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≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 6/10〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





6/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 1939
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾
 エルガー:
  (1)交響曲第1番 変イ長調 Op.55
  (2)演奏会用序曲「コケイン」Op.40
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニー管弦楽団
 当録音も快演!オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾は交響曲第1番とコケイン序曲!

 録音:(1)2012 年5 月、(2)2013 年11 月/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/DDD、5.0 Surround Sound、67’17”

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモ。近年BISレーベルより精力的にリリースしておりますが、その最新盤はエルガーの第2 弾で、交響曲第1 番 変イ長調 Op.55 と演奏会用序曲「コケイン」Op.40 です。
 エルガーの交響曲第2 番(BIS SA 1879)では同フィルの首席指揮者としての自信と誇りに満ちた堂々たる演奏を披露してくれましたが、当録音も快演で、オラモらしい透き通ったなめらかな美しさを引き出した素晴らしい演奏となっております。
 演奏会用序曲「コケイン」Op.40 は、エドワード朝ロンドンの、活き活きとした精彩あふれるさまを音楽的描写した作品で、作品発表後すぐさま成功をおさめたエルガーの最も人気のある作品ですが、近年では演奏機会にそうは恵まれておりません。


旧譜 第1弾

BIS SA 1879
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
サカリ・オラモ(指)&ロイヤル・ストックホルム・フィル
 エルガー:
  (1)交響曲第2番変ホ長調Op.63
  (2)ため息Op.70
  (3)悲歌Op.58
サカリ・オラモ(指)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニー管弦楽団

 オラモ& ストックホルム・フィルによるエルガーの交響曲第2番と美しすぎる「ため息」&「悲歌」

 録音:(1)(2)2011年6月 (3)2012年8月/ストックホルム・コンサート・ホール、スウェーデン/63’54”

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモとの新録音はエルガーです。主軸は交響曲第2 番。この曲は1909-11 年に作曲され、初演は1911 年ロンドンでエドワード7 世の追悼に捧げられました。当録音は初演からちょうど100 年経った記念すべきアルバムです。この他に収録されたのは、ほぼ同時代に作曲された弦楽、ハープとオルガンのために書かれた「ため息」、そして「悲歌」でいずれも哀愁に満ちた美しい演奏です。
 オラモはフィンランド出身の指揮者ということからシベリウスをはじめとする北欧の作曲家作品を得意のレパートリーとしていますが、イギリスの音楽、とりわけエルガーのオーケストレーションに魅了され近年積極的に取り組んでおります。この録音でもオラモらしくオケを意欲的に駆使しながら見事にコントロールしております。
 2013 年BISレーベルとスウェーデンを代表するストックホルム・フィルとのコラボレーションは30 年目を迎え、その記念に相応しい新録音と申せましょう!

 

BIS SA 2056
(SACD HYBRID)
\2600
斬新な奏法が光るグバイドゥーリナの室内楽
 グバイドゥーリナ:
  (1)悔い改め (2008)〜チェロ、3本のギター、コントラバスのための
  (2)セレナード (1960)〜ギターのための
  (3)ピアノ・ソナタ (1965)
  (4)ソット・ヴォーチェ (2010/3)〜
   ヴィオラ、コントラバス、2本のギターのための
フランツ・ハラース、
 ヤコブ・ケレルマン、
 ルーカス・ブラル(Guit)
デボラ・ハラース(Pf)
フィリップ・シュトゥーベンラウフ(Cb)
ハリオルフ・シュリヒティヒ(Va)
 録音:2013 年6 月/バイエルン放送・スタジオ2/DDD、5.0 Surround Sound、70’ 07”

 SACD ハイブリッド盤。ソフィヤ・グバイドゥーリナの大規模なオーケストラ作品に比べ、器楽や室内楽はそれほど聴く機会がありません。ここでは彼女が30 歳頃の1960 年代の独奏曲と最近の室内楽が収められています。ギターのための「セレナード」はロシアのギター音楽の権威マターニャ・オフィーに捧げられた作品で、前衛的な所はなく、しっとりした情緒あふれる叙情曲。一方「ピアノ・ソナタ」はいきなり内部奏法で始まる十二音作品。ヴィルトゥオーゾ的なピアノ書法も注目です。新作の室内楽2 篇は、キテレツな奏法発想がグバイドゥーリナならでは。「悔い改め」では、ギターの弦にスーパーボールを落とすなど、遊んでいるようにしか見えない演奏が斬新です。
 

BIS SA 2005
(SACD HYBRID)
\2600
パンダにまでなりきるチューバの怪人ボーズヴィーク
 (1)オイステイン・ボーズヴィーク:チューバと室内管弦楽のための協奏曲 (2012)
 (2)ヨン・オイヴィン・ネス:チューバ協奏曲「悪魔収穫機」(2011)
 (3)クリスチャン・リンドベルイ:チューバ協奏曲「恋するパンダ」 (2007-11)
オイステイン・ボーズヴィーク(チューバ)
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
アークティック・フィル
 録音:2012 年1 月、2013 年2 月/ハーシュタ文化センター/5.0 Surround Sound、68’ 34”

 SACD ハイブリッド盤。「チューバの怪人」ボーズヴィーク待望の協奏曲第3 弾。
 今回は自作、「トロンボーンの超人」リンドベルイ、現代ノルウェーのネスなど「身内」作品を集めています。リンドベルイのAKB 風タイトルの作品は、「捜し物をするパンダ」「仔ライオン」「恋するパンダ」「抵抗するパンダ〜天安門広場へ行く」「パンダの演説」「丘を登るパンダ…自由の世界へ」という、多分に政治色を匂わせながらもフマジメに展開するリンドベルイらしい作品。一聴の価値ある奇作と申せましょう。
 


BIS 2116
(2CD)
\5000→\4590
ヴィクトル・ウルマン:ピアノ曲全集
 CD1
  (1)ピアノ・ソナタ第1番Op.10 (1936)
  (2)同第2番Op.19 (1938-9)
  (3)同第3番Op.26 (1940)
  (4)同第4番Op.38 (1941)
 CD2
  (5)同第5番「わが青年時代から」Op.45 (1943)
  (6)同第6番Op.49 (1943)
  (7)同第7番 (1944)
  (8)シェーンベルクの主題による変奏曲と二重フーガOp.3a (1933-4)
クリストフ・シロドー(ピアノ)
 アウシュヴィッツに散ったウルマンの生命力あふれるピアノ曲全集

 録音:2010 年2-3 月、2012 年9-10 月/サン・マルセル福音教会(パリ)/DDD、125’ 01”

 ヴィクトル・ウルマンはナチスから「頽廃音楽」のレッテルを貼られ、アウシュヴィッツ収容所のガス室で殺されたチェコ系ユダヤ人作曲家。46 歳の生涯に彼は7 篇のピアノ・ソナタを残しました。
 1 番から4 番までがプラハで、5 番から7 番が収容所で作曲されました。ウルマンはシェーンベルクに作曲を師事したため、作風は無調的で表現主義的。1936 年作の第1 番は、第2 楽章が「グスタフ・マーラー追悼」と題された葬送行進曲となっています。
 また1940 年の第3 番の第2 楽章は、モーツァルトが6 歳の時に作曲した「アレグロK.3」に基づく7 つの変奏曲とフーガなのが興味津々。悲惨な人生を歩みながらも、彼の音楽は生命力にあふれています。BIS レーベルでフェインベルクのピアノ・ソナタ全集をリリースして注目されたクリストフ・シロドーはウルマンの研究家でもあり、深い理解と解釈で曲を再現しています。
 


BIS 2098
\2500→\2290

名演復活!
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハ

 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  (1)2台のフォルテピアノのための協奏曲 ヘ長調 Wq.46(H 408)
  (2)フルート協奏曲 イ短調 Wq.166(H 431)
  (3)ハンブルク交響曲第1番 ニ長調 Wq.183/(1 H 663)
  (4)ハンブルク交響曲第4番 ト長調 Wq.183/4(H 666)
  (5)J.C.バッハ(1735-1782):大序曲 変ホ長調 Op.18(-1 C26)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
(1)アレクセイ・リュビモフ、
 ユーリ・マルティノフ(フォルテピアノ)
(2)ラインハルト・クジャッシュ(フルート)
 BIS のリマスタリングにより蘇ったハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハの名演

 録音:(1)2006 年9 月、聖フローリアン教会/(2)(3)2005 年5 月、バード・ラートカルスブルク/(4)(5)2006 年2 月、ライヒェナウ いずれもオーストリア/DDD、78’43”

 かつてVMS / Zappel Music レーベルよりリリースされていたマンフレート・フス指揮、ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E. バッハの名作・名演がBIS レーベルによるリマスタリングにより蘇りました。またカップリングのJ.C. バッハの大序曲 変ホ長調 Op. 18-1 も新たに追加されました。
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンは名プライヤーが集まった古楽アンサンブルでBIS レーベルをはじめ、数多くレコーディングしております。C.P.E. バッハ生誕300 周年の2014 年にまた嬉しい1 枚がリリースされたといえましょう。




HUNGAROTON



HCD 32737
\2300→\2090
コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバム
 ラフマニノフ:
  (1)交響詩「死の島」 Op.29
  (2)交響的舞曲 Op.45
  (3)ヴォカリーズ Op.34-14
ラースロー・コヴァーチュ(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団
 コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバムはラフマニノフの不気味な風景が広がる「死の島」名作「交響的舞曲」「ヴォカリーズ」

 録音:2013 年8 月30 日~9 月3 日、2014 年1 月10 日、ミシュコルツ/DDD、62’43”

 このアルバムはラフマニノフの交響詩「死の島」を含む管弦楽曲集です。「死の島」はスイスの画家アルノルト・ベックリンの同名の油彩画に基づく標題のついた音楽ですが、作曲した当時、ラフマニノフは原画を知らず、マックス・クリンガーの「死の島」というモノクロの銅版画からインスピレーションを得て作曲されました。極めて写実的に描かれているので、実際の光景であるかのように思われますが、現実離れした不気味な光景を表現しています。
 一方、ラフマニノフ最後の作品である、交響的舞曲 Op.45 は、ラフマニノフ自身、出来栄えに満足していたと言われております。最後は言わずと知れた名曲ヴォカリーズ。ラフマニノフの天才的なメロディを堪能することができます。
 


HCD 32728
\2300→\2090
エマニュエル・モールのチェロ協奏曲集
 エマニュエル・モール(1864-1931):
  (1)2つのチェロのための協奏曲 ニ長調 Op.69
  (2)チェロ協奏曲嬰ハ短調 Op.64
  (3)チェロとオーケストラのための前奏曲 ホ長調 Op.123
ペーテル・サボー(チェロ)
ジョルト・ハマル(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団
(1)イルディコー・サボー(チェロ)

 パブロ・カザルス激賞!チェロの優美なメロディが魅力のエマニュエル・モールのチェロ協奏曲集

 録音:2013 年9 月16-19 日、2014 年1 月14-16 日、ミシュコルツ、ハンガリー/DDD、70’ 07”

 あのパブロ・カザルスが激賞したことで、その作品の素晴らしさが注目されたハンガリーのエマニュエル・モール(1863-1931)。ピアニスト、オルガニストとして活躍したモールでしたが、作曲にも力を入れ様々な作品を生み出しました。その中にはカザルスをはじめ、イザイ、クライスラー、カール・フレッシュといった名だたる演奏家からのオファーによる作品もあります。
 ここにおさめられたチェロのための協奏曲集は、モールらしい美しいメロディと雄大なオーケストレーションに富んでおり、とりわけ2 つのチェロのための協奏曲はチェロの高音と低音とが絡み合い、美しい旋律を奏でます。これぞ隠れた名曲と言えましょう。




エマヌエル・モール:チェロのための作品集
CELLO CLASSICS CC 1018 1CD\2400→¥2190


 1枚の写真がある。
 カザルスと誰かがチェスに興じていて、それをティボーとコルトーがそばから見ている。
 カザルスはやや恐縮そうに、しかし残り少なくなった自陣の駒を真剣に見つめている。
 ティボーは相変わらず洒落た感じでタバコをくゆらせながら、その戦況を興味深く眺めている。
 コルトーはちょっと身を引き気味に、感心した顔つきをしながら、カザルスの対戦相手の次の一手を見守っている。
 おそらく次がチェックメイトであろう。
 カザルスの対戦相手は、明らかに周りの3人の若者とは違った余裕の雰囲気をかもし出しながら、今、最後の一手を打とうとしている。

 もちろんその対戦がどうなったかは知らない。しかしそのたっぷりとした髭をたくわえたカザルスの対戦相手こそ、エマヌエル・モールだった。
 エマヌエル・モール(1863-1931)は、イザイやフレッシュ、コルトー、ティボー、そしてカザルスといった偉大なる演奏家たちから天才と絶賛され、多くの作品提供の依頼を受け続けたハンガリーの作曲家。だが残念ながら現在彼の名前を聞くことはまれである。
 しかし彼の「チェロ四重奏のための組曲」。これがまあ、とっても素敵な曲だった。
 この曲、カザルスやアレクサニアンによって1909年に初演が行われたという彼の代表作でもある。チェロ四重奏という形態自体が珍しいのだが、こちらの想像以上に彫りの深い内容で大満足。劇的で深刻な中に美しい抒情をたっぷり取り込んでくれる本格派作品。カザルスが気に入ったというのもわかる。
 しっとり系の弦作品が好みの人は間違いなくはまるでしょう。




CELLO CLASSICS
CC 1018
\2400→¥2190
エマヌエル・モール(1863−1931):チェロのための作品集
 チェロ・ソナタ ト長調Op.55/
    同 ハ短調Op.22/
 チェロ四重奏のための組曲Op.95
グレゴール・ホルシュ(Vc)、
キャロル・プレスランド(P)、
チェロクヮルテット・アムステルダム
 オランダのチェリストたちがムーアの作品の復権に大きな役割を果たす。


 


HCD 32727
\2300→\2090
イグナツ・ヨゼフ・プレイエル:フルート四重奏曲集
 (1)フルート四重奏曲 ハ長調 Ben319
 (2)フルート四重奏曲 ト長調 Ben320
 (3)フルート四重奏曲 ヘ長調 Ben321
 (4)フルート四重奏曲 イ長調 Ben322
 (5)フルート四重奏曲 変ロ長調 Ben323
 (6)フルート四重奏曲 ニ長調 Ben324
パル・ネーメト(フルート)
ピロシュカ・ヴィターリウシュ(ヴァイオリン)
ゲルゲイ・バラージュ(ヴィオラ)
デネーシュ・カラッソン(チェロ)
 あのプレイエル・ピアノの名を世界に広めたプレイエル作曲によるフルート四重奏曲集

 録音:2012 年4 月16-19 日、ブタペスト/DDD、77’11”

 イグナツ・ヨゼフ・プレイエルは、マルティン・プレイエルという名の教師の息子として生まれ、幼少の頃よりその音楽的な才能を開花させ、ヴァニュハルにピアノを学び、1772 年からアイゼンシュタットにてヨーゼフ・ハイドンに師事しました。以後、作曲者として成功しましたが、パリに定住後の1807年にピアノ製造会社を興し、あの“プレイエル・ピアノ” の名を世界に広めました。
 古典派の器楽曲を多数作曲したプレイエルですが、当時は人気・実力ともに第一線で活躍しましたが、今日では演奏機会に恵まれておりません。当アルバムでは6 つのフルート四重奏曲が収録されております。非常に親しみやすいメロディと古典派らしい美しい作品です。




LIGIA DIGITAL

LIDI 0101269
\2400
For two to play
 1-2. J.C.バッハ(1735-1782):ソナタ第6番(*)
 3. L.E.ジャダン(1768-1853):アンダンテ・グラツィオーソ(*)
 4-6. W.A.モーツァルト(1756-1791):ソナタ KV 19d(*)
 7. T.トムキンス(1572-1656):A Fancy(#)
 8. ニコラ・カールストン(17世紀初頭): A Verse(#)
 9-11. D.G.テュルク(1750-1813):ソナチネ ハ長調(♭)
 12-14. D.G.テュルク:ソナチネ 変ホ長調(♭)
 15-23. J. ハイドン(1732-1809):
  先生と生徒Hob.XVIIa:1(15-22/主題と変奏、23/テンポ・ディ・メヌエット)(♭)
 24-29. W.A.モーツァルト:アンダンテと変奏曲 KV 501(♭)
マリー=アンヌ・ダシー&
 ジュリー・ウォルフス
(チェンバロ( * )
オルガン(#)
クラヴィコード( ♭))
 4 手のための様々な作品を様々な楽器で

 録音:2013 年8 月12-13 日

 モーツァルトのソナタ KV 19d は、1763 から1766 年にかけてのナンネルとのヨーロッパ・ツアーのために作曲されたもの。当時わずか7 歳の少年が書いたとは思えない、様々な表情に満ちた充実のソナタです。
 ハイドンの唯一の4 手のための作品「先生と生徒」は、先生が先に旋律を弾き、その後に生徒が同じように弾いて追いかけるような曲。作品ごとに注意深く、チェンバロ、オルガン、クラヴィコード、と楽器を選んだ趣向も魅力。ベルギーで学んだマリー=アンヌ・ダシーと、アムステルダムで学んだジュリアン・ウォルフス、2 人の名手が息の合ったアンサンブルで聴かせます。
 
LIDI 0202267
\2400
「惑星」だけではない!ホルストの美しき合唱作品集
 ホルスト(1874-1934):
  ・リグ・ヴェーダからの合唱賛歌(全4部)(1911)
  ・2つの東方の絵画(1910)
  ・葬送歌と祝婚歌詩(1915)
  ・7つのパート・ソング(1925- 26)
ニコラ・ジューヴ(ピアノ)
アナイ・ゴードゥマル(ハープ)
カリオプ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ(指揮)
 録音:2013 年10 月29-11 月1 日

 ホルストというと、「惑星」ばかりが有名ですが、こんな美しい合唱作品も書いていました!ここに収められている作品は20 世紀の最後の10 年間で再発見されたばかりの作品ですが、1910 から26 年に書かれた充実の作品群。 ホルストは、ヒンドゥーに興味を持っており、その中でも特にリグ・ヴェーダに興味があったといいます。
 リグ・ヴェーダは、紀元前1500-900 ごろにサンスクリット語で書かれた、インドでも最古に分類されるヒンドゥー文学。
 英語訳はいくつか存在するものの、ホルストはどれにも満足せず、ホルスト自身、世界で一番難しい言語のひとつといわれるサンスクリット語を勉強し、自身で訳をほどこしました。音楽自体に、インド音楽のラーガの影響などを感じる部分は特にありませんが、非常に明るく、聴いた人の気持ちがすがすがしくなるような作品となっています。




NAIVE



V 5395
\2500→\2290
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト
 BALKAN FEVER バルカン・フィーバー

  1. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ルーマニア狂詩曲
  2. iovka kamarovka(バルカン伝統音楽)
  3. strange occation(バルカン伝統音楽)
  4. koljo(マケドニアの伝統的な歌とダンス)〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
  5-10. バルカン音楽〔say bob/ eleno/ kite/ yunus emre/ scherzo/ fire feast〕
  11. kalajdzisko oro〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
  12. ジプシー・ダンス(バルカン伝統音楽)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
MDR 交響楽団
テオドシー・スパソフ(カヴァル)
ミロスラフ・タヂチ&
 ヴラトコ・ステファノフスキ(ギター)
 クリスチャン・ヤルヴィ&MDR 交響楽団「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」始動!第1弾は怒濤のバルカン・フィーバー!

 録音:2013 年1 月(ゲヴァントハウス(ライプツィヒ))、ライヴ

 2012 年より新たにクリスチャン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進をみせるMDR 交響楽団。この度、「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」を始動、今後7 年間にわたって、クリスチャン・ヤルヴィのジャンルを越えた幅広い音楽活動を反映させた興味深いプログラムをお届けします。
 注目のシリーズ第1 弾は、「バルカン・フィーバー(バルカンの熱(熱狂)」。諸民族が集う文化のるつぼ、バルカン半島。かつて『ヨーロッパの火薬庫』と称されたこともあるこの地域は、古くはビザンツ帝国の時代より現代にいたるまで、大国の侵略と支配、そして民族同士の動乱を数多く経験してきました。
 ここではそんなバルカンの様々な民族音楽に影響を受けたエネスクやコダーイ作品、また、バルカンの伝統音楽を中心にプログラムが編まれています。ゲスト音楽家として、カヴァル(アゼルバイジャン地方で特に広く演奏される横笛)奏者のテオドシー・スパソフ、また、ギターの名手ミロスラフ・タヂチとヴラトコ・ステファノフスキが登場、クラシック—フォーク、そしてフュージョンがミックスされた即興演奏を展開し、コンサートを盛り上げます。
 クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト、今後はR. シュトラウスからクレズマー音楽、さらにはスティーヴ・ライヒらの作品も登場予定。クリスチャン・ヤルヴィの熱い音楽活動に、目が離せません!







DELPHIAN


DCD 34134
\2300
マートン・コレクション 〜 750周年のマートン・カレッジ
 エセンヴァルズ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス(世界初録音)
 ダンスタブル:聖霊来たりたまえ/来たり給え、創造主なる聖霊よ*
 シェパード:我らを解き放ち給え、救い給えI*
 ペルト:雪花石膏の壺を持つ女
 パリー:古い信仰が
 バード:もろもろの国よ、主をほめ讃えよ*
 ギボンズ:ヨハネの証はかくのごとし
 L・バークリー:キリストの花嫁
 パーセル:おお主よ、わが祈りを聞きたまえ*/思いたもうな、主よ
 ヴォーン・ウィリアムズ:真理への雄々しさ
 スタンフォード:正しき者の魂、いかに幸いなことか
 マンディ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス*(世界初録音)
 ラヴィーノ:いかに幸いなことか(世界初録音)
 グリーン:主よ、我が終わりを知らしめたまえ
 ヤイロ:セイクリッド・オリジンズ(世界初録音)
オックスフォード・マートン・カレッジ合唱団
ピーター・フィリップス(指揮)*
ベンジャミン・ニコラス(指揮)
アンナ・ステップラー(オルガン)
 英国の巨匠ピーター・フィリップス登壇!マートン・カレッジ創立750周年記念!

 1264年に創設され、2014年で750周年を迎えるオックスフォード大学のマートン・カレッジ。
 タリス・スコラーズの音楽監督ピーター・フィリップスと、2012年にオルガニスト兼音楽監督に就任したベンジャミン・ニコラスの指揮により、マートン・カレッジ合唱団の高貴なるハーモニーが描く750年の歴史!
 イギリスの中世、ルネサンスの音楽家ダンスタブルから、シェパード、バード、パーセルを経て、ヴォ—ン・ウィリアムズ、スタンフォード、そしてペルトやヤイロ、エセンヴァルズへと繋がる合唱音楽の旅。
 マートン・カレッジの歩んできた長き歴史を、2人の名匠、ピーター・フィリップスとベンジャミン・ニコラスの指揮が合唱のタペストリーとして紡いでゆく。

 ※録音:2013年4月13日−15日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)



 


DCD 34135
(2CD/特別価格)
\3600→\3290
スコットランドのピリオド・オーケストラ!
 ルードゥス・バロックのヘンデル!

  ヘンデル:オラトリオ《時と悟りの勝利》HWV.71
ルードゥス・バロック
リチャード・ネヴィル=タウル(指揮)
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
ティム・ミード(カウンターテナー)
エド・リオン(テノール)
ウィリアム・バーガー(バス)
 ルードゥス・バロックは、エディンバラのキャノンゲート教会の音楽監督を務めるリチャード・ネヴィル=タウルによって、1998年に結成されたスコットランドのピリオド・オーケストラ&合唱団。
 アーリー・ミュージックのレパートリー、特にヘンデルとJ.S.バッハの音楽の演奏、解釈は欧米を中心に高い評価を受けている。
 ヘンデルが枢機卿ベネデット・パンフィーリの歌詞を用いて1707年にローマで作曲したとされる最初のオラトリオ「時の悟りと勝利」。20代前半のヘンデルが開花させた才能が輝く「時の悟りと勝利」は、イタリア時代の代表作の1つである。
 「美」、「快楽」、「悟り」、「時」には、ソプラノのソフィー・ベヴァンやバスのウィリアム・バーガーなど、英国古楽界の若き名歌手たちが起用されており、ソリストたちの歌唱力の高さも特筆もの。

 ※録音:2013年8月4日−7日、キャノンゲート教会(エジンバラ)



 

 
DCD 34136
\2300→\2090
ロンドンの名門合唱団が歌うフランス・プロ!
 20世紀の秘曲デザンクロのレクイエム!

  デザンクロ:レクイエム
  ヴィレット:おお聖餐よ、聖母讃歌、主よ聞きたまえ
  デザンクロ:
   ようこそ天の女王(サルヴェ・レジナ)、我らは(ノス・アウテム)
  プーランク:黒い聖母像への連祷
キングス・カレッジ・ロンドン合唱団
デイヴィッド・トレンデル(指揮)
クリストファー・ウッドワード(オルガン)
リチャード・ホール(オルガン)
 

 ローマ賞の受賞者であり、サクソフォンのための作品で知られるアルフレッド・デザンクロ(1912−1971)の「レクイエム」と、プーランク、ヴィレットの音楽による20世紀フランスの宗教合唱作品集。
 フランスの「レクイエム」の伝統的な形式を継承し、1963年に完成したデザンクロの「レクイエム」は、グレゴリオ聖歌からの影響を感じさせる静謐な響き、色彩豊かな和声を兼ね備えた、20世紀の知られざる傑作である。
 イギリスの名門、キングス・カレッジ・ロンドンの合唱団を振るのは、1992年に音楽監督兼オルガニストとして着任したデイヴィッド・トレンデル。
 選りすぐられた精鋭たちのハーモニーが、知る人ぞ知るデザンクロの「レクイエム」の真価を伝えてくれる。

 ※録音:2013年6月23日−25日、エクスター・カレッジ・チャペル(オックスフォード)



 

DCD 34140
\2300
トバイアス・ヒューム大佐 〜 スコットランドの軍人
 《エア集第1巻〜音楽の諧謔》(1605)より/
  《ヒューム大佐の詩的な音楽》(1607)より

   ヒューム:女王の楽しみ/なによりも大きな悲しみ/
   ヘイズ卿のお気に入り/譜面を変えようか/
   アルベラス婦人のお気に入り/
   陽気な1日が来る — トイ〔1605, No.64(63)〕— 勇気/
   トイ〔1605, No.52〕— 陽気な出会い/
   ガリアード第3番/サセックス婦人の楽しみ/
   ポーランドのヴィラネル/トバッコ/
   マイスター・クラッセのアルメイン — ガリアード第5番/
   ペンブロークスのアールのガリアード/兵士の歌/兵士のガリアード/
   ティッケル・ティッケル — 落ちる! — 早く私をくすぐって/
   ヒューム大佐のガリアード/サフォーク婦人の楽しみ/
   女王の新年の贈り物/アルメイン — アルメインの精神/
   ホルストーンズ公の楽しみ/ギヴ・ユー・グッド・モロー・マダム
コンチェルト・カレドニア
 スコットランドの古楽アンサンブル、コンチェルト・カレドニアの新録音は、ヴィオールのアリソン・マクギリヴレイ、テオルボのエリザベス・ケニーなどの名手たちが参加するトバイアス・ヒュームの作品集。
 その生涯はベールに包まれている部分が多いものの、職業軍人であると同時に作曲家でもあり、ユーモアあふれる傑作を多く遺したヒューム。スコットランド出身との説もある「ヒューム大佐」の音楽遺産を、スコットランドの名手たちの好演奏で。

 ※録音:2012年8月16日、クライトン・カレッジ教会(ミドロシアン)
 

DCD 34142
\2300
マートン・オルガン
 J.S.バッハ/デュプレ:シンフォニア〜カンタータ第29番より/
 J.S.バッハ/デュリュフレ:汝の恵みによりてわが欲を絶ち 〜 カンタータ第22番/
 フランク:英雄的小品/スタンリー:ヴォランタリー イ短調/
 メシアン:聖体拝領後の祈り/J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/
 メンデルスゾーン:アンダンテと変奏曲ニ長調/
 ラングレ:ミクスチュールによる対話/デュプレ:行列と連祷/
 ヴィエルヌ:月の光、ウェストミンスターの鐘
ベンジャミン・ニコラス(オルガン)
 マートン・カレッジの創立750周年記念して製作された、ドブソン・パイプ・オルガン・ビルダーズ社の91番目のパイプ・オルガン。
 マートン・カレッジ合唱団のオルガニスト兼音楽監督のベンジャミン・ニコラスは、マートン・カレッジの新しいオルガンで、バッハやメンデルスゾーンと近代フランス音楽を組み合わせたプログラムを披露。
 プログラムの最後を飾る「ウェストミンスターの鐘」が、マートン・カレッジの次なる時代の幕開けを告げる。

 ※録音:2014年1月10日−12日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)





DACAPO



8.226081
\2000→\1890
Wood Works

1.Ye Honest Bridal Couple - Sonderho Bridal Trilogy Part I (Denmark)
2.Sekstur from Vendsyssel - The Peat Dance (Denmark)
3.Vigstamoin (Norway)
4.Waltz after Lasse in Lyby (Sweden)
5.Ribers No. 8 (Denmark)
6.Sonderho Bridal Trilogy Part II
7.Five Sheep, Four Goats (Denmark)
8.O Fredrik, O Fredrik (Norway)
9.Ack Varmeland, du skona (Sweden)
10.Easter Sunday - Polsk after Rasmus Storm (Denmark)
11.Jasspodspolska (Sweden)
12.Old Reinlender from Sonndala (Norway)
13.Sonderho Bridal Trilogy Part III (Denmark)

  (arr. F. Oland, A. Norgaard, F.S. Sjolin and R.T. Sorensen for string quartet)
デンマーク弦楽四重奏団
Mads la Cour (フリューゲル・ホルン)

 あまりにも穏やかであまりにも優しくてあまりにもポップ。しかも上品で渋い大人の味わい。
 ひょっとするとクラシックの範疇に入れるべきアルバムではないのかもしれない。しかし演奏するのがあの過激才能軍団「デンマーク弦楽四重奏団」。彼らなりの深く示唆に富んだ意味があるはず。
 もちろんその意図に関係なくいいものはいい。カントリー・ミュージック、あるいはフィドルを楽しむ感じで彼あの才能を、そして上質の音楽を楽しんでほしい。

録音 2013年9月4-7日 デンマーク Kirsten Kjaer Museum, John's Hall

 誰もが思い浮かべるであろうデンマークの懐かしい風景。もちろん、実際にその場所に行ったことがなくても、この音楽を聴けばイメージが広がることは間違いありません。それほどまでに鮮やかなこの世界。伝統的なメロディに彩られた愛の歌に程よくモダンな味付けを施して歌い上げるというコンセプトが、これほどまでに心地よいものだったとは。曲によってはミニマル風でもあり、癒し系にもカテゴライズされそうなこれらの音楽。
 Youtubeなどで2年間で50000回以上の再生数を誇るデンマーク弦楽四重奏団の演奏で。彼らの演奏はクロノスSQをも凌駕する…かも。

 http://www.youtube.com/watch?v=6Ey_tNIAmRU 


旧譜
 あらゆるニールセンのアルバムの中で店主が最もお薦めする
デンマーク弦楽四重奏団/ニールセン:弦楽四重奏曲第2 番


 ニールセンの弦楽四重奏曲第2番、とってもいい曲なのである。
 時期的には第1番の2年ほどあと。交響曲第1番の2年ほど前。
 実はこの曲、ニールセン最初の成功作といっていいかもしれない。ヨアヒムにも賞賛されたという。この曲の成功によって自信を深めて、交響曲第1番の筆が一気に進んだということは十分ありうる。
 劇的な冒頭から一気に引き込まれる第1楽章、ちょっとチェコを思わせるノスタルジックで幻想的な第2楽章、結構深遠なスケルツォ風第3楽章。

 そして圧巻が第4楽章。


 これが・・・なんともニールセンなのである。ひょっとするとニールセンの全ての作品でもっともニールセンらしいかもしれない。
 かっこいい。ムチャクチャかっこいい。
 地獄に落ちなかったメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番・・・とでもいおうか。あの激しさを「陽性」のまま現世によみがえらせたような奇跡的作品。
 こんなかっこいい主題を終楽章冒頭に用意するなんて、ニールセン男前過ぎる。ちょっとかっこよすぎて引いちゃうかもしれないが、おそらくニールセンってこの音楽のような、熱いまっすぐな男だったんだろう。
 間違いなくニールセンの「動」系音楽の中では一番好きな曲。


 ではCDはどれにするか。

 最高なのはこのデンマーク(青年)弦楽四重奏団の演奏。青年商工会議所みたいな名前だが、その演奏はまったく侮れない。というかすごい。才気煥発、縦横無尽。アルテミスSQなみの過激で刺激的な演奏を聴かせてくれる。
 襲い掛かってきそうな鋭いヴァイオリン、そのヴァイオリンを底から地響きを立てて追い立てるチェロ。終楽章は血が噴き出しそうな超高速スピード。その劇的な表現にはもう口アングリ。最初聴いたときはそのあまりに激しい自己主張に「そこまでやるか」と冷や汗ものだったが、考えてみれば第2番は若きニールセンの傑作。血気盛んで燃えるような情熱のたぎる作品。これくらい激しく熱い演奏で聴きたいではないか。すごい。すごいです。

 「ニールセンってどんな作曲家なの?」ともし聴かれたら、迷わずこのCDのトラック4をかけてこう答える。「こんな作曲家」。

 あらゆるニールセンのアルバムの中で、店主が最もお薦めするもの。

Nielsen - String Quartets Volume 2
DACAPO
6.220522
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990
カール・ニールセン:弦楽四重奏曲集 第2 集
 1.弦楽四重奏曲 第2 番 へ短調 Op.5
 2.弦楽四重奏曲 第3 番 変ホ長調 Op.14
デンマーク(青年)弦楽四重奏団





旧譜、もう1枚!

CAVI
4260085532643
\2600→\2390
結成10周年!デンマーク弦楽四重奏団
(1)ハイドン:
 弦楽四重奏曲 第63番 ニ長調「ひばり」op.64-5 / Hob III:63
(2)ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調op.51-2
デンマーク弦楽四重奏団
 結成10周年!デンマーク弦楽四重奏団によるハイドンの「ひばり」&ブラームス弦楽四重奏曲第2番

 録音:2012 年3 月、スタジオ2(ミュンヘン)

 「デンマーク青年弦楽四重奏団」の名でも知られるデンマーク弦楽四重奏団は、2002 年夏のコペンハーゲン音楽祭にてデビューしたアンサンブル団体。
 今回収録したのは、ハイドンとブラームスの弦楽四重奏曲。ベートーヴェンからペルトまでいたる幅広いレパートリーを持つ当団ですが、意外にも古典派とロマン派の作品を収録するのは本アルバムが初めて。ハイドンでは軽やかかつ溌剌とした演奏で爽やかに聴かせる一方、後半のブラームスでは劇的かつ鮮烈な演奏で圧倒してくれます。ハイドンの「ひばり」では、1st ヴァイオリンを務めるオーランドの瑞々しいソロが聴き所。「ひばり」という愛称の由来ともなった第1 楽章冒頭の有名な旋律はもちろんのこと、第4 楽章で見せる怒涛の掛け合いも見事です。ブラームスの弦楽四重奏曲第2 番は、対位法的に書かれた堅固なアンサンブルと、シューベルトを思わせる流麗な旋律との兼ね合いが素晴らしい名曲。デンマーク弦楽四重奏団の演奏は厭なべたつきを控えた音運びで、アクセントの表現も鮮やか。エネルギッシュな勢いにあふれる瑞々しい演奏スタイルはそのままに、より円熟したアンサンブルで魅せてくれます。
 結成当時はデンマークの若手演奏家たちによる新進気鋭の団体として注目を集めていたデンマーク弦楽四重奏団も、今や室内楽界の中堅を担う実力派。今後のさらなる飛躍に期待したい、注目のアンサンブル団体です。

 

 


8.226082
\2000→\1890
フリードリヒ・クーラウ:ヴァイオリン・ソナタ集 第1集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.64/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.79-1/
 7-9.ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.79-2/
 10-12.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.79-3
クリスティーナ・アストラン(ヴァイオリン)/
ペル・サロ(ピアノ)
録音 2013年6月24-28日 コペンハーゲン DRコンチェルフゼット 第4スタジオ
 もともとドイツで生まれるも、24歳の時にコペンハーゲンに亡命し、その生涯を閉じるまで22年間この地で創作活動を行ったため、現在ではデンマークでも大切な存在とされている作曲家クーラウ(1786-1832)。彼の生涯はとても波乱に富んだものであり、デンマークの音楽発展にも大きく寄与したのですが、現在ではその作品をほとんど聴くことはできません。例外的に、ピアノを学んでいる人には「ソナチネ」だけは知られているでしょう。ソナタを学ぶ前の段階で取り上げられることが多いものです。そのため、ベートーヴェンの同時代の「ピアノ曲作曲家」として認識されていますが、実は室内楽作品も数多く書いています。
 この一連のヴァイオリン・ソナタも壮大な楽想を有した感動的なもので、例えばOp.64はもともとフルートのための作品ですが、伸びやかなメロディが特に印象的であり、ヴァイオリンで演奏することでまた違った魅力を放っています。
 

8.226577
\2000
アナス・ノーエントフト:囚われた光
 1-3.囚われた光-チェロと小管弦楽のための(1996/1998)/
 4.ダンス・オブ・セパレーション-弦楽六重奏のための(1998)/
 5.大聖堂-独奏チェロのための(1986)/
 6-11.ポインテッド・アウト-クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(2006)/
 12.アトラーニ-独奏ヴァイオリンのための(1991)/
 13.HillShapes-WindStillness-ヴィオラとピアノのための(2000)/
 14.その瞬間-クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための(1989)
   ※世界初録音(5.12を除く)
ヘンリク・ブレンドシュロルプ(チェロ)/
ヨハネス・セー・ハンセン(ヴァイオリン)/
クラウス・ミルプ(ヴィオラ)/
ジョン・クルーズ(クラリネット)/
クリスティーナ・ビェルケ(ピアノ)/
コペンハーゲン・クラシック・オーフス・シンフォニエッタ/
セアン.k.ハンセン(指揮)
録音 2008年6月14日 オーフス ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック,室内楽ホール…1-3/2011年11月26日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…5.14.6-11/2011年4月26日 コペンハーゲン国立デンマーク歌劇場,リハーサル・ホール…4/2011年9月23日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…12/2011年8月12日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…13
 作曲家のノーエントフト(1957-)は、コペンハーゲン王立音楽アカデミーでネアホルムとアブラハムセンに作曲を学び、活動の初期は、「相対する要素を併置することで生まれる響き」を追求していたと言います。
 しかし1990年代には自らの作風を省みて、「穏やかさをもったメロディ」を用いて多面的な表現する方向を模索しているといいます。
 このアルバムにはそんな彼の様々な年代の作品を収録。確かに「大聖堂」での茫洋たるメロディと、「囚われた光」でのメロディには大きな違いが感じられます。今世紀に入ってからの作風の変化もとても面白いもの。これは何も考えることなく、この音のシャワーに身を委ねるのがよいのかも知れません。



 

GPR RECORDS



GPR10014
\2600→\2390
天才ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
 この高貴な「幻想即興曲」を聴け!これがビーゲルだ。
  ショパン:ピアノ作品集

  1.ワルツ 第6番 変ニ長調 「子犬のワルツ」Op.64-1/
  2.ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2/3.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
  4.夜想曲 第8番 変ニ長調 Op.27-2/
  5.マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4/
  6.バラード 第1番 ト短調 Op.23/
  7-8.アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22/
  9.マズルカ 第62番 変イ長調 Op.posth/
  10.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/
  11.夜想曲 第20番 嬰ハ短調 Op.posth/
  12.スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
録音 パトリッチ・サウンド・スタジオ

 NAXOSレーベルやSteinway and Sonsレーベルへのいくつかの名録音で知られるジェフリー・ビーゲルによる渾身のショパン・アルバムです。
 彼は国際的に知られたピアニストであると同時に素晴らしいアレンジャーでもあり、例えばヴィヴァルディの「四季」のピアノ編曲ヴァージョンは、NAXOSスタンダード盤の中でもトップクラスの売り上げを誇っています。

 彼のこれまでの録音は、どちらかというと珍しい曲目が中心で(もちろんバッハもあるのですが)、このショパン(1810-1849)は彼にしては珍しいほど正統派のレパートリー。
 しかしここでもその天才性を発揮。
 「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」の華やかな洒脱さ。「夜想曲 第20番」の貴族的で落ち着いた美しさ。そして「幻想即興曲」での上品で感興豊かな即興性。・・これこそ彼の本領といっていいでしょう。



ジェフリー・ビーゲルって誰だ!?

 という方のためのミニ特集。



ヴィヴァルディ:四季
(J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版)

 最強の名曲、ヴィヴァルディ(1678-1741)の四季をピアノ独奏で全曲演奏してしまったというCD 。
 元々Ricordi 社(イタリアの大手出版社)よりピアノ版のスコアは出版されていたのですが、この録音にあたってピアニストのビーゲルは本来のスコアを研究し、より一層的確な装飾を付けくわえたというのですから、その思い入れは並大抵なものではありません。
 出来上がった音を聴いてみてください。鳥の囀り、雷鳴、人々の喜び、しんしん降り積もる雪などが、驚くほどに色鮮やかに描き出されていることに気がつくでしょう。
 さて、その編曲者ビーゲル、実はなかなかのくせもの。以前リリースされたキュイの作品集でもただのキワモノ作品という以上の何かを聴かせてくれていました。
 また映画でおなじみのマンドリン協奏曲も、ピアノで聴くと一味違います。


8.570031
\1100
ピアノ独奏編曲版「四季」 
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲 Op.8「四季」 (J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版)
  マンドリン協奏曲ハ長調 RV425 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版)/
  リュート協奏曲ニ長調 RV 93 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版)
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)





<ビーゲルの代表作/旧譜/キュイ>


NAXOS
8.555557
¥1100
キュイ:25の前奏曲集 Op.64 ジェフリー・ビーゲル(p)
 ロシア五人組の中で最後に名前が挙がる作曲家。ロシア五人組の1人として記憶されるが、その作品は聴いたことがない、といつも言われる作曲家。・・・セザール・キュイ。
 ただ、そんなキュイの作品が、当時から今まで、他の4人と比べてポピュラーになりえなかったのにはいくつかの理由がある。

 彼はロシア五人組創設者の1人とはいえ、ロシア人ではなくフランス人とリトアニア人の混血だった。父はナポレオン軍の軍人であり、ロシアとの戦争に負けて敗走中に母親となる女性と知り合ったらしい。そんなことからも、他の4人と比べるとロシアの民族色への関心が薄かった。
 ムソルグスキーやリムスキー・コルサコフのような有名な管弦楽作品を残さず、バラキレフやボロディンのような交響曲も残さず、歌曲、ピアノ曲、歌劇といったジャンルの作曲に終始した。
 本職は軍人であり、陸軍士官学校の教授、そして大将までのぼりつめた偉人でもあった。それゆえに作曲は本格的ではあったが余技とみなされた。
 彼はラフマニノフを再起不能に陥りかけさせるほどの辛らつな批評家としても知られ恐れられていた。逆にそれゆえに多くの人の反感を買い、いざ自作を発表しても好意的に受け入れてもらえなかった節がある。

 とはいうものの作曲家としての実績は長く、キュイはその人生でさまざまな名誉職、栄誉に輝いている。だがそれも、店主の邪推かもしれないが、まわりの人々はキュイを恐れて奉り、取り入ってチヤホヤするものの、いざ作品そのものの話になるとうまくお茶を濁して、本人から見えないところではその作品を中傷していたのではないか・・・。本人の死後はとくに、生前の憂さを晴らすかのようにその作品をあえて邪険に扱ったのではないか。
 ・・・もしそんな店主の想像が正しかったとすると、彼の音楽を聴くには、まず過去の評価をあえてすべて忘れて、まっさらな気持ちで接することが大事だと思う。

 そうやって虚心坦懐、何も考えずに聴いたキュイの代表的ピアノ作品「25の前奏曲集」。
 悪くない。礼服を着たショパン。軍靴を履いたリスト。
 思わず背筋をピンとさせてしまう高雅さ、香り豊かな詩情、ふくよかな和声に彩られた落ち着いた抒情。・・・意外なほど素敵な作品。ぜひ一度聴いてみてほしい。

 ちなみにピアノのジェフリー・ビーゲル。ANGELOK1 というレーベルでベートーヴェンやショパンのライヴ・アルバムをリリースしていたのだが、楽譜無視の一歩手前という好き放題やっていながら、それがムチャクチャかっこよかった。このキュイの演奏もただの「珍しもの紹介」に終わらない、親近感あふれる感情豊かな演奏を聴かせてくれている。





これもビーゲルだった


NAXOS
8.559313
\1100
L・アンダーソン:管弦楽作品集 第1 集
 ピアノ協奏曲

 トランペット吹きの休日/ブルー・タンゴ/春が来た/
 舞踏会の美女/ブラッドフォード知事マーチ/クラリネット・キャンディ/
 キャプテンたちと王様たち /ゴールデン・イヤーズ /
 チキン・リール/フィドル・ファドル/クラシカル・ジューク
 ボックス/チャイナ・ドール/小さなバラード/アリエッタ/
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
レナード・スラットッキン(指揮)
BBC コンサート・オーケストラ
 NAXOSのルロイ・アンダーソン・シリーズ第1巻。
 名匠スラトキンが指揮したベストセラー。「トランペット吹きの休日」、「フィドル・ファドル」などの元気いっぱいの名曲が入ってます。
 とくに最後に収められたピアノ協奏曲は、明るく健やかな気持ちにさせてくれる知られざる名作。私もだいっ好きな曲で、「一番好きなピアノ協奏曲は?」と聞かれて、「もちろんルロイ・アンダーソン」と答えていた時期もありました。しかもこのCD、ピアノは名手ジェフリー・ビーゲル。
 久しぶりに聴いたら、その青空のような無防備な爽やかさに、ちょっとうるっとしてしまいました。
 ルロイ・アンダーソンは「ぽっと出」の軽音楽作曲家と誤解されてますが、実はハーヴァード大学で楽理、対位法、和声、作曲をきっちり修得したバリバリの本格派。しかも第二次世界大戦中は言語学の専門家としてペンタゴンで働いたという超エリートだったりします。







MARSYAS



MAR-1808
\2600→\2390
スザンナ・レヴォネン(ソプラノ)
 クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)&北ドイツ放送フィル
リヒャルト・シュトラウス&ダニエル・シュニーダー:作品集

 1-3.ダニエル・シュニーダー(1961-):クライシス
 <暗黒と悲しみの時代/怒り、憤怒の日/祈りと変容>/
 4.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):メタモルフォーゼン/
 5.ダニエル・シュニーダー:詩篇(ソプラノと管弦楽版)
スザンナ・レヴォネン(ソプラノ)…5/
北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
録音 2004年4月22-26日 ドイツ ハノーファー,アルタナシウス教会
 リヒャルト・シュトラウスの晩年の名作「メタモルフォーゼン」は、第二次世界大戦の末期である1944年から1945年の初めに、ガルミッシュの山荘で作曲されました。大戦によって愛するドイツの町なみ、劇場、音楽ホールが次々を破壊され、ドイツの文化の伝統すらも崩壊していく様子を目の当たりにしたシュトラウスは、悲しみの中で、ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章「葬送行進曲」のメロディを主題とし、自由で悲痛な変奏曲を書き上げたのでした。
 シュトラウスはこの曲を生前に発表するつもりはなかったのですが、パウル・ザッハーとチューリヒ・コレギウム・ムジクムによって1946年に初演され、そのままザッハーに献呈されたものです。
 このアルバムでは、この曲の持つ強い意思を尊重し、前後に現代作曲家ダニエル・シュニーダーによる「反戦の声」を内包した作品を配置して、戦うことの空しさを伝えています。
 クリスチャン・ヤルヴィの指揮は、冷徹な目を光らせながらも決して耽溺することなく、作品の持つ色合いや感情を切り取ってみせてくれるもの。はっとするような美しさが際立つ演奏です。
 

MAR-1809
\2600
原光-グスタフ・マーラー:歌曲集
 1-5.子供の不思議な角笛より
  <原光/天上の生活/浮世の生活/
   美しきトランペットが鳴り響くところ/起床合図>/
 6-9.さすらう若人の歌
  <恋人の婚礼の時/朝の野を歩けば/
   僕の胸の中には燃える剣が/恋人の青い瞳>/
 10-14.リュッケルト歌曲集より
  <私はほのかな香りを吸い込んだ/
   美しさゆえに愛するのなら/私の歌をのぞき見しないで/
   真夜中に/私はこの世に捨てられて>
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・ハドゥッラ(ピアノ)
録音 2012年9月17-21日 オーストリア,ライディング リスト・センター
 マーラーのいくつかの歌曲の中でも、最も美しくまた劇的な歌曲を集めた1枚。
 マーラーの歌曲については、良く知られているように、そのルーツが民謡詩集「子供の不思議な角笛」にあるものが多く、彼はこの詩を用いて多くの歌曲を書いた上、初期の交響曲、第2番から第4番にも歌詞を用いた楽章があるほどです。
 詩の多くは素朴な感情をそのまま表現していますが、中にはすばらしく芸術的なものや、小気味よい皮肉が利いたものなど様々で、マーラーもそれを踏まえ、絶妙な曲を付けているのです。
 歌曲集「さすらう若人の歌」の歌詞もも実際にはこの詩集に影響されています。
 リュッケルトは、もう少し後になってマーラーが傾倒した詩人です。ヤニナ・ベヒレの歌唱は、マーラーが描いた微妙な心の襞を丁寧になぞり、時には過剰とも思えるほどの強い表現を施します。その歌い口は饒舌であり、慣れ親しんだ曲調とは違って聞こえる部分もありますが、この仄暗く暖かい声には、全ての疑問や戸惑いすらも闇の中に溶かし込んでしまうに違いありません。
 
MAR-1810
\2600
ヘンデル・イン・ハーレム
 1.イントロダクション(ソナタ ヘ長調)/
 2.ラルゴ(ソナタ ヘ長調)/3.アレグロ(ソナタ ヘ長調)/
 4.アダージョ II(ソナタ ヘ長調)/5.アレグロ III(ソナタ ヘ長調)/
 6.アレグロ・モデラート(ソナタ ヘ長調)/
 7.ある時の話(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)/
 8.音の巨像(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)/
 9.アンダンテ(ソナタ ホ短調)/10.アレグロ(ソナタ ホ短調)/
 11.サラバンド(ソナタ ホ短調)/
 12.アルマンド-アンダンテ・アレグロ(ソナタ ホ短調)/
 13.ロンド(ソナタ ホ短調)/14.ガヴォット(ソナタ ホ短調)/
 15.ヘンデル・イン・ハーレム(シュニーダー/シュルツ/フェルドマン)/
 16.Riffs(シュルツ)/
 17.ジョージとジョージの邂逅(サマータイム)/
 18.アダージョ(ソナタ ニ長調)/19.アレグロ I(ソナタ ニ長調)/
 20.ミュゼット-アレグロ II(ソナタ ニ長調)/
 21.行進曲-ガヴォット(ソナタ ニ長調)/
 22.アラディン(シュルツ/シュニーダー)
  ※特に記載のないものについての作曲者は全てヘンデル
ダニエル・シュニーダー(ソプラノ・サクソフォン)/
ステファン・シュルツ(バス・トロンボーン)/
マーク・フェルドマン(ヴァイオリン)
録音 2012年2月 NY ブルックリン,システム2スタジオ
 このアルバムは「もしヘンデルが現代のマンハッタンにやってきたら?」という想像の元に作られたもの。もちろん歴史上では、ヘンデルがアメリカを訪れたことはないのですが…。彼のリズミカルな音楽は、曲そのものがジャジーであり柔軟性を持っているので、現代のハーレムで演奏しても全く遜色なく溶け込んでしまうに違いありません。
 ここでプロットを書いているのは、作曲家でサクソフォン奏者であるダニエル・シュニーダー。彼はシリアスな作品も多く書いていますが、このようなクロスオーヴァー的な作品も大得意であり、ここでも魅力的な音楽を披露しています。もし、今ヘンデルが世界ツアーを行ったら、間違いなくスーパースターになることでしょう!



 

MYRIOS CLASSICS


MYR-12
(SACD-Hybrid)
\2600
ユリアン・プレガルディエン:遥かなる恋人に
 1.ベートーヴェン(1770-1827):遥かなる恋人に Op.98/
 2-5.ウェーバー(1786-1826):恋人を失った時の気分 Op.46
  <快活/重苦しく/恋に狂って/平静>/
 6-9.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):乙女の花 Op.22
  <矢車菊/けしの花/きづた/すいれん>/
 10-15.ヴォルフ(1860-1903):メリケ歌曲集
  <恋焦がれる男の歌/鼓手/狩人の歌/風の歌/望郷/恋人に>/
 16.ベートーヴェン:あきらめ WoO 149
ユリアン・プレガルディエン(テノール)/
クリストフ・シャナッケルツ(ピアノ)
録音 2013年7月.10月 ケルン,ドイツ放送,カンマームジークザール
 以前は「クリストフの息子」という肩書きがついて回っていた感のあるユリアン・プレガルディエン。しかし最近はすでに一人の素晴らしきテノールとしてリート界を背負って立つ人物になっています。このアルバムはそんな彼の最新録音であり、カンタータや受難曲の世界とは違う、極めて繊細で感じやすい心を描き出した「等身大の青年」の姿で歌い上げた、愛とロマンスに溢れる1枚。
 ベートーヴェンで「憧れ」を、ウェーバーで「失恋」を歌い、シュトラウスで「乙女の姿」を描き、ヴォルフで「散り散りになった心の痛み」を吐露し、最後はまたベートーヴェンで「諦観」を歌うという、大きなストーリーとなっています。美しい声と恐ろしいまでの表現力は、父クリストフの模索する世界ともまた違う、新しい境地を開拓していくであろうと確信させてくれるものです。
  
MYR-13
(SACD-Hybrid)
\2600
キリル・ゲルシュタイン:想像上の画集
 1.ムソルグスキー(1839-1881):展覧会の絵/
 2.シューマン(1810-1856):謝肉祭 Op.9
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
録音 2013年11月 ベルリン、ナレパシュトラッセ、放送会館
 ムソルグスキーとシューマンの2つの作品、これはどちらも物語性を帯びた鮮やかな映像を感じさせる曲集です。現実の絵画からインスピレーションを得て描かれた「展覧会の絵」。こちらは良く知られているように、ムソルグスキーの友人ハルトマンの書いた10枚の絵を音楽で描きながら、それらをプロムナードと呼ばれる小さな曲で繋いでいくというもので、聴き手も知らず知らずのうちに会場を一回りするという趣向になっています。
 一方シューマンの「謝肉祭」は絵画からの印象ではなく、シューマンの音による物語のようなもので、様々な登場人物・・・シューマンが創作したフロレスタン、オイゼビウスや、実在の人物であるショパンやパガニーニ、クララなど・・・も描かれ、これらは特定の音形で組み合わされ、作曲家特有の秘密のエピソードなども盛り込まれたファンタジーたっぷりの、夢想家であったシューマンらしい楽しい音楽です。
 ピアニスト、ゲルシュタインは演奏する際、ペダリングに至るまでの隅々に注目し、新しい物語を創造すべく、丁寧に音を紡いでいくことで、彼らしい世界を構築しています。




NAXOS(Blu-rayオーディオ)


NBD-42
(Blu-rayオーディオ)
\2300
ベルリオーズ:イタリアのハロルド 他
 1-4.交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 H68
 5.序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 H95/6.夢とカプリース Op.8 H88/
 7.序曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」Op.23 H76
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)・・・1-4/
ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)・・・6/
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2013年10月24-26日 フランス オーデォトリウム・デ・リヨン 8.573297と同内容 AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION
 イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。
 この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。
 しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。
 ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。
 残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。




OEHMS



OC1803
\2300→\2090
マーラーに至る道
 ハンス・ロット:WEGE ZU GUSTAV MAHLER-

  1-11.待ちたまえ、お前はすぐにまた休むだろう 〜
   バリトンと管弦楽のための歌の旅(エンジョット・シュニーダー翻案)
   <プロローグ/さすらい人の夜の歌/インテルメッツォ/すみれ/
    インテルメッツォ/2 つの願い/インテルメッツォ/わすれな草/
    インテルメッツォ/歌手/エピローグ>/
  12-15.交響曲 ホ長調
ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)…2.4.6.8.10/
ミュンヘン交響楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)
 以前は「マーラーのエピゴーネン(亜流)」として認識されていたハンス・ロット(1858-1884)。しかし最近の研究により、実は彼は「マーラーの先駆者」であったことが明らかになり、それに連れて演奏の機会や録音も増えてきたようです。
 しかし現在でも、彼の名前を口にする時、なんとなく躊躇ってしまうのはなぜでしょう?それは彼が自身の運命を呪いながら悲劇的な死を迎えたからでしょうか?そんな彼の意思を現代に蘇らせようと試みたのが、このE.シュニーダーが再構築した歌曲集です。
 ロットが残したいくつかの歌曲の中から5 曲を選び出し、各々の曲間を現代的なイディオムを用いたフレーズで繋いでいくというものです。この方法は、かのハンス・ツェンダー「冬の旅」に行った再構築(reconstruction)にも似たものであり、元の曲に溢れかえる「音にならない狂気と叫び、感情の爆発」を丁寧にトレースして、改めて見せてくれるものと言えるでしょう。
 ただ、どのような方法を試みたとしても、ロットの深層心理を100%描き出すことは永遠に不可能なのですが・・・。
 最近大人気の「交響曲」も併せて、この現実と狂気の境界に漂う作曲家の音楽を、名手ハンスイェルク・アルブレヒトの的確なる指揮で心行くまでお楽しみください。
 


OC654
(SACD-Hybrid 2 枚組)
\3000→\2690
マーラー:交響曲 第9 番&第10 番(アダージョ)
<CD1>
 1-4.交響曲 第9 番 ニ長調
<CD2>
 1.交響曲 第10 番 嬰ヘ長調(1910.未完成)
   第1 楽章:Adagio アダージョ
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2011 年6 月…CD2, 2014 年1 月…CD1 ケルン シュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオ Recording Producer, Editing, 5.0 Mix and Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen /SACD Authoring: IngoSchmidt-Lucas,Cybele AV Studios

 シュテンツとケルン・ギュルツェニヒ管によるマーラー(1860-1911)・ツィクルスもこの1 枚で完了となります。最後に登場するのは感動的な第9 番と、第10 番のアダージョ。
 第9 番で素晴らしいドラマの構築を堪能したあと、1 枚のディスクに収録されたアダージョ楽章を聴くときには、大いなる満足感とともに一抹の寂しさを覚えずにはいられません。
 「大地の歌」と「第10 番全曲」(補筆は誰でもよい)もこの組み合わせで聞きたかった…と。
 すでにこのオーケストラの音楽監督の地位を離れたシュテンツ。次回は私たちの前に、どのような音楽を披露してくれるのでしょう?その期待も込めて、何回も繰り返して聞きたくなるアルバムです。
  


OC686
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ブルックナー:交響曲 ヘ短調(習作交響曲) ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2013年2月22-26日 ハンブルク ライスハレ Recording Producer, Editing, 5.0 Mix & Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen /SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
 若い頃は、小さな村の補助教員とオルガニストとして生活していたブルックナー(1824-1896)ですが、1863年に、当時管弦楽法を学んでいたオットー・キラーの薦めにより「実習」として作曲したのが、この交響曲へ短調でした。
 自作には何度も改作を施したブルックナー、なぜかこの作品には愛着があったらしく、一度も改定されることもなく、また最晩年に自作の譜面を整理した際にも(不要と思った作品は破棄を試みた)この作品はそのまま保存されたといいます。
 師であるキッツラーはこの作品を高く評価することはなかったようですが、実際に聴いてみれば、後のブルックナーの精神の萌芽とも言える部分が多々あり、特にスケルツォ楽章などは「まさにブルックナーそのもの」と言える風情を持っています。ブルックナーの交響曲にしては演奏時間も短めであるこの曲。
 ブルックナー入門にはうってつけかも知れません。演奏はおなじみシモーネ・ヤング。0番で見せた柔軟な歌い口はここでも健在。終楽章の「ちょっとシューマン風?」(ここら辺がブルックナーらしくない?)と思える主題も丁寧に歌いこまれていきます。


なかなかの名曲、そして堂々たる名演なんです。
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 アントン・ブルックナー:交響曲 第0番


OC685
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 アントン・ブルックナー:交響曲 第0番 ニ短調 WAB100(1896)
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)

録音 2012年5月20&21日 ライブ録音 ハンブルク ライスハレ Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering:Jens Schunemann/SACD Authoring:Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios/Sound Engineer: Christian Feldgen

 1869年に着手されその年に完成されたと言われる、ブルックナー(1824-1896)の「第0番」。実際の完成は第1番よりも後ですが、なぜかブルックナー自身がこの曲の総譜に「0(ゼロ)」と書き込んでいることからこの番号で呼ばれています。
 曲が完成した際、当時ウィーン・フィルを指揮していたオットー・デッソフに感想を求めたところ、「第1主題がわからない」と言われたため、発表を取りやめてしまったというブルックナー。
 総譜を破棄することはなかったものの、晩年になって「試作」「無効」などの書き込みを付すことで気持ちの整理をつけたのかもしれません。
 初演は彼の没後である1924年。確かに堂々たる主題はわかりにくいですが、音の使い方はいかにもブルックナーらしく、また要所に現れるゲネラルパウゼ(オーケストラの楽器全てが休みとなること)などが彼らしさを主張しています。
 もしブルックナーが、この溌剌としたヤングの演奏を聴いたなら発表を取りやめることはなかっただろうに…と思えてなりません。


 《シモーネ・ヤング ブルックナー 既発リリース》
  OC685 交響曲第0番 /OC633 交響曲第1番/OC624 交響曲第3番(1873年版)/
  OC629 交響曲第4番「ロマンティック」(1874年原典版)/OC638 交響曲第8番(1887年版)
  

OC883
\2300
暗き光 〜ブラームス:歌曲集
 1-9.ブラーテンとダウマーによる9つリートと歌 Op.32
 <夜に私は急に立ち上がり/もうおまえのところには行かない/
  私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く/流れは私のそばでざわめく/
  ああ、おまえはもう一度私を/おまえは私が思い違いをしたと言う/
  語るもつらいこと/私たちはこうしている/ご機嫌いかが、私の女王様>/
 10-13.バスのための4つの厳粛な歌 Op.121
 <世の人に起こることは獣にも起こる/
  ここにわれ身をめぐらして、すべてのしいたげを見たり/
  おお死よ、いかに汝は厳しいことか/たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも>/
 14.帰郷 Op.7-6/15.おまえの青い瞳よ Op.59-8/
 16.郷愁 Ⅱ Op.63-8/17.五月の夜 Op.43-2/
 18.おお涼しい春よ Op.72-3/
 19.家もなく、故郷もなく Op.94-5/20.別れ Op.97-6
マルティン・ヘンゼル(バリトン)/
ヘダイェト・ヨナス・ジェッディカー(ピアノ)
録音 2011年6月11-12日.12月8日.2012年6月9日 チューリヒ,ラジオスタジオ
 ドレスデンで生まれ、数々の音楽アカデミーで学んだバリトン歌手マルティン・ヘンゼル。チューリヒの音楽アカデミーではヴェルナー・ギューラに師事しリートを研究。ハルトムート・ヘルの元で研鑽を積んでいたときにはフィッシャー・ディースカウとユリア・バラディにも強く影響を受けたといいます。
 チューリヒ歌劇場でデビューし、数々のオーケストラ(バロックも含む)と共演、多くの歌曲やオラトリオを歌っています。そんな彼による「暗き光」と題されたこのブラームス(1833-1897)の歌曲集に耳を傾けてみると「交響曲やピアノ曲でのブラームス」とはまた違った印象を受けるのではないしょうか?
 交響曲のようなベートーヴェン譲りの堅固さでもなく、晩年のピアノ曲のような内省的で晦渋さでもない、ブラームスの心の声のようなものが、余すことなく表出されているように思えます。
 もちろん「4つの厳粛な歌」のような、全ての世俗的なものから解脱したかのような精神的な作品も含めて、実直で愛すべき人間であったブラームスが透けて見えるような迫真の歌唱です。
  


OC1806
\2300→\2090
トプチャン&アルメニア・フィル
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第6番&第13番

  1-3.ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K238/
  4.歌劇「フィガロの結婚」序曲/
  5-7.ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K415/
  8.歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
アンドレアス・フレーリッヒ(ピアノ)/
アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団/
エドゥアルド・トプチャン(指揮)
 1927年にアルメニアの首都エレバンに設立されたアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団は、設立当時は作曲家アレクサンドル・スペンディアリアンが召集した18名の団員からなる小さなオーケストラでした。
 しかし、その試みは少しずつアルメニアの人々の間に浸透し、少しずつ知名度を得てきたのです。一時期は若きゲルギエフが首席指揮者を務めていたこともありますが、何といってもソ連崩壊後に就任したロリス・チェクナヴォリアンがこのオーケストラの性能を飛躍的に高めたと言えるでしょう。彼は1988年にアルメニアを襲った大地震のときにも、毎週オーケストラを振ることで国民の士気を高め、復興の足がかりを作ったことでも知られています。
 現在は、2000年に音楽監督兼主席指揮者の地位に就いたエドゥアルド・トプチャンによって、新たなパワーを与えられています。
 このアルバムはピアニストのアンドレアス・フレーリッヒをソリストに迎えたモーツァルト(1756-1791)の2曲のピアノ協奏曲と2曲の序曲を収録したもの。
 このオーケストラの持つ底知れぬパワーを生かしながら、上品な味わいも付け加えた好感の持てる溌剌としたモーツァルトとなっています。


こんなアルバムがありました。

MARQUIS
MAR 81339
\2200→¥1990
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エドゥアルド・トプチャン指揮
アルメニア・フィル
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
 店主ごひいきのマヌーキアンの代表作、ハチャトゥリアンでバックを務めていたのがトプチャンとアルメニア・フィルでした。


 世界一の美人の国と言われるアルメニア。さまざまな人種が入り混じることで、史上最高且つ世界最高の美人大国になったという。
 そのアルメニアの血と日本の血が入り混じったら、さあ、果たしてどこまで超絶的な美人が生まれるか。
 いやいや、違う。ここはそんな話をする場ではない。
 ヴァイオリニスト、カテリーナ・マヌーキアン。彼女は1981年、カナダ/トロントの生まれ。両親(アルメニア人の父、日本人の母)ともにヴァイオリニストという恵まれた環境で、マヌーキアンは子供の頃から才能を発揮し、今日では国際的な活動を繰り広げている。しかし彼女は音楽学校では学んでおらず、普通高校を経てトロント大学を卒業後、同大学の大学院博士課程で哲学を専攻したという異色の経歴を持つ。おそらくほんものの天才なのだろう。

  


OC010
(CD 3枚組)
\2600→\2390
シュテファン・テミング
《CD1…OC598 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
 ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 第7番-第12番(リコーダー編)》
  1-5.ソナタ ホ長調 Op.5 第11番/
  6-9.ソナタ ト短調 Op.5 第7番 (原調:ニ短調)/
  10-13.ソナタ ホ短調 Op.5 第8番/
  14-18.ソナタ ハ短調 Op.5 第10番(原調:ヘ長調)/
  19-22.ソナタ イ長調 Op.5 第9番/
  23-33.ソナタ ト短調 「ラ・フォリア」 Op.5 第12番(編曲:F.M.ヴェラチーニ)
《CD2…OC772 G.F.ヘンデル(1685-1759):紳士のフルート》
 1.歌劇「リナルド」HWV7-序曲/
 2.歌劇「アルチーナ」HWV34-また私を喜ばせにきて/
 3.歌劇「ジュリオ・カエサル」HWV17-恋の矢はなつ瞳よ、君を讃えん/
 4.歌劇「リナルド」HWV7-麗しい青春の五月を/
 5.歌劇「アルチーナ」HWV34-緑の牧場よ/
 6.歌劇「アルチーナ」HWV34-幸福な一瞬は/
 7.歌劇「アルチーナ」HWV34-ミュゼット/
 8.歌劇「アルチーナ」HWV34-私の苦しみを信じて/
 9.オラトリオ「サウル」HWV53-シンフォニア/
 10.歌劇「アルチーナ」HWV34-君は笑止千万だ/
 11.歌劇「リナルド」HWV7-私を泣かせてください/
 12.歌劇「リナルド」HWV7-幸運の車に乗って希望が巡る/
 13.歌劇「ゴールのアマディージ」HWV11-私の希望/
 14.歌劇「リナルド」HWV7-美しい愛と気高い喜び/
 15-18.リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-2 HWV360/
 19.歌劇「リナルド」HWV7-声よ風よ/
 20.オラトリオ「アレクサンダー・バルス」HWV65-穏やかな海岸に私を
《CD3…OC795 J.S.バッハ(1685-1750):フランス&イギリス組曲》
 1.チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV1017-シチリアーノ/
 2.ペダル練習曲 BWV598/
 3-7.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807より
  <アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレI.Ⅱ/ジグ>/
 8.リュート組曲 ホ長調 BWV1006a-前奏曲/
 9-15.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
  <アルマンド/クーラント/サラバンド/バヴォット/ブーレ/ルール/
  15.ジグ/
 16-21.フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814
 <アルマンド/クーラント/サラバンド/アングレーズ/メヌエット-トリオ/ジグ>/
 22.シュープラー・コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645/
 23.フーガ ト短調 BWV1000
《CD1》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
《CD2》
シュテファン・テミング(フルート&リコーダー)/
<アンサンブル>
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
リンドン・ワッツ(バロック・ファゴット)/
アクセル・ヴィルフ(リュート&テオルボ)/
ローレダナ・ジントーリ(バロック・ハープ)/
オルガ・ミシュラ(プラルテリウム)/
《CD3》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
アクセル・ヴィルフ(リュート)
録音 《CD1》2007年9月17-21日 スイス チューリヒ,ノイミュンスター教会/《CD2》2010年4月12-15日 ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift St. Josef/《CD3》2011年1月17-20日 ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift St. Josef
 シュテファン・テミング…1987年ケープタウン生まれ。ミュンヘンとフランクフルト大学でミヒャエル・シュナイダーにリコーダーを学ぶ。様々な音楽コンクールで優勝した後、リコーダー・アンサンブル、古楽アンサンブルに参加。様々な現代音楽作曲家も彼のために曲を書いているなど、すでに彼の演奏は「既に巨匠の域」と絶賛されています。
 このセットは、そんな彼のこれまでの3種類の演奏をBOXにしたものです。2007年に録音されたコレッリのソナタ集は、共演したオルガ・ワッツの見事な伴奏を得て、彼らのすばぬけたテクニックによる華麗なる装飾技法と解釈がは世界中で高く評価されたものです。
 第2作のヘンデルは、歌劇のメロディをリコーダーに置き換えることでまた違った世界を構築しました。
 第3作目のバッハでも、バッハ作品をリコーダーで演奏するために多くの趣向を凝らし、フランス組曲をはじめとしたチェンバロ作品などをリコーダーで吹いています。彼の自然な演奏は、まるでこれらの曲が「もともとリコーダーのために書かれていた」かのような錯覚を覚えるほど。自然で無理のないバッハがここにあります。信じられないような素晴らしいリコーダーの世界を味わってください。



 

Seattle Symphony Media
シアトル交響楽団・自主制作レーベル

シアトル交響楽団による自主制作レーベル“Seattle Symphony Media”登場!
 ワシントン州シアトルを拠点にするシアトル交響楽団は1903年に最初の演奏会を行い、以降、歴代の音楽監督としては、トーマス・ビーチャム、マニュエル・ロザンタール、ジェラード・シュワルツらがこの任を務めていました。
 2011年にシュワルツが退任した後は、フランスの指揮者ルドヴィーク・モルローが音楽監督に就任。更なるレパートリーの拡大を目指しています。
 同楽団には第一バイオリンの蒲生彩子、 ビオラの小久保さやか、 トロンボーンの山本浩一郎が在籍していることで知られ、日本でも人気の高いオーケストラです。
 楽団が拠点としているベナロヤ・ホールは1998年に開館。2500人のキャパシティを誇る大ホールは、内装、響きの素晴らしさに加え、壮大なパイプオルガンも設置されるなど、音響の面でも注目されるスポットです。


SSM-1001
\2300→\2090
アンリ・デュテュー:交響曲 第1番 他
 1-4.交響曲 第1番
 5-9.チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」
 10-15.時の影
  <時間/不吉な大気の精/影たちの記憶/間奏曲/
   光の波/蒼きドミナント>
グザヴィエ・フィリップ(チェロ)…5-9/
ベンジャミン・リチャードソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
ケプラー・スワンソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
アンドリュー・トーガソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2012年11月14-18日 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 現在シアトル交響楽団の音楽監督を務めているのは、フランス生まれの指揮者リュドヴィク・モルローです。彼は常にこの交響楽団と革新的な演奏会を試み、地域社会との連携にも力を尽くしています(彼はまた、モネ劇場交響楽団で首席指揮者を務めていて、こちらのオーケストラとも斬新かつ素晴らしいコンサートを実施しています)。
 そんな彼によるこのシアトル交響楽団との一連の演奏は、現在の音楽市場にとても意味深いものとして投入されることでしょう。
 最初のアルバムは、モルローとも個人的に関わりの深い作曲家、デュテュー(1916-2013)の交響曲第1番とチェロ協奏曲、そして「時の影」という意欲的で、かつ難易度の高い曲が選ばれています。
 古典的な形式を用いながらも、多くの試みがなされている「交響曲第1番」での色彩感溢れる躍動的な響き、冒頭のチェロの響きが悩ましさを誘う「チェロ協奏曲」、小澤征爾の委嘱によって書かれた神秘的な「時の影」。このオーケストラの力量と、モルローの好みを伺い知ることができる見事なアルバムとして仕上がっています。
 


SSM-1002
\2300→\2090
ラヴェル&サン=サーンス:作品集
 1.モーリス・ラヴェル(1875-1937):道化師の朝の歌/
 2.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)/
 3-6.ラヴェル:スペイン狂詩曲
  <夜への前奏曲/マラゲーニャ/ハバネラ/祭り>/
 7-10.カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  交響曲 第3番 ハ短調「オルガン付き」Op.78
ジョセフ・アダン(オルガン)…7-10/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2013年9月19-21日…1-6, 2013年6月27-30日…7-10 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 1998年にオープンしたベナロヤ・ホールは、シアトル交響楽団の本拠地であり、4489本のパイプを有する壮大なオルガンが備え付けられていることでも知られています。
 このフランス音楽集は、メインの曲にサン=サーンスの交響曲第3番を置くことで、その素晴らしいオルガンをフィーチャーした魅力的なサウンドを楽しむことができるというものです。
 もちろん、ラヴェルの数々の曲も実に色彩豊かであり、またどの曲も明快なリズムの切れが感じられるものであり、このフランス風ともスペイン風とも言える微妙な色合いを的確に塗り分けた演奏は、本当に高く評価されるものでありましょう。
 ライブ収録のため曲の終わりには拍手が入っていますが、これがまた親密で熱狂的なものです。
  


SSM-1003
\2300→\2090
アイヴズ/カーター/ガーシュウィン:作品集
 1-5.チャールズ・アイヴズ(1874-1954):交響曲第2番/
 6.エリオット・カーター(1908-2012):インスタンス/
 7.ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2012年6月14-17日…1-5, 2013年2月7-10日…6, 2011年9月17.29日,10月1日…7 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 20世紀のアメリカ音楽集。こういう音楽では指揮者のバランス感覚とリズム感が問われるものですが、その点でもモルローは文句なしの素晴らしさを見せます。
 様々な曲のコラージュであり、下手すると「とりとめなく」曲が進んでしまうアイヴズの交響曲も全ての面をびしっと締めたスマートな演奏が楽しめます。
 到底一度聞いただけでは判別しにくいほどの対位法が張り巡らされているカーターの「インステンス」は1世紀を超えて生きた大家の最後の管弦楽作品であり、この演奏が世界初公演となったのでした。
 ガーシュウィンでの自然な息遣いも聞き所でありこのオーケストラの底力を見せてくれる名演です。
 


SSM-1004
\2300→\2090
ガブリエル・フォーレ:作品集
 1-4.組曲「マスクとベルガマスク」Op.112
 <序曲/メヌエット/ガヴォット/パストラール>/
 5.幻想曲 Op.7(Y.タルミによるフルートと管弦楽版)/
 6-9.組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
 <前奏曲/糸を紡ぐ女/シシリエンヌ/メリザンドの死>/
 10.子守歌 Op.16/11.エレジー Op.24(チェロと管弦楽版)/
 12-17.組曲「ドリー」Op.56(H.ラボーによる管弦楽版)
  <子守歌/ミ-ア-ウ/ドリーの庭/キティのワルツ/
  優しさ/スペインの踊り>/
 18.パヴァーヌ Op.50(合唱と管弦楽版)
イーフェ・バルタチグル(チェロ)…11/
ダマーレ・マクギル(フルート)…5/
シアトル交響楽団&合唱団(…18)/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
 フォーレ(1845-1924)の優しく流麗な音楽は、ラヴェルやサン=サーンスとはまた違った肌触りを持っています。
 ここに収録された作品は、比較的珍しいものが多く、例えば本来ピアノ連弾版として書かれた組曲「ドリー」は、アンリ・ラボーがオーケストラ用に編曲した版を使い、もともとの精緻で愛らしい雰囲気を存分に生かした、躍動感溢れる音楽として描いています。
 パヴァーヌも、あまり聞くことのない合唱付きヴァージョンが選ばれています。
 ソロを担当しているのは、各々オーケストラの首席奏者であり、ここを聞くだけでもオーケストラの技術の高さを存分に味わうことができるでしょう。全てにおいて満足のいく素晴らしいフォーレです。



 

SONO LUMINUS


DSL-92175
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
クロード・ドビュッシー:ピアノ作品集
 1.美しき夕暮れ(ピアノ編)/2.喜びの島/
 3.子供の領分-小さな羊飼い/
 4.スティリー風タランテッラ/5.エレジー/
 6.12の練習曲-第5番 オクターブのために/
 7.ロマンティックなワルツ/8.レントよりもおそく/
《前奏曲集 第2集》
 9.霧/10.枯れ葉/11.ヴィーノの門/
 12.妖精たちはあでやかな舞姫/13.ヒースの草むら/
 14.ラヴィーヌ将軍、風変わりな/
 15.月の光が降り注ぐテラス/16.オンディーヌ/
 17.ピックウィック氏をたたえて/18.エジプトの壷/
 19.交替する3度/20.花火
マイケル・レヴィン(ピアノ)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現在、アメリカでカリスマ的人気を誇るピアニスト、マイケル・レヴィン。1984年にリンカーン・センターで行われたデビュー・コンサートにおいて、ニューヨーク・タイムズ誌が「はかり知れない才能と技術は、彼に際立った成功をもたらす」と絶賛したことでも知られています。
 彼は40曲以上のピアノ協奏曲のレパートリーを持ち、世界中のオーケストラと共演、着々と大家への道を歩んでいるのです。そんな彼の新作は「美しき夕暮れ」と題されたドビュッシー(1862-1918)の前奏曲第2巻をメインとした作品集です。
 メインとなる前奏曲第2集の完成度の高さはもちろんのこと、彼自身がセレクトしたという小品の表現力が半端なく素晴らしいのです。例えば、ついつい聞き流しがちな「レントよりもおそく」。
 ここでの不思議な旋律の、行間に張り巡らされた緻密な和声についてここまで丁寧に解きほぐした演奏があるでしょうか?もちろんこのレーベルが自慢する素晴らしい録音技術も手伝って、ピアノが放つ無限の響きの色がきちんと捉えられているからこその、この浮遊感ある美しさが実現したに違いありません。
 ドビュッシーの磨きこまれた音が聞きたい人にオススメしたい1枚です。
 

DSL-92176
(CD2枚組+Blu-ray Audio)
\3000
ジャン=マリー・ルクレール:2台のヴァイオリンのためのソナタ全集 Op.3&Op.12
<CD1>
 1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト長調 Op.3-1/
 4-6.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.3-2/
 7-9.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 Op.3-3/
 10-12.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番 ヘ長調 Op.3-4/
 13-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番 ホ短調 Op.3-5/
 16-19.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番 ニ長調 Op.3-6/
<CD2>
 1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ロ短調 Op.12-1/
 4-7.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番 ホ長調 Op.12-2/
 8-11.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ニ長調 Op.12-3/
 12-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番 イ長調 Op.12-4/
 16-18.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番 ト短調 Op.12-5/
 19-22.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番 変ロ長調 Op.12-6
グレック・エヴェル(ヴァイオリン)/
アダム・ラモッテ(ヴァイオリン)
録音 2013年6月11-14日,7月17-20日 ヴァージニア,ボイス ソノ・ルミナス・スタジオ<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現在、このフランスバロック音楽の大家であるジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)の音楽はどれ程の人々が愛しているのでしょうか?
 フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者であり、いくつもの素晴らしいヴァイオリン作品を残すも、私生活は謎が多く、その最期も悲惨なものであったとされる彼。そんな彼の作品は演奏される機会さえ増えれば、もっと広まって行くはずです。
 このアルバムはそんなルクレールを認知させる手がかりとなるものです。アメリカの2人の若手ヴァイオリニストによる親密、かつ緊張感溢れるこれらのソナタ。ヴァイオリンの音のみが静かな火花を散らすものですが、ここでは最新の技術により、この微妙で繊細な音がくっきりと捉えれらており、特にBlu-rayディスクには、ホールの空気感も含めた全てが余すことなく収録されています。
 一度聞いたら忘れられない美音。そんな言葉がぴったりのアルバムです。
  ※Blu-ray DISCには2枚分のCDが全て通し番号で収録されています。
  

DSL-92177
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
モハメド・フェイルーズ:作品集
 1.タハリール/
 2-7.交響曲 第3番「詩と祈り」
  <第1楽章:カディッシュ/第2楽章:子守歌/ミニヤーン/
   第3楽章:夜の幻想/オセ・シャロム/
   第4楽章:戦死者のための記念日>
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)・・・1/
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)・・・2-7/
デイヴィッド・クラヴィッツ(バリトン)・・・2-7/
カリフォルニア大学合唱団/
カリフォルニア大学フィルハーモニー/
ニール・スタルバーグ(指揮)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現代アメリカの作曲家の中で、最も注目されている若手作曲家モハメド・フェイルーズ(1985-)。名前からわかる通り、彼のルーツは中東にあり、常に作品の中で「イスラエルとパレスチナの対立」を主題の一つに置き、「紛争から発する怒り、悲しみ」を音楽で表現することで、広く世界に問題提起を行っている人としても知られています。
 彼の作品は、既に何枚かリリースされていますが、今回のアルバムは彼の作風を端的に表すものであり、例えば最初の「タハリール」はアラビア語の解放の意味で、この名前がつけられたカイロの広場では、現在でも様々な抗議行動が行われることで知られています。
 フェイルーズはこの作品で、世界的なクラリネット奏者クラカウアーをフィーチャーし、異国的な味付けと、どこかコミカルな雰囲気を持たせることで、様々な事象を伝えようと試みています。
 大規模な「交響曲第3番」では、ドクター・アトミックでの素晴らしい演技が評価されたメゾ・ソプラノ、サーシャ・クックと現代音楽も得意とするバリトン歌手クラヴィッツを招き、彼らと合唱とオーケストラで壮大な物語を作り上げていくプロセスが興奮を呼ぶものです。
 Blu-ray AUDIOには合唱、オーケストラ、ソリスト、この大規模な響きが全て余すことなく捉えられているところも聴きものです。
 

DSL-92178
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
ZOFORBIT-スペース・オデッセイ
 1-2.ウルマス・シサスク(1960-):
  4手ピアノのためのソナタ「ミルキー・ウェイ」Op.24/
 3-9.グスタフ・ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」Op.32
  (4手ピアノ編)
 10-11.ジョージ・クラム(1929-):マクロコスモス IV「天界の力学」より
  <アルファ・ケンタウリ/ベータ・シグニ>/
 12.デイヴィッド・ラング(1957-):グラヴィティ
ZOFO(ピアノ・デュエット)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 グラミー賞にもノミネートされたZOFOアンサンブル。卓越した技術を持つピアノ・デュオである彼らによる新しいアルバムは、「スペース・オデッセイ」と名付けられた心躍るもの。メインはホルストの「惑星」(ピアノ連弾版)ですが、それを彩る小惑星や恒星たちの姿も聞き逃せません。
 シサスクの「ミルキー・ウェイ(天の川)」は、キラキラと煌く最初のメロディが少しずつ増幅し、低音の不気味な響きがここにアクセントを付けていくという印象深い始まり方。基本的なメロディは変わらないのですが、曲が進むに従い、柔軟に変化するリズムが心地よくなっていきます。まるでマイナスイオンがでているかのような音の流れは快感としかいいようがありません。
 ジョージ・クラムの「天界の力学」では、既にピアノの音は超越してしまったかのよう。この不思議な響きは刺激的過ぎるものです。熱狂的なファンを持つデイヴィッド・ラングの作品は瞑想的であり、宇宙をさまよっているかのような不安感と、大いなるものに包まれているような安心感のどちらも感じさせる音楽です。
 Blu-ray DISCでは、ピアノの響きを余すことなくとらえた高音質がお楽しみいただけます。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NAIVE



E 8828
【再発売】
\2500→\2290
ガスパル・サンス(1645/ 1650-?):
 「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」(ガスパル・サンス著、1674 年刊)より

  1. 「クラリーナとトロンペータ]
  2. Marizapalos
   (少女の名前、また、この曲の変奏曲の主題となった当時の有名民謡の名前)
  3. ナポリの厚かましい女
  4. ポルトガルの少女
  5. カタルーニャの女中
  6. カタルーニャの浮気女
  7. サラバンド、いくらか下品なポピュラーダンス
  8. 第2旋法のパッサカリア
  9. イギリス風ジーグ
  10. スペイン風の変奏を伴ったパヴァーヌ
  11. ハカラス、いくらか下品なポピュラーダンスとメロディ
  12. フーガ
  13. コミカルなダンス
  14. タランテラ
  15. アルペジオによるプレリュード、あるいはカプリス
  16. フランス風サラバンド
  17. 音楽的な様々な不協和音によるプレリュードとファンタジー
  18. フランス王のマスケット銃兵のクラリオン
  19. 貴族風に様式化されたフォリア
  20. ハカラスII
  21. 第4旋法のためのパッサカリア
  22. 兵士の歌
  23. カンシオン
  24. カナリオス、急速でにぎやかなダンス
ホプキンソン・スミス
 (バロック・ギター/
  ジョエル・ファン・レンネップ、
   1985年、ボストン)
 巨匠、ホプキンソン・スミス、スペインの大作曲家、サンスの名盤が復活!

 ガスパル・サンスは、バロック時代のスペインの最重要ギター演奏家にして作曲家。作家、さらには僧侶としても活動をしていました。
 この「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」は全3 巻から成り、1674-75 にかけて出版、1697 年には再版もされています。当時のギターは5 弦で、現代とは異なる調弦でした。限られた音域の中で「カンパネッラ」(鐘)と呼ばれる独自の効果を生み出す奏法を考案、画期的な作品を生み出したサンス。ホプキンソン・スミスはここで当時の調弦を施したバロック・ギター用い、この「カンパネッラ」効果も印象的に聴かせます。
  


E 8829
【再発売】
\2500→\2290
フランシスコ・ゲラウ(1659-1717/ 1722):
 「ポエマ・アルモニコ」(1694)(スパニッシュ・ギターのための)

  1. カナリオ舞曲(3つのディフェレンシアス)
  2. 第7 旋法によるパッサカリア
  3. 「マリオナ」(ディフェレンシアス第18 番)
  4. 「平民」(3つのディフェレンシアス)
  5. 第1旋法によるパッサカリア
  6. 「海岸のハカラス」(ディフェレンシアス第29番)
  7. 「マリアサパロス」(ディフェレンシアス第12番)
  8. 第8プント・アルトによるパサカーリェス・デ・パティーリャ
  9.「 ハカラス」(ディフェレンシアス第39番)
ホプキンソン・スミス
 (5弦のバロック・ギター/
  ジョエル・ファン・レンネップ)
 歌手としても活躍したゲラウの作品

 録音:1990 年3 月

 ゲラウは1659 年に生まれ、宮廷礼拝堂の歌手として活躍しました。変声期を迎えたあともアルトの声を保ち(手術は施されていない)、大きなミサなどは作曲しませんでした。ガスパル・サンスのほうが有名ですが、歌い手として活躍していただけあって、多声による声楽曲を思わせるような作風です。


<メジャー・レーベル>

SONY


限定盤
8884307259-2
(5CD)
\3500→\3190
ブルーノ・ワルター/コンダクツ・ブラームス
ブラームス:
 【CD1】
  『交響曲第1番ハ短調Op.68』
  『ハイドンの主題による変奏曲Op.56a』
  『大学祝典序曲Op.80』〜コロンビア交響楽団/
 【CD2】
  『交響曲第2番ニ長調Op.73』
  『交響曲第3番ヘ長調Op.73』〜
   コロンビア交響楽団/
 【CD3】
  『交響曲第4番ホ短調Op.98』『悲劇的序曲Op.81』
  『運命の歌Op.54』〜
   コロンビア交響楽団, オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団/
 【CD4】
  『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102』〜
   ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
   ピエール・フルニエ(Vc) コロンビア交響楽団/
  『ハンガリー舞曲第1, 3, 10, 17番』〜
   ニューヨーク・フィルハーモニック/
 【CD5】
  『ドイツ・レクイエムOp.45』〜
   イルムガルト・ゼーフリート(Sp) ジョージ・ロンドン(Bs)
   ウェストミンスター合唱団 ニューヨーク・フィルハーモニック/
 『アルト・ラプソディーOp.53』〜
   ミルド レッド・ミラー(Ms)
   オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団 
   コロンビア交響楽団
ブルーノ・ワルター(指揮)
 ワルターコロンビア交響楽団と残したステレオ録音によるブラームスの全録音に加え、ニューヨーク・フィルとのモノラル録音による「ドイツ・レクイエム」とハンガリー舞曲4曲をCD5枚に収録しています。
 ワルターのブラームスはいずれも絶品で、滋味あふれる深遠な世界は多くのファンをひきつけてやみません。同曲の永遠のスタンダードとしての位置は今後もゆるがないでしょう。
 ブラームスが作曲に長い時間をかけたこの第1交響曲でも、ワルターの確かな構成力と、慈愛に満ちた表現を聴くことができます。
 その他の協奏曲、管弦楽作品、ドイツ・レクイエムも代表的名演として後世に聴き継がれる名演奏です。
 【録音】1959〜1961年/1954年(ドイツ・レクイエム)
  

限定盤
8884307392-2
(10CD)
\4800→\4390
セルゲイ・ラフマニノフ/ラフマニノフ・RCA・コンプリート・レコーディングズ
【CD1】
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18〜
  ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1929年4月録音]/
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番Op.30〜
  オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団[1939〜1940年録音]/
【CD2】
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番Op.1 〜
  オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団[1939〜1940年録音]/
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番Op.40〜
  ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1941年12月録音]/
 ラフマニノフ:パガニーニ狂詩曲Op.43〜
  ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1934年12月録音]/
【CD3】
 ラフマニノフ:死の島Op.29, ヴォカリーズOp.34-14〜
  フィラデルフィア管弦楽団[1929年4月録音]/
 ラフマニノフ:交響曲第3番Op.44〜
  フィラデルフィア管弦楽団[1939年12月録音]/
【CD4】
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタOp.30-3,
 シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ D.574,
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタOp.45〜
  フリッツ・クライスラー(Vn) [1928年録音]/
【CD5】
 J.S..バッハ:サラバンド(パルティータ第4番 BWV.828から),
 ヘンデル:調子の良い鍛冶屋,
 モーツァルト:トルコ行進曲,
 ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 WoO 80,
 ショパン(リスト編曲):ポーランド歌曲「家路」「乙女の願い」,
 シューベルト(リスト編曲):「さすらい」「セレナーデ」,
 リスト:ポロネーズ第2番,
 メンデルスゾーン:「紡ぎ歌」,
 シューベルト:即興曲 Op.90-4,
 リスト:「小人の踊り」S.145-2,
 グルック(スガンバーティ編):メロディ,
 メンデルスゾーン:練習曲ヘ長調 Op.104b-2&3,
 シューマン(タウジヒ編):「密貿易者」,
 パデレフスキ:メヌエットOp.14-1,
 クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の喜び[1925〜1942年録音]/
【CD6】
 ショパン:ピアノソナタ第2番「葬送」Op.35,
 シューマン:謝肉祭 Op.9,
 ショパン:ノクターンOp.9-2,
 ショパン:ワルツOp.64-2&3,
 ショパン:バラード第3番, Op.47,
 ショパン:マズルカOp.68-2[1927〜1935年録音]/
 ショパン:ワルツ「遺作」〜フリッツ・クライスラー(Vn) [1930年録音]/
【CD7】
 J.S.バッハ(ラフマニノフ編):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006より
   「プレリュード」「ガヴォット」「ジーグ」,
 メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):「真夏の夜の夢」より
  スケルツォ, クライスラー:「愛の喜び」,
 シューベルト:「どこへ」,
 ラフマニノフ:V.R.のポルカ,
 ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39-6,
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2,
 ムソルグスキー:ゴパック,
 チャイコフスキー:子守歌Op.16-1,
 R=コルサコフ:熊蜂の飛行,
 ベートーヴェン:トルコ風行進曲,
 ボロディン:スケルツォ,
 チャイコフスキー:トロイカ,
 スクリャービン:前奏曲Op.11-8,
 シュトラウスII世(タウジヒ編):「人はただ一度生きる」,
 ラフマニノフ:「Powder and Paint」,
 ラフマニノフ:「イタリア風ポルカ」[1920〜1942年録音]/
【CD8】
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18〜
  ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
  [録音:第1楽章は1929年4月10&13日の電気録音、
  同じ日録音のCD1とは別テイクのもの。
  第2&3楽章は、1924年1月2&3日&1924年12月22日のアコースティック録音]/
 ラフマニノフ:
  「前奏曲 Op.23-10」「前奏曲Op.32-3」「前奏曲Op.32-7」
  「前奏曲Op.32-6」「音の絵 Op.33-2」「音の絵 Op.33-7」
  「デイジーOp.38-3」「オリエンタル・スケッチ」
  「メロディOp.3-3」「セレナーデOp.3-5」「ユモレスクOp.10-5」
  「リラの花 Op.21-5」「楽興の時Op.16-2」[1922〜1940年録音]
【CD9】
 ショパン:
  「マズルカ Op.63-3」「夜想曲Op.15-2」
  「華麗なる大円舞曲Op.18」「ワルツOp.34-3」
  「ワルツOp.64-1」「ワルツOp.69-2」「ワルツOp.70-1」
  「スケルツォ第3番Op.39」「ワルツOp.64-1」[1920〜1923年録音]/
 ダカン:「かっこう」,
 ビゼー:「メヌエット」,
 サン=サーンス:「白鳥」,
 メンデルスゾーン:「紡ぎ歌」,
 グリーグ:「ワルツ」,
 グリーグ:「妖精の踊り」,
 ドホナーニ:「練習曲Op.28-6」,
 ヘンゼルト:「もしも鳥ならば」,
 モシュコフスキー:「練習曲Op.52-4」,
 ドビュッシー:「グラドス・パルナッソム博士」,
 ドビュッシー:「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」,
 チャイコフスキー:「トロイカ」,
 チャイコフスキー:「ワルツOp.40-8」[1920〜1928年録音]
【CD10】
 ラフマニノフ:
  「前奏曲Op.23-5」「前奏曲 Op.32-12」「前奏曲Op.3-2」
  「前奏曲Op.32-5」「セレナーデ Op.3-5」「リラの花Op.21-5」
  「道化師Op.3-4」「V.R.のポルカ」[1920〜1942年録音]/
 クライスラー:「愛の喜び」,
 リスト:「ハンガリー狂詩曲第2番」
 スカルラッティ:パストラーレ,
 モーツァルト:「ピアノ・ソナタ第11番K.331(300i)〜第1楽章」,
 ショパン:「ワルツOp.42」,
 ショパン:「ワルツOp.64-3」,
 ラフマニノフ:「V.R.のポルカ」,
 ラフマニノフ:「バルカローレOp.10-3」,
 ラフマニノフ:「前奏曲Op.3-2」[1919&1928年録音]
セルゲイ・ラフマニノフ(P, 指揮)
 20世紀最大のロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフは、超絶技巧をものともしないピアノのヴィルトゥオーゾでした。
 革命の難を逃れるためロシアを離れて1919年にアメリカに渡った年からRCAに録音を開始、亡くなる前年の1942年まで途切れることなくその演奏を盤面に刻み込み続けました。
 その全録音を収めたのがこの10枚組で、ピアニストとしてのラフマニノフの卓越した手腕を記録した永遠の名盤です。
 ストコフスキーおよびオーマンディ指揮するフィラデルフィア管弦楽団とのピアノ協奏曲全曲をはじめとする自作自演は、ラフマニノフ以後の演奏家が必ず参照せねばならない指標としての価値を持ち、またベートーヴェンやショパンなどの古今の名作では、19世紀的な巨大なヴィルトゥオジティと粋な味わいを兼ね備えた名演を聴かせてくれます。
 盟友フリッツ・クライスラーとのヴァイオリン・ソナタ集は、SP時代に最高と湛えられた室内楽の名演盤です。
 

限定盤
8884307792-2
(11CD)
\6000→\5490
デイヴィッド・ジンマン/コンダクツ・ベートーヴェン
ベートーヴェン:
【CD1】
 『交響曲第1番ハ長調Op.21』『交響曲第2番ニ長調Op.36』/
【CD2】
 『交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」』『交響曲第4番変ロ長調Op.60』
【CD3】
 『交響曲第5番ハ短調Op.67』『交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」』/
【CD4】
 『交響曲第7番イ長調Op.92』『交響曲第8番ヘ長調Op.93』/
【CD5】
 『交響曲第9番ニ短調Op.125』(第4楽章747小節目ゲネラル・パウゼ付演奏のトラック付)/
【CD6】
 『プロメテウスの創造物』序曲Op.43,『エグモント』序曲Op.84,
 序曲『コリオラン』Op.62, 『レオノーレ』序曲第1番Op.138,
 『アテネの廃墟』序曲Op.113, 『レオノーレ』序曲第2番 Op.72a/
【CD7】
 序曲『命名祝日』Op.115, 『レオノーレ』序曲第3番Op.72a,
 歌劇『フィデリオ』序曲Op.72b, 『シュテファン王』序曲Op.117,
 序曲『献堂式』Op.124/
【CD8】
 『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
 『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19』/
【CD9】
 『ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37』
 『ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58』/
【CD10】
 『ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」』
 『三重協奏曲ハ長調Op.56』『カンタータ「静かな海と幸運な航海」Op.112』/
【CD11】
 『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』『ロマンス第1番ト長調 Op.40』
 『ロマンス第2番へ長調 Op.50』『合唱幻想曲 ハ短調 Op.80』
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団/
ルート・ツィーザク(Sp)
ビルギット・レンメルト(A)
スティーヴ・デイヴィスリム(T)
デトレフ・ロート(Bs) [CD5]/
スイス室内合唱団[CD5,10,11]/
イェフィム・ブロンフマン(P)[CD8〜11]/
ギル・シャハム(Vn)
トルルス・モルク(Vc)[CD9]/
クリスティアン・テツラフ(Vn)[CD11]

 ブリュッヘン、ガーディナー、アーノンクール、と衝撃的な録音が続いていた同全集録音チクルスに、最終的決定的な止めを刺したあのベートーヴェン交響曲全集。その後画期的なベートーヴェン全集録音が出るたびに「ジンマンほど破廉恥なことはしていないにしても」、という決り文句をつけさせたあの全集録音。ベーレンライター社刊行の新全集版を使用・・・というよりこれは明らかに「ジンマン版」といったほうがいい。やりたい放題。賛否両論。感覚的にきらいな人や保守派からは散々攻撃された。
 とはいうものの怒ろうがわめこうが、まずは聴いてみないと始まらない。お化け屋敷に入るつもりでどうぞ。




 デイヴィッド・ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団が当初アルテ・ノヴァ・レーベルに録音したベートーヴェン作品を11枚のCDに集成したボックスセットです(「ミサ・ソレムニス」以外の全ベートーヴェン録音)。
 ジンマンはチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の在任中に、オーケストラのスタンダードを飛躍的に向上させ、バロックから同時代音楽まで幅広いレパートリーに対応できる機能性に優れたアンサンブルへと変貌させました。
 特にバロックや古典・初期ロマン派作品の演奏に際しては、時代様式を考慮した演奏スタイルや楽器を採用することで、モダン・オーケストラによってもこれらの時代の作品を正当な形で演奏することが可能であることを証明し、21世紀のオーケストラの最も先進的な存在形態を提示したのです。
 このコンビが1997年から1998年にかけてアルテ・ノヴァ・レーベルに録音した「ベートーヴェン:交響曲全集」は、モダン・オーケストラとしては初めてジョナサン・デル・マール校訂になるベーレンライター批判校訂版を使用し、さらにジンマン独自の研究結果を織り込むことで、その斬新な解釈は世界中の音楽ファンに感動と衝撃を与え、ベストセラーを記録しました。
 弦楽パートのヴィブラートを抑制、トランペットとティンパニにはピリオド楽器を採用し、作品の各パートをクリアに照らし出したかのような透明感あふれる響きと推進力のあるテンポによる作品解釈は、聴きなれた作品からこれまでになかった新鮮な響きを引き出すことに成功したのです。
 【録音】1997〜2005年(デジタル:セッション)
 

限定盤
8884306360-2
(6CD)
\4000→\3590
ユーリ・テミルカーノフ/コンダクツ・ショスタコーヴィチ
ショスタコーヴィチ:
【CD1】
 『祝典序曲Op.96』『交響曲第1番 ヘ短調Op.10』 
 『交響曲第6番ロ短調Op.54』/
【CD2】
 『交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」』/
【CD3】
 『交響曲第9番変ホ長調Op.70』『交響曲第5番ニ短調Op.47』/
【CD4】
 『交響曲第13番 変ロ短調Op.113「バビ・ヤール」』/
【CD5】
 『チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107』
 『チェロ協奏曲第2番ト短調Op.126』/
【CD6】
 『ピアノ協奏曲第1番ハ短調』
 『オラトリオ「森の歌」Op.81(1949年初演版)』
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)/
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
セルゲイ・アレクサーシキン(Bs)[CD4]/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[CD5]/
ナターリヤ・グートマン(Vc) [CD5]/
デニス・マツーエフ(P)[CD6]/
ズラータ・ブリチェワ(Ms)
ヴィクトル・リャヴキン(B-A)
セルゲイ・キセリエフ(T)
ゲンナジ・ベズベンコ(Br)
イリーナ・サヴィツコヴァ(語り)
ニコライ・マルトン(語り)
グリンカ音楽院少年合唱団
サンクトペテルブルク合唱団[CD6]
 今やヴァレリー・ゲルギエフと並ぶロシアの巨匠指揮者、ユーリ・テミルカーノフが1990年代にRCAに録音したショスタコーヴィチの交響曲・管弦楽曲・協奏曲に、2006年のマツーエフとの共演になるピアノ協奏曲第1番を加えた6枚組のボックスです。
 1988年に栄えあるサンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団(旧レニングラード・フィル)の音楽監督兼常任指揮者に就任し、ムラヴィンスキーの後継者となったテミルカーノフにとって、ショスタコーヴィチの交響曲はまさに重要なレパートリーの一つ。テミルカーノフの師であったキリル・コンドラシンは、ショスタコーヴィチの交響曲の初演を手掛けた指揮者であり、テミルカーノフはまさに、ロシアにおけるショスタコーヴィチ演奏の血統を受け継いでいるといえましょう。
 ロシアの作品は勿論、ドイツ物にも定評があるオレグ・ガガン夫人でもあったナターリヤ・グートマンによるチェロ協奏曲がイギリスのロイヤル・フィルとの共演盤であるほかは、すべてサンクトペテルブルク・フィルとの共演です。交響曲6曲は、いずれもテミルカーノフの洗練された指揮により、まさに20世紀の古典としての評価を揺るぎないものにする名演です。
 ムラヴィンスキー以来、ショスタコーヴィチ演奏の伝統を誇り、その音楽語法を熟知したサンクトペテルブルク・フィルならではの充実した演奏も堪能できます。
 ピアノ協奏曲第1番では、豪腕超絶技巧ピアニスト、マツーエフの面目躍如たる迫力あるが圧倒的。スターリン礼賛色が濃厚な1949年の初演版をあえて採用した「森の歌」では、スケールが大きく濃厚な色彩感豊かな圧倒的な名演で作品の再評価を促す録音を披露しています。
 【録音】1995〜1996年(交響曲), 1988年(チェロ協奏曲), 2006年(ピアノ協奏曲), 1997年(森の歌)
 

限定盤
8884307791-2
(3CD)
\3300→\2990
ロイ・グッドマン/メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
メンデルスゾーン:
 弦楽のための交響曲第1番ハ長調,
 第2番ニ長調, 第3番ホ短調, 第4番ハ短調,
 第5番変ロ長調, 第6番変ホ長調, 第7番ニ短調,
 第8番ニ長調(管弦楽版), 第9番ハ長調,
 第10番ロ短調, 第11番ヘ長調,
 第12番ト短調, 第13番ハ短調
ロイ・グッドマン(指揮)
ハノーヴァー・バンド(ピリオド楽器使用)
 CD黎明期にオリジナル楽器オーケストラとしてベートーヴェンやシューベルトの交響曲全曲をはじめとする多数の録音を世に送り出したハノーヴァー・バンドとその指揮者ロイ・グッドマンによるメンデルスゾーンの「弦楽のための交響曲」全曲です。
 メンデルスゾーンが富裕な家庭で最高の教育を受けていた12〜14歳のころの作品で、彼の早熟の才能がほとばしり出た、みずみずしさに溢れています。
 ロイ・グッドマンは録音に際して演奏法、歴史的背景などの緻密な原典考証を行っています。
 ピリオド楽器の持ち味が存分に生かされた決定盤ともいえる初めての全集で、伸びやかでシャープな音楽を聴かせてくれます。それぞれの曲ごとに中身も深まっており、メンデルスゾーンの才能の輝きが感じられる演奏です。
  【録音】1992年11月, 1993年3月、ロンドン、ロスリンヒル教会(デジタル:セッション)
 

限定盤
8884306243-2
(6CD)
\4000→\3590
マレイ・ペライア/プレイズ・ショパン
ショパン:
【CD1】
 『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』
 『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』/
【CD2】
 『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」Op.35』
 『ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58』/
【CD3】
 『バラード第1〜4番』『華麗なる大円舞曲変ホ長調Op.18』
 『大円舞曲変イ長調Op.42』『夜想曲第4番ヘ長調Op.15-1』
 『マズルカ第7番ヘ短調Op.7-3』『マズルカ第13番イ短調Op.17-4』
 『マズルカ第23番ニ長調Op.33-2』
 『練習曲ホ長調Op.10-3「別れの曲」』
 『練習曲嬰ハ短調Op.10-4』/
【CD4】
 『練習曲集Op.10&25』(全曲)/
【CD5】
 『24の前奏曲Op.28』(全曲), 『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』
 『前奏曲第26番変イ長調』/
【CD6】
 『前奏曲第6, 7, 15番』『即興曲第1〜4番』
 『舟歌 嬰ヘ長調Op.60』『子守歌 変ニ長調Op.57』
 『幻想曲 ヘ短調Op.49』
マレイ・ペライア(P)/
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィル[CD1]
 人間味溢れる芸術性の高いピアニスト、マレイ・ペライアのソニー・クラシカルへのショパン録音を修正した6枚組のボックスです(ペライアの希望で、ショパンのピアノ協奏曲第1番の旧録音は収められていません)。豊かな音楽性に裏打ちされ、研ぎ澄まされた感性とテクニックで奏される彼のショパンは定評ある名演ぞろい。
 ペライアは、1972年のリーズ国際コンクールに優勝し、翌73年、ソニー・クラシカル(当時はコロンビア・レコード)への初録音であるシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」と「幻想小曲集」が収められたLPが発売されました(ただし日本でのデビューLPは、ソニー・クラシカルとしては2枚目の「ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番」で、1975年発売)。それから40年を経た今でも、ペライアはソニー・クラシカルの最も重要なピアニストとして録音を継続しています。
 ピアノ・ソナタ2曲のみずみずしい息吹きをたたえた詩的な感覚。豊かな音楽性に裏打ちされ、とぎすまされた感性とテクニックで奏された「練習曲」など、新世代のショパン表現として高い評価を得ている名盤ばかりです。
  【録音】[CD1]1989年, [CD2]1973年, [CD3]1994年, [CD4]2001年, [CD5]1975年, [CD6]1983〜1984年, 1975年(前奏曲のみ)
 

限定盤
8884306351-2
(4CD)
\3400→\3090
ブダペスト弦楽四重奏団/モーツァルト:ハイドン・セットと弦楽五重奏曲
モーツァルト:
 『弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387』
 『同第15番ニ短調K.421』『同第16番変ホ長調K.428』
 『同第17番変ロ長調K.458「狩」』『同第18番イ長調K.464』
 『同第19番ハ長調K.465「不協和音」』/
 『弦楽五重奏曲第1番変ロ長調K.174』
 『同第2番ハ短調K.406』『同第3番ハ長調K.515』
 『第4番ト短調K.516』 『同第5番ニ長調K.593』『同第6番変ホ長調K.614』
ブダペスト弦楽四重奏団,
ミルトン・ケイティムス(Va:弦楽五重奏2〜6番),
ワルター・トランプラー(Va:弦楽五重奏第1番)
 室内楽演奏史にその名を留めるブダペスト弦楽四重奏団。知的な構成美と明確な様式によるモーツァルトの「ハイドン・セット」は、構成美と生々しい息づかいとの両方を兼ね備えたひとつの理想的な演奏ともいえましょう。
 弦楽五重奏曲は、第2〜6番はミルトン・ケイティムスと組んで1940年代の録音のものを収録。古き良き時代の伝統と、新しい時代の精緻なアンサンブルが一体となったものです。
 弦楽五重奏第1番のみトランプラーとのステレオ録音ですが、それ以外はモノラル録音となります。
 【録音】1953年(弦楽四重奏) 1950年(K.428のみ), アメリカ議会図書館/ 1941〜1949年(弦楽五重奏2〜6番), 1956年(弦楽五重奏第1番),
 

限定盤
8884306136-2
(5CD)
\3500→\3190
アイザック・スターン/プレイズ・ブラームス
 ブラームス:
  『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77』〜
   ズービン・メータ(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック[録音:1978年] /
  『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102』〜
   レナード・ローズ(Vc)
   ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団[録音:1964年]/
  『ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8』
  『ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87』
  『ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101』〜
   ユージン・イストミン(P) レナード・ローズ(Vc) [録音:1964〜1966年]/
  『ピアノ四重奏曲第2番イ長調作品26』
  『ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25』
  『ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60』〜
   エマニュエル・アックス(P) ヨーヨー・マ(Vc) ハイメ・ラレード(Va)
   [録音:1986〜1989年]/
  『ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78』
  『同第2番イ長調Op.100』『同第3番ニ短調Op.108』〜
   アレクサンダー・ザーキン(P) [録音:1960年]
アイザック・スターン(Vn)
 20世紀を代表する巨匠ヴァイオリニストであり、コロンビア〜ソニー・クラシカルの看板アーティストでもあったアイザック・スターンのブラームスの名演をCD5枚に凝縮したボックスです。
 1920年、ウクライナに生まれ、22歳の時にカーネギーホールで開いたコンサートで世界的名声を得、以後2001年に亡くなるまで第一線で活躍したスターンは、線の太い豊かな音色とスケールの大きい技巧で知られていました。
 そんな巨匠スターンが繰り広げるブラームスの抒情と陰影の世界。協奏曲と二重協奏曲は、素晴らしい技巧と雄大なスケールを併せ持つスターンの至芸ともいえましょう。
 ピアノ四重奏3曲は、ヨーヨー・マ、アックス、ラレードらの名手がそろった演奏。「室内楽こそ音楽のエッセンスである」と、その重要性を言及していたスターンらしく、匠たちのみが到達しうる極上の名演でもあります。
 抒情味たっぷりに美しいメロディ溢れるヴァイオリン・ソナタ全曲、ザーキン伴奏による1960年録音の音源で収録されています。
 

限定盤
8884306368-2
(9CD)
\4500→\4090
クルト・マズア/ブルックナー:交響曲全集
 ブルックナー:
  『交響曲第1番ハ短調(リンツ版)』
  『交響曲第2番ハ短調(ハース版)』
  『交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク1889年版)』
  『交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)』
  『交響曲第5番変ロ長調(ハース版)』
  『交響曲第6番イ長調(ハース版)』
  『交響曲第7番ホ長調(ハース版)』
  『交響曲第8番ハ短調(ハース版)』
  『交響曲第9番ニ短調(原典版)』
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ドイツのロマン派音楽の巨匠クルト・マズアが、1970年代に録音したブルックナーの交響曲全集。
 このブルックナーはゲヴァントハウス管の渋い音色と近代的な明るさがうまくミックスされたもので、東欧的な渋さの中に美しさが感じられるでしょう。
 金管楽器も必要以上に鳴らさず始終まろやかさが保たれており、弦楽器の優美で瑞々しい歌い方は印象的。壮大なブルックナーを、手練れ揃いのドイツ正統派の解釈で聴かせてくれる名演のひとつです。
 【録音】1974〜1978年, ライプツィヒ・パウル・ゲルハルト教会、ドレスデン・ルカ教会
 

限定盤
8884306419-2
(6CD)
\4000→\3590
テルツ少年合唱団、他/カール・オルフ・エディション(教育音楽編)
 カール・オルフ:『ムジカ・ポエティカ』I&II
監修:カール・オルフ&グニルト・ケートマン/
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
テルツ少年合唱団/
フリッツ・シエリ(指揮)
ミュンヘン州立音楽大学室内合唱団/
ハンス・ギュンター・レンダーズ(指揮)
ケルン少年合唱団/
ハインツ・メンデ(指揮)
シュトゥットガルト・シュプレヒコール/
器楽アンサンブル/
ゴデラ・オルフ=ビュヒテマン(朗誦)
 『カルミナ・ブラーナ』で有名なカール・オルフ。1930〜35年(オルフ35歳の頃)に教育音楽(Schulwerk)として作曲した『ムジカ・ポエティカ』。その後1950年から1954年にかけて、彼の門下のグニルト・ケートマンの協力の下で全面的に改定されています。
 これらの音楽は、子供たちだけで演奏できるような楽器(木琴、シンバル、リコーダーや打楽器など)や歌やコーラスによって、難しい論理抜きで西洋音楽の発展の歴史をサウンドだけで展開しているというもの。それらをドイツ・ハルモニア・ムンディ&BASFが、オルフとケートマンの監修で録音した貴重なものです。
 発売当時LP10枚分でしたが、今回CD6枚分に収められています。
  【録音】1963〜1971年



<国内盤>


キング・インターナショナル(国内仕様盤)

HMBD 0001/5
(5Blu-ray Disc
Audio Box)
\20000+税
パニアグワの芸術(ブルーレイ・ディスク・オーディオ)
 [Disc1]
  古楽療法「タランテラ」
    (録音:1976年10月/録音技師:アルベルト・ポーラン) 
 [Disc2]
  古楽幻想「アラブ=アンダルシアの音楽」
    (録音:1976年10月/録音技師:アルベルト・ポーラン) 
 [Disc3]
  ミューズへの讃歌「古代ギリシャの音楽」(録音:1978年6月) 
 [Disc4]
  古楽追想「ビリャンシーコ」〜ルネッサンス・スペインの愛とたわむれの歌
    (録音:1976年10月/録音技師:ジャン=フランソワ・ポンテクラフト) 
 [Disc5]
  古楽狂想「ラ・フォリア」
    (録音:1980年6月/録音技師:ジャン=フランソワ・ポンテクラフト)
グレゴリオ・パニアグワ(指揮)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
 30 年以上たっても色あせることのない鮮烈な音!あのパニアグワが遂にブルーレイ・オーディオで登場!

 2.0 リニアPCM、192kHz/24bit、96kHz/24bit、完全限定生産、日本語解説付
 再生機:STUDER A820、A/D dCS-904, D/A dCS-955
 ※BD オーディオはあらゆるブルーレイプレイヤーで再生可能です。ブルーレイ・ディスク対応機器で再生してください。

 オーディオ評論家・故長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛したことで注目を集めたグレゴリオ・パニアグワ指揮アトリウム・ムジケー古楽合奏団のアルバム。2011 年にSACD シングルレイヤーで発売され好評だった5 枚をブルーレイ・ディスク・オーディオ(BDA) のセット商品としてリリース。
 マスターテープの持つ本来のサウンドを活かすため、あえてイコライザーやコンプレッサーなどの機材を使用せずオリジナルアナログマスターテープをSTUDER A820 で再生し、192kHz/24bit のデジタル変換を経て音源化し、FORS テクノロジーにより高品位オーディオフォーマットであるブルーレイ・ディスクに収録しました。
 FORS とは、キュー・テック社により開発されたオリジナルマスターのクオリティを保持する高音質処理システム。従来の作業工程上の伝送系統を見直し、マスターデータを忠実に再現することによって、音の定位や高域をハッキリさせ、高品位・高音質処理に特化しています。

 細部の切れ込み、音場の綾、空気の透明感など、オリジナル音源が持つ特別な価値をたっぷりと味わえる。当時のハルモニア・ムンディらしい透明感が高く、同時に温度感が高いという麗しい空気感が、録音から30 数年を経ても、そのまま楽しめる。(デジタルメディア評論家・麻倉怜士氏)

 弱音から強音までダイナミックレンジが広く、楽器や声のもつ、瑞々しい音や鮮やかな倍音が特徴。このブルーレイ・オーディオでは、まさにアナログマスターに迫る音質で聴くことができる。(オーディオ評論家・角田郁雄氏)















6/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

C AVI



4260085532650
\2600→\2390
テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番Op.90「ドゥムキー」
   ラルス・フォークト(ピアノ)、
   クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)、ターニャ・テツラフ(チェロ)
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」
  【1.あなたに寄せる私の愛は 2.死は多くの人々の胸に 3.やさしい瞳が注がれるとき
   11.自然はまどろみと夢の中に 12.お前は、なぜ私の歌が激しいのか尋ねる】
    アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、ビョル・カン(ヴァイオリン)、
    タチアナ・マスレンコ(ヴィオラ)、グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1 番ハ短調Op.8
   アーロン・ピルサン(ピアノ)、
   アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、マリー=エリザベート・へッカー(チェロ)
 シュパヌンゲン音楽祭2013フォークト、テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ

 録音:2013 年6 月5 日(ショスタコーヴィチ)、6 月7 日(ドヴォルザーク)ドイツ、ハイムバッハ、RWE 水力発電プラント/60’04

 ピアニストのラルス・フォークトが主催するシュパヌンゲン音楽祭も2014 年に17 周年を迎え、毎年発売されるディスクの数も相当数揃ってきました。
 今回発売されるのは、2013 年に行われたシュパヌンゲン音楽祭のライヴからドヴォルザークの「ドゥムキー」そしてショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1 番。
 メロディーメーカーとして知られるドヴォルザークの才能が最も表現された作品の一つ、ピアノ三重奏曲第4 番「ドゥムキー」。ドヴォルザークと親しく、あのチェロ協奏曲を献呈したチェリスト、ハヌシュ・ヴィハーンに刺激を受けて作曲され、初演の際にもドヴォルザークと共にヴィハーンが演奏しています。
 冒頭のチェロとピアノではじまる抒情的な旋律は、名手ヴィハーンあってのこの作品一番の聴きどころといっても良い、美しくメランコリックなメロディーです。フォークト、テツラフ兄妹の手に汗握る迫真の演奏で聴かせてくれます。
 同じくドヴォルザークの歌曲集のなかの12 曲を弦楽四重奏用に編曲した弦楽四重奏のための「糸杉」から6 曲、そしてクリミアで病気療中に作曲され、当時恋をしていたタチヤーナ・グリヴェンコに捧げられたショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1 番。単一楽章でアンダンテとアレグロが交互に演奏され、若きショスタコーヴィチの情熱が感じられるロマンティックな作品です。
 演奏は、敏な演奏を聴かせる若手ヴァイオリン奏者アリッサ・マルグリス、ザルツブルク出身の韓国人ヴァイオリン奏者ビョル・カン、ロストロポーヴィチ・コンクールの優勝者マリー=エリザベート・へッカー、2014/2015 シーズンのライジングスターとしても注目されているピアニスト、アーロン・ピルサンなどの新時代の星と、フォークト、テツラフ、マスレンコ、リヴィニスといった中堅の実力派奏者たちが織りなす、絶妙なアンサンブルを楽しめるのも、この音楽祭の特徴の一つです。
 

4260085533022
\2600
シューベルト、ヴォルフ、シュトラウス歌曲集/フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ
 シューベルト:
  ドナウ川の上でD.553、死と乙女D531、死に寄せてD518、
  人間の限界D716、プロメテウスD674、勝利D 805、
  夕映えD627、ヘリオポリスD754、タルタルスの群れD583、
  さすらい人D493
 ヴォルフ:ミケランジェロの詩による3つの歌曲
  【1.しばしば私は思う2.生あるのもはすべて滅ぶ
   3.私の魂は待望の神の光を感ずる】
 R.シュトラウス:
  谷間Op.51-1、孤独な男Op.51-2、夜更けの小舟でOp.56-3
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
 包容力のある歌声でオペラ・ファンを魅了するフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒがソロ・デビュー

 録音:2012 年2 月、4 月/71’02

 世界の主要な歌劇場の舞台に立つバス歌手フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ初のソロ・アルバム。シューベルト、ヴォルフ、シュトラウスの歌曲を歌っています。
 伴奏はクリスティアン・ゲルハーヘルの伴奏などで歌曲伴奏の名手としてしられているゲロルト・フーバー。気品ある深い響きのフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒの豊かな声で描かれるシューベルトは聴きごたえがあります。
 そしてヴォルフ最後の歌曲となった、イタリア・ルネサンスの偉大な芸術家、ミケランジェロの詩をテーマとした「ミケランジェロの詩による3 つの歌曲」。経験豊かなゼーリヒだからこその歌唱を聴かせてくれています。
 フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒは1962 年ドイツ生まれ。ケルン音楽大学でクラウディオ・ニコライの下で学ぶ。エッセンのアールト劇場でキャリアをスタートさせ、その後世界のオペラ・ハウスで活躍。2012 年夏には「さまよえるオランダ人」ダーラント役でバイロイト音楽祭デビュー、2013 年にも再びバイロイトに登場し「ワルキューレ」のフンディング役で登場し好評を博しました。




HMF

HMU 907624
\2600→\2390
ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):「ピーター・ガン」の音楽集
 1. ピーター・ガンのテーマ/2. ソータ・ブルー/
 3. The Brothers Go to Mother’s/4. ドリームスヴィル/
 5. セッション・アット・ピートズ・パッド/6. ソフト・サウンズ/
 7. フォールアウト/8. 放浪者/9. スロー・アンド・イージー/
 10. プロファウンド・ガス/11. ブリーフ・アンド・ブリージー/
 12. My Manne Shelly/13. ブルー・スチール/14. 母のためのブルース/
 15. Spook/16. ピーター・ガンのテーマ(繰り返し)
スティーヴン・リッチマン(指揮)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
 ヘンリー・マンシーニが手掛けたアメリカの探偵ドラマ「ピーター・ガン」のための音楽集!

 マンシーニの中でも1,2位を争うかっこよさ。

 http://www.youtube.com/watch?v=89gTEUXKGfs

 この曲です。



 録音:2012 年6 月/51’06

 「ピーター・ガン」はアメリカで1958 年から61 年にかけて放映された私立探偵TV ドラマ。主人公であるピーター・ガンは、どんな難問題もクールに解決する名探偵。乱闘シーンの後でもスーツにシワひとつ寄らず髪の毛も乱れない、超ダンディという設定です。依頼人と会うのは「Mother’s」というジャズが流れる水辺のロードハウス。回によって様々なジャズが流れ、ストーリーと音楽の両方で、放映当時から爆発的な人気を誇り、いまでも欧米で幾度となく再放送されているそうです。
 この音楽を手掛けたのがヘンリー・マンシーニ。マンシーニといえば、「ムーン・リバー」(オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』(アカデミー賞の音楽賞受賞)や、『ピンク・パンサー』、『ひまわり』のテーマなどなど、誰もがどこかで耳にしたことのあるものばかり。この「ピーター・ガン」の音楽も、どれもピーター・ガンが愛したジャズ風の音楽で、どこか懐かしさがあり、それでいて今なお新鮮味をも併せ持った、非常にカッコよく魅力的なものとなっています。

 特に、「ピーター・ガンのテーマ」は現在放送されているコーヒーのTVCM でも最後の方でも使用されていて、聴けばすぐにわかる超有名曲!演奏しているのは「くるみ割り人形」のデューク・エリントンのアレンジ版(HMU 907493)などでも楽しませてくれたハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク。ジャズ好きの方、映画音楽ファンの方も必携の、楽しい1 枚の登場です!







SUPRAPHON



SU 4147
\2000→\1890
ヒンデミット:ヴィオラのための作品集
 (1)ヴィオラ・ソナタOp.11の4(1919)
 (2)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25の1(1922)
 (3)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11の5(1919)
 (4)ヴィオラと弦楽合奏のための葬送音楽(1936)
(1)イトカ・ホプスロヴァー(Va)
 イトカ・チェホヴァー(Pf)
(4)プラハ室内管弦楽団
 チェコ若手有望株のホスプロヴァーの弾くヒンデミットのヴィオラ曲

 録音:2014 年1 月19、27、30 & 31 日/プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・デジタル)

 モデルとみまごう美人ヴィオラ奏者イトカ・ホプスロヴァー。20 世紀チェコのヴィオラ曲を集めた前作「モノローグ」に続き、ヴィオラ音楽史最重要なヒンデミット作品に挑戦しました。
 ヒンデミットのヴィオラ曲のうち、ピアノ伴奏のソナタを1 曲、無伴奏作品2を2 曲、協奏作品を1 つ披露と、バラエティに富んだ内容になっています。ホプスロヴァーは鮮やかな技巧を駆使し、独特の色香ただよう世界を繰り広げています。




WERGO



WER 6792
(2CD)
\3600→\3290
ラヴ・ソングス〜アンサンブル・ルシェルシュへの献呈作品集
 [CD1]
  1. ハンス・アブラハムセン(b.1952):愛の歌
  2. マーク・アンドレ(b.1964):iv 9
  3. カローラ・バウクホルト(b.1959):愛の歌
  4. セバスティアン・クラーレン(b.1965):M.B.R.M.M.P.P.
  5. ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):愛の歌
  6. クリストファー・フォックス(b.1955):欲望への線
  7. ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):愛の歌1,2,3
  8. ニコラウス・A.フーバー(b.1939):音楽に寄す。Poem - Liebesradierung
  9. ゲオルク・クレル(b.1934):mit innigster Empfindung
  10. ラモン・ラスカーノ(b.1968):無言歌
  11. エレーナ・メンドーザ(b.1973):ルシェルシュのための愛の歌
  12. W.A.モーツァルト/サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947)編:
   グラスハーモニカのためのアダージョKV 35(6 617a)
  13. ファビオ・ニーダー(b.1957):
   Dear SCHUH auf dem WEG zum SATURNIO
  14. エクトール・パッラ(b.1976):ルシェルシュのための愛
  15. エンノ・ポッペ(b.1969):Schweiss
  16. アンドレ・リシャール(b.1944):Y al volver la vista atras se ve…
 [CD2]
  1. ルチア・ロンケッティ(b.1963):
   Rosso pompeiano. Scherzo for ensemble
  2. ロルフ・リーム(b.1937):愛の歌
  3. フランソワ・サラン(b.1972):愛の情景
  4. ヨハネス・シェルホルン(b.1962):シャンソン(愛の歌)
  5. コルネリウス・シュヴェーア(b.1953):ノットゥルノ・アモローゾ
  6. マルティン・スモルカ(b.1959):AMarcORdOSO
  7. ヨハネス・マリア・シュタウト(b.1974):愛の歌
  8. ギュンター・シュタインケ(b.1956):お前に
  9. カスパール・ヨハネス・ヴァルター(b.1964):Angelorum Psalat
  10. イェルク・ヴィトマン(b.1973):愛の歌
  11. ゲルハルト・E・ヴィンクラー(b.1959):愛の歌(無言歌I)
  12. アラ・ザガイゲヴィチ(b.1966):愛しい人のまなざし
  13. ハンス・ツェンダー(b.1936):アルファベット(カーマスートラ)
アンサンブル・ルシェルシュ
 現代音楽の猛者アンサンブル、アンサンブル・ルシェルシュ、結成25周年に捧げられた作品集

 録音:2011 年

 アンサンブル・ルシェルシュは、1985 年の創立以来、じつに500 以上の作品の初演を手掛けてきた、現代音楽シーンの猛者アンサンブル。これまでに50 ほどのCD をリリースしており、それらはドイツ批評家賞に輝くなど、世界で非常に高く評価されています。
 2010 年の25 周年を迎えて、メンバーたちは、31 人の現代作曲家に、「愛の歌」を委嘱。出来あがってきた作品を録音したのがこの2 枚のCD です。それぞれの作品の編成は事なりますが、ここでは核となる9 人のメンバーが演奏しています。
 どれもアンサンブル・ルシェルシュのために書かれたものとあって、力の入ったもの。ヴィトマンやツェンダーの作品が収録されているのも魅力。また、モーツァルトの作品をサルヴァトーレ・シャリーノが室内楽編成に編曲したものは、楽器の扱いに長けたシャリーノの本領発揮、ピュアな美しさに満ちており、各メンバーの巧さも堪能できる内容で、注目です。
 

WER 7313
\2400
空想の世界的音響、デイヴィッド・ブリニャル・フランソン
 デイヴィッド・ブリニャル・フランソン(b.1978):
  The Negotiation of Context (2009-2011)
Yarn/ Wire(打楽器ピアノ四重奏団)
 「空想の世界を思わせる音響、どこかインスタレーション的であり、ムードに満ちている」と賞されるフランソンの作品集。ピアノ、アイスランドのパンプ・オルガン、バス・ドラムのために書かれたThe Negotiation of Context を、ここでは様々な組み合わせで演奏(ピアノとオルガン、あるいはピアノとドラム、など)。
 ヘッドフォンで聴くと耳のすぐそばで様々な音が鳴り響き、オーディオ的にも面白い1 枚です。
 

WER 6799
\2400
フランツ・マルティン・オルブリッシュ(b.1952):Craquele(ひびの入った)
 1. grain〜大オーケストラのための/
    シアン・エドワーズ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
 2. フルート、音&電子ライヴ〜フルートと電子ライヴのための/
    ヤマザキユリ(フルート)、マルティン・バウムゲルテル(電子ライヴ)
 3. Craque(l ひびの入った)/
    ローランド・クルッティッヒ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
 4. 時の停止/
   モスクワ新音楽スタジオアンサンブル、フランツ・マルティン・オルブリッシュ(電子音)、
   ウラディミール・ゴルリンスキ(指揮)
 自動販売機の音楽

 ドイツの作曲家、オルブリッシュの作品集。1 のgrain は、飲み物の自動販売機で、お金を入れて、商品が動いて取り出すまでの様々な音を増幅させたイメージの作品。
 4 の「時の停止」は、すべてのパートは同じテンポで演奏されていますが、リズムが異なるため、独特の時空が広がります。
 
WER 6410
\2400
レオポルト・ハート(b.1979):作品集
 1. 漂移性の塊/アンサンブル・モザイク
 2. 船位算定/アンサンブル・レゾナンツ
 3. アウグスト・フロンマーのもの/バーゼル・モンドリアン・アンサンブル
 4. seuring- スイッチ/ハンブルク・フィルハーモニー、シモーネ・ヤング指揮
 ツィターやレントラーで織り上げられた現代音楽

 アルプスの民謡や、レントラー、ツィターなど、どこか懐かしい音楽や音色を組み合わせて新しい音世界を作り上げるハートの作品集。自身ツィター奏者でもあり、ツィターの扱いは格別です。




NIFC



NIFCCD 103
\2400→\2190
ショパンの時代の音楽 〜 レッセル&ドブジンスキ
 ドブジンスキ:歌劇 《モンバル、または海賊》 Op.30より 序曲*
 レッセル:ピアノ協奏曲ハ長調Op.14
 ドブジンスキ:ピアノ協奏曲変イ長調Op.2
ハワード・シェリー(フォルテピアノ&指揮)
ミヒャエル・ギュットラー(指揮)*
コンチェルト・ケルン
 「ショパンの時代の音楽」 レッセル&ドブジンスキ"フォルテピアノ版" が登場!

 ポーランド国立ショパン協会(研究所)の自主レーベル"NIFC"。『ショパンの時代の音楽』シリーズとして発売されていた、ポーランドのフランチシェク・レッセル(1780−1838)とイグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807−1867)の「ピアノ協奏曲集」(NIFCCD 200)の、「フォルテピアノ版」が登場!
 作曲家の父を持ち、ウィーンでハイドンから音楽を学んだレッセルは、古典派のスタイルをベースにロマン派、そして次世代のショパンたちへの橋渡し的役割を担ったポーランドの重要な音楽家である。ウィーン古典派とポーランドの民族音楽の要素を組み合わせた作風を持つドブジンスキ。1824年に作曲された「ピアノ協奏曲」は、同世代のショパンの音楽を彷彿とさせる。
 ピアニストはスタインウェイ版と同じくイギリスの名匠ハワード・シェリー。1849年製のエラールを操り、ドイツ三大古楽オーケストラの1つ、コンチェルト・ケルンを弾き振りしてのレッセルとドブジンスキ。作曲とほぼ同時代に作られたフォルテピアノによって、曲本来の響きが蘇る。もちろん、スタインウェイ版との聴き比べも楽しめる。

 ※使用ピアノ:エラール1849年製
 ※録音(ライヴ):2012年8月17日&19日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)


ショパン協会 "デビュー(Debuts)" シリーズ



NIFCCD 701
\2400→\2190
シューマン:チェロとピアノのための作品集
 アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70/
 幻想小曲集 Op.73/3つのロマンス Op.94/
 民謡風の5つの小品 Op.102/おとぎの絵本 Op.113
マルチン・ズドゥニク(チェロ)
アレクサンドラ・シフィグト(ピアノ)
 ショパン協会 "デビュー(Debuts)" シリーズ!第2弾 ズドゥニク&シフィグト!

 ポーランド国立ショパン協会(ショパン研究所)の自主レーベル"NIFC(Narodowy Instytut Fryderyka Chopina )"の、有望な若きアーティストを紹介する「デビュー」シリーズ。
 「マレク・ブレハ(NIFCCD 700)」に続く第2弾はチェロとピアノ、ポーランドに花咲いた二人の輝く才能が登場!
 1987年ワルシャワ生まれのマルチン・ズドゥニク(Marcin Zdunik)は、第6回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールでグランプリを受賞。フレデリック・ショパン音楽大学を卒業し、ポーランド文化省の他、プロ・ポロニア・ソサエティやドルトムント・モーツァルト協会など複数の奨学金を取得し、欧米各国で活躍している。
 アレクサンドラ・シフィグト(Aleksandra Swigut)は1992年、ポーランドのノヴィ・ソンチ生まれの女流ピアニスト。ワルシャワのシマノフスキ音楽学校、フレデリック・ショパン音楽大学を卒業し、カトヴィツェのシマノフスキ音楽アカデミーでヴォイチェフ・シヴィタワに師事。ポーランド国立ショパン・ピアノ・コンクールでの第3位入賞を始め、若いピアニストのためのエトリンゲン国際ピアノ・コンクール(ドイツ)第2位と2つの特別賞受賞、エンスヘーデ国際ピアノ・コンクール(オランダ)第2位と特別賞受賞など、国内外の音楽祭やコンクールで活躍を続けている。

 ※録音:2013年5月27日−29日&9月3日−5日、ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサート・ホール(ワルシャワ)







ALBANY



TROY1469/70
(2CD)
\4400→\3990
「プロアルテ四重奏団100周年記念委嘱作品集」
 (1)ウォルター・メイズ(b.1941):弦楽四重奏曲第2番「夢見る蝶々」(2011)
 (2)ポール・シェーンフィールド(b.1947):3つの狂詩曲(2011)
 (3)ウィリアム・ボルコム(b .1938):ピアノ五重奏曲第2番(2011)
 (4)ジョン・ハービソン( b .1938) :弦楽四重奏曲第5番(2011)
プロアルテ四重奏団:
 【デヴィッド・ペリー(Vn)、
  スザンヌ・バイア(Vn)、
  サリー・チショルム(Va)、
  パリー・カープ(Vc)】
(2)ブライアン・シュー(Pf)
(3)クリストファー・テイラー(Pf)
 プロアルテ弦楽四重奏団、何と100周年記念アルバム!ハービソンやボルコムの新作も収録!

 録音:(1)(2)2011 年12 月 (3)(4)2012年5月、ワシントン

 1911年にベルギーで誕生した名門弦楽四重奏団「プロアルテ四重奏団」。1940年からはアメリカに居を移し、メンバー交代しながら脈々と存在し続けました。一番交代が少ないのがヴィオラで現在のサリー・チショルムは4代目。最も交代が多いのはチェロで現メンバーのパリー・カープが正式メンバーとしては9代目(初期はメンバーが固定されていなかったようです)ですが現メンバーの中では1976年から続く最古参メンバーです。
 プロアルテ四重奏団はこの100年の間に100を超える新作を委嘱・初演しています。このアルバムは2011-12年のシーズンにプロアルテ四重奏団100周年記念委嘱作品全6作から、特に選ばれた4作を初演ライヴによって初演された作品を改めてセッションで録音したものです。
 プロアルテ四重奏団はメイズの弦楽四重奏曲(第1番)を既に録音している(TROY569)。
 

TROY1475
\2200
トーマス・スリーパー(b.1956):4つの協奏曲
 (1)ヴァイオリン協奏曲第1番「ヒプナゴギア」(2011)
 (2)アルト・サクソフォン協奏曲(2010)
 (3)半透明(2009)
 (4)チェロ協奏曲(2007)
(1)(2)(4)トーマス・スリーパー(指揮)
(3)ゾー・ゼニオディ(指揮)
ブルノ・フィルハーモニック
(1)フイファン・チェン(Vn)
(2)デール・アンダーウッド(アルトSax)
(3)ティム・コーナー(Trb)
(4)ジェニファー・カルプ(Vc)
 アメリカのショスタコか、バルトークか?トーマス・スリーパーの暗く激しい協奏曲集

 録音:2012年5月10-11日ブルノ、チェコ

 トーマス・スリーパーは1956年オクラホマ出身。19歳からプロとして作曲家・パフォーマンスのグループに属している。指揮者としても他の作曲家の作品をALBANYやCENTAUR、NAXOSなどに多数録音をしている。既に3曲の交響曲、14曲の協奏曲をはじめとして多数の作品を発表しており、作風は近現代の技法を取り入れているものの、調性音楽によるダイナミックなものが多く聴いていて楽しめるものとなっている。
 ヴァイオリン協奏曲の副題「ヒプナゴギア」は覚醒と睡眠の中間のことで、画家のサルバトーレ・ダリがスケッチ中に居眠りから覚めた時にひらめいたエピソードにちなんでいる。何れの作品もバルトーク・ショスタコーヴィチ系の暗く激しい雰囲気。静けさとダイナミックさの対比が素晴らしいが、やかましすぎて嫌になるかもしれない。
 

TROY1455
\2200
「ELEMENTS(五行)」
 〜アメリカの作曲家による琵琶のための新作集

  (1)ドナルド・リード・ウォマック:「ELEMENTS(五行:火水木土金)」(2010)
  (2)ジェフ・マイアーズ:亀と鼠(2012)
  (3)トーマス・オズボーン:
   ルーミーの歌〜ジャラルディン・ルーミーの詩による(2011)
  (4)E.タケオ・クドー:白鶴(2011)
  (5)ドナルド・リード・ウォマック:聚散的雨(2011)
楊静(シズカ・ヤンジン,中国琵琶)
(3)レイチェル・シャッツ(ソプラノ)
(5)レイ・イチー(古筝)
 アナ・ウォマック(Va)
 日本でも活躍しているヴィルトゥオーゾ中国琵琶奏者シズカ楊静による新作集!

 録音:2012年3月ホノルル

 三木稔の琵琶協奏曲や三木稔主催のアンサンブルでも活躍して日本でもお馴染の中国琵琶奏者、楊静。日本ではシズカ・ヤンジンという名前でも親しまれておりました。
 このアルバムでは日本や中国などアジアの楽器の作品を多く手掛けるウォマックの作品を中心としています。オズボーンの「ルーミーの歌」はイランの詩人ルーミーによる作品で独特の沈んだ雰囲気です。タケオ・クドーは日系のホノルルの作曲家。楊静のヴィルトゥオーゾ的な中国琵琶は琵琶法師のイメージの日本の琵琶とは全くイメージが異なります。
 

TROY1471
\2200
「打楽器独奏のためのアメリカのマスターピース」
 (1)ミルトン・バビット(1916-2011) :
  コンチェルト・ピッコリーノ(1999)〜ヴィブラフォン独奏のための[3:48]
 (2)バビット:踏み固められた小道(1998)〜マリンバ独奏のための[4:23]
 (3)ジョン・ケージ(1912-92):
  スネア・ドラム独奏のための「コンポーズド・インプロヴィゼーション」
   (2011)[8:09]
 (4)ケージ:One7(1992)[30:00]
トム・コラー(Perc)
 ミルトン・バビット&ジョン・ケージ、独奏打楽器作品集

 録音2011 年7-12 月スリー・ホール、SUNY

 アメリカの前衛音楽を代表する二人の作曲家、ジョン・ケージとミルトン・バビット。意外と録音が少ないこの二人ですが、現代を代表する打楽器奏者トム・コラーが録音。バビット作品とケージの「コンポーズド・インプロヴィゼーション」は1つの楽器による作品。「One7」は元々4人の奏者のための作品でしたが、これは一人の打楽器奏者による版で、チベットやインドネシアの民族楽器なども駆使し多くの打楽器が使用されていて幻想的な雰囲気を醸し出しています。何れも静けさの中に混ざる苦み辛みが効いた、現代音楽ファンにはたまらない作品です。
 

TROY1444
\2200

「リフレクション&リレーションシップ」
 (1)リスト:巡礼の年第2年〜ソネット第104番
 (2)フランク:フルート・ソナタ(原曲ヴァイオリン・ソナタ)
 (3)イベール:ソナチネ「戯れ」
 (4)ラリサ・クズメンコ:チェルノブイリの犠牲者への追憶
 (5)ウィリアム・デヴィッド・スミス(b.1949):映像Op.33
 (6)リーヴズ・マダリア=ミラー:練習曲第1番ハ短調Op.8

ヤロスラフ・セニュシン(Pf)
(2)(3)(4)
 スーザン・オニール=セニュシン(Fl)
 スタインウェイ・アーティストであるヤロスラフ・セニュシンのアルバムに夫人であるフルーティスト、スーザン・オニールが参加。フランクのヴァイオリン・ソナタのフルート版やイベールのソナチネを収録。
 
TROY1448
\2200
バートン・ビアマン:
 室内オラトリオ「ティクヴァ(期待)」(2002-03)
ウゼー・ブラウンJr.(指揮)
ウゼー・ブラウン合唱協会
キャンター・アンドレア・
 レエ・マーコウィッツ(S)
フィリップ・マーコウィッツ(語り)
レッド・クレイ・サクソフォン四重奏団
 
TROY1449
\2200
「コンパドラズゴ」〜ガブリエラ・レナ・フランク作品集
 (1)ソナタ・アンディナ(2000)〜ピアノ独奏のための
 (2)チャンビの夢(2002)〜フルートとピアノのための
 (3)ハラウィの歌「アマデオーソ」(2005)〜フルート、クラリネット、ピアノのための
 (4)3つの賛辞「コンパドラズゴ」(2007)〜ピアノ四重奏のための
アンサンブル・メメ
 (ピアノ、フルート、
  クラリネット、ヴァイオリン、
  ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
 録音:2011年12月、2012年9月

 ガブリエラ・レナ・フランクはペルーと中華系の混血の母とリトアニアとユダヤの混血の父を持ちカリフォルニアに生まれた。このアルバムはその血脈の一つであるアンデスに題材をとった作品集です。
 
TROY1450/51
(2CD)
\4400
マイケル・レライラ:
 歌劇「秘密諜報員(シークレット・エージェント)」
サラ・ジョビン(指揮)
コンテンポラリー・オペラ・センターション)
スティーヴ・チャガリス(ドラムス&Perc)
 録音:2012年6月
 
TROY1452
\2200
「チェンジ・イン・ミー」
 メンケン:「美女と野獣」より「チェンジ・イン・ミー」
 コール・ポーター:ソー・イン・ラヴ
 ロジャース:「南太平洋」〜「ディス・ニアリー・ワズ・マイン」
 ハワード・ショア:「ロード・オヴ・ザ・リング」〜「イントゥ・ザ・ウェスト」
  他全17曲
ジーン・ダントン(Vo)
ダグ・ハマー(Pf,オーケストレーション)
スティーヴ・チャガリス(ドラムス&Perc)
 映画やミュージカルの名曲をアメリカのソプラノ、ジーン・ダントンが歌います。
 
TROY1453
\2200
「エクスペリエンス」
 〜ロリ・レイトマン&リチャード・ピアソン・トーマス:歌曲集
ナタリー・マン(S)
ジェフリー・パンコ(Pf)
 
TROY1454
\2200
「大地と私」〜アメリカの新しい合唱作品集
 ロリ・レイトマン(b.1955)、パトリシア・プルード(b.1957)、
 スティーヴン・チャットマン(b.1950)、
 ノーマン・ダイナースタイン(1937-82)/
 サミュエル・バーバー(1910-81)/カーク・メチェム(b.1925)/
 ロス・リー・フィニー(1906-97)/セシル・エッフィンガー(1914-90)/
 モーテン・ローリドセン(b.1943)/ドナルド・マクカラー(b.1957)の作品
トーマス・コロハン(指揮)
ワシントン・マスター・コラール
マーク・ヴォーゲル(Pf)
 
TROY1457
\2200
「インサイト」〜コントラバスのための新作集
 (1)デヴィッド・マキ:森の外で(2012)
 (2)マーヴィン・ラム:ミンガス・アマング・アス(2012)
 (3)チンチュ・フー:ビヨンド(2012)
 (4)ジョン・オールマイアー:Hmm(2012)
 (5)デヴィッド・マキ:ゴー・ゲット・イット!(1999)
 (6)チンチュ・フー:インサイツ(1999)
アンソニー・ストゥープス(CB)
(1)デヴィッド・マキ(Pf)
(6)チンチュ・フー(Pf)
 録音:2012年12月
 

TROY1458
\2200
「ハートストリングス」
 〜ロス・バウアー(b.1951)作品集

  (1)ハートストリングス(2012)
  (2)空が遭難した水(2011)
  (3)ザ・ニア・ビヨンド(2005)
  (4)トリビュート(2000)
  (5)ピアノ四重奏曲(2004)
(1)メイター・アンサンブル
(2)サラ・ペレティアー(S)
 ロイス・シャピロ(Pf)
(3)エンピリアン・アンサンブル
(4)ジャン=ミシェル・フォントノー(Vc)
 エリック・ジヴァイアン(Pf)
(5)レフト・コースト・アンサンブル
 録音:(1)-(4)2012年、(5)2007年

 ロス・バウアーはジャズのサックス奏者として音楽活動を始めた作曲家。作品はリリカルでドラマティックなものが多い。
 
TROY1459/60
(2CD)
\4400
サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」(1878) J.リン・トンプソン(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ
 録音:2013年(ライヴ)

 イギリスの作曲家アーサー・サリヴァン(1842-1900)は劇作家のウィリアム・ギルバートとの共作で名作オペレッタを多数生みだしました。その共作4作目で出世作ともいえる「軍艦ピナフォア」の録音です。
 数々のオペレッタの上演で定評のあるオハイオ・ライト・オペラの2013年ライヴです。
 
TROY1461/62
(2CD)
\4400
アルヴァ・ヘンダーソン:
 歌曲選集(全26トラック)
メラニー・エメリオ(S)
ジョン・クレーマー(Br)
ルイーズ・ロフクイスト(Pf)
 録音:2012年8月
 

TROY1463
\2200
「都会の教会音楽」〜グレッグ・スミス(b.1931)作品集
 (1)聖ペトロのためのジャズ・ミサ(1972)
 (2)「我らの父」による献呈主題と変奏曲(1977)
 (3)ドレイク「イエスはゆだねられる」(1987)
 (4)復活祭の7つの詩(1955)
 (5)リベラル・ハートによる歌(2005)
 (7)ミサ・ブレヴィス(聖ペトロのための)(1994)
(1)-(5)グレッグ・スミス(指揮)
(1)ロング・アイランド交響合唱協会
(2)−(5)セント・ピーターズ合唱団
(6)エリック・スチュワート(指揮)
 グレッグ・スミス・シンガーズ
他多数のソリスト達
 録音:1978〜2013年

 セント・ピーターズ(聖ペトロ)教会はニューヨークのイースト・ミッドタウンにある。主にその教会のために書かれたグレッグ・スミスの宗教音楽集。特にジャズ・ミサはユニークでトランペットやギター、コントバス、パーカッションによって伴奏されている。グレッグ・スミスは自分の合唱団グレッグ・スミス・シンガーズを設立するなどアメリカの合唱界をリードする働きをしてきた指揮者・作曲家。ルネッサンスやバロック作品を多数アメリカ初演を行ってきた一方で自らも400曲を超す作品を作曲している。
 

TROY1464
\2200
「アリュメール」
 (1)モンティ:チャールダッシュ
 (2)ブラヴェ(1700-68):ソナタ第2番「アンリエット」
 (3)デュラン(1830-1909):キリストは我らのために
 (4)キャロル:マクローリン(b.1954):アリュメール
 (5)ゴダール(1849-95):3つの小品
 (6)ハワード・バス(b.1951):海辺の反射
 (7)ジャック・ボンドン(b.1927):スウィング第1番
 (8)キャロル・マクローリン:イマニュエル,天使達に引き上げられる
 (9)ピアソラ(1921-92):カフェ1930
 (10)キャロル・マクローリン:愛の聖域「フィラエ神殿」
 (11)パガニーニ(1782-1840):カプリース第24番
ブライアン・ルース(Fl)
キャロル・マクローリン(Hrp)
 録音:2012、2013年

 ブライアン・ルースはアリゾナ音楽大学での教職につき、アリゾナ木管五重奏団のメンバーとしても活躍している。高度な技術力と抒情性が高く評価されている。1996年からヤマハ・パフォーミング・アーティスト。ハープとの楽しい共演アルバムとなっている。
 

TROY1465
\2200
「風の抱擁」〜ネイティヴ・アメリカン・フルートのための室内楽
 ジャスティン・ルービン/マーティン・ブリス/
 ランドール・スナイダー/レイ・フレンドリー/
 デヴィッド・デブーア・キャンフィールド/
 ジョン・ヘインズ/マイケル・モールディン/
 フィリップ・パーカーの作品(全20トラック)
ジェイムズ・J.ペレライト
 (ネイティヴ・アメリカン・フルート)
リンゼー・マクリーナン(S)
アマンダ・ルッソ(MS)
カレン・エヴァンス・モラッツ(Fl/アルトFl)
レイチェル・パトリック(Vn)
アンドルー・フランソワ(Va)
コール・トゥティノ(Vc)
ブライアン・ブルーム(Perc)、他
 縦笛のようなネイティヴ・アメリカン・フルートと様々な声楽・器楽との室内楽集。
 

TROY1466
\2200
「LINKS」〜サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲新作集
 (1)サミュエル・ヘイゾ:
  アルト・サクソフォンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
 (2)デヴィッド・ジェックス:
  アルト・サクソフォン協奏曲「スウィート・ソロウズ」
 (3)キャサリン・マクマイケル:ウッドランドセレナーデとロンド
 (4)ブライアン・ボルメイジス:アポロ
 (5)デヴィッド・ジェックス:アルト・アドヴェンチャー
 (6)キャサリン・マクマイケル:サファイア
 (7)ディニク(S.フェランディノ編):ホラ・スタッカート
リン・クロック(Sax)
デニス・ザイスラー(指揮)
ヴァージニア・ウィンド・シンフォニー
 録音:2006-2013年

 クロックはマサチューセッツ大学アマースト校で教鞭をとるアメリカのベテラン・サクソフォン奏者。スプリングフィールド交響楽団のバス・クラリネット奏者も務めている。
 
TROY1467
\2200
「バックリー・チェンバー・プレイヤーズ」
 (1)ダニエル・パルコウスキー:セレナック午前4時/
 (2)ルイス・スプレイトラン:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲/
 (3)エリック・ソーヤー:クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲/
 (4)サルヴァトーレ・マッキア:収束線
 (5)エリック・ソーヤー:ノット・ソー・アローン
バックリー・チェンバー・プレイヤーズ:
 【(1)-(3)(5)デヴィッド・シュナイダー(Cl)
  (1)-(3)アリサ・ライサー(Pf)
  (1)(2)(4)エリザベス・チャン(Vn)
  (3)リラ・ブラウン(Va)
  (4)ジュディス・ゴードン(Pf)
  (5)リン・サスマン(Cl)】
 録音:2011-12年

 バックリー・チェンバー・プレイヤーズは2008年設立のアンサンブルで、ピアノのアリサ・ライサーとクラリネットのデヴィッド・シュナイダーによって設立された。アマースト大学のバックリー・リサイタル・ホールに因んで命名されたアンサンブル。作曲家とのコラボにより新作を多く初演している。
 
TROY1468
\2200
「洪水の歌」
 (1)イングラム・マーシャル(b.1942):
  ハックニー・チューン「おお、神よ耳を傾けてください」
 (2)アン・ルバロン(b.1953):洪水の歌
 (3)フランセス・ホワイト(b.1960):はるかに、未だに
 (4)メレディス・モンク(b.1942):結婚行進曲
ジゼル・ワイアーズ(指揮)
ソラリス・ヴォーカル・アンサンブル
(2)フィル・カーティス(エレクトロニクス)
(3)ソニヤ・マイクルバスト(Vc)
(4)ヒョンジャ・チョイ(Org)
 録音:2012年4月ワシントン

 ソラリス・ヴォーカル・アンサンブルは合唱の技術革新を目標に設立された。このアルバムでもメレディス・モンクをはじめ新作が並んでいる。
 
TROY1472
\2200
カーク・トレヴァーによるアセンホ作品集第6集
 フロレンシオ・アセンホ(b.1926):
  (1)ヴィーナスの誕生(2012)
  (2)ラフカディオ・ハーンの世界からの拾遺集(2012)
  (3)世界の大劇場(2012)
カーク・トレヴァー(指揮)
ボフスラフ・マルティヌー・フィル
 録音:2013年5月3-9日ボフスラフ・マルティヌー・ホール

 ブエノス・アイレス出身の作曲家アセンホは積極的に管弦楽作品を発表していて、作風は親しみやすいもので抒情的で美しいものが多い。
 

TROY1473/74
(2CD)
\4400
「艶やかな静寂の中で」〜ジェフリー・マムフォード(b.1955)作品集
 (1)複数声部の広がった距離(2005)
 (2)艶やかな静寂の中で(2011)
 (3)かすかな空気の中の発見...重なった青の継続的な浮力(2010)
 (4)進展したロマンス(2005)
 (5)夜明から真昼まで(2001)
 (6)2つのエリオット・カーター・トリビュート
 (7)2つのラプソディ(2009-10/13)
 (8)蒸発する夜明の森にて(1996)
 (9)ウェンディング(2001)
(1)(2)ミランダ・カックソン(Vn)
(2)マイケル・グランテ(指揮)
 アージェント室内アンサンブル
(3)ジュリア・ブラスキン(Vc)
(4)クリスティーナ・ジェニングス(Fl)
 ルーラ・ジョンソン(Pf)
(5)エリーシャ・ネルソン(Va)
 スコット・ディクソン(B)
(6)ウィンストン・チョイ(Pf)
(7)ピーター・ウィルソン(指揮)
 ナショナル・ギャラリー室内プレイヤーズ
(8)アヴァロン四重奏団
(9)ウェンディ・リッチマン(Va)
 録音:2001〜2013年

 マムフォードは1955年ワシントン生まれの作曲家。エリオット・カーターに作曲を学んだ。アトランタ交響楽団によるナショナル・ブラック・アーツ・フェスティヴァル発足記念作曲賞で優勝した経歴を持つ。
 

TROY1476
\2200
ピーヴァン・マンソン作品集
 (1)カリフォルニア・コンチェルティーノ
 (2)ピアノ四重奏曲
 (3)ガッチャ!
 (4)ニンニクの時間の愛
(1)サラ・アンドン(Fl)
 スコット・ホスフェルド(指揮)
 ハリウッド・スタジオ交響楽団員
(2)エイミー・ハーシュバーガー(Vn)
 ジェニー・ハンセン(Va)
 ウルフ・セバスチャン(Vc)
 ビーヴァン・マンソン(Pf)
(3)アンドルー・レナード(Cl)
(4)イリーナ・ヴォロシナ(Vn)
 ジェニー・ハンセン(Va)
 ウルフ・セバスチャン(Vc)
 録音:2005-12年

 ジャズ・ピアニストとして著名なビーヴァン(ベヴァン)・マンソンのクラシカル作品集です。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HUNGAROTON



HCD 41011
(3CD)
\4800→\4390
アニー・フィッシャーの芸術
  CD1
  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
  (2)同:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  (3)同:ロンド ニ長調K.382
 CD2
  (4)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
  (5)モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調K.394
  (6)シューベルト:即興曲ヘ短調Op.142の1
 CD3
  (7)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
  (8)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
アニー・フィッシャー(Pf)
エルヴィン・ルカーチ(CD1)
ヘリベルト・エッセル(CD2)(指)
ブダペスト交響楽団
 祝・生誕百年。アニー・フィッシャー絶頂期の絶品協奏曲集

 録音[CD1 ; 1965年3 月7-11 日(1)(2)、4 月5 日(3)、CD2 ; 1966年6 月2-5 日(5)、1965 年4 月5 日(6)、3 月28-31 日(7)、CD3 ; 1968年3 月28-31日(8)、1953 年1 月9 日⑧/フンガロトン・スタジオ]/ADD

 今年2014 年に生誕百年を迎えるアニー・フィッシャー。それを祝い、長く入手困難となっていた音源を3 枚組にしてお手頃価格でご提供いたします。
 リストのソナタを除くと、いずれもフィッシャー50 代初めの演奏で、得意のモーツァルトとベートーヴェンの協奏曲を聴かせてくれます。モーツァルトの伴奏指揮は日本でもお馴染みのエルヴィン・ルカーチ。フィッシャーの独奏ともども音楽を楽しんでいるのが伝わってくる、聴いていて幸せな気持ちになれるアルバムです。
 一方ベートーヴェンは力強く颯爽とした快演。さらに、シューベルトの大作、ピアノ・ソナタ第21 番とリストのピアノ・ソナタ ロ短調も充実の名演。虚飾の一切ない、切りつめられたピアニズムながら、これほど豊かな音楽を引き出し、聴き手を魅きつけてしまうのはフィッシャーならではの魔術。まさに奇跡のピアノ演奏と申せましょう。




SUPRAPHON



SU 4133
(6CD)
\10200→\9990

ヴァーツラフ・ノイマン/アーリー・レコーディングス

ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
 CD1
  (1)ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調B9「ズロニツェの鐘」
    【プラハ交響楽団(1957年2月13-15日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (2)同:交響曲第4 番ニ短調Op.13
    【プラハ交響楽団(1959 年11月4-6日/ドヴォルザーク・ホール)】

 CD2
  (1)ドヴォルザーク:交響曲第2番変ロ長調Op.4
    【プラハ交響楽団(1958 年4月9-12日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (2)同:チェロと管弦楽のためのロンド ト短調Op.94
    【 ヨセフ・フッフロ(Vc)、プラハ交響楽団(1958 年4月17日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (3)グリーグ:叙情組曲Op.54(全4 曲)
    【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】

 CD3
  (1)チャイコフスキー(ヴァーツラフ・トロヤン編):四季Op.37b
    【映画交響楽団(1953 年10月26-27日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (2)グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲Op.46
    【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (3)同:「ペール・ギュント」第2 組曲Op.55
    【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】

 CD4
  (1)ルーセル:交響曲第3 番ト短調Op.42
    【ブルノ・フィル(1963 年11月4-6日/ブルノ・コミュニティ・ホール)】
  (2同:「バッカスとアリアドネ」第2 組曲Op.43
    【 ブルノ・フィル(1963 年12 月13-15日/ブルノ・コミュニティ・ホール)】
  (3)メシアン:異国の鳥たち
    【イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、チェコ・フィル(1966 年11月18-22日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (4)同:鳥たちの目覚め
    【イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、チェコ・フィル(1966 年11月18-22日/ドヴォルザーク・ホール)】

 CD5
  (1)シューベルト:交響曲第3 番ニ長調D200
    【チェコ・フィル(1966 年2 月28日-3月2日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (2)同:交響曲第8 番ロ短調D75「9 未完成」
    【 チェコ・フィル(1966 年2 月9-11日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (3)ヴラディミール・ソムメル:声楽交響曲
   【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル、同合唱団(1964 年12 月11-14日/ドヴォルザーク・ホール)】

 CD6
  (1)マーラー:亡き子をしのぶ歌
    【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1962 年12 月3-5日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (2)同:さすらう若人の歌
    【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1962年12 月3-5日/ドヴォルザーク・ホール】
  (3)同:美しいトランペットが鳴り響く所
    【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1964 年12 月11-14日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (4)ボシュコヴェツ:シレンティウム・トゥルバトゥム〜アルト、エレキ・ギターと大管弦楽のための
    【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1965 年8月31日-9月1日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (5)ドヴォルザーク:夜想曲Op.40
    【プラハ交響楽団(1968 年9月9-12日/ドヴォルザーク・ホール)】
 若き日のノイマン、熱血演奏が鮮やかに蘇った

 MONO、STEREO、7h 45’ 20”

 チェコの生んだ大指揮者ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995) の初期貴重録音集。ほとんどが初CD 化で、彼30 代前半の若き演奏から、アンチェルの後任として1968 年にチェコ・フィルの首席指揮者となるまでの芸術を堪能できます。
 最も古いものは、1953 年に映画交響楽団を指揮したチャイコフスキーの「四季」全曲。複数録音のあるガウク編曲ではなく、チェコの作曲家ヴァーツラフ・トロヤンのオーケストレーションによるのも興味津々で、チャイコフスキー・ファン必聴と申せましょう。
 得意のドヴォルザークは初期の交響曲をはじめ、比較的珍しい作品なのも歓迎。さらにヴェラ・ソウクポヴァーを独唱者としたマーラーも収録されているのが嬉しい限り。ノイマン&チェコ・フィルのマーラーを満喫できます。
 弦の国チェコのオーケストラだけあり、どの曲も豊かな響きに魅了されますが、ことにグリーグの味わいは格別。同曲屈指の名演と申せましょう。
 オリジナル・マスターからの復刻ゆえ、音質が格段に向上しているのも注目。エレキ・ギターの独奏を含むボシュコヴェツ「シレンティウム・トゥルバトゥム」のキテレツな音響に驚かされますが、若きノイマンの熱血指揮ぶりが物凄いエネルギーで伝わってきます。
 


SU 4162
(5CD)
\6500→\5890
イダ・ヘンデル/プラハ・レコーディングス1957-1965 イダ・ヘンデル(Vn)
 CD1
  (1)クライスラー:前奏曲とアレグロ
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (2)タルティーニ:悪魔のトリル
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (3)パガニーニ:モーゼ幻想曲
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (4)クロール:バンジョーとフィドル【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (5)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (6)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (7)ブラームス(クライスラー編):ハンガリー舞曲第17番
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (8)バルトーク:ルーマニア民俗舞曲*【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (9)メンデルスゾーン:サルタレッロ(交響曲第4 番より)*
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (10)シマノフスキ:アレトゥーザの泉Op.30の1*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (11)ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年10月24日/ドモヴィナ・スタジオ)】


 CD2
  (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30 の2
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960 年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (2)同:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30の3
   【 アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (3)同:ヴァイオリン・ソナタ第9 番イ長調Op.47「クロイツェル」
   【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】

 CD3
  (1)ベートーヴェン:ロマンス ト長調Op.40*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (2)同:ロマンス ヘ長調Op.50*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960 年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (3)ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
  (4)同:オベルタスOp.19 の1*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (5)同:華麗なポロネーズ ニ長調Op.4*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月15日/プラハの春音楽祭ライヴ)】
  (6)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番*
    【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月15日/プラハの春音楽祭ライヴ)】
  (7)ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
    【* カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1962年5月13日/スメタナ・ホール、ライヴ)】
  (8)ラヴェル:ツィガーヌ【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1962 年5月13日/スメタナ・ホール、ライヴ)】

 CD4
  (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 61
   【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1957年10月18日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
  (2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op. 47
   【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル( 1957年10月18日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ) 】

 CD5
  (1)ラロ:スペイン交響曲Op.21
   【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1964 年3月25-27日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (2)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
   【ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団(1965 年4月1-2日/ドヴォルザーク・ホール)】
  (3)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.22
   【ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団(1965 年3月29日/ドヴォルザーク・ホール)】
    *CD 初出
 イダ・ヘンデルのセットCD 初出多数!

 MONO、STEREO、6h 30’ 34”

 現在85 歳の現役ヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル。彼女が20 代の終りから30 代半ばにチェコで行ったコンサートのライヴとスタジオ録音を5 枚に復刻しました。CD 初出も多く含まれています。
 協奏作品では指揮者も目をひきます。若きヘンデルの情熱とエネルギーみなぎる世界は独特で、ベートーヴェンの協奏曲やソナタも素晴らしく、アンチェルとの共演によるシベリウスやラロも圧倒的ですが、母国ポーランドのヴィエニャフスキとシマノフスキがとりわけ絶品。これだけでも手もとに置きたいアルバムと申せましょう。
 正確無比な技巧も光る、イダ・ヘンデルの魅力をあますところなく披露してくれます。


<映像>


ALBANY(映像)

TROY1456
(DVD)
\2200
薄暗い舞台でのテノールやヴァイオリンの現代音楽パフォーマンス
 (1)ティモシー・ネルソン:漁師の歌
 (2)ホルヘ・ヴィリャヴィンチェンチョ・グロスマン:精神世界の探求
(1)ブライアン・アレオラ(テノール)
 アリソン・ミクソン(踊り)
 ウェイウェイ・リー(Vn)
 カリ・ジャイルズ(Vn)
 カーステン・スウォンソン(Va)
 ミラ・フリシュ(Vc)
 スコット・クリスチャン(Perc)
 イン・ゼン(Pf)
(2)ウェイウェイ・リー(Vn)
 マット・ファーゲン
  (ライティング・デザイン)




C−MAJOR(映像)



71 6804
(Blu-ray)
\5400→\4990
ヴィラゾン、ハンプソン、ネゼ=セガンが登場!
 オデオンスプラッツ・コンサート〜ヴェルディ&ワーグナー

  ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より“皆の者よ、わが額にこの冠を戴いた時”
  マスネ:
   歌劇「エロディアード」より“この妙薬は儚き幻影をもたらす”
   歌劇「ル・シッド」より“ああ、すべては終わってしまった、おお、父なる主よ”
  ワーグナー:「タンホイザー」より“厳かな殿堂に”、“宵星の歌”
  ヴェルディ:流刑者(ルチアーノ・ベリオ編曲)
   歌劇「椿姫」より“見ろよ、夜の暗い衣を(鍛冶屋の合唱)”、
   歌劇「ドン・カルロ」より“我らの魂に愛と希望を”、
   歌劇「海賊」より“とうとう海賊は私の捕虜となった”、
   歌劇「オベルト」より”ああ、何と言うことを“、
   歌劇「ナブッコ」より” 行け、わが思いよ(ヘブライ人奴隷の合唱)“
バイエルン放送交響楽団・合唱団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
ローランド・ヴィラゾン(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン)


71 6708
(DVD)
\3400→\3090
 ミュンヘンの夏、オデオンスプラッツ・コンサート、ヴィラゾン、ハンプソン、ネゼ=セガンが登場!

 収録:2013 年7 月ミュンヘン、オデオンスプラッツ
 (Blu-ray)画面:Full HD, 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA 5.1、111 分、字幕:英独仏西中韓日
 (DVD)画面:NTSC, 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、111 分、字幕:英独仏西中韓日

 毎年夏にミュンヘンのオデオンスプラッツで行われているクラシックの野外コンサート。
野外コンサート特有のリラックスした雰囲気、夜でも明るい夏のヨーロッパ独特の様子、美しくライトアップされた、オデ オンスプラッツにある将軍堂が浮かび上がる中、行われるコンサートとはとてもロマンティックです。
 2013 年は、ヴェルディ&ワーグナーの生誕200 年を祝うプログラムでした。
 出演者も大変豪華で、情熱的に感動的に歌い上げる人気テノール、ローランド・ヴィラゾンと広い音域と豊かな表現力で現代随一の実力を誇るバリトン、トーマス・ハンプソンと記念の年を祝うのにふさわしいキャストです。また地元ミュンヘンが誇るオーケストラ、バイエルン放送交響楽団と新世代の指揮者の中でも屈指の実力を誇るネゼ=セガンの演奏もコンサートを盛り上げています。


















6/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AUDIO MAX



703 18442
\2300→\2090
ヨーゼフ・マルクス(1822-1964):
 ① トリオ・ファンタジー
  (ピアノ, ヴァイオリン, チェロのための)
 ② バラード (ピアノ四重奏のための)
トリオ・アルバ
[Livia Sellin(Vn),
Philipp Comploi(Vc),
Chengcheng Zhao(P)],
ウェン・シャオ・ツェン(Va:②)
新ウィーン楽派と神秘主義の響きによる独自なイディオム
 今年没後50年の記念年を迎えるヨーゼフ・マルクス(1882-1964)はオーストリア、後期ロマン派の作曲家。一時期は忘れられていた存在でしたが、「世紀末音楽の復興」に伴い、少しずつその作品が蘇演されるようになってきています。
 彼の作風は新ウィーン楽派の影響を受けながらも、ドビュッシーなどの印象派やスクリャービンなどの神秘主義の響きを取り入れたことで知られ、その音楽は調性感を保ちながら、独特な音色のイディオムを持つものです。このアルバムで若々しく柔軟な感性を聞かせるトリオ・アルバは、同郷の作曲家であるマルクスに敬意を払い、彼の知られざる作品を魅力的に表出しています。



  

MD+G


924 18566
(SACD Hybrid)
\3000
ヨアヒム・ブリュッゲ(1958-):弦楽のための作品集
 ① 弦楽のための小品(1987),
 ② 弦楽のためのワルツ(1998),
 ③ B-A-C-H ヴァリエーション(2012),
 ④ スカボロー・フェア(弦楽への編曲版:1986),
 ⑤ バート・バカラックの「遙かなる影」(弦楽への編曲版),
 ⑥ ポール・デスモンドの「Take Five」(弦楽への編曲版),
 ⑦ トリオのための組曲(2012),
 ⑧ ブラームスについての前奏曲とフーガ(1988/1996)
ラヴァー・スコウ=ラーセン(指揮)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
モダンなハーモニーとドイツの伝統である音楽語法の融合
 作曲家ヨアヒム・ブリュッゲはリューベックの音楽大学で音楽理論を学び、ゲッティンゲンのゲオルク・アウグスト大学で歴史、音楽学、民俗音楽、人類学を学び、1993年に卒業しました。1994年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学で教鞭をとり、数々の業績を上げています。
 モーツァルトの研究家として名高い人なのですが、このアルバムではサミュエル・バーバーを意識した「アメリカ魂」が横溢する、モダンなハーモニーと予想外の不協和音、意外なリズムに彩られた作品も収録しています。
 「これぞ現代音楽」と言った形の作品と、ドイツの伝統音楽語法を現代に置き換えた作品を弦楽アンサンブルの編曲版でお楽しみいただける一枚です。
 ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 


901 18466
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
イヴァン・ミュラー(1786-1854):
 クラリネット協奏曲第3〜6番,
 デュオ・コンチェルタンテ*
フリーデリケ・ロート(Cl),
ヨハネス・グマインダー(Cl*),
エヴァン・クリスト(指揮)
コトブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団
近代クラリネットの源流となったミュラー式クラリネットの発明者
 イワン・ミュラー(1786-1854)は、近代クラリネットの源流である「13キークラリネット」(1812年発表)の発明者として知られています。
 このキーの発明はまさに画期的な発明で、それまでの複雑なクロス・フィンガリングから開放され、それ以降は新たなる作品が作られるようになったのです。
 このキーをさらに改良したものが現代の「エーラー式」です。ミュラーはこの新しいキーを備えた楽器のために様々な作品を残しました。イタリア風ベルカントで、それまでなかったクラリネットの技法と音色が最大限に生かされた作品をお楽しみください。
 ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
  


603 18432
\2300→\2090
アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):フルート五重奏曲集Vol.1
 フルート五重奏曲イ短調Op.21-1
 フルート五重奏曲ホ短調Op.41-1
 フルート五重奏曲ヘ長調Op.41-3
アルディンゲロ・アンサンブル
〔カール・カイザー(Fl-tr)、
アンネッテ・レーベルガー(Vn)、
ボド・フリードリヒ(Va)、
ゼバスティアン・ヴォールファルト(Va),
ウルスラ・カイザー(Vc)〕
 クラシカル・フルートを使用した、エレガントさが際立った演奏
 ドイツの音楽一家出身で、ボンの選帝侯のオーケストラではベートーヴェンと一緒だった従兄弟のベルンハルト・ロンベルクとともに活躍したヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルク。
 彼はオペラや交響曲と並んで室内楽作品にも力を注ぎました。
 ここに聴くフルート五重奏曲では、中音が重要視され、それにより、フルートの美音が更に際立つように仕上げられています。
 カメラータ・ケルンのトラヴェルソ奏者カール・カイザーはクラシカル・フルートを使用し、モダンからピリオド楽器両方を操る弦楽器奏者たちとのアンサンブルで、鮮やかな妙技を繰り広げています。
 


301 2672
\2300→\2090
ウェーバー:
 歌劇『魔弾の射手』
 (ハイライト:ハルモニームジーク版)
コンソルティウム・クラシクム
[Dieter Klocker(Cl),
Waldemar Wandel(Cl),
Gernot Schmalfus(Ob),
Christian Hartmann(Ob),
Klaus Wallendorf(Hr),
Rolf-Jurgen Eisermann(Hr),
Karl-Otto Hartmann(Fg),
Eberhard Buschmann(Fg),
Wolfgang Guttler(Cb)]
 ドイツのクラリネット奏者で音楽学者でもあるディーター・クレッカー(1936-2011)。北西ドイツ音楽アカデミーで学び、多くのオーケストラのソロ・クラリネット奏者を務めたのち、ラジオ放送やコンサート・ソリストとして活躍。1962年以降、ヨーロッパ各地の図書館、修道院、城館などに眠る知られざるレパートリーを調査しはじめ、1969年代に18-19世紀の様々な管楽器作品を復活させるため、一流オーケストラの首席奏者や音楽大学の教授たちによる「コンソルティウム・クラシクム」を設立しました。
 モーツァルトやハイドンなどだけでなく同時代の知られざる多くのハルモニームジークための作品や編曲の発掘、モーツァルトの偽作の調査と補筆などを行い、埋もれた傑作に新たなる命を吹き込みました。
 この『魔弾の射手』は、アルトブリュン・アウグスティン修道院のライブラリーからクレッカーが発見した、作者不詳のハルモニームジーク編曲版による演奏です。
 もともと「ハルモニームジーク」は、18世紀後半、ウィーンの宮廷にて小編成で楽しむためにつくられた演奏形態で、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、それぞれ2名の8名(低音増強として1コントラバス)を基本編成とした、管楽器アンサンブルによる音楽です。
 当時はやっていたモーツァルトやベートーヴェンのオペラや交響曲などの作品が編曲され演奏されました。各楽器の名人芸というだけでなく、独創的な管楽器の美しいハーモニーが響きます。




<メジャー・レーベル>

DECCA



478 6763
\2200→\1990
国内盤案内済み
内田光子&クリーヴランドのモーツァルト第4弾!
内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番&第19番
 ①ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
 ②ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
内田光子(ピアノ、指揮)
クリーヴランド管弦楽団
 世界中が注目する内田光子の弾き振りモーツァルト録音第4弾!
 2011年のグラミー賞受賞からはや3年。世界が認めたデイム・ミツコ・ウチダのモーツァルト・アルバム待望の第4弾がついに登場します。
 今回はピアノ協奏曲第18番と第19番の2曲。どちらも26年ぶりとなる再録音で、これまで同様自らクリーヴランド管を弾き振りしています。
 これまでの録音でも、オーケストラのやわらかな音色と内田光子の軽やかなタッチが見事に調和した美しい演奏が印象的だったこのシリーズ。今回もこれまで以上の演奏が期待できます!
 録音:2014年4月 クリーヴランド(ライヴ録音)




旧譜3タイトル


 内田光子のモーツァルトは非常に陰影が濃く、中にズブズブと入って行ってしまう演奏なので、「モーツァルトを軽く楽しみましょう」という人にはあまり向かない。
 しかし「どうせなら墓場まで一緒に行きましょう」という人には最適。
 通常の演奏家がそういう演奏をしようと思うとモーツァルトの罠のようなものにはまって悲惨な結果になるのだが、内田光子の場合そうならない。
 前々から言っているように巫女的にモーツァルトを表現してしまうのである。だから人生でそう何回も聴くものではない。
 第23番の第2楽章の、天国的な、あるいは地獄的な悲しみ、切なさ。・・・これは、すごい。



DECCA
478 2596
\2200→¥1990
内田光子&クリーヴランド管
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第20番ト短調K.466
  ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
内田光子(ピアノ&指揮)
クリーヴランド管弦楽団
録音:2010年4月15〜18日 セヴェランスホール、クリーヴランド <デジタル録音>



DECCA
478 1524
\2200→¥1990
グラミー賞受賞したが当然である
 内田光子&クリーヴランド管

  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
   ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491       
内田光子(ピアノ&指揮)
クリーヴランド管弦楽団
録音:2008年12月、クリーヴランドでのライヴ


4783539
\2200→\1990
内田光子&クリーヴランド管
 モーツァルト・チクルス第3弾

  モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&第21番
内田光子 (ピアノ&指揮)
クリーヴランド管
 2012年4月クリーヴランド、セヴェランス・ホール





SONY


このジャケットの素朴さがいい・・・
イタリア・ソニー原盤の名盤をオリジナル・マスターから新たにしマスターして復活させる
「GLIORIGINALI(ザ・オリジナルス)」シリーズ 全7タイトル



8884305400-2
(2CD)
\2600→\2390
マリア・カラス, トゥリオ・セラフィン/
 ケルビーニ:歌劇「メディア」(全曲)
マリア・カラス(Sp:メデア),
レナータ・スコット(Sp:グラウチェ)、
ミルト・ピッキ(T:ジャゾーネ),
ミリアム・ピラッツィーニ(Sp:ネリス),
ジュゼッペ・モデスティ(Bs:クレオンテ)、
リディア・マリンピエトリ(Sp:第1の侍女)、
エルヴィラ・ガラッシ(Sp:第2の侍女)、
アルフレード・ジャコモッティ(Br:衛兵隊長)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ノルベルト・モーラ),
トゥリオ・セラフィン(指揮)
 20世紀最高のディーヴァ、マリア・カラス稀代の名演として名高い1957年の「メデア」全曲盤が久しぶりにオリジナル・マスターからの新規リマスターによって復活します。
 1797年にパリで初演されたケルビーニの歌劇「メデア」は、特にドイツで好んで上演され、ブラームスらが激賞しました。20世紀になってからは忘却の彼方に沈んでいましたが、それを復活蘇演させたのがマリア・カラスで、1953年のフィレンツェ五月音楽祭での上演はセンセーションを巻き起こしました。
 その後このメデア役はカラスにとっての代表的なレパートリーとなり、彼女にとって最後のスカラ座時出演となった1962年まで31回も取り上げています。
 ギリシア神話に登場する王女メデアは、愛と復讐のためにわが子さえをも手にかけてしまうという猛女で、その性格付けは大変に難しく、カラス以前にこの役を完璧に歌える歌手はいませんでした。カラスは全身全霊を以て、この究極の女性を歌いあげています。また1969年にはパゾリーニ監督による映画「王女メデア」に女優として(歌なしで)主演したことでも、カラスのこの物語へのこだわりがうかがい知れます。
 1957年9月にスカラ座におけるセッションでステレオ収録されたこのリコルディ盤は、「メデア」初の全曲盤であるのみならず、チェトラ原盤の「ジョコンダ」や「椿姫」と同様、カラスがEMI以外のレーベルに正規録音した例外的な演奏でもあります。
注目すべきは、カラスのメイン・レーベルだったEMIがまだモノラル収録を行っていた時期に、ステレオ収録されているという点。しかも収録を手掛けたのは、伝説のマーキュリー・レーベルの名コンビ、ウィルマ・コザート(プロデューサー)とロバート・ファイン(エンジニア)であり、「リビング・プレゼンス」ので知られる名録音を生み出した機材をミラノ・スカラ座に持ち込んで収録されました。
 スカラ座の舞台で収録されたため残響感や広がりは少ないですが、細部まで明晰な再生音はマーキュリーならではといえるでしょう。若き日のレナータ・スコット、スカラ座で活躍した名テノール、ミルト・ピッキら適材適所の歌手陣を起用し、イタリアの名匠セラフィンが全曲をドラマティックにまとめているのが印象的です。
 リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。歌詞対訳はなし。
  【録音】1957年9月11〜19日, ミラノ・スカラ座(ステレオ:セッション)原盤;Ricordi OCL-6014/16
  


8884305392-2
(2CD)
\2600→\2390
クラウディオ・アバド/
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)

<CD1>
 1. ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046
 2. ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV1047
 3. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
<CD2>
 4. ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049
 5. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
 6. ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
[独奏者]
[第1番]
ミケーレ・ベッリーノ、
エンリコ・ロンガーリ(ホルン)、
アッリーゴ・ガラッシ、
アルフレード・パンチローリ、
グイド・トスキ(オーボエ)、
オヴィディオ・ダンツィ(ファゴット)、
ジュリオ・フランツェッティ(ヴァイオリン)
[第2番]
ジュゼッペ・ボダンツァ(トランペット)、
ブルーノ・カヴァッロ(フルート)、
アッリーゴ・ガラッシ(オーボエ)、
ジュリオ・フランツェッティ(ヴァイオリン)
[第3番]
アナーヒ・カルフィ、
フランコ・ファンティーニ、
ジュリオ・フランツェッティ(ヴァイオリン)、
ウルリヒ・フォン・ヴローヒェム、
マルチェッロ・トゥーリオ、
アドリアーノ・バトロッツィ(ヴィオラ)、
アントニオ・ポカテッラ、
マルコ・スカーノ、
ナザレーノ・チッコリア(チェロ)、
エツィオ・ペデルザーニ(コントラバス)、
フランチェスコ・カテーナ(チェンバロ)
[第4番]
ジュリオ・フランツェッティ(ヴァイオリン)、
グラウコ・カムブルザーノ、
ブルーノ・カヴァッロ(フルート)
[第5番]
グラウコ・カムブルザーノ(フルート)、
フランコ・ファンティーニ(ヴァイオリン)、
ブルーノ・カニーノ(チェンバロ)
[第6番]
アルフレード・ゲディン、
マルチェッロ・トゥリオ(ヴィオラ)、
アントニオ・ポカテッラ、
ナザレーノ・チコーリア(チェロ)、
エツィオ・ペデルザーニ(コントラバス)、
フランチェスコ・カテーナ(チェンバロ)
ミラノ・スカラ座管弦楽団指揮:クラウディオ・アバド
 アバドがスカラ座と残した唯一のバッハ録音。つきることのない歌に溢れた名演。
 この1月に80歳で亡くなったイタリアの巨匠指揮者クラウディオ・アバド。アバドは1968年にミラノ・スカラ座の首席指揮者に就任し、1970年代にはヨーロッパ随一といわれる歌劇場へと復活させその黄金時代を築き上げました。
 スカラ座でのヴェルディを中心とするオペラ全曲盤や声楽曲はドイツ・グラモフォンに録音されましたが、このバッハのブランデンブルク協奏曲全曲は、当時のイタリア・リコルディに録音された極めて珍しい例でした。
 イタリアのオーケストラらしく、尽きることのないしなやかな歌に溢れた端正なバッハ解釈は、30年後のモーツァルト管との再録音にはない魅力です。名手ブルーノ・カニーノが第5番のチェンバロを担当しています。リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。先に発売された「クラウディオ・アバド/コンプリートRCA & Sony Classicalレコーディング」のリマスターを使用。
 【録音】1975年11月、1976年5月、ミラノ(セッション) [原盤:リコルディ][レコーディング・プロデューサー]C.ファビ
  


8884305404-2
\2200→\1990
クラウディオ・アバド/ロッシーニ:序曲集
 ロッシーニ:
 1.歌劇「セミラーミデ」序曲
 2.歌劇「絹のはしご」序曲
 3.歌劇「イタリアのトルコ人」序曲
 4.歌劇「イギリスの女王エリザベッタ(セビリャの理髪師)」序曲
 5.歌劇「タンクレーディ」序曲
 6.歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ロンドン交響楽団
指揮:クラウディオ・アバド
 しなやかなカンタービレと切れ味の良いリズムで描き出したロッシーニ序曲集アバドが1979年にロンドン交響楽団の首席指揮者に就任する直前の1978年にイタリアRCAに残した録音。
 「セビリャの理髪師」や「チェネレントラ」など1970年代からのロッシーニ・リヴァイヴァルの牽引者となったアバドの特質が全開となった名演で、ロンドン響のヴィルトゥオジティを生かし、イタリアの青い空を思わせるしなやかなカンタービレと切れ味の良いリズムで、ロッシーニの序曲の魅力を感興豊かに描き出しています。
 名プロデュサー、チャールズ・ゲルハルトが手がけた、伝説的なキングスウェイ・ホールにおける名録音でもあります。
 RCAのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。先に発売された「クラウディオ・アバド/コンプリートRCA & Sony Classicalレコーディング」のリマスターを使用。【録音】1978年5月、ロンドン、キングスウェイ・ホール(セッション) 原盤:RCA Red Seal[レコーディング・プロデューサー]チャールズ・ゲルハルト
  

8884305403-2
\2200→\1990
クラウディオ・アバド/ヴェルディ:序曲集
 ヴェルディ:
  1.歌劇「ナブッコ」序曲2.歌劇「アイーダ」序曲
  3.歌劇「運命の力」序曲
  4.歌劇「アロルド」序曲5.歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
  6.歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ロンドン交響楽団
指揮:クラウディオ・アバド
 迸る情熱を精緻に結晶化させたアバドならではのヴェルディ。
 アバドが1979年にロンドン交響楽団の首席指揮者に就任する直前の1978年にイタリアRCAに残した録音です。イタリア人らしく、迸る情熱を感じさせつつも、それを知的に統御し結晶化させたアバドのヴェルディエンソウノエッセンスがつまった6曲です。「アイーダ」序曲は、通常の前奏曲ではなく、初演では演奏されず、後にトスカニーニによって再演されたより規模の大きな序曲。
 名プロデューサー、チャールズ・ゲルハルトが手がけた、伝説的なキングスウェイ・ホールにおける名録音でもあります。
 RCAのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。先に発売された「クラウディオ・アバド/コンプリートRCA & Sony Classicalレコーディング」のリマスターを使用。
 【録音】1978年5月、ロンドン、キングスウェイ・ホール(セッション) 原盤:RCA Red Seal[レコーディング・プロデューサー]チャールズ・ゲルハルト
 


8884305399-2
\2200→\1990
クラウディオ・アバド/ムソルグスキー:管弦楽作品集
 ムソルグスキー(1839-1891):
  1.歌劇「ホヴァンシチナ」〜第4幕第2場への間奏曲
   (追放されるゴリツィン公の出発)
  2.ヨシュア3.歌劇「サランボー」〜巫女たちの合唱
  4.スケルツォ変ロ長調5.センナヘリブの敗北
  6.交響詩「はげ山の一夜」[原典版:聖ヨハネ祭の夜のはげ山]
  7.歌劇「アテネのオイディプス」〜神殿の人々の合唱
  8.歌劇「ホヴァンシチナ」〜前奏曲:モスクワ河の夜明け
  9.凱旋行進曲「カルスの奪還」
     [1.〜3./5./7.〜9.:リムスキー・コルサコフ編曲]
2.:ゼハヴァ・ガル(コントラルト)
2./3./5./7.:ロンドン交響楽団合唱団
[合唱指揮:リチャード・ヒコックス]
ロンドン交響楽団
指揮:クラウディオ・アバド
 1979年にロンドン交響楽団の首席指揮者に就任し、文字通りノリに乗っていた壮年時代のアバドが、イタリアRCAに残した録音。
 リムスキー=コルサコフ編曲版ではなく、ムソルグスキーによるオリジナル版の「聖ヨハネ祭のはげ山の一夜」を筆頭に、「スケルツォ変ロ長調」「ヨシュア」「センナヘリブの敗北」など、野趣あふれるムソルグスキーの音世界を描ききり、世界中の音楽ファンにセンセーショナルな衝撃を与えたアナログ時代の名盤。
 一部後年の再録音もあるが、アバドと抜群の相性を誇った黄金期のロンドン交響楽団の豊かでフレキシビリティあふれる響きは他に代え難い魅力を持つ。伝説的な名プロデューサー、チャールズ・ゲルハルトの手がけた名録音でもあります。
 RCAのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。先に発売された「クラウディオ・アバド/コンプリートRCA & Sony Classicalレコーディング」のリマスターを使用。【録音】1980年5月、ロンドン、キングスウェイ・ホール(セッション)  原盤:RCA Red Seal[レコーディング・プロデューサー]チャールズ・ゲルハルト
  


8884305401-2
\2200→\1990
ウート・ウーギ/モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
 モーツァルト:
  『ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454』
  『ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376』
ウート・ウーギ(Vn),
マリア・ティーポ(P)
 イタリアの名手2人が共演した貴重なリコルディ録音の世界初CD化です。
 ヴァイオリンの大家ウート・ウーギ。ひときわ優れた名手でありながら、録音が意外に少ないことでも知られています。
 音色は甘く美しくロマンティックな歌心を大切にする彼、即物的な演奏をするヴァイオリニストに対しては、辛辣な評価を与えたというエピソードも伝えられています。
 そんな彼と共演しているのは、やはり歌心に満ちたマリア・ティーポ。この2人の演奏するモーツァルトは、最近多い「すっきり系」ではなく、コクのある味わい深いもの。じっくり楽しむのにふさわしい演奏です。
 リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。
  【録音】1979年頃 (ステレオ:セッション) 原盤:リコルディi
 


8884305402-2
\2200→\1990
マリア・ティーポ/ショパン:バラード集
 ショパン:
  『バラード第1番ト短調Op.23』『同第2番ヘ長調Op.38』
  『同第3番変イ長調Op.47』『同第4番ヘ短調Op.52』
マリア・ティーポ(P)【
 マリア・ティーポが1970年代にリコルディに録音した貴重な名演の中から、ショパンのバラード全曲が登場します。
 フェルッチョ・ブゾーニ門下のピアニストの母を持ち、カゼッラとアゴスティに師事したイタリアの名ピアニスト、マリア・ティーポ。17歳でジュネーヴ国際ピアノ・コンクールを受賞、1950年には渡米し、クレメンティの一連の演奏などで高く評価されました。その演奏は正確無比で情熱的。スカルラッティやモーツァルトの録音で知られています。ティーポはその名声に比して残した録音が少なく、1970年代のリコルディ録音は、1990年代のフランスEMI録音と比べても流通量が少なく、CD化もあまり行われてきませんでした。
 このショパンのバラード4曲も、1990年代に日本の学研PLATZレーベルからCD化されて以来、久しぶりの復活です。あふれるような歌心が感じられる、確かな物語がここにあります。リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。
 【録音】1977年頃 (ステレオ:セッション) 原盤;Ricordi

<LP>


DG(LP)


限定盤

4793187
(4LP)
\9000→\8590
《カルロス・クライバー/デラックスLPボックス》
コンプリート・オーケストラ・レコディング on DG
 LP1
  ベートーヴェン:交響曲第5番
 LP2
  ベートーヴェン:交響曲第7番
 LP3
  シューベルト:交響曲第3番&第8番
 LP4
   ブラームス:交響曲第4番 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:カルロス・クライバー
クライバー没後10周年を記念した永久保存版LP BOX!
 幾多のドイツ・グラモフォン名盤の中で、時の変遷に関わらずベスト・セラー盤としてその輝きを失わないクライバー&ウィーン・フィルの名録音が高音質LPで登場。
 7月13日の没後10年になるクライバーの命日に合わせてのリリースです。
 録音:1974年(LP1)、19676年(LP2)、1978年(LP3),1980年(LP4)
◆Optimal 社製180g重量盤高音質LP
◆シリアルNo.入り
◆Analogueソースから新たにリマスター
◆個々のLPジャケット⇒表&裏 両面オリジナル・デザイン





<国内盤>


<アインザッツレコード・プロデュース> 
APPLAUDIR(アプロディール)


APLCD-001
\2600+税
ビゼー:ピアノ作品集
 1. 夜想曲ニ長調
 2. 「カルメン」組曲
 3. 海洋画
 4. 演奏会用半音階的変奏曲
 5. 3つの音楽的素描
 6. 「アルルの女」第1組曲
 7.     〃    第2組曲
金田 仁美(P)
レコーディング : 2014年4月24日 大阪・吹田 メイシアター 中ホール)
<解説より>
 ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)は、「カルメン」というオペラ史上でも最高の知名度を誇る作品を生んでいる。
 しかし「カルメン」とそれに次ぐ有名曲「アルルの女」組曲以外、ましてやピアノ曲となると全くと言っていいほど知られていないのが現状だ。
 だが実はビゼーはピアニストとして相当の腕前#の持ち主であった。残したピアノのための作品は屈指のメロディメイカーであるビゼーの面目躍如たる名曲ばかりで、どれもが眩いばかりのロマンティシズムに溢れている。「カルメン」、「アルルの女」のピアノ編曲版も収録。 

<演奏者プロフィール>
金田 仁美(かなた ひとみ)
 1983年大阪府生まれ。4歳でピアノを始める。
 パリ・エコールノルマル音楽院にて、高等ディプロムを取得。
 2009年第19回吹田音楽コンクールピアノ部門第1位。
 2010年第12回イル・ド・フランス国際ピアノコンクール第3位。
 2011年第2回ガブリエル・フォーレ国際ピアノコンクールで審査員満場一致の第1位。
 日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、テレマン室内管弦楽団と共演。京都市立芸術大学にて岡田敦子、神谷郁代、野原みどりの各氏に師事。
 またパリではサンソン・フランソワ唯一の弟子といわれるブルーノ・リグット氏にも師事している。 




ソニー・ミュージックダイレクト


MECO-1022
(SACD Hybrid)
\2857+税
コンチェルト/浦山純子(ピアノ)
 ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
浦山純子(ピアノ)
山下一史(指揮)、
仙台フィルハーモニー管弦楽団
 魂のピアニスト、浦山純子の新たなる金字塔!
 目眩くような音楽の愉悦…天空開豁たる境地へのいざない…

 これほど聴くものの心を浮き立たせてくれる演奏も、そうあるものではない。浦山純子さんのショパンとラフマニノフのピアノ協奏曲である。ピアノを鳴らし切るように重厚な低音から、満天の星が降り注ぐように煌びやかな高音まで、その存在感は圧倒的、また玲瓏な音色、温もりのある風趣、くぐもった感触など色とりどりの響きが混然一体となって見事に調和し、グラデーションのように移ろっていく様は鮮やかとしか言いようがない。
 かくて目眩くような音楽の愉悦が生まれた。いつも傍らにおいてじっくりと愛聴したいアルバムの誕生である。(真嶋雄大ライナーノーツより)

録音:2014年3月24日?25日 仙台市青年文化センター(セッションレコーディング)

■浦山純子コンサート
 2014年6月15日(日)浜離宮朝日ホール 14時開演(CD発売記念リサイタル)
 http://www.1002.co.jp/junkourayama/recital/

■浦山純子(ピアノ) プロフィール
 郡山生まれ仙台育ち。4歳よりピアノを始め、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業後、1994年ポーランド国立ワルシャワショパン音楽院に留学。1995年ラジウ?ィーウ国際ピアノコンクール優勝、及び最優秀ショパン賞(ポーランド)、1998年ポリーノ国際ピアノコンクール最高位(イタリア)をはじめとする数々の賞を受賞。
 1996年よりロンドンを拠点とし、名門ウィグモアホールにてデビュー。ヨーロッパ 各国でソロリサイタル、コンチェルトから室内楽に至るまで幅広く活動し、2002年には、ウラディミール・アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団とグリーグ:ピアノ協奏曲を共演、同年フィルハーモニア管弦楽団に再び招かれ、チチェスター音楽祭にて演奏。2005年に帰国、銀座・王子ホールにてデビュー後、多彩な企画で演奏活動を展開し、スタインウェイ・ジャパン(株)の“Young Virtuoso Series”のアーティストとしても全国各地でコンサートを行ったほか、国内外で教育・福祉関 係のためのチャリティ活動にも力を入れている。
 また、2009年よりスタートさせたリサイタル・シリーズ「心の旅への誘い(いざない)」(全3回)は、「奥の細道」から着想された「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」を取り上げる独創的な企画が注目を集めている。
 2012年には本作品の全曲録音CDとして〈VOYAGEウ?ォヤージ ュ〉をソニー・ミュージックダイレクトより発売、文化庁芸術祭に選出される。2014年より浜離宮朝日ホールにてリサイタル・シリーズ「ショパン&ラフマニノフの世界」(全4回)を開催。
 CDはこれまでに、2003年〈Piano Recitalピアノリサイタル〉、2005年 〈Fantasieファンタジー〉、2007年〈Soireeソワレ〉(いずれもイギリス・シンフォニカレコード)をリリースしている。2014年には5枚目となる当CD〈CONCERTOSコンチェルト〉(ショパン:ピアノ協奏曲第1番&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、仙台フィルハーモニー管弦楽団&山下一史指揮)をリリース。浅野繁、奥村洋子、安川加壽子、アンジェイ・ステファンスキ、スラミタ・ アロノフスキ各氏に師事。スタインウェイ・アーティスト。http://www.junkourayama.com/
















6/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AUDITE



AU 97678
\2400→\2190
ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾
 ロベルト・シューマン(1810-56):
  (1)交響曲第2番ハ長調 Op.61 [36'10”]
  (2)交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」 [30'35”]
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾は交響曲第2番と第3番「ライン」

 録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)2012 年3 月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/DDD、66’50”、ディジパック仕様

 ハインツ・ホリガー指揮、ケルンWDR 交響楽団によるシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集第2 弾は交響曲第2 番ハ長調 Op.61 と交響曲第3 番変ホ長調 Op.97「ライン」です。
 指揮のハインツ・ホリガーは言わずと知れた世界的オーボエ奏者として活躍し、新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきました。
 1980 年代に指揮活動に進出後、指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR 交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。第1 弾の交響曲第1 番、第4 番(1841 年原典版)(AU 97677)とともにお楽しみ下さい。


ロマン派指揮者ホリガー
旧譜
シューマン第1弾&メンデルスゾーン

AU 97677
\2400→\2190
ホリガー&ケルンWDR 響
 シューマン交響曲管弦楽曲全録音第1弾!


ロベルト・シューマン(1810-56):
 (1)交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」[31’29]
 (2)序曲、スケルツォとフィナーレ[16’46]
 (3)交響曲4番ニ短調 Op.120(1841年原典版)[23’33]
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ケルンWDR 交響楽団シューマン交響曲管弦楽曲全録音開始、第1弾は、交響曲第1番、第4 番[1841年原典版]指揮はハインツ・ホリガー!

 録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)(3)2012 年3 月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/ディジパック仕様、72’09

 audite レーベルから発売されているケルンWDR 交響楽団の新シリーズはシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集です。
 指揮は世界的オーボエ奏者のハインツ・ホリガーです。新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきましたが、1980 年代に指揮活動に進出後指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。
 ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR 交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。
 交響曲ニ短調(1841 年原典版)は初め「交響的幻想曲」という標題をもち、交響曲としては2 番目の作品でしたが、評判が芳しくなかったために10 年後に金管部分を改訂し、交響曲第4 番 Op.120 として出版されました。当シリーズで高水準の演奏で原典版をaudite レーベルが誇る優秀録音で聴けるのも嬉しい限りです。



 

MD+G
901 16636
(SACD Hybrid)

\3,300→\2990
ホリガーのメンデスルゾーン交響曲録音!!
 メンデルスゾーン:交響曲第3&4番
  1.交響曲第3番イ短調Op.56《スコットランド》
  2.交響曲第4番イ長調Op.90《イタリア》〔第2稿〕
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
指揮:ハインツ・ホリガー

 30年以上に渡って蜜月関係を築いてきたホリガーとヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの最新盤。メンデルスゾーンの交響曲の中で特に人気が高い2曲のカップリング。全部で第3稿まで残っている《イタリア》は、。 現在最も演奏される機会が多い第2稿によるものです。豊麗なホルンや、ティンパニが透明かつ鮮明かつに浮かび上がるSACDの高音質でお楽しみください。

録音:2010年4月6〜9日 ヴィンタートゥール


 


AU 97534
\2400→\2190
弦楽トリオの隠れた名作集
 ジャン・クラ(1879-1932):弦楽三重奏曲
 レーガー:弦楽三重奏曲 イ短調 Op.77b
 ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10
 コダーイ:間奏曲
ジャック・ティボー・トリオ
 〔ブルクハルト・マイス(Vn)、
  ハンナ・ストライボス(Va)、
  ボグダン・(Vc)〕
 結成20周年!名手ジャック・ティボー・トリオによる最新録音は弦楽トリオの隠れた名作集

 録音:2014 年2 月18-20 日、ベルリン/DDD、73’17”、ディジパック仕様

 名手ジャック・ティボー・トリオ。当団体は1994 年に結成され、結成当時から弦楽トリオの作品で演奏機会に恵まれない、しかし素晴らしい作品も積極的に演奏してきました。
 結成20 周年となる2014 年の久々の新録音は、ジャン・クラ(1879-1932)のトリオ、レーガーの弦楽トリオ イ短調Op.77b、ドホナーニの弦楽トリオのためのセレナード ハ長調 Op.10、そしてコダーイの弦楽トリオのための間奏曲です。いずれも頻繁に演奏される作品ではありませんが各作曲家の特徴をとらえた魅力的な作品ばかりです。ジャック・ティボー・トリオの前作ベートーヴェンの弦楽三重奏曲集作品9(AU97508)とともにお楽しみください。




C AVI


4260085533145
\2600
フランス・チェロ・ソナタ集Vol.2
 フランク:チェロとピアノのためのソナタ イ長調
 フォーレ:ロマンスOp.69、子守唄Op.16、エレジー Op.24
 サン=サーンス:チェロとピアノのためのソナタ第2番 Op.123
 フォーレ:3つのロマンス Op.17
ユリアン・ステッケル(チェロ)
パウル・リヴィニウス(ピアノ)
 実力派ドイツ人チェリスト、ユリアン・ステッケル

 録音:2013 年4 月ケルン、ドイツ放送室内楽ザール

 1982 年生まれのドイツのチェロ奏者ユリアン・ステッケル。彼は2010 年のミュンヘン国際音楽コンクールの優勝者。力強く重量感ある音も、柔らかく透明感ある音も出せ、幅広い表現力をもった奏者です。
CAvi レーベルからは、メンデルスゾーン:チェロ作品全集(4260085531394)、20 世紀のチェロ協奏曲集(4260085532230)、フランス・チェロ・ソナタ集Vol.1(4260085532308)と3 枚のアルバムを発売して、いずれも高い評価を得ており、期待の若手として注目されています。
 今回はフランス・チェロ・ソナタ集の第2 弾。フランクのチェロ・ソナタは、広くヴァイオリン・ソナタとして親しまれている名曲のチェロ版で、チェロの貴重なレパートリーとしてコンサート、録音ともに取り上げられる機会の多い作品。抒情的かつ情熱的な美しく調和のとれた旋律を、チェロの伸びやかな響きが音楽の流れを一層引き立てています。
 そしてフォーレらしい透明感ある美しいチェロのための小品もいくつか収録。ロマンスOp.69 は、フォーレ特有の洗練されたメロディーが美しい作品。もともとチェロと管弦楽のために書かれたエレジーOp.24。チェロとピアノ版も演奏機会は多く、フォーレの内省的で甘美な世界へ誘われる1 曲です。サン=サーンスはチェロ・ソナタを2 つ作曲しており、本アルバムに収録されているのは、晩年に書かれた第2 番。技術的にも音楽的にも高いレベルを要求される傑作ですが、ステッケルの申し分ないテクニックと優れた音楽性で鮮やかに弾きこなしています。
 


4260085533169
\2600

ペルーのギター音楽集〜メヌエット、ロンド、ファンタンゴ、トッカータ
 ペドロ・ヒメネス(1780-1857):メヌエット第
  1,2,4,6,15,17,21,23,27,36,37,38,
   40,48,57,61,74,75,76,90,95,98番
 カデルノ・デ・マティアス・マエストロ(1766-1835):
  アンダンテ ホ短調、ロンド ト長調、ラルゴ ロ短調、
  メヌエット ト短調、ファンタンゴ ニ短調、
  メヌエット ト短調、メヌエット イ短調
 カデルノ(作者不詳1830):
  メヌエット イ短調、メヌエット ニ短調、メヌエット ト短調
 リブロ・デ・シフラ(作者不詳1805):
  メヌエット ホ短調、トッカータ イ短調、メヌエット ハ短調
アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス
 (ギター)
 ギターの名手セルゲイ・ラミレスによる故郷ペルーの音楽

 録音:2013 年3 月

 世界的に認められているギタリスト、アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス。ペルーのリマ市で芸術家のドイツ人の父、ペルー人の母のもとに生まれました。ドイツ・デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学ギター科、マニタ・ケアスティン教授の下で研鑽を積み、卒業後にスペインでホセ・ルイス・ゴンザレス、アメリカでぺぺ・ロメロに師事。1987 年のアルハンブラ国際ギターコンクールに優勝して一躍脚光を浴び、1993 年にDENON でCD デビューを果たし、その後はドイツグラモフォンからもCDをリリース。ソロコンサート、また室内楽をルノー・カプソン、ダニエル・ホッペ、アマティ、ロザムンデといった弦楽四重奏楽団等と共に世界各地で演奏活動を行い、ベルギー国立オーケストラ、キューバ国立シンフォニー交響楽団などとの共演をはじめ、国際的な活躍をしています。現在、ロベルト・シューマン音楽大学で教授として後進の指導にあたっています。
 このアルバムは、彼の母の、そして自身の生まれ故郷でもあるペルーを含むギター音楽を取り上げ、そのほとんどが世界発録音の作品。ペルーの19 世紀音楽を代表する重要な作曲家ペドロ・ヒメネスが、様々な楽器のために作曲した楽譜が8 年ほど前に発見されました。その中に129 のギター作品が含まれ、その中の120 曲がメヌエットでありました。このアルバムでも22 曲が収録されています。また18 世紀スペイン植民地時代に記された作者不詳の手書きギター譜集“リブロ・デ・シフラ” からもいくつか演奏しています。
 技巧はもちろんのこと、ラミレス独特の色彩感を放つ音色が輝く、美しい1 枚となっています。




CONTINUO CLASSICS

CC777 709
【レーベル移行再発売】
\2300
ピドゥー、シュトロッセ ハンガリー・チェロの名作
 (1)ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
 (2)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 (3)同:チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)
エマニュエル・シュトロッセ(Pf)
 名手ピドゥー、シュトロッセがハンガリー・チェロの名作に挑戦!

 録音:2010 年9 月、フランス/DDD、78’56”

  INTEGRAL レーベルより発売されていたINTEG 221181 の再発売商品。
 トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェロ・ソナタに取組みました。
 厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋律美を堪能できます。




DB PRODUCTIONS


DBCD 160
\2500
『夜の影』
 ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(1902)
 クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos (I 2012)
 モーリス・オアナ(1914-1992):ティエント(1957)
 ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):セクエンツァ X(I 1988)
 ベント・セーアンセン(1958-):シャドウ・シチリアーノ(1997)
 ブリテン:(1913-1976):ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
 クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos I(I 2012)
 J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004 より)
 エヌモン・ゴーティエ(c.1575-1651):メサンジョーのトンボー
モッテン・ファルク(ギター)
 名手、モッテン・ファルク、ついにシャコンヌを録音!

 録音:2010 年3 月 キエン・クイェット・スタジオ(ハノイ、ベトナム)、マルメ音楽アカデミー(マルメ、スウェーデン)/DDD、64’01”

 モッテン・ファルク(1973-)。パリのアルベルト・ポンセ、スウェーデンのクリステル・ヘルクヴィストとグンナル・リフにギターを、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムに作曲を学び、ソリストとして多彩な活動をつづけるスウェーデンのギタリストです。アルバム『夜の影』は、ファルクの良き理解者、独特のセンスをそなえたプロデューサー、録音エンジニアのエーリク・ニルソンが主宰する dB Productions のソロアルバム第7 作として制作されました。ファリャの《ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌》と、リュート奏者のルネ・メザンジョー(c.1567-1638)を追悼するゴーティエの《メサンジョーのトンボー》。
 亡き人を追悼する2 つの「トンボー(墓)」を「ブックエンド」とする構成。「フャリャの小品を、ホロコーストの時代を生き抜いたユダヤ人芸術家の過酷な体験で汚れた鏡に映す」オアナの《ティエント》。「クラシカルギターの技法を、フラメンコとヘビーメタルと新しい着想と併置させ、衝突させた」ベリオの《セクエンツァ XI》。デンマークのセーアンセンの「楽園は消滅し、廃墟だけが残った」メランコリックな小品《シャドウ・シチリアーノ》。「変奏曲」の形式をとったJ・S・バッハと《シャコンヌ》とブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》。スウェーデンのクリストフェル・エルグの2 つの《Meta-Morfos》が、関連性をもったファリャとオアナ、バッハとブリテンの曲をつなぐ「ブリッジ」の役割を担います。さまざまなスタイルをもつファルクのアルバムの中でももっとも内省的な一枚は、作家、イラストレーター、ジャーナリストとして活躍したシェシュティン・トゥールヴァル(1925-2010)の思い出に捧げられました。
 

DBCD 159
\2500
ヌーディンの協奏的作品集
 イェスペル・ヌーディン(1971-):
  (1)二重協奏曲(2003)(ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための)
  (2)推移するフレーム(2012)
   (ヴァイオリン、打楽器、エレクトロニクスと管弦楽のための)
ダニエル・フランケル(ヴァイオリン)
オーサ・オーケルベリ(チェロ)
ニクラス・ブロンマーレ(打楽器)
イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス)
ヴェステロース・シンフォニエッタ
ユハンネス・グスタフソン(指揮)
 スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽のヌーディンの協奏的作品集

 録音:(1)2012 年9 月、(2)2013 年2 月、ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)/DDD、47’34”

 イェスペル・ヌーディンは、現代スウェーデンの作曲家のなかでも国際的に名を知られたひとりと言われます。「力強く、感情的なインパクトをもち、スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽の痕跡のみられる」彼の音楽は、ケント・ナガノ、ダニエル・ハーディング、ピエール=アンドレ・ヴァラードといった指揮者、BBC スコットランド交響楽団、バーゼル交響楽団、スウェーデン放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などのオーケストラ、さまざまな現代音楽のアンサンブルにより演奏されてきました。
 スウェーデンの民俗音楽を基本素材に採り、スペクトラム・ミュージックからもインスピレーションを得たという、パリの IRCAM で学んでいた時代の《二重協奏曲》。ヌーディン、ニクラス・ブロンマーレ(1964-)、ダニエル・フランケル(1973-)のアンサンブル、トリオ・トレスパシング — “tresspass”(不法侵入) — の「音楽」が多彩に反映された《推移するフレーム》。二重協奏曲のソリスト、オーサ・オーケルベリ(1961-)は、室内アンサンブルN とストックホルム・バロック管弦楽団のメンバー、ヴェステロース・シンフォニエッタにも在籍したことのあるチェリストです。制作と録音をエーリク・ニルソンと、作曲家でもあるケント・オーロフソンが担当しました。
 

DBCD 156
\2500
ユルヴァ・スクーグ(1963-):管弦楽作品集
 (1)出力と入力(1996)
 (2)余白の恐怖(1999-2000)
 (3)生活様式(1996-97)
 (4)ピアノ協奏曲第1 番(2005 rev.2011-12)
インガル・ベルグビ(指揮)
マルメ交響楽団 
(4)アン=ソフィ・クリングベリ(ピアノ)
 「聴き手に優しい」ことを心がけるスクーグの管弦楽作品集

 録音:(4)2013 年2 月15 日、(1)-(3)8 月12-13 日、マルメ・コンサートホール(マルメ、スウェーデン)/DDD、44’23”

 ユルヴァ・スクーグはスウェーデンの作曲家。アンデシュ・ニルソンに個人的に教わったあと、ストックホルムの王立音楽大学でラーシュ・エークストレム、ラーシュ=エーリク・ロセル、ペール・リンドグレンに学び、修士号を取得しました。伝統的な音楽と現代の音楽を独特のやり方で調合し「聴き手に優しい」ことを心がけるというスタイルが彼女の音楽の特色とされます。
 マルメ交響楽団をノルウェーのインガル・ベルグビ(1964-)が指揮したスクーグの管弦楽作品集。軽快でリズミカルな《出力と入力》。木管楽器セクションをサクソフォーンで補強し、管弦楽のパレットをいっぱいに使った《余白の恐怖》。カブールに入るタリバンを撮った、スウェーデンの新聞「Dagens Nyheter」に載った写真からインスピレーションを受けたという、テューブラーベルの演奏する主題に始まる《生活様式》。セシル・シャミナードのピアノ三重奏曲を録音(DBCD133)したアン=ソフィ・クリングベリ(1957-)がソロを弾く、抒情性とヴィルトゥオジティをあわせもったピアノ協奏曲第1 番。2011 年から2012 年にかけてスクーグが再検討し「凝縮」した改訂稿による演奏です。《余白の恐怖》は、ヨアキム・ウナンデル指揮、王立音楽大学管弦楽団による演奏がライヴ録音でポートレートアルバム『Terra Firma』(DBCD126)に収録されていた作品です。




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 250301
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
あの名盤から16年、新生プラジャークSQ がヤナーチェクを再録音
 ヤナーチェク:
  (1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
  (2)コンチェルティーノ
  (3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
(2)プラジャークSQ
 スラーフカ・ヴェルネロヴァー=
  ピェホチョヴァー(Pf)
 ミラン・ポラーク(Cl)
 ルカーシュ・コジーネク(Fg)
 ヤン・ヴォボジル(Hrn)
 録音:2013 年3 月、10 月/ドモヴィナ・スタジオ(1)(3)、9 月/マルティヌー・コンサート・ホール(2)(プラハ)/59’ 48”

 SACD ハイブリッド盤。プラジャークSQ を中心としたヤナーチェクの室内楽曲集。ヤナーチェクの弦楽四重奏曲といえば、プラジャークの顔ともいえるレパートリーで、1997 年録音の旧盤もロングセラーを続けています。
 今回、16 年を経て再録。円熟の度合いを深め、説得力もますます増していますが、第1 ヴァイオリンがパヴェル・フーラに替り、フレッシュな魅力を放ちます。嬉しいのが、ピアノを独奏とする「コンチェルティーノ」が入っていること。ヴェルネロヴァー=ピェホチョヴァーの郷土色豊かな独奏に訊き惚れます。




PROFIL


PH 14041
\2400
ハーゲル率いる古楽器アンサンブル
 ・フランツ・クリストフ・ノイバウアー(1760 頃-1795):
  カンタータ「主は素晴らしき方」
 ・ジョヴァンニ・プント(1746-1803):ホルン協奏曲 ホ長調
 ・ジュゼッペ・デマーキ(1732-1791以降):シンフォニア 変ホ長調
 ・ヨハン・パウル・ロートフィッシャー(1727 頃-1791以降):
  アリア「主よ立ち帰り」(詩篇第6 番第5-6 節)
 ・カール・ルートヴィヒ・ユンカー(1748-1797):
  フォルテピアノ協奏曲変ロ長調
クラウス・メルテンス(バリトン)
シュテファン・カッテ(ナチュラルホルン)
マルク・クロル(フォルテピアノ)
ヴァイルブルク・シュロス教会合唱団
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
ドリス・ハーゲル(指揮)
 アーノンクールの愛弟子ハーゲル率いる古楽器アンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシス御膝元ナッサウ宮廷の音楽、世界初録音

 収録:2013 年8 月30 日-9 月2 日/ラーン河畔ヴァイルブルク、シュロス教会(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、69’51”

 巨匠アーノンクールの下でピリオド奏法の実践を学んだドリス・ハーゲルは、ドイツ古楽界の中心的存在として知られます。このたびハーゲル率いるオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシスとヴァイルブルク・シュロス教会合唱団が取り上げるのは、ご当地ナッサウ=ヴァイルブルク家の宮廷音楽を集めたもので、世界初録音という注目の内容です。
 ナッサウ=ヴァイルブルク宮廷の栄華は、ここに作品の収録されたいずれ劣らぬ顔ぶれからも容易に想像ができます。
ボヘミア出身ですぐれたヴァイオリニストでもあったノイバウアー。同じくボヘミアの生まれで、モーツァルトとのエピソードでも有名な、当代一級のホルン奏者プント。そのモーツァルトによって、指揮者、コンサートマスターとしての才能を高く評価されていたといわれるロートフィッシャー。イタリアのヴァイオリニストで、ナッサウ宮廷の楽士長を務めたとの記述もあるデマーキ。司祭として、また美術の分野でも名を馳せたユンカー。
 これまでのアルバム同様、曲目の構成も絶妙で、時代考証に基づく演奏は雰囲気も満点で、宮廷演奏会のその場に居合わせたような感覚がたまりません。
 
PH 14015
\2400
ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ
 ベートーヴェン:
  カカドゥ変奏曲 ト長調op.121a
  アレグレット 変ロ長調WoO.39(1812)
  ピアノ三重奏曲第7 番変ロ長調op.97「大公」
ブーランジェ・トリオ
 【カーラ・ハルテンヴァンガー(ピアノ)、
  ビルギト・エルツ(ヴァイオリン)、
  イローナ・キント(チェロ)】
 ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ、「大公」ほかベートーヴェン・アルバム

 収録:2012 年7 月16-19 日/ SWR シュトゥットガルト、カンマームジークシュトゥーディオ(セッション)/DDD、ステレオ、61’36”

 ナディア&リリー・ブーランジェ姉妹の名を冠して2006 年にハンブルクで結成された、ブーランジェ・トリオの最新アルバムはベートーヴェン。
 前作「ショスタコーヴィチ&ヴァスクス」もすばらしい内容でしたが、ハイドンから、チェルハ、ラルヒャー、細川俊夫といった同時代作品まで幅広くカバーするブーランジェ・トリオは、2007 年ノルウェーの第4回トロンハイム国際室内楽コンクール優勝、2008 年にはラウヘ賞を授与されたキャリアを実力派アンサンブル。
 すでにベートーヴェンのピアノ三重奏のレパートリーをすべて網羅しているというだけあって、このジャンル屈指の名曲「大公」のほか、全集企画でもあまり聴く機会のない2 作品も万全の仕上がりで、有機的で熱っぽい演奏を繰り広げています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE



AU 21427
(5CD)
\7000→\6290
アマデウス四重奏団RIAS レコーディング第3集
 モーツァルト:後期弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲集

  CD-1
   (1)弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387(27’10”)
   (2)弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421(24’23”)
   (3)弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428(24’00”)
  CD-2
   (4)弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(32’57”)
   (5)弦楽四重奏曲第19番 ホ長調 K.465(25’46”)
   (6)弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575(19’57”)
  CD-3
   (7)弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(20’45”)
   (8)弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(22’00”)
   (9)クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(28’48”)
  CD-4
   (10)弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515(31’04”)
   (11)弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516(30’37”)
  CD-5
   (12)弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593(23’08”)
   (13)弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614(21’46”)
アマデウス四重奏団
 【ノーバート・ブレイニン(第1ヴァイオリン)、
  ジークムント・ニッセ(第2ヴァイオリン)、
  ピーター・シドロフ(ヴィオラ)、
  マーティン・ロヴェット(チェロ)】
(9)ハインリヒ・ゴイザー(クラリネット)、
(10)-(13)セシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)
 アマデウス四重奏団の絶頂時に収録された貴重なRIAS 初出音源、第3 集はモーツァルト!!

 録音:1950 年6 月10 日(1)、1951 年4 月23 日(4)(8)、1952 年12 月16 日(9)、1953 年9 月19 日(10)(11)(12)、1953 年12 月2 日(5)(6)(7)、1955 年5 月9 日(2)、1957 年11 月29 日(13) 以上、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツ、1950 年10 月30 日(3)、RIAS フンクハウス、7 スタジオ、ベルリン/モノラル

 高音質復刻で評判を呼ぶドイツaudite レーベルからリリースされているRIAS 音源によるアマデウス四重奏団の初出音源集、注目の第3 弾はモーツァルトです!
 当RIAS 音源によるモーツァルトは1950 年代に収録されたもので、1948 年に結成した当団の意欲と新鮮な解釈に満ちておりますが、すでに魅力である優美な演奏は結成初期からのものだということがわかります。
 DG 音源が有名なモーツァルトですが、当演奏はまるで絹のような音色、抜群のアンサンブル能力、そして絶妙なニュアンスが表現されております。
 演奏の素晴らしさもさることながら、audite レーベルの見事な復刻にも注目で、モノラルながら非常に鮮明な音質で蘇りました。なお、これらRIAS 盤は録音の際に各楽章編集なしのワンテイクで収録したとのことですので、セッション録音でありながらライヴを思わせる生き生きとした演奏となっております。
 第1 弾ベートーヴェン(AU 21424)、第2 弾シューベルト(AU 21428)とあわせてお楽しみください。


 アマデウス四重奏団
 ノーバート・ブレイニン(第1 ヴァイオリン)、ジークムント・ニッセ(第2 ヴァイオリン)、ピーター・シドロフ(ヴィオラ)、マーティン・ロヴェット(チェロ)の4 人のメンバーはイギリスに亡命していたことにより出会い、1948 年に結成することとなったアマデウス弦楽四重奏団。
 音楽はドイツ、オーストリアの作品を得意とし、特にベートーヴェン、モーツァルトの解釈は今でも定評があります。とりわけ第1 ヴァイオリンのノーバート・ブレイニンの音色は非常に優美でアンサンブルに華やかさを添えます。そして、それぞれのパートを際立たせ、まるで交響曲と思わせるスケールの大きな演奏も魅力の弦楽四重奏です。







PRAGA DIGITALS

PRDDSD 350089
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
問題作「バビ・ヤール」、初演翌々日の貴重な記録
 (1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」 Op.113
 (2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ Op.74(抜粋)
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)
キリル・コンドラシン(指揮)
モスクワ・フィル
ロシア共和国合唱団
ユルロフ国立合唱団
 (現:ユルロフ記念国立アカデミー合唱団)
 ショスタコーヴィチの問題作「バビ・ヤール」、初演翌々日の再演の貴重な記録が生々しい音質に蘇った

 (1)録音:1962 年12月20日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ) (2)録音:1966 年5月5日、モスクワ/MONO、B-channel Stereo、79’ 20”

 SACDハイブリッド盤。限定盤。どちらの曲もVenezia盤で入手可能ですが、ここでは放送用オリジナル・マスターからSACD化され、生々しい音質で蘇っているのに注目。
 ショスタコーヴィチの交響曲第13 番はユダヤ人虐殺が行われたウクライナの地名をタイトルに持ち、ロシアに受けつがれる反ユダヤ主義を非難する内容となっています。
 旧ソ連ではタブーのテーマだったゆえ、反体制的とみなされ1962 年12 月の初演の際にも演奏者に当局から圧力がかかったとされます。
 この録音は世界初演の2 日後の再演時のライヴ。出演者もほぼ同じで、初演時の緊張が生々しく伝わってきます。客席にはもちろんショスタコーヴィチも臨席し、いわばショスタコーヴィチと一緒に作品を体験できます。
 「十月革命20 周年のためのカンタータ」はプロコフィエフのソ連帰国後1937 年に作曲されたロシア革命20 周年を祝うカンタータ。滅多に演奏されない大奇作で、500 人を要する超大編成の管弦楽に、マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンの論文や演説を歌詞に合唱が絶叫。独裁国家ならではの大プロパガンダ作品となっています。
 
PRDDSD 350096
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
マルケヴィチの名盤がSACDハイブリッド化で鮮やかに蘇った
 (1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):
  農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/
  小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
 (2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
 (3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
(1)ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Sop)
(2)イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)(3)ロシア国立交響楽団
ロシア国立アカデミー合唱団
 (1)録音:1962 年6月5-6日、モスクワ (2)録音:1953 年2月21-25日、ベルリン (3)録音:1960年6月8-9日、モスクワ/STEREO、71’ 16”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。
 今回はDG とフィリップスの名盤をオリジナル・ソースからカレル・ソウケニークがSACD 化。いずれもたいへんな名演なうえ、ベルリン・フィルとの「展覧会の絵」は長く入手困難だったため大歓迎。1953 年の録音とは思えぬ音質で、フルトヴェングラー色濃厚なサウンドが興味津々です。また、名歌手ヴィシネフスカヤ36 歳時の張りのある美声によるムソルグスキーの歌曲が圧巻。伴奏パートがマルケヴィチ自身によるオーケストラ編曲なのも魅力です。



<メジャー・レーベル>

DG



479 2479
\2200→\1990
美音が心に響く新録音!
 リサ・バティアシュヴィリ/バッハ


 J.S.バッハ:
  ①オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調  BWV1060a
  ②カンタータ第156番
    《わが片足は墓穴にありて》ヘ長調 BWV156〜
      シンフォニア
  ③ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
  ④無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003
 C.P.E.バッハ:
  ⑤ヴァイオリン、フルートと
    通奏低音のためのトリオ・ソナタ 変ロ短調 Wq143
 J.S.バッハ:
  ⑥マタイ受難曲 BWV244から
    「憐れみ給え、わが神よ」
リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)
フランソワ・ルルー(オーボエ①、オーボエ・ダモーレ⑥)、
エマニュエル・パユ(フルート⑤)
セバスチャン・クリンガー(チェロ⑤)、
ペーター・コフラー(チェンバロ⑤)、
バイエルン放送室内管弦楽団(①②③⑥)、
ラドスワフ・ショルツ(コンサートマスター①②③⑥)
録音:2013年12月 ドイツ、グリューンヴァルト、アウグスト・エバーディング・ホール(①②③)、2014年1月 ミュンヘン、ヒンメルハート教会(④⑤)

 グルジア出身の人気ヴァイオリニスト、バティアシュヴィリのDG録音第3弾。
 夫でオーボエの名手フランソワ・ルルーやベルリン・フィルのエマニュエル・パユ(フルート)など豪華共演でおくる協奏曲あり、室内楽あり、独奏ありのバッハ・アルバム。
 リサは近年ニューヨーク、ケルン、ミュンヘン、ヴェルビエ他 各地でバッハの協奏曲他を演奏していますが、その集大成として録音されたのが当アルバムです。
 厚い信頼関係で結ばれた音楽仲間との研ぎ澄まされた美しい掛け合いが、聴き手に豊かな充足感を届けます。中でも比類ない美音をもつリサ・ヴァティアシュヴィリとパユが奏でる艶やかなアンサンブルの妙は圧倒的。昔の映画のブロマイドのような一見不思議なジャケット・デザインですが、今をときめくリサ・バティアシュヴィリの魅力が全方位で味わえる贅沢な最新録音です。

 昨年ヴェルビエでの演奏は下のサイトで視聴できます。
http://www.verbierfestival.com/multimedia/video/


リサ・バティアシュヴィリ Lisa Batiashvili, violin
 現在最も高い評価を得る女性ヴァイオリニストの一人。グルジアのトリビシ出身、1994年にミュンヘンへ移住。アナ・チュマチェンコに師事。1995年シベリウス国際コンクールに史上最年少の16歳で出場し、第2位。
 2001年BBC が立ち上げた”New Generation Artists”の初代メンバーに選出、BBCプロムスでのデビューはBBC Music Magazineで”本年最も傑出した存在”と称賛。2003年にはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞を獲得、その後ボン国際ベートーヴェン音楽祭ではベートーヴェン・リング賞を獲得。世界中の主要オーケストラへの客演、ソロ、室内楽でも活躍中。




旧譜
リサ・バティアシュヴィリ/時の谺(こだま)
Echoes of Time
DG
477 9299
\2200→¥1990
リサ・バティアシュヴィリ/時の谺(こだま)
 (1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調作品99
 (2)ショスタコーヴィチ:《7つの人形の踊り》から抒情的なワルツ
  (編:タマーシュ・バティアシュヴィリ)
 (3)カンチェリ:ヴァイオリン、弦楽合奏とテープのための《V&V》
 (4)ペルト:鏡の中の鏡
 (5)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
リサ・バティアシュヴィリ(Vn)
エレーヌ・グリモー(p)(4,5)
バイエルン放送交響楽団
指揮:エサ=ペッカ・サロネン(1-3)
DGへの移籍第1弾は20世紀の作品集

 どちらかというと田舎娘っぽい雰囲気で垢抜けない感じが良かったバティアシュヴィリ、いきなりDG移籍。DENONからDGに移籍してハリウッド女優のように遠い世界に行ってしまったグリモーのように、これからいきなりかっこいい大人の女性になってしまうんだろうか。
 それを予感させる第1弾、「時の谺」。グリモーさながらのコンセプト・アルバム。
 ソビエト連邦で政治的事件や抑圧によって大きな影響を受けた作曲家たちに焦点を当てた選曲。女王チュマチェンコの元で技巧と音楽性と知性を磨いたバティアシュヴィリらしいなかなか知的で、しかも感性にも訴える内容。ショスタコーヴィチで始まり、カンチェリ、ペルトをはさみつつ、最後はラフマニノフのヴォカリーズで締めるというかなり異色の配列。うーん・・・かっこいい。おっと、しかも指揮はサロネン。実は女性演奏家をサポートさせると天下一品だったりする。

録音:2010年5月6日-9日(1-3)、2010年11月27日 パリ(4,5)



 かなりカッコいい感じになってきてます。


 


479 2784
(2CD)
\3400→\3090
知湧き心躍る才人エマールのバッハ第2弾!
 ピエール=ロラン・エマール/
  J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
録音: 2014年3月 ベルリン

 大成功した2008年のDG移籍第1弾「フーガの技法」に続くエマールのバッハ第2弾。
 今回は鍵盤の旧約聖書とも称される平均律クラヴィーア曲集第1巻です。
 エマールの手にかかると、旧約聖書というよりも、より自由な呼吸と体温が感じられる世界が展開されています。12歳でオリヴィエ・メシアンの妻、イヴォンヌ・ロリオに見いだされ、以降現代音楽に軸足を置いた活動を展開してきた事もあり、マニアックなコア・クラシック界で絶大なる人気を誇りながらも、その実力が一般的に知られる機会が少なかったかもしれません。が、このアルバムでさらなるファン層を広げる事は必至。今年10月の来日公演でも平均律を取り上げます。


来日公演
 ★9/28京都コンサートホール ★10/4彩の国さいたま芸術劇場 〇10/5六ヶ所村文化交流プラザ 〇10/6紀尾井ホール ★10/8紀尾井ホール 
 (★=平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)) 

■ピエール=ロラン・エマール

 1957年リヨン生まれ。12歳からパリ音楽院でイヴォンヌ・ロリオに、ロンドンでマリア・クルチョに師事。1973年メシアン・コンクール1位受賞。国際的キャリアを踏み出す。現代音楽演奏の最重要人物として広く認められている一方、伝統的レパートリーの演奏者としても世界中で活躍している。



旧譜
エマールのバッハ第1弾
「フーガの技法」

477 7345
\2200→¥1990
エマール/バッハ:フーガの技法
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:フーガの技法
 (クリスティアン・ヴォルフ編)
ピエール=ロラン・エマール(Pf)
録音:2007年9月、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン

 エマールのDGデビュー盤。 
 50歳を迎えたエマールがそのDGデビューで選んだ楽曲は、初のバッハ、かつ初のバロック作品の録音となる《フーガの技法》。
 ご存知のように同時代音楽の代表的演奏家であるエマール。その彼が、対照的なバロックを演奏するというのは非常に興味深い。しかし《フーガの技法》という複雑で一筋縄ではない作品を選ぶところがいかにもこのピアニストらしいところ。
 さてこの作品には、バッハの亡くなった直後の1751年と翌1752年に出された2種の出版譜があり、それらにはこれまでにさまざまに研究が重ねられている。その中で、エマールは今回の録音に際し、新バッハ全集の楽譜ではなく、バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ本部事務局所長を務めるクリストフ・ヴォルフが1987年に編集した両版の内から、52年版=後期稿を用いて演奏している。

 


479 2783
(5CD)
\6000→\5490
バレンボイム/シューベルト:ピアノソナタ集
 CD1:
  ①第4番イ短調D537 ②第7番変ホ長調D568
 CD2:
  ③第9番ロ長調D575
  ④第13番イ長調D664 ⑤第14番イ短調D784
 CD3:
  ⑥第16番イ短調D845 ⑦第17番ニ長調D850
 CD4:
  ⑧第18番ト長調D894 ⑨第20番イ長調D959
 CD5:
  ⑩第19番ハ短調D958 ⑪第21番変ロ長調D960
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 バレンボイム録音開始60周年記念!!

 録音:2013年1月-2014年2月

 2014年は現代最高の指揮者・ピアニストのひとり、バレンボイムがレコーディング・アーティストとしての60周年を迎えます。
 その偉業を称えてシューベルトのソナタ集を発売します。第4、7、9、13、14、16〜21番をCD5枚に収録。
 初期から中期の作品の多くが未完のシューベルトのソナタですが、ここには完成された作品をまとめています。情感豊かで美しいシューベルト作品の真価が聴き手の心に響きます。


ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim (1942.11.15- )

 現代屈指の巨匠指揮者・ピアニスト。ロシア出身ユダヤ系移民を両親としてアルゼンチンに生まれる。5歳にピアノを始め、両親に師事。7歳でピアニストとしてデビュー。1952年イスラエルに移住。1954年マルケヴィチの指揮法のマスタークラスに参加。同年フルトヴェングラーに絶賛される。1955年パリでナディア・ブーランジェに師事。1952年ピアニストとしてヨーロッパ・デビュー。
 1966年指揮者デビュー。パリ管弦楽団、シカゴ交響楽団、ベルリン国立歌劇場、lミラノ・スカラ座、等のポストを歴任。


旧譜
いや、これが実にいいんです。ほんとに。
ダニエル・バレンボイム/バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
Bach, J S: The Well-Tempered Clavier, Books 1 & 2
2564 63165 2
(5CD)
\5000→¥4590
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲 ダニエル・バレンボイム(pf)
 店主の耳がおかしいのかもしれない。
 ・・・よかったのである。
 この録音は1年前と2年前にそれぞれ分売として発売されたもの。当初「バレンボイムの平均律なんて」、と思って聴きもしなかったのだが、実は輸入盤は初回パッケージに不備があり、すべて商品回収となり結局廃盤となってしまった。で、返す前にどんな演奏か聴いてやろうと思って聴いたら、よかったのである。で、返さないでそのまま買ってしまった。
 何がどういいか。
 一言で言えば豊満。なんともたっぷりとしたロマンで歌う。そこで思い出したのはリヒテルの演奏。あの決定的名盤と比較しても全然おかしくない。バッハ演奏家ではない二人が生み出した、いかにもロマンティックなバッハ。
 あまり大きな声では言えないが、あれから「平均律」を聴くならバレンボイムになっている。

 そのお蔵入りになっていたバレンボイムの「平均律」が、何ともおそるべき廉価価格になって全集発売。初出アルバムを買い損ねた人も、バレンボイムに不信感を持つ人も、もしよかったらこれを機会に聴いてみるといい。この人に対する印象が変わる。





<国内盤>


MA RECORDINGS



M 089A
\2800+税
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2
 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010( 4 弦使用)
 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011( 4 弦使用)
 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012( 5 弦使用)
マーティン・ツェラー(バロック・チェロ)
使用楽器:
4 弦/1780年頃作;イタリアのジェノヴァ、
5弦/18 世紀、ドイツ、ミッテンヴァルト
 M・Aレコーディングズの天才エンジニア、タッド・ガーフィンクルのワンポイント録音、マーティン・ツェラーのバッハ無伴奏の第2弾!

 録音:2010 年、2011 年、ベルギー、フランク・ワレ、サン=レミ教会/5.6 MH z /DSD ワンポイント録音
 録音機:KORG MR2000s/ケーブル:アメリカ・STEREOLAB社特注品
 マイクロフォン:M・A レコーディングズ&米谷淳一氏共同開発したDC 電源、ラインレベルマイクロフォーン2 本( 第4 & 6 番)、DPA4006無指向性マイク2 本(第5 番)

 スイス出身のチェリスト、マルティン・ツェラーによる名器シュタイナーで演奏されたJ.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第2 弾が遂に発売となります。
 2007 年に発売された第1 弾(M073A)でも好評だったM・A レコーディングズの天才エンジニア、タッド・ガーフィンクルのワンポイント録音で、これ以上ない美音を聴かせてくれています。
 第1 弾と同じベルギーのフランク・ワレのサン=レミ教会で5.6 MH z /DSD ワンポイントで収録。タッド・ガーフィンクル氏は基本的にはシンプルな録音機器で録音しており、ワンペアのマイクロフォンで録られた彼の音は、非常に豊かな響きを持っており、音楽家が生み出した音楽を、音はもちろんその場の空気までを鮮明に捉えているのです。
 演奏するマルティン・ツェラーはチューリッヒとロンドンの音楽院でチェロを学んだ後、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の巨匠アウグスト・ヴェンツィンガーがスイスに開いた「バーゼル・スコラ・カントルム」にてクリストフ・コワンにバロック・チェロをパオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを師事。現在はチューリッヒ音楽大学教授、ヒンデミット財団所属の音楽センターでバロック・チェロを教えています。第1 弾では、ドイツ・チロルの名器、ヤコブ・シュタイナー(1673 年製)も用いていましたが、今回のアルバムは、4 弦と5 弦の2 つのチェロを弾き分けています。

















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