クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ



≪第83号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2015/8/4〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 



8/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHAMPS HILL RECORDS

CHRCD 083
\2500
パーカッション・デュオのための作品集
 ヴィヴァルディ(コックス編):ヴァイオリン協奏曲ト短調 《夏》 よりプレスト
 J.S.バッハ(オー・デュオ編):フランス組曲第5番ト長調 BWV.816
 オー・デュオ:サーチング
 アルベニス(オー・デュオ編):
  スペイン組曲より 《カディス》、スペイン組曲より 《アラゴン》
 トレーナー:サイレンス・トゥワイス・ブロークン
 グラス:マッド・ラッシュ
 プロコフィエフ:前奏曲ハ長調 Op.12-7
 リゲティ:ムジカ・リチェルカータより第7番
 ショスタコーヴィチ:前奏曲第5番ニ長調 Op.34-5
 コックス:宇宙からの信号

オー・デュオ
 〔オーウェン・グンネル
   (パーカッション)、
  オリヴァー・コックス
   (パーカッション)〕

 躍動するパーカッション・デュオ!ヴィヴァルディ、バッハ、プロコフィエフを収録!!

 2000年にイギリスの王立音楽大学で結成されたパーカッション・デュオ、オー・デュオ(O Duo)による、パーカション・デュオ作品集。
 メンバーのオリヴァー・コックス編曲によるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト短調「夏」やJ.S.バッハのフランス組曲第5番、フィリップ・グラスのマッド・ラッシュなども収録。高い演奏クオリティのみならず、コンサートでのパフォーマンスは大人から子供までが魅了され、スコットランドでは高い人気を誇っている。今作でも、オー・デュオ独特の世界観を披露してくれる。

 2013年11月13日−15日の録音
 

CHRCD 096
\2500
最後の夏バラ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 エルンスト:最後の夏バラ(練習曲第6番)
 クライスラー:3つの古いウィーンの舞曲
 シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.18
ベンジャミン・ベイカー(ヴァイオリン)
ロベルト・トンプソン(ピアノ)
 1990年ニュージーランド生まれのヴァイオリニスト、ベンジャミン・ベイカーがChamps Hill Recordsに初登場。2011年のポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクールで優秀賞受賞や、2015年にスイス・ベルンで開催された第1回ボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリンコンクールでは第6位に入賞するなど、数々の受賞歴を持つ将来有望な若手ヴァイオリニストの1人。
 ベートーヴェン、エルンスト、クライスラー、シュミットの作品を若き名手が華麗に奏でる。

 2014年6月23日−25日の録音
 

CHRCD 090
\2500
実績十分のイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの新録音
 マクミラン:ピアノ三重奏曲第2番、14の小さな絵画
 マクスウェル=デイヴィス:フェア島への航海
 ビーミッシュ:ピブロック
グールド・ピアノ・トリオ
 〔ルーシー・グールド(ピアノ)、
  アリス・ネアリー (チェロ)、
  ベン・フリス(ピアノ)〕
 オランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボルン国際室内楽コンクールでの優勝経験を持つなど実績十分のイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの新録音。
 現代英国のリーディング・コンポーザーたち、ジェームズ・マクミラン(b.1959)、ピーター・マクスウェル=デイヴィス(b.1934)、サリー・ビーミッシュ(b.1956)の作品を収録。ゴージャスな響きと安定感のある演奏聴かせてくれる。

 2014年9月3日ー5日の録音
 
CHRCD 094
\2500
ディス・アザー・エデン
 アイアランド:大地の叫び
 クィルター:3つの牧歌Op.22より
 ヴォーン・ウィリアムズ:もうあの森へゆくことはできない
 ハウエルズ:ダビデ王
 ブリテン:早朝の海水浴Op.5-1(ピアノ・ソロ版)、他
キティ・ホエートリー(メゾ・ソプラノ)
ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)
ナヴァッラ四重奏団
ケビン・ホエートリー(語り)
マデレーヌ・ニュートン(語り)
 イギリスのメゾ・ソプラノ、キティ・ホエートリーが歌う、ヴォーン・ウィリアムズやブリテン、クィルター、ハウエルズなどの歌曲集。グレアム・ジョンソンやマルコム・マルティヌーなど名ピアニストとの共演歴を持ち、当タイトルではジョセフ・ミドルトンが伴奏を弾く。父親で俳優のケビン・ホエートリー、母親で女優のマデレーヌ・ニュートンが語りで共演をしている。伸びやかで暖かみのある歌声で歌い上げる。

 2014年7月7日−10日の録音




DISKANT


DK 0158-2
\2700
ゲオルギウス・ズルネク&ヤクプ・ヤン・リバ:クリスマス・ミサ
 ゲオルギウス・ズルネク(1736-1789):
  クリスマス・ミサ(1766)(*)
   Kyrie / Gloria / Credo / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
 ヤクプ・ヤン・リバ(1765-1815):
  チェコのクリスマス・ミサ(+)
   Kyrie / Gloria / Graduale / Credo / Offertorium / Sanctus
   Benedictus / Agnus Dei / Communio
エヴァ・シュシュコヴァー(ソプラノ(*))
テレージア・クルジュリアコヴァー(メゾソプラノ(*))
ローベルト・スミシュチーク(テノール)
グスターフ・ベラーチェク(バス)
ルーチニツァ合唱団
エレナ・マトゥショヴァー(合唱指揮)
スロヴァキア室内管弦楽団
エヴァルト・ダネル(指揮)
 録音:2014年2月10-12日(+)、9月13日(*)、スロヴァキア放送コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
 東欧の有名な2つのクリスマス・ミサ。ゲオルギウス(ユゼフ・ユライ)・ズルネクはヴロノヴィ(現チェコ、スロヴァキア国境に近いモラヴィア地方の町)に生まれた修道士・作曲家・オルガン奏者。クリスマス・ミサを含む諸作品は長年、同じく修道士・作曲家・オルガン奏者であったエドムント・パスハ(Edmund Pascha;1714-1772)によって書かれたと考えられてきましたが、近年の研究によりズルネクの作であると判明しました。クリスマス・ミサは「ハルモニア・パストリアス」(Harmonia Pastorias)という曲集に収められています。
 ルーチニツァ合唱団は1948年現スロヴァキアの首都ブラチスラヴァに創設された合唱団。エヴァルト・ダネルは1985年にスロヴァキア室内管弦楽団のコンサートマスターに就任、2001年に楽団創設者ボフダン・ヴァルハル(1930-2000)の逝去により芸術監督を引き継いだスロヴァキアのヴァイオリン奏者・指揮者。2008年以来2015年現在広島交響楽団首席客演指揮者。
 ディジパックがスリップケースに収められた仕様で、やや高めの価格設定となっています。ブックレットにはスロヴァキア語と英語の解説、原語歌詞が収録されています。




SMEKKLEYSA


SMK 12
\2500
スノルリ・シグフース・ビルギソン(1954-):
  肖像画 第1番−第7番(1997-1998)

スノルリ・シグフース・ビルギソン(ピアノ)

録音:1998年秋、シティ・ホール、レイキャヴィーク、アイスランド
   

SMK 13
\2500
カロウリーナ・エイリークスドウッティル(1951-):戯れ
  フルートの戯れ(フルートのための;1998)(*)
  雲(チェロのための;1995)(+)
  この静けさはどこから(ギターのための;1990)(#)
  戯れ(2つのフルートのための;1993)(**)
  歌曲集「海辺に生きて」(1997)(++)
マルシャル・ナルドー(フルート(*/**))
グンナル・クヴァラン(チェロ(+))
エイナル・クリスチャウン・エイナルソン(ギター(#))
グヴズルーン・S・ビルギスドウッティル(フルート(**))
インギビョルグ・グウズヨウンスドウッティル(ソプラノ(++))
ティンナ・ソルステインスドウッティル(ピアノ(++))
録音:1998年5月5日、ディグラーネ教会、レイキャヴィーク、アイスランド(*/**)
    1998年4月25日、フェトラ=ホウラ教会、レイキャヴィーク、アイスランド(+)
    1993年6月25日、ヴィージスターザ教会、ハブナルフィヨルド、アイスランド(#)
    1998年9月7日、ラングホルト教会、レイキャヴィーク、アイスランド(++)
 

SMK 15
\2500
レイヴル・ソウラリンソン(1934-1998):
 夏の到来 フルートとチェンバロのための作品集

  マヌエラのためのソナタ(フルートのための;1978)(*)
  「Da」幻想曲付きソナタ(チェンバロのための;1987)(+)
  「Da」幻想曲(チェンバロのための:1979)(+)
  夏の到来(フルートとチェンバロのための;1978)(*/+)

コルベイン・ビャルナソン(フルート(*))
グヴズルーン・オウスカルスドウッティル(チェンバロ(+))

録音:1998年、スカウルホルト教会、スカウルホルト、アイスランド
 

SMK 18
\2500
グヌース・ブロンダル・ヨウハンソン(1925-2005):エレクトロニック・スタディ
  エレクトロニック・スタディ(管楽五重奏、ピアノとエレクトロニクスのための;1959)◇
  15のミニグラム(フルート、オーボエ、クラリネットとファゴット;1961)(*)
  配列(エレクトロニクスのための;1961)◇
  点(管弦楽とエレクトロニクスのための;1962)(+)
  ソノリティーズ I(ピアノのための;1963)◇
  ソノリティーズ III(ピアノとテープのための;1973)(#)
  4つの抽象的作品(ピアノのための;1950)(**)
トリェブラウサラ管楽五重奏団(*)
アイスランド交響楽団(+)
パウトル・P・パウルソン(指揮(+))
ハトルドウル・ハラルソン(ピアノ(#))
ギースリ・マグヌーソン(ピアノ(**))

録音:データ記載なし

◇はエレクトロニクスによる演奏と表示されています。

 

SMK 19
\2500
尊い踊り ギターを伴うアイスランドの室内音楽
 アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-):
  尊い踊り(ギター、フルート、クラリネット、チェロとピアノのための;1983)
 ソルケトル・シーグルビョルンソン(1938-):
  温泉の鳥たち(フルート、ギターとチェロのための;1984)
 ハブリジ・ハトルグリームソン(1941-):トリスティア(ギターとチェロのための;1984)
ピェートゥル・ヨウナソン(ギター)
カプト(アンサンブル)
 コルベイン・ビャルナソン(フルート)
 グヴズニ・フランソン(クラリネット)
 シーグルズル・ハトルドウルソン(チェロ)
 ダニーエル・ソルステインソン(ピアノ)
録音:2000年3、6月、ヴィージスターザ教会、ハブナルフィヨルド、アイスランド
 

SMK 27
\2500
レイヴル・ソウラリンソン(1934-1998):永遠の探求
  キプロスにて(レイキャヴィーク室内管弦楽団のための協奏曲)
  家賃(弦楽合奏;1976)
  わが心の春 (12人の奏者のための室内協奏曲)
  「家」の夢(ハープと弦楽オーケストラのための間奏曲)
  主の天使(メゾソプラノと室内管弦楽のための)(*)
  仲たがい−ノットゥルノ・カプリッチョーゾ(ピアノと室内管弦楽のための協奏曲)(+)
グヴズルーン・エッダ・グンナルスドウッティル(メゾソプラノ(*))
アンナ・グヴズニー・グヴズムンスドウッティル(ピアノ(+))
レイキャヴィーク室内管弦楽団
ベルンハルズル・ヴィルキンソン(指揮)

録音:2001年1-2月、ヴィージスターザ教会、ハブナルフィヨルド、アイスランド
    2001年9月、イーミル、レイキャヴィーク、アイスランド

「家賃」以外世界初録音。

 

SMK 43
\2500
段階 クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための現代アイスランド音楽
 レイヴル・ソウラリンソン(1934-1998):
  段階(クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための;1976)(*)
 ヨウン・ノルダル(1926-):彫刻(クラリネットとピアノのための;1985)
 パウトル・パムピクレル・パウルソン(1928-):
  3つの夜想曲(1999)(*)
   第1番(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
   第2番(ヴァイオリン、クラリネット、チェロとピアノのための)
   第3番(クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための)
 アウスケトル・マウッソン(1953-):ソナティナ(クラリネットとピアノのための;1998)(*)
 アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-):
  空色より白が(クラリネット、チェロとピアノのための;1976)
シーグルズル・イングヴィ・スノルラソン(クラリネット)
シグルーン・エズヴァルスドウッティル(ヴァイオリン)
ブリンディース・ハトラ・ギルファドウッティル(チェロ)
アンナ・グヴズニー・グヴズムンスドウッティル(ピアノ)

録音:2001年6月、イーミル・コンサートホール、レイキャヴィーク、アイスランド

(*)世界初録音。

 

SMK 48
\2500
フロウズマル・インギ・シーグルビョルンソン(1958-):鹿は住みかを変える
  ローラースケート/海の誘惑/次の段階/ワルツ/窓ふき
  あなたが現れると/荷馬車/鹿(*)
シグルーン・ヒャウルムティスドウッティル(ソプラノ)
ヨウエル・パウルソン(テナーサクソフォン)
シグルーン・エズヴァルスドウッティル(ヴァイオリン)
ルーシーバーナル
 グヴズニ・フランソン (クラリネット)
 ヨウン・スクッギ(コントラバス)
 クリスティン・アウナルソン(ギター)
 マティーアス・M・C・ヘムストック(打楽器)
 タトゥ・カントマー(アコーディオン)
ヴォクス・アカデミカ(合唱)
ハウコン・レイフソン(指揮)
録音:2004年6月、フォスヴォグル教会、レイキャヴィーク、アイスランド(*)
    2004年8、9月,ガルザ教会、ガルザバイル,ヴィージスターザ教会、ハブナルフィヨルド,
     アイスランド(*以外)




.

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DISKANT

レア盤!

DK 0159-2
(2CD)
\4200→\3790

今年90歳、スロヴァキアの名手

 ミクラーシュ・イェリネク 回想
  ヴァイオリンとピアノのための音楽

 [CD 1] ヴァイオリニストの記憶
 ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリン・ソナタ(*)
 ヤン・カールステット(1926-2004):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ)
 ドビュッシー(1862-1918):ヴァイオリン・ソナタ(*)
 シューマン、ディートリヒ、ブラームス:F.A.E.ソナタ(+)
  アルベルト・ディートリヒ(1829-1908):アレグロ/
  シューマン(1810-1856):間奏曲
  ブラームス(1833-1897):スケルツォ/
  シューマン:フィナーレ
 [CD 2] わが故郷から
  エウゲン・スホニュ(1908-1993):ヴァイオリン・ソナティネ Op.11(+)
  ドヴォルジャーク(1841-1904):
   4つのロマンティックな小品 Op.75(#)/
   ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.100(**)
  スメタナ(1824-1884):わが故郷から(#)
ミクラーシュ・イェリネク(ヴァイオリン)
エヴァ・フィスヘロヴァー(ピアノ(*))
ダニエラ・ヴァリーナスカ(ピアノ(+))
エステル・ボディン(ピアノ(#))
ヤーノシュ・ソリョム(ピアノ(**))
録音:1959、1966、1990年、ブラチスラヴァ、スロヴァキア [CD 1]
    1968、1981年、ストックホルム、スウェーデン/1990年、ブラチスラヴァ、スロヴァキア [CD 2]

 2015年5月16日に90歳の誕生日を迎えたスロヴァキアのヴァイオリン奏者ミクラーシュ・イェリネクの録音集。
 1925年ケジュマロクに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミー、ブダペストのフランツ・リスト音楽アカデミーで学んだ後、ウィーンでリカルド・オドノポソフ(1914-2004)の個人教授を受けました(1961-1964)。
 バイエルン放送交響楽団員(1945-1947)、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団員(1949-1951)、ザールブリュッケン・ザールラント放送交響楽団第1コンサトマスター(1965-1966)、スウェーデン放送交響楽団第1コンサートマスター(1966-1968)、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団第1コンサートマスター(1967-1990)を歴任。またスロヴァキアの様々なアンサンブルのメンバーおよびケルン・ギュルツェニヒ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団ソリスト協会芸術監督を務めました。
 教育者としてはライン音楽学校(旧ケルン音楽院)准教授、ブラチスラヴァ音楽アカデミーおよびジリナ大学(スロヴァキア)教授を歴任。

 ディジパック仕様。ブックレットにはスロヴァキア語、英語、ドイツ語の解説が収録されています。


.

VANGUARD


再発売


 現在活動しているのかどうなのかよく分からない米VANGUARD。

 20年ほど前は膨大なタイトル数、そして多くの名盤を引っさげて一大展開してましたが、その後フェードアウト。
 膨大な録音が逆にあだとなって引き取り手がなかったみたいですが、その後ARTEMISというレーベルと日本のコロンビアが、二重契約のような危うい形でVANGUARD音源の復刻リリースを開始。
 ただ残念ながらどちらも最近は熱心に活動しているようには見えません。
 ARTEMIS VANGURADは新譜としてフライシャーやシャハムの録音をリリースしていましたが、それもいつしかストップ、やがて流通自体も滞るようになってきました。

 そんな不遇な状況にあったかつての名門レーベルVANGUARDのアイテムのうち、このたびいくつかのタイトルが再プレスされたとのこと!

 しかもこの復活リリースは今後も続くらしいです。

 かつての栄光が戻ることはおそらくないと思うのですが、手に入らなくなっていた名盤がまた入手可能になるのは本当にありがたいです。

 ぜひがんばってほしいです!

第1回再発売
http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=82/82new07#01

第2回再発売
http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=82/82new08#08

 もどうぞ!



ATMCD1188
(2CD)
\1800
ヴィヴァルディ:
 四季
 2本のヴァイオリン、弦楽、通奏低音の協奏曲 RV532
 2本のトランペット、弦楽、通奏低音の協奏曲 RV537
 フルート、弦楽、通奏低音の協奏曲RV439
アントニオ・ヤニグロ
ソロイスト・ディ・ザグレブ
 


ATMCD1196
(2CD)
\1800
ショパン/マスター・ピース Vol.2
 ショパン:前奏曲
 ショパン:幻想曲
 ショパン:バラード、練習曲
ギオマール・ノヴァエス(p)
ジャンヌ=マリー・ダルレ(p)
ブルース・ハンガーホード(p)
 


ATMCD1218
(2CD)
\1800
ベートーヴェン:チェロソナタ全集 イエルク・デムス(p)
アントニオ・ヤニグロ(vc)
 


ATMCD1227
(2CD)
\1800
レスピーギ: ローマの祭り、ローマの松
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア
ボルチモア交響楽団
セルゲイ・コミッショーナ
オーストラリア室内管弦楽団
 


ATMCD1276
\1200
Music from the Court of Louis XIV ニコラス・アーノンクール(指揮)
コンセンタス・ムジクス
 


ATMCD1279
\1200
17世紀のオルガン作品集
 フレスコバルディ、エルバッハ、フローベルガー他
グスタフ・レオンハルト(org)
 


ATMCD1280
\1200
フレスコバルディ作品集 グスタフ・レオンハルト(オルガン、チェンバロ)
 


ATMCD1522
(2CD)
\1800
ヘンリー・パーセル:幻想曲と組曲 ニコラス・アーノンクール
コンセンタス・ムジクス・ウイーン
フリッツ・マーラー
ハートフォード室内管弦楽団




WEITBLICK



SSS 0174
(2CD 1枚価格)
\2300→\2090
朝比奈隆(指揮)ベルリン放送交響楽団、
 R.シュトラウス生誕100年記念演奏会!

  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
  (2)リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲

朝比奈隆(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 (旧西、現ベルリン・ドイツ響)
(1)リリアン・カリール(ピアノ)

 朝比奈隆(指揮)ベルリン放送交響楽団、R.シュトラウス生誕100年記念演奏会!
 アルプス交響曲&モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、ステレオ録音!2枚組1枚価格!

 録音:1964 年3 月6 日SFB ザール、ライヴ・ステレオ(R.シュトラウス生誕100年記念演奏会)

 朝比奈隆が度々自ら話題にした、1964 年リヒャルト・シュトラウス生誕100 周年記念にドイツで演奏した「アルプス交響曲」。ドイツの放送局がシュトラウス作品を特集して演奏・録音した一環で、「家庭交響曲」はカール・ベームが担当したという正に歴史的に重要なコンサート。
 この時、朝比奈はまだ56 歳という壮年期。もちろん「アルプス交響曲」はこの時が初振り!「やってみたらそんなに難しい曲じゃない」ということで大のお気に入りとなり、数年後には自らの還暦記念で大フィル、京都市響との合同演奏を行います。その後も80歳記念、大フィル創立50年でも演奏します。特筆すべきは、1990 年の北ドイツ放送響客演時にもこれを取上げて、現地で聴衆からの熱狂の拍手を浴びております(EMI 盤は、これをカット。制作者の無関心が偲ばれます)。
 1991 年に日本で合同オーケストラ「オール・ジャパン・シンフォニー・オーケストラ」を指揮した際は、体調の不全を押しての凄絶な演奏を聴かせ、客席にいたシカゴ響総裁ヘンリー・フォーゲルを感激させ、1996 年のシカゴ響出演に繋がります。いわばブルックナー以上の勝負レパートリーであったのです。
 後年よりテンポは速めですが、頂上から降りてからの威厳と風格は既に確立しており、「日没」、「終結」、「夜」の心に沁みわたる演奏には感動を禁じ得ません。前半プロのモーツァルト:ピアノ協奏曲第22 番も珍しいレパートリー。アメリカの名女流リリアン・カリール(パメラ・フランクの母、クロード・フランクの妻)と紡ぐ、陰鬱、深深とした抒情がこれまたたまりません。
 演奏と近い時期の若い頃の写真が見つかりジャケ写に使用しています。良好なステレオ録音。

 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付


<メジャー・レーベル>

SONY


ヨーヨー・マ 6タイトル再発売

8869755347-2
\2400
ヨーヨー・マ/サン=サーンス:動物の謝肉祭
 サン=サーンス:
  ①『動物の謝肉祭』(室内楽版),
  ②『ベートーヴェンの主題による変奏曲Op.35』
  ,③『ポロネーズ ヘ短調Op.77』【演奏】
フィリップ・アントルモン(ピアノ:①②③)
ギャビー・カザドシュ(ピアノ:①②③)
アラン・マリオン(フルート:①)
ミシェル・アリニョン(クラリネット:①)
ミシェル・カルス(グロッケンシュピール:①)
ミシェル・チェルッティ(シロフォン:①)
レジス・パスキエ(ヴァイオリン:①)
ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン:①)
ジェラール・コセ(ヴィオラ:①)
ヨーヨー・マ(チェロ:①)
ギャビン・ロリドン(コントラバス:①)
ヨーヨー・マがデビュー前に、アントルモンらフランスの名手たちとアンサンブル録音した「動物の謝肉祭」。アントルモンのみずみずしく伸びやかな演奏がここには記録されています。【録音】1978年5月、パリ(ステレオ)
 
8869756138-2
\2400
ヨーヨー・マ/コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ作品
 1. Sonata for Solo Cello, Op.8
 2. Sonata for Solo Cello, Op.8
 3. Sonata for Solo Cello, Op.8
 4. The Cellist of Sarajevo
 5. Suite for Violoncello Solo
 6. Suite for Violoncello Solo
 7. Suite for Violoncello Solo
 8. Suite for Violoncello Solo
 9. Seven Tunes Heard in China
 10. Seven Tunes Heard in China
 11. Seven Tunes Heard in China
 12. Seven Tunes Heard in China
 13. Seven Tunes Heard in China
 14. Seven Tunes Heard in China
 15. Seven Tunes Heard in China
 16. Appalachia Waltz (solo cello version)
ヨーヨー・マ(チェロ)
チェリストにとって最大の難曲といわれるハンガリーが生んだ偉大なる作曲家コダーイの無伴奏をヨーヨー・マが初めて録音し話題となった99年作品です。コダーイのこの曲を演奏することはヨーヨー・マにとって30年あまりの夢だったといいます。満を持してたっぷりと奏でるコダーイ、そして深い悲しみをたたえた旋律が忘れられないワイルドの作品はコンサートで披露され録音の要望が高かったもの。いずれも20世紀に書かれ、後の世にチェロの重要なレパートリーとして弾き継がれていくであろう作品を収録しています
 

8869756118-2
\2400
ヨーヨー・マ/シューベルト&ボッケリーニ:弦楽五重奏曲
 シューベルト:弦楽五重奏曲作品163 ハ長調 D.956
 ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ホ長調 作品13-5 G,275
ヨーヨー・マ(チェロ)
シューベルト・イヤー初頭におくる、ヨーヨー・マがスターン、リン、ラレード、ロビンソンと奏でる五重奏。
 
8869756113-2
\2400
ヨーヨー・マ/シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 / アルペジオーネ・ソナタ
 シューベルト:
  ① ピアノ五重奏曲イ長調 D667 作品114「ます」
  ② アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
  ③ 歌曲「ます」 D550
ヨーヨー・マ(チェロ①②)
エマニュエル・アックス(ピアノ①②③)
パメラ・フランク(ヴァイオリン①)
レベッカ・ヤング(ヴィオラ①)
エドガー・メイヤー(コントラバス①)
バーバラ・ボニー(ソプラノ③)
 ヨーヨー・マがエマニュエル・アックス、パメラ・フランクら気心のしれた仲間たちと演奏したシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。第4楽章の変奏曲のテーマが歌曲「ます」のメロディを使用しているため「ます」という副題がついていますが、希望と幸福にみちた明るい曲調の名作です。
 カップリングには、こちらも名曲「アルペジオーネ・ソナタ」を収録。美しくも哀しいメロディをヨーヨー・マとアックスが磨き上げられた美音と切れ味のいい表現を生かし、見事な演奏を聴かせます。
 ボーナストラックとしてピアノ五重奏曲「ます」の由来ともなった歌曲「ます」を、ソプラノの名花バーバラ・ボニーによる演奏で収録。まさしくこのアルバムに花を添えています。ヨーヨー・マと仲間たちによる楽しいリビングルーム・コンサート・アルバムです。
 【録音】1995年7月 タングルウッド(③)、8月 プリンストン(①②)【演奏】
 
8869756152-2
\2400
ヨーヨー・マ/パリ〜ベル・エポック
 マスネ: タイスの瞑想曲
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13
 サン=サーンス:ハバネラ作品83
 フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調 (チェロ用編曲版)
ヨーヨー・マ(チェロ)
 「タイスの瞑想曲」などヨーヨー・マが幼少の頃から慣れ親しんだフレンチ・レパートリーを録音した2003年発表作品。
 <ベル・エポック>と呼ばれる活気に満ちた19世紀末,黄金時代のパリで誕生した4作品を収録しています。
 パリはヨーヨー・マの生まれ故郷であり、アメリカへ移住するまで家族と幼少期を過ごし、チェロを習い始めた思い出の地。自らチェロ用編曲を手がけており、馥郁たる旋律が万感の想いをこめて奏でられます。




<国内盤>


CALLIOPE



CAL1526
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686-1763):
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.4(1726年パリ刊)より〜
  コレッリとフランスを繋ぐ、
  トリノ宮廷の匠〜

   1. ソナタ 第11番 ニ長調
   2. ソナタ 第3番 ト長調
   3. ソナタ 第10番 ト長調
   4. ソナタ 第1番 ニ長調
   5. ソナタ 第9番 ヘ長調
   6. ソナタ 第4番 ハ長調
   7. ソナタ 第5番 ニ短調
   8. ソナタ 第8番 ヘ長調
   9. ソナタ 第7番 ハ長調
マルコ・ペドローナ(ヴァイオリン)
Ens.グイダントゥス
クラウディア・ポーズ(チェロ)
ピエロ・バルバレスキ(チェンバロ)
シルヴィオ・ロージ(テオルボ、バロックギター)

 コレッリの弟子にして、フランス・ヴァイオリン奏法の祖。音盤の少なさを疑う精巧すぎる作品美が、いま甦る!

 バロック系のヴァイオリン音楽を聴きはじめると、遅かれ早かれ、ローマの巨匠コレッリの魅力に気づくもの…あの端正な作品美で知られる大家が、実際には髪をふりみだし、汗みどろで熱演をくりひろげた凄腕ヴァイオリニストだったことも、多くのすぐれた門下生や追従者がいたことも、少し調べるとわかってきます。
 さらに、実は遠くフランコ・ベルギー派にまでつながるフランス流儀のヴァイオリン奏法さえ、コレッリにまで遡れることも...

 そこで鍵になるのが、現在のイタリア北部にあるトリノの都を中心に栄えたサヴォイア公国。
 現在フランス領サヴォワ地方となっている地域まで所領に持っていた公爵家の楽団からは、プニャーニやルクレールなど、後年パリで活躍した名手が多く巣立ちましたが、その師匠としてさんざん名が挙がるにもかかわらず、めったに録音物に出会えないのが本盤の主人公ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス

 本盤に聴くソナタの数々は、端正なメロディを絶妙のリズムで刻みながら、聴き手をまったく飽きさせせないバロック後期の味わいたっぷり、コレッリ譲りのバランス感覚とあいまって、彼がいかに傑出した音楽家だったかをあらためて印象づけてやみません。
 現代楽器使いながら古楽奏法に通じたイタリアの俊才ペドロ—ナと、古楽畑の逸材コンティヌオ奏者たちが、縦横無尽にその魅力を教えてくれる1枚...解説訳付です!




じわじわ蘇りつつあるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス
つい先日紹介したノフェリーニの新譜
わずか1ヶ月の間に2タイトルも出てくるというのは・・・「聴け」という啓示

TC 681908
\2500→\2290
ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ Op.2"!
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.2

ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
キアラ・カッターニ(チェンバロ)

 イタリア・ヴァイオリン界の次代の盟主。ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ Op.2"!

 ピリオド楽器、ガット弦、ピリオド・ボウの組み合わせによる"世界初録音"のパガニーニの「24のカプリース」(TC 781690)での名演が記憶に新しい、燦然と輝くイタリア・ヴァイオリン界の次代の盟主ロベルト・ノフェリーニ(1973−)。
 バロック、古典派、ロマン派、そして近現代と幅広いレパートリーを誇るノフェリーニが、ドン・ニコラ・アマティ製作(1732年)の銘器で奏でるのは、ピエモンテ楽派の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763)の「ソナタ Op.2」!
 コレッリを師に持ち、タルティーニの同世代で、プニャーニやジャルディーニを、さらにはフランスのルクレールも育成したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス。パリのコンセール・スピリチュエルで自らの演奏が大絶賛を博すなど、イタリアの作風の発展、そしてイタリアとフランスを繋いだピエモンテ楽派の重鎮である。
 1723年にトリノでソミス自身によって出版され、ヴィットーリオ・アメデーオ2世に献呈された「ソナタ Op.2」は、自らの華麗で技巧的な演奏スタイルが反映された、コレッリの次の世代のイタリアを代表する傑作の1つ。
 グリュミオーやアッカルド、ロマーノ、シュヴァルツベルグ、ヴェルニコフという錚々たる名匠たちにヴァイオリンを学び、モダン、ピリオドの両方を弾きこなすイタリアの次代の盟主ノフェリーニ。
 その天衣無縫のヴァイオリンが、ピエモンテ楽派の巨匠ソミスの知られざる傑作を再び音楽史の表舞台へと導く!
 ヴァイオリン:ドン・ニコラ・アマティ1732年製/チェンバロ:フレンチモデル2段鍵盤/マティアス・クラマー1986年製

 ※録音:2013年12月、サン・ジローラモ教会(バニャカヴァッロ、イタリア)

そしてガッティのあのアルバムの先頭がやはりこの人だった・・・

Glossa
GCD C80018
\2100→\1890
エンリコ・ガッティの名盤、ピエモンテ楽派の音楽!
 ピエモンテの真珠 〜 18世紀イタリアのヴァイオリン音楽

 ジョヴァンニ・ロレンツォ・ソミス(1688−1775):ソナタ イ短調 Op.1-1
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763):ソナタ ハ長調 Op.6-4
 ガスパーレ・ジュゼッペ・キアブラーノ(1725−1802):ソナタ第3番 ヘ長調
 フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796):ソナタ第2番 ト長調 Op.31
 ジョヴァンニ・バッティスタ・カナヴァッソ(1713−1784):
  ソナタ第2番 ニ短調
 ガエターノ・プニャーニ(1731−1798):ソナタ 変ロ長調 Op.6-1
エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)
アントニオ・モスカ(チェロ)
ジョルジオ・タバッコ(チェンバロ)
 
バロック・ヴァイオリンの神様であり、ヴァイオリンの詩人、エンリコ・ガッティ。
 名盤中の名盤として親しまれ続けている「17世紀後半イタリアのヴァイオリン芸術」(GCD 921206)の続編となる、18世紀イタリア、ピエモンテ楽派のヴァイオリン音楽をエンリコ・ガッティが奏でた名盤が遂に復活!
 18世紀イタリア、トリノのサヴォア宮廷に集った音楽家たち。
 ピエモンテ楽派の創始者と伝わるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス、弟のロレンツォ・ソミス、そしてジャルディーニやプニャーニなど、18世紀のイタリアにおいてヴァイオリン芸術を発展へと導いた重要な音楽家たちの「ソナタ」を、エンリコ・ガッティの艶やかで豊潤なヴァイオリンで ——!

 ※録音:1992年1月、サン・キアーラ教会(ブラ、イタリア)







GRAMOLA



GRML99022
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(vn)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲

  ①ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
  ②ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンツェ op.11
  ③ヴァイオリンと管弦楽のためのマズルカ op.49
  ④ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 op.100
  ⑤スラヴ舞曲 第2番 op.46-2(クライスラー編)
  ⑥ユーモレスク op.101-7(クライスラー編)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(vn)
①②③ペトル・アルトリフテル指揮
プラハ・フィルハーモニア
④⑤⑥パヴェル・カシュパル(p)

 ウィーン新世代きっての俊才奏者、さらに続く快進撃隣国チェコの名匠は、ウィーンで技量を花開かせた頃。巨匠ブラームスを熱狂させ、その紹介でウィーン楽壇にじわじわと名を知らしめ、やがて全世界的に大作曲家として認知されるようになっていったドヴォルザーク。1870年代の名声の拡大は、彼の祖国チェコを投じ支配していたオーストリア帝国の首都の活況なくしては、語ることができません。その意味で、ウィーン楽壇の「いま」を切り開きつづけている若き多芸な名手イルンベルガーが、躍進期のドヴォルザーク屈指の名作であるヴァイオリン協奏曲に注目したというのは、象徴的にも思えます(ちょうど現在、ドヴォルザークがこれらの作品を書こうとしていた年頃に、イルンベルガー自身が近づきつつあることも大きいのかもしれません)。
 プラハのカレル橋に弾き手がたたずむジャケット写真も雰囲気満点...そしてチェコ現代を代表する匠のなかの匠のひとり、ペトル・アルトリフテルの趣きゆたかな音作りがまた絶妙!
 イルンベルガーの妙技についてはもう言うまでもありません。小品の演奏にもすぐれた彼らしく、併録のソナチネも味わいにあふれつつ瑞々しく、さらにクライスラーの編曲を2作盛り込んでみせるあたりも彼らしい周到さ。
 DSD録音の魅力もありつつ、じっくり聴き深めていきたい1枚の登場です。



旧譜
イルンベルガー、前作のゲーゼ&メンデルスゾーン

GRML99075
(SACD Hybrid)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3000+税
イルンベルガー
 ゲーゼ&メンデルスゾーン:晩年のヴァイオリン協奏曲

 1.ゲーゼ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.56(1880)
 2.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64(1845)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ドロン・サロモン指揮
イェルサレム交響楽団

 ますます勢いづくイルンベルガー、思わぬ併録曲と「あの」超名曲を録音!

 名楽団との共演にも注目!オーストリアの音楽シーンで、静々と破竹の活躍をみせる新世代の知性派凄腕ヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー...彼がウィーン中央部に本拠を置くGramolaレーベルが次から次へと新譜をリリースしていることは、彼がいかに企画力もあれば演奏能力もすぐれているかを如実に示す事実であります。
 事実、そのどれをとっても気軽に作ったような内容ではなく、充実した解説まで自ら執筆しながら、どれも他とは一線を画す独特の演奏内容で仕上げてみせてくる——
 今回リリース告知が舞い込んできたメンデルスゾーンの超・王道名曲に、実はその初演指揮者でもあったデンマーク・ロマン派の最重要作曲家ゲーゼのヴァイオリン協奏曲(ブラームスやドヴォルザークの名曲と同時代の、端的にまとめられた北欧随一の逸品です!!)をカップリングしての新譜も、まず間違いなく充実した演奏内容で私たちをつよく惹きつけるに違いありません!

 デームスやバドゥラ=スコダらウィーン在住の大御所たちからも信頼され共演を続けているのみならず、ユダヤ系の演奏者・演奏団体との密接な共演関係でも知られるイルンベルガー、今回は何度か共演してきたイスラエル室内管ではなくイェルサレム響との堂々共演。ゴルトマルク盤でも共演した名匠サロモンのタクトも興味津々!






PAN CLASSICS



PC10335
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヴィンテージのハルモニウムと ピアノで聴く、ワーグナー傑作選〜
 カルク=エーレルト1914年編曲版〜

  『さまよえるオランダ人』①紡ぎ歌
  『タンホイザー』②ヴァルトブルク城への賓客たちの歓待
  『ローエングリン』③第1幕への前奏曲 ④婚礼の合唱
  『トリスタンとイゾルデ』⑤第1幕への前奏曲 ⑥イゾルデの愛の死
  『ニュルンベルクのマイスタージンガー』⑦行進曲 ⑧五重唱
  『ヴァルキューレ』⑨ジークムントの愛の歌
  『神々の黄昏』⑩ジークフリートの死 ⑪葬送行進曲
  『パルジファル』⑫花の乙女たちの合唱
ヤン・ヘンニヒ(クンストハルモニウム)
 使用楽器:
  ミュステル社1928年製
エルンスト・ブライデンバッハ(ピアノ)
 使用楽器:スタインウェイ&サンズ
 ハルモニウム(足踏みオルガン)は、芸術音楽の楽器!その最高の作曲家による至芸、晩期ロマン派の至宝ハルモニウム=足踏み式の室内オルガン。昭和の小学校の教室にあったオルガンですね。
 しかしこの楽器、実は19世紀後半には芸術音楽も奏でられる本格派の楽器として普及、ドヴォルザークやフランクなど大作曲家たちも折々に曲を書いていて。その至芸の頂点をきわめたのが、20世紀初頭のドイツで活躍した名匠カルク=エーレルト…世紀末情緒ただようピアノ曲やオルガン曲などでも才能を発揮した人ですが、なによりハルモニウムの可能性を広く知らしめることに強い情熱をいだき、多くの新作のほか膨大な量にのぼるハルモニウム向け編曲も残しています。
 ハルモニウムとピアノの二重奏のための楽譜もかなりあり、音を伸ばせて音量変化も自在なハルモニウムの機構を活かした部分と、アタックの効いた音が出せて敏捷なパッセージも思いのままなピアノの特性に頼る部分をうまく使い分け、オーケストラやオペラの音楽さえ絶妙の編曲にしてみせる...その技量が何より鮮やかに出ているのが、1914年に刊行されたワーグナー編曲集!「トリスタン」のような難曲も「オランダ人」のような初期作も、この耽美な情緒ただよう楽器の組み合わせで実に鮮やかに聴かせてくれる——ちょっと聴いたらきっとクセになります!
 「ワーグナーは長すぎる」と敬遠気味の方にもお勧めできる、自然派サウンドが美しい名手ふたりの名演!もちろん解説訳付です。




PASSACAILLE



PSC1010
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
イタリアのソナタ集
 1.ピッコーネ:マンドーラのための シンフォニア ニ短調
 2.フォンタネッリ/デッラ・カーザ編:ソナタ
 3.G.B.サンマルティーニ:アルマンドリーノのためのソナタ ト長調
 4.作者不詳/デッラ・カーザ編:グラーヴェ
 5.アルリゴーニ:マンドリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
 6.作者不詳/デッラ・カーザ編:グラーヴェ(II)
 7.D.スカルラッティ:ソナタ ト短調 K.88/L.36
 8.ジェルヴァージオ:マンドリン独奏と通奏低音のためのソナタ ニ長調
ドゥイリオ・ガルフェッティ(マンドリン)
ルーカ・ピアンカ(テオルボ、アーチリュート)
 残暑から秋に向けて、しっとり聴きたいマンドリン古楽。本格派が爪弾く絶美の後期バロック、なんてかわいい…
 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』で、主人公ドン・ジョヴァンニが唐突に弾きはじめる楽器、マンドリン…お、古典派の頃にはもうマンドリンがあったのか!と思う方もおられるのでは。
 そして実際、マンドリンは18世紀半ばくらいから人気を博しはじめていたのです。弦の数も調弦もヴァイオリンと同じ、しかし全く違う発音機構で、趣きの異なった音楽が奏でられる…と、アマチュア音楽家たちにヴァイオリンを弾く室内楽好きが増えつつあった当時、マンドリンは徐々に演奏者人口を増やしてゆきました。
 それは、どこでどう生まれた楽器だったのか...古楽大国ベルギーのPassacailleレーベルで、イタリアの伝説的古楽集団イル・ジャルディーノ・アルモニコでも大活躍してきたリュート奏者ルーカ・ピアンカらが織り上げたこの二重奏アルバムは、そうした最初期のマンドリン音楽の魅力をていねいに、絶美の名演で聴かせてくれます。
 これがとにかくかわいいサウンド!確かな論拠をもってマンドリン編曲版でも演奏されてきたスカルラッティのソナタK88を筆頭に、ポスト・ヴィヴァルディ世代の耳なじみのよいバロック的旋律が、弦をはじく愛らしくも涼しげなサウンドで粒立ちよく奏でられてゆくさまはほんとうに絶品。ぴちぴちと発泡系ワインを思わせる美音は、涼しさを演出すること請け合い♪
 解説訳付、お見逃しなく!




ALM/コジマ録音


ALCD-106
¥2800+税
現代、中世、縦横無尽、響く世界は摩訶不思議
 これが噂の低音デュオ!

  松平頼暁(1931-):ローテーション (I 2010)
  《ムジカ・エンキリアディス(音楽の手引書)》(9 世紀)より:天の王よ
  作曲者不詳(11 世紀):全能の創造主よ
  作曲者不詳(12 世紀):聖マグヌス賛歌「気高く、慎ましく」
  近藤譲(1947-):花橘 3つの対位法的歌と2つの間奏
  《ヴォルフェンビュッテル写本》(ca.1225)より:主に忠誠を
  《フィレンツェ写本》(ca.1200)より:主を讃えましょう
  田中吉史(1968-):科学論文の形式によるデュオ(2009/2010)
  ギヨーム・ド・マショー(ca.1300-1377):ご婦人よ、見つめないで下さい
  山根明季子(1982-):水玉コレクション No.12( 2011)
  ヤコポ・ダ・ボローニャ(ca.1340-ca.1386):彼女の恋人が(ca.1350)
  鈴木治行(1962-):沼地の水(2009)
  《ドイツ2声曲集》より:ああエルザよ(1545)
  神長貞行(1955-):DIGITAL BOX 1(2007)
低音デュオ
[ 松平敬(声、バリトン)×
 橋本晋哉(チューバ、セルパン)]
▼2006 年結成。バリトン× チューバの異色デュオ
▼コンサートごとに現代音楽関係者はもちろん、一般の音楽批評家、音楽ジャーナリストが増え続け、アンテナを張っている人たちが要注目とみなす存在
▼両メンバーとも現代音楽の枠組みを超えて広く活躍するソリスト
▼バリトン松平敬は、一人多重録音で話題になった2010 年のCD《MONO=POLI》で文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞
▼橋本晋哉の吹くセルパンとは中世のヘビ型金管楽器。最近日本でも人気が高まりつつあるが、音源が少なく、古楽ファンからの注目度も高い。
 

ALCD-108
¥2800+税
Ensemble Nomad[現代中国の作曲家たち]シリーズ
宋名筑 室内楽作品集

 宋名筑:.
  四川清音( ちんいん) の香り
   [Picc, Vln, Vla, Vc, Cb](2014).
  二つの弦韻
   [古箏,pf, 弦楽四重奏](2007/2010).
  イ族の唄[vn, pf](2010).
  四川の子供時代[木管五重奏](1982).
  Gong Cha[弦楽四重奏](2011).
  プレリュードとトッカータ[木管五重奏](2005)
アンサンブル・ノマド
▼先月に続いてのアンサンブル・ノマド[現代中国の作曲家たち]シリーズ
▼今回は四川音楽学院大学院作曲科教授を務める重鎮・宋名筑の作品
▼現代音楽というよりむしろクラシックのような伝統的な音使い
▼しかしフレーズの端々に伝統を喝破するようなユーモアが織り込まれている点に現代性を発揮
▼聴きやすい音楽▼楽しい、あたたかい音楽
▼名手揃いのアンサンブル・ノマドによるホール録音なので、演奏も折り紙つき
▼ブックレットは英語・日本語・中国語に対応




FONTEC


FOCD9689
¥2800+税
津田裕也(ピアノ)/メンデルスゾーン ピアノ作品集
 メンデルスゾーン(1809-47):
  ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調Op.6
  幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28
  無言歌集 より
   ホ長調 Op.19-1 「甘い思い出」
   イ長調 Op.19-3 「狩人の歌」
   嬰ヘ短調 Op.30-6 「ヴェネツィアの舟歌 第2」
   イ長調 Op.62-6 「春の歌」
   嬰ヘ短調 Op.67-2 「失われた幻影」
   ハ長調 Op.67-4 「紡ぎ歌」
   ロ短調 Op.67-5 「羊飼の嘆き」
   イ長調 Op.102-5 「こどものための小品」
   ニ長調 Op.85-4 「悲歌」
  厳格なる変奏曲 Op.54
津田裕也(ピアノ)
 独奏・オーケストラとの共演・室内楽、すべてのシーンで比類なき演奏を披瀝するピアニスト津田裕也。
 2007年に第3回仙台国際音楽コンクールにて優勝、2011年にはミュンヘン国際コンクール特別賞を受賞し、活動の域を拡げています。
 本格的なソロCDデビューとなる本タイトル。広範囲なレパートリーを持つ津田が選んだのは、「無言歌」に代表される、甘美な旋律と洗練を極めた構成によるメンデルスゾーンのピアノ曲。
 作曲、指揮、オルガン、ピアノ、教育に多大な業績を残した<完璧な音楽家>の作品を、全方位へ向かう若き才能が繊細に紡ぎだす---津田裕也 高貴な活動の始動です。
  収録:2014年11月17日-19日 五反田文化センター

津田裕也(ピアノ):
 仙台市生まれ。2001年東京藝術大学入学。同年、第70回日本音楽コンクール第3位。02年第7回宮崎国際音楽祭にてウラディーミル・アシュケナージ氏によるレッスンを受講。05年東京藝術大学を首席卒業、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞等、数々の受賞を果たし、同大学大学院修士課程に進む。07年第3回仙台国際音楽コンクールにて第1位、および聴衆賞、駐日フランス大使賞を受賞。仙台市より「賛辞の楯」を、宮城県より芸術選奨新人賞を授与される。同年10月よりベルリン芸術大学においてパスカル・ドヴァイヨン氏に師事し研鑽を積む。10年東京藝術大学大学院修士課程を首席修了、併せてクロイツァー賞を受賞。11年ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業、その後ドイツ国家演奏家資格を取得。同年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。ローム・ミュージック・ファンデーション奨学生。
ソリストとしてベルリン交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、ドイツ室内管弦楽団等と共演。
 東京、仙台、新潟でソロリサイタルを開催するほか、NHK−FM「名曲リサイタル」、仙台クラシックフェスティバルへの出演、10年からはドイツ各地でもソロリサイタルを開催、地元紙にて好評を博す。
 また、ジェラール・プーレ、堀米ゆず子、前橋汀子、加藤知子、山崎伸子、イェンス=ペーター・マインツ、パヴェル・ゴムツィアコフなど多くの著名な弦楽器奏者と共演している。
 これまでにパスカル・ドヴァイヨン、ガブリエル・タッキーノ、ゴールドベルク山根美代子、角野裕、渋谷るり子の各氏に、室内楽をゴールドベルク山根美代子、田中千香士、河野文昭、山崎伸子の各氏に師事。
 

FOCD9687/8
(2CD)
¥3000+税
日本の合唱名曲セレクション20/東京混声合唱団
Disc 1(FOCD9689)
 花 作歌:武島羽衣 作曲:瀧 廉太郎
 水上 作詩:北原白秋 作曲:柴田南雄
 合唱のためのコンポジション第1番より「IV」 作曲:間宮芳生
 水ヲ下サイ 作詩:原 民喜 作曲:林 光
 大地讃頌 作詩:大木惇夫 作曲:佐藤 眞
 河口 作詩:丸山 豊 作曲:團 伊玖磨
 どんぐりのコマ 作詩:高田敏子 作曲:三善 晃
 ふるさと 作詩:矢澤 宰 作曲:萩原英彦
 海はなかった 作詩:岩間芳樹 作曲:廣瀬量平
 風の子守歌 作詩:別役 実 作曲:池辺晋一郎
 ひとつの朝 作詩:片岡 輝 作曲:平吉毅州
Disc 2(FOCD9690)
 方舟 作詩:大岡 信 作曲:木下牧子
 小さな空 作詩・作曲:武満 徹
 かみさまへのてがみ 訳詩:谷川俊太郎 作曲:?嶋みどり
 名づけられた葉 作詩:新川和江 作曲:飯沼信義
 IN TERRA PAX ?地に平和を? 作詩:鶴見正夫 作曲:荻久保和明
 聞こえる 作詩:岩間芳樹 作曲:新実徳英
 きみ 作詩:谷川俊太郎 作曲:鈴木輝昭
 信じる 作詩:谷川俊太郎 作曲:松下 耕
 くちびるに歌を 作詩:ツェーザー・フライシュレン 訳詩・作曲:信長貴富
大谷研二 指揮
斎木ユリ ピアノ
東京混声合唱団
 1956年に創立、50年の長きに渡り日本を代表するプロ合唱団として活躍を続ける、東京混声合唱団(東混)のニュー・アルバムの登場です!
 本作では2015年2月に“日本の合唱名曲選”と題して大田アプリコでおこなわれた特別演奏会の模様を収録しています。
 「大地讃頌」「ひとつの朝」「小さな空」「IN TERRA PAX —地に平和を—」「信じる」etc・・・学校の合唱コンクールなどで、必ず一度は歌い、聴いたことがあるような名曲揃いの魅力的なプログラム。
 この演奏会のために厳選された珠玉の20曲を、心を込めて歌い上げた東混の名演を収録した本作は、合唱ファンだけでなく、合唱というものに触れて育った全ての日本人の心の奥底に響きわたります。
  収録:2015年2月6・7日 大田区民ホール・アプリコ大ホール ライヴ録音
 


FOCD9684/5
(1CD&1DVD)
\3500+税
沢井一恵 箏 リサイタル
Disc1 CD-DA(音声)
Disc2 DVD-Video(映像+音声)
 1. 柴田南雄 「枯野凩」 no. 90 --十七絃箏 & テーグム版
 2. 杉山洋一 「手弱女(タワヤメ)」 --五絃琴のための
 3. 近藤讓 「秋に」 --筝と十七絃のための
 4. 杉山洋一 「鵠(クグヒ)--白鳥の歌」 --十七絃箏
 5. 高橋悠治 「百鬼夜行(ヤギョウ)絵巻」 --十七絃箏 & 二十五絃箏
沢井一恵 十七絃箏(1,3-5)、五絃琴(2)
アラム・リー テーグム(韓国横笛)(1)
野坂操壽 箏(3)、二十五絃箏(5)
高橋悠治 朗読(5)
 世界中の音楽シーンで箏音楽の真価を問い続ける沢井一恵。箏の可能性の最前線を歩み続ける彼女の最新リサイタル・ライブがCD/DVDとして登場です。
 韓国伝統音楽界の雄アラム・リーとの共演による柴田作品。そして杉山、近藤、高橋の新作を音・映像で堪能する---「楽器が伝統なのではなく、その内側にある美学や哲学を伝えていくことが伝統」と提唱する沢井の活動の地平が見えてきます。
 収録:2015年1月9日 銀座 王子ホール ライブ

沢井一恵(箏)
 8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。
 1979年沢井忠夫と共に沢井箏曲院を設立、現代邦楽の第一線で活躍する一方、求められればどこへでも行く全国縦断「箏遊行」や、作曲家の一柳慧、パーカッションの吉原すみれと結成した「トライアングル・ミュージック・ツアー」で日本各地70回にも及ぶ現代音楽コンサートを敢行。高橋鮎生、太田裕美、ピーター・ハミルらの参加アルバム制作、ジョン・ゾーン、高橋悠治プロデュースによるコンサートなど多彩な活動を展開。ニューヨークの BANG ON A CAN フェスティバル、ウイーン、メールズ・ジャズ・フェスティバル、パリ市立劇場などアメリカ、ヨーロッパ各地のフェスティバルより招聘を受け、KAZUE SAWAI KOTO ENSEMBLE で世界中のいろいろな音楽シーンに登場、ワールドツアーを展開している。
 また国内外の様々なジャンルの若手アーティスト達と「沢井一恵 箏360°の眼差し」やミュージック・アクション(フランス)などで実験的コンサートを積極的に行い。邦楽とは無縁だったたくさんの人々に箏の魅力を伝えている。異色な組み合わせでは、インドネシアの舞踊家サルドノ・クスモとのコラボレーション、また韓国のシャーマン金石出(キム・ソクチュル)達との即興演奏。ロシア人作曲家ソフィア・グバイドゥーリナとの即興、CD制作及び作品演奏は、99年発表の箏コンチェルト(NHK交響楽団委嘱)へと発展、シャルル・デュトワ指揮でアメリカツアーを行う。(N.Y.カーネギーホール、ボストンシンフォニーホール、シカゴシンフォニーホール、リンカーンセンターなど全6コンサート)
01年には、モスクワ国立管弦楽団との協演が行われた。
 03年よりヴァイオリニストの五嶋みどり主宰のNPOミュージックシェアリング学校訪問プログラムに参加し、全国の小学校・養護学校でのレクチャーコンサートを行っている。
 08年「五嶋みどり・沢井一恵スペシャルプロジェクト2008 弦×弦 音をつむぐ」年末年始6日間連続コンサートにて、五嶋みどりと東西を代表する二つの弦楽器の競演を行う。
 2010年4月9日・10日・11日、兵庫県芸術文化センター主催、4月15日東京オペラシティ主催、佐渡裕指揮による、坂本龍一作曲「箏協奏曲(箏とオーケストラのための協奏曲)」を世界初演。
 

FOCD 9680/1
(2CD)
\3300+税
オペラシアターこんにゃく座 ソング集Vol.2
世界は劇場

Disc 1
 世界は劇場(オペラ『十二夜』より)/こんなに たしかに/
 ちょうちょうさん/ゆっくりゆきちゃん/だれがこおりをとかすの?/
 赤い魚と白い魚/わたしのすきなこなひきさん/ぼくがつきをみると/
 いずみの みず/空気のうた/ひびかせうた2/白いクレヨン/
 十二月の歌(オペラ『森は生きている』より)/真田隊マーチ/
 三村ぬ姉小達/しぬまえにおじいさんのいったこと/
 わたしのお月さま/青いカナリア(オペラ『アルレッキーノ』より)/
 ジャストマイサイズ(オペラ『ガリバー』より)/キルキル/
 マリー・アブラハムのバラード/欠陥/祈り/みらい/
 もうひとつのみらい〔萩京子/曲〕/一つぶよ/
 ほんとうにすきなもの(オペラ『ファーブル昆虫記』より)
Disc 2
 1 ものがたり/発見のうた/あの広場のうた/歌劇団遊行旅/
 ブルースだってただの唄/空をかついで/この害虫(むし)だけは……/
 雨のしとしと/挿木をする/新しい人人/幸福/あくび/わかれ/
 サザンクロスの彼方できこえた父が息子にあたえる歌/飛行機よ/
 電車/かはばた/風がおもてで呼んでゐる/
 じぶんの影だけのときの歌(カンタータ『脱出』より)/
 きょうだいを殺しに/なぜ?/手/はじめのことば/新しい家
オペラシアターこんにゃく座 うた
橋爪恵一 クラリネット
山田百子 ヴァイオリン
服部真理子、萩京子 ピアノ
 〈新しい日本のオペラの創造と普及〉を目的に掲げ、日本語のオペラ作品をレパートリーとするオペラ劇団として、1971年に創立されたオペラシアターこんにゃく座。1996年、創立25周年を記念して制作された「オペラシアターこんにゃく座 ソング集 ぼくたちのオペラハウス」(EFCD3099)からはや19年!待望のソング集Vol.2、その名も「世界は劇場」がリリースです。
 1975年から座付作曲家・音楽監督を務め、1997年より芸術監督を務めた林光(1931-2012)、そして1979年から座付作曲家兼ピアニストとして林とともにこんにゃく座を支え、97年より音楽監督、2004年からは代表をつとめる萩京子(1956-)。ふたりの作曲家によるソングを、総勢38名の個性豊かな歌役者が歌います。
 ノンストップで飽きさせない50+1曲!日本語オペラの旅へとどうぞ足をお運びください。
 収録:2015年3月17-18日 和光市民文化センター サンアゼリア

オペラシアターこんにゃく座は、
 〈新しい日本のオペラの創造と普及〉を目的に掲げ、日本語のオペラ作品をレパートリーとするオペラ劇団として、1971年に創立された。
 40年を超える活動の中で、ことばがよく聞きとれるこんにゃく座のオペラは、音楽的にも演劇的にも高い評価を得ている。また、海外公演も積極的に行なっており、国際交流の面でも実績を積み重ねている。
 林光は、1975年よりこんにゃく座の音楽監督、1997年より2012年に他界するまで芸術監督をつとめた。
 こんにゃく座のレパートリーは、二人の座付作曲家、林光、萩京子の作曲によるものが多く、代表作に、林光作曲、オペラ『セロ弾きのゴーシュ』、オペラ『森は生きている』、オペラ『変身』、萩京子作曲、オペラ『金色夜叉』、オペラ 『ロはロボットのロ』、オペラ『アルレッキーノ』─二人の主人を一度に持つと─などがある。
 現在こんにゃく座は、音楽監督・萩京子、専属の歌役者41名、制作者7名を擁し、東京での主催公演のほかに、一年を通じて全国的に公演を展開し、年間公演数は、200回を数える。


.

国内ソニー



SICC-19003
(SACD Hybrid)
\3000+税
かくしてNHK交響楽団は新たな時代に入った
 パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団
  シュトラウス交響詩チクルス 第1弾!

   リヒャルト・シュトラウス:
    交響詩「ドン・ファン」 Op.20
    交響詩「英雄の生涯」 Op.40
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
NHK交響楽団
篠崎史紀(ヴァイオリン・ソロ)

[録音]2015年2月18日&19日、サントリーホールでの第1804回 定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング(DSDレコーディング)


 実際にその耳で聴きその目で見た人も多いと思う。
 日本のオーケストラの歴史を変えることになった2月の画期的な公演。
 

 2015年9月からNHK交響楽団の首席指揮者に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。
 それを機にこのコンビによる録音プロジェクトが始動。

 N響に刻み込まれてきたドイツ本流の演奏伝統・重厚なソノリティ、そして現在のN響が備える「アメリカのメジャー・オーケストラに匹敵するほどの」(パーヴォ言)卓越した機能美や色彩感。
 その全てを生かすことのできるレパートリーとして選ばれたのが、シュトラウスの交響詩チクルスであり、2年間でその代表的な作品を3枚のディスクに収録予定。

 「あらゆるものを音楽で描写することが出来る」と豪語するほど楽器の特性を知り尽くしていた才人シュトラウスが残した交響詩は、19世紀末に大きな発展を遂げた近代オーケストラの特徴を掴み、極限まで生かすように作曲されている。4管編成を基本とする巨大なオーケストラを駆使して描き出される極彩色の音世界が醍醐味。

 チクルス第1弾はシュトラウス自身の戯画化とも思える「英雄の生涯」と理想の女性を求めての彷徨を描く「ドン・ファン」の2曲。パーヴォの緻密なかつ大胆な解釈のもと、N響の持つ底力と凄みが発揮された演奏は、シュトラウス作品の本質を鋭く突く。





キング・インターナショナル(HMF)


イザベル・ファウスト SACDシリーズ (GREAT CONCERTOS 第2弾発売) 限定盤

 並外れたテクニックと洗練された音楽性で非常に高い評価を獲得し、その活躍ぶりが目覚ましいヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。2013年秋に発売されたSACDシングルレイヤー盤「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」と「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」は、彼女の卓越した技術と音楽性はもちろん、ハルモニア・ムンディ・フランスの録音の質の高さ、及び角田郁雄氏が行ったSACD化に際しての技術監修も話題となり、音楽愛好者のみならずオーディオ愛好者の間でも高い評判を得ました。
 今回は、そうしたファンからも要望の高かった協奏曲録音をSACD シングルレイヤー盤として発売することになりました。7 月にリリースされた第1 弾発売の3 タイトルも好評をいただいており、この度やっと第2弾発売をご案内いたします。
 「GREAT CONCERTOS シリーズ」もベルリンのテルデックス・スタジオから提供されたマスター音源を角田郁雄氏技術監修のもと、キング関口台スタジオでDSDマスタリングを行いました。

 ●主な使用機材
 D/A コンバーター:dCS954/A/D コンバーター:dCS904/DAW:SADiE DSD8/クロック・ジェネレーター:Antelope Audio Trinity/高精度10MHz クロック: スフォルツァート、PMC-01BVA/インターコネクトケーブル:NORDOST Valhalla 2
HMSA 0026
(SACDシングルレイヤー)
\4167+税
Isabelle Faust - GREAT CONCERTOS Vol.4
 ベーラ・バルトーク(1881-1945):
  ヴァイオリン協奏曲 第1番 Sz.36(遺作)
  ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz.112
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン
 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス 1704年製「スリーピング・ビューティ」)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
 録音:2012年4月/ベルワルドホール(ストックホルム)/[harmoniamundi]、HMC.902146、57’59、国内プレス、日本語帯・解説付日本語帯・解説付

 人気・実力とも急上昇中のヴァイオリニスト、イザベル・ファウストと気鋭指揮者のダニエル・ハーディングによるバルトークのヴァイオリン協奏曲集。バルトークは、ファウストがデビュー盤で取り上げた作曲家。彼女の魅力が炸裂する作曲家の一人です。
 第1 番は、バルトークが26 歳の頃に書かれたもの。当時熱い思いを寄せた女性ヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに献呈されましたが、一度も演奏されないままに、彼女もバルトークの死後10 年ほどでこの世を去ってしまい、ふたりの死後しばらくしてからこの作品の存在が知られることとなった遺作です。
 ファウストはこの録音にあたり、草稿など様々な資料にあたり、バルトーク自身による書きこみなどを発見。バルトークの思いを可能な限り汲んだ力演を聴かせています。冒頭の長七の和音を静かに上行する4つの音からなる音型は、シュテフィ・ゲイエルをあらわすモティーフ。ファウストが奏でる内省的な音色から、一気に世界に引き込まれます。
 第2 番はバルトークの中期、最も創作的に充実していた時期に書かれたもの。ハンガリー民謡的な旋律、抒情的な旋律、五音音階から十二音技法、さらには四分音まであらわれる、多種多様の素材が見事に融合・構築され、高度の集中を要求するこの作品には、バルトークのすべてが詰まっているといっても過言ではないでしょう。
 なお、ライナーノートはファウスト自身の筆によるもので、作品の背景やファウストが発見した事実などが述べられており、実に興味深い内容となっています(日本語訳掲載)。



 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
 

HMSA 0027
(SACDシングルレイヤー)
\4167+税
Isabelle Faust - GREAT CONCERTOS Vol.5
 ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):
  ヴァイオリン協奏曲 第2番 H.293
  弦楽セレナード 第2番 H.216
  トッカータと2つのカンツォーナ H.311(ピアノと弦楽合奏のための)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
プラハ・フィルハーモニア
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
 録音:2006年6月/ルドルフィヌム(プラハ)/[harmoniamundi]、HMC.901951(廃盤)、62’54、国内プレス、日本語帯・解説付

 東欧諸国からパリに集まった作曲家のグループ「エコール・ド・パリ」のメンバー中、もっとも演奏・録音に恵まれているチェコ出身のボフスラフ・マルティヌー。何とイザベル・ファウストの演奏で協奏曲が登場です。それも急進的な傾向の強い第1 番でなく、かのエルマンに捧げられた叙情的な第2番を取り上げています。
 マルティヌーの作品の中でもとりわけ美しい旋律にあふれ、平和で田園的な世界が続きます。ファウストの美音も冴え、ビエロフラーヴェクのボヘミア的濃厚な伴奏も絶品。マルティヌー観の変わるアルバムと申せましょう。もうひとつの注目は、ピアノの協奏的作品「トッカータと2 つのカンツォーナ」の独奏をセドリック・ティベルギアンが務めていること。明るい喜悦性に富んだ曲で、あまり知られていない曲ですが、存分に楽しめます。
 
 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
 

HMSA 0028
(SACDシングルレイヤー)
\4167+税
Isabelle Faust - GREAT CONCERTOS Vol.6
 (1)ドヴォルザーク(1841-1904):
  ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
 (2)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65
(1)イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
 イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
 プラハ・フィルハーモニア
(2)イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 録音:(1)2003年9月/ルドルフィヌム(プラハ) (2)2003年12月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
 [harmoniamundi]、HMC.901833、69’45、国内プレス、日本語帯・解説付

 イザベル・ファウストのドヴォルザーク。有名な協奏曲に加え、ピアノ三重奏曲もジャン=ギアン・ケラス、アレクサンドル・メルニコフの今では定番となった共演者と収録しています。
 イザベル・ファウストのドヴォルザークは、細やかな感性を十分に読みきった演奏で常に透明感を失わず、詩情を大事にした音楽が爽やかな後味を残してくれます。ビエロフラーヴェクの好サポートも楽曲の本質をあぶりだしています。一転して渋い作風のピアノ三重奏曲では、ファウスト、ケラス、メルニコフの3 人がしっかりとタッグを組み、お互いの音楽性を尊重しながらも、個性を出した名演となっております。

 ※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

<映像>


EURO ARTS(映像)



20 72788
(DVD)
\3100→\2690
佐渡裕&トーンキュンストラー管
 グラフェネック国際音楽祭〜真夏の夜のガラコンサート2015

 ビゼー:歌劇「カルメン」〜 前奏曲
 マスネ:歌劇「ウェルテル」〜 春風よ なぜ私を目ざますのか
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」〜あなたの声に心は開く
 ビゼー:歌劇「カルメン」〜 おまえが投げたこの花は
 ビゼー:歌劇「カルメン」〜セギディーリャ「セビリアのとりでの近くに」
 サラサーテ:カルメン幻想曲
 ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」〜 炎は燃えて
 ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」〜 火祭りの踊り
 カールマーン:喜歌劇「伯爵夫人マリーツァ」〜 ウィーンへ愛をこめて
 サラサーテ:序奏とタランテラ
 レハール:喜歌劇「ほほえみの国」〜 きみはわが心のすべて
 コール・ポーター:ミュージカル「キス ミー、ケイト」〜 序曲
 コール・ポーター:ミュージカル「キス ミー、ケイト」〜 男なんて嫌い
 カールマーン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」〜 僕は踊りたい
 エルガー:行進曲「威風堂々」
佐渡裕(指揮)
トーンキュンストラー管弦楽団
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
エリーザベト・クールマン(メゾソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(テノール)
 正式就任を前にグラフェネックに登場!佐渡裕&トーンキュンストラー管、ベチャワ、クールマン、フィッシャーと豪華ソリスト陣にも注目!

 収録:2015年6月19 日グラフェネック城 野外音楽堂、オーストリア(ライヴ)/画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All、88分

 2015 年9 月よりウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任する佐渡裕。
 ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団は「ウィーン楽友協会」「ザンクトペルテン祝祭劇場」で定期公演を行い、100 年以上の伝統を持つオーストリアで最も重要なオーケストラの一つです。そのトーンキュンストラー管がレジデント・オーケストラを務めるグラフェネック音楽祭。2015 年6 月に行われたライヴ映像が早速DVD で登場しました。
 ウィーン市街から車で40 分ほどに位置するグラフェネック。美しいグラフェネック(グラフェネッグとも)城の庭園には野外劇場とオーディトリアムが設置されています。年間を通して公演は行われていますが、夏の音楽祭は2007 年よりスタート。ルドルフ・ブッフビンダーが芸術監督を務め、トーンキュンストラー管とともに音楽祭を盛り上げています。
 2015 年の音楽祭は、世界の歌劇場で最も注目されているテノールのひとりであるピョートル・ベチャワ、圧倒的な実力と美貌で世界の聴衆を魅了するメゾソプラノのエリーザベト・クールマン、そして若くしてすでに21 世紀を代表するヴァイオリニストの一人とも言われるユリア・フィッシャーといった世界的な名声を誇るソリストが、ウィーンでの今後の活躍が期待される佐渡裕と共演した、華やかな夏のコンサートとなりました。


















8/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


LIMEN


CDVD057 C057
(2CD+
1DVD[NTSC])
\3500
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲集
 Disc 1
  (1)第3番 ハ長調 BWV1009
   (I.3’51”+II.4’07”+III.3’38”+IV.4’ 58”+V.4’24”+VI.3’13”)
  (2)第2番 ニ短調 BWV1008
   (I.4’24”+II.5’17”+III.2’22”+IV.7’07”+V.3’22”+VI.2’45”)
 Disc 2
  (3)第6番 ニ長調 BWV1012
   (I.5’08”+II.9’08”+III.3’56”+IV.5’23”+V.4’ 46”+VI.4’49”)
 DVD
  CDと同内容の映像
サンドロ・ラッフランキーニ
 (チェロ;テストーレ制作)
 イタリア期待のチェリスト、ラッフランキーニによる甘美なバッハ無伴奏

 セッション録音:2014年/リメン・ミュージック・スタジオ/DDD

 イタリア期待のチェリスト、サンドロ・ラッフランキーニがバッハのチェロ組曲第2,3,6 番に挑みました。1974 年イタリア生まれのラッフランキーニは、5 歳より父の手ほどきでチェロをはじめすぐに才能を開花させました。その後、トーマス・デメンガ、マリオ・ブルネロ、ロッコ・フィリッピーニなど世界の名だたる巨匠から薫陶を受け、2000 年よりミラノ・スカラ座の首席チェリストをつとめるなどの実力派チェリストです。ソロとしては2013 年の来日リサイタルも記憶に新しいところです。
 満を持しての録音となったバッハは脱力したボーイングと絶妙なヴィブラートで心地よく音楽が流れていきます。ボーナスDVD では指使いや運弓など細かく見ることができ学習者にも適した内容となっております。愛器であるカルロ・アントニオ・テストーレ(1730 年制/ミラノ)から奏でられる甘美な音色をご堪能ください。
 

CDVD049 C049
(CD+
DVD[NTSC])
\3500
期待の邦人作曲家、西澤賢一アンサンブルの美しさを追求した室内楽作品集
 西澤賢一(1978-):
  (1)ピアノ三重奏曲第2番 Op.18(2000)
   (I.6’01”+II.2’44”+III.4’23”+IV.8’08”)
  (2)チェロ・ソナタ第2番 Op.69(2009)
   (I.13’15”+II.6’19”+III.6’11”)
  (3)4つの小さなメロディ Op.70(2009)
   (I.2’59”+II.1’51”+III.3’05”+IV.2’33”)
  DVD
   CDと同内容の映像
アルトゥス・トリオ
 【クライディ・サハチ(ヴァイオリン)、
  サンドロ・ラッフランキー(チェロ)、
  アンドレア・レバウデンゴ(ピアノ)】
 セッション録音:2014年/リメン・ミュージック・スタジオ/DDD

 このアルバムは期待の邦人作曲家、西澤賢一の室内楽作品がおさめられました。西澤は1978 年東京生まれ。15 歳よりピアノをはじめ、同時に独学で作曲を開始した遅咲きながら才能豊かな逸材です。
 1999 年にピアノ・デュオ作品による第5 回国際作曲コンクール第1 位、第4 回東京国際室内楽作曲コンクール第1 位などの受賞歴を誇り、作曲家としての地位を確固たるものにしました。
 室内楽作品を最も得意とし、美しい響きのを追求した西澤の作品は国内外で高い評価を集めております。当ディスクには西澤の代表作の一つであるピアノ三重奏曲第2 番を主軸にチェロ・ソナタ第2 番、ヴァイオリンとピアノのための「4 つの小さなメロディ」が収録されました。世界で評価を高めている注目の作曲家、西澤賢一の世界をお楽しみください。
 

CDVD041 C041
(2CD+
1DVD[NTSC])
\3500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
 Disc 1
  (1)ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7
   (I.7’58”+II.8’14”+III.5’00”+IV.7’00”)
  (2)ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」Op.13
   (I.8’51”+II.4’35”+III.4’20”)
 Disc 2
  (3)ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
   (I.5’28”+II.7’15”+III.4’08”)
  (4)ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2
   (I.5’32”+II.3’44”+III.2’43”)
  (5)ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3
   (I.7’35”+II.9’49”+III.2’46”+IV.4’00”)
 DVD
  CDと同内容の映像+今回の作品についてレティシア・ミキエロンが語る
   映像付き(原語:イタリア語、字幕:英語)
レティシア・ミキエロン(ピアノ)
 イタリア人女流ピアニスト、ミキエロンによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音第2 弾!ボーナスDVDでみる運指にも注目

 セッション録音:2014年/リメン・ミュージック・スタジオ/DDD

 イタリアを拠点に活躍する女流ピアニスト、レティシア・ミキエロンによるベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音。第2 弾は「悲愴」を含む第4番から第8 番です。確かな解釈と繊細なタッチでベートーヴェンに挑んでいるミキエロン。CD と同内容のDVD には今回収録した作品について独自のベートーヴェン論を展開しております。
 また、ミキエロンの運指も堪能でき、こちらも興味深く見ることができます。ピアノ・ソナタ第1 番から第3 番を収録した第1 集(CDVD022 C022)も好評発売中です!



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ACCENT

ACC 24311
(8CD)
\4800→\4390
ジョス・ファン・インマゼール / Accent録音集1979〜1986年 ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ&指揮)
CD1
 ムツィオ・クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
  Op.24-2 変ロ長調/Op.25-5 嬰ヘ短調/Op.37-2ト長調/Op.13-6 ヘ短調
    録音:1979 年

CD2
 モーツァルト:ピアノ作品集
  キラキラ星変奏曲K265/ 幻想曲 ハ短調 K475/ ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K457/
  ロンド K511/ 幻想曲 ニ短調 K397
    録音:1980年

CD3
 ベートーヴェン:ピアノ作品集
  ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調『月光』/ ピアノ・ソナタ第8番ハ短調『悲愴』/
  6つのバガテル Op.126/アンダンテ・ファヴォリ WoO57
    録音:1983年

CD4
 モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲 K452
 ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 Op.16
   オクトフォロス/録音:1985年

CD5
 シューマン:オーボエのための3つのロマンスOp.94、月の夜Op39-5(オーボエ編)
 ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ:サロンのための小品Op.228
 ヨハン・ペーター・ピクシス:オーボエの大ソナタOp.35
   パウル・ドンブレヒト(オーボエ)/録音:1983年4月

CD6
 ドニゼッティ:『舟人』、『漁夫』、『ああ 思い出しておくれ、美しいイレーネ』
 ベッリーニ:
  アリエッタ『私のフィッレの悲しげなおもかげ』、
  アリエッタ『愛しいひとはいつ来るのだろう』、アリエッタ『ゆかしい月よ』
 シューベルト:『目の魔力』、『ごらん、あんなに月の明るいこと』
 ロッシーニ:『この心を燃え上がらせた貴女』〜タンクレディより
 ベートーヴェン:『友情の幸せ』、『この暗い墓のうちに』、『愛の嘆き』
   ルネ・ヤーコプス(カウンターテナー)/録音:1981年1月

CD7,8
 ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス(1863 年室内楽版)
   ミレイユ・カペル(ソプラノ)、カテリーヌ・パトリアス(アルト)、
   ジョゼフ・コーンウェル(テノール)、イェレ・ドレイエル(バス)、
   オランダ室内合唱団、ヴィネケ・ヨルダンス(ピアノ)、
   レオ・ヴァン・デゼラール(ハルモニウム)
   録音:1986年
 若き日のインマゼールがAccentに残した録音をbox化!

 フォルテピアノ奏者として、また指揮者として現在の古楽シーンを牽引するジョス・ファン・インマゼール。2015 年11 月に70 歳を迎えるにあたって、1979 年から1986 年の間にAccent レーベルに録音した音源をBOX 化しました。
 30 代のインマゼールが生き生きとした躍動感で弾く、クレメンティ、モーツァルト、ベートーヴェンの鍵盤作品。18 世紀当時ウィーン典雅な風情を感じさせる管楽器五重奏団オクトフォロスとのモーツァルト&ベートーヴェン。
 今やバロック・オーボエの大御所となったパウル・ドンブレヒトとの19 世紀のオーボエ作品集。カウンターテナーのパイオニア的存在のルネ・ヤーコプスによる歌唱とインマゼールの伴奏によるベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティなど18 世紀後半から19 世紀前半のベルカント最盛期の音楽。ロッシーニ晩年傑作「小ミサ・ソレムニス」。など現在の八面六臂の活躍を見せるインマゼールの才気煥発の極みとも言える録音集です。





<メジャー・レーベル>
 

SONY


8887508716-2
\2600→\2390

クリスティアン・ゲルハーヘル/モーツァルト:アリア集
 モーツァルト:
  1) 『ドン・ジョヴァンニ』〜カタログの歌,
  2) 『ドン・ジョヴァンニ』〜窓辺においで,
  3) 『ドン・ジョヴァンニ』〜シャンパンの歌,
  4) 『交響曲第36番ハ長調』〜第4楽章,
  5) 『フィガロの結婚』〜上出来ですよ、お殿様,
  6) 『ドン・ジョヴァンニ』〜半分はこっちへ、あと半分はあっちへ,
  7) 『コシ・ファン・トゥッテ』〜そんなに取りすまさないで,
  8) 『ドン・ジョヴァンニ』〜ああ、お情けを、おふたり様,
  9) 『交響曲第36番ハ長調』〜第2楽章,
  10) 『魔笛』〜私は鳥刺し,
  11) 『魔笛』〜恋人か女房か,
  12) 『魔笛』〜パパゲーナ、パパゲーナ、パパゲーナ,
  13) 『交響曲第36番ハ長調』〜第3楽章,
  14) 『フィガロの結婚』〜すべて準備はととのったぞ,
  15) 『フィガロの結婚』〜もう飛ぶまいぞ この蝶々,
  16) 『フィガロの結婚』〜訴訟に勝っただと?,
  17) 『コジ・ファン・トゥッテ』〜多くのご婦人方、あなた方は,
  18) 『交響曲第36番ハ長調』〜第1楽章,
  19) 『コジ・ファン・トゥッテ』〜彼に目を向けて下さい
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン),
ゴットフリート・フォン・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
フライブルク・バロックオーケストラ

 今やドイツ・リートの分野では世界最高峰の存在となったクリスティアン・ゲルハーヘルにとって初の、そして待望のモーツァルト・アルバムの登場です。
 詩の奥まで読み尽くし、ドイツ語に魂が宿っているかのような歌として体現することのできるゲルハーヘルですが、慎重に役柄を選びながらオペラにも出演しており、2014年にはフランクフルトで「ドン・ジョヴァンニ」の題名役に初挑戦し、「今回の上演を特別にしたのは、何といってもリート歌手として知られるゲルハーヘルの卓越したドン・ジョヴァンニだった」と絶賛を受けました。

 当アルバムでは、その「ドン・ジョヴァンニ」(題名役およびレポレロ)のほか、2006年のモーツァルト・イヤーにザルツブルク音楽祭で歌って以来の当たり役である「魔笛」のパパゲーノ、「コジ・ファン・トゥッテ」(グリエルモ、ドン・アルフォンソ)、「フィガロの結婚」(伯爵、フィガロ)と、モーツァルトの4大人気オペラの名アリアを手掛けています。オペラの登場人物の性格や歌われる情景を描き分けることのできる緻密な表現力、端正かつ豊かな声質、そして深い読みによって、ゲルハーヘルはモーツァルトが描き込んだ豊かな人間像を生き生きと歌っています。

 当アルバムのもう一つの特色は、今最も勢いのあるフライブルク・バロックオーケストラとの共演であること。
 ハルモニア・ムンディ・フランスにシュタイヤーやベズイデンホウトらとのモーツァルトを含む充実したアルバムを続々と録音している彼らですが、ソニー・クラシカルへは初登場となります。
 オペラ・アリアの合間には、何と交響曲第36番「リンツ」の4つの楽章がちりばめられ、モーツァルト当時の演奏会を思い起こさせてくれるのも心憎い演出といえるでしょう。

【録音】2015年1月, フライブルク、コンツェルトハウス(デジタル:セッション)


旧譜
ゲルハーヘル、昨年リリースのシューベルト:歌曲集

8888371217-2
\2600→\2390
クリスティアン・ゲルハーヘル/さすらい人〜シューベルト:歌曲集
 シューベルト:
  『秋の夜の月に寄す D.614』『希望 D.295』
  『1817年1月に D. 876』『別れ D.475』『秋 D.945』
  『ヴィルデマンの丘をこえて D.884』『さすらい人 D.649』
  『さすらい人が月に寄せて D.870』『こびと D.771』
  『夕星 D.806』『捕らわれし狩人の歌 D.843』『雷雨のあと D.561』
  『舟人 D.694』『夜鶯にD.196』『墓掘り人の歌 D.869』
  『春の想い D.686』『夜咲きすみれ D.752』
  『遥かな人に寄せる夕べの歌 D.856』『悲しみ D.772』
  『川 D.565』『羊飼いD.490』『双子座に寄せる舟人の歌 D.360』
  『夜の歌 D.314』『岩のそばの歌手 D.482』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br),
ゲロルト・フーバー(P)
 2006年にリリースされた「夕暮れの情景」以来となる。ゲルハーヘルひさびさのシューベルト・アルバムの登場です。今シーズンのベルリン・フィルの「アーティスト・イン・レジデンス」をつとめ、ラトル指揮セラーズ演出の「ヨハネ受難曲」のイエス役でも成功を収めるなど、脂の乗り切った活躍を続けているゲルハーヘル。
 今年1月の王子ホールでの二夜にわたるオール・シューマン・プログラムの感動も冷めやらぬ中で、8年ぶりにシューベルトの歌曲の録音に挑戦しています。今回のアルバムでは、「夜、月、さすらい」と言った孤独で厳しい歌曲と、「希望、春、花」などの暖かい歌曲を絶妙に組み合わせ、彼独特の世界を構築しています。
 生粋のドイツ人ならではのドイツ語の素晴らしいディクション(発音)、豊かな声質と綿密な歌唱が最大の美点であると同時に、偉大なディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き継ぎながら、ドイツ・リート新時代を告げる新たな息吹を感じさせるものです。
 ゲルハーヘルとは幼なじみで、現代屈指のリード伴奏者であるゲロルト・フーバーとの共演も ぴったり息が合い、シューベルトの作品に込められた深遠さを明らかにしてくれる充実のアルバムです。【録音】2012年7月, バイエルン放送第2スタジオ[デジタル:セッション]

 .


8888376362-2
\2600→\2390
ソル・ガベッタ/ベートーヴェン:三重協奏曲
 ヴァイオリンはカルミニョーラ&ピアノは
ラツィク!!
ベートーヴェン:
 『プロメテウスの創造物 序曲Op.43』
 『ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲ハ長調Op.56』
 『エグモント 序曲Op.84』『コリオラン序曲Op.62』
ソル・ガベッタ(チェロ),
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン),
デヤン・ラツィク(ピアノ),
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
バーゼル室内管弦楽団

 注目の豪華ソリストによるベートーヴェンの「トリプル・コンチェルト」の新録音です。
 21世紀を担う女流チェリスト、ソル・ガベッタ、バロック・ヴァイオリンでは並ぶもののないジュリアーノ・カルミニョーラ、クロアチアの鬼才ピアニスト、デヤン・ラチックをソリストに迎え、バックをつとめるのは、その緻密かつ激烈な演奏解釈やバルトリとの共演で指揮者としての声望を大きく高めつつあるジョヴァンニ・アントニーニ指揮するバーゼル室内管弦楽団という、刺激的な組み合わせが実現しました。いずれもピリオド〜モダンを縦横に行き来することのできる抜群の音楽的センスと完璧な技巧を身に付けた演奏者たち。
 「トリプル・コンチェルト」は、LP時代のフリッチャイ盤(シュナイダーハン+フルニエ+アンダ)、カラヤン盤(オイストラフ+ロストロポーヴィチ+リヒテル)以来、豪華ソリ ストを揃えた名盤が多いですが、今回の新録音もその系譜に連なる新たな名演といえるでしょう。
 カップリングは「プロメテウス」「コリオラン」「エグモント」という重量級のベートーヴェンの序曲3曲。パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィル盤に匹敵するほどのドラマティックなベートーヴェンの交響曲全集を録音中のアントニーニ&バーゼル室内管が、作品に盛り込まれた緊迫したドラマを存分に描き出している点にも注目です。

 【録音】2013年6月, ルクセンブルク、フィルハーモニー(デジタル:セッション)
 


8887512278-2
\2600→\2390
ニルス・メンケマイヤー/ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集
 ブラームス:
  『ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1』
  『ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2』
ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ),
ウィリアム・ヨン(ピアノ)

 アントワン・タメスティと並び、今最もヨーロッパで活躍するヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤーによる新録音、ヴィオラの最重要レパートリーであるブラームスの2曲のソナタが登場します。
 2015年3月に行なわれた読売日響のヨーロッパ公演でも、ベルリンのフィルハーモニーでバルトークのヴィオラ協奏曲を披露するなど、その充実した活動ぶりが日本にも伝わってきています。
 2曲のヴィオラ・ソナタはブラームス最後の室内楽作品のひとつ。書法的にも簡潔ながら、あくまでも内に抑制された情熱が感じられる作品で、高度に洗練されたもの。もともとはクラリネットのための作品ですが、ヴィオラの音域が近いため、ヴィオラ・ソナタとしても演奏され、数少ないヴィオラのレパートリーの中では、重要な存在です。
 メンケマイヤーは、ヴィオラの特性でもあるたっぷりなロマンティックな演奏を展開。暖かい音色と緻密な弓使いによって、ブラームス最晩年の精神的な透明な世界を描き出しています。

【プロフィール】
 ドイツのヴィオラ奏者ニルス・メンケマイヤーは1978年ブレーメンの生まれ。バシュメットやアルバン・ベルク四重奏団のゲルハルト・シュルツも高く評価する逸材で、2006年のドイツ音楽コンクールのほか、2005年ORF国際ヴィオラ・コンクールで優勝、2005年カール・フレッシュ賞、プリムローズ・ヴィオラ・コンクール優勝など輝かしい受賞歴の持ち主。2006年、モスクワでのユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールとドイツ音楽コンクールで優勝。以後、ソリストとして高い評価を得ており、最近ではユリア・フィッシャーらと室内楽のプログラムに取り組んでもいます。ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の教授を2年間務め、その後マドリッドのソフィア王妃高等音楽院で准教授を経て、2011年よりミュンヘン音楽大学の教授を務めています。
 ソニー・クラシカルと専属契約を結び、テーマ性の高いソロ・アルバムや室内楽など7枚のアルバムを発売しています。

 【録音】2015年5月, ボン、ケルハーハウス・ムッフェンドルフ(デジタル:セッション)
 


8887507684-2
(2CD)
\3200→\2890
マルティン・シュタットフェルト/モーツァルト:ピアノ協奏曲第1&9番 他
 モーツァルト:
  『ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K.37』
  『ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」』
  『ロンドン小曲集K.15a-rr(36曲収録)』
マルティン・シュタットフェルト(ピアノ)
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管

 ドイツ気鋭のピアニスト=マルティン・シュタットフェルトが 2015年2月に録音したモーツァルト最新レコーディング。
 来日する指揮者ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団と同じ顔あわせによる録音であり、世界に先がけ来日タイミング5月に日本4ヶ月先行での発売が実現することとなった。
 若きバッハのスペシャリストとして注目を浴びてきたマルティンだがその音の美しさと透明度の高い音楽でモーツァルト作品も絶賛されている。
 コンチェルト2曲にプラスしてモーツァルト幼少期の作品とされる「ロンドンのスケッチブック」をDISC2に収録し、音楽史的にも興味深い内容となっている。

【録音】2015年2月, ザルツブルク大学、オーディトリウム(K.27&271/ デジタル:セッション)/2014年11月, カイザースラウテルン, 南西ドイツ放送スタジオ(K.15a-rr/ デジタル:セッション)
 

8887508388-2
\2600
マウロ・ペーター / シューベルト:ゲーテ歌曲集
 シューベルト:
  『ガニュメート D.544』『最初の喪失 D.226』
  『憩いなき愛 D.138』『海の静寂 D.216』
  『3つの竪琴弾きの歌 Op.12』『ミューズの子 D.764』
  『トゥーレの王 D.367』『野ばら D.257』『漁師 D.225』
  『魔王 D.328』『流れのほとりで D.766』『月に寄せて D.296』
  『さすらい人の夜の歌 D.768』『耽溺 D.715』『秘めごと D.719』
  『遠く離れた人に D.765』『出会いと別れ D.767』
マウロ・ペーター(テノール),
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
 1987年ルツェルン生まれたテノール、マウロ・ペーターのソニー・クラシカルへのデビュー・アルバムです。
 ペーターは、2012年「シューベルティアーデ」での「美しき水車小屋の娘」を歌い絶賛をあび、その高い評価によって、2013年にはザルツブルク復活祭音楽祭で、ティーレマン指揮の『パルジファル』、リヨン国立歌劇場で『魔笛』のタミーノ役に抜擢されています。2014年にはアーノンクール指揮によるアン・デア・ウィーン劇場における『コジ・ファン・トゥッテ』『ドン・ジョヴァンニ』に出演するなど、ヨーロッパの主要な音楽祭、歌劇場で引っ張りだこ。2013年にはラ・フォルジュルネで来日。2014年のウィグモア・ホールのライヴ盤でも、ヴンダーリヒの再来とも言われるほど、海外では高評価を得ました。
 今回のソニー・クラシカルへの最新録音は、彼の得意としているシューベルトの歌曲からゲーテの詩による名曲をセレクション。いずれも詩と音楽が高度な次元で結びついた傑作ぞろいです。
 ペーターは、その詩の内容を完全に読み込み、喜びや悲しみなど見事に表現しています。これからのリート界を牽引していくテノールとなるにちがいありません。

 【録音】2015年2月, チューリヒ放送スタジオ(デジタル:セッション)
 

8887506997-2
(3CD)
\3600
プラセディス・ジェネヴィエーヴ・ハグ/
 リスト:歌の翼に〜ピアノ・トランスクリプションズ集

  リスト:
   『ロッシーニとスポンティーニの主題による華麗な即興曲S.424』
   『ロッシーニの主題による7つの華麗な変奏曲 S.149』
   『音楽の夜会 S.424』『ナポリのカンツォーネ S.248』
   『レオ・フェステティクス:スペイン風セレナード S.487』
   『フス教徒の歌 S.234』
   『ゴータ公エルンスト:ゴータ公の棺桶島 S.485b』
   『ヴィエリゴールスキイ:君を愛す S.577』
   『シューマン:2つの歌曲 S.567』
   『デッサウアー:3つの歌曲 S.485』
   『レスマン:タンホイザーからの歌 S.498』
   『ワーグナー:巡礼の合唱 S.443』
   『ワーグナー:夕星の歌 S.444』
   『ワーグナー:「さまよえるオランダ人」からバラードS.441』
   『ワーグナー:糸紡ぎの合唱 S.440』
   『ワーグナー:冬の静かな炉辺で S.448』
   『ワーグナー:イゾルデの愛の死 S.447』
   『ワーグナー:ヴァルハラ S.449』『聖杯への厳かな行進 S.450』
   『ワーグナーの「リエンツィ」の主題による幻想小品 S.439』
プラセディス・ジェネヴィエーヴ・ハグ(ピアノ)
 1984年チューリヒ生まれのピアニスト、プラセディス・ジェネヴィエーヴ・ハグのソニー・クラシカルへのデビュー・アルバム。しかもいきなり、リストによるピアノ・トランスクリプション作品をテーマごとにまとめた3枚組を引っ提げての堂々たるデビューです。
 ジュネヴィエーヴ・ハグは5歳よりピアノをはじめ、チューリヒ音楽院でテオ・レルヒに師事。チェスカスキー、カール・エンゲル、ワイセンベルク、ツィメルマンなど錚々たるピアニストからもアドバイスを受け、ハンブルクやスイスの音楽コンクールで優勝し注目を浴びるようになりました。ハーピストである母親とのデュオ活動でも知られています。
 リストの作品はジュネヴィエーヴ・ハグの得意とするレパートリーで、すでにこの演奏を批評家より「スタイリッシュな方法によるこれまでにはない鮮やかな妙技」「花火のように勢いと美しさが感じられる表現」「彼女の音楽は、太陽の上昇のようだ」と高い評価を得ています。CD3枚分の多くの曲から、感嘆と感動を感じて下さい。
 【録音】2015年3月, スイス、Fl?gelsaal Musik Hug (デジタル:セッション)
 


8884301416-2
(3CD)
\3600→\3290
通常盤です
 テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ/
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)

   [ダ・ポンテ・オペラ三部作第1弾](通常盤)
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィスと、そのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾「フィガロの結婚」。この録音は、2013年にソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤となりました。
 2013年2月にリリースされた「フィガロの結婚」(8888370926- 2)の通常盤。
 


8887513407-2
(8CD)
\4000→\3690
ベルリン・フィル〜グレイト・レコーディングズ2015/16年
【CD1】
 ベートーヴェン:『ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37』,
 シベリウス:『交響曲第5番変ホ長調 Op.82』
  [演奏]
  グレン・グールド(ピアノ)、
  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  [録音]1957年5月24日, ベルリン高等音楽院ホール
  (モノラル:自由ベルリン放送収録によるライヴ/ソニー・クラシカル)
【CD2】
 ベートーヴェン:
  『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
  『交響曲第7番イ長調Op.92』
   [演奏]ダニエル・バレンボイム(指揮&ピアノ)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   [録音]1989年11月12日、ベルリン、フィルハーモニー、
   ベルリンの壁開放記念コンサート(デジタル:ライヴ/ソニー・クラシカル)
【CD3】
 ワーグナー:
  『歌劇「タンホイザー」序曲とバッカナール』
  『歌劇「さまよえるオランダ人」序曲』
  『歌劇「ローエングリン」〜
   第1幕への前奏曲』
  『楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲』
  『楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死』
   [演奏]ロリン・マゼール(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヴァルトラウト・マイヤー(Ms)
   [録音]1997年11月1日〜3日、ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:セッション/RCA)
【CD4】
 ブルックナー:
  『交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1878/80年稿)
  [演奏]ギュンター・ヴァント(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  [録音]
   1998年1月30日、31日&2月1日、
   ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:ライヴ/RCA)
【CD5】
 チャイコフスキー:『ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
  [演奏]アルカディ・ヴォロドス(ピアノ), 小澤征爾(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
  [録音]
   2002年6月、ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:ライヴ)
 ラフマニノフ:
  『前奏曲集Op.23〜第10番変ト長調』
  『楽興の時Op.16〜第2番変ホ短調』
  『6つの歌曲〜第3番「ひな菊」Op.38-3』
  『前奏曲集Op.32〜第5番ト長調』『東洋のスケッチ』
  『幻想的小品集Op.3〜
   第3番「メロディ」ホ長調』『「イタリア・ポルカ」によるコンサート・パラフレーズ(ヴォロドス編)』
   [演奏]アルカディ・ヴォロドス(ピアノ),
   [録音]2003年4月、ベルリン(デジタル:セッション)(ソニー・クラシカル)
【CD6】
 メンデルスゾーン:『ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64』、
 ブルッフ:『ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26』
  [演奏]五嶋みどり(ヴァイオリン)
  マリス・ヤンソンス(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  [録音]2002年1&6月、ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:ライヴ/ソニー・クラシカル)
【CD7】
 ベートーヴェン:『交響曲第9番ニ短調Op.125』
  [演奏]ジェーン・イーグレン(ソプラノ),
  ヴァルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ),
  ベン・ヘップナー(テノール),
  ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
  スウェーデン放送合唱団, エリク・エリクソン室内合唱団,
  クラウディオ・アバド(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  [録音]1996年4月2日、4日〜6日、ザルツブルク祝祭大劇場(デジタル:ライヴ/ソニー・クラシカル)
【CD8】
 R.シュトラウス:
  『アルプス交響曲Op.64』
  『ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op.11』
   [演奏]ゲルト・ザイフェルト(ホルン)
   ズービン・メータ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   [録音]1989年2月、ベルリン(デジタル/ソニー・クラシカル) 

 シーズン開幕にあたって、ベルリン・フィルが巨匠たちと残してきた記念碑的な名盤8枚をまとめたスーパーヴァリュー・ボックス・セットがリリースされます。
 カラヤンがグールドと共演した1957年の貴重なライヴを除けば、1989年から2002年にかけて、ソニー・クラシカルとRCAによって収録・発売されたアルバムがコンパイルされています。
 この時期はちょうど、カラヤンが逝去し、アバドが芸術監督に就任し、ベルリン・フィルのオーケストラとしてのあり方やサウンドが大きく変化した時代に当たります(アバドの在任は1990〜2002年)。
 カラヤンのもとで磨き上げられた20世紀最高のオーケストラとしての重厚かつ豪華なソノリティから、より多様かつ幅広い音楽に対応していけるだけのフレキシビリティを持ったアンサンブルへと変貌を遂げ、現在のラトル時代の新しいベルリン・フィルへとるながる重要な意味を持った時期でもありました。
 そこから選びぬかれたこれらの演奏は、カラヤン、アバドのほか、バレンボイム、マゼール、ヴァント、小澤、ヤンソンス、メータというベルリン・フィルとは深いかかわりを持ってきた巨匠指揮者たちのもとで、世界最高峰のオーケストラが自らの強烈な個性を保ちつつ、それぞれの指揮者のアプローチに応じた、実に多彩な音楽づくりを繰り広げているさまを手軽に味わうことのできる名演奏の宝庫といえるでしょう。各ディスクは初出時のジャケット・デザインによる紙ジャケに封入されており、8枚の紙ジャケはクラムシェル・ボックスに収容されています。

 【各アルバムについて】
 【CD1】カラヤン、グールド/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、シベリウス:交響曲第5番
  1957年5月24日、当時ベルリン・フィルの定期が開催されていたベルリン高等音楽院のホールでのライヴで、カラヤンとグールドの最初の共演となった演奏会。後半のシベリウスを、グールドは録音ブースでカラヤンの指揮をつぶさに見ながら演奏に接し、「生涯で本当に忘れられない音楽的かつ劇的体験の一つ」と述懐しています。グールドがまだ演奏活動を行なっていた時期のライヴという点でも貴重ですが、グールドは1967年に制作した対位法的ラジオ・ドキュメンタリー「北の理念」のエピローグにカラヤン指揮のシベリウスの交響曲第5番(1965年のDG録音)を使用しており、その意味でも興味深い連関性を持つ演奏と言えるでしょう。
 【CD2】バレンボイム/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、交響曲第7番
  1989年11月9日のベルリンの壁の開放の3日後に開催された、旧東ドイツ市民のための演奏会のライヴです。ベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニーは、東ドイツとの境界である壁からわずか数十メートルの距離に立っていたため、オーケストラにとっても壁は極めて身近なものであり、それだけにその開放と自由は重要な意味を持ち、それを祝うに相応しく、力強いベートーヴェンの作品2曲が選ばれたのでした。会場を埋めた聴衆の期待と興奮、それを受けてのバレンボイムとベルリン・フィルの熱演を記録した名盤です。
 【CD3】マゼール/ワーグナー:管弦楽曲集
  1989年のカラヤンの死後、後継者に指名されず、ベルリン・フィルから遠ざかっていたマゼールが、8年後の1997年、久しぶりにベルリン・フィルの指揮台に復帰し、セッション収録されたワーグナーのオーケストラ名曲集です(録音面では1988年のEMIへのドヴォルザーク「スラヴ舞曲全曲」以来)。マゼールの強烈な個性がベルリン・フィルをぐいぐいと引っ張っていくさまはまさに手に汗握るようです。1950年代のベートーヴェンやシューベルトの交響曲、あるいは1987年録音のワーグナー「言葉のない指環」とともに、マゼールとベルリン・フィルが残した歴史的名盤と称せましょう。「イゾルデの愛の死」には、当時バイロイトでイゾルデを手掛けていた絶好調のヴァルトラウト・マイヤーが起用されています。
 【CD4】ヴァント/ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
  ヴァント晩年の輝きに満ちた10年間に残された数々の演奏のうち、最も充実した演奏を刻みこんでいるのが、ベルリン・フィルとのブルックナーの交響曲シリーズです。ヴァントの死によって、予定されていた第6番や第3番の録音は実現されませんでしたが、第4番、第5番、第7番〜第9番の5曲は空前の名盤となりました。当時のヴァントにとってはケルン放送響とのセッション盤、北ドイツ放送響とのライヴ盤に続く3度目の正規録音となったのがこの1998年のライヴで、ヴァントの要求した通常の倍のリハーサル時間で徹底的に仕込まれたヴァントの精密かつ音楽的なアプローチを堪能することができる名演です。
 【CD5】小澤征爾、ヴォロドス/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ作品集
  繊細かつスケールの大きなヴォロドスのピアニズムを、小澤征爾のしなやかな指揮が包み込んだ名演です。小澤にとっては1966年のロンドン響を指揮してのブラウニングとの共演盤以来2度目の録音となりました。カラヤン時代からベルリン・フィルには客演を重ねていた小澤ですが、録音自体はボストン響やサイトウ・キネンなどとの録音量と比べると少なく、その意味でも貴重な録音といえるでしょう。ラフマニノフのソロ作品では、ヴォロドスの名人芸が冴えています。
 【CD6】ヤンソンス、五嶋みどり/メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
  五嶋みどりがこれまでベルリン・フィルと残した協奏曲アルバム2枚のうちの1枚で、何とラトヴィア出身のロシアの巨匠マリス・ヤンソンスとの2002年の共演です。五嶋みどりは、研ぎ澄まされた緊迫感のみならず柔和で熱いロマンティシズム溢れるヴァイオリン独奏が見事で、ヤンソンスによる共感に満ちた十全なサポートを受けてさらに輝きを増しています。
 【CD7】アバド/ベートーヴェン:交響曲第9番
  1996年のザルツブルク復活祭音楽祭でのライヴで、アバドにとっては1986年のウィーン・フィルとの共演盤以来2度目の「第9」録音となったもの。ベーレンライター版を使用し、さらにアバド独自の改訂が加えられた演奏は、日本でも大きな話題となりました。アバドはこの4年後の2000年にこの第9をベルリン・フィルと再録音していますが、ピリオド楽器の演奏様式を積極的に取り入れた軽快なまでの再録音と比べると、ベルリン・フィルらしい重量感がまだ残る20世紀の演奏様式の集大成ともいえるこのライヴは、より普遍的な価値を持つと言えるでしょう。
 【CD8】メータ/R.シュトラウス:アルプス交響曲、ホルン協奏曲第1番(ザイフェルト)
  1980年代のメータは、ベルリン・フィルとソニー・クラシカルに積極的な録音を行ないましたが、その中でも支柱的なプロジェクトとなったのが、R.シュトラウスの作品でした。家庭交響曲、ブルレスケ、英雄の生涯、「影のない女」や「インテルメッツオ」などの歌劇からの抜粋など、多彩な作品を録音しています。1989年録音の「アルプス交響曲」のその一環で、大編成のオーケストラを豊麗に鳴らし尽くすことのできるメータの特質と、ベルリン・フィルの名技性が相乗効果となって作品の本質を炙り出しています。ホルン協奏曲では、カラヤン時代の屋台骨を支えたゲルト・ザイフェルトが圧倒的な名技を繰り広げています。




RCA


8887502234- 2
\2600→\2390
通常盤発売
 パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィル/ベートーヴェン:序曲集

  ベートーヴェン:
   1.「プロメテウスの創造物」序曲作品43
   2.「コリオラン」序曲作品62
   3.歌劇「フィデリオ」序曲作品72b
   4.「レオノーレ」序曲第3番作品72
   5.「エグモント」序曲作品84
   6.「献堂式」序曲作品124
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
 極小のフォルムに凝縮された圧倒的なドラマ。「世界最高峰のベートーヴェン」と絶賛された、パーヴォとドイツ・カンマーフィルによるベートーヴェン・プロジェクトの総決算ともいうべき6曲の序曲。
 ベートーヴェンの作品は、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルの中核をなすレパートリーで、2004年〜2008年にかけて録音された交響曲全曲、仲道郁代とのピアノ協奏曲全曲は、いずれも高い評価を得てきました。
 このコンビによる最初の来日公演の際に横浜で行われたベートーヴェン・チクルスは、「世界最高峰のベートーヴェン」と絶賛され、彼らのトレードマークとなりました。2009年のボン・ベートーヴェン音楽祭におけるチクルスは映像収録されTV放映と並んでDVD化されています。
 この序曲集は、パーヴォとドイツ・カンマーフィルの10年間にわたる総決算とでもいうべき充実ぶりを刻印しています。対抗配置でヴィブラートを抑制し豊かなアーティキュレーションの弦、名手ぞろいの管、ヴァルヴなしのナチュラル・トランペット、そして堅いバチで叩くピリオド仕様のティンパニなどから生み出される強靭かつフレキシビリティに富む個性的な響きによって、ベートーヴェンが序曲という短いフォルムに凝縮させた衝撃的なドラマが現代によみがえるのです。
 2014年に発売されたハイブリッド盤の通常CDでの発売です。
 《録音》2010年7月19日〜21日、ハンブルク、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(エグモント、献堂式、レオノーレ)、2012年12月18日〜20日、ベルリン、フンクハウス・ケーペニック(フィデリオ、コリオラン、プロメテウス)(DSDレコーディング)
 


8887513124-2
\2600→\2390
輸入盤、ようやく登場
 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団/
  ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB104
   [1878/80年稿(ノーヴァク版)]
フランクフルト放送交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

 ブルックナーの名声を決定付けた中期の大作・第4番「ロマンティック」。聴き尽くされた交響曲が圧倒的な鮮度で蘇るさまは、まさにパーヴォならでは。
 当アルバムは、フランクフルト放送響とのブルックナー・チクルス第4弾となった、ブルックナーの交響曲の中でも早くから高いポピュラリティを獲得していた第4番「ロマンティック」。経験を積んだ老齢の指揮者のみが名演を成し遂げるというイメージがあるブルックナーの交響曲ですが、そのイメージを覆さんばかりの勢いと鮮度を持つパーヴォ・ヤルヴィの演奏は、これまでの3作でも実証済み。全曲を通じて約63分という快速演奏ながら、密度の濃い演奏が繰り広げられ、随所の改訂版の引用(第1楽章の展開部冒頭、第4楽章提示部のシンバル)もアクセントを添えています。絶好調のフランクフルト放送響の金管セクションが咆哮する重量感のある響きのみならず、弦のトレモロによる密やかな繊細さを存分に堪能できるダイナミック・レンジの広いサウンドも魅力的です。
 2013年6月に国内盤で先行発売されたもので、今回は海外盤としての初めての発売となります(国内盤はSACDハイブリッド出の発売でしたが、海外盤は通常CDとなります)。

 『ブルックナーが残した交響曲の中でも、第4番は特別な存在に思える。性格的には軽やかで明るく、田園情緒も備わっており、何といっても彼が初めて長調(変ホ長調)で書いたシンフォニーなのだ!ブルックナーの交響曲は、いわゆる標題音楽に対する絶対音楽的なものの代表例として扱われることが多い。しかしこの作品を「ロマンティック」と銘打ったのは作曲者自身であり、叙述的な説明も各楽章に付されている。それゆえ我々も自分なりに標題的な内容を思い描くことが許されよう。
 「ロマンティック」という副題は重要視されるべきだが、ただ字義どおりにとらえることも避けねばなるまい。私にとって「ロマンティック」とは、この交響曲がベルリオーズやシューベルトやシューマンやメンデルスゾーン、そしてリストの精神を直接的に受け継いでいる事実を示す概念なのだ。
 演奏にあたっては、いわゆる「因習的」なアプローチから距離を置くように意識した。よくありがちな、重厚で物々しい、ことさらに宗教的を装ったような解釈を避けて通るのである。そしてこの録音でも実演の場でも、複数の版から細部を取捨選択する形で組み合わせている。私なりに「第4交響曲」の最良の形を追求する試みとして。』———パーヴォ・ヤルヴィ

【録音】2009年9月3日&4日、フランクフルト、アルテ・オーパーでのライヴ・レコーディング
 [レコーディング・プロデューサー]ウド・ヴュステンドルファー 
 [サウンド・エンジニア&ステレオ・ミキシング]リュディガー・オルト 
 [マルチ・ミキシング]ウド・ヴュステンドルファー、リュディガー・オルト
 


8887513126-2
\2600→\2390
輸入盤、ようやく登場
 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団/
  ブルックナー:交響曲第6番イ長調WAB106[ノーヴァク版]
フランクフルト放送交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
 これぞ森羅万象の響き。大作第5番と第7番の間に生まれた重量級のシンフォニー。
 当アルバムは、パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送響とのブルックナー・チクルス第5弾となった、ブルックナー中期の傑作・第6番。ゴシック風の大作・第5番とロマンティシズム溢れる名作・第7番の狭間にあって、演奏時間は短いながらも森羅万象の鳴動を思わせる深みを持つブルックナー中期の傑作・第6番。宗教性や神秘性を排し、従来のブルックナー像を覆すかのようなパーヴォ・ヤルヴィの演奏は、この小粒ながらも重量級の内容を湛えた作品から全く新しい魅力を引き出しています。
 2015年2月に国内盤で先行発売されたもので、今回は海外盤としての初めての発売となります(国内盤はSACDハイブリッド出の発売でしたが、海外盤は通常CDとなります)。

 『ブルックナーの交響曲でも、第6番は演奏頻度が最も低い部類に入るものだろう。不当に低い評価を受けている点でも最たる存在だ。何らかのカテゴリーに分類するのが難しいが、興味深い点は多く、細部の設計も非常にユニークであり、私は個人的に強く引きつけられるものを感じている。全曲の冒頭部分はブルックナーにとって、いや、いかなる作曲家にとっても非常に特殊なものである。例の神秘的なトレモロの代わりに、第1・第2ヴァイオリンのみが非常に明確なリズムで反復音形を刻む。問いかけのような動機が短く応唱を交わし、ハーモニーがしばし行き先を探した後、イ長調の明るく壮麗な和音が全管弦楽で鳴り響くのだ!』———パーヴォ・ヤルヴィ

【録音】2010年5月20日〜22日、フランクフルト、アルテ・オーパーでのライヴ・レコーディング
[レコーディング・プロデューサー]クリストファー・クラーセン 
[サウンド・エンジニア&ステレオ・ミキシング]リュディガー・オルト


<国内盤>


ALM/コジマ録音

ALCD-109
¥2800+税
Ensemble Nomad[現代中国の作曲家たち]シリーズ
楊曉忠:室内楽作品集

 積雲(5つの打楽器のための)(2012)
  [1] 漂流
  [2] 集積
  [3] 湧起
  [4] 散乱
 [5] 口琴(弦楽四重奏のための)(2014)
 [6] 漂う背景(サクソフォン四重奏のための)(2009)
 [7] 蜀江錦の絵(古筝独奏のための)(2010)
 [8] 花の夜—婚礼の夜(フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのための)(2001)
 [9] 払子(ほっす)Ⅱ(中国笙とシンフォニエッタのための)(2008)
アンサンブル・ノマド
上野信一&
フォニックス・レフレクション(打楽器アンサンブル)
マオ・ヤ(古筝)
ウ・ウェイ(中国笙)
 ヨーロッパやアメリカの現代音楽シーンでも近年大きなトピックとなっている[現代中国の作曲家たち]の活動に焦点を当てたシリーズ。
 楊が提唱する「非線形回帰作曲法」理論から生まれた作品群が名手たちの精緻な演奏によって生彩を帯びる。
 2008年に起きた四川大地震の犠牲者を悼んで作曲されたサクソフォン四重奏のための「漂う背景」をはじめ収録作の多くは、四川省の少数民族など中国のさまざまな伝統素材に取材し、旋法的でありながらも音階の狭間を微分音で移ろう独自のもの。微細な表情の積み重ねがやがて大きな構築物となり、深い感動へと聴き手を誘う。

【楊曉忠(よう ぎょうちゅう)(作曲)】
 四川音楽学院教授。作曲科の主任教授であり、作曲指導・研究部の責任者でもある。「非線形回帰作曲法」の理論を初めて提唱、実地に応用する。同理論の論文である「非線形回帰の作曲法としての可能性」とその実践を通じ、独自の音楽言語と作曲様式を確立する。
 中国中央宣伝部「最高作品賞」、中国文化部「最高賞」、中国音楽協会「金鐘賞」、四川省人民政府「四川省教育功労賞」を受賞。これまで数々の国家的事業で音楽監督を勤め、中国教育省や中国中央電視台より褒賞されている。作品の国際的な評価も高く、ISCM(国際現代音楽協会)や、ACL(アジア作曲家連盟)主催の国際音楽祭に招かれている。その作品は広くヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアなどの国々で演奏されており、楽曲は国内・海外で出版されている。
〈録音〉相模湖交流センター 2015年1月30日、2月24-26日、3月29日
    横浜市栄区民文化センターリリス 2015年2月23日〈解説〉楊曉忠(英語・日本語・中国語)
 
ALCD-7192
¥2800+税
竹田恵子 いまうたいたい歌2015 ?林光に捧ぐ?
 [1] 四つの夕暮の歌(谷川俊太郎/詩 林光/曲)  
 [2] 群衆
   (ミシェル・リヴゴーシュ/詩 加藤直/訳 アンヘル・カブラル/曲) 
 [3] 道化師万歳(アンリ・コンテ/詩 佐藤信/訳 ピエール・ルイギ/曲) 
 [4] あたしのあした(水に流して)
  (ミシェル・ヴォケール/詩 加藤直/訳 シャルル・デュモン/曲)  
 [5] それからのうた(マンダレー・ソング)
  (ベルトルト・ブレヒト/詩 佐藤信/訳 クルト・ヴァイル/曲) 
 [6] スラバヤ・ジョニー
  (ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲) 
 [7] バルバラ・ソング
  (ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲)  
 [8] 水死した娘について(おぼれた少女のバラード)
   (ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 クルト・ヴァイル/曲)
 [9] 囚人たちへの祈り
  (クルト・トゥホルスキー/詩 高橋悠治/訳 ハンス・アイスラー/曲) 
 [10] あとから生まれてくるものたちへ Ⅰ・Ⅱ
  (ベルトルト・ブレヒト/詩 高橋悠治/訳 ハンス・アイスラー/曲)  
 [11] ありがとういのち(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳 林光/編)
 [12] 天使のリン(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
 [13] 愛の小舟(ビオレータ・パラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
 [14] 耕すものへの祈り(ビクトル・ハラ/詩・曲 高橋悠治/訳 林光/編)
 [15] 魂は旗にみちて(ビクトル・ハラ/詩・曲 高橋悠治/訳)
 [16] モンテカシノの赤い芥子
  (フェリックス・コナルスキ/詩 北川フラム/
   訳 アルフレート・シュッツ/曲 林光/編)
 [17] 埋められた武器の子守唄
   (クリスティナ・クラヘルスカ/詩・曲 北川フラム/訳 林光/編)
 [18] さくらんぼが実るころ
   (ジャン・バティスト・クレマン/詩 アントワーヌ・ルナール/曲 林光/訳・編)
 [19] 谷間に眠る男[委嘱作品初録音]
   (アルチュール・ランボー/詩 伊左治直/曲・訳)
 [20] 花のうた(佐藤信/詩 林光/曲)
 [21] 夜の中を(林光/詩・曲 ヴァルター・ベンヤミン書簡による)
竹田恵子(歌)山田武彦(ピアノ)
〈録音〉 五反田文化センター 2015年3月4‐6日
〈解説〉 池田逸子、竹田恵子
 時代や社会にするどい眼差しを向け続けた作曲家・林光が愛した歌、そして遺した歌。林光と竹田恵子の出会いのきっかけともなった谷川俊太郎の詩による「4つの夕暮れの歌」が象徴するように、昼と夜のふたつの領域に接しながらどちらでもないはざまにある「夕暮れ」には、ふとした隙間に翳りが忍び寄り、死の表情が垣間見える。
 ここに集められた歌は、すべてそうした歌。光と陰の両面と「どちらでもないもの」を内包する歌は、竹田恵子に歌われることで歌の囲いを超え、やがて外へと繋がりはじめる。音楽と言葉のはざまにこれから訪れるのは、ブレヒトとヴァイルの時代のような陰なのか、それとも、希望を託された光なのか。いま、この時代だからこそ重い意味を持つ21曲を竹田恵子が歌う!

【竹田恵子(たけだけいこ)(うた)】
 1974年より2004年までオペラシアターこんにゃく座に所属。代表など務める。現在顧問。年齢・性別を問わない多様な役柄をこなし、オペラの新たなスタイルの創出と、歌役者のあり方を模索し続けてきた。故・宮川睦子氏が創出した「こんにゃく体操」にも長年取り組み、現在文学座研修所講師。表現の土台づくりの場としての同体操の普及に努めている。オペラの他にも、林光作曲「赤電車」やカンタータ「脱出」など、さらにブレヒト・ソングなどの幅広いレパートリーを持つ。評価の高い「竹田恵子オペラひとりっ切り」シリーズは、すでに9作を数えている。
 CDに「私が歌う理由・赤電車」(レコード芸術誌特選)「竹田恵子ブレヒト・ソングを歌う」(レコード芸術誌特選、年間レコードアカデミー賞ノミネート) 「林光作品集/喜寿の林で」(レコード芸術誌特選)等がある。また吉川和夫作曲のCD「にごりえ」は、樋口一葉の原文を生かした新たなオペラ創りで一葉研究者の間でも高い評価を得ている。

【山田武彦(やまだたけひこ)(ピアノ)】
 東京藝術大学作曲科卒業、同大学院作曲専攻修了。1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。フランスの演奏団体である2e2m、L’itineraire、Triton2などでソリストとして演奏し、現代音楽の紹介を務める。またフランス北部のランス市において大戦後50周年記念式典のために、ヘブライ語による委嘱作品を発表。帰国後はピアニストとして数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得る。2004年より“イマジン七夕コンサート”音楽監督、2007年より“下丸子クラシックカフェ”ホスト役を担当するなど、ユニークなコンサートの企画にも参加している。
 洗足学園音楽大学教授・作曲コース統括責任者、ピアノ&作曲マスタークラス・チーフ。担当は作曲、ピアノ、音楽理論。楽曲分析、和声法、対位法、伴奏法、即興演奏などの講座を受け持つ。全日本ピアノ指導者協会正会員、日本ソルフェージュ研究協議会理事、日本ピアノ教育連盟会員。
 
ALCD-9153
¥2500+税
近藤伸子 プレイズ J. S. バッハ〜音楽の捧げもの〜
 [1]-[2] 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 [3]-[4] 幻想曲とフーガ イ短調 BWV904
 [5]-[6] 3声・6声のリチェルカーレ ?音楽の捧げもの BWV1079
 [7]-[12] 最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ 変ロ長調 BWV992
 [13]-[16] 4つのデュエット BWV802-805
 [17]-[19] イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
 [20] 6声のリチェルカーレ ?音楽の捧げもの BWV1079(ボーナストラック)
近藤伸子(ピアノ)
〈録音〉 彩の国さいたま芸術劇場 2014年8月20-21日
〈解説〉 久保田慶一、近藤伸子

 感情と理性。過去と現在—
  相反する要素を高度に統合し研ぎ澄まされた音楽世界を創りだすピアニスト、近藤伸子の弾く味わいゆたかなバッハ。アルトゥール・シュナーベルコンクールで1位なし第2位、ブゾーニ国際コンクールなどへの入賞を経て国際的な活躍の場を広げ、新作初演やシュトックハウゼン作品をはじめとする現代音楽演奏にも積極的に取り組んできた一方で、近藤の活動にはいつもバッハが存在した。
 このCDに収められたのは、2014年のリサイタルでも取り上げられ、各方面から絶賛を集めた6作品。それぞれにまったく異なる様式を内包する6作品を、近藤は作品の理念そのままに、感情と理性の高度な統合によって昇華する。
 ピアノならではの、そして現代ならではの切り口から響く、唯一無二、孤高のバッハ。

【近藤伸子(こんどうのぶこ)(ピアノ)】
 東京藝術大学器楽科大学院博士課程修了。シュトックハウゼンのピアノ曲に関する論文と演奏で博士号取得。文化放送音楽賞受賞。1986?88年ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学へ留学、最優秀の成績で卒業。A. シュナーベルコンクールで1位なしの第2位、受賞コンサートでの演奏は「ターゲス・シュピーゲル」紙で絶賛される。ブゾーニ国際コンクール入賞。1990年ウィリアム・カペル国際ピアノコンクールでナンシー・ミラー記念賞を受賞。ベルリン交響楽団、シンフォニーオーケストラ・ベルリン、ハイドン・オーケストラ(イタリア)、東京交響楽団、東京藝大オーケストラ他多数のオーケストラと共演。 現代曲や新作初演にも意欲的に取り組み、「サントリー芸術財団サマーフェスティバル」「東京の夏音楽祭」他に出演。1993年にはリサイタルシリーズ「20世紀のピアノ曲」を開始。また、 近年はJ. S. バッハの作品も集中的に取りあげ、 特に2000年および2005年の「平均律クラヴィーア曲集第I・II巻」全曲によるリサイタルは高い評価を得た。また「J. S. バッハ トッカータ 全曲」「新ウィーン楽派 ピアノ作品集」のCDをリリース、好評を博している。2014年、第69回文化庁芸術祭優秀賞受賞。ピアノを井上初子、高良芳枝、安川加壽子、小林仁、K. ヘルヴィヒ、G. シェベック、室内楽をH. ピュイグ=ロジェ、本荘玲子の各氏に師事。現在、国立音楽大学准教授。
www.kondonobuko.net


.

オクタヴィア・レコード


OVCL-00576
(SACD Hybrid)
\3200+税
で、出た!
 功芳の「第九」

  ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱」Op.125
宇野功芳(指揮)
大阪交響楽団
神戸市混声合唱団
ソプラノ:丸山晃子、
アルト:八木寿子
テノール:馬場清孝、
バリトン:藤村匡人
 徹頭徹尾、宇野功芳!85歳の棒は、全霊にして渾身。
 宇野功芳は、1930年生まれの85歳。評論活動はもとより、指揮活動も壮年時代から活発に行なってきました。「第九」は、80年代後半に日大オーケストラを振ったのが契機となり、その後の指揮活動の礎となった、宇野功芳にとってゆかりも愛着もある曲です。これまで、アンサンブルさくら、新星日本交響楽団などとの記録もありますが、今回のライヴが遂にその集大成となりました。
 ここにくり広げられるのは、「冠絶した宇野功芳の世界」です。
 第1楽章の強奏の開始!から、第4楽章コーダの爆発まで、一瞬たりとも聴き手を離しません。第4楽章はじめには仕掛けもあり、バリトンは歩きながら登場させるなど演出も凝らし、聴衆はコンサート中ワクワク感で一杯だったといいます。
 アクセルとブレーキを絶妙に踏みかえながら、絶えず流動していく音楽は、コンサート時のパンフレットにある「こんな熱い第九、聴いたことがあるか」という世評通りの内容となりました。
 宇野ファンはもとより、第九はもう聴き飽きたという方にも、ぜひお聴きいただきたいアルバムです。
  2015年7月4日 いずみホール にてライヴ収録

ホンモノのジャケではありません。
 

OVCL-00575
(SACD Hybrid)
\3200+税
アルティ弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132
アルティ弦楽四重奏団
豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)
矢部達哉(ヴァイオリン)
川本嘉子(ヴィオラ)
上村昇(チェロ)
 日本最高峰のクァルテット、アルティ弦楽四重奏団が全身全霊で奏でる渾身のベートーヴェン!
 日本を代表する弦楽奏者が集まって結成された、アルティ弦楽四重奏団の2枚目となるアルバムが登場します。
 豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子、上村昇といった当代一流のコンサートマスター、ソリストたちによる日本最高峰のクァルテットです。
 前作ではベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番と第16番を取り上げ、圧倒的な説得力のある演奏を披露し、各方面で絶賛されました。
 今作では、同じくベートーヴェンの第15番を収録。この2枚によって、ベートーヴェンが生涯のほぼ最後に書き上げ、まさに楽聖が最後に辿り着いた渾身の弦楽四重奏曲の世界を体現します。
 充実したサウンド。温かみがあり作品への敬意が染み出るような美しいアンサンブルを聴かせます。
 日本の第一線で活躍している彼らだから表現できるベートーヴェンです。確固たる自信が漲り、全身全霊で表現する世界観。最高峰の弦楽四重奏をお楽しみ下さい。
 2015年3月25-27日 水戸芸術館 コンサートホールATM にて収録
 

EXCL-00097
\3000+税
世界初、シューベルト3大歌曲集の無伴奏混声合唱版完結!
シューベルト:
 歌曲集「白鳥の歌」 D.957(全14曲)
  楽興の時第3番 D.780 Op.94-3
  夜と夢 D.827、憩い無き愛 D.138、
  野ばら D.257、魔王 D.328、天使の合唱
ブラームス:
 もの憂い恋の恨み〜13のカノンより
里井 宏次(指揮)
ザ・タロー・シンガーズ
 世界初、シューベルト3大歌曲集の無伴奏混声合唱版完結!
  2011年の「冬の旅」、2013年の「水車屋の美しい娘」に続く、シューベルト3大歌曲集の完結盤です。
 これまで3大歌曲集に合唱版は存在せず、このザ・タローシンガーズ版が世界初となります。シューベルトが、この歌曲集に見せた感情のゆらめきや行き交いを、タローシンガーズは多様な表現と稀なる美質で歌い混んでいます。
 なお、このアルバムにはピアノ曲で知られる「楽興の時第3番」(ヴォカリーズ)や「魔王」「野ばら」などのア・カペラ・ヴァージョンも収録しており、アルバムに多彩な新鮮さを加えています。
 2014年11月9日 東京・トッパンホール にてライヴ収録
 
OVCC-00116
\3000+税
高橋敦(トランペット)/French Connection
 ボザ:フルガリアーナ
 オネゲル:イントラーダ
 ミヨー:コパカバーナ、イパネマ、ガヴェア
 プーランク:愛の小径
 ドビュッシー:
  亜麻色の髪の乙女、ロマンス、パンの笛(無伴奏)
 フォーレ:パヴァーヌ
 マスネ:悲歌、タイスの瞑想曲
 ケンツビッチ:トランペット協奏曲
高橋敦(トランペット)
野田清隆(ピアノ)
 日本随一のトランペット奏者!東京都交響楽団首席奏者高橋敦のクリストン初CD!
 日本を代表するトランペット奏者として活躍する高橋敦のクリストン・レーベル初のCDです。東京都交響楽団の首席奏者として、輝かしいソロを披露し、大いなる存在感を発揮。多くのファンを獲得する日本金管界のスタープレーヤーの一人です。
 久々のソロアルバムとなる今作では、マスネ、フォーレからドビュッシー、そしてオネゲル、ミヨー、プーランク、ボザへと繋がるフランス音楽の系譜をトランペットで描いていきます。高橋敦の完璧なテクニックと美しいサウンドが存分に楽しめるアルバムとなりました。トランペットの定番プログラムでもあるオネゲルの「イントラーダ」や無伴奏トランペットによる「パンの笛」など盛りだくさんです。そして、高橋のために書かれた話題作ケンツビッチ「トランペット協奏曲」も収録。
 トランペットの輝かしい響き、華麗なテクニック、美しいメロディ。華やかなトランペットの調べをお楽しみ下さい。
  2015年6月1、2日 相模湖交流センター にて収録

高橋 敦 (Osamu Takahashi):
 富山県出身。洗足学園魚津短期大学を経て、洗足学園大学を卒業。トランペットを津堅直弘、関山幸弘、佛坂咲千生の各氏に師事。
 第65回日本音楽コンクール・トランペット部門第1位。第13回日本管打楽器コンクール・トランペット部門第1位。新星日本交響楽団(現 東京フィルハーモニー交響楽団)を経て1999年東京都交響楽団首席奏者に就任。
 トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ、ジャパン・チェンバー・オーケストラ、東京メトロポリタンブラスクインテット、なぎさブラスゾリスデン、トランペットアンサンブル「The Most」ほか メンバー。ソロ、室内楽と多数のアルバムをリリース。洗足学園音楽大学客員教授、上野学園大学客員教授、東京音楽大学講師。













8/5(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.

BIS

BIS SA 2076
(SACD HYBRID)
3枚組2枚価格
\5400→\4990
まさかいきなりの全集!
 ここでオッコ・カムが本格的に復活するとは!
  シベリウス:交響曲全集
オッコ・カム(指揮)、
ラハティ交響楽団
 Disc 1 (77’21”)
  (1)交響曲第1番 ホ短調 Op.39 (I.10”35’+II.9’14”+III.5’32”+IV.12’42”)
  (2)交響曲第4番 イ短調 Op.63 (I.11”16’+II.4’50”+III.11’46”+IV.9’51”)
 Disc 2 (80’26”)
  (3)交響曲第2番 ニ長調 Op.43 (I.9”41’+II.14’26”+III.6’11”+IV.14’23”)
  (4)交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 (I.15”08’+II.9’29”+III.9’48”)
 Disc 3 (82’26”)
  (5)交響曲第3番 ハ長調 Op.52 (I.10”11’+II.10’05”+III.8’55”)
  (6)交響曲第6番 ニ短調 Op.104 (I.8”51’+II.6’43”+III.3’26”+IV.9’45”)
  (7)交響曲第7番 ハ長調 Op.105 (22’40”)
 大注目盤。これぞ決定盤!シベリウス生誕150 周年記念、オッコ・カム&ラハティ響によるシベリウス交響曲全集が登場!

 セッション録音:2012年5月(第1番、第3番の第1,2楽章)、2013年1月(第3番の第3楽章、第7番)、2013年5月(第2番)、2014年1月(第5番)、2014年1&2月(第6番)、2014年5月(第4番)/シベリウス・ホール、ラハティ(フィンランド)/5.0 Surround sound、4h 00’13”

 SACD ハイブリッド盤。
 2015 年はシベリウスの生誕150 周年ですが、アニヴァーサリーにふさわしい新録音の登場です。それは、オッコ・カム指揮ラハティ交響楽団によるシベリウス交響曲全曲で一挙全集でのリリースです!
 1999 年に初来日したラハティ交響楽団は、すみだトリフォニーでシベリウス交響曲全曲演奏会を大成功させ、日本でも一躍名を上げました。
 今回の録音は2011 年より当団の音楽祭芸術監督兼首席指揮者となったオッコ・カムとともに2012 年から2014 年まで本拠地シベリウス・ホールで行なったセッションで、この記念すべきアニヴァーサリー・イヤーにリリースすることとなりました。
 2015 年はこのプログラムでの演奏会が続き、9 月の国際シベリウス音楽祭をはじめ、2015 年11 月には待望の来日公演が予定されております。
 フィンランド国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを務め、1969 年の第1 回カラヤン・コンクールで第1 位となったカム。弦楽奏者出身らしく澄み渡る弦の美しさと統率されたオーケストレーションは見事の一言で、ことに母国フィンランドの作曲家シベリウスの解釈は絶品です。シベリウス・イヤー最大のリリースと言えましょう!

 オッコ・カム(指揮)&ラハティ交響楽団 来日公演情報
 2015年11月23 日(月)14:00〜 札幌コンサートホール Kitara
 2015年11月25 日(水)19:00〜 ザ・ハーモニーホール
 2015年11月26 日(木)19:00〜 東京オペラシティコンサートホール
 2015年11月27 日(金)19:00〜 東京オペラシティコンサートホール
 2015年11月29 日(日)15:00〜 東京オペラシティコンサートホール





旧譜
これもある意味シベリウス・ファンには嬉しかった・・・
ラハティ交響楽団新音楽監督、巨匠オッコ・カム
BISのシベリウスで復活!
BIS SA 1945 (SACD) \2700→\2490


 今から30年前、シベリウスといえばオッコ・カムだった。ヘルシンキ・フィルが来日したときも、松山に帯同してくれなくて本当にがっかりしたことを覚えている。
 1946年、フィンランド、ヘルシンキ生まれ。まさにこれからのシベリウス演奏のすべてを託されたかのような指揮者だった。DGから出ていたベルリン・フィルとの交響曲第2番だってもちろん誰疑うことのない名盤だった。
 しかしいつからだろう、ぷつんとその名を聞かなくなった。今になって調べたら協奏曲録音の伴奏や、超マイナー・レーベルで少し顔を出したりはしていた。そういえば東京のコンサートに行ったとき、彼が在京のオケを振る、というチラシを見たような覚えもかすかにある。
 ただ、正面切って「オッコ・カム、○○を振る!」というようなCDはこの数年まったく出ていなかったと思う。
 そんなとき、BISから登場したのである。新音楽監督となったラハティ交響楽団との演奏が!しかも・・・シベリウス。

 ただこれ以降カム単独のシベリウスは出ていない。

 と書いたが、今回の全集という驚きの新譜へとつながったわけである。


BIS SA 1945
(SACD HYBRID)
¥2700→¥2490
 シベリウス:
  (1)劇付随音楽「テンペスト」序曲/
  (2)同組曲第1番Op.109/(3)同組曲第2番Op.109/
  (4)交響詩「吟遊詩人」Op.64/(5)交響詩「タピオラ」Op.112
オッコ・カム(指)
ラハティ響
[ 録音:2011 年1 月/シベリウス・ホール(ラハティ)]71’41”




 


BIS SA 2161
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
鈴木雅明(指揮)&バッハ・コレギウム・ジャパン
 J.S.バッハの世俗カンタータ第5集

  J.S.バッハ:
   (1)カンタータ「われら心を配り、しかと見守らん」BWV 213
    (岐路にたつヘラクレス)(47’14”)
   (2)カンタータ「とどろけ太鼓、高鳴れラッパ」BWV 214
    (25’20”)
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(アルト)
櫻田亮(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 BCJによる世俗カンタータ集第5 弾はクリスマス・オラトリオへの転用も多い2 篇、充実のソリスト陣にも注目

 セッション録音:2014年9月&10月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール/5.0 Surround sound、73’17”

 SACD ハイブリッド盤。
 BCJ の世俗カンタータの第5 集は「われら心を配り、しかと見守らん」BWV 213 と「とどろけ太鼓、高鳴れラッパ」BWV214 の2 篇です。
 今回も充実ソリスト陣で澄み切った美しい声が魅力のジョアン・ランや実力派バス歌手ドミニク・ヴェルナーなど満を持してのキャスティングです。
 「われら心を配り、しかと見守らん」はザクセン皇太子、フリードリヒ・クリスティアンの誕生日祝賀用の作品です。音楽は、のちのクリスマス・オラトリオの母体のひとつとなっています。
 一方、とどろけ太鼓、高鳴れラッパ」はザクセン選帝侯妃(兼ポーランド妃)マリーア・ヨーゼファの誕生日を祝って上演された音楽劇で、戦いの女神ベローナ、学芸の女神ファーマが登場し、それぞれ王妃を讃える作品です。当作品も主要部分である合唱とアリアは、ほとんどすべてクリスマス・オラトリオに転用されています。
 .


BIS SA 2071
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アンドルー・リットン(指揮)&ベルゲン・フィル
 (1)ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27
 (2)リャードフ:魔法にかけられた湖−おとぎ話の絵 Op.62
アンドルー・リットン(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
  セッション録音:(1)2014年6月、(2)2013年6月/グリーグ・ホール(ベルゲン)/5.0 Surround sound、70’54”

 確かリットンのRPOとのラフマニノフ交響曲全集録音は、イギリスの雑誌でラフマニノフ録音史上最高の演奏と絶賛されてました。今回も期待大です。


 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルよりリリースを続けているリットン&ベルゲン・フィルによる最新盤は、名曲ラフマニノフの交響曲第2 番とリャードフの魔法にかけられた湖です。
 ペテルブルク音楽院でリムスキー=コルサコフに学び、のち母校で教鞭をとったリャードフ。魔法にかけられた湖 Op.62 は、完成されなかったオペラのスケッチを管弦楽曲の素材として晩年に作曲した作品で、初演は1909 年、チェレプニン指揮によりサンクトペテルブルクで行われました。湖に立つ小波を弦楽器やハープで表現し、美しいメロディが非常に印象的な管弦楽作品です。
 リットン&ベルゲン・フィルによる録音、近年はプロコフィエフに集中的に取り組んでおり、『ロメオとジュリエット』(BIS SA 1301)、フレディ・ケンプとのピアノ協奏曲集(BIS SA 1820)、交響曲第6 番(BIS SA 1994)、交響曲第5 番とスキタイ組曲「アラとロリー」( BIS SA 2124)などBIS レーベルより数多くリリースされております。
 


BIS SA 2074
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ブラウティハムによるモーツァルトピアノ協奏曲全曲シリーズ第9集
 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 KV.415
   (I.10”15’+II.6’42”+III.8’14”)
  (2)ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 KV.450
   (I.8”57’+II.6’45”+III.5’18”)
  (3)ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 KV.246
   (I.7”22’+II.7’07”+III.6’26”)
ロナルド・ブラウティハム
 (フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ
 (指揮)
ケルン・アカデミー
 フォルテピアノ界の鬼才ブラウティハムによるモーツァルトのピアノ協奏曲第9弾!

 セッション録音:2014年7月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール(ケルン)/5.0 Surround sound、68’28”

 好評を博している世界的フォルテピアノ奏者、ロナルド・ブラウティハムによるモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音シリーズの第9 弾はピアノ協奏曲第13 番 ハ長調 KV.415、ピアノ協奏曲第11 番 ヘ長調 KV.450、そしてピアノ協奏曲第8 番 ハ長調 KV.246 です。今回もブラウティハムらしい快活で明瞭なタッチで明るいモーツァルトを聴かせてくれます。
 楽器はアントン・ワルター(1752-1826)製作のレプリカで2011 年ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でもなんか新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。
 
BIS SA 2184
(SACD HYBRID)
\2700
わが命の光
 (1)クヌート・ニューステット(1915-2014):
  わたしは、平和をあなたがたに残し Op.43-2(混声合唱のための)
   (2’33”)
 (2)J.S. バッハ:モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」 BWV118
  (8’31”)
 ニューステット:
  (3)恐れることはない Op.146(混声合唱のための)(4’09”)、
  (4)アヴェ・マリア Op.110(ヴァイオリンと混声合唱のための)
   (10’ 55”)
 (5)バッハ:モテット「イエス、わが喜び」 BWV227(20’31”)
 (6)ニューステット:おお十字架よ Op.79(混声合唱のための)(6’06”)
 (7)ニューステット(グレーテ・ペーデシェン編曲):
  不滅のバッハ(1987)(合唱と弦楽オーケストラのための)(4’46”)
グレーテ・ペーデシェン(指揮)
ノルウェー・ソリスト合唱団
(2)(5)(7)アンサンブル・アレグリア
 【マリア・アンゲリカ・カールセン
   (リーダー、ヴァイオリン)、
  ヤン・ベッテルセン(オーボエ)、
  マグダレーナ・オルロフスカ
   (オーボエ)、
  アレッサンドロ・カプロッティ
   (ファゴット)、
  クヌート・ヨハンネセン
   (オルガン)】
 この上ない美しさ。ニューステットの作風に影響を与えたバッハの作品とニューステットの合唱作品!

 セッション録音:2015年2月/リス教会、オスロ(ノルウェー)/5.0 Surround sound、59’00”

 SACD ハイブリッド盤。
 オスロを本拠とするノルウェー・ソリスト合唱団は、1950 年、作曲家クヌート・ニューステットにより創設されました。
 彼らの洞察にもとづく解釈をひろがりのある深い響きに実現した音楽は、高く評価され、ノルウェーと北欧を代表する合唱アンサンブル、ヨーロッパ屈指の室内合唱団に挙げられてきました。1990 年からはグレーテ・ペーデシェンが芸術監督を務め、彼女の個性を映しつつ、ニューステットの目指した「芸術」をさらなる高みへと導く努力を続けています。グリーグの合唱作品集(BISSA 1661)、ブラームスとシューベルトの作品集『秋に』(BISSA 1869)、ヴァーレン、メシアン、ヴェーベルン、ベルクの曲を歌った『屈折』(BISSA 1970)、フィドル奏者のイェルムン・ラーシェンを加えた「ノルウェー民俗音楽の印象」『白夜』(BISSA 1871)、クリスマス・アルバム『バラ』(BISSA 2029)につづく BIS Records の第6 作『わが命の光』は、主に哀悼の音楽で構成され、2014 年12 月8 日に99 歳で亡くなった創設者ニューステットへの「墓碑銘」ともみなされるアルバムとして制作されました。
 収録作品は、ニューステットの代表的作品と彼がボーイソプラノだったオラヴ少年合唱団の時代から親しみ、その後のキャリアに深く関わってきたJ.S. バッハの2 作品とニューステット作曲した5 作品です。
 1957 年に出版された混声合唱のための《3 つのモテット》のうちもっとも広く知られる一作となった『ヨハネの福音書』による《わたしは、平和をあなたがたに残し》。バビロニアに捕らえられたユダヤ人の解放を予言する『イザヤ書』の2 つの章がテクストの《恐れることはない》。『ルカによる福音書』(1 章28 節)の天使ガブリエルによる「受胎告知」をテクストとしたヴァイオリンと混声合唱のための《アヴェ・マリア》。イエス・キリストの体を担い「どの星よりも輝かしい」十字架を讃える聖ヴェナンティウス・フォルトゥナトゥスの詩による《おお十字架よ》。バッハのコラール「甘き死よ来れ」を素材に、和声、歌手の配置、声部の受け継ぎに工夫を凝らし「時間を超越し永遠に生きるバッハ」を印象づけることを試みた《不滅のバッハ》。ラテン語、ドイツ語、英語と異なる言語をテクストに採った、ニューステットの多様なスタイルと技法を示す5 曲が選ばれました。バッハは、ある葬儀のために1736 年から1737 年にかけ作曲されたとされる《おおイエス・キリスト、わが命の光》と、バッハの現存するモテットのうちもっとも長い《イエス、わが喜び》の2 つのモテットです。
 ノルウェー・ソリスト合唱団と共演する弦楽オーケストラ、アンサンブル・アレグリアは、2007 年、ノルウェー国立音楽アカデミーの学生たちによって創設されました。オスロの国立音楽アカデミーとコペンハーゲンの王立音楽アカデミーで学び、2011 年8 月からスタヴァンゲル交響楽団のコンサートマスターを務めるマリア・アンゲリカ・カールセン(1988-)がリーダーと芸術監督。ノルウェーの石油会社スタトイルの主宰するスタトイル・タレント賞をアンサンブルとしては初めて受賞しています。アルバムの録音セッションはオスロのリス教会で行われました。1990年のニューステット・フェアウェルコンサートでノルウェー・ソリスト合唱団が歌った《不滅のバッハ》は、この録音では、ペーデシェン編曲の混声合唱と弦楽オーケストラための版が使われています。







MARIINSKY



MAR 0587
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
マツーエフ&ゲルギエフ最強コンビによる凄すぎる協奏曲集
 (1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1(改訂版)
 (2)ストラヴィンスキー:カプリッチョ (1949年改訂版)
 (3)シチェドリン:ピアノ協奏曲第2番
デニス・マツーエフ(Pf)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管
 [2014年11月16日(1)、2015年4月6、7日(2)(3)/マリインスキー・コンサート・ホール]/マルチ・チャンネル5.0、60’ 00”

 ゲルギエフと、彼がもっとも信頼を寄せるピアニスト、マツーエフが異なる時代に生まれたロシアのピアノ協奏曲3 篇に挑戦。いずれも両者のCD としては初レパートリーで期待できます。
 3 篇とも作曲者自身が弾くために作られ、それぞれがソロを受け持った録音も残っています。すべて難技巧が要求されますが、マツーエフの巨大な技巧は何の苦もなく再現。ラフマニノフの1 番はマツーエフお気に入り作品のひとつとのことで、説得力満点。ことに指がもつれそうなピアニズムの続くフィナーレも、一切の曖昧さなく駆け巡り爽快。若きラフマニノフの希望と心意気がにじみ出ます。
 ストラヴィンスキーもほとんど「春の祭典」のように聴こえ、曲の凄さを再認識させてくれます。
 シチェドリン作品の録音は、作曲者立ち会いのもとで行われています。旧ソ連時代の1966 年の作ですが、十二音技法とジャズの手法を用いた斬新な作風。ジャズバンド風になり、ヴィブラフォンやドラムスまで参加、マツーエフもノリに乗り、カッコ良さの極み。シチェドリンはリハーサルから積極的に立ち会い、意見を交換したりアドヴァイスをもらったりと、まさに生きた音楽となっています。
 マツーエフのピアノ以上に雄弁なのがゲルギエフ指揮のオーケストラ。ストラヴィンスキーの「カプリッチョ」は、2009 年の来日公演でトラーゼとの演奏を聴かせてくれましたが、ますます骨太になり面白さが倍増しています。
 また得意なシチェドリン作品も堂に入っていて、ジャズの部分などまるでビッグバンド風。ゲルギエフ才気煥発のアルバムと申せましょう。





.

ORFEO



ORFEO 896152
(2CD)
\2800→\2590
バイバ・スクリデによるシベリウス&ニールセン
 指揮者もひそかに注目・・・

 CD1
  シベリウス:
   ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47、2つのセレナードOp69
 CD2
  ニールセン:ヴァイオリン協奏曲Op.33
バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
 バイバ・スクリデによるシベリウス&ニールセン、タンペレ・フィルとロウヴァリの好サポートにより繊細に紡ぎ出される北欧の美

 録音:2015年1月7-9日 タンペレ・ホール、フィンランド/86’36

 ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデによるシベリウスとニールセンのヴァイオリン協奏曲。2015 年は北欧を代表する二人がともに生誕150 年を迎えました。
 スクリデがパートナーに選んだのは次世代の指揮者として注目を集めているサントゥ=マティアス・ロウヴァリ率いるタンペレ・フィル。フィンランドの伝統あるオケを任された今年30 歳を迎えたロウヴァリ。2014 年には東京交響楽団と共演し、その独特な指揮姿と生気溢れる音楽で日本の聴衆を驚かせました。
 スクリデの演奏は卓越したテクニックはもちろんのこと、繊細さと芯の強さ、高音域の透明感といった音色素晴らしさに加え、タンペレ・フィルとロウヴァリの好サポートにより、北欧の厳しい自然が醸す憂愁と豊かな詩情をたたえた美しい音楽を見事に描ききっています。


 サントゥ=マティアス・ロウヴァリは 1985年生まれのフィンランドの指揮者。
 シベリウス音楽院で、レイフ・セーゲルスタムに師事し、指揮法を学ぶ。
 2014年現在はタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼首席指揮者、コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、タピオラ・シンフォニエッタ(フィンランド語版)のアソシエーション・アーティストに就任している。

////////////////////


 さて・・・名うてのコンサート・ゴーアーのスタッフ、ミヒン君から報告あり。

 「ORFEOの新譜の指揮者、セーゲルスタムの教え子らしいです。
 動作が面白い指揮者です。
 プロコフィエフのロメオとジュリエット、最後の音が鳴り終わって、指揮棒はあがったまま、客席は沈黙・・の緊張感の中、指揮棒をぽとりとスコアの上に落として客席からは拍手 でした・・」


 ということでさっそく映像観に行きました。

 まず「フィンランディア」。
 おっと思わぬ豪快な演奏。さすがセーゲルスタムの弟子。

https://www.youtube.com/watch?v=zk-iC1mtM7g&feature=player_detailpage


 ダンスのような指揮っぷりを見たければこちら。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=zN0C-IyOOcg

 ちゃらいけどすごい。天才の匂いプンプン。
 覚えときましょう。サントゥ=マティアス・ロウヴァリ。

 ちょっと覚えづらいですね。
 でも多分出てきそうです。

天才の予感します。




PENTATONE



PTC 5186394
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
実力派テノール、エルスナー
 シューベルト:
  歌曲集(レーガー、ウェーベルンによるオーケストラ伴奏版)

  (1)音楽に寄せて D.547(レーガー編曲)/(2)魔王 D.328(レーガー編曲)/
  (3)君はわが憩い D.776(ウェーベルン編曲)/
  (4)老いの歌 D.778(レーガー編曲)/(5)月に寄せて D.296(レーガー編曲)/
  (6)プロメテウス D.674(レーガー編曲)/
  (7)夜と老いの歌 D.778(レーガー編曲)/
  (8)月に寄せて D.296(レーガー編曲)/(9)プロメテウス D.674(レーガー編曲)/
  (10)夜とらパンを食べたことのないひとたち」、
  (11)第3曲「わたしは家の裏戸口にそっと忍び寄っては」(レーガー編曲)/
  (12)タルタロスの群れ D.583(レーガー編曲)/
  (13)美しき水車小屋の娘 D.795 より第10 曲「涙の雨」(ウェーベルン編曲)/
  (14)冬の旅D.911より第20 曲「道しるべ」(ウェーベルン編曲)/
  (15)メムノン D.541(レーガー編曲)/
  (16)白鳥の歌 D.957より第9 曲「君の肖像」(ウェーベルン編曲)/
  (17)万霊節の連祷 D.343(レーガー編曲)/
  (18)夕映えの中で D.799(レーガー編曲)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
マレク・ヤノフスキ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 実力派テノール、エルスナーがシューベルトの歌曲を録音。なんと、レーガー、ウェーベルン編曲によるオーケストラ伴奏版!ヤノフスキ&ベルリン放響の好サポートにも大注目!

 セッション録音:2014年9月/ハウス・デス・ルンドフンクス、RBB(ベルリン)/マルチチャンネル、63’04”

 SACD ハイブリッド盤。
 実力派テノール歌手、クリスティアン・エルスナーがシューベルトの歌曲を録音。なんと、レーガー、ウェーベルン編曲によるオーケストラ伴奏で、演奏はマレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団です。ヤノフスキはエルスナーへ絶大なる信頼を置き、ワーグナーの「パルジファル」(PTC 5186401)をはじめ、頻繁に共演しております。
 ブラームス、ブリテン、ベルリオーズ、レーガー、ウェーベルンといった名だたる作曲家がシューベルトの歌曲のオーケストラ編曲をしてきましたが、これら編曲版の演奏・録音は非常に少なく当録音は大変貴重なものといえます。今回、レーガー編曲を13 曲、ウェーベルン編曲を4 曲、計17 曲を収録しました。レーガー版は後期ロマン主義の重厚な作風があらわれ、まるでオルガンの様に壮大です。
 一方、ウェーベルンはウィーン大学在籍時の作品で、透き通るような響きを追求しております。両作曲家の個性のあらわれたアレンジと言え、シューベルトの歌曲の新たな魅力に出会えます。
 クリスティアン・エルスナーはドイツ・リートを得意とし、シューベルトをはじめこれまで多くの録音を残してきました。近年ではサイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー団員とともにハンス・ツェンダー編曲による「冬の旅」室内アンサンブル版を演奏し話題となりました。エルスナーの抜群の歌唱とヤノフスキの見事なオーケストレーションをPENTATONE レーベルの高音質録音でお楽しみください。







AEOLUS


AE-11111
(SACD HYBRID)
\2800

ベートーヴェン 〜 オルガン・パースペクティヴ
マリア・マグダレナ・カチョル(オルガン)
ベートーヴェン:
 アレグロ・ノン・ピウ・モルト ハ長調 WoO.33(1794?)/
 アダージョ ヘ長調 WoO.33(1799)/
 アレグレット WoO.33(1794?)/
 スケルツォ ト長調 WoO.33(1799)/アレグロ ト長調 WoO.33(1799?)/
 ロンド ハ長調 WoO.48(1783)/擲弾兵行進曲 ヘ長調 Hess.107(1803)/
 全長調にわたる前奏曲 Op.39-1, Hess.310(1789)/
 バガテル 変ホ長調 Op.33-1(1802)/
 バガテル ハ短調 WoO.52(1797)/
 バガテル イ長調 Op.33-4(1802)/バガテル ニ長調 Op.33-6(1802)/
 アレグレット ハ長調 WoO.56(1797)/
 バガテル ハ長調 Op.33-5(1802)/前奏曲 ヘ短調 WoO.55(1803)/
 フーガ ハ長調 Hess.64/全長調にわたる前奏曲 Op.39-2(1789)/
 トリオ第1番 ト短調(C.P.E.バッハ、1742)/
 トリオ第2番 変ホ短調(C.P.E.バッハ、1743)/トリオ第3番 ホ短調 Hess.29(1793)/
 フーガ ホ短調 Hess.29(1793)/3声のフーガ ニ長調 WoO.31(1793)/
 4声のフーガ イ短調 Hess.238-4(1793)*/三重フーガ ニ短調 Hess.244(1793)*/
 フーガ ニ長調 Hess.237-1(1793)*
  *=SACDレイヤー☆SACDレイヤーのみのボーナス・トラックのみのボーナス・トラック
 若き日のベートーヴェンとオルガン!キタラ第15代専属オルガニストが奏でる楽聖のオルガン作品!

 優秀録音による貴重なオルガンのレパートリーの発掘や、アスペレン、ハッキネン、フランダース・リコーダー四重奏団の名演で知られるドイツのレーベル「エオルス(Aeolus)」が長年温め続けてきた一大プロジェクト、「ベートーヴェン 〜 オルガン・パースペクティヴ」!
 "ベートーヴェンとオルガン"。この知られざる、しかし確実に存在した、後の楽聖、若き日のベートーヴェンと、王の楽器、王女の楽器とも例えられるオルガンとの素晴らしい関係とその魅力を、作曲者存命当時のヒストリカル・オルガンと優秀録音が余すことなく伝えてくれる。
 若き日のベートーヴェンとオルガンの関係を1786年製のヒストリカル・オルガンで奏でるマリア・マグダレナ・カチョルは、東欧ポーランド出身の若き女流オルガニスト。
 2012年9月から2013年8月にかけて、札幌コンサートホールKitaraの第15代専属オルガニストとして活躍した経歴を持つ、日本とも縁の深い音楽家である。

 オルガン/フェルディナンド・シュティーフェル1786年製
 ☆CDレイヤーは約82分、SACDレイヤー(Stereo/Multichannel)は約89分の長時間収録!
 ※録音:2015年4月、ルートヴィヒ教会(カールスバート、ランゲンシュタインバッハ、ドイツ)







 LINN



CKD 476
(2CD/特別価格)
\3800→\3590

パメラ・トービー
 アリソン・マギリヴリーも参加
テレマン:リコーダー・ソナタ&ファンタジア集

 ソナタ ハ長調 TWV 41:C5/ソナタ 変ロ長調 TWV 42:B4/
 ソナタ ヘ短調 TWV 41:f1/ソナタ 変ロ長調 TWV 41:B3/
 ソナタ ニ短調 TWV 41:d4/ ソナタ ヘ長調 TWV 41:F2/
 ソナタ ハ長調 TWV 41:C2/
 12の無伴奏ファンタジア TWV 40:2-13

パメラ・トービー(リコーダー)
ピーター・ウィーラン(バスーン)
アリソン・マギリヴリー(チェロ)
エリザベス・ケニー(アーチリュート、ギター)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
 (チェンバロ、オルガン)
 リコーダーの女王パメラ・トービー、テレマンのソナタ&無伴奏ファンタジア!

 パラディアン・アンサンブル(現パラディアンズ)の創設メンバーである、"リコーダーの女王(BBCラジオ3)"パメラ・トービーの新録音は、自身もリコーダーの名手であったというゲオルク・フィリップ・テレマンの7つのリコーダー・ソナタと、「無伴奏フルートのためのファンタジア」としても知られる12の通奏低音を伴わないファンタジア(TWV 40:2-13)。
 そして、 アンサンブル・マルシュアスの創設メンバーであり、スコットランド室内管弦楽団の首席ファゴット(バスーン)奏者を務めるピーター・ウィーランを始め、ブレコン・バロックのメンバー、レイチェル・ポッジャーとの共演でも知られるチェリストのアリソン・マギリヴリー、鍵盤楽器奏者のマルツィン・シヴィオントキエヴィチと、ソナタ集に参加するメンバーも豪華!
 目が醒めるような高度な技術と息遣いにうっとりするような美しい音色。イギリスでもっともスタイリッシュでクリエイティヴなリコーダーの名手、パメラ・トービーの麗しきテレマンにご期待ください!



 


CKD 402
\2500→\2290
オリジナル楽器とガット弦を使用、
 ブルックナーの弦楽五重奏曲と弦楽四重奏曲の世界初録音

  ブルックナー:
   弦楽五重奏曲ヘ長調 WAB 112
   間奏曲ニ短調 WAB 113
   弦楽四重奏曲ハ短調 WAV 111
フィッツウィリアム弦楽四重奏団
ジェームズ・ボイド(ヴィオラ)
 世界でももっとも長い歴史を誇るアンサンブルの1つ、世界初のショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集の収録を実現させたことでも知られるフィッツウィリアム弦楽四重奏団。
 Linn Recordsから発売される久しぶりの新録音は、オリジナル楽器とガット弦を使用し当時のピッチで演奏したブルックナーの弦楽五重奏曲と弦楽四重奏曲の世界初録音。アメリカのブルックナー協会とブルックナー・ジャーナルからの協賛、ロンドン・ハイドン四重奏団のメンバー、ジェームズ・ボイドの参加によって実現したブルックナーです。

 ※録音:2010年11月24日−27日、2011年4月11日−12日&11月16日−18日、セント・マーティン教会、(イースト・ウッドヘイ、バークシャー)
 
CKD 535
\2500
ジュリアン・ワグスタッフ:
 室内オペラ 《ブリーズ・フリーリー》

 クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
  《パーシステント・イリュージョン》
ブリーズ・フリーリー・アンサンブル
デレク・クラーク(指揮)
 エディンバラ音楽祭で披露されたオペラ「チューリング・テスト」で成功を収めたスコットランドの作曲家、ギタリストのジュリアン・ワグスタッフによる新しいオペラ「ブリーズ・フリーリー(自由な呼吸)」。名門エディンバラ大学化学学科の300周年を記念して委嘱された作品で、メゾ・ソプラノ、テノール、バリトンの3人の歌手とクラリネット、チェロ、ピアノによる小規模な室内オペラ。

 ※録音:2014年6月9日−12日、スコットランド歌劇場、プロダクション・スタジオ(グラスゴー)


.

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE



AU 21433
(4CD)
\6400→\5790

ザラ・ネルソヴァ〜ベルリン録音集(1956-1965)
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)
CD-1(78’47”)
 ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(I.15’19”+II.11’09”+III.12’55” =39’23”)
   ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、ベルリン放送交響楽団
   録音:1960年5 月5 日/ジーメンスヴィラ、ランクヴィッツ(ベルリン)
 ・シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129(I.11’12” +III.3’55” +III.10’34” = 25’41”)
   ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、ベルリン放送交響楽団
   録音:1960年2 月1 & 2 日/ジーメンスヴィラ、ランクヴィッツ(ベルリン)
 ・ミヨー:チェロ協奏曲第1番 Op.136(I.4’31”+II.6’05”+III.3’03” = 13’39”)
   ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、ベルリン放送交響楽団
   録音:1960年2 月1 日/ジーメンスヴィラ、ランクヴィッツ(ベルリン)

CD-2(77’41”)
 ・J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ロ短調 BWV1008(I.3’49”+II.3’04” +III.1’36” +IV.3’39”+V.3’23” +VI.1’51” = 17’22”)
   録音:1959年4 月30 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
 ・J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009(I.3’33” +II.3’40” +III.3’32” +IV.4’37” +V.4’04” +VI.3’11” = 22’37”)
   録音:1959年5 月4 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
 ・J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012(I.4’53” +II.7’41” +III.4’00” +IV.4’56” +V.4’03”+VI.4’07” = 29’40”)
   録音:1959年5 月4 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
 ・ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第4番 ニ長調 G.4(I.3’38” +II.4’12”=7’50”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1959年4 月30 日/RIASフンクハウス、第7 スタジオ(ベルリン)

CD-3(74’19”)
 ・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1(I.17’08”+II.6’32” = 39’23”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1959年4 月30 日/RIASフンクハウス、第7 スタジオ(ベルリン)
 ・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2(I.5’04” +II.9’11”+III.8’11” = 22’26”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1959年4 月30 日/RIASフンクハウス、第7 スタジオ(ベルリン)
 ・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2(I.6’53”+II.8’21” +III.4’13” = 19’27”)
   アルトゥール・バルサム(ピアノ)
   録音:1960年5 月8 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
 ・シューマン:幻想曲 Op.73(I.2’30”+II.2’47”+III.3’22” = 8’39”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1959年4 月30 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)

CD-4(64’30”)
 ・ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99(I.6’57”+II.7’03” +III.6’05” +IV.4’28” = 24’33”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1956年5 月16 日/RIASフンクハウス、第7 スタジオ(ベルリン)
 ・ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38(I.9’49”+II.5’08” +III.6’15” = 21’12”)
   ローター・ブロダック(ピアノ)
   録音:1960年5 月8 日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
 ・カバレフスキー:チェロ協奏曲 ト短調 Op.49(I.6’40”+II.5’21” +III.6’37” = 18’38”)
   ゲルト・アルブレヒト(指揮)、ベルリン放送交響楽団
   録音:1965年9 月20日/ジーメンスヴィラ、ランクヴィッツ(ベルリン)
 アウディーテによる丁寧な復刻でよみがえる女流チェリスト、ネルソヴァのベルリン録音集(1956-1965)ドヴォコン、バッハ無伴奏、ベートーヴェン、ブラームスのソナタなどどれも貴重な名演の数々!!

 BOX 仕様、モノラル

 定評あるAudite レーベルの1st マスター・リリースの新譜は女流チェリスト、ネルソヴァのベルリン録音集(1956-1965)です。
 20 世紀に活躍した女流チェリストといえば、ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945-1987)の存在があまりにも大きく、同時代の女流チェリストが影をひそめてしまいますが、ザラ・ネルソヴァは、デュ・プレが誕生する以前からソロで活躍していた女流チェリストとしていた数少ない存在です。
 ロシアの血を弾くネルソヴァは1918 年12 月23 日カナダのウィニペグに生まれました。音楽家だった父から幼少の頃より音楽の手ほどきを受け、わずか12 歳でデビューするという天才ぶりを発揮し、その後トロント交響楽団の首席チェリストとなりました。1928 年に家族でロンドンに移住し、その間、ロンドン・チェロ学校で学び、同校の校長ハーバード・ワーレーンに師事しました。その後、ネルソヴァの演奏を聴き感銘を受けたバルビローリがカザルスを紹介し、カザルスよりレッスンを受ける機会を得たり、ピアティゴルスキーやフォイアマンといった世界の名だたるチェリストから薫陶を受けるなどしてソロのチェリストとしての確固たる地位を築きました。欧米で活躍したネルソヴァですが1955 年にアメリカの市民権を取得し、1962 年から晩年までジュリアードの音楽学校の教授として在籍し後進の育成に力を注ぎました。2002 年ニューヨークにて死去。
 アウディーテからの当セットは1956 年から1965 年までベルリンにて収録した貴重な録音の数々で、ミヨーやカバレフスキーの協奏曲などこれまでリリースされたことのない初レパートリーも多く含まれており、魅力的な内容となっております。録音はモノラルながらオリジナル・テープからの復刻も万全です。骨太でスケールが大きい演奏で聴き手を虜にしてしまう偉大なチェリスト、ネルソヴァの魅力を余すところなく収めた充実の4 枚組をご堪能ください。







GRAND SLAM



GS 2136
\2500→¥2290
ブラームス第1とハイドン変奏曲を望みうる最上の音質で!
 ブラームス:
  (1)ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
  (2)交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
北西ドイツ放送交響楽団
 フルトヴェングラー秘蔵テープ復刻シリーズ、ハンブルクでの白熱のブラームス第1とハイドン変奏曲を望みうる最上の音質で!

 ライヴ録音:1951年10月27日、ハンブルク、ムジークハレ(モノラル)/モノラル、ライヴ
 使用音源: Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 フルトヴェングラーは1947 年9 月と1951 年10 月の2 回、北西ドイツ放送交響楽団(現北ドイツ放送)に客演しました。このオーケストラには戦前のベルリン・フィルの団員だったコンサートマスターのエーリヒ・レーンやチェロのアルトゥール・トレースターなどが在籍しており、フルトヴェングラーも彼らとの旧交を温めるとともに、万感の思いを込めて指揮をしたと言われています。この時残された録音はフルトヴェングラーの数あるライヴの中でも屈指の出来栄えで、絶好調のベルリン・フィルとの演奏に比肩すると評価する人も多いようです。
 また、解説書にはフルトヴェングラー自身のエッセイ「私の一番興奮した体験」(とてもユーモラスな内容です)と、北西ドイツ放送がフルトヴェングラーの65 歳の誕生日を記念して放送した番組の、それぞれ邦訳を掲載します。
 (おことわり:交響曲第1 番の一番最後の音は、従来のディスクと同様、フェイド・アウト気味になっています。元の録音がこのような状態ですので、ご了承下さい。)(平林 直哉)


.

ORFEO D’OR

ザルツブルク音楽祭・シリーズ



ORFEOR 910151
\2000→\1890
カール・ベーム& VPO 1980年ザルツブルク音楽祭ライヴ
 ベートーヴェン:
  (1)交響曲第2番 ニ長調 Op.36
  (2)交響曲第7番 イ長調 Op.92
カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ついに発売、ベーム最後の来日演奏会の2ヶ月前。同演目1980 年のザルツブルク音楽祭でのベートーヴェン2 番、7 番!ゆったりしたテンポが実に心地よく、しかもウィーン・フィルの響きがかつてないほどの美しい風合いで迫ります。これはベーム翁の白鳥の歌!しかし7 番コーダはマタチッチもかくやの大爆発にびっくり。音質も自然で大変良好です。

 ライヴ録音:1980年8月17日/ザルツブルク音楽祭/ライヴ、ステレオ、79' 55

 ベーム翁の白鳥の歌というにふさわしい格調高い美演!2 番の第2 楽章などこれほど美しい曲だったか、と目を開かせられるほどのとろける美しさ。スケルツォのリズムもイキで晩年離れしています。終楽章も格調のかたまりで、ベーム翁本来の端正な味にあふれております。
 第7 番も翁の晩年にも関わらず、冒頭からきまっており、これもまた第2 楽章が絶品!この味わいの深さは神品といえる域ではないでしょうか。おどろきました。第3、4 楽章とも最晩年のベーム翁とは思えぬリズム感と迫力。さらには終楽章コーダでのマタチッチもかくやと思わせる大爆発、心からうちのめされます。CD 化のリクエストが多いのもうなずける大演奏です。
 ベーム翁の晩年を代表する名演の出現と申せます。音質も自然で素晴らしい。
 


ORFEOR 909151
\2000→\1890
フルニエとカラヤンがザルツブルクで和解再会を果たした記念碑的演奏!
 R.シュトラウス:
  (1)交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
  (2)交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」Op.30
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・シュトレング(ヴィオラ)
ピエール・フルニエ(チェロ)
 1964年ウィーン・フィルの6 月定期で決裂したフルニエとカラヤンがザルツブルクで和解再会を果たした記念碑的演奏!松ヤニ飛び散るとはこのこと!鬼神のごとき激しさのフルニエ雄大雄渾なカラヤンがすごい!

 ライヴ録音:1964年8月30日/ザルツブルク音楽祭/ライヴ、モノラル、76' 44

 1964 年ウィーン・フィル6 月定期の目玉であったカラヤン、フルニエ共演のドン・キホーテですが、直前に2 人の見解の相違からフルニエがキャンセルするという事件が起こり、当時ウィーンの新聞でもとりあげられる事態となりましたが、ザルツブルク音楽祭で劇的に和解、ここで聴かれる大名演の誕生となりました。両者の気迫が凄まじいものがございます。カラヤンのツァラも大スケール。
 モノラルながら大変良好な音質です。
 


ORFEOR 912151
\2000→\1890
アルテュール・グリュミオー 1961年ザルツブルク音楽祭ライヴ
 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
 (2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調「 雨の歌」Op.78
 (3)ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
 (4)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
イシュトヴァーン・ハイデュ(ピアノ)
 ビロードのようなグリュミオーの美音!!1961 年ザルツブルク音楽祭ライヴ

 ライヴ録音:1961年7月27日/モーツァルテウム(ザルツブルク音楽祭)(モノラル)/ライヴ、モノラル、79’ 46

 ビロードのように美しく洗練の極致といえるヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー。彼の全盛期である1961 年ザルツブルク音楽祭のライヴが日の目をみました。
 当日のプログラムはレパートリーの広いグリュミオーらしい選曲で、ベートーヴェン、ブラームス、ストラヴィンスキー、ドビュッシーが演奏されました。
 ベートーヴェンといえば1950 年代に収録され“世紀の名演” と称されるクララ・ハスキルとの有名な録音がありますが、当ライヴも恐ろしい程の美しさを讃えた名演です。
 またブラームスとドビュッシーは同年4 月の来日公演でも演奏された作品ですが、グリュミオーから紡ぎだされる美音には感動せずにはいられません。ハイデュとのライヴならではの白熱した演奏をお楽しみください。
 


ORFEOR 911151
\2000→\1890
ヘルマン・プライが歌うシューベルト!
 リートの夕べ〜シューベルト:歌曲集

 ・歌びと D149
 ・竪琴弾きの歌 D478
  〔孤独を求める者は、涙とともにパンを食べたことのない者は、
   われ戸口にしのび行かん〕
 ・白鳥の歌 D957
 ・ハイネの詩による6曲
  〔アトラス、彼女の絵姿、漁夫の娘、都会、海辺で、影法師〕
 ・ザイドルの詩による1曲〔鳩の使い〕
 ・レルシュタープの詩による7曲
  〔愛の便り、戦士の予感、春のあこがれ、セレナード、
   わが宿、遠い国で、別れ〕
 = アンコール=
  ミューズの息子 D764/夕映えの中で D799/シルヴィアに D891
ヘルマン・プライ(バリトン)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 1964年ザルツブルク音楽祭、人気・実力ともうなぎのぼりの時期のヘルマン・プライが歌うシューベルト!

 録音:1964年8月14日、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)、モーツァルテウム/ライヴ、モノラル、79’ 56

 ヘルマン・プライ(1929-1998)のザルツブルク音楽祭ライヴ録音。プライは1960 年にメトロポリタンデビュー、1965 年にはバイロイトにデビューするなど60 年代はまさに実力・人気ともに世界が認める存在となっていたころ。
 1964 年に行われたザルツブルク音楽祭では、「リートの夕べ」と題して、3 週間の間当時の人気の歌手たちが夜な夜な魅惑のプログラムを展開するという豪華な催しが行われており、プライもその一人として出演したものです。得意のシューベルトで一夜のプログラムを聴かせます。
 格調の高さと力強さ、ハリのすべてが絶妙のバランスで、それでいて親しみやすい表情も垣間見られるプライの歌唱を満喫できます。名手ジェラルド・ムーア(1899-1987)の味わい深いピアノも必聴。




PENTATONE

 「大好評のR Q R ( R e m a s t e r e d Q u a d R e c o r d i n g s ) s e r i e s」。フィリップスのカタログ音源(4 チャンネルステレオquadraphonicrecordings)をライセンス使用して、DSD マスタリングを施した復刻をしてきましたが、その続編として1970 年代のドイツ・グラモフォン音源のDSD マスタリング復刻も開始しました。
 今回もリマスタリングはオランダのポリヒムニア・インターナショナル(1998年にフィリップス・クラシックスの技術チームが独立して立ち上げた会社)が担当しており、万全のメンバーで行われました。名盤中の名盤が高音質のSACD でリリースされるという大歓迎のシリーズです。


PTC 5186225
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ティルソン・トーマス20代のエネルギッシュな春祭!
 ストラヴィンスキー:
  (1)カンタータ「星の王」
  (2)バレエ音楽「春の祭典」
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ボストン交響楽団
(1)ニュー・イングランド音楽院男声合唱団
 爽快!ティルソン・トーマス20代のエネルギッシュな春祭!PENTATONE のリマスタリングによるSACD Hybridでリリース

 セッション録音:1972年1月/ボストン・シンフォニー・ホール/マルチチャンネル、39’41”
 A&Rプロデューサー:トーマス・モーリー/レコーディング・プロデューサー、バランス・エンジニア:ギュンター・ヘルマンス
 レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン/リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2015年6月、バールン、オランダ)

 SACD ハイブリッド盤。
 マイケル・ティルソン・トーマス&ボストン交響楽団の「春の祭典」がPENTATONE のRQR シリーズから登場します!
 1969年にウィリアム・スタインバーグの後任として、ボストン交響楽団の指揮者としてデビューしたティルソン・トーマス。彼が28 歳のときの当録音は、指揮者として名声を博したきっかけとなったもので、若き才能を爆発させております。「春の祭典」はティルソン・トーマスが最も得意とし、コンサートで定期的に取り上げる作品の一つで、緻密な演奏には定評があります。
 今回の名演をPENTATONE レーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルによるリマスタリングで聴けるのは非常に喜ばしいことです。なお、装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDG のオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージとなっております。



 

PTC 5186210
(SACD HYBRID)
\2400
C.P.E. バッハ:6つのシンフォニア Wq.182「ハンブルク交響曲」
 【第1番 ト長調/第2番 変ロ長調/第3番 ハ長調/
  第4番 イ長調/第5番 ロ短調/第6番 ホ長調】
トレヴァー・ピノック(指揮)
イングリッシュ・コンサート
 ピノックの名盤、「ハンブルク交響曲」がPENTATONE のリマスタリングでよみがえる!

 セッション録音:1979年10月27-31日/ヘンリー・ウッド・ホール/マルチチャンネル、65’07”
 A&Rプロデューサー:Dr.アンドレアス・ホールシュナイダー/レコーディング・プロデューサー:Dr.ゲルト・プレビッシュ
 バランス・エンジニア:クラウス・シャイベ/レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン
 リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2015年6月、バールン、オランダ)

 SACD ハイブリッド盤。
 トレヴァー・ピノックがアルヒーフ・レーベルに録音した名盤、C.P.E. バッハの「ハンブルク交響曲」がPENTATONE のRQR シリーズからリリースされます。イングリッシュ・コンサートはピノック自身のアンサンブルとして1973 年に結成したオリジナル楽器による室内オーケストラで、当団は1978 年にアルヒーフと専属契約を結び、数多くの録音をおこなってきました。
 当録音はその代表盤のひとつで、生き生きとした明るく絶妙な音楽表現は、今も色褪せることなく壮快です。リマスタリングを施した高音質のSACD で聴くことができるのは非常に喜ばしいことと言えましょう。
 装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはアルヒーフのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージとなっております。






<映像>


EURO ARTS(映像)


20 60854
(4Blu-ray)
\8600
クラシック音楽の巨匠たち
 バッハ、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、
 シューマン、ブラームス、ブルックナー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ドビュッシー、
 マーラー、ストラヴィンスキー、リヒャルト・シュトラウス、ラヴェル、バルトーク

Disc1
 (1)J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
   フライブルク・バロック・オーケストラ ゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ(指揮)
   ロバート・レヴィン(司会)
 (2)モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」
   C.P.E. バッハ室内管弦楽団 ハルトムート・ヘンヒェン(指揮&司会)
 (3)ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 マリス・ヤンソンス(指揮)  ロバート・レヴィン(司会)
 (4)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮) ウルフ・コーノルト(司会)
 (5)ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱つき」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮) ウルフ・コーノルト(司会)

Disc2
 (6)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮) ハバクク・トレーバー(司会)
 (7)ベルリオーズ:幻想交響曲
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 マリス・ヤンソンス(指揮) ウルフ・コーノルト(司会)
 (8)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 クルト・マズア(指揮) アルミン・コッホ(司会)
 (9)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 リッカルド・シャイー(指揮)
   マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) ウルフ・コーノルト(司会)
 (10)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮)
   ギル・シャハム(ヴァイオリン) ヴォルフガング・サントベルガー(司会)

Disc3
 (11)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指揮) ハバクク・トレーバー(司会)
 (12)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮)
   コンスタンティン・フローロス(司会)
 (13)ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮) マイケル・ベッカーマン(司会)
 (14)ドビュッシー:海—管弦楽のための3つの交響的素描
   シカゴ交響楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮) ポール・ロバーツ(司会)
 (15)マーラー:交響曲第5 番嬰ハ短調
   ルツェルン祝祭管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮) ジェレミー・ブラハム(司会)

Disc4
 (16)マーラー:大地の歌
   ケルンWDR 交響楽団 セミヨン・ビシュコフ(指揮) ハバクク・トレーバー(司会)
 (17)ストラヴィンスキー:春の祭典
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルナルト・ハイティンク(指揮) ピーター・ヒル(司会)
 (18)R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64
   シュターツカペレ・ドレスデン ジュゼッペ・シノーポリ(指揮) ハバクク・トレーバー(司会)
 (19)ラヴェル:ボレロ
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮) ポール・ロバーツ(司会)
 (20)バルトーク:管弦楽のための協奏曲
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指揮&司会)

20 60858
(5DVD)
\8600
 クラシックの名曲がぎっしり詰まった映像ボックス

 (4Blu-ray)画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、600分、字幕:英独仏西韓中
 (5DVD)画面: 16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、600分、字幕:英独仏西韓中

 ドイツのクラシック専門チャンネル「クラシカ」とEURO ARTS レーベルからコラボレーションした映像商品。
 クラシックの名曲20 作品を、博識な人物が楽曲について解説し、一流の演奏家が演奏した映像とともに、楽しむという内容です。「ストラヴィンスキーの” 春の祭典” の初演時に観客が口論し乱闘があったのを知っていますか?」「シューベルトの未完成交響曲はなぜ未完成なのか?」「ベートーヴェンの交響曲第5 番にはどのような運命の背景があるのでしょうか?」「ハイドンの驚愕はどうして、そのようなタイトルになったのでしょうか?」といったその楽曲にまつわる有名なエピソードを交え、作品をわかりやすく解説しています。
 またベルリン・フィル、ウィーン・フィルといった世界一流のオーケストラの演奏で収録されていますので、クラシック初心者から愛好家まで十分に楽しむことのできる映像集となっております。













8/4(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ALIA VOX



AVSA 9912
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
ビーバーの大規模な作品をサヴァールが壮麗に再現
 1. バルトロモイス・リードル:ファンファーラ
 2. ビーバー:モテット「ティンパニを打ち鳴らせ」(1673)
 3. ビーバー:10声のバタッリャ(1673)
 4. ビーバー:9声のソナタ「聖ポリカルピ」(1673)
 5. ビーバー:53声のザルツブルク大聖堂ミサ曲(1682)
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
ル・コンセール・デ・ナシォン
ハンア・バヨディ=ハート
マリアンヌ・ベアーテ・キーラント
パスカル・ベルタン
ダヴィド・サガストゥム
ニコラス・マルロイ
ルイス・ヴィラマジョ
ダニエレ・カルノヴィッチ
アントニオ・アベーテ
 録音:2015年1月14-16日((3)は2002年2月11 日)/multichannel

 53 声部から成るザルツブルク大聖堂ミサ曲は、バロックの宗教作品の中でもおそらくは最大規模の作品。(トマス・タリスの有名なモテット『我、汝の他に望みなし』はたった(!)40 声)
 これを手がけたのはオーストリア・バロックの巨匠、ビーバー。ヴァイオリン音楽においても大きな名を残す一方、ザルツブルク大司教のもとで、宮廷楽長を務めました。
 この作品は、ザルツブルクの大司教が1100 年続いたことへの記念祝典行事のために作曲されたもの、複数合唱、複数のオルガン、そして歌唱陣が大聖堂内の様々な場所に配置されるという大がかりな作品です。
 サヴァールとその手兵たちが、この宇宙のような大規模作品をこの上なく壮麗に再現しています。

マーラーか。





ARTE DELL’ARCO JAPAN

ADJ 046
\2700→\2590
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第1巻(1587)
 (1)あなたが私の命を愛していることは/
 (2)ああ、あなたに心を捧げたために/
 (3)なぜ幸せを奪うのか?/
 (4)愛の神よ、お願いだ/(5)甘く優しい口づけよ/
 (6)あなたは許してくれないけれど/(7)愛しいフィリスよ/
 (8)愛の神よ、お前が私の苦しみを/(9)羊飼い娘フーミアは—( 第1部)/
 (10)気高く神々しい太陽よ—(第2部)/
 (11)その時テヴェレのすべての羊飼いと—(第3部)/
 (12)命の人よ、あなたのもとを去るとき/
 (13)我々を燃やす無数の炎と/
 (14)ニンフたちよ、さあこの森から出て/
 (15)その美しい手が、罠を編み/
 (16)可愛らしい羊飼い娘が/
 (17)愛の神よ、もしお前の矢と/
 (18)愛する人よ、あなたを見つめると私は氷になってしまう/
 (19)私は燃えているが、あなたを愛しているわけではない/
 (20)燃えるなり凍るなりお好きなようになさい—(返答)/
 (21)私は自らの意思で燃え凍ったのだ —(応答)
ラ・フォンテヴェルデ
 【鈴木美登里・星川美保子・
  染谷熱子
   (ソプラノ)、
  上杉清仁(カウンターテナー)、
  谷口洋介・中嶋克彦(テノール)、
  浦野智行・小笠原美敬(バス)】
上尾直毅(チェンバロ)
 鈴木美登里/ラ・フォンテヴェルデが乗り出したモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音第1 弾!

 セッション録音:2013年5月20-22日、2013年10月7-9日、2014年5月19-21日、2015年3月2日/秩父ミューズパーク音楽堂(録音:櫻井卓)/DDD

 2002 年に鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデがついに始めたモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音、そのシリーズ第1 弾となる「マドリガーレ集第1 巻」全曲がリリースされます。
 日本人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みとなるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテヴェルディの生涯に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱらオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻を追って響きとなります。注目のシリーズ開始と言えましょう!
 「モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などのオペラで一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家として著名である。しかし彼がライフワークとしていたのは、16 世紀から17 世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレであった。1587 年に出版されたマドリガーレ第1 巻から1638 年の第8 巻に至るまで、彼は実に半世紀もの年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けた。マドリガーレをレパートリーとするグループにとって、モンテヴェルディほど魅力的な作曲家は他にいないだろう。(鈴木美登里 ライナーノーツより)」







AUDITE


AU 97693
\2600

スイス・ピアノ・トリオによるベートーヴェン全集第2弾は「幽霊」!
 ベートーヴェン:
  (1)ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 Op.1-2
   (I.11’52”+II.9’47”+III.3’43”+IV.7’55”=33’17”)
  (2)ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調「 幽霊」 Op.70-1
   (I .10’42”+II.8’39”+III.8’53”= 28’14")

スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ(ヴァイオリン)、
  セバスチャン・ジンガー(チェロ)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ(ピアノ)】
 セッション録音:(2)2013年11月24-26日、(1)2015年1月11-13日/アッペンツェル(スイス)/PCM 96kHz,24 bit、ディジパック仕様、61’41”

 1998 年に結成され、数々のコンクール受賞歴を誇る実力派のスイス・ピアノ・トリオによるベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲録音。
 好評の第1弾(AU 97692)に続く期待の第2 弾は、ピアノ三重奏曲第2 番と第5 番「幽霊」です。第5 番の「幽霊」は、第2 楽章の大胆な手法と、その雰囲気から醸し出される神秘的な味わいからその名前が与えられています。第2 楽章とくらべて、前後の第1、3 楽章は中心楽章を両面から支えられるような趣があり、ベートーヴェンらしさも携えた名曲の一つです。名手スイス・ピアノ・トリオでこの名曲を聴くことができるのは非常に喜ばしいことです。
 スイス・ピアノ・トリオは、ベートーヴェンの他にエドゥアルド・フランク(1817-1893)のピアノ三重奏曲集(AU 97690)、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出」(AU 92673)、クララ・シューマンのピアノ三重奏(AU 92549)など、質の高い素晴らしい録音をリリースしております!


.

AVANTI CLASSIC



5414706 10422
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
「怪人ラカトシュ」、まだ生きていた!
 ついに出た!かつてない四季!
  「ヴァイオリンの怪人」ラカトシュ、ヴィヴァルディを弾く!

  (1)カールマーン・チェーキ(b.1962):アルファ
  (2)ヴィヴァルディ:四季
  (3)カールマーン・チェーキ:オメガ
  (4)イリヤ2世(グルジア正教会大主教):アヴェ・マリア
ロビー・ラカトシュ
 (ヴァイオリン、電子ヴァイオリン、ドラム)
イェネー・リステシュ(ツィンバロン)
ドミニク・コルビオ(声/(1)(3)(4))
カールマーン・チェーキ
 (オルガン、鍵盤、シンセサイザー/(1)(3)、
  および「四季」の冬の終楽章)
ガブリエル・ラウファー
 (ヴィブラフォン、ティンパニ、打楽器/(1)(3)(4)、
  および「四季」の冬の終楽章)
カールマーン・チェーキ・ジュニア(ピアノ/(4))
ラースロー・‘ショロス’・リステシュ
 (電子コントラバス/(4))
ブリュッセル室内管弦楽団
 録音:7月6-9日、ブリュッセル、スタジオDada/Surround

 「ヴァイオリンの怪人」ロビー・ラカトシュ、久々の新譜の登場です。
 宮本笑里がテレビ番組(「旅のチカラ」2012 年放送)で訪れたことでも話題となったラカトシュ。自身のルーツであるロマ音楽の伝統をふまえながら様々な音楽を自分のスタイルに取り込む彼のヴァイオリンは、一度聴いたら忘れられない強烈なもの。
 そんなラカトシュが、ヴィヴァルディの「四季」を録音しました!
 これがまた期待を裏切らないラカトシュ節満載で、独奏部の即興はこれでもかというショウマンシップに溢れたもの。
 アンサンブルの仲間もラカトシュに触発されたかのように熱く盛り上がっております。
 ほかにもロマ色濃厚なカールマーン・チェーキの作品、そしてグルジア正教会大主教の作品も入っているというなんとも豪華な内容です。
 ラカトシュ久々の新譜、注目です!




CAVI MUSIC



4260085533343
\2700→\2490
シュパヌンゲン音楽祭アンサンブルによる
 マーラーの交響曲第4番の室内アンサンブル版

  マーラー:交響曲第4番ト長調
   (エルヴィン・シュタイン編/室内アンサンブル版)
シュパヌンゲン音楽祭アンサンブル
クリスティアーネ・エルツ(ソプラノ)
クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ベイルマン(ヴァイオリン)
フオルカー・ヤコブセン(ヴィオラ)
ターニャ・テツラフ(チェロ)
アロイス・ポッシュ(コントラバス)
マリー=クリスティーヌ・ ジュパンチッチ(フルート)
ブランカ・グレイスナー(オーボエ)
シャロン・カム(クラリネット)
マリオ・ヘリング(ピアノ)
諸岡亮子(ハーモニウム)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)
ディルク・オッフェルダー(打楽器)
 現代の名手が集結したシュパヌンゲン音楽祭アンサンブルによるマーラーの交響曲第4番の室内アンサンブル版

 録音:2014年6月10日 シュパヌンゲン音楽祭、ライヴ/52’31

 ラルス・フォークトが主催するシュパヌンゲン音楽祭。1998 年の開始から毎年趣向を凝らした演目で聴衆を沸かせています。このディスクは2014 年音楽祭ライヴからクリスチャン・テツラフ、ターニャ・テツラフ、シャロン・カムらで結成されたシュパヌンゲン音楽祭アンサンブルによる演奏で、マーラーの交響曲第4 番の室内アンサンブル・ヴァージョンが収録されています。
 エルヴィン・シュタインによって編曲された交響曲第4 番の室内楽版は、シェーンベルクと弟子たちによって運営されていた「私的演奏協会」のために編曲されました。保守的なウィーン楽壇への挑戦として1918 年に設立された「私的演奏協会」は、ブルックナーやヨハン・シュトラウスなどの興味深い作品の編曲が演奏されており、その中にはマーラーの作品も含まれていました。交響曲第4 番は、マーラーの11 曲の交響曲の中でも人気の高い曲の1つです。ソプラノ、フルート、オーボエ、クラリネット、2 本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、打楽器、ハルモニウムのために編曲され、マーラーの音世界を見事に表現しています。
 
4260085533350
\2700→\2490
クリスチャン&ターニャ・テツラフ、アルトゥール・ピサロ
 哀惜の念が込められた「悲しみの三重奏曲」
  忘れがたい印象を与える演奏が登場!

   ラフマニノフ:
    ピアノ三重奏曲第2番ニ短調Op.9「悲しみの三重奏曲」
クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)
ターニャ・テツラフ(チェロ)
アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
 録音:2014年6月12日 シュパヌンゲン音楽祭、ライヴ/49’21

 2014 年シュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音。ラフマニノフが初期に作曲した2 つのピアノ三重奏曲「悲しみの三重奏曲」は室内楽作品の中でも人気が高く、チャイコフスキーに影響をうけており、第2 番はチャイコフスキーの死を悼んで1893 年に作られました。チャイコフスキーの「偉大なる芸術家の思い出」へのオマージュのようなモチーフもあり、悲痛な雰囲気の中に美しい抒情を湛え、最後は消え入るように終わります。ポルトガル出身、アルトゥール・ピサロの雄弁で風格のあるピアノ、クリスチャン&ターニャ・テツラフによる明瞭で繊細な美しさが調和した心惹かれる演奏を聴かせてくれます。


.

HMF

HMC 902198
(CD+
ボーナスDVD[NTSC])
\2700→\2490
メルニコフ、ファウスト、ケラス、
 3名によるシューマン・プロジェクト第2弾!
  ピアノ協奏曲の指揮はパブロ・エラス=カサド!

   ロベルト・シューマン(1810〜56):
    ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 [31’38”]
    ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 op.80 [26’09”]
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 [CD]録音:2014年8,9月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
 [ボーナスDVD]収録:2014年5月8日、ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
 フォルテピアノ/【協奏曲】1837年製エラール、【ピアノ三重奏曲】ジャン=バティスト・シュトライヒャー(ウィーン, 1847年)/いずれもエドヴィン・ボインク・コレクション
 ヴァイオリン/1704年製ストラディヴァリウス[スリーピング・ビューティー]
 チェロ/ジョフレド・カッパ[1696年]

 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)、イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)という、いまや世界が認める存在となった三人による、シューマン・プロジェクトの第2 弾。
 2015 年4 月に発売された第1 弾(HMC.902196)の熱もさめやらぬ中、今回はメルニコフがソロを務めるピアノ協奏曲を中心に据え、カップリングはピアノ三重奏曲第2 番 ヘ長調というプログラムです。

 シューマンの協奏曲3 曲(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ協奏曲)+ピアノ三重奏曲3 曲のレコーディングをするというこのプロジェクトは、3 人が、ヨーロッパでシューマンのピアノ三重奏曲を演奏するツアーを行った際に持ち上がったといいます。楽器は、ガット弦を張った弦楽器、そしてフォルテピアノで、ということになり、オーケストラもソロ楽器に合った編成のフライブルク・バロック・オーケストラに決定。指揮は俊英エラス=カサド。オケとソロ楽器の素晴らしいバランス、自然なアーティキュレーションで作品に対する既成概念を払拭するような、まさにこの顔ぶれでしか為し得ない水準での、新しいシューマン・シリーズとして世界が注目しています。

 ピアノ協奏曲は冒頭から切っ先鋭いテンポ。その後のピアノとオーケストラの掛け合いは実に流麗にしてロマン味溢れております。主題の「ドシララ( ドイツ音名でC-H-A-A)」は愛する妻クララのイタリア名Chiara を暗示しているとする説がありますが、メルニコフも意味深長に主題を響かせています。全篇をとおしてメルニコフの生き生きとしたフォルテピアノが際立っており、彼の音楽の充実ぶりをあらためて実感します。オーケストラ間奏もまるで交響曲を聴いているような、エネルギー全開の演奏となっています。

 カップリングのピアノ三重奏曲第2 番は、1847 年に第1 番と同時期に作曲されました。次第にシューマンを苦しめる心の病から逃れるかのように、明るく前向きな内容で、シューマン自身「甘やかで生き生きとした印象」としており、後にクララ・シューマンはこの作品について「私の魂の深いところをあたたかく包み、最初から最後まで私を喜ばせる作品」であり「大好きで何度も演奏したい」と述べました。明るく生き生きとした第1 楽章冒頭、優しく愛に溢れた第2 楽章、穏やかに何かを懐かしむような第3 楽章、そしてうねる楽想の終楽章。名手3 人が見事なアンサンブルですべての楽想を慈しむように奏でています。

 ボーナスDVD はベルリン・フィルハーモニーで行われたライヴの模様(協奏曲)が収録されています。







LSO LIVE



LSO 0779
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ゲルギエフ&ロンドン響によるラフマニノフの交響曲第3番
 ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調op. 44
 バラキレフ:交響詩「ロシア」
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロンドン交響楽団
 超優秀録音。この顔合わせで聴きたかった。ゲルギエフ&ロンドン響によるラフマニノフの交響曲第3番

 =交響曲第3番のトラック・タイム=
 I.17’45+II.11’52+III.13’47=TT.43’24
 録音:2014年11月11 & 13日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)/DSD5.1、マルチチャンネル、ステレオ、55’
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニアリング、エディティング、ミキシング&マスタリング:Classic Sound Ltd

 SACD ハイブリッド盤。
 首席指揮者ゲルギエフによるLSO Live の最新アルバムはラフマニノフの交響曲第3 番。2008 年9 月ライヴの「第2 交響曲」と2009 年5 月ライヴの「交響的舞曲」とによって、この作曲家への恐るべき適性を示したゲルギエフが、ロンドン響との顔合わせでまたしても金字塔を打ち立てました。
 ラフマニノフがロシアを遠く離れ、およそ20 年近くを経た1935 年から36 年にかけて亡命先のルツェルンで書き上げた交響曲第3 番は、切々と迫る抒情と熱くたぎる激情にあふれ、抑えることのできない祖国への思いが色濃く投影された作品。
 当コンビによる前2 作の並外れた出来栄えを知れば、ここでも期待は高まるところですが、たっぷりと重厚な響きを引き出した第1 楽章開始からまもなく、どこか懐かしくもあるメロディが現れると、早くもこれは大当たりの予感、第2 楽章に入ると確信へと変わります。ハープに乗せて朗々と歌い出すホルンにつづいて、独奏ヴァイオリンに導かれる甘美でせつない弦楽の調べが押し寄せるアダージョ・マ・ノン・トロッポ。まさに交響曲第2 番第3 楽章の再現ともいうべき美に浸れます。さらに、ラフマニノフのトレードマークともいえるグレゴリオ聖歌「怒りの日」が効果的に使われ、交響的舞曲との相関も指摘されるフィナーレもやはりゲルギエフのうまさが全面に出た場面といえるでしょう。
 カップリングはバラキレフの交響詩「ロシア」。自作の「ロシアの主題による序曲第2 番」をバラキレフが改訂したもので、ヴォルガ河流域を調査して収集した3 つの民謡(ゆったりした婚礼の歌とふたつの輪舞)をもとに、作中では素材として自在に扱われています。民俗色ゆたかな親しみやすい内容で、こちらも雰囲気満点の演奏が楽しめます。
 なお、ゲルギエフ指揮ロンドン響の演奏によるラフマニノフの交響曲シリーズは2016 年春に完結予定とのことです。




SKARBO


DSK 4158
\2400
サクソフォン作品の重要レパートリー、
 プロヴァンスの風景、クロカンブッシュ

  (1)フォーレ:エレジー Op.24
  (2)モーリス:プロヴァンスの風景
  (3)デルヴァンクール:クロカンブッシュ
  (4)ミヨー:スカラムーシュ
  (5)フォーレ:ゆりかご
  (6)ケクラン:サクソフォンとピアノのための15の練習曲集Op.188 より4曲
  (7)モンティ:チャールダーシュ
ジョエル・ヴェルサヴォー(サクソフォン)
ラウラ・カラヴェッロ(ピアノ)
 名手ヴェルサヴォーがサクソフォン作品の重要レパートリー、プロヴァンスの風景、クロカンブッシュを録音!

 セッション録音:2014年10月27&28日/アリス・スタジオ(フランス)/62’05”

 稀代のサクソフォン奏者ジョエル・ヴェルサヴォー。スカルボ・レーベルからバッハの無伴奏作品を収めたアルバム(DSK 1104)など、当楽器の魅力を余すところなく堪能できる録音を紹介してきました。
 期待の最新アルバムは、モーリスの「プロヴァンスの風景」、デルヴァンクールの「クロカンブッシュ」など、サクソフォンに書かれたオリジナル作品を主軸にフォーレのエレジー、モンティのチャールダーシュなどの編曲作品が収録されました。ヴェルサヴォーの卓越した演奏テクニックにより魅力的なアルバムが完成しました。
 モーリスの作品で最も有名なのがアルトサクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風景」です。この作品はモーリスと親交のあったサクソフォン奏者マルセル・ミュールに献呈された作品でおしゃれな雰囲気漂う名作です。



 

CPO


777915
(2枚組)
\5400
レオ・ファル:喜歌劇「女帝」3 幕
 ユリウス・ブランマー&アルフレッド・グリューンヴァルト台本
ミリアム・ポルトマン(ソプラノ)/
イェフゲニー・タルンツォフ(テノール)/
ヴェレナ・バース=ユルカ(ソプラノ)/
ゲルハルト・バルッフ(ナレーター)/
クレメンス・ケルシュバウマー(テノール)/
ガブリエーレ・クライドル(ソプラノ) 他/
バート・イシュル・レハール祝祭合唱団/
フランツ・レハール管弦楽団/
マリウス・ブルケルト(指揮)
 この喜歌劇「女帝」で描かれているのは、オーストリアのハプスブルク家に生まれたマリア・テレジアであり、陰謀にまみれた宮廷の日常と、彼女と夫となるフランツ・シュテファンの不動の愛の物語が描かれています。
 これは台本作家のブランマーとグリューンヴァルトの綿密な歴史考証を下敷きにしながらも、あからさまに政治的な部分は巧妙に避けるという、いかにも「オペレッタ」向きの素材として取り上げられているもので、1915 年にベルリンで初演された際は、大絶賛を持って迎えられました。その後はすっかり忘れ去れてしまった作品ですが、この蘇演で、再度作品の真価を問うこととなります。本当に楽しい舞台です。


777926
\2100→\1890
ヨハン・ニコラウス・デニンガー:ピアノ三重奏曲集
 1.ピアノ三重奏曲 Op.4-1/2.ピアノ三重奏曲 Op.4-2/
 3.ピアノ三重奏曲 Op.4-3/4.ピアノ三重奏曲 ト長調
トリオ1790
 この情報網の発達した現代においても、まだまだ知られざる作曲家が存在するということを知らしめるかのようなこのアルバム。
 収録されているのはヨハン・ニコラウス・デニンガー(1743-1813)の最近発見されたというピアノ三重奏曲です(もちろんそのスコアはIMSLP にも掲載されていません)。
 彼はエーリンゲン宮廷の音楽監督であり、王子の音楽教師でもありました。そして1780 年から1800 年までは教会音楽も担当し、多数の作品も書いていたようです。しかし、残念ながら作品のほとんどは散逸してしまったため、耳にする機会もなくなってしまったのです。
 このピアノ三重奏曲は、まさにハイドンやモーツァルトと同じ時期の響きと作風を持つもので、華麗なパッセージと端正なスタイルが良き時代を反映しています。
 

777929
(2枚組)
\5400
ハインリヒ・シュッツ:
 シンフォニア・サクレ 第1 集 SWV 257-276

  (1629 年ヴェネツィア)
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス/
マンフレード・コルデス(指揮)
 現代最高のルネサンス=バロック・ヴォーカル・アンサンブルであるブレーメン・ヴェーザー・ルネサンスとコルデスによる、久しぶりのシュッツ作品の録音です。今回はシュッツ(1585-1672)の代表作とも言える「シンフォニア・サクレ」の第1 集。
 20 曲の教会コンチェルトで構成され、各々の曲は小編成のアンサンブルで演奏されます。主として旧約聖書の雅歌から取られた詩が用いられ、ドイツ風の簡素なポリフォニーとイタリアのコンチェルト形式が融合した、敬虔さと清々しさが味わえる初期シュッツの美しい音楽です。声と楽器の多種多様な組み合わせを思う存分に味わってみてください。
 

777937
(SACD-Hybrid)
\3100
“Flos Virginum-花の乙女” 中世時代のモテットとカンツィオーニ(歌曲)集
 ヨハネス・ブラッサール,
 ヨハネス・トゥロント(1450 頃-1480 頃),
 ヨハネス・デ・サルト,
 ヨハネス・マルティーニ(1430-1497),
 ヨハネス・プロワ(不明-1478),
 ギョーム・デュファイ(1397-1474),
 ルドヴィク・クラフト, ヨハネス・ルーレ, 他、作者不明の作品
アンサンブル・スティンムヴェルク
 15 世紀の音楽の宝石箱とも言えそうな、この素晴らしく芳醇な1 枚。
 これはエスターリヒ地方の中世後期の音楽(1340 頃-1520)を専門に研究している「ムジクレーベン」のプロジェクトを、ドイツの優れたヴォーカル・アンサンブル「スティンムヴェルク」が演奏したもので、収録されている作品は、現在ではほとんど知られていない作曲家たちによるもの、もしくは作者不明の曲ばかりですが、そのどれもが素晴らしい輝きを放っています。
 ハプスブルク家がヨーロッパを支配し、ウィーンが音楽の首都となった時代の音楽を素晴らしい録音で実体験できます。
  

777966
\2700→\2490
ジョルジェ・エネスク:交響曲 第4 番 他
 1.交響曲 第4 番 ホ短調/2.森の秋雲/
 3.室内交響曲 ホ長調 Op.33
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ペーター・ルジツカ(指揮)
 作曲家でもあるルジツカによるエネスク(1881-1955)作品集の第2 集です。前作第1 集(777823)でも2 つの未完の作品を取り上げ、納得の行く演奏をしていたルジツカですが、今作ではその傾向を更に推し進め、これまでに聞いたことのないエネスク作品を音にしています。
 「交響曲第4 番」は、第1 楽章の草稿と第2 楽章の断片のみが残された未完の作品。「森の秋雲」は組曲「自然の呼び声」の中の1 曲として構想されたものです。「室内交響曲」は1954 年に作曲されたエネスク晩年の作品ですが、思いの他美しく平穏な響き を持っています。清貧のエネスクがたどり着いた境地はどのようなものだったのでしょうか?
 


999874
\2700→\2490
クルト・アッテルベリ:協奏曲集
 1.チェロ協奏曲 ハ短調 Op.21(1917-1922)/
 2.ホルン協奏曲 イ短調 Op.28(1926)
ニコライ・シュナイダー(チェロ)/
ヨハネス=テオドール・ヴィーメス(ホルン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
アリ・ラシライネン(指揮)
 スウェーデンの作曲家、チェリスト、音楽評論家クルト・アッテルベリ(1887-1974)。9 曲の交響曲をはじめ、5 曲のオペラ、劇音楽、協奏曲などたくさんの作品を残していますが、実は彼は職業音楽家ではなく、ストックホルムの特許局の職員というのが本職でした。また1923 年にはスウェーデンの著作権教会を設立し、この国の作曲家教会と、著作権協会の会長を兼任するという多忙な日々を送ったことでも知られています。
 この2 つの作品は、多忙な日々を送っていた頃に書かれた作品で、意欲的な作風に彩られていますが、残念ながら当時の聴衆には理解が難しかったようです(ホルン協奏曲は、もともとチェロ・ソナタとして作曲されたものです)。
 とは言え、現代の耳の肥えた聴衆には、交響曲をはじめとした彼のいささか風変わりな音楽は好感を持って迎えられていることもあり、この協奏曲も楽しんでいただけることは間違いありません。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DOREMI



DHR 8043
\2400→\2190
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.24
 J.S.バッハ:
  (1)カプリッチョ変ロ長調「最愛の兄の旅立ちもにあたって」BWV992
  (2)幻想曲ハ短調BWV906
  (3)ソナタ ニ長調BWV963
  (4)イギリス組曲第3番ト短調BWV808
  (5)フランス組曲第2番ハ短調BWV813
 ベートーヴェン:
  (6)ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 若き日のリヒテルの生気あふれる演奏

 録音:1948年10月14日(1)-(3)、11月27日(4)(6)/モスクワ、1968年11月16日(5)/ダブリン(ライヴ)/MONO

 何と33 歳のリヒテルの演奏が蘇りました。彼が世界中を驚かせたソフィア・ライヴより10 年前の1948 年のモスクワ・ライヴです。
 物凄い生気のあふれるバッハで、実際演奏会を聴いた人々はどれだけ圧倒されたかと想像してしまいます。「ソナタ ニ長調BWV963」のみVenezia 盤で出たことがありますが、同日の他曲は初出。
 さらにそのひと月半後の「イギリス組曲第3 番」も貴重。リヒテルは後年に素晴らしいバッハ録音をいろいろ残していますが、ここに聴く若さは貴重。
 11 月のコンサートからベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第22 番」も収録されているのが驚き。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中で、何故か否定的な評価をされることの多いこの作品を選んでいるのもリヒテルならではのこだわり。素晴らしく魅力的な作品に聴こえます。
 さらに1968 年にアイルランドのダブリンで行ったコンサートから「フランス組曲第2 番」も貴重。さすがに円熟が見られますが、乗った時のリヒテルの魔術を聴くことができます。
 


DHR 6612
\2400→\2190
カナダの名手マッカートニーの至芸
 (1)ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
 (2)モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
スタンリー・マッカートニー(Cl)
オーフォードSQ
 録音:1969年7月14日(1)、1970年(2)(ライヴ)/STEREO

 スタンリー・マッカートニーは1930 年生まれのカナダの名手。ダニエル・ボナード、ロバート・マルケルスに師事し、トロント交響楽団、さらに1985 年から2010 年までカナダ歌劇場の首席クラリネット奏者として活躍しました。
 そのマッカートニーのお宝録音の登場。ブラームスとモーツァルトの二大五重奏曲で滋味あふれる至芸を聴かせてくれます。




ナクソス・ヒストリカル


8.111400
\1100

なんでもないようで、やっぱり何かある・・・
 フリッツ・クライスラー:完全録音集 第6 集(1924-1925)

 1.チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 -
   第2 楽章 カンツォネッタ(アンダンテ)(ヴァイオリンとピアノ編)/
 2.シュット:スロヴァキアの哀歌
  (C.フリートベルクによるヴァイオリンとピアノ編)/
 3.ハイドン:交響曲第96 番 ニ長調「奇跡」Hob.I:96 -
  第3 楽章 メヌエット
  (C.フリートベルクによるヴァイオリンとピアノ編)/
 4.伝承曲:古いフランスのガヴォット
  (C.フリートベルクによるヴァイオリンとピアノ編)/
 5.ポルディーニ:7 つのマリオネット -
  第2番 踊る人形(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 6.グレインジャー:岸辺のモリー
  (F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 7.コルンゴルト:歌劇「死の都」 Op.12 -
  第1 幕 ピエロの踊り歌(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 8.マスネ:歌劇「タイス」 -
  第2 幕 瞑想曲(M.P.マルシックによるヴァイオリンとピアノ編)/
 9.ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 第2 集Op.72, B.147 -
  第2 番 ホ短調(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 10.バローグ:北の哀歌(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 11.ブランディ:愛しのオーガスティン -
  古いリフレイン(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 12.パレデフスキ:演奏会用ユモレスク Op.14 -
  第1 曲 メヌエット(F.クライスラーによるヴァイオリンと管弦楽編)/
 13.ドーズ:メロディ イ長調/
 14.ハーナート:歌劇「オレンジの花」 -
  第1 幕 暗闇のキス(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 15.ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」 HWV 40 -
  第1 幕 アリア 「安らぎの木陰…オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)」
  (F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 16.クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2/
 17.チャイコフスキー:ハプサールの想い出 Op.2 -
  第3 曲 無言歌(F.クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)/
 18.バス:シャンソネット/
 19.ラロ:スペイン交響曲 Op.21 -
  第2 楽章 スケルツァンド(アレグロ・モルト)(ヴァイオリンとピアノ編)/
 20.キャドマン:キャニオンの伝説 Op.68/
 21.バローグ:古風なカプリース
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/
1-11.13-21…カール・ラムソン(ピアノ)/
12…ビクター・オーケストラ/
ロザリオ・ブルドン(指揮)
録音 1924-1925 年
 クライスラー(1875-1962)によるビクター・トーキング・マシーン・カンパニーへの録音集の第6 集です。これでこのシリーズは完了となります。
 この録音が行われていた時期のクライスラーと妻ハリエットは素晴らしく充実した生活を送っていました。結婚から22 年を経て、ようやく瀟洒な自分の家をベルリンに持ったのです。しかし、迫り来る戦争はこの幸せを10 年足らずで奪ってしまいました。美しい家は第二次世界大戦の終わり近くに、連合軍の爆撃に寄って破壊されることとなってしまったのですが、この頃の彼らには、そんな未来は想像もできなかったかのではないでしょうか。そして1938 年には戦禍を離れパリに移住することとなるのです。
 この1925 年のセッションでは多くの曲が録音されるも、リリースされなかったものも多かったのですが、ラロの第2 楽章のテスト版が残存していました。また未発表であったチャイコフスキーの「カンツォネッタ」も美しい響きに満たされています。



<映像>


ARTHAUS

109139
(DVD)
\2400
マスネ:歌劇「ウェルテル」4 幕 ウェルテル…マルセロ・アルバレス(テノール)/
シャルロット…エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)/
アルベール…アドリアン・エレード(バリトン)/
ソフィー…イレアーナ・トンカ(ソプラノ)/
法務官…アルフレード・シュラメク(バリトン) 他/
ウィ−ン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/
フィリップ・ジョルダン(指揮)/
アンドレイ・セルバン(演出)
109140
(BD)
\2400
2005 年 ウォーン国立歌劇場 ライヴ収録/収録時間:132 分+12 分(ボーナス)/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD5.0/DTS5.0 <BD>ステレオ2.0 仏語(オリジナル)/字幕:英, 伊, 独, 仏, 西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク/<BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 ゲーテの名作「若きウェルテルの悩み」を原作としたこの歌劇は、感傷的で情熱的な若者の心を丁寧に描き出したもの。陰鬱すぎると評されながらも、美しいメロディが満載の名作です。
 国際的に高く評価されているルーマニアの演出家アンドレイ・セルバンによるこの「ウェルテル」は、舞台をゲーテの時代ではなく、1950 年代の現代に移し、人々の葛藤を静かに表現しています。
 アルバレスの美声もさることながら、今や世界的名歌手となったガランチャの名声を決定付けた映像としても知られています。フィリップ・ジョルダンの指揮ぶりも注目です。
 
109141
(DVD)
\2400
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」3 幕 リゴレット…カルロス・アルバレス(バリトン)/
ジルダ…インヴァ・ムーラ(ソプラノ)/
マントヴァ公…マルセロ・アルバレス(テノール)/
スパラフチーレ…ジュリアン・コンスタンティノフ(バス)/
マッダレーナ…ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ) 他/
バルセロナ・リセウ大劇場管弦楽団&合唱団/
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)/
グラハム・ヴィック(演出)
109142
(BD)
\2400
 2004 年 リセウ大劇場 ライヴ収録/収録時間:130 分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0 伊語(オリジナル)/字幕:英語・イタリア語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・カタロニア語/画面:16:9/REGIONAll(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク×1,片面単層ディスク×1/<BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 カルロスとマルセロ。2 人のアルバレスが競演したこの「リゴレット」は、なんと言ってもその声の素晴らしさを堪能するものと言えるでしょう。渋みのあるカルロスの声はリゴレットの悲劇性を的確に表現し、マルセロの輝かしい声は、マントヴァ公の抜け目のなさまでをも描き出します。
 オーケストラの音色も万全であり、またジルダ役のムーラも「ヴェルディ・ソプラノ」として極めて優秀です。簡素化された装置(中央に回り舞台が設置され、この上で物語が展開する)ですが、物語の進行を阻むものではなく、どの場面にも寄り添う万能型。
 演出の面では、時として不気味なものも出現しますが、何より声を楽しむものだと思えば、それさえも美し く見えてきます。マッダレーナ役のスルグラーゼの好演が光ります。
 
109143
(DVD)
\2400
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」3 幕 シモン・ボッカネグラ…トーマス・ハンプソン(バリトン)/
ヤーコポ・フィエスコ…フェルッチョ・フルラネット(バス)/
マリア(アメーリア)…クリスティーナ・ガラルド=ドマス(ソプラノ)/
ガブリエーレ・アドルノ…ミロスワフ・ドヴォルスキー(テノール)/
パオロ・アルビアーニ…ボアズ・ダニエル(バス)/
ピエトロ…ダン・パウル=ドゥミトレスク(バリトン) 他/
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/
ダニエーレ・ガッティ(指揮)/
ペーター・シュタイン(演出)
109144
(BD)
\2400
2002 年 ウィーン国立歌劇場 ライヴ収録/収録時間:137 分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0 伊語(オリジナル)/字幕:英, 伊, 独, 仏, 西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク/<BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
  ヴェルディ(1813-1901)の歌劇「シモン・ボッカネグラ」。1857 年の初演は大失敗したものの、作品に愛着を抱いていたヴェルディは後に大幅な改訂を行い、1881 年に改訂版初演を行った際には、大喝采で迎えられたといいます。
 そのせいか、彼の歌劇の中では比較的知名度が低いのですが、熱烈なオペラ好きの間では「傑作」として讃えられています。
 濃密な人間ドラマと、中期のヴェルディらしい躍動感溢れる音楽が絡み合う物語、この上演ではタイトル・ロールにハンプソン、敵役にフルラネットという2 人の名手を揃え、深く低い声の魅力をまざまざと見せ付けています。
 ガッティの流麗な指揮による音楽も感動的です。
 
109145
(DVD 2 枚組)
\2400
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」4 幕 フィガロ…イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)/
アルマヴィーヴァ伯爵…ピエトロ・スパニョーリ(バリトン)/
スザンナ…ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)/
伯爵夫人…マルチェラ・オルサッティ・タラマンカ(ソプラノ)/
ケルビーノ…モニカ・バチェッリ(メゾ・ソプラノ)/
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/
ジェラール・コルステン(指揮)/
ジョルジョ・ストレーレル(演出)
109146
(BD)
\2400
2006 年 ミラノ・スカラ座 ライヴ収録/収録時間:187 分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD5.1 <BD>ステレオ2.0 伊語(オリジナル)/字幕:英, 伊, 独, 仏, 西, 韓, 日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク×2 <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 モーツァルト(1756-1791)の最高傑作の一つ、ダ・ポンテの台本による「フィガロの結婚」です。このような名作になると、様々な演出が施され、深遠なる読み替えも幾度となく行われているものですが、ヨーロッパ屈指の名演出家ストレーレルによるこの演出は、1981 年のプレミエ(この公演はムーティが指揮しました)からずっと変わらないという、まさにイタリアの伝統を伝える格調高いものです。
 ダルカンジェロの奥行のあるフィガロ、人気絶頂のダムラウによるスザンナ。スパニョーリの伯爵や、オルサッティの伯爵夫人も見事な歌唱を聞かせます。ダムラウのスザンナは、現代的な強さを持った頭の切れる女性像を描き出し、この作品の普遍性を際立たせることに成功しています。
 
109147
(DVD)
\2400
ボーイト:歌劇「メフィストーフェレ」4 幕
 プロローグとエピローグ
メフィストーフェレ…サミュエル・レイミー(バス)/
ファウスト…デニス・オニール(テノール)/
マルゲリータ/
エレナ…ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ソプラノ)/
マルタ…ユディト・クリスティン(メゾ・ソプラノ) 他/
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団/
マウリツィオ・アレーナ(指揮)/
ロバート・カーセン(演出)
109148
(BD)
\2400
 1989 年 サンフランシスコ歌劇場 ライヴ収録/収録時間:160 分/音声:ステレオ2.0 伊語(オリジナル)/字幕:英, 伊, 独,仏, 西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 台本作家としても知られるボーイト(1842-1918)の代表作がこの歌劇「メフィストーフェレ」です。
 しかし、ゲーテの「ファウスト」を原作とし自らが台本を書いたこの作品の初演は大失敗。その後、何度かの改定を経てようやく人気を博した問題作なのです。
 この映像は、今をときめく演出家ロバート・カーセンに拠るもので、演出が難しい第4 幕を劇中劇として上手く処理している手腕など、確かに素晴らしい場面が満載であり、この上演の成功で彼の名声が飛躍的に高まったことでも知られています。
 またこの作品の上演にあたっては、才能溢れるバス歌手が必要不可欠ですが、自ら「悪魔と称して、これを当たり役としているレイミーの堂々たる歌唱には、感嘆するばかりです。
 いかにも人生経験が豊富そうなマルゲリータ、人の良さそうなファウスト…何とも奥深く、オ ペラ・ファンなら一度は見ておきたい映像です。
 
109149
(DVD)
\2400
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」3 幕 ルサルカ…アイリーン・ハンナン(ソプラノ)/
王子…ジョン・トレリーヴェン(テノール)/
魔女…フィリス・カンナン(コントラルト)/
水の精…ロドニー・マッカン(バス・バリトン)/
猟師…エドワード・バイレス(テノール) 他/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団/
マーク・エルダー(指揮)/
デイヴィッド・パウントニー(演出)
109150
(BD)
\2400
 1986 年 イングリッシュ・ナショナル・オペラ ライヴ収録/収録時間:159 分/音声:ステレオ2.0 英語(オリジナル)/字幕:英, 独, 仏, 西, チェコ/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク <BD>単層25GB 1080i HighDefinition(Upscale)
  アンデルセンの「人魚姫」にも似た物語である水の精ルサルカの悲恋の物語。スラブ神話では邪悪な存在とされるルサルカですが、ドヴォルザーク(1841-1904)のオペラでは、可憐で夢見る少女として描かれています。
 最近は、この作品を心から愛しているというルネ・フレミングの尽力もあり、この美しいオペラが広く愛されるようになりましたが、1980 年代には録音自体も数えるほどしかなく、このパウントニーの演出によるイングリッシュ・ナショナル・オペラの映像は極めて貴重なものとして認知されています。
 英語歌唱ではありますが、美しい舞台装置と端正な歌、とりわけハンナンの可憐な容姿は、この作品を理解するにふさわしいもの。エルダーの指揮によるオーケストラも、素朴さと重厚さを併せ持つ美しい音色を響かせています。
 
109151
(DVD)
\2400
ブリテン:歌劇「グロリアーナ」 エリザベス一世…サラ・ウォーカー(ソプラノ)/
ロバート・デヴェルー…
 アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)/
フランシス…ジーン・リグビー(メゾ・ソプラノ)/
リチャード・ヴァン・アーラン(バス)/
エリザベス・ヴォーン(コントラルト)/
アラン・オーピエ(バリトン) 他/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団/
マーク・エルダー(指揮)/
コリン・グラハム(演出)
109152
(BD)
\2400
1984 年 イングリッシュ・ナショナル・オペラ ライヴ収録/収録時間:147 分/音声:ステレオ2.0 英語(オリジナル)/字幕:
英, 独, 仏, 西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 1953 年のエリザベス二世の戴冠祝賀に向けて、イギリスのオペラハウスから作品を委嘱されたブリテン(1913-1976)が書き上げたこの「グロリアーナ」。しかし、内容がエリザベス一世のセンセーショナルな恋愛を描いたものだったため、初演時にはあまり良い評判を得ることは出来ませんでした。
 とは言え、内容は充実していて、数々の舞曲やリュートが効果的に用いられ、歌曲にはエセックス伯爵の詩が使われるなど、至るところに聞き所があるという不思議な魅力に満ちた作品なのです。
 エリザベス女王役を務めるのはイギリス屈指の歌手サラ・ウォーカー。気品を備えた歌声を存分にご堪能ください。
 
109153
(DVD 2 枚組)
\2400
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」3 幕 タンホイザー:ルネ・コロ(テノール)/
ヴェーヌス:ヴァルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)/
エリーザベト:ナディーヌ・セクンデ(ソプラノ)/
ヴォルフラム:ベルント・ヴァイクル(バリトン)/
ヘルマン:ヤン=ヘンドリック・ローターリング(バス) 他/
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/
ズービン・メータ(指揮)/
デヴィッド・オールデン(演出)
109154
(BD)
\2400
 1994 年 バイエルン国立歌劇場 ライヴ収録/収録時間:193 分/音声:ステレオ2.0 独語(オリジナル)/字幕:独, 仏, 蘭/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク×2 <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 論争、対立をモティーフにしたこのオールデンの新演出は、装置も衣装も限りなくシンプルで、登場人物の心理を的確に描き出しています。エリーザベト(純愛)とヴェーヌス(性愛)の間で苦しむタンホイザー。若いころからワーグナー歌手として名を馳せたルネ・コロの歌唱は、収録時、57 歳という年齢にもかかわらず堂々としたもの。妖艶なマイヤー、落ち着きのあるセクンデ、そしてこちらも渋いヴォルフラム役のヴァイクルも素晴らしい歌唱を聴かせます。
 指揮はメータ。文句なしです。
 
109157
(DVD)
\2400
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」4 幕 ナブッコ…レオ・ヌッチ(バリトン)/
アビガイッレ…マリア・グレギーナ(ソプラノ)/
イズマエーレ…ミロスラフ・ドヴォルスキー(テノール)/
ザッカリア…ジャコモ・プレスティア(バス)/
フェネーナ…マリーナ・ドマシェンコ(ソプラノ) 他/
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/
ファビオ・ルイージ(指揮)/
ギュンター・クレーマー(演出)
109158
(BD)
\2400
2001 年 ウィーン国立歌劇場 ライヴ収録/収録時間:126 分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0 伊語(オリジナル)/字幕:英, 仏, 独, 伊, 西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
 ヴェルディ(1813-1901)の初期の名作「ナブッコ」のウィーン国立歌劇場での初上演となった2001 年公演のライブ収録。タイトル・ロールを歌うレオ・ヌッチの輝かしい声と、アビガイッレを歌うグレギーナの表情豊かな歌唱はもちろんのこと、ドヴォルスキー、ドマシェンコらの熱唱、ファビオ・ルージの闊達な指揮も話題となった演奏です。
 聖書の物語を現代に置き換えた象徴的な演出にも注目。もち ろん「行け わが思いよ、黄金の翼にのって」などの合唱も聴きどころです。
 
109159
(DVD 2 枚組)
\2400
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァーンシチナ」 イヴァン・ホヴァーンスキー公…ニコライ・ギャウロフ(バス)/
アンドレイ・ホヴァーンスキー公…
 ウラーディミル・アトラントフ(テノール)/
ゴリーツィン…ユーリ・マルシン(テノール)/
フョードル・シャクロヴィートゥイ…
 アナトーリィ・コシチェルガ(バリトン)/
ドシフェイ…パータ・ブルチュラーゼ(バス)/
マルファ…リュドミラ・セムチュク(メゾ・ソプラノ)/
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/
ウィーン少年合唱団/
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団/
クラウディオ・アバド(指揮)/
アルフレード・キルヒナー(演出)
109160
(BD)
\2400
 1989 年 ウィーン国立歌劇場 ライヴ収録/収録時間:188 分/音声:ステレオ2.0 露語(オリジナル)/字幕:英, 独, 仏, 伊,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2 層ディスク+片面単層ディスク <BD>単層25GB 1080i HighDefinition(Upscale)
 17 世紀後半のロシア史に基づいた重厚な歌劇「ホヴァーンシチナ」は、作品の完成を待たずにムソルグスキー(1839-1881)がこの世を去ってしまったため、リムスキー=コルサコフやショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーらが補筆したスコアで演奏されるのが一般的です。
 ムソルグスキーをこよなく愛するアバドは、この作品の映像化にあたっては、ショスタコーヴィチとストラヴィンスキーの編曲版を用い、納得の行く物語を見せてくれます。何と言っても主人公を歌うギャウロフが素晴らしく、またキルヒナーの演出は、複雑な粗筋を実に明解に見せてくれます。
  
109170
(BD)
\1400
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」/
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」
《カヴァレリア・ルスティカーナ》/
トゥリッドゥ…ホセ・クーラ(テノール)/
ローラ…リリアーナ・ニキテアヌ(メゾ・ソプラノ)/
アルフィオ…シャイン・デイヴィッドソン(バリトン)/
ルチア…イレーネ・フリードリ(アルト)/
サントゥッツァ…パオレッタ・マオシュ(ソプラノ) 他/
《道化師》
カニオ…ホセ・クーラ(テノール)/
ペッペ…ボイコ・ズヴェタノフ(テノール)/
シルヴィオ…ガブリエル・ベルムデス(バリトン)/
トニオ…カルロ・グエルフィ(バリトン)/
ネッダ…フロレンツァ・チェドリンス(ソプラノ) 他/
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ステファノ・ランツァーニ(指揮)/
グリシャ・アサガロフ(演出)/
ルイジ・ペレーゴ(舞台装置)/
ハンス=ルドルフ・クンツ(照明)
 2009 年、チューリヒ歌劇場 ライヴ収録/収録時間:151 分+102 分(ボーナス)/音声:ステレオ2.0/ドルビー7.1 サラウンド/字幕:英, 独, 仏, 西, 伊, 韓, 日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/二層 50GB 101490 と同内容 

 18 世紀のベルカント・オペラの全盛期が終わって、19 世紀から20 世紀の初めに台頭したのはヴェリズモと呼ばれるオペラでした。
 愛と嫉妬、憎しみ、暴力。これらの題材は永遠人々の心を捉えて離さないのでしょう。様々な名作がありますが、中でもとりわけ人気を博しているのがこの2 作品です。
 作品自体もコンパクトにまとめられているため、2 つの物語を一夜に上演することもよくあります。もちろん主役は両演目で主役を歌うテノールです。とはいえ、両作品に登場する主人公は全く違う性格であり、計算されつくした演技と歌唱技術がないと歌い分けは困難なことでしょう。自らの思いを遂げるためには、交際中の恋人さえ捨てて、元恋人に走るトゥリッドウ。かたや、魅力的過ぎる妻を持った嫉妬深い夫。この2 人は両極端でありながらも、どちらも男の本能にある「益荒男振り」を刺激するものを持っているのは間違いありません。
 ここでは我らがホセ・クーラが震い付きたくなるほどのマッチョな魅力を発散。有無を言わさぬ迫力と演技で魅了します。他の登場人物も注目の歌手をたくさん揃えています。ニキテアヌ、チェドリンス、グエルフィ、ズヴェタノフ・・・まさに夢の顔合わせ。イイオトコを求める女性はもちろんのこと、究極の「ちょい悪」を目指す殿方にも観てもらいたい逸品です。
 2015 年のサンプラー映像付き。40 作品のハイライトをご覧ください。


.

C MAJOR(映像)



73 2104
(Blu-ray)
\5800→\5190
BBC プロムス2014
 ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
 デイヴィッド・ジンマン(指揮)&チューリヒ・トーンハレ管

 R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲Op.53
 ベートーヴェン:交響曲第6 番「田園」Op.68
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

73 2008
(DVD)
\4000→\3690
 ただならぬ緊張感!ユリア・フィッシャーが登場した2014年BBCプロムス、ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管と再びドヴォルザークを演奏

 (Blu-ray)画面:Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、リージョン:All、102分
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、102分

 2014 年に行われたBBC プロムスの映像。ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管の演奏でユリア・フィッシャーをソリストに迎えドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲が演奏されました。
 ユリア・フィッシャーは同コンビでこの曲を録音していますが、気合の入った熱演を繰り広げ、ライヴの醍醐味が感じられます。オケもユリア・フィッシャーの積極的な姿勢に応え充実した響きを鳴らしています。
 カップリングは、R. シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」とベートーヴェン「田園」。推進力のあるテンポ、躍動的で颯爽とした演奏で新鮮なサウンドを聴かせてくれます。




EURO ARTS(映像)



20 18258
(DVD)
\2600→\2390
ベルリン・フィルのホルン・セクションに
 シカゴ響のクレヴェンジャーが加わったシューマンの難曲!

  ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調作品93
  シューマン:
   4本のホルンと大オーケストラのためのコンチェルトシュトゥック
    へ長調作品86
  リスト:交響詩「レ・プレリュード」
  ワーグナー:ワルキューレの騎行
シュテファン・ドール(ホルン)
デイル・クレヴェンジャー(ホルン)
イグナシオ・ガルシア(ホルン)
ゲオルク・シェレッケンベルガー(ホルン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・バレンボイム(指揮)
 収録:1998 年4 月16 日 ウンター・デン・リンデン国立歌劇場、ベルリン(ライヴ)
 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、75 分

 1998 年にベルリン・フィルが国立歌劇場で行ったコンサート映像。
 注目は難曲シューマンの「4 本のホルンと大オーケストラのためのコンチェルトシュトゥック」。非常に高度なテクニックを要する作品で、中々演奏される機会ありませんが、ここではベルリン・フィルが誇るホルン・セクションのシュテファン・ドール、イグナシオ・ガルシア、ゲオルク・シェレッケンベルガーに加え、シカゴ交響楽団の名奏者デイル・クレヴェンジャーが参加した贅沢な布陣で高水準な演奏聴かせてくれます。
 
20 54378
(DVD)
\3100→\2890
ヴァルトビューネ2005〜フレンチ・ナイト
 ベルリオーズ:序曲《ローマの謝肉祭》
 ドビュッシー:《牧神の午後への前奏曲》
 デュカス:交響的スケルツォ《魔法使いの弟子》
 プーランク:2 台ピアノのための協奏曲
 サン・サーンス:《動物の謝肉祭》(2台ピアノと管弦楽版)
 ラヴェル:《ボレロ》
 [アンコール]
  サティ:ジムノペディ第1番
  ラヴェル:《ダフニスとクロエ》より<全員の踊り>
  リンケ:ベルリン気質
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
 ヴァルトビューネ2005が遂にDVD で発売!ラトルが鮮やかに描き出すフランス音楽

 収録:2005 年6 月26 日 ヴァルトビューネ、ベルリン(ライヴ)/画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、120分

 2005 年のヴァルトビューネ・コンサートは、「フレンチ・ナイト」と題され、世紀転換期のフランス音楽の名作を取り上げています。
 冒頭は快活なベルリオーズの序曲《ローマの謝肉祭》、続くはパユのフルート・ソロから始まる《牧神の午後への前奏曲》、ラトルならではの鮮やかな感覚に満ちた《魔法使いの弟子》。そしてプーランクの2 台ピアノのための協奏曲とサン・サーンス《動物の謝肉祭》ではラベック姉妹が登場し卓越した技巧で華やかに聴かせます。
 フレンチ・ナイトのフィナーレを飾るのはラヴェルの《ボレロ》。ベルリン・フィルの上手さが一際際立つ壮麗な演奏です。




デニス・ブレイン(映像)



4571288020012
(DVD)
\2800→\2590
ちょっと詳細不明なのですが・・・
 デニス・ブレイン/ベートーヴェン

  &バリー・タックウエル、ハンス・ピツカ(ホルン)
 (1)news clips & pictures

 (2)Introduction(バリー・タックウエル)(11:52)
 (3)Introducing the horn(デニス・ブレイン)(2:36)
 (4)ベートーヴェン:ホルン・ソナタ 第1楽章(8:05)
 (5)同 第2&3楽章.(6:36)

 (6)Bonus 1(14:04) 
  (ハンス・ピツカ from Thai TV)
 (7)Bonus 2(20:10)
  (ハンス・ピツカ)
 (8)Bonus 3 Audio(1:52)
  (ハンス・ピツカ)
バリー・タックウエル
デニス・ブレイン(ホルン)
デニス・マシューズ(ピアノ)
ハンス・ピツカ(ホルン)
 詳細不明だが、案内では、「映像はナチュラル・ホルンとヴァルヴホルンとの違いを演奏で見せてくれます。天才デニス・ブレインの芸術性、テクニックはこの映像で再確認出来るのではと思います。」とのこと。
 72分




















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2015 ARIA−CD.All rights reserved.