ECM
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481 1160
\2500→\2290 |
トリオ・メディイーヴァル 〜 アクイロニス
1) Vespers reponsory(14世紀アイスランド),
2) Ama(アンダーシュ・ヤーミン),
3) Ave rex angelorum(15世紀イギリスのキャロル),
4) Ecce quod natura mutat sua jura(15世紀イギリスのキャロル),
5) Ave maris stella(アンドリュー・スミス),
6) Vespers antiphon and psalm I,II,III(14世紀アイスランド),
7) Ioseph fili David(アンドリュー・スミス),
8) Ave regina caelorum (アンドリュー・スミス),
9) Alleluia: A new? work(15世紀イギリスのキャロル),
10) Morgonljos(アンナ・マリア・フリーマン&リン・アンドレア・フールセット),
11) Vespers antiphon and psalm IV, V(14世紀アイスランド),
12) Fammi cantar l’amor(12世紀イタリアのラウダ),
13) Gud unde oss her at leve s?(Ola Vanberg),
14) Benedicti e llaudati(12世紀イタリアのラウダ),
15) Klokkeljom(トリオ・メディイーヴァル),
16) Special antiphon(14世紀アイスランド),
17) Ingen vinner frem til den evige ro(トラディショナル),
18) Fryd dig, du Kristi brud(トラディショナル),
19) I hamrinum(Berit Opheim),
20) Vale, dulcis amice(ウィリアム・ブルックス) |
トリオ・メディイーヴァル
[Anna Maria Friman,
Linn Andrea Fuglseth,
Berit Opheim] |
ピーター・フィリップスらが絶賛する北欧の聖女たち
ノルウェーの女声ア・カペラ・グループ「トリオ・メディイーヴァル」は、ビルボード・トップ10入り、グラミー賞にノミネートされるなど、全世界で話題を振りまき、現代から中世まで幅広い時代のポリフォニーによるアルバムは、「慰めの美しき音」とすでに高評価を受けています。
当盤では時代を超越した北欧の民俗的なメロディを集め、イタリアの聖歌と15世紀の英語のキャロル、現代ジャズ・ベーシストのひとりアンダーシュ・ヤーミンなどの作品もプラスさています。
ヒリヤード・アンサンブルのメンバー、ジョン・ポッターは「歴史と地理がシームレスにブレンドされ、音と情緒の見事な融合」と絶賛しています。
今回の録音はECMのすばらしい録音を生み出してきたザンクト・
ゲロルト修道院で行われました。
【録音】2014年6月, オーストリア、ザンクト・
ゲロルト修道院 |
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481 0988
\2500→\2290 |
ノスタルジックな響きを持つ不可思議さを体感
コンスタンティア・グルズィ:
ピアノと弦楽四重奏のための作品集
コンスタンティア・グルズィ:
① Eine kleine Geschichte
(2005:独奏ピアノのためのOp.25)/
② P-ILION, neun fragmente
einer ewigkeit
(2007: 弦楽四重奏曲第2番Op.33-2)/
③ Aiolos Wind
(2010: 6つのピアノのための小品Op.41)/
④ Israel (2004: 弦楽四重奏曲第1番Op.19)/
⑤ noch f?rcht’ ich
(1993: 独奏ピアノのための7つの小品Op.8)/
⑥ Vibrato 1
(2008/2009: ピアノと弦楽四重奏のためのOp.38)/
⑦ Klavierst?cke I-V
(2004: 独奏ピアノのための5つの小品Op.24)/
⑧ Vibrato 2
(2010: ピアノと弦楽四重奏のためのOp.38) |
ロレンダ・ラモウ(P),
アンサンブル・コリオリス |
1962年アテネで生まれた女性作曲家コンスタンティア・グルズィのECMデビュー・アルバム。
初期のピアノ曲1曲以外は全て最近の作品で、ギリシャの民俗音楽と現代音楽との融合を図る彼女の作風の熟成を味わうことができるものです。
2005年に書かれた独奏ピアノのための「小さな物語」は彼女が南フランスで過ごした休暇中に生まれた作品。自然な呼吸とともに音が飛翔します。
弦楽四重奏曲第2番は自然がもたらすミニマリズムを捉えた作品。遠いギリシャの森の中で鳴くコオロギの声を想像してみてください。
「イスラエル」と題された弦楽四重奏曲第1番は人間の顔から触発された音楽であり、友人の誕生日のために書かれた短いピアノ曲をはさんだ、2つのピアノ五重奏曲は、ノスタルジックな響きを持つ不可思議な音楽。4/5拍子をベースにする旋律やミニマル、そして古典的なフレーズが奇妙に入り混じり、独特な世界を作り上げています。民俗楽器を多用することで知られるグルズイですが、ここではオーソドックスな楽器のみで、自らの真価を問うているようです。
【録音】2012年7月, ミュンヘン、昇天教会 |
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481 1157
\2500→\2290 |
アンナ・ゴウラリ、ECM新作!
鮮やかながら捉えどころのない不思議な世界
① プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22(全曲)
② メトネル:4つのおとぎ話Op.26〜第3曲
ヘ短調
③ ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58 |
アンナ・ゴウラリ(P) |
1972年、ロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンに生まれたアンナ・ゴウラリ。
スクリャービンやショパンの演奏が一部の熱狂的なファンに知られていた人ですが、彼女の名前を一躍有名にしたのは、ヴェルナー・ヘルツォークが監督した映画「神に選ばれし無敵の男」でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏、その姿と堂々たる演奏で観衆をひきつけたことがきっかけでした。
それ以降も、時折彼女の新しい録音がリリースされることがあり、その都度注目を浴びては、また沈潜するということを繰り返していましたが、ECMからのめじゃー曲ということで、またファンが飛躍的に増えるのではないでしょうか。
今作ではプロコフィエフとメトネルとショパンという、ある意味とても「ピアニスティック」な作品を準備した彼女。しかしその演奏は今回もとても個性的で、まずプロコフィエフの「束の間の幻影」から鮮やかで捉えどころのない世界へ聴き手を引込ます。
メトネルの示唆的な「おとぎ話」でも単なるメルヘンではない独自のストーリーが展開されています。
ショパンのソナタ第3番は、まるでベートーヴェンのソナタのような力強さを感じさせながらも、実に親密な空気感を醸し出しています。
【録音】2013年10月, ドイツ、リートシュタッドル・ノイマルクト
アンナ・ゴウラリ美しき旧譜
美人好きのDECCAからデビューしていたがすぐにいなくなった・・・が、その後BERLIN
CLASSICSに移籍、最近はそこでの活動がメインになっていた。 |
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MD+G
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910 18746
(SACD Hybrid)
\3100 |
《マイブルク/クラシカ・ブラジリアーナ》
1) ピシンギーニャ(1879-1973):Um
a zero.
Choro vivo,
2) ルイス・アントニオ(1921-1996):Barrac?o,
3) エルネスト・ナザレー(1863-1934):Matuto,
4) パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(1942-):Danca
da Solidao,
5) ダリウス・ミヨー(1892-1974):スカラムーシュOp.165b〜ブラジルの女,
6) モルガナ・モレノ(1990-),
7) シヴーカ(1930-2006):Feira
de Mangaio,
8) V=ロボス(1887-1959):ギターのための前奏曲第1番,
9) アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994):O
Boto,
10) エルネスト・ナザレー(1863-1934):Odeon,
11) ルイス・ボンファ(1922-2001):Manh?
de Carnaval,
12) マルコ・ペレイラ(1956-):Bate
Coxa,
13) エグベルト・ジスモンチ(1947-):Frevo,
14) エグベルト・ジスモンチ(1947-):Siete
Aneis |
アネッテ・マイブルク(Fl),
フィリッパ・ゴージョー(Vo),
ラファエル・アギーレ(G),
マルセロ・ロサリオ(G),
ガブリエル・ロサリオ(マンドリン),
ブウォジミエシュ・グラ(Cb),
ローランド・ペイル(Perc) |
アネッテ・マイブルクの世界の旅、今回はブラジル!
ドイツのフルート奏者アネッテ・マイブルクは、ロベルト・シューマン音楽大学を卒業後ハーゲン・フィルのフルート奏者などを務め、後進の指導を行っていましたが、現在ではバロックやジャズとの融合したプログラムによって即興によるサウンドの可能性を求めて、様々な国のポピュラー演奏者と共演を行っています。
今回は「ブラジル」の音楽(関連した作品も含む)に挑戦です。本場ブラジルの実力派演奏家とのシンクロによって、ブラジルの真髄をお届けします。ハイブリッドSACD仕様(CD
STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND) |
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903 18726
(SACD Hybrid)
\3100→\2890 |
知られざる女流作曲家
《ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー:室内楽作品集》
ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):
1) ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲ニ短調Op.15,
2) ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ハ短調Op.10,
3) ピアノとチェロのためのソナタ
ニ長調Op.17 |
バルテク・ニジョウ(Vn),
デニス・セヴェリン(Vc),
タチアナ・コルサンスカヤ(P) |
古典とロマンティックな情感が融合された美しき佳作
ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927)は、クララ・シューマンのようなピアニスト兼作曲家でした。彼女はカールスルーエの楽長だった、ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォーダより音楽の教育を受け、その後クララ・シューマンの元でピアノを、ラインベルガーに作曲を学ぶ機会を得ています。ピアニストとして高い評価を得、女流作曲家に対して厳しかった19世紀半ばにあって、積極的に作品を発表していきました。
知られざる作曲家、ル・ボーの作品がひとりでも多くの人に聴かれる事を願ってMDGが制作した当盤には、古典の中にロマンティックな情感が融合された彼女の美しい室内楽作品が収録されています。
ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/
SACD STEREO/
SACD SURROUND) |
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601 18732
\2400→\2190 |
《キューバン・シンフォニック・ミュージック》
1) アレハンドロ・ガルシア・カトゥーラ(1906-1940):3つのキューバ舞曲,
2) カルロス・ファリーニャス(1934-2002):ペンテシレイアのための前奏曲,
3) エンリケ・セサル・マンティシ(1912-1974):プレゴンと踊り,
4) グイド・ロペス=ガヴィラン・デル・ロサリオ(1944-):R?tmotiv,
5) アルフレード・ディエス・ニエト(1918-):アダージョ(我が妻、リリアン・アコスタに捧ぐ) |
エンリケ・ペレス・メーサ(指揮)
キューバ国立交響楽団 |
キューバの伝統音楽を取り入れた魅惑的なイディオム
キューバにはコロンブス以降、ヨーロッパの音楽が歴史的に深い影響を与えてきました。植民地、カリブ海、アフリカ系アメリカ人・・・などの要素によって、魅惑的でユニークなイディオムを形成しています。
比類のないキューバ音楽の複雑なリズム、野性味あふれる前衛的な音。キューバを代表する指揮者エンリケ・ペレス・メーサが、その真髄を浮き上がらせます。 |
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906 18756
(SACD Hybrid)
\3100 |
ユヴァル・ラビン/C.P.E.バッハ:オルガン作品集
C.P.E.バッハ(1714-1788):
1) 前奏曲ニ長調Wq70-7, 2)
フーガ ニ短調Wq.119-2,
3-5) ソナタ ヘ長調Wq.70-3,
6) アリオーゾ ハ短調Wq.113-2,
7-8) 幻想曲とフーガ ハ短調Wq.119-7,
9) メヌエットI ヘ長調Wq.113-4,
10) メヌエットII
ヘ短調,
11) メヌエットI ヘ長調Wq.113-4,
12-14) ソナタ イ短調Wq.70-4,
15) トリオ ニ短調Wq.deest,
16) ソナタ
ニ長調Wq.70-5 |
ユヴァル・ラビン(フェルディナント=シュティーフェル製オルガン) |
C.P.E.バッハ生誕200年記念盤
C.P.E.バッハとプロイセン宮廷と言えば、フリードリヒ大王が有名ですが、大王の妹アンナ・アマリア王女も音楽好きで知られ、彼女のために22ストップ、2段鍵盤ペダル付きの美しいオルガンが製作されました。当盤には王女とそのオルガンを念頭において、美しく演奏効果があがるように工夫が凝らされた数々の作品が収録されています。
イスラエル出身のオルガニスト、ユヴァル・ラビンはバッハの反復指示について博士論文で取り上げるなど、バッハ作品について徹底的に研究し、その研究結果が今回の演奏で実践されています。
ハイブリッドSACD仕様(CD STEREO/
SACD STEREO/
SACD SURROUND) |
AAM(アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック)
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AAM-3
(2CD)
\4000→\3690 |
リチャード・エガー&アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
J.S.バッハ:管弦楽組曲 BWV1066-69
<CD1>
1-7.組曲 第1 番 ハ長調 BWV1066
<序曲/クーラント/ガヴォット/フォルラーヌ/メヌエット/ブーレ/パスピエ>/
8-14.組曲 第2 番 ロ短調 BWV1067
<序曲/ロンド/サラバンド/ブーレ/ポロネーズ/メヌエット/バディヌリー>/
<CD2>
1-5.組曲 第3 番ニ長調 BWV1068
<序曲/エア/ガヴォット/ブーレ/ジーグ>/
6-10.組曲 第4 番 ニ長調BWV1069
<序曲/ブーレ/ガヴォット/メヌエット/レジュイサンス> |
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック/
リチャード・エガー(指揮&ハープシコード) |
録音 2013 年2 月4-7 日 the Apex, Bury St
Edmunds
J.S.バッハの「管弦楽組曲」はブランデンブルク協奏曲にならぶ代表作ですが、最近は、この作品を「組曲」ではなく「序曲」と称する場合が増えています。
もともとバッハ自身もこの作品を「組曲」とは呼ばず(バッハ自身の中で、組曲というものは別の定義があったため)、「フランス風の序曲から始まる作品」と位置づけていたようです。
もともと「フランス風序曲」とはルイ14
世の宮廷でバレエやオペラの開始の際に奏でられた音楽の形式で、ゆっくりとした開始部分と、速いフーガ風の部分の対照的な2
部分からなる曲であり、これを通常の組曲の冒頭に取りいれたものが「フランス風序曲」と呼ばれ、このバッハの作品もそれに類するため、「序曲」と呼ぶのです。
最近のバロック・オーケストラによる革新的過ぎるバッハも良いですが、やはり「丁寧なバッハ」を聴きたいという人にこそ、このエガーとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックによる「管弦楽組曲」をオススメいたします。とは言え、エガーの演奏ですから普通のバッハではありません。この作品の背景を丹念に洗い出し、フランス風序曲の形式を重んじた上で、通常よりも更に低いフランス・ピッチを採用、落ち着いた雰囲気と名人芸が見事にマッチした名演を繰り広げています。
また弦楽器パートは奏者が各一人、フルート、ファゴットも各一人、オーボエ、トランペットが3
人、ティンパニとエガーのハープシコードという引き締まった編成によるすっきりとした響きも極めて魅力的です。 |
CANTROUPE
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CA21103
\2100 |
アスファルト・オーケストラ Plays Pixies「Surfer
Rosa」
1.Bone Machine/2.Break My
Body/
3.Something Against You/4.Broken
Face
/
5.Gigantic /6.River Euphrates/
7.Where Is My Mind/8.Cactus/9.Tony's
Theme/
10.Oh My Golly!/11.Vamos/
12.Chorale - I'm Amazed /13.Brick
Is Red |
アスファルト・オーケストラ |
録音 2014 年2 月6.7 日
ひたすらエネルギッシュなサウンドで知られるアメリカのロック・バンド「ピクシーズ」。
メンバーは、ヴォーカルのブラック・フランシス、ギターのジョーイ・サンティアゴ、ドラムのデイヴィッド・ラヴァリング、ベースのキム・ディールで、彼らがデビューしたのは1986
年のことでした。適当に辞書を引いて、そこにあった文字「pixies」をバンド名にしたというこのピクシーズ、レディオ・ヘッドやカート・コバーンに影響を与え、初期オルタナティヴ・ロックシーンで大活躍しました。このアルバムは、彼らのサウンドをカバーしたものです。 |
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CA21104
\2100 |
テレヴィジョン
1.Blazer et/ou Cravate/2.This
is the album
of the future /
3.Beaute Plastique/4.Melody
from Mars/
5.Sans Contrefacon/6.Swing
Out from Open
Position/
7.NoLemon No Melon/8.Invitation
to Love
/
9.Moulinex/10.2-pop/11.Teamwork/
12.Nappe Brodeee, ou Tenki/13.Terminal |
フローラン・ギー(ダブルベース) |
ミュージシャン、フローラン・ギーが賛美する「テレビの世界」・・・テレビは天気予報、デジタル・ミュージック、人工的な美しさ、共感覚、ダンスなど様々なものを提示します。
ここからインスパイアされた13
の作品を演奏し、記録することで生まれる何か。この不可思議な世界。 |
CAPRICCIO
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C5222
(CD+DVD)
\2700→\2490 |
ハリエット・クリーフ、新作!
チェロによるエレジー
1.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭-白鳥/
2.ドヴォルザーク(1841-1904):森の静けさ
Op.68-5/
3.ブロッホ(1880-1959):ユダヤ人の生活-祈り/
4.ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ
Op.47/
5.チャイコフスキー(1840-1893):夜想曲
嬰ハ短調
Op.19-4/
6.マスネ(1842-1912):エレジー/
7.オッフェンバック(1819-1880):ジャクリーヌの涙/
8.フォーレ(1845-1924):エレジー
ハ短調
Op.24/
9.カザルス(1876-1973):鳥の歌/
<ボーナスDVD>
チェロと虹…ハリエット・クリーフのインタビュー |
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団/
グスタボ・ヒメノ(指揮) |
録音 2014年4月14-17日 ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー
ギリシア神話の時代から連綿と伝えられる「エレジー=哀歌」。しかし当時の嘆きの歌はエキゾチックなものとして捉えられていたようです。このアルバムではロマン派の様々な「エレジー」を集め、チェロの美しい音色で、悲しみや情感を描き出しています。
チェロを演奏するのは、録音当時23歳の若きオランダのチェリスト、ハリエット・クリーフ。彼女はすでにCAPRICCIOレーベルに3枚の録音を持ち、そのどれもが絶賛されています。
特に「ジャクリーヌの涙」は彼女の得意とする曲で、以前ピアノ伴奏でも演奏していましたが、今回のオーケストラ伴奏では、さらに伸び伸びとした演奏を披露しています。心に響く音楽です。彼女のインタビュー映像も付属しています。
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C5164
\2700 |
ノルベルト・スターク:作品集
1. Die Ankunft des Atemzugs
(2005)/
2. ...wenn die Vogel die Nacht
aufritzen
(2007)/
3. Vertigo (Kadenz: Gerald
Preinfalk)
(2010)/
4. ...aus Finsternissen losgelost
(2007)/
5. Land der wachen Spiegel
(2007-11)/
6. Hotel de la paix (2005) |
カリ・ロンネクレイフ(ヴァイオリン)/
オスロ・シンフォニエッタ…1/
アンドレア・ペスタロッツァ(指揮)…1/
シュティムヴェルク(アンサンブル)…2/
ゲラルト・ブラインファルク(サクソフォン)…3/
アンサンブル・コントラプンクテ(アンサンブル)…3/
アンサンブル・ルクス(アンサンブル)…4/
ヴェラ・クルク(フルート)…5/
クリスチャン・ヒルツ(バス・バリトン)…6/
ハイドン・トリオ・アイゼンシュタット(アンサンブル)…6 |
録音 2010年4月11日 ノルウェイ オスロ…1,
2008年1月14日 オーストリア ザルツブルク・クンストハウス…2,
2010年4月12日 オーストリア ウシーン・ORFムジクフェラインザール…3,
2012年2月1日 オーストリア クィントン・ウィーン
トンスタジオ…4, 2012年9月6日
オーストラリア
ウィーン トンスタジオ・アブソリュート…5,
2006年2月 ベルリン ドイツ放送
第10スタジオ…6
ノルベルト・スターク(1968-)はウィーン生まれの作曲家です。彼はウィーン音楽院でピアノ、コントラバス、音楽理論と作曲を学び、ウィーン大学で哲学と演劇科学、音楽学を学びました。1994年から1999年までカール・ハインツ・グルーバーとともに研究を重ね、その後数々の賞を受賞し、現在ではオーストリアの音楽界において重要な役割を担っています。
彼の作品は多彩な側面を持ち、時には表情豊かな旋律を持っているかと思うと、曲に拠っては、シュニトケの一部の作品のような新古典派的なスタイルを持つものがあり、まさに「型にはまらない」作品を生み出し続けているのです。
このアルバムには2005年から2011年の作品を収録。既存の概念を覆すような鮮烈な音楽を体験できます。 |
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C5210
(2CD)
\2700→\2490 |
またやりやがった!
ツィモン・バルト&エッシェンバッハ!
ブラームス:ピアノ協奏曲集
<CD1>
1-3.ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調
Op.15/
4.バラード 第1番 ニ短調 Op.10-1/
5.バラード 第2番 ニ長調 Op.10-2/
<CD2>
1-4.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調
Op.83/
5.バラード 第3番 ロ短調 Op.10-3/
6.バラード 第4番 ロ長調 Op.10-4 |
ツィモン・バルト(ピアノ)/
ベルリン・ドイツ交響楽団…CD1:1-3.CD2:1-4/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)…CD1:1-3.CD2:1-4 |
早速聴かせてもらったが、アプローチは前回のチャイコフスキーと同じ。変態ゴージャス親父二人組。
ありきたりのものに満足しないあなたにお贈りします。
一部のファンの間で熱烈な人気を誇るアメリカのピアニスト、ツィモン・バルト。彼の音楽の作り方は、あのアファナシエフにも似た、とにかく濃厚な表情付け(もちろん全ては理論的であり、一つ一つが考え抜かれている)と、美しい弱音にあるといえるでしょうか。
彼と長年の親友であるエッシェンバッハとの共演によるこのブラームスも、以前のチャイコフスキーを越えるスリリングで熱いもの。第1番の第1楽章におけるオーケストラの前奏部だけを聴いてみても、この演奏がどれほどまでに特異な解釈に裏付けられているかがわかるかと思います。そしてバルトのピアノが登場すると、そこに開けるのは「異世界」そのもの。この味わいは確かにくせになります!この演奏…批評家には嫌われるかもしれませんね。
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C5216
\2700 |
ブラームス:歌曲集
1.調べのように私を通り抜ける
Op.105-1/
2.夜に私は急に立ち上がり Op.32-1/
3.もうおまえのところには行かない
Op.32-2/
4.私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く
Op.32-3/
5.流れは私のそばでざわめく
Op.32-4/
6.おお、おまえはもう一度私を
Op.32-5/
7.おまえは私が思い違いをしていたと言う
Op.32-6/
8.語るもつらいこと Op.32-7/
9.私たちはこうしている Op.32-8/
10.ご機嫌いかが、私の女王様
Op.32-9/
11.おまえの青い瞳よ Op.59-8/
12.私は夢を見た Op.57-3/13.私の歌
Op.106-4/
14.夕べの雨 Op.70-4/15.雨の歌
WoO23/
16.雨の歌 Op.59-3/
17-21. 5つのオフィーリアの歌
WoO22
<どうしたらあなたの真実の愛が確かめられようか/
雪のように白い屍衣におおわれ/
あしたは聖ヴァレンタインの日/
彼を棺に置いて運びました/
そして彼は二度と戻っては来ないのか?>/
22-25. 4つの厳粛な歌 Op.121
<世の人に起こることは獣にも起こる/
ここにわれ身をめぐらして、すべての虐げをみたり/
おお死よ、いかに汝は厳しいことか/
たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも>/
26.サッフォー風頌歌 Op.94-4 |
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・ハドゥッラ(ピアノ) |
ドイツのメゾ・ソプラノ、ヤニナ・ベヒレは長年ウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍するほか、ボルドー歌劇場、リヨン歌劇場などでもしばしば歌っています。抒情的で滴り落ちるような風情を湛えた彼女の歌唱は、様々な歌劇において重要な役割を担っていますが、このような歌曲のリサイタルでも素晴らしい能力を発揮します。
このブラームス(1833-1897)歌曲集でも、1曲1曲の歌の言葉をかみしめるかのように大切に歌い、ブラームス作品の持つ内省的な美しさを描き出します。通常男声で歌われる「4つの厳粛な歌」でのまろやかな表現が心に残ります。 |
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C5221
\2700 |
ピアノ三重奏曲集
1-3.ツェムリンスキー(1871-1942):
ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.3/
4-6.ブロッホ(1880-1959):
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「3つの夜想曲」/
7-10.コルンゴルト(1897-1957):ピアノ三重奏曲
ニ長調 Op.1 |
パシフィック三重奏団
<メンバー:
ロジャー・ウィルキー(vn)/
ジョン・ワルツ(vc)/
エディス・オルロフ(p)> |
録音 2013年5月28-29日 カリフォルニア アリソ・ヴィエホ
創価大学アーツ・センター
19世紀から20世紀にかけて「頽廃音楽家」とレッテルを貼られながらも、素晴らしい活躍をしたた三人の作曲家の三重奏を集めたアルバム。
この時期特有の豊穣な響きと抑圧された心情、そして各々の作曲家たちの屈折した感情、これらが反映された悩ましくも美しい作品は、書かれた当時よりも100年以上の時を経た現代の方が多くの人に受け入れられやすいように思います。なかでも、コルンゴルトの三重奏曲は彼の12歳の時の作品であり「天才の証」ともいえる曲です。 |
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C5229
\2700 |
ヴィルヘルム・ステンハンマル&ヤン・シベリウス:ピアノ作品集
ステンハンマル(1871-1927):
1-5.ソナタ 第4番 ト短調/5.インテルメッツォ/
6.即興曲/7.即興的ワルツ/8.フライア(ピアノ編)
/
シベリウス(1865-1957):
9.悲しきワルツ(ピアノ編)/10.ロマンス
Op.24-9/
11-16.6つの即興曲 Op.5/17.フィンランディア(ピアノ編) |
カサンドラ・ワイス(ピアノ) |
録音 2014年8月4-6日 ベルリン アンドレアス教会
既にリリースされているステンハンマル作品集(C5117)で、この作曲家の魅力を解き明かした若手ピアニスト、カサンドラ・ワイスによるCAPRICCIO
2枚目のアルバムは同じくステンハンメルの作品と、北欧音楽を語る上で忘れてはならないシベリウスの作品集です。
知られざる作品の魅力を探るようなステンハンマルの曲集に比べ、シベリウスは良く知られた曲が選択されています。とはいえ、「悲しきワルツ」と「フィンランディア」は本来オーケストラのための曲であり、演奏はかなり困難であろうと想像できますが、彼女はまるで“歌う”ように易々と弾きこなしています。ユニークかつ充実した1枚です。 |
CARPE DIEM
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CD-16302
\2100 |
ダウランド-鏡のゲーム
1.伝承:柳の歌/
2.ダウランド(1563-1626):晴れても曇ってもやさしい4月の前ぶれ/
3.ダウランド:あふれよ、わが涙/
4.ダウランド:彼女は私の過ちを許すだろうか/
5.ダウランド:もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ/
6.ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを/
7.ダウランド:おいで、さあかわいい恋人よ/
8.ダウランド:愛と運命にそむかれた君たち/
9.ダウランド:低い木にも梢はある/
10.ダウランド:暗闇に私は住みたい
※全て、D.シュヴァリエによる声楽、ギターとテオルボによる編曲 |
アンヌ・マグエ(ソプラノ)/
デヴィッド・シュヴァリエ(ギター)/
ブルーノ・ヘルストロッファー(テオルボ) |
録音 2013年2月 ブルエル・アリチャンプ,ノワルラック修道院
モダンジャズとイギリス・ルネサンス音楽を融合させた、美しく洗練されたアルバムです。デヴィッド・シュヴァリエはフランスのジャズ・ギタリストで、このアルバムでは、ダウランドの良く知られた作品に新しい外観と響きを与え、現代に解き放つことを試みました。
第1曲目の「柳の歌」から新鮮な驚きを感じさせてくれるものです。ダウランドの各々の曲も、リュートの伴奏とはまた違う、典雅な佇まいとモダンな味わいの双方が感じられるユニークなものです。
たった3人の奏者から生まれているとは思えないほどの、芳醇な響きも聴きどころでしょう。 |
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CD-16304
\2100 |
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン-天空の声
1.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
おお、まことに愛らしき若枝よ(レスポンソリウム)
2.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:愛は全てに宿り(アンティフォナ)/
3.ベッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲
第1番/
4.ペーター・アベラール(1079-1142):
痛みの軽減「サウルとヨナタンを越えるダヴィドの嘆き」/
5.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲
第2番/
6.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:アヴェ・マリア(レスポンソリウム)/
7.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲
第3番/
8.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、何と驚くべき予見が(アンティフォナ)/
9.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲
第4番/
10.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、智慧の力よ(アンティフォナ) |
ヒルンド・マリス(アンサンブル)
<メンバー:
アリアンナ・サヴァール
(ヴォーカル、メディヴァル・ハープ、
イタリアン・トリピック・ハープ、リラ、
ティベタン・シンギング・ボール)/
ペッテル・ウトランド・ヨハンセン
(ヴォーカル、ハルダンゲルフィドル、
リラ、モノコード)/
アンドレアス・スピンドラー
(フルート、フィドル、ロマン・ベル
、
コラスツィオーネ、トロンバ・マリーナ、
ヴォーカ ル)/
アンケ・スピンドラー
(ニッケルハープ、フィドル、
ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォーカル)/
ダヴィッド・マヨラール
(サントゥール、パーカッション、
ロマン・ベル、ヴォーカル)> |
中世のヨーロッパで最も有名な女性の一人であるビンゲン。彼女はベネディクト会系女子修道院長で、預言者であり医学にも強く、また詩人としても、もちろん作曲家としても途方もない才能を持っていました。
彼女の作品はクラシックの分野ではもちろんのこと、ポップスなどの他のジャンルのアーティストにも愛されていて、この神秘的なメロディーをフィーチャーした「新たな創作」はしばしばチャートを賑わしていることもご存知の人が多いことでしょう。
このアルバムも、ビンゲンの作品を自由に解釈し、再構築したもので、曲の間にはヒルンド・アンサンブルのメンバーであるヨハンセンの「新曲」が挿入され、更なるイマジネーションを呼び起こしています。いつものように録音の素晴らしさも際立っています。 |
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CD-16300
\2100 |
2人のフランチェスコ 〜スピナチーノ&ミラノ:リュート作品集
1-9.フランチェスコ・スピナチーノ:タブラチュアによるリュート曲集より
<第1巻-リチェルカーレ第30番/
第1巻-リチェルカーレ第25番/
第2巻-リチェルカーレ第43番/
第1巻-リチェルカーレ第36番/
第2巻-リチェルカーレ第41番/
第1巻-リチェルカーレ第37番/
第1巻-リチェルカーレ第31番/
第1巻-リチェルカーレ第29-28番/
第1巻-リチェルカーレ第34番>/
10-23.フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):
タブラチュアによるヴィオラまたはリュート曲集より
<リチェルカーレ第4番/リチェルカーレ第2番/
ファンタジア第33番/ファンタジア第34番/
ファンタジア第40番/リチェルカーレ第16番/
リチェルカーレ第51番/ファンタジア第15番/
ファンタジア第32番-ファンタジア第31番-ファンタジ
ア第61番/
ファンタジア第67番/ファンタジア第38番/
21.リチェルカーレ第91番/リチェルカーレ第84番/ファンタジア第82番> |
ピーター・クロトン(リュート) |
録音 2012年4月 スイス バインウィル教会
スイス系アメリカ人のリュート奏者ピーター・クロトンによる「2人のフランチェスコ」作品集です。その一人であるフランチェスコ・スピナチーノの生涯についてはほとんど知られていません。しかし、1507年に出版された「リュートのためのタブラチュア」は最古のタブラチュア(記譜法の一種で、弦を押さえる指のポジションが記号化されているもの)とされていて、この功績のみが残されています。
かたやフランチェスコ・ダ・ミラノはもう少し知名度が高く、生前から「リュートのヴィルトゥオーソ」として名を馳せていました。即興的なパッセージは現在のジャズのインプロヴィゼーションにも似た味わいを醸し出しています。この静かな美しい音は、ゆっくりとした時間を過ごす時にふさわしいものです。 |
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CD-16301
\2100 |
アンネ・ヒッタ:Draumsyn
1.Clouds/2.Undrestille I/3.Undrestille
II/
4.Undrestille III/5.Prelude
in Light Blue/
6.A Light Blue Rondo/7.Gorr/8.MorK
bla/
9.Ramme/10.A Rune Tune/11.The
Blind Door/
12.Ved Arinn/13.En stille/14.Den
still
hagen |
アンネ・ヒッタ(ハーディングフェーレ=ハルダンゲル・ヴァイオリン) |
録音 2013年5月13-16日 ノルウェー グラン,マリア教会
ノルウェーの伝統的な楽器ハーディングフェーレは、日本でもヴァイオリニスト山瀬理桜の紹介で良く知られています。楽器に美しい装飾、トップの部分には神の象徴であるドラゴンが施された特徴的なフォルムを持ち、ノルウェーでは神聖な楽器とされていて、冠婚葬祭で奏されることが多く、もちろん、その音色も鄙びた味わいを持つ、ユニークなものなのです。
このアルバムはノルウェーのハーディングフェーレ奏者アンネ・ヒッタ(1974-)のデビュー盤で、彼女自身の作品が収録されています。ノルウェーの風景、古代の知恵や感情、そして未知の世界への旅…静かに耳を傾けて、想像の翼を広げたくなるような魅力的な1枚です。 |
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CD-16303
\2100 |
シャルル・デュパール:室内楽作品集
1-7.組曲 第3番 ロ短調/
8.前奏曲(L.クープランによる)/
9-15.組曲 第2番 ニ長調/
16-22.クラヴサン組曲 第6番
ヘ短調/
23-29.組曲 第1番 イ長調 |
コリーナ・マルティ(リコーダー)/
トーレ・エケトープ(カントン)/
ジヴ・ブラハ(テオルボ)/
ソマ・サラツ=ツァカリアス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
イツハル・カルション(チェンバロ) |
作曲家デュパール(1667-1740)はフランス出身のチェンバロ奏者、ヴァイオリニスト、作曲家です。彼の生涯についてはあまり詳しいことはわかっていませんが、恐らくパリで生まれ、本当の名前はフランソワであっただろうとされています。1702年もしくは1703年にロンドンに渡り、この地に定住し、この地のドルリー・レーンで活躍したようです。その後も幾許かの活動をしましたが、最終的には教師として後進の指導に力を注ぎました。
彼の作品の中で最も知名度が高いのが「クラヴサンのための組曲」で、これはバッハの「イギリス組曲」に影響を与えたとされています。このアルバムでは彼の代表的な作品を選び、リコーダーのコリーナ・マルティを中心としたアンサンブルがこれらを生き生きと演奏しています。しっとりとした美しい響きをお楽しみください。 |
CD ACCORD
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ACD-194
\2100 |
パヴェウ・ミキェティン:ピアノのための作品集
1.墓碑銘/2-5.4つの前奏曲/
6-11.シェイクスピアのソネット集
<揺ぎない愛の絆/あんなにもいい天気を約束してくれたから/
聴くための音楽なのに、どうしてあなたは音楽を悲しげに聴くのですか?/
私の愛は熱っぽく、まだ憧れている/誰もが彼女の憧れを/
私は泣く、安らかな死のために>/
12-14.ピアノ協奏曲 |
録音 2012年11月19-22日,2013年3月18-19日,4月3-4日
ワルシャワ ポーランド放送 ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
パヴェウ・ミキェティン(1971-)…この人の名前は主として「映画音楽」の分野で知られているように思います。彼はポーランド、オラバに生まれた作曲家、クラリネット奏者であり、クラシックの分野ではいくつかの室内楽作品と、2つの交響曲、チェロ、ピアノ、ヴァイオリン協奏曲、そして「マルコ受難曲」などの声楽曲があり、映画音楽作曲家としては、アンジェイ・ワイダをはじめ、数々の監督とコラボレーションしています。
このアルバムは、彼の作品の中で「ピアノ」を用いたものですが、冒頭の「墓碑銘」から、ピアノの音と録音された音をコラージュして独自の雰囲気を創り上げています。夢幻的である意味気持ち悪い音…これは一体何を訴えかけているのでしょう?
彼の音楽は聴覚だけでなく、もっと全ての感覚を研ぎ澄ませて聴くものなのかもしれません。「ピアノ協奏曲」でも不思議な音の羅列が続きます。これがポーランドの最先端の音楽です。 |
CEDILLE
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CDR90000148
\2100 |
エクセルシオール
1.アレックス・シャピロ(1962-):パーペチュアル・スパーク/
2.ジェシー・リンバッヒャー(1961-):エア/
3-7.メイソン・ヴェイツ(1977-):レッド・リヴァー
<The Continental Divide/Interstate
70/
Zuni Visions from the Canyon
Walls/Hoover
Slates Vegas/
Running Dry on the Sonoran
Floor>/
8-11.ケイレブ・バーハンズ(1980-):エクセルシオール
<Earth-地球/Ascension-上昇/“This
is the highest step in world.”-
世界で最も高い場所/Parachute-パラシュート>
※1.2.8-11…世界初録音 |
フィフス・ハウス・アンサンブル |
2013年6月5日,9月27-28日 シカゴ・レコード・カンパニー
タイトルに用いられた「エクセルシオール」とは本来は「常に向上する」という意味がありますが、ここでは冷戦時代の1959年、1960年に行われたアメリカ空軍による成層圏からのパラシュート降下実験のプロジェクト名から取られています。
成層圏まで気球で上昇し、高度23300メートルからの降下を皮切りに、3回の実験を行い、最終的には31300メートルからの降下という想像を絶するこのプロジェクトは2012年に記録が塗り替えられるまでは、まさに人類未踏であり、ここからインスパイアされたバーハンズの標題作をはじめ、興味深い作品が並びます。 |
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CDR90000149
(2CD)
\2100 |
インターセクション - ジャズ・ミーツ・クラシカル・ソング
<CD1>
1.ティボール・ハルシャーニ(1898-1954):ヴォカリーズ・エチュード
「ブルース」/
2.プーランク(1899-1963):偽りの婚約
FP
101-第5番 ヴァイオリン/
3.ローリー・アルトマン(1947-):お前をたたえる栄光のために/
4.アルトマン:踊れ、優しい娘よ/
5.カプースチン(1937-):24の前奏曲
Op.53-前奏曲第18番
ヘ短調/
6.ガーシュウィン(1898-1937):ショー・ガール-ライザ/
7.デューク・エリントン(1899-1974):パリ・ブルース/
8-9.ピーター・ラベッラ:スターホン組曲
<第1番:中国の橋/第2番:愛するときの花>/
10.カプースチン:24の前奏曲
Op.53-前奏曲第4番
ホ短調/
11.リー・ホイビー(1926-2011):人生の三段階-第3番:不眠症/
12.ジョン・マスト(1954-):ペネロープの歌/
13.パトリス・マイケルズ:アニータの物語/
<CD2>
1-4.ランディ・バウアー:隣人の音楽
<彼はどこにいる/ロッシーニのネコの二重唱を私たちは手に入れた/
ローカル・レコード・プロデューサー/
電車の音を再び聞くことができたとき>/
5.カプースチン:24の前奏曲
Op.53-前奏曲第23番
ヘ長調/
6.ニルス・リンドベルイ(1933-):アズ・ユー・アー/
7.リンドベルイ:おお、わが愛しの人よ/
8.シュック・イスラエルス(1936-):彼はどこに行ったの/
9.イスラエルス:Balm in Gilead/
10.イスラエルス:フランキーとジョニー/
11.カプースチン:24の前奏曲
Op.53-前奏曲第19番
変ホ長調/
12-15.ローリー・アルトマン(1947-):ギグの歌
<私は知らない/どこなのかもいつなのかも/いつも/
私たちが若い間/雨が降り、陽が差し>/
16.アンドレス・ベエウサエルト:ソノーラ/
17.アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1964):丘の哀歌 |
パトリス・マイケルズ(ソプラノ)/
ツァッハ・ブロック(ヴァイオリン)/
ニコラス・フォティノス(チェロ)/
ホァン・コアンハオ(ピアノ) |
録音 2014年1月8-11日,2月18日,3月23日 シカゴ
レヴァ&ダヴィッド・ローガン・センター
この2枚組は、とにかくソプラノのマトリス・マイケルズの絶妙な歌を楽しむためのもの。ウィットに溢れ、いたるところに即興性を加えたこの歌唱は、本当に驚くばかりの素晴らしさです。
1930年代にジャズの影響を受けたプーランクやハルシャーニの歌から、スイング時代のガーシュウイン、エリントン、ポスト・ロマンティックのアメリカ作曲家であるホイビやムストなどの多彩な歌曲までを、ところどころロシアの巨匠作曲家カプースチンの「譜面に記されたジャズ」でつなぎ、奇妙で親しげな雰囲気を醸し出すことに成功しています。これはもう何も言わずに聞いてみてほしい逸品です。 |
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CDR90000150
(2CD)
\2100→\1890 |
ホアキン・トゥリーナ:室内楽作品集
(ピアノを含む室内楽全作品)
<CD1>
1-4.ピアノ三重奏曲 ヘ長調/
5-7.ピアノ三重奏曲 第1番 ニ長調
Op.35/
8-10.ピアノ三重奏曲 第2番 ロ短調
Op.76/
11-13.円 Op.91/
<CD2>
1-3.ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.67/
4-7.ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.1/
8-9.アンダルシアの情景 Op.7 |
リンカーン三重奏団
<メンバー:
オーラリーン・フォルト・ペデルツォル(ヴァイオリン)/
ジャスミン・リン(ヴァイオリン)/
ドイル・アームブラスト(ヴィオラ)/
小笹文音(ヴィオラ)> |
録音 2014年1月28-30日,2月27-28日 イリノイ州
ハイランド・パーク,ベネット・ゴードン・ホール
スペインで生まれ、一時期パリに留学し、ヴァンサン・ダンディに作曲を師事しモーリス・モシュコフスキにピアノを学んだというホアキン・トゥリーナ(1882-1949)。一時期はフランスの印象主義風の音楽を作曲するも、アルベニスから「スペイン人としての自覚を持つ」ように促され、その後はスペイン国民音楽の創造に取り組んだ人です。
この作品集では、彼の初期の作品であるヘ長調のトリオに始まる、ピアノを含む室内楽の全作品を聴くことができます。躍動のリズムと甘さのあるメロディが特徴的な多彩な音楽です。
ここで演奏しているリンカーン三重奏団は、Cedille
Recordsレーベルでのデビュー作品である「Notable
Women」で注目を浴びたアンサンブル。ヴィオラで参加している小笹文音氏は2011年のプリムローズ国際ヴィオラ・コンクールで最優秀賞を獲得した俊英です。 |
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CDR90000151
(2CD)
\2100 |
As Dreams Fall Apart 〜黄金時代のユダヤ劇と映画音楽
1925-1955
<CD1>
1.作者不詳:Die koschere Mischpoche/
2.エルシュタイン:Maz'l/3.ペールムッター:Dos
pintele Yid/
4.カールマン:Wir Ladies aus
Amerik/
5.コルンゴルト:Tomorrow/
6.アブラハム:Kann nicht kussen
ohne Liebe/
7.レオポルデイ:Die Novaks
aus Prag/
8.レオポルデイ:Composers'
Revolution in
Heaven/
9.レオポルディ:Money macht
froh!/
10.作者不詳:Aus der Familie
der Strausse/
11.ウルマン:Immer inmitten/
12.ウルマン:Vor der Ewigkeit/
<CD2>
1.レオポルディ:Cafe Brasil/2.ヘルマン:Ich
bin a stiller Zecher/
3.ヘルマン:Wenn der Ungar
lustig ist …/
4.ヘルマン:In einem kleinen
Cafe in Hernals/
5.ヘルマン:Wo der Teufel gute
Nacht sagt/
6.スムレヴィツ:A Brivele der
mam'n/
7.トマシェフスキー:Bar Mitzvah:
Erlekh
zayn/
8-12.アイスラー:5つのハリウッド・エレジー
<Unter den grunen Pfefferbaumen/
Die Stadt ist nach den
Engeln genannt/
Jeden Morgen, mein Brot
zu verdienen/
Diese Stadt hat mich belehrt/
In den Hugeln wird Gold
gefunden>/
13.アイスラー:L'automne californien/
14.ブルドノ:Friling/
15.エルシュタイン:Mamele:
Ikh zing/
16-18.ホランダー:A Foreign
Affair
<Black Market/Illusions/The
Ruins
of Berlin> |
ニュー・ブダペスト・オルフェウム・ソサエティ |
録音 2014年3月10.11.13.14日 シカゴ フェイ&ダニエル・レヴィン・パフォーマンス・スタジオ
このアルバムに収録されているのは、1925年から1955年にかけてのヨーロッパで人気を博したキャバレー音楽です。
この独特の雰囲気を持つ音楽の発展には、ナチスのユダヤ排斥運動が密接に関わっていて、毎夜サロンで歌われた熱く情熱的で、かつ政権批判がたっぷり込められたこの音楽はそのままドイツを亡命した作曲家たちがアメリカのハリウッドへ持ち込み、一つの文化を作り上げたことはご存知の通りです。
ニュー・ブダペスト・オルフェウム・ソサエティはシカゴ大学の人文科学科の8人からなるアンサンブルです。彼らはホロコーストやシナゴーグの研究を続け、この時代のユダヤの音楽を広めるための活動をしています。悲痛な叫びを熱のこもった演奏で伝えています。 |
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CDR90000152
\2100→\1890 |
英国王室楽長だった忘れられたイギリスの作曲家
モーリス・グリーン(1699-1755):序曲集
7つのパートによる6つの序曲集
<1-3.第1番 ニ長調/4-6.第2番
ト長調/7-9.第3番
ハ長調/
10-13.第4番 ホ長調/14-16.第5番
ニ長調/
17-20.第6番 変ホ長調>/21-23.練習帳のコレクション
イ短調/
24-27.練習帳のコレクション
ハ短調/
28-30.練習帳のコレクション
ト短調/
31-32.フェーベ:序曲/
33.セシリアの日のための頌歌-序曲 |
バロック・バンド/
ゲイリー・クラーク(アーティスティック・ディレクター) |
録音 2014年6月26日 Studio at 98.7 WFMT in
Chicago
英国生まれのバロック・ヴァイオリニスト、指揮者ゲイリー・クラークと、シカゴのピリオド・オーケストラ「バロック・バンド」が演奏する18世紀の作曲家、モーリス・グリーン(1699-1755)の珍しい序曲集です。
グリーンは聖職者の息子としてロンドンに生まれ、セント・ポール大聖堂の少年聖歌隊員となり、その後は大聖堂のオルガン奏者を務めます。1730年からはケンブリッジ大学の音楽の教授と英国王室楽長も務めた人です。残念なことに、彼の音楽は現在ほとんど聞く機会がありませんが、この徹底的に楽しい序曲を一度でも聴けば、この作曲家の復興を願う人が増えることは間違いないでしょう。
ドイツやフランスのバロックとは一味違う「イギリス・バロック」をお楽しみください。 |
CPO
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777868
\2700→\2490 |
ヨハン・クーナウ:宗教作品集全集 第1集
1.復活祭のためのカンタータ「神はたちあがり」/
2.聖母マリアのお清めの日のためのカンタータ
「私は年老いても死ぬことはできない」/
3.ペンテコステ初日のためのカンタータ
「これにより、我らは彼に遵守することを知っている」/
4.三位一体の主日のためのカンタータ
「世よさらば!われは汝に倦みたり」/
5.復活祭のためのカンタータ「あなたの饗宴で喜びを抱いている」/
6.わが魂は悲しんでいる |
オペラ・ムジカ/
カメラータ・リプシエンシス/
グレゴール・マイヤー |
ドイツ・ザクセン州に生まれた作曲家ヨハン・クーナウ(1660-1722)のカンタータ全集録音が始動します。
彼の父親は大工でしたが、その仕事を継ぐことはなく、ドレスデンの著名なキリスト教学校に奨学生として通い、ライプツィヒで法学を学びツィッタウでカントルの地位につきました。その後は1684年から聖トーマス教会のオルガニストに就任、1701年に同教会のトーマスカントルになり、終生その地位にありました。
クーナウの作品では、一般的に鍵盤作品が知られていて、教会音楽はあまり重要視されていません。しかし、それは彼の後任であったバッハ作品などと比べると、幾分保守的だっただけであり、作品の完成度が低いというわけではありません。
そんなクーナウの宗教曲に注目したのは、2007年からゲヴァントハウス合唱団の芸術監督を務めているグレゴール・マイヤーです。彼はこのクーナウの全宗教作品を研究し、2011年に設立されたオペラ・ムジカとカメラータ・リプシエンシスとともにこれらを演奏することに力を注いでいます。これまで過小評価されていたクーナウの作品に光が当たる時がやってきました! |
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777910
\2100→\1890 |
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:教会ソナタと室内ソナタ集
1.室内ソナタ ヘ長調/2.室内ソナタ
変ホ長調/
3.室内ソナタ ニ長調/4.室内ソナタ
ト短調/
5.教会ソナタ ヘ長調/6.教会ソナタ
ニ短調 |
エポカ・バロッカ |
ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763)はドイツ・バロック時代の作曲家です。彼はシレジア(現ポーランド)に生まれ、フランクフルトの大学を卒業し、プロイセンの宮廷音楽家になります。フリードリヒ大王の個人的な音楽家であり、宮廷では様々な役職を歴任しながら首都ベルリンで亡くなっています。
彼は多くの作品を残しましたが、そのほとんどは第二次世界大戦中に失われてしまいました。一部の写本のみがベルリン・ジンクアカデミーに残り、その中には28のソナタが含まれています。
彼の作風は当時の最先端を行くものであり、明快で流麗、美しいメロディと斬新なハーモニーに満たされていて、この作品が初演された当時、作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテルがこれらを絶賛したといわれています。 |
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777788
(2CD)
\5400→\4990 |
フランツ・レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」
3幕 アルフレッド・マリア・ヴィルナー&ロベルト・ボダンスキー
台本 |
マルコ・ヴァッサーリ(バリトン)/
マーク・ハーマン(語り)/
ダニエル・ヴァグナー(テノール)/
アストリッド・ケスラー(ソプラノ)/
マリア=クリスティーネ・ハッセ(ソプラノ)
他/
オスナブリュック劇場合唱団/
オスナブリュック交響楽団/
ダニエル・インバル(指揮) |
1909年に初演されたレハール(1870-1948)の「ルクセンブルク伯爵」は、没落貴族ルネを主人公にしたちょっと物悲しいお話です。しがないオペラ歌手アンジェールを見初めたバジール侯爵は、彼女を貴族の身分にするために「彼女をルネと一時期だけ結婚させて3ヵ月後に離婚させる」という方式を考えます。報酬に釣られてその話に乗ったルネですが、お約束のように、アンジェールのことを好きになってしまいます。さあ、このお話をハッピーエンドにするためには、かなりの無理が必要ですが・・・それをやり遂げてしまえるのがレハールの音楽の素晴らしさです。
しかし、レハール自身もこういう強引なハッピーエンドは好きでなかったらしく、その後は少しずつ作風を変化させ、オペレッタといえども悲劇で終わるという、新しい路線を切り開いて行くのです。さて、どちらがお好きですか?
ここで指揮をしているのは、あのエリアフ・インバルの息子ダニエル。オスナブリュック交響楽団から濃密な響きを紡ぎだしています。 |
|
777778
(2CD)
\4200 |
ヨハン・ハインリヒ・ローレ:モテット集
1.Kommt her und schauet die
Werke des Herrn/
2.Der Friede Gottes/3.Jauchzet
dem Herrn
alle Welt/
4.Danket dem Herrn und prediget
seinen
Namen/
5.Kommt herzu!/6.Herr sey
mir gnadig/
7.Gott der Herr ist Sonn'und
Schild/
8.Kommt, lasset uns anbeten/
9.Gott ist unsre Zuversicht/10.Der
Herr
ist Konig/
11.Schaff'in mir Gott/12.Ehre
des Herrn
ist ewig/
13.Freuen und frolich mussen
seyn/
14.Ich hebe meine Augen auf/15.Alles,
was Odem hat/
16.Der Herr behute dich/
17.Ich danke dir, Gott, von
ganzem Herzen/
18.Thue ein Zeichen an mir/19.Danket
dem
Herrn/
20.Mihi adhaerere Deo/21.Der
Herr erhore
dich in der Noth/
22.Lobe den Herrn, meine Seele/
23.Flieht ihr Bilder der nachtlichen
Sorgen/
24.Misericordias Domini/25.Der
Herr ist
mein Hirte/
26.Es ist in keinem andern
Heil/27.Gott
sey uns gnadig/
28.Meine Seele harrt auf dich/29.Wachet
auf vom Schlaf/
30.Unsere Seele harret auf
den Herrn/
31.Wohl dem, der sich des Durftigen
annimmt |
ミヒャエルシュタイン室内合唱団/
セバスティアン・ゲーリング(指揮) |
ドイツのバロック時代の作曲家ローレ(1716-1785)。以前cpoレーベルからはクリスマス・オラトリオがリリースされていますし、Capriccioレーベルからはオペラ作品もリリースされるなど、ドイツ周辺では良く知られた作曲家です。彼の熱心なファンはイギリスの音楽学者チャールズ・バーニーを筆頭に、世界中に数少なからず存在しますが、日本ではほとんど知られることのない人なのが残念なところです。
彼のこのモテットは、どの曲もエレガントで美しく、豊富な内容を持っています。教会音楽としてだけでなく、普通に聴いているだけで幸せな気分になれるこのアルバムは、ローレの知名度をあげるために貢献してくれるのではないでしょうか。 |
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777862
\2100→\1890 |
アレクサンダー・エルンスト・フェスカ:ピアノ三重奏曲集
1-4.ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調
Op.12/
5-8.ピアノ三重奏曲 第5番 ロ長調
Op.46 |
ペイアン三重奏団 |
cpoにも何枚かの室内楽アルバムがある作曲家、ヴァイオリニスト、フリードリヒ・フェスカ(1820-1849)。彼の息子アレクサンダー・フェスカも才能ある作曲家として将来が期待されていました。
カールスルーエで生まれたアレクサンダーはまず父から音楽教育を受け、11歳でピアニストとしてデビューします。14歳のときにベルリン王立芸術アカデミーの作曲科を卒業し、18歳になると故郷のカールスルーエに戻り、オペラをはじめ、歌曲やピアノ曲などの作曲をはじめます。その後は1842年にブラウンシュヴァイクに家を持ち、ここで活発な音楽活動を始めましたが、結局1849年に28歳という若さで病に倒れ、その生涯を閉じてしまうのです。
彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンやシューマンを思わせるロマンティックなもので、どの作品も印象的なメロディを持っています。第2番は確かにメンデルスゾーン風ですが、第5番の冒頭などはショパンの夜想曲を思わせる深い美しさが漂っています。 |
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777933
\2700→\2490 |
ヨハン・ワーヘナール:交響詩集
1.シンフォニエッタ/2.春の力/
3.妖精の丘/4.アンフィトリオン/5.ル・シッド |
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団/
アンソニー・ヘルムス(指揮) |
ヨハン・ワーヘナール(1862-1941)はオランダのロマン派時代の作曲家、オルガン奏者です。父親は貴族でしたが、母親は庶民であり、当時身分の違う結婚が認められなかったため、彼は母親の姓を名乗り、困窮した少年時代を送りました。そのため早期の音楽教育を受けることもできず、13歳になってようやくピアノ、オルガン、ヴァイオリン、作曲、理論を学んだのです。長じてからはベルリンでヘルツォーゲンベルクに対位法を学びましたが、すでに音楽学校で教師を務め、またオーケストラの団員として活躍するなど、成熟した音楽家として認められていたのでした。もちろん彼は、オランダの音楽発展に著しく寄与し、数多くの弟子も育て上げるなど、現在でも尊敬されています。
この交響詩集は第1集に続くもので、豊かな旋律と、力強さを備えたなかなかの力作揃いです。若き指揮者ヘルムスの解釈の深さも聴き所です。 |
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777930
\2100 |
フレスコバルディ&ブクステフーデ:
オルガン・チェンバロ作品集
1.フレスコバルディ(1586-1643):カンツォーナ
第1集(1627)/
2.フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ(1637)/
3.フレスコバルディ:トッカータ
第1集(1627)/
4.フレスコバルディ:アヴェ・マリア・ステラ(1627)/
5.フレスコバルディ:バレットの名によるアリア(1627)/
6.ブクステフーデ(1637-1707):カンツォーナ
ハ長調 BuxWV 166/
7.ブクステフーデ:前奏曲
ト短調 BuxWV
163/
8.ブクステフーデ:組曲 イ長調
BuxWV 243/
9.ブクステフーデ:アリア
イ短調 BuxWV
249/
10.ブクステフーデ:トッカータ
ト長調
BuxWV 165 |
ルカ・グリエルミ(ハープシコード&オルガン)/
ジェニー・カンパネッラ(歌)…4 |
1977年トリノ生まれの作曲家、指揮者、鍵盤奏者ルカ・グリエルミ。彼は以前にもフレスコバルディの鍵盤作品集をリリースし、この時代の音楽好きの心を沸かせています。
今作ではフレスコバルディだけでなく、ブクステフーデの作品もフィーチャー。イタリアとドイツを代表する2人の偉大な作曲家における、様式の違いを丁寧に弾き分けるなど、納得の行く演奏を繰り広げています。
鍵盤音楽の隆盛、発展を堪能できる見事な1枚です。 |
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777458
\2700→\2490 |
忘れられたベルリン生まれのロマン派作曲家
エルンスト・ルドルフ:交響曲
第3番 他
1-4.交響曲 第3番 ロ短調 Op.50/
5.自作主題による変奏曲 Op.24 |
ボーフム交響楽団/
フランク・ベールマン(指揮) |
録音 2011年3月8-11日…1-4, 2011年10月5-7日…5
ベルリンに生まれ、ヴォルデマール・バルギールにピアノを学んだ後、ライプツィヒ音楽院でモシェレス、プレディ、リーツから音楽を学んだというエルンスト・ルドルフ(1840-1916)。彼はケルン音楽院でピアノを教えているときに、ケルン・バッハ協会を設立し、バッハ作品の普及に努めた他、ヴェーバーやモーツァルトなどの楽譜の校訂を行うなど活発な活動をしました。
ブラームスやヨアヒムとも懇意にしていて、往復書簡も残っています。彼自身の作品も3つの交響曲をはじめ、管弦楽曲、室内楽曲、そして数多くの歌曲が残されていますが、残念ながら彼の作品は、同時期のヘルツォーゲンベルクやゲルンスハイムのようにほとんどが忘れられてしまっています。
そんなルドルフは自然を愛し、その破壊に心を痛めたといわれ、環境保護運動にも力を入れたことで知られています。作品にも雄大な雰囲気が仄かに感じられます。ここで聴ける音楽は、例えばユニゾンで始まる交響曲の第3番の第1楽章など、かなりユニークな作風を有しています。
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777652
(2CD)
\4200→\3790 |
ヨゼフ・スク:弦楽四重奏曲全集・ピアノ五重奏曲
<CD1>
1-4.弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.11/
5.四重奏曲断章 変ロ長調/
6-9.弦楽四重奏曲 Op.31/
<CD2>
1-4.ピアノ五重奏曲 ト長調/5.エヌエット
ト長調/
6.バラード ニ短調/7.舟歌 ニ短調/
8.コーラル・メディティエーション
Op.35a |
マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/
ミンケ弦楽四重奏団 |
録音 2010年11月1-4日,2011年5月23-24日,2012年2月23-25日
日本では一般的に「ヨゼフ・スーク」と呼ばれる作曲家ヨゼフ・スク(1874-1935)。彼は同名のヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークの祖父であり、またドヴォルザークの義理の息子でもありました(ドヴォルザークの娘オチルカと結婚したため)。
そんな彼の作品からは、やはりドヴォルザークとブラームスの影響が強く感じられるのは、時代から考えても当然のことでしょう。しかし彼の中期から後期の作品からは、ドビュッシーやマーラーなどの後期ロマン派や印象派的な響きも聴かれ、これは彼自身の探究心の結果でもあり、なかなか興味深い音楽が展開されています。
1912年に、第2番の四重奏曲は野心作であり、この曲が初演された際は大きな騒動が起きたといい、これはドホナーニが、静かに嫉妬心を抱いていたらしいシェーンベルクにも張り合えるほどの「時代への挑戦状」ともいえる作品だったのです。
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777838
(2CD)
\5400→\4990 |
ラジオの音楽集 第2集 ラジオのための組曲と序曲
<CD1>
1.フランツ・シュレーカー(1878-1934):室内管弦楽団のための小組曲(1928)/
2.エルンスト・トッホ(1887-1964):管弦楽のための「ブンテ組曲」Op.48(1928)/
3.エドゥアルド・キュンネッケ(1885-1953):
ジャズ・バンドと大管弦楽のための合奏協奏曲「ダンスステップ組曲」
Op.26/
<CD2>
1.ミシャ・スポリアンスキ(1888-1985):チャールストン奇想曲(1930)/
2.マックス・ブッティング(1888-1976):
シンフォニエッタとバンジョー
Op.37(1929年放送)/
3.マックス・ブッティング:ハイテレ組曲
Op.38(1929年)/
4.ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954):
放送オーケストラのためのディヴェルティメント
ボーナス:
ミシャ・スポリアンスキ:チャールストン奇想曲(エルンスト・タイスによる演奏会形式) |
ドレスデン・シュターツオペレッタ管弦楽団/
エルンスト・タイス(指揮) |
録音 2006年.2007年 ベルゼ・コスヴィック/2009年
ドレスデン,ルカ教会
ドイツにおけるラジオ放送の初期の時代には、様々な音楽が放送され、これには現代音楽と古典音楽、ポピュラー音楽の境界は全くありませんでした。当時の「現代音楽家」たちはこの媒体を愛し、数多くの実験的な作品を書き上げました。
その中にはヴァイル、ヒンデミット、トッホ、シュレーカー、ハースなど当時の革新者たちの名前があり、彼らが「ラジオ」というものにどれ程の期待を抱いていたかが良くわかるというものです。
この2枚組は当時の作品を掘り起こし、エルンスト・タイスとドレスデン・シュターツオペレッタ管弦楽団が見事に再現したものです。当時の前衛音楽を改めて聴いてみませんか?CD2の方は一層興味深い作品が並んでいます。
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777864
\2100→\1890 |
ゲオルク・シューマン作品集
1-4.ピアノ四重奏曲 ヘ短調 Op.29
(1901)/
5-7.チェロ・ソナタ ホ短調 Op.19
(1898) |
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
〈メンバー:
ミヒャエル・アールト(ヴァイオリン)/
ディートリヒ・クレーメル(ヴィオラ…ゲスト)/
ゲルハルト・ツァンク(チェロ)/
ドナルド・ズルツェン(ピアノ)> |
録音 2014年4月13.14日…1-4, 2013年10月28.29日…5-7
ミュンヘン,BR 第2スタジオ
ドイツの作曲家ゲオルク・シューマン(1866-1952)。あのロベルト・シューマンの係累ではありませんが、ザクセン州の同じ地域の音楽文化を受け継ぐ素晴らしい才能を持ち、また教育者としても優れた功績を残した人としても知られています(ヴァイマル共和国に留学していた諸井三郎を指導した一人でもあります)。
彼は生涯に渡って室内楽を愛し、自らもピアノを演奏しながら仲間たちと常にアンサンブルを持っていたと言われています。
ここに収録されたピアノ四重奏曲は、古典的なフォームを持ちながらも、アイデアはロマンティックに拠っており、進歩的なハーモニーが使われた興味深いものです。またチェロ・ソナタは彼と同時代の名チェリスト、フーゴ・ヴェッカーに捧げられていて、こちらは最も重要な作品の一つです。
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777731
\2100→\1890 |
一部の聴衆から熱烈に愛されている
ジョセフ・ホルブルック:クラリネットを伴う室内楽曲集
1-3.クラリネット五重奏曲
Op.27/
4.クラリネットとピアノのための「キレネ」Op.88b/
5.クラリネットとピアノのための「フリュネ」Op.98b/
6.変奏曲 Op.27-1/7.妖精の国-夜想曲
Op.57-1/
8.クラリネットと弦楽四重奏のための「アイリアン・ショナ」
Op.74/
9.クラリネット五重奏曲の終楽章の異稿版
※4.5.6…世界初録音 |
ロバート・プレーン(クラリネット)/
ルーシー・グールド(第1ヴァイオリン)/
ミア・クーパー(第2ヴァイオリン)/
ディヴィッド・アドムス(ヴィオラ…1-3.6.8.9)/
アリス・ニアリー(チェロ)/
ソフィア・ラーマン(ピアノ) |
録音 2012年3月5.6日,5月28日 西サセックス
チャンプス・ヒル,ミュージック・ルーム
イギリスの作曲家ジョセフ・ホルブルック(1878-1958)の名前は、主にエドガー・アラン・ポーの詩に基づいた交響詩「大鴉」でしられています。
この最作がロンドンで初演されたとき、批評家たちはこれを熱狂的に支持し、それゆえ、彼の名声は飛躍的に上がったといわれています。しかし、同世代のイギリス人作曲家たちと同じく、彼の業績はすっかり忘れられてしまいました。
彼は大規模な作品を好み、それは当時の聴き手にはなかなか受け入れられなかったのです。また、多くのイギリス人作曲家が、第1次世界大戦以降は独自の路線を歩み始めたのに対して、彼はずっとドイツロマン派の流れを捨てなかったことにも起因するのでしょう。
そんなホルブルックですが、これらの室内楽曲からは、そんな気負いもプライドも感じられず、とても自然な流れと豊かなメロディを楽しむことができます。ごく一部の聴衆から熱烈に愛されているホルブルックの作品、そろそろ復興の兆しが見えてもよいのではないでしょうか。
ホルブルック、マーラーっぽくてかっこいい。
ウイキペディアではこんなに大きな記事で紹介されている。
CDはあまり多くない。
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777716
(2SACD-Hybrid )
\6200 |
北ドイツのバロック時代のオルガン作品集 第13集
ミヒャエル・プレトリウス:オルガン作品全集
他、デイヴィッド・エーベル,ヨハン・バール,
ヤコブ・ボルシェ,ペトルス・ハッセ1世、
ペトルス・ハッセ2世,ヴィルヘルム・カルゲス,
ヒエロニムス・プレトリウス3世,
アンドレアス・ベックマイスター,
メルヒオール・ヴォルトマンの作品集 |
フリードヘルム・フランメ(オルガン…
グラウホフ・バイ・ゴスラー,聖ゲオルク十字架教会,
クリストフ・トロイトマン・オルガン
1734-37年製) |
この2枚のSACDの中に、ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621)をはじめとしたルネサンス期から初期のバロック期までの、様々な北ドイツの作曲家によるオルガン曲作品が収録されています。
メインであるミヒャエル・プレトリウスはプレトリウス一族の中で最も名の知られた人で、この時期のも最も多作であった作曲家であり、また、プロテスタントの賛美歌の発展に寄与したことでも知られています。
彼はドレスデンのザクセン宮廷に使え、当時流行のヴェネツィア楽派によるイタリア音楽を演奏し、その作品にもイタリアの様式が感じられます。ルター派教会のために1000曲以上のコラールを書き、また同時代の音楽についての素晴らしい論文を残しています。
またこの時代に活躍したオルガニスト、作曲家たちの作品からも、当時の雰囲気が伝わります。演奏しているのはお馴染みのフリードヘルム・フランメ。どんな時代の作品でも研究に研究を重ねた説得力ある演奏を聞かせる人です。 |
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777772
\2700 |
いとも賢明なる童貞 ポーランドの宮廷における聖母マリアの礼拝音楽集
1.マルチン・ミエルチェフスキ(1600頃-1651):いとも賢明なる童貞/
2.ミエルチェフスキ:陸と海のどちらも/
3.ミエルチェフスキ:神の母(第2ヴァージョン)/
4.ミエルチェフスキ:マリアを讃えて/
5.ミエルチェフスキ:マリアの寝台の前に/
6.ミエルチェフスキ:第1旋法のマニフィカト/
7.アダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1648):2声のコンチェルト
第1.第2.第4番/
8.ヤジェンプスキ:4声のコンツェルト
第1番/
9.ヤジェンプスキ:カンツォン
第2番/
10.ヤジェンプスキ:半音階/
11.ミコワイ・ジェレンスキ(生没年不詳):アヴェ・マリア/
12.ジェレンスキ:幸せへの道/
13.ジェレンスキ:芸術を創り上げる人/
14.ジェレンスキ:祝福された芸術/
15.ジェレンスキ:おお、栄光の女性よ |
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス/
マンフレッド・コルデス(指揮) |
17世紀頃に発展したポーランド宮廷音楽。当時のこの地は、数多くの音楽家たちが行き来し、素晴らしい音楽文化が栄えていたのですが、現代ではほとんど聴く機会が持てないのは残念なことです。
このアルバムでは、1638年からワルシャワの王室礼拝堂の音楽家を務め、1645年に当時の国王ヴワディスワフ4世の弟「カロル・フェルディナント・ヴァザ」の宮廷楽長に就任したというマルチン・ミエルチェフスキの作品を中心に、当時の素晴らしい音楽を聴くことができます。
ヤジェンプスキはもう少し後に活躍したヴァイオリニスト、作曲家。彼の作品はポーランドのバロック音楽の最古のコレクションとされています。イタリアの様式を取り入れた作品を書きました。
ジェレンスキはオルガニスト、作曲家。経歴などはほとんどわかりませんが、いくつかの宗教曲が残されています。これらの知られざる作品を、コルデス率いるブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスの演奏で。心洗われるひと時をお約束いたします。 |
DYNAMIC
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CDS-7695
\2100→\1890 |
リヒャルト・シュトラウス:ピアノ作品全集
第1集
1.仕立て屋ポルカ Trv1/2.パンツェンブルク・ポルカ
TrV11/
3.緩徐楽章 TrV12/4-8.5つの小品
TrV18/
9.ピアノ・ソナチネ 第2番 ホ長調
TrV20/
10-11.6つのソナチネ-第1番 ハ長調
TrV22/
12-14.6つのソナチネ-第2番 ヘ長調
Trv23/
15-18.6つのソナチネ-第3番 変ロ長調
Trv24/
19-22.6つのソナチネ-第5番 変ホ長調
Trv26/
23-17.5つのピアノ小品 Op.3
TrV105 |
ダリオ・ボヌッチェッリ(ピアノ) |
録音 2013年9月 ジェノヴァ
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)というと、どうしてもあの壮大な管弦楽曲や狂おしいオペラなどが頭に浮かびますが、どんな天才といえども、少年時代には作曲技法を習得する必要があったわけであり、とりわけ彼の父(高名なホルン奏者フランツ)は、モーツァルトなどの古典派至上主義であったため、最初はモーツァルト作品と見間違うばかりの「古典派風」の作品をいくつも作曲していたのでした。
最初の作品といわれているのが、「仕立て屋ポルカ」であり、これは彼の6歳の時の作品で、母が採譜した、とても軽やかな舞曲です。
ソナチネは10歳頃に書かれたもので、こちらも習作の域を出ないものです。「5つのピアノ小品」は17歳頃の作品で、こちらには既に完成された「シュトラウス節」が感じられる興味深い音楽です。
イタリアの若手ピアニスト、ボヌッチェッリによる演奏です。 |
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CDS-7701
\2100→\1890 |
アラン・ホヴァネス:ピアノ作品集
1.12のアルメニア民謡 Op.43/2-3.カザル
Op.36/
4-11.シャリマー Op.177
<幻想/第1のインタリュード/噴水のヤーラ/
第2のインタリュード/ヤーラの行進曲/雨のヤーラ/
第3のインタリュード/滝のヤーラ>/
12-15.クーガー・マウンテン・ソナタ
Op.300/
16.幻想曲 Op.15/17-19.暗い川と遠くの鐘
Op.212 |
アレッサンドラ・ポンピリ(ピアノ) |
録音 2013年9月 イタリア ローマ
アルメニア系の父親とスコットランド系の母親を持つホヴァネス(1911-2000)は、4歳から作曲を始め、高校時代には2つのオペラを作曲したという神童。シベリウスに影響され、23歳のときには、わざわざ彼に会うためにフィンランドに出かけたというつわものです。その後20年間2人は文通を続けたというのも、特筆すべきエピソードでしょう。
ホヴァネスは、自らの系譜であるアルメニアの音楽と、東洋の音楽に深い関心を抱き、研究のためインド、ハワイ、韓国、そして日本にも滞在し、これらの国の伝統音楽を学び、自らの音楽に取り入れたことでも知られています。
このピアノ作品集には、そんな彼の創り上げた多彩な音がちりばめられています。アルメニアやインドのメロディが昇華され、全く新しいものへと変貌していく様をぜひ確かめてみてください。憧憬や宗教、天文学、そして自然への愛・・・イタリアの知性派ピアニスト、ポンピリの説得力ある演奏は、この神秘的な世界をじっくり描き出しています。 |
J.S.Bach-Stiftung
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B107CD
\2700→\2490 |
J.S.バッハ:カンタータ集 第9集
1-7.我らが口を笑いにて満たすべし
BWV110/
8-14.神のみにぞわが心を捧げん
BWV169/
15-20.神のみわざは善きかな
BWV99 |
ゲルリンデ・ザマン(S)…1-7/
ユリア・ノイマン(S)…15-20/
アレックス・ポッター(A)…1-7/
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…8-14.15-20/
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-7/
ヨハネス・カレシュケ(T)…15-20/
ステファン・マクロード(B)…1-7/
ファブリス・ハヨス(B)/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮) |
録音 2012年12月21日…1-7, 2008年9月19日…8-14,
2012年9月14日…15-20 スイス,トロンゲン
エヴァンゲリカル教会
管弦楽組曲第4番の序曲と同じメロディで始まるBWV110のカンタータは、まさにクリスマスの喜びを表現したものであり、ここではさらに見事な合唱が組み込まれた感動的で輝きに満ちた世界が表現されます。キリストの生誕=クリスマスこそ、苦しみも平安も含めた全ての始まりであるということが実感できる作品です。
第6曲のバスのアリアの輝かしさを経て、最後のコラールでしっとりと締めくくる名作です。BWV169は三位一体後第18主日用のアルト・ソロカンタータです。
この曲のシンフォニアは後にチェンバロ協奏曲第2番に転用されたメロディで、ここではオルガン協奏曲になっています。ルッツの素晴らしいソロにも耳を傾けてください。
BWV99は三位一体後第15主日用のカンタータ。冒頭から弦と管が絶妙に絡み、そこに合唱が加わるという何とも厳かで美しい音楽です。最後のコラールがこれまた感動的なのです。 |
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B204CD
\2700→\2490 |
J.S.バッハ:カンタータ集 第10集
1-6.喜べ、汝らの心 BWV66/
7-11.我はわが幸いに心満ちたり
BWV84/
12-17.わが神の欲したもうこと、つねに起こらん
BWV111 |
ゲルリンデ・ザマン(S)…7-11/
ノエミ・ゾーン・ナド(S)…12-17/
アレックス・ポッター(A)…1-6/
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…12-17/
ユリウス・プファイファー(T)…1-6/
ハンス・イェルク・マンメル(T)…12-17/
ドミニク・ヴェルナー(B)…1-6/
ピーター・ハーヴェイ(B)…12-17/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮&オルガン…7-11) |
録音 2011年4月29日…1-6, 2011年2月18日…7-11,
2012年1月20日…12-17 スイス,トロンゲン
エヴァンゲリカル教会
復活祭第2日用のカンタータBWV66は、春の日差しを思わせる軽やかで躍動的なメロディで始まります。喜びを体中で表現するかのような合唱、トランペット、オーボエが見事に溶け合います。イエスの復活を喜び、最後は見事な「アレルヤ」で曲を閉じます。
BWV84は復活祭前第7日曜日用のソプラノ・ソロ・カンタータ。第1曲は感謝と喜びを歌う曲ですが、曲想は若干寂しげでもあります。第3曲は歌手の力量が試されるかのような技術的なアリアです。コラールは沈み込むように静かに終わります。
BWV111は公現後第3日曜日用のカンタータ。信仰厚い兵士が得た病に対するイエスの癒しが歌われます。全体的に躍動的で、強い意志が感じられる楽章が多く、力強い印象を受けるカンタータです。 |
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B237CD
\2700→\2490 |
J.S.バッハ:カンタータ集 第11集
1-5.喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜
BWV170/
6.ボーナス・トラック…
BWV170 第5番アリア:リコーダー・オブリガード付きヴァージョン/
7-12.ああ、いかにはかなく、いかに空しき
BWV26/
13-19.鳴り響け、汝らの歌声
BWV172 |
エヴァ・オルティヴァルニ(S)…13-19/
アンドレアス・ショル(A)…1-6/
アントニア・フレイ(A)…7-12/
マルクス・フォルスター(A)…13-19/
ダニエル・ヨハンセン(T)…7-12/
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…13-19/
クラウス・ヘーガー(B)…7-12/
ラファエル・ユード(B)…13-19/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮&チェンバロ…1-12) |
録音 2013年1月21日…1-6, 2009年11月20日…7-12,
2007年5月25日…13-19 スイス,トロンゲン
エヴァンゲリカル教会
BWV170は有名なアルト・ソロのためのカンタータで、第1曲目のパストラールは耳にしたことのある人も多いことでしょう。ひたすら平和な世界が歌われるこの曲ですが、最後のアリアはせわしなく、生きることに対しての不安と苛立ちが歌われているところも興味深いものです。
このアルバムでは、この第5曲のアリアの別ヴァージョンが歌われていて、これでもかとばかりに活躍するリコーダーの響きには驚くばかりです。アンドレア・ショルの名唱が光ります。BWV26はバッハ作品の中でも最高傑作と謳われる曲ですが、ここではイエスも天国も出てくることはなく、ひたすら虚しさと儚さが歌われていきます。終曲のコラールには不安げなオルガンのパッセージをはさみつつも、最後には平穏が約束されます。
BWV172も人気曲。聖霊降臨節第1日のカンタータで、タイトル通り、第1曲目から晴れやかな気分が歌われます。この曲には多くの「3」の要素が使われていて、使われるトランペットは3本、三拍子、他、三部形式など細かいこだわりが施されています。この演奏では、最後のコラールの後に第1曲がもう一度奏されて終わります。 |
NAXOS
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8.573331
(CD)
\1100 |
サン=サーンス:交響曲 第3番「オルガン付き」他
1.死の舞踏 Op.40
(1872/1919/2004)(E.H.ルメア/V.ワルニエによるオルガン編)/
2-3.糸杉と月桂樹 Op.156/
4-7.交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付き」Op.78 |
ヴィンサン・ヴァルニエ(オルガン)
<Organ IV/82 by Aristide Cavaille-Coll
(1878),
Victor Gonzalez (1939),
Georges Danion/Societe anonyme
Gonzalez (1977),
Michel Gaillard/Manufacture Aubertin
(2013)>/
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮) |
NBD-45
(Blu-ray Disc Audio)
\2400 |
録音 2014年2月7日…1, 2013年11月18.19日…2-7
フランス オーディトリウム・ド・リヨン
1878年のパリ万博の一環としてリヨンに建立された、名オルガン製作者アリスティード・カヴァイエ=コルによる素晴らしいオルガン(82ストップ、6500本のパイプ)は、1930年代にビクトル・ゴンザレスが手を加えた楽器です。
もともとはパリのエッフェル等の正面にあるシャイヨ宮の大ホールにあったものですが、1977年にリヨンに運ばれ、2013年にもう一度手が加えられ、かつての栄光の姿を取り戻したのです。
この歴史あるオルガンは、数多くの名作の初演を担ったことで知られ、フランク、デュプレ、メシアンなどの大家もこのオルガンを演奏しています。
もちろんサン=サーンス(1835-1921)の名作「交響曲第3番」も「糸杉と月桂樹」もフランスでの初演ではこのオルガンが使われたという、まさに記念碑的な楽器です。
バッハから現代作品まで、全てのオルガンのためのレパートリーに適しているという壮麗な楽器の音色を、どうぞじっくりお楽しみください。
名オルガニスト、ヴァンサン・ヴァルニエの完璧な技巧で聴く「死の舞踏」も聴きものです! |
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8.573255
\1100 |
モレノ・トローバ:ギター協奏曲集 第1集
1-4.フラメンコ協奏曲(1962)
<第1楽章:ファンダンゴ/第2楽章:ファルカ/
第3楽章:カディスの喜び/第4楽章:ブレリアス>/
5-8.ギターと管弦楽のための対話(1977)/
9-13.ラ・マンチャの歌(1966)
<言葉遊び/冬の到来/旋律/ラ・パストラ/セギディーリャ>/
14-16.カスティーリャ組曲(1920頃)
<ファンダンギーリョ/アラーダ/舞曲>
※1-4…世界初録音 |
ペペ・ロメロ(ギター)…1-4.9-13/
ビンセント・コベス(ギター)…5-8.14-16/
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団…1-8/
マニュエル・コベス(指揮)…1-8 |
録音 2013年7月2-4日 スペイン マラガ,サラ・マリア・クリスティナ
最近、優れたギタリストの妙技によって、このスペインの作曲家モレノ・トローバ(1891-1982)の名前も広く知られるようになりましたが、まだまだ未知の部分が多く、このアルバムに収録されている「フラメンコ協奏曲」などは、なぜ今までこんなにステキな作品が録音されていなかったのだろう?と首をひねってしまう人も多いのではないでしょうか。
それほどまでに、この曲素晴らしいのです。もちろん、ここで完璧なギターを奏でているのは名手ペペ・ロメロ。まさに神がかり的な演奏が繰り広げられています。
指揮者としても高い才能を持っていたモレノ・トローバはオーケストラの扱いも巧みであり「ギターと管弦楽のための対話」ではハープやチェレスタを用いた、星のきらめきのような響きも追求されています。
こちらでギターを演奏しているのは1982年生まれの若手ビンセント・コベス。指揮者のマニュエル・コベスは彼の兄弟です。 |
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8.573059
\1100 |
コロンビアのギター音楽集
1.アドルフォ・メヒーア(1905-1973):バンブーコ
ホ短調(1967)/
2-6.ジョンティ・モンターニャ(1942-2011):コロンビアーナ組曲
第3番
<夢見る人の歌-パシージョ/忘れることのない-ダンス/
ダニエラ-グアビーナ/ドイツ-バンブーコ/ポッロ>/
7-10.ルカス・サボーヤ(1980-):エルネスティナ組曲(2011)
<コストゥレーラ/どこかに/6のための子守歌/黒いサンバ>/
11-14.モンターニャ:コロンビアーナ組曲
第2番(2011)
<マルガリテーニョ-パシージョ/
旅-グアビーナ/バンブーコ/ポッロ>/
15.エクトル・ゴンザレス(1961-):
前奏曲、パラフレーズとフーガから前奏曲(1999)
※6.7-10…世界初録音 |
ホセ・アントニオ・エスコバル(ギター) |
録音 2012年9月21-24日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
ナクソスレーベルが得意とするレパートリーである「ギター作品集」の中でも、このエスコバルが演奏する「チリのギター集」(8.570341)と彼のリサイタルCD(8.555719)は、素晴らしい人気を誇っています。
その理由の一つには、彼が奏するギターの音色はとても親密で甘く、ついついうっとりとしてしまうから。彼の音色は、いつも南国の風景や風の香りを想起させ、日本人の心の奥底に潜む“熱き血潮”を刺激するからなのかもしれません。
そんなエスコバルの最新アルバムは、コロンビアの作品集です。アフリカやネイティブインティアンの文化を受け継ぎながら発展してきたコロンビアの音楽には、リズミカルなパワーと豊かな色彩、そしてダンスのリズムが宿っています。優雅なリズムと激しいアクセントが共存した流麗なメロディ、そしてカリブ海の特徴的なリズムパターン…どれにも心が惹かれます。
モンターニャの「コロンビアーナ組曲」を中心に選曲されたこの1枚は、きっと誰もが気に入るはずです。
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8.559768
\1100 |
ギャラガー:管弦楽作品集第2巻
1-4.交響曲 第2番「上昇」
<第1楽章:大胆に/第2楽章:ふざけて/
第3楽章:ゆっくりと/第4楽章:ゆっくりと-精力的に-速く-適度に-速く>/
5.静かな反射 ※世界初録音 |
ロンドン交響楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮) |
録音 2013年9月2.3日 UK ロンドン,ブラックヒース・コンサート・ホール
ジョアン・ファレッタとロンドン交響楽団によるギャラガー(1947-)作品集の第2作目のアルバムです。前作(8.559652)では、1楽章の交響曲とシンフォニエッタを中心に、多彩な作品が選曲されていて、その雄大な音に魅了された人も多かったのですが、今回のアルバムは大作「交響曲第2番“上昇”」がメインであり、彼の思いを存分に受け止めることができるのです。
全ての楽器によって表現される「上昇」のモティーフは、様々に形を変えながら、曲全体を支配しています。何度も反復を繰り返すモティーフや、精力的に広がっていく主題などを用い、常にポジティブに曲が展開していきます。
人生での希望の実現、そして人間の精神の上昇願望など、つねに前向きに生きていく人を応援するような、ステキな音楽です。
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8.570564
(2CD)
\2200 |
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻
24の前奏曲とフーガ BWV870-893
<CD1>
1-2.第1番 ハ長調/3-4.第2番
ハ短調/
5-6.第3番 嬰ハ長調/7-8.第4番
嬰ハ短調/
9-10.第5番 ニ長調/11-12.第6番
ニ短調/
13-14.第7番 変ホ長調/15-16.第8番
嬰ニ短調/
17-18.第9番 ホ長調/19-20.第10番
ホ短調/
21-22.第11番 ヘ長調/23-24.第12番
ヘ短調/
25-26.第13番 嬰ヘ長調/
<CD2>
1-2.第14番 嬰へ単調/3-4.第15番
ト長調/
5-6.第16番 ト短調/7-8.第17番
変イ長調/
9-10.第18番 嬰ト短調/11-12.第19番
イ長調/
13-14.第20番 イ短調/15-16.第21番
変ロ長調/
17-18.第22番 変ロ短調/
19-20.第23番 ロ長調/21-22.第24番
ロ短調 |
リュック・ボーセジュール(ハープシコード) |
録音 2011年8月8-11日,2012年6月5-9日 カナダ
オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
あらゆる鍵盤楽器のための作品の中でも、最も偉大で最も学ぶべきところが多いとされるJ.S.バッハ(1685-1750)の「平均律クラヴィーア曲集」。
1巻と2巻があり、それぞれ全ての長調と短調が用いられた24の前奏曲とフーガで構成されています。
このフーガの部分には、あらゆる技術と対位法が駆使されており、学習者だけではなく、全ての音楽愛好家たちが愛してやまない曲集として知られているのです。
ここで見事なハープシコードを演奏しているリュック・ボーセジュールは、すでにNAXOSに第1集を2005年に録音していて(8.557625-26)、こちらも基本を丁寧に押さえつつ、豊かな表現を湛えた演奏として評価されていますが、この第2集は更に考え抜かれた解釈と、極めて自然なテンポが心地よい、聴けば聴くほどに味が出る見事なものとなっています。 |
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8.570609
\1100 |
葛甘孺(ゲ・ガンリュ):上海の回想 他
上海の回想(2009)
1-9.第1部:幼年時代
<静安時/ヴァイオリンの初心者/自転車の音楽/
旅商人の歌 I(刃物研ぎ)/ハエが飛び回る禿げ頭/
旅商人の歌 II(スイカ)/旅商人の歌
III(ゆで豚)/
旅商人の歌 IV(煎り銀杏)/夏の夜のイカしたパーティ>/
10-15.第2部:文化革命-目覚め
<成長するヴァイオリニスト/混沌/革命行進曲/
幻想曲/嘆き/目覚め>/
16.バタフライ序曲(2012) ※世界初録音 |
マヤ・イワブチ(ヴァイオリン・ソロ)…2.10.13.15/
ロイヤル・スコテイッシュ・ナショナル管弦楽団/
葉聡(イェ・ツン 指揮) |
録音 2013年6月20.21日 スコットランド グラスゴー,ヘンリー・ウッド・ホール
上海で生まれ、アメリカのコロンビア大学で博士号を得た作曲家
葛甘孺(ゲ・ガンリュ 1954-)の作品集です。
以前の弦楽四重奏曲では、微分音や特殊奏法を駆使した不思議なハーモニーで魅了しましたが、今作の「上海の回想」は自らの体験を基にした「大河ドラマ」のような作品となっています。
5歳からヴァイオリンを始めた彼の幼い視点は、様々な街の音を拾いながら、少しずつ芸術家としての使命を見据えていきます。彼が生まれた1954年は、すでにヴァイオリンを学ぶことに対しての偏見があり、幼い彼がレッスンをするときには、両親は彼のヴァイオリンにミュート(弱音器)をつけなくてはいけなかったのです。
そして勃発した「文化大革命」のため、高校卒業後に強制収容所に送られ農作業に従事するも、その才能が認められ、ヴァイオリニスト、作曲家として成功するのです。そんな思い出がきっちり描かれたこの作品が演奏されるだけでも、中国という国の良い変化が見て取れるのではないでしょうか。素晴らしい文化を有する国の将来に幸福があることを祈らずにはいられません。 |
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8.571302
\1100 |
イディル・ビレット:ソロ・エディション 第8集
スクリャービン:練習曲集 Op.2,
8&42/幻想曲集
Op.28
1. 3つの小品 Op.2 第1番 練習曲
嬰ハ短調/
2-13. 12の練習曲 Op.8
<嬰ハ長調/嬰へ短調/ロ短調/ロ長調/ホ長調/
イ長調/変ロ短調/変イ長調/嬰ハ短調/変ニ長調/
変ロ短調/嬰ニ短調>/
14-21. 8つの練習曲 Op.42
<変ニ長調/嬰へ短調/嬰ヘ長調/嬰ヘ長調/嬰ハ短調/
変ニ長調/ヘ短調/変ホ長調>/22.幻想曲
ロ短調 Op.28 |
イディル・ビレット(ピアノ) |
録音 2014年3月 ベルギー ナミュール,シャトー・ド・フラウィンヌ
トルコのアンカラで生まれ、3歳からピアノを学び始めたイディル・ビレット。数々の偉業をこなし、世界的な名声を獲得しています。彼女の演奏はいつも個性的で、狂おしいほどに好きになるか、もしくは激しく拒否反応を起こすか…のどちらかになるようです。
そんな彼女にぴったりのレパートリーがこのスクリャービン。もともと、麻薬的な魅力を持つこれらの作品ですが、これをどのように料理しているかをぜひご自分の耳でお確かめください。 |
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8.571361
\1100 |
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
チェロとピアノのためのイギリス音楽集
1-3.ウィリアム・ワーズワース(1908-1988):
チェロ・ソナタ 第2番
ト短調 Op.66(1959)/
4.ワーズワース:夜想曲
Op.29(1946)/
5.ワーズワース:スケルツォ
変ホ長調 Op.42(1949)/
6-8.ワーズワース:チェロ・ソナタ
ハ長調
Op.70/
9.ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):
幻想的ソナタ ト短調
Op.19(1904)/
10-13.ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):
チェロとピアノのための組曲(1943)
<前奏曲/奇想曲/夜想曲/タランテッラ>/
14.ブッシュ:メモリー(1944)/
15.ブッシュ:エレジー(1944)
※1-3,10-13…8.571352に既収録 |
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ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)…1-5.9-15 |
録音 2008年10月9日…1-8, 2010年2月18日…9-15
UK ストーク・ダベルノン メニューイン・ホール
既に発売されている「チェロとピアノのためのイギリス音楽集」(8.571352)で紹介した4人の作曲家の中から2人、ブッシュとワーズワース、そしてもう一人、ホルブルックの作品(こちらは他レーベルで既発)を再編したこのアルバムは、最近かなり注目を浴びてきたとはいえ、まだまだ知られていないイギリス音楽の隅の部分に光を当てるものとして評価できるでしょう。
ワーズワースはたくさんの作品を書いた人ですが(同名の詩人とは別の人)、その作品の全てが残されているわけではありません。彼の夜想曲は、もともとヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた曲ですが、ここではチェロで奏されています。
2曲のチェロ・ソナタは憂鬱さと美しさの間を揺れ動き、聴き手の心をしばし波立たせます。ホルブルックの印象的なソナタは、情熱的でありロマンティックです。
イギリスに帰化したドイツ人の両親の元に生まれたブッシュは、ピアニストとして活躍しましたが、第2次世界大戦で心に傷を負い、1945年に44歳という若さでこの世を去ってしまったのでした。亡くなる前年の2つの作品の幽玄な美しさには言葉を失います。 |
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8.572358
\1100 |
マクスウェル・ディヴィス:バレエ音楽「キャロライン・マティルダ」
他
バレエ音楽「キャロライン・マティルダ」
1-4.第1幕:演奏会用組曲(1991)
<集会の広場/城の横で/女王の部屋/高貴な部屋>/
5-11.第2幕:演奏会用組曲(1992)
<集会の広場/陰謀/仮面舞踏会-宮廷の踊り/
仮面舞踏会-パ・ド・ドゥ/逮捕/命令実行/
カロリーネ・マチルダの亡命>/
12.チャット・モス/
13.オーハイ・フェスティバル序曲 |
BBCフィルハーモニック/
マクスウェル・ディヴィス(指揮) |
1991年7月12.13日 チェルトナム国際音楽祭 、タウン・ホール…1-4.13,
1995年7月11.12日 マンチェスター
BBC,第7スタジオ(アレンジ)…5-11,
1994年7月22日 マンチェスター
BBC,第7スタジオ…12
Collins Classicsからの移行盤
このバレエ音楽「キャロライン・マティルダ」は1991年に初演され、高く評価された作品です。
物語はイギリスで生まれ、デンマーク王クリスチャン7世に嫁いだ王妃マティルダ(デンマークではカロリーネ・マティルデ)の悲劇的な逸話をもとにしたものです(このお話は映画化されたり、オペラ化されたりと、比較的良く知られています)。
夫に愛されることのなかったマティルダと、王の侍医であったストルーエンセの関係が描かれており、精神的に綻びのあったクリスチャン7世に取り入ることで、権力を握ったストルーエンセと彼に惹かれたマティルダという2人の関係は半ば公のものでしたが、このようなスキャンダルが反感を買わないわけもなく、結局ストルーエンセは逮捕され、マティルダはハノーファーに亡命、ここで病を得て生涯を閉じます。実に23歳という若さでした。
さて、こんな物語にデイヴィスがつけた音楽は皮肉たっぷりであからさまなものでした。まるでバロック時代と間違うほどの曲から、孤独に震える終曲まで、音だけ聞いていてもお腹一杯になるはずです。 |
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8.572755
\1100 |
ローデ:ヴァイオリン協奏曲集
1-3.ヴァイオリン協奏曲 第1番
ニ短調
<第1楽章:マエストーソ/第2楽章:アダージョ/第3楽章:ポロネーズ>/
4-6.ヴァイオリン協奏曲 第5番
ニ長調
<第1楽章:アダージョ-アレグロ・ジュスト/
第2楽章:シチリアーノ/第2楽章:ロシア風ロンド>/
7-9.ヴァイオリン協奏曲 第9番
ハ長調 Op.17
<第1楽章:モデラート/
第2楽章:カヴァティーナ:ウン・ポコ・アダージョ/
第3楽章:アレグレット>
カデンツァ…フリードマン・アイヒホルン |
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団/
ニコラス・パスケ(指揮) |
録音 2011年6月24-29日 ドイツ イェナ,フォルクスハウス
ピエール・ローデ(ロード 1774-1830)は、19世紀フランスのウヴァイオリニスト、作曲家です。
彼の最も知られる作品は「24のカプリース」でNAXOSにもすでにA.シュトラウスの演奏で録音があります(8.570958)。彼はボルドーで生まれ、13歳のときにパリに行って名手ヴィオッティの弟子になり、同時期にヴィオッティのヴァイオリン協奏曲第13番を演奏してデビューしたであろうと推測されています。
ヴァイオリニスト、教師として大活躍し、ピエール・バイヨとルドルフ・クロイツェルとの共著である「ヴァイオリン演奏の方法論」はパリ音楽院ヴァイオリン科のための教本としても用いられました。
彼はまたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番の初演者としても知られています。そんな彼ですから、作品の全てはヴァイオリンのために書かれていますが、現在ではほとんど演奏される機会がありません。
しかしここで聴くことのできる3曲の協奏曲でわかるとおり、彼の作品は古典派からロマン派への架け橋であり、想像以上に劇的で、例えば20歳の作品である第1番の協奏曲での闘争心に満ち溢れた躍動的なフレーズは、まさに驚くほどの才能の迸りであると断言できるでしょう。
1800年頃に書かれた第5番は、牧歌的な性格を有する明るい曲。第2楽章のシチリアーノの美しさは必聴です。
そしてロシア滞在中に書かれた第9番は更に劇的であり、ソリストの技量が試される活動的な作品です。やはりこれは聞かずにはもったいない曲ばかりです。
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8.572983
\1100 |
大胆な私の欲望:16世紀イタリアの鍵盤音楽集
アンドレア・アンティーコによるフロットラ集
1.トロンボンチーノ:大胆な私の欲望/
2.トロンボンチーノ:美しき処女/
3.ぼろを掴んで手を抜く-
かわいい鳥-かごが壊れて牛が困っている(ヴェニス写本)/
4.作者不詳:私の愛しい人、あなたの美しい瞳を征服しよう/
5.マルケット:あなたが知るなら残酷は逃げる/
6.トロンボンチーノ:彼女はこれ以上私のものになることはない/
7.お嬢さん、私の粉ふるいを貸してあげよう/
わが恋人の小舟は夜に漕ぎ出す/
ベルナルドはまっすぐ立っていられない/
8.愛は時に私の希望の栄えである/
9.甘き怒り、甘き軽蔑/
10.愛は私に何をする/
11.トゥルディオン-尖った塔で愛を歌う-サルッツォの侯爵/
12.キューピッドはブナの木の下で眠っていた/
13.愛の美しい炎/14.私はその日に死んだ彼である/
15.援助は快適/
16.忙しい家政婦-かわいいフランス娘-チューブにさわって/
17.この谷には愛も平和も残ってない/
18.わが嘆きを聞け、天国よ/
19.わが生涯が終わったと聞いて、彼女は何というだろう/
20.偉大なる母-私はミラノの伯爵だ/
21.私は痛みの涙で顔を浸す/
22.あなたに我が物になって欲しい/
23.そう、あなたは私の残して去っていく/
24.もう一度彼女をよく見よう/
25.ロンバードの女の子-ベルドリンの甘き心/
26.天も地も沈黙している/
27.あなたが私を殺しても、私は死ぬことはない/
28.愛しき人、もし愛の残り火がはじけたら/
29.私が僧侶になったら彼女はどうする?/
30.人生の糸はとても弱い/
31.馬はバリアルドに乗り-
ガチョウの踊り-
私の靴どめはボローニャから来る/
32.太陽が大地を暖めても、彼女は私の愛を疑う/
33.私は考えながら陽気に歌った |
グレン・ウィルソン(ハープシコード) |
録音 2014年6月 シチリア モンレアル
イタリアで印刷された最古の楽譜といわれる、アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538以降)が編纂した鍵盤音楽集です。当時のイタリアではペトルッチが楽譜印刷の占有権を有していましたが、メディチ教皇の方針により、ペトルッチからアンティーコに移したのです。
彼はもともとペトルッチのライバルであり、1517年に印刷されたこの曲集は、ペトルッチの開発した活版印刷ではなく、古来からの木版印刷によるものでした。この技法は美しさを追求することはできるのですが、残念ながら正確さには欠けるため、現在の譜面に直して演奏するまでには、多くの研究が必要でした。
現在、アンティコの印刷のコピーは2部だけが残存しており(当時は失敗したものは全てくずになってしまった)、これを復元するだけでも大変な作業だったようです。
あのクリストファー・ホグウッドもこの曲集を現代譜に書き直すなど、この曲集に興味を抱いていますが、この録音はグレン・ウィルソン自身が監修した版を用い、全ての曲の録音を行っています。 |
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8.573183
\1100 |
トゥリーナ:ピアノ作品集 第10集
1-2.トッカータとフーガ Op.50(1929)/
3-6.パルティータ ハ長調 Op.57(1930)
<前奏曲/ザラバンダ/カプリチョ/序奏とフーガ>/
7.ロマンティックな小品(1931)/
8-10.アルモドバールの城 Op.64(1931)
<夜の影/中世の想起/白昼>/
11-14.サンルカルの街角 Op.78(1933)
<少女マリア/ピレタの春/
サン・ドミンゴ教会の柱廊/バリオアルトに登る>/
15-19.前奏曲集 Op.80(1933)
<アダージョ/アレグレット/アレグロ・ジュスト/
アレグレット/アダージョ-アレグロ・ヴィーヴォ> |
ホルディ・マソ(ピアノ) |
録音 2013年10月12-13日 スペイン ヤフレ アウディトリウム
トゥリーナ(1882-1949)のピアノ作品全集という偉業に挑む名ピアニスト、ホルディ・マソ。彼が解き解していくトゥリーナの世界の何とも魅力的なこと。
自身も優れた作曲家であるマソは、これらの作品に内包されたピアニズムを様々な角度から検討し、最適な形で表現していくのです。
躍動的な「トッカータとフーガ」はトゥリーナがキューバを旅行しながら着想を得た作品。タイトルでわかる通り、バッハへのオマージュでもあります。その1年後の「パルティータ」は彼の友人であるホセ・マリア・フランコに捧げられた作品で、ドビュッシー風のメロディやブラームスを思わせるメロディに彩られています。
神秘的な「アルモドバールの城」は2年後にハープと管弦楽のための曲として再編されました。若い頃の旅の思い出が反映された「サンルカルの街角」、彼の作品には珍しく抽象的なタイトルが付けられた「前奏曲」と、宝石箱のような美しさと楽しさが詰まった1枚です。 |
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8.573346
\1100 |
ARGENTUM ET AURUM-銀と金
〜初期ハンブルク・ルネッサンスの音楽集
1.ハインリヒ・イサーク(1450/55-1517):銀と金/
2.ナイトハルト:すみれ-冬は去った/
3.フーゴ・フォン・モンフォルト(1357-1423):私は監視に尋ねた/
4.14世紀後期のザルツブルクの僧:牛の笛-昼寝/
5.オズワルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377頃-1445):さあ、陽気に騒ぎましょう/
6.作者不詳(14世紀後期頃):早い、遅い、どちらだろう?/
7.作者不詳(14世紀後期頃):起きなさい、あなたは眠りすぎ/
8.ヴォルケンシュタイン:ベルベル人の国とアラビアを通る旅/
9.ナイトハルト:輝く太陽/
10.ナイトハルト:腰振り踊りを歌った頃/
11.ヴォルケンシュタイン:喜べ、世界の生き物たち/
12.ヴォルケンシュタイン:私の心の悲しみは溶けている/
13.作者不詳(14世紀頃):聖処女マリアを讃えて/
14.ヘルマン・エドレラヴェル(1395頃-1460頃):器楽曲/
15.作者不祥(15世紀頃):オーストリアから-勝利、幸せ、そして健康/
16.作者不詳(15世紀後半頃):私は地上に立つ/
17.作者不詳(15世紀中頃):ハレルヤ、神の息子/
18.作者不詳(15世紀初期頃):わが女性、わが喜び/
19.デュファイ(1397-1474):封建領主レオン様/
20.作者不詳(15世紀後半頃):最愛の、わが最愛の人/
21.作者不詳(15世紀後半頃):器楽曲「部屋に座って空気をうかがう」/
22.作者不詳(15世紀後半頃):もう一度私を見て/
23.ヴォルケンシュタイン伝/クロンブルドルファー伝(1479-):
ヘイ、ヘイ、彼らは怒っている/
24.ヨハネス・マルティーニ(1430/40頃-1497):器楽曲/
25.作者不詳(16世紀初期頃):パヴァーヌ/
26.作者不詳(16世紀初期頃)マントゥアンの踊り/
27.パウル・ホフファイマー(1459-1537):
神の名のもとにわれらは旅をする/
28.プファビンシュヴァンツ(1500頃):親愛なるマリア様 |
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アンサンブル・レオネス/
マルク・レヴォン(指揮) |
録音 2013年4月9-12日 ドイツ、ボイゲン シュロス教会
このアルバムは、ウィーン大学の音楽史家の教授ビルギット・ロデスの「中世後期に隆盛を誇っていたハプスブルク家を中心に聴かれていた音楽を再現する」というプロジェクトから生まれたものです。
当時の人々が馴染んでいた音を通して描き出す15世紀の世界は、聖なるものから市井の出来事まで、色々なことを想起させます。チロルの宮殿で奏された歌、僧たちの歌、吟遊詩人の歌、もちろんこの中には自然を題材にしたものや、権力への風刺など様々な内容が含まれています。
曲の中には楽器のみの演奏もあり、これらはその後、また違った変遷をたどっていくことはご存知の通りです。アンサンブル・レオネスは演奏する楽器の種類やチューニングに細心の注意を払い、これらの「未知」の作品に説得力あるアプローチを試みています。 |
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8.573388
\1100 |
スタンフォード:ピアノ三重奏曲&四重奏曲
1-4.ピアノ三重奏曲 第2番 ト短調
Op.73/
5-8.ピアノ四重奏曲 第1番 ヘ長調
Op.15 |
ディヴィッド・アダムズ(ヴィオラ)…5-8/
グールド・ピアノ三重奏団
<メンバー:
ルーシー・グールド(ヴァイオリン)/
アリス・ニアリー(チェロ)/
ベンジャミン・フリス(ピアノ)> |
録音 2014年3月24-26日 UK 西サセックス チャンプ・ヒル
「このピアノ三重奏曲の冒頭を10秒聞いただけで、誰しもがブラームスを思い出すに違いない。」そう確信が持てるほどに、この曲はドイツ的、というよりもブラームスそのものなのです。
それもそのはず、彼は幼いころにヨーゼフ・ヨアヒムの演奏を耳にし、その後ボンでは直接ヨアヒムとブラームスにも出会い、すっかり彼らの音楽の虜になっていたのでした。
ケンブリッジで学業を終えたあと、ライプツィヒとベルリンで音楽教育を受け、本格的な作曲家として活躍を始めた彼は7曲の交響曲を始め、数多くの合唱曲を書き高く評価されることとなります。彼は室内楽を「絶対音楽の最も基本的な表現の一つ」としてみなしており、ひたすら綿密に主題を展開し、集中力に満ちた作品を書き上げました。
ピアノ四重奏曲第1番は、1879年に書かれたもので、まだまだ実験的な要素が感じられますが、ピアノ三重奏曲第2番は1899年、円熟の時代の作品で、本当にまろやかな音が広がる感動的な音楽です。 |
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8.573439
\1100 |
Through the Centuries-何世紀にもわたって
〜
アマデウス・ギター・デュオ:ギター二重奏曲集
1-4.ヘンデル(1685-1759):組曲
第7番 ト短調
HWV432
(U.シュトラッケによるギター二重奏編)
<序曲/アレグロ/サラバンド/パッサカリア>/
5.ヨハン=カスパール・メルツ(1806-1856):
挽歌-第1番 恋人の墓前にて/
6.メルツ:吟遊詩人の調べ
Op.13-不安/
7-9.マリオ・ガンギ(1923-2010):スペイン組曲(1948)
<アンダルーサ/ファンダンゴ/セビリアーナ>/
10.フランツ・ブルクハルト(1902-1978):トッカータ(1946)/
11-13.テレマン(1681-1767):パルティータ・ポロネーズ(抜粋)
<序曲/リゴードン/コンバッタン>/
14.カルロ・ドメニコーニ(1947-):東洋と西洋の幻想曲
Op.50aから
アンダンテ-アレグロ |
アマデウス・ギター・デュオ |
録音 2014年2月21-23日 ドイツ アイゼルローン,ヴォーンホフ…1-9,
2011年3月18-19日 ドイツ ヴァイマール音楽大学…10-14
カナダ出身のデイル・カヴァナーとドイツ出身のトーマス・キルヒホフの2人による「アマデウス・ギター・デュオ」は、1991年にデュオ活動を開始し、世界各国でコンサートを行い、その高度な音楽性と豊かな音色で聴衆を魅了しています。
また多数の著名なオーケストラとも共演を重ね、2台ギターのための協奏曲を積極的に紹介しています。もちろん現代作曲家たちも彼らのために曲を献呈し、レパートリー拡大に一役買っています。後進たちの指導も熱心で、イザローン国際ギター・シンポジウムを創設し、世界最大級のフェスティバルを開催していることでも知られています。
このアルバムは彼らの25年間に渡る活動を讃えるもので、ヘンデルやテレマンなどのバロック作品から、彼らが初演したドメニコーニの作品までと多彩な曲が並びます。ギターの持つ底知れぬ可能性を感じさせる見事なアンサンブルをどうぞ。 |
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8.573334
\1100 |
POINT BLANK
1.ポール・ドゥーリー(1983-):ポイント・ブランク(2012)/
2-3.スティーブ・ダニュー(1983-):ラウダ(2009)<神の山/わが魂の賛歌>/
4.ロイ・ディヴィッド・マグナソン(1983-):インスマス,マサチューセッツ-1927(2013)/
5.スコット・マカリスター(1969-):ゴーン(2012)/
6.ジェニファー・ヒグドン(1962-):パーカッション協奏曲(2009)
※世界初録音…6 |
ベン・スティールス(パーカッション)…6/
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー/
ダニエル.A.ビロンジャ(指揮) |
録音 2013年11月22-24日 イリノイ州立大学 パフォーミング・アーツ・センター
NAXOSから定期的にリリースされる吹奏楽作品は、常に時代をリードするものとして好評を得ています。今作も2009年から2013年に作曲された5つの作品をお届けいたします。「ポイント・ブランク」の作曲家ドゥーリーは、あのスティーヴ・ライヒが「印象的で美しい作品を書く人」と評価したことで知られています。
「ポイント・ブランク」は電子音楽と人間の奏者の相互作用を探る作品であり、パーカッションパートは電子的なシーケンスのリズムを模写しています。爽快な作品です。ダニューの「ラウダ」は「前奏曲とフーガ」として位置づけられるもので、バッハをはじめとした「先人たちの対位法」に敬意を表した作品です。
マグナソンの作品は、「人類における最も強い感情は恐怖である」という箴言に基づきかかれたもので、腐敗した世界を描いています。マカリスターの「ゴーン」は管楽のためのアンサンブルです。奏者と聴き手が一体となって、瞑想、祈りを感じられる音楽となっています。最後のヒグドンの「パーカッション協奏曲」は2005年の最初のヴァージョンを進化させたもので、炸裂する音が魅力的な作品です。 |
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8.573315
\1100 |
SENSATIONS 〜バンドネオンのための作品集
1-3.ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):
バンドネオンと弦楽オーケストラのための協奏曲/
4.アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン(忘却)/
5-9.ピアソラ: 5つのタンゴ・センセーション
<眠り/愛する/不安/目覚め/恐怖>
※世界初録音…1-3 |
クルノスラフ・マリック(ソロ・ヴァイオリン)…5.7.8/
チェザーレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)/
クロアチア・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮) |
録音 2013年9月8-11日 クロアチア,ザグレブ
聖ルカ・エヴァンゲリスト教会
このアルバムでは、アルゼンチンとウルグアイで特に人気のある楽器「バンドネオン」がフィーチャーされています。アコーディオンと形が似ているため、しばしば混同されますが、鍵盤は全てボタンであり、これが蛇腹を挟んで両側についているだけ。とても演奏は困難です。もともとはドイツのハインリヒ・バンドが1847年に考案し、野外の教会の儀式でパイプオルガンの代用として使用していました。20世紀になってドイツから大量のバンドネオンがアルゼンチンに輸出され、タンゴで用いられるようになったとされています。
イタリアの作曲家ディ・マリーノはこの楽器を愛しており、この協奏曲でも息を呑むほどの名人芸を要求しながら、この楽器からひたすら官能的な響きを呼び起こすことに成功しています。ピアソラについてはもう説明不要でしょう。
彼の「オブビリオン」は最も愛されている曲の一つで、もう冒頭からため息が出るほどに悩ましい世界が目の前に展開します。「タンゴ・センセーション」はピアソラが病から復活した時期の作品で、「音楽による命への決別」として書いたという深みのある音楽です。リズミカルでありながらもひたすら瞑想的。諦観の中に見られる美は格別です。 |
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8.573310
\1100 |
フィビヒ:管弦楽作品集 第4集 序曲集/バレエ音楽「ヘディ」
1.喜劇序曲「カルルシュテインの夜」
Op.26/
2.祝典序曲「コメンスキー」
Op.34/
3.付随音楽「プラハのユダヤ人」-序曲/
4.歌劇「ヘディ」-バレエ音楽(演奏会版)/
5.メロドラマ「ヒッポダミアの死」
Op.33-行進曲/
6.新チェコ劇場開幕のためのプロローグ/
7.国立劇場建設のためのミュージカル・モノグラフ/
8.国立劇場再開の活人画のための音楽/
9.コメンスキー生誕300年記念の活人画のための音楽 |
チェコ・ナショナル交響楽団/
マレク・シュティレツ(指揮) |
録音 2013年10月9日…1.3.5-9, 2013年10月29日…2.4
チェコ共和国 プラハ ホスティバール
CNSOスタジオ
フィビヒ(フィビフ 1850-1900)という作曲家は、チェコの国民楽派の草創期を築いた人でありながら、なかなか日本では評価されることなく、ピアノ曲などごく一部の曲だけが、ひっそりと愛されているというイメージがあるようです。勇壮過ぎる雰囲気があまりにも「ドイツ・ロマン派」風だからでしょうか?しかし、最近になってNAXOSを始めとしたいくつかのレーベルから交響曲や管弦楽作品がリリースされ、少しずつファンも増え始めたようです。
この管弦楽集の第4集は「序曲」や「バレエ曲」といった、表情豊かな作品が収録されています。
刺激的なホルンの咆哮が勇ましい「カルルシュテインの夜」や、チェコの教育学者コメニウスにちなんで作曲されたもの。歌劇「ヘディ」はあのドン・ファンを描いた作品であり、チャイコフスキーを思わせるバレエ音楽を備えていました。
ギリシャ神話を元にした「ヒッポダミア三部作」は勇壮な雰囲気の中に忍ばせた美しいハープの調べが印象的です。残りの4つの作品はどれも「活人画」(中世の典礼劇を元にする、ポーズをとったまま静止した役者や芸術家たちによる「生きた絵画」のようなもの)のための音楽です。一時期流行したこの芸術に付された音楽をシュティレツが注意深く復元したものです。 |
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8.573145
\1100 |
リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1-4.二重奏のためのソナタ(二重奏曲)
S127/R461
<第1楽章:モデラート/第2楽章:主題と変奏/
第3楽章:アレグレット/第4楽章:アレグロ・コン・ブリオ>/
5.レメーニの結婚式のための祝婚曲
S129/R466/
6.三人のジプシー S320/R612/
7.エレジー 第1番 S130/R471c/8.エレジー
第2番 S131/R472/
9.即興的ワルツ S213/R36(J.フバイによるヴァイオリンとピアノ編)/
10.協奏的大二重奏曲 S128/R462 |
ヴォイテク・プロニエヴィチ(ヴァイオリン)/
ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ) |
録音 2013年3月3-4日…1-4, 2013年7月15日…10,
2013年7月16日…6.9, 2013年7月17日…5.7-8
ポーランド ワルシャワ,ポーランド放送,ヴィトルト・ルドスワフスキ・コンサート・スタジオ
"ピアノの魔術師"フランツ・リスト(1811-1886)は、多くのピアノ曲と管弦楽曲を書きましたが、室内楽作品はあまり多くを遺していません。このアルバムはそんな珍しい作品を集めたものです。
二重奏のためのソナタは、「ソナタ」と名づけられているものの、通常のソナタ形式とは全く違うもので、4つの楽章全てに、親友であったショパンのマズルカ
Op.6-2が素材として用いられています。第1楽章では鎮痛に、第2楽章では、ほとんど原型に近いマズルカが奏されたあと、様々な変奏を施されて登場します。第3楽章では軽やかで優雅な舞曲になり、情熱的に盛り上がっていきます。終楽章では力強く華やかに、もともとはショパンであった旋律が、リスト風の衣装を纏い現れるのです。
「祝婚歌」はリストの友人であるハンガリーのヴァイオリニスト、エドゥアルド・レメーニのために書かれた魅力的な音楽です。
「三人のジプシー」はヴァイオリンの特性を生かした作品で、即興的ワルツはもともとピアノ作品であったものを、フバイがヴァイオリン用に編曲した曲。「エレジー」もピアノ曲からの編曲です。協奏的大二重奏曲は、ヴァイオリンとピアノ双方に超絶的な技巧を要求する華やかな作品です。 |
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8.571360
\1100 |
ホディノット:情景:歌曲集と民謡集
1-5.アングルシー島の5つの風景
Op.87(1975)
<マニズ・ボダフォン/ディン・リグウィ/
リス・デュラス/小さな浜辺/古い教会>/
6-7.グラモーガンからの2つの歌(1990)
<ポンティプリッドに真の愛は宿る/スランガベラハへの別れ>/
8-15.銀色の猟犬 Op.121(1985)
<プロローグ/子守歌/学生/兵士/恋人/正しき政治家/老人/墓碑銘>/
16-19.人は常に愛を抱いていないといけない
Op.152-3(1994)
<ソネット/ひなぎく/タスマリンの詩/ぼろぼろになった森>/
20.トウィの風景 Op.190(2006)/
21-26. 6つのウェールズ民謡(1982)
<2つの心の残ったもの/おお、優しき鳩よ/
もし彼女が我が物だったなら/アプ・シェンキン/
黄金の小麦/最も美しいグェン> |
クレア・ブース(ソプラノ)…16-19.20/
ニッキー・スペンス(テノール)…1-5.6-7.8-15.21-26/
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(バリトン)…20/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ)…1-19.21-26/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ・プリモ)&
マイケル・ポロック(ピアノ・セカンド)…20 |
録音 2009年10月14日…16-20, 2009年10月29日…1-5.8-15.21-26,
2010年2月18日…6-7
ウェールズにおいて、最初に国際的な知名度を得たクラシック音楽作曲家が、このアラン・ホディノット(1929-2008)だとされています。彼はウェールズのバーゴッドで生まれ、カーディフ大学で学び、アーサー・ベンジャミンに個人的に支持しました。
1954年にチェルトナム音楽祭で初演された「クラリネット協奏曲」(ジェルヴァース・ドゥ・ペイエの独奏、ジョン・バルビローリ指揮ハレ管)が大好評で迎えられ、彼の名が知られるようになり、様々な音楽家や団体から作品委嘱を受けるようになり、この栄誉は彼が亡くなるまで続いたのです。
彼はオペラから管弦楽作品、室内楽曲、歌曲などさまざまな作品を書き、どれもが高く評価されましたが、ここで聞ける「ウェールズ民謡」をもとにした作品群は、彼の円熟期から晩年に書かれたもので、一層の深みを有しています。中でも「トウィの風景」は彼の最後の作品で、彼の生涯を締めくくるエピローグのようなもの。男女の声が絶え間なく語りかけてくる神秘的で幻想的な音楽です。 |
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8.571370
\1100 |
マッケイブ:作曲家、ピアニスト、指揮者
1-3.交響曲 第1番「エレジー」(1965)
<第1楽章:前奏曲 Lento
moderato/
第2楽章:踊り Allegro molto/
第3楽章:エレジー Adagio
- Allegro
vivo - Adagio>/
4.リストの主題による幻想曲(1967)/
5.カプリッチョ(習作 第1番)(1969)/
6.ソステヌート(習作 第2番)(1969)/
7.チューニング(1985) ※世界初録音 |
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団…1-3/
ジョン・スナズホール(指揮)…1-3/
スコットランド・ナショナル・ユース・オーケストラ…7/
ジョン・マッケイブ(ピアノ…4-6,指揮…7) |
録音 1967年5月3-4日 イングランド エセックス,バーキング・アセンブリー・ホール…1-3,
1977年…4-6, 1986年1月4日 スコットランド
グラスゴー・シティ・ホール…7
ジョン・マッケイブ(1939-)はリヴァプール生まれの作曲家、ピアニスト、そして指揮者です。日本では比較的ピアニストとしての知名度が高く、1970年代に録音されたハイドンのピアノ・ソナタ全集(DECCA)は、類い稀なる完璧さを誇るコレクションとして人気を獲得したのでした。
しかし、彼は7曲の交響曲をはじめ、15曲の協奏曲、その他たくさんのピアノ曲や、舞台音楽など多岐に渡る作品を書いた作曲家でもあります。ピアニストとしては2010年に「最後の公開ピアノ・リサイタル」を行い、事実上の引退宣言をした彼ですが、ファンはまだまだその活躍を期待しています。
このアルバムでは、彼の60年代の作品を中心に収録、なかでも「チューニング」は彼の唯一の「指揮者」としての演奏です。その音楽は素晴らしく有機的で、常に感情豊かであり、時として爆発的なエネルギーを放射するもの。かなり入り組んだ音楽ですが、魅力的な響きを有しています。 |
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8.572362
\1100 |
マクスウェル・デイヴィス:ベルテンの炎 他
1-7.ベルテンの炎(1995)
<第1の情景:繁栄する納屋で/インターリュード
Ⅰ/
第2の情景:野原で/インターリュード
II/
第3の情景:教会で/第4の情景:野原で/第5の情景:ベルテンの炎>/
潮の変わり目(1992)
<8-12.第1部:最初の生活/13-17.第2部:創造の始まり-活気つく生活/
18-22.第5部:最悪の事態が起こる可能性-全ての自然が汚染され/
23.第6部:留意される警告-蘇る自然-低下する逆行>/
24.日曜の朝(1994)/
25.マイケル・ヴィナーのための「旋律上のスレノディ」(1989)/
26.チャールズ卿のためのパヴァン(1992) |
マンチェスター大聖堂少女合唱団&少年合唱団…23/
マンチェスター大聖堂少年ボランタリー合唱団…23/
マンチェスター・グラマー・スクール合唱団…23/
BBCフィルハーモニック/
マクスウェル・デイヴィス(指揮) |
録音 1995年7月11.12日…1-7, 1992年9月…8-23.26,
1994年7月22日…24 イングランド
マンチェスター,BBC北第7スタジオ/1991年7月12.13日
イングランド 第47回チェルトナム国際音楽祭
ライブ録音…25 Collins Classicsから移行盤
このアルバムはマクスウェル・デイヴィス(1934-)の1990年代の様々な作品を収録したものです。
「ベルテンの炎」は1995年の作品で、当初は「振付詩」と銘打たれたBBCフィルと作曲家のコラボ作品ですが、この初演は失敗に終わってしまいました。様々なアイデアが盛り込まれた意欲的な作品でしたが、どうもたくさんのことを盛り込みすぎて難解になってしまったようで、それが失敗に終わった原因の一つなのではないかと推測したくなる作品です。
このベルテンというのは、ヨーロッパに古くからある「火祭り」のことで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のように、春の女神を讃え、多産と土地の豊饒を祝うものです。曲は穏やかさと暴力的な面をかわるがわる示しながら、素晴らしい盛り上がりを見せてくれます。うって変わって「潮の変わり目」は環境汚染の脅威を訴えるものであり、少年少女たちの無垢な声を用いて、静かな警鐘を鳴らすというものです。
他、いつものようなマクスウェル・デイヴィスの軽めの作品もお楽しみに。 |
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8.573114
\1100 |
モーツァルト:フーガ,ロンドと幻想曲集
1.オルガンのためのフーガト短調(断章)K401/
2.フーガの断章 変ホ長調 K153/3.前奏曲とフーガ
ハ長調 K394/
4.フーガ ト短調 K154(S.ゼヒターによる補筆完成版)/
5.小さな葬送行進曲「マエストロ対位法氏の葬送行進曲」ハ短調
K453a/
6.ロンド ニ長調 K485/7.ロンド
イ短調 K511/
8.ジーグ ト長調「ライプツィヒ・ジーグ」K574/
9-12.組曲(序曲) ハ長調 K399/13.幻想曲
ハ短調 K396/
14.フーガ ニ長調(断章) K73/15.フーガ
ト長調(断章)
K.Anh41/
16.フーガ へ長調(断章) K375h/
17.フーガ へ長調(断章) K.Anh33/40/383b/
18.フーガ ハ短調(断章) K.Anh39/
19-20.オルガンのための2つの小フーガ
K154a/
21-26.6つのフーガの断章 ホ短調
K.deest/
27-28.2つのフーガの断章 変ホ長調
K.deest/
29.フーガ ニ短調(断章) K.deest/30.フーガ
ハ短調(断章) K.anh39a/
31.幻想曲 ヘ短調(断章) K.anh32 |
カン・サンウー(ピアノ) |
録音 2013年1月8-10日 USA ボストン,WGBHスタジオ,フレザー・パフォーマンス・スタジオ
1782年8月4日にコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したモーツァルト(1756-1791)。様々な音楽書や伝記の類では、「世紀の悪妻」とまで評されるコンスタンツェですが、本当にそうだったのでしょうか?実際の彼女は、周囲の人々によると「教養が高く、家事にも熱心で快活」であったといい、またモーツァルトの死後も彼の作品を守り、その名を高めるために尽力したとされています。
これらのフーガの断片は、モーツァルトが熱心にバッハの作品を研究した名残のようなもので、ほとんど完成した作品から、ほんの数小節の断片と、様々な形の曲が含まれています。
コンスタンツェは夫の死後、これらの作品に素晴らしい価値を見出し、公開されること(もしくは購入されること)を期待して、この遺物を整理し、永遠の記念碑としてのリストを作成したのです。
普段流麗な音楽を書いていたモーツァルトにしては、若干ぎこちなさも感じれらますが、この「天才の断片集」が残されているのは、コンスタンツェのおかげであることは間違いありません。 |
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8.573236
\1100 |
マイール:カンタータ・オペラ「パルテノペの夢」(1817)
世界初録音 |
パルテノペ…アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)/
ミネルヴァ…サラ・ヘルシュコヴィツ(ソプラノ)/
ウラニア…キャロライン・アドラー(ソプラノ)/
テルシコーレ…フローレンス・ルソー(メゾ・ソプラノ)/
メルキュリオ…コーネル・フライ(テノール)/
アポロ…ロバート・セイアー(テノール)/
時…アンドレアス・ブルクハルト(バス)/
バイエルン国立歌劇場合唱団/
ジモン・マイール・アンサンブル&合唱団/
フランツ・ハウク(指揮) |
録音 2012年9月3-6日 ドイツ、ノイブルク・アン・デア・ドナウ,コングレゲイションザール
最近、復興の兆し著しい作曲家ジーモン・マイール(1763-1845)。オーバーバイエルンのメンドルフに生まれ、インゴルシュタット大学で神学を学んだ後、イタリアに留学し、カルロ・レンツイやフェルデイナンド・ベルトーニに師事。1802年からはベルガモに移り、レンツィの後継者としてベルガモ大聖堂の終身教会楽長に就任し、この地の音楽界の中心人物となり、ベートーヴェンの作品を紹介したことでも知られています。
彼は70作ほどのオペラを作曲しましたが、いくつかの作品が最近になってようやく上演されるようになってきました。
彼の作品のほとんどは、当時、高貴な身分の人の誕生日などを祝うために、彼らを神話の登場人物に置き換えて、そのエピソードに基づいて曲を書き、これを上演するという「特定の行事」のためだけに書かれ、それは一度演奏されたら、もう忘れられてしまうという「使い捨て」のような音楽だったのです。
この「パルテノペの夢」も、通常カンタータのジャンルに分類されており、人のためではなく、1816年2月に火災で焼失したナポリのサンカルロ劇場の再建のために書かれた曲です。しかし存分にドラマティックであり、当時の他のオペラと比べても全く遜色のない素晴らしい出来栄えです。 |
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8.573249
\1100 |
ベック:交響曲集 Op.4 第4番-第6番,Op.3 第5番
1-3.交響曲 ニ長調 Op.4-4(Cellen22)/
4-7.交響曲 ト長調 Op.4-5(Cellen23)/
8-11.交響曲 変ホ長調 Op.4-6(Cellen24)/
12-15.交響曲 ニ短調 Op.3-5(Cellen17) |
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団/
マレク・シュティレツ(指揮) |
録音 2013年8月27日-9月6日 チェコ共和国、パルドゥビツェ,音楽の家
大好評、マンハイム楽派のヨハン・シュターミッツの弟子であったフランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)の交響曲集です。NAXOSでは彼の作品を集中的にリリースすることで、ハイドンともモーツァルトとも違うベック作品の魅力を強くアピールしてきました。
劇的なコントラスト、快活な木管楽器の動き、そして愉悦感溢れるメロディ、これは確かに得がたいものと言えそうです。
このOp.4を中心とした交響曲群は、チェコのオケと指揮者シュティレツの演奏ですが、他はニュージーランド室内管であったり、トロント響であったりと、オーケストラによるアプローチの違いも楽しむことができるという優れもの。これが気に入ったらぜひ他のアルバムも。
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8.573298
\1100 |
バラダ:交響曲 第6番・3台のチェロのための協奏曲・鋼鉄交響曲
1.交響曲 第6番「悲しみの交響曲」(2005)/
2.3つのチェロと管弦楽のための協奏曲「ドイツ協奏曲」(2006)/
3.鋼鉄交響曲(1972) ※世界初録音…1.2 |
ハンス=ヤコブ・エッシェンブルク(チェロ)…2/
ミヒャエル・ザンデルリンク(チェロ)…2/
ヴォルフガンク・エマニュエル・シュミット(チェロ)…2/
ガリシア交響楽団…1/
ベルリン放送交響楽団…2/
アリヴィンド・グルベルク・イェンセン(指揮)…2/
バルセロナ交響楽団…3/
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)…1.3 |
録音 2012年11月23日 スペイン プラチコ・デ・ラ・オペラ…1,
2007年10月28日…ドイツ ベルリン,フォルハーモニー・ホール…2,
2010年2月14日…スペイン バルセロナ,アウデトリ・ホール…3
一部のファンの間では、バラダの音楽は「ロマンティックな前衛」とみなされているのだそうです。しかし、これまでの彼の作品を一瞥すると(例えば「交響的悲劇"無"」…8.557343など)どちらかといえば、ひたすら刺激的な音に満ちているように思うのですがどうでしょう?それは、彼の音楽には様々な主題があり、それは時には死であり、創造であり、自然を模倣したり、神への抗いであったりと、目が回るほどのアイデアに満ちているためだと思われます。
このアルバムに収録された3つの作品も、そんな曲ばかりです。
交響曲第6番は「スペイン市民戦争の罪のない犠牲者に捧げる」とバラダ自身が語るように、国の無慈悲な戦いと、それに巻き込まれた人々の悲劇を描いたものです。2つの派閥の戦いは、どちらもが勝者であり、また敗者だったのです。「ドイツ協奏曲」はここで演奏している3人のチェリスト及びベルリン放送交響楽団に捧げられた作品で、やはり戦争に関連付けられた内容を持っています。
3人のチェリストたちは、時に個人として、時にチームとしてオーケストラに立ち向かわなくてはいけません。「鋼鉄交響曲」は、彼が訪れたピッツバーグ周辺にある工場のパワーに魅せられ書いた曲だそうですが、あのモソロフの「鉄工場」のようなあからさまな音の模倣ではなく、もっと洗練された方法を用いているのだそうです。なんと「正式な始まり」を持たない曲のため、最初はチューニングとおぼしき音が聞こえてきてびっくりです。
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8.573303
\1100 |
ハーマン:After JSB-RS
1.アフター・シューマン I(2008)/2.371(2006)/
3-6.コンチェルティーノ(2008)/
7.光とともに一日を(2010-2011)/
8.アフター・シューマン(2012-2013)
※世界初録音 |
フー・メイイ(ピアノ)…1.8/
トカ・ロカ(アンサンブル)…2/
ヨーリ・チョイ&ヒュン・リム(キーボード)…3-6/
マギル・パーカッション・アンサンブル…3-6/
ジェフリー・ストーンハウス(フルート/ピッコロ)…7/
マーク・ブレッドリー(クラリネット/リコーダー)…7/
マーク・フェラー(ヴァイオリン)…7/
アンドレア・スチュワート(チェロ)…7/
クリスティアン・スミス(パーカッション)…7/
ジェレミー・チャルク(ピアノ)…7/
ホワン・アイウン(指揮)…3-7 |
録音 2013年1月31日 カナダ マギル大学,シュリック音楽大学
レッドパス・ホール…1.8. 2013年4月30日
マギル大学
ポラック・ホール…2, 2012年11月18日
マギル大学
ポラック・ホール…3-6, 2012年12月7日
マギル大学
ポラック・ホール…7
クリス・ポール・ハーマン(1970-)はカナダ、トロント生まれの作曲家です。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にCBCが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなりました。
作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏しています。
このアルバムには2006年から2013年までの7年間に書かれた5つの作品が収録されています。
タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この2人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことができます。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけです。
例えば「371」にはバッハのコラールBWV371の最後の4つの音から派生しているとのことですが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできません。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないでしょうか? |
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8.573332
\1100 |
メシアン:主の降誕(1935)
1.聖母と幼な子/2.羊飼いたち/3.永遠の摂理/4.御言葉/
5.神の御子たち/6.天使たち/7.イエスは苦しみを受けたもう/
8.東方の三博士/9.神はわれらのうちに |
トム・ウィンペニー(オルガン) |
録音 2014年1月3-4日 UK セント・アルバンス大聖堂&教会
30歳になる前から、メシアン(1908-1992)はその作品において世界的な名声を確立していました。彼は11歳の時にパリ国立高等音楽院に入学、すでにこの当時から輝かしい業績を残しています。11年間音楽院に在籍し様々な知識を習得し、1930年の卒業時には、すでに異国風のリズムや鳥の鳴き声、そして音と色彩の関係などの独自の技法探求が確率されていたようです。その後、パリのサントトリニテ教会のオルガニストに就任し、亡くなるまでこの職に付き、ことあるごとに素晴らしい即興演奏を行い、信徒たちを熱狂させたのです。
この「主の降誕」もそんな特徴がはっきりと現れている作品で、「主の降誕」というクリスマスの物語の中に、驚くほどの優雅さと美しさ、輝き、そして不思議な陶酔感を注ぎ込みました。全曲は9つの部分からなり、それぞれに副題が付けられています。メシアンの作品を聴くときは、まず響きを体で感じること。難しい言葉は後から自然についてきます。オルガニスト、トム・ウィンペニーはこの大聖堂のアシスタントマスター・オルガニストです。 |
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8.573432
\1100 |
期待の新進演奏家シリーズ/カン・ユンホン:ギター・リサイタル
1.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
悪魔的奇想曲 「パガニーニへのオマージュ」Op.85/
2.バリオス(1885-1944):森に夢みる/
3.バリオス:悲しみのショーロ/
4.J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV1004-
第5楽章 シャコンヌ(バオ・フによるギター編)/
5.グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集
Op.37 第4番 ビリャネスカ
(M.バルエコによるギター編)/
6.グラナドス:スペイン組曲
Op.47 第3楽章
セビーリャ(セビリャナス)
(P.ロメロによるギター編)/
7-10.レニャーニ(1790-1877):36のカプリース
Op.20より
<第7番/第2番/第19番/第29番>/
11.メルツ(1806-1856):3つの小品
Op.65 第1番
ハンガリー風幻想曲/
12-15.レニャーニ:36のカプリース
Op.20より
<第33番/第21番/第26番/第25番> |
カン・ユンホン(ギター) |
録音 2014年3月24-26日 中国 四川音楽院 コンサート・ホール
2011年11月にタイで開催されたタイ国際ギター・コンクールで第1位を獲得した中国のギタリスト、カン・ユンホン。このアルバムの録音時、わずか14歳という驚くべき才能です。すでに世界中で活躍を始め、様々なコンサートホールで好評を博しています。
四川音楽院でのコンサートでは、ペペ・ロメロとマヌエル・バルエコと共にステージに登場、ここでも素晴らしい演奏を聞かせました。またドイツで開催された第23回イーザーローン国際ギター・シンポジウムではオープニング・コンサートに出演し、ここでもその才能を見せつけました。
彼の演奏の特徴は、とにかく繊細な音色と若さ溢れる楽天的な表情にあると言えるでしょう。若干の線の細さは今後の成長によってカヴァーできるはず。とにかく、この若さに賭けてみたい。と思わせてくれるギタリストです。 |