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≪第84号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2015/11/3〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 




11/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALBA



ABCD 384
\2300→\2090
北の国 − ジャン・シベリウス歌曲集
 ジャン・シベリウス(1865-1957):
  思考 JS192/ 夕べに Op.17-6/おまえを連れてきたのは誰だ Op.90-6/
  トリアノンでのテニス Op.36-3/ 岸辺のトウヒの木の下で Op.13-1/
  くちづけの願い Op.13-2/ こころの朝 Op.13-3/
  初めてのくちづけ Op37-1/ 小さなラッセ Op.37-2/
  夏の夜 Op.90-5/春はいそぎ過ぎゆく Op.13-4/ 夢 Op.13-5/
  フリッガに寄せて Op.13-6/ 葦よそよげ Op.36-4/
  狩人の少年 Op.13-7/ エーコーの精(カイウタル)Op.72-4/
  三月の雪の上のダイアモンド Op.36-6/ ある歌JS71/
  黒いばら Op.36-1/ さあ、おやすみ Op.17-2/
  迷い Op.17-4/夕陽のようにゆっくりと Op.61-1/
  逢い引きから帰ってきた娘 Op.37-5/ 彼女の便り Op.90-2/
  三月の雪 Op.36-5/ 小さな娘たち JS174/ 夜に Op.38-3/
  もっと別の考えがあるのかOp.86-4/ 北の国 Op.90-1/
  夢だったのか Op.37-4
ピア・フロイント(ソプラノ)
トンミ・ハカラ(バリトン)
クリスチャン・アッティラ(ピアノ)
 フィンランドのピア・フロイントとトンミ・ハカラの歌うシベリウス

 70’10

 シベリウスは、交響曲、音詩や交響詩、劇場のための音楽といった規模の大きな作品を書く一方、ピアノのための小品や歌曲を数多く作曲しました。
 歌曲は、ヘルシンキ音楽学校に学んでいた1888 年から書きはじめ、90 曲を超す作品を残しました。
 シベリウスの歌曲の多くは、彼の母語、スウェーデン語の詩、とりわけ象徴主義の性格をもった詩に作曲され、言葉や語句のニュアンスよりも、「詩」からインスピレーションを得た旋律、そして曲の構成が重視されています。
 フィンランドのピア・フロイントとトンミ・ハカラの歌うシベリウス。「考えるということ、見よ、いかに鳥が飛び回るか 雲の下、軽く、自由に……」。ルーネベリの詩を2 声の歌曲に作った《思考》から始まるプログラム。「歓喜のうちに滅びる運命」をワルツのリズムに乗せて歌う〈三月の雪の上のダイアモンド〉。ルーネベリの詩を「小さなオペラ」とも呼べる曲に作った〈逢い引きから帰ってきた娘〉。
 そして、別れた恋人に寄せる想いを、大きく弧を描く旋律に歌う〈夢だったのか〉。フロイントとハカラが特に気に入っているという曲を中心に30 曲が選ばれました。

 ピア・フロイント(1964-)
 シベリウス・アカデミーで学び、マルメ音楽アカデミーのドロシー・アーヴィング教授に師事しました。1992 年から定期的にフィンランド国立歌劇場の舞台に立ち、カイヤ・サーリアホの作品を特に得意としていることで知られます。
トンミ・ハカラ(1970-)。シベリウス・アカデミーとカールスルーエ音楽大学で学び、イギリスのカーディフで隔年で開催される BBC の「世界の歌手」コンペティションの2013 年大会で第1 位に選ばれました。
 メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場、ザクセン州立歌劇場、サヴォンリンナ・オペラフェスティヴァルをはじめとする舞台に《ファウスト》のヴァランティン、《タンホイザー》のヴォルフラム、《道化師》のシルヴィオなどの役で出演。2008 年からフィンランド国立歌劇場に所属、歌曲のコンサートに出演し、ソリストとしてオーケストラに客演しています。
 

ABCD 382
(SACD HYBRID)
\2300
王宮の冬の音楽
 ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):
  王宮の冬の音楽−第1ソナタ(シェイクスピア劇の登場人物による)
  第2ソナタ(シェイクスピア劇の登場人物による)
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
オット・トロネン(ギター)
 オット・トロネンによるヘンツェ&ブリテンのギター作品

 オット・トロネン(1980-)は、コルホネン、サヴィヨキ、ミュラー=ベリング、オスカル・ギリアに学び、ソリストとして活動。フィンランド国内から、ロシア、バルト三国、中央ヨーロッパ、北米、南米と演奏の場を広げてきました。
 20 世紀フランスとスペインのギター音楽を演奏した『フランス風ティエント』(ABCD357)に次ぐソロアルバム。ヘンツェとブリテンがエリザベス朝イングランドの文化からインスピレーションを得て作曲し、20 世紀のギター音楽に大きな貢献をした作品が特集されます。
 ヘンツェの《王宮の冬の音楽》は、シェイクスピア劇の登場人物がイメージされた作品です。
 〈グロスター〉〈ロミオとジュリエット〉〈エアリエル〉〈オフィーリア〉〈タッチストーン、オードリーとウィリアム〉〈オベロン〉の6 楽章による1976 年の《第1 ソナタ》。
 〈サー・アンドリュー・エーギュチーク〉〈ボトムの夢〉〈狂気のマクベス夫人〉の《第2 ソナタ》は1979 年の作曲です。
 ブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》は、ダウランドの《歌曲集第1 巻》の〈来れ深き眠り〉に基づく「変奏」として書かれました。
 〈黙想して〉〈ひどく動揺して〉〈落ち着かず〉〈不安な〉〈マーチのように〉〈夢見て〉〈やさしく揺すり〉〈パッサカリア〉〈ゆっくり、静かな〉。1963 年の作品。
 このアルバムの曲はすべて、イギリスのギタリスト、ジュリアン・ブリームに献呈された作品です。



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APARTE



AP 110
(2CD)
\4000→\3690
エドゥアール・ラロ(1823 〜 1892):歌曲集
 神の影/砂漠への別れ/6つの通俗的な歌/
 ル・ノーヴィス/6つの歌/
 アルフレッド・オ・ミュッセの詩による3つの歌/
 オバド/3つの歌/5つの歌/
 ブルゴーニュの歌/マリン/コマドリ
タシス・タシス・クリストヤニス(バリトン)
ジェフ・タシス・クリストヤニス(ピアノ)
ヨハネス・グロッソ(オーボエ)
トラック21「ブルゴーニュの歌」のみ
 「スペイン交響曲」で知られるエドゥアール・ラロの歌曲集

 録音:2015年1月12-14日・3月27-29日

 19 世紀フランスのスペイン系の作曲家、ラロ。異国情緒に富む音使いが華やかな「スペイン交響曲」の作曲者として知られるラロの歌曲が収められたCD です。
 彼が生涯にわたって書いた歌曲の世界に、ラロの詩情がうかがえます。その多くはアルト歌手であった彼の妻の声域に合わせて書かれていますが、このCD ではバリトンで歌われています。
市民革命や普仏戦争など激動の時代の中で、社会の矛盾をあぶりだすような詩につけられた曲(「老放浪者」「貧しい女」) や、それらと打って変わった穏やかなで愛らしいもの(「もし私が小鳥だったら」)
 そしてオーボエと歌とピアノのトリオで奏でられる、のどかで物寂しい「ブルゴーニュの歌」など、その表情の幅は様々。フランス歌曲の中ではドビュッシーやフォーレの影に隠れがちなラロの歌曲の世界が、表情に富んだクリストヤニスのバリトンと、華があるコーエンのピアノで繰り広げられます。




BIS

BIS SA 2136
(SACD HYBRID)
\2700
High, Low or In Between
 (1) Come Down in Time(Elton John/Bernie Taupin)
 (2) We Walk in a Fog(Jussi Chydenius/Eino Leino/Jaakko Mantyjarvi)
 (3) Here Comes the Sun(George Harrison)
 (4) Green(Svante Henryson)(instrumental)
 (5) A Little Kindness(Katarina Henryson/Svante Henryson)
 (6) Eyes of a Child(Katarina Henryson/Svante Henryson)
 (7) The Dry Cleaner from Des Moines(Charlie Mingus/Joni Mitchell)
 (8) High(cello improvisation)
 (9) I Found the Key(Katarina Henryson)
 (10) So Long, Frank Lloyd Wrigh(t Paul Simon)
 (11) In between(cello improvisation)
 (12) Everybody’s Got to Learn Sometime(James Warren)
 (13) Kiss(Prince Rogers Nelson)
 (14) Low(cello improvisation)
 (15) Det vaxer fran Edens tide(r Ture Gudmundsson/trad.)
 (16) Siv Larssons dagbok
  (Chega de Saudade)(Antonio Carlos Jobim/Tage Danielsson)
 (17) Monicas vals
  (Waltz for Debby)(Bill Evans/Gene Lees/Beppe Wolgers)
カタリーナ・ヘンリソン
 (ヴォーカル)
スヴァンテ・ヘンリソン
 (チェロ、チェロ編曲)
 なんとおしゃれな響き!エルトン・ジョン、ジョージ・ハリソンなどの名曲をカヴァーカタリーナのヴォーカルとスヴァンテの多彩な“チェロ”によるコラボレーション!

 セッション録音:2014 年4 月/アーティペラーグ(グスタフスベリ、スウェーデン)/50’10”、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、ディジパック仕様

 SACD ハイブリッド盤。
 このディスクは人気アカペラ・アンサンブル「リアル・グループ」のカタリーナ・ヘンリソンと、元オスロ・フィルハーモニックの首席コントラバス奏者のスヴァンテ・ヘンリソンがチェロを弾く夫婦デュオのファースト・アルバム『High, Low or In Between』です。
 選曲は二人にとって大事な作品で構成されております。
 1999 年の夏、最初の子が生まれた時にふたりで作り、デュオで演奏した最初の歌《Eyes of aChild》、テューレ・グードムンドソンが伝承の詩に曲を書いた《Det vaxer fran Edens tider(エデンの時より育ち)》は娘の命名式、サイモン&ガーファンクルのアルバム『明日に架ける橋』の《So Long, Frank Lloyd Wright》(フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)はスヴァンテの建築家の妹の誕生日、プリンスの《Kiss》はクラリネット奏者マルティン・フレストの結婚式、フィンランドの歌に英語歌詞がつけられた《We Walk in a Fog》は、ピアニストのローランド・ペンティネンの誕生パーティで、それぞれ演奏されました。
 ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』に収録されたジョージ・ハリソンの《Here Comes the Sun》は、「ライト・ライブリフッド賞」が太陽エネルギー研究の先駆者に授与された、スウェーデン議会で行われた授与式で歌った曲。「ザ・コーギス」のジェームズ・ウォーレンが作った《Everybody’ sGot to Learn Sometime》(永遠の想い)は、ノルウェーの「ヤイロ・アイスミュージック・フェスティヴァル」で演奏されました。このときスヴァンテは、ミトンを手にはめ、氷で作ったチェロを弾いたといいます。
 リアル・グループのナンバーからは、カタリーナの書いた《A Little Kindness》と《I Found the Key》。ジャズシンガーのモニカ・セッテルルンドが歌った2 曲、アントニオ・カルロス・ジョビンの《Chega de Saudade》にスウェーデン語歌詞をつけた《Siv Larssons dagbok(シヴ・ラーションの日記)》とビル・エヴァンスの《Waltz for Debbie》による《Monicas Vals(モニカのワルツ)》も、リアル・グループがレパートリーにしています。エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの『The Tumbleweed Connection(エルトン・ジョン3)』から《Come Down in Time》(遅れないでいらっしゃい)と、シンガーソングライターのジョニ・ミッチェルがアルバム『Mingus(ミンガス)』で歌った《The Dry Cleaner from Des Moines》は、お気に入りの作品として収録されました。
 スヴァンテが作曲した《Green》は、チェロのソロのための曲。スヴァンテは、プログラムの途中、《High》《In Between》《Low》を即興で演奏し、それがアルバム・タイトルに採られました。彼が弾く楽器は、フランソワ・シャノが1818 年に製作したチェロ。ギターに似た形の胴体、独特の形状の糸倉とf字孔と、ユニークな楽器です。カタリーナのヴォーカルとスヴァンテの多彩な「チェロ」のコラボレーションをお楽しみ下さい。

 カタリーナ&スヴァンテ・ヘンリソン(プロフィール):
  カタリーナ・ヘンリソン(1964-)はストックホルム生まれ。王立音楽アカデミーで学び、1984 年の創設時、リアル・グループに加わり、「アルト」を担当しています。
 スヴァンテ・ヘンリソン(1963-)もストックホルム生まれ。北部のウメオで育ち、ジャズとロックのベーシストとしてキャリアをスタートさせました。プラハ音楽アカデミーで学んだ後、最年少の首席コントラバス奏者としてオスロ・フィルハーモニックに入団。その後「U ターン」し、ユングヴィ・マルムステーンのヘヴィメタル・バンドにベーシストとして参加、世界をまわるツアーの間に独学でチェロを身につけました。
 チェロ、ベースギター、コントラバス。三つの楽器を使い分けながら、エルヴィス・コステロ、チコ・フリーマン、シェティル・ビョルンスタ、パレ・ミケルボー、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターをはじめ、ロック、ジャズ、クラシカルの音楽家と共演し、作曲家としても知られます。




MIRARE



MIR 162
\2700→\2490
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710 〜 1784):
 クラヴサンと弦楽合奏のための協奏曲集

  弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 イ短調 Falck 45
  シンフォニア ヘ長調 Falck 67
  弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 ニ長調 Falck 41
  アレグロ エ フォルテ ニ短調 Falck 65
  弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 ホ短調 Falck 43
イル・コンヴィート
モード・グラットン(クラヴサン・指揮)
ステファニー・ポーレ(ヴァイオリン)
ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)
ガブリエル・グロスバール(ヴィオラ)
エマニュエル・ジャック(チェロ)
ジョセフ・カーヴァー(コントラバス)
 大バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの協奏曲集

 録音:2012年5月

 J.S.バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ・バッハの協奏曲集。
 偉大な父の威光や弟たちの名声にひきかえ、賭け事と飲酒に溺れる荒んだ生活ぶりなど、なかなか不名誉なエピソードばかりが伝えられがちなヴィルヘルム・フリーデマン・バッハですが、彼もまた才能溢れる音楽家でした。
 本CD に収録されている彼のクラヴサンと弦楽合奏のための協奏曲は、父の影響の中にも彼のオリジナリティである遊び心が現れた秀作ばかりです。
 父J.S. バッハの時代の王道である対位法の技法に、ヴィルヘルム・フリーデマンの時代の傾向であった優雅さや情熱を取り入れた彼の作品は、対位法優勢の音楽から18 世紀後半に起こったロマン派の萌芽である芸術運動「疾風怒濤」への橋渡しとなっています。
 ヴィルヘルム・フリーデマンの名誉挽回に、ぜひとも聴きたい一枚です。




ヴィルヘルム・フリーデマンの天才を知ることのできるきわめて貴重なアルバム


NAXOS
8.557966
\2000
海外直輸入

W.F.バッハ:鍵盤作品集 第1 集
 12 のポロネーズ F.12/
 鍵盤のためのソナタ ニ長調 F.3/幻想曲 イ短調 F.23
ロバート・ヒル(フォルテピアノ)
 第2集、第3集はそうでもないのだが、この第1集はすごい。
 これを聴けばこの作曲家があの「ゴールドベルク」を作った人の息子であることを理解するだろう。
 そして同時にこのロバート・ヒルの演奏に驚嘆、人によっては狂喜し、「ゴールドベルク」のあの録音を残した人に匹敵する才能を直感するだろう。

 絶対、お奨め。聴いておいた方がいい。







SIMAX


PSC 1350
\2600
33+1
 ベートーヴェン:
  ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
 ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975-):
  ディアベッリ・カデンツァ(ピアノと EBow のための)
イングリ・アンスネス(ピアノ)
 アンスネスの妹、イングリによるディアベッリ

 ピアノ[Steinway Mod. D-274 No.77.141, 1893 New York(Res. 2010 S&S, Hamburg]
 録音:2015年8月3、4日、6、7日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/63’27

 イングリ・アンスネスはノルウェーのピアニスト。1978 年、西海岸のローガラン県、カルモイの生まれ。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校のジョアン・ハヴィル、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校のイジー・フリンカに学びました。
 2003 年にチェコで開催されたフィルクスニー・コンペティションでヤナーチェク賞を受賞。ソリストとしての活動に加え、ソールヴェイ・クリンゲルボルン、アルヴェ・テレフセン、ホーヴァル・ギムセ、ノルウェー・ソリスト合唱団をはじめとする音楽家たちと共演してきました。2010 年にはテレマルク室内管弦楽団のアルバムでモーツァルトのピアノ協奏曲第12 番を弾き、飾らない、チャーミングな音楽は、国内そして海外の聴衆と批評家から好感をもって迎えられました。
 ソロアルバム第1 作『33+1』のプログラムに選んだ《ディアベッリ変奏曲》は、かつて、病気で休んでいた彼女が、ピアニストとして復帰するにあたり、「しばらく使っていなかった筋肉のコントロールと力と愛を取り戻すため」に弾いた作品です。
 最後のピアノソナタとなる第32 番を書いた後にベートーヴェンが完成させた「33」の変奏曲。「《ディアベッリ変奏曲》は、必要としているまさにその時に『私に投げつけられた』に違いないと思っています。私に必要だったのは、技術面で大きな挑戦を求め、力強さと忍耐と音楽に没頭することを要求する音楽でした……情熱、深い感情の動き、脆弱さ、そして、もっとも重要なもの『力』を、私は感じたいと思いました」。
 2012 年、ピアノの伝統的な役割を越えた活動に興味をもつようになっていた彼女は、アメリカの劇作家モイセス・カウフマンがオスロのノルウェー劇場で上演した『33 の変奏』のプロダクションでこの曲を演奏し、今では重要なレパートリーのひとつにしています。
 彼女は、《ディアベッリ変奏曲》のこの録音で、新しい試みを行いました。「フーガ」の第32 変奏が終わり、最後の「テンポ・ディ・メヌエット・モデラート」に移るところ、ベートーヴェンの書いた「ポコ・アダージョ」の経過句に代わり、ラーシュ・ペッテル・ハーゲンが作曲した「ピアノとイフェクター “EBow”のため」の4 分46 秒の「カデンツァ」が演奏されます。
 ハーゲンは、彼女から依頼を受け、大きな不安を抱きながらも嬉しく思ったといいます。「ベートーヴェンの《ディアベッリ変奏曲》に足すものは、何もない。何かを加えると、足し算のつもりが引き算になる。ここで、割りこむことにより、私はベートーヴェンに制限をかけることを試みた。彼の音楽に新しい枠組み、ないし『影』を与える。それを私はやりたかった」。
 録音セッションは、2015 年8 月、オスロのソフィエンベルグ教会で行われました。ピアノは、2010 年に修復された1893 年製のスタインウェイ。Simax のチーフプロデューサー、アムンセンが制作にあたっています。
 

PSC 1267
\2600
ハイドン: ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob.XV:27(Op.75-1)
 ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob.XV:30(Op.79)
 ピアノ三重奏曲 嬰ヘ短調 Hob.XV:26(Op.73-3)
 ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob.XV:25(Op.73-2)
グリーグ三重奏団
 【ヴェービョルン・アンヴィーク(ピアノ)
  ソルヴェ・シーゲルラン(ヴァイオリン)
  エレン・マルグレーテ・フレショー(チェロ)】
 ハイドンの独創性をグリーグ・トリオが描く

 録音:2014年8月25-29日 オストシーデン教会(フレドリクスタ、ノルウェー)/65‘27

 グリーグ三重奏団の結成は1987 年。ヴェービョルン・アンヴィークのピアノ、ソルヴェ・シーゲルランのヴァイオリン、エレン・マルグレーテ・フレショーのチェロ。
 創設以来のメンバーで世界各国のコンサートに出演、スイス、ドイツ、オランダ、イングランド、ヘルシンキとクフモ、ベルゲンとオスロで開催されるフェスティヴァルに参加してきました。
 録音活動も積極的に行い、彼らのキャリアを代表するシリーズ、ベートーヴェンの作品に現代の作曲家による曲を加えた「ベートーヴェン+」(PSC1165, PSC1166, PSC1167)は、アルバムの内容によるコンサートがロンドンのウィグモアホールとベルリン・コンツェルトハウスで行われました。
 ハイドンの「後期」のピアノ三重奏曲は、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、ドヴォルザーク、ラヴェルとドビュッシーといった作品とともに、彼らがレパートリーとする作品です。ハイドンの独創性がはっきりと表れた作品群から選んだ4 曲をグリーグ三重奏団が、「ハイドンの音楽」に沿って、演奏を展開していきます。




CHRISTOPHORUS


CHE 0204-2
\1600
ハープのためのバロック音楽
 J.S.バッハ:小品ト長調(パルティータ第5番BWV.829より)
 ヘンデル:パッサカリア ト短調(組曲第7番 HWV.432より)
 マルセル・グランジャニー:クラシック小組曲
 ゴットフリート・キルヒホーフ:アリアとリゴードン ハ短調
 ジャン=バティスト・ルイエ:トッカータ(組曲ヘ長調より)
 ルイーズ・シャルパンティエ:古風な様式による小品ハ短調
 ジョヴァンニ・ペシェッティ:ソナタ第6番ハ短調
 ヘンデル:
  主題と変奏ト短調、ダビデのハープ(オラトリオ「サウル」HWV.53より)
 ジョン・パリー:レッスン(ソナタ)第1番ニ長調
 ニーノ・ロータ:サラバンドとトッカータ
ヴォルカー・セルマン(ハープ)
 ハイティンクやアーノンクール、シャイーらとの共演を行っているドイツのハープ奏者ヴォルカー・セルマンによる、バロックのハープ作品集。

 ※録音:2005年8月23日−26日
 

CHE 0205-2
\1600
ピッコロ・トランペットのためのバロック・コンチェルト
 アルビノーニ:協奏曲ニ長調 Op.7-6(原曲:オーボエ協奏曲)
 ヘンデル:協奏曲第3番ト短調(原曲:オーボエ協奏曲)
 テレマン:協奏曲ロ長調
 アルビノーニ:協奏曲ヘ長調
 ピエトロ・バルダッサーレ:
  ソナタ第1番ヘ長調(原曲:コルネット・ソナタ)
 ジョン・ルイエ:ソナタハ長調(原曲:オーボエ・ソナタ)
 ロベルト・ヴァレンティーノ:
  ソナタヘ長調(原曲:オーボエ・ソナタ)
ヨアヒム・シェーファー(トランペット)
フランク・ヴァルター(トロンボーン)
アントン・ポポヴィッチ(指揮)
ブラティスラヴァ・チェンバー・ソロイスツ
 ヨアヒム・シェーファーの3枚目のソロアルバムとなった、ピッコロ・トランペット協奏曲集。オーボエ協奏曲やオーボエと通奏低音のためのソナタからアレンジされた、ピッコロ・トランペットのための定番レパートリー。

 ※録音:2000年6月5日−7日、ドイツ
 

CHE 0206-2
\1600
クリスマスのオルガン音楽
 リスト:クリスマス・ツリー/
 スメタナ:パストラーレ ト長調/
 ゴラー:「エサイの根より」による変奏曲/
 ラッツェルスベルガー:「きよしこの夜」による変奏曲/
 ベルナー/ハッセ:「幼子のゆりかご」による変奏曲/
 ウェスレー:パストラーレ ト長調/
 ラドニック:クリスマス・キャロルによる幻想曲/
 グラウプナー:子守歌/
 ウィル:アリア・パストラーレ変ロ長調/
 J.S.バッハ:コラール変奏曲《いと高きところでは神にのみ栄光あれ》BWV.771
フランツ・ハッセルベック(オルガン)
 オルガンで聴くリストの「クリスマス・ツリー」や、有名なクリスマス・キャロルの変奏曲など、クリスマスを荘厳に演出するオルガン作品集。

 ※録音:1976年4月10日−12日&1981年6月30日−7月2日



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DREYER GAIDO



CD 21090
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ドルトムント市音楽総監督、鬼才ガブリエル・フェルツ
 フェルツ&ドルトムント・フィル!
  第1弾はラフマニノフの"交響曲第2番"!

   ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
ガブリエル・フェルツ(指揮)
ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団
 大胆な解釈でマーラー演奏に一石を投じ、2013−2014シーズンからドルトムント市の音楽総監督、ドルトムント・フィルの首席指揮者を兼任するドイツの若き鬼才ガブリエル・フェルツ。
 新たなるパートナー、ドルトムント・フィルとのレコーディング第1弾は、ロシアン・ロマンティシズムの代名詞、ラフマニノフの「交響曲第2番」!
 シュトゥットガルト・フィルとのマーラーでも存分に発揮されたガブリエル・フェルツの無尽蔵のアイディアは、ドルトムント・フィルとのコンビでも健在。
 ラフマニノフの「交響曲第2番」からあふれる濃厚なロマンティシズムと情熱、そしてガブリエル・フェルツの解釈。これは期待大!
 またレコーディングは、シュトゥットガルトの「トリトナス」(マーカス・ハイランド)が担当。音質面も要注目です!

 ※録音:2014年10月21日−22日、コンツェルトハウス・ドルトムント(ドイツ)





旧譜
フェルツとシュトゥットガルト・フィルの代表盤の1つ

CD 21035
(SACD HYBRID)
\2500
スクリャービンの「プロメテウス」とラフマニノフの「岩」、
 「死の島」のカップリング

  ラフマニノフ:幻想曲《岩》Op.7、交響詩《死の島》Op.29
  スクリャービン:交響曲第5番 Op.60《プロメテウス》
ガブリエル・フェルツ(指揮)
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管&合唱団
アンドレアス・ボイド(ピアノ)
ケイ・ヨハンセン(オルガン)
 スクリャービンの「プロメテウス」とラフマニノフの「岩」、「死の島」のカップリングは、ガブリエル・フェルツとシュトゥットガルト・フィルの代表盤の1つ。「プロメテウス」のピアノはドイツの実力派、アンドレアス・ボイドが担当。

 2006年5月の録音。






FRA BERNARDO



FB 1506262
\2500→\2290
新皇帝ヨーゼフ
 エルレバッハ:
  Actus Homagiali
   (行進曲、セレナータ 《新皇帝ヨーゼフ》、協奏曲、行進曲)、
  序曲第6番ト短調
 J.S.バッハ:カンタータ第71番 《神はわが王なり》 BWV.71
アルフレード・ベルナルディーニ(指揮)
コンチェルト・ステラ・マトゥティナ
 神聖ローマ皇帝ヨーゼフ1世の戴冠を祝う、エルレバッハとJ.S.バッハの音楽!

 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスやイングリッシュ・コンサート、オルフェオ・バロック管弦楽団など、世界有数のバロック・アンサンブルで活躍してきたメンバーたちによって2005年に創設されたオーストリアのピリオド・オーケストラ、コンチェルト・ステラ・マトゥティナ。神聖ローマ皇帝ヨーゼフ1世のための音楽で指揮を執るのは、アンサンブル・ゼフィロの創設者で古楽界有数のバロック・オーボエ奏者、アルフレード・ベルナルディーニ!
 ミュールハウゼンの図書館に保存されていたフィリップ・ハインリヒ・エルレバッハのセレナータ「新皇帝ヨーゼフ(Josephs Neuer Kayser-Thron)」が、300年の時を経て現代に蘇る。

 ※録音:2013年8月28日−29日、ブリクセン

 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657年 - 1714年)は、ドイツの作曲家。
 東フリースラント地方のエセンス出身。
 父はオストフリースラント伯の宮廷の音楽家で、エルレバッハもオストフリースラント伯領で音楽教育を受けた。
 1678年よりテューリンゲン地方のシュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯国の宮廷に派遣され、1681年に宮廷楽長に就任した。
 33年間在職し、ルードルシュタットで死去した。
 作品には管弦楽曲、室内楽曲、オペラ、カンタータ、ミサ曲、オラトリオなどがある。
 多作な作曲家で1000曲以上の作品を残したが、1735年にルードルシュタット城で発生した火災で多くの楽譜が焼失してしまった。
 

FB 1511291
\2500
レオポルト1世:イル・ルット・デル・ウニヴェルソ ガンベ・ディ・レーニョ
フランチェスコ・バローニ(オルガン、指揮)
アルベルト・アレグレッツァ(テノール)
マウロ・ボルジョーニ(バス)
エマヌエラ・ガッリ(ソプラノ)
ガブリエラ・マルテラッチ(アルト)、他
 作曲家としての顔も持ち、「バロック大帝」と呼ばれた神聖ローマ皇帝、レオポルト1世(1640−1705)の作品、宮廷詩人フランチェスコ・スバッラの詩に基づく「イル・ルット・デル・ウニヴェルソ(Il lutto dell' universo/宇宙の悲しみ)」。ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしても知られるエマヌエラ・ガッリやアルベルト・アレグレッツァ、マウロ・ボルジョーニなどの名歌手が参加。

 ※録音:2015年5月28日−30日、ブリクセン




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HYPERION



CDA 68060
\2400→\2190
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズVol.19 〜
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

  セレナード イ短調 Op.75/ロマンス イ短調 Op.42/
  ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 イギリスの若きヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベックのブルッフ続編登場!

 Quartzレーベルより劇的なデビュー(QTZ 2002)を果たし、メジャー・レーベルでの録音や、変幻自在のアンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーとして、また日本では福間洸太朗とのデュオ・パートナーとして活躍するジャック・リーベック。
 「ヴァイオリン協奏曲第3番」と、「スコットランド幻想曲」を収録したロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズVol.17(CDA 68050)に引き続き、マックス・ブルッフ(1838−1920)のヴァイオリン協奏曲集が登場!
 ブルッフ第2弾で収録されるのは、ロマン派のヴァイオリン協奏曲を代表する名曲「ヴァイオリン協奏曲第1番」と、ヴァイオリン協奏曲第4番として構想され「セレナード」のタイトルが付けられた4楽章の大作「セレナード イ短調」。イギリスの若きヴィルトゥオーゾが描く、悠々たるマックス・ブルッフをご覧あれ!

 ※録音:2014年9月16日−17日、シティ・ホール(グラスゴー)



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CDA 68104
\2400→\2190

クラシカル・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.2 〜
 シュタイベルト:ピアノ協奏曲第3番/第5番/第7番

  ピアノ協奏曲第3番ホ長調 《嵐》 Op.33
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 《狩り》 Op.64
  ピアノ協奏曲第7番ホ短調 《軍隊風大協奏曲》

ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
アルスター管弦楽団
 クラシカル・ピアノ・コンチェルト、第2弾は、ダニエル・シュタイベルト!

 ハイペリオンの大人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)」シリーズから派生した、古典派のピアノ協奏曲を発掘していく"クラシカル・ピアノ・コンチェルト(CPC)" シリーズ。待望の第2弾は、ドイツ生まれ、パリやイギリスで活躍し、後年はサンクトペテルブルクで過ごした作曲家&ピアニスト、ダニエル・シュタイベルト(1765−1823)のピアノ協奏曲集。
 シュタイベルトは8つのピアノ協奏曲を含む多くのピアノ作品を残しており、ここでは、「嵐」を模したロンドで人気を博したピアノ協奏曲第3番 《嵐》や、2つのオーケストラによるピアノ協奏曲第7番 《軍隊風大協奏曲》など、シュタイベルトを代表する作品を収録。
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズでもお馴染みの名匠ハワード・シェリーが、歴史に埋もれたシュタイベルトの魅力を掘り起こしてゆく。

 ※録音:2014年11月18日−20日、アルスター・ホール(ベルファスト/アイルランド)



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CDA 68113
\2400→\2190
ラロ:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番ハ短調 Op.7
 ピアノ三重奏曲第2番ロ短調
 ピアノ三重奏曲第3番イ短調 Op.26
レオノーレ・ピアノ三重奏団
 〔ティム・ホートン(ピアノ)、
  ベンジャミン・ナバロ(ヴァイオリン)、
  ジェマ・ローズフィールド(チェロ)〕
 イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA 68015)に続くセカンド・アルバムは、エドゥアール・ラロ(1823−1892)による3つのピアノ三重奏曲。
 ラロは、今日ではスペイン交響曲やチェロ協奏曲で知られているが、室内楽の作曲にも情熱を注いでおり、ここに収録された3曲も粒ぞろいの作品。

 ※録音:2014年12月19日ー21日、ワイアストン・コンサート・ホール
 

CDA 68125
\2400
メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集Vol.4
 前奏曲とフーガ第1番ホ短調 Op.35-1/
 前奏曲とフーガ第2番ニ長調 Op.35-2/
 前奏曲とフーガ第3番ロ短調 Op.35-3/
 前奏曲とフーガ第4番変イ長調 Op.35-4/
 前奏曲とフーガ第5番ヘ短調 Op.35-5/
 前奏曲とフーガ第6番変ロ長調 Op.35-6/
 アンダンテ・カンタービレとプレスト・アジタート WoO.6/
 無言歌イ長調(1837)/無言歌集第5集 Op.62
ハワード・シェリー(ピアノ)
 膨大なレパートリーを誇り、ピアニスト、指揮者の両面で活躍するイギリスの名匠、ハワード・シェリーが鋭意取組中のプロジェクト、メンデルスゾーンのピアノ独奏作品全集。
 第4巻では、J.S.バッハへの大きな敬意が込められた6つの「前奏曲とフーガ」と、単独のコンサート・ピースとしても人気の高い「春の歌」を含む、「無言歌集第5集」を収録。

 ※録音:2014年12月17日ー19日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー/ロンドン)



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LAWO



LWC 1089
\2600→\2390

ベルゲン・フィル創立250周年記念!
 ガードナー!リットン!マクミラン!

ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団 〜 OPUS250

 オラヴ・ベルグ(1949−):ヴィオラと管弦楽のための協奏曲*
 テレーゼ・ビルケルンド・ウルヴォ(1982−):
  シャドウズ・アンド・シールズ+
 ラグナル・セーデルリン(1945−):風景の中のホルン#
 マルクス・パウス(1979−):
  ティンパニと管弦楽のための協奏曲**

ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドルー・リットン(指揮)*/**
ジェームズ・マクミラン(指揮)+
エドワード・ガードナー(指揮)#
イルゼ・クラヴァ(ヴィオラ)*
クリスティアン・ステーネ(クラリネット)+
ベルゲン・フィルハーモニー・ホルン・セクション#
ホーコン・カルトヴェイト(ティンパニ)**
 1765年創設。記念すべき創立250周年を迎えたノルウェーの雄、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団。
 2015年10月、エドワード・ガードナーを新たな首席指揮者に迎え、さらなる飛躍を目指すベルゲン・フィルのアニヴァーサリー・アルバム「OPUS250」が登場!
 現首席指揮者エドワード・ガードナー、桂冠指揮者であり前首席指揮者のアンドルー・リットン、スコットランドを代表するコンポーザー=コンダクター、ジェームズ・マクミランという豪華指揮者陣が、ベルゲン・フィルと共にノルウェーの作曲家たちの2015年の新作を熱演。
 中でも、ベルゲン・フィルのホルン・セクションが大活躍するセーデルリン、首席ティンパニストのホーコン・カルトヴェイトの快演が光るパウスは、話題性も十分!
 この「OUPS250」は、ノルウェーの伝統と革新の両立を目指すベルゲン・フィルの新時代の幕開けの象徴です。

 ※録音(ライヴ):2015年1月−3月、グリーグ・ホール(ベルゲン、ノルウェー)



<国内盤> 


ALM/コジマ録音


ALCD-110
¥2800+税
Ensemble Nomad[現代中国の作曲家たち]シリーズ
昌英中(しょう・えいちゅう): 室内楽・合唱作品集
 旋文(弦楽四重奏のための)、
 月明かりの経幡(きょうばん)
  (2台のピアノ、2本のクラリネットソプラノのための)
 央(コントラバスとティンハニのための)
 吉祥陽光(合唱と打楽器のための)
 雪景図(女声四重唱)
 ヒマラヤ(3組の混声合唱または12人の歌手のための) 
アンサンブル・ノマド、
フォンターナ・ディ・ムジカ(合唱)
チベットやネパールの文化に立脚した、唯一無二の音楽的個性
 現代音楽の最前線をゆくアンサンブル・ノマドの注目シリーズ第4弾
 昌は四川音楽学院の作曲科教授を務め、中国国内での数々の受賞歴の他、第3回シベリウス作曲コンクール入賞など、国際的にも活躍
 チベットやネパールの文化に立脚した唯一無二の視点が魅力的な音楽となる
 チベット語の音声に由来するテキストを用いた神秘的な合唱曲「吉祥陽光」など、声楽曲も収録。
  

ALCD-3104
¥2800+税
祈りのとき
 アメージング・グレイス
 カッチーニのアヴエ・マリア
 てぃんさぐぬ花
 イエスタデイ
 ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
 白鳥
 彼方の光(村松崇継)
 1900のテーマ〜映画《海の上のピアニスト》より
 ハナミズキ
 ノクターン第2番変ホ長周&第21番嬰八短周(遺作)(ショパン)
 涙そうそう
 花は咲く
 私のお父さん〜《ジャンニ・スキッキ》より
 主よ人の望みの喜びよ
 間奏曲〜《カヴァレリア・ルスティカーナ》より 
   ※全曲編曲: 金山徹
藤井一男(Cl)
藤井裕子(P)
 クラリネット界の重鎮が「最後のアルバム」として全身全霊を込めた崇高な「祈り」。
 数十枚に及ぶアルバム制作の末に、藤井一男がクラリネット人生の到達点として命を注いだ「魂の音」。
 金山徹の新編曲で生まれ変わった16曲が、誰の心にも共鳴する音楽となる。
 伴奏者としても経験豊富な愛娘藤井裕子との息の合ったアンサンブル。
 

ALCD-7193
¥2800+税
アルカン ピアノ・コレクション1《交響曲》
 シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
  ソナチネ イ短調作品61
  軍隊風奇想曲作品50
  戦場の太鼓作品50bis
  すべての短調による12の練習曲作品39より
   第4番〜第7番《交響曲》
  夜想曲第1番作品22
  スケルツォ・フォコーソ作品34
森下唯(P)
 ネット界騒然の「ピアニート公爵」の「中の人」が、前人未到の領域に踏み出した!
 ピアノマニア歓喜!難曲中の難曲として知られるアルカンの、時代を超越した特異な作品群の録音プロジェクトが始動した!
 並のピアニストなら1曲取り上げるだけでも尻込みするような難曲をアルバム1枚分一気呵成にしかも目を見張る精度で弾くのは新進気鋭の森下唯。
 二コニコ動画でショパンのソナタ第3番フィナーレと『巨人の星』主題歌による交響的融合」など一連の超絶技巧動画が大きな話題とっだ「ピアニート公爵」の表の顔でもある
 実は東京芸大大学院修了の、由緒正しきプロ・フェッショナル
 ネット界一の有名凄腕ピアニストの表の顔のデビュー・アルバムは話題性も充分! 




ミッテンヴァルト



MTWD99012
\2500+税
※再プレス

ようやく再プレス
「オーケストラ・ニッポニカ第2集」〜早坂文雄、信時潔、芥川也寸志
 第2回演奏会 【日本の戦中の交響作品】のライヴ

  (1)早坂文雄:管絃樂曲「讃頌祝典之樂」(1942年)
  (2)信時潔:交声曲「海道東征」(1940年)
  (2)芥川也寸志:赤穂浪士のテーマ(1963年)

本名徹次(指揮)
オーケストラ・ニッポニカ
(2)ニッポニカ・フェスティバル・コーア(合唱)
 鈴木美登里(S)、野々下由香里(S)、
 穴澤ゆう子(A)、谷口洋介(T)、
 島田道生(T)、春日保人(B)
 戦後70年、信時潔没後50年記念!
 ミッテンヴァルトのベストセラー盤待望の再プレス!信時潔「海道東征」11 月に東京・大阪で演奏されます!

 録音:2003 年2 月23 日 紀尾井ホール ライヴ

 長期欠品になっていたミッテンヴァルト・レーベルのベストセラー、オーケストラ・ニッポニカ第2 集がようやく再プレスされました。
 戦中の珍しい2作品と当日アンコールとして演奏された芥川也寸志の「赤穂浪士」のテーマが収録されています。
 特に近年見直しされている作曲家、信時潔の「海道東征」の完全版の再演が貴重なものとなっています。「海道東征」は皇紀2600 年の奉祝楽曲として、北原白秋の詩による大作で、戦中には広く演奏されました。阪田寛夫の同名の小説「海道東征」で信時の人となり等にもふれられていて、この作品が知られるきっかけにもなっています。















11/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


 

DANACORD


DACOCD 769
\2600
エミール・グリューステンのデビュー・ディスク、
 シューベルト・プログラム

  シューベルト:
   ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958
   楽興の時 D.780
エミール・グリューステン(ピアノ)
 15歳でソロ・リサイタル、16歳でオーフス響との共演でコンチェルト・デビューを果たしたデンマークのピアニスト、エミール・グリューステン(1985−)のデビュー・ディスクは、シューベルト・プログラム!
 オーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)、コペンハーゲンの王立音楽アカデミー、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーなどで研鑽を積み、デンマーク、フィンランド、ドイツでのコンクール入賞実績を持つ期待の実力派である。

 2015年5月6日−7日の録音。



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CPO



777669
\2700→\2490
ジャワ島生まれのオランダ作曲家
 
ヘンク・バーディングス:交響曲集第 3集

 1-4.交響曲 第4番(1943)/
 5-8.交響曲 第5番(1949)
ボーフム・シンフォニカー/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 オランダの作曲家、バーディングス(1907-1987)の交響曲集の第3集です。
 インドネシア、ジャワ島で生まれ幼い頃にオランダに移住した彼は、その経歴の独自さ(もともと鉱山技師&古生物学者)や、独自の音階を使用したことで知られ、少しずつ注目が集まっている人です。
 このアルバムには交響曲第4番と第5番が収録されていて、第4番は第二次世界大戦中の重苦しい雰囲気を持ちながらも、古典的な構造と流麗な音楽に満たされた力作です。第2楽章のスケルツォ、甘美ささえ感じさせる第3楽章、いずれも後期ロマン派の流れに属する音楽です。第5番の交響曲はコンセルトヘボウ管の設立60周年記念のための委嘱作で、まるで映画音楽のような迫力を持っています。とりわけ終楽章は勇猛果敢。感動的な作品です。


第1集・第2集
777272-2
\2700→\2490
バーディングス(1907-1987)::交響曲集第 1集
 交響曲第2 番/
 交響曲第7 番「ルイヴィル交響曲」/
 交響曲第12 番
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
オランダ生まれの作曲家、バーディンフスの交響曲集です。1930 年に初の作品、チェロ協奏曲をコンセルトヘボウで初演(指揮はメンゲルベルク)、1960 年代以降は電子音楽を用いた作品を多く書いたことで知られる人ですが、反面、古生物学者、鉱山エンジニアとしても働いたという異色の人。もちろん作品も独特の音階を駆使した斬新なものばかり。
777522-2
\2700→\2490
バーディングス(1907-1987):交響曲集第 2 集
 1.交響曲第 3 番/2.交響曲第 10 番/
 3.交響曲第 14 番「交響的三部作」
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/
ダヴィッド・ポルセライン
第 1 集(777272-2)が静かなブームを呼んだオランダの作曲家バーディングス(バーディンフスとは読まない)の交響曲集第2 集の登場です。ここには、彼の名声を決定的にした第3 番の交響曲が含まれます。1935 年にメンゲルベルクによって初演され、カール・ベームも愛したこの曲は、彼の作品の中でも最も多く演奏された交響曲となりました。緊密な対位法、多調性、など聴くべきところが多い作品でもあり、すでに作風は完成され尽くしているとも言えそうです。後に書かれた第10 番や第14 番は、若い頃の勢いが薄れたとは言え、一層緊密に書かれた音の集合体を鑑賞する楽しみに満ちています。

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777676
\2100→\1890
ご存知ベートーヴェンの弟子
 
フェルディナント・リース:ヴァイオリン・ソナタ集

 1.ヴァイオリン・ソナタ Op.8-1/
 2.ヴァイオリン・ソナタ Op.71/
 3.ヴァイオリン・ソナタ Op.16-2
アリアドネ・ダスカラキス(ヴァイオリン)/
ヴォルフガンク・ブルンナー(フォルテピアノ)
 熱心な愛好家の存在で知られるベートーヴェンの弟子、友人であったフェルディナント・リース(1784-1838)。最近になって彼の作品の録音が相次いでいることは本当に喜ばしいことです。
 どちらかというと師であるベートーヴェンの影響からか、ピアノ曲の作曲家のイメージが強い人ですが、彼の父は優れたヴァイオリニストであったことからもわかるとおり、ヴァイオリンにも強い愛着を抱いていたことは間違いありません。
 彼の18曲あるヴァイオリン・ソナタは活動の初期の時代から書かれていて、もちろんここでもベートーヴェンの影も感じられますが、それ以上に独自の音楽を作っていこうとしたリースの奮闘振りが明らかになっていくのが面白いところです。
 Op.8-1はまるでベートーヴェンの「春」を思わせる雰囲気で始まりますが、突然の転調やユニークなメロディラインからは確かにリースの個性が見え隠れしています。
 古典派からロマン派まで多彩なレパートリーを持つダスカラキスと、フォルテピアノのブルンナーがふくよかな響きで歌い上げています。
  


777851
(2SACD-Hybrid)
\6200→\5790
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 マリア・ケオハネ(ソプラノ)/
ジョアン・ラン(ソプラノ)/
アレックス・ポッター(カウンター・テナー)/
ヤン・コボウ(テノール)/
ピーター・ハーヴェイ(バス)/
エルス・トルプ(ソプラノ)/
ハンナ・カッペリン(ソプラノ) 他/
コンチェルト・コペンハーゲン/
ラルス・ウルリク・モーテンセン(指揮)
 北欧のオーケストラの特徴とも言える透明なハーモニーを最大に生かした「ロ短調」ミサの登場です。
 デンマーク出身の名手モーテンセンは、鍵盤奏者、指揮者として優れた活動をしていますが、今回の「ロ短調ミサ」曲では、合唱、オーケストラ全てを統括し、生き生きとした素晴らしい音楽を導き出しています。
 1981年にアメリカの指揮者ジョシュア・リフキンが確立した「バッハ作品の合唱部分のほとんどはソロの声のために書かれたであろう」の理論を継承しながらも、モーテンセンはその理論に更に考察を加え、オーケストラのサイズもバッハ(1685-1750)の時代に合わせた小さなアンサンブルにすること(26人)で、各々のパートに顕かなコントラストを付けています。
 そしてSACDのフォーマットで録音することで、曲のすみずみまでを見通すことが可能になり、この偉大なる作品を改めて味わうことが可能になったのです。
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777866
\2700→\2490
エルンスト・フォン・ゲンミンゲン:
 ヴァイオリン協奏曲 第3番&第4番/
フランソワ=ジョセフ・ゴセック:交響曲 Op.6-2
コーリャ・レッシング(ヴァイオリン)/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ウルフ・シルマー(指揮)
 ドイツ生まれの作曲家ゲンミンゲン(1759-1813)。ビュルテンブルクの騎士の末裔であり、ベルリンで裁判官として働いたという経歴の片鱗がわかっていますが、その他の詳しいことはほとんどわかっていません。
 しかし、以前cpoから発売されたヴァイオリン協奏曲第1番&第2番(777454)の雄弁な音楽は、この作曲家が並々ならぬ才能の持ち主であったことをはっきりと示すものでした。
 この第3番と第4番の協奏曲も世界初録音であり、古典派の一つの失われたピースを埋める貴重な物証となることは間違いありません。
 同時収録はフランスの交響曲の礎を築いた作曲家ゴセック(1734-1829)の交響曲で、古典派からロマン派へと移り変わる激動の時代を反映させた堂々たる作品です。
  

777957
\2100
オルランド・ディ・ラッソ:マニフィカト集
 1.チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565):Da le belle contrade/
 2.ラッソ:第6旋法によるマニフィカト:Da le belle contrade/
 3.ジャケ・ド・ベルシェム(1505-1567):O s'io potessi donna/
 4.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:O s'io potessi donna/
 5.ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):Praeter rerum seriem/
 6.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Praeter rerum seriem/
 7.クローダン・ド・セルミジ(1490-1562):Il est jour/
 8.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Il est jour/
 9.アンセルモ・ド・リュー:S'io credessi per morte essere scarco/
 10.ラッソ:第3旋法によるマニフィカト:S'io credessi per morte essere scarco/
 11.フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Ultimi miei sospiri/
 12.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Ultimi miei sospiri
ジンクフォニカー/
ゲスト出演…
 ゲルハルド・ヘルツル(テノール)
 ドイツが誇る名ヴォーカル・アンサンブル、ジンクフォニカーによるオルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)の第2集です。
 前作(777751)のモテット集に続く、今回のマニフィカト集は、全てラッソが他の作品を元に創り上げた(パロディ…他の作品の旋律を転用した)ものであるため、このアルバムでも、まず素材となった原曲のメロディが歌われ、続いてラッソのマニフィカトが歌われるという方式をとっています。
 原曲のシンプルな様式を重んじながらも、そこに豊かなポリフォニーを加え、なおかつ敬虔な表情を持たせるラッソの手法は驚くべきものであり、また、ジンクフォニカーはこれらの曲に現代的な雰囲気も加えながら、実に見事に歌いあげています。
 

777877
(2CD)
\5400
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
 1.牧歌劇「エイシスとガラテア」HWV49a

   (室内楽によるオリジナル・ヴァージョン(1718))/
 2.カンタータ「私はとても幸せになりましょう」HWV157
アーロン・シーハン(テノール)/
テレサ・ワキム(ソプラノ)/
ダグラス・ウィリアムズ(バス・バリトン)/
ジェイソン・マックストーツ(テノール)/
ザカリー・ワイルダー(テノール)/
アマンダ・フォーサイズ(ソプラノ)…2/
ボストン古楽音楽祭室内アンサンブル&合唱団/
ポール・オデット(指揮)/
スティーブン・スタップズ(指揮)
 これまでにも権威ある賞を獲得しているボストン古楽音楽祭室内管弦楽団と指揮者のポール・オデット、並びにスティーブン・スタップズによるヘンデルの「エイシスとガラテア」です。
 この1718年版の「エイシスとガラテア」というのは、イギリスの貴族ジェイムズ・ブリッジズの元で働きだした頃、ブリッジズがロンドン郊外のキャノンズに建築していた館で上演するために書いたもので、ちょっとした劇に付けられた音楽でした。
 初演後はそのまま放置されていましたが、いつの間にか人気が出て、周囲がヘンデルの許可なく勝手に演奏するようになります。それに業をにやしたヘンデルが自ら改訂版を作成したのですが、そちらは規模も拡大され、英語、イタリア語が混在するというもの。そのため、1739年にもう一度改訂を行い、現在はほとんどがこちらの1739年版が演奏されています。
 このCDで演奏されている初稿版はは5人の歌い手と7台の楽器のみという小さな編成で演奏されるほのぼの感溢れるもので、ヘンデルの最初の意向が遺憾なく発揮されています。
 同時収録のカンタータも、あまり録音のない貴重なものです。
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777990
\2700→\2490
「ドイツ指揮者賞」マルクス・ポシュナー
 リヒャルト・シュトラウス:

  1-3.クラリネットとファゴットのための二重協奏曲(1947)/
  4-12.組曲「町人貴族」Op.60(1917)/
 《ボーナス・トラック》
  シュトラウス・コンダクツ・シュトラウス(1947年録音)/
   13.ベルンハルト・パウムガルトナーによる語り/
   14.明日の朝 Op.27-4/15.万霊節 Op.10-8/
   16.愛を抱いて Op.32-1/17.ばらのリボン Op.36-1
コッラド・ジュフレディ(クラリネット)/
アルベルト・ビアーノ(ファゴット)/
ローベルト・コヴァルスキ(ヴァイオリン・ソロ)…2/
ヨハン・セヴァスティアン・ペーチュ(チェロ・ソロ)…2/
スイス・イタリア語放送管弦楽団/
マルクス・ポシュナー(指揮)/
アネッテ・ブルン(ソプラノ…ボーナス)
 指揮者マルクス・ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。
 コリン・デイヴィス、ロジャー・ノリントンなどの名指揮者のアシスタントを務めた後、インゴルシュタットの室内管弦楽団の首席指揮者に就任。2004年にはドイツ音楽協会、ドイツ・オーケストラ連盟から「ドイツ指揮者賞」を授与され、一躍脚光を浴びました。以降、着々とキャリアを重ね、2015/16シーズンより、スイス・イタリア語放送管弦楽団の首席指揮者に就任しました。
 彼はジャズ・ピアニストの顔も持ち、この分野でも創造性に満ちた演奏を繰り広げ、ジャンルを超えたファンを獲得していることでも知られる才人です。この演奏は、スイス・イタリア語放送管弦楽団への就任記念ですが、リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品の中でも比較的地味な曲を選択したところが、いかにも彼らしいと言えるのではないでしょうか。伸びやかに歌う独奏楽器を自由に操る彼の手腕にご注目ください。
 余白に収録されているのは、晩年のシュトラウス自身の指揮による4曲の管弦楽伴奏つきの歌曲です。まるで目の前にシュトラウスがいるかのようなリアルな録音をお楽しみください。




PALADINO


PMR-47 \2100
シューペルト:ピアノΞ重奏曲第2番&アルペジョーネ・ソナタ
 1-4.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.100 D929(1827)/
 5-7.アルベジョーネ・ソナタイ短調D821(ヴィオラとピアノ版)
ボリス‥クチャルスキー(ヴァイオリン…1-4),(ヴィオラ…5-7)
トーマス・力ロッル(チエロ)…1-4
エリザベート・ホプキンス(ピアノ)
録音2015年7月27-31曰オーストリアケフェルマルクト、ヴァインベルク城
 ロシア、スロヴァキア、ドイツ、そしてユダヤの血をひき、メニューインの卓越した弟子として知られるヴァイオリニスト、クチャルスキーによるシューベルト(17979-1828)です。
 前作のソナタ集(PMR-45)ではピアノのホプキンスとおもに完璧なアンサンブルを披露していましたが、今回は晩年の大作「ピアノ三重奏曲第2番」と、ヴァイオリンをヴィオラに持ち替えての「アルペジョーネ・ソナタ」の2曲を悠然と演奏。イ申びやかな音色と表現力が聴きものです。
 


PMR-69
\2100→\1890
ハープとピアノ
 ロシアのおみやげ

 1-3.セザール・キュイ(1835-1918):3つの小品(1907)
  〈間奏曲/夜想曲/行進曲風に>/
 4.チャイコフスキー(1840-1893):ハプサルの思い出Op.2-
  第3番「無言歌」(1867)/
 6-7.アントン・アレンスキー(1861-1906):
  組曲第1番へ長調Op.15(1884)
  〈ロマンス/ワルツ/ポロネーズ>/
 8.ムソルグスキー(1839-1881):歌劇「ホヴァンシチナ」〜子守歌(1880)/
 9-12.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):組曲「シェエラザード」Op.35
  <海とシンドバッドの船/カランダール王子の物語/
   王子と王女/バグダードの祭>
    ※全てデュオ・プラセディスによるハープとピアノ編
デュオ・プラセディス
<メンバー:
 プラセディス・ハグ=リュッティ(ハープ)/
 プラセディス・ゲネヴィエーヴ・ハグ(ピアノ)>
録音2014年1月14曰、2015年1月5曰スイスビューラッハ、フリューゲルザール&チューリヒ、DRSスタジオ
 ハープとピアノという斬新な組み合わせから紡ぎだされる流麗な音色が魅力。デュオ・プラセディスのpaladinoレーベルヘの2枚目のアルバムです。
 前作(PMR-51)はブラームスのハンカリー舞曲集で、民族色豊かな演奏を聴かせましたが、今回はロシアの小品をバランスよく集めたアルバムです。
 キュイやチャイコフスキー、ムソルグスキーの小品、アレンスキーの組曲、そしてメインはリムスキー=コルサコフの組曲「シエエラザード」。
 このセレクトはかなり挑戦的でもあり、魅惑的でもあります。もちろん編曲は彼女たちによるものです。
 

PMR-73 \2100
J.S.バッ八:ゴルトベルク変奏曲BWV988 エーリヒ・トラクスラー
(ハープシコード…
 French-Flemish harpsichord after Ruckers(Colmar; 1624)by Keith Hill,
1992)
録音2013年12月3-4曰オーストリアケフェルマルクト、ヴァインベルク城アーネンザール
 オーストリアのハープシコード&オルカン奏者、エーリヒ・トラクスラーによる名作「ゴルトベルク変奏曲」の演奏です。
 彼は1600年から1800年頃までの作品を研究し、この時代の音楽の奏法に熟知しています。世界中の多くのバロックオーケストラと共演し、マスタークラスで後進の指導にもあたっています。
 この演奏で、彼はバロックの美学をとことん探求し、バッハ(1675-1750)が使ったモティーフから新たな側面を発見し、新しいゴルトベルクを創りだしているのです。




SONOLUMINUS


DSL-92193
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2400
Scrapyard Exotica〜エキソチックなスクラップ置き場
 1-4.メイソン・ベイツ(1977-):バガテル/
 5.ウエノ・ケン(1970-):ペラダム/
 6-9.モハメド・フェイルーズ(1985-):名付けられた天使
  <第1番:ミカエルの稲妻/
   第2番:アズラエル、死の天使/
   第3番:ヒラー洞窟の尤jブリエル/
   第4番:イスラフェルの言葉>
メイソン・ベイツ(電子楽器)…1-4/
デル・ソル弦楽四重奏団
録音2014年4月23-26日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ…5-9、2012年12月20-21日サンフランシスコ音楽大学オシャー・サロン
 デル・ソJレ弦楽四重奏団によるsono luminus レーベル第3番目のアルバムです。
 現代音楽を主なレパートリーとしている彼らのアルバムには、常に刺激的な音が満ちていて、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれます。
 3人の作曲家の作品はそれぞれ独特な味わいをもっており、作曲家自身も参加した「バカテル(つまらないもの)」での絶妙な電子音や、スリリングなウエノ・ケンの「ペラダム」でのノイズと美音の境界線の認識、イスラム教とキリスト教に登場する天使たちの融合体とも言えるフェイルーズの「名付けられた天使」の東洋的な風味など、ユニークで深遠な音楽が詰まっています。
 肉感に溢れた音色を克明に捉えた素晴らしい録音も併せてお楽しみください。
 

DSL-92194
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2400
From Whence We Came-そこから私たちは来ました
 1.グイド・ピカルド:イリス/
 2.マラン・マレ(1656-1728):組曲二短調-メヌエットとカプリス/
 3.マクロード/マッカッソン/伝承曲:ボートに座って-
  Whistle O″er the Lavelt一主バルゴニーのお気に入り一
  今私は結婚する一墨後のわら/
 4.伝承曲:An Bonnan Bui − The CollierI Reel − Last NightI Fun/
 5.ジェナ・レイド:ダグラスとフィオナ・シアラー/
 6.伝承曲:モーンのボニーエイミーズ/
 7.モーラン/スケイヒJレ/伝承曲:Sophiels Slip]ig 一聖域一遠き我が家/
 8.伝承曲/トールロス:lnnestafrid'n efterArvid Brannlund − アマンダ/
 9.デイヴィス・メル(1604-1662):ジョン・さあキスして/
 10.伝承曲/リチャーズ:ウディ‥ダーリンーミス・アボット/
 11.テレマン(1681-1767)/ヨンソン:
  リコーダー協奏曲イ短調ラルゴ−valsefter]onte i Byom/
 12.サリック(1950-):リンゼイの鍵/
 13.サリック:ジンジャーズ−こころみの世にあれど
アンサンブル・カリレイ
録音2015年2月3-6日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ
 この1枚を聴き始めてすぐに、あなたの感覚は何か酸かしいものを捉えることでしょう。各々のトラックには独自の物語があり、それらにはスウェーデン、アイルランド、スコットランド、そしてアメリカの長い歴史が刻まれています。
 1990年に設立された「アンサンブル・カリレイ」はジャンルを越えた音楽を演奏するアンサンブルで、地域だけでなく、時代をまたいだ自由さが魅力的。多くの曲はメドレー形式になっていて、過去と現代を行き来しながら、無限の時の流れを思い起こさせます。
 フィドルのふくよかな音はもちろんのこと、ケルティック・ハープのきらきらした音やイリアン・パイプス(バグパイプのー種)などの、独特な音色も丁寧に捉えられています。
 

DSL-92195
\2400
What Artemisia Heard-アルテミシアが聞いたもの
 1.ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・グラン・バッターリア/
 2.カプスベルカー(1580-1651):ヴィラネッラ第2巻-LIOndache limpida/
 3.カプスベルカー:コレンテ第6巻/
 4.カプスベルカー:カポーナ/
 5.フェッラーリ(1603-1681):恋人たちよ、私は君たちに言うことができる/
 6.フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーナ/
 7.マッツォッキ(1592-1665):Folle corah nOn tlalletti/
 8.ガリアーノ(1582-1643):シンフォニア/
 9.カッチーニ(1587-1641):私はやつれ、一人にさせて/
 10.ピッチニーニ(1566-1638):トッカータ/
 11.カッチーニ:Chi desia di saper/
 12.カステッロ:ソナタ第1番/
 13.モンテヴェルディ(1567-1643):音楽の戯れより「それは本当なのか」/
 14.モンデヴェルディ:今日のそよ風は何とやさしく/
 15.コルベッタ(1615-1681):2声のシンフォニア/
 16.ファルコニエーリ(1586-1656):ブオンホラのシンフォニア/
 17.ロッシ(1598-1653):美しい瞳/
 18.ファルコニエーリ:Folia echa para miSenora Dona ・ョ「olilla di Carallenos/
 19.ジラーモ(1619-1630):フェスタ・リーソ/
 20.ラニアー(1588-1666):シンフォニアト長調/
 21.ラニアー:NO More Shall Meads be DeCkls with FIOwlrs/
 22.ラニアー:汝、私は若い/
 23.ロッシ:ファン・バッターリア
エル・ムンド(アンサンブル)
リカルド・サヴィーノ(指揮)
録音2014年3月25-27曰USカリフォルニア、マリン・カントリースカイウォーカー・サウンド
 このタイトルに付されている「アルテミシア」とは、バロック期の女性画家アルテミジア・ジェンティレスキのこと。当時は女性の画家という存在自体がなかなか認められることなく、師からは性的暴力を受けるなど、悲惨な青春時代を送ります。結婚後フィレンツェに移り、ようやくその才能が認められ、フィレンツェ芸術院初の女性会員となります。
 ここでは多くの芸術家たちと交流を持ち、時にはカリレオ・カリレイとも手紙をやりとりするなど、華々しく活躍しました。そしてローマに戻るも、そこでは名声を得ることが出来ず、結局ヴェネツィアを経て、ナポリに移住し、この地で多くの作品を残します。
 1638年にはロンドンに旅行し、その地にも一時住んだとされています。このアルバムでは、当時、彼女が各地で聞いたであろう音楽を通じて、その生涯を追っていくというものです。この当時の知られざる音楽に力を注ぐアンサンブル、エル・ムンドの演奏です。
 

SLE-70002
\2400
ispirare
 1-3.ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1979)/
 4.アタル・アラド:カプリース(ジョージのために)(2003)/
 5.ルシアーノ・ベリオ:民謡集第1番:あなたの黒い髪(1964)/
 6.シュラミット・ラン:完璧な嵐(2010)/
 7.ベリオ:ナチュラーレ(シチリアーノのメロディのように)
メリア・ウォトラス(ヴィオラ)/
ウィンストン・チョイ(ピアノ)/
カリア・アラド(ヴォーカル)/
ヴァレリー・ムッソリーニ・ゴードン(八−プ)/
マシュー・コクミエロスキ(ノトカッション)
録音2011年8月13-15曰シアトルベナロヤ、リサイタル・ホール
 多くの作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられている女性ヴィオラ奏者、メリア・ウォトラスが演奏する「現代のヴィオラ作品集」です。
 アメリカの偉大な作曲家ロックバーグの作品と、この曲に触発されたアラドのカプリース(アラドはここでヴィオラを演奏しているウォトラスの師)、アメリカ、イタリア、アゼルバイジャン、アルメニアなどの民謡を現代風にアレンジした  ベリオの作品、そしてウォトラスが心酔しているというランの無伴奏作品まで、多彩な曲が収録されています。
 

SLE-70003
\2400
聖なる日のハーモニー〜クリスマスの歌曲集
 1.伝承曲:荒野の果てに/
 2.アダン:オー・ホーリーナイト/
 3.グルーバー:清しこの夜/
 4.ヒグドン:降りてくる愛/
 5.レーガー:マリアの子守歌/
 6.マーリー:ささやき、そして顕れる/
 7.ギルロイ:メリー・クリスマス!良い希望/
 8.We Wish You A Merry Christmas-クリスマスおめでとう(J.クラーマン編)
エッセンシャル・ヴォイシスUSA他/
ジュディス‥クラーマン(指揮)
録音2015年2月12日アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
 アメリカの合唱団、エッセンシャル・ヴォイシスUSAが歌う8曲のクリスマスソングを収録したミニ・アルバム。少しだけ
 現代的なアレンジが施された歌や、素朴な歌など心から楽しめる曲集です。




LINDORO



NL 3028
\2500→\2290
※詳細追加再案内
証言 撥弦楽器による中世の音楽
  聖母マリアのカンティガ
   (アルフォンソ10世(1221-1284)編纂)第384番−第2番
  モンセラートの朱い本 から 輝ける星よ/イングランド舞曲
  トリスターノの嘆き−ロッタ/すべての花
  聖母マリアのカンティガ 第179番−第322番/
  第7のエスタンピー・レアル
  優しく美しきご婦人よ/
  モンセラートの朱い本 から 喜びの都の女王よ
  サルタレッロ/聖母マリアのカンティガ集から
   第393番−第353番/トロット
  エスタンピエー・ガエッタ/モンセラートの朱い本 から 天の元后よ
ホセ・ルイス・パストル
 (13世紀型スパニッシュ・リュート、シトラ、ビウエラ、シンフォニア、
 14世紀型イタリアン・リュート、中世ギター)
 譜に楽器指定が書き込まれることが無かった中世音楽において、リュート等の撥弦楽器の奏者たちは何をどう弾いていたのか?…リュート奏者で音楽学者のクロフォード・ヤングは著書において、専門の演奏家たちに14〜15世紀の音楽を撥弦楽器のために書き換えることを提唱しています。
 ホセ・ルイス・パストルは2015年現在セビリャ・マヌエル・カスティリョ音楽院クラシカル・ギター科教授を務めるギター奏者。ホプキンソン・スミス、フアン・カルロス・リベラ他に学んだ彼は中世撥弦楽器のスペシャリスト。
 ヤングの提唱に従い中世音楽をリュート等の独奏用に書き換え、演奏会と当録音に臨みました。
 アルバム・タイトルの「証言」は音楽学者ティモシー・J・マクギーの中世舞曲の解釈に関する書物の第1章のタイトルから採られたものです。
 ブックレットには、使用楽器の詳細がカラー写真とともに掲載されている。




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パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊・自主レーベル
(MUSIQUE SACREE A NOTRE-DAME DE PARIS)



MSNDP 005
\2600→\2390
ノートルダムの歌集/
ノートルダム大聖堂着工850年記念委嘱教会児童合唱作品集

 ジャン=バティスト・ロバン(1976-):
  澄んだ声で [En clara vox]
 ブリューノ・デュコル(1949-):
  明暗法で描かれた夜明け [Une aube en clair-obscur]
 ジャン=ピエール・ルゲイ(1939-):深き淵より [Du fond de l'abime]
 ピエール=アドリアン・シャルピー(1972-):
  ここに聖なる王国あり [Voici le sacre du Royaume]
 カロリーヌ・マルソ(1974-):
  アレルヤ、石は転がされぬ [Alleluia, Lapis revolutus est]
 エディト・カナ・ド・シジー(1950-):キリエ [Kyrie] (ミサ・ブレヴィス)
 ティエリー・エスケシュ(1965-):サンクトゥス [Sanctus] (ミサ・ブレヴィス)
 ニコラ・バクリ(1961-):アニュス・デイ [Agnus Dei] (ミサ・ブレヴィス)
 ヴァンサン・ブーショ(1966-):
  かくも大いなる秘跡ゆえ [Tantum ergo Sacramentum]
 エリック・ルブリュン(1967-):
  今日、日の創造主は [Aujourd'hui le Createur des jours]
 ブノワ・メニュ(1977-):大風が起こりぬ [Un grand vent s'est leve]
 ヴァンサン・ポーレ(1962-):作られし果実で [De fructu operum]
 ミシェル・ルヴェルディー(1943-):太陽をまとう女よ [Femme revetue de soleil]
 トマ・ラコート(1982-):聖にして無垢なる [Sancta et immaculata]
 イヴ・カスタニェ(1964-):おお、夕べの聖母よ [O Notre-Dame du soir]
パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊
イヴ・カスタニェ、ドニ・コンテ(オルガン)
エミリー・フルーリー(指揮)
録音:2013年10月22日、2014年10月23-24日、ノートルダム大聖堂、パリ、フランス
 ノートルダム大聖堂着工850年を記念してフランスの15人の作曲家に委嘱されたモテットとミサ楽章。もちろんすべて世界初録音。
 児童合唱、女声合唱の新たなレパートリーとしても聴き逃せない一枚です。




DUX


DUX1167
\2400
ダリュシュ・プシビルスキ(1984〜):歌曲、ピアノ曲集
 エミリー・Dの影の中に(ピアノのための)、
 ハリナ・ポスフィアトフスカの詩による
   ソプラノとピアノのための6つの歌、
 オルフェオとエウリディーチェ(ピアノのための詩曲)、
 真実は厳粛であるゆえに、
 πピアノ小品 I(ピアノと任意のアンティークシンバルのための)
イヴォナ・ソボトカ(Sop)
ウーカシュ・ハイドゥチェニャ(Br)
ダニエル・ブレフスキ(pf)


<国内盤> 


ミューズエンターテインメント



MECO-1032
(SACD Hybrid)
\3000+税
新倉 瞳/エルガー:チェロ協奏曲
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
 ブルッフ:コル・ニドライ作品47
 鳥の歌(カタロニア民謡)
新倉瞳(チェロ)
飯森範親(指揮)、
山形交響楽団

 5年の沈黙を経て、今ここに、チェロの女神が降臨する
 〜新たなる一章。新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶〜
 幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。
 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。
 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・。
 このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。

 録音:2015年5月8日〜10日 山形テルサ テルサホール

CDアルバム発売記念コンサート
 12月11日(金)新倉瞳チェロ・リサイタル(浜離宮朝日ホール)

アルバムに寄せて
 音楽を聴くと、笑顔が止まらず踊り出し、歌い出し、時に涙を流し、父の仕事の転勤先のアメリカやドイツでは森の中を駆け回る… 私はそんな素直で元気な子供でした。両親から愛され師や友人にも恵まれ、精神的に豊かな日常でした。ピアニストの母の影響でピアノを弾くことから私の音楽人生は始まりましたが、テニス、バレエ、水泳、それ以外にも たくさん与えて貰いました。

 そんな子供が初めて自分で選んだものがチェロでした。そして中学生の時、先輩の演奏を聴き衝撃を受け、初めて自分で「弾きたい!」と思った曲が、今回のアルバムのメインとなったエルガーのチェロ協奏曲でした。一日中楽譜とにらめっこし、納得するまで練習を重ね、自分の感情を塗りたくることが出来た一曲、私にとって特別な曲です。さらに、カザルスが平和の祈りを込め編曲し世に送り出した鳥の歌に感動し、「私はチェリストになって平和を歌うんだ」、と漠然とでしたが心に誓いました。

 その後、高校生になり大手レコード会社からのCDデビューの話が舞い込み、大学生の頃には様々なステージの機会を得、その与えられた全てを引き受けてきました。もちろん経験させて頂いたこと全てが、今の私を形成しており感謝の想いでいっぱいですが、徐々に何か中途半端で期待に応えられていないような罪悪感を抱き始めるとともに、自分が何を目指しているのか分からなくなり、もう一度原点に戻ろうと日本を飛び出しました。
スイスでも、もちろん試練の連続で隠れてたくさん泣きました。しかしそこでは、常に自分との闘いだったので、清々しい気持ちでした。そして徐々に自分がしたいこと、自分に求められていること、自分に出来ること、これらのバランスがうまくとれるようになってきました。

 今回、音での会話を楽しむことのできた山形交響楽団さん、「私」を引き出して下さった飯森マエストロ、そして素のままに音楽を楽しめるようになった私で、エルガーを録音出来て本当に幸せでした。また、コル・ニドライも、スイスで出逢ったクレズマー音楽の影響 でイディッシュ語の歌を歌うようにもなり曲への理解が深くなった今、録音出来て良かったです。長年の友人で心の葛藤を昔から知るハーピストの朝永侑子氏もゲストで参加してくれました。最後に、鳥の歌。この曲は私の人生の幹であると改めて強く感じ、今回のアルバムにも収録しました。これからも課題は無限ですが、自分にしか出来ないことを探し続けて行きます。

2015年秋 新倉 瞳



 新倉瞳は進化する-----

 5年ぶりのアルバムとなる本CDのサンプルを聴いた第一印象である。エルガーの協奏曲を中心に、ブルッフと「鳥の歌」というアルバム構成は、まさにこれまでの彼女の歩みと未来を想像させる芸術である。

 「愛の挨拶」を妻アリスに捧げた愛妻家エルガーが、晩年病いとの闘いと第一次世界大戦の心痛から書き上げた協奏曲は、情熱と憂い、高貴でありながら悲哀感を持つ作品であるが、新倉の愛情あふれる音色と作品に真摯に向き合う音楽性、そして20世紀初期の作品という時代性を的確に読み取り、オーケストラとの絶妙な呼応で昇華する演奏が、新倉の“今”を表現している。
 エルガーのチェロ協奏曲は、決して頻繁に演奏される作品ではないが、ジャクリーヌ・デュ・プレのように天才肌の演奏家に好まれる曲で、新倉の今回の取り組みもその片鱗を見て取れる。特に第1楽章冒頭の本作品を通しての大主題である独奏とその後の第一主題の陰影あるモチーフと、第3楽章のアリスへのオマージュである愛情溢れるモチーフの対比は、エルガーの現実と夢、現象と追憶を見事に体現した演奏であり、新倉の感性を余すところなく表出している。
 この姿勢はブルッフの「コル・ニドライ」でも見事に表れ、ユダヤ音楽が持つ悲哀と憂いに深い理解を示している。これは近年新倉が新たに傾倒しているクレズマー音楽との関わりが作品の共感に結びついているのだろう。
 クラシック音楽を多元的な視点で見ることが出来るのは、この曲については新倉の新境地ではないだろうか。
 最も驚嘆に接したのが「鳥の歌」である。チェリストにとって“神カザルス”に触れることの出来るこの曲は、新倉にとっても特別な曲であろう。2006年のデビューアルバムのタイトルにその名を冠し収録しているが、9年後の今回の録音は最も彼女の成長を感じ、進化を感じる演奏である。
 演奏家にとって技術とは鎧であり剣であるが、この曲はそれが通用しない。むしろ今回のアルバムにこの曲を選曲した、しかもオーケストラ版で収録した意味は、デビューから9年の歴史を語るに相応しい曲であり、想いを感じる演奏がそれを証明する。

 実は、昨年筆者の「チェロとオーケストラのための“祷歌”」という作品の日本初演の独奏チェロを演奏して頂いた。その際に感心したのが彼女の作品を読む力と音そのものの表現力であった。
 これまで数々のクラシックの名曲や、前述のクレズマー音楽など様々なジャンルの音楽に取り組んできた新倉だが、現代の音楽にもとても興味があるらしく、演奏打ち合せからリハーサル、そして本番と大変有意義な時間を共有することが出来た。
 彼女の作品に対する視点は的確であり、オーケストラへの配慮と理解も素晴らしいものであった。この作品はタイトルにあるようにソリストをある種のシャーマニズムと化し、オーケストラと対峙するのだが、その意図を完全に具現化してくれた。そういう演奏家は作曲家にとって誠に貴重である。またその時の指揮者が、本盤と同じ飯森範親氏であり、新倉と飯森氏との共演もかなりの回を重ね、このアルバムでも非常に深い共感と理解で結ばれていると感じられる。

 演奏家は、常にフラットであるべきだと思っている。所謂「ベートーヴェンの大家」「ショパンの大家」などいう看板は第三者が作為的に付加するものであって、演奏家にとって「大家」という権威は名演の前では必要ないのである。
 新倉にとって、バーゼル時代を経て、これからまさにあらゆる分野へフラットな視点を持ち、更なる挑戦と飛躍の扉が開かれるであろう。そこから自由な翼を持ってアカデミズムにもジャーナリズム“現在の音楽”にも羽ばたいて行って欲しいと願う。
 このアルバムは、そんな進化する新倉瞳の新たなる1ページである。

2015年秋 作曲家 和田 薫




マイスター・ミュージック


MM-3060
\3000+税
エピソード・キャトリエム/冨岡 祐子(テナー・サクソフォーン)
 J.S. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ
 B. ジョラス:エピソード・キャトリエム
  (無伴奏テナー・サクソフォーンのための)
 R. アーン:クロリスに
冨岡 祐子 テナー・サクソフォーン
佐野 隆哉 ピアノ
流麗なテナーの響き、待望のソロ・デビュー
 テナー・サクソフォーンのソロという希少性はもちろんのこと、音楽的な内容を重視したプログラムの“潔さ”も目をひくアルバムだ。(中略)演奏のバックボーンをなすのは、ピアノとのデュオを通じて解釈を深化させていくタイプの作品に取り組む意識の高さ。(木幡 一誠)
 

MM-3061
\3000+税
鳥の歌〜無伴奏コントラバス作品集/吉田 秀(コントラバス)
 D. ドラゴネッティ:6つのワルツ
 M. ガイドシュ:カプリッチョ第2番
 B. トゥレツキー:ポエム、ポートレイト、バラード、ブルース
 A. ビバロ(C. ロヴェイド作詞):舟なき船旅 -ソプラノとコントラバスのための*
 P. カザルス:鳥の歌
吉田 秀 コントラバス
天羽 明惠 ソプラノ*
 繊細な表現が際立つ、深く響く、無伴奏
 コントラバスの最大の魅力である、深く艶やかなバスはもとより、作品のテクスチャをきわめて繊細に表現する演奏は、さすが、我が国トップ・クラスの奏者ならでは。
 豊かな個性の作品が並ぶ、凝ったプログラムが、同楽器の魅力と可能性をさらに浮き彫りにする。是非聴きたい作品集。
  

MM-3062
\3000+税
バッソ・ドルチェ 〜チェロとコントラバスのための作品〜
 J. ゴルターマン:ベッリーニの想い出
 G. ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲
 J.S. バッハ:2声のインヴェンション BWV779 第8番
 モーツァルト:ソナタ  K. 292
 J. バリエール:ソナタ
 N. パガニーニ:チェロとコントラバスのための幻想曲
 P. ヒンデミット:14のやさしい小品第1番
 B. バルトーク:44の二重奏 第13番 & 第14番
藤森 亮一 チェロ
吉田 秀 コントラバス
甘美な低音が薫り立つ、極上デュオ
 チェロとコントラバスの名手二人の競演は、さながらテナーとバリトンの二重唱のごとく、心地よい響きと、歌心に溢れ、聴き手を魅了します。今回、リマスタリングを施されさらに音質が向上。オーディオ・ファンにもお薦めのアルバムです。














11/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT

ACC 24312
(11CD)
¥5900→\5490
11枚組 バルトルド・クイケン
 フランス・フルート音楽集〜1979ー2003年録音

 CD1
  18世紀のフランス・フルート作品集
   モンテクレール:フルートのためのコンセール第2番
   ブラヴェ:ソナタ第2番Op.1-8
   ギニョン:ソナタイ長調Op.1-8
   ボワモルティエ:ソナタ第2番ト長調Op.91-2
   ルクレール:ソナタ第7番Op.9-7
    録音:1979年5月 聖ステファン教会、メルセン、ベルギー
 CD2/3
  オトテール:フルートと通奏低音のための組曲集第1巻(Op.2)、第2巻(Op.5)
    録音:2000年1&5月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
 CD4
  フランソワ・クープラン:王宮のコンセール
   第2コンセール、第1コンセール、新しいコンセール、第7コンセール
    録音:2003年2月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
 CD5/6
  フランソワ・クープラン:諸国の人々〜3声の合奏のソナタと組曲(全曲)
    録音:1992年3月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
 CD7
  ボワモルティエ:5つのフルートのための協奏曲Op.15
   小品からなる組曲 ロ短調 Op.35−5、フルート協奏曲 ト長調 Op.15−1、
   フルート協奏曲 イ短調 Op.15−2、トリオ・ソナタ ニ短調 Op.7−4、
   フルート協奏曲 ニ長調 Op.15-3、フルート協奏曲 ロ短調 Op.15-4、
   フルート協奏曲 ト長調 Op.38−3、フルート協奏曲 イ長調 Op.15-5、
   フルート協奏曲 ホ短調 Op.15−6
    録音:1995年9月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
 CD8
  ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集 第1番〜第5番
    録音:1994年2月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
 CD9/10
  ルクレール:フルート・ソナタ全集
    録音:1984年9月 聖ジャン・バプテスト・オ・べギナージュ教会、ベルギー
 CD11
  ドヴィエンヌ:フルート四重奏曲集
   フルート四重奏曲ニ長調Op.66-2、フルート四重奏曲ロ短調Op.16-3、
   フルート四重奏曲ハ長調Op.66-3、フルート四重奏曲イ短調Op.66-1
    録音:2003年10月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
バルトルド・クイケン
 (フルート・トラヴェルソ)
ロベルト・コーエン
 (ハープシコード:CD1-6,8-10)
ヴィーラント・クイケン
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD1-6,8-11)
マルク・アンタイ
 (フルート・トラヴェルソ:CD5-7)
フランク・トゥンス
 (フルート・トラヴェルソ:CD7)
ダニエル・エティエンヌ(CD7)
シギスヴァルト・クイケン
 (ヴァイオリン:CD5-6,8)
フランソワ・フェルナンデス
 (ヴァイオリン:CD5-6)
寺神戸亮(ヴァイオリン:CD11)
サラ・クイケン(ヴィオラ:CD11)
 バルトルド・クイケンACCENT録音集。フランス・フルートの名作が収められたバルトルド・クイケンの揺るぎない名演集

 フルート・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケン。彼がACCENT レーベルに1979 年から2003 年までに録音したアルバムをまとめたボックス・セット。18 世紀のフランスの作曲家による作品を収録しており、フルート・トラヴェルソにとってどれも重要なレパートリーです。
 CD1 には、ACCENT レーベル創立年1979 年に録音されたモンテクレール、ブラヴェ、ギニョン、ボワモルティエ、ルクレールの作品集。創業者のアンドレアス・グラットは楽器製作者であり、また優秀なリコーダー奏者でもありました。音楽家、作品に寄り添った録音で定評のあるACCENT レーベルの最初の一歩を感じる貴重な音源です。
 2003 年に録音されたCD11 ドヴィエンヌのフルート四重奏曲集。「フランスのモーツァルト」と呼ばれるフランソワ・ドヴィエンヌ。作曲者自身が当代一のフルーティストだっただけに、どの音域をどういう技術でどう奏でたらフルートの魅力が発揮できるか完全に把握した作品になっています。
 バルトルド・クイケンの惚れぼれするフルート・トラヴェルソに加え、寺神戸亮、ヴィーラント・クイケン、サラ・クイケンという今やバロック界の中心にいる演奏者が名を連ねています。



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COVIELLO CLASSICS



COV 91512
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ボッシュによるドヴォルザーク・シリーズ
 交響曲第5番と「野ばと」

  ドヴォルザーク:
   交響詩「野ばと」Op.110、交響曲第5番ヘ長調Op.76
マルクス・ボッシュ(指揮)
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
 ボッシュによるドヴォルザーク・シリーズ。卓越した描写力が発揮されたドヴォルザークの「田園交響曲」と「野ばと」

 録音:2015年2月20日マイスタージンガーハレ、ニュルンベルク(ライヴ)/58’14

 マルクス・ボッシュが2011 年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーとのドヴォルザーク・シリーズ。
 交響曲第5 番は中期の傑作とは言われてはいますが、知名度や演奏機会は多くはありません。ボヘミアの風景を表現した独特の哀愁をもち、ドヴォルザークの「田園交響曲」とも呼ばれています。
 目の前に田園風景が広がるような第1 楽章冒頭の木管の旋律、第2 楽章の憂いのある旋律、複雑なリズムをつないでいく第3 楽章、そして、きっちりとした構成、はっきりとしたコントラストで緊張感を高めている終楽章は、ブラームスを思わせる重厚感。楽譜を丁寧に読み込み、集中して作り上げるボッシュの手腕は見事。ボヘミアの朴訥とした自然賛歌を高らかに歌い上げています。
 一緒に収録されているのが交響詩「野ばと」。この作品は、ドヴォルザークがアメリカからの帰国後、チェコの詩人カレル・ヤロミール・エルベンの詩集「花束」から着想を得て、「水の精」、「真昼の魔女」、「金の紡ぎ車」、そして「野ばと」の4 つの交響詩が作曲されました。その題材の残忍さから「殺人交響詩」としても知られています。その中で最後の交響詩が「野ばと」。5 つの部分からなり、それぞれのストーリーに沿った音楽が展開されていきます。夫を亡くした女の偽りの涙から音楽は始まり、ボッシュの物語への感情移入が音楽をますます雄弁にし、ゾクゾクするような演奏を聴かせてくれます。
 バイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラであるニュルンベルク州立フィルハーモニー。1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られます。



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EVIL PENGUIN RECORDS



EPRC 0021
¥2500→\2290
ウィスペルウェイ、
 シューベルト&ブラームスデュオ全曲シリーズ第2弾!

  ・シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802, op.160
   (原曲:フルートとピアノ)
  ・ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
  ・シューベルト:ソナチネ イ短調 D.385, op.137-2
   (原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)
 チェロ:J.B.Guadagnini (1760, Parma)/ピアノ:Steinway & Sons grand model D 598853
 録音:2015年2、8月

 力強さと精巧さを兼ね備えたオランダの名チェロ奏者ウィスペルウェイ、新譜の登場。シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全部で5 枚のCD になる予定)するという注目プロジェクトの第2 弾です。
 「しぼめる花」はもともとフルート作品で、チェロでの録音は世界初。悲しくも美しい旋律はチェロで奏でても実にしっくりきます。シューベルトのソナチネも、さまようようなハーモニーと転調が印象的で、同時にリリシズム、そしてドラマに満ちた作品ですが、ウィスペルウェイの雄弁な語り口と、ジャコメッティの精巧なピアノで聴くアンサンブルは実に見事です。
 ブラームスのソナタは、冒頭からさすがの出来栄え。終楽章のバッハの「フーガの技法」に基づいたフーガはウィスペルウェイの真骨頂、迫力ある堅固な建造物が目の前に現れます。ウィスペルウェイの芸術がますます深まっていることに感じ入る1枚です。







HAENSSLER

98 059
\2600
シューマン:ピアノ独奏曲全集Vol.9 〜子供時代
 (1)子供の情景 Op.15(17’ 05”)
 (2)アルバムの綴り Op.124 より
  第18番「便り」/第5番「幻想的舞曲」/
  第7番「レントラー」/第9番「即興曲」/第10番「ワルツ」
 (3)色とりどりの小品 Op.99 より
  第2、4番「5つのアルバムの綴り」/第9番「ノヴェレッテ」
 (4)8つのノヴェレッテ Op.21 より第5番 ニ長調
フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
 ついに「子供の情景」を収録!ウーリヒによる情感あふれるシューマン第9弾!

 セッション録音:2014年11月7-9日/メニューイン・ホール(イギリス)/77’11”

 ドイツの俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲全曲シリーズの第9 弾。今回は「子供時代」をキーワードにシューマンの代表作「子供の情景」と小品が収録されました。
 「子供の情景」はピアニストの必須レパートリーであり、どのようなアプローチをするかが腕の見せ所ですが、ウーリヒは自身の持ち味である硬派にして感性豊かな演奏で新鮮な風を吹き込みます。
 繰り返しパートでは絶妙に音色、強弱をコントロールして作品の美しさを最大限に引き出しております。
 とりわけ名曲「トロイメライ」では過度の演出無しに変幻自在の音色で奏でております。素朴な旋律のなかにもシューマンの抒情性が垣間見られるこれらの作品を名手ウーリヒが芸術的価値をも高める素晴らしい演奏を披露しています。
 

98 043
\2600
バルトーク:
 ピアノ独奏曲全曲集 第2集“ロマンティック・バルトーク”

  (1)葬送行進曲 Sz.21 DD75 BB 31
  (2)ラプソディ Op.1 Sz.26 BB36a
  (3)2つの悲歌 Op.8b
  (4)4つのピアノ曲 Sz.22 DD71 BB27
アンドレアス・バッハ(ピアノ)
 バルトークの名手、アンドレアス・バッハによるピアノ独奏曲全曲録音第2弾!

 セッション録音:(1)2013年3月22日、(2)2011年3月9-11日、(3)2009年4月30日-5月2日、(4)2010年1月19-22日/クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)

 バルトークの名手、アンドレアス・バッハによるピアノ独奏曲全曲録音。“ロマンティック・バルトーク” と題された第2弾では、バルトーク初期の名作ラプソディや交響詩「コシュート」より編曲された葬送行進曲などの作品が収録されております。
 A.バッハは2004 年にバルトークのピアノ独奏作品のアルバムを1 枚リリースしましたが、当シリーズでは別録音です。当シリーズはバルトークが残したピアノ独奏曲作品全曲を5 つのアルバムに分けて収録しました。
 第1 集“円熟したバルトーク”(98 042)、第2 集“ロマンティック・バルトーク”(98たピアノ独奏曲作品全曲を5 つのアルバムに分けて収録しました。第1 集“円熟したバルトーク”(98 042)、第2 集“ロマンティック・バルトーク”(98盤登場と言えましょう。




LITTLE VILLAGE


LVC 20012
\2300
ルイ14世の物語、音楽絵本で登場
 僕は太陽王!〜 Je serai le roi soleil!
  〜クロード・クレマンによるルイ14世の物語
   音楽:HMC 952223 (KKC 5494)
    「夜のコンセール・ロワイヤル〜4部または4夜からなる
     「夜の王のバレ」」より(抜粋)
朗読:
 ディディエ・サンドル
  (コメディー・フランセーズ)
 2015 年は、「太陽王」とも称されるフランスの王、ルイ14 世(1638-1715)の没後400 年にあたります。フランスではこれにあわせて様々な催しが行われていますが、このリリースも、ルイ14 世にちなんだ注目盤。
 ルイ14 世といえばヴェルサイユ宮殿ですが、5 歳にして国王即位、72 年にもわたる在位期間に王朝の最盛期を築き、その治世は「大世紀」(グラン・シエクル)と称されます。
 そんなルイ14 世は、バレエを奨励し、自らもバレエの名人であったと言います。1651 年(13 歳)に初舞台を踏み、1653 年(15 歳)、初主役を演じました。その初主役を演じたのが「夜の王のバレ」(ここでの再構築版は「夜のコンセール・ロワイヤル」と題されています)でした。
 1653 年といえば、17 世紀フランスで起こった貴族の最後の反乱、フロンドの反乱(1648-1653)が終息した年。戦火を避けていたルイ14 世は52 年の秋にはパリに戻り、宰相マザランも53 年にはパリに戻りました。
 絶対王政を浸透させ、国王の権力を、パリ市民、そして諸外国の代表に知らしめるためにマザランが企画したのが「王の夜のバレ」でした。
 このディスクは、クロード・クレマン作のルイ14 世の物語(ナタリー・ノヴィによる美しい挿画)のブックレット絵本に、セバスティアン・ドセが再構築して収録した音源(HMC952223 (KKC 5494))から音楽を抜粋して編まれたいわば音楽絵本。フランス語学習者にもぴったりの商品です。




NAIVE


V 5403
¥2600
Marie Heurtin 〜
 映画「奇跡のひと マリーとマルグリット」オリジナル・サウンド・トラック

  ・モンテヴェルディ:Altri canti d' amor
  ・フランク・クラフチク:
   「子供の遊び」〜ヤナーチェクのモラヴィア民族舞曲集に基づく
  ・ラフマニノフ:晩祷より
  ・マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
  ・マーラー:
   私はこの世に忘れられて〜リュッケルトの詩による歌曲集より
  ・ソニア・ヴィーダー=アサートン:
   マリーの歌(ユダヤの伝統音楽に基づく〜シューベルトの思い出に)
  ・J.S.バッハ:
   シチリアーノ BWV 1031、パストラーレ ヘ長調 BWV 590〜アリア
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
 映画「奇跡のひと マリーとマルグリット」オリジナル・サウンド・トラック

 録音:2008-2014年

 聴覚障がいの少女たちが暮らす修道院にやってきた少女マリーと、不治の病をかかえ余命いくばくもない修道女マルグリットの物語。19 世紀末、フランス・ポアティエ地方に実在したふたりの女性による感動のストーリーの映画。
 日本でも今夏公開され、大きな感動を呼び起こしました。そのOST 盤。女性チェリスト、アサートンの演奏が映画で使われておりました。



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REFERENCE RECORDINGS



FR 718SACD
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ホーネック&ピッツバーグ響、ベートーヴェンの「運命」&第7番
 ベートーヴェン:
  ・交響曲第5番ハ短調op.67
  ・交響曲第7番イ長調op.92
ピッツバーグ交響楽団
マンフレート・ホーネック(指揮)
 超優秀録音。マンフレート・ホーネック&ピッツバーグ響、ベートーヴェンの「運命」&第7番

 録音:2014 年12 月5-7 日/ピッツバーグ、ハインツ・ホール(ライヴ・デジタル)/5.1 チャンネルステレオ、HDCD、71’ 27"

 音楽監督マンフレート・ホーネックがピッツバーグ響を率いて、優秀録音のリファレンス・レコーディングスから注目のアルバムを発表する「ピッツバーグ・ライヴ!」。
 シリーズ第4 作はベートーヴェンの交響曲第5 番と第7 番。いずれも2014 年12 月に本拠ピッツバーグのハインツ・ホールでおこなわれたコンサートのライヴ録音からのSACD 化で、このたびのレコーディングも老舗サウンド・ミラーのチームが担当しています。
 指揮者ホーネックは、十八番の「こうもり」序曲などがその典型ですが、天才カルロス・クライバー以上にクライバー的な、スリリングきわまりない音楽運びを聴かせると評判で、欧米を中心に熱狂的な人気を集めています。
 当コンビによる2014/15 年シーズンの目玉であった「ベートーヴェンフェスト」では、ここでのふたつの交響曲に続いて、エロイカと第九も取り上げられていますが、作品の性格とホーネックの志向を鑑みて、やはりこのアルバムの2作品こそがまさしく極め付きのプログラムといってよいでしょう。ここでもアゴーギク、デュナーミク、テンポ・ルバート、アッチェレランドを大胆なまでに駆使して、まったくあたらしい息吹を吹き込もうという表現意欲の漲った演奏内容を聴くことができます。
 激烈な重苦しさの開始から、歓喜と勝利のフィナーレに至る道のりを鮮やかに描き切った第5 番。ドラマティックで躍動感の塊のような第7番では、予想通りに起伏の幅がとんでもないことになっており、一気呵成にフィナーレへとなだれ込みます。
 音楽評論家金子建志氏は、前作のブルックナーの「ロマンティック」を「『興に乗って棒で煽った』というレヴェルではなく、練習で周知徹底させることによって到達できた音楽監督ならではの完成度(レコード芸術2015 年10 月号月評)」と評していますが、あらためて絶好調ぶりを窺わせる本作は、当コンビが追求してきたすべてが詰まっており、演奏芸術の奥深さ、面白さを堪能させてくれる刺激的で満足度の高いものとなっております。




TYXART


TXA 15062
\2600
動物たちの語らい
 マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):
  いくつかのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ アリアとクーラント Op.3/
  ヘルマプロディートス/鶏とカッコウの結婚/
 タランチュラ/亀タルクィーニオ・メールラ(1595-1665):めんどり
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(1595-1642):跛行する子馬
 マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678):ペリカン
 ハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー(1644-1704):描写的なソナタ
 ロバート・オルメ(?-1711):いくつかの鳥の鳴き声の模倣によるソナタ
 マッテイス(1670-1714):ナイチンゲール
 ウィリアム・ウィリアムズ(1675-1701):鳥の鳴き声の模倣によるソナタ
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタト短調K.30猫のフーガ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  フルート協奏曲ニ長調「ごしきひわ」
   (RV90 フルート、オーボエ、ヴァイオリン、通常低音のために)
ケルンバロックアンサンブル・ネル・ドルチェ
ステファニー・ブーケン(リコーダー)
オルガ・ピスコルツ(ヴァイオリン)
ハルム・マイネルス(チェロ)
ルカ・クインタヴァレ(チェンバロ)
フィリップ・ワグナー(リコーダー、オーボエ)
 動物モチーフの作品集

 録音:2013年10月/聖ペトロ教会、ノイス=ホイステン/61’50

 ケルンで活動するバロックアンサンブルの若手音楽家4人によるアルバム。
 彼ら自身が「人、動物と音楽」をテーマにバロック時代の作品から音楽への転用の仕方においてバラエティに富んだ選曲をしました。
 「動物たちの語らい」というタイトル通り、にわとり、かっこう、蛙、猫など様々な動物たちが鳴き、吠え、耳を刺激し、時には知的想像力を掻き立てます。
 音楽史上、多くの作曲家が動物をモチーフにした作品を残してきましたが、この作品を通して、動物と西洋音楽の多面的な結びつきや豊かな世界観を堪能することができます。
 


TXA 15066
\2600→\2390
ベルリン・フィルの首席マテ・スーチュが弾く
 ローベルト・フックス(1847-1927):二重奏曲と室内楽曲集

  ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための三重奏曲嬰ヘ短調Op.115*
  ヴィオラとピアノのための6つの幻想小曲集Op.117
  ヴィオラとピアノのためのソナタ二短調Op.86
マテ・スーチュ(ヴィオラ)
ノア・ベンディックス・バルグレイ
 (ヴァイオリン)
オリヴァー・トリエンドル (ピアノ)
 フックスのヴィオラ作品ベルリン・フィルの首席マテ・スーチュが弾く

 録音:2015年3月/2015年5月*/スタジオ・ブリッツ(ベルリン)/69’49

 オーストリア出身の作曲家ローベルト・フックスは、弦楽合奏団、室内合奏団のための5つのセレナーデで歴史に名を残しました。フックスの作品、とくに室内楽の逸品が掘り出されるようになったのは最近のことです。
 本作品では、いずれの曲にもヴィオラに焦点が当てられており、フックスの没年に作曲された美しい幻想小曲Op.117、迫力があり、作曲家の手本となるヴィオラ・ソナタOp.86、そして意外な組み合わせのヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノの三重奏曲Op.115 のいずれも、真に過去の「ウィーン」の音を蘇らせる作品といえます。
 演奏は、ベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者のマテ・スーチュ。セレナーデの名人が残した晩年の傑作に魅了される一枚です。
 

TXA 15056
\2600
C.P.E.バッハ:フルートと通常低音のためのソナタ
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調Wq124/H551
 フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調Wq133/H564
 フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調Wq123/H550
 フルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調Wq131/H561
 フルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調Wq129/H556
 フルートと通奏低音のためのソナタ イ短調Wq128/H555
 フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調Wq127/H554
 フルートとチェンバロのためのソナタ(二重奏曲)ホ長調Wq84/H506
カタリン・ホルヴァート
 (トランスバースフルート)
エヴァ・マリア・ポレラ
 (ハープシコード、クラヴィコード、
  スクウェアピアノ)
トーマス・プラッツグンマー(チェロ)
 録音:2013年12月/アドラム・チャペル(バーゼル)

 カール・フィリップ・エマニュエル・バッハは、「ベルリンのバッハ」「ハンバルクのバッハ」と呼ばれ、生前の名声は父バッハを凌ぐほどでした。
そんなC.P.E. バッハにとって、フルートは幼少期から馴染み深いものであったと思われます。彼は生前フルートを含む室内楽の曲を多く作曲しました。
 今回収録されている、フルートと通奏低音のためのソナタ、そしてフルートとチェンバロのためのソナタはその中の作品であり、繊細で甘く、創意に満ちた世界に触れることができます。古典派音楽時代に名を馳せたC.P.E. バッハの才能の片鱗を見出すことができます。
 

TXA 15067
\2600
ロマン派のヴィオラを堪能
 フリードリヒ・キール(1821-1885):ヴィオラ・ソナタOp.67
 ライネッケ(1824-1910):幻想的小品Op.43
 ハインリヒ24 世皇太子ロイス(1855-1910):ヴィオラ・ソナタOp.22
アンナ=クレータ・グリバイツェヴィ(ヴィオラ)
オリヴァー・トリエンドル (ピアノ)
 録音:2014年12月プラッハ・イム・イーザルタール(ミュンヘン)/56’05

 ヴィオラとピアノの為のソナタというジャンルは20 世紀に全盛期を迎えました。
 ドイツの作曲家フリードリヒ・キールはベルリンでピアニストとしても活躍し、聖楽と室内楽を作曲しました。
 収録されているヴィオオラ・ソナタはコントラストとムードに溢れており、ブラームス以前のロマン派ヴィオ音楽の代表作と言われています。
 アルトナ出身のカール・ライネッケは当時最も優れたモーツァルト・ピアニストとして知られ、独自の叙情的でメロディカルな音楽表現を磨き上げました。
 収録されている幻想的小品はドイツの最も美しい民族音楽の一つです。
 ハインリヒ24 世皇太子ロイスによって作曲されたヴィオ・ソナタは、「ブラームス風」なモチーフの作品であり、隅から隅まで誠実で、賢く仕組まれた、情熱溢れる音楽です。
 演奏するのは、フィンランド出身のアンナ= クレータ・グリバイツェヴィ。情熱溢れるロマン派ヴィオラ音楽を堪能できる一枚です。
 

TXA 15051
\2600
アート・オブ・イマジネーション〜想像の芸術〜
 B.ヒルゼ(1884-1964):組曲Op.6
 アーノルド・バックス(1883-1953):フルートとハープのためのソナタ
 フランツ・ドップラー(1821-1883/アントニオ・ザマラ(1829-1901):
  カジルダ・ファンタジー 〜フルートとハープのための
 アンディ・スコット(1966-):フルートとハープのためのソナタ
クイーンズ・デュオ
ヴェレーナ・ベアトリクス・シュルテ
 (フルート)
ハンナ・ラーベ(ハープ)
 黄金デュオ、ハープ&フルートの新たな魅力

 録音:2015年6月/マリーエンミュンスター・コンサートホール(ドイツ)/64’30

 このアルバムはフルートとハープのためのソナタや組曲で構成されています。
 アーノルド・バックスを始めとする5 人の作曲家によるフルートとハープのための名曲を奏でるのは、若く精力的な「クイーンズ・デュオ」として活動するヴェレーナ・ベアトリクス・シュルテとハンナ・ラーベ。様々な賞も受賞している実力派デュオです。
 フルートとハープの新たな世界を確立する二人が奏でる想像の芸術を堪能できる一枚となっております。
 
TXA 15050
\2600
ショパン&シューマン〜アタヴィスティック・ミュージック
 シューマン(1810-1856):幻想小曲集Op.73
 ショパン(1810-1849):
  序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
  チェロソナタ ト短調 Op.65
  アタヴィスティック・ミュージック
アレクサンダー・スレイマン(チェロ)
パトリシア・オイ(ピアノ)
 情熱溢れるショパン&シューマンのチェロ作品

 録音:2015年2月/ノイトラウブリングシティ・ホール(ドイツ)/78’10

 シューマンの幻想小曲集Op.73 は、元々クラリネットとピアノのために書かれた室内楽曲でしたが、曲の幅広い普及のためにヴァイオリンやチェロの編曲も作られたと言われています。
 静かでゆっくりとした1楽章から、軽やかな2楽章を経て、燃えるように華やかなフィナーレを飾る3楽章へと絶え間なく流れていく演奏は圧巻です。
 ショパン作曲の序奏と華麗なるポロネーズとチェロソナタ。室内楽曲の作曲家としてのショパンを再発見できる演奏です。また、アタヴィスティック・ミュージック(atavistic music)は、まさに始原的な時代の流れを感じさせつつも、古き時代に思いを馳せることのできる演奏になっています。
 演奏するのは“パワフル”、“情熱的”、“感覚に訴えかけてくる” 演奏だと評されるピアニスト、パトリシア・オイと、チェロのソロだけでなく室内楽奏者、芸術監督としてマルチ




DELPHIAN


DCD 34151
\2400
シルヴェストロフ:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第1番/古典ソナタ/
 ピアノ・ソナタ第2番/子供のための音楽I/
 ピアノ・ソナタ第3番/ノスタルジア
サイモン・スミス(ピアノ)
 シルヴェストロフのピアノ・ソナタ集!異才サイモン・スミスの感性とピアニズムが光る!

 前作、シュニトケのピアノ作品全集(DCD 34131)の快演と充実のプログラミングでその名を世界へと知らしめたイギリスのピアニスト、サイモン・スミス(1983−)。
 近現代、特に20世紀のピアノ作品のスペシャリスト、サイモン・スミスが"シュニトケ後"に選んだのは、ウクライナのリーディング・コンポーザー、ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937−)!
 シルヴェストロフのピアノ作品の根幹を成す「3つのピアノ・ソナタ」、古典派時代の形式と現代的な語法を組み合わせた「古典ソナタ」、ドビュッシーの「子供の領分」やチャイコフスキーの「子供のアルバム」、シューマンの「子供の情景」からの影響を受けた「子供のための音楽I」、そして追尾を飾る2001年の作品「ノスタルジア」。
 その独特の感性とピアニズム。サイモン・スミスが繰り広げるシルヴェストロフの世界は要注目!

 ※録音:2013年12月12日&2014年5月10日&2015年1月17日、レイド・コンサート・ホール、エジンバラ大学(イギリス)



 

DCD 34023
\2400
タヴァナー:宗教合唱作品集
 安息日が終わったのでI/ルロイ・キリエ(王のキリエ)/
 ミサ・コロナ・スピネア(いばらの冠のミサ)/
 安息日が終わったのでII/おお、栄光の輝き
エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊
ダンカン・ファーガソン(指揮)
 エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊!タヴァナーのミサ・コロナ・スピネア!

 代表盤「ブルックナーのモテット集」(DCD 34071)の完成度、見事なハーモニーが記憶に新しいスコットランドの名門聖歌隊、エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊。
 イギリス・ルネサンスの巨匠ジョン・タヴァナーの宗教合唱作品集には、「ミサ・コロナ・スピネア」や「ルロイ・キリエ」などの傑作を収録。
 スコットランド、エジンバラが育んだ荘厳なるハーモニーで、タヴァナーが遺した合唱芸術を——。

 ※録音:2009年9月14日−17日、セント・メアリー大聖堂(エジンバラ)



 

DCD 34075
\2400
現代と中世のキャロル集
 バレル:夜の星の創造主/ビンガム:告知/
 マクレー:囚われのアダムは横たわり/
 13世紀イギリス:祝福あれ/
 コーストン:子守歌/
 ポット:あの幼子は/
 ダンスタブル:あなたは何と美しいことか/
 ジャクソン:とこしえの救い主/16世紀イギリス:世の救い主/
 スケンプトン:ベツレヘムに彼らが向かい/
 ビンガム:ゴッド・ウッド・ビー・ボーン・イン・ジー/
 レッドフォード:天と地は御身にあり/
 スケンプトン:この世にいる限り/
 スウィーニー:無数のキリスト/
 12世紀イギリス:父の御言葉が人となり/
 バレル:クリスト・パレマス・カンティカ/
 ホロウェイ:クリスマス・キャロル/
 15世紀クリスマス:クリスマスを歌おう/
 ビンガム:インカーネーション・ウィズ・シェパーズ・ダンシング/
 ジャクソン:クリスマスを歌おう
ケンブリッジ・ゴンヴィル&
 キーズ・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮)
デイヴィッド・バランタイン(オルガン)
マシュー・フレッチャー(オルガン)
 中世、ルネサンスから近現代、さらにはブラジルにケルトなど膨大なレパートリーを持つケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団。現代と中世のキャロルをミックスしたプログラムでは、ガブリエル・ジャクソンやジュディス・ビンガムなどの音楽と、12〜15世紀イギリスの伝承曲が共演。時空を越えたプログラムもこの合唱団の魅力。

 2009年7月3日−5日の録音。
 

DCD 34078
(2CD/特別価格)
\4800
メシアン:オルガン作品全集 Vol.4
 主の降誕/聖体秘蹟への捧げもの/前奏曲/
 キリストの昇天/2枚折りの絵/
 聖霊降臨祭のミサ/献堂式のための唱句
ティモシー・バイラム=ウィグフィールド
 (オルガン)
 グレゴリオ・アレグリの音楽研究の世界的権威(ザ・シックスティーンが歌った「ミゼレーレ」の校訂者)としても知られるティモシー・バイラム・ウィグフィールドが奏でる"メシアン"!
 ウィンザー城セント・ジョージ・チャペルのオルガンからメシアンの音楽が壮大に響く。

 2008年7月11日&15日−17日の録音。
 
DCD 34073
\2400
スウェイン:チェロとピアノのための音楽
 4つの抒情的小品 Op.6
 無伴奏チェロ組曲第1番 Op.111
 チェロのための歌 Op.31
 チェロ・ソナタ Op.103
ロバート・アーヴィン(チェロ)
ファリ・パヴリ(ピアノ)
 ジャイルズ・スウェイン(1946−)は、ハリソン・バートウィッスル、アラン・ブッシュ、ニコラス・モー、そしてオリヴィエ・メシアンから作曲を学んだイギリスの作曲家。アフリカの伝統を西洋音楽に採り入れたスタイルを特徴としている。

 2007年6月&8月の録音。
 

DCD 34077
\2400
クリスマスのためのオルガン作品集
 ベスト:古いイギリスのキャロルによるクリスマス幻想曲/
 J.S.バッハ:コラール《高き御空よりわれは来たれり》/
 パッヘルベル:高き御空よりわれは来たれり/
 パッヘルベル:高き御空よりわれは来たれり(フゲッタ)/
 J.B.バッハ:高き御空よりわれは来たれり/
 J.S.バッハ:コラール《高き御空よりわれは来れり》BWV.738/
 レーガー:クリスマス Op.145-3/
 ダンドリュー:ノエル・セットゥ・ジュルネ、Il n'est rien de plus tendre/
 ダカン:ノエルⅩ/
 コシュロー:《神の御子は今宵しも》による変奏曲/
 ギルマン:ノエル・エコセーズ/
 ドゥメッシュー:神の御子は今宵しも(ミュゼット)/
 ラングレ:ノエル・ブレトン/アイアランド:聖なる少年/
 サマヴェル:羊飼いの子守歌/
 ホリンズ:クリスマスの子守歌/
 エドマンドソン:高き御空よりわれは来れり
トーマス・レイン=ライリー(オルガン)
 1894年に設置されたエジンバラのセント・カスバート教会のオルガンが奏でるクリスマス作品集。大バッハやパッヘルベル、ヨハン・ベルンハルト・バッハの「高き御空よりわれは来たれり」などバラエティに富んだプログラムが魅力。

 2006年7月の録音。




MARCO POLO


8.225367
\2100
ゴドフスキーピアノ作品集 第13集
 1.瞑想曲(左手のための)/2.即興曲(左手のための)/
 3.カプリッチョ(左手のための)/4.間奏曲(左手のための)/
 5.悲歌 ロ短調(左手のための)/
 6.死の練習曲(左手のための)/
 7.ビゼー:アルルの女 組曲第1番 -
   第3曲 アダージェット(ゴドフスキー編)/
 8.ゴダール:ロマンティック協奏曲 Op.35 -
   第3楽章 カンツォネッタ(ゴドフスキー編)/
 9.ウェーバー:モメント・カプリッチョーソ Op.12(ゴドフスキー編)/
 10.ショパン:ロンド 変ホ長調 Op.16(ゴドフスキー編)/
 11.サン=サーンス:動物の謝肉祭 -
   白鳥(ゴドフスキー編)/
 12.アルベニス:イベリア 第2集 -
   第3曲 トリアーナ(ゴドフスキー編)/
 13.アルベニス:スペイン Op. 165 -
   タンゴ(ゴドフスキー編)/
 14.ビショップ:埴生の宿(ゴドフスキー編)/
 15.スミス: 星条旗/
 16.J.シュトラウス:最後のワルツ(ゴドフスキー編)/
 17.ヨハン・シュトラウスの主題による3つの交響的変容 - 第2番 こうもり
コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)
録音 2014年11月12-13日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 ポーランドで生まれ、アメリカで活躍した天才ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキー。彼の「難攻不落」のテクニックを要する作品群は、今日も世界中のチャレンジャーに愛されています。
 この第13集には、一連の「左手のための」作品と、他の作曲家の作品を元にした「パラフレーズ」=「元々の作品を置き換えること、編曲の意味もある」が収録されています。
 彼のオリジナル作品もそれは見事ですが、やはり聴きものは「パラフレーズ」でしょう。ある楽曲を他の楽器に移し変える「トランスクリプション」よりも自由度の高い「パラフレーズ」の形式は、ほとんどの場合、原曲を自由に解釈し、新たな命が吹き込まれることが常であり、もちろんゴドフスキーもオリジナル作品に実にユニークな編曲を施しています。
 サン=サーンスの「白鳥」は比較的耳にする機会が多い曲ですが、他の作品も聴いてみてください。特に最後の「こうもり」は彼の代表作の一つです。
 名手シチェルバコフのテクニックはここでも冴えまくっています。




NAXOS


8.559745
\1100
スーザ:吹奏楽のための作品集 第15集
 1.魅惑の王子(1928)/2.ドナウ渡河 Op.36(1877)/
 3.バンド・ケイム・バック(H.クラーク編)(1895/1926)/
 4.マグナ・カルタ(1927)/
 5.クリスと不思議なランプ:第2幕-エレクトリック・バレエ(1899)/
 6.リージョナーズ(1930)/
 7.ショパン:夜想曲第11番 ト短調 Op.37-1(J.P.スーザ編)/
 8.ヴォランティアたち(1918)/
 9.喜歌劇「デジレ」(抜粋)(1884/1894)/
 10.ご婦人方のお気に入り(1883)/
 11.グライディング・ガール-タンゴ(1912)/
 12.ベン・ボルト(1883)/
 13.ヨークタウン100周年祝祭行進曲(1881)
  K.ブライオンによる吹奏楽編…2.5.7.8.9.10.12.13/
  H.クラーク,K.ブライオンによる吹奏楽編…3/
  L. シッセルによる吹奏楽編…11/
  3.5.7.9…世界初録音
オランダ王立海軍軍楽隊/
キース・ブライオン(指揮)
 “マーチ王”フィリップ・スーザ(1854-1932)の膨大な作品をくまなく録音している指揮者ブライオンによる第15集のアルバムはオランダ王立海軍軍楽隊を率いての演奏です。今作にも世界初録音の曲が含まれるなど、ファンにとっても嬉しいものとなっています。20世紀末前後のアメリカで、驚くべき人気を得たスーザ・バンドは7年間で3500回ものコンサートをこなしながら常にレパートリーを拡大し、また楽器編成もハープを加えるなど多彩なものとなっていきます。時には社会情勢を反映し、時々のエピソードも盛り込みながら書かれた行進曲やオペレッタは実にユニークで洗練されたものであり、こんなことまで題材にするのかと驚いてしまうのではないでしょうか?
 トラック7の「ショパンの夜想曲」の吹奏楽版の編曲では、舞台裏に金管楽器を配置し、夢のような響きを紡ぎだしていますし、収録曲の中で一番長い(13分を越える)トラック3の「バンド・ケイム・バック」には「幻想的エピソード」の副題がつけられていて、途中には聞き覚えのあるメロディがいくつも聞こえてくるなど凝った作りになっています。
 この大人気シリーズも、残り1作を数えるのみになりました。ぜひお楽しみください。
 


8.559773
\1100
ジョン・ケージ:フルート作品全集 第1集
 1.龍安寺(フルート、打楽器とテープ版)(1894)/
 2.Two(1987)/
 3-5.フルー二重奏のための3つの小品(1935)
  <第1番:Allegro giocoso/第2番:Andante cantabile/
   第3番:Grave adagio>/
 6. 2人のための音楽
  (K.ゼンツ編曲によるフルートとピアノ版)(1984/1987) ※6…世界初録音
カトリーン・ゼンツ(フルート)/
ウーヴェ・グロット(フルート)…3-5/
マキシム・マンコフスキ(パーカッション)/
ルドヴィク・フリショー(ピアノ)…2/
シャラ・イアコビドウ(ピアノ)…6
録音 2013年3月26日,5月8.9日 ギリシャ アテネ,オナシス・カルチャー・センター
 東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。
 彼の“音の出る”代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。
 ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。
 3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。
 


8.559788
\1100
ウィリアム・ボルコム:ロルカの歌/プロメテウス
 1-9.ロルカの歌(2006)
  <序曲:釣り合い/間奏曲 1/不実な主婦/
  夜明け/サンティアゴの月の踊り/
  木々/甘き哀しみのソネット/
  間奏曲 2:ニューヨークでの詩/
  ハヴァナに到着の詩>/
 10.プロメテウス(2009)
ルネ・バーベラ(テノール)…1.3-7.9/
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)…10/
パシフィック・コラール…10/
パシフィック交響楽団/
カール・セント・クレア(指揮)
録音 2013年10月24-26日…1-9, 2010年11月18-20日…10 USA カリフォルニア,コスタ・メサ ルネ・ヘンリー・セーゲルストローム・コンサート・ホール
 ピューリッツァー賞と複数のグラミー賞を受賞したアメリカの作曲家、ウィリアム・ボルコム(1938-)はラグタイムをはじめとした親しみやすい音楽を多く書いています。
 しかし彼は音楽学者でもあり、またクラシック音楽の作曲家としても高名であり、例えば「ゴスペル・プレリュード」(8.559695)や2台ピアノのための音楽集(8.559244)などでの豊かな音楽は確かにジャンルを越えて愛されるものなのです。とは言え、ここでのボルコムは極めてシリアスな表情を見せています。
 日本でも人気の高いスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカの作品は多くの芸術家に広範に渡ってインスピレーションを与えていますが、ボルコムはロルカの詩を音楽にするにあたって、名歌手プラシド・ドミンゴに協力を求め、議論を重ね、最もふさわしいと思える音楽をつけたと言います。
 シュールなユーモア、情熱とミステリー。これらが渾然一体となった印象的な歌曲集です。また古代の伝説から題材を得た「プロメテウス」はベートーヴェンの「合唱幻想曲」を思わせるピアノ、合唱、オーケストラのための作品です。
 人類に火を与えたため、ゼウスから限りない苦悩を与えられたプロメテウスを描いたというこの作品には、様々な示唆が込められているのです。




<ボルコムといえば>
グラミー賞「最優秀クラシック・アルバム」3部門受賞
ボルコム:「無垢と経験の歌」


NAXOS
8.559216-18
(3CD)
\3300
ボルコム(1938- ):
 無垢と経験の歌 (英語歌詞付き)
レナード・スラットキン指揮
ミシガン大学交響楽団
ユニヴァーシティ・ミュージカル・ソサエティ
クリスティン・ブルーワー(S)
ミーシャ・ブリューゲルゴスマン(S)
イラナ・デイヴィッドソン(S)
リンダ・ホーエンフェルト(S)
カーメン・ペルトン(S)
ノモン・フォード(Br)
ネイザン・リー・グレアム(語り&ヴォーカル)
トミー・モーガン(ハーモニカ)
ピーター・マドキャット・ルース(ハーモニカ&ヴォーカル)
ジェレミー・キッテル(フィドル)、他

 2005年度グラミー賞の「最優秀クラシック・アルバム」3部門にNAXOSのアルバムが輝いたという。これは正直すごいことである。
 曲は何だ?
 ボルコムの「無垢と経験の歌」。
 知らん。全然知らん。なんでも3枚組らしい。
 ボルコムはもともとはラグタイムの大御所だが純正クラシックも書く。ヴァイオリン・ソナタ全集などは独特の作風で結構楽しめた。だがこんなCD3枚にわたる大作が出ていたというのは正直知らなかった。
 さてその「無垢と経験の歌」。イギリスの画家であり詩人であったウィリアム・ブレイクの詩集。
 ウィリアム・ブレイク。7歳のときに奇跡的な宗教的体験をして、その後もたびたび幻視体験をし、やがて独創的な絵や版画や詩を生み出していくこととなる。神秘思想家スウェーデンボルグの影響を受け、「英国の文学史上最も幻想的な詩人」とも言われる。いまでいうスピリチュアル系の元祖。そのグロテスクで童画のような彼の絵を見ただけで、尋常な人でないことがうかがわれる。
 この50を超える短い詩からなる連作詩集「無垢と経験の歌」も、わかりやすいようでどこまで奥があるのかよく分からない作品。この詩集は「無垢の歌」と「経験の歌」という二つの構成からなり、「無垢の歌」はまだ世間を知らない無垢なる心の歌、「経験の歌」は俗世にまみれた人々の心の歌、ということになっている。原語自体は優しいので表面的な理解はできるのだけれど、読み進むにつれて一つ一つの言葉、文章に何かとてつもない仕掛けがあるような気がしてくる。人生の悦びや辛さや皮肉さを描いているように見えて、実際はもっと超自然的な神秘を描いているような気がしてくる。
 そんな風変わりで癖のあるウィリアム・ブレイクの詩に、作曲家ボルコムが音楽をつけたわけである。
 ただ、この音楽作品を作り上げるのに25年かかったというのだから、ボルコムの情熱も普通ではない。フル・オーケストラと5つの合唱団、10人を軽く超える独唱スタッフ、エレキ・ギターにドラム・セット。なんと500人に近い壮大な演奏陣を要し、実に演奏時間は2時間強。
 現代音楽史上に残るおそるべき作品である。

 実際に聴いた。
 んあ!
 正統派クラシックからフォーク、ロック、レゲエ、ジャズ、カントリー、そしてアヴァンギャルドな現代音楽までなんでもござれ。なんちゅう節操のないごった煮音楽。
 そして訳のついている詩集(安いので本屋で買ってから聴いたほうがいいと思う)を片手に聴いていると、どうしてこの作品にこの音楽?とか、どうしてこの節を女声合唱が歌うの?とかさまざまな疑問も湧いてくる。しかし若いときからこの作品にとりつかれて精魂傾けてきたボルコムの力技にいつしかねじふせられる。というより、人間、強いもので聴き進むにつれて、たいていのことに慣れてくる。そうなってくるともう怖いものはない。あらゆるジャンルのさまざまな音楽が、生き生きと耳に飛び込んでくるようになる。唐突さは新鮮さに変わり、奇妙さは魅力的な個性に変わっていく。そうするといつしか近寄りがたい長大な大作ではなく、ひとつひとつがなんとも味わい深い独創的なショートショートとしていとおしくなってくる。
 要は、酔っ払う、いや、ラリってくるのである。ちょっといかがわしいマリファナ・カフェになじむ感じ。
 そして次第に、ブレイクがこれらの詩に感じていた、超自然的な「何か」がなんとなく見えてくるようになる。
 そう。これらの音楽は、一般の我々でもブレイクの幻視体験が味わえるようにボルコムが作りあげた、一種の精神的触媒だったのである。(「このNAOXSを聴け!」より)





 

8.573256
\1100
ボニファツィオ・グラツィアーニ:オラトリオ「アダエ(アダム)」/「放蕩息子」他
 1.モテット集 Op.24 - おお、奇跡よ/
 2.モテット集 第6巻 Op.20 - 幸いなるかな、心清き者/
 3.サクラ・カンティオーネス 第6巻 Op.19 -
  子らよ、私に聞き従え/
 4.モテット集 Op.24 - 誰がわが頭を濡らすか/
 5.モテット集 Op.1 - 何という感じがするのだろう/
 6.オラトリオ「アダエ(アダム)」第1部/
 7.オラトリオ「アダエ(アダム)」第2部/
 8.オラトリオ「放蕩息子」第1部/
 9.オラトリオ「放蕩息子」第2部 ※世界初録音
コンソルティウム・カリッシミ(アンサンブル)/
ギャリック・コモー(指揮)
録音 2014年7月21-25日 アメリカ ミネソタ州 シャコピー,Church of Saint Mary of the Purifi cation
 17世紀頃、ローマ・カトリックの教会では毎週新しい典礼音楽が演奏されていました。いくつかの声部と楽器を伴う曲は、複雑な書法で書かれ、演奏もかなり困難なものであったことは間違いありません。そのため、これらを演奏するための練習用として小規模なモテットが多く書かれたのです。
 グラツィアーニ(1604-1674)はミラノで生まれた作曲家で、1646年にイエズス会の母体ジェス教会の関連教会セミナリオ・ロマーノの楽長に就任、オルガンを弾きながら合唱団を指揮、多くの作品を書き残しました。
 彼の作品は、同時期に活躍したカリッシミのものと似ていますが、それはグラツィアーニが5歳のときに、カリッシミの住むマリーノに移住したことも影響しているかもしれません(2000人ほどの小さな町の同年代の音楽を志す少年たちは、恐らくお互いに影響しあったことでしょう)。
 このアルバムでは、前述のような小さなモテットと、これまで存在が確認されていなかった2つのオラトリオを聴くことができます。
 コンソルティウム・カリッシミによる、この「隠れたバロック作曲家」の演奏は、この時代の音楽を愛する人にとってまたとない贈り物になることは間違いありません。
 

8.573324
\1100
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 第4集
 1-4.怒り狂う海の中で RV 627/
 5.イスラエルの民エジプトをいで RV 604/
 6-10.あなた方の聖なる君主のために RV 633/
 11.主をほめ讃えよ RV 606/
 12-15.不屈の者たちよ、戦え RV 628/
 16.われ喜びに満てり RV 607/
 17-20.おお、天にても地にても清きもの RV 631
クレール・セヴィーニェ(ソプラノ)…1-4.17-20/
マリア・ソウリス(メゾ・ソプラノ)…6-10.12-15/
アラディア・アンサンブル/
ケヴィン・マロン(指揮)
録音 2014年4月28-30日 カナダ トロント,聖アン・アングリカン教会
 ヴェネツィアで生まれ、ウィーンで没したバロック時代の大作曲家ヴィヴァルディ(1678-1741)。多くの人はヴァイオリン協奏曲「四季」を書いた人として認識しているでしょうが、実は膨大な数の作品を残しているのです。
 それは500を越える協奏曲、歌劇は52作を以上、他にもたくさんの室内楽曲やソナタがあり、そしてとりわけ重要なのがオラトリオや40曲ほどのカンタータなどの宗教作品です。これらの宗教曲のほとんどは、彼が司祭を務めていたヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽院のために書かれたものとされていますが、高いテクニックを必要とする声楽パートは、当時の女性歌手がすばらしい技術を持っていたことの証明でもあります。
 宗教曲の体裁をとりながらも、実際はまるでオペラのアリアのように表現力を駆使した華麗な作品は、現在でも歌いこなすには大変なことであり、広い声域とメリスマ(歌詞の母音に多くの装飾的な音符を当てはめて歌わせる作曲技法。オペラでは「コロラトゥーラ」とも呼ばれる)を歌いこなす技術を持った歌手でないと完璧な演奏にはなりません。
 この鮮やかで劇的な音楽は、教会の中だけでなく広く聴かれるべきものでしょう。
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8.573339
\1100
ヴュータン:ヴァイオリン作品集
 1-6.独奏ヴァイオリンのための36の練習曲 Op.48(抜粋)
  <第6番:物語:アレグレット・モデラート/
   第7番:苦痛:アジタート/
   第25番:タランテッラ:ヴィヴァーチェ/
   第27番:アジタート/第28番:モデラート/
   第32番:コレッリのガヴォットによる変奏曲:モデラート>/
 4-12. 6つの小品 Op.55
  <第1番:アンダンテ/第2番:モデラート/第3番:前奏曲/
   第4番:テンポ・ディ・メヌエット/第5番:アンダンテ/
   第6番:序奏とフーガ>/
 13. 3つのサロン風小品 Op.32 -
  第3番 狩り(ヴァイオリン・ソロ版)/
 14-19.演奏会用練習曲 Op.16
  <第1番:アレグロ・モデラート/第2番:モデラート-グラツィオーソ/
   第3番:アレグレット/
   第4番:アレグロ・マ・ノン・トロッポ/
   第5番:アダージョ・マ・ノン・トロッポ/
   第6番:アダージョ-アレグレット>
レート・クッペル(ヴァイオリン)
録音 2014年3月1日…1-6, 2014年4月7日…7-12, 2014年7月24日…13-19 ドイツ ライプツィヒ,ベザニエン教会
 ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家アンリ・ヴュータン(1820-1881)は、ピエール・ローデ、シャルル・ド・ベリオといったフランスのヴァイオリン音楽の潮流を受け継ぐ名手として知られています。
 彼の師のベリオと同じく、主としてヴァイオリンのための作品を残し(弦楽四重奏曲なども存在する)中でも7曲のヴァイオリン協奏曲は、独創的な作風が現在でも愛されています。
 このアルバムに収録されているのは、技術を磨くための練習曲が中心ではありますが、これらは単なるテクニックの上達を目指すのではなく、高い音楽性と表現力を養うためのものでもあることは間違いありません。
 Op.48の練習曲はパリ音楽院に献呈されていて、彼自身の手引きの言葉が添えられています。1845年に書かれたOp.16の練習曲は若書きの作品であり、作曲技法を磨こうとするヴュータンの努力のあとも垣間見える力作と言えるでしょう。
 それに比べ、死後に出版されたOp.55の6つの小品は彼のキャリアの最終段階の円熟を示すもので、まさに「バッハへのオマージュ」とも呼べる高い完成度を誇っています。
 緊張感漲るヴァイオリンを演奏するのは、1997年から2013年までバイエルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めたドイツの名手クッペルです。
 


8.573404
\1100
ユゼフ・ヴィエニャフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.24(1866頃)
  <第1楽章:Allegro con anima/第2楽章:Andante religioso/
   第3楽章:スケルツォ:Allegro molto vivace e giojoso/
   第4楽章:Allegro appassionato, ma non troppo presto>/
 5.ユゼフ・ヴィエニャフスキ&ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
  ソナタのアレグロ ト短調 Op.2(1848)/
 6.ユゼフ&ヘンリク・ヴィエニャフスキ:
  ポーランド風大二重奏曲 ト長調 Op.8(1853)
リフ・ミグダル(ヴァイオリン)/
マリアン・ミグダル(ピアノ)
録音 2014年10月8-10日 ドイツ オスナブリュック,ファットーリア・ムジカ・レコーディング・スタジオ
 ポーランドが生んだ名ヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1837-1912)は作曲家としても数々の名作を残しましたが、彼の弟ユゼフもまた優れた音楽家として当時の音楽界に足跡を残しました。
 彼はヴァイオリンではなくピアノを選択し、活動の初期は兄ヘンリクとともに演奏活動をしていましたが、やがて独立。ヴィルトゥオーゾとしてヨーロッパを演奏旅行し、自作のほか、数多くの協奏曲、独奏曲を演奏したのです。
 フランツ・リストによれば、難曲として知られるショパンの練習曲全曲の初の公開演奏をしたとされていて、このエピソードだけでも彼がどれほどまでに、先進的なピアニストであったかを伺い知ることができるのではないでしょうか。
 このアルバムには、彼自身のヴァイオリン・ソナタと兄ヘンリクとの共作である2つの小品(アレグロはユゼフ11歳のときの作品)が収録されています。
 メインのソナタは、冒頭からキャッチーなメロディが炸裂。凝ったピアノ・パートと華やかなヴァイオリン・パートが互いに高めあうかのような充実した作品となっています。
 

8.573416
\1100
アルフレッド・ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集 第6集 第15番-第17番
 1-4.弦楽四重奏曲 第15番 イ短調(1937)
  <第1楽章:Adagio - Allegro con spirito/
   第2楽章:Canzona/第3楽章:Serenade/
   第4楽章:Finale: Allegretto>/
 5-8.弦楽四重奏曲 第16番 変ロ長調 「ケルティック」(1938)
  <第1楽章:Adagio - Allegretto/
   第2楽章:Shule Agra: Adagio/第3楽章:Jig/
   第4楽章:Finale: Adagio - Allegretto>/
 9-11.弦楽四重奏曲 第17番 ハ長調(1938)
  <第1楽章:Adagio - Allegro/
   第2楽章:Introduction and Serenade/第3楽章:Finale>
ドミニオン弦楽四重奏団
<メンバー:
ユーリ・ゲゼンツヴェイ(第1ヴァイオリン)/
ローズマリー・ハリス(第2ヴァイオリン)/
ドナルド・モーリス(ヴィオラ)/
デイヴィッド・チッケリング(チェロ)>
録音 2014年5月5-6日,9月1日 ニュージーランド ウェリントン,パーク・ロード・ポスト
 オーストラリアが生んだ作曲家アルフレッド・ヒル(1869-1960)。彼の17曲ある弦楽四重奏曲の全曲録音ツィクルスは、このアルバムが最終巻となります。
 彼は2歳から17歳までニュージーランドで過ごし、その後はライプツィヒに留学、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーら当時の音楽を吸収しました。彼はここでピアノとヴァイオリンを学び権威ある「ヘルビッヒ賞」を獲得、またオーストラリアに戻り、ニュージーランドを行き来しながら、ヨーロッパの伝統と、この地の音楽の融合を図り、時にはマオリの民謡を取り入れながら、数多くの作品を生み出したのです。
 このアルバムには第15番から第17番の3つの作品が収録されています。彼が探求したものが表出された作品群で、民俗的な要素が含まれる(シューベルト風でもある)第15番、タイトル通り「ケルト民謡」が使われた第16番(とりわけ終楽章が素晴らしい)、全体的に陰鬱な雰囲気に彩られながらも、終楽章でドヴォルザークを引用するという第17番。歴史に取り残された秀作がここにあります。
 

8.573506
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/アリ・アランゴ ギター・リサイタル
 1-3.レオ・ブローウェル(1939-):
  儀式と祝祭の舞曲集 第1集(2012-2014)/
 4-6.ブローウェル:黒いデカメロン(1981)/
 7.ホアキン・クレルチ(1965-):
  アヌラールのための練習曲 第4番(2015)/
 8-9.デヴィッド・デル・プエルト(194-):幻想曲とロンド(2013)/
 10.アリ・アランゴ(1982-):生け贄(2011)/
 11.アランゴ:アイソクロナスの直方体とパナクロのらせん(2008)/
 12.アランゴ:春分の情景(2006)/
 13.アランゴ:ルーアの子守歌(2014)/
 14.パコ・デ・ルシア(1947-2014):ルシアのグァヒーラ(1969)
  ※1-3.7.8-9.10.11.12.13・・・世界初録音
アリ・アランゴ(ギター)
録音 2015年7月5.6日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 1982年、キューバの首都ハバナで生まれたギタリスト、アリ・アランゴは2014年のアルハンブラ国際ギターコンクールをはじめとした数々のコンクールで入賞しています。
 また彼はすでに優れた作曲家として活動し、スペインやラテンアメリカの伝統とイディオムを継承する作品をいくつも発表しています。もともと20世紀に活躍したギタリストたちは、同時にこの楽器そのものを熟知している作曲家でした。そこで自身で演奏するために高い技術を駆使した作品を書きあげ、ギター音楽の発展に寄与してきたのです。
 ここでのアランゴはまさにギターと一体になったかのような見事な音楽を聴かせています。それはブローウェルの作品であれ、パコ・デ・ルシアの作品であれ、また彼の娘ルーアのために書いた子守歌であれ、どの曲にも渾身の愛情を込めているのです。時には激しく、時にはまるで愛しい人を愛撫するように、彼の手はギターをかき鳴らします。
 


8.660372
(2CD)
\2200
知られざる傑作オペラ
 1810年、ヴェネツィアで大ヒットしたという
  ピエトロ・ジェネラーリ:1幕のメロドラマ「アデリーナ」


 ガエターノ・ロッシ台本, マリア・キアーラ・ペルティエリによる新版/
  ※世界初録音
アデリーナ…
 ドウシツァ・ビジェリク(ソプラノ)/
ヴァルナー:アデリーナの父…
 ガブリエーレ・ナーニ(バリトン)/
エルネヴィッレ:アデリーナの恋人…
 グスターヴォ・クァレスマ・ラモス(テノール)/
カルロッタ:アデリーナの姉…
 シルヴィア・ベルトラーミ(メゾ・ソプラノ)/
シモン:隣人で村の教師…
 エリアー・ムニョス(バリトン)/
フィルミーノ:エルネヴィッレの使用人…
 ウーゴ・ラベック(バス)/
エリセオ・カストリナーニョ…フォルテピアノ/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指揮)
録音 2010年7月14.16.24日 ドイツ、バード・ヴィルトバード、ケーニヒライヒェ保養地劇場(ヴィルトバード,ロッシーニ音楽祭のプロダクションによる演奏)
 歴史に埋もれていた名作を蘇演することで知られるヴィルトバードの「ロッシーニ音楽祭」のプロジェクトです。
 ロッシーニがオペラ作曲家として正式にデビューを飾った1810年、ヴェネツィアのサン・モイゼ劇場の秋のシーズンで大ヒットを記録したのが、このジェネラーリ(1773-1832)の「アデリーナ」でした。当時のイタリアでは1幕物のファルサ(笑劇…1幕の楽しい内容を持つオペラ)が流行していましたが、この「アデリーナ」は少々センチメンタルな内容を持つため「メロドラマ」に分類されています。
 恋人に捨てられ妊娠している少女というだけで、確かに深刻な内容になることは想像に難くありません。
 最初のうちは、彼女の父はアデリーナを赦す事はないように思えましたが、姉や教師らのおかげで、恋人であるエルネヴィッレとやり直すことにし、生まれてきた子供も含めて、全てが丸く収まるというひたすら優しい結末の物語です。
 もし、最後がハッピーエンドで終わらなかったとしても、それはそれで素晴らしいものなっていそうなオペラです。



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FONE



SACD148
(SACD Hybrid)
\2600→\2390
※LP同時発売
ジャナンドレア・ノセダ&トリノ・レジオ劇場管
 リムスキー・コルサコフ:シェエラザード
ジャナンドレア・ノセダ(指揮
トリノ・レジオ劇場管
ライブ録音




ジャナンドレア・ノセダ
首席客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指揮したベルリオーズの幻想交響曲

HELICON
HEL 029673
\2500
首席客演指揮者ノセダによる2014 年1月最新ライヴ
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」序曲 (9’55)
 ベルリオーズ:幻想交響曲op. 14a (53’19)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

 イスラエル・フィル看板の弦の魅力を満喫、ベルリオーズの幻想

 収録:2014 年1 月4、5、10、11 日/テルアビブ、チャールズ・ブロンフマン・オーディトリアム(ライヴ)/ステレオ、63’36”

 ジャナンドレア・ノセダが、2011 年より首席客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指揮して、ベルリオーズの幻想交響曲をレコーディング。大規模な音響改修が施されてあらたに生まれ変わった本拠マン・オーディトリアム改め、ブロンフマン・オーディトリアムで、2014 年1 月におこなわれたコンサートをライヴ収録したものです。
 1964 年ミラノ生まれのノセダは、1997 年にカダケス管弦楽団指揮コンクール入賞を皮切りに、同年マリインスキー劇場から外国人初の首席客演指揮者として迎えられ、2007 年にはトリノ王立劇場の音楽監督に就任するなど、現在に至るその活躍にはめざましいものがあります。
 2011 年いっぱいで、9 シーズン務めたBBC フィルの首席指揮者を勇退(現在は桂冠指揮者)したノセダはあらたに率いるイスラエル・フィルとも良好な関係を築いているようで、当コンビは2014 年春に初の合衆国ツアーを敢行することになっています。
 ここでの演奏内容もまさしくその好調ぶりを示すもの。ノセダのスケールゆたかで劇性に富んだ音楽運びとともに、オーケストラの地力のほどもよくうかがえて、たとえば、幻想交響曲の前半3 楽章で聴かれる弦の美しさには、さすがは楽団設立以来の伝統を思わせるものがあります。




<LP>


FONE(LP)


LP074
(LP)
\5700
※SACD Hybrid同時発売
リムスキー・コルサコフ:シェエラザード ジャナンドレア・ノセダ(指揮
トリノ・レジオ劇場管
ライブ録音


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

ナクソス・ヒストリカル


8.111402
\1100
ジョン・マッコーマック録音集 第11集
《グラモフォン・カンバニーへの録音》
 1.ブラームス:6つのリート Op.97 - 第5曲 早くおいで(テイク1)/
 2.ブラームス:6つのリート Op.97 - 第5曲 早くおいで(テイク2)/
 3.ブラームス:6つのリート Op.86 - 第2曲 野の寂しさ/
 4.楽しい安らぎが
  (W.A. モーツァルトのK. 152/210aの声楽とピアノ編)(テイク1)/
 5.楽しい安らぎが
  (W.A. モーツァルトのK. 152/210aの声楽とピアノ編)(テイク2)/
 6.ブリッジ:ああ、それはそうだった/
 7.ラフマニノフ:12の歌 Op.21 - 第7曲 ここはすばらしい場所/
 8.リヒャルト・シュトラウス:4つの歌 Op. 27, TrV 170 -
  第4曲 あすの朝(声楽、ヴァイオリンとピアノ編)/
 9.ラフマニノフ:15の歌 Op.26 -
  第10曲 私の窓辺に(声楽、ヴァイオリンとピアノ編、英語歌唱)(テイク1)/
 10.ラフマニノフ:15の歌 Op.26 -
  第10曲 私の窓辺に(声楽、ヴァイオリンとピアノ編、英語歌唱)(テイク2)/
 11.ラフマニノフ:15の歌 Op.26 -
  第10曲 私の窓辺に(声楽、ヴァイオリンとピアノ編、英語歌唱)(テイク3)/
 12.ラフマニノフ:15の歌 Op.26 -
  第7曲 子どもたちに/
 13.ラーチェット:パドレイク・ザ・フィドラー(テイク2)/
 14.ラーチェット:パドレイク・ザ・フィドラー(テイク3)/
 15.ムーア:アイルランド歌曲集 第6集 -
  第12曲 渚から眺めていた(テイク1)/
 16.ムーア:アイルランド歌曲集 第6集 -
  第12曲 渚から眺めていた(テイク3)/
《ビクター・トーキング・マシーン・カンパニーへの録音》
 17.バーリン:アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド -
  オール・アローン(テイク1)/
 18.バーリン:アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド - オール・アローン(テイク2)/
 19.フリムル:ローズマリー/
《付録》
 20.ロッシーニ:音楽の夜会 -
  第11曲 セレナータ 「白銀の月を眺めて」(未発表テイク)/
 21.ピアンタドーシ:微笑みで私を送って(未発表テイク)/
 22.ヒルシェ:オブライエンの少女-笑ってごらん(未発表テイク)/
 23.サンダース:古い都の小さな街(未発表テイク)
ジョン・マッコーマック(テノール)/
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)…8-16/
エミー・ディスティン(ソプラノ)…20/
エドウィン・フィッシャー(ピアノ)…1-16/
スタジオ・オーケストラ/
ナタニエル・シルクレット(指揮)…17-19/
ピーター・ピット(指揮)…20/
エドワード・キング(指揮)…21/
ヨーセフ・A・パステルナック(指揮)…22-23/
ロザリオ・ブールドン(指揮)…1.2.9-16
録音 1924年 ウォード・マーストン復刻
 世紀の名テノール、ジョン・マッコーマックのコレクション第11集です。1884年にアイルランドで生まれたマッコーマックは、最初公務員を目指していましたが、ダブリンの教会で聖歌隊に参加したとき、自らの音楽への探究心に火がついたと言います。その後猛勉強を続け、オペラにデビューするも、やがてはコンサート歌手として活躍することを決意します。
 多くの歌曲を当時のSPレコードに録音し、それを復刻した何枚ものアルバムが発売されていますが、この録音集のユニークなところは、同じ曲の別テイクが収録されているところでしょうか。
 現代のような録音技術(編集技術)もなかった時代、1回ごとのテイクに漲る緊張感といったら、それは言葉では尽くせないものです。実際に使われたのがどのテイクなのかわからないものもありますが、どのテイクにも真摯な魂が込められていることは間違いありません。
 クライスラーが参加している曲や、エドウィン・フィッシャーがピアノ伴奏をしている曲、そして4つの未発表テイクも含まれた、ファンにとっても嬉しい1枚です。





<映像>


BEL AIR(映像)


BAC 098
(DVD)
\4800
太鼓芸能集団、鼓童の神髄にせまるドキュメンタリー
 坂東玉三郎も登場

  KODO 〜鼓童〜ドラムの鼓動
出演:
 鼓童メンバー
 坂東玉三郎、ほか
 監督:ドン・ケント
 NTSC 16:9、2.0 Dolby Digital、言語:仏、字幕:英・独、55’

 太鼓芸能集団、鼓童。日本のみならず、アジア、ヨーロッパ各国でも公演を続けています。彼らは、2 年間の厳しいトレーニングを経てメンバーとなります。
 このドキュメンタリーは、10 キロのランニングから始まる一日の厳しいトレーニングのもようや、実際に太鼓をたたいているシーン、ひたすら雑巾がけをするシーンなどが映し出されます。
 研修生らのインタビューは日本語で収録されています。また、鼓童は2012 年から坂東玉三郎が芸術監督を務めるグループでもあり、玉三郎も登場します。歌舞伎の大太鼓、それは波、風を表現するもの。ただ叩く風の音でも、海からの風か、川からの風か、など、実に様々な表現がある、といったことを語っています。














11/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



HMF



HMC 902209
\2700→\2490
ベルトラン、アモイヤル、ガフィガン&ルツェルン響
 ドビュッシーとデュティユーのチェロ作品集

  アンリ・デュティユー(1916〜2013): ザッハーの名による3つのストローフェ
  クロード・ドビュッシー(1862〜1918): チェロとピアノのソナタ*
  デュティユー:チェロ協奏曲「はるかな遠い国へ」**
エマニュエル・ベルトラン(チェロ)
パスカル・アモイヤル(ピアノ)*
ルツェルン交響楽団
ジェームズ・ガフィガン(指揮)**
 近代フランス音楽チェロ作品の花束、ドビュッシーとデュティユーのチェロ作品集
 初回限定特典 ハイレゾ音声トラック(24bit)ダウンロードクーポン付!

 録音:2014 年11 月(協奏曲)、12 月/47’42

 フランス音楽の二人の巨匠、ドビュッシーとデュティユーのチェロ作品の世界。
 ドビュッシーのチェロ・ソナタは、彼が最晩年に構想した一連の器楽曲のシリーズ「様々な楽器のための6 つのソナタ」の中の1 曲として書かれました。(実際ドビュッシーが死の前に完成できたのは「ヴァイオリン・ソナタ」「フルート、ハープ、ヴィオラのためのソナタ」そしてこの「チェロ・ソナタ」の3 作のみ。) フランスの古楽、とりわけクープランの音楽へ回帰するような端正な作品群の中で、この「チェロ・ソナタ」もまた、チェロの音色の渋みや切なさと相まって、高貴さに溢れています。
 デュティユーの「ザッハーの名による3 つのストローフェ」は、スイスの指揮者パウル・ザッハーの70 歳の誕生日を記念してデュティユーの他12 人の作曲家たちが彼の名前の綴り(SACHER) を音名に読み替えたものを素材に作曲した際の作品。独奏チェロから紡ぎだされる多様な表情や質感に、チェロという楽器の雄弁さを感じる1 曲です。
 デュティユーのチェロ協奏曲「はるかな遠い国へ」は、チェリスト、ロストロポーヴィチの委嘱で作曲された全5 楽章からなる作品です。
 タイトルは、ボードレールの詩集「悪の華」におさめられている「髪」の一節からとられています。チェロのモノローグで幕を開けるこの曲は、繊細な響きの中で移り変わる多様な景色の中を通り抜け、再び静寂の中へと収束していきます。
 近代フランスのチェロ作品を堪能できる1 枚です。

 【ダウンロードクーポンについて】
 ブックレット内に、CD と同内容のハイレゾ音声トラック(44.1kHz/24bit)音源の無料ダウンロードクーポンが封入されています。初回限定特典。



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NAIVE



OP 30551
\2600→\2390
セルジオ・アッゾリーニ(ファゴット)
 ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集vol.4

 協奏曲
  ハ長調 RV 469、ヘ長調 RV 491、
  イ短調 RV 498、ト長調 RV 492、
  イ短調 RV 500、ハ長調 RV 473
セルジオ・アッゾリーニ(ファゴット)
ロンダ・アルモニカ
 名手アッゾリーニによるファゴット協奏曲第4弾!

 録音:2014年4月/68’

 バロック・ファゴットの名手、セルジオ・アッゾリーニによるヴィヴァルディ協奏曲集第4 弾の登場。アッゾリーニによる校訂版を使用。超絶技巧のカデンツァなど、思わず息をのんで聴き入ってしまいます。
 ヴィヴァルディは39 のファゴット協奏曲を遺しています。自身ヴァイオリン奏者であったヴィヴァルディは、低音域の楽器に深く魅了されており、チェロやファゴットのための作品を多く書きました。
 もちろん音域だけでなく、楽器の機構も熟知していたからこそこれらの優れた作品が生み出されたのです。
 人の声を思わせるあたたかな旋律、そして創造性に満ちた作品を、アッゾリーニが豊かな響きと超絶技巧で聴かせます。


気軽な感じで颯爽とすごい演奏を繰り広げるアッゾリーニ。第2巻の映像です。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=adNx3e9Q_iQ



アッゾリーニ 旧譜
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集 vol.1&2
Vivaldi: Concertos for Bassoon Volume 1
OP 30496
\2600→¥2390
ヴィヴァルディ (1678-1741):ファゴット協奏曲集 vol.1
 ファゴット協奏曲 ト長調 RV 493、ト短調 RV 495、
 ハ長調 RV 477、ヘ長調 RV 488、変ロ長調 RV 503、
 ハ長調 RV 471、ホ短調 RV 484
セルジョ・アッゾリーニ(ファゴット)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
ヴィヴァルディ・エディション最新盤、当代きっての名人、アッゾリーニによるファゴット協奏曲集 vol.1!
充実の名曲RV 484も収録

録音:2009 年 11、12 月

ファゴット奏者たちに頻繁に取り上げられる名曲 RV 484 も、バロック楽器によるこれだけの充実の演奏で聴くと、新たな魅力満載です!ヴィヴァルディ・エディション第 45 弾は、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集。ヴィヴァルディは、1721 年代から死の年 1741 年までに、39 曲(うち 2 曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しました。バロック時代に書かれたファゴット協奏曲は、ボワモルティエによるものが少し、他の作曲家によるものもごくわずか。時代を下っても、モーツァルトやフンメルがファゴット協奏曲を書いてはいますが、それも数えるほどです。ヴィヴァルディの全作品をみわたしても、ひとつの楽器のために 30 曲以上の協奏曲を書いたものは比較的珍しく、いかにヴィヴァルディがこの楽器にいれこんでいるかがわかります。ヴィヴァルディが若い頃のイタリアでは、ファゴットは、フルートやオーボエのパートをなぞるくらいでした。ヴィヴァルディは、1720 年前後にフランスやヨーロッパ北部の音楽家たちと交流の機会があり、当時最先端のファゴット製作を目の当たりにし、創作意欲が多いに刺激されたと考えられます。
RV 493 は、ヴィヴァルディお好みの調性ト短調で書かれており、充実した和声が魅力。RV 477 は、のんびりとした雰囲気の中始まりますが、ファゴット・パートは超絶技巧の連続。ヴィヴァルディという人は、どんな楽器に対しても、その可能性を存分に引き出すようなパッセージを書く天才だったのだとあらためて実感させられます。アッゾリーニは、1967 年生まれの当代きってのファゴット名人。バーゼル音楽院にて教鞭をとっています。

OP 30518
\2600→\2390
ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲集vol.2
  ファゴット協奏曲:
   イ短調 RV 499、ハ長調 RV 472、ヘ長調 RV 490、
   ト短調 RV 496、変ロ長調 RV 504、
   変ホ長調 RV 504、ハ長調 RV470
セルジョ・アッツォリーニ(ファゴット)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
録音:2011 年4 月、ブレシア(イタリア)

ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集vol.1(OP 30496)で好評を博したアッツォリーニ(アッゾリーニ)が、ついに待望の第2 弾をリリース!ヴィヴァルディは数多くの協奏曲を残した作曲家として有名ですが、ヴァイオリン以外の独奏楽器のための協奏曲として最も多く作曲されたのがファゴット協奏曲。未完も含め、その数は39 曲にも及びます。今回はそこから7 曲が収録されています。バロック期において作曲されることの少なかったファゴットに対し、果敢に作曲を試みたヴィヴァルディ。ヴィヴァルディ渾身のファゴット協奏曲集に、現代曲から古楽に至るまで幅広いレパートリーを持つ稀代のファゴット奏者アッツォリーニが再び挑みます。前回の協奏曲集vol.1と共にお勧めする注目のCDです!

OP 30539
\2600→\2390
ファゴット協奏曲集Vol.3
 (1)ヘ長調RV.485
 (2)変ロ長調「ジョゼッピーナ」RV.502
 (3)ハ長調RV.474 (4)ハ短調RV.480
 (5)ト長調RV.494 (6)ハ長調RV.475
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
 アッツォリーニのヴィヴィッドなソロに感服!ファゴット協奏曲集Vol.3

 録音:2012 年4 月、コルティチェッレ・ピエーヴェのマドンナ・デッラ・フォルミゴラ教会(イタリア)

 naive の看板シリーズともいえるヴィヴァルディ・エディションから、待望の最新盤、ファゴット協奏曲集の第3 集がリリースされる運びとなりました!ファゴットが旋律楽器として定着していないバロック期にこの楽器のために多くの協奏曲を残し、他の誰よりもファゴットという楽器を愛した音楽家、ヴィヴァルディ。第1 集(OP 30496)、第2 集(OP 30518)に引き続き、今回もファゴット・ソロに名手セルジオ・アッツォリーニが登場し、これまでの名演の期待裏切らぬ素晴らしいソロを聴かせてくれます。第1 集より共演しているラウラ・ソアーヴェ・クレモナの洗練されたオーケストラの伴奏も聴き所。古楽器が織り成す柔らかな響きがアッツォリーニの奏でる甘美なファゴットの音色と見事に混じり合い、極上のハーモニーを生み出しています。
 協奏曲ハ長調RV.484ではヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、リュートとファゴットという当時を意識した小編成での演奏。一つ一つのパートが際立つ綿密なアンサンブルで魅せてくれます。また、ヴァイオリン協奏曲「パトヴァの聖アントニウスの舌の祝日のために」RV.212 を思わせる協奏曲ヘ長調RV.485 では、アッツォリーニがこのヴァイオリン協奏曲のカデンツァから作ったファンタジアを加筆した興味深い演奏での収録。単なる“ファゴット協奏曲の寄せ集め” に留まらない、ヴィヴァルディ・エディションにふさわしい注目盤に仕上がっています。
 本アルバムでファゴット協奏曲シリーズも3 枚目。とはいえ、ヴィヴァルディは生前に39 曲(うち2 曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しており、今後の協奏曲集のリリースにさらなる期待がかかります!

どこにでもいそうなお兄ちゃんなんですが・・・すごいです。

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V 5378
\2600→\2390
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
 ブラジル風バッハではピオーも参加!
  Americas

 ピアソラ(1921-1992):
  アディオス・ノニーノ/ル・グラン・タンゴ/
  タンゴの歴史〜カフェ1930/ミケランジェロ70/
  オブリビオン
 ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ブラジル風バッハ第1番(8つのチェロのための)
   「序奏(エンボラーダ)」、「前奏曲(モヂーニャ)」、「フーガ(対話)」
  ブラジル風バッハ第5番(ソプラノ独唱と8つのチェロのための)
   「アリア(カンティレーナ)」、「踊り(マルテロ)」
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
フランス国立管弦楽団のチェロ・メンバー
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
 アンヌ・ガスティネル、ピアソラ&ヴィラ=ロボスを弾く!
 ブラジル風バッハではピオーも参加!

 録音:2014年10 月/65’

 まっすぐな音色で人々を魅了するアンヌ・ガスティネルの新譜の登場。ピアソラ、ヴィラ=ロボスという組み合わせです。
 ピアソラ作品は、チェロ・アンサンブル版。チェロだけで奏でられているとは思えないような、各声部の渋味を効かせた色彩や陰影感が見事。ガスティネルが奏でるソロも、いぶし銀のような音色で光っています。
 ブラジル風バッハではピアソラとは一転、カラリとした明るさと美しい響きのバランスが心地よいアンサンブルが展開されています。
 有名な第5 番のソプラノ・ソロはサンドリーヌ・ピオーが務めており、一度聴いたら耳から離れないような、郷愁を誘うしっとりとした歌声が魅力的です。




ALTUS


ALU 0007
\2500
ハーヴェイ:ナイチンゲールの屍衣 リチャード・ハーヴェイ(指揮)
ラトヴィア放送合唱団
アンディ・フィンドン(フルート)
フランク・ロイド(ホルン)、他
 P.D.ジェイムズ原作のミステリー「ナイチンゲールの屍衣」のサウンドトラック。音楽を手がけたリチャード・ハーヴェイ自身のオーケストレーション、自作自演を収録。




ATOLL(CD−R)



ACD 513
(2CD-R/特別価格)
\3800→\3490
ナタリア・ロメイコ(ヴァイオリン)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集

 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
 2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
 5つのメロディ Op.35
ナタリア・ロメイコ(ヴァイオリン)
オルガ・シトコヴェツキー(ピアノ)
ユーリ・ジスリン(ヴァイオリン)
 ロシア、ノヴォルシビルスク出身で、メニューイン・スクールが送り出した才女、ナタリア・ロメイコのプロコフィエフ・アルバム。
 2000年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、2003年マイケル・ヒル国際ヴァイオリン・コンクール第1位と実績も十分。さらに2010年にはロンドンの王立音楽大学のヴァイオリン科教授に就任するなど、今後の更なる活躍が期待される要注目のヴァオリニストである。2012年の録音。

 ※Atollは高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


ロメイコ、美しくも貫禄あふれるチャイコフスキーのコンチェルトのライヴ。ちょっと観られます。
https://www.youtube.com/watch?v=5zIDfLT5o_E&feature=player_detailpage



 
ACD 117
(CD-R)
\2500
オークランド・タウン・ホール・オルガン披露コンサート
 パリー:アイ・ワズ・グラッド
 ブラームス:宗教的歌曲 Op.30
 ウェルズ:オルガン交響曲ハ長調(世界初録音)**
 ベアストウ:都市の息吹き
 ギルマン:オルガン交響曲第1番ニ短調 Op.42*
インドラ・ヒューズ(オルガン)
ジョン・ロッサー(指揮)
テレンス・マスケル(指揮)
ムジカ・サクラ、グラジュエイト合唱団
ヴィヴァ・ヴォーチェ、
 ジョン・ウェルズ(オルガン)**
ポール・ターリング(オルガン)*
アントン・ポリャニッチ(指揮)*
オークランド・ユース交響楽団*
 ニュージーランド、オークランド・タウン・ホールに設置されているヨハネス・クライス社(ドイツ)製のパイプ・オルガン。

 2010年3月21日に行われた改修後のお披露目コンサートのライヴ。
 

ACD 609
(CD-R+DVD/特別価格)
\3800
S3D 〜 耳と目
 12人の楽器製作者と即興演奏者による
エルニー・アルトホフ
フィル・ダッドソン
エンピリカル
バート・ホプキン、他
 打楽器や電子楽器など、様々な音のソースを駆使した即興演奏による斬新な音の世界。ニュージーランド発の空間芸術を収めた即興演奏集。

 ※DVD-RはPAL方式のため、PAL方式再生に対応したプレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。




HALLE(CD−R)

CDHLL 7542
(CD-R)
\2100→\1890
エルダー&ハレ管弦楽団!RVWの"海の交響曲"!
 ヴォーン・ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番)
キャスリン・ブロデリック(ソプラノ)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団、ハレ合唱団
ハレ・ユース合唱団
スコラ・カントルム、アド・ソレム
 「すずめばち」や「ロンドン交響曲」、「田園交響曲」など演奏を重ねるごとに充実度が増しているマーク・エルダー&ハレ管弦楽団のヴォーン・ウィリアムズ。
 2014年、マンチェスターのブリッジウォーター・ホールでのライヴ録音となる「海の交響曲(交響曲第1番)」は、UKスペシャリスト・チャートで第1位を獲得。エルダー&ハレ管弦楽団の蜜月時代を象徴する秀演です!
  2014年3月29日のライヴ録音。

 ※Halleは高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




HARP&COMPANY


CD 5050-35
\2500

ハープとクラリネットのためのフレンチ・リサイタル
 ジャック・ブーフィル:ハープとクラリネットのための二重奏曲
 フィリップ・ウォルフ:
  ハープとクラリネットのためのグランド・デュオ・コンチェルタント
 シャルル・ボクサ:クラリネットとハープのためのグランド・ソナタ

ラシェル・タリトマン(ハープ)
オリヴィエ・ダルテヴェル(クラリネット)
 ベルギーのハープ専門レーベルHarp & Company!

 グザヴィエ・ルフェーヴルのクラリネット・ソナタ集(CD 5050-32)に続く、ラシェル・タリトマン、オリヴィエ・ダルテヴェルによるハープとクラリネットのための作品集。
 

CD 5050-34
\2500
アルフォンス・アッセルマン:ハープ作品集
 5月の歌 Op.40/クリスマスの物語 Op.33/
 夢想 Op.26/夜想曲 Op.43/ノーム Op.49/バラード/
 チェロとハープのためのコンフィデンス Op.24/
 ワルツ Op.4/ヒターナ Op.21/
 チェロとハープのための祈り/泉 Op.44
ラシェル・タリトマン(ハープ)
ノエ・ナトープ(チェロ)
 アルフォンス・アッセルマン(1845−1912)は、ベルギー出身フランスのハープ奏者、作曲家。ハープの復興と技術開発に重要な役割を果たし、現代ペダル・ハープの最大の教師として多くのハープ奏者を育成した人物。
 「泉 Op.44」はアッセルマンの代表作として、多くのハープ演奏家に親しまれている。




LAWO

LWC 1066
\2600
シェティル・ヴォスレフ:室内楽作品集Vol.1
 大いに祝う/デュオ・デュエ/ローマの断片/
 シェヘラザードは数え続ける/カニス・ラゴパス
様々なアーティスト
 シェティル・ヴォスレフ(b.1939)は、20世紀ノルウェーを代表する作曲家、ハーラル・セーヴェルの息子であり、個性的な音楽を発表しつづけている作曲家。
 ここでも、弦楽器、管楽器と様々な編成による室内楽作品を収録。

 ※録音:2013年6月7日−13日、ベルゲン




SYRIUS


SYR 141458
\2600
J.S.バッハ:オルガン作品集Vol.9 ヘルガ・シャウエルテ(オルガン)
 幻想曲ト短調 BWV.542/
 コラール 《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》 BWV.62/
 トリオ 《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》 BWV.660/
 コラール 《バビロン川のほとりで》 BWV.267/
 《バビロン川のほとりで》 BWV.653/
 《来ませ、創り主にして聖霊なる神よ》 BWV.667/
 コラール 《来ませ、創り主にして聖霊なる神よ》 BWV.370/
 コラール 《来ませ、聖霊、主なる神よ》 BWV.226/
 《来ませ、聖霊、主なる神よ》 BWV.652/
 コラール 《主なるイエス・キリストよ、われらを顧みたまえ》 BWV.332/
 トリオ 《主なるイエス・キリストよ、われらを顧みたまえ》 BWV.655/
 コラール 《いざもろびと神に感謝せよ》 BWV.386/
 《いざもろびと神に感謝せよ》 BWV.657/
 コラール 《いと高きところにまします神にのみ栄光あれ》 BWV.104/
 《いと高きところにまします神にのみ栄光あれ》 BWV.662/
 トリオ 《いと高きところにまします神にのみ栄光あれ》 BWV.664/
 コラール 《われら悩みの極みにありて》 BWV.432/
 《われら悩みの極みにありて》 BWV.668a/フーガ ト短調 BWV.542
 

SYR 141464
\2600
J.S.バッハ:オルガン作品集Vol.8 ヘルガ・シャウエルテ(オルガン)
 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537/コラール 《汝を飾れ》 BWV.180/
 《汝を飾れ、おお愛する魂よ》 BWV.654/
 コラール 《われ神より去らじ》 BWV.418/
 《われ神より去らじ》 BWV.658/コラール 《来ませ、精霊なる神よ》 BWV.226/
 幻想曲 《来ませ、精霊なる神よ》 BWV.651/
 コラール 《いと高きところにまします神にのみ栄光あれ》 BWV.260/
 《いと高きところにまします神にのみ栄光あれ》 BWV.663/
 コラール 《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》 BWV.62/
 《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》 BWV.661/《おお汚れなき神の小羊》 BWV.656/
 コラール 《われらが救い主イエス・キリスト》 BWV.363/
 《われらが救い主イエス・キリスト》 BWV.665/
 コラール 《われらが救い主イエス・キリスト》 BWV.363/
 《われらが救い主イエス・キリスト》 BWV.666/
 コラール 《バビロン川のほとりで》 BWV.267/
 《バビロン川のほとりで》 BWV.653b/幻想曲ハ短調 BWV.562
 パリでナディア・ブーランジェに学び、パリのドイツ・ルター派教会でオルガニストを務めてきた女流オルガニスト、ヘルガ・シャウエルテのバッハ第9巻と第8巻。

 ※録音:2012年9月(第9巻)、2013年9月(第8巻)、ドイツ




KAIROS


13292KAI
(2CD)
\5000
「リスト・インスペクションズ(リスト検証)」
 フランツ・リスト/ジョン・アダムズ/ルチアーノ・ベリオ/
 フリードリヒ・チェルハ/モートン・フェルドマン/
 ジェルジ・クルターク/ジェルジ・リゲティ/
 トリスタン・ミュライユ/ゲラルド・ペッソン/
 ヴォルフガング・リーム/サルヴァトーレ・シャリーノ/
 カールハインツ・シュトックハウゼン/
 ガリーナ・ウストヴォルスカヤ
  のピアノ作品(全19曲)
マリーノ・フォルメンティ(Pf)
 これは驚き!リストと20、21世紀の作曲家たちの意外な共通点に光を当てたユニークなディスクの登場!

 録音:2012 年2 月20-26 日,ドイツランド・ラジオ/71:21/59:07

 現代作品を中心に世界的に活躍するピアニスト、マリーノ・フォルメンティがフランツ・リストの音楽の中でこれまで見過ごされてきた音楽言語のある側面に光を当て、それと現代音楽の作曲家のピアノ作品とを比較対照させることでリストの音楽の時代を越えた先進性に光を当てる極めて特異なプログラム。
 フォルメンティはこの企画の推敲におよそ6年の歳月をかけたという。ディスクではリストと現代作曲家の作品が交互に配置され、百年以上の時を越えた両者の間に不思議な共振現象を聴き手は体験することになる。
 すなわちCDを聴き進むうちにリストがベリオ、シュトックハウゼン、アダムズやフェルドマン、ミュライユらと同時代の作曲家に感じられ、逆にシュトックハウゼン、リゲティ、チェルハがリストの作品のように聴こえてくる、という驚くべきプログラム。
 マリーノ・フェルメンティは極めて精緻、繊細なピアノを聴かせ、彼のこれまでの全仕事の中でも最上に位置するであろう仕上がりとなっている。全体に静かで瞑想的な曲が選ばれているのでイーノやハロルド・バッドのようにアンビエントとして楽しむことも出来る。必聴です。




NMC



NMC D210
(2CD)
\4600→\4190
《スティーヴ・マートランド没後2年追悼企画》
スティーヴ・マートランド(1954-2013):作品集

 CD1)
  教訓をたれる馬たち/アンダーソン氏のパヴァーヌ/
  永遠の喜び/パトロール(*)
 CD2)
  ビート・ザ・リトリート/肩から肩へ/
  アメリカン・インヴェンション/
  クロッシング・ザ・ボーダー(越境)
スティーヴ・マートランド(指揮)
スティーヴ・マートランド・バンド
*スミス・クァルテット
 マイケル・ナイマン、グラハム・フィットキンの好きな人にはお薦め!イギリスのポスト・ミニマリズムの旗手マートランドの主要作品集!

 録音:1991-2000年,CD1[68:32]/CD2[65:17]
 スティーヴ・マートランドは日本の西村朗や吉松隆らと同世代のイギリスの作曲家でオランダのミニマリスト、ルイ・アンドリーセンに師事。バロック音楽、ストラヴィンスキー、ミニマリズム、ジャズ、ロック、ストリート・ミュージックなどありとあらゆる音楽の影響を受け個性的なスタイルを確立しました。
 イギリスでは同じ傾向のマーク・アンソニー・タネジの双璧と目されており、大音響と激しいビートにはパンクやブリティッシュ・プログレの影響も感じさせます。特にディスク2 の「ビート・ザ・リトリート」はアンドリーセン譲りのホケトゥスとマイケル・ナイマン流のテカテカしたサウンドが合体した魅力的な作品。2013 年に惜しくも59 歳の若さで急逝したマートランドの音楽を俯瞰する上で最適のこのセット、貴重です。


Steve Martland Crossing The Border (1990)
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=s5GJsfk7mNU
 
 

NMC D213
\2300
「エコーとナルシス」〜ライアン・ウィッグル
 スワース(b.1979):作品集

  (1)瞳の歌(2009)
  (2)インヴェンション第1巻(2010)
  (3)劇的カンタータ「エコーとナルシス」(2013-14)
  (4)ヴァイオリン協奏曲(2011/13)
  (5)ロックの劇場(2013)
ライアン・ウィッグルスワース(指揮)
(1)(2)(4)(5)ハレ管弦楽団
(3)クレア・ブース(S)
 RSVP ヴォイシズ
 パメラ・ヘレン・スティーヴン(MS)
 マーク・パドモア
(4)バルナバス・ケレメン(Vn)
 録音:2014〜15 年、63’03

 指揮者・ピアニストでもある作曲家ライアン・ウィッグルスワース(b.1979)初の作品集(ちなみに指揮者のマーク・ウィッグルスワースとは別人)。
 指揮者としては現在ハレ管弦楽団の首席客演指揮者を勤め現代音楽を中心に録音も多い。基本的に自由な無調〜調性感があるもの作品が多い。暗い色調で色彩的なオーケストレーションを駆使したダイナミックな作風です。暗く激しいヴァイオリン協奏曲や「ロックの劇場」など聴きものです。
 

NMC D215
\2300
「科学にインスパイアされた音楽」
 セア・マスグレイヴ:パワー・プレイ [6:35]
 クリストファー・マヨ:スーパーマリーン [12:08]
 クラウディア・モリター:2TwoLO [11:42]
 デイヴィッド・ソーアーザワー:コーチマン・クロノス [9:14]
 ジェラルド・バリー:片腕のピアニスト [6:49]
 バリー・ガイ:バベージ氏は夕食に来ている [9:10]
ニコラス・コロン(指揮)
オーロラ管弦楽団
 録音:2015 年5 月10-14 日、55’43

 科学、機械、テクノロジーにインスパイアされて作曲された作品を収録。作曲者たちはロンドンのサイエンス・ミュージアムを見てそこで得たインスピレーションに基づき作曲を行ったという。一口に科学といっても作曲家によってテーマは抽象的な科学思想を作品に反映させたものからSL や初期の電話などノスタルジックでアナログな機械を礼賛するものまで捉え方も様々。その中でもジャズ畑出身の作曲家バリー・ガイによる「バベージ氏は夕食に来ている」のウェーベルンを思わせる抽象性の高い、繊細優美な音楽が聴きもの。




STRADIVARIUS

STR 37021
\2300
「ほとんど矢筒」〜マルコ・モミ(b.1978)作品集
 イコニカII(2008)〜2Vn,Va,Db,Sax,2Perc,Prepared pf
 イコニカIV(2010)〜弦楽三重奏,Fl,Cl,Prepared pf,Elec
 2つのヌード(2013)〜無伴奏Va
 ホックス・オン・ベケット(2003)〜Vn,Va,Ob,B.Cl
 E.P.のための「ほとんど矢筒」(2011) 〜Fl,Ob,Cl, 弦楽三重奏,Perc,Pf
 ルディカIII(2012)〜弦楽三重奏,Fl,Pf,3群の子供グループ,Elec
サンドロ・ゴルリ(指揮)
ディヴェルティンメント・アンサンブル
 これはお薦め!清冽で美しい音楽はまさに新時代のフェルドマン!

 録音:2013 年5 月12 日ミラノ,68:19

 マルコ・モミは作曲をファビオ・チファリエロ・チャルディ、イヴァン・フェデーレに師事した後、パリのIRCAM でコンピュータ音楽の研究を積みました。
 作品は既にアンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、バング・オン・ナ・カンなど多くの団体によって取り上げられており、いずれも静けさの中にぽつりぽつり、ぴゅ・ぴゅ・ぴゅ、ころころ、ひょろひょろ、と雨粒が落ちるような点描的で繊細な音響がこれといったクライマックスもなく延々と続くもの。しかし、ひんやりとした硬質の響きが耳元で涼しげに響いて心地よく、さながら水琴窟を聴いているようです。ルディカIII は可愛らしい子供たちの語りと歌が時々入るチャーミングな作品。アンビエントとしても楽しめるのでお店の試聴機に入れたらセールスが期待できます。
 
STR 37009
\2300
「シモーネ・ザンキーニ・ジャズ・カルテット」
 〜ライヴ・イン・ラヴェンナ音楽祭

  幸運、オリーブの木の下で、
  ロマーニャとサンジョヴェーゼ、
  マリエッタ、私の家で、ロマーニャ・ミア
シモーネ・ザンキーニ
 (アコーディオン、エレクトロニクス)
ステファーノ・ベネディッティ
 (テナー&ソプラノsax)
ステファーノ・センニ(ベース)
デノ・デ・ロッシ(ドラムス)
 録音:2013 年7 月1 日ラヴェンナ(ライヴ) 72:58

 シモーネ・ザンキーニはイタリアのアコーディオン奏者でジャンルとしてはジャズに分類されるが現代音楽とのコラボレーションも多い。
 ここに収められた作品は古色蒼然とした昔風のダンス音楽からファンク、フリー・ミュージック、ライヴ・エレクトロニクスを使用した実験的な作品まで作風は多種多様。なお本年12 月5 日、大阪で行われるイタリア芸術フェスティバルにタンゴ・イ・アルゴ・マス・トリオの一員として出演のため来日しバルトーク、ピアソラ、ジスモンチのほか自作を演奏する予定。




ACOUSENCE



ACOCD12515
\2600→\2390
海老 彰子(Akiko Ebi)/ラヴェル:ピアノ作品集
 ラヴェル:
  1. クープランの墓
  2. 前奏曲
  3. 夜のガスパール
  4. ソナティナ
  5. 水の戯れ
海老 彰子(ピアノ) Akiko Ebi
使用ピアノ:Shigeru Kawai
 2015年3月8-10日 ドイツ、クレーフェルトでの録音
 解説は日本語、英語、ドイツ語で書かれています。

 海老 彰子:
  東京藝術大学在学中に第41回日本音楽コンクール、ピアノ部門で優勝。
  パリ国立高等音楽院を最優秀主席で卒業後、同研究科を卒業。国内外で多くの受賞歴を持ち、既に多くのアルバムが発売されている海老 彰子の新作は得意とするフランス音楽。待望の発売です。




EIGENART



10500
\2600→\2390
THE SOUND OF DOUBLE BASS
 幣 隆太郎&小菅 優

 1. シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 op.70
 2. カレル・ライナー(1910-1979):コントラバス・ソナタ
 3. 西田 由美子(Yumiko Nishida 1951-):転生(Reincarnation)
 4. ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
   ガード・レインケ(Gerd Reinke)編
 5. ジョヴァンニ・ボッテシーニ(1821-1889):悲歌 ニ長調
幣 隆太郎(コントラバス)
小菅 優(ピアノ)

 シュトゥットガルト放送交響楽団員、室内楽グループ「ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ」所属、10年からサイトウ・キネンオーケストラのメンバーとして国内外で活躍する幣 隆太郎と、こちらも世界を舞台に活躍するピアニスト小菅 優との、若き日本人演奏家による注目のアルバムです。
 コントラバスが持つ音表現の可能性を信じて真摯に音楽に向き合いまさに全身全霊をこめて力強く紡ぎだされる豊かな情感が聴く者に新たな発見と驚きを与える演奏です。
 音質の良さで定評あるTACETレーベル傘下で若きアーティストのアルバムを発売するEIGENARTレーベル。録音技術の良さがレンジの広いコントラバスのダイナミックさを、良くとらえています。

 2015年4月7-9日 ドイツ、キルヒハイム Kirchheim での録音




TACET



218
(2CD)
\2600→\2390
不思議なボーナスあり
 クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)D.スカルラッティ:全集 Vol.15


CD. 1 : ソナタ K.484 - K.498 (74分20秒)
 ニ長調 K.484、 ハ長調 K.485、
 ハ長調 K.486、 ハ長調 K.487
 変ロ長調 K.488、 変ロ長調 K.489、
 ニ長調 K.490、 ニ長調 K.491
 ニ長調 K.492、 ト長調 K.493、
 ト長調 K.494、 ホ長調 K.495
 ホ長調 K.496、 ロ短調 K.497、 ロ短調 K.498
 ホ長調 K.496 によるインプロヴィゼーション(即興)

CD. 2 : ソナタ K.499 - K.513 (64分00秒)
 イ長調 K.499、 イ長調 K.500、
 ハ長調 K.501、 ハ長調 K.502
 変ロ長調 K.503、 変ロ長調 K.504、
 ヘ長調 K.505、 ヘ長調 K.506
 変ホ長調 K.507、 変ホ長調 K.508、
 ニ長調 K.509、 ニ短調 K.510
 ニ長調 K.511、 ニ長調 K.512、 ハ長調 K.513
 ハ長調 K.487 によるインプロヴィゼーション(即興)
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)
エリック・シェーファー(ドラム)
Eric Schaefer (インプロヴィゼーション)
2014年 ベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会での録音
 ドイツ生まれのウルリッヒはレオナルド・ホカンソン、ルドルフ・ブッフビンダー等に学び、特に古典音楽演奏を得意とするピアニストです。
 主にアンサンブルのピアニストとして活躍しつつ、自身がプロデュースするあまり耳にすることの無い音楽の普及を目的としたコンサートや、テレビ局と子供の為の教育プログラムを組み、放送をとおして活動。教育者としての側面も持つ、ドイツ国内で活躍するピアニストです。
 派手さはないものの、音への誠実さが伝わる丁寧な演奏です。

 今回はそれぞれのディスクの最後にベルリン・フリージャズのグループ「ジョニー・ラマラマ」のメンバーで日本でも良く知られるエリック・シェーファー(ドラム/パーカッション)を迎えて、スカルラッティの音楽をベースにパーカッションの即興演奏を加え幻想的で刺激的な音楽を作り出しています。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS

限定盤

ALT 329
(12CD)
\14000→\12990

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル
 アルトゥス・ステレオライヴ録音集成
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
 CD-1(ALT 051)
  (1)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
  (2)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
    ライヴ録音:1977年9月27日/東京文化会館
 CD-2(ALT 052)
  チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.67
    ライヴ録音:1977年10月19日/NHKホール
 CD-3(ALT 053)
  (1)ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲/(2)ワーグナー:「タンホイザー」序曲/
  (3)ウェーバー:「オベロン」序曲/(4)シューベルト:交響曲第8番 ロ短調「未完成」D.759
    ライヴ録音:(3)(4)1977年10月12日、(1)(2)1977年9月27日/東京文化会館
 CD-4(ALT 054)
  (1)シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 Op.105
  (2)チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より
   「客の退場、夜、ネズミの出現」「くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身」
   「冬の森」「雪片のワルツ」「パ・ド・ドゥ」「終曲のワルツ」
    ライヴ録音:(1)1977年10月19日/NHKホール、(2)1977年10月12日/東京文化会館
 CD-5(ALT 063)
  (1)ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
  (2)ワーグナー:
   楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」、
   楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」、楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」
    ライヴ録音:1979 年5月21日/東京文化会館
 CD-6(ALT 064)
  (1)グラズノフ:交響曲第5番 変ロ長調 Op.55
  (2)チャイコフスキー:
   バレエ「眠りの森の美女」より「序曲」「アダージョ」、
   バレエ「眠りの森の美女」より「パノラマ」、バレエ「眠りの森の美女」より「ワルツ」
    ライヴ録音:1979 年6月8日/NHKホール
 CD-7(ALT 115)
  (1)ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60/(2)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
    録音:(1)1973年4月29日/レニングラード・フィルハーモニー 大ホール(ライヴ)
      (2)1973年5月3日/レニングラード・フィルハーモニー 大ホール(セッション)
 CD-8(ALT 185)
  (1)ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60/(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
    ライヴ録音:1973年4月28日/レニングラード・フィルハーモニー 大ホール
 CD-9(ALT 186)
  ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
    ライヴ録音:1980年1月29、30日/レニングラード・フィルハーモニー 大ホール
 CD-10(ALT 192)
  (1)チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
  (2)プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』組曲第2番 Op.64より
   「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「僧ローレンス」
   「別れの前のロメオとジュリエット」「アンティーユ諸島から来た娘たちの踊り」
   「ジュリエットの墓の前のロメオ」
    ライヴ録音:1982年11月6日/レニングラード・フィルハーモニー 大ホール
 CD-11(ALT 286)
  (1)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲/(2)シューベルト:交響曲第8番 ロ短調「未完成」D.759
  (3)チャイコフスキー:くるみ割り人形(抜粋)
   [第6曲:客の退場、夜、ネズミの出現/
   第7曲:くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身/
   第8曲:冬の森/第9曲:雪片のワルツ/第14曲:パ・ド・ドゥ/第15曲:終曲のワルツ]
    ライヴ録音:1977年10月8日/フェスティバルホール(大阪)
 CD-12(ALT-287)
  チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
    ライヴ録音:1978年6月12、13日(ウィーン芸術週間)/ウィーン楽友協会大ホール
 アルトゥス・レーベル15 周年記念1000セット完全限定BOX ムラヴィンスキーの遺産、ステレオ・ライヴ録音集成

 1977 年の雄大なステレオ音像が広がる東京公演のチャイ5 から、最近発見された音質抜群の1977 年大阪フェスでの未完成、さらには音質が大幅に改善され話題となった名演の誉れ高い1978 年ウィーン芸術週間でのチャイコフスキーなど、巨星ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのベストセラー盤を惜しげもなく集めました。
 価格もアルトゥス・レーベル創立15 周年を記念して実に思い切ったお値段です。
 しかもスリムケースに別冊の解説書付きと充実の内容。すでに何枚かお持ちでもお買い得といえましょう。
 これからのムラヴィンスキー入門にも最適。この1 セットに空前絶後の芸風でならしたムラヴィンスキーのステレオ・ライヴの魅力が大凝集でございます!
 1000 セット限定生産品BOX です。
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ALT 325/6
(2CD)
\4000→\3690
ケンペとカーゾンの共演、そして幻想交響曲
 フランス国立放送管はザルツブルク初登場!

 (1)ヘンデル:合奏協奏曲 ト長調 Op.6-1 HWV319
 (2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
 (3)ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
(2)サー・クリフォード・カーゾン(ピアノ)
ルドルフ・ケンペ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 ザルツブルク音楽祭1959年ライヴ、ルドルフ・ケンペとサー・クリフォード・カーゾンの共演、フランス国立放送管はザルツブルク初登場!

 ライヴ録音:1959年8月15日/ザルツブルク音楽祭/モノラル、ライヴ、32bit Digitally Remastered

 1956 年にカラヤンがザルツブルク音楽祭の芸術監督に就任するとウィーン・フィル以外の有力オケが登場することとなり、1957 年ベルリン・フィル、1958 年コンセルトヘボウ、そして1959 年はフランス国立とニューヨーク・フィルが初出演となりました。ケンペのザルツは1955 年のパレストリーナ以来2度目。オーケストラ・コンサートは初となります。
 今回の演目は練られており、ヘンデルで弦楽器のお披露目、モーツァルトではフランスの木管の妙技をきかせそして幻想交響曲と、実に魅力的です。なによりカーゾン卿との24 番は白眉の美しさで、第2 楽章は本当に崇高の極み!終楽章では派手さを排除。フィナーレなども僅かずつ音量を抑えていき木管奏者達とポツリポツリ会話をかわすかのような味わいの寂寥感と孤独感!はじつに感無量、これぞ孤高のモーツァルトと申せます。
 幻想も同時期のベルリン・フィルとのEMI 録音でも聴かせたケンペならではの丁寧でノーブルな表現にしびれます、なんと断頭台マーチもエレガント!でもこのままノーブルで終わるのかと思いきや、ケンペの手綱は終楽章で緩められるやオケは押さえていたものを吐き出すかのように全力で疾走、金管なども爆発咆哮し全力で駆け抜けます。この劇的な変化は圧倒的でケンペのオーケストラ制御の妙を堪能でき、まさに部分聴きでなく、全曲を聴きとおしての快感はひとしおであります。
 音源提供はフランス国立視聴覚研究所。年代相応のまずまず良好な音質です。



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OPUS蔵

OPK 2114
\2500→\2290

レナー四重奏団
 優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品

 (1)メンデルスゾーン:カンツォネッタ(弦楽四重奏曲第1番より)
 (2)ハイドン:弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調Op.3-5「セレナード」
 (3)モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
 (4)ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81

レナー四重奏団
(3)レオン・グーセンス(オーボエ)
(4)オルガ・レーザー=レーベルト(ピアノ)

 《Nostalgia》…郷愁の、カルテット・レナー!
 どうしてだろう?
 いま、郷愁のレナー、ときくだけで、この胸のうちに、あたたかい、ぬくもりのようなノスタルジーが、きらめくヴァイオリンのハイ・トーンや、豊かなヴィオラのつぶやき、そして、それらを支えるチェロの低いピチカートなどから、響き出す。ああ、レナー四重奏団…。
 それは、優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品。ある時期、レナーは世界で最も親しまれた弦楽四重奏団の象徴だった。(小林利之)

 録音:(1)1935年 (2)1928年 (3)1933年 (4)1930年/モノラル

 今回のレナー四重奏団の音源はオーパス蔵の復刻担当、安原暉善氏の企画です。オーパス蔵スタートの2000 年頃、レナー四重奏団を収録したカセットテープをもらいました。
 何とも言えぬ人間的な響きのする音であり演奏でした。そして数年前に同じ内容のDAT に復刻したものをもらいました。それが今回の音源になりました。
 やはりレナーの音はSP 時代を知らない私たちにとっても郷愁を感じさせるものです。懐古趣味ではなく、我々の心に染み入る響きを味わってください。(OPUS 蔵代表:相原 了)




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SUPRAPHON
(キング・インターナショナルによる日本独自企画))

限定盤

SUSA 0001/4
(4SACDシングルレイヤー)
\15200→\13990
通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

初回完全限定生産
 SUPRAPHON 全面監修 初SACD シングル・レイヤー化
  クレツキ&チェコ・フィル ベートーヴェン:交響曲全集


 [CD 1]
  ・交響曲第1 番ハ長調Op.21(収録時期:1968年1月7−12日)
  ・交響曲第2 番ニ長調Op.36(収録時期:1968年1月7−12日)
 [CD 2]
  ・交響曲第3 番変ホ長調Op.55「英雄」(収録時期:1967年2月18−21日)
  ・「エグモント」Op.84 序曲(収録時期:1967年2月11−13日)
 [CD 3]
  ・交響曲第4 番変ロ長調Op.60(収録時期:1965年12月21、22 日)
  ・交響曲第5 番ハ短調Op.67「運命」(収録時期:1967年2 月14−17日)
 [CD 4]
  ・交響曲第6 番ヘ長調Op.68「田園」(収録時期:1965年6月5−7日)
  ・序曲「コリオラン」Op.62(収録時期:1967年2月14−17日)
 [CD 5]
  ・交響曲第7 番イ長調Op.92(収録時期:1967年2月11−13日)
  ・交響曲第8 番ヘ長調Op.93(収録時期:1967年2月21日)
 [CD 6]
  ・交響曲第9 番ニ短調Op.125「合唱つき」(収録時期:1965年6月23−28日)
インゲボルク・ヴェングロル(ソプラノ)
アンネリース・ブルマイスター(メゾ・ソプラノ)
マルティン・リッツマン(テノール)
ロルフ・キューネ(バス)
チェコ・フィルハーモニー合唱団
ヨゼフ・ヴェセルカ(合唱指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
パウル・クレツキ(指揮)

 通常盤の3倍。
 でもこの盤なら買う価値あるかもしれない。
 クレツキとチェコ・フィルが残した人類の至宝。


 初回完全限定生産。
 SUPRAPHON 全面監修
 初SACD シングルレイヤー化、クレツキ&チェコ・フィルによる「ベートーヴェン:交響曲全集」オリジナル・マスター使用ドイツ・プレス、日本語オビ&解説つき美麗上製ディジパックの愛蔵版仕様

※SACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

 録音:1964〜1968年/プラハ、ルドルフィヌム/ステレオ、日本語帯・解説付
 レコーディング・ディレクター:エドゥアルド・ヘルツォーク(第1番〜第3番、第5番、第7番&第8番)、ミロスラフ・クバ(第4番)、ラディスラフ・シープ(第6番、第9番、エグモント&コリオラン)
 サウンド・エンジニア:フランティシェク・ブルダ/リマスタリング:2015年






 ポーランドに生まれた、20 世紀を代表する指揮者のパウル・クレツキが、名門チェコ・フィルを指揮してセッション録音したベートーヴェンの交響曲全集を、このたび初SACD シングルレイヤー化。
 首席指揮者アンチェルのもと黄金時代を迎えていた楽団の鍛え抜かれたアンサンブルが、名匠クレツキが打ち出すきびしいまでの造形美を体現するこの録音は、数あるベートーヴェン演奏のなかでも特別な光を放つものとして高い評価を得ています。
 SUPRAPHON がオリジナル・マスターより2015 年に入念にリマスタリングを施し、ドイツでプレスしたディスクを直輸入して、日本国内でパッケージ化おります。クレツキとチェコ・フィルによる最良の遺産を、望み得る最高のクオリティでお楽しみいただけます。
 上製ディジパックによる愛蔵版仕様。
 日本国内独自企画、初回完全限定生産品となりますので、お早めにお求めください。



 パウル・クレツキはベーム、セル、バルビローリ、コンヴィチュニーらと同世代。
 ポーランドに生まれその後ドイツ、イタリア、ソビエト、アメリカ、スイスと移り住み、国際的で現代的なセンスを持ちながらも厳格で格調高いロマンにあふれた音楽を作り出した。

 しかしナチスからの逃避行の間に、家族は虐殺されていき、最後に残った彼の精神状態もほぼ破綻寸前だったという。

 それなのに、そんなふうに理不尽に愛するものを殺されたにもかかわらず、彼の音楽は心穏やかで温かい。
 アンチェルといいクレツキといい、人間というのはそこまで崇高になれるものなのか。

 そんなクレツキが遺した唯一のベートーヴェンの全集録音。

 若いころからすでに、フルトヴェングラーやトスカニーニらからも絶賛されるほどの作曲家だったことの片鱗をうかがわせるように、クレツキのすぐれたバランス感覚&明晰なアプローチと、アンチェル時代のチェコ・フィル黄金期のサウンドとが、がっちりと組み合わさった内容は、当コンビの代表的録音として有名なもの。
 とくに3 番、5 番、7 番といったナンバーの尋常ならざる緊迫感は、衝撃を受けると思う。




旧譜
クレツキ、戦後すぐのブラームスとシューベルト


GUILD
GHCD 2319
¥2200
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759《未完成》*
パウル・クレツキ(指揮)、
ルツェルン祝祭管、
フィルハーモニア管*

 上質のリマスターと貴重な歴史的音源を次々と発表してきたギルド・ヒストリカル。
 ポーランドの生んだ巨匠パウル・クレツキは、ドイツでのナチスやイタリアでのファシスト、ソ連でのスターリンからの迫害を避けるためにスイスへと亡命。その1946年にスイスで行われた未発表の貴重な音源が2000年に発見され、今回リリースの運びとなった。
 チューリッヒ中央図書館には150を超える未発表のコレクションが所蔵されていたのである。
 ブラームスは1946年9月5日〜7日ルツェルン、シューベルトは1946年11月10日&13日ロンドン・アビー・ロード・スタジオでの録音。
 多少の歪みがありますのでご了承ください。






<メジャー・レーベル>
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イタリアDECCA



4823952
(12CD)
\6000
エーリッヒ・クライバー/Decca Recordings
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番(2種類)
       第5番, 
       第6番(2種類), 
       第7番
       第9番
    (ヒルデ・ギューデン、ワーグナー、デルモータ、ウエーバー)
 ウェーバー:交響曲
 シューベルト:交響曲第9番
 モーツァルト:交響曲第39,40番
 モーツァルト:ドイツ舞曲 K. 605
 モーツァルト:フイガロの結婚
  (ポエリ、デラ・カーザ、ヒルデ・ギューデン、
   チェーザレ・シエピ、ダンコ、コレナ)
 R.シュトラウス:ばらの騎士」
  (レイニング、ウエーバー、
   ユリナッチ、ポエリ、ヒルデ・ギューデン)
エーリッヒ・クライバー(指揮)
コンセルトヘボウ管弦楽団
ケルン放送管弦楽団
ロンドン交響楽団
ウィーン・フィル


 エーリヒの主要なDECCA録音を集大成したイタリア製のボックス。
 不遇だった戦後のエーリヒにこれだけ録音の機会を与えてくれたDECCAに感謝。




<映像>

 

KAIROS(映像)


13382KAI
(DVD VIDEO
※PAL 方式)
\2500
《グレイス・ノート(装飾音)》
 〜イタロ・カルヴィーノの
  「新世紀のための6つの覚え書」による
制作&アンサンブル:
 PHASE (Sax、Perc、Vc、Cb)
アイデア&作曲&ライヴ・エレクトロニクス:
 アルトゥーロ・フエンテス
振り付け&舞台装置:クリス・ハリング
ダンス:
 ルーク・バイオ、ステファニー・カミング、
 イアン・ガーサイド
台本&声:ギュンター・ブラス
 照明デザイン:トマス・イェリネク/音響:アルフレート・ライター/ほか

 この作品は音楽だけでは作品は成立せず、照明やパフォーマーの振り付け、舞台装置、音響の方向性などの要素が不可分となって初めて作品として完成する前衛演劇もしくはパフォーマンスといえるもの。
 従って通常では作曲者の名前が○○作曲という風に最初にクレジットされる慣例に反して制作陣の名前がただ列挙されるのみとなっている。
 作品はコンピュータ合成音とひたすら特殊奏法によるノイズ、パフォーマーの語り、吐息などで構成される。作品の原作者イタロ・カルヴィーノはイタリアのSF 作家、幻想文学、児童文学作家でイタリアの国民作家と言われるほど知られており、「マルコヴァルドさんの四季」「カナリア王子」「柔かい月」などの児童文学作品は日本でも多くの邦訳が出ている。
 しかしこの舞台作品にメルヘンチックなイメージは皆無で物語性は徹底的に解体されシュールレアリスティックで乾ききったステージが延々と続く。2012 年10 月31 日ウィーン・モデルン音楽祭における世界初演ライヴ。

 ※ ご注意! このDVDはPAL方式のため通常の日本のDVDプレイヤーでは見ることはできません。




















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