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第78号
お奨め国内盤新譜(2)
2014.8.19〜2014.10.24


ALM/コジマ録音

ALCD-3105
¥2800+税
Recit(レシ)〜ファゴットで「語る」近代音楽の精華〜
 [1] ノエル・ギャロン(1891-1966):レシとアレグロ
 [2] ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):レシ、シシリエンヌとロンド
 [3] アンリ・デュティユー(1916-2013):サラバンドとコルテージュ
 [4]-[6] アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ソナチネ
 [7] マルセル・ビッチュ (1921-2011):コンチェルティーノ
 [8] ウジェーヌ:ボザ:ノクターンと舞曲
 [9]-[10] カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):ファゴット・ソナタ Op.168
 [12] フランツ・リスト (1811-1886):悲しみのゴンドラ
 [13] フランツ・リスト:夕星の歌(トランスクリプション) 〜
  ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より S380
  (リストのピアノ編曲 S444に基づくレスリー・ハワードによる復元)
岡本正之(ファゴット)
永原緑(ピアノ)
〈録音〉 相模湖交流センター 2014年4月16-18日
〈解説〉 山野雄大

 古の時代、人々の言葉は語りとなり、語りはやがて歌となった。そして歌は楽器に模倣され、楽器は、音楽の新たな源泉となり、今日の音楽に大きな存在感を示している。
 中世に起源を持ち、音楽史の変遷をずっと眺めてきた楽器=ファゴットを自在に操る東京都交響楽団首席奏者・岡本正之が、21世紀の視点から、改めて音楽の原初の姿である「語る」音楽に迫る意欲作。言語の多様性そのままに繊細な表情に彩られたファゴットの重要レパートリーは、雄弁に、そして実直に、聴く人の心に深く響くメッセージとなる。

岡本 正之(ファゴット)
Masayuki Okamoto
 1966年東京生まれ。13歳から中学校での吹奏楽部で先輩にあたる現NHK交響楽団ファゴット奏者の森田格氏の手ほどきによりファゴットを始め、その不思議なフォルムから生まれる神秘的な音色の魅力に取り憑かれ、将来はオーケストラでファゴットを演奏したいと子供心に夢見たのもこの頃。
 1985年東京藝術大学音楽学部入学、ファゴットを岡崎耕治氏、室内楽を山本正治氏に師事。1989年東京都交響楽団へ入団。同年の第6回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1位、および大賞受賞。1991〜1992年DAAD奨学生としてハノーヴァー音大でクラウス・トゥーネマン氏に師事。1996〜1997年にはアフィニス文化財団の派遣研修生としてシュトゥットガルト音大でセルジオ・アッツォリーニ氏に師事。2003年東京オペラシティリサイタルホールにて『B→Cリサイタル』。2008年大野和士指揮、東京都交響楽団の演奏会『作曲家の肖像〜リヒャルト・シュトラウス』にて「クラリネットとファゴットのためのデュエット・コンチェルティーノ」のソリストをつとめる。1993年ミネアポリス、2009年バーミンガムでのIDRS国際ダブルリード協会のカンファレンスに参加。2011年ミラン・トルコヴィッチ指揮、東京都交響楽団の演奏会『作曲家の肖像〜モーツァルト』にて「ファゴット協奏曲」のソリストをつとめる。現在は東京都交響楽団ファゴット首席奏者である他、室内楽、ソロなど多方面において演奏活動を展開している。宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、木曽音楽祭などにも参加。桐朋学園大学特任教授。東京藝術大学音楽学部非常勤講師。

永原緑(ピアノ)
Midori Nagahara
 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。第66回日本音楽コンクール最高位。併せて野村賞、河合賞受賞。ピアノを海老原ゑみ子、神谷郁代、三宅由利子、多美智子、角野裕の各氏に師事。また、第4、5回宮崎国際室内楽音楽祭に於いて、故I. スターン氏の室内楽講座を受講。2002〜2009年に東京藝術大学非常勤講師(管楽器科伴奏助手)を務めた後、アンサンブルピアニストとして国内外の演奏家と共演を重ねている。
 
ALCD-7187
¥2800+税
Romantic Cello Sonatas
 [1]-[3] R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6
 [4]-[6] ボロディン:チェロ・ソナタ ロ短調
   (M・ゴルトシュタインによる補作版)
 [7] エルガー:愛の挨拶 作品12
 [8] サン=サーンス:白鳥 〜《動物の謝肉祭》より
フリーデリケ・キーンレ(チェロ)
山田陽子(ピアノ)
〈録音〉 北広島市芸術文化ホール 2014年6月24-26日
〈解説〉 南聡

北海道を拠点に活動するドイツ出身のチェリスト、フリーデリケ・キーンレが盟友である山田陽子とともに紡ぎ出すファースト・アルバム。若き日のシュトラウスのエネルギーがほとばしるソナタ、未完ながらも時としてロシアの薫りを漂わせるボロディンのソナタ(当盤では、M・ゴルトシュタインによる補作版を収録)のほか、チェリストにとって欠かすことのできないアンコール・ピース2篇を収録。


フリーデリケ・キーンレ(チェロ)
Friederike Kienle
シュトゥットガルト(独)生まれ。ハノーヴァー音楽大学、ミラノ・ヴェルディ国立音楽院、フィエーゾレ音楽院、トロッシンゲン音楽大学などで学ぶ。チェロをK. Heitz、R. Filippini、D. Geringas、原田禎夫の各氏に師事。ドイツ国内外の多くのコンクールで優勝・受賞。またタングルウッド音楽祭等、様々な重要音楽祭に参加。2007年から北海道教育大学岩見沢校に勤務、チェロと室内楽の授業を担当しながら、ヨーロッパと日本各地で演奏会を開催。また2011年以降指揮の研鑽を積み、自ら発足させたヤング・ホッカイドウ・フィルハーモニー(YHP)を率いてベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行うほか、オペラの指揮も開始している。

山田陽子(ピアノ)
Yoko Yamada
北海道北広島市出身。東京音楽大学付属高校、東京音楽大学(共にピアノ演奏家コース)卒業。東京音楽大学大学院修了。フランクフルト音楽大学、トロッシンゲン音楽大学大学院にて学ぶ。DAAD奨学生。ピアノを谷本聡子、宮崎和子、弘中孝、C. Vickers、R. Beckerの各氏に師事。室内楽を土田英介、A. Merkle各氏に師事。ボーフムでベートーヴェンフェストに参加した他、ドイツ、オーストリア、ウクライナ各地でリサイタルを開催。これまで札幌交響楽団、ヤング・ホッカイドウ・フィルハーモニーと共演。ソロ・室内楽・伴奏の演奏活動を幅広く行いながら、後進の指導にも携わる。現在、北海道文化財団HAFアーティスト。2011年度北広島市文化賞奨励賞受賞。
 
ALCD-102
\2800+税
with...
 [1] 末吉保雄:西へ 〜ヴィブラフォン・ソロのために〜 (2013)
 [2] 田口和行:回鼓録 〜独奏打楽器のための〜 (2013)
 [3] 内藤明美:独奏打楽器奏者のための砂の女 (2012)
 [4] 国枝春恵:Azuma-ha-ya for solo percussionist (2014)
 [5] 糀場富美子:ねむりの海へ 〜ヴィブラフォンのために〜 (2014)
 [6]-[8] 水野修孝:ヴィブラフォン独奏のための三章 (2013)
 [9] 羽根玲夢:星めぐりの記憶 (2014)
會田瑞樹(パーカッション)
〈録音〉 三鷹市芸術文化センター 2014年5月28-29日
〈解説〉 南聡
 現代音楽の領域に深くコミットし、大家から新進気鋭まで、幅広い世代の現役作曲家たちと協働を続ける若き打楽器奏者・會田瑞樹(あいたみずき)。
 彼のファースト・レコーディングとなる当盤には、彼に共鳴する作曲家たちが新領域を歩む若き開拓者のために書き下ろした多数の作品の中から7作品を収録。作曲家たちの作品の多様性とともに、會田が作品から引き出した多彩な表現領域にも要注目のアルバムだ。

會田瑞樹(パーカッション)
Mizuki Aita
 打楽器奏者。1988 年宮城県仙台市生まれ。幼少よりヴァイオリンの手ほどきを受け、12 歳より打楽器を始める。
 日本現代音楽協会主催第9回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」において第二位入賞。以降現在に至るまで多数の作曲家の新作初演を手がけており、その数は2013 年末に50 作品を越えた。作曲家との親密なコンタクトと相互の信頼から生み出される初演と幾度に渡る再演は、多方面から支持を集めている。2011年に自らが企画し、出演したサントリーホールレインボウ21「打楽器音楽、その創造と継承」でサントリーホールにデビューし、同年、高橋美智子氏より長年使い続けてきたヴィブラフォンを譲り受ける。その事をきっかけにヴィブラフォンの魅力の更なる開拓を求めて、2012年に初となるヴィブラフォンソロリサイタルを開催し、毎年シリーズとして開催し続けている。2012年には夭折の作曲家八村義夫の音楽と生涯を独自の視点で辿った演奏会「八村義夫の世界」を東京文化会館において開催。大きな話題となった。2014 年はNHK-FM「リサイタル・ノヴァ」への出演、翌月に行なわれたパーカッションリサイタルは満員の聴衆を沸かせた。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻卒業。同大学院修士課程ヴィルトゥオーソコース修了。打楽器、マリンバを吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事。
  
ALCD-103
¥2800+税
田中範康作品集Ⅱ[音の情景]
 [1] 音の情景Ⅰ〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [2] 音の情景Ⅱ 〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [3] 音の情景Ⅲ〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための〜
 [4] Sparkling in The Space I「残照の時」〜
  クラリネット、ピアノ、エレクトロニクスのための〜
 [5] ピアノソロのためのモノローグ曲集より<第1番>
 [6] 変容の時〜雅楽トリオのための〜
 [7] 相克の時〜クラリネット、ピアノ、パーカッション
  (マリンバ/シロフォン/ヴィブラフォン)のための
A・ベイダー(クラリネット)[7]
N・ケッケルト(ヴァイオリン)[1]-[3]
B・アンドレアノフ(チェロ)[1]-[3]
A・ウェイズマン(打楽器)[7]
竹内雅一(クラリネット)[4]
松山元(ピアノ)[1]-[3], [5], [7]
山田敏裕(ピアノ)[4]
笹本武志(龍笛)[6]
中村仁美(篳篥)[6]
中村華子(笙)[6]
〈録音〉 ベルリン イエス・キリスト教会 2013年2月 愛知県 碧南市芸術文化ホール 2011年12月、2013年12月
〈解説〉 田中範康
 室内楽作品を中心に海外でも高い評価を受ける作曲家、田中範康の作品集。余韻に満ちた弦楽器の艷やかな響きが印象的な「音の情景」をはじめ、2010年以降の最新作7曲は、いずれも独特の感性が際立つ清新な音響空間だ。第2作となる当盤では、従来のアコースティックサウンドのみならず、エレクトロニクスを加えた作品、雅楽器によるトリオと、多彩な編成で新境地を見せる。ドイツ人ヴァイオリニスト、ケッケルトをはじめ演奏陣の好演が光る。
 


ALCD-3100
¥2800+税
マンハイム宮廷の栄華 〜シュターミッツの管弦楽〜
 [1]-[3] ヨハン・シュターミッツ (1717-1757):
  クラリネット協奏曲 変ロ長調
 [4]-[6] カール・シュターミッツ (1745-1801):
  ヴァイオリンとクラリネットのための協奏曲 変ロ長調
 [7]-[9] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第1番 ト長調
 [10]-[12] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第2番 イ長調
 [13]-[15] ヨハン・シュターミッツ:
  マンハイム交響曲第3番 変ロ長調
タラス・デムチシン(クラリネット&指揮)
ナザール・ヤスニツキー(ヴァイオリン)
オスカー・マーティン(チェンバロ)
響ホール室内合奏団
 あのモーツァルトをも魅了し、当時ヨーロッパ随一と謳われたマンハイム宮廷楽団。その実力派集団を育て上げたヨハン・シュターミッツと息子カールの協奏曲や交響曲は、進歩的な様式と卓越した管弦楽法によってヨーロッパ全土を席巻した。
 とりわけ、クラリネットの地位を高め、オーケストラ編成を充実させた功績は特筆すべきものがある。その後の音楽史を決定づけた18世紀マンハイムの音楽の魅力を、九響首席クラリネット奏者タラス・デムチシンと、北九州市を拠点に活躍著しい「響ホール室内合奏団」の活気あふれる演奏が伝える。

〈録音〉 末永文化センター(福岡) 2013年8月7日[ライヴ録音]
〈解説〉 佐伯茂樹 
total playing time: 60’26”



タラス・デムチシン(クラリネット):
Taras Demchyshyn
 1984年、ウクライナのリヴィフ生まれ。S. クルシェリヌィーツィカ音楽学校、ミコーラ・リーセンコ音楽大学を卒業後、ドイツに留学し、ダルムシュタット音楽芸術アカデミーで学ぶ。Villa Musicaより奨学金を得てベルリンに拠点を移し、ハンス・アイスラー音楽大学を首席で卒業。これまでに、K. ヘンネル、Y. コルチンスキー、M. シュミット、K. シュミット、R. フォースター、D. キューンの各氏に師事。ドミトロ・ヴィダ国際コンクール(2000/2003年)、バルトハウゼン城コンクール(2005年)で第2位、ダ・ポンテ財団コンクール(2005年)、オーベルストドルフ夏期音楽セミナーコンクール(2006年)で第1位を受賞。第12回大阪国際音楽コンクール(2011年)で木管楽器部門第1位他、グランプリ、オーディエンス賞、アルソ賞をトリプル受賞。ARD国際音楽コンクール(2012年)に出場。2007年より九州交響楽団首席クラリネット奏者に就任。同交響楽団と手塚幸紀指揮でモーツァルト、下野竜也指揮でウェーバーの協奏曲をソリストとして共演。2010年には指揮者としての活動も始める。これまでに指揮を秋山和慶、2013年より上野学園において、下野竜也、大河内雅彦の各氏に師事。2012年、セビリアにてセビリア王立交響楽団のメンバーと室内楽コンサートを行う。同年、A. ブリバエフ指揮・九州交響楽団とコープランドの協奏曲を共演。また、アンサンブル神戸に招かれL. シュピーラー指揮でウェーバーの協奏曲を共演。また、2013年、九州交響楽団定期演奏会において、G. ベルク指揮でモーツァルトの協奏曲を共演。2014年1月には、ヤマハ銀座コンサートサロンにてリサイタルを開催する。その他、ゲスト首席奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に招かれるなど、さまざまな分野で精力的に活動する。2013年4月よりヤマハ・オフィシャルクラリネットアーティストとなり、同年、世界初録音のエチュード「ドゥレクリューズ:古典・現代作品の主題による14の大練習曲」(コジマ録音)を発売。
http://www.tarasdemchyshyn.com
使用楽器:Yamaha SEV-Master (B♭& A)


ナザール・ヤスニツキー(ヴァイオリン):
Nazar Yasnytskyy
 ウクライナのリヴィフ生まれ。リヴィフのS. クルシェリヌィーツィカ音楽学校を皮切りに音楽を学び、1995年ミコーラ・リーセンコ音楽大学卒業。1996年にはライナー・クスマウルやトーマス・ブランディスといったベルリン・フィルのコンサートマスターたちに師事。1994?1998年にはリヴィフ国立オペラ・バレエ劇場にてアシスタント・コンサートマスターを担当。同時にリヴィフ・ヴィルトゥオーソではコンサートマスターを務め、多くの室内楽を演奏し、自身のカルテット「オペラ・アンド・バレエ」を主宰。1998?2001年、ビドゴシュチ(ポーランド)のオペラ・ノヴァにてコンサートマスター、ソリストを担当。2001年よりセビリア王立交響楽団にてコンサートマスターなどを務める。その他オルケスタ・スールなど数々のオーケストラや室内アンサンブルにてコンサートマスターなどとして活躍。


オスカー・マーティン(チェンバロ):
Oscar Martin
 1976年セビリア音楽院入学。ホス・アントニオ・コーソ、アナ・ギハロに師事。以降、フライブルク音楽大学、マドリード・ソフィア王妃高等音楽院、アムステルダム音楽院にてティボール・サーズ、ヴィタリー・ベルゾン、ドミトリー・バシキーロフ、ガリーナ・エギアザロバ、ヤン・ヴィンに師事。アルムデナ・カノ、エルザ・コロディン、フィリップ・アントルモン、ダニエル・バレンボイムといった著名な音楽家の指導を受ける。数々のピアノ、室内楽コンクールで入賞。マラガ市管弦楽団、セビリア王立交響楽団、オルケスタ・プレスホベム、ザーイル・アンサンブル、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラなど数々のオーケストラにソリストとして参加し好評を博す。現在、セビリアのマヌエル・カスティーリョ音楽院にてコンサートと教育を結合させ活動中。最新CD「アルベニス:組曲《イベリア》全曲」(Lindoroレーベル)も世界で高い評価を得る。


特定非営利活動法人 響ホール室内合奏団(弦楽合奏団):
 北九州市の音楽専用ホール・響ホールの初代館長の“地元の演奏家を育てていきたい”という熱意から1998年に結成された。北九州市と近郊の弦楽器奏者で構成され、響ホールを拠点に地域に根付いた活動を重ねる。ミュージック・アドヴァイザーにヴァイオリニストの澤和樹氏(東京藝術大学教授・音楽学部長)、アソシエート・コンポーザーに作曲家の松下功氏(東京藝術大学教授)が就任。2003年には創立5周年を記念して英国公演を行い好評を博す。2006年には韓国国際音楽祭に招騁され、チェロのヤン・ソン=ウォン氏や人間国宝の尺八奏者、山本邦山氏と共演。2008年、創立10周年を記念して東京(紀尾井ホール)等にて公演を行い各地で絶賛される。2011年、韓国ソウルアートセンター室内楽ホールのこけら落とし公演に出演。2003年、北九州市文化奨励賞受賞。2012年にチェンバリスト中野振一郎氏との共演で響ホールにて収録されたCD『女神たちの響宴』(コジマ録音)を発売。
http://www.hibikistrings.jp



旧譜から
カール・シュターミッツ: ヴィオラ協奏曲 ニ長調 作品1
ARCO DIVA UP0073(国内盤) \2940

 もともとはマルティヌーの名曲ラプソディ・コンチェルトが聴きたくて手に入れたこのアルバム。
 マルティヌーらしい才気あふれたこの作品は、演奏者たちの手堅い名演のおかげでかなり聴きごたえがあった。続くルカーシュの作品も初めて聴いたが第1楽章はかなりかっこいい。はまった。
 で、3つ目は何だっけと思ったらシュターミッツ。いきなり古典派でガクっときたが、まあ強烈な2曲のあとにはお口直し的にこういうのもいいでしょう・・・的に聴き始めていた。
 そうしたら第2楽章でえもいわれぬ香り豊かな音楽が流れてきた。
 美しいのである。
 モーツァルトのように。
 そういやいつか息子のシュターミッツのヴァイオリンとヴィオラのためのアルバムを推薦したなあ。有名な親父さんの曲はあんまり意識して聴いたことがなかったけれど、親父さんもこんな素敵な曲も書いてたんだなあ。・・・と思いながらようやくブックレットを手にした。
 ・・・そうしたらこの曲も息子のカールの曲だった。父ヨハンではなかった。
 店主はよほど息子カールと相性がいいのか?いや、相性なんか関係ない。これは、モーツァルトの多くの美しい曲にひっそりともぐりこませてもOKなくらい素敵な作品。バロックと古典派のはざまには、こんな素敵な曲も眠っているのだ。
 ちなみに美形のヴィオリスト、ホスブロヴァーがボディコン風ドレスを身につけたジャケットはかなり強烈。


UP0073
\2500→\2290
マルティヌー(1890〜1959):
  ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ=コンチェルト
ズデニェク・ルカーシュ(1928〜):
  ヴィオラ協奏曲
シュターミッツ(1745〜1801):
  ヴィオラ協奏曲 ニ長調 作品1
イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ)
プラハ室内管弦楽団
収録曲のうち、マルティヌーとシュターミッツの曲は(ヒンデミットやグリンカのソナタ同様)ヴィオラ奏者たちにとっての定番名曲。強力なバック陣のおかげでソリストも自信満々、もっさりするでなくトンガりすぎるでなく、絶妙のラインで“クラシックな”古典派解釈を聴かせてくれるシュターミッツといい、スマートに曲構造を浮かび上がらせながら伸縮自在に高次の音楽がつくられてゆくマルティヌーといい、けだし絶妙でございます。同じくチェコ出身のルカーシュによる協奏曲も、ごく伝統的というか、現代というより「クラシック王道」らしくて相当カッコイイ! 民族音階をもとにした音の組み立て方は一歩進んだスメタナにシベリウスの気配少々、といった感じで、このあたりの作曲家に抵抗がなければ絶対に気に入るはず! 合間にフルートやファゴットが合いの手を入れるのだが、さすがは老舗のプラハ室内管、その音色のまあ絶妙なこと…耳の肥えたファンにもお勧めの絶品ヴィオラ盤。


 


ALCD-1146
¥2800+税
ジャン=フィリップ・ラモーの肖像
ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764):
 クラヴサン曲集第1巻より (1706)
  [1] 前奏曲
  [2] サラバンド 1 & 2
 クラヴサン曲集より (1724, 1731)
  [3] 田舎風
  [4] 鳥たちの呼び交わし
  [5] ロンドーによるミュゼット
  [6] タンブラン
 新クラヴサン組曲 (ca.1728)
  組曲 イ短調
   [7] アルマンド
   [8] クラント
   [9] サラバンド
   [10] 3つの手
   [11] ファンファリネット
   [12] 凱旋
   [13] ガヴォットと6つのドゥーブル
  組曲 ト長調
   [14] トリコテ
   [15] 無関心
   [16] メヌエット 1 & 2
   [17] 雌鳥
   [18] トリオレ
   [19] 未開人たち
   [20] エンハーモニック
   [21] ジプシーの女
 [22] 王太子妃 (1747)
崎川晶子(チェンバロ)
〈使用楽器〉
Christian Kroll (1776)
total playing time: 74’57”
〈録音〉 シャルトル博物館(フランス) 2014年3月31日、4月2、4、8日
〈解説〉 永田美穂
 
 没後250年のラモー・イヤーの後半を飾るクラヴサン(チェンバロ)作品集。フランス・シャルトル博物館に所蔵される名匠クリスティアン・クロル製作のオリジナル楽器が、300年の時を超えて煌めく音色によって新鮮な発想と創意に満ちたラモーの音楽世界へと聴き手を誘い込む。演奏はレコードアカデミー賞受賞の崎川晶子。その指先から紡がれる繊細な音楽はフランス・バロックの雅を現代に輝かせる。

崎川晶子(チェンバロ):
 桐朋学園大学ピアノ科卒業。ピアノを故井口基成、兼松雅子、ジャン・クロード・ヴァンデンエイデン、指揮伴奏を故斎藤秀雄に師事。ベルギーにてレオンハルトの生演奏に触れ、チェンバロに開眼しシャルル・ケーニッヒ、渡邊順生に師事。
 パリの古楽コンセルヴァトワールでチェンバロをノエル・スピース、フォルテピアノをパトリック・コーエンに師事。外国アーティストとも多数共演。室内楽、コンチェルト、ソロ等多方面で活躍している。「音楽の泉シリーズ」主催。ソロCD「クラヴサンの魅力」「モーツァルトの光と影」「上畑正和作品集 夢見る翼」「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」(レコード芸術特選盤)をリリース。「モーツァルト・フォルテピアノ・デュオ」(渡邊順生氏と共演)で2006年度レコード・アカデミー賞[器楽部門]受賞。

フォンテック



FOCD9658
(SACD Hybrid)
¥2667+税
藤村実穂子/ドイツ歌曲集 IV
 R.シュトラウス:
  薔薇のリボン Op.36-1/白いジャスミン Op.31-3 /
  高鳴る胸 Op.29-1/愛を抱いて Op.32-1
  愛する人よ、別れねばならない Op.21-3/
  憧れ Op.32-2/静かな歌 Op.41-5/解放 Op.39-4
  岸で Op.41-3/帰郷 Op.15-5/
  小さな子守歌Op.49-3/子守唄 Op.41-1
 マーラー:
  ラインの小伝説/この世の生活/原初の光/
  魚に説教するパドゥアの聖アントニウス
  この歌を思い付いたのは誰?/
  不幸の中の慰め/無駄な努力 /
  高い知性への賞賛/ハンスとグレーテ
  たくましい想像力/別れて会えない
藤村実穂子 メゾ・ソプラノ
ヴォルフラム・リーガー ピアノ
 2010 年にリリースを開始した藤村実穂子「ドイツ歌曲集」第4 作。
 世界の歌劇場を席巻し、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル等の主要オーケストラのコンサートに出演する藤村ですが、<歌曲が原点>という信念のもと、ドイツ・リートの真髄に迫るべく求道してきました。
 本CD には、3 月におこなわれた日本ツアーから、選りすぐりの名演を収録。藤村は「歌曲のみのリサイタルは一時停止する」と述べており、<現代最高のメゾ>による現時点での集大成となります。
 生誕150 年を迎えたシュトラウスとマーラーの名曲による魅惑のリサイタル・プログラム。「詩人が見たもの、作曲家が詩を通して聞いたものを表現するのが歌手」という藤村の真摯な歌唱による至高の1枚です。
 2014/3/15 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール、3/19 紀尾井ホール、3/25 静岡音楽館AOI .REC)

■発売中 ☆ 藤村実穂子のCD■
 FOCD9621 (定価\2,667+税) ドイツ歌曲集Ⅲ
 FOCD9575 (定価\2,667+税) ドイツ歌曲集Ⅱ
 FOCD9487 (定価\2,667+税) ドイツ歌曲集
 

FOCD9655
¥2400+税
有森 博(ピアノ)/ラフマニノフ 変奏曲集
 セルゲイ・ラフマニノフ:
  ひな菊 Op.38-3
  ショパンの主題による変奏曲 Op.22
  エレジー Op.3-1
  セレナード Op.3-5 (改訂版)
  メロディー Op.3-3 (改訂版)
  道化師 Op.3-4
  コレルリの主題による変奏曲 Op.42
  リラの花 Op.21-5
有森 博(ピアノ)
 ロシア作品を得意として、多くの聴き手を魅了してきた有森博によるラフマニノフ作品集の第3 弾です。
 今作では変奏曲に焦点をあてた選曲で、初期の大曲である「ショパンの主題による変奏曲」と、ラフマニノフ最後のピアノ独奏曲である「コレルリの主題による変奏曲」を中心に収録。
 いずれも、きわめて高度な技術が要求されながら、同時に変奏曲ならでは構成感も求められる難曲です。
 有森の演奏は決して声高にテクニックや情感性を際立出せる事はありませんが、あくまで自然体で変奏曲ならではの細やかな表情を見事に表現しています。
 「ラフマニノフの変奏曲を現代人のいきいきとした感覚で甦らせた名演と言える。小品集も、有森のもつ歌心と音に対する感性が存分に発揮された美しい演奏だ。」 ライナーノーツより小田切 尚登
 (2014/5/28-30 富士見市民文化会館 キラリふじみ.REC)

■発売中 ☆ 有森博のラフマニノフ作品■
 FOCD9618 (定価\2,400+税) ラフマニノフ24 の前奏曲〈レコード芸術特選盤〉
 FOCD3468 (定価\2,913+税) ラフマニノフ音の絵
 

FOCD9648
¥2600+税
大阪市音楽団/メキシコの祭り
 スパーク:記念日のための序曲
 バーンズ:シンフォニック・エッセイ
 グレイアム:巨人の肩にのって
 ホルスト:吹奏楽のための第2 組曲 ヘ長調 作品28-2
 リード:交響曲「メキシコの祭り」
 グレインジャー:デリー地方のアイルランド民謡
 スーザ:星条旗よ永遠なれ
渡邊一正 指揮
大阪市音楽団
 大阪市音楽団による定期演奏会ライヴシリーズの最新作です。
 今作は2013 年6 月7 日に行われた第106 回定期の模様を収録いたしました。指揮は第101 回定期でピアノ独奏も披露した渡邊一正が2 年半ぶりに登場。プログラムには“吹奏楽の伝統と栄光”という副題がつけられており、20 世紀に入って吹奏楽の本格的な楽曲を生んできたアメリカとイギリスのふたつの国の作品で構成されています。
 2013/6/7 ザ・シンフォニーホール ライヴ録音

■大阪市音楽団の近作■
 FOCD9640 (定価\2,600+税) 三つのジャポニスム
 FOCD9641 (定価\2,600+税) エル・カミーノ・レアル
  


FOCD9656
¥2500+税
徳永二男:ヴァイオリン
 -ヴァイオリンとピアノのためのショパン編曲集-

 ショパン:
  1.バラード 第1 番 ト短調 Op.23(イザイ編曲)
  2.ワルツ 第14 番 ホ短調 Op.posth(イザイ編曲)
  3.ワルツ 第3 番 イ短調 Op.34 No.2(サラサーテ編曲)
  4.ノクターン 第2 番 変ホ長調 変ホ長調 Op.9 No.2
   (サラサーテ編曲)
  5.ノクターン 第8 番 ニ長調 Op.27 No.2
   [原調:変ニ長調](ウィルヘルミ編曲)
  6.ポロネーズ 第1 番 ニ短調 Op.26 No.1
   [原調:嬰ハ短調](ウィルヘルミ編曲)
  7.ノクターン 第11 番 ホ短調 Op.37 No.1
   [原調:ト短調](ウィルヘルミ編曲)
  8.ノクターン 第19 番 ホ短調 Op.72 No.1(アウアー編曲)
  9.華麗なる大円舞曲 ト短調 Op.18
   [原調:変ホ長調](ザイツ編曲)
徳永二男:ヴァイオリン
永田郁代:ピアノ(1-2)
小森谷裕子:ピアノ(3-9)
 長らくNHK 交響楽団のコンサートマスターを務め、抜群の人気と知名度を誇る徳永二男によるショパン名曲集の登場です!
 本作はショパンのピアノ独奏用の作品を、19 世紀後半から20 世紀初頭にかけて活躍した偉大なヴァイオリニストたち——イザイ、サラサーテ、ウィルへルミ、アウアー、ザイツがヴァイオリンとピアノの二重奏に編曲した作品を収録しています。
 編曲された作品はいずれもショパンの作品の中でも人気が高く、名曲中の名曲といえるものばかりです。編曲者はヴァイオリンの名手達ですので、原曲本来の魅力を損なうことなく、ヴァイオリンの魅力も最大限に引き出しています。
 徳永の長い経験に裏付けられた流麗かつ華麗な演奏スタイルはこのプラグラムに最適。まさにヴィルトゥオーソの世界です。
 また、本曲集の1〜5 トラック部は全音楽譜出版社から楽譜が出版されておりますので、ヴァイオリン学習者にも要注目の作品集となっています。
 2013/4/22-23、6/14-15 富士見市民文化会館 キラリふじみ.REC

 楽譜「ヴァイオリニストたちが愛したショパン」(全音楽譜出版社 刊)
 

FOCD20101
¥2700+税
Letick 石井喜久子&パーカッションアンサンブル レティック
 山口真由子:Plants(委嘱作品)
  Ⅰ.impression Ⅱ.progress Ⅲ.grace
 N.Westlake:
  OMPHALO CENTRIC LECTURE for percussion quartet
 A.Koppel :TOCCATA for Vibraphone & Marimba
 山本祐介: Bird and Tree(委嘱作品)
 堤 聖一郎:Dear Claude(委嘱作品)
 山口真由子:Cascade for marimba&percussion(委嘱作品)
 M.Ravel(石井喜久子編曲):
  Ma Mere L’Oye より第5 曲 妖精の風
石井喜久子(パーカッション&ディレクター)
レティック(パーカッション)
 小俣由美子、青木紗央、
 山口真由子、福田葉亜都、
 池田祐子、宮野下子竜、
 亀井博子、内山桃子、
 森本志歩、指宿克典
石井喜久子はマルチパーカッション奏者として、クラシックに限らずポピュラーや現代音楽などの幅広い分野でも活躍しています。研ぎ澄まされた音色と豊かな表現力は多岐にわたる音楽シーンで高い評価を得ています。教育分野でもその指導力には定評があり、洗足学園音楽大学・大学院教授。同大学附属打楽器研究所副所長を務め、後進の育成にも力を注いでいます。
 今作は結成15 年を迎えた、石井と弟子たちによる打楽器アンサンブル[Letick]による、若手邦人作曲家の作品を中心に集めた作品集です。
 息のあったアンサンブルと、気鋭の作曲家による作品の新鮮な響きは打楽器ファンならずとも必聴です。
  2013/8/27-29 海老名市民文化会館小ホール.REC
 

FOCD9645
¥2400+税
ソナタIII 〜フェルナンド・ソル作品集/
 フェルナンド・ソル:
  グラン・ソロ Op. 14
  ソナタ Op. 15-2
  グランド・ソナタ Op. 22
  第2グランド・ソナタ Op. 25
  (2014/6/3-5 秩父ミューズパーク音楽堂.REC)
益田正洋(ギター)
 オリジナル19世紀ギターで弾く、ウィーン古典派のソナタ。
 昨年10月に「古典派以降のソナタ」に焦点を合わせた『ソナタII』(FOCD9604)をリリースし、大きな話題を集めた日本を代表する実力派ギタリスト・益田正洋。シリーズ3作目となる新作では、「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれ、ギター音楽史に大きな足跡を残したフェルナンド・ソル(1778-1839)のソナタ作品を集めました。
 ギターは19世紀に製作されたPetitjean作の銘器を使用。その卓越した演奏技術と豊かな音楽性をもって、この銘器の魅力を最大限に引き出した益田は、ソルをはじめとした「ギター第1次黄金期」に活躍したヴィルトゥオーソたちの姿とはっきりと重なります。
 ギタリストにとって必須のレパートリーのひとつであるソルの珠玉のソナタ。ギターファンのみならず、全ての音楽ファン必聴の名盤の誕生です。
 

FOCD20100
¥2500+税
飯田真樹 ピアノ作品集 第1集
 プレリュード/遙か-その愛/ワルツ“回想”/
 愛は遍く宇宙に満ちて
 ラストスマイル/永遠へ/ノクターン
 (2013/9/27-28 12/26-27
  碧南市芸術文化ホール.REC)
中根浩晶:ピアノ
 飯田真樹は東京芸大作曲科および、同大学院作曲科を修了し、日本現代音楽協会主催「現音秋の音楽展」の2期連続入選を経て、1987年度日本現代音楽協会新人賞を受賞。受賞作品「萩原朔太郎の詩によるレクイエム」が第一生命ホールで初演されると共に、NHK-FM放送により全国に紹介されました。作曲活動と共に音楽教育の分野にも尽力し、2008年からは金城学院大学教授に就任しています。
 現代音楽の分野で多くの実績を積みながらも、あえてその分野から遠ざかり、独自の創作を続けてきた飯田のピアノ作品を集成。
 飯田自身にも多くのインスピレーションを与えた、清廉かつロマンティシズム溢れる中根浩晶の演奏が、作品の魅力をさらに引き立たせています。

マイスター・ミュージック


MM-3030
\2816+税
池田昭子/「小さな羊飼い」
 ブラームス:子守歌Op.49-4
 シューマン:トロイメライ
 シューベルト:セレナーデ
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ
 ベッリーニ:カスタ・ディーヴァ(ノルマより)
 マルティーニ:愛の喜び
 フォーレ:子守歌
 ドビュッシー:夢
 ゴダール:子守歌(ジョスランより)
 R.シュトラウス:子守歌Op.41a-1
 メンデルスゾーン:言葉の無いロマンス
 グリエール:コロラトゥーラ・コンチェルト
 ドビュッシー:
  亜麻色の髪の乙女、小さな羊飼い
池田昭子(オーボエ)
石田三和子(ピアノ)
オーボエならではのやわらかく、暖かみを帯びた音色が、個性豊かな小品を流麗に綴っていく。池田昭子の人気ファクターの1つである、美しい「うた」を存分に楽しめる新録音。
 それぞれの曲のキャラクターを見事に捉え、時にはハッとする超絶技巧も織り交ぜた、上質な1枚。


池田昭子旧譜

恋のうぐいす〜バロック作品集〜(池田昭子)
MM-2132
\3060

池田昭子
 恋のうぐいす〜バロック作品集

 J.S.バッハ:
  G線上のアリア、シチリアーノ
 N.シェドヴィル(伝ヴィヴァルディ):
  ソナタ第6番「忠実な羊飼い」
 ヘンデル:
  オンブラ・マイ・フ、涙の流れるままに、
  シチリアーノ(オーボエ協奏曲第1番より)
 F.クープラン:恋のうぐいす
 テレマン:シチリアーナ
 J.S.バッハ:
  シンフォニア BWV249、
  コラール、アリオーソ BWV156、
  シンフォニア BWV76
 J.V.エイク:イギリスのナイチンゲール
池田昭子
 (オーボエ、イングリッシュ・ホルン、オーボエ・ダモーレ)
大塚直哉(Cemb)
西澤央子(Vc)
 高い実力と人気の奏者、池田昭子による待望の新録音。
 今回は旋律の美しいバロック作品に焦点を当てたプログラム。曲の個性に合わせ、オーボエ、イングリッシュホルン、オーボエ・ダモーレと3種類の楽器を持ち替えて演奏。深く、やわらかく、流麗に響く「うた」が楽しめる。

MM-2105
\3060
池田 昭子(オーボエ)
 アルビノーニ&マルチェッロ:オーボエ協奏曲
 T. アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2
 A. マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
 J.S. バッハ:ソナタト短調 BWV1030
 C.P.E. バッハ:オーボエと通奏低音のためのソナタト短調Wtq135
池田 昭子(オーボエ)
大塚 直哉チェンバロ
桐山 建志 ヴァイオリン
大西 律子ヴァイオリン
深沢 美奈 ヴィオラ
西沢 央子 チェロ
 名旋律が薫る、イタリアの二大オーボエ協奏曲
 今や高い人気を誇るオーボエ奏者、池田昭子がバロック作品集をリリース。美しい旋律で親しまれている、アルビノーニとマルチェッロの協奏曲に、J.S.バッハとC.P.E.バッハのソナタを加えた、意欲溢れるプログラム。バロックの名手、桐山建志(ヴァイオリン)が率いる緻密なアンサンブルに支えられ、オ
ーボエが流麗に歌う、聴き応えある1枚。

 
MM-3031
\2816+税
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏版) マティアス・ストリングス
 齋藤真知亜(ヴァイオリン)
 坂口弦太郎(ヴィオラ)
 桑田歩(チェロ)
 シトコヴェツキの編曲で人気の高い「ゴルトベルク 弦楽三重奏版」
 鍵盤での表現とはまた違う、弦楽器固有の響きと屈指の奏者達による練られたアンサンブルが、この作品のもう1つの顔を鮮やかに照らし出す。
 瑞々しく、驚くほど色彩豊かな演奏は、幻想的でもあり、秀逸です。
 

MM-3032/33
(2CD)
\3790+税
「グラン・ヴィオラ」〜イタリア・ヴィオラ作品集
 カルッリ:ヴィオラとギターのための二重奏 ト長調
 マルチェロ:ソナタ第6番
 ヴィヴァルディ:ソナタ 第1番
 ボッケリーニ:ソナタ ハ短調
 ヴィヴァルディ:ソナタ 第3番
 マルチェロ:ソナタ 第1番
 カルッリ:ヴィオラとギターのための二重奏 ハ長調
 パガニーニ:
  大ヴィオラのためのソナタ ハ長調
 ロッラ:ヴィオラ・ソナタ 変イ長調(佐藤弘和 編)
 ロッラ:ヴィオラ・ソナタ ハ長調(佐藤弘和 編)
 タルティーニ:
  「運弓の技法」
  コレッリのガヴォットの主題による
  50の変奏曲より19曲
   (福田進一&A.H.アーノルド&W.リンサー 編)
 カンパニョーリ:ロマンス(福田進一 編)
店村眞積(ヴィオラ)
福田進一(ギター)
小林道夫(チェンバロ)
 ちょっと驚く、豪華なメンバー!
 加えて、数少ないヴィオラのオリジナルを中心としたイタリア作品に的を絞った、凝ったプログラム。
 


MM-2198
\2816+税
最後の巨匠
 ネッロ・サンティ&N響/「火の鳥」&「運命」

  ストラヴィンスキー:バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)
  ベートーヴェン:交響曲 第5番ハ短調作品67『運命』
ネッロ・サンティ (指揮)
NHK交響楽団
 『神のごとく崇められる』マエストロ。
 ヨーロッパにおいては、『神のごとく崇められる』程の絶大な人気を誇り、その膨大なレパートリーを全て暗譜で指揮する事でも知られる、マエストロ、サンティ。その彼が、2009年と10年に来日しNHK交響楽団を指揮した貴著なレコーディングを、今回リリース。緻密でありながらダイナミックなスケール感を持つ鮮やかなオーケストラ・ワークスをご堪能下さい。



ネッロ・サンティ&N響/旧譜

MM-2075
\3060
ベートーヴェン:
 交響曲 第7番 イ長調 作品92
 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
 序曲「レオノーレ」 第1番 作品138
ネッロ・サンティ(指揮)
NHK交響楽団
コンサートマスター:篠崎 史紀
驚く程鮮やかなベートーヴェン現在において最大の巨匠と称される、ネッロ・サンティがNHK交響楽団を指揮した、貴重なライヴ・レコーディング。緻密で、パワフルな中に洗練されたサンティの美学が薫り立つ、驚く程鮮やかで瑞々しいベートーヴェンは必聴です。Live recording at the Suntory Hall, Tokyo, 21th &22th Nov. 2007

MM-2052
¥3060
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36
マスカーニ:歌劇『仮面』序曲
レオンカヴァルロ:歌劇『道化師』間奏曲
プッチーニ:歌劇『ヴィルリ』より間奏曲『妖精の踊り』
ネッロ・サンティ(指揮)
NHK交響楽団
巨匠サンティの貴重なオーケストラ・ワークス。緻密で、叙情に溢れ、そして劇的。極上のチャイコフスキーが堪能出来る、必聴の名演奏 ! ライヴ・レコーディング

 

MM-2199
\2816+税
深層の祭/ジャパン・ウィンド・プレイヤーズ
 A. コープランド:市民のためのファンファーレ
 G. ホルスト:吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調作品28-1
 A. シェーンベルク:主題と変奏作品43a
 三善 晃:吹奏楽のための『深層の祭』
 P. A. グレインジャー:リンカンシャーの花束
 W. ウォルトン:戴冠式行進曲『王冠』
ジャパン・ウインド・プレイヤーズ
甲斐 誠指揮
気鋭の若手が集結、注目のデビュー
 気鋭の若手奏者によって2014年に結成された、数少ないプロ吹奏楽団、注目のデビュー・アルバム。
 往年の作曲家から、新進の現代作曲家まで「、吹奏楽」のために書かれたオリジナル作品に的を絞り、トラディショナルな吹奏楽を掘り下げる。ウィンド・オーケストラならではの輝かしくダイナミックな響きを、ハイスペックのワン・ポイントでレコーディングしたクオリティ高いサウンドでお楽しみ頂けます。


オクタヴィア・レコード



OVCL-00550
\3000+税
がんばれ!井上!
 井上道義、大阪フィル首席指揮者就任ライヴ!
  ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
井上道義(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

 今年春に突然「癌」を告白し療養に入った井上。
 その赤裸々な告白のなかで

 「突然、限りがあると感じた場合、貴方ならどうしますか?」

 と問いかけられ、動揺した。
 これはその「癌」発覚直前の演奏。

 その後井上は超人的な意思で復活を遂げた。
 これからの井上の活動には注目しないといけない。



 沸き上がる熱狂!井上道義、大阪フィル首席指揮者就任ライヴ!
 2014年4月に行われた井上道義の大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者就任披露公演のライヴCDの登場です。
(この演奏会後、井上は喉頭がんが発覚。半年に渡り活動休止し治療に専念。2014年10月に復帰を果たしました。)
 
 初共演から実り豊かな演奏活動を続けてきた両者が、新たなスタートして選んだ楽曲がショスタコーヴィチの交響曲第4番でした。
 ショスタコーヴィチのスペシャリストとして名を馳せる、鬼才井上道義のまさに独壇場。冒頭から漲る緊迫感、刺激的な響き、狂気的な楽曲のエネルギー。
 井上と大阪フィルがそれらすべてを鮮やかに表現していきます。大阪フィルの新時代の到来を予感させる、両者の魂が込められた渾身のサウンドをぜひお聴き下さい。
 2014年4月4、5日 大阪、フェスティバルホール にてライヴ収録
   

OVCL-00555
\3000+税
エリーザベト王妃国際コンクール覇者同士による渾身のデュオ・アルバム!
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 作品121
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
戸田弥生(ヴァイオリン) 
アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
 迫真の演奏!
 エリーザベト王妃国際コンクール覇者同士による渾身のデュオ・アルバム!
 エリーザベト王妃国際コンクールの覇者同士の実力派コンビによるアルバムの登場です。
 ダイナミックな演奏で聴衆を魅了する戸田弥生。完璧なテクニックと美しい音色で日本にもファンの多いエル=バシャ。
 これまで過去に何度となく共演を重ねてきた両者が、満を持して初のレコーディングに臨みました。高い集中力のもと奏でられる戸田弥生の生命感溢れる音色が、安定感のあるエル=バシャのピアノに導かれ、情熱的でロマンティシズムの世界を描ききります。
気心知れた両者だからこそ、互いに身を委ね、また音楽へ没頭することを可能としています。流動的に移りゆく音楽の色合い。威厳を感じる音の佇まい。両者の音楽性が存分に表現されています。
理想的なデュオによる渾身の演奏です。
 2014年2月6-8日 神奈川・相模湖交流センター にて収録


戸田弥生の「子供の夢」

EXTON
OVCL 00254
\3000
「子供の夢」
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 フォーレ:子守歌 ニ長調 作品16
 ラヴェル:
  フォーレの名による子守歌、ハバネラの様式による小品
 シベリウス:ロンディーノ 作品81-2
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ 作品51-6
 マルチェッティ:魅惑のワルツ
 クライスラー:ウィーン小行進曲
 ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲 第5番 ト短調
 ブラームス/ハイフェッツ編:調べのように
 シューマン:インテルメッツォ
 ショパン/ミルシュテイン編:
  夜想曲 第20番 嬰ハ短調(遺作)
 イザイ/ルーベンシュタイン編:アンダンテ(遺作)
 イザイ:子供の夢 作品14
 グラズノフ:瞑想曲 ニ長調 作品32
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34-14
 チャップリン:スマイル
戸田弥生(Vn)、
林達也(P)
 戸田弥生が語りかける、大切な名曲の数々 エリーザベト王妃国際コンクール優勝から10年余、「情熱の音色」のヴァイオリニスト戸田弥生が「母」の眼差しで奏でる17の珠玉の作品群。「自分の心の中の、本当に大切なもの、そして又自分の心のひだを静かに感じている−そのようなCDにできたら」と、戸田自らが「生命」への、そのあたたかな思いを大切につむいだ1枚。「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲」(OVCL-00179)に続く最新録音でも、イザイの珠玉の小品をふくめ、戸田弥生の密度の濃い音楽に相応しいこだわり満載のセレクション。聴き応えも高密度。 録音:2006年7月28-29日 富山・北アルプス文化センターにて収録

  

OVCC-00113
(SACD Hybrid)
\3200+税
N響メンバーによるベートーヴェン交響曲第7番・管楽アンサンブル!
 ベートーヴェン:
  交響曲第7番 イ長調 (管楽アンサンブル版 ト長調)
  歌劇「フィデリオ」より (セドラク編)
    序曲
    第1幕 二重唱「ようやく二人きりになったね」
    第1幕 アリア「もしあなたと一緒になれて」
    第1幕 四重唱「なんという不思議な気持ちでしょう」
    第2幕 序奏
    第2幕 アリア「人生の春のときに幸福が」
    第2幕 二重唱「ああ、えもいわれぬ喜び!」
NHK交響楽団メンバーによる管楽アンサンブル
 青山聖樹、和久井仁(オーボエ) 
 伊藤圭、山根孝司(クラリネット)
 福川伸陽、勝俣泰(ホルン)
 水谷上総、森田格(ファゴット)
 吉田秀(コントラバス)

 好評を博した「あの」コンサートが、ついにCD化されます。
 NHK交響楽団のメンバーから結成された管楽九重奏が、2014年6月Hakuju Hallにてベートーヴェン交響曲第7番を演奏。圧巻ともいえる技術の高さ、同じオーケストラで活動するメンバー9人による息の合った、バランスの良い響きが奏でられました。オーケストラによる交響曲とは全く違った、新しい交響曲第7番です。
 また、歌劇「フィデリオ」では各楽器の美しい音色が光る、巧みな演奏をお楽しみいただけます。
 2014年6月17、20日 Hakuju Hall にて収録
  

OVCT-00108
(2SACD Hybrid)
\4200+税
ピアノ一台で臨む、「くるみ割り人形」の世界!
 チャイコフスキー:
  バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲
     (ピアノ独奏版/チャイコフスキー編)
若林 顕 (ピアノ)

 多彩な音色の表現者・若林顕の最新アルバムは、バレエ音楽「くるみ割り人形」のピアノ独奏版です。
 オーケストラ用に作曲された「くるみ割り人形」を、若林はシンフォニックな響きによってパワフルに奏しています。また、原曲において管楽器のソロが冴える第2幕では、それぞれの楽器をイメージさせる自然でいきいきとした彩りが見事に表現されています。
 聞く者を飽きさせぬ演奏で「くるみ割り人形」の物語が展開されてゆきます。
 若林顕の真骨頂がお楽しみいただけるCDとなりました。
 2014年9月9-10,12日 東京・稲城市立?プラザ にて収録
 
OVXL-00087
(SACD Hybrid)
\3800+税
マーラー:交響曲第9番
 〜ワンポイント・レコーディング・ヴァージョン〜
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
 現代最高のマーラー演奏をワンポイント・レコーディングで!
 2008年4月より続いた都響=インバル時代のまさに総決算。それに相応しい感動的な演奏、コンサートとなりました。終演後鳴り止むことのなかった拍手と歓声。日本のオーケストラ史のひとつの記念碑的な演奏会がワンポイント・レコーディング・ヴァージョンで登場です。
 現代最高のマーラー指揮者エリアフ・インバルの指揮のもと都響のメンバー達は驚異的な演奏を聞かせ、エネルギーに満ち溢れ聴衆を飲み込むかのような圧倒的なサウンドがメインマイクのみのピュアな音場感とホールの響きで再現され、更にゴールド・ライン・マスタリングで磨きをかけてリリースです。
 2014年3月15日東京芸術劇場、16日横浜みなとみらいホール、17日サントリーホール にて収録
 

OVCK-00004
(SACD Hybrid)
\3200+税
プシホダの芸術
 パガニーニ:「ネル・コル・ピウ」による序奏と変奏曲作品38
  (プシホダ編)
 バッツィーニ:妖精の踊り作品25
 ゴセック:ガヴォット(ブルメスター編)
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン作品20
 サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 ドヴォルザーク:インディアン・ラメント作品100(クライスラー編)
 シューベルト:アヴェ・マリアD.839作品52−3
  (ヴィルへルミ編)
 シューベルト:万霊節のための連?D.343(プシホダ編)
 ドリゴ:セレナード(アウアー編)
 クライスラー:愛のよろこび
 クライスラー:愛のかなしみ
 ラロ:スペイン交響曲作品21よりロンド
 パガニーニ:魔女たちの踊り
 エルガー:愛のあいさつ作品12
 リムスキー=コルサコフ:インドの歌(クライスラー編)
 シモネッティ:マドリガル
ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン)
オットー・A・グレーフ(ピアノ)
シャルル・セルネ(ピアノ)
 SP音源のSACD化!
 指揮者トスカニーニに絶賛を浴びたヴァイオリニスト、プシホダの圧倒的至芸。
 ヴァーシャ・プシホダ(1900−1960)は、“20世紀ヴァイオリン界のまぎれもない巨匠”です。
 グスタフ・マーラーに連なる家系に生まれ、幼少期より才能を発揮、プラハ音楽院で当時の名教授マラックに師事し研鑽を積みました。その後、トリノで青年プシホダのコンサートを聞いた名指揮者トスカニーニが“パガニーニだって、このようには弾けないだろう”と賞賛したことから、一躍時代の寵児に躍り出ます。SP時代からLP期にかけて活動し、その超絶的テクニックで多くのファンを魅了し続けました。
 ここには、彼の絶頂期の記録を収録しています。特に、冒頭の2曲は眼もくらむような快刀乱麻、そのめくるめくような秘技の連続が、驚嘆と興奮の世界へ誘います。
 収録:2014年5月14−15日 東京、エクストン・スタジオ・ボール・ルームにて収録。(使用SP盤のオリジナル録音年:1925年〜1938年)

ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン):
 1900年、ポズナニ生まれ。3歳からヴァイオリンをはじめ、10歳でプラハ音楽院に入学。すでに、そのころベートーヴェンやブラームスの協奏曲を弾くことができたという神童ぶりを発揮。名指揮者トスカニーニからの賞賛をはじめ、イタリアの博物館からは作曲家パガニーニの愛器、グァルネリ・デル・ジェスを貸与され、プシホダの人気と評価は決定的なものとなりました。コンサートもヨーロッパ各地はもとより、南北アメリカ、カナダなど広範に及び、まさしく世界を股にかけて活動した音楽家です。
 広いレパートリーのなかでも、演奏至難の超絶技巧曲が最も得意で、このCDに聴く、パガニーニやバッツィーニは、その蠱惑的音色と名人芸で、今もって決定盤の評価の高い演奏です。

 SP盤再生収録にあたっては、名機ビクトローラ(クレデンザ)の再生音を収録しています。
 録音時のマイクは1950年代の、古いアナログタイプを使用し、音の芯と深さを確保できるよう腐心しています。
 また、収録場所はエクストンの瀬田スタジオのボール・ルームを使用。吹き抜けの、やや広い空間を活用しています。    
 

OVCL-00519
(SACD Hybrid)
\3200+税
マーラー:交響曲第9番 エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
<インバル=都響 新マーラー・ツィクルス 第9弾>
現代のマーラー演奏の最高峰がここに!
 ついに<インバル=都響 新マーラー・ツィクルス>の最終章、第9番が登場です。このツィクルスの集大成でありこのコンサートを最後にインバルは都響のプリンシパル・コンダクターを勇退、桂冠指揮者へとなりました。
2008年4月より続いた都響=インバル時代のまさに総決算。それに相応しい感動的な演奏、コンサートとなりました。終演後鳴り止むことのなかった拍手と歓声。日本のオーケストラ史のひとつの記念碑的な演奏会となったことは間違いありません。
 世界トップクラスのアンサンブルと弦の響きが本盤にははっきりと示され、現代最高ののマーラー指揮者エリアフ・インバルの指揮のもと都響のメンバー達は驚異的な演奏を聞かせます。精密なバランスが保たれる美しい響き。エネルギーに満ち溢れ聴衆を飲み込むかのような圧倒的なサウンド。管楽器たちの完璧な妙技。現代オーケストラの最高峰の技術が、インバルにより自由闊達に表現されてゆくのです。言うまでもなく、第4楽章の圧倒的な弦楽の響きと集中力は過去の名盤を凌ぎます。
 延長戦として第10番(クック版)も収録済みですが、一時代を築いたインバル=都響の最終章、さらには世界最高のマーラーが日本のオーケストラによって刻まれたという驚くべき事実。聞き逃すことは出来ません!
2014年3月15日東京芸術劇場、16日横浜みなとみらいホール、17日サントリーホール にて収録
 
OVCL-00549
\3000+税
”APPRESSO” (ソプラノ名曲集)
 ヘンデル : アリア「私を泣かせてください」(歌劇「リナルド」HWV 7a より)
 ロッシーニ : 「約束」(「音楽の夜会」 より)
 ドヴォルザーク :
  「母の教え給いし歌」 (ジプシーの歌 作品 55 より)
  「月に寄せる歌」 (歌劇「ルサルカ」 作品 114 より)
 ラフマニノフ : 「ここは素晴らしい場所」 (12の歌 作品21 第7番)
 山田 耕筰 : 「この道」
 越谷 達之助 : 「初恋」
 プッチーニ :
  「私のお父さん」 (歌劇 「ジャンニ・スキッキ」 より)
  「歌に生き、恋に生き」(歌劇「トスカ」 より)
  「私が町を歩くと」 (歌劇「ラ・ボエーム」 より)
 ヴェルディ :
  「不思議だわ〜ああ、そはかの人か〜花から花へ」
   (歌劇「椿姫」 より)
  「あなたは約束を守ってくれました〜さようなら過ぎ去った日々よ」
   (歌劇「椿姫」 より)
 ワーグナー : 「崇高な殿堂よ」 (歌劇「タンホイザー」 より)
安藤 赴美子 (ソプラノ)
冨平 恭平 (ピアノ)
ひときわ煌く華やかな彗星。安藤赴美子、待望の初ソロ・アルバム。
 声楽界において将来その中核を担うことが期待されるソプラノ歌手・安藤赴美子の初ソロ・アルバム。
 安定した技術と声量、豊かな音楽性でヘンデルから山田耕筰、イタリア、ドイツ、チェコ、ロシア、日本歌曲まで幅広い時代と言語をカヴァー。歌手としての能力の高さは、世界の著名指揮者、オーケストラ、歌劇場から次々と活躍の場を与えられ、聴く者を虜にする魅力を備えた「プリマドンナ」としてキャリアを築き上げています。
 安藤が活躍の場を広げる際に歌い繋げて行った想いのこもった数々の名曲。そのレパートリーの中でも安藤が自信をもってお届けするソプラノ名曲集です。
2014年8月12〜14日 横浜、かながわアートホール にて収録
 
OVCL-00551
\3000+税
グラン・ワルツ
 ヴィターリ:シャコンヌ
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
 プロコフィエフ/フィヒテンホルツ編:グランワルツ
          (バレエ音楽「シンデレラ」より)
橋森ゆう希(ヴァイオリン)
田中正也(ピアノ)
 華麗なるテクニック!色鮮やかな音色!橋森ゆう希による鮮烈テビュー!
 完璧なテクニックと色鮮やかな表現を兼ね備える、若きヴァイオリニスト橋森ゆう希のデビュー盤が登場です。初のアルバムながらドビュッシーやブラームスといった重量級のソナタが並びます。
 これらの曲を若く瑞々しい感性とテクニックで、色彩豊かに奏でてゆきます。また、技術面に偏らず、あらゆる音楽的要素を大事に紡いでゆく彼女の音楽的感性が楽曲に奥ゆかしさを与えます。
 新時代のヴァイオリニスト橋森ゆう希、要注目のヴァイオリニストの登場です。
 2014年5月27-29日 埼玉・三芳町文化会館(コピスみよし) にて収録

橋森ゆう希 (ヴァイオリン):
 3歳よりヴァイオリンを始める。第5回日本クラシック音楽コンクール最高位(最年少受賞)。第51回全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第1位(最年少受賞)。第1回宮崎国際室内楽音楽祭「アイザック・スターンヴァイオリン講習会」、「オーギュスタン・デュメイ公開レッスン」、「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールイリーナ・ボチコーワ公開レッスン」にそれぞれ全国から選ばれ最年少で受講。広島にて「ジョイントリサイタル」、第2回「あしながチャリティーコンサート」、埼玉にて、「彩の国県民芸術文化祭」に出演。読売新聞、毎日新聞、埼玉新聞各紙で紹介され、テレビ朝日「新・題名のない音楽会」、テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」にて特集される。
 11歳で、名教授ザハール・ブロン氏勧めの元、ケルン音楽大学特待生として渡独。同氏に師事。日本にて、「若き才能の饗演〜愛弟子たちとザハール・ブロンによるガラ・コンサート〜」、ドイツにて、"Ceci goes classic"、"Nacht der Museen"等に出演。日本、ドイツ・デュッセルドルフにて、学校建設プロジェクトに携わり、”Charity ConcertFor Benin Vol.I?Ⅳ”、「ベニンの子供達に贈るジョイントコンサート」等を開催、この収益によりアフリカ西部ベニンの学校を建設。「NAGANO国際音楽祭2006」にて、ウィーン室内管弦楽団コンサートマスター、ルートヴィッヒ・ミュラー氏とバッハのドッペルコンチェルトを共演。
 東京にて、優秀賞受賞コンサートに出演。2005、07、08年、東京、埼玉にてソロリサイタルを開催。第13回及川音楽事務所主催新人オーディション第1位。併せて最優秀新人賞受賞。2007年、フェルメール・クァルテット第一ヴァイオリン奏者、シュムエル・アシュケナージ氏に学ぶため、渡米。スカラシップを得て米国RooseveltUniversity Chicago College of Performing Artsに留学。同大学にて同氏に師事。CCPA Concerto Competition 2009優勝。
 シカゴにて、CCPAオーケストラとブラームスのコンチェルトを二夜連続共演。ラジオ放送される。2010年、コロンビア共和国日本学20周年記念に招かれ、ボゴタにてリサイタルを行う。
 これまでに、東京交響楽団、東京ニューフィルハーモニック管弦楽団、NHK交響楽団団友オーケストラ、コジマ・ムジカ・コレギア等と共演。日本国内、ドイツ、フランス、スイス、ロシア、アメリカ等で数々の演奏会に出演。
 これまでに、平川景子、宮田千夏子、小島秀夫、渋谷由美子、ゲルハルト・ボッセ、辰巳明子の各氏に師事。大学卒業後、現在、日本と米国を拠点に、定期的にソロ活動、テレビ収録や録音、米国にて、ラテングラミー賞授賞式出演や音楽祭にて後進の指導にあたるなど多方面で活躍中。
 
OVCC-00109
\3000+税
トロンボネッタ/吉川武典(トロンボーン)
 カーナウ:幻想曲
 ジョンゲン:アリアとポロネーズ
 ドヴァリョーナス:主題と変奏
 デュファイ:バッハ風に
 パウエル:トロンボネッタ
 高嶋圭子:
  古都三景
  春の呼ぶ声を聞く ※
吉川武典(トロンボーン)
三輪郁(ピアノ)
?田晃(トロンボーン)※
 美しいメロディと豊かなサウンド!吉川武典のセカンド・アルバム登場!
 NHK交響楽団、トロンボーン・クァルテット・ジパングのリーダーとして活躍するトロンボーン奏者、吉川武典のセカンド・ソロアルバムの登場です。
 高嶋圭子の作品を軸に、メロディが美しい作品ばかりを収録。「春の呼ぶ声を聞く」では、ジパングのメンバー?田晃をゲストに向かえ、トロンボーンらしい豊かなデュオのハーモニーを聞かせます。 
 ソロ作品でも、吉川武典の完璧な技術もさることながら、吉川ならではの美しいフレージングが花開きます。豊かなサウンドのトロンボーンの調べがホールを、聴衆を包み込み、心地よい世界へと導くのです。
 名手三輪郁による磐石のサポート。吉川の世界にさらに彩りを加えます。トロンボーンの美しい調べをお楽しみ下さい。
 2014年7月7-9日 東京・稲城iプラザ にて収録
 
OVCC-00112
\3000+税
エディット・ピアフを讃えて
 ラヴェル:ソナチネ
 プーランク:
  クラリネット・ソナタ<サクソフォン版>
  愛の小径、即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」
  メランコリー(ピアノ・ソロ)
 ドビュッシー:第1狂詩曲、小さな羊飼い(「子供の領分」より)
 カプレ:秋の印象
 リャードフ:プレリュード(3つの小品 作品11)
塙 美里 (サクソフォン)
酒井 有彩 (ピアノ)
 可憐なる女流サクソフォン奏者、塙美里デビュー!
 フランスで研鑽を積み、ヨーロッパにて数々のコンクールで受賞を重ねる実力派女流サクソフォン奏者、塙美里のデビューアルバムです。プログラムは塙の熱い想いが詰まった作品ばかり。フランスでの経験をもとに、ラヴェルやプーランクなどの美しく繊細な作品を、色彩豊かに表現してゆきます。
 タイトルにもなっている「エディット・ピアフを讃えて」や「秋の印象」など情熱的に歌い上げます。
2014年4月2-4日 神奈川・相模湖交流センター にて収録


【90枚完全限定盤】
エクストン・ラボラトリー・ゴールドラインがダイレクト・カットSACDで登場!

 究極のワンポイント・レコーディング・サウンドがここにある。
 新リマスターによる極上のサウンドが織り成すピュアな再生音がオーディオ・ファンおよび音楽ファンからも支持されている「エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ライン」シリーズ。満を持しての特別仕様、インバル・都響、マーラー交響曲のワンポイント・レコーディング・ヴァージョンのダイレクト・カットSACD仕様の登場です。
 ヴァージン・スタンパー(通常プレスを行うスタンパーを作成するためのソフト・スタンパーを使うので量産プレスはできません)を使用した90枚限定のスペシャル・アイテムです。
 まさに究極のゴールド・ラインのサウンド、そしてワンポイント・レコーディング・サウンドがここにあります。
※パッケージングについて、ブックレット等、印刷物は通常盤を流用しておりますことをご了承ください。

OVXL-00085
(SACD Hybrid)
\20000+l税
マーラー:交響曲第1番「巨人」 エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
2012年9月15日東京芸術劇場、9月16日横浜みなとみらいホール にて収録
  

OVXL-00086
(SACD Hybrid)
\20000+税
マーラー:交響曲第5番 エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
2013年1月19日横浜みなとみらいホール、20日東京芸術劇場、22日サントリーホール にて収録
 

OVCL-00507
(SACD Hybrid)
\2857+税
チャイコフスキー:
 交響曲第5番、スラヴ行進曲
小林研一郎(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 好評の小林研一郎+ロンドン・フィル チャイコフスキー交響曲全集 第6弾!!

 小林研一郎のチャイコフスキーといえば、すぐさま交響曲第5番!と誰もが口を揃える超定番曲。小林が長年に渡り培い、手中に収めたこの交響曲の新録音が、名曲「スラヴ行進曲」とのカップリングで発売となります。
ロンドン・フィルの精度の高いアンサンブルとフレキシブルな音楽性で、小林の音楽を的確に把握し音に繋げるプロ中のプロによって奏でられるチャイコフスキー。小林が残して来た名演奏・名録音は数々ありますが、現在考えられる中でも最高の布陣で取り組んだこのレコーディングでは、自らのハードルを高め続けてきた小林のこの楽曲に対する想いが存分に発揮されています。

 2013年2月24、25日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオにて収録
 

OVCL-00518
(SACD Hybrid)
\3200+税
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
ソプラノ:澤畑恵美、大隅智佳子、森麻季
メゾソプラノ:竹本節子、中島郁子
テノール:福井敬
バリトン:河野克典
バス:久保和範
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
 <インバル=都響 新マーラー・ツィクルス 第8弾>

 現代のマーラー演奏の最高峰がここに!
 大好評の<インバル=都響 新マーラー・ツィクルス>もクライマックスに入ります。
 マーラーの交響曲最大編成で、宇宙的な広がりと天への祈りを持つ「千人の交響曲」です。
 巨匠インバルが都響プリンシパル・コンダクター就任披露記念として選んだ楽曲もこの大交響曲でした。この演奏会の大成功から、都響&インバルによる破竹の進撃が始まりました。数々の名演、名盤が生み出されていったのもこのマーラー8番がスタートなのです。前回から6年の歳月を共に経て、音楽性はより深く、より精度の高い演奏を繰り広げ、その進化は驚くべきものとなりました。
 圧倒的な迫力。美麗な弦楽の響き。マーラーの魂の叫びを明確に刻みあげるインバル&都響の演奏。これまでの長年の両者の経験値と共鳴により生み出された、一期一会の演奏です。
 日本を代表する精鋭ソリスト陣を含め、まさに「オール・ジャパン」の布陣による、歴史的演奏。ホール全体が音の渦に巻き込まれたような、宇宙の鳴動を聴く事のできるこの曲が、エクストンの最新技術によって克明に収録されています。
 現代最高の演奏、圧倒的なサウンドをお楽しみください。

 2014年3月8日東京芸術劇場、9日横浜みなとみらいホール にて収録
 

OVCL-00547
\3000+税
鳥獣戯画−山田和樹・東混音楽監督就任ライヴ−
 ルネ・クラウセン:二重合唱のためのミサ曲
 間宮芳生:合唱のためのコンポジション第5番「鳥獣戯画」
 木下牧子(立原道造:詞):夢みたものは・・・
山田和樹(指揮)
東京混声合唱団
コントラバス:幣隆太朗
打楽器:池上英樹/池永健二
 世界を翔る山田和樹と東京混声合唱団による新たなる時代へのハーモニー!
 世界へ羽ばたく日本を代表する若きマエストロ山田和樹が、2014年4月東京混声合唱団の音楽監督に就任致しました。当盤はその就任披露ライヴです。
 2005年岩城宏之より誘われ東混のコンダクター・イン・レジデンスに就き、良好な関係を築き上げてきた両者。山田和樹の豊かな音楽性を支える、重要なポイントにこの合唱団との経験値があります。
 すべての演奏に見られる美意識とバランス。そして新鮮な感性による彩り豊かなサウンド。当ライヴでも聴かれる山田和樹の音楽にも、それら合唱によって培われたものを多く含んでいます。
 当アルバムでも就任披露らしく演奏には喜びが溢れています。
 注目は生命力の塊のような作品「鳥獣戯画」。コントラバスとパーカッションも要す、民族性豊かな作品です。歌心が溢れ、喜びとエネルギーに満ちた声。山田和樹と東京混声合唱団によるさらなる発展にご注目ください。2014年4月18日 東京・第一生命ホール にて収録
  

OVCX-00074
\3000+税
1852年製エラールによる
 リスト:
  巡礼の年 第2年 「イタリア」 S.161 
  巡礼の年 第2年への補遺 「ヴェネツィアとナポリ」 S.162
上野真(フォルテピアノ)
 リストがこの曲集に求めていた真のピアニズムがここに蘇る。
 リストが愛したピアノ、エラール。当時の最先端技術を満載したピアノは、リストをその虜にし、多彩な楽曲を次々と誕生させました。
 本収録に使用したエラールは、1852年製の極めて状態の良いオリジナル楽器です。当時のハンマーフェルトや低音弦なども奇跡的に現存し、本来この楽器が持っているオリジナルの音色を再現でき、かつ演奏使用もできる稀有なものです。
 また、リストがこれらの曲集を作曲、演奏していた時代と合致する楽器でもあります。
 このエラールとともに上野真は、この曲集に対して、当時の音色とダイナミズムの綾を見事に再現し、リストが求めていたピアニズムの真価を見事に蘇らせています。
 Dr.エルンスト・ヘルトリッヒ(独G. ヘンレ社リストピアノ作品集編集主幹)の解説も読み応えあり。2011年9月29日-10月1日 富山・北アルプス文化センター にて収録
 

OVCC-00110
\3000+税
マイ・ジャパニーズ・フレンズ
 ハンセン:コルネット・ソナタ 作品18、ロマンス
 サン=サーンス:死の舞踏
 チャイコフスキー/ハルヤンネ、トゥルリアゴ編:
  イタリア奇想曲
 プッチーニ:誰も寝てはならぬ(歌劇「トゥーランドット」より)
 ロッシーニ:猫の二重唱
 モリコーネ:ガブリエルのオーボエ(映画「ミッション」より)
 シビラ:マイ・ジャパニーズ・フレンズ
 久石譲:スタンド・アローン
ヨウコ・ハルヤンネ(トランペット)
高田 匡隆(ピアノ)
佛坂咲千生(トランペット)*ロッシーニ
 世界的なトランペット奏者としてその名を轟かせるヨウコ・ハルヤンネ。フィンランド放送響の首席奏者として、ソリストとして縦横無尽に活躍する世界のトップ奏者です。
 また、日本においてもソリストとしてたびたび来日。2012年には洗足学園音楽大学客員教授となり、日本とも深い関わりをもつようになってきています。
 クリストン・レーベル久々の新譜となる当盤では、ハルヤンネが愛する世界のメロディが凝縮されています。
 自身編曲による大作「イタリア奇想曲」では、圧倒的な技術と決して褪せることのない美しい音色を披露。プッチーニ、モリコーネなどでは美しいメロディを愛でるように歌い上げてゆきます。
 ハルヤンネ自身の友人の名前が楽章に付けられている委嘱作品「マイ・ジャパニーズ・フレンズ」では、日本とその友人へ想いを馳せ、奏でます。
 また、NHK交響楽団の佛坂咲千生をゲストに迎えてコミカルな猫に扮する「猫の二重唱」。バラエティ豊かな楽曲と音色でトランペットの魅力を存分に発揮しています。
 ハルヤンネのクオリティの高い技術と透明感ある美しい音色を、美しいメロディとともにお楽しみ下さい。

DISC CLASSICA

DCJA-21027
\2500+税
林望プロデュース
雅歌(MIYABICA)

 麗しフィリスは(ファーマー曲*)/
 なんとかなるさ(ジャヌカン曲*)/
 亭主はぼんぼんお人好し(パスロー曲*)/
 恋は春(モーリー曲*)
 おぼっこ、愛(め)ぐしや(ラッスス曲*)/
 さよなら、可愛いアマリリス(ウィルビー曲*)/
 インスブルック、いざさらば(イザーク曲*)
 流れよ、わが涙(ダウランド曲*)/
 夜は静寂(しじま)(サン=サーンス曲*)/
 善きかな、瞳よ・LOVE(愛の光)(以上エルガー曲*)
 「えんがちょ」の歌(高牧康曲*)/
 淑女方の小間物でござる(ダウランド曲+)/
 愉しい友らと遊びに時を消す(ヘンリー8 世曲+)
 カッコウ鳥がコキュになれと歌ったとき(カイモ曲+)/
 ああ、エルスライン、いとしいエルゼライン(ゼンフル曲+)
 鳥たちの歌(第2版)(ジャヌカン曲+)/
 船が静かに岸辺につく(キャンピオン曲**)/
 優しい白鳥(アルカデルト**)
 夢で逢いたくて(高牧康曲**)
  *林望作詩 **高牧康作詩 +原語
たかまきやすし&東京ベルズ
(歌と演奏)
 

DCJA 21025
\2500+税
ラ・ルーチェ
 トリステッツァ(別れの曲)(ショパン)/
 夜鳴きうぐいすとバラ(サン=サーンス)
 ヴィラネル(デラックァ)/
 ドレッタの夢(プッチーニ)/
 親愛なる森よ(ヘンデル)
 そばにいることは(ローザ)/
 カディスの娘たち(ドリーブ)/
 ジョスランの子守唄(ゴダール)
 鐘の歌(ドリーブ)/
 喜ばせてあげて、熱烈な願い、あなたの優しい声が
  (以上ベッリーニ)
 春の声(J.シュトラウスⅡ)
土田聡子(Sop)
田中 梢(pf)
 窓から差し込む一条の光のように。——技巧を超えてこころに届くコロラトゥーラ・ソプラノの魅力。

 私は、良し悪しでものを言うことはない。あるのは、好きか嫌いかのみ。
 そんな「おべんちゃらを言えないハギタ」が、率直に申し上げる。
 楽器を始めとするあらゆる表現手段の中で、人間の声に勝るものはない。
 土田のミラクル・ヴォイスを、あなた自身の耳でぜひお確かめいただきたい。—萩田 光雄(作・編曲家)

エディション・HST

 2014 年4 月、ヴァンハル協会東京npo(Wanhal Gesellschaft, Tokyo npo)が設立されました。
 ヴァンハル協会、ジュネーブ・ニヨンnpo(J. B. Wanhal Association)と協力し立ち後れていたヴァンハル作品目録、全集編纂へ尽力いたします。またヴァンハルの交響全曲録音を目指している「エディションHST」レーベルは協会傘下のレーベルとなります。
 今回ヴァンハル協会東京npo 設立を記念しまして、エディションHST レーベルのCD から8 枚を選びお求めやすい価格で発売いたします(限定盤)。以前に出ていました「ヴァンハル:10 の交響曲(5 枚組)」とは重複はございません。

HST-903
(8CD特別価格)
\3704+税
ヴァンハル(1739-1813):19の交響曲集(世界初録音多数!)
 CD1 (HST069)
  交響曲ハ長調(パリ版)Bryan C1/交響曲へ長調(F3)/交響曲ホ長調(E3)
 CD2 (HST071)
  交響曲ト長調(G2)/交響曲ハ長調 (C7)/交響曲へ長調 (F6)
 CD3(HST076)
  交響曲へ長調 (F2)/交響曲イ長調 (A4)/交響曲へ長調 (F7)
 CD4 (HST078)
  交響曲ニ短調(d1a)〜第二楽章/交響曲ニ長調 (D1)/
  交響曲ニ長調(D7)/交響曲ニ長調 (D18)/交響曲ト短調(g2)
 CD5 (HST089)
  交響曲ト長調 (G10)/交響曲ニ長調 (D9)/交響曲ハ長調 (C15)
 CD6(HST088)
  ピアノ協奏曲ハ長調W.II:C4/ピアノ協奏曲イ長調W.II:A1/交響曲ト長調 (G13)
 CD7 (HST044)
  ノッテュルノ ト長調W.IV:5/カッサシオ変ホ長調W.III:Es4/
  カッサシオ変ホ長調W.deest
 CD8(HST060)
  三重奏W.VIa:C10-14,F7-13,G12-14/交響曲ニ長調 (D21)= Cassatio W.III:D5/
  ディヴェルティメント変ロ長調W.VI:B2 ニ長調D-dur W.VI:D2
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
松井 利世子(Vn;リーダー)
 ヴァンハル協会東京npo 設立記念、ヴァンハル交響曲集、特別限定盤8枚組!

ジェイズ・ミュージック


JMCC 20220
\2315+税
「ベラ・ノッテ〜美しき夜」
 ニュー・シネマ・パラダイス(ニュー・シネマ・パラダイス)/
 初恋(ニュー・シネマ・パラダイス)/
 愛のテーマ(ニュー・シネマ・パラダイス)/
 愛のテーマ(ひまわり)/ムーン・リバー(ティファニーで朝食を)/
 ベラ・ノッテ(ワンワン物語)/白い恋人たち(白い恋人たち)/
 私のお気に入り(サウンド・オブ・ミュージック)/
 恋のアランフェス(ブラス!)/太陽がいっぱい(太陽がいっぱい)/
 夜想曲 嬰ハ短調「遺作」(戦場のピアニスト)/
 追憶(追憶)/星に願いを(ピノキオ)/
 慕情(慕情)/魅惑のワルツ(昼下がりの情事)/
 パガニーニの主題による狂詩曲(サブリナ)/
 これが恋かしら(シンデレラ)/スマイル(モダン・タイムス)/
 エンターティナー(スティング)
松本花奈(ハープ)
 ハープで奏でる映画音楽 この音の美しさは特筆に値する!「ベラ・ノッテ〜美しき夜」 松本花奈(ハープ)

 録音:2014 年9 月1 日、2 日,横須賀芸術劇場/ディレクター:大政直人/録音:昼田純一

 ウィーンで認められたハーピスト、松本花奈のセカンド・アルバム。珠玉の映画音楽をオリジナル・アレンジにより、美しく奏でる。大政直人(作曲家)他による芳醇なアレンジにより、数々の映画音楽がよみがえる。この演奏の楽譜も次々発売予定
 ハーピスト・松本花奈さんに出会ったのは2014 年3 月21 日の紀尾井ホールでした。私が理事をしている日本作曲家協議会の「こどもたちへ」というコンサートで知人の女性作曲家から紹介されました。それ以来松本さんの編曲の手直しや私の編曲を提供する事になり、演奏に接するようになりました。そして驚いたのは音がとても美しいという事です。私は常々一流の演奏家に演奏してもらい、また私自身がヴァイオリンを指導している事もあり、音にはとても敏感なつもりでいます。そして感じている事は「音が美しい事」それが音楽家にとっての第一歩であり究極の目標である、という事です。
 このCDでは理屈抜きに松本さんの美しい音の世界を堪能出来ると思います。そして心の中に幸せな映画音楽の世界を構築する事が出来ると確信しています。(大政直人,作曲家)

 松本花奈(ハープ) プロフィール
 1995 年、武蔵野音楽大学卒業、同大学卒業演奏会に出演。エオリアンホールにてハープ新人デビューコンサート、イギリス館にてジョイントリサイタルに出演。第6 回日本ハープコンクール・アドヴァンス部門入賞。日墺文化協会主催のオーディションに合格し、第2 回“響”コンサートに出演。
 第6 回世界ハープ会議・新人コンサート合格、アメリカのシアトルにて演奏。2005 年5 月、イタリアのミラノ、ピアチェンツァ等にて2006 年7 月、スイスのチューリッヒにて演奏、海外でも高い評価を得る。2009 年8 月、マイスター・ミュージックよりファースト・アルバム「ししりえんぬ・ヴァリエ」をリリース。2012 年、14 年1 月「ウィンナー・ワルツ・オーケストラ〜宮殿祝賀コンサート」で共演、好評を博す。

MA RECORDINGS

MA J510
\2800+税
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための作品集
 パルティータ 第4番 BWV 828 ニ長調
 幻想曲とフーガ BWV 904 イ短調
 フランス組曲 第5番 BWV 816 ト長調
 パルティータ 第6番 BWV 830 ホ短調
金子陽子(フォルテピアノ)
 フランス在住のフォルテピアノ奏者、金子陽子のバッハ、天才エンジニア、タッド・ガーフィンクル最新録音!

 使用楽器:アントン・ワルター/クリストファー・クラーク(2004 年製)
 録音:2014 年7 月ポール・ロワイヤル修道院、フランス/66’30
 エンジニア、編集、マスタリング:タッド・ガーフィンクル
 録音方式:ワンポイント、5.6Mhz DSDレコーディング
 マイクロフォン:米谷淳一氏による無志向性振動版、DC 電源のライン出力
 ケーブル:クリスタルケーブル、ステレオラボ・トンボ

 フランス在住のフォルテピアノ奏者、金子陽子によるJ.S. バッハの鍵盤作品集。録音は、天才エンジニアとして高い評価を得ているタッド・ガーフィンクル。金子陽子の繊細なタッチ、豊かな和声、煌きと閃きに富んだ演奏を見事に捉えています。
 バッハの鍵盤楽器のための作品は、主にハープシコードのために書かれています。しかし晩年にはフォルテピアノを知っており、使用していたと推測されます。今回の録音に使用したフォルテピアノは、クリストファー・クラークが2004 年に製作した18 世紀末のアントン・ワルターによる楽器のレプリカ。全体が木製で、金属枠を全く使用していないことから、倍音の構成や大きさなどは、バッハがその50 年程前に弾いていたフォルテピアノにより近いと言えるでしょう。金子陽子の演奏は、フォルテピアノによって生み出すことのできる、音色の豊かさを聴かせてくれています。




molto fine


MF 25702
\2800+税
樋口紀美子CD第2弾 〜ノアンの思い出
 ショパン (1810-1849):
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58
  ノクターン第15番 へ短調 作品55の1
  子守歌 変ニ長調 作品57
  スケルツォ第4番 ホ長調 作品54
  3つのマズルカ 作品59
樋口紀美子(ピアノ)
 零(こぼ)れるようなロマンとドラマティックな抒情
 ドビュッシーの12のエチュードにつづく樋口紀美子2年ぶりのCDリリースはショパン作品集。
 樋口のレパートリーはバロックから現代まで幅広いが、中核となるのはJ.S.バッハ、ショパン、シューマン、リスト、ドビュッシーといった、ピアノ作品の枢軸である。
 樋口は、7年前に長く住んだベルリンから日本に住居を移したが、渡欧してから40年という節目の年(2014年)にCD第2弾を録音するのに際して、何の迷いもなくショパンを選んだ。
 前作のドビュッシーやショパンを幼少から特に好んで弾いていたという樋口だが、長じてドイツに留学し、バッハを原点にドイツ音楽を中心に研鑽に励んだ。するとむしろ一層ショパンやドビュッシーに対する共感が深まったという。前作のドビュッシー「12のエチュード」には「ショパンの思い出のために」という副題が楽譜に記されているが、本作品は樋口自身の希望で「ノアンの思い出」を副題としている。ノアンはフランス中部の村だが、ショパンがサンドと夏の日々を過ごしたノアンの館や、ショパンが散策した小径を樋口は数年前に訪れている。すると天国のショパンと対話したり、この地で生まれたいくつかの作品の響きが自然に聞こえてきたという。
 樋口は大好きなショパンを折にふれ演奏会で取りあげてきた。このCDの核とも言えるソナタ第3番は、ドイツ、日本の双方でデビュー・リサイタルでも演奏している。そして40年以上の絶え間ないショパンへの熱い思いが、このアルバムの端々からにじみ出ている。
 今回も響きの良さで定評のある浜離宮朝日ホールで収録した。樋口はリサイタルもここで経験しており、慣れ親しんだピアノとホールが一体となった、極上の響きがこの録音でも堪能できる。
  録音:浜離宮朝日ホール 2014年3月24, 25日



ミッテンヴァルト

ミッテンヴァルト名盤の待望の再プレス!
日本楽派シリーズ記念すべき第1弾・山田耕筰木野雅之による貴志康一のヴァイオリン作品集!
 ※長期欠品になっていた日本楽派シリーズの名盤2タイトルが再プレスされました。


MTWD 99003
【再プレス】
\2858+税
<日本楽派シリーズ 第1弾>
 「山田耕筰:弦楽四重奏曲全曲・室内楽作品集」

  弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調(未完)
  弦楽四重奏曲第2番 ト長調
  弦楽四重奏曲第3番 ハ短調
  弦楽四重奏のためのメヌエット ニ長調
  ピアノ五重奏曲「婚姻の響き」 ハ長調
  ピアノのための「からたちの花」
  哀詩「荒城の月」を主題とする変奏曲
  クランフォード日記
   (I.「樹陰の午後」/II.「なきぬるる柳」/III.「舞踏曲」)
YAMATO 弦楽四重奏団:
 【浜野考史(1st ヴァイオリン),
  石田泰尚(2nd ヴァイオリン),
  榎戸崇浩(ヴィオラ),
  坂田宏彰(チェロ)】
井田久美子(ピアノ)
 録音:1999 年10 月3 日、くにたち市民芸術小ホール

 〜俊英YAMATO が描く日本弦楽四重奏史のあけぼの〜幸松 肇
 山田耕筰は日本における近代音楽の先駆者。彼の若き日の作曲である、弦楽四重奏曲をはじめとする室内楽作品は豊かなインスピレーションに溢れ、今なお、色あせることのない魅力を湛えている。その端正で文化的資産とも呼べる作品を収録した。世界初CD 化。演奏者は日本の若手として活躍しているYAMATO 弦楽四重奏団による。
 


MTWD 99013
【再プレス】
\2858+税
<日本楽派シリーズ IV>
 「貴志康一:ヴァイオリン作品集」
  月/水夫の唄/竹取物語/漁師の歌/花見/
  龍/ヴァイオリン・ソナタ(世界初録音)
木野雅之( ヴァイオリン)
木野真美(ピアノ)
 録音:2003 年5 月14 日・15 日

 〜貴志と木野に共通する情感の豊かさ〜指揮者 小松一彦
 貴志康一(1909〜1937)は、28 歳で夭折した日本の洋楽史上に大きな足跡を残した天才音楽家である。往年の名ヴァイオリニスト、エルマンの演奏に感動しヴァイオリンを始め、3 度のヨーロッパ留学を果たし、日本で始めてストラディバリウスを購入し話題になった。1930 年、ヒンデミット、フルトヴェングラーに師事し、作曲家・指揮者に転進。
 収録のヴァイオリン・ソナタは2001 年、芦屋市の甲南学園・貴志康一記念室にて発見された幻のソナタである。演奏者は日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・ソンサートマスター・木野雅之とパリを拠点に活躍している妹の木野真美。

ナクソス・ジャパン



NYCC-27277
(2CD)
\3500+税
ライナー・キュッヒルが奏でる確信に満ちたバッハ
リマスタリング+HQCDで再リリース!!

J.S. バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
  BWV 1001-1006
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
録音:2003年 ウィーン
 名器ストラディヴァリウス“シャコンヌ“による究極の無伴奏!!
 本盤に聴くキュッヒルの演奏は、大局的にみれば、近年のピリオド楽器演奏の枠組みに近接したものとは言える。制御されたヴィブラート、いたずらに重すぎず、もたれることのないテンポ設定、レガート一辺倒を戒め、語りかけるように施されるアーティキュレーションなどはその枠組みのなかから生まれたものと推測されよう。
 ただし、先述したように、こうした枠組みは、限定された資料の先におぼろげにしか垣間見ることのできないバロック時代の演奏実践の一部であり、演奏家たちが実際の演奏にあたって必要不可欠な確信の要とはなりえない。おそらく、キュッヒルはそのあたりの事情を痛感しているのではないだろうか。彼は枠組みのなかにはめ込むべき自らの確信を提示しているのである。(安田和信/ライナーノートより)
 


NYCC-27275
(2CD)
\3700+税
J.S. バッハ 無伴奏チェロ組曲(全6曲)
 BWV 1007-1012
藤原真理(チェロ)
 藤原真理 待望の新録音がナクソス・ジャパンより発売決定! 第1弾の録音から約30年を経て再び挑むJ.S. バッハ 無伴奏チェロ組曲!!
 長年にわたり日本の音楽界を牽引してきたチェリストの藤原真理。毎年、自身の誕生日にはバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏してきました。
 これは彼女にとって文字通りライフワークとも呼べるコンサート・シリーズとなっていますが、ファンの間からは、長らくこの楽曲の新録音を望む声が上がっていました。
 藤原真理が最初にバッハの無伴奏チェロ組曲をリリースし、高い評価を受けたのは1982年。この時からおよそ30年の歳月が流れ、より円熟の境地に達した藤原の至芸が光る第2弾が遂に完成しました。
 新録音には1982年当時の録音スタッフが再集結し、8回の収録セッションが持たれました。気心知れたスタッフとの交流の中に生まれるほどよい緊張感が、素晴らしい演奏を生み出す原動力となっています。

 録音日時:2011年12月19、20日 2012年1月23、24日/4月12日 2013年4月4、5日/11月8日 録音場所:武蔵野市民文化会館 小ホール

レグルス


Jpnr‐001
\3000+税
宮沢賢治 作詞作曲:
 「星めぐりの歌」による変奏四重奏曲*
  第1楽章 序奏とアレグロ
  第2楽章 無窮動 ミュゼットとブランル
  第3楽章 主題と4つの変奏
  第4楽章 間奏曲
  第5楽章 アリオーソ
  第6楽章 序奏とフーガ
宮沢賢治 作詞作曲:
 「星めぐりの歌」による変奏二重奏曲**
  第1楽章 トッカータ
  第2楽章 クーラント
  第3楽章 サラバンド
  第4楽章 ブーレ
  第5楽章 シャコンヌ
古典弦楽四重奏団* 、
川原千間(Vn)、
田崎瑞博(VC)**
宮沢賢治ファンと全ての音楽ファンのための
 古典四重奏団の田崎瑞博が、賢治ファンのアマチュアチェリストより、宮沢賢治の「星めぐり」の旋律による弦楽四重奏曲の委嘱を受け作曲。昨年9月の花巻の賢治祭にてアマチュア弦楽四重奏団によって初演された。同じく委嘱を受けたヴァイオリンとチェロの二重奏曲を合せて、賢治ファンの株式会社 椿 日原社長よりの依頼でCD化が実現した。   

DVDサイズ上製本デジパック仕様 
宮沢賢治研究者の佐藤泰平氏による「賢治のセロをめぐって」、「星めぐり」自筆原稿(宮沢賢治記念館所蔵)を含むオールカラー16ページ解説書付。
本の表裏の絵は一筆書きアーティストの高橋美紀氏による作品。解説書内にも多数掲載。

 童話「双子の星」では、星たちが歌を歌い合い、チュンセ童子とポウセ童子が銀笛で伴奏をします。 その歌が「星めぐりの歌」であり、歌詞に賢治自ら旋律をつけて歌ったものが後世に伝えられました。賢治の曲の中でも広く知られ、歌い続けられているものです。とてものびやかで楽しげ、また雄大な感じもする旋律です。賢治と音楽でつながることができる──こんなにうれしいことはありません。(田崎瑞博)
 変奏四重奏曲は、4つの弦楽器のための弦楽四重奏曲で、楽章は6つ。ハイドンなどの古典派風の音楽です。チェロを愛していた賢治は、きっと弦楽四重奏に憧れていたのではないか。そんな思いからの創作です。賢治がかわいがっていた妹トシは、ヴァイオリンが上手でした。変奏二重奏曲は、そんな兄妹デュエットを想像しての作品です。舞曲など5つの楽章からなる、バロック風の組曲になりました。(田崎瑞博)
 録音: 2014年4月16日-18日 笠懸野文化ホール

SONARE


SONARE 1026
\2400+税
野田マリカ2014年5月の最新録音!
 ドビュッシー:《映像》 第1集
  (I. 水の反映、II. ラモーをたたえて、III.動き)
 ドビュッシー:《映像》 第2集
  (I. 葉ずえを渡る鐘の音、II. そして月は廃寺に沈む、III.金色の魚)
 フォーレ:夜想曲 第6番 変ニ長調 Op.63
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ
野田マリカ(ピアノ)
 巨匠ペルルミュテールに師事した野田マリカ2014 年5月の最新録音!!

 録音:2014 年5 月1 日、2 日、HAKUJUHALL/DDD、55’15”

 野田マリカの最新アルバムは自身が得意とするドビュッシー、フォーレ、フランクの最新録音です。フランスの香り高き演奏を聴くことができます。

 野田マリカ:
  桐朋学園大学卒業後、フランス政府給費留学生として、パリ国立高等音楽院で、巨匠ペルルミュテールに学ぶ。1970 年代よりパリを中心に活躍。1980年代にはフランス文化省主催パリフェスティバルのソリストにも選ばれ、サル・ガヴォーでリサイタルを開催。2012 年まで、パリのコンセルヴァトワールで後進の指導にあたる。2010 年、フランス政府内務省及びパリ市より、銀メダルの名誉賞を授賞。ラヴェル協会会員。

スリー・シェルズ



3SCD-0017
\2778+税
「日本の絃楽オーケストラ傑作集」
 (1)黛敏郎:
  ヴァイオリンソロと弦楽オーケストラのためのカプリチオ(1986) 〜
   江藤俊哉へ捧ぐ9分19秒
 (2)水野修孝:満月の夜に(2007/2013) 〜
  フルート、キーボード、弦楽合奏のためのfl.,vib.,Strings版初演 7分19秒
 (3)松村禎三:
  映画「TOMORROW 明日」
   (原作:井上光晴、監督:黒木和雄)より(1988)(舞台初演)6分00秒
 (4)-(6)別宮貞雄:
  弦楽オーケストラのための小交響曲(1959)〜
   斎藤秀雄教授と桐朋学園オーケストラのために
    第1楽章 Allegro vivace 5分24秒/第2楽章 Andante 6分22秒/
    第3楽章 Allegro 4分17秒
 (7)西村朗:ヴィオラと弦楽のための協奏曲(2002)〜
  東京音楽大学100周年記念オーケストラ初演作品(東京音楽大学委嘱)16分59秒
 (8)池辺晋一郎:
  映画「姑獲鳥の夏」(原作:京極夏彦、監督:実相寺昭雄)より
   「成熟へのプロセス」(2005)4分56秒
 (9)鹿野草平:
  金属打楽器と絃楽のための協奏曲
   (パーカッシヴ・ストリングス技法を含む)委嘱初演 8分53秒
 (10)芥川也寸志:music for Strings #1(1962)〜盟友・武満徹に捧ぐ6分17秒
水戸博之(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
(1)小形真奈美(ヴァイオリン)
(2)(3)向井理絵(フルート)
(2)(3)(7)(9)
 會田瑞樹(ヴィブラフォン、打楽器)
(7)伊藤美香(ヴィオラ)
(8)冨岡春絵(アナラポス,スプリングドラム)
 再発見!日本の現代音楽、珠玉の映画音楽や幻の作品をお届け!「日本の絃楽オーケストラ傑作集」

 録音: 2013 年9 月19 日浜離宮朝日ホール、ライヴ(ステレオ・デジタル)、76 分15 秒

 吹奏楽の大ヒットシリーズ「奏楽堂の響き」の弦楽版登場!スリーシェルズによる新シリーズ「日本の絃楽オーケストラ」がスタートします。第1弾CDは「日本の絃楽オーケストラ傑作集」です。
 山田耕筰以来、100年以上の歴史を持つ日本のオーケストラ音楽。数ある名作から映画音楽も含めて、いま一度聴かれるべき傑作をお届けします。今回は芥川也寸志、黛敏郎、松村禎三、水野修孝、池辺晋一郎、西村朗…。日本の現代音楽ファンならば誰もが知る綺羅星の如き作曲家たちの名品が結集。
 アジアの血潮を沸き立たせ、悠久の歴史へ思いを馳せる黛《カプリチオ》。ヴィブラフォン、フルート、弦楽による得も言われぬ音響空間が味わえる水野《満月の夜に》。あまりに美しく、あまりに悲しい松村音楽の逸品《明日》。軽快なアレグロと弦楽の響きがエネルギッシュな推進力となる別宮《小交響曲》。アナラポスやスプリングドラムの奇天烈サウンドも楽しい池辺《姑獲鳥の夏》。
 アニメや吹奏楽で知られる鹿野のパーカッシヴ・ストリングス技法による《金属打楽器群と絃楽による協奏曲》。武満を思い、弦楽によるマイナス空間の美学を志向した芥川の特殊配置による《music for Strings #1》。
 そして、作曲者の西村朗が「曲の命が燃え立つように熱く高揚し、また深く内面に向かい、そしてみずみずしく輝いていました。」と絶賛した演奏による《ヴィオラ協奏曲》。この曲は西村音楽でも、ある種の頂点を極めた曲と思います。
 指揮は、期待の若手 水戸博之。演奏は次世代を担う演奏家によるオーケストラ・トリプティーク。日本の現代音楽を再発見しよう!

東武レコーディングズ



TBRCD 0023
(2CD)
\4200+税
「ジョルジェスク、スプラフォン全録音集」
 (1)ベートーヴェン:交響曲第7番
 (2)リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」
 (3)リスト:ピアノ協奏曲第1番
 (4)ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲
ジョルジュ・ジョルジェスク(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)(3)ヴァレンティン・ゲオルギュ(ピアノ)
 ジョルジェスク&チェコ・フィルのスプラフォン全録音集!!天才エンジニア須賀孝男氏による再生、マスタリング!!

 録音:(1)(4)1952 年スタジオ録音、(2)(3)1953 年スタジオ録音

 東武レコーディングズでは、ルーマニア・エレクトレコードの原盤による巨匠ジョルジュ・ジョルジェスク(1887〜1964)の名演を数々復刻してまいりました。
 それらの出版に何くれとなく助言をいただいたのが、ジョルジェスク氏のご息女、イオアナさんです。彼女から「亡父の最も音質の良い演奏」として、スプラフォンへのチェコ・フィルとのスタジオ録音の復刻の提案をいただきました。 この度キング・インターナショナル様の無私のご協力を得まして、スプラフォンのマスターテープを用いての全世界初復刻が没後50 周年に登場します。
 再生、マスタリングは、キング関口台スタジオの至宝須賀孝男氏が担当し万全の布陣を取りました。かつてのDANTE/LYS はLP からの劣悪な復刻であったために、クオリティの差は歴然です。
 チェコ・フィルにとっては、戦後の混乱を克服しての絶頂期の幕開きの時代で(ターリヒの『我が祖国』もこの時期の録音)、アンサンブルの充実にも見るべきものがあります。ジョルジェスクはチェコ・フィルと馴染みが深く、「プラハの春」にも度々出演、相性の良さも抜群です。演奏は折紙付きの名演で、ベートーヴェンの第7 番のキビキビしたリズム感は心地良いものです。「死と変容」は、シュトラウスとは同時代で親交も深く、フルトヴェングラーよりシュトラウス自身の表現に似たスタイリッシュなものです。
 ジョルジェスクが高く評価し今なお現役で活躍するルーマニアの名手ヴァレンティン・ゲオルギュー(1928〜)との楷書の味わいのリスト、ラフマニノフも傾聴に値するものです。


ジョルジュ・ジョルジェスク
エレクト・レコード旧譜

ERT1001-2
(5CD)
\5000
完売していたらごめんなさい!
ルーマニア、エレクト・レコード創立80 周年記念
 ジョルジュ・ジョルジェスク指揮&ジョルジュ・エネスコ・フィル
  ベートーヴェン:交響曲全集
  <CD1>
  交響曲第1番
   ([10:37][7:06][3:21][5:46],録音:1961 年5 月)
  交響曲第7番
   ([11:55][9:13][8:15][6:35],録音:1962 年1 月)
  レオノーレ序曲第3番 ([12:47] ,録音:1962 年1 月)
  <CD2>
  交響曲第2番
   ([11:51][13:05][3:26][6:09] ,録音:1961 年4 月20 日)
  交響曲第6番「田園」
   ([8:42][14:25][5:15][3:25][9:46] ,録音:1961 年10 月)
  <CD3>
  交響曲第8番 ([9:16][3:58][5:05][7:54] ,録音:1961 年5 月)
  交響曲第3番「英雄」
   ([14:44][17:34][6:11][12:27] ,録音:1961 年3 月)
  <CD4>
  交響曲第4番
   ([10:15][11:29][6:05][6:49] ,録音:1962 年1 月)
  交響曲第5番「運命」
   ([8:04][10:34][5:55][8:39] ,録音:1961 年8 月)
  「コリオラン」序曲 ([8:23] ,録音:1961 年8 月)
  <CD5>
  交響曲第9番「合唱」
   ([14:57][11:11][15:06][25:47] ,録音:1961 年7 月)
  「エグモント」序曲 ([8:20] ,録音:1962 年1 月11 日)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ・フィル
(第9)
 エミリャ・ペトレスク(S)
 マルタ・ケスラー(Ms)
 イオン・ピソ(T)
 マリウス・リンツラー(Bs)
 ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団
  (ヴァシリ・パンテア指揮)
 ルーマニア放送合唱団
  (カロル・リトヴィン指揮)
ルーマニア、エレクト・レコード創立80 周年記念、東武ランドシステム共同制作!ジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン:交響曲全集!ヴァイオリン両翼配置、全ステレオ・スタジオ録音!

録音:1961-62 年、ルーマニア文化宮殿ホールにおけるスタジオ・ステレオ録音、エンジニア:Ben Bernfeld

 ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を1920年から1944 年までと1954 から1964 年まで務めました。1918 年から1920 年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。
 ルーマニアはソ連の庇護のもとにありましたが、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺されていたことは驚嘆と喜びを隠せません。
 この全集についてはDANTE/LYS のCD がありましたが市販LP からの板起こしで今回初のマスター・テープからのCD 化となります。
 ジョルジェスクの演奏は、「田園」などクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。エネスコ・フィルも如何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方にはメンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。
 エレクト・レコードは膨大なバックカタログを誇りますが中々その復刻が進まなかったため、今秋より弊社との共同制作で、重要アイテムを復刻していきます。ブカレストは高温多湿ですが幸いにもマスター・テープの保管状態は極上、録音データも現存しました。現役のストゥーダーのデッキで慎重に再生され、マスタリングを施しました。
 次回以降には、マンデアルのブルックナー:交響曲全集、カルロ・ゼッキのモーツァルト、シェリングの全ルーマニア・ライヴ、シルヴェストリのショスタコーヴィチ:交響曲第10 番が予定されております。
 CD 日本プレス。マルチケース5 枚組。英語、日本語によるライナーノート付。

ERT 1024
\2200→\1990
ジョルジェスク(指揮)&ジョルジュ・エネスコ・フィル
 ブラームス:

  (1)交響曲第3番ヘ長調Op.90
  (2)ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
ジョルジュ・ジョルジェスク(指揮)
ジョルジュ・エネスコ・フィル
 本邦初登場!!ジョルジェスクの名演群、2014 年の没後50 年記念リリース
 ジョルジェスク御息女、Madame Ratiu-Raileanu 制作協力、ジョルジェスク研究家Chotil-Fani 氏がライナーノート執筆(仏、英、日本語解説)

 録音:(1)1964 年5 月23 日ライヴ、ステレオ録音、(2)1964 年2 月23 日スタジオ・ステレオ録音

 いささか頼りない位の開始ですが、これがジョルジェスクの計算であることが聴きすすむ内に理解できます。ライヴのジョルジェスクは極めて少ないために貴重そのもの、特に亡くなる年の演奏だけに感慨深い名演。独特のフレージング、テンポ変化はシューリヒトをも思わせますが、これぞ「ニキシュ直伝」のユーモアを伴った融通無碍な指揮法に基づく物なのかもしれません。ブラームスの交響曲の中でも最もお洒落な、誤解を承知で言えばラテン音楽的アプローチが有効な曲だけに楽しめます。ハイドン変奏曲はスタジオ録音だけにより明瞭な音質で木管の歌はまことに好ましいもので、しみじみした味わいに満ちております。
 

ERT 1025
\2200→\1990
ジョルジェスク(指揮)&ジョルジュ・エネスコ・フィル
 シューベルト:
  
(1)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
  (2)シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
ジョルジュ・ジョルジェスク(指揮)
ジョルジュ・エネスコ・フィル
 録音:(1)1963 年スタジオ・ステレオ録音、(2)1963 年ライヴ・モノラル録音

 「未完成」は誠に高貴な香り漂う名演で、早めのテンポを貫きますが存分に歌わせ、さらに静かに雪が積もるかのような切ない抒情性を伴った至高の芸風。同世代のフルトヴェングラー、クナッパーツブッシュとも異なる価値観がここにはあります。
 ヴァイオリンは両翼配置で、コントラバスが右という配置です。「ザ・グレート」も踊るような木管の飛翔が心愉しい演奏で、終局の豪快さも目を見張ります。ジョルジェスクは「ザ・グレート」が勝負曲目で同年のザルツブルク音楽祭にもチェコフィルを率いて披露しています。音色は軽めでまるでフランスやイタリアのオーケストラを聴くかのようで、正しくスラヴ海に浮かぶラテンの島、ルーマニアの特徴が表れています。
 

ERT 1026
\2200→\1990
ジョルジェスク(指揮)&ジョルジュ・エネスコ・フィル
 
(1)フランク:交響曲ニ短調
 (2)R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
ジョルジュ・ジョルジェスク(指揮)
ジョルジュ・エネスコ・フィル
 録音:(1)1964 年6 月15 日ステレオ・ライヴ録音、(2)1962 年5 月20 日スタジオ・ステレオ録音

 フランクはジョルジェスクの死の僅か2 か月半前のライヴ。弱ったところはまるでなく、フランス6 人組とも近しく、度々フランスにも客演した巨匠だけにフルトヴェングラーやメンゲルベルク風のドイツ・スタイルの演奏の対極にある「フランス音楽」的な名演です。
 フレージングはここでも独特で、こういう表現方法もあるのか!と聴く者を唸らせる啓発的な演奏。オーケストラの配置は現代配置。ティル・オイレンシュピーゲルは、スタジオ録音だけに実に鮮明な音質で師匠筋にあたるシュトラウスの演奏に良く似た颯爽としたテンポ、オペラ的な歌い回しの巧みさ、洒脱さに心打たれます。こちらは古典配置で演奏されております。



イヤーズ&イヤーズ・クラシックス

YYC 0005
\2800+税
「佐藤久成 エヴォカシオン」
 (1) グレチャニノフ:瞑想曲
 (2)フス:エクスタシー(*)
 (3)アウリン:フモレスケ
 (4)レンバ:愛の詩
 (5)ヴォ—レ:エレジー(*)
 (6)ウィルヘルミ:コンチェルト・シュトゥック “ハンガリー風” (*)
 (7)シベリウス:ロマンス
 (8)フバイ:アリオーソ
 (9)ウィルヘルミ:スウェーデンの調べ
 (10)ディーク:エヴォカシオン(*)
 (11)リャードフ:悲しみの歌
 (12)グリエール:ロマンス
 (13)スタトコフスキ:クラコヴィアク
 (14)アレンスキー:子守歌
佐藤 久成(ヴァイオリン)
秋場 敬浩(ピアノ)
 今世紀ヴァイオリン界の絶滅危惧種的存在、HISAYA、鬼才のほとばしる超個性と孤高の境地ここにあり!
 真のヴィルトゥオーゾの世界観と真髄を余すところなく収録!生まれながらの表現者、佐藤久成による入魂のヴァイオリン秘曲・小品集

 録音:2014 年4 月23-24 日/埼玉県富士見市民文化会館 キラリ ☆ふじみ/*印世界初録音/ステレオ(デジタル/セッション)/Total time 68:19

 秘曲が次々と舞う。華やかな音楽史に、そっと寄り添う、哀しくも烈しい調べに酔いしれる。(中略)内なる尽きせぬ想いがついに溢れ出る趣。ステージで、ディスクで、佐藤久成は我が道を貫く。(中略)並外れた探求心と実践力を併せ持つ彼は、時空を超えたクラシックの名曲、人気作を奏でつつ「でも私たちは、大切な何かを忘れていませんか。失ってはいませんか」とメッセージを放ちながらヴァイオリンを弾く。妖しい音色、戯れの美学、官能性も奔放性もお任せあれの芸術観。賛辞は尽くされているように見える。しかし佐藤久成はさらなる創造の地平を拓く。(後略)
 (音楽評論家 奥田佳道・ライナーノーツより抜粋)

国内ユニバーサル



UCCG-1680
\2800+税
発売無期延期
庄司紗矢香&メナヘム・プレスラー/
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
 シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78「雨の歌」
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
2014年4月10、12日、サントリーホール、鎌倉芸術館

 トップ・ヴァイオリニスト庄司紗矢香が共演を熱望したリビング・レジェンド、プレスラーとのデュオ・リサイタルのライヴ録音盤!
 庄司紗矢香が待ち望んだ共演が2014年4月の日本ツアーで実現しました。ボザール・トリオ創設メンバーとしてのキャリアを経て、現在ではソリストとしても大活躍するメナヘム・プレスラー90歳。一つひとつの音を慈しみながら交わされる濃やかな対話が魅力的な、温かい雰囲気を捉えたライヴ録音です。
 


UCCD-1403
\3000+税
小澤征爾(指揮)&サイトウ・キネン 2013
 ラヴェル:歌劇「子供と魔法」全曲
子供:イザベル・レナード
肘掛椅子、木:ポール・ガイ
母親、中国茶碗、とんぼ:イヴォンヌ・ネフ
火、お姫様、うぐいす:アナ・クリスティ
雌猫、りす:マリー・ルノルマン
大時計、雄猫:エリオット・マドア
SKF松本合唱団
SKF松本児童合唱団、他
サイトウ・キネン・オーケストラ
小澤征爾(指揮)
2013年8月、まつもと市民芸術館でのライヴ

 2013年のSKF松本をいっそう華やかなものにしたラヴェルのファンタジー・オペラ!

 2013年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で行われたオペラ公演は、ラヴェルの2作品が上演され、小澤征爾は《こどもと魔法》を指揮しました。子供が主人公のファンタジーで、ラヴェルの色彩豊かなスコアをサイトウ・キネン・オーケストラが見事に再現。豪華な歌手陣のコミカルな演技もあいまって、とても楽しいステージとなりました。その公演の模様をライヴ収録したもの。小澤征爾はドイツ・グラモフォンにラヴェル作品を録音していますが、オペラは初録音となります。




日本コロムビア



COCQ-85094
\2800+税
SAUDATE〜ブラジル・ギター作品集
 E.ジスモンチ/L.ブラーボ編:パリャーソ
 E.ジスモンチ:水とワイン
 E.ジスモンチ/L.ブラーボ編:フレーヴォ
 ヴィラ=ロボス:前奏曲第2番
 ヴィラ=ロボス:前奏曲第5番
 ヴィラ=ロボス:ショーロス第1番
 ヴィラ=ロボス:練習曲第12番
 L.ボンファ:黒いオルフェ
 L.ボンファ:ウォーキング・イン・リオ
 P.ベリナティ:ジョンゴ
 D.レイス:もしも彼女が尋ねたら
 J.ペルナンブーコ:鐘の響き
 A.カルロス・ジョビン:デサフィナード
朴葵姫(ギター)

 朴 葵姫は1985年韓国生まれ。幼少期を過ごした横浜でギターを始め、韓国・日本で研鑽を積みながら日本ギターコンクール(オヌール部門第1位)、東京国際ギターコンクール(第3位、第1位該当者なし)、韓国ギター音楽コンクール(第1位)など、日本・韓国の主要なコンクールで優秀な成績を収めました。2006年からはオーストリアのウィーン国立音楽大学にて、名ギタリスト、アルヴェリ・ピエリに師事。翌2007年には、ドイツのハイデンベルグ国際ギターコンクール(第1位および聴衆賞)、08年にはコブレンツ国際ギターコンクール(第2位、第1位該当者なし)、ベルギーのプランタン・ドゥ・ラ・ギター国際コンクール(第1位)などといった、権威あるギターコンクールを総なめ、さらに2010年のアグスティン・バリオス国際ギターコンクールと、2012年のアルハンブラ国際ギターコンクールという2つの大きなコンクールを制覇した天才スターです。


朴 葵姫
デビュー・アルバムとNAXOSのアルバム

FOCD9480
\2520
sueno/朴 葵姫(パク キュヒ)=クラシックギター
 スカルラッティ:4つのソナタ(K.32,K.322,K.14,K.391)
 バリオス:ワルツ第4番、森に夢みる、扇の国
 タレガ:椿姫の主題による幻想曲、夢(sueno)、二人の姉妹
 レニャーニ:カプリスより7番、22番
朴 葵姫(パク キュヒ) クラシックギター
 クラシックギター期待の若き新星、待望のデビューアルバム。
天使のような容貌から奏でられるその音色は、繊細さと芯の強さをあわせもち、聴くものを魅了せずにはいられません。新世代のギター・ヒロインの誕生です。
 2010年3月1-3日 秩父ミューズパーク音楽堂 Rec.
  

8.573225
\1100
朴葵姫のリサイタル・アルバムがNAXOSから登場
 期待の新進演奏家シリーズ/朴 葵姫(パク・キュヒ) 〜ギター・リサイタル

 1.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ長調 K178(パク・キュヒ編)/
 2.D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K32(パク・キュヒ編)/
 3.D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K14(パク・キュヒ編)/
 4-7.アントン・ディアベッリ(1781-1858):ソナタ ト長調(ジュリアン・ブリーム編)/
 8-10.レノックス・バークリー(1903-1989):ソナティナ Op.52 №1/
 11.ホアキン・マラツ(1872-1912):スペイン風セレナーデ(F・タレガ編)/
 12.アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885-1944):森に夢見る/
 13.アグスティン・バリオス=マンゴレ:ワルツ 第4番 Op.8-4/
 14.ホセ・マニュエル・ロペス=ロペス(1956-):印象と風景
朴 葵姫(パク・キュヒ)(ギター)
録音 2013年2月2-3日,4月11日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会
 すでに日本では人気者!朴葵姫のリサイタル・アルバムがNAXOSから登場です。

 スカルラッティのソナタは彼女自身の編曲によるもので、鍵盤曲をギター独奏へと編曲する際の困難さは微塵も感じさせない流麗な音楽が楽しめます。
 あまり聴く機会のないディアペッリのソナタ、近代作曲家のバークリーの作品も、申し分ない演奏であり、これらの作品の美点を余すことなく伝えています。
 アンコール曲としておなじみのマラツのセレナーデでの胸苦しいまでの切ない響き、ロペス=ロペスでの超絶技巧も聴きもの。
 圧巻は、バリオスの「森に夢見る」で、曲の中間部では彼女の特筆とも言える美し過ぎるトレモロが存分に胸にしみ込むこと間違いありません!

 

ソニー・ミュージック



MUCD-1308/9
(2CD)
\4500+税
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ピアニスト中村紘子 デビュー55周年記念アルバム

 モーツァルト&ショパン
  指揮・オケは山田和樹&横浜シンフォニエッタ
   26番のカデンツァは新垣センセ・・・

CD1
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
 ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」
  カデンツァ:新垣 隆
CD2
 ショパン:マズルカ集
中村紘子(ピアノ)
山田和樹(指揮)(CD1)
横浜シンフォニエッタ(CD1)
 
 今年でデビュー55周年と古希を迎える中村紘子の「今」を録音したアニヴァーサリー企画アルバム。
 DISC1のモーツァルト ピアノ協奏曲第24番&第26番「戴冠式」は、現在の日本における若手NO.1指揮者の山田和樹と共演。26番のカデンツァは作曲家・新垣 隆による書き下ろし作品。
 DISC2は、中村紘子が最も得意とする作曲家・ショパンのマズルカ集を収録。

HYPERION(国内仕様盤)


PCDA 67936
\2857+税
メトネル&ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ集
 メトネル:
  2つのスカズカ(おとぎ話) Op.20
  ピアノ・ソナタ変ロ短調 Op.53-1《ソナタ・ロマンティカ》
 ラフマニノフ:
  コレルリの主題による変奏曲 Op.42
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36(オズボーン版)
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 スティーヴン・オズボーンのラフマニノフ!来日記念!緊急発売!
 ピアノ・ソナタ第2番は「初版」でも「改訂版」でもない、「オズボーン・エディション」!レコード芸術2014年10月号「海外盤REVIEW」掲載!満津岡氏による特選盤!(P.168)

 アムラン、ヒューイットと並び立つピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)の世界的ピアニスト、"スコットランドの風雲児"スティーヴン・オズボーン。
 オズボーンのロシアン・レパートリーの最新作はメトネル&ラフマニノフのピアノ・ソナタ集! 特に前回来日時に大絶賛を博したラフマニノフは話題必至の名演です!

 スティーヴン・オズボーン 来日公演情報!
  2014年10月20日(月) サントリーホール
  2014年10月23日(木) 武蔵野市民文化会館





<LP>


ALTUS(LP)


ALTLP 027
(8LP)
\40000+税
ヨッフム晩年コンセルトヘボウとのブル7など集大成
 [LP1&LP2]
  ブルックナー:交響曲第7番
 [LP3]
  モーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調 K.319
 [LP4]
  ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84
   〜リハーサル「エグモント」序曲
   〜リハーサル交響曲第6番「田園」Op.68
   〜ヨッフム86年9月最後のインタビュー
 [LP5]
  ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 Op.68
 [LP6]
  ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
 [LP7&LP8]
  ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調
[LP1-LP3]
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[LP4-LP8]
 バンベルク交響楽団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
 ヨッフム晩年コンセルトヘボウとのブル7など集大成、至高の日本公演の記録!初アナログ・ディスク化。
 解説書にはヨッフム翁の名高い論文「アントン・ブルックナーの交響曲の解釈のために」の新訳も掲載!

 ライヴ録音:[LP1-LP3] 1986 年9 月17 日/昭和女子大学人見記念講堂 [LP4-LP6] 1982 年9 月16 日/東京文化会館 [LP7&LP8]1982 年9 月15 日/ NHK ホール
 180 グラム重量盤、日本語解説付/限定プレス300 セット

 ヨッフム最晩年、至高の日本公演の記録が待望の初アナログ・ディスク化されました。解説書も驚くほど充実しており、ヨッフムの論文『ブルックナーの交響曲の解釈のために』は、過去に抄訳等されたものは意味のわかりずらいものもありましたが、今回は万全を期しての新訳出です。
 またヨッフム最後のインタビューもドイツ音楽の碩学、舩木篤也氏の新訳にして完全訳で、今は亡きヨッフム翁のあたたかな人柄にふれられるとともにここでもブルックナー解釈の話題が展開され、ブルックナーファンならずとも興味がつきません。音盤作りは全てアナログマスターテープよりカッティング。LP 作りの本道の過程を経て制作されており、大変良い仕上がりになっております。LP 内袋は日本製高級グラシン紙仕様。

日本伝統文化振興財団(LP)



ANCG 30001/12
(12LP)
\82800+税
送料無料でお送りします。
300 セット完全限定盤/LP 初出
 日本美の華! LP芸術の極北!
  鬼太鼓座コレクション

 [LP-1-3] 「鬼太鼓座 New」
 [LP-4&5] 「伝説」
 [LP-6&7] 「富嶽百景」
 [LP-8&9] 「怒濤万里」
 [LP-10&12] 「響天動地」
鬼太鼓座(おんでこざ)
 日本美の華! LP芸術の極北!
 ビクター『鬼太鼓座』伝説のアルバムが遂に初LP化!2.25mの3 トンの大太鼓が炸裂! これは正に波動!LP 再生の極北に挑む!

 300 セット完全限定盤/LP 初出

 録音の良さと迫力に故長岡鉄男氏も激賞し、多くのファンを驚かした和太鼓集団「鬼太鼓座」。太鼓の連打が爆撃のごとく聴き手をおそい、三味線のバチに耳がはたかれる快感にノックアウト、さらに当時日本最大直径2.25m 重さ3 トンの大太鼓「大和」が炸裂する爆弾録音集、全12 タイトルより制作プロデューサー藤本草氏自ら5 タイトルを厳選しアルバム初LP 化として満を持しての発売です。
 究極の録音芸術として知られる一連のレコーディングだけあり、LP 再生の極北と言っていい見事な仕上がり!オリジナル・デジタル録音からアナログ・マスターテープを制作してカッティング致しております。アナログ・ディスクの再生力に驚きです!







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