい仕上がりはめまいがするほど魅力的です。

 「アルバのアスカニオ」から
  http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=OZvgu66CWvk
 


HMC 902175
\2600→\2390
セリーヌ・モワネ
 メディテイションズ〜オペラ座のオーボエ&ハープ

 (1)ドニゼッティ:アンダンテ・ソステヌート
 (2)パスクッリ(1842-1924):
  ベッリーニへのオマージュ(イングリッシュ・ホルンとハープのための)
 (3)シューベルト:歌劇「魔法の竪琴」に基づくアンダンテ
 (4)イベール:オーボエとハープのためのアントラクト(ジャクリーヌ・イベール=ジレ版)
 (5)マスネ(1842-1912):タイスの瞑想曲
 (6)オネゲル(1892-1955):アンティゴネ
 (7)バンジャマン・ゴダール(1849-1895):「子守唄」(歌劇『ジョスラン』)
 (8)アンリ・ブロッド(1799-1839):
  ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』の狂乱の場に基づくファンタジーop.57
 (9)ワーグナー(1813-1883):『トリスタンとイゾルデ』より「牧童の笛の音」*
 (10)ワーグナー:『タンホイザー』より「夕星の歌」
 (11)パスクッリ:ドニゼッティの『ポリウート』に基づくファンタジー
セリーヌ・モワネ
 〔オーボエ(マリゴー)、
  イングリッシュ・ホルン* /
   編曲3,4,5,7,10〕
サラ・クリスト
 〔ハープ/編曲1,2,8,11〕
 美しきオーボエ奏者、セリーヌ・モワネ、第2 弾はハープとの共演による魅惑のオペラ作品集!ドニゼッティのオペラに基づく超絶技巧からトリスタンとイゾルデの牧童の笛の音まで

 録音:2013 年5 月

 第1弾の「オーボエ・ソロ・リサイタル」(KKC 5267/ HMC 902118)も絶賛されたオーボエ奏者、セリーヌ・モワネ待望の第2 弾の登場です!「オペラ座のオーボエ&ハープ」と題し、オペラに関連する作品を集めた当盤、揺るぎのない安定した美しい音色、様々な表情と、モワネの魅力が詰まっています。
 マスネの「タイスの瞑想曲」はえもいわれぬやさしさと甘さに満ちています。ワーグナーの「牧童の笛の音」や「夕星の歌」でのたっぷりとした世界では、モワネの持ち味である非常に深い音色がひときわ活きます。曲ごとの様々な表情もまた魅力的で、イベールのアントラクト(間奏曲)での息の速い表現も見事に決まっています。最後に収録されているパスクッリの「ポリウート」の急速なパッセージでは、一分の乱れもない美しいレガートで超絶技巧をなんなくこなしており、注目です!共演するハープ奏者、サラ・クリストも完璧かつ豊かなサウンドのサポートで聴かせます。





 セリーヌ・モワネ(オーボエ)

 --- フランス北部の都市リール出身のセリーヌ・モワネは、ダヴィッド・ヴァルターとモーリス・ブルグに師事し、パリ国立高等音楽院を卒業。クラウディオ・アバド指揮のグスタフ・マーラー・ユースオーケストラに在籍したあと、ゲストのトップ・オーボエ奏者としてベルリン・ドイツ交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、フランクフルト歌劇場管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団などで演奏。 2006 年から08 年までマンハイム国立劇場オーケストラでソロ・オーボエ奏者を務め、08 年6 月からはドレスデン国立歌劇場にソロ・オーボエ奏者として迎えられている。2011 年には、ウィーン・フィルの日本を含むアジア・オーストラリアツアーにも、ウィーン・フィルからの招きでメンバーボエ奏者として迎えられている。2011 年には、ウィーン・フィルの日本を含むアジア・オーストラリアツアーにも、ウィーン・フィルからの招きでメンバーとして参加。第1弾CD はレコード芸術誌で特選に推挙され、類をみない音色、出色のディスクと絶賛を博す他、読売新聞紙上においても、オーボエという楽器の不均質な性格を全く感じさせない技術は驚異的との評価を得ました。2013 年3 月にも来日しており、日本での注目度もますます高まっているといえるでしょう。

 サラ・クリスト(ハープ)

 ---1980 年生まれ。祖父には、マルティヌーがオーボエ協奏曲を献呈したのは彼女の祖父(チェコ・フィルの首席オーボエ奏者だった)であり、父はベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者を22 年にわたって務め、ヴァイオリン奏者のラファエル・クリストを兄に持つなど、音楽一家に生まれる。
 10 歳でハープを始め、13 歳でオーケストラと共演。21 歳で、当時最年少でウィーン国立歌劇場のメンバーとなる。2 年後、フリーとなり、以降ベルリン・フィルやドレスデン国立歌劇場管、バイエルン放送響など名だたるオーケストラや室内楽シーンでハープ奏者として活躍している。2004 年以降はルツェルン祝祭管でも定期的にメンバーを務める。後進の指導にも熱心にあたっている。



旧譜
麗しき新星セリーヌ・モワネ、デビューCD!
Celine Moinet: Solo Oboe
HMC 902118
\2600→\2390
(1)J.S.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV.1013
(2)L. ベリオ:セクエンツァ 第7
(3)ブリテン:オヴィディウスによる6 つの変容 op.49
(4)カーター:インナーソング
(5)C.P.E. バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq.132
セリーヌ・モワネ(Ob)
人気急上昇中の麗しき新星セリーヌ・モワネ、待望のデビューCD!オーボエならではの甘美な音色に酔いしれる、必聴の名演!

録音:2011 年4-5 月、テルデックス・シュトゥーディオ(ベルリン)/64’31”

 秀麗眉目な外見、それにも増して美しいオーボエの音色で欧米を中心に人気沸騰中のオーボエ奏者セリーヌ・モワネが、ついにハルモニアムンディとのコラボレーションを開始!全世界が注目する待望のファーストCD がついにリリースされます!
 J.S. バッハとC.P.E. バッハのフルート・ソナタに、ベリオとブリテンの現代作品を合わせた意欲的なプログラムとなっており、バロックから現代に至るまで人々を魅了し続けるオーボエという楽器の魅力に迫る1 枚となっています。バッハ親子のフルート・ソナタでは田園を思わせる柔らかな音色、ブリテンの作品では抒情に満ちた甘い響きにうっとり。モワネの奏でるオーボエの音色には一切の澱みがなく、どこまでも続いていくかのような息の長いメロディラインの表現力には圧巻。一方、合間に挿入されたベリオ、カーターの作品からはオーボエの新たな表現の可能性が垣間見えます。破裂音のように力強い音の連続、張り詰めた糸のごとく緊張感のある旋律の魅力はバッハやブリテンからは感じられないもの。屈指の難曲ですが、モワネの卓越した演奏技術によって作品の魅力が見事に表現されています。
 セリーヌ・モワネは1984 年リール(フランス)生まれ。パリ国立高等音楽院でダヴィッド・ヴァルター、モーリス・ブルグらにオーボエ、室内楽を師事しました。同院卒業後、2004、2005 年にクラウディオ・アバド率いるグスタフ・マーラー・ユーゲント管で活動。その活躍が認められ、ベルリン・ドイツ交響楽団、北ドイツ放送交響楽団などドイツ各地の名門オーケストラの首席客演奏者に相次いで抜擢されます。2006~2008 年までマンハイム国立劇場オーケストラ、2008 年以降はドレスデン国立歌劇場で首席オーボエ奏者として活躍。2011 年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団から招待を受け、現在アジアとオーストリアを回るグランドツアーに参加しています。この他にもソロ奏者、室内楽奏者として世界的に活躍しているモワネ。2013年3 月には新日本フィルハーモニー管弦楽団との来日公演が予定されており、今後ますます注目されること必至のアーティストです!







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