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≪第81号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2015/3/17〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 



3/20(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

NAIVE



OP 30559
\2600→\2390
ドミトリー・シンコフスキ
 この上なく刺戟的なヴィヴァルディの「四季」とアリア集

  ヴィヴァルディ:
   ・『四季』より「春」 RV 269
   ・『四季』より「夏」 RV 315
   ・ 去れ、むごい思い出よ〜コントラルト、弦と通奏低音のためのカンタータ RV 684
   ・『四季』より「秋」 RV 293
   ・ 身体中を凍った血液が流れ〜歌劇「ファルナーチェ」第2幕第5場より
   ・『四季』より「冬」 RV 297
ドミトリー・シンコフスキ
 (指揮、ヴァイオリン、
  カウンターテナー)
ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ
 マルチな鬼才シンコフスキによる、この上なく刺戟的なヴィヴァルディの「四季」とアリア集

 録音:2014 年1 月

 指揮、ヴァイオリン、カウンターテナーとマルチにこなす鬼才シンコフスキによる、なんとも刺戟的なヴィヴァルディの登場です。
シンコフスキはモスクワ音楽院出身でヴァイオリンを学び、卒業後バロック音楽にめざめ、2008 年のブルージュコンクールで第1 位、聴衆賞、批評家賞に輝くなど、数々の大きなコンクールで輝かしい成績をおさめています。
 同時にカウンターテナーの才能も素晴らしく、豊かな倍音と力強い表現力を兼ね備えた歌声は世界が認めるところです。
 弾むような「春」の第1 楽章、鳥のさえずりがこんなにも鮮やかに美しく響いたことがあるでしょうか、まるで本当に春の緑も美しい木立に迷い込んだような気分になります。『四季』の合間に収録されているアリアでは、カウンターテナーの才を遺憾なく発揮。気持ちよく一本筋の通った、倍音ゆたかな歌声で表情豊かにあぶなげなく、音域も自在に行き来して聴かせます。鬼才シンコフスキの圧倒的な力を感じる1 枚です。




AMESON


ASCP 1223
(CD+DVD/PAL)
\5400
ユーフォニア・デュオ・ア・テンポ
 J.S.バッハ:
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための
   ソナタ第3番ト短調 BWV.1029(チェロ版)
 ブゼイル:エスケープ
 マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より《アダージェット》
 サラサーテ:サン・フェルミンのホタ
 ラヴェル:マ・メール・ロワ
 ピアソラ:天使の死、ミロンガ・アン・レ、リベルタンゴ
マイタネ・セバスティアン(チェロ)
フィリップ・ド・エスクーラ(アコーディオン)
 フランスを拠点に演奏活動を行っているスペイン出身の若手女流チェリスト、マイタネ・セバスティアン。J.S.バッハやマーラー、ラヴェルからピアソラなどの作品をアコーディオンとのデュオで演奏。世界でも有数のアコーディオン奏者であるフィリップ・ド・エスクーラとの共演も聴きどころ。バッハの美しい旋律からピアソラまで見事に弾きこなす。

 2012年4月の録音。
 ※特典DVDはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。




DELPHIAN


DCD 34147
\2400
ホマリア 〜 ブラジルの合唱作品集
 エンリケ・デ・クリチーバ(1934−2008):メタファーズ(世界初録音)
 パラー州の民謡(エルンスト・マーレ編曲):カリンボ
 オズヴァルド・ラセルダ(1927−2011):
 ホマリア〔巡礼〕(世界初録音)
 カルロス・A. ピント・フォンセカ(1933−2006):ジュビアバー
 エルナーニ・アギアール(1950−):キリスト教の古の祈り(世界初録音)
 エイトル・ヴィラ=ロボス:甘美にして愛すべき聖心
 J.A.デ・アルメイダ・プラド(1943−2010):神託
 クラウディオ・サントロ(1919−1989):アヴェ・マリア(世界初録音)
 ブラジル南東部の民謡(M.A.ダ・シルヴァ・ラモス編曲):
  モレニーニャ(世界初録音)
 ニバルド・アラネダ(1968−):イスマリア(世界初録音)
 アイルトン・エスコバル(1943−):
  ブラジル民謡のリズムによるミサ・ブレーヴェ(世界初録音)
 エイトル・ヴィラ=ロボス:マニフィカト・アレルヤ
ケンブリッジ・ゴンヴィル・アンド・
 キーズ・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮)
 ケンブリッジの名門が歌うブラジルの合唱作品集!サンパウロ大学音楽学部との共同作業により実現!

 1348年にゴンヴィル・ホールとして設立され、その後、1557年にジョン・キーズによって再設立されたケンブリッジ大学ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ。
 1989年より音楽監督の任にある合唱指揮者、オルガニストのジェフリー・ウェッバーとの新たなプロジェクトのテーマは、なんと南米「ブラジル」!
 
 中世ルネサンスから近現代まで幅広いレパートリーを誇り、ケルト教会をテーマとした「聖コルンバを褒め讃え」(DCD 34137)など斬新なアイディアを続々と打ち出してきた合唱団ならではのプロジェクト。
 指揮者のジェフリー・ウェッバーはサンパウロ大学音楽学部との共同で、"ヴィラ=ロボス以降"の作品で構成されるブラジリアン・プログラムの選定を行うなど、このプロジェクトの成功に懸ける情熱は並々ならぬものがある。
 ベールに包まれた南米ブラジルの合唱作品の魅力が、ケンブリッジの名門合唱団のハーモニーで明らかとなる!







GLOSSA



GCD 923103
\2500→\2290
スペインのチェロ 〜 ボッケリーニと18世紀の巨匠たち
 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ ハ長調
 パガネッリ:ソナタ イ短調
 デュポール:チェロ・ソナタ ニ長調
 作曲者不詳(18世紀後半):アダージョ(バルセロナの写本より)
 ポレッティ:チェロ協奏曲 ト長調
 スプリアーニ:無伴奏チェロのためのトッカータ第1番 ト長調
 ビダル:デュエット・アンダンテ
 サヤス:最後のレッスン 変ロ長調
 ボッケリーニ:ファンダンゴ(ギター五重奏曲 ニ長調より)
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)
ラ・リティラータ
 〔ダニエル・オヤルサバル(チェンバロ&オルガン)、
  ディアナ・ヴィナグレ(チェロ)、
  エンリケ・ソリニス
   (バロック・ギター&アーチリュート)、
  ダニエル・サピコ(テオルボ)、
  サラ・アゲダ(ハープ)、
  リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)、
  ミレン・セベリオ(ヴァイオリン)、
  ダニエル・ロレンツォ(ヴィオラ)、
  ミゲル・フレキーナ(コントラバス)、
  ダビド・チュペーテ(カスタネット)〕
 古楽新時代の象徴ホセチュ・オブレゴン!啓蒙時代のスペインにおける"チェロの歴史"!

 古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンとラ・リティラータ。
 母国スペインの啓蒙時代における「チェロの黎明期」の歴史と作品を、オブレゴンの熱きチェロとラ・リティラータの才気に満ちたアンサンブルがナビゲート!
 スペインへ渡ったイタリアの巨匠ボッケリーニやパガネッリ、フランスのコンポーザー=チェリスト、デュポール、そしてスペインにおけるチェロ作品の始祖的存在のパブロ・ビダル(d.1807)とホセ・サヤス(d.1804)。
 オブレゴンとラ・リティラータが奏でる様々な音楽家たちによって他国からスペインへと伝えられた"チェロ作品"、そして18世紀のスペインで芽吹いた"チェロ作品"が、啓蒙時代にイベリア半島で発展を遂げたチェロのための音楽とその演奏の歴史を鮮明に、そして鮮烈に伝えてくれる。
 これぞスペイン古楽新時代の象徴、ホセチュ・オブレゴンとラ・リティラータの真骨頂!啓蒙時代のスペインのチェロの歴史を、現在のスペインを代表する若き名手の演奏で存分に!

 ※録音:2014年12月、マドリード音楽院(マドリード、スペイン)





GLOSSA PLATINUM



GCD P33204
\2500→\2290
愛を歌う 〜 フアン・イダルゴと17世紀スペイン
 ファルコニエリ:3声のパッサカリア/マリン:もう思わないで、メンギーリャ/
 ファルコニエリ:3声のチャッコーナ/
 イダルゴ:トロンピカバラス・アモール、夜のテネブロサ/
 ゲラウ:マリオナス/ロメロ:ああ!わたしは死ぬ、嫉妬のあまり/
 イダルゴ:待つ、感じる、死ぬ、恋いこがれる/
 サンス(アルカイ編):パバーナ/イダルゴ:ああ、私は何と愛をあざけり/
 イダルゴ:ああ!愛よ/サンス:パッサカリア ニ長調/
 イダルゴ:ため息の空気は/ロメロ:花咲くローズマリー
フアン・サンチョ(テノール)
ファミ・アルカイ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)
アカデミア・デル・ピアチェーレ
 〔ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ヨハンナ・ロセ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  エンリケ・ソリニス
   (バロック・ギター&アーチリュート)、
  ハビエル・ヌニェス(チェンバロ)、
  ペドロ・エステバン(パーカッション)〕
 アルカイ&アカデミア・デル・ピアチェーレ!フアン・サンチョが歌うイダルゴと17世紀スペイン!

 前作「ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス」(GCD P33203)では、フラメンコのカンタオール、アルカンヘルとのコラボによるエキサイティングなプログラムを繰り広げたヴィオラ・ダ・ガンバの若き鬼才ファミ・アルカイとアカデミア・デル・ピアチェーレ。
 アルカイ率いるスペイン古楽界の実力派奏者たちが、スペイン・バロック、フアン・イダルゴ(1614−1685)をメインとするプログラムで、いま注目のアンダルシアのテノール、フアン・サンチョと共演!

 マドリードの宮廷音楽家として活躍し、バロック時代のスペインに確かな足跡を遺しながらも、1734年の大火によってその多くの作品が失われてしまったフアン・イダルゴ。
 イタリア・オペラの様式に精通し、多くの声楽作品を作曲したイダルゴの現存する作品、そしてイダルゴの同僚だったホセ・マリン(c.1616−1699)など、17世紀スペインのドラマティックな「愛の歌」を、フアン・サンチョが卓越した歌唱力と変幻自在の表現力で繰り広げていく。
 ファミ・アルカイを筆頭に、ガンバのラミ・アルカイとヨハンナ・ロセ、バロック・ギターのエンリケ・ソリニス、チェンバロのハビエル・ヌニェス、そしてスペイン古楽界におけるパーカッションの巨星ペドロ・エステバンなど、アカデミア・デル・ピアチェーレのメンバーは今回も豪華!
 フアン・イダルゴと17世紀のスペインの音楽を、今を輝くスペイン古楽界のスターたちの共演で ——!

 ※録音:2015年1月、エスパシオ・サンタ・クララ(セビリア、スペイン)







LABEL HERISSON



LH 11
\2500→\2290
オリジナル・プレイエル2台で弾くショパン!
 ピアノ&ピアニーノ版は世界初録音!

  ショパン:
   ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
   ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
    (ピアノ&ピアニーノ版、世界初録音)

スー・パク
 (ピアノ/
  1843年製プレイエル、ピアニーノ/
  1838年製プレイエル)
マチュー・デュピュイ
 (ピアノ/
  1843年製プレイエル、ピアニーノ/
  1838年製プレイエル)

 パリ国立高等音楽院にてフォルテピアノで1等賞を受賞した韓国出身の女流ピアニスト、スー・パーク。パリ国立高等音楽院のチェンバロと通奏低音で1等賞を獲得した鍵盤奏者、マチュー・デュピュイによる2台ピアノによるショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番。
 今回録音に使用された楽器は、ショパンのプライベート・コンサートでも使用されたオリジナル・プレイエルのピアノ(1843年製)とピアニーノ(1838年製)。スー・パクが第1番、マチュー・デュピュイが第2番の伴奏をピアニーノで弾いている。ピアノ&ピアニーノ版は世界初録音!

 2010年9月1日&3日の録音。




LINDORO


NL 3010
(2CD)
\5000
イサーク・アルベニス最晩年の組曲「イベリア」
 アルヴェニス:組曲 《イベリア》 B.47(全曲)
オスカー・マーティン・カストロ(ピアノ)
 スペインの作曲家、イサーク・アルベニス(1860−1909)の最高傑作に数えられ、最晩年のピアノ曲である組曲「イベリア」。
 演奏はスペイン、セビリア出身のピアニスト、オスカー・マーティン・カストロ。同じスペイン出身の偉大なる作曲家のピアノ曲を、オスカー・マーティン・カストロが心を込めて演奏する。

 2009年7月13日−14日の録音。
 

NL 3015
\2500
ショパン:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.4
 ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
アンへレス・イグレシアス(ピアノ)
 スペインはセビリア出身の女流ピアニスト、アンヘレス・イグレシアス。ベーゼンドルファー・コンクールでは第2位、マヌエル・デ・ファリャ・コンクール第1位入賞の経歴を持つ実力派ピアニスト。
 ショパンのピアノ・ソナタでも大作の第3番と若き日の傑作である第1番を、スペインの女流が弾く。2012年4月の録音。
 

OP 0819
\2500
フルートとギターのための音楽Vol.2
 佐々木忠:
  2つの日本の歌より 《砂山》 、2つの日本の歌より 《松島音頭》
 パターソン:牧草地の歌
 ピアソラ:リベルタンゴ、アディオス・ノニーノ
 リョパルト:山々の間に、足跡のタンゴ
 プホール:ブエノスアイレスの雲、ブエノスアイレス組曲
マリア・エステル・グスマン(ギター)
ルイス・オルデン(フルート)
 来日も多数あり日本ではおなじみの、セビリア出身の「ギターの女王」マリア・エステル・グスマン。
 同郷で同級生のフルーティスト、ルイス・オルデンによるフルートとギターのための音楽第2弾。

 2008年3月7日−8日の録音。
 

NL 3013
\2500

新世界 〜 トルヒーヨ写本による土着の音楽
 Jalecuma/De Nepa Tepatzin/In Ilhuicac/
 Ay linda Amiga/Convidando esta La Noche/
 De una Virgen Hermosa/
 Hoy nace una Clara Estrella/他

ムジカ・プリマ
 スペインのリコーダー界にその名を轟かせるフランシスコ・オロスコ率いるムジカ・プリマのデビュー・アルバム。フランシスコ・オロスコのラテン感溢れる指揮と演奏が特徴的。

 2012年4月の録音。




NIFC



NIFCCD 042
\2500→\2290
ブリュッヘン&18世紀オーケストラ
 海老彰子とヤヌシュ・オレイニチャク
「ショパンのピアノ協奏曲第1番&第2番」がNIFCから登場!

 ショパン:
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11*
  ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21**
海老彰子
 (ピリオド・ピアノ/エラール1849年製)
ヤヌシュ・オレイニチャク
 (ピリオド・ピアノ/エラール1849年製)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ
 日本とポーランドのショパンのスペシャリスト、海老彰子とヤヌシュ・オレイニチャクが、フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラと共演した「ショパンのピアノ協奏曲第1番&第2番」がNIFCから登場!

 海老彰子とオレイニチャクの使用楽器は、アルゲリッチ(NIFCDVD 004)やピリス(NIFCDVD 005)と同じく、ショパン・インスティテュートが所有するショパンの没年1849年に製作されたエラールのピリオド・ピアノ。
 海老彰子が弾いた「ピアノ協奏曲第1番」は2013年8月の「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭、オレイニチャクが弾いた「ピアノ協奏曲第2番」は2010年2月のショパン生誕200周年記念コンサート・シリーズでの演奏であり、共にショパン国際コンクールでの入賞歴を持つ名手たちの解釈を、作曲者が生きた時代の銘器の響きで——。
 そして今は亡き巨匠フランス・ブリュッヘンが遺した"ショパン"の演奏が陽の目を見る機会を得たことを喜びたい。

 ※録音:2013年8月25日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ*&2010年2月26日、ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール**






 

RONDEAU



KL-1509
\2100→\1890
12の幻想曲を12本のリコーダーで 〜
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:12の幻想曲 TWV40:2-13

  1-2.幻想曲 第1番 イ長調 TWV 40:2/
  3-6.幻想曲 第2番 イ短調 TWV 40:3/
  7-8.幻想曲 第3番 ロ短調 TWV 40:4/
  9-11.幻想曲 第4番 ロ短調 TWV 40:5/
  12-14.幻想曲 第5番 ハ長調 TWV 40:6/
  15-17.幻想曲 第6番 ニ短調 TWV 40:7/
  18-19.幻想曲 第7番 ニ長調 TWV 40:8/
  20-22.幻想曲 第8番 ホ短調 TWV 40:9/
  23-26.幻想曲 第9番 ホ長調 TWV 40:10/
  27-29.幻想曲 第10番 嬰へ短調 TWV 40:11/
  30-33.幻想曲 第11番 ト長調 TWV 40:12/
  34-35.幻想曲 第12番 ト短調 TWV 40:13
サイモン・ボルツキ(リコーダー)
録音 2013年10月14-16日 ベルリン ヴァンゼー,アンドレアス教会
 1732〜1732年頃に作曲された(と考えられる)テレマン(1681-1767)の12の幻想曲。当時、テレマンは「幻想曲」という形式にこだわり、チェンバロ用、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ用の幻想曲と、このヴァイオリンのための曲集が書かれています。
 もちろんこちらは「無伴奏ヴァイオリン用」として出版されていますが、音域やパッセージの形を考慮すると、フラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)で演奏するのがふさわしいと考えられています。
 しかしこのアルバムにおいて、ボルツキは12本の「リコーダー」を準備し、さらにアグレッシヴに、かつ表情豊かに各々の曲を演奏しています。楽器の性能をまるまる使ったこの曲集、低域から高域まで全てが鳴り響く、まさに理想的な演奏として位置づけられることでしょう。
 

ROP-6099
\2100
Flauto dolce solo-時を越えた音楽の旅
 1.カルミナ・ブラーナ(11-12世紀 ボイレン修道会の写本)から:より良い信頼関係/
 2.アルフォンソ5世:A Virgen que de Deus Madre/
 3.作者不詳:サルタレッロ(14世紀)/
 4.ヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657):Engels Nachtegaeltje/
 5-8.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ ハ短調 BWV1013/
 9.G.P.テレマン(1681-1767):幻想曲 第6番 ニ短調/
 10-11.J.J.クヴァンツ(1697-1773):アルマンド-サラバンド/
 12-14.アントン・エルベル(1780-1813頃):ソナタ・ブリランテ/
 15.マルクス・ツァーンハウゼン(1965-):ユニカナリ/
 16.ツァーンハウゼン:ハチドリのための子守歌/
 17.クリスティアーネ・マルティーニ(1967-):月/
 18-20.ハンス=ディーター・レンケン(1952-):雨の滴
エリザベート・シュヴァンダ(リコーダー)
録音 2014年9月8-10日 ハノーファー クレーフェルト,シュテファンシュティフテス教会
 このアルバムは、音楽における1000年の歴史をリコーダーのみで再現するという試みです。
 古くは11世紀頃に書かれた写本の音楽(カルミナ・ブラーナ)の素朴なメロディや、14世紀の舞曲、「笛の楽園」でお馴染みのファン・エイクの作品あたりをさまよい、バッハ、テレマン、クヴァンツで耳なじみのよいメロディに到達、そして、また少しずつ調性やリズムを脱ぎ捨てた音楽へ…。こうしてまとめて聴いてみると、中世、ルネサンスの時代の音楽と現代のミニマル音楽に共通する何かが感じられるのではないでしょうか?リコーダーの名手シュヴァンダの見事な技巧をご堪能ください。
 

ROP-6105
\2100
バッハ&サンドストレム:モテット集
 1-2.スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-):来たれ、イエス、来たれ/
 3-13.J.S.バッハ(1685-1750):イエス、わが喜び BWV277/
 14-16.サンドストレム:聖霊が私たちの弱さを助けてくださる/
 17-18.J.S.バッハ:モテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」BWV228/
 19.サンドストレム:すべての国よ、主を賛美せよ/
 21-23.J.S.バッハ:モテット「主に向かって新しい歌を歌え」BWV225
ハノーファー室内合唱団/
ラ・フェスタ・ムジカーレ/
シュテファン・ドールマン(指揮)
録音 2014年10月2-5日 ハノーファー クレーフェルト,シュテファンシュティフテス教会
 「モテット」というのは中世末期からルネサンス期にかけて成立、発達した「ミサ曲以外の」宗教曲です。使われているテキストは通常のミサの定例文ではないため、地域ごと、宗派ごとに細分化し、なかなか共通の文句がありません。
 そんな中で、スウェーデンの現代作曲家サンドストレムは、常にJ.S.バッハの偉大な作品からインスピレーションを受けているといい、彼のいくつかの作品はバッハと同じテキストを用いながらも、現代的なハーモニーと複雑なリズムを持った新しい側面を強調しています。
 このアルバムではそんなバッハとサンドストレムのモテットを並べ、各々の作曲家の持ち味と、200年以上の年月を経た音楽の変遷を感じることができるようになっています。
 冒頭のサンドストレムの「来たれ、イエス、来たれ」の自由な音の飛翔は、まるで空中を浮遊しているような軽やかさと優雅さが感じられます。そしてバッハの作品の持つ荘厳さと厳格さにも改めて気がつくことでしょう。ハノーファー室内合唱団の精度の高いアンサンブルあってこそのアルバムです。
 

ROP-6106
\2100
ヨハネス・オケヘム:ミサ「武装した人」
 1.オケヘム:キリエ/2.オケヘム:グローリア/
 3.アレクサンダー・アグリコラ(1446-1506):Cecus non iudicat de coloribus/
 4.オケヘム:クレド/
 5.アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):In hydraulis/
 6.オケヘム:サンクトゥス/
 7.オケヘム:アニュス・デイ/
 8.オケヘム:Ut heremita solus/
 9.ロベルト・モルトン(1430頃-1479頃)/ギョーム・デュファイ(1397頃-1747):
  Il sera par vous-武器を持つ人
アンサンブル・ヌスミード
録音 2014年9月22-25日 ハレ ヨハネス教会
 「武装した人」は、もともとルネサンス期のフランスで流行した作者不詳の世俗音楽、もしくは民謡です。このメロディは当時の作曲家たちの間で「定旋律」として使われたため、初期ルネサンスの作曲家は少なくとも1度はこのメロディに基づいた曲を書いているといわれます。
 しかしミサ曲として使われたのは、ごく限られた時期であり、1450年頃から1500年頃とされ、16世紀後半には保守的な教会音楽へと受け継がれていきます。
 最初にミサ曲を書いたのはビュノワだという人や、デュファイであるという人もいますが、ここははっきりしていません。
 オケヘム(1410頃-1497)はジョスカン・デ・プレに強い影響を与えた人であり、高度な作曲技法で知られています。現存する作品はごくわずかですが、そのどれもが傑作です。
 このアルバムでは、彼の「武装した人」にいくつかの同時代の作品を挟み込み、一つの典礼用の曲としています。アンサンブル・ヌスミードの演奏は初期のポリフォニーを柔軟に表現した見事なものです。
 

ROP-6090
(2CD)
\2700
J.S.バッハ:マルコ受難曲
 アレクサンダー・グリフトリクによる再構築版
<CD1>1-25.第1部/
<CD2>1-25.第2部
グードルン・シドニー・オットー(ソプラノ)/
テリー・ウェイ(アルト)/
ダニエル・ヨハンセン(テノール)/
シュテファン・マクロード(バス)/
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス)/
バーゼル少年合唱団/
カプリッチョ・バロック管弦楽団/
マルクス・トイチュバイン(指揮)
録音 2014年3月19-22日 ベーゼル マルティン教会
 バッハ(1685-1750)は生涯に5つの受難曲を作曲したといわれていますが、現在完全な形で残っているのは、「マタイ」と「ヨハネ」の2曲だけです。「マルコ受難曲」は台本のみが残っていて、完全な楽譜は発見されていないため(2009年にピカンダーの2つのアリアがサンクトペテルブルクの図書館で発見されたとされています)、後世の多くの人がこれを再現しようと様々な試みが繰り返されています。
 この2枚組は指揮者、チェンバリストとして知られるアレクサンダー・グリフトリクによる再構築版で、ここでは綿密な研究結果を踏まえた上で、創造の翼を広げ、魅惑的な受難曲が生み出されているのです。
 演奏しているバーゼル少年合唱団とカプリッチョ・バロック管弦楽団、そして素晴らしい独唱者たちが一体となって、意義ある傑作を演奏しています。



 

SOLO MUSICA



SM216
\2100→\1890
ドゥーニャ・ラフロヴァ:My Dusty Gramophone
 1.ヴィエニャフスキ(1835-1880):ポロネーズ 第1番 ニ長調 Op.4(ヴァイオリンとピアノ版)/
 2.チャイコフスキー(1840-1893):懐かしい土地の思い出 Op.42-3 メロディ/
 3.ラフマニノフ(873-1943):2つの小品 Op.6-1 ロマンス/
 4.E.アルフテル(1905-1989):ソナチネ 第2番「ジプシーの踊り」(J.ハイフェッツ編)/
 5.ドビュッシー(1862-1918):ベルガマスク組曲-月の光(A.ローレンス編)/
 6.シューマン(1810-1856):ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO27-第2楽章 間奏曲/
 7.ドリゴ(1846-1909):アルルカン-火花のワルツ(J.ハイフェッツ編)/
 8.ラフマニノフ:6つの歌 Op.38-3 ひなぎく(J.ハイフェッツ編)/
 9.パガニーニ(1782-1840):カンタービレ ニ長調 Op.17/
 10.ショスタコーヴィチ(1906-1975):24の前奏曲 Op.34-10(D.M.ツィガーノフ編)/
 11.ドビュッシー:美しき夕暮れ(J.ハイフェッツ編)/
 12.ガーシュウイン(1898-1937):ベス、おまえは俺のもの(J.ハイフェッツ編)/
 13.伝承曲:深い川(J.ハイフェッツ編)/
 14.アルベニス(1860-1909):スペイン Op.165-第2楽章 タンゴ(F.クライスラー編)/
 15.ポンセ(1882-1948):エストレリータ(J.ハイフェッツ編)/
 16-18.サラサーテ(1844-1908):ツィゴイネルワイゼン Op.20/
 19.ファリャ(1876-1946):7つのスペイン民謡 第5番「子守歌」
ドゥーニャ・ラフロヴァ(ヴァイオリン)/
コンスタンチン・ラプシン(ピアノ)
録音 2014年6月19-20日 ベルリン ブリッツ城

 このアルバムで素晴らしい演奏を聞かせるヴァイオリニスト、ラフロヴァは幼い頃から家族が所有していたLPレコードで聞くヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー、イダ・ヘンデル、そしてヤッシャ・ハイフェッツの演奏に魅了されたといい、これらが彼女にヴァイオリニストへの道を歩ませたといいます。
 その時代の録音は独特の味わいがあり、とりわけその音色には現在のCDとは全く違う響きがあると感じた彼女は、このアルバムでもその時代の音色を再現するために、可能な限りヴィンテージの機器を使用して、ポルタメントを多用した演奏も含めて、当時の音色に近づけたのだそうです。
 確かに出来上がったアルバムからはデジタル録音では得られないふくよかで優しい味わいが感じられます。この時代を知らない人にも懐かしい気持ちが届くことでしょう。

 ちょっと変わった人。


チャイコフスキー「白鳥の湖」から
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=DuAyIPcSrqM

雰囲気たっぷりです。
 

SM218
\2100
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団:室内楽作品集
 1.ガーシュウイン(1898-1937):ラプソディ・イン・ブルー
   (J.ファン・デア・リンデン編)/
 2-4.J.S.バッハ(1685-1750):イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971(栃尾克樹編)/
 8-9.ヴァイル(1900-1950):三文オペラより(J.ハール編)/
 10-11.ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アンダンテとスケルツォ/
 12-14.マイヤーズ(1972-):ベックマン・イン・ニューヨーク/
 15.ピアソラ(1921-1992):リベルタンゴ
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団
録音 2003年10月17-19日 ドイツ ベルリン,マリエンフェルデ
 光と闇、天と地上、それらの相反する要素から取られたこのアンサンブルの名前「クレール=オプスキュール」。その名との通り、暖かく優しい表情と、強烈で怜悧な表情が入り混じったエキサイティングな演奏を聴かせるサクソフォン四重奏団です。
 様々なレパートリーに果敢に挑戦し、結果を出す彼らの演奏は、新しいものを求める聴衆にも喜んで迎えられるのではないでしょうか?ユーモラスな曲からシビアな曲まで、どれもがナイスです。



 

TOCCATA CLASSICS


TOCC-105
\2700
ニコライ・ペイコ:ピアノ作品全集 第2集
 1.演奏会用練習曲(1940)/
 2-4.ソナチネ 第1番 ニ長調(1942)/
 5.ソナチネおとぎ話 ニ短調(1943)/
 6-9.ピアノ・ソナタ 第3番(1988)/
 10-13.左手のためのソナタ(1992)/
 14.2台ピアノのための協奏的変奏曲(1983) ※初録音
ドミトリー・コロステリョフ(ピアノ)/
マリア・ジェメシウク(ピアノ…14)
録音 2008年5月27日.6月7日 モスクワ グネーシン音楽大学 コンサート・ホール…1-13, 2009年1月24日 モスクワ。コンセルヴァトリー 大ホール…14
 帝政ロシアからソヴィエトへと移り変わりつつあった1905年以降は、この国の芸術家たちにとっても厳しい時代でした。このニコライ・ペイコ(1916-1995)もそんな作曲家の一人です。「帝政ロシア」の良き文化を引き継ぐ音楽的な家庭に生まれ、幼い頃からピアノを学び、ショスタコーヴィチの助手を務め、ミヤスコフスキーに師事するというエリートであり、9曲の交響曲や数多くの管弦楽作品、ピアノ曲を書きましたが、他の作曲家たちにように政権によって活動を制限され、そのまま忘れられてしまったのです。
 彼のピアノ曲には重厚な響きと、時にはショスタコーヴィチのような皮肉があり、また仄かな郷愁も感じられます。この2巻からなるペイコのピアノ曲集は、この時代を映し出す鏡のようなものといえるでしょう。
 ピアニスト、コロステリョフは1979年生まれ。モスクワで学び、ペイコの第1集をはじめ、ヴァインベルクなど数々のロシア音楽を録音しています。共感に満ちた音が心に残ります。 第1集…TOCC-104
 

TOCC-142
\2700
ハイメ・レオン:声楽作品集
 1-6.ミサ・ブレイヴ(1980)/
 7-12.歌曲集「小さな女の子よ、とても小さな女の子」(1986)
  <小さな女の子よ、とても小さな女の子/居眠りしている人形/
   旅/小さな木の家/黒人の少年のためのラ・トゥンダ/ゆりかご>/
 13-18.歌曲集
  <鳥と夢(1951)/遠くまで、遠くまで(1977)/いつも(1982)/
  セレナーデ(1977)/クリスマスの歌(1952)/ある日(1980)>
    ※1-6.14…初録音
サラ・クリンス(ソプラノ)…1-6.13-18/
ジェンマ・コナ・アラベルト(メゾ・ソプラノ)…1-12/
マック・マクルーア(ピアノ)/
EAFIT大学交響楽団…1-6/
トノス・ウマノス(合唱)…1-6/
アルカディア室内合唱団…1-6/
チェチリア・エスピノーザ・アランゴ(指揮)…1-6
録音 2009年2月9-11日 メデジン EAFIT大学 アウディトリオ・ファンダドレス
 ハイメ・レオン(1921-)はコロンビアの音楽界の先駆者です。彼の作品のいくつかは既に録音されていますが、このように1枚全てが、彼の作品で構成されているアルバムは世界初となります。
 彼は作曲家、教師、ピアニストで、彼のピアノの師はブラームスとクララ・シューマンの弟子であるということで、ドイツ伝統のピアニズムを受け継いでいる人でもあります。このアルバムの中で最も注目したいのが、世界初録音となる「ミサ・ブレイヴ」でしょう。
 プーランクの宗教音楽を思わせる、無垢な美しさと力強さを兼ね備えた32分ほどのこの作品は、聴き手に新たな驚きと感動をもたらすことでしょう。フォスター作品を思わせる愛らしい歌曲も聞き所です。
 


TOCC-177
\2700→\2490
ミコラ・ルイセンコ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 1.ウクライナ民謡の主題による第2狂詩曲 Op.18「ドゥムカ・シュムカ」(1877)(V.ステセンコ編)/
 2.悲しげな奇想曲 Op.32(1893-1894)/
 3.2つのウクライナ民謡の主題による幻想曲 Op.21(1872-1873)/
 4.ロマンス Op.27(1885-1886)/
 5.個人的なアルバム Op.40-1「絶望の瞬間」(1901)/
 6.シェブチェンコの思い出のためのエレジー(1912)/
 7.ウクライナ民謡「太陽は昇っている」(1912編)/
 8-17.ルイセンコ=カミンスキー:春の万華鏡(2014編)/
 18.ルイセンコ=カミンスキー:華麗なワルツ(1875/2014編) ※初録音
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
アーサー・グリーン(ピアノ)
録音 2014年4月17-21日 ミシガン ランスキング、ブルー・グリフィン・スタジオ
 現在「ウクライナのクラシック音楽の父」とみなされているミコラ・ルイセンコ(リセンコ 1842-1912)。しかし、その作品が存分に世界中で知られているとは言えません。
 彼は幼い頃からウクライナの民謡に強い関心を持ち、これらを収集し、7巻にわたる民謡集を編纂、キエフ大学に在学中に出版し、またこれらのメロディを自作に取り入れています。このアルバムには彼のヴァイオリンとピアノのための作品の全てが収録されています。
 一番有名なのは「ドゥムカ・シュムカ」でしょう。もともとはピアノ曲ですが、今回はヴァイオリンとピアノのために編曲したものを収録しています。また他のいくつかの曲は、同じウクライナの作曲家、ヴィクトル・カミンスキーがルイセンコの歌曲をヴァイオリンとピアノのために編曲したもので、こちらも叙情性に満ちた懐かしい響きを持っています。また詩人タラス・シェフチェンコの詩を愛していたことでも知られています。
 


TOCC-217
\2700→\2490
フェレンツ・ファルカシュ:管弦楽作品集 第3集
 1-7.弦楽合奏とオーボエのための古いハンガリー舞曲(1990/2014 L.レンチェス編)/
 8-10.弦楽合奏のためのムジカ・セレナ(1982)/
 11-15.オーボエ、クラリネット、ファゴットのためのマスク(1983)/
 16-19.弦楽合奏のためのピコラ・ムジカ協奏曲(1961)/
 20-22.オーボエと弦楽合奏のための第4協奏曲(1983)/
 23-25.弦楽合奏のためのツァンカの音楽(1986)/
 26.コーラングレと弦楽三重奏のためのリコルダンツァ(1984)/
 27-28.オーボエ、ヴァイオリンと弦楽合奏のためのハンガリー風アリアとロンド(1994)
ラヨシュ・レンチェス(オーボエ)/
ヤーノシュ・ローラ(ヴァイオリン)/
フランツ・リスト室内管弦楽団
録音 2014年4月14-15日 ブダペスト イタリア文化会館
 ハンガリーの作曲家、音楽教師ファルカシュ(1905-2000)。彼は長いことブダペストのリスト音楽院で教師を務め、クルタークやリゲティなどを育てました。
 TOCCATAでは彼の色彩的な管弦楽曲を体系的にリリース、第1集(TOCC0176)、第2集(TOCC0184)はどちらも高い評価を受けています。この第3集では、主にオーボエを中心とした独奏楽器をフィーチャーした作品集で、どれも魅力的な音に満ちています。
 オーボエを吹いているのは名手ラヨシュ・レンチェスで、映画音楽を思わせる堂々としたファルカシュの音楽に豊かなコントラストを与えています。バロック風の曲や、民謡調の曲など多彩な音楽が楽しめます。
 


TOCC-272
\2700→\2490
ロナルド・スティーヴンソン:ピアノ作品集 第1集 ケルトのアルバム
 1-4.A Wheen Tunes fae Bairns tae Spiel-
   ピアノのための4つのスコットランド小品(1964)/
 5-7.スコットランド三部作(1959-1967)/
 8-14.ヘブリディーズ諸島の民謡による組曲(1969)/
 15.Sean O Riada’sによる変奏曲-アイルダンド民謡によるミサ(1980)/
 16-25.スコットランド民謡による編曲集(1956-1980) ※15.16.19.20.21…初録音
クリストファー・グールド(ピアノ)
録音 2014年8月21-22日 エディンバラ ソサエティ・オブ・ミュージシャン リサイタル・ルーム
 スコットランドのピアニスト、作曲家であるロナルド・スティーヴンソン(1928-)をご存知でしょうか?
 彼はブゾーニの孫弟子であり、ベートーヴェンやショパン、ラフマニノフなどのピアノ音楽の伝統をスコットランドに持ち込み発展させた人です。自身はブゾーニだけでなく、カイホスルー・ソラブジの音楽を愛し、これらの「超絶技巧作品」を後輩であったジョン・オグドンに薦めたのだそうです。
 彼の最も知られている作品は“DSCHの名によるパッサガリア”で、これはあのショスタコーヴィチの名前からモティーフが取られた曲ですが、他にもショパンやアルカン、イザイなどたくさんの作曲家の作品を使った作品を書いています。
 この第1集はケルト音楽に由来した作品ですが、やはりどれも一筋縄ではいかないものを持っています。面白いです。
 

TOCC-278
\2700
カール・レーヴェ:ピアノ作品集 第1集
 1-5.ジプシー・ソナタ Op.107(1847)/
 6.マゼッパ:バイロンの詩による音の詩 Op.27(1828)/
 7-10.大ソナタ ホ長調 Op.16(1829)/
 11.アルプス幻想曲 Op.53(1835) ※1-5.11…初録音
リンダ・ニコルソン(ピアノ…1849-1950年 Collard and Collard製)
録音 2012年11月17-19日 ドイツ ケルン WDR放送
 シューベルトと同世代で、現在では主として「バラード(比較的長い歌曲)」の作曲家として認知されているカール・レーヴェ(1796-1869)。彼自身も非常に歌が上手く、歌手としてもキャリアを築いたことでも知られています。
 そんなレーヴェですが、実はかなり多くのピアノ曲も残しているのですが、今日、これらを耳にする機会はまずありません。
 実際に聴いてみるとワーグナーやリストを思わせる素晴らしい作品であることに気がつきます。例えば4楽章からなる「大ソナタ」の第2楽章は、ソプラノ、バリトンの歌をつけて演奏されることもあるという曲ですが、そのメロディラインはピアノの旋律をそのままなぞったものなので、歌が省かれても全く問題ありません。
 マゼッパは、リストの練習曲とルーツを同じにするバイロンの詩を題材にした曲。リストのような狂気はないものの、充分に劇的な音楽です。こちらも楽しみなシリーズです。
 

TOCC-287
\2700
ミコラ・ルイセンコ:ピアノ作品集 第1集
 1.ウクライナ民謡の主題による第1狂詩曲 Op.8(1875)/
 2.悲しき歌 Op.posth(1909)/
 3.1902年の夏のアルバム Op.41-第1番「怠惰と待望」(1902)/
 4.1900年の夏のアルバム Op.37-第2番「愛の歌」(1900)/
 5.夢想 Op.13(1876)/6.夢 Op.12(1876)/
 7.1901年の夏のアルバム Op.39-第3番「嘆きと悲しみ」(1901)/
 8.1902年の夏のアルバム Op.41-第3番「エレジー」(1902)/
 9.夜想曲 嬰ハ短調 Op.19(1876-1877)/
 10.夜想曲 変ロ短調 Op.9(1874)/
 11.夜想曲 変ロ長調「別れの夜曲」(1869)/
 12.不安 Op.posth(1901)/
 13.ドリア調のエスキス Op.posth(1899)/
 14-16.3つのエスキス Op.posth(1899-1902)
アーサー・グリーン(ピアノ)
録音 2013年6月18-20日 ミシガン アン・アルボー,ヒル・アルディトリウム
 ヴァイオリン作品集(TOCC-177)と併せて聴きたいルイセンコ(リセンコ 1842-1912)の、こちらはピアノ曲集です。
 「ウクライナのクラシック音楽の父」と讃えられる彼のピアノ曲は、ウクライナに根付く民謡と、ショパンやリストから受け継いだ伝統が見事に融合した、聴き応えのあるものです。
 例えば「第1狂詩曲」には明らかにリストの「ハンガリー狂詩曲」の影響が感じられます。とは言え、彼の作品に共通する暗さと悲しみの影は、他の作曲家には見られないものではないでしょうか。
 一連の「夏のアルバム」の曲からも、やるせなさばかりが伝わってくるように思います。ピアニストのアーサー・グリーンはニューヨークで生まれ、ジュリアードで学んだ人。彼の妻であるヴァイオリニスト、ソロミア・ソロカがウクライナ人のため、夫妻でルイセンコの音楽の普及に努めているというわけです。
 
TOCC-288
\2700
ルドルフ・トビアス:オルガン作品全集
 1.ラルゴ:あなたは知らない(1900)/2-6.小コラール前奏曲(1892)/
 7.シャコンヌ:Macht’ hoch die Tur(1914)/
 8-9.前奏曲とフゲッタ(1914)/
 10.前奏曲:キリストのともがらよ、こぞりて神を称えよ/
 11.アニュス・デイ/ 
 12.ヨナの使命:神秘的で聖なる合唱曲(1902-1909/2014 I.メイドレ編)/
 13-24.12のコラール前奏曲(1914)/25.前奏曲 ニ長調/
 26.フーガ ニ短調
  ※1.3.5.11.12…世界初録音
イネス・メイドレ(タリン大聖堂教会 ザウアー・オルガン)/
アレーテ・ティーメッツ(ソプラノ…3.5.11)
録音 2014年4月14-15日 タリン 大聖堂教会
 エストニアの作曲家ルドルフ・トビアス(1873-1918)。彼はエストニアの小さな村セリヤで生まれ、父親から音楽の手ほどきを受けます。当時エストニアには音楽大学がなく、タリンでオルガン奏法と音楽理論を学びます。それからペテルスブルクに移り、ペテルブルク音楽院で作曲をニコライ・リムスキー=コルサコフに学び、最初のカンタータを書くことになります。
 その後、エストニア初の職業作曲家として認められ、その作品は広範囲に渡って知られることとなります。1910年からはベルリンに赴き1914年にはドイツ国籍を取得、第一次世界大戦では通訳として活躍しますが、結局この地で他界しました。
 オルガンの名手であったトビアスは宗教作品にも造詣が深く、いくつかの美しい合唱作品も残しています。ここでは彼の資質が最も良くでているオルガン作品を聴いてみてください。微妙に移り変わるハーモニーが美しいものばかりです。




QUANTUM


QM 7078
\2600
フランソワ・クープラン(1668-1733):修道院のためのミサ(1690) パスカル・ヴィニュロン(オルガン)

録音:2014年4月、ヴェズリーズ教会、ヴェズリーズ、ロレーヌ地域圏、フランス
使用楽器:1775年、キュッティンガー製(2007年、イヴ・コーニグ修復)

パスカル・ヴィニュロンは1963年フランスのコメルシーに生まれたトランペット奏者・オルガン奏者・指揮者。オルガンはノートルダム大聖堂のオルガニストを長年務めたジャック・マルシャルに師事。ブックレットが付かない仕様です。ご了承ください。

 


QM 7076
\2600→\2390
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ピアノ・ソナタ&幻想曲集
  スペインのフォリアによる12の変奏曲 H.263 Wq.118-9
  ソナタ ハ短調 H.121 Wq.65-31/セノフォンとシビル H.123 Wq.117-29
  愛想の良い女 H.109 Wq.117-28/心地良い恋やつれ H.110 Wq.117-30
  幻想曲嬰ヘ短調 H.300 Wq.67/ソナタ イ長調 H.186 Wq.55-4
マリオン・アンドレ(ピアノ)

録音:2014年5月、トゥール、ロレーヌ地域圏、フランス
使用楽器:シュタイングレーバー製

 マリオン・アンドレ(1989年生まれ)はパリ国立地方音楽院、サン・モール音楽院、パリ国際音楽院(CIMP)、ロンドン王立音楽アカデミー、ソルボンヌ=パリ第4大学、ブリュッセル音楽院で学んだフランスのピアノおよびオルガン奏者。
 ブックレット表記はフランス語のみとなっています。

 

QM 7074
\2600
パトリス・フヨー(1949-):管弦楽作品集
  8つの交響的前奏曲(弦楽四重奏と管弦楽のための;1988)(*)
  プレゼントの思い出 [Souvenir du Present]
   (オーボエ、弦楽合奏、ハープとチェンバロのための;1992)(+)
  引き裂かれた空間に向かって [Vers un Espace Dechire] (1982-1983)(#)
プラ弦楽四重奏団(*)
 ジャック・プラ、セルジュ・パトー(ヴァイオリン)
 クリストフ・ゴーゲ(ヴィオラ)
 エマニュエル・ゴーゲ(チェロ)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(*/+)
矢崎彦太郎(指揮(*))
ファルハト・メヒカート(指揮(#))
ステファン・パール(オーボエ(+))
サントル・レジョナル管弦楽団(+)
リオネル・フェドリゴ(指揮(+))

録音:1990年3月31日(*)、1993年10月23日(+)、1985年3月23日(#)、場所の記載なし
 パトリス・フヨーはフランスのリモージュに生まれた作曲家。リモージュ音楽院でフルートを学んだ後、シエナ(イタリア)のアッカデーミア・キジアーナでフランコ・ドナトーニ(1927-2000)に作曲を師事、さらにローマの聖チェチーリア音楽院で学び1982年に卒業、その年にヴィルヌーヴ=ル=ロワ音楽院長に就任しました。ブックレット表記はフランス語・英語。

 

QM 7035
(2CD)
\4200
J・S・バッハ(1685-1750)/ジャック・シャイエ(1910-1999)配列/
 パスカル・ヴィニュロン(1963-)編曲:フーガの技法 BWV1080(セルマー版)

   [グループ1:開始のフーガ]
   コントラプンクトゥス I(正立形)/コントラプンクトゥス II(倒立形)
   コントラプンクトゥス III(正立形)/コントラプンクトゥス IV(倒立形)
   [グループ2:反行ストレッタ・フーガ]
   コントラプンクトゥス VI(倒立形)/コントラプンクトゥス VII(正立形)
   コントラプンクトゥス VIII(倒立形)
   [グループ3:2声のカノン・フーガ]
   コントラプンクトゥス IX(正立形)/コントラプンクトゥス X(倒立形)
   コントラプンクトゥス XI1(正立形)/コントラプンクトゥス XII(倒立形)
   [グループ4:鏡像フーガ]
   コントラプンクトゥス XIII(正立形)/コントラプンクトゥス XIV(倒立形)
   コントラプンクトゥス XV(正立形)/コントラプンクトゥス XVI(倒立形)
   [グループ5:二重フーガ]
   コントラプンクトゥス XVII(正立形)/コントラプンクトゥス XVIII(倒立形)
   コントラプンクトゥス XIX(正立形)/コントラプンクトゥス XX(倒立形)
   [グループ6:三重および四重フーガ]
   コントラプンクトゥス XXII(正立形、未完)
   [グループ6への追加:2台のクラヴィーアのためのトランスクリプション]
   コントラプンクトゥス XXIII(正立形)/コントラプンクトゥス XXIII(倒立形)
   [付録] コラール「御身の御座の前にわれは進み出で」(BWV668-668a)
        - ジャック・シャイエの記念に
パスカル・ヴィニュロン金管アンサンブル
 パスカル・ヴィニュロン(ピッコロ・トランペット、トランペット、ビューグル)
 クリストフ・ボネ(トランペット、ビューグル)
 ジャック・ベジェ(トロンボーン)
 ジル・ダラール(バストロンボーン)
マレ室内管弦楽団のソリストたち
 ソフィー・ムノス(フルート)
 ピエール・クリストフ・ブリヨ(オーボエ、イングリッシュホルン)
 クレマン・ウイ(ホルン)
 ステアン・クッタ(ファゴット)
パスカル・ヴィニュロン、
ジャン・ガラール(オルガン)

録音:2005年9月22-28日、サン・ベルトラン・ド・コマンジュ大聖堂、サン・ベルトラン・ド・コマンジュ、ミディ=ピレネー地方圏、フランス
 フランスの作曲家・音楽学者ジャック・シャイエの分析と配列に従いパスカル・ヴィニュロンが楽器配置を行ったセルマー版による世界初録音。コトラプンクトゥス Vは構成に取り入れられず、グループ2のベースとして用いられたとのことです。
 ブックレット表記はフランス語・英語・ドイツ語。

 


QM 7039
(2CD)
\4200→\3790
オルガン、ピアノ、チェンバロで弾き分けた「平均律」
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集第1巻
   BWV846(+)/BWV847(#)/BWV848(#)/BWV849(*)/BWV850(*)/BWV851(#)
   BWV852(*)/BWV853(+)/BWV854(+)/BWV855(#)/BWV856(#)/BWV857(*)
   BWV858(#)/BWV859(*)/BWV860(#)/BWV861(*)/BWV862(+)/BWV863(+)
   BWV864(+)/BWV865(*)/BWV866(#)/BWV867(+)/BWV868(*)/BWV869(+)


パスカル・ヴィニュロン(オルガン(*))
使用楽器:1987年、ミシェル・ジロー製
ディミトリ・ヴァシラキス(ピアノ(+))
使用楽器:スタインウェイ&サンズ、モデルC、2m17
クリスティーヌ・オージェ(チェンバロ(#))
使用楽器:マルク・デュコルネ製(ジャーマン・モデル、二段鍵盤)

録音:2006年9月22-28日、セニュレ教会、セニュレ、ブルゴーニュ地域圏、フランス
 ディミトリ・ヴァシラキスは1967年ギリシャのアテネに生まれ、パリ音楽院で学んだピアニスト。ピエール・ブーレーズの信頼を得て1992年以来アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストを務めている現代音楽のスペシャリストです。
 クリスティーヌ・オージェはパリ音楽院で学んだフランスのチェンバロ奏者。声楽家との共演や教育の分野でも活躍し、2014年現在パリおよびリヨン音楽院(国立高等音楽院)音楽教育学科教授を務めています。ブックレット表記は英語・ドイツ語・フランス語。

 


QM 7043
(2CD)
\4200→\3790
オルガン、ピアノ、チェンバロで弾き分けた「平均律」
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集第2巻
   BWV870(*)/BWV871(#)/BWV872(+)/BWV873(#)/BWV874(*)/BWV875(#)
   BWV876(*)/BWV877(+)/BWV878(*)/BWV879(#)/BWV880(*)/BWV881(+)
   BWV882(#)/BWV883(+)/BWV884(#)/BWV885(*)/BWV886(+)/BWV887(#)
   BWV888(+)/BWV889(#)/BWV890(*)/BWV891(+)/BWV892(*)/BWV893(+)
パスカル・ヴィニュロン(オルガン(*))
 使用楽器:1987年、ミシェル・ジロー製
ディミトリ・ヴァシラキス(ピアノ(+))
 使用楽器:スタインウェイ&サンズ、モデルC、2m17
クリスティーヌ・オージェ(チェンバロ(#))
 使用楽器:マルク・デュコルネ製(ジャーマン・モデル、二段鍵盤)

録音:2006年9月22-28日、セニュレ教会、セニュレ、ブルゴーニュ地域圏、フランス
 ブックレット表記は英語・ドイツ語・フランス語。

 


QM 7053-3
(3CD)
\6000→\5390
チェンバロ、オルガン、ピアノで「ゴルトベルク」全曲3枚1組
J・S・バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
 [CD 1] チェンバロによる演奏(*)
 [CD 2] オルガンによる演奏(+)
 [CD 3] ピアノによる演奏(#)
クリスティーヌ・オージェ(チェンバロ(*))
 使用楽器:アントニー・シドニー製
パスカル・ヴィニュロン(オルガン(+))
 使用楽器:1963年、クルト・シュヴェンケデル製
ディミトリ・ヴァシラキス(ピアノ(#))
 使用楽器:ファツィオリ製 F278

録音:2008年10月、ジャンヌ・ダルク教会、ヴェルサイユ、フランス(*)
    2008年9月、トゥール大聖堂、トゥール、ロレーヌ地域圏、フランス(+)
    2009年12月、パリ、フランス(#)
 3つの楽器で曲集を引き分けた「平均律」に続き、こちらは3つの楽器による「ゴルトベルク」それぞれ全曲録音のセット企画。ブックレット表記は英語・フランス語。

 

QM 7058
\2600
J・S・バッハ(1685-1750)編曲:音楽の捧げ物 BWV1079 マレ室内管弦楽団のソリストたち
 ヴィン・ファム(ヴァイオリン)
 パトリシア・ナグル(フルート)
 ヴェレーヌ・ヴェストファル(チェロ)
パスカル・ヴィニュロン金管アンサンブル
パスカル・ヴィニュロン(オルガン)

録音:2010年、改革派受胎告知教会、パリ、フランス
使用楽器:1973年、クルト・シュヴェンケデル製(オルガン)
 「6声のリチェルカーレ」はパスカル・ヴィニュロン(1963-)編曲による金管六重奏版で演奏されています。ブックレット表記はフランス語・英語・ドイツ語。

 

QM 7037
\2600
トランペット協奏曲集
 ヘンデル(1685-1759):トランペット協奏曲ト短調
 テレマン(1681-1767):トランペット協奏曲ニ長調
 レオポルト・モーツァルト(1719-1787):
  トランペット協奏曲ニ長調(カデンツア:パスカル・ヴィニュロン)
 ハイドン(1732-1809):トランペット協奏曲変ホ長調(カデンツァ:ロジェ・デルモット)
 フンメル(1778-1837):トランペット協奏曲ホ長調
パスカル・ヴィニュロン(トランペット)
プラハ室内管弦楽団

録音:データ記載なし (P)2006
 パスカル・ヴィニュロンはロジェ・デルモット、マルセル・ラゴルスにトランペットを師事。ブックレット表記はフランス語・英語・ドイツ語・スペイン語。





VERSO


VRS 2154
\2400
フアン・J・コロメル(1966-):人間性 金管楽器と管弦楽のための協奏作品集
  交響的挿絵 [Vinetas Sinfonicas]
   (トランペットと管弦楽のための;2001)(*)
  人間性 [Naturaliza Humana]
   (ホルン、ホルン合奏と管弦楽のための;2004)(+)
  好色で敬虔な女 [La Devota Lasciva]
   (金管五重奏と管弦楽のための;2004)(#)
ルイス・ゴンサレス(トランペット(*))
ハビエル・ボネト(ホルン(+))
スパニッシュ・ブラス・ルール・メタルス(#)
 カルロス・ベネト、
 フアンホ・セルナ(トランペット)
 マヌエル・ペレス(ホルン)
 インダレシオ・ボネト(トロンボーン)
 セルヒオ・フィンカ(テューバ)
グラナダ市立管弦楽団
ホセ・ルイス・エステリェス(指揮)

録音:2014年5月、マヌエル・デ・ファリャ・コンサートホール、グラナダ、スペイン

フアン・J・コロメルはスペインのバレンシア州アルシラに生まれ、バレンシア音楽院でトランペットと作曲を学んだ後1990年に渡米しボストンのバークリー音楽カレッジで映画音楽を学んだ作曲家。1992年にロサンゼルスに本拠を移し映画音楽作曲家として活動を開始。2006年にアメリカ合衆国籍を取得しました。映画音楽とクラシカル音楽を両輪として活躍しています。

 

VRS 2155
\2400
ガブリエル・エルコレカ(1969-):カイオラン 室内楽作品集
  Kaiolan(フルート、クラリネット、ピアノと弦楽三重奏のための;2010)
  Muraiki(バスフルートのための;2008)
  Ertzak(フルート、クラリネット、打楽器と弦楽三重奏のための;2010)
  Saturno(クラリネットとチェロのための;1997)
  Krate
  (フルート、クラリネット、マリンバ、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための;1994)
  Pyrite(ヴィブラフォンのための;2011)
  Rondo(バスクラリネット、ピアノと弦楽三重奏のための;2006)
アンサンブル・ルシェルシュ
 メリーゼ・メリンガー(ヴァイオリン)
 バルバラ・マウラー(ヴィオラ)
 オーサ・オーケルベリ(チェロ)
 マルティン・ファーレンボック(フルート)
 岡静代(クラリネット)
 クリスティアン・ディエルシュタイン(打楽器)
 ジャン=ピエール・コロ(ピアノ)

録音:2014年3月16-18日、アンサンブルハウス、フライブルク、ドイツ

ガブリエル・エルコレカはスペイン・バスクのビルバオに生まれ、イギリスの王立音楽アカデミーでマイケル・フィニシーに師事した作曲家。

 

VRS 2151
\2400
【旧譜 再入荷予定】
ルイス・デ・パブロ(1930-):
  宴 I(1987)/ひょっとすると(1975)/宴 II(1988)
スペイン国立青年管弦楽団弦・打楽器グループ
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
録音:2010年3月、リエンソ・ノルテ音楽ホール、アビラ、スペイン
 


VRS 2153
\2400→\2190
【旧譜 再入荷予定】
ホセ・ルイス・トゥリナ(1952-):
  葬儀(フェルナンド・ソベルの記念に;1984)(*)
  ヴァイオリン協奏曲(1987)(+)
アラ・マリキアン(ヴァイオリン(+))
シルヤブ合唱団(*)
ハビエル・サエンス=ロペス・ブニュエル(合唱指揮(*))
コルドバ管弦楽団
ホセ・ルイス・テメス(指揮)

録音:2009年6月、コルドバ大劇場、コルドバ、スペイン

(*)世界初録音。




<メジャー・レーベル>

SONY


8887502133-2
\2600→\2390
ロジャー・ノリントン/ハイドン:パリ交響曲集
 ハイドン:
  ①『交響曲第87番イ長調』,
  ②『交響曲第85番変ロ長調「王妃」』,
  ③『交響曲第83番ト短調「めんどり」』,
  ④『交響曲第84番変ホ長調』,
  ⑤『交響曲第86番ニ長調』,
  ⑥『交響曲第82番ハ長調「熊」』
ロジャー・ノリントン(指揮),
チューリッヒ室内管弦楽団
 今年81歳となるイギリスの巨匠指揮者、サー・ロジャー・ノリントンと彼が2011年から首席指揮者をつとめているチューリヒ室内管弦楽団とのソニー・クラシカルへのレコーディング・プロジェクト第3弾は、待望のハイドン「パリ交響曲」です。
 ノリントンはハイドンの「ロンドン交響曲集」を、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ、シュトゥットガルト放送交響楽団と2回録音し、ヨーロッパ室内管とはオラトリオ「四季」「天地創造」やイッサーリスとのチェロ協奏曲を録音していましたが、「パリ交響曲集」は今回が初めてとなります。
 ウィットとユーモアに富んだハイドンの交響曲の多彩な魅力を描き出すにあたって、ピリオド楽器演奏に通じ、シュトゥットガルト放送響をヴィブラート・フリーのスーパー・ピリオド・アンサンブルに仕立てあげた「サー・ロジャー」はまさにうってつけの指揮者。2000年のザルツブルク音楽祭におけるノリントンとカメラータ・ザルツブルクとの演奏(映像収録)では、ハイドンの斬新で画期的な作曲法がスリリングに描き出されていました。
 それから14年、チューリヒ室内管という抜群のアンサンブルを得て、どのように変化したハイドンとなっているか要注目です!
 【録音】2014年4月, チューリヒ放送スタジオ(デジタル:セッション)
 

8887500997-2
\2600→\2390
フランソワ・ルルー/エステルハーツィ・コンチェルト
 ① フンメル:『序奏、主題と変奏 Op. 102』,
 ② ハイドン:『協奏曲第4番ヘ長調Hob.VIIh:4』,
 ③ ハイドン:『協奏曲第2番ト長調Hob.VIIh:2』,
 ④ ハイドン:『オーボエ協奏曲ハ長調Hob.VIIg:C』,
フランソワ・ルルー(オーボエ&指揮),
ミュンヘン室内管弦楽団
 若くしてヨーロッパのトップクラスのオーケストラの首席をつとめ、現在はソリストとして世界各地でひっぱりだこの人気を誇るオーボエ奏者、フランソワ・ルルー。日本では「レ・ヴァン・フランセ」のオーボエ奏者としても人気があります。
 これまでソニー・クラシカルにはバッハのオーボエ協奏曲集やモーツァルトのオーボエ四重奏曲、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲など、またRCAやWarnerにはレ・ヴァン・フランセとしてのアルバムを録音していました。
 今回は、ハイドンが楽長を務めていたエステルハーツィ宮のために作曲された作品を収録。
 ハイドンの②③は、リラ・オルガニザータのために書かれた作品ですが、ここではオーボエで演奏されています。
 ルルーのオーボエは、いつものように柔らかく伸びのある音色。見事な息継ぎの細かなニュアンスによって、これらハイドンらの音楽に、今まで味わえなかった艶やかさを与えています。
【録音】2014年2月, ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(デジタル:セッション)
 


8887501077-2
\2600→\2390
ダニエル・オッテンザマー/わが街ウィーン
 ① フランツ・シューベルト(エーリヒ・シャゲール編):
  『セレナーデ D.957』,
 ② フランツ・シューベルト(エーリヒ・シャゲール編):『君はわが憩い D.776』,
 ③ フランソワ・シューベルト(エーリヒ・シャゲール編):
  『バガテル Op.13-9 「蜜蜂」』,
 ④ モーツァルト:『クラリネット協奏曲イ長調K.622』,
 ⑤ ベートーヴェン:
   『モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲 WoO.28』,
 ⑥ ランナー(ペーター・トッツアウアー編):『シュタイアー舞曲 Op.165』,
 ⑦ ヨーゼフ・シュトラウス(パウル・アンゲラー編):『休暇旅行で Op. 133』,
 ⑧ フィリップ・ファールバッハ(ペーター・トッツアウアー編):
   『「休みなし」電光石火のポルカop.295』,
 ⑨ ダニエル・オッテンザマー:『アンコール』【演奏】
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット),
ポール・グッドウィン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ウィーン・フィル首席をつとめる若きクラリネット奏者、ダニエル・オッテンザマーのソニー・クラシカル・デビュー盤です。
 ダニエル・オッテンザマーは、オーストリア・ウィーン生まれ。2009年「カール・ニールセン国際クラリネットコンクール」で優勝。同年よりウィーン国立歌劇場管弦楽団、およびウィーン・フィル首席奏者に就任。父であるエルンスト(ウィーン・フィル首席奏者)、弟のアンドレアス(ベルリン・フィル首席奏者)と共に、クラリネット奏者一家としても知られ、3人によるアンサンブル「クラリノッティ」も結成しています。
 当アルバムには、ウィーン生まれの彼らしく、モーツァルトのクラリネット協奏曲をメインに据え、ウィーンにちなんだ作品ばかりで揃えられています。共演にはポール・グッドウィン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管が起用され、彼のウィーンの歌心に感銘できるはずです。
 DGから一足先にソロ・デビューした弟のアンドレアスと並んで今後のクラリネット界を背負って立つ名プレイヤー、アンドレアス・オッテンザマーの魅力を堪能ください。
 【録音】2014年5月, ザルツブルク・モーツァルテウム、大ホール(デジタル:セッション)
 


8887506323-2
\2600→\2390
シューベルト:『交響曲第8(9)番ハ長調「ザ・グレート」』 アントネッロ・マナコルダ(指揮),
カンマーアカデミー・ポツダム
 アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集録音の4枚目にして完結編となる「ザ・グレート」の登場です。
 指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年勤めました。
 名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。
 2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド楽器奏法と、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、その生命力に富んだ演奏で注目されています。
 既発売の3枚でも、マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによるシューベルト演奏は、生き生きとした歌心、作品に込められた力強さ見事にを描き出しており、最近注目の録音が目白押しのシューベルトの交響曲のディスクの中でも、際立った魅力を振りまいていたので、今回の完結編「ザ・グレート」にも大きな期待が寄せられます。
 【録音】2014年6月, ベルリン、イエス=キリスト教会(デジタル:セッション)
  [演奏時間]I,15:10/ II, 14:39/ III, 13:47/ IV, 11:27
 
8887508715-2
(3CD)
\3300
エレナ・モシュク/ポートレイト
 【CD1】
  シャルパンティエ:歌劇『ルイーズ』〜「その日から」,
  グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』〜「ああ恐ろしい戦慄が」,
  ドリーブ:歌劇『ラクメ』〜「若いインドの娘はどこへ行った」,
  ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』〜「あたりは沈黙に閉ざされ」,
  ベッリーニ:歌劇『清教徒』〜「ああ、私の望みを」,
  ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』〜「麗しい光が」,
  ヴェルディ:歌劇『リゴレット』〜「愛しい御名」,
  モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』〜「どんな拷問が待っていようと」,
  R.シュトラウス:歌劇『ナクソス島のアリアドネ』〜「偉大な女王様」/
【CD2:モーツァルト・アリア集】
 歌劇『ツァイーデ』〜「おやすみなさい安らかに」,
 歌劇『後宮からの逃走』〜「私は恋をして」,
 歌劇『フィガロの結婚』〜「スザンナはまだ来ない」,
 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』〜
  「誰が名誉を奪おうとしたのか」「ひどい女ですって?」,
 歌劇『魔笛』〜
  「ああ、怖れおののかなくてもよいのです、わが子よ!」
  「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」,
 レチタティーヴォとロンド
  『わが憧れの希望よ。ああ、あなたはいかなる苦しみか 知らない』K.416,
 アリア『あなたに明かしたい、おお神よ』K.418,
 『ミサ曲ハ短調K.427』〜「聖霊によりて」,
 『エクスルターテ・ユビラーテ』K.165/
【CD3】
 エネスコ:『7つの歌曲Op.15』,
 ショーソン:『7つの歌曲Op.2』〜第2, 3, 5, 7曲,
 ドビュッシー:『星の夜』『ロマンス』,
 フォーレ:
  『秘めごと』『マンドリン』『夢のあとに』『祈り』
  『イスファハーンのばら』『永久に』、他全31トラック収録【演奏】
エレナ・モシュク(ソプラノ)/
ヤン・シュルツ(指揮)
ハンガリー国立交響楽団[CD1]/
カミル・マリネスク(指揮)
ヤーシ・モルドヴァ・フィルハーモニー管弦楽団[CD2]/
ザビーネ・ヴァーティン(ピアノ)[CD3]
 2012年のザルツブルク音楽祭における「ナクソス島のアリアドネ」原典版の至難なツェルビネッタ役で驚愕のヴォーカリズムを披露したエレナ・モシュクのアルテ・ノヴァへのソロ・アルバムを集成した3枚組のボックスです。
 エレナ・モシュクは、ルーマニア・ラーシ生まれ。ブカレストのジョルジュ・エネスコ音楽院で学びました。
 在学中より頭角を現し、生地ラーシのオペラ・ハウスで、夜の女王、ルチア、ジルダ、ヴィオレッタでデビューし好評を博しました。
 1990年にドイツのARDコンクールで優勝、91年にはモンテカルロ・オペラコンクールで優勝、95年には“ベッリーニ金賞”、2001年ヴェローナ野外劇場財団より “ザナテッロ賞”、2004年にはモデナ市より“ヴェルディ賞”など多数の栄誉に輝き、その後は主に活躍の舞台をチューリッヒ歌劇場に移し、「魔笛」 「リゴレット」 「椿姫」 「ランメルモールのルチア」などを演じながら現在のレパートリーの基盤を形成、現在はチューリヒ歌劇場を本拠に活躍しています。
 1994年のデュッセルドルフ歌劇場日本公演, その後新国立劇場やリサイタルでしばしば来日しており、その見事な歌唱には「滅多に聴けない透明な響き! これぞコロラトゥーラ!」と高い評価を得ています。
 CD1とCD2はオペラ・アリア集で、モシュクお得意のツェルビネッタの大アリアをはじめ、モーツァルトからシャルパンティエに至るコロラトゥーラやスーブレットの名アリアを収めています。
 CD3はピアノ伴奏のフランス歌曲集で、珍しいエネスコの歌曲も含まれています。
  【録音】1999〜2002年(デジタル:セッション)
 

8887507646-2
\2600
ホス・オキニェナ/サイレンス〜サティ:ピアノ作品集
 サティ:
  『3つのジムノペディ』『冷たい小品』『ひからびた胎児』
  『太った木の人形のスケッチとからかい』『ジュ・トゥ・ヴ』
  『ワルツ・バレエ』『幻想ワルツ』『「星の息子」への前奏曲』
  『官僚的なソナチネ』
ホス・オキニェナ(ピアノ)
 1971年生まれのスペインのピアニスト、ホス・オキニェナのソニー・クラシカルへの2枚目のソロ・アルバムとなるサティの作品集です。
 オスキニェナは生地サン.セバスチャンの音楽院でピアノと室内楽を学び最優秀で卒業し、さらにマドリッド音楽院でも研鑽をつんでいます。その後ジュリアード音楽院で、ツィメルマン、ゲルバー、ポゴレリチなどのマスタークラスに参加、シュナーベルの高名な弟子マリア・クルチオにも学んでいます。
 スペインを拠点に各地の音楽祭や主要都市で演奏活動を続けているスペインの実力派ピアニストです。サティは、当時のフランスに起こっていた「スペイン風音楽の流行」を明確に皮肉っていたともいわれています。
 オキニェナはそうした解釈にいれつつも、余分なニュアンスを脱し、サティ音楽の魅力をダイレクトに引き出しています。
 【録音】2014年11月、スペイン、ドノスティア、サン・セバスティアン、ビクトリア・エウヘニア劇場(デジタル:セッション)




DHM



8887506325-2
(2CD)
\3400→\3090
ベルリン・フィルとベルリン・バロック・ゾリステンのメンバーによる古楽アンサンブル
 コンチェルト・メランテ

  ドメニコ・ガッロ:『4声のための12のソナタ』
コンチェルト・メランテ
 ベルリン・フィルとベルリン・バロック・ゾリステンのメンバーによって結成され、ベルリンをベースに活躍する古楽アンサンブル「コンチェルト・メランテ」(「メランテMelante」はテレマンが生前使ったアナグラムによるイタリア風の変名に由来)のドイツ・ハルモニア・ムンディへの4枚目のアルバムは、イタリア・バロック期のドメニコ・ガッロの作品集です。
 ドメニコ・ガッロは、1730年にヴェネツィアで生まれたヴァイオリニスト、作曲家。教会音楽、ヴァイオリン・ソナタ、トリオ・ソナタ、シンフォニアを作曲したといわれていますが、実際のところはどのような生い立ちをたどったなどはわかっていません。
 その理由は、同時代に生きた有名なペルゴレージの存在にありました。1780年頃ガッロは楽譜の出版権をなぜか手放した可能性が有り、当時最も有名だったペルゴレージ作曲として出版することによって、楽譜を多く販売することに成功したのです。その結果としてガッロの名前は消え去られてしまいました。が、1940年代にペルゴレージの研究が行われた際に、イタリアの図書館でガッロとの写本を比べた結果、ガッロの存在が明らかになりました。
 ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」には、ペルゴレージの作品を使用して作曲されたとされていましたが、実際はガッロの作品も含まれていました。
 「コンチェルト・メランテ」による当アルバムでは、ガッロの秘曲が、気持ちのよいテンポと、弾むような見事な弓さばきによって蘇ります。
 【録音】2014年12月, ベルリン、ヴァンゼー、アンドレアス教会(デジタル:セッション)




<国内盤>


スリー・シェルズ


3SCD-0020
\2778+税
「松村禎三 こどものための音楽」
 (1)-(12)「ひばり児童合唱団による松村禎三のうた」
  (1)天地の囁きとともに(詩:木下 富美子)
  (2)おさるがふねをかきました(詩:まど みちお)
  (3)かぜ(詩:クリスチナ・ロゼッティ 訳詩:いのくま ようこ)
  (4)ゆき(詩:三好 達治 編曲:甲田 潤)
  (5)だれかが小さなベルをおす(詩:やなせ たかし)
  (6)しろいけむり(詩:やなせ たかし)
  (7)アフリカ(詩:やなせ たかし)
  (8)けんきゅうしよう(詩:やなせ たかし)
  (9)みみず旅日記(詩:やなせ たかし)
  (10)ぼくが鳥になったら(詩:西多賀ベッドスクール児童 編曲:高橋 裕)
  (11)『紙屋悦子の青春』のテーマ(編曲:塚本 一実)
  (12)アンコール(ぼくが鳥になったら)
 (13)ギリシャによせる2つの子守歌
(1)-(12)ひばり児童合唱団
 清田規子(指揮)
 鈴木 永子(ピアノ)
會田瑞樹(ヴィブラフォン)
宮脇奈菜美(トランペット)
森崎偏陸(ナレーション)
(13)(14)松村禎三(ピアノ)
 やなせたかし作詩、松村禎三の作曲による幻の作品収録。ひばり児童合唱団の歌による「こどものための音楽」「初恋の恋人に巡りあったように胸がときめきます」(やなせたかし)

 (1)-(12)録音:2013 年8 月4 日狛江エコルマホール(録音:小嶋雅夫) (13)(14)録音:1996 年カメラータトウキョウ
 協力:松村家、アプサラス/デザイン:田代亜弓/企画構成 スリーシェルズ

 ※松村禎三が家族とともに住み、愛した狛江市で開催された個展演奏会より。
 これまでスポットが当たることがなかったが、松村が子供のために作曲した音楽は、メロディアスな珠玉の小品ばかり。それを松村とも深い関係にあった「ひばり児童合唱団」が美しく透明感あふれる歌声で披露した。松村禎三に関係の深い人物と弟子たちによって作られたグループ「アプサラス」による第4回演奏会「狛江から世界の松村禎三へ」よりライヴ収録。ボーナストラックとして、生前松村自身が演奏して録音を残していた「ギリシャによせる2つの子守歌」を収録した。尚、2013年のコンサートには、やなせたかし氏が「コンサートで歌われるのは初恋の人に巡り会ったように胸がときめきます」、指揮者の榊原徹氏は「まだ体験していない方にはお薦めする責任があります」とコメントを寄せてくださいました。スリーシェルズも、松村禎三の素晴らしい音楽を推薦致します!

 ※特筆すべき点を以下に短く御案内致します。
  【その1】ひばり児童合唱団
  ・松村禎三が皆川おさむのソロとひばり児童合唱団のために作曲した映画主題歌「ぼくが鳥になったら」は録音以来の再演・舞台初演の録音となります。
  【その2】寺山(森崎)偏陸(寺山修司の弟)
  寺山による劇団「天井桟敷」のメンバーでもあった偏陸が「ぼくが鳥になったら」でナレーションを担当。
  【その3】松村禎三による幻の合唱曲
  松村禎三が教科書等のために少なからず書いていた作品が初の本格的上演となった演奏会の録音。
  まどみちお、やなせたかしなど大家の詩による作品のユーモアとペーソスは必聴です!
 
 ※合唱曲の作詩者である、やなせたかし氏よりのメッセージ。
  ずいぶん昔のことなので記憶はおぼろげですが、東京芸大の作曲家の教授松村禎三氏がぼくの詩集「愛する詩」の中から数曲を作曲したいと言って突然ぼくの仕事場に来られたときには本当にびっくりしました。〈中略〉今度またコンサートで歌われるのは初恋の人に巡り会ったように胸がときめきます。(やなせたかし)

 ※プロフィール
 松村 禎三 Teizo MATSUMURA Composer
  1929〜2007 年、京都市生まれ。旧制第三高等学校理科卒業。ピアノを高橋恒治に、和声を長広敏雄に学ぶ。49 年東京に移り、作曲を池内友次郎、伊福部昭に師事。55 年「序奏と協奏的アレグロ」が毎日音楽コンクール作曲部門第1 位を受賞し、その後次々と作品を発表する。78 年サントリー音楽賞の受賞を機にサントリー音楽財団からオペラの委嘱を受ける。自ら台本も手がけ、13 年余をかけて作曲したオペラ「沈黙」(遠藤周作原作)が93 年に初演され、新しい日本のオペラの誕生と大きな話題となった。強いエネルギーを秘め、流行に左右されない独自の個性をもつ作曲家として、国際的にも高い評価を受けており、94 年のニューヨークにおけるミュージック・フロム・ジャパンで松村作品の特集が開催された。1988年10 月サントリー音楽財団コンサート<作曲家の個展「松村禎三」>が開催され、「交響曲第2 番」が初演された。また、映画音楽、劇音楽の分野でも優れた多くの仕事をしている。東京藝術大学名誉教授。主な受賞歴、1968 年第17 回尾高賞「管弦楽のための前奏曲」、1973 年文化庁芸術祭優秀賞「ピアノ協奏曲第1 番」、1978 年第27 回尾高賞「ピアノ協奏曲第2 番」、1978 年サントリー音楽賞、1990 年紫綬褒章、1994 年毎日芸術賞、都民文化栄誉賞、モービル音楽賞、京都音楽賞大賞。
ひばり児童合唱団 HIBARI Children Chorus
 1943 年、東京荻窪で皆川和子により設立。戦時中は疎開先の神奈川県足柄上郡山北町、その後鶴見と本部を移し、昭和30 年より現在の東京都目黒区洗足を拠点としている。昭和26 年にコロムビアの専属となり団員の中からも安田祥子、由紀さおり(安田章子)、本間千代子等多くのメンバーが専属童謡歌手となる。その後昭和37 年にキングレコードと専属契約。昭和38 年TBS 委嘱芸術祭参加作品「小さな目」をきっかけに定期演奏会行う様になり「オデコのこいつ」(作詞:蓬莱泰三 作曲:三善晃)「ヴォイスフィールド」(作曲:一柳慧)「北越戯譜」(作曲:柴田南雄)等数々の委嘱作品を発表。ひばり児童合唱団は音楽を通じて豊かな情操を育て、思いやりのある心を持てるように、そして誰もが楽しく歌える合唱団をモットーとしている。歌の好きな子供なら誰でも入団でき、入団テストなどはない。主な活動は年に一回の定期演奏会のほか、様々なアーティストのコンサート出演やテレビ出演、CM・CDレコーディング等多方面にわたる。2013 年で創立71 周年を迎えた。
 主宰 皆川和子 代表 皆川おさむ

 清田 規子 Noriko KIYOTA Conductor
  洗足学園音楽大学声楽科卒業。同大学専攻科修了。
 三林輝夫、築地文夫両氏に師事。3 歳より、ひばり児童合唱団に入団。在学中、ケルン音楽大学にてエッダ・モーダ氏、ハンス・ホッター氏に公開レッスンを受ける。卒業演奏会、神奈川県新人演奏会出演。卒業後、オペラ、ミュージカル「ファンタスティックス」、コマーシャル等に出演。また、CM ソング・語り・司会等、幅広いジャンルで活躍。

 鈴木 永子 Nagako SUZUKI Piano
  東京藝術大学器楽科卒業。堀江孝子氏に師事。
 ヨーロッパ各地で、主に室内楽分野での研鑽を積み、第1 回日本モーツァルト音楽コンクール・ピアノ伴奏部門に入賞。また、邦人作品の初演に努め、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会などの作品展にも数多く出演。現在、V.セルヴァンスキー、R.カヴァイエ各氏に師事。ソロ活動のほか、声楽や器楽の共演者として、また、NHK 交響楽団員との室内楽アンサンブルクラルテのメンバーとして、各地で活躍している。

 森崎 偏陸 Henrix MORISAKI Narrator
  1949 年11 月27 日、兵庫県淡路島生まれ。17 歳で高校中退、家出、演劇実験室・天井棧敷入団。以来、寺山修司に師事。演劇では、音響、舞台監督、演出、映画では、助監督、記録を担当。1983 年、寺山修司逝去後は、作曲家、松村禎三に師事、数多くの映画音楽の助手を務める。熊井啓監督、松村禎三音楽、映画「深い河」「海は見ていた」オリジナル・サウンドトラックの、構成、編集を手掛けている。

 會田 瑞樹 Mizuki AITA Vibraphone
  打楽器奏者。仙台市出身、現在練馬区在住。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻卒業、武蔵野音楽大学大学院修士課程ヴィルトゥオーソコース修了。 2010 年、日本現代音楽教会主催第9 回現代音楽演奏コンクール「競楽IX」において、第2 位入賞。自らの演奏会のほか多数の作曲家の新作を手掛けており、その数は2013 年末までに50 作品を超えた。その他CD の発売、打楽器実技講座の講師等、幅広く活躍中。

 宮脇 奈菜美 Nanami MIYAWAKI Trumpet
  1990 年生まれ大分県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、東京藝術大学音楽学部卒業。アンソニー・プログのマスタークラス受講。これまでにトランペットを、井手茂貴、杉木峯夫、佐藤友紀、古田俊博、栃本浩規、の各氏に師事。室内楽を、古田俊博、古賀慎治の各氏に師事。


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 「松村先生の子供の曲」山本 純ノ介(千葉大学教育学部音楽科教授)

  師匠松村禎三の音楽は様々な方が論じるでしょう。でも松村禎三と子供の曲はなかなか珍しい組み合わせです。師匠はそもそも寡黙な作家ですが、作品各々の質の高さは格別です。しかし、膨大な量のスケッチがあり、実は「いつも作曲していた」作家です。私は映画音楽で助手をさせて頂いた事がありますが、映像に様々な音楽をあてては試す、試行錯誤の繰り返しに時間を惜しげもなく使われました。作曲の時間が無くなってしまうのではないかと心配するほどに。実作品の作曲の際にも同様にして、納得される主題やオーケストレーションが生まれてきたのでしょう。「デーモンが囁くまで待っているのだ」「動機が天から降ってくる」などとも師匠は言われましたが、実はその準備を自ら膨大なスケッチでされていたからこその語録でした。オペラ「沈黙」は別格として、師の作品で日本語を合唱や児童で歌う作品は一般にはあまり馴染みがないかも知れません。その意味でも本日のひばり児童合唱団、皆川おさむさんの登場は貴重と言えましょう。
 「暁の讃歌」のテクストは日本語ですが、リグ・ベーダより林貫一が邦訳した詩に作曲されています。師が比較的実験的かつ自由に作曲されたと思われるのが、映画音楽やこれら邦人の詩をテクストにした教育用の歌や合唱作品でしょう。しかしそこにはやはり「ひたむきな態度」が感じられます。そして残された、いくつかの作品のテクストの選び方は興味を惹きます。
木下富美子氏の「天地の囁きとともに」はまず題名に惹き付けられますし、若人の情熱や天地が囁くなど生命、自然に対する畏敬の念が感じられます。「おさるがふねをかきました」は国際アンデルセン賞も受賞されているまどみちお氏、「かぜ」はクリスチナ・ロゼッティ詩、いのくまようこ訳、「ゆき」は三好達治と、最高の詩や詩人を選ばれています。そして「だれかが小さなベルをおす」「しろいけむり」「アフリカ」「けんきゅうしよう」「みみず旅日記」「雪がはなびらのように」と、子供のために、やなせたかし氏の詩に数多く作曲されていることを知る方は少ないでしょう。興味深いことです。
 これらの曲は歌いやすく、聴いてみると馴染みやすいのです。厳しい管弦楽作品にはない、家族や家庭的な雰囲気、親子の愛情、子供の探求心などを題材に、教育者として、親としての側面が感じられます。余談ですが、アプサラスの遺品調査研究のなかで、「アフリカ」を師自らピアノの弾き歌いをされるデモ・テープが発見されました。あまりにも溌溂(ハツラツ)とされているので弟子一同大いに湧きました。
 そして映画音楽からも感動的な作品が生まれました。まず筋ジストロフィーの児童の詩をまとめたものをテクストにした「ぼくが鳥になったら」です。当時「黒猫のタンゴ」で一躍有名になった皆川おさむさんが、映画の中で生き生きと切々と歌われています。もう一つは『紙屋悦子の青春』です。この作品は黒木和雄監督の遺作となったものです。黒木監督や熊井啓監督とは名作を数多く残されています。個人的に黒木作品ですと『美しい夏キリシマ』に思いが至ります。それは、師とともに0号(=スタッフのみの試写)を鑑賞した貴重な体験があるからです。そこには師のピアノ作品による旋律とアルペジオにより、哀愁への決別、反戦と鎮魂、が美しくも厳しく響いていました。あの映画を是非劇場で観たいと強く感じています。

















3/19(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ANALEKTA

AN 28738
\2500
アンジェル・デュボー&ラ・ピエタ
 ルドヴィコ・エイナウディ 〜ポートレイト

 育ちゆく生命/光、溢れる日々/経験を重ねて/
 予期せぬ日/駆け抜けて/時の移ろい/
 夜の向こう側/もうひとつの世界/藍色に染まって/
 いつもの道を/サラバンド/残影/希望の扉
アンジェル・デュボー(ヴァイオリン)
ラ・ピエタ
 デュボー&ラ・ピエタが描くルドヴィコ・エイナウディの世界!

 アナレクタ(Analekta)の看板アーティストであり、カナダの国民的ヴァイオリニスト、アンジェル・デュボーと自らが創設した女流奏者のみによる弦楽オーケストラ、ラ・ピエタ。
 フィリップ・グラス、アルヴォ・ペルト、ジョン・アダムズと続いた、ミニマルミュージック、現代音楽を取り上げる「ポートレイト」シリーズ。最新作では、ベリオに学んだイタリアを代表するコンポーザー=ピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディのポートレイトを描く。
 映画「最強のふたり」の音楽をはじめ、数々の映画音楽、CM音楽、サウンドトラックも手がけ、2014年10月の来日公演も記憶に新しいエイナウディ。アンジェル・デュボーとラ・ピエタが、その繊細で美しい響きと旋律を見事に表現してくれます。
 ☆カナディアン・クラシカル・ミュージック・チャート第1位!※「経験を重ねて(Experience)」と「サラバンド(Sarabande)」を除き、すべてフランソワ・ヴァリエール&アンジェル・デュボーによる編曲。

 ※録音:2014年12月、マギル大学(ケベック/カナダ)



 

AN 28727
\2500
アンジェル・デュボー&ラ・ピエタ
 フィリップ・グラス 〜 ポートレイト

  《美女と野獣》序曲/《めぐりあう時間たち》組曲/
  ミシマ/シークレット・エージェント/エコーラス/
  カンパニー/クロージング
アンジェル・デュボー(ヴァイオリン)
ラ・ピエタ
 アンジェル・デュボー&ラ・ピエタのポートレイト・シリーズ。
 第1弾は、アメリカ現代音楽の巨匠、フィリップ・グラス!

 ※録音:2007年11月、マギル大学(ケベック/カナダ)
 
AN 28731
\2500
アンジェル・デュボー&ラ・ピエタ
 アルヴォ・ペルト 〜 ポートレイト

  スマ/カントゥス 〜 ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌/
  ダブラ・ラサ/巡礼の歌/モーツァルト=アダージョ/
  鏡の中の鏡
アンジェル・デュボー(ヴァイオリン)
ラ・ピエタ
 アンジェル・デュボー&ラ・ピエタのポートレイト・シリーズ。
 第2弾、エストニアの巨星アルヴォ・ペルトを弾く!

 ※録音:2009年12月、マギル大学(ケベック/カナダ)
 

AN 28732
\2500
アンジェル・デュボー&ラ・ピエタ
 ジョン・アダムズ 〜 ポートレイト

  ロード・ムーヴィーズ/
  ジョンの胡散臭い踊りの本より/
  シェーカー・ループス
アンジェル・デュボー(ヴァイオリン)
ラ・ピエタ、
ルイーズ・ベセット(ピアノ)
 アンジェル・デュボー&ラ・ピエタのポートレイト・シリーズ。
 第3弾は、ジョン・アダムズの室内楽。ヴァイオリンとピアノのための「ロード・ムーヴィーズ」では、現代音楽を得意とするカナダの名ピアニスト、ルイーズ・ベセットが参加。

 ※録音:2010年11月&12月、マギル大学(ケベック/カナダ)




ECM


481 1052
\2500
《Cantante E Tranquillo〜歌うように、そして静かに》
 1.ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第16番へ長調Op.135より
  第3楽章「Cantante e tranquillo」/
 2.リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲第2番より第5楽章/
 3.J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV1080よりコントラプンクトゥス1/
 4.クルターク(1926-):彼方より5/
 5.シュニトケ(1934-1998):ピアノ五重奏曲より第5楽章/
 6.クナイフェル(1943-):In Air Clear And Unseen-第2番「秋のゆうベに」/
 7.J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080よりコントラプンクトゥス14/
 8.クルターク:エンドレ・セルヴァンスキを追悼してOp.28よりArioso Interrotto/
 9.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130より第5楽章Cavatina/
 10 .クルターク:Flowers We Areよりミヤコへ/
 11.クルターク:バッハへのオマージュ/
 12.クルターク:リガトゥーラY/
 13.クルターク:リガトゥーラ−フランセス=マリーへのメッセージ/
 14.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番へ長調Op.135より第3楽章 Lento assai
ケラー四重奏団、
アレクセイ・リュビーモフ(ピアノ:5)
 バッハからクルタークへ至る時間とケラー四重奏団の歴史を辿って
 ブダペスト祝祭管弦楽団のコンサートマスターを務めていたアンドラーシュ・ケラーを中心に、リスト音楽院のメンバーたちによって1987年に結成され、古典派から現代曲に至る幅広いレパートリーでみずみずしい演奏を繰り広げるケラー四重奏団。
 ECMからもバッハからリゲティ、クルターク、シュニトケ他、数々の名盤をリリースし、高い評価を得ています。
 このアルバムではECMの創設者マンフレート・アイヒャーが彼らと共にカルテットの20年の歴史をたどりつつ、現代と過去の作曲家と作品を対比・検証しています。バッハからクルターク、そしてその間に横たわる時間に生まれた作品の緩徐楽章を素材に、過去の録音と最新録音を織り交ぜ、一つの作品として編み上げていきます。
 アルバム・タイトルの「Cantante e tranquillo」はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番、第3楽章に付されたもの。「歌うように、そして静かに」という意味で、彼らの音楽性にぴったり寄り添った言葉と言えるでしょう。
 【録音】2012年11月…1.4.9-14/2011年10月…2/1997年5月…3.7/2000年6月…5/2000年10月…6/1995年11月…8
 


481 1585
\2500→\2290
《ヴォルフガング・リーム:Et Lux》
 ヴォルフガング・リーム(1952-):Et Lux(光へ)〜
  四重合唱と弦楽四重奏のための
ウェルガス・アンサンブル、
ミンゲ四重奏団、
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
天空からの永遠の光が感じられる音楽
 2009年に作曲されたリームのヴォーカル・アンサンブルと弦楽四重奏のための「Et Lux」は、まるで何世紀も前に書かれたような静謐な佇まいを見せています。レクイエムの様式を踏まえ、そのラテン語のテキストの断片を用いて、これまでの音楽を含みながら少しずつ発展していくプロセスからは、時代を超越した「永遠の光が降り注ぐような」魅力が放たれています。ベルギーのウェルガス・アンサンブルとドイツのミンゲ四重奏団は作曲家リームと共に仕事をすることが多く、ここでも極めて美しい演奏を聴かせてくれます。言葉の持つ意味を再確認させながら、心地よい慰めが感じられる作品を理解するために最適な演奏です。ブックレットにはリーム自身による作品解説も含まれています。
 【録音】 2014年2月9-10日、Augustinus Muziekcentrum, アントワープ




MD+G



613 18902
(3CD)
\4800→\4380
忘れられた天才
 《ヨーゼフ・マティアス・ハウアー:メロディと前奏曲全集》

 ヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883-1959):
  メロディ(Op.22〜33), メロディ(Op.34〜45), メロディ(Op.50〜55,
  ゾンネンメロス, チェレスタのための前奏曲(作品番号なしとOp.46〜49)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ),
ホルガー・ファルク(バリトン:Op.24, ゾンネンメロス)
複雑なリズムや体系的なロジックをみごとに解析
 シェーンベルクよりも早く、1919年に独自の12音技法を発明していたオーストリアの作曲家、音楽理論家ヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883-1959)の作品集です。
 彼が追及した12音技法は、他とは全く異なるものであり、シェーンベルクとは激しく対立したのでした。彼の作風は時代を追うごとに変化し、色彩に基づくものあり、図形楽譜あり、時には易学に基づくものまであったと言われています。また1936年には頽廃音楽の烙印を押され、存在すらも忘れられてしまいました。
 そんな彼の作品から「メロディと前奏曲」を、鬼才ピアニスト、シュライエルマッハーが丹念に演奏しています。これらの作品は、基本的に鍵盤楽器なら何を演奏してもよく(通常は、ピアノ、ハルモニウム、チェレスタ)、ここではスタインウェイのピアノを使用し、挑発的かつ瞑想的な雰囲気を醸し出しています。
 とりわけ1919年の「ゾンネンメロス」は、この曲集を象徴する作品で、複雑なリズムや体系的なロジックは、ハウアーが到達した世界を的確に表現しています。
 シュライエルマッハーはハウアーの作品をこれまでにもMDGレーベルからリリースしており、当盤が4枚目のリリースとなります。
 

904 19026
(SACD Hybrid)
\3100
《シューマン:4手のためのピアノ作品集》
 シューマン:
  ① ペダル・フリューゲルのための練習曲
     (カノン形式の作品6曲)(G.ビゼー編)
  ② 東洋の絵-6つの即興曲 Op.66、
  ③ 小さな子供と大きな子供のための12の連弾曲集 Op.8
アムステルダム・ピアノ・デュオ
[ウィネケ・ヨルダンス&
レオ・ファン・ドゥセラール]
(ピアノ:1837年 エラール製)
エラールで奏でられるシューマンの珍しい作品
 シューマンが作曲していた時代、ペダル・フリューゲルという楽器がありました。現在ではほとんど残っていませんが、ピアノに足鍵盤を後付けした楽器であり、オルガンの練習用として開発されたものです。1800年頃に開発され、少しずつ改良が加えられた楽器がライプツィヒの音楽学校に導入され、シューマンが興味を持ったのです。彼はこの楽器に素晴らしい将来性を見出し、普及を願ったのですが、残念ながらそれは叶うことがありませんでした。もともと、この楽器のために書かれた練習曲を、ビゼーが4手ピアノ用に編曲していますが、ここでは1837年製のエラールを使うことで、シューマンの思いを垣間見ることができるのではないでしょうか。
 他には、中世のアラビア語の詩からインスパイアされた「東洋の絵」、彼の長女マリーのために作曲した12の連弾曲集の2つの曲集が収録されています。
 


948 18896
(SACD Hybrid)
\3100→\2890
《エルンスト・ルドルフ:室内楽作品集》
 エルンスト・ルドルフ(1840-1916):
  1) 3台のヴァイオリン、ヴィオラ、
    2台のチェロのための六重奏曲イ長調Op.5,
  2) 6つのピアノのための小品Op.52,
  3) ピアノのための3つのロマンスOp.48
  4) カプリッチョ・アパッショナートOp.49,
  5) ピアノのための演奏会用練習曲Op.29-1&2,
  6) ヴァイオリンとピアノのためのロマンスOp.41
ベロリーナ・アンサンブル
[ダヴィッド・ゴロール(ヴァイオリン),
ルドヴィカ・ナルドーネ(ヴァイオリン),
ソーニャ・パウル(ヴァイオリン),
アリアベッジャー=ベンダー(ヴィオラ),
カタリーナ・イェックレ(チェロ),
ヨハネス・ドラーシク(チェロ),
ヴィレール・ヴァルドネシ(ピアノ)]
ロマンティックな表現としなやかな美しさ
 ドイツの作曲家ルドルフは、ライプツィヒ音楽院でモシェレス、プレディに師事、個人的にライネッケやハウプトマンにも指導を受け、ピアニスト、教師としてケルン音楽院で働き、1867年にケルン・バッハ協会を設立しました。その後はベルリン芸術大学(当時はベルリン高等音楽院)でピアノ講師を務め、その傍ら、シュテルン合唱協会の指揮者も務めています。
 シューマン一家とも親しく、夫妻の娘にピアノを教えていたこともありました。そのせいか、ルドルフの「6つの小品」などには明らかなシューマン、もしくはブラームスからの影響も感じられますが、サロン風な甘さやロマンティックなヴァイオリンのメロディには独特の表現と自然な美しさがあります。ベロリーナ・アンサンブルの演奏はこれらの作品から蟲惑的な魅力と壮大な可能性を感じさせてくれます。
 

949 18936
(SACD Hybrid)
\3100
《J.S.バッハ:オルガンのためのトッカータ集》
J.S.バッハ:
 1) トッカータとフーガ ニ短調 BWV565,
 2) トッカータ ホ長調 BWV566,
 3) トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV540,
 4) いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV662,
 5) トッカータとフーガ へ長調 BWV540,
 6) われを憐れみたまえ、おお主なる神よ BWV721,
 7) トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV538
クリストフ・シェーナー(オルガン=ハンブルク 聖ミヒャエル教会)
4台の楽器を使い分けた壮麗な演奏
 古くからハンブルク市民たちに愛されている、17世紀に創設された「聖ミヒャエル教会」は、ハンザ都市ハンブルクの象徴であり、また北ドイツで最も美しいバロック建築でもあります(2度にわたって火災に遭い焼失、また第二次世界大戦の際にも損害を受けましたが、すぐに復旧されています)。
 教会には5台のオルガンが設置されており、このアルバムではその4台を使用し、それぞれの音色の違いを際立たせるという興味深い録音がなされています。
 壮麗かつ風通しの良い音色を完璧に捉えたこのアルバムを聴く事は、まさに息をのむような体験です。



 

OEHMS



OC431
\2100→\1890
W.F.バッハ:ピアノ作品集
 1.幻想曲 ニ短調/2.フーガ ニ短調/3.幻想曲 ホ短調/
 4.フーガ ホ短調/5.フーガ ホ短調/6-8.ソナタ ニ長調/
 9-11.ソナタ 変ホ長調/12-14.ソナタ ハ長調/15.幻想曲 イ短調
アントニー・スピリ(ピアノ)
 バッハ一族の中でも、少しだけ異端視されているヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)。彼は大バッハの長男であり、当時は「バッハの息子たちの中で最も才能に恵まれている」と評価されていたものの、性格の悪さから人望をなくし、結果、良い職にもつけずに失意のうちにこの世を去ってしまった人です。膨大な作品を書いたにもかかわらず、前述の理由でほとんど出版されることはなく、多くは散逸してしまいました。
 しかし残された作品は、どれも独創性と多様性に満ちたものであり(これは伝統を無視した結果と評する人もいます)、どれも興味深い音楽であることは間違いありません。まだ彼の作品の全貌は明らかになっていませんが、最近になってキエフでいくつかの作品が発見されたりと、再評価が進んでいます。
 今回ピアノを演奏しているのは、ヨーロッパを中心に大活躍しているピアニスト、アントニー・スピリです。現代音楽も得意ですが、バッハ一族の作品にも深い関心を寄せていて、いくつかのリリースが継続しています。
 

OC1816
\2400
シューマン:ハインリヒ・ハイネの詩による歌曲集
 1-9.リーダークライス Op.24
 <私が朝起きると/私はやるせない思いで/私は木陰をさまよい/
  いとしい恋人、君の手を/私の悲しみの美しいゆりかご/
  待て、たくましい船乗りよ/山々と城が見下ろしている/
  はじめから私はほとんど生きる気をなくして/ミルテとばらの花を持って>/
 10-11. 5 つのリートと歌 Op.127 より
  <第3 番:私の恋は輝く/第2 番:あなたの顔は>/
 12-13. 4 つの歌 Op.142 より
  <第2 番:君の頬を寄せて/第4 番:私の馬車はゆっくりと>/
 14.ベルシャザル Op.57/
 15-30.詩人の恋 Op.48
  <美しい五月に/私の涙から/ばらよ、ゆりよ、鳩よ/
  私がおまえの瞳を見つめるとき/私の心をゆりの杯にひたそう/
  聖なるラインの流れに/私は恨むまい/花がわかってくれるなら/
  それはフルートとヴァイオリンの響き/あの歌の響きを聞くと/
  若者はおとめを愛した/明るい夏の朝に/私は夢の中で泣いた/
  夜ごとの夢に君をみる/昔のおとぎ話より/昔のいまわしい歌>
セバスティアン・ノアック(バリトン)/
マヌエル・ランゲ(ピアノ)
 録音 2012 年10 月17-19 日 ベルリン=ダーレム イエス・キリスト教会
 1840 年にシューマン(1810-1856)が「詩人の恋」を作曲してから、それこそ数え切れないほどの歌い手たちがこの歌を歌って来ました。男声歌手、時には女声歌手も歌うこの歌曲集には汲めども尽きぬ魅力があることは間違いありません。
 このアルバムでは同じ年に書かれた「リーダークライス Op.24」と、同じハイネの詩に付けられた4 つの歌曲を集めています。
 シューマンがこれらの詩にどれほどまでに寄り添って、美しいメロディをつけたかを味わっていただけることでしょう。ハイネの詩自体は、批評精神に裏打ちされているものも多く、ドビュッシーを始めとした後世の人々は「シューマンはハイネを理解していない」と批判したとも言われますが、少なくともシューマンは、詩から崇高なエッセンスを抜き出すことで言葉に永遠の命を与えたのではないでしょうか。
 ここで艶やかな歌を聞かせるのはベルリン生まれのノアックです。彼はフィッシャー=ディースカウやアリベルト・ライマンに学び、数々のオペラに出演する実力派です。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーの客員教授を務めています。
 

OC1820
\2400
アレクサンダー・シンプ:ブラームス、ドビュッシー、ベートーヴェンを弾く
 1-4.ブラームス(1833-1897):4 つのピアノ小品 Op.119
  <間奏曲/間奏曲/間奏曲/狂詩曲>/
 5-7.ドビュッシー(1904-1907):映像 第2 集
 <葉末を渡る鐘の音/そして月は荒れた寺院に落ちる/金色の魚>/
 8.ドビュッシー:喜びの島/
 9-10.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第32 番 ハ短調 Op.111
アレクサンダー・シンプ(ピアノ)
録音 2013 年12 月,2014 年4 月.9 月 スイス Alte Kirche Boswil,
 2011 年、クリーブランド国際ピアノ・コンクールで優勝した後、輝かしい経歴を歩んでいるピアニスト、アレクサンダー・シンプ。彼は北米大陸を中心に活発なコンサート活動を行い、素晴らしい結果を出しています。
 そんな彼の新譜はブラームスとドビュッシー、ベートーヴェンという一見脈絡のない作品で構成されています。しかし、全て作曲家の後期の作品であるという綿密に計算されたプログラムであり、前作のラヴェル、スクリャービン、シューベルト作品集(OC867)と同じコンセプトに貫かれたものなのです。
 深部に沈むものを丁寧に掬い上げるかのような優しいタッチと色彩感は、彼の美点の一つでしょう。ひたすら美しい音色に潜む陶酔感は、聴き手を幽玄な世界へといざないます。



 

OPUS ARTE(CD)


OACD9035D
(CD)
\2700
ヘスス・レオン/ベル・カント 〜ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディを歌う
 1.ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「愛の妙薬」-人知れぬ涙/
 2.ベッリーニ(1801-1835):歌劇「清教徒」-泉のほとりに一人寂しく/
 3.ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」-悪いエルネスト/
 4.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「リゴレット」-彼女がさらわれた/
 5.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」-女心の歌「風の中の羽のように」/
 6.ドニゼッティ:歌劇「ロベルト・デヴリュー」-天使のような純粋な心/
 7.ベッリーニ:歌劇「清教徒」-愛らしい乙女よ/
 8.ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」-この剣に覚えさせよう/
 9.ドニゼッティ:歌劇「ランメルムーアのルチア」-まもなく忘れられた墓が/
 10.ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」-喜びの歌はいとしい人の唇から出て/
 11.ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」-あぁ友よ、なんて楽しい日!
ヘスス・レオン(テノール)/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
トビー・パーサー(指揮)
録音 2013年12月11-13日 西エヴァートン,リヴァプール・フィルハーモニック・アト・ザ・フライアリー
 メキシコのテノール、ヘスス・レオンの輝かしい声を聴く1枚です。彼はキューバで声楽を学び始め、UCLAオペラ・スタジオや、ショルティ・アカデミア・ディ・ベルカント、ボストン大学オペラ研究所などで研鑽を積んでいます。その後はイタリアでニコライ・ギャウロフ奨学金を得て、伝説的ソプラノ、ミレッラ・フレーニの指導を受けます。
 彼はスコットランド歌劇場で「椿姫」のアルフレードを含む数多くの役を歌い、やがて世界中のオペラ劇場でもその存在が注目されるようになりました。
 今ではイギリス、アメリカ、ミラノを始めとした一流の歌劇場やウィグモアホールでのリサイタルを行い、また2015年には「清教徒」のアルトゥーロ役や、「夢遊病の娘」のエルヴィーノを歌う予定にもなっています。甘美なフレージングと均質な響きを持つ美しい声は、今後も人々を魅了することでしょう。
 

OACD9037D
(2CD)
\2700
J.S.バッハ:トリオ・ソナタ集 BWV525-530
<CD1>
 1-3.ソナタ 第5番 ハ長調 BWV529/
 4-6.ソナタ 第3番 ニ短調 BWV527/
 7-9.ソナタ 第4番 ホ短調 BWV528/
<CD2>
 1-3.ソナタ 第2番 ハ短調 BWV526/
 4-6.ソナタ 第1番 変ホ長調 BWV525/
 7-9.ソナタ 第6番 ト長調 BWV530
デイヴィッド・ニューショルム
 (オルガン…ケンブリッジ、トリニティカレッジ)
 6つのトリオ・ソナタはバッハ(1685-1750)が1730年頃に作曲したオルガンのための曲集です。
 右手パート、左手パート、足鍵盤パートが完全に独立したメロディを奏でるため、3つの声部=トリオ・ソナタとされています。本来なら2つの独奏楽器と通奏低音で合奏される室内楽形式ですが、これをオルガン1台で行うという、挑戦的な試みなのです。
 基本的には急−緩−急の3楽章ですが、第4番にはアダージョの序奏が付けられています。またこの楽章は教会カンタータ第76番からメロディが転用されており、また第3番第2楽章は三重協奏曲BWV1044に転用されています。
 彼の息子の鍵盤練習用として書かれたとも言われますが、これをきちんと弾きこなすには大変な技術と音楽性が求められることは間違いありません。
 ここでオルガンを演奏しているニューショルムはウースター大聖堂の聖歌隊で歌い、ソールズベリー大聖堂のオルガン奨学金を得て、その後はカンタベリー大聖堂のアシスタントオルガニストと女子合唱団の音楽ディレクターを務めている人です。丁寧な音作りに定評があります。




SLOVART


SR 0070
\2500
イベリア/フルートとギターのためのスペインとポルトガルの音楽
 ファリャ(1876-1946):オペラ「はかなき人生」から スペイン舞曲第1番
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1867-1948)/ペドロ・ロドリゲス編曲:
  3つのポルトガルの情景; 愛の歌/みだらな女/奇想ワルツ
 グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集 Op.37 より
   オリエンタル(No.2)/ビリャネスカ(No.4)/アンダルサ(No.5)
 ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)/ペドロ・ロドリゲス編曲:断片
 フェルナンド・ロペス・グラサ(1906-1994):田舎風のメロディー より
   貧しい子供の歌/サン・ジョアンの歌/どこへ行くの? おお、ルジーニャ/暁
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):夜明けのセレナード
マキーナ・リリカ
 モニカ・ストレイトヴァー(フルート)
 ペドロ・ロドリゲス(ギター)

録音:2012年10月34-日、ポルトガル・コミュニケーションズ財団、リスボン、ポルトガル
 モニカ・ストレイトヴァーはヤナーチェク音楽院(オストラヴァ、チェコ)、ブラチスラヴァ音楽アカデミー(スロヴァキア)で学び、スロヴァキアで活躍しているチェコ人フルーティスト。
 ペドロ・ロドリゲスはポルトガルのコインブラに生まれ、レイリア音楽院(ポルトガル)、パリのエコール・ノルマル音楽院で学んだギタリスト。二人のデュオ、マキーナ・リリカはリスボンの現代音楽祭「ムジカ・ヴィーヴァ」でデビューしました。すでに200を超える新作初演を行っています。

 

SR 0071
\2500
マキーナ・リリカ/フルートとギターのための新作集
 ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ(1959-):Burning Silver(2014)
 サラ・カルヴァーリョ(1970-):
  Begin at the beginning and go on till you come to the end: then stop(2010)
 ジョゼ・ルイス・フェレイラ(1973-):A historia de amor entre...(2012)
 エヴゲニー・ズディルキン(1968-):Aquarela III(2011)
 カルロス・カイレス(1968-):SAH(2012)
 イザベル・ソヴェラル(1961-):Heart(2014)
 ミハル・ラタイ(1975-):Wonderland. End(2010)
 ペトラ・バフラター(1975-):Machina Lirica(2012)(*)
マキーナ・リリカ
 モニカ・ストレイトヴァー(フルート)
 ペドロ・ロドリゲス(ギター)

録音:時期の記載なし(2010?-2014年),アヴェイロ大学スタジオ(*以外)、アヴェイロ、ポルトガル  ポルトガル・コミュニケーションズ財団、リスボン、ポルトガル(*)
 オリヴェイラ、カルヴァーリョ、フェレイラ、カイレス、ソヴェラルはポルトガル、ズディルキンはロシア(2014年現在ポルトガルのアヴェイロ大学で教職)、ラタイはチェコ、バフラターはスロヴァキアの作曲家。
 スラヴ系とラテン系のデュオをいう強みを生かし、マキーナ・リリカはすでに200を超える新作初演を行っています。




<メジャー・レーベル>

SONY



8887503062-2
(47CD)
\13000→\11990


 カナダのトロントを拠点に1979年に組織されたピリオド楽器アンサンブル、ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ。1981年ヴァイオリン奏者のジーン・ラモンが芸術監督となり、国内外の演奏会ツアー、CD、テレビ出演などその活発な活動を通し、すでに世界的なアンサンブルの1つとして高く評価されています。

 あまたの受賞歴を持つこの古楽アンサンブルは、明快で、躍動感溢れる熱い演奏で北米各地および世界各国に知られており、音楽監督ジーン・ラモンの優れたリーダーシップのもと、バロックから古典派までの音楽をカバー。
 グラモフォン誌は「世界でトップクラスのバロックオーケストラの1つ」と評価されています。地元トロントでは年間50回以上の定期演奏会を開催。トロント大学音楽学部のレジデント・オーケストラでもあり、日常的な活動のほか毎年夏期バロックコースを開催。レコーディングにも積極的にかかわってきたターフェルムジーク・バロック・オーケストラは、すでに80近いアルバムを、ソニー・クラシカル傘下のヴィヴァルテとドイツ・ハルモニア・ムンディのほか、カナダのAnalekta、CBC、イギリスのHyperionなどからリリースしており、カナダの権威ある音楽賞でアメリカのグラミー賞にも相当すると言われるJUNO賞を9回も受賞しています。

 このBOXは、1988年から1999年にかけて、ターフェルムジーク・バロック・オーケストラがヴィヴァルテとドイツ・ハルモニア・ムンディにレコーディングした音源が収録されており、そのほとんどは、セオンやテレフンケンなどで活躍した古楽の名プロデューサー、ヴォルフ・エリクソンが手掛けたもので、作品の魅力を新たに掘り起こした名演として評価の高い演奏が目白押しです(2007年と2008年にドイツ・ハルモニア・ムンディより発売された「モーツァルト:交響曲第40&41番」「ヴィヴァルディ:調和の霊感」は、Analekta原盤であるためこのBOXには含まれません)。ここにはバッハ(ブランデンブルク協奏曲・ヴァイオリン協奏曲全曲)、ヘンデル(合奏協奏曲作品3、王宮の花火のpん学、水上の音楽)、ヴィヴァルディ(四季)の主要作品のほか、パーセル、コレッリ、ボッケリーニ、ゼレンカらのバロック音楽も含まれ、さらに特筆すべき名盤としては、ハイドンの疾風怒濤期の交響曲とパリ交響曲を含む21曲の交響曲、オラトリオ「天地創造」と6曲のミサ曲をはじめとする声楽曲、セレナードから交響曲に転用された6曲の交響曲、序曲集、「レクイエム」をはじめとするモーツァルト作品集、そしてインマゼールとの共演になるベートーヴェンの協奏曲全集が挙げられます。

 なおバロック音楽は音楽監督ジーン・ラモンがリーダーとしてアンサンブルをまとめ、ハイドン以降の古典派はブルーノ・ヴァイルとフィリーダー・ベレニウウス(グルック「オルフェオとエウリディーチェ」)が指揮に当たっています。

 全47枚は作曲家のアルファベット順に並べられ、それぞれのディスクは初出時のデザインをもとにした紙ジャケットに封入されています。

 詳細な録音データを網羅したハードカバーの別冊解説書が添付されます。
 ディスクと解説書は蓋付きの厚紙製ボックス(サイズ:縦 13 cm x 横13cm x 高さ13.3 cm、重量 1.5 kg)に収納されています。 ]


ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ/
 ザ・コンプリート・ソニー・レコーディングズ


【CD1-2】
 J.S.バッハ:『ブランデンブルク協奏曲第1〜6番 BWV.1045-1051』(全曲)〜
  ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD3】
 J.S.バッハ:
  『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041』
  『2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043』
  『ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042』
  『3つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調BWV.1064』〜
  ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD4】
 W.F.バッハ:
  『シンフォニア ニ長調F.64』『シンフォニア ニ短調F.65』
  『チェンバロ協奏曲ニ長調F.41』『弦楽のためのシンフォニア ヘ長調F.67』,
 J.S.バッハ:『組曲ト短調BWV1070(伝W.F.バッハ)』〜
  ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD5-7】
 ベートーヴェン:
  『ピアノ協奏曲第1〜5番(全曲)』『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』〜
   ジョス・ファン・インマゼール(Fp), ヴェラ・ベス(Vn), ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD8】
 ビーバー:『技巧的で楽しい合奏(パルティータ第1〜7番)』〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD9】
 ボッケリーニ:
  『チェロ協奏曲第7番ト長調G480』『シンフォニア 変ロ長調Op21-5, G497』
  『チェロ協奏曲第10番ニ長調 G483』『シンフォニア ニ短調 Op.12-4, G506「悪魔の家」』〜
   アンナー・ビルスマ(Vc), ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD10】
 ボッケリーニ:
  『序曲(シンフォニア)ニ長調Op.43 G521』『チェロ協奏曲ニ長調 G476』
  『八重奏曲(ノットッルノ)ト長調Op.38 G470』『チェロ協奏曲ハ長調 G473』
  『シンフォニア ハ短調 G519』〜
   アンナー・ビルスマ(Vc), ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD11】
 コレッリ:『合奏協奏曲集Op.6〜第7, 9, 3, 1, 11, 8番』〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD12】
 ガッツァニーガ:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』(抜粋)〜
  チアーナ・セッラ(Sp), エルツビエタ・ズミトゥカ(Sp),
  エディト・シュミット=リーエンバッヒャー(Sp), ダグラス・ジョンソン(T),
  カルロ・アッレマーノ(T), フェルッチョ・フルラネット(Br), ヨハン・ティッリ(Br),
  アントン・シャリンガー(Br), ヘルムート・ヴィルトハーバー(Bs),
  シュトゥットガルト室内合唱団, ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD13】
 ジェミニアーニ:
  『合奏協奏曲集Op.2 (全6曲)』『合奏協奏曲ハ長調 (コレッリのソナタOp.5-3による)』
  『合奏協奏曲ト短調 (コレッリのソナタOp.5-5による)』〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD14-15】
 グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』(1762年ウィーン版:全曲〉〜
  マイケル・チャンス(C-T), ナンシー・アージェンタ(Sp), シュテファン・ベッカーバウアー(Boy-S),
  シュトゥットガルト室内合唱団, フリーダー・ベルニウス(指揮) /
【CD16】
 グルック:バレエ・パントマイム『ドン・ジュアン(ドン・ファン)』『セミラーミス』〜ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD17】
 ヘンデル:『合奏協奏曲集Op.3』(全6曲) 〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD18】
 ヘンデル:
  『王宮の花火の音楽HWV351』『二重合奏のための協奏曲第2番ヘ長調 HWV333』
  『二重合奏のための協奏曲第1番変ロ長調HWV332』
 『ヘンデル:二重合奏のための協奏曲第3番ヘ長調 HWV334』〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD19】
 ヘンデル:『水上の音楽』(全曲), 歌劇『忠実な羊飼い』より管弦楽組曲〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD20-26】
 ハイドン:《交響曲集》
  『第41番ハ長調』『第42番ニ長調』『第43番変ホ長調「マーキュリー」』
  『第44番ホ短調「悲しみ」』『第51番変ロ長調』『52番ハ短調』『第45番嬰ヘ短調「告別」』
  『第46番ロ長調』『第47番ト長調』『第50番ハ長調』『第64番イ長調「時の移ろい」』
  『第65番イ長調』『第82番ハ長調「熊」』『第83番ト短調「めんどり」』『第84番変ホ長調』
  『第85番変ロ長調「王妃」』『第86番ニ長調』『第87番イ長調』
  『第88番ト長調「V字」』『第89番ヘ長調』『第90番ハ長調』〜
   ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD27-30】
 ハイドン:《ミサ曲集》
  『ミサ曲第9番ハ長調「戦時のミサ(太鼓ミサ)」』
  『ミサ曲第10番変ロ長調「オフィダの聖ベルナルドの讃美のミサ」』
  『ミサ曲第11番ニ短調「ネルソン・ミサ」』『ミサ曲第12番変ロ長調「テレジア・ミサ」』
  『ミサ曲第13番変ロ長調「天地創造ミサ」』『ミサ曲第14番変ロ長調「ハルモニー・ミサ」』
  『サルヴェ・レジナ ト短調』『モテット「天より来たりし祝福された恋人たちよ」』
  『モテット「Insanae et vanae curae」』『敬うべき秘跡のモテット』『テ・デウム ハ長調』〜
   アン・モノイオス(Sp), イェルク・ヘリング(T), ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs), 他,
   テルツ少年合唱団, ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD31-32】
 ハイドン:オラトリオ『天地創造』(全曲) 〜
  アン・モノイオス(Sp), イェルク・ヘリング(T), ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs), 他,
  テルツ少年合唱団, ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD33】
 ハイドン:『チェロ協奏曲第1番ハ長調』『チェロ協奏曲第2番ニ長調』,
 アントン・クラフト:『チェロ協奏曲ハ長調Op.4』〜
  アンナー・ビルスマ(Vc), ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD34-35】
 モーツァルト:
  《セレナードによる交響曲集》『交響曲ニ長調K.100 (62a)〜セレナード第1番より』
  『交響曲ニ長調K.203 (189d)〜セレナード第4番より』
  『交響曲ニ長調K.250 (248b)〜セレナード第7番より』
  『交響曲ニ長調K.185 (167a) 〜セレナード第3番より』
  『交響曲ニ長調K.204 (213a)〜セレナード第5番より』
  『交響曲ニ長調K.320〜セレナード第9番より』〜ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD36】モーツァルト:《オペラ序曲集》
  『「イドメネオ」K.366序曲』『「後宮からの逃走」K.384序曲』『「劇場支配人」K.486序曲』
  『「フィガロの結婚」K.492序曲』『「ドン・ジョヴァンニ」K.527序曲』
  『「コシ・ファン・トゥッテ」K.588序曲』『「皇帝ティートの慈悲」K.621序曲』
  『「魔笛」K.620序曲』『セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」』〜
   ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD37】モーツァルト:《ドイツ舞曲集》
 『6つのドイツ舞曲集K.509, K.536, 567, 571』『12のドイツ舞曲集K.586』〜
  ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD38】
 モーツァルト:
  『ホルン協奏曲第1〜4番』『ロンド変ホ長調K.371』〜
   アブ・コスター(Hr), ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD39】
 モーツァルト:『レクイエム ニ短調K.626(ランドン版)』〜
  リーナ・ウレヴィッツ(Sp), バルバラ・ヘルツル(Ms), イェルク・ヘリング(T),
  ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs), テルツ少年合唱団, 〜ブルーノ・ヴァイル(指揮) /
【CD40】パーセル:《劇音楽のための器楽作品集》
 『ダイオクリーシャン』『アーサー王』『妖精の女王』
 『インドの女王』より器楽のための音楽〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD41】シュメルツァー:《器楽のための作品集》
 『8声の教会および室内ソナタ ハ長調』『12のソナタ〜ソナタ第10番イ短調』
 『3つの合奏群のためのシャコンヌ ハ長調』
 『3つのヴァイオリンのためのソナタ ニ長調』『食卓のための4声ソナタ ニ長調』
 『フェルディナンド3世の崩御を悼む哀歌 ロ短調』『放屁の日の5声の室内ソナタ ハ長調』
 『独奏弦楽器のためのソナタ集〜ソナタ第3番ト短調』『5声のためのソナタ ハ長調』
 『アントニオ・チェスティのオペラ「祝典を挙げるネプチューンとフローラ」〜フランス風バレエ イ短調』
 『帝室のセレナータのための9声のアリア付きソナタ ハ長調』〜
  ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD42-44】
 ヴィヴァルディ:
  『協奏曲集「四季」Op.8-1〜4』『弦楽のためのシンフォニア ロ短調「聖墓のそばで」RV169』
  『4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調RV580』『チェロ協奏曲イ短調 RV 418』
  『弦楽のための協奏曲ハ長調 RV.117』『弦楽のための協奏曲ヘ短調 RV.143』
  『ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調 RV.547』
  『2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲ト長調 RV.575』
  『4つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 RV.549』『チェロ協奏曲ト長調 RV 413』
  『弦楽のための協奏曲ホ短調 RV.134』『弦楽のための協奏曲イ長調 RV.159』
  『弦楽のための協奏曲ト短調RV.157』『チェロ協奏曲ニ長調RV.403』
  『弦楽のための協奏曲ト短調RV.152』『チェロ協奏曲ロ短調RV.424』
  『弦楽のための協奏曲ニ短調RV.127』『2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲ニ長調RV.564』
  『2つのオーボエのための協奏曲ニ短調 RV.535』『チェロ協奏曲イ短調RV.419』
  『チェロとファゴットのための協奏曲ホ短調RV.409』
  『2つのオーボエ,2つのヴァイオリン,ファゴットのための協奏曲ハ長調RV.557』
  『弦楽のための協奏曲ト長調RV.151「田園風」』〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD45】
 ゼレンカ:『神の御子のミサ曲 ZWV.20』『聖母マリアのためのリタニアZWV.152』〜
  ナンシー・アージェンタ(Sp), マイケル・チャンス(C-T), クリストフ・プレガルディエン(T),
  ゴードン・ジョーンズ(Bs), シュトゥットガルト室内合唱団, フリーダー・ベルニウス(指揮)/
【CD46】《18世紀ドイツのフルート協奏曲集》
 カール・シュターミッツ:『フルート協奏曲ト長調Op.29』,
 フランツ・クサヴァー・リヒター:『フルート協奏曲ホ短調』,
 ヨハン・シュターミッツ:『フルート協奏曲ト長調』,
 ホフマン&ハイドン:『フルート協奏曲ニ長調』,
 グルック:『精霊の踊り』〜
  バルトルド・クイケン(Fl-tr), 〜ジーン・ラモン(Vn&リーダー)/
【CD47】
 ストラデルラ:『8つのヴィオールとトランペットのためのソナタ ニ長調』,
 ビーバー:『ソナタ第4, 1, 10番』『トランペットのためのデュエット第1,11, 5, 13番』,
 ヴィヴァルディ:『2つのトランペットのための協奏曲ハ長調RV.537』,
 アルビノーニ:『トランペットと3つのオーボエ,ファゴットのための協奏曲ハ長調』,
 テレマン:『トランペットと2つのオーボエのための協奏曲ニ長調』,
 ヘンデル:
  『歌劇「セルセ」〜
   あなたは私の心にとって親わしき方』
  『歌劇「アドメート」〜もし弓をもっていたなら』
  『歌劇「シピオーネ」〜行進曲』『オラトリオ「ユダス・マカベウス」〜見よ、勇者は還る』
  『歌劇「アタランタ」〜序曲』〜
   クリスピアン・スティール=パーキンス(Tp), ジーン・ラモン(Vn&リーダー)
【録音】1988〜1999年(デジタル)





<国内盤>


CYPRES


MCYP4610
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
アンドレ・スーリの音楽世界
 〜ベルギー近代、シュルレアリストたちと〜

 ①ルネサンス期の史料によるフランドル風コンセール(1965)
 ②ソクラテスの墓標:音楽I(1925)
 ③オルガンのための三つのアンヴァンシオン(1926)
 ④喇叭の音3題(1925-28)
 ⑤クラリス・ジュランヴィルの言葉による歌いくつか(1928)
 ⑥ビュルレスク(五音式)(1931)
 ⑦ファトラジ(音声詩)(1934)
 ⑧ダイヤモンド製新聞(1934)
 ⑨コラール、行進曲とギャロップ(1925-26)
 ⑩ランゲーヌ(いつもこんな調子)(1937)
 ⑪悪い子むけの童歌いくつか(1942)
 ⑫ヴィオラとピアノのための小品(1944)
 ⑬もうひとつの声(1948)
 ⑭和歌・俳句3首(1916)
アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S)
クリスティーヌ・ソロス(Ms)
ボードゥアン・ジオー(fl)
カレル・スホーフス(ob)
ジャン=ミシェル・シャルリエ(cl)
ボブ・パルマンティエ(fg)
アンドレ・ピシャル(hr)
アントワーヌ・アキスト(tp-solo)
ニラニャン・ヴァイエヴィクレマ(tp)
ジャン=ピエール・アーク、
ジョゼ・スヘインス(tb)
マルク・ダネル(vn-solo)
エミール・カントール(va-solo)
パオラ・ラリーニ(hrp)
アルノー・モワイヤンクール(手回しオルガン)
フィリップ・テルスレール(p)
ダネル四重奏団
マルセル・ドソーニュ(語り)
 サティだけじゃない!変なのに、おしゃれな近代音楽。
 画家マグリットの才気ある友人、同国の実力派勢と。ようやくこのCDを世に出すきっかけがつかめたかと思うと、嬉しくてたまりません。 国立新美術館での『マグリット展』に乗じてのリリース。
 アンドレ・スーリ、ベルギー近代の謎作曲家…ですが、作る音楽は耳に心地よく刺激的。
 ジャケットのメガネ(?!)もインパクト大ながら、曲のタイトルからして、日本語にしてみるとまさにサティみたいですが、活躍期は少しだけ後、1920年代頃から。19世紀末までに欧州随一の文化先進国になっていた多言語国家ベルギーは、二つの主要言語の片方がフランス語であることから、隣国フランスなどと文化的親和性も高いまま、当時は大戦で国土を蹂躙されつつも、求心力の高い芸術活動が行われていたのです(エリザベート国際コンクールの母体もその頃発足)。
 シュルレアリスト=「無意味さ」を徹底的に追求した芸術家たちのかたわら、画家マグリットと同じ芸術サークルに属し、音楽でのシュールを追求した...と書くと何やら酔狂すぎる音楽を書きそうと思いきや、木管五重奏、弦楽四重奏と歌、独奏とハープ…とそこかしこに耳なじみのよい響きが。さすが美の国ベルギーです。充実解説邦訳&訳詞付、ベルギー随一の演奏陣もさりげなく豪華。フランス音楽好きにもぜひおすすめです!



 

INDESENS!



CAL1523
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
デュカス:ピアノのための主要作品全集
     〜作曲家生誕150周年記念〜

 1. ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲
 2. ピアノ・ソナタ 変ホ長調
 3. 嘆きの声——遠くで、牧神が
     〜ドビュッシーの墓標(トンボー)〜
 4. 哀しきプレリュード 〜HAYDNの名による
オリヴィエ・ショーズー(p)
 生誕150周年!『魔法使いの弟子』だけじゃないことを痛感すべき玄妙ピアノ曲集、「あの異才」の名演で体感ディズニー映画『ファンタジア』に使われた有名な交響詩「魔法使いの弟子」で知られるパウル・デュカ(デュカス)。フランス近代好きの方々以外には意外と知られていないことに、この作曲家は管弦楽作品の傍ら、ごくまれにピアノ曲を書くことがあり、それらが磨き抜かれた充実作品ばかりなのです。
 なにしろ生まれはドビュッシーとサティのちょうど間くらい、活躍期はフランス音楽が最も美しかった19世紀末から20世紀初頭。数年前に日本でも上演されたオペラ『アリアーヌと青髭』はドビュッシーの『ペレアス』と、交響曲は『牧神の〜』とほぼ同時期の作。ピアノ曲が美しくないわけがないといえばそうですが、いわばフランス式ワーグナー風ともいうべき幻想趣味を出発点に、古典的均整と詩情との間で絶妙のバランス感覚をみせるそのピアノ芸術は、ジャン・ユボーの古い名盤だけに閉じ込めておくのがもったいない世界!
 アルベニス『イベリア』の個性的解釈で大いに注目されたオリヴィエ・ショーズーがCalliopeレーベルに刻み、レーベルオーナー変更とともに再プレス未定になっていた高評価盤、新装版で待望の登場です。
 もちろん日本語解説付流通はこれが初!記念年を彩る逸品です!




RICERCAR



MRIC 318
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
イザークの音楽世界
 〜フランドルで、イタリアで、ドイツ語圏で〜

 フランデレンのイザーク:
  ①あの娘は若い〔トメイスケン〕(アルノルト・シュリック編)
  ②聖なるかな 〜ミサ・トメイスケンより
  ③あの娘は若い(原曲)
  ④わたしたちはあなたに向かって声をあげます
  ⑤「ラ・モルラ」による独奏曲(スピナチーノ編)
  ⑥ラ・モルラ
 フィレンツェのイザーク:
  ⑦さあ、五月がやってきた
  ⑧遅すぎたのです、この心が喜びを得るには(器楽合奏)
  ⑨恋神よ、少しは情けをかけてくれ
  ⑩御婦人、あなたの家には花々が
  ⑪ああ、なんと美しくも恩寵あふれる婦人/さあ、戦だ!
  ⑫神の子羊〜ミサ・ラ・スパーニャより
  ⑬誰がこの両目を、涙の泉にしてしまったのでしょう
  ⑭ラ・ミ・ラ・ソの調べ(器楽合奏)
 ドイツ語圏のイザーク:
  ⑮ささやくにまかせて
  ⑯ある朝、わたしはそっと(イサーク&ゼンフル)
  ⑰茂みの蔭で ⑱インスブルックよ、さらば
  ⑲おおマリア、救世主の母であらせられるかた
ディルク・スネリング(Bs)指揮
カピーリャ・フラメンカ(古楽声楽集団)
アンサンブル・オルトレモンターノ
 (古楽器使用)
 フランドル楽派随一、幅広い活躍で知られるこの名匠、足跡とともに偉業を解き明かす名盤、ついに日本上陸!
 クラシック音楽のCDは、どうしてもバッハ前後以降の音楽が中心になってしまうようで…それ以前の作曲家たちは、どんなに大御所であってもきちんと演奏・録音されてCDが出回っているという人の方が珍しく、たいていは重要度や知名度に比して驚くほど音盤が少ないもの…とくに16世紀ともなると、非常に偏った選択肢しか与えられません。
 その状況に風穴を開けつつあるのがベルギーRicercarレーベル。30年以上、ほぼ古楽一筋で音盤制作を続けてきたそのプロデューサーは、数年前から「有名なルネサンス作曲家」ひとりひとりに焦点をあてたアルバム作りをしていますが、ベルギー随一の銘団体によるこの名盤もそうしたシリーズの一環。
 イザークは『インスブルックよさらば』の1曲で有名ながら、ハプスブルク皇室に仕える前にも故郷フランドルの伝統や、フィレンツェのメディチ家での活躍など、欧州を広くまたにかけた活躍をみせていたのです!
 古楽吹奏楽奏者を3人、ガンバやリコーダーも交えつつ、各国で書かれてきた俗世・教会双方向けの名品を周到にきかせてくれ、体系的な解説(全訳付)も読みどころに事欠きません。
 リリース時に欧州でも絶賛された名盤、待望の日本上陸です!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT081002
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
〜イタリア・ルネサンス、古楽器は何を奏でたか〜
 ガナッシ:
  ①第1リチェルカーレ ②第2リチェルカーレ
  ③第3リチェルカーレ ④第4リチェルカーレ
  ⑤フォリアーノの「恋の神が...」による器楽曲
 フォリアーノ:⑥恋の神がいてくれさえすれば
 ヴィラールト:
  ⑦おお、大いなる玄義⑧熱く燃えさかる
  ⑨わたしはあなたをいつも愛そう
  ⑩夫はわたしを非難するけれど ⑪年寄りの醜い女どもめ
 ゴンベール:
  ⑫死と幸運は ⑬千もの後悔が、あなたを捨てることで
  ⑭あらゆる後悔は ⑮恋は、もうお終いにします
  ⑯私はあまりにも若かったの
 ダ・ミラノ:⑰ファンタジア
 セーニ:⑱第5リチェルカーレ
 ダ・リーパ:
  ⑲ファンタジア ⑳アルカデルトの「恋の犠牲について思うとき」による器楽曲
 スコット:(21)アルカデルトの「恋の犠牲について思うとき」による器楽曲
 カヴァッツォーニ:
  (22) 讃歌「救世主、あらゆる者の贖い主」
  (23)「金さえあれば」によるカンツォーナ
    ※曲順は①⑦⑫⑲⑧⑱⑬④⑭⑰⑯⑨(22)⑩②⑪③⑥⑤(23)(21)⑳⑮
ピエール・ボラーニョ(リコーダー)
マリアンヌ・ミュレール(各種vg)
マッシモ・モスカルド(リュート)
フランソワ・サン=ティヴ(org/cmb)
 これぞ、ルネサンス古楽器芸術の粋!独奏・合奏で縦横無尽、欧州古楽界の猛者たち4人と、じっくり…!

 古楽器で、何を弾くか?バロックより後になると名曲も多いのですが、そもそも昔は音楽イコールほぼ声楽曲で、神の似姿である人間の声でうたわれる音楽でないものを、わざわざ高価なインクを費やして書き残すという発想がなかったらしく、教会や俗世で歌われる声楽曲をよそに、ルネサンス以前の器楽作品の楽譜は思いのほか見つかっていません。
 しかし絵画などでみるとおり、当時も楽器の演奏をたしなむ文化はあった...彼らはみな、歌声のために書かれた声楽曲の楽譜や有名なメロディをもとに、即興で装飾音をつけてゆく技芸を競っていたのです。
 まして、楽器演奏は貴族のたしなみとさえ言われたのが16世紀。そこで大人気となったのが、上品な装飾音つき即興をするためのノウハウを記した教則本。その先鞭をつけたヴェネツィアの楽師ガナッシの名著3冊をもとに、掲載されている四つの楽曲例はもちろん、同時代のイタリアで活躍した大作曲家たちの声楽曲編曲や貴重な独奏曲をたんねんに集め、演奏披露してくれるのは...リヨン音楽院の名匠ミュレールほか、欧州古楽界で最も多忙な活躍を続けるソリスト4人(ル・ポエム・アルモニークなどでもおなじみ)!
 オーガニックな自然素材の響きが、さりげない達人技できわだつ逸品。解説訳付、初登場!

<映像>

 

ECM


76 2896
(DVD)
\3400
《Jatekok Es Atiratok〜ゲームと編曲》[2012年 パリ シテ・ド・ラ音楽院ライヴ]
 1.クルターク:Adieu, Haydee I /
 2.J.S.バッハ=クルタークいざ来たれ異教徒の救い主よ BWV599/
 3.クルターク:Flowers We Are (Embracing Sounds)/
 4.J.S.バッハ:深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV687/
 5.クルターク:前奏曲とコラール Ⅰ-前奏曲/
 6.クルターク:前奏曲とコラール II-Choral For Benjamin Rajeczky's 80th Birthday/
 7.クルターク:ノッツ(2)/
 8.クルターク:アンティホン 嬰へ調/
 9.クルターク:ラメンテーション(1)/
 10.クルターク:クリスティアン・ヴォルフへのオマージュ(半覚醒) /
 11.クルターク:Playing With Overtones (4) /
 12.クルターク:Draft-Sheet For Tunde Szitha/
 13.クルターク:And Once More: Flowers We Are/
 14.クルターク:Beating - Quarelling /
 15.クルターク:ピリンスキーの「ヘルダーリン」によるスタディ/
 16.J.S.バッハ=クルターク:神の時こそ、いと良き時 BWV106による"actus Tragicus"からのソナチネ/
 17.クルターク:ストラヴィンスキーへのオマージュ-ベル/
 18.クルターク:Furious Chorale /
 19.クルターク:Hoquetus/
 20.クルターク:Palm Stroke (1) /
 21.クルターク:Campanule /
 22.クルターク:Thistle/23.クルターク:Stubbunny/
 24.クルターク:メランの夢(Caliban Detecting-Rebuilding Miranda's Dream) /
 25.クルターク:ドメニコ・スカルラッティへのオマージュ/
 26.クルターク:彼方へA(For Alfred Schlee's 80th Birthday) /
 27.J.S.バッハ:二重奏 第3番 ト長調 BWV804/
 28.J.S.バッハ:古き年は過ぎ去り BWV614-第1曲/
 29.J.S.バッハ:全ての人は死ななければならない BWV643/
 30.J.S.バッハ:トリオ・ソナタ 変ホ長調 BWV525-第1楽章/
 31.クルターク:Lamentation3/
 32.クルターク:Lamentation (2) /
 33.クルターク:Tumble-Bunny/
 34.クルターク:クルターク・マールタへのオマージュ/
 35.J.S.バッハ:おお、穢れ無き神の子羊 BWV618/
 36.クルターク:ファルカシュ・フェレンツへのオマージュ(3) /
 37.クルターク:ファルカシュ・フェレンツへのオマージュ(4) /
 38.クルターク:ソプローニンツへのオマージュ/
 39.クルターク:ハルマジー・ミハリーへのオマージュ/
 40.クルターク:ファルカシュ・フェレンツへのオマージュ(2) /
 41.クルターク:ストラヴィンスキーへのオマージュ-ベル4/
 42.J.S.バッハ=クルターク:二重奏 第3番 ト長調 BWV804/
 43.J.S.バッハ=クルターク:神の時こそ、いと良き時 BWV106による"actus Tragicus"からのソナチネ
マールタ&ジェルジュ・クルターク(ピアノ),
76 2897
(Blu-ray)
\4600
 クルターク夫妻によるライヴ映像
 クルターク夫妻はピアノ・ソロと2人の4手連弾によるピアノ・コンサートを40年近くも行っています。それは自作と、クルタークが敬愛するバッハの編曲作品を注意深く織り交ぜたものであり、またその音色にも細心の注意が払われた(ソフト・ペダルを使用)、極めて興味深い演奏会として知られています。
 この2012年のコンサートは彼らの良き友人であった音楽学者ハイデ・シャルバギ-Haydee Charbagi (1979-2008)への追悼の意を込めた演奏会でした。
 初期の作品であるバルトーク風の曲から、静かな作品、そして様々な友人たちへの音楽とバッハ作品への愛が散りばめられています。
 【収録】2012年 パリ シテ・ド・ラ音楽院でのライヴ、【映像監督】イザベラ・スーラード




OPUS ARTE(映像)


OA1147D
(DVD)
\4000
イングリッシュ・ナショナル・バレエ 〜
 アドルフ・アダン:バレエ《海賊》
  チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、
  レオン・ミンクスらによる楽曲追加/
  V・ド・サン=ジョルジュ&J・マジリエ台本,
  アンナ・マリー・ホームズ版/
  特典映像:キャスト・ギャラリー
メドゥーラ(ギリシャの娘)…アリーナ・コジョカル /
コンラッド(海賊の首領)…ワディム・ムンタギロフ/
ギュリナーラ(ギリシャの娘)…高橋絵里奈/
ランケデム(奴隷商人)…トミトリー・グルジェフ/
アリ(コンラッドの忠臣)…ジュノア・スーザ/
ビルバンド(コンラッドの友人)…ヨナ・アコスタ/
パシャ(トルコの総督)…マイケル・コールマン/
パシャの家来…ホアン・ロドリゲス/
イングリッシュ・ナショナル・バレエ管弦楽団/
ギャヴィン・サザーランド(指揮)/
アンナ・マリー・ホームズ(ステージング)/
…マリウス・プティパ,コンスタンティン・セルゲイエフによる/
ボブ・リングウッド(セット&衣装)/
ニール・オースティン(照明)/
クリス・ブレイン(映像ディレクター)/
チャーリー・プロダクション
OABD7153D
(BD)
\4800
 オスマン帝国の時代のギリシャ近くのイオニア海。嵐のために舟が難破して浜辺に打ち上げられた海賊たちを巡る物語です。
 彼らを救ったギリシャの娘メドゥーラは海賊の首領コンラッドに恋心を抱き、コンラッドもそれに応えます。しかし突然乱入してきたトルコ軍にメドゥーラとその友人たちは捕らえられ、奴隷市場へと連れて行かれてしまいます。彼女たちはトルコ総督の前で美しい踊りを踊りながら、せりにかけられますが、そこにやってきたのは、奴隷商人に変装したコンラッド率いる海賊たち。娘たちを取り返した海賊たちは意気揚々と宴を開きますが、ちょっとした仲間割れの末、また一騒動が起こるという波乱万丈の物語です。
 原作をバイロンの物語詩に由来するこのバレエ「海賊」は、1856年の初演時にはアドルフ・アダン(1803-1856)の音楽を用いていたものの、1858年にマリウス・プティパが再演する際にはプーニの曲を、そして1867年にパリで再演された際にはドリーブの曲を…と、次々に新たな曲が付け加えられてきて現在の形になったことで知られています。
 この作品、イギリスではロイヤルバレエのレパートリーに入っておらず、なかなか見る機会がないということで、このイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の公演は貴重なものです。
 演出を行っているのは、バレリーナから転身したアンナ・マリー・ホームズで、彼女はこの舞台をオリエンタルな風味で味付け、なおかつスタイリッシュで輝かしいものに仕上げています。
 主役のメドゥーラを踊るのは現在最高のダンサー、アリーナ・コジョカル。説得力あるダンスを魅せるムンタギロフと、仲間を裏切る悪の象徴を見事に踊ったアコスタ。彼らを筆頭としたメンバーたちの極上のパフォーマンスをお楽しみください。
 2014年8月 イングリッシュ・ナショナル・バレエにおけるライブ収録/収録時間:100分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition













3/18(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 2112
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
BISもちょっと変わった・・・
 ハーディングによる好サポートにも注目!
  名唱ミア・パーションによるオペラ・アリア集
 花から花へ
 (1)ドニゼッティ:オペラ『ドン・パスクワーレ』より
  「あの目に騎士は…私もその不思議な力は知ってるわ」
 (2)グノー:オペラ『ファウスト』より
  宝石の歌「なんと美しいこの姿…ああ、私はこの鏡に映る」
 (3)ベッリーニ:オペラ『カプレーティ家とモンテッキ家』より
  「ああ、幾たびか…私はここよ、幸せの衣装をまとって」
 (4)グノー:オペラ『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」
 (5)ビゼー:オペラ『カルメン』より「私は言いました、何も怖くはないと」
 (6)ビゼー:オペラ『カルメン』第1幕より間奏曲
 (7)ドリーブ:オペラ『ラクメ』より「おいでマリカ…白いジャスミンとバラ」
 (8)プッチーニ:オペラ『ラ・ボエーム』より「私が街をあるけば」
 (9)マイアベーア:オペラ『ディノーラ 』より「かろやかな影よ」
 (10)オッフェンバック:『ホフマン物語』より「美しい夜、おお、恋の夜よ」
 (11)メサジェ:オペラ『お菊さん』より「恵みの太陽が輝く日」
 (12)ヴェルディ:オペラ『椿姫』より「不思議だわ…花から花へ」
 (13)プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」
(1)-(5)(7)-(13)
 ミア・パーション(ソプラノ)
(7)(10)カタリナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)
(12)アンドリュー・ステイプル(テノール)
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 
 録音: 2014 年3 月31 日-4 月4 日/ベルワルド・ホール(ストックホルム)/5.0 Surround sound、66’16”

 SACD ハイブリッド盤。
 バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでの独唱でもおなじみのミア・パーション。現在古今のオペラ両道でひっぱりだこのパーションですが、期待の新譜は「花から花へ」「私のお父さん」など名曲ばかりを集めたオペラ・アリア集です。
 レパートリーを問わず美声を聴かせてくれる名唱ならではの仕上がりで、それぞれの楽曲を、表情を変えて歌い上げております。
 ダニエル・ハーディング指揮、スウェーデン放送交響楽団の好サポートも得たパーションの代表盤の呼び声高き1 枚が誕生しました。



 

BIS SA 1960
(SACD HYBRID)
\2700
エッシャーSQ 、メンデルスゾーンの弦楽四重奏全曲
 メンデルスゾーン:
  (1)弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調 Op.12(24’41”)
  (2)弦楽四重奏曲 変ホ長調 MWV R18(27’16”)
  (3)弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 Op.44-2(27’11”)
エッシャー弦楽四重奏団
 【アダム・バーネット=ハート(1st Vn)、
  アーロン・ボイド(2nd Vn)、
  ピエール・ラポイント(Va)、
  デイン・ヨハンセン(Vc)】
 アメリカの実力派カルテット、エッシャーSQ がメンデルスゾーンの弦楽四重奏全曲録音を開始!

 セッション録音:2014 年4 月/ポットンホール、サフォーク、イングランド/5.0 Surround sound、80’ 10”

 SACD ハイブリッド盤。
 ニューヨークを拠点として活動しているアメリカのカルテット、エッシャー弦楽四重奏団がBIS レーベルよりメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全曲録音を開始しました。2013 年のエイヴリー・フィッシャー・キャリアグラントの受賞をはじめ、近年目覚ましい活躍の当団は世界各国で演奏会を成功させております。
 端正なアンサンブルはこのメンデルスゾーンと最も相性がよく、極上の室内楽を展開させます。
 
BIS SA 2149
(SACD HYBRID)
\2700
ジョン・ケージが描き出す声楽の世界
 ジョン・ケージ:
  (1)アリア〜フォンタナ・ミックス(1958)
  (2)拍手の付いた聖歌
  (3)ソネクス2 (1985)
  (4)8つのウィスクス
  (5)花(1950)
  (6)18回目の春を迎えたすばらしい未亡人(1942)
  (7)ナウス・アポン・ナハト(1984)
  (8)経験第2番(1945-48)
  (9)龍安寺(1983-85)(声とパーカッション版)
ニコラス・イシャーウッド(Bs-Br)
 セッション録音:2014 年5 月/キュステン(ドイツ)/5.0 Surround sound、44’ 53”

 SACD ハイブリッド盤。
 20 世紀のクラシック界に衝撃をもたらしたアメリカの作曲家、ジョン・ケージ。実験的音楽とも言える作品を数多く残しましたが、このディスクには声楽作品がおさめられました。
 アリアは1958 年に作曲、翌1959 年ローマで初演され、楽譜は彩色によって表わされた図形楽譜を用いた作品です。花は1950 年に作曲、1952 年にニューヨークで初演され、声とふたを閉じたピアノをげんこつでたたく奏法という衝撃的な作品はケージの真骨頂と言える名作です。ケージの作品を得意としたニコラス・イシャーウッドによる充実のアルバムです。
 


BIS 2132
\2600→\2390
名手グラスベック
 シベリウスの愛器を使用したピアノ作品集

 シベリウス:
  1. アンダンティーノ ロ長調 JS44(1888)
  2. アレグレット 変ロ短調 JS18(1888)
  3. ラルゴ イ長調 JS117(1888)
  6つの即興曲 Op.5(1893)より
   4.第2曲 ト短調、5.第5番 ロ短調
  10の小品 Op.24 より
   6. 第3番「カプリース」(1898)、
   7.第9番「ロマンス」 変ニ長調(1901)
  8. フィンランディア Op.26(作曲家自身によるピアノ・ソロ版)
  9. ミュゼット Op.27-3(1898)
  10. ポルカ「アイノ」 ハ短調(1902-05)
  11. 「悲しきワルツ」Op.44-1(作曲家自身によるピアノ・ソロ版)
  12. パンとエコー Op.53(1907)(作曲家自身によるピアノ・ソロ版)
  13. ロンディーノ 嬰ト短調 Op.68-1(1912)
  14. 樅の木 Op.75-5
  13の小品 Op.76 より
   15. 第2番「練習曲」(1911)、16. 第9番「アラベスク」(1914)、
   17. 第10番「悲劇的に」(1916)、
   18. 第12番「小カプリッチョ」(1914)、19. 第13番「道化」(1916)
  20.5つの小品(草花の組曲) Op.85
  21. アンダンティーノJS201(1919)
  22. コン・パッショーネJS53(1919)
  8つの小品 Op.99(1922)より
   23.第3番「思い出」、24.第7番「ワルツの時間」
  25. ロマンティックな情景 Op.101-5(1923-24)
  26. 村の教会 Op.103-1
  27. 風景II(1928-29)
フォルケ・グラスベック
 (ピアノ;
  Steinway, No. 171 261)
 シベリウス生誕150周年記念、名手グラスベックによるシベリウスの愛器を使用したピアノ作品集

 セッション録音:2014 年5 月/アイノラ(フィンランド)/DDD、80’54”

 シベリウス・イヤーにふさわしい1 枚が登場!
 それはシベリウスが長年家族と住み続けたアイノラの自邸の愛器を使用したシベリウスのピアノ作品集で、演奏はシベリウス作品の研究者としても名高いフォルケ・グラスベックです。
 グラスベックはこれらの作品の一部をシベリウス完全全集(BIS 1927)に録音しておりますが、当ディスクとは別録音です。管弦楽曲のピアノ版である「フィンランディア」、「悲しきワルツ」など、シベリウスの代表作を楽しめるばかりでなく、シベリウス初期の小品も含まれており、シベリウス・ファンならずとも興味深い1 枚と申せましょう。
 なお、当録音の使用楽器はシベリウス50 歳の誕生日プレゼントでもらったスタインウェイで以後シベリウスはこの楽器を大切にしたそうです。



 


BIS 1853
\2600→\2390
ソラブジのピアノ作品集!妖しいまでに美しい異常な音楽
 ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第63-71番
フレドリク・ウレーン(ピアノ)
 ブゾーニが見出した才能、超絶技巧のソラブジのピアノ作品集!妖しいまでに美しい異常な音楽

 セッション録音:2005 年12 月(第66 番)、2014 年7 月(第63-65 番、第67-71 番)/ストックホルム/DDD、79’26”

 独学で作曲とピアノを学んだソラブジは、あのブゾーニに才能を見出され、その才能を開花させました。
 超大作の「100 の超絶技巧練習曲」は身の毛のよだつ難曲で、全100 曲通すと7 時間かかります。第4 集は第63 番から第71 番が収録されました。いずれも狂気じみた音楽ながら、ピアノならではの妖しい美しさに満ちています。名手フレドリク・ウレーン超絶の演奏をお楽しみください。




CHALLENGE CLASSICS



CC 72661
(2SACD HYBRID)
\4400→\3990
フリエンドによるマタイ受難曲、
 メンデルスゾーンによる1841年版

 J.S.バッハ:マタイ受難曲
  (メンデルスゾーン(1841年)編版)
ヤン・ヴィレム・フリエンド(指揮)
ネザーランド交響楽団
コンセンサス・ヴォーカリスツ
イェルク・デュルミュラー(テノール)
マルコス・フィンク(バス)
ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
ヘレナ・ラスカー(アルト)
マールテン・コニングスベルガー(バリトン)
エルスケ・テ・リンデルト(ソプラノ)
シャンタル・ニーシン、ミヌ・トゥイプ(アルト)他
アリーン・ファン・ギーッセル

 鬼才フリエンドによるマタイ受難曲、メンデルスゾーンによる1841年版での演奏!

 録音:2014 年4 月4 日、Muziekcentrum Enschede(ライヴ)

 オランダの鬼才、フリエンドによるマタイ受難曲の登場。フリエンドは、楽譜や版などにもこだわりを見せるヴァイオリニストでもあり、古楽団体「コンバッティメント・コンソート」芸術監督としての活動でも知られています。ネザーランド交響楽団とも、やはり楽譜からこだわりぬいたベートーヴェン交響曲全曲を録音するなど、積極的な活躍が光る指揮者です。
 メンデルスゾーンは、15 歳の誕生日に、マタイ受難曲のスコアをプレゼントされました。すでにマタイ受難曲を合唱メンバーとして演奏したこともあったメンデルスゾーンは、当時入手しやすい楽器にいくつかのパートを変更し、1829 年の上演にこぎつけました。1829 年3 月11 日、当時二十歳のメンデルスゾーンは、ベルリンのジングアカデミーで、歴史的にも名高いマタイ受難曲の蘇演を指揮しました。この演奏会には900 名ほどが列席し、1829年には3 月に早くも再演されています。この後マタイ受難曲は何度もドイツで演奏されるようになり、1841 年には、楽長として、マタイ受難曲が初演されたライプツィヒのトーマス教会で、この作品を指揮しました。この際にも、バッハのオリジナルのスコアに、1829 年の上演時ほどではありませんでしたが、当時すでに入手しづらくなっていた楽器(オーボエ・ダ・カッチャ、オーボエ・ダモーレ、ガンバ、リュートなど)のパートなどに、いくつかの改変を施しています。
 このたびの録音は、この、メンデルスゾーンの1841 年の稿に基づくもの。全体を通して非常に流れるような、ロマン色濃厚の注目演奏となっています。
 

CC 72666
\2500
C.P.E.バッハ:作品集〜感覚と繊細さ
 ・ソナタ第5番 ヘ長調 Wq 55:5
 ・ファンタジア第2番 ハ長調 Wq 59:6
 ・ソナタ第3番 ヘ短調 Wq 57:6
 ・ファンタジア第1番 ヘ長調 Wq 59:5
 ・ソナタ第2番 ニ短調 Wq 57:4
 ・ロンド第2番 ト長調 Wq 57:3
 ・ソナタ第1番 ホ短調 Wq 59:1
リッカルド・チェッケッティ(フォルテピアノ)
 C.P.E.バッハの創意に満ちた鍵盤作品集

 録音:2014 年5 月

 C.P.E. バッハは、彼が活躍していた当時、父J.S. バッハよりも有名で、J.S. バッハは「C.P.E. バッハの父親」としての認識のほうが強かったといわれるほど。
 そんなC.P.E. は、膨大な数の鍵盤作品を遺していますが、その中でも創意にあふれた作品を選りすぐった1枚の登場。18 世紀作品から現代ものまで、楽器をとわず弾きこなすイタリアの実力派、チェッケッティが、鮮烈なハーモニーを強調するように聴かせます。




CLAVES

50 1503
\2700→\2490
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.5
 (1)前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
 (2)オルガン小曲集より「古き年は過ぎ去りし」BWV614
 (3)「主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ」BWV1092
 (4)幻想曲とフーガ イ短調 BWV904
 (5)オルガン小曲集より「キリストよ、汝神の小羊」BWV619
 (6)「主キリスト、神の独り子」 BWV Anhang55
 (7)オルガン小曲集より「われら悩みの極みにありて」BWV641
 (8)ライプツィヒ・コラールより
  「われらの救い主なるイエス・キリストは」BWV665
 (9)前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV902
 (10)トリオ ハ短調 BWV21/1
 (11)「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147/6
 (12)前奏曲
  (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より
   第1楽章アダージョのオルガン編曲版)
 (13)フーガ ニ短調 BWV539
 (14)「甘き喜びのうちに」BWV751
 (15)「わが確き望みなるイエスは」BWV728
 (16)オルガン小曲集より「おお、穢れなき神の子羊」BWV618
 (17)ライプツィヒ・コラールより「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」BWV651
小糸恵(オルガン)
 世界的オルガニスト小糸恵によるバッハのオルガン作品傑作集第5 弾はクルツィス教会の名器を使用「主よ、人の望みの喜びよ」も収録!

 オルガン;466Hz / フランツィスクス・フォルクランド製オルガン(1732-37)
 セッション録音:2014 年9 月23-25 日/クルツィス教会、エアフルト(ドイツ)/DDD、70’53”

 日本が世界に誇る世界的オルガニストの小糸恵が歴史的名器を用いて収録しているJ.S. バッハのオルガン傑作集の第5 弾が発売です。
 今回はフランツィスクス・フォルクランドが1732 年から37 年にかけて制作した、ドイツ、エアフルトのクルツィス教会の歴史的なオルガンを使用しました。見た目の壮麗さもさることながら優美な音色も魅力の名器です。小糸恵はスイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌで音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れております。2013 年3 月には10 年ぶりの帰国リサイタルを大阪のいずみホール、東京の武蔵野市民文化会館で行い、各公演絶賛され話題となりました。また、2015 年3 月には2 年ぶりの来日公演が決まっております。
 収録曲は華やかな前奏曲とフーガ ト長調 BWV541 にはじまり、オルガン小曲集の数曲をはさみ、最後はライプツィヒ・コラールの第1 曲「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」BWV651 で締めくくる曲順で、充実の収録曲です。
 今回の小糸恵による編曲は2 篇で、名曲「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147と前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539 です。前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539 のフーガの原曲は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ト短調BWV1001の第2 楽章ですが、この前奏曲は手鍵盤のみの作品で偽作とも言われております。そのため今回収録されたのは同無伴奏ヴァイオリン作品の第1 楽章アダージョを前奏曲として編曲しました。無伴奏のあの世界をオルガンで演奏することでより豊かな響きを楽しむことができます。長年ヨーロッパの名器を演奏してきた小糸恵だからこその的確な編曲・レジストレーションと言えましょう。今後のリリースにも大注目です!

 小糸恵 来日公演情報
  2015年3月20日(金) 19:00 開演 東京芸術劇場
  2015年4月 5日 (日) 13:00 開演 水戸芸術館




LIGIA DIGITAL


LIDI 0104288
\2500
ヴェルネによるオルガンのルーツ第13弾は
 カヴァイエ=コルに関連したオルガン名作集!

  (1)ヘッセ(1809-1863):幻想曲 ニ短調 Op.87〜オルガン4手のための
  (2)フランク(1822-1890):ハルモニウムのための5つの小品(編曲:ヴィエルヌ)
  (3)ベルワルド(1796-1868):田舎の結婚式〜オルガン4手のための
  (4)ギルマン(1837-1911):ノエルによる奉献曲 ハ長調Op.39
  (5)ジャック=ニコラ・レメンス(1823-1881):前奏曲 変ホ長調
  (6)レメンス:祈り
  (7)ヴィエルヌ(1870-1937):「カリヨン」(24の自由な形式による小品より)
  (8)デニス・ベダール(1950-):創作主題による変奏曲〜オルガン4手のための
オリヴィエ・ヴェルネ、
(1)(3)(8)セドリック・メックラー
 (オルガン;
  カヴァイエ=コル制作(1856))
 鬼才、ヴェルネによるオルガンのルーツ第13弾はカヴァイエ=コルに関連したオルガン名作集!!

 セッション録音:リュネル教会(フランス)/DDD、96Khz / 24bit、66’16”

 鬼才オルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネによるオルガンのルーツ第13 弾は名オルガン・ビルダー、アリスティド・カヴァイエ= コル(1811-1899)に関係の深い作曲者の作品が収録されました。使用楽器はカヴァイエ= コルが1856 年に制作したフランス、リュネルのオルガンです。
 ベルギー出身のレメンスはフランクと同時代のオルガニスト・作曲家で、フランクのコラール第1 番を思わせる前奏曲など、美しい作品を残しました。弟子にはギルマン、ヴィドールがいます。このほか、ヴィエルヌの名曲カリヨン、ベルワルドの田舎の結婚式など、全8 作品が収録されました。このうちの3 篇はオルガン4 手のための作品で、ヴェルネが絶大なる信頼を寄せるオルガニスト、セドリック・メックラー(医学博士および神経科学博士(R. シューマンの研究)という異色の経歴をもつ奏者)との共演です。一糸乱れる演奏は脱帽の一言に尽きます。




AZUR−CLASSICAL

レア盤!

RCP 056
\2600→\2390
ダイアン・グールケイジャン・ラービー(1938-):ピアノ協奏作品&独奏作品集
  ピアノ協奏曲第2番 Op.134(2003)(*)(+)
  タンゴ Op.126(2002)(+)
  前奏曲「さようなら」 [Au revoir] Op.120 No.3(2002)
  前奏曲「待ち合わせ」 [Rendez-vous] Op.122(2002)
  前奏曲「リゲティへのオマージュ」 [Hommage a Ligeti] Op.123(2002)
  前奏曲「シャンパン・ペティアン」 [Champagne petillant] Op.140 No.1(2004)
  前奏曲「懇願」 [Imploration] Op.140 No.2(2004)
  ピアノと管弦楽のための狂詩曲「ウラルトゥ」 [Urartu] Op.80(1996)(*)
  ソナタ第4番 Op.128(2002)(+)
  バラード第1番 Op.111(2001)
  バラード第2番「9/11のフラッシュバック」Op.129(2002)
ディアヌ・アンデルセン(ピアノ)
マタフ・ハンガリー交響楽団(*)
デイヴィッド・アレグザンダー・ラービー(指揮(*))

録音:2004年10月4-6日、マタフ(MATAV)・オーケストラ・スタジオ、ブダペスト、ハンガリー(*)
    時期の記載なし、リサイタル・スタジオB、ティアンジュ、ベルギー(*以外)

 ダイアン・グールケイジャン・ラービーはアルメニア系アメリカ合衆国の作曲家・音楽教育者。父は1915年のアルメニア人虐殺から生き残り家族と共に合衆国に亡命し薬剤師・発明家・芸術家となったピーター・アーロン・グールケイジャン(1910-2004)。ダイアンはジュリアード音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウムでピアノを学びピアニストとして活躍後、40歳で作曲家専業を決め数多くの作品を発表しています。
 (*)はハチャトゥリアンを洗練させた感覚の作風。「ウラルトゥ」は現在のアルメニアを含む地域に存在した古代王国(紀元前9世紀頃-紀元前585)。(+)はディアヌ・アンデルセンに献呈された作品。
 指揮者のデイヴィッド・アレグザンダー・ラービーは作曲者の息子。本体・外装に表示されておりませんが、アジュール・クラシカル・レーベルのCDとして取扱います。


アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ

レア盤!

AZC 081
\2600→\2390
エミール・グエ(1904-1946):
  弦楽四重奏曲第3番 Op.46(*)
  ヴァイオリン・ソナタ(+)
レーヴェングート四重奏団(*)
 アルフレッド・レーヴェングート(第1ヴァイオリン) モーリス・フュエリ(第2ヴァイオリン)
 ロジェ・ロシュ(ヴィオラ) ピエール・バソー(チェロ)
アルフレッド・レーヴェングート(ヴァイオリン(+))
フランソワーズ・ドロー(ピアノ(+))
録音:1956年、シャンゼリゼ劇場、パリ、フランス
 
レア盤!

AZC 102
\2600→\2390
フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928):室内楽作品集
 チェロ・ソナタ(*)
 チェロとピアノのためのアンダンテ・エスプレッシヴォ(*)
 ヴァイオリン・ソナタ(+)
 雲の上で [Dans les Nuages] (ヴァイオリンとピアノのための)(+)
 子守歌 [Breceuse] (ヴァイオリンとピアノのための)(+)
 月の光 [Clair de Lune] (ヴァイオリンとピアノのための)(+)
 あなたの青い瞳を閉じて [Ferme tes yeux bleus] (ヴァイオリンとピアノのための)(+)
リリアン・シェイリッチ(ヴァイオリン(+))
ナディーヌ・ドルーリー(チェロ(*))
メアリー・シチリアーノ(ピアノ)
録音:2009年11月6日(*)、2011年3月16-17日(+)、ランシング、ミシガン州、アメリカ合衆国
 フェルナン・ド・ラ・トンベルはパリに生まれたフランスの作曲家・オルガン奏者。リストとジギスムント・タールベルク(1812-1871)門下のピアニストであった母からピアノを習った彼は18歳で音楽の道を進むことを決めアレクサンドル・ギルマン(1837-1911)にピアノ、オルガン、和声法を師事した後パリ音楽に入学、テオドール・デュボワ(1837-1924)に作曲を師事。オルガン奏者として成功し、1894年、ヴァンサン・ダンディ(1851-1931)やギルマンと共にパリのスコラ・カントールムの創設に参画、オルガンや和声法の教授を務めました。
 あらゆるジャンルにわたり数多くの作品を残しましたが、現在演奏される機会は多くありません。彼は多才な人物で、民謡収集家、詩人、画家、彫刻家、写真家、天文学者としても活躍しました。




TRITO



TD 0108
\2200→\1990
「ゴイェスカス」組曲の管弦楽版!
 ラヴェル(1875-1937):バレエ「マ・メール・ロワ」
 グラナドス(1867-1916)/アルベルト・ギノバルト(1962-)編曲:ゴヤ組曲
   愛の言葉/ともしびのファンダンゴ/窓辺の語らい
   嘆き、またはマハとナイチンゲール/愛と死/わら人形
カダケス管弦楽団
ハイメ・マルティン(指揮)
 グラナドスのピアノ組曲「ゴイェスカス」の録音(Harmonia Mundiレーベル)やオペラ「ゴイェスカス」の管弦楽部分の改訂(当レーベル TD 0002)も行っているスペインの作曲家・ピアニスト、アルベルト・ギノバルトがピアノ組曲「ゴイェスカス」から6曲を管弦楽編曲した「ゴヤ組曲」を収録。
  


TD 0110
\2200→\1990
スペインから亡命した作曲家たち クラリネットとピアノのための音楽
 フリアン・バウティスタ(1901-1961):スペイン幻想曲
 ロベルト・ジェラルド[ロバート・ジェラード](1896-1970):
  ソナタ/アンダンティーノ/映画「初恋」 [Secret People] から 練習曲
 フリアン・メネンデス(1896-1975):演奏会用練習曲第1番/同第2番/同第6番
 ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):牧歌
 ヘスス・バル・イ・ガル(1905-1993):ソナタ
ホアン・エンリク・リュナ(クラリネット)
フアン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ)
 スペイン内戦と共和国政府の敗北(1936-1939)により亡命を余儀なくされたスペイン人作曲家たちの作品集。バウティスタはアルゼンチン、ジェラルドはイギリス、アルフテルとバル・イ・ガルはメキシコに亡命し作曲活動を続けました。フリアン・メネンデスはスペインに留まりましたが、同世代に当たるクラリネットの名演奏家・作曲家であることから取り上げられたようです。
 ホアン・エンリク・リュナはスペインのバレンシアで生まれ、アントウェルペン音楽院でヴァルター・ブイケンスに、ロンドンのギルドホール音楽学校でアントニー・ペイに師事したクラリネット奏者。カダケス管弦楽団の創設メンバーであり首席奏者を務めている他、教育者、指揮者としても活躍しています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BADRIDZE L D.


BLD 2014
(5CD + 1DVD PAL)
\7000
ダヴィト・バドリーゼ/アリア&歌曲録音集成
 リムスキー=コルサコフ、ビゼー、ヴェルディ、
 ボロディン、プッチーニ、チャイコフスキー 他の作品より

 ソヴィエトのリリック・テノール、ダヴィト・バドリーゼ(1899-1987)を集成した限定生産品。ダヴィト・バドリーゼはソヴィエト連邦グルジア共和国のクタイシに生まれ、チフリス大学医学部を卒業後チフリス音楽院で声楽を学びました。
 チフリス・オペラ・バレエ劇場(1926-1934、1941-1944)、エカテリンブルク・オペラ・バレエ劇場(1934-1936)、モスクワのボリショイ劇場(1944-1948)で活躍しましたが1948年に早くも舞台から引退。以後1950年代まで放送の場で活動を続けました。
 当DVDの再生にはPAL方式対応のプレーヤーが必要です。またパソコンでの再生につきまして弊社は再生の保証をいたしません。ご了承ください。(代理店)
  録音:1931-1950年代
  音源提供:ロシア国立録音アーカイヴ、ロシア放送協会、グルジア放送協会





<国内盤>


オクタヴィア・レコード


OVCL-00563
\3000+税
チャイコフスキー:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:ロシアとキルギスの主題による序曲
井上道義(指揮) 
大阪フィルハーモニー交響楽団
 壮大なる調べ。咆哮する鬼才・井上道義の魂のチャイコフスキー!
 2014年大阪フィル首席指揮者に就任直後に癌が発覚し、長期休養を余儀なくされた井上道義が再び大阪フィルの定期演奏会に戻り、ライヴ収録された名演が当盤になります。
 闘病後の公演とは思えぬほど、エネルギー感にあふれる渾身のチャイコフスキーとなりました。
 井上道義の才気が研ぎ澄まされ、一音一音に魂がほとばしり、音楽が精気とともに躍動。大阪フィルは重厚なサウンドで、まさに全身全霊でチャイコフスキーを表現します。
 大阪フィルとの新たなるスタートとなり、井上道義の完全復活を示す見事な演奏で会場は大いに沸き上がり、さらなる両者の発展を期待させることとなりました。
 完全復活井上道義の「魂のチャイコフスキー」をぜひお聴き下さい。
 2014年10月23、24日 大阪・フェスティバルホールにてライヴ収録
  
OVCT-00112
(SACD Hybrid)
\3200+税
スペイン狂詩曲〜阪田知樹デビュー!
 リスト:スペイン狂詩曲S.254/R.90
 スクリャービン:2つの詩曲Op.32
 ドビュッシー:映像第Ⅱ集
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
 ラフマニノフ/阪田知樹編:ここは素晴らしい場所
                         〜12の歌より
阪田知樹(ピアノ)
 2013年ヴァン・クライバーン国際コンクール最年少ファイナリスト待望のCD登場!
 阪田知樹は今年22歳を迎える、ピアノ界期待のホープです。
 年少時代から各コンクールを制覇し、2011年にはピティナのピアノ・コンペティション特級グランプリを受賞、2013年には第14回ヴァン・クライバーン国際コンクールにおいて、最年少ファイナリストに輝きました。
 今回のデビューにあたり、阪田は感性や技巧に加え多様な創造性を要求される作品を選び、磨き抜かれたピアノによって、作品の特質を堂々と披歴。その音楽は、未来の巨匠の船出にふさわしい光輝に満ちあふれています。
 現在、東京藝術大学に在籍しながら、ハノーファー音楽大学に留学中です。
 また、フジテレビ・ノイタミナにて放送中の人気アニメ「四月は君の嘘」主人公・天才ピアニストのモデル・アーティストとしても注目されています。
 2015年1月19-21日 東京・稲城iプラザ にて収録
 

OVCX-00076
(2CD)
\5000+税
リスト ピアノ作品集/藤原由紀乃
 3つのコンサート・エチュード より 第2番“ラ・レジェレッツァ”
 巡礼の旅 第1年 “スイス”より 第4番 “泉のほとりで”
 超絶技巧練習曲 第10番 ヘ短調
 超絶技巧練習曲 第5番 “鬼火”
 愛の夢 第3番 ノクターン 変イ長調
 メフィスト・ワルツ 第1番
 グランド・パガニーニ・エチュード 第3番 “ラ・カンパネラ”
 ソナタ ロ短調
藤原由紀乃(ピアノ)
 藤原由紀乃が奏でる、リスト珠玉の作品集!
 過去リリースした5タイトルが全てレコード芸術誌で特選盤に選ばれるなど、その表現力の高さには定評のある藤原由紀乃の最新アルバムは、リストの作品集です。
 「愛の夢」「ラ・カンパネラ」などの名曲に藤原由紀乃が“心”で向き合います。
 当に“魂の響き”といえる秀逸の演奏をお楽しみください。2014年11月26-28日 草津音楽の森国際コンサートホール




<映像>


ARTHAUS(映像)



107551
(DVD 8枚組)
\20000→\17990

ゲルギエフ&マリインスキー劇場管
 ショスタコーヴィチ:交響曲全集+協奏曲全集

  既発のアルバムとは別テイク!パリでの最新映像。日本語字幕つき!


<DVD1><BD1>
 1.交響曲 第1番 ヘ短調 Op.10(1925年)/
 2.交響曲 第2番 ロ長調 「十月革命に捧ぐ」Op.14 (1927年)/
 3.ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102(1957年)/
 4.交響曲 第15番 イ長調 Op.141(1971年)
  マリインスキー劇場合唱団…2/デニス・マツーエフ(ピアノ)…3
  収録…2013年1月7日

<DVD2><BD2>
 1.交響曲 第3番 変ホ長調 「メーデー」Op.20 (1929年)/
 2.チェロ協奏曲 第2番 ト短調 Op.126(1966年)/
 3.交響曲 第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」 Op.113(1962年)
   マリインスキー劇場合唱団…1.3/
   マリオ・ブルネロ(チェロ)…2/ミハイル・ペトレンコ(バス)…3
    収録…2013年1月8日

<DVD3><BD1>
 1.交響曲 第4番 ハ短調 Op.43(1936年)/
 2.ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.35(1933年)/
 3.交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70(1945年)
  ダニール・トリフォノフ(ピアノ)…2/ティムール・マルティノフ(トランペット)…2
  収録…2013年12月1日

<DVD4><BD4>
 1.交響曲 第5番 ニ短調 Op.47(1937年)/
 2.交響曲 第14番 ト短調 「死者の歌」Op.135(1969年)/
 スペシャル・フィーチャー:
  ドキュメンタリー「ドミトリー・ショスタコーヴィチ:
   いくつもの顔を持つ男」(2015年) ライナー・モーリッツによる映像
   ヴェロニカ・ディジョーエヴァ(ソプラノ)…2/ミハイル・ペトレンコ(バス)…2
    収録…2013年12月2日

<DVD5><BD2>
 1.交響曲 第6番 ロ短調 Op.54(1939年)/
 2.チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 Op.107(1959年)/
 3.交響曲 第10番 ホ短調 Op.93(1953年)
  ゴーティエ・キャプソン(チェロ)…2
  収録…2013年12月3日

<DVD6><BD3>
 1.ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調 Op.129(1967年)/
 2.交響曲 第7番 ハ長調 「レニングラード」 Op.60(1941年)
  アリョーナ・バーエワ(ヴァイオリン)…1
   収録…2014年2月16日

<DVD7><BD4>
 1.交響曲 第8番 ハ短調 Op.65(1943年)/
 2.交響曲 第12番 ニ短調 Op.112 「1917年」(1961年)
  収録…2014年2月17日

<DVD8><BD3>
 1.ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.77(99)(1948年)/
 2.交響曲 第11番 ト短調 Op.103 「1905年」(1957年)
  ヴァジム・レーピン(ヴァイオリン)…1
   収録…2014年2月18日
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管

107552
(BD 4枚組)
\20000→\17990

 稀代の名指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ。これまでの彼の活動の素晴らしさ(凄まじさ)については、今更語る必要もないでしょう。
 彼とマリインスキー管弦楽団とのショスタコーヴィチも、すでにCDの全集が発売されていて、こちらも高い評価を受けています。そんな彼と楽団によるショスタコーヴィチの新たな全集の登場です。もちろん既発のアルバムとは別テイク。2013年から2014年にかけてパリで収録された最新の映像であり、まさに究極の全集と言える輝きを持つものです。

 ショスタコーヴィチの交響曲は、曲の中に様々な比喩や暗示が込められており、これらを理解するのはとても大変であり、また楽しいことでもあります。声楽付きの作品には、日本語の字幕も用意し、ショスタコーヴィチの真意を知るための手助けとなることは間違いありません。

 また、今回の映像では、各々の曲の冒頭に2〜3分程度の「ゲルギエフによる曲の解説」も収録されていて、これがまた魅力的であり興味深いものとなっているのです。

 もちろんこの部分にも丁寧な日本語の字幕が用意されていて、一層理解が深まることでしょう。もちろん演奏は最上級。交響曲だけでなく、協奏曲までを含んだこの全集。ソリストたちも最高のメンバーを用意し、全力でこのツィクルスに向き合っています。ゲルギエフの情熱を受け止めてください。

 収録時間:970分+56分(作品へのイントロダクション)+56分(ドキュメンタリー)/音声:英語 <DVD>ステレオ2.0/DD 5.0 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:英語,独,仏,韓,日(歌詞部分、イントロダクション,ドキュメンタリー)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク×8 <BD>二層50GB×4 1080i High Definition



BOXサイズ
220×220×140mm
 

109061
(DVD 6枚組)
\12000
ロッシーニ:オペラ・フェスティヴァル・コレクション
<101647…DVD><108061…BD>
 歌劇「デメトリオとポリビオ」2幕
  V.ヴィガーノ=モンベッリ 台本
   リジンガ…マリア・ホセ・モレーノ(ソプラノ)/
   デメトリオ=シヴェーノ…ヴィクトリア・ザイチェヴァ(メゾ・ソプラノ)/
   デメトリオ=エウメーネ…シー・イージェ(テノール)/ポリビオ…ミルコ・パラッツィ(バス)/
   オーケストラ・シンフォニカ・ジョアッキーノ・ロッシーニ/コッラード・ロヴァリス(指揮)/
   ダヴィデ・リヴェルモア(演出)/
    2010年 ペーザロ,ロッシーニ・オペラフェスティヴァル ライブ収録 ※世界初映像
 シリアの使者エウメーネ(実はシリア王デメトリオ)とパルティア王ポリビオ、その娘リジンガと身元不明の青年シヴェーノをめぐるいざこざを描いたもので、彼らの葛藤を、この演出では炎を用いた幻想的でホラーがかったものとして描くことで魅惑的な作品にしています。キャストは若手中心で、なかでもエウメーネを歌うシー・イージェは東邦音楽大学で学んだ中国のテノール。美しい声に期待大の注目の歌手です。
<101648(2枚組)…DVD><108062…BD>
 歌劇「シジスモンド」2幕
  ジュゼッペ・フォッパ 台本 カルロ・コッチャのオペラ「森の女」原作
  シジスモンド…ダニエラ・バルチェローナ(コントラルト)/
  ウルデリーコ/ツェノヴィート…アンドレア・コンチェッティ(バス)/
  アルディミーラ…オルガ・ペレチャッコ(ソプラノ)/
  ラディスラオ…アントニーノ・シラクーザ(テノール)/
  アナジルダ…マヌエラ・ビシェリエ(ソプラノ)/
  ラドスキ…エネア・スカラ(テノール)/
  ボローニャ歌劇場管弦楽団&合唱団/
  ミケーレ・マリオッティ(指揮)/
  ジュリオ・ザッパ(フォルテピアノ)/サラ・ナンニ(チェロ…通奏低音)/
  ダミアーノ・ミキエレット(舞台演出)/テツィアーノ・マンシーニ(映像監督)/
  パオロ・ファンティーニ(映像デザイナー)/カルラ・テティ(衣装デザイナー)/
  アレッサンドロ・カルレッティ(照明デザイナー)/
   2010年 ペーザロ ロッシーニ音楽祭 ライブ収録 ※世界初映像
 ポーランドの王シジスモンドと、ボヘミアの王ウルデリーコの娘である王妃アルディミーラは、仲の良い結婚生活を送っていたのですが、彼女に思いを寄せる宰相ラディスラオの策略で、2人の関係が破綻をきたしてしまいます。
 シジスモンドは、彼女が不実であるとし、王宮から追放してしまいますが、そうは言っても錚々思いを断ち切ることはできません。そのアルディミーラは身分を隠し森に住んでいますが、彼女もまたシジスモンドを忘れることはできません。
 そんな中、アルディミーラの父ウルデリーコが娘の復讐を誓い、ポーランドへ進軍するのですが、人々の思惑はもつれてしまい、なかなか真相にたどり着くことができません。もつれにもつれた人間関係は。そして両国の戦いの行方は・・・。
<101646(2枚組)…DVD><108060…BD>
 歌劇「ブルゴーニュのアデライーデ」2幕
  G.シュミット 台本
  オットーネ…ダニエラ・バルチェローナ(メゾ・ソプラノ)/
  アデライーデ…ジェシカ・プラット(ソプラノ)/
  アデルベルト…ボグダン・ミハイ(テノール)/
  ベレンガリオ…ニコラ・ウリヴィエーリ(バス)/
  エウリーチェ…ジャネット・フィッシャー(ソプラノ)/
  イロールド…フランチェスカ・ピエルパオリ(メゾ・ソプラノ)/
  エルネスト…クレメンテ・アントニオ・ダリオッティ(バス・バリトン)/
  ボローニャ市立歌劇場/
  ドミトリー・ユロフスキー(指揮)
   2011年 ペーザロ ロッシーニ音楽祭 ライブ収録 ※世界初映像
 西暦950年頃のイタリアを舞台とした物語。当時のイタリア王ロタールは、迫害者ベレンガリオによって毒殺されています。ロタール王の未亡人アデライーデは、ペレンデリオの息子アデルベルトとの政略結婚を迫られていますが、彼女はそれを拒否しカノッサの要塞に避難しますが、ベレンガリオによって城を包囲されてしまいます。
 カノッサの知事イロールドは密かにオットーネ大帝(ドイツの皇帝)に助けを求めるのですが、そうとは知らないベレンガリオとアデルベルトはカノッサの城にオットーネ大帝を招待します。そこでアデライーデと恋に落ちたオットーネは、迫害者たちの手から彼女を開放し、やがて2人はめでたく結婚するのでした。
<101649…DVD><108063…BD>
 歌劇「オリー伯爵」2幕(フランス語歌唱)
  ウジェーヌ・スクリーブ&シャルル=ガスパル・ドレストル=ポワルソン 台本
   オリー伯爵:領主…シー・イージェ(テノール)/
   教育係:オリー伯爵の後見人…ロレンツォ・レガッツォ(バス)/
   イゾリエ:オリー伯爵の小姓…ラウラ・ポルヴェレッリ(メゾソプラノ)/
   ランボー:騎士、オリー伯爵の仲間…ロベルト・デ・カンティア(バリトン)/
   フォルムティエの伯爵夫人アデル…マリア・ホセ・モレノ(ソプラノ)/
   ラゴンド夫人:フォルムティエ城の侍女頭…ナタリア・ガヴリラン(メゾソプラノ)/
   アリス:若い農婦…リンナット・モリアー(ソプラノ)/
   プラハ室内合唱団(ルドミール・マティル…合唱指揮)/
   ボローニャ市立歌劇場管弦楽団/パウロ・カリナーニ(指揮)/
   ルイス・パスカル(演出)/ティツィアーノ・マンチーニ(ヴィデオ・ディレクター)
    2009年 ペーザロ ロッシーニ音楽祭 ライブ収録
 1200年頃のフランスの片田舎、フォルムティエの城。城主フォルムティエ伯爵は十字軍として出征中で、彼の妹アデル伯爵夫人が、友人、侍女たちと共に伯爵一行の帰りを待っています。
 そんな彼女に言い寄ろうとするのが、女好きの若き貴族オリー伯爵。彼は情け深い行者に変奏し、城門の外の洞窟に住みながら夫人を口説く機会を狙っているのですが、彼のファンの町娘たちも多く、それはそれで、色々とたのしくやっている様子です。そんな時、姿を隠しているオリー伯爵を探すために若い小姓イゾリエが現れます。
 実は彼、アデル伯爵夫人に恋焦がれており、その相談をこともあろうに行者に変装しているオリー伯爵にもちかけるのです。その機会をうまく横取りしようとする伯爵が一計を案じるのですが・・・。
109062
(BD 4枚組)
\12000
 イタリアの風光明媚な都市ペーザロ。ここはロッシーニの生誕の地であり、毎年8月に開催される「ロッシーニ音楽祭」には世界中のロッシーニ・マニアが集い、珍しいオペラが上演されることで知られています。
 何しろロッシーニはその生涯に39のオペラを書いたにもかかわらず、上演されるのはその中のほんの一握り。そんな、ほとんど忘れ去られてしまった作品を復活、蘇演させたのが、この「ロッシーニ音楽祭」の意向なのです。
 このBOXにも非常に珍しい作品が含まれており、例えばロッシーニの最初の作品である「デメトリオ」はこの音楽祭がなければ、永遠に忘れられたままだったかもしれません。一部日本語字幕付き
 収録時間:550分+ボーナス60分(…各々のオペラのメイキング映像)/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.1, <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:伊,英,独,仏,西,韓 ジギスモント、アデライーデ、デメトリオ…日本語字幕あり/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面単層ディスク×1 片面2層ディスク×5, <BD>単層25GB×3 二層50GB×1 1080i High Definition
 
102212
(DVD)
\6600
コレオグラフィー・イリ・キリアン
 ハンス・フルシャーによる映像

108152
(BD)
\6600
 イリ・キリアンは、1947年プラハ生まれのコレオグラファーです。1967年英国ロイヤル・バレエ学校に入学し、その翌年ソリストとしてシュトゥットガルト・バレエに所属し、名振付師ジョン・クランコに師事しながら振付を始めます。1975年にネザーランド・ダンス・シアターの副芸術監督に就任、1978年には芸術監督に昇格し、以降50以上の作品をネザーランド・ダンス・シアターのために創作しています。
 2009/2010年の団創立50周年シーズンを最後に30年以上在籍したネザーランド・ダンス・シアターから退きましたが、彼の業績は永遠に称えられることでしょう。
 この映像には、彼の様々な活動の一端が捉えられています。シュトゥトガルトでのリハーサルやオランダでの映像、そしてチェコの大作曲家ヤナーチェクの“シンフォニエッタ”への振付など、数多くの取り組み方を目の当たりにすることで、彼のダンスへの情熱が理解できるのではないでしょうか。彼の同僚や友人へのインタビューも、とても興味深いものです。
 収録時間:61分/音声:英,独/<DVD>ステレオ2.0, <BD>ステレオ2.0/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク/<BD>単層25GB 1080i High Definition ※10枚組BOX(107545…DVD,107546…BD)からの分売品













3/17(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE


AP 101
\2600
ピアノの響きの美しさに驚愕。シャプランのシューベルト
 シューベルト:
  (1)4つの即興曲D.899 (Op.90)
  (2)4つの即興曲D.935 (Op.142)
  (3)リタニー D.343(リスト編)
フランソワ・シャプラン(Pf)
 録音:2014 年7 月23 - 26 日/サン・ピエール教会(パリ)/72’ 37”

 フランソワ・シャプランはパリ音楽院でヤンコフ、ロバン、ペヌティエに師事。ショパンやドビュッシーのディスクをリリースし、来日公演も行っているので日本にもファンの多い個性派です。
 彼の演奏はまず何よりピアノの音色の美しさ、特殊さが特徴。透明で幻のようにキラキラした不可思議な世界に魅了されます。このタッチで弾かれるシューベルトの即興曲はまさに理想の響き。清潔な歌い回しも独特で、要注目の個性派と申せましょう。




COVIELLO CLASSCIS


COV 91502
\2600
フォルカー・ダヴィッド・キルヒナー(1942-):室内声楽曲集
 オブシディアンの歌
  [デーナ・オブシディアンの5つの詩による](2013)
 世界は涙でできている
  [エルゼ・ラスカー=シューラーのテキストによる](2011-2013)
 われら生のただ中にありて
  [エーリヒ・ミヒェルスベルクのテキストによる](2006-2007)
ユリア・オステルターグ(メゾソプラノ)
サーシャ・エル・ムイジ&
 ティルマン・クレイマー(ピアノ)
クリスチャン・オステルターグ(ヴァイオリン)
カトリン・メルヒャー(ヴィオラ)
マルティン・オステルターグ(チェロ)
キリアン・ヘロルド(クラリネット)
ジョン・ストバート(ホルン)
マティアス・ヴュルシュ(ホルン)
エーリヒ・ミヒェルスベルク(語り)
 ドイツ現代作曲家キルヒナーの室内声楽曲集

 録音:2014 年6 月28 日-7 月2 日アンサンブルハウス(フライブルク)/67’51

 ドイツの現代作曲家フォルカー・ダヴィッド・キルヒナー。マインツの音楽一家で育ち、ヴィオラ奏者としても活動していました。作曲家としてはオペラ12 作品、交響曲2 作品、20 以上の管弦楽曲、10 の協奏曲、室内楽作品はおよそ100、20 の宗教曲、室内楽、管弦楽伴奏による声楽作品など幅広い分野に取り組んでいます。
 このアルバムでは3 人の作家によるテキストを用いた室内声楽曲集。その中で、エルゼ・ラスカー=シューラーは、ユダヤ系のドイツの女性詩人。日本でいうと、樋口一葉や与謝野晶子と同時代。裕福なユダヤ人家庭で生まれ育ちましたが、ナチス政権の台頭とともにエルサレムへ亡命するなど、時代に翻弄されつつも、懸命に生きた詩人です。「世界は涙でできている」と「われら生のただ中にありて」は、キルヒナーが、このアルバムで歌っているユリア・オステルターグのために捧げた作品です。
 

COV 91503
\2600
アプローチング・デュティユー
 アーリーン・シエラ:小さな鶴(2008)
 ホセ・マヌエル・セラーノ:悲しいマドリガル(2014)
 アルネ・ギーショフ:増殖(2014)
 クリス・ロウ:ワイアード(2014)
 ドリュー・シュヌール:リンダズ・ウェイク(2014)
 ジェンナ・ライル:ゴマすり男(2014)
ザ・ライオット・アンサンブル
 「暴動」アンサンブルによるデュティユーに捧げる作品集

 録音:2014 年5 月19-20 日ザ・フォージェ、ロンドン/43’53

 2013 年5 月22 日に亡くなった現代フランスを代表する作曲家アンリ・デュティユーの一周忌を節目に行われたコンサート・プロジェクトの一貫として録音されたアルバム。5 人の新しい作曲家に作品を委嘱し、デュティユーに捧げる作品が演奏されました。
 アーリーン・シエラの「小さな鶴」は、2008 年にデュティユーがウェールズのカーディフ大学を訪問した際に共に作曲された作品です。
 演奏は現代音楽を演奏するアンサンブル、ザ・ライオット・アンサンブル。「暴動」という名前通り、革新的で活力ある演奏をする団体。ロンドンで野外ライヴやYou Tube などの映像を通して、刺激的な音楽を展開しています。
 

COV 91501
\2600
ファンタジア・バロック〜
 バッハ、ベルターリ、パスクィーニの即興による

  アレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリーク:
   ベルターリのシャコンヌによる即興
  パスクィーニ:2つの通奏低音のための
   ソナタ ニ短調、ソナタ ホ短調、
   ソナタ ハ長調、ソナタ ハ短調
  アレクサンダー・グリヒトリーク:パルティータ−即興
  C.P.E.バッハ/ グリヒトリーク:幻想曲 嬰ヘ短調
   (ハープシコードによるフリー・インヴェンション 嬰ヘ短調)
  アレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリーク:
   2台のチェンバロのための協奏曲−即興
アレクサンドラ&
 アレクサンダー・グリヒトリーク
  (チェンバロ)
 鬼才グリヒトリークによるバロック即興集

 録音:2012 年6 月ポーランド/56’51

 18 世紀までは、イディオマティックな即興が主流であり、数字による通奏低音を即興的に伴奏し、またはソリストは即座に音楽を作り出すこともできました。
 このアルバムはアレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリークが、通奏低音や和声構造に基づいて、彼ら自身の方法でバッハ、ベルターリ、パスクィーニらの作品を演奏しています。グリヒトリークは、バッハのカンタータを復元して演奏したり、バロック時代の作品を独自にアレンジする方法で積極的に活動しています。




EASONUS



EAS 29271
\2700→\2490
アリアCD先行販売・・・ならず
 グルジアから注目の女流ピアニスト タマール・ベラヤ

 (1)ハイドン:ピアノ・ソナタ第37番ニ長調X VI:37
 (2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14の2
 (3)シューマン:謝肉祭Op.9
 (4)リスト:メフィスト・ワルツ第1番
 (5)J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ BWV1004
タマール・ベラヤ(Pf)
 録音:2013 年11 月15-17 日/バイエルン放送スタジオ1/77’ 47”

 タマール・ベラヤ(Tamar Beraia )は1987 年グルジア生まれの女性ピアニスト。トビリシ音楽院を経てルツェルン音楽アカデミーでイヴァーン・クラーンスキーに師事、現在スイスを拠点に活動を繰り広げています。若さに似合わず、彼女は独墺系の辛口な大曲をメイン・レパートリーとし、真摯な演奏を特色としています。当アルバムもきわめて王道。曖昧なところのない楷書的ですが、リストやシャコンヌで見せる凄みに満ちた技巧も注目。久々のいさぎ良い正統派ピアニストの登場と申せましょう。


*******


 すごい美人ですごいうまいのだが、見たこともないような変な弾き方をする人ということで注目していて、今回のEasonusレーベルのアルバムも先行販売しようと動いていた。
 残念ながらその目論見はうまくいかなかったが、こうして大手代理店がついてくれたことは喜ばしいことか。

 タマール・ベラヤ、この演奏を観てもらえればちょっと興味湧くと思います。
 プロコフィエフの「トッカータ」。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=v7xVPuYsXnI

 そして「バッハ=ブゾーニ」

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=f-nqX8wxBl4


 どうしてこんな弾き方でこんなすごい演奏ができるのか。
 まるで獲物を狙う猛獣か、無敗を誇る女流格闘家か。


 それにしても先日レオンスカヤのアルバムをご紹介したこのEasonusレーベル、まだ生まれたばかりだが今後の活動に注目。






HMF

HMC 902196
(CD+ボーナスDVD)
\2700→\2490
ファウスト、ケラス、メルニコフによるシューマン・プロジェクト第1弾!
 ロベルト・シューマン(1810〜56):
  ヴァイオリン協奏曲 WoO 1 ニ短調 [32’12”]
  ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 op.110 [29’13”]
 [ボーナスDVD]
  シューマン:ヴァイオリン協奏曲 WoO1 ニ短調
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  1704年製ストラディヴァリウス
   [スリーピング・ビューティー])
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/
  ジョフレド・カッパ[1696年])
アレクサンドル・メルニコフ
 (フォルテピアノ/
  ジャン=バティスト・シュトライヒャー
  [ウィーン, 1847年、
   エドヴィン・ボインク・コレクション])
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 ファウスト、ケラス、メルニコフ3名によるシューマン・プロジェクト、始動!ボーナスDVDにはヴァイオリン協奏曲のライヴ映像収録!

 [CD] 録音:2014 年5,8,9 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン
 [ボーナスDVD] 収録:2014 年5 月8 日、ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)/[DVD] NTSC 37'14"

 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)という、いまや世界が認める存在となった三人による、シューマン・プロジェクトが始動します。
 シューマンの協奏曲3 曲(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ協奏曲)+ピアノ三重奏曲3 曲のレコーディングをするというこのプロジェクトは、3 人が、ヨーロッパでシューマンのピアノ三重奏曲を演奏するツアーを行った際に持ち上がったといいます。楽器は、ガット弦の弓を張った弦楽器、そしてフォルテピアノで、ということになり、オーケストラもソロ楽器に合った編成のフライブルク・バロック・オーケストラに決定。指揮は俊英エラス=カサド。オケとソロ楽器の素晴らしいバランス、自然なアーティキュレーションで作品に対する既成概念を払拭するような、まさにこの顔ぶれでしか為し得ない水準での、新しいシューマン像が完成しました。
 プロジェクト第1 弾は、ヴァイオリン協奏曲を中心に据えたプログラム。シューマンのヴァイオリン協奏曲は、晩年の1853 年の作。当時のヴァイオリンの名手、ヨーゼフ・ヨアヒムとの出会いがこの作品を生みだしました。完成の翌年にシューマンが療養所に入ったことなどからしばらく日の目を見ないままになっていましたが、1907 年にヨアヒムが所蔵していた楽譜がベルリン図書館に売却され、1937 年には初演および出版のはこびとなりました。力強い第1 楽章、第2 楽章の美しい旋律はファウストの美しい音色と音楽の真骨頂を見るようです。この旋律は後にシューマンの耳に「天使の歌」としてあらわれ、この旋律に基づいて、変奏曲(精霊の主題による変奏曲)が書かれています。第3 楽章は3 拍目に重点がくるポロネーズのリズムで、オーケストラとソロ楽器の充実の対話の中しめくくられます。
 カップリングのピアノ三重奏曲は、1851 年に作曲されたもの。シューマン家でクラーラのピアノで初演されたのち、1852 年に公開初演されました。クラーラ自身、この作品を情熱的で創意に満ちていると非常に気に入っていたようすの日記が遺されています。充実していたシューマンの、情熱と創意に満ちたトリオを、メルニコフのフォルテピアノの音色、そしてファウストとケラスの奏でる音色が織り成す抜群のバランスで堪能できます。ボーナスDVDには、シューマンのヴァイオリン協奏曲のライヴ映像が収録されているというなんとも嬉しい特典つきです。



 
HMC 902187
\2700→\2490
ブラームス(1833-1897):
 クラリネットとピアノのためのソナタ集

  ・クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 op.120-1
  ・6つのピアノ小品 op.118
  ・クラリネット・ソナタ第2 番 変ホ長調 op.120-2
ロレンツォ・コッポラ
 (クラリネット/
  B管、ベルマン・オッテンシュタイナーの
  モデルによる、シュヴェンク&セゲルケ製、
   バンベルク、2001年)
アンドレアス・シュタイアー
 (ピアノ
  [ニューヨーク・スタインウェイ、
   1875年製])
 シュタイアーの新譜はブラームス晩年の作品、名手コッポラと組んだ傑作クラリネット・ソナタ、1875年製のスタインウェイピアノの渋く輝く音色

 録音:2013 年10 月/62'15"

 鍵盤楽器の鬼才アンドレアス・シュタイアーの新譜はブラームス。ブラームス最晩年の屈指の名曲クラリネット・ソナタ、およびピアノ小品(ソロ)というプログラムです。クラリネットを演奏するのは、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーでもあり、モーツァルトの最後の協奏曲【HMC901980(廃盤)】でクラリネット協奏曲を収録、世界を魅了したロレンツォ・コッポラ。
 コッポラとシュタイアーによるクラリネット・ソナタというだけでも既に心躍りますが、もうひとつ注目なのが、楽器です。クラリネットは、ブラームスがクラリネット作品を書くきっかけを与えた当時の天才奏者ミュールフェルトも使用していたベルマン&オッテンシュタイナー・モデルの楽器を使用。1875年製のスタインウェイと、バランス的にも音色的にも、素晴らしく融け合っています。
 クラリネット・ソナタ第1 番では、冒頭のシュタイアーの前奏から、ただならぬ雰囲気。終楽章の活発なピアノに触発されたようなコッポラのクラリネットも圧巻です。第2 番では、やさしく甘い第1 楽章の旋律で、コッポラがとろけそうな音色を奏でます。幻想曲風な第3 楽章の幕切れも、ピアノの音色が独特の世界をいっそう盛り上げます。クラリネット・ソナタ2 作の間に収録されているのはシュタイアーのソロ。晩年のブラームスが自分の作品ひいては人生を振り返って懐かしんでいるような作品を、シュタイアーが、彼ならではのやわらかな語り口と、スタインウェイの銘器の音色を最大に活かしながら、いつくしむように奏でています。







LIGIA DIGITAL



LIDI 0103287
\2500→\2290
アルカンのエキスパート、ローラン・マルタンが期待の新録音
 アルカン:
  (1)夜想曲第1番Op.22
  (2)デュエッティーノOp.70
  (3)ピアノ独奏のための協奏曲Op.39〜アダージョ
  (4)即興曲第4番「信仰」Op.32(I)
  (5)即興曲第1番「5 拍子のエール」Op.32(II)
  (6)即興曲第4番「7 拍子のエール」Op.32(II)
  (7)エスキスOp.63
   〜いつわりの無邪気/小舟歌/追憶/小リート/恩寵/
    小悲歌/私は衆愚を嫌い/小夜想曲/初めての恋文
  (8)夜想曲第2番Op.57の1
  (9)舟歌Op.70の6
ローラン・マルタン(Pf)
 96kHz 24bit/69’ 00”

 非常識なまでに難しいピアノ曲を作ったシャルル=ヴァランタン・アルカン。彼のスペシャリストとしてNaxos レーベルに数枚のアルバムを録音しているローラン・マルタンが、Ligia レーベルからも1 枚を世に問いました。
 彼はアルカンのみならずメル・ボニやポリーヌ・ヴィアルドなどの珍品を49 枚もリリースする録音王。なかでもアルカンは全作品を弾いたほどのエキスパートで、説得力が違います。ここに収められた作品は協奏曲のアダージョが13 分かかるのを除くと小品ばかりで、論外な超絶技巧は現れず、いずれもショパンやリストを思わすロマン派の甘く美しいピアノの世界が広がります。マルタンのエスプリあふれる演奏にひき込まれます。




SUPRAPHON



SU 4184
\2300→\2090
モーツァルトに影響を与えたJ.A.ベンダの魅惑的な音楽
 イジー・アントニーン・ベンダ(1722-95):
  (1)クラヴィア・ソナタ ヘ長調
  (2)Mit Lauretten, seiner Freude (3)ソナチネ 変ロ長調
  (4)Du,kleine, Blondine bezauberst ja schon (5)ソナチネ ヘ長調
  (6)Mir Armen, den des Fiebers Kraft (7)ソナチネ ニ長調
  (8)Hapft,ihr wollenreichen Herden
  (9)ヴァイオリン・ソナタ ト長調
  (10)Mein Geliebter hat versprochen (11)ソナチネ ト短調
  (12)Romanze:Ein Madchen,das auf Ehre hielt
  (13)ソナタ ハ短調 (14)Ich liebte nur Ismenen
  (15)ソナチネ ハ長調
  (16)Heraklit,gleich stumpfen Greisen (17)ソナタ ヘ長調

エディタ・ケグレロヴァー(チェンバロ)
(2)(4)(6)(8)(10)(12)(14)(16)
 イヴァナ・ビレイ・ブロウコヴァー
  (ソプラノ)
ヘレナ・ゼマノヴァー(ヴァイオリン)
ハナ・フレコヴァー、
 マレク・シュトリンツル(チェロ)

 セッション録音:2013 年5 月、2014 年6 月/チェコ、フラデツ・クラーロヴェー、イチーン城/DDD、77’05”

 このアルバムはイジー・アントニーン・ベンダ(ドイツ名:ゲオルク・アントン・ベンダ)によるソナタ、ソナチネ、声楽曲集です。
 音楽一家に生まれのベンダは一時兄とともにプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務めましたが、のちにゴータの宮廷楽長になりました。歌劇、声楽曲、器楽曲と様々なジャンルに作品を残しました。魅惑的で印象的な旋律を伴う作品はあのモーツァルトをも魅了し、大きな影響を与えたとも言われております。
 チェンバロのエディタ・ケグレロヴァーはチェコの優れた音楽家たちの才能を結集し、1982年に結成された正統派バロック・アンサンブルのプラハ・バロック合奏団のメンバーとしても来日し好評を博しました。また、マレク・シュトリンツルはムジカ・フロレアの指揮者としても著名で抜群のアンサンブルを聴かせてくれます。







AAM



AAM-4
(3CD)
\4800→\4390
リチャード・エガー、「マタイ」1727 年初演版
 J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244 (1727 年版)
ジェームズ・ギルクリスト(テノール・・・福音史家)/
マシュー・ローズ(バス…イエス)/
アシュリー・リッチーズ(バリトン・・・ピラト)/
エリザベス・ワッツ(ソプラノ)/
サラ・コノリー(アルト)/
トーマス・ホッブス(テノール)/
クリストファー・マルトマン(バス)/
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック/
コア・オブ・ザ・AAM/
リチャード・エガー(指揮&ハープシコード)
録音 2014 年4 月13 日
 1727 年4 月11 日、ライプツィヒの聖トーマス教会において初演されたバッハ(1685-1750)の最高傑作「マタイ受難曲」。その後何回かの改訂が加えられたため、現在ではいくつかの版が存在するこの大作ですが、リチャード・エガーが今回の演奏で用いたのは、1727 年の初演版のスコアでした(自筆譜は現存していない)。
 一般的には1936 年の改訂版で演奏されますが、エガーは「改訂稿などの以降の版からは数々の洞察力と説得力が失われてしまった」と考え、この初稿版を選定したのです。
 これ以上ないと思われるほどのソリスト、合唱、そしてアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの艶やかな響きが織り成す受難の物語は、一見柔らかい表情に見えますが、実は深遠、晦渋であり、クライマックスでは人間の罪深さを鮮やかに抉り出すなど、実に劇的な表現に満ちていることに気がつくのではないでしょうか。全ての人に贈る「マタイ」です。




NEOS

NEOS 11001/04
(4CD)
\9600→\8790
アロイス・ハーバ(1893-1973):弦楽四重奏曲全集
 CD1)[74:23]
  弦楽四重奏曲第1番Op.4(1919)
  弦楽四重奏曲第6番《四分音による組曲》Op.70(1950)
  弦楽四重奏曲第9番Op.79(1952)
  弦楽四重奏曲第15番Op.95(1964)
  弦楽四重奏曲第16番《五分音による》Op.98(1967)
  シュプレヒシュティンメと弦楽四重奏のための日記帳Op.101(1970)★
 CD2)[71:30]
  弦楽四重奏曲第7番Op.73(1950/51)
  弦楽四重奏曲第8番Op.76(1951)
  弦楽四重奏曲第2番《四分音による》Op.7(1920)
  弦楽四重奏曲第13番Op.92(1961)
  弦楽四重奏曲第3番Op.12(1922)
 CD3)[68:55]
  弦楽四重奏曲第14番《四分音による》Op.94(1963)
  弦楽四重奏のための6つのコンポジション《六分音による》Op.37
   (ヨハネス・コチュニーによる弦楽四重奏版)
  弦楽四重奏曲第10番《六分音による》Op.80(1952)
  弦楽四重奏曲第11番《六分音による》Op.87(1958)
  弦楽四重奏曲第12番《四分音による》Op.90(1959/60)
 CD4)[66:55]
  弦楽四重奏曲第4番《四分音による》Op.14(1922)
  弦楽四重奏曲第5番《六分音による》Op.15(1923)
ハーバ四重奏団:
 【シャ・カツォウリス(Vn),
  ホヴァネス・モカツィアン(Vn),
  ペーター・ゼリエンカ(Va),
  アーノルド・イルグ(Vc)】
シグネ・フォン・オステン(語り)★
 アロイス・ハーバの名のみ有名な微分音による変態作品群!

 録音:2003年7月、9月11月、2006年2月、hrゼンデザール、フランクフルト

 ヴィシネグラツキーと並び微分音音楽のパイオニアとして知られるハーバの弦楽四重奏曲全集の新録音。
 これまで全集はシュターミッツ四重奏団盤(Bayer)が出ていた。チェコ出身のハーバはプラハ音楽院で学んだ後、ウィーンでシュレーカーに師事、当初はヤナーチェクやドビュッシーもしくは後期ロマン派の影響を受けた作品を書いていたが1920 年の弦楽四重奏曲第2 番で初めて微分音(四分音)を導入。以後、微分音システムの研究、楽器の製作、教育を進めるとともに多くの微分音による作品を作曲した。
 彼の微分音音楽は民族音楽への関心から発展したものだが第15、16 番、語りを伴うOp.101 ではバルトーク、表現主義との親和性が見られる。演奏のハーバ四重奏団は1946 年に結成された団体だが、この録音は1984 年に再結成された新メンバーによるものである。ハーバ特有の微分音程はもちろん、切れのよいリズム感がポップで心地よく、ハーバおよび微分音楽演奏の新しいスタンダードと言ってよいであろう。
 
NEOS 11406
\2400
「ペーター・ルジツカ(b.1948)管弦楽曲集Vol.3」
 (1)ルジツカ:「スパイラル」〜ホルン四重奏と管弦楽ための協奏曲(2013/14)
 (2)ルジツカ:ルシェルシュ(もっとも内側で)(1999)
 (3)リスト(1811-86):「リヒャルト・ワーグナーによる」(1883)
 (4)ルジツカ:R.W.,管弦楽のための塗装(2012)
 (5)ルジツカ:R.W.,ピアノのためのトレーシング(2014)
(1)(2)(4)ペーター・ルジツカ(指揮)
 MDR交響楽団
(1)ライプツィヒ・ホルン四重奏団
(2)MDR放送合唱団
(3)(5)ゾフィー・マユコ・フェッター(Pf)
 現代音楽にしてはドラマティック!ルジツカ管弦楽作品集第3弾!

 録音:2009/2014年、65:19

 ルジツカの管弦楽(を中心とした)作品集第3 弾。
 冒頭からオーケストラのダイナミズムを全開にし現代音楽としては異例なほどドラマティックな展開を臆面もなく行う事実上のホルン四重奏協奏曲(!)《スパイラル》から聴き手の耳はスピーカーに釘付け。
 パウル・ツェランに詩に基づくオペラティックな《ルシェルシュ》、そしてリストのワーグナーに基づくピアノ曲を挟んで、そのリストのワーグナー・パラフレーズを更にメタモルフォーズしてゆくユニークな管弦楽曲とピアノ曲と続く。
 
NEOS 11302
\2400
マティアス・ピンチャー(b.1971)独奏とアンサンブル作品集
 (1)「トワイライト・ソング」(1997)〜ソプラノと7楽器のための
 (2)「晴れた日に」(2004)〜ピアノ独奏のための
 (3)「モニュメントV」(1998)〜
  8人の女声コーラスと3つのチェロとアンサンブルのための
 (4)「アルモニカの神格化を伴う7つのバガテル」(1993/2001)〜
  バス・クラリネットのための
 (5)「ヤヌスの顔」(2001)〜ヴィオラとチェロのための
 (6)「ヴェールに覆われた論文のためのスタディII」(2006)〜
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
マティアス・ピンチャー(指揮)
 アンサンブル・コントルシャン
(4)エルネスト・モリナーリ(バスCl)
(1)シルヴィア・ノッパー(Sop)
(3)バーゼル・マドリガリステン(女声cho)
 録音:2006年、73:40

 ドイツの中堅作曲家ピンチャーが世紀の変わり目頃に作曲したソロおよびアンサンブル作品を収録。
 ギーゼルヘル・クレーベとトロヤーンに師事しラッヘンマン、ファーニホーにも影響を受けたピンチャーはいわばドイツ前衛音楽を正統的に受け継ぐホープとして近年演奏される機会が多い。
 「トワイライト・ソング」はカミングスの詩に基づくソプラノとアンサンブルのための幻想的な佳曲。
 
NEOS 11504
\2400
「マルティン・ヘルヒェンレーダー(b.1961):オルガン作品集」
 (1)時空間II-ファンタジー(2001/2008)
 (2)時空間I:アド・フォンテス-前奏曲(1996)
 (3)時空間I:アド・フォンテス-抑揚(1996)
 (4)時空間I:アド・フォンテス-オルゲル・プンクト(1996)
 (5)時空間II-ヒムヌス(2001/2008)
 (6)時空間II-トリオ(2001/2008)
 (7)時空間II-リチェルカーレ(2001/2008)
 (8)パウル・クレー・ブラットIII-夜の光線(1991)
 (9)トッカータとラメント(2008)
 (10)パウル・クレー・ブラットV-海の輝き(2011)
(6)(7)(9)ハンス・ダヴィドソン(Org)
(2)(3)(4)(8)
 マルティン・ヘルヒェンレーダー(Org)
(1)(5)(10)
 クリスティアン・シュミット(Org)
 録音:2014 年、66:32

 マルティン・ヘルヒェンルーダーはドイツの作曲家、オルガニスト、音楽学者でドイツ国内はもとよりアメリカ、中国、カナダでも教鞭を執っている。
 作曲家兼プレーヤーとしてマーカス・シュトックハウゼン、アルディッティQとも度々共演している。
 彼のオルガン作品はオルガンの様々な機能を駆使しつつも、根底にバッハなどの音楽があり、新古典主義的もしくは新ロマン派的に聴こえ、現代音楽の語法を使いながら大変華麗でロマンティックな響きに溢れている。




PIERRE VERANY


PV 714021
\2500
「ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集 第1集」
 ニ短調K.1/ニ短調K.9/ト長調K.14/嬰ヘ短調K.25/
 ロ短調K.27/ニ長調K.45/ヘ短調K.69/ヘ長調K.106/
 ヘ長調K.107/ハ長調K.132/イ長調K.208/
 イ長調K.209/イ長調K.211/イ長調K.212
マリオ・ラスキン(チェンバロ)
 マリオ・ラスキンのスカルラッティ・ソナタ集一挙2タイトル発売!

 録音:2011年10月26-29日 サリネル、DDD、61'48

 アルゼンチン生まれでフランスを拠点に活躍するベテラン・チェンバリスト、マリオ・ラスキンが満を持してD.スカルラッティのソナタ集を録音。
 ラスキンは既にスカルラッティの後継者というべきアントーニオ・ソレールの作品集を2 枚リリースして高評価を得ていたので、スカルラッティ集は待望のものだった。ラスキンのスカルラッティは、フランス風の華やかで気品の高い演奏の奥に、穏やかながらもたしかな情熱が感じられるもので、素晴らしく魅力的だ。アンドレ・クリストフによるグリマルディ製作イタリア様式のコピーと、ジャック・ブローによるフランス=フランドル様式のもの(1991 年作)の二台を使用。フランス、ガール県のサリネルの礼拝堂での録音も優秀。
 

PV 714051
\2500
「ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集 第2集」
 ニ短調 K.213/ト短調 K.234/ホ長調 K.380/
 ハ長調 K.460/ハ長調 K.461/ヘ短調 K.466/
 ヘ短調 K.467/ニ長調 K.491/ニ長調 K.492/
 ホ長調 K.531/変ロ長調 K.551/ヘ短調 K.555
マリオ・ラスキン(チェンバロ)
 録音:2011年10月26—29日 サリネル、DDD、62'33

 マリオ・ラスキンのドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集第2 集。
 ラスキンの弾くスカルラッティは、軽やかであっても優美さを保ち溌剌とし過ぎず、メランコリーであっても思い詰めた重苦しさに陥らず、とても絶妙なところにピタリと合わせたものだ。
 第1 集14 曲、第2 集12 曲、どれをとっても完成度が極めて高いところに、ラスキンが長年に渡ってスカルラッティを温めていた証拠だろう。アンドレ・クリストフによるグリマルディ製作イタリア様式のコピーと、ジャック・ブローによるフランス=フランドル様式のもの(1991 年作)の二台を使用。フランス、ガール県のサリネルの礼拝堂での録音も優秀。
 

PV 714032
【再発売】
\2500
ベルナール・スーストロ、高い技巧と明るい音色が生きた名演
 アルチュニアン:トランペット協奏曲
 フンメル:トランペット協奏曲 変ロ長調
 ジョリヴェ:トランペット協奏曲第2番
ベルナール・スーストロ(トランペット)
マルク・スーストロ(指揮)
ペイ・ドゥ・ラ・ルワール・
 フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1987 年9 月15、16 日、DDD、46'34

 旧PV 788011 の再発売。
 ベルナール・スーストロは1954 年、リヨン生まれのトランペット奏者。シュトゥットガルト放送交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者を経て、ソリストとして活躍。このCD に収録された3 曲は、いずれも高い技巧と明るい音色が生きた名演で、特にジョリヴェが素晴らしい。指揮をしているマルク・スーストロは彼の兄である。




TUDOR


TUDOR 7203
\2400
「アヴェ・マリア/歓喜/ハレルヤ」
 バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV1068〜アリア/
 ヘンデル:セルセ〜オンブラ・マイ・フ/
 ヘンデル:メサイア〜「シオンの娘よ、大いに喜べ」「ハレルヤ」/
 ジャゾット(伝アルビノーニ):アダージョ/
 モーツァルト:証聖者の荘厳晩課 K.339〜主を称えよ
 バッハ(グノー編):アヴェ・マリア/ヘルベック:歌え、子らよ/
 フランク:天使の糧/パッヘルベル:カノン/
 シューベルト:アヴェ・マリア D839/
 メンデルスゾーン:主よ、私の祈りを聞いてください
アルフォンス・フォン・アールブルク(指揮)
チューリヒ室内管弦楽団
チューリヒ少年合唱団
ヨナー・シェンケル(ボーイソプラノ)
 チューリヒ室内管&少年合唱団による宗教名曲集!

 録音:2014年4月4-6日,チューリヒ

 バロック音楽および古典派の宗教(的)音楽の名曲を集めたCD。しかしさすがはTUDOR、ありがちな耳当りの良い癒しの名曲集などではなく、とても本格的な充実した演奏を聞かせてくれる。
 それもそのはず、チューリヒ室内管弦楽団は1945 年創設という歴史ある室内オーケストラで、しかも2011 年からはロジャー・ノリントンが首席指揮者を務めているのだ。またチューリヒ少年合唱団はアルフォンス・フォン・アールブルクによって1960 年に結成、半世紀以上に渡って活躍している少年合唱団。独唱を務めているヨナー・シェンケルはその団員。1999 年生まれ。透き通った美声が素晴らしい。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LPO



LPO-85
\2500→\2290
テンシュテット、1992年LPOとの「幻の田園」
 1.エグモント序曲 Op.84/
 2-6.交響曲 第6 番 ヘ長調「田園」Op.68
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
デヴィッド・ノーラン(コンサートマスター)/
クラウス・テンシュテット(指揮)
録音 1991 年9 月26 日・・・1(BBC Radio3 収録), 1992 年2 月21 日…2-6 ロンドン、
サウスバンクセンター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
Producer: Misha Donat (Egmont Overture), Remastering Engineer:Deborah
Spanton, K&A Productions
 「幻の田園」とされるテンシュテットの1992 年2 月21 日ライヴが、ついに正規盤として登場!
 この公演直後に来日するも、結局体調不良のため指揮はせずに帰国してしまったテンシュテット。本来ならその来日公演でも指揮をするはずだった「田園交響曲」を聞きたかった人は多いはず。
 これまでにも、秘かに市場に出回っていたこの録音ですが、ロンドン・フィルが音源を持っていて、ようやく今回正規盤として発売されることになりました。一つ一つの音を慈しむかのような、テンシュテットの畢生の「田園」です。




OTAKEN RECORDS



TKC-358
\2500→\2290
ライナーのR.シュトラウス
 蔵出し未開封ディレクターズ・カット盤より復刻!

  リヒャルト・シュトラウス:
   (1)交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
   (2)交響詩「英雄の生涯」作品40
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
(2)ジョン・ワイチャー(ヴァイオリン)
 録音:(1)1954 年3 月8 日、 (2)1954 年3 月6 日/原盤:米RCA 音源の白レーベル非売品見本盤

 レコードにおけるディレクターズ・カット盤とは、量産プレスに入る前に、関係者に配布される手焼きの試聴盤のことで、昔から通常プレス盤より音が良いと言われて来ました。
 今回入手したライナーのR・シュトラウスはそのディレクターズ・カット盤であるばかりか、蔵出し未開封品でした。この度、その又とないチャンスを生かすべく、処女通針の一発録りを敢行いたしました。はたして結果は? 私の予想をはるかに上回るものとなりました。
 従来のアメリカ録音盤には、LP, CD を問わずある種の粗っぽさがあったのですが、それが皆無であること。それに伴い、アメリカ録音盤がいわゆる本場物の代用品の立場を返上し、独自の地位を獲得したことが主な成果と言えましょう。実際、この音で聴きますと、ライナーがかってドレスデンのシェフであったことを想起させ、その理想をここで甦らせただけでなく、さらに突き抜けた世界を実現していることを目の当たりに出来ました。
 それにしても、1954 年3 月と言えば、フルトヴェングラーは存命中であり、毎度のことながら、歴史に“たられば”は無いのですが、あの反対さえなければ、将にこの音でフルトヴェングラーを聴けたかもしれないと思うと胸が締め付けられます。まあ、何はさておき、百聞は一聴に如かず、是非ご一聴くださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)




RCD



RCD 16299
\2100→\1890
〔未案内旧譜〕
マリア・ガンバリアン
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22(*)
 シューベルト(1797-1828)/リスト(1811-1886)編曲:
  辻音楽師(+)/糸を紡ぐグレートヒェン(+)
 シューマン(1810-1856):
  クララ・ヴィークの主題による変奏曲 Op.14(#)/クライスレリアーナ Op.16(**)
マリア・ガンバリアン(ピアノ)
録音:1984年(*)/1972年(+)/1971年(#)/1982年(**) ステレオ、ADD
 マリア・ガンバリアン(1925-)はソヴィエト連邦アルメニア共和国の首都エレヴァンに生まれ、1937年よりモスクワ音楽院附属音楽学校でアブラム・シャツケスに師事、モスクワ音楽院に進みコンスタンチン・イグームノフの最後の教え子の一人となりました。
 1948年音楽院課程修了、1951年大学院課程修了後間もなく演奏活動を開始。教育にも携わり、1956年から1960年までレニングラード音楽院、1960年からはモスクワのグネーシン音楽学校に移りピアノ科教授を務め、また楽譜校訂やピアノ学習者のための曲集の出版にも尽力しました。



<映像>


BELVEDERE(映像)


BELVED 10144
(2DVD)
\5100
息子アーノンクール演出
海外テレビドラマみたいに面白いヘンデル「ロデリンダ」

 ヘンデル:「ロデリンダ」
ダニエル・ドゥ・ニース(S ロデリンダ)
ベジュン・メータ(CT ベルタリード)
カート・ストレイト(T グリモアルド)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs-Br ガリバルド)
マレーナ・エルンマン(Ms エドゥイージェ)
マティアス・レックスロート(CT ウヌルフォ)
ルイス・ノイホルト(子役 フラーヴィオ)
ニコラウス・アーノンクール(指)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 アーノンクール、ドゥ・ニース、メータ、ストレイト、エルンマン!!!息子アーノンクール演出の海外テレビドラマみたいに面白いヘンデル「ロデリンダ」

 フィリップ・アーノンクール(演出)/ヘルベルト・ムラウアー(装置)/トム・スチュワート(振付)/ベルント・プクラベク(照明)
 収録:2011 年3 月20 日、ウィーン/リージョンALL、NTSC、16:9、189分、字幕:伊英独仏

 久々に注目すべきヘンデルのオペラの映像が登場。2011 年3 月にアン・デア・ウィーン劇場で上演された「ロデリンダ」です。
 指揮は天下のアーノンクール、歌手にはダニエル・ドゥ・ニース、ベジュン・メータ、カート・ストレイト、マレーナ・エルンマンらが投入された力の入った上演ですが、それより先に紹介すべきはアーノンクールの息子、フィリップ・アーノンクールによる舞台の面白さ!
 元々「ロデリンダ」は、王位簒奪、変装、復讐、夫婦愛など、様々な要素がたっぷり盛り込まれながらも、物語の展開がたいへん効果的なので現代でも受け入れやすい作品です。フィリップ・アーノンクールはこれを現代を舞台にしたギャングの抗争のように仕立て上げているのですが、単に今風にしたというだけでなく、ヘンデルの音楽と舞台、演技を綿密に絡めることで、290 年前のオペラがまるで海外テレビドラマを見るように生々しく楽しむことができます。昨今ヘンデルのオペラの上演は現代化舞台が普通にありますが、水準が桁違いの傑出した出来栄えでしょう。
 音楽も極めて高水準。アーノンクールはいつも通り気高くも力強い音楽でヘンデルのドラマをグイグイと掘り起こして最高、収録当時81 歳とはとても思えないエネルギーを感じます。タイトルロールのダニエル・ドゥ・ニースは、グラインドボーン音楽祭でのヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」のクレオパトラで大評判を取った人だけに、このロデリンダでも歌に演技に大活躍。ベルタリードのベジュン・メータはカウンターテノールの中でもヒロイックな役柄を得意としており、ここでも全曲中一番の聞かせどころの「生きよ、暴君め」で大人しいウィーンの観客から大喝采を浴びています。
 グリモアルドのカート・ストレイトは、米国生まれのテノール。モーツァルト・テノールとして活躍しつつ、バロックオペラでも活躍し、近年はワーグナーの英雄役も手掛けているというレパートリーの広い人。グリモアルドは1998 年、グラインドボーン音楽祭でのウィリアム・クリスティ指揮の上演でも歌っており、実は気の弱い簒奪者という役柄にピタリとはまっています。エドゥイージェのマレーナ・エルンマンは、スウェーデンのメッゾソプラノ。バロックオペラで活躍するだけでなく、ポップス歌手としてスウェーデンで国民的人気を誇っており、歌も見事なら演技力も抜群。結構セクシーなベッドシーンまで披露しています。若手で注目は真の悪役ガリバルドのコンスタンティン・ヴォルフ。2005 年にオペラデビュー。精悍な顔とガッチリした体躯、そして逞しいバスの声を持ち、しかもコロラトゥーラも達者に操れるのですから、人気急上昇中なのも当然。
 ヨーロッパでは熱狂的人気を誇るヘンデルのオペラ、その水準の高さを舞台、音楽、両面でまざと見せつける映像です。



















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