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≪第84号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2015/11/10〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 




11/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜




ACCENT


ACC 26404
(3CD)
\5400
ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭 ライブ

 暴君ネロのしたたかな母親、アグリッピナの物語、
  若き日のヘンデルの大ヒットオペラ《アグリッピナ》

   ヘンデル(1685〜1759):オペラ《アグリッピナ》
アグリッピナ:
 ウルリケ・シュナイダー (メゾ・ソプラノ)
クラウディオ:ジョアン・フェルナンデス(バス)
オットーネ:
 クリストファー・エインズリー (カウンター・テナー)
ネローネ:
 ジェイク・アルディッティ(カウンター・テナー)
ポッペア:イーダ・ファルク・ヴィンランド (ソプラノ)
ナルシソ:オーウェン・ウィレッツ (カウンター・テナー)
パランテ:ロス・ラムゴビン(バリトン)
レスボ:ロナルド・スタイナー (バリトン)
ゲッティンゲン祝祭管弦楽団
ローレンス・カミングス(指揮)
 録音: 2015年 ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭 ライブ

 ヘンデルの全三幕からなるオペラ・セリア《アグリッピナ》。暴君ネロを皇帝にしようと策を練りライバルの失脚を企てる、ネロの母親アグリッピナの物語です。人々の愛憎を巧みに利用し、息子に皇帝の座を掴ませようとするアグリッピナの策略が、ヘンデルの表情豊かな音楽で描かれます。
 ヘンデルが20 代半ばの時に書かれたこのオペラは、初演後すぐ2 か月に渡り20 回を超える回数上演されるという大成功で彼の名を広めました。台本作者ヴィンチェンツォ・グリマーニの生き生きとした人物描写も、成功の大きな要因と伝えられています。史実を元にしながらフィクションも交えられたこの作品は、物語としての面白さも際立っています。
ヘンデルは3 年半ほどのイタリア滞在の最後の年に《アグリッピナ》を書きましたが、その音楽の半数以上はヘンデルがそれまでイタリアで書いていた作品群から引用されています。ヘンデルの過去の音楽の数々がちりばめられた、イタリア時代の集大成、ヘンデル音楽の宝石箱のようなオペラです。
 本演奏は、2015 年のゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭での上演。この音楽祭は1920 年に開始され、伝統のある古楽音楽祭のひとつ。ヘンデル作品を中心とした同時代の作曲家たちのコンサートや講演が行われ、あまり演奏される機会の少ない作品など、ヘンデルの音楽の再発見という大きな役割も果たしてきました。
 本作も新ヘンデル全集版に含まれるジョン・E・ソーヤー編による《アグリッピナ》としては世界初録音となります。
 


ACC 24299
\2600→\2390
クイケン&ラ・プティット・バンドが奏でるシュッツ「葬送の音楽」
ハインリッヒ・シュッツ(1585〜1672):宗教音楽集
 1. 深き淵よりわれ汝を呼ぶ(ダヴィデの詩編歌集 SWV 25)
 2.これぞまことの言葉(葬送モテット SWV 277)
 3. なぜふさぎこむのか、我が魂よ(シンフォニア・サクラ第2集 SWV 353)
 4. 今よりのち主によりて死する者は幸いである(宗教的合唱曲集 SWV 391)
 5 .2つのことを私はあなたに願います、主よ
  (シンフォニア・サクラ第2集 SWV 360)「葬送音楽」より
 6 .「ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト」SWV279
 7.モテット「主よ、我にそなたさえあれば」SWV280
 8.シメオンのカンティクム
  「主よ、今こそ僕を逝かしめ給うなれ」SWV281
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ゲルリンデ・ゼーマン
 マリー・クイケン(ソプラノ)
ステファン・コラルデール
 ダニエル・シュライバー(アルト)
シュテファン・シェルペ
 クヌート・ショホ(テノール)
イェンス・ハーマン
 シュテファン・ヴォック(バス)
サラ・クイケン
 マリー・ムーイ(ヴァイオリン)
マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオローネ)
バンジャマン・アラール(オルガン)
 ヨーロッパを揺るがす戦乱の時代にシュッツが音楽に込めた祈りラ・プティット・バンドが奏でるシュッツ「葬送の音楽」

 録音:2014 年10 月23日-25 日

 J.S. バッハ生誕の100 年前に生まれ、初期バロック音楽界を牽引したシュッツ。ドイツに大打撃を与えた三十年戦争と時代を同じくした彼は、J.S. バッハにつながるドイツ・バロック音楽の基盤を築き上げた作曲家です。
 「葬送の音楽」はシュッツの郷土の領主ハインリッヒ・ロイス・ポストフームス公が自らの葬儀のためにシュッツに依頼した作品。長引く戦乱や疫病で人の死を間近に見ていたシュッツの、死者への個人的な思いに留まらない祈りが、聴く人の胸に染み入ります。
 「葬送音楽」の他におさめられている5 作品もまた三十年戦争の最中に出版され、死と救いに焦点があてられています。
 演奏を手掛けるのは古楽器の第一人者シギスヴァルト・クイケン率いる「ラ・プティット・バンド」。シュッツの死生観が静謐で透明感のある演奏で立ち昇ります。




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ALIA VOX



AVSA 9914
(2SACD HYBRID)
\5000→\4590

サヴァール、ルベル「四大元素」初録音

サヴァール&レ・コンセール・デ・ナシォンが描く自然の猛威
 〜バロック作曲家たちによる「嵐」

 [CD1]
  ・ルベル:四大元素
  ・マシュー・ロック:「テンペスト」のための音楽
  ・ヴィヴァルディ:フルート協奏曲「海の嵐」 RV 433
 [CD2]
  ・マラン・マレ:「アルシオーネ」より水夫とトリトンのためのエア
  ・テレマン:水上の音楽
  ・ラモー:雷雨と雷鳴
   (「優雅なインドの国々」よりゼフォーロのエア、雷雨とボレーのためのエア/
    「イポリートとアリシ」より雷鳴/
    「ゾロアストル」よりコントルダンス、コントルダンス・トレ・ヴィーヴ)
ジョルディ・サヴァール
レ・コンセール・デ・ナシォン
 録音:2015 年7 月19 日、フォンフロワ(ライヴ)/Multichannel、disc1/ 49’28、disc2/ 45’09

 サヴァールの最新録音の登場。17-18 世紀の作曲家たちが鮮やかに描きだした、自然の力を知る旅への誘いのプログラムです。
 ルベルの四大元素はサヴァールにとって初録音。バロック・オーケストラについて比類なき見識と経験をもつサヴァールは、正統性を保ちつつ、音色の美しさを追求した演奏を展開しています。冒頭の「カオス」の不協和音も、いびつな響きながら音色自体は美しく、不思議な魅力を放っています。
 イングランド初期のバロック作曲家、マシュー・ロックの作品は、嵐の模倣が印象にのこります。マレの作品では、海の嵐の模倣、ラモーも様々なオペラから嵐の描写のシーンを抜粋して演奏。嵐というだけでもこれだけの多様な表現があるのか、と作曲家たちの創造性に驚かされるとともに、サヴァールとレ・コンセール・ナシォンの変幻自在な演奏にも圧倒される内容です。




LIMEN


CDVD031 C031
(1CD+1DVD)
\3100
ホフマイスター、ロッラ、シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲作品集
  CD
  (1)フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
   ヴィオラ協奏曲 ニ長調
  (2)アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):
   ディヴェルティメントBI330〜ヴィオラと弦楽オーケストラのための
  (3)カール・シュターミッツ(1745-1801):ヴィオラ協奏曲 ニ長調 Op.1
 DVD
  CDと同内容の映像
ダニロ・ロッシ( ヴィオラ&指揮)
コンセルヴァトーリオ・デッラ・
 スヴィッツェラ・イタリアーナ室内管弦楽団
 温もりある音色に魅せられて古典派とロマン派の過渡期のヴィオラ協奏曲集ダニロ・ロッシの弾き振りでCD,DVD に!

 セッション録音:2014 年/リメン音楽スタジオ(ミラノ)/ステレオ、NTSC 16 : 9

 ヴァイオリンより低い音域を持ち、温もりと渋みのある音色が魅力のヴィオラ。そんなヴィオラための3 曲の協奏曲が収められたCD & DVD です。
 18世紀後半にウィーンで活躍したホフマイスターは、主に楽譜出版活動で今日に知られていますが、作曲家としても熟達した書法や音色の探求で同世代の作曲家たちに高く評価されていました。そんな彼のヴィオラ協奏曲は洗練された明るさに満ちています。
 同時代のチェコ系ドイツ人の作曲家、カール・シュターミッツはヨーロッパを転々としながら各地の音楽様式を自らに取り込んだ作曲家。当時のヨーロッパの最高水準と言われ、その後のオーケストラの発展に大きく影響したマンハイム宮廷楽団のヴァイオリン奏者でもありました。彼の作品の多くは失われてしまっていますが、このヴィオラ協奏曲は今に伝わる彼の作品の中でも有名です。
 そんな2 人のドイツ系の作曲家の作品に挟まれているのは、イタリアの作曲家で自らもヴァイオリン、ヴィオラ奏者であるロッラのヴィオラ協奏曲。ヴァイオリンの名手として名高いパガニーニの教師とも伝えられるロッラは、オペラ優勢だった当時のイタリアにおいて、当時多数を占めていたドイツの器楽作品に対抗し得るイタリア的な器楽作品を数多く生み出しました。
 イタリア的な情感溢れる歌心は、当ディスクに収録されたヴィオラ協奏曲でもたっぷりと聴くことができます。
 ソリストを務めるのはLIMENレーベルでおなじみの名手ダニロ・ロッシ。DVD では彼がヴィオラを片手に指揮を振るパワフルな姿も見ることができます。
 

CDVD040 C040
(2CD+1DVD)
\4400
ショパン:ピアノ独奏曲全曲集 Vol.1
 CD 1
  24の前奏曲 Op.28
 CD 2
  3つの夜想曲 Op.9/3つのワルツ Op.34/幻想曲 ヘ短調 Op.39/
  バラード第4番 ヘ短調 Op.52/幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
 DVD
  CDと同内容の映像
レティシア・ミキエロン(ピアノ)
 レティシア・ミキエロンがショパン独奏曲全曲録音始動!!

 セッション録音:2014 年/リメン音楽スタジオ(ミラノ)/ステレオ、NTSC 16 : 9

 イタリアを拠点に活躍する女流ピアニスト、レティシア・ミキエロン。LIMEN レーベルより継続中のベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音と並行してショパンのピアノ独奏曲全曲録音を開始しました!
 今回も確かな解釈と繊細なタッチのミキエロン。DVD ではミキエロンの運指を見ることができ興味深く見ることができます。



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PROFIL



PH 15030
(2CD →1CD 価格)
\2500→\2290
シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ、
 ベートーヴェンの「英雄」、第4番&第7番

  ベートーヴェン:
  [CD 1]
   ・交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」 49’00
  [CD 2]
   ・交響曲第4番変ロ長調op.60 34’12
   ・交響曲第7番イ長調op.92 40’08
フィルハーモニー・フェスティヴァ
ゲルト・シャラー(指揮)
 録音:2014 年5 月25 日(第3 番)、2013 年9 月22 日(第4 番)、2014 年9 月21 日(第7 番)/エーブラハ、シトー会修道院「皇帝の間(歴史的建築)」(ライヴ)/DDD、ステレオ

 ブルックナーの交響曲シリーズで注目を集めてきたゲルト・シャラー率いる手兵フィルハーモニー・フェスティヴァ。好評のブルックナー・シリーズと並行して、当コンビは2013 年初夏以来、ベートーヴェンの第3 番から第8 番までの交響曲を取り上げてきており、その驚異的な演奏がたいへんな反響を呼んでいます。
 このたびProfil よりリリースされる「英雄」、第4 番、第7 番の3 曲は、そのコンサートのライヴ録音からのCD 化となります。
 昨今、ベートーヴェンの交響曲演奏では、作曲当時を念頭にした同時代楽器の使用やピリオド様式の演奏が一般的になりつつありますが、何よりここでシャラーが着目したのは“音響効果と雰囲気を備えた演奏会場を採用する” ことでした。
 アルバム収録の3 つの交響曲のうち、第3 番と第4 番については公開初演に先立って、それぞれ1804 年と1807 年にウィーンのロプコヴィッツ伯爵邸での私的な演奏会で初演されています。
 シャラーによるベートーヴェン・シリーズではその伝統に従い、ロプコヴィッツ宮のホールと同様の容積を持ち、程よいサイズ(天井高10m、幅12.75m× 奥行き26.5m)の歴史的建築「エーブラハ修道院皇帝の間」において、ベートーヴェンの時代に一般的であった、およそ35 名という比較的小編成の楽員が演奏するスタイルを実践しています。
 こうして生み出された響きについて、シャラーは「現代の演奏会で聴く響きとはまったく異なる」と自信を深めていますが、ブルックナー演奏でますます磨きをかけているオケの腕前と併せて、果たしてどのような仕上がりをみせているのか、その出来栄えが大いに気になるところではあります。







RCO LIVE



RCO 15008
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
「ロイヤル・コンセルトヘボウ・ウッドウインズ」
 ・ヤナーチェク:青春 (1924) [17’11]※
   録音:2015年1月9日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・マルチヌー:
  ピアノと木管楽器のための六重奏曲 H. 174 (1929)*[15’14]
   録音:2015年5月19日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・ヴェレシュ:
  オーボエ、クラリネットとファゴットのためのソナティナ (1931)[ 9’14]
   録音:2015年6月16日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
 ・プーランク:六重奏曲 (1932-39) [18’01]
   録音:2015年6月26日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
エミリー・バイノン(フルート:首席)
ルーカス・マシアス・ナバロ(オーボエ:首席)
オリヴィエ・パテー(クラリネット:首席)
ダヴィデ・ラットゥアーダ(バス・クラリネット)※
グスターボ・ヌニェス(ファゴット:首席)
ヨス・デ・ランゲ(ファゴット)*
フォンス・フェルスパーンドンク(ホルン)
イェルーン・バル(ピアノ)
 優秀録音。ロイヤル・コンセルトヘボウ・ウッドウインズ、フルートのバイノン、オーボエのナバロ、クラリネットのパテー首席メンバー等による極上の室内楽アルバム

 DSD5.0 マルチチャンネル、ステレオ、59’59
 プロデューサー、レコーディング・エンジニア&エディター:エヴェレット・ポーター(Polyhymnia International)
 アシスタント・エンジニア:ロラン・ジュリュス、カレル・ブリュッヘマン(Polyhymnia International)

 SACD ハイブリッド盤。
 「ロイヤル・コンセルトヘボウ・ブラス」による2 枚(RCO 07002、RCO 14010)で黄金の金管セクションをフィーチャーしたのに続いて、こんどは楽団の誇る木管メンバーが注目のアルバムをRCO Live よりリリース。
 名門コンセルトヘボウ管弦楽団のほとんどの団員は、オーケストラとしての活動と同じように、伝統的に室内楽への取り組みに目がなく、木管セクションも例外ではありません。過去にはコンセルトヘボウ六重奏団(1909-37)やダンツィ五重奏団(1958-78)といったアンサンブルがオランダ国内だけでなく国際的に成功を収めてきました。
 そうした伝統に対して敬意を表して製作されたこのアルバムには、ルーセル作の「ディヴェルティスマン」に触発されたヤナーチェク、敬愛するルーセルに師事した時期のマルチヌー、やはりルーセルの「ディヴェルティスマン」をモデルとしたプーランクの傑作、そして母国ハンガリーの民俗音楽の影響が色濃いヴェレシュの初期作品と、すべて20 世紀に書かれた、このジャンルの重要レパートリーが収められています。
 それにしても、フルートのバイノン、オーボエのナバロ、クラリネットのパテー、ファゴットのヌニェスら首席奏者たちが集った顔触れの豪華なこと。ふくよかでやわらかく、カラフルな音色にうっとりさせられるのはもちろん、アンサンブルの呼吸もばっちりで、極め付きの演奏を楽しめます。







THE CHOIR OF KING’S COLLEGE



KGS 0012
(1SACD HYBRID+
1Pure Audio Blu-ray)
\2700→\2490
合唱の美しさはもちろん、管楽器のファンファーレも
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:作品集
 1. In ecclesiis (a 14), C78
 2. Canzona Seconda (a 6), C196
 3. Suscipe, clementissime Deus (a 12), C70
 4. Hodie completi sunt dies Pentecostes (a 8), C57
 5. Jubilate Deo omnis terra (a 10), C65
 6. Canzona Terza (a 6), C197
 7. Quem vidistis pastores? (a 14), C77
 8. Sonata XXI, ‘con tre violini’ (a 4), C214
 9. Exultavit cor meum in Domino (a 6), C53
 10. Surrexit Christus (a 11), C66
 11. Canzona Prima (a 5), C195
 12. Litaniae Beatae Mariae Virginis (a 8), C63
 13. Magnificat (a 14), C79
スティーヴン・クレオベリー(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
ヒズ・マジェスティ・サックバット&コルネット
 (ジェレミー・ウェスト[指揮])
 
 収録:2015年1, 6 月 キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)/SACD Hybrid:5.0 surround/Blu-ray:5.1 Dolby True HD,2.0 LPCM 24bit/96kHz, Dolby Atmos、73’10

 ヴェネツィア楽派の頂点に立つジョヴァンニ・ガブリエーリ。彼の作品が出版されたのが1615 年、2015 年は400 年記念の年にあたります。
 さらに、2015 年はキングス・カレッジ・チャペルが創立されて500 年記念。これを記念して、キングズ・カレッジ合唱団は、ガブリエーリの作品を収録。しかも、Dolby Atmos の最新技術を用いて、比類なき臨場感をめざした録音です。
 ヴェネツィアの聖マルコ大聖堂でオルガニストを務めたガブリエーリは、宗教声楽、器楽の両方で多数の作品をのこしています。
 現在、聖マルコ大聖堂ではガブリエーリの管楽器のためのファンファーレが演奏されることはありませんが、ケンブリッジではさかんに演奏されています。
 この録音では、合唱の美しさはもちろん、管楽器のファンファーレも非常にやわらかく美しい音でとらえられています。ガブリエーリの荘厳な世界を、高水準のオーディオでお楽しみいただける内容となっています。




DELPHIAN


DCD 34165
\2400
夜と夢 〜 シューベルト:歌曲集
 美と愛がここに D.775/糸を紡ぐグレートヒェン D.118-2/
 アマリア D.195/若い尼 D.828/死の音楽 D.758/
 白鳥の歌 D.744/エレンの歌I(憩え戦士よ)D.837/
 エレンの歌II(憩え猟師よ)D.838/エレンの歌III(アヴェ・マリア)D.839/
 ます D.550/さすらい人の夜の歌 D.768/
 笑いと涙 D.777/私の挨拶を D.741/君はわが憩い D.776/
 セレナード D.889/私のピアノに寄せて D.342/夜と夢 D.827
アイリッシュ・タイナン(ソプラノ)
イアン・バーンサイド(ピアノ)
 Delphianの歌曲集!最新作はシューベルト!アイルランドの名花アイリッシュ・タイナン!

 英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出されるなど、好評を博した若きロシアの逸材たちによる「ラフマニノフ:歌曲集」(DCD 34127)に続く、デルフィアン(Delphian)の歌曲集プロジェクトの最新作は、シューベルト!
 デルフィアンのシューベルトの歌曲集を歌うのは、英国ロイヤル・オペラでの目覚ましい活躍で、その名と歌声を世界に響かせるアイルランドのソプラノ、アイリッシュ・タイナン。
 イギリスが誇る歌曲伴奏の名手、イアン・バーンサイドの「夜と夢」、そして「恋する女性」をテーマとしてプログラミングも秀逸。ハイペリオン(Hyperion)の往年の歌曲集を彷彿させるデルフィアンの歌曲集。アイリッシュ・タイナンが歌う、シューベルトに要注目!

 ※録音:2015年1月4日−6日、セント・メアリー教会(ハディントン、イースト・ロージアン、イギリス)



 

DCD 34068
\2400
エレミアの哀歌集
 タリス:エレミアの哀歌
 フェッラボスコ2世:エレミアの哀歌(世界初録音)
 バード:エレミアの哀歌
 パースリー:エレミアの哀歌
 マンディ:エレミアの哀歌
ウィンザー城セント・ジョージ・チャペル聖歌隊
 (レイ・クラークス)
ティモシー・ビラム=ウィグフィールド(指揮)
 ウィンザー城セント・ジョージ・チャペル聖歌隊!男声合唱による英国の"エレミアの哀歌集"!

 エリザベス2世の週末の居城としても有名なウィンザー城のアルバート・メモリアル・チャペルでレコーディングが行われたイギリス・ルネサンスの「エレミアの哀歌集」。
 ウィンザー城セント・ジョージ・チャペル聖歌隊の男声合唱、アルバート・メモリアル・チャペルの豊かな残響が、エレミアの哀歌の歌詞に込められた苦難、嘆き、祈りを荘厳に伝えてくれる。

 ※録音:2007年9月10日−13日&2008年7月7日−11日、ウィンザー城アルバート・メモリアル・チャペル(イギリス)



 

DCD 34070
\2400
ウィールクス:宗教合唱作品集
 おお、ヨナタン/主において常に喜びなさい/
 すべての者よ、手を打ち鳴らせ/
 テ・デウム&ユビラーテ(テ・デウムは世界初録音)/
 主のみ住まいはいかに愛すべきかな/主は蘇えり(世界初録音)/
 ダヴィデが聞きしとき/わたしは嘆き疲れ/
 マニフィカトとヌンク・ディミティス(世界初録音)/
 おお、すべての人よ(世界初録音)/主よ、我御身に向かいて嘆く/
 おお主よ、耳を傾けたまえ/ダヴィデの子に栄光あれ
テュークスベリー寺院スコラ・カントルム
ベンジャミン・ニコラス(指揮)
 16〜17世紀のイギリス、また同国の教会音楽史上、屈指の巨匠であり、酒にまつわるスキャンダルという側面も併せ持っていたトマス・ウィールクス。
 音楽学者ピーター・ジェームズの校訂、新版による世界初録音4作品を含む宗教合唱作品を、テュークスベリー寺院スコラ・カントルムが歌う。トレブルを含む男声合唱の響きが、ウィールクスの大いなる遺産を解き放つ。

 2008年5月4日−6日の録音。
 

DCD 34066
\2400
ミケーレ・バルトロッティ:ギター作品集
 組曲ト長調/サラバンド ハ長調/
 組曲ホ短調/アルマンド ハ短調/
 サラバンド ハ短調/組曲ト短調
ゴードン・フェリーズ
 (バロック・ギター&フレンチ・テオルボ)
 古楽アンサンブル「ファイアーズ・オヴ・ラヴ」のメンバーでもあるバロック・ギターとテオルボの名手、ゴードン・フェリーズのソロ・アルバム。
 イタリアとフランスの両方で作曲家、ギタリスト、リューティストとして活躍したアンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ(c.1615−c.1682)の音楽を、1760年頃に製作されたフレンチ・バロック・ギター(エジンバラ大学所蔵)とフレンチ・テオルボの音色で。

 2009年4月7日−8日の録音。
 
DCD 34076
(2CD/特別価格)
\3800
メシアン:オルガン作品集Vol.3
 聖体の秘蹟の書
マイケル・ボナヴェンチャー(オルガン)
 18部で構成される壮大なスケールの作品であり、メシアン最後のオルガン作品「聖体の秘蹟の書」の全曲録音。エジンバラ出身のオルガニスト、ボナヴェンチャーによる、エジンバラ・セント・ジャイルズ教会のリーガー・オルガン(1992年製)による演奏。

 2007年1月9日−10日の録音。
 
DCD 34069
\2400
エドワード・ハーパーの全曲世界初録音作品集
 ハーパー:
  弦楽四重奏のための《3つの民謡》
  無伴奏チェロのための《シェーナ》
  フルート、チェロとピアノ《シェーナII》
  交響曲第2番
エジンバラ弦楽四重奏団
エドワード・ハーパー(ピアノ)
アンナ・ジョーンズ(フルート)
ルイーズ・パターソン(チェロ)
ギャリー・ウォーカー(指揮)
スコットランド室内管弦楽団&合唱団
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)
 スコットランド、エジンバラをベースとして活躍した英国の作曲家エドワード・ハーパー(1941−2009)の全曲世界初録音となる作品集。
 近代英国音楽の系譜を受け継ぐ「交響曲第2番」は、秘曲ファンにおススメしたい作品。ちなみにこの作品はデルフィアン(Delphian)にとって、初の管弦楽作品の録音となったもの。

 2006年−2007年の録音。




ARCANA



A 390
\2500→\2290
ビーゴ海の波〜七つの恋人の歌
 謎多き中世放浪芸人マルティン・コダクスの歌曲集

 マルティン・コダクス(13世紀):
  波を見るときはいつでも
  前奏曲"ビーゴ海の波のテーマ"
  ビーゴ海の波よ(七つの恋人の歌 No.1)
  便りが私に届きました (七つの恋人の歌 No.2)
  愛しき妹よ、私と一緒に行きましょう(七つの恋人の歌 No.3)
  第二の反映 "波を見るときはいつでも"のテーマ 
  "どれほど私が愛しい人を思っているかを知るあなた"のテーマによる間奏曲
  ああ、神さま、もし私の愛しい人をご存知ならば(七つの恋人の歌 No.4)
  間奏曲"ビーゴ海の波のテーマ"
  私がどれほど愛しい人を思っているかを知るあなた (七つの恋人の歌 No.5)
  聖なるビーゴの地で(七つの恋人の歌 No.6)
  第三の反映 "波を見るときはいつでも"のテーマ
  ああ、波よ!私はあなたに会いにきました (七つの恋人の歌 No.7)
  私が心の底から愛する女性について
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ
(歌)、
中世ヴィオル(ヴィオラ・ダルコ)

ピエール・アモン
(中世フルート(パンパイプ、三孔リコーダー、
シヴィ、ダブルリコーダー、トラヴェルソ))
 中世——波に問いかける少女の一途さ。その想いが大きな波となって、私たちの心を激しく洗う…吟遊詩人が活躍した中世ヨーロッパのスペインで、謎多き放浪芸人マルティン・コダクスが残した歌曲集「七つの恋人の歌」。
 歌詞は写本として残されていたものの、失われていた音楽が20世紀の初めに奇跡的にも発見され、完全な姿で現代に蘇りました。
 面前の海に帰らぬ恋人の消息を尋ねる一人の少女。まるで問いに答えるかのように姿を変え、寄せては返すその波とは、実は揺れ動く少女の心そのもの…。
 詩と音楽の単純な繰り返しにみられるような、呪術的とも言える力強さを見抜き、近年流行の多彩な楽器と声によるアプローチを取らずに、あえて単声と2つの楽器による伴奏スタイルを取るのは、中世ヴィオル(ヴィオラ・ダルコ)を弾きながら、自然体で、しかし隠された情感を込めて静かに歌うヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ。そして、中世フルートの第一人者、ピエール・アモンは、縦横5本の笛を吹き分けて、中世フィドルとともにうつろう波、すなわち少女の胸の内を見事に表現します。
 聴くほどに、私たちの心は間違いなく、素朴で力強い歌と楽器が生み出す波間へとさらわれていくことでしょう。
 古楽の名門、アルカナからの中世もの、そのジャンルを超えた強い感動が打ち寄せる…妙なる響きの1枚です。




BERLIN CLASSICS



BC0300702
\2300→\2090
コンチェルト・ケルン
 イギリス最初の音楽批評を書いたエイヴィソンの代表作


 チャールズ・エイヴィソン(1709〜1770):
  D.スカルラッティのソナタに基づく12の合奏協奏曲より
   協奏曲第3番〜第6番、第9番、第11番
コンチェルト・ケルン
 
 コンチェルト・ケルンは、1985年に設立されたドイツ・ケルンに本拠を置く古楽器オーケストラ。
 設立当初より常任の指揮者は置かず、2005年より楽団のフルート奏者マルティン・ザンドホフ(Martin Sandhoff)が芸術監督を務めている。また楽団の運営や曲目の選定は楽員達で行うなど自主的な活動を行っている。
 代表的なレコーディングは、ヴィヴァルディやJ・S・バッハの作品集、メンデルスゾーンの「弦楽のための交響曲」全集、ルネ・ヤーコプス指揮でヘンデル・グルックの歌劇やモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」、シュタイアーのフォルテピアノ独奏でモーツァルト・ピアノ協奏曲集などがある。

 チャールズ・エイヴィソン(1709年 - 1770年)は、バロックから古典派にかけてのイギリスの作曲家で、ニューキャッスルのセント・ジョン教会およびセント・ニコラス大聖堂(ニューキャッスル大聖堂)のオルガニストも勤めた。
 エイヴィソンの曲で最も有名な作品は『ドメニコ・スカルラッティのソナタに基づく12の合奏協奏曲』。
 さらに『音楽表現についてのエッセイ』と題された著作は、イギリスで最初に出版された音楽批評である。
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BC0300683
\2300
愛の変奏曲
 クララ・シューマン:
  ロマンス変奏曲Op.3、
  ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.20
 ロベルト・シューマン:
  クララ・ヴィークの主題による10の即興曲Op.5
 ブラームス:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.9
ラグナ・シルマー(pf)
 ラグナ・シルマーは1972年生まれのドイツののピアニスト。マンハイムの教授でもあるらしい。
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BC0300664
\2300
愛しい瞬間/初期のバロック歌曲集
 バルバラ・ストロッツィ、アンドレア・ファルコニエーリ、
 クラウディオ・モンテヴェルディ、ジローラモ・フレスコバルディ、
 ピエトロ・フランチェスコ・カヴァッリ、ガスパル・サンス、
 ジュリオ・カッチーニ、ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ、
 ディエゴ・オルティスの歌曲より
フランチェスカ・ロンバルディ・マッザーリ(Sop)
ペーラ・アンサンブル
 
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッザーリはミレッラ・フレーニに師事、ヴェルディ・ミラノ音楽院で学んだ。

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BC0300682
\2300
アジタート/トランペット曲集
 ヴィヴァルディ、ロバート・エリクソン、ヘンデル、リゲティ、
 ラースロー・ドゥブロヴァイ、テレマン、
 マウリシオ・カーゲル、フランチェスコ・アラーイアの作品より
タマーシュ・パールファルヴィ(Trp)
フランツ・リスト室内管弦楽団




Musique en Wallonie


MEW1576
\2500
変容のミサ〜15・16世紀のトゥルネー大聖堂のミサ曲
 作曲家不肖:前夜祭〜レスポンスリウムとアンティフォナ
 作曲家不肖:とりなしの祈り〜アンティフォナ
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃〜1511頃):
  ミサ〜聖三位一体のミサ
 作曲家不肖:
  ミサの終わり〜アンティフォナ、モテトゥス「聖なる三位一体に」
ヘンドリック・ファンデン・アベール指揮
声楽アンサンブル「プサレンテス」
 ふたたび発見された"もう一つの"トゥルネーのミサ。
 ベルギー最前線の妙演で「いま」に甦る魅力…!
 現在のフランス国境すぐそばにあるベルギーの古都トゥルネーは、音楽史上では14世紀に書かれた「トゥルネーのミサ」が有名。ミサの祈り全体が多声楽曲になっている最古の作例と言われるこのミサ曲のかたわら、それよりも新しい15〜16世紀ルネサンス期の作ながら、さらなる「トゥルネーの」ミサの楽譜が奇跡的に再発見されました。
 第2次世界大戦直後、大聖堂の書庫から忽然と消えていたこのミサの楽譜をつぶさに研究し、その全容を、実際にカトリックの典礼に沿って再現したのがこの演奏。
 神秘的な単旋律聖歌に始まり、続いて大聖堂を満たすのは、まごうことなきフランドル風ポリフォニーの精緻な合唱曲。このような大作が、まさか作曲者不詳であるとはにわかに信じられないほどです。
 この知られざる大曲を、圧倒的な技術とともに美しく歌うのは、自身バリトンでも参加のファンデン・アベールが指揮する、男声8名によるプサレンテス。
 Musique enWallonieレーベルの豪華ハードカバーブックレットは、収録されたCD楽曲が宝石ならば、まさにそれを収める宝石箱。
 この音楽の成立にまつわる詳細な解説と添えられた楽譜写本の美しいカラー写真は、古楽ファンだけでなく、美しいものを好む人たちの好奇心を惹き付けて離さないでしょう。
 

MEW1579
\2500
ヨーロッパ人ラッスス
 織り成す聖界と俗界、の歌曲
     〜音楽でたどる伝記V〜

オルランドゥス・ラッスス(1532〜94):
 万物の創造主なる主は(マカバイ記2,1-2改編)
 愚かな者はすでに心がないのに(箴言17-1と20、定旋律は コヘレトの言葉1-2)
 すべての後悔
 この朝に
 歌が私を癒すので(クレマン・マロ"エピグラム"134)
 おお、ルチア、ミャウ、ミャウ
 おお、ほんとうに苦い波は
 私のすべての望む力とともに(詩篇50-17、144-1改編)
 神がわたしたちを憐れみ(詩篇66)
 ああ、どれほどの苦しみが(作者不詳のエレジー)
  見よ、マリアがわれらに救い主を産んだ(主の割礼祭のアンティフォナ)
  蝋が火に解けるように
  かんぬきを持ち上げて
  わたしが呼ばわる時(詩篇4)
  優雅さに満ちたマリア
  誰にできるのか
  悲しみを思い出す時
  甘い語らい
  主よ、われ御身をたたえまつらん(詩篇29,2-4)
  主よ、わたしの敵は何と多いことでしょうか(詩篇3)
リオネル・ムニエ指揮
アンサンブル・ヴォクス・ルミニス(古楽器使用)
 ルネサンスのコスモポリタン、ラッスス。その生涯をたどる音の伝記、ついに第5巻へイタリアのパレストリーナと並んで、16世紀ルネサンス多声芸術の世界を代表する作曲家ラッスス。
 フランドル地方に生まれた彼は、ミュンヘンのバイエルン公宮廷とイタリアを拠点に、生涯にわたってヨーロッパ中をまたにかけ、ポリフォニー形式で書かれたラテン語による宗教曲はもちろん、膨大な数の世俗歌曲—−シャンソン(フランス語)、マドリガーレ(イタリア語)、リート(ドイツ語)—−書き残しました。
 ラッススというとお堅い宗教曲ばかりを思い浮かべてしまいますが、このCDではそんな曲と並んで、ユーモアあふれる歌から際どい歌詞の歌といった様々な世俗歌曲が、実にバランスよく収められています。
 国境と同じように聖と俗との境を自在に往来する姿に、従来のイメージはより親しみやすいものへと修正されるでしょう。ヴォクス・ルミニスの精緻な多声合唱は、聖俗の音楽ともに地上のものとは思えぬ天上の響きをもたらします。
 Musique en Wallonieレーベルの黒を基調とした豪華なハードカバー・ブックレットの上品さと重厚さは、収められた図像の美しさに加え、作品の印刷と出版事情で辿る伝記といった体裁の充実した解説とも相まって、CDという形で商品を手にする満足感をも存分に満たしてくれるでしょう。この機会にぜひお見逃しなく。




PIANO CLASSICS



PCL0096
\1400
ゴドフスキー:ピアノ曲集
 パッサカリア、
 12のシューベルトの歌曲によるトランスクリプションより
  第1曲「どこへ」、第2曲「おやすみ」、
  第11曲「野ばら」、第7曲「子守歌」、第8曲「朝のあいさつ」
 ピアノ・トランスクリプションより
  R.シュトラウスのセレナーデ、
  ビゼーのアルルの女よりアダージェット、
  ゴダールのロマンティック協奏曲よりカンツォネッタ、
  アルベニスのスペインよりタンゴ
 4つの詩、
 ヨハン・シュトラウス2世の主題による交響的変容より
  第3番「酒、女、歌」、
 トリアコンタメロンより第11番「古きウィーン」
エマヌエレ・デルッキ(pf)
  

PCL0098
\1400
カプースチン:ピアノソナタ第1番、第7番
 8つの演奏会用エチュードOp.40より
  第1曲「前奏曲」、第7曲「間奏曲」
 10のバガテルOp.59より
  第6曲、第9曲、変奏曲Op.41
ユ・ソンヒ(pf)



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RICERCAR



RIC 359
(2CD+BOOK)
\4200→\3790
豪華ブックレット
バロック・オペラの大輪の花を咲かせた天才音楽家カヴァッリの生涯を紐解く

ヴェネツィア・バロックのヒロインたち
 〜カヴァッリのオペラより、年代順に厳選抜粋〜

 フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  「テーティとペレオの結婚」(1639)
  「アポロとダフネの愛」(1640)
  「ディドーネ」(1641)
  「キューピッドの矢の効用」(1642)
  「エジスト」(1643)
  「オルミンド」(1644)
  「ドリクレーア」(1645)
  「ジャゾーネ」(1649)
  「オリモンテ」(1650)
  「オリステオ」(1651)
  「ロジンダ」(1651)
  「カリスト」(1651)
  「エリトリア」(1652)
  「ヴェレモンダ」(1652)
  「オリオーネ」(1653)
  「チーロ」(1654)
  「セルセ」(1655)
  「エリスメーナ」(1655)
  「スタティーラ」(1655)
  「アルテミジア」(1657)
  「イペルメストラ」(1658)
  「エレーナ」(1659)
  「恋するヘラクレス」(1662)
  「アフリカのスキピオ」(1664)
  「ムティオ・シェーヴォラ」(1665)
  「大ポンペイウス」(1666)
  「エリオガバロ」(1667)
マリアーナ・フローレス(ソプラノ)
アンナ・レイノルト(メゾ・ソプラノ)
レオナルド・ガルシア・アラルコン
 (指揮とチェンバロ/オルガン)
カペラ・メディテラネア
アンサンブル・クレマティス(古楽器使用)

 ヴェネツィア・バロック歌劇界のヒットメーカー!
 モンテヴェルディの後継者、その魅力を凝縮!

 バロック初期のヴェネツィア・オペラを代表する大作曲家カヴァッリ。
 モンテヴェルディの弟子として、バロック・オペラの大輪の花を咲かせた天才音楽家である。
 パリではルイ14世の成婚記念オペラを上演、そのいっぽうで地元ヴェネツィアでは聖マルコ大寺院の楽長を務めた。まさに大偉人。

 そして現代、いまやその動向から片時も目を離せなくなった感のある、気鋭の古楽指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコン。

 そのアラルコンが今回企てたのは、美貌の歌姫・フローレスをメインに据え、17世紀ヴェネツィアの巨匠カヴァッリのオペラを年代順に並べ、そのヒロインたちの見せ場を選りすぐった好企画。

 カヴァッリは自らの師モンテヴェルディに続いて、オペラという当時最新の音楽を宮廷人たちの限られた世界から市中の劇場へと移し、登場人物も神々の世界から生身の人間の世界へと誘導したのでした。
 そこで歌われる、女性たちの喜びや嘆きといった生々しい感情こそが、当時の聴衆の圧倒的な共感を呼んだことでしょう。

 ここに収められたのは、そんなカヴァッリの音楽のエッセンス中のエッセンス、ソプラノのフローレスと、メゾソプラノのレノルト(Alphaではカプスベルガー盤Alpha195でも活躍!)の歌はまさに絶唱中の絶唱で往時の大ヒット曲を次々と再現していきます。
 バックの器楽陣はクレマチス、特に通奏低音チームの充実ぶりは、その音色だけでも私たちの耳をぐいぐいと引き寄せます。

 名門古楽レーベルRicercarルの手による豪華ブックレットの重みを手に感じ、美しい歌姫の写真と歌とに我を忘れ続けるCD2枚分の至福の時間。古楽ファン垂涎の新譜です。


<国内盤>


ALPHA




Alpha217
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
マティアス・ピンチャー指揮&アンサンブル・アンテルコンタンポラン
バルトークからリゲティへ
 〜ハンガリー20世紀音楽のバトン〜

 ①バルトーク:コントラスト 〜
  クラリネット、 ヴァイオリンとピアノのための(1938)
 ②バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ(1937)
 ③リゲティ:ピアノと管弦楽のための協奏曲(1988)
 ④リゲティ:チェロと管弦楽のための協奏曲(1966)
 ⑤リゲティ:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲(1993)
マティアス・ピンチャー指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
①ジェローム・コント(cl)
  ディエゴ・トージ(vn)
  セバスティアン・ヴィシャール(p)
②ジル・デュロ、サミュエル・フェヴル(perc)
 ディミトリ・ヴァシラキス、
  セバスティアン・ヴィシャール(p)
③永野英樹(p)
④ピエール・シュトラウク(vc)
⑤ジャンヌ=マリー・コンケ(vn)
 どちらもハンガリー出身、どちらも20世紀人。時代を変えた2巨頭を、作曲家ピンチャー率いる猛者集団が!
 もはや、Alphaレーベルでどんな猛者が出てこようと驚くことはないかもしれませんが、まさかアンサンブル・アンテルコンタンポランがひょいと登場するなど、誰が想像したでしょう?
 しかも、指揮は作曲家としても知られるマティアス・ピンチャー…独奏陣には、このアンサンブルの一員として際立った活躍を続けてきた永野英樹氏も名を連ねています。それも、いくつもの異なるリズムが同時進行してゆく快速楽章など、楽譜どおり演奏するだけでも至難の業というほかない超絶難曲、リゲティのピアノ協奏曲で——強烈な存在感とともに立ち現れる、20世紀後半のカリスマティックな音楽世界!
 そう、このアルバムはリゲティという巨匠を、同じハンガリー出身の先人バルトークと双璧をなす「20世紀=近い過去」の改革者としてとりあげた、個々の作品をひとつの古典的傑作として位置づけようとするかのごとき注目企画なのです。だからこそ、リゲティ作品はあえて古典的な「協奏曲」という曲種のものばかり、逆にバルトークは古典的な枠組みのなか、より攻めた内容を誇る晩年の重要作2曲に焦点をあてているのかもしれません。
 それぞれに個性的なリゲティ3作もさることながら、しなやか変幻自在、曲の存在感を一新するようなバルトーク2作の解釈も瞠目もの!
 作曲家像を見直す瞠目の解釈、美麗外装の雰囲気も含め、さすがAlpha、さすがアンテルコンタンポラン...と唸る新録音!
 

Alpha219
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヤナーチェク:『わらべうた』、およびその他の合唱作品さまざま
 ①野鴨 JW IV/18(1885)
 ②我々の樺の樹 JW IV/22(1893)
 ③娘オルガの死に寄せる悲歌 JW IV/30
             (1903-1904)
 ④ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」
     JW VIII/19(1905-1906)*室内楽編曲版
 ⑤ハルファル先生 JW IV/33(1906)
 ⑥オオカミの尻尾 JW IV/39(1916)
 ⑦さまよえる狂人 JW IV/43(1922)
 ⑧ピアノと室内楽のための小協奏曲 JW VII/11(1925)
 ⑨わらべうた JW V/17(1926)
レインベルト・ド・レーウ指揮
アンサンブル・オクサリス(器楽合奏)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
トーマス・ディールチェンス(p)
 ヘレヴェッヘ率いる精鋭集団は、単体でも活躍中!
 思わぬ共演陣と、絶美&多彩なヤナーチェク像を。
 Alphaから名匠ヘレヴェッヘ率いる合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘント…?と思いきや、彼らは時として、他のアンサンブルやオーケストラと客演したり、ヘレヴェッヘ以外の指揮者のもとで活躍をみせたりすることも——今年のはじめ、オルフの『カルミナ・ブラーナ』をインマゼール率いるピリオド楽器バンドが録音したさいにも、透明感と迫力が奇跡的な併在をみせる絶美の歌唱を、インマゼールのタクトのもと聴かせてくれていました。
 しかし今度は、同じ20世紀初頭の近代音楽世界でも独特の立ち位置をしめる才人、ヤナーチェクの合唱曲をとりあげてみせた——その共演陣がまたすばらしいことに、かつてFuga Liberaレーベルでマーラー交響曲第4番や『大地の歌』の室内楽編曲版を聴かせたベルギー屈指の異才室内集団、オクサリスが器楽パートを担当。その指揮をつとめるのはなんと、オクサリスのシェーンベルク盤でも指揮をとっていた、そしてかつてピアニストとしてPhilipsにユニークなサティ作品集の録音を残した異才、ド・レーウというからたまりません。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの静謐な透明感と、一糸乱れぬ有機的一体感は、「ことば」のリズムと不可分なヤナーチェクの合唱世界の魅力をくっきり浮き彫りにしてみせます。
 指揮者インタビューも注目度大、Alphaならではの深いこだわりが反映された1枚です!




ANIMA E CORPO


AeC002
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
天国を想うイタリア・バロック
 〜17世紀イタリアの独唱芸術
      ヴェネツィア、ローマ、ミラノ...〜

 ◆作者不詳:
  ①むなしきベルガマスカ
  ②お母さま——お願い、修道院に入れないで
  ③浮世の狂いよう ④くだらない名誉についてのスパニョレット
 ◆メルーラ:⑤子守唄の調べによる宗教的カンツォネッタ
 ◆マッツォッキ:
  ⑥わたしは世を去ることになるのでしょうか
  ⑦神ゆえに、神を愛す
 ◆モンテヴェルディ:
  ⑧マグダラのマリアの嘆き(「アリアンナの嘆き」による)
 ◆サンチェス:⑨立ちつくす聖母(スターバト・マーテル)
 ◆フェラーリ:⑩宗教的カンタータ「なんという痛い棘が、いくつも」
   ※曲順は①⑤⑥②⑧③⑨④⑦⑩
ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ)
ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)
 リュートソングのようにしっとり歌える、イタリアの祈り歌。
 この境地、はかなくも熱く——静かな音でも映える1枚。
 イタリア初期バロックの独唱曲というと、不協和音や意外な展開などを駆使しながら主情的な表現がくりひろげられる、おちつかない音楽…というイメージを持つ方も多いかもしれません(モンテヴェルディやディンディアの激しい独唱系マドリガーレのように…)しかし何と言っても、イタリアといえばカトリック信仰のお膝元、ローマのある半島。信仰心あついイタリア人たちは、静謐な気持ちで神への祈りを切々とうったえ、その思いを美しい歌に託してもいたのです。
 ここに集められた独唱曲の数々は、そうした17世紀イタリアの「静」の側面をあざやかに印象づける祈りの歌や、おおっぴらに語るには憚られる深い心情を独白してゆくような、そういう作品ばかり——しかも演奏編成は独唱者ひとり、テオルボひとつ、という絞り込まれた編成!いわばダウランドのリュートソングのように、イタリア語でありながら穏やかな心情世界が描き出されてゆくさまは、聴いていていかにも心地よく、柔和にほほ笑んだり、息子の死を嘆いたりしているバロック初期イタリアの聖母像をさえ彷彿させずにおきません。
 すでに同じ自主レーベルから比類ないスペイン・バロック・アルバムを出しているアンドゥエサが、「天国」をテーマにした極上バロック・アルバムです。「音」ありますので、お見逃しなく!




GRAMOLA



GRML99074
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ミヒャエル・コルシュティック
1. ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』(1874)
2. チャイコフスキー:ドゥムカ(1884)
3. リャプーノフ:超絶技巧練習曲第11番(1906)
4. プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番op.84
         「戦争ソナタ第3番」(1944)
ミヒャエル・コルシュティック
     (p/スタインウェイDモデル)

 イルンベルガーとデュオで活躍中のコルシュティック、スキのない技量と明確な解釈設計がつくりだす宇宙。
 稀代のベートーヴェン解釈者として名をなしてきたドイツ屈指の名匠コルシュティックの演奏は、はっきりきわだった個性を強く感じさせる独特の求心力がありつつ、曲全体の魅力をじっくり深く追ってゆくような、いわば鍵盤のうえで思索する人のような音作り。その魅力はベートーヴェンのソナタひとつひとつに素晴しい結実をみせてきただけでなく、たとえばリストの『巡礼の年』のような、超絶技巧をこなせることが大前提なうえで音楽性が問われるレパートリーでも、明らかに素晴しい成果につながってきました。
 そうした演奏スタイルが何より生きているのが、この『展覧会の絵』と『戦争ソナタ第3番』の2大作を軸とする、ロシア近代の傑作ピアノ作品集。Ars Musiciで録音されていた音源ですが、このたびGramolaから美麗パッケージで再登場、解説付の国内仕様盤初出となります。
 曲が進むにつれ、静々と壮大な構想が浮かび上がってゆくような『展覧会の絵』や『戦争ソナタ』、テクニカルなパッセージをものともしないリャプーノフの小品、そしてチャイコフスキーの民族情緒がひときわ光る「ドゥムカ」——確かな解釈の向こうから、ほどよく香りたつスラヴ情緒も美しく。聴き深めたくなる逸品。注目の1枚です。



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PASSACAILLE



PSC 1005
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
寺神戸亮と上村かおりが参加
 ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集

  ①第1コンセール〜クリカン , リヴリ , ヴェジネ
  ②第2コンセール〜ラボルド , ブコン ,アガサント , メヌエット (ムニュエ)
  ③第3コンセール〜ラ・ポプリニエール ,内気 (臆病) , タンブラン
  ④第4コンセール〜パントマイム ,軽はずみなおしゃべり , ラモ−
  ⑤第5コンセール〜フォルクレ , キュピ , マレ
Ens.イル・ガルデッリーノ
   (古楽器使用)
 上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンパ)
 寺神戸亮(ヴァイオリン)
 チョ・スンユン(チェンバロ)
 ヤン・ド・ヴィンヌ(フルート)

 ラモーの“コンセール”に待望の新録音には寺神戸亮と上村かおりが参加、欧州最前線の味わい。
 フランス・バロック後期の作曲家たちのなかでも、独特の立ち位置で音楽史に異彩を放つラモー。その創作活動は、齢50を過ぎてからデビューしたオペラの世界で広く展開されたのですが、しかしラモーのヒット曲は室内楽にもありました。それが、クラヴサン(=チェンバロ)の独奏がつづいてゆくなか、ヴァイオリンとヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)がその傍らに加わる『コンセール[=合奏]によるクラヴサン曲集』。

 いや、ラモーに限らず、フランス18世紀の器楽でも最も有名なひとつかもしれません。競合盤も少なくないところ、この新録音では日本が誇るピリオド楽器の名手、寺神戸亮と上村かおりが参加。若い頃のクリストフ・ルセと同曲集を録音したこともありますが、それから多くの演奏現場を経て刻まれたこの新録音では、彼らが欧州古楽界の先陣で確かなヴェテランとしての存在感をあらわすところとなったことを強く意識させる充実した演奏内容に、随所で聴き惚れてしまいます。
 しかし主役はクラヴサンのはず——実際、ここでも確かな音の粒をエスプリ鮮やかに紡ぐチョ・スンユンのセンスが絶妙。なお当盤は、オペラ作曲家としてのラモーを強く意識した演奏で、その意味でも従来盤とは違った味わいが感じられるかもしれません。注目の新録音です!




RAMEE



RAM1407
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
古楽大国オランダ屈指の名匠ファン・デル・フェルデン
 ヴィーラント・クイケンも登場
 マレ:二つのヴィオールのための組曲集 第1巻(1686)
 1. 第1組曲 ニ短調
  プレリュード〜アルマンド〜クラント〜サラバンド〜
  ジグ〜ガヴォット〜ムニュエ(メヌエット)
 2. 第2組曲 ト長調
   プレリュード〜アルマンド〜クラント〜サラバンド〜
   ジグ〜ガヴォット・アン・ロンドー〜ムニュエ〜
   ガヴォット〜こだまのファンタジア〜シャコンヌ〜
   メリトン氏の墓標(トンボー)
ミーネケ・ファン・デル・フェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フレッド・ヤーコプス(テオルボ)
 古楽大国オランダ屈指の名匠&「あの巨匠」。
 マレ芸術の粋、満を持してというほかない境地…!
 ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の魅力を誰よりも多面的に引き出してみせた人…といえば、これはもう英国のヒュームか、あるいは“天使のごとく弾く”と讃えられたマラン・マレ、そしてそのライヴァルだった“悪魔のごとく弾く”フォルクレか…といったところでしょう。
 そしてもちろん、最も有名なのはマラン・マレ。しかもマレは他の二人よりも明らかに多作で、その意味でも深めがいのある音楽世界を形作ってきた人ではありました。とくに注目が集まるのは、18世紀になってから順次楽譜が刊行された、ヴィオールひとつと通奏低音で弾く第2〜5曲集。
 しかしフランス古来の弦楽芸術の伝統を最も確かに受け継いでいる「出発点」と目すべきはやはり、1686年、二つのヴィオールのために書かれ楽譜出版された第1曲集にほかなりませんーーその音楽世界を最新録音で聴こうとするとき、古楽大国オランダ随一の細やかなガンバ芸術家ファン・デル・フェルデン女史と、20世紀以来この楽器の復権に大きく貢献してきたパイオニアたる巨匠ヴィーラント・クイケン(!!)による新たな録音に出会えるとは!
 Rameeレーベルでともに録音を続けてきたテオルボ奏者ヤーコプスの共演も絶妙、阿吽の呼吸のすばらしさには「幽玄」などという言葉も思い浮かぶほど...。
 解説日本語訳付、ぜひこの世界の深さをご体感いただきたい1枚です。




SONARE



SONARE 1030
\2400+税
ヴォルフガング・ダヴィッド&梯 剛之
 デュオ ・リサイタル2015

 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1
 (2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
 (3)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯剛之(ピアノ)
 この上なく美しい響きと味わい深い表現。梯剛之と朋友ダヴィッドが奏でるデュオの第2弾は涙を誘うフランク、堂々たるベートーヴェン!

 ライヴ録音:2015 年2 月21 日/JTアートホールアフィニス(東京)/DDD、ライヴ、67’07”

 ピアニスト梯剛之とウィーンでともに学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ第2 弾はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6 番、第8 番とフランクのヴァイオリン・ソナタのライヴ録音です。
 紡ぎだされる一音一音を大事にする共通の音楽語法を持つ二人。ベートーヴェンは二人にとって最も重要な作曲家の一人で今回第6 番と第8 番をとり上げました。堂々たる演奏を披露しております。
 後半のフランクでは涙を誘う艶やかな響きに会場全体が包まれました。音楽的な相性のよさを感じさせる二人の演奏をご堪能ください。




ALM/コジマ録音


ALCD-3107
¥2800+税
ソナチネ
 ゴーベール(1879-1941):幻想曲風ソナチネ(1937)
 ラヴェル(1875-1937):ソナチネ(1905)(吉岡次郎編)
 サンカン(1916-2008): ソナチネ(1946)
 デュティユー(1919-2013):ソナチネ(1943)
 トマジ(1901-1971):ソナチネ(1949)
 ブーレーズ(1925-):ソナチネ(1946)
 バートン(1913-1985):ソナチネ(1948)
吉岡次郎(フルート)
長尾洋史(ピアノ)
〈録音〉相模湖交流センター 2015年3月17-19日
〈解説〉木幡一誠

 フルート界に独自の存在感を示す実力派・吉岡次郎が切り拓く小宇宙。「小さなソナタ」を意味するソナチネの、小ぶりな音楽形式だからこそ細部にまで行きわたる作曲家の創意工夫。そして数々の名ソナチネを生み出した20世紀前半のフランス音楽と、それを受け継いだアメリカ人作曲家バートンの作品から浮き上がる、薫り立つ音楽への飽くことのない探求。最上の旋律が、感情をくすぐる和音が、微細にして多彩な音楽の時間が、あなたをやさしく包み込む。

【吉岡次郎(よしおか・じろう)(フルート)】
 東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、1999年 スイスに留学。
 2002年 バーゼル音楽大学大学院にて、国家演奏家資格を最優秀の成績で取得し卒業。在学中ジュネーヴにて、現代音楽専門の室内オーケストラ「Ensemble Contrechamps」のメンバーとして演奏会に参加。2002-03年 バーゼル交響楽団研修団員。その後カールスルーエ音楽大学にて室内楽を学び帰国。
 第12回日本フルートコンヴェンションコンクール・ピッコロ部門第2位、第3回東京音楽コンクール木管部門 最高位(1位なし2位)入賞。2004年 東京文化会館にて日本演奏連盟・文化庁主催のソロ・リサイタルを皮切りに東京、大阪、パリ等、国内外で定期的にソロ・リサイタルなどの演奏活動を行う。ソリストとしてこれまでに名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2008-09年 神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約首席奏者。2010-11年度 (財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト。2011年 自身4回目となるリサイタル「協奏曲の夕べ」を開催し、シュニーダー作曲「フルートと打楽器のための協奏曲」を日本初演。これまでに4枚のCDアルバム「マンハッタンの風」、「ドビュッシー×ラヴェル 双璧の風」「疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル」、「アシュグの唄」 をリリース。フルートを白尾 隆、フェリックス・レングリ、笠井 潔、レナーテ・グライス=アルミンの諸氏に師事。現在はソリスト、室内楽奏者、オーケストラの客演奏者として演奏活動する他、後進の指導を行っている。ムラマツ・フルートレッスンセンター講師。桐朋学園芸術短期大学音楽学部、洗足学園音楽大学講師。(公財)ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉 楽員。
www.jiroyoshioka.com

【長尾洋史(ながお・ひろし)(ピアノ)】
 東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、パリ・エコールノルマルに留学。帰国後は、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など主要オーケストラと共演。
 ソロ・リサイタル、多数の国内外の作品初演、主要音楽祭に出演するほか、ミシェル・ベッケ(Tb)、エリック・オビエ(Tp)、ジャン=イヴ・フルモー(Sax)、パーヴェル・ベルマン(Vl)などの管楽器、弦楽器奏者と共演するなど、その活動は多岐にわたっている。
 CDは、「エボカシオン」「長尾洋史プレイズ ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影(2台ピアノ/共演:藤原亜美)」、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)などをリリース。またメゾ・ソプラノの加納悦子のCD「メアリ・スチュアート女王の詩〜シューマン後期歌曲集」で共演。同ディスクが2013年度(第51回)「レコード・アカデミー賞声楽曲部門」を受賞するなど、新しい境地を開き、活動は多岐にわたっている。
 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、非常にみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。

《好評発売中》 吉岡次郎のCD
● 疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル ALCD-9122
 

ALCD-7194
\2800+税
菅野潤 plays モーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 KV330 (300h) [1783]
  幻想曲 ハ短調 KV396 (385f) [1782]
  ピアノ・ソナタ第8番 ニ長調 KV311 (284c) [1777]
  アダージョ ロ短調 KV540 [1788]
  ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 KV570 [1789]
菅野潤(ピアノ)
 イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテールらから正統的なフランス・ピアニズムを受け継ぎ、パリを拠点に国際的な活躍を展開するピアニスト菅野潤が極上の美音で満たすモーツァルト。
 モダン・ピアノの豊かな残響をまとったノン・レガート、そしてフォルテピアノが得意とする「語りかけ」によるフレーズの彫琢を自在に使い分け、音楽的な呼吸の揺らぎをも緻密に作品に組み込む演奏は、溌剌とした愉悦から深刻なドラマ性まで、幅広く拡がるモーツァルトの多面的な人生を映し出す。
 伝統と現在の交点に位置する今日的なモーツァルト像が誕生した。
 〈録音〉彩の国さいたま芸術劇場 2014年12月16-18日
 〈解説〉小倉多美子


【菅野潤(かんの・じゅん)(ピアノ)】
 パリを拠点とし、国際的に活躍するピアニスト。
 桐朋学園大学音楽学部卒業。三浦浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。その後オリヴィエ・メシアン夫妻の招きにより、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学び、ピアノ科、室内楽科にそれぞれ一等賞を得て卒業。イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテール、ゲオルギー・シェベックらの各氏のもとで研鑚を積む。数々の国際コンクールに上位入賞後、演奏活動を始める。
パリ・シャンゼリゼ劇場、及びサル・ガヴォー、東京・サントリーホール、及び紀尾井ホール、ロンドン・セントジョンズ、ローマ・テアトロギオーネ、ザルツブルク・ミラベル宮、その他ジュネーヴ、バルセロナなど各地の主要ホールでの演奏会のほか、ミュンヘン交響楽団、ポーランド国立クラクフ交響楽団、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
室内楽の分野では著名な演奏家の信頼を広く集め、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団、またウェルナー・ヒンク、ピエール・アモイヤル、フランク・シュタートラーの各氏らと欧州各国および日本で定期的に共演し、いずれも高い評価を得ている。
ロンドン、ヴィオッティ、ポルト、メシアンなどの国際コンクールの審査員として、またブリュッセル王立音楽院、フィエゾレ音楽院、ハートフォード大学、桐朋学園大学などでのマスタークラスや、ニース国際音楽アカデミーをはじめとする夏期講習の講師としても世界各地に招聘されている。
これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDがフランス、スイス、及び日本でリリースされている。2012年5月にALM RECORDSより発売された「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」は、「明晰な音楽表出、瞑想的な神秘性、心洗われるメシアン」(「ショパン」誌)、「ダイナミックで繊細、心を打つ、感動的な演奏」(「ぶらあぼ」誌)などと、一致した幅広い支持を受けた。2014年1月に同じくALM RECORDSからリリースされた「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」は「レコード藝術」誌特選盤に選ばれ、讀賣新聞紙上でも、「この時代にあってこれくらい正統的なフランス音楽の演奏は本国でも珍しいのではないか」との賛辞を得ている。
 2014年に演奏生活30周年を迎えた。

《好評発売中》 菅野潤のCD
 ● 「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」 ALCD-7161, 7162 (2CD)
    レコード芸術特選盤、レコードアカデミー・ノミネート
 ● 「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」 ALCD-7179
    レコード芸術特選盤
 


LMCD-2041/2042
(2CD)
¥2900+税
小倉貴久子(フォルテピアノ)
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ54
 クラヴィーアの国 “ウィーン”
  〜2台のワルターピアノによる師弟の夢の饗宴
   モーツァルト&フンメル〜

 モーツァルト:
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 KV526
  クラヴィーアソナタ ニ長調 KV576
  クラヴィーアとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 ト短調 KV478
 J.N.フンメル:
  クラヴィーアソナタ ヘ短調 作品20
  ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 作品50
  フルートとオーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、
   コントラバス、クラヴィーアのための大七重奏曲 ニ短調 作品74
小倉貴久子(フォルテピアノ)
若松 夏美(vn, va) 、
森田 芳子(va)、
武澤 秀平(vc)、
小室 昌広(cb)、
菊池かなえ(fl )、
三宮 正満(ob)、
塚田 聡(hrn)
 ウィーンの名器ワルター、それも1795年の5 オクターブと1810 年頃の6オクターブの2台を使用。
 モーツァルトと、彼の愛弟子フンメルの作品で構成、時代様式や個人様式の違いを楽しめる。
 クラヴィーアの国ウィーンの18世紀末から19 世紀初頭の、クラヴィーアを含む各種編成による室内楽本来の姿がここに蘇る。




マイスター・ミュージック


MM-3063
\3000+税
オリエンタル/渡邊 方子(チェロ)
 E. グラナドス:間奏曲
 E. グラナドス:オリエンタル
 G. カサド:緑の悪魔の踊り
 サン=サーンス:白鳥
 ショパン:華麗なるポロネーズ
 ドヴォルザーク:森の静けさ
 ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
 C. ダヴィドフ:泉のほとり
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 チャイコフスキー:メロディー
 ラフマニノフ:プレリュード
 メンデルスゾーン:歌の翼に
 シューベルト:アヴェ・マリア
渡邊 方子 チェロ
小森谷 裕子 ピアノ
 力強さと繊細さを兼ね備えた快演!
 躍動感と色彩感が圧巻のグラナドス、かたや甘美な響きに魅了される「白鳥」と、テクニックと歌心の双方が楽しめる、端正なプログラム。屈指の奏者が集う、NHK交響楽団チェロ・セクションのメンバーとして、またソリストとして、高い注目を集める、渡邊方子、待望の1stアルバムです。
  

MM-3064
\3000+税
ジムノペディ 〜ベスト・オブ・サティ〜
サティ:
 ジェ・トゥ・ヴ(きみがほしい
 6つのグノシェンヌ
 幻想ワルツ
 3つのジムノペディ
 金の粉
 3つの逃げだしたくなる歌 「冷たい小品」より
 ピカデリー
 アーモンド入りチョコレートのワルツ 「童話音楽のメニュー」より
 5つの夜想曲
 官僚的なソナチネ
 スポーツと気晴らし
 夢見る魚
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
 聴きたかったサティの名曲がぎっしり
 多数のピアノ曲を残したサティ。繊細で可憐な作品もあれば、調性や和声進行の独自性からくる難解なものまで、ヴァリエーションに富み、どこから聴いて良いのやら迷うことも。
 本CDは、サティの代名詞となっている名曲ばかりをセレクト。「ガラス細工を思わせる繊細なタッチ」と定評のK.A.コリーによる、美しい響きの極上ベスト・アルバム。




コウベレックス


KRS 5206
\3000+税
「琥珀 Kohaku」
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 作品105
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品108
馬渕清香(ヴァイオリン)
多川響子(ピアノ)
 関西を中心に活躍するヴァイオリニスト馬渕清香と情熱的な表現で幅広い作品に挑むピアニスト多川響子の共演!

 録音:2015年8月10-11日、レ・ヌーヴォレ(大阪市) 録音:コウベレックス/製作:花音楽企画/販売元:コウベレックス

 関西を中心にソロ、室内楽やオーケストラに精力的に音楽と向き合い聴衆の心をとらえるヴァイオリニスト馬渕清香と、情熱的な表現で幅広い作品に果敢に挑むピアニスト多川響子による待望のファーストアルバム。
実力派の2 人が互いの音楽性に共感し、シューマンの第1 番とブラームスの3 番というカップリングで個性を響き合わせた演奏。両作品のなかで各楽章に流れる珠玉のロマンのうつろいを楽しむことができる。
 『琥珀 Kohaku』はドイツが生んだ偉大なる作曲家の二人に敬意を表し、ドイツの国石が「琥珀」であることから名付けた。

 馬渕 清香(まぶち さやか)
 大阪府出身。3歳よりヴァイオリンを始める。1987年全日本学生音楽コンクール第3位、1990年同コンクール第1位入賞。
 桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。
 スイス・ローザンヌVn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際Duoコンクール入選。東京国際芸術協会主催新人オーディション合格。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門 入賞。
これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、森悠子、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「四次元三重奏団」「Duo MOON STONES」メンバー。

 多川 響子(たがわ きょうこ)
 京都市立芸術大学音楽学部卒業および同大学大学院音楽研究科修了。ドイツ・ドレスデン音楽大学卒業。在独中にはドイツ、ポーランドで様々な演奏会に出演する。第9回宝塚ベガ音楽コンクール入選。コントラバス奏者サンデル・ スマランデスク氏と行なったデュオリサイタルに対し2002年度バロックザール賞受賞。
 2009〜11年に大阪・京都で開催した全9回シリーズ「ベートーヴェン ピアノソナタ完全全曲演奏会 〜 35のソナタ〜」は日本経済新聞をはじめ各紙に取り上げられるなど大きな話題を呼んだ。ソロリサイタルを行なう他、オーケストラとの共演、室内楽など多方面で活躍している。レクチャーコンサートや子供のためのコンサートなども定評がある。近年の主な演奏会ではソロリサイタル「バッハ&バルトークの世界」「ドイツロマンの旅」「ベートーヴェン 四大ソナタ」「オール シューマンリサイタル(2回シリーズ)」、チェリスト藤森亮一、北口大輔、金子鈴太郎 各氏との「ベートーヴェン チェロとピアノの為のソナタ全曲リサイタル」など。
 現在、京都市立京都堀川音楽高校、滋賀県立石山高校音楽科非常勤講師

 

<映像>

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ドイツSONY(映像)



88875 130249
(DVD)
\3800→\3490
カウフマン/
 プッチーニの夕べ〜スカラ座ライヴ

 1. Opening credits

 2. Introduction by Jonas Kaufmann
 3. Preludio sinfonico
 4. Le Villi, Atto II: "Ecco la casa ... Torna ai felici d"
 5. Le Villi: Preludio - La Tregenda
 6. Edgar, Atto II: "Orgia, chimera dall'occhio vitreo"
 7. Edgar: Preludio all'atto III
 8. Manon Lescaut, Atto I: "Donna non vidi mai"
 9. Manon Lescaut: Intermezzo
 10. Manon Lescaut: "Ah! guai a chi la tocca!... Guardate, pazzo son"

 11. Tosca, Atto III: E lucevan le stelle
 12. Madama Butterfly: Intermezzo
 13. La Fanciulla del West: Atto II - "Una parola sola!... Or son sei mesi"
 14. Suor Angelica: Intermezzo
 15. Turandot, Atto III: "Nessun Dorma"

 16. Tosca, Atto I: "Recondita armonia"
 17. La Fanciulla del West, Atto III: "Ch'ella mi creda libero"
 18. Ombra di Nube
 19. Non ti scordar di me
 20. Turandot, Atto III: "Nessun Dorma"

 21. Closing credits
ヨナス・カウフマン

Jochen Rieder指揮
スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
88875 130259
(Blu-ray)
\4200→\3790

 現時点で詳細不明だが、大ベストセラーのプッチーニ・アルバムのときに噂されていた2015年6月14日のミラノ・スカラ座におけるプッチーニ・コンサートと思われる。
 40分間拍手が続いたといわれる伝説のコンサートである。




大ベストセラーになったプッチーニ・アルバム

8887509248-2
(CD+DVD)
\4000→\3690
ヨナス・カウフマン最新録音/誰も寝てはならぬ〜プッチーニ・アルバム
<CD>
 1 歌劇「マノン・レスコー」より「なんと素晴らしい美人」
 2 歌劇「マノン・レスコー」より
  「ああ、私が一番きれいなのね〜あなたなの、あなたなの、愛する人」
 3 歌劇「マノン・レスコー」より「ああマノン、またしてもお前は」
 4 歌劇「マノン・レスコー」より「急げ、整列!〜そうさ僕は狂っているさ」
 5 歌劇「妖精ヴィッリ」より「ここがあの家・・・苦しい僕のこの思いを」
 6 歌劇「エドガール」より 「大狂宴だ!」
 7 歌劇「ボエーム」より 「愛らしい乙女よ」*
 8 歌劇「トスカ」より 「妙なる調和」§
 9 歌劇「蝶々夫人」より 「愛の家よ、さようなら」
 10 歌劇『西部の娘』より「あれから6カ月たった」
 11 歌劇『西部の娘』より「やがて来る自由の日」.
 12 歌劇「つばめ」より 「パリ!それは欲望の町」
 13 歌劇「外套」より 「お前の言うとおりだ」
 14 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より 「フィレンツェは花咲く木のような」
 15 歌劇「トゥーランドット」より 「泣くな、リュー」*§
 16 歌劇「トゥーランドット」より「だれも寝てはならぬ」
<DVD>
 カウフマンのインタビューや録音風景を収めた映像のほか、
 今秋ソニー・クラシカルから発売予定の
  「マノン・レスコー」
   (アントニオ・パッパーノ指揮、ジョナサン・ケント演出、コヴェント・ガーデン王立歌劇場公演)、
  「西部の娘」
   (フランツ・ウェルザー=メスト指揮、マルコ・アルトゥーロ・マレッリ演出、ウィーン国立歌劇場公演)
    からのハイライト映像を収録
ヨナス・カウフマン(テノール)
* クリスティーネ・オポライス(ソプラノ)
マッシモ・シメオーリ(バリトン)
§ アントニオ・ピロッツィ(バス)
ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団・合唱団
指揮:アントニオ・パッパーノ

8887509249-2
(CDのみ)
\2600→\2390

 待ちに待った、カウフマンのプッチーニ。
 誰もが待ち望んだ、カウフマンによるプッチーニ・アルバムが登場します。ここ数年、プッチーニのオペラの諸役を重要なレパートリーとしているカウフマンですが、オール・プッチーニ・アリア集は今回が初めてです。パヴァロッティをはじめとする三大テノールで人気曲となった「誰も寝てはならぬ」をはじめ、「妙なる調和」「なんと素晴らしい美人」「愛らしい乙女よ」など、プッチーニのヒット・メロディともいうべき名アリア・二重唱が満載されています。特に昨年コヴェント・ガーデン王立歌劇場の新演出で絶賛された「マノン・レスコー」ヵら4曲収録されているのは大きな聴きものといえましょう。
 共演はアントニオ・パッパーノ指揮するローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団・合唱団というプッチーニ・オペラには万全の布陣。それに加えて、昨年コヴェント・ガーデンの「マノン・レスコー」新演出でも共演したラトヴィアのソプラノ、クリスティーナ・オポライス(指揮者アンドリス・ネルソンスの妻)などが参加した豪華アルバムです。
 2015年10月と2016年4月には、このプッチーニ・アルバムのレパートリーによるカウフマンの大規模なヨーロッパ・ツアーが予定されています。
 また2015年6月14日のミラノ・スカラ座におけるプッチーニ・コンサートは映像収録され秋に各地の映画館で公開される予定もあります。
 「デラックス・エディション」はCD+ボーナスDVD付きでデジパック仕様、オールカラー・ブックレット付き。
 DVDには今回の「プッチーニ・アルバム」についてのカウフマンのインタビューや録音風景を収めた映像のほか、今秋ソニー・クラシカルから発売予定の「マノン・レスコー」(アントニオ・パッパーノ指揮、ジョナサン・ケント演出、コヴェント・ガーデン王立歌劇場公演)、「西部の娘」(フランツ・ウェルザー=メスト指揮、マルコ・アルトゥーロ・マレッリ演出、ウィーン国立歌劇場公演)からのハイライト映像を収録しています。
 またブックレットにはカウフマンの写真のほか、作曲家プッチーニの生涯と作品に関するエッセイが掲載される予定です。

  [録音]2014年9月14日〜21日、ローマ、聖チェチーリア・ホール





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EURO ARTS(映像)



20 61424
(Blu-ray)
\5700→\5290
およそ13 時間!

 イン・リハーサル&パフォーマンス
  大指揮者の貴重なリハーサル映像

 ショルティ、クライバー、ラインスドルフ、チェリビダッケ、ノイマン、フリッチャイ、ジュリーニ、ベーム20 世紀の偉大なる指揮者たちの驚きの映像集
 エピソード1:ゲオルグ・ショルティ
  ワーグナー:『タンホイザー』序曲 (リハーサル1、リハーサル2:約43分, 本番:約15分)
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルト放送交響楽団) ゲオルグ・ショルティ(指揮)
   収録:1966年

 エピソード2:カルロス・クライバー
  J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲(演奏8分/リハーサル34分)
  ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲(演奏10分/リハーサル46分)
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団) カルロス・クライバー(指揮)
   収録:1970 年、シュトゥットガルト、ヴィラ・ベルク

 エピソード3:エーリヒ・ラインスドルフ
  シューマン:交響曲第4番ニ短調(1841 年初稿)/
  ワーグナー:『パルジファル』より前奏曲、間奏曲
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団) エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
   収録:1989年カールスルーエ、ブラームスザール(ライヴ)

 エピソード4:セルジウ・チェリビダッケ
  R.シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団)セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
   収録:1965 年1月

 エピソード5:ヴァーツラフ・ノイマン
  スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲/
  ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団) ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
   収録:1968年2月

 エピソード6:フェレンツ・フリッチャイ
  スメタナ:交響詩「モルダウ」
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団) フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
   収録:1960年

 エピソード7:カルロ・マリア・ジュリーニ
  ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(ノヴァーク版)
   南ドイツ放送交響楽団(SWRシュトゥットガルトSWR 交響楽団) カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
   収録:1996年

 エピソード8:カール・ベーム
  ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92/ウィーン交響楽団
  ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』/
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 カール・ベーム(指揮)

 ショルティ、クライバー、ラインスドルフ、チェリビダッケ、ノイマン、フリッチャイ、ジュリーニ、ベーム20 世紀の偉大なる指揮者たちの驚き映像集およそ13 時間の充実の内容が1 枚のブルーレイに!

 画面:SD 4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、PCM モノラル、字幕:英独仏西伊、リージョン:All、750 分(12 時間50 分)


 エピソード1
 ゲオルグ・ショルティ(1912-1997) とシュトゥットガルト放送交響楽団による、ワーグナー『タンホイザー』序曲のリハーサルと本番の映像集。ショルティを代表する歴史的録音となった『ニーベルングの指環』を録音した直後で、大変エネルギッシュな姿をみせています。ショルティが思い描く音楽をどう楽団員たちに伝え、形にしていくかという過程が興味深く映し出されています。

 エピソード2
 カルロス・クライバー(1930-2004)39 歳の時の練習風景と本番演奏。即興的に見える本番での指揮が、実は、緻密なリハーサルで作られていたことが明かされた貴重な記録。このリハーサル映像を見れば、一見感覚的に見えるクライバーの指揮ぶりが、実は細部のニュアンス表出のための有効かつ計算された仕草であること、その即興的と言いたくなる演奏の鮮度が、リズムと細部への徹底的な、完全主義的とも言えるこだわりに支えられたものであることがよく分かります。

 エピソード3
 ウィーンのユダヤ人一家に生まれたエーリヒ・ラインスドルフ(1912-1993)。
ヒトラー率いるナチス・ドイツ政権によるユダヤ人迫害により、それまでの順調なキャリアを捨てて、1937 年アメリカへ亡命、その後アメリカに帰化し、メトロポリタン歌劇場やボストン交響楽団等で活躍、アメリカにおけるドイツ音楽のスペシャリストとして重要な役割を果たした指揮者となりました。
この映像は、彼の得意とするワーグナー、シューマンのコンサート映像と“リハーサルの鬼” といわれたラインスドルフの厳格なる要求が飛び交うリハーサル風景を収めた映像集。リハーサルと本番を比べ、なんとも言えない緊張感が作り出す素晴らしい演奏を観ると、ラインスドルフの厳格すぎるといわれたリハーサルも納得できます。

 エピソード4
 現在もカリスマ的人気を誇るセルジウ・チェリビダッケ(1912-1996)。厳しいリハーサルと重厚な音楽作りで知られている彼の52 歳の時のリハーサル映像。
モノクロ映像ながらチェリビダッケがまだ体を激しく動かしていた頃のリハーサルということで大変興味深い内容。壮年期のチェリビダッケがとにかく派手な動きで活気に満ちたリハーサルを行っています。チェリビダッケは入念なリハーサルが有名ですが、時折不機嫌な表情で、細部まで徹底的に突き詰める厳密なリハーサル風景は、チェリビダッケの音楽の一端を知る貴重な映像です。

 エピソード5
 チェコを代表する指揮者ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)。十八番のスメタナ「売られた花嫁」序曲とベートーヴェン「レオノーレ」序曲第3 番を収録。冗談を交え団員を褒めつつ、的確な指示で作品への理解を深め、オケとともに音楽を共有し作り上げていく様が映し出されています。

 エピソード6
 フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)の46 歳の貴重な映像。1963 年に白血病のため48 歳で惜しくも亡くなった、ハンガリーを代表する名指揮者。当時の追悼番組を商品化したもの。フリッチャイの指示で、みるみる音楽が生き生きしていくリハーサルが収められています。リハーサルの合間には、自らの病を知りながら発せられる音楽への情熱と生きることの素晴らしさは感動的です。

 エピソード7
 カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005) がシュトゥットガルト放送交響楽団に客演し、得意のブルックナーの交響曲第9 番を指揮した際の映像。1996 年といえば最愛の夫人が亡くなった翌年、そして2 年後にはジュリーニは指揮活動から引退した時期。特にリハーサル映像では、具体的な指示で充実した見ごたえのある内容が収録されています。

 エピソード8
 巨匠カール・ベーム(1894-1981) がUNITEL に残した映像。晩年にウィーン・フィルを指揮した堂々たるドヴォルザーク『新世界』と、1960 年代にウィーン交響楽団を指揮したパワフルなベートーヴェン7番の映像というすごい組み合わせです。

















11/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



2L

2L 115SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD HYBRID)
\4300
メゾチント彫法− ストーレ・クライベルグの室内音楽
 ストーレ・クライベルグ(1958-):
  弦楽四重奏曲第2番(2012)
  噂と後味(2013)(独奏ヴァイオリンのための)
  灰(2010)(独奏ヴァイオリンのための)
  ピアノ三重奏曲第2番(2002)
  ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(2001)
  ソナンツァ・エ・カデンツァ(1998)
   (ヴァイオリンとピアノのための)
マリアンネ・トゥーシェン(ヴァイオリン)
オイヴィン・ギムセ(チェロ)
ヨルゲン・ラーシェン(ピアノ)
ボルド・モンセン(ヴァイオリン)
オーレ・ヴットゥダール(ヴィオラ)
 社会派作曲家ストーレ・クライベルグの音楽

 録音:2015 年2 月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/5.1 surround/stereo、70’ 20
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音] [Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D(24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC] [SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)

 ストーレ・クライベルグはスタヴァンゲル生まれ。「ナチ残虐行為三部作」の一作《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)が、アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者を追悼する2004 年9 月11 日、ワシントン・ナショナル・カテドラルで演奏され、国際的に注目を集めました。彼の音楽は、拡大した調性による形式と彩色の細部に至る緻密な練り上げ方が個性的、特徴的で、海外のオーケストラやアンサンブルで演奏され、作曲の依頼もつづいています。アルバム『高音と低音』(2L59SACD)で演奏されたヴァイオリン協奏曲とコントラバス協奏曲と、グラミー賞の最優秀オペラ録音部門にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)が、近年の代表作に挙げられます。
 クライベルグが1998 年から2013 年にかけて作曲した室内楽と器楽の作品を演奏したアルバム『メゾチント彫法』。「アダージョ − アレグロ − アダージョ」の弦楽四重奏曲第2 番。
 ヴァイオリンがソロで演奏する〈モデラート〉と〈アダージョ〉の《噂と後味》。エドヴァルド・ムンク生誕150 周年を記念する『ムンク組曲』(Simax PSC1322)のためヴァイオリニストのヘンニング・クラッゲルードとヴェストフォル音楽祭から委嘱された《灰》も独奏ヴァイオリンのための作品です。トロンハイムのアルパカ三重奏団の委嘱による「一楽章」のピアノ三重奏曲第2 番。
 アーケシュフース城要塞で初演された〈アンダンテ・ルバート〉〈アダージョ〉〈アレグロ〉の《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》。ノルウェー・コンサート協会から委嘱された《ソナンツァ・エ・カデンツァ》。銅版画技法のひとつ、微妙な階調を得る方法として開発された「メゾチント」に因むタイトルが、ドビュッシーの後期ソナタ、バルトークとエリオット・カーターの弦楽四重奏曲といった「新しい時代」の流れをくむクライベルグの音楽を示唆します。
 2000 年からナッシュ・アンサンブルのリーダーを務め、クライベルグのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いたマリアンネ・トゥーシェン。
 トロンハイム・ソロイスツのリーダー、チェリストのオイヴィン・ギムセ。クナルダール、リフリング、ドミニク・メルレに学んだピアニスト、トマス・D・A・テレフセンのピアノ作品全集(2L080PABD)のヨルゲン・ラーション。スタヴァンゲルのフェスティヴァルでクラッゲルードとデュオを楽しんだボルド・モンセン。トロンハイム・シンフォニエッタやトロンハイム・ソロイスツでも演奏するヴィオラ奏者、オーレ・ヴットゥダール。クライベルグが教授を務めるトロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部の「同僚たち」です。「臨場感」と「現実感」。録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行なわれました。

 [Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
 Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください]
 
2L 117SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD HYBRID)
\4300
音の解剖
 ルーベン・スヴェッレ・イェットセン(1977-):
  数字のある風景5人の女声とエレクトロニクスのための)*
 オーレ=ヘンリク・モー(1966-):
  ペルセフォネ(5人の女声とワイングラスのための)**
ソング・サーカス
スティーネ・ヤンヴィン・マトラン(ヴォーカル)
マリア・ノーシェト・ガルリ(ヴォーカル)
リヴ・ルーネスダッテル(ヴォーカル)
アニタ・コースボル(ヴォーカル)
エヴァ・ビェルガ・ハウゲン(ヴォーカル)
ロンナウグ・バッケ(ヴォーカル) 
ユーナス・スカルトヴァイト・ルーグネ(指揮)*
カール・アンデシュ・ニルセン(指揮)**
ルーベン・スヴェッレ・イェットセン(エレクトロニクス)
 女性ヴォーカル・アンサンブルによる「音の解剖」

 録音:2015 年4 月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)/5.1 surround/stereo、57’ 02
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音] [Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.0 Auro-3D(24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC] [SACD hybrid(5.0 surround DSD/2.0 stereo DSD)]

 極小レベルの細かさで「音の解剖」を探求する。空間という場の声による研究を行い、活性化させる。対象物の音色の質を発見する……。スタヴァンゲルを本拠とする女性ヴォーカルアンサンブル「ソング・サーカス」は、リヴ・ルーネスダッテルをリーダーに、普通とは異なる表現形式を使い、「音楽」の可能性をさまざまに探る活動を行っています。アルバム『音の解剖』ではノルウェーの作曲家イェットセンとモーの作品が演奏されます。
 ルーベン・スヴェッレ・イェットセンは、ベルゲンのグリーグアカデミーでアイデ・ペーデシェンとジェイムズ・クラッパトンに学び、客員のファーニホウ、クラウス・フーバー、サルヴァトーレ・シャリーノ、フィリップ・ユレル、ルカ・フランチェスコーニ、ラッヘンマンのマスターコースに参加しました。《数字のある風景》は、ソング・サーカスとイェットセンが4 年以上かけて共同作業し、作られた作品です。ノルウェーの作家デミアン・ヴィタンサ(1983-)とジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』をテクストに採り、作曲に際し、イェットセンはトレヴァー・ウィシャートとファーニホウの記譜法と作曲法を研究したといいます。エレクトロニクスの音楽は作曲者イェットセンが作成しました。
 オーレ=ヘンリク・モーは、ノルウェーとフランスとドイツでヴァイオリンと作曲を学び、パリでは一年間、ソルボンヌ大学でクセナキスに師事。アルネ・ヌールハイムの作曲に長年協力してきました。
 《ペルセフォネ》は、モートン・フェルドマンからインスピレーションを得たという音楽。5 人の女声とワイングラスにより「演奏」されます。
 このアルバムは、2015 年4 月にオスロのウラニエンボルグ教会で録音され、コペンハーゲンで行われたフェスティヴァル「北欧の音楽の日々(NordicMusic Days)」の9 月9 日のコンサートでリリースされました。

 [Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
 Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください]







BIS


BIS SA 2121
(SACD HYBRID)
\2700
BCJによるバッハのルター派ミサ曲第2弾は
 バッハとペランダのミサ曲集

  J.S.バッハ:
   (1)ミサ曲 イ長調 BWV234
   (2)ミサ曲 ヘ長調 BWV233
  マルコ・ジュゼッペ・ペランダ(1625-75):
   (3)ミサ曲 イ短調
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
若松夏美(ヴァイオリン)
三宮正満(オーボエ)
(1)(2)ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
 ペーター・コーイ(バス)
(1)ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
 中嶋克彦(テノール)
(3)ジョアン・ラン(ソプラノ)
 松井亜希(ソプラノ)
 ゲルト・テュルク(テノール)
 藤井雄介(テノール)
 ドミニク・ヴェルナー(バス)
 セッション録音:(1)(2)2014 年2 月、(3)2015 年2 月/神戸松蔭女子学院大学チャペル/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、71’30”

 SACD ハイブリッド盤。
 バッハ・コレギウム・ジャパンのルター派ミサ曲第2 弾はバッハのミサ曲 イ長調 BWV234、ミサ曲 ヘ長調 BWV233 そして、マルコ・ジュゼッペ・ペランダのミサ曲 イ短調です。
 バッハのミサ曲 イ長調 BWV234 は1737 年頃ライプツィヒで完成した作品で、管楽器パートに2 本のフルートのみが用いられる牧歌的な雰囲気漂う名曲です。
 一方、ミサ曲 ヘ長調 BWV233 は、ヴァイマル時代に書かれたとされている「キリエ—キリスト、汝神の子羊よ」BWV233a を改訂し、グローリアの各楽章もすべて旧作の転用によって構成された作品です。
 カップリングはマルコ・ジュゼッペ・ペランダのミサ曲 イ短調です。イタリア生まれのペランダの作品の特徴は、ソロとアンサンブルを問わず美しい旋律線を展開させます。また、モテット様式の基礎を築いたと考えられております。
 中・北部ドイツの同時代の作曲家にも大きな影響を与えた作曲家のひとりでバッハの作品を理解するうえでも重要な作曲家です。鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる豊かな演奏でお楽しみください。
 .


BIS SA 2140
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
戻ってきたフレディ・ケンプ!
  ファツィオリで奏でる「グランド・ソナタ」と「四季」

 チャイコフスキー:
  (1)グランド・ソナタ ト長調 Op.37(1878)
  (2)「四季」—12 の性格的描写 Op.37b(1876)
フレディ・ケンプ(ピアノ:Fazioli F 278)

 フレディ・ケンプが2年ぶりに戻ってきた。
 なんとファツィオリで奏でる「グランド・ソナタ」と「四季」。
 来日公演などはあったようだが、CDは久しぶり。きっといろいろあったんでしょう。



 セッション録音:2014 年11 月/バヴァリア・スタジオ(ミュンヘン)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、66’28”

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルの看板アーティスト、フレディ・ケンプがついにチャイコフスキーのピアノ独奏作品に挑みます。
 F. ケンプは1998 年にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門第3 位受賞後注目され、BIS レーベルの社主ロベルト・フォン・バール氏はその豊かな才能に惚れ込み、シューマン、ベートーヴェン、ショパン、ラフマニノフといった主要レパートリーを収録してきました。
 F. ケンプにとってチャイコフスキーの作品には格別の思いを持っており、これまでにピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」(BIS 1302)を録音しております。
 近年の成長ぶりを表した語り口の巧さで名作「四季」、難曲「グランド・ソナタ」に挑みます。
 なお当録音ではイタリアのファツィオリを使用。多様なニュアンスを表現しております。






うますぎちゃいけませんか
フレディ・ケンプ3タイトル


 バリバリ無敵の頃のケンプ。

Beethoven - Piano Sonatas
BIS 1120
\2600
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番/同第31番/同第32番
 2000年
フレディ・ケンプ(P)
 
Kempf - Prokofiev
BIS 1260
\2600
プロコフィエフ:
 ピアノソナタ第1番 Op1/
 ピアノソナタ第6番Op82/
 ピアノソナタ第7番Op83/
 トッカータ Op11/
 ピアノのための4つの練習曲 Op. 2 - 第1番 アレグロ
  2003年
フレディ・ケンプ (Pf)
 
Freddy Kempf plays Rachmaninov
BIS 1042
\2600
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品36(原典版)
        絵画的練習曲集作品39
クライスラー/ラフマニノフ編:愛の悲しみ
 1999/2000年
フレディ・ケンプ(ピアノ)

 1998年にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門に出場するが、最終選考でデニス・マツーエフに敗れ3位となる。この結果に憤慨した聴衆やロシアのメディアから抗議が殺到し、審査員の偏向ぶりが非難された。
 1999年4月にケンプが一連のテレビ収録のためにモスクワを再訪すると、演奏会の切符は売り切れとなり、ケンプの人気の高さは、ヴァン・クライバーンの再来を思わせた。
 現在も欧米や豪州、極東で演奏活動を続けており、2001年には人気投票でイギリス最優秀新人演奏家に選ばれている。

 ケンプという名前からあの人との血のつながりが噂されるが(遠い親戚らしい)、ここに収められる彼の音楽は超絶技巧を誇るヴィルトゥオーゾそのもの。「うますぎちゃいけませんか?」という声が聞こえる。そのピアニズムは、ある種哲学的な深遠さを排除したスポーツであり、サーカス。痛快で爽快。だがそれでいい。
 こんなうますぎるベートーヴェンの31番があってもいいじゃないか。こんな重戦車のようなプロコフィエフの作品2-1があってもいいじゃないか(こんな衝撃はナディア・ライゼンバーグ以来か)。こんな魔法にかかったような「愛の悲しみ」があってもいいじゃないか。
 現在の彼はさすがにもっと違う音楽性を求め始めているようだが、この若いときの録音はひとつの完成形。だからこそBISレーベルの高音質録音が、ヤマハのピアノが生きてくる。

 ちなみにフレディ、母親は日本人。




 

BIS SA 2114
(SACD HYBRID)
\2700
セイレーン〜アンデシュ・ヒルボルイ作品集
 アンデシュ・ヒルボルイ(1954-):
  (1)獣のサンプラー〜管弦楽のための(2014)(管弦楽のための)
  (2)おお、この眼よ〜ソプラノと弦楽のための(2011)
  (3)冷熱〜管弦楽のための(2010)
  (4)セイレーン〜2人のソプラノ、混声合唱と管弦楽のための(2011)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニーク管弦楽団
(1)(2)サカリ・オラモ(指揮)
(3)デイヴィッド・ジンマン(指揮)
(4)エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
(2)(4)ハンナ・ホルゲション(ソプラノ)
(4)イーダ・ヴィンランド(ソプラノ)
 エリク・エリクソン室内合唱団
 スウェーデン放送合唱団
 オラモ、ジンマン、サロネンが指揮!スウェーデンを代表する現代作曲家ヒルボルイ作品集

 セッション録音:(3)2013年11 月 、(1)(2)(4)2014 年11 月/ストックホルム・コンサートホール(ストックホルム)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、62’28”

 SACD ハイブリッド盤。
 このアルバムはスウェーデンを代表する作曲家、アンデシュ・ヒルボルイが委嘱により作曲した4 篇で、オラモ、ジンマン、サロネンが指揮しました。ヒルボルイは、1954 年ストックホルム生まれ。合唱と即興音楽を経験した後、1976 年にストックホルムの王立音楽大学に入学。グンナル・ブクト、ラーシュ=エーリク・ロセル、アルネ・メルネス、ペール・リンドグレーンの下で対位法と作曲法と電子音楽を学び、ブライアン・ファーニホウのクラスにも参加しました。《天体力学》(1983-85)とヴァイオリン協奏曲(1990-92)が「ユネスコ作曲家会議」の推薦作品に選ばれ、16 声の混声合唱のための《muo:aa:yy:oum》(1983)は合唱団のレパートリーとして定着しました。
 《獣のサンプラー》は、王立ストックホルム・フィルハーモニーク、ヨーテボリ交響楽団、北ドイツ放送交響楽団の委嘱作。オーケストラを「音の動物」とみなし、電子音楽の経験から得た技法を器楽の書法に応用したことを反映する曲名がつけられ、クセナキスとリゲティ、ジャズなど、ヒルボルイが出会いインスピレーションを得た音楽の姿がさまざまに映されます。ソプラノと弦楽オーケストラのための歌曲《おお、この眼よ》は、グンナル・エーケレーヴの詩に作曲されました。芸術のパトロンとして知られる財政家アンデシュ・ヴァールの80 歳の誕生日プレゼントとするためウプサラ大学がヒルボルイに委嘱した作品です。
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、フィンランド放送交響楽団から委嘱された《冷熱》は、木管楽器のにぎやかなカノンに始まり、「シベリウスを思わせる弦楽器対位法で描く広大な牧草地」と厳しいチェロの独白に終わる、ヒルボルイが好む「非現実の風景」をたどる作品です。《セイレーン》は、ロサンジェルス・フィルハーモニックとシカゴ交響楽団から、写真家ベティ・フリーマンの思い出とエサ=ペッカ・サロネンに捧げる作品として委嘱されました。
 「オデュッセウス! こちらへいらっしゃい。わたしたちの声は蜜の味。わたしたちのところへ……」。ホメロスの『オデュッセイア』第12 巻から採った英訳詩にヒルボリが加筆、作曲しました。編成、曲の長さ、感情の深さと、ヒルボルイがこれまでに書いたもっとも大きな作品です。
 

BIS SA 2135
(SACD HYBRID)
\2700
パラディソが奏でる優美で格調高い音楽、
 ルーマンのチェンバロ・ソナタ集第2弾

  (1)ソナタ第8番 イ長調 BeRI 232 (14’29”)
  (2)ソナタ第9番 ニ短調 BeRI 233 (7’31”)
  (3)ソナタ第10番 ロ短調 BeRI 234 (10’12”)
  (4)ソナタ第11番 ヘ短調 BeRI 235 (9’36”)
  (5)ソナタ第12番 ホ短調 BeRI 236 (7’30”)
  (6)ソナタ ハ長調 BeRI 215 (11’41”)
  (7)ヨハン・アグレル(1701-65):ソナタ第2番 ハ長調 (14’15”)
アンナ・パラディソ(チェンバロ)
 名手パラディソが奏でる優美で格調高い音楽“ スウェーデン音楽の父”ルーマンのチェンバロ・ソナタ集第2弾

 セッション録音:(1)2013 年11 月、(2)-(7)2014 年10 月/レンナ教会(スウェーデン)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル76’34”

 SACDハイブリッド盤。
 BIS SA 2095の続編、ユーハン・ヘルミク・ルーマン作曲による12のチェンバロ・ソナタ集第2 弾です。ルーマンは1694 年ストックホルム生まれの作曲家で宮廷楽長を務め、北欧では「スウェーデン音楽の父」や「スウェーデンのヘンデル」 と呼ばれる、18 世紀スウェーデンの音楽界における重鎮でした。
 ロンドンに留学したルーマンはヘンデルにイタリア・バロック音楽の様式について薫陶を受けた記録も残されております。当チェンバロ・ソナタ集はバロック時代の様式に従い、またイタリア・バロックの影響を呈し、明快で華やかなアルペッジョは実に優美です。
 演奏のアンナ・パラディソはルーマンの作品を積極的に演奏・録音しており、当チェンバロ・ソナタ集のほか、ダン・ラウリンと共演したフルートと通奏低音のためのソナタ集(BISSA 2105)も録音しております。




CLAVES



50 1603
\2700→\2490
鬼才メロディ・チャオがチャイコフスキーの協奏曲に挑む!
 チャイコフスキー:
  (1)ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23
  (2)ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44(原典版)
メロディ・チャオ[趙梅笛]
 (ピアノ;Steinway&Sons)
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 驚くべき才能、鬼才メロディ・チャオがチャイコフスキーの協奏曲に挑む!

 セッション録音:2013 年6 月24-26 日/ヴィクトリア・ホール/78’39”

 1994 年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。Claves レーベル第3 弾となる最新アルバムは、自身はじめてとなる協奏曲録音でチャイコフスキーの第1 番と第2 番に挑みました。
 チャオは幼いころから逸材として注目され、10 歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトを収録したアルバムでCD デビュー。その後、13 歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題となりました。
 Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12 の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にし、Claves 第2 弾のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(50 1304)では技術的にはもちろんのこと、音楽的には10 代とは思えないほど濃密な演奏で聴衆を驚かせました。
 チャイコフスキーの作品でもっとも有名なピアノ協奏曲第1 番と知名度が低い第2 番。近年、ボリス・ベレゾフスキーやデニス・マツーエフなどロシア系ピアニストたちが頻繁にコンサートでとり上げ、録音も増えつつあります。
 ピアノ協奏曲第2 番は第1 番の5 年後、1879 から80 年に作曲されました。ヴァイオリン協奏曲、交響曲第4 番の直後という充実期の産物で当演奏では演奏時間45 分弱の大作です。非常に難技巧の要求される作品ですが、チャオは技術的に余裕すら感じることのできる演奏を披露しております。
 指揮は1945 年モスクワ生まれのミハイル・ユロフスキ(近年めざましい活躍のウラディーミル・ユロフスキの父)。彼はロシアが生んだオイストラフ、ロストロポーヴィチ、コーガン、ギレリスといった巨匠の音楽に触れてきました。瑞々しく溌剌としたチャオの演奏を見事に好サポートしております。
 2015 年に21 歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう!





メロディ・チャオ
CLAVESのいきなりのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集で度肝を抜いた

50 1304/13
(10CD BOX)
特別価格
\8200
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 メロディ・チャオ[趙梅笛] (ピアノ)
 恐るべし才能!ヨーロッパで大絶賛の若手ピアニスト、メロディ・チャオ10 代にしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を録音!

 録音場所:エルンスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ
 録音:2012 年7 月(第1 〜5、7 〜9 番)/ 2012 年12 月(第6、10、14、19、20、23 番)/2013 年1 月(第11、15、17、18、21 番)/ 2013 年4 月(第12、13、16、22、24 〜27、30 番)/2013 年12 月(第28、29、31、32 番)/DDD
 使用楽器:Bosendorfer (2012 年7 月録音)、Steinway & Sons(2012 年12 月、2013 年録音)

 1994 年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。幼いころから逸材として注目され、なんと、10 歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトなどを収録したアルバムでCD デビュー。その後13 歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12 の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、類いまれな才能をおしげもなく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にしました。
 現在ヨーロッパを中心に人気が急上昇しているチャオ注目の最新アルバムはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32 曲です!
 当録音は2012 年7 月から2013 年12 月にかけて行われたもので、その音源は当初配信のみでリリースされておりましたが、全32 曲が録音されたことにより10 枚組BOX としてディスク化されました。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられません。この大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能です。
 今年2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう。







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MARIINSKY



MAR 0577
(2SACD HYBRID)
\4000→\3690
ゲルギエフ、神業のプロコフィエフ交響曲第4・6・7番
  プロコフィエフ:
   (1) 交響曲第4番ハ長調Op.47
   (2) 交響曲第6番変ホ短調Op.111
   (3) 交響曲第7番嬰ハ短調Op.131「青春」
   (4) ピアノ協奏曲第4番変ロ長調Op.53(左手のための)
   (5) ピアノ協奏曲第5番ト長調Op.55
(4)アレクセイ・ヴォロディン
(5)セルゲイ・ババヤン(Pf)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
 2015年4 月6-9 日(1)(2)、2012 年4 月25 日(3)(5)、2015 年9 月13 日(4)/マリインスキー・コンサート・ホール/マルチ・チャンネル5.0、160’ 00”

 大好評のゲルギエフのプロコフィエフ再録音シリーズ、今回は2 枚組の盛りだくさんな内容となっています。
 ゲルギエフは、2004 年5 月にロンドン交響楽団と全交響曲をライヴ録音していますが、約10 年を経て再挑戦。いずれも得意曲なうえ、今回は手兵マリインスキー劇場管であることもあり、演奏は極めて自然かつ熱く、著しい円熟がうかがえます。ムラヴィンスキーの決定的名演で知られる6 番も、ゲルギエフならではの流儀でプロコフィエフの心の闇を表現。
 驚くべきは第1 ヴァイオリンが完璧に揃い、あたかも巨大なヴァイオリン1 本で弾いているかのように聴こえること。ゲルギエフの統率力が光ります。
 プロコフィエフ最後の交響曲にあたる第7 番も、これまであるどの演奏よりも骨太で聴き応え満点。フィナーレのやんちゃぶりは35 年前に作られた「古典交響曲」を思わせ、プロコフィエフの作風が基本的に変わっていないことを認識させてくれる凄さです。
 新シリーズの魅力は、ピアノ協奏曲も収録されていること。ラヴェルの協奏曲のエピソードで有名なパウル・ヴィトゲンシュタインの依頼で1931 年に作曲された第4 番は、技術的にも内容的にもヴィトゲンシュタインの手に負えなかった難曲。ゲルギエフお気に入りの1977 年生まれのアレクセイ・ヴォロディンが、活気あふれる快演を繰り広げていて、プロコフィエフのピアノ協奏曲のなかでは弾かれることの少ないものの、非常に魅力的な作品であることを再認識させてくれます。
 もうひとつの第5 番は1932 年の作で、プロコフィエフ自身が独奏を務めた初演の際に、指揮を担ったのは何とフルトヴェングラーでした。この作品も曲芸なみの難技巧が要求され、演奏機会も多いとは言えません。
 かつてProPiano レーベルからCD をリリースしていたアルメニアの名手セルゲイ・ババヤンが超絶技巧を発揮、すさまじい効果をあげています。
 どこから見てもより素晴らしくなったゲルギエフのプロコフィエフ。必聴です。







CHANDOS



CHSA 5161
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ジェニファー・パイク(ヴァイオリン)
 メンデルスゾーン・イン・バーミンガム Vol.4

  メンデルスゾーン:
   ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64*
   劇付随音楽 《真夏の夜の夢》 Op.61†
ジェニファー・パイク(ヴァイオリン)*
リアン・ルイス(ソプラノ)†
ケリ・フュージ(ソプラノ)†
エドワード・ガードナー(指揮)
バーミンガム市交響楽団
CBSOユース合唱団†
 メンデルスゾーン・イン・バーミンガム第4弾!「メンコン」&「真夏の夜の夢」!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者など、世界各地のオペラハウスやコンサートホールで大活躍中のエドワード・ガードナー。ガードナーが首席客演指揮者を務めているバーミンガム市交響楽団とのプロジェクト「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」。
 Chandosを代表する人気シリーズの1つへと成長した「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」の第4巻は、英国の若きミューズ、ジェニファー・パイクをソリストに迎えた「ヴァイオリン協奏曲」と、「真夏の夜の夢」を収録した豪華プログラム!





 パイクのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 終楽章 BBCプロムスより
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=1904DnxHqDM
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CHSA 5162
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
トルルス・モルク
 サン=サーンス:チェロ協奏曲集
  指揮はネーメ・ヤルヴィ

サン=サーンス:

  チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33*/
  チェロ協奏曲第2番ニ短調 Op.119*/動物の謝肉祭†‡/
  ピアノと弦楽オーケストラのためのカプリス=ヴァルス変イ長調
   《ウェディング・ケーキ》 Op.76†/
  ピアノと管弦楽のための幻想曲ト短調 《アフリカ》 Op.89†
トルルス・モルク(チェロ)*
ルイ・ロルティ(ピアノ)†
エレーヌ・メルシエ(ピアノ)‡
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
 父ヤルヴィのサン=サーンス!チェロ協奏曲&動物の謝肉祭!

 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管と録音した交響詩集(CHSA 5104)以来となるネーメ・ヤルヴィのサン=サーンス・アルバムは、「スヴェンセン(CHAN 10711)」や「マスネ(CHSA 5137)」でも共演してきたノルウェーの名チェリスト、トルルス・モルクがソロを務める2つのチェロ協奏曲!
 また「動物の謝肉祭」や「ウェディング・ケーキ」、「アフリカ」では、カナダのカリスマ・ピアニスト、ルイ・ロルティも参加! スイス・ロマンド管との「シャブリエ」、「マスネ」、「オッフェンバック」といったフランス作品集でも多大な評価を得ているネーメ・ヤルヴィのサン=サンーンス! これは大注目!



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CHSA 5163
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
アンドルー・デイヴィス(指揮)&メルボルン響
 アイヴズ:管弦楽作品集 Vol.2

 ホリデイ・シンフォニー 《ニューイングランドの祝祭日》
 宵闇のセントラル・パーク
 オーケストラル・セット第1番《ニュー・イングランドの3つの場所》
  (ラージ・オーケストラ・ヴァージョン)
 トランペット、フルート四重奏と弦楽のための《答えのない質問》
アンドルー・デイヴィス(指揮)
メルボルン交響楽団
 A・デイヴィスのアイヴズ第2弾!ホリデイ・シンフォニー!

 メルボルン交響楽団(MSO)と、2013年から首席指揮者を務めるアンドルー・デイヴィス。
 「交響曲第1番&第2番」でスタートしたデイヴィス&MSOのアイヴズ・プロジェクト第2弾は、ホリデイ・シンフォニーやオーケストラル・セットなどの管弦楽作品を収録。
 英国音楽のスペシャリストとしての名声を獲得したアンドルー・デイヴィスが次に歩む、期待のアメリカ近現代プロジェクトです!




旧譜
アイヴズ:管弦楽作品集 Vol.1

CHSA 5152
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
アイヴズ:管弦楽作品集 Vol.1
 交響曲第1番
 交響曲第2番 Op.19
アンドルー・デイヴィス(指揮)
メルボルン交響楽団
 アンドルー・デイヴィス&メルボルン響!チャールズ・アイヴズの管弦楽作品集始動!

 トロント交響楽団の音楽監督、BBC交響楽団の首席指揮者を歴任し、リリック・オペラ・オブ・シカゴの音楽監督、グラインドボーン音楽祭の音楽監督を担う傍ら、Chandosレーベルではイギリス音楽を中心とした数々のレコーディングを行い、英国音楽の名匠として活躍するアンドルー・デイヴィス。メルボルン交響楽団(MSO)は2013年からアンドルー・デイヴィスが首席指揮者を務めており、Chandosからは3枚目となるデイヴィスとメルボルン響のコンビによるレコーディングでは、アメリカ現代音楽の先駆者、チャールズ・アイヴズ(1874−1954)のオーケストラル・ワークスがスタート!
 アイヴズがイェール大学在学中に、卒業制作として書いた「交響曲第1番」。20代の頃の作品でありながら、初演は1951年に行われた「交響曲第2番」。現在、エルガーの「ゲロンティアスの夢(CHSA 5140)」が、BBCミュージック・マガジン・アウォードへのノミネートや、グラモフォン誌の「Critics' Choice」、サンデー・タイムズ紙の「Album of the Week」を獲得するなど、大フィーヴァー中のアンドルー・デイヴィスは、新プロジェクトの「アイヴズ」にも一層の期待がかかります!

 ※録音:2014年7月28日−30日、ロバート・ブラックウッド・ホール、モナシュ大学(メルボルン、オーストラリア)



 


CHAN 10884
\2400→\2190
ヒナステラ:管弦楽作品集 Vol.1
 3楽章による交響的パストラーレ《パンペアーナ第3番》Op.24
 3つの交響的楽章《オランタイ》Op.17
 バレエ音楽《エスタンシア》Op.8*
ファンホ・メナ(指揮)
BBCフィルハーモニック
ルーカス・ソモサ・オステルク
 (ナレーター/バリトン)*
 フアンホ・メナの熱きヒナステラ!

 ジャナンドレア・ノセダの後任としてBBCフィルハーモニックのチーフ・コンダクター(首席指揮者)に就任し、着実にオーケストラにラテンのカラーを色付けしているスペイン人マエストロのファンホ・メナ。
 母国スペインの音楽を発掘する「ラ・ムジカ・デ・エスパーニャ」シリーズで、Chandosに新たなレパートリーを開拓し続けているファンホ・メナの新たなプログラムは、ラテン・アメリカを代表するアルゼンチンの作曲家、アルベルト・ヒナステラ(1916−1983)の作品集!
 「エスタンシア」は組曲版ではなく、バレエ全曲を収録。






LAWO


LWC 1084
(SACD HYBRID)
\2800
陰鬱な真夜中に 〜 ブラームス:ピアノ作品集
 2つのラプソディ Op.79
 ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
 バラード ニ短調 Op.10-1
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)
 ノルウェーの名ピアニストが奏でるブラームス!

 1971年、フレッケフィヨルド出身のニルス・アンデシュ・モッテンセンは、ノルウェー音楽アカデミー、パリ・エコール・ノルマル、ハノーファー音楽大学で学び、ステーン=ノクレベルク、ニコラーエワ、レイグラフにピアノを師事したノルウェーの名手。
 ドビュッシー、グリーグとバルトークによる「戸外にて」(LWC 1032)に続くモッテンセンのソロ・アルバム第2弾となるブラームスでは、オリジナリティに富んだ解釈が光る。

 2013年5月9日−13日の録音。
 
LWC 1086
\2600
チカーダ ・ライヴ
 リザ・リン:ウィンディング・ボディーズ、ハーツ・イアー
 ヨン・オイヴィン・ネス:ギミレン
チカーダ・アンサンブル
 現在のコンテンポラリー・ミュージックのシーンに欠かせない1989年結成、ノルウェーのチカーダ・アンサンブル。
 ハダースフィールド・コンテンポラリー・ミュージック・フェスティヴァルで演奏した、オーストラリア出身の女流作曲家リザ・リン(1966−)、ノルウェーの作曲家ヨン・オイヴィン・ネス(1968−)の作品を収録。

 2014年11月23日のライヴ録音。




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MUSICA FICTA



MF 8024
\2600→\2390
マレ:2つのヴィオールのための組曲集
 組曲ト長調
 人間の声
 組曲ニ短調
 メリトン氏のトンボー
トゥー・ヴィオールズ・エスガル
 〔ジョナサン・ダンフォード
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  シルヴィア・アブラモヴィツ
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  トーマス・ダンフォード
   (アーチリュート)〕

 MUSICA FICTA、待望の新譜。
 冬の夜にひっそり聞きたい・・・2つのヴィオールによる静謐なる大人の音楽。
 あわてず騒がず、ただその音楽の流れに身を浸す。



 栄華を極めたルイ14世の宮廷のヴィオール奏者としても活躍したマレン・マレの「2つのヴィオール」のための作品集。
 バーゼルでジョルディ・サバールの教えを受けた2人の実力派ガンビストのデュオが、華麗なるフランス・バロック、マラン・マレの音楽を繰り広げてゆく。ピッチはa=409hzを採用。

 2014年9月−10月の録音。



 

PAVANE


ADW 7572
\2600
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
 ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
トリオ・カルロ・ヴァン・ネスト
 〔カーリン・レヒナー(ピアノ)、
  マヤ・レヴィ(ヴァイオリン)、
  アレクサンドル・ドゥブリュ(チェロ)〕
 ベルギー王妃から往年の名アンサンブル"トリオ・カルロ・ヴァン・ネスト"の名称を授けられたベルギーのアンサンブルが奏でるメンデルスゾーンのトリオ。
 創設メンバーのドゥブリュを軸に、新たに2人の女流奏者カーリン・レヒナー、マヤ・レヴィを迎えて心機一転。次なるステージに歩み出したベルギーのトリオのサウンドに注目したい。

 2014年8月の録音。
 


ADW 7571
\2600→\2390
ショパン:ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
ステファン・デ・メイ(ピアノ)
ジャン=ベルナール・ポミエ(指揮)
スロヴァキア・シンフォニエッタ
 リエージュ王立音楽院の音楽学部のダイレクターを務め、ロッテルダム音楽院やローザンヌ音楽院でも教鞭を執るベルギーのピアニスト、ステファン・デ・メイ。
 スロヴァキア・シンフォニエッタとの共演によるショパンは、スロヴァキア、ジリナでのレコーディング。

 2014年12月の録音。



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GENUIN



GEN 15378
\2300→\2090

「ヴェッセリーナ・カサロヴァGENUIN初登場!
 ロシア・アリア集」

 (1)ムソルグスキー:《ホヴァーンシチナ》〜神秘的な力、大きな力が
 (2)ダルゴムイシスキー:《石の客》〜グラナダは神秘のヴェールに包まれ
 (3)チャイコフスキー:《エフゲニー・オネーギン》〜ああ、ターニャ、ターニャ!
 (4)リムスキー=コルサコフ:《皇帝の花嫁》〜大好きなお母さん
 (5)チャイコフスキー:《スペードの女王》前奏曲*
 (6)チャイコフスキー:《スペードの女王》〜リーザの好きなロマンスを歌います
 (7)チャイコフスキー:《スペードの女王》〜ああ、今の世にはうんざりする
 (8)グリンカ:《イヴァン・スサーニン》〜
  かわいそうな馬は野で倒れ/泣くな、泣くな、小さな孤児よ
 (9)チャイコフスキー:《オルレアンの乙女》〜
  そう、時は来た/許しておくれ、故郷の野や丘よ
 (10)ボロディン:《イーゴリ公》〜陽の光が消えていく
 (11)ムソルグスキー:《ボリス・ゴドゥノフ》〜なんともどかしくだらだらと
 (12)リムスキー=コルサコフ:《雪娘》〜スコモローフたちの踊り*
  *はオーケストラのみ
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms)
パヴェル・バレフ(指揮)
バーデン=バーデン・フィルハーモニー
 人気・実力兼ね備えたメゾのヴェッセリーナ・カサロヴァ、GENUIN初登場!新レパートリーのロシア・アリア集!

 録音:2014 年10 月24 日、59'20

 ヴェッセリーナ・カサロヴァも栄光あるブルガリア人歌手の一人である。1965 年、ブルガリア中部のスターラ・ザゴラの生まれ。ソフィアで学んだ後、1989 年に西欧に出るやたちまち評判となり、僅か数年のうちに国際的な人気歌手になった。
 当時のカサロヴァは主にモーツァルトやロッシーニのメッゾソプラノ役を歌っており、その後ヘンデルなどのバロックオペラの男装メッゾソプラノ役でも名を馳せる。その一方で、メッゾソプラノを代表する役であるビゼー《カルメン》のタイトルロールを歌ったのはやっと2008 年のこと。
 サン=サーンスの《サムソンとデリラ》のデリラはようやく2011 年に初めて歌っている。カサロヴァが役選びに慎重なことが分かるだろう。
 2014 年に録音されたこのロシア・アリア集は、カサロヴァがロシアオペラに取り組もうとする意気込みが強く感じられる内容になっている。
 ブルガリア人歌手に共通した低音域の力強さはロシアオペラでは大きな武器になっている一方で、四半世紀に渡る西欧での活動で磨き上げられた洗練された美感がまたとても良く映えている。



BMG時代の代表的アルバム
まだ手に入りそうです

BMG
88697 283502
\2200
ヴェッセリーナ・カサロヴァ〜情熱のオペラ・アリア集
 ヴェルディ:
  1.歌劇「トロヴァトーレ」より
   「炎が爆ぜる」[アズチェーナ、第2幕]
  2.歌劇「ドン・カルロ」より 
   (1)「ああ、死の贈り物よ」[エボーリ、第4幕]
   (2)「美しいサラセンの」[エボーリ、テバルド、女官たち、第2幕]
 チャイコフスキー:
  3.歌劇「オルレアンの乙女(ジャンヌ・ダルク)」より 
 マスカーニ(1863-1945):
  4.歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
    「ママも知る通り」[サントゥッツア]
 チレーア(1866-1950):
  5.歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より
   「甘い喜び、甘い責め苦を」[公妃、第2幕]
  ビゼー(1838-1875):
   6.歌劇「カルメン」より
  (1)ハバネラ「恋ってのは野性の強い小鳥でね」[カルメン、合唱、第1幕]
  (2)セギディーリャ「セビーリャのとりでの近く」[カルメン、第1幕]
  (3)第2幕への間奏曲
  (4)ジプシーの歌「振鈴の棒が」
    [カルメン、フラスキータ、メルセデス、合唱、第2幕]
  (5)二重唱「やっぱり、カルメン、お前か」〜
   「あなたのために踊って差し上げましょう」
[ドン・ホセ、カルメン、第2幕]
 サン=サーンス(1835-1921):
  7.歌劇「サムソンとデリラ」より
  (1)ダゴンの巫女たちの踊り
  (2)「春が来れば、恋する心に希望が燃えて」[ダリラ、第1幕]
  (3)「あなたの声にわたしの心も開かれてゆく」[ダリラ、第2幕]
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms)
ジュリアーノ・カレッラ(指揮)
ミュンヘン放送管弦楽団

世界最高峰のメッゾ・ソプラノ、カサロヴァがドラマティックに描き出す、パッション溢れる7人の猛女たちの物語。世界最高峰のメッゾ・ソプラノ、待望の新録音。チェチーリア・バルトリ、マグダレーナ・コジェナーらと並び、現在世界最高峰に位置するブルガリア出身のメッゾ・ソプラノ、ヴェセリーナ・カサロヴァの久々の新録音の発売。来日公演のカルメンを含む、これまでのカサロヴァにはなかった、ドラマティックな役柄を網羅。当アルバムは、カサロヴァのこれまでになかったドラマティックな側面を浮き彫りにする最新のオペラ・アリア集。2008年夏、カサロヴァがチューリヒで初めて手がけ、センセーションを巻き起こしたカルメンを始め、デリラ、アズチェーナ、エボリ、サントゥッツァなど、情熱的なキャラクターで知られる有名なメッゾ・ソプラノ役のアリアを集めたもの。特にカルメンは、3月の日本公演でも予定されているように、今のカサロヴァが最も熱心に取り組んでいる役であり、新しい役柄に取り組むには、常に非常に慎重なカサロヴァだけに、従来にはない新たなカルメン像を期待できる。
録音:2007年10月22日〜26日、ミュンヘン、バイエルン放送局第1スタジオ

  
GEN 15361
\2300
〜ドイツ音楽コンクール 2013年度優勝者〜
 「Playtime!」〜サブリナ・マ(パーカッション)

  (1)マルクス・ボンガルツ(1963-):ポートレート ※
  (2)スティーヴ・ライヒ(1936-):ナゴヤ・マリンバ
  (3)リリ・ウィロウ:…azz e hamechir…
  (4)ブライアン・ファーニホウ(1943-):ボーン・アルファベット
  (5)ヤン・ショワー(1977-):プラトー ※
  (6)ホセ・M.ロペス・ロペス(1956-):カルキュオ・セクレト
  (7)リリ・ウィロウ:ハヴァナ ※
  (8)マルクス・ボンガルツ:ポエム ※
   ※世界初録音
サブリナ・マ(Perc)
(3)(7)リリ・ウィロウ(Vo)
(1)オルガ・ツェルティコヴァ(Cemb)
(2)(7)(8)アレキサンドロス・ジョヴァノス
 (マリンバ、ドラムス)
(5)(7)ヤン・ショワー(エレキ・ギター)
 録音:2014 年10 月、56’12

 イギリス生まれ、香港育ちのパーカッショニスト、サブリナ・マ。2013 年のドイツ音楽コンクールの優勝者は、マイケル・ユドゥー、デイヴィッド・フリードマン、中村功に師事。
 パーカッションにおけるダイナミックで多彩な表現に満ちた楽曲をセレクトしたこのアルバムは世界初録音曲を4 曲収録しています。
 ロペス・ロペスの“カルキュオ・セレクト”は、神秘的で幻想の世界へと誘うヴィブラフォンの音色。音に身を委ねたくなる癒しのパワーがすごい!
 スティーヴ・ライヒの“ナゴヤ・マリンバ”は、しらかわホールの柿落としのために委嘱された作品。2 つのマリンバが絡み合いながら、音型を少しずつ変えていきます。
 
GEN 15363
\2300
「テルミン・ソナタ」
 〜クリストファー・タルノフ:テルミン・オリジナル作品集

  クリストファー・タルノフ(1984-):
   テルミン・ソナタ第1番
   テルミンとピアノのための間奏曲第1番
   テルミン・ソナタ第2番
   テルミンとピアノのための間奏曲第2番
カロリーナ・エイク(テルミン)
クリストファー・タルノフ(ピアノ)
 録音:2014 年10 月、56’41

 世界初録音!前代未聞!?テルミン・ソナタ誕生!
 若き人気テルミン奏者カロリーナ・エイク。オーボエ奏者ハインツ・ホリガーとの共演や、フィンランドの現代音楽作曲家カラレヴィ・アホが彼女のために作曲した「テルミン協奏曲」、ハンブルク・バレエ団「人魚姫」(音楽:レーラ・アウエルバッハ)での演奏や、ファジル・サイの「交響曲第2 番“メソポタミア”」の録音に参加するなど、活動の場を広げている注目のテルミン奏者です。
 このアルバムもエイクのために書かれたもの。別世界へと誘う神秘的な音色のテルミンですが、とても明快で力強さを感じる音色、音程の確かさ、ピアノとの自然な融合はさすがの一言です。
 テルミンのためのソナタ…これからのテルミン作品の代表作になりそうです。
 
GEN 15364
\2300
「チェロ・エフェクト」
 〜チェロ四重奏編曲集(編曲:S.ドラブキン)

  プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」より
   (少女ジュリエット/マーキュシオ/百合の花を持った娘たちの踊り/
   仮面/騎士たちの踊り)
  プッチーニ:「トスカ」より“星は光りぬ”/
  ラフマニノフ:ヴォカリーズ/
  アントニ・カルロス・ジョビン:デサフィナード/
  ウィリアム・クリストファー・ハンディ:セントルイス・ブルース/
  デイヴ・ブルーベック:トルコ風ブルー・ロンド/
  ルロイ・アンダーソン:シンコペーテッド・クロック/
  アントニ・カルロス・ジョビン:ワン・ノート・サンバ/
  作曲者不詳:ブーブリキ/
  ボビー・ティモンズ:モーニン/
  ポール・デズモンド:テイク・ファイブ/
  チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ラストレッリ・チェロ四重奏団:
 【セルジオ・ドラブキン、
  キラ・クラフツォフ、
  キリル・ティモフェーエフ、
  ミシャ・デグチャレフ】
 録音: 2014 年6 月、53’45

 「誰も聴いたことのないチェロ四重奏を演奏しよう」と、ロシア出身のクラフツォフとベラルーシ出身のドラブキンを中心に2002 年に結成されたラストレッリ・チェロ四重奏団。
 クラシック、ジャズ、ラテン、ブルースなど、ジャンルを限定せずにとにかく楽しくチェロ四重奏曲を親しんでもらおうと選曲されています。
 メンバーの一人、ドラブキンがすべて編曲。携帯電話のCM で有名になったプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」のあのメロディや、抜け感のあるリズムが心地よいカルロス・ジョビンの「デサフィナード」、ユーモアあふれるアンダーソンの「シンコペーテッド・クロック」、ジャズの名曲「テイク・ファイブ」も変拍子の難曲を息の合ったアンサンブルで演奏しています。
 
GEN 15373
\2300
「Blue」〜ドビュッシー、リン・ヤン、ラヴェルの弦楽四重奏曲集
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調Op.10
 リン・ヤン(1982-):弦楽四重奏曲第1番「この瞬間に」
 ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
アマリリス四重奏団:
 【グスタフ・フリーリングハウス(Vn)
  レナ・サンドゥ(Vn)、
  レナ・エッケルス(Va)、
  イヴ・サンドゥ(Vc)】
 録音:2013〜2015 年、72’24

 アルバム「White(GEN 11218,ハイドン&ウェーベルン)」はドイツの権威ある音楽賞「エコー・クラシック・アワード」を受賞しました。
 次に「Red」「Green」と続いたこのシリーズの最新作がこの「Blue」。印象派のドビュッシー、ラヴェル、そしてアマリリス四重奏団のために作曲され、今回が世界初録音となるリン・ヤンの“弦楽四重奏曲第1 番「この瞬間に」”。中国伝統音楽を取り入れ、ほぼピチカートとグリッサンドで奏されるという難曲です。
 ドビュッシーの作品はジャワのガムランからの影響を受けたとされる響き、そのドビュッシーに絶賛されたラヴェルの作品は3 作品とも、作曲家の持つ個性的なスタイルを取り入れた作風のもの。洗練されたモダンな響きが広がっています。
 
GEN 15375
\2300
「バッハ・ウィズアウト・ワーズ」〜
 J.S.バッハのコラールとコラール前奏曲の編曲集
アンナ・クリスティアーヌ・ノイマン(ピアノ)
アンヤ・クラインミヒェル(ピアノ[連弾])
 (1)クルターク編:四手連弾カンタータ「神の時こそいと良きときBWV106」より“ソナティーナ”
 (2)「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」※
 (3)ブゾーニ編:コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV659」
 (4)ノイマン編:四声のコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
 (5)ノイマン編:「主よ、人の望みの喜びよ」
 (6)「かくも喜びに満てる日」※
 (7)ランバート編:コラール前奏曲「かくも喜びに満てる日BWV605」
 (8)「甘き喜びのうちに」※
 (9)ケンプ編:コラール前奏曲「甘き喜びのうちにBWV751」
 (10)ロード・バーナーズ編:コラール前奏曲「甘き喜びのうちにBWV729」
 (11)「ひとよ、汝がつみの」※
 (12)ハウエルズ編:コラール前奏曲「ひとよ、汝がつみのBWV622」
 (13)「わが心の切なる願い」※
 (14)ウォルトン編:コラール前奏曲「わが心の切なる願いBWV727」
 (15)「おお、穢れなき神の子羊」※
 (16)クルターク編:四手連弾のためのコラール「おお、穢れなき神の子羊」
 (17)ウィルナー編:「マタイ受難曲BWV244」より最終合唱「我らは涙流してひざまずき」
 (18)ヴォーン=ウィリアムズ編:コラール「ああ、われらと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよBWV.253」
 (19)ヴォーン=ウィリアムズ編:コラール前奏曲「ああ、われらと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよBWV.649」
 (20)「最愛のイエス、われらここにあり」※
 (21)コーエン編:コラール前奏曲「最愛のイエス、われらここにありBWV731」
 (22)「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」※
 (23)コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわるBWV639」
 (24)「深き困窮より,われ汝に呼ばわる」※
 (25)クルターク編:四手連弾のためのコラール「深き困窮より,われ汝に呼ばわるBWV687」
 (26)「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」※
 (27)クルターク編:四手連弾のためのコラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれBWV711」
 (28)ケンプ編:コラール「審判の日は来れりBWV307」
 (29)ケンプ編:コラール「今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよBWV734」
 (30)ブリッジ編:宗教歌曲「甘き死よ来たれ BWV478」
 (31)「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」※
 (32)ヘス編:シュープラー・コラール「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声BWV645」※
 (33)レーガー編:四手連弾のための「G 線上のアリア」BWV1068
  ※印:アルバート・リーメンシュナイダー校訂「J.S.バッハ:371の和声的コラールと69 の通奏低音付き旋律コラール」より
 録音:2014 年9 月、69’33

 J.S.バッハのコラール、コラール前奏曲、宗教曲などをピアノに編曲した作品を収録。
 J.S.バッハの偉大な作品は、時代を超えて様々な編曲が多数存在します。バッハへの深い愛情や尊敬の念が詰まった現代音楽作曲家のクルタークによる四手連弾や、名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプによるアレンジは、原曲をさらに魅力的で刺激的に、聴き手に新鮮な感情を与えてくれます。
 
GEN 15376
\2300
「デュオ・フォー・ワン」
 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
 ヴィラ=ロボス:赤ちゃんの一族 第一組曲
 セルヴェ:サンクトペテルブルクの思い出Op.15
 パガニーニ:弦楽独奏のためのモーセの主題による変奏曲
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3章
エレナ・ガポネンコ
 (チェロ&ピアノ多重録音)
 録音:2014 年7 月、8 月、11 月、68’06

 4 歳からチェロとピアノをはじめ、遂には大学で両方を学んだ才媛ガポネンコのデビュー・アルバム。真似出来る人は少ないであろう、チェロとピアノ、どちらもガポネンコ自身の演奏という興味深いもの。
 彼女が望む作品表現が完璧に収められています。
 
GEN 15379
\2300
「休みなさい、我が魂よ」〜R.シュトラウス:歌曲集
 休みなさい、我が魂よOp.27-1/夜Op.10-3/冬の夜Op.15-2/
 赤いバラ/バラのリボンOp.36-1/時なし花Op.10-7/なにもOp.10-2/
 乙女の花Op.22 [矢車菊、ポピー、木づた、睡蓮]/
 森のしあわせOp.49-1/若い魔女の歌Op.39-2/子守歌Op.41-1/
 解き放たれてOp.39-4/ひそやかな歌Op.41-5/
 詩人の夕暮れの散策Op.47-2/万霊節Op.10-8/明日!Op.27-4
カタリーナ・ペルジケ(ソプラノ)
ニコラス・リンマー(ピアノ)
 録音:2015 年3 月、57’02

 シューベルト国際リート・コンクール、ノルウェーのソニヤ王妃国際音楽コンクールに優勝するなど、ドイツの注目のソプラノ、カテレーナ・ペルジケ。
 ドレスデンのゼンパーオーパーでの喜歌劇「愉快なニーベルンゲン」のジゼルヘーマ役、フライブルク歌劇場とオルテンブルク州立歌劇場での歌劇「愛の妙薬」のジャンネッタ役など、世界各地で活躍しています。
 このリヒャルト・シュトラウスの歌曲では、滑らかな美声で、甘美な歌の世界を繰り広げています。
 
GEN 15380
(2CD)
\4600→\4190
レオニード・サバネーエフ(1881-1968):ピアノ作品全集Vol.1
 CD1)
  4つの前奏曲Op.1/4つの前奏曲Op.2/2つの前奏曲Op.3/
  2つの小品Op.5/2つの小品Op.6/3つの小品Op.7/
  2つの小品Op.8/4つの小品Op.9
 CD2)
  8つの前奏曲Op.10/6つの詩Op.11/
  3つの小品Op.12/4つの断片Op.13
ミヒャエル・シェーファー(ピアノ)
 録音:2014〜2015 年59’34/48’58

 忘れられたロシアの作曲家、音楽学者、評論家サバネーエフ。タネーエフ、リムスキー=コルサコフに師事しました。
 スクリャービンの友人としても知られ、スクリャービンの回想録「晩年に明かされた創作秘話」が有名です。今作はまさに貴重といえるピアノ・ソロ作品をまとめたアルバム第1弾!
 埋もれたままにするのはもったいない程の小品ばかり。抒情が溢れ出る美しいメロディ。ちょっぴりの切なさも入り混じる。どこかスクリャービンのような神秘的な雰囲気も感じられます。ピアノ好きの方にオススメです。




PNEUMA


PN 1510
\2600
アレクサンドリアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第34番「失われたイコン」(器楽)/155番「アレクサンドリアの騎士」
  第131番「皇帝と司教」(器楽)/第182番「ディムヤートの追い剥ぎ」
  第265番「ダマスカスの聖ヨハネ」(器楽)/第65番「アレクサンドリアの隠者」
  第145番「聖ヨハネ・エレモシナリウス」(器楽)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、コーラスビオラ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス、フィドゥラ)
 フリエタ・ビニャス(歌、コーラス)
 ウゴ・ベステルダール(パンデロ、コーラス)
 ヤニス・パパヨアヌ(リュート、トゥンブル、ブズーキ)
 ディミトリス・プソニス(サントゥル、サズ、弓奏リラ)
 フェリペ・サンチェス(ビウエラ・ダ・ペニョラ)
 ワフィル・シェイクヘルディネ(ギンブリ)
 ハイメ・ムニョス(シャリュモー、バグパイプ、カヴァル、カラモ)
 アルフォンソ・トマス、
 アレハンドロ・レオン(笛)
 アルバロ・アルトゥロ(鐘)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデロ、パンデレタ)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、トロンバ・マリーナ、笛、コーラス)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2014年10月-2015年6月、場所の記載なし

エドゥアルド・パニアグアのライフ・ワーク・シリーズ。エジプトの都市アレクサンドリアにまつわるカンティガを収録。

 

PN 1520
\1700
イブン・アラビ 光の住まい
  Tasabih / Mi corazon adopta todas las formas. Muwwal modo Sika
  Mi corazon adopta todas las formas. Muwwal Sahli / Almuedano interior
  Saludo a Salma / Estado de pasion / Las sombras de la noche
  Al-Andalus abre sus puertas / Brillo el relampago / El secreto encuentro
  Senor de los senores. Ya Sayyida / Sus laderas son suaves

様々な演奏者

アル=アンダルス(イスラム統治下のイベリア半島地域)の思想家イブン・アラビ(1165-1240)の生誕850年を記念して当レーベルのアル=アンダルス音楽の既発売録音から選曲された編集盤。廉価設定です。




MODE



MODE285
\2100→\1890
Luc Ferrari/ Brunhild Ferrari Vincent Royer
 1. Luc Ferrari: Ephemere(1974)
  for viola & tape by Brunhild Ferrari(2011)
 2. Brunhild Ferrari: Le Piano Englouti(2012)
  version for viola & tape
 3. Vincent Royer - Luc Ferrari:
   Pour Que Le Vent Soit Propice(2011)
Vincent Royer
 (viola)(voice)(percussion)(electronics)
リュック・フェラーリ新譜
 


MODE286
(2CD)
\4200→\3790
Christian Wolff/ Incidental Music and Keyboard Miscellany
 クリスチャン・ウォルフ 第7集
Christian Wolff(piano)
 

MODE282
\2100
Ulrich Krieger/ Urban Dreamings
 1. Sternenjager I(2005)
  for bass flute,bass clarinet,tenor saxophone,electronics
 2. Before/ Quake(2005)
  for cello,piano percussion
 3. II Cimitero Chiuso(1997)
  for amplified chamber ensemble
Ulrich Krieger(soprano saxophones)
Johannes Uhle(organ)
Ensemble Experimente
California EAR Unit
 

MODE283
\2100
Lewis Nielson/ AXIS
 1. Le Journal du Corps(2010)
  for string quartet
 2. Tocsin(2009)
  for six percussionists red fish blue fish
 3. Axis(Sandman)(2005)
  for solo percussion and string quintet
The Jack Quartet
Steven Schick(con)(percussion)
Emily Dufour(vc)
Nicholas Demaison(con)




<メジャー・レーベル>

DG



4795404
(11CD)
\10000→\9390

《偉大なるショパン・ピアニストたち
 〜ショパン・コンクール優勝者 1927年—2010年》


ショパン:
【CD1】
 《レフ・オボーリン:1927》
  ピアノ・ソナタ第3番Op.58(1951年、モスクワ・ライヴ),
  子守歌Op.57(1947年10月12日、ワルシャワ・ライヴ),
  夜想曲嬰ハ短調(1927年ショパン・コンクール・ライヴ)〜レフ・オボーリン/
 《アレクサンダー・ウニンスキー:1932》
  マズルカ第1&41番, ワルツ第11番(録音:1932年、ワルシャワ),
  舟歌(録音:1952年、アムステルダム),
  練習曲Op.25-7(録音:1954年、アムステルダム)/
 《ヤコフ・ザーク:1937》
  華麗なる円舞曲Op.34-3, 夜想曲第9&11番,
  マズルカ第11, 22, 40, 41番(録音:1955年)/
【CD2】
 《ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ:1949》
  ピアノ協奏曲第1番〜スメターチェク&チェコ・フィル(録音:1955年、プラハ)/
 《ベラ・ダヴィドヴィチ:1949》
  ピアノ協奏曲第2番〜コンドラシン&モスクワ交響楽団(録音:1961年、モスクワ)/
 《アダム・ハラシェヴィチ:1955》
  バラード第1番, 練習曲Op.25-6(録音:1966年、モスクワ)/
【CD3】
 《マウリツィオ・ポリーニ:1960》
  12の練習曲Op.25(録音:1972年),
  ピアノ・ソナタ第2番Op.35(録音:1984年),
  子守歌Op.57(録音:1990年)/
【CD4】
 《マルタ・アルゲリッチ:1965》
  24の前奏曲Op.28(録音:1975年), 前奏曲嬰ハ短調Op.45,
  前奏曲変イ長調(遺作)(録音:1977年),
  スケルツォ第3番Op.39(録音:1960年),3つのマズルカOp.59,
  ポロネーズ 変イ長調「幻想」Op.61(録音:1967年)/
【CD5】
 《ギャリック・オールソン:1970》
  マズルカ第32番, ワルツ第1番(録音:2006年8月20日、ワルシャワ・ライヴ),
  マズルカ第6番, 夜想曲第7&8番, スケルツォ第3番, ワルツ第7番,
  バラード第3番, 幻想曲Op.49, ワルツ第5番, 練習曲Op.10-4
   (録音:2010年2月25日、ワルシャワ・ライヴ)/
【CD6】
 《クリスティアン・ツィマーマン:1975》
  4つのバラード, 舟歌Op.60, 幻想曲ヘ短調Op.49(録音:1987年)/
【CD7】
 《ダン・タイ・ソン:1980》
  夜想曲第5&7番, ワルツ第3番,
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22,
  マズルカ第15&45番, スケルツォ第2番(録音:1981年)/
 《スタニスラフ・ブーニン:1985》
  バラード第4番, マズルカ第22〜25番, ワルツ第4番,
  ポロネーズ第6番(録音:1985年)/
【CD8】
 《ケヴィン・ケナー:1990》
  即興曲第2番, 練習曲Op.10-4&12, バラード第4番,
  スケルツォ第3番(録音:1990年、ワルシャワ・ライヴ)/
 《フィリップ・ジュジアーノ:1995》
  夜想曲第10番, ワルツ第7番, バラード第7番, ワルツ第1番
  (録音:2010, 2008年、ワルシャワ・ライヴ)/
《アレクセイ・スルタノフ:1995》
 練習曲Op.25-5&6, 練習曲Op.10-12, 夜想曲第13番,
 ポロネーズ第6番(録音:1995年、ワルシャワ・ライヴ)/
【CD9】
 《ユンディ・リ:2000》
  ピアノ・ソナタ第3番,
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ, .
  練習曲Op.10-2&5, .練習曲Op.25-11, 夜想曲第1,2,5番,
  .即興曲第4番(録音:2001年)/
【CD10】
 《ラファウ・ブレハッチ:2005》
  ポロネーズ第1〜7番(録音:2013年)/
【CD11】
 《ユリアンナ・アヴデーエワ;2010》
  ワルツ第2番(録音:2008年8月22日、ワルシャワ・ライヴ),
  夜想曲第17番, スケルツォ第1番, 4つのマズルカOp.33,
  ポロネーズ第7番
   (録音:2011年8月24日、
    ポーランド放送・ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートスタジオ、ライヴ),
  スケルツォ第4番, 4つのマズルカOp.30,
  前奏曲 嬰ハ短調Op.45
   (録音:2010年10月6&12日、ショパン・コンクールでのステージ・オーディション)
 ショパン・コンクール優勝者(または最高位)によるショパンの名演奏集
 2015年のショパン国際ピアノ・コンクールも興奮の内に終了。また新たな才能が大きな賞賛とともに輝かしい世界へと歩みを始めました。
 このアルバムには歴代のショパン・コンクールの優勝者たちの演奏が収められています。
 もちろん21世紀の現代とは、奏者たちに求められる「テクニックや音楽性」にも違いがあり、またその順位にも異論が巻き起こることも多々ありましたが、各々の優勝者たちのその後の活躍を見るにつけ、やはりコンクールという篩は、優れた人材を発掘する1つの確実な方法と言えるのでしょう。


 


4794648
(24CD)
\9000→\8490

こういうのけっこう好きです。

 《24時間でわかる音楽史》

【CD1】
 グレゴリオ聖歌:
  「すべての者はシバより来たらん」「タルシスの王らは」
  「わたしたちは東方でそのかたの星を見た」「ここは恐ろしい場所」
  「われは御身の聖殿のみまえにひれ伏さん」「神なる主」「奉納唱」〜
   ヨッピヒ神父(指揮)ミュンスターシュヴァルツァハ修道院聖歌隊[録音:1981年]/
 ペロタン:「地上のすべての国々は」「地位ある人々が座に就き」/
 マショー:
  「ああ、この苦しみ!どうして忘れられよう」「運命女神の約束に」
  「ダヴィデのホケトゥス」「主にして日なるキリストよ」〜
   デヴィッド・マンロウ指揮 ロンドン古楽コンソート[録音:1975年]/
【CD2】
 作者不詳:「トリスタンの嘆き〜ロッタ」「イスタンピータ」,
 アテニャン:「バス・ダンス」他〜ウルザーマー・コレギウム[録音:1971年],
 デュファイ、ダンスタブル:「モテトゥス」より、
 ジョスカン・デ・プレ:「オケヘムの死を悼む挽歌」,
 パレストリーナ:「バビロンの流れのほとりに」,
 バード:「3声のミサ曲」〜プロ・カンツォーネ・アンティクァ[録音:1971〜1973年],
 ダウランド:ファンタジア〜コンラート・ラゴスニック(リュート)[録音:1973年]/
【CD3】
 J.S.バッハ: 「復活祭オラトリオ」 BWV.249,
 ヘンデル:「メサイア」より抜粋〜
  ポール・マクリーシュ(指揮)ガブリエリ・コンソート[録音:2000, 1996年]/
【CD4】
 パッヘルベル:「カノンとジーグ」,
 ヘンデル:「シバの女王の入場」「王宮の花火の音楽」,
 J.S.バッハ:「ブランデンブルク協奏曲第1番」,
 ヴィヴァルディ:「四季」より「春」,
 パーセル:「シャコンヌ」〜
  トレヴァー・ピノック(指揮)イングリッシュ・コンサート[録音:1981〜1985年]/
【CD5】
 ハイドン:交響曲第94番「驚愕」,
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」,
 ベートーヴェン:交響曲第5番〜
  バーンスタイン(指揮)ウィーン・フィル[録音:1985, 1984, 1977年]/
【CD6】
 ハイドン:トランペット協奏曲〜
  モーリス・アンドレ(Tp)
  ハンス・シュタットルマイアー(指揮)ミュンヘン室内管[録音:1966年],
 モーツァルト:クラリネット協奏曲〜
  チャールズ・ナイディック(Cl) アマデウス室内管[録音:1987年],
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番〜
  ヴィルヘルム・ケンプ(P) F・ライトナー(指揮)ベルリン・フィル[録音:1961年]/
【CD7】
 ベルリオーズ:幻想交響曲ケルビーニ:「アナクレオン」序曲,
 オーベール:「ポルティチの娘」序曲〜
  マルケヴィチ(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団[録音:1961年]/
【CD8】
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」〜
  バーンスタイン(指揮)アムステルダム・コセルトヘボウ管[録音:1987年],
 ブラームス:交響曲第1番〜
  バーンスタイン(指揮)ウィーン・フィル[録音:1981年]/
【CD9】
 シューマン:「詩人の恋」,
 ベートーヴェン:「君を愛す」「アデライーデ」「諦め」「くちづけ」,
 シューベルト:
  「シルヴィアに」「双子座の星に寄せる舟人の歌」
  「変貌自在な恋する男」「孤独な男」「夕映えの中で」「セレナーデ」
  「リュートに寄せて」「ミューズの子」「音楽に寄せて」〜
   フリッツ・ヴンダーリヒ(Br) フーベルト・ギーゼン(P) [録音:1965〜1966年]/
【CD10】
 ショパン:スケルツォ第3番,
 ブラームス:2つのラプソディ,
 プロコフィエフ:トッカータ,
 ラヴェル:水の戯れ,
 ショパン:舟歌, リスト:ハンガリー狂詩曲第6番,
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調〜
   マルタ・アルゲリッチ(P)[録音:1960, 1971年]/
【CD11】
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35,
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64〜
  ナタン・ミルシテイン(Vn)
  クラウディオ・アバド(指揮)ウィーン・フィル[録音:1972, 1973年]/
【CD12】
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲Op.104〜
  ピエール・フルニエ(Vc)
  ジョージ・セル(指揮)ベルリン・フィル[録音:1961年],
 エルガー:チェロ協奏曲Op.85〜
  ピエール・フルニエ(Vc)
  アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮)ベルリン・フィル[録音:1966年]/
【CD13】
 シューマン:ピアノ協奏曲Op.54,
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18〜
  スヴャトスラフ・リヒテル(P)
  ヴィトルト・ロヴィツキ(指揮)ワルシャワ国立フィル[録音:1958, 1959年]/
【CD14】
 ブラームス:アルト・ラプソディOp.53〜
  アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
  ジェイムズ・レヴァイン(指揮)ウィーン・フィル[録音:1992年],
 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集,
 R.シュトラウス:4つの最後の歌〜
  シェリル・ステューダー(Sp)
  ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)ドレスデン・シュターツカペレ[録音:1993年],
 マーラー:さすらう若者の歌〜
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
  ラファエル・クーベリック(指揮)バイエルン放送交響楽団 [録音:1968年]/
【CD15】
 シベリウス:フィンランディアOp.26,
 スメタナ:モルダウ, ホルスト:惑星〜
  ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
  ベルリン・フィル, ウィーン・フィル, シカゴ響[録音:1992, 1986, 1989年]/
【CD16】
 プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番Op.50,
 バルトーク:弦楽四重奏曲第3番Sz.85,
 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番Op.110〜
  エマーソン弦楽四重奏団[録音:1989, 1988, 1998年]/
【CD17】
 バーバー:弦楽のためのアダージョ,
 ブリテン:ピーター・グライムズからの4つの海の間奏曲,
 アイヴズ:夕暮れのセントラルパ−ク,
 ストラヴィンスキー:春の祭典〜
  バーンスタイン(指揮)
  ロサンゼルス・フィル, ボストン響, ニューヨーク・フィル, イスラエル・フィル
   [録音:1982, 1990, 1988, 1982年]/
【CD18】
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲,
 ソル:ソナタ ハ長調Op.15b,
 アルベニス:グラナダ,
 バリオス:大聖堂, V=ロボス:5つのプレリュード,
 トローバ:トリーハ,
 ブローウェル:ゆりかごの歌〜
  イェラン・セルシェル(G) オルフェウス室内管[録音:1989〜1997年]/
【CD19】
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ, ダフニスとクロエ第2組曲, ボレロ,
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲, 海〜
  ダニエル・バレンボイム(指揮)パリ管弦楽団[録音:1981, 1978年]/
【CD20】
 ベルク:管弦楽のための3つの小品Op.6,
 ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品Op.6,
 シェーンベルク:管弦楽のための5つの小品Op.16,
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲〜
  ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
  ベルリン・フィル, アンネ=ゾフィー・ムター(Vn) [録音:1996, 1992年]/
【CD21】
 ライヒ:6台のピアノ〜スティーヴ・ライヒ(P)他,
 ジョン・アダムズ:シュエイカー・ループス〜
  エド・デ・ワールト(指揮)サンフランシスコ響,
 フィリップ・グラス:ヴァイオリン協奏曲〜
  ギドン・クレーメル(Vn)
  クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン・フィル[録音:1974, 1983, 1982年]/
【CD22】
 ビゼー:「カルメン」前奏曲,
 ロッシーニ:「アルジェリアのイタリア女」序曲〜
  クラウディオ・アバド(指揮)ロンドン響 ウィーン・フィル,
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲,
 ヴェルディ:「運命の力」序曲,
 R.シュトラウス:「サロメ」より7つのヴェールの踊り〜
  ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)フィルハーモニア管,
 ベルリオーズ:ハンガリー行進曲〜小澤征爾(指揮)ボストン響,
 J.シュトラウスII:「こうもり」序曲〜
  カルロス・クライバー(指揮)バイエルン国立管弦楽団,
 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ,
  ジェイムズ・レヴァイン(指揮)ドレスデン・シュターツカペレ,
 ワーグナー:「神々の黄昏」より葬送行進曲〜
  ペーター・シュナイダー(指揮)ドレスデン・シュターツカペレ,
 ベートーヴェン:「フィデリオ」序曲〜
  レナード・バーンスタイン(指揮)ウィーン・フィル,
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲〜
  ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/
【CD23】
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」より「カタログの歌」〜
  イルデブランド・ダルカンジェロ(Br),
 プッチーニ:「ボエーム」より「冷たい手」〜
  ジェリー・ハドレイ(T),
 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」より「私は町の何でも屋」〜
  ヘルマン・プライ(Br),
 ビゼー:「カルメン」より「セビリヤの砦の近くに」〜
  テレサ・ベルガンサ(Ms) プラシド・ドミンゴ(T),
 ヴェルディ:「椿姫」より「花から花へ」〜
  イレアナ・コトルバス(Sp) プラシド・ドミンゴ(T),
 プッチーニ:「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」〜
  ロベルト・アラーニャ(T),
 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より「イゾルデの死」〜
  ブリギット・ニルソン(Sp),
 プッチーニ:「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」〜
  ミレッラ・フレーニ(Sp),
 モーツァルト:「魔笛」より「おいらは鳥刺し」〜
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br),
 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」より「今の歌声は」〜
  テレサ・ベルガンサ(Ms),
 レオンカヴァッロ:「道化師」より「衣装をつけろ」〜カルロ・ベルゴンツィ(T),
 モーツァルト:「魔笛」より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」〜
  ロバータ・ピーターズ(Sp),
 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」より「全ての年齢は恋に従順」〜
  パータ・ブルチュラーゼ(Bs),
 ドニゼッティ:「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」〜エスタ・ウィンベルイ(T),
 モーツァルト:「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」〜
  ブリン・ターフェル(Br),
 パーセル:「ディドとエネアス」より「あなたの手を貸して、ベリンダ」〜
   アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)/
【CD24】
 ウェーバー:「魔弾の射手」より「狩人の合唱」〜
  ライプツィヒ放送合唱団,
 ヴェルディ:「椿姫」より「乾杯の歌」〜
  バイエルン国立歌劇場合唱団,
 モーツァルト:「コシ・ファン・トゥッテ」より「風は穏やかに」〜
  キリ・テ・カナワ(Sp)他,
 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」より
  「だれがこのような時に抑えられるか」〜
   シェリル・ステューダー(Sp)他,
 ベートーヴェン:「フィデリオ」より「囚人たちの合唱」〜
  ウィーン国立歌劇場合唱団,
 モーツァルト:「フィガロの結婚」より「ひどいぞ、なぜ今まで」〜
  アリソン・ハグレイ(Sp)他,
 パーセル:「アーサー王」より「ご覧あれ ご覧あれ」〜
  イングリッシュ・コンサート合唱団,
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」より「ドン・ジョヴァンニ、汝は我を夕食に招いた」〜
  ヴィタリ・コワリョフ(Bs)他,
 ワーグナー:「ローエングリン」より「婚礼の合唱」〜
  バイエルン放送合唱団,
 プッチーニ:「ボエーム」より「ああ、ミミ 君はもうもどって来ない」〜
  ジェリー・ハドレイ(T)他,
 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」より「アンヴィル・コーラス」〜
  ローマ・サンタ・チェチーリア国立合唱団,
 オッフェンバック:「ホフマン物語」より「美しい夜、おお、恋の夜よ」〜
  エディタ・グルベローヴァ(Sp)他,
 ヴェルディ:「ナブッコ」より「行け、思いよ、金色の翼に乗って」〜
  ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団,
 R.シュトラウス:「ばらの騎士」より「夢なのでしょう、本当ではないのでしょうか」〜
  ディアナ・ダムラウ(Sp)他,
 ベルク:「ヴォツェック」より「ぐるぐる、ぐるぐる、バラの冠、踊れ」
 これがあれば音楽史は完璧インプット!
 24枚のディスクに、グレゴリオ聖歌から現代音楽までの名曲をたっぷり24時間分収録したボックス。
 バーンスタイン、アルゲリッチ、アバド、クライバーなど蒼々たるアーティストによる名演で辿る豪華な音楽史です。歴史あるドイツ・グラモフォンの音源で構成されています。
 

4795682
(8CD+Blu-rayオーディオ)
\9000
マックス・リヒター/スリープ(SLEEP 8時間ヴァージョン)
 1 DREAM 1 (before the wind blows it all away)
 2 CUMULONIMBUS
 3 DREAM 2 (entropy)
 4 PATH (7676)
 5 WHO’S NAME IS WRITTEN ON WATER
 6 PATTERNS (cypher)
 7 SOLO
 8 ARIA 1
 9 RETURN 2 (song)
 10 NOR EARTH, NOR BOUNDLESS SEA
 11 DREAM 11 (whisper music)
 12 MOTH-LIKE STARS
 13 PATH 17 (before the ending of daylight)
 14 SPACE 26 (epicardium)
 15 PATTERNS (lux)
 16 CONSTELLATION 1
 17 CONSTELLATION 2
 18 SPAC E 2 (slow waves)
 19 CHORALE / GLOW
 20 DREAM 19 (pulse)
 21 CASSIOPAEIA
 22 NON-ETERNAL
 23 SONG / ECHO
 24 ARIA 2
 25 NEVER FADE INTO NOTHINGNESS
 26 RETURN 16 (time capsule)
 27 IF YOU CAME THIS WAY
 28 SPACE 17 (chains)
 29 SUBLUNAR
 30 DREAM 17 (Alpha)
 31 DREAM 0 (till break of day)
Soprano: Grace Davidson
Piano, Organ & Moog: Max Richter
Violin: Ben Russell, Yuki Numata Resnick
Viola: Caleb Burhans
Cello: Brian Snow
Cello: Clarice Jensen
 マックス・リヒターの新たな試みは眠りと音の美しきコラボ!
 8時間のフル・ヴァージョンがCDでも遂に登場。
 リヒターは最新作『スリープ』で新たな歴史を作り出しました。単一の楽曲としてはレコーディング史上最長の音楽を演奏し、リスナーが眠りに落ちる間も聞こえてくる——体感できる——音楽を。「これは激動の世界に捧げるパーソナルなララバイだ。いわば、スローライフ宣言なんだよ」とリヒターは語ります。
  『スリープ』はあらゆる点で画期的な作品ですが、音楽的にはこれまでリヒターが規範としてきた枠組みを継承しています——つまり、クラシック音楽の語法はいかにあるべきか、問いかけを続けているのです。
 これまでの彼の作品同様、『スリープ』ではピアノ、ストリングス、キーボード、エレクトロニクス、ヴォイスが中心となり、さまざまな音楽ジャンルの曖昧な境界線をまたいでいきます。
 即座に癒される催眠効果をもたらす音楽を期待すると、実際には全く異なる音が展開されていきます。9月にリリースした1時間ヴァージョンの『フロム・スリープ』は“耳を傾けて聞くため”に選曲されていましたが、こちらの8時間に及ぶ『スリープ』は、最初から最後まで耳を傾けて聞く——体感する——ことを前提とした作品で、曲頭で覚醒していたリスナーは終曲で眠りに落ちるよう、意図されています。
 当初デジタルのみで発売されていましたが、1時間ヴァージョンの好評を受けて、8時間ヴァージョンもCD+高音質ブルーレイ・オーディオの形でもお楽しみいただけることになりました。
 夜中に聞いてもらうために書いた曲なので、実際に聞きながら眠りに落ちてもらえることを望んでいるよ」とリヒターは語っています。
 全てが1枚に収録されたブルーレイ・オーディオが付いているので、寝ながら聴くのに最適なヴァージョンといえましょう
  録音:2015年3月19日-20日 ニューヨーク、アバター・スタジオ




SONY


8887512312-2
(4CD)
\2700
プラシド・ドミンゴ75歳記念
プラシド・ドミンゴ/ザ・ベスト・オブ・プラシド・ドミンゴ

【CD1】
 1) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」,
 2) プッチーニ:歌劇『リゴレット』より「さらわれてしまった.ほおの涙が」,
 3) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「冷たい手」,
 4) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「ああ、麗しの乙女」,
 5) ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「清きアイーダ」,
 6) ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「ああ、いとしい私の恋人」,
 7) ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「見よ、恐ろしい炎を」,
 8) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」,
 9) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「泣くな、リューよ」,
 10) ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より
  「さあ、言ってくれ、彼女が忠実に私を待っているかを」,
 11) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「燃える心を」,
 12) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」,
 13) ヴェルディ:歌劇『蝶々夫人』より「変わらぬ愛を」,
 14) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「プロヴァンスの海と陸」,
 15) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」,
 16)ヴェルディ:歌劇『ルイザ・ミラー』より
  「ああ!この目が見たものを信じないことができたなら」,
 17) ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「あ、あのお方だ」,
 18) ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「私を恐れるな」/
【CD2】
 1) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装をつけろ」,
 2) チレア:歌劇『アルルの女』より「フェデリコの嘆き」,
 3) ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」,
 4) フロトー:歌劇『マルタ』より「夢のごとく」,
 5) ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より「はるかな国に」,
 6) モーツァルト:歌劇『魔笛』より「なんと魔法の音は強いことか」,
 7) モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「恋人を慰めて」,
 8) ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」,
 9)ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』より「ある日、青空を眺めて」,
 10) マスネ:歌劇『ウェルテル』より「春風よ 何故私を目覚めさせるのか」,
 11)マスネ:歌劇『マノン』より「消え去れ、甘い幻影よ」,
 12) グノー:歌劇『ファウスト』より「この清らかな住まい」,
 13) マイアベーア:歌劇『アフリカの女』より「おおパラダイス」,
 14) グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より
  「愛の神、愛の神か〜ああ!陽よ昇れ」,
 15) チャイコフスキー:歌劇『エフゲニー・オネーギン』より
  「どこに行ってしまったのだ」,
 16) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より
  「お母さん、あの酒は強いね」,
 17) ビゼー:歌劇『真珠採り』より「聖なる神殿の奥深く」/
【CD3】
 1) トニー・レニス:『人混みに立つ男』,
 2) トスティ:『理想の人』,
 3) バーンスタイン:『マリア』, 4) デ・クルティス:『帰れソレントへ』,
 5) ドミンゴJr:『ヒア・マイ・ソング』,
 6) リー・ホールドリッジ:『マイ・ソング、マイ・ライフ』,
 7) ヤニー:『Il primo tocco』,
 8) ジョン・デンバー:『アニーズ・ソング』,
 9) ジョン・レノン:『イエスタデイ』,
 10) ジェームズ・ホーナー:『イル・ミオ・クオーレ・ヴァ
  (*タイタニックのテーマ:マイ・ハート・ウィル・ゴー・オンのイタリア語バージョン)』,
 11) ジョン・デンバー:『パハップス・ラヴ』,
 12) ジョゼフ・コズマ:『枯葉』,
 13) ジャン・ポール・マルティーニ:『愛の歓び』,
 14) チャーリー・チャップリン:『エターナリー』,
 15) ホルヘ・カランドレッリ:『良心』,
 16) ドミンゴJr:『ザ・ギフト・オブ・ラヴ』,
 17) ステファノ・トマセリ:『真美の愛』,
 18) ドミンゴJr&ホルヘ・カランドレッリ:『感謝』,
 19) バッハ=グノー『アヴェ・マリア』,
 20) ヘンデル:『オンブラ・マイ・フ』,
 21) ビゼー:『アニュス・デイ』,
 22) フランク:『天使の糧』,
 23) ドミンゴJr:『クリスマスの子供たち』/
【CD4】
 1) 『Mediterraneo』, 2) 『Alma Latina』, 3) 『Granada』,
 4) 『Siboney』, 5) 『Malaguena』,
 6) 『De Mexico a Buenos Aires』,
 7) 『El Humahuaqueno -Caballo viejo - Moliendo cafe』,
 8) 『Manha de carnaval - Aquarela do Brasil』,
 9) 『La Paloma』, 10) 『Aranjuez』,
 11) 『Besame mucho』, 12)『Jalousie』,
 13) 『Perfidia - Frenesi - La ultima noche』,
 14) 『Paloma querida』, 15) 『La malaguena』,
 16) 『Ayudame, Dios mio』, 17) 『Yo soymexicano』,
 18) 『Quiereme mucho』, 19) 『La Negra Noche』, 20) 『Total』
プラシド・ドミンゴ(テノール)
 世界のオペラ・シーンをリードし、3大テノールの1人としても人気を誇るプラシド・ドミンゴの名歌唱を収録したベスト4枚組です。
 1959年にメキシコ国立歌劇場にデビューし、今年2009年彼のデビュー50年を記念して、RCAとSony Classicalへのオペラ全曲盤などからの名アリアだけでなく、1968年から2008年の間に録音したポピュラーまで幅広く収録しました。
 1枚目にはヴェルディとプッチーニの名オペラから、2枚目にはこれ以外のオペラからの名アリア、3枚目にはポピュラー・ナンバー、4枚目はラテンのナンバーなどを収録。彼のレパートリーの広さと多彩な歌声を実感できるはずです。



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DHM


8887517012-2
\2700→\2490
クリストフ・シュペリング/J.S.バッハ:われらが神は堅き砦
 ソプラノはハンナ・モリソン

 J.S.バッハ:
  カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80,
  カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80
   (W.F.バッハによるトランペット&ティンパニ付版),
  「われらが神は堅き砦」BWV80bより断章
ハンナ・モリソン(ソプラノ),
ゾフィー・ハルムセン(アルト),
マニュエル・ケーニヒ(テノール),
トビアス・ベルント(バス),
コールス・ムジクス・ケルン,
ダス・ノイエ・オーケストラ,
クリストフ・シュペリング(指揮)

 おもに古典派から初期ロマン派にかけての知られざる作品の発掘に意欲的な活動を続けるクリストフ・シュペリングとダス・ノイエ・オーケストラによるドイツ・ハルモニア・ムンディへの最新録音は、バッハの有名なカンタータ第80番「われらが神は堅き砦」を巡る興味深いアルバムです。
 カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80は、バッハがワイマール時代に書かれた四句節第3日曜日のためのカンタータBWV80aをもとに、ライプツィヒ時代に、ルターのコラールを用いた3曲を追加して、宗教改革記念日用カンタータとした作品です。
 この録音では、ルターのコラールを用いた元となったであろう3曲、そしてBWV80の全曲を収録。そして後にバッハの長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが、トランペットとティンパニを追加した版による全曲が収録されています。
 シュペリングの解釈は、美点と推進力のバランスを両立させているのが特徴。極めて清澄な美しいハーモニーを聞かせるコーラス、緊張と躍動感あるオーケストラ。ここでも、シュペリングの手腕により、素晴しい演奏に仕上げられています。

 《録音》2015年



覚えてますか・・・ハンナ・モリソン


 ハンナ・モリソンはバッハ・コレギウム・ジャパンとバッハ《マタイ受難曲》で共演、

 また一時期店主がやたらとお奨めしていた「パンタグリュエル」のアルバムでご紹介していたので覚えている方も多いかと。

 その透き通るような歌声(と容姿)には感動すら覚える。

 最近ではガーディナーと共演、 BBC プロムスやザルツブルク音楽祭に登場、さらにゲヴァントハウス管弦楽団と共演。
 ガーディナーの「復活祭オラトリオ」にも登場していた。

 ついにメジャー・レーベルからも登場。どんどん活躍の場を広げていくことだろう。


ハンナ・モリソン 「パンタグリュエル」のジャケット



先日紹介のガーディナー「ロ短調ミサ曲」

SDG 722
(2CD)
\3600→\3290
ガーディナー「ロ短調ミサ曲」を再録音!
 モンテヴェルディ合唱団の豊かな響きは圧巻!

  J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲 BWV232
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
エスター・ブラジル(メゾ・ソプラノ)
メグ・ブラグレ(アルト)
ケイト・サイモンズ=ジョイ(アルト)
ペーター・ダヴォレン(テノール)
ニック・プリッチャード(テノール)
アレックス・アシュワース( バス) 
デイヴィッド・シプリー(バス)
 2015年最新録音。ガーディナー「ロ短調ミサ曲」を再録音!モンテヴェルディ合唱団の豊かな響きは圧巻!

 録音:2015 年3 月28-31 日ロンドン 聖ルカ教会/CD1 : 51' 10/CD2 : 54' 46




  


8887516422-2
\2700→\2490
アレクサンダー・グリヒトリーク/J.S.バッハ:レオポルト侯のための葬送音楽 BWV244a
 J.S.バッハ:
  レオポルト侯のための葬送音楽 BWV244a
   (アレクサンダー・グリヒトリークによる復元版)
グズルン・シドニー・オットー(ソプラノ),
ダーフィト・エーラー(カウンターテナー),
ハンス・イェルク・マンメル(テノール),
ダニエル・オチョア(バス)、
ドイツ・ホーフムジーク合唱団,
ドイツ・ホーフムジーク(ピリオド楽器オーケストラ),
アレクサンダー・グリヒトリーク(指揮)
 ドイツのチェンバロ奏者・指揮者・音楽学者のアレクサンダー・グリヒトリークによる意欲的なバッハ・アルバムがドイツ・ハルモニア・ムンディから登場します。
 消失していた「レオポルト侯のための葬送音楽」の復元は、これまでも試みられていました。バッハは、アンハルト=ケーテン侯レオポルト(1694〜1728)の宮廷で、1717〜23年の間楽長を務めていました。
 この曲はバッハのよき理解者であったレオポルトのために、1729年に行われた彼の葬儀のために作曲・演奏されたこととなっています。楽譜は消失されていますが歌詞は残されており、その歌詞は「マタイ受難曲」のアリアに見事あてはまることから、「マタイ受難曲」の音楽をもとに復元が可能で、グリヒトリークによる復元もこれを元にしています(ペータースから校訂譜も出版されています)。
 しかしグリヒトリークによると、「部分的に合唱のテキスト、そして和声進行があわない場所がある」ということで、彼のバッハ音楽研究、鍵盤楽器奏法、音楽構成など鑑みて、新たに構成し直したということです。
 悲しみや祈りの要素が強いマタイ受難曲に対して、これまでのレオポルト侯の功績や感謝を表わすテキストによるこの「葬送音楽」は、深いものというよりは清々しささえ感じる音楽だったことが発見されたとのこと。
 この録音前に行われたコンサートでは、バッハ学者をはじめ専門家によるプレスも絶賛しています。その新しい復元・解釈が今作でCDとして刻まれました。
  《録音》2014年9月, ケーテン、聖ヤコプ教会
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8887512785-2
\2700→\2490
世界初録音あり
 モード・アンティクォ/
  ザ・ヤング・ヴィヴァルディ(ヴィヴァルディ:初期レア作品集)

 ヴィヴァルディ:
  1) ヴァイオリン協奏曲ニ短調RV.813,
  2) ソナタ ハ長調RV.779,
  3) 2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV.522a,
  4) ソナタ ト短調RV.820, 5) ソナタ ヘ長調RV.52,
  6) ソナタ イ短調RV.Anh.107a, 7) ソナタ ハ長調RV.60
フェデリコ・マリア・サルデッリ(ブロックフレーテ&指揮)
モード・アンティクォ(ピリオド楽器アンサンブル)

 フェデリコ・マリア・サルデッリと彼の創設したピリオド楽器アンサンブル『モード・アンティクォ』によるドイツ・ハルモニア・ムンディへのデビュー・アルバムです。
 『モード・アンティクォ』は、イタリア音楽、特にヴィヴァルディを得意としており、ヴィヴァルディの新発見の作品の録音など、ナイーヴのヴィヴァルディ・エディションやタクトゥス・レーベルから貴重な録音も数多く発売してきました(1997年、2000年とグラミー賞に2回ノミネートされた実績もあり)。

 ここに収録された作品は、ヴィヴァルディ初期(RV.820は除く)の珍しい作品が収録されており、「RV.820」「RV.522a」「RV.Anh.107a」は世界初録音となります。
 研究者としても活躍するサルデッリ(イタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ協会会員でもあります)は、様々な演奏法や音楽言語を読み取っており、当時の響きの再現を試みた意義のある録音でもあります。





「サルデッリとモード・アンティクォってなんだっけ」
という人はこのアルバムを見れば思い出せるかと・・・
やはりメジャー・レーベルが目を付けてきた・・・
Vivaldi - New Discoveries
naive
OP 30480
\2500
ヴィヴァルディ:「新発見」
 アリア「Se lento ancora il fulmineまだ光が遅いなら」
 協奏曲ト短調RV478a(2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
 モテット「Vos invito私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
 協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
 アリアRV749.32
  「Se fide quanto belle星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに誠実ならば」
 ソナタ ニ長調RV810
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
ベッティーナ・ホフマン(Vc)
録音:2008年5月

 ぶっとんだ。久々にぶっとんだ。もうたいていのことでは驚かなくなってきたが、これにはぶっとんだ。
 こんな曲があるのだ。
 この1曲目。
 ひょっとしたらサルデッリはこのアリアを見つけてこのアルバムの制作を思いついたんじゃないかと思うくらいすごい。
 残りの曲は聴かなくてもいいからこの曲だけでも聴いて、と言いたくなるくらいすごい。
 当時の超人カウンター・テナーが歌ったであろう超英雄的なアリア。すでに楽譜は散逸してしまっているオペラ「アルジッポ」の1曲。
 そりゃあもうコロラトゥーラなんてあまっちょろいもんじゃない。超人的、というより怪人的なすさまじい歌唱で聴いているあなたの脳天を直撃する。歌によって斬首されることがあるとしたらこういう曲。聴くだけで鮮血がほとばしるようなそんな歌。
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<国内盤>


ALPHA



Alpha213
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税

エール・ド・クールの「心」〜16世紀末、フランス宮廷歌曲の誕生〜

 ボーリュー:①ああ、何をすればよいのか
 カルーベル:②ブルターニュのパスピエ(器楽合奏)
 ボワイエ:③どうしよう?何と言おう?
 作曲者不詳:④ほらよ、あんたも残念な婆さんだな
 ゲドロン:⑤酷い苦しみでやつれても
 カルーベル:⑥スパニョレット
 ル・ブラン:⑦さあ!リュートよ、悲しい調べで
 ル・ブラン:⑧船頭たちは晴れの日が大好き
 ル・ブラン:⑨何が救ってくれるのか、この苦痛を
 ゲドロン:⑩本当にうんざり
 カイエタン:⑪ぼくの気持ちを見ておくれ
 ロレンツィーニ:⑫ファンタジア(器楽合奏)
 コストレ:⑬死の苦しみの方がまだましだ
 ル・ロワ:⑭ああ、なんという喜び/恋の炎を
 ゲドロン:⑮優しい矢で傷つけた美しい人よ
ヴァンサン・デュメストル(テオルボ、バロックギター、総指揮)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
クレール・ルフィリアトル(S)他
 Alphaと言えばル・ポエム・アルモニーク、彼らと言えばエール・ド・クール!
 大本命歌手続々、待望すぎる新録Alphaの看板グループ、レーベル発足当時からメジャー大会社の誘いさえ断り常にこのレーベルと歩んできたフランス古楽界の寵児、ル・ポエム・アルモニーク!
 昨年のクープランやリュリの宗教曲群に続くフランスもの…しかしこちらの方がファンには遥かに「待望!」かも。なにしろルネサンス末期のフランス俗世音楽、リュートひとつの伴奏を基本にした、エール・ド・クールというジャンルの最初期に迫った企画。
 そもそも「盛期ルネサンス以後、リュリより前」の1600年前後、つまりイタリアでカッチーニやモンテヴェルディが活躍した時代のフランス音楽は狭間的に録音がなく、彼らの名盤群以前はその魅力がほとんど知られていなかったのです。
 貴人たちの集いで人文主義が芽吹き、詩人や音楽家たちが高雅な至芸を織りなした当時の気配そのまま、さまざまな人の「心」の模様は、意外や400年の時空を超え、私たちの「心」ともこれほどまでに共感しやすいものだった…ル・ポエム・アルモニークの出世作「エール・ド・クール三部作」よりさらに少し年代を遡っての新たな傑作盤、久々に古参勢ぞろいな歌手陣の息をのむような繊細歌唱と、折々クラヴサンやハープを交えての器楽勢の妙。
 Alphaはこうでなくては!な1枚。もちろん訳詞完備、解説充実全訳付!




ARCANA



Mer-A388
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4300+税
アレッサンドリーニ躍進時の金字塔的録音、ついに!
 1993年初出後、2001年に再リリースされた名盤
  フレスコバルディ『トッカータ集』〜1637年最終稿による〜

 《CD I》
  ①第1トッカータ
  ②バレット〜続きのコルレンテ〜パッサカリア
  ③ロマネスカの調べで14変奏
  ④バレットとチャコンネ ⑤第2トッカータ
  ⑥バッターリア(戦い)によるカプリッチョ
  ⑦第4トッカータ ⑧ルッジェーロの調べで12変奏
  ⑨パッサカリアで100変奏 ⑩第3トッカータ
  ⑪モニカの調べで11変奏
  ⑫ルッジェーロの調べによるカプリッチョ「修道士ヤコピーノ」
《CD II》
  ①第11トッカータ ②パストラーレにもとづいたカプリッチョ
  ③第12トッカータ ④第9トッカータ ⑤フォリアの調べで6変奏
  ⑥第7トッカータ ⑦第2バレット〜続きのコルレンテ
  ⑧第5トッカータ ⑨パッサカリア
  ⑩バレット〜続きのバレット〜パッサカリア(別版)
  ⑪第6トッカータ ⑫コルレンテとチャコンネ
  ⑬第8トッカータ ⑭第4コルレンテ ⑮第10トッカータ
リナルド・アレッサンドリーニ
 チェンバロ:
  ヴェネツィアの
  ジョヴァンニ・ チェレスティーニ
  1605年頃作と同定
   (デン・ハーグ市立博物館所蔵)
 オルガン:トマゾ・メイアリーニ1630年建造
  (ブレシア(北イタリア・ロンバルディア地方)
 サンタ・マリア・デル・カルミーネ教会)
 
 畢生の大作、晩期の決定稿をチェンバロとオルガンで.フレスコバルディ…17世紀ローマ・ヴァティカン宮で正規オルガニストをつとめ、イタリア初期バロックきっての、いやイタリア17世紀最大のと言っても過言ではない鍵盤音楽の大家として、絶大な名声を誇ったこの作曲家のことは、翌世紀のバッハさえ注目して楽譜を書き写していたほどでした。
 その名声を確かに伝える体系的な録音というのを、大御所たちが意外にやってこなかった——しかし、数少ない例外のひとつがこの2枚組です。
 初版は比較的早い段階で出版され、この曲種で楽譜になったものとしては代表的な傑作と目され何度か再版が出た(出版におそろしく費用がかかった当時としては異例中の異例!)『トッカータ集』を、あえて最終版の1637年稿にもとづき、チェンバロとオルガンを使い分けて録音したのは...同時代の大家モンテヴェルディのマドリガーレ集を指揮しても不滅の名盤群を残したイタリア古楽界の大物、リナルド・アレッサンドリーニ!! 1993年初出後、2001年に再リリースされたものの入手不可になり、10年ほど行方不明だったこの逸品が、日本語解説付できちんと流通するようになります!
 イタリアン・チェンバロの明敏な音色、多声の描き分け、オルガン演奏でのしなやかさ..フレスコバルディについて、このセットひとつだけでも知れることがあまりにも多い、そういう決定盤です。お見逃しなく...!




GRAMOLA



GRML99046
(国内仕様盤)
\2900+税
ウィンナ・ワルツ小史
 ヨハン・シュトラウス1世:「信号の踊り」 Op.218
 ラフマニノフ:「ピアノ四手連弾のための6つの小品」Op.11より
  第4番 ワルツ
 チャイコフスキー(ラフマニノフ編):
  「眠れる森の美女」序曲
 ブラームス:「16のワルツ集」 Op.39〜第14・15番
 リーム:「短いワルツ集」より
 サティ:「風変わりな美女」より
   「眼の中の神秘的な口づけ」
マリアナ・フェルナンデス、
ランコ・マルコヴィチ(p)
 「マーラー編曲ブルックナー」で注目を集めた名手二人新たなる冒険は、ウィーンならではのジャンルの名演!
 2000年よりピアノ連弾を開始したウィーンの名教師ふたり、マリアーナ・フェルナンデスとランコ・マルコヴィチによるCD第2弾。Gramolaレーベルでは、ブルックナーの交響曲を世界ではじめて評価した人物のひとり、若きマーラーによる2台ピアノ編曲版が今も高い評価を保っているタッグです。
 今度の新譜では、ワルツがどのように発祥し発展を遂げたのか、その歴史と国別のワルツに光を当てながらの選曲が絶妙です。
 ヨハン・シュトラウス1世の正統的なウィンナワルツ「信号の踊り」ではじまり、その旅路はロシアへと向かいワルツを演奏会用の曲として成立させたラフマニノフのピアノ四手連弾のための6つの小品」の中のワルツ、そしてラフマニノフ編曲のチャイコフスキー「眠れる森の美女」序曲へと向かいます。
 ブラームスのスラヴ要素の高いワルツと、現代作曲家リームの伝統的かつユーモア溢れるワルツへ経て、ダダイズムに影響を受けたサティのワルツで締めくくります。
 様々なワルツを息のあったピアノの名手の演奏で楽しめる1枚です。試聴機でも効果を発揮しそうな内容!
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GRML99052
(SACD Hybrid)
\3000+税
イルンベルガー&コルシュティック
 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全集3

 1.ソナタ 第4番 イ短調 Op.23
 2. 歌劇「フィガロの結婚」(モーツァルト作曲)より
  “もしも伯爵様が踊るのなら”の主題による12の変奏曲
 3. ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ミヒャエル・コルシュティック (ピアノ)
 塗り替えられる名演の歴史、さらなる新世代のみずみずしい感性が、「春」の息吹を一層魅力的に。
 オーストリア随一の新世代イルンベルガーが、稀代のベートーヴェン解釈者コルシュティック(ピアノ)をパートナーに迎えての「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全集」シリーズ第3弾は、傑作「春」を含む2名曲。
 悲劇的な愛を思い内面の不安定さを表しているような第4番に対し、「春」というタイトルで知れる第5番は喜びに満ち溢れたような甘く美しい愛のメロディを奏でます。
 対照的な“姉妹”ともいえる両作品加え、作曲家が想いを寄せたエレオノーレ・フォン・ブロイニングに捧げられた「フィガロの結婚」より“もしも伯爵様が踊るのなら”の主題による12の変奏曲を加えました。
 ザルツブルク出身の若き俊才イルンベルガーのみずみずしい感性と、ピアノソナタ全曲演奏などでベートーヴェン解釈には定評のコルシュティックが、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタに新たな息吹をもたらします。
 来年初旬の第四弾を待って「ベートヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」シリーズは完結予定!ますます期待が高まるリリースです。



旧譜から
「クロイツェル」&第10番

GRML99050
(SACD Hybrid)
(国内盤)
\3000+税
異才対決!イルンベルガーvsコルシュティック
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」&第10番

  1. ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
  2. ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第10番 ト長調 Op.96
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ミヒャエル・コルシュティック(ピアノ)

 さすが、本場ウィーンの楽壇で注目されるだけはある!
 知る人ぞ知る異才ピアニストと、妥協なしの鮮烈名演。トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガーという若きヴァイオリニストが、この10年ほどでどれほど注目されるようになってきたか...そのことは、ウィーンの中心部グラーベン大通り広場に本拠をかまえる老舗Gramolaが、いかに多くの彼のアルバムを制作してきたかということにも見て取れるでしょう。

 まだ30前後の若さにもかかわらず、そのレパートリーは歴史的楽器とピリオド奏法を駆使したモーツァルトなどの古典派からロマン派、20世紀初頭の「古き良き」サロン音楽、現代作品にまで幅広く、知られざる作品でも深い解釈で聴かせてくれる...しかしそうした才覚はやはり、王道の名曲でこそ誰にもわかる形で発揮されるもの!その種の大曲を意外に入れてこなかったイルンベルガーが、今回ついにベートーヴェンのソナタ全曲録音に乗り出したのです。
 しかもパートナーは後期ピアノ・ソナタのユニークな演奏解釈でも知られる「知る人ぞ知る名匠」コルシュティック!冴えわたる、という言葉がぴたりとくる「クロイツェル」圧巻の求心力も、ベートーヴェン最後のヴァイオリン・ソナタである第10番でのすばらしいアンサンブルも、何処を取っても聴きどころばかり!
 本人執筆の充実解説も全訳付です。


 

GRML99058
(国内仕様盤)
\2900+税
シューマン:
 1.クライスレリアーナ Op.16
 2.子供の情景 Op.15
 3.パガニーニのカプリースニよる練習曲Op.3より
   第1曲・第2曲
ドラ・デリイスカ(ピアノ)
 ロマン派の心を伝えるブルガリア出身のウィーンの俊才、待望のシューマン、名曲と艶やかな超絶技巧の世界数年前、シューベルト歌曲をリストがピアノ独奏に編曲した作品を集めたアルバムで、耳の肥えた音楽愛好家たちをもうならせたデリイスカ。ブルガリア出身でオーストラリアを拠点とする彼女の繊細かつ大胆な音で、シューマンの世界観の新たな扉を開きます。
 のちに作曲家自身の妻となった、シューマンの最愛の恋人クララに捧げた霊感あふれる曲集クライスレリアーナ、第7曲目のトロイメライが名高い子供の情景、そして超絶技巧のピアニストをめざしていたシューマンが衝撃を受けた、ヴァイオリンの鬼才パガニーニのカプリースを編曲した練習曲からも。

 「シューマンの感情表現は力強くあたたかく、決して平静なものではありません。そして同時にいくつも異なったアイデアを与えて、常に様々な経験へと導いてくれます。音楽が鳴り終わった時には、その魅力によって内面が満たされていることに気がつくでしょう。シューマンの作品では最後に響いた音が私たちを彼の世界に誘うのです。その作品がもたらす感情の広がりを受け取るためには心を開いておかなければなりません。」(ドラ・デリイスカ談)




INDESENS!



INDE074
(国内仕様盤)
\2900+税
フルートとピアノのための作品集
 ライネッケ:
  フルートとピアノのソナタ「ウンディーネ」 op.167
 プロコフィエフ:
  フルートソナタ 二長調 op.94
 エネスク:
  フルートとピアノのための「カンタービレとプレスト」
 ヒンデミット:
  フルートとピアノのためのソナタ(1936)
 ドホナーニ:
  フルートとピアノのための「アリア」 op.48 No.1
ダニエラ・コッホ (フルート)
オリヴァー・トリーンドル(ピアノ)
 オーストリアの俊才、選曲センスも光るフルート盤新たに自発性あふれるピアニストにも注目、確かな室内楽を。
 つとに知られた神戸国際フルートコンクール第1位(第7回)をはじめ、世界の名だたる国際コンクールで受賞歴を誇る若きオーストリアのフルーティスト、ダニエラ・コッホ。19世紀末から20世紀にかけ、ロマン派から近代に至る時期の象徴的なフルート作品をセレクトしました。コッホの流れるようなフレージングは旋律を際立たせ、音色や感情の繊細な変化を伝え、レガートや、スタッカート、語るような息遣いが更に作品の魅力を引き出します。
 ”フルートとピアノのための”、とあるとおり、ピアノのトリーンドルも伴奏者として控えてはおらず、色彩豊かな演奏がコッホの表現力を更に引き出し、それぞれの作曲家の全く違ったソナタの特徴を導き出します。
 とりわけ最後の収録曲、ドボナーニのアリアはあまり知られていない曲ですが、ピアニストから紹介されて、コッホが“ひと弾き惚れ”したという、まさにこのCDに相応しい豊かな音色と幅広い音の幅を持ったフルートとピアノの名曲と言えるでしょう。フルートのためのアルバムといっても脆弱な名曲集などではない、作品の選び方から確かなセンスを感じさせる1枚ではないでしょうか。
 未知の名品との出会いを、このような名演で迎えることができるのは、とても贅沢なこと。




キング・インターナショナル(BIS)(国内仕様盤)


KKC 5496
(SACD HYBRID)
\3000+税
J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲全集
 (1)2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調BWV1062
 (2)2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061
 (3)管弦楽組曲第1番BWV1066(鈴木優人編による2台チェンバロ版)
 (4)2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調BWV1060
鈴木雅明、
鈴木優人(チェンバロ)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 現在考えうる最高の演奏陣によるバッハの2台のチェンバロのための協奏曲全集。待望の国内盤化

 録音:2013 年1月/彩の国さいたま芸術劇場コンサートホール/[BIS] BISSA.2051、輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。現在最強の父子古楽奏者鈴木雅明と鈴木優人が、バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲に挑戦しました。
 バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲は今日3 篇が残っていますが、その全曲を収録。第1 番は「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」、第3 番は「2つのヴァイオリンのための協奏曲」という名作の編曲なため、良く知るメロディが広がり親しみやすさ満点。鈴木父子の演奏は驚くべきボルテージの高さと内容の濃さで、あっと言う間に聴かせてしまう魔力に満ちています。
 さらに興味深いのは、鈴木優人編曲による管弦楽組曲第1 番の2 台チェンバロ版。これが入ることで、収録4 作品すべてがハ調で統一される意図とこだわりがうかがえます。


<映像>


DECCA(映像)


74 3897
(DVD)
\3900
《ルネ・フレミング/クリスマス・イン・ニューヨーク》
 1) The Christmas Waltz and INTRODUCTION/
 2) INTERVIEW with KURT ELLING/
 3) Still, Still, Still with KURT ELLING/
 4) INTERVIEW with LIDIA BASTIANICH/
 5) Frosty the Snowman with
   RACHELLE FLEMING,
   AMELIA ROSS and SAGE ROSS/
 6) INTERVIEW with KURT ELLING/
 7) WinterWonderland/
 8) Silver Bells with KELLI O’HARA/
 9) INTERVIEW with GREGORY PORTER/
 10) Central Park Serenade
    with GREGORY PORTER/
 11) INTERVIEW
    with RUFUS WAINWRIGHT/
 12) In the Bleak Midwinter with RUFUS WAINWRIGHT/
 13) INTERVIEW with GREGORY PORTER/
 14) Have Yourself a Merry Little Christmas
    with GREGORY PORTER/
 15) INTERVIEW with KELLI O’HARA/
 16) Silent Night
    with RACHELLE FLEMING,
     AMELIA ROSS and SAGE ROSS/
 17) CREDITS
ルネ・フレミング(ソプラノ)/
カート・エリング,
リディア・バスティアニッチ,
アメリア・ローズ,
サージュ・ロス,
ケリー・オハラ,
グレゴリー・ポーター,
ルーファス・ウェインライト
 ジャンルの垣根を超えた大スターの饗宴
 オペラでの高貴で近寄りがたいヒロインの姿とは、ひと味違ったルネ・フレミングのくつろいだ表情がたっぷり楽しめる楽しいクリスマス・アルバムです。
 ジャジーでオシャレなアレンジで甘く歌う彼女の声は、しっとりとしたクリスマスにぴったりです。様々なアーティストとの共演やインタビューも収録された魅力あふれる一枚です。

















11/11(水)紹介新譜(1)
マイナー・レーベル新譜




HAENSSLER



98 051
\2600→\2390
興味津々のブラームス編曲集
 ブラームス変容

 (1)ドホナーニ編:ワルツ集Op.39
 (2)ローウェル・リーバーマン編:「マゲローネのロマンス」〜別れるべきなのか
 (3)同編:ハープは鳴り響くOp.17の1
 (4)同編:すみれに寄すOp.49 の2
 (5)同編:すばらしい夜Op.59 の6
 (6)エドゥアルド・シュット:ブラームスの子守歌によるパラフレーズ
 (7)同:ブラームスの「甲斐なきセレナードOp.84の4」によるパラフレーズ
 (8)バウアー編:コラール前奏曲「わが心の切なる喜び」Op.112の4
 (9)同編:コラール前奏曲「一輪のばらは咲きて」Op.112の8
 (10)同編:コラール前奏曲「わが心の切なる願い」Op.112の10
 (11)スターク編:ハイドンの主題による変奏曲Op/56a
 (12)フリードマン編:ワルツOp.39 の15&2
ペトロネル・マラン(Pf)
 ブラームスの子守歌がラフマニノフ風ピアニズムに!

 録音:2015 年5 月10-11 日/ライプツィヒ/66’ 07”

 ブリュトナーの銘器を用いてバッハ(98.424)、モーツァルト(98.231)、ベートーヴェン(98.286)、チャイコフスキー(98.640)と続いたペトロネル・マランのヘンスラー編曲シリーズ、今回はブラームス。
 彼の作品のなかでもメロディアスな魅力で人気の高いワルツを、ハンガリーのドホナーニとポーランドのフリードマンの両ピアノ作曲家がさらに効果的に料理。ウィーン風なドホナーニと、最後に異空間へ誘うフリードマン、どちらも弾かれないのが不思議な逸品で、宝物になること間違いなし。
 さらにロシアのエドゥアルド・シュット (1856-1933) による子守歌のパラフレーズは、ラフマニノフ風の超絶ロシア的編曲。可憐なメロディがロシア風に発展します。どれも興味満点。
 マランの演奏は、こまでのシリーズ最高の出来で、美しい歌い回しや適格な技巧に聴き惚れます。



 

PRAGA DIGITALS


PRDDSD 250207
(SACD HYBRID)
\2900
プラハの旧市街がマヌリに与えた音楽
 フィリップ・マヌリ:ピアノ・ソナタ第1番「都市」
ジャン=フランソワ・エッセール(Pf)
 録音:2003 年12 月21-22 日/マルセイユ/Multi-ch、Stereo、36’ 22”

 フランスの現代作曲家フィリップ・マヌリ(1952-) のピアノ・ソナタ第1 番は、2002 年の作。彼は2001 年の10 月にチェコのプラハを訪れ、夕暮れに旧市街を歩いていると、急に忘我の状態となり、頭に音楽が鳴り響きました。それはリストのピアノ・ソナタの一節と思いきや、マヌリの妄想は次々と展開され、プラハの街から生まれた新作として産声をあげました。
 全体は19 の短いエピソードから成り、最後はフーガとなります。エッセールに捧げられ、彼により世界初演されました。都市と音楽のコラボ、ひとつのスタイルの誕生と申せましょう。




RADIO FRANCE


FRF 036
\2700
航海日誌
 (1)デュティユー:航海の歌第1巻&2巻
 (2)ダニエル=ルシュール:3声の民謡
 (3)ブリテン:ゴールデン・ヴァニティ号
ソフィ・イェアンニン(指揮)
ラジオ・フランス・メトリーズ
ダニエル・ヒル(Pf)
 児童合唱の無垢な声に心洗われるひととき

 録音:2014 年1 月6-10 日/ラジオ・フランス、スタジオ・ダヴー/49’ 09”

 ラジオ・フランス所属の児童合唱団「ラジオ・フランス・メトリーズ」。戦後1946 年創立で、メシアンやデュティユーら戦後派大物作曲家と歩んできました。現在はスウェーデン出身の美人指揮者ソフィ・イェアンニンが指導にあたり、フランス的なセンスと北欧的透明さが絶妙にブレンドする響きを聴かせてくれます。
 ここではフランスの船乗りに伝承される歌をデュティユーが編曲した魅力的な合唱曲を披露。ブリテンのヴォードヴィル「ゴールデン・ヴァニティ号」は男の子しか登場しないブリテン好みの作品。ウィーン少年合唱団のために書かれましたが、ラジオ・フランス・メトリーズもピュアな演奏を繰り広げています。




ARION


ARN 44019
\2500
《ロシアン・ジプシーのバラライカ》
 1) Les yeux verts; boublitchky,
 2) Ne sois pas jaloux, ne sois pas f?ch?; mon boh?mien,
 3) Ne pars pas; plaine, ma plaine (knipper),
 4) Le sarafan rouge, 5) Kalinka, 6) Tzigane et samovar,
 7) L'amour s'est enfui; le vieux tzigane,
 8) Kalitka; vradanka, 9) Pourquoi m'as; tu aim?
コフ・アヴィフ・アンサンブル、他
 ロシアを代表する民族楽器バラライカ・アンサンブルの芸術
 ロシアの代表的な民俗楽器であるバラライカは、ロシア語の「バラカーチ(おしゃべり)」を語源とし、17世紀頃に初めて文献に登場したと言われています。
 三角錘の共鳴胴を持つ特徴的な形で、19世紀の末、ロシアの音楽家アンドレーエフにより改良され現在の形に落ち着きました。
 たった3本の弦から生まれる哀愁を帯びた響きは日本でも人気が高く、名曲「カリンカ」を筆頭に、情熱的なトレモロが胸をふるわせます。《録音》1983年
 

ARN 44380
\2500
《ブルターニュの伝統的音楽》
 1) Round pagan, 2) Larid gavotte de Pointivy,
 3) Polka plinn, 4) M lodie vannetaise,
 5) Rond de Loud ac, 6) Andro, 7) Le marchand de velours,
 8) Hanter dro, 9) Tamm kerh, 10) Laride de Pluvigner,
 11) M lodie du scorff, 12) Pas de quatre, 13) Hanter dro,
 14) M lodie vannetaise, 15) La sabotee, 16) Marches de Pluherlin
ジャン・バロン(ボンバルド),
クリスチャン・アニェー(ビニュー・コツ),
アーヴル・リヴェール(パーカッション)
 ケルトに根ざした民族楽器によるブルターニュの音楽
 フランス北西部の都市ブルターニュは、1532年にフランスに併合されるも実質はケルトの中の一国であり、その文化もケルトに根ざしています。
 この地域では週末いたるところでダンスパーティが開催され、伝統楽器であるボンバルド(オーボエの前身の二枚リードの木管楽器)やビニウ(小型のバグパイプ)が奏され、人々は楽しく踊りながら夜を過ごします。
 このアルバムで演奏している3人は、20年以上前からブルゴーニュ音楽の伝統と音色を継承しつつ、新たな方向性を模索しています。
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ARN 48653
\2500→\2290
1991年録音
 ジェラール・プーレ
  《フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集》

 フォーレ:
  1) ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13,
  2) ロマンス 変ロ長調Op.28, 3) 子守歌 ニ長調Op.16,
  4) アンダンテ 変ロ長調Op.75,
  8) ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.108
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン),
ノエル・リー(ピアノ)
 フランスの名手による瑞々しい演奏
 名演として名高いジェラール・プーレとノエル・リーによるフォーレのヴァイオリン作品集です。
 教育者としても名高い彼は、日本でも多くの演奏会とマスタークラスを開催し、後進の指導にも力を注いでいます。このフォーレは彼の数多い録音の中でも一際素晴らしいもので、まさしく「フランス音楽の至高」たる輝きを放っています。
 初期の流麗な作風による「ソナタ第1番」から晩年の渋く内省的な響きを持つ「ソナタ第2番」まで得も言われぬニュアンスが香り立つ音楽をお楽しみいただけます。《録音》1991年
 


ARN 68828
\2500→\2290
《第一次世界大戦中のフランスの室内楽作品》
 1) リュシアン・デュロゾワール(1878-1955):五つの水彩画,
 2) ウジェーヌ・クール(1877-1936):2つの小品Op.91,
 3) ウジェーヌ・イザイ:子供の夢Op.14,
 4) クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22,
 5) カプレ:夢,
 6) フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928):子守歌, あなたの青い瞳を閉じて,
 7) アルフレッド・ダンブロジオ(1871-1914):エレジーOp.46,
 8) リリ・ブーランジェ(1893-1918):2つの小品,
 9) フォーレ:子守歌,
 10) フローラン・シュミット:4つの小品Op.25
アマンダ・ファヴィエ(ヴァイオリン),
セリメーヌ・ドーデ(ピアノ)
 戦争の辛さ、子供の頃の楽しい思い出をメロディに乗せ・・・
 作曲家、ヴァイオリニストとして活躍したリュシアン・デュロゾワール。ほとんど忘れ去られてしまった人ですが、いくつかの作品が録音されるなど、最近になって少しずつ注目を集めつつあります。
 このアルバムはデュロゾワールが1915年11月、第1次世界大戦に大佐として従軍した際、彼のスーツケースに入っていた楽譜を再現したものです。
 これらの音楽が戦いに疲れた兵士たちをどれほど元気づけたことでしょうか。その作品を最初に配置し、同時代に活躍した作曲家による子供の頃の良き時代を想起させる作品などをカップリング。世界発録音の作品も含む興味深いアルバムです。




DELOS


DE 3483
\2400
《Open Your Heart〜ギター伴奏による歌曲集》
 マーク・ブリッツスタイン:「Open Your Heart」「Until and I heard」,
 ドビュッシー:「マンドリン」「ひそやかに」,
 ファリャ:「7つのスペイン民謡」,
 シェイベル・マーチャーシュ:「4つのフランス民謡」,
 V=ロボス:「モヂーニャ」「ブラジル風バッハ第5番〜アリア」,
 ウォルトン:「恋におちた匿名者」,
 ビゼー:「きみの心を開いてくれ」
ローラ・クレイクム(ソプラノ),
マーク・テイコルツ(ギター)
 ギター伴奏によるローラ・クレイクムの美声
 アメリカ出身の若きコロラトゥーラ・ソプラノ、ローラ・クレイクムのDELOSレーベルへの初録音です。彼女はすでにマーラーの交響曲第4番のソリストとして、ティルソン・トーマスやゲルギエフと共演したアルバムなどがあり、その美声はよく知られていますが、ここではギター伴奏による繊細な歌を聴かせます。
 選ばれた曲は、ミュージカルの名曲からヴィラ=ロボス、ビゼー、ドビュッシーなど本当に多彩なもので、彼女の魅力が最大限発揮されています。
 もちろん伴奏パートもギターへ的確に移し変えられており、最初からこの形だったのではないかと思わせるほどにしっくりはまっています。



 

SOLOMUSICA


SM221
(2枚組)
\2700
ポール・テイラー・オーケストラ 〜アルプホルンと北欧の風
<CD1>
 1.ティモ・アラコティラ(1959-):合奏協奏曲 第1楽章「序曲」:ヴィヴァーチェ/
 2-4.カール・リュッティ(1949-):アルプホルンと弦楽のための協奏曲/
 5.インプロヴィゼーション I/
 6-7.カロリーナ・カンテリネン:カレリアのこだま(P.W.テイラー編)/
 8.アラコティラ:合奏協奏曲 第3楽章「ポーランド風」:アレグロ/
 9.アラコティラ:合奏協奏曲 第4楽章「ヴィアッジョ」/
<CD2>
 1.アラコティラ:合奏協奏曲 第5楽章「フゲッタ」:プレスト/
 2-5.エリアーナ・ブルキ:組曲「世界旅行」(D.シュナイダー編)/
 6.サンナ・クルキ=スオニオ:ミン・スログ(P.W.テイラー編)/
 7.クルキ=スオニオ:タス・オン・ナイネン(P.W.テイラー編)/
 8.クルキ=スオニオ:ティナ・ヴィエリ(P.W.テイラー編)/
 9.インプロヴィゼーション II/
 10.アラコティア:スマッシュ(P.W.テイラー編)/
 11.伝承曲:ガギスベルクの歌
エリアーナ・ブルキ(アルプホルン)…CD1:2-5,CD2:2-5.9/
カロリーナ・カンテリネン(ソプラノ)…CD1:6-7,CD2:6-9/
ポール・テイラー管弦楽団/
ポール・ウェグマン・テイラー(指揮)
 録音 2014年11月11-13日 スイス サール・ミュージック・アイランド・ライナウ
 山岳地帯で用いられる長い管を持つアルプホルンの奏者エリアーナ・ブルキ。そしてラップランドのソプラノ、カロリーナ・カンテリネン。この2人の出会いによって生まれた魅惑的な音楽です。
 フィンランドを代表する作曲家、プロデューサー、ティモ・アラコティラの魅惑的な「合奏協奏曲」を中心に、ソリストたちの即興や、伝承曲など様々なジャンルの音楽が次々と奏され、聴き手を魅了します。なんだか楽しくなる2枚組です。
 

SM223
\2100
未来・ニシモト=ノイベルト:ピアノ・ソロ
 1-6.J.S.バッハ(1685-1750):フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV813/
 7-10.ファニー・ヘンゼル・メンデルスゾーン(1805-1847):
  ピアノのための4つのリート Op.8/
 11-18.J.S.バッハ:フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817/
 19-23.J.S.バッハ:フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812/
 24.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
未来・ニシモト=ノイベルト(ピアノ)
録音 2013年7月17-19日 ミュンヘン バイエルン放送第2スタジオ
 未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年J.S.バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。
 これまでにsolo musicaレーベルより2枚のバッハ作品をリリースしていますが、今作ではバッハの伝統を引き継ぐメンデルスゾーン姉弟の作品をカップリングすることで、新たな可能性を示しています。
 とりわけ姉ファニーの作品に漲るロマンティックな表情には、思わずはっとさせられることでしょう。今作でもブックレットには日本語解説が付いています
 

SM225
\2100
マイ・フェイヴァリット・アリア 〜マリア・ヴィドヴィチ:アリア集
 1.モーツァルト(1756-1791):
  歌劇「後宮からの誘拐」 K384 -
   第1幕:ああ、私の恋は幸福だった/
 2.ベッリーニ(1801-1835):
  歌劇「カプレーティとモンテッキ」-
   第1幕:こうして私は晴れの衣裳を着せられ/
 3.モーツァルト:
  歌劇「フィガロの結婚」 K492 -
   第4幕:とうとうその時が来たわ...恋人よ、早くここへ/
 4.プッチーニ(1858-1924):歌劇「つばめ」-第1幕:ドレッタの美しい夢/
 5.ビゼー(1838-1875):歌劇「カルメン」-第3幕:ここが密輸人たちのいつもの隠れ家ね/
 6.モーツァルト:歌劇「魔笛」 K620 -第2幕:ああ、愛の喜びは露と消え/
 7.ドヴォルザーク(1841-1904):歌劇「ルサルカ」 Op.114, B. 203 第1幕:月に寄せる歌/
 8.グノー(1818-1893):
  歌劇「ロメオとジュリエット」-第4幕:ああ、なんという戦慄が/
 9.ベッリーニ:歌劇「清教徒」-第2幕:あなたの優しい声が/
 10.プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」-第1幕:私の名はミミ/
 11.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」-第1幕 不思議だわ...ああ、そはかの人か
マリア・ヴィドヴィッチ(ソプラノ)/
バーデン=バーデン・フィルハーモニー管弦楽団/
フランシスコ・アライサ(指揮)
1982年クロアチアに生まれたソプラノ歌手マリア・ヴィドヴィチ。彼女はウィーンの音楽大学で学び、ミレッラ・フレーニ、ユリア・ヴァラディらのマスタークラスに参加、2007年からはシュトゥットガルト音楽大学でフランシスコ・アライサに師事しています。これまでにドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、クロアチア、イタリア、メキシコで歌い、またオペラでは「こうもり」のアデーレ、「ポッペアの戴冠」のドルーシア、「カルメン」でのフラスキータなど幅広い役をレパートリーにしています。またオペラだけでなく宗教曲やオラトリオも得意とし、ウィーン楽友協会では最年少でソロ・リサイタルを開催するなど多方面で期待されています。少し翳りのある艶やかな声が魅力です。
 

SM226
\2100
デュオ・アルニカンス
 1-4.エルネー・ドホナーニ(1877-1960):
  チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op.8/
 5-6.ショパン(1810-1849):序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 Op.3/
 7.ショパン:ワルツ 第3番 イ短調(A.アルニカーネによるチェロとピアノ編)/
 8-11.ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
デュオ・アルニカンス/
フローリアン・アルニカンス(チェロ)/
アルタ・アルニカーネ(ピアノ)
 録音 2014年12月21-23日 チューリヒ SRF2ラジオ・スタジオ
 ドイツ出身のチェリスト、フローリアンとラトビア出身のアルタ、お互い「アルニカン」の苗字を持つ2人のデュオによるショパンとエルネー・ドホナーニの作品集です。
 ハンガリー民謡のリズムを根底に持つドホナーニのソナタ、ショパンの晩年の傑作であるソナタと、どちらの曲も熱く燃えるようなリズムと扇情的な表現が勝る見事な演奏で、とりわけショパンでは、これでもかと言えるほどの迫力を有しており、これまで多くの人がこの曲に対して抱いていたイメージが変わってしまうと思えるほどの感情の発露が見てとれます。
 珍しいドホナーニのソナタも、こんなに良い曲だったのかと目から鱗が落ちるのではないでしょうか。
 

SM230
\2100
モーツァルト:プロイセン王のための弦楽四重奏曲 第1番-第3番
 1-4.弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K575/
 5-8.弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K589/
 9-12.弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K590
ストラディヴァリ弦楽四重奏団
<メンバー:
ワン・シャオミン(ヴァイオリン…Aurea 1715年)/
セバスティアン・ボーレン(ヴァイオリン…King George 1710年)/
レシュ・アントニオ・ウスジンスキ(ヴィオラ…Gibson 1734年)/
マーヤ・ウェーバー(チェロ…Suggia 1717)>
 録音 2015年2月23-27日 スイス セオン,Ref教会
 1789年、30歳のモーツァルト(1759-1791)はリヒノフスキー侯爵とともにドイツ旅行をした際、ベルリン宮廷で御前演奏を行います。そこでプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から「弦楽四重奏曲6曲とピアノ・ソナタ6曲」を作曲するように依頼されますが、モーツァルトは1年間の間に結局3曲のみを書き上げ、その翌年世を去ってしまいます。
 作品は王に献呈されることなく出版されましたが、この3曲は「プロシャ王セット」と呼ばれ、現在でも変わらず愛聴されています。
 演奏している「ストラディヴァリ弦楽四重奏団」は、その名の通り、全てのメンバーがストラディヴァリの銘器を奏でるという稀有なアンサンブル。2007年のデビュー以来、スイス有数の弦楽四重奏団として名を馳せています。



 

TIMPANI



1C1234
\2400→\2190
シャルル・ケクラン:歌曲と合唱作品集
 1.9つのロンデル Op.14-第7曲:秋(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 2.7つのロンデル Op.8-第2番:冬/
 3.5つのロンデル Op.1-第3番:春/
 4.9つのロンデル Op.14-第9番:戦争(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 5.7つのロンデル Op.8-第7番:平和/
 6.5つの歌曲 Op.5-第4番:メヌエット/
 7.9つのロンデル Op.14-第1番:一日/
 8.月の光 Op.9(メゾ・ソプラノ、テノール、女声合唱とピアノ版)/
 9.9つのロンデル Op.14-第8番:星(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 10.7つのロンデル Op.8-第3番:貴重な物/
 11.7つのロンデル Op.8-第6番:午前中/12.晴れた空に Op.4-1/
 13.9つのロンデル Op.14-第6番:大地(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 14.5つの歌 Op.5-第3番:愛の歌/
 15.5つの歌 Op.5-第5番:お望みならば/
 16.3つの歌 Op.17-第3番:顕現節/
 17.5つの歌 Op.5-第1番:プロムナード・ガラント/
 18.3つの歌 Op.17-第1番:ハチドリ/
 19.5つの歌 Op.5-第2番:次の収穫
アナイク・モレル(メゾ・ソプラノ)…1-3.7-12.16-18/
ジュリアン・ベーア(テノール)…1.4.6.8.10.11.12.14.15.19/
ニコラ・ジューヴ(ピアノ)…1-19/
カリオペ女声合唱団…1.4.5.8.9.12.13.17/
レジーネ・テオドレスコ(指揮)…1.4.5.8.9.12.13.17
録音 2015年2月 フランス リヨン
 日本において、シャルル・ケクラン(1867-1950)という作曲家はまだその一部の面しか知られていません。いくつかのピアノ曲、そして「ジャングルブック」をはじめとしたいくつかの管弦楽曲、ほんの少しの室内楽…恐らく録音の少なさもあり、まだまだケクランが普遍的な知名度を得るには時間がかかりそうです。
 この歌曲、合唱曲はそんなケクランの知られざる面を認知させるのに役立つのではないでしょうか。15歳から作曲を始めたケクランは、徴兵のため一度は音楽から離れますが、その後1889年にパリ音楽院に入学し、マスネ、フォーレ、ジュダルジュに師事します。その後は作品番号で220を越える極めて多くの作品を書き、晩年は無調にも興味を示すなど、多彩な音楽を生み出しました。
 ここに収録された歌曲のほとんどは、1890年に書かれた「月の光」などキャリアの初期から1909年頃に書かれたもので、これらは間違いなく20世紀のフランス歌曲の重要なレパートリーです。シンフォニックな響きを持つピアノパート、柔軟な歌のパート、これが融合して機知に富んだメロディが生まれるのです。



 

TWO PIANISTS


TP1039244
\2700
ロリ・シムズ(ピアノ)
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ロリ・シムズ(ピアノ)
録音 2015年1月3日 カラマズー,ミシガン大学 ダルトン・センター・リサイタル・ホール ライヴ収録
 「ゴルトベルク変奏曲」世界中の何人のピアニストがこの名曲に魅了され、演奏、録音を試みているのでしょうか?そのどれもが素晴らしく、演奏家によって全く違う世界が構築されているのは、もう語るまでのこともないでしょう。
 1998年ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールを制覇したピアニスト、ロリ・シムズもこの曲に魅了されたピアニストで、彼女はモダンピアノの性能をとことん追求し、チェンバロやオルガンの音色も念頭に置きつつ、変奏曲の一つ一つを丁寧に奏でていきます。
 第16変奏曲でのレガートは、確かにオルガンの音色にも聴こえるほどの入念な響きであり、華やかな第29変奏曲でも、卓越したペダルの用い方で、信じられないほどの美しい響きが楽しめます。
 ゴルトベルクを聞き飽きたという人でも、間違いなく楽しめる演奏です。



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Wiener Symphoniker



WS009
\2100→\1890
フィリップ・ジョルダン(指揮)&ウィーン響
 シューベルト:交響曲 第9番「ザ・グレート」&第8番「未完成」

  1-4.交響曲 第9番 ハ長調「ザ・グレート」D944/
  5-6.交響曲 第8番 ロ短調「未完成」D759
フィリップ・ジョルダン(指揮)
ウィーン交響楽団
録音 2015年4月11-12日, 2014年11月15-16日 オーストリア ウィーン、ムジークフェライン
 スイスで生まれチューリヒの学校で学び、各地の歌劇場で経験を積み、ベルリン州立歌劇場ではダニエル・バレンボイムの下でアシスタントを務めるなど、「正統派」の指揮者として実力を見せ付けるフィリップ・ジョルダン。彼は2014年にウィーン交響楽団の首席指揮者に就任してから(ファビオ・ルイージの後任)、このオーケストラの実力を更に向上させています。
 彼の解釈は常に清冽で素直なもので、オーケストラから紡ぎだされる音もとても滑らかで美しいもの。今作での「グレート」でも決して肩肘を張ることなく、流麗でふくよかな音楽を楽しむことができます。
 彼の美質が極限まで発揮されているのが「未完成」の第2楽章でしょう。少しだけ早めのテンポをとりながらも、その歌は切ないほどに美しく、しみじみと語りかけてくるようです。
 自然なシューベルト(1797-1828)を聴きたい人に強くオススメします。




ARTALINNA


ATL-A 010
\2600
中国の新星ラン・ジアのシューベルト
 シューベルト(1797-1828):
  ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 Op.posth D.960
  ピアノ・ソナタ第13番イ長調 Op.120 D.664
ラン・ジア(ピアノ)

録音:2014年11月5-6日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ

ラン・ジアは中国生まれの女性ピアニスト。(生年については情報未入手ですが2015年現在で24歳くらいと推測されます。)カーティス音楽学校(アメリカ合衆国フィラデルフィア)でゲイリー・グラフマンに師事し、2005年11月グラフマンとの共演でリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールにデビュー。2010年マイアミ国際ピアノ・フェスティヴァルに出演した際のライヴが VAIレーベルから発売されています。

 

ATL-A 011
\2600
フランソワ・デュモンのバッハ
 J・S・バッハ(1685-1750):
  イギリス組曲第2番イ短調 BWV807/パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
  パルティータ第2番ハ短調 BWV826/フランス組曲第3番ロ短調 BWV814
フランソワ・デュモン(ピアノ)

録音:2014年11月3-4日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ

フランソワ・デュモンは1985年フランスのリヨンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに、コモ湖国際ピアノ・アカデミーでマレイ・ペライア、レオン・フライシャー、ドミートリー・バシキーロフ、パウル・バドゥラ=スコダ、ピエール=ローラン・エマールらに師事。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。





DIGRESSIONE


DCTT 56
\2500
スクリャービン(1872-1915):幻影の肖像 ピアノ作品集
  マズルカ ホ短調 Op.3 No.7/24の前奏曲 Op.11
  ソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」Op.19/ソナタ第4番嬰ヘ長調 Op.30
  ソナタ第9番「黒ミサ」Op.68

フィリッポ・バルドゥッチ(ピアノ)

フィリッポ・バルドゥッチはスクリャービンを得意とするイタリアのピアニスト。「音楽の黙示録:スクリャービンの革命(Musica dell'apocalisse: la rivoluzione di Scriabin)」というエッセイも執筆しています。



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NEW WORLD RECORDS



80768
\2100→\1890
ジョージ・フレデリック・ブリストウ(1825-1898):
 交響曲第2番
 「リップ・ヴァン・ウィンクル」序曲
 「冬の物語」序曲
レベッカ・ミラー指揮
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア

 ジョージ・フレデリック・ブリストウは、ニューヨーク市ブルックリンに音楽家の家庭に生まれる。
 父ウィリアムは一目置かれた指揮者で、ピアニストかつクラリネット奏者でもあった。この父親よりピアノと和声法、対位法、管弦楽法、ヴァイオリンの手解きを受けた後、1843年に17歳にしてニューヨーク・フィルハーモニー協会に第1ヴァイオリン奏者として入団し、1879年まで在籍した。同協会の記録によると、1850年から1853年までコンサートマスターに抜擢されたことが伺われる。
 1850年代には、2つの合唱団(ニューヨーク・ハーモニー協会とメンデルスゾーン組合)の指揮者となり、その後はいくつかの聖歌隊も指揮した。1854年にはニューヨークの公立学校で音楽教師としても勤務した。

 生涯を通じてブリストウはアメリカの音楽の擁護者であり、テクストの選択においては愛国主義者であった。合唱曲の作曲家としては、専門家からはほとんど無視されているものの、質・量ともに、歴史的に重要な作曲家のひとりであった。
 オペラ2作、カンタータ2作、オラトリオ2作、交響曲6作、弦楽四重奏曲2作、ピアノ曲ならびに声楽曲を手がけ、中でも1855年のオペラ《リップ・ヴァン・ウィンクル》と《交響曲 第2番 嬰ヘ短調》によって名を揚げた。
 その後はさらに、《ナイアガラ交響曲》、大カンタータ《開拓者》(ThePioneer)や合衆国への頌歌《偉大なる共和政》(The Great Republic)を遺した。
 ブリストウの作品は、当時の流行の趣味に従っており、フェリックス・メンデルスゾーンの作風に非常に強く影響されている。


 アメリカ・ロマン派と言ってもいいようなそのヨーロッパ風の洗練された作風。
 今回のアルバムは代表作交響曲第2番を含む貴重な1枚。

 ここで少し聴ける。

http://www.newworldrecords.org/album.cgi?rm=view&album_id=94012
(各楽章のスピーカーの絵をクリックしてみてください)

 適度にロマンチック、適度に土着的な愛らしい作品。でも堂々としている。






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350085
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
フルトヴェングラー第4弾はグレートとルツェルンの第9
 (1)シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944「グレート」
 (2)ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」〜フィナーレ
(1)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
 ベルリン・フィル
(2)エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 エルザ・カヴェルティ(アルト)
 エルンスト・ヘフリガー(Ten)
 オットー・エーデルマン(Bs)
 ルツェルン音楽祭合唱団
 フィルハーモニア管弦楽団
 人気のプラハSACD復刻シリーズ、フルトヴェングラー第4弾はグレートとルツェルンの第9

 (1)1951年12月10-12日/セッション録音(ベルリン) (2)1954年8月22日/ルツェルン音楽祭(ライヴ)/MONO、Bi-Channel Stereo、79’ 27”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。フルトヴェングラーの名盤SACD 化第4 弾。
 今回はターラ・レーベルの主宰ルネ・トレミーヌ追悼に「2 つの第9」として捧げられています。
 シューベルトの「グレート」は、DG からSACD 発売されたもの(今日入手困難)と同じ1951 年12 月のセッション録音。もともと壮大な作品ながら、フルトヴェングラーの演奏はそれを倍増させる凄さ。それがSACD リマスタリングにより楽器の分離、音場が広がり最高。もちろん盛り上がりのエネルギーも増し、フルトヴェングラーの創りだす世界に圧倒されます。
 近年アウディーテ・レーベルからもSACD 化された1954 年8 月22 日のルツェルン音楽祭のベートーヴェンの第9。ここではフィナーレのみを収録していますが、アウディーテとは異なるプラハ・レーベル独自のマスタリングが光ります。
 今年の年末はこれで決まりと申せましょう。
 


PRD 250304
\2900→\2690
ヤーノシュ・シュタルケル追悼
 (1)マルティヌー:チェロ協奏曲第1番(1955年第3版)
 (2)プロコフィエフ:チェロ協奏曲ホ短調Op.58
 (3)ドホナーニ:コンツェルトシュテュックOp.12
(1)ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
 ジョン・ネルソン(指揮)
 チェコ放送交響楽団
(2)(3)ワルター・ジュスキント(指揮)
 フィルハーモニ管弦楽団
 シュタルケルの技巧光る20 世紀チェロ協奏曲集

 (1)1990 年3月19日/プラハ(ライヴ) (2)1956年7月14-16日/ロンドン (3)1956年7月14-16日/ロンドン/純正Stereo、77’ 58”

 2013年に89歳の生涯を終えたハンガリー出身の名チェロ奏者ヤーノシュ・シュタルケル。彼の録音のなかから、20世紀のチェロ協奏曲を集めた好企画。有名な作曲家の作品ながら、意外に聴く機会のない3 篇なのも大歓迎。マルティヌーのチェロ協奏曲第1 番は1930 年の初版が小管弦楽で、1939 年に大管弦楽に直し、さらに晩年大改訂を加えました。ここではその最終稿を聴くことができます。
 プロコフィエフはピアノやヴァイオリンの協奏曲が人気なのに比べ、チェロ協奏曲はあまり馴染みがありません。第1 番はソ連帰国後1938 年の作で、「ピーターと狼」やバレエ音楽「ロミオとジュリエット」と同時期のもの。しかし独奏部の異常な難しさと西欧的感覚が不評で、いわば封印された作品となり、晩年に「交響的協奏曲」へ改作しました。
 シュタルケルは貴重なオリジナル稿で演奏。切れ味満点で、プロコフィエフならではのスリリングな音楽に興奮させられます。
 シュタルケルの同胞ドホナーニ初期のコンツェルトシュテュックも聴きもの。ドホナーニのメロディ・メイカーとしての才の光る作品で、どことなくリヒャルト・シュトラウスのオペラを思わせます。これもシュタルケルがとびきりの美しさで奏でています。




URANIA


WS121303
(2CD)
\2100
コンドラシン/ラフマニノフ&ハチャトゥリアン
 ラフマニノフ:合唱交響曲『鐘』
 ラフマニノフ:交響的舞曲
 ハチャトゥリアン: 組曲「仮面舞踏会」
 ハチャトゥリアン:交響曲第3番
 ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲
キリル・コンドラシン(指揮)
モスクワ交響楽団
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WS121304
(3CD)
\2700→\2490
ラインスドルフ(指揮)&ウィーン・フィル
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」全曲
エーリッヒ・ラインスドルフ(指揮)
ウィーン・フィル、
ウィーン国立歌劇場合唱団
ジョージ・ロンドン(伯爵)
リーザ デラカーサ(伯爵夫人)
ロバート・ピータース(スザンナ)
ジョルジオ・トッツイ(フィガロ)
ロザリンド・エリアス(ケルビーノ)
サンドラ・ウォーフイールド(マルチェリーナ)
フェルナンド・コレナ(ドン・バアルトロ)
ガボール・コレッリ(ドン・バジーリオ)
アニー・フェルバーメイヤー(バルバリーナ)
リュボミール・パンツシェフ(アントニオ)

 ラインスドルフ指揮のウィーン・フィルによる「フィガロ」。
 CDが出ていたか調べたが、過去に一度出たことがあったかどうか(某ショップでは中古で数万円の値が付いていた)。
 とはいえ歌唱陣は豪華で、メトのスターが顔をそろえる。
 「フィガロ」の歴史的名演という位置づけではないかもしれないが、それぞれのプロフェッショナルがそれぞれの実力を遺憾なく発揮した演奏。聴かれる機会が少ないだけで、本来もっと評価されていい録音だと思う。


 ちなみにレーベルは「RCA VICTOR」。LIVING STEREOシリーズとして発売された。後にCD化されたときはDECCAからだった。
 出演陣はメト。ラインスドルフもメトと縁が深い。よく見たらLPのジャケットには「SELECTED BYTHE MET」と書かれていた。
 でもオケはウィーン・フィル、録音はウィーン、ゾフィエンザール、そしてエンジニアはDECCA。

 何かいろいろいわくがあった音源と思われる。そのあたりがなかなかCD化されない理由か??そういう意味でも今回の復刻は価値がある。


 URANIAは(とくにセットもの)はすぐに完売するのでご注意を。早いときは2,3ヶ月で入手不能になる。



ハイライト盤はREAL LP-CDから先日発売された
REAL LP-CD
RLC 015
(2CD-R)
\2800→\2590
★音楽ファン向け
 TECHNICS 205CII+VICTOR UA−7045

  モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」凝縮版

 
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
ウィーン・フィル
ウィーン国立歌劇場合唱団
ジョルジョ・トッツィ (フィガロ)
ロバータ・ピータース (スザンナ)
リーザ・デラ カーザ(伯爵夫人)
ジョージ・ロンドン(伯爵)
ロザリンド・エリアス(ケルビーノ)
フェルナンド・コレナ(バルトロ)
原盤:RCA Living Stereo USA LSC-6079 2 LP Box Set 1958年録音 1960年製作

(製作者より)
 4LP盤LSC-6408が1959年、LSC-6079 は1960年の凝縮盤2枚組。

 VICTOR影犬レーベルは音が良いとの評判なので復刻してみた。「フィガロの結婚」凝縮版。

 FR5E+7045で鳴らすとオケの切味は良いが、肝心の声楽が少し細い。EQの影響もあるが何となく冷たい雰囲気もある。
 肌触りの良さでは右に出るものがない205CIIに変更。トラッキング角度を微調整、205CIIの無色透明さにあらためて驚く。メーカーCDにはない音調の整った木目細かいオケとスムーズな声楽が心地好い。
 レコードを音源とした自然な臨場感を再現することにより、各ボーカルパートが美しく浮び上がる処も重要な復刻ポイントとした。


 CD-Rは外装・ブックレットなどは一切なし。盤面印刷のみ。
 入荷にはご注文いただいてから1,2ヶ月ほどかかる見込みです。


原盤ジャケット


 その後、上記アイテムに関して詳しいお客様から情報をいただきました。

 この時期はデッカとRCAビクターが業務提携をしていて、メトに強いビクターが歌手をウィーンに送り、ウィーン・フィルと契約していたデッカが録音をするということが行われてました。
 プライスがタイトルロールを歌い、コレッリ、メリル、フレーニが共演したカラヤン&ウィーン・フィルの「カルメン」なんかは、そのひとつだったかと思います。

 よく分かりました。



<メジャー・レーベル>

SONY


88875178222
\2700
ダニエル・テイラー/四千冬
 1) 作者不詳:『今日キリストはお生まれになった』,
 2) ジョン・タヴナー:『子羊』,
 3) マシュー・マーティン:『アダムは囚われの身』,
 4) ボリス・オード:『アダムは囚われの身』,
 5) トマス・タリス:『見よ、天主の御母の奇跡を』,
 6) ウィリアム・バード:『アヴェ・マリア』,
 7) Trad(V=ウィリアムズ編):『天から送られた真実』,
 8) ハーバート・ハウエルズ:『エサイの根より』,
 9) ミヒャエル・プレトリウス:『エサイの根より』,
 10) ジョン・ジュベール:『かくも麗しいバラはない』,
 11) 作者不詳:『Ther Is No Rose of Swych Vertu』,
 12) グスターヴ・ホルスト:『わびしき真冬に』,
 13) マシュー・ラーキン:『アダムは囚われの身』,
 14) 作者不詳:『おお、エサイの根よ』《演奏》
ダニエル・テイラー(カウンターテナー&指揮),
トリニティ合唱団
 世界中の古楽コンサートだけでなく、歌劇場でも絶賛をあびるカウンターテナー歌手、ダニエル・テイラーによるソニー・ミュージックへの3枚目のアルバムです。
 前2作はRCA Red Sealでしたが今回はソニー・クラシカルからのリリースとなります。 1969年にカナダ生まれの、現在最も実力と人気を持つカウンターテナーのひとり。モントリオール、マルギ大学と大学院で哲学と音楽を学び、マイケル・チャンスに認められイギリスに留学、1997年のグラインドボーン音楽祭でのヘンデルの歌劇『テオドーラ』(ピーター・セラーズ演出)でセンセーショナルなデビューを飾りました。
 ジョナサン・ミラーのヘンデルの歌劇『ロデリンダ』の録音に出演。ヘンデルやモンテヴェルディのオペラに出演し、絶賛を浴びています。
 オペラだけでなく現代音楽まで広いレパートリーを持ち、バーンスタインの作品や、坂本龍一の『Life』(ダライラマ、カレーラスと共演)などが特筆に価します。最近では、バッハのカンタータに多く出演し、ガーディナーやヘレヴェッヘのバッハのカンタータ・シリーズにも多く出演・録音に参加しています。鈴木雅明のカンタータ受難曲シリーズのコンサートや録音(第25巻)にも出演しており、自然な声、知的な歌い方と、高い評価を得ています。
 このアルバムでは、クリスマスに関した作品を収録。15世紀のキャロルから現代のタヴナーまで幅広い時代の作品から選ばれており、彼の音楽性への敬意がこめられた深い歌声による歌唱で、クリスマスの聖夜を感じていただけるはずです。
 またこのアルバムは、テイラーが結成したトリニティ合唱団との初録音でもあります。
  《録音》2015年8月, ロンドン、St Alban's the Martyr (デジタル:セッション)


















11/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BR KLASSIK



900142
\2400→\2190

レクイエムで壮絶な演奏を聴かせてくれたヤンソンス
 バイエルン放送響との
  ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58

 1.第1曲:悲しみに沈める聖母は/
 2.第2曲:誰が涙を流さぬものがあろうか /
 3.第3曲:いざ、愛の泉である聖母よ/
 4.第4曲:わが心をして/
 5.第5曲:わがためにかく傷つけられ/
 6.第6曲:我にも汝とともに涙を流させ/
 7.第7曲:処女のうちもっとも輝ける処女)/
 8.第8曲:キリストの死に思いを巡らし/
 9.第9曲:焼かれ、焚かれるとはいえ/
 10.第10曲:肉体は死して朽ち果てるとも
エリン・ウォール(ソプラノ)/
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)/
クリスティアン・エルスナー(テノール)/
リー・リアン(バス)/
バイエルン放送合唱団(合唱指揮…ミヒャエル・グレーザー)/
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
 録音 2015年3月24-26日ミュンヘン ヘルクレスザール・デア・レジデンツ ライヴ収録

 「スターバト・マーテル=悲しみの聖母」 13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の一つで磔刑に処されたキリストの元に佇んだ聖母マリアの悲しみが歌われています。
 この詞を書いたのはヤーコポーネ・ダ・トーディとされています。どのような理由があるにせよ、愛しい息子を失くした母の悲しみはいつの世にも普遍のものであり、この詞に心打たれた芸術家たちが多くの作品を書いています。

 ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」は、彼自身の個人的な悲しみが深く投影されていることで知られています。1876年、彼の生まれたばかりの娘ホセファが生後たった数ヶ月で世を去ったことに落胆したドヴォルザークはこの曲のスケッチを始めたのですが、その翌年1877年の8月には幼い娘ルジェナがたばこの誤飲で死去、さらに3歳の息子オタカルも天然痘で亡くなるという悲運にあいつで見舞われてしまったのです。その悲しみを克服するかのようにドヴォルザークは1877年の11月にこの作品を書き上げます。
 1880年12月23日、プラハ音楽芸術協会の定期演奏会で行われた初演は大成功を収めたということです。
 このヤンソンスの演奏、陰鬱な第1曲目の冒頭の雰囲気は第4曲目まで変わることなく、ようやく第5曲目「わがためにかく傷つけられ」になって少しだけ明るく包み込むような雰囲気に変化します。
 以降も悲しみと慰めが行き来しますが、最後の10曲目に、全ての悲しみを吹っ切るかのように荘厳に曲が転じるところは、実に感動的。その後のフーガも実に素晴らしく、一糸の乱れもありません。
 オーケストラもソリストも合唱も渾身の叫びを込めたかのようなこのドヴォルザーク。情熱だけで突っ走るのではなく、計算された感情表現には驚くばかりです。




ライバルになってしまうが
ロイヤル・コンセルトへボウ、そしてウィーン楽友協会合唱団
この「レクイエム」もすごかった
Dvorak - Requiem & Symphony No. 8
ロイヤル・コンセルトヘボウ自主製作盤
RCO 10001
(2SACD HYBRID)
\3600
ヤンソンス(指)&ロイヤル・コンセルトへボウ
 そしてウィーン楽友協会合唱団


ドヴォルザーク:
 レクィエム 変ロ短調Op.89, B 165(1890)*
 交響曲第8番ト長調Op.88(1889)
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)*
藤村実穂子(A)*
クラウス・フロリアン・フォークト(T)*
トーマス・クヴァストホフ(Bs)*
ウィーン楽友協会合唱団*

ヤンソンス&コンセルトへボウによる ドヴォルザーク ウィーン楽友協会合唱団 創設150周年記念シリーズのレクィエム きわめつけのナンバー、第8交響曲

[Disc 1 & Disc 2 Track 1-3]録音:2009年2月5日、6日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)、[Disc 2 Track 5-8]録音:2007年12月19、20、21、23、25日&2008年10月23日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ) *Disc 2 Track 4と9は拍手。DSD5.0、マルチチャンネルステレオ


【ウィーン楽友協会合唱団創設150周年記念公演のレクィエム】
 たいへん信仰の厚いクリスチャンであったドヴォルザークが遺した唯一のレクィエムは、2部構成、全13曲からなる大曲で、編成上4人のソリストと混声合唱を擁する点が共通するスターバト・マーテルと並んで2大宗教曲に位置付けられています。
 ある意味、特別な作品にふさわしく、ここでコーラスにはゲストとしてウィーン楽友協会合唱団が迎えられていますが、ヤンソンス指揮のもとRCOとの共演によるドヴォルザークのレクィエムのシリーズは、2008/09年のシーズンを通してウィーン楽友協会合唱団によって、その創設150周年を祝う記念事業のひとつとして行なわれたものです。ちなみに、レコーディングが行なわれた2月5日、6日のアムステルダムでの公演に引き続いて、11日と12日にも同じキャストによりウィーンのムジークフェラインでレクィエムを演奏しています。

【ヤンソンス初の注目レパートリー】
 ヤンソンスはショスタコーヴィチのオペラ「ムツェンスク群のマクベス夫人」をリリースするなど、近年、声楽曲やオペラに力を入れ、来日時のインタビューでも今後いっそうこうしたジャンルへの夢を熱く語っていましたが、ドヴォルザークのレクィエムというあらたな取り組みはまさにそうした志向を裏付けるものといえるでしょう。
 「最高水準の出来ばえのものしか出さない」と自信をもって言い切るヤンソンスだけに、ドヴォルザークのレクィエムも、クヴァストホフといったソリストの魅力も併せて、十分な期待にこたえてくれる内容です。

【充実のラインナップ。RCOによる第8交響曲のディスコグラフィ】
 いっぽう、レクィエムとは創作時期を相前後する第8交響曲は、名門RCOにとって屈指の録音歴を誇るレパートリー。これまでにRCOは、1963年にハイティンクとセッション録音、1970年にアンチェルとライヴ録音、1978年にコリン・デイヴィスとセッション録音、1990年にジュリーニとライヴ録音、1998年にはアーノンクールとライヴで録音しています。

【ヤンソンスのきわめつけドヴォルザーク第8番】
 意欲的な初レパートリーのレクィエムに対して、第8交響曲はファンの間ではヤンソンスの十八番としておなじみです。実演における心臓が破裂しそうなテンションの高さでは、2000年11月のベルリン・フィルとの来日公演での度肝を抜く快演は語り草となっているほど。もちろんヤンソンスはRCOとも実演で頻繁に取り上げており、第8交響曲を前回2008年のアジア・ツアーでもやはり、11月5日の北京、8日の上海、10日のサントリーホール、14日の横浜みなとみらい、15日の京都コンサートホールでの公演曲目に組んでいました。
 RCO弦楽セクションの真骨頂というべき、流麗きわまりない第3楽章。そしていつ聴いても手に汗握るフィナーレ。ヤンソンスは第8交響曲の収録にあたり、前作「新世界より」の録音を終えた時点の早い段階からRCOに決めて万全の準備を重ねてきたことをうかがわせます。






 

CANTALOUPE


CA21111
\2100
ジュリア・ウルフ:無煙炭のフィールド
 1.Foundation/2.Breaker Boys/
 3.Speech/4.Flowers/5.Appliances
トリニティ・ウォール・ストリート合唱団/
バング・オン・ア・カン・オール=スターズ/
ジュリアン・ワクナー(指揮)
 2015年度のピューリッツァー賞を受賞した「無煙炭のフィールド」は、ペンシルベニア州の炭鉱労働者たちに捧げるオラトリオです。
 作曲者のウルフ(1958-)は、労働者とその家族たちに詳細なインタビューを行い、彼らの生活や権利を尊重するために活動しようと試みました。あまりにも虐げられた労働者たちを救うためには政治までをも動かさなくてはいけないと悟った彼女は、まずこの事実を音楽にすることを思い立ちます。
 同じ言葉を何度も繰り返す合唱が齎す、瞑想的な雰囲気を突然切り裂くかのようなエレキギターの音。これは衝撃的であり、聴き手の意識を深部に向けさせるに充分な説得力を有しています。
 

CA21112
\2100
ジョン・ルーサー・アダムズ:Ilimaq
 1.Descent/2.Under the Ice/3.The Sunken Gamelan/
 4.Untune the Sky/5.Ascension
グレン・コッチェ(パーカッション)
 グラミー賞を受賞した作曲家ジョン・ルーサー・アダムズ(1953-)。彼の「Become Ocean 」での神秘的で雄大な音楽は各方面で高い評価を受けましたが、今作の「Ilimaq」ではノイズも含めた音を駆使し、更なる精神世界の深部を探ることに執心しています。
 次々と変化していくパーカッションの響きの波、これをマッピングしていくことで出来上がっていく48分の作品は、少しずつ聴き手の精神を侵食し、別世界へといざないます。
  

CA21107
\2100
デイヴィッド・ラング:野を横切ることの難しさ
作詞:マック・ウェルマン(1945-)
 1.Opening/2.Scene [belladonna]:The first telling /
 3.Interlude 1: Today is the day /
 4.Scene [monkshood]: The second telling /
 5.Interlude 2/6.Scene [poison hemlock]: The third telling /
 7.Scene [poison ivy]: The fourth Telling /
 8. Scene [loco weed]: The fifth telling /
 9.Interlude 3: The disappearance/
 10.Scene [black nightshade]: The sixth telling/
 11.Wordless prayer of thanks/
 12.Scene [foxglove]: The seventh telling
ビヴァリー・オリーガン・ティーレ(ソプラノ)/
ラクィタ・ミッチェル(ソプラノ)/
マリ=ヤン・プリングル(ソプラノ)/
ニコル・ミッチェル(アルト)/
マーティン・バカリ(テノール) 他/
メリッサ・ホワイト(ヴァイオリン)/
ハーレム弦楽四重奏団/
ダグラス・キニー・フロスト(指揮)
録音 Studio G Brooklyn and Good Child Music Studios
 あの「悪魔の辞典」で知られるアンブローズ・ビアスの短編小説をもとに、劇作家マック・ウェルマンが詩を書き、デイヴィット・ラング(1957-)が曲をつけた音楽劇「The difficulty of crossing a field=野を横切ることの難しさ」。
 緊迫の音楽とテンションの高いセリフが交錯するこの不可思議な物語は2002年3月に上映され好評を得ました。この録音は、新たなミュージシャンたちを得たことで、初演時とは違ったものが生み出されています。
 

CA21110
CD+DVD
\2700
リバース・オブ・ア・ネイション
 1.The Broken Compass (Intro Theme)/
 2.A Nation Divided/3.North Isn't South/
 4.The Most Dangerous Woman in America/
 5.Stoneman/6.Cameron/7.The Parallax Waltz/
 8.Gettysburg Requiem/9.What Would Moses Say?/
 10.Lincoln and Booth Get Acquainted/
 11.Dixie As Anti-Utopia/
 12.Blackface (We Are All Sharecroppers Now)/
 13.Getting Biblical/
 14.The Election and Results: The New Montage/
 15.Gus, Elsie, Silas and The Klan/16. Black Militia/
 17.Ride of The Klansmen/18.The Next Election/
 19.Ghost of a Smile
Dスプーキー(リミックス)/
クロノス・クァルテット
 作曲家ポール・D・ミラー=DJスプーキー。ジャンルを越えたアーティストであり、作家でもある彼は、現代の音楽シーンにも多大なる影響を与えるとともに、数多くのミュージシャンたちとコラボを行い、常に刺激的な作品を生み出しています。
 あのクロノス・クァルテットとコラボしたこのアルバムで扱っているのは「映画の父」D.W.グリフィスの生んだ名作『國民の創生』=The Birth of a Nation(1915年)。あからさまな人種差別の描写で一度は上演禁止になりかけるも、結果的には大ヒットとなったという問題作で、この無声映画に新たな曲をつけるという試みももちろん大ヒットを記録しました。
 何とも刺激的な再創造をお楽しみください。



 

CAPRICCIO


Capriccioの新シリーズ発動!若くて才能あるアーティストたちを紹介するプロジェクト


C3001
\2100
シューベルト:歌曲選集
 1.緑の中の歌 Op.posth 115 D917/2.月に寄せて D259/
 3.人間性の限界 D716/4.プロメテウス D674/
 5.漁師の歌 Op.96-4 D881/6.漁師 Op.5-3 D225/
 7.ウルフルが釣りをする時 Op.21-3 D525/
 8.ドナウ川の上で Op.21-1 D553/
 9.流れの上で Op.posth 119 D943/10.ハデスへの旅 D526/
 11.タルタルスの群れ Op.24-1 D583/
 12.フローリオの歌 Op.124-2 D857/
 13.ガニュメート Op.19-3 D544/14.神と踊り子 D254/
 15.死に寄せて D518/16.死と乙女 Op.7-3 D531/
 17.墓掘り人の憂い D842/18.勝利 D805/
 19.バッカス賛歌 Op.60-2 D801
ティロ・ダールマン(バス・バリトン)/
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
録音 2014年7月3-6日 ウィーン 4tuneスタジオ
 若きバス・バリトン歌手ティロ・ダールマンのデビューCDです。彼はノルトライン=ヴェストファーレン州のコンクールで1位を獲得後、チューリヒ歌劇場のメンバーとなりました。
 すでにデュッセルドルフ、コブレンツ、サンクトガレンなどの劇場に出演し、数多くの役をこなしています。共演した指揮者はヘルムート・リリンクをはじめ、フィリップ・ジョルダン、ヘルムート・ミュラー=ブリュール、クリストフ・シュペリング、また鈴木雅明ら錚々たる顔ぶれ。最も期待される歌手の一人です。
 このアルバムでは、シューベルト(1797-1828)の歌曲の中から彼のの声質にふさわしい「重めの歌」が選ばれています。
  

C3002
\2700
ドイツのバラード集
【1部:友情と忠実】
 1.シューマン(1810-1856):二人の擲弾兵 Op.49-1/
 2.シューベルト(1797-1828):人質 D246/
 3.レーヴェ(1796-1869):オールフ殿 Op.2-2/
【第2部:王と騎士】
 4.レーヴェ:海を行くオーディン/
 5.シューベルト:歌の終わり D473/
 6.リスト(1811-1886):われらが父の墓 S281/
 7.ツェムリンスキー(1871-1942):年老いた王がいた/
 8.シューマン:歌い手 Op.posth 145-3/
【第3部:霊と怪】
 9.シューマン:ベルシャザル Op.57/
 10.レーヴェ:霊の生活 Op.9-4/
 11.レーヴェ:死の舞踏 Op.44-3/
 12.ツェムリンスキー:森の会話/
 13.ヴォルフ(1860-1903):ムンメル湖の精霊たち/
 14.ヴォルフ:炎の騎士
カイ・スティーフェルマン(バリトン)/
アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
録音 2013年8月25-29日 ウィーン 4tuneスタジオ
 カイ・スティーフェルマンはケルン音楽大学で名歌手クルト・モルの元に学びました。その後はハンブルク州立歌劇場で「魔笛」のパパゲーノ、「メリー・ウィドウ」のダニロ、「ラ・ボエーム」のショナールを歌い好評を博しました。
 最近の彼はドイツオペラの重要な役を次々と習得、世界中の歌劇場でその美声と表現力を披露しています。
 このアルバムは、ドイツ伝統の「バラード(物語譚)」の名曲を歌い、その卓越した表現力を見せ付けています。1曲1曲が完結したストーリーを持つ難しい曲ばかりですが、彼の素晴らしい歌唱は確かな説得力を有しており、たとえドイツ語がわからなくとも充分に楽しむことができるはずです。



  

CEDILLE



CDR90000158
\2100→\1890
ウルスラ・オッペンス
フレデリック・ジェフスキー:「不屈の民」変奏曲 他

 1-39.「不屈の民」の主題による変奏曲/
 40-43.フォー・ハンズ
ウルスラ・オッペンス(ピアノ)/
ジェローム・ローウェンタール(ピアノ)…40-43
録音 2014年12月11-13.15日
 チリの「ヌエバ・カンシオン=新しい歌」の代表ともいえるセルヒオ・オルテガ作の「不屈の民」は、1973年のチリ・クーデターの後に国際的に有名になり、世界中の様々な抵抗運動で用いられ、そのメロディも形を変えて伝播しています。
 なかでも、このジェフスキー(1938-)が書いた36の変奏曲は、数多い現代音楽の中でも異例の人気を誇っています。
 主題そのものは単純で誰もが歌えますが、そのあとに続く変奏曲は超絶技巧が求められるものです。アバンギャルドからジャズまで多様な様式を持つ変奏を聴いているだけでも途方にくれてしまうかもしれません。
 ここでピアノを演奏しているウルスラ・オッペンスはこの曲の作曲ををジェフスキーに依頼した立役者。1976年の「アメリカ建国200年記念音楽祭」でこの曲の初演を担った彼女ですが、今回初演40周年を記念して、再度の録音が実現したというものです。


ウルスラ・オッペンス
エリオット・カーター:ピアノ作品全集

CDR 90000 108
¥2100
エリオット・カーター(1908-2012):ピアノ作品全集
 90+(1994)/再会(2000)/夜の幻想(1980)/
 2つの「転換」(1999)/マトリビュート(2007)/
 ピアノ・ソナタ(1945-46)/ピアノに関する2つの思考(2005-06)
ウルスラ・オッペンス(Pf)
録音:2008年。
2012年に亡くなったカーター。そのピアノ曲集成。カーターは室内楽と管弦楽曲を数多く作曲しているがピアノ曲は決して多くない。
最新作は昨年2007年のもので、その衰えぬ創作力には驚くべきものがある。

 

CDR90000157
\2100
FILAMENT
 1-7.ブライス・デスナー(1976-):殺人のバラード
  <Omie Wise/Young Emily/Dark Holler/
   Wave The Sea/Brushy Fork/Pretty Polly/
   Tears For Sister Polly>/
 8.ニコ・マーリー(1981-):ダブルスピーク/
 9.ライアヌ・ロット(1979-):トゥ・ラヴ/
 10.フィリップ・グラス(1937-):2つのページ/
 11.ロット:これは私のラインです
エイト・ブラックバード(アンサンブル)
 録音 2013年5月1-2日 US イリノイ州 シカゴ、現代芸術美術館 ライヴ収録
 グラミー賞を受賞し、その実力を世界に見せつけたアンサンブル「エイト・ブラックバード」。
 フルート、ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、そしてパーカッションの六重奏が奏でる音楽は、クラシカルに、神秘的に、そして時にはロックのエネルギーを発散させるという極めて多角的なもの。
 今作のアルバムタイトルである「フィラメント」は作曲家と作品、そして演奏との強い絆と興味の共有を象徴するもので、一見ばらばらに見える作品も、並べて聴いてみると関連性があることに気が付くはずです。
 そして最後のトラックで全ての世界が収束するのです。
   .


CDR90000159
\2100→\1890
レイチェル・バートン・パイン
 ホプキンソン・スミスも参加!
  ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲全集

 1-3.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ長調 RV392/
 4-6.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV393/
 7-9.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ヘ長調 RV97/
 10-12.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV394/
 13-15.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV395/
 16-18.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ長調 RV396/
 19-21.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ短調 RV397/
 22-24.ヴィオラ・ダモーレとュートのための協奏曲 ニ短調 RV540
レイチェル・バートン・パイン(ヴィオラ)/
ホプキンソン・スミス(リュート)…22-24/
アルス・アンティグア(アンサンブル)
 録音 2014年7月1.8日,8月27日
 刺激的な演奏で聴衆を魅了するヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン。今作での彼女は、ヴァイオリンではなく1774年製のヴィオラ・ダモーレ「ニコラ・ガリアーノ」を操り、センセーショナルで魅惑的な音色を聴かせます。
 RV540のリュートを伴う協奏曲では、名手ホプキンソン・スミスが参加、バックをかためるアルス・アンティグアと共に、上品さとスタイリッシュさを併せ持つ親密な音楽を奏でています。
 最近流行の過激なバロックではなく、典雅な音がとても美しい1枚です。



今年発売された
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

AVIE
AV 2317
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
レイチェル・バートン・パイン、AVIEから!
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

  ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
  ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
  ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219《トルコ風》
  ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
  協奏交響曲変ホ長調 K.364
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
マシュー・リップマン(ヴィオラ)
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
 レイチェル・バートン・パインAVIE初登場!モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集!

 1995年の列車事故による片足切断という大怪我から復帰を果たし、バロックからへヴィメタを自らのフィールドとしてジャンルにとらわれない活発な活動を展開していているアメリカの女流ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインがアヴィー(AVIE)初登場!
 創設者ネヴィル・マリナー&ASMFとの共演によって実現したモーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲集」は、「第2番 K.211」、「第3番 K.216」、「第4番 K218」、「第5番 K.219」の4曲で、2009年にカール・フィッシャーから出版された楽譜「レイチェル・バートン・パイン・コレクション」に収録されているカデンツァを用いるなど、レイチェル・バートン・パインが思い描くモーツァルトを追求した唯一無二の全集録音である。
 また、1742年製のグァルネリ・デル・ジェスでモーツァルトを奏でるレイチェル・バートン・パインは「協奏交響曲 K.364」で、シカゴの神童として大きな注目を集めた若き天才ヴィオリスト、マシュー・リップマン(1992−)と共演。
 アメリカを中心にカリスマ的人気を誇るヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインの新たなステージの幕開けです!

 ※録音:2013年8月29日−9月2日、エアー・リンドバースト・スタジオ(ロンドン)

  

CDR90000160
\2100
ステイシー・ギャロップ:神話的な交響曲
 1-5.神話的な交響曲
  <第1楽章:メドゥサになりつつ/第2楽章:ペネロペは待つ/
   第3楽章:愛らしいシレーヌ/第4楽章:男の運命/
   第5楽章:パンドラの希望>/
 9-11.サンダーウォーカー
  <第1楽章:儀式/第2楽章:神の呼び出し/
   第3楽章:召還/シャドウ>
CCPA交響楽団…1-5/
アロンドラ・デ・ラ・パッラ(指揮)…1-5/
CCPA室内管弦楽団…6-9/
マルカンド・タカール(指揮)…6-9
 録音 2014年3月5-7日, 2015年1月29-31日 イリノイ州 シカゴ Benito Juarez Community Academy Performing Arts Center,
 何枚かのコンピレーションアルバムで、その才能の片鱗を見せつけていたアメリカの女性作曲家ステイシー・ギャロップ(1970-)。このアルバムは初の彼女の作品集で、世界初録音の「神話的な交響曲」を含む3つの作品が収録されています。
 この交響曲は、タイトル通り、ギリシャ神話のエピソードが元になっているもので、抒情性と鮮やかなストーリーを想起させる興味深い音楽です。
 現在、彼女の作品はとても注目されており、2015年の秋にもオラトリオや弦楽四重奏曲第4番が世界初演されるなど、その作品には大きな期待が寄せられています。



 

GRAND PIANO


GP656
\2100
ヨハン・バプティスト・クラーマー:ピアノ作品集
 1-8.アングロ=カレドニアンの旋律と変奏曲/
 9-11.ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.25-2/
 12-14.ピアノ・ソナタ ト長調「ラ・ジーグ」Op.39-3/
 15-18.ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.27-1
マッテオ・ナポリ(ピアノ)
 録音 2013年2月13-14日 ニュージーランド オークランド大学,音楽学校
 ヴァイオリニストの父親の下、マンハイムで生まれ、3歳の時にロンドンに移住。その頃ちょうどロンドンにやってきたクレメンティにピアノの指導を受けたというヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)のピアノ作品集です。
 師と同じくピアノ製造者と音楽出版者としても成功し、彼の制作したピアノは現在でも一部の愛好家の間で人気を誇っています。
 彼の書いた「実際的ピアノ技法大集」は、後にハンス・フォン・ビューローが改訂し、これも現在「クラーマー=ビューロー練習曲」として実際に用いられています。ベートーヴェンの友人でもあり、当時の最高のピアニストとして名を馳せていた彼の作品は、適度な遊び心と活発さ、ベートーヴェンにも似た堅固さなど、当時の良いものを全て含んでおり、聞きごたえもたっぷりです。
 指の鍛錬としても、観賞用としても、もっと演奏される機会が増えてもよいのではないでしょうか。
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GP661
\2100→\1890
ゾッとするような技巧を身につけたといわれている
 アドルフ・フォン・ヘンゼルト:ピアノ作品集

 1.子守歌 Op.45/2.小さなロマンス/
 3.10の小品 Op.13-2 練習曲「ラ・ゴンドラ」/
 4.2つの夜想曲 Op.6-1「幸福の痛み」/
 5.12の性格的練習曲 Op.2-6 嬰へ短調「もしも私が鳥だったら」/
 6.12の性格的練習曲 Op.2-3 ロ短調「私の願いを聞いてください」/
 7.12の性格的練習曲 Op.2-4 変ロ長調「愛の残り」/
 8.メランコリックなワルツ Op.36/
 9-10.2つの小さなワルツ Op.28/
 11.ヨハン・シュトラウス1世:ワルツ(A.ヘンゼルトによるピアノ編)/
 12.ダルゴムイシスキー:6つのロシアのロマンス-第6番 ニ短調(A.ヘンゼルト編)/
 13.12のサロン風練習曲 Op.5-3 イ短調「魔女の踊り」/
 14.12のサロン風練習曲 Op.5-9 イ長調/
 15.12の性格的練習曲 Op.2-2 変ニ長調
  「私のことを少しでも想ってください、私はいつも貴方のことを想っています!」/
 16.12のサロン風練習曲 Op.5-6 変イ長調「嵐の後の感謝の歌」/
 17.回想と友情 Op.4-1「狂詩曲」/
 18.ウェーバー:舞踏への勧誘 Op.65(A.ヘンゼルトによるピアノ編)
セルジオ・ガッロ(ピアノ)
 録音 2014年8月5-8日 スウェーデン イエテボリ,ニレント・スタジオ

 バイエルンのシュヴァバッハ町の中央広場に置かれたヘンゼルト(1814-1889)の銅像は、現在でも変わることなく威厳を放っています。1814年に生まれた彼はフンメルに師事し、演奏会ピアニストとして大成功を収めます。
 しかし、彼の同世代にはショパン、シューマン、タールベルク、そしてリストなど優れたピアニスト&作曲家がいたためか、ヘンゼルトは一時期「舞台恐怖症」に陥り、しばらく静養しなくてはなりませんでした。
 しかしその演奏技術は確固たるもので、リストには「ピロードの掌」と賞賛され、またラフマニノフも彼を高く評価していたと言われています。ピアノ協奏曲も1曲だけ残してはいるものの、基本的に彼の作品はピアノのための小品に集中しており「もしも私が鳥だったら」を筆頭に、どれも甘美な雰囲気を持っています。
 しかし彼は、なぜか30代で作曲活動をやめてしまったというのですから、なんとも残念です。


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 アドルフ・フォン・ヘンゼルト (1814-1889)はショパンやリストと同時代のドイツの伝説的ピアニスト。ラフマニノフとスクリャービンは孫弟子にあたる。飽くなき練習の結果、ゾッとするような技巧を身につけたといわれている。後年ロシアへ渡り、皇室ピアニストとなり、ロシア・ピアニズムの礎を築いた。
 ヘンゼルトのピアノ曲は美しくて魅力的ながら、あまりにも技術的難度が高いゆえ、アムランの協奏曲を除くと、ほとんど録音がなかった。


きわめて貴重な
2014ヘンゼルト生誕200周年記念アルバム
 「アドルフ・ヘンゼルト:室内楽/ピアノ作品集」

海外残り在庫限り・・・おそらくあと数枚

QUERSTAND
VKJK 140
\2600
海外在庫限り
完売の際はご容赦を

2014ヘンゼルト生誕200周年記念アルバム
 「アドルフ・ヘンゼルト(1814-89):室内楽作品集」

  ピアノとチェロのための二重奏曲 ロ短調 Op.14/
  夜想曲 変イ長調 Op.32/
  即興曲第1番 ハ短調 Op.7/即興曲第2番 ヘ短調 Op.17/
  即興曲第3番 変ロ短調 Op.34/即興曲第4番 ロ短調 Op.37/
  ロマンツェ ロ短調 Op.18-2/ロンド・セリオーソ ニ短調/
  ワルシャワの思い出 変イ長調 Op.4-2/ポルカ ニ短調 Op.13-9/
  憂鬱なワルツ ニ短調 Op.36/トッカティーナ ハ短調 Op.25/
  ロマンツェ 変ロ短調 Op.10/練習曲 嬰ヘ長調 Op.2-6/
  オーロラ 嬰ハ短調 Op.30/小ロマンス 変ロ短調/
  朝のセレナード 変ニ長調 Op.39/子守歌 変ト長調
シュテファン・ブルクハルト(ピアノ)
ノルベルト・ヒルガー(チェロ Op.14 のみ)
 録音:2013 年9 月、DDD、73'08

 アドルフ・ヘンゼルト(1814-89)の生誕200 周年記念のCD。基本的にピアノ作品を中心に収録し、冒頭に比較的規模の大きなピアノとチェロの二重唱を加えている。
 ヘンゼルトはバイエルンのシュヴァバッハの生まれ。ウィーンで学んだ後、ロシアのサンクトペテルブルグに移り、ここを拠点に活躍した。基本はドイツ・ロマン派だが、リスト的な華やかさも兼ね備えており、独特な魅力がある。このCD には世界初録音も含まれ、ヘンゼルトの素晴らしさを堪能できる。
 シュテファン・ブルクハルトは地元ライプツィヒ出身のピアニスト。ノルベルト・ヒルガーもライプツィヒ生まれで、QUERSTAND に多く録音している。

こちらはまだ手に入りそうだが、貴重なことに代わりはない
アムランによるヘンゼルトのピアノ協奏曲
The Romantic Piano Concerto  7 - Alkan and Henselt
Hyperion
CDA 66717
\2400
アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814−1889):
 ピアノ協奏曲ヘ短調Op.16、
 演奏会用変奏曲Op.11
  (マイアベーア作曲『悪魔のロベール』の
   「わたしがノルマンディを離れるとき」に基づく)
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813−1888):
  室内協奏曲嬰ハ短調Op.10 no.2、
  室内協奏曲Op.10 no.1
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)、
マーティン・ブラビンズ(指揮)、
BBCスコティッシュ交響楽団
録音:1993年12月2日−3日

 アムランの怪腕によってよみがえる、19世紀の知られざる超絶技巧協奏曲!
 ヘンゼルトとアルカンは同時代の輝かしい名声に恵まれたショパンやリストに圧倒され影を薄くしながらも、ピアノに対する明確な定義づけが出来るスタイルを備え、特有のアプローチを示した作曲家である。内気な個性やライフスタイルも風変わりで、自らが公衆の前で演奏をしなかったため、ほとんどのコンサート・ピアニスト達からも敬遠され、彼らの作品は日の目にあたることは少なかった。
 ともに卓越した技巧派でピアノの可能性を追求したこの協奏曲は、挑戦的な技巧と音楽性、そして莫大なスタミナとエネルギーを要求される。知られざる彼らの音楽を現代の世に問うのは、まさにアムランをおいてほかないだろう。
 世界最強のピアニスト、マルク=アンドレ・アムランが、眠り続ける19世紀の怪物の魂を呼び覚ます!

 

GP668
\2100
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集 第3集
 1-3.ピアノ・ソナタ ニ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)/
 4-6.ピアノ・ソナタ ハ長調(1780-1890)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 変ロ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)
ビリアーナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)
 録音 2014年2月12-14日 オーストリア ケフェルマルクト,ヴァインベルク城
 南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、作曲家、音楽出版者として大成したフランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)のピアノ・ソナタ集第3集です。
 モーツァルト、ベートーヴェンの友人であり、同時代の作品を次々と出版した功績には多大なものがあります。なお、彼の立ち上げた出版社は、1814年にカール・フリードリヒ・ペータースに買収され、現在でも「ペータース社」として存続しています。彼の作品のほとんどは、友人であったフルート奏者フランツ・トゥルナーのために書かれたフルート作品ですが、勤勉だった彼はピアノ曲も多く残しており、古典派の様式を踏襲した上で、自由な発想を付け加えたこれらのピアノ曲も最近ようやく注目され始めたようです。
 ピアニストのツィンリコヴァはソフィアで生まれ、地元の音楽大学で学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウムに移り、数多くの名手の薫陶を受けています。室内楽プレイヤーとしても名高く、また古典から現代まで幅広いレパートリーを有していることでも知られています。
  


GP682
\2100→\1890
20世紀初頭、ブラジルの大家
 エンリケ・オズワルド:ピアノ作品集
 1-6.アルバムのページ Op.3
  <第1番:前奏曲/第2番:夢を見て/第3番:即興曲/
   第4番:ハンモックで/第5番:ロマンス/第6番:スケルツォ>/
 7.即興曲 Op.19/8-11.アルバム Op.32
  <第1番:ロマンス/第2番:ワルツ/第3番:セレナード/第4番:メヌエット>/
 12-14.アルバム Op.33
  <第1番:海辺で/第2番:田園風景/第3番:道化師>/
 15-17.アルバム Op.36
  <第1番:眠りそうな赤ちゃん/第2番:死にそうなピエロ/第3番:こうもり>/
 18.ワルツ・レント Op.posth/19.小舟で/
 20.3つの練習曲 第1番 変ニ長調/
 21.3つの練習曲 第2番 ハ短調/
 22.3つの練習曲 第3番 ホ長調/
 23.左手のための練習曲/24.練習曲(遺作)
セルジオ・モンテイロ(ピアノ)
 録音 2014年6月2-4日 USA オクラホマ州立大学,ワンダ・バス音楽大学 リサイタル小ホール

 リオデジャネイロで生まれ、その翌年にサンパウロに移住したエンリケ・オズワルド(1852-1931)。彼はまず母親からピアノの手ほどきを受け、その後1860年からフランス人ピアニスト、ガブリエル・ジロードンからピアノのレッスンを受けます。
 6歳、もしくは7歳でデビュー・リサイタルを開催し、その才能を存分に開花させるために16歳の時に母親の元を離れ、一人でヨーロッパに留学します。ミュンヘンに行く予定でしたが、最初に訪れたフィレンツェが気に入ったため、ここで音楽を学ぶことに決めた彼は、ハンス・フォン・ビューローの弟子であったジュゼッペ・ブオナミーチからピアノを学び、彼を通じてリストやブラームスと出会うのです。
 そして作曲家としての地位も確立した彼は1903年にブラジルに戻り、生涯この地で活躍したのです。彼の作品は、フランスのエスプリとブラジルの民俗音楽が混在するという興味深いもので、セルジオ・モンテイロが説得力溢れる演奏で、この精緻な世界を表現しています。
  


GP683
\2100→\1890
残っているのは「ジョスラン」の「子守歌」のみ
 バンジャマン・ゴダール:ピアノ作品集 第1集

 1-3.ピアノ・ソナタ 第2番 Op.94/4-7.幻想的ソナタ Op.63/
 8.海辺の散歩 Op.86/9.海の上で Op.44/
 10.朝 Op.83/11.おとぎ話 Op.62
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
 録音 2014年1月31日,4月26日 ベルギー ティアンジュ,リサイタル・スタジオ B

 19世紀フランスで活躍したバンジャマン・ゴダール(1849-1895)。数多くの作品を残した彼は、実はオペラ作曲家として大成することを夢見ていたのですが、結局残っているのはオペラ「ジョスラン」の中の「子守歌」のみ。その他の作品は彼の死後、すぐに忘れられてしまいました。
 最近になって、ようやくヴァイオリン協奏曲の美しさが知られるようになったという、まだまだ開拓の余地のある作曲家なのです。そんな彼のピアノ曲こそ、実は本領が発揮されているものと言えるでしょう。
 「ゴダール=サロン風の易しい音楽を書いた作曲家」として認識していた人は、ここに収録された2曲のピアノ・ソナタを聴くと驚いてしまうはず。ここには技術的にも音楽的にも一切の妥協のない厳しい精神が漲っています。
 様々な表情を持つゴダールのピアノ曲、このシリーズの進行が楽しみです。
 


GP685
\2100→\1890
ショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました
 マリア・シマノフスカ:ピアノのための舞曲全集

 1-18. 18の舞曲
  <第1番:ポロネーズ ハ長調/第2番:ポロネーズ ホ短調/
   第3番:ポロネーズ イ長調/第4番:ポロネーズ ヘ短調/
   第5番:ワルツ 変ホ長調/第6番:ワルツ イ長調/
   第7番:ワルツ 変ロ長調/第8番:ワルツ ヘ長調/
   第9番:アングレーズ 変ホ長調/
   第10番:アングレーズ 変ロ長調/
   第11番:アングレーズ 変イ長調/
   第12番:アングレーズ 変ホ長調/
   第13番:コントルダンス 変ロ長調/
   第14番:コントルダンス 変イ長調/
   第15番:カドリーユ 変ホ長調/
   第16番:カドリーユ ヘ長調/第17番:マズルカ ヘ長調/
   第18番:コティヨン 変イ長調>/
 19-42.24のマズルカ/
 43-48. 6つのメヌエット
  <第1番:イ短調/第2番:ト短調/第3番:変ホ長調/
   第4番:ト短調/第5番:ホ長調/第6番:ニ短調>/
 49.ジョゼフ・ポニャトフスキ大公お気に入りの民謡によるポロネーズ/
 50.ポーランド舞曲/
 51.コティヨン、または比喩的なワルツ
アレクサンダー・コストリツァ(ピアノ)/
ナツミ・シバガキ(第2ピアノ)…7
 録音 2014年6月7-8日 USA オハイオ,クリーヴランド・ファースト・ユニテリアン・チャーチ
 「夜想曲」は、ジョン・フィールドが確立した形式をショパンが発展させたと言われていますが、実はショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました。
 それは1789年に生まれた女性作曲家マリア・シマノフスカ(1789-1831)で、彼女は19世紀初頭のヨーロッパにおいて、最も有名なピアニストの一人でもあったのです。
 彼女の作品も当時としては革新的なものであり、「ブリヤン様式= style brillant」と呼ばれる技巧的な作風は、ロマン派の自由な発想を予告するものにもなっています。
 ここに収録された作品は、どれも短く簡潔ですが、1曲ごとに広がる夢幻的な発想には感嘆するばかりです。
   .


GP728
(6CD)
\8000→\7190

ドイツ音楽、陰の立役者
 ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集
6枚組!
<CD1…GP602>
 1-12.春の便り Op.55/13-15.3つのピアノ小品 Op.74/
 16.幻想曲 ロ長調 WoO15A/
<CD2…GP612>
 1-3.幻想的ソナタ Op.168/
 4-26.創作主題による変奏曲 Op.179/
 27-30.4つの小品 Op.196/
<CD3…GP634>
 1-9.抒情的なアルバム Op.17/
 10-14.5つのエクローグ Op.105/15.即興的ワルツ Op.94/
 16.幻想的ポロネーズ Op.106/
<CD4…GP653>
 1-13.チチェレネッラ Op.165/
 14-25.練習曲形式による12のロマンス Op.8/
 26-27.2つの小品 Op.166/28.アレグロ・アジタート Op.151/
<CD5…GP654>
 1-4.大ソナタ Op.14/9-16.葉と花 Op.135a/
<CD6…GP655>
 1-6.ヴェネツィアの思い出 Op.187/7.舟歌 Op.143/
 8-13.6つの詩曲 Op.15/14.幻想曲 Op.142/
 15-16.2つの小品 Op.169
チャ・グエン(ピアノ)
録音 CD1…2011年1月28-29日, CD2…2011年6月25-26日, CD3…2011年11月29-30日, CD4…2013年5月12-13日, CD5…2013年9月2-3日, CD6…2013年11月8-9日 UK モンマス ウィアストン・コンサート・ホール

 ヴァイオリンの小品「カヴァティーナ」で知られるドイツの作曲家、ヨアヒム・ラフ(1822-1882)。この曲があまりにも甘く美しかったおかげで、ラフ=サロン音楽の作曲家というイメージが強いのが残念でなりません。
 ラフは、チューリヒ湖畔の小さな町ラッヘンで生まれ、地元の学校で教師をしていましたが、23歳の時にフランツ・リストのコンサートを聴いたことで人生は一変。リストの音楽に心酔したラフは、そのまま演奏旅行に追従し、ついにはリストの助手としてドイツで職を得ることになりました。
 交響曲、協奏曲、室内楽など数多くの作品を書き、また後進の指導にも力を入れるなど(あのマクダウェルも彼が指導した)、ドイツの音楽界に高く貢献した人ですが、その作品はほとんど顧みられることなく、近年ようやく少しずつ演奏機会が増えてきたのです。
 これらのピアノ曲もほとんどが世界初録音ですが、どの曲も驚くほど精緻に書かれており、また、時には先鋭的な響きも交じるなど、なかなか聞きごたえのあるものばかりです。
 「ラフの作品をこよなく愛している」と語る、イギリスとベトナムの血をひく女性ピアニスト、チャ・グエンは、これらの知られざる作品に細心の注意を敬意を払い、大切に演奏しています。



 

OUR RECORDINGS



6.220615
(SACD-Hyvrid)
\2300→\2090
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
 “さあ、天使の歌を”… 「リコーダーと合唱」
   新しいアレンジによるヨーロッパのクリスマス・キャロルと歌曲集

 1.ガブリエルのメッセージ:13世紀バスク地方の伝承曲/
 2.天使と聖母」:14世紀 フランス/
 3.さあ!善良なキリスト教徒たちよ、そしてお聞きなさい:1582年 Piae Cantiones/
 4.ロッキング:18世紀チェコ/
 5.最も純粋な聖母:18世紀イギリス/
 6.天なる神にはみ栄えあれ:1849年 イギリス/
 7.王なるイエスは花園を:17世紀 オランダ/
 8.もろびと声あげ:14世紀 ドイツ/
 9.コヴェントリー・キャロル:16世紀 イギリス/
 10.たがいに喜び:16世紀 イギリス/
 11.ツィター・キャロル:17世紀 チェコ/
 12. 御子生まれたまうを:1582年 Piae Cantiones/
 13.まぶねにやすけく:18世紀 ポーランド/
 14.リンデン・ツリー・キャロル:14世紀 ドイツ/
 15.ウェンセスラスはよい王:1582年 Piae Cantiones/
 16.メアリーに祝福を:15世紀 イギリス/
 17.久しく待ちにし主よとく来たりて:15世紀 フランス

  ※ミカエル・ボィエセンによる編曲
デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル/
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
録音 2015年6月25.26.27日 コペンハーゲン,デンマーク放送 コンサート・ホール
 毎年、「聖なる日」クリスマスのために数多くのCDがリリースされます。このアルバムは、リコーダーの女王ミカラ・ペトリがデンマークの名アレンジャー、ミカエル・ボィエセンに「合唱とリコーダー」で演奏できるクリスマスキャロルの編曲を依頼したもので、親しみやすいハーモニーに絶妙に溶け込む郷愁溢れるリコーダーの響きが、クリスマスを一層華やかで神秘的なものにしてくれるかのようです。
 一味違うクリスマスを過ごしたい人にぴったりの1枚です。


OUR RECORDINGから
ペトリ、おすすめの1枚
Cafe Vienna
6.220601
(SACD-Hybrid)
\2300
ミカラ・ペトリの演奏家生活 40 周年記念!
 カフェ・ウィンナ
  〜19 世紀のカフェ・ミュージック

 1-3.ジュリアーニ(1781-1829):協奏的大二重奏曲 Op.52/
 4.カルッリ(1770-1841):イギリス民謡による幻想曲 Op.102/
 5.キュフナー(1776-1856):フランス民謡によるポプリOp.226/
 6.ベートーヴェン(1770-1827):
  マンドリン・ソナチネハ短調 WoO43a(リコーダーとギター編)/
 7.ベートーヴェン:
  マンドリン・ソナチネハ長調 WoO44a (リコーダーとギター編)/
 8.クレーメル(1795-1837):序奏、主題と変奏 Op.32 /
 9.マイセダー(1789-1863):
  ベートーヴェンとロッシーニの主題によるポプリ/
 10.シャインディースト(1800 年代):オーストリア民謡による変奏曲
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
ラース・ハンニバル(ギター)
 長年のパートナーであるラース・ハンニバルと共に18 世紀から19 世紀のウィーンの心地良い音楽を録音した1 枚。
 さて、17 世紀末のウィーンで最初にカフェを開いたのは、コルシツキーというポーランド系のハプスブルクの兵士だと言われています。彼は当時ウィーンを包囲していたオスマントルコを撃退するのに一役買い、その褒美にトルコ軍が残していったコーヒー豆を賜り、カフェを開店したと言うのです。今では、その逸話は伝説とされていますが、なんとも夢のある話です。このカフェ、またたく間にウィーン中に広まり、芸術家たちの憩いと議論の場になったことはご存じの通りです。
 もちろんそこで流れる極上の音楽も忘れてはいけません。1 杯のコーヒーを手にしながら聴いてみてください。




<国内盤> 


Studio N.A.T



NAT14471
\2700+税
ソワレアンティーム/ミュジーク・フランセーズ・オゥ・シャボン
 豊田弓乃ヴァ材リン海老彰子ピアノ
 ルクー:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調
 フォーレ:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番イ長調作品13
  アンダンテ作品75
  子守唄作品16
  夢のあとに作品7ー1
豊田弓乃(ヴァイオリン)
海老彰子(ピアノ)
 豊田弓乃、海老彰子、フランス近代音楽のひととき
 ヴァイオリンとピアノの音の戯れに身を任せ、更けゆく夜を味わうに似合わしい、名手二人による円熟の奏楽。
 夭逝の天才ルクーと、洗練の極みフォーレのソナタおよび小品を収録。
プロフィール
 豊田弓乃(ヴァイオリン) Yumino TOYODA, Violon:
 ヨーロッパで生まれ育った国際的ヴァイオリニスト。
 6歳の時、ベルリンフィルハーモニーホールにてRuediger Trantow指揮、ベルリンユースフィルハーモニーとデビュー。1971年に同楽団とヨーロッパツアーを行う。また同時期、全ドイツユース国際コンクールで二度にわたり優勝。
11歳でパリ国立音楽院に入学し、Gerard Jarry教授、及びJacques Dejean教授の下で学び、三年後に満場一致のプルミエ・プリで卒業。同音楽院のソリスト・ディプロマコース(3eme cycle)を経た後、ロン=ティボー国際コンクール、ジュネーブ国際コンクール、ナポリ国際コンクール等で次々と入賞。特にジュネーブ国際コンクールでは一位なしの二位で優勝後、スイスのLuzern音楽祭にてデビュー。その後、ニースフィルハーモニー、スイスロマンド、ローザンヌ管弦楽団等でソロ活動を重ねる。
 1987年にベルリン三重奏団を結成し、20年もの間ドイツ、スイス放送局などで数々のコンサート及びレコーディングを行う。その間、バンベルグ交響楽団、スイス・ローザンヌ管弦楽団、ヴュルテンべルグ管弦楽団でソロ・コンサートマスターを歴任。日本では定期的にリサイタルを行い、中でも海老彰子とのデュオでは高い評価を得ている。国内オーケストラでは日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等でソリストとして出演。また、2004年〜2012年まで日本フィルハーモニー交響楽団のゲストコンサートマスターを務める。
 これまでにArthur Grumiaux、Nathan Milstein, Joseph Gingold等の巨匠に指導を受け、Y.Menuhin, J.Galway, A.Schiff, R.Lupu, Ph.Moll, 海老彰子、指揮者ではV.Ashkenazy, J.Lopez-Cobos, G.Bertini, J.Faerber, P.Dervaux, 小林研一郎、広上淳一、尾高忠明、豊田耕児等と共演し、ヨーロッパ、アメリカでも幅広く親しまれる。レコーディングはカメラータ東京より、藤井一興氏とLPをリリース。Denon, Teldec, Virgin-Classics CD等でソロコンサートマスター出演時の演奏が聴ける。
 現在、桐朋学園大学にて准教授として後進の指導にあたり、全日本学生音楽コンクール等で審査員を務める傍ら、ソロを中心とした演奏活動を精力的に行っている。
 海老彰子(ピアノ) Akiko EBI, Piano:
  芸大1年在学中、第41回日本音楽コンクール優勝。パリ国立高等音楽院最優秀卒、同研究科卒。ロンティボーで2位グランプリと特別賞4つ受賞、ショパンコンクール上位入賞。日本ゴールドディスク大賞2回、日本ショパン協会賞、仏政府から文芸シュバリエ勲章、パリ名誉市民メダル、エクソン・モービル音楽本章等を受ける。長年、日本をはじめ、欧州、米国、カナダ、中南米、ロシア、中国、中近東、エジプトなど世界30ヶ国以上で演奏家として活発にTVや各音楽祭で活躍中。各国でマスタークラスを開催。ショパンコンクールや主要国際音楽コンクールの審査依頼も多い。横浜市招待国際ピアノ音楽院実行委員長。第8回及び第9回浜松国際ピアノコンクール審査委員長。日本ショパン協会理事。元日本大学芸術学部大学院研究科ピアノ科教授及び東京芸術大学客員教授も務めた。
 共演指揮者:スクロヴァチェフスキー、ブリュッヘン、フォスター、ヤノフスキー、シナイスキー、コシュラー、グシュルバウアー、カルデロン、井上道義、佐渡裕、沼尻竜典他。NHK、読売、都響、日本フィル、新日フィル、札幌、関西、群馬、広島、九響等、フランス放送、モンテカルロ、ワルシャワ国立、スロヴァキア、ルクセンブルグ、アルゼンチン国立等の各交響楽団、ラトヴィア、英国、ロシア等のオーケストラと協演。室内楽ではデュメ、パスキエ、ノラス、豊田弓乃、ヒューイット、ダルベルト、モラゲス5重奏団、パリジ4重奏団、ヴィア・ノヴァ4重奏団等と数多く共演。マルタ・アルゲリッチとの2台ピアノ演奏の模様は、世界各国で繰り返しTV放映された。
 CDに、ショパン練習曲全集、前奏曲・即興曲全集、1838年製エラール古楽器でのショパン前奏曲・即興曲全集、1849年製エラール古楽器で18世紀オーケストラとブリュッヘン指揮ショパンピアノ協奏曲第1番実況録音CD、ラヴェル、フューメ(世界初演)、グリーグ、大江光、高橋裕ピアノ協奏曲、室内楽ではウェーベルンやフランク及びピエルネの「ピアノと弦楽の為の5重奏」 がある。
 

NAT15221
\2700+税
「20世紀フォーク・無伴奏チェロ」/エマニユエル・ジラール
 コダーイ:無伴奏チェロソナタop.8
 ガスパール・カサド:無伴奏チェロ組曲
 黛敏郎:BUNRAKU(文楽)
 スルカン・ジンザゼ:チョングリ
エマニュエル・ジラール(チェロ)
 コダーイの超絶難曲をはじめ、無伴奏で挑むチェロ音楽芸術の極み世俗音楽を探究し芸術音楽としての新たな形を創り上げた、20世紀の作曲家による4作品を収録。
 前作バッハアルバムに続き、エマニュエル・ジラールがチェロ一挺から繰り出す多彩な音色と多様な表現とで、無伴奏チェロの極地に挑む。

■ プロフィール
 エマニュエル・ジラール(チェロ) Emmanuel Girard, Violoncello:
  パリ・ソルボンヌ大学で美術史、ラングゾー=フランス国立東洋言語大学で日本語を学び、パリ国立高等音楽院をチェロ、室内楽共にプルミエプリで卒業。
  卒業後、同音楽院の古楽器科において、バロックチェロと通奏低音を学ぶ。
  ソロ活動のほか、室内楽奏者として活発な演奏活動を行う。またラ・シャンブル・フィルハーモニック(E・クリビヌ氏指揮)、レ・タロンリリックの主要メンバーとして、国内外の主要ホール、音楽祭等で演奏を重ねている。
  ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としても多くの優れた演奏家と共演する。横浜国際音楽コンクール審査員。
  現在、桐朋学園大学音楽学部の特任教授として、チェロ、室内楽の指導を行っている。
  バッハの無伴奏チェロ組曲CD(NAT Japan))好評発売中。
  使用楽器(チェロ)は1750年作のC ・A・テストーレである。


















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