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≪第77号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 6/24〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




6/27(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ORFEO



ORFEO 762141
\2700→\2490
コンソルティウム・クラシクム
 フンメル:
  七重奏曲 ハ長調op.114「軍隊」
  七重奏曲 ニ短調op.74
コンソルティウム・クラシクム
ディーター・クレッカー(指揮)
フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
 クレッカー率いる達人集団コンソルティウム・クラシクム、フンメルの七重奏曲集、ヨーロッパで人気沸騰中のピアニスト、ウーリヒも参加

 録音:2007 年3 月20-25 日ザントハウゼン(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、67’ 29”

 クラリネットの名手で、2011年に世を去ったディーター・クレッカー率いるコンソルティウム・クラシクムの残した貴重な音源が、数多くのアルバムをリリースしてゆかりの深いORFEO より登場。
 ウィーン古典派とロマン派のあいだに位置する世代の代表的な作曲家で、存命中ヨーロッパ最大の作曲家と評されたフンメルの七重奏曲ふたつは、2007年のセッション録音。フンメルの特徴である、ヴィルトゥオーゾ・スタイルの作風をよく反映したプログラムを、このジャンルのエキスパートらによる最高級の演奏で味わえるアルバムとなっています。
 「軍隊」という副題を持つハ長調の七重奏曲は、フンメル後期の1829 年の作品。トランペットの短いフレーズで開始され、楽章を通じてたびたびそのフレーズが現れることからその名がついたもので、楽器編成はピアノ、フルート、ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、トランペット、コントラバスとなっています。
 いっぽう、フィナーレのロンドも印象的なニ短調の作品は、1816 年ころにウィーンで作曲されたとされ、こちらはピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成。ヴァイオリンの替わりに、フルートとオーボエの明るい音色が色彩感をゆたかにするとともに、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがメロディアスな作品の性質に貢献しています。
 優美なピアノ・パートを伴うところが共通する2 曲に、プロ・デビュー以来メキメキと頭角を現し、いま、ヨーロッパで人気沸騰中の売れっ子ピアニスト、ウーリヒが参加しているのも注目です。




LA MA DE GUIDO


LMG 2125
\2500
愛の挨拶 ヴァイオリンとピアノのための名曲集
 エルガー(1857-1934):愛の挨拶 Op.12
 サラサーテ(1844-1908):序奏とタランテッラ Op.43/サパテアド Op.43
 ドヴォルジャーク(1841-1904)/クライスラー編曲:
  スラヴ舞曲 Op.46 No.2/スラヴ舞曲 Op.72 No.2
 ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
  スケルツォ・タランテッラ Op.16/華麗なポロネーズ Op.21 No.2
  2つのヴァイオリンのためのサルタレッロ Op.18
 グリーグ(1843-1907)/エミール・ソーレ(1852-1920)編曲:
  朝露 Op.4 No.2/君を愛す Op.5 No.3/詩人の心 Op.5 No.2
  森の散歩 Op.18 No.1
 J・S・バッハ(1685-1750):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV1006 から 前奏曲
 クライスラー(1875-1962):愛の悲しみ/美しきロスマリン/愛の喜び
 メンデルスゾーン(1809-1847)/ジョゼフ・アクロン(1886-1943):
  歌の翼に Op.34 No.2
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):くまばちの飛行
アーラ・ヴォロンコヴァ(ヴァイオリン)
ゲラシム・ヴォロンコフ(ピアノ)

録音:2013年12月、スタジオ OIDO SL、バルセロナ、スペイン

 アーラ・ヴォロンコヴァはウクライナのキエフに生まれ、モスクワ音楽院とグネーシン音楽大学で学んだヴァイオリニスト。ボリショイ劇場管弦楽団員を務めた後1991年にバルセロナに移住し、2014年現在バルセロナ交響楽団のソリスト兼リーダー、リセウ大劇場交響楽団のゲスト・リーダーを務めています。使用楽器は1600年イタリアのブレシアにてジオ・パオロ・マッジーニ(1580頃-1630頃)製(モダーン仕様)。
 ゲラシム・ヴォロンコフはモスクワに生まれ、モスクワ音楽院で学んだ指揮者・ヴァイオリニスト・ピアニスト。1981年から1990年までボリショイ劇場管弦楽団員。1988年にボリショイ室内管弦楽団を創設。1991年にアーラ・ヴォロンコヴァと共にバルセロナに移住し、2014年現在リセウ音楽院教授および同交響楽団指揮者、リセウ大劇場交響楽団指揮者を務めています。




NAXOS



8.573200
\1200
ジャック・ルーシェ:ヴァイオリン協奏曲 第1番&第2番/
パレデフスキー:ヴァイオリン・ソナタ

 1-4.ジャック・ルーシェ(1934-):
  ヴァイオリン協奏曲 第1番(1987-1988)
  <第1楽章:プラハ/第2楽章:裸の男/
 第3楽章:ブエノスアイレス・タンゴ/第4楽章:東京>/
 5-8.ルーシェ:ヴァイオリン協奏曲 第2番(2006)
  <第1楽章:-/第2楽章:-/カデンツァ/第3楽章:->/
 9-11.パデレフスキ(1860-1941):
  ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13(1882)
  <第1楽章:アレグロ・コン・ファンタジア/
  第2楽章:インテルメッツォ:アンダンティーノ/
  第3楽章:フィナーレ:アレグロ・モルト・クヮジ・プレスト>
アダム・コステツキ(ヴァイオリン…1-11&指揮…1-8)/
ピョートル・イヴィツキ(パーカッション…1-8)/
グンター・ハウアー(ピアノ…9-11)/
ポーランド・フィルハーモニック室内管弦楽団…1-8
録音 2011年7月24-27日 ポーランド ソポト,海の星教会…1-8/2004年9月22.23日 ドイツ ハノーファー音楽大学…9-11
 あのJ.S.バッハ作品をジャズ風に演奏することで知られるフランスの作曲家ジャック・ルーシェ。彼の革新的な演奏と創造は多くの人に衝撃を与え、またたくさんの継承者を生み出しました。このアルバムは、そんなルーシェのオリジナルである“珍しい”2曲の「ヴァイオリン協奏曲」が収録されています。
 どちらも雄弁な表現力を持ち、驚くほどパワフルなパーカッションが大活躍します。第1番の協奏曲は、楽章ごとにタイトルが付けられ、強く、時には物憂げなメロディが紡がれていきます。ジャズ風のメロディがあるかと思えば、タンゴもあり。終楽章の「東京」は、少し異国風な雰囲気もありますが、基本的にリズミカルで好戦的。パワフルな都市の姿が描かれています。
 第2番は2006年のメニューイン音楽祭の委嘱作品であり、インド音楽と即興性の融合が図られた音楽。途中には聴く者全てを唖然とさせるようなカデンツァが挿入され、喧騒のフィナーレを迎えます。アルバムの最後に「唐突に」置かれたパデレフスキーのソナタ。こちらはピアニストとして活躍しながらも政治の世界にも進出した作曲家パデレフスキの初期の作品で、ほとんどピアノのために作品を書いていたパデレフスキーの“珍しい”ヴァイオリンのためのソナタです。ポーランド生まれの名ヴァイオリニスト、コステツキのノリノリの演奏です。
 

8.572763
\1200
ヒンデミット:バレエ音楽「気高い幻想」全曲 他
 1-11.バレエ音楽「気高い幻想」全曲
  <序奏と吟遊詩人の歌/布商人と乞食/騎士/行進曲/
   3人の婦人の登場/祝祭の音楽/祝祭の終わり/瞑想曲/
   ヴァイオリンの演奏/オオカミ/貧しい結婚/創造始動を賛美する歌>/
 12-16.弦楽オーケストラのための5つの小品 Op.44-4
  <Langsam/Langsam/Lebhaft/Sehr langsam/Lebhaft>
山本浩一郎(トロンボーン)…1-11/
エンマ・マクグラス(ヴァイオリン)…12-16/
シアトル交響楽団/
ジェラード・シュワルツ(指揮)
録音 2011年5月4.5.11日 USA シアトル ベナロヤ・ホール
 1920年代、ドイツの音楽界で目覚しい活躍をしていたヒンデミット(1895-1963)。彼の創造性は多くの若い作曲家、芸術家を牽引し、戦後の音楽界に新風を齎していました。
 そんなヒンデミットですが、1936年10月にバレエ・リュスのダンサー、振り付け師として活躍していたレオニード・マシーンから作品を依頼されます。
 ヒンデミットはイタリアのサンタ・クローチェ教会を訪れ、そこにあった壮麗なフレスコ画に描かれた“アッシジの聖フランチェスコ”の姿に多大なる感銘を受け、この物語をバレエにすることをマシーンに提案します。元々は裕福な商人の息子であったフランチェスコが、様々な体験を経て宗教へ目覚めていく姿を描いた一連の音楽は、彼らしい管弦楽法による叙情とエレジー、そして荘厳な物語を紡いでいきます。
 ヒンデミットは後年、この全曲の中から5曲を選び出し、若干のオーケストレーションを変更した3曲からなる「組曲」を作りました。現在はこちらがしばしば演奏されていますが、やはり全曲を聴くことで、作品への理解が深まることは間違いありません。
 弦楽オーケストラのための5つの作品は、オーケストラのための「練習曲」であり教育用として作曲されましたが、曲の出来は素晴らしく、単独で聴いても、決して聴き劣りするものではありません。
 

8.573115
\1200
ヴィラ=ロボス:ギターの写本 傑作集と失われた作品集 第1集
 1-3.ギター協奏曲(1951頃/1955)/4.シンプレス(1911)/
 5.ワルツ・ショール(1920年代)/
 6-7.シランダス(E.プホールによる2台のギター編)より(1926/1957頃)
  <第1番:信心深い小さなテレーサ/第14番:カヌーはひっくり返る>/
 8.アマゾンの森-愛の歌(歌とギター編)(1958頃)/
 9.アマゾンの森-小舟(歌と2台のギター編)(1958頃)/
 10.詩人の歌 第18番(歌とギター編)(1948/1953)/
 11.セレスタス-第5番:モディーニャ(歌とギター編)(1926)/
 12.ワルツ(1936頃)/
 13.ギリシャのモティーフ
  (A.ビッソーリによるフルート、ギターと女声合唱編)(1937/2010)/
 14.ブラジル風バッハ 第5番-アリア(歌とギター編)(1938/1947頃) ※世界初録音…13
アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
リサ・セラフィーニ(ソプラノ…8-11.14)/
フェデリカ・アルトゥオーソ(ギター…6.7.9)/
ステファノ・ブライト(フルート…13)/
スコラ・サン・ロッコ合唱団…13/
フランチェスコ・エルレ(指揮)…13/
ミナス・ゲラリス・フィルハーモニック管弦楽団…1-3/
ファビオ・メケッティ(指揮)…1-3
録音 2012年10月5日 ブラジル ミナス・ゲラリス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…1-3/2009年12月11-14日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…4.5/2012年8月10-16日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…6-11.14/2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…12/2012年11月25日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サン・ロッコ…13
 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス(1887-1959)。ブラジルの民俗音楽と現代音楽が見事に融合した「ブラジル風バッハ」や、こちらも民俗音楽に由来したショーロスなどが広く愛されていますが、実は彼、生涯で1000曲近くに及ぶ膨大な作品を残しており、現在知られている「彼の顔」というのは、ほんの一部でしかないことはあまり意識されていないと言ってもよいでしょう。
 彼は作曲を独学で学びながらブラジルの民謡を積極的に採取し、数々の名作を作り上げていきました。
 この3巻からなるシリーズは、そんな「知られざる作品」を発掘、収録することでヴィラ=ロボスの新たな魅力を探って行くことができるでしょう。この第1集には、セゴビアのあために作曲した「ギター協奏曲」を始め、断片的な作品や、良く知られる「ブラジル風バッハ第5番」のアリアをギター伴奏にしたものなど興味深い作品が並んでいます。
 


8.573197
\1200
フィビヒ:管弦楽作品集 第3集
 1.交響詩「オテロ」Op.6/
 2.交響詩「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」Op.37/
 3.交響詩「トマンと森の精」Op.49/
 4.交響詩「嵐」Op.46/5.交響詩「春」Op.13
チェコ・ナショナル交響楽団/
マレク・シュティレツ(指揮)
録音 2013年3月13日&4月3日 チェコ プラハ,ホスティバー CNSOスタジオ
 1850年にチェコで生まれたズデニェク・フィビヒ(1850-1900 フィビフとも)。林業関係者であった父の仕事の関係もあり、幼い頃から様々な樹木に囲まれて育った彼の心の中には、いつも深く美しい森があったことは間違いありません。
 この管弦楽作品集の第3集は5つの交響詩が収録されています。数多くの作品を書いたフィビヒでしたが、交響詩は彼の活動のほぼ全ての時期に渡って作曲されていて、フィビヒがこの分野の作品をどれほど愛していたかがわかるというものです。
 「オテロ」は言うまでもなくシェークスピアの戯曲に触発された作品で、オテロ、デスデモナとイアーゴの絡み合った運命を強調した迫力ある作品です。トランペットによる鋭いファンファーレは登場人物の悲劇を象徴し、フルートとハープは甘美な表情を映し出します。
 「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」の豊かな物語は後にスメタナに影響を与え、このメロディは「わが祖国」の第1曲目にも引用されたほどです。ロマンティックで、超自然的な憧れの物語を描いた「トマンと森の精」はドヴォルザークを思わせます。
 見事な音による絵画である「嵐」と「春」も素晴らしく、これらがチェコの国民楽派の作曲家たちに大きな影響を与えたことは疑う余地もありません。
 


8.573389
\1200
ハチャトゥリアン:スターリングラードの戦い/オテロ
 1-5.「スターリングラードの戦い」組曲(1949)
  <ヴォルガの上にある都市-侵略/炎の中のスターリングラード/
   敵は運が尽きた/わが祖国のために:攻撃!-英雄たちへの永遠の栄光/
   勝利へ-ヴォルガ川の崖>/
 6-16.「オテロ」組曲(1956)
 <プロローグと序奏/デズデモーナのアリオーソ/ぶどう園/ヴェニス(夜想曲)/
  夜の殺人者(ロデリーゴの死)/オテロの絶望/嫉妬の発作/オテロの到着/
  デズデモーナを叩く者(平手打ち)/キャンプからのオテロの決別/終曲>
スロヴァキア放送交響楽団/
アドリアーノ(指揮)
録音 1989年7月6-8日…1-5, 1992年6月22-24日…6-16 ブラティスラヴァ スロヴァキア放送コンサート・ホール MARCOPOLO 8.223314 移行盤
 ハチャトゥリアン(1903-1978)が書いた映画音楽は、彼の他の管弦楽曲と同じく、常にエキサイティングで色彩的。ショスタコーヴィチを思わせる激しい戦闘シーンや、叙情的な部分もありなかなかの聴きものです。「スターリングラードの戦い」には、大編成によるオーケストラで奏される様々な民謡の引用が華々しい効果を挙げています。
 作曲家自身が1952年にソヴィエト放送交響楽団を指揮した記録が存在しますが、このアドリアーノによる演奏は、作曲家の意図を存分に生かした最高の演奏と言えるでしょう。
 「オテロ」は、シェークスピアにインスパイアされた3つのロシア映画の一つで、こちらもハチャトゥリアンの名声を世界的に高めるのに一役買ったものです。
 

8.572517
\1200
マリピエロ:ピアノ作品集(1909-1921)
 1-3.カルヴァルカーテ-乗り物(1921)
  <扱いにくい/揺れる/炎のように>/
 4-10.月に寄せる小詩集(1909-1910)
  <詠唱、重々しく/寂しげに、少しゆったりと/悲しく/早く/
  悲しげに(ほとんどリズムはなく)/非常に遅く/非常に興奮して>/
 10-14.秋の前奏曲(1914)/
 15-17. 3つの古風な舞曲(1909-1910頃)
  <シンフォニア・デル・シレンツィオからガヴォット/メヌエット/ジグ>/
 18-21.共鳴(1918)
  <穏やかに/流れるように/速すぎず/激しく、しかし速すぎず>
  ※1-3.15-17…世界初録音
リム・リラ(ピアノ)
録音 2012年2月9-10日 USA カリフォルニア,ルーカスフィルム Ltd,スカイウォーカー・サウンド
 最近、ようやく復興の兆しが見えてきたイタリアの作曲家ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973)。このアルバムでは彼の青年期から壮年期にかけてのピアノ曲を聴くことができます。マリピエロ自身が記した友人への書き込みによると、彼はピアニストたちに対して、複雑な思いを抱いていたようで、彼らを「奇妙な敵」と呼びながらも、「何一つ悪意を抱いていない」など愛とも憎しみとも取れる言葉が書き連ねてあるのです。
 彼は作曲家としては珍しくピアノを正式に学んだことがなかったにもかかわらず(ヴァイオリンは6歳から演奏していた)、25歳のマリピエロによる最初の作品は「ピアノのための6つの小品」でした。以降も、彼は自身における「奇妙な敵」と戦い続け、驚くほどに華麗なテクニックを駆使し、時にはユニーク、あるいはシニカルな作品を書いていきます。
 1910年頃に書かれた「3つの古風な舞曲」はその親しみやすさから人気を獲得、また「秋の前奏曲」や「月に寄せる小詩集」は、イタリアの音楽雑誌の付録として出版され、この多彩で繊細な音楽はたくさんの聴衆から高く支持されたのです。
 しかしこの曲に見られる陰鬱さは、彼の後の作品をも覆う一種の暗さでもあるのかもしれません。1921年の「カルヴァルカーテ-乗り物」は「つかの間のアイデア」とされ、風変わりなユーモアに満たされています。まだまだ全容解明は難しそうなマリピエロのピアノ曲。少しずつでも楽しんでいただければと思います。
 

8.573223
\1200
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番 他
 1-4.ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 Op.45/
 5.組曲「ドリー」より子守歌(ヴァイオリンとピアノ編)/
 6-8.3つの無言歌
  <第1番(ヴァイオリンとピアノ編)/第2番(チェロとピアノ編)/
  第3番(チェロとピアノ編)>/
 9-11.ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120(クラリネット、チェロとピアノ編)
クングスバッハ・ピアノ三重奏団
<メンバー:
 マリン・ブロマン(ヴァイオリン)…1-6/
 ジェスパー・スヴェドベルク(チェロ)…1-4.7-11/
 サイモン・クラウフォード=フィリップス(ピアノ)…1-11/
 フィリップ・デューク(ヴィオラ)…1-4/
 リチャード・ホスフォード(クラリネット)…9-11>
録音 2013年4月17-19日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 フォーレ(1845-1924)の音楽と言うと、あの美しいレクイエムを思い起こす人も多いのではないでしょうか?あくまでも清らかであり、一切の夾雑物を削ぎ落としたかのような柔和な優しさに溢れた響きは、永遠の名曲と呼ばれるにふさわしいものです。
 そんなフォーレは室内楽の分野にも数多くの名作を残しています。このピアノ四重奏曲第2番は1885年頃から1886年、レクイエムと同時期に書かれたものと推測されています。
 レクイエムの作曲への直接の動機は彼の父の死と言われていますが(フォーレ自身は否定している)この作品全体にも仄かな悲しさが漂っています。第1楽章、冒頭の激しく打ち付けるピアノの音は、まるで雨粒のような切なさを呼び起こします。
 クングスバッハ・ピアノ三重奏団によるこの演奏、カップリングされている他の曲も魅力的。元々はピアノ独奏曲である“ドリー”の子守歌、続く「3つの無言歌」のしっとりとした編曲版と、後期の作品であるピアノ三重奏曲のヴァイオリン・パートをクラリネットに置き換えた印象的な編曲。これは他では聴くことのできないユニークなものです。
 

8.573227
\1200
ピーター・ウォーロック:合唱作品集
 1.いっぱいの愛情(1921)/
 2.3つのベロックの歌-ハナッカーは崩れ落ち(1927)/
 3.3つのベロックの歌-夜(1927)/
 4.3つのベロックの歌-わが国(1927)/5.今年の春(1925)/
 6-8.ジョン・ウェブスターの3つの哀歌
  <春のすべての花(1923)/コマドリとミソサザイを求めて(1925)/
   マルフィの公爵夫人は白い布で覆われて(1925)>/
 9.As dew in Aprylle(四月の朝霧のように)(1918)/
 10.マリアの小さな5つの喜び(1929)/11.豊富な乗馬隊(1929)/
 12.鳥(1926)/13.聖なる御体(1919)/
 14.主をほめたたえよ(ベネディカムス・ドミノ)(1918頃)/
 15.囚われのアダムは横たわり(1922)/
 16-18. 3つのキャロル
  <ティルレイ・ティルロウ(1922)/バルラロウ(1919)/プラタナスの木(1923)>/
 19.私は正しき乙女を見た(1927)/20.カリヨン・カリッラ(1929)/
 21.クリスマスと新年のための祝福(1918)/22.永遠の富はどこ(1927)/
 23.ベツレヘム・ダウン(1927)/24.ご機嫌いかが?元気です!(1927)/
 25.コーンウォールのクリスマス・キャロル(1918)
<ソリスト>
アイスペス・ピゴット(S)…1/
エミリー・ホール(S)…6/
ライヴィ・ルイス(S)…16/
ロッティ・ボーデン(S)…17/
アンジェラ・ヒックス(S)…20/
ナターシャ・カットラー(A)…13/
トーマス・ドリュー(T)…13
レイチェル・ハワース(オルガン)…10.15-18.20.22.24/
カリス・シンガーズ/
ジョージ・パリス(指揮)
録音 2013年9月8-10日 UK ワーウィックシャー,ハンプトン・ルーシー,聖ピーター教会
 「ウォーロック=魔法使い」これでわかるとおり、この作曲家の本名はフィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(1894-1930)。ウォーロックはいわゆるペンネームになります。彼はロンドンに生まれ、主に古典文学を学んだ人です。作曲はほとんど独学であり、自身が好きだったディーリアスやクィルター、ディーレンの作品を研究し、音楽語法を手に入れたといいます。
 また、彼は幼い頃父を亡くしましたが、母が再婚したためモンゴメリーシャーに移り住んだことで、ウェールズ語を学び、それがきっかけとなりケルト語の知識が増えたと言い、これらはいくつかの作品「コーンウォールのクリスマス・キャロル」などに生かされました。
 そんな彼のこの合唱作品は、英国音楽の系譜にしっかりと根ざしたものであり、美しい歌詞とそれにマッチした旋律は、素朴でありながらも聴き手の心を揺さぶる大いなる力を有しています。36歳という短い生涯、そしてその早すぎる晩年には創作能力もほとんど衰えてしまったと言われるウォーロックですが、その瞬間の煌きはまさに魔法と言えるものです。
 


8.573240
\1200
アクロン:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.ヘブライの旋律 Op.33(1911)/2.ヘブライの舞曲 Op.35-1(1912)/
 3.ヘブライの子守歌 Op.35-2(1912)/4.前奏曲 Op.13(1904)/
 5.レ・シルフィード Op.18(1905)/6-7.2つの気分 Op.32(1910)/
 8-9.2つの気分 Op.36(1913)/
 10.ヘブライ民謡の主題によるダンス・インプロヴィゼーション Op.37(1914)/
 11-15.古風な様式による組曲 第1番 Op.21(1906)/16.ロマネスカ(1913)/
 17-19.ステンペーニュ組曲(1930)/20.子守歌 第2番 Op.20(1906)
マイケル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)/
アリソン・ダマート(ピアノ)
録音 2013年5月6-7日 USA ニューヨーク,バッファロー クレインハウス・ミュージック・ホール
 ユダヤ系ポーランド人のヴァイオリニスト、作曲家ジョゼフ・アクロン(1886-1943)。もともとはヴァイオリニストとして活躍し、高い名声も得ていたのですが、本人は作曲家としての成功を夢見ていました。作曲はリャードフに学び、自身は「ユダヤ民俗音楽協会」に所属し、ユダヤの音楽を広めるために活動を続け、1925年にはアメリカに移住し、そこでもユダヤ音楽を広めるために尽力しました。
 しかし、彼の作品はなかなか理解されることがなく、当時、唯一人気を得たのは、ハイフェッツが愛奏した「ヘブライの旋律 Op.33」だけだったのです。
 最近では彼の作品も復興の兆しが感じられ、NAXOSでもヴァイオリン協奏曲を中心としたアルバム(8.559408)がリリースされています。
 このアルバムには、その「ヘブライの旋律」を始めとした興味深い作品が並びます。例えば「レ・シルフィード」はグラズノフの同名作品を思い起こさせますが、実は密接に関係があるもので、これは初演前にバレエの一部を見たアクロンが、独自の「レ・シルフィード」を作曲した可能性があるとされます。
 他にも「古風な様式による組曲」をはじめとした多彩な作品を聴くと、どれも興味深く、この作曲家の音楽をもっと知りたいという好奇心にかられます。
 

8.573312
\1200
グエッラの写本集 第3集
 1.ファン・イダルゴ(1614-1685):羊飼いを装って/
 2.イダルゴ:海の上で灯が消える/3.作者不詳:空気とお世辞/
 4.G.G.カプスペルガー(1580頃-1651)/ホセ・マリン(1619-1699):
  パッサカリア-それは甘い声/
 5.作者不詳:最も美しいニンフ/
 6.イダルゴ:愛はむだなく/
 7.作者不詳:昨日、私が行ったリンゴ園で/
 8.マリン:氷のような軽蔑/
 9.マリン:フィリス、歌わないで/
 10.マリン:私の思いは行ったり来たり/
 11.作者不詳:泣かないで、私のセリア/
 12.作者不詳:わが瞳は涙にぬれる/
 13.作者不詳:戻っておいで、神アマリリスよ/
 14.ホアン・デル・バド(1625頃-1691):虫の息/
 15.作者不詳:少女は宣言した
イェツァベル・アリア・フェルナンデス(ソプラノ)/
アルス・アトランティカ(アンサンブル)
<メンバー:
サンティ・ミロン(ヴィオール)/
エリギオ・ルイス・クインテイロ(バロック・ギター&テオルボ)/
マヌエル・ビラス(スペイン・バロック・ハープ)>
録音 2010年5月5-7日 スペイン、ルーゴ,フェリシア・デ・パントン,チャーチ・オブ・サン・ビセンテ・デ・ポンベイロ
 最近発見された17世紀の後半にマドリッドで編纂されたグエッラの写本からの音楽、第3集の登場です。
 スペインの世俗歌曲のアンソロジーであるこの歌集は、17世紀にスペイン王宮の礼拝堂の書記を務めていたミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)によって編纂されたもので、2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表され、実際の演奏が次々となされています。
 このアルバムには多くの作者不詳の歌曲に混じって、イダルゴ、マリンなど当時から高名な作曲家の作品も混在しています。
 各々の歌曲はとても「自由度」が高いため(とてもシンプルな楽譜が残っているのみ)、演奏家たちは、想像力を駆使して適切なテンポを設定し、装飾を加え、更に即興性を与えなくてはいけないのです。
 今回のアルバムでは、表情豊かなソプラノと、ヴィオールとテオルボ、スペイン固有のハープとヴィオールのアンサンブルが伴奏を担うことで、また新しい世界を構築しています。
 

8.573322
\1200
ギリシャのギター作品集
 1-4.キリアコス・ツォルツィナキス(1950-1989):4つのギリシャの映像(1975)/
 5.ディミトリス・ファンパス(1921-1996):ワルツ(1960)/
 6.ファンパス:3つのギリシャ舞曲-ソウタス(1958)/
 7.ミキス・テオドラキス(1925-):母と処女(D.ファンパスによるギター編)/
 8.テオドラキス:墓碑銘-5月の日(Y.イリオプーロスによるギター編)(1958)/
 9.テオドラキス:墓碑銘-あなたは良かった(Y.イリオプーロスによるギター編)(1958)/
 10-12.コスタス・ハジョプーロス(1955-):3つのギリシャのスケッチ(1977)/
 13.ジョルジ・マヴロエデス(1967-):旅(2001)/
 14.マヴロエデス:海の絵 第2番-居間にある難破船(2001)/
 15.ニコス・ハリツァノス(1969-):ポリドルコン Op.86(2008)/
 16-17.ハリツァノス:2つのバラードと踊り Op.112(2012)/
 18.ミナス・ボグリス(1970-):ワルツ(2005)/
 19-22.ファンパス:ギリシャ組曲(1968)/
 23.ニコス・アタナッサキス(1972-):タイゲトス山(2013)
  ※10-17.23…世界初録音
エヴァ・ファンパス(ギター)
録音 2013年3月12日…1-5.10-12.14.16.17, 2013年4月26日…6.7.13.15.19.20, 2013年6月18日…8.9.18.21-23 ギリシャ,アテネ セント・ディミトリス,PROスタジオ
 アンドレス・セゴビアの影響を受けて、ギリシャのギター音楽は1950年代に全盛期を迎えました。このアルバムで見事な演奏を披露しているギタリスト、エヴァ・パンパスの父であるディミトリス・ファンパスもセゴビアの教えを受け、その才能を認められたギタリスト、作曲家です。
 このアルバムにはその父ファンパスの自作、編曲を含めた多彩なギター音楽が収録されています。彼らの中でその名前がよく知られているのはテオドラキスでしょうか?しかし他の作曲家たちも、各々が自らの独自の世界を構築し、また新たな世代に強く影響を与えているのは間違いありません。
 39歳の若さでこの世を去ってしまったツォルツキナキスの創造的で型破りな作品、バンドのための作品も知られるハジョプーロスのギリシャらしさ満点の小品、父ファンパスの教えを受けたマヴロエデスのピアソラ風味も感じられる郷愁たっぷりの作品、不可思議な調弦を施されたギターの音色が印象的なハリツァノスの音楽、ファリャ風のボグリスの「ワルツ」、このアルバムの中で最も作曲年が新しいアタナッサキスのギリシャの伝統的なメロディを用いた「タイゲトス山」。さあ、どこからでもどうぞ!素晴らしい世界が待っています。
 


8.573384
\1200
レントヘン:後期弦楽三重奏曲集
 1-4.弦楽三重奏曲 第13番 イ長調(1925)/
 5-8.弦楽三重奏曲 第14番 ハ短調(1928)/
 9-12.弦楽三重奏曲 第15番 嬰ハ短調(1929)/
 13-16.弦楽三重奏曲 第16番 嬰ハ短調(1930) ※世界初録音
オッフェンブルク弦楽三重奏団
<メンバー:
フランク・シッリ(ヴァイオリン)/
ロルフ・シッリ(ヴィオラ)/
マルティン・メルケル(チェロ)>
録音 2013年11月25-28日 ドイツ リュクハイム,シュットバウ
 1855年、ライプツィヒで生まれたユリウス・レントヘン(1855-1932)。父エンゲルベルトはオランダ生まれで、ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリニストを務め、母パウリーネは才能あるピアニストでした。そんな音楽的な家庭で育ったユリウスは幼少の頃から徹底した音楽教育を受け、数多くの高名な師の元で学び、8歳の時には最初の作品「ヴァイオリン・デュオ」を書き上げるなど、その天分を遺憾なく発揮したのです。
 長じてからは数多くの友人と交流、中でもブラームス、グリーグ、グレインジャー、ニールセンからは多大なる影響を受け、自らの創作の糧とし、生涯に650曲ほどを書き上げました。
 この弦楽四重奏曲集は、どれも彼の晩年の作品であり、まだまだ穏健な第13番に比べると、第15番、第16番はかなりユニークな曲。特に第15番には彼が新車( Fiat 509A Torpedo, 990cc)を購入した時のエピソードが紐付けられており、曲自体は車の運転手エンゲルに捧げられたというもので、ドライブ自体は危険だったようですが、多忙な作曲家が休暇を楽しんでいる様子が伺える興味深い作品です。
 

8.660343
(2CD)
\2400
メルカダンテ:歌劇「群盗」
 3部のメロドラマ ヤコポ・クレッシーニ台本
<CD1>1-19.第1部/
<CD2>1-9.第2部/10-19.第3部
 ※世界初録音
マッシミリアーノ…ブルーノ・プラティコ(バス)/
エルマーノ…マキシム・ミロノフ(テノール)/
コッラード…ヴィットーリオ・プラート(バリトン)/
アメーリア…ペチャ・イヴァノヴァ(ソプラノ)/
テレサ…ロジータ・フィオッコ(メゾ・ソプラノ)/
バルトランド…アタナス・ミラデノフ(バリトン)/
ロッレロ…ヘスス・アイリョン(テノール)/
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団(トーマシュ・ポトコフスキ…合唱指揮)/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス(カレル・ミタシュ…芸術監督)/
アントニオ・フォリアーニ(指揮)
録音 2012年7月14.18-21日 ドイツ バードヴィルドバード,トリンクハレ
 現在では、一部のフルート作品ばかりが知られているかに思える、ロッシーニと同時代のイタリアの作曲家サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870)。しかし彼が生きていた時代には、ロッシーニが早くにオペラ界から引退したことと、ベッリーニが早世したこともあって、一時期は「ヨーロッパ中で最も人気の高いオペラ作曲家」として名声を馳せていたこともあるほど、人気のあった人でもありました。
 しかし、すぐにヴェルディが登場し、メルカダンテのオペラ作品はほとんど忘れられてしまい、現在にいたっています。
 この「群盗」は、ベッリーニの名高い「清教徒」の前年に初演された作品ですが、ベッリーニ作品に見られるような甘美なアリアを多様することはしないという、自身における独自スタイルの確立を図ったものであり、当時のパリの聴衆に阿ることなく真摯で潔い音楽として仕上がっています。
 この上演に当たって新校訂版のスコアを作成するなど入念な準備のもと、この世界初演が実現、その結果“ニューヨーク・タイムズ誌”でも絶賛されました。

MARCOPOLO


8.225352
\2100
ルイ・シュポーア:弦楽四重奏曲集 第17集
 1-4.弦楽四重奏曲 第10番 イ長調 Op.30/
 5.変奏曲 ニ長調 Op.6/
 6-8.弦楽四重奏曲 第18番 ロ短調 Op.61「華麗なる四重奏曲」第3番
  ※1-4…世界初録音
モスクワ・フィルハーモニー・コンチェルティーノ弦楽四重奏団
<メンバー:
ヤロスワフ・クランスニコフ(第1ヴァイオリン)/
ソフィア・クラスニコワ(第2ヴァイオリン)/
オルガ・ジマエワ(ヴィオラ)/ヴィクトル・コゾドフ(チェロ)>
録音 2013年6月13-20日 モスクワ テレビ&ラジオ・カンパニー KULTURA 第1スタジオ
 作曲家ルイ・シュポア(1784-1859)はその生涯のほとんどの時期に渡って弦楽四重奏曲を書き続けました。最初の作品は20歳の時のOp.4で、最後の作品はそのおよそ50年後に完成された第36番のOp.157。これらの作品は多彩な様式を持ち、19世紀前半の弦楽四重奏の発展にも大きく寄与しています。
 この第17集は、演奏団体を変えながら24年間に渡って続いたプロジェクトの完結編であり、この全集は古典派の弦楽四重奏作品の愛好家たちにとっても素晴らしい贈り物となることは間違いありません。
 1814年に作曲された第10番の四重奏曲は彼がウィーンのサロンで頻繁に演奏しながら、自らの実力を誇示するために書かれた作品です。第1ヴァイオリンにはかなり技術的に困難な部分が見られるも、目一杯華やかな効果がもたらされています。
 シュポアのキャリアの初期に書かれた「変奏曲」は若々しいインスピレーションが溢れています。
 第18番は1819年の作品で、彼がフランクフルトの歌劇場からロンドンへ活動の拠点を移すことを考慮したいた時期に書かれたもの。入念な主題の処理と情熱的な雰囲気は、これらが類い稀なる名作であることを存分に示しています。


<国内盤>


 ALPHA



Alpha196
(国内盤)
\2800+税
ハイドン:鍵盤のためのソナタ3編、アダージョと変奏曲
 ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
  ①ソナタ ヘ長調 Hob. XVI:23
  ②ソナタ 変ホ長調 Hob. XVI:28
  ③ソナタ ハ長調 Hob. XVI:48
  ④アダージョ ヘ長調 Hob. XVII:9
  ⑤アンダンテと変奏 ヘ短調 Hob. XVII:6
   *各ソナタの後に、演奏者による即興演奏付き
ボビー・ミッチェル(フォルテピアノ)
使用楽器:
 シュタイン・モデル18 世紀末製オリジナル(修復:クリス・マーヌ)
 フォルテピアノ系の録音にも適性抜群のAlpha、新たに世に問う名手は“ブルージュの覇者”!
 作曲家生前のウィーンで造られたオリジナルの銘器をあざやかに弾きこなし、ハイドンがいかに面白い音作りをしていたかを端的に伝える逸品——曲間の即興演奏も雰囲気満点!

 古楽を中心としたラインナップで「小規模レーベルの革命」ともいうべき成功をおさめ、欧州の音盤シーンの常識を大きく塗り替えたフランスのAlpha レーベル。早くも創設15 周年を迎えた今もなお、彼らはなお古楽器録音にすぐれた実績をあげつづけ、玄人たちをうならせつづけてくれるのだ...!と、このハイドン・アルバムであらためて実感せずにはおれません。
 そもそもAlpha は17 世紀以前のバロックものでも高い評価を博してきた一方、今や老舗Accent レーベルでも活躍をみせているアルテュール・スホーンデルヴルトを筆頭に、現代ピアノよりも前からヴィンテージ楽器ばかり弾いていたという異才パトリック・シャイダーによる、19 世紀製プレイエルの限界すれすれをゆくリスト作品集、Zig-Zag Territoires レーベルにも名盤あまたのロシア・ピアニズムの大立者アレクセイ・リュビモフのベートーヴェン傑作選...と、フォルテピアノ(ピアノが現代式のかたちに定まる前の、18〜19 世紀のモデルのピアノ)による古楽器録音では確実に注目度の高いアルバムばかりをリリースしてきたところ。
 そこで突如あらわれたボビー・ミッチェルなる若きアメリカの俊才は、ショスタコーヴィチやラフマニノフなど近代ものでも現代楽器で名演を聴かせ、ロックやジャズのミュージシャンとも即興演奏をくりひろげる一方、チェンバロやヴィンテージ楽器などを弾く古楽器奏者としてのまごうことなき適性は昨年、世界的な古楽演奏家たちの登竜門たるブリュッヘ(英名ブルージュ)国際古楽コンクールでの華々しい受賞で立派に証明されたばかり。
 Youtube にも19 世紀のピアノを使っての録音や即興演奏のようすがいくつかUP されているところ、堂々Alpha からリリースされたこの新譜では、ピアノという楽器の発展のさなか、独自の鍵盤語法を確立していった“交響曲の父”ハイドンの作品をひとわたり...と、ある意味で自信満々のプログラムでの登場!聴きはじめてすぐに、その自信が伊達ではなかったことがすぐにわかります。そもそもハイドンの鍵盤ソナタは、この作曲家の音作りの妙を(ある意味、四つの楽器が使われる弦楽四重奏曲や、もっとたくさんの楽器でドラマが紡がれる交響曲よりも)最も端的に示す、面白さがわからなければ形をなさない演奏にもなりかねない難曲ぞろい...
 しかしボビー・ミッチェルは縦横無尽、18 世紀末オリジナルの楽器の繊細な音の変化をよくとらえつつ、流麗かつ端正にハイドンの音の造形をわかりやすく「いま」に甦らせてゆくのです。しかも当時のピアニストたちの流儀どおり、ソナタとソナタのあいだで自由磊落かつスタイリッシュな即興演奏まできめてみせる芸達者ぶり——ベン・ファン・オールト、ロバート・ヒルら「楽器のつくり」にも詳しい名匠たちの薫陶を受けた俊才だけのことはある名演になっています。
 解説も充実、もちろん日本語訳付でのお届け——隅々までじっくり味わいたい逸品、どうぞお見逃しなく!




INDESENS!



INDE059
(国内盤・2枚組)
\4300+税
ゴベール:フルートとピアノのための主要作品全集
フィリップ・ゴベール(1879〜1941):
《CD I》
 ①フルートとピアノのための組曲(1921)
 ②子守唄(1907)③水の上で(1910)
 ④2枚のスケッチ(1914)⑤マドリガル(1908)
 ⑥シシリエンヌ(1914)
 ⑦ギリシャ風ディヴェルティスマン 〜
  2本のフルートとピアノのための*(1909)
 ⑧ロマンス(ルデュク社刊)
 ⑨ロマンス(エノック社刊/1908)
 ⑩夜想曲とアレグロ・スケルツァンド(1906)
 ⑪幻想曲(1912)⑫バラード(1927)
《CD II》
 ①フルートとピアノのためのソナタ 第1番(1917)
 ②フルートとピアノのためのソナタ 第2番(1924)
 ③フルートとピアノのためのソナタ 第3番(1933)
 ④フルートとピアノのためのソナチネ(1937)
  * バスティヨン・プラ(第2フルート)
ヴァンサン・リュカ(フルート)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)
 フランス・フルート楽派の大立者...といいつつ、本場フランスのプレイヤーが真正面からその魅力を全面的に解き明かしてくれる2枚組というのは、意外にもめったにない僥倖!
 躍進めざましいパリ管弦楽団の名匠リュカ、俊才ヴァグシャルと、濃密なフルートを聴かせます。

 ラヴェルより4歳年下で、亡くなったのもちょうどラヴェルの4年後。1900〜30 年代が活躍のメインフィールドで、つまり他にはフランス六人組やラフマニノフ、ファリャ、コルンゴルト...といった作曲家たちと同じ時代を生きた人——稀代のフルート奏者として知られ、フランス音楽院管弦楽団や「管楽器のための室内楽協会」の大立者として、指揮活動でも確かな足跡を残したフィリップ・ゴベールは、同時にフルートや管弦楽のためのさまざまな作品を書いた作曲家としても知られています。
 フルート奏者たちにとってのハノンかバイエルか、というような練習曲集の書き手ということもあって、アマチュア演奏家のあいだでもよく知られ、とにかくフランス近代ど真ん中の実にセンス抜群&ロマンティック&繊細な作品を数多く書いているのですが、ここ10 年ほどの間に、その魅力はいつしかCD コレクターたちのあいだにもすっかり定着してきた感があります。オーケストラ音楽があれほど色彩感あざやかに発展したフランス近代で、ましてや“管楽器の王国”たるフランスで、管楽器のための室内楽に名品ができなかったわけがない!と思いきや、巷には意外とフランス六人組(というか、事実上プーランクのみ)や多作家フランセのものがちらほら...という程度なところ、近代式のフルートの魅力を誰よりもよく知るゴベールの作品はフルート奏者たちも比較的熱心にとりあげるため、徐々に音盤も充実してきたためでしょう(たとえばオーボエやバソンには似た現象を呼びさます単体の作曲家がいるわけではないところ、これはフルートとゴベールに固有な幸福な現象かもしれません)。
 しかし実のところ、フランスならではのエスプリが何よりも問われる近代ものであるにもかかわらず、意外にフランス人の演奏家が正面きってとりあげることがなく、外国人たちの名演に頼らざるを得ないのも、音盤面でのゴベール事情...という状況をみごとに覆す新譜を送り届けてくれたフランスIndesesns!は、さすがパリ管のソリストたちから絶大な信頼を得ているレーベルだけのことはありますね!
 先日も驚くべき無伴奏アルバムで『レコード芸術』特選や『日本経済新聞』の文化欄を賑わせたヴァンサン・リュカは、ベルリン・フィルでも活躍をみせつつ、パリ管弦楽団ソリストとして、玄妙なフランス作品の名演はもちろん、ドイツのロマン派〜近代作品にも確たる適性をみせるいかんなきフランスの名手...深く濃密な音色はグラデーション豊かな味わいで、ゴベールのソナタ系作品にみる親ドイツ的堅固さも、一連の小品を魅力あるものにしている風雅さや細やかなエスプリも、みごとなもの。
 ピアノはローラン・ヴァグシャル——そう、室内楽への適性抜群なこのソリストもまた“ニ重奏”盤であるこの録音のもうひとりの主人公。隅々までぬかりない傑作2 枚組なのです!


旧譜
ヴァンサン・リュカ(フルート)、無伴奏


INDE057
(国内盤)
\2800+税
パリのフルート、さまざまな無伴奏
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
  ①無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
 アルテュール・オネゲル(1892〜1955):
  ②山羊の踊り 〜無伴奏フルートのための
 クロード・ドビュッシー(1862〜1918):
  ③シランクス 〜無伴奏フルートのための
 ウジェーヌ・ボザ(1905〜1991):
  ④幻像 作品38 〜無伴奏フルートのための
 フランシス・プーランク(1899〜1963):
  ⑤廃墟に向けて子守唄を吹く、笛吹きの像
 ジャック・イベール(1890〜1962):
  ⑥無伴奏フルートのための小品
 ピエール=オクターヴ・フェルー(1900〜1936):
  ⑦無伴奏フルートのための三つの小品
 ロジェ・ブールダン(1923〜1976):
  ⑧傷ついた牧神 〜無伴奏フルートのための
 パウル・ヒンデミット(1895〜1963):
  ⑨無伴奏フルートのための八つの小品
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877〜1933):
  ⑩無伴奏フルートのためのソナタ・アパッショナータ 作品140
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜1788):
  ⑪無伴奏フルート・ソナタ イ短調
ヴァンサン・リュカ(フルート)
 パリ音楽院、ベルリン・フィル、そしてパリ管の首席として名をあげ、今やフランス随一の名手に。
 才人リュカが満を持して世に送り出した、傾聴すべき「ひとふでがき」の音響世界。大バッハから「記念年」の次男バッハまでのあいだ、近代の巨匠たちの技芸、深々と...
 無伴奏のフルートで1枚のアルバムを作るというのがどれだけの決意を必要とするか、想像するだにあまりあること...
 ましてやパリ管のトップ奏者として、この“管楽器の王国”を代表する世界随一のオーケストラの顔役のひとりになっている人物とあれば、なおのこと。
 大指揮者が振る「牧神の午後への前奏曲」や気鋭名手が弾くメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でも絶妙の吹奏を聴かせる立場にあるヴァンサン・リュカが、オーケストラとも、あるいは室内楽の共演者ともいっさい無縁の状態で、音楽史上、無伴奏フルートのために書かれた傑作と目される重要作品をことごとく網羅した、きわめて傾聴に値する1枚のアルバムを満を持して世に問うてくれたことは、21世紀のいま、どれほどかけがえのないことでしょう...
 パリ音楽院で腕を磨いてきた生粋のフランス人だけに、フランス六人組やボザ、イベールといったフランス近代ものはもちろんお手のもの——
 嬉しいのは、36歳で早世しながら、両大戦間のパリで諸外国からやってきた同世代の気鋭作曲家たちと、ユニークな活躍を続けたオクターヴ・フェルーの逸品まで収録してくれていること。さすがパリの名手、センスが違います。しかしリュカは決して、母国フランスに縛りつけられている演奏家ではありません——
 無伴奏フルート作品の白眉ともいえる、ドイツの名匠カルク=エーレルトの「ソナタ・アパッショナータ」、管楽器作品の多いヒンデミットの名品など、ドイツ方面の骨太の逸品にも確かな適性を感じさせる充実解釈を打ち出してみせる...そして彼の才覚が一面的でないことを何より強く印象づけるのが、このアルバムの冒頭と末尾に配された、バッハ父子の傑作。父バッハの、あの「佳品」というにはあまりにも充実度の高い逸品を、リュカのしなやかで濃密、倍音成分をゆたかに感じさせる音でじっくり聴けるのも嬉しいところですが、アルバムを締めくくる作品として、本年生誕300周年を迎えるエマヌエル・バッハの、父の作品と同じ調性で書かれた無伴奏ソナタを配すなど、実に周到なアルバム構成ではありませんか。
 刻一刻と移り変わる人の心の機微をみごと翻案してみせた、あのエマヌエル・バッハの至芸をフルートひとつでじっくり聴き確かめながら、この楽器の可能性の広さに改めて思い至る…無伴奏盤の新たなる至宝、お見逃しなく。





 ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT090501
(国内盤)
\2800+税
ダングルベール:クラヴサン曲集
 〜太陽王ルイ14世のもとで フランス・クラヴサン楽派の精髄〜
ジャン=アンリ・ダングルベール(1629〜1691):
 『クラヴサン曲集』(1689)より
 ①組曲 ト長調
 ②組曲 ニ短調
 ③組曲 ト短調
ローラン・ステヴァール(cmb)
使用楽器:
リュッケルス1638年製プチ・ラヴァルマン・モデル
 フランス流儀のクラヴサン(チェンバロ)音楽”の精髄が、最も端的に示された傑作曲集——
 フランス古楽界の最先端で多忙な活躍を続ける名手ステヴァール、コントラスト鮮やかな名演でその真価をみずみずしく「いま」に甦らせる。Zig-ZagTerritoires古楽系の見過ごしがたい1枚!

 丁寧なアルバム作りで「小規模レーベルの革命」と絶賛されたAlpha レーベルの創設者が、21 世紀初頭のインタビューで「いま一番気になる同業レーベルは?」との質問にさいしZig-Zag Territoires をあげていたのが、今から10 年ほど前のこと——それから時は過ぎ、このレーベルは今やharmoniamundi france にも追い迫らんばかりの勢いで、インマゼール、リュビモフ、ベルチャ四重奏団、F-F.ギィ...とシーン最前線の異才たちの傑作盤を数々と世に送り出し、小規模制作の最先端をゆく、押しも押されぬ強力レーベルになってしまいました。
 そんな躍進の一因には、このレーベルが21 世紀最初の10 年間、とりわけ欧州のすぐれた古楽系の演奏家たちを熱心に支えつづけたこともあったに違いありません。なにしろフランスは2000 年前後くらいから欧州随一の古楽先進国となり、歴史ある批評誌『Diapason』の特選盤(ディアパゾンドール)の8割近くが古楽系アイテムで占められることも珍しくなかったところ、Zig-Zag Territoires は古楽系の俊才が集うサブレ音楽祭とも連動しながら音盤制作を進め、シーン最前線の名手の企画をいくつも音盤化し、高評価を勝ち得てきた実績があったのです。
 そうした快進撃のさなか、フランス・バロックの歴史の核ともいえるレパートリーがいくつか、注目度の高い新旧世代の演奏家によって丁寧に音盤化されているところ、今回ここにご紹介するのは、フランスとベルギーを中心に通奏低音奏者としてさまざまなアンサンブルから引っ張りだこの多忙な活躍をみせるフランスの俊才、ローラン・ステヴァールのダングルベール・アルバム。
 ダングルベールはルイ14 世のオーケストラで初めて本格的にイタリア風の通奏低音奏法をこなせる人材として重宝がられ、古来の弾き方にこだわった先輩シャンボニエールを追い落として王室の寵を得た「たたきあげ」の実力者—-フランスものを弾く古楽鍵盤奏者が必ず通る重要な作曲家のひとりですが、ステヴァールほどの腕利きが、心ある鍵盤製作家によって丁寧に再現製作された名器で綴った録音は実に魅力的、決然とした調べもしなやかな歌心も思いのまま、音量変化のないクラヴサン(=チェンバロ)という楽器での演奏なのを忘れさせるほど繊細なニュアンスの妙がたまりません。
 解説日本語訳付、フランス・バロックの魅力をあらためて思い知る、本格派の1枚なのです!




<映像>


 EURO ARTS(映像)


20 13194
(Blu-ray)
\5000
ヨーロッパコンサート1999年・フロム・クラクフ
 モーツァルト:
  モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」 K.165、
  大ミサ曲ハ短調 K.427〜「聖霊によりて」
 ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
 シューマン:交響曲第1番変ロ長調 op.38「春」
 ドキュメンタリー:
  ペンデレツキのインタビュー
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
エマニュエル・アックス(ピアノ)
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
ベルリン・フィル
 クラクフ随一の教会で行ったハイティンク指揮によるヨーロッパコンサート

 収録:1999年5 月1 日 クラクフ、聖マリア教会(ライヴ)
 画面:60i 16:9(ドキュメンタリー:SD NTSC)、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio、リージョン:All、言語(ドキュメンタリー):独、字幕(ドキュメンタリー):英仏、95分(本編)+19分(ドキュメンタリー)

 ショパン没後150 年にあたった1999 年のヨーロッパコンサートは、ショパンの故郷ポーランドが舞台。第2 次世界大戦の戦火を免れた古都クラクフの聖マリア教会でコンサートが行われました。1222 年に建造されたゴシック建築の教会で、豪華な祭壇と美しい色彩に目を奪われ、ポーランドで最も美しい教会のひとつに数えられています。今回ブルーレイ化にあたって、コンサート映像はリストアを施し、会場の美しさが、さらに細部までクリアに再現されています。
 プログラムはクリスティーネ・シェーファーをソリストに迎えモーツァルトの「エクスルターテ・ユビラーテ」と大ミサ曲ハ短調 K.427 から「聖霊によりて」。シェーファーの透明かつ深みのある美声が引き立っています。そして技巧派でありながら、豊かな詩情を持ったピアニスト、エマニュエル・アックスによるショパンのピアノ協奏曲第2 番。メインプログラムは、シューマンを得意とする巨匠ハイティンクによるシューマンの交響曲第1 番です。
 ドキュメンタリー映像には、ポーランドを代表する作曲家であるペンデレツキのインタビューが収録されています。
 

20 12794
(Blu-ray)
\5000
ヨーロッパコンサート1997年・フロム・パリ
 ラヴェル:組曲「クープランの墓」
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
 ドキュメンタリー:
  パリの音楽につて、バレンボイムへのインタビュー
ダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮)
ベルリン・フィル
 ブルーレイ化によりヴェルサイユ宮殿の華麗な映像美を堪能

 収録:1997年5 月1 日ヴェルサイユ宮殿オペラ・ロワイヤル
 画面:60i 16:9(ドキュメンタリー:SD NTSC)、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio、リージョン:All、言語(ドキュメンタリー):独、字幕(ドキュメンタリー):英仏、97分(本編)+19分(ドキュメンタリー)

 豪華絢爛の代名詞でもあるヴェルサイユ宮殿にあるオペラ・ロワイヤルで行われた1997 年のヨーロッパコンサート。今回ブルーレイ化にあたって、コンサート映像はリストアを施し、会場の美しさが、さらに細部までクリアに再現されています。
 冒頭のラヴェルの「クープランの墓」は、さすがベルリン・フィルと思わせる木管群の活躍。バレンボイムが弾き振りをしたモーツァルトのピアノ協奏曲第13 番。バレンボイムの瑞々しい演奏が光ります。そしてナポレオンに捧げたベートーヴェンの交響曲第3 番「英雄」。フランスでの公演を意識して選曲されました。


EURO ARTS(映像)


代理店変更に伴う、旧譜・再案内

20 72039
(DVD)
\2500→\2290
ベルリンの壁崩壊記念コンサート1989
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」
レナード・バーンスタイン(指揮)
バイエルン放送交響楽団、ドレスデン国立管弦楽団、
ニューヨーク・フィルハーモニック、ロンドン交響楽団、
レニングラード・キーロフ歌劇場管弦楽団、パリ管弦楽団
ベルリン放送合唱団、
ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
ジューン・アンダーソン(ソプラノ)、
サラ・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)、
クラウス・ケーニヒ(テノール)、
ヤン・ヘンドリク・ロータリング(バス)
 収録:1989 年12 月25 日シャウシュピールハウス(現コンツェルトハウス)、ライヴ
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、94分、字幕:英独仏西
 監督:ハンフリー・バートン
 

20 72048
(DVD)
\3000→\2790
ブラームス:
 交響曲第1番ハ短調作品68、
 交響曲第3番ヘ長調作品90
レナード・バーンスタイン(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 収録:1978 年イェルサレム大コンサートホール、ライヴ
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、94分
 

20 72018
(DVD)
\3000→\2790
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 レナード・バーンスタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 収録:1990 年ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、74分
 

20 72068
(DVD)
\3000→\2790
ハイドン:チェロ、ピアノ 協奏曲
 チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
 チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
 ピアノ協奏曲第11番ニ長調
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ホメロ・フランセシュ(ピアノ)
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団
 録音:1975 年ヘンリー・ウッド・ホール
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、73分
 

20 72118
(DVD)
\3000→\2790
シューマン/ベートーヴェン:交響曲
 シューマン:交響曲第4番ニ短調 op.120(本番&リハーサル)
 ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67「運命」(本番&リハーサル)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン交響楽団(シューマン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベートーヴェン)
 収録:1965 年(シューマン)、1966 年1 月,2 月 ベルリン、ユニオン・スタジオアトリエ(ベートーヴェン)
 画面:NTSC 4:3、モノクロ、音声:PCM ステレオ、字幕:英独仏、140分
 監督:アンリ= ジョルジュ・クルーゾー
 

20 72514
(Blu-ray)
\5000→\4490
カラヤン・メモリアル・コンサート
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調より第3楽章サラバンド
 チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』
 特典映像:・ムターへのインタビュー、・小澤征爾へのインタビュー
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
小澤征爾(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 収録:2008 年1 月28 日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
 画面:16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1,PCM5.1、113分+10分(ボーナス)
 

20 72178
(DVD)
\3000→\2790
ベートーヴェン/ドヴォルザーク:交響曲
 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92(本番&リハーサル)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ベートーヴェン)
ウィーン交響楽団(ドヴォルザーク)
 収録:1960 年代& 1970 年代
 画面:NTSC 4:3、モノクロ/カラー、音声:PCM ステレオ、字幕:英独仏、140分
 

20 72198
(DVD)
\3000→\2790
シューベルト:
 交響曲第9番ハ長調D.944「グレイト」(本番&リハーサル)
カール・ベーム(指揮)
ウィーン交響楽団
 収録:1966 年
 画面:NTSC 4:3、モノクロ、音声:PCM ステレオ、字幕:英独仏、120分
 

20 72078
(DVD)
\3000→\2790
リスト:ファウスト交響曲 レナード・バーンスタイン(指揮)
ボストン交響楽団
ケネス・リーゲル(テノール)
 収録:1976 年7 月27 日ボストン・シンフォニー・ホール
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:仏英独西、83分
 

20 72088
(DVD)
\3000→\2790
モーツァルト:
 クラリネット協奏曲イ長調K622、
 交響曲第25番ト短調K183
レナード・バーンスタイン(指揮)
ペーター・シュミードル(クラリネット)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
監督:ハンフリー・バートン
 収録:1987 年9 月1-2 日コンツェルトハウス、ウィーン(クラリネット)、1988 年10 月1-4 日ムジークフェラインザール、ウィーン(交響曲)
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、60分
 

20 72098
(DVD)
\3000→\2790
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第17番ト長調K453、
 交響曲第39番変ホ長調K543
レナード・バーンスタイン(ピアノ&指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 収録:1981 年10 月3-11 日ウィーン、ムジークフェラインザール
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、72分
 監督:ハンフリー・バートン
 

20 72108
(DVD)
\3000→\2790
シューベルト:
 (1)交響曲第9番ハ長調 D.944「グレイト」
 (2)ミサ曲第6番変ホ長調 D.950
(1)カール・ベーム(指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)カール・ベーム(指揮)
 ペーター・シュライアー(テノール)
 ヴェルナー・クレン(テノール)
 ヴァルター・ベリー(バス)ウィーン少年合唱団
 ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン宮廷楽団
 (1)収録:1973 年6 月12 & 13 日ウィーン、ムジークフェラインザール (2)収録:1976 年7 月28 & 29 日ウィーン・ホーフブルクカペレ
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:ラテン語・英独仏西、112分
 

20 72028
(2DVD)
\5400→\4990
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 ヴォルデマール・ネルソン(指揮)
バイロイト祝祭劇場管弦楽団・合唱団
ペーター・ホフマン(ローエングリン)
カラン・アームストロング(エルザ)
レイフ・ロアル(テルラムント)
エリザベス・コネル(オルトルート)
ジークフリート・フォーゲル(ハインリヒ)
 収録:1982 年バイロイト祝祭劇場
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:英独仏、200分
 

20 72008
(2DVD)
\5400→\4990
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
バイロイト祝祭劇場管弦楽団・合唱団
リチャード・ヴァーサル(タンホイザー)
チェリル・ステューダー(エリーザベト)
ルートヒルト・エンゲルト= エリ(ヴェーヌス)
ヴォルフガング・ブレンデル(ヴォルフラム)
ハンス・ゾーティン(領主ヘルマン)
ウィリアム・ペル(ヴァルター)
クレメンス・ビーバー(ハインリヒ)
ジークフリート・フォーゲル(ビーテロルフ)
シャンドール・ショーヨム・ナジ(ラインマル)
ジョイ・ロビンソン(牧童)
 収録:1989 年バイロイト祝祭劇場
 画面:NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:英独仏、188分
 監督:ブライアン・ラージ












6/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHRISTOPHORUS



CHE 0192-2
\1600→\1490
フランドル楽派のスペシャリスト達が歌うラッスス
 ラッスス:《音楽の守護(1573/74)》 からのモテット集
エリク・ファン・ネーヴェル(指揮)
クレンデ
コンチェルト・パラティーノ
 15〜16世紀のフランドル地方で生まれたポリフォニー音楽を網羅した「フランドル楽派の巨匠たち」(KTC 1380)での名演が印象強いベルギー古楽界の名匠エリク・ファン・ネーヴェルと手兵クレンデ。バロック・トロンボーンの大御所、シャルル・トゥートを中心とするピリオド金管アンサンブル、コンチェルト・パラティーノを迎えてのラッススのモテット集が復刻。
 500を超えるモテットや多数のミサ曲、シャンソン等を残したフランドル楽派を代表する後期ルネサンスの大作曲家、オルランドゥス・ラッスス(1532−1594)。1573年〜1574年に出版されたラッススの「音楽の守護」からのモテットを、フランドル楽派のスペシャリストたちが歌う。

 ※録音:1988年5月、BRTスタジオ(ベルギー)
 


CHE 0193-2
\1600→\1490
豪華歌手陣&名匠デ・マルキによるフレスコバルディのミサ曲!
 フレスコバルディ:モニカの歌によるミサ曲
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
イル・テアトロ・アルモニコ
 現代有数のイタリア・バロック音楽、特にヴィヴァルディの権威として知られる名匠アレッサンドロ・デ・マルキが振る、フレスコバルディのミサ曲。
 合唱には、ロッサーナ・ベルティーニやジュゼッペ・マレットなど豪華歌手陣を迎え、17世紀後半イタリアの美しく精巧に作られた教会音楽を彩る。

 ※録音:1991年5月、1992年10月、イタリア
 
CHR 77382
(2CD)
\5200
ヘンデルの秘書、スミスの知られざるオラトリオ
 スミス:オラトリオ 《四季》
エマ・カークビー(ソプラノ)
ティム・ミード(カウンターテナー)
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
マルクス・シモン(バス)
ヴォルフガング・リーデルバウフ(指揮)
ラ・バンダ、ムジカ・フランコニア祝祭合唱団
 ソプラノはエマ・カークビー!ヘンデルの秘書、スミスの知られざるオラトリオ

 イギリスに赴いたヘンデルのサポートを行ったことで知られるジョン・クリストファー・スミス(1712−1795)。1740年にスコットランドの詩人トムソンの詩「四季」に曲を付けたオラトリオ。
 4つの季節を描き、自然を讃える壮麗な合唱や魅力的なアリアなど、「ヘンデルの秘書」としてだけではなく、作曲家としても十分な実力を持っていたスミスの作曲技法を知らしめてくれる。

 ※録音:2012年7月14日−15日(ライヴ)
 ☆レコード芸術2014年7月号海外盤REVIEW掲載(P.187)
 


CHE 0196-2
\1600→\1490
サン=サーンス:2台ピアノのための作品集 〜 動物の謝肉祭
 2台のピアノと管弦楽のための組曲 《動物の謝肉祭》
 序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28(ドビュッシー編2台ピアノ版)
 ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.35
フェルハン&フェルザン・エンダー(ピアノ)
ハワード・グリフィス(指揮)
チューリッヒ室内管弦楽団
 2011年には新日本フィルとの共演で来日公演を行った、トルコ出身の美人双子姉妹デュオ、フェルハン&フェルザン・エンダーによるサン=サーンスの2台ピアノ作品集。
 サン=サーンスの人気曲「動物の謝肉祭」をメインに、サラサーテのために書かれ、ドビュッシーによって2台ピアノ版へと編曲された「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番の旋律を変奏で繰り広げる「ベートーヴェンの主題による変奏曲」を併録。技巧的なパッセージと息のあった掛け合いを、見事な2台ピアノの世界で魅せてくれる。

 ※録音:1997年11月、チューリッヒ放送スタジオ(スイス)



 

CHE 0194-2
\1600
ミゼレーレ・メイ・デウス 〜 1500年頃の受難曲
 イカルト:預言者エレミヤの哀歌
 イザーク:サンタ・クルスの固有聖歌
 ジョスカン・デ・プレ:神よ、私を憐れんでください(詩篇第50篇)
ヴィルフリート・ロームバッハ(指揮)
アンサンブル・オフィチウム
 1500年頃の受難節のための音楽を集めたアルバムで、よく知られたジョスカン・デ・プレ、ハインリヒ・イザークの音楽に加え、知られざる作曲家、ベルンハルト・イカルト(Bernhard Ycart)の哀歌が収録されている。

 ※録音:2002年2月14日−16日(ドイツ)




DREYER GAIDO



DGGF 001
\2500→\2290
鬼才フェルツのマーラー第5番!
 マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ガブリエル・フェルツ(指揮)
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 日本語解説付き!原盤はCD21052 でご案内済み。
 ガブリエル・フェルツは、ハンブルク州立歌劇場でゲルト・アルブレヒトの助手を務め、リューベック市劇場へ転身。
 ブレーメン劇場、アルテンブルク・ゲラ市の管弦楽団および歌劇場の音楽総監督、そしてシュトゥットガルト・フィルの首席指揮者、シュトゥットガルト市の音楽総監督を務め、2013−14シーズンからは、ドルトムント市の音楽総監督、ドルトムント・フィルの首席指揮者に就任するなど、ドイツを中心に圧倒的な勢いで大活躍中のマエストロである。
 第2ヴァイオリンのパートに欠けていた2つのアウフタクトなど、第2楽章の最初のヴァイオリンの2ヵ所のフレーズに疑問を抱いたフェルツ。
 ドイツ式配置(対抗配置)を採用し、細部に至るまでスコアを徹底的に研究するなど、マーラーの傑作に相応しい解釈の実現に情熱を注ぐガブリエル・フェルツ渾身の「第5番」ライヴです。

 ※録音(ライヴ):2009年1月13日、2012年2月24日、リーダーハレ・ベートーヴェンザール(シュトゥットガルト)
 

CD 21030
\2500
代理店変更により再案内

ルイジ・ノーノ最初のオペラ、歌劇「不寛容(Intolleranza)」
 ノーノ:歌劇《イントレランツァ(不寛容)》
ガブリエル・フェルツ(指揮)
ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団
ブレーメン歌劇場合唱団
ヴォルフガング・ノイマン(テノール)
マリア・コヴォリク(アルト)
ジュディ・ベリー(ソプラノ)
イナ・シュリンゲンズィーペン(ソプラノ)
アルミン・コラルチク(バリトン)
バルトロメウス・ドリーセン(バス)
ヴォルフガング・フォン・ボリース(バス)
アキム・リクス(カウンターテナー)
アンナ・カトリン・アウフ(ヴォーカル)
ハインリヒ・ブレーカーホフ(ヴォーカル)
 ミュジック・セリエルの大家であり、20世紀イタリアの作曲家ルイジ・ノーノ(1924−1990)が、1960年に完成させた最初のオペラ、歌劇「不寛容(Intolleranza)」。
 1961年にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で、セリー技法の師であるブルーノ・マデルナの指揮により初演が行われている。仏ディアパゾン賞受賞タイトル。

 2001年の録音。
 

CD 21074
\2500
代理店変更により再案内

サイグン:オラトリオ《ユヌス・エムレ》(トルコ語歌唱) ナージ・エズギュチ(指揮)
オスナブリュック交響楽団
オスナブリュック・ユース合唱団
ビルギュル・ス・アリッチ(ソプラノ)
アイリン・アテシュ(メゾ・ソプラノ)
アイディン・ウシュトゥク(テノール)
テフフィク・ロドス(バス)
 パリでヴァンサン・ダンディから作曲を学び、トルコ五人組の1人とも称された20世紀トルコを代表する作曲家、アフメト・アドナン・サイグン(1907−1991)。
 サイグンの「ユヌス・エムレ」は、14世紀前半頃に活躍したと伝わるトルコの詩人、神秘主義、人道主義の代表的人物ユヌス・エムレを題材としたオラトリオ。トルコ語で歌われるトルコのオラトリオからは、西方と東方の音楽の融合が聴こえてくる。
 

CD 21071
\2500
代理店変更により再案内

グバイドゥーリナ:絞首台の歌 バルバラ・ヘーフリング(メゾ・ソプラノ)
エルシュベート・モーザー(バヤン)
ゲルゲリー・ボドキー(フルート)
コルネリア・モンスケ(打楽器)
マルティン・ハインツェ(コントラバス)
 作曲者の生誕80周年を記念してレコーディングが行われたソフィア・グバイドゥーリナ(1931−)の「絞首台の歌」の5声ヴァージョン。バヤン、フルート、パーカッション、コントラバスという不思議なアンサンブルが、モルゲンシュテルンとグバイドゥーリナの世界を表現。フルートのゲルゲリー・ボドキーは、ベルリン・ドイツ響の首席奏者。

 2011年8月の録音。
 
CD 21076
\2500
代理店変更により再案内

フリードヘルム・デール・エディションVol.17
 デール:
  ヴァイオリン・ソナタ/冬の旅の断章/
  チェロ・ソナタ/バガテル/2声のシンフォニア
カルロス・ジョンソン(ヴァイオリン)
ハンス=クリスティアン・シュヴァルツ(チェロ)
 ISCM(国際現代音楽協会)のドイツ支部会長などを歴任したドイツ現代音楽の重鎮、フリードヘルム・デール(1936−)の作品集第17巻。2008年以降に作曲されたヴァイオリンとピアノのための音楽では、リューベック・フィルの第1コンサート・マスターと首席チェリストが共演。




TANIDOS


SRD 437
\2600
ヨハン・バプティスト(ヤン・クシチテル)・ヴァンハル(1739-1813):
 クラリネットとピアノのためのソナタ集

  ソナタ変ホ長調(1810)(*)/
  ソナタ ハ長調(1801)(+)/
  ソナタ変ロ長調(1803)(+)
ダビド・アレナス(クラリネット)
ベレン・ゴンサレス=ドモンテ(ピアノ)

録音:2014年3月30日、マドリード王立音楽院マヌエル・デ・ファリャ・ホール、マドリード、スペイン
 ヴァンハルはボヘミアに生まれたウィーン古典派の作曲家。クラリネットを積極的に採り入れ、協奏曲や弦楽器との組み合わせによる室内楽作品も書いています。
 ダビド・アレナス、ベレン・ゴンサレス=ドモンテはともにマドリード生まれでマドリード王立音楽院出身。(*)モダーン楽器による初録音。(+)ベーム式クラリネットによる初録音。





URLICHT


UAV 5987
\2200
デイヴィッド・アムラム(1930-):室内楽作品集 ニューヨーク室内楽祭ライヴ
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
   エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン) 金丸智子(ピアノ)
  「赤い河の谷間」の主題による変奏曲(フルートと弦楽のための)
   キャロル・ウィンセンス(フルート) フェイス・ザ・ミュージック・アンサンブル
  フルート協奏曲「夜の巨人たち [Giants of Night]」
   エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン) シン=チャオ・リャオ(ピアノ)
  肖像(ピアノ四重奏のための)
   ニョーヨーク・ピアノ四重奏団
    リンダ・ホール(ピアノ) エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
    ロナルド・カーボーン(ヴィオラ) ウェンディ・サッター(ゲスト:ヴィオラ)
  モンクのためのブルースと変奏曲(ホルンのための)
   ハワード・ウォール(ホルン)
  ジャック・ケルアックの「路上」からの4つの朗読
   (朗読とジャズ・クアルテットのための)
   イカヤニ・チェンバーリン、アディラ・アムラム、ダグラス・イーガー(朗読)
   デイヴィッド・アムラム・クアルテット
    デイヴィッド・アムラム(ピアノ) ケヴィン・トゥイグ(ドラムス)
    リーン・ハート(ベース) アダム・アムラム(コンガ)

録音:2012年9月7日、ライヴ、New York Chamber Music Festival、シンフォニー・スペース、 ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国
 ホルンを、ピアノをはじめ様々なクラシカル、ジャズおよび民族楽器のプレーヤーにして指揮者、作曲家(映画音楽も手がける)、さらに著作家でもあるアメリカ合衆国のマルチタレント・ミュージシャン、デイヴィッド・アムラムの室内楽プログラム・コンサートのライヴ録音。
 とにかく合衆国での人気が凄いらしく早々に売り切れそうだとのことなので、お早目のオーダーをお願いいたします。(代理店)、だそうです・・・





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2114
\2500→¥2290
トスカニーニのベートーヴェン第9
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
アイリーン・ファーレル(ソプラノ)
ナン・メリマン(メゾ・ソプラノ)
ジャン・ピース(テノール)
ノーマン・スコット(バス)
ロバート・ショウ合唱団(合唱指揮:ロバート・ショウ)
 トスカニーニのベートーヴェン第9、ファン待望のオープンリール・テープ復刻登場!

 セッション録音:1952 年3 月31 日、4 月1 日、ニューヨーク、カーネギー・ホール/モノラル、セッション
 使用音源:RCA (U.S.A.)EC-52 (2トラック、19 センチ、オープンリール・テープ)

 制作者より
 トスカニーニのオリジナル・モノラルによるオープンリール・テープは中古市場でも非常に珍しいものですが、その中でもベートーヴェンの交響曲第9 番「合唱」(EC-52) は特に入手難として知られています。しかし、2014 年になって幻化していたテープを入手、CD 化にいたりました。音質は予想以上に情報量が多く、特に中低域は豊かで、全体的には非常に肉厚で艶やかです。また、モノラルながら広がりも十分で、残響が意外に多いことにも気づかされます。
 従来のディスクではいかにも窮屈に鳴っていた印象が、大きく変わってくるものと思われます。
 解説にはジョン・M・コンリーが月刊誌に掲載した「トスカニーニ〈第9〉を録音」を掲載しています。これはこのディスクの録音セッションを詳細に伝えた文章で、準備の段階から指揮者の登場、セッション中の様子、休憩時間のトスカニーニ、録音の完成と指揮者の許諾、トスカニーニ家の再生装置のことなど、演奏内容とぴたりと一致した読み物です! (平林 直哉)



<メジャー・レーベル>

DECCA


478 5334
\2300
選曲センスが光る舞曲集
《グローヴナー/Dances》

 ① J.S.バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV.828,
 ② ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22,
 ③ ショパン:ポロネーズ第5番嬰へ短調Op.44,
 ④ スクリャービン:10のマズルカOp.3より第6, 4, 9番,
 ⑤ スクリャービン:ワルツ第4番Op.38,
 ⑥ グラナドス:詩的なワルツ集,
 ⑦ シュルツ=エヴラー:
  ヨハン・シュトラウス2世の「美しき青きドナウ」の主題によるアラベスク
 ⑧ アルベニス(ゴドフスキー編):タンゴOp.165-2,
 ⑨ モートン・グールド:ブギウギ練習曲
ベンジャミン・グローヴナー(P)
【録音】2013年6月, イギリス、サフォーク、ポットン・ホール(デジタル;セッション)
1992年イギリス生まれのベンジャミン・グローヴナーは、今年22歳。11歳でBBCヤング・ミュージシャンのピアノ部門で優勝し、以降着々と才能を伸ばしてきた俊英です。2012年発売のデビューアルバムでは、ショパンのスケルツォとノクターンをメインに、リストをはさみ、最後はラヴェルの「夜のガスパール」で締めくくるという、なんとも凝った選曲を披露した彼ですが、2枚目はサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番、ラヴェルのト長調、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」とこれまたちょっとひねったカップリング。そんな彼が、第3作となる当盤でも比類ないセンスを発揮しています。「Dances」というタイトルのもと、バッハのパルティータからショパンのマズルカ、ポロネーズ、そしてグラナドスの「詩的なワルツ」、そして通向けにはシュルツ=エヴラーの超絶技巧で知られる「美しき青きドナウ」によるアラベスクも聴かせてくれます。最後のモートン・グールドも秀逸な選曲。何をやってくれるのか今後も目が離せない、要注目なアーティストです。


Decca 3〜 Three Classic Albums

3枚のオリジナル・アルバムを収録したお得な限定盤セット


478 6721
(3CD)
\3000→\2790
ウィーン・フィルとの初録音となった緊迫感溢れる名演
《キリル・コンドラシン〜Three Classic Albums》

【CD1】
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
   〜ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【CD2】
 R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」, ボロディン:交響曲第2番ロ短調
   〜ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
【CD3】
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61,
   〜チョン・キョンファ(Vn) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)
【録音】[CD1&3]1979年9月、ウィーン、ゾフィエンザール(デジタル, Decca)/[CD2]1979年6月&1980年6月、アムステルダム、コンセルトヘボウ(ステレオ, Philips)
 コンドラシンによる西側レーベルの録音は数が少なく、特に亡命後の正規録音は僅かです。
 Deccaレーベルではこの「新世界」と同時にチョン・キョンファをソリストとして収録されたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、その中でも貴重なアルバムといえましょう。
 ウィーン・フィルとの初録音として発売当時話題となったこの録音は、3日間のセッションが組まれ、綿密に録音が行われました。コンドラシンのドライヴ感ある指揮により緊迫感溢れる演奏が展開されています。
 Philipsへの録音の「シェエラザード」は言わずと知れた名盤。クレバースのソロを存分にご堪能いただけます。
 


478 7151
(3CD)
\3000→\2790
洗練された表現力と磨きのかかった美声
《アンジェラ・ゲオルギュー〜Three Classic Albums》

【CD1】
 ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』〜夏のそよ風に乗って,
 マスネ:歌劇『ケルビーノ』〜夢みて、抱いて、逃げる恋よ,
 カタラーニ:歌劇『ワリー」〜さようなら、ふるさとの家よ,
 マスネ:歌劇『エロディアード」〜美しくやさしい君,
 ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』〜ああ、いくたびか,
 プッチーニ:.歌劇『ボエーム』〜あなたの愛の呼ぶ声に,
 グノー:歌劇『ファウスト』〜何と美しいこの姿,
 ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクァーレ」〜騎士はあのまなざしを,
 プッチーニ:歌劇『ボエーム』〜私の名はミミ,
 グリゴリュー:歌劇『ドナウ河の波』〜音楽/
【CD2】《世界の歌》
 マルティーニ:愛の喜びは,
 ペルゴレージ:もしあなたが私を愛して,
 レスピーギ:霧,
 オンカヴァッロ:マッティナータ,
 ファリャ:ムーア人の織物,
 モンサルパーチェ:黒人の歌,
 サティ:ジュ・トゥ・ヴ,
 ドリーブ:カディスの娘たち,
 プーランク:愛の小径,
 グリーグ:ソルヴェイグの歌,
 シューマン:献呈,
 シューマン:君は花のよう,
 シューベルト:セレナード,
 R.シュトラウス:献身,
 ブレディチェアヌ:心が私に多くを問う,
 メゼッティ:マーメイドの歌,
 カヴァディア:影,
 ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌,
 リスト:夢に来ませ,
 ハジダキス:汽車はいってしまった,
 作者不詳:ドゥルメ・ケリド・イジコ (子守歌),
 チェ・ヨンソップ:懐かしき金剛山,
 見岳章:川の流れのように,
 オヴァージェ:青い鳥,
 ブロズキー:ビー・マイ・ラヴ/
【CD3】《柳の歌〜ヴェルディ・ヒロイン》
 ヴェルディ:
  歌劇『シチリア島の夕べの祈り』〜ありがとう、みなさん,
  歌劇『ドン・カルロ』〜世のむなしさを知り給うたあなた…フランスよ、高貴な土地よ,
  歌劇『リゴレット』〜慕わしい人の名は,
  歌劇『アイーダ』〜おお、わが故郷,
  歌劇『トロヴァトーレ』〜
   しずかな夜は音もなく(しずかな夜)…
    言葉ではいいがたい(この恋を語るすべもなく),
  歌劇『仮面舞踏会』〜私の最後の願い,
  歌劇『シモン・ボッカネグラ』〜星と海はほほえみ,
  歌劇『運命の力』〜神よ、平和を与えたまえ,
  歌劇『オテロ』〜泣きぬれて野の果てにひとり(柳の歌)…
   アヴェ・マリア
アンジェラ・ゲオルギュー(Sp) /
ジョン・マウチェリー指揮
トリノ劇場管弦楽団&合唱団[CD1],
マルコム・マルティノー(P)[CD2],
リッカルド・シャイー(指揮)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団[CD3]
【録音】1995年11〜12月, トリノ、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院[CD1]/1997年11月, ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール[CD2]/1998〜1999年, ミラノ[CD3](デジタル:セッション)
 1965年、ルーマニアのアジュート生まれ。ブカレスト音楽アカデミーで学び、1990年にクルージュ国立歌劇場で「ボエーム」のミミを歌ってデビュー後、ウィーンのベルヴェデーレ賞、リスボンのグルベンキアン賞などを受賞。スイスのバーゼル歌劇場で《愛の妙薬》のアディーナで国外デビューを飾りました。
 その素晴らしい声とまばゆいばかりの舞台姿で一躍国際的スターダムにのし上がり、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場をはじめとするヨーロッパの主要な歌劇場で活躍を続けています。
【CD1】はDeccaデビュー盤で、イタリアとフランスのオペラ・アリア集。
【CD2】は、ヨーロッパ、自国のルーマニア、アメリカ、韓国、日本他のポピュラーな楽曲を収録したアルバム。マルティーニ、シューベルト、ラフマニノフ作品、日本の作品として「川の流れのように」を収録。
【CD3】は、ゲオルギュー得意のヴェルディ・アリア集で、「柳の歌」をはじめとしたヴェルディの名旋律を表情豊かに歌い上げています。
 


478 7155
(3CD)
\3000→\2790
スペインの光と影を写す絶品の表情
《アリシア・デ・ラローチャ〜Three Classic Albums》

 【CD1】グラナドス:組曲「ゴイェスカス」
 【CD2】グラナドス:スペイン舞曲集Op.37
 【CD3】
  ファリャ:
  4つのスペイン風小品, ベティカ地方の幻想曲,
  「三角帽子」からの3つの踊り, 組曲「恋は魔術師」
アリシア・デ・ラローチャ(P)
【録音】1976年[CD1]/1980年[CD2]/ロンドン、デッカ・スタジオ, 1973年キングズウェイ・ホール[CD3]
 スペインの名女流ピアニストであるラローチャの演奏で収録した、スペインを代表する2人の作曲家の名ピアノ曲集。極めて幅広いレパートリーを擁した彼女ですが、特に自国の作品では他の追随を許さない傑出した存在として知られています。この3枚のDecca録音は彼女の闊達自在な素晴らしい演奏が結晶した名盤中の名盤で、スペイン名曲を心ゆくまで堪能できる演奏です。
 


478 7159
(3CD)
\3000→\2790
ヴァイル歌いとしても当代屈指の実力とその魅力
《ウテ・レンパー〜Three Classic Albums》

【CD1】
 ヴァイル:
  『銀の湖』〜
   「フェニモアの歌」「シーザーの死」,
  『三文オペラ』〜
   「メッキー・メッサーの殺人物語大道歌(マック・ザ・ナイフ)」
   「ソロモン・ソング」「セックスのとりこのバラード」,
  『ベルリン・レクイエム』〜
   「ポツダムに通じるカシワの並木道」「ナナの歌」,
  『銀の湖』〜「富くじの胴元の歌」,
  『マハゴニー市の興亡』〜
   「アラバマ・ソング」「薄情の歌」, 「あんたを愛していないわ」,
  『ヴィーナスの恋』〜
   「私は自分でも勝手が分からない」「西風」「スピーク・ロウ」/
【CD2】
 ヴァイル:
  『ハッピー・エンド』〜
   「ビルバオ・ソング」「スラバヤ・ジョニー」
   「マドロスさんたちのいうことにゃ」「マンダレー・ソング」
   「ブランデーの闇商人の歌」, 「ユーカリ」,
  『マリー・ギャラント』〜
   「ボルドーの娘たち」「天国行きの列車」
   「大怪物リュスチュクリュ」
   「アキテーヌの王様が」「私は船を待っているの」,
  『闇の女』〜
   「人生は一度だけ」「ジェニーの一代記」「マイ・シップ」/
【CD3】
 《キャバレー・ソング》
  「ダマしの世界」「セックス・アピール」
  「ペーター、ペーター、戻ってきて!」「ハイ・ソサエティーの歌」
  「女の親友同志」「私は娼婦」「青色の時」
  「脱ぎな、ペトロネラ!」「男どもを追い出せ!」「過去の男」
  「…と仮定して」「私は誰のものなの」「むらさきの歌」
  「男性的-女性的」「今日は暴虐のタメランになりたい気分」
  「小さなあこがれ」「みんな子供にかえろう!」「ほら男爵」
ウテ・レンパー(Vo)/
ジョン・マウチェリー(指揮)
RIASベルリン室内アンサンブル[CD1]
ジョン・マウチェリー(指揮)
ベルリンRIASシンフォニエッタ
ジェフ・コーエン(P)
ロンドン・ヴォイシズ[CD2]
ロベルト・ツィーグラー(指揮)
マトリックス・アンサンブル
ジェフ・コーエン(P)[CD3]
 【録音】1988年8月, ベルリン、RIASスタジオ[CD1], 1991年10月, ベルリン、ハンザ・スタジオ[CD2]/1996年1月, ロンドン、CTSスタジオ[CD3]
 マレーネ・ディートリッヒの再来"と呼ばれる、美貌と天性の歌声を兼ね備えたドイツ生まれの歌姫、ウテ・レンパー。ミュージカルや舞台などを中心に活躍、ヴァイル歌いとしても当代屈指の実力を誇っています。
 彼女がDeccaに録音したクルト・ヴァイルのオペラからのアリアや歌曲を収録した2枚。そしてキャバレー・ソングを収録した1枚のアルバムをセット化したものです。どのアルバムも「信じられないほどの魅力」と圧倒的な評価を得たものです。
 


478 7163
(3CD)
\3000→\2790
天才的ヴァイオリニスト、ベルが若き日に残した3枚のアルバム
《ジョシュア・ベル〜Three Classic Albums》

【CD1】《ヴィルトゥオーゾ・ショウピース》
 ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲Op.15,
 シベリウス:ロマンスOp.78-2,
 シベリウス:マズルカOp.81-1,
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第1番,
 パガニーニ:カンタービレOp.17,
 ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16,
 ブロッホ:ニーグン,
 ノヴァーチェク:常動曲Op.5-4,
 シューマン(アウアー編):予言の鳥,
 ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番,
 グラス:波の戯れ,
 サラサーテ:カルメン幻想曲/
【CD2】
 ブルッフ:ヴァイオリン第1番ト短調Op.26,
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op64/
【CD3】
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35,
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調Op.22
ジョシュア・ベル(Vn)/
サミュエル・サンダーズ(P)[CD1]/
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団[CD2]/
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団[CD3]
【録音】1986年[CD1]/1986年12月, アビイ・ロード・スタジオ[CD2]/1988年4月, クリーヴランド、マソニック・オーディトリアム(デジタル:セッション)
 アメリカの天才ヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルが、1986年にDeccaと契約し録音した3枚のアルバム。技巧だけでは音楽にはならないような珠玉の小品集、繊細な美音と超絶技巧をさまざまなスタイルで展開する協奏曲など、音楽の品位を尊ぶヴァイオリニストだからこそ可能な味わい深い演奏です。


DG&DECCA


DG & Decca 20th Century Classics

 高い人気を誇る「20th Century」シリーズ。久々の新譜。旧譜とあわせての特集はこちら



479 3431
\1800→\1590
ブーレーズによる理想的なヴェーベルンの響き
《ヴェーベルン:作品集》

 オーケストラのための5つの小品,
 女声独唱とオーケストラのための3つの歌曲,
 交響曲Op.21,
 混声合唱とオーケストラのための『眼の光』Op.26,
 ソプラノ独唱、混声合唱と
  オーケストラのための第1カンタータOp29,
 オーケストラのための変奏曲Op.30,
 ソプラノとバス独唱、混声合唱と
  オーケストラのための第2カンタータOp.31
クリスティアーネ・エルツェ(Sp),
ジェラルド・フィンリー(Bs),
BBCシンガーズ,
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,
ピエール・ブーレーズ(指揮)
【録音】1994, 1996年、ベルリン、フィルハーモニー(デジタル)
 ブーレーズのDGヴェーベルン再録音集の第3弾となったもの。交響曲、変奏曲、カンタータといった後期の主要作品を収録。ベルリン・フィルを率いて予想どおり水も漏らさぬ完璧パフォーマンスが繰り広げられています。
 特に交響曲の透明感や管弦楽のための6つの小品の細部にまで目の行き届いた演奏はヴェーベルンの理想とした響きとも思える、20世紀音楽遺産の決定盤のひとつといえましょう。
 


479 3432
\1800→\1590
レヴァインの雄大なスケールで描き出される中世世界!
 カール・オルフ:『カルミナ・ブラーナ』
ジューン・アンダーソン(Sp)
フィリップ・クリーチ(T)
ベルント・ヴァイクル(Br)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
シカゴ交響楽団&合唱団
グレン・エリン児童合唱団
【録音】1984年7月、シカゴ、シンフォニー・ホール(デジタル)
 ヴァイタリティ溢れるリズムと明快さを特徴とする作風で知られるオルフ。彼の出世作となった『カルミナ・ブラーナ』は、バイエルン地方ボイレン(ブラーナ)の修道院に伝わる中世の世俗的な歌集の詩を用いて作曲され、全世界に彼の名を知らしめました。
 レヴァインの指揮はオーケストラとコーラスを完全に掌握して作品の持つエネルギーを見事に噴出させています。中世に生きた人々の生活や感情を雄大なスケールで鮮やかに描き出した名盤です。
 


479 3433
\1800→\1590
テ・カナワやカレーラスらを起用した自作自演名盤
 バーンスタイン:
  ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』
マリア:キリ・テ・カナワ(Sp:マリア),
ホセ・カレーラス(T:トニー)
タティアナ・トロヤノス(Ms:アニタ),
カート・オルマン(Br:リフ)
マリリン・ホーン(A:歌手), 他
レナード・バーンスタイン(指揮)
オーケストラ&コーラス
【録音】1984年9月、ニューヨーク、RCAスタジオ(デジタル)
 作曲家バーンスタインの名を不動のものにしたこのミュージカルの名作は、ニューヨークのウェスト・サイドを舞台に、対立する非行少年グループ間の男女の悲恋を描いた現代版『ロミオとジュリエット』といえる作品で、胸を打つ甘美なメロディや野性的なリズムによる音楽が魅力です。
 作曲者自らがタクトを執り、テ・カナワやカレーラスなど超一流のオペラ歌手を起用したこの録音は、バーンスタインの意志が隅々にまで貫かれた名盤として広く知られています。
 


479 3434
\1800→\1590
グラスの名曲を引き立てた代表的演奏
《フィリップ・グラス:作品集》

 ① ヒーローズ・シンフォニー, ② アブドゥルマジード,
 ③ 疑惑,  ④ 沈黙の時代の子供たち, ⑤ ノイケルン,
 ⑥ V-2シュナイダー, ⑦ ヴァイオリン協奏曲
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
アメリカン・コンポーザー・オーケストラ[①〜⑥]/
ギドン・クレーメル(Vn)
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1996年、ルッキング・グラス・スタジオ[①〜⑥]/1992年2月、ウィーン、ムジークフェライン・ザール[⑦]
 世間をあっと言わせたフィリップ・グラスの『ロウ・シンフォニー』と1977年にデヴィッド・ボウイとブライアン・イーノの問題作『ヒーローズ』をフィリップ・グラスが1997年にシンフォニー化した『ヒーローズ・シンフォニー』。
 1987年に作曲されたグラスの『ヴァイオリン協奏曲』は、クラシック・スタイルとミニマル・スタイルが融合した作品。初のクラシック・スタイルのオーケストラによる3楽章制のもので、メロディ&和声的な美しさが、グラスの世界観を示しています。
 


479 3435
\1800→\1590
リームが追及を重ねた音のフォームの理想的な形
 ヴォルフガング・リーム:
  『Jagden und Formen(狩猟と形式)』(1995-2001)
ドミニク・マイ(指揮)
アンサンブル・モデルン
【録音】2001年8月, フランクフルト(デジタル:セッション)
 このリームの作品は2001年11月にベルリンで初演されたもの。その以前の作品であるGedrangte Form(促された形式)、Gejagte Form(駆り立てられた形式)、Verborgene Formen(隠された諸形式)の3つの作品から要素が引用されるなどの関連性をもったものです。随所で、特徴的なリズムを刻むヴァイオリン、音と音が激しく反発しあった結果生まれる偶発的な沈黙など、リームが追及を重ねた音のフォームの理想的な形を見ることができます。
 これらの音の乱舞に、現代音楽への思想が明快に示されているといえましょう。
 


478 7426
(2CD)
\2600→\2190
ウィーン・フィルの流麗な響きが生かされた演奏
 R・シュトラウス:歌劇『サロメ』(全曲)
キャサリン・マルフィターノ(Sp:サロメ),
ブリン・ターフェル(Bs-Br:ヨハナーン)
ケネス・リーゲル(T:ヘロデ),
ハンナ・シュヴァルツ(Ms:ヘロディアス)、他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1994年4月、ウィーン、コンツェルトハウス(デジタル:セッション)
 ウィーン・フィルの流麗な響きを活かしてスコアの隅々まで明晰に描き出した、ドホナーニの室内楽的とも言える解釈が絶品なアルバム。妖艶な声で童女のように演じるマルフィターノのサロメ、生々しくも人間的なターフェルのヨハナーンなど、歌手陣もユニークな魅力に溢れています。
 


478 7429
(2CD)
\2600→\2190
ブリテン自身の指揮と、ピアーズの抒情的な歌唱
 ブリテン:
  歌劇『ピーター・グライムズ』Op.33(全曲)
ピーター・ピアーズ(ピーター・グライムズ),
クレア・ワトソン(エレン・オフォード),
ジェイムズ・ピーズ(ボルストロード船長),
デイヴィッド・ケリー(ホブスン警部)
オーウェン・ブラニガン(スウォロー判事),
ローリン・エルムズ(セドリー夫人),
ジーン・ワトソン(アンティ)、他
ベンジャミン・ブリテン(指揮)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
【録音】1958年12月, ウォルサムストウ、アセンブリー・ホール(ステレオ:セッション)
 英国の国民的作曲家ベンジャミン・ブリテンと同じく最高のテノール、ピーター・ピアーズ。このふたりは長きにわたり良きパートナーであり、互いに芸術的インスピレーションを与え合ったことで知られています。
 このオペラはブリテンの作品の中で最も成功を収め、1958年にブリテン自身指揮によって録音されました。
 

478 7432
\1800→\1590
ドラティの明快で透明感の高い響き
《シマノフスキ:交響曲とヴァイオリン協奏曲》

 ① 交響曲第2番変ロ長調 Op.19
 ② 交響曲第3番『夜の歌』Op.27
 ③ ヴァイオリン協奏曲第2番Op.61
アンタル・ドラティ(指揮)
デトロイト交響楽団[①②]/
シャンタル・ジュイエ(Vn)
シャルル・デュトワ(指揮)
モントリオール交響楽団[③]
【録音】1980年6月、デトロイト、ユナイテッド・アーティスツ・オーディトリウム[①②]/1992年5月, モントリオール、サン・トゥスタッシュ教会[③]
 コダーイやバルトークに師事し、作曲家としても活躍した大指揮者アンタル・ドラティによるシマノフスキの交響曲。交響曲「第2番」は初期の後期ロマン派的作風が現れており、官能とユーモアの入り混じった濃密さと、清潔な抒情性が融合されています。
 「第3番」は13世紀のペルシアの詩を使いつつも東洋的にならず、神秘主義や印象派的な香りが漂います。ドラティは過度な感情移入を抑え、明快で透明感の高い響きを作り出しています。
  


478 7433
\1800→\1590
凄みのある説得力あふれる名盤
 グレツキ:
   交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」Op.36
ヨアンナ・コショウスカ(Sp),
カジミエシュ・コルト(指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1983年6月, ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール(デジタル:セッション:Philips)
1976年に作曲された現代交響曲の金字塔。イギリスのラジオ番組でのオン・エアをきっかけに世界中で大ブレークしました。単調に繰り返される和声進行を基調としつつ、3つの楽章ともゆったりとしたレントなテンポで重々しい雰囲気を醸し出しています。当盤は、大ヒットとなったジンマン&アップショウ盤の清冽な美しい演奏とは全く対照的な解釈で、まさに血の噴き出るような凄みのある説得力のある名盤といえましょう。
 


478 7434
\1800→\1590
武満を語るときに欠かせない小澤征爾による決定盤
《武満徹:作品集》

 ① ノヴェンバー・ステップス
 ② エクリプス (琵琶と尺八のための)
 ③ ア・ストリング・アラウンド・オータム(ヴィオラ協奏曲)
 ④ ピアニストのためのコロナ
横山勝也(尺八②),
鶴田錦史(琵琶②),
今井信子(Va③),
小澤征爾(指揮)
サイトウ・キネン・オーケストラ(①〜③)/
ロジャー・ウッドワード(P:④)
【録音】1989〜1990年[①〜③:Philips]/1973年5月、デッカ・スタジオ[④:Decca]
 武満を語るときに欠かせない小澤征爾。武満徹の初期と晩年の代表作をこの1枚で聴くことができる、入門編としてもベストな1枚です。
 小澤&サイトウ・キネンという最高の演奏家たちが、尺八や笙など和楽器との共演で、武満の世界を織りなしていきます。「コロナ」は、フェルドマンや武満作品の演奏でも知られるロジャー・ウッドワードによる演奏で収録。




RCA



8876542552-2
\2500→\2290
ルドルフ・ブッフビンダー/悲愴・月光・熱情・告別〜
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ名曲集

 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」
 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」
 ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調作品81a「告別」
 ピアノ・ソナタ第23番へ短調作品57「熱情」
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
  ベートーヴェンの大家による充実の名演奏これまで出会った中で最も偉大な天性のピアニスト——ヨアヒム・カイザー我々の時代における最も重要で有能なベートーヴェン奏者——『フランクフルト・アルゲマイネ』紙
 ベートーヴェンとブッフビンダー、それはバッハとグールドの結びつきと同じ——『ルール・ハナリヒテン』紙
 ウィーンの巨匠、ルドルフ・ブッフビンダーによるRCA Red Sealへのデビュー・アルバムです。
 1946年生まれで、ウィーン国立音楽大学で学んだ神童は、21世紀の今日、ハイドンからブラームスに至るドイツ・オーストリア音楽の本流において、並ぶもののない名ピアニストとして高い評価を得ています。特に「ピアニストといえばルディ」と言われるほど、クラシック音楽の本場ウィーンで最も愛されている名ピアニスト。中でも特にベートーヴェン作品の演奏解釈では世界的な大家で、1980年代にはピアノ・ソナタ全曲を含むピアノ作品全集を録音しています。
 当アルバムは、それから四半世紀を経て、ドレスデンのゼンパーオーパーでのライヴ・レコーディングをもとに2011年に完成させた2度目の全集から、ブッフビンダー自身が選曲したもので、有名なタイトル付き4大ソナタを収録。楽譜を緻密に読み込んだ上で、作曲者の指示を着実に音化し、ロマン派的な演奏伝統を洗い流した清新な演奏は、聴衆を前にした緊迫感と円熟味が加わって、長く聴き続けられるべきスタンダードとしての充実度を備えています。
 [録音]2010年11月28日(第14番)、2011年1月2日(第26番)、2011年2月20日(第23番)、2011年3月6日(第8番)、ドレスデン、ゼンパーオーパーでのライヴ・レコーディング


<国内盤>


CALLIOPE



CAL1313
(国内盤)
\2800+税
ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5(全4曲*)、
 リュートを伴うソナタと協奏曲
 (*同一曲集のトリオ・ソナタ2曲は除く)

 1.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調op.5-1 RV18
 2. ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調RV85
 3. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調op.5-2 RV30
 4. ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調RV82
 5. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調op.5-3 RV33
 6.リュート協奏曲 ニ長調 RV93
 7. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調op.5-4 RV35
マルコ・ペドローナ(vn)
マッシモ・マルケーゼ(アーチリュート)
グイダントゥス合奏団
 意外なまでに音盤が少ない、ヴィヴァルディの“盲点”—-歴史的奏法とイタリア最先端の演奏陣で録音機会に恵まれない「作品5」のソナタ集のあでやかな魅力を、たっぷりと!
 リュート協奏曲は“本来の姿”での室内編成演奏、珍しい「リュート+ヴァイオリン」のトリオも魅力!

 ファビオ・ビオンディの鮮烈な『四季』から早くも20 年以上の時は過ぎ、ヨーロッパでは2000 年前後からオペラ・シーンでの盛り上がりも火付け役になって、さらにはDeutsche Grammophon からも「マックス・リヒターによる再構成」なる『四季』の鮮烈アルバムが出てきたりと、古楽シーンなどにとても収まりきらないヴィヴァルディ熱はますます盛り上がりをみせつづけているところ...
 しかし、続々と未知の協奏曲や声楽曲が発掘されつつあるいま、そんなヴィヴァルディの作品にも意外な盲点がいくつかありまして。とくに印象的なのは、ヴィヴァルディ自身が弾きこなした楽器であるヴァイオリンが主役をとる小編成の室内楽作品(つまり、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタやトリオ・ソナタ)が、びっくりするくらい録音されてきていない...という事実!
 ものによっては、リコーダーやオーボエが活躍する室内協奏曲やソナタのほうが、よっぽど録音が見つかりやすいくらい...
 作曲家のデビュー作である「作品1」のトリオ・ソナタ集や「作品2」のソナタ集はどうにか輸入盤リリースが増えてきたものの、いまだになお盲点に甘んじつづけているのが、その後このヴェネツィアの“赤毛の司祭”が協奏曲集「調和の霊感」作品3で全ヨーロッパにまたがる成功をおさめた直後、1716 年頃に同じ出版社から刊行された、作品番号5の独奏ソナタ集—-全6曲からなるこのソナタ集はしかし、おそらく作品3や4の協奏曲集に含まれる独奏協奏曲のソロ・パートでヴァイオリンがみせる縦横無尽の超絶技巧のようなものがあまりなく、むしろローマの先達コレッリのソナタのような、均整を重んじる曲作りになっているうえ、そもそも「作品3」の売れ行きに目がくらんだ出版社がヴィヴァルディの承認なしに刊行したもの...との疑義も出されており、本当に日の目を見る機会がない曲集になっているのです。
 実際に聴いてみれば、それらを耳にしてこなかったのがどれほど勿体ないことだったか、すぐにわかるでしょう——そう、ヴィヴァルディの音楽性は(のちのタルティーニやパガニーニと同じく)離れ技的な超絶技巧だけでなく、イタリア人ならではの「うたごころ」においてもすぐれていたのであって、その艶やかな旋律美はどんな瞬間に聴いても、私たちの心をただちにヴェネツィアの運河の静謐な水面へ、南国の穏やかな夕暮れへ、つよく引き込まずにはおかないのです。
 現代楽器を使いながらバロック奏法を徹底的に究めるイタリア流儀の古楽演奏スタイルで、折々本職古楽系のリュート奏者なども交えながら、歴史的に確かな演奏スタイルでこれらの傑作の魅力を伝えてくれるのは、演奏会での痛快な盛り上がりでイタリア中を湧かせつづけるマルコ・ペドローナ&グイダントゥス合奏団。しかも折々、ラテン系古楽シーンで多忙な活躍を続けている手練のリュート&バロックギター奏者マッシモ・マルケーゼが主役格の立ち回りをみせるトリオ・ソナタも2曲、協奏曲も1曲あり、作品5からの4曲では通奏低音パートで活躍しているアーチリュート(大型リュート)の南国情緒もきわだつ曲目構成が好感度大。
 作品成立事情の解説(全訳付)も含め、注目度の高いアルバム内容なのです!




FUGA LIBERA



MFUG598
(国内盤)
\2800+税
デュセック、ベートーヴェン、メンデルスゾーン
 〜19世紀のオリジナル楽器と、四つの傑作でたどる
  ピアノ音楽史 古典派からロマン派へ。〜

 ヤン・ラディスラフ・デュセック
  (本名ヴァーツラフ・ヤン・ドゥシーク 1760〜1812):
   ①ピアノ・ソナタ 嬰へ短調 op.61
    「プロイセン王子ルイ・フェルディナントの逝去に寄せる、
     器楽による哀歌」*
 ベートーヴェン(1770〜1827):
  ②七つのバガテルop.33*
  ③ピアノ・ソナタ 第32 番 op.111**
 メンデルスゾーン(1809〜1847):
  ④真面目な変奏曲 ニ短調 op.54**
オリガ・パシチェンコ(フォルテピアノ)
使用楽器:
ウィーンのドナート・シェフトース 1812 年製作オリジナル* /
ウィーンのコンラート・グラーフ1826 年製作オリジナル**
 2台の楽器は、どちらもベートーヴェン生前のウィーンの銘器...これぞ、オリジナルの響き!
 「ロシア・ピアニズム→古楽器」の系譜をひく、リュビモフの門下から、才人R.エガーのもとへ欧州古楽新世代は、ますます確かな適性でフォルテピアノを弾きこなす——発見の連続!

 欧州各国のシーン全体のあり方は、21 世紀の今や、前世紀とは確実に変わってきているようです。
 メジャーレーベルがスターを育て、オーケストラとレーベルとの契約ゆえ、大指揮者が自ら音楽監督をつとめるオーケストラで傑作を録音できない...とか、同じレーベルから別の演奏家が何かしらの全集録音を続けているところ、どんなに得意な曲目でも録音してもらえない...とか、そういった話はもう過去のこと。
 実力ある意識の高い演奏家のほうが自分のプロジェクトをどんどん売り込んで音盤制作シーンを活気づけている昨今、最もエキサイティングなヒントの宝庫は、演奏家のまわりにあるのかもしれません。
 さらに言うなら、シーンの変化は古楽器演奏への無駄な抵抗感が消えつつあるところにもうかがえるところ——大物演奏家たちが古楽器やピリオド解釈による演奏を怖がって忌避する...などという状況は世界的に見ても皆無になりつつあるようで、現代ピアノの牙城だったロシアやポーランドの重要なコンクールまわりのピアニストたちさえ、最近ではあくなき作品解釈の意識の高さから「ショパンやベートーヴェンの知っていた“当時のピアノ”」というのがどういうものか見極め、本来どおりの音使いでその魅力を明らかにしようと研鑽を積み、時にはバーゼルやデン・ハーグ、パリといった古楽器教育のメッカに留学、着実に実績をあげている人も少なくありません。
 本場のオリガ・パシチェンコも、まさにそうした新世代型のロシア人ピアニストのひとり——ちょっとYoutube など探してみるとわかると思うのですが、21 世紀に入ってからロシアのフォルテピアノ奏者は驚くほどの快進撃で西欧勢を圧倒しつつあるところ、このパシチェンコも同国随一の鬼才アレクセイ・リュビモフ(いわずとしれた「ネイガウス門下→古楽器演奏のパイオニア」の異才)に師事、さらにR.エガーやA.シュタイアー、M.ビルソンといった音盤界でも屈指の個性派才人たちについて腕を磨き、このとおり、デビュー・アルバムは19 世紀オリジナルの銘器2台を使い分けての、古典派からロマン派にいたるピアノ音楽の変化をたどる興味深いプログラムにぱもちろん、ここでのポイントはベートーヴェンの作風変化が軸になっていること。
 初期のバガテルは、古典派ソナタの通念をくつがえすデュセックの「哀歌」(フランス革命期、パリとロンドンをまたにかけて活躍した巨匠ぱ)と同じ1812年製楽器(モーツァルトも愛した名工A.ヴァルターの親族によるもの)で、チェンバロ前提の18世紀風音作りの時代には考えにくかったであろう、まろやかな(“月光”ソナタにも通じる?)表現が鍵盤芸術の世界にもたらされはじめた時代のみずみずしい息吹を、ありありと“いま”に甦らせる名演にぱそして最後のソナタはもちろん、ベートーヴェンが亡くなる前まで所有していた楽器の造り手、C.グラーフの銘器で——メンデルスゾーンの変奏曲もその楽器で、当時のままの魅力とともに立ち現れ、プログラム前半との楽音の対比も味わえる仕組み。
 解説充実日本語訳付、ピアノ音楽の真相へ、さらに一歩踏み込める名演です!




ALM/コジマ録音


ALCD-1
\2500+税
近藤譲《線の音楽》
 近藤譲(1947-):
  CLICK CRACK
   高橋悠治(ピアノ)
  ORIENT ORIENTATION
   篠?史子(ハープ)[多重録音]
  STANDING
   小泉浩(フルート)山口恭範(マリンバ)高橋アキ(ピアノ)
  PASS
   佐藤紀雄(バンジョー)志村菊夫、曽我傑(ギター)
   高橋アキ(大正琴)篠?史子(ハープ)
   山口恭範(ハーモニカ)川合良一(指揮)
  FALLING
   篠?功子&篠?正嗣(ヴィオラ)
   永島義男(コントラバス)高橋アキ(電気ピアノ)
 日本の現代音楽を変えた1974年発売の伝説的LPが40年の時を超えて復刻初CD化
 現代音楽/現代芸術ジャンルの大注目アイテム
 今では各楽器の大御所となった演奏家が多数参加
 解説、対訳、ジャケット等のデザインは勿論、価格も当時と同じ2,500円で当時を再現
 レーザーターンテーブルによってマスター盤以上の高音質で蘇る原音
 書籍《線の音楽》(近藤譲)も同時復刻(アルテスパブリッシングより7月1日発売)
 

ALCD-9142
\2800+税
佐山真知子[祖母の子守うた]林光作品集
 林光(1932-2012):
  つまさききらきら、ブルッキーのひつじ、
  二月、わたしのすきなこなひきさん
  クリークの子守歌(子守唄)、鹿よ おれの兄弟よ、
  二月の街、ことしの花の…
  五月の夜(アオバズクの季節)、水辺(すいへん)を去る、
  「島こども歌1」より
  おやすみなさい美しい夢をみて、祖母の子守うた
     ほか全27トラック
佐山真知子(ソプラノ)
通崎睦美(マリンバ)
藤井里佳(マリンバ)
服部真理子(ピアノ、鍵盤ハーモニカ)
 林光の遺した珠玉のソングと歌物語を作曲者と親交の深かった佐山真知子が歌う
 透明な歌、あたたかい音、やわらかい響きは、誰の耳にもやさしく深く谺する音楽
 初録音作品多数
 林光ファン、佐山真知子、こんにゃく座ファンのマストアイテムであると同時に、心優しい音楽を探している方に強くオススメ
 演はさきごろ平岡養一の評伝を出版し話題となった通崎睦美をはじめ林光の音楽を熟知した音楽家たち
 林光研究の第一人者・池田逸子による解説


コジマ録音ディストリビュートCD
発売元:浜松市楽器博物館



LMCD-1995
\2900+税
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ48
 森の響き〜ドイツ後期ロマン派・ブラームスの魅力〜

  ブラームス:
   ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品78
   クラヴィーア小品集 作品119
   ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40
小倉貴久子(フォルテピアノ)
桐山建志(ヴァイオリン)
塚田聡( ナチュラルホルン)
 作曲当時の楽器で甦る大作曲家の愛した響き
 ブラームスの室内楽作品を代表するさまざまな編成の作品
 特にホルン三重奏曲の古楽器(ナチュラルホルン)による演奏は、ブラームスがホルン奏者でもあっただけに貴重なもの
 演奏は日本を代表する古楽奏者たち
 学識と音楽性の調和した演奏を展開しています















6/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALTUS



ALT 298/9
(2CD)
\3400→\3090
伊福部昭ピアノアルバム
 (1)ピアノ組曲 (1933)【1. 盆踊/2. 七夕/3. 演伶/4. 佞武多】
 (2)映画音楽「佐久間ダム」 (1954-7)
 (3)映画音楽「その壁を砕け」No.7 (1959)
 (4)日本狂詩曲(作曲者編) (1935 / 2004)
 (5)映画音楽「二人の息子」No.24 (1961)
 (6)バレエ音楽「盆踊り」(アレクサンドル・チェレプニンと共作)(1938)
  【1. 七夕/2. 演伶/3. 佞武多/4. 夜想曲/
   5. 祭/6. ティンベ/7. 盆踊】
 (7)映画音楽「渚を駆ける女」No.7 (1964)
 (8)SF 交響ファンタジー第1番(石丸基司編)
 (9)聖なる泉〜「モスラ対ゴジラ」より(1964)
高良仁美(Pf)
河野玲子、
板橋享子(Perc)(6)
 幻の作品バレエ音楽「盆踊り」世界初録音を含む、伊福部昭のピアノ曲を集めた超レアCD

 録音:2014 年2 月28、30、31 /府中の森ウィーン・ホール/DDD

 伊福部昭といえば、まず原色的で力強いオーケストラ曲のイメージがあります。実際、作品表にはオリジナルのピアノ・ソロ曲として、初期の「ピアノ組曲」しか見当たりません。しかし最晩年に初期のオーケストラ曲「日本狂詩曲」を自らピアノ用に編曲したもの、あるいは映画音楽の中にもピアノ・ソロの楽曲があります。それらをすべてまとめた好企画の登場です。
 何よりの注目は、伊福部昭と師アレクサンドル・チェレプニンの共作によるウィーン・ロシア・バレエ団のための幻のバレエ音楽「盆踊り」の世界初録音。伊福部の作品表に載っているものの、実体のわからない謎の作品とされていました。七夕とお盆にまつわるジャポニスム風な筋で、チェレプニンが伊福部の「ピアノ組曲」や「日本狂詩曲」をもとに打楽器を加え編曲した興味深い音楽で、完全にチェレプニンのピアニズムとなりオリジナルの「ピアノ組曲」や伊福部自編の「日本狂詩曲」との違いに驚かされます。
 人気の「SF 交響ファンタジー第1番」は伊福部の愛弟子・石丸基司によるピアノ独奏用編曲。この編曲は高良仁美に捧げられています。高良仁美は、広上淳一指揮日本フィルの同曲録音(キングレコード)の際、オケ内ピアノ・パートを受け持った因縁ある作品でもあり、肘のクラスターなどが、ALTUSならではの録音の良さで凄まじい効果をあげています。
 最後にアンコールとして弾かれる「聖なる泉」の崇高さ、清純さは涙なくしては聴けません。
 沖縄出身の高良仁美は、同郷の女性作曲家・金井喜久子作品の録音で話題を呼んだピアニスト。アレグロ系、原色系音楽に巧さを発揮するだけに、伊福部作品はピッタリ。これまで聴いたことのないような生命力とエネルギーに言葉を失う、凄い演奏です。伊福部昭のピアノ音楽の魅力を再発見させてくれます。







AVIE



AV 2308
\2500→\2290
ピゼンデル氏のためにVol.2
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV.29《ピゼンデル氏のために》
 ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調
 モンタナーリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
 アルビノーニ:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調
 ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 RV.19《ピゼンデル氏のために》
ラ・セレニッシマ
 〔エイドリアン・チャンドラー(ヴァイオリン)、
  ガレス・ディーツ(チェロ)、
  トーマス・ダンフォード(テオルボ)、
  ロバート・ハワース(チェンバロ)〕
 ラ・セレニッシマの"ピゼンデル氏のために"第2巻!

 赤毛の司祭ヴィヴァルディの音楽の伝承者たち、エイドリアン・チャンドラーとラ・セレニッシマ。2003年にリリースされたデビュー・タイトル以来となる、「ピゼンデル氏のために」の続編が登場!
 ヴィヴァルディ、モンタナーリの弟子であり、ドレスデン宮廷楽団の楽長を務め、当時のドイツにおける最高のヴァイオリニストと称されたヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687−1755)。
 エイドリアン・チャンドラーが弾くのは、師であるヴィヴァルディやモンタナーリ、アルビノーニから稀代の名手に献呈された4つのヴァイオリン・ソナタと、ピゼンデルの自作2作品。
 6つのヴァイオリン・ソナタが、後期バロックにおけるピゼンデルの功績、大きな影響を物語る。
 

AV 2312
(3CD/特別価格)
\5100
ロッシーニの歌劇《マオメット2世》の2013年ライヴ!
 ロッシーニ:歌劇《マオメット2世》
ガーシントン・オペラ管弦楽団&合唱団
デイヴィッド・パリー(指揮)
ポール・ニロン(テノール)
シアン・デイヴィス(ソプラノ)
ダレン・ジェフリー(バス・バリトン)
ケイトリン・ハルカップ(メゾ・ソプラノ)
クリストファー・ディフィ(テノール)
リチャード・ダウリング(テノール)
 1820年に初演が行われたロッシーニのオペラ「マオメット2世(マオメット・セコンド)」は、オスマン・トルコのスルタン(皇帝)、マホメット2世が率いるオスマン・トルコ軍に攻められたヴェネツィア共和国のネグロポンテ島を舞台とした悲劇。
 2013年の6月〜7月に上演された「マオメット2世」は、2014シーズンで創設25周年を迎えたイギリス、ウォームスリーのガーシントン・オペラが、このアニヴァーサリー・イヤーを記念して発表する同オペラにとって初の商業用録音となる。

 ※録音(ライヴ):2013年6月−7月、ガーシントン・オペラ、ウォームスリー、イギリス
 

AV 2316
\2500
郷愁の歌
 ゴドフスキー:古いウィーン/
 クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ、愛の喜び/
 シルヴェストリ:郷愁の歌 Op.27-1(世界初録音)/
 シューベルト(リスト編):ソング・トランスクリプションズ
  〔水車職人と小川/水の上で歌う/すみか/セレナード/
   糸を紡ぐグレートヒェン/魔王/アヴェ・マリア/春の想い〕/
 タレガ(ボラック編):アルハンブラの思い出(世界初録音)/
◆イオン・ブゼアのヒストリカル録音(ピアノ:ルイザ・ボラック) 〜
 シューマン:君は花のよう Op.25-24/
 R・シュトラウス:万霊節 Op.10-8/
 ブレディチャヌ:Baga Doamne Luna-n Nor/
 ディマ:De ce nu-mi vii/シューベルト:好奇心の強い男
ルイザ・ボラック(ピアノ)
 同郷のエネスコやリパッティのピアノ作品集が高評価を得ているルーマニアの女流ピアニスト、ルイザ・ボラック。
 ゴドフスキーやクライスラー、シューベルトの歌曲のリスト編曲などの小品によるプログラムでは、世界初録音となるルーマニアの名指揮者コンスタンティン・シルヴェストリの作品(Op.27-1)も注目。
 1961年から62年にかけて録音されたルーマニアのテノール、イオン・ブゼアのヒストリカル・レコーディング(未発売音源)に、ルイザ・ボラックがピアノを加えたボーナス・トラックも収録されている。




CANTUS


C 9636
\2500
イタリアン・カンタータ集
 スカルラッティ:カンタータ 《暗黙の影と太陽》
 ボノンチーニ:その日が来る、ドリンダよ
 ロカテッリ:3声のためのソナタ ヘ短調 Op.8-9
 ポルポラ:ゆるやかに葉むらをさざめくそよ風よ
 ヴィヴァルディ:カンタータ 《愛よ、お前の勝ちだ》 RV.683
フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ
 (カウンターテナー)
アンサンブル・イル・プロフォンド
 ジャパン・ツアーを控えたカウンターテナー、フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ!

 タリア出身でスペインやスイスのバーゼル・スコラ・カントルム(SCB)で学んだカウンターテナー、フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティと、SCBの若手通奏低音奏者によるアンサンブル「イル・プロフォンド」のファースト・アルバム。
 スカルラッティからヴィヴァルディまで、イタリア・バロックを彩る珠玉のカンタータを、フェッリ=ベネデッティの甘く官能的な歌声で歌う。
 フェッリ=ベネデッティとイル・プロフォンドは2014年秋に日本全国ツアーを控えており、スカルラッティ、ロカテッリ、ヴィヴァルディの曲は来日公演でも演奏予定。

 ☆2014年来日公演スケジュール (日本・スイス友好通商条約150周年記念コンサート)
 8月24日(日) 北海道/8月27日(水) 岩手/8月30日(土) 山形/9月2日(火) 富山/9月5日(金) 京都/9月7日(日) 東京
 

C 9630
\2500
ガスパール・サンス:
 「スペイン・ギターの音楽指南」 からの音楽 〜
  5コースのスペイン・バロック・ギターのための音楽
ラベリントス・インヘニオソス
 〔ハビエル・ディアス・ラトーレ(ギター)、
  ペドロ・エステバン(パーカッション)〕
 "ラ・ヴェネクシアーナ”やドミニク・ヴェラール率いる”アンサンブル・ジルバンショワ”、ホセチュ・オブレゴン率いる”ラ・リティラータ"なども参加する「Cantus」は、ホセ・カルロス・カベーリョによって、1996年に創設されたスペインの古楽レーベル。
 1674年にサラゴサで出版された著書「スペイン・ギターによる音楽指南」の大成功が、スペインのギター音楽をさらに発展させるという大きな役割を果たしたガスパール・サンス(c.1640−c.1710)。情熱的なバロック・ギターと軽快なパーカッションのデュオ、ラベリントス・インヘニオソスが、サンスの指南書から選りすぐった19曲を生き生きと演奏する。
 

C 9637
\2500
デ・パッショーネ 〜 フランドルのモテット集
 オブレヒト:主よ, われを大切にしたまえ
 コンペール:イエスの御名において
 ジョスカン・デ・プレ:おお主イエス・キリスト、御顔は覆い隠され
 ヴェールベケ:地上は暗闇となった
 作曲者不詳:おお, 悲しき運命の日
 ジョスカン・デ・プレ:われを憐れみ給え, 神よ
オデカトン、
パオロ・ダ・コル(ディレクター)
 パオロ・ダ・コルによって創設されたイタリアの男声ヴォーカル・アンサンブル「オデカトン」。1503年にヴェネツィアで出版されたモテット集より、ジョスカン・デ・プレをはじめ、ヤコブ・オブレヒトやロワゼ・コンペールなどフランドル楽派の受難節のためのモテットを歌う。




CRYSTAL CLASSICS


N 67091
\2400
フランセ:ピアノ作品集
 若い娘たちの5つの肖像、ピアノ・ソナタ、
 称賛の踊り、シ・ヴェルサイユ・メテ・コンテ、
 5つのアンコール
コリンナ・ジモン(ピアノ)
 多作家としても知られるフランスの作曲家、ジャン・フランセ(1912−1997)の作品集。1984年にデビューを飾ったベルリン出身のピアニスト、コリンナ・ジモンがフランセの軽快な作品をエレガンスな音色が奏でる。2012年4月18日−20日の録音。




HARP&COMPANY


レア盤!

CD 5050-32
\2500→\2290
ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集
 ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番、
 ソナタ第4番、ソナタ第5番、ソナタ第7番
オリヴィエ・ダルテヴェル(クラリネット)
ラシェル・タリトマン(ハープ)
 スイス生まれのフランスのコンポーザー=クラリネッティスト、ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル(1763−1829)のクラリネット・ソナタ集。クラリネットの改良や発展にも貢献したルフェーヴルならではの、クラリネットを知り尽くされた内容の作品。
 HARP&COMPANYのレーベルは入荷に数ヶ月かかることが多いようです。




LAWO CLASSICS



LWC 1046
(SACD HYBRID)
\3000→\2790

アリア 〜 サクソフォンとオルガンのためのアリア集
 トヴェイト:名誉ある出迎え/
 モリコーネ(ビェルケストラン編):ガブリエリのオーボエ/
 フルーム:エミグラントビサ/
 ハルヴォルセン(グリーグ編):
  グリス・ヴァイス、ジェグ・ラグド・メグ・サー・シルド、
  brurefaele kjem in i garden/
 リンドバーグ:夏の牧舎の古い賛美歌/フルーム:ソレフォール/
 ブラトリー:イエス、汝優しき友よ/ボザ:アリア/
 ハルヴォルセン(グリーグ編):
  波がある、I fjol gjet e gjeitin 、ファンスマーチ/
 マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調/
 サティ:ジムノペディより第3番/ヴァリン:エレジー
ヴェーガル・ランドース
 (サクソフォン)
アンデシュ・アイステン・ダール
 (オルガン)
 オルガン伴奏、ソプラノサクソフォン編のマルチェッロのオーボエ協奏曲!

 ノルウェーの若手アーティスト、ヴェーガル・ランドースとアンデシュ・アイステン・ダールの二人によるサクソフォンとオルガンのためのアリア集。モリコーネのガブリエリのオーボエやマルチェッロのオーボエ協奏曲はサクソフォンのアレンジで演奏される機会は多いが、オルガン伴奏での収録は大変貴重、サクソフォン関係者必聴の1枚。

 2012年1月15日−17日の録音。
 


LWC 1048
(SACD HYBRID)
\3000→\2790
カラーズ
 バスクニャーナ:ホームシック
 フェレール:夏の月
 アルフテル:キャロル
 ニンズ編:
  私の革の帽子、マイ・ラヴ,マイ・リトル・ラヴ、ひな鳥は歌う
 ソロサバル:アメスタン、他
イツィアール・マルティネス・ガルドス(S)
ペル・アルネ・フランツェン(P)
 スペインのガリシア、バスク、カタルーニャ、3つの地域の伝統歌曲を収録したアルバム。この歌曲集を歌うのはスペイン出身のソプラノ、イツィアール・マルティネス・ガルドス。祖国の伝統歌曲をガルドスが艶やかな歌声で歌う。

 2011年10月14日−17日の録音。




LCMS


LCMS 1301
\2500

奇跡を求めて
 サイ:ブラック・アース、カッパドキアの王女
 シャラフヤン:
  ロード・フー・メイクズ・ザ・スプリング・ラン・
   フロム・ザ・マウンテン、
  ザ・シー・オブ・アー・ライフ・イズ・トラブリング・ミー...
 アブ=カリル:ダイイング・シティの夢
 ホヴァネス:ヒロシゲの猫へ
 サーマン:ミモザ、コウノトリが到着
 クリアリー:シャコンヌ
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)
ヒリヤード・アンサンブル
EQアンサンブル
ジョン・フィーリー(ギター)
パブロス・カネラキス(ギター)
 コンポーザー=ピアニスト、ファルジ・サイ(1970−)など様々な国の作曲家によるコンテンポラリー作品集。イギリスの男声ヴォーカル・アンサンブルのヒリヤード・アンサンブルの参加しているのも要注目。2012年5月−6月の録音。




BRIDGE


BCD 9417
\2300
「ロックバーグ/チハラ/ローレム:ピアノ作品集」
 ジョージ・ロックバーグ(1918-2005):
  カーニヴァル・ミュージック/
  ナッハ・バッハ(Nach Bach)/パルティータ・演奏曲
 ポール・チハラ(b.1938):バガテル集(2セットの7つの俳句)
 ネッド・ローレム(b.1923):ジェリーのための75の音[1:23]
ジェローム・ローウェンタール(Pf)
 ローウェンタールによるロックバーグを中心とした作品集

 録音:2013 年

 ローウェンタールによる現代アメリカのピアノ作品集。ロックバーグはブルース、ジャズ、フォークのスタイルを20 世紀音楽の様式をミックスした独自の世界。日系のチハラはむしろ無調の簡素で抽象的な様式の中に純化された東洋を描き出す。ローウェンタールはカペル、コルトー、ルビンシュタインに師事、19 世紀から20 世紀初頭のヴィルトゥオーゾ・ピアノを完全に身につけたピアニスト。同時代を生きたロックバーグやポール・チハラ、ローレム(たったの1分半の作品ですが)作品を共感を持って弾いている。
 

BCD 9424
\2300
「目覚めと夢」〜リオ・ロスナー(Lior Rosner)作品集
 (1)目覚めと夢〜ヴァイオリンと管弦楽のための
 (2)サッフォーによる3つの詩〜ソプラノと管弦楽のための
 (3)銀色の雨の時の中で〜ソプラノとピアノのための
 (4)インナー・スケイプ〜ヴァイオリンとピアノのための
 (5)G-PULL〜無伴奏ヴァイオリンのための
リオ・ロスナー((1)(2)指揮、(3)(4)ピアノ)
(1)(4)(5)カティア・ポポフ(Vn)
(1)(2)ハリウッド・スタジオ交響楽団
(2)(3)ジャナイ・ブラッガー(S)
 武満風からコープランド風、アダムス風まで変幻自在!映画界で活躍する作曲家リオ・ロスナー作品集!

 録音: 2013年

 一番最初のトラックの「目覚めと夢」を聴いて驚いた!!見事に武満の模写!コピーに成功している!
 日本の作曲家でも(いや日本の作曲家だからこそ)ここまで武満トーンを真似て自分の作品としては発表できないでしょう。タイトルにある「夢」という言葉といい、武満の晩年様式、例えば「ア・ストリング・アラウンド・オータム」などのスコアのいくつかを勉強していることは明らか。これで副題に一言「武満の追憶に」とでもあればご愛嬌でしょうが、解説にもタケミツの名はどこにも見当たりません。
 他の曲もこんな調子の曲ばかりなのかと期待しましたが、これ以外はコープランドぽかったり、ジョン・アダムズぽかったりと普通のアメリカの作曲家の仕事をしています(?)このロスナーなる人物、通常はテレビ、映画の音楽の仕事をしており、ジャズにも造詣が深いとのこと。武満氏が存命ならさぞ話が盛り上がったことでしょう。
 

BCD 9408
\2300
「モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.4」
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
  ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
マリアンナ・シリニヤン(Pf)、
スコット・ヨー(指揮)
オーデンセ交響楽団
 アルメニア出身の実力者マリアンナ・シリニヤンのモーツァルト

 録音:2012 年5 月7-11 日オーデンセ

 第3 集まではヴァシリー・プリマコフが演奏していたこのシリーズ、今回からピアニストがシリニヤンに交代になった。モーツァルトの同じ調性による新旧二つのピアノ協奏曲を収録。
 マリアンナ・シリニヤンはアルメニア出身。2006 年にミュンヘンで行われたARD 国際音楽コンクールに入賞後、ソロ、室内楽を中心に活動し、2009 年、2010 年と連続でデンマーク批評家協会賞を受賞している若手ピアニスト。2013 年以降、スタインウェイ・アーティストの称号を得て活躍している。この録音でもスタインウェイを使用しての演奏だが、イチゴのジャムを食した際のタネがぷちぷち弾けるような音色、タッチでモーツァルトの様式に見事に現代のスタイルで応えている。
 

BCD 9407
\2300
「アメリカン・ツアー」〜ピアノ三重奏曲集
 ポール・シェーンフェルド(b.1947):4つのミュージック・ヴィデオ(2000/12)
 クランシー・ニューマン(b.1977):juxt-野党(2010)
 陳怡(チェン・イ,b.1953):わが故郷からの曲(2007/08)
 レラ・オーアーバック(b.1974):トリプティーク/三面鏡
ワイス=カプラン=ニューマン三重奏団:
 【マーク・カプラン(Vn)、
  クランシー・ニューマン(Vc)、
  ヤエル・ワイス(Pf)】
 録音:2012 年

 アメリカ在住の人種も性別も世代も様々な作曲家による現代のピアノ三重奏曲。
 シェーンフェルドはこの中で最年長で彼の「4 つのミュージック・ヴィデオ」はロックンロール/ボサ・ノヴァ/映画音楽/サンバの4 曲からなる現代音楽とポップ・ミュージックの融合。当アンサンブルのメンバーでもあるニューマンの「juxt-野党」もフォーク・ミュージック、ブルース、ロックの影響が色濃い。中華出身の陳怡は中国民謡に基づくファンタジックな組曲。レラ・オーアーバックの「トリプティーク」はロックとバルトークが結びついたような燃焼度の高い佳作。
 

BCD 9411
\2300

「アメリカン・タペストリー」〜フルート作品集
 ロバート・ビーザー(b.1954):変奏曲(1982)
 アーロン・コープランド(1900-90):デュオ(1971)
 ロバート・ムチンスキ(1929-2010):フルート・ソナタOp.14(1961)
 ローウェル・リーバーマン(b.1961):フルート・ソナタOp.23(1987)

スーザン・ロソルツ(Fl)
マーガレット・カンプマイアー(Pf)
 録音:2013 年

 現代アメリカのフルート作品を集めた。ビーザーはアメリカ・ローマ大賞を獲得、グラミー賞候補にもなったボストン出身の作曲家で、その経歴の通り、ややフランス寄りの保守的で穏健な作風。コープランドのデュオはフルートとピアノによる「アパラチアの春」といった趣きの素朴で抒情的な小品集。
 ムチンスキのソナタはジャズの影響にフランス趣味が加味され、ややプーランクを思わせる洒落た作品、そしてリーバーマンのソナタは名手ポーエラ・ロビソンの委嘱で書かれた、こちらもフランス趣味の都会的な音楽。なおこの作品はナショナル・フルート・ソサエティによリ「出版された新しいフルートのためのベスト作品」に選出された。
 

BCD 9413
\2300
「ジョージ・クラム・エディションVol.16」
 ジョージ・クラム(b.1929):2つの歌曲集
  (1)スペイン歌曲集II「太陽と影」(2009)〜
   ガルシア・ロルカの詩による5つの連作歌曲
  (2)アメリカ歌曲集VII「ハートランドからの声」(2010)〜
   アメリカ先住民の民謡による聖歌、霊歌
(1)(2)アン・クラム(Sop)
(1)マルカントニオ・バローン(Pf)
(2)パトリック・メーソン(Br)
 ジェームズ・フリーマン(指揮)
 オーケストラ2001
 録音:2012-13 年

 個性派揃いの現代音楽作曲家の中でも更に異色の存在、クラムの全集シリーズ最新アルバムでは声楽曲の最新作を収録。
 ロルカの詩はクラムが早い段階から好んで取り上げている。ハートランドからの声は4 人の打楽器奏者と電気増幅されたピアノと2 人の歌手のための作品でヴァレーズの「イオニザシオン」ばりにサイレンの音が不気味に鳴り響く、神秘家クラムの面目躍如の秀作。
 

BCD 9426
\2300

「ジョージ・パール(1915-2009)ピアノ作品集」
 古典組曲(1938)/6つの祝典的インヴェンション(1981-95)/
 抒情的間奏曲(1987)/短いソナタ(1964)/
 トッカータ(1969)/隠された歌(1946)/
 6つのプレリュード(1946)/旋法的な組曲(1940)

マイケル・ブラウン(Pf)
 録音:2013 年

 パールはアメリカの作曲家、理論家でアメリカにおける12 音技法の推進者でもあった。エルンスト・クルシェネクに学び、アルバン・ベルク協会設立にも関わった。
 このアルバムでは初期から晩年のピアノ作品が収録されており、調性的な作品から無調を経て12 音技法に至るパールの作風の変遷を辿ることができる。
 

BCD 9427
\2300
「ポール・ルーザース(b.1949)の音楽第9集」
 (1)ニュー・ロシェル組曲
 (2)トゥウィンクル・ベルス(ピアノ・エチュード第2 番)
 (3)シュレディンガーの猫(ヴァイオリンとギターのための12のカノン)
 (4)ロマンス
 (5)12のポストルード
(1)デイヴィッド・スタロビン(Gtr)
 ダニエル・ドラックマン(Perc)
(2)(5)デイヴィッド・ホルツマン(Pf)
(3)アメリア・ホール(Vn)
 デイヴィッド・スタロビン(Gtr)
(4)シン=ヤン・フアン(Va)
 サラ・ローゼンバーグ(Pf)
 録音:2007、2011-12 年

 ルーザース(ルーダース)はデンマーク出身の作曲家でカール・オーエ・ラムスセンに師事、作風は新古典主義から前衛的な様式まで幅広い。アメリカのギタリスト、D.スタロビンのために多くの作品を発表し、この最新アルバムでもスタロビンのギターを念頭に置いて書かれた作品が収められている。
 

BCD 9428
\2300
「ギルバート・カリッシュ/ピアノ・リサイタル」
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番変ホ長調
 ベートーヴェン:バガテルOp.119
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
ギルバート・カリッシュ(Pf)
 録音:2013 年

 ギルバート・カリッシュはニューヨーク出身でボストン交響楽団チェンバー・プレイヤーのメンバーとして30 年活動した。アメリカ現代音楽にも造詣が深く、アイヴス、クラム、カーター、キルヒナー作品の録音が知られている。一方でハイドン弾きとして定評があり、かつてNon such よりソナタ集が出ていた。このアルバムは彼にとっては久々の古典〜初期ロマン派の作品で構成されており、得意のハイドンも楽しむことができる。



<国内盤>


キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5389/90
(2SACD HYBRID)
\4537+税
※輸入盤発売済
シマノフスキ:交響曲全集/ゲルギエフ&ロンドン交響楽団
 CD1
  交響曲第1番ヘ短調 Op.15 ,交響曲第2番変ロ長調 Op.19
 CD2
  交響曲第3番 Op.27『夜の歌』, 協奏交響曲(交響曲第4番 Op.60)
  スターバト・マーテル Op.53(ポーランド語歌唱)
CD1:ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 ロンドン交響楽団
CD2:ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 ロンドン交響楽団
 デニス・マツーエフ(ピアノ:Op.60)
 トビー・スペンス(テノール:Op.27& Op.53)
 サリー・マシューズ(ソプラノ:Op.53)
 エカテリーナ・グバノワ(メゾ・ソプラノ:Op.53)
 コスタス・スモリギナス(バリトン:Op.53)
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
  (合唱指揮:サイモン・ハルジー)
 これを聴かずしてシマノフスキを語るべからず!ゲルギエフの空前の名演

 CD1:録音:2012年9月、10月ロンドン、バービカン・ホール
 CD2:録音:2012年12月、2013年3月ロンドン、バービカン・ホール
 [輸入盤 LSO Live]LSO.0731&LSO.0739

 ゲルギエフとロンドン交響楽団は、2012 年のシーズンにシマノフスキとブラームスの交響曲を対比上演しました。かたやポーランド近代、かたやドイツ・ロマン派と、交響曲を4篇残していること以外あまり共通する点のないふたりの作曲家ですが、ゲルギエフにとっては初レパートリー。アルバム・リリースは作曲家別となっています。
 カロル・シマノフスキは近代ポーランドを代表する作曲家ですが、生まれ育ちはウクライナ。ロシア・ピアニズムの源流ゲンリヒ・ネイガウスが従兄弟、ホロヴィッツの師だったピアニストで作曲家のフェリクス・ブルーメンフェルトが叔父という、ロシア音楽史から見ても特別な家柄の出です。それゆえ、彼の音楽はポーランドの演奏家のみならず、ロシアの大物たちに愛奏されてきた歴史があり、リヒテルやオイストラフも素晴らしい録音を残しています。
 ディスク1 に収録されている若書きの交響曲第1番。1906-7 年の作で、第1楽章と第3楽章のみ1909 年3月に初演されたものの、その後演奏されることがなく、1990 年代まではあまり聴くことが出来ませんでした。ゲルギエフはもつれるような対位法の綾をすっきり解きほぐし、バランスに難のあるオーケストレーションも効果的に響かせて、この不遇な作品を立派な芸術作品として蘇らせました。そして続く交響曲第2番は、1909 年から10 年にかけて作曲されたシマノフスキの代表作のひとつ。シマノフスキならではの透明でひんやりした感性が印象的な魅力作で、交響曲第1番とは対照的な作風を見せます。
 ディスク2 には、交響曲第3番『夜の歌』。これは13 世紀ペルシャの詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの詩をドイツ語からの重訳でポーランド語訳された歌詞によるテノールと合唱付きのオラトリオ風作品で、神秘的で扇情的な歌詞とスクリャービン風の官能性に満ちた音楽。交響曲第4番は、「協奏交響曲」と呼ばれるピアノとオーケストラのための作品。シマノフスキの晩年にあたる1932 年に作曲され、親友の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインに捧げられました。1926 年作の『スターバト・マーテル』は、宗教音楽ながらポーランドの民俗音楽の要素濃厚な、シマノフスキ後期の傾向が明瞭な作品。
 ゲルギエフはシマノフスキの音楽について、「広く聴かれ、認められるのが当然なだけでなく、その音楽で20 世紀音楽の発展をより良く理解する絶好の機会だ」と絶賛しています。明らかにこれまでのどの録音も凌ぐ、空前の名演で、これを聴かずしてシマノフスキを語るべからずの一枚です。



 
KKC 5391
\2857+税
※輸入盤発売済
『魔法使いの弟子』を初の時代楽器演奏!
 デュカス:
  1.交響詩『魔法使いの弟子』 (1897)
  2.カンタータ『ヴェレダ』 (1888)
  3. 『ポリュークト』序曲 (1891)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
シャンタル・サントン(ソプラノ:2)
ジュリアン・ドラン(テノール:2)
ジャン=マニュエル・カンドノ(バリトン:2)
 奇才ロトとレ・シエクルが、『魔法使いの弟子』を初の時代楽器演奏!

 録音:2011年4月12日ヴェネツィア、スクオーラ・グランデ(1,2)、2012年5月31日ラベイ・ド・レポー(3)/[輸入盤 ACTES SUD] ASM.12、輸入盤・日本語解説付

 時代楽器による近代名曲を次々リリース、今最も注目される奇才指揮者のひとりフランソワ=グザヴィエ・ロトによる『魔法使いの弟子』。時代楽器によるこの名作の録音は初めて。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義を別としても、これほど面白く生気に満ちた『魔法使いの弟子』演奏は稀。
 ポール・デュカスはドビュッシーやラヴェルの同世代の友人ですが、自己に厳しく、意に満たない作品をすべて破棄してしまったため、今日13 作品しか残っていないと言われています。そのなかで『魔法使いの弟子』は描写的な内容と精妙なオーケストレーションにより、フランスの管弦楽曲を代表する人気作となっています。
 アルバムに収録された3篇は、いずれも19 世紀末の作品ですが、オーケストラの楽器も当時のもので揃えられています。ブックレットには弦楽器以外すべての使用楽器が明記されているのもマニア垂涎の資料となっています。特に『魔法使いの弟子』で重要な役割を演じるバソン(1900 年ビュッフェ・クランポン製)とグロッケンシュピール(ミュステル製)は、一般的な録音と異なった印象を受けますが、これこそまさにデュカスの思い描いた音。目から鱗が落ちる衝撃度です。さらに、録音の多くない『ポリュークト』序曲とカンタータ『ヴェレダ』も収録されていることも注目です。
 
KKC 5392
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
人間業とは信じ難い世界が実現
 プロコフィエフ:
  (1)ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
  (2)交響曲第5番変ロ長調 Op.100
デニス・マツーエフ(ピアノ:Op.26)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー歌劇場管弦楽団
 ピアニスト最高、指揮者最高、オーケストラ最高で、人間業とは信じ難い世界が実現

 録音:(1)2012年6月、10月サンクト・ペテルブルク、マリインスキー・コンサート・ホール (2)2012年4月モスクワ音楽院大ホール
 [輸入盤 MARIINSKY RECORDINGS]MAR 0549、輸入盤・日本語解説付

 ゲルギエフは自身のレパートリーの中でも、とりわけプロコフィエフの作品に愛着と自信を持っているようで、どのジャンルのものでも素晴らしい出来を示しています。
 本作はピアノ協奏曲第3番と交響曲第5番。いずれも2度目の録音(1度目の協奏曲はトラーゼの独奏、交響曲はロンドン響との共演)となりますが、手兵マリインスキー劇場管弦楽団とお気に入りの若手デニス・マツーエフとの共演で話題性満点。
 マツーエフとはこれまでもラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキーの協奏曲で決定盤を制作してきましたが、今回は難曲で知られるプロコフィエフの3番。いつもの通り強靭なタッチと目の眩むような超絶技巧が爽快の極み。マツーエフ以上に印象的なのがゲルギエフの伴奏。旧盤よりもロシア色濃厚で、出だしから魔術的に変幻自在、初めて聴く作品であるかのごとく新鮮に描きます。
 さらに充実しているのが交響曲第5番。マリインスキー劇場管のボルテージの高さと相まって、旧盤を凌駕する充実度。基本的なテンポは変わりませんが、第3楽章アダージョが1分半ほど遅くなり、さらにたっぷり歌いこんでいるのも特色。重心は低いもののフィナーレのスピード感はゲルギエフならではで、最後まで息もつけぬほど心を鷲づかみにされます。綿密に計算されながらも、ノリの良さを前面に出すところなど、ゲルギエフの神業が光ります。
 
KKC 5393
\2857+税
※輸入盤発売済
バイバ・スクリデが丁寧に歌い上げた濃厚なシューマン
 シューマン:
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調 WoO23、
  ヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 Op.131、
  チェロ協奏曲イ短調 Op.129(ヴァイオリン編曲版)
バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
ヨン・ストゥルゴールズ(指揮)
デンマーク国立放送交響楽団
 録音:2011年8月16-18日、2012年11月16日(Op.131)コペンハーゲン、DRコンサート・ホール
 ヴァイオリン/使用楽器:ストラディヴァリウス「エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ」 1734
 [輸入盤 ORFEO] ORFEO.854131、輸入盤・日本語解説付

 ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデ。シューマン最後の協奏曲、ヴァイオリン協奏曲ニ短調は、19 世紀最大のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの依頼で作曲されましたが、ヨアヒムはこれを演奏せず、妻クララも封印してしまい、1937 年に初演されるまで忘れられていた作品です。
 そして一方ヨアヒムによって初演された『幻想曲』、シューマン自身が、チェロ協奏曲から編曲したヴァイオリン協奏曲イ短調の3作品が収録されています。ドイツ・ロマン派の傑作をスクリデの濃厚な表現と冴えわたるテクニックで聴かせてくれる内容。特にヴァイオリン協奏曲ニ短調は、複雑な経緯を辿った曲であるように、力強い構築美とシューマン独特のロマンティシズムと幻想に溢れた二面性を持った作品で、スクリデの艶やかな音色とロマン的な音楽性がうまく表現された演奏です。スクリデが使用している楽器は、かつてギドン・クレーメルが所有していたストラディヴァリウスの「エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ(1734)」。
 
KKC 5394
\2857+税
※輸入盤発売済
アンサンブル・レゾナンツによるベルク&シェーンベルク
 ベルク:抒情組曲
  (弦楽合奏版/全6楽章 作曲者編:第2,3,4楽章、
   ファーベイ編:第1,5,6楽章)
 シェーンベルク:浄夜 op.4(弦楽合奏版)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アンサンブル・レゾナンツ
 名曲にまたひとつ名録音が誕生ケラス率いるアンサンブル・レゾナンツによるベルク&シェーンベルク!

 録音:2013年6月、9月ハンブルク、フリードリヒ・エーベルトハレ
 [輸入盤 HMF] HMC 902150、輸入盤・日本語解説付

 実力・人気共に現代最高のチェリストの一人となったジャン=ギアン・ケラス。ソリストとして、またアルカント・カルテットのメンバーとして近年目覚ましい活躍を見せていますが、この度、若き音楽家によって結成されたアンサンブル・レゾナンツをリードしての弦楽合奏作品の録音に臨みました。
 アンサンブル・レゾナンツは、2002 年にハンブルクで結成され、古の時代の巨匠、そして現代の巨匠による音楽を組み合わせたプログラムで活動を展開し、特に最近は近代の弦楽作品の普及に取り組んでいます。2010 から3年間にわたり、ケラスがアーティスト・イン・レジデンスを務め、この録音は3年間に渡る彼らのコラボレーションの集大成といえる内容です。
 『抒情組曲』は、ベルクが当時激しく恋をしていたハンナ・フックスへの思いが込められたもの。この作品は「Hanna Fuchs」の頭文字HとF、「AlbanBerg」の頭文字AとB、といった要素が鍵となって構築されており、ベルクのハンナ・フックスに対する熱き思いに満ちた音楽となっています。本作品はもともと、弦楽四重奏のための作品でしたが、出版社からのリクエストにより、2、3、4楽章をベルク自身が弦楽合奏版に編曲しています。さらにベルクが編曲をしなかった第1、5、6楽章をオランダの作曲家テオ・ファーヴェイ[1959-] が、弦楽オーケストラ版に編曲し、2010 年にケラス率いるアンサンブル・レゾナンツがフランス初演。全曲版としては世界初録音となります。
 続く『浄夜』も、ツェムリンスキーの妹マティルデに、オフィシャルにではありませんが献呈されたもの(後にシェーンベルクは彼女と結婚します)。ベルク同様、作曲者の女性に対する「愛」を秘めていると言えるでしょう。デーメルの詩「浄夜」(月下での男女の語らいの詩)に基づいた、うねる旋律と半音階技法を多用した濃密な和声が織り成す官能性たっぷりの音楽です。ケラス率いる弦楽合奏の演奏は、表現の振幅も感情の起伏も非常に豊か。



<映像>


BELAIR(映像)



BAC 410
(Blu-ray)
\5000→\4590
巨匠シェローの最後の大傑作!サロネンの完璧無比な「エレクトラ」
 R.シュトラウス:「エレクトラ」
エヴェリン・ヘルリツィウス(S エレクトラ)
ヴァルトラウト・マイアー(Ms クリテムネストラ)
アドリアンヌ・ピエチョンカ(S クリソテミス)
トム・ランドル(T エギスト)
ミハイル・ペトレンコ(Br オレスト)
フランツ・マツーラ(Bs オレストの侍者)
フロリアン・ホフマン(T 若い従者)
ドナルド・マッキンタイア(Bs 老いた従者)
レナーテ・ベーレ
 (S 監視の女,クリテムネストラの側近の侍女)
ボニタ・ハイマン(Ms 第1の侍女)
アンドレア・ヒル
 (Ms 第2の侍女,クリテムネストラの裾持ち)
シルヴィア・ハブロヴェツ(Ms 第3の侍女)
マリー=イヴ・マンガー(S 第4の侍女)
ロバータ・アレクサンダー(S 第5の侍女)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
パリ管弦楽団,グルベンキアン合唱団


BAC 110
(DVD)
\4400→\3990
 巨匠シェローの最後の大傑作!サロネンの完璧無比な「エレクトラ」ヘルリツィウス、マイヤー、ピエチョンカの女三つ巴エクサン・プロヴァンスの興奮が鮮明映像に!!!

 パトリス・シェロー(演出)/リシャール・ペドゥッツィ(装置)/ドミニク・ブリュギエール(照明)/カロリーヌ・ド・ヴィヴェーズ(衣装)
 収録:2013 年7月、エクサン・プロヴァンス
 (Blu-ray)リージョン:ALL、HD、16:9、110分+23分、2.0 PCM /5.1 DTS HE Master Audio、字幕:独英仏伊西(特典映像:英)
 (DVD)リージョン:ALL、NTSC、16:9、110分+23分、2.0 PCM / 5.1 Dolby Digital、字幕:独英仏伊西(特典映像:英)

 シュトラウス・イヤーに目玉が登場!!2013 年夏にエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演され絶賛された「エレクトラ」が映像になりました。世界中から熱心なシュトラウス・マニアが集まったこの上演は大成功を収め、共同制作であるスカラ座の2014 年6 月の上演も同じく大成功を収めました。しかしその間の2013 年10 月7 日に演出のパトリス・シェローが亡くなり、この演出は彼の最後の大仕事となりました。シェローの演出は、灰色の建物が取り囲む中庭のような閉鎖的な空間の中、現代の普通の服装をしている登場人物たちと、一見すると地味なくらいですが、すべての役が極めて演劇的に動き、館の下女たちのような脇役までもを復讐劇に密に絡ませ、伏線やちょっとした仕掛けが見事に効いているという、シェローらしい人間描写に優れた生々しい「エレクトラ」になっています。
 舞台に負けず劣らず素晴らしいのがサロネンの指揮。ともすると咆哮と迫力ばかりで押し切られがちな「エレクトラ」の音楽を、この上なく精緻に知的に捌き、胸がすくほど切れ味の良い「エレクトラ」を成し遂げています。これはもう次元の違う演奏といってよいでしょう。あまりピットに入ることのないパリ管弦楽団がここでは存分に技術力を発揮しているのにも圧倒。
 歌手は今「エレクトラ」に望み得る最高の人たちばかり。タイトルロールのエヴェリン・ヘルリツィウスは役に強烈に没入するタイプの歌手で、もちろんエレクトラは嵌り役、壮絶な演技歌唱で圧倒的な存在感。クリテムネストラのヴァルトラウト・マイアーは、持ち前の知的な言葉裁きと演技でこの重要な役にさらなる求心力を与えています。クリソテミスのアドリアンヌ・ピエチョンカの美声で情感こもった歌も素晴らしく、主役女声三役は極めて充実。さらにエギストには、さえないオヤジではなく逞しくてかっこいいトム・ランドル、オレストには渋い存在感が光るミハイル・ペトレンコと男声も見事。また脇に大ベテランの歌手が参加しているのも要注目。フランツ・マツーラは1924 年生まれと言いますから、この時なんと89 歳!ドナルド・マッキンタイアは1934 年生まれの78 歳。重要な役である第5 の侍女のロバータ・アレクサンダーは1949 年生まれの64 歳。いずれも舞台経験の厚みを感じさせてくれます。
 ボーナス映像としてシェローのインタビューを収録。偉大なシェローの置き土産、ぜひ鮮明映像でお楽しみください!



 

CANTUS(映像)


CV 1210
(DVD-Video/PAL)
\4000
バロック・コンサート
 ファルコニエーリ:舞曲集/
 セルマ:3声のカンツォン第5番/
 テレマン:リコーダー・ソナタ ハ長調 TWV.41:C1/
 ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ短調 RV.43/
 カステッロ:ソナタ第7番/
 ペジブル:リコーダー・ソナタ ニ短調
ラ・リティラータ、
 ホセチュ・オブレゴン
 (チェロ&ディレクター)
 Glossaのメイン・アーティストにも加わったスペインのチェリスト、ホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるバロック・アンサンブル「ラ・リティラータ」の2011年マドリード・ライヴがDVDで登場。
 イタリア各地の宮廷、さらにはスペイン、フランスを渡り歩いた作曲家、アンドレーア・ファルコニエーリ(1585−1656)の舞曲を最初と最後に配置し、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスとヨーロッパ各地のバロックを色鮮やかに描いている。

 ※当タイトルはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。



 

キング・インターナショナル(国内仕様盤)(映像)

KKC 9088
(Blu-ray)
\4762+税
※輸入盤発売済
ドニゼッティ:歌劇『ルクレツィア・ボルジア』全曲 ルネ・フレミング(S ルクレツィア・ボルジア)
マイケル・ファビアーノ(T ジェンナーロ)
ヴィタリー・コヴァリョーフ(Bs 公爵アルフォンソ)
エリザベス・デション(Ms マッフィオ・オルジーニ)
オースティン・ネス(Br アポストロ・ガゼッラ)
アオ・リ(Br アスカーニオ・ペトルッチ)
クリストファー・ジャクソン
 (T イェッポ・リヴェロット)、
ブライアン・ジャグディ
 (T オロフェルノ・ヴィテッロッツォ)
アイゴー・ヴィエイラ(Bs グベッタ)
ダニエル・モンテネグロ(T ルスティゲッロ)
ライアン・カスター(Br アストルフォ)、他
サンフランシスコ歌劇場バレエ団
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団
リッカルド・フリッツァ(指揮)
KKC 9089
(2DVD)
\5238+税
※輸入盤発売済
 フレミングのルクレツィア!サンフランシスコ歌劇場のドニゼッティ:『ルクレツィア・ボルジア』

 演出:ジョン・パスコー/照明:ジェフリー・ブルッカーホフ/振付:ローレンス・ペク
 収録:2012 年9 月、10 月サンフランシスコ歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)[輸入盤 EURO ARTS] 20.59644、画面:カラー、16: 9、HD、音声:PCM Stereo / DTS-HD Master Audio 5.1、収録時間:122分 Region All、輸入盤・日本語字幕・解説書付
 (2DVD)[輸入盤 EURO ARTS] 20.59648、画面:カラー、16: 9、音声:PCM Stereo / Dolby Digital 5.1 / DTS 5.1、NTSC、収録時間:122分 Region All、輸入盤・日本語字幕・解説書付

 ドニゼッティの傑作『ルクレツィア・ボルジア』が日本語字幕付きでリリース。歴史に名高いボルジア家の美女、ルクレツィア・ボルジア[1480-1519]を扱ったこのオペラは、1833 年12 月にスカラ座で初演され大成功を収め、1830、1840 年代には非常に人気の高かった作品です。近年の上演頻度はあまり高くありませんが、力のあるプリマドンナが満を持して挑戦するオペラになっています。
 ここに収録されているサンフランシスコでの上演では、ルネ・フレミングがルクレツィアに挑戦。悪女、悪妻の顔と、息子を愛する母の顔の両面を見事に歌っています。指揮はドニゼッティやヴェルディでツボを押さえつつ切れ味鋭い音楽を聴かせるリッカルド・フリッツァ。これがサンフランシスコ歌劇場への初出演だったそうです。
 ベテランのオペラ演出家ジョン・パスコーの演出は、元々ワシントン・ナショナル・オペラのためのプロダクション。ハリウッド風の豪華な美観を軸にしつつ(若いファビアーノの衣装はガッツリ胸が開いています)、そこに現代的な要素をバランスよく盛り込み、美しい中に鋭い視点が垣間見られる舞台を仕立てています。














6/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


 ACTES SUD



ASM 22
\2800→\2590
魅力的なフランス風のワーグナー
 ワーグナー:
  (1)「タンホイザー」〜序曲とバッカナール(パリ版)
  (2)「タンホイザー」〜アリア「おごそかなこの広間よ」
  (3)「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
  (4)「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死
  (5)「神々のたそがれ」〜葬送行進曲
  (6)「神々のたそがれ」〜ブリュンヒルデの告別の歌
ハイディ・メルトン(Sop)
ポール・ダニエル(指揮)
フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団
写真:ニコラ・ジュバール
 録音:2014 年5 月/ヴェローナ(イタリア)/DDD、76’ 52”、A5 デジブック

 2008 年のフォルジュルネ音楽祭でも来日したフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団。南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きが特徴で、豊かな響きを産み出す実力派。イギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルとワーグナーに挑戦しました。アメリカのソプラノ、ハイディ・メルトンの歌唱を聴くことができるのも注目。「イゾルデの愛の死」でも官能的な歌を味わえます。




AD VITAM


AV 140415
\2600
デスティネーション・タンゴ
 (1)ピアソラ:リベルタンゴ/(2)同:天使のミロンガ/
 (3)ピアナ:ティンタ・ロハ/(4)フィルポ:夜明け/
 (5)プラサ:ノクトゥルナ/(6)カストリオータ:わが悲しみの夜/
 (7)ピーロ:10月/(8)ロドリゲス:ラ・クンパルシータ/
 (9)アイエタ:白い子鳩/(10)プラサ:パジャドーラ/
 (11)サルガン:彼女を口笛で呼ぼう/(12)同:あの田園調のタンゴ/
 (13)ピアソラ:孤独/(14)同:ミケランジェロ70
デュオ・シュド
 【ルシア・アボニシオ(Pf)、
  ヒルベルト・ペレイラ(バンドネオン)】
 あの浅田真央の曲も収録。バンドネオンとピアノによるノリの良さ満点のタンゴ

 DDD、57’ 08”

 バンドネオンとピアノによるノリの良いタンゴ集。アルゼンチン出身のアボニシオとペレイラが切れ味のよいリズムとセンスで真似のできない世界を創り上げています。定番のピアソラをはじめ、日本でも古くから知られる「ラ・クンパルシータ」や、浅田真央が2008-9 シーズンで使用して話題となった「パジャドーラ」が入っているのも新鮮。タンゴの魅力を満喫させてくれます。




ANIMA


ANM1 40300002
\2600
エドアルド・ブルーニ:ピアノ音楽1992-2002
 (1)4つの小品 (1992-3)
  (前奏曲変ホ短調/間奏曲第1番ヘ短調/
   ワルツ嬰ハ短調/間奏曲第2番ニ短調)
 (2)ミレーナのための2つのワルツ (1995)
 (3)3つのワルツ (1999-2000)
 (4)ピアノ・ソナタ (2002)
エドアルド・ブルーニ(Pf)
 【Yamaha CF III】
 現代のショパン、ブルーニのオシャレな世界

 録音:2013 年4 月/メトロ・アート・スタジオ(イタリア)/47’ 24”

 エドアルド・ブルーニは1975 年生まれのイタリアの作曲家兼ピアニスト。トレント音楽院でピアノをアルナルド・コーエン、ラーザリ・ベルマン、アンドラーシュ・シフに、作曲をルイス・バカロフらに学びました。ブルーニは自身の作風を3 つの時期に区分しています。まずは「ロマン的」とする1992-95 年で、ここでは「4 つの小品」や「ミレーナのための2 つのワルツ」があたります。次は「非現実的」とする1995-2006 年で「3 つのワルツ」、さらに「英雄的」な2000-2008 年に「ピアノ・ソナタ」が該当します。いずれもメロディアスで美しく、ことに「ミレーナのための2 つのワルツ」はショパン風。ブルーニの演奏もオシャレで、ヤマハCF Ⅲの響きも魅力です。




APARTE


AP 087
(2CD)
\3600
名手パレイの個性的演奏による「四季」
 チャイコフスキー:
  (1)ピアノ・ソナタ ト長調「大ソナタ」Op.37
  (2)組曲「四季」Op. 37b
アレクサンドル・パレイ(Pf)
 名手パレイの個性的演奏による「四季」

 録音:2012 年1 月/サンボネ劇場/40’ 32”、50’ 24”

 チャイコフスキーのピアノ独奏曲のなかで最も知られているのは組曲「四季」と言えるでしょうが、その作品番号である37 は、本来「大ソナタ ト長調」に付けられたもの。ここではそのOp.37 の2 作品をまとめました。どちらも大作ゆえ2 枚組ですが、交響曲第4 番や歌劇「エフゲニー・オネーギン」と同時期の充実した技法を堪能できます。アレクサンドル・パレイは1956 年モルダヴィア生まれのピアニスト。モスクワ音楽院でベラ・ダヴィドヴィチとゴルノスタエヴァに師事し、現在はアメリカを本拠に旺盛に活動、ことに多数のCD 録音をしています。19 世紀のヴィルトゥオーソを思わせる個性的演奏が特徴です。




COVIELLO



COV 91410
\2600→\2390
円谷プロのウルトラ・シリーズのようなゲンダイオンガク
 カリン・ハウスマン:
  (1)ピアノとアンサンブルのための2章
  (2)ア・フォコ・レント (2009)
  (3)柔軟に〜オルガンのための
  (4)チェロ、アコーディオンとアンサンブルのための4章 (2010/11)
  (5)四重奏曲 (2000)
クリストフ・マリア・ワーグナー(指揮)
E-MEX アンサンブル
ザビーネ・ローゼンボーム(Org)
 録音:2013 年3 月4-8 日ドイツ放送カンマームジークザール(ケルン)、2 月23 日/福音教会(エッセン=リリングハウゼン)/66’ 14”

 カリン・ハウスマンは1962 年生まれのドイツの女性作曲家。植物と会話ができるという不思議系で、Wergo レーベルにも作品集がありましたが、このアルバムは最近作を集めています。いわゆる正統派現代音楽ですが、円谷プロのウルトラ・シリーズ世代には自然に入れる音響世界で、怪獣や宇宙人が目に浮かびます。




FARAO


B 108083
\2500
ロシア的情念とは一線を画したクールで辛口の演奏
 (1)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
 (2)アレンスキー:同第1番ニ短調Op.32
 (3)ラフマニノフ:同第1番ト短調(遺作)
アトス三重奏団
 【アンネッテ・フォン・ヘーン(Vn)、
  シュテファン・ハイネマイヤー(Vc)、
  トーマス・ホッペ(Pf)】
 ロシア的情念とは一線を画したクールで辛口の演奏

 録音:2012 年8 月/ジーメンスヴィラ(ベルリン)/DDD、72’ 55”

 (A)nnette - (T)h(o)mas - (S)tefan の頭文字をとって命名され、2003 年に結成されたアトス三重奏団。ロシア作曲界では親しい友の追悼にピアノ三重奏を作曲する伝統があり、シュスタコーヴィチはソレルチンスキー、アレンスキーはダヴィドフの死を悼む痛切な内容となっています。ラフマニノフは学生時代の1892 年作。アトス三重奏団の演奏はクールで辛口。ロシア的情念の濃いイメージのこれら作品を、目から鱗が落ちるように印象を一新してくれます。ことにアレンスキーの清潔な演奏は魅力的で、曲の透明な叙情、ナイーヴな感性をさらに研ぎ澄ませていて見事というほかはありません。同曲のファン必聴の一枚と申せましょう。




HMF

HMC 902186
\2700→\2490
W.A.モーツァルト:弦楽四重奏曲集[ハイドン・セットより]
 1-4. 弦楽四重奏曲第14番 ト長調「春」 K.387
 5-8. 弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428/421b
 9-12. 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調「不協和音」 K.465
カザルス弦楽四重奏団
 〔アベル・トマス・レアルプ(Vn)、
  ヴェラ・マルティナス・メーナー(Vn)、
  ジョナサン・ブラウン(Vla)、
  アルノー・トーマス・レアルプ(Vc)〕
 なまめかしい弦の音、抜群の新鮮味カザルス弦楽四重奏団による「ハイドン・セット」

 録音:2013 年9 月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 なまめかしいまでに美しい弦の音色、絶妙な声部間のバランス感覚、抜群の新鮮味。カザルス弦楽四重奏団によるモーツァルトの登場です!モーツァルトが2 年を費やし完成させたハイドン・セットは、モーツァルトの弦楽四重奏曲の中でも特に傑作ぞろいとして高い人気があります。1997 年にスペイン(マドリッド)で結成して以来、ヨーロッパを中心に活躍、中堅として圧倒的な存在感をかもしつつあるカザルス弦楽四重奏団による演奏は非常に高貴でのびやか、新鮮味抜群。「不協和音」冒頭の不穏なハーモニーも、ヴィブラートを抑えた表現で実に生々しく響きます。モーツァルトの充実の作品を、抜群の新鮮味溢れる演奏で聴ける、嬉しい一枚です。




LIGIA



LIDI 0302270
\2500→\2290
カスティヨンの煌めくような音世界。貴重なピアノ三重奏曲録音
 カスティヨン:
  (1)ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.4 (1865)
  (2)ピアノ三重奏曲第2番ニ短調Op.17 (1879)
トリオ・ヌオリ
 【ヴァンサン・ブリュネル(Vn)、
  オード・ピヴォー(Vc)、
  フロール・メルラン(Pf)】
 DDD、96kHz 24bit 録音、62’ 40”

 アレクシス・ド・カスティヨン (1838-1873) はサン=サーンスと同世代のフランスの作曲家。35 歳で夭折したため作品数は少ないものの、いずれも天才の輝きを示しています。カスティヨンはフランクの門下でしたが、作風はサン=サーンスに似た洒脱で爽やかな感覚と煌めくような音色が特徴。彼の2 曲のピアノ三重奏曲は、その短い創作期の初めと終りのもので、これまで聴く機会がなく超貴重。トリオ・ヌオリはブローニュ・ビヤンクール音楽院の生徒たちによって2009 年に結成されたピアノ三重奏団。フレッシュで元気の良い演奏が魅力。




LSO LIVE



LSO 0737
(SACD Hybrid)
\2500→\2290
ブラームス・シリーズ完結篇、交響曲第3番&第4番
 ブラームス:
  交響曲第3番ヘ長調op.90
    収録:2012年12月11日 & 18日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
  交響曲第4番ホ短調op.98
    収録:2012年12月12日 & 19日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロンドン交響楽団
 超優秀録音。ゲルギエフ&LSO によるブラームス・シリーズ完結篇、交響曲第3 番&第4 番

 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニア:ジョナサン・ストークス/編集:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
 DSD 5.0 マルチ、チャンネルステレオ、79’

 SACD ハイブリッド盤。ゲルギエフとロンドン交響楽団が進めてきたブラームス・プロジェクトの完結篇。
ゲルギエフは、2012/13 年のシーズンにロンドン響を指揮して、シマノフスキとブラームスの交響曲および声楽曲そのほかを対比上演するという試みを行い、おおきな話題を集めました。このたび登場するブラームスのふたつの交響曲はいずれも2012 年12 月に集中的にライヴ収録されたもので、交響曲第4 番が、前半のシマノフスキの交響曲第4 番とヴァイオリン協奏曲第2 番に続いて演奏されたプログラム。交響曲第3 番が演奏されたコンサートでは、後半にハイドン変奏曲と、シマノフスキの交響曲第3 番が演奏されています。
 ゲルギエフのブラームスといえば、ロンドン響を指揮した前作の「ドイツ・レクィエム」もそうでしたが、熱っぽい部分にも事欠かないものの、どっしりと腰を落とした構えで、ある意味、正統的な、堂々たる演奏を展開していました。そこでは、ロンドン響から重厚なひびきを引き出して、充実ぶりと相性の良いところをみせていたので、ブラームス円熟の様式美がふんだんに盛り込まれたこのたびの2 曲にもおおきな期待をもって迎えられるところです。





LSO 0733
(2SACD HYBRID)
\4000→\3590
こんなブラームス聴いたことがない。ついに登場!
 ゲルギエフ&ロンドン響のブラームス交響曲第1番&第2番!

 ブラームス:
  (1)交響曲第1番ハ短調Op.68
  (2)交響曲第2番Op.73
  (3)悲劇的序曲Op.81
  (4)ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
ワレリー・ゲルギエフ (指)
ロンドン交響楽団

 21世紀のブラームス像か?こんなブラームス聴いたことがない。ゲルギエフ独自の解釈が斬新な初挑戦のブラームス交響曲。

 録音:2012 年9 月、10 月、12 月 バービカン・ホール(ライヴ)/Multi-channel 5.1

 SACD ハイブリッド盤。ゲルギエフとロンドン交響楽団は、昨2012 年シーズンでシマノフスキとブラームスの交響曲を対比上演するという試みを行いました。かたやポーランド近代、かたや純ドイツ・ロマン派と、交響曲を4 篇残していること以外共通する点のないふたりの作曲家ですが、ゲルギエフにとって初レパートリーだけに興味津々。今回は待望のブラームス。
 ブラームスの交響曲はゲルギエフの音楽性と資質から考えると、面白そうと思われながら、録音は協奏曲やドイツ・レクイエムなどしかありませんでした。満を持しての披露となります。
 交響曲第1 番にゲルギエフの個性がもっとも強く表れています。音色は暗く、強烈なアクセントはロシア音楽のようで新鮮。重低音をきかせたフィナーレの、ことにコーダはロシア正教の合唱をオーケストラに移し替えたような音響に驚かされます。
 交響曲第2 番は本来田園的で平穏な作品のはずながら、不思議な不吉さと不穏な雰囲気に翳っています。ゲルギエフは伝統や因習から離れ、劇的といえるような作品像を描いています。終楽章の素晴らしい加速ぶりはゲルギエフならでは。最後の輝かしい肯定へ向かって進む熱気は感動的です。
 「ハイドンの主題による変奏曲」は各変奏での性格分けの巧さが光ります。メンデルスゾーンのスケルツォのように軽快な第5 変奏、明朗な管楽による第6 変奏、上品でうきうきしただ第7 変奏、不気味に音を抑えた第8 変奏が、威厳に満ちた「聖アントニウスのコラール」を感動的に導きます。








PREISER


PRCD 91254
\2400
ツィーラー・エディション第20集
 (1)行進曲「高地と低地」Op.372/(2)ウィーンの踊りの調べOp.1/
 (3)喜歌劇「3 つの望み」よりクプレ/(4)外交ガヴォットOp.511/
 (5)ポルカ「ミュンヘンの篝火」Op.395/
 (6)ワルツ「ウィーン市民」Op.419/
 (7)シャニとファニーOp.108/(8)矢のようなポルカOp.108/
 (9)喜歌劇「素敵な感じ」序曲 /(10)騎兵のポルカOp.454/
 (11)ヨハン・シュトラウスの主題によるクプレ「ウィーン物語」/
 (12)メッテルニヒ・ガヴォットOp.378/
 (13)やんちゃ者のギャロップOp.461/(14)エヴァテヒター・ワルツOp.448/
 (15)喜歌劇「放浪者」序曲/(16)ルーマニア・ポルカOp.220/
 (17)100.00万歳!(チャールダーシュ)Op.51/
 (18)ヴェルナー・マルシュOp.439/
ヘルベルト・モッグ(指揮)
ウィーン放送交響楽団
ミュンヘン放送管弦楽団
 ツィーラーの魅力全開、シリーズ第20 弾

 隠れた人気シリーズの第20 弾。生前はヨハン・シュトラウス2 世と人気を二分したといわれるツィーラー、たしかに人気があったのを納得できる美しさと楽しさに満ちています。今回も聴くことのできなかった作品が多数含まれているのが嬉しい限り。ウィーン放送交響楽団とミュンヘン放送管弦楽団も絶妙な演奏を繰り広げています。
 
PRCD 91255
\2400→\2190
シュトラウス&マルクスのヴァイオリン・ソナタ
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
 ヨーゼフ・マルクス:ヴァイオリン・ソナタ第2番「春のソナタ」
リディア・バイチ(ヴァイオリン)
マティアス・フレッツベルガー(ピアノ)
 オーストリアのミューズ、リディア・バイチ。知っている人は知っている美貌のヴァイオリニストだがこれまでCDがほとんどなかった。今回の新譜はシュトラウス&マルクスのヴァイオリン・ソナタという本格派アルバム。

 録音:2014 年3 月レジデンツ・ツェーゲルニッツ、ウィーン

 オーストリア出身の美貌のヴァイオリニスト、リディア・バイチ。優れたヴァイオリン教師として著名なボリス・クシュニア氏に師事。8 歳のときに国際コンクールで優勝し、その後数々のコンクールで賞を獲得しています。さらには欧州放送連合で毎年行われている音楽コンテスト、ユーロビジョン・グランプリ1998 では、“今年の欧州音楽家” に選出されるなど、実力・知名度共に高いヴァイオリニストです。
 今回のアルバムは、デュオを組んでいるピアニストのマティアス・フレッツベルガーとリヒャルト・シュトラウスとヨーゼフ・マルクスのヴァイオリン・ソナタを収録しています。R. シュトラウスが23 歳の時の作品で、若き日の煌めきを感じさせる曲想ですが、古典的な様式で書かれた最後の作品であるとも言われています。またヴァイオリンとピアノが対等に扱われているため、両者のバランスも大事な要素となり、バイチ&フレッツベルガーの抜群のコンビネーションが冴えわたります。カップリングのヨーゼフ・マルクス:ヴァイオリン・ソナタ第2 番「春のソナタ」は、世界初録音とのこと。ヨーゼフ・マルクスはオーストリアの後期ロマン派の作曲家で音楽評論家としても活躍し、多くの歌曲を残しています。2014 年は没後50 年ということで、同じく今年2014年が生誕150 年のアニバーサリーイヤーであるR. シュトラウスとカップリングされました。
 彼女の使用楽器は名器ガルネリ・デル・ジェス“ex Guilet”。




旧譜
バイチのオーストリアDGアルバム
レア盤!

オーストリアDG
186JBF0
\5000
日本にはまったく出回らなかったバイチのDGアルバム

 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 チャイコフスキー:瞑想曲
リディア・バイチ(ヴァイオリン)
ベルトラン・ド・ビリー指揮
ウィーン放送響
2008年にリリースされたバイチのDGアルバム。バイチ、その美貌から名前はかなり知られているが、手に入るCDがほとんどなかった。これも日本ではまず手に入らなかった貴重なアルバム。
在庫があればまだ入ってくるはず。

 

PRCD 91256
\2400
シューマン&ワーグナーの濃厚な歌曲をエリーザベト・クルマンが歌う
  シューマン:
  女の愛と生涯Op.42*、7つの歌Op.104*、
  森の情景Op.82-9、幻想小曲集Op.12-3
 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集*
エリーザベト・クルマン(メゾ・ソプラノ)* 
エドワード・クトロヴァッツ(ピアノ)
 魅惑の声の持ち主メゾ・ソプラノのエリーザベト・クルマン。また兄弟ピアノデュオ、エドワード&ヨハネス・クトロヴァッツとして世界的にも評価されているエドワード・クトロヴァッツによるシューマンとワーグナーの歌曲。連作歌曲集「女の愛と生涯」は、クララとようやく結婚が成立した1840 年に作曲されました。シャミッソーの詩による、結婚・妊娠・出産・夫との死別という女性の一生が歌われた作品。一方ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集は、自身のパトロンの夫人との禁断の恋から派生した音楽で、この歌曲の詩はヴェーゼンドンク夫人が書いたもの。この対照的な2 人の作曲家の作品、そして同じく恋愛にまつわる濃厚な作品を、エリーザベト・クルマンは艶やかに滑らかに、時には少女のように純粋な歌声で聴かせてくれます。歌曲の間にはエドワード・クトロヴァッツによる独奏が収録されており、アルバム全体を引き締めてくれています。
B00




WAON RECORDS(DVD−ROM)


WAONXA 266
(2DVD-ROM)
※192kHz 24bit、STEREO/WAVE、
PC-AUDIO(96kHz/ 24bit も同梱
\4200
静寂の語らい〜C.P.E.バッハ:作品集
 1. 幻想曲 イ長調(識者と愛好家のための曲集第4 巻より)
 2. スペインのフォリア Wq.118-9(H.263)
 3. 「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」より
  行進曲 ニ長調 BWV Anh.122/
  ポロネーズ ト短調 BWV Anh.123/
  行進曲 ト長調 BWV Anh.124/
  ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125/
  チェンバロのための独奏曲 BWV Anh.125
 4. ソナタ 変ホ長調 Wq.65-7(H.16)
 5. ソナタ イ短調 Wq.49-1(H.30)
 6. ソナタ ト長調 Wq.62-19(H.119)
 7. 幻想曲 嬰ヘ短調 Wq.67(H.300)
上尾直毅(クラヴィコード)

WAONXA 268
(2DVD-ROM)
STEREO/ DSDIFF、
DSD-AUDIO、
5.6448MHz DSDIFF
\4200
 WAON RECORDSがおとどけするハイレゾリューション・オーディオデータ最新盤CD をはるかに凌駕するダイレクト・ストリーム・デジタルの高密度オーディオデータが、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。

 使用楽器:3/ クラヴィコード 小渕晶男 2008 製作
 音域:GG/BB-d3、共有弦式,ヨハン・ヤコブ・ドーナットがライプツィヒで1700年に製作した楽器を元に音域を拡張したモデル,
 使用楽器:1,2,4,5,6,7/クラヴィコード 小渕晶男 2009 年製作
 音域:FF-f3、専有弦式,クリステァイン・ゴットヘルフ・ホフマンがロンネブルクで1784 年に製作した楽器のレプリカ,
 調律:上尾直毅
 録音:2013 年3月6-9日、アートコートギャラリー
 使用マイク:改良型金田式無指向性DC マイク2013 年毛利忠晴製作
 
 レコード芸術誌で特選に選ばれるなど、高く評価された上尾直毅のC.P.E. バッハの鍵盤作品集をハイレゾ盤で。
 クラヴィコードは、ヨーロッパの楽器の中で最も音量の小さな楽器ともいえる繊細な鍵盤楽器。というと、消え行ってしまいそうなかよわい音色かと思われるかもしれませんが、この録音を聴くとクラヴィコードの実に豊かな音色におどろかされることでしょう。
 上尾氏はC.P.E. バッハの若い頃の作品((3)の「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」)では鍵盤に対して弦の数が少ない共有弦式、それ以外のものは、すべての鍵盤に対しコースと呼ばれる2 本一組の弦が張られた専有弦式の楽器を採用。フォルテピアノを思わせるような力強い表情をみせる瞬間もあれば、リュートのような穏やかな音色もあり、実に様々な表情です。
 作品自体も、親しみやすい旋律のものから、激しい和声変化を伴うものまで様様々。作曲家として、そして、「正しい鍵盤奏法への試論」の出版(これはツェルニーやベートーヴェンにも影響を与えた本)など理論家としても名を成したC.P.E. バッハ。生誕300 年という記念の年に、またひとつ魅力的な盤が登場しました。

 【再生上の注意】ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


IDIS



IDIS 6686
\2000→\1890
ラーザリ・ベルマン・レア音源集Vol.2
 (1)リスト:ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
 (2)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4 番Op.30
 (3)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8 番変ロ長調Op.84
 (4)ラフマニノフ:前奏曲ト短調Op.23の5
 (5)スクリャービン:練習曲変ロ短調Op.12の11
 (6)プロコフィエフ(作曲者編):「3つのオレンジへの恋」〜行進曲
 (7)スクリャービン:練習曲嬰ニ短調Op.12の12
ラーザリ・ベルマン(Pf)
 今聴いても凄い、ベルマン伝説の演奏の登場。

 録音:1972 年11 月25 日/ミラノ(ライヴ)/MONO、69’ 15”

 ラーザリ・ベルマンは1970 年代前半に突然世界的に注目され、スターとなりました。このアルバムはまさにその頃にミラノで行ったライヴで、得意の難曲を集めたプログラムとなっています。当時のベルマンのテクニックは超絶的で難曲でも格闘しなくて良いため、作品の素晴らしさをじっくり味わえます。
 また音色が明るく、たっぷりとした音も魅力。今聴いても凄い、ベルマン伝説の演奏の登場です。




PREISER


PRCD 93489
\2400
ジョン・ヴィッカーズ初期録音集
 〜RCAリサイタル1961&厳選録音集1959-1962

  ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」〜空と海
  フォン・フロトー:歌劇「マルタ」〜夢のように
  ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」〜私は彼女を失った
  チレア:歌劇「アルルの女」〜いつもの羊飼いの話を
  レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜
   衣装を着けろ/ いや、俺はもう道化師ではない!
  ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」〜
   ある日青空を眺めて/ 五月の晴れた日のように
  プッチーニ:歌劇「トスカ」〜妙なる調和
  ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜ああ、いとしの私の恋人
  ヴェルディ:歌劇「オテロ」〜私を恐れるな
  ヘンデル:オラトリオ「メサイア」〜慰めよ、」私の民を慰めよ
  ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」〜神よここは暗い...人生の春の日に
  サン=サーンス:
   歌劇「サムソンとデリラ」〜わたしの不幸を見てください、ああ
  ヴェルディ:
   歌劇「アイーダ」〜もしその戦士が私であったら…清きアイーダ
  ワーグナー:「ワルキューレ」〜父は私に剣をくれると約束した
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
ローマ歌劇場管弦楽団
指揮者;
 ビーチャム、
 クレンペラー、
 ラインスドルフ、
 プレートル、
 セラフィン、
 ショルティ
 カナダの英雄ジョン・ヴィッカーズ初期録音集

 最高のヘルデン・テノールと言われていたカナダ人ジョン・ヴィッカーズの初期録音集。
カラヤンが好んで起用した歌手の一人。迫真の演技と歌唱力、抜群の安定感、そして独自の境地をしめす高い音楽性で数々の舞台を魅せてきたジョン・ヴィッカーズの貴重な録音集です。


<映像>


BEL AIR(映像)

BAC 404
(Blu-ray)
\5000
ラ・フラ・デス・バウスが新風を吹き込んだ「アイーダ」!
 ヴェルディ:「アイーダ」
ヘー・ホイ(S アイーダ)
ファビオ・サルトーリ(T ラダメス)
ジョヴァンナ・カゾッラ(Ms アムネリス)
アンブロージョ・マエストリ(Br アモナズロ)
アドリアン・サンペトレアン(Bs ランフィス)
ロベルト・タリアヴィーニ(Bs 国王)
カルロ・ボージ(T 伝令)
エレナ・ロッシ(S 巫女)
オメール・メイア・ヴェルバー(指揮)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,
合唱団,バレエ団
BAC 104
(DVD)
\4400
 アレーナ・ディ・ヴェローナ、100周年記念新制作上演!!ラ・フラ・デス・バウスが新風を吹き込んだ「アイーダ」!しかも歌手は一流!

 ラ・フラ・デルス・バウス,アレックス・オリェ(演出)/ヴァレンティーナ・カラスコ(演出補,振付)
 ローランド・オルベター(装置)/チュ・ウロズ(衣装)/パオロ・マッツォン(照明)
 収録:2013年6月
 (Blu-ray)リージョン:ALL、HD、16:9、148分、2.0 PCM / 5.1 DTS MASTER AUDIO、字幕:伊英独仏西
 (DVD)リージョン:ALL、NTSC、16:9、148分、PCM STEREO / DOLBY DIGITAL 5.1、字幕:伊英独仏西

 2013 年はヴェルディの生誕200 周年でしたが、同時にアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭の100 周年でもありました。というのも、1913 年8 月にヴェルディ生誕100 周年を記念してここで「アイーダ」が上演され、これが音楽祭の開始とされているからです。
 100 周年のアレーナ・ディ・ヴェローナでは二つの「アイーダ」が上演されました。8 月10 日の記念日から9 月8 日の閉幕までは100 年前の舞台の復元上演でしたが、開幕となる6 月14 日から8 月3 日までは、今話題のスペインの舞踏集団、ラ・フラ・デルス・バウスによる新制作の舞台が上演されました。ヴァレンシア・リングなどで未来的な舞台でアッと驚かせたラ・フラ・デルス・バウスですが、ここでは芸術監督アレクス・オリェが中心となって、古代エジプトという基本的な設定は踏まえつつ、装置や衣装はSF 風の近未来的なものにし、また随所で現代の人々が舞台に交わるという、過去・現在・未来が入り混じった独特の世界観を広げています。
 また後半ではアレーナ・ディ・ヴェローナの広い舞台に水を張ってナイル川を作り、その周りを舞踏団による動植物が彩るという趣向が凝らされて、夏の野外公演らしい気持ちよさを掻き立てています。最初のうちは戸惑い気味だった観客も、最終場面では深い感動に包まれている様子が映像から伝わってきます。
 さすがはアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭、歌手は一流ばかり。タイトルロールは、今アイーダを歌わせたらこの人!というほどあちこちで歌っているヘー・ホイ(和慧。イタリアではウイ・エと呼ばれています)。1972 年、中国、西安の生まれ。2002 年からイタリアを中心に活動しています。充実した声の持ち主で、アイーダはスカラ座、メトロポリタン歌劇場、バイエルン国立歌劇場などで歌って評判を取った当り役。日本でも2012 年8 月の新国立劇場での演奏会形式上演、2013 年9 月、東京と大阪でのスカラ座の演奏会形式上演で歌っています。
 ファビオ・サルトーリは、イタリア、トレヴィーゾ生まれのテノール。近年著しく風格を増してドラマティックな役を手掛けるようになり、ヴェルディの後期のオペラでの活躍が増えています。ジョヴァンナ・カゾッラは1945 年、ナポリ生まれというかなりのベテラン。かつてはドラマティック・ソプラノとしてトゥーランドットなどを得意とした人で、全盛期でもメッゾソプラノ役をしばしば歌っていました。堂々とした貫禄を見せ付けるアムネリスはお見事。アモナズロは、スカラ座時代のムーティが重用したバリトン、アンブロージョ・マエストリ。
 指揮のオメール・メイア・ヴェルバーというと、2010 年のサイトウ・キネン・フェスティヴァルで、降板した小澤征爾に代わってR.シュトラウスの「サロメ」を指揮したことで知られるイスラエルの指揮者。1981 年生まれですから、まだ30 代前半という若さですが、2011 年からスペイン、ヴァレンシアのソフィア王妃芸術館の音楽監督(ロリン・マゼールの後任)を務めています。
 既に「アイーダ」の映像はたくさん出回っていますが、その中でも個性的なことは間違いなしのラ・フラ・デルス・バウスの「アイーダ」、しかもHD 収録の鮮明画像。いつもと違った感動が待っていることでしょう!















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