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第75号
マイナー・レーベル新譜(1)
2014.2.18〜2014.4.11


2L

2L 102SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD HYBRID
[5.1surround/stereo])
\4000
管楽器のためのシンフォニー
 ヒンデミット:協奏音楽Op.41(1926)
 シェーンベルク:主題と変奏 ト短調 Op.43a(1943)
 ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニー(1918-20 rev.1945-47)
 ヒンデミット:交響曲 変ロ調(1951)
 ロルフ・ヴァリーン(1957-):変化(Changes)(1984)
王立ノルウェー海軍音楽隊
インガル・ベルグビ(指揮)
 伝統ある王立ノルウェー海軍音楽隊による「新しい音楽」の探求者4 人の作品、2Lの超高音質録音で鮮明な力強いサウンド響き渡る!

 録音:2013 年4 月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)[DXD (24bit/352.8kHz) 録音](制作・バランスエンジニアリング,モッテン・リンドベルグ/ 録音・ビアトリス・ヨハンネセン)/62’17
 [Blu-ray:5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region All][SACD DXD (5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch) / CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 ノルウェーはウィンドミュージックの長い歴史と伝統を誇る国のひとつ。ウィンドオーケストラ、シンフォニックバンド、ウィンドバンドがそれぞれの地方でさまざまの活動を行っています。ノルウェー王国の軍隊も、国王近衛兵音楽隊をはじめ、5 つのプロフェッショナル・バンドを抱えています。BD オーディオ のパイオニアとして名を高めてきたノルウェーの 2L レーベルからリリースされ、グラミー賞ベスト・エンジニア賞にノミネートされたノルウェー軍音楽隊によるフランスのウィンド作品集『凱旋路』(2L086SABD)につづき、王立ノルウェー海軍音楽隊のアルバムがリリースされます。
 王立ノルウェー海軍音楽隊は1820 年に創設されました。現在の隊員は29 名。オスロフィヨルドのホーテンを本拠とし、国内と国外、年間130 回から150 回のコンサートに出演しています。2008 年から王立ノルウェー海軍音楽隊の首席指揮者を務めるのはインガル・ベルグビ(1964-)。ノルウェー音楽アカデミーでクラリネットを学び、同アカデミーのカシュテン・アンデシェンとシベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラの下で指揮法を修めました。ベルゲンの現代音楽グループ BIT 20 Ensemble の首席指揮者、スウェーデンのヴェルムランド・オペラの音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニックの首席客演指揮者、ノルウェー放送管弦楽団の「プロフィール指揮者」を経験しています。
 アルバム『管楽器のためのシンフォニー』には「新しい音楽」の探求者4 人の作品が5 曲収録されています。〈協奏的序曲〉〈歌曲『高貴な騎士、オイゲン王子』による7 つの変奏〉〈行進曲〉の3 曲からなるヒンデミットの《協奏音楽》。ソナタ形式の第1 楽章、抒情的な音楽とスケルツォの第2 楽章、「フーガ」の終楽章をもつ、同じくヒンデミットの1951 年の交響曲。シェーンベルクの《主題と変奏》は「様式化された行進曲」の主題とさまざまな楽器の組み合わせによる「和声の旅」。曲名がアルバムのタイトルに使われたストラヴィンスキーの《管楽器のためのシンフォニー》には「ドビュッシー追悼」の副題がつけられています。曲名の「シンフォニー(symphonies)」は、いくつかの楽章から構成されるいわゆる「交響曲(symphony)」ではなく、「アンサンブルの中にあるアンサンブル」が一緒に(syn)なって生まれる音(phone)、それぞれに独自の響きをもつ異なる楽器群の相互作用(インタープレイ)がイメージされたと言われます。1945 年から1947 年にかけて改訂された版による演奏です。ノルウェーの作曲家ロルフ・ヴァリーンの《変化》は、「変化の書」といわれる中国の『易経(I Ching)の考えを基に、いろいろな「変化」を精密なテクスチュアをもつ透明な音の描画とした作品です。
 録音セッションは、オスロに近いベールムのヤール教会で行われました。「新しい録音」の試みを意欲的に進める 2L のスタッフの手で王立ノルウェー海軍音楽隊の音楽が臨場感のある音に捉えられています。

 Blu-ray Disc Audio と SACD hybrid のディスクをセットにしたアルバムです。
 5.1 DTS-HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure AudioBlu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください。

ACCENT


ACC 26401
(3CD)
\5100
ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭ライヴ!
 ヘンデル:歌劇「ペルシャ王、シロエ」(全曲)
ローレンス・カミングズ(指揮)
ゲッティンゲン祝祭管弦楽団
ヨゼメ・アジェイ(CT)
アンナ・デニス(S)
アレクサンドラ・ザモイスカ(S)
アントニオ・ジョヴァンニーニ(CT)
リサンドロ・アバディエ(B)
ロス・ラムゴビン(B)
 新音楽監督ローレンス・カミングズによるゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭ライヴ!ペルシャ宮廷を舞台としたヘンデルの「シロエ」全曲

 録音:2013 年5 月20 日ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)/184’00

 このアルバムは、2013 年5 月にゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭でのライヴ収録で、音楽祭の新しい音楽監督であるローレンス・カミングズ指揮とゲッティンゲン祝祭管弦楽団による演奏で行われました。
 歌劇「ペルシャ王、シロエ」は1728 年に初演された、ピエトロ・メタスタージオの台本によるヘンデル24 作目のオペラ。ヘンデルが王立音楽アカデミーのために作曲した最後の作品群の一つで、初演から18 夜連続で上演されましたが、ロンドンでのイタリア語のオペラの流行にも陰りが見えていた頃で、その後はヘンデル存命中に一度も上演されることはありませんでした。
 ストーリーは、ペルシャ宮廷を舞台に裏切り、復讐、跡目相続争い、そして禁断の恋などわかりやすくドラマティックな内容と充実した音楽、美しいアリアで見応え聴きごたえのある作品です。
 
ACC 24291
\2500→\2290
ブクステフーデ:コルネットを用いたソナタ集
 ソナタ変ロ長調op.1-4,BuxWV255
 プレリューディウム ト短調BuxWV163(オルガンの手鍵盤のための)
 ソナタ ハ短調op.3-4 BuxWV262
 コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV213
  (オルガンのためのトリオ、上声部における定旋律)
 コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV214
  (オルガンのためのフーガ)
 ソナタ ヘ長調op.2-1 BuxWV252
 コラール・ファンタジー「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV212
  (オルガンのための)
 フーガ ハ長調BuxWV174(オルガンのための)
 ソナタ イ短調
ル・コンセール・ブリセ
ピエール=アラン・クレール(Org)
ステファン・ルゲ(サックバット)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)
 コルネットの名手ドンゴワ率いるル・コンセール・ブリセによるブクステフーデ

 録音:2005 年8 月聖ポール教会、ローザンヌ、スイス/63’18

 コルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワが率いる古楽器団体ル・コンセール・ブリセによるブクステフーデ。前作「カンタータとソナタ(ACC 24240)」でもブクステフーデの作品を取り上げており、サックバット、ドゥルシアンなどバロック管楽器を駆使した典雅な響きを聴かせてくれました。
 本作でも、オルガニストとしてブクステフーデに光を当てるのではなく、元々ヴァイオリン、ガンバ、通奏低音のために書かれた作品を、コルネット、サックバット、オルガンに置き換え演奏しています。歴史的には検証できない組み合わせでの演奏ですが、それがドンゴワの卓越した技巧により、楽曲に説得力を感じさせる響きに仕上がっています。


ACC 24287
\2500
ローマ・パリ・マドリッド〜ヨーロッパ・バロック・ギター作品集
 【ローマ】
  ミケランジェロ・バルトロッティ:
   ギター作品集第2巻(c1655)〜
    プレリュード、アルマンド、クーラント、ブランド、サラバンド、ジーグ
  ジョバンニ・バティスタ・グラナタ:
   優しいソナタ集(1659)〜
    アルマンド、バレット、パッサカリア、サラバンド、アルマンド、パッサカリア
 【パリ】
  フランチェスコ・コルベッタ:
   王のギター(1670)〜プレリュード、アルマンド、クーラント、シャコンヌ
  ロベルト・ド・ヴィゼー:
   ギターのための作品集 (1686)〜
    プレリュード、アルマンド、クーラント、サランバンド、ジーグ、ブレー
 【マドリッド】
  ガスパル・サンス:スペイン・ギター指南
   〜上達までの根本的原理(1674/97)〜
    プレリューディオ・オ・カプリッショ・アルペアードV、
    パッサカリアX
  フランシスコ・ゲラウ:
   調和の詩(1694)〜カナリオ、パッサカリア、
   第7旋法によるパッサカリア、第8旋法によるパッサカリア
ピエール・ピツル(バロック・ギター)
 17 世紀ヨーロッパの3 都市で活躍した6人の作曲家たちから贈られた絶品ギター作品を名手ピツルが弾き分ける

 録音:2013 年4 月/67’55

 撥弦楽器アンサンブル、プリヴァーテ・ムジケのリーダーであるギタリストのピエール・ピツルのソロ・アルバム。スペインを中心に発展してきたギターは、17 世紀ヨーロッパ全域で5 コースのギター(バロック・ギター)が流行します。このアルバムでは17 世紀に活躍した作曲家を3 つの地域に分け収録。
 【ローマ】編では、ボローニャ出身のバルトロッティとトリノ出身のグラナタ。バルトロッティは卓越したテクニックを持った奏者としても名が知れ、さらには医者としての顔をもつ多才な人物でした。全2 巻にわたるギター曲集を出版し、気品漂う美しい作品で今日のギタリストにも影響を与えています。
 【パリ】編では、コルベッタとヴィゼーが登場。コルベッタはイタリアのパヴィア生まれですが、ヨーロッパ各地で活躍し、イギリスでアン王女、フランスではルイ14 世にギターを教え、最後はパリで亡くなっています。そして彼の弟子のヴィゼーの作品。ヴィゼーもルイ14 世の宮廷音楽家として活躍し、2 つのギター曲集を残しています。
 最後に【マドリッド】編としてガスパル・サンスとフランシスコ・ゲラウ。スペイン・ギター音楽の発展に大きな影響を及ぼしたサンスが出版した「スペイン・ギター指南〜上達までの根本的原理」。そして修道士として生きたゲラウの「調和の詩」が収録されています。
 ピエール・ピツルは、同じ時代を生きたヨーロッパ各地作曲家たちの異なるスタイルの作品を見事に弾き分けています。
 
ACC 24290
\2500→\2290
楽師、悪魔、そして魂、世界、肉体
 フランチェスコ・ラティス〜天使の対話

  (ドラマティック・カンタータ&ポピュラー・ソング集)
  1.フランチェスコ・ラティス(1676没):天国と地獄のシャコンヌ
  2.ステファノ・ランディ(1587-1639):シンフォニア2
  3.ラティス:天使の対話(楽師)
  4.ラティス:天国には行けない
  5.タルクィニオ・メールラ(1595-1665):ペル・マルーム・ヴェレ
  6.ランディ:シンフォニア3
  7.メルーラ:ラ・ルジェーラ
  8.ラティス:天使の対話(魂と悪魔)
  9.ベルナルド・ジアノンチェリ(1650以前没)/ラティス:虚ろなベルガマスカ
  10.ラティス:取り乱したルガー
  11.マルコ・ウッチェリーニ(1610-1680):アリア第3番〜ソプラノのバレット
  12.ラティス:魂の対話(正直者)
  13.ウッチェリーニ:アリア第4番〜ソプラノのシャコンヌ
  14.ラティス:天使の対話(魂、世界、肉体、悪魔)
ヌォーヴォ・アスペット
ミヒャエル・ドィッカー(指揮)
コルネリア・サミュエリス(S)
岡村知由紀(S)
フランツ・ヴィツム(CT)
クリスティアン・ディエツ(T)
ヨルック・フェリックス・スペール(B)
 歴史に埋もれた作曲家フランチェスコ・ラティスの「天使の対話」を収録

 60’40

 「ヴァニタス(すべては空しい)」や「メメント・モリ(死を記憶せよ)」といった17 世紀バロック期の精神を表す概念。そういった世界観から生まれ当時ヒットしたという「パッサカリア・デラ・ヴィータ( 人生のパッサカリア)」というアリアがあります。しかしその曲の成り立ちなどに謎が多くこれまで研究されてきませんでした。そこで200 ページに及ぶ歌の楽譜の束を手に入れたリュート奏者であるミヒャエル・ドィッカーがこの真相を究明。実際その束は、この作品に関する事だけではなく、隠れた多くの曲が含まれた宝でありました。1657 年に出版されたこの束の内、数ページにイタリアのキアヴェンナでオルガニストとして活躍していたフランチェスコ・ラティスの作品が発見されました。彼の音楽は非常にキャッチーなメロディーで、人々の信仰心を強める曲。
 このアルバムに収録された「天使の対話」は、楽師、悪魔、そして魂、世界、肉体などを擬人化した旋律をプサルテリウム、ハープ、トロンボーン、バロック・ギターの楽器が対話をするという構成。2011 年に設立された新進気鋭のドイツのピリオド・アンサンブル、ヌォーヴォ・アスペットが、様々な技巧を駆使して鮮やかな表現を楽曲から引き出した聴きごたえのある1 枚です。
 
L'arpa di Partenope
ACC 24192
\2500→\2290
ナポリ・バロック・ハープ作品集
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575-1647):
  トッカータ第2番&ハープのためのリガトゥーレ
 カルロ・ジェズアルド(1566-1613):ヴェノ−サ公爵のガイヤルド
 アスカニオ・マイオーネ(1565-1627):トッカータ第1番
 ジョヴァンニ・デ・マック(1550-1614):協和と不協和
 ジョヴァンニ・レオナルド・デッラルパ(c1525-1602):Io navigai un tempo
 ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノラ(1510-1592):Venga quel bel narcisso
 デ・マック:ガイヤルド第2番
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
  ロマンス「誰のために髪を長くしたのか」、第1旋法のティエント、
  イタリア風パヴァーヌによるディフェレンシアス
 フランチェスコ・ロンバルト(1587-1642):トッカータ
 トラバーチ:ハープのためのアンシデーテミ・プル
 マイオーネ:
  ハープのためのコスタンツォ・フェスタの定旋律によるリチェルカーレ マイオーネ
 デ・マック:ストラヴァガンツェ第2番
 マイオーネ:パルティーテ・ソプラ・フィデーレ
 ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1650-?):
  アチャ、バカス、ルッジェーロ、シャカラス、エスパニョレタス
マルグレート・ケール
 (アルパ・ドッピア/ ダブルハープ)
 アルパ・ドッピアの深く優しい響きで聴くナポリ・バロック作品集

 録音:2012 年7 月/56’27

 16 世紀末から17 世紀初頭にかけてナポリで活躍したイタリア・スペインの作曲家のハープ作品を17 世紀イタリアで発展した二重のハープアルパ・ドッピアで奏でたアルバム。アルパ・ドッピアは、片方にはディアトニックな音階(全音階)を、もう片方にはクロマティックな音階(半音階)を出すという構造のバロック・ハープ。ナポリは17 世紀のヨーロッパにおいても芸術活動の盛んな都市であり、トラバーチ、マイオーネ重要な作曲家が多く生まれました。
 またスペインでも当時ハープは重要な楽器であり、カベソン、リバヤスなどが意欲的に作曲を行っていました。
 このアルバムは、世界的なバロック・ハープ奏者ローレンス=キングとマラ・ガラッシに師事したマルグレート・ケールが、時代背景を考慮し、創造力豊かに選曲した多彩な内容です。
 ブックレットには、ケール自身がナポリを旅し、作曲家ゆかりの場所を訪れ、その際撮影した美しい写真が掲載されています。

 ALBA


ABCD 362
(SACD HYBRID)
\2200
喜びと悲しみの賛美歌〜フランス・オルガン作品集
 フランク:
  コラール第1番 ホ長調(1890)、
  カンタービレ ロ長調(《3つの小品》(1878)第2曲)
 リスト:
  J・S・バッハのカンタータ『泣き、嘆き、憂い、おののけ』による変奏曲
   (1862 arr.1863)
 サン=サーンス:前奏曲とフーガ ロ長調 Op.99-2
 ウジェーヌ・ジグー:トッカータ ロ短調(《10 の小品》第4曲)
 ルイ・ヴィエルヌ:
  ウェストミンスターの鐘 Op.54-6(《幻想的小品集》から)
カリ・ヴオラ(Org)
 [中央ポリ教会(フィンランド)の
  パッシェン・キール・オルガン
   (2007年)]
 フィンランドの名手カリ・ヴオラによるフランス・オルガン作品集、フランスの名製作者によるオルガンの圧倒的な響き!

 録音:2011 年10 月24 日 中央ポリ教会(ポリ、フィンランド)/5.0 multichannel/stereo、64’17
 制作: カリ・ヴオラ 録音: ミカ・コイヴサロ

 カリ・ヴオラは、フィンランドを代表するオルガニストのひとり。シベリウス・アカデミーで教会音楽とオルガンを学び、1990 年に卒業。デンマーク、ドイツ、スイスに留学し、2001 年シベリウス・アカデミーの博士課程を修了しました。欧米各地でコンサートを行い、オルガン・フェスティヴァルの芸術監督、教師としても活動しています。ブラームス(ABCD121)、レーガー(ABCD175)、J・S・バッハ(ABCD209)の作品集、20 世紀フィンランドの作品とブクステフーデとバッハの作品による『コントラスト』(ABCD343)につづくアルバム。娘を病気で失くしたリストの悲しみを癒したというバッハのカンタータ『泣き、嘆き、憂い、おののけ』に基づくピアノの変奏曲をオルガン用に編曲した作品と、フランスの作曲家による「喜びと悲しみ」の宗教的オルガン曲のプログラムです。この録音のためにヴオラが選んだ楽器は、フィンランド、ポリ市の中央ポリ教会に2007 年に設置された、北ドイツ、キールのパッシェン・キール・オルガン工房制作のオルガンです。ストップ数58、3 段鍵盤とペダル。フランスのロマンティック・オルガンの伝統に基づき、オルガンのスペシャリスト、パリのクルト・ルーダースが設計、カレヴィ・マキネンが調律を担当しました。府中の森芸術劇場ウィーンホールのオルガン(1991 年)も、この工房の制作です。
 

ABCD 367
\2200
オスモ・タピオ・ライハラ(1964-)作品集
 〜ピートとスモークと海藻の嵐

  (1)バーリニー・ナイン(1999)(管弦楽のための)
  (2)独白 2《旋風》(2012)(ホルン独奏のための)
  (3)鉄の雨(2008)(管弦楽のための)
  (4)アフラオ・ハイウェイ(2011)(ピアノのための)
  (5)アードベッグ(2003)(管弦楽のための究極の小品)
(1)(4)フィンランド放送交響楽団
(1)サカリ・オラモ(指揮)
(4)ディーマ・スロボデニュク(指揮)
(2)ユッカ・ハルユ(ホルン)
(4)マティルダ・カルッカイネン(ピアノ)
 サッカーとシングルモルトのウィスキーをこよなく愛する作曲家、オスモ・タピオ・ライハラの「ポートレート・アルバム」

 録音: (1)2005 年4 月20 日、(3)2008 年10 月15 日 フィンランディアホール、(5)2011 年4 月28-29 日 文化ホール(文化の家)、(4)2012 年11 月21 日 フィンランド放送、(2)11 月30 日 シポー旧教会(フィンランド)/65’10
 制作: (1)リスト・ラテュ、(2)(4)オスモ・タピオ・ライハラ、(3)マルック・ヴェイヨンスオ、(5)ラウラ・ヘイキンヘイモ
 録音: (1)(4)アヌ・ピュルッカネン、(2)カイ・ラッスフォルク、(3)ヤリ・ランタカウリオ、(5)アンティ・ポホヨラ

 フィンランドの作曲家。オスモ・タピオ・ライハラは、モダニズムや表現主義に新古典主義や新ロマン主義といった様式も取り入れながら、より自由なスタイルで作曲する世代のひとりです。『ピートとスモークと海藻の嵐』は、サッカーとシングルモルトのウィスキーをこよなく愛するというライハラの「ポートレート・アルバム」。室内楽のための音楽を中心に作曲するライハラが、管弦楽、ホルン、ピアノのための書いた作品が紹介されます。管弦楽のための《バーリニー・ナイン》は、リバプールのチーム、エヴァートンFC でプレーしたダンカン・ファーガソンの「音楽による肖像画」です。曲名の「バーリニー」は、相手チームの選手に対する暴行で有罪になったファーガソンが服役した刑務所の名、「ナイン(9)」はファーガソンもつけたことのあるエヴァートンFC のセンターフォワードの背番号です。フィンランド放送交響楽団をサカリ・オラモが指揮しています。《独白 2》は、ライハラの友人、フィンランド放送交響楽団の首席奏者を務める「ホルンの魔術師」ユッカ・ハルユのために作曲された小品です。冬の嵐の吹き叫ぶ日に録音セッションが行われ、静かなパッセージにくると外の風の音が聞こえることから《旋風》の副題がつけられました。フィンランド放送交響楽団の委嘱作《鉄の雨》は、「物語」という背景をもたない「描画」のイメージで書かれたという作品です。ピアノのための《アフラオ・ハイウェイ》は、ライハラの西アフリカへの旅から生まれました。アフラオは、トーゴ経由でベナンに向かう「ハイウェイ」に沿ったガーナ国境の町。〈もっとやれる〉〈監視員たちは心配そう〉〈明日の用心に良い行いを〉。穴ぼこ道を車で行く途中で目にした車のステッカーのスローガンをタイトルとする3 曲から構成されています。
 ピアノのマティルダ・カルッカイネン(1980-)はシベリウス・アカデミーの出身です。ロマンティシズム時代のソナタを研究した論文で博士号を取得、新作の初演も積極的に行っています。《アードベック》は、スコットランドを代表するシングルモルトのひとつ「アードベッグ」の蒸留所があるインナー・ヘブリディーズ諸島、アイラ(アイレー)島の「音楽による風景画」として作曲されました。この曲と《鉄の雨》は、ロシア出身の指揮者、シベリウス・アカデミーに学んだディーマ・スロボデニュクが、フィンランド放送交響楽団を指揮しています。

ALIA VOX



AVDVD 9904
(1SACD HYBRID
+2DVD(PAL))
\2500→\2290
天上の歌声、モンセラート・フィゲーラス追悼盤第2 弾
 「感動の声II」〜LA VOIX DE L’EMOTION II

 作曲者不詳(ポルトガル):
  揺りかごの歌「ヨゼフは赤ん坊を揺りかごであやし」(「子守唄」より)
 バルトロメウ・カルセレス:
  ビリャンシーコ「私はここにひとりぼっち」(「女性の光(900− 1600)」より)
 作曲者不詳(ポルトガル):ビリャンシーコ「私は青ざめた」
 ヒネス・デ・モラータ:マドリガル「まさにここで、彼は私に考えを語った」
 作曲者不詳(アビラの聖女テレサ詩):
  王宮の歌曲集より「霊魂よ、私の内にあなたを探しなさい」
 ボヴィチェリ:シャンソン「アンコール・ケ・コル・パルティーレ」 
 セファルティの歌:ヘブライ語のかなしみの歌
 カッチーニ:東の港で
 モンテヴェルデイ:恋文
 メールラ:恋のリラにのせて
 ホセ・マリン:いとしき人よ、あなたはなんと気まぐれなことか
 フェルナンド・ソル:アリア「あなたが誓ったことを思い出して下さい」
 レーガー:子守歌
 作曲者不詳(カタルーニャ):「鳥の歌」、「王の息子」
 [DVD]
  ドキュメンタリー「A new portrait of Monserrat Figueras」
   (55’)/カルロタ・カサス監督
モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)
ジョルディ・サヴァール
 〜極上のシルクのようになめらかで、繊細でありながら強さもあわせもつ〜(The Independent 誌)
 天上の歌声、モンセラート・フィゲーラス追悼盤第2 弾

 字幕:[DVD1(PAL)] 仏英西、[DVD2(PAL)] カタルーニャ・独伊 (CD:72’’/ DVD: 55’’)  DVD は2枚とも同内容。字幕だけが異なります

 2011 年11 月23 日、世界中の古楽ファンに惜しまれながら亡くなったソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラス。2012 年2 月に発売された追悼盤「感動の声」(AVSA 9889)につづき、アリア・ヴォックスから追悼盤第2 弾が発売されます。CD は90 年代からこれまでに彼女が残した数々の録音の抜粋で構成されています。そして今回はPAL 仕様のみとなりますが、貴重なドキュメンタリーの映像がつくのもファンにとっては感激ひとしおといえるでしょう。ヨーロッパの古楽界をサヴァールと共に牽引し続けたフィゲーラスの軌跡をあらためてじっくりと追うことができる内容となっています。フィゲーラスの透明でやわからな歌声を満喫できるSACD ハイブリッドでの発売です。


モンセラート・フィゲーラス追悼盤第1弾
「感動の声」

AVSA 9889
(2SACD HYBRID)
限定特別価格
\2800→¥2490
モンセラート・フィゲーラス追悼盤
CD1:
 (1)セネカ(1世紀)作:悲劇「メデア」(第2幕)より「祈り」
 (2)「アマジグの子守歌」(ベルベル伝承曲、モロッコ)
 (3)「美しく聖なるパレスティナ」(セファルディ伝承曲、サラエヴォ)
 (4)「エルチェの神秘劇」よりプラクトゥス「栄光ある聖き御身体」
 (5)ミラン:ロマンス「Triste estaba muy quexosa」
 (6)ムダーラ:ヴィリャンシーコ「イザベルや、帯を失くしたね」
 (7)ボヴィチェリ:シャンソン「アンコール・ケ・コル・パルティーレ」
 (8)ベガ/作曲者不詳:ロマンセ「櫂の音がなんて響き渡り」
 (9)ビクトリア:8 声の「サルヴェ・レジーナ」
 (10)モンテヴェルディ:「ニンフの嘆き」
 (11)カッチーニ:「輝く麗しの瞳もて」
 (12)メールラ:「さあ眠りなさい」(子守歌による宗教的カンツォネッタ)
 (13)アン・イダルゴ:世俗曲「ああ、私は何と愛をあざけり」
 (14)ドゥローン:「sosieguen descansen」
 (15)ライヒャルト:「我が子よ、眠れ」
 (16)ソル:アリア「あなたが誓ったことを思い出して下さい」
 (17)ソル:セギディーリャ「女とギターの弦は」
 (18)ムソルグスキー:「お人形を持って」(「子供部屋」より)
 (19)ペルト:「クリスマスの子守歌」
CD2:
 (1)ロマンス「何故泣くの、清らかな少女よ」(サラエヴォ)
 (2)シビラ(巫女)の歌
 (3)ベルトリッツ・デ・ディア:カンソ「嫌なことでも歌わなければ」
 (4)ゲレーロ:ヴィリャンシーコ「夜は暗うて」
 (5)作曲者不詳:ヴィリャンシーコ「ニーナとヴィーナ」
 (6)ナルバエス/作曲者不詳:「顔は何で洗いましょう?」
 (7)作曲者不詳(コロン文庫の歌曲集):ヴィリャンシーコ「私は小麦色した娘」
 (8)ビクトリア:モテット「マリアよ、恐れるな」
 (9)ルッツァスキ:マドリガーレ「オーラ・ソアーヴェ」
 (10)モンテヴェルディ:カンツォネッタ「苦しみが甘美なものなら」
 (11)メールラ:「カンツォネッタを聴け」
 (12)マリン:「メンギッリャ、もう考えないで」
 (13)イダルゴ:世俗曲「trompicabalas amor」
 (14)作曲者不詳:カンソ「王の息子」(カタルーニャ)
 (15)セレロールス:モテット「ああ、悲しや」(死者のためのミサ曲より)
 (16)ファリャ:子守歌「眠れ、我が子よ、眠れ」
モンセラート・フィゲーラス(声)
ジョルディ・サヴァール
エスペリオンXXI
スコラ・グレゴリエンヌ
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
パドヴァ古楽センター合唱団
 モンセラート・フィゲーラス追悼盤。
 古楽界屈指の名ソプラノ歌手、フィゲーラスの美しく澄んだ歌声を高音質SACDで堪能する珠玉の名演の数々!ファン必聴のおすすめ盤を、お得な限定特別価格でリリース!

 2011 年11 月23 日、世界中の古楽ファンに惜しまれながら亡くなったソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラス。
 夫のジョルディ・サヴァールと共に、その透明感あふれる歌声で20 世紀の古楽界を牽引してきた彼女を追悼し、90 年代からこれまでに彼女が残した数々の録音を抜粋し、集めたアルバムがアリア・ヴォックスからリリースされます。
 「The Emotion Voice」というアルバムのタイトルは90 年代に発売されたCD タイトルと全く同じもの。他ならぬサヴァールの意向により、その名が踏襲されています。
 フィゲーラスの透明感のある柔らかな歌声をSACD の美しい音質で堪能することができるのは何よりの魅力。夫サヴァールとの情感溢れる見事なアンサンブルや、彼が率いるエスペリオンXXI やラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャとのハーモニーも堪能でき、古楽界に一時代を築いた名手の軌跡を感じることができるアルバムに仕上がっています。
 かねてよりALIA VOX レーベルは「ヘリテージ・シリーズ」と称してフィゲーラスの名演を含む過去の録音のSACD ハイブリッド化を進めておりましたが、今回のアルバムは主にこれらヘリテージ・シリーズから珠玉の演奏を抜粋し、まとめたものとなっています。宗教曲、世俗曲、そしてフィゲーラスの代名詞ともいえるカタルーニャの民俗音楽…フィゲーラスの多彩な魅力が2 枚組、35 トラックに渡ってぎゅっと凝縮されています。今なお輝き続けるフィゲーラスの歌声に想いを馳せるにふさわしい名盤といえましょう。


 

Marais: Alcione - Suites des airs a jouer (1706)
AVSA 9903
(SACD HYBRID)
\2000→\1890
SACD Hybrid 盤で鮮やかに復刻!サヴァールの十八番!
 マラン・マレ:『アルシオーヌ』管弦楽曲版
ジョルディ・サヴァール
ル・コンセール・デ・ナシォン
 高音質SACD Hybrid 盤で鮮やかに復刻!サヴァールの十八番、マレの『アルシオーヌ』管弦楽曲版

 録音:1993 年12 月、カルドナ教会(スペイン、カタルーニャ)/52’07’’

 ヘリテージ・シリーズ最新盤、ダウランドのラクリメに続く今回は、マラン・マレの『アルシオーヌ』管弦楽曲版!アストレ・レーベル時代のサヴァール& ル・コンセール・デ・ナシォンが残した豊穣の盤歴に燦然と輝く決定盤が、高音質SACD Hybrid 盤に新リマスタリングされ、お買い得価格で再登場いたします!『アルシオーヌ』に関する録音といえば、ミンコフスキ&ルーブル宮音楽隊が行ったオペラ全曲録音と並んで、このサヴァール&ル・コンセール・デ・ナシォンによる管弦楽曲版の録音があげられましょう!サヴァールの代表盤のひとつであったにもかかわらず、一度は廃盤となり、入手が難しい状態が続いていただけにファンにとっても嬉しい再発です!
 マラン・マレといえば、ヴィオラ・ダ・ガンバの名手として活躍する傍ら、器楽作品を多く残した音楽家。『アルシオーヌ』は彼が唯一作曲した音楽悲劇(オペラ)になります。本アルバムに収録されているのは、この中に登場するアリアを管弦楽用に編曲し、4 つの組曲にまとめあげた管弦楽曲版。師であるリュリの手法を受け継ぎ、フランス・バロックならではの抑揚柔らかな旋律と、軽妙洒脱な舞曲のリズム感を取り入れた音楽を作り上げています。管弦楽曲版である分、原曲のアリアを聴くよりもいっそうフランス・バロック音楽の響きを感じられるよう。アンサンブルはもちろん、ヴァイオリンやフルートなどが奏でる美しいソロも聞きどころです。
 マレの音楽に造詣深いサヴァールの音運びは清廉としたもので、過度な緩急の演出を排しながらも、ぴりっと効かせたアクセントを随所に散りばめ、冗長でない引き締まった演奏を披露してくれています。

ALIUD


ACDBE 070
\2400
楽しい仲間たち〜ルネサンス、バロック期の二声音楽
 (1)ロバート・カー(デフリーハー編):イタリア風グラウンド (1686)
 (2)ラッスス:ファンタジア第27番/同 第13番「ソファレミによる」(1590)
 (3)ルパッキーノ:ファンタジア第13番 (1559)
 (4)マリア・タッソ:ファンタジア第5番「バッタリアによる」(1559&1590)
 (5)トマス・モーリー:「簡明で平易な実践音楽入門」より6曲 (1597)
 (6)ファン・エイク:
  「笛の楽園」〜美しい羊飼いの娘フィリス/天使の歌/
   モア・パラティーノ/アマリリ麗し/ロバート殿下のマスク
 (7)モーリー:ファンタジア第28/同第29番
 (8)ルイエ:リコーダー・ソナタ ニ短調Op.2の3
 (9)オットテール:2つの高音楽器のための組曲第1番Op.4 (1712)
 (10)テレマン:2つのリコーダーのためのソナタ ヘ長調TWV40:120
ヤン・デフリーハー&
 マルセル・ケテルス
  (リコーダー・デュオ)
 リコーダーの楽しみ倍増、デュオによるオリジナル作品集

 録音:2012 年7 月25-27 日/ヘント音楽院ミリー・ホール/DDD、66’ 58”

 同種楽器の二重奏のなかでも、リコーダーは最も古くからあるジャンルでしょう。17 世紀末には、多くの音楽愛好家がこれを楽しみ、「楽しい」とか「最高の喜び」などと表現されました。ここでは1686 年のオリジナル作品カーの「イタリア風グラウンド」をはじめ、リコーダー二重奏のためのオリジナル作品が集められています。ファン・エイクの「アマリリ麗し」も入っているのが嬉しい限り。オランダの名手ヤン・デフリーハーがマルセル・ケテルス大小さまざまなリコーダーを楽しげに奏しています。

APARTE



AP 080
\2500→\2290
熱き疾風怒濤の協奏曲!
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  (1)チェロ協奏曲 イ短調 Wq.170(H.432)
  (2)シンフォニア第5番 ロ短調 Wq.182(H.661)
  (3)チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172(H.439)
  (4)トリオ・ソナタ「多血質と憂鬱質(Sanguineus& Melancholicus)」
   (2つのヴァイオリンと通奏低音のための)ハ短調 Wq.161(H.579)
オフェリー・ガイヤール
 (チェロ[使用楽器:
  フランチェスコ・ゴフリラー(1737)]、
   指揮、通奏低音)
フランチェスコ・コルティ(フォルテピアノ)
 [使用楽器:(1)-(3)Johann Andreas Stein(1785)/
  (4)Franz Baumbach(Vienne,1790)]
(4)ティボー・ノアリ(ヴァイオリン)
プルチネッラ・オーケストラ
 C.P.E.バッハ生誕300年—「彼は父であり、我々はその子供である。」(W.A.モーツァルト)—
 ガイヤールの魅惑の音色で聴くかくも熱き疾風怒濤の協奏曲!

 録音:2013 年9 月17-19 日、12 月19 日/パリ、ボン・セクール教会/72’

 潤いを湛えたセンシティヴな音色と、親しい告白のような風合いが人気の女性チェロ奏者、オフェリー・ガイヤール。待望の新譜は生誕300 周年アニヴァーサリーの作曲家、C.P.E. バッハです。イ短調の協奏曲では、C.P.E. バッハ特有の起伏に富んだ旋律と疾風怒濤の強弱の変化が爆発しており、それでいてセンシティヴな音色と独白のような、思わずはっとさせられる表情はそのまま。オーケストラとの熱を帯びた、しかし非常に緊密な対話も聴きものの出来栄えです。第1 楽章のカデンツァの迫力と熱さはロマン派の名協奏曲をもしのぐかもしれません!他に収録されているシンフォニアの快活なリズムと通奏低音の刻みは愉悦の極み。チェロ協奏曲の明るい雰囲気も楽しく、最後のトリオ・ソナタはミンコフスキのオーケストラでコンサート・マスターを務めるティボー・ノアリがヴァイオリンを担当。ガイヤールの通低とともにセンスの光る演奏です。聴き手の耳と心の襞にピタッと吸いつくような音色の録音も見事です。



 

Ravel: Piano Works
AP 062
\2500→\2290
美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー
 ラヴェル:
  ラ・メール・ロワ
  高雅にして感傷的なワルツ
  夜のガスパール
  亡き王女のためのパヴァーヌ
ヴァネッサ・ワーグナー
 (ピアノ/Yamaha CFX n° 6.272.700)
 美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー、繊細にして鮮烈なラヴェル

 録音:2013 年10 月1,2,3 日

 1973 年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。彼女の新譜はラヴェル。鋭い感性とセンス、そして確かなタッチが持ち味の彼女にぴったりの選曲といえるでしょう。夜のガスパールのオンディーヌの繊細な表現、高雅にして感傷的なワルツでの各曲のキャラクターの描き分けも、シニカルなものから夢のようなものまで、実に鮮やか。2014 年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日が予定されております。



ヴァネッサ・ワーグナー、旧譜
Vanessa Wagner - Variations
AMBROISIE
AM 134
\2600→¥2390
「変奏曲」集
 (1)ハイドン(1732-1809):変奏曲ヘ短調Hob.XVII: 6
 (2)ラフマニノフ(1873 -1943):コレッリの主題による変奏曲op.42
 (3)ベリオ(1925-2003):5つの変奏曲
 (4)ラモー(1683-1764):ガヴォットと6つの変奏
 (5)ブラームス(1833-1897):シューマンの主題による変奏曲op.9
ヴァネッサ・ワーグナー(ピアノ)
 1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。
 一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍している。
 今回のテーマは「変奏曲」。様々な時代の作曲家による作品も、「変奏曲」というくくりで見れば、演奏者の創造性やオリジナリティが問われるのはすべて同じ。彼女は、作曲者の創造性を借りながら、自らをも変幻自在に姿を変え、ミステリアスに私たちを魅了する。
 最後のブラームスは、ブラームス、シューマン、そしてクララ・シューマンの3人のそれぞれの思いがひしひしと感じられる、思わず涙の名演!!

APARTE
AP 008
\2500→¥2290
シューベルト:ピアノ作品集
 即興曲 D 899 op.90〔ハ短調、変ロ長調、変ト長調、変イ長調〕
 ピアノ・ソナタ第 13 番 イ長調 D664
 ピアノ・ソナタ第 14 番 イ短調 D784
ヴァネッサ・ワーグナー(ピアノ)
ワーグナーのシューベルトに対する真摯な思いに満ちた 1 枚
録音:2010 年 6 月
 1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。
 一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍している。
 今回はAPARTEレーベルからのシューベルト。個人的な思いに満ちた、シューベルトに宛てたヴァネッサ・ワーグナーの恋文のような 1 枚。即興曲での一音一音、一つ一つのフレーズを抱きしめているような演奏に心が打たれます。





ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 017
【再発売】
\2600→\2390
ボッケリーニの弦楽五重奏曲集
 ルイージ・ボッケリーニ(1743-1805):
  弦楽五重奏曲 イ長調 G.316
  弦楽五重奏曲 ハ短調 G.314
  弦楽五重奏曲 ト短調 G.318
  小弦楽五重奏曲 変ホ長調 G.304
若松夏美(Vn)
高田あずみ(Vn)
森田芳子(Va)
鈴木秀美(Vc)
懸田 貴嗣(Vc)
 待ちに待った再発売!鈴木秀美の名演がここによみがえる!
 『日曜の午後の室内楽』ガットの豊かな音色が綾なすボッケリーニの美しい響き!鈴木秀美と弓の仲間たちによるボッケリーニの弦楽五重奏曲集

 録音:2005 年4 月 秩父ミューズパーク音楽堂/DDD、66’16”

 2005 年ボッケリーニ没後200 周年に録音。発売された鈴木秀美と弓の仲間たちによるボッケリーニの弦楽五重奏曲集の再発売商品。ボッケリーニの筆に託された親密な歌心と、清明な地中海の風光に満ちた、至福の響きを味わうことの出来る楽曲です。
 ボッケリーニは多作家で、当時のヨーロッパで絶大な人気を博し、特に自身の楽器であるチェロを活用した作品は非常に素晴らしいものばかりです。ボッケリーニの魅力は、明るくて分かりやすい旋律が自然に広がり展開していく所です。チェロ2本を用いた弦楽五重奏曲では、超絶技巧も交えた味わい深い作品です。鈴木秀美のチェロが朗々と鳴り響きます。
 『日曜の午後に神様自身が楽しむなら、きっとこれを取り上げただろう』と19 世紀のヴァイオリン奏者カルティエに言わしめたボッケリーニの室内楽、チェロ2 本のクインテットはその神髄!ガットの豊かな音色が綾なす日曜の午後の対話をお楽しみください。(TDKAD 017 の再発売商品)

 〜演奏会情報〜
  鈴木秀美のガット・サロンvol.9
  4月25日(金) 19:00〜 HAKUJU HALL
   演目:弦楽五重奏曲イ長調 G. 316、弦楽三重奏曲変ロ長調 G. 109、弦楽五重奏曲ハ短調 G.328、弦楽五重奏曲ホ長調 G. 275、他
   演奏:若松夏美(Vn)、竹嶋祐子(Vn)、成田寛(Va)、鈴木秀美(Vc)、山本徹(Vc)




ARTE VERUM

ARV 012
\2500→\2290
バーバラ・ヘンドリックス/フォーレ、ラヴェル歌曲集
 フォーレ:歌曲
  月の光 op.46-2、憂うつ op.51-3、マンドリン op.58-1、
  ひめやかに op.58-2、緑 op.58-3、
  やるせない夢ごこち op.58-5、やさしき歌op.61(全9曲)
 ラヴェル:
  マラルメの3つの詩
   〔溜め息、むなしい願い、壺の腹から一飛びに躍り出た〕、
  マダガスカル先住民の歌
   〔ナアンドーヴ、おーい、休息—それは甘く〕
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(ピアノ)
スウェーデン室内アンサンブル
 ヘンドリックスがあたため続けたフォーレ、ラヴェル歌曲集

 録音:2009 & 2013 年/65’56

 ヘンドリックスの最新盤は、フランス歌曲集。フランスものは偉大なメゾ・ソプラノのジェニー・トゥーレルに手ほどきを受けたヘンドリックス。
 フォーレの歌曲はヘンドリックスがジュリアード音楽院在籍中に学んだものですが、少し歌っただけで、フォーレの音楽に対して、シューベルトの歌曲に対して感じたのと似た、親しみやすさのような特別な感情を感じたといいます。
 フォーレ、そしてラヴェルの、彼女が長年あたためていた歌曲の数々を、あたたかみのある歌声で丁寧に紡いでいます。

ATMA CLASSIQUE



ACD2 2466
(2CD)
\3600→\3290
フォーレ:ノクターン&バルカローレ全曲
 CD1
  1. ノクターン第1番変ホ短調op.33-1/2. 舟歌第1番イ短調op26/
  3. ノクターン第2番ロ長調op.33-2/4. ノクターン第3番変イ長調op.33-3/
  5. ノクターン第4番変ホ長調op.36/6. ノクターン第5番変ロ長調op37/
  7. 舟歌第2番ト長調op41/8. 舟歌第3番変ト長調op.42/
  9. 舟歌第4番変イ長調op.44/10. ノクターン第6番変ニ長調op.63/
  11. 舟歌第5番嬰ヘ短調op.66
 CD2
  1. 舟歌第6番変ホ長調op.70/2. ノクターン第7番嬰ハ短調op.74/
  3. ノクターン第8番変ニ長調op84-8/4. 舟歌第7番ニ短調op.90/
  5. 舟歌第8番変ニ長調op.96/6. ノクターン第9番ロ短調op.97/
  7. ノクターン第10番ホ短調op.99/10.舟歌第10番イ短調op.104-2/
  11.舟歌第11番ト短調op.105/12.舟歌第12番変ホ長調op.106bis/
  13.ノクターン第12番ホ短調op.107/14.舟歌第13番ハ長調op.116/
  15.ノクターン第13番ロ短調op.119
ステファン・ルムラン(ピアノ)
 フランス近代ものを弾かせたら随一の表現力を誇るステファン・ルムランによるフォーレ

 録音:2012 年11 月、2013 年5 月、ケベック

 ATMA レーベルでフランスの知られざる作曲家を取り上げるシリーズ「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・デクヴェルト)」で、フランス近代の作品を演奏し薫り高く色彩豊かに演奏しているカナダのピアニスト、ステファン・ルムラン。
 今回はフランス近代のエスプリを持つ典型的な作品フォーレのノクターンと舟歌の全曲を録音しました。ノクターンは、19 世紀初頭イギリスのジョン・フィールドが器楽小品として作曲はじめ、ショパンでその様式が確立されました。その後数多くの作曲家がノクターンを書いてきましたが、フォーレはその様式を発展させつつ継承しました。フォーレが第1 番を作曲したのが1875 年頃、そして最後の13 番を作曲したのが1921 年亡くなる3 年前であり、フォーレのすべての創作活動時期に渡っています。そして同時に収録されている舟歌もまた、フォーレが生涯にわたって作曲し続けたジャンルです。舟歌はご存じのとおりヴェネツィアのゴンドラ漕ぎの歌に由来するもので、6/8 拍子や9/8 拍子などのゆったりした複合拍子に乗せて、やわらかなアルペジオや高音域のトリル、そしてフォーレ独特の和声進行で、揺れ動く波の動きや水面を漕ぎゆくゴンドラの様子を見事に表現しています。
 フォーレの作曲スタイルは大きく3 つの時期にわかれており、本アルバムでは、生涯にわたって書かれたノクターンと舟歌を作曲順に収録し、ロマン派の影響を受けた優雅な作風の初期、フォーレ独特の洗練された和声が光る中期、そして余計な装飾を省いた禁欲的な後期とフォーレの作曲スタイルの変化を反映した内容となっています。ステファン・ルムランは、そういったフォーレの微妙な作風の変化をかぎとった機知に富んだ見事な演奏を聴かせてくれています。
 


ACD2 2636
\2000→\1890
注目のカリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ)
 モーツァルト:オペラ&演奏会用アリア集

 1. 祝典劇「羊飼いの王様」K.208〜
    アミンタのアリア「穏やかな大気を澄み渡った日々」
 2. オペラ「フィガロの結婚」K.492〜
    スザンナのアリア「恋人よ、はやくここへ」
 3. 演奏会用アリア「どうしてあなたを忘れられよう」K.505
 4. オペラ「ルチオ・シルラ」K.135〜序曲
 5. 演奏会用アリア「ああ、語っているのは私ではない」K.369
 6. オペラ「魔笛」K.620〜
    パミーナのアリア「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」
 7. オペラ「皇帝ティートの慈悲」K.621〜序曲
 8. オペラ「皇帝ティートの慈悲」K.621〜
    ヴィッテリアのアリア「夢に見し花嫁姿」
 9. オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」K.588〜
    フィオルディリージのアリア「岩のように動かず」
 10. オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」K.588〜
    デスピーナのアリア「男たちに!兵隊たちに」
カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ)
ベルナール・ラバディ(指揮)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベネデット・ルーポ(ピアノ)
アンドレ・モワザン(バセット・ホルン)
 豊かな声量と華やかな歌声を持つカリーナ・ゴーヴァンによるモーツァルト

 録音:2012 年7 月パレ・モンカルム、ケベック

 今もっとも聴きたい歌手としてヨーロッパを中心に注目されているカナダのソプラノ歌手カリーナ・ゴーヴァン。レパートリーは広く、定評のあるヘンデルやグルック、リュリなどのパロックものから、マーラー、ブリテンといった20 世紀以降の作曲家の作品も歌いこなす実力派。フランス語圏の出身ですが、なめらかなで自然な発音で英語、ドイツ語の歌唱も美しく、豊かな声量で歌いあげます。
 今回のゴーヴァンのアルバムは、バロック・オケのレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワを従えたーツァルトのアリア集。彼女はモーツァルトの作品を次のように語っています。「私はモーツァルトの作品を歌う時、言いようのない特別な感情が湧きおこります。それは天国的な何か…多くの人が言うように、モーツァルトの音楽は神の言葉を預かり人々に伝えているような、そう神の啓示のようです。」ゴーヴァンの柔らかくふくよかな歌声が、モーツァルトらしい華やかさが引き立ち、これほどニュアンス豊かにモーツァルトのアリアを表現できるとは感服です。


カリーナ・ゴーヴァン旧譜
昔のANALEKTAやCBCの名盤は軒並み廃盤。
現代を代表するソプラノだと思うが日本ではあまり知られていない。
2年前のATMAのアルバム。

ATMA
ACD2 2648
\2000→\1890
ヘンデル:
 「ロターリオ」—シンフォニア,小舟は海に戯れる
 「オルランド」—
  私を不実な女とは言えないでしょう,緑の野よ、心地よい森よ
 「ソザルメ」—平和を語りながらも雷を落とすとは
 「フラーヴィオ」—あなたの元から去ります
 「アルチーナ」—
  ああ、つれないルッジェーロー
  青ざめた亡霊たちよ,ええ、私は同じ私よ,ああ、私の心よ
 「アタランタ」—いとしい森よ
 コンチェルト・グロッソ 変ロ長調 Op.3-1 HMV312—アダージョ
 コンチェルト・グロッソ ハ短調 Op.6-8—アダージョ
 ヴィヴァルディ:「試練の中の真実」—さようなら、いとしい人
 ヴィンチ:
  「エルミオーネ」—
   キジバトの妻が罠に捕らえられた夫を見つけたら
カリーナ・ゴーヴァン(S)
アレクサンダー・ワイマン(指)
アリオン・バロック・オーケストラ
 カナダのバロックの歌姫、ゴヴァン、ヘンデルのオペラを歌う!

 録音:2012 年5 月、ケベック/74'39

 カナダが誇るソプラノで、バロック声楽曲、ことにヘンデルで高く評価されているカリーナ・ゴーヴァンが、ヘンデルを中心としたアリア集をリリース。ゴーヴァンは既にヘンデルのオラトリオを中心としたアリア集(ACD2 2589)をリリースしていましたので、これでゴーヴァンのオペラ、オラトリオ、両面が楽しめることになります。
 ゴーヴァンの良さは、クリーミーと言ってもよい滑らかな美声と、安定したコロラトゥーラの技術。コロラトゥーラが目一杯なことで知られる「ロターリオ」の“小舟は海に戯れる”も、多くのソプラノが賢明に歌う中、ゴーヴァンは苦もなくサラッと歌い上げてしまいます。一方で最後に置かれた「アタランタ」の“いとしい森よ” のようなゆったりした曲では、情感豊かで品の良さが映える表現力でしっとり歌いあげてくれます。傑作「アルチーナ」からはアルチーナのアリアが3 曲。ARCHIV の全曲録音ではゴーヴァンはモルガーナで、彼女の実力を知る人からはなぜ主役じゃないと嘆きがあがっていました。このアリア集で溜飲を下げてください。ヘンデルの管弦楽曲、ヴィヴァルディと珍しいヴィンチのアリアも収録。
 バックは、前回と同様、チェンバロ奏者のアレクサンダー・ワイマンが指揮。ただしオーケストラは、ケベックのバロック・オーケストラの名門、アリオンに変わっています。小編成の明るく透明な伴奏も要注目です。

 

ACD2 2653
\2000
地は震え〜ブリュメル、バード、ラッスス、ファート、クレキヨン、パレストリーナ
 バード:5声のためのモテット「地は震え」
 ブリュメル:12声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」
 ラッスス:6声のためのモテット「恐れと震えが」
 ファート:4声のためのモテット「あの日を思うとき」
 クレキヨン:5声のためのモテット「主よ、救いたまえ」
 パレストリーナ:5声のためのモテット「地は震え」
モントリオール古楽スタジオ
クリストファー・ジャクソン(指揮)
 老舗ヴォーカルアンサンブル、モントリオール古楽スタジオ、ブリュメルの「見よ、天地が揺れ動き」

 録音:2013 年6 月モントリオール大聖堂

 1974 年鍵盤奏者のクリストファー・ジャクソンによって設立された古楽ヴォーカルアンサンブル、モントリオール古楽スタジオ結成40 周年を記念したアルバム。
ブリュメルの12 声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」を中心とした、イエスの死を暗示した地震を題材とした詩篇75「地は震え」の短いテキストをもととした、バード、ラッスス、ファート、クレキヨン、パレストリーナのモテットを収録しています。
 アントワーヌ・ブリュメル(c. 1460-1515) は、今日ではほとんど知られていませんが、彼が生きた16 世紀に非常に高く評価された作曲家でした。ブリュメルは、初期の旋律線中心の音楽を後期では和声的なものへと音楽スタイルを絶えず発展させました。この12 声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」はブリュメルを代表する作品。1497 年に作曲され1570 年頃ラッススによってミュンヘンで初演されるまで50 年近く忘れられていました。このミサは、D,D,D,B,D,E,D,D( レ, レ, レ, シ, レ, ミ, レ, レ) の7 音で構成された復活祭用の聖歌で、各3 声部ずつのソプラノ、アルト、テノール、バスという12声部編成で書かれており、ここでは各パート1 名ずつ、12 名で演奏しています。
 

ACD2 2535
\2000
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis
 ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディーOp.35bis
ジョナサン・クロウ(ヴァイオリン)
 ポール・スチュワート(ピアノ)
 ジョナサン・クロウの冴え渡る知性と透明感のある美音で聴かせるプロコフィエフ

 録音:2008 年4 月

 エルガー、R. シュトラウスとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(ACD22534)でデビューしたジョナサン・クロウのセカンド・アルバムは、プロコフィエフ。ソナタ第2 番ニ長調Op.94bis は、フルート・ソナタOp.94 を改作した作品。この改作を勧めたのが大ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフでありました。1944 年の初演はもちろんオイストラフによって行われましたが(ピアノはオボーリン)、作品はプロコフィエフ自身が大変尊敬していたシゲティに献呈されています。第1 番は1946 年に完成されましたが、作品の構想自体はこの作品が第2 番より先であったため、第1 番とされました。こちらも2 番同様オイストラフとオボーリンによって初演されています。そしてヴァイオリンとピアノのための5 つのメロディーは、元々はソプラノ歌手ニーナ・コシェッツのために作曲された作品で、第2 番と同じく作曲者自身によって編曲されています。
 3 作品ともヴァイオリンの特性が発揮された技術的にも難易度の高い曲。ジョナサン・クロウの高度な演奏技術が映え、勢いのある力強い演奏を聴かせてくれます。
ジョナサン・クロウは1977 年カナダのプリンスジョージに生まれ。6歳からスズキ・メソードを開始、プリンスジョージの音楽学校で学ぶ。その後ケベックのマギル大学でイェホナタン・ベリック氏のもと研鑽を積みます。19 歳でモントリオール交響楽団に入団、アソシエイト・コンサートマスターを経て、2002 年から2006 年まで最年少のコンサートマスターを務めていました。現在はマギル大学の助教授。
 

ACD2 2685
\2000
甘き思い出イタリア・イギリスの17世紀の名曲
 オルティス:リセルカーダ第1、4、8番
 バニスター:
  ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「グラウンド上によるディヴィジョン」
 プレイフォード:ノーフォーク公
 ラニエー:愛の不変
 ド・レヨル:デュオ「甘き思い出」
 オルティス:リセルカーダ第2番「甘き思い出」
 デ・セルマ:ソロ・ファゴットのための幻想曲
 作曲者不詳:ロジャー・ド・カヴァリー卿
 作曲者不詳:ジョン、いますぐキスしてに来て
 オルティス:リセルカーダ「幸せな我が目よ」、第5番
 バニスター:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「他のグラウンド」
 作曲者不詳:トレッツのグラウンド
 バッサーノ:リセルカータ第8番
 ロニョーノ:「別れの時には」によるディミニューション
 ボニッチ:「甘き思い出」
 作曲者不詳:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「ファロネルのグラウンド」
マーガレット・リトル( ガンバ) 
シルヴァン・ベルジュロン(リュート)
 深い瞑想の世界へ誘うマーガレット・リトルによる「甘き思い出」

 録音:2013 年3 月ケベック

 16 世紀で最も有名なピエール・サンドランによるマドリガル「甘き思い出」をもとにした、オルティスらの作品を中心としたイタリア・イギリスの17世紀の名曲を収録。
 ガンバ演奏に関する即興と装飾技法の最初の教本とされる「装飾論ならびに変奏論」を著したスペインの作曲家、音楽学者ディエゴ・オルティス。即興的な装飾変奏の方法と譜例を示した第1 部と高度な即興を前提としたファンタジア、既存の楽曲に基づく変奏を挙げたリセルカーダによる2 部構成の教本でここでは、第2 部のリセルカーダから「甘き思い出」などが収録されています。
 また17 世紀後半のイギリスでは、グラウンド上のディヴィジョンという変奏曲が盛んに作られました。グラウンドは、イタリア語ではバッソ・オスティナートと呼ばれ、日本語には反復低音と訳されます。曲全体にわたってずっと繰り返される、数小節のバス定型で、ディヴィジョンは、そのバスの上で上声部の音符を変奏していくことです。ここではプレイフォードのヴァイオリンのためのディヴィジョンが収録されています。演奏はカナダ古楽界の中心にいるガンバ奏者のマーガレット・リトルとリュート奏者シルヴァン・ベルジュロン。2 人の感性が呼応する美しい1 枚となっています。
 

ACD2 2668
\2000
我が魂よ〜ドイツ教会カンタータ集
 J.S.バッハ:カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
 トゥーンダー:シンフォニア「平和を与えたまえ」、モテット・サルヴェ「我がイエス」
 エレルバッハ:序奏と組曲
 ローゼンミュラー:モテット「天に昇りたまえりキリスト」
 J.M.バッハ:アリア「いざ,我らに主を讃えん」
 C.ベルンハルト:協奏曲「なぜ悲しむのですか、我が魂よ」
 ムファット:調和の捧げもの「オルガンのためのパッサカリア 」ト短調
 シュッツ:協奏曲「私を憐れみたまえ、おお主なる神よ」
 ローゼンミュラー:学生の音楽「ダンス」パドゥアナ〜バロ
 エレルバッハ:調和の喜び、音楽の友第2 集よりカンターテ
マシュー・ホワイト(CT)
テンポ・ルバート
 アレクサンダー・ワイマン(指)
 マシュー・ホワイトが清らかに歌うドイツ宗教音楽集

 録音:2011 年11 月ケベック

 カナダのカウンターテナー、マシュー・ホワイトによるアルバム。J.S. バッハに先んじた17 世紀ドイツで活躍した作曲家トゥーンダー、エレルバッハ、ローゼンミュラー、ベルンハルト、ムファット、シュッツらの宗教作品を収録。ドイツ・バロックの盛期に活躍しコラール・カンタータの開祖でもあるフランツ・トゥーダー。宗教音楽の大家としてJ.S. バッハとシュッツの音楽を橋渡しする需要な作曲家エレルバッハ。ドイツの対位法とイタリアの豊かな表現力をもった美しい音楽を作り出したローゼンミュラー。J.S. バッハの義父で当時の楽器製作にも大きく貢献したヨハン・ミヒャエル・バッハ。ドレスデン宮廷楽長として作曲・指揮・研究者として活躍したクリストフ・ベルンハルト。ザルツブルクで宮廷オルガニストとして活躍したムファット。そして「ドイツ音楽の父」とも称される、バッハ以前で最も需要な作曲家シュッツ。マシュー・ホワイトの豊かな表現力と繊細な声質、巧みなブレスのコントロールで偉大なる作曲家たちの忘れられた名作を存分に聴かせてくれます。

AUDITE

AU 92682
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集第3集
 ベートーヴェン:
  (1)弦楽四重奏曲第4番ハ短調 0p.18-4
  (2)「大フーガ」変ロ長調 Op.133
  (3)弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1
クレモナ四重奏団
 【クリスティアーノ・グアルコ
  (第1ヴァイオリン;グァルネリ・デル・ジェス)、
  パオロ・アンドレオーニ
  (第2ヴァイオリン;
    (2)ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニ
     (1752)、
    (1)(3)サルヴァトーレ・スカリア(2012))、
  シモーネ・グラマーリャ
  (ヴィオラ;(2)ピエトロ・ガルジーニ(2012)、
    (1)(3)アルベルト・ジョルダーノ(1995)、
  ジョヴァンニ・スカリオーネ
  (チェロ;マリノ・カピッチオーニ(1974)】
 イタリア実力派、クレモナ四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集第3集は「大フーガ」、第4 番、第7 番!

 録音:2012 年6 月3-5 日、ミラノ/78’39”

 SACD ハイブリッド盤。今やイタリアを代表するクァルテット、クレモナ四重奏団。AUDITE レーベルからリリースを続けている好企画、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の第3 集は、弦楽四重奏曲第4 番、名曲「大フーガ」そして、弦楽四重奏曲第7 番です。
 イタリア四重奏団のファルーリ、アルバン・ベルク四重奏団のバイエルレ両氏に師事した2000 年結成のクレモナ四重奏団は、イタリアの伝統受け継ぐ若手実力派で世界が注目しています。イタリアらしい明るく非常にクリアな発音が魅力の一つで、個々の音色が見事に溶け合った驚くべきアンサンブルを聴かせてくれます。パッセージによっては若手らしい気迫に溢れ、また非常にスタイリッシュにまとめあげますが、なんといっても抜群の音程感と優美な音色は現代最高の呼び声高い四重奏団と言えましょう。
 当録音では第2 ヴァイオリン、およびヴィオラ奏者が曲によって使用楽器を変えております。
 今回、大フーガの録音にて使用したヴィオラは1980 年生まれのピエトロ・ガルジーニ制作によるものです。ガルジーニは若い頃からマウロ・スカルタベッリの工房で弦楽器作りに親しむようになり、その後、ルイジ・エルコレやガブリエーレ・ナターリに師事した若手職人です。2008 年3 月には『フォルムと音楽:ヴァイオリンのメカニズム』と題した論文により、フィレンツェ大学建築学修士号を取得。その後は修復や専門技術の分野で活躍し、特に過去の巨匠たちの傑作の複製の製造と、修復を仕事の二つの柱としているようです。第1ヴァイオリンのクリスティアーノ・グアルコは名器グァルネリを使用していますが、その他の3 人は曲によって新進気鋭の職人が制作した最新の優れた楽器も積極的に使用しています。現代の楽器も歴史的な楽器と同様に素晴らしいことを証明するかのような魂のこもった演奏を聴くことができます。今後のベートーヴェン・チクルスも期待大と言えましょう。ディジパック仕様。
 

AU 92676
(SACD HYBRID)
\2500
ヴィエルヌのオルガン交響曲全曲
 ヴィエルヌ:
  (1)オルガン交響曲第5番 イ短調 op.47(1924)
  (2)オルガン交響曲第6番 ロ短調 op.59(1930)
ハンス=エーベルハルト・ロス(オルガン)
 優秀録音。2013 年歿後75周年のヴィエルヌのオルガン交響曲全曲録音シリーズ最終の第3弾は名曲、第5番と第6番!

 録音:(1)2013 年3 月19&20 日、(2)2013 年6 月5&6 日、メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン/DDD、72’12”

 SACD ハイブリッド盤。オルガンの録音に定評のあるドイツのAudite レーベル。このジャンルにおいて数々の優秀録音をリリースしてきました。最新アルバムは、2013 年歿後75 周年の企画として開始したヴィエルヌのオルガン交響曲全曲録音の最終となる第3 弾が登場します。収録曲は名曲オルガン交響曲第5 番 イ短調 op.47 と同第6 番 ロ短調 op.59 です。
 ヴィエルヌは先天性の白内障のため生まれつき盲目に近かったのですが、6 歳で弱視へ快復したと言われています。1881 年、ヴィエルヌが11 歳の時には国立パリ盲学校に進学し、その後ヴァイオリン、ピアノそしてオルガン学び、セザール・フランクが弾くオルガン演奏を聴いて感銘を受けて以来、パイプオルガンを熱心に学びました。ヴィエルヌはフランクやオルガン交響曲第5 番のトッカータが有名なシャルル=マリー・ヴィドールなど、著名なオルガニストに師事し、オルガン演奏及び作曲を習い、歿年までパリのノートル・ダム大聖堂の首席オルガニストを務めました。
 演奏のハンス=エーベルハルト・ロスは数々の国際コンクール受賞歴を持つ逸材で、Audite レーベルからフランクのオルガン作品全集(AU21413)をリリース、非常に高い評価を得ています。当シリーズ第1 弾(AU 92674)第2 弾(AU 92675)でも卓越した技術と確かな解釈でヴィエルヌの代表盤の呼び声高い名演奏を聴かせてくれます。Audite レーベルの社主でプロデューサー& エンジニアのルトガー・ベッケンホーフ氏、満を持しての録音だけに自信を持ってご紹介できる優秀録音です。
 

AU 92660
(SACD HYBRID)
\2500
ハンスヨルグ・フィンク&エルマー・レーネン:
 レクイエムによる即興演奏

  1.イントロイトゥス 2.キリエ
  3.セクエンツィア 4.オッフェルトリウム
  5. サンクトゥス 6. アニュス・デイ
  7.ルックス・エテルナ 8. 赦祷文 9.楽園へ
ハンスヨルグ・フィンク(トロンボーン)
エルマー・レーネン(オルガン)
 優秀録音。教会に響き渡るトロンボーンとオルガンによる即興的なレクイエムジャズィで色彩感豊かな響き

 録音:2013 年4 月15-17 日、ケーヴェラー、聖マリエン教会/DDD、62’59”

 SACD ハイブリッド盤。このアルバムはトロンボーン奏者のハンスヨルグ・フィンクとオルガニストのエルマー・レーネンによる伝統的なレクイエムの形式から様々な音楽要素を取り込んだ即興的な作品です。即興といっても曲全体のつくりやオルガンとトロンボーンの役割などは二人の奏者により密に考えられており、まことに色彩感豊かな1 時間を超える大作に仕上がりました。ジャズ的要素もふんだんに取り入れており、まさに新鮮なレクイエムと言えましょう。教会の響きを非常に効果的に用いた録音で、トロンボーンもオルガンのコンソール横で演奏し、その音はまるで天から舞い降りてくるような空気感に富んでいます。このような素晴らしい録音ができるのも長年教会での録音に携わり、数々の優秀録音をリリースしてきたaudite の社主ベッケンホーフ氏がなせる妙技と言えましょう。
 

Ina Siedlaczek: Fortuna scherzosa
AU 92703
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
おどけた幸運
 (1)フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ:
  アリア「幸運よ、お前は私をもてあそぶ」
 (2)ヨハン・ウルリヒ二世:カンタータ「汝ら明るき星たち」
 (3)エルレバッハ:アリア「試練は乗り越えられる」
 (4)テレマン(メランテ):カンタータ「おどけた幸運」
 (5)テレマン(メランテ):カンタータ「アモールは私を見て嬉しそうに笑う」
 (6)ヨハン・フィリップ・クリーガー:アリア「孤独に」
 (7)テレマン:カンタータ「希望」
 (8)エルレバッハ:アリア「わが憧れは満足せり」
イーナ・ジートラツェク(Sop)
ハンブルガー・ラッツムジーク
 【ジモーネ・エッカート
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ウルリヒ・ヴェーデマイアー(テオルボ)、
  ミヒャエル・フェルスト(Cem)】
 驚くべき録音の良さ。眼前で演奏しているかのようなリアルな音像

 録音:2013 年5 月14-16 日/マリエンミュンスター・アビー教会(ドイツ)/サラウンド、61’ 39”

 運命の気まぐれをテーマにしたカンタータやアリアはバロック期に数多く作られましたが、今日大半が忘れられています。このアルバムに収められた作品は幸運の女神を主役とした非常に珍しいカンタータとアリアが収められています。テレマンがメランテというアナグラム(名前の並べ替え)で発表したカンタータ「おどけた幸運」は、ベルリン・ジングアカデミーが1999 年にウクライナのキエフで発見した作品。イタリア後の歌詞による美しい作品で、成就しない運命を描きます。
 独唱のイーナ・ジートラツェクはドイツの古楽ソプラノ。ピュアな声が魅力です。
注目は驚くべき録音の良さ。audite レーベル総裁ベッケンホーフ・トーンマイスター渾身のSACD Hybrid サラウンドで、眼前で演奏しているようなリアルな音像が衝撃です。オーディオ・チェック用にも最適です。
 
Vesperae in honorem Sancti Dominici
AU 40010
\2000
聖ドミニクを讃える晩祷
 ドミニコ会聖歌とオルガン即興演奏(全32曲)
ティエリー・メフラー(Org)
トーマス・ラッツムジーク
 【ジモーネ・エッカート(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ウルリヒ・ヴェーデマイアー(テオルボ)、
  ミヒャエル・フェルスト(Cem)】
 心洗われるドミニコ会聖歌集

 録音:2013 年5 月14-16 日/マリエンミュンスター・アビー教会(ドイツ)

 1216 年創立のカトリック修道会ドミニコ会。数年後に800 周年を迎える同組織を讃えるアルバム。古くは1256 年から今日まで用いられている聖歌をはじめ、それに基づくオルガンの即興演奏をはさんでいます。
 グレゴリオ聖歌起源の極めて美しい世界が広がります。録音の良さも特筆で、ヨーロッパの教会の中にいるような癒しの世界にひたれます。
 
AU 92659
(SACD HYBRID)
\2500
マンデルリング四重奏団
 メンデルスゾーン:弦楽のための室内楽曲全集 vol.4

 (1)弦楽五重奏曲第1番 イ長調 Op.18
 (2)弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87
 (3)弦楽四重奏の4つの小品 Op.81よりカプリッチョ ホ短調、フーガ 変ホ長調
マンデルリング四重奏団
 【ゼバスティアン・シュミット(Vn)、
  ナネッテ・シュミット(Vn)、
  ローラント・グラッスル(Va)、
  ベルンハルト・シュミット(Vc)】
(1)(2)グンター・トイフェル(Vc)
 マンデルリングQによるメンデルスゾーン第4 弾は名手グンター・トイフェルを迎えた弦楽五重奏曲集!

録音:(1)(2)2011 年4 月11,12 日、(3)2012 年4 月23-25 日、クリンゲンミュンスター/69’28”

 SACD ハイブリッド盤。2013 年に結成30 周年を迎えますますの活躍を見せるドイツ屈指のアンサンブル団体、マンデルリング四重奏団。AUDITEレーベルよりショスタコーヴィチ、シューベルト、ブラームスと数々の名録音をリリースしており、それぞれの録音は高い評価を得ております。
 2011 年よりメンデルスゾーンの弦楽のための室内楽曲全集を開始し、今回はその第4 弾となるアルバムで、収録内容は、名手グンター・トイフェルを迎えた弦楽五重奏曲第1、2 番です。
 マンデルリング四重奏団のアンサンブルは今回も安定感抜群で激情の中にも決して冷静さを欠かない演奏で、円熟の域へと入りつつある名門の名にふさわしい堂々たる演奏を聴かせてくれます。
 


AU 97690
\2400→\2190
スイス・ピアノ・トリオ
 エドゥアルド・フランク(1817-1893):

 (1)ピアノ三重奏 ホ長調(1835)
 (2)ピアノ三重奏 変ホ長調 Op.22
 (3)ピアノ三重奏 ニ長調 Op.53
スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ(Vn)、
  セバスチャン・ジンガー(Vc)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ(Pf)】
 audite によるエドゥアルド・フランク再発見シリーズ、最新盤はピアノ三重奏曲集!

 録音:2013 年4 月28 日~5 月1 日、ヌシャテール、スイス

 audite が誇る密かな人気シリーズ、「エドゥアルド・フランク(1817-1893)再評価シリーズ」! 好評の弦楽五重奏作品集(AU 92578)、オーケストラ作品集Vol.3(AU 97686)に続く最新アルバムは、ピアノ三重奏曲集です。生前はピアニストとして高い評価を受け、作曲家だけでなく教師としても広く活躍したE. フランク。偉大な作曲家たちの世代間を結ぶ橋渡し役としても活躍したE. フランクの音楽は、世代を超えた響きを併せ持っています。このピアノ三重奏曲でも師であるメンデルスゾーンの古典的な響きと、後のブラームスを思わせる輝かしくも深みのある響きが合わさったフランクならではの作品を堪能することができます。
 演奏は1998 年に結成され、数々コンクール受賞歴を誇る若手実力派スイス・ピアノ・トリオ。AUDITE レーベルにはチャイコフスキー:「偉大な芸術家の思い出」(AU 92673)、クララ・シューマン:ピアノ三重奏(AU 92549)をはじめ、質の高い素晴らしい録音をリリースしております。

AURIS CLASSIC

ASC 5064
\2400
J.S.バッハ〜ヴァルテンブルク城にて
 パルティータ第1番 ロ長調BWV825
 前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調BWV859
 前奏曲とフーガ イ長調BWV864
 前奏曲とフーガ ホ短調BWV878
 フランス組曲 変長調BWV815
 イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971
コルネリア・オステルヴァルト(チェンバロ)
 ドイツの古城街道の街ヴァルテンブルク城で録音したバッハ

 録音:2013 年/67’52

 ドイツの鍵盤奏者コルネリア・オステルヴァルトによるバッハ作品集。ドイツの古城街道の街ヴァルテンブルクにある城で録音されました。ヴァルテンブルク城は、1859 年にシェーンブルク=ヴァルデンブルクの王子のための邸宅として建てられ、その後1909 〜 1912 年にザクセン宮廷の建築士グスタフ・フレーリッヒ によって改装ました。
 1947 年から1998 年まで病院として使われ、2005 年に大規模な改築が行われ、現在はコンサートなどに使用されています。グスタフ・レオンハルトやアンドレアス・シュタイアーなどチェンバロの大家に師事し、研鑽を積んだ実力派コルネリア・オステルヴァルトの歯切れのよい演奏と、美しいヴァルデンブルク城の美しい響きが堪能できる1 枚です。
 
ASF 5063
\2400
HARFHORN/シュテファン・ヴァイ
 1. イントラーダ/2. クリストフ・パムプッフ:朝の挨拶/
 3. ダウランド:おいで、もう一度/4. モンテヴェルディ:トッカータ/
 5. シュテファン・ヴァイ:雪解けの風/6. ヘンデル:調子のより鍛冶屋/
 7. ヘンデル:王宮の花火〜「平和」/
 8. ヘルタ・リッポルド:シュテファンのためのヒルテン・ムジーク/
 9. レオポルド・モーツァルト:ヴァルトホルン・デュオ/10. メヌエット/
 11. ヴェイヴァノフスキー:イントラーダ/12. キュフナー:レントラー/
 13. モディーニャ/14. 妖精の愛の歌/15. シュテファン・ヴァイ:幻想曲 ヘ長調
シュテファン・ヴァイ
 (ハーフホルン、
  ビュッヘル、
  ボヘミアン・ハープ)
 ハープとホルンを操るシュテファン・ヴァイによる作品集

 ハープ奏者であり、ホルン奏者でもあるシュテファン・ヴァイによるハーフホルン、ビュッヘル(アルプスホルン)、ボヘミアン・ハープを用いたアルバム。ハーフホルンは、ハープとアルプスホルンを融合し両方の楽器の響きを持った楽器でシュテファン・ヴァイが開発しました。ビュッヘルはスイスのアルプスホルンの携帯用に作られた楽器で、高くクリアな音色が特徴です。
 またボヘミアン・ハープは音楽の歴史上もっとも古い楽器です。それはギリシャ神話に登場するハープの名奏者オルフェウスが弾いていた楽器がモデルとなっています。18 世紀半ばにボヘミアの森からドイツとチェコの国境線に位置するエルツ山地の小さな町プリースニツに持ち込まれ演奏されたのがはじまりといわれています。非常に美しい木材を使い、シンプルで透き通った音が特徴です。

 BIS

BIS SA 2003
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
パヌフニク父娘
 (1)アンジェイ・パヌフニク:12の小練習曲
 (2)アンジェイ・パヌフニク(ロクサンナ・パヌフニク編):ショパン讃歌 (3曲)
 (3)アンジェイ・パヌフニク:ペンタソナタ (1984)
 (4)アンジェイ&ロクサンナ・パヌフニク:祈り
 (5)ロクサンナ・パヌフニク:第2の故郷
 (6)ロクサンナ・パヌフニク:Glo (2002)
 (7)アンジェイ・パヌフニク:リフレクションズ (1968)
クレア・ハモンド(ピアノ)
 パヌフニク父娘のピアノ曲をイギリス期待の若手が見事に披露

 録音:2013 年9 月/ポットン・ホール、イギリス/DDD、5.0 Surround Sound、71’29”

 SACD ハイブリッド盤。今年生誕百年を迎えるアンジェイ・パヌフニク(1914-1991) は、ルトスワフスキ、セロツキと並ぶ20 世紀ポーランド音楽史の巨星。1954 年に英国へ亡命し、この地で音楽活動を行なったものの、終生故国とその文化への愛着を断ち切らずにいました。近年では美人作曲家ロクサンナ・パヌフニクの父としても知られています。パヌフニクのピアノ・アルバムは初登場で大歓迎。
 パヌフニクはピアニストとして、ルトスワフスキの2 台のピアノのための「パガニーニの主題による変奏曲」を作曲者とともに世界初演したほどですが、ピアノ曲は意外に少なく、1947 年の「12 の小練習曲」、1968 年の「リフレクションズ」、1984 年の「ペンタソナタ」3 作しかありません。いずれも技巧的でダイナミック。
 このアルバムでは、愛娘ロクサンナが、父の作品の編曲もしくは父の精神を受け継いで作ったピアノ曲も収められています。興味深いのは、パヌフニク初期1949 年の作で、もともと女声ヴォカリーズとピアノのために書かれ、後にフルートと弦楽オーケストラ用に編曲された「ショパン讃歌」全5 曲中3曲のピアノ独奏用編曲。ポーランド民謡に基づき、きびきびとしたマズルカの第4 曲などピアノ曲としても非常に魅力的。「祈り」はパヌフニクが未完で残した歌曲をロクサンナが完成させ、ピアノ曲にしたもの。死を前にしたパヌフニクの望郷の念と透明な思いが感動的。
 さらに興味深いのは、ロクサンナが2003 年に作曲し、2006 年に改訂した彼女最初のピアノ曲「第2 の故郷」。タイトルはもちろんポーランドのことで、ポーランド民謡「森のすみれよ」を主題にした変奏曲となっています。
 演奏は若きイギリスの女性ピアニスト、クレア・ハモンド。イギリスには独特なピアニズムの伝統があるにもかかわらず、若いピアニストがほとんど現れないので非常に貴重。高度な技巧を駆使したフレッシュな演奏を繰り広げています。要注目の逸材と申せましょう。
 


BIS SA 2001
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
J.S.バッハ:世俗カンタータVol.4
 「破れ、砕け、うち壊て」(鎮まりしアイオロス) BWV205
 「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」 BWV207
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ヴォルフラム・ラトゥケ(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)
 祝! 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン 第45回サントリー音楽賞受賞
 BCJの最新アルバムは世俗カンタータの第4 弾!鎮まりしアイオロス

 録音:2013 年7 月/しらかわホール、名古屋/DDD、5.0 Surround Sound、73’06”

 SACD ハイブリッド盤。バッハの教会カンタータの全曲演奏・録音を達成したバッハ・コレギウム・ジャパン。また第45 回サントリー音楽賞受賞でも話題となるなか、期待の最新アルバムは2013 年7 月に名古屋のしらかわホールで収録されたバッハの世俗カンタータシリーズの第4 集です。
 「破れ、砕け、うち壊て」(鎮まりしアイオロス) BWV205 はライプツィヒ大学の哲学講師、アウグスト・フリードリヒ・ミュラーの命名日を祝って書かれた作品で初演は1725 年8 月3 日です。学芸の女神パラス、果樹の女神ポモナ、西風の神ゼピュロス、風の神アイオルス、そして「風ども」の演ずる「音楽劇」です。編成から見て戸外で演奏されたものと考えられています。
 「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」 BWV207 はライプツィヒ大学の法学博士、ゴットリープ・コルテの教授就任祝賀用として作曲され初演は1726 年12 月とされています。歌詞の内容から察して、コルテを慕う、裕福な学生の依頼で作曲されたと言われております。曲は「幸福」「感謝」「勤勉」「名誉」という寓意的人物を中心に繰り広げられる音楽劇です。曲中にはブランデンブルク協奏曲第1 番ヘ長調の第3 楽章の改作も含まれており華麗な協奏楽章が含まれるのも当作品の魅力のひとつと言えましょう。
 


BIS SA 2063
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
フレスト最新!ブラームス作品集
 ブラームス:
  (1)クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
  (2)6つの歌(フレストによるクラリネット編)
   [5月の夜 Op.43-2/おとめの歌 Op.107-5/
   私の眠りはますます浅くなり Op.105-2/
   調べのように私を通り抜ける Op.105-1/
   甲斐なきセレナード Op.84-4/野の寂しさ Op.86-2]
  (3)クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
マルティン・フレスト(クラリネット)
(1)ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)
 ボリス・ブロフツィン(ヴァイオリン)
 マクシム・リサノフ[マキシム・リザノフ]
  (ヴィオラ)
(1)(3)トルレイフ・テデーン(チェロ)
(2)(3)ローランド・ペンティネン(ピアノ)
 ジャニーヌ・ヤンセンも参加の豪華共演陣!フレスト最新アルバムはブラームス作品集、フレスト・セレクションによる6つの歌のアレンジ版も注目!

 録音:(1)2013 年2 月、(2)2013 年11 月/ストックホルム・コンサートホール、スウェーデン、(3)2004 年6 月/ニーブローカイエン、ストックホルム、スウェーデン/DDD、5.0 Surround Sound、78’55”

 SACD ハイブリッド盤。名手マルティン・フレストの最新盤はブラームスの作品を取り上げました。収録曲は名作、クラリネット五重奏曲を主軸に、フレスト選曲・編曲による6 つの歌、そしてクラリネット三重奏曲です。
 今回の録音でも豪華共演陣に注目です。五重奏曲では、前作のモーツァルト作品集(BIS SA 1893 / KKC 5372)でも共演したジャニーヌ・ヤンセンをはじめ、俊英ヴィオラ奏者マクシム・リサノフなど輝かしい才能が集結。極上のアンサンブルを聴かせてくれます。
 また、6 つの歌と題された作品集はブラームスの歌曲集からフレスト自身が6 作品を選曲し、編曲も行いました。フレストの妙技によりまるで歌っているかのように奏でます。極上のブラームスクラリネット作品が完成しました!なお、最後のクラリネット三重奏曲は既に発売されているブラームスのクラリネット作品集(BIS SA 1353)と同録音です。
 

BIS SA 2049
(SACD HYBRID)
\2600
オルガン版のドビュッシー、ラヴェル作品集
 (1)ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描「海」
 ラヴェル:
  (2)ダフニスとクロエより「夜明け」
  (3)高雅で感傷的なワルツより第2曲「かなりゆっくりと」&第3曲「中庸の速さで」
  (4)ラ・ヴァルス (5)亡き王女のためのパヴァーヌ (6)ボレロ
  ※ 全作品グンナル・イーデンスタムによるオルガン編曲
グンナル・イーデンスタム(オルガン)
 オルガンによる大迫力サウンド!!名手イーデンスタムの妙技、超絶のラ・ヴァルス、圧巻のボレロ!

 録音:2013 年9 月、聖マーティン教会、デュドランジュ、ルクセンブルク/DDD、5.0 Surround Sound、73’46”

 SACD ハイブリッド盤。これはすごい!なんとラヴェルのボレロ、ラ・ヴァルスをはじめとした作品がオルガンに独奏による編曲版で登場。何千もの大迫力のサウンドを楽しむことができます。編曲はすべて演奏のグンナル・イーデンスタムによるもの。オルガンの構造を熟知した上での絶妙なレジストレーションで、とても一人で演奏しているとは思えない、オルガンならではの大迫力サウンドを楽しむことができます。ボレロは圧巻の締めくくりです。
 演奏のグンナル・イーデンスタムは1961 年スウェーデン生まれ。ストックホルムのロイヤル音楽アカデミーに入学、86 年特別賞を得て卒業。在学中、パリ国立音楽院に留学し、マリー=クレール・アランのもとで学び、84 年優秀賞、85 年ヴィルトゥオジテ賞を授与されました。84 年には、オルガンの即興演奏のコンクールである、フランスのシャルトル国際オルガン・コンクールで優勝。以後、コンサート・オルガニストとして世界的に活躍しており、バロックから現代曲までの幅広いレパートリー、そして非常に優れた即興演奏で高い評価を受けております。また、近年は作曲にも力を入れております。
 

BIS SA 2023
(SACD HYBRID)
\2600
20世紀のリサイタル
 (1)パウル・ヒンデミット:オーボエ・ソナタ(1938)
 (2)ベンジャミン・ブリテン:世俗的変奏曲(1936)
 (3)アンタル・ドラティ:協奏的二重奏曲
 (4)パヴェル・ハース:オーボエとピアノのための組曲 Op.17(1939)
 (5)パウル・ベン=ハイム:3つの無言歌(1952)
アレクセイ・オグリンチュク
 (オーボエ;Marigaux 2001)
レオニード・オグリンチュク
 (ピアノ;Steinway D)
 名手オグリンチュクによる20世紀の作曲家によるオーボエとピアノのための作品集、指揮者アンタル・ドラティの作品も!

 録音:2013 年8 月、ストックホルム、スウェーデン/DDD、5.0 Surround Sound、64’47”

 SACD ハイブリッド盤。名手オーボエ奏者のアレクセイ・オグリンチュク最新盤は父レオニードとの共演で20 世紀の作曲家によるオーボエとピアノのための作品集です。ヒンデミット、ブリテンといった作品から、指揮者のアンタル・ドラティの作品まで実にヴァラエティに富んだ選曲です。親子ならではの息の合った演奏でオグリンチュクの妙技があますところなく堪能できる1 枚です。
 


BIS SA 1892
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
エリーゼのために(1822 年版)
 ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.13

 ロンド ハ長調 WoO.48/ロンド イ長調 WoO.49/
 ロンド 変ロ長調 Kinsky-Halm Anh.6/ロンド ハ長調 Op.51-1/
 ロンド ト長調 Op.51-2/
 ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」Op.129/
 エコセーズ 変ホ長調 WoO.86/6つのエコセーズ WoO.83/
 アンダンテ「アンダンテ・ファヴォリ」 ヘ長調 WoO.57/
 幻想曲 Op.77/ポロネーズ ハ長調 Op.89/
 エリーゼのために(1822 年版)/
 最後の楽想 ハ長調(アンダンテ・マエストーソ)(1826)
ロナルド・ブラウティハム
 (フォルテピアノ)
 天才フォルテピアノ奏者ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲全集の第13 弾はあの「エリーゼのために」「失くした小銭への怒り」も収録!

 録音:2013 年8 月、エステローケル教会、スウェーデン/5.0 Surround Sound、DDD、68’28”

 SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムによるフォルテピアノのベートーヴェンのピアノ独奏曲全集の第13 弾はロンド集とあの「エリーゼのために」「失くした小銭への怒り」を含む充実の小品集です。フォルテピアノならではの温かみのある音とブラウティハムの研ぎ澄まされたタッチがこの名曲に新たな光を与えます。このほか、最後の楽想 ハ長調(原曲は弦楽五重奏のための冒頭のスケッチ)やアンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57 など、演奏機会に恵まれない、しかし素晴らしい作品を名手によりその魅力を最大限に引き出してくれます。
 楽器は1800 年代制のレプリカで2011 年ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でもなんか新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする新しくも最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。
 

BIS SA 1966
(SACD HYBRID)
\2600

オルガンのための作品集第2弾!
 カレヴィ・アホ:
  (1)幻想曲風に(2011) (2)エピローグ(1998)
  (3)コントラプンクトゥスXIV(J.S. バッハ〜カレヴィ・アホ編/2011)
  (4)結婚行進曲1(1973) (5)結婚行進曲2(1976)
  (6)婚礼の音楽(1999) (7)ルドゥス・ソレムニス(1978)
  (8)イン・メモリアム(1980) (9)地上の歌(2002)

ヤン・レヘトラ(オルガン)
(1)ペトリ・コムラネン(ホルン)
(2)ユッシ・ヴオリネン(トロンボーン)
(9)カイヤ・ サーリケットゥ(ヴァイオリン)
 アンナ=カイサ・ピップリ(オーボエ)
 神秘的な世界、カレヴィ・アホのオルガンのための作品集第2弾!

 録音:(1)(2)(9)2013 年5 月、聖パウロ教会、ヘルシンキ、フィンランド (3)2013 年5 月、コトカ教会、フィンランド (4)-(8)2010 年10 月、聖ヨハネス教会、マルメ、スウェーデン/5.0 Surround Sound、DDD、62’08”

 SACD ハイブリッド盤。現代フィンランドを代表する作曲家、カレヴィ・アホはBIS 社が積極的に録音をしていることにより知られるようになったと言っても過言ではありません。そのアホの作品を収めた最新アルバムはオルガン交響曲『すべてうつろいゆくものは』 を含むオルガン作品集(BIS SA 1946)に続く第2 弾で、ホルンとの掛け合いが美しい「幻想曲風に」、アホの近親者のために作曲された結婚行進曲1&2、婚礼の音楽、オルガンの荘厳な世界が表現されたルドゥス・ソレムニス、アホの父にささげられた「地上の歌」、そして、アホ編曲によるバッハのフーガの技法より「コントラプンクトゥスXIV」など様々な作品が収録されました。
 演奏はフィンランドを代表する世界的オルガン奏者ヤン・レヘトラ。アホの前作はもちろんのことフィンランドのALBA レーベルからも多数リリースしております。抜群のテクニックと安定感を誇る演奏者ですが、ことに自国フィンランドの作品は定評があります。
 


BIS SA 2058
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ステンハンマルの壮大なオーケストラ作品
 ヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):
  (1)交響的序曲「天の高みに昇らん(Excelsior!)」Op.13
  (2)カンタータ「歌」より間奏曲
  (3)セレナード ヘ長調 Op.31
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
ロイヤル・フランダース・
 フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2013 年3 月、アントワープ、ベルギー/5.0 Surround Sound、DDD、58’19”

 SACD ハイブリッド盤。このディスクはスウェーデンの最も重要な作曲家の一人であるステンハンマルのオーケストラ作品が収録されております。1896年に作曲された序曲「天の高みに昇らん(Excelsior!)」Op.13 は壮大な交響的作品で雄大なオーケストレーションが特徴的です。一方、カンタータ「歌」より間奏曲は祈りに満ちた心に染みわたる作品です。最後のセレナードは全5 楽章からなるオーケストラ作品で、ステンハンマルらしい弦楽器と金管楽器の掛け合いが絶妙な作品です。指揮のリンドベルイとの相性もぴったりの作風と言えましょう。
 


BIS SA 1745
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
グラミー、オーケストラ部門受賞のヴァンスカ!
 シベリウス:
  (1)レンミンカイネン組曲 Op.22(現行版)
  (2)森の精 Op.15
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ラハティ交響楽団
 満を持してレンミンカイネン組曲、森の精を再録音、リマスターでさらなる輝きを放つ!

 録音:2006 年11 月、2007 年10 月、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド/5.0 Surround Sound、DDD、69’37”

 SACD ハイブリッド盤。シベリウスの演奏で世界的に評価の高いオスモ・ヴァンスカ。第56 回グラミーのオーケストラ部門受賞で話題となっているミネソタ管とのシベリウスの交響曲第1 番&第4 番(BIS SA 1996 / KKC 5359)をはじめシベリウスの諸作品の演奏に定評があります。ヴァンスカは1999 年にレンミンカイネン組曲Op.22(現行版)、1996 年に森の精Op.15 をそれぞれラハティ交響楽団と録音をしておりますが、今回、満を持しての再録音が登場します!このうちレンミンカイネン組曲の「トゥオネラの白鳥 Op.22-2」「レンミンカイネンの帰郷 Op.22-4」そして森の精はサウンド・オブ・シベリウス(BIS SA 1645)でリリースされておりますが、今回のリリースにあたりリマスターを施し、さらなる輝かしい音を楽しむことができます。


すごいです
ヴァンスカの新シベリウス交響曲チクルス

BIS SA 1986
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第1 弾
 シベリウス:
  (1)交響曲第2番ニ長調Op.43
  (2)同第5番変ホ長調Op.82
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管弦楽団
[ 録音:2011 年6 月/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)] 78’04”

SACD ハイブリッド盤。

 新天地で好発進したヴァンスカは、BISから次々と新録音をリリース。代表的なところではベートーヴェンの交響曲全集、さらにブルックナーの交響曲第4番(2004年に出版されたコーストヴェット版でした)。ちょっと美しく整えられすぎているところもなくはないが、いずれも非常に高く評価された。
 そして着々と地盤を固めていたヴァンスカが、ミネソタ管弦楽団と共に次に挑んだのが・・・まさかのシベリウス交響曲全集。2回目の。
 本当にいつもこの人には驚かされる。
 そして今回もその演奏を聴いてまた驚かされた。
 前回の精緻でさわやかな演奏とは正反対と言っていいような個性的な大巨匠演奏。終楽章でのティンパニなど、セーゲルスタムでもそこまでやらないぞ、というような荒々しい強打。これまでのヴァンスカでは考えられないようなダイナミックなスケールを感じさせてくれ、同時に人間的な味わいあふれる演奏になっていたのである。
 ひょっとしたらヴァンスカ、ようやくこの歴史ある名オーケストラを自由に操れるようになり、自分のやりたい音楽が表現できるようになったのかもしれない。
 三羽烏の中でちょっと出遅れていたが、ここへ来て一気にその差をつめてきた。魅力的なシベリウス・チクルスの開始を喜び、さらに今後の発展を心から祈りたい。

BIS SA 1996
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第2 弾
 シベリウス:
  (1)交響曲第1番ホ短調Op.39
  (2)同第4番イ短調Op.63
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
 ゴージャスな響きと痛快なスピード感。ヴァンスカの新シベリウス交響曲

 [ 録音:2012 年5・6 月/ミネアポリス・オーケストラ・ホール]/74’10”

 SACD ハイブリッド盤。第1 集(2 番&5 番 BISSA.1986)に続くヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第2 弾は、1 番&4 番。約20 年を経ての再録音ですが、SACD の高音質もあいまってヴァンスカの円熟ぶりに驚かされます。ミネソタ管の技術の高さとゴージャスな響きで、ラハティ響との旧録音とは別の作品のように聴こえます。ことに第1 番のスピード感と迫力はカッコ良く痛快の極み。21 世紀のシベリウス交響曲像の出現と申せましょう。


 


BIS 1973
\2500→\2290
アルベニス:ピアノ曲全集 Vol.8
 スペイン組曲第2集 T.90/6つのスペイン舞曲 T.78/
 即興練習曲 T.50/四季 T.100/サロン風マズルカ T.81/
 思い出(マズルカ)T.80/即興曲 T.115C/サロン風ワルツ T.83/
 秋(サロン風ワルツ)/子守歌 T.114 bis
ミゲル・バセルガ(ピアノ)
 名手、バセルガによるスペインの陽光のごとく輝かしいアルベニス作品集

 録音:2013 年3 月、サラゴサ会議宮、スペイン/DDD、67’07

 名手バセルガによるアルベニスのピアノ曲全集の最新盤が久々に登場。その第8 巻は、まるでスペインの陽光のごとくきらきらと輝くような小品ばかりが集められました。リズムの良さと独特の語り口が求められるアルベニスの作品ですが、ルクセンブルク出身のミゲル・バセルガはスペインの作品を長きにわたり研究しており、とりわけアルベニスの演奏には定評があります。超絶技巧を物ともせずに演奏できるバセルガでなければ表現できないアルベニスの世界をご堪能ください。


ミゲル・バセルガ
アルベニス:ピアノ曲全集チクルス

 ピアノのミゲル・バセルガ。ものすごくうまい。
 BISは名人ピアニストを探し出してくるのが昔からうまかったが、この人も相当うまい。
 ミゲル・バセルガは1966年ルクセンブルク生まれのスペイン・アラゴン系のピアニスト。BISのアルベニス以外ではスペイン系レーベルで1,2枚CDが出ているだけだが、そんなこと信じられないくらい非常にうまい。
 明晰でダイナミックな打鍵はアルベニスにぴったりで、その鮮やかなリズム感はなんとも「スペイン」!
 店主のようなスペインを知らない異国の人でも「これがスペインなんだなー」という気にさせられる。・・・雰囲気が軽くて粋なのである。きりっとしたさわやかな味わいとすっきりした余韻・・・そう、スペインの伝統的なスパークリング・ワイン「カヴァ」のような。
 とてもスピーディな演奏なので重さや深みに欠けるという人もいるかもしれないけれど、自分はこの人の演奏でアルベニスを愛するようになった。こういうアルベニスが好きな人だってきっといるはず。いや、多いはず。
 だから下記でバセルガのシリーズを紹介するけれど、決してカタログ紹介的な意味合いじゃない。本当にいいのである。

Albeniz - Complete Piano Music, Volume 1
BIS 923
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 1
イベリア第1集
12の性格的小品集
マジョルカ島(舟歌)
ミゲル・バセルガ (Pf)
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 2
BIS 1043
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 2
イベリア第2集、
白鍵上の長調による7つの練習曲
サロン風マズルカ、スペイン、ラ・ベガ
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 3
BIS 1143
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 3
イベリア第3集
グラナダのサンブラ(東洋舞曲)
小さな手のための非常に易しいパヴァーヌ Op83
スペイン(6 つのアルバム)Op165、
舟歌 Op23
キューバ狂詩曲 Op66 (ピアノ独奏版)、アングスチア(無言歌)
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 4
BIS 1243
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 4
イベリア第4集
6つの小ワルツ、ピアノソナタ第3番
古風な組曲第1番、アラブのセレナード
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 5
BIS 1443
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集 5
スペイン組曲
ピアノソナタ第4番、古風な組曲第2番 
ソルチーコ、パバーナ・カプリッチョ
Albeniz - Complete Piano Music, Volume 6
BIS 1743
¥2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲集 Vol.6
 (1)スペイン狂詩曲(作曲者自身のオリジナル・オーケストラ版)/
 (2)ピアノ協奏曲第1番「幻想協奏曲」/
 (3)ナバーラ(ピラール・バヨーナ補筆完成版)/
 (4)古典組曲第3番/
 (5)アスレホス(グラナドス補筆完成版)/
 (6)ピアノソナタ第5番
ミゲル・バセルガ (Pf)、
リュー・ジア(指)
テネーリフェ響①②

 スペインのピアニスト、バセルガによるアルベニス全曲集は現在継続中だが、その第6巻は珍品揃い。これが結構面白い。アルベニスのオーケストラ作品などを中心とした、マニア向けアルバムといえばそうなのだが、エネスコやハルフテルによるオーケストレーションで知られるスペイン狂詩曲が作曲者自身のオリジナル・オーケストレーションで聴けるし(もちろん世界初録音)、アルベニスが未完のまま残した2篇のうちのひとつ「ナバーラ」は通常のセヴラック版でもアムランが録音しているボルコム版でもない、スペインの大ピアニスト、ピラール・バヨーナによる補筆完成版。そして下でチッコリーニ盤も紹介しているピアノ協奏曲も、味わい深い名品。「珍品アルバム」では片付けられない素敵な1枚だったりする。


BIS 1953
\2500→¥2090
アルベニス:ピアノ曲全集Vol.7
 (1)スペインの歌Op.232
 (2)6つのサロン風マズルカ
 (3)演奏会用練習曲「願い」
 (4)ワルツ「秋」
 (5)軍隊行進曲
 (6)即興演奏 (1903)
 (7)イヴォンヌの訪問
ミゲル・バセルガ(Pf)
[ 録音:2010 年12 月/サラゴサ会議宮(スペイン)] DDD、71’09”

アルベニスのピアノ曲全集刊行中のバセルガ、第7巻にあたる今回も凝った選曲が光ります。アルベニス9歳の作「軍隊行進曲」に驚愕。その完成度の高さと、人好きのするメロディの才は恐るべきものがあります。また、名作「コルドバ」や「セギディーリャ」を含む「スペインの歌」も独特のリズムの良さと語り口に惹き込まれます。興味深々なのは1903 年にアルベニスが録音した即興演奏を2009 年に採譜、出版された作品の演奏も含まれていること。自作自演の録音が古く、良く聴きとれなかった同曲を最新録音とバセルガの名演で、アルベニス未知の小品として蘇えらせました。



 


BIS SA 2051
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
鈴木雅明・優人親子共演/バッハ:ドッペル・コンチェルト集
 J.S.バッハ:
  (1)2台のチェンバロのための協奏曲第3番 ハ短調 BWV1062
  (2)2台のチェンバロのための協奏曲第2番 ハ長調 BWV1061
  (4)管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
   (鈴木優人による2台チェンバロ編曲版)
  (5)2台のチェンバロのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV1060
鈴木雅明
 ((1)1st 、(2)2nd、(3)1st、
  (4)1st チェンバロ)
鈴木優人
 ((1)2nd、(2)1st、(3)2nd、
  (4)2nd チェンバロ)
(1)(2)(4)バッハ・コレギウム・ジャパン
 【若松夏美(1st ヴァイオリン)、
  荒木優子(2nd ヴァイオリン)、
  山口幸恵(ヴィオラ)、
  武澤秀平(チェロ)、
  西澤誠治(ヴィオローネ)】
 鈴木雅明・優人親子共演によるチェンバロによるバッハのドッペル・コンチェルト集!鈴木優人編曲による管組第1番の2 台チェンバロ版も大注目

 録音:2013 年1 月/彩の国さいたま芸術劇場、コンサートホール/DDD、5.0 Surround Sound、71’08”

 SACD ハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンの最新録音は鈴木雅明・優人の親子共演によるJ.S. バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲集、そして鈴木優人編曲による管弦楽組曲第1 番 ハ長調 BWV1066 の2 台チェンバロ版です。当ディスクに収録された作品はすべて「ハ」調の楽曲で、全曲に統一感のあるアルバムとなっております。
 第1 番BWV1060 の原曲はオーボエとヴァイオリンのための協奏曲と見なされている作品で、整った楽節構成に愛嬌のあるエコーをまじえた魅力が際立った作品です。第2 番BWV1061 は他のチェンバロ協奏曲と異なり、全体がクラヴィーア的な発想によっていることから編曲ではなくオリジナル作品と考えられています。2 つのチェンバロの掛け合いが美しく協奏曲の彩りを与えられた作品です。第3 番BWV 1062 は、かの有名な2 つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 のチェンバロ編曲版です。2 つの楽器が互いに拮抗する関係に立ち、絶えず模倣し合いながら演奏を続けるこの名曲ですが、チェンバロでの演奏ではより装飾的な煌びやかさを呈します。
すが、チェンバロでの演奏ではより装飾的な煌びやかさを呈します。品ですが、2 台のチェンバロでの掛け合いによって見事に表現されております。

 鈴木優人(チェンバロ)
 鈴木優人は、1981 年オランダ生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院古楽科修了後、2007 年オランダ・ハーグ王立音楽院修士課程オルガン専攻を首席で修了。同年9 月より同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。現在、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、また室内楽やチェンバロやオルガンソロなど国内外で演奏活動を展開しております。



 


BIS SA 2087
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
トリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾
 ベートーヴェン:
  (1)弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
  (2)セレナード ニ長調 Op.8
トリオ・ツィンマーマン
 【フランク・ペーター・ツィンマーマン
  (ヴァイオリン;
   ストラディヴァリウス1711年
   ‘Lady Inchiquin’)、
 アントワーヌ・タムスティ
  (ヴィオラ;
   ストラディヴァリウス1672年
   ‘Mahler’)、
 クリスチャン・ポルテラ
  (チェロ;
   ストラディヴァリウス1711年
   ‘Mara’)
 最高のトリオで聴く名器ストラディヴァリウスの美しき調べトリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾!

 録音:2013 年6、7 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、スウェーデ/DDD、5.0 Surround Sound、67’55”

 SACD ハイブリッド盤。トリオ・ツィンマーマン待望のベートーヴェン第2 弾は、弦楽三重奏曲第1 番 変ホ長調 Op.3 とセレナード ニ長調 Op.8 です。
 トリオ・ツィンマーマンは2007 年に結成。「トリオは自分にとってベストなアンサンブル」と語るツィンマーマン。長年ベストなアンサンブルができる演奏者を探していましたが、若き天才ヴィオラ奏者のアントワーヌ・タムスティの演奏に感銘を受けたツィンマーマンは直々にトリオ結成を懇願したそうです。
 そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。
 これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲第2-4 番(BIS SA 1857 / KKC 5222)及びモーツァルトのディヴェルティメント 変ホ長調&シューベルトの弦楽三重奏曲第1 番(BIS SA 1817 /KKC 5202)はレコード芸術特選盤をはじめ、各誌で絶賛されているアルバムです。
 見事なまでに完成されたトリオ・ツィンマーマンのアンサンブルをお楽しみください。なお、トリオ・ツィンマーマンはすべて名器ストラディヴァリウスを使用しており、特にツィンマーマンが使用している楽器はかつてクライスラーが所有していたものでエレガントの極みともいえるこの上なく美しい音色です。


旧譜
トリオ・ツィンマーマン/ ベートーヴェン第1弾
Beethoven: String Trios, Op. 9 Nos. 1-3
BIS SA 1857
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
トリオ・ツィンマーマン
 ベートーヴェン:弦楽三重奏曲

  (1)第2番ト長調Op.9の1
  (2)第3番ニ長調Op.9の2
  (3)第4番ハ短調Op.9の3
トリオ・ツィンマーマン
 【フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)、
  アントワーヌ・タムスティ(Va)、
  クリスチャン・ポルテラ(Vc)】
決定盤登場、トリオ・ツィンマーマンのベートーヴェン

[ 録音:2010 年7、8 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、11 年8 月/ポツダマー・マイスターザール(ベルリン)]/73’50”

 SACD ハイブリッド盤。
 フランク・ペーター・ツィンマーマン率いるトリオ・ツィンマーマンの第2弾はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。
 初期を代表する傑作ながら、弦楽四重奏に比べると録音の数はずっと少ないので大歓迎。それどころか、同曲の筆頭に挙げられる充実の名演です。それぞれがソロイスティックでありながらアンサンブルも完璧という理想的な形で、ベートーヴェン作品の素晴らしさを改めて納得させてくれます。

 
BIS SA 2042
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
イッサーリス/マルチヌー:チェロ・ソナタ集
 マルチヌー(1890-1959):チェロ・ソナタ
  (1)第1番 H.277(1939)/(2)第2番 H.286(1941)/
  (3)第3番 H.340(1952)
 (4)オリ・ムストネン(1967-):チェロ・ソナタ(2006)[世界初録音]
 (5)シベリウス(1865-1957):「憂鬱」 Op.20
スティーヴン・イッサーリス
 (チェロ;
  ストラディヴァリウス1726年
  ‘Marquis de Corberon’)
オリ・ムストネン(ピアノ;Steinway D)
 名手イッサーリスとムストネンによるマルチヌーのチェロ・ソナタ集、世界初録音のムストネンのチェロ・ソナタも注目!

 録音:2013 年7 月/ポットン・ホール、サフォーク州、イングランド/DDD、5.0 Surround Sound、78’15”

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルからのイッサーリス最新盤はチェコ出身の作曲家マルチヌーの3 つのチェロ・ソナタ、ムストネンのチェロ・ソナタ、そして、シベリウスの「憂鬱」です。
 マルチヌーは400 作を残した大変に多作な作曲家で知られています。ここに収められたチェロ・ソナタですが、第1、2 番はいわゆるパリ時代1939 年に、第3 番はアメリカ時代最後の年1952 年にそれぞれ作曲されました。様々な実験的書法を試た1930 年代から創作活動の頂点にあたる1950 年代と世界各国を渡り歩いたマルチヌーの変化に富んだ多彩な作風を楽しむことができます。
 世界的チェリスト、ハインリヒ・シフに献呈されたオリ・ムストネンのチェロ・ソナタはダニエル・ミュラー=ショットとムストネン自身の演奏により2006 年に初演されました。超絶技巧を伴う変幻自在のメロディが魅力の作品で、イッサーリスならではの冴えたチェロが光ります。
 


BIS SA 2050
(SACD HYBRID)
\2600→\2390

ネシュリングによるレスピーギ第2弾
 レスピーギ:
  (1)ブラジルの印象
   [I.熱帯の夜/II.ブタンタン/III. 歌と踊り]
  (2)風変わりな店
   [I. 序曲/II.タランテラ/III.マズルカ/
    IV.コサックダンス/V.カン・カン/
    VI. ゆっくりなワルツ/VII.夜想曲/VIII.ギャロップ]

ジョン・ネシュリング(指揮)
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
 ブラジル魂炸裂!!ネシュリングによるレスピーギ第2弾は「ブラジルの印象」と「風変わりな店」!

 録音:2013 年4 月/フィルハーモニーホール、リエージュ、ベルギー/DDD、5.0 Surround Sound、68’55”

 SACD ハイブリッド盤。ローマ三部作(BIS SA 1720)に続く、ジョン・ネシュリングによるレスピーギ第2 弾は「ブラジルの印象」と「風変わりな店」です。シェーンベルクとボダンツキーの血をひくブラジルの指揮者ネシュリングが、華麗で豊かな色彩感に満ちているリエージュ・フィルハーモニー管を見事にコントロールしています。
 「ブラジルの印象」はレスピーギが1927 年にブラジルに旅行し、その際の印象を3 曲にまとめたもので、初演は翌1928 年サンパウロで行われました。いかにもブラジルらしい明るさに満ちた作品ですが、第2 曲のブタンタンでグレゴリオ聖歌の「怒りの日」のメロディが出てくるところが印象的です。
 一方、「風変わりな店」は1918 年に、バレエ・リュスを率いるセルゲイ・ディアギレフから作曲の依頼を受け、ロッシーニの小品集「老いのいたずら」より編曲されたバレエ音楽です。レスピーギらしい和声やオーケストレーションは原曲を上回るほどの作品で、全8 曲が物語を読んでいるかのように進行していきます。


旧譜
ネシュリングによるレスピーギ第1弾
Respighi: Roman Trilogy
BIS SA 1720
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
レスピーギ:
 (1)ローマの噴水 (2)ローマの松 (3)ローマの祭
ジョン・ネシュリング(指)
サンパウロ交響楽団
63’41”SACD ハイブリッド盤。

<S-0429さんのコメントから>
 SACDでローマ三部作を楽しみたい、というだけで購入したんですが...いや、良かった!
 サンパウロってどこ?オケを聴く醍醐味とも言えるローマ三部作なのに、大丈夫かいな?という不安を見事に払拭してくれました。
 まず、録音はやっぱり良い!凄い、色々な音が聞こえる。
 が、演奏も素晴らしい!ブラジルのオケ&指揮者とあっては、バティスのようなネアカな音楽かと思いきや、意外や意外、大変色彩感にあふれた演奏!素晴らしい好演!
 それでいて金管の迫力も十分。個人的に、ラテン系の明るく抜けの良いHrが好印象。ハイレベルですよ、ホンマに。良い意味で期待を裏切ってくれた1枚。

 


BIS SA 2080
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
英国の俊英ジェイムズ・ラザフォード(バリトン)
 ワーグナー:
  ・さまよえるオランダ人より
    (1)序曲 (2)「期限が来た(オランダ人)」
  ・タンホイザーより
    (3)「この貴きまどいを見渡せば(ヴォルフラム)」
    (4)「死の予感のごとく夕やみが地をおおい(ヴォルフラム)」
  ・ローエングリンより
    (5)「恐ろしい女だ(テルラムント)」
  ・ニュルンベルクのマイスタージンガーより
    (6)「リラの花の何とかぐわしく(ハンス・ザックス)」
    (7)第3幕への前奏曲 
    (8)「迷いだ!迷いだ!どこも迷いだ!(ハンス・ザックス)」
  ・パルジファルより
    (9)「そうだ!むごい!惨すぎる!我が身に災いあれ!(アンフォルタス)」
  ・ワルキューレより
    (10)「ウォータンの告別と魔の炎の音楽〜
     “さらば、勇敢で素晴らしい我が子よ”(ウォータン)」
(2)-(6)(8)-(10)
 ジェイムズ・ラザフォード(バリトン)
アンドルー・リットン(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
 英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが遂にワーグナーを録音!

 録音:2013 年4、5 月/グリーグ・ホール、ベルゲン、ノルウェー/DDD、5.0 Surround Sound、78’44”

 SACD ハイブリッド盤。近年、ワーグナー歌手として頭角を現してきた英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが満を持してワーグナーを録音しました!ラザフォードは2010 年のバイロイト音楽祭でニュルンベルクのマイスタージンガーのハンス・ザックスの配役で大成功するなど、注目著しいバリトン歌手です。
 リットン率いるベルゲン・フィルハーモニー管の好サポートのもと、のびやかで抜群の安定感を誇る歌声の持ち主ラザフォードの代表盤が遂に誕生したと言えましょう。




CAVI MUSIC


0634558379549
\2400
グッバイ・アストル〜モーツァルトの最後のタンゴ
 1. グリーグ/ ラフマニノフ/ チャイコフスキー
  (グリーグ:ピアノ協奏曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番)
 2. ヴィヴァルディ(協奏曲集「四季」〜春・夏・冬)
 3. チャイコフスキー(交響曲第5&6番)
 4. ショスタコーヴィチ(ジャズ組曲〜ワルツ第2番)
 5. J.S. バッハ
  (アンナ・マグダレーナのための小曲集〜メヌエット、
   平均律クラヴィーア曲集第1巻第 番〜前奏曲、
   トッカータとフーガ ニ短調、チェンバロ協奏曲第5番、
   管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア、グノー:アヴェ・マリア)
 6. グリーグ
  (ペールギュント組曲第1番〜朝/ オーセの死/ 山の魔王の宮殿にて、
   第2番〜ソルヴェーグの歌)
 7. ベートーヴェン/ ロッシーニ
  (ベートーヴェン:交響曲第5番、ロッシーニ:セヴィリアの理髪師〜序曲、
   ビジョルド:エル・チョクロ)
 8. ウェーバー(大協奏的二重奏曲)
 9. ブラームス
  (交響曲第3、4番、クラリネット三重奏曲、クラリネット・ソナタ大1、2番)
 10. ラフマニノフ(歌曲「ヴォカリーズ」)
 11. ムソルグスキー(交響詩「はげ山の一夜」)
 12. メンデルスゾーン
  (交響曲第2、3番、「フィンガルの洞窟」の序曲、ヴァイオリン協奏曲)
 13. モーツァルト(レクイエム〜イントロイトゥス、怒りの日、ラクリモサ)
トリオ・ノイクラング
 【ニコライ・アブラムソン(クラリネット)
  ヤン・ヤッハマン(アコーディオン)
アルトゥール・ホルニッヒ(チェロ)
 モーツァルトもタンゴを書いた!?クラシックの名曲をモチーフとしたタンゴ曲集

 クラリネットのニコライ・アブラムソン、アコーディオンのヤン・ヤッハマン、チェロのアルトゥール・ホルニッヒの3 人によってベルリンで結成されたタンゴ・アンサンブル、トリオ・ノイクラング。代表的なタンゴの名曲だけではなく、様々なジャンルの要素を取り入れた演奏で、室内楽のような、ナイトクラブで演奏しているような、絶妙な雰囲気を醸し出した音楽を作り上げています。
 このアルバムは、モーツァルトの最後の作品がタンゴであったかどうか…という大胆な発想から生まれた内容。グリーグ、ラフマニノフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のモチーフを使ってタンゴ風に仕上げたり、ムソルグスキーのはげ山の一夜のリズムをベースにした曲、そしてモーツァルトのレクイエムをタンゴ風にしたりと、タンゴの大御所ピアソラに別れを告げるような斬新曲が次々と展開されていきます。
 

4260085533008
\2600
フックス&ブラームスのクラリネット五重奏
 フックス:クラリネット五重奏曲Op.102
 ブラームス:クラリネット五重奏曲Op.115
セバスティアン・マンツ(Cl)
デンマーク四重奏団
 抜群の機能美と溢れる詩情で聴かせる、フックス&ブラームスのクラリネット五重奏際立つマンツの至芸!

 録音:2013 年4、5 月BR ミュンヘン・スタジオ

 2008 年ミュンヘン国際音楽コンクール・クラリネット部門で40 年ぶりとなる第一位に輝いたクラリネット奏者セバスティアン・マンツと2002 年デビュー、2004 年にはデンマークの室内楽コンクールで優勝するなど瞬く間に世界の音楽界に踊りでたデンマーク四重奏団によるフックスとブラームスによるクラリネット五重奏曲。
 抒情的なメロディーが印象的なフックスのクラリネット五重奏曲。ロベルト・フックスはウィーン音楽院でブルックナーとともにマーラー、R. シュトラウスらを育てたことでも知られています。フックスの音楽は非常に洗練された響きをもち、熟達した作曲技法で親交のあったブラームスにも称賛されています。情緒豊かで色彩感溢れるマンツのクラリネットが、作品に息吹を与え生き生きと表現されています。
 そしてブラームスの最高傑作の一つクラリネット五重奏曲。歌心に溢れた第1 楽章の主題が作品全体に充溢感をもたらし、心に染みいる名作。当時の名手ミュールフェルトに魅せられて創作し、クラリネットの美点を存分に生かした作品だけに、マンツの至芸が際立ちます。デンマーク四重奏団とのアンサンブルも、ロマンティックで美しく、しかも緻密に繰り広げられ、聴き手世界にぐっと引きこみます。
 新しい風を感じつつ、伝統的な響きに酔う1 枚です。
 
4260085534289
(3CD)
\5400→\4990
ルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディションVol.31
 ワーグナー&ヴェルディ〜パラフレーズ、トランスクリプション&現代音楽集
  アムラン、エッカードシュタイン、ロバート・レヴィン、ほか
 CD1【ワーグナー:パラフレーズ&トランスクリプション】
  1. ワルキューレの騎行(カール・タウジヒ編)
    ヨーゼフ・モーグ(P)  録音:2013 年5月13 日ライヴ
  2. ジークムントの愛の歌(ルイ・ブラッサン編)
  3. 「ニーベルングの指輪」より「魔の炎の音楽」(ルイ・ブラッサン編)
    セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)  録音:2013 年6 月19 日ライヴ
  4. 「神々の黄昏」より「葬送行進曲」(フェルッチョ・ブゾーニ編)
    フェデリコ・コッリ(P)  録音:2013年6 月1 日ライヴ
  5. 「タンホイザー」より序曲(リスト編)
  6. 「タンホイザー」より「おお, お前, 優しい夕星よ」(リスト編)
    チャン・ヤ=フェイ(P)  録音:2013 年7月13 日ライヴ
  7. トリスタンとイゾルデ前奏曲(ゾルタン・コチチュ編)
    セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)  録音:2013 年6 月19日ライヴ
  8. イゾルデの愛と死(モシュコフスキ編)
    ヨーゼフ・モーグ(P)  録音:2013 年5月13 日ライヴ

 CD2【ヴェルディ&ワーグナー:パラフレーズ&トランスクリプション】
  1. 「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ(リスト編)
  2. 「トロヴァトーレ」のミゼレレによる演奏会用パラフレーズ(リスト編)
  3. 「エルナーニ」による演奏会用パラフレーズ(リスト編)
    ヨーゼフ・モーグ(P)  録音:2013 年5月13 日ライヴ
  4. 「アイーダ」より賛歌、行進曲、舞曲(2台ピアノ用)(ガブリエル・ピエルネ編)
  5. 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より前奏曲(2 台ピアノ用)(マックス・レーガー編)
  6. 「ニーベルングの指輪」より「バイロイトの思い出」(4 手ピアノ)(ガブリエル・フォーレ/ アンドレ・メサジェ編)
  7. 「トリスタンとイゾルデ」より「ミュンヘンの思い出」(4 手ピアノ)(エマニュエル・シャブリエ編)
    チャン・ヤ=フェイ(P) &ロバート・レヴィン(P)  録音:2013 年7 月13 日ライヴ

 CD3【現代音楽集】
  1. リスト:不吉な星、不吉な災難 S.208
    ソフィー・マユコ=フェッター(P) 録音:2013 年7月17日
  2. ペーター・ルジツカ(1948-):凶星について
    ソフィー・マユコ=フェッター(P) 録音:2013 年5月30日
  3. シドニー・コルベット(1960-):クンドリーの碑
    セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)  録音:2013 年6月19日ライヴ
  4. フランク・アムサレム(1961-):Brooding
    タマラ・ステファノヴィッチ(P) 録音:2013 年5 月12日ライヴ
  5. ヴァソス・ニコラウ(1971-):エチュードより第6,7,8 番
  6. ヨルク・ヘラー(1944-):タマラのために
    タマラ・ステファノヴィッチ(P) 録音:2013 年5月23日
  9. マルク・アンドレ=アムラン(1961-):舟歌
    マルク・アンドレ=アムラン(P)  録音:2013 年6月29日ライヴ
 注目若手ヨーゼフ・モーグ登場、2013 年ルール・ピアノ・フェスティヴァル

 ドイツ屈指の工業地帯として知られている, ルール地方で毎年行われるこのピアノフェスティバル。世界のピアニストが定期的に集まる出会いの場です。
第1 回の開催セレモニーではポリーニが登場、すでに有名になった音楽家だけでなく、豊かな才能を持った若手の登竜門にもなっています。
 2013 年は音楽祭25 年周年という節目の年でした。第31 弾目となる本アルバムは、2013 年アニヴァーサリー・イヤーだったワーグナーとヴェルディに焦点を当てたプログラム構成となっております。
 リスト、ルイ・ブラッサン、カール・タウジヒ、ブゾーニ、コチシュ、モシュコフスキらが編曲したワーグナーとヴェルディの作品と現代音楽家がワーグナー、ヴェルディの音楽に影響されて書いた作品を収録した3 枚組仕様。これらの作品は、技巧はもちろんのこと、ワーグナーとヴェルディの壮大な舞台芸術の世界を描く表現力が必要とされます。このアルバムに登場する若き実力者たちは、そのような難曲も自分のものにし、卓越したテクニックと優れた音楽性で聴かせてくれます。
 注目はドイツの若手ヨーゼフ・モーグ。1987 年ドイツ、ルートヴィヒスハーフェンの音楽一家に生まれ。幼少のころから才能を開花させ、数々のコンクールで入賞。最近では、ヨーロッパ各国の音楽専門誌や放送局の批評家により選出される名誉あるICMA(International Classical Music Awards) で2012 年に「Young Artist of the Year」を受賞、2014 年には「Solo Instrumentalist of the Year」を受賞に今最も注目されているピアニストの一人です。2014 年日本で行われるラ・フォル・ジュルネにも出演予定で今後の活躍に目が離せません。
 このアルバムに収録されているモシュコフスキ編曲の「イゾルデの愛と死」は、ヨーゼフ・モーグの美しいピアノの音、透徹した歌心で説得力のある演奏を聴くことができます。その他にも「ワルキューレの騎行」やヴェルディ/ リスト編曲の演奏会パラフレーズなど力強くも繊細な響きの演奏を披露しています。
 また、2003 年エリーザベト王妃国際コンクール優勝したセヴェリン・フォン・エッカードシュタイン。リーズ国際コンクール優勝のフェデリコ・コッリ。台湾で神童として注目され18 歳でケルン国際ピアノ・コンクール優勝したチャン・ヤ=フェイ。シュトックハウゼンの弟子であったミヒャエル・フェッターを祖父に持ち、自身も現代曲もレパートーリーとして持つ札幌生まれのソフィー・マユコ=フェッター。エマールの弟子で現代音楽を得意とし、自身に捧げられた作品を本アルバムでは演奏しているタマラ・ステファノヴィッチ。そしてベテラン、ロバート・レヴィン、マルク・アンドレ=アムランらの演奏が収録され、ピアノ・ファンの祭典らしい音楽祭の魅力が詰まっています。

COL LEGNO


WWE 20416
\2400
ゲラルド・プラインファルク〜デュオの芸術
 (1)ウィリアム・オルブライト:アルトサクソフォン・ソナタ
 (2)アルフレッド・デザンクロ:前奏曲、カダンスとフィナーレ
 (3)デニソフ:アルトサクソフォン・ソナタ
 (4)ムースピール/プラインファルク:ミュージック・ビフォー・タイム
 (5)コッレア/プラインファルク:アレグレ
 (6)ツェヒ/プラインファルク:パーカッシヴ・モニュメント
 (7)マティセン/プラインファルク:私の知る「O」
 (8)ルッカー/プラインファルク:リーバー
 (9)ストイカ/プラインファルク:俺のスカラムーシュ
ゲラルド・プラインファルク
 (Sop-Sax, A-Sax, Cl, B-Cl)
クリストフ・ツェヒ(Pf)
アレグレ・コッレア(Guit)
ペール・マティセン(フレットレス・ベース)
ヴォルフガング・ムースピール
 (バリトン・ギター)
ファビアン・ルッカー(B-Sax)
ハッリ・ストイカ(Guit)
 オーストリアのサックスの名手プラインファルク、クラシックとジャズ両面で神業披露

 録音:2013 年7-9 月/ウェイヴガーデン・トーンスタジオ(ミッターレッスバッハ)/DDD、73’ 12”

 ゲラルド・プラインファルクは1971 年生まれのオーストリアのサクソフォン奏者。バークレーでジョージ・ガーゾンからジャズ・サックスを、パリ郊外のロマンヴィル音楽院でセルジュ・ベルトッキにクラシック・サックスを学んだエリート。ここではサクソフォン界の名作3 篇、アメリカのオルブライトのソナタ、フランスのデザングロのピアノ伴奏独奏曲、旧ソ連のデニソフのソナタに挑戦。安定した技巧と美しい音のうえ、ジャズで鍛えた聴かせ上手なノリの良さでたいへんな名演となっています。サックス関係者必聴と申せましょう。
 さらに興味深いのは、彼のジャズ仲間のオリジナルを聴かせてくれること。昨年東京のコットンクラブでライヴを行なって話題となったヴォルフガング・ムースピールの浮遊感あふれるギターにとりわけ注目。クラシック、ジャズ両面で大満足のアルバムです。
 

WWE 20409
\2400
美人作曲家が口だけで創り出す不思議世界
 エリン・ギー:
  (1)マウスピースIX(第1部)
  (2)マウスピースIX(第2部)
  (3)マウスピース「3つ目の文字を分ける」
  (4)マウスピースVII
  (5)マウスピースX
  (6)マウスピースI
(1)(2)エリン・ギー(声)
 マーティン・ブラビンス(指)
 ウィーン放送交響楽団
(3)シメオン・ピロンコフ(指)
 アンサンブル
(4)(5)ヨハネス・カリツケ(指)
 クラングフォルム・ウィーン
 何だこれは、美人作曲家が口だけで創り出す不思議世界

 録音:2006 年10 月8 日(1)(4)、2005 年2 月19 日(4)/ヘルムート=リスト・ハレ(グラーツ)、2007 年7 月/オーストリア放送スタジオ(ウィーン)(3)、2008 年4 月25 日/フェストザール・ヴィッテン(ドイツ)(5)、2006 年7 月2 日/秋吉台国際芸術村(6)/DDD、49’ 36”

 エリン・ギーは1974 年生まれのアメリカの女性作曲家。アイオワ大学でピアノと作曲を学んだ後、グラーツ音楽大学で博士号を修得しました。作品の数はまだそれほど多くはなく、大半が「マウスピース」と題されています。これはギーが開発したジャンルで、2 本のマイクを用い、彼女の口だけで不思議な音響を発します。ある時は宇宙的、ある時は海の底、ある時は森の中のような幻想的世界から、ほとんど喘ぎ声のようなものまで、高音質録音により耳元でリアルな息遣いとともに伝わってきます。
 いずれもギーの自作自演ですが、日本でもおなじみのブラビンス指揮の大オーケストラと共演したり、日本の秋吉台国際芸術村にて録音したりと興味津々。流行るかもしれない不思議世界です。

CONTINUO CLASSICS



CC777 703
\2300→\2090
女性作曲家の美しいピアノ曲集
 (1)シャミナード:演奏会用練習曲「秋」Op.35
 (2)メル・ボニ:
  秋の思いOp.19/無言歌Op.56/子守歌Op.23の1/前奏曲Op.10/
  うららかな春Op.11/牧歌Op.12/メヌエットOp.14
 (3)クララ・シューマン:
  スケルツォOp.14/夜想曲Op.6の2/ロマンス変奏曲Op.3
 (4)マリアンナ・フォン・マルティネス:ピアノ・ソナタ第3番ホ長調
ディディエ・カストル=ジャコマン(Pf)
 女性作曲家の美しいピアノ曲を集めたアルバム

 録音:2011 年7 月13-15 /テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DDD、65’ 08”

 ディディエ・カストル=ジャコマンはレンヌとニースの音楽院で学んだピアニスト。ファウスト・ザドラ門下のフランスの中堅で、これまでもCalliope レーベル等に録音がありました。
 当アルバムは女性作曲家のピアノ曲を集めたもので、フランスのシャミナードとボニ、ドイツのクララ・シューマン、オーストリアのマルティネスらの魅力的な作品を楽しめます。いずれもサロン的な内容ですが、非常にピアニスティックで技巧的なものが多く、カストル=ジャコマンの腕の冴えが光ります。女性作曲家ファン必携の一枚と申せましょう。

COVIELLO


COV 91404
\2500
ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集
 1.フォルクレ(第3巻)/2. ドゥ・ヴォカンソン(第4巻)/
 3. 序曲~荘重に- 速く- 遅く(第3巻)*/4.ドゥ・メ~ 上品なロンド(第3巻)*/
 5. 修道院長マダン~ 陽気に(第3巻)*/6.アルマンド(第1巻)/
 7.ブコン~クーラント(第1巻)/8.ロンド(第1巻)/
 9.ミレッティーナ~ 快活に(第1巻)/10. ドゥ・カゾーボン~ 快活に(第3巻)*/
 11. デュ・タイイ~ 上品にそして朗らかに(第3巻)*/
 12. ドゥ・ヴァルマレット~ 陽気に(第3巻)*/
 13. ポチュイン~ロンド、節度をもって(第4巻)/
 14.シャコンヌ(第3巻)/15.メデ~ 快活にそして激しく(第3巻)
メデア・ビンデヴァルト(チェンバロ)
ニコレッテ・モーネン(Vn)*
 18世紀フランスを象徴するデュフリのクラヴサン曲集

 74’02

 18 世紀を生きた作曲家ジャック・デュフリ。フランス最後のクラヴサン音楽の作曲家でフランス・ロココ文化の象徴ともいえる作品は、クラヴサン音楽の大家ラモーに大きな影響を受けています。全4 巻からなるクラヴサン曲集もまさに18 世フランスの典雅な雰囲気をそのまま閉じ込めたような作品。
 また第3 巻にはヴァイオリン助奏付きの曲も含まれており、ヴァイオリンが加わることにより、チェンバロがより一層歌心に溢れ、優雅に聴かせてくれます。
 演奏は1973 年ハノーファー出身の鍵盤奏者メデア・ビンデヴァルト。彼女はモダン・ピアノを学ばず、最初からチェンバロを選択した珍しい演奏者で、フライブルク音楽大学でロバート・ヒル、ケルンでシェティル・ハウグサンに学んだ後、グスタフ・レオンハルトのマスタークラスに参加、バーゼルのスコラ・カントルムでイェスパー・クリステンセンに師事しました。
 
COV 91403
(2SACD HYBRID)
\5200→\4790
シュテフェンス/ラインラント=プファルツ州立フィル
 シューマン:交響曲全集

 Disc1:
  交響曲第1番変ロ長調op.38「春」 、
  交響曲第2番ハ長調op.61
 Disc2:
  交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」 、
  交響曲第4番ニ短調op.120
カール= ハインツ・シュテフェンス(指)
ラインラント=プファルツ州立
 フィルハーモニー管弦楽団
 元ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者シュテフェンス、手兵ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管を率いてシューマンの交響曲全曲を録音!

 録音:2012 年8 月28-31 日、9 月28-29 日ルートヴィヒスハーフェン

 ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者を2007 年に辞職し、その後精力的に指揮活動を行っているカール= ハインツ・シュテフェンス。
 この度2009/2010 年シーズンから音楽監督に就任したラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団とシューマンの交響曲を全曲録音しました。Coviello レーベルらしい豊かな響きと緻密な録音で、シュテフェンスの端正な音楽作りを正確に捉えています。
 シュテフェンスのシューマンは、明瞭でしなやかさを兼ね備え、しかも堂々とした自然でしなやかな語り口で音楽を進めていくあたりは、さすが長年名門オケで活躍した腕の持ち主だと感じる指揮ぶりです。シューマンの音楽性である、明と暗とを実に見事に描き分け、作品に込められたエネルギーを存分に表した力演です。




クラリネットの演奏も聴いてみましょう
ハインツ・シュテフェンスのモーツァルト・アルバム
期間限定の超特価で

モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K. 581 /「魔笛」、「フィガロの結婚」からの抜粋(シュテフェンス/ミッテルバッハ/シャリス・アンサンブル)

TUDOR 7051
\2300→¥2090
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲/2本のクラリネットの為の〈魔笛〉/
 2本のクラリネットの為の〈フィガロの結婚〉/
 クラリネット五重奏曲変ロ長調(断片)
カール=ハインツ・シュテフェンス(Cl)
ヴェルナー・ミッテルバッハ(Cl)
シャリス・アンサンブル


 

COV 91401
\2500
アンドレアス・タルクマン(1956-):
 ジャックと豆の木(ドイツ語版)
マルト・アルコナ(ナレーター)
フランチェスコ・サルヴィジャーノ(指)
デュースブルク・フィルハーモニー管弦楽団
 タルクマンの色彩溢れる音楽で繰り広げられる誰もが知っている童話「ジャックと豆の木」ドイツの人気司会者マルト・アルコナがナレーション

 イギリスの童話「ジャックと豆の木」。母親と2 人暮らしの貧しいジャックが、飼っていた牝牛を市場に売りに行きます。途中出会った男の豆と牛を交換してしまいます。そしてその豆は芽を出し、一晩のうちに空高く伸びてしまう。豆の木を登ったジャックは、空の国にたどり着き、巨人が父親から奪った竪琴と金の卵を産むニワトリと金の袋を奪い返す。そして、巨人を退治する…というお話。
 ハノーファー出身の作曲家・編曲家であるアンドレアス・タルクマン(1956-)がこのお伽噺をもとに作曲。そして同じくハノーファー出身のドイツのテレビ司会者・俳優であるマルト・アルコナがナレーションを務めました。演奏は1877 年に設立されたデュースブルク・フィルハーモニー管。ブルックナーの交響曲第9 番のドイツ初演を行い、1930 年代にヨッフムが音楽監督を務めた歴史あるオーケストラ。
 親しみあるストーリーと色彩感溢れる音楽で、鮮やかに聴かせます。

EVIL PENGUIN RECORDS



EPRC 014
(1CD+1DVD)
\2900→\2690
ヴォルフが描いたさまざまな愛、ヘンシェルが描く濃密世界
 【CD】フーゴー・ヴォルフ:
  ・メーリケ詩集より
   「聖受難週間」、「古い絵に(古画に題す)」、「時は春」、「新しい恋」、
   「春に」、「眠れる幼子イエス」、「ためいき」、「なぐさめはどこに?」、
   「祈り」、「ヴァイラの歌」、「思え、おお魂よ」、「眠りに寄す」
  ・スペイン歌曲集より
   「主よ、この地に何が実るのでしょうか」、「愛する者よ、あなたは傷を負った」
    (オーケストラ編曲:ストラヴィンスキー)
 【DVD】
  「Irrsal-Forbidden Prayers( 狂気の-禁じられた祈祷者たち)」
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
ロイヤル・フランダース・フィル管
 録音:2013 年6 月29,30 & 7 月1 日/ AMUX、アントワープ(セッション)/DVD: NTSC(Region ALL)、Dolby digital、2.0 & 5.1、16:9、56’

 詩人にして聖職者のメーリケの強烈で深遠な詩の世界は、ヴォルフの心を強くひきつけました。ヴォルフの重要歌曲のほとんどはメーリケの詩によるものといえるでしょう。
 ヘンシェルは、このヴォルフの作品がメーリケの詩の世界を究極のかたちで音楽化しているとし、メーリケ詩集からの作品を中心に選曲、ヘレヴェッヘの指揮のもと真摯に歌っています。メーリケの詩を、ヴォルフがさらに深いものにした、濃密な音楽の世界が展開されています。
 同時に、このヴォルフの歌曲の世界をより深く聴き手に体験してほしいと、気鋭のディレクター、クララ・ポンスと組み、「Irrsal-Forbidden Prayers ( 狂気の- 禁じられた祈祷者たち)」というタイトルで、官能的、あるいは神秘的な愛、さまざまなかたちの愛の世界をさすらうメーリケの詩の世界を映像で描いています。

FARAO


Clara Dent: Les Folies D'Espagne
B 108028
\2400→\2190
ベルリン放送響首席、クララ・デント、デビュー盤
 「スペインのフォリア/クララ・デント、ブリギッテ・エンゲルハルト」
 ・マラン・マレ:
  スペインのフォリア〜オーボエ、チェンバロとチェロための24のクプレ
 ・J.S.バッハ(アーサー・ジェンセン編):パルティータ イ短調BWV.1013
  〜オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための改訂版
 ・F.クープラン:王宮のコンセール第4番〜オーボエと通奏低音のための
 ・J.S.バッハ:
  トリオ・ソナタ第1番BWV. 525〜オーボエとポジティフ・オルガンによる演奏
 ・J.S.バッハ:
  トリオ・ソナタ第5番BWV. 529〜オーボエとポジティフ・オルガンによる演奏
クララ・デント(オーボエ)
ブリギッテ・エンゲルハルト
 (チェンバロ&オルガン)
ガブリエル・アドリアーン(ヴァイオリン)
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)
ハンス=ヤーコプ・エッシェンブルク(チェロ)
アンドレアス・ヴィレゾル(コントラバス)
 哀切込められたオーボエの調べ、ベルリン放送響首席奏者、クララ・デントのデビュー盤

 収録:2005 年5 月/ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)/DDD、ステレオ、66’50”
 プロデューサー、レコーディング・エンジニア&ミキシング:アンドレアス・ツェンメラー&フェリクス・ガーゲルレ
 エディティング:フェリクス・ガーゲルレ&アレッサンドロ・ビネッティ

 1999 年よりベルリン放送交響楽団(RSB)の首席オーボエ奏者で、ソリストとしてもラトル指揮のベルリン・フィルやメータ指揮のバイエルン国立管弦楽団にしばしば客演するクララ・デントのデビュー・アルバム。
 ザルツブルク出身でモーツァルテウムに学び、現在、モーツァルテウムで教鞭を取るエンゲルハルトをはじめ、気心の知れた仲間と組んだバロックのナンバーの数々では、ときに甘くときに切ない、デントの美しくのびやかな音色の魅力を存分にあじわうことができます。定評あるFARAO のセッション録音で音質もすぐれています。
 
B 108082
\2400
サックス版「無言歌集」
メンデルスゾーンと仲間たち/サックス・アルマンド

 メンデルスゾーン:無言歌集(サックス編曲版)
  ・第1巻
   作品19〜第5番嬰ヘ短調「不安」、
   第3番イ長調「狩りの歌」、第2番イ短調「後悔」、
   第6番ト短調「ヴェネツィアの舟歌第1」
  ・第2巻
   作品30〜第4番ロ短調「さすらい人」、
   第6番嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌第2」、
   第3番ホ長調「慰め」
  ・第3巻
   作品38〜第3番ホ長調「詩人の竪琴」、
   第2番変ロ短調「安らぎもなく」
  ・第4巻 作品53〜第1番変イ長調「海辺で」
  ・第5巻
   作品62〜第1番ト長調「5月のそよ風」、
   第5番イ短調「ヴェネツィアの舟歌第3」、第6番イ長調「春の歌」
  ・第6巻
   作品67〜第2番嬰ヘ短調「失われた幻影」、
   第6番ホ長調「子守唄」、第4番ハ長調「紡ぎ歌」、
   第1番変ホ長調「瞑想」
  ・第7巻 作品85〜第3番変ホ長調「狂乱」、第2番イ短調「別れ」
  ・第8巻
   作品102〜第3番ハ長調「タランテラ」、
   第5番イ長調「子供の小品」
サックス・アルマンド
 【フランク・シュスラー(ソプラノ・サックス)、
  アーレント・ハシュテット(アルト・サックス)、
  マルクス・マイヤー(バリトン・サックス)】
キリル・トルソフ(Vn)
ウェン・シン・ヤン(Vc)
エリック・ターヴィリガー(Hrn)
アンドレア・M・シェンケル
 (ミステリー作家/ ドイツ語)
 言葉のない音楽と雄弁なミステリー小説の異色の無言歌集

 録音:2012 年6 月/48’58

 メンデルスゾーンの代表的なピアノ作品「無言歌集」。言葉のない歌曲という形式で表現豊かに風景・心理描写した美しい作品群です。
 そして今回は、サックス・アンサンブルとヴァイオリン、チェロ、ホルンを交えた異色の編曲版で登場です。演奏するのは、ゴルトベルク変奏曲(B108024) やオペラ座のサックス(B108016)などユニークなアルバムをリリースしてきたソプラノ、アルト、バリトン・サックスで構成されたアンサンブル、サックス・アルマンド。
 サックスは幅広い音質・音色・音域で、クラシックはもちろんジャズやポップスといった様々なジャンルで活躍する楽器。サックス・アルマンドは、サックスの美点を生かした特徴的なアンサンブルが魅力のグループです。このアルバムでは、ヴァイオリン、チェロ、ホルンを加えた、アンサンブルで表現の幅をさらに広げ、無言ではなくむしろ雄弁に言葉を語っているような演奏です。
 さらに特筆すべきは、「言葉のない…」という作品に対する想像力の挑戦として、「凍える森」などで有名なドイツのミステリー作家アンドレア・M・シェンケルの短編がブックレットに掲載されています。
 録音を聴いて感じた作曲した当時のメンデルスゾーンの心理などをもとに、シェンケル独特の極上のミステリーが展開されていきます。
 

B 108031
\2400
「ヴァイオリン小品集〜
 シューマンからガーシュウィンまで/ヤーノシュ・マーテー」

  ・フランツ・リース:気まぐれ女
  ・フォーレ:ドリーの子守歌op.56-1
  ・グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
  ・ヴェラチーニ(マリオ・コルティ編):ラルゴ
  ・エンリーコ・トゼッリ:セレナードop.6
  ・クライスラー:美しきロスマリン
  ・ブロッホ:ニーグン
  ・ラフ(ヨハネス・パラシュコ編):カヴァティーナop. 85-3
  ・フバイ:ヘイレ・カティop.32
  ・滝廉太郎(矢代秋雄 編):荒城の月
  ・クライスラー:愛の悲しみ
  ・シューマン(ローター・レヒナー編):トロイメライ
  ・コダーイ:アダージョ
  ・ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ、おまえは俺のもの
  ・ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ
  ・ラヴェル(ジョルジュ・カテリーヌ編):ハバネラ形式の小品
  ・ポンセ(ハイフェッツ編):ちいさな星
  ・モンティ:チャールダーシュ
  ・マスネ(M.P.マルシック編):タイスの瞑想曲
ヤーノシュ・マーテー(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ラヴィッツ=カステル(ピアノ)
 ガラミアン、イダ・ヘンデル、ジェルトレルの高弟、マーテーが弾くヴァイオリン小品集

 収録:2005 年/ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)/DDD、レオ

 ミュンヘン放送管弦楽団のリーダーで、名教師ガラミアンをはじめ、イダ・ヘンデルやアンドレ・ジェルトレルに師事した名手ヤーノシュ・マーテーが、おなじみのヴァイオリン名曲の数々を弾いた一枚。ピアノには、マーテーとは30 年来デュオを組むラヴィッツ=カステルを迎えています。親しみやすい内容と、優秀録音のファラオによるセッション録音ということで、ヴァイオリン好きからオーディオファイルまで広くおすすめのアルバムに仕上がっております。
 ヤーノシュ・マーテー…ブダペスト生まれのヴァイオリニスト。まず、フランツ・リスト音楽院でクラーラ・カーダールに師事したのち、ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。モントリオールでイダ・ヘンデル、ブリュッセル王立音楽院でアンドレ・ジェルトレルのマスタークラスを受講し、優秀な成績で修了する。
 リスト音楽院でのハンガリー国際コンクールや、ベルギーのアンリ・ヴュータン国際コンクールといった数多くのコンクールで第1 位を獲得して、ヨーロッパ圏内のみならず、アメリカやアジアに及ぶ大規模なコンサート・ツアーの数々にその身を置きキャリアをスタート。ソロや室内楽の活動と並行して、1982 年よりミュンヘン放送管弦楽団のリーダーも務める。1995 年よりミュンヘン放送管弦楽団サロン・オーケストラの指揮者も務め、過去に来日公演も果たしている。
 
D 199003
\2400
ハイドン:
 「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」op.51b〜
  レヒナー大修道院による説教入り

   【導入部/ソナタ第1番「父よ、彼らをお赦し下さい」/
    ソナタ第2番「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」/
    ソナタ第3番「婦人よ御覧なさい。あなたの子です」/
    ソナタ第4番「わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」/
    ソナタ第5番「渇く」/
    ソナタ第6番「成し遂げられた」/
    ソナタ第7番「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」/
    「 地震」】
オディロ・レヒナー(修道士)
クレンツェ四重奏団、ミュンヘン
ミヒャエル・ドゥルナー(ヴァイオリン)
アドリアン・ラザール(ヴァイオリン)
ヨハネス・ツァールテン(ヴィオラ)
ルーペルト・ブッフナー(チェロ)
 ハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」ベネディクト会大修道院長レヒナーの説教入り2003 年聖ボニファティウス大聖堂「聖金曜日の黙想」ライヴ

 収録:2003 年4 月18 日「聖金曜日」/ミュンヘン、ベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂(ライヴ)/DDD、ステレオ

 バイエルン国立管弦楽団のメンバーからなるクレンツェ四重奏団によるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7 つの言葉」。2003 年の聖金曜日にあたる4 月18 日に、ミュンヘンのベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂にておこなわれた演奏の模様をライヴ収録したものです。スペイン、カディスのサンタ・クエバ教会での聖金曜日の礼拝の際に「キリストの最後の7つの言葉」の一つ一つについて説教をする司教が、会衆を黙想させるための効果的な楽曲を希望したことに由来するハイドンのこの作品。じっさい、ここでは弦楽四重奏の演奏する7 つのソナタ楽章の前に、ベネディクト会大修道院長による説教が入ります。当夜のプログラムを含めて、12 年このかた、毎年の聖金曜日の夕べにこの場所では、クレンツェ四重奏団によってキリスト受難の音楽が演奏されるのが恒例でしたが、まさしく作曲時のエピソードをほうふつとさせるライヴ演奏は、大聖堂という残響ゆたかな雰囲気満点の収録環境もはたらいて、感銘の深さも際立つ内容となっています。説教をするオディロ・レヒナーは、1931 年ミュンヘンに生まれた高名なベネディクト会修道士で、1964 年から2003 年にかけて、ともに長い伝統のあるミュンヘンとアンデクスの修道院長を務めた人物。
 
W 109043
\2400
サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)〜マリンバ・デュオ
 (1)ピアソラ:「タンゴ組曲」〜デチーソ/アンダンテ
 (2)同(エリック・サミュ編):リベルタンゴ
 (3)アンディ・ペイプ:カ・ダンス42 (1989)
 (4)安倍圭子:遥かな海 (1986)
 (5)ラヴェル(クリマサラ&スピチカ編):「クープランの墓」〜前奏曲
 (6)スティーヴ・ライヒ:マリンバ・フェイズ (1980)
 (7)マルチン・ブワジェヴィチ:サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)
マルタ・クリマサラ、
ユルゲン・スピチカ(マリンバ・デュオ)
 音響効果抜群、不思議サウンドに酔わされるパーカッションの世界

 録音:2005 年/シュトゥットガルト音楽演劇大学/DDD、61’ 32”、ディジパック仕様

 マルタ・クリマサラは1975 年ポーランド出身のマリンバ奏者。1994 年以降ドイツに住み、1999 年に日本で行なわれた第2 回国際マリンバ・コンクールで優勝しました。国際的に活躍するかたわら、2004 年よりシュトゥットガルト音楽演劇大学教授も務めています。
 このアルバムでは、ドイツの打楽器奏者ユルゲン・スピチカとのデュオで、興味深い音響世界を創造。ふたりはマリンバのみならず、ヴィブラフォン、トムトム、ボンゴ、ゴング、タムタム、ブーバンなども採り入れています。
 ピアソラのタンゴも切れ味鋭く、またスティーヴ・ライヒの「ピアノ・フェーズ」のマリンバ版「マリンバ・フェイズ」もより色彩的になり、ひきつけられます。オーディオ効果も抜群で、チェック用にもオススメです。

HAENSSLER



93 315
\2400→\2190
ホリガー&SWR 放響によるドビュッシー
 ドビュッシー:
  (1)クラリネットのための第1狂詩曲
  (2)管弦楽のための映像
  (3)牧神の午後への前奏曲
  (4)サクソフォーンのための狂詩曲
ハインツ・ホリガー(指揮)
シュトゥットガルトSWR 放送交響楽団
(1)ディルク・ハルトマン(クラリネット)
(3)タチアナ・ルーラント(フルート)
(4)ダニエル・ゴーティエ(サクソフォーン)
 牧神の午後への前奏曲も収録!ホリガー&SWR 放響によるドビュッシーの木管楽器が活躍する管弦楽曲集

 録音:2012 年6 月11-15 日、ジンデルフィンゲン、シュタットハレ/DDD、67’04”

 ハインツ・ホリガーとシュトゥットガルトSWR 放送交響楽団による最新アルバムはドビュッシーの管弦楽曲集です。
 ホリガーは1980 年代より指揮活動に勢力をそそぎ、近年は同オーケストラとも演奏・録音を続けております。
 ヘンスラー・レーベルからの前作、ケックランのオーケストラ編曲集(93286)ではシューベルトの「さすらい人幻想曲」のオーケストラ・アレンジなど世界初録音を含む珍しい作品を取り上げました。
 ホリガーのドビュッシーは香り高き変幻自在の魅力的を持っています。とりわけ当ディスクに収録された作品は各曲クラリネット、フルート、サクソフォーンと言った木管楽器がソロ・パートをつとめるものが集められました。世界的に高名なオーボエ奏者でもあるホリガーですが、これらの作品のフレージングは木管楽器奏者ならではの解釈と言える細部までねられており、音楽が生き生きとしております。とりわけ「牧神の午後への前奏曲」の絶妙な雰囲気は抜群です。そして、各ソロ・パートをつとめる演奏者も実力派揃いで、統率力、アンサンブル能力にたけたオーケストレーションには脱帽。言うことなしの絶品のドビュッシー・アルバムです。
 

98 037
\2300
夜物語
 ドビュッシー:月の光
 同:石炭の熱に明るく照らされた夕べ
 シューマン:夜に〜幻想小曲集 Op.12-5
 グラズノフ:夜 Op.31-3
 チャイコフスキー:ノクターン Op.10-1
 フォーレ:ノクターン 変イ長調 Op.33-3
 ショパン:ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1
 同:ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
 グリーグ:ノクターン Op.54-4
 ホアキン・トゥリーナ:シルエット・ノクターン〜アルモドバールの城より
 アルテュール・ルリエ:フェニックス・パーク・ノクターン
 パデレフスキ:ノクターン Op.16-4
 グリフス:夜風 Op.5-3
 グリンカ:ノクターン「別れ」 ヘ短調
 リスト:愛の夢 第3番
ジェニー・リン(ピアノ)
 夜長に聴く美しき調べ!

 録音:2014 年2 月17-19 日、ヴァージニア/DDD、61’52”

 様々な作曲家による「夜」にまつわる作品を集めたアルバムです。有名なドビュッシー、ショパンをはじめ、スペインの作曲家トゥリーナのきらめくシルエット・ノクターン、パデレフスキの美しい旋律のノクターン、空気の流れを感じるグリフスの「夜風」、あわく切ないグリンカの「別れ」など、このアルバムはまるで夜の物語を聴いているような心落ち着く内容です。台湾出身、欧米で活躍するジェニー・リンの繊細なタッチが冴えわたります。
 
93 316
(2CD)
\4000→\3690

ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲
 指揮はヴァイル!

 モーツァルト:
  [CD1]
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
   ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
  [CD2]
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
   ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
   アダージョ ホ長調 KV.261
   ロンド ロ長調 KV.269
   ロンド ハ長調 KV.373

レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 レオポルト・モーツァルト国際コンクールの覇者、麗しきヴァイオリニスト、ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース!

 録音:CD-1:2013 年7 月24-28 日、CD-2:2013 年10 月14-18 日、SWR スタジオ、カイザースラウテルン(セッション)/DDD、2h 11’03”

 麗しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞しており、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987 年)、ベンジャミン・シュミット(1991 年)など著名なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュマチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。

 レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユリア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。


レナ・ノイダウアー、第1弾&第2弾

93 258
\2400→¥2190
シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
 ・ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ハ長調Op.131
 ・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 ・ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129
   (作曲者自身によるチェロ協奏曲のヴァイオリン版)
 ・子供のための12の連弾曲Op.85よりヴァイオリンと管弦楽用編曲
   第3番「お庭のメロディ」(エルンスト・ルドルフ編曲)
   第9番「噴水のほとりで」(エルンスト・ルドルフ編曲)*
   第12番「夕べの歌」(ヨーゼフ・ヨアヒム編曲)*
レナ・ノイダウアー(Vn)
パブロ・ゴンザレス(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
*世界初録音
録音:2010年1月25-29日ザールブリュッケン、ハルベルク・フンクハウス(セッション)。DDD、ステレオ、79’15”

 1984 年ミュンヘン生まれ、幼少より注目を集めてきたヴァイオリニストのノイダウアーが、アニヴァーサリーの 2010 年 1 月に収録されたばかりのシューマンで、アルバム・デビュー。
 小澤征爾、今井信子、五嶋みどりらとも親交があり、助言を得ているというノイダウアー。大ヴァイオリニスト、ヨアヒムの演奏に感銘を受けて作曲されたと云われる幻想曲、ニ短調の協奏曲をはじめ、シューマンによるヴァイオリンと管弦楽のための作品を網羅した内容は、ノイダウアーの濃厚な歌い回しで綿綿と紡がれるファンタジーに思わず引き込まれます。

98 002
\2400→¥2190
麗しきドイツの新星ノイダウアー、第2 弾はラヴェル!
 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集

 (1)ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
 (2)ハバネラ(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編曲版)
 (3)フォーレの名による子守歌
 (4)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 (5)カディッシュ (6)ツィガーヌ (7)ヴァイオリン・ソナタ
レナ・ノイダウアー(Vn)
ユリアン・シュテッケル(Vc)
パウル・リヴィニウス(Pf)
 ソナタ2 曲、ヴァイオリンとチェロのためのソナタを含む全7曲チェロには屈指の若手実力派シュテッケルが登場!

 録音:2012 年5 月1 日、ザールラント放送、グローサー・ゼンデザール(ドイツ)

 2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得し、一躍注目を集めたドイツの新星レナ・ノイダウアーが待望のセカンド・アルバムを発売しました!大いに注目を集めた意欲的なデビュー盤「シューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)」に引き続き、今回彼女が収録したのはラヴェルのヴァイオリンとピアノのための作品全集。ラヴェルの室内楽ジャンルでの全集は、管弦楽やピアノ作品と比べてなかなかリリースされる機会に恵まれないだけに、今回も注目必至の新譜といえましょう!収録されているのは、3 つのソナタと4 曲の小品。「ハバネラ」は、ピアノ2 台のために書かれた原曲をクライスラーがヴァイオリンとピアノのために編曲したものになります。「ハバネラ」「ツィガーヌ」といった、バスク人を母に持つラヴェルの民族色あふれる曲調が楽しめる小品がある一方、ソナタでは古典的な響きと印象派の多彩な色調を織り交ぜたラヴェルの魅力をたっぷりと堪能できます。真摯な音運びと難曲を物ともしない安定感抜群の演奏ぶりは今回も健在。全く異なる曲調を含んだプログラムを見事に表現しわけています。共演者の顔ぶれも素晴らしく、2010 年ミュンヘン国際コンクール優勝のチェロ奏者ユリアン・シュテッケル、そのシュテッケルとの共演も多い名手パウル・リヴィニウスという錚々たる面々がノイダウアーと抜群のアンサンブルを練り上げています。
 レナ・ノイダウアーは1984 年、ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たした早熟の名手です。H. ツェートマイヤー、T. ツェートマイヤーのもとで手ほどきを受けたのち、C. ポッペンに師事。他にもF. アンドリエフスキー、A. チュマチェンコ、五嶋みどり、今井信子、小澤征爾らにも師事し、次代を担う若手実力派として早くも世界的活躍を果たしています。今回も使用楽器は1743 年製ロレンツォ・ガダニーニ。





 
Schumann: Complete Piano Works Volume 7
98 032
(2CD)
特別価格
\2800→\2590
シューマンと対位法 世界初録音含む
 シューマン:
  CD1
   (1)6つのフーガ、(2)3つのカノン、
   (3)4つのピアノ曲Op.32、(4)前奏曲とフガート ロ短調
  CD2
   (1)ペダル・ピアノのための6つの練習曲Op.56(ウーリヒ編ピアノ独奏版)
   (2)カノン ニ長調Op.124の20
   (3)ペダル・ピアノのためのスケッチOp.58(ウーリヒ編ピアノ独奏版)
   (4)4つのフーガOp.72
   (5)フゲッタ形式の7つのピアノ曲Op.126
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
 シューマンにこんな作品があったとは!ウーリヒこだわりの集大成

 2013 年7 月31 日-8 月2 日/メニューイン・ホール(サリー、イギリス)/DDD、1h 33’ 34”

 ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲完全全曲シリーズの第7 弾。今回はフーガやカノンなど、対位法的作品を集めています。
 興味深いのは、シューマンの学生時代1831-33 年頃に書かれた6 つのフーガと3 つのカノン。さらに「色とりどりの小品Op.99」の第10 曲「前奏曲」に続くフゲッタがあったというのも驚き。もちろん世界初録音で収録されています。
 さらにオルガンのような足鍵盤のついたペダル・ピアノのために書いた作品を演奏者ウーリヒ自身が独奏用に編曲して披露。しみじみとした叙情の世界を味わえます。シューマンに興味のある方々必携です。
 

93 306
\2400
アメリカ
 (1)コープランド:4つのモテット
 (2)ライヒ:プロヴァーブ
 (3)ケージ:ファイヴ
 (4)フェルドマン:ロスコ・チャペル
 (5)バーンスタイン:ミサ・ブレーヴィス
 (6)バーバー:ストップウォッチと軍用地図
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルト声楽アンサンブル
アンドラ・ダルジンス(Va)
ヘンミ・トモコ
ユルゲン・クルーゼ(シンセサイザー)
マルクス・シュタンゲ(チェレスタ)
フランツ・バッハ
モリス・ミュラー(打楽器)
 これは面白い、アメリカ大作曲家の合唱作品

 録音:2012 年11 月、2013 年3 月/シュトゥットガルト・キリスト教会/DDD、77’ 33”

 透明な響きが魅力のシュトゥットガルト声楽アンサンブル。彼らがアメリカ作品に挑戦しました。いずれも20 世紀アメリカを代表する大物の作品ですが、作風はバラエティに富んでいます。意外にも弱音による神秘的なものが多く、ちょっとペルトを思わすライヒの「プロヴァーブ」、やケージの「ファイヴ」は最高の美しさ。敬虔なバーンスタイン作品に、打楽器炸裂の戦場のオトコを描くバーバーの力強い作品も興味津々です。
 


98 034
\2300→\2090
ミュンヘン・バロックゾリステン/
 ヴィヴァルディ:協奏曲集

  (1)フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99
  (2)フルート協奏曲 ニ長調 RV.209
  (3)ファゴット協奏曲 変ロ長調 RV.504
  (4)チェロ協奏曲 ト短調 RV.417
  (5)フルート、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.106
  (6)オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.450
  (7)フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.107
ミュンヘン・バロックゾリステン
 【ドロテア・ゼール
   (指揮/フルート/フラウト・トラヴェルソ)
  佐藤俊介、クリスティーネ・スティッカー、
   ヨハネス・ハイム(ヴァイオリン)
  パブロ・デ・ペドロ(ヴィオラ)
  ロビン・ミシェル、ベルナデッテ・ケベーレ
   (チェロ)
  アンフォレアス・ヘルム(オーボエ)
  カトリーン・ラザール(ファゴット)
  アンネ=マリー・ドラゴシツ(チェンバロ)】
 俊英、ヴァイオリンの佐藤俊介も全作品に参加!!名手が揃うミュンヘン・バロックゾリステンによるヴィヴァルディの様々なソロ楽器による協奏曲集

 セッション録音:2013 年11 月8&9 日、ドロテア・ポルシェ・ザール、オデオン・カルチャー・フォーラム、ザルツブルク/DDD、63’ 24”

 このアルバムは時代楽器の名手が揃うミュンヘン・バロックゾリステンによるヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ、ファゴットと言った様々なソロ楽器による協奏曲集です。
 なんといっても注目は全曲に佐藤俊介が参加していることです。佐藤俊介はモダン、バロック双方の楽器を弾きこなすヴァイオリニストとして、多才な音楽家として賞賛を浴びており、バロック・ヴァイオリン奏者としては、コンチェルト・ケルンおよびオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務め、また鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカとの録音ではハイドンのヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1(ADJ 030)を披露し、その演奏は激賞されております。
 当ディスクのフルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99 でソロ・ヴァイオリンをつとめ、輝かしい音色を奏でております。



HMF

HMC 902179
\2600→\2390
プーランク:歌曲集
 ・2つの詩〔1. セー 2. 華やかな宴〕(L.アラゴン)
 ・矢車菊(G.アポリネール)
 ・「月並み」より〔4. パリへの旅 2. ホテル〕(G.アポリネール)
 ・モンパルナス(G.アポリネール)
 ・ルイーズ・ラランヌの3つの詩
  〔1. 贈物(M.ローランサン) 2. 歌(G.アポリネール) 3. 昨日(M.ローランサン)〕
 ・このやさしい小さな顔(P.エリュアール)
 ・手は心の意のまま(P.エリュアール)
 ・ある日ある夜
  〔1. よい一日 2. こわれた貝殻 3. 破れた旗のような額
   4. 瓦を葺いた家形馬車 5. まっしぐらに 6. みすぼらしい草
   7. 君を愛したいだけ 8. 熱烈で残忍な姿 9. ふたりは闇をつくる〕
    (P.エリュアール)
 ・ヴォカリーズ・エチュード
 ・気まぐれな婚約
  〔1. アンドレ夫人 2. 草の中に 3. 飛んでる
   4. 私の屍は長手袋のように柔らかだ 5. ヴァイオリン 6. 花〕(L.de ヴィルモラン)
 ・ファンシー(W.シェイクスピア)
 ・くじびき(M.カレーム)
  〔1. 眠り 2. なんてことだ 3. ハートのクイーン 4. バ、ブ、ビ、ボ、ビュ
   5. 音楽家の天使たち 6. 小さな水差し 7. 4月の月〕
 ・イヴォンヌ・プランタンのための2つの歌
  〔1. ギターに寄せる(ロンサール) 2. 愛の小道(J.アヌイ)〕
ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)
ユージン・アスティ(ピアノ)
 変幻自在の表情と美しいフランス語、カルトホイザーが紡ぐプーランクの世界

 録音:2013 年6 月

 プーランクの歌曲を集めた魅惑のCD の登場です。演奏するのは、ベルギー出身のソプラノ、ゾフィー・カルトホイザー。モーツァルトの「偽りの女庭師」やペルゴレージのオラトリオ「十字架上のキリストの最後の7 つの言葉」(HMC 902155)でもヤーコプスの指揮の下素晴しい歌声を披露するなど、特にバロックから古典にかけて世界で高く評価されていますが、今回はプーランクでの登場。「セー」での抑えの効いた表情から「愛の小道」の洒脱な雰囲気まで、一曲一曲変幻自在な表情と、美しく無駄のないフランス語の発声が印象的です。ピアニストのユージン・アスティは、フェリシティ・ロットなどとも共演を重ねる、歌手からの信頼も篤い実力派ピアニストの一人で、カルトホイザーの表情の変化にぴたりと寄り添ったピアノも光っています。
 


HMC 902165
(2CD)
\3200→\2890
シューベルト:後期ピアノ・ソナタ集
 [CD1]
  ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784/ op.posth.143
  ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D958
 [CD2]
  ピアノ・ソナタ第20番 イ短調 D959
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
ポール・ルイス(ピアノ)
 ポール・ルイスが清冽な音色で描く壮絶なまでに研ぎ澄まされたシューベルトの世界

 録音:[CD1]2013 年3-4 月/ [CD2]2002 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 ポール・ルイスのシューベルト・ソナタ集最新巻は後期ソナタ集。1823 年に作曲の第14 番、亡くなった1828 年の第19 番、そして旧録(HMC901800[ 廃盤] と同内容)の第20、21 番(いずれも1828 年)という組み合わせです。[CD1] の第14 番も第19 番も、清冽で健康的な音色、自然な音楽運びでありながら、聴き手の目の前に描かれていくのはシューベルトの心の世界。時に希望の光がさすものの、シューベルトの心の奥底の絶望感までもが浮き彫りにされているような壮絶さもあわせもつ演奏です。ポール・ルイスのシューベルト観がますます研ぎ澄まされていることを感じさせる録音といえるでしょう。
 [CD2] は[CD1] よりも10 年ほど前の録音で、あらためて聴いてみると、音色の清冽さは同じですが、平和で健康的な印象で、[CD1]の壮絶な世界の後に聴くと少しほっとするような2 枚組となっております。

 ポール・ルイス来日情報
  ダニエル・ハーディング指揮、新日本フィルとの共演
   6 月28日(土) 新日本フィル 多摩定期第87回
    ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調、交響曲第1番 ハ短調
   6 月29 日(日) サントリーホール・シリーズ527 <All Brahms VOL.3>
    ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調、交響曲第1 番 ハ短調
     ハルトムート・ヘンヒェン指揮、読売日本交響楽団との共演
   7 月20 日(日) 読響 第168回東京芸術劇場マチネーシリーズ
    ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番
    シューベルト: 交響曲第8番「グレイト」 他
 
HMU 807524
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アノニマス4新譜!
 「マリーとマリオン」〜13世紀フランスのモテットとシャンソン
 Marie
  「母なる神」「おお、母なる神よ」「私たちの暗闇を照らす光」
  「聖母の被昇天」「喜びに満ちた不死鳥」「光の光よ!」
 The Song
  「喜びの歌を歌いたい」「愛の歌を歌ってほしいかい?」
  「苦しみのない愛を」「神よ、私は何をすべきでしょうか?」
 Marion
  「悲しみに頭をたれ」「朝に私はでかけた」
  「すみれ、ばら、グラジオラスが咲くと」
  「プライドもうらやみもなく」「海岸の3 人の姉妹が」
  「愛が私に言う」「5月に」
 The Sorrow
  「小さな女の子」「万能の神」「私が彼女を愛するように」
 Marie-Marion
  「わたしはひどい心を持っている」
  「4月のある朝」「今私がなすべきは」「花より美しい」
アノニマス4
 〔ルツ・カニングハム、
  マーシャ・ジェネンスキ、
  スーザン・ヘラウアー、
  ジャクリーヌ・ホーナー=クウィアテク〕
 神秘の女声アンサンブル、アノニマス4久々の新録音!13 世紀フランスのモテットとシャンソン、ストレートな力に満ちた不思議な美の世界

 録音:2013 年5, 8 月

 モンプリエ写本のモテットやシャンソンから、当時の重要な2 つのテーマ、地上の愛(マリオン)と、聖処女や天への愛(マリー)を軸に編まれたアルバム。
 アノニマス4 のストレートで神秘的な魔力に満ちた歌声のアンサンブルは健在。古の世界の人々が歌い思い、祈ったことばが鮮やかによみがえります。
 アノニマス4 は4 人の女性から成る声楽アンサンブル。1986 年に結成され、この世ならざる不思議な美しさに満ちた歌声で世界を魅了。世界中をツアーでまわり、これまでに19 のディスクがリリースされています。そのレパートリーは非常に広く、西暦1000 年頃の作品から、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンに代表されるような中世の神秘的な詩の作品、13 世紀イングランドのポリフォニー、アメリカの古のフォークソング、そしてデイヴィッド・ラングらの現代作曲家による作品から委嘱作品まで、多岐に渡ります。しばらく育児などあり、2006 年発売の「グローリーランド」(HMU 907400)以降新録音はありませんでしたが、このたび久々の新録音登場となります。



 
HMC 902163
\2600→\2390
バルトーク:ピアノ作品集
 (1)舞踊組曲 Sz 77
 (2)15のハンガリー農民歌 Sz 71より「4つの古い悲歌」
 (3)ピアノ・ソナタSz 80
 (4)ルーマニア民族舞曲Sz 56
 (5)14のバガテル op.6 Sz 38
アラン・プラネス(ピアノ)
 精確なリズム、抜群の和声感覚、民謡のあたたかみを感じさせる音色、作曲者への敬愛に満ちた名手プラネスによるバルトーク!

 録音:2012 年11 月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 アンサンブル・アンテルコンタンポランで腕をならしたフランスきってのベテラン、アラン・プラネス。久々の新譜は、彼の表情豊かな音色と精確なリズム感覚、ハーモニーのセンスが光るオール・バルトーク・プログラムです。舞踊組曲はもともとは管弦楽曲ですが1925 年にバルトーク自身がピアノ版に編曲したもの。ブダ市とペスト市の合併50 年記念式典のために委嘱されたもので、バルトークのほかに、コダーイ、ドホナーニも同じ機会のために作曲しています。1908 年作曲の14 のバガテルは、ハンガリーの民謡とドビュッシーの影響を感じさせる作風の14 の小品集。リストやブラームスを思わせる厚い音の曲から、打楽器的な曲、そして不協和音など、バルトークの初期作品ながらバルトークのその後の要素の粋が詰まった意欲作で、プラネスの技巧とハーモニーの把握センスが冴えています。ルーマニア民族舞曲も、エネルギーだけで推し進めるのではなく、鋭く抜群のリズム感覚とハーモニー感覚で、目からうろこの名演奏を聴かせてくれます。
 「4 つの古い悲歌」は、15 のハンガリー農民歌の冒頭の4 曲。オリジナルの民謡の語りかけるような性格をそのまま保っている作品で、プラネスが表情豊かな節回しで聴かせます。ちなみにジャケットのイラストはプラネス自身による自画像。彼の多才ぶりもまた興味深い1 枚です。
 アラン・プラネスは、1948 年リヨン生まれ。ジャック・フェヴリエのもとで学んだあと、アメリカに渡り、メナヘム・プレスラー、フランコ・グッリ、ウィリアム・プリムローズらに師事。チェロのシュタルケルのピアニストとしても活躍しました。アンサンブル・アンテルコンタンポランでも卓越した音色を聴かせ、ブーレーズ、ベリオ、リゲティ、シュトックハウゼンの作品などで比類なき解釈で現代もののスペシャリストとして世界中から認められる一方、ハイドンから現代もの、見事な色あいのドビュッシーや、フォルテピアノを演奏してのショパンなど変幻自在の才で魅せてきたフランスの名手。



旧譜
アラン・プラネス/ショパン


HMC 902052
\2600→¥2390

アラン・プラネス
 プレイエルの家にて

 ショパン:
  1.アンダンテ・スピアナートop.22ト長調 2.バラード第3番 op.47 変イ長調
  3.ノクターンop.48-1 4.ノクターンop.48-2 5.前奏曲op.28-13
  6.前奏曲op.28-11 7.前奏曲op.28-4 8.前奏曲op.28-9 
  9.練習曲op.25-1 10.練習曲op.25-2 11.練習曲op.25-12 
  12.ノクターンop.9-2 13.ノクターンop.27-2 14.前奏曲op.45
  15.前奏曲op.28-15 16.マズルカKK IIb-5 17.マズルカop.41-2
  18.マズルカop.41-3 19.即興曲op.51 20.ワルツop.42

アラン・プラネス(ピアノ/プレイエル社製1836年)

録音:2009年3月
 どちらかというとこれまで「〜全集」というような感じでカタログ的に作品をリリースしてきたプラネス。それがなんとなく教科書的な演奏家という誤解を生んでいたが、そのプラネス、自由に羽ばたき始めたか、今回は、ある特定の日に行われたのではないかというショパン自身のコンサートを再現するアルバム。悪くない。

 ショパンが1842年2月21日、パリのプレイエル邸で行ったリサイタルを再現したアルバム。
 ショパンも演奏したかもしれない、1836年プレイエル社製のピアノを用いて、名人プラネスが美しくショパンの世界を奏でます。
 バラード第3番も、このピアノで聴くと、現代のピアノで聴くのとはかなり印象が違います。ショパンが人前で演奏するのをあまり好まなかった、という話が残っていますが、これは、ショパンの性格もあるかもしれませんが、ピアノの演奏効果にもあったのかもしれない、などと想像しながら聴いてみるのも興味深いかもしれません。



 
Mozart: Adagios & Fugues [after JS Bach]
HMC 902159
\2600→\2390
ベルリン古楽アカデミー
 アダージョとフーガ〜W.A.Mozart after J.S.Bach
  天才モーツァルトを介して聴く大バッハ

 (1)プレリュードとフーガ ニ短調 K405/4
  (J.S.バッハ:平均律第2巻第8番 嬰ニ短調 BWV 877)
 (2)ラルゲット・カンタービレ ニ長調&フーガ K405/5
  (J.S.バッハ:平均律第2巻第5巻 ニ長調 BWV 874)
 (3)アダージョとフーガ イ短調
  (J.S.バッハ:平均律第1巻第22番 変ロ短調 BWV 867)
 (4)アレグロ ハ短調 K.Anh.44&2台チェンバロのためのフーガ K426
 (5)アダージョ・カンタービレ&フーガ 変ホ長調
  (平均律第2巻第7番 変ホ長調 BWV 876)
 (6)弦楽のためのアダージョとフーガ ハ短調 K546
 (7)アダージョとフーガ ホ長調 K405/3
  (平均律第2巻第9番 ホ長調 BWV 878)
 (8)アダージョとフーガ ロ短調(平均律第1巻第4番 嬰ハ短調 BWV 849)
 (9)アダージョとフーガ ニ短調(平均律第1巻第4番 嬰ハ短調 BWV 849)
ベルリン古楽アカデミー
 天才モーツァルトを介して聴く大バッハ。ベルリン古楽アカデミーが冴える!

 録音:2012 年9 月13-15 日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 ベルリン古楽アカデミー久々のアンサンブルもの新譜の登場。
 圧巻の「フーガの技法」(HMC 902064)のあとは、ヤーコプスのプロジェクトで「魔笛」や「マタイ受難曲」、またペルゴレージの作品などで鮮烈な音色を聴かせてくれていれていたベルリン古楽アカデミー。このたびリリースされるのは「W. A.Mozart after J. S. Bach」と題された、モーツァルト編曲のバッハ作品を中心とした1枚です。
 興味深いのが、平均律の室内楽編曲版。バッハの平均律が出版されたのは1801 年のことでしたが、モーツァルトは、ヴァン・スヴィーテン伯爵を介して、バッハの平均律の存在を知ります。モーツァルトは、来る日も来る日もオリジナルの資料にあたって平均律を研究、4 声体の5 つのフーガを2 つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのために編曲しました。これはKV 405 というコレクションの中に収められており、ヴァン・スヴィーテン伯爵のサロンでのマチネー演奏会で演奏されたと考えられています(1782 から83 年にかけてのこと)。この盤には5 曲のうち3 曲が収められています。プレリュードはバッハの平均律のプレリュードとは必ずしも同じものではありませんが、すべてモーツァルトによる(と考えられる)ものです。
 K 番号が付されていないものは、オーストリア国立図書館に収蔵されている、モーツァルトと非常に関連が深い(コピストが同じ、など)と考えられるものの、作曲者不詳の楽曲。K.546 の弦楽のためのアダージョとフーガは、K.426 の2 台のクラヴィーアのためのフーガのモーツァルト自身による編曲版ですが、一層声部の動きが明瞭で、ベルリン古楽アカデミーの面々の腕も冴えわたっています。
 天才モーツァルトを介して知るバッハの新しい世界に興味津々の一枚です!



 
2014年のナントでのラ・フォル・ジュルネ音楽祭のテーマは「アメリカ」でした。
ハルモニアムンディがナントLFJ 音楽祭にあわせて作ったアメリカをテーマにしたコンピレーションのご案内です。
廃盤のタイトルからの演目も含まれており、興味深い内容となっています。

AMERICA! Volume 1: A Land of Refuge
HMX 2908539
(2CD)
\2000→\1890
「AMERICA!」〜A LAND OF REFUGE
 [CD1]
  ヘンリー・カーリー(1687-1743):He comes, the hero comes!
  フィリップ・ファイル(1734-1793):The President's March
  ジェファーソンと自由(The Gobby O)〜(アイルランドの歌)
    メリーランド・マイ・メリーランド、ディキシーズ・ランド、ダンス・ミー・ア・ジグ
  M.M.ウォーナー(1836-1900):Hear, O Lord, when I cry
    ヨエル・フレデリクセン(バス、ギター)、アンサンブル・フェニクス・ミュンヘン
    録音:2010年5月
  ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12 番「アメリカ」op.96 B.179
    イェルサレム弦楽四重奏団、ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45a
    ブリジット・エンゲラー&オレグ・マイセンベルク(ピアノ)
 [CD2]
  プロコフィエフ:年老いた祖母の話 op.31、「3 つのオレンジへの恋」Op.33より行進曲&スケルツォ
    フレデリック・チュウ(ピアノ)
    録音:1999年2月27-28日
  ストラヴィンスキー:ミサ曲
    ダニエル・ロイス(指揮)、RIAS室内合唱団、ムジークファブリーク
  バルトーク(1881-1945):コントラスト(ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための)
    アンサンブル・ワルター・ブイケンス
     〔ワルター・ブイケンス(クラリネット)、マルジェタ・コロシェク(ヴァイオリン)、
      ロベール・グロスロト(ピアノ)〕
  ハンス・アイスラー(1898-1962):ハリウッド・ソング・ブックより
   ホテルの部屋1942号/脱出/卓上ラジオに/早朝に/春/亡命の風景/
   そして暗い時は今も続く/庭園の撒水/サクランボ泥棒
    マティアス・ゲルネ(バリトン)、トーマス・ラルヒャー(ピアノ)
  エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):質量21.5
    フィリップ・ベルノール(フルート)
 A LAND OF REFUGE(避難の地)と題された2 枚。18 世紀から19 世紀にかけてアイルランドやスコットランドなどからやってきた移民にもたらされた民謡にアメリカの土地の言葉をあてたものや、さらに20 世紀にアメリカへと亡命したプロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ラフマニノフらの作品が並びます。バルトークの「コントラスト」はブダペストで完成されましたが1940 年にカーネギーホールで初演されたもの。クラシックのアヴァン・ギャルド的要素と、ジャズの要素もある作品です。初演時のヴァイオリンはシゲティ、ピアノはアンドレ・ペトリ(ハンガリーからの亡命者)、そしてクラリネットは、ベニー・グッドマンが務めたというなんとも時代と土地を象徴するような作品です。
 

AMERICA! Volume 2: Gershwin, from Broadway to the Concert Hall
HMX 2908541
(2CD)
\2000→\1890
「AMERICA!」ガーシュウィン/ブロードウェイからコンサートホールへ
 [CD1]ピアノ・ソロ
  「ソング・ブック」(全18 曲)/「ジャズボ・ブラウンのブルース」/
   「パリのアメリカ人」/「プロムナード」
    フランク・ブラレイ(ピアノ) 録音:2004年12月
  「アイ・ガット・リズム」(ジェームス・コーン編)
    ジョン・マナシー(クラリネット)、ジョン・ナカマツ(ピアノ) 録音:2009年12月
  アール・ワイルド(1915-2010):ガーシュウィンの「ポーギーとベス」によるファンタジー
    マイケル・シェパード(ピアノ) 録音:2007年1月
 [CD2]オーケストラ音楽
  「アイ・ガット・リズム変奏曲」(ガーシュウィン自身のオリジナル・スコア)
  「サマータイム」
    ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル・ジャズバンド版1924(グルーフェ編))
    リンカーン・マヨーガ(ピアノ)、
    スティーヴン・リッチマン(指揮)ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
  ヘ調のピアノ協奏曲
    ジョン・ナカマツ(ピアノ)、ジェフ・タイジック(指揮)ロチェスター・フィルハーモニック管弦楽団
 ガーシュウィンの2 枚組は、1932 年、ガーシュウィンの名声がもっとも高まっていた頃に出版されたソング・ブックや、ラフマニノフらも列席するコンサートのために急遽作曲した「ラプソディ・イン・ブルー」など、「アメリカのモーツァルト」と称された天才の作品が詰まっています。
 

AMERICA! Volume 3: From Modern to Pop Art
HMX 2908543
(2CD)
\2000→\1890
「AMERICA!」モダンからポップ・アートへ
 バーバー:
  「恋人たち」(R.キアー編/室内合唱団&オーケストラ版)op.43、「アニュス・デイ」op.11
    コンスピラーレ〔クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)、カンパニー・オブ・ヴォイシズ、室内オーケストラ〕
    録音:2011年9月
  チャールズ・グリフィス:ピアノ・ソナタ
    スティーヴン・ベウス(ピアノ) 録音:2007年1月
  コープランド:ピアノ変奏曲(1930)
    スペンサー・メイヤー(ピアノ) 録音:2007年1月
  バーンスタイン(1918-1990):クラリネットとピアノのためのソナタ
  ジョン・マナシー(クラリネット)、ジョン・ナカマツ(ピアノ) 録音:2009年12 月
 [CD2]
  ケージ:「マルセル・デュシャンに関する、あるいは関しない36 のメゾスティックス」「ストーリー」
  キャシー・バーベリアン(1925-1983):Stripsody(1966年)(テキスト:キャシー・バーバリアン)
    ポール・ヒリヤー(指揮)、シアター・オブ・ヴォイシズ
  ドナルド・グラントハム(b.1947):私たちは彼らをおぼえます
    クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)、コンスピラーレ 録音:2005年10 月
  ジャクソン・マクロウ(1922-2004):
   非対称の子亀Young Turtle Asymmetries(1967年)(テキスト/ジャクソン・マクロウ)
  ロジャー・マーシュ(b.1949):
   魂ではなく我々自身の問題だNot A Soul But Ourselves(1977年)(テキスト/ジェイムズ・ジョイス)
  シェルドン・フランク(1943-2010):言ったでしょAs I Was Saying(1980年)(テキスト/シェルドン・フランク)
    ポール・ヒリヤー(指揮)、シアター・オブ・ヴォイセズ 録音:2009年11 月
  ジョージ・クラム:夢の影像〜マクロコスモス第1 巻(1972)
    マイケル・シェパード(ピアノ) 録音:2007年1月
  ジョン・ノヴァーチェク(b.1964):2 人のJonのための4 つのラグ(2006)
    ジョン・マナシー(Cl) ジョン・ナカマツ(ピアノ) 録音:2009年12 月
 「モダンからポップ・アートへ」は20 世紀から21 世紀にかけてのアメリカの音楽シーンを俯瞰するような2 枚。バーバーの「アニュス・デイ」からバーンスタインのクラリネット・ソナタ、さらに20 世紀音楽シーンを語る上で欠くことのできないケージの作品などを、一流の音楽家たちの演奏でたのしめる2 枚組です。
 
HMC 902144
\2600→\2390
ハイドン:スコットランド歌曲集
 リー・リグ(The Lea-Rig)Hob.XXXIa:31bis
 モラグ(Morag)Hob.XXXIa:143bis
 眠っているの、それとも起きているの?
  (Sleep’st thou, or wak’st thou)Hob.XXXIa:157
 おおかしこき勇敢なウィリー(O wise and valiant Willy)Hob.XXXIa:227
 三重奏曲 ハ短調 Hob.XV:27よりアレグロ
 それは暗い真夜中のときだった
  (Twas at the hour of dark midnight)Hob.XXXIa:31bis
 Jenny’s Bawbee Hob.XXXIa:252
 メリーの夢(Mary’s Dream)Hob.XXXIa:1bis
 三重奏曲 ハ短調 Hob.XV:27よりアンダンテ
 夜に喪服を着て(The night her silent sable wore)Hob.XXXIa:219bis
 ウィリアムとマーガレット(Willian and Margaret)Hob.XXXIa:153
 ベッシー・ベルとメリー・グレイ(Messy Bell and Mary Gray)Hob.XXXIa:38
 三重奏曲 ハ短調 Hob.XV27よりプレスト
 とある小娘がいた(There was a lass)Hob.XXXIa:4bis
 孤立した谷(HighlandAir: The Lone Vale)Hob.XXXIa
 彼女は私の恋人だがまだ小娘だ
  (My Love she’s but a lassie yet)Hob.XXXIa:194
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クリストフ・ベルナー
 (フォルテピアノCollard&Collard)
ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン)
ロエル・ディールティエンス(チェロ)
 ハイドンが腕によりをかけて編曲したスコットランドの伝統の旋律

 録音:2012 年3 月、ライトシュターデル(ノイマルクト)

 ハイドンは、スコットランドの伝統的なメロディ(「エア」と呼ばれる)を数多く編曲しました(約375 曲)。新しい伴奏や、時によってはオブリガート・ヴァイオリン、通奏低音などを加えたかたちで編曲しています。どれもがハイドンらしいウィットにとんだものですが、その多くは演奏される機会に恵まれないものとなっています。
 ハイドンは、1791 から1795 年にかけて2 度イギリスを訪れており、交響曲「ロンドン・セット」などの傑作を書いたわけですが、このころにスコットランドの伝統的なエアにも出会ったと考えられます(スコットランドの伝統的な音楽には、古くはパーセルやC.P.E. バッハも影響を受けており、特有のリズムや旋律を取り入れた作品を残しています)。はじめの100 曲は当時深刻な経済危機にあった印刷会社を助けるために無料で提供、1792 年に出版されました。この盤におさめられているのは、そのあと、1800-1804 年にかけて手がけられた、より意欲的な編曲コレクションからのもの。この編曲の大部分を依頼したのはジョージ・トムソン(1757-1841)。アマチュア音楽家で、退職したあとはスコットランドのエアの楽譜を出版していた人物。ハイドンは四季などを作曲していたころで、まだまだ彼の書く力も権力もピークにあったころ。ハイドンはそれぞれのエアを腕によりをかけて編曲しています。
 なお、エアから歌曲へと編曲される場合、その歌詞の内容も変えられることが一般的でしたが、ハイドンは依頼されたときにそれぞれのエアにどのような新しい歌詞がつけられるかわからないまま作曲したものもあったそうですが、こうした歌曲の歌詞は、良家のサロンで演奏されるにふさわしい適度にセンチメンタルな内容のものが多いため、特に問題はなかったと考えられます。古くから多くの作曲家たちを魅了したスコットランドの伝統的な旋律を、ハイドン流の楽しいしかけいっぱいの編曲でたのしめる1 枚です。
 
HMU 907604
\2600
トーマス・ラルヒャー(b.1963):「What becomes」
 Smart Dust (2005)
 Poems (1975-2010)
 What Becomes (2009)
 A Padmore Cycle (2010-2011)*
タマラ・ステファノヴィッチ(ピアノ)
マーク・パドモア(テノール)*
トーマス・ラルヒャー(ピアノ)*
 瞑想的静謐の世界、ラルヒャー作品集、パドモアも参加!

 瞑想的なハーモニーと内部奏法などの演奏技術の融合が魅力の作曲家、トーマス・ラルヒャー。電子音楽やシンセサイザーの発展している一方で、ピアノという楽器は19 世紀に作られていたのと同じ製法で今も作られ続けている、ある意味神聖な歴史的楽器となっています。このピアノに新たな光をあてたいと考えたラルヒャーは、プリペアード・ピアノ、そして時にはピアノ弦を直接触って奏でることによって新しい表現の可能性を模索したといいます。静謐な世界の中で内部奏法が印象的に鳴り響く「Smart Dust」や、アンスネスにインスパイアされて書かれた「What becomes」、「Poems」などのピアノ作品は世界初録音。「A Padmore Cycle」は、ラルヒャーの故郷の山や風景をうたったテキストに付曲したもの。パドモアを、その声で音楽の外の世界へと共に旅に出る同志と語るラルヒャー。二人の共演に注目です。
 トーマス・ラルヒャーは1963 年インスブルック生まれの作曲家。ウィーンでピアノと作曲を学びました。当初はピアニストとして活躍、アバド、ブーレーズ、ウェルザー=メストらと共演を重ねる傍ら室内楽やピアノ・ソロ作品を書いていました。1998 年以降、作曲家としての活動が中心となっていきます。多くのBBC 響をはじめとする多くのオーケストラ、ベルチャ・カルテットなどの室内楽グループ、そしてアンスネス、マティアス・ゲルネ、パドモア、ムローヴァらのために作品を書いています。これまでにECM より5 枚CD をリリースしています。
 

Tavener: Eternity's Sunrise
HMU 907231
(旧譜再発)
\2600→\2390
ジョン・タヴナー追悼、廃盤復活
 (1)タヴナー:永遠の曙
 (2)同:天使の歌
 (3)ペトラ:儀式の夢
 (4)サッフォー:叙情的断章
 (5)同:葬送の聖歌
アンドルー・マンゼ(Vn)
ポール・グッドウィン(指)
アカデミ・オブ・エンシェント・
 ミュージックO.& Cho.
パトリシア・ロザリオ(S)
ジュリア・グッディング(S)
ジョージ・モスリー(Br)
 
 2013 年11 月に亡くなった現代イギリスの作曲家ジョン・タヴナー追悼盤。ハルモニアムンディのカタログが追悼の意を込めて復活しました。彼の音楽は瞑想的・宗教的な静けさに満ちたヒーリング系といえるでしょう。
 この盤では、バロック・ヴァイオリン界のパガニーニともいえる存在、マンゼやエンシェント室内管など古楽メンバーによる演奏ということで大きな注目を集めました。「永遠の曙」は故ダイアナ妃の霊にささげられています。中世と現代が交差するような、タヴナーの不思議感覚に満ちた世界が広がります。

HELICON CLASSICS



HEL 029674
\2300→\2090
メータ&イスラエル・フィル
 ブルックナー:
  交響曲第8番ハ短調WAB.108(1890年稿/ノーヴァク版)

    収録:2013 年12 月15、16、17 日/
     テルアビブ、チャールズ・ブロンフマン・オーディトリアム(ライヴ)
     ステレオ、76’32”
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)


HEL 029675
\2300→\2090
メータ&イスラエル・フィル
 ブルックナー:
  交響曲第7番ホ長調WAB.107(ノーヴァク版)

    収録:2012 年7 月8、9 日/
     テルアビブ大学、スモラルツ・オーディトリアム(ライヴ)
     ステレオ、63’44”
 巨匠メータ&イスラエル・フィルのブルックナー・ライヴ、2013 年の第8 番、2012 年の第7 番、2 タイトル同時リリース!

 巨匠メータが長年の手兵イスラエル・フィルを指揮して、ブルックナーのふたつの交響曲をレコーディング。第7 番が2012 年7 月、第8 番が2013年12 月に、いずれもテルアビブでおこなわれたコンサートをライヴ収録したものです。
 メータにとって、第8 番がイスラエル・フィルとは、1987 年のフランクフルトでライヴ収録された映像作品、1989 年2 月のセッション録音に続いて24 年ぶり3 種目、ほかにも1974 年のロス・フィルとのセッション録音や2005 年にコンセルトヘボウ管を指揮したライヴ盤を含めると、6 種目の内容となります。いっぽう、第7 番は正規2 種目、イスラエル・フィルとは初のレコーディング。
 メータによるブルックナーの交響曲録音といえば、これまでのところ、第0 番、第4 番、第7 番、第8 番、第9 番の5 曲が知られていて、なかでも若き日のメータが1965 年5 月に名門ウィーン・フィルを指揮してデッカにおこなった第9 番は、ゾフィエンザールを満たすゆたかな響きを捉えた名録音としても有名ですが、メータはちょうどその2 年前の1963 年5 月に、イスラエル・フィルを指揮して第9 番を演奏してもいました(HEL029625)。
 資料によると、その後もメータは、第7 番以降の3 曲については、実演で取り上げる頻度も高く、それだけに思い入れの強いナンバーであることを伺わせますが、ここでのふたつの演奏は、最新の録音で音質がすぐれていることに加えて、巨匠が半世紀以上に亘り信頼関係を築き上げてきた楽団とともに、じっくり深めてきたブルックナー演奏を味わえるものとして期待されます。
 なお、第8 番の収録会場であるチャールズ・ブロンフマン・オーディトリアムとは、改称後のマン・オーディトリアムのことで、2013 年の大規模な音響改修の際に、多大な寄付で貢献した人物の名を冠しています。イスラエル・フィルの本拠がどのようなサウンドに様変わりしたかを確かめるのも興味深いところといえそうです。
 最後に、使用楽譜の版について。第8 番はメータが指揮した過去5 種の録音と同じく、ノーヴァク版に拠る演奏で、アルバムにはハース版と表記されている第7 番も、じっさいに音源にあたり確認したところ、過去のメータの実演同様に、ここでもノーヴァク版に拠る演奏となっています。
 


HEL 029673
\2300→\2090
首席客演指揮者ノセダによる2014 年1月最新ライヴ
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」序曲 (9’55)
 ベルリオーズ:幻想交響曲op. 14a (53’19)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 イスラエル・フィル看板の弦の魅力を満喫、ベルリオーズの幻想

 収録:2014 年1 月4、5、10、11 日/テルアビブ、チャールズ・ブロンフマン・オーディトリアム(ライヴ)/ステレオ、63’36”

 ジャナンドレア・ノセダが、2011 年より首席客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指揮して、ベルリオーズの幻想交響曲をレコーディング。大規模な音響改修が施されてあらたに生まれ変わった本拠マン・オーディトリアム改め、ブロンフマン・オーディトリアムで、2014 年1 月におこなわれたコンサートをライヴ収録したものです。
 1964 年ミラノ生まれのノセダは、1997 年にカダケス管弦楽団指揮コンクール入賞を皮切りに、同年マリインスキー劇場から外国人初の首席客演指揮者として迎えられ、2007 年にはトリノ王立劇場の音楽監督に就任するなど、現在に至るその活躍にはめざましいものがあります。
 2011 年いっぱいで、9 シーズン務めたBBC フィルの首席指揮者を勇退(現在は桂冠指揮者)したノセダはあらたに率いるイスラエル・フィルとも良好な関係を築いているようで、当コンビは2014 年春に初の合衆国ツアーを敢行することになっています。
 ここでの演奏内容もまさしくその好調ぶりを示すもの。ノセダのスケールゆたかで劇性に富んだ音楽運びとともに、オーケストラの地力のほどもよくうかがえて、たとえば、幻想交響曲の前半3 楽章で聴かれる弦の美しさには、さすがは楽団設立以来の伝統を思わせるものがあります。
 なお、ノセダはこのたびのアルバムをヘリコン・クラシックス第1 弾として、今後も、継続的にイスラエル・フィルとアルバム製作をしてゆくとのことですので、おおいに期待されるところです。




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