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第83号
お奨め国内盤新譜(1)
2015.7.21〜9.18


AEON


MAECD0535
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
この名盤をあらためて日本語解説付でお届け
 テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
  バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6編)

 1.無伴奏ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
 2.無伴奏パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
 3.無伴奏ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
 4.無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 5.無伴奏ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
 6.無伴奏パルティータ第2番 ホ長調 BWV1006
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
 2016年春には自伝の邦訳版も発売!
 パパヴラミの孤高の名演の結晶たる無伴奏全曲、国内流通仕様で「フランスの“いま”を代表する名手」となりつつあるアルバニア出身の異才パパヴラミ。
 Alphaからの最新盤でも、バルトークの超・重要作を惚れ惚れするような高貴さであざやかに弾ききってみせ、クリヴィヌの指揮と確かな競演をくりひろげていました。

 2016年4月には、かつて2013年にフランスで出版された自伝がついに邦訳版で登場することに(藤原書店)…今回はそのパパヴラミがaeonレーベルに刻んできた名盤群のうち、今まで国内仕様で流通がなされていなかった不滅の傑作録音=バッハ無伴奏全曲をあらためて日本語解説付でお届けいたします!
 なにしろパパヴラミは無伴奏録音に一家言ありの人で、パガニーニ『24の奇想曲』を全曲ライヴで収録してみせたり、バルトークの無伴奏ソナタのかたわらバッハの鍵盤協奏曲から自ら編曲した無伴奏曲を録音したり、はたまたドメニコ・スカルラッティの鍵盤ソナタを10数曲ヴァイオリンひとつで弾いてみせたり...と驚くべき技で私たちを仰天させてきたのですが、このバッハ録音は彼が「まごうことなき正統派」として深い音楽感性を誇っているからこそ、そうしたことが可能だったのだ...とあらためて実感させる充実内容。
 今こそ聴きたい逸品なのです。

ALPHA



Alpha608
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
シェイクスピアの『テンペスト』〜
 マシュー・ロックの劇音楽を中心に、17世紀と現代とのあいだで〜

  ロック:劇付随音楽「テンペスト」より
  パーセル:アンセムZ.15・24・36、讃歌Z.135
  ドラーギ:劇付随音楽「テンペスト」〜
   不思議な精霊たちの踊り
  マルタン:「アリエルの歌」〜『テンペスト』による
  エルサン:「堕ちる星」
  ハート:劇付随音楽「テンペスト」〜ドリンダの歌
  ペクー:「空想上の連祷のために」
シモン=ピエール・ベスティオン指揮
アンサンブル・ラ・タンペート(古楽器使用)
シャンタル・サントン=ジェフリ(S)
リュシル・リシャルド(Ms)
ブリュノ・ル・ルヴリュール(C-T)
ユ・シャオ(T)
リザンドロ・アバディ(Bs)
 21世紀型のシェイクスピアは、古楽を大前提として「いま」との距離感で遊ぶもの。侮りがたい最前線ドラマ!21世紀に入る頃から、新時代の古楽名盤を続々と生んできたAlphaが今、さらなる新境地へ…

 クリスティ、インマゼール、クリヴィヌ、パパヴラミ、ベルチャSQなど世界的演奏家たちが続々新譜新契約するなか、昔から自家薬籠中の古楽探求系もますます充実!
 この「テンペスト」は、シェイクスピアが生涯最後に一人で台本執筆のうえ上演にこぎつけたあと、歿後しばらく上演が途絶え、王政復古期に音楽を交えた舞台作品として復活上演された頃を見据えての企画。コンテンポラリーダンスとのステージが企画の根幹にあるのですが、音楽が絶妙故アルバム化に!17世紀半ばの蘇演時につけられたロックの傑作を軸に、ドラーギやパーセルら同時期の作品からも引用を交えつつ、それでは終わらない——
 超自然の響きだの不思議さを感じる音も出てくる劇だけに、エルサンやペクーら現代作曲家たちの名品、近代スイスの名匠マルタンの逸品などからも引用があり、21世紀の私たちの感性そのまま、シェイクスピア作品に潜む古めかしさと驚きを双方体感できるアルバムに仕上がっているのです!
 解説解題も充実(日本語付)、演奏陣にはル・ポエム・アルモニークのル・ルヴリュールやAlphaおなじみ鬼才打楽器奏者ミシェル・クロードら腕利き揃い。これぞ最前線です!
 


Alpha300
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
あの大型シリースから『ブランデンブルク』6曲だけを抽出!
 カフェ・ツィマーマン
  バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全)

  1. 協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046 (Alpha181)
  2. 協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047 (Alpha137)
  3. 協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048 (Alpha048)
  4. 協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049  (Alpha071)
  5. 協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 (Alpha013)
  6. 協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051(Alpha168)
パブロ・バレッティ(vn)&
セリーヌ・フリッシュ(cmb)指揮
カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
ハンネス・ルクス(tp)
トビアス・ミュラー(hr)
ミヒャエル・フォルム(bfl)
ディアーナ・バローニ(tfl)
グイード・バレストラッチ(vg)
ディルク・ベルナー、
アンナ・フォンターナ(cmb)他

 Alphaの新編成シリーズ、なんと絶妙な組換え盤!
 新インタビュー訳付、ブランデンブルクのみ抽出2枚組新たなディレクターを迎えて心機一転、春先頃から目に見えてプレゼンテーションも変わってきた(そして、これはこれで痛快なまでに美しくエキサイティングな)新生Alphaレーベル!ですが、長らくプレスが切れていた過去盤の見直しも進んでおり、新ジャケットで再登場する見込みの貴重盤も…そうしたシリーズ中には編成を組み替えて、全く新しい魅力あるパッケージに生まれ変わるものも出てくるもよう。

 まっさきに注目すべきはこれ!
 フランス随一の古楽器演奏集団カフェ・ツィマーマンが、6枚のアルバムにわたり録音してきたバッハの協奏曲・組曲集『さまざまな楽器による協奏曲』シリーズから、6枚それぞれに1曲ずつ収録されていたバッハ不朽の名品『ブランデンブルク協奏曲』の6曲だけを抽出!
 美しいDigipackで新たな2枚組アルバムとして世に送り出してくれました。新装盤登場にさいしては新たにインタビューがあり、解説書に掲載(全訳付)!
 初出時には、従来の録音とは一線を画すスリリングな新鮮さや徹底した演奏スタイル分析の結実が高く評価されましたが、今あらためて聴いても独特の存在感が全く健在であることに驚きます。
 ナチュラル金管、凄腕リコーダーやトラヴェルソ、第6番での中低音の味わい、絶品自然派録音...Alphaならではの魅力炸裂な『ブランデンブルク協奏曲集』、改めてご注目を!
 


Alpha309
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
新装版で復活…!
 ブランディーヌ・ランヌー
  ラモー:クラヴサンのための作品集〜
    1724年と1728年、二つの重要曲集〜

《CD I》
 『クラヴサンのための第2曲集』(1724)
  〔鳥のさえずり、リゴドン、タンブラン、やさしい嘆き、
   つむじ風、一つ目巨人、他〕
《CD II》
 『クラヴサンのための新しい曲集』(1728)
  〔三本の手で、勝ち誇る女、未開地の人々、めんどり、
   エンハーモニック、エジプトの女、他〕
ブランディーヌ・ランヌー(クラヴサン[=チェンバロ])

 バッハ録音でも絶賛された実力派ランヌーの出世作、最も大事な部分2枚がAlphaから新装版で復活…!

 カフェ・ツィマーマンのブランデンブルク同様、こちらも長らくプレスが切れていた別の盤からの「ぜひともこうしてほしかった!」と思わずにはおれない絶妙再編成盤——もっとも、こちらの原盤はZig-Zag Territoires(Alpha創設者J-P.コンベが「最も気になる同業者」と言っていたレーベルです)、初期の傑作BOXのひとつ、フランス新時代の超・実力派クラヴサン奏者ランヌーによるラモー鍵盤曲集の全曲録音から。ラモーという人物の存在感を一躍高めた1724年のクラヴサン曲集と、その圧倒的な人気を受けての1728年の「新しい曲集」をそれぞれ1枚ずつ全曲収めた、手に取りやすい決定的名盤2枚組なのでございます。
 リリース時から英仏の批評誌が絶賛を寄せ、同時期に発売されたアレクサンドル・タローのピアノ演奏によるラモー名盤とも並び称された新・定盤ながら、ZZTの全曲盤は久しくプレス切れ。その後フォルクレ(レコ芸特選・プレス切れ)やバッハの名盤群でも独奏者としてますます存在感を強めていったランヌーの代表的名盤とも言えるこの「お国もの」が、最も重要な2集の全曲をじっくり聴き愉しめるかたちでついに新装再登場してくれたことは、全世界の明敏なバロック・ファンにとってなんと歓迎すべきことでしょう!
 こちらも新たなインタビューあり(全訳付)、待望すぎる新リリースです。お見逃しなく!




旧譜から
同曲最高のアルバムのひとつ
 ブランディーヌ・ランヌー
J.S.バッハ:ゴールトベルク変奏曲
Bach, J S: Goldberg Variations, BWV988
ZZT111001
(輸入盤2枚組)
\4400
ブランディーヌ・ランヌー
  J.S.バッハ:ゴールトベルク変奏曲
ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)

 チェンバロで、一音一音、たしかめるように弾く・・・。
 これが成功すると、バッハの音楽はどれほど圧倒的な存在になるのか。変奏してゆくということ、弾き替えてゆくということ。『ゴールトベルク変奏曲』の演奏史は、きっとこのアルバムで、静かに塗り替えられてしまうかもしれません。

 ゴールトベルク変奏曲——グレン・グールドを引き合いに出すまでもなく、この曲はピアノでもチェンバロでも、さらにはもっと違う楽器でも、あるいは諸々の編曲でも、驚くほどたくさんの名盤に恵まれてきたのは、いうまでもありません。そしてこの曲を知る人の数だけ、心の名盤やいつまでも思い出す名演があることでしょう。
 しかし、そのうえであえて言います——フランス古楽界きっての大御所になりつつある異才、パリ音楽院を卒業後レオンハルトとボブ・ファン・アスペレンの2巨頭に師事した後、明らかにユニークな存在感を放ちながら「古楽のメッカ」フランスで充実したキャリアを積み重ねてきたブランディーヌ・ランヌーが、ここに満を持して録音した『ゴールトベルク変奏曲』は、それら既存の演奏をすっかり忘れさせてしまいかねない、おどろくべきユニークな1枚である、と。
 否、1枚ではないのです...2枚組。
 快速をきわめたグールド55 年盤なら40 分もしないで終わってしまうあの曲に、CD2枚が費やされている。前例がないわけではありませんが、それはつまり、30 の変奏すべてにおいて、前半・後半の繰り返しをきっちり守っているうえ、冒頭のアリアの演奏がとてつもなくゆったりとしているから。その冒頭部分を聴いただけで、この曲を深く知っている人であればあるほど驚嘆し、そして感動することでしょう。
 だって、弾いているのはチェンバロなんです。
 ピアノじゃない。
 ピアノならペダルがあって音を伸ばせるから、ものすごく遅い演奏でも音楽的に成り立つけれど、チェンバロはペダルで音を伸ばせないうえ、どんなタッチで弾いても同じ音量ですから、「ゆっくり弾く」という行為はこの楽器の特性をほんとうに知り尽くしていないと、まず不可能なのです。でもこのCD をかけたら、1音1音がとほうもなく含蓄ゆたかに響いてくるのです(これはZig-ZagTerritoires 特有の、直接音と残響がほどよく溶け合う自然派録音に負うところも大きいのでしょう)。
 なのでその魔術的な、ほとんど永遠につづくような遅さのアリアに、まちがいなく耳が吸い寄せられてしまうはず。
 そしてランヌーがなぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。
 先日『レコード芸術』で特選に輝いたフォルクレ作品集でも、ランヌーは18 世紀当時の流儀に従い、録音セッションの場で即興的に音を加えるという、チェンバロ本来の正統的な演奏スタイルを貫き、それがフランス音楽ならではの美質をいや増しに引き立て、音盤を名盤たらしめていたわけですが、そうした即興性はこの「2 枚組ゴールトベルク」ではもはや「本質」。何もかもが尋常ではない、けれどもそれはすべて「歴史的蓋然性(オーセンティシティ)」を追求しつくしたがゆえのこと。



 


ALPHA 202
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノ
 〜18世紀、ベルリン楽派の作曲家たち〜

 1. グラウン:トリオ ハ長調 Wendt87〜
    鍵盤楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
 2. C.P.E.バッハ:ソナタ ニ長調 WQ71
    (原作:鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ)
 3. C.P.E.バッハ:シンフォニア イ短調 WQ156
    (原作:2挺のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)
 4. ベルリン楽派(伝ヘッセ):ソナタ ニ長調
    (公女アマーリエの蔵書より 写本番号565)
 5.C.P.E.バッハ:ソナタ ハ短調 「多血質の人、憂鬱質の人」WQ161-1
    (原作:2挺のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)
リュシル・ブーランジェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アルノー・ド・パスクアル(フォルテピアノ)
ロラン・スチュワート(フォルテピアノ)グラウンのみ
 交錯する新旧の楽器。フォルテピアノとガンバによる特上の音空間を、フランス生粋の古楽奏者ふたりと。
 時は18世紀中頃、所はドイツ、プロイセン王国。フリードリヒ大王の居城サンスーシーーこの宮殿では、新たに"発明"されたばかりのピアノという楽器(フォルテピアノ)と、すでに他の地域では廃れかかっていた古参の楽器ヴィオラ・ダ・ガンバが、どちらも独特の人気を誇っていました。広く知られている通り、大王の宮廷にはC.P.E.バッハ、グラウン、ヘッセらよりすぐりの作曲家たちが集い、彼らの手にかかるやいなや、これら新旧の楽器が驚くべき調和をみせるのです。
 さすがは古楽レーベルAlpha、その演奏陣に、チェロやコントラバスよりも先にガンバを弾きはじめたというブーランジェ、ピアノより先にチェンバロに親しんでいたというド・パスクアルの二人を迎えるとは——
 チェンバロを知ったのちフォルテピアノに親しんだド・パスクアルのしなやかな演奏をはじめ、「発明者」クリストフォリと、大王の宮廷で愛されていたジルバーマンによる2種類の銘器が聴けるのも嬉しいところ(前者の音色はよりチェンバロに、後者のそれはよりピアノに近い音)。それがヴィオラ・ダ・ガンバの渋い響きと溶け合い、初めて聴くかのような心地よい空間を創り出します。
 何度も眺めたくなるようなジャケット写真は、これもまた新生Alphaならでは——音質極上、このレーベルの名に恥じない逸品!
 


Alpha471
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
NCAの好企画、ALPHAで継続!
 マルティン・ハーゼルベック指揮&ウィーン・アカデミー管

  リスト:
シューベルト作品管弦楽編曲
   ①騎士の行進曲
     (『二つの個性的な行進曲』D.888より)
   ②葬送行進曲(『六つの大行進曲』D819/op.40より)
   ③ハンガリー風行進曲(『ハンガリー風ディヴェルティスマン』D818/op.54より)
   ④ 『さすらい人幻想曲』D760/op.15〜 ピアノと管弦楽のための

  〜リスト自身による作品〜
   ⑤二つの葬送頌歌 S.112(死者たち/夜)
   ⑥風にはためく王の旗 〜十字架讃歌 S.185 (世界初録音)
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー管弦楽団
           (古楽器使用)
ゴットリープ・ヴァリシュ
 (フォルテピアノ/
   J.B.シュトライヒャー1851年製オリジナル)

 NCAでの名企画に、なんとAlphaでさらなる続編が!!
 管弦楽家リストを、当時の楽器・奏法・音響環境で...

 ロト&レ・シエクル、クルレンツィス&ムジカエテルナ、あるいはインマゼール、ヘレヴェッヘら巨匠勢…時代考証型の演奏で後期ロマン派以降の音楽に迫ろうとするオーケストラや指揮者が増えつつある近年ですが、使用楽器への徹底したこだわりだけでなく、オーケストラの規模や演奏会場の音響環境にまで意識を向けて活動しているハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管の快進撃は、19世紀半ばにオーケストラ音楽の概念を静かに塗り替えていったひとりであるリスト作品の演奏解釈において、地に足の着いたポテンシャルの高い演奏を通じ、圧倒的な成果をあげました。
 完全解説訳付で相次いで日本発売されたNCAレーベルの名盤群に続き、なんと彼らは(第1弾録音がレコ芸準特選に輝いたベートーヴェン交響曲集に続き)Alphaでこのプロジェクトを継続!
 シューベルト作品の編曲、とくに「さすらい人幻想曲」の驚くべき協奏的編曲を中軸に据えたこの新録音で、「交響詩以外」のリストの音世界へと迫ります。
 演奏会場は、リストが音楽監督として指揮をしていたヴァイマール宮廷楽団と同じ員数、その演奏会場だった宮廷劇場と同じ音響環境にあわせたというライディング(リストの生地!)のリスト・センター音楽堂での収録。解説訳付、お見逃しなく!
 


Alpha959
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
これがなんとも美しく爽やかで貴族的なんです・・・
 ヴェルサイユ宮殿の大噴水
  〜ルイ王朝と歌い手たちの文化〜

 シャルパンティエ:①『テ・デウム』より 前奏曲・二つの楽章
 リュリ:
  ②『ファエトン』より シャコンヌ
  ③『アルミード』より パサカーユ
  ④『プシュケー』より序曲
  ⑤『町人貴族』より トルコ人の儀式への行進
  ⑥エール
  ⑦『アマディス』より シャコンヌ
 ロワイエ:⑧『ピュリュス』より エール
 ルクレール:⑨『シラとグロキュス』より 序曲・第5幕第2〜3場
 カンプラ:⑩『タンクレード』より 第4幕第1場・第5幕第1場
 ラモー:⑪『ダルダニュス』より
  序曲・シャコンヌ・タンブラン・全員の合唱
  ※すべてAlphaの別アルバムより再録
    Alpha952・074・016(以上国内盤あり)・
    951・953(以上国内盤未発売)・
    958・960(以上2015年秋以降に発売予定)
ヴァンサン・デュメストル指揮
ル・ポエム・アルモニーク/
カフェ・ツィマーマン/
スキップ・センペ指揮
カプリッチョ・ストラヴァガンテ/
マイクル・グリーンバーグ指揮
レザンファン・ダポロン/
セバスティアン・エラン指揮
Ens.レ・ヌヴォー・カラクテール/
オリヴィエ・シュネーベリ指揮
Ens.レ・タン・プレザン&
レ・シャントル・エ・パージュ/
ラファエル・ピション指揮
Ens.ピグマリオン(すべて古楽器使用)
 フランス古楽界の牙城ヴェルサイユ宮殿のプロジェクト
 手頃な抜粋版で、ルイ王朝時代の宮廷芸術を堪能!
 こちら、実は現在ヴェルサイユ宮殿の噴水をテーマに、現地で売られている観光系アルバムのようなものではあるのですが、客観的にアルバムとして聴いてみると実に美しい内容なので、せっかくですから簡易な日本語解説つきで発売してみることにいたします。
 今回のテーマは、フランス王室で生まれ、王室とともに発展していった「フランス・オペラの展開」。いわばヘンデルやラモーの合奏曲のように、メロディアスな協奏曲にも通じる聴きやすい音作りの音楽が多く、いわゆるベルカント以降の「オペラ」とは一味違う、古楽系ならではの魅力に満ちた世界...しかも本盤は大半が序曲などオーケストラ楽曲で固められていて、この種の音楽にはじめて触れてみる人にも接しやすい作りになっています(その点、試聴機や店頭演奏向けかも)。
 王室まわりの作曲家たちには、演奏習慣の変化に伴い今やほとんど作品が演奏されることのなくなってしまった人も多いにもかかわらず、現代最高の弾き手たちが改めて復権させようと選りすぐった名品だけに、どれをとっても作曲家の知名度にかかわらず絶妙な仕上がり...シャルパンティエの有名な「テ・デウム」前奏曲とともに始まり、宮廷の華やぎを静かに伝える逸品群。
 国内仕様未発売盤が大半というのもセールスポイントです!
 


Alpha961
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4800+税
太陽王ルイ14世、その豪奢な宮廷音楽
     〜私室の調べ、礼拝堂の響き〜

CD①
 リュリとシャルパンティエの『テ・デウム』
                (Alpha952)
CD②
 デュモン:王室礼拝堂のためのグラン・モテ集(Alpha069)
CD③
 ヴェルサイユ 魔法の島(Alpha016)
 〔ランサ゛ール、ダングルサ゛ール、ル・ルー、カンゴ゜ラ、
    シャンザ゛ギエール、L.クーゴ゜ラン、F.クーゴ゜ラン、シレ〕
  ※上記3アルバムのBOX化
①ヴァンサン・デュメストル指揮
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)、
カペラ・クラコヴィエンシス
②フレデリク・デザンクロ(org)指揮
Ens.ピエール・ロベール(古楽器使用)
③スキップ・センペ指揮 カプリ
 ルイ14世時代の音楽、もっと深く聴きたい方に…!
 王室礼拝堂の豪奢な音楽と、私室の音楽の密やかさ。こちらはもう少し本格派の組換え盤…Alphaレーベルが昨年までに(←すごい!)リリースしてきた名盤群から傑作を厳選、3枚のアルバムを通じてルイ14世の豪奢な日常生活に迫ろうという内容。冒頭なにより華やかなのは、ルイ14世の大病からの回復を祝って国をあげての祝賀ムードが続いた17世紀末、王室音楽総監督リュリが作曲した、トランペットと打楽器の響きが豪奢をきわめる『テ・デウム』と、同じ題によるシャルパンティエの傑作!
 ル・ポエム・アルモニークの拡大編成にはナチュラル・トランペットの名手マドゥーフ兄弟も加わっているうえ、合唱は『レコード芸術』特選に輝いたバッハ・モテット集の歌唱陣カペラ・クラコヴィエンシスという申し分ない布陣での超・名演!そのリュリやシャルパンティエの大先達で、この種の壮大な合奏つき教会音楽(グラン・モテ)の発展を支えた偉大な名匠デュモンの作品集(CDII)は、2005年の周到な楽譜校訂をへて、かつての古楽器録音とも一線を画した新解釈で丁寧に作品の本質に迫った名盤!
 そして3枚目はフランスのPCゲームに異才スキップ・センペの一党が音楽をつけたさいの精巧なサウンドトラックで、名手たちが奏でるヴィオールやクラヴサンの小品を通じ、王家の私室での音楽をたっぷり楽しめる1枚...どれも日本語解説付でじっくり聴きたい名盤なのです。

ANIMA E CORPO


AeC001
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
YO SOY LA LOCURA
 アンリ・デュ・バイイ(?-1637):①わたしは狂気
 ベネデット・サンセヴェリーノ
   (生歿年不詳、1620-22ごろ活動):
   ②私のことをお忘れになった
 フアン・イダルゴ(1614-1685):③愛することはただ
 ホセ・マリーン(1619-1699):
  ④もう考えないでおくれメンギーリャよ
  ⑤両の瞳よ、私を蔑んでいるからには
  ⑥アモールよ、とどのつまりは
 ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-?):
  ⑦エスパニョレータス
 ジャン=バプティスト・リュリ(1632-1687):
  ⑧わかっている、私が死にかかっているのは
 ガスパル・サンス(1640-1710):⑨フォリアス
 作者不詳(17世紀):
  ⑩マリサパロス ⑪あなたの美貌を、ご婦人よ
  ⑫不在 ⑬あなたの瞳は ⑭おお、ベヌスよりも
  ⑮船は浜にあって
 
   ※曲順:①⑩④②⑨⑤⑥⑪⑧⑦⑫⑬⑭⑮③
ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ)
ヘスス・フェルナンデス・バエナ
               (テオルボ)
ピエール・ピツル(バロックギター)
 静々と、カリスマ的魅力。スペイン古楽界の新旗手が独特の声でしっとり歌いこなすラテン古楽に、陶然...
 スペイン古楽をもうひとつ——こちらは新規取扱レーベルAnima e Corpo(アニマ・エ・コルポ)初のご案内!
 このところGlossaやZig-Zag Territoires、Naxosなどで名前を見かける機会がぐんと増えたスペイン古楽界の名歌手、ラケル・アンドゥエサが立ち上げた個人レーベルの、記念すべき第1弾アルバムでございます(今年、第5弾がリリース予定…他も徐々にお知らせいたします!)。
 すでに2016年の単独来日が決定しているこの異才歌手、単にラテン的にパッショネイトな歌い込みをするタイプではなく、なにしろ囁くような弱音がとてつもなく美しい——変幻自在、リュート伴奏だとさながらスペインのダウランドか、と思うような、この言語圏の人々の(情熱一辺倒ではない)細やかな感性をありありと印象づけてやまない歌い口が、たまらないのです。
 ふだん見過ごされがちな「スペイン語圏のバロック」に光をあて、フランスの歌曲レパートリーにも潜んでいるスペイン語系の歌も拾いながら、絶妙の選曲でバロックの「くるおしさ」を描き出してゆく——バロックギターとテオルボ、撥弦楽器ふたつのシンプルな伴奏もぴたりとハマる、自然派録音も美しく。
 秋へ向けて、しっとり聴き込みたい1枚なのでございます。

ARCO DIVA



UP0150
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
① モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 KV581
② ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 op.74「ハープ」
マルティヌー四重奏団
 ルボミール・ハヴラーク(vn1)
 リボル・カニカ(vn2)
 ズビニェク・パジョウレク(va)
 イトカ・ヴラシャーンコヴァー(vc)
 ラディスラフ・ルージチュカ(cl)
 静かに塗り替えられてゆく「古典」の名演の数々。
 中欧最前線、上質の珈琲のように、何度も再訪したい名演ハプスブルク帝国やドイツ、ソ連=ロシアなど大国のあいだで自国のアイデンティティを守ってきたチェコという国には、室内楽ですぐれた実績をあげてきた名手・名団体が多々。ドヴォルザークと同じ頃に活躍したボヘミア四重奏団に遡る、プロ室内楽奏者の確かな伝統は、今もなお脈々と受け継がれているのです。
 個々の奏者の個性を大事にしながら、「聴きあう」名演に出会いやすいのが、そうしたチェコの演奏家たちによる室内楽録音…この国の最前線をゆく名手たちが集うArco Divaレーベルからも、何度も聴き深めたい逸品が続々とあらわれています。
 とりわけ注目したいのが、プラジャークSQやパノハSQなどと同じく1970年代に創設された老舗・マルティヌーSQの新録音群——ドヴォルザークが「アメリカ」(第12番)のあと作曲した晩年の四重奏曲2作(UP0133・『レコード芸術』準特選)でも示された、確かな形式感覚・造形美を浮き彫りにするセンスが光るこのアルバムでは、ソリストとしても国際的な活躍をみせる名室内楽奏者ルージチュカの美音も艶やかに、確かな共感に満ちた傑作2編の名演をじっくり味あわせてくれます。
 これぞ、チェコ室内楽の頼もしさ...上質の珈琲のように、いつでも安心して両作曲家の世界に浸らせてくれる1枚です!

CALLIOPE



CAL1526
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686-1763):
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.4(1726年パリ刊)より〜
  コレッリとフランスを繋ぐ、
  トリノ宮廷の匠〜

   1. ソナタ 第11番 ニ長調
   2. ソナタ 第3番 ト長調
   3. ソナタ 第10番 ト長調
   4. ソナタ 第1番 ニ長調
   5. ソナタ 第9番 ヘ長調
   6. ソナタ 第4番 ハ長調
   7. ソナタ 第5番 ニ短調
   8. ソナタ 第8番 ヘ長調
   9. ソナタ 第7番 ハ長調
マルコ・ペドローナ(ヴァイオリン)
Ens.グイダントゥス
クラウディア・ポーズ(チェロ)
ピエロ・バルバレスキ(チェンバロ)
シルヴィオ・ロージ(テオルボ、バロックギター)

 コレッリの弟子にして、フランス・ヴァイオリン奏法の祖。音盤の少なさを疑う精巧すぎる作品美が、いま甦る!

 バロック系のヴァイオリン音楽を聴きはじめると、遅かれ早かれ、ローマの巨匠コレッリの魅力に気づくもの…あの端正な作品美で知られる大家が、実際には髪をふりみだし、汗みどろで熱演をくりひろげた凄腕ヴァイオリニストだったことも、多くのすぐれた門下生や追従者がいたことも、少し調べるとわかってきます。
 さらに、実は遠くフランコ・ベルギー派にまでつながるフランス流儀のヴァイオリン奏法さえ、コレッリにまで遡れることも...

 そこで鍵になるのが、現在のイタリア北部にあるトリノの都を中心に栄えたサヴォイア公国。
 現在フランス領サヴォワ地方となっている地域まで所領に持っていた公爵家の楽団からは、プニャーニやルクレールなど、後年パリで活躍した名手が多く巣立ちましたが、その師匠としてさんざん名が挙がるにもかかわらず、めったに録音物に出会えないのが本盤の主人公ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス

 本盤に聴くソナタの数々は、端正なメロディを絶妙のリズムで刻みながら、聴き手をまったく飽きさせせないバロック後期の味わいたっぷり、コレッリ譲りのバランス感覚とあいまって、彼がいかに傑出した音楽家だったかをあらためて印象づけてやみません。
 現代楽器使いながら古楽奏法に通じたイタリアの俊才ペドロ—ナと、古楽畑の逸材コンティヌオ奏者たちが、縦横無尽にその魅力を教えてくれる1枚...解説訳付です!




じわじわ蘇りつつあるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス
つい先日紹介したノフェリーニの新譜
わずか1ヶ月の間に2タイトルも出てくるというのは・・・「聴け」という啓示

TC 681908
\2500→\2290
ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ Op.2"!
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.2

ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
キアラ・カッターニ(チェンバロ)

 イタリア・ヴァイオリン界の次代の盟主。ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ Op.2"!

 ピリオド楽器、ガット弦、ピリオド・ボウの組み合わせによる"世界初録音"のパガニーニの「24のカプリース」(TC 781690)での名演が記憶に新しい、燦然と輝くイタリア・ヴァイオリン界の次代の盟主ロベルト・ノフェリーニ(1973−)。
 バロック、古典派、ロマン派、そして近現代と幅広いレパートリーを誇るノフェリーニが、ドン・ニコラ・アマティ製作(1732年)の銘器で奏でるのは、ピエモンテ楽派の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763)の「ソナタ Op.2」!
 コレッリを師に持ち、タルティーニの同世代で、プニャーニやジャルディーニを、さらにはフランスのルクレールも育成したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス。パリのコンセール・スピリチュエルで自らの演奏が大絶賛を博すなど、イタリアの作風の発展、そしてイタリアとフランスを繋いだピエモンテ楽派の重鎮である。
 1723年にトリノでソミス自身によって出版され、ヴィットーリオ・アメデーオ2世に献呈された「ソナタ Op.2」は、自らの華麗で技巧的な演奏スタイルが反映された、コレッリの次の世代のイタリアを代表する傑作の1つ。
 グリュミオーやアッカルド、ロマーノ、シュヴァルツベルグ、ヴェルニコフという錚々たる名匠たちにヴァイオリンを学び、モダン、ピリオドの両方を弾きこなすイタリアの次代の盟主ノフェリーニ。
 その天衣無縫のヴァイオリンが、ピエモンテ楽派の巨匠ソミスの知られざる傑作を再び音楽史の表舞台へと導く!
 ヴァイオリン:ドン・ニコラ・アマティ1732年製/チェンバロ:フレンチモデル2段鍵盤/マティアス・クラマー1986年製

 ※録音:2013年12月、サン・ジローラモ教会(バニャカヴァッロ、イタリア)

そしてガッティのあのアルバムの先頭がやはりこの人だった・・・

Glossa
GCD C80018
\2100→\1890
エンリコ・ガッティの名盤、ピエモンテ楽派の音楽!
 ピエモンテの真珠 〜 18世紀イタリアのヴァイオリン音楽

 ジョヴァンニ・ロレンツォ・ソミス(1688−1775):ソナタ イ短調 Op.1-1
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763):ソナタ ハ長調 Op.6-4
 ガスパーレ・ジュゼッペ・キアブラーノ(1725−1802):ソナタ第3番 ヘ長調
 フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796):ソナタ第2番 ト長調 Op.31
 ジョヴァンニ・バッティスタ・カナヴァッソ(1713−1784):
  ソナタ第2番 ニ短調
 ガエターノ・プニャーニ(1731−1798):ソナタ 変ロ長調 Op.6-1
エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)
アントニオ・モスカ(チェロ)
ジョルジオ・タバッコ(チェンバロ)
 
バロック・ヴァイオリンの神様であり、ヴァイオリンの詩人、エンリコ・ガッティ。
 名盤中の名盤として親しまれ続けている「17世紀後半イタリアのヴァイオリン芸術」(GCD 921206)の続編となる、18世紀イタリア、ピエモンテ楽派のヴァイオリン音楽をエンリコ・ガッティが奏でた名盤が遂に復活!
 18世紀イタリア、トリノのサヴォア宮廷に集った音楽家たち。
 ピエモンテ楽派の創始者と伝わるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス、弟のロレンツォ・ソミス、そしてジャルディーニやプニャーニなど、18世紀のイタリアにおいてヴァイオリン芸術を発展へと導いた重要な音楽家たちの「ソナタ」を、エンリコ・ガッティの艶やかで豊潤なヴァイオリンで ——!

 ※録音:1992年1月、サン・キアーラ教会(ブラ、イタリア)




GRAMOLA



GRML98893
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第7番・第8番「悲愴」・第32番
 1. ソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
 2. ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
 3. ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
岡田佳子(p/スタインウェイDモデル)
 ブリュッセルで、ワルシャワで…欧州ベースで活躍中のピアニストの敏腕ぶりを見逃さないGramola、注目の1枚
 楽都ウィーンの中心部に拠点をかまえるGramolaレーベルからは、オーストリアのみならず欧州各地で活躍しているさまざまな演奏家の「いま」を伝える逸品が続々登場するのですが、欧州ベースで演奏活動を続けている日本人奏者の名演にもふれる機会がしばしば。
 ここにベートーヴェンの傑作3編を録音した岡田佳子氏は、パリでメシアン夫人イヴォンヌ・ロリオやアンヌ・ケフェレックについて学んだのち、ロンドンでマリア・クルチオに、ジュネーヴでニキタ・マガロフに、バルセロナでアリシア・デ・ラローチャに...と錚々たる名匠たちに師事し、ブリュッセルやワルシャワを拠点に多角的な活躍をみせてきた名手。
 すでにCanyon Classicsなどからもモーツァルトの協奏曲など録音をリリースしていましたが、ここではベートーヴェンの王道名曲(悲愴)と初期の充実作(第7番)、晩年の深まりを象徴する最後のソナタ(第32番)とバランスの良い選曲で、この作曲家のソナタ芸術の進展を多角的に伝える確かな解釈を聴かせます。
 モーツァルトにも通じる古典派然とした様式感から、リスト以後の近代音楽を予感させる晩期の境地へ——充実の1枚、お見逃しなく!
 

GRML99079
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
オーストリアのトランペット楽隊、
     バロックから古典派へ、そして…
〜ビーバー、モーツァルト、ヴェーバー...〜

 ビーバー:
  ①聖ポリカルプスに捧ぐ9声のソナタ
 作曲者不詳(クロムニェジーシュ、1670年頃):
  ②5本のクラリーノ〔=トランペット〕とオルガンのためのソナタ ハ長調
 ドンニンガー:③音楽による海戦の想像図
 シュタルツァー:④きわめて特殊な室内楽
 フィクスルミルナー:⑤『カエサル・アウグストゥス』のための付随音楽
 モーツァルト:⑥ディヴェルティメント 第6番 ハ長調 KV 188
 サリエーリ:⑦ファンファーレ 第8番⑧同・第7番
 ヴェーバー:⑨『魔弾の射手』の行進曲 ⑩行進曲
 作曲者不詳(ウィーン、19世紀前半):
  ⑪ファンファーレ 〜
   4本のトランペット、2本のクラリネットとティンパニのための
 シーダーマイヤー:⑫六つの当世風ファンファーレ
 伝シーダーマイヤー:
  ⑬ドイツ騎士団行進曲 ⑭騎士団総長行進曲
シュヴァンタール・トランペット・コンソート(古楽器使用)
 意外な編成?否、古楽器演奏が伝統を解き明かすモーツァルトの秘曲真筆、ヴェーバーの行進曲…!
 伝統ある音楽大国オーストリアは、昔から「ひそかな古楽先進国」。アルノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを筆頭に、ハーゼルベックのウィーン・アカデミーやレツボールの合奏団など世界的に知られた凄腕団体も続々、レゾナンツェン古楽音楽祭のような歴史ある催しでも確かな素地のあることを伺わせますが、それら第一線で活躍する名手も若手陣も本当に頼りになる意欲的企画を出してくるもので。ウィーン中心部に本拠を構えるGramolaレーベルのこの新譜の主役は、そうしたオーストリア古楽界の新旧世代が集う「ナチュラル金管集団」。
 多数のトランペットにティンパニが加わる(一見異例と思われる)編成での音楽が、実は「王侯の音楽」としてオーストリアでは人気だったことを、入念な選曲で伝えてくれる好企画!
 モーツァルトの作品表で異彩を放っているトランペットばかりのディヴェルティメントKV188も、17世紀のビーバー以来の伝統に連なる、そして後年のヴェーバーなどにも連なる名品だったと改めて気づかせてくれます。
 押しが強くも人間味あるナチュラルトランペットの美音は、たんに華麗なだけでなく、弱音やユニゾンや和音のひとつひとつまで細やかなニュアンスが...
 解説充実(日本語訳付)、19世紀初期ロマン派時代のオーケストラの響きへの理解も深まりそうな、痛快な逸品なのです!
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GRML99067
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
“浜辺のモーツァルト”
 〜バドゥラ=スコダ、2015年カンヌでの最新録音〜

 1. ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 KV467
 2. ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調KV271「ジュノム」
 3. グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 KV356/617a
パウル・バドゥラ=スコダ
(ピアノ/スタインウェイ)
ヴォルフガング・ドルナー指揮
カンヌ地方管弦楽団
 (カンヌ交響楽団)

 いまだ健在、深まりゆく音楽愛。

 2015年2月にカンヌで収録された最新録音、作曲家最晩年の佳品とともに。



 毎年のように来日、ステージでしか出会えない新たな音楽世界を私たちと共有してくれたウィーンの巨匠、パウル・バドゥラ=スコダ。昨年秋の来日が「日本での最後の公演」とのことですが、欧州ではその後も各地で着実に演奏活動継続、2015年秋以降のシーズンにも公演予定が入っています。

 なお健在、年とともに深まりゆくその感性を日本では確かめられないのか...と思いきや、なんと幸いなことでしょう!
 最後の来日より後、2015年2月のカンヌ公演と前後して、あの地中海に面した映画祭の街で最新のモーツァルト録音が収録されていたのです...!
 それも協奏曲、中期と後期から1曲ずつ。最近バドゥラ=スコダが他のレーベルで、古楽器や現代楽器で「弾き振り」録音を続けてきたレパートリーではありますが、こうして聴くと指揮者がついていることで、確実な安定感のもと、あの自由闊達な稀有のピアニズムにより深く没頭できている感が
 そうして紡ぎ出される天衣無縫のモーツァルト世界は、なんと比類ない喜びを私たちにもたらしてくれることでしょう!

 巻末には最晩年のグラスハーモニカ作品を弾いた独奏トラックも収録(原文解説にはない、巨匠自身からの日本語解説用メッセージあり)。
 限りない音楽愛の深まり、かけがえない最新録音です
 


GRML99022
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(vn)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲

  ①ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
  ②ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンツェ op.11
  ③ヴァイオリンと管弦楽のためのマズルカ op.49
  ④ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 op.100
  ⑤スラヴ舞曲 第2番 op.46-2(クライスラー編)
  ⑥ユーモレスク op.101-7(クライスラー編)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(vn)
①②③ペトル・アルトリフテル指揮
プラハ・フィルハーモニア
④⑤⑥パヴェル・カシュパル(p)

 ウィーン新世代きっての俊才奏者、さらに続く快進撃隣国チェコの名匠は、ウィーンで技量を花開かせた頃。巨匠ブラームスを熱狂させ、その紹介でウィーン楽壇にじわじわと名を知らしめ、やがて全世界的に大作曲家として認知されるようになっていったドヴォルザーク。1870年代の名声の拡大は、彼の祖国チェコを投じ支配していたオーストリア帝国の首都の活況なくしては、語ることができません。その意味で、ウィーン楽壇の「いま」を切り開きつづけている若き多芸な名手イルンベルガーが、躍進期のドヴォルザーク屈指の名作であるヴァイオリン協奏曲に注目したというのは、象徴的にも思えます(ちょうど現在、ドヴォルザークがこれらの作品を書こうとしていた年頃に、イルンベルガー自身が近づきつつあることも大きいのかもしれません)。
 プラハのカレル橋に弾き手がたたずむジャケット写真も雰囲気満点...そしてチェコ現代を代表する匠のなかの匠のひとり、ペトル・アルトリフテルの趣きゆたかな音作りがまた絶妙!
 イルンベルガーの妙技についてはもう言うまでもありません。小品の演奏にもすぐれた彼らしく、併録のソナチネも味わいにあふれつつ瑞々しく、さらにクライスラーの編曲を2作盛り込んでみせるあたりも彼らしい周到さ。
 DSD録音の魅力もありつつ、じっくり聴き深めていきたい1枚の登場です。



旧譜
イルンベルガー、前作のゲーゼ&メンデルスゾーン

GRML99075
(SACD Hybrid)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3000+税
イルンベルガー
 ゲーゼ&メンデルスゾーン:晩年のヴァイオリン協奏曲

 1.ゲーゼ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.56(1880)
 2.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64(1845)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ドロン・サロモン指揮
イェルサレム交響楽団

 ますます勢いづくイルンベルガー、思わぬ併録曲と「あの」超名曲を録音!

 名楽団との共演にも注目!オーストリアの音楽シーンで、静々と破竹の活躍をみせる新世代の知性派凄腕ヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー...彼がウィーン中央部に本拠を置くGramolaレーベルが次から次へと新譜をリリースしていることは、彼がいかに企画力もあれば演奏能力もすぐれているかを如実に示す事実であります。
 事実、そのどれをとっても気軽に作ったような内容ではなく、充実した解説まで自ら執筆しながら、どれも他とは一線を画す独特の演奏内容で仕上げてみせてくる——
 今回リリース告知が舞い込んできたメンデルスゾーンの超・王道名曲に、実はその初演指揮者でもあったデンマーク・ロマン派の最重要作曲家ゲーゼのヴァイオリン協奏曲(ブラームスやドヴォルザークの名曲と同時代の、端的にまとめられた北欧随一の逸品です!!)をカップリングしての新譜も、まず間違いなく充実した演奏内容で私たちをつよく惹きつけるに違いありません!

 デームスやバドゥラ=スコダらウィーン在住の大御所たちからも信頼され共演を続けているのみならず、ユダヤ系の演奏者・演奏団体との密接な共演関係でも知られるイルンベルガー、今回は何度か共演してきたイスラエル室内管ではなくイェルサレム響との堂々共演。ゴルトマルク盤でも共演した名匠サロモンのタクトも興味津々!



INDESENS!




INDE079
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
トロンボーン協奏曲 ロマン派から近代へ
 1. グレンダール:トロンボーン協奏曲
 2. マルタン:トロンボーンと管弦楽のためのバラード
 3. トマジ:トロンボーン協奏曲
 4. ダーヴィト:トロンボーン小協奏曲 変ホ長調 op.4
ジャック・モージェ(トロンボーン)
ローラン・プチジラール指揮
フランス交響楽団
 「管の国」フランス随一のトロンボーン奏者が、限りない歌心と艶やかな美音で聴かせる傑作4編の多彩さ!
 「管楽器の王国」フランスは、本当にどの管楽器にも死角なく名手がいる・・・トランペットのアンドレやオービエ、ホルンのカザレ、チューバのヴァルラン…ソリスト級の名手が新旧世代にさまざま存在するなか、トロンボーンの世界では古楽器系の名手たちもいつつ、現代楽器方面ではやはり才人ジャック・モージェの存在が群を抜いて目立ちます。
 ここにお届けするのは、映画音楽などのシーンでも活躍をみせてきた職人肌のセンス抜群な作曲家=指揮者ローラン・プチジラールとの共演での、世界的に有名なトロンボーン協奏曲4編を集めたロマン派〜近代の傑作集!
 グレンダールやマルタンなど両大戦間に活躍した大家の有名曲もさることながら、メンデルスゾーンの盟友ダーヴィトが乞われて書いた不朽のロマン派名品がまた美しい!スタイリッシュというより、いかに自然にトロンボーンという楽器から「うた」を引き出すか?がとてつもなく成功している、隅々まで美しい音色が聴かれる逸品といえるでしょう。
 そしてそのことは、本盤唯一の「お国もの」であるトマジの協奏曲でも、最大限に発揮されている——スローカーやリンドンベルイとはどこか趣きの違う、これぞフランス・トロンボーン演奏の至宝というべき1枚!
 日本語解説付でお届け致します、お見逃しなく!

 


INDE075
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300+税


モーリス・アンドレ 協奏曲の録音芸術
 〜バロック・古典派・近代 栄光の1963-64年〜

 フンメル:①トランペット協奏曲 ホ長調
 M.ハイドン:②同 ニ長調 MH60
 シュテルツル:③同 ニ長調
 アルビノーニ:④二つの5声の協奏曲 ニ長調&変ホ長調 op.7-6/7-3
 トレッリ:⑤二つのトランペット協奏曲 ニ長調/ニ長調
 ヴィヴァルディ:
   ⑥二つのトランペット、およびその他さまざまな楽器のための協奏曲ハ長調「聖ロレンツォの祝日に」
 ハイドン:⑦トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1
 バッハ:⑧ブランデンブルク協奏曲 第2番 ニ長調 BWV1047(第1&3楽章のみ)
 アルチュニアン:⑨トランペット協奏曲(1950)
 トマジ:⑩同(1948)
 ジョリヴェ:
  ⑪同 第2番(1954)
  ⑫トランペット、ピアノと弦楽合奏のための小協奏曲(1948)
   ※音源出典:Mandala・Erato
   ライセンス&リマスター:INDESENS BRANDS LTD
ジャン=バティスト・マリ指揮
①コンセール・ラムルーo.⑦パリ音楽院o./
②⑥ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤールco./
③④カール・リステンパルト指揮 ザール放送o./
⑤フランス・ブリュッヘン指揮
コンチェルト・アムステルダム/
⑧クルト・レーデル指揮
プロ・アルテo./
⑨モーリス・シュザン指揮
フランス放送po./
⑩ルイ・ド・フロマン指揮
ルクセンブルク放送o./
⑪⑫アンドレ・ジョリヴェ指揮
コンセール・ラムルーo.

 トランペットの神様、栄光の時代の名録音を網羅!

 アンドレと共に、トランペットは芸術的独奏楽器になった今でこそロシアのナカリャコフ、スウェーデンのハーデンベルガー、英国の女性奏者バルサム…と世界的ソロ・トランペット奏者が世界中の国から登場するようになりましたが、そもそもトランペットをオーケストラから解放し、芸術音楽のソロ奏者がいかんなく自己表現できる楽器だと立証してみせたのは、ピストン式コルネットをいち早く導入したフランスの演奏家たち——
 なかんずく、20世紀の桁外れなスター奏者モーリス・アンドレ(1933-2012)の活躍により、現代トランペット登場以前、ナチュラルトランペットを吹きこなしたバロック前後の名演奏家たちのための傑作群(たとえばバッハの「ブランデンブルク協奏曲第2番」の周辺)まで現代に甦ったのは、この楽器の認知史上じつに大きなことだったと言わなくてはなりません。
 アンドレの高弟エリック・オービエの名盤群を世に送り出してきたIndesens!レーベルから出たこの2枚組は、かつてのジャズ・ポップス系の秘蔵音源集に続くアンドレ栄光の足跡を「いま」に甦らせるもので、メジャー系レーベル傑作名盤などから名演を精選、バロック・古典派・20世紀、とこの楽器が最も愛された時期の傑作を続々とお届けいたします。共演の指揮者もパイヤール、レーデル、作曲家ジョリヴェ(自作自演!)、若き日のブリュッヘン...と多士済々!

 明らかに他の追従を許さない名演群を、日本語解説付(原盤には解説はなし)でお届けいたします!

NCA



NCA234038
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
モーツァルトとグリエール:
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲

 1. モーツァルト:
  ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第1番 ト長調 KV423
 2. モーツァルト:
  ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第2番 変ロ長調 KV424
 3. グリエール:ヴァイオリンとチェロのための八つの小品 op.39
   ※1・2はヴァイオリンとチェロによる演奏。
マルク・ルボツキー(ヴァイオリン)
オリガ・ドヴブシュ=ルボツキー(チェロ)

 驚くべき新録音!オイストラフやA.ヤンポリスキーの伝統をひくロシアの巨匠、モーツァルトの意外な版も!
 ソ連時代から、ロシアにはピアノだけでなくヴァイオリンの世界でも国際的に知られた"圧倒的な”といってよい名匠がいました——コーガンとオイストラフの強烈な存在感、あるいはスピヴァコフの華やかな活躍…その驚きをあらためて今、21世紀に感じられる名盤がドイツから届きます!
 冷戦中から西側でも活躍、さまざまな作曲家たちからも圧倒的支持を受け、とくにモスクワ中央音楽院時代からの学友でもあったシュニトケや、英国の巨匠ブリテンらがそれぞれの作品の演奏を託すなど、大舞台での活躍をみせてきた名匠マルク・ルボツキーは、コーガンの師匠A.ヤンポリスキーとオイストラフに師事した、伝説的名手といってもよい存在!老境にあってモーツァルトと「お国もの」を新録音で聴ける機会があろうとは実に意外ではありませんか。
 1908年作曲のグリエール作品はさすが、同じロシアの作曲家への圧倒的共感ゆえの磨き抜かれた解釈が惚れ惚れするよう、かたやモーツァルト(デュオ・パートナーのドヴブシュ=ルボツキーとの「チェロ版」での演奏がまた一味違う!)では、あえてテンポを遅く取り、フレーズひとつひとつの豊かな味わいがじわり沁み出す名演に...冴えわたる美音を心ゆくまで堪能できます。
 


NCA234042
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
シュニトケ:チェロとピアノのためのソナタ第1・2番、ピアノ三重奏曲
 1.チェロとピアノのためのソナタ 第1番(1978)
 2.ピアノ三重奏曲(1985/1992)
 3.チェロとピアノのためのソナタ 第2番(1993/94)
マルク・ルボツキー(ヴァイオリン)
オリガ・ドヴブシュ=ルボツキー(チェロ)
イリーナ・シュニトケ(ピアノ)

 今こそ、シュニトケ再訪の時——作曲家のすぐそばで名演を紡いできた大御所たちの新録音、滋味たっぷり!
 シュニトケが亡くなってから早くも17年——冷戦時代から東西を問わず注目を集めつづけ、早くからスウェーデンBISレーベルの積極的な紹介などにより確かな存在感を印象づけてきたこの作曲家は、本人が見ることのなかった「新世紀」の今こそあらためて客観的に、その作品をベートーヴェンやショスタコーヴィチら「音楽史上の巨匠たち」の作品と同列の存在として意識しながら聴き深めてみたいもの。
 とはいえ、本人のすぐそばで活動を続けてきた大本命の大御所たちが、21世紀のいま新たに「あえて」録音物として世に問う新録音には、格別の存在感があると言わなくてはなりません!
 作曲家の妻であり、半世紀にわたって夫アルフレートの作品をロシアの巨匠たちの名品とともに演奏・紹介しつづけてきたロシア・ピアニズムの大家イリーナ・シュニトケ、その共演者として数々の名盤も刻んできたオリガ・ドヴブシュ=ルボツキー、シュニトケのみならずブリテンの信望も厚かった偉大なヴァイオリニストのルボツキー...夢のような顔ぶれが2013年ハンブルクで録音した本盤は、どの曲も冒頭から堂々たる風格で「聴かせる」力が桁外れ——
 渋味あるチェロの低音、霊妙なピアノ、変幻自在のヴァイオリン...解説訳付、改めて聴き深めたい室内楽3編、どうぞお見逃しなく!

PAN CLASSICS


PC10332
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
イタリア初期バロックの金管合奏さまざま
 マルヴェッツィ:
  ①第4シンフォニア ②恋する男女は優しくあれど
 マレンツィオ:3嵐のさなかに歌い、イルカに助けられた者
 パレストリーナ:④アヴェ・マリア
 バッサーノ:⑤おお、頼れる師であらせられるかた
 作曲者不詳⑥エル・ビソンとガリアルダ
 デ・ローレ:⑦シチリアの歌を奏でる
 グッサーゴ:⑧第11ソナタ「ラ・マリーナ」(海辺のソナタ)
 G.ガブリエーリ:⑨主よ、耳をかたむけてください
 A.ガブリエーリ:⑩マリアは立ちつくしていた、その場所で
 ダッラ・カーザ:⑪喜び迎えよ、神を(ユビラーテ・デオ)
 S.ロッシ:⑫5声のシンフォニアとガリアルダ
 ヴェッキ:⑬バレット(舞踏曲)
 マジーニ:⑭第1シンフォニア
 ペルティ:⑮この星は炎のように
 ネーリ:⑯6声のソナタ
アンサンブル・ヴェントスム
(古楽器使用)
ウィリアム・ドンゴワ(zk)
フランク・ポワトリノー(tb)他

 あの世界有数の多忙なコルネット奏者ドンゴワらがイタリア美術に描かれた世界の音に、私たちを誘う…!

 コルネット(ドイツ語で「ツィンク」とも)——軽くカーヴした木管(直管もあり)に、金管楽器の吹き口(マウスピース)がついた管楽器。ルネサンスからバロック初期にかけ、それは小回りの利く高音楽器として、トロンボーンの祖先であるサックバットとの合奏で、教会や屋外での金管合奏を支える楽器に使われました。
 難点は、きわめて演奏がむずかしいこと——しかし現代の演奏家たちの技量の進展は桁外れで、世界にはこの楽器をたくみに吹きこなす常人離れした名手が何人か。アントネッロの濱田芳通氏もそうですが、フランス語圏で活躍するウィリアム・ドンゴワもまた、ジュネーヴ音楽院の教授職と自らの合奏団コンセール・ブリゼ—にとどまらない多忙をわめる俊才!
 録音多数の異才ですが、ここでは他にも2人のコルネット奏者、さらに4人の俊才サックバット奏者(レ・サックブーティエ合奏団のポワトリノー他、腕利き揃い!)と、1600年前後中心に「イタリアの作曲家だけ」で金管合奏曲集を作ってしまいました。ガブリエーリらヴェネツィア楽派の複合奏やコルネット独奏、ローマやボローニャの多声合唱曲の編曲…押し出しよくも玄妙なサックバットの妙音、たおやかに歌うコルネット——
 16〜17世紀のイタリア絵画に出て来そうな、高貴な人々や市民たちの聴いた調べの真相を、充実解説(訳付)でお届けいたします!
 


PC10335
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヴィンテージのハルモニウムと ピアノで聴く、ワーグナー傑作選〜
 カルク=エーレルト1914年編曲版〜

  『さまよえるオランダ人』①紡ぎ歌
  『タンホイザー』②ヴァルトブルク城への賓客たちの歓待
  『ローエングリン』③第1幕への前奏曲 ④婚礼の合唱
  『トリスタンとイゾルデ』⑤第1幕への前奏曲 ⑥イゾルデの愛の死
  『ニュルンベルクのマイスタージンガー』⑦行進曲 ⑧五重唱
  『ヴァルキューレ』⑨ジークムントの愛の歌
  『神々の黄昏』⑩ジークフリートの死 ⑪葬送行進曲
  『パルジファル』⑫花の乙女たちの合唱
ヤン・ヘンニヒ(クンストハルモニウム)
 使用楽器:
  ミュステル社1928年製
エルンスト・ブライデンバッハ(ピアノ)
 使用楽器:スタインウェイ&サンズ
 ハルモニウム(足踏みオルガン)は、芸術音楽の楽器!その最高の作曲家による至芸、晩期ロマン派の至宝ハルモニウム=足踏み式の室内オルガン。昭和の小学校の教室にあったオルガンですね。
 しかしこの楽器、実は19世紀後半には芸術音楽も奏でられる本格派の楽器として普及、ドヴォルザークやフランクなど大作曲家たちも折々に曲を書いていて。その至芸の頂点をきわめたのが、20世紀初頭のドイツで活躍した名匠カルク=エーレルト…世紀末情緒ただようピアノ曲やオルガン曲などでも才能を発揮した人ですが、なによりハルモニウムの可能性を広く知らしめることに強い情熱をいだき、多くの新作のほか膨大な量にのぼるハルモニウム向け編曲も残しています。
 ハルモニウムとピアノの二重奏のための楽譜もかなりあり、音を伸ばせて音量変化も自在なハルモニウムの機構を活かした部分と、アタックの効いた音が出せて敏捷なパッセージも思いのままなピアノの特性に頼る部分をうまく使い分け、オーケストラやオペラの音楽さえ絶妙の編曲にしてみせる...その技量が何より鮮やかに出ているのが、1914年に刊行されたワーグナー編曲集!「トリスタン」のような難曲も「オランダ人」のような初期作も、この耽美な情緒ただよう楽器の組み合わせで実に鮮やかに聴かせてくれる——ちょっと聴いたらきっとクセになります!
 「ワーグナーは長すぎる」と敬遠気味の方にもお勧めできる、自然派サウンドが美しい名手ふたりの名演!もちろん解説訳付です。
 


PSC1010
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
イタリアのソナタ集
 1.ピッコーネ:マンドーラのための シンフォニア ニ短調
 2.フォンタネッリ/デッラ・カーザ編:ソナタ
 3.G.B.サンマルティーニ:アルマンドリーノのためのソナタ ト長調
 4.作者不詳/デッラ・カーザ編:グラーヴェ
 5.アルリゴーニ:マンドリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
 6.作者不詳/デッラ・カーザ編:グラーヴェ(II)
 7.D.スカルラッティ:ソナタ ト短調 K.88/L.36
 8.ジェルヴァージオ:マンドリン独奏と通奏低音のためのソナタ ニ長調
ドゥイリオ・ガルフェッティ(マンドリン)
ルーカ・ピアンカ(テオルボ、アーチリュート)
 残暑から秋に向けて、しっとり聴きたいマンドリン古楽。本格派が爪弾く絶美の後期バロック、なんてかわいい…
 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』で、主人公ドン・ジョヴァンニが唐突に弾きはじめる楽器、マンドリン…お、古典派の頃にはもうマンドリンがあったのか!と思う方もおられるのでは。
 そして実際、マンドリンは18世紀半ばくらいから人気を博しはじめていたのです。弦の数も調弦もヴァイオリンと同じ、しかし全く違う発音機構で、趣きの異なった音楽が奏でられる…と、アマチュア音楽家たちにヴァイオリンを弾く室内楽好きが増えつつあった当時、マンドリンは徐々に演奏者人口を増やしてゆきました。
 それは、どこでどう生まれた楽器だったのか...古楽大国ベルギーのPassacailleレーベルで、イタリアの伝説的古楽集団イル・ジャルディーノ・アルモニコでも大活躍してきたリュート奏者ルーカ・ピアンカらが織り上げたこの二重奏アルバムは、そうした最初期のマンドリン音楽の魅力をていねいに、絶美の名演で聴かせてくれます。
 これがとにかくかわいいサウンド!確かな論拠をもってマンドリン編曲版でも演奏されてきたスカルラッティのソナタK88を筆頭に、ポスト・ヴィヴァルディ世代の耳なじみのよいバロック的旋律が、弦をはじく愛らしくも涼しげなサウンドで粒立ちよく奏でられてゆくさまはほんとうに絶品。ぴちぴちと発泡系ワインを思わせる美音は、涼しさを演出すること請け合い♪
 解説訳付、お見逃しなく!
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Φ(PHI)



LPH019
(2CD)
(国内仕様盤 ・日本語解説付)
\4000+税
ヘレヴェッヘ指揮
ベルギー王立フランダース・フランダース・フィル
 シューベルト:
  1.交響曲 第1番 ニ長調 D82
  2.交響曲 第3番 ニ長調 D200
  3.交響曲 第4番 ハ短調「悲劇的」D417
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ベルギー王立フランダース・フランダース・フィル管

 PENTATONEで中断していたヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルのシューベルト交響曲全集が、新たにPHIレーベルから登場。
 実は傑作ぞろいの初期交響曲。指揮者の才覚で思わぬ名曲に変身するこれらの作品、ヘレヴェッヘならではの才気あふれる演奏を期待したい!


 フィリップ・ヘレヴェッヘの快進撃が止まりません。つい先日、レコード・アカデミー賞受賞の『四季』のあとを受けてのハイドン最晩期の大作『天地創造』全曲録音リリースを発表したかと思いきや、時代的にほとんど違わないレパートリーとはいえ、今度はシンフォニック路線に大きく舵を切ってきました!
 巨匠レオンハルトのバッハ録音で合唱指揮をつとめて以来、稀代の古楽系合唱指揮者として培ってきたそのカリスマ的統率力は、演奏陣と同じ目線で「仲間」として音楽を作ってゆく合唱人ならではの共感性がベースに感じられるもの——そしてそのことは、バッハでもブルックナーでもブラームスでもメンデルスゾーンでも、合唱を大切にしてきた作曲家の作品では決して声楽曲にとどまらない応用力がきくことなのだ...と、ヘレヴェッヘのこれまでの録音は私たちに教えてきてくれたのですが、それが今度はシューベルト!
 古楽器集団シャンゼリゼ管ではなく、ベートーヴェンの交響曲全曲録音(Pentatone)と同じ王立フランダース・フィルという、現代楽器オーケストラながらもこの指揮者との相性抜群な名門楽団との仕事といわれれば、俄然興味が湧くではありませんか!



ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル
 シューベルト前2作

PTC5186446
(SACD HYBRID)
\2800
ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル
 シューベルト:
  交響曲第7番ロ短調D.759《未完成》
  交響曲第6番ハ長調D.589《小ハ長調》
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
ロイヤル・フランダース・
 フィルハーモニー管弦楽団
ヘレヴェッヘのシューベルト!第2弾は"未完成"と"小ハ長調"!

 モダン・オーケストラにピリオド・アプローチを持ち込んだベートーヴェンの「交響曲全集」(PTC 5186 312)を完成させ、現在は首席指揮者(プリンシパル・コンダクター)としてロイヤル・フランダース・フィルの指揮台に立つ古楽奏法の世界的権威フリップ・ヘレヴェッヘ。
 "ベートーヴェン"に続くヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルの新プロジェクトとして2011年にスタートした"シューベルト"。
 「交響曲第9番《ザ・グレイト》」に続く第2弾は、「交響曲第7番《未完成》&交響曲第6番《小ハ長調》」!
 「ザ・グレイト」では、推進力を持ったテンポ設定、伸びやかでクリアなフレーズ、シャープなリズム、変幻自在のダイナミクスが印象的だったヘレヴェッヘのシューベルト。
 「未完成」&「小ハ長調」でも、モダン・オーケストラとピリオド・アプローチの特色を巧みに融合させたヘレヴェッヘならではの快演を愉しませてくれることだろう!
 トリトナスのアンドレアス・ノイブロンナー、マーカス・ハイランドが担当した録音面にも要注目です。

※録音:2011年10月、クイーン・エリザベス・ホール(アントワープ/ベルギー)



 
Schubert: Symphony No. 9 in C major, D944 'The Great'
PTC 5186372
(SACD HYBRID)
\2800
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ロイヤル・フランダース・フィル
録音:2010年7月
軽やかで天性のロマンティックな明るさを存分に発揮した「グレイト」。こういう演奏もいい。




旧譜
どういうわけかあまり話題に上らないヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルのベートーヴェン交響曲全集だが、その強烈な個性からみて、堂々、21世紀前半を代表する名盤だと思う。

PENTATONE
PTC 5186 312
(5SACDs HYBRID)
\8000
海外直輸入
ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル
 ベートーヴェン:交響曲全集

  交響曲第1番ハ長調Op.21/交響曲第2番ニ長調Op.36/
  交響曲第3番変ホ長調Op.55《英雄》/
  交響曲第4番変ロ長調Op.60/
  交響曲第5番ハ短調Op.67《運命》/
  交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/交響曲第7番イ長調Op.92/
  交響曲第8番ヘ長調Op.93/交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》*
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)*
インゲボルク・ダンツ(メゾ・ソプラノ)*
クリストフ・シュトレール(テノール)*
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)*
コレギウム・ヴォカーレ*
アカデミア・キジアーナ・シエナ*

 ヘレヴェッヘのベートーヴェン全集BOX!モダン・オケとピリオド・アプローチの共演!
 古楽大国ベルギーを代表するピリオド奏法の世界的権威フィリップ・ヘレヴェッへ。
"プリンシパル・コンダクター"を務める母国ベルギーのオーケストラ、ロイヤル・フランダース・フィルと共に完成させた『"モダン・オーケストラ"と"ピリオド・アプローチ"の融合による"新しいベートーヴェン"』をテーマとするベートーヴェンの「交響曲全集」がボックス・セットで登場!
 綿密な時代考証、ヘレヴェッヘ独自の研究に基づく解釈、ロイヤル・フランダース・フィルに浸透させたピリオド・アプローチ。
 "モダン・オーケストラ"と"ピリオド・アプローチ"によるヘレヴェッヘのベートーヴェンは、演奏、録音ともに超一級品です!

※録音:2004年−2009年、ベルギー&オランダ/レコーディング:トリトナス



 


LPH017
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
『聖母マリアのカンティガ集』より
   〜中世スペインの聖なる恋歌〜

 ①第340歌「聖母よ、栄光の母よ」
 ②第1歌「今日この日から、わたしの歌を」
 ③第76歌「おとめマリアの姿を汚す者は」
 ④第18歌〔器楽〕「ヴェールを編み上げる絹糸のごとき詩句」
 ⑤第60歌「アヴェとエヴァでは大きく違う」
 ⑥第320歌「聖母マリアさまがくださったのは」
 ⑦第160歌「誉れたかき夫人を讃えたくば」
 ⑧第105歌「アラスのおとめ」
 ⑨第10歌〔器楽〕「妊娠してしまった女子修道院長」
 ⑩第7歌「聖母マリアさまを愛さなくてはならぬ」
 ⑪第383歌「溺れかけて救われた巡礼の婦人」
 ⑫第85歌〔器楽〕「盗賊たちから救われたユダヤ人」
 ⑬第281歌「悪魔の召使いになった騎士」
 ⑭第127歌〔器楽〕「母親を蹴った若者」
 ⑮第213歌「無実で許された罪なき男」
 ⑯第380歌「遅れをとらず、まごつかず」
 ⑰第295歌〔器楽〕「何人かの修道女の前に現れた聖母マリア」
 ⑱第10歌「妊娠してしまった女子修道院長」
 ⑲第166歌「脚が治ったサラスの男」
ハナ・ブラジコヴァー
 (ソプラノ、ゴシックハープ、ルネサンスハープ)
バルボラ・カバートコヴァー(ソプラノ、ゴシックハープ、プサルテリウム)
マルギット・ユーベルラッカー(ダルシマー)
マルティン・ノヴァーク(打楽器)
 ヘレヴェッヘ主宰レーベルPhiに、凄腕古楽陣が結集。この看板を背負うだけある…静謐な中世音紀行、絶品!
 中世音楽といっても、世界が広大すぎてとっつきにくい…という方にもおすすめ、中世音楽なら片っ端から音盤収集する、という人にも文句なく推薦できる。
 そんなアルバムが、古楽合唱の世界から稀代の名指揮者になった異才フィリップ・ヘレヴェッヘの自主制作レーベルPhiから登場します!
 文句なしの『レコ芸』特選盤が相次ぐ同レーベルの看板を背負うだけある4人は、これまでにもラルペッジャータやバッハ・コレギウム・ジャパンの比類ない名演の中軸を担ってきた古楽歌手・古楽器奏者たち——
 テーマは中世スペインの王アルフォンソ10世が、吟遊詩人の恋愛歌を「聖母マリアに捧げる歌」として綴った有名な歌集『聖母マリアのカンティガ集』から厳選された物語歌。
 ゴシックハープやダルシマー、プサルテリウム(弦を叩いて音を出す、神秘的な美音がたまらない中世楽器)の伴奏で、清らかな古楽歌唱(ソプラノひとりか、二重唱か...)で歌いこなされる神秘的な歌の数々は、ひとたびCDをかけた瞬間から虜になってしまうこと間違いなしの美しさ!
 解説も充実(訳付)、中世音楽の魔法のような音世界に踏み込むのに、名匠ヘレヴェッヘのお墨付きは確かな安心の証になるといってよいでしょう。
 


LPH018
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4300+税
ヘレヴェッヘ指揮&シャンゼリゼ管
 ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI:2

 〜独唱、合唱と管弦楽のための
 台本:ゴットフリート・ファン・スヴィーテン
     (ジョン・ミルトン『失楽園』にもとづく)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
クリスティナ・ランツハマー(S)
マクシミリアン・シュミット(T)
ルドルフ・ローゼン(B)
 『四季』の成功を受け、その前の重要作へ!
 シャンゼリゼ管の新境地、ハイドン晩年の超・意欲作!
 19世紀の管弦楽つき声楽作品の大作を中心に、時代を踏み込んだ古楽器演奏を続けてきたシャンゼリゼ管弦楽団&コレギウム・ヴォカーレ・ヘント。異才ヘレヴェッヘの快進撃はますます続きますが、今回は昨年度『レコード芸術』レコードアカデミー賞を受賞したハイドン最晩期の『四季』(LPH013)から少し遡り、その前にロンドン帰りのハイドンの名声をウィーンであらためて強烈に印象づけた大作『天地創造』に迫ります!
 独唱陣は『四季』の精鋭陣ふたりとバスのルドルフ・ローゼンという申し分ない布陣、フルートには独奏者&指揮者としても活動するA.コセンコ、オーボエのポンセールやトロンボーンのヴィム・ベキュ...など、例によって管弦楽にはソリスト続々!
 弦は9/8/5/6/3とまさにハイドンの頃の大規模楽団そのまま、初演時にサリエリが弾いたとおりフォルテピアノを通奏低音楽器に配した編成で、初めてこの作品が世界に鳴り響いたときの興奮そのままの、確かな作品解釈での演奏を届けてくれるに違いありません。
 しかも、いかなる大編成でも確かな一体感をもって鳴るヘレヴェッヘ指揮下のアンサンブルの求心力は、年々勢いを増しているところ——数年前からステージでは演奏しつづけてきた演目の、満を持しての録音。
 解説訳付でお届けいたします!

ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT2990901
(国内仕様盤 ・日本語解説付)
\2500+税
メーカー在庫限り
ハイドンの闇や機微に深く食い込む響きはまさにクラヴィコードだからこそ・・・
 ハイドン:クラヴィコードによるソナタ集
  1. ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32
  2. ソナタ ト短調 Hob.XVI:44
  3. ソナタ ハ長調 Hob.XVI:48
  4. ソナタ ニ長調 Hob.XVI:20/Op.30-6
  5. ソナタ 変ロ長調 Hob.XVI:41/Op.37-2
  6. ソナタ ニ長調 Hob.XVI:42/Op.37-3
マルシア・ハジマルコス(クラヴィコード)
 Zag Territoires初期の隠れ名盤
 20世紀末にいくつかの圧倒的存在感のクラヴィコード録音などを残し、このレーベルを去っていったアメリカの異才フォルテピアノ奏者マルシア・ハジマルコスのこの1枚は、ハイドンのピアノ・ソナタがまさしく「クラヴィコード最後の栄光の時代」、つまりハイドンが大いに影響を受けたバッハ次男C.P.E.バッハ活躍期の楽器であったこと、そしてハイドンの音楽の思いがけない闇や機微に深く食い込む響きはまさにクラヴィコードという「かそけき音のたたかいの世界」にあったことを、生々しいまでに伝えてくれる名演として秘かな興奮を明敏な古楽器ファンにもたらしたものでした。
 今回、数年後に出た廉価再発仕様で一定在庫を確保。「メーカー在庫限り」で日本語解説付流通をはかります。
 


ZZT2040301
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
〔再発売 在庫限り〕
キアラ・バンキーニ(vn)&アンサンブル415
 ジェミニアーニ:コレッリのソナタによる 合奏協奏曲集

 1.合奏協奏曲ニ長調(コレッリのソナタop.5-1による)
 2.合奏協奏曲ハ長調(コレッリのソナタop.5-3による)
 3.合奏協奏曲ト短調(コレッリのソナタop.5-5による)
 4.合奏協奏曲ホ短調(コレッリのソナタop.5-8による)
 5.合奏協奏曲ヘ長調(コレッリのソナタop.5-10による)
 6.合奏協奏曲ホ長調(コレッリのソナタop.5-11による)
 7. 合奏協奏曲ニ短調(コレッリのソナタop.5-12(ラ・フォリア)による)
キアラ・バンキーニ(vn)指揮
アンサンブル415(古楽器使用)
 2004年の傑作盤、在庫限りの再登場!

 名手続々のアンサンブル415全盛期の1枚、日本語解説付で…Alpha創業者が最も気にしていた同じフランスの小資本レーベルZig-Zag Territoiresは、16年の歴史のなかで膨大なタイトルをリリース、圧倒的な支持を受けながらAlpha同様、再プレスがされないままの名盤も多々。かつては廉価再発シリーズが企画されたこともありますが、そのときの在庫が辛うじて見つかったものの、他はいっさいプレス切れという名盤もいくつかあります。
 そうした在庫のサルヴェージ企画として、先日はインマゼール指揮アニマ・エテルナのモーツァルト交響曲第40・41番を解説付で発売しましたが、今度は(これも今なお要望の多い)ジェミニアーニのコレッリ編曲合奏協奏曲集をまとめて入手できましたので、廉価版パッケージ(原文解説なし)に初出時解説の日本語訳付という贅沢な仕様で、在庫分のみ国内流通でお届けすることにいたしました。
 18世紀の英国で活躍したイタリア人ヴァイオリン奏者ジェミニアーニは作曲でも絶大な人気を誇り、その楽譜は唯一ヘンデルの曲集と同等の売れ行きを誇ったとか——
 師コレッリの傑作群を合奏協奏曲版に直したこの異色曲集を、数年前に解散した超・凄腕集団アンサンブル415が名手続々だった全盛後期に録音していたことは、古楽音盤界の僥倖でありました。
 「次はない」とも思われる日本語解説付での入手のチャンス、お見逃しなく!
 

ZZT2030501
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
モーツァルト:交響曲第40番・第41番「ジュピター」
 1. 交響曲 第40番 ト短調 KV550
 2. 交響曲 第41番 ハ長調 KV551「ジュピター」
ヨス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
          (古楽器使用)

 2003年の決定版!2枚組入手困難につき、急遽後半2曲のみの廉価アルバムを限定発売いたします!

 旧譜のプレスが切れると、2010年前後までは人気盤であれば比較的短期間のうちに再プレスがなされたのですが、最近では組換え再発に組み込まれて旧譜の方はお蔵入り、というケースが多いようです。
 インマゼール&アニマ・エテルナが2003年にリリースした痛快モーツァルト後期交響曲集(2枚組)も、ちょっと入手困難に…しかし埋もれさせておくにはもったいない、また他盤とのBOX仕様(ZZT324)には手が出ないお客様にもぜひ、あの魅力をお伝えしたい...と、これまで国内仕様では出してこなかったZigZagTerritoires廉価版シリーズZEBRAから出た抜粋版を、日本語解説付でお届けいたします。
 インマゼールは21世紀初頭に室内楽・協奏曲・交響曲などモーツァルト作品をやや集中的に録音していますが、それはちょうどJ.シュトラウスのワルツ&ポルカ集やリムスキー=コルサコフ、チャイコフスキーといったロシアものを録音しはじめたのと同じ頃...斬新さのかたわら、かつてChannel Classicsで連続録音していたピアノ協奏曲集にも通じるアニマ・エテルナの「本懐」ともいうべき、モーツァルト作品の「爆音に頼らない作品の造形美」をよく伝える、並居る名盤群を制しうる名演です!



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