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≪第84号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2015/10/6〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 




10/16(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ATMA CLASSIQUE

ACD2 3016
\2100
17〜18世紀の作曲家と20世紀の作曲家によるオルガン作品集
 (1)D.スカルラッティ:ソナタ ト短調 K.35
 (2)D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.56
 (3)D.スカルラッティ:ソナタ イ短調 K.61
 (4)J.S.バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV.593
  (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲
   イ短調RV.522 第三楽章 アレグロ)
 (5)ヴィヴァルディ:悲しみに沈める御母は涙にくれてRV621
  ( V.ブーシェによるチェロとオルガン編)
 (6)J.S.バッハ:協奏曲 ヘ長調 BWV.978
  (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲
   ト長調RV.310第一楽章 アレグロ)
 (7)パッヘルベル:シャコンヌ POP.16 へ短調
 (8)(9)ダカン:ノエルの新しい曲集op.2(抜粋)
 (10)(11)ペルト:7つのマニフィカト・アンティフォナ
  (V. ブーシェによるオルガン編)(抜粋)
 (12)ペルト:
  7つのマニフィカト・アンティフォナ第6番 おお、あらゆる民の王よ
   (V.ブーシェによる4 手オルガン編)
 (13)トマジ:「サルヴェ・レジーナ」による変奏曲(トランペットとオルガン編)
 (14)トゥルヌミール:「復活の生贄に」によるコラール即興曲
 (15)(16)トゥルヌミール:小さな花op.66「われらの主イエスキリスト」(抜粋)
 (17)トゥルヌミール:神秘のオルガンop.57「聖霊降臨節」第44曲
ヴァンサン・ブーシェ(オルガン)
(5)ベノワ・ロワゼル(チェロ)
(12)ジャック・ブーシェ(オルガン)
(13)ステファーヌ・ボーラク(トランペット)
 17、18世紀と20世紀のオルガン音楽作品集、時代を越えて貫かれる華麗で厳かな世界

 教会音楽になくてはならない楽器として、西洋音楽史の早い段階から重要な位置を占めてきたオルガン。
 このCD は17 世紀後半生まれのパッヘルベル、バッハ、ヴィヴァルディ、D' スカルラッティ、ダカンといったバロックの巨匠たちから、19 世紀後半〜 20 世紀生まれのトゥルヌミールやトマジ、ペルトまで、3 世紀の隔たりがある作曲家たちのオルガン作品を収録しています。中でも演奏者ブーシェ自身の編曲によるヴィヴァルディの「悲しみの御母は涙にくれて」でのチェロとオルガンのデュオや、トマジの「サルヴェ・レジーナによる変奏曲」でのトランペットとオルガンのデュオは、音色のコンビネーションが絶妙で、アンサンブル楽器としてのオルガンの新たな魅力に気づかされます。
 演奏しているヴァンサン・ブーシェは第一線で活躍するオルガニストであると同時に国立銀行投資アドバイザーという異色のキャリアの持ち主。次々に紡ぎだされる彼の華麗な音楽には聴くものをとらえて離さない魅力があります。ブーシェのこれまでの録音を総括した内容となっており、時代を超えて西洋音楽史を貫いているオルガンの厳かな世界に浸ることのできる一枚です。
 


ACD2 2712
\2100→\1890
「聖なる楽器」トロンボーンの魅力
 17世紀イタリアモテット集

 エローレ・ポルタ:聖なる祝宴の音楽
 ガスパーロ・カサーティ:喜びたまえ、シオンよ
 カルロ・フィラゴ:御身の庇護の下に
 カルロ・フィラゴ:主をたたえよ
 フランチェスコ・ウスペル:あなたは私の心に痛手を負わせた
 オッターヴィオ・マリア・グランディ:ソナタ第19番
 フェデリコ・カウダ:イステ・サンクトゥス
 フェデリコ・カウダ:幸いなるかな試練に耐え得るものよ
 レオーネ・レオーニ:神よ、聞きたまえ
 レオーネ・レオーニ:主よ、われ御身に依り頼みたり
 ニコロ・コッラディーニ:主に向かいて歌え
 ステファノ・パジーノ:サヴォルダのソナタXII
 カルロ・フィラゴ:あなたを愛します
 カルロ・フィラゴ:我はあるものなり
 フランチェスコ・ウスペル:天から雷が
 フェデリコ・カウダ:我が主イエス・キリストよ
 フェデリコ・カウダ:来たりて主を喜び歌わん
リンダ・ピアース(指揮・芸術監督)
エリック・ブレナー(カウンターテナー)
ニコラス・タマーニャ (カウンターテナー)
ドリュー・ミンター(カウンターテナー)
アーロン・シーハン(テナー)
サマー・トンプソン(テナー)
 ピーター・ベッカー(バス)
マルタ・ペリー(ヴァイオリン・ヴィオラ)
ジェームズ・アンドリュース(ヴァイオリン)
マシュー・ジェンジョン(コルネット、リコーダー) 
キャスリーン・モートゥズ(サックバット)
クリストファー・カナパ(サックバット)
リンダ・ピアース(バス・サックバット)
ギャレット・ラー(バス・サックバット)
シルヴァイン・ベルジェロン(テオルボ)
アレクサンダー・ヴァイマン(オルガン)
 「聖なる楽器」トロンボーンの魅力が詰まった17 世紀イタリアモテット集

 録音:2015 年2 月5 日-8 日

 教会で使われる神聖な楽器として古い歴史を持つトロンボーン( 中世にはサックバットとも呼ばれました)。
 そのトロンボーンがルネサンス期の声楽による宗教曲「モテット」の中で重要な役割を果たしている作品を集めたのがこのCD です。
 指揮と芸術監督を務めるのは、自身もトロンボーン奏者のリンダ・ピアース。音楽の中で特定の楽器の使用が指定され始めた時代の作品の中で、トロンボーンの使用が楽譜に明記されているイタリアモテットを探し集めた彼女は、博士論文の執筆や批判校訂版の楽譜の出版など(2014 A-R 出版) 、17 世紀初頭のバロック・トロンボーンのスペシャリストとして知られています。
 このCD は彼女のそんな17 年間にわたる研究が生きた音楽として凝縮されたものです。楽器の発展も、音楽のスタイルの変遷が著しく、楽器の使われ方も音楽の様式も様々なものが混在していた当時の様子が、様々な作曲家の作品が収められたこの録音から窺い知れます。
 透き通るようなカウンターテナーを筆頭にした声楽アンサンブルをしっかりと支えるトロンボーン。その温かみのある音色は、時に力強く、時に柔らかに声と溶け合います。「聖なる楽器」としてのトロンボーンの魅力が詰まったCD です。




LA DOLCE VOLTA

LDV 23
\2600→\2390
シベリウス:作品集
 ・ユモレスク op.87-1, 2 *
 ・ユモレスクop.89-1, 2, 3, 4 *
 ・2つの小品(荘重な旋律)
  「聖歌:喜べ、わが魂」op.77-1*、「献身:わが真なる心から」op.77-2*
 ・セレナード op.69-1, 2 *
 ・ヴァイオリンと弦楽のための組曲op. 117
  〔「田舎の風景」、「春の夕べに」、「夏に」〕*
 ・5つの小品
  〔マズルカop.81-1、ロンディーノop.81-2、ワルツ op.81-3、
   オーバードop.81-4、メヌエットop.81-5〕
 ・ロマンスop.2a
 ・無窮動 op.2b
 ・エピローグ op.2b’
ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)
オルケストラ・ビーゴ430*
アレハンドロ・ガリード・ポラス(指揮)*
ユホ・ポホヨネン(ピアノ)
 フランスの名手ドートリクールが紡ぐシベリウスの珠玉のヴァイオリン作品集

 ヴァイオリン/1713年製ストラディヴァリウス「シャトー・パップ・クレマン」
 録音:2014年2,3月& 2015年1月/日本語解説・帯つき

 フランスの名手、ニコラ・ドートリクールによるシベリウス作品集。数年前からシベリウスの様々なヴァイオリン作品に目覚めたというドートリクールが、(ヴァイオリン協奏曲以外の)ヴァイオリンとオーケストラのための作品、およびヴァイオリンとピアノのための作品を録音しました。
 ヴァイオリンとオーケストラの作品では、ヴァイオリン・ソロが美しい旋律を歌い上げるものの、全体の雰囲気は内向きで、室内楽的な性格を帯びているといえます。
 ヴァイオリンとピアノのための作品では、「セレナード op.69」や「2 つの小品 op.77」のやや「暗澹とした」雰囲気とは異なる、軽やかで天真爛漫な、サロンを彷彿とさせるものも選ばれています。

 ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン):
  カントロフやムイエールに師事、プルミエ・プリを得てパリ音楽院を卒業。MIDEM において「ADAMI クラッシック音楽界の新星」と評され、またSACEM「ジョルジュ・エネスコ賞」受賞。
 リンカーン・センター室内楽協会のメンバーとして活躍、さらに日本でもマスタークラスやラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日しています。
 

LDV 21
\2600
TANZ!(踊れ!)
 1. ベッサラビアのホラ/2. 戦いのホラ・デ・ムナ、酒/
 3. ルーマニアン・ファンタジー/4. ふたつのギター*/
 5. 羊飼いのドイナ、シルバ(スルバ)/
 6. お前はどこにいた、エルサレムのユダヤ人、サラタのバトゥタ/
 7. 道端に立つ木、盗人アヴレミル/8. ハンガリアン・ファンタジー/
 9. ジプシーの嘆き、少女よ、安息日/10. 良き一週間/
 11. ホラ・ダンス、少年のホラ/
 12. クラリネットのドイナ、ツィガンスキ・スタッカート/
 13. キャロブの木の下に佇んで(作曲:ハヴァ・アルベルシュタイン)/
 14. ババダグのジャムパラーレ**

編曲:
 シリル・レーン、*ヤン・オリヴォ、
 **ルリー・モラール
シルバ・オクテット
 〔リシャール・シュムクレール(Vn)、
  クリスティアン・ブリエール(Vn)、
  ダヴィッド・ガイヤール(Vla)、
  クロード・ジロン(Vc)、
  ベルナール・カゾラン(Cb)、
  フィリップ・ベロー(Cl)、
  ヤン・オリヴォ(Pf)、
  ルリー・モラール(ツィンバロム)〕
シリル・レーン(編曲)
 哀愁と情熱に満ちたユダヤの舞踊音楽

 日本語解説・帯つき

 ユダヤに伝わる様々な舞踊の音楽を集めた1 枚。演奏しているのは、シルバ・オクテット。ヴァイオリニストのリシャール・シュムクレールが、クラシックの高度な演奏能力を備えた7 名の奏者たちと共に、2003 年に結成した団体です。
 以来、独自に発展させたクレズマーやロマ音楽のレパートリーを届けています。
 彼らが奏でる音楽には、つねにヴィルトゥオジティや感情の高揚があります。シルバ・オクテットのアプローチは、その独特の色彩と豊かさ、創意によって、これまで繰り返し口ずさまれてきた旋律に迫るもの。伝統的なユダヤの楽器のみにこだわらず、西洋音楽の楽器やオーケストラとのコラボレーションも行っています。
 編曲を担当する立役者シリル・レーンの手腕により、シルバ・オクテットのレパートリーには、あらたな有名曲やオリジナル作品が次々に加えられています。
 シルバ・オクテットは数々の著名な音楽祭から招かれているほか、フランス国内外で演奏を重ねており、パリのシャンゼリゼ劇場やアムステルダムのコンセルトヘボウなど、屈指の音楽ホールで、もツアー公演を行っています。

 



CHALLENGE CLASSICS



CC 72695
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
イザベル・ファン・クーレン率いるアンサンブルによる贅沢なピアソラ!
 [1] Bando
 [2] ブエノスアイレスの秋 Otono Porteno
 [3] ル・グラン・タンゴ Le Grand Tango (arr. Christian Gerber)
 [4] Soledad(孤独)
 [5] 現実との3分間 Tres Minutos con la Realidad
 [6] キチョ Kicho
 [7] ブエノスアイレスの春 Primavera Portena
 [8] アディオス・ノニーノ Adios Nonino
 [9] ある街へのタンゴ Tango para una Ciudad
イザベル・ファン・クーレン(Vn)&
アンサンブル・イザベル・ファン・クーレン
 録音:2015年5月18-20日

 オランダが誇るヴァイオリン奏者、イザベル・ファン・クーレンによるタンゴ・アルバムの第2 弾の登場。
 イザベル・ファン・クーレン・アンサンブルは2011 年に設立され、ピアソラのタンゴを最高水準で演奏する活動を中心に据えている団体。2013 年にリリースしたピアソラ作品集[CC 72602(1Bluray+ 1CD)およびCC 72609(DVD)] は世界で絶賛されました。
 

CC 72698
\2500
Duels 〜決闘
 リスト:ソナタ ロ短調
 シューマン:クライスレリアーナ op.16
 ベートーヴェン/リスト編:交響曲第7番 よりアレグレット
シモン・グライヒー(ピアノ)
 レバノンとメキシコの血を引くグライヒー

 録音:2015年9月2-4日

 レバノンとメキシコの血を引くシモン・グライヒーは現在29 歳、ヨーロッパに住んでいます。ブローニュ音楽院などで学んだあと、パリ・コンセルヴァトワールにて、ミシェル・ベロフに師事しました。
 リストとシューマンの大曲2 作に、リストが編曲したベートーヴェンの交響曲第7 番からアレグレット、という興味深いプログラムでの登場です。




LORELEY PRODUCTION


LY 057
\2400
Violon& Songs
 (1)プニャーニ=クライスラー:序奏とアレグロ
 (2)プッチーニ:トスカより「歌に生き、恋に生き」
 (3)ヴェルディ:オテッロより「アヴェ・マリア」
 (4)クライスラー:愛の歌
 (5)ベッリーニ:ノルマより「清らかな女神よ」
 (6)シューベルト:アヴェ・マリア
 (7)マスネ:タイスの瞑想曲
 (8)カタラーニ:ラ・ワリーより「さようなら、ふるさとの家よ」
 (9)カッチーニ:アヴェ・マリア
 (10)タルティーニ:悪魔のトリル
 (11)ドヴォルザーク:ルサルカより「月に寄せる歌」
オルケストル・クラシック・アンサンブル
ファビアンヌ・コンラート(ソプラノ)
ダヴィド・ブラッキーニ(ヴァイオリン)
 クラシックの名曲集

 録音:2014年5月

 パリのシテ島にある、圧倒的に美しく大規模なステンドグラスでも有名なゴシック建築の教会、サント・シャペルで行われた演奏会のライヴ録音。クラシックの名曲ばかりが並び、幸福のひとときを味わえます。

 



 

CAPRICCIO



C5244
\2700→\2490
アルベルト・ヒナステラ:モダン・タイムズ
 1.クリオールの「ファウスト」のための序曲 Op.9/
 2-13.協奏的変奏曲 Op.23/
 14-16.交響的三部作「オジャンタイ」Op.17/
 17.歌劇「ボーマルソ」Op.3-組曲 ※17…世界初録音
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管/
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
 録音2015年6月9-13日、.ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 アルゼンチンの近代作曲家の中でも、最も重要な人物とみなされているヒナステラ(1916-1983)。彼はブエノスアイレスの国立音楽院で学び、アメリカに留学。初期にはアルゼンチン民謡を用いた作品から、やがて民族主義的な作風に転換し、時にはジャズも取り入れるなど、独創的な音楽を多く書いています。このアルバムには、そんなヒナステラの代表的な作品が収録されていて、インカの伝承詩による「オジャンタイ」をはじめとした近代的な響きの中に熱気が宿った情熱的な音楽をたっぷり楽しむことができるものです。
 シュテフェンスのスピード感溢れる指揮が魅力的です。

 参考映像: https://www.youtube.com/watch?v=3L8hEJZWadQ
 


C5245
\2700→\2490
ヨハンナ・ドーデラー:交響曲 第2 番&ヴァイオリン協奏曲第2 番
 1-3.交響曲 第2 番「ボーヒニ」DWV93/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲第2 番「時の呼吸」DWV62b
  ※世界初録音
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)…2/
ユーリ・レヴィチ(ヴァイオリン)…4-6/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
アリアンヌ・マティアク(指揮)
録音 2015 年5 .11-14.16 .ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 小説「スルニの滝」で知られるオーストリアの作家ハイミート・フォン・ドーデラー(1896-1966)の姪である作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)の作品集です。彼女の交響曲第2番「ボーヒニ」は、スロベニア共和国の都市ボーヒニの美しい風景に触発されて書かれたもので、第1次世界大戦で破壊されたこの風景の声無き叫びが込められた作品です。ヴァイオリン協奏曲は革新的な音楽であり、ドーデラーはこれを通じて、12世紀のヒルデカルト・フォン・ビングンの時代から論議されている「女性作曲家」の存在価値について、改めて問いかけているのです。
 


C5252
(2CD)
\2700→\2490
エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト:歌曲全集
<CD1>
 1-13.歌曲集「神と.によって」/14-19.6 つの素朴な歌 Op.9/
 20-23.4 つの歌 Op.14/24-26.3 つの歌 Op.18/
 27.歌曲「夜」/28-31.歌曲集「不滅であること」Op.27/
<CD2>
 1.6 つの素朴な歌 Op.9-夏(第2 稿)/
 2.歌劇「死の都」Op.12-マリエッタの歌/
 3.歌劇「死の都」Op.12-ピエロの踊りの歌/
 4-6.3 つの歌 Op.22/7-11.歌曲集「道化師の歌」 Op.29/
 12-15.4 つのシェイクスピアの歌Op.31/
 16-20.5 つの歌Op.38/21.ウィーンへのソネット Op.41/
 22-29.その他の歌
コンラード・ヤルノート(バリトン)/
アドリアンヌ・ピエチョンカ(ソプラノ)/
ライニルド・ミース(ピアノ)
録音. 2013 年9月30日-10月3日. ベルリン ダーレム,イエス・キリスト教会, 2014 年7月13-14日. ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会

 類い稀なるオペラ作曲家として知られた、ウィーンの作曲家コルンゴルト(1897-1957)にとっては「歌曲」を創作することも大切な仕事でした。もちろん生涯における様々な時期‥・初期から後期まで…に渡って、その折々の瞼|青を歌として表現することで、単なる「映画音楽の作曲家」としてだけでなく、ウィーンの作曲家であることを強く主張していたのです。彼が最後に書いた歌曲は、1948年に構想された「ウィーンヘのソネット」で、これは戦後の廃墟に立った彼が、生涯愛して止まなかったウィーンヘのオマージュとして書いたものであり、決して満たされることのなかった彼の思いが結実したものです。また他には、わずか7歳の時に書いた初期の作品「子供とすみれ」などの初録音作品も含まれています。コルンゴルトをもっと深く知りたい人にオススメしたい2枚組です。
 .


C5258
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ:ラフマニノフを弾く
 1-4.チェロ・ソナタ ト短調 Op.19/
 5.エレジーOp.3-1/
 6.ヴォカリーズOp.34-14/
 7.ロマンス Op.4-3
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグダ・アマラ(ピアノ)

 23歳の若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。その演奏は優雅かつエキサイティングで、2015/2016年のシーズンは、ヨ一ロッパのコンサートホール機構(ECHO)の「ライジングスター」シリーズにも招待されるなど、現在最も有望なチェリストのー人として世界中から注目されています。多くのオーケストラと共演し、またCapriccioレーベルから4枚のCDをリリースするなど、着々とその才能を開花させている彼女の最新作は、憂いに満ちたラフマニノフの作品集です。メインのチェロ・ソナタは、作曲当時、気持ちが滅入っていたラフマニノフのやるせなさが込められていることで知られますが、クリーフはこの曲にぴったりと寄り添い、繊細な瞼|青を丁寧に描き出すことに成功しています。彼女の良き共演者であるアマラの雄弁なピアノも聴き所です。カップリングの3つの小品がこれまた極上。艶やかでしっとりとした音色が心に染みこむ、本当に美しいラフマニノフです。



ハリエット・クリーフ旧譜
Haydn: The Cello Concertos
C5139
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ(チェロ)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調Hob.VIIb:1&第2番ニ長調Hob.VIIb:2
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ウィーン室内フィルハーモニー管弦楽団/
クラウディウス・トラウンフェルナー(指揮)
録音 2012年3-4月ライディングリスト・コンチェルト・ホール
 ハイドン(1732-1809)のチェロ協奏曲は、全部で6曲あるとされていますが、現在「真作」と認定されているのは、この1番と2番の作品だけで、あとは偽作であるか、紛失してしまっているのが現状です。この2曲はスコアが発見されたのは1950年代以降ですが、真作、偽作に拘わらずとも、多くの演奏家が取り上げる人気曲であり、溌剌とした曲想が素晴らしい意欲的な名作として知られています。
 デビュー盤であるフランスの作品集(C5131)での、高い音楽性と技術が評判となっている若手チェリスト、ハリエット・クリーフの2枚目のアルバムは、ハイドンの協奏曲です。1991年オランダ生まれのクリーフは、まだウィーンで勉学に励んでいるのですが、既に確立された芸術家として認められている逸材です。このハイドンの協奏曲も揺るぎない信念に裏打ちされた表現力と、滴り落ちるような美音に満たされた魅力的な演奏であり、これからの彼女の将来を予見させる見事なアルバムです。

 誰かに似てますね・・・

C5173
(2CD)
\2700→\2490
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番&第2番
 1-3.チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38/
 4-7.チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグラ・アマラ(ピアノ)
録音 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
 若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。
 第1番のソナタはブラームスが33歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。
 それに比べ第2番はブラームス53歳の時の作品で、こちらは4楽章ですが、曲調は第1番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。
 クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。


C5222
(CD+DVD)
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ
 チェロによるエレジー

 1.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭-白鳥/
 2.ドヴォルザーク(1841-1904):森の静けさ Op.68-5/
 3.ブロッホ(1880-1959):ユダヤ人の生活-祈り/
 4.ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ Op.47/
 5.チャイコフスキー(1840-1893):夜想曲 嬰ハ短調 Op.19-4/
 6.マスネ(1842-1912):エレジー/
 7.オッフェンバック(1819-1880):ジャクリーヌの涙/
 8.フォーレ(1845-1924):エレジー ハ短調 Op.24/
 9.カザルス(1876-1973):鳥の歌/
<ボーナスDVD>
 チェロと虹…ハリエット・クリーフのインタビュー
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団/
グスタボ・ヒメノ(指揮)
録音 2014年4月14-17日 ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 ギリシア神話の時代から連綿と伝えられる「エレジー=哀歌」。しかし当時の嘆きの歌はエキゾチックなものとして捉えられていたようです。このアルバムではロマン派の様々な「エレジー」を集め、チェロの美しい音色で、悲しみや情感を描き出しています。
 チェロを演奏するのは、録音当時23歳の若きオランダのチェリスト、ハリエット・クリーフ。彼女はすでにCAPRICCIOレーベルに3枚の録音を持ち、そのどれもが絶賛されています。
 特に「ジャクリーヌの涙」は彼女の得意とする曲で、以前ピアノ伴奏でも演奏していましたが、今回のオーケストラ伴奏では、さらに伸び伸びとした演奏を披露しています。心に響く音楽です。彼女のインタビュー映像も付属しています。



 
.


C5264
(2CD)
\2700→\2490

レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 アンドレア・ツァーニ:ヴァイオリンとチェロのためのディヴェルティメント集

<CD1>
 1-3.ディヴェルティメント 第9 番 イ短調/
 4-6.ディヴェルティメント 第1 番 ニ.調/
 7-9.ディヴェルティメント第10 番 ロ短調/
 10-12.ディヴェルティメント 第5 番 ホ.調/
 13-15.ディヴェルティメント 第3 番 ハ.調/
 16-18.ディヴェルティメント 第7 番 ト短調/
<CD2>
 1-3.ディヴェルティメント 第2 番 ト.調/
 4-6.ディヴェルティメント 第8 番ハ短調/
 7-9.ディヴェルティメント 第6 番 変ロ.調/
 10-12.ディヴェルティメント 第11 番 ニ短調/
 13-15.ディヴェルティメント 第4 番 イ.調/
 16-18.ディヴェルティメント第12 番ヘ短調
  ※世界初録.
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)
録音 2014 年12 .9-11 . オーストリア ウィーン,4TUNE スタジオ

 イタリアの作曲家、ヴァイオリニスト、アンドレア・ツァーニ(1696-1757)の作品集です。
 capriccioレーベルからは、彼のチェロ協奏曲集(C5145)がリリースされているなど、いくつかの作品を耳にすることは可能ですが、まだまだその名前が浸透しているとは言えそうになく、多くの未発見の作品が修道院や宮殿の蔵書の中にあるとされています。そんなツァーニの作品は、仄かにヴィヴァルディの影響を感じさせる、当時のイタリア音楽界の良いところを抽出したような物ばかりです。このディヴェルティメント集は1734年に作曲された曲集で、ヴァイオリンとチェロの二重奏(通奏低音は付いていない)としてかかれています。2つの楽器は同等に扱われ、各々の技巧を競い合うかのように華麗な旋律が繰り広げられるというものです。名手ルンメルとノイダウアーの緊密なアンサンブルでお楽しみください。



これまでは「ザーニ」として紹介することのほうが多かったです。
素敵な作曲家・・・
Andrea Zani: Concertos for Violin & Strings (1729)
PAN CLASSICS
PC10254
(輸入盤)
\2900
ザーニ:五つのヴァイオリン協奏曲
 〜アントニオ・ストラディヴァリの同郷人が引き出した、ヴァイオリンの響き〜

アンドレア・ザーニ(1696〜1757):
 『4つの楽器による六つのシンフォニア・ダ・カメラと、
   コンチェルト・ダ・キエーザさまざま』op.2より
 1) 4声の協奏曲 イ短調
 2) 4声の協奏曲 ホ短調
 3) 4声の協奏曲 ト長調
 4) 4声の協奏曲 ト短調
 5) 4声の協奏曲 ハ長調 (楽譜出版:1729年)
アレッサンドロ・チッコリーニ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.カンパーニャ・デ・ムージチ(古楽器使用)

 こういう思わぬ注目作があるから、イタリア・バロック未踏領域はほんとうに面白い。
 ストラディヴァリやグヮルネリの工房が銘器を作っていた頃、クレモナ地方で生まれた作曲家の、スリリングで抒情的なヴァイオリン芸術を「1パートひとりずつ」の正統古楽編成で。

 イタリア、音楽芸術の祖国——この半島でバロック時代に活躍していた作曲家たちのなかには、名前こそ無名ではあるものの、ヴィヴァルディやA.スカルラッティらの大家たちも顔負けの傑作を続々書いた「知られざる名匠」が少なくありません。演奏者のセンスひとつで下品な曲になってしまうこともありますが(それはヴィヴァルディその他の傑作でも同じこと)、弾き手が作品の美質をよく吟味し、心底惚れ込んで演奏しているようなときには、とてつもない名演につながったりします。
 いわばイタリアには少なからず存在する、広く知られてはいないけれど絶品のワインをつくる隠れ名醸造元のようなものでしょうか。
 ともあれ、かつて今はなきイタリアのSymphonia レーベルで制作され、長らく廃盤だったところPan Classics からみごと復活を遂げた本盤(もちろん国内盤流通初出)の主人公は、アンドレア・ザーニという、めったに知る人もいないであろう作曲家...といいつつ、明敏なバロック・ファンのなかには、このアルバムともうひとつ、クレモナに本拠をおくCremona レーベルで(ガッティやビオンディと並ぶイタリア屈指のバロック・ヴァイオリン奏者の)ルイージ・マンジョカヴァッロが録音した素晴らしいソナタ集の存在ゆえに、ザーニという作曲家の名前を強く心に刻んでいる人も少なくないに違いありません。
 タルティーニより4年遅くクレモナ地方のクレーマという古都に生まれ、マントヴァやモデナなどイタリア北部の宮廷で活躍したこのヴァイオリン芸術家、どうやらヴィヴァルディともマントヴァ宮廷で出会っているようなのですが、彼が1729 年に楽譜出版した協奏曲集に含まれる一連のヴァイオリン協奏曲は確かにヴィヴァルディ的なものを感じさせる、技巧的かつ歌心ゆたかなヴァイオリンの独奏部が美しい逸品ぞろい。しかしヴィヴァルディ的なケレンというか、あの妙なけばけばしさがほどよく削ぎ落とされていて、タルティーニの協奏曲のような洗練度も感じさせながら、小粋でスリリングな音運びはやはりザーニ特有のもの。生まれて間もない頃から、当時まさに活躍中だったストラディヴァリやグヮルネリらの作る、クレモナ地方の素晴らしいヴァイオリンを知っていたのかもしれません。
 イタリア古楽界の最前線をゆく、「歌心」と「徹底した古楽研究の精神」、そしいて「並々ならぬテクニック」のすべてを兼ね備えたソリスト級の名手たち(有名なところでは、アッコルドーネ来日公演でも名を売ったフランコ・パヴァンがさりげなくテオルボ弾いていたり)が「1パート一人ずつ」の厳格バロック的編成で、その作品美をあざやかに伝えてくれる——自然派録音でガット弦のふくよかな音のふくらみも綺麗に収められ、イタリア・バロックの造形美にしみじみ感じ入らせてくれます。


店主の愛するザーニの旧譜アルバム
MV CREMONA
MVC/001-004
¥2500
アンドレア・ザーニ(1696-1757):
 ヴァイオリン・ソナタ集「愛の思い」Op.5
アンドレア・ロニョーニ(Vn)
アンサンブル・ラウラ・ソアーヴェ

 店主が愛してやまないザーニのヴァイオリン・ソナタ集。発売されて何年も経つのに、いまだこの盤に対する愛情はまったく変わらない。
 今も入りますように・・・

 ヴァイオリンを愛するものにとって聖地ともいうべきイタリアの小都市クレモナ。そんなクレモナが生んだ小さなレーベル「MV CREMONA」。
 クレモナで活躍する弦楽器製作家が声を掛けて、自作のヴァイオリン、無名の17世紀のヴァイオリン、有名な名器などを使い分けながら、小さな音楽の街の小さなレーベルらしく手作りっぽい味わい深いアルバムをリリースしています。おそらくこれらのCDは彼らの個人工房で細々と売られているのでしょう。だからこそ彼らのアルバムにはなんとも家庭的で優しく、楽しげな雰囲気があふれています。音楽を演奏することの喜びに満ち溢れた素敵なアルバムたちです。
 さてそんなMV CREMONAレーベルからリリースされている1枚。よほどのクラシック・ファンでもその名を知る人はいないだろうと思われるアンドレア・ザーニのヴァイオリン・ソナタ集。
 彼はクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ウィーンで活躍後、故郷に戻った作曲家。彼の音楽は、美しく優雅で気品にあふれ、イタリア・バロック特有の哀愁を帯びたものです。ヴィヴァルディと交わりがあったようですが、そのヴィヴァルディと比較してもザーニの才能は少しも引けを取っていません。
 1回聴いて馴染めるというタイプの作品ではありませんが、何度も何度も繰り返して聴くうちに自分の心と波長が合っていく、まさに古いヴァイオリンの名器を思わせる音楽といえるでしょう。





ノイダウアーの旧譜もご紹介しておきましょうね
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集
HAENSSLER
93 316
(2CD)
\4400


ノイダウアー, 満を持してモーツァルトの協奏曲
 指揮はヴァイル!

 モーツァルト:
  [CD1]
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
   ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
  [CD2]
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
   ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
   アダージョ ホ長調 KV.261
   ロンド ロ長調 KV.269
   ロンド ハ長調 KV.373

レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 レオポルト・モーツァルト国際コンクールの覇者、麗しきヴァイオリニスト、ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース!

 録音:CD-1:2013 年7 月24-28 日、CD-2:2013 年10 月14-18 日、SWR スタジオ、カイザースラウテルン(セッション)/DDD、2h 11’03”

 麗しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞しており、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987 年)、ベンジャミン・シュミット(1991 年)など著名なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュマチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。

 レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユリア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。








CLAUDIO


CR5468
\2400
ミハエル・マイヤー:逃げるアタランタ-50 のフーガ レイチェル・プラット(ソプラノ)/
エミリー・ファン・エヴェーラ(ソプラノ)/
ルーフス・ミュラー(テノール)/
リヒャルト・ヴィストライヒ(バス&指揮)
 薔薇十字思想の擁護者で、医学と哲学の博士号を持ち、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2 世にも仕えたという錬金術師ミハエル・マイヤー。(1569-1622)生没年もはっきりしない彼の代表作「逃げるアタランタ」(1618 年出版)は、神話の神々や英雄たちと錬金術の関係性を説くもので、ギリシャ神話に登場する女狩人アタランテをテーマに錬金術の奥義が寓意の形で表現されているのだそうです。
 この書には50 枚の銅版画が掲載され、その一つ一つにラテン語の六行詩と、フーガが添えられています。しかし、その「フーガ」は対位法は駆使されているものの、バッハの作品のような厳格なものではなくあくまでも歌い交わしであり、思想を理解するための補助として考えるのが良いというものなのです。この不可思議な世界に身を浸してみてください。



  

OEHMS



OC442
\2100→\1890
ラフマニノフ:交響曲第3 番&交響的舞曲
 1-3.交響曲 第3 番イ短調Op.44(1935)/
 4-6.交響的舞曲 Op.45(1940)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 連続した作品番号からもわかる通り、ラフマニノフ(1873-1943)の「交響曲第3 番」と「交響的舞曲」には密接な関係があります。楽器編成が似ていたり、どちらの曲にも「怒りの日」のモティーフが効果的に使われていたりと、その類似点は数多く、どちらも精緻なオーケストレーションによる充実した作品となっています。
 とはいうものの、彼の最後の作品となった「交響的舞曲」に「交響曲第4 番」のタイトルを与えなかったラフマニノフの思いはどんなものだったのでしょう。
 この曲の各々の楽章に副題をつけることも想定していたというラフマニノフ、やはり自由な形式をより好んでいたのでしょうか。
 キタエンコの演奏は、いつものようにがっちりと音を固め、それぞれの曲をぐいぐい引っ張っていきます。交響曲第2 番のような「酔えるメロディ」は少なめですが、それでも歌わせるところはとことん歌わせながら、曲の核.に迫るところなど、さすがの一言です。

 録音 2012 年2 .13-15 .…1-3, 2013 年5 .13-17 .…4-6 ケルン スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ【キタエンコのラフマニノフ】
  交響曲第1 番…OC440 交響曲第2 番…OC441
 


OC013
(5 枚組)
\3100→\2790
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン) J.S.バッハ:ヴァイオリン作品全集
<CD1>
 1-4.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ト短調 BWV1001/
 5-12.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ロ短調 BWV1002/
 13-16.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 BWV1003/
<CD2>
 1-5.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ニ短調 BWV1004/
 6-9.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ハ.調 BWV1005/
 10-16.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ホ.調 BWV1006/
<CD3>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲ホ.調 BWV1042/
 7-9.オーボエ・ダモーレと弦楽のための協奏曲 イ.調 BWV1055R/
 10-12.2 台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043/
<CD4>
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ 第1 番 ロ短調 BWV1014/
 5-8.ヴァイオリン・ソナタ 第2 番 イ.調 BWV1015/
 9-12.ヴァイオリン・ソナタ 第3 番 ホ.調 BWV1016/
 13-16.ヴァイオリン・ソナタ ト.調BWV1021/
<CD5>
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ 第4 番 ハ短調 BWV1017/
 5-8.ヴァイオリン・ソナタ 第5 番 ヘ短調BWV1018/
 9-13.ヴァイオリン・ソナタ 第6 番ト.調BWV1019/
 14-17.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BWV1023
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)/
クララ・デント(オーボエ・ダモーレ)…CD3:7-9/
ヘルゲ・ローゼンクランツ(ヴァイオリン)…CD3:10-12/
ザルツブルク・モーツァルテウム・コレギウム・ツィス…CD3/
ユルゲン・ガイゼ(指揮)…CD3/
アンソニー・シピリ(ハープシコード)…CD4.5/
セバスティアン・ヘス(チェロ)…CD4:13-16,CD5:14-17
録音1999 年7月9日…CD1-2, 1996 年4月…CD3, 2000 年2月…CD4-5

 1968年ウィーン生まれのヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットが1999年から2000年に録音したJ.S.バッハ(1685-1750)のヴァイオリン作品の全集をBOXにまとめたものです。卓越したテクニックと音楽性は当時から高く評価されていた彼はたびたび日本にも来日し、クラシックに留まらずジヤズでも見事な演奏を披露するなど、人気も高く、最近ではONDINEレーベルでもショスターヴィチやレーカーなどを録音し、ますます活躍を期待されています。このバッハは、植めて厳しい表情を持つ無伴奏作品と、親密な雰囲気の協奏曲、ソナタとの対比が素晴らしく、彼の変幻自在な解釈、音楽性を知ることができるはずです。そして限りないバッハヘの愛!音楽を奏でる歓びをも感じさせる究極の5枚組です。


  

OC1810
\2700
ジンガー・プア〜アドベント・カレンダー-クリスマスのための24 の歌
 1.主を待ち望むアドベント/2.いざ来ませ、異邦.の救い主よ/
 3..を越えてマリアは.く/4.私は3 本の枯れ枝を折り取り/
 5.私たちの幸せなクリスマス/6.アドベントリート:船が来ます/
 7..を.くあげよ/8.マリアは茨の道を歩む/9.静かな夜/
 10.あかつきの空の美しい星よ/11..覚めよと呼ぶ声が聞こえ/
 12.おお 救い主よ、天を引き開け/13..が来ます/
 14.今ぞ愛する魂よ、時が来たり/15.久しく待ちにし/
 16.わたしたちのお慕いする聖.さまが/17.よろこべや、たたえよや/
 18.闇は深まり/19.輝く暁の星、いと美しきかな/
 20.静かに雪が降り/
 21.あなたは雹、いとしきキリスト/
 22.どのようにあなたをお迎えしましょうか/
 23..どもたち、明.は何かいいことがある/
 24.どこでもクリスマスおめでとう
ジンガー・プア
録音 2015 年2 月9-13日. ミュンヘン ザンドリンク,ヒンメルファールツ教会

 ドイツで高い人気を誇るヴォーカル・アンサンブル「ジンカー・プア」が贈るクリスマスのためのステキな1枚です。″アドベント″とはキリストの降誕を待ち望む期間のことで、日本では「待降節」などと訳されます。この時期が近くなると売り出されるのが「アドベントBOX」というもので、小さな箱の一つ一つにお菓子やおもちやが入っていて、子供たちはこれを毎日—つずつ開けて12月25日を待ち望むという仕組みです。このジンカー・プアのアルバムもいわば「聴くアドベントBOX」であり、ブックレットには12月の毎日の日付とともに1曲ずつの歌詞が付されているという凝った作りとなっています。もちろん歌唱は素晴らしく、楽器なしのピュアな歌声に心洗われることでしょう。
 .


OC1815
\2400→\2190
クリストフ・シュペリング&ダス・ノイエ・オルケスター
 J.S.バッハ:ソプラノとバスのためのカンタータ

 1-8.カンタータ「その人は幸いなり」BWV57/
 9-14.カンタータ「最愛のイエス、わが願い」BWV32/
 15-19.カンタータ「ああ神よ、心の痛手いかに多く」BWV58
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ)/
トーマス.E.バウアー(バス)/
コルス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オルケスター(ピリオド楽器使用 Hz-415)/
クリストフ・シュペリング(指揮)
 録音 2014 年6 .17-19 . ケルン ツォルシュトック,Melanchthon-Kirche

 「バスのためのカンタータ集」(OC887)で慈愛に満ちた歌唱を聞かせたバリトンのトーマス.E.バウアーが次に取り組んだのは、バスとソプラノが対話形式で曲を進めていく3曲のカンタータです。ソプラノを歌うのはヨハンナ・ヴィンケル。清冽な響きを持つ美しい声が魅力です。彼女が歌うBWV57の良く知られたアリア「試練に耐える人は幸いなり」での歌唱はひたすら暖かく、懐かしさをも感じさせることでしょう。BWV32で描かれているのは「魂とイエスの霊的な結びつき」であり、2人の対話は、例え物語を知らなくても心に突き刺さるものです。BWV58は豊潤な響きに満たされた美しいカンタータ。慰めと楽園への道が示されている感動的な作品です。ダス・ノイエ・オルケスターの鄙びた響きは、これらの作品に豊かな余韻を与えています。




ムチャクチャ面白い
シュペリング&ダス・ノイエ・オーケストラ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
PHOENIX PE-107(2CD) \2600

 
 CAPRICCIOに政変が起きて分派したPHOENIXレーベルの1枚。
 もともとこのアルバムは、1824年5月7日、ウィーンで第9の初演が行われた際のプログラムをそのまま復元した内容というのが最大の触れ込み。で、もちろんオケは古楽器オーケストラ。解釈的にも、学究肌シュペリングのことだからいろいろ研究した末のテンポ設定だったりするんだろう。

 で、演奏聴いた。

 そしたら、面白い。すこぶる面白い。ムチャクチャ面白い。

 シュペリングなんて、日本じゃ売れない宗教大作ばかり律儀に演奏してる地味なおっさんかと思っていたが、これを聴けばそんな印象は一発で吹っ飛ぶ。
 最近ベートーヴェンの交響曲全集のリリースが相次いでいて、古楽器オケではインマゼールもかなりがんばっていたが、その鮮烈さ、生命感、生々しさではこっちが上。

 第1楽章のハリキリぶりなんて「ちょ、ちょっと待て!」と止めたくなるほど。
 演奏の完成度という点ではやや傷もあるが、まあ初演のときはこんなものだったかもと、ムチャなこじつけでかばいたくなる。

 そして第4楽章で合唱に入ると、そのはちきれそうな勢いに加え、お家芸の鍛え上げられた合唱が燦然と響く。ときおり天界からの声に聴こえるほど崇高な瞬間を味わえると思う。

 全部で60分を切ろうかという快速テンポで最後まで手に汗握らせれくれる快感演奏。
 でもただのスーパーカー演奏、ジェットコースター演奏じゃない、今ココに自分が生きているという生々しい何かを届けてくれる演奏。

 悪くない。


PE-107
(2CD)
\2600
ベートーヴェン・アカデミー ベートーヴェンの作品集
CD1
 1.「献堂式」序曲 Op.124/
 2-4.3 つの讃歌(ミサ・ソレムニス Op.123 より)(キリエ/クレド/アニュス・デイ)
CD2 1-4.交響曲第9 番「合唱」Op.125
ペーター・ライカ(バス)…CD1 2-4/
クラウディア・バラインスキ(ソプラノ)/
ゲルヒルト・ロンバーガー(メゾ・ソプラノ)/
レイ・M・ウェイド・ジュン(テノール)/
ダニエル・ボロウスキ(バス)/
コーラス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オーケストラ/
クリストフ・シュペリング(指揮)
オリジナル楽器オーケストラの最高峰によるベートーヴェン(1770-1827)をお聴きください。
艶やかな弦の響きと軽快なテンポに思わず心惹かれる。
研究家としても名高いシュペリングの指揮は、細かいところまで心配りの行き届いた説得力のある演奏。



 

OC1830
\2400
ウィリアム・ユン モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第3 集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1 番 ハ.調 K279/
 4-12.ピアノ・ソナタ 第11 番 イ.調 K331「トルコ.進曲」/
 13-15.ピアノ・ソナタ ヘ.長調 K533   
ウィリアム・ユン(ピアノ)

 韓国出身のピアニスト、ウィリアム・ユンによるモーツァルト(1756-1791)のソナタ第3集です。今作では人気の高い「トルコ行進曲」のついたイ長調のソナタも含まれていて、聴く前から期待が高まるというものです。第1楽章が変奏曲形式で書かれたこの曲は、優雅な主題がどのように変化するかを聴くのが楽しく、表現力豊かなピアニストの手によると、まるで魔法のような美しさを放つものなのです。ユンの演奏はもちろん文句なしの素晴らしさ。可愛らしい第2楽章から圧巻の第3楽章「トルコ行進曲」まで、本当に楽しめるものとなっています。他には19歳頃に書かれた第1番と、ばらばらに書かれて一つにまとめられたへ長調のソナタの2曲を収録(終楽章にはK494の番号が振られることも多い)。へ長調のソナタの第1楽章は右手と左手が独立していないと演奏が難しい作品で、まるでバッハのインベンションのような雰囲気を持っています。もちろんユンはどの曲も完璧に演奏しています。

 録音 2015 年6 .23-25 . エルマウ城 コンチェルトザール
 第1集…OC880 第2集…OC 1824
 

OC1832
\2400
Souvenirs  音楽の日/ルーディンス・トゥルクと仲間たち
 1.フランツ・ドップラー(1821-1883):
  アメリカの主題による.重奏曲 Op.37
  (A.アドリヤンによるフルート、ヴァイオリン、ピアノ編)/
 2-4.パガニーニ(1782-1840):
  ギターとヴァイオリンのための協奏的ソナタ イ.調 Op.61-2/
 5-9.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  2 台のヴァイオリンとピアノのための5 つの作品/
 10-12.パガニーニ:協奏的二重奏曲 第3 番 ニ.調/
 13-16.メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ三重奏曲 第1 番 ニ短調 Op.49
  (フルート、チェロ、ピアノ編)
アンドラシュ・アドリアン(フルート)…1.13-16/
ルーデンス・トゥルク(ヴァイオリン)…1-12/
占部由美子(ピアノ)…1.5-9/
フランツ・ハラーシュ(ギター)…2-4/
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)…5-9/
マルテ・ラファールト(ファゴット)…10-12/
ウェン・シン・ヤン(チェロ)…13-16/
エイドリアン・エティカー(ピアノ)…13-16
録音 2015 年3 ..4 .…1.5-12, 2014 年2 .25 .…2-4, 2013 年2 .18 .…13-16 ミュンヘン音楽劇大学

 アルパ二ア、ティラナで生まれたヴァイオリニスト、ルーデンス・トゥルクは14歳でドイツに移り、アナ・チュマチェンコに師事し、ミュンヘン音楽演劇大学に進学します。ここで出会ったネーメ・ヤルヴィ、イダ・ヘンデル、ユーディ・メニューインなどの偉大な音楽家に感銘を受けた彼は、室内楽アンサンブルに興昧を持ち、ソリストだけでなく優れた室内楽奏者として活躍を始めます。アルバムタイトルの「MUSIKTAGE一音楽の日」は2000年から彼が主宰しているゼーフェルトの音楽祭で、2013年にはシュテルンベルク行政区の文化賞が与えられるなど、ヨーロッパでとても高く評価されています。ここには新進気鋭の演奏家たちと学生がやってきて、講義を行ったり、オーケストラを編成したりと様々な活動を行い、音楽を演奏する喜びを昧わうのです。そしてこのアルバムは、音楽祭の「お土産」として販売され、人々の記憶に残るものとなります。日本人ピアニスト、占部由美子さんをはじめとした出演者たちの見事な演奏をお楽しみください。
 

OC1835
\2400
プロジェクト NO.1
 ウタ・ヒールシャー:バッハとショパンの「第1 番」を弾く

 1-6.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ 第1 番 ロ短調 BWV825/
 7.ショパン(1810-1849):バラード 第1 番 ト短調Op.23/
 8.ショパン:華麗なるワルツ 第1 番 変ホ.調 Op.18/
 9.ショパン:即興曲 第1 番 変イ.調 Op.29/
 10.ショパン:スケルツォ 第1 番 ロ短調 Op.20/
 11-16.J.S.バッハ:フランス組曲第1 番ニ短調BWV812
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)
録音 2015 年4 .21-24 . ブライバッハ コンチェルトハウス

 作品番号1 ではなく、あくまでも作曲家がそのジャンルの作品を始めて書いた「第1 番」に拘って、曲を集めたという「プロジェクトNO.1」。ここではバッハとショパンの「第1 番」の作品が収録されています。
 この興味深いアルバムで演奏しているのは、日本で生まれミュンヘンで学んだ女性ピアニスト、ウタ・ヒールシャー。NAXOS では一連のシューマン歌曲集の伴奏を務め、またマーラーの伴奏でも、そのしなやかな感性を.かした説得.ある伴奏をすることで知られる人。従って、このアルバムは伴奏者として名高い彼女の「第1 番」のソロアルバムでもあるという記念すべき1 枚なのです。
 

OC1837
\2400
ヨハン・マッテゾン:良く響く指使い(12 のフーガ)
 1.フーガ 第1 番 ト長調/2.フーガ 第2 番 ハ短調/
 3.フーガ 第3 番 ヘ長調/4.フーガ 第4 番 変ロ長調/
 5.アルマンド/6.クーラント/7.ガヴォット/
 8.フーガ 第5 番 変ホ長調/9.フーガ 第6 番 ハ短調/
 10.フゲッタ/11.フーガ 第7 番 ヘ短調/
 12.フーガ 第8 番 シンフォニア、フーガハ長調/
 13.フーガ 第9 番 ヘ長調/14.ブルラ/
 15.フーガ 第10 番 ト長調/16.セリオシタ/
 17.フーガ 第11 番 ハ短調/18.フーガ第12 番ト長調/
 19.クラヴィチェンバロのためのソナタ
アンドレア・ベネッケ(ピアノ)
録音 2015 年. ハノーファー ムジクプロダクツィオン,トンスタジオ

 ヨハン・マッテソン(1681-1764)はドイツのバロック期の作曲家です。音楽理論家でもあり、作家、外交官としての顔も持つ多彩な才能を有した人でした。6曲のオペラと33曲のオラトリオ、膨大な室内楽曲と鍵盤音楽を残し、ヘンデルの親友(けんか友だち?)としても知られ、ヘンデルとの友情についてのいくつかのエピソードも伝えられています。そして、実は本業が外交官で、作曲は副業であったともされています。そんなマッテソンの代表作のーつがこの「良く響く指使い」と名付けられた鍵盤曲集です。 1735年から1737年に書かれたこの作品には当時の最先端の技法が用いられており、演奏家にとっても興昧深い曲集なのです。もちろんバッハの影響も感じられますが、マッテソンはバッハとはあまり気が合わなかったのだそうです。
 とは言え、「フーカの技法」を高く評価していたという資料もあり、やはりバッハの作品からインスパイアされた部分もありそうです。ピアニスト、ベネッケはマッテソンの作品を深く研究し、現代のピアノでその曲を演奏することで、この忘れられた作曲家の復権に勤しんでいます。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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LPO



LPO-87
\2500→\2290
テンシュテット、BBCレジェンドの名盤復活
 ベートーヴェン:
  1. 「コリオラン」序曲 Op.62/
  2-5.交響曲 第5 番 ハ短調 Op.67
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
クラウス・テンシュテット(指揮)
 録音 1992 年2 月23 日 ロンドン サウスバンクセンター,ロイヤル・フェスティバル・ホール…1, 1990 年8 月30 日 BBC ラジオ3 ロイヤル・アルバート・ホール…2-5

 以前BBC レジェンドから発売されていたテンシュテットの「運命」。レーベルの廃止に伴い、LPO レーベルから再発売となりました。
 以前より“壮絶”“痛切”と評されるこのライヴは、数多い運命の録音の中でも群を抜く素晴らしさであり、作品の本質に迫る名演です。
 昨今主流の「軽やかなベートーヴェン」とは一味違う、重心の低い迫力ある音も魅力的。ガツンと来る演奏です。



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PROFIL



PH 13037
(11CD-BOX)
特別価格\8000→\7390

「クルト・ザンデルリング・エディション」
クルト・ザンデルリング(指揮)
[CD 1]
 ・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調(1878-80年版)
   バイエルン放送交響楽団
   録音:1994 年11 月4 & 5 日/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ・デジタル)
[CD 2]
 ・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調op. 68「田園」
   ケルン放送交響楽団/録音:1985年10月(ライヴ・デジタル)
[CD 3]
 ・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調op. 102
   トーマス・ツェートマイアー(ヴァイオリン) アントニオ・メネセス(チェロ)
   ケルン放送交響楽団/録音:1985年10月(ライヴ・デジタル)
=ボーナストラック=
 ・ベートーヴェン:合唱幻想曲op. 80
   スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ) ソヴィエト国立アカデミー合唱団 モスクワ放送交響楽団
   録音:1952年モスクワ(メロディア盤(LP)からのトランスファー)
[CD 4]
 ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68
   ベルリン交響楽団
   録音:1990 年/ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル・セッション/カプリッチョ原盤)
   プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー/エンジニア:エーベルハルト・リヒター
[CD 5]
 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op. 73
 ・ブラームス:アルト・ラプソディop. 53 *
   アンネッテ・マルケルト(アルト)* ベルリン放送合唱団* ベルリン交響楽団
   録音:1990 年/ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル・セッション/カプリッチョ原盤)
   プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー/エンジニア:エーベルハルト・リヒター
[CD 6]
 ・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op. 90
 ・ハイドンの主題による変奏曲op. 56a
   ベルリン交響楽団
   録音:1990 年/ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル・セッション/カプリッチョ原盤)
   プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー/エンジニア:エーベルハルト・リヒター
[CD 7]
 ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調op. 98
   ベルリン交響楽団
   録音:1990 年/ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル・セッション/カプリッチョ原盤)
   プロデューサー:ハインツ・ヴェークナー/エンジニア:エーベルハルト・リヒター
[CD 8]
 ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調op. 1
   スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) モスクワ放送交響楽団
   録音:1955年/モスクワ(モノラル/メロディア音源)
 ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
   スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) レニングラード・フィル
   録音:1959 年/モスクワ(モノラル/メロディア音源)
[CD 9]
 ・ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調op.13
   レニングラード・フィル/録音:1950、51年(モノラル/メロディア音源)
[CD 10]
 ・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調op. 27
   レニングラード・フィル
   録音:1956年5月/ベルリン(モノラル/Deutsche Grammophon音源)

[CD 11]初出
 ・ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調op. 44
   ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
   録音:1994 年5月8-10日/ハンブルク、ムジークハレ(デジタル・ライヴ)
   レコーディング・ディレクター:ゲラルト・ゲッツェ


 クルト・ザンデルリング・ボックス、目玉は初出&初レパートリー、1994 年ライヴ、NDR響との「ラフマニノフの交響曲第3番」

 巨匠ザンデルリングが指揮した名演奏の数々を収めた注目のセットがProfil より登場します。
 CD11 枚組のセットには、晩年の代表的名盤で、ベルリン響を指揮してセッション録音したブラームスの交響曲全集のほかに、バイエルン放送響とのブルックナーの「ロマンティック」、ケルン放送響を指揮したベートーヴェンの「田園」のライヴ演奏といったベストセラー・アイテムが含まれますが、なかでもラフマニノフを指揮したCD4 枚分が見逃せない内容。
 メロディア音源からのリヒテルとの協奏曲や、グラモフォン音源の第2 交響曲といった、すでに名盤として知られる1950 年代の演奏の数々(CD8 〜10)は、マスター・テープからのコピーとおもわれる音源を使用しており、モノラルながら復刻状態はきわめて良好。この作曲家をおおいに得意としたザンデルリングの至芸を、聴きやすい音で楽しむことが可能です。

 さらに、当セット1番の目玉といえるのが、1994 年にザンデルリングが北ドイツ放送響を指揮した交響曲第3 番のライヴ。
 この作品はザンデルリングのディスコグラフィにこれまでなかったもので、NDR アーカイヴのライヴ音源からの正規初CD 化となります。
 やはりザンデルリングがフィルハーモニア管を指揮した第2 番のセッション録音に通じる、巨匠晩年の様式がここでも特徴的で、演奏・録音いずれにおいても破格の内容。超弩級のスケールで展開される音楽は、一気にこの曲の演奏史を塗り替えるといっても言い過ぎには当たらないほどで、この1曲のためだけにでも当セットを入手する価値があると断言できます。

 BOX 仕様:紙製クラムシェル・タイプ。W129×H132×D30(ミリ)、重量250g。
 ブックレットはトラック・リスト、録音データのみの記載となります。



<LP>


ALTUS(LP)


ALTLP 057/062
(6LP)
\43000+税
シューリヒトとウィーン・フィルのブルックナー・ライヴ集成
 [LP-1&2]
  (1)ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調
   (LP 1 A面:第1楽章、B 面:第2楽章/LP 2 A面:第3楽章、B面:第4楽章)
 [LP-3&4]
  (2)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調
   (LP 3 A面:第1楽章、B 面:第2楽章/LP 4 A面:第3楽章、B面:第4楽章)
 [LP-5&6]
  (3)ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
   (LP 5 A面:第1 楽章、B 面:第2 楽章/LP 6 A面:第3楽章)
  (4)シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
   (LP 6 B面)
カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 重大特典! 295セット限定生産。シューリヒト肖像第二弾クリスタル製スタビライザー購入者プレゼント! 応募特典引換券付!!
 これぞ高踏派の至芸。幽玄にして千変万化!シューリヒトとウィーン・フィルのブルックナー・ライヴ集成。ウィーン・フィルのオリジナルマスター音源より初LP化

 ライヴ録音:(1)1963 年2 月24 日/楽友協会大ホール(ウィーン) (2)1963 年12 月7 日/楽友協会大ホール(ウィーン)
  (3)1955 年3 月17 日/ウィーン・コンツェルトハウス大ホール(ウィーン) (4)1965 年4 月24 日/楽友協会大ホール(ウィーン)
 完全限定プレス、180g 重量盤、[日本語解説付]

 アルトゥス15 周年記念のスタビライザー付きLP BOX もついに最終回、前回と異なるシューリヒトの絵柄となります。
 LP 制作にあたってはカッティング用にアナログマスター・テープを制作し、往時の制作手法を愚直(現在、未使用オープンリールテープはもとよりリールそのそのものも入手難となっているため、カッティングにアナログマスター・テープを制作使用する例は皆無。ちなみに今回のシューリヒトのブルックナーは10 号テープを12 本使用)に踏襲し製造しています。
 なにより演奏の幽玄にして高貴な味わいは、このコンビでなければなしえないものです。特に5 番はCD 発売された際に大変評判となった極め付きの演奏。
 8,9 番もライヴならではの踏み込んだ表現が話題となりCD は現在もベストセラーです。オリジナル音源からの待望のLP 化です。



<メジャー・レーベル>

DG


4795321
(2CD)
\2600
《ドミンゴ、50グレート・トラックス》
【CD1】
 1) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」,
 2) ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』より「おれは町のなんでも屋」,
 3) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」,
 4) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「幸福なある日」,
 5) フロトー:歌劇『マルタ』より「夢のように」,
 6) ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より「名乗りの歌」,
 7) マスネ:歌劇『ウェルテル』より「ぼくの心は、みんなここにある」,
 8) オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「むかしアイゼナックの宮廷に」,
 9) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「あれかこれか」,
 10) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装を着けろ」,
 11) ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「皆、喜べ!」,
 12) マイアベーア:歌劇『アフリカの女』より「おお、パラダイス」,
 13) ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」,
 14) ペネーリャ:サルスエラ『山猫』より「Sen?, q'e no me farte er val?」,
 15) ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「静かな炉辺で」,
 16) ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「朝は薔薇色に輝いて」,
 17) プッチーニ:歌劇『エドガール』より「享楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ」,
 18) プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』より「なんと素晴らしい美人」,
 19) サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』より「Arr?tez, ? mes Fr?res」,
 20) オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「みんな行ってしまった」,
 21) ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「見よ、恐ろしい炎を」,
 22) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」,
 23) ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』より「何の用件だ」,
 24) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」,
 25) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」/
【CD2】
 1) ララ:『グラナダ』,
 2) ブロドスキー:『Be My Love』,
 3) ガルデル:『想いの届く日』,
 4) サン=サーンス:『天使の糧』,
 5) タリアフェッリ:『パッション』,
 6) シモン:『マルタ』,
 7) ラザロ:『シタラ・ロマーナ』,
 8) ガルデル:『ボルベール(帰郷)』,
 9) グレベール:『ムーチョ・ムーチョ』,
 10) フレイレ:『Ay Ay, Ay』,
 11) ラカーリエ:『アマポーラ』,
 12) ガルデル:『わが懐かしのブエノスアイレス』,
 13) デ・クリティス:『泣かないお前』,
 14) カプア:『あなたにくちづけを』,
 15) シューベルト:『子守歌』,
 16) ダルドロ:『なぜならば』,
 17) グレベール:『Ju'rame』,
 18) レオンカヴァッロ:『マッティナータ』,
 19) カルディッロ:『カタリ・カタリ』,
 20) ワーグナー:『ヴェーゼンドンクの歌』より「天使」,
 21) ガスタルドン:『禁じられた音楽』,
 22) チオフィ:『5月の夜』,
 23) レクオーナ:『シボネイ』,
 24) ソロサバル:サルスエラ『港の居酒屋』より「No puede ser」,
 25) レハール:喜歌劇『微笑みの国』より「君は我が心のすべて」
プラシド・ドミンゴ(テノール)
 プラシド・ドミンゴ75歳記念盤
 最近はバリトン歌手、指揮者としても目覚ましい活躍をしているプラシド・ドミンゴ。1941年にスペインで生まれた彼は、2016年の1月21日に75歳の誕生日を迎えます。
 それを祝して企画されたこの2枚組は、彼のレパートリーの広さと多彩な歌声を改めて実感できるもの。
 オーソドックスなヴェルディやワーグナーから、イタリア歌曲、お国物のサルスエラまで、彼の魅力をたっぷり堪能することができる2枚組です。




DECCA


4824025
(2CD)
\2600
《10トップ・テナーズ》
【CD1】
 1) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」〜
  ルチアーノ・パヴァロッティ,
 2) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「冷たい手」〜ホセ・カレーラス,
 3) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「あれかこれか」〜ローランド・ビリャソン,
 4) プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』より「さらば愛の巣」〜ジョセフ・カレヤ,
 5) カールマン:喜歌劇『伯爵令嬢マリツァ』より「夜になったら」〜フリッツ・ヴンダーリヒ,
 6) ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」〜
  ファン・ディエゴ・フローレス,
 7) ジョルダーノ:歌劇『フェドラ』より「愛さずにはいられぬこの思い」〜アンドレア・ボチェッリ,
 8) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」〜プラシド・ドミンゴ,
 9) ドニゼッティ:歌劇『連隊の娘』より「ああ、友よ、なんと楽しい日」〜
  ファン・ディエゴ・フローレス,
 10) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光ぬ」〜ヨナス・カウフマン,
 11) ヘンデル:歌劇『タメルラーノ』より「天地は怒りで身を固めよ」〜ローランド・ビリャソン,
 12) ビゼー:歌劇『真珠採り』より「聖なる神殿の奥深く」〜アンドレア・ボチェッリ&ブリン・ターフェル,
 13) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」〜ルチアーノ・パヴァロッティ,
 14) ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」〜ヨナス・カウフマン,
 15) チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』より「心は疲れて」〜ローランド・ビリャソン,
 16) ベッリーニ:歌劇『アデルソンとサルヴィーニ』より「Ecco, signor, la sposa」〜ホセ・カレーラス,
 17) モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』より「なんという巡り合わせ」〜フリッツ・ヴンダーリヒ,
 18) チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』より「あなたの中に母の優しさと微笑みを」〜
  ヨナス・カウフマン,
 19) ドニゼッティ:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「愛していると言いに帰ってきて」,
 20) ヘンデル:歌劇『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ」〜ローランド・ビリャソン,
 21) ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より「愛する白鳥よ」,
 22) ペネーリャ:サルスエラ『山猫』より「Sen?, q'e no me farte er val?」〜プラシド・ドミンゴ,
 23) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「ああ、麗しの乙女」〜ルチアーノ・パヴァロッティ&ミレッラ・フレーニ,
 24) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」〜
  ルチアーノ・パヴァロッティ&ジョーン・サザーランド/
【CD2】
 1) ディ・カプア:『オー・ソレ・ミオ』〜ルチアーノ・パヴァロッティ,
 2) ニーノ・ロータ:『ゴッドファーザー〜愛のテーマ』〜ロベルト・アラーニャ,
 3) ララ:『グラナダ』〜ホセ・カレーラス,
 4) ブロドスキー:『Be My Love』〜ジョセフ・カレヤ,
 5) フランク:『天使の糧』〜アンドレア・ボチェッリ,
 6) トスティ:『暁は光と闇とを分かつ』〜ローランド・ビリャソン,
 7) レフィーチェ:『雲の影』〜ヨナス・カウフマン,
 8) R.シュトラウス:『セレナーデ』〜フリッツ・ヴンダーリヒ,
 9) カッチーニ:『アヴェ・マリア』〜アンドレア・ボチェッリ,
 10) 『ベッロ・ドゥルミエンテ』〜ファン・ディエゴ・フローレス,
 11) ソロサバル:サルスエラ『港の居酒屋』より「No puede ser」〜プラシド・ドミンゴ,
 12) ラミレス:『ミサ・クリオージャ』より「キリエ」〜ホセ・カレーラス,
 13) デ・クルティス:『帰れソレントへ』〜ルチアーノ・パヴァロッティ,
 14) 『さあ踊れ』〜ロベルト・アラーニャ,
 15) バーンスタイン:『ウェストサイド物語』より「マリア」〜ホセ・カレーラス,
 16) レオンカヴァッロ:『マッティナータ』〜ジョセフ・カレヤ,
 17) レハール:喜歌劇『微笑みの国』より「君は我が心のすべて」〜プラシド・ドミンゴ ,
 18) 『眠れずに寝返りを打って』〜ロベルト・アラーニャ,
 19) ロッシーニ:『踊り〜ナポリのタランテラ』〜
  ルチアーノ・パヴァロッティ,
 20) グノー=バッハ:『アヴェ・マリア』〜アンドレア・ボチェッリ,
 21) ダルドロ:『なぜならば』〜プラシド・ドミンゴ,
 22) モリコーネ:『ニューシネマ・パラダイス〜愛のテーマ』〜ジョセフ・カレヤ,
 23) カルディッロ:『カタリ・カタリ』〜ホセ・カレーラス,
 24) デンツァ:『フニクリ・フニクラ』〜ルチアーノ・パヴァロッティ
 往年の名歌手から現在歌劇場を賑わす新鋭を含む10人のテノールの魅力満載
 「歌手を聴く喜び」=「テノールを聴く喜び」…この2枚組には、おなじみカレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティの歌声を中心に、過去の名歌手から現在注目の歌手まで10人の歌唱を集めています。甘い声、男らしい声、お茶目な声など、その歌は様々ですが、どの歌も体と頭を蕩けさせるような官能性を持っています。
 10 Tenors ⇒ パバロッティ、ドミンゴ、カレーラス、ヴンダーリッヒ、ビリャソン、アラーニャ、カウフマン、フローレス、カレヤ、ボチェッリ
 

4789252
(2CD)
\2600
《バッハ・アダージョ》
J.S.バッハ:
【CD1】
 1) 『無伴奏チェロ組曲第1番』より「プレリュード」〜ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ),
 2) 『管弦楽組曲第3番』より「アリア」〜ホグウッド&エンシェント室内O,
 3) 『平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第1番ハ長調』より「プレリュード」〜アンドラーシュ・シフ(ピアノ),
 4) 『ヴァイオリン協奏曲第2番』より「アダージョ」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 5) 『オーボエ・ダモーレ協奏曲』より「ラルゲット」〜アルブレヒト・マイヤー(オーボエ・ダモーレ),
 6) 『主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる』〜クン・ウー・パイク(ピアノ),
 7) 『カンタータ第156番』より「シンフォニア」〜O・ダントーネ&アカデミア・ビザンチーナ,
 8) 『ブランデンブルク協奏曲第5番』より第2楽章〜シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO,
 9) 『平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第9番ホ長調』より「プレリュード」〜フリードリヒ・グルダ(ピアノ),
 10) 『平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第17番変イ長調』より「プレリュード」〜フリードリヒ・グルダ(ピアノ),
 11) 『2台のチェンバロのための協奏曲ハ短調』より「アンダンテ」〜C・ルセ&ホグウッド&エンシェント室内O,
 12) 『ピアノ協奏曲第5番』より「ラルゴ」〜ラミン・バーラミ(ピアノ),
 13) 『クリスマス・オラトリオ〜第2部』より「シンフォニア」〜J.E.ガーディナー(指揮),
 14) 『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番』より「アルマンド」〜チョン・キョンファ(ヴァイオリン),
 15) 『ブランデンブルク協奏曲第2番』より第2楽章〜シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO,
 16) 『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲』より「アダージョ」〜ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン),
 17) 『カンタータ第196番』より「シンフォニア」〜O・ダントーネ&アカデミア・ビザンチーナ,
 18) 『リュート組曲ホ長調』より「ガヴォット」〜ぺぺ・ロメロ(ギター)/
【CD2】
 1)『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』〜ロンドン新交響楽団,
 2) 『ゴルトベルク変奏曲』より「アリア」〜アンドラーシュ・シフ(ピアノ),
 3) 『主よ人の望みの喜びよ』〜オルフェウス室内管,
 4) 『オーボエ協奏曲』より第2楽章〜アルブレヒト・マイヤー(オーボエ),
 5) 『パルティータ第1番』より「サラバンド」〜アンドラーシュ・シフ(ピアノ),
 6) 『ブランデンブルク協奏曲第4番』より第2楽章〜アカデミー室内管弦楽団,
 7) 『3声のインヴェンション』より「第5番変ホ長調」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 8) 『ピアノ協奏曲第2番』より「シチリアーノ」〜ラミン・バーラミ(ピアノ),
 9) 『ガンバ・ソナタ第2番』より第1楽章〜ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ),
 10) 『パルティータ第4番』より「アルマンド」〜ベンジャミン・グローブナー(ピアノ),
 11) 『ヴァイオリン協奏曲第1番』より第2楽章〜ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン),
 12) 『カンタータ第22番』より「Sanctify Us」〜アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ),
 13) 『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番』より「サラバンド」〜ギドン・クレーメル(ヴァイオリン),
 14) 『カンタータ第150番』より「シンフォニア」〜O・ダントーネ&アカデミア・ビザンチーナ,
 15) 『2声のインヴェンション』より「第2番ハ短調」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 16) 『2声のインヴェンション』より「第4番ニ短調」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 17) 『2声のインヴェンション』より「第7番ホ短調」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 18) 『2声のインヴェンション』より「第11番ト短調」〜ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン),
 19) 『羊は憩いて草を食み』〜カール・ミュンヒンガー(指揮)
 どんな時にも心に響くバッハのメロディ
 大バッハのゆったりした曲を集めたコンピレーション・アルバム。絡み合うフレーズを解き解してみたり、宗教的な気分に浸って涙してみたり、美しいメロディを口ずさんでみたり、どんな時にも心に寄り添うバッハのメロディ。
 バッハの旋律が、深まる秋の静かな夜を静かに満たします。



<国内盤>


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FONTEC



FOCD9695
(SACD Hybird)
¥3000+税
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲 第4 番 ハ長調
バルトーク(1881-1945):
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
大野和士(指揮)
東京都交響楽団
 2015 年4 月より東京都交響楽団の第5 代音楽監督に就任した大野和士。就任に先駆け2014 年12月に行われた演奏会を収録した、大野=都響 待望の初CD の登場です。
 共に20 世紀前半に活躍したものの、その作風は趣を異にするシュミットとバルトーク。しかし、同時期に創作された代表的な2 曲から、大野は対比するモダニズムを読み取ります。
 慧眼をもって〝20 世紀の大伽藍〟を響き渡らせる大野=都響。新たな伝統の開始です。
  収録:2014 年12 月9 日 サントリーホール ライヴ録音
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FOCD6049
(SACD Hybird)
¥2408+税
シベリウス(1865-1957):
 交響曲第6 番 ニ短調 op.104
 交響曲 第7 番 ハ長調 op.105
 アンダンテ・フェスティーヴォ※
尾高忠明(指揮)
札幌交響楽団
 1998 年から2015 年まで常任指揮者/音楽監督を務め、演奏はもとより新しい聴衆の開拓など、札響の飛躍に大きな功績を残した尾高忠明。
 在任最後の定期公演は、2013 年に開始した<シベリウス交響曲シリーズ>最終回。
 「第7 交響曲」掉尾のハ長調和音が輝かしく奏された後、17 年の時が昇華されました。
 日本のオーケストラ演奏史に新たな伝説を刻んだ尾高=札響。「音楽をして語らしめる」と称された演奏の極致がここに実現しました。

 収録:2015 年2 月13・14 日 札幌コンサートホール Kitara 2 月17 日 サントリーホール※ ライヴ録音<SACD 層:2ch+5ch>
 

FOCD9693
¥2400+税
有森 博(ピアノ)/ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1 番&第2 番
 ラフマニノフ(1873-1943):
  無言歌 ニ短調
  ピアノ・ソナタ第1 番 ニ短調 Op.28
  リラの花 Op.21-5(1914 年初版)
 ビゼー(ラフマニノフ編):
  「アルルの女」第1 組曲より メヌエット(1900 年初版)
 シューベルト(ラフマニノフ編):
  「美しき水車小屋の娘」より どこへ?
 ラフマニノフ:
  ピアノ・ソナタ第2 番 変ロ短調 Op.36(1931 年改訂版)
 J.S.バッハ(ジロティ編):
  前奏曲 ロ短調 BWV855a
有森 博(ピアノ)
 ロシア音楽に深く共感し、真摯にその身を捧げる“ロシア・ピアニズムの求道者”有森 博。彼がライフワークとして進めるラフマニノフ作品集。
 待望の第4 集は、ソナタ2曲を中心に据えた意欲作です!
 「ラフマニノフの2 曲のソナタの演奏というと、肩に力が入ったような重々しい表現をしてしまうピアニストが多いが、本CD ではしなやかな表現と美しいピアノの響きが重厚な音楽に新鮮な命を吹き込むことに成功している。これは新たなラフマニノフ像を提示したものとして注目される。もちろん高度なテクニックとパワフルな表現は特筆すべきレベルの高さにあるわけで、そこに余裕があるからこそ、表現に軽みとニュアンスが加わるのである。」(小田切尚登氏のライナーノーツより抜粋)
 収録:2015 年6 月8-10 日 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ
有森博(ピアノ)
 1992 年 東京藝術大学大学院修了。その後モスクワにて研鑽を積み現在に至る。これまでに野上登志子、水本雄三、小林仁、ナターリャ・スースロワの各氏に師事。1990 年 第12 回ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏賞。1991 年 岡山県芸術顕彰を受賞。1992 年 第5 回シドニー国際ピアノコンクール第4 位。1994 年 第10 回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門入賞。
 1996 年から2000 年にかけてラフマニノフのピアノ作品全曲演奏会を成し遂げ、2001 年にはプロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲演奏会を成功させるなど、ロシア作品に積極的に取り組む活動を展開し、ロシア音楽のエキスパートとして高い評価を受ける。
 1995 年、2001 年に小澤征爾指揮新日本フィルと共演の他、日本フィル、東京シティ・フィル、読売日響、九響、関西フィル、山形響、仙台フィル、神奈川フィル、東京フィル、ワルシャワ・フィル、ポーランド放送響などの内外の主要オーケストラ、著名指揮者との共演を重ねる。2004 年には小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしてヨーロッパ6カ国ツアー及び日本公演に参加。
 現在、ロシア作品によるリサイタルシリーズを、東京文化会館(「ロシアの玉手箱」)、久世エスパスホール(「ロシアピアニズムの系譜」)にて行っている。
 東京藝術大学准教授。桜美林大学特任教授。大阪音楽大学特任教授。沖縄県立芸術大学非常勤講師。
 
FOCD20106
¥2800+税
鈴木輝昭/男声合唱作品集
 鈴木輝昭(1958- ):
  《カムイユカラ》〜アイヌ神謡による男声合唱とピアノのための
  《銀幕哀吟》〜無伴奏男声合唱のための〜
  《ハレー彗星独白》〜男声合唱とピアノのための組曲〜
  《満天の感情》〜男声合唱とピアノのための〜 ※最新曲
  《ありがとう》
  (第59 回(平成4 年度)NHK 全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
  《いのち》
  (第77 回(平成22 年度)NHK 全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
指揮/
 鈴木輝昭、藤井宏樹、菅野正美、星 英一、尾崎あかり
ピアノ/
 鈴木あずさ、豊田早苗
演奏/
 福島県高等学校選抜合唱団、
 Nekko Male Choir、北海道大学合唱団、
 小松原高校OB、埼玉県立川越高校
 その緻密かつ斬新な作風から、多くの音楽ファンから支持を受ける作曲家・鈴木輝昭。特に評価の高い男声合唱曲を、作曲者本人指揮を含む、全て新録音で収録しました!
 全合唱ファン必聴の名曲揃いの1枚です。
 
FOCD20108
¥2800+税
和澤康代(ソプラノ)/にほんのこころうた
 ・赤とんぼ(三木露風/作詩 山田耕筰/作曲 長町順史 /編曲)
 ・からたちの花(北原白秋/作詩 山田耕筰/作曲)
 ・青い目の人形(野口雨情/作詩 本居長世/作曲 岩河智子/編曲)
 ・七つの子(野口雨情/作詩 本居長世/作曲 岩河智子/編曲)
 ・ゆりかご(平井康三郎/作詩 平井康三郎/作曲)
 ・ねむの木の子守歌(皇太子妃美智子妃殿下/作詩山本正美/作曲)
 ・さくら さくら(日本古謡 山田耕筰/編曲)
 ・花のなみだ(西岡光秋/作詩 朝岡真木子/作曲)
 ・秋のあじさい(星野富弘/作詩 なかにしあかね/作曲)
 ・今日もひとつ(星野富弘/作詩 なかにしあかね/作曲)
 ・飛騨高原の春(岩間 純/作詩 小林秀雄/作曲)
 ・落葉松(野上 彰/作詩 小林秀雄/作曲)
 ・思秋期(阿久 悠/作詩 三木たかし/作曲 長町順史/編曲)
 ・秋桜(コスモス)(さだまさし/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・小さな空(武満 徹/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・翼(武満 徹/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・さよならはいわないで(鶴岡千代子/作詩 中田喜直/作曲)
 ・むこうむこう(三井ふたばこ/作詩 中田喜直 /作曲)
和澤康代(ソプラノ)
長町順史(ピアノ)
 数々の賞歴を誇り、現在に至るまで多くのオペラやリサイタルで活躍するソプラノ・和澤康代の最新作が登場です!
 「和澤康代さんの、声楽家としての芸術活動は、いよいよ佳境に入られた感がある。あくまで謙虚なそのお人柄、しかし「ここぞ」という時の音楽の決め方は、人を深い感動へ導く力を持つ。それが見事に記録されたこの18 曲に、拙作2 曲も含まれる。オペラに、歌曲に、今後ますますのご活躍を願って止まない。」(作曲家 小林秀雄・ライナーノーツより抜粋)
 「和澤康代さんのこのCD は、そのタイトル通り、日本語のうたの美しさを、丁寧に、大切に、聴く者の心に響かせると同時に、言葉だけではない多くのものを聴く者の心に届けてくれる。どうぞ安心して、心を開いて、受け止めて欲しい。やわらかに、しなやかに、寄り添うように、届けられるものの確かさを。」(作曲家 なかにしあかね・ライナーノーツより抜粋)
 

FOCD9694
¥2600+税
シオン×スパーク! Shion×Sparke !
 フィリップ・スパーク(1951- ):
  オリエント急行
  風のスケッチ
  ドラゴンの年
  ディザーツ
  故郷からの手紙
  宇宙の音楽
 バリー・グレイ(スパーク編):
  サンダーバード
フィリップ・スパーク(指揮)
オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ
 オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ、2015 年6 月に開催された第111 回定期演奏会のライブ録音の登場です!
 アルフレッド・リード、ヤン・ヴァンデルロースト、ヨハン・デメイといった、吹奏楽の世界において非常に重要な作曲家を招いての数々の定期演奏会を行ってきたシオンですが、ついにフィリップ・スパークの指揮による自作・編曲の定期演奏会が実現しました。
 超満員の観衆の中、繰り広げられた両者の熱演が蘇ります。スパーク自作自演の決定盤の登場です。収録:2015 年6 月2 日 ザ・シンフォニーホール 第111 回定期演奏会 ライブ録音



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ナクソス・ジャパン



NYCC-27295
\1500+税
堂々完結! 近衞秀麿&読売交響楽団シリーズ
 ベートーヴェン(1770-1827):
  交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」
渡辺洋子(ソプラノ)
長野羊奈子(アルト)
藤沼昭彦(テノール)
栗林義信(バリトン)
二期会合唱団
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)
 堂々完結! 近衞秀麿&読売交響楽団シリーズ、有終の美は「合唱付き」
 近衞秀麿&読売交響楽団名演集 第4集 ベートーヴェン「合唱付き」
 近衞秀麿が優れたベートーヴェン指揮者であるかを理解するためには、やはり最高傑作である交響曲第9番「合唱付き」を聴いてみるのが一番の早道でしょう。
 作品の全てを完璧に把握し、音の一つ一つに意味を持たせ、ホール全体に響きを行き渡らせる近衞の指揮は、この長大で苦難に満ちた大作を俯瞰し、一つのドラマとして構築することで、究極の説得力を生み出しています。
ソリストたちの熱唱、二期会合唱団の力のこもった歌声、そしてオーケストラ。これらが渾然一体となった演奏をお聴きください。

(宇野功芳ライナーノートより)
 近衞秀麿は楽器の性能を熟知し、オーケストレーションに精通していた。とくにベートーヴェンの交響曲については造詣が深く、生涯をかけてスコアの改訂に取り組んだ。木管や金管を単にだぶらせるだけではなく、時には4人、全部に別の音を吹かせるほか弦の奏法の改変、ティンパニの大幅な追加など、特に「第7」「第9」あたりは編曲の趣もある。それゆえ近衞の表現自体がフルトヴェングラーのようなドラマティックなものに思われがちだが、実際はワインガルトナーをもっと小型にしたような、趣味の良い、上品な指揮者だったのである。(中略) 第3楽章は近衞の特質にぴったりと合った優美な名演で、楚々とした、はかない、神秘な、そして繊細な情感がたまらない。
■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。



近衛秀麿(指揮)&読響
第1〜3弾

NYCC-27292
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「運命」&「未完成」
 ベートーヴェン:交響曲第5 番「運命」、
 シューベルト:交響曲第7 番「未完成」
近衛秀麿(指揮)
読売日本交響楽団

■8 月8 日午後8 時から放送のNHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK 出版)の8月12 日発刊に合わせて緊急リリース!
 激動の昭和史の中で、音楽家として、時の首相・近衛文麿の弟として、ヨーロッパを舞台に活躍した近衛のヒューマンな実像が鮮烈に描かれます。音楽ファンのみならず、多くの視聴者が近衛秀麿に興味を抱くことと思います。

■解説書本文20 ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付きです。

■番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。オリジナル、アナログマスターテープから192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年2 月21 日 杉並公会堂(ステレオ録音) 解 説:宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫、菅野冬樹

NYCC-27293
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「田園」
 ベートーヴェン:
  交響曲 第6 番 ヘ長調 Op.68「田園」
  劇音楽「エグモント」序曲 Op.84
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 8 月にNHK BS-1 にて放送された「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」。
 この番組への反響は凄まじいものであり、すぐさま再放送も決定、地上派での放送も予定されています。深い音楽への情熱はもちろんのこと、その真摯に生きる姿は多くの人の心を掴み、また現代に生きる人にも希望を与えてくれたことは間違いありません。
 そんな近衞秀麿が読響を振ったベートーヴェンの復刻第2 弾の登場です。
 激烈な「運命」に比べると比較的穏やかな表情を持つ「田園」ですが、近衞の指揮はまるで曲全体をいとおしむかのようなものであり、もちろん細部にいたるまで目の行き届いた彼らしい演奏となっています。
 今回も解説書には「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。前作に続く感動秘話はここでしか読めません。ほかには息子である近衞秀健(作曲家)、宇野功芳のプログラムノートが収録されています。

【宇野功芳ライナーノートより】
 第1 楽章の頭から、なんという上品な典雅さが匂うことであろう。そのピアニッシモは雰囲気満点で、とても日本のオーケストラとは思えない。近衞がいかにウィーン風の味わいを完全に自分のものにしていたかが理解される。まるでウィーン・フィルがムジークフェライン・ザールで演奏しているような感じで、音と音が少しも切れず、第1 主題がフォルテに盛り上がる部分も極めて柔かく、なんともいえぬ情感や感慨の深さがある。そのおっとりとした佇まいを強いて言えば近衞節というのであろうか。詩的な木管の生かし方、楽章終結の大きなリタルダンドもまことに美しい。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年3 月20.21 日 杉並公会堂 ステレオ録音
解説書本文 20 ページ 近衞秀健(作曲家)、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之
*マスターテープに起因するノイズが発生する箇所があります

NYCC-27294
\1500+税
近衞秀麿&読響 第3弾/「新世界より」&「モルダウ」
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》
   1. 第1楽章 Adagio - Allegro molto
   2. 第2楽章 Largo
   3. 第3楽章 Scherzo. Molto vivace
   4. 第4楽章 Allegro con fuoco
  5. スラヴ舞曲 第10番 ホ短調 作品72-2
 スメタナ(1824-1884):6. 交響詩《モルダウ》
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 ベートーヴェンへの情熱、そして深い共感を魅せた近衞秀麿。彼はまた、民族色溢れるドヴォルザーク、スメタナの音楽に対しても、見事な解釈を聞かせます。
 ドヴォルザークの「新世界より」は、言うまでもなく彼の代表作であり、全ての音楽好きに愛される名曲です。曲の成立については、以前は「新大陸で生活するドヴォルザークの望郷の念が込められている」という説がありましたが、最近の研究では、ドヴォルザークがアメリカでオペラを構想するも、それは実現しなかったため、その素材を散りばめて交響曲にしたという説も出ています。
 かなりドラマティックな様相を持つこの作品、もちろん近衞はその説は知る由もなかったはずなのですが、彼の指揮は間違いなく曲の本質を的確に捉えているものです。
 ボヘミアの大地を吹き抜ける風を思わせる「スラヴ舞曲」、その風とともに肥沃な大地を流れていく「モルダウ」、どの曲にも万感の思いが詰まっている名演です。
(宇野功芳ライナーノートより)

 今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この《新世界》ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。
 両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォルザークの個性を最大限に生かしてゆく。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
録音:1968年6月3、4日 世田谷区民会館 ステレオ録音
解説書本文 24 ページ
解説書筆者 福永陽一郎、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之







Organum Classics


OGM 151016
\2700
石丸由佳、堂々のデビューアルバム、リリース!リストの難曲を制す! 石丸由佳(オルガン)
 (1)J.S.バッハ/リスト:
  カンタータ「わが心に憂い多かりき」 BWV 21による序奏とフーガ(5’05”)
 (2)J.S.バッハ/リスト:
  前奏曲とフーガ 変ロ長調(平均律クラヴィーア曲集第1 巻より第22番 BWV867)(6’17”)
 (3)メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第4 番 変ロ長調 Op.65(14’16”)
 (4)ブラームス:
  11のコラール前奏曲 Op.posth.122より「私を心から喜ばせるのは」(2’44”)、「装いせよ、おお愛する魂よ」(2’30”)
 (5)ラインベルガー:ソナタ第8番 ホ短調 Op.132(14’16”)
 (6)リスト:
  バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」と
   ロ短調ミサ曲「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲(20’ 28”)
 ヨーロッパで研鑽を積んだ期待の実力派オルガニスト、石丸由佳、堂々のデビューアルバム、リリース!リストの難曲を制す!

 オルガン;1841年製ブーフホルツ・オルガン
 セッション録音:2014 年10 月20-23 日/聖ニコライ教会(シュトラールズント)/DDD、日本語解説付、78’53”

 期待のオルガニスト石丸由佳が満を持してデビューCD をリリース。石丸由佳は新潟市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了後にデンマーク王立音楽院にてハンス・ファユス氏にオルガンを、ヨーテボリ大学にてクラヴィコードをジョエル・スペーストラ氏にそれぞれ師事しました。
 2010 年に第22 回シャルトル国際オルガンコンクールで優勝。翌年よりフランス・ドイツを中心に、ヨーロッパ各地の音楽祭に招待されコンサートツアーを開始し、シャルトル大聖堂やパリのノートルダム大聖堂、マドレーヌ寺院等でリサイタルを行っております。国内では2014 年にはレナード・スラットキン指揮、リヨン管弦楽団の日本ツアーに同行し話題となったのも記憶に新しいところです。今後は日本を拠点に演奏活動を続けていきます。
 期待のアルバムは石丸が得意とするリストを主軸にオルガン史を語る上で重要なメンデルスゾーン、リスト編のバッハ、ラインベルガー、ブラームスの作品で構成されており、オルガニストとしての実力が問われる難曲ばかりを収録しました。
 録音に使用したのはドイツ、シュトラールズントの聖ニコライ教会歴史的名器 、1841 年製のブーフホルツ・オルガンです。残響を考慮し色彩豊かなレジストレーションと曲に合わせたアーティキュレーションで難曲を制しております。ヨーロッパで研鑽を積んだ石丸由佳の今後の活躍にも大注目と言えましょう。
 ブックレットにはミヒャエル・G・カウフマン(谷岡友利子:日本語訳)による充実の解説(「19 世紀のオルガン作品とオルガン製作」「曲目解説」「聖ニコライ教会のブーフホルツ・オルガンについて」)が付いております。







ONYX(国内仕様盤)


OONYX 4123
(2CD/特別価格)
〔日本語ライナーノーツ付き 国内仕様盤〕
\4000+税
世界の"MIDORI"が奏でるJ.S.バッハ!
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685−1750):
  「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(全6曲)
五嶋みどり(ヴァイオリン)
 日本語ライナーノーツ付き。国内仕様盤緊急発売!

 五嶋みどりのバッハと言えば、2012年のデビュー30周年特別プロジェクトの全国ツアーにおいて、日本全国の寺院、神社、教会で演奏された「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」が各所から大絶賛されたのは記憶に新しいところ。
 五嶋みどりが満を持して発信するJ.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」の全曲録音。全世界が注目する世界の"MIDORI"のバッハ、ここに登場!

 ※録音:2013年8月13日−17日

 五嶋みどり 日本公演情報
 2015年10月23日(金)&24日(土) 東京 NHKホール / パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) NHK交響楽団




<映像>

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DG(映像)



73 5221
(Blu-ray)
\4600→\4190
バレンボイム、スカラ座音楽監督就任後初の開幕公演
 モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527(全曲)
ペーター・マッティ(ドン・ジョヴァンニ),
アンナ・ネトレプコ(ドンナ・アンナ),
ブリン・ターフェル(レポレッロ),
バルバラ・フリットリ(ドンナ・エルヴィラ),
ジュゼッペ・フィリアノーティ(ドン・オッターヴィオ),
アンナ・プロハスカ(ツェルリーナ),
シュテファン・コツァン(マゼット),
ヨン・クワンチュル(騎士長),
ダニエル・バレンボイム(指揮)、
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/
《演出&照明》ロバート・カーセン
73 5218
(2DVD)
\7600→\6990

 ムーティに替わって音楽総監督に就任したバレンボイムのスカラ座開幕公演。

 バレンボイムがスカラ座の音楽監督に就任して初の開幕公演ということで、上演に先立ち全員が起立の上イタリア国歌が奏されるという、開幕前から祝祭的な気分が盛り上がった「ドン・ジョヴァンニ」。この作品を完全に掌握しているバレンボイムらしく、全く弛緩することのない引き締まった演奏を聴かせてくれます。
 注目の歌手を総動員したこの上演は、序曲が始まるやいなや、すぐに心をかき乱すものです。タイトル・ロールのマッティはスタイリッシュな外観はそのままに、声に深みを加えた理想的な悪役を演じ、ターフェルは相変わらずの芸達者。エルヴィラを歌うフリットリのしっとりした声と表現力もいつもの通りの素晴らしさ。
 そして、何より多くの人が注目しているネトレプコのドンナ・アンナは貫録たっぷりの歌声!冒頭の絡みのシーンでも女の飽くなき業を感じさせるのはさすがです。キュートなプロハスカのツェルリーナも見どころの一つ。
 カーセンの演出は極めてシンプルなもので、装置も簡素であり、物語の理解を邪魔することは全くありません。斬新な地獄落ちの場面も「こういうやり方もあるのか」と納得です。
 また、時にはヌードも登場するなど、この物語が愛欲と復讐、死をテーマにしていることを改めて認識させてくれることでしょう。

 《収録》2011年12月、ミラノ・スカラ座でのライヴ



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C MAJOR(映像)



73 2304
(Blu-ray)
\5800→\5390
スカラ座の新演出の「アイーダ」
 マゼールに代わりメータが登場!

  ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
カルロ・コロンバーラ(王:バス)
アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(アムネリス:メゾソプラノ)
クリスティン・レヴィス(アイーダ:ソプラノ)
ファビオ・サルトーリ(ラダメス:テノール)
マッティ・サルミネン(ラムフィス:バス)
ゲオルグ・ガグニーゼ(アモナズロ:バリトン)
アゼル・ルザ=ザダ(使者:テノール)
キアラ・イゾットン(巫女の長:ソプラノ)
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ミラノ・スカラ座合唱団
ズービン・メータ(指揮)

73 2208
(DVD)
\4000→\3590
 演出:ペーター・シュタイン
 収録:2015 年2 月ミラノ・スカラ座(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:Full HD 16:9、音声:DTS-HD MA5.1,PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、151分
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:DTS5.1, DD, PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、151分

 2015年2月ミラノ・スカラ座で行われた、ペーター・シュタインの新演出による「アイーダ」の映像。
 2014年7月に亡くなったロリン・マゼールに代わり、ズービン・メータが指揮台にあがりました。
 スカラ座といえば、巨匠フランコ・ゼッフィレッリによる歴史的名演出の1963 年版と壮麗な2006 年版の2 つの演出を上演してきました。今回、10 年余が経過しての新演出に期待が高まります。
 ドイツ出身のペーター・シュタインは、現在世界有数の演出家として名を馳せています。彼はイタリア国籍をもっており、「非常に親密な」アイーダを観せることに成功しています。
 この「アイーダ」は、ヴェルディがオペラ作家としての地位を確立し後世に残る多くの名作を作り上げていた頃の作品。スエズ運河開通を祝して委嘱されたオペラで、古代エジプトを舞台にした男女の悲恋の物語で、現在でも人気のある演目。また「凱旋行進曲」は特に有名で、単独で演奏される機会の多い曲。壮麗な合唱と華々しい管弦楽はオペラの醍醐味を感じさせます。ペーター・シュタインのクールな演出は、華やかさを強調するのではなく、壮大な愛の物語に焦点を当てています。
 オリエンタリズムと未来的な要素をミックスした装置と衣装は、豪華絢爛な「アイーダ」になれたスカラ座の聴衆をも魅了するエレガントなものとなっています。
 ソリスト陣もベテランから新生まで実力派で固められ、重量感のある声質のカルロ・コロンバーラ。グルジア出身のアニタ・ラチヴェリシュヴィリはハリのある声と卓越した演技力で聴かせます。
 タイトルロールを歌うのは、アメリカ出身のソプラノ、クリスティン・レヴィス。オーケストラに負けない強い歌声で聴衆を魅了しています。
 ラダメス役のファビオ・サルトーリも安定感のある美声を披露しています。
 また新演出のお披露目という力の入った公演でみせる、メータのまとめあげる手腕はさすがです。



 


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ARTHAUS(映像)



109161
(DVD 2 枚組)
\2700→\2490

実は第2幕のガラ・コンサートが目玉
 サザーランドの「さよなら公演」
  ヨハン・シュトラウス2 世:喜歌劇「こうもり」3 幕(英語歌唱)


ジョーン・サザーランド:さよならガラ公演
 <第2 幕のスペシャル・ゲスト>
 1.チレア:歌劇「アルルの.」-フェデリコの嘆き:パヴァロッティ/
 2.ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」-
  常に持ち続けておくれ、貴.の.に私への忠誠と愛を:サザーランド&ホーン/
 3.サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」-あなたの声で.は開く:ホーン/
 4.ヴェルディ:歌劇「椿姫」-パリを離れて:サザーランド&パヴァロッティ/
 5.ビショップ「埴.の宿」:サザーランド/


<スペシャル・ボーナス:
 ジョーン・サザーランドの歌うアリア集>
  ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」-恋はばら.の翼に乗って/
  ドニゼッティ:歌劇「ランメルムーアのルチア」-狂乱の場/
  ベッリーニ:歌劇「ノルマ」-清らかな.よ
アデーレ…ジュディス・ハワース(ソプラノ)/
ロザリンデ…ナンシー・グスタフソン(ソプラノ)/
アルフレード…ボナヴェントゥーラ・ボットーネ(テノール)/
アイゼンシュタイン…ルイス・オテイ(バリトン)/
ブリント…ジョン・ドブソン(テノール)/ファル
ケ博.…アンソニー・マイケルズ・ムーア(バリトン)/
フランク:刑務所.…エリック・ギャレット(バス)/
オルロフスキー公爵…ヨッヘン・コヴァルスキー(カウンターテナー)/
コヴェントガーデン王.歌劇場管弦楽団&合唱団/
リチャード・ボニング(指揮)/
ジョン・コックス(演出)/
<第2 幕のスペシャル・ゲスト>
 ジョーン・サザーランド(ソプラノ)/
 マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)/
 ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)/
<スペシャル・ボーナス>
 ジョーン・サザーランド(ソプラノ)/
 オペラ・オーストラリア/
 リチャード・ボニング(指揮)
109162
(BD)
\2700→\2490

 もちろん本編の「こうもり」はとても面白いです。いつものように上質な会話と恋のさや当て、そしてちょっとした行き違いが起こり、最後は全て「シャンパンのせいね」と笑って物語が終わります。何回見ても楽しくほろ苦い「大人のための物語」です。

 しかし、この1990年大晦日の公演を観に来ていた人々のお目当ては第2幕のカラ・コンサートでした。
 何しろこの日は、伝説の名ソプラノ、ジョーン・サザーランド(1926-2010)の「さよなら公演」であり、彼女は本編の役としての登場ではなく、あくまでも「オルロフスキー公爵が開催した舞踏会のゲスト」として舞台に立つことになっていたのです。
 他にゲストとして招かれたのは世紀のテノール、パヴァロッティと、こちらも名メソ・ソプラノ、マリリン・ホーン。サザーランドを交えた3人が代わる代わる歌う第2幕のカラ・コンサートはまさに夢の舞台だったのです。
 夫リチャード・ボニングとともに、ロイヤル・オペラを活性化させた彼女の功績は大きく、この公演が終了した際には満場の聴衆から大喝采を受け、スピーチと小太鼓!を贈られたということです。

 ボーナス映像には、彼女が得意としたベルカントオペラからの名アリアが収録されています。
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109164
(DVD)
\2700→\2490
ピリスのドキュメンタリー
 マリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス) .ピアニストの肖像

  ヴェルナー・ツァインドラーによる映像
マリア・ジョアン・ピレシュ


 ポルトカル出身の名ピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュのドキュメンタリー映像です。リスボン大学で音楽を学んだ後、ドイツに留学、ミュンヘン音楽アカデミーでローズル・シュミット、ハノーファーでは力−ル・エングルから教えを受けた彼女、1970年頃から本格的な活動を始めますが、手首の故障で一時期演奏を休止。しかし、1980年代に復帰し、以降はソリスト、室内楽の両面で目覚しい活動をしています。
 真摯な人柄と暖かい音色、とりわけシューペルト、モーツァルト、ベートーヴェンなどで優れた解釈を示し、日本でもNHKテレビの「スーパーピアノレッスン」の講師を務めたりと、高い人気を誇っています。
 この映像は1990年頃に収録されたもので、演奏活動の休止から復帰、そして芸術への探究心などが率直に語られます。使用されている音楽は、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番、第26番「戴冠式」とピアノ・ソナタK280をはじめ、ショパン、シューマン、プーランク、ベートーヴェン、シューベルト、そしてプーランクのクラリネット・ソナタなどの一部分です。
 最近、その演奏が深みを増した彼女の「芸術のルーツ」を探る興昧深い1枚です。

 収録時間:59 分/.声:独, 仏, 葡/ステレオ2.0/字幕:英, 仏, 独/画.:4:3/REGION All(Code:0)/
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109165
(DVD)
\2700→\2490
イーヴォ・ポゴレリチ
 ダン・フェザーストーンによる映像
イーヴォ・ポゴレリチ
【ピアニスト,イーヴォ・ポゴレリチ】

 1958年10月20日ベオグラード生まれ。クロアチア人の父とセルビア人の母を持ち、幼 い頃から音楽の才能を発揮し、1970年には親元を離れモスクワ中央音楽学校に留学し、寮生活を始めピアノに打ち込みます。以降、数々のコンクールを制覇し、1980年にはワルシャワのショパン国際ピアノコンクールに出場しますが、ここでの彼の演奏があまりに
 も奇抜だったため、大論争が起こり、審査員の一人であったマルタ・アルゲリッチが「彼こそ天才」との言葉を残して立ち去るという劇的なエピソードが知られることとなります。その後も数多くの逸話を生み、また数多くの感動的な名演を生み出しています。
 このドキュメンタリーは、激論を巻き起こしたショパン・コンクールの3年後に収録されたもので、この傑出した音楽家の真の姿を捉えた貴重な映像として知られるものです。ショパン・コンクールでの奇抜な演奏(服装も)のせいで本選に進めなかった彼ですが、その独創的な解釈は多くの人々に愛され、演奏家としての需要も数多く、結局のところ、その
 エピソードさえも、自らのメリットに変えてしまったのでした。そしてこの映像が撮影されたときには、彼の教師であった21歳年上のアリザ・ケゼラーゼを妻にするなど、常に強い信念を持っていたポゴレリチ。フェザーストーンの映像は、彼の本当の心を映し出そうとしています。ラヴェルの「夜のカスパール」を練習するポゴレリチの姿には、奇抜さや脆弁を脱ぎ捨てた真の芸術家の魂が感じられることでしょう。


 収録時間:49 分/.声:英, 露 ステレオ2.0/字幕:英, 仏, 独/画.:4:3/REGION All(Code:0)/
 
101798
(DVD+CD)
\6600
キーロフ・クラシックス〜サンクトペテルブルクのキーロフ・バレエ
 1.ショピニアーナ(レ・シルフィード)[振付]ミハイル・フォーキン/
 2.ペトルーシュカ[台本・振付]オレグ・ヴィノグラードフ/
 3.バーバーのアダージョ[振付]オレグ・ヴィノグラードフ/
 4.『海賊』から「パ・ド・ドゥ」[振付]マリウス・プティパ/
 5.『.形の精』より「パ・ド・トロワ」[振付]N&S・レガット/
 6.『マルキタンカ』より「パ・ド・シス」[振付]アルトゥール・サン=レオン/
 7.パキータ[振付]マリウス・プティパ/
《同梱CD…各バレエの音楽》
 ショパン、ストラヴィンスキー、バーバー、アダン、バイヤー、プーニ、ミンクス
アルティナイ・アスィルムラートワ/
コンスタンティン・ザクリンスキー/
セルゲイ・ヴィクハレフ/
イェレナ・イェフテーヴァ/
エルダー・アリエフ/
リューボフ・クナコーヴァ/
ファルク・ルジマノフ/
ラリッサ・レズニナ/
イェレナ・パンコーヴァ/
ユリア・マクハリナ/
イゴール・ゼレンスキー/
コール・ド・バレエ/
オレグ・ヴィノグラードフ(芸術監督)/
マリインスキー劇場管弦楽団/
ヴィクトル.A.フェドートフ(指揮)/
トーマス・グリム(プロデュース&演出)
101799
(BD+CD)
\6600
収録時間:<DVD,BD>155 分+<CD>70 分/.声:ステレオ2.0/字幕:なし/画.:4:3/<DVD>片面二層ディスク or <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)+AUDIO CD

 1730年頃にサンクトペテルブルクに創立されたバレエ学校「キーロフ・バレエ(現在はマリインスキー・バレエに改称)」を 起源とするロシア・バレエの歴史は、その後独自の発展を遂げ、19世紀のマリウス・プティパによるロマンティック・バレ工と、ここから派生したミハイル・フォーキンによるモダン・バレエなどが渾然—体となり、やがてディアギレフによる「バレエ・リュス」が誕生するなど多彩で革新的なものが数多く生まれています。この映像は、そんな世界墨高峰のバレエ団「キーロフ・バレエ」の史上初のスタジオ収録によるものです。アスィルムラートワやザクリンスキーなどバレエ団のスター・ダンサーたちが次々と華麗な舞踊を披露し、またバレエ団のダンサーによって構成されるアンサンブル「コール・ド・バレエ」が活躍する「ショピニアーナ」や、当時の芸術監督であったヴィノグラードフの振付による「ペトルーシュカ」など貴重な映像も目白押しです。 200年を越える長い歴史を持つバレエ団の、底力と奥の深さをまざまざを感じさせる魅力的な映像です。
 今回は各バレエの音楽だけを収録したCDも同梱。目だけでなく耳でも素晴らしさを感じることができるというものです。
 
109166
(DVD)
\2700
ベルリオーズ:幻想交響曲 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)/
映像・テレビディレクター…ハンス・フルシャー
109167
(BD)
\2700
 1989 年 アムステルダム・コンセルトヘボウ 収録/収録時間:58 分/.声:ステレオ2.0/字幕:なし/画.:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面二層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とハイティンクの良い関係が伺われるベルリオーズ(1803-1869)の「幻想交響曲」の映像です。
 ハイティンクは1961 年から1988 年までロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(当時の呼称はアムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団)の.席指揮者を務め、マーラーの交響曲全集をはじめとした、優れた演奏を次々と世に送り出しています。
 1980 年代頃までは、彼の演奏のほとんどはLP レコードで聴かれていたため、「穏健な表現をする.」の印象が強く、確かにマーラーにしても、バーンスタインやショルティなどのインパクトの強い演奏に比べれば、彼の演奏は「個性に乏しいもの」として捉えられていたのです。
 しかし、ライヴ演奏や実演を聴く機会が増えるにつれてその評価は年々変化し、実は起伏にとんだ情熱的な指揮をする.であるということが広く知れ渡るようになったのはご存知の通りです。
 このベルリオーズも、そんなハイティンクの熱.さが感じられる「熱い演奏」です。ベルリオーズの歪んだ愛情の主題は曲の終わりまで持続し、華麗なオーケストラの響きを縫って、時にはストレートに、時には哄笑とともに鳴り響きます。
 幻覚、死の恐怖、そして快感。渾然.体となった驚異的な「幻想交響曲」全曲です。
 
109135
(DVD)
\2700
「ジャルディ・タンカート」
 ナチョ・ドゥアトとネザーランド・ダンス・シアター
 ナチョ・ドゥアト:バレエ「ジャルディ・タンカート」
  (音楽…マリア・デル・マー・ボンネット)/
 「コレオグラファー、ナチョ・ドゥアト」 イントロダクションとドキュメンタリー
ナチョ・ドゥアト
109136
(BD)
\2700
映像・テレビディレクター…ジェリー・デッカー/収録時間:58 分/.声:ステレオ2.0/字幕:英, 仏, 独/画.:4:3/
REGION All(Code:0)/<DVD>片面二層ディスク<BD>単層25GB 1080i High Definition(Upscale)

 スペイン、バレンシアで.まれたバレエ・ダンサー、ナチョ・ドゥアトは、18 歳でロンドンのランベールバレエスクールに入学し、ブリュッセルモーリス・ベジャール・ムードラ・バレエスクール、ニューヨークのアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアターで学びます。
 その後はストックホルムの国立クルベリ・バレエ団を経て、1981 年にネザーランド・ダンス・シアターに移籍。ここで本来の才能を一気に開花させるのです。
 彼はダンサーとして踊るだけでなく、イリ・キリアンやハンス・ファン・マネンの元で振付師としての訓練を重ね、1983 年に振付師としての処女作「ジャルディ・タンカート」がケルン国際振付師コンクールで1 位を受賞するという快挙を遂げました。
 その後はスペインの国立リリコ・バレエ団(1993 年にスペイン国.ダンスカンパニーに改称)の芸術監督に就任し、栄誉ある「ジャルディ・タンカート」の上演をはじめ、数多くの自作を時には自分でも踊りながら上演。これらの作品ははスペインだけでなく、世界中のバレエ団がレパートリーに取り.れています。
 彼の代表作である「ジャルディ・タンカート(閉ざされた庭)」は何世紀も前の古いカタロニア民謡をバックに、乾燥した地で働くスペインの農家で働く3 組のカップルの苦悩を描いています。彼らは種を蒔き雨を求め、風が吹くのを待ちます。細い枯れ木で囲まれたスペースは、.産性の低い痩せた土地を表し、ここで働く彼らの哀しみが強く表現されています。日本でも上演され評判となった物語です。
 このドキュメンタリー映像は、ナチョ・ドゥアトのキャリアの始めの時期に撮影されたもので、彼と師であるキリアンの関係性や、「ジャルディ・タンカート」のインスピレーションの源であるピエロス・デ・モラの風景が収められており、この素晴らしい振付家が.まれた経緯を知ることができるようになっています。そして最後には、もちろん「ジャルディ・タンカート」も全曲収録されています。















10/15(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HMF



HMC 902214
(2CD)
\4400→\3990
序曲からびっくり痛快!
 ヤーコプスが繰り広げる刺激的な「後宮からの誘拐」

  モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」 K.384

 ヤーコプス、この「後宮」でいったんオペラ・プロジェクトから離れるらしい
コンスタンツェ:ロビン・ヨハンセン(ソプラノ)
ブロンデ:マリ・エリクスモーエン(ソプラノ)
ベルモンテ:マキシミリアン・シュミット(テノール)
ペドリッロ:ジュリアン・プレガルディエン(テノール)
オスミン:ディミトリー・イヴァシュチェンコ(バス)
太守セリム:コルネリウス・オボニャ(語り)
RIAS室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
ルネ・ヤーコプス(指揮)

 注目盤。序曲からびっくり痛快!ヤーコプスが繰り広げる刺激的な「後宮からの誘拐」今が旬の顔ぶれの歌手陣にも注目!

 録音:2014年9月/テルデックス・スタジオ・ベルリン/2h 40’

 ヤーコプスが「後宮からの誘拐」を録音しました!これが実に鮮烈痛快きわまりない演奏。パーカッションもにぎにぎしく活躍する快速序曲から、トルコを思わせる世界に一気に引きこまれる痛快な演奏です。セリフ部分にも演技と音楽の両面で様々に工夫がなされ、聴いていて実にたのしい「後宮」の誕生となりました!
 1782 年の「後宮からの誘拐」のウィーン初演は、聴衆および批評家たちから、かつてない大成功の反響となりました。
 エキゾチズム(東洋趣味)に重きを置いた音楽、啓蒙主義思想の礼賛、当時のオスマン帝国に対する偏見とは間逆の筋書が当時の人々にとってまさにドンピシャ、ツボにはまったものだったのです。また、このオペラはジングシュピール(歌芝居)なのでレチタティーヴォがなく、アリアとセリフで構成されています。
 現在では、演奏に際し、セリフ部分は多くの部分がカットされてしまいますが、この録音では改訂を施しながらもフルに収録。さらに、アリアの途中でもセリフを挿入させるなど、耳のための音楽劇として聴き手が場面や登場人物の心情を想像しやすいような工夫も随所に見られます。
 さらに、様々な資料から、ヤーコプスは、セリフ部分でモーツァルトが自らフォルテピアノを操り場面を盛り上げ、次のアリアへのよい橋渡しとなるような即興、あるいは自作の鍵盤音楽からの引用を織り交ぜたのではと考え、この録音に際してもセリフ部分の何か所かで、フォルテピアノ奏者にちょっとした楽曲を演奏させ、さらにアリアの中でも通奏低音の枠を超えたようなものを演奏させています。このような細かな工夫により、セリフとアリアのつながりにも自然な流れが生まれ、オペラの内容がよりリアルなものとして見事によみがえっています。
 歌唱陣は、バイロイトにも出演、カルダーラの世界初録音アリア集CD(マルコン指揮)でも注目を浴びたソプラノのロビン・ヨハンセン、既にバロックからロマン派のアリアまで多数のCD をリリース、2015 年のザルツブルク音楽祭デビューをしたテノールのマキシミリアン・シュミットなど、今が旬の顔ぶれがズラリ。

 なお、ヤーコプスはこれまでにモーツァルトの歌劇として「偽りの女庭師(HMC 902126)」、「皇帝ティートの慈悲(HMC 901923)」、「イドメネオ(HMC 902036)」、「フィガロの結婚(HMC 901818)」、「ドン・ジョヴァンニ(CD・HMC 901964 /映像・HMD 9909013[DVD],HMD 9809013[BD])」、「コジ・ファン・トゥッテ(HMC 901663)」、「魔笛(HMC 902068)」、また交響曲として「第38&41 番[HMC 901958]」、「第39&40 番[HMC 901959]」と録音してきましたが、この後宮からの誘拐でいったんオペラ・プロジェクトから離れるということ。今後は、モーツァルトのレクイエムなどが予定されています。

 =あらすじ=
 スペインの貴族ベルモンテの婚約者コンスタンツェは、その女中ブロンデと、ベルモンテの給仕にしてブロンデの婚約者ペドリッロと3 人で誘拐され、太守セリムのもとへと送られてしまう。ベルモンテは助け出そうとするが、セリムの手下で意地悪なオスミンに阻まれる。それでもなんとか脱走しようとする中、実はベルモンテの父はかつて太守セリムをひどい目にあわせていたことが判明。オスミンはセリムに絶好の復讐のチャンスとそそのかすが、セリムは彼らを自由の身にし、4 人は助かってめでたしめでたし、となる。





ヤーコプスの「フィガロ」

HMC 901818
(3CD)
¥5400
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 アルマヴィーヴァ伯爵:サイモン・キーンリサイド
伯爵夫人:ヴェロニク・ジャンス
スザンナ:パトリツィア・チオーフィ
フィガロ:ロレンツォ・レガッツォ
ケルビーノ:アンジェリカ・キルヒシュラーガー
マルチェッリーナ:マリー・マクローリン
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ニコラウ・デ・フィゲイレド(フォルテピアノ)

 店主はやっぱりこれが好き。
 ヤーコプスの「フィガロ」。
 当時のコメントから。

 「80年代中盤から古楽演奏界の先陣を切って活躍してきたヤーコプス。最近では昨年のヘンデル「リナルド」がこの分野としては異例のヒットをあげて話題となった。とはいえ、もともとあまりポピュラーな作品を扱うタイプの人ではないため一般の人気・知名度は高くない。かつてリリースされて「20世紀最高の仕事」とさえいわれた「ウリッセ」、「ポッペア」の両モンテヴェルディ録音ですら最近ではあまり話題になることはなくなってしまっている。

 そうした中、99年の「コジ」だけはヤーコプスの実力を一般層にも伝えることができた貴重な録音だった。
 もちろん誰もが絶賛したわけではない。若手主体のにぎやかで自由闊達な演奏は、斬新な古楽演奏に慣れた評論家でさえもおそれおののき、その評価は賛否両論に分かれた。
 しかしファンの多くはこの調子でモーツァルトのオペラ録音を続けてくれればと思った。

 ・・・そしてその望みは5年経ってようやく実ることになる。
 今回は歌唱陣にさらに強力なスターを招き、前回「うるさすぎる」と言われたチェンバロにまたもフィゲレイドを起用。おそらく前回以上に白熱した演奏を聴かせてくれることは間違いないだろう。

 将来的には国内盤も出て、各誌では賞賛されたりけなされたりすると思うが、どうかご自身の耳でその内容を確かめていただきたい。なんの心の動きもないまま終わることだけはないと断言できる。


 代理店担当者の熱いコメント「とにかく音が熱い!オペラの常識も限界も超越した理想を求めてフル回転しているモーツァルトの天才脳回路をそのまま音にしたような音楽!火照る熱、変幻する輝き、充実した響きの密度。」

 ・・・さすがにそこまでは言わないけれど、序曲からぶっとばしてくれる。
 結局は好き嫌いになるかもしれない。怒涛のように急きこんでやってくるモーツァルト・オペラの魅力。それがせわしないと取るか、嬉しくてたまらない、と取るか。歌に余裕がないという批判が前回あったが、とても自由な感じで気ままに歌っていて今回はそうは思わなかった。とくにジャンスはとってもいい。フィゲレイドも前作以上に雄弁。そんなに耳につかなかった。狂言回しっぽくていい。
 いずれにせよいままでのヤーコプス・オペラに心酔していた人にとってはたまらないと思う。かなり興奮度は高い。

 装丁も何とも豪華。化粧箱に300ページ近いブックレット、さらに見開き紙パッケージにCDが入っている・・。





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CENTAUR



CRC 3377
\2400→\2190
イスラエル・フィルの首席奏者として活躍した名手
 シムカ・ヘレド Vol.2
 深々としたオケ版「アルペジョーネ」

  シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ(オーケストラ伴奏版)*
  ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調より アダージョ(オーケストラ伴奏版)+
  クープラン(バズレール編):チェロと弦楽のための演奏会用小品*
  アイレンベルク:無伴奏チェロのための《レレロ》
  ストラヴィンスキー(ピアティゴルスキー編):イタリア組曲
シムカ・ヘレド(チェロ)
ジョナサン・ザク(ピアノ)
メンディ・ロダン(指揮)*
イスラエル・シンフォニエッタ*
シドニー・ハース(指揮)+
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団+
 オーケストラ伴奏版"アルペジョーネ・ソナタ"!

 シムカ・ヘレドは、イスラエル・フィルの首席奏者として活躍し、ポーランドのポメラニアン・フィル、ウッチ・アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルの首席指揮者を歴任したイスラエルの名チェリスト。
 イスラエル・シンフォニエッタとの共演によるオーケストラ伴奏版のシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」、イスラエル・フィルの伴奏によるボッケリーニの「アダージョ」など、ユニークなプログラミングも魅力的。



これが第1集となるのか?
シムカの知られざる名盤・・・

CRC 3337
\2400
名手シムカ・ヘレドの弾く、知られざる名曲
 チレア/ボエルマン/マニャール:チェロ・ソナタ集

  チレア:チェロ・ソナタ ニ長調 Op.38
  ボエルマン:チェロ・ソナタ イ長調 Op.40
  マニャール:チェロ・ソナタ イ長調 Op.20
シムカ・ヘレド(チェロ)
ジョナサン・ザク(ピアノ)

 チレア、ボエルマン、マニャールのチェロ・ソナタという、珍しい作品を集めた1枚。
 1曲くらい有名な作品を入れそうなのにそうしないところが憎いところ。
 いいですねー。

 まずは歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」で知られるチレアのチェロ・ソナタ!
 これが予想以上に情熱的で美しい曲なんです。
 知られざる名曲を探している方は是非!

 そしてフランス・オルガン楽派の伝統を汲むオルガニスト、ボエルマンのチェロ・ソナタ!
 これは気品あふれる上質な音楽。
 ボエルマンにはピアノ四重奏曲という知られざる名曲もあるのですが、それはいまはCDでは出てませんでした。でもチェロ・ソナタもいい曲です。
 この人はもうちょっと聴かれてもよい人ですね・・・。

 さらにあの「フランスのブルックナー」と賞賛されるマニャールのチェロ・ソナタ!
 ナチスの兵隊と戦って殺されたというマニャールらしい、やっぱり悲劇的で深刻な作品。

 チェロのシムカ・ヘレドは、24歳という若さでイスラエル・フィルの首席チェリストを務めたという天才。
 現在の風貌も貫禄あります。
 そしてこんなことを言うと失礼ですが・・・やっぱりうまい。

 なんてぜいたくな1枚なんでしょう。

 ※録音(ライヴ):ヨーロッパ

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CRC 3411
\2400→\2190
最近とてもフンメルが気になる・・・
 若き実力派アントニオ・ポンパ=バルディ
  フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.2

  ピアノ・ソナタ第5番嬰へ短調 Op.81
  ピアノ・ソナタ第7番ト長調
  ピアノ・ソナタ第8番変イ長調
  ピアノ・ソナタ第9番ハ長調
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)

 ロン・ティボー国際、ヴァン・クライバーン国際での入賞、そしてクリーヴランド国際での優勝など、コンクールでの豊富な入賞経歴を持ち、グリーグのピアノ作品全集(Centaur)が代名詞でもあるイタリアの名ピアニスト、アントニオ=ポンパ・バルディ。
 クリーヴランド音楽大学で教授としてピアノの指導にあたる名手が、香り高きフンメルのピアノ・ソナタを奏でる。

 2013年6月の録音。




ポンパ=バルディの
フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.1

CRC 3127
\2400
フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.1
 ソナタハ長調Op.2-3/ソナタ変ホ長調Op.13/ソナタへ短調
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
 アントニオ・ポンパ=バルディは、1998年のロン・テイボー国際音楽コンクールで優勝を果たし、2001年にはヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール銀メダル獲得という経歴をもつイタリアのピアニスト。過去にグリーグ作品全集を録音し、意欲的な活動を続けるポンパ=バルディの新プロジェクトとなるフンメルでは、スタンウェイの美点であるクリアな音質を生かしたトレモロやスケールが魅力的。
 2009年6月1日−3日の録音。




ポンパ=バルディの名を知らしめたグリーグ
ちょっと入りにくい・・・

CRC 3311
\2500
入りにくいので海外直輸入
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
 グリーグ:
  ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
  組曲《ホルベアの時代より》Op.40
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
オハイオ・フィルハーモニー管弦楽団
ドメニコ・ボヤージアン(指揮)
 数々の輝かしい経歴を持つイタリア、フォッジャ出身のピアニスト、アントニオ・ポンパ=バルディ。Centaur(センター)レーベルでは、グリーグのピアノ作品全集の第11集までリリースをしており、ピアノ協奏曲と組曲「ホルベアの時代より」でも表現が見事な美しきグリーグ。

 現状ちょっと入りにくいので海外から。

 2012年5月4日−5日の録音。


 

CRC 3390
\2400
新しいチェロ Vol.2
 ロッドゲート:火ここになき灰
 ヒューブラー:オーパス・ブレーヴェ
 ヌニェス:アインシュピーラングII
 フィニッシー:ダヴズ・フィガリー
 エルバー:ヘラクレスの柱
 マーンコプフ:La vision d'ange nouveau
 バレット:暗黒の時代
フランクリン・コックス(チェロ)
 マイケル・フィニッシー(1946−)以降、20世紀後半に作曲された「無伴奏チェロ」のための新しい音楽の数々。
 ドイツの現代アンサンブルとの共演を重ねてきたチェリスト、フランクリン・コックスが特殊奏法や高度なテクニックを駆使して鬼気迫る演奏を繰り広げる。

 2005年−2007年の録音。
 

CRC 3410
\2400
打楽器、木管と声楽のための小品集
 ルービン:ハード・カレンシー
 コシンスキ:空の歌
 ルービン:夏と冬
 コシンスキ:サーキット・ブレイカー
 ルービン:アダプティヴ・エクペクテイションズ、アウライ、武装した男
ジーン・コシンスキ(打楽器)
レイチェル・インセルマン(ソプラノ)
パウラ・ガドマンドソン(フルート)
テオドール・ショーン(クラリネット)、他
 アメリカのコンポーザー=パーカッショニスト、ジーン・コシンスキ(1980−)と、作曲家ジャスティン・ルービン(1971−)による、打楽器、木管楽器、そして声楽のための新作集。
 

CRC 3426
\2400
心と魂
 J.C.バッハ:ああ、われに十分な水があったなら
 ローゼンミュラー:5声のソナタ第10番
 ベルンハルト:何故悲しむのですか、わたしの魂よ
 ブクステフーデ:いざわが魂よ、主をほめん BuxWV.213
 A.クリーガー:愛の力は昼夜を支配する
 ベッカー:5声の組曲
 ブクステフーデ:わが愛する神に
 J.P.クリーガー:おお、イエスよ 私の命よ
 シャイト:何故うなだれしか、わが魂よ
ライランド・エンジェル(カウンターテナー)
アルス・リリカ・ヒューストン
 アルス・リリカ・ヒューストンは、指揮者、チェンバリストのマシュー・ダーストが1998年に創設したアメリカのピリオド・アンサンブル。
 カウンターテナーのライランド・エンジェルは、マギーガン、ヤーコプス、ヘレヴェッヘなど古楽界の名指揮者たちとの共演も多く、2006年にはグラミー賞にもノミネートされている。

 2013年2月の録音。
 


CRC 3421
\2400→\2190
コートニー・ミラー(オーボエ)
 現代のおとぎ話

 シッケル:オーボエとピアノのための《ガーデンズ》/
 アンドリーセン:バラード/
 バルトーク:シク地方の3つの民謡/
 ヴェルルース:ソロ・ド・コンクール第3番 Op.76/
 モリス:4つの個性/
 ズプニック:無伴奏オーボエのための印象/
 クラウス:3つのおとぎ話
コートニー・ミラー(オーボエ)
デボラ・セリグ(ソプラノ)
アヤコ・ヨダ(ピアノ)
シエラ・キッベ(ピアノ)

 コートニー・ミラーは、17歳の時にジャクソンヴィル交響楽団との共演でプロ・デビューを果たし、アメリカのカントン交響楽団で首席奏者を務めた女流オーボエ奏者。
 バルトークやヴェルルース、さらにはアンドリーセンなど"近現代"のおとぎ話、民謡というイメージとマッチする7つのオーボエ作品を収録。

 2014年の録音。


 

CRC 3335
\2400
シュレッズ! 〜 21世紀のトランペットと打楽器のための音楽
 プリエト:トレイル・オヴ・メモリーズ
 カバニーリャス:シュレッズ
 ジヴコヴィチ:ボーン・トゥ・ビート・ワイルド
 フーバー:イントゥ・ザ・ナイト
 ナッシュ:6つの対話
デイヴィッド・コスミナ(トランペット)
サラ・ウォーターズ(打楽器)
 アメリカ、オハイオ州を拠点とするトランぺッター、デイヴィッド・コスミナが、21世紀のトランペットのための音楽と対峙!
 同じくオハイオ州で活躍する女流パーカッショニスト、サラ・ウォーターズとのコンビネーションもGOOD。トランペットの新規レパートリーの開拓にも一役買いそうだ。

 2013年&2014年の録音。
 

CRC 3358
\2400
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第17番ヘ長調 Op.68,Hob.XV-17
 ピアノ三重奏曲第22番変ホ長調 Op.71-2,Hob.XV-22
 ピアノ三重奏曲第12番ホ短調 Op.57-2,Hob.XV-12
 ピアノ三重奏曲第15番ト長調 Op.62,Hob.XV-15
 ピアノ三重奏曲第19番ト短調 Op.70-2,Hob.XV-19
メンデルスゾーン・ピアノ・トリオ
 1997年に結成されたイギリス、ウクライナ、台湾の音楽家たちによる多国籍アンサンブルであるメンデルスゾーン・ピアノ・トリオ。ハイドンのピアノ三重奏曲集は、ワシントン・ポストやファンファーレ・マガジンなどで、高評価を獲得している。

 2013年1月の録音。
 
CRC 3431
\2400
ピオルコウスキ:ナイン ジェームズ・ピオルコウスキ(ギター)
ギター&ビヨンド
 バッファロー・ギター四重奏団のメンバーとしても活躍したコンポーザー=ギタリスト、ジェームズ・ピオルコウスキの自作自演集。

 2010年−2013年の録音。




CHRISTOPHORUS



CHR 77388
\2600→\2390
ルターのリュート
 マルティン・ルターを始めとする、ドイツ・ルネサンスのリュート歌曲集

 マルティン・ルター、ライティス・グリガリス、
 ルートヴィヒ・ゼンフル、ジョスカン・デ・プレ、
 ハンス・ノイジトラー、アルノルト・シュリック、
 クロード・グディメル、トーマス・ラヴェンスクロフトの作品
フランツ・ヴィッツム(カウンターテナー)
ジュリアン・ベール(リュート)
 男声ヴォーカル・アンサンブル、シュティムヴェルクのメンバーで、ドイツ古楽界が期待を寄せるカウンターテナー、フランツ・ヴィッツム。
 宗教家のみならず、作曲家としても多くの作品を残したマルティン・ルターを始めとする、ドイツ・ルネサンスのリュート歌曲集。

 ※録音:2014年11月18日−20日、オーストリア
 
CHR 77387
\2600
ドイツのアドヴェント・ソング
 バルタザール・レジナリウス、アンドレアス・ラゼリウス、
 ミヒャエル・プレトリウス、ヨハン・ショップ、
 オルランド・ディ・ラッソ、クリストフ・グラウプナー、
 マティアス・ウェックマン、ハインリヒ・イザーク、他の作品
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
ダニエル・シュライバー(テノール)
レゼスカパデ
 クリストフ・グラウプナーのカンタータ集(CHR 77381)で注目を浴びたオーストリアの若き古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。ヴィオラ・ダ・ガンバ四重奏団の「レゼスカパデ(Les Escapades)」の伴奏に乗せて歌うクリスマス・ラウバム。

 ※録音:2015年4月29日−5月1日、カールスルーエ




DREYER GAIDO


CD 21091
\2500
クライン、コフレル、ナウマン:弦楽三重奏曲集
 ギデオン・クライン:弦楽三重奏曲
 ユゼフ・コフレル:弦楽三重奏曲 Op.10
 エルンスト・ナウマン:弦楽三重奏曲 ニ長調 Op.12
EOSトリオ
 EOSトリオは、2013年にフランクフルトで結成された女性による弦楽三重奏団。ナチスの迫害によってテレージエンシュタットの強制収容所に送られ、同地トで作曲されたギデオン・クラインの弦楽三重奏曲や、同じくナチスの被害にあったユゼフ・コフレルの残された僅かな作品のうちの1つである弦楽三重奏曲を収録。

 ※録音:2013年10月6日&2014年3月15日−16日
 .
CD 21022
\2500→\2290
ガブリエル・フェルツ(指揮)
 レスピーギ:ローマの噴水、ローマの祭
 スーク:幻想的スケルツォ Op.25
ガブリエル・フェルツ(指揮)
アルテンブルク・ゲラ歌劇場
 フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2003年6月16日−19日 ゲラ歌劇場(ドイツ)

 10年前に大きく特集したフェルツのアルバム。
 ようやく代理店扱いに。

(当時のコメントから)

「 ガブリエル・フェルツ。
 1971年にベルリンで生まれ、さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩み、2001年には29歳の若さでアルテンベルク・ゲラ劇場の音楽監督になる。その若さについて聞かれたときに、彼は、「フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」と言ったというから、やはりそうとうの自信家&野心家なのだろう。しかしその音楽はギラギラしたものではない。作品のツボを徹底的に知り尽くし、ひとつひとつの楽器をあたかもひとりひとりの歌手であるかのようにイイ感じで歌わせる。それがなんともうまいことはまっているのである。盛り上げ方も、なんとも品がよくて、しかもこれまたうまい。・・・とにかく絶妙なのである。
 フェルツと一緒に仕事をしていた日本人歌手の小森 輝彦氏が、自分のホームページで彼のことをこう語っていた。
 「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」
 その言葉はまさに彼にぴったり。

 ローマ三部作といえば、華やかでダイナミックな彩りにあふれ、常に刺激的であるべき、と思っていた。トスカニーニにしてもムーティにしても伝説の3人指揮者による仙台フィル・ライヴにしても、バティスにしても、もちろんスヴェトラーノフにしても。
 ところが、このガブリエル・フェルツ指揮によるレスピーギは、どちらかといえば寡黙。まったく挑発的なところがない。なのだけれど、ほんのわずかな「間」というか「空気感」というのが、ちょっと今までの演奏と違う。それはほとんど感覚の世界で、衝撃的というほどのものではない。なのに、どうしてもこの感性がいとおしくてたまらない。
 ちなみに、レスピーギの後に入っていた「スーク:幻想的スケルツォ」が、超のつく名曲。タイトルどおりの幻想的で美しい主題が、聴くものの心をギュウーっと締めつける。こんな優雅で美しい名曲が、まだあった。
 結局今年(2006年)に入って聴いたアルバムの中で、1,2を争う愛聴盤になってしまった。」
 
CD 21027
\2500→\2290
ガブリエル・フェルツ(指揮)
 リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲 Op.64
 チョルリョーニス:森の中で
ガブリエル・フェルツ(指揮)
アルテンブルク・ゲラ歌劇場
 フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2002年5月6日−9日 ゲラ歌劇場(ドイツ)

 「アルペン」が予想通りの重厚極まりない演奏。ゲテモノ交響曲として軽視されることもある同曲をブルックナー、マーラーの交響曲作品と同等の品格と様式を備えた名曲として捉え、説得力のある仕上がりとなっている。チョルリョーニスも珍曲だが、シュトラウスとほぼ同年代の作品ということと楽想の共通項をちゃんと意識してのカプリング。
 

CD 21049
\2500
無伴奏クラリネットのための作品集
 ベリオ:セクエンツァIX/
 シュトックハウゼン:友情をこめて/
 メシアン:鳥たちの深淵/
 ドナトーニ:クレール/
 ペンデレツキ:前奏曲/
 デニソフ:ソナタ/
 ヴァレンティノ・ブッキ:コンチェルト
ローラ・ルイス・フェレレス(クラリネット)
 録音:2009年1月 ドイツ
 


CD 21012
\2500→\2290
ダヴィート・ゲリンガス(チェロ)
 「私の思い出」 〜 チェロのための作品集


バルカウスカス・ヴィタウタス(1931-):演奏会用組曲
ブロニウス・クタヴィチウス (1932-):Rhythmus-Arhythmus
アナトリユス・シェンデロヴァス:ドゥエ・カンティ Due Canti
オスヴァルダス・バラカウスカス (1937-):ダル・ヴェント
ミンダウガス・ウルバイティス (1952-):レミニセンシス
ダヴィート・ゲリンガス(チェロ)
タティヤナ・シャッツ=ゲリンガス(ピアノ)
ペトラス・ゲニウサス(ピアノ)
 録音:2001年11月&2002年2月、4月 リトアニア



何度でもオススメします。
ゲリンガスのラフマニノフ
、絶品です。
Rachmaninov - Works for Cello and Piano
HAENSSLER
93 245
\3000

入手困難につき海外直輸入

ラフマニノフ:チェロ作品全集

 ①チェロソナタ ト短調 Op.19
 ②2つの小品 Op.2
 ③メロディ Op.3の3(マトコフスキー編)
 ④歌 ヘ短調
 ⑤前奏曲ト長調(ブランドゥコフ編)
 ⑥ヴォカリーズ(ブランドゥコフ編)
 ⑦ゲリンガス編による歌曲〜
  朝 Op.4の2/夜の静けさに Op.4の3/
  美しい人、歌わないで Op.4の4/ライラック Op.21の5/
  ここは素晴しい場所 Op.21の6/
  まひわの死に寄せて Op.21の8/春の洪水 Op.14の11
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
イアン・ファウンテン(Pf)

 明けない梅雨の日でも、暑さですべてがいやになる夏の日でも、寂しさを必要以上に感じてしまう秋の日でも、長い夜が息苦しい冬の日でも、明るい日差しが逆にうっとうしい春の日でも、このアルバムならあなたの心を癒してくれるだろう。
 すべての生き物を育む長雨の季節も、明るい日差しが生きていることを感じさせくれる太陽の季節も、思わず高い空を見て深呼吸をしてしまう紅葉の季節も、まどろみながら暗く太い夜に溶け込んでいく雪の季節も、意味なくわくわくする自分にちょっと照れてしまう花の季節も、このアルバムはもっともっとあなたの心を気持ちよくしてくれる。

 ラフマニノフのチェロ曲集。
 チェロは巨匠ゲリンガスなので、もちろんただのロマンチック・アルバムにはならない。というか、ちょっと聴いた感じでは案外クールすぎて、とっつきにくいと思うかもしれない。でも聴き込めば聴き込むほど、どんどんどんどんあなたの心に染み入ってくるだろう。
 ゲリンガスのチェロは、派手さはないが、ズシリと深く、そして黒く光って、そのまま松明のようにあなたの心に残るのである。

 この夏一番のお奨め。本格派でありながらここまで美しいアルバムにはなかなか出会えない。

*****

 リストやショパンもそうだが、ピアノの大家はその対極にあるともいえるチェロについても素敵な曲を残すことが多い。
 ラフマニノフもそう。・・・というより、ラフマニノフの息の長い美しい旋律は、チェロにこそふさわしいと言えるかもしれない。
 ここでは彼によるチェロのオリジナル作品すべてと、チェロ向きの曲を編曲したものを集め、巨匠ゲリンガスが弾くという超豪華盤。淡彩画のような前奏曲とヴォカリーズは、チェロソナタを献呈されラフマニノフ自身と初演したブランドゥコフの編曲というのも興味津々。
 ゲリンガスの演奏は雄弁のひとことに尽きるが、甘いだけのロマンにはならないクールさがなかなか新鮮。

 


CD 21054
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
忘れられたページ 〜 チェロとピアノのためのポルトガルの音楽
 フェルナンド・ロペス=グラーサ:
  3つのポルトガル民謡、忘れられたページ、
  無伴奏チェロのための3つの花序
 アントニオ・ヴィトリーノ・ダルメイダ:3つのバガテル
 アルマンド・ジョセ・フェルナンデス:チェロ・ソナタ
 フレデリコ・デ・フレイタス:アンテロ・デ・ケンタルの詩による夜想曲
 ジョリー・ブラガ・サントス:アリア1、アリア2
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ:チェロ・ソナタ
 ジョルジェ・ペイシーニョ:無伴奏チェロのためのレチタティーヴォ
 ルイズ・コスタ:チェロ・ソナタOp.11
 クラウディオ・カルネイロ:ソナチナ
ブルーノ・ボラリーニョ(チェロ)
ルイザ・テンダー(ピアノ)
 録音:2009年 7月24日-26日 ポルトガル
 

CD 21017
\2500
トリヴィウム
 トゥリーナ、ロドリゴ・リエラ、モンポウ、ルネ・エースペエレ:
  ギターのための作品集
ヘルマン・フッデ(ギター)
ブルクハルト・シュミット(ヴァイオリン)
ガリー・ヴォルフ(フルート)
 録音:2002年11月14日−17日 ドイツ
 
CD 21039
\2500
虚空 〜 リコーダーと打楽器のための現代日本と中国の音楽 グドゥーラ・ローザ(リコーダー)
藤井はるか(パーカッション)
 録音:2007年2月20-23日ブレーメン放送
 

CD 21034
\2500
ディス・タイム・ザ・ドリームズ・オン・ミー
 ハロルド・アーレン:虹の彼方へ
 ジェローム・カーン:煙が目にしみる/他
スコット・ウィアー(テノール)
ヤン・チャイコフスキー(ピアノ)
 録音:2004年8月24日−25日 アメリカ
 

CD 21004
\2500
ユディト・プファイファー
 ピアノのための作品集
ユディット・プファイファー(ピアノ)
 録音:2001年8月 ドイツ
 

CD 21057
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.14
 フリートヘルム・デール:オルガン・ミサ
シグモンド・サトマリー(オルガン)
 録音:2009年10月ケルン
 

CD 21053
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.13
 フリートヘルム・デール:ヴァイオリン・ソナタ《初期の歌》
 チェロとハープのための印象《タペット》
 8本のトロンボーンのための《グラドゥアーレ》
 4人の打楽器奏者のための《コンドゥクトゥス》
 室内オーケストラのための《バレエ・メカニーク≫
 ヴァイオリンとギターのための《パ・ドゥ・ドゥ》
 チェロ・ソナタ
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)
クラウス&ヘルガ・シュトルク
エールハルト・ヴェッツ・
 トロンボーン・アンサンブル
クロウマタ・アンサンブル・ストックホルム
 (打楽器アンサンブル)
アンサンブル・ベルンハルト・ヴルフ
ヴァルター・クラジンツ(ヴァイオリン)
マルガ・ボイムル(ギター)
ウルフ・ティシュビレク(チェロ)
 録音:1971-2009年
 

CD 21048
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.12
 オルガンのためのチクルス《ヨブ》
 3人の打楽器奏者と2本のトロンボーン奏者のための《ミサ》
 室内のトロンボーン《メディア・マテリアル》
フリートヘルム・デール(指揮)
ヤン・ミュラー・ヴィーラント(指揮)
アンサンブル・ノイ・ムジーク・リューベック
カローラ・シュレーター(ソプラノ)
アンサンブル・メディア・プロジェクト
 録音:1990年&2008年
 
CD 21046
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.11 〜
 室内楽作品集

  二人のための協奏曲/太陽/ツェラン歌曲/
  夕暮れ・夜〜ソット・ヴォーチェ
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)
ジェイムズ・トッコ(ピアノ)
ウルフ・ベストライン(バリトン)
トリオ・プレイエル、他
 録音:1980年&2006年
 
CD 21044
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.10 〜
 弦楽器独奏作品集

  カデンツァ/秋のソナタ/
  夕暮れ・夜〜ソット・ヴォーチェ/
  独奏/7つの歌/セレナード
ヨハネス・モーザー(チェロ)
コリーナ・ゴロモス(ヴィオラ)
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)
ウルフ・ティシュビレク(チェロ)、他
 録音:2001年、2007年、1997年〜2006年
 
CD 21042
\2500
フリートヘルム・デール・エディションVol.9 〜
 管弦楽作品集

  墓/情熱/バレエ「イカロス」
ハンス・ツェンダー(指揮)
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
オトマール・マーガ(指揮)
ハノーヴァーNDR放送フィルハーモニー管弦楽団
モーシェ・アツモン(指揮)
バーゼル交響楽団
 録音:1980年、1985年、1987年




FRA BERNARDO



FB 1505643
\2500→\2290
世界初録音!17世紀イタリアの知られざるカンタータ
 ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエール:
  カンタータ 《グローリア、ローマとヴァローレ》 (世界初録音)
ファビオ・ミッサッジャ(ヴァイオリン、指揮)
イ・ムジカーリ・アッフェッティ
リーア・セラフィーニ(ソプラノ)
キアーラ・バラッソ(ソプラノ)
マッテオ・ピガート(カウンターテナー)
 バロック・ヴァイオリニスト、ファビオ・ミッサッジョと、ミッサッジョが1997年に創設したアンサンブル、イ・ムジカーリ・アッフェッティによる、知られざるイタリア音楽再興。ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエール(ca.1662−1700)による、3人の歌手と器楽によるカンタータ「グローリア、ローマとヴァローレ(La Gloria, Roma e Valore)」の世界初録音。ルリエールはスペイン系のイタリアの作曲家であり、チェロとトロンボーン奏者としても活躍していた。

※録音:2014年11月26日−27日、ヴィチェンツァ

 
FB 1507153
\2500
対話
 バンキエーリ:ソナタ第1番、リチェルカーレ、対話によるソナタ第3番/
 トムキンズ:ファンシー/
 ボネッリ:トッカータ・クレオパトラ/
 G・ガブリエリ:カンツォン・ソ・ソ・ラ・ソ・ファ・ミ/
 ボネッリ:トッカータ・アトランタ/
 作曲者不詳:Bayle Del Gran Duque/
 ズッキネッティ:2つのオルガンのための協奏曲/
 ヴァンハル:ディエッティーノ(第18番、第10番、第23番、第24番、第20番)/
 ルティーニ:6つのディヴェルティメント/
 ジュッサーニ:ソナタ・コンチェルタータ/
 ピアッツァ:ソナタ第1番
グスタフ・アウツィンガー
 (オルガン、クラヴィコード)
マルティナ・ショーベルスベルガー
 (チェンバロ、オルガン、クラヴィコード)
 アドリアーノ・バンキエーリの「対話によるソナタ第3番」やセヴェーロ・ジュッサーニの「ソナタ・コンチェルタータ」など、「オルガンとチェンバロ」という組み合わせのために書かれた作品を多数収録した作品集。

 ※録音:2015年4月17日−18日、オーストリア



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NEOS

NEOS 10945
\2400→\2190
レブエルタス没後75 年記念
 シルベストレ・レブエルタス(1899-1940):アンサンブル作品集

 (1)カミナンド(1937)〜器楽アンサンブル版
 (2)ラジオ向きの八重奏曲(1933)
 (3)プラーノス(1934)〜大アンサンブルのための
 (4)真面目な小品第1番&第2番(1940)〜管楽アンサンブルのための
 (5)トッカータ(1933)
  〜ピッコロ、3つのクラリネット、ホルン、トランペット、
   ティンパニとヴァイオリンのための
 (6)3つのソネット(1938)
  〜語りと管楽アンサンブル、ピアノと打楽器のための
 (7)「あなたが考える理由がわかりません」(1937)
  〜バリトンとアンサンブルのための
 (8)フェデリコ・ガルシア・ロルカへの讃歌(1936)〜大アンサンブルのための
 (9)センセマヤ(1937)〜室内アンサンブルのための
ローランド・クルティヒ(指揮)
アンサンブルKNMベルリン
ガブリエル・ウルティア(Br/語り)
 没後75年!これがホントの反乱(レブエルタス)!
 ヨーロッパ前衛音楽の殿堂NEOSからまさかのレブエルタス作品集リリース!

 録音:2008年、50:02

 メキシコの作曲家兼ヴァイオリニスト、レブエルタスの没後75 年を記念したアルバム。ガルシア・ロルカへの讃歌、センセマヤなど彼の主要作品も収録され、初めてレブエルタスを聴く人にもお薦め。メキシコ先住民の音楽や当時の世俗音楽、街の喧騒をも複調、多調、ポリリズムを駆使して取り込みラテンの血が爆発する色彩豊かで生命力に満ちたすばらしい音楽。死後70 年余りを経て西洋前衛派が衰退した今、あらためてレブエルタスが注目されています。
 アンサンブルKNMベルリンの演奏はレブエルタスの作品の先見性、実験性に光をあて、さながらブーレーズが演奏するストラヴィンスキーを思わせる切れ味の鋭いアンサンブルを聴かせます。お店の試聴機に入れれば大きなセールスが期待できます。



作曲家特集

シルヴェストレ・レブエルタス 
SILVESTRE REVUELTAS 1899年(サンティアゴ近郊パパスキアロ)〜1940年(メキシコ・シティ)

 ASVの中南米シリーズや、BMGの現代音楽レーベルCATALISTから出た真っ黒いガイコツのジャケットCDでお聞きになった方もおられるだろう。

 シルヴェストレ・レブエルタス。

 今から100年ほど前、1899年にメキシコで生まれた。
 メキシコの作曲家といえばチャベスやポンセがそこそこ有名だし良い曲も書いているが、民族主義とクラシック音楽の素敵な融合という枠を超えることはない。
 それに比べて、このレブエルタスという男の作品は荒唐無稽、大胆というか、気が狂ってるんじゃないかと思われるような曲まである。

 35歳くらいまでは、メキシコ・シティやシカゴで作曲やヴァイオリンを学んだり、チャベスに招かれてメキシコSOの副指揮者を務めたりするなど、まともな音楽家の生き方を歩んでいた。それが37歳のとき、突然内戦中のスペインに渡り人民戦線側に立って戦う。そのへんからどうも普通の人間ではなくなってくる・・・。

 実際、帰国してからの彼の作品は異常な作品が多い。
 それらの作品を「原始的」とか「エネルギッシュ」とかいう言葉で表現している評論家もいるが、そんな生易しいものではない。ストラヴィンスキーやコダーイなど問題外。何かに取り憑かれたような、呪術的な魔力を秘めた曲。たたきつけるようなクレッシェンド、襲い掛かってくるようなフォルテッシモ。劇画的でドス黒い華やかさと冷笑的でニヒルな視線。

 一体あの内乱で何が彼に起こったのか。

 ・・・しかしそんな作品がいくつも書けるわけがない。
 帰国して2年後にアル中の末、無残な病死。
 わずか40歳であった。
 

 聴いて欲しいのは「センセマヤ(1938年)」と「マヤ族の夜(1939年)」。

 廉価なバリオス盤で2曲を聴くか、20年前なら考えられなかったメジャー・レーベル・リリースによるサロネン盤で聴くか。
 あるいはほかのメキシコ音楽の傑作も楽しみながらバティスの「センセマヤ」1曲を贅沢に聴くか。
 どうぞお好みに合わせて。

NAXOS
8.555917
\1500
レブエルタス:
 センセマヤ/
 マヤ族の夜(編曲:リマントール)/
 ラ・コロネラ(オーケストレーション:モンカダ、編曲:リマントール)]
エンリケ・バリオス(指揮)
アグアスカリエンテス交響楽団(メキシコ)
SONY
SK 60676
\2300
レブエルタス:
 センセマヤ、 マヤ族の夜
 ラジオ向きの八重奏曲
 ガルシア・ロルカへの讃歌
 ベンタナス、 第1小品、第2小品
エサ・ペッカ・サロネン指揮
ロサンゼルス・フィル
 
NAXOS
8.550838
\1500
ラテンアメリカクラシックスVol.1
 レブエルタス:センセマーヤ

(ウアパンゴ(モンカーヨ)/エストレリータ(M.ポンセ)/
バシアーナス・ブラジレイラス第2番(ヴィラ=ロボス)/
マ ランボ(ヒナステラ)/ワルツ「波を越えて」(ローサス)/
祝典序曲(ハルフテル)/弦楽のためのサラバンド(チャベス)/(B.ガリンド))
エンリケ・バティス指揮
メキシコ・フェスティバル・オーケストラ

左右の顔が違う人になってます・・・。コワイです。


 
NEOS 10815
\2400
マルクス・シュタンゲのジョージ・クラム:マクロコスモス第1集・第2集
 ジョージ・クラム(b.1929):
  マクロコスモスI(1972)
   〜黄道十二宮による増幅されたピアノのための
  マクロコスモスII(1973)
   〜黄道十二宮による増幅されたピアノのための
マルクス・シュタンゲ(Pf)
 録音:2007年12月(I)、2008年2月(II)、72:25

 クラムの代名詞ともいえる「マクロコスモス」全4 集のうち、一人のピアニストで演奏される第1、2 集を収録。ドビュッシー、メシアン、武満に通底する美を持ちながら通常奏法の他にプリペアド・ピアノ、内部奏法そしてピアニストは時に歌ったり叫んだり口笛を吹いたりと、独自の神秘的世界が展開する。
 既に多くのピアニストによって取り上げられている名作をドイツのベテラン、マルクス・シュタンゲが冴えたリアリゼーションで聴き手を惹きつける。スタンゲはアロイス・コンタルスキーに師事し20 年に渡ってシュトゥットガルト・ピアノ・デュオのメンバーを勤め、現在は内藤祐紀子&マルクス・シュタンゲ・ピアノ・デュオ、アンサンブル・フォルミンクスのメンバーとして活動している。
 
NEOS 10901
\2400
イリーナ・エメリアンツェワ(b.1973)ピアノ作品集
 前奏曲(1991)/ロシア風フーガ(1991-1992/2009)/
 子供のための小品集(1991-1992)/
 循環するファンタジー(1996)/7つの小品(1998-1999)/
 ヴィーパースドルファー前奏曲(2003)/影・光(2003)
 断章(2003)/オズボーン・レクイエム(2007)
イリーナ・エメリアンツェワ(Pf)
 ロシアの女流作曲家エメリアンツェワの自作自演ピアノ作品集

 録音:2009年、70:17

 ロスラヴェッツ作品集(NEOS 10902)に続くエメリアンツェワのアルバム。エメリアンツェワはロシア出身。サンクト・ペテルブルクのR.コルサコフ音楽院でセルゲイ・スロムニスキに師事、後にドイツでハンスペーター・キーブルツの指導を受けている。
 このCD では彼女の20代から30 代にかけての作品が収められているが、作風はバルトーク、ドビュッシーがやや進化したような曲から無調音楽まで多種多様。自らピアノを弾き生気あふれる音楽を聴かせる。




TUDOR


TUDOR 7201
\2400

「ブリリアント・ブラス」
 トーマス・ガンシュ:5つの艦隊
 ヴィクトル・エヴァルド:金管五重奏曲第1番 変ロ短調
 ヨーゼフ・ランナー(マリアンヌ・ブルックナー編):シュタイアー風舞曲
 マルコム・アーノルド:金管五重奏曲Op.73
 ヴェルナー・ピルヒナー:金槌をポケットに持った男

ウィーン=ベルリン・ブラス・クインテット:
 【ガボール・タルコヴィ
   (トランペット/ベルリン・フィル首席)、
  ギョーム・ジェル(トランペット/ベルリン・フィル)
  トーマス・イェプストル(ホルン/ウィーン・フィル)、
  ディートマル・キューブルベック
   (トロンボーン/ウィーン・フィル首席)、
  アレクサンダー・フォン・プットカマー
   (テューバ/ベルリン・フィル)】

 12月に来日決定!ウィーン=ベルリン・ブラス・クインテット、定番のエワルド、アーノルド収録!

 録音:2014年5月 シンフォニア・スタジオ(ウィーン)、56’42

 管楽器ファン、大注目のアルバムがリリース。世界的ソリストとしても活躍する5 人が、オーケストラという枠を超えて結成した「ウィーン=ベルリン・ブラス・クインテット」。ベルリン・フィル、ウィーン・フィルのメンバーによる世界最高峰の響きを堪能できます!
 コンクールの定番“エヴァルドの金管五重奏曲第1番”や、“アーノルドの金管五重奏曲”など、最高の演奏で聴く金管五重奏曲はまさに極上の時間。2015 年12月に来日公演を予定しています。
 


TUDOR 7187
\2400→\2190
腕っこき集団シャロウン・アンサンブル
 「ドヴォルザーク:室内楽作品集」

 バガテルOp.47 B.79
 テルツェット(三重奏曲) Op.74 B.148
 弦楽五重奏曲第2番 Op.77 B.49
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
 【ヴォルフラム・ブランドル(ヴァイオリン)、
  レイチェル・シュミット(ヴァイオリン)、
  ミシャ・アフカム(ヴィオラ)、
  リチャード・デュヴェン(チェロ)、
  ペーター・リーゲルバウアー(コントラバス)、
  ヴォルフガング・キューン(ハーモニウム)】
 腕っこき集団シャロウン・アンサンブルによるドヴォルザークのレアな室内楽曲集!

 録音:2013年5月〜6月、69’35

 1983 年ベルリン・フィルのメンバーによって設立されたシャロウン・アンサンブル・ベルリン。現在はドイツの主要なオーケストラに在籍するメンバーで構成されています。
 ヴァイオリンのブランドルは10 年間ベルリン・フィルで活躍。現在ベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・マスターを務めている実力派です。
 ドヴォルザークのユニークな編成の室内楽作品を収録。「バガテル」は2 本のヴァイオリン、チェロとピアノの代わりにリードを用いたオルガン“ハーモニウム”を用いた作品。
 「テルツェット(三重奏曲)」はヴァイオリン2 本とヴィオラ。「弦楽五重奏曲第2 番」は弦楽四重奏+コントラバスの編成。シャロウン・アンサンブル・ベルリンはドヴォルザークの民俗色を洗練された演奏で楽しませてくれます。




「シャロウン・アンサンブル」
★ベートーヴェン:七重奏曲、管楽六重奏曲
★シューベルト:八重奏曲
TUDOR 各1SACD¥2400→¥2190

 シャロウン・アンサンブル・ベルリンはベルリン・フィルハーモニーの首席奏者が集まって1983年に結成された。レパートリーは古典から現代まで幅広く、アバド、バレンボイム、ラトルとも共演している。
 ヴァイオリンのブランドルは現在ベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・マスターを務めている


TUDOR 7146
(SACD HYBRID)
\2190
ベートーヴェン(1770-1827):
 (1)七重奏曲 変ホ長調Op.20
 (2)管楽六重奏曲 変ホ長調Op.71
シャロウン・アンサンブル・ベルリン:
 【(1)W.ブランドル(Vn)、(1)M.アフカム(Va)、
  (1)R.デュヴェン(Vc)、
  (1)P.リーゲルバウアー(Cb)、
  (1)(2)A.バーダー(Cl)、
  (1)(2)M.ヴァイトマン(Fg)、
  (1)(2)S.d.L. イェツィエルスキ(Hrn) 】
(2)G.V.ブオノマーノ(C lII)、
(2)S.ウィリス(Hrn II)、(2)H.トロック(Fg II)
録音:(1)2008年10月,(2)2009年5月,ベルリン

TUDOR 7114
(SACD HYBRID)
\2190
シューベルト(1797-1828):
 八重奏曲 ヘ長調Op.166,D803(1824)
シャロウン・アンサンブル・ベルリン:
 【P.ガイスラー(Cl)、K.トゥーネマン(Fg)、
  S.d.L.イェツィエルスキ(Hrn)、
  A.カッポーネ(Vn)、A.イヴィッチ(Vn)、
  U.クネルツァー(Va)、R.デュヴェン(Vc)、
  P.リーゲルバウアー(Cb)】
録音:2001年6月
音質の向上により、より声部間の細やかなやり取りが鮮明に聴き取れるように。






 

TUDOR 7601
(2枚組 1枚価格)
\2400
「シューベルト:ピアノ三重奏曲全集」
 CD1)
  ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 作品99 D898
  ピアノ三重奏曲変ロ長調 D28
 CD2)
  ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 作品100 D929
  ピアノ三重奏曲変ホ長調「ノットゥルノ」作品148 D897
モスクワ・ラフマニノフ三重奏団:
 【ミハイル・ツィンマン(Vn)、
  ナタリア・サヴィノヴァ(Vc)、
  ヴィクトール・ヤンポルスキー(Pf)】
 モスクワ・ラフマニノフ三重奏団円熟のシューベルト!

 録音:2013年8月モスクワ/CD1:52’33/CD2:56’25

 シューベルトはピアノ三重奏曲を生涯で4 曲残しました。D.28 は15 歳の時の作品。残りの3曲は晩年に作曲しています。「第1 番」と「第2 番」は長大で晩年の傑作として名高いもの。美しいメロディの中から訪れる絶望の影。シューベルトの深淵な音楽がここにある。
 モスクワ・ラフマニノフ・トリオはロマンティックで喜びに溢れ、穏やかな気分を存分に表現した演奏を繰り広げています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2139
\2500→¥2290
ムラヴィンスキーのチャイ4、
 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻

  (1)チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36

 ボーナス・トラック
  (2)J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067
  (3)ドビュッシー:夜想曲より「雲」、「祭」
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
 ムラヴィンスキーのチャイ4(1960年、ステレオ)が、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻で登場!!

 録音:(1)1960年9 月14、15 日/ウェンブリー・タウン・ホール(ロンドン)【ステレオ/セッション】
    (2)1961年11 月21 日/レニングラード・フィルハーモニー大ホール【モノラル/ライヴ】
    (3)1960 年2 月26 日/レニングラード・フィルハーモニー大ホール【モノラル/ライヴ】
 使用音源: Private archive (2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルが1960 年に録音したステレオによるチャイコフスキーの後期3 大交響曲(第4 番〜第6 番)は、今日も絶大な人気を誇っています。
 当シリーズでは初期LP を素材として3 曲を復刻しましたが、今回は最終形として2 トラック、38 センチのオープンリール・テープを使用しました。第1 弾は第4 番ですが、第5 番(GS 2140)、第6 番「悲愴」(GS 2141)も続いて発売する予定です。
 なお、ボーナス・トラックには同じく2 トラック、38 センチのオープンリール・テープを使用したバッハの管弦楽組曲とドビュッシーの「夜想曲」より雲、祭を加えました(以上、モノラル、ライヴ)。この2 曲は1994 年にロシアン・ディスクでCD 化されましたが、現在では廃盤になったままで、入手しづらい音源です。(平林 直哉)



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00571
(SACD Hybrid)
\3200+税
木下美穂子(ソプラノ)
 イル・クオーレ

 プッチーニ:歌に生き、恋に生き〜歌劇「トスカ」より
 ベッリーニ:清らかな女神よ〜歌劇「ノルマ」より
 プッチーニ:なんと美しい夢(ドレッタの夢)〜歌劇「つばめ」より
 ヴェルディ:アヴェ・マリア〜歌劇「オテロ」より
 ボーイト:いつかの夜、暗い海に〜歌劇「メフィストフェレ」より
 ドヴォルザーク:月に寄せる歌〜歌劇「ルサルカ」より
 ヴェルディ:静かな夜〜歌劇「トロヴァトーレ」より
 カタラーニ:さようなら、ふるさとの家よ〜歌劇「ワリ—」より
 プッチーニ:ある晴れた日に〜歌劇「蝶々夫人」より
 モーツァルト:キリエ〜ミサ曲ハ短調K.427より
 ロイド=ウェッバー:ピエ・イエズ〜「レクイエム」より
木下美穂子(ソプラノ)
平塚洋子(ピアノ)
 今絶頂期にあるソプラノ、木下美穂子待望のデビュー盤!
 木下美穂子は、現在日本を代表するソプラノ歌手です。
 武蔵野音楽大学を卒業、2001年わが国の3大声楽コンクールをすべて制覇し、一躍その名が知られるようになりました。02年小澤征爾指揮の「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・エルヴィーラ役でデビュー、06年にはベオグラード国立歌劇場の「蝶々夫人」でタイトルロールを歌い、ヨーロッパデビュー。07年には、ヴェルディ「レクィエム」でアメリカ・デビューを飾っています。
 「蝶々夫人」は彼女の当たり役で、デトロイト、ボルチモア、ロンドン、シラキュース、ソフィアなどの歌劇場に出演、二期会公演でも2003年と2014年にタイトルロールを演じ、関係者やファンから絶賛を浴びました。今秋もモントリオール、来年はバンクーバーの歌劇場でもタイトルロールが予定されています。
 2016年には、ロームシアターのオープニングで「フィデリオ」のレオノーレ、二期会公演の「トスカ」のタイトルロールが予定されています。
 まさに内外で八面六臂の活躍を見せる彼女の特質は、やはりオペラで最大限に発揮されるでしょう。難曲「清らかな女神」や「ある夜、暗い海に」での輝かしい歌唱や、「歌に生き、恋に生き」での切ないような表現は、聴き手に忘れがたく深い印象を与えるはずです。コーラスの加わった「キリエ」、「ピエ・イエズ」での1人二重唱なども、アルバムに多彩な魅力と香気を加えています。このデビュー盤は、木下美穂子の「今」を伝える、まさしく歌の殿堂と呼ぶべきアルバムとなりました。
 2015年5月18日〜20日 東京・稲城?プラザ にて収録

<主なコンクール歴>
 2002年第20回サンタ・マルゲリータ市国際声楽コンクール第1位、第1回ヴェヴァ—ニャ市国際声楽コンクール第1位。
 2007年、リチーア・アルバネーゼ・プッチーニ国際声楽コンクール第1位など輝かしい受賞歴を誇る。05年新日鉄音楽賞「フレッシュ・アーティスト」賞受賞、06年第16回出光音楽賞受賞。
 二期会会員、現在アメリカのヒューストン在住。
 


OVCL-00579
(SACD Hybrid)
\3200+税
小林美樹/フランス作品集
 イザイ:サン=サーンスの「ワルツ形式の練習曲」によるカプリース
 サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 フォーレ:夢のあとに
 ショーソン:詩曲
 ラヴェル:ツィガーヌ
 マスネ:タイスの瞑想曲
小林美樹(ヴァイオリン)
田村響(ピアノ)

 輝かしきデュオの誕生!
 若きヴィルトゥオーゾ、小林美樹と田村響が奏でる色彩豊かなフランス音楽!
 若いながらも人気実力を共に兼ね備えた二人のデュオの誕生です。ヴェニャフスキ国際コンクール第2位となり、一躍日本のトップ奏者となった小林美樹。
 難関ロン・ティボー国際コンクールで弱冠20歳で第1位となった田村響。現在若手世代でまさに実力派として活躍する2人の才能が煌くアルバムです。
 小林美樹の卓越したテクニックは見事ですが、注目は彼女の奏でる美しく紡がれる音色とメロディです。一音一音を七色に輝かせ、音楽の起伏を大胆に表現してゆくさまは、まさに圧巻。日々進化を続ける彼女の高い音楽性には驚かされます。
 また、彩りにより深みを与える田村響の磐石なサポートも注目です。高いレベルにある二人が共鳴しあって、さらなる高みの音楽へと飛び立ちます。輝かしきデュオの、美しい音楽をお聞き下さい。
 2015年6月30日、7月1日かながわアートホールにて収録
 .

OVCT-00120
(SACD Hybrid)
\3200+税

田部京子のトリトン・レーベル第1弾
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
  ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
  ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

田部京子 (ピアノ)
 待望のベートーヴェン、ついに登場!
 田部京子のトリトンレーベル第1弾は、ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3作品を収録。これまでのリサイタルでも喝采を浴びてきた「ファン待望の楽曲」が、ついにセッション録音されました。
 田部京子の確かなテクニックによって奏でられる音楽は、繊細かつ緻密に構築されています。音質にもこだわった当盤では、彼女の凛とした美しい音色を、そしてベートーヴェンの世界を、存分にご堪能いただけることでしょう。
 2015年8月12-14日 東京・稲城?プラザ にて収録 



田部京子の主役アルバム、前作は3年前のこのCDまでさかのぼるか

日本コロムビア
COGQ-60
(SACD Hybrid)
¥3024
田部京子(P)
 下野竜也(指揮)&紀尾井シンフォニエッタ東京
  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第20番ニ短調、
           第21番ハ長調
田部京子(P)
下野竜也(指揮)
紀尾井シンフォニエッタ東京

 2012年が、リサイタル・デビュー20周年、2013年がCDデビュー20周年と、2年にわたるアニバーサリー・イヤーとなる田部京子。前作の『ブラームス:後期ピアノ作品集』もレコード芸術:特選盤に選出され、その評価をより確固たるものとしています。

 今作、モーツァルトのコンチェルト・プログラムは、真摯な音楽性で若手のホープと目され、田部が最も信頼する派指揮者の一人、下野竜也率いる、紀尾井シンフォニエッタとの共演。会場は、田部が教鞭を執る上野学園の石橋メモリアルホールで、その優れた響きは『ブラームス:後期ピアノ作品集』ですでに証明済み。かくも最高の布陣で臨むことになった収録はファンの期待を裏切らない見事な仕上がりとなりました。

 田部の演奏は、いつもながらの隅々まで目配せの行き届いた丁寧な演奏ながらも、テンポの緩急を思い切ってとる等ロマンティックな楽興に心奪われる瞬間が多いことに驚かされます。このような特質は、第20番でベートーヴェン作のカデンツァを採用していることにも伺われますが、第21番で披露されている田部自作のカデンツァに、より色濃く現れています。

 昨今、(古楽アプローチに代表されるような)「オーセンティック志向の演奏でなければモーツァルトにあらず」という風潮の中、ロマンの香り豊かな音楽でありながらモーツァルトの古典的清潔さを失わない田部の演奏は流石というしかありません。「古楽か、モダンか」と一方に偏るのではなく、両者が麗しく手を結ぶ音楽の可能性を突き詰めた、美しさだけでなく厳しく芸術探求する姿勢をも聴き手に感じさせる演奏といえます。(日本コロムビア)
















10/14(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AR RE‐SE


AR 2013-3
\2600

アコーディオン奏者とソプラノのデュオで贈るバッハ・アルバム
 J.S.バッハ:
  来てください、来てください、私の心はあなたへと開いています/
  われもまた汝に従い行かん/トッカータとフーガ ニ短調/
  ため息、涙、悩み、苦しみ/暁の星のいと美しきかな/
  私はあなたにこの心を捧げます/急げ、時よ/沈黙のうめきよ/
  前奏曲とフーガ イ短調/愛よりしてわが救い主は死にたまわんとす/
  御手はただの一振りで/愛する神よ

ボグダン・ネステレンコ(アコーディオン)
ジュリエット・ド・マシィ(ソプラノ)
 ウクライナ出身のアコーディオン奏者と、フランスのソプラノのデュオで贈るバッハ・アルバム。ソプラノの歌声とアコーディオン伴奏のブレンドが一味違うバッハの響きを堪能させてくれる。
 アコーディオン版「トッカータとフーガ ニ短調」も聴きどころ。

 2012年9月の録音。




COBRA

COBRA 0045
\2600
大戦の音
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
マリア・ミルシテイン(ヴァイオリン)
ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)
 1860年製のジャン・バティスト・ビョームのヴァイオリンを奏でるマリア・ミルシテインは、1985年モスクワ生まれの女流ヴァイオリニスト。幼少期からロシア、フランス、イギリス、オランダを渡り歩いてきたミルシテイン。ソリスト、室内楽奏者としての経験も豊富であり、現在はアムステルダム音楽院で教鞭を執っている。

 2014年9月の録音。




LAWO

LWM 007
\2600
ギターのための前奏曲集
 マドセン:無伴奏ギターのための5つの前奏曲 Op.76
 マークッセン:ギターのための12の前奏曲
 シェルブレード:ギターのための5つの前奏曲
ロイ・ヘンニング・スニーエン(ギター)
 北欧ノルウェーのギターのための"前奏曲集"

 ノルウェーの3人の作曲家たち、トリグヴェ・マドセン(1940−)、シェル・マークッセン(1952−)とビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970−)による、ギターのための「前奏曲集」。
 ノルウェーの23曲の「前奏曲」は、ギターの特色を引き出す秀作揃い。同国のギター界を代表する名手、ロイ・ヘンニング・スニーエンが奏でてゆく。

 2013年12月−2014年3月の録音。
  
LWC 1077
\2600
声楽とオルガンのための復活祭のための音楽
 ホーヴラン:Han Gikk Den Tunge Veien/
 ノルウェー伝承曲:Jesus, Din Sote Forening A Smake/
 J.S.バッハ:主よ憐れみたまえ/
 ハスラー:O Hode, Hoyt Forhanet/
 グレツキ:おおわれらが神よ/
 スルター:O Guds Lam Uskyldig/
 ホフマン:Hil dig, frelser og forsoner/
 マイヤー:Se, dodens brodd er brutt/
 ガンフロート:Hor var helligaftens bonn/
 伝承曲:A, gledesfylte stund/
 リンデマン:キリストは死して蘇りたもう/
 ヘンデル:
  わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる/
  《Lyra Davidica》より Livet vant, dets navn er Jesus/
 リンデマン:Paskemorgen slukker sorgen
マリアンネ・ベアテ・シェラン
 (メゾ・ソプラノ)
エリセ・ボートネス(ヴァイオリン)
コーレ・ノールストーガ(オルガン)
 BCJへの客演などでもお馴染みの北欧、ノルウェーを代表するメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアテ・シェラン(キーラント)。
 「イースター(復活祭)」をテーマとしたアルバムのプログラムは、母国ノルウェーの作品からバッハ、ハスラー、グレツキ、ヘンデルと多岐にわたる。

 2014年2月&6月の録音。
 
LWC 1078
(SACD HYBRID)
\2800
ホーヴラン:オルガン作品集
 コラール・パルティータ第1番 Op.7
 エレメンタ・プロ・オルガノ Op.52
 オルガン・コラール集第4巻
 徹夜ミサの4つの間奏曲
 Kortere Komposisjoner Op.135
 コラール・パルティータ第8番
アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン)
 エギル・ホーヴラン(1924−2013)は、日本では合唱の作曲者としても知られる20世紀〜21世紀初頭のノルウェーを代表する作曲家の1人。ホーヴランの音楽の特色でもある宗教音楽、オルガン作品をノルウェーの才気あふれるオルガニストの演奏で。

 2014年3月&4月の録音。




ARS PRODUKTION


ARS 38174
(SACD Hybrid)
\2700
フランセ、トマジ、ジョリヴェ、ヴィラ=ロボス:ファゴット協奏作品集
 ジャン・フランセ(1912-1997):ファゴットと11の弦楽器のための協奏曲(1979)
 アンリ・トマジ(1901-1971):ファゴットと弦楽とハープのための協奏曲(1961)
 アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):
  ファゴット、弦楽、ハープとピアノのための協奏曲(1954)
 エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):7つの音の輪(ファゴットと弦楽のための;1933)
 ジャン・フランセ:ファゴットと弦楽合奏のためのディヴェルティメント(1942)
マティアス・ラーチ(ファゴット)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
ヨハネス・クルンプ(指揮)
録音:2013年5月21-24日、2014年3月19-20日
 


ARS 38178
(SACD Hybrid)
\2700→\2490
フローラン・シュミット
 ピアノと管弦楽のための「遠くに聞こえる…」世界初録音

ラヴェル、シュミット:ピアノ協奏作品集

 ラヴェル(1875-1937):左手のためのピアノ協奏曲ニ長調(1929-1930)
 フローラン・シュミット(1870-1958):
  遠くに聞こえる…(ピアノと管弦楽のための版;1929)(*)
 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調(1929-1931)
ヴァンサン・ラルデル(ピアノ)
オーズ交響楽団
ダニエル・カフカ(指揮)
録音:2015年2月23-27日、メシアン・ホール、グルノーブル、フランス
(*)世界初録音。
 

ARS 38181
(SACD Hybrid)
\2700
イタリアのクリスマス
 [主の降誕のアンティフォナ]
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):カプリッチョ・パストラーレ
 グレゴリオ聖歌:何を見たか、羊飼いらよ [Quem vidistis pastores]
 チプリアーノ・デ・ローレ(?-1565)/
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(確認できる活躍期:1594頃):
  天使が羊飼いたちに告げた [Quem vidistis pastores]
 グレゴリオ聖歌:天使と共に天の大軍が現れた [Facta est cum Angelo]
 ウルバーニ・ロート(確認できる活躍期:1622頃):
  天のいと高き所には神に栄光あれ [Gloria in excelsis Deo]
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571頃-1630):
  3声のシンフォニア(ソナタ第13番)
 グレゴリオ聖歌:幼児が今日生まれたもうた [Parvulus filius hodie natus est]
 [新年の日]
 ボニファツィオ・グランツィアーニ(1604-1664):
  来たれ、羊飼いらよ [Venite pastores] (独唱のための)
 クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):
  急げ、羊飼いらよ! [Currite pastores!] (リトルネッロ付き)
 ヨハン・シュメルツァー(1623頃-1680):3声のソナタ・パストラーレ
 不詳(15世紀):われらに生まれたもう [Puer nobis nascitur] (カンティレーナ)
 ヤン=ヤコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):われらに [Puer nobis] (2つの旋法による)
 アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):3声のシンフォニア
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  キリスト、すべての救い主 [Christe Redemptor omnium]
 ビアージョ・マリーニ(1594-1663):天の星々と共に [Con le stelle in ciel]
 ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):めでたし、幼児 [Salve puellule]
ダグマル・シャシュコヴァー(ソプラノ)
ヤン・ファン・エルザッカー(テノール)
アンサンブル・ラ・フェニーチェ
 ジャン・テュベリ
  (リコーダー、コルネット[ツィンク]、コルネット・ミュート、指揮)
 ステファニー・プフィステル(ヴァイオリン)
 ルカス・ペレス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 フィリップ・グリスヴァール(オルガン、チェンバロ)
 ニコラ・アクテン
  (テオルボ、トリプルハープ、バロックギター、バリトン(弦楽器))
録音:2014年12月19-23日、サリニー教会、サリニー、フランス
  

ARS 38182
(SACD Hybrid)
\2700
過去の新色 サクソフォンとアコーディオンのための音楽
 ヘンデル(1685-1759):ソナタト短調 Op.1 No.2 HWV360
 バルトーク(1881-1945):ルーマニア民俗舞曲集
 ドビュッシー(1862-1918):シリンクス
 ベルク(1885-1935):4つの小品
 ヴィヴァルディ(1678-1741):協奏曲ト短調「夜」RV439
 J・S・バッハ(1685-1750):フランス組曲第2番ハ短調 BWV813
 ペンデレツキ(1933-):3つのミニアチュール
 ファリャ(1876-1946):7つのスペイン民謡
 ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史 から カフェ 1930,ナイトクラブ 1960
デュオ・アリアーダ
 ミハウ・クノト(サクソフォン) ボグダン・ラケティチ(アコーディオン)
録音:2015年3月24-26日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
  

ARS 38185
(SACD Hybrid)
\2700
ブルーハウスへの招待 バーゼルのルーカス・サラシンの曲集所収のトリオ・ソナタ
 ヤン・ヴァーツラフ・スタミツ(1717-1757):トリオ イ長調
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):3声のソナタ・ノットゥルナ ニ長調
 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(1700頃-1775):3声のソナタ イ長調
 アントン・フィルス(1745-1801):トリオ ニ長調
 カレル・スタミツ(1745-1801):3声のソナタ ト長調
 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:3声のソナタ ニ長調
 ジャコモ・コンティ:トリオ ト短調
 ガエターノ・プニャーニ(1731-1798):トリオ・ソナタ変ホ長調

デア・ムジカリッシェ・ガルテン
 ヘルマン・エチェベリ・チャモロ、カロリーネ・エチェベリ・クレム(ヴァイオリン)
 アネカトリン・ベラー(チェロ) ダニエラ・ニートハマー(チェンバロ、オルガン)

録音:2015年4月27-30日
 

ARS 38186
(SACD Hybrid)
\2700
ヘンデル、ヴィヴァルディ:トリオ編成による協奏曲とアリア集
 ヘンデル(1685-1759):オペラ「リナルド」HWV7 から 序曲
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調 RV522(ニ短調に移調)
 ヘンデル:オペラ「ラダミスト」HWV12 から
   いつまでなのか、冷酷な運命よ [Quando mai, spietata sorte] (アリア)
 ヴィヴァルディ:室内協奏曲ト長調 RV101
 ヘンデル:
  トリオ・ソナタ ハ短調 HWV 386a
  オペラ「リナルド」HWV7 から
   風よ、旋風よ、この足にお前たちの翼をくれ [Venti, turbini, prestate] (アリア)
 ヴィヴァルディ:
  チェロと通奏低音のためのソナタ変ロ長調 RV45/室内協奏曲ニ長調 RV92
 ヘンデル:
  オペラ「リナルド」HWV7 から 私を泣かせてください [Lascia ch'io pianga] (アリア)

アンサンブル・ロルナメント
 ユリアーネ・ホイティアー(リコーダー)
 カタリーナ・ホイティアー(ヴァイオリン)
 ヨナタン・ペシェク(チェロ)
 セバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ)

録音:2014年10月25-28日

アンサンブル・ロルナメント自身の編曲により、協奏曲やオペラ・アリアもトリオ・ソナタ編成の器楽のみで演奏。

 

ARS 38187
(SACD Hybrid)
\2700
昇る太陽 イタリア・コロラトゥーラ・アリア集
 ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774):
  オペラ「オリンピアーデ」から わかってください [Tu di saper procura](*)
 モーツァルト(1756-1791):
  おお、大胆なアルバーチェよ…この父の抱擁ゆえに
   [O temerario Arbace... Per quel paterno amplesso] K.79(73d)
 ベレニーチェに…昇る太陽 [ Berenice... Sol nascente] K.70
 トンマーゾ・トラエッタ(1727-1779):オペラ「アルミーダ」から
   私は何も求めず、何も愛さない [Io non cerco](*)
   私は行く、しかし私は守る、神よ [Parto, ma lascio, o Dio](*)
 ジュゼッペ・サルティ(1729-1802):オペラ「捨てられたディドーネ」から
   理由もなく、報われず [Non ha ragione, ingrato](*)
 モーツァルト:オペラ「ポントの王ミトリダーテ」K.87 から
   私を脅かす運命から [Al destin che la minaccia]
 ニコロ・ピッチンニ(1728-1800):オペラ「チェッキーナ」から
   怒った女の激しさよ [Furia di donna irata]
シャルロッテ・シェーファー(ソプラノ)
ノイエ・デュッセルドルファー・ホーフムジーク
ミヒャエル・プライザー(指揮)
録音:2014年7月15-19日、クンスストパラスト美術館ローベルト・シューマン・ホール、デュッセルドルフ、ドイツ

(*)世界初録音。

 

ARS 38189
(SACD Hybrid)
\2700
アイデンティティ
 シマノフスキ、ヤナーチェク、ドビュッシー、シュルホフ:ヴァイオリン・ソナタ集
 シマノフスキ(1882-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
 ドビュッシー(1862-1918):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L.148(140)
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):ヴァイオリン・ソナタ
 ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
 シマノフスキ:夜想曲とタランテッラ Op.28
ノエ・乾[イヌイ](ヴァイオリン)
マリオ・ヘリング(ピアノ)
録音:2015年7月7-9日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ

日本人の父・ギリシャ人の母を持つノエ・乾とドイツ人の父・日本人の母を持つマリオ・ヘリングのデュオ。

 

ARS 38190
(SACD Hybrid)
\2700
ヴィヴァルディ(1678-1741):「四季」(*)
テレマン(1681-1767):組曲「ドン・キホーテ」

ズザネ・ブラニー(ヴァイオリン(*))
ドレスデン・カペルゾリステン
ヘルムート・ブラニー(指揮)

録音:2015年1月21-23日、5月4-5日
 

ARS 38532
\2500
マウルブロンのクリスマス
 不詳(16世紀):
  エサイの根より(一つの芽が萌え出た) [Es ist ein Ros entsprungen](OB/3Hr)
 不詳/ハンス・ゲオルク・プフリューガー:
  かわいいナイチンゲールよ、目覚めよ [Lieb Nachtigall, wach auf](S/Ob/Hr/Or)
   (バンベルク歌集(1670)所収の旋律とテキストによる)
 ウィリアム・バベル(1685頃-1723)/ベルンハルト・クロル(1920-2013)編曲:
  ホルンとオルガンのためのソナタ ニ短調(Hr/Or)
 J・S・バッハ(1685-1750):
  われは飼い葉桶の傍らに立つ [Ich steh an deiner Krippen hier](4Hr*)
 アレッサンドロ・マルチェッロ(1669-1747):
  オーボエ協奏曲ニ短調 から アダージョ(Ob/Or)
 レーガー(1783-1916):クリスマス Op.145 No.3(Or)
 J・S・バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013 より
   クーラント(ト短調に移調)(Ob)
 不詳(シレジア地方):山の上に風が吹く [Auf dem Berge, da geht der Wind](S/Ob/Or)
 J・S・バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013 より
  サラバンド(ト短調に移調)(Ob)
 メンデルスゾーン(1809-1847):オラトリオ「キリスト」Op.97 より
   ベツレヘムに幼児が生まれた [Da Jesus geboren war zu Bethlehem] (レチタティーヴォ)(S/Or)
   新たに生まれたユダヤの王はどこに? [Wo ist der neugeborne Konig der Juden?] (三重奏曲)(3Hr/Or)
 ヘンデル(1685-1759):
  オペラ「リナルド」HWV7 から 私を泣かせてください [Lascia ch'io pianga](S/Ob/Or)
 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ソナタ ト短調 より 前奏曲(Hr/Or)
 ヴィヴァルディ(1678-1741):「四季」第4楽章「冬」Op.8 No.4 より ラルゴ(Ob/Hr/Or)
 ハンス・ゲオルク・プフリューガー(1944-1999):
  羊たちのそばで目覚めると [Als ich bei meinen Schafen wacht'](S/Ob/Or)
 ヨゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901):
  アンダンテ・パストラーレ Op.98 No.2(Ob/Or)
 ペーター・コルネリウス(1824-1874):三博士が東の国からやって来た
   [Drei Kon'ge wandern aus Morgenland] Op.8 No.3(S/Ob/3Hr*)
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):18の新しい小品 Op.90 から
   ヘンデルのコラール「シオンの娘よ、喜べ」によるパラフレーズ(Or)
 シチリア民謡/ハンス・ゲオルク・プフリューガー:
  おお、めでたし [O du frohliche](S/Ob/Hr/Or/Tp)
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ(S))
ユリア・シュトレーベル=ベンシュ(オーボエ(Ob))
ヨアヒム・ベンシュ(ホルン(Hr))
エリカ・ブッダイ(オルガン(Or))
ヨゼフ・ヴァイスタイナー(ホルン(Hr*))
ヤコプ・ベンシュ、ジーモン・ハース(トランペット(Tp))
録音:2015年6月,マウルブロン修道院、マウルブロン、ドイツ,福音教会、ティーフェンブロン、ドイツ

(3Hr)(3Hr*)(4Hr*)はホルンの一人多重録音。





STRADIVARIUS



STR 37008
(2CD)
\4000→\3690
J・S・バッハ(1685-1750)/
 ヘルマン・シェルヘン(1891-1966)編曲:フーガの技法 BWV1080
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
ルーカ・グリエルミ(チェンバロ)
マルコ・アンジュス(指揮)
 ドイツの指揮者・作曲家ヘルマン・シェルヘンが長年情熱を注いだ、バッハの「フーガの技法」の構成・楽器配置。
 熱烈な支持者を持つシェルヘン版に現代音楽に強いマルコ・アンジュスが挑んだ注目すべき録音です。
  

STR 37029
(2CD)
\4000
フランツ・トゥンダー(1614-1667):オルガン作品集
  [CD 1]
  前奏曲ト長調/わが愛する神に/カンツォン ト長調/キリストは死の絆につかれた
  イエス・キリスト、神の御子/イエス・キリスト、われらの救い主/前奏曲ト長調
  いかなる苦難がわれらを襲おうとも
  [CD 2]
  前奏曲ト長調/来たれ、聖霊、主なる神/御身にわれは希望を抱けり
  主なる神よ、われらは御身を称える/前奏曲ヘ長調
  いかなる苦難がわれらを襲おうとも/前奏曲(断章)
マヌエル・トマディン(オルガン)
 フランツ・トゥンダーはドイツのリューベックに生まれた作曲家・オルガン奏者。1632年、18歳でホルシュタイン=ゴットルプ公フレゼリク3世の宮廷オルガニストに就任。1641年リューベックの聖マリア教会の首席オルガニストに就任し没するまでその地位に在りました。
 ヴェネツィア楽派の影響を受けた初期北ドイツ・オルガン楽派と聖マリア教会首席オルガニストの後継者ブクステフーデに代表される世代をつなぐ存在として重要視されていますが、現在に伝わる作品数は少なく、その生涯についての研究もあまり進んでいるとは言えません。
 マヌエル・トマディンはウディーネ大学を卒業後、2001年から2003年までバーゼルのスコラ・カントールムでジャン=クロード・ツェーンダーに師事したイタリアのオルガン奏者。


<メジャー・レーベル>
.

DG



4811947
\2300→\2090
ウィーン少年合唱団、DGから最新録音
 ウィーン少年合唱団のクリスマス

 1. ジョン・フランシス・ウェイド: 神の御子は今宵しも
 2. カール・ノイナー: 喜ばしきクリスマスに
 3. 讃美歌: 牧人ひつじを
 4. アドルフ・アダン: オ・ホーリー・ナイト
 5. 聖歌: 神の子は生まれた(イレネ・ル・ディヴィンアンファン)
 6. ミコラ・レオントヴィッチ: キャロル・オブ・ザ・ベル 
 7. ローウェル・メイスン: もろびとこぞりて
 8. ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン: ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
 9. エドゥアルド・エーベル: 雪を降らせましょう
 10 .フェリックス・バーナード: ウィンター・ワンダーランド(すてきな雪景色)
 11. ジューリー・スタイン: レット・イット・スノー
 12. ジョニー・マークス: ルドルフ 赤鼻のトナカイ
 13. ジェームス・ロード・ピアポント: ジングル・ベル
 14. ジョゼフ・ビール&ジェイムズ・ブース: ジングルベル・ロック
 15. ホセ・フェリシアーノ: フェリス・ナビダ
 16. 聖歌:: おめでとうクリスマス
 17. ジョン・レノン&オノ・ヨーコ: ハッピー・クリスマス
 18. フランツ・グルーバー&ジョン・フリーマン・ヤング: きよし、この夜
シューベルト・アカデミー(1, 2, 3, 4, 5, 7, 9, 18)
ヴィーナー・ヴンダー・アラーライ(バンド)
 (8, 10, 13, 14, 15, 16, 17)
フィル・ブレッヒ・ウィーン(金管アンサンブル)(11, 12)
ローランド・ビリャソン(テノール)(4, 18)
ウィーン少年合唱団
指揮:ゲラルト・ヴィルト(芸術監督)
 世代を超えて世界中で聴きつがれている“天使の歌声”
 今年5月に来日60周年を祝ったウィーン少年合唱団がクラシック・レーベルの名門ドイツ・グラモフォンと契約、満を持して最新クリスマス・アルバムを発売します。
 ウィーン少年合唱団の創立は1498年。巨匠指揮者トスカニーニが彼らのコーラスを評して《天使の歌声》と命名したことでも有名です。世界の数ある少年合唱団の中でも抜群の人気と実力を誇り、毎年来日公演でも趣向を凝らした公演を聴かせてくれます。
 当盤では時代を超えて歌いつがれている世界のクリスマス・キャロルを中心に、現代のクリスマス・ソングも取り上げており、世代を超えて楽しめるバラエティ豊かな内容に仕上がっています。
 〈オ・ホーリー・ナイト〉〈きよし、この夜〉の2曲ではビリャソンが共演し、やわらかな歌声を披露しています。
録音:2015年2, 3月 ウィーン
 .


4794651
(24CD)
\12500→\11490
《エミール・ギレリス、DG録音全集》
【CD1】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2, 同第3番ハ長調Op.2-3,
  選帝候ソナタ WoO.47より第1&2番[録音:1981〜1985年]/
【CD2】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7, 同8番ハ短調Op.13「悲愴」,
  同10番ト長調Op.14-2[録音:1980〜1985年]/
【CD3】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1, 同第6番ヘ長調Op.10-2,
  同第7番ニ長調Op.10-3[録音:1973〜1985年]/
【CD4】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22, 同第12番変イ長調Op.26,
  エロイカ変奏曲Op.35[録音:1975〜1985年]/
【CD5】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1,
  同第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」, 同第15番ニ長調Op.28「田園」
   [録音:1980〜1982年]/
【CD6】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1,
  同第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」,
  同第18番変ホ長調Op.31-3[録音:1975〜1981年]/
【CD7】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1, 同第20番ト長調Op.49-2,
  同第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」,
  同第23番ヘ短調Op.57「熱情」, 同第25盤ト長調Op.79[録音:1972〜1984年]/
【CD8】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」,
  同第27番ホ短調 Op.90, 同第30番ホ長調Op.109,
  同第31番変イ長調Op.110[録音:1974〜1985年]/
【CD9】
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101,
  同第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」[録音:1972&1982年]/
【CD10】
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25〜
  アマデウス弦楽四重奏団員, 4つのバラードOp.10[録音:1970&1975年]/
【CD11】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15〜ヨッフム&ベルリン・フィル[録音:1972年]/
【CD12】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83〜
  ヨッフム&ベルリン・フィル, 7つの小品Op.116[録音:1972&1975年]/
【CD13】
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58,
  ポロネーズ第3番イ長調Op.40-1「軍隊」,
  ポロネーズ第4番ハ短調Op.40-2,
  ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」[録音:1978年]/
【CD14】
 グリーグ:
  アリエッタOp.12-1, 子守歌Op.38-1, 蝶々Op.43-1,
  孤独なさすらい人Op.43-2, 音楽帳Op.47-2, メロディOp47-3,
  ノルウェーの踊り「ハリング」Op.47-4, 夜想曲Op.54-4,
  スケルツォOp.54-4, 郷愁Op.57-6 , 小川Op.62-4 , 家路Op.62-6,
  バラード風にOp.65-5, おばあさんのメヌエットOp.68-2,
  あなたのおそばにOp.68-3, ゆりかごの歌Op.68-5, 昔々Op.71-1,
  パックOp.71-3, 過去Op.71-6, 余韻Op71-7[録音:1974年]/
【CD15】
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K.281,
  サリエリのアリア「わが愚かな賤民の考えは」による変奏曲K.398,
  幻想曲ニ短調K.397, ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310[録音:1970年]/
【CD16】
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595,
  2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365〜
   エレーナ・ギレリス(ピアノ:K.365)カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル[録音:1973年]/
【CD17】
 シューベルト:
  ピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」〜
   アマデウス弦楽四重奏団員[録音:1975年],
  幻想曲ヘ短調D.940, ロンド イ長調D.951,
  アンダンティーノ ロ短調D.823-2, エコセーズD.145〜
   エレーナ・ギレリス(ピアノ)[録音:1978年]/
【CD18】
 レイエ(ゴドフスキー編):チェンバロ組曲第1番〜
  ジーグ, ラモー:鳥のさえずり,
 シューマン(タウジヒ編):密輸入者,
 シューマン:トッカータOp.7,
 メンデルスゾーン:デュエットOp.38-6,
 シューマン:夢のもつれOp.12-7,
 プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋〜行進曲,
 ショパン:バラード第1番ト短調Op.23,
 リスト:パガニーニ大練習曲〜狩,
 リスト:ペシュトの謝肉祭,
 D.スカルラッティ:ソナタK.159, 27, 125, 380, 113[録音:1935〜1955年]/
【CD19】
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3,
 メトネル:ピアノ・ソナタ第3番ト短調Op.22[録音:1952年]/
【CD20】
 ハイドン:ピアノ三重奏曲ト短調Hob.XV-19,
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第9番変ホ長調WoO.38,
  ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.97「大公」〜
   ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
    [録音:1950&1956年]/
【CD21】
 ハイドン:ピアノ三重奏曲ニ長調Hob.XV-16,
 シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63,
 フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.15〜
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  ルドルフ・バルシャイ(ヴィオラ)[録音:1951&1958年]/
【CD22】
 ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40〜
  ヤコフ・シャピロ(ホルン)レオニード・コーガン(ヴァイオリン)[録音:1951年],
 アリャビエフ:ピアノ五重奏曲〜ベートーヴェン四重奏団[録音:1949年]/
【CD23】
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」〜
  クルト・ザンデルリンク(指揮)レニングラード・フィル[録音:1957年]/
【CD24】
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26〜
  クルト・ザンデルリンク(指揮)モスクワ放送交響楽団[録音:1955年],
 カバレフスキー:ピアノ協奏曲第3番ニ長調Op.50〜
  ドミトリー・カバレフスキー(指揮)モスクワ放送交響楽団[録音:1954年]
 2016年に生誕100周年を迎え、今年没後30周年を記念するギレリス!
 「鋼鉄のタッチ」とよばれた20世紀を代表する巨匠ピアニストのDG録音全集
 ベートーヴェンの解釈で知られ、ロシア政府からもお墨付きをもらった20世紀を代表するピアニスト、エミール・ギレリス(1916-1985)。来年の生誕100周年を記念して、彼がドイツ・グラモフォンに残した録音を全て収録したBOXが制作されました。
 ベートーヴェンを筆頭にモーツァルト、ブラームスなどのドイツ物からショパン、リスト、そしてお国物のプロコフィエフ、カバレフスキーなど、代表的な名演を全てここでお聴きいただけます。
 独奏曲では孤高の表情を見せる彼ですが、協奏曲ではオーケストラを睥睨し、室内楽では絶妙のバランス感覚で曲に対峙しています。また娘エレーナとの共演も聴きもの。
 68ページブックレットには、ピアノ演奏研究家であるジェレミー・シープマンによる書き下ろし解説(日本語は無し)と、ギレリスのレアな写真が掲載される予定です。




DECCA



4788918
(29CD)
\16000→\14990
《ケンブリッジ、キングズ・カレッジ合唱団/アーゴ録音全集》
【CD1】《ギボンズ:ヴァース・アンセム集》
 「モーゼの最初の歌」「第2礼拝と聖霊降臨祭のための詩篇」
 「ヴォランタリーI」「テ・デウム」「ヴォランタリーII」「ユビラーテ」
 「アンセム〜これはヨハネの記録である」
 「アンセム〜見よ、御言葉は肉体となりぬ」「Glorious and Powerful God」
  [録音:1958年]/
【CD2】《レッスンとキャロルの祭典》
 ゴーントレット:「ダビデの村に」,
 Anon:「招祷」,
 J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオ」より他[録音:1958年]/
【CD3】
 バード:5声のミサ, マニフィカト, ヌンク・ディミティス, アヴェ・ヴェルム・コルプス
  [録音:1959年]/
【CD4】
 J.S.バッハ:モテット「イエス、我が喜びよ」,
 シェメッリ賛美歌集より他[録音:1959年]/
【CD5】《キャロルと祭列》
 ブラームス:一輪のばらが咲いて、
  他、パレストリーナ、プレトリウス、V.ウィリアムズらの作品[録音:1960年]/
【CD6】
 ジョン・タヴァナー:王のキリエ、西風のミサ、他[録音:1961年]/
【CD7〜8】
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲[録音:1960年] **初インターナショル発売/
【CD9】《ハイドン》
 ネルソン・ミサ曲[録音:1962年]/
【CD10】《クリスマス・ナイト》/
 神の御子は今宵しも, ああベツレヘムよ, 他[録音:1962年]/
【CD11】
 バード:3声のミサ曲, 4声のミサ曲[録音:1963年]/
【CD12】《聖水曜日の夕べの祈り》
 バード:短句と応答、パーセル:主よ、わたしの祈りを聞いてください、他[録音:1963年]/
【CD13】
 ヘンデル:戴冠アンセム[録音:1963年]/
【CD14】
 パレストリーナ:スターバト・マーテル、他[録音:1963年]/
【CD15】《クリスマス・イブのためのレッスンとキャロル》
 ダビデの村に, 世の成らぬさきに, 他[録音:1964年]*初CD化/
【CD16】
 タリス:40声部のミサ曲, いざ来ませ、異邦人の救い主よ, おお光から生まれし光よ, 他[録音:1964年]/
【CD17】
 タリス:エレミアの哀歌, 天主の御母の奇跡, 他 [録音:1965年]/
【CD18】
 ヘンデル:シャンドス・アンセム HWV.254, 256[録音:1965年]/
【CD19】
 ヴィヴァルディ:グローリア,
 ペルゴレージ:マニフィカト[録音:1966年]/
【CD20】
 ハウエルズ:ユビラーテ、テ・デウム,他,
 V.ウィリアムズ:3つのシェイクスピアの歌, 他,
 ブリテン:今日のための発言[録音:1966年]/
【CD21】
 ヘンデル:シャンドス・アンセム HWV.255, 251b[録音:1967年]/
【CD22】
 ヘンデル:聖チェチーリアの日のオード[録音:1967年]/
【CD23】
 クリストファー・タイ:ミサ・エウゲ・ボネ, 西風のミサ [録音:1973年]*初CD化/
【CD24】
 ヘンデル:シャンドス・アンセム HWV.250a, 247[録音:1973年]/
【CD25】
 ジョン・ブロウ:戴冠アンセム[録音:1973年]/
【CD26】《レッスンとキャロルの祭典》
 ゴーントレット:「ダビデの村に」,
 Anon:「招祷」,
 J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオ」より他[録音:1954年]*初CD化/
【CD27】
 ギボンズ:アンセムとヴォランタリー集[録音:1955年]*初CD化
【CD28】《夕べの祈り》
 ウィリアム・スミス:詩篇集より,
 スタンフォード:マニフィカト, 他[録音:1957年]*初CD化/
【CD29】《復活祭のオード集》
 ハウエルズ:テ・デウム, ユビラーテ, トムキンス:レスポンソリウム, 他
  [録音:1957年]*初CD化
ケンブリッジ、キングズ・カレッジ合唱団/
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮:CD1〜25),
ボリス・オード(指揮:CD26〜29)
 歴史ある教会聖歌隊による英国国教会の伝統!
 デイヴィッド・ウィルコックス追悼
 英国の大学都市ケンブリッジの中でも名門のキングズ・カレッジの聖歌隊で、15世紀中葉の創立以来、500年以上にわたり高い音楽性と伝統を誇ってきています。
 この合唱団のレパートリーはその長い歴史から窺い知れるように大変広く、聖歌、典礼曲に留まらず、現代作曲家による委嘱作品も数多く演奏されています。
 このボックスには、1954〜1973年にアーゴ・レーベルに録音されたもので、当時音楽監督を務めていたボリス・オードとデイヴィッド・ウィルコックスの指揮による演奏です。
 2015年9月17日95歳で天命を全うしたウィルコックスの追悼盤となりました。


<映像>

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C MAJOR(映像)



73 3004
(5Blu-ray)
\13600→\12490

全集が出てしまった!!
 パーヴォ・ヤルヴィ/マーラー:交響曲全集


 マーラー:
  交響曲第1番ニ長調『巨人』
    収録:2012年ヴィースバーデン、クアハウス、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第2番ハ短調『復活』
    カミラ・ティリング(ソプラノ) リリ・パーシキヴィ(アルト)
    バイエルン放送合唱団 北ドイツ放送合唱団
    収録:2010 年6 月クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第3番ニ短調
    ヴァルトラウト・マイアー(メゾ・ソプラノ)
    ライプツィヒMDR放送合唱団 リンブルク大聖堂合唱隊、ラインガウ音楽祭ライヴ
    収録:2007 年6 月23,24日
  交響曲第4番ト長調
    ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)
    収録:2008 年6 月28,29日クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第5番嬰ハ短調
    収録:2011 年6 月26,27日クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第6番イ短調
   収録:2013 年6 月30日クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
   収録:2013 年6 月クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
   【第8番のソリスト、コーラス】
    エリン・ウォール(ソプラノ) アイリッシュ・タイナン(ソプラノ) アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)
    アリス・コッテ(メゾ・ソプラノ) シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)
    ニコライ・シューコフ(テノール) ミヒャエル・ナジ(バリトン) アイン・アンガー(バス)
    リンブルク大聖堂児童聖歌隊、ヨーロッパ合唱アカデミー、チェコ・フィルハーモニー合唱団
    収録:2009 年6 月クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第9番ニ長調
   収録:2009 年6 月27日クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ
  交響曲第10番〜第1楽章「アダージョ」
   収録:2008 年6 月28日クロスター・エーベルバッハ修道院、ラインガウ音楽祭ライヴ

 特典映像:
  パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー交響曲について語る(第1番〜第9番について)
フランクフルト放送交響楽団、
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

73 2908
(9DVD)
\13600→\12490
 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団による全集シリーズ、ラインガウ音楽祭で行ったマーラー・チクルス
 「C-major」レーベルより発売されていたパーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団による、マーラー・チクルスがBOX 化されました。
 このシリーズは「ラインガウ音楽祭」でのライヴ収録。この音楽祭は、1988 年からドイツ・ヘッセン州ヴィースバーデンのライン河畔の小さな街ラインガウで毎夏行われています。
 音楽ホールや修道院、教会といった街中の施設を使って合計140の公演が開かれ、最近ではフランクフルトやヴィースバーデン、リューデスハイムといったライン川流域の都市をまたいで開催されています。
 パーヴォ・ヤルヴィは今や最も忙しい指揮者であり、現在パリ管弦楽団音楽監督、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、そしてフランクフルト放送交響楽団音楽監督を務めるほか、2015 / 16 シーズンよりNHK交響楽団の首席指揮者に就任し、N 響とどのような音楽を作り上げていくか、一層注目されています。
 

73 1504
(Blu-ray)
\5800
湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」2015
 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
ムラーダ・フドレイ(トゥーランドット:ソプラノ)
マニュエル・フォン・ゼンデン(皇帝:テノール)
ミカエル・リソフ(ティムール:バス)
リッカルド・マッシ(カラフ:テノール)
ユ・ガンクン(リュー:ソプラノ)
アンドレ・シュエン(ピン:バリトン)
タイラン・ラインハルト(パン:テノール)
コスミン・イフリム(ポン:テノール)
平野和(大官:バリトン)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ブレゲンツ音楽祭合唱団
ウィーン交響楽団
パオロ・カリニャーニ(指揮)
演出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ/
衣装:コンスタンス・ホフマン
照明:デイヴィ・カニンガム/
ドラマトゥルク:オラフ・A・シュミット
73 1408
(DVD)
\4000
 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」2015水上に作られた万里の長城!マレッリ演出による「トゥーランドット」

 収録:2015 年7 月20、22、24 日 ボーデン湖・湖上ステージ(オーストリア ブレゲンツ)
 (Blu-ray)画面:Full HD 16:9、音声:DTS-HD MA5.1、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、125分
 (DVD)画面:Full HD 16:9、音声:DTS、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、125分

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。裕福な市民の資金が投入され1946 年からスタートしたこの音楽祭は、ボーデン湖の上に舞台を設置して、伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラが4 週間にわたって上演されます。オーケストラや合唱はステージではなく、隣接するホールで演奏し、最新の音響技術で舞台上のソリストとミックスされ、客席に設置されたスピーカーから聴衆に届けられます。
 本映像は、2015 年7 月に行われた《トゥーランドット》。トゥーランドットは、「千一夜物語」の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」に登場する姫の名で、その物語に基づいてヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762 年に著した戯曲。マルコ・アルトゥーロ・マレッリの演出では、湖上に浮かぶ万里の長城、その下には兵馬俑が並ぶ巨大なセットが用意され、人民服をまとった民衆、仮面をかぶった人々、前衛的な衣装、見ごたえのある現代的なオペラを堪能できます。
 歌手陣も、その声と美貌で将来の活躍が最も期待されているムラーダ・フドレイのトゥーランドット、舞台栄えするカラフ役のリッカルド・マッシ、ユ・ガンクンのリューもマレッリの演出もともなって、印象的な演技をみせています。






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EURO ARTS(映像)



20 60974
(Blu-ray)
\5000→\4590
ラトル(指揮)&ベルリン・フィル
 ハリウッド映画音楽集
  ヴァルトビューネ 2015〜ライト、カメラ、アクション!

 アルフレッド・ニューマン:20世紀フォックス・ファンファーレ
 ブロニスラウ・ケイパー:映画「戦艦バウンティ」〜序曲
 デイヴィッド・ラクシン:映画「ローラ殺人事件」〜テーマ曲「ローラ」
 ジェローム・モロス:映画「大いなる西部」〜テーマ曲
 コルンゴルト:映画「ロビン・フッドの冒険」〜シンフォニック・ポートレート
 スコット・ブラッドリー:映画「トムとジェリー」
 ミクローシュ・ロージャ:映画「ベン・ハー」組曲〜序曲、戦車の行進
 ジョン・ウィリアムズ:
  映画「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク」〜レイダース・マーチ
 ジョン・ウィリアムズ:映画「E.T.」〜フライング・テーマ
 ジョン・ウィリアムズ:映画「スター・ウォーズ」〜メイン・タイトル
 (アンコール)
 リンケ:ベルリンの風
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

20 60978
(DVD)
\3100→\2790
 ベルリン・フィルによるハリウッド映画音楽集、2015年ヴァルトビューネ・ライヴ映像リリース!

 収録:2015 年6 月28 日ヴァルトビューネ野外音楽堂、ベルリン(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA 5.1、リージョン:All、73分
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1 DTS5.1、リージョン:All、73分

 毎年2 万人もの聴衆を魅了している夏の野外コンサート、ベルリン・フィルのヴァルトビューネ・コンサート。
 オープンエアのコンサートながら、聴衆により良い音を届けていることにも定評があり、ベルリン郊外の森に広がる開放的な場所で行われるコンサートは、ベルリンっ子だけではなく世界中から集まってきます。
 本映像は2015 年に行われたコンサートの模様を収録。今年のテーマは「映画音楽」。タイトルにも「ライト、カメラ、アクション!」と映画の決まり文句が使われており、ハリウッドの有名な映画音楽を世界最高のオーケストラ、ベルリン・フィルで愉しむことができます。
 冒頭の「20 世紀フォックス」のファンファーレから会場は大いに盛り上がり、「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「スター・ウォーズ」などジョン・ウィリアムズの作品を中心に名作を彩った音楽が次々に演奏されています。
 また、聴衆はもちろんベルリン・フィルのメンバーも演奏を楽しんでいる様子が映像からも伝わり、初夏の名物コンサートを肌で感じることができる映像となっています。
 (同コンサートで演奏されたグリーグのピアノ協奏曲は収録されておりません)
















10/13(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALBA


ABCD 381
(SACD HYBRID)
\2300
2012年コッコラ夏オペラフェスティヴァル委嘱作品
 ハインツ=ユハニ・ホフマン(1973-):
  オペラ《アハティ・カルヤライネン − 生活、ケッコネンと仕事》
   (2012)
ヘルマン・ヴァッレーン
 (バリトン、アハティ・カルヤライネン)
アヌ・コムシ(ウルホ・ケッコネン、ソプラノ)
ピーア・コムシ(ソプラノ、クラウト)
アンニカ・ミュッラリ(ソプラノ、酒)
コッコラ・オペラアンサンブル
エルッキ・ラソンパロ(指揮)
 録音:2014年6月11日-13日 セッロ・ホール(エスポー、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo

 オペラ《アハティ・カルヤライネン − 生活、ケッコネンと仕事》。フィンランドのコッコラ・オペラ協会が、2012 年のコッコラ夏のオペラフェスティヴァルで上演するため、ハインツ=ユハニ・ホフマンに委嘱した作品です。
 ホフマンは、ソプラノと弦楽四重奏のための《ヒステリーと祈り》、モノローグオペラ《人間の心》といった、「面倒な主題」を扱った声楽作品で注目され、彼の音楽の特徴「容赦ない自然主義」をフィンランドの音楽シーンに確立してきたとされる作曲家。2012 年のオペラでは、ふたりのトップ政治家、国務大臣と首相を務めたアハティ・カルヤライネン(1923-1990)と大統領ウルホ・ケッコネン(1900-1986)の生活ぶりが、政治と飲酒と家庭生活についての激しいやりとりの中に描かれます。ユハ・フルメが執筆した短い6 幕構成の台本。
 ホフマンは、リゲティからプッチーニ、シュプレヒゲザング、広い声域と、高度な技術を求める幅広い歌唱スタイルの歌を、初演のメンバー、カルヤライネン役のヘルマン・ヴァッレーン、ケッコネン大統領の「ソプラノ」アヌ・コムシ、アハティの娘クラウトを歌うピーア・コムシ、「酒」のアンニカ・ミュッラリの声と歌に合わせて作曲しています。
 オーケストラの編成は、弦楽五重奏、フルート、クラリネット、ファゴット、2 組の打楽器、ポンプオルガン。アヌ・コムシはカズーと「おもちゃの豚」、ピーア・コムシはチェロとカズー、ミュッラリはカズーとメガフォン、と、ソプラノの三人が楽器も担当しています。このオペラの初演は雑誌『Opernwelt(オペラワールド)』の表紙にも取り上げられ、2013 年にはエスポー劇場でも上演されました。フィンランド歌詞と英訳がブックレットに掲載されています。
 

ABCD 383
(SACD HYBRID)
\2300
異なった声
 シベリウス: 弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56《内なる声》
 ヨウニ・カイパイネン(1956-):
  弦楽四重奏曲第7番 Op.98《バトシェバ》
 ユッカ・ティエンスー(1948-): ラック
カムス弦楽四重奏団
テルヒ・パルダニウス(ヴァイオリン)
ユッカ・ウンタマラ(ヴァイオリン)
ユッシ・トゥフカネン(ヴィオラ)
ペトヤ・カイヌライネン(チェロ)
 シベリウス、カイパイネン、ティエンスーの「異なる声」

 録音:2014年6月5日-7日 シャウマン・ホール(ピエタルサーリ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo

 カムス弦楽四重奏団は、2002 年、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーの学生が結成したアンサンブルです。クオピオ出身のテルヒ・パルダニウスとユッカ・ウンタマラのカップルに、サヴォンリンナ出身のユッシ・トゥフカネンとラハティ出身のペトヤ・カイヌライネンが加わり、発足しました。アカデミーを卒業後、イギリス、オールドバラのブリテン=ピアーズ・プログラムとヨーロッパ室内楽アカデミーで学び、プロ活動に入りました。
 本アルバムでは、シベリウス、カイパイネン、ティエンスーの「異なる声」をもった作品を取り上げました。シベリウスのニ短調は、作曲者が作品番号をつけた唯一の弦楽四重奏曲です。5 楽章から構成され、シベリウスの持っていたポケットスコアの第3 楽章の第21 小節と第22 小節のところに「VocesIn-timae(内なる声)」−− 内面の奥深いところから聞こえてくる低い声 −− の書き込みが見つかったことから、この副題がつけられました。喉に腫瘍が見つかり、シベリウスが「限りある命」を意識したという時期、音詩《夜の騎行と日の出》の後、交響曲第4 番に先立って作曲された作品です。
 フィンランド音楽の第二次世界大戦後の世代を代表するひとり、ヨウニ・カイパイネンの第7 番の四重奏曲は、フィンランドの作家ヴォルテル・キルピが生まれたクスタヴィで行われたフェスティヴァルの委嘱により作曲されました。
 『旧約聖書』のダビデ王とバトシェバの物語を題材とするキルピの処女作『バトシェバ』に基づく「B flat-A-D-(b)-E flat-E-B flat-A(B-A-D-(h)-Es-E-B-A)」の音列を主題とした作品。
 ユッカ・ティエンスーは、チェンバロ奏者、ピアニストとしても活動する多才な作曲家。器楽のための作品が多く、微分音調律のチェンバロのための《毒薬と老嬢》に代表される、独特の楽器の扱いで知られます。
 《ラック》は、アルディッティ四重奏団のために作曲され、2008 年、オスロのウルティマ・フェスティヴァルで初演されました。曲名の「ラック(rack)」は「檻や棚、歯医者の治療台、中世の拷問台、あるいは、馬の軽掛けと、どのようにも理解できる」(カイパイネン)。緻密に構成された「稠密な音の彫刻」ともみなされる作品です。
 

NCD 52
(SACD HYBRID)
\2300
北国の展望
 ヘイッキ・サルマント(1939-): 北の情景(1997)
  【楽興の時/ 時計が動きを止めると/ 夜想曲/ 北極光/
   平安/ 悲しむものは夢を見ながら/ 葬送/ 夕べの祈り】
 ユッカ・カンカイネン(1932-): 夏の組曲
  【黄金色の葉のように/ 緑のシャワー/ 陽が沈む】
 カイ・ニエミネン(1953-): 夢の国から…(2005)【夢/ 妖精/ 日没】
 クッレルヴォ・カルヤライネン(1932-): 秋(2008)
 エイノ・キルヴェッサロ(1915-1977): 夏が戸口のところに(2002)
  【春の夜、聞こえる、雨の音が/ 鳥の群れが帰ってくると/
   朝の気分/ 孤独な漕ぎ手/ 歌え、愛しい人よ、あなたの歌を】
 エルッキ・アパヤラハティ(1929-2010): 僕も歌ってもいいさ(2008)
室内合唱団セイタクオロ
カドリ・ヨアメツ(指揮)
 ラップランド出身の作曲家たちの音楽

 録音:2015年1月24-25日、3月28-29日 ロヴァニエミ教会(ロヴァニエミ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo

 室内合唱団セイタクオロは、古くからサーミ人が住み、独自の生活と文化を守ってきたフィンランド北部、ラッピ県の中心都市ロヴァニエミに1961 年に創設されました。美しく厳しい自然に囲まれて育ったラップランド出身の作曲家たちの音楽をレパートリーの中心に活動をつづけています。
 創設50 周年を記念する『北極地方の情景』(NCD43)につづく『北国の展望』は、夏のラップランドの夜や秋の雨を「旅する」気分のアルバムとして制作されました。
 ジャズピアニストでもあるサルマントがエイノ・レイノの詩に曲を書いた合唱曲集《北の情景》。春の力強さと夏の日没の不思議な魅力を詠んだトイヴォ・リューの詩に作曲されたユッカ・カンカイネンの《夏の組曲》。
 カイ・ニエミネンの曲集《夢の国から…》は、セイタクオロが新しいレパートリーとして取り入れた「現代の合唱曲」の最初の作品。「夏のラブストーリー」と銘打った最初のテーマコンサートで歌われたキルヴェッサロの《夏が戸口のところに》。クッレルヴォ・カルヤライネンの《秋》とエルッキ・アパヤラハティの《僕も歌ってもいいさ》は、2008 年秋のテーマコンサート「ルーツ」のために作曲された作品です。



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BIS



BIS SA 2166
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ダウスゴーによる鮮烈なメンデルスゾーン
 メンデルスゾーン:
  (1)序曲「美しいメルジーネの物語」 Op.32(9’ 47”)
  (2)付随音楽「夏の夜の夢」 Op.61(49’ 26”)
  (3)序曲「フィンガルの洞窟」Op.26(8’ 51”)
トマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
スウェーデン放送合唱団(女声)
カミラ・ティリング(ソプラノ)
マグダレーナ・リスベルイ(ソプラノ)
 セッション録音:2014年9月/エレブルー・コンサートホール/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、69’06”

 SACD ハイブリッド盤。鮮烈なオーケストレーションで現代的感覚満点のトマス・ダウスゴー率いるスウェーデン室内管弦楽団。
 シューベルトの交響曲シリーズを終えたばかりですが、注目の最新録音は「夏の夜の夢」を含むメンデルスゾーン作品集です。煌めくような弦楽器、明快な管楽器、そして切れ味抜群のティンパニというダウスゴーならではの解釈で新鮮な空気を吹き込みます。
 「夏の夜の夢」はシェイクスピアの劇のための作品で、プロセイン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4 世の依頼で作曲され、王の誕生日祝賀のために上演されました。有名な結婚行進曲を含むメンデルスゾーンの代表作の一つです。
 「美しいメルジーネの物語」は海の精メルジーネの伝説を題材としたF. グリルパルツァーの歌劇台本により作曲されました。
 「フィンガルの洞窟」はスコットランドのヘブリディーズ諸島への旅で、スタッファ島にあるフィンガルの洞窟を見た印象により作曲しました。
 ダウスゴーは1997 年にスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督し就任して以来、BIS やSimax レーベルに積極的に録音しています。シューマン、ベートーヴェン、シューベルトの交響曲集は極めて大胆な解釈は絶賛されております。
 

BIS SA 2145
(SACD HYBRID)
\2700
ロック・ザット・フルート
 キエル・マイエリング(1954-):
  イーグル・リコーダーと弦楽のための協奏曲(2012-13)
   (57’43”)
ダン・ラウリン(リコーダー)
1B1(室内管弦楽団)
ヤン・ビョーランゲル(リーダー)
 技術の限界に挑戦!?鬼才リコーダー奏者、ラウリンがキエル・マイエリングの超絶協奏曲に挑戦!

 セッション録音:2014年2月/スタヴァンゲル・コンサートホール(ノルウェー)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、57’43”

 SACD ハイブリッド盤。
 リコーダー界の鬼才ダン・ラウリンが現代作曲家キエル・マイエリンの超絶技巧作品に挑戦!2013 年に完成したイーグル・リコーダーと弦楽のための協奏曲は、リコーダーの限界に挑戦したかのような難曲で、超絶技巧が随所に散りばめられている作品です。イーグル・リコーダーとは2008 年に開発された楽器で、通常のリコーダーの音域に加えサクソフォンのキーと同じ機能がついており、リコーダーの温かい音色に加え、弦楽の音量にも負けないクリアで鋭い音色を奏でることができます。
 第8 曲「ロック・ザット・フルート」の名の通り、当作品はタテのりでガンガン攻めまくり、無窮動のパッセージが随所にあらわれます。弦楽との対話も刺激的で一度聴くと不思議な魅力にとりつかれます。マイエリングの作風らしく細かいパッセージが続き、さらには効果的な声も交えそれらの響きは非常に新鮮です。新感覚の協奏曲はオーディオ的にも注目の1 枚と言えましょう。
 演奏の1B1 はビェルグステ1 番地(Bjergsted 1)を本拠とするモダン楽器アンサンブルで、スタヴァンゲルが2008 年の「ヨーロッパ文化の首都」に選ばれた際にスタヴァンゲル大学で教える音楽家とスタンヴァンゲル交響楽団のメンバーを加え創設された注目のアンサンブルです。
 


BIS SA 2190
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
強烈なインパクトと美しい旋律が魅力!
 ペッテションの交響曲第13番

  アラン・ペッテション(1911-80):
   交響曲第13番(1976)(66’ 46”)
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
ノールショピング交響楽団
 セッション録音:2015年1月/ルイス・デ・ギア・コンサートホール(ノールショピング)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、66’46”

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルが力を入れている、スウェーデンの作曲家アラン・ペッテション(1911-1980)の交響曲シリーズ、最新盤は交響曲第13 番です。この作品が作曲されたのはアンタル・ドラティによって演奏され成功をおさめた交響曲第7 番を作曲してから8 年後の1976 年です。70 年代に入り、病魔におそわれ体調もすぐれない状態が続いていたペッテションですが、作曲に対する強い意志から作曲活動を続けました。
 第13 番もペッテションの人生をあらわしたかのような暗黒で暴力的なパッセージが随所にあらわれますが、一方で澄みきった弦の響きや天国を夢見ているかのような美しい旋律も印象的です。強烈なインパクトの中に祈りも感じられるペッテションの魅力的な作品です。
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BIS SA 2164
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アンドルー・リットンとコロラド交響楽団!
 コープランドのバレエ音楽&管弦楽曲

 コープランド(1900-90):
  (1)戸外の序曲(1938)(8’17”)
  (2)バレエ音楽「ビリー・ザ・キッド」(1幕)(1938)(32’12”)
  (3)エル・サロン・メヒコ(酒場メキシコ)(1933-36)(11’19”)
  (4)バレエ音楽「ロデオ」(1幕2場)(24’10”)(24’10”)
アンドルー・リットン(指揮)
コロラド交響楽団
 リットンのゴージャスなサウンドでコープランドのバレエ音楽&管弦楽曲を堪能

 セッション録音:2014年11月/ベッチャー・コンサートホール(コロラド)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、77’26”

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルに積極的に録音をしているアンドルー・リットン。今回はコロラド交響楽団との共演で、明確なアメリカ的個性をもった作風を確立したコープランドのバレエ及び管弦楽作品集です。今回もリットンの持ち味である見通しがよいオーケストレーションで非常にゴージャスなサウンドを作り上げております。
 「ビリー・ザ・キッド」は西部の無法者ビリーの波乱の生涯で、メキシコでの非業の死まで扱うバレエ音です。「ロデオ」は西部におけるカウボーイのロデオ競技を題材にしたバレエ音楽で、西部劇さながらのダイナミックなオーケストレーションが魅力です。「エル・サロン・メヒコ」、題名はメキシコ・シティにあるダンス・ホールの名前です。コープランドが1932 年にここを訪れたときの印象により、メキシコ民謡の旋律を用いて作曲しました。「戸外の序曲」は1938 年に音楽美術専門学校の演奏会のために作曲された作品です。
 


BIS SA 1942
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.14
 (1)創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34 /
 (2)「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 ハ長調 WoO.78/
 (3)「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 ニ長調 WoO.79 /
 (4)創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 /
 (5)創作主題による6つの変奏曲 ニ長調 Op.76 /(6)2つの前奏曲 Op.39 /
 (7)フーガ ハ長調 Hess.64 /(8)前奏曲 ヘ短調WoO.55/
 (9)メヌエット ヘ長調 WoO.217/(10)アルマンド イ長調 WoO.81/
 (11)アングレーズ ニ長調 WoO.212/(12)メヌエット 変ホ長調 WoO.82 /
 (13)ワルツ 変ホ長調 WoO.84 /(14)ワルツ ニ長調 WoO.85
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
 イギリス国歌が主題の変奏曲も収録。ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲第14 弾!

 セッション録音:2014年8月/エステローケル教会(スウェーデン)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、62’58”

 SACD ハイブリッド盤。
 鬼才フォルテピアノ奏者ロナルド・ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲全曲録音の第14 弾は変奏曲を中心に収録されました。
 ベートーヴェンはイギリスの歌による変奏曲を2 つ作曲し、そのひとつがイギリス国歌が主題の「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7 つの変奏曲 ハ長調 WoO.78、もうひとつはT. アーンの仮面劇「アルフレッド」の主題を用いた「ルール・ブリタニア」による5 つの変奏曲 ニ長調WoO.79 です。ベートーヴェンらしい見事な変奏曲です。
 楽器は1819 年代製作のレプリカで2007 年ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でもなんか新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする新しくも最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。




BONGIOVANNI

GB 5186
\2500
サンドロ・バルディ、ドビュッシーを弾く
 ドビュッシー:
  前奏曲第1巻、夢、
  アラベスク第1番&2番、
  月の光、レントよりおそく、
  ロマンティックなワルツ
サンドロ・バルディ(ピアノ)
 録音:2014年9月、10月、ボローニャ/66’41

 ボローニャ出身のピアニスト、サンドロ・バルディが弾くドビュッシー。前奏曲第1巻を12曲全曲と、夢、月の光などドビュッシーの聴き心地の良いピアノ作品を網羅しています。




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SIMAX

PSC 1327
(2CD)
\3000→\2690
アレグレット・スピリトーゾ−
 リヴ・グラーセル、ベストアルバム

 [CD1]
  モーツァルト:
   ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K333/315c − 第1楽章、
   ピアノソナタ第15番 ヘ長調 K533/494 − 第1楽章、
   ピアノソナタ第8番 イ短調 K310/300d − 第3楽章、
   ピアノソナタ第16番 ハ長調 K545 − 第1楽章
  シューマン: 子供の情景Op.15
   【ねだる子供/満足/重大な出来事/トロイメライ/木馬の騎士】
  クレメンティ:
   ソナティナ ハ長調 Op.36-3 − スピリトーゾ、
   ソナティナ ハ長調 Op.36-3 − ウン・ポコ・アダージョ、
   ソナティナ ヘ短調 Op.13-6 − アレグロ・アジタート、
   ソナティナ ヘ短調 Op.13-6 − ラルゴ・エ・ソステヌート、
   ソナティナ ニ長調 Op.36-6 − ロンド、アレグレット・スピリトーゾ
  メンデルスゾーン:
   恋する女が書き記すOp.86-3 * 葦の歌Op.71-4 * 
   新しい恋Op.19a-4 * 問い Op.9-1 *
   Tanzt demschonen Mai entgegen(1823/24)* 
  モーツァルト:
   ピアノソナタ第7番 ハ長調 K309/284b − 第3楽章、
   ピアノソナタ第18番 ニ長調 K576 − 第3楽章、
   ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K332/300k − 第2楽章、
   ピアノソナタ第17番 変ロ長調 K570 − 第3楽章
 [CD2]
  シューベルト:
   高雅なワルツD.969
    【第9曲 第10曲 第3曲 第8曲 第11曲 第12曲】[新録音]、
   歌曲集《美しい水車屋の娘》 D.795 **
    【どこへ?/朝の挨拶/涙の雨/緑のリュートのリボンをそえて/狩人】
   感傷的なワルツD.779
    【第1曲/第7曲/第12曲/第13曲/第15曲/第19曲/第23曲/第29曲[新録音]
  ラヴェル:
   高雅で感傷的なワルツ− 第1曲 中庸のテンポで、
   非常に率直に/第3曲 中庸のテンポで/ 第4曲 十分にいきいきと/
   第5曲 ほとんどレントのテンポで/ 第6曲 十分活発に [新録音] 
  グリーグ:
   抒情小曲集 − 青年時代よりOp.65-1 
   ハリング Op.38-4 夜想曲Op.54-4 
  ブラームス:
   4つのピアノの小品− 第1曲 間奏曲ロ短調
   ワルツOp.39 − 第1曲 第3曲 第6曲 第9曲 第10曲 第11曲 [新録音] 
  シューマン:
   子供のためのアルバムOp.68 − 春の歌
   小さな朝の散歩 小さな曲 乱暴な騎手 第26曲
   楽しき農夫 輪唱歌 狩の歌 冬の時 兵士の行進 思い出 、
   幻想小曲集Op.73 *** 
リヴ・グラーセル
 (フォルテピアノ、ピアノ)
ヘレーネ・ヴォル
 (ソプラノ)*
ペール・ヴォレスタード
 (バリトン)**
エルンスト・シモン・グラーセル
 (チェロ)***
 ノルウェーのピアニスト、リヴ・グラーセル80歳記念ベスト・アルバム

 [モーツァルト:Simax PSC1125, PSC1148, PSC1149/シューマン(ピアノソロ):PSC1303/クレメンティ:PSC1258/シューベルト(歌曲):PSC1140/グリーグ:PSC1291/シューマン(幻想小曲集):PSC1175/メンデルスゾーン、ブラームス(間奏曲):LAWO Classics LWC1053/シューベルト(ワルツ)、ラヴェル、ブラームス(ワルツ):新録音]
 録音(新録音):2012年1月2日-6 日 ノルウェー国立音楽大学 リンデマンホール(オスロ)/制作・録音(新録音) エーリク・ガルド・アムンセン

 ノルウェーのピアニスト、リヴ・グラーセルが、2015 年9 月23 日、80 歳の誕生日を迎えました。記念の年、彼女のアルバムの制作に携わってきたSimax Classcs のプロデューサー、エーリク・ガルド・アムンセンは、彼女がフォルテピアノを弾いた録音による「ベストアルバム」の企画を実現させました。
 プロジェクトの話を聞かされた時のことをグラーセルは、「心の内で25歳の気分でいると、ずいぶんと現実離れしたことのように思われました」と、ブックレットに寄せた一文で語っています。そして、フォルテピアノとつながりをもつようになってからの25 年から30 年の年月に想いを馳せ、「固いクルミの殻を割る」のに似た苦労を味わいながら、作品を選んでいったと言います。
 「魂のこもったアレグレット」のアルバムタイトルにふさわしい曲として彼女が選んだのは、まず、かつてマルカム・ビルソンの下でフォルテピアノの研究を深めていた頃、ザルツブルクのモーツァルテウムでオリジナルの手稿譜を研究したモーツァルトのソナタ。そして、「音楽を愛する友人たち、ヘレーネ、ペール、弟のエルネスト・シモン」と共演した演奏も交えた、クレメンティ、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ラヴェルとグリーグの「とっておき」の音楽。
 メンデルスゾーンの歌曲とブラームスの《間奏曲》は LAWO Classics のアルバムのための録音が使われ、「スパイス」として加えられたシューベルトとブラームスとラヴェルの「ワルツ」は、2012 年1 月、国立音楽大学のリンデンマンホールでグラーフのフォルテピアノとエラールのグランドピアノを弾いた録音が収められました。彼女の弟、ヨーテボリ交響楽団の首席奏者を務めるエルンスト・シモン(1975-)と共演したシューマンの《幻想小曲集》は全3 曲が収録されています。

 [プロフィール]
 リヴ・グラーセルは、1935 年、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターを務めていたエルンスト・グラーセルの子としてオスロに生まれました。オスロのロベルト・リフリングとパリ高等音楽院のヴラド・ペルルミュテールに学び、レフ・オボーリン、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプに師事しました。
 1960 年、オスロでデビューコンサートを行い、1960 年代の半ばにアメリカの RCA レコードが企画したグリーグの《抒情小曲集》の最初の全曲録音に起用されました。1973 年からノルウェー国立音楽アカデミーで教え、1990 年には再び学生に戻り、ウィーンのパウル・バドゥラ=スコダとコーネル大学のマルカム・ビルソンに師事しました。1994 年、ノルウェー国立音楽アカデミーの教授に就任。1965 年のノルウェー王国功労勲章に続き、2004 年にリンデマン賞、2014 年にグリーグ賞を受賞しました。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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LIGIA DIGITAL


フランスの名ピアニスト、ロベルテ・マムーの3 タイトル、日本語解説・帯つき仕様で発売


  ロベルテ・マムー・・・多彩な音色を操る音楽家、ロベルテ・マムー。彼女が鍵盤から放つ魔法は、驚異の錬金術にたとえられる。これを支えるのは、マムーが幼少期を過ごしたチュニジアの芳香、ブリュッセルの王立モネ劇場で10 年にわたり声楽コーチを務めた経験、そして何より、彼女があらゆる種の音楽に注いできた愛と情熱である。
 ロベルテ・マムーはソリストとして、ベルリン交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、王立モネ劇場管弦楽団(モネ交響楽団)、モスクワ・ ソロイスツ合奏団、コレギウム・インストルメンターレ・ブルゲンセ、リール国立管弦楽団を始め、世界中のオーケストラおよびアンサンブルと共演している。
 日本やアメリカ等、世界各地で室内楽にも取り組んでいる。ブリュッセル王立音楽院で後進の指導にも情熱を注ぐ他、 フランスやイギリス、日本、アメリカ等で多くのマスタークラスの開催やコンクールの審査にも取り組んでいる。1995 年よりベルギーのブルージュにて、国際マスタークラス「Musica Reservata」を主宰。
 マムーはソリスト・室内楽奏者としての活動と並行し、クノック(ベルギー)の室内楽シリーズ「Musica Reservata」、リール・モーツァルト・フェスティバル(年間約100 公演を開催)、ブルージュのプリンセンホフ国際室内楽フェスティバル、チュニジアのカルタゴ10 月音楽祭(1995 年より)の創設者・芸術監督としても活躍しているほか、様々な音楽祭、音楽週間を主宰している。



LIDI 0103302
\2500→\2290
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 ・ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
 ・ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
ロベルテ・マムー(ピアノ)
ヘラルド・オスカンプ(指揮)
ベルリン交響楽団
 録音:1992年10月/日本語解説・帯付

 フランスの名手ロベルテ・マムーと、ベルリン交響楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲集。短調の2 作を集め、緊迫感のある演奏が展開されています。
 


LIDI 0103303
\2500→\2290
ドメニコ・チマローザ(1749-1801):ピアノ・ソナタ集(32曲)
 [第1巻] ソナタ
  第1番:アレグロ・ジュスト、第2番:アンダンティーノ、
  第3番:アレグロ、第4番:アレグロ、第5番:アンダンティーノ、
  第6番:アンダンティーノ、第7番:アレグロ、第8番:アレグロ、
  第9番:アンダンテ、第10番:マエストーソ
 [第2巻] ソナタ
  第11番:アレグロ、第12番:アレグロ、
  第13番:アンダンティーノ、第14番:アレグロ、
  第15番:アレグロ、第16番:アンダンティーノ・グラツィオーソ、
  第17番:フランス風アレグロ、第18番:アレグロ、
  第19番:アレグロ(ジーグのテンポで)、
  第20番:アンダンティーノ / アレグロ・アッサイ
 [第3巻] ソナタ
  第21番:アレグロ、第22番:アンダンテ、
  第23番:ラルゴ(シチリアーナ)、第24番:アレグロ、
  第25番:アレグロ、第26番:ラルゴ、第27番:アレグロ、
  第28番:ヴィヴァチッシモ(ペルフィーディア)、
  第29番:ラルゲット、第30番:アレグロ、
  第31番:アレグロ、第32番:アレグロ(ジーグ)
ロベルテ・マムー(ピアノ)
 録音:1981年/日本語解説・帯付

 チマローザといえば「秘密の結婚」をはじめとする70 曲あまりのオペラが有名ですが、彼がエカテリーナ2 世に宮廷・帝国劇場作曲家として迎えられてロシアで過ごした4 年間の間に生み出した32 曲のピアノ・ソナタも非常に優れています。
 どの曲も伴奏つきアリアのようなおもむきですが、情熱、柔和さ、夢想、旋風、もの狂おしさ、悲痛さ、ちゃめっけなど、ひとつとして同じキャラクターの作品がありません。いずれも単一楽章で書かれており(独立した3~4 曲の作品を一組としてまとまったソナタを構成すると考えられる楽曲もいくつかあります)、どれもユーモアと感動があふれています。名手マムーの雄弁な音色がチマローザの作品の素晴らしさをさらに高めています。
 
LIDI 0103301
(5CD)
\10500→\9490
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
 [CD1]
 ソナタ
  第1番 ハ長調 K.279、第2番 ヘ長調 K.280、第3番 変ロ長調 K.281、
  第4番 変ホ長調 K.282、第5番 ト長調 K.283
 [CD2]
 ソナタ
  第6番 ニ長調 K.284《デュルニッツ》、
  第7番 ハ長調 K.309、第9番 ニ長調 K.311
 [CD3]
 ソナタ
  第8番 イ短調 K.310、第10番 ハ長調 K.330、
  第11番 イ長調 K.331《トルコ行進曲つき》
 [CD4]
 ソナタ
  第12番 ヘ長調 K.332、第13番 変ロ長調 K.333、
  幻想曲 ハ短調 K.475、第14番 ハ短調 K.457
 [CD5]
 ソナタ
  第15番 ヘ長調 K.533/494
   〔アレグロ(K.533)-アンダンテ(K.533)-
    ロンド:アレグレット(K.494)〕、
  第16番 ハ長調 K.545、第17番 変ロ長調 K.570、
 ピアノ・第18番 ニ長調 K.576
ロベルテ・マムー(ピアノ)
 録音:1990年4月/日本語解説・帯付

 モーツァルトのピアノ・ソナタを全曲集めたボックス。マムーの雄弁な音色が全篇にわたって貫かれた充実の演奏です。



















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