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≪第84号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2015/9/22〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 




9/25(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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COLLEGIUM



COLCD 138
\2500→\2290
ジョン・ラッターの新作・新録音
 福島に捧げる「永遠の花」〜ギフト・オヴ・ライフ

  ジョン・ラッター:
   ギフト・オヴ・ライフ(生命の贈り物)/
   神よ、あなたの公平を王に/永遠の花/審問/
   詩篇第150篇/キリストは明けの明星/
   楽園にある全ての鐘が/喜びと歌
ジョン・ラッター(指揮)
ケンブリッジ・シンガーズ
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 
 ☆ジョン・ラッター待望の新作! 2015年新録音!
 ☆福島の震災被害者に捧げる「永遠の花」も収録!

 イギリスを代表する英国合唱の巨匠ジョン・ラッター(1945−)。ラッターの自主レーベル、Collegium(コレギウム)より、待望の自作新録音アルバムが登場!
 子供のためのミサ(COLCD 129)以来10年ぶりとなる大作、6つのカンティクルとクリエイション 《ギフト・オヴ・ライフ(生命の贈り物)》と、7つの宗教的小品を収録。
 なかでも注目は、2011年の東日本大震災、津波、そして福島原発事故の被災者のために書かれた「永遠の花(A flower remembered)」。
 「永遠の花」は2014年3月に京都で世界初演、その後楽譜も出版され、アマチュアを含む様々な合唱団で歌われています。
 ジョン・ラッター自身の指揮によって響く、美しいハーモニーと印象的なメロディー。
 合唱関係者必聴必携の新譜です!

 ※録音:2015年7月15日−16日、フェアフィールド・ホール(クロイドン、イギリス)






そのラターの代表作「レクイエム」
「合唱とオルガンのための2つの祝福」がまた美しい・・・

NAXOS
8.557130
¥1700
海外直輸入
ラター:レクィエム
    合唱とオルガンのための降臨節アンセム「立ち上がれ、喜びに輝け」
    無伴奏二重合唱のためのアンセム「神聖なる愛よ、来たれ」
    合唱とフルートのためのアンセム「神の贈り物なる音楽」
    合唱とオルガンのための2つの祝福「クレア・ベネディクション」/「平和なる世界に歩み入れ」
    2つのオルガン小品〜「7拍子のトッカータ」/「復活祭の主題による変奏曲」(オルガン二重奏)*
ティモシー・ブラウン指揮
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニアのメンバー
ニコラス・リマー(org)/ニコラス・コロン(org)*

 CD屋のクラシック売り場で仕事していた頃、イギリスにCOLLEGIUMというマイナー・レーベルがあったのだが、装丁は地味だし、聞いたことのない作曲家の合唱曲ばかりだし、あまり注文しなかった。ところがその中のジョン・ラターという人の「レクイエム」の入ったアルバムだけが突出して売れた。
 それまでその人のことまったく知らなかったのですぐに調べてみた。

 1945年ロンドン生まれ。数多くのケンブリッジ大学の中でも2番目に古い名門クレア・カレッジで音楽を専攻、その後なんとわずか30歳でそのクレア・カレッジの音楽科主任に就任している。
 1981年にケンブリッジ・シンガーズを結成、自ら指揮者を務める。さらに先ほど言ったCOLLEGIUMというというケンブリッジ・シンガーズのためのレーベルを興した。

 今も生きている現代の作曲家らしい。そして自分でレーベルを作ったということのようである。合唱に詳しいスタッフに聞いたところ、その人の「レクイエム」は現代音楽だがとても聴きやすくて、最近はアマチュア合唱団がよく取り上げるらしい。・・・なるほど、だから売れるわけか。
 「じゃあ、聴いてみるか。」・・・ということで聴いた。

 ・・・現代に蘇ったフォーレ、という感じの、いやそれ以上に美しくて透明な合唱曲。確かにこれは人気が出るはずである。とっても親しみやすいのである。

 そしてそれから数年、ついにNAXOSからもそのジョン・ラターの「レクイエム」がリリースされた。
 この数年の間にさまざまなレーベルからリリースされ、それぞれ人気を博したが、今度のNAOXS盤はラター自身がプロデュースしているらしい。
 リリースされるやいなや大ベストセラーを驀進。この間見た資料では、日本でのNAXOSベストセラー・トップ100の第4位、西洋人作曲家の中では堂々の第1位。もう合唱ファンだけの作品ではない。
 店主ももちろん早い段階で聴いた。数年ぶり。
 ・・・数年前聴いたときよりも劇的で鮮明な内容になっていた。
 伴奏は大オーケストラではなく小編成アンサンブル、なのにこの厚み、この迫力。ラターは昔フォーレの「レクイエム」を校訂したが、それも小編成オケ版だった。
 歌声はさらに透明感を増している、なのにこの切迫感、緊張感。合唱が、ラターの母校の聖歌隊であることによるのか。
 そして何より本人プロデュースだからか、「歌ってみました」的ないい加減さがみじんもない。みんな真剣そのもの。しばしば「作品として軽い」と言われたこの曲だが、少なくともこの演奏に関してはそんな批評は許されない。

 ・・・するとあとから詳しい日本語の解説が来て、知った。

 このアルバムは、ラターが自動車事故でなくした最愛の息子に捧げたものだった。

(2007年「このNAXOSを聴け!」より)






AEON


AECD1647
\2500
「孤独」 〜無伴奏チェロの新たな地平〜
 1. サウンダーズ:ソリチュード(孤独)
 2. ランツァ:四旬節と肉食の戦い
 3. ディロン:雨の神(パルジャニヤ)と風の神(ヴァータ)
 4. リム:インヴィジビリティ(不可視なるもの)
 5. ブロンドー:ブラックバード(クロウタドリ)
セヴリーヌ・バロン(vc)
 やはりチェロの世界は、とてつもない名手の宝庫!生楽器一本。
 絶美の環境音と聴くか、深く傾聴するか?フランスの現代音楽シーンは全く多彩で、映画やCMなどでも活躍するわかりやすい曲を書く才人もいれば、Ircam系の前衛人たちも元気、クラブシーンや舞台などで活躍するジャンルレスの音楽家もいて、その多彩をきわめる活況がまるで衰える気配を見せません——
 そんななか、ベルリンでみっちり修業したのち現在リヨン音楽院の最上級過程にいるというセヴリーヌ・バロンなる異才チェロ奏者の痛快なアルバムが、最前線の現代音楽シーンと密接なつながりをみせるフランスaeonから登場、あらためてレーベルの存在感を強く印象づけてくれました。
 すでにアンサンブル・モデルンの一員として欧州第一線で活躍、名門トゥルーズ室内管のソリストにも就任しながら現代音楽への情熱さめやらずソロ路線に転向、数多くの新作初演もはたしている彼女の「生楽器一本勝負」は、チェロという楽器から引き出せる多元的な音響をしなやかな流れに文脈づけた新作名品を集め、チェロとは思えない妙音なども出て来つつ、センスのよいブランドショップのBGMとしても通用しそうな感触の良さ(とくに、弓をきわめてゆっくり動かす地鳴りのような音が、香りのよい土をなでているような心地良さを耳に届けてくれたり...)。
 これだから無伴奏系はたまりません。響きのサンプルとしてかけておくもよし、各作品の仕組みを読み解きながら傾聴するもよし...さすがはaeonの1枚、お見逃しなく!




ARCO DIVA



UP0167
\2500→\2290
思わぬ異色盤
 テープリツェ北ボヘミア・フィル
  プロコフィエフ:バレエ音楽『エフゲニー・オネーギン』

   〜チェコ語による舞台再構成版〜
イジー・ペトルドリーク指揮
テープリツェ北ボヘミア・フィルハーモニー管弦楽団
シュテファンスカ・スラリツカ、
ヤン・ドゥシェク(cmb)
ヤロミール・メドゥーナ(語り手)
ペトル・ミケスカ(オネーギン)
カロリーナ・ヘルツィノヴァー(タチヤーナ)
トマーシュ・ヴァニェク(レンスキー)他
 チャイコフスキーとは全く違う視点から『オネーギン』を読み解いたプロコフィエフの音楽で、物語の真相を…!

 オペラや映画音楽への抜群の適性をみせるかたわら、バレエ音楽の傑作も数多く、舞台や物語に音楽をつけてゆくことへ深い関心を示しつづけたプロコフィエフ。
 当然のように祖国ロシアの文学作品には昔から造詣があり、1936年にはゴーゴリと並ぶ19世紀ロシア語文学界の大立者プーシキンの歿後100年祭(1937年)に向け、さまざまな作品を書いています。
 そのなかでもとくに注目すべき作品が、この『エフゲニー・オネーギン』!
 この60年ほど前に巨匠チャイコフスキーが作曲したオペラ版があまりにも有名になりすぎ、オペラとして鑑賞されることを前提とした筋書と音楽の力ゆえ原作の姿を正しく伝えていないのではないか...?とも言われるところ、プロコフィエフはロシア貴族の没落についての物語として作品をとらえなおし、全く異なる音楽劇にこの作品を仕上げたのでした。
 チェコ国際音楽演劇祭で初演されたこのヴァージョンは、最新のチェコ語訳台本にもとづく朗読のうえで進められるメロドラマ形式に再構成されており、CDではさながら極上のラジオ・ドラマを聴くかのような面白さ——
 チェコ語が一切わからなくとも、音楽と演技の力か、劇的展開に心惹かれること必至! チェコ第一級の演奏陣もさすがの名演を聴かせてくれます。思わぬ異色盤です!


 テプリツェ はチェコの有名な温泉地。温泉地としてチェコ国内でカルロヴィ・ヴァリの次に規模が大きい。




Ediciones Singulares



ES1016
(2CD+BOOK)
\4800→\4390
所有する喜び、これぞヨーロッパの贅沢
 Ediciones Singulares 新譜登場!

シャルル=シモン・カテル(1773〜1830):
 歌劇『バヤデルたち』(全曲)

  フランス革命期、初期ロマン派と東洋への憧れ〜
  (1810年、パリ、フランス帝立劇場にて初演)
ディディエ・タルパン指揮
Ens.ソーラメンテ・ナトゥラーリ、
Ens.ムジカ・フロレア(古楽器使用)
ブルガリア国立スヴェトスラフ・オブレチェノフ合唱団
シャンタル・サントン、
フィリップ・ドー、
アンドレ・エボエル、
マティアス・ヴィダル、
カティア・ヴェレタズ、
ジェニファー・ボルギ、他

 やはり、フランス歌劇の歴史は掘るほどに面白い!

 盲点は革命期。
 すでに初期ロマン派、手に汗握る音楽日本で広く知られている音楽史は、どうしてもドイツ語圏中心、オーケストラ文化中心で進んでいるところがあって、その盲点となる時代や地域の傑作に出会いにくい環境もできてしまっているのですが…

 その最大の犠牲はやはり、18〜19世紀のフランスとイタリアのオペラ文化かもしれません。


 ペルゴレージとロッシーニのあいだにあったイタリアの傑作群と同じく、リュリとラモーの間も、本来フランス歌劇の大家と目すべきグルックの偉業も、ケルビーニとマイヤベーアをへてグノーを準備し、ロマン派から近代にかけての管弦楽法の発展にも大きな影響を与えた一大文化——

 続々とその精華を再発見しつつあるEdiciones Singularesレーベルの新作は、ベルリオーズも絶賛した1773年生まれの大家カテルが主人公。
 ゴセック門下で学んだのちナポレオン帝政期に活躍、東洋を舞台にした傑作で名を残した人ですが、この『バヤデルたち』もそうした注目作。


 グルックやサリエリのフランス時代を思わせる、レチタティーヴォでも管弦楽が途切れず続く一大音楽絵巻スタイルで、日本の古楽ファンやオーケストラ・ファンの心に必ずや響くはず!


 歌手陣もフランス最前線の名歌手揃い、ル・ポエム・アルモニークとの共演などフランスでの活躍もめだつ中欧系古楽バンドもセンス抜群、ゾクゾクする古楽器サウンドを堪能させてくれます!

 

  

 




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FIBONACCI RECORDS



FIB 990
\2800→\2590
関ジャニ∞の音楽王NO.1決定戦出場・・・
 というか、ケルン国際音楽コンクール優勝
  坂本真由美/モーツァルト

    モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調
ピアノ: 坂本真由美
ニクラス・ウィレン(指揮)
WDRケルン放送管弦楽団

 9月25日(金) 19:00〜21:48 テレビ朝日系列で放送の『関ジャニ∞の音楽王NO.1決定戦 ザ・モーツァルト』に出演する坂本真由美の唯一のアルバム。
 

 ピアニスト坂本真由美さんをご存知でしょうか?

 彼女は3年ごとに開催されるケルン国際音楽コンクールの2011年優勝者で、他にケルン放送管弦楽団の団員の方々が選ぶ最優秀賞と、ケルン音楽大学の学生達が選ぶ特別賞のトリプル受賞を果たしました。
 決勝ラウンドで今回共演している、WDRケルン放送管の団員たちが彼女のことを大変気に入りコンクール終了後、レコーディングの話になり、あれよあれよという間にCDをリリース、彼女もオケも気合の入った録音となり、その結果は最上級の渾身のモーツァルト演奏となりました。

 東京藝術大学を卒業後、ドイツ・ハノーヴァー音楽演劇大学にて研鑽を重ね卒業、同大学主催ピアノマスタークラスで特別講師を務める。同大学ソリスト科に在籍するかたわら、非常勤講師、及びピアノ科教授アシスタントをつとめ、2013年ソリスト科を卒業ドイツ国家演奏家資格を取得。

 今回収録されたのはモーツァルト全盛期に書かれ今でも人気曲として演奏、録音される第20番と第21番のカップリング。
 丁寧に演奏され一音、一音しかっりとした音で、モーツァルト独特な甘美なメロディーなどは聴くものを心から揺さぶられる。かといって両曲とも重すぎず、オケとソロの調和が上手く、実に聞いていて引き込まれてしまう。退屈させない一枚です。

 ゴールデンタイムに放送される『関ジャニ∞の音楽王NO.1決定戦』に出演するということになれば、演奏を聞いて注目されること間違いなし!
 ドイツ、アメリカ、日本をはじめ世界で活躍する彼女の演奏に大きな期待がかかっています。




ホームページはこちら!
http://mayumisakamoto.com/index.html
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<メジャー・レーベル>
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SONY


8887513645-2
\2700→\2490

アーノンクール、新たな「ベートーヴェン:交響曲全集」第1弾
 ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」

 ベートーヴェン:
  1.交響曲第4番変ロ長調作品60
  2.交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮:ニコラウス・アーノンクール

  巨匠86歳の「運命」は新たな「ベートーヴェン:交響曲全集」の第1弾。
 さらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を刻印した充実のアルバム。

 アーノンクール86歳にして新たに手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと開始する「ベートーヴェン:交響曲全集」の第1弾。
 曲目も人気曲第5番「運命」と第4番という最高の2曲。今年5月にウィーンのムジークフェラインザールで行なわれ、ソールドアウトとなった演奏会のライヴ・レコーディングで、昨年大きな話題となった「モーツァルト:後期交響曲集」に引き続き、今もなおさらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を鮮明に刻印した前代未聞の解釈が聴きものです。

 1991年のテルデックへの交響曲全集録音、2007年のライヴ映像(第5番)はともに、ヨーロッパ室内管弦楽団とであったのに対し、今回は自ら手塩にかけてきたコンツェントゥスとのベートーヴェン作品の初録音となる点も聴きものです。
 各種出版譜や原典資料を参照した上で作成された、アーノンクール独自の演奏譜によっており、第4番第4楽章では通常よりも数小節短く、第5番は、「従来解釈されていた『運命と闘い勝利を得る』という構図とは関係なく、民衆の反乱を描く作品だ」というアーノンクール独自の視点で解釈されています。
 第5番第3楽章ではトリオの後に主部が繰り返され、第5番第4楽章のトロンボーンとピッコロの独自のバランスや最後の和音連打のタメはショッキングでさえあり、作品の革命性が浮き彫りにされています。


◎既発売盤とのタイム比較

 交響曲第4番 1991年  2015年
     第1楽章 12:28  12:29
     第2楽章 09:25  09:28
     第3楽章 05:46  06:01
     第4楽章 06:51  07:01
     トータル 34:29  34:58

 交響曲第5番 1991年  2015年
    第1楽章 07:23  07:24
    第2楽章 10:00  09:06
    第3楽章 08:22  08:18
    第4楽章 10:57  10:57
    トータル 36:41  35:41

 アーノンクールは来年7月までにウィーンおよびグラーツでベートーヴェンの交響曲全曲の演奏を行なうことになっています。2015年10月は第8番・第7番、2016年5月は第9番、そしてグラーツのシュティリアルテ音楽祭では交響曲全曲演奏が予定されており、順次ソニー・クラシカルによってレコーディングされていく予定です。

 [録音]2015年5月8日〜11日、 ウィーン、ムジークフェラインザール[レコーディング・プロデューサー]マーティン・ザウアー[レコーディング・エンジニア]ルネ・メラー

 

 ニコラウス・アーノンクール:
  1929年、ベルリン生まれのオーストリアの指揮者、チェロ奏者。ウィーン交響楽団のチェロ奏者をつとめるかたわら、古楽、古楽器の研究・収集にも力を注ぎ、1953 年にウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを結成。1970 年代からは指揮者としての活動も本格化し、チューリヒ歌劇場、コンセルトヘボウ管、ヨーロッパ室内管との演奏・録音を積極的に行う。
 作品の原典資料に当たり、常に音楽の意味を問い続ける唯一無二の巨匠。



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こちらもお忘れなく!
ベルリン・フィルとのシューベルト交響曲全集




ここへきてジワジワ話題になりつつある
ベルリン・フィル自主製作盤新譜ボックス
ニコラウス・アーノンクール
シューベルト交響曲全集、ミサ曲、オペラ

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店主がことあるごとにいっている20世紀末の革命的ベートーヴェン交響曲全集録音は、ガーディナーとジンマン、そしてアーノンクール。
交響曲ファンである以上少なくともこの3つを聴かないままでは終われないと思う。
もしアーノンクール旧録音全集の衝撃をまだ味わったことがなくてこれから体験します、というラッキーな方は、新録音チクルスが始まる前にぜひ聴いておいたほうがいいかも。

ところが、な、なんとアーノンクールの旧ベートーヴェン交響曲全集は廃盤・・・

10年前のこのセットものも海外在庫のみ。ただ、思ったより安いのでどうぞお早めに。

TELDEC
2564.63779
(14CD)
\10000→\5990
アーノンクール/コンプリート・ベートーヴェン
 交響曲全9曲、

 ピアノ協奏曲全5曲、
 三重協奏曲、
 ロンドWoO.6、合唱幻想曲、ヴァイオリン協奏曲、
 ロマンス第1番&第2番、「コリオラン」序曲、
 「プロメテウスの創造物」序曲と序奏、「アテネの廃墟」序曲、
 「フィデリオ」序曲、「レオノーレ」序曲第1番−第3番、
 「エグモント」序曲、バレエ「プロメテウスの創造物」全曲、荘厳ミサ
アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管
エマール、
ツェートマイアー、
ハーゲン 他



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8887506126-2
\2700→\2490
ドロテア・レッシュマン/モーツァルト:アリア集
 伴奏は
ハーディング指揮スウェーデン放送響!
 モーツァルト:
  1) 歌劇『イドメネオ』より「おお狂いそうよ!ああ腹が立つ」
  2) 歌劇『ティトの慈悲』より「ああ あなたが私を喜ばせたいのなら」
  3) 歌劇『フィガロの結婚』より「愛の神よ、安らぎをお与え下さい」
  4) 歌劇『フィガロの結婚』より「スザンナは来てないのね」
  5) 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「何てひどい おお神々よ」
  6) 歌劇『イドメネオ』より「仲良しの孤独よ」
  7) 歌劇『ティトの慈悲』より「さあ、その時よ、おおヴィッテリア」
  8) シェーナ『わが美しき恋人よ、さようなら』K.528
ドロテア・レッシュマン(ソプラノ)、
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団

 今や世界の歌劇場を席巻するドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンによるソニー・クラシカルへのソロ・アルバム第2弾は何と、ハーディング指揮スウェーデン放送響とのモーツァルト:アリア集です。レシュマンにとって、モーツァルトのアリア集は初めての録音となります。
 レシュマンが世界的に注目されることになったのは1995年、ザルツブルク音楽祭におけるアーノンクールの指揮による「フィガロの結婚」のスザンナ役でした。それからほぼ20年を経て、彼女の声はますます円熟を深め、一層の表現力を備えています。
 「私がオペラを歌うのは、モーツァルトを歌いたいからです。モーツァルトのオペラの登場人物を舞台で演じることは私の夢でした。彼女たちは、悲しみ、喜び、そして機知に富み、真の意味で人間味に溢れているからです」と語るレシュマンは、このアルバムでもそれぞれのオペラの役柄を見事に表現し、アルバムに色彩感を与えているのはさすがです。
 息づかいまでが聴こえてきそうなリアルな歌唱を、ハーディング&スウェーデン放送響が、ピリオド・スタイルを熟知したシャープで新鮮な響きによって、感情豊かにサポートしています。
 《録音》2014年11月、ストックホルム、ベルヴァルドハッレン



レシュマンここへきて大躍進
SONY第1弾 ドイツ・リート・アルバム

SONY
8888378585-2
\2700→\2490
ドロテア・レシュマン/ポートレイト
 シューベルト:
  『ミニョンの歌 D 877-2』『ミニョンの歌 D 877-3』
  『ただ憧れを知る者だけが D.877-4』
  『ミニョンの歌 D.321』『トゥーレの王 D.367』
  『糸を紡ぐグレートヒェン D.118』
  『グレートヒェンの祈り D.564』/
 シューマン:『メアリー・スチュアート女王の詩 Op.135』/
 R.シュトラウス:
  『夜 Op.10-3』『明日の朝 Op.27-4』『悪天候 Op.69-5』
  『解き放たれて Op.39-4』/
 ヴォルフ:『ミニョンの歌』
ドロテア・レシュマン(Sp),
マルコム・マルティノー(P)

 今や世界の歌劇場を席巻するドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンによるドイツ・リートのアルバムが登場。
 レシュマンが世界的に注目されることになったのは1995年、ザルツブルク音楽祭におけるアーノンクールの指揮による「フィガロの結婚」のスザンナ役でした。
 それからほぼ20年を経て、彼女の声はますます円熟を深め、一層の表現力を備えています。
 このアルバムでは、3人の女性の「音による」肖像画が描かれています。ゲーテの名作「ヴィルヘルム・マイスター修業時代」に登場するミニョン、そして「ファウスト」の永遠の女性グレートヒェン、実在の女王メアリー・スチュアート。
 彼女たちの姿が目の前に浮かぶようなレシュマンの歌唱は、彼女が実際に訪れた美術館でインスパイアされた感情を載せ、その上で入念な解釈が凝らされたものです。それだけではなく、女性心理を巧みに描くことで定評のあるリヒャルト・シュトラウスの愛らしい歌曲を何曲かを組み合わせ、アルバムに色彩感を与えているのはさすがです。
 女性たちの息づかいまでが聴こえてきそうなリアルな歌唱を丁寧に支えるのは、リート伴奏の第一人者マルコム・マルティノー。2002年にボストリッジとハイペリオンにシューマンの二重唱集を録音していましたが、おそらくドイツ・リートのソロ・アルバムは初めてと思われます。真に魅力的なアルバムをお楽しみください。

 【録音】2013年6月、ロンドン、オール・セインツ教会
 
 

そしてDECCAからは内田光子とシューマン&ベルク!

DECCA
4788439
\2300→\2090
内田光子&ドロテア・レシュマン
 ロベルト・シューマン:
  リーダークライス 作品39
  女の愛と生涯 作品42
 アルバン・ベルク:7つの初期の歌
ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
内田光子(ピアノ)

 内田光子が久しぶりに歌曲の伴奏盤をリリース! レシュマン&内田による「愛と生涯」。
 モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった独墺レパートリーで世界的な評価を得ている内田光子。
 最新アルバムは、ドロテア・レシュマンとの歌曲集で、シューマンとベルクの「愛と生涯」を題材にした3曲を収録しています。2015年5月にウィグモアホールで行われたコンサートをライヴ収録したものです。
 内田光子による歌曲伴奏アルバムは、イアン・ボストリッジと録音したシューベルトの《美しき水車小屋の娘》以来、実に12年ぶり。ドイツ出身の名ソプラノ、ドロテア・レシュマンは各地の歌劇場からオファーの絶えない歌手で、とりわけドイツ・リートでは高い評価を得ています。息の合った内田光子との素晴らしい掛け合いをお楽しみください。
 録音:2015年5月2日&5日  ロンドン、ウィグモアホール(ライヴ)


 

8887511743-2
\2700→\2490
ドミンゴ最新録音/マイ・クリスマス
 ホワイト・クリスマス・あめにはさかえ
 アヴェ・ヴェルム・コルプス・クリスマス
 オラトリオより・ ピエ・イエズ (with ジャッキー・エヴァンコ)
 きよしこの夜(with ピアノ・ガイズ)
 ガーディアン・エンジェル(with ヴァンサン・ニクロ)
 御使いうたいて (with ヘレーナ・フィッシャー)
 フェリス・ナビダッド (with ドミンゴJr.)
プラシド・ドミンゴ
ユージン・コーン指揮、
チェコ国立交響楽団
 世紀の名歌手ドミンゴが豪華ゲストと贈るクリスマス最新作
 3大テノールの1人として活躍し、今もなお現役オペラ歌手としてステージにたつプラシド・ドミンゴ最新録音。
 2011年 ドミンゴとソニー・クラシカルは専属契約を締結し、3枚のスタジオ・アルバム (『ソングス』、『ヴェルディ』,『地中海の歌』)を発表してきた。4枚目となる新作は「クリスマス」をテーマにゲストを迎えたホリデイ・アルバム。92年から2000年までシリーズ<クリスマス・イン・ウィーン>で大ヒット作を発表しクリスマスものに定評あるドミンゴは1999年には3大テノール最初で最後のクリスマス・アルバムをリリースした。本作では今話題のユニット=ピアノ・ガイズをはじめフランスやドイツ各国で人気スターのヴァンサン・ニクロ、ヘレーネ・フィッシャー、アメリカのジャッキー・エヴァンコ等をゲストに迎え、国籍や世代をこえた共演が楽しめる内容となっている。




DHM


8887502713-2
\2700→\2490

ウエルガス・アンサンブル/「不幸が私を襲い」の謎

 1) 作者不詳:『おお、愛の神よ、あなたは何をするのか』
 2) アグリコラ:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜サンクトゥス
 3) マルクール:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜
   生まれからして、私は不幸者(2声、3声のための)
 4) オブレヒト:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜
   サンクトゥス
 5) 作者不詳:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜
   生まれからして、私は不幸者(3声のための)』
 6) アグリコラ:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜アニュス・デイ
 7) オケゲム:『おお、愛の神よ、あなたは何をするのか』
 8) カベソン:第4旋法によるティエント『不幸が私を襲い』
 9) ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲『不幸が私を襲い』〜
   アニュス・デイ(2声, 4声, 5声, 6声)《演奏》
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ファ・ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルによる新録音です。
 ルネッサンス時代、ひとつの題材を多くの作曲家が作るということは当たり前であり、基本のメロディさえ同じ場合も多数。そこで別声部に手を加え、その作曲者の独自性が発揮されていました。
 今作で取り上げられている『不幸が私を襲い』のもとになったものは、1450年の頃のシャンソンと言われています。
 ルネッサンス時代の名作曲が残した、『不幸が私を襲い』の題材に関連した作品が収録され、それぞれの作曲家の独創的な響きを発見しようという企画です。
 バーゼル・スコラ・カントルムで学んだパウル・ファン・ネーヴェルは、調査・研究も含めてルネッサンス・ポリフォニーの権威であります。手兵のウエルガス・アンサンブルとともに、すばらしい演奏による成果を見せてくれるアルバムです。
 《録音》2014年6月、フランス、エコユー




旧譜から
ファン・ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル
音楽芸術の第5元素
HMG 501922 \2500


 クリスマス前後、こればっかりかけていた。
 古楽系アルバムというのは、ちょっと聴くとどれも同じように思える。ただ、非常に微妙なニュアンスで好き嫌いが分かれる。その違いを説明するのはとても難しい。パワフルで情熱的なシクスティーンがいいときもあれば、清潔で存在感あふれるタリス・スコラーズがいいときもある。もちろんまったく無名の演奏団体のものがバッチリはまることもある。しかし指揮者やピアニスト以上に、実際に聴いてみないとわからない要素が大きい。ちょっとした強弱のアクセントがいやに鼻についたり、逆にのっぺり聴こえたりして、もう本当に申し訳ないくらい身勝手な好悪が噴出する。

 今回の場合、クリスマス気分で聴くためにいくつかの宗教音楽系新譜を集めたが、バッチリはまったのはこの1枚だけだった。

 ウェルガス・アンサンブルはどちらかというと「学究的」要素が強い団体で、「高度で精緻なアンサンブルによって聴く人を感動に至らしめる」というタイプの団体ではない。
 それよりは作曲家やその周辺の雰囲気をリアルに再現して、極めて繊細に聴く人の心に忍び込んでくる。
 「歌」よりも「空気」を感じさせて聴く人の心を虜にしてくれるのである。

 このアルバムもとっても慎み深く控えめな音楽。・・・でもたまにはクリスマスくらい敬虔な気分で迎えたいと思う心境には、なんとなくそれがはまった。


仏HM
HMG 501922
\2500
海外在庫限り
ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル
 音楽芸術の第5元素〜The quintessence of a musical art~
  (1)ラッスス(1532-1594):ミサ曲「すべての悲しみよ」 
  (2)トマス・アシュウェル(1478頃-1513以降):ミサ「アヴェ・マリア」
  (3)パレストリーナ(1525頃-1594):ミサ「ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」
パウル・ファン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル
 ウエルガス・アンサンブルによる声の饗宴

 録音:2005 年11 月


 このCDのタイトルは、録音が行われた、リスボンにある水の博物館に由来している。
 第五の元素とは、気・火・地・水の4要素のほかにあると考えられた元素のこと。この場所自体がもつただならぬ雰囲気、そしてその音響は、これらの作品が普遍的で時空を超えた内容(=「第五の」要素)をもっているということを私たちに示している。
 厳格な対位法を用いて書かれたパレストリーナのミサ曲、イングランドが生んだ後期ゴシック様式の作品をのこしたアシュウェルのミサ曲、そして多声音楽爛熟期のラッススのミサ曲。これらの作品が、生きたものとして聴く者にせまってくる。







 

8887514103-2
\2700→\2490
カペラ・デ・ラ・トーレ/チャコーナ
 1) トロンボンチーノ:『辛抱強くあなたに従う』,
 2) モンテヴェルディ:『西風がもどり』,
 3) ファルコニエーリ:『チャコーナ』,
 4) ミシェル・ゴダール:『Dreaming Dancers』,
 5) オルティス:『Recercada Passamezzo』,
 6) 作者不詳:『Passacaglia della vita』,
 7) 作者不詳:『Un sarao de la ciaconna』 ,
 8)マネッリ:『Accesso mi cuore』,
 9) カロサ:『Alta regina』,
 10) フォークト:『Follia leggera』,
 11) パラッシオ:『Non quiero ser monja』,
 12) ミシェル・ゴダール:『Folie de 1000 lumieres』,
 13) 作者不詳:『Guardame las vacas』,
 14) オルティス:『Recercada Romanesca』,
 15) パラッシオ:『Muchos van deamor heridos』,
 16) ミシェル・ゴダール:『Song for Urte』,
 17) ファルコニエーリ:『Folia echa para mi Senora Dona Tarolilla de Carallenos』,
 18) ファルコニエーリ:『Aria sopra la Ciaconna』,
 19) パラッシオ:『Rodrigo Martinez』,
  20) ステフィン・メリット:『The Book of Love』
カペラ・デ・ラ・トーレ
 (ルネッサンス・アンサンブル)

 『カペラ・デ・ラ・トーレ』は、ドイツを中心に今、宗教音楽のから世俗的作品まで「最も優れた解釈」と高い評価を受けているルネッサンス・アンサンブル。メンバーそれぞれが、その時代の演奏のスペシャリスト、独奏者でもあります。
 当アルバムでは、イタリア・ルネッサンス時代のチャコーナ(シャコンヌ)の作品を収録。定型のバスの音型の上に変奏曲のように変化していく音楽を、実践的に研究し、演奏していきます。
 途中には名セルパン奏者ミシェル・ゴダールの書いた作品や、最後にはポップ・ミュジーシャンのステフィン・メリットの曲も入れてしまうのも、決して枠にはまらないこのグループの粋なところでしょう。

 《録音》2014年11月、ドイツ。バーデン=バーデン、南西ドイツ放送、ハンス=ロスバウト・スタジオ





ここで彼らの演奏をいくつか試聴できます!

http://www.capella-de-la-torre.de/de/cds.html



カペラ・デ・ラ・トーレ前作
なぜか代理店からの案内では記載されないソプラノのセシル・ケンペナースの歌声が天国的

8887506200-2
\2700→\2490
カペラ・デ・ラ・トーレ / 水の音楽〜妖精とセイレーンの物語
 1) M・プレトリウス:Philou,
 2) A・ヴィラールト:Passa la nave,
 3) F・カローゾ:Laura suave,
 4) ビクトリア:Ave maris stella,
 5) ジョスカン・デ・プレ:In exitu Israel,
 6) T・モーリー:Besides a Fountain,
 7) A・ホルボーン:The Fruit of Love,
 8) L・マレンツィオ:Ad una fresca riva,
 9) A・ホルボーン:The Funerals,
 10) ジョスカン・デ・プレ:Nymphes nappes / Circumdederunt me,
 11) L・アレグリ:Quinto ballo detto le ninfe di Senna,
 12) B・モスキーニ:Ecco, signor il Tebro,
 13) O・ヴェッキ:Gitene ninfe,
 14) オルランド・ディ・ラッソ:Super flumina Babylonis,
 15) G・ギッツォーロ:Canto di Sirene,
 16) G・ギッツォーロ:Riposta di Nettuno,
 17) 作者不詳:Les nymphes de la Grenouillere,
 18) R・ジョンソン:Full Fathom Five Thy Father Lies,
 19) ビクトリア:Versa est in luctum,
 20) J・アルカデルト:l bianco e dolce cigno,
 21) J・フォクト:Canto,
 22) O・ギボンズ:The Silver Swan,
 23) L・マレンツィオ:Chi dal delfino,
カペラ・デ・ラ・トーレ(ルネッサンス・アンサンブル)
セシル・ケンペナース(So)

 『カペラ・デ・ラ・トーレ』は、ドイツを中心に今、宗教音楽のから世俗的作品まで「最も優れた解釈」と高い評価を受けているルネッサンス・アンサンブル。メンバーそれぞれが、その時代の演奏のスペシャリスト、独奏者でもあります。
 ドイツ・ハルモニア・ムンディからの第3弾となる当アルバムでは、様々なヨーロッパのルネッサンス作品の中から、水、妖精、ギリシャ神話のセイレーン(美しい歌声で近くを通る船人を誘い寄せて難破させたという半女半鳥の海の精)に関したものが選ばれています。民族的要素、厳かな宮廷音楽が織り交ぜられた、ルネッサンス時代の音楽に引き込まれるはずです。

【録音】2014年9月, ドイツ、アウハウゼン修道院教会(デジタル: セッション)









<国内盤> 


ALPHA



Alpha209
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ベルチャ四重奏団、チェロに“巨匠”メネセスを迎え
 〜新ウィーン楽派と弦楽四重奏〜

  1.ヴェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
    (ラングザマー・ザッツ)
  2.ヴェーベルン:弦楽四重奏のための五つの楽章
  3.ベルク:叙情組曲
  4.シェーンベルク:浄夜
    (弦楽六重奏のための初演版)
ベルチャ四重奏団:
 コリーナ・ベルチャ、
 アクセル・シャハー(vn)
 クシシュトフ・ホジェウスキ(va)
 アントワーヌ・ルデルラン(vc)
④ニコラ・ボーヌ(va)、
 アントニオ・メネセス(vc)

 現代最前線の正統派カルテットもAlpha参入!しかもチェロに“巨匠”メネセスを迎え、初演版「浄夜」まで!
 まだ音源未着ですが、とんでもない名演奏家たちが続々Alphaに参入中のところ、今度はなんと!EMIで数々の名盤をリリースしたのちZig-Zag Territoiresに電撃移籍、とてつもない求心力のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集を世に問い、その存在感をいやおうなしに世界の音楽界に印象づけたルーマニアの異才集団ベルチャSQが!
 演目がまた奮っていて、一見したところ新ウィーン楽派のめんどうな3人の作品ばかりかと思いきや、さにあらず——そう、単独曲でファンも多いヴェーベルン最初期の佳品「緩徐楽章(ラングザマー・ザッツ)」に始まり、独特の退廃的浪漫がうつくしいベルクの圧倒的名品「叙情組曲」の弦楽四重奏版、そしてシェーンベルク初期の、あの晩期ロマン派のむせかえるような息吹にあふれた「浄夜」初演時の弦楽六重奏版...と、明らかに耳なじみのよい選曲がめだつ好感度大のプログラムになっているのです(もちろん、ヴェーベルンの「五つの楽章」によって、新ウィーン楽派の真骨頂を示すことも忘れていません)。
 しかも六重奏編成の客演には、なんとフランス国立管の名手ボーヌのかたわら、近年ますます存在感を強めつつある大御所チェロ奏者メネセスが!

 世が世ならメジャーレーベルから出たであろう注目盤、お見逃しなく!

 





旧譜・・・というかいまだにベストセラー
ベルチャ四重奏団の金字塔

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集BOX

ZZT344
(国内盤・8 枚組)
\8800+税

ZZT344
(輸入盤・8 枚組)
\7600→\5990
海外在庫限り

ベルチャ四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集BOX


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1685〜1750):
 1.弦楽四重奏曲全集(全16 曲)
 2.弦楽四重奏のための「大フーガ」
ベルチャ四重奏団
コリーナ・ベルチャ(vn1)
アクセル・シャヘル(vn2)
クシシュトフ・ホジェルスキ(va)
アントワーヌ・ルデルラン(vc)

「レコ芸」特選を連発、上下2分巻でリリースされ大好評を博した新時代の決定的録音、BOX仕様でリリース!

 この種のアイテムはなくなると二度と入手付加になるのでどうぞお早目に確保のほどを...

 EMIからZig-Zag Territoiresへ移籍、冴えわたる至芸ぱこういうBOX が早々に出てくるというのは考え物な時代なのか、それとも純粋にありがたいことだと考えるべきか——ソナタに比して意外に全曲録音プロジェクトがめったに出てこない、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をすべて収め、各4枚組の上下2分巻(ZZT315・ZZT321)でリリースされたベルチャ四重奏団の偉業は、2013 年、どちらの巻も相次いで『レコード芸術』誌で特選に輝いたばかり。

 ベートーヴェンにとって、弦楽四重奏曲という分野は交響曲と同じく最初の作品を世に送り出すまでさんざん試行錯誤をくりかえし、最後の作品群はピアノ・ソナタよりも後まで(そしてもちろん、第9交響曲の後までも)作曲を続けていたという、まさに入魂のジャンル。
 初期作品(作品18の6曲)には磨き抜かれたセンスと堅固な形式感覚のみごとな調和があり、ドラマあふれる「傑作の森」時代に書かれた3曲の「ラズモフスキー四重奏曲」(第7〜9番)や「ハープ」「セリオーゾ」の異名をもつ第10番・第11番など充実至極の中期名品をへて、晩年に書かれた5曲はどれひとつとっても桁外れの深みと広がりをもつ小宇宙のごとき世界を体現している...これがピアノ・ソナタなら演奏者ひとりの探求の道で全曲録音へとむすびつきますし、交響曲であればオーケストラ単位のプロジェクトとして企画成立しやすいのでしょうが、弦楽四重奏団となるとやはり、個々の力量と解釈が高ければ高いほど、ベートーヴェン全曲録音には敷居が高くなるのか、この10〜20年でも驚くほどプロジェクトが少ないもの(アルテミス、ミケランジェロ、そしてこのベルチャ…)。しかし名曲であればあるほど「古の決定的録音」だけでなく、できるだけ多くの、新旧両世代の録音を聴き確かめ、その深みをさらに知りたくなるというもの——

 ルーマニアから来たベルチャSQ の4人が届けてくれた新録音は、鮮烈なみずみずしさと勢いがありながら同時に底知れぬ深みをもえぐり出してみせ、何度聴き確かめてもその深みを隅々までとても知り尽くせない、そういう侮りようのない魅力がひしひし伝わってくる「本物」だからこそ、世界一耳が肥えている部類に入る日本のクラシック・ファンの方々にも支持されているのだと思います。



新時代の到来を感じさせたベルチャ四重奏団のシューベルトの名盤
このシューベルトを初めて聴いたときの衝撃は忘れられない。
なんだかいやに安くなってるのでよろしければ今のうちに。
Schubert - String Quintet
EMI
CDS 9670252
(2CD)
\3400→\2390
ベルチャ四重奏団/シューベルト:弦楽五重奏曲、死と乙女
 弦楽五重奏曲*
 弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887
 弦楽四重奏曲第14番D.810「死と乙女」
ベルチャ四重奏団
*ヴァレンティン・エルベン(チェロ)
 存在感を増すベルチャQのシューベルト。しかも元ABQのエルベンと共演。
 ベルチャQにとって2作目のシューベルト、傑作として知られる五重奏曲の組み合わせ。
 録音:2009年6月*、2008年5月 ポットン・ホール、サフォーク州ブリリアント・ボックス 12Pブックレット



 


Alpha225
(5CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6000+税

再プレス見込み薄のBOX
 インマゼール指揮・アニマ・エテルナ・ブリュッヘ/
  フランス近代管弦楽の誕生
   〜ベルリオーズからプーランクまで〜

  ベルリオーズ:
    ①幻想交響曲 ②性格的序曲「ローマの謝肉祭」
  ドビュッシー:
    ③交響詩「海」 ④管弦楽のための「映像」 ⑤「牧神の午後」への前奏曲
  ラヴェル:
    ⑥ボレロ ⑦逝ける王女のためのパヴァーヌ
    ⑧左手のためのピアノ協奏曲 ⑨スペイン狂詩曲
    ⑩ラ・ヴァルス ⑪マ・メール・ロワ(作曲者自身による管弦楽版)
   ⑫ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』管弦楽編曲
  プーランク:
    ⑬2台のピアノと管弦楽のための協奏曲
    ⑭フランス組曲(クロード・ジェルヴェーズ編纂の曲集より)
    ⑮田園のコンセール
ヨス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
  (古楽器使用)
クレール・シュヴァリエ(p/エラール1905年)
カテジナ・フロボコヴァー(cmb)
ヨス・ファン・インマゼール(cmb,
p/エラール1896年)

 管弦楽語法に新機軸をもたらした近代の大家たちが本当にイメージしていた響きとは?
 名盤5枚一挙BOX化

 ロト&レ・シエクル、ハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管、ガーディナー&ORR、ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管…もはや19世紀ロマン派以降のレパートリーを「当時の楽器と奏法で」弾く時代考証型の痛快名演が続々あらわれるなか、誰よりも早く驚くべきレパートリーを掘り起こしつづけてきたインマゼール&アニマ・エテルナ・ブリュッヘの存在感は、もはや否みがたいまでに大きいと言わなくてはなりません。
 今年もすでに2作、年明けの『カルミナ・ブラーナ』(!)とつい最近リリースされたばかりのヤナーチェク『シンフォニエッタ』&ドヴォルザーク『新世界より』でますます注目を集めているところ、なんとインマゼールの70歳記念年(!)とのことで、リリースされるたび大きな衝撃をシーンに与え続けてきた「フランス近代」の録音盤5作が一挙、まとめてお求めやすいBOXになります!
 同作の決定的名盤との評価も高いベルリオーズ「幻想交響曲」や歴史的チェンバロの使用が物議をかもしたプーランク、ほんとうの印象主義音楽の響きに迫ったドビュッシーやラヴェル、そして『展覧会の絵』編曲...ロト&シエクル「春の祭典」盤でも日本語解説を担当した佐伯茂樹氏の解説も貼付、日本でもあらためて彼らの活躍を総括できる1作となりそうです。
 限定数以上は再プレス見込み薄のBOXゆえ、お見逃しなくお求めください!




ARS MUSICI



AMCD232-238
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
バッハ:イタリア様式による協奏曲のオルガン独奏編曲さまざま〜
 ヴィヴァルディ、マルチェロ、エルンスト公…
  1. 協奏曲 イ短調 BWV593
   (ヴィヴァルディ『調和の霊感』Op.3-8による)
  2. 協奏曲 ニ短調 BWV596(同 Op.3-11による)
  3. 協奏曲 ハ長調 BWV594(同 Op.7-11による)
  4. 協奏曲 ヘ長調 BWV978(同 Op.3-3による)
  5. 協奏曲 ト長調 BWV592
   (ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンスト作曲の
    ヴァイオリン協奏曲による)
  6. 協奏曲 ニ短調 BWV974
   (アレッサンドロ・マルチェッロ作曲のオーボエ協奏曲による)
ロレンツォ・ギエルミ(org)
使用楽器:
 ユルゲン・アーレント建造
 ミラノ聖シンプリチアーノ教会

 2016年に待望の再来日を控え、この選曲の1枚を!
 バッハのルーツのひとつを明かす傑作選、絶妙の名演オルガンの世界は西暦2000年をまたいで、新旧世代交代が徐々に進みつつあるようです。

 1990年代に気鋭の新世代だと思われていた名手たちも、今や明らかに「巨匠」と呼びうる存在感を放つように−ーとくに、この秋に現代作曲家として来日するベルギーの名匠ベルナール・フォクルールと、かつて伝説的古楽集団イル・ジャルディーノ・アルモニコ初期の鍵盤奏者として大活躍したロレンツォ・ギエルミの二人は、どちらも並ぶものなきバッハ解釈者として圧倒的な評価を博す大御所になってきました。
 Ricercarレーベルで集中的にバッハ全曲録音を樹立したフォクルールと違い、ギエルミはさまざまなレーベルで少しずつバッハ作品を丁寧に録音しており、Deutsche Harmonia Mundiと同母体で発足したArs Musiciにも、注目度が上がってきた頃に若きバッハがヴィヴァルディ作品を編曲しながら研究したという名品群の録音を残しています。
 来年2月の来日公演でも演奏する作品をいくつも収録したこの金字塔的アルバムも、日本語解説付でついに登場!
 つい先頃、Passacailleレーベルで数年前に録音されたアルバムも同様の形態で発売後『レコード芸術』特選に輝いたところ「ギエルミここにあり」を改めて印象づける1枚となるに違いありません。どうぞご注目を!




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PAN CLASSICS



PC10329
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4300+税
ロザリオ新録音
 リナ・トゥール・ボネート
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネート(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 『ロザリオのソナタ』新譜に駄盤なし?
 ヴィヴァルディの協奏曲で圧倒的センスをみせた名手、心震える妙技。

 新旧世代の交代が…といえば、バロック・ヴァイオリンの世界もまさにそのとおり。
 とくにバーゼル。
 スコラ・カントルム周辺をはじめ、スイス、ドイツ、フランスなどの古楽系教育機関の主任教諭が変わるなか、若い世代が続々と存在感をあらわしはじめているので見逃せません。

 現代楽器でも確かな研鑽を積んだのち、ウィーンや故郷で華々しく活躍を見せているスペイン出身のバロック・ヴァイオリン奏者リナ・トゥール・ボネートも、新世代の注目株のひとり——
 昨年ヴィヴァルディの協奏曲集で驚くべき妙技を聴かせてくれたあと、腕に覚えがなくては弾けない17世紀芸術の至宝、バッハ以前最大のヴァイオリン音楽ともいうべき『ロザリオのソナタ集』の全曲録音を世に問うてくれました!

 暗闇に蝋燭の炎だけをともしたトレイラーのイメージをそのまま美麗ジャケットに投影、雰囲気抜群にくりひろげられる縦横無尽の名演はまさに圧巻!
 音楽愛好で知られた17世紀ザルツブルク大司教のため、15通りの異なる調弦で、イエスの生涯にまつわる15の場面を描き出した異色の超絶技巧曲集を、ボネートは実にあざやか、説得力あふれる演奏解釈で「いま」に甦らせてゆきます。
 この曲集をあえて録音しようという名手の常どおり、実にすばらしい成果——通奏低音にもリローネやハープなど多種多様な楽器を導入、作品美を否応なしに盛り上げます。





ここで第10番が聴けます。
うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」?
・・・いいじゃないですか。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE

   



リナ・トゥール・ボネート、前作のヴィヴァルディ

PC10314
(国内盤)
2800+税
リナ・トゥール・ボネート
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  〜新発見・新校訂作品さまざま〜

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調〜ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネート(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)

 スペイン出身の腕前確かなバロック・ヴァイオリン奏者が思わぬ新録音を届けてくれました!

 すでにたいていの曲は録音されていたかと思いきや、ヴィヴァルディの「作品番号なし」のヴァイオリン協奏曲の数々には実のところ、いまだに録音されたことのない異色の名曲が何曲もあり、本盤はそれらも「ワケあり」の事情をうまく読み解き対処したうえで収録した、いわば未知のヴィヴァルディ世界へのイニシエーションとなっているわけです。

 DigiPack による美麗なジャケットについつられて手を伸ばしてみた...といった気軽な気持ちで聴く人にとっても、じゅうぶん以上に満足いただけるであろう、いかにもヴィヴァルディらしい超絶技巧のヴァイオリン・ソロや艶やかな旋律美といった諸要素に事欠かないのはもちろん、本盤では基本的に協奏曲でも1パートひとりずつ、つまり(ヴィヴァルディが教鞭をとっていたヴェネツィアのピエタ養育院のオーケストラとは違う)18 世紀初頭当時のスタンダードな演奏環境にそくした編成で演奏しており、その合間に盛り込まれた通奏低音伴奏の身のソナタ群では逆にところどころ通奏低音楽器を増やして、18 世紀当時いかにソナタ(室内楽)と協奏曲(大合奏でも弾ける音楽)とが境目なく共存していたか、あらためて教えてくれる本格派のアルバム作りがまた頼もしいところ!
 コンチェルト・ケルンやレザール・フロリサンでコンサートマスターもつとめてきたスペインの名手リナ・トゥール・ボネートの、しっとり濃密ながら華やぎに事欠かないガット弦さばきが痛快です。

 解説はマイクル・タルボットを追い落とさん勢いでヴィヴァルディ盤ライナーを書き続ける才人オリヴィエ・フレ(全訳付)——見逃せない注目盤です!



ここでRV.218が少し聴けます。切ないです。
https://www.youtube.com/watch?v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded






<映像>


ALPHA(映像)


Alpha707
(DVD PAL方式)
\4400
残念なことにPAL仕様ですが
 リュリ&モリエール『町人貴族』『町人貴族』〜

  全3幕のコメディ=バレ
  (1670年、シャンボール城(フランス中部ロワール地方)にて初演)
クリストフ・コワン指揮
リモージュ・バロック・ アンサンブル団員(古楽器使用)
ドゥニ・ポダリデス(演出)
伊藤郁女(かおり)(舞踏振付)
マルタン・フロドロー(映像監督)
パスカル・レネリク、
エメリーヌ・バヤール、
マノン・コンベ、
ベネディクト・ギルベール、
ジュリアン・カンパニ、
レスリー・ムニュ、
アレクサンドル・シュタイゲール、
ティボー・ヴァンソン

 ル・ポエム・アルモニーク版から11年、なんとコワンが『町人貴族』新演出を!
 正統派演出、比類ない高水準まったく残念なことにPAL仕様とのことで、日本のプレイヤーで走るかが微妙なため輸入盤扱いにはいたしますが(もっとも、昨今はBlu-ray再生機などでもPAL対応のプレイヤーはあるようです)この圧倒的な存在感と美質はなにものにも代えがたい…というほかありません。
 ヴェルサイユ・バロック音楽センターや放送局などの熱心な取り組みによって一躍「古楽先進国」となって久しいフランスで、バロックの象徴ともいうべき17世紀の傑作、ルイ14世時代に演劇・舞踏・音楽のあざやかな融合をなしとげた『町人貴族』の新演出が、すでに同作の世界的ヒット映像(Alpha700)を世に送り出しているAlphaから新たに登場いたしました!
 その演奏陣をご覧あれ——なんと、自らバロック・チェロ奏者として圧倒的成功をおさめるかたわら、古楽系指揮者としても広範な活躍をみせてきた大物クリストフ・コワンがその指揮者に。歌唱陣にも曲者続々、演出はあくまでバロック流のコスチュームプレイに期待されるところを大切にしたスタイル。
 とにかく隅々まで丁寧な舞台で、小さな芝居小屋でやるような小編成楽隊(各パートほぼひとりずつ!)のつくる音がまた実に好感度大。これぞ「ありのままの極上17世紀」というほかありません。ぜひぜひ、再生環境を整えてご覧くださいませ!

 ※こちらのDVDはPAL方式の為、日本国内で販売されている機器では再生できない場合があります。














9/24(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ECM



476 5121
\2500→\2290
ヒリヤード・アンサンブル
 《ハインツ・ホリガー:マショー・トランスクリプション》
   4人歌手と3台のヴィオラのためのユニークな編曲版

 マショー(ハンツ・ホリガー編;4人歌手と3台のヴィオラのための):
  1) バラードIV(Biaute qui toutes autre pere),
  2) バラードIV(3台のヴァイオラのための),
  3) バラードXXVI(Donnez, Seigneur),
  4) バラードXXXVI(3台のヴァイオラのための),
  5) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥス),
  6) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥスの後に),
  7) レイVII(4人の歌手のための),
  8) 3声のインヴェンティオと、3台のヴァイオラのためのPlor-/Prol-/Oratio,
  9) 哀歌(「運命の癒薬」による)と、
    4人歌手と3台のヴィオラのためのエピローグ
ヒリヤード・アンサンブル,
ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(ヴィオラ),
イェルク・デーラー(ヴィオラ),
ミュリエル・カントレッギ(ヴィオラ)
 
 10年を越える年月をかけて、ハインツ・ホリガーが創り上げた「マショー・トランスクリプション」は、14世紀に生きたギョーム・ド・マショーの複雑で神秘的な音楽を、3台のヴィオラ、4人の歌手、もしくはその両方が演奏するというものです。
 この試みは極めて有意義なものであり、半音階的な主題をヴィオラで演奏することで、この時代の音楽がどれほど先進的なものであったか(現代においても)を再認識することになるのです。
 ホリガーは2001年にマショーの作品をヴィオラ用に編曲してから、このユニークな世界に魅せられ、様々な試みを施しつつ編曲法を拡大してきたと語っており、原曲を忠実に移し替えたもの、自由な即興を加えたものなど、原曲のテクスチャーを残しながらも、ホリガー独自の音も聴きとれるものとなっています。
 惜しまれつつ解散したヒリヤード・アンサンブルの比類なき演奏です。
 《録音》2010年11月, チューリヒ、DRSスタジオ(デジタル:セッション)
 .


481 1796
\2500→\2290
モートン・フェルドマン、サティ、ケージによる作品の相互作用
 アメリカ、ヒューストンの超教派の礼拝堂《ロスコ・チャペル》

 1) モートン・フェルドマン:ロスコ・チャペル,
 2) エリック・サティ:グノシェンヌ第4番,
 3) ジョン・ケージ:Four,
 4) サティ:オジーヴ第1番,
 5) ケージ:イヤー・フォー・イヤー,
 6) サティ:オジーヴ第2番,
 7) サティ:グノシェンヌ第1番,
 8) ケージ:ファイヴ,
 9) サティ:グノシェンヌ第3番,
 10) ケージ:ある風景の中で
キム・カシュカシャン(ヴィオラ:1),
サラ・ローゼンバーグ(ピアノ, チェレスタ:1,2,4,6,7,9,10),
スティーヴン・シック(パーカッション:1),
ソンヤ・ブルザウスカス(メゾ・ソプラノ:1),
ローレン・スノウファー(ソプラノ:1),
ヒューストン室内合唱団 
ロバート・シンプソン(指揮:1,3,5,8)

 
 1971年、アメリカ、ヒューストンに完成した「ロスコ・チャペル」。ここは超教派の礼拝堂で、あらゆる人々の瞑想と礼拝の場として開かれています。
 この壁面にはアメリカの抽象表現主義の画家、マーク・ロスコの大きな壁画が飾られ「静けさ、静寂、熟考」の雰囲気をかもし出しています。
 このアルバムは、その「ロスコ・チャペル」の存在自体を音楽で描くものであり、ロスコの親友であったモートン・フェルドマン(彼の音楽も、ロスコの絵画と同じように瞑想にふさわしい要素を備えている)の作品を冒頭に置き、音が自由に飛躍するジョン・ケージの作品と、「音と瞑想」の関係性を示すには最もふさわしいエリック・サティの一連の作品を組み合わせ、相互に影響を与え合った芸術家たちが創り上げた世界を再構築しています。

 キム・カシュカシャンの深いヴィオラの音色に導かれ、永遠の音の迷宮の旅が始まります。

 《録音》2012年5月, 2013年2月, ヒューストン

  
 


481 1800
\2500→\2290
ジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュ
《ジェズアルド》

 1) ジェズアルド:悲しや、我は死す(カリユステによる弦楽合奏版),
 2) ブレット・ディーン(1961-):カルロ,
 3) ジェズアルド:ああ 祝福された 十字架よ
  (エリッキ=スヴェン・トゥールによる弦楽合奏版),
 4) エリッキ=スヴェン・トゥール(1959-):
    L’ombra della croce(マンフレート・アイヒャーに献呈),
 5) エリッキ=スヴェン・トゥール:プサルムディー
トヌ・カリユステ(指揮)
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団,
タリン室内管弦楽団
 
 あまりにも罪深く、また波乱万丈の生涯を送った作曲家カルロ・ジェズアルド。その作風もまた当時の音楽とは全く乖離したものであり、彼が死して400年を経た今でも、謎めいた音楽は聴き手の思考を混乱させるとともに、芸術家たちに強い影響を及ぼしています。
 このアルバムも、そんなジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュであり、ジェズアルドのある意味歪んだ「愛と死」の概念を丹念に写し取りながら、現代的な音楽へと変貌させた作品が収録されています。
 もともとのマドリガルから引用されたフレーズが、拡大、変容され、新たな命を得ていく過程には、確かに多くの喜びと絶望が垣間見えます。
 トゥールの作品の一つは、レーベルの創設者にしてプロデューサーであるマンフレート・アイヒャーに献呈されていることからもわかるとおり、時代とジャンルの超越を試みるECMらしい1枚です。

  《録音》2014年2月, タリン・メソジスト教会




MD+G



901 19136
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
切迫した雰囲気と神秘さを小編成ながら再現
 《小オーケストラ編曲によるベルク作品集》

 ベルク:
  1) 3つの管弦楽曲
   (ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
  2)「ヴォツェック」から3つの断章
    (ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
  3) ヴァイオリン協奏曲
    (アンドレアス・N・タルクマンによる、
     独奏ヴァイオリンと室内アンサンブルのための編曲版)
ベネディクト・トラン(ソプラノ)、
ラヘル・クンツ(ヴァイオリン)
ピエール=アラン・モノ(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
 
 カナダのアレンジャー、作曲家ジョン・リア(1944-)は、このベルクの「ヴォツェック」の室内楽版の編曲でセンセーショナルな成功を収めました。
 これは複雑に入り組んだ原曲のスコアを、すっきりと纏め上げながらも、微妙な響きの陰影は損なわれることのないというもので、「ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム」の妙技が緊張感に満ちた音楽を詳細に描いていきます。
 この緊迫した雰囲気は「3つの管弦楽曲」でも変わることなく神秘的で、時には崩壊寸前の響きを丁寧になぞっていきます。
 タルクマンの編曲による「ヴァイオリン協奏曲」も特色ある響きが面白く、あのシェーンベルクの「私的演奏協会」で演奏された際、ハーモニウムに置き換えられた管のパートはアコーディオンに委ねられるなど、様々な工夫がなされています。凝縮した世界を垣間見ることができるアルバムです。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
  

903 19146
(SACD Hybrid)
\3100
《バスーン・アンサンブルによるゴルトベルク》
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.998
 (ヘンリク・ラビエンによる、9人のバスーン奏者のための編曲版)
バスーン・コンソート・フランクフルト
[Henrik Rabien,
Lena Nagai,
Felix Eberle,
Charlotte Sutthoff,
Thomas Gkesios,
Leon Kranich,
Merve Selcuk,
Kathrin Mayer,
Stephan Krings]
 ゴルトベルクの編曲版はここまで来た!
 J.S.バッハの最高傑作「ゴルトベルク変奏曲」は、もともとは鍵盤楽器のための作品であり、基本的にはチェンバロもしくはモダン・ピアノで演奏されます。しかしあまりにも魅力的な作品であるため、これまでにも弦楽三重奏版やギターソロ、もしくは二重奏版、2台ピアノ版、オルガン版、木管四重奏版など多彩な編曲が施され、奏者、聴き手の双方を楽しませていることはご存知の通りでしょう。
 そんな「ゴルトベルク」に今回挑むのは、ファゴット8本とコントラファゴット1本という面白い編成です。
 ここで演奏しているバスーン・コンソートのメンバーであるヘンリク・ラビエンの編曲は、全体を1オクターブ低くすることで、原曲の調性(ト長調/ト短調)を保つことができ、またコントラファゴットを用いることで、一層深淵な響きを投入した上で、数々の華麗な変奏部分を完璧に演奏するというもの。
 完璧なアンサンブルとテクニックが原曲を越えた楽しさを感じさせてくれます。ファゴットのつややかな響きを余すことなく伝えるSACDハイブリッド盤による優秀録音です。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
  

905 19156
(SACD Hybrid)
\3100
《フェデリコ・モレノ・トローバ:ギター作品集》
 フェデリコ・モレノ・トローバ:
  1) プレリュード, 2) マドロノス, 3) ノットゥルノ,
  4) 性格的小品, 5) スペイン城,
  6) 7つのマドリードの門
フランク・ブンガルテン(ギター)
 ギタリスト、ブンガルテンの洞察力に溢れた演奏
 スペインの指揮者、作曲家モレノ・トローバは現在ギター音楽の作曲家として知られていますが、本来はサルスエラの普及に尽力した「オペラ作曲家」でした。
 もともと彼自身はギターが演奏できたわけではなかったようで、彼がギターの作品を書くようになったのは、1912年に偉大なるギタリスト、アンドレス・セゴビアと出会ったことがきっかけでした。
 そのセゴビアの依頼により(もちろん技巧的な手助けも含めて)いくつものギター作品が生まれたことは、あまり知られていません。
 彼のギター曲のほとんどは短いもので、調性なども逸脱していませんが、その作品は情熱的なスペインのリズムに裏打ちされた多彩なものであり、ギタリストのテクニックも存分に披露できるという見事なものばかり。
 ここではフランク・ブンガルテンの洞察力に溢れた演奏が、これらの作品の魅力を余すことなく引き出しています。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
 

949 19196
(SACD Hybrid)
\3100
《レーガー:オルガン作品集》
 マックス・レーガー:
  『われらが神は堅き砦』によるコラール幻想曲Op.27/
  『30の小コラール前奏曲 Op.135a』より
   「暁の星のいかに美しきかな」
   「最愛のイエスよ 我らここに集いて」
   「ほめよ主を 強き栄えの君を」
   「深き困窮より,われ汝に呼ばわる」
   「主イエス・キリストよ われらをかえりみたまえ」
   「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」
   「喜べ、わが魂よ」「ああ、汝の恩寵もて」
   「私に千の舌があったなら」
   「エルサレムよ、かたく建てられし町よ」
   「おお、血と涙にまみれた御頭よ」
   「こぞりて主を頌め」/
 『序奏、パッサカリアとフーガ ホ短調 Op. 127』
クリストフ・シェーナー(ハンブルク、聖ミヒャエル教会のオルガン)
 レーガーにも縁のあるハンブルク、聖ミヒャエル教会のオルガンで奏でる
 2016年に没後100周年を迎えるマックス・レーガーの代表的なオルガン作品集です。
 バッハ、ベートーヴェン、ブラームスと言ったドイツ音楽の伝統を継承しつつ、ロマン派特有の拡大された和声法と、厳格な対位法を用いた彼の作品には、リストのオルガン曲のような派手な響きはないものの、深淵なる思索と宗教的法悦に満ち溢れています。
 このアルバムには名コラール「われらが神は堅き砦」をモティーフにした初期の大作「コラール幻想曲」を中心に、晩年の名作「序奏、パッサカリアとフーガ」、シンプルで短い曲の中に限りない可能性が秘められた「30の小コラール前奏曲」の3作品が収録されていて、これらはレーガーの宗教的指向を知るにはうってつけの1枚となっています。
 この演奏で用いられたのは、レーガーにも縁のある、北ドイツで「最も美しいバロック建築」と言われるミヒャエル教会の壮麗なオルガンで、美しい響きを存分に捉えた高音質の録音も特筆すべきでしょう。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
 

301 3142
\2400
《ハイドン、モーツァルト:オーボエ四重奏曲》
 ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・ロジナック編):
  オーボエ四重奏曲ヘ長調
   (原曲:弦楽四重奏曲第48番ヘ長調Op.50-5)
  オーボエ四重奏曲ハ長調
   (原曲:弦楽四重奏曲第63番ハ長調Op.65-1)
 モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(368b)
コンソルティウム・クラシクム
[Gernot Schmalfu, (Ob),
Kurt Guntner(Vn),
Helmut Nicolai(Va),
Helmar Stiehler(Vc)]
 18世紀のオーボエ奏者ロジナックによる編曲版
 フルステンベルク管弦楽団のオーボエ奏者として活躍したフランツ・ヨーゼフ・ロジナック(1748-1823)は、作曲家としても多くの作品を宮廷のために書いていました。
 当時の宮廷では音楽を演奏する機会が数多く、彼は自作だけでなく他の音楽家たちの作品を、自らが演奏するための「オーボエ四重奏」に編曲し、原曲とは違った魅力のある作品へと生まれ変わらせたのです。
 もちろん第1ヴァイオリンのパートをそのままオーボエに移し替えるのではなく、第2ヴァイオリンのパートも含めて考慮し、オーボエが最も効果的に聞こえる形となっているのが興味深いところです。
 このアルバムでは、モーツァルトによる「オーボエ四重奏曲」をカップリングすることで、ロジナックの編曲の素晴らしさが一層伝わるものとなっています。コンソルティウム・クラシクムの名演奏の中からの再発売となります。





<メジャー・レーベル>

イタリアDECCA



PO 482 3130
(21CD)
\9600→\8990
アンドラーシュ・シフ〜プレイズ・モーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲全集、
  ピアノソナタ全集、
  ロンド K.382,386,485,511、
  幻想曲 K.475、3台のピアノの協奏曲
  ピアノ5重奏曲 K.452、
  静けさがほほえみながら K.152、
  どうしてあなたを忘れられようか K.505、
  きらきら星変奏曲 K.265、アダージョ K.356,K.540、
  我が愚かなペーベル`主題による10の変奏曲 、
  メヌエット K.355
  小さなジーグ K.574、
  ヴァイオリン.・ソナタ K.379,304,454、K.521,497、
  ロンドK.485,511、ピアノ4重奏曲 K.478,493、
  自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616、
  メヌエット K.355、アンダンテと5つの変奏曲 K.501、
  アダージョとアレグロ K.594、幻想曲 K.475,608、
  ピアノ・ソナタ K.304,379,454,545,571、
  ヴァイオリンとピアノの6つの変奏曲
アンドラーシュ・シフ(p)、
チェチーリア・バルトリ、
ペーター・シュライヤー、
ダニエル・バレンボイム、
エーリヒ・ホーバルト、
ハインツ・ホリガー、
イギリス室内管弦楽団、
ウィーン室内管弦楽団、
シャンドール・ヴェーグ




SONY


8887512973-2
\2700→\2490
ヴェラール・サバドゥス/
 カルダーラ:カストラートのためのアリア集

 アントニオ・カルダーラ:
  歌劇『Osminda e Fileno』よりシンフォニア,
  歌劇『Le Lodi d'Augusto』より「Num che sei」「Merta il propizio」,
  歌劇『セデーチア』より
   「O eletto delsignor」「Ahi! Come quella un tempo citta」,
  カンタータ『Il giuoco del quadriglio』より
   「(Introduzione)・・・Ah se toccasse a me」,
  カンタータ『ニゲッラとティルシ』より
   「(Introduzione)・・・Questo e il prato」,
  歌劇『Le profezie evangeliche di Isaia』より
   「Reggimi, o tu, che sola」,
  歌劇『Il nome piu glorioso』より
   「Giunse appena quel bel nome」,
 『チェロのための室内協奏曲』,
 歌劇『セデーチア』より
  「Ti sento, Iddioio, ti sento」「Esca da L'Aquilon」,
 歌劇『LeLodi d'Augusto』より「Vive l'immagine vostra」,
 歌劇『David Umiliato』より「ti daro laude, iddio」《演奏》
ヴェラール・サバドゥス(カウンター・テナー),
ヌオーヴォ・アスペット・ブレーメン(ピリオド楽器アンサンブル)

 そのルックスと驚異のヴォイスは世界中を席巻している、1986年ルーマニア生まれの若手カウンター・テナー、ヴェラール・バルナ=サバドゥス。
 昨年のグルックとサッキーニのカストラート・アリア集に続き、ソニー・クラシカルへの2枚目のソロ・アルバムが早くも登場です。
 今回のアルバムでは、ヴィヴァルディとほぼ同時期に活躍したアントニオ・カルダーラ(1670-1736)が作曲したアリア集。
 カルダーラの書いたカストラートのためのアリアには、難関なコロラトゥーラがちりばめられていますが、サバドゥスは見事なテクニックと美声、多彩な表情を表現しており、この至難なアリアを個性豊かに歌い上げています。
  《録音》2015年7月, ケルン、オーケストラ・リハーサル・センター



SONY前作

8884301924-2
\2700→\2490
ヴェラール・バルナ=サバドゥス /
 美しい絵〜グルック&サッキーニ:アリア集

 グルック:
  ①『おお 優しの恋人よ』,
  ② 歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より抜粋,
  ③バレエ音楽『ドン・ファン』より抜粋,
  ④歌劇『パリーデとエレーナ』より抜粋 /
 アントニオ・サッキーニ:
  ⑤歌劇『イル・シッド』より抜粋,
  ⑥歌劇『セミラミスの確認』より
   「Non saprei qual doppia voce」
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(カウンター・テナー:①②④⑤⑥)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
ホーフカペレ・ミュンヘン

 1986年ルーマニア生まれの若手カウンター・テナー、ヴェラール・バルナ=サバドゥス。
 そのルックスと驚異のヴォイスは今世界中を席巻しており、すでに各地のオペラハウスで主役級に抜擢されています。
 当アルバムは、バルナ=サバドゥスにとってのSony Classicalへのデビュー・アルバム。ここに収録された作品は、グルックの「オペラ改革」につながった作品であり、流麗で劇的な作曲仕様によりカストラートの主役をより際立たせたものです。
 サバドゥスはそれらを見事に歌いこなし、芸術的に完成させています。特に「オルフェオとエルリディーチェ」はバルナ=サルバドゥスの十八番で、2011年にシュトウットガルトでフリーダー・ベレニウス指揮で歌った公演で絶賛を浴びています。

【録音】2014年2月, ミュンヘン、昇天教会

OEHMSのモーツァルトも捨てがたい

OC1814
\2400→\2190
モーツァルト:カストラートのためのアリア集
 1-2.歌劇「偽の女庭師」 K196より
  <ラミロのアリア「小鳥があるとき逃げ出したら」/
   ラミロのアリア「ああ嬉しい希望、わが忠実な恋人」>/
 3-5.歌劇「ルーチョ・シッラ」K135より
  <序曲/チェチ−リオのアリア「いとしい瞳よ」/
   チェチーリオのアリア「甘い喜びの一瞬を」>/
 6.歌劇「皇帝ティートの慈悲」K621 セストのアリア「この今のときだけでも」/
 7.歌劇「クレタの王イドメネオ」K366 イダマンテのアリア「自分に罪はない」/
 8.歌劇「フィガロの結婚」K492 ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」
ヴェラール・サバドゥス(カウンターテナー)/
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
録音 2013年12月2-3日 オーストリア グラーツ,シュテファニーエンザール ライブ収録

 モーツァルト(1756-1791)の時代は多くの「カストラート」が活躍していました。
 16世紀のヨーロッパでは女性が教会で歌うことが許されず、その代わりにボーイ・ソプラノが重用されていましたが、彼らは変声期を迎えると声の質が変わってしまいます。そこで「男性を去勢してその美しい声を残すこと」が流行しました。
 彼らは、声は女性に近いものの、体つきは男性に近くなるため、独特のトーンと持続力のある声を持つことができたといわれています。もちろん現在では消滅した存在で、女声のメゾ・ソプラノがその代わりを担うことが多いのですが、発声法こそ違うものの、カウンターテナー(裏声を用いる)も女声とはまた違った魅力を持っています。
 このアルバムの収録曲もカストラートのためのものですが、名カウンターテナー、サバドゥスは当時のスタイルを慮りつつ、また新たな表現の幅を広げています。力強く美しく妖しい魅力を秘めた声をお楽しみください。
 

 
8887511574-2
\2700
ブレッヒシャーデン/金管アンサンブル「ブレッヒシャーデン」のクリスマス
 「Sleigh Ride」「Last Christmas」「O Tannenbaum」
 「Stille Nacht」「Let it Snow」
 「Es wird schon glei dumpa」「Winter Wonderland」
 「Das OrffscheKonzert」「Irish Blessing」
 「Feliz Navidad」「The Christmas Song」
 「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」
 「Muttertag」「Andachtsjodler」「Jingle Bells」
 「White Christmas」「Silent Night」
ブレッヒシャーデン(金管アンサンブル)
 金管アンサンブル「ブレッヒシャーデン」は、ミュンヘン・フィルの金管メンバーを中心として1985年に結成されました。
 伝統的なルネッサンスから現代までのクラシック音楽だけでなく、ポピュラー、ロックまで演奏してしまう器用さが大ウケ。1999年と2002年には、ドイツのグラミー賞といわれるエコー賞を受賞。さらにバイエルン文化賞も受賞している名誉あるブラス・アンサンブルです。
 創立30周年を迎えた彼らのソニー・クラシカルへの最新録音は、クリスマスの名曲ばかりを厳選。彼らの厳かなものからポップな編曲まで、すばらしいテクニックによって様々に楽しませてくれます。
 《録音》2015年、ドイツ、アイヒェナウ、ドリアン・グレイ・スタジオ




DHM

8887505144-2
\2700
ムジカ・フィアータ/ヨハン・ヘルマン・シャイン:聖歌集『シオンのシンバル』
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:
  聖歌集『シオンのシンバル』より
   「来たりて主を喜び歌わん」
   「いと高きにある神にのみ栄光あれ」
   「言葉は肉体となり」「羊飼い達よ、汝ら見たものを語れ」
   「神よ、その慈しみをもってわたしを憐れんでください」
   「エフライムは私の大切な息子なのだろうか」
   「おお、主イエス・キリストよ」
   「行きます、最後までおこなうことを」
   「アレルヤ!主をおそれ、その道を歩むものは」
   「アレルヤ!主に感謝せよ」
   「いったいどこにあなたの恋人は行ってしまったのか?」
   「わたしはうれしかった」「天主はその御一人子を」
   「誰を探しているのですか、マグダラのマリアよ」/
  「5声のカンツォン イ短調 :コロラリウム」
ローランド・ウィルソン(指揮)、
ムジカ・フィアータ・ケルン,
ラ・シャペル・デュカーレ
 ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586.1630)は、ドレスデン宮廷礼拝堂少年聖歌隊員として音楽教育を受け、1607年からライプツィヒ大学で学びました。
 1615年からヴァイマール宮廷楽長、1616〜1630年には聖トマス教会カントールを務めています。シュッツとも親交が深く、宗教的及び世俗的声楽曲の領域で本領を発揮し、イタリア様式をルター派の教会音楽に伝統的な要素を融合させた重要な作曲家です。
 シャインの重要な作品で「音楽の宴」「イスラエルの泉」がありますが、この「シオンのシンバル」は、降誕、葬礼、婚礼、復活祭など様々な場面での聖歌を集めた作品です。
 近年ではこのドイツ宗教的作品の研究と録音を集中的におこなっているローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータとラ・シャペル・ドゥカーレによる演奏で、演奏法や解釈をくまなく研究し、当時の質素で敬虔な祈りを反映し、感情を抑えながらも、気品に満ちた演奏となっています。《録音》2014年11月、ライプツィヒ、ベタニエン教会
 

8887515882-2
\2700→\2490
ラウテン・カンパニー/マルコ・ポーロの歩んだ道
 ピエール・ファレーズ:
  『フェッラレーゼのパヴァーヌとガリアルド』
  『サルタレッロ』,
 カッチーニ:『天にもかほどの星はなく』,
 ロッシ:『Das vereiste Paar』,
 ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ:『Kalata alla spagnola』,
 Trad:『Schlacht - Schach / Horse Race』,
 マッツォッキ:『おろかな心よ』,
 メールラ:『Cin / No,no ch'io non mi fido』,
 Trad:『中国のランタン』,
 フランチェスコ・トゥリーニ:『カンツォン』,
 Trad:『瑶族の舞曲』,
 モンテヴェルディ:『かくも甘い苦悩を』,
 カステッロ:『ソナタ』,
 モンテヴェルディ:『何と快い今日のそよ風』『ただあなたを見つめ』,
 Trad:『龍の舞』,
 カール・ヴァレンティン:『中国のカプレット』
ラウテン・カンパニー(ピリオド楽器アンサンブル),
ウー・ウェイ(中国笙),
エヴァ・マッテス(語り、歌)
 「東方見聞録」で有名なマルコ・ポーロ。彼は24年間にわたってアジア各地を訪れましたが、その途中、中国に17年間滞在しました。「東方見聞録」には中国の音楽についてもその中に書かれており、その後ヨーロッパに伝えられました。
 ラウテン・カンパニー率いるリュート奏者ヴォルフガング・カチュナーは、このアルバムで中国の音楽と初期バロック音楽を融合させています。
 これまでフィリップ・グラスなどの現代音楽との共演や、ポピュラーを古楽器で演奏するような取り組みにも積極的な彼らは、中国の現代笙の名手ウー・ウェイと共演し、東と西の文化の間を経験することができる画期的なアルバムに仕上げています。《録音》2015年5月, ベルリン、ハウス・デス・ルントフンクス


ラウテン・カンパニー/創立30年記念ベスト

8887501631-2
\2700→\2490
ラウテン・カンパニー/創立30年記念ベスト
 1) ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:『フェッラーラ風のピーヴァ』,
 2) タルクィニオ・メールラ:『センティーレ=カンツォネッタ』,
 3) ニコラ・マテイス:『チャコネッタ』,
 4) ニコラ・マテイス:『ラ・ディア・スパニョーラ』、
 5) イギリス舞曲:『カプリッチョ・デット・スヴェリアトーイオ』,
 6) J.S.バッハ:『ヴァージン・クイーン』,
 7) J.S.バッハ:『Bobbing Joe』,
 8) J.S.バッハ:『モテット「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV.225〜第1曲』,
 9) J.S.バッハ:『コラール「はかなく むなしき」』,
 10) J.S.バッハ:『カンタータ「はかなく むなしき」〜コラール』,
 11) ブクステフーデ:『強めたまえ』,
 12) ブクステフーデ:『主よ、あなたさえこの世にあれば』,
 13) ヘンデル:『オラトリオ「メサイア」〜ハレルヤ』(ドイツ語版),
 14) パーセル:『歌劇「アセンスのターモン」〜グラウンドによるカーテンチューン』,
 15) パーセル:『歌劇「妖精の女王」〜One Charming Night』,
 16) ヘンデル:『歌劇「リチャード1世」〜死よ、来てください』,
 17) ヘンデル:『歌劇「リナルド」〜私を泣かせてください』,
 18) フィリップ・グラス:『The Windcatcher Part I』,
 19) モンテヴェルディ:『歌劇「オルフェオ」〜ViRicorda Boschi Ombrosio』,
 20) パーセル:『グラウンド ハ長調』,
 21) ヨハン・フィリップ・クリーガー:『暗がりは悪事に好都合』,
 22) トマス・ロビンソン:『プレインソング』,
 23) ダウランド:『わが過ちを許してくれようか』,
 24) ウィリアム・バード:『深い緑の森よ』,
 25) パーセル:『Bedlam Boys』,
 26) ヨハン・タイレ:『Nun ich singe, Gott ich knie』
ウォルフガング・カチュナー(指揮&リュート)、
ラウテン・カンパニー
 ヴォルフガング・カチュナー指揮するベルリンの古楽器アンサンブル「ラウテン・カンパニー」。1984年設立当初はカチュナーとハンス=ヴェルナー・アペルとのリュート・デュオから始まりました。10月18日にはベルリンで30周年を祝う記念コンサートが行われますが、それに合わせて発売されるのが当アルバムです。ラウテン・カンパニーは、いわゆるピリオド楽器演奏とは一味違い、当時の音楽を現代に蘇えらせることに主眼を置いていて、様々なソリストたちを取り込み、多様な編成で演奏活動を行なうのが特徴。例えば演奏会では、管弦楽だけによる歌無し版オペラ・アリアや、フィリップ・グラスなどの現代音楽やポピュラーを古楽器で演奏するような取り組みにも積極的です。このアルバムはそうした彼らの演奏活動の30年の積み重ねをバロック音楽の分野の録音で辿ってゆくもの。DHMの音源だけでなく彼らが録音してきた様々な音源から選曲されています。





<国内盤> 


ナクソス・ジャパン



NYCC-27298
\2778+税
細川俊夫:大鴉〜
 メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ

  テキスト:エドガー・アラン・ポー「THE RAVEN-大鴉」
  委嘱:ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン
   1.エドガー・アラン・ポー「大鴉」朗読
   2.大鴉-メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ
シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ・朗読)
ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン(アンサンブル…2)
川瀬賢太郎(指揮…2)

 エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN-大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。
 恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて話さない魅惑的な物語詩なのです。

 日本が誇る作曲家である細川俊夫氏(1955-)も、そんな「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。

 物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。


 【ユナイティッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン(アンサンブル・ルシリン)】
 ユナイティッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリンは1999年、西欧の中心部に位置し、欧州文化が高度に集約されるルクセンブルク大公国で現代音楽の創造と推進を目的とするアンサンブルとして、有志の音楽家により結成された。
 弦楽四重奏にピアノ、打楽器のアンサンブルを基本に、楽曲によって管楽器を加えるフレキシブルな楽器編成を採っている。本拠地ルクセンブルクを中心に世界各国への客演を含めで年に20回から30回のコンサートを行っている。
 その演奏は、知的要素、精神性、視覚などを複合した、独特な表現で高い評価を勝ち得ている。また、ルシリンは演奏活動のみにとどまらず、演奏家、作曲家、舞台芸術家の集う創造の場として、新ウィーン楽派から新世代のアメリカのミニマリスト音楽、即興演奏や電子音楽など、現代の音楽創造の広い分野をカヴァーしている。
 これまで楽曲を委嘱し初演した作曲家は、ルカ・フランチェスコーニ、ドンチャ・デヒニー、ジャン=リュク・ファフシャン、マルセル・ロイター、ミヒャエル・リースナー、ヤン・マレシュ、マルタン・マタロン、クラウス=シュテッフェン・マーンコプフ、細川俊夫と多士済々である。
  収録:2014年10月29日、31日 アステール・プラザ(広島)

《大鴉について》
 細川俊夫

 日本の伝統的な物語のなかで、動物や植物が、人間と交流を持ち、人間と会話をするような物語はよくあることである。アニミズムの伝統の深いアジアでは、西洋のように、人間と動植物が、はっきりした境界線を持つことなく共存している。エドガー・アラン・ポーの「大鴉」のテクストを知ったとき、私は日本の能の劇作品を思い浮かべた。能は人間中心主義ではない。その主人公は、動物や植物であったり、またすでにこの世にいない霊であったりする。
ポーの作品は、近代人の理性的世界に守られた存在に、不気味な動物「鴉」が侵入して、その理性的秩序の世界が、崩壊する過程が描かれている。
 私は、この作品を一遍の能ドラマとしてとらえ、それを一人のメゾソプラノとアンサンブルによるモノドラマで表現しようとした。本来は男性が主人公のこの「大鴉」を、女性によって語らせ、歌うようにしたのも、能では、役が女性の場合であっても、男性がそれを演じるのと逆の関係にしたのである。
このポーの主人公は、嵐の夜、一人で回想にふけっている。ここに起こるドラマはすべて、彼の心の中で起こる想像であり、夢、幻かもしれない。(能では、ドラマはほとんど夢のなかの出来事である。)主人公は、亡くなった愛する恋人レノーアの追想にふけっている。
 その時に現れるのが、大鴉である。そうするとこの鴉は、レノーアの亡霊かもしれない。「Never more」としかしゃべらない、不気味な霊としての鴉。その霊との交感、会話がこのポーの作品である。
私の音楽で、女性が中心となる作品の多くは、その女性を冥界とつながろうとするシャーマンととらえている。この私の”The Raven”での、メゾソプラノも、鴉の不気味な自然の力に、理性を崩壊させる近代人であると同時に、冥界、人間の不可思議な世界との交感をしようとするシャーマンでもある。その場合、死んだ恋人、レノーアは主人公の声に乗り移って、歌い語り、発狂するのだろうか。
 人間の理性の世界と、その理性では捉えることのできない狂気の世界、理解できない自然の沈黙との関わり。このように私はポーを読み解くことにより、この作曲を行った。
 この作品を、私のオペラ「松風」において、村雨役を歌ったCharlotte Hellekantとルシリン・アンサンブルにささげる。




Studio N.A.T


NAT 14381
\2700+税
「Buch der Lieder 歌の本」
 メンデルスゾーン/H.シュテックメスト編:
  「歌の翼」による幻想曲
 ブリチャルディ:ヴェニスの謝肉祭
 イベール:間奏曲
 ドップラー:ハンガリア田園幻想曲
 ラヴェル:ハバネラ形式による小品
 シャンカル:魅惑の夜明け
 ピアソラ:カフェ1930
宮崎由美香(Flu)
早川りさこ(Harp)
 夢の出会いが再び!数々の共演を重ねてきた2人の待望のCDデビュー
 宮崎由美香さんは、音色・技術・歌心全て揃った素晴らしいフルーティストに成長してくれました。
 同じく、”実力派”演奏者の、早川りさこさんとの共演をお楽しみください。
  (フルート奏者 東京藝術大学名誉教授・武蔵野音楽大学特任教授 金昌国)

 宮崎由美香(フルート) Yumika MIYAZAKI, Flute
  千葉県生まれ。幕張総合高校を卒業後、東京芸術大学入学。東京芸術大学大学院修士課程修了。
  東京芸術大学首席卒業。アカンサス音楽賞、NTTdocomo賞受賞。皇居内桃華楽堂において、御前演奏をする。
  大学院在学中にNHK交響楽団アカデミー生になり、NHK交響楽団にて研鑽を積む。
  日本木管コンクール第2位、日本フルートコンヴェンションコンクール第2位、日本管打楽器コンクール第2位。
  NHK交響楽団首席オーディションファイナリスト。オーディションとして、NHK交響楽団首席代行を務める。
  伸びのある音と表現力には定評があり、在京オーケストラの客演首席も多く務める他、ソロ、室内楽においても精力的な活動を行っている。
  尚美ミュージックカレッジ講師として、後進の指導にも力を入れている。
  クインテットHメンバー。

 早川りさこ(ハープ) Risako HAYAKAWA, Harp
  NHK交響楽団ハ−プ奏者。
  東京芸術大学卒業。
  <第3回日本ハープコンクール>優勝、<第2回アルピスタ・ルドヴィコ・スペイン国際ハープコンクール>優勝。
  国内の主要なオーケストラとの共演で活動の場を広げ、リーバーマン「フルートとハープの為の協奏曲」、ヒンデミット「木管楽器、ハープとオー
  ケストラのための協奏曲」やアルウィン「ハープ協奏曲」の日本初演を行っている。
  2013年にはグラミー賞及びアカデミー賞受賞で知られる中国の作曲家、タン・ドゥン氏の新作「13のマイクロフィルムとハープの為の協奏曲『女書』」を作曲者自身の指揮で世界初演した
   (この作品はNHK交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の委嘱作品である)。
  この作品の誕生から初演を終えるまでのドキュメンタリー番組『涙の書』は各方面で話題となった。
  東京芸術大学附属高校及び東京芸術大学、国立音楽大学にて後進の指導にもあたっている。




ミューズエンターテインメント


MECO 1031
(SACD Hybrid)
\3000+税
河野智美/リュクス
 トリロジー (フレデリック・ハンド)(日本初録音)
  ① I. Moderato
  ② II. Gently
  ③ III. Allegro
 ④ 焔ほのかに燃ゆる時 (ラルフ・タウナー 〜 セルジオ・アサド編)
 ⑤ トッカータ・イン・ブルー (カルロ・ドメニコーニ)
 ⑥ リフレクションズ (アンドリュー・ヨーク)
 ⑦ ジャグラーズ・エチュード (ラルフ・タウナー)
 ⑧ タンゴ・アン・スカイ (ローラン・ディアンス)
 ⑨ バードランドの子守歌 (ジョージ・シアリング 〜 啼鵬編)
 ⑩ 君は我がすべて (ジェローム・カーン 〜 ローラン・ディアンス編)
 ジャズ・ソナタ (デュージャン・ボグダノヴィチ)(日本初録音)
  ⑪ I. Allegro non troppo
  ⑫ II. Lento
  ⑬ III. Andante
  ⑭ IV. Allegro molto
 ⑮ 祈り (フレデリック・ハンド)(日本初録音)
河野智美(ギター)
今、ここに問う、クラシック・ギター20世紀芸術の金字塔
 「ギター・アルバム中、最上級の成果」 濱田滋郎

 特に讃えたいのが、彼女の選曲眼の素晴らしさ。何らかの意味で魅力的な曲目が精選され、それも余りに知的で教条的に思われるような前衛的作品は避けて、感性的・叙情的な満足感、加えて難技巧克服の満足感を聴き手と楽しく分かち合うような、充実しきったプログラムなのである。それにしてもなんと見事な新生面の発露であろうか。しかも肝心なのは、ここに現れた「ギター新音楽の旗手」としての彼女が、先のアルバムに聴いた彼女と、少しも変わらないデリカシーとポエジー、聴き手の心に寄り添うしなやかな優しさを湛えたギタリストであることだ。このアルバムが、近来ギター・アルバムの領域に現れた最上級の成果に属することを私は疑わない。(濱田滋郎 ライナーノーツより)

 録音:2014年11月4日〜6日 横浜市港南区民文化センター ひまわりの郷 2015年6月10日〜11日 三芳町文化会館 コピスみよし


アルバム「リュクス」に寄せて:
 現在活躍している作曲家たちが作り出す名曲の数々に、比較的早い段階から容易に触れることになるクラシック・ギターという楽器のおもしろさを、改めて感じずにはいられません。多くの優れた楽曲では、民族音楽やジャズ、ロックなどの要素が巧みに織り込まれていて、その土地独特の音楽の素晴らしさ、様々なジャンルの音楽の楽しさを、ギターを弾くことで自然に受け入れることができるのです。クラシック・ギターという楽器はいままさに生きている、歴史が作られ続けていると感じます。

 私がジャズの要素を取り入れたクラシック・ギター作品「ジャズ・クラシック」の領域に注目したのも、そんな自然な流れからです。実際ジャズがとても好きなのですが、よく聴いていたのはジャズ・ギタリストよりもサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドといった女性歌手と、あとは圧倒的にR&B分野の歌手で、その歌心や歌い方に惹かれていました。ジャズの歌い方を学びたくてヴォーカル・スクールに通った時期もありました。

 ですが私はジャズをやりたいわけではない、クラシック・ギターでなにができるのか考えたとき、親しみやすい和声で巧妙にジャズを取り入れている作曲家に興味を持つようになりました。そして名曲が溢れていることに気がついたのです。そのような作曲家がどのような音楽を好み、どこに旅をし、なにに影響されたのか、とても興味深いです。

 前作「祈り Oracion」より以前から、いつか「ジャズ・クラシック」をテーマにしたアルバムを作りたいという思いはありました。「ジャズ・ソナタ」や「トッカータ・イン・ブルー」などのレパートリーを積み重ねてきたこと、「トリロジー」のような名作に真剣に取り組みたいという気持ち、大好きなジャズの楽曲をギターで弾いて届けてみたい、など・・・機が熟してそれらの思いを形にできたことに充足感と感謝の気持ちでいっぱいです。

 「リュクス」では、20世紀・21世紀ヴィルトゥオーゾの方々へ尊敬の念を込め、私の感覚に訴えてくる作品、演奏することでもっと多くの人に知っていただきたい作品を並べました。ここに挙げた作曲家の殆どが優れたプレイヤーでもあることは、クラシック・ギターの特異性でもあり、ギターをより魅惑的なものとしている理由でもあるのではと思います。私にとってはとても贅沢=リュクスなラインナップであり、彼らと同時代に生きて活動できていることをとても幸せに思います。
 なお、選曲にあたってはたくさんのアドヴァイスや資料をいただいた高田元太郎先生に改めて感謝を表したいと思います。

  2015年9月 河野 智美

「リュクス」アルバム発売記念コンサート
 10月4日(日)河野智美ギターリサイタル(茨城・ギター文化館)
 10月17日(土) アルバム「リュクス」発売記念コンサート(東京・杉並公会堂)




BERLIN CLASSICS(国内仕様盤)


JBC 0300597
(3CD)
\5500+税
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、三重協奏曲Op.56 児玉 麻里(pf)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
 全体として晴朗感に溢れたベートーヴェンなのである。オーケストラは充実した響きを聞かせるけれど威圧感はなく、どのパートが何の音を出しているかがわかるようなスッキリとした見通しのよさが際立つ。
 そして特に初期の作品ではフレージングの閉じ方が柔らかく、優しい印象を残す。ピアノはいつも節度を失わず丁寧に明るく、そして共感と確信をもって演奏されている。 (ライナーノートより)














9/23(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

 

DYNAMIC


CDS-7711
(3CD)
\3300
ロッシーニ:歌劇「オテロ、またはヴェネツィアのムーア人」
 3幕の音楽ドラマ
オテロ…グレゴリー・クンデ(テノール)/
デズデモーナ…カルメン・ロメウ(ソプラノ)/
ロドリーゴ…マキシム・ミロノフ(テノール)/
ヤーゴ…ローベルト・マックパーソン(テノール)/
エルミーロ・バルベリーゴ…
 ヨーゼフ・ヴァーグナー(バス・バリトン)/
エミーリア…ラファエラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)/
ヴェネツィア総督…マールテン・ヘイルマン(バス)/
ゴンドラ乗り…シュテファン・アドリエンス(テノール)/
フランダース・オペラ交響楽団&合唱団/
アルベルト・ゼッダ(指揮)
録音 2014年2月 ベルギー、ゲント フランデレン歌劇場
 シェイクスピアのお馴染みの戯曲を元に、ロッシーニ(1792-1868)が1816年に作曲した歌劇「オテロ」。彼の作品の中でもとりわけ重厚な雰囲気を持つこの悲劇ですが、台本の不備があった上に、その71年後にヴェルディの名作「オテロ」が発表されたことで、こちらの作品はすっかり影が薄くなってしまったのです。
 しかし、最近の「ロッシーニ・ルネサンス」に伴い、この「オテロ」も少しずつ上演される機会が増えてきました。この作品、1846年の初演以降、作曲家自身による改訂版…ハッピーエンドになる…も作られていますが、やはりロッシーニの最初の構想通り、デスデモーナは高貴な死を遂げるほうが、物語としても優れているのではないでしょうか。
 この演奏は、ロッシーニ財団による比較校訂版によるもので、悲劇的なシェイクスピアの幕切れを備えています。現代最高のテノール、クンデが歌うオテロ、スペインの若手ロメウによるデスデモーナをアルベルト・ゼッダによる生き生きとした指揮が支えています。




STRADIVARIUS



STR 33851
\2400→\2190
モーツァルト 偽りのパリジャン
 ドメニコ・チマローザ(1749-1801):
  オペラ「古代ローマの狂信者」から Sposate che
 ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816):
  オペラ「水車屋の娘」から Ah, che nel petto io sento
 ガブリエーレ・レオーネ(確認できる活躍期:1725-1790):
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.5 No.2
 エジーディオ・ロムアルド・ドゥーニ(1708-1775):L'avez vous vu mon bien aime
 ガブリエーレ・レオーネ:「L'avez vous vu mon bien aime」による変奏曲
 ジュゼッペ・サルティ(1729-1802):
  オペラ「デモフォーンテ」から Chere idole de mon ame
 アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):
  オペラ「獅子心王リチャード」から Je crains de lui par
 ヤン・クシチテル・クルンプホルツ(1747-1790):Purisque mon espoir Op.10
 グルック(1714-1787):オペラ「タウリスのイフィゲニア」から D'une images
 モーツァルト(1756-1791):
  満足 K.349/おいで、愛しのツィターよ K.351(367b)
  ヴァイオリン・ソナタ第15番ヘ長調 K.30(マンドリンとハープによる)
  オペラ「フィガロの結婚」K.492 から L'ho perduta / Mon coeur soupire
  カンツォネッタ I, II, III, VII
マリネッラ・ペンニッキ(ソプラノ)
マウロ・スクイッランテ(マンドリン)
マーラ・ガラッシ(ハープ)
  チマローザ、パイジェッロ、グルック、モーツァルトはもちろん、ジュゼッペ・サルティ、アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ、クルンプホルツ、みなフランス以外の国からパリに惹かれてやってきた作曲家。
 パリという巨大な背徳と芸術の町が彼らにどんな影響を及ぼしたか・・・そういうアルバムか。
 
 


STR 33914
\2400→\2190
マイケル・チャンス(カウンタテナー)
 ジョン・ダウランド(1563-1626):暗闇に リュート歌曲集

  Praeludium / In darkness let me dwell / Lord Viscount Lisle's galliard
  Sweet stay a while / Fancy / In this trembling shadow cast
  Sir Henry Guilford his Almaine / Shall I strive with words to move?
  A fancy by Mr. Dowlande / Farre from triumphing court
  Coranto by Doctor Dowland / Stay time a while thy flying
  An almand by Mr. John Dowland / Lady if you so spight me / Pavan
  Tell me true love / Galliard to 'Lacrimae' / Thou mighty god
マイケル・チャンス(カウンタテナー)
ポール・ベイアー(リュート)
 

STR 37018
\2400
ロカテッリ、ヴィヴァルディ、レーオ:弦楽器のための協奏曲集
 ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):
  ヴァイオリンの技法 Op.3 から ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ長調(No.1)
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  2つのチェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調 RV531
  4つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ロ短調 Op.3 No.10 RV580
 レオナルド・レーオ(1694-1744):
  4つのヴァイオリンのオブリガートと通奏低音のための協奏曲ニ長調

リ・アルキ・ディ・ジナイーダ
マリア・カテリーナ・カルリーニ(コンサートマスター)

リ・アルキ・ディ・ジナイーダはイタリアのジナイーダ・ギレリス・ヴァイオリン学校の生徒たちから成る弦楽合奏団。
 

STR 37025
\2400
マルシャン、クレランボー:チェンバロ作品全集
 ルイ・マルシャン(1669-1732):
  組曲ニ短調/組曲ト短調/ヴェネツィア風/ひょうきん者/ガヴォット
 ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):組曲ハ長調/組曲ハ短調
ルーカ・オベルティ(チェンバロ)

 フランス・バロックの作曲家・鍵盤楽器奏者マルシャンとクレランボー。マルシャンは自作の出版に興味がなく、クレランボーは主にフランス語カンタータや教会音楽であったため、出版された二人のチェンバロ作品は当盤収録のものがすべてです。
 これらの作品に魅了されたと言うルーカ・オベルティによる演奏。ルーカ・オベルティはエミーリア・ファディーニ、クリストフ・ルセ、ピエール・アンタイに師事したイタリアのチェンバロおよびフォルテピアノ奏者・指揮者。

プロモーション・ビデオクリップ

 

STR 37027
\2400
J・S・バッハ(1685-1750):トッカータ集
  トッカータ嬰ヘ短調 BWV910/トッカータ ト短調 BWV915
  トッカータ ト長調 BWV916/トッカータ ハ短調 BWV911
  トッカータ ホ短調 BWV914/トッカータ ニ短調 BWV913
  トッカータ ニ長調 BWV912
ステファノ・インノチェンティ(チェンバロ)
 ステファノ・インノチェンティはイタリアのフィレンツェに生まれ、ハールレム音楽アカデミーでアントン・ハイラー、ルイージ・フェルディナンド・タリアヴィーニ、マリー=クレール・アラン、ケネス・ギルバートに師事したオルガンおよびチェンバロ奏者。
  

STR 37028
\2400
エマヌエーレ・カザーレ(1974-):
  11(アンサンブルとエレクトロニクスのための;2008)
  Questo e un gruppo e pace(2014)
  Esistere lago, nulla e un tempo(2006)
  7(弦楽四重奏のための;2005)
  5(フルート、クラリネットとエレクトロニクスのための;2003)
mdiアンサンブル
杉山洋一(指揮)
 

STR 37032
\2400
ルイス・デ・パブロ(1930-):フルートのために
  独白 [Soliloquio]
   (一人の奏者によるC管フルート、G管フルートと
    オッタヴィーノのための;1997/1998)
  メリスマ・フリオーソ [Melisma furioso]
   (フルート独奏のための;1990)
  フルートのために [Per flauto]
   (一人の奏者によるC管フルート、G管フルートと
    オッタヴィーノのための;2010)
  「KIU」の4つの断章 [Cuatro fragmentos de "KIU"]
  (一人の奏者による様々なフルートとピアノのための;1986)(*)
ロベルト・ファッブリチアーニ(各種フルート)
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


VISTA VERA


VVCD 00256
\2200→\1990
マリア・ユーディナの遺産 Vol.18
 J・S・バッハ(1685-1750):
  トッカータ ハ短調 BWV911(*)
  平均律クラヴィーア曲集第2巻 から 前奏曲嬰ヘ短調 BWV883(*)
 ユーリー・シャポーリン(1887-1966):ピアノ・ソナタ第2番ロ短調 Op.7(#)
 カジミェシュ・セロツキ(1922-1981):前奏曲組曲(1952)(+)
 マルチヌー(1890-1959):2つの小品(1948)(+)
   マラケ河岸の古本屋/陰暦五月五日
 バルトーク(1881-1945):2台のピアノと打楽器のためのソナタ(++)
マリア・ユーディナ(ピアノ)
ヴィクトル・デレヴャンコ(ピアノ(**))
ヴァレンチン・スネギリョフ、
ルシアン・ニクーリン(打楽器(**))

 録音:1936年(*)/1953年(+)/1959年(#)/1963年(**)
 バッハやベートーヴェンに加え、親友ショスタコーヴィチ他20世紀の作曲家の音楽にも積極的に取り組んだロシアのピアニスト、マリア・ユーディナ(1899-1970)。当シリーズ久々のリリースです。

 

VVCD 00257
\2200→\1990
ピョートル・メシチャニノフ
 ヒンデミット(1895-1963):
  ピアノ、金管楽器と2つのハープのための協奏音楽(演奏会用音楽)Op.49
 メシアン(1908-1992):異国の鳥(ピアノと小管弦楽のための)
 サン=サーンス(1835-1921):
  カプリス=ワルツ「ウェディング・ケーキ」(ピアノと弦楽合奏のための)Op.76
 スクリャービン(1872-1915):プロメテウス(交響曲第5番「火の詩」)Op.60(*)
ピョートル・メシチャニノフ(ピアノ)
ソヴィエト国立交響楽団ソリスト・アンサンブル(*以外)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*以外))
ソヴィエト国立交響楽団(*)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮(*))

録音:1975-1977年、場所の記載なし(*以外)
    1978年12月26日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト
 ピョートル・メシチャニノフ(1944-2006)はロシアのピアニスト・指揮者・音楽理論家。作曲家ソフィア・グバイドゥーリナの三番目の夫で、現代音楽にも積極的に取り組みました。




<メジャー・レーベル>
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オーストラリアELOQUECNE



480 8895
(6CD)
\6000→\5490
《ピエール・モントゥー/ベートーヴェン:交響曲全集》
 ベートーヴェン:交響曲第1〜9番

  (3番は2種類の録音、第9番はリハーサル付),


   「フィデリオ」序曲, 「エグモント」序曲,
   「シュテファン王」序曲,

 ド・リール:「ラ・マルセイエーズ」
ピエール・モントゥー(指揮)/
交響曲第1, 3, 6, 8番〜
 ウィーン・フィル
交響曲第2, 4, 5, 7番&序曲〜
 ロンドン交響楽団
交響曲第9番(+リハーサル付)&ラ・マルセイエーズ〜
 エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ),
 レジーナ・レズニック(メゾソプラノ),
 ジョン・ヴィッカーズ(テノール),
 デイヴィット・ワード(バス),
 ロンドン・バッハ合唱団,
 ロンドン交響楽団/
交響曲第3番〜
 ロイヤル・コンセルヘボウ管
 燃焼度の高きモントゥーのベートーヴェン名演
 80歳を越えてもなお精力的に活躍していたモントゥー。その彼が2つのオーケストラを操り演奏したベートーヴェンの交響曲全曲は、第9番のみレーベルが異なっていたため、全集としてまとめられたのは後年になってからのことでした。スコアを丁寧に読み取り、燃焼度の高い凄まじい演奏を繰り広げるモントゥーのベートーヴェンは普遍の価値があるものです。
 リハーサル、序曲も含んだその全集に、今回はロイヤル・コンセルトヘボウとの第3番の録音も加え、最強のBOXセットが完成しました。

第1, 3, 6, 8番〜(1957〜1960年:ゾフィエンザール)/
第2, 4, 5, 7番&序曲〜(1959〜1961年:キングズウェイ・ホール)/
第9番(+リハーサル付)&ラ・マルセイエーズ〜(1962年6月:ウォルサムストウ、アセンブリー・ホール)/
第3番〜(1962年6月、アムステルダム・コンセルヘボウ)
 


482 1993
\1200
《エルガー:エニグマ変奏曲, 威風堂々》
 エルガー:エニグマ変奏曲, 威風堂々第1〜5番
ノーマン・デル・マー(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ノーマン・デル・マーの洗練された解釈
 ロンドンで生まれ、活動の初期はホルン奏者としてロイヤル・フィルに入団。ビーチャムの助手を経て、1947年に指揮者としてデビューしたノーマン・デル・マー。シェーンベルクやR・シュトラウスなどの録音も残っていますが、何と言っても彼の本領はイギリス音楽にあります。エルガー作品では、とりわけ小品集での評価が高い人ですが、この「エニグマ変奏曲」と「威風堂々」でも洗練された解釈を聴く事ができます。
 ギルフォード大聖堂の素晴らしい音響に心を奪われるアルバムです。
 《録音》1975年1月, ギルフォード大聖堂
 


482 0288
\1200
フェルナンド・コレーナ
《モーツァルト:バスのためのアリア集》

 モーツァルト:
  1) 歌劇『フィガロの結婚』K.492〜
   「すべて準備は整った・・・時は —少しばかりその目を開け」,
  2) 歌劇『フィガロの結婚』K.492〜「もう飛ぶまいぞ この蝶々」,
  3) 歌劇『魔笛』K.620〜「この聖なる殿堂では」,
  4) 歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』K.588〜
    「多くのご婦人方、あなた方は」,
  5) 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527〜「カタログの歌」,
  6) 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527〜「ああ、お情けを、おふたり様」,
  7) 歌劇『フィガロの結婚』K.492〜
    「踊りになられたければ、伯爵さま」,
  8) 歌劇『フィガロの結婚』K.492〜
    「仇を討つまことに愉快じゃ」,
  9) 「この美しい手と瞳のために」K.612,
  10) 「彼に眼を向けなさい」K.584,
  11) 「「かくて汝は裏切りぬ・・・激しく堪えがたき苛責」K.432,
  12) 「どこから来るのか私は知らない」K.512,
  13) 「御手に口づけ」K.541,
  14) 「おお、娘よ、お前と別れる今」K.513
フェルナンド・コレーナ(バス)/
アルベルト・エレーデ(指揮)
ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団(1-4)/
ペーター・マーク(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団(5-8)/
アルジェオ・クァドリ(指揮)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(9-14)
 名バス歌手フェルナンド・コレーナの気品あふれる歌唱
 スイス出身のバス歌手、コレーナは神学を志していた大学時代、地元の声楽コンテストで優勝したことをきっかけに声楽に転向し、ジュネーブ音楽院で学び、1940年に歌手デビューを飾ります。
 張りのある低音と巧みな表現力は様々な歌劇の道化役として重用され、アメリカの評論家ハロルド・C・ショーンバーグからも高く評価されています。このモーツァルトでもコミカルさの中に溢れる気品を感じさせる素晴らしい歌唱をお楽しみいただけます。
 《録音》1952年8月、ローマ(1-4)/1952年4月、ジュネーブ(5-8)/1960年6月、ロンドン(9-14)
 

480 7059
(2CD)
\1800
《ギルバート&サリヴァン:ペンザンスの海賊, コックスとボックス》
 ギルバート&サリヴァン:
  1) 喜歌劇「ペンザンスの海賊」,
  2) 喜歌劇「コックスとボックス」
イサイドア・ゴッドフリー(指揮)
ドイリー・カート・オペラ・カンパニー,
ロンドン新交響楽団(1)/
ロイストン・ナッシュ(指揮)
ドイリー・カート・オペラ・カンパニー,
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(2)
 波乱万丈の荒唐無稽なオペレッタ
 ギルバート&サリヴァンの作品の中でも知名度の高い「ペンザンスの海賊」。物語は彼らの他のオペラと同じくかなり荒唐無稽であり、この主人公も本来は水先案内人(pilot)の修行に出るはずが、ちょっとした間違いで海賊(pirate)になってしまったというもの。波乱万丈のやりとりの末、全て丸くおさまるというお話です。
 「コックスとボックス」はすれ違いの2人という意味のあるタイトルで、日本で初めて上演された作品であるともされています。
  《録音》1957年11月、キングズウェイ・ホール(1)/1978年2月、ロンドン、デッカ第3スタジオ(2)
 


482 2566
\1200
《グノー:歌劇「ファウスト」(ハイライト)》
 グノー:歌劇「ファウスト」(ハイライト)
フランコ・コレッリ(ファウスト),
ジョーン・サザーランド(マルグリート),
ニコライ・ギャウロフ(メフィストフェレス), 他、
リチャード・ボニング(指揮)
ロンドン交響楽団,
アンブロジアン・オペラ・コーラス,
 恐ろしいまでに迫力のあるギャウロフのメフィストフェレス
 1966年に録音された「ファウスト」の名録音からのハイライト盤。恐ろしいまでに迫力のあるギャウロフのメフィストフェレス、甘美なる高音が聴きもののコレッリのファウスト、そして気品あるサザーランドのマルグリートと配役は完璧。ボニングの指揮は、歌にぴったりと寄り添うことで、声高な主張をせずとも、この流麗な音楽を存分に楽しませてくれます。
 《録音》1966年6〜7月, ロンドン、キングズウェイ・ホール
 


482 0268
\1200
《ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より場面とアリア》
 ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より場面とアリア
  《録音》1963年6&7月, ウォルサムストウ、アセンブリー・ホール
ファルナンド・コレナ(ファルスタッフ),
レナート・カペッキ(フォード),
イルヴァ・リガブーエ(アリーチェ・フォード),
リディア・マリンピエトリ(ナンネッタ),
フェルナンダ・カドーニ(メグ・ペイジ),
レジーナ・レズニック(クイックリー夫人)、他
エドワード・ダウンズ(指揮)
ロンドン新交響楽団
ロッシーニ:
 歌劇『セビリャの理髪師』より「わしのような医者に向かって」,
 歌劇『どろぼうかささぎ』より「Il mio pianto ? preparato」,
ドニゼッティ:
 歌劇『愛の妙薬』より「お聴きあれ、村の衆」,
 歌劇『ドン・パスクヮーレ』より
  「ああ!あられもない炎がわしの体中を焼き尽くす」
  《録音》1950&1952年、ジュネーブ
ファルナンド・コレナ(バス),
アルベルト・エレーデ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 ファルナンド・コレーナ当たり役の円熟の歌唱
 スイスからイタリアに帰化したブッフォ・バス、コレーナを知りたければ、やはり「ファルスタッフ」を聴かないわけにはいきません。1955年のエディンバラ音楽祭で絶賛されて以来、この役にかけては右に出るものがいないほどの彼にとっての当たり役。この1963年録音では円熟の歌唱を聴く事ができます。また、マリンピエトリを始めとした女声の充実も忘れがたい印象を残す録音です。
 余白にはコレーナの珍しい50年代録音のロッシーニ、ドニゼッティのアリアも収録されています。
 


482 0727
\1200
《ヴォルフガング・シュナイダーハン, ティボール・ビストリチュキー/
ヴィルトゥーゾ・ヴァイオリン》

 バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲(バルトーク/セーケイ編),
 ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌(歌劇「マヴラ」より),
 ストラヴィンスキー(ドゥシュキン&ストラヴィンスキー編):
  ロシア舞曲(バレエ「ペトルーシュカ」より,
 サン=サーンス:白鳥,
 クライスラー:ウィーン奇想曲, 愛の悲しみ, 愛の喜び,
 レーガー:子守歌,
 シューバート:蜜蜂,
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第5番,
 エルガー:気まぐれな女,
 リース:常動曲,
 ムソルグスキー(ハルトマン編):ゴパーク, ヘブライの歌,
 ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲,
 ショパン(サラサーテ編):夜想曲Op.9-2,
 マルティヌー(ハルトマン編):アラベスク
  《録音》1957年7月、ザルツブルク、クレスハイム城
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
アルベルト・ヒルシュ(ピアノ)
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ,
 フバイ:ゼフィール,
 コダーイ:小ワルツ,
 ゾルト:とんぼ,
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.72-2,
 シャミナード:スペインのセレナード,
 ラフマニノフ:エレジーOp.3-1,
 ドビュッシー:小さな黒人,
 リスト:忘れられワルツ第1番,
  《録音》1958年11月, ベルリン
ティボール・ビストリチュキー(ヴァイオリン)
フェリックス・シュレーダー(ピアノ),
 二人の名ヴァイオリニストによる名小品集
 1900年代の初頭に生まれた2人のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストの録音集。
 1915年ウィーン生まれのシュナイダーハンは録音も比較的多く、その活動も広く知られています。2015年は生誕100年の記念年でもあり、その録音が大量に復刻されファンを狂気乱舞させましたが、1908年生まれのビストリチュキーについては、ほとんど知られていないのが現状です。
 ハンガリー領のアラドに生まれ、フランツ・リスト音楽院で学び、1946年まで母校の教授を務めたあと、ソリストとして活動します。
 優れた才能を持っていた人ですが、当時のハンガリーはヴァイオリニストの激戦区であったため、存分に個性を発揮できぬまま忘れられてしまったのです。そんな2人の演奏を併せて収録。





<映像>

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DYNAMIC(映像)



DYNDVD37729
(DVD)
\2700→\2490
ミラノ・スカラ座 その黄金時代 第2集
 エンツォ・ビアーギによる大歌手へのインタヴュー集

ムーティ/ストレーレル/テバルディ/シミオナート
登場する歌手、音楽家たち:
ルチアーナ・サヴィニャーノ(バレリーナ)/
リッカルド・ムーティ(指揮者)/
ジョルジョ・ストレーレル(演出家)/
レナータ・テバルディ(ソプラノ)/
ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)/
アントニーノ・ヴォットー(指揮者)

 1981/1982年 ミラノ・スカラ座 収録/収録時間:80分/音声:ステレオ2.0/字幕:伊, 英, 仏, 独, 日/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク

 イタリアが誇る名ジャーナリスト、エンツォ・ビアーギ(1920-2007)による大歌手たちのインタヴュー映像集です。
 ミラノ・スカラ座に格別の愛を抱いていたビアーギは、1981年から1982年に渡り、上演される歌劇にまつわる全ての事象を掘り下げるために、リハーサル中の歌手や指揮者たちにインタヴューを重ね、この興味深い映像を作り上げました。
 この第2弾でも未発表の映像が数多く収録されています。ミラノ・スカラ座バレエのプリマ、ルチアーナ・サヴィニャーノへのインタヴューを始め、1982年、スカラ座で上演された「フィガロの結婚」におけるリハーサル中のムーティとストレーレルへのインタビュー、そして「天使の声」と絶賛されたレナータ・テバルディのデビュー時にトスカニーニが行ったオーディションのこと、そして彼女における最大のライバル、マリア・カラスとの関係・・・。
 1973年に創設されたオペラ愛好会「アミーチ・デル・ロッジョーネ」でのオペラ談義、そして最後はシミオナートが語るトスカニーニとマリア・カラスの思い出、と興味深い映像が目白押し。

 もちろん今回も、理解に役立つ詳細な日本語字幕が付いています。



DYNDVD37728
\2700→\2490
日本語字幕付き!
 ミラノ・スカラ座 その黄金時代 第1 集
  エンツォ・ビアーギによる大歌手へのインタヴュー集
   カラス、デル・モナコ、フレーニ、ディ・ステファーノ


 登場する歌手、音楽家たち
  マリア・カラス(ソプラノ)/マリオ・デル・モナコ(テノール)/
  ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)/ジュゼッペ・ディ・ステファーノ(テノール)/
  ロマーノ・ガンドルフィ(指揮者)/
  アントニーノ・ヴォットー(指揮者)/
  ルカ・ロンコーニ(演出家)/
  クラウディオ・アバド(指揮者)/
  ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)

 イタリアが誇る名ジャーナリスト、エンツォ・ビアーギ(1920-2007)による大歌手たちのインタヴュー映像集です。
 ミラノ・スカラ座に格別の愛を抱いていたビアーギは、1981年から1982 年に渡り、上演される歌劇にまつわる全ての事象を掘り下げるために、リハーサル中の歌手や指揮者たちにインタビューを重ね、この興味深い映像を作り上げました。
 もちろん既に大歌手であった、マリア・カラスの未発表のインタビュー映像ややマリオ・デル・モナコへのロングインタビューは最大の見所ですが、この年の新プロジェクトであったワーグナーの「ローエングリン」を振ったアバドと演出家ジョルジョ・ストレーレルへの興味深いインタビューがあったり、ミレッラ・フレーニの飾らない人柄を見る事ができたりと、イタリア・オペラ・ファンならずとも、垂涎の映像であることは間違いありません。
 このシリーズ、続編もお楽しみに!もちろん理解に役立つ詳細な日本語字幕が付いています。 

 1981/1982 年収録/収録時間:87 分/音声:ステレオ2.0/字幕:伊, 英, 仏, 独, 日/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/片面2 層ディスク





OPUS ARTE(映像)


OA1195D
(DVD)
\4000
バレエ《ナポリ,あるいは漁師とその花嫁》
 オーギュスト・ブルノンヴィル(1805-1879):原振付
 ソレッラ・エングルンド&ニコライ・ヒュッベ:振付
【ダンサー】
ジェンナロ:若い猟師…アルバン・レンドルフ/
テレシーナ:ジェンナロの恋人…アレクサンドラ・ロ・サルド/
ゴルフォ:海の王…ベンジャミン・ブーザ/
ヴェロニカ:テレシーナの母…リス・イェペッセン/
ジョヴァンニーナ…アルバ・ネダル/
フローラ…メッテ・ボッチャー/
ペッポ…ジーン=ルーシェン・マソット/
ジャコモ…フェルナンド・モーラ/
パスカリッロ…ポール・エリク・ハッセルキルデ/
【音楽】
エドヴァルド・ヘルステッド/
ホルガー・シモン・パウリ/
H・C・ロンビ/ルイス・アレヌス/
【演奏】
デンマーク王立管弦楽団/
グラハム・ボンド(指揮)/
マヤ・レイヴン(装置&衣装)/
ミッキ・クントゥ(照明)/
カミラ・ヒュッベ(ドラマトゥルギー)/
ウッフェ・ボルクヴァルト&
ペテル・ボルクヴァルト(スクリーン・ディレクター)/
ジェンス・ランゲ(プロデューサー)
OABD7185D
(BD)
\4800
2014年2月 コペンハーゲン デンマーク・ロイヤル・バレエ ライヴ収録/収録時間:105分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/DTS5.0/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 恋人同士のジェンナロとテレシーナはある日海で遭難してしまい、ジェンナロだけが港に戻ってきます。死んだと思われていたテレシーナは、実は海の王ゴルフォに気に入られ、今は海の精となって青の洞窟に囚われています。彼女を探しに来たジェンナロですが、ゴルフォに記憶を奪われてしまったテレシーナには、ジェンナロのことがわかりません。さて、一体2人はどうなるのでしょうか?
 デンマーク王立バレエ団のために50以上のバレエ作品を作り、その活気漲る美しい舞台が世界中から絶賛された振付家、オーギュスト・ブルノンヴィル。彼の代表作の一つがこのバレエ《ナポリ》です。
 これは1841年、国王の怒りに触れた彼が6ヶ月間の国外追放になった時に、旅先のイタリアで着想を得た物語で、有名な「青の洞窟」も舞台として登場するというイタリア風味満載のものです。
 この上演では、1950年代のフェデリコ・フェリーニの初期映画からインスピレーションを受けたという演出が用いられており、ソレッラ・エングルンドとニコライ・ヒュッベの2人が新しい振付を施し、第2幕には新しい音楽を導入。
 またマヤ・レイヴンの精巧な装置と衣装も、1842年の初演時の古典的な雰囲気を壊すことなく、極めて現代的な作品として生まれ変らせることに成功しています。
 

OA1198BD
(DVD 6枚組)
\5400
ベンジャミン・ブリテン:コレクション
 ①歌劇《ピーター・グライムズ》(2012)
  特典映像:キャスト・ギャラリー/キャストたちへのインタビュー
   収録 2012年6月 ミラノ・スカラ座 ライヴ
ピーター・グライムズ(漁師):ジョン・グレアム=ホール/
エレン・オーフォード(未亡人で村の教師):スーザン・グリットン/
ボルストロード船長:クリストファー・パーヴェス 他/
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/
ロビン・ティチアーティ(指揮)/
リチャード・ジョーンズ(演出)
 2005年にすでに最年少でミラノ・スカラ座デビューを果たしたロビン・ティチアーティ。1983年生まれのイギリスの若き指揮者(当時まだ20代!)が、イギリス人キャストたちを率いてスカラ座で披露したブリテンの代表作《ピーター・グライムズ》。スカラ座でようやく3度目の上演となったこの演目。1830年代のイギリスの小さな漁村で起きるピーター・グライムズと村人たちをめぐる音の心理劇は、演出家リチャード・ジョーンズの手により20世紀後半のイギリスへと舞台を移します。
 ヴィヴィッドな舞台造詣により一層鮮明に浮かび上がってくるリアリティ、グライムズの恐怖や孤独感に戦慄。
 ②歌劇《ルクレツィアの陵辱》(2001)
  特典映像:キャスト・ギャラリー/ディレクターからのコメント
   収録 2001年 オールドバラ音楽祭 ライヴ
ルクレツィア(コッラティヌスの妻):サラ・コノリー/
ターキニアス(エトルリアの王子タルクィニウス):クリストファー・マルトマン/
男性のコーラス役:ジョン・マーク・エインズリー/
女性のコーラス役:オルラ・ボイラン 他/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団/
ポール・ダニエル(指揮)/
デイヴィッド・マクヴィカー(演出)
 ローマの王政が終わりを告げる端緒となったとされる紀元前6世紀の事件《ルクレツィアの陵辱》を描いたブリテン(1913-1976)のオペラ。
 ローマの陣営でコラティナス、ターキニアス(タルクィニウス・セクストゥス)、ユニウスが妻の貞淑を競い合います。するとその貞淑さを讃えられたコラティナスの妻ルクレツィアに横恋慕したエトルリアの王子ターキニアスは、夜中、夫の留守を襲ってルクレツィアを陵辱する。ルクレツィアは陣営より夫を呼び戻し、自分の受けた恥辱を告白し、自らを剣で刺して自害するという救いのない物語です。
 デイヴィッド・マクヴィカーがイングリッシュ・ナショナル・オペラのために演出したこのプロダクションでは、「どの時代、どんな場所にも存在しうる普通の女性ルクレツィア」を物語の中核に据えて描き出します。その役をサラ・コノリーがしっかりと引き受け、引き締まった舞台を作り上げています。
 ③歌劇《ビリー・バッド》(2010)
  特典映像:キャスト・ギャラリー/オペラへのイントロダクション/デザイン
   収録 2010年6月 グラインドボーン音楽祭 ライヴ
ヴィア艦長:ジョン・マーク・エインズリー/
ビリー・バッド:ジャック・インブライロ/
クラッガート:フィリップ・エンス 他/
グラインドボーン音楽祭合唱団/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
マーク・エルダー(指揮)/
マイケル・グランデージ(演出)
 かつて《ルクレティアの陵辱》や《アルバート・ヘリング》のブリテンのオペラを初演するなど、ブリテンのオペラとの結びつきにおいて誇らしい実績を有するグラインドボーン音楽祭で、『ビリー・バッド』が初めて舞台にかけられた2010年の公演。
 英国の軍艦インドミタブル号で起こる善と悪、純真と堕落とのせめぎ合いをスリリングに語る、男性ばかりで演じられるこのオペラを、英国きっての演出家、トミー賞受賞のマイケル・グランデージが手がけ、若き水夫ビリー・バッド、思慮深いヴィア艦長、邪な憲兵曹長クラッガートの間に生ずる抜き差しならない緊張感を丹念に描き出します。
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するのはマーク・エルダー。英国オペラ界に絶大なる影響力を誇る巨匠がタクトをとった、記念すべき100回目のオペラ・プロダクションは、音楽を深く掘り下げ、圧倒的な力で感動のクライマックスを形作る、迫真の演奏を生みました。
OABD7189BD
(BD 5枚組)
\6600
 ④歌劇《グロリアーナ》(2013)
  特典映像:
   キャスト・ギャラリー/オペラへのイントロダクション/
   ブリテンのオールドバラ
    収録 2013年6月 ロンドン,ロイヤル・オペラ・ハウス ライヴ
エリザベス1世:スーザン・ブロック/
エセックス伯ロバート・デヴァルー:トビー・スペンス/
エセックス伯夫人フランシス:パトリシア・バードン/
マウントジョイ卿:マーク・ストーン 他/
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/
ポール・ダニエル(指揮)/
リチャード・ジョーンズ(演出)
 ベンジャミン・ブリテンの生誕100周年を迎えた2013年に、英国ロイヤル・オペラがその記念イヤーのハイライトとして舞台に上げたのは、ロイヤル・オペラの委嘱により、エリザベス2世の戴冠を祝して、その女王に捧げるために作曲されたブリテンのオペラ《グロリアーナ》でした。
 英国を代表する演出家であるリチャード・ジョーンズが手がけたニュー・プロダクションでは、そのウィットに溢れ洞察力に富んだ舞台造詣と人物描写が、このオペラの魅力を十二分に浮かび上がらせます。エリザベス1世の晩年を、女王が寵愛するエセックス伯との複雑な関係性に焦点を当てながら描写するこのオペラ。
 本上演では情熱的ながらどこか信頼の置けないエセックス伯を、トビー・スペンスが魅力的に演じ、貫禄溢れるスーザン・ブロックとの掛け合いの中で、栄光にあったエリザベスの晩年の悲哀を際立たせます。
 ⑤歌劇《ヴェニスに死す》(2013)
  特典映像:キャスト・ギャラリー
   収録 2013年6月 ロンドン・コロシアム ライヴ
グスタフ・フォン・アッシェンバッハ:ジョン・グラハム=ハール/
旅人/老いた伊達男/ゴンドラこぎ/
床屋/ホテル支配人/旅芸人/
ディオニュソスの声:アンドリュー・ショア
アポロの声:ティム・ミード/
タジオ:サム・ツァルドヴァー(ダンサー)他/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団/
エドワード・ガードナー(指揮)/
デボラ・ワーナー(演出)
 舞台が幻想的であればあるほどに、人間の持つ「美への憧れ」と、それに比例した「現実の醜い部分」が際立つというこの物語。
 演出を担当したデボラ・ワーナーは、装置も衣装もシンプルな物を用い、儚い夢にのたうつ芸術家の苦悩を突き放すことを試みるかのようです。
 主人公を歌うジョン・グラハム=ハールはケンブリッジ王立音楽大学で学び、2012年にはイタリアの権威ある「フランコ・アッヴィアーティ賞」を受賞するなど注目のテノール歌手。力強く、リリカルな声は将来を期待させる才能です。
 様々な役を歌い分けるアンドリュー・ショアはイギリスのベテラン。イングリッシュ・ナショナル・オペラの顔とも言える存在です。
  収録時間:①154分+14分/②120分/③200分/④163分+13分/⑤153分/音声:英語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:①英, 仏, 独, 韓, 日 ②英, 仏, 独, 韓, 日 ③英, 仏, 独, 西 ④英, 仏, 独, 韓, 日 ⑤英, 仏, 独, 韓/画面16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク<BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 卓越した歌手、指揮者、そしてディレクターを揃えたブリテンの5つのオペラ集。霧深い風景の中、屈折した人々の思いが反映されたそれぞれの作品は、どれもが深い闇と、はっとするような美しさを備えています。
 確かにどの作品も、手放しで楽しむような娯楽的な雰囲気はありませんが一度引き込まれると抜け出すことができなくなるのが、ブリテン作品の特徴なのです。















9/22(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


DELPHIAN


DCD 34160
\2400
使徒らは口々に 〜 ボールドウィン・パートブックからの音楽
 ロバート・パーソンズ:歌はラッパを招き/
 トマス・タリス:使徒らは口々に/ウィリアム・マンディ:われは若く/
 ウィリアム・バード:6声の単純カノン/
 ウィリアム・バード:おお、救い主なるいけにえよ/
 ヒュー・アストン:ヒュー・アストンのマスク/
 デリック・ヘラルト:傷付きし/エルウェイ・ベヴィン:ブラウニング/
 アルフォンソ・フェッラボスコI世:主よ、我らが日々に平和を与えたまえ/
 オルランド・デ・ラッスス:アベルはいずこに/
 クリスティアン・ホランダー:安息日が過ぎて/
 トマス・タリス:聞き入れたまえ、我は願う/
 ジョン・タヴァナー:慕いこがるるごとく/
 ウィリアム・マンディ:わが魂はちりについています/
 ジョン・ボールドウィン:カッコウ/ジョン・シェパード:めでたし、海の星
マリアン・コンソート
ロリー・マクリーリー(ディレクター)
ローズ・コンソート・オヴ・ヴィオールズ
 マリアン・コンソートが歌うポリフォニー!ボールドウィン・パートブックからの音楽!

 "聖母マリア"の名を冠し、イギリスの声楽、古楽界に彗星の如く現れた若きヴォーカル・アンサンブル、マリアン・コンソート!
 エジンバラ・セント・メアリー大聖堂の少年聖歌隊員としてキャリアをスタートさせた若きカウンターテナー、ロリー・マクリーリーによって、2007年にオックスフォード大学で結成されたマリアン・コンソート。
 音楽学者でもあるリーダー、ロリー・マクリーリーの研究、時代考証に基づき、15世紀〜17世紀を中心に、全ての時代の教会音楽に取り組み続けている。
 またメンバーのエマ・ウォルシュも、2015年6月のタリス・スコラーズの来日公演にも参加した注目の若手ソプラノである。
 マリアン・コンソートが歌うのは、1575年の時点でウィンザー城セント・ジョージ・チャペルの聖歌隊員として活躍していたイングランドのテノール、ジョン・ボールドウィン(c.1560−1615)が編慕したパートブックからの秀作たち。
 イギリスとヨーロッパ大陸のポリフォニーの魅力が凝縮された見事なプログラム。マリアン・コンソートの輝かしく伸びやかな歌声、ローズ・コンソート・ヴィオールズの音色の相性も特筆もの。

 ※録音:2015年1月8日−11日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)


 


DCD 34102
\2400→\2190
清廉なるトレブルのハーモニー!
 モーツァルトの戴冠式ミサ曲&ヴェスペレ!

  モーツァルト:
   戴冠式ミサ曲ハ長調 K.317
   アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
   ヴェスペレ K.339
テュークスベリー寺院スコラ・カントルム
シャリヴァリ・アグレアブル
ベンジャミン・ニコラス(指揮)
ローレンス・キルスビー(トレブル)
ジェレミー・ケニオン(アルト)
クリストファー・ワトソン(テール)
クリストファー・ボレット(バス)
 清廉なるトレブルのハーモニー。少年合唱、男声合唱とソリストが創り上げたモーツァルトの宗教合唱作品集。
 英国有数の合唱指揮者ベンジャミン・ニコラスの優れた手腕が、テュークスベリー寺院スコラ・カントルムの清らかなるハーモニーでモーツァルトを感動的に表現する。

 ※録音:2011年7月12日−13日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)
 

DCD 34156
\2400
ソリチュード 〜 バルティック・リフレクションズ
 オリ・ムストネン:トッカータ
 ジータ・ブルザイテ:ピアノ独奏のための《波》
 アウリス・サッリネン:前奏曲とタンゴ序曲
 エルッキ=スヴェン・トゥール:チェロとピアノのための《献呈》
 カレヴィ・アホ:2つのヴィオラのための《哀歌》
 ペトリス・ヴァスクス:小さな夏の音楽
 アルヴォ・ペルト:ピアノ独奏のための《アリーナのために》
 トイヴォ・カルキ(ロバート・マクフォール編):満月
 ジャン・シベリウス(ロバート・マクフォール編):孤独の歌
 ウント・モノネン(ロバート・マクフォール編):おとぎの国
 ジャン・シベリウス(ロバート・マクフォール編):フィンランディア賛歌
ミスター・マクフォールズ・チェンバー
 〔シリル・ガラク(ヴァイオリン)、
  ロバート・マクフォール(ヴァイオリン)、
  ブライアン・シーレ(ヴィオラ)、
  ス=ア・リー(チェロ)、
  リック・スタッドリー(コントラバス)、
  マリア・マルティノワ(ピアノ)〕
 スコットランド発。5つの弦楽器とピアノが奏でる、ペルト、トゥール、アホ、ヴァスクス、そしてムストネンやシベリウスなど、「バルト海」東部の国々の音楽家たちによる美しくメランコリックな旋律の数々。
 1996年に結成されたミスター・マクフォールズ・チェンバーは、タンゴからジャズ、ロック、コンテンポラリーなど膨大なジャンルをカバーするスコットランドのマルチ・アンサンブル。バルト海東部の国々の音楽から浮かび上がる風景と魅力をじっくりと。

 ※録音:2014年12月8日−9日、セント・メアリー・パリッシュ教会(ホワイトカーク、イギリス)
 
DCD 34095
\2400
ウィアー:合唱作品集
 詩篇第148番/私の守護天使/ヴェルチェ/
 天国への昇天/小さな木/ワイルド・モジー・マウンテン/
 青い空の真の夢/マドリガル/2つの人間賛歌/
 光を放て、エルサレム/天よ、露をしたたらせ/
 愛は私を喜んで招き入れた/エトリック・バンクス
ケンブリッジ・ゴンヴィル&
 キーズ・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮)
マシュー・フレッチャー(オルガン)
アニー・リドフォード(オルガン)
 女流作曲家として初めて「女王の音楽師範(Master of Queen's Music)」に任命されたジュディス・ウィアー(1954−)の合唱作品集。
 ルネサンス、バロックから現代、さらにはブラジルやケルトなど膨大なレパートリーを誇るケンブリッジの実力派カレッジ合唱団が、イギリス合唱界の名女流の合唱作品を歌う。

 2010年7月8日−10日の録音。
 
DCD 34090
\2400→\2190
ブダペスト国際音楽コンクール優勝から50年
 デイヴィッド・ワイルド・プレイズ・ベートーヴェン
  ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
  ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》
  ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
デイヴィッド・ワイルド(ピアノ)
 イギリス、マンチェスター出身で、ソロモンとライゼンシュタイン、ナディア・ブーランジェからピアノを学んだベテラン・ピアニスト、デイヴィッド・ワイルド(1935−)。
 ブーランジェに師事する転機となった1961年のリスト=バルトーク国際ピアノ・コンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)の優勝から約50年。長き経験が光るいぶし銀のベートーヴェンを聴かせてくれている。

 2009年−2010年の録音。


旧譜
デイヴィッド・ワイルド・プレイズ・ショパン


DCD 34159
\2400→\2190
デイヴィッド・ワイルド・プレイズ・ショパン Vol.3
 夜想曲第13番ハ短調 Op.48-1/練習曲第3番ホ長調 Op.10-3《別れの曲》/
 ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2/ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1《小犬》/
 スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31/ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44/
 ワルツ第3番イ短調 Op.34-2《華麗なる円舞曲》/
 マズルカ第5番変ロ長調 Op.7-1/マズルカ第6番イ短調 Op.7-2/
 3つのエコセーズ Op.72-3/ポロネーズ第3番イ長調 Op.40-1《軍隊》/
 ワルツ第9番変イ長調 Op.69-1《別れ》
デイヴィッド・ワイルド(ピアノ)
 
 ホーレンシュタインやブーレーズ、ダウンズをはじめとする名指揮者たちと共演を重ねてきた実績を持ち、レノックス・バークリーやトーマス・ウィルソンなどイギリスの現代作曲家たちからも厚い信頼を寄せられている英国ピアノ界の重鎮の1人である。
 2013年12月から2015年1月にかけて「第3集」のレコーディングに取り組んできたワイルドにとって、最も特別な作品は73年間弾き続けてきたという「スケルツォ第2番変ロ短調」。73年間の経験が生んだ味わい深きショパンを存分に ——。

 ※録音:2013年12月10日−11日&2014年11月8日−9日、2015年1月18日、レイド・コンサート・ホール、エジンバラ大学(イギリス)

 

DCD 34138
\2400→\2190
デイヴィッド・ワイルド・プレイズ・ショパン Vol.2
 ショパン:
  2つの夜想曲 Op.27
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35《葬送》
  夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2
  前奏曲第15番変ニ長調 Op.28-15《雨だれ》
  幻想曲ヘ短調 Op.49
デイヴィッド・ワイルド(ピアノ)
 マンチェスターの大ベテラン・ピアニスト!デイヴィッド・ワイルドが弾くショパン!

 イギリス、マンチェスター出身で、ソロモンとライゼンシュタインからピアノを学んだベテラン・ピアニスト、デイヴィッド・ワイルド(1935−)。
 ホーレンシュタインやブーレーズ、ダウンズをはじめとする名指揮者たちと共演を重ねてきた実績を持ち、レノックス・バークリーやトーマス・ウィルソンなど現代イギリスの作曲家たちからも厚い信頼を寄せられている英国ピアノ界の重鎮の1人である。
 マンチェスター出身のベテラン・ピアニストが弾くショパンの第2集は、「ピアノ・ソナタ第2番」や「雨だれ」など名作揃い。長年のキャリアが育んだ、奥深きショパンをじっくりと披露してくれている。

 ※録音:2013年8月14日、9月16日、12月10日−11日、レイド・コンサート・ホール、エジンバラ大学(イギリス)



すでに入手困難の第1巻。海外倉庫からの直輸入。
貴重なタイトル

DCD 34010
\3200
デイヴィッド・ワイルド・プレイズ・ショパン Vol.1
フレデリック・ショパン:
 スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op. 39 1.
 マズルカ第32番 嬰ハ短調 Op. 50 No. 3 2.
 夜想曲第18番 ホ長調 Op. 62, No. 2 3.
 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
 マズルカ第35番 ハ短調 Op. 56 No. 3 8.
 マズルカ第15番 ハ長調 Op. 24 No. 2 9.
 タランテッラ 変イ長調 Op. 43 10.
 ポロネーズ第7番 変イ長調 「幻想」 Op. 61 11.
 子守歌 変ニ長調 Op. 57
デイヴィッド・ワイルド(ピアノ)
すでに入手困難の第1巻。海外倉庫からの直輸入。

 

DCD 34082
\2400
シェイベル:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第1番
 弦楽四重奏曲第2番
 クヮルテット・リリコ(弦楽四重奏曲第3番)
エジンバラ弦楽四重奏団

 スコットランド、エジンバラを拠点とする近現代作品のスペシャリストたち、エジンバラ弦楽四重奏団。
 コダーイに作曲を学び、イギリスを活躍の場としたハンガリー人、マーチャーシュ・シェイベル(1905−60)の弦楽四重奏曲集は、初期から後期にかけての3曲を収録。

 

DCD 34084
\2400
ピアノ・チューナー 〜 スコットランドのピアノ三重奏曲集
 ビーミッシュ:海の旅人
 ウィアー:ピアノ・トリオ・ツー
 オズボーン:ピアノ・チューナー
フィデリオ・トリオ
アレクサンドル・マッコール・スミス
 (ナレーター)
 スコットランドのリーディング・コンポーザーたち、サリー・ビーミッシュ、ジュディス・ウィアー、ナイジェル・オズボーンのピアノ三重奏曲。全曲世界初録音。




BMC


BMC CD220
\2300
「バルトーク&フォーク」〜バルトーク:
 民族音楽にインスパイアされた男声合唱曲全集

  ベラ・バルトーク(1881-1945):
   4つの古いハンガリー民謡BB60(1910-12)/
   夕べ BB30(1903)/スロヴァキア民謡BB77(1917)/
   セーケイ民謡BB106(1932)/過ぎ去った時よりBB112(1935)/
   4つの古いハンガリー民謡BB60(1910-12,改訂1926)
タマーシュ・ブブノー(指揮)
聖エフレム男声合唱団
バラス・ソコライ・ドンゴー
 (フルート、バグパイプ、タロガトー)
マルク・ブブノ
 (ガードン[パーカッシヴ・チェロ])
 バルトークの民謡に影響された男声合唱曲集

 録音:2014 年12 月ベラ・バルトーク・ウニタリアン・パリッシュ教会,ブダペスト [62:25]

 バルトークのアカペラ男声合唱のための作品を全て収録。既発売の「バルトーク合唱曲全集」(BMC186)と比べてこのディスクが特筆に値するのはハンガリーの様々な民族楽器が合唱に花を添えていること。
 クラリネットの一種でサックスに似た音色のタロガトー、吹き歌いする奇妙なフルート、バグパイプなどバルトークが民謡を採集した時に実際に聴いたであろう、活き活きとした姿がよみがえります。




BRIDGE


BCD 9449
\2300
ボトスタインのヒンデミット「長いクリスマスの晩餐」
 オリジナルの英語版初録音!

  ヒンデミット:歌劇「長いクリスマスの晩餐」(オリジナル版)
カミーユ・サモラ(S,ルチア/ルチア2世)
サラ・マーフィー
 (MS,マザー・ベイヤード/アーメンガード)
ジャレット・オット(Br,ロドリック/サム)
ジョシュ・クィン(B,ブランドン)
グレン・セヴン(T,チャールズ)
キャスリーン・マーティン(MS,ジュヌヴィエーヴ)
キャスリン・ガスリー(S,レノーラ)
スコット・マーフリー(T,ロドリック2世)
レオン・ボトスタイン(指揮)
アメリカ交響楽団
 録音:2014年12月19日、ニューヨーク、DDD、48'49

 パウル・ヒンデミットの「長いクリスマスの晩餐(ロング・クリスマス・ディナー)」オリジナル英語版の初録音。「長いクリスマスの晩餐」はヒンデミット晩年のオペラ。1 幕仕立てで1 時間にも満たない短さ、小編成のオーケストラと小振りなオペラだが、晩年のヒンデミットの熟達した筆が楽しめる作品である。
 1960 年から翌年にかけて作曲、1961 年12 月にマンハイムでドイツ語訳により初演、オリジナルの英語版は1963 年3 月にジュリアード音楽院で初演された。舞台は米国の田舎町のベイヤード家。クリスマスの夜、ベイヤード家の人々が集まりディナーが始まるが、時代が徐々に進み、古い世代が亡くなり新しい世代が生まれながら、90 年ほどの時が過ぎていく。
 「長いクリスマスの晩餐」には既にCDがあるが、オリジナルの英語を用いた録音はこれが初となる。珍しい作品を積極的に取り上げることで知られるレオン・ボトスタインが、長年の手兵アメリカ交響楽団を指揮して2014 年12 月19 日にリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールで行った上演のライヴ録音。米国の優秀な若手歌手が多く起用されている。
 

BCD 9453
\2300
ロジャー・セッションズ(1896-1985):
 ヴァイオリンとピアノのための作品集

  (1)デュオ(1942)
  (2)アダージョ(1947)
  (3)ブレンダのためのワルツ(1936)
  (4)ヴァイオリン・ソナタ(1953)
  (5)ピアノ・ソナタ第2番(1946)
(1)-(5)デイヴィッド・ホルツマン(Pf)
(1)(4)デイヴィッド・ボウリン(Vn)
 ロジャー・セッションズの1930〜50年代の作品集

 録音:2009-2012 年 [62:17]

 アメリカ作曲界の重鎮セッションズが1930 から50 年代までに書かれたピアノ、ヴァイオリンのための作品を収録。いずれも無調による厳しい音楽で新ウィーン楽派との強い親和性が見られる。




GEGA NEW


GD 164
\2100
日本語解説付き!ブルガリアの作曲家ヴォデニチャロフ作品集
 ヤッセン・ヴォデニチャロフ(b.1964):
  (1)異教徒の歌
  (2)シルバー・ドロップス
  (3)蝶のメタモルフォーゼ
  (4)キネティック・コンポジション
  (5)5つの不思議な作品
(1)パスカル・ロフェ(指揮)
 アンサンブル・イティネレール
(2)クワザー・サキソフォン四重奏団
(3)ロビン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
(4)アンサンブル・イティネレールの独奏者達:
 【フロリアン・ロリドン(チェロ)、
  ナタリー・フォルジェ(オンド・マルトノ)、
  棚田文紀(ピアノ)】
(5)ピエール=イブ・アルトー(オクトバスFl)、
 アンヘル・ケミン(S)、
 マキシヌ・エカドール(Perc)、
 アントワーヌ・アレリーニ(Pf)、
 ヤッセン・ヴォデニチャロフ(エレクトロニクス)、
 ジャヴィエ・ゴンザレス(指揮)
 フランス・フルート・オーケストラ
 ※日本語解説付き 69:07

 ヤセン・ヴォデニチャロフはブルガリア出身の気鋭の作曲家でソフィア国立高等音楽院で学んだ後、パリ国立高等音楽院でポール・メファノに師事した。数々のコンクールで受賞し国際的評価を得ている。
 現代音楽の様々な技法を駆使しジョージ・クラムにも通じる神秘的でイマジナリーな世界が拡がる。
 ブックレットには日本語解説のページもあります。
 

GR 26
(2CD)
\4200
マルタの作曲コンクール優勝作品と特別賞作品
 (1)スティーヴン=ジョセフ・サイラ(b.1984):イムディーナのカトリン
 (2)パウル・ポルテッリ(b.不詳):
  5つのドゥム・カルム・サイラの詩(室内オーケストラのための組曲)
クリストファー・ムスカート(指揮)
マルタ・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2014 年11 月、35:42/36:49

 2012 年に開催されたAPS 銀行国際作曲コンクールの優勝作品と特別賞の受賞作品の二つを収録。このコンクールはマルタ共和国の銀行が主催するもので課題は地中海に浮かぶ島マルタ共和国を題材にした管弦楽組曲を作曲する、というものであった。ジョセフ・サイラが優勝、ポルテッリが特別賞を受賞した。
 作品はどちらも現代音楽とは無縁で古典派、ロマン派を思わせる親しみ易い作風。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DORON



DRC 4026
\2400→\2190
ルビンシテインのピアノ協奏曲第4番を聴け!
 マイケル・ポンティの珍しいピアノ協奏曲復刻第2弾

 〜Legendary Artists シリーズ〜
 (1)アントン・ルビンシテイン(1829-94):
  ピアノ協奏曲第4番ニ短調Op.70
 (2)シャルル=アンリ・アルカン(1813-88):
  ピアノ協奏曲第2番嬰ハ短調
 (3)シギスモント・タールベルク(1812-71):
  ピアノ協奏曲ヘ短調Op.5
マイケル・ポンティ(Pf)
(1)オトマール・マーガ(指揮)
 フィルハーモニア・フンガリカ
(2)パウル・アンゲラー(指揮)
 プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団
(3)フォルカー・シュミット=ガーテンバッハ指揮
 ベルリン交響楽団
 録音:(1)1968 年(2)1979 年(3)1973 年 オリジナル:VOX Turnabout、60:09

 VOX レーベルに多数録音されたマイケル(ミヒャエル)ポンティの復刻第2 弾(第1集はモシェレス、ヒラー、リトルフの協奏曲集、DRC4024)。ポンティはドイツ出身のアメリカ人で渡米後にゴドフスキー門下のギルマー・マクドナルドに師事、1964 年にはブゾーニ国際コンクールに優勝。VOX レコードに知られざるロマン派作曲家のピアノ曲、ピアノ協奏曲を多数録音しました。
 ここではルビンシテイン、タールベルクのほかアルカンの極めて珍しいピアノ協奏曲を収録。



 アントン・ルビンシテインのピアノ協奏曲第4番。
 アントン・ルビンシテインは1829年生まれのロシアの作曲家。ロシア最初の専門的な音楽教育機関を設立した人で、チャイコフスキーの師匠でもあります。
 ロシアにドイツ・ロマン派の音楽を本格導入した偉人ですが、そのために民族主義的なロシア5人組と対立して、音楽史的には敗者的な位置づけになってしまってます。
 でもこの人の、「前」チャイコフスキーともいうべきロシアとヨーロッパの折衷的ロマンはもっと注目されていいと思います。
 このピアノ協奏曲第4番もチャイコフスキーを髣髴とさせる、いえ、それを凌駕するような美しい瞬間が何度も訪れる歴史的傑作。胸をかきむしらせる哀愁と情熱がないまぜになった激しい曲です。
 これほどの傑作なのになかなか名演が現れないのが哀しいですが、超絶技巧テクニシャン、マイケル・ポンティ の貴族的な演奏があれば満足でしょう。
 でもどうでもいい話ですが、レコード製作者は経費節減のためにポンティを酷使して、寝るときも毛布一枚しか渡さなかったそうです・・・。(「どっこいクラシックは死なない!」より)

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旧譜/第1弾

DRC 4024
\2400→\2190
〜Legendary Artistsシリーズ〜
 マイケル・ポンティの復刻!

 (1)イグナツ・モシェレス(1794-1870):ピアノ協奏曲 ト短調Op.58
 (2)フェルディナンド・ヒラー(1811-85):ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.69
 (3)ヘンリー・リトルフ(1818-91):交響的協奏曲第3番 変ホ長調Op.45
マイケル(ミハエル)・ポンティ(Pf)、
(1)オトマール・マーガ(指揮)
 フィルハーモニア・フンガリカ
(2)ルイ・ド・フロマン(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団
(3)フォルカー・シュミット=ゲルテンバッハ(指揮)
 ベルリン交響楽団
 VOXレーベルの看板アーティスト、マイケル・ポンティの復刻!

 録音:(1)1968年ドイツ (2)1974年ルクセンブルク (3)1978年ベルリンVox Turnabout音源よリ2013年リマスタリング

 マイケル(ミハエル)・ポンティの名前を聞いて懐かしいと思う人はかなりのピアノ・マニアか、さもなくば廉価レーベルのVox を愛好されていた方に違いない(Vox レーベルは有名楽曲から珍しい作品や現代曲までを安く、しかも全集、選集の形で出してくれたので大変ありがたかったものである)。
 さてポンティはドイツ出身のアメリカのピアニストでゴドフスキーの弟子ギルマー・マクドナルドらに師事し、19 世紀型のヴルトゥオーゾを身につける。そしてVox レコードが知られざるロマン派のピアノ曲を録音するプロジェクトに抜擢され広く知られるようになった。ここに収められたモシェレスは彼の得意のレパートリーのひとつであり、19 世紀の華麗なピアニズムを堪能できる。共演するマーガやフロマンやゲルテンバッハなどの絶妙のサポートも聴きどころ。

 


DRC 3072
\2400→\2190
ブリギッテ・マイヤー&アイオナ・ブラウンの端正なモーツァルト
 W.A.モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271
  ピアノ協奏曲第23番イ長調KV488
ブリギッテ・マイヤー(Pf)
アイオナ・ブラウン(指揮)
ノルウェー室内管弦楽団
 録音:1987 年2 月、57:49

 ブリギッテ・マイヤーはスイス出身のベテラン。ウィーンの音楽アカデミーでブルーノ・ザイドルホーファーに師事、クララ・ハスキル・コンクールでは第2 位を受賞しています。モーツァルト弾きとして定評があり、これまでモントルー音楽祭、ルツェルン音楽祭、ミケランジェリ・ピアノ・フェスティヴァルなどに招待され精力的に活動しています。派手さはないものの、芯のしっかりしたタッチにイチゴの種がプチプチとはじけるような繊細な味わいがあり、バッハあたりからモーツァルト、古典派全般に適した演奏様式と言えるでしょう。よく考え抜かれた端正な音楽作りはさすがハスキル・コンクールのファイナリストと思わせます。共演のアイオナ・ブラウン&ノルウェー室内管弦楽団は少なめの弦楽でピアノの細やかな動きにも機敏に反応し好感が持てます。





<国内盤> 


若林工房



WAKA 4189-90
(2CD)
\3700(税込)
メジューエワ/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2
 ●disc-1
  ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K.311 (284c)
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
  ピアノ・ソナタ 第16(15)番 ハ長調 K.545
 ●disc-2
  ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330 (300h)
  幻想曲 ハ短調 K.396 (385f)
  ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332 (300k)
  ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 馥郁たる生命力 〜 天才モーツァルトの愉悦と哀しみをうたう。モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 イリーナ・メジューエワ

 録音: 2014〜2015 年、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO / DSD 録音、発売元:若林工房

 ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐ名手、メジューエワによる好評のモーツァルト・シリーズ第二弾の登場です。
 今回は1777 年にマンハイムで書かれたとされる名作ソナタK.311 と、ウィーン時代の傑作ソナタ5 曲を中心に、ソナタK.457 とセットで演奏される幻想曲(ハ短調)K.475、マクシミリアン・シュタットラーが補筆完成させた幻想曲K.396 を併録した充実のプログラム。モダン・ピアノならではの多彩な音色を駆使しながら、モーツァルトの思い描いた響きを現代に甦らせた演奏は、重ねて聴くほどに味わいが深まります。
 繊細なタッチが織りなす天才作曲家の微笑とメランコリー。18 世紀ロココの理性と、それを突き破る「デモーニッシュなもの」が、不可分に、絶妙のバランスで結びついた表現には、ただ脱帽するばかり。愉悦と哀しみが一瞬のうちに入れ替わるモーツァルト音楽の陰影を濃やかに描き出した、詩情あふれるピアノ。さらなる深化をみせる至高のピアニズムをお楽しみください。

 ライナーノートより
「イリーナさんの演奏には、バロック期や古典派のスタイルには不可欠の、テンポの柱が鮮やかに立っている。厳然たるイン・テンポであることは言うに及ばず、アクセントやブレス感覚の筆舌に尽くし難い見事さ、またフレージングの自然さによって、音楽が馥郁たる生命力をもって十全に息衝いているのだ。」 (真嶋雄大/ライナーノートより)


メジューエワ/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2

WAKA 4178-79
(2CD)
\3700(税込)
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1集」
 ●disc-1
  ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K.280 (189e)
  ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282 (189g)
  マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
  ピアノ・ソナタ 第9(8)番 イ短調 K.310 (300d)
 ●disc-2
  ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281 (189f)
  ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283 (189h)
  幻想曲 ニ短調 K.397 (385g)
  ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 (300i) 「トルコ行進曲付き」
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 孤独な芸術家魂とあたたかい心の共存〜私たちの時代に相応しいモーツァルト
 「モーツァルト:ピアノ・ソナタ集第1集」イリーナ・メジューエワ

 録音: 2011〜2014 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市/STEREO / DSD 録音(一曲のも24-Bit/96kHz 録音)、発売元:若林工房

 日本を拠点に活躍を続けるロシアの俊英、メジューエワによる待望のモーツァルトCD の登場です。「満を持して」取り組んだモーツァルト:ソナタ全曲録音の第1 弾は、初期の「デュルニッツ・ソナタ」から4 曲と、イ短調とイ長調の傑作2 曲(K.310 とK.331「トルコ行進曲付き」)のソナタ6 曲をメインに小品2 曲を配したプログラム。オーソドックスでありながら演奏者の個性が際立つという、希代のユニークな演奏は一聴の価値あり。透明感溢れる美しいタッチが醸し出す豊かな色彩。広大無辺なファンタジーの広がり。まるでオペラの一幕を見ているかのような鮮やかさと華やかさ。「私たちの時代に相応しいモーツァルト」をお楽しみください。

 ライナーノートより
 「イリーナ・メジューエワさんの新盤、モーツァルトのピアノ作品集で聴ける演奏は、この奇跡のような音楽が生まれ得たのはなぜか、創造という営みの一番奥深くにある神秘とは一体何なのかという謎に真正面から向き合い果敢に挑みかかったものであり、それゆえに、聴く者の心を揺さぶらずにおかない猛烈な力をもった演奏です。恐らく、これまで聴いてきたどの演奏よりも。」 (粟野光一)




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ナクソス・ジャパン



NYCC-27294
\1500+税
近衞秀麿&読響 第3弾/「新世界より」&「モルダウ」
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》
   1. 第1楽章 Adagio - Allegro molto
   2. 第2楽章 Largo
   3. 第3楽章 Scherzo. Molto vivace
   4. 第4楽章 Allegro con fuoco
  5. スラヴ舞曲 第10番 ホ短調 作品72-2
 スメタナ(1824-1884):6. 交響詩《モルダウ》
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 ベートーヴェンへの情熱、そして深い共感を魅せた近衞秀麿。彼はまた、民族色溢れるドヴォルザーク、スメタナの音楽に対しても、見事な解釈を聞かせます。
 ドヴォルザークの「新世界より」は、言うまでもなく彼の代表作であり、全ての音楽好きに愛される名曲です。曲の成立については、以前は「新大陸で生活するドヴォルザークの望郷の念が込められている」という説がありましたが、最近の研究では、ドヴォルザークがアメリカでオペラを構想するも、それは実現しなかったため、その素材を散りばめて交響曲にしたという説も出ています。
 かなりドラマティックな様相を持つこの作品、もちろん近衞はその説は知る由もなかったはずなのですが、彼の指揮は間違いなく曲の本質を的確に捉えているものです。
 ボヘミアの大地を吹き抜ける風を思わせる「スラヴ舞曲」、その風とともに肥沃な大地を流れていく「モルダウ」、どの曲にも万感の思いが詰まっている名演です。
(宇野功芳ライナーノートより)

 今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この《新世界》ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。
 両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォルザークの個性を最大限に生かしてゆく。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
録音:1968年6月3、4日 世田谷区民会館 ステレオ録音
解説書本文 24 ページ
解説書筆者 福永陽一郎、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之


近衛秀麿(指揮)&読響 第1・2弾

NYCC-27292
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「運命」&「未完成」
 ベートーヴェン:交響曲第5 番「運命」、
 シューベルト:交響曲第7 番「未完成」
近衛秀麿(指揮)
読売日本交響楽団

■8 月8 日午後8 時から放送のNHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK 出版)の8月12 日発刊に合わせて緊急リリース!
 激動の昭和史の中で、音楽家として、時の首相・近衛文麿の弟として、ヨーロッパを舞台に活躍した近衛のヒューマンな実像が鮮烈に描かれます。音楽ファンのみならず、多くの視聴者が近衛秀麿に興味を抱くことと思います。

■解説書本文20 ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付きです。

■番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。オリジナル、アナログマスターテープから192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年2 月21 日 杉並公会堂(ステレオ録音) 解 説:宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫、菅野冬樹

NYCC-27293
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「田園」
 ベートーヴェン:
  交響曲 第6 番 ヘ長調 Op.68「田園」
  劇音楽「エグモント」序曲 Op.84
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 8 月にNHK BS-1 にて放送された「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」。
 この番組への反響は凄まじいものであり、すぐさま再放送も決定、地上派での放送も予定されています。深い音楽への情熱はもちろんのこと、その真摯に生きる姿は多くの人の心を掴み、また現代に生きる人にも希望を与えてくれたことは間違いありません。
 そんな近衞秀麿が読響を振ったベートーヴェンの復刻第2 弾の登場です。
 激烈な「運命」に比べると比較的穏やかな表情を持つ「田園」ですが、近衞の指揮はまるで曲全体をいとおしむかのようなものであり、もちろん細部にいたるまで目の行き届いた彼らしい演奏となっています。
 今回も解説書には「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。前作に続く感動秘話はここでしか読めません。ほかには息子である近衞秀健(作曲家)、宇野功芳のプログラムノートが収録されています。

【宇野功芳ライナーノートより】
 第1 楽章の頭から、なんという上品な典雅さが匂うことであろう。そのピアニッシモは雰囲気満点で、とても日本のオーケストラとは思えない。近衞がいかにウィーン風の味わいを完全に自分のものにしていたかが理解される。まるでウィーン・フィルがムジークフェライン・ザールで演奏しているような感じで、音と音が少しも切れず、第1 主題がフォルテに盛り上がる部分も極めて柔かく、なんともいえぬ情感や感慨の深さがある。そのおっとりとした佇まいを強いて言えば近衞節というのであろうか。詩的な木管の生かし方、楽章終結の大きなリタルダンドもまことに美しい。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年3 月20.21 日 杉並公会堂 ステレオ録音
解説書本文 20 ページ 近衞秀健(作曲家)、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之
*マスターテープに起因するノイズが発生する箇所があります。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。





















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