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第81号
お奨め国内盤新譜(1)
2015.3.10〜5.8


ACOUSTICA


ACST2010-04
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ソレールの鍵盤ソナタを、スペインのピアニストが弾く 第3巻
 1.ソナタ 第22番 ハ短調 R.19
 2.ソナタ 第23番 ト長調 R.43
 3.ソナタ 第24番 ニ短調 R.24
 4.ソナタ 第25番 ロ短調 R.10
 5.ソナタ 第26番 イ長調 R.53
 6.ソナタ 第27番 ニ短調
 7.ソナタ 第28番 ト長調 R. 4
 8.ソナタ 第29番 ト長調 R.58
イシドロ・バリオ(ピアノ)
 ピアノで18世紀音楽…の究極系!きわめて優美なスペインの修道院音楽。このまろやかさ、比類ない!
 バッハやヘンデルなど、もともとはチェンバロで演奏されることを前提に書かれていた18世紀音楽を、あえて現代のピアノで弾くのは避ける…ということがナンセンスかは、幾多の名演が立証しつづけてきたこと。
 ただ、ピアノで弾かれる18世紀の演目はかなりしぼられていました。スカルラッティよりも40年以上年下で、モーツァルトが『ドン・ジョヴァンニ』を書いた年まで生きていたスペインの修道士作曲家ソレールの音楽は、どうしてもっと現代ピアノで弾かれなかったのだろう?とばかり、ピアノでの録音が急増中のソレールですが、現代スペインの隠れた大物・イシドロ・バリオが弾く本場もの以上の思いのこもったソレール解釈はやはり、他の追従を許さない仕上がり!
 自身も音楽学に通じ、ソレール作品の真贋判定にもかかわるほどながらチェンバロやフォルテピアノは使わず、カルロ・ゼッキやE.ハンゼン門下に養った独自のピアニストとしての美学を貫き、あえてピアニスティックなアプローチで美しく仕上げたその第1弾録音は『レコード芸術』誌でも特選に輝きました。
 第3弾となる今回の録音は、単独楽章で演奏時間10分を超える長編も含む源選8曲。

ALPHA



Alpha709
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 マルク・スーストロ指揮
スペイン国立カタルーニャ・バルセロナ交響楽団
マリヨン・コティヤール(ジャンヌ)
グザヴィエ・ガレー(修道士ドミニク)
ヤン・ビュロン、
マリア・イノホザ、
マルタ・アルマハノ、
アウデ・エクストレモ 他
リーダーカメラ合唱団、
マドリガル合唱団、
カタルーニャ・ヴィヴァルディ少年少女合唱団
★強力新譜 CD/DVD同時発売 映像商品もどうぞ。

 フランスから世界へ。いま最も注目を集める映画女優は舞台でも超一流。歌劇界随一の名匠と、絶美の舞台を。日本でも小澤征爾のプロジェクト(サイトウ・キネン・フェスティバル)やアルミンク指揮新日フィルの公演など、フランス近代の舞台音楽のなかでも話題性の高い実演機会に恵まれているオネゲル『火刑台上のジャンヌ・ダルク』。もちろんフランスでも注目度は高く、先月も新時代の日本を担う山田一樹がパリ管の公演で指揮したばかり——
 舞台上で女優・俳優が演技を展開するなか、合唱と大管弦楽による音楽が物語を進行させてゆく、いわば古代演劇ふうの近代舞台音楽ですが、フランスが誇る小規模レーベルの白眉Alphaは今回、たたき上げの実力派指揮者M.スーストロが振るバルセロナ交響楽団を軸に、フランス随一の放送局Medici.tvとの協力でおそるべき新録をCD版・DVD版ともにリリース!
 主演は近年スクリーンを静々と賑わせている美しき名女優マリヨン・コティヤール!ジャケットからも、劇的展開をひきつけてやまない息をのむ美しさが伝わってくるのではないでしょうか。
 そしてスーストロの指揮も、舞台にかかわる楽員・歌手すべてをあざやかに惹きつける職人ぶりにますます磨きがかかり、並居る名盤をも凌駕しうるほどの迫真ぶり!
 CD版の音楽だけでも痛快な鑑賞体験になるでしょう!
 


Alpha671
\2800+税
(国内仕様盤・日本語解説付)
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ハイドン:交響曲全集2「哲学者」 〜ハイドン2032プロジェクトVol.2〜

 1. ハイドン:交響曲第46番 変ロ長調
 2. ハイドン:交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」
 3. W.F.バッハ:交響曲 ヘ長調「不協和音」
 4. ハイドン:交響曲第47番 ト長調
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 (古楽器使用)
 スタイリッシュに、克明に。「本物」は仕事を裏切らないイル・ジャルの「全集」第2弾、テーマ設定も憎い名演!
 痛快古楽盤を連発してきたフランスAlphaレーベルに突如登場、ハイドン生誕200周年となる2032年へ向け、100曲以上あるその交響曲を全曲録音する…という壮大なプロジェクトをスタートさせた「イル・ジャル」の音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニ。
 昨年リリースされた第1弾(Alpha670)では、ハイドン初期〜中期がおもしろくなってきた人が必ずといってよいほど虜になるト短調の傑作「第39番」、意外なまでに演奏機会の少ない「第1番」など痛快な演奏を聴かせてくれましたが、今度の第2弾もやはり充実度たっぷり...テーマは「哲学者」。同名の交響曲第22番(オーボエではなくコーラングレが使われる、楽章構成も古風な初期の注目作!)を軸に、音楽理論へのこだわりとファッショナブルなコンサート文化のはざまで若きハイドンが何を「しでかした」のかを、エッジの効いたキメ細かい解釈で縦横無尽に聴かせてくれます!
 和声学や情念の変化など、18世紀音楽ならではのヒントもたっぷり...必ず収録されるらしい「ハイドン以外」の曲として、今回は大バッハの長男W.F.バッハが最初に書いた、ひねくれ系異色作も。これもセンス抜群、いやらしくなく艶やかに仕上げてくれています。充実解説訳付!
 


alpha470
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ハーゼルベックが今度は古楽器オケでベートーヴェン!
 RESOUND BEETHOVEN

  ベートーヴェン:交響曲第1・2番
   1. 交響曲 第1番 ハ長調 op.35
   2. 交響曲 第2番 ニ長調 op.36
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー管弦楽団
 (古楽器使用)
  ますます充実のAlpha、大好評のピアノ協奏曲集の後「初演時編成」での交響曲を、あのハーゼルベックが!
 Alphaレーベルに、レザール・フロリサンやイル・ジャルディーノ・アルモニコなど古楽シーン最大級のアーティストが続々参入しているのはご存知のとおり。しかし今度はなんと、リストの管弦楽曲をすべて「初演会場と同じ音響条件&初演時楽団の員数とその楽器を徹底完全再現」して録音に臨み話題を呼んだオーストリアの鬼才、M.ハーゼルベック&ウィーン・アカデミーo.が!それも今度はベートーヴェンの交響曲を、初演時会場と編成を強く意識して全曲録音するもよう。
 Alphaでは、すでにフォルテピアノの名手スホーンデルヴルトがロプコヴィツ邸の大広間の検証からはじき出した試演時の演奏編成を再現し、異様な音響条件のなかで絶妙の名演を展開してみせたピアノ協奏曲の全曲録音(Box版Alpha820)がありますが、これはその路線をさらに突き詰めた企画。
 ベートーヴェンの交響曲が初演された六つの会場のうち四つは現存・検証可能とのことで、その音響条件に見合ったウィーンの宮殿をみつけ、そこでライヴ(つまり、観客がいたときの音響条件で!)録音するという徹底ぶり...弦8/7/5/4/3の当時流編成でくりだされる超・緊密なサウンドは、深く聴き究めるに足る充実度...こういう意欲的名演こそ、解説訳とともにじっくり味わいたいものです!



旧譜
ハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管のリストから1枚ならこれ!!

NCA60246
(国内盤)
\2940
19世紀当時の楽器によるリスト交響詩
フランツ・リスト(1811〜1886)
 1. 交響詩第3 番「レ・プレリュード(前奏曲)」
 2. 交響詩第4 番「オルフェウス」
 3. 交響詩第1 番「山上で聞きし事」(山岳交響曲)
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー管弦楽団(古楽器使用)
NCA60246
(輸入盤)
\2700

 音楽性が飛びぬけていればこそ、企画のねらいが明確になる——作曲当時の演奏スタイル、当時の楽器を使うことで、リストの真意はあらためて明らかに。

 ほとんど交響曲のような「第1番」含め、選曲も解説も超・充実の新作!
 「古楽器によるリスト管弦楽作品」シリーズ、第2弾!
 すでに第1弾リリース『ダンテ交響曲』はさっそく注目の的となり、ハーゼルベック自身をはじめとする音楽学者たちの丹念な解説(全訳付)もさることながら、その桁外れな演奏、一部にリスト自身が指揮していた当時のヴァイマール宮廷楽団で使われていたオリジナルの古楽器まで登用し、弦楽編成を当時流で少人数に絞るなど徹底したこだわり、その結果として浮かび上がってくる作品美の「真意」などがさっそく注目を浴び、業界最大手誌に先駆けていくつかの雑誌にも充実した紹介がなされはじめています。
 巨匠アルノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとともにオーストリア古楽界を牽引してきたといっても過言ではない超・重要団体ウィーン・アカデミーと、その主宰者で自ら音楽学者・オルガン奏者としてリストの芸術世界に深く携わってきた古楽鍵盤奏者マルティン・ハーゼルベックは、この作曲家の管弦楽作品を「ダンテ交響曲」の録音と同じフィロソフィーのもと続々録音してゆくとのことで、このたび登場する第2弾リリースがこちらというわけです。
 選曲がまず憎いところ。
 超有名曲「レ・プレリュード」、録音があるようで意外に多くはない「オルフェウス」、そして何かと見過ごされがちなリストの交響詩「第1番」である「山上で聞きし事」、知名度の点でのバランス良いばらつきを意識しているのかもしれません。
 しかし何より、今回も演奏内容がとほうもない——弦セクションの一糸乱れぬ統率力、“自然素材”の存在感を強烈に漂わせて響いてくるティンパニ、迫力満点のピリオド金管、透明感あふれる木管の味わい、とにかく音符ひとつひとつ、和音ひとつひとつの存在感が「迫真」というほかないのです!おそらく、ハーゼルベックと演奏陣の意思疎通が完璧なのでしょう。演奏者ひとりひとりが、古楽器奏者として自分の楽器を知り尽くし、そのうえで各瞬間にどうすべきか理解してオーケストラを織り上げている、まさに知的俊英集団だからこその演奏クオリティ。ヒストリカル演奏や現代楽器演奏に慣れた方も、この迫力には理屈抜きに抗えないのではないでしょうか。
 今回も充実内容の解説書(全訳付)には、ハーゼルベック自身のリスト芸術との出会いも詳述。シリーズの「要」となる今回のアルバム、ちょっと見過ごせません。


ARCANA



Mer-A386
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
バロック管楽器集団ゼフィーロ
ヘンデル:
 王宮の花火の音楽、
 二つの合奏隊のための協奏曲(全3曲)

  1. 王宮の花火の音楽(演奏会版)HWV351
  2. 二つの合奏隊のための協奏曲 第1番 変ロ長調 HWV332
  3. 二つの合奏隊のための協奏曲 第2番 ヘ長調 HWV333
  4. 二つの合奏隊のための協奏曲 第3番 ヘ長調 HWV334
アルフレート・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)指揮
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
 筋金入りのバロック管楽器集団ゼフィーロが満を持して望んだ壮麗プロジェクト…仏英を制した名盤、再登場!
 20世紀末、オランダ語圏や英国で盛り上がりを見せつつあった古楽器演奏界隈で大いに活躍をみせ、イタリア古楽界の盛り上がりとともに故郷での活動もがぜん勢いづいてきた——稀代のバロック・オーボエ奏者アルフレード・ベルナルディーニをはじめ、そうした歩みでキャリア形成してきたイタリアの精鋭バロック管楽器集団ゼフィーロは、やがて手練の弦楽器奏者たちも巻き込み、拡大編成の古楽器楽団へと成長、BMG傘下のドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)でも続々新録音を発表して世界進出に拍車がかかったのは、記憶に新しいところ!その過程で2008年にDHMで制作された充実プロジェクトが、なんとArcanaから待望の再登場です!
 晩年のヘンデルが英国王室から発注を受け、初演時はリハーサルから大騒動になったという『王宮の花火の音楽』と、2部に分かれた管楽合奏が弦楽合奏と対話をしてゆく、交響曲並みの充実度を誇る大協奏曲3編——意外や、過度にエッジを効かせるというより、じっくり検証の上ものすごく説得力ある音を紡ぐ...という、ゼフィーロならではの充実解釈は英国とフランスでも高く評価され(この両国を制するというのは、意外に難しいのです!)
それぞれの大手批評誌が最高のレビュー賞で迎えた傑作盤...原文解説訳付、彼らの確かな偉業にあらためて心動かされる1枚です!
 


Mer-A384
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ガッティ躍進期の名盤復活!
J.S.バッハ:音楽の捧げ物(全)・二つのソナタ BWV1021・1038

 1. 音楽の捧げ物 BWV1079(全)
 2. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
 3. フルート、変則調弦のヴァイオリンと
    通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1038
エンリーコ・ガッティ(バロック・ヴァイオリン)
アンサンブル・アウローラ
 (古楽器使用)
マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェルソ)
ガエータノ・ナジッロ(バロック・チェロ)
グイード・モリーニ(チェンバロ)
 Arcanaでのエンリーコ・ガッティ躍進期の名盤復活!
 静かな興奮をたたえたトラックの連続、充実解説付。
 上のギエルミにしてもそうですが、イタリア古楽界は派手なパフォーマー系の演奏家たちが世界的活況を呼び込むかたわら、1980年代頃にオランダやスイスの古楽先進都市で着実な研鑽を積んだ実績をもち、その後も地に足の着いた古楽演奏を続けてきた真の実力派ともいうべき大物たちも数多く、彼らは概して1990年代に少しずつ世界中で見いだされ、21世紀の今や押しも押されぬ大御所になっている人も多々。
 日本でとりわけ人気が高いのは、そうした内実豊かな古楽知と音楽家としての実力を兼ね備えた面々の方のようです。名教師キアラ・バンキーニの門下で育った理知あふれるバロック・ヴァイオリンの名匠E.ガッティと、ミラノ市立音楽院周辺の猛者たちも、まさにそう!
 彼らがArcanaレーベルに刻んだ「音楽の捧げ物」は、ラテン的興奮を明敏な知性がみごと統制した、確かな深みと言い知れぬ高揚感を兼ね備えた傑作的名盤にもかかわらず、かつての同レーベルの不安な供給体制のあおりで長らく入手不可になっていましたが、このたびついに再登場が決定!2つのソナタも息をのむ名演...じっくり聴き深めたい逸品、お見逃しなく!

CALLIOPE



CAL1521
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4300+税
ジャック・ルヴィエのラヴェル、復活
 ラヴェル:ピアノのための主要作品集

 1. マ・メール・ロワ(4手連弾版)
 2. ハバネラ
 3. 夜のガスパール 〔オンディーヌ/絞首台/スカルボ〕
 4, 逝ける女王のためのパヴァーヌ
 5. 噴水(水の戯れ)
 6. HAYDNの名にもとづくメヌエット
 7. 高雅にして感傷的なワルツ
 8. 鏡 〔夜とぶ蛾/悲しき鳥たち/海原の小舟/
 9. ソナチネ 道化師の朝の歌/鐘の谷〕
 10. クープランの墓
 11. ボロディン風に
 12. シャブリエ風に
 13. グロテスクなメヌエット
ジャック・ルヴィエ(ピアノ)
テオドール・パラスキヴェスコ
    (ピアノ/マ・メール・ロワ連弾共演)
 CALLIOPE屈指の名盤、またしても復活!フランス随一の繊細かつ明晰なラヴェル解釈、充実2枚組でお届け。
 フランス近代最高のピアノ芸術家のひとりラヴェル。そのピアノ曲は傑作・有名作ぞろいでありながら、CDにして2枚で充分収まる曲集でもあり、選曲の細かな異同はあるとはいえ競合盤もあまた。しかし、作曲者自身から直接のアドヴァイスを受けてきたジャック・フェヴリエ(Accord)とペルルミュテール(Nimbus)の名録音が入手困難のところ、このどちらかに師事してきたフランスの名手の決定的名盤がいくつか入手可能な状態にあるのはありがたいことです。
 前者の門弟だったプルーデルマッハーは比較的最近になってラヴェルほぼ全集をTransartで制作していますが、後者ペルルミュテールの薫陶を受け、今やパリ音楽院の最も重要な教諭でもあるジャック・ルヴィエがCalliopeに刻んだ録音は、LP初出時に仏グラン・プリ・デュ・ディスクを受賞した近代屈指の名盤!
 再発も相次ぎながらレーベル休眠により長らく入手困難だったこの繊細・玄妙・明晰な名盤が、このたびついにカタログ復活とあいなります!
 解説全訳付、しかも初出時にはなかった当時のレーベルオーナーによる貴重な証言の日本語訳も収録。「マ・メール・ロワ」でのパラスキヴェスコとの細やかな音作りも実に優雅!聴き逃せない傑作盤。
 
CAL1315
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ジャコブ:ピアノのための作品集
 〜20世紀フランス、アルクイユ楽派の天才〜
 1. ピアノ・ソナタ第5番(1941)
 2. 夜想曲(1950〜1960)
 3. 子守唄(1963)
 4. ピアノ・ソナタ第14番(1950)
ベルナール・アルビュ(P)
 サティに連なるアンチ理知難解系、グノーを愛した20世紀の修道士作曲家。耳なじみとピアニズムの妙!
 そもそも20世紀に入って新作音楽が難解になっていったのは、そう昔からのことではなく。とくにフランスは世紀半ばくらいまで、フランス六人組に代表されるような、耳になじみやすい、メロディアスかつ不協和音を多用したりしない音楽が広く現代楽壇の主流を占めていたのです。
 そうした時代にあって、第2次大戦前後にまたがり活躍を続けたクレマン・ジャコブ神父(本名マクシム・ジャコブ)の書く音楽もまた、「六人組」の大家たちと同じく、ドビュッシー流儀や旋法技法などフランス近代の美しい作法をあざやかに使いこなした作風に貫かれていて、私たちの耳を魅了してやみません。本名で活躍していた若い頃には、サティの衣鉢を継ぐアルクイユ楽派の一員として彼なりに前衛的な手法も試みたようですが、本盤に収録されているのは1934年に修道士になってからの作品——生涯グノーを尊敬しつづけた、メロディアスで和声感の美しい音作りのなか、よく聴いているとテクニカルなフレーズも多々あって聴きごたえも抜群!
 ソナタ2曲、小品4編、南仏ボルドーを拠点に活躍するアルビュスのピアニズムが冴えわたる、発見の歓びに満ちた1枚です。もちろん解説日本語訳付、じっくり聴き深めたい逸品!

CYPRES


MCYP4610
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
アンドレ・スーリの音楽世界
 〜ベルギー近代、シュルレアリストたちと〜

 ①ルネサンス期の史料によるフランドル風コンセール(1965)
 ②ソクラテスの墓標:音楽I(1925)
 ③オルガンのための三つのアンヴァンシオン(1926)
 ④喇叭の音3題(1925-28)
 ⑤クラリス・ジュランヴィルの言葉による歌いくつか(1928)
 ⑥ビュルレスク(五音式)(1931)
 ⑦ファトラジ(音声詩)(1934)
 ⑧ダイヤモンド製新聞(1934)
 ⑨コラール、行進曲とギャロップ(1925-26)
 ⑩ランゲーヌ(いつもこんな調子)(1937)
 ⑪悪い子むけの童歌いくつか(1942)
 ⑫ヴィオラとピアノのための小品(1944)
 ⑬もうひとつの声(1948)
 ⑭和歌・俳句3首(1916)
アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S)
クリスティーヌ・ソロス(Ms)
ボードゥアン・ジオー(fl)
カレル・スホーフス(ob)
ジャン=ミシェル・シャルリエ(cl)
ボブ・パルマンティエ(fg)
アンドレ・ピシャル(hr)
アントワーヌ・アキスト(tp-solo)
ニラニャン・ヴァイエヴィクレマ(tp)
ジャン=ピエール・アーク、
ジョゼ・スヘインス(tb)
マルク・ダネル(vn-solo)
エミール・カントール(va-solo)
パオラ・ラリーニ(hrp)
アルノー・モワイヤンクール(手回しオルガン)
フィリップ・テルスレール(p)
ダネル四重奏団
マルセル・ドソーニュ(語り)
 サティだけじゃない!変なのに、おしゃれな近代音楽。
 画家マグリットの才気ある友人、同国の実力派勢と。ようやくこのCDを世に出すきっかけがつかめたかと思うと、嬉しくてたまりません。 国立新美術館での『マグリット展』に乗じてのリリース。
 アンドレ・スーリ、ベルギー近代の謎作曲家…ですが、作る音楽は耳に心地よく刺激的。
 ジャケットのメガネ(?!)もインパクト大ながら、曲のタイトルからして、日本語にしてみるとまさにサティみたいですが、活躍期は少しだけ後、1920年代頃から。19世紀末までに欧州随一の文化先進国になっていた多言語国家ベルギーは、二つの主要言語の片方がフランス語であることから、隣国フランスなどと文化的親和性も高いまま、当時は大戦で国土を蹂躙されつつも、求心力の高い芸術活動が行われていたのです(エリザベート国際コンクールの母体もその頃発足)。
 シュルレアリスト=「無意味さ」を徹底的に追求した芸術家たちのかたわら、画家マグリットと同じ芸術サークルに属し、音楽でのシュールを追求した...と書くと何やら酔狂すぎる音楽を書きそうと思いきや、木管五重奏、弦楽四重奏と歌、独奏とハープ…とそこかしこに耳なじみのよい響きが。さすが美の国ベルギーです。充実解説邦訳&訳詞付、ベルギー随一の演奏陣もさりげなく豪華。フランス音楽好きにもぜひおすすめです!

GRAMOLA



GRML99032
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「大公」他
 1. ピアノ三重奏曲 第7番 変ホ長調 op.70「大公」
 2. W,ミュラーの歌「わたしは仕立て屋カカドゥ」によるピアノ三重奏のための変奏曲op.121a
 3. ピアノ三重奏曲断章 変ホ長調 Hess 48
  (アレグレット)
トリオ・ファン・ベートーヴェン
 クレメンス・ツァイリンガー(p)
 ヴェレナ・シュトウルツ(vn)
 フランツ・オルトナー(vc)
 「音楽の都」最前線。楽聖の名を冠すだけある超実力派集団、文句なしの傑作&秘曲を堪能!

 楽聖ベートーヴェンがその活躍の場とした「音楽の都」ウィーンが、今もウィーン・フィルや国立歌劇場の活況のかたわら、大きな音楽院の充実したコースを通じ、数多くのすぐれた新世代演奏家たちを続々輩出しているのは、ご存知のとおり——未来の巨匠候補たちの演奏を現地で聴けるに越したことはないかもしれませんが(ああ、あの旅情をさそう古い町並…)遠隔地にいてもその最前線の空気を感じられるようにしてくれているのが、街の只中にあるグラーベン大通広場に本拠をおくGramolaレーベル。
 そこで意外にも新録音があるようでないベートーヴェンの重要ジャンル・ピアノ三重奏曲の数々を、じっくり体系的に全曲録音しつづけることにした気鋭のトリオが、堂々この楽聖の名をグループ名に冠したトリオ・ファン・ベートーヴェン!
 すでに「幽霊」トリオを中心とした第1弾録音が好評のところ、今度はチェロ奏者がフランツ・オルトナーに代わって心機一転、この分野における最重要曲目でありつづけてきた傑作「大公トリオ」を中軸に据えた充実演奏を披露してくれました!
 聴けば聴くほど深い「カカドゥ変奏曲」、埋もれがちな秘曲のHess48断章というカップリングも心躍るところ。ウィーンが今も生きた楽都であることを痛感するほかない1枚、お見逃しなく!
 


GRML99026
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ヴィオラと、オーストリア近代の作曲家たち
 1. ハンス・ガール:ヴィオラとピアノのためのソナタ イ長調 op.101(1941)
 2. エリック・ツァイスル:ヴィオラとピアノのためのソナタ イ短調(1950)
 3. カール・ヴァイグル:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1940)
 4. クライスラー:美しきロスマリン(1905)
   〜ユリア・レベッカ・アドラーによるヴィオラ版〜
ユリア・レベッカ・アドラー(ヴィオラ)
アクセル・グレンメルシュパッヒャー(ピアノ)
 ヴィオラの魅力を最もよく知るのは、やはり「ユダヤ系」!静かに話題を呼ぶガール他、近代名匠たちの傑作群ユダヤの音楽家たちにとって、ヴァイオリンは心の友とも言うべき楽器。アメリカのユダヤ系作家アレイヘムの小説にもとづくミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」、画家シャガールの描いた音楽家たち、メニューインやハイフェッツらユダヤ系の名手たちの存在…しかしそのかたわら、ほんのり憂いを帯びた中音域で美音を奏でるヴィオラについても、独奏楽器としての魅力にいちはやく開眼した作曲家たちのなかには、ユダヤ系の作曲家たちが数多くいたものでした。
 その最も有名な例は、おそらくスイスの巨匠エルネスト・ブロッホによる一連のヴィオラ作品群でしょうが、ここに集められているのは、ブロッホの例から少し時間が過ぎた頃、ナチス・ドイツの影に悩まされていたオーストリアで活躍していた作曲家たちによる充実のソナタ3編。
 第二次大戦前後はモダニズムの時代といいつつも、本盤に登場する3人はみな(プロコフィエフやシマノフスキら同世代の作曲家たちと同じく)晩期ロマン派に連なる美しい、耳に快い響きを決して忘れなかった名匠。オーストリアの俊才ふたり(アドラーの冴えわたる運弓と音色に陶酔!)中音の魅力で迫ります。ガールやツァイスルら注目作曲家の真相に迫る解説訳付。

INDESENS!


INDE071
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
「管楽器の王国フランス」のトランペット協奏曲さまざま
 1. ベッファ:トランペット協奏曲(2005)
 2. マタロン:トラムV(2003)
 3. バクリ:トランペット協奏曲(1992)
 4. グレツェル:アウラ(残響を越えて)〜
    トランペットと11の楽器のための 
エリック・オービエ(トランペット)
①セバスティアン・ビヤール指揮
ラ・ギャルド・レピュブリケーヌ弦楽合奏団
②ジャック・メルシエ指揮
ロレーヌ国立管弦楽団③
フランソワ・ビルジェ指揮
ブルターニュ交響楽団
④ミン・ホアン指揮
フランス放送フィルハーモニー管
 刷新され続ける「現代楽壇」、今は聴きやすさが命。
 フランス楽壇最先端の人間味、名手オービエ鮮やかに「管楽器の王国」の地位を守り続けるフランスで、かの巨匠モーリス・アンドレの存在感を正統的に受け継ぐその門下のスーパープレイヤー、エリック・オービエ——かつてアンドレは過去、とりわけバロックから古典派にかけてのレパートリーを積極的に掘り起こし、パイヤール室内管やイギリス室内管など一流楽団とともにトランペット協奏曲というものの魅力を世界に発信しつづけたのですが、門下のエリック・オービエもやはりレパートリー開拓にはきわめて意欲的、しかも彼の場合はエスケシュやバクリなど、現代楽壇きっての作曲家たちとも親しく、数々の新作の初演者にもなってきた点が注目に値します。オービエの活躍を音盤面で支えるIndesens!レーベルがこのたび新たに世に問うたのは、そんなオービエの現代シーンでの活躍を印象づけてやまない傑作揃い!特殊奏法もなんのそのの名手とはいえ、そもそもフランス楽壇はここ10年くらい「反・前衛」のムーヴメントが確かに盛り上がってきていて、実に耳なじみのよい、クラシックを聴き楽しむという原点を確かにふまえたセンス抜群の傑作が多いことに気づかされることでしょう。特にベッファとバクリの作品が注目度高。エスプリあふれる喇叭の響き。
 


INDE069
(CD+DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3000+税
1. エルガー:弦楽セレナード ホ短調 op.20
2. ネルダ:トランペット協奏曲 変ホ長調
3. ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調op.22
ニコラ・シャルヴァン指揮
サヴォワ地方管弦楽団
ロマン・ルルー(Tp)
 少数精鋭・弦楽合奏にも「お国柄」はあるかも?
 フランス特有の魅惑あふれる深み、惹かれます!
 先日、上記のオービエおよびロシア・ピアニズムの系譜に連なる新世代名手サイトクロフらとともに、ショスタコーヴィチの協奏曲を中軸に据えた演目で私たちを深く喜ばせてくれたサヴォワ地方管弦楽団。
 サヴォワというのはフランス東部、イタリアにもほど近い山岳地帯で、古くはイタリアのピエモンテ州とともにサヴォイア=ピエモンテ公国の一部でもあった場所。イタリア的な歌謡性、ひとりひとりの自発性が一切犠牲になっていない一致団結のアンサンブルで、私たちを魅了してくれるのが、この本盤の主役たる創業30年の老舗室内合奏団なのです。
 コントラバス2本程度の少数精鋭でバロックから近代・現代まで幅広くこなすこの銘団体、本盤ではオービエと並ぶフランス金管界の俊才にして、新世代の代表者でもあるロマン・ルルーと古典派の協奏曲をひとつ、その前後にはエルガーとドヴォルザークの並ぶものなき傑作セレナード...と、古典と近代のツボをふまえた充実プログラムで耳を喜ばせてくれます。
 弦楽合奏とひとくちに言っても、イタリア、東欧、英国…と個性はさまざまなところ、パイヤール室内管にも通じる柔和さや、ブルターニュ管やオーヴェルニュ管にも近い団結力で聴きごたえたっぷりの名曲群は実に魅力的!演奏風景DVD付の豪華仕様です。
 


CAL1523
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
デュカス:ピアノのための主要作品全集
     〜作曲家生誕150周年記念〜

 1. ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲
 2. ピアノ・ソナタ 変ホ長調
 3. 嘆きの声——遠くで、牧神が
     〜ドビュッシーの墓標(トンボー)〜
 4. 哀しきプレリュード 〜HAYDNの名による
オリヴィエ・ショーズー(p)
 生誕150周年!『魔法使いの弟子』だけじゃないことを痛感すべき玄妙ピアノ曲集、「あの異才」の名演で体感ディズニー映画『ファンタジア』に使われた有名な交響詩「魔法使いの弟子」で知られるパウル・デュカ(デュカス)。フランス近代好きの方々以外には意外と知られていないことに、この作曲家は管弦楽作品の傍ら、ごくまれにピアノ曲を書くことがあり、それらが磨き抜かれた充実作品ばかりなのです。
 なにしろ生まれはドビュッシーとサティのちょうど間くらい、活躍期はフランス音楽が最も美しかった19世紀末から20世紀初頭。数年前に日本でも上演されたオペラ『アリアーヌと青髭』はドビュッシーの『ペレアス』と、交響曲は『牧神の〜』とほぼ同時期の作。ピアノ曲が美しくないわけがないといえばそうですが、いわばフランス式ワーグナー風ともいうべき幻想趣味を出発点に、古典的均整と詩情との間で絶妙のバランス感覚をみせるそのピアノ芸術は、ジャン・ユボーの古い名盤だけに閉じ込めておくのがもったいない世界!
 アルベニス『イベリア』の個性的解釈で大いに注目されたオリヴィエ・ショーズーがCalliopeレーベルに刻み、レーベルオーナー変更とともに再プレス未定になっていた高評価盤、新装版で待望の登場です。
 もちろん日本語解説付流通はこれが初!記念年を彩る逸品です!

JB RECORDS


JBR-016
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1・2番
 1. ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと
    ピアノのための四重奏曲 第1番 ハ短調 op.15
 2. ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと
    ピアノのための四重奏曲 第2番 ト短調 op.45
アンナ・ルトコフスカ=ショック(p)
レオポルディヌム弦楽三重奏団
  (トリオ・ソリストゥフ・レオポルディヌム)
クリスティアン・ダノヴィチ(vn)
ミハウ・ミツケル(va)
マルツィン・ミシアク(vc)
 もはや常識?ポーランドはやっぱり凄腕奏者ぞろい!
 ゾクゾクするほどスリリングで繊細、フランス近代の妙。
 ピアノ四重奏曲の至宝、19世紀末へと向かう耽美なフランス音楽の気配をたたえながら、がっちり精緻な曲構造を誇るフォーレの二つの傑作を聴くなら、やはりフランス勢で…と、自分もつい最近まで思っていました。
 しかし考えてみれば古くは英国のドーマス四重奏団、昨今でもドイツの団体であるフォーレ四重奏団が息をのむ名演をそれぞれに世に送り出していたりで、ドイツ系の堅固な曲構造ゆえか、非・フランス語圏の演奏者が弾いてもこれら2曲は独特の精彩を放ち始めることがあり、音楽とは本当に深いもの、とあらためて実感せずにおれません。
 ポーランドのヴロツワフ(長らくドイツ語圏で、大指揮者クレンペラーの出身地でもあります)に拠点をおくレオポルディヌム三重奏団とルトコフスカ=ショックによる本盤は、まさにそうした意味でこれら2曲本来の(というより、期待通りの)魅力をつよく印象づけるとともに、アンサンブルの確かさや曲作りの充実度において、ポーランドの名手たちはなんと腕達者ばかりなのだろう!と強く認識させられる内容。あらゆる室内楽ファンにじっくり聴き深め頂きたい、申し分ない名演。

NCA


NCA60143
(2CD)
\4000+税
(国内仕様盤・日本語解説付)
ヨハン・マッテゾン:
 『誠実なるヴィルトゥオーゾ』 〜
  フルートまたはヴァイオリンと鍵盤のための12の室内ソナタ〜

   (1720年、ハンブルクにて楽譜出版)
トリオ・コレッリ(古楽器使用)
エリザベート・ツォイテン・シュナイダー(vn)
ヴィッゴ・マンゴール(アーチリュート)
ウルリーク・シュパング=ハンセン(オルガン)
 テレマンと同い年、名前は有名だが曲は聴く機会僅少。マッテゾンがいかに凄腕か、じわり深く伝える全曲録音。
 バッハとも知遇があったとかなかったとか、若い頃にはハンブルクの歌劇場でヘンデルと親しく音楽活動にいそしみ、同い年のテレマンとも知遇が深かった男…本職は外交官として多忙な日々を送りながらも、音楽への情熱やみがたく、理論書『完全なる楽長』や音楽家列伝『栄誉の門』など次から次へと音楽著書も書き、作曲の腕も超一流——
 そんなドイツ後期バロック随一の音楽家マッテゾンは、バロック・ファンにはぜひとも知られるべき存在!当時の二大潮流だったフランス様式とイタリア様式の音楽感覚を鮮やかに使いこなすのはもちろん、しっとり情感ゆたかな和声や先が読めるようで読めない音並べの面白さは、テレマンやバッハの傑作にも比しうる、耳を澄ませれば澄ませるほど、の魅力がたっぷり!
 その粋をあつめた1720年出版のソナタ集『誠実なるヴィルトゥオーゾ』は、いわばテレマンのソナタ集『忠実な音楽の師』の先駆けともいえるアマチュア奏者向けの「弾いて楽しい」曲集。
 バロック・フルートでの録音もありますが、ドイツNCAレーベルには絹のような繊細な響きをじわっと聴かせてくれる、絶妙羊腸弦のバロック・ヴァイオリンによる録音が!
 解説訳付で、日本でもじっくりお届けします。オルガン&リュートだけの低音伴奏がまた絶妙。ご注目を!

PAN CLASSICS



PC10336
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
ダルベール:交響曲、序曲、三つの協奏曲
 1. 歌劇『即興歌手』序曲(1902)
 2. ピアノ協奏曲 第2番 変ホ長調 op.12
 3. ピアノ協奏曲 第1番 ロ短調 op.2
 4. チェロ協奏曲 ハ長調 op.20
 5. 交響曲 ヘ短調 op.4
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
アントニオ・メネセス(チェロ)
ロナルト・ゾルマン指揮
バーゼル交響楽団
 名前先行系の巨匠ダルベールは、管弦楽曲も秀逸!
 メネセスの弾くチェロ協奏曲他、傑作揃いの充実2枚組
 19世紀は、オーケストラ音楽の時代—−そして、ピアニストたちの時代でもあり。ピアノ曲も管弦楽曲も、無数の作品が生まれては忘却の淵に沈み、そのなかには運をつかめなかっただけで作品自体は素晴しいものも多かったことは、昨今の録音物を通じて私たち聴き手が再発見を続けている思わぬ逸品の数々からもわかるところ。
 CPO、Chandos、Hyperion、Naxos…Pan Classicsも、かつてスイス本拠だった頃にはそうした管弦楽作品の掘り起しに一時大いに貢献していた時代がありました。
 凄腕ピアニストとして、ドイツとスイスを拠点に絶大な名声を博したダルベールについても、ごらんのとおり豪華な(チェロはメネセス!)顔ぶれで(コリーもゾルマンも「知名度が低い」と侮るのは大間違い!の名匠...)
 ブラームス第4番やフランク、ブルックナー後期などと同時期の長大・充実度大な交響曲をはじめ、比較的競合盤もある「知る人ぞ知る名作」チェロ協奏曲、長短2曲の傑作ピアノ協奏曲...と晩期ロマン派の粋を堪能できる申し分ない大作群の名演が。
 長らく廃盤状態だったこれら2枚のアルバムを、お手頃価格&貴重な日本語解説付でお求めいただけるように。先日のポッパー盤やシュミット盤と同様、ポテンシャルの高い初・国内流通盤...どうぞお見逃しなく!
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PASSACAILLE



PC10322
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
レツボール
 変則調弦のバロック・ヴァイオリン
  〜17世紀ウィーンの写本より〜

 ① シュメルツァー:ソナタ「恋の小ソナタ」
  (第1曲/ソナティナ・アモローザ)
 ②ファーバー:ソナタ(第2曲)
 ③作者不詳:ソナタ(第6曲)
 ④ソナタ第3番(第72曲)
 ⑤ソナタ 第1番(第70曲)
 ⑥作曲者不詳:ソナタ(第89曲)
 ⑦ヴォイタ:ソナタ 第2番(第71曲)
 ⑧シュメルツァー:ソナタ(第80曲)
グナール・レツボール(vn)
アルス・アンティクヮ・アウストリア
 (古楽器使用)
エーリヒ・トラックスラー(cmb.org)
フーベルト・ホフマン(リュート)
ヤン・クリゴルスキー(ヴィオローネ)

 オーストリアの異才レツボ—ルが「生のまま」にたどるバロック・ヴァイオリンの至芸は、オーストリアにあり!
 バロックのヴァイオリン音楽といえば、何よりもまず「ヴァイオリンの故郷」イタリアに目が向きます。
 ヴィヴァルディ、コレッリ、マリーニ…しかし超絶技巧と独特の歌心を育んできた点では、実はアルプス以北、なかんずくオーストリアにも確かなヴァイオリン芸術の洗練はあり、むしろこの地域にこそルーツのある音楽スタイルというものもあったことが徐々に明らかになっています(「クライスラーとヨハン・シュトラウスの遠い祖先」というべきでしょうか)。
 ウィーンの修道院に伝わる編纂者不明のヴァイオリン音楽写本に着目し、そこで縦横無尽に展開されている17世紀バロック・ヴァイオリン芸術の粋を「同郷人ならでは」の確かな目線と圧倒的なテクニックで再現してみせるのは、ビーバーやシュメルツァーら17世紀オーストリアの超絶技巧系弦芸術にも適性の高い「レコード・アカデミー受賞者」レツボール!
 弦の高さを通常より緩めたりきつくしたりし、弾きやすさだけでなく音色変化の効果もねらった「スコルダトゥーラ」(変則調弦)での名曲群の存在感を、強くアピールする新譜を新たに刻んでくれました!
 今回も解説執筆は本人。充実度の高い「歴史的発見の物語」を、圧巻の妙音で...!
 


PSC942
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
J.S.バッハ&C.P.E.バッハ:
 1.トリオ・ソナタ ト長調 BWV1038
J.S.バッハ:
 2.鍵盤のための前奏曲 ハ短調 BWV921
 3.或るロンドーに基づくファンタジア ハ短調 BWV918
 4.ソナタ ト短調 BWV1020〜
   フルートと参加必須のチェンバロのための
 5.鍵盤のための前奏曲とフーガ ト長調 BWV902
 6.鍵盤のためのアダージョ ト長調 BWV968
 7.ソナタ ニ長調 BWV1028 〜
   ヴィオラ・ダ・ガンバと参加必須のチェンバロのための
 8.ソナタ ロ短調 BWV1030〜
   フルートと参加必須のチェンバロのための
ヤン・ド・ヴィンヌ(フラウト・トラヴェルソ)
イザベッラ・ビゾン(バロック・ヴァイオリン)
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロレンツォ・ギエルミ
 (チェンバロ、ジルバーマン型フォルテピアノ)
 欧州古楽界最前線!「ピアノ使用」は、もはや常識?
 晩年の深まりと、家庭音楽。名手続々の充実盤!
 古楽大国ベルギーのPassacailleレーベルは、クイケン兄弟やヘレヴェッヘ、インマゼールらを生んだオランダ語圏ベルギー随一の古楽シーンを代表するスーパープレイヤーが続々集まってくる、この今でも珍しいくらい正統本格派の古楽レーベル!
 AccentやRicercarとはまた違った意味で、ベルギーで活躍する外国人プレイヤーたちも含め、もう少し「広い視野・クラシック王道寄り」な好企画をうまく提案してくれるのが嬉しいところですが、これはそんなPassacailleに集う名手たちが結集、21世紀のバッハ演奏の最前線の一面をきれいにとらえたアルバム作りが好感度大!
 バッハの晩年、フリードリヒ大王のもとを訪れたあたりをイメージしながら、次男による編曲補筆、フルートやガンバの活躍なども興味深いところ、一部の鍵盤楽曲にはフォルテピアノも使用。バッハはすでに1733年からピアノを弾いていたという説が受容されつつあるのをふまえた対処です。
 それらを弾くのが、バーゼルの名教諭L.ギエルミ、「ガンバのハイフェッツ」ことその弟V.ギエルミら、4人の精鋭中の精鋭である嬉しさ!奏者自身による興味深い解説も日本語訳付です!
 


PSC1006
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
BERLIN SONATAS
 5弦のチェロと、プロイセン王室
 〜ロココと古典派、チェロのためのソナタさまざま

 1. アーベル:チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調 WKO147 (1782)
 2. J.C.F.バッハ:チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調 HW X3 (1770)
 3. C.P.E.バッハ:鍵盤ソナタ ト長調 Wq.62-19(1757)
 4. ベンダ:鍵盤のための教程順練習曲 第25番
 5. ベンダ:鍵盤のためのカプリッチョ 第16番
 6. キルンベルガー:チェロと通奏低音のためのソナタ ハ長調(1769)
 7. アーベル:チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調 WKO148
 8. グラウン:チェロ独奏のためのソナタ ハ長調 GraunWV B:XVII:53
エリナー・フライ(5弦チェロ)
ロレンツォ・ギエルミ
(フォルテピアノ/ジルバーマン製作オリジナル)
マルク・ファンスヘーウヴェイク
 (バス・ド・ヴィオロン≒チェロ)
 チェロの弦が4本だなんて、誰が決めた?
 18世紀に存在していた5弦チェロで、絶美のロココ中低音を…!
 チェロという楽器が弦4本に落ち着いたのは、実は決してそう古いことではなかったようです。「チェロは、どこから来たのか」(PSC995)でこの種の「低音弦楽器」の歴史をたどり、チェロ黎明期(17〜18世紀)の珍しい独奏曲をたっぷり聴かせてくれた名手エリナー・フライはいま、意外にも18世紀にはポピュラーだったらしい「5弦のチェロ」を使い、それがいかに古典派前夜の時代まで重宝がられていたかを実感させる名盤を刻んでくれました。
 鍵盤を受けもつのは、躍進期のイル・ジャルディーノ・アルモニコ出身、バーゼルのスコラ・カントルムで教鞭をとる名匠ロレンツォ・ギエルミ!この種のチェロを見込んで「無伴奏チェロ組曲」の第6番を書いたバッハの存在も意識されるところ、ベルリンの宮廷にもあってバッハも試したというジルバーマン型ピアノを使い、フリードリヒ大王とその甥でチェロ演奏を愛した(モーツァルトやボッケリーニとも関係のある)フリードリヒ=ヴィルヘルム2世にゆかりの深い作曲家の名品を厳選、5弦チェロのしなやかに歌う高音域と艶やか・繊細なデュオをくりひろげます。
 ロココ期の作曲家はとにかく感傷的な和声進行をきれいなメロディに乗せるのがうまい!じっくり愛してゆきたい1枚です。
 


PSC967
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
J.S.バッハ:オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ(全)
 1. ソナタ第1番 変ホ長調 BWV525
 2. ソナタ第2番 ハ短調 BWV526
 3. ソナタ第3番 ニ短調 BWV527
 4, ソナタ第4番 ホ短調 BWV528
 5. ソナタ第5番 ハ長調 BWV529
 6. ソナタ第6番 ト長調 BWV530
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン)
使用楽器:
ユルゲン・アーレント建造、
ミラノ聖シンプリチアーノ大聖堂
 最も聴きやすく、最も難しいバッハのオルガン曲集!
 もはや巨匠・ギエルミの安定感から漂う、この風格!
 ロレンツォ・ギエルミという現代屈指の古楽鍵盤奏者を紹介するにあたって、もはや「イル・ジャルディーノ・アルモニコ初期の鍵盤奏者」というのはアナクロな言い回しなのかもしれません。
 古楽教育の牙城バーゼル・スコラ・カントルムでオルガン科を任され、イタリア屈指の擬古オルガンの銘器であるミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンの正規奏者をつとめるこの名匠、主兵ラ・ディヴィナ・アルモニアとの筋の通った録音プロジェクトも軒並み成功続きではありつつ、その確かな音楽知の中心にあるのが、あくまで鍵盤奏者としての、とくにオルガン奏者としてのそれであることを、この名盤は強く印象づけてくれます。
 「音楽の父」にして18世紀ドイツ最大級のオルガン音楽の権威だったバッハが、両手で二人分、足鍵盤で低音伴奏をつとめる「ひとり3役」の独奏トリオ・ソナタ6曲をまとめたのは、最愛の長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの研鑽の仕上げとするため。この難曲を弾きこなせれば一流、という試金石的存在感は今も変わりませんが、ギエルミのような名匠の手にかかると、その作品美が自然と幾倍にも感じられることでしょう!
 演奏者自身の解説日本語訳付、この曲集の新定盤のひとつと位置づけられる逸品。どうぞお見逃しなく!

PROMETHEUS



PMCC1961
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
アルベニス:組曲『イベリア』(全曲)
  1. 第1組曲(エボカシオン/港/セビーリャの聖体祭)
  2. 第2組曲(ロンデーニャ/アルメリア/トリアーナ)
  3. 第3組曲(アルバイシン/ポロ/ラバピエス)
  4. 第4組曲(マラガ/へレス/エリターニャ)
西澤安澄(ピアノ)
 音の「間」を抜ける、スペインの風。ファリャの楽譜の書き込み、伝統の地の息吹。瞠目の新全曲録音!!
 アルベニスの『イベリア』といえば、超絶技巧と民俗情緒があざやかに交錯する、スペインという枠にとどまらない稀代のヴィルトゥオーゾ・ピアノ作品...しかし、それを世界のピアニストたちはどう伝えてきたでしょう?ラローチャやオロスコら巨匠たちの傑作録音を前に、作品そのものを見失ってはいなかったでしょうか?
 フランスでドミニク・メルレに師事、その後スペインで活躍を続け、アンダルシアに本拠を置きながら、地元批評界でも着実に注目を集めるようになってきた西澤安澄が満を持して向き合った『イベリア』全曲録音は、かねてから彼女に深い信頼を寄せるファリャの遺族の全面バックアップのもと、自らピアニストでもあったファリャがあれこれ書き込みながら使っていた楽譜も参照。
 かねてからスペインの地に伝わる独特のピアニズムを驚くべき直感と技量で吸収・自家薬籠中のものにしてきた彼女が、地元目線でありのまま見すえ、ファリャゆかりのグラナダ音楽堂で録音した『イベリア』の名演の格と味わいには、圧倒的テクニックはもう当然、そのうえで明らかに一つ頭ぬきんでた存在感が...新世代ピアニスト、世界が違います。ご注目を!

RICERCAR



MRIC 318
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
イザークの音楽世界
 〜フランドルで、イタリアで、ドイツ語圏で〜

 フランデレンのイザーク:
  ①あの娘は若い〔トメイスケン〕(アルノルト・シュリック編)
  ②聖なるかな 〜ミサ・トメイスケンより
  ③あの娘は若い(原曲)
  ④わたしたちはあなたに向かって声をあげます
  ⑤「ラ・モルラ」による独奏曲(スピナチーノ編)
  ⑥ラ・モルラ
 フィレンツェのイザーク:
  ⑦さあ、五月がやってきた
  ⑧遅すぎたのです、この心が喜びを得るには(器楽合奏)
  ⑨恋神よ、少しは情けをかけてくれ
  ⑩御婦人、あなたの家には花々が
  ⑪ああ、なんと美しくも恩寵あふれる婦人/さあ、戦だ!
  ⑫神の子羊〜ミサ・ラ・スパーニャより
  ⑬誰がこの両目を、涙の泉にしてしまったのでしょう
  ⑭ラ・ミ・ラ・ソの調べ(器楽合奏)
 ドイツ語圏のイザーク:
  ⑮ささやくにまかせて
  ⑯ある朝、わたしはそっと(イサーク&ゼンフル)
  ⑰茂みの蔭で ⑱インスブルックよ、さらば
  ⑲おおマリア、救世主の母であらせられるかた
ディルク・スネリング(Bs)指揮
カピーリャ・フラメンカ(古楽声楽集団)
アンサンブル・オルトレモンターノ
 (古楽器使用)
 フランドル楽派随一、幅広い活躍で知られるこの名匠、足跡とともに偉業を解き明かす名盤、ついに日本上陸!
 クラシック音楽のCDは、どうしてもバッハ前後以降の音楽が中心になってしまうようで…それ以前の作曲家たちは、どんなに大御所であってもきちんと演奏・録音されてCDが出回っているという人の方が珍しく、たいていは重要度や知名度に比して驚くほど音盤が少ないもの…とくに16世紀ともなると、非常に偏った選択肢しか与えられません。
 その状況に風穴を開けつつあるのがベルギーRicercarレーベル。30年以上、ほぼ古楽一筋で音盤制作を続けてきたそのプロデューサーは、数年前から「有名なルネサンス作曲家」ひとりひとりに焦点をあてたアルバム作りをしていますが、ベルギー随一の銘団体によるこの名盤もそうしたシリーズの一環。
 イザークは『インスブルックよさらば』の1曲で有名ながら、ハプスブルク皇室に仕える前にも故郷フランドルの伝統や、フィレンツェのメディチ家での活躍など、欧州を広くまたにかけた活躍をみせていたのです!
 古楽吹奏楽奏者を3人、ガンバやリコーダーも交えつつ、各国で書かれてきた俗世・教会双方向けの名品を周到にきかせてくれ、体系的な解説(全訳付)も読みどころに事欠きません。
 リリース時に欧州でも絶賛された名盤、待望の日本上陸です!

TRIART



TA005
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3700+税
チェコ中北部フラーデツ・クラロヴェー・フィルによるブラームス!
 ブラームス:
  1. ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための二重協奏曲 イ短調 op.102
  2. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 op.15
イジー・ヴォディツカ(vn)
ヤン・パーレニーチェク(vc)
イトカ・チェホヴァー(p)
オンジェイ・クカル指揮
フラーデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー管(チェコ)
 チェコはやっぱり音楽大国!ペトロフ・ピアノの本拠たる古都で、作曲家でもある名指揮者&凄腕ソリストと…チェコ・フィルや数々の弦楽四重奏団の活況、ドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェクらの音楽遺産、近年では古楽シーンに映画音楽への貢献…

 チェコが比類ないクラシック大国であることはいうまでもありませんが、それはプラハやブルノなど比較的大きな町に限られた話ではなく、意外な小都市でも意欲旺盛な充実したシーンが活況をみせていたり…手工業全盛の時代からモノ作りの町として知られてきたチェコ中北部のフラーデツ・クラロヴェーも、この国を代表する1864年創業の老舗ピアノ・メーカーであるペトロフの本拠ということもあり、音楽シーンにも豊かな歴史が。
 ここでは結成1887年、つまりブラームスやドヴォルザークの存命中に発足したこの町の老舗オーケストラが、チェコ楽壇の驚くべき水準を世界に伝えるに恥じない俊才3人と、ブラームスの堂々たる傑作2編をじっくり聴かせてくれます。
 腕前確かなトリアルト・スタジオの技師たちによって、彼らの本拠であるフィルハーモニーホールで収録された音楽愛あふれる至高の音響が、滋味ゆたかな弦・管の調べを、ゾクゾクするような冴えをみせるソリストたちの妙技を克明に伝えます!

ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT081002
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
〜イタリア・ルネサンス、古楽器は何を奏でたか〜
 ガナッシ:
  ①第1リチェルカーレ ②第2リチェルカーレ
  ③第3リチェルカーレ ④第4リチェルカーレ
  ⑤フォリアーノの「恋の神が...」による器楽曲
 フォリアーノ:⑥恋の神がいてくれさえすれば
 ヴィラールト:
  ⑦おお、大いなる玄義⑧熱く燃えさかる
  ⑨わたしはあなたをいつも愛そう
  ⑩夫はわたしを非難するけれど ⑪年寄りの醜い女どもめ
 ゴンベール:
  ⑫死と幸運は ⑬千もの後悔が、あなたを捨てることで
  ⑭あらゆる後悔は ⑮恋は、もうお終いにします
  ⑯私はあまりにも若かったの
 ダ・ミラノ:⑰ファンタジア
 セーニ:⑱第5リチェルカーレ
 ダ・リーパ:
  ⑲ファンタジア ⑳アルカデルトの「恋の犠牲について思うとき」による器楽曲
 スコット:(21)アルカデルトの「恋の犠牲について思うとき」による器楽曲
 カヴァッツォーニ:
  (22) 讃歌「救世主、あらゆる者の贖い主」
  (23)「金さえあれば」によるカンツォーナ
    ※曲順は①⑦⑫⑲⑧⑱⑬④⑭⑰⑯⑨(22)⑩②⑪③⑥⑤(23)(21)⑳⑮
ピエール・ボラーニョ(リコーダー)
マリアンヌ・ミュレール(各種vg)
マッシモ・モスカルド(リュート)
フランソワ・サン=ティヴ(org/cmb)
 これぞ、ルネサンス古楽器芸術の粋!独奏・合奏で縦横無尽、欧州古楽界の猛者たち4人と、じっくり…!

 古楽器で、何を弾くか?バロックより後になると名曲も多いのですが、そもそも昔は音楽イコールほぼ声楽曲で、神の似姿である人間の声でうたわれる音楽でないものを、わざわざ高価なインクを費やして書き残すという発想がなかったらしく、教会や俗世で歌われる声楽曲をよそに、ルネサンス以前の器楽作品の楽譜は思いのほか見つかっていません。
 しかし絵画などでみるとおり、当時も楽器の演奏をたしなむ文化はあった...彼らはみな、歌声のために書かれた声楽曲の楽譜や有名なメロディをもとに、即興で装飾音をつけてゆく技芸を競っていたのです。
 まして、楽器演奏は貴族のたしなみとさえ言われたのが16世紀。そこで大人気となったのが、上品な装飾音つき即興をするためのノウハウを記した教則本。その先鞭をつけたヴェネツィアの楽師ガナッシの名著3冊をもとに、掲載されている四つの楽曲例はもちろん、同時代のイタリアで活躍した大作曲家たちの声楽曲編曲や貴重な独奏曲をたんねんに集め、演奏披露してくれるのは...リヨン音楽院の名匠ミュレールほか、欧州古楽界で最も多忙な活躍を続けるソリスト4人(ル・ポエム・アルモニークなどでもおなじみ)!
 オーガニックな自然素材の響きが、さりげない達人技できわだつ逸品。解説訳付、初登場!



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