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第84号
お奨め国内盤新譜(2)
2015.9.22〜12.4


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ベルリン・フィル自主製作盤
BERLINER PHILHARMONIKER
ラトル&ベルリン・フィル/シベリウス交響曲全集



KKC 9137
(4CD+2Blu-ray)
\13000+税
シベリウス:交響曲全集
 CD1
  1-4. 交響曲第1番(37’39)/5-8. 交響曲第2番(43’12)
 CD2
  1-3. 交響曲第3番(28’17)/4-7. 交響曲第4番(36’50)
 CD3
  1-3. 交響曲第5番(30’32)
 CD4
  1-4. 交響曲第6番(29’13)/5-8. 交響曲第7番(21’48)
 
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 Disc1
   ブルーレイ・ディスク・オーディオ 
   交響曲第1 − 7 番(24bit/96kHz)
   ● ボーナス・ビデオ
    サー・サイモン・ラトル、シベリウスを語る(ドイツ語字幕のみ)
 Disc2
   ブルーレイ・ディスク・ビデオ 
    交響曲第1 − 7 番(HD Video)
   ● ボーナス・ビデオ
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
     デジタル・コンサート・ホールについて
  特典
   (1)スタジオ・マスター・クオリティーの音源(24bit/192kHz)を
    ダウンロードできる、クーポンコードを封入
   (2)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
   デジタル・コンサート・ホールの7日間無料視聴コードを封入
 注目盤。シベリウス・イヤーに真打登場!ベルリンの聴衆をも魅了したラトルの新しいシベリウス全集が完成!

 [録音日]CD & BDA:2014 年12月18-20日(5番)、2015 年1月28日〜2月6日(1〜4番)、2015 年2月7〜9日(5〜7 番)
  VIDEO:2015 年2月6日(1、2番)、2015 年2月7日(3、4番)、2015 年2月8日(5〜7番)
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン/[24bit/192kHz録音]/日本語帯・解説付
 Disc1:2.0 PCM Stereo 24bit/96kHz、5.0 DTS-HD MA 24bit/96kHz、227分/ボーナス・ビデオ58分
 Disc2:画面:Full HD 1080/60i 16:9、音声:2.0 PCM Stereo、5.0 DTS-HD MA、リージョン:All、297分

 「ベルリン・フィル・レコーディングス」からサー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるシベリウス交響曲全集が発売されます。
 CD4 枚とブルーレイ・ディスク2 枚がセットになった豪華パッケージ。
 CD4 枚に交響曲全曲を収録、2 枚のブルーレイ・ディスクには、1 枚目に96kHz/24bit のステレオ音声とサラウンド音声で交響曲全曲とボーナス映像を収録、2 枚目はHD ビデオで交響曲全曲が収録されています。
 また、192kHz/24bit ハイレゾ音源をダウンロードできるコード、さらに、デジタル・コンサート・ホールの7 日間チケットも封入されています。
 
 ラトルは1981 〜 1987 年にかけてバーミンガム市交響楽団とシベリウスの全集をレコーディングしており、今回が2 度目の全集録音となります。
 ラトルは子供の頃からイギリス人としてシベリウスに愛着があり、リバプール・フィルで指揮者としてデビューした際も、シベリウスの交響曲第5 番を振っており、ラトルにとってシベリウスは特に思い入れのある作曲家のひとりであることがわかります。
 今回のベルリン・フィルとのシベリウス・チクルスは、2002年の首席指揮者就任からの希望であり、2015 年シベリウス・イヤーを飾るにもっとも相応しい交響曲全集といえるでしょう。

 [ボーナス・ビデオ〜ラトル、シベリウスを語るから]
 マーラーの音楽では、人間と自然、とりわけ彼自身がテーマとなっています。しかしシベリウスでは、「人がそこにいる」とは感じられません。もし人間がいるとすれば、自分自身の「不安の藪」に入り込み、捕らわれた人がいる、という意味においてでしょう。つまり、そこに足を踏み入れる者は、もう二度と帰って来られないかもしれないのです。私はシベリウスの音楽の本質は、最終的にはそこにあるような気がします。




ALM/コジマ録音


ALCD-111
¥2800+税
柳田孝義 ヴィオラ協奏曲「ハルモニアの祈り」
柳田孝義 :
 ヴィオラ協奏曲「ハルモニアの祈り」 (2014)
 5つの回廊…木管五重奏のための(2008)
 オーロラの彼方から…英詩朗読を伴うオーケストラのための (2010)
 ヴァリュラン…クラリネットと弦楽四重奏のための (1994)
大井剛史(指揮)
青木篤子(ヴィオラ)
東京交響楽団 ほか
「現代日本の最も透明な抒情性を湛えた作曲家」とも評される柳田孝義の20年の軌跡
▼日本音楽コンクール作曲部門第一位作曲賞、文化庁芸術祭優秀賞など輝かしい実績
▼最高の演奏者に恵まれた、至高の叙情
▼『リディアの肖像 柳田孝義オーケストラ作品集 ALCD -79』好評発売中
 

ALCD-1154
¥2800+税
狂気と嘆き、そして喜び 〜17世紀イタリア音楽の隆盛〜
 ヴィヴィアーニ:シンフォニア・カンタービレ
 ウッチェリーニ:ソナタ第7番
 カッツァーティ:ソナタ「ラ・カルヴァ」
 ファルコニエリ:村/ラ・モタ/女王/慎重さ/赤いもの
 ストラーチェ:トッカータとカンツォン
 フレスコバルディ:トッカータとカンツォン
 パンドルフィ・メアッリ:
  ソナタ第4番「ラ・ビアンクッチャ」
  ソナタ第4番「ラ・カステッラ」
辺保陽一(リコーダー)
鴨川華子(チェンバロ)
 カンタービレ溢れる演奏と優れたテクニックで、特に初期〜中期バロック音楽の解釈に定評のある辺保陽一が、チェンバロの鴨川華子の好サポートを得て、劇的な表出に満ちたマニエリスムの諸相をダイナミックに描き
出す。 器楽的語法が急速な発展を見せた17世紀イタリアの作品群を堪能できる

【辺保陽一(へんぼ・よういち)(リコーダー)】
 筑波大学卒業後渡欧。スペイン、カタルーニャ高等音楽院を経て、スイス政府奨学生としてチューリッヒ芸術大学大学院に学びディプロマを取得、最優秀の成績で卒業。リコーダーを向江昭雅、ペドロ・メメルスドルフ、ケース・ブッケ、また声楽をフランセスク・ガリゴサ、ジル・フェルドマンの各氏に師事。
 2009年にはキエフ国立フィルハーモニーメンバーとヴィヴァルディのソプラニーノ協奏曲 イ短調を共演。近年は日本各地でリサイタルを行う他、ケース・ブッケ氏とのデュオ・コンサートツアーや、古楽アンサンブル『コントラポント』の定期公演に出演するなど精力的に活動している。
 毎年、大学生を中心としたつくばリコーダー合宿を主宰し、古楽研究会にて定期的に『リコーダー奏者の為の、なかなか聞けない基礎テクニック講座』を行うなど、後進の指導にも情熱を傾けている。茨城の名手・名歌手たち第10回、第20回に出演。ナカルリコーダー教室主宰。ミュージックofハート音楽館(水戸)、麻布ミュージックプレイス他講師。茗溪学園中学校・高等学校、つくばインターナショナルスクール(TIS)非常勤講師。
オフィシャルブログ『魂!のリコーダー奏者・辺保陽一』http://ameblo.jp/nakal-fl/

【鴨川華子(かもがわ・はなこ)(チェンバロ)】
 大阪府に生まれる。東京音楽大学ピアノ科を経て、同大学研究科チェンバロ専攻修了。チェンバロを渡邊順生、アンサンブルを宇田川貞夫の各氏に師事。第9回国際古楽コンクール<山梨>最高位入賞。第7回栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。1998年ブルージュ国際古楽コンクール入選。現在、ソリストおよび通奏低音奏者として活躍している。「ジョーバン・バロック・アンサンブル」メンバー。
 


ALCD-9154
¥2500+税
メロディ〜幸田延のヴァイオリン・ソナタと同時代の作品を集めて〜
 ラヴェル:ツィガーヌ」
 チャイコフスキー:メロディ
 ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
 幸田延:ヴァイオリン・ソナタ(補筆:清水昭夫)
 ホイベルガー(クライスラー編):真夜中の鐘
 ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
 ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
 サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲によるカプリス
相川麻里子(ヴァイオリン)
高木早苗(ピアノ)
 幸田露伴の妹にして、明治期の日本楽壇において抜群の存在感を発揮した作曲家、幸田延(こうだのぶ)。1895年に書かれた代表作ヴァイオリン・ソナタ(未完)は、2001年に清水昭夫氏によって相川のために補筆完成され、ここにそ
の版による初録音が実現した。

 ▼幸田が欧州で多くを吸収したであろう同時代のヴァイオリン音楽とカップリング。 

【相川麻里子(あいかわ・まりこ)(ヴァイオリン)】
 3歳よりヴァイオリンを始める。全日本学生音楽コンクール小学生の部第1位。第4回ヴィニアフスキー国際コンクールジュニアの部第5位。第62回日本音楽コンクール第3位。東京藝術大学附属高校を経て東京藝術大学卒業。
 藝大在学中の1994年、パリ国立高等音楽院に首席で入学。フランス政府給費留学生として渡仏。留学中にはOrchestre International de Parisとベートーヴェンの協奏曲を協演。ヨーロッパ各地でも多数の演奏会に出演。1996年にイヴリー・ギトリス氏の勧めによりパリで初のリサイタルを開催、好評を博す。新曲演奏にも積極的に取り組み、1997年にはガロワ=モンブランのANDANTEをパリにて世界初演。同年、同音楽院を満場一致の1位を得て卒業する。
 帰国後の1998年、津田ホールにてデビューリサイタルを開催。以降は、ソリストとして東京フィルハーモニーなどの国内オーケストラとの共演のほか、室内楽や様々なジャンルに渡り演奏活動を展開。NHK-FMやNHK番組への出演。また、邦人作曲家の新曲演奏にも力を入れていて、現代音楽の演奏会、録音にも多数参加している。
 2007年よりlive image ツアーにおいて、イマージュ・オーケストラのコンサートマスターを務めている。2010年にピアニストの加古隆とクァルテットを結成。エイベックス・クラシックより「クァルテット」、「クァルテットⅡ」の2枚のCDが発売されている。
 これまでに恵藤久美子、海野義雄、山口裕之、ジェラール・プーレ、故田中千香士の各氏に師事。

【高木早苗(たかぎ・さなえ)(ピアノ)】
 都立芸術高校を経て東京藝術大学卒業、ミュンヘン音大大学院マイスターコース修了。鷹取淑子、小林仁、クラウス・シルデ、ミヒャエル・シェーファーの各氏に師事。現在、都立総合芸術高校音楽科講師。全日本学生コンクール、ピティナコンペティション等入賞、霧島国際音楽祭奨励賞。ドイツより帰国後、定期的にソロリサイタルを行う他、室内楽、新曲初演、録音等の演奏活動を行っている。2002〜2007年は1人の作曲家の人生と曲で綴る「カフェクラシック」を中心にトークコンサートを各地で公演、また2008年よりNPO法人「カンボジアの子供の人権を考える会」支援のチャリティーコンサートを毎年開催している。
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ALCD-9155
¥2500+税
久元祐子(ピアノ)
 優雅なるモーツァルト〜従来の出版譜と新発見自筆譜の違い


 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:

  ピアノ・ソナタ 変ロ長調 KV333 (315c)
  〈使用楽器〉ウルバーノ・ペトロゼッリ制作(モデル:アントン・ヴァルター 1795年)

  ピアノ・ソナタ イ長調 KV331 (300i) 「トルコ行進曲付き」
 〈使用楽器>ヴォルフガング・ズッカーマン制作(モデル:ヨハン・アンドレアス・シュタイン 1788年)

  ピアノ・ソナタ イ長調 KV331 (300i「) トルコ行進曲付き」 (ハンガリー国立セーチェーニ図書館所蔵自筆譜に基づく)
   〈使用楽器〉ベーゼンドルファー モデル290インペリアル

  ピアノ・ソナタ 変ロ長調 KV333 (315c)
   〈使用楽器〉ベーゼンドルファー モデル290インペリアル
久元祐子(ピアノ)

 「優雅」だけでは終わらない。
 鬼才久元祐子のモーツァルト第4弾。


 モーツァルトのピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲」は有名な作品ですが、実はその自筆譜は「トルコ行進曲」の後半の部分しか知られていなかったそうです。

 それが昨年9月、ハンガリー国立セーチェーニ図書館で第1、第2楽章の自筆譜が発見されました。この発見によって従来の出版譜と自筆譜の違いが明らかになります。(両楽章合わせて6カ所以上の違いがあったそうです)

 今回の久本さんのCDは、この新しい稿に基づく本邦初CD。そして従来譜と新発見の自筆譜の弾き比べも披露。

↓ こちらで動画も見られます。

http://www.nikkei.com/video/909666692002/?playlist=843087678002

 しかも同一曲をヴァルター及びシュタイン・モデルのフォルテピアノと現代のコンサート・グランドピアノで弾き分けるという試みも。



 ▼久元祐子によるモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集第4弾

【久元祐子(ひさもと・ゆうこ)(ピアノ)】
 東京藝術大学音楽学部(ピアノ専攻)を経て東京藝術大学大学院修士課程を修了。ウィーン・サロン・オーケストラ、ラトヴィア国立交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィル、日本フィル、東京フィル、神奈川フィル、ベルリン弦楽四重奏団など、内外のオーケストラや合奏団と多数共演。
 2012年、2014年には、イタリア国際モーツァルト音楽祭に招かれリサイタルを開催。その模様はイタリア全土に放映され好評を博する。
 現代ピアノのみならず、歴史的楽器の演奏会や録音にも数多く出演。それぞれの時代の中で作曲家が求めた響きと美学を追求する。2010年、ショパン生誕200年記念年には、全国各地でプレイエルを使っての演奏会に出演。軽井沢・大賀ホールにおいて天皇皇后両陛下ご臨席のもと御前演奏を行う。また音楽を多面的に捉えることを目指したレクチャー・リサイタルは、朝日新聞・天声人語にも紹介される。
 2009年リリースのCD「ハイドンとモーツァルト」は毎日新聞CD選、レコード芸術推薦盤に選ばれ、「ベートーヴェン“テレーゼ”“ワルトシュタイン”」はグラモフォン誌上で「どこからどう考えても最高のベートーヴェン演奏」などの評価を得る。著書に「モーツァルトのピアノ音楽研究」(音楽之友社)、「原典版で弾きたい!モーツァルトのピアノ・ソナタ」(アルテスパブリッシング)、「モーツァルトとヴァルター・ピアノ」(学研パブリッシング)など。
 ベーゼンドルファー・アーティスト、国立音楽大学准教授、日本ラトヴィア音楽協会理事。

久元祐子ウェブサイト http://www.yuko-hisamoto.jp


ALCD-3107
¥2800+税
ソナチネ
 ゴーベール(1879-1941):幻想曲風ソナチネ(1937)
 ラヴェル(1875-1937):ソナチネ(1905)(吉岡次郎編)
 サンカン(1916-2008): ソナチネ(1946)
 デュティユー(1919-2013):ソナチネ(1943)
 トマジ(1901-1971):ソナチネ(1949)
 ブーレーズ(1925-):ソナチネ(1946)
 バートン(1913-1985):ソナチネ(1948)
吉岡次郎(フルート)
長尾洋史(ピアノ)
〈録音〉相模湖交流センター 2015年3月17-19日
〈解説〉木幡一誠

 フルート界に独自の存在感を示す実力派・吉岡次郎が切り拓く小宇宙。「小さなソナタ」を意味するソナチネの、小ぶりな音楽形式だからこそ細部にまで行きわたる作曲家の創意工夫。そして数々の名ソナチネを生み出した20世紀前半のフランス音楽と、それを受け継いだアメリカ人作曲家バートンの作品から浮き上がる、薫り立つ音楽への飽くことのない探求。最上の旋律が、感情をくすぐる和音が、微細にして多彩な音楽の時間が、あなたをやさしく包み込む。

【吉岡次郎(よしおか・じろう)(フルート)】
 東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、1999年 スイスに留学。
 2002年 バーゼル音楽大学大学院にて、国家演奏家資格を最優秀の成績で取得し卒業。在学中ジュネーヴにて、現代音楽専門の室内オーケストラ「Ensemble Contrechamps」のメンバーとして演奏会に参加。2002-03年 バーゼル交響楽団研修団員。その後カールスルーエ音楽大学にて室内楽を学び帰国。
 第12回日本フルートコンヴェンションコンクール・ピッコロ部門第2位、第3回東京音楽コンクール木管部門 最高位(1位なし2位)入賞。2004年 東京文化会館にて日本演奏連盟・文化庁主催のソロ・リサイタルを皮切りに東京、大阪、パリ等、国内外で定期的にソロ・リサイタルなどの演奏活動を行う。ソリストとしてこれまでに名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2008-09年 神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約首席奏者。2010-11年度 (財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト。2011年 自身4回目となるリサイタル「協奏曲の夕べ」を開催し、シュニーダー作曲「フルートと打楽器のための協奏曲」を日本初演。これまでに4枚のCDアルバム「マンハッタンの風」、「ドビュッシー×ラヴェル 双璧の風」「疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル」、「アシュグの唄」 をリリース。フルートを白尾 隆、フェリックス・レングリ、笠井 潔、レナーテ・グライス=アルミンの諸氏に師事。現在はソリスト、室内楽奏者、オーケストラの客演奏者として演奏活動する他、後進の指導を行っている。ムラマツ・フルートレッスンセンター講師。桐朋学園芸術短期大学音楽学部、洗足学園音楽大学講師。(公財)ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉 楽員。
www.jiroyoshioka.com

【長尾洋史(ながお・ひろし)(ピアノ)】
 東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、パリ・エコールノルマルに留学。帰国後は、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など主要オーケストラと共演。
 ソロ・リサイタル、多数の国内外の作品初演、主要音楽祭に出演するほか、ミシェル・ベッケ(Tb)、エリック・オビエ(Tp)、ジャン=イヴ・フルモー(Sax)、パーヴェル・ベルマン(Vl)などの管楽器、弦楽器奏者と共演するなど、その活動は多岐にわたっている。
 CDは、「エボカシオン」「長尾洋史プレイズ ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影(2台ピアノ/共演:藤原亜美)」、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)などをリリース。またメゾ・ソプラノの加納悦子のCD「メアリ・スチュアート女王の詩〜シューマン後期歌曲集」で共演。同ディスクが2013年度(第51回)「レコード・アカデミー賞声楽曲部門」を受賞するなど、新しい境地を開き、活動は多岐にわたっている。
 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、非常にみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。

《好評発売中》 吉岡次郎のCD
● 疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル ALCD-9122
 

ALCD-7194
\2800+税
菅野潤 plays モーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 KV330 (300h) [1783]
  幻想曲 ハ短調 KV396 (385f) [1782]
  ピアノ・ソナタ第8番 ニ長調 KV311 (284c) [1777]
  アダージョ ロ短調 KV540 [1788]
  ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 KV570 [1789]
菅野潤(ピアノ)
 イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテールらから正統的なフランス・ピアニズムを受け継ぎ、パリを拠点に国際的な活躍を展開するピアニスト菅野潤が極上の美音で満たすモーツァルト。
 モダン・ピアノの豊かな残響をまとったノン・レガート、そしてフォルテピアノが得意とする「語りかけ」によるフレーズの彫琢を自在に使い分け、音楽的な呼吸の揺らぎをも緻密に作品に組み込む演奏は、溌剌とした愉悦から深刻なドラマ性まで、幅広く拡がるモーツァルトの多面的な人生を映し出す。
 伝統と現在の交点に位置する今日的なモーツァルト像が誕生した。
 〈録音〉彩の国さいたま芸術劇場 2014年12月16-18日
 〈解説〉小倉多美子


【菅野潤(かんの・じゅん)(ピアノ)】
 パリを拠点とし、国際的に活躍するピアニスト。
 桐朋学園大学音楽学部卒業。三浦浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。その後オリヴィエ・メシアン夫妻の招きにより、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学び、ピアノ科、室内楽科にそれぞれ一等賞を得て卒業。イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテール、ゲオルギー・シェベックらの各氏のもとで研鑚を積む。数々の国際コンクールに上位入賞後、演奏活動を始める。
パリ・シャンゼリゼ劇場、及びサル・ガヴォー、東京・サントリーホール、及び紀尾井ホール、ロンドン・セントジョンズ、ローマ・テアトロギオーネ、ザルツブルク・ミラベル宮、その他ジュネーヴ、バルセロナなど各地の主要ホールでの演奏会のほか、ミュンヘン交響楽団、ポーランド国立クラクフ交響楽団、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
室内楽の分野では著名な演奏家の信頼を広く集め、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団、またウェルナー・ヒンク、ピエール・アモイヤル、フランク・シュタートラーの各氏らと欧州各国および日本で定期的に共演し、いずれも高い評価を得ている。
ロンドン、ヴィオッティ、ポルト、メシアンなどの国際コンクールの審査員として、またブリュッセル王立音楽院、フィエゾレ音楽院、ハートフォード大学、桐朋学園大学などでのマスタークラスや、ニース国際音楽アカデミーをはじめとする夏期講習の講師としても世界各地に招聘されている。
これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDがフランス、スイス、及び日本でリリースされている。2012年5月にALM RECORDSより発売された「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」は、「明晰な音楽表出、瞑想的な神秘性、心洗われるメシアン」(「ショパン」誌)、「ダイナミックで繊細、心を打つ、感動的な演奏」(「ぶらあぼ」誌)などと、一致した幅広い支持を受けた。2014年1月に同じくALM RECORDSからリリースされた「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」は「レコード藝術」誌特選盤に選ばれ、讀賣新聞紙上でも、「この時代にあってこれくらい正統的なフランス音楽の演奏は本国でも珍しいのではないか」との賛辞を得ている。
 2014年に演奏生活30周年を迎えた。

《好評発売中》 菅野潤のCD
 ● 「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」 ALCD-7161, 7162 (2CD)
    レコード芸術特選盤、レコードアカデミー・ノミネート
 ● 「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」 ALCD-7179
    レコード芸術特選盤
 


LMCD-2041/2042
(2CD)
¥2900+税
小倉貴久子(フォルテピアノ)
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ54
 クラヴィーアの国 “ウィーン”
  〜2台のワルターピアノによる師弟の夢の饗宴
   モーツァルト&フンメル〜

 モーツァルト:
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 KV526
  クラヴィーアソナタ ニ長調 KV576
  クラヴィーアとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 ト短調 KV478
 J.N.フンメル:
  クラヴィーアソナタ ヘ短調 作品20
  ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 作品50
  フルートとオーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、
   コントラバス、クラヴィーアのための大七重奏曲 ニ短調 作品74
小倉貴久子(フォルテピアノ)
若松 夏美(vn, va) 、
森田 芳子(va)、
武澤 秀平(vc)、
小室 昌広(cb)、
菊池かなえ(fl )、
三宮 正満(ob)、
塚田 聡(hrn)
 ウィーンの名器ワルター、それも1795年の5 オクターブと1810 年頃の6オクターブの2台を使用。
 モーツァルトと、彼の愛弟子フンメルの作品で構成、時代様式や個人様式の違いを楽しめる。
 クラヴィーアの国ウィーンの18世紀末から19 世紀初頭の、クラヴィーアを含む各種編成による室内楽本来の姿がここに蘇る。


ALCD-110
¥2800+税
Ensemble Nomad[現代中国の作曲家たち]シリーズ
昌英中(しょう・えいちゅう): 室内楽・合唱作品集
 旋文(弦楽四重奏のための)、
 月明かりの経幡(きょうばん)
  (2台のピアノ、2本のクラリネットソプラノのための)
 央(コントラバスとティンハニのための)
 吉祥陽光(合唱と打楽器のための)
 雪景図(女声四重唱)
 ヒマラヤ(3組の混声合唱または12人の歌手のための) 
アンサンブル・ノマド、
フォンターナ・ディ・ムジカ(合唱)
チベットやネパールの文化に立脚した、唯一無二の音楽的個性
 現代音楽の最前線をゆくアンサンブル・ノマドの注目シリーズ第4弾
 昌は四川音楽学院の作曲科教授を務め、中国国内での数々の受賞歴の他、第3回シベリウス作曲コンクール入賞など、国際的にも活躍
 チベットやネパールの文化に立脚した唯一無二の視点が魅力的な音楽となる
 チベット語の音声に由来するテキストを用いた神秘的な合唱曲「吉祥陽光」など、声楽曲も収録。
  

ALCD-3104
¥2800+税
祈りのとき
 アメージング・グレイス
 カッチーニのアヴエ・マリア
 てぃんさぐぬ花
 イエスタデイ
 ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
 白鳥
 彼方の光(村松崇継)
 1900のテーマ〜映画《海の上のピアニスト》より
 ハナミズキ
 ノクターン第2番変ホ長周&第21番嬰八短周(遺作)(ショパン)
 涙そうそう
 花は咲く
 私のお父さん〜《ジャンニ・スキッキ》より
 主よ人の望みの喜びよ
 間奏曲〜《カヴァレリア・ルスティカーナ》より 
   ※全曲編曲: 金山徹
藤井一男(Cl)
藤井裕子(P)
 クラリネット界の重鎮が「最後のアルバム」として全身全霊を込めた崇高な「祈り」。
 数十枚に及ぶアルバム制作の末に、藤井一男がクラリネット人生の到達点として命を注いだ「魂の音」。
 金山徹の新編曲で生まれ変わった16曲が、誰の心にも共鳴する音楽となる。
 伴奏者としても経験豊富な愛娘藤井裕子との息の合ったアンサンブル。
 

ALCD-7193
¥2800+税
アルカン ピアノ・コレクション1《交響曲》
 シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
  ソナチネ イ短調作品61
  軍隊風奇想曲作品50
  戦場の太鼓作品50bis
  すべての短調による12の練習曲作品39より
   第4番〜第7番《交響曲》
  夜想曲第1番作品22
  スケルツォ・フォコーソ作品34
森下唯(P)
 ネット界騒然の「ピアニート公爵」の「中の人」が、前人未到の領域に踏み出した!
 ピアノマニア歓喜!難曲中の難曲として知られるアルカンの、時代を超越した特異な作品群の録音プロジェクトが始動した!
 並のピアニストなら1曲取り上げるだけでも尻込みするような難曲をアルバム1枚分一気呵成にしかも目を見張る精度で弾くのは新進気鋭の森下唯。
 二コニコ動画でショパンのソナタ第3番フィナーレと『巨人の星』主題歌による交響的融合」など一連の超絶技巧動画が大きな話題とっだ「ピアニート公爵」の表の顔でもある
 実は東京芸大大学院修了の、由緒正しきプロ・フェッショナル
 ネット界一の有名凄腕ピアニストの表の顔のデビュー・アルバムは話題性も充分! 

ALCD-111
¥2800+税
■ 柳田孝義 ヴィオラ協奏曲「ハルモニアの祈り」
 柳田孝義(1948-):
 ヴィオラ協奏曲「ハルモニアの祈り」
  [1] 第1楽章 Lento - piu mosso ? Lento
  [2] 第2楽章 Adagio pacato - angoscioso
  [3] 第3楽章 Allegretto concitato ? estinguendo
   青木篤子(ヴィオラ)
   大井剛史(指揮)
   東京交響楽団(管弦楽)
    〈録音〉東京芸術劇場コンサートホール 2014年12月1日[ライヴ録音]
 5つの回廊 木管五重奏のための
  [4] 第1楽章 Allegro assai
  [5] 第2楽章 Larghetto
  [6] 第3楽章 Allegro vivace
  [7] 第4楽章 Adagio tranquillo
  [8] 第5楽章 Allegro
   アミューズ・クインテット
   若松純子(フルート)
   杉原由希子(オーボエ)
   大浦綾子(クラリネット)
   松坂 隼(ホルン)
   井上俊次(ファゴット)
    〈録音〉津田ホール 2014年6月1日[ライヴ録音]
 オーロラの彼方から・・・ 英詩朗読を伴うオーケストラのための (詩:バリー・マクドナルド)
  [9] 第1楽章 Lento reminiscently
  [10] 第2楽章 Larghetto tranquillo impressively
  [11] 第3楽章 Andantino highly above the valley of the soul
  [12] 第4楽章 Moderato infinitely ? lontano
   拝仙マイケル(英詩朗読) Michael Huissen, reading
   十束尚宏(指揮) Naohiro Totsuka, conductor
   東京交響楽団(管弦楽)Tokyo Symphony Orchestra
    〈録音〉東京芸術劇場 2010年10月20日[ライヴ録音]
 ヴァリュラン クラリネットと弦楽四重奏のための
  [13] 第1楽章 Larghetto   
  [14] 第2楽章 Vivace
  [15] 第3楽章 Andante quasi Lento
  [16] 第4楽章 Larghetto
  [17] 第5楽章 Con moto - memo mosso
   佐川聖二クラリネット五重奏団
   佐川聖二(クラリネット)
   小森谷巧(第1ヴァイオリン)
   佐川裕子(第2ヴァイオリン)
   ブルース・プラム(ヴィオラ)
   ベアンテ・ボーマン(チェロ)
    〈録音〉浜離宮朝日ホール 1994年6月29日[ライヴ録音]
大井剛史(指揮)
青木篤子(ヴィオラ)
東京交響楽団(管弦楽)ほか
中世以来の教会旋法や典礼に触発された独自の作風によって類まれな抒情性を現代音楽の世界に刻む作曲家・柳田孝義の20年の創作の軌跡を追う。クラリネット界の重鎮・佐川聖二率いるクラリネット五重奏団の委嘱から生まれた《ヴァリュラン》(1994)から、古代ギリシア以来「神の音程」とされ音楽の礎となってきた完全5度、完全8度の音程から新たな広がりを求めたヴィオラ協奏曲《ハルモニアの祈り》(2014)に至るまで、室内楽と管弦楽のそれぞれで柳田が追い求めてきた陰影豊かな音楽が刻まれる。最高の演奏者に恵まれた、至高の叙情。[ライヴ録音]


【柳田孝義(やなぎだ・たかよし)(作曲)】
 1948年、北海道札幌市生まれ。武蔵野音楽大学、同大学院でクラウス・プリングスハイム、ミュンヘン国立音楽大学でハラルド・ゲンツマーに作曲を学ぶ。 
 第38回日本音楽コンクール作曲部門第一位作曲賞を受賞。第52回、第54回文化庁芸術祭優秀賞(オーケストラ・プロジェクト)。第1回F. Ticheli国際作曲コンテスト(New York)第三位入賞、2005年、オーケストラ作品集がNorth Pacific Music (Portland, Oregon, USA)から現代日本の最も透明な抒情性を湛えた作曲家」としてオーケストラ作品集が出版されている。
 また2009年にはスゥエーデン、ルンド大学マルメ音楽院、ノルウェー、ベルゲン大学グリーグ・アカデミーで自作によるレクチュアコンサートを行うなど、自身が北海道の出身であるためか北欧の芸術家との交流も深い。
 同年新たなオーケストラ作品集をALM RECORDSから出版。他にウインドオーケストラ、室内楽、合唱作品など多数の楽譜が出版されている。
 著書に「名曲で学ぶ対位法」「名曲で学ぶ和声法」(いずれも音楽之友社刊)がある。現在、文教大学教授、これまでに日本電子キーボード音楽学会代表幹事を歴任。日本音楽著作権協会正会員、日本現代音楽協会正会員、日本作曲家協議会正会員。


《好評発売中》 柳田孝義のCD
● リディアの肖像 柳田孝義オーケストラ作品集 ALCD-79
 
ALCD-3107
¥2800+税
■ ソナチネ
 ゴーベール(1879-1941):幻想曲風ソナチネ(1937)
  [1] I. Allegro, tres allant
  [2] II. Andante quasi adagio (a 4 temps)
 ラヴェル(1875-1937):ソナチネ(1905)(吉岡次郎編)
  [3] I. Modere
  [4] II. Mouvement de Menuet
  [5] III. Anime
 [6] サンカン(1916-2008): ソナチネ(1946)
 [7] デュティユー(1919-2013):ソナチネ(1943)
 トマジ(1901-1971):ソナチネ(1949)
  [8] I. Prelude et scherzo. Lent (con malincunia)
  [9] II. Pastorale. Andantino gracioso
  [10] III. Final (Capriccio). Scherzando fantasque
 [11] ブーレーズ(1925-):ソナチネ(1946)
 バートン(1913-1985):ソナチネ(1948)
  [12] I. Allegretto grazioso
  [13] II. Andantino sognando
  [14] III. Allegro giocoso; quasi fandango
吉岡次郎(フルート)
長尾洋史(ピアノ)
〈録音〉相模湖交流センター 2015年3月17-19日
〈解説〉木幡一誠

 フルート界に独自の存在感を示す実力派・吉岡次郎が切り拓く小宇宙。「小さなソナタ」を意味するソナチネの、小ぶりな音楽形式だからこそ細部にまで行きわたる作曲家の創意工夫。そして数々の名ソナチネを生み出した20世紀前半のフランス音楽と、それを受け継いだアメリカ人作曲家バートンの作品から浮き上がる、薫り立つ音楽への飽くことのない探求。最上の旋律が、感情をくすぐる和音が、微細にして多彩な音楽の時間が、あなたをやさしく包み込む。

【吉岡次郎(よしおか・じろう)(フルート)】
 東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、1999年 スイスに留学。
 2002年 バーゼル音楽大学大学院にて、国家演奏家資格を最優秀の成績で取得し卒業。在学中ジュネーヴにて、現代音楽専門の室内オーケストラ 「Ensemble Contrechamps」のメンバーとして演奏会に参加。2002-03年 バーゼル交響楽団研修団員。その後カールスルーエ音楽大学にて室内楽を学び帰国。
 第12回日本フルートコンヴェンションコンクール・ピッコロ部門第2位、第3回東京音楽コンクール木管部門 最高位(1位なし2位)入賞。2004年 東京文化会館にて日本演奏連盟・文化庁主催のソロ・リサイタルを皮切りに東京、大阪、パリ等、国内外で定期的にソロ・リサイタルなどの演奏活動を行う。ソリストとしてこれまでに名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2008-09年 神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約首席奏者。2010-11年度 (財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト。2011年 自身4回目となるリサイタル「協奏曲の夕べ」を開催し、シュニーダー作曲「フルートと打楽器のための協奏曲」を日本初演。これまでに4枚のCDアルバム「マンハッタンの風」、「ドビュッシー×ラヴェル 双璧の風」「疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル」、「アシュグの唄」 をリリース。フルートを白尾 隆、フェリックス・レングリ、笠井 潔、レナーテ・グライス=アルミンの諸氏に師事。現在はソリスト、室内楽奏者、オーケストラの客演奏者として演奏活動する他、後進の指導を行っている。ムラマツ・フルートレッスンセンター講師。桐朋学園芸術短期大学音楽学部、洗足学園音楽大学講師。(公財)ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉 楽員。
www.jiroyoshioka.com

【長尾洋史(ながお・ひろし)(ピアノ)】
 東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、パリ・エコールノルマルに留学。帰国後は、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など主要オーケストラと共演。
 ソロ・リサイタル、多数の国内外の作品初演、主要音楽祭に出演するほか、ミシェル・ベッケ(Tb)、エリック・オビエ(Tp)、ジャン=イヴ・フルモー(Sax)、パーヴェル・ベルマン(Vl)などの管楽器、弦楽器奏者と共演するなど、その活動は多岐にわたっている。
 CDは、「エボカシオン」「長尾洋史プレイズ ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影(2台ピアノ/共演:藤原亜美)」、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)などをリリース。またメゾ・ソプラノの加納悦子のCD「メアリ・スチュアート女王の詩〜シューマン後期歌曲集」で共演。同ディスクが2013年度(第51回)「レコード・アカデミー賞声楽曲部門」を受賞するなど、新しい境地を開き、活動は多岐にわたっている。
 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、非常にみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。


《好評発売中》 吉岡次郎のCD
 ● 疾風怒濤 吉岡次郎フルートリサイタル ALCD-9122
 
ALCD-7194
¥2800+税
■ 菅野潤 plays モーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 KV330 (300h) [1783]
   [1] Allegro moderato
   [2] Andante cantabile
   [3] Allegretto
  [4] 幻想曲 ハ短調 KV396 (385f) [1782]
  ピアノ・ソナタ第8番 ニ長調 KV311 (284c) [1777]
   [5] Allegro con spirito
   [6] Andante con espressione
   [7] Rondeau. Allegro
  [8] アダージョ ロ短調 KV540 [1788]
  ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 KV570 [1789]
   [9] Allegro
   [10] Adagio
   [11] Allegretto
菅野潤(ピアノ)
〈録音〉彩の国さいたま芸術劇場 2014年12月16-18日
〈解説〉小倉多美子
 イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテールらから正統的なフランス・ピアニズムを受け継ぎ、パリを拠点に国際的な活躍を展開するピアニスト菅野潤が極上の美音で満たすモーツァルト。モダン・ピアノの豊かな残響をまとったノン・レガート、そしてフォルテピアノが得意とする「語りかけ」によるフレーズの彫琢を自在に使い分け、音楽的な呼吸の揺らぎをも緻密に作品に組み込む演奏は、溌剌とした愉悦から深刻なドラマ性まで、幅広く拡がるモーツァルトの多面的な人生を映し出す。伝統と現在の交点に位置する今日的なモーツァルト像が誕生した。

【菅野潤(かんの・じゅん)(ピアノ)】
 パリを拠点とし、国際的に活躍するピアニスト。
 桐朋学園大学音楽学部卒業。三浦浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。その後オリヴィエ・メシアン夫妻の招きにより、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学び、ピアノ科、室内楽科にそれぞれ一等賞を得て卒業。イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテール、ゲオルギー・シェベックらの各氏のもとで研鑚を積む。数々の国際コンクールに上位入賞後、演奏活動を始める。
パリ・シャンゼリゼ劇場、及びサル・ガヴォー、東京・サントリーホール、及び紀尾井ホール、ロンドン・セントジョンズ、ローマ・テアトロギオーネ、ザルツブルク・ミラベル宮、その他ジュネーヴ、バルセロナなど各地の主要ホールでの演奏会のほか、ミュンヘン交響楽団、ポーランド国立クラクフ交響楽団、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
室内楽の分野では著名な演奏家の信頼を広く集め、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団、またウェルナー・ヒンク、ピエール・アモイヤル、フランク・シュタートラーの各氏らと欧州各国および日本で定期的に共演し、いずれも高い評価を得ている。
ロンドン、ヴィオッティ、ポルト、メシアンなどの国際コンクールの審査員として、またブリュッセル王立音楽院、フィエゾレ音楽院、ハートフォード大学、桐朋学園大学などでのマスタークラスや、ニース国際音楽アカデミーをはじめとする夏期講習の講師としても世界各地に招聘されている。
これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDがフランス、スイス、及び日本でリリースされている。2012年5月にALM RECORDSより発売された「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」は、「明晰な音楽表出、瞑想的な神秘性、心洗われるメシアン」(「ショパン」誌)、「ダイナミックで繊細、心を打つ、感動的な演奏」(「ぶらあぼ」誌)などと、一致した幅広い支持を受けた。2014年1月に同じくALM RECORDSからリリースされた「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」は「レコード藝術」誌特選盤に選ばれ、讀賣新聞紙上でも、「この時代にあってこれくらい正統的なフランス音楽の演奏は本国でも珍しいのではないか」との賛辞を得ている。
 2014年に演奏生活30周年を迎えた。

《好評発売中》 菅野潤のCD
 ● 「メシアン:幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」 ALCD-7161, 7162 (2CD)
    レコード芸術特選盤、レコードアカデミー・ノミネート
 ● 「ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」 ALCD-7179
    レコード芸術特選盤
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LMCD-2041-2042
(2CD)
¥2900+税


ジャケットではありません
■ 浜松市楽器博物館コレクションシリーズ54
 クラヴィーアの国 “ウィーン”
  〜2台のワルターピアノによる師弟の夢の饗宴 モーツァルト&フンメル〜

CD1
 モーツァルト(1756-1791):
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 KV526 [1787]
  クラヴィーアソナタ ニ長調 KV576 [1789]
  クラヴィーアとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 ト短調 KV478 [1785]
CD2
 ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837):
  クラヴィーア・ソナタ ヘ短調 作品20 [c1807]
  ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 作品50 [1810~14]
  フルートとオーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、
   コントラバス、クラヴィーアのための《大七重奏曲》 ニ短調 作品74 [c1816]
小倉貴久子(フォルテピアノ)
若松 夏美(ヴァイオリン、ヴィオラ)
森田 芳子(ヴィオラ)
武澤 秀平(チェロ)
小室 昌広(コントラバス)
菊池かなえ(フルート)
三宮 正満(オーボエ)
塚田 聡(ホルン)
 日本古楽界の名手が結集!奏でるのは極上の室内楽!
 モーツァルトとフンメル、2人の作曲家それぞれのクラヴィーア・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタに加えてモーツァルトの四重奏曲と、フンメルの七重奏曲を収録。クラヴィーアを軸とした編成の妙味と作曲家の創意工夫が、アンサンブルの魅力とともに多彩に味わえる。CD2枚に及ぶ室内楽の大響宴の最後を飾るのは、フンメルの《大七重奏曲》。ここで聴けるのは、録音が無い時代にオペラやオーケストラの代わりとして身近に親しまれていた室内楽の、最大級の響きの姿。

〈録音〉アクトシティ浜松音楽工房ホール  2014年9月3-6日、10月9-12日

〈使用楽器〉
 DISC 1 アントン・ワルター ウィーン 1795年モデル(クリス・マーネ製作 ベルギー1995年)
 はね上げ式 62鍵 F1-g3 A=430Hz 全長220cm 小倉貴久子所蔵
 DISC 2 ワルター&サン 1808−10年 ウィーン はね上げ式 73鍵 F1〜f4
 A=426Hz 全長230cm 浜松市楽器博物館所蔵
.

カメラータ・トウキョウ



CMCD-28328
 \2800+税
ウィーン・フィル初の女性コンサートマスター、ダナイローヴァ
 アンサンブル・ウィーン play
  モーツァルト & J. シュトラウス/東京ライヴ2013

 W.A.モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』K.492より(編曲者不詳)
  序曲
  もし夜中に奥様が、お前をお呼びの時は
  伯爵様、踊りをなさりたければ
  もう飛ぶまいぞ、この蝶々
  恋とはどういうものかしら
  フィナーレ
 ヨゼフ・シュトラウス:
  ポルカ「小さい風車」作品57(H.W.ペック編曲)
  ポルカ「ルドルフスハイムの人々」作品152(編曲者不詳)
 W.A.モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』K.527より(編曲者不詳)
  さあみんな、恋をするなら
  奥さん、これが恋人のカタログ
  たがいに手をとりあって、あちらへ(お手をどうぞ)
  酒がまわったら(シャンパンの歌)
 J.シュトラウスⅡ:
  ワルツ「南国のばら」作品388(E.カウフマン編曲)
 W.A.モーツァルト:
  オペラ『魔笛』K.620より(編曲者不詳)
  助けてくれ
  俺は鳥刺し
  何と素敵な鈴の音
  誰にでも恋の喜びはある
  愛の喜びは露と消え
  恋人か女房があれば
 J.シュトラウスⅡ:
  オペレッタ『こうもり』序曲(M.ビエリク編曲)
  トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214(H.W.ペック編曲)
アンサンブル・ウィーン
アルベナ・ダナイローヴァ(第1ヴァイオリン)
ライムンド・リシー(第2ヴァイオリン)
ミヒャエル・シュトラッサー(ヴィオラ)
ヨゼフ・ニーダーハンマー(コントラバス)
 2台のヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスで構成される、現代ではユニークな編成の弦楽四重奏団、アンサンブル・ウィーン。ウィーン・フィル初の女性コンサートマスター、ダナイローヴァをはじめとするウィーンの精鋭たちによるアンサンブルが、得意のモーツァルトのオペラの名旋律やJ.シュトラウスのワルツやポルカなどを披露した、2013年東京でのライヴを収録。〈芸術音楽〉と〈娯楽音楽〉との境界線を軽々と超え、音楽そのものの愉悦や魅力を伝えてくれます。

●アンサンブル・ウィーン
 チェロの代りにコントラバスが入った“異色”の人気アンサンブル。
 “異色”と言っても、響きの違いだけではなく、モーツァルトのディヴェルティメントやハイドンの初期の弦楽四重奏曲のように、この形はまた“オリジナル”でもある。
 聴く者を虜にする、シューベルト、ランナー、シュトラウス親子のウィンナ・ワルツ、ポルカ、レントラー、ドイツ舞曲、メヌエット、アンサンブル・ウィーンのために編曲された曲と合わせた質の高いプログラムを演奏している。
 コントラバス奏者を除いたメンバー3人は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ・プレイヤーとして活躍している。
 定例になっているウィーン楽友協会ブラームスザールでのコンサートは、毎回売り切れとなる人気公演の一つ。ザルツブルク音楽祭、ウィーン芸術週間や祝祭週間、ベルリン芸術週間などのフェスティヴァルに定期的に参加し、アムステルダム、アテネ、ケルン、ミュンヘン、パリなど、ヨーロッパ各国の主要ホールをはじめ、アメリカのカーネギー・ホール、リンカーン・センターなどでもコンサートを開催。ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、バルバラ・フリットリ、アンゲリカ・キルヒシュラーガーなど、世界的歌手とも共演。TVでもその演奏は放映され、ウィーンはもとより、ヨーロッパを越え、いまや世界的にその知名度を上げている。CDへの録音も多く、数多く発売され、好評を博している。
 
CMCD-25042
\2500
菊地悌子 十七絃箏の世界
 牧野由多可:十七絃独奏による主題と変容「風」(1965)★
 助川敏弥:独奏十七絃のための三章(1974)★
  第1章 雪松
 第2章 雨竹
  第3章 飛雁
 湯浅譲二:箏歌、芭蕉五句〜箏と十七絃による(1978)★
  Ⅰ. 雲とへだつ友かや 雁の生き別れ(遥かなるものへ)
  Ⅱ. 明ぼのや しら魚しろきこと一寸(冷えて冴えざえと)
  Ⅲ. 水仙や 白き障子のとも移り(透明なおだやかさで)
  Ⅳ. 閑さや 岩にしみ入る蝉の声(天地に遍満するしずかさ)
  Ⅴ. 荒海や 佐渡によこたふ天の河(暗い宇宙の広大さ)
 三善晃:樹を、波と……〜十七絃箏のための(1980)
 廣瀬量平:「みだれ」による変容〜十七絃のための(1980)
 平吉毅州:風の歌Ⅲ〜フルートと十七絃のための(1983/86)★
 篠原眞:十七絃のための「十七絃の生まれ」(1981)

   ★=初CD化
菊地悌子(十七絃箏)
矢崎明子(箏と歌)
中川昌巳(昌三)(フルート)!2
 宮城道雄が、箏の合奏のための低音用楽器として考案した「十七絃箏」。
 菊地悌子は、この楽器の可能性に着目し、独奏作品の委嘱や楽器改良などを精力的に行いながら、60年以上に渡って演奏活動を続けてきました。
 このアルバムでは、1981年にリリースされた記念碑的名盤『菊地悌子 十七絃箏の世界』の全収録曲を完全初CD化。芸術祭優秀賞に輝いた同盤の4曲に、LP『十七絃の生まれ』より3曲を加えた当アルバムで、十七絃箏の歴史を体現する菊地悌子の演奏芸術をお聴きください。

●菊地悌子(十七絃箏)
 東京音楽学校(現・東京藝術大学)卒業、同研究科修了。宮城道雄、宮城喜代子に師事。1957年モスクワ、59年ウィーンにおける世界民族楽器コンクールに日本代表として参加。第1位金賞を受賞。
 57年「邦楽4人の会」を結成、現代邦楽の創造に重要な貢献をし、芸術祭賞、芸術選奨など受賞。75年「邦楽4人の会」を退会。 1983年オランダ・フェスティヴァルの招きにより、オランダ各地でリサイタルを開く。
 87年ドイツ・ケルンにおける世界現代音楽祭(ISCM祭)、90年ノルウェー・オスロにおけ る世界現代音楽祭に出演。93年台北におけるアジア作曲家連盟の音楽祭に出演。
 その他、国際交流基金の派遣、助成により海外での演奏活動も多い。 また、国内では、1979、80年文化庁芸術祭参加公演のリサイタルが〈優秀賞〉を受賞。1981年、芸術祭参加のレコード『菊地悌子 十七絃箏の世界』が〈優秀賞〉を受賞。90年度芸術選奨文部大臣賞受賞。95年、紫綬褒章受章。2001年、勲4等宝冠章受章。東海大学名誉客員教授。

CMBD-80009
(Blu−rayオーディオ)
\3333+税
高橋アキ プレイズ エリック・サティ-2
E.サティ:
 ノクチュルヌ
  第1番/第2番/第3番/第4番/第5番/
  第6番(復元:ロバート・オーリッジ)
 嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ
  I. かれの容姿/II. かれの鼻眼鏡/III. かれの脚
 世紀ごとの時間と瞬間の時間
  I. 有害な邪魔物/II. (真昼の)朝の黄
 たそがれ
  昏/III. 花崗岩的な狂乱
 自動記述法
  I. 船について/II. ランプについて/III. 兜について
 最後から2番目の思想
  I. 田園相聞歌/II. 朝の歌/III. 瞑想
 あらゆる意味にでっちあげられた数章
  I. おしゃべり女/II. 大石を運ぶ男/III. 囚われ人の嘆き
 古い金貨と古い甲冑
  I. 黄金を商う商人の家で:13世紀のヴェニス/
  II. 甲冑の踊り:ギリシャ時代
  III. キムブリ族の敗退:悪夢
 でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい
  I. トルコふうチロル山歌/
  II. 痩やせた踊り:あの諸氏のやり方で/
  III. エスパニャーニャl
 乾からびた胎児
  I. ナマコの胎児/II. 甲殼類の胎児/III. 柄眼類の胎児
 官僚的なソナチネ
 スポーツと気晴らし
 [序]食欲をそそらないコラール/I. ブランコ/II. 狩/
 III. イタリア喜劇/IV. 花嫁の目覚め
 V. 目かくし鬼/VI. 魚釣り/VII. ヨット遊び/
 VIII. 海水浴/IX. カーニバル/X. ゴルフ
 XI. 蛸/XII. 競馬/XIII. 陣とり遊び/XIV. ピクニック/
 XV. ウォーター・シュート/XVI. タンゴ
 XVII. そり/VIII. いちゃつき/XIX. 花火/XX. テニス
高橋アキ(ピアノ)
 高い評価を得て進行中の高橋アキによるエリック・サティのピアノ作品録音プロジェクト第2弾。
 今回のアルバムには、サティの1913年から19年までの作品群を収めました。豊かな響きを持つイタリアの録音会場にピアノの銘器ファツィオーリを持ち込んで臨んだ最新レコーディングは、サティ演奏の第一人者・高橋アキの名演奏が最良の形で収録されており、ハイレゾのブルーレイが、その全貌を再現します。
  ブックレットには、サティ研究でも名高い秋山邦晴による曲目解説を再編し、掲載しています。録音:2015年5月/イタリア
 24bit/192kHz . Linear PCM . 2ch STEREO
 24bit/96kHz. Linear PCM . 2ch STEREO
 

CMCD-28323
\2800+税
豪華演奏陣!!
 新実徳英:弦楽四重奏曲第2番〈アスラ〉─室内楽作品集

  新実徳英:
   弦楽四重奏曲第2番「アスラ」(2011)
   ピアノ三重奏曲「ルクス・ソレムニス」(2008)
   ソナタ〜チェロとピアノのために(2010)
クヮトロ・ピアチェーリ
大谷康子(第1ヴァイオリン)
齋藤真知亜(第2ヴァイオリン)
百武由紀(ヴィオラ)/
苅田雅治(チェロ)
大谷康子(ヴァイオリン)
苅田雅治(チェロ)
若林顕(ピアノ)
 20011年3月11日、私はTVが伝える映像を見ながら『弦楽四重奏曲第2番』を書き続けた。
 恐怖・怒り・悲しみ、祈り、それらの全てが折り重なって曲に入り込んだ。音楽に何ができるのか、苦難に立ち向かえるのか、生きる希望を歌えるのか、そのような想いの中で「修羅の如く書き続ける」という言葉と出会った。私もまたそのようにあろう!
  副題はAsura=阿修羅となった。 新実徳英

●新実徳英(作曲)
 1947年名古屋生まれ。東京大学工学部卒業。東京芸術大学作曲科卒業。同大学院修了。1977年ジュネーヴ国際バレエ音楽作曲コンクールにて史上二人目のグランプリ並びにジュネーヴ市賞を受賞。1982年文化庁舞台芸術創作奨励賞並びに特別賞を受賞。1983年ジュネーヴ国際バレエ音楽作曲コンクールの審査委員を務める。1984年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。IMCに入選。2000年第18回中島健蔵音楽賞受賞。2003年別宮賞受賞。2004年『風神・雷神』のCDが文化庁芸術祭大賞を受賞。2005年万博記念オペラ『白鳥』が名古屋において世界初演され、この公演に佐川吉男音楽賞が授与される。
 2006年オーケストラ・アンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンスに就任し、「協奏的交響曲〜エラン・ヴィタール〜」を世界初演し、第55回尾高賞を受賞。管弦楽作品の多くは、国内ではNHK交響楽団を初め主要なオーケストラ、海外でもスイス・ロマンド、オランダ放送、BBCスコティッシュ、フランス国立放送、べルリン、ニュルンベルク等のオーケストラにより演奏され、それぞれ高い評価を得ている。 声楽曲、合唱曲も多数。なかでも「白いうた 青いうた」は合唱、重唱、独唱など様々な形で広く歌われている。 CDはカメラータ・トウキョウから多数発売中。他社レーベルからは『協奏的交響曲「エラン・ヴィタール」』『創造神の眼』『風を聴く』『こどものためのピアノ曲集「風のプレリュード」』、『白いうた 青いうた』等が発売されている。
 著書は『風を聴く 音を聴く』『うたの不思議─白いうた 青いうたの秘密』『新実徳英の作曲入門』(いずれも音楽之友社刊)、『合唱っていいな!』(洪水企画刊)など。
 現在、東京音楽大学客員教授。
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フォンテック



FOCD9696
\2400+税
潮田益子(ヴァイオリン)
 1959 年
齋藤秀雄とのプロコフィエフ

 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2 番 ※1
 ストラヴィンスキー:
  ミューズを率いるアポロ(1947 年改訂)※2
  デュオ・コンチェルタンテ ※3
潮田益子(ヴァイオリン)
※1
齋藤秀雄(指揮)
桐朋学園オーケストラ
※2
ニューイングランド音楽院 ジョーダンホール
ヨアナ・クルコヴィッチ(ヴァイオリン)
ディミトリ・ムラト(ヴィオラ)
サラ・ダーリング(ヴィオラ)
ナターシャ・ブロフスキー(チェロ)
ローレンス・レッサー(チェロ)
ドナルド・パルマ(コントラバス)
※3
スティーヴン・ドゥルリー(ピアノ)
 偉大なヴァイオリニストの足跡をたどる2 タイトル
 不世出のヴァイオリニスト潮田益子(1942-2013)。
 幼少時より“天才少女”として知られ、15 歳で音楽コンクール第1 位および特賞を受賞。1966年には第3 回チャイコフスキー国際コンクールで第2 位に輝きました。
 世界各地の主要オーケストラと共演、国内ではサイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団に参加し、コンサートミストレスを務めました。
 恩師 齋藤秀雄と共演した1959 年演奏のプロコフィエフ、そして晩年に録音したストラヴィンスキーから、趣き深い彼女の演奏の奥行きを聴き、偉大な足跡を辿ります。

 ※1 1959 年4 月29 日 目黒公会堂
 ※2 2011 年6 月  ※3 2012 年8 月 ニューイングランド音楽院 ジョーダンホール
 


FOCD9697
\2400+税
潮田益子(ヴァイオリン)17 歳、
 森 正(指揮)とのグラズノフ

 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 ※1
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ※2
 ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
  (編曲:ストラヴィンスキー、ドゥシュキン)※3
潮田益子(ヴァイオリン)
※1
森 正(指揮)
ABC 交響楽団
※3
スティーヴン・ドゥルリー(ピアノ)
 日本ヴァイオリン界のパイオニアと称すべく潮田益子(1942-2013)が遺した貴重な記録。
 師事したシゲティから「生涯わずかしか遭遇できない逸材」と激賞され、第3回チャイコフスキー国際コンクールでは第2位に入賞。オイストラフより「最も才能豊かな新進であり、類稀な叙情性持ったアーティスト」と称されました。
 その後、世界各地の主要オーケストラと共演、国内ではサイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団に参加し、コンサートミストレスを務めました。
 17 歳にして完成の域にあるグラズノフ、85 年演奏の鬼気迫るバルトーク。そして晩年の境地を示すストラヴィンスキー。演奏史に残る偉大な刻印がここにあります。

※1 1959 年7 月25 日 杉並公会堂
※2 1985 年1 月29 日ニューイングランド音楽院 ジョーダンホール
※3 2012 年8 月 ニューイングランド音楽院 ジョーダンホール
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FOCD9686
¥2800+税
藤井一興/ドビュッシー&ラヴェル
 ドビュッシー(1862-1918):
  映像 第2 集
  前奏曲集 第1 巻
 ラヴェル(1875-1937):
  水の戯れ
藤井一興(ピアノ)

 年輪を重ねるとともに、類まれな感性と音色をさらに研ぎ澄ます藤井一興。
 柔らかく繊細な打鍵を駆使してのピアノから立昇る馥郁たる香りは、比肩するものがありません。

<ドビュッシー&ディティユー>(FOCD9616) に続く今回の録音では、ヤマハCFX を使用。弱音のグラデーションを求められる作品群から「現代の響き」を実現しました。

 収録:2015 年3 月31 日.4 月2 日 相模湖交流センター

藤井一興
 東京に生まれる。東京藝術大学3 年に在学中、フランス政府給費留学生としてフランスに渡り、パリ国立高等音楽院を作曲科、ピアノ伴奏科共に1 等賞で卒業。また、パリ・エコールノルマルでピアノ科を高等演奏家資格第1 位で卒業した。
 メシアン国際音楽コンクール第2 位(1 位なし)、クロード・カーン国際コンクール第1 位大賞、モンツァ国際コンクール第1 位など、数々の国際ピアノ・コンクールに入賞し、内外の注目を集める。世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトの他、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHK等で多くの録音、録画など幅広い活動を行っている。
 レコード・CD も武満徹作品集、ヴィシネグラツキー作品集、メシアン作品シリーズ等30 枚以上を発売。
 現在、東邦音楽大学教授、東邦音楽大学総合芸術研究所教授、東京藝術大学講師、桐朋学園大学特任教授。
  

FOCD9691
¥2700+税
平井千絵/Mozart Speaks Vol.4
 モーツァルト(1756-91):
  幻想曲 ヘ短調(断片)
 ヤン・ラディスラフ・ドゥセク(1760-1812):
  フランス王妃の受難 Op.23
 モーツァルト(1756-91):
  ソナタ 第7 番 ハ長調 KV309
  ソナタ 第2 番 ヘ長調 KV280
  ソナタ 第13 番 変ロ長調 KV333
平井千絵(フォルテピアノ)
収録:2015 年4 月21-23 日 所沢市民文化センターミューズ キューブホール

 平井千絵のフォルテピアノによるモーツァルト作品集第4 弾。
 今作ではソナタ第2 番、第7 番、第13 番に加え未完の幻想曲 ヘ短調を収録。さらにモーツァルトと同時代に活躍したドゥセクによるマリー・アントワネットの処刑を題材とした「フランス王妃の受難」も収めました。
 モーツァルトも愛用したといわれるワルターモデルによる演奏で、作曲当時の音色や、ニュアンスが現代に鮮やかに蘇ります。
 平井の演奏は従来の繊細で鮮烈なイメージに、まさに円熟味ともいえる安定感が加わり、モーツァルトの多彩な曲想を余すところなく表現しています。

平井千絵:
 桐朋学園大学ピアノ科在学中に、故小島芳子氏の演奏を通じてフォルテピアノと出会い、卒業後同氏に師事。
 その後、オランダのデン・ハーグ王立音楽院古楽器科へ留学し、スタンリー・ホッホランド氏に師事して修士課程を栄誉賞付き首席で卒業、ニコライ賞を授与される。
 オランダを拠点に、ユトレヒト(オランダ)、バルセロナ(スペイン)の古楽祭、ボーヌ国際バロック・オペラ・フェスティバル(フランス)、ハレ・ヘンデル音楽祭(ドイツ)など、各地の音楽祭にソリストとして、また室内楽奏者として出演。日本国内においては鈴木秀美氏(チェロ)とのデュオや室内楽演奏で脚光を浴び、ソロ・コンサートも多数。
 特に、フォルテピアノについてのわかりやすい紹介トークを交えたプログラムが好評である。
 鈴木秀美氏とのCD や、唐澤まゆこ氏(ソプラノ)との『アート・オブ・マリー・アントワネット』(フォンテック)、初のソロCD であるショパンとグリンカの作品集『1840』(アクースティカ)等、多数のCDをリリースしている。 進行中のモーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲録音(フォンテック)は、レコード芸術誌等、多くのメディアで高い評価を得ている。
 

FOCD9690
¥2400+税
益田正洋(ギター)/セゴビア編による ソルの20 の練習曲
 フェルナンド・ソル(1778-1839):
  20 の練習曲(アンドレス・セゴビア編)
 モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 Op.9
益田正洋(ギター)
 日本を代表するトップギタリストの一人、益田正洋のニューアルバムは「ギターのベートーヴェン」ソルによって作曲され、20 世紀における「ギターの神様」セゴビアによって選・編曲された珠玉の20 の練習曲を収録しました!ギタリストにとっては“聖典”とも言うべき20 の練習曲。益田は2 人の偉人への敬意を込め、情感たっぷりに奏でます。
 ボーナストラックとして、ソルの曲の中でも特に名高い“モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲”を収めました。
 益田の比類なき音楽性と歌心を存分に堪能できる新たな名盤の誕生です!
  収録:2015 年5 月11-13 日 秩父ミューズパーク音楽堂

益田正洋
 長崎県・長崎市生まれ。幼少時に両親の手ほどきによりギターを始める。長崎大学経済学部を卒業後、2001 年ジュリアード音楽院修士課程にてS.イズビン女史に師事。
 これまでに福田進一、藤井眞吾、O.ギリア、M.バルエコ、D.ラッセル (敬称略) などに指導を受ける。1989 年、第20 回クラシカルギターコンクール入賞。当時審査委員長を務めていた作曲家、故 伊福部昭氏より審査員特別賞を授与される。翌年第21 回同コンクールにて史上最年少(12 歳)で第1 位を受賞。また1992 年、東京国際ギターコンクールにて入賞。2003 年にはシカゴで行われた国際コンクールにてファイナリストに選ばれるなど、国内外での数々の賞歴を重ねている。
 1991 年のデビューリサイタルを皮切りに演奏活動を開始。ソロのみならず他楽器の演奏家、オーケストラとの共演も多く、さまざまなガラコンサートや音楽祭等での客演、公開レッスンなどを行う。発表したCD は20 枚以上におよび、その多くは月刊誌・レコード芸術にて特選盤として紹介され、読売新聞、東京新聞、婦人公論など各メディアからも支持を集めている。
 ギター協奏曲や室内楽を通しての他楽器との共演による評価が高く、クラシック音楽普及の為のアウトリーチ活動も行う。ますます精力的に活動を続ける、日本を代表する実力派ギタリストである。
 

FOCD20107
¥3000+税
柴田 勲(フルート)/トリオソナタ 〜18 世紀からの贈り物〜
 ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  2本のフルートと通奏低音のためのスケルツォⅡ
 フランツ・ベンダ(1709-86):
  2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ ト長調
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-88):
  フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオソナタ ニ短調
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-82):
  2本のフルートと通奏低音のためのトリオ ト長調
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-88):
  2本のフルートと通奏低音のためのトリオ ホ長調
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
  2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ ト長調
 ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  2本のフルートと通奏低音のためのスケルツォ
柴田 勲(フルート)
柴田真梨子(フルート)、
平野智美(チェンバロ)、
伊堂寺聡(チェロ)
 1993 にケルン国立音大を満場一致の最高位で卒業後国内外で活躍、現在は日本フィルハーモニー交響楽団でフルート奏者を務める柴田 勲によるニューアルバムの登場です。
 本作では18 世紀の作品をテーマに選曲。「当時の演奏習慣と現代という時間の融合」を目指したその演奏は、現代の感覚を通しながらも、偉大なる先人への敬意に溢れています。
 現代の匠の名演をお聴き下さい。
収録:2015 年5 月26-28 日 五反田文化センター 音楽ホール

柴田 勲
 岡山県出身。岡山市ジュニアオーケストラで10 歳よりフルートを始める。
 東京藝術大学卒業後渡独し、ケルン国立音楽大学に入学する。
 1991 年、同大学を満場一致の最高位で卒業。
 1993 年、ケルンにおけるソロリサイタルによりドイツ国家演奏家資格(コンツェルト・イグザーメン)を取得。
1991 年よりドイツ北ザクセン・アンハルト州立歌劇場管弦楽団に首席奏者として3年間在籍するが、州の財政計画により同オーケストラの消滅が決定。
 1994 年、完全帰国する。
 これまでに、安達雅彦、金昌国、アンドラッシュ・アドリヤンの各氏に師事。
 現在、日本フィルハーモニー交響楽団フルート奏者。
 1997 年結成「ザ・フルートカルテット」のメンバーとして、3社より7タイトルのCD を発売。
 オーケストラを中心に室内楽やソリストなど、生涯本番回数は3千回を越えている。

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FOCD9695
(SACD Hybird)
¥3000+税
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲 第4 番 ハ長調
バルトーク(1881-1945):
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
大野和士(指揮)
東京都交響楽団
 2015 年4 月より東京都交響楽団の第5 代音楽監督に就任した大野和士。就任に先駆け2014 年12月に行われた演奏会を収録した、大野=都響 待望の初CD の登場です。
 共に20 世紀前半に活躍したものの、その作風は趣を異にするシュミットとバルトーク。しかし、同時期に創作された代表的な2 曲から、大野は対比するモダニズムを読み取ります。
 慧眼をもって〝20 世紀の大伽藍〟を響き渡らせる大野=都響。新たな伝統の開始です。
  収録:2014 年12 月9 日 サントリーホール ライヴ録音
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FOCD6049
(SACD Hybird)
¥2408+税
シベリウス(1865-1957):
 交響曲第6 番 ニ短調 op.104
 交響曲 第7 番 ハ長調 op.105
 アンダンテ・フェスティーヴォ※
尾高忠明(指揮)
札幌交響楽団
 1998 年から2015 年まで常任指揮者/音楽監督を務め、演奏はもとより新しい聴衆の開拓など、札響の飛躍に大きな功績を残した尾高忠明。
 在任最後の定期公演は、2013 年に開始した<シベリウス交響曲シリーズ>最終回。
 「第7 交響曲」掉尾のハ長調和音が輝かしく奏された後、17 年の時が昇華されました。
 日本のオーケストラ演奏史に新たな伝説を刻んだ尾高=札響。「音楽をして語らしめる」と称された演奏の極致がここに実現しました。

 収録:2015 年2 月13・14 日 札幌コンサートホール Kitara 2 月17 日 サントリーホール※ ライヴ録音<SACD 層:2ch+5ch>
 

FOCD9693
¥2400+税
有森 博(ピアノ)/ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1 番&第2 番
 ラフマニノフ(1873-1943):
  無言歌 ニ短調
  ピアノ・ソナタ第1 番 ニ短調 Op.28
  リラの花 Op.21-5(1914 年初版)
 ビゼー(ラフマニノフ編):
  「アルルの女」第1 組曲より メヌエット(1900 年初版)
 シューベルト(ラフマニノフ編):
  「美しき水車小屋の娘」より どこへ?
 ラフマニノフ:
  ピアノ・ソナタ第2 番 変ロ短調 Op.36(1931 年改訂版)
 J.S.バッハ(ジロティ編):
  前奏曲 ロ短調 BWV855a
有森 博(ピアノ)
 ロシア音楽に深く共感し、真摯にその身を捧げる“ロシア・ピアニズムの求道者”有森 博。彼がライフワークとして進めるラフマニノフ作品集。
 待望の第4 集は、ソナタ2曲を中心に据えた意欲作です!
 「ラフマニノフの2 曲のソナタの演奏というと、肩に力が入ったような重々しい表現をしてしまうピアニストが多いが、本CD ではしなやかな表現と美しいピアノの響きが重厚な音楽に新鮮な命を吹き込むことに成功している。これは新たなラフマニノフ像を提示したものとして注目される。もちろん高度なテクニックとパワフルな表現は特筆すべきレベルの高さにあるわけで、そこに余裕があるからこそ、表現に軽みとニュアンスが加わるのである。」(小田切尚登氏のライナーノーツより抜粋)
 収録:2015 年6 月8-10 日 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ
有森博(ピアノ)
 1992 年 東京藝術大学大学院修了。その後モスクワにて研鑽を積み現在に至る。これまでに野上登志子、水本雄三、小林仁、ナターリャ・スースロワの各氏に師事。1990 年 第12 回ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏賞。1991 年 岡山県芸術顕彰を受賞。1992 年 第5 回シドニー国際ピアノコンクール第4 位。1994 年 第10 回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門入賞。
 1996 年から2000 年にかけてラフマニノフのピアノ作品全曲演奏会を成し遂げ、2001 年にはプロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲演奏会を成功させるなど、ロシア作品に積極的に取り組む活動を展開し、ロシア音楽のエキスパートとして高い評価を受ける。
 1995 年、2001 年に小澤征爾指揮新日本フィルと共演の他、日本フィル、東京シティ・フィル、読売日響、九響、関西フィル、山形響、仙台フィル、神奈川フィル、東京フィル、ワルシャワ・フィル、ポーランド放送響などの内外の主要オーケストラ、著名指揮者との共演を重ねる。2004 年には小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしてヨーロッパ6カ国ツアー及び日本公演に参加。
 現在、ロシア作品によるリサイタルシリーズを、東京文化会館(「ロシアの玉手箱」)、久世エスパスホール(「ロシアピアニズムの系譜」)にて行っている。
 東京藝術大学准教授。桜美林大学特任教授。大阪音楽大学特任教授。沖縄県立芸術大学非常勤講師。
 
FOCD20106
¥2800+税
鈴木輝昭/男声合唱作品集
 鈴木輝昭(1958- ):
  《カムイユカラ》〜アイヌ神謡による男声合唱とピアノのための
  《銀幕哀吟》〜無伴奏男声合唱のための〜
  《ハレー彗星独白》〜男声合唱とピアノのための組曲〜
  《満天の感情》〜男声合唱とピアノのための〜 ※最新曲
  《ありがとう》
  (第59 回(平成4 年度)NHK 全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
  《いのち》
  (第77 回(平成22 年度)NHK 全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
指揮/
 鈴木輝昭、藤井宏樹、菅野正美、星 英一、尾崎あかり
ピアノ/
 鈴木あずさ、豊田早苗
演奏/
 福島県高等学校選抜合唱団、
 Nekko Male Choir、北海道大学合唱団、
 小松原高校OB、埼玉県立川越高校
 その緻密かつ斬新な作風から、多くの音楽ファンから支持を受ける作曲家・鈴木輝昭。特に評価の高い男声合唱曲を、作曲者本人指揮を含む、全て新録音で収録しました!
 全合唱ファン必聴の名曲揃いの1枚です。
 
FOCD20108
¥2800+税
和澤康代(ソプラノ)/にほんのこころうた
 ・赤とんぼ(三木露風/作詩 山田耕筰/作曲 長町順史 /編曲)
 ・からたちの花(北原白秋/作詩 山田耕筰/作曲)
 ・青い目の人形(野口雨情/作詩 本居長世/作曲 岩河智子/編曲)
 ・七つの子(野口雨情/作詩 本居長世/作曲 岩河智子/編曲)
 ・ゆりかご(平井康三郎/作詩 平井康三郎/作曲)
 ・ねむの木の子守歌(皇太子妃美智子妃殿下/作詩山本正美/作曲)
 ・さくら さくら(日本古謡 山田耕筰/編曲)
 ・花のなみだ(西岡光秋/作詩 朝岡真木子/作曲)
 ・秋のあじさい(星野富弘/作詩 なかにしあかね/作曲)
 ・今日もひとつ(星野富弘/作詩 なかにしあかね/作曲)
 ・飛騨高原の春(岩間 純/作詩 小林秀雄/作曲)
 ・落葉松(野上 彰/作詩 小林秀雄/作曲)
 ・思秋期(阿久 悠/作詩 三木たかし/作曲 長町順史/編曲)
 ・秋桜(コスモス)(さだまさし/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・小さな空(武満 徹/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・翼(武満 徹/作詩・作曲 長町順史/編曲)
 ・さよならはいわないで(鶴岡千代子/作詩 中田喜直/作曲)
 ・むこうむこう(三井ふたばこ/作詩 中田喜直 /作曲)
和澤康代(ソプラノ)
長町順史(ピアノ)
 数々の賞歴を誇り、現在に至るまで多くのオペラやリサイタルで活躍するソプラノ・和澤康代の最新作が登場です!
 「和澤康代さんの、声楽家としての芸術活動は、いよいよ佳境に入られた感がある。あくまで謙虚なそのお人柄、しかし「ここぞ」という時の音楽の決め方は、人を深い感動へ導く力を持つ。それが見事に記録されたこの18 曲に、拙作2 曲も含まれる。オペラに、歌曲に、今後ますますのご活躍を願って止まない。」(作曲家 小林秀雄・ライナーノーツより抜粋)
 「和澤康代さんのこのCD は、そのタイトル通り、日本語のうたの美しさを、丁寧に、大切に、聴く者の心に響かせると同時に、言葉だけではない多くのものを聴く者の心に届けてくれる。どうぞ安心して、心を開いて、受け止めて欲しい。やわらかに、しなやかに、寄り添うように、届けられるものの確かさを。」(作曲家 なかにしあかね・ライナーノーツより抜粋)
 

FOCD9694
¥2600+税
シオン×スパーク! Shion×Sparke !
 フィリップ・スパーク(1951- ):
  オリエント急行
  風のスケッチ
  ドラゴンの年
  ディザーツ
  故郷からの手紙
  宇宙の音楽
 バリー・グレイ(スパーク編):
  サンダーバード
フィリップ・スパーク(指揮)
オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ
 オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ、2015 年6 月に開催された第111 回定期演奏会のライブ録音の登場です!
 アルフレッド・リード、ヤン・ヴァンデルロースト、ヨハン・デメイといった、吹奏楽の世界において非常に重要な作曲家を招いての数々の定期演奏会を行ってきたシオンですが、ついにフィリップ・スパークの指揮による自作・編曲の定期演奏会が実現しました。
 超満員の観衆の中、繰り広げられた両者の熱演が蘇ります。スパーク自作自演の決定盤の登場です。収録:2015 年6 月2 日 ザ・シンフォニーホール 第111 回定期演奏会 ライブ録音

LIVE NOTES


WWCC-7794
 \2500十税
esprit
 シュニトケ:古典スタイルによる組曲
 ストラヴィンスキー:ロシアの歌
 シャミナード:スペイン・セレナーデ作品105
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ作品119/
 レスピーギ:セレナータ、子守歌
 サティ:右と左に見えるもの、眼鏡なしで/
 ミヨー:春
 メシアン:主題と変奏
 タイユフェール:ロマンス、森でひとりぼっち、牧歌
森下幸路(Vn)
川畑陽子(P)
 独特の美音と溢れるセンスで聴衆を魅了する森下幸路の第2弾!
 ロシアからヨーロッパ、19世紀から20世紀にまたがる作曲家たちのレアな曲の数々を川畑陽子のピアノと共に、見事に奏でるファン垂涎のアルバム。
 


WWCC-7795
\2700+税
チェロ・リサイタル・シリーズ第8弾
 ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲 Wo0.16
 ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 op.65
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 op.40
 アンコール:
  ショスタコーヴィチ:モデラート、からくり人形
山崎伸子
小菅優
山崎伸子チェロ・リサイタル・シリーズ第8弾!
かつてロストロポーヴィツチと作曲者(ブリテン、ショスタコーヴィチ)との協演
で話題になった大作2曲を含む津田ホールに於けるライヴ録音盤。
3年ぶりに小菅優を迎えた協演は、デュオの対話の喜びと興奮に溢れている。


WWCC‐7796
\2500+税
ユーフォニアム・ジャーニーⅡ
 バッハ:トリオ・ソナタ第1番BWV525
 シュレック:ソナタ作品9
 R.シューマン/K.D.フリードリッヒ:
  アダージョとアレグロ 作品70
 J.ゴーランド:ユーフォニアム協奏曲第2番
 R.グリエール/R.ザウアー:間奏曲とタランテラ作品9
露木薫(ユーフォニアム)
佐藤勝重(P)
 本場フランス・パリでの研鑽から四半世紀。
 原点を見つめ直した多彩な曲目に挑んだユーフォニアムの名手露木薫の「ユーフォニアム・ジャーニー」第二弾。ピアノは盟友佐藤勝重。
 

WWCC-7797
 \2500+税
MY FAVOURITES
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ドビュッシー:美しき夕ペ
 パガニーニ:カンタービレ
 プロコフィエフ:マーチ
 シマノフスキー:アルティウスの泉
 モーツァルト:ロンド K373
 ベートーヴェン:ロマンス第2番 Op,50
 パガニーニ:モーゼファンタジー
 マスネ:タイスの瞑想曲
 サラサーテ:チゴイネルワイゼン
 エルガー:愛の挨拶
泉里沙(Vn)
佐藤卓史(P)
 ロンドンに生まれ、10歳でRoyal Academy of Music Juniorに最年少で入学。
 帰国後2010年に東京芸大卒業。これまでに漆原朝子、名伯楽ジェラール・プーレ等に師事。内外のオーケストラと多数共演するなど将来が楽しみなヴァイオリニスト登場!!
 ピアノの佐藤卓史が好サポート。

マイスター・ミュージック

MM-3065
\3000+税
デュエッティーノ
 バッハ/グノー:アヴェ・マリア
 ボザ:デュエッティーノ
 ヤコビ:2つの二重奏曲 Op.5
 ストラヴィンスキー:名もなき歌
 ビゼー:小さな二重奏曲
 サン=サーンス:白鳥
 ベートーヴェン:エリーゼのために
 ハイドン:6つの二重奏曲
岡崎耕治(ファゴット)
宇賀神広宣(ファゴット)

 なんとも心癒されるひびき・・・チェロの二重奏より軽やかにしたかのような機動性と、バリトンの重唱を彷彿とさせるつややかな質感。
 作品個々のキャラクターを描き出す、巧みな音色の使い分けはさすが、N響新旧首席奏者のお手合わせ。
 録音が少ないオリジナル作品を含む、魅力的なアルバム。
 

MM-3066
\3000+税
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(全曲)
 BWV 1027 1028 1029
川本嘉子(ヴィオラ)
中野振一郎(チェンバロ)
 アルゲリッチやマイスキーなど世界的な演奏家と共演する機会も多い、人気のヴィオラ奏者、川本嘉子。
 以前より要望の多かったバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタをリリース。
 東燃ゼネラル音楽賞奨励賞の受賞も話題で、ますます注目を集める名手の至芸をご堪能ください。


MM-3063
\3000+税
オリエンタル/渡邊 方子(チェロ)
 E. グラナドス:間奏曲
 E. グラナドス:オリエンタル
 G. カサド:緑の悪魔の踊り
 サン=サーンス:白鳥
 ショパン:華麗なるポロネーズ
 ドヴォルザーク:森の静けさ
 ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
 C. ダヴィドフ:泉のほとり
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 チャイコフスキー:メロディー
 ラフマニノフ:プレリュード
 メンデルスゾーン:歌の翼に
 シューベルト:アヴェ・マリア
渡邊 方子 チェロ
小森谷 裕子 ピアノ
 力強さと繊細さを兼ね備えた快演!
 躍動感と色彩感が圧巻のグラナドス、かたや甘美な響きに魅了される「白鳥」と、テクニックと歌心の双方が楽しめる、端正なプログラム。屈指の奏者が集う、NHK交響楽団チェロ・セクションのメンバーとして、またソリストとして、高い注目を集める、渡邊方子、待望の1stアルバムです。
  

MM-3064
\3000+税
ジムノペディ 〜ベスト・オブ・サティ〜
サティ:
 ジェ・トゥ・ヴ(きみがほしい
 6つのグノシェンヌ
 幻想ワルツ
 3つのジムノペディ
 金の粉
 3つの逃げだしたくなる歌 「冷たい小品」より
 ピカデリー
 アーモンド入りチョコレートのワルツ 「童話音楽のメニュー」より
 5つの夜想曲
 官僚的なソナチネ
 スポーツと気晴らし
 夢見る魚
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
 聴きたかったサティの名曲がぎっしり
 多数のピアノ曲を残したサティ。繊細で可憐な作品もあれば、調性や和声進行の独自性からくる難解なものまで、ヴァリエーションに富み、どこから聴いて良いのやら迷うことも。
 本CDは、サティの代名詞となっている名曲ばかりをセレクト。「ガラス細工を思わせる繊細なタッチ」と定評のK.A.コリーによる、美しい響きの極上ベスト・アルバム。


MM-3060
\3000+税
エピソード・キャトリエム/冨岡 祐子(テナー・サクソフォーン)
 J.S. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ
 B. ジョラス:エピソード・キャトリエム
  (無伴奏テナー・サクソフォーンのための)
 R. アーン:クロリスに
冨岡 祐子 テナー・サクソフォーン
佐野 隆哉 ピアノ
流麗なテナーの響き、待望のソロ・デビュー
 テナー・サクソフォーンのソロという希少性はもちろんのこと、音楽的な内容を重視したプログラムの“潔さ”も目をひくアルバムだ。(中略)演奏のバックボーンをなすのは、ピアノとのデュオを通じて解釈を深化させていくタイプの作品に取り組む意識の高さ。(木幡 一誠)
 

MM-3061
\3000+税
鳥の歌〜無伴奏コントラバス作品集/吉田 秀(コントラバス)
 D. ドラゴネッティ:6つのワルツ
 M. ガイドシュ:カプリッチョ第2番
 B. トゥレツキー:ポエム、ポートレイト、バラード、ブルース
 A. ビバロ(C. ロヴェイド作詞):舟なき船旅 -ソプラノとコントラバスのための*
 P. カザルス:鳥の歌
吉田 秀 コントラバス
天羽 明惠 ソプラノ*
 繊細な表現が際立つ、深く響く、無伴奏
 コントラバスの最大の魅力である、深く艶やかなバスはもとより、作品のテクスチャをきわめて繊細に表現する演奏は、さすが、我が国トップ・クラスの奏者ならでは。
 豊かな個性の作品が並ぶ、凝ったプログラムが、同楽器の魅力と可能性をさらに浮き彫りにする。是非聴きたい作品集。
  

MM-3062
\3000+税
バッソ・ドルチェ 〜チェロとコントラバスのための作品〜
 J. ゴルターマン:ベッリーニの想い出
 G. ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲
 J.S. バッハ:2声のインヴェンション BWV779 第8番
 モーツァルト:ソナタ  K. 292
 J. バリエール:ソナタ
 N. パガニーニ:チェロとコントラバスのための幻想曲
 P. ヒンデミット:14のやさしい小品第1番
 B. バルトーク:44の二重奏 第13番 & 第14番
藤森 亮一 チェロ
吉田 秀 コントラバス
甘美な低音が薫り立つ、極上デュオ
 チェロとコントラバスの名手二人の競演は、さながらテナーとバリトンの二重唱のごとく、心地よい響きと、歌心に溢れ、聴き手を魅了します。今回、リマスタリングを施されさらに音質が向上。オーディオ・ファンにもお薦めのアルバムです。
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オクタヴィア・レコード



OVCL-00584
\3000+税
飯森範親(指揮)&日本センチュリー交響楽団
 マーラー:大地の歌
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団
福井敬(テノール)
与那城 敬 (バリトン)
 記念すべき第200回定期演奏会ライヴ!
 2014年4月より飯森範親を首席指揮者に迎え、新たな一歩をふみ出した日本センチュリー交響楽団。当盤は彼らの記念すべき第200回定期演奏会をライヴ・レコーディングしたものです。
 飯森のタクトによって導かれるメリハリのある表現と、情感たっぷりに歌うソリスト2名に寄り添うように奏でられる見事なアンサンブルの響きで、エンターテインメントに満ちた演奏となりました。
 ますます躍進をみせる飯森範親&日本センチュリー交響楽団の軌跡ともいえる演奏を、どうぞご堪能ください。
 2015年4月10、11日 大阪・ザ・シンフォニーホール にてライヴ収録
 


OVCL-00582
\3000+税
澤和樹(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 リサイタルVol.4〜シューベルト、シューマン、ブラームスをうたう〜

  シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番
  ブラームス:ヴィオラとピアノのためのソナタ第2番
  シューマン:3つのロマンス
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
澤和樹(ヴァイオリン、ヴィオラ)
蓼沼恵美子(ピアノ)
 「うた」にはじまり、「うた」に終わる。日本を代表するデュオ、澤和樹と蓼沼恵美子によるライヴ・レコーディング・シリーズ第4弾。
 ミュンヘン国際コンクールで第3位など国際的に高い評価を受けるデュオ、澤和樹と蓼沼恵美子による好評ライヴ・レコーディング・シリーズの最後となる第4弾アルバムです。
 ドイツ・ロマン派の室内楽の珠玉の名作が、今作も並びます。
 歌心溢れるメロディに抒情豊かな世界観。長年共にする二人の美しいアンサンブルと技巧の冴え。まさに名匠のなせる音楽です。室内楽のすべてが凝縮している全4作のシリーズが遂に完結です。
 2015年3月15日 東京・Hakuju Hall にてライヴ収録
 


OVCL-00581
\3000+税
木野雅之(ヴァイオリン)
 メルヴェイユ(驚愕) -無伴奏超絶技巧名曲集

 エルンスト:魔王作品26
  (シューベルトの主題によるグランド・カプリース)
 サン・リュバン:幻想曲
  (ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」の主題による)
 ロドリゲス/R.リッチ編:ラ・クンパルシータ
 プロコフィエフ/J.ハイフェッツ編:マーチ
  〜「子供のための音楽」作品65より
 エルンスト:練習曲第6番「夏の名残のバラ」
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース作品6
 パガニーニ:「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」作品9
 アルベニス/R.ボヌッチ編:アストゥリアス
 パガニーニ:メルヴェイユ
 ミルシテイン:パガニーニアーナ
 リスト/N.ミルシテイン編:メフィスト・ワルツ第1番
 タルレガ/R.リッチ編:アルハンブラの想い出
 パガニーニ:「うつろな心(ネル・コル・ピウ)」
  (パイジェッロ)による序奏と変奏曲(リッチ版)
木野雅之(ヴァイオリン)
 豪快にして繊細、新たなる“魅惑の名弓”ここにあり!
 イヴリー・ギトリスやルジェロ・リッチといった20世紀を代表する巨匠に師事し、いまや日本の誇る名手となった木野の至芸を知るアルバム。
 古今の名だたる難曲を選び、それらの曲趣、曲の特徴を鋭く弾きわける技は、まさに「耳の呪縛」を生みます。キャニオン・クラシックスからのライセンス盤。
 1995年12月12-15日 秩父ミューズパーク音楽堂にて収録

《エクストン・ラボラトリー・ゴールドライン》

OVXL-00090
(SACD Hybrid)
\4000+税
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
 -ワンポイント・レコーディング・ヴァージョン-
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
ワンポイント・レコーディングならではのハンマー音の新鮮さ

 都響=インバルの新・マーラー・ツィクルス。「エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ライン」ワン・ポイントレコーディング・ヴァージョン・シリーズの最終章、交響曲第6番の登場です。
 古典的な交響曲の構成のなかで、打楽器郡のキャラクターと、その空間性を生かしたオーケストレーション。そののハイライトはなんと言っても、最終楽章のハンマー音でしょう。
 その強烈なサウンドをワン・ポイント録音ならではの臨場感で、一点の曇りもなくリスニングルームに再現します。
 2013年11月2日 横浜みなとみらいホール、11月3日 東京芸術劇場 にて収録



OVCL-00571
(SACD Hybrid)
\3200+税
木下美穂子(ソプラノ)
 イル・クオーレ

 プッチーニ:歌に生き、恋に生き〜歌劇「トスカ」より
 ベッリーニ:清らかな女神よ〜歌劇「ノルマ」より
 プッチーニ:なんと美しい夢(ドレッタの夢)〜歌劇「つばめ」より
 ヴェルディ:アヴェ・マリア〜歌劇「オテロ」より
 ボーイト:いつかの夜、暗い海に〜歌劇「メフィストフェレ」より
 ドヴォルザーク:月に寄せる歌〜歌劇「ルサルカ」より
 ヴェルディ:静かな夜〜歌劇「トロヴァトーレ」より
 カタラーニ:さようなら、ふるさとの家よ〜歌劇「ワリ—」より
 プッチーニ:ある晴れた日に〜歌劇「蝶々夫人」より
 モーツァルト:キリエ〜ミサ曲ハ短調K.427より
 ロイド=ウェッバー:ピエ・イエズ〜「レクイエム」より
木下美穂子(ソプラノ)
平塚洋子(ピアノ)
 今絶頂期にあるソプラノ、木下美穂子待望のデビュー盤!
 木下美穂子は、現在日本を代表するソプラノ歌手です。
 武蔵野音楽大学を卒業、2001年わが国の3大声楽コンクールをすべて制覇し、一躍その名が知られるようになりました。02年小澤征爾指揮の「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・エルヴィーラ役でデビュー、06年にはベオグラード国立歌劇場の「蝶々夫人」でタイトルロールを歌い、ヨーロッパデビュー。07年には、ヴェルディ「レクィエム」でアメリカ・デビューを飾っています。
 「蝶々夫人」は彼女の当たり役で、デトロイト、ボルチモア、ロンドン、シラキュース、ソフィアなどの歌劇場に出演、二期会公演でも2003年と2014年にタイトルロールを演じ、関係者やファンから絶賛を浴びました。今秋もモントリオール、来年はバンクーバーの歌劇場でもタイトルロールが予定されています。
 2016年には、ロームシアターのオープニングで「フィデリオ」のレオノーレ、二期会公演の「トスカ」のタイトルロールが予定されています。
 まさに内外で八面六臂の活躍を見せる彼女の特質は、やはりオペラで最大限に発揮されるでしょう。難曲「清らかな女神」や「ある夜、暗い海に」での輝かしい歌唱や、「歌に生き、恋に生き」での切ないような表現は、聴き手に忘れがたく深い印象を与えるはずです。コーラスの加わった「キリエ」、「ピエ・イエズ」での1人二重唱なども、アルバムに多彩な魅力と香気を加えています。このデビュー盤は、木下美穂子の「今」を伝える、まさしく歌の殿堂と呼ぶべきアルバムとなりました。
 2015年5月18日〜20日 東京・稲城?プラザ にて収録

<主なコンクール歴>
 2002年第20回サンタ・マルゲリータ市国際声楽コンクール第1位、第1回ヴェヴァ—ニャ市国際声楽コンクール第1位。
 2007年、リチーア・アルバネーゼ・プッチーニ国際声楽コンクール第1位など輝かしい受賞歴を誇る。05年新日鉄音楽賞「フレッシュ・アーティスト」賞受賞、06年第16回出光音楽賞受賞。
 二期会会員、現在アメリカのヒューストン在住。
 


OVCL-00579
(SACD Hybrid)
\3200+税
小林美樹/フランス作品集
 イザイ:サン=サーンスの「ワルツ形式の練習曲」によるカプリース
 サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 フォーレ:夢のあとに
 ショーソン:詩曲
 ラヴェル:ツィガーヌ
 マスネ:タイスの瞑想曲
小林美樹(ヴァイオリン)
田村響(ピアノ)

 輝かしきデュオの誕生!
 若きヴィルトゥオーゾ、小林美樹と田村響が奏でる色彩豊かなフランス音楽!
 若いながらも人気実力を共に兼ね備えた二人のデュオの誕生です。ヴェニャフスキ国際コンクール第2位となり、一躍日本のトップ奏者となった小林美樹。
 難関ロン・ティボー国際コンクールで弱冠20歳で第1位となった田村響。現在若手世代でまさに実力派として活躍する2人の才能が煌くアルバムです。
 小林美樹の卓越したテクニックは見事ですが、注目は彼女の奏でる美しく紡がれる音色とメロディです。一音一音を七色に輝かせ、音楽の起伏を大胆に表現してゆくさまは、まさに圧巻。日々進化を続ける彼女の高い音楽性には驚かされます。
 また、彩りにより深みを与える田村響の磐石なサポートも注目です。高いレベルにある二人が共鳴しあって、さらなる高みの音楽へと飛び立ちます。輝かしきデュオの、美しい音楽をお聞き下さい。
 2015年6月30日、7月1日かながわアートホールにて収録
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OVCT-00120
(SACD Hybrid)
\3200+税

田部京子のトリトン・レーベル第1弾
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
  ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
  ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

田部京子 (ピアノ)
 待望のベートーヴェン、ついに登場!
 田部京子のトリトンレーベル第1弾は、ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3作品を収録。これまでのリサイタルでも喝采を浴びてきた「ファン待望の楽曲」が、ついにセッション録音されました。
 田部京子の確かなテクニックによって奏でられる音楽は、繊細かつ緻密に構築されています。音質にもこだわった当盤では、彼女の凛とした美しい音色を、そしてベートーヴェンの世界を、存分にご堪能いただけることでしょう。
 2015年8月12-14日 東京・稲城?プラザ にて収録 



田部京子の主役アルバム、前作は3年前のこのCDまでさかのぼるか

日本コロムビア
COGQ-60
(SACD Hybrid)
¥3024
田部京子(P)
 下野竜也(指揮)&紀尾井シンフォニエッタ東京
  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第20番ニ短調、
           第21番ハ長調
田部京子(P)
下野竜也(指揮)
紀尾井シンフォニエッタ東京

 2012年が、リサイタル・デビュー20周年、2013年がCDデビュー20周年と、2年にわたるアニバーサリー・イヤーとなる田部京子。前作の『ブラームス:後期ピアノ作品集』もレコード芸術:特選盤に選出され、その評価をより確固たるものとしています。

 今作、モーツァルトのコンチェルト・プログラムは、真摯な音楽性で若手のホープと目され、田部が最も信頼する派指揮者の一人、下野竜也率いる、紀尾井シンフォニエッタとの共演。会場は、田部が教鞭を執る上野学園の石橋メモリアルホールで、その優れた響きは『ブラームス:後期ピアノ作品集』ですでに証明済み。かくも最高の布陣で臨むことになった収録はファンの期待を裏切らない見事な仕上がりとなりました。

 田部の演奏は、いつもながらの隅々まで目配せの行き届いた丁寧な演奏ながらも、テンポの緩急を思い切ってとる等ロマンティックな楽興に心奪われる瞬間が多いことに驚かされます。このような特質は、第20番でベートーヴェン作のカデンツァを採用していることにも伺われますが、第21番で披露されている田部自作のカデンツァに、より色濃く現れています。

 昨今、(古楽アプローチに代表されるような)「オーセンティック志向の演奏でなければモーツァルトにあらず」という風潮の中、ロマンの香り豊かな音楽でありながらモーツァルトの古典的清潔さを失わない田部の演奏は流石というしかありません。「古楽か、モダンか」と一方に偏るのではなく、両者が麗しく手を結ぶ音楽の可能性を突き詰めた、美しさだけでなく厳しく芸術探求する姿勢をも聴き手に感じさせる演奏といえます。(日本コロムビア)

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東武レコーディングズ



TBRCD 0033
\2100+税
ケーゲル、85 年都響とのブルックナー9番

ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
東京都交響楽団
 
 演奏タイム[21:29][10:11][21:56]
 録音:1985 年6 月20 日東京文化会館 都響第217 回定期演奏会ライヴ・デジタル

 ケーゲル+都響の二回目の共演で最後となった1985 年のライヴ。あのマーラー「夜の歌」(TBRCD 0003)の5 日前の大熱演です。
 ケーゲルのブル9というと、ライプツィヒ放送響とのやはり強烈な演奏が2 種類知られていますが、69 年と75 年のライヴでありました。衝撃的な死にまっしぐらの1985 年、しかも日本における演奏に興味は尽きません。
 69 年盤が61 分、75年盤が55 分、そして当85 年盤は何と53 分台!巨匠がさらに解釈を練り上げたらどうなったのか恐ろしくなります。
 都響は絶好調で、反応の見事さ音色の透明感は手兵以上。ケーゲルは厳格なリズムを保持し、しかもかなりのスピードで突っ走ります。
 


TBRCD 0034
\2100+税
ペーター・マーク&都響の芸術劇場「第九」ライヴ!

<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ペーター・マーク(指揮)
東京都交響楽団
小濱妙美(S)、
郡愛子(Ms)、
市原多朗(T)、
福島明也(Br)
尚美学園第九合唱団(合唱指揮:松下耕)
 
 演奏タイム[17:00][11:58][18:46][24:22]
 録音:1990 年12 月21 日 東京芸術劇場ライヴ・デジタル

 東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。1990 年に東京芸術劇場は開館。こけら落とし記念は有名なシノーポリ+フィルハーモニアのマーラー全集でした。このマーク&都響もその記念演奏会の一環です。
 共演も数を重ねたマークと都響のイキはぴったり。大ベストセラーとなったパドヴァ・ヴェネト管のベートーヴェン全集は小編成のオーケストラだっただけに、この演奏は大注目。
 フル編成のオケを前にしたマークは相変わらず踊り弾むような軽快なテンポをとり、見通し抜群。物々しさは欠片もなくサクサクスイスイ進みます。しかしながら随所に見られる鳥肌モノの追込み、畳みかけは凄絶そのもの。
 日本の第九合唱は優秀の評判通りの見事な合唱ですし、ソロ歌手もベストと言って誇張でない豪華そのものです。

ナクソス・ジャパン



NYCC-27298
\2778+税
細川俊夫:大鴉〜
 メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ

  テキスト:エドガー・アラン・ポー「THE RAVEN-大鴉」
  委嘱:ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン
   1.エドガー・アラン・ポー「大鴉」朗読
   2.大鴉-メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ
シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ・朗読)
ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン(アンサンブル…2)
川瀬賢太郎(指揮…2)

 エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN-大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。
 恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて話さない魅惑的な物語詩なのです。

 日本が誇る作曲家である細川俊夫氏(1955-)も、そんな「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。

 物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。


 【ユナイティッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン(アンサンブル・ルシリン)】
 ユナイティッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリンは1999年、西欧の中心部に位置し、欧州文化が高度に集約されるルクセンブルク大公国で現代音楽の創造と推進を目的とするアンサンブルとして、有志の音楽家により結成された。
 弦楽四重奏にピアノ、打楽器のアンサンブルを基本に、楽曲によって管楽器を加えるフレキシブルな楽器編成を採っている。本拠地ルクセンブルクを中心に世界各国への客演を含めで年に20回から30回のコンサートを行っている。
 その演奏は、知的要素、精神性、視覚などを複合した、独特な表現で高い評価を勝ち得ている。また、ルシリンは演奏活動のみにとどまらず、演奏家、作曲家、舞台芸術家の集う創造の場として、新ウィーン楽派から新世代のアメリカのミニマリスト音楽、即興演奏や電子音楽など、現代の音楽創造の広い分野をカヴァーしている。
 これまで楽曲を委嘱し初演した作曲家は、ルカ・フランチェスコーニ、ドンチャ・デヒニー、ジャン=リュク・ファフシャン、マルセル・ロイター、ミヒャエル・リースナー、ヤン・マレシュ、マルタン・マタロン、クラウス=シュテッフェン・マーンコプフ、細川俊夫と多士済々である。
  収録:2014年10月29日、31日 アステール・プラザ(広島)

《大鴉について》
 細川俊夫

 日本の伝統的な物語のなかで、動物や植物が、人間と交流を持ち、人間と会話をするような物語はよくあることである。アニミズムの伝統の深いアジアでは、西洋のように、人間と動植物が、はっきりした境界線を持つことなく共存している。エドガー・アラン・ポーの「大鴉」のテクストを知ったとき、私は日本の能の劇作品を思い浮かべた。能は人間中心主義ではない。その主人公は、動物や植物であったり、またすでにこの世にいない霊であったりする。
ポーの作品は、近代人の理性的世界に守られた存在に、不気味な動物「鴉」が侵入して、その理性的秩序の世界が、崩壊する過程が描かれている。
 私は、この作品を一遍の能ドラマとしてとらえ、それを一人のメゾソプラノとアンサンブルによるモノドラマで表現しようとした。本来は男性が主人公のこの「大鴉」を、女性によって語らせ、歌うようにしたのも、能では、役が女性の場合であっても、男性がそれを演じるのと逆の関係にしたのである。
このポーの主人公は、嵐の夜、一人で回想にふけっている。ここに起こるドラマはすべて、彼の心の中で起こる想像であり、夢、幻かもしれない。(能では、ドラマはほとんど夢のなかの出来事である。)主人公は、亡くなった愛する恋人レノーアの追想にふけっている。
 その時に現れるのが、大鴉である。そうするとこの鴉は、レノーアの亡霊かもしれない。「Never more」としかしゃべらない、不気味な霊としての鴉。その霊との交感、会話がこのポーの作品である。
私の音楽で、女性が中心となる作品の多くは、その女性を冥界とつながろうとするシャーマンととらえている。この私の”The Raven”での、メゾソプラノも、鴉の不気味な自然の力に、理性を崩壊させる近代人であると同時に、冥界、人間の不可思議な世界との交感をしようとするシャーマンでもある。その場合、死んだ恋人、レノーアは主人公の声に乗り移って、歌い語り、発狂するのだろうか。
 人間の理性の世界と、その理性では捉えることのできない狂気の世界、理解できない自然の沈黙との関わり。このように私はポーを読み解くことにより、この作曲を行った。
 この作品を、私のオペラ「松風」において、村雨役を歌ったCharlotte Hellekantとルシリン・アンサンブルにささげる。


NYCC-27295
\1500+税
堂々完結! 近衞秀麿&読売交響楽団シリーズ
 ベートーヴェン(1770-1827):
  交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」
渡辺洋子(ソプラノ)
長野羊奈子(アルト)
藤沼昭彦(テノール)
栗林義信(バリトン)
二期会合唱団
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)
 堂々完結! 近衞秀麿&読売交響楽団シリーズ、有終の美は「合唱付き」
 近衞秀麿&読売交響楽団名演集 第4集 ベートーヴェン「合唱付き」
 近衞秀麿が優れたベートーヴェン指揮者であるかを理解するためには、やはり最高傑作である交響曲第9番「合唱付き」を聴いてみるのが一番の早道でしょう。
 作品の全てを完璧に把握し、音の一つ一つに意味を持たせ、ホール全体に響きを行き渡らせる近衞の指揮は、この長大で苦難に満ちた大作を俯瞰し、一つのドラマとして構築することで、究極の説得力を生み出しています。
ソリストたちの熱唱、二期会合唱団の力のこもった歌声、そしてオーケストラ。これらが渾然一体となった演奏をお聴きください。

(宇野功芳ライナーノートより)
 近衞秀麿は楽器の性能を熟知し、オーケストレーションに精通していた。とくにベートーヴェンの交響曲については造詣が深く、生涯をかけてスコアの改訂に取り組んだ。木管や金管を単にだぶらせるだけではなく、時には4人、全部に別の音を吹かせるほか弦の奏法の改変、ティンパニの大幅な追加など、特に「第7」「第9」あたりは編曲の趣もある。それゆえ近衞の表現自体がフルトヴェングラーのようなドラマティックなものに思われがちだが、実際はワインガルトナーをもっと小型にしたような、趣味の良い、上品な指揮者だったのである。(中略) 第3楽章は近衞の特質にぴったりと合った優美な名演で、楚々とした、はかない、神秘な、そして繊細な情感がたまらない。
■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。



近衛秀麿(指揮)&読響
第1〜3弾

NYCC-27292
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「運命」&「未完成」
 ベートーヴェン:交響曲第5 番「運命」、
 シューベルト:交響曲第7 番「未完成」
近衛秀麿(指揮)
読売日本交響楽団

■8 月8 日午後8 時から放送のNHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK 出版)の8月12 日発刊に合わせて緊急リリース!
 激動の昭和史の中で、音楽家として、時の首相・近衛文麿の弟として、ヨーロッパを舞台に活躍した近衛のヒューマンな実像が鮮烈に描かれます。音楽ファンのみならず、多くの視聴者が近衛秀麿に興味を抱くことと思います。

■解説書本文20 ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付きです。

■番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。オリジナル、アナログマスターテープから192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年2 月21 日 杉並公会堂(ステレオ録音) 解 説:宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫、菅野冬樹

NYCC-27293
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「田園」
 ベートーヴェン:
  交響曲 第6 番 ヘ長調 Op.68「田園」
  劇音楽「エグモント」序曲 Op.84
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 8 月にNHK BS-1 にて放送された「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」。
 この番組への反響は凄まじいものであり、すぐさま再放送も決定、地上派での放送も予定されています。深い音楽への情熱はもちろんのこと、その真摯に生きる姿は多くの人の心を掴み、また現代に生きる人にも希望を与えてくれたことは間違いありません。
 そんな近衞秀麿が読響を振ったベートーヴェンの復刻第2 弾の登場です。
 激烈な「運命」に比べると比較的穏やかな表情を持つ「田園」ですが、近衞の指揮はまるで曲全体をいとおしむかのようなものであり、もちろん細部にいたるまで目の行き届いた彼らしい演奏となっています。
 今回も解説書には「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。前作に続く感動秘話はここでしか読めません。ほかには息子である近衞秀健(作曲家)、宇野功芳のプログラムノートが収録されています。

【宇野功芳ライナーノートより】
 第1 楽章の頭から、なんという上品な典雅さが匂うことであろう。そのピアニッシモは雰囲気満点で、とても日本のオーケストラとは思えない。近衞がいかにウィーン風の味わいを完全に自分のものにしていたかが理解される。まるでウィーン・フィルがムジークフェライン・ザールで演奏しているような感じで、音と音が少しも切れず、第1 主題がフォルテに盛り上がる部分も極めて柔かく、なんともいえぬ情感や感慨の深さがある。そのおっとりとした佇まいを強いて言えば近衞節というのであろうか。詩的な木管の生かし方、楽章終結の大きなリタルダンドもまことに美しい。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年3 月20.21 日 杉並公会堂 ステレオ録音
解説書本文 20 ページ 近衞秀健(作曲家)、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之
*マスターテープに起因するノイズが発生する箇所があります

NYCC-27294
\1500+税
近衞秀麿&読響 第3弾/「新世界より」&「モルダウ」
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》
   1. 第1楽章 Adagio - Allegro molto
   2. 第2楽章 Largo
   3. 第3楽章 Scherzo. Molto vivace
   4. 第4楽章 Allegro con fuoco
  5. スラヴ舞曲 第10番 ホ短調 作品72-2
 スメタナ(1824-1884):6. 交響詩《モルダウ》
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 ベートーヴェンへの情熱、そして深い共感を魅せた近衞秀麿。彼はまた、民族色溢れるドヴォルザーク、スメタナの音楽に対しても、見事な解釈を聞かせます。
 ドヴォルザークの「新世界より」は、言うまでもなく彼の代表作であり、全ての音楽好きに愛される名曲です。曲の成立については、以前は「新大陸で生活するドヴォルザークの望郷の念が込められている」という説がありましたが、最近の研究では、ドヴォルザークがアメリカでオペラを構想するも、それは実現しなかったため、その素材を散りばめて交響曲にしたという説も出ています。
 かなりドラマティックな様相を持つこの作品、もちろん近衞はその説は知る由もなかったはずなのですが、彼の指揮は間違いなく曲の本質を的確に捉えているものです。
 ボヘミアの大地を吹き抜ける風を思わせる「スラヴ舞曲」、その風とともに肥沃な大地を流れていく「モルダウ」、どの曲にも万感の思いが詰まっている名演です。
(宇野功芳ライナーノートより)

 今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この《新世界》ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。
 両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォルザークの個性を最大限に生かしてゆく。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
録音:1968年6月3、4日 世田谷区民会館 ステレオ録音
解説書本文 24 ページ
解説書筆者 福永陽一郎、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之



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NYCC-27294
\1500+税
近衞秀麿&読響 第3弾/「新世界より」&「モルダウ」
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》
   1. 第1楽章 Adagio - Allegro molto
   2. 第2楽章 Largo
   3. 第3楽章 Scherzo. Molto vivace
   4. 第4楽章 Allegro con fuoco
  5. スラヴ舞曲 第10番 ホ短調 作品72-2
 スメタナ(1824-1884):6. 交響詩《モルダウ》
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 ベートーヴェンへの情熱、そして深い共感を魅せた近衞秀麿。彼はまた、民族色溢れるドヴォルザーク、スメタナの音楽に対しても、見事な解釈を聞かせます。
 ドヴォルザークの「新世界より」は、言うまでもなく彼の代表作であり、全ての音楽好きに愛される名曲です。曲の成立については、以前は「新大陸で生活するドヴォルザークの望郷の念が込められている」という説がありましたが、最近の研究では、ドヴォルザークがアメリカでオペラを構想するも、それは実現しなかったため、その素材を散りばめて交響曲にしたという説も出ています。
 かなりドラマティックな様相を持つこの作品、もちろん近衞はその説は知る由もなかったはずなのですが、彼の指揮は間違いなく曲の本質を的確に捉えているものです。
 ボヘミアの大地を吹き抜ける風を思わせる「スラヴ舞曲」、その風とともに肥沃な大地を流れていく「モルダウ」、どの曲にも万感の思いが詰まっている名演です。
(宇野功芳ライナーノートより)

 今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この《新世界》ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。
 両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォルザークの個性を最大限に生かしてゆく。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
録音:1968年6月3、4日 世田谷区民会館 ステレオ録音
解説書本文 24 ページ
解説書筆者 福永陽一郎、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之


近衛秀麿(指揮)&読響 第1・2弾

NYCC-27292
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「運命」&「未完成」
 ベートーヴェン:交響曲第5 番「運命」、
 シューベルト:交響曲第7 番「未完成」
近衛秀麿(指揮)
読売日本交響楽団

■8 月8 日午後8 時から放送のNHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK 出版)の8月12 日発刊に合わせて緊急リリース!
 激動の昭和史の中で、音楽家として、時の首相・近衛文麿の弟として、ヨーロッパを舞台に活躍した近衛のヒューマンな実像が鮮烈に描かれます。音楽ファンのみならず、多くの視聴者が近衛秀麿に興味を抱くことと思います。

■解説書本文20 ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付きです。

■番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。オリジナル、アナログマスターテープから192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年2 月21 日 杉並公会堂(ステレオ録音) 解 説:宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫、菅野冬樹

NYCC-27293
\1500+税
近衛秀麿(指揮)&読響/「田園」
 ベートーヴェン:
  交響曲 第6 番 ヘ長調 Op.68「田園」
  劇音楽「エグモント」序曲 Op.84
読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

 8 月にNHK BS-1 にて放送された「戦火のマエストロ・近衛秀麿〜ユダヤ人演奏家の命を救った男」。
 この番組への反響は凄まじいものであり、すぐさま再放送も決定、地上派での放送も予定されています。深い音楽への情熱はもちろんのこと、その真摯に生きる姿は多くの人の心を掴み、また現代に生きる人にも希望を与えてくれたことは間違いありません。
 そんな近衞秀麿が読響を振ったベートーヴェンの復刻第2 弾の登場です。
 激烈な「運命」に比べると比較的穏やかな表情を持つ「田園」ですが、近衞の指揮はまるで曲全体をいとおしむかのようなものであり、もちろん細部にいたるまで目の行き届いた彼らしい演奏となっています。
 今回も解説書には「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。前作に続く感動秘話はここでしか読めません。ほかには息子である近衞秀健(作曲家)、宇野功芳のプログラムノートが収録されています。

【宇野功芳ライナーノートより】
 第1 楽章の頭から、なんという上品な典雅さが匂うことであろう。そのピアニッシモは雰囲気満点で、とても日本のオーケストラとは思えない。近衞がいかにウィーン風の味わいを完全に自分のものにしていたかが理解される。まるでウィーン・フィルがムジークフェライン・ザールで演奏しているような感じで、音と音が少しも切れず、第1 主題がフォルテに盛り上がる部分も極めて柔かく、なんともいえぬ情感や感慨の深さがある。そのおっとりとした佇まいを強いて言えば近衞節というのであろうか。詩的な木管の生かし方、楽章終結の大きなリタルダンドもまことに美しい。

■オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。

録音 1968 年3 月20.21 日 杉並公会堂 ステレオ録音
解説書本文 20 ページ 近衞秀健(作曲家)、菅野冬樹、宇野功芳、藤田由之
*マスターテープに起因するノイズが発生する箇所があります。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。


SONARE



SONARE 1030
\2400+税
ヴォルフガング・ダヴィッド&梯 剛之
 デュオ ・リサイタル2015

 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1
 (2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
 (3)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯剛之(ピアノ)
 この上なく美しい響きと味わい深い表現。梯剛之と朋友ダヴィッドが奏でるデュオの第2弾は涙を誘うフランク、堂々たるベートーヴェン!

 ライヴ録音:2015 年2 月21 日/JTアートホールアフィニス(東京)/DDD、ライヴ、67’07”

 ピアニスト梯剛之とウィーンでともに学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ第2 弾はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6 番、第8 番とフランクのヴァイオリン・ソナタのライヴ録音です。
 紡ぎだされる一音一音を大事にする共通の音楽語法を持つ二人。ベートーヴェンは二人にとって最も重要な作曲家の一人で今回第6 番と第8 番をとり上げました。堂々たる演奏を披露しております。
 後半のフランクでは涙を誘う艶やかな響きに会場全体が包まれました。音楽的な相性のよさを感じさせる二人の演奏をご堪能ください。
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若林工房



WAKA 4191
\2480(税込)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 「ショパン:19のワルツ集」

 ショパンFrederic Chopin (1810-1849):ワルツ
  (1)第2番変イ長調op.34-1『華麗なる円舞曲』/
  (2)第3番イ短調op.34-2『華麗なる円舞曲』/
  (3)第4番ヘ長調op.34-3『華麗なる円舞曲』/
  (4)第5番変イ長調op.42『大円舞曲』/
  (5)第6番変ニ長調op.64-1『小犬』/(6)第8番変イ長調op.64-3/
  (7)第7番嬰ハ短調op.64-2/(8)第9番変イ長調op.69-1『告別』/
  (9)第1番変ホ長調op.18『華麗なる大円舞曲』/
  (10)第12番ヘ短調op.70-2/(11)第13番変ニ長調op.70-3/
  (12)第11番変ト長調op.70-1/(13)第10番ロ短調op.69-2/
  (14)第14番ホ短調KK.IVa/15/(15)第15番ホ長調KK.IVa/12/
  (16)第19番イ短調KK.IVb/11/(17)第16番変イ長調KK.IVa/13/
  (18)第18番変ホ長調KK.IVb/10(ソステヌート)/
  (19)第17番変ホ長調KK.IVa/14
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 ショパン:19のワルツ集 / イリーナ・メジューエワ

 録音: 2015 年7 月&9 月、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO / DSD 録音、発売元:若林工房

 メジューエワにとって5 年ぶりとなるショパン作品のセッション録音。待望の「ワルツ集」の登場です。
 メジューエワのショパンといえば、「ノクターン全集」が2010 年度レコードアカデミー賞に輝くなど、その実力は折り紙つき。ワルツについては、これまでに9 曲の録音がありましたが、今回は全曲(19 曲)新録音となります。
 アルバム全体の流れや各曲の調性を考慮した曲順も要注目ですが、最大の魅力は、古きよき時代のピアニズムを彷彿とさせる多彩な音色と自由で上品なルバート。躍動するリズム、自然なフレージング、えもいわれぬ詩情と憂愁の翳りなど、ショパンのワルツの魅力をたっぷりと引き出した秀演をお楽しみください。



WAKA 4189-90
(2CD)
\3700(税込)
メジューエワ/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2
 ●disc-1
  ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K.311 (284c)
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
  ピアノ・ソナタ 第16(15)番 ハ長調 K.545
 ●disc-2
  ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330 (300h)
  幻想曲 ハ短調 K.396 (385f)
  ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332 (300k)
  ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 馥郁たる生命力 〜 天才モーツァルトの愉悦と哀しみをうたう。モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 イリーナ・メジューエワ

 録音: 2014〜2015 年、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO / DSD 録音、発売元:若林工房

 ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐ名手、メジューエワによる好評のモーツァルト・シリーズ第二弾の登場です。
 今回は1777 年にマンハイムで書かれたとされる名作ソナタK.311 と、ウィーン時代の傑作ソナタ5 曲を中心に、ソナタK.457 とセットで演奏される幻想曲(ハ短調)K.475、マクシミリアン・シュタットラーが補筆完成させた幻想曲K.396 を併録した充実のプログラム。モダン・ピアノならではの多彩な音色を駆使しながら、モーツァルトの思い描いた響きを現代に甦らせた演奏は、重ねて聴くほどに味わいが深まります。
 繊細なタッチが織りなす天才作曲家の微笑とメランコリー。18 世紀ロココの理性と、それを突き破る「デモーニッシュなもの」が、不可分に、絶妙のバランスで結びついた表現には、ただ脱帽するばかり。愉悦と哀しみが一瞬のうちに入れ替わるモーツァルト音楽の陰影を濃やかに描き出した、詩情あふれるピアノ。さらなる深化をみせる至高のピアニズムをお楽しみください。

 ライナーノートより
「イリーナさんの演奏には、バロック期や古典派のスタイルには不可欠の、テンポの柱が鮮やかに立っている。厳然たるイン・テンポであることは言うに及ばず、アクセントやブレス感覚の筆舌に尽くし難い見事さ、またフレージングの自然さによって、音楽が馥郁たる生命力をもって十全に息衝いているのだ。」 (真嶋雄大/ライナーノートより)


メジューエワ/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2

WAKA 4178-79
(2CD)
\3700(税込)
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1集」
 ●disc-1
  ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K.280 (189e)
  ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282 (189g)
  マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
  ピアノ・ソナタ 第9(8)番 イ短調 K.310 (300d)
 ●disc-2
  ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281 (189f)
  ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283 (189h)
  幻想曲 ニ短調 K.397 (385g)
  ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 (300i) 「トルコ行進曲付き」
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 孤独な芸術家魂とあたたかい心の共存〜私たちの時代に相応しいモーツァルト
 「モーツァルト:ピアノ・ソナタ集第1集」イリーナ・メジューエワ

 録音: 2011〜2014 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市/STEREO / DSD 録音(一曲のも24-Bit/96kHz 録音)、発売元:若林工房

 日本を拠点に活躍を続けるロシアの俊英、メジューエワによる待望のモーツァルトCD の登場です。「満を持して」取り組んだモーツァルト:ソナタ全曲録音の第1 弾は、初期の「デュルニッツ・ソナタ」から4 曲と、イ短調とイ長調の傑作2 曲(K.310 とK.331「トルコ行進曲付き」)のソナタ6 曲をメインに小品2 曲を配したプログラム。オーソドックスでありながら演奏者の個性が際立つという、希代のユニークな演奏は一聴の価値あり。透明感溢れる美しいタッチが醸し出す豊かな色彩。広大無辺なファンタジーの広がり。まるでオペラの一幕を見ているかのような鮮やかさと華やかさ。「私たちの時代に相応しいモーツァルト」をお楽しみください。

 ライナーノートより
 「イリーナ・メジューエワさんの新盤、モーツァルトのピアノ作品集で聴ける演奏は、この奇跡のような音楽が生まれ得たのはなぜか、創造という営みの一番奥深くにある神秘とは一体何なのかという謎に真正面から向き合い果敢に挑みかかったものであり、それゆえに、聴く者の心を揺さぶらずにおかない猛烈な力をもった演奏です。恐らく、これまで聴いてきたどの演奏よりも。」 (粟野光一)


アクースティカ


PPCA-622
\2500+税
「杉目奈央子 ピアノ・リサイタル ライブ III」
 〜園田高弘没後10年を偲んで

  J.S.バッハ:
   フランス組曲 第5番 ト長調 BWV.816
   半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
  ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
  バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ ニ短調 BWV.1004
杉目奈央子(ピアノ)
 杉目奈央子の園田高弘没後10 年を偲ぶリサイタル!

 録音:2014年11月3日、トッパン・ホール(ライヴ収録)/67:13

 「演奏会に寄せて」 杉目奈央子
 ピアノの巨匠・園田高弘先生がご逝去され早10年が経ってしまいました・・。
まず「ピアニスト園田高弘没後10年を偲んで」に出演させていただきましたこと、そしてCD制作まで、これまでお世話になりました皆様に厚くお礼申しあげます。
 私が地元・大分県の「園田高弘賞ピアノコンクール」に出場して以来、先生は私の恩師であり、指針であり、憧れでもありました。ピアノの真髄までチャレンジされている先生のおそばで勉強させていただけたことで私はピアノに対していつも真剣に、そして真っ向から向き合う心構えが出来ました。「そこはそうじゃないだろう」と横で弾いて下さった先生。大舞台でお弾きになる先生が田舎から出てきた一生徒である私のためにレッスンで真剣に弾いて下さるそのお姿に、いつも感謝と尊敬と畏敬の念を感じていました。そして志を高く持つことを教えられました。
 「『杉目流』という自分のスタイルを創りなさい。そして先生はいなくなるんだから自立しなさい」と仰ったお姿がついこの前のことのように想い出されます。この10年、ポッカリ穴が開いたようでしたが奥様の春子先生が先生のご遺志を受け継がれ、若いピアニスト達に演奏会を開く機会をお与え下さいました。そして園田先生のピアニズムは生き続けています。
 今回の演奏会での曲目は、園田先生が生前弾かれた曲(先生はバッハから現代まで物凄いレパートリーの数でしたが)、CDに残された曲からバッハを中心に弾かせていただきました。改めて勉強し直すと色々とまた違う面が見えてくるものです。組曲なら当時のダンスを、半音階的幻想曲とフーガならキリスト教を、ベートーヴェンのソナタならベートーヴェンの人生を、バッハ=ブゾーニならばバイオリン独奏のシャコンヌをと研究しました。
 ピアノという楽器は一筋縄ではいかない大変な楽器ですがやはり園田先生と同様、私もピアノが大好きです。そしてピアノのお陰で色々な方とご縁が出来ました。このCDをお聴きいただけますご縁にも感謝しつつ・・・。(杉目奈央子ブックレットから抜粋)
 

PPCA-607
【未案内旧譜】
\2667+税
「杉目奈央子 リサイタル ライブ II」
  J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV.825
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
  シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
  シューマン=リスト:献呈
杉目奈央子(ピアノ)
 杉目奈央子のリサイタル・ライヴ第2集!

 録音:2007年4月14日、トッパン・ホール(ライヴ収録)

 杉目奈央子は桐朋学園大学を終了後、ミュンヘン国立音楽大学に留学。ドイツ国家演奏家資格を取得。1986 年第2 回園田高弘賞ピアノコンクール優勝、1996 年第8回ブゾーニ国際ピアノコンクール第6位入賞などを受賞。既に「ピアノ・リサイタル ライブI」(PPCA-605)でリリースしている。
 

PPCA-621
\2500+税
「田山正之のラフマニノフIII」
 ラフマニノフ:
  ショパンの主題による変奏曲Op.22
  コレルリの主題による変奏曲Op.42
  幻想小曲集 Op.3 より(No.3 メロディ ホ長調、No.5セレナード変ロ短調)
田山正之(ピアノ)
 ロンドンを中心に演奏活動を続ける田山正之、得意とするラフマニノフ作品集第3弾!

 録音:2012年12月26日-28日、三重県津市 三重総合文化センタ大ホール(セッション収録)

 田山正之は幼少時代をロンドンで育つ。桐朋学園大学ソリストディプロコースで学び、更に渡英して王立音楽大学、更にギルドホール音楽院の双方で演奏家ディプロマとともに特別賞を受賞。第16回園田高弘賞ピアノコンクールにて大山平一郎指揮、九州交響楽団とラフマニノフピアノ協奏曲第2番を共演し、園田高弘賞受賞(第一位)。他、ロンドン国際ピアノコンクールにて、ヨーロッパ ベートーベンピアノ協会より特別賞受賞、英国ブラントバーミンガム国際ピアノコンクール 第1位など、数多くの受賞歴を持つ。
 現在ロンドンを中心に演奏活動を展開している。ラフマニノフ全曲録音を目指し、既に「ソナタ第1 番。第2 番」(EvicaHTCA-6003)、「エチュード集」(PPCA-611)を発売している。
 

PPCA-611
【未案内旧譜】
\2667+税
「田山正之のラフマニノフII」
 ラフマニノフ:
  練習曲集「音の絵」Op.33(全8曲)
  5つの幻想小曲集 Op.3
  練習曲集「音の絵」Op.39(全9曲)
田山正之(ピアノ)
 田山正之のラフマニノフ第2弾!音の絵全曲!

 録音:2007年12月7日-9日、2008年4月4日、三重県津市 三重総合文化センタ大ホール(セッション収録)

 私はここ数年、ラフマニノフのソナタ、ピアノ協奏曲を含め「大曲」と言われる作品を多く演奏してきたが、今回、一曲一曲それぞれが独特の情熱に溢れ宝石のように粒ぞろいで固有の輝きを持った「小曲」集に取り組んだ事は大きな挑戦であり、たいへん実になる経験となった。
 ラフマニノフ自身、生涯に渡りオペラ、交響曲、ピアノ協奏曲など大曲を中心に力を注いできた中で必要と感じた商品における表現への挑戦、その賜物である「音の絵」。ピアニストとして、また作曲家として歩み始めた初期の小品集と合わせて彼の作品の魅力を噛みしめつつ、ラフマニノフの音を追求していきたいと思う。(田山正之、ライナー・ノートより)

DISC CLASSICA


DCJA-21030
\2500+税
春口巌&ヴィエナ・インストゥルメンツ/ラヴェル作品集
ラヴェル:
 「ダフニスとクロエ」第2組曲/ボレロ/
 ラ・ヴァルス/左手のためのピアノ協奏曲
 
 ※本楽曲はVienna Symphonic Libraly社の音源Vienna Instrumentsを使用しています。
春口 巌(プログラミング)
ヴィエナ・インストゥルメンツ
 新しいテクノロジーに興味津々だったラヴェルなればこそ、
 この試みに好奇のまなざしを向けてくれるかもしれない。—矢崎彦太郎(指揮者)

 解説;矢崎彦太郎、山野雄大

 ラヴェルの傑作たち。その豊かな音世界をコンピュータ上の細やかな作業の蓄積で生み出してゆくためには、想像を絶する努力が要求される。全てのパートを1音1音入力し、奏法や強弱、テンポやニュアンス、楽器ごとのバランスなどを(やはり1音1音ずつ)調整してゆき‥‥理想とする響きへ迫ってゆく、凄まじく細かい彫琢の結実なのだ。この途方も無いこだわりには圧倒される。——山野雄大(音楽評論)


途方も無いこだわりに圧倒されるアルバム!

 ウィーンのオーケストラで活躍する奏者たちの演奏をサンプリングした音源を基に、さまざまな表現を可能にしたソフトウェア〈ヴィエナ・インストゥルメンツ〉を用いた演奏は、楽譜と演奏のあいだに介在する〈意志〉のありかたが生身のオーケストラはまったく異なる。

 オーケストラの魔術師とも讃えられてきたラヴェルの傑作たち。その豊かな音世界をコンピュータ上の細やかな作業の蓄積で生み出してゆくためには、想像を絶する努力が要求される。全てのパートを1音1音入力し、奏法や強弱、テンポやニュアンス、楽器ごとのバランスなどを(やはり1音1音ずつ)調整してゆき‥‥理想とする響きへ迫ってゆく、凄まじく細かい彫琢の結実なのだ。この途方も無いこだわりには圧倒される。

 多種多様に用意された音の素材から、凄まじい手間暇と創意工夫をもって豊かな音楽を創造してゆく、という工程。──ラヴェルの遺した譜面が、その脳裏に響き続けていた夢想をこの上なく精緻に描くための、演奏者に厳しく精確な錬磨と豊かな想像力を求める設計図だったとしたら、このアルバムに聴く演奏は、ラヴェルの想定した建材とはまったく異なる、彼の時代には存在すらしなかった素材で造ることを前提に設計図を読み直したアプローチ、と言えるだろう。

 そしてこの演奏の面白さを支えるのは、素材も建築法もラヴェルの想定外のアプローチを採りながら、依拠する設計図は同じ、というところにある。記譜に無いものを足さず、あくまで〈譜面通り〉という一線を守りつつ、ひたすらそこに迫り続けてゆく再現芸術。アンサンブルが弛むことはなく、むしろ人間わざでは必ず綻びが出ざるを得ない箇所でもクリアに表現し得るこの媒体で、いかに〈演奏芸術〉の色香を生み出してゆくか‥‥

 〈統御〉からスタートして〈逸脱〉のニュアンスを創造してゆくこの演奏には、そのアプローチならばこそ聴き手を触発するものが聞こえるだろう。普通のオーケストラではまず生み得ない響きを通して、ラヴェルの夢想のシステムを組み直してゆくこの演奏に、実に細かく織り込まれた〈即興性〉を演じてゆく工夫の数々‥‥驚きつつ聴くほどにそのこだわりも明瞭に見えてくるのが楽しい、聴き手の耳を新たなかたちで研ぎ直してくれるような演奏だ。                            —山野雄大(ライナーノートより)

春口巌(はるぐちいわお) 略歴:
 東京大学理学部数学科卒業、ITメディア系エンジニアとしての道を歩み始める。ビジュアルサイエンス研究所で主任研究員を務め、音楽(MIDIによる演奏情報)をリアルタイム・コンピュータグラフィクスで可視化するソフトウェア「サウンドビジュアライザー」を研究開発。これは現在のVJソフトの先駆けとも言えるものだった。
その後、東京造形大学で教鞭を取るようになる。コンピュータグラフィクスを教える傍ら、学生の映像作品に自ら作曲した音楽を付け、その作品が国際学会SIGGRAPHに入選するなど、音楽制作にも注力する。
 社会人になってから取り組んできたコンピュータ音楽歴は20年を超える。当初はDTM音源を使い、クラシック音楽だけでなく様々なジャンルの音楽を演奏、クラシック音楽の分野では、チャイコフスキー、ベートーヴェン、バッハ、ラヴェル等のピアノ曲や管弦楽曲作品を多数制作している。
 2000年頃、Vienna Symphonic Library社がTASCAM社のソフトウェアサンプラーGiga Studio用の音源として発売したORCHESTRAL CUBEにより、クラシック音楽を本格的にコンピュータで演奏表現する可能性を見いだす。2005年にVienna Symphonic Library社が新たに開発したVienna Instrumentsによるオーケストラ音源に出会うことにより、更なる表現の可能性を求め、現在は専らこの音源によるクラシック音楽の制作を行っている。
 現在、尚美学園大学芸術情報学部・大学院教授。芸術科学会副会長、情報処理学会会員、日本音響学会会員、日本映像学会会員、DiGRA Japan会員。
 

DCJA-21031
\2500+税
白く SHIROKU−The Modern Japanese Song Collection
 歌曲集「AIYANの歌」 (北原白秋作詩/山田耕筰作曲)
  (ⅠNOSKAI Ⅱかきつばた ⅢAIYANの歌 Ⅳ曼珠沙華 Ⅴ気まぐれ)
 鐘が鳴ります (北原白秋作詩/山田耕筰作曲)
 秋の夜 (長田秀雄作詩/山田耕筰作曲)
 からたちの花 (北原白秋作詩/山田耕筰作曲)
 「五つの歌」 (八木重吉作詩/畑中良輔作曲)
  (秋の空、素朴な琴、秋、雨、夕焼)
 Ⅴふるさとの〜「五つの抒情歌その1」(三木露風作詩/大中 恩作曲)
 恋のかくれんぼ (谷川俊太郎作詩/武満 徹作曲)
 ヒスイ (寺山修司作詩/前田佳世子作曲)
 げんげ田の道を (林 望 作詩/近藤春恵作曲)
 窓辺に凭(よ)りて (立原道造作詩/小林秀雄作曲)
 「白く」 (左川ちか作詩/三善 晃作曲)
  (白く、他の一つのもの、むかしの花、Finale)
斉藤京子(ソプラノ)
長尾洋史(ピアノ)
林 望(プロデュース)
 日本歌曲史上の孤峰『白く』の鮮烈な歌唱。
 歌曲は「詩」を歌う芸術なのだということを痛感させてくれる一つの到達点がここにある。—林 望

解説;小林秀雄、林望、宮沢昭男
録音; 相模湖交流センター、2015年5&7月  収録時間; 57分

斉藤京子(さいとう・きょうこ):
 聖徳大学大学院修士課程修了。89〜90年ミラノ音楽院留学。
 これまでに、大蔵担子、加納純子、マリア・ミネット、原田茂生、外山浩爾、瀬山詠子、塚田佳男の各氏に師事。
 02年第13回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位。第14回新・波の会日本歌曲コンクール第1位、及び四家文子賞受賞。オペラでは「フィガロの結婚」、「魔笛」、ヴォルフ・フェラーリ「スザンナの秘密」、ブリテン「夏の夜の夢」タイターニア、初の日韓交流オペラ「リゴレット」、ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの二期会共同制作オペラ・ヤナーチェク「イェヌーファ」カロルカ、小林秀雄「紫のドレス」メイダ役等に出演。01年東京文化会館に於いて日本演奏連盟主催リサイタルを開催し好評を博す。ベートーヴェン「第九」、グノー「聖チェチーリアミサ曲」、フォーレ「レクイエム」、ドヴォルジャーク「スタバト マテル」等のソリストとして出演。
 また、ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラと共演。近年では奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門、牧野由多可賞コンクールでの入賞作品の初演、さらに日本歌曲振興会や二期会日本歌曲研究会等では小林秀雄、香月修、原久貴、常磐津文字兵衛、小山順子、大家百子等の作品初演を務める。音友シリーズコンサート<日本歌曲に求める無限の楽しみ>等にも多数出演。現在、聖徳大学音楽学部講師、日本歌曲振興会、二期会会員。

長尾洋史(ながお・ひろし):
 東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1989年第1回宝塚ベガ音 楽コンクール、91年HIMES海外音楽研修者派遣選抜コンクール第1位。1995年パリ・エコールノルマルに留学。ソロ・リサ イタルや、「長尾洋史アンサンブル・シリーズ」を企画するほか、「東京の夏」「サイトウキネン・フェスティバル」をはじめとする 音楽祭、NHK「名曲リサイタル」などにも多数出演、また、現代音楽の分野では内外の作品初演を多く手掛けている。
 また、 NHK交響楽団、札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、広島交響楽団、東京シティ・フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団等と共演するほか、 ミシェル・ベッケ(トロンボーン)、ワルター・アウアー(フルート)、エリック・オビエ、北村源三(トランペット)、ジャン=イヴ・フルモー(サクソフォーン)、パーヴェル・ベルマン(ヴァイオリン)等の管弦楽器奏者との共演も多数。
古典派からロマン派、現代に至る幅広いレパートリーを持ち、透明で芯のある 美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、非常にみずみずしい音楽を聴かせることのできる、数少ない演奏家の一人。

林 望(はやし・のぞむ) :
 作家・国文学者・バリトン
 慶應義塾大学大学院博士課程修了。専門は日本書誌学・国文学。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』で日本エッセイストクラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞、『謹訳源氏物語』で毎日出版文化賞特別賞等を受賞。エッセイ、小説のほか、詩集、能評論、料理など著作多数。また、歌曲の為の詩作活動として、歌曲集CD『林望抒情小曲集あんこまパン』(伊藤康英作曲)の他、伊藤康英作曲歌曲集『行け、わが想い』、野平一郎作曲『演劇的組歌曲 悲歌集』、佐藤眞作曲合唱組曲『美しい星に』、上田真樹作曲合唱組曲『夢の意味』『鎮魂の賦』、浜松市歌、JR東海社歌、慶應義塾横浜初等部校歌等、作詩多数。また、二十余年に亘って声楽実技を学び、青の会、水戸芸術館、仙台クラシックフェスティバル等にバリトン
独唱。また『ピーターと狼』、『オヴィディウスによる六つの変身』、『子象ババールの物語』等の舞台・CDナレーターも務める。オペラ『MABOROSI』(二宮玲子作曲)の作劇、また新作能『聖パウロの回心』(観世清和作能)等を創作、好評を博す。

EDITION HST


HST-905
(4CD)
\3704+税
J.B.ヴァンハル(1739 -1813);10の四重奏曲集
 CD1)「後期弦楽四重奏曲集 (HST-049)」
  弦楽四重奏曲 ト短調 Weinmann Va:g3
  弦楽四重奏曲 ヘ長調 Weinmann Va:F10
 CD2)「弦楽四重奏曲集op.1 (HST-081)」
  弦楽四重奏曲 ト短調 Weinmann Va:g2
  弦楽四重奏曲 へ長調 Weinmann Va:F11
  弦楽四重奏曲 ニ長調 Weinmann Va:D3
 CD3)「弦楽四重奏曲集op.6 (HST-082)」
  弦楽四重奏曲 ト長調 Weinmann Va:G4
  弦楽四重奏曲 イ長調 Weinmann Va:A2
  弦楽四重奏曲 変ホ長調 Weinmann Va:Es9
 CD4)「フルート四重奏曲集(HST-070)」
  ノッテュルノ ト長調 Weinmann III:G3
  ノッテュルノ ニ長調 Weinmann III:D2
  ディヴェルティメント(三重奏)ホ短調 Weinmann Vic:7
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
 ヴァンハル:10の四重奏曲集!〜楽団結成18周年記念特別期間限定盤、世界初録音!多数収録

 録音: 2007 年10 月、’09 年 9 月、’10 年10 月、’11 年1 月 東京三鷹・風のホールなどにてライヴ収録

 「ヴァンハル:19の交響曲集」(限定盤、品番:HST-903)は好評のうち、販売終了となりました

ETENDUE


 新規で株式会社アイクオリアによるetendue(エタンデュ)レーベル、NKBレーベルを取り扱うことになりました。
 etendueはアイクオリアが制作一切を行っているレーベル、NKBは指揮者である北村憲昭主催の一般社団法人NKBとアイクオリアによるレーベルです。
 これらはオーディオにこだわったレーベルでいずれもDSD録音、フォーマットはSACDハイブリッドを基本としていますが、NKB レーベルでは同じ録音を異なる方式(WAV データなど)で収録したDVD-ROM も合わせた2枚組もございます。
SACD Hybrid ディスクは、通常のCD プレイヤーでの再生だけでなく、SACD 互換プレイヤーをご利用いただくことで1bit/2.8MHz DSD の高精細な音響をお楽しみいただけます。
 また、DVD-ROM ディスクには同じ曲目のPCM データ(WAV 形式)、DSD データ(WSD 形式) 、FLAC データ、DSF データ等を収録しました。こちらはパソコンやDSD 再生機器のご利用によりSACD Hybrid ディスクとはまた異なる再生音響をご体験いただけます。この組み合わせによるアルバムリリースは世界初。音楽ファン・オーディオファンの両方にとって興味深いタイトルでしょう。

AIQ-1006
(SACD HYBRID)
\3400+税
「二つのソナチネ」〜磯貝俊幸 日本のフルート作品集
 (1)-(3)雁部 一浩:三つのロマンス Op.24 (1991)
 (4)林 光:セレナーデ (1944)
 (5)林 光:牧歌 (1946)
 (6)-(8)雁部 一浩:ソナチネ Op.28 (1994)
 (9)原田 雄介:メヌエット(2013)(*)
 (10)原田 雄介:アリア (2014)(*)
 (11)原田 雄介:風 (2014)(*)
 (12)-(13)平尾貴四男:ソナチナ (1941)
 (14)林 光:ノクチュルヌ (1944)
  *印は世界初録音
磯貝 俊幸 (フルート)
金澤 みなつ(ピアノ)
 優れた音響のホールで輝かしいフルートの響きをDSDサラウンド収録!世界初録音を含む日本の作品を充実の音響で愉しむSACDアルバム!

 録音:2015 年5 月26〜28 日碧南市芸術文化ホール・エメラルドホールで収録
 フォーマット:SACD Hybrid (CDSTEREO / SACD STEREO /SACD SURROUND 5.0)

 ■世代の異なる4 人の日本人作曲家の個性的な作品を収録
 昭和中期に活躍した平尾貴四男(1907-1953) 、戦後日本の代表的作曲家の一人・林光(1931-2012)、より若い世代から雁部一浩(1955-)・原田雄介(1963-)、この4 人の日本人作曲家の、それぞれ個性的なフルート音楽を収録。親しみやすい曲想の中に、作曲家の特質が浮かび上がる作品を選曲した。
 ■磯貝俊幸(フルート)・金澤みなつ(ピアノ)による熱演
 愛知セントラル交響楽団フルート奏者でソリストとしても活躍中の磯貝俊幸、国内外のコンクールで受賞歴をもち各地で幅広く活動中のピアニスト・金澤みなつ。ともに確かな技術を持ち、数多く共演しているこの2 人による演奏は、様々な表情を持って聴くものに親しく語りかける。
 ■カスタムメイドDSD レコーダーにより収録された、演奏とホール音響の結合
 452 席規模のホールながら高い天井高でたっぷりの容積を持つエメラルドホール(愛知県碧南市)の優れた音響と、ホール装備のピアノ(ベーゼンドルファー・インペリアル)の音質を活かし、豊富で複雑なホールトーンをそのまま収録すべく、株式会社アイ・クオリアが開発中のDSD オーディオインターフェイス(詳細については http://audio.aiqualia.jp/ を参照)を利用して、8 トラックの5.6MHzDSD 形式で録音。SACD のサラウンドではこの音響の面白さをそのまま体験することができ、CD/SACD のステレオ再生でも全ての要素を細大漏らさず表現している。
 
AIQ-1002
(SACD HYBRID)
\2857+税
「市橋若菜 オンド・マルトノの世界I」
 (1)沖縄民謡:赤田首里殿内
 (2)クロード・ドビュッシー:シランクス
 (3)アルテュール・オネゲル:雌ヤギの踊り
 (4)エドワード・ミカエル:神秘の詩
 (5)アンドレ・ジョリヴェ:呪文…像が象徴となるための
 (6)-(10)エドワード・ミカエル:月の典礼
 (11)沖縄民謡 (編曲:古庄奈穂子):てぃんさぐぬ花
 (12)弘田龍太郎 (編曲:古庄奈穂子):浜千鳥
 (13)佐々木すぐる (編曲:古庄奈穂子):月の沙漠
 (14)日本古謡 (編曲:古庄奈穂子):さくらさくら
 (15)山田耕筰 (編曲:古庄奈穂子):赤とんぼ
 (16)海沼實 (編曲:古庄奈穂子):里の秋
 (17)岡野貞一 (編曲:古庄奈穂子):故郷
 (18)草川信:夕焼小焼
市橋若菜(オンド・マルトノ)
中野真帆子(ピアノ[11]-[17])
 録音データ:(2)-(10)(18)2008 年11 月18〜19 日 (1)(11)(17)2009 年1 月27〜30 日 名古屋市熱田文化小劇場ホールで収録 ④世界初録音
 フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO/ SACD STEREO / SACD SURROUND5.0)
 
AIQ-1003
(SACD HYBRID)
\2857+税
「市橋若菜 オンド・マルトノの世界II」
 (1)-(3)シャルル・ケクラン:モノディー「太陽に向かって」作品174 より
 (4)原田節:フリーウェイ
 (5)-(7)ジャック・シャルパンティエ:カルナティック組曲
 (8)池辺晋一郎:熱伝導率(*)
 (9)エドワード・ミカエル:ステンドグラスを通して(*)
 (10)柴田恭男:夢〜オランジュリー「睡蓮の間」(*)
 (11)柴田恭男:水の記憶(*)
  (*印は世界初録音)
市橋若菜(オンド・マルトノ)
(9)-(11)本荘麻梨(ピアノ)
 録音データ:(1)-(8)2008 年11 月18〜19 日 (9)-(11)2009 年1 月27〜30 日 名古屋市熱田文化小劇場ホール
 フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO/ SACD STEREO / SACD SURROUND5.0)
 

AIQ-1005
(SACD HYBRID)
\3400+税
「モティヴィ」〜榊原利修 コントラバスのためのソロ・デュオ曲集
 (1)クヌート・ギュトラー:グリーンスリーブスによる変奏曲
 (2)クロード・ドビュッシー:シランクス
 (3)萩京子:ダンス・オブ・アコルダンス・アンド・ディスコルダンス
 (4)エミール・タバコフ:モティヴィ
 (5)ジャン・バリエール:ソナタ ト長調 *
 (6)ベルンハルト・ロンベルク:ソナタ 変ホ長調 **
榊原利修(コントラバス)
(5)本橋裕(チェロ)
(6)高柳安佐子(コントラバス)
 フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO/ SACD STEREO / SACD SURROUND5.0)


 セントラル愛知交響楽団コントラバス奏者・楽団長を務める榊原利修氏。
 ソロ活動も盛んで、先日はお寺でコンサートを行って超満員にしていた。



グッディーズ(通常CDシリーズ)



78CD-3001
\2080(税込)
新 忠篤氏の復刻音源シリーズ第2弾!
 ノイズ除去を行なわない驚異の音質で
  フルトヴェングラーのSPがよみがえる!

   ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
    (1) I-Allegro con brio(1) (4:07) DB3328A (2RA2335-3)
    (2) I-Allegro con brio(2) (3:28) DB3328B (2RA2336-3A)
    (3) II-Andante con moto(1) (3:28) DB3329A (2RA2337-2A)
    (4) II-Andante con moto(2) (3:01) DB3329B (2RA2338-4A)
    (5) II-Andante con moto(3) (3:40) DB3330A (2RA2339-3A)
    (6) III-Allegro(1) (4:10) DB3330B (2RA2340-1)
    (7) III-Allegro(2)-IV-Allegro(1)  (3:37) DB3331A (2RA2341-3)
    (8) IV-Allegro(2)  (3:30) DB3331B (2RA2342-2)
    (9) IV-Allegro(3)  (2:37) DBS3332 (2RA2343-2A)
   シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
    (10) I- Allegro moderato(1)(3:21)DB21131A(2VH7190-1A)
    (11) I- Allegro moderato(2)(4:07)DB21132A(2VH7191-1A)
    (12) I- Allegro moderato(3)(3:51)DB21133A(2VH7192-1F)
    (13) II- Andante con moto(1)(4:06)DB21133B(2VH7193-1A)
    (14) II- Andante con moto(2)(4:36)DB21132B(2VH7194-1A)
    (15) II- Andante con moto(3)(3:20)DB21131B(2VH7195-1A)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
1)-(9)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(10)-(15)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 テレビでも話題になった玉音放送の復刻を担当した新 忠篤氏の復刻音源シリーズ第2弾!ノイズ除去を行なわない驚異の音質でフルトヴェングラーのSPがよみがえる!

 (1)-(9)独 ELECTROLA DB3328/32S (英 HMV DB3328/32S と同一録音)(1937 年10 月8 日、11 月3 日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
 (10)-(15)墺 HMV DB21131/3(1950 年1 月19-21 日ウィーン、ムジークフェライン大ホール録音)

 「運命」は大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)の英HMV への初めての録音。録音はベルリンのベートーヴェンザールから電話線でエレクトローラの原盤カットルームに中継され、そこで原盤が作成された。フルトヴェングラーは1926 年にもベルリン・フィルを指揮して独 GRAMMOPHON に同曲を録音していたが、音質に遜色があったブランズウィック社開発の光学式録音だったために早期に廃盤になっていた。
 「未完成」は第2 次世界大戦後の1950 年にウィーン・フィルを指揮してHMV に録音したもの。録音方式は磁気テープ録音と思われる。SP レコード時代の最末期のものでたいへん珍しい。復刻に使用した原盤に起因する雑音が冒頭にある。

 ※ご注意※ つなぎ編集を行っていませんので、SP レコード同様、原盤ごとに途切れがあります。

 ※グッディーズ・ダイレクト・トランスファーとは?
 グッディーズ・ダイレクト・トランスファーCD-R シリーズは、新 忠篤氏の復刻音源をCD-R で提供するもので、2006 年の発売開始以来既に500 タイトル以上を発売済みの大シリーズです。カザルスやコルトーなどのSP 時代の定評ある名演から、世界初CD化の復刻音源など多彩なラインナップで好評を得ています。その音質はSP レコードから過去の偉大な演奏家の真の息遣いが聴き取れるものとして、ピアニストの内田光子さんなども絶賛しておられます。今回はこのシリーズからプレスCD 第2弾として、フルトヴェングラーのSP 録音「運命」「未完成」を発売いたします。

 ※特徴
 戦前の真空管を用いた新 忠篤氏設計・制作の管球式可変フォノイコライザを使用して、適正なイコライジングカーブを設定。それ以外のノイズカットや音質補正等は一切行わず、ダイレクトにDSD 録音機でマスターを作製。再生音はSP 特有の針音ノイズはあるものの、これまでのSP 復刻の常識を覆すような生々しい音楽性を再現しています。
SP 時代の録音はSP 盤1 面ごとにその都度中断して行われていましたが、このシリーズでは各面をそのまますべて収録。つなぎ編集も行っていませんので、原盤ごとに途切れがありますが、SP レコードそのままを体験いただけます。

 ※SPレコード復刻の歴史を振り返って(新 忠篤)
 アメリカでLPが登場したのが1948 年(昭和23 年)だった。一方イギリスではHMV がLPレコードを発売したのが1952 年(昭和27 年)10 月だったから、4 年も遅れた。因みに日本では日本コロムビアが1951 年(昭和26 年)にLPを発売した。遅れたのはレコードプレーヤやアンプ等の再生機の準備期間が必要だったからだ。LPが出ても一般の愛好家は従来の78 回転SPレコードでも不便を感じていなかったと思われる。LP再生機が普及すると演奏時間の短いSPレコードは不便になり、SPの演奏をLPに置き換えて発売する所謂復刻盤LPが登場した。
 EMI のSP復刻シリーズである HMV/COLUMBIA Great Recordingsof the Century が登場したのが1957 年(昭和32 年)10 月だったから、LP登場の5 年後だった。HMV/COLUMBIA GreatRecordings of the Century はその頭文字をとってGR盤、復刻LPの代名詞となった。
 SPレコードは片面3〜5 分の収録時間で、演奏はその都度止めて収録された。LP復刻時には切れ目なく編集された。また復刻盤作成の原盤は、SPレコード原盤をLPと同じビニール盤にプレスしたテストプレス盤だった。それはシェラック盤に較べれば雑音は小さいが、LPに較べればかなり雑音が多い。LPは本来無雑音メディアだから、復刻音源はフィルタ使ってノイズ除去をした。復刻エンジニアは雑音ばかりが気になって、フィルタが音楽を損ねていることに気がつかなかったのかもしれない。そして元のSPレコードとはまるで違うものが生まれた。
 EMI のGreat Recordings of the Century シリーズは1966 年10 月に終了したが最後までこのポリシーを守り続けた。私はもの心ついて以来ずっとSPレコードに親しんでいた。大学を卒業すると就職先をレコード会社に決めた。2 年間のレコード店回りのセールスマンの後に洋楽部勤務になった。海外原盤の国内発売業務の傍ら、自分の手でSPレコードの復刻を始めた。日本コロムビアのDXMシリーズがそれである。カペー四重奏団、ジョルジュ・エネスコ、ジャック・ティボー、フリッツ・クライスラー、エーレナ・ゲールハルト、ユリア・クルプなどのSP盤演奏をSP盤とそっくり同じ音で復刻した。それは私のGR盤への音の不満から出たもので、SPレコードの音が復刻LPから再現できるたことで、多くの支持者を得た。
 SPレコード再生には専用のフォノイコライザが必要で、市販の民生機のプリアンプに組み込まれたSP用とされたイコライザはおおまかな特性でプロ用には使いものにならない。試行錯誤を重ねるうちに、SPレコードが吹き込まれた時代に録音機材に使われていた真空管を使用すると、すばらしい再生ができることを発見した。私のアンプ作り歴は60 年以上で、その目的はSPレコードをその録音された音をそのまま再生することであった。現在ではDSD方式のデジタル録音機がSPレコードの直接再生音をそっくり収めることが可能になった。これを「ダイレクト・トランスファー」と命名した。DSD方式は編集をする際、いったんPCMにするため音質劣化がある。したがってここでは盤面の編集はしていない。またフィルタ類も一切使用していない。SPレコードの生の音をCD化したものである。

コウベレックス


KRS 5206
\3000+税
「琥珀 Kohaku」
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 作品105
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品108
馬渕清香(ヴァイオリン)
多川響子(ピアノ)
 関西を中心に活躍するヴァイオリニスト馬渕清香と情熱的な表現で幅広い作品に挑むピアニスト多川響子の共演!

 録音:2015年8月10-11日、レ・ヌーヴォレ(大阪市) 録音:コウベレックス/製作:花音楽企画/販売元:コウベレックス

 関西を中心にソロ、室内楽やオーケストラに精力的に音楽と向き合い聴衆の心をとらえるヴァイオリニスト馬渕清香と、情熱的な表現で幅広い作品に果敢に挑むピアニスト多川響子による待望のファーストアルバム。
実力派の2 人が互いの音楽性に共感し、シューマンの第1 番とブラームスの3 番というカップリングで個性を響き合わせた演奏。両作品のなかで各楽章に流れる珠玉のロマンのうつろいを楽しむことができる。
 『琥珀 Kohaku』はドイツが生んだ偉大なる作曲家の二人に敬意を表し、ドイツの国石が「琥珀」であることから名付けた。

 馬渕 清香(まぶち さやか)
 大阪府出身。3歳よりヴァイオリンを始める。1987年全日本学生音楽コンクール第3位、1990年同コンクール第1位入賞。
 桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。
 スイス・ローザンヌVn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際Duoコンクール入選。東京国際芸術協会主催新人オーディション合格。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門 入賞。
これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、森悠子、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「四次元三重奏団」「Duo MOON STONES」メンバー。

 多川 響子(たがわ きょうこ)
 京都市立芸術大学音楽学部卒業および同大学大学院音楽研究科修了。ドイツ・ドレスデン音楽大学卒業。在独中にはドイツ、ポーランドで様々な演奏会に出演する。第9回宝塚ベガ音楽コンクール入選。コントラバス奏者サンデル・ スマランデスク氏と行なったデュオリサイタルに対し2002年度バロックザール賞受賞。
 2009〜11年に大阪・京都で開催した全9回シリーズ「ベートーヴェン ピアノソナタ完全全曲演奏会 〜 35のソナタ〜」は日本経済新聞をはじめ各紙に取り上げられるなど大きな話題を呼んだ。ソロリサイタルを行なう他、オーケストラとの共演、室内楽など多方面で活躍している。レクチャーコンサートや子供のためのコンサートなども定評がある。近年の主な演奏会ではソロリサイタル「バッハ&バルトークの世界」「ドイツロマンの旅」「ベートーヴェン 四大ソナタ」「オール シューマンリサイタル(2回シリーズ)」、チェリスト藤森亮一、北口大輔、金子鈴太郎 各氏との「ベートーヴェン チェロとピアノの為のソナタ全曲リサイタル」など。
 現在、京都市立京都堀川音楽高校、滋賀県立石山高校音楽科非常勤講師

ミッテンヴァルト



MTWD99012
\2500+税
※再プレス

ようやく再プレス
「オーケストラ・ニッポニカ第2集」〜早坂文雄、信時潔、芥川也寸志
 第2回演奏会 【日本の戦中の交響作品】のライヴ

  (1)早坂文雄:管絃樂曲「讃頌祝典之樂」(1942年)
  (2)信時潔:交声曲「海道東征」(1940年)
  (2)芥川也寸志:赤穂浪士のテーマ(1963年)

本名徹次(指揮)
オーケストラ・ニッポニカ
(2)ニッポニカ・フェスティバル・コーア(合唱)
 鈴木美登里(S)、野々下由香里(S)、
 穴澤ゆう子(A)、谷口洋介(T)、
 島田道生(T)、春日保人(B)
 戦後70年、信時潔没後50年記念!
 ミッテンヴァルトのベストセラー盤待望の再プレス!信時潔「海道東征」11 月に東京・大阪で演奏されます!

 録音:2003 年2 月23 日 紀尾井ホール ライヴ

 長期欠品になっていたミッテンヴァルト・レーベルのベストセラー、オーケストラ・ニッポニカ第2 集がようやく再プレスされました。
 戦中の珍しい2作品と当日アンコールとして演奏された芥川也寸志の「赤穂浪士」のテーマが収録されています。
 特に近年見直しされている作曲家、信時潔の「海道東征」の完全版の再演が貴重なものとなっています。「海道東征」は皇紀2600 年の奉祝楽曲として、北原白秋の詩による大作で、戦中には広く演奏されました。阪田寛夫の同名の小説「海道東征」で信時の人となり等にもふれられていて、この作品が知られるきっかけにもなっています。

ミューズエンターテインメント



MECO-1032
(SACD Hybrid)
\3000+税
新倉 瞳/エルガー:チェロ協奏曲
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
 ブルッフ:コル・ニドライ作品47
 鳥の歌(カタロニア民謡)
新倉瞳(チェロ)
飯森範親(指揮)、
山形交響楽団

 5年の沈黙を経て、今ここに、チェロの女神が降臨する
 〜新たなる一章。新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶〜
 幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。
 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。
 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・。
 このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。

 録音:2015年5月8日〜10日 山形テルサ テルサホール

CDアルバム発売記念コンサート
 12月11日(金)新倉瞳チェロ・リサイタル(浜離宮朝日ホール)

アルバムに寄せて
 音楽を聴くと、笑顔が止まらず踊り出し、歌い出し、時に涙を流し、父の仕事の転勤先のアメリカやドイツでは森の中を駆け回る… 私はそんな素直で元気な子供でした。両親から愛され師や友人にも恵まれ、精神的に豊かな日常でした。ピアニストの母の影響でピアノを弾くことから私の音楽人生は始まりましたが、テニス、バレエ、水泳、それ以外にも たくさん与えて貰いました。

 そんな子供が初めて自分で選んだものがチェロでした。そして中学生の時、先輩の演奏を聴き衝撃を受け、初めて自分で「弾きたい!」と思った曲が、今回のアルバムのメインとなったエルガーのチェロ協奏曲でした。一日中楽譜とにらめっこし、納得するまで練習を重ね、自分の感情を塗りたくることが出来た一曲、私にとって特別な曲です。さらに、カザルスが平和の祈りを込め編曲し世に送り出した鳥の歌に感動し、「私はチェリストになって平和を歌うんだ」、と漠然とでしたが心に誓いました。

 その後、高校生になり大手レコード会社からのCDデビューの話が舞い込み、大学生の頃には様々なステージの機会を得、その与えられた全てを引き受けてきました。もちろん経験させて頂いたこと全てが、今の私を形成しており感謝の想いでいっぱいですが、徐々に何か中途半端で期待に応えられていないような罪悪感を抱き始めるとともに、自分が何を目指しているのか分からなくなり、もう一度原点に戻ろうと日本を飛び出しました。
スイスでも、もちろん試練の連続で隠れてたくさん泣きました。しかしそこでは、常に自分との闘いだったので、清々しい気持ちでした。そして徐々に自分がしたいこと、自分に求められていること、自分に出来ること、これらのバランスがうまくとれるようになってきました。

 今回、音での会話を楽しむことのできた山形交響楽団さん、「私」を引き出して下さった飯森マエストロ、そして素のままに音楽を楽しめるようになった私で、エルガーを録音出来て本当に幸せでした。また、コル・ニドライも、スイスで出逢ったクレズマー音楽の影響 でイディッシュ語の歌を歌うようにもなり曲への理解が深くなった今、録音出来て良かったです。長年の友人で心の葛藤を昔から知るハーピストの朝永侑子氏もゲストで参加してくれました。最後に、鳥の歌。この曲は私の人生の幹であると改めて強く感じ、今回のアルバムにも収録しました。これからも課題は無限ですが、自分にしか出来ないことを探し続けて行きます。

2015年秋 新倉 瞳



 新倉瞳は進化する-----

 5年ぶりのアルバムとなる本CDのサンプルを聴いた第一印象である。エルガーの協奏曲を中心に、ブルッフと「鳥の歌」というアルバム構成は、まさにこれまでの彼女の歩みと未来を想像させる芸術である。

 「愛の挨拶」を妻アリスに捧げた愛妻家エルガーが、晩年病いとの闘いと第一次世界大戦の心痛から書き上げた協奏曲は、情熱と憂い、高貴でありながら悲哀感を持つ作品であるが、新倉の愛情あふれる音色と作品に真摯に向き合う音楽性、そして20世紀初期の作品という時代性を的確に読み取り、オーケストラとの絶妙な呼応で昇華する演奏が、新倉の“今”を表現している。
 エルガーのチェロ協奏曲は、決して頻繁に演奏される作品ではないが、ジャクリーヌ・デュ・プレのように天才肌の演奏家に好まれる曲で、新倉の今回の取り組みもその片鱗を見て取れる。特に第1楽章冒頭の本作品を通しての大主題である独奏とその後の第一主題の陰影あるモチーフと、第3楽章のアリスへのオマージュである愛情溢れるモチーフの対比は、エルガーの現実と夢、現象と追憶を見事に体現した演奏であり、新倉の感性を余すところなく表出している。
 この姿勢はブルッフの「コル・ニドライ」でも見事に表れ、ユダヤ音楽が持つ悲哀と憂いに深い理解を示している。これは近年新倉が新たに傾倒しているクレズマー音楽との関わりが作品の共感に結びついているのだろう。
 クラシック音楽を多元的な視点で見ることが出来るのは、この曲については新倉の新境地ではないだろうか。
 最も驚嘆に接したのが「鳥の歌」である。チェリストにとって“神カザルス”に触れることの出来るこの曲は、新倉にとっても特別な曲であろう。2006年のデビューアルバムのタイトルにその名を冠し収録しているが、9年後の今回の録音は最も彼女の成長を感じ、進化を感じる演奏である。
 演奏家にとって技術とは鎧であり剣であるが、この曲はそれが通用しない。むしろ今回のアルバムにこの曲を選曲した、しかもオーケストラ版で収録した意味は、デビューから9年の歴史を語るに相応しい曲であり、想いを感じる演奏がそれを証明する。

 実は、昨年筆者の「チェロとオーケストラのための“祷歌”」という作品の日本初演の独奏チェロを演奏して頂いた。その際に感心したのが彼女の作品を読む力と音そのものの表現力であった。
 これまで数々のクラシックの名曲や、前述のクレズマー音楽など様々なジャンルの音楽に取り組んできた新倉だが、現代の音楽にもとても興味があるらしく、演奏打ち合せからリハーサル、そして本番と大変有意義な時間を共有することが出来た。
 彼女の作品に対する視点は的確であり、オーケストラへの配慮と理解も素晴らしいものであった。この作品はタイトルにあるようにソリストをある種のシャーマニズムと化し、オーケストラと対峙するのだが、その意図を完全に具現化してくれた。そういう演奏家は作曲家にとって誠に貴重である。またその時の指揮者が、本盤と同じ飯森範親氏であり、新倉と飯森氏との共演もかなりの回を重ね、このアルバムでも非常に深い共感と理解で結ばれていると感じられる。

 演奏家は、常にフラットであるべきだと思っている。所謂「ベートーヴェンの大家」「ショパンの大家」などいう看板は第三者が作為的に付加するものであって、演奏家にとって「大家」という権威は名演の前では必要ないのである。
 新倉にとって、バーゼル時代を経て、これからまさにあらゆる分野へフラットな視点を持ち、更なる挑戦と飛躍の扉が開かれるであろう。そこから自由な翼を持ってアカデミズムにもジャーナリズム“現在の音楽”にも羽ばたいて行って欲しいと願う。
 このアルバムは、そんな進化する新倉瞳の新たなる1ページである。

2015年秋 作曲家 和田 薫

NKB

NKB-401
(SACD HYBRID
+DVD-ROM)
\5000+税
「ベートーヴェン:交響曲第6番、エグモント序曲」
 ●DISC 1 (SACD/CD Hybrid Disc, STEREO)
  ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 作品69 「田園」(全5楽章)
  ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84
 ●DISC 2 (DVD-ROM Disc)
  ・WAV data (24bit/176.4kHz) [WSD(1bit/5.6MHz)からのコンバート]
   交響曲第6番ヘ長調 作品69 「田園」(全5楽章)
   「エグモント」序曲 作品84
  ・WSD data (1bit/5.6MHz) [5.6MHz で収録の未編集テイク]
   交響曲第6番ヘ長調 作品69 「田園」 より 第2楽章
  ・WSD data (1bit/2.8MHz) [ワンポイントステレオマイクAT822 とMR-1 による録音]
   「エグモント」序曲 作品84
北村憲昭(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
NKB-101
(Disc1の通常CD版)
\2400+税
 録音:2010 年5 月8-9 日, atSlovensky rozhals Studio-1/フォーマット:SACD Hybrid(CD STEREO / SACDSTEREO) + DVD-ROM
 
NKB-402
(SACD HYBRID
+DVD-ROM)
\5000+税
「ベートーヴェン:交響曲第7番/ヨハン・シュトラウス:皇帝円舞曲」
 ●DISC 1 (SACD/CD Hybrid Disc, STEREO)
  ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92 (全4楽章)
  ヨハン・シュトラウスII 世:「皇帝円舞曲」 作品437
 ●DISC 2 (DVD-ROM Disc)
  ・WAV data (24bit/192kHz) [WSD(1bit/5.6MHz)からのコンバート]
   ベートーヴェン:交響曲 第7番(全4楽章)
   ヨハン・シュトラウスII 世:「皇帝円舞曲」
 ・WSD data (1bit/5.6MHz) [5.6MHz で収録の未編集テイク]
   交響曲第7番イ長調 作品92 より 第2 楽章
 ・WSD data (1bit/2.8MHz) [ワンポイントステレオマイクAT822 とMR-1 による録音]
   交響曲第7番イ長調 より 第2 楽章
北村憲昭(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
NKB-102
([Disc1のみ]
SACD HYBRID)
\3000+税
 録音:2010 年11 月20-21日, at Slovensky rozhalsStudio-1/フォーマット:SACD Hybrid(CD STEREO / SACDSTEREO) + DVD-ROM
 
NKB-403
(SACD HYBRID゛
+DVD-ROM)
\5000+税
「ストラヴィンスキー:火の鳥/チャイコフスキー:ロメオとジュリエット」
 ●DISC 1 (SACD/CD Hybrid Disc, STEREO)
  ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
  チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
  チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
 ●DISC 2 (DVD-ROM Disc)
  ・WAV data (24bit/192kHz) および WSD data (1bit/2.8MHz)
   ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919 年版)
   チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
   チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
  ・WSD data (1bit/5.6MHz) [ワンポイントマイクによる収録、未編集テイク]
   チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
  ・WSD data (1bit/5.6MHz)
   チャイコフスキー:ポロネーズ(歌劇「エウゲニ・オネーギン」より)
北村憲昭(指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
NKB-103
([Disc1のみ]
SACD HYBRID)
\3000+税
 録音:2013 年2 月6-7 日Warsaw Philharmonic Hall,Warsaw, Poland/フォーマット:SACD Hybrid(CD STEREO / SACDSTEREO) + DVD-ROM
 
NKB-404
(SACD HYBRID
+DVD-ROM)
\5000+税
「ドビュッシー:海/ラヴェル:ラ・ヴァルス」
 ●DISC 1 (SACD/CD Hybrid Disc, STEREO)
  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、3つの交響的スケッチ「海」
  ラヴェル:オーケストラのための舞踏詩 「ラ・ヴァルス」
  ドリーブ:バレエ 「コッペリア」より マズルカ と ワルツ
 ●DISC 2 (DVD-ROM Disc)
  ・FLAC data (24bit/192kHz STEREO)
   ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、「海」、
   ラヴェル:「ラ・ヴァルス」、
   ドリーブ : バレエ 「コッペリア」より マズルカ と ワルツ
  ・DSF data (1bit/5.6MHz STEREO) [ワンポイントマイクによる収録]
   ドビュッシー : 牧神の午後への前奏曲
北村憲昭(指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
NKB-104
([Disc1のみ]
SACD HYBRID)
\3000+税
 録音:2013 年9 月5-6 日Warsaw Philharmonic Hall,Warsaw, Poland/フォーマット:SACD Hybrid(CD STEREO / SACDSTEREO) + DVD-ROM
 
NKB-405
(SACD HYBRID゛
+DVD-ROM)
\5000+税
「ベートーヴェン:交響曲第5番、シュトラウス:こうもり序曲」
 ●DISC 1 (SACD/CD Hybrid Disc, STEREO)
  ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」作品 67
  ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲作品 362
  ヨハン・シュトラウスII:ワルツ「芸術家の生涯」作品 316
 ●DISC 2 (DVD-ROM Disc)
  ・FLAC data (24bit/192kHz STEREO)
   ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」作品 67
   ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲 作品 362
   ヨハン・シュトラウスII:ワルツ「芸術家の生涯」 作品 316
  ・DSF data (1bit/5.6MHz STEREO)
   ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲
   ベートーヴェン:交響曲第5番〜第4楽章 [ワンポイントマイクによる収録]
北村憲昭(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
NKB-105
([Disc1のみ]
SACD HYBRID)
\3000+税
 録音:2013 年2 月16-17 日Slovak Philharmonic Hall,Bratislava, Slovak

Organum Classics


OGM 151016
\2700
石丸由佳、堂々のデビューアルバム、リリース!リストの難曲を制す! 石丸由佳(オルガン)
 (1)J.S.バッハ/リスト:
  カンタータ「わが心に憂い多かりき」 BWV 21による序奏とフーガ(5’05”)
 (2)J.S.バッハ/リスト:
  前奏曲とフーガ 変ロ長調(平均律クラヴィーア曲集第1 巻より第22番 BWV867)(6’17”)
 (3)メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第4 番 変ロ長調 Op.65(14’16”)
 (4)ブラームス:
  11のコラール前奏曲 Op.posth.122より「私を心から喜ばせるのは」(2’44”)、「装いせよ、おお愛する魂よ」(2’30”)
 (5)ラインベルガー:ソナタ第8番 ホ短調 Op.132(14’16”)
 (6)リスト:
  バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」と
   ロ短調ミサ曲「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲(20’ 28”)
 ヨーロッパで研鑽を積んだ期待の実力派オルガニスト、石丸由佳、堂々のデビューアルバム、リリース!リストの難曲を制す!

 オルガン;1841年製ブーフホルツ・オルガン
 セッション録音:2014 年10 月20-23 日/聖ニコライ教会(シュトラールズント)/DDD、日本語解説付、78’53”

 期待のオルガニスト石丸由佳が満を持してデビューCD をリリース。石丸由佳は新潟市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了後にデンマーク王立音楽院にてハンス・ファユス氏にオルガンを、ヨーテボリ大学にてクラヴィコードをジョエル・スペーストラ氏にそれぞれ師事しました。
 2010 年に第22 回シャルトル国際オルガンコンクールで優勝。翌年よりフランス・ドイツを中心に、ヨーロッパ各地の音楽祭に招待されコンサートツアーを開始し、シャルトル大聖堂やパリのノートルダム大聖堂、マドレーヌ寺院等でリサイタルを行っております。国内では2014 年にはレナード・スラットキン指揮、リヨン管弦楽団の日本ツアーに同行し話題となったのも記憶に新しいところです。今後は日本を拠点に演奏活動を続けていきます。
 期待のアルバムは石丸が得意とするリストを主軸にオルガン史を語る上で重要なメンデルスゾーン、リスト編のバッハ、ラインベルガー、ブラームスの作品で構成されており、オルガニストとしての実力が問われる難曲ばかりを収録しました。
 録音に使用したのはドイツ、シュトラールズントの聖ニコライ教会歴史的名器 、1841 年製のブーフホルツ・オルガンです。残響を考慮し色彩豊かなレジストレーションと曲に合わせたアーティキュレーションで難曲を制しております。ヨーロッパで研鑽を積んだ石丸由佳の今後の活躍にも大注目と言えましょう。
 ブックレットにはミヒャエル・G・カウフマン(谷岡友利子:日本語訳)による充実の解説(「19 世紀のオルガン作品とオルガン製作」「曲目解説」「聖ニコライ教会のブーフホルツ・オルガンについて」)が付いております。



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レグルス



QHJ‐1011
\2000+税
ワルター・バリリ、ドイツ・ポリドールSP全録音集
 〜2人のウィーン・フィル コンサート・マスター、バリリ&シュナイダーハンSP録音集
  ワルター・バリリ(Vn)〜ドイツ・ポリドールSP全録音集(録音:1936年)
  ショパン:夜想曲変ホ長調 作品9-2(編曲:サラサーテ)
  ヴィエニャフスキ:スケルツオ・タランテラ作品16
  ドヴォルザーク:ユモレスク第7番
  マスネ:タイスの瞑想曲
  チャイコフスキー:カンツォネッタ〜ヴァイオリン協奏曲
  フォスター:スワニー河(故郷の人々)(編曲:ロイター)
  パガニーニ:モーゼ幻想曲
ワルター・バリリ(Vn)
オットー・A・グラーフ(Pf)
 ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)〜 コロンビアSP録音集
           (録音:1934年他)

  ブラームス:ハンガリー舞曲第5番(編曲:ヨアヒム)
  ナッシュ:メヌエット
  サン=サーンス:白鳥
  フィビヒ:詩曲
  フランツ・リース:無窮動[常動曲]
  ダンブロジオ:セレナード 作品4
[Bonus]
 リッカルド・オドゥノポゾフRicardo Odnoposoff(ヴァイオリン)
  J.S.バッハ:シャコンヌ(録音1952年頃)
オットー・シュルホフ、
パーシー・B・カーン(Pf) 
 * ワルター・バリリのベルリンでのSP録音回想録付き
 * 音源(バリリ&シュナイダーハン):東京藝術大学野澤コレクション

 蘇った、全7曲に及ぶバリリ15歳のドイツ・ポリドールSP録音!

 ●ウィーン奏法に新たな道を開く
 〜ウィーン流派の伝統的な奏法と、新しい時代に即応した様式を加味し、優雅な音色により、両者を見事に調和させる工夫を図っている。ウィーン奏法に新たな道を開くことによって、ワルター・バリリは職業音楽家としてのスタートを切ったことになる。(幸松肇氏のライナーノートより)
 
 ●ウィーン・フィルのコンマスの座を巡り、しのぎを削ったシュナイダーハンとオドゥノポゾフも収録。

Studio N.A.T


NAT15261
\2700+税
「リリックLYRIC」/エピスリーEpicerie
 チック・コリア(安永早絵子 編曲):キャプテン・セニョール・マウス
 マイケル・ホルヴィット:抒情組曲(世界初録音)
 江戸聖一郎:子守歌
 アレック・ワイルダー:フルートとボンゴ 第1 番
 安永早絵子:目をとじると何が見えますか
 安永早絵子:インサイド・アウト
 安永早絵子:踊るスパイス屋
 上林裕子:廃墟の風
エピスリー Epicerie
(江戸聖一郎 Seiichiro Edo、
安永早絵子 Saeko Yasunaga)
 フルートとマリンバの奏でる抒情の響き
 フルートとマリンバ、フルートと打楽器だからこそ作ることのできる音楽、そして、江戸聖一郎と安永早絵子によるデュオ「エピスリー」だからこそ作ることのできる音楽を打ち立てた意欲作。
 フルートと打楽器のためのオリジナル作品から、エピスリーの自作曲、チック・コリアのアレンジまで、幅広いジャンルの作品を収録。

エピスリー Epicerie:
 フルート奏者の江戸聖一郎と、打楽器奏者の安永早絵子によって結成されたデュオ・ユニット。ともにザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団のメンバーとして演奏する中で、お互いの幅広い音楽活動やユニークな音楽性に共感し活動を開始する。ユニット名の「エピスリー」はフランス語で「食料品店」を意味し、様々なおいしい音楽を提供するユニットでありたいと願って名付けられた。

江戸聖一郎 Seiichiro Edo
 兵庫県出身。京都市立芸術大学音楽学部卒業。同大学大学院音楽研究科博士(後期)課程を修了し、フランソワ・ドゥヴィエンヌに関する研究で博士号を取得。大学卒業後に渡仏し、フランス国立オールネイ・スー・ボワ音楽学校(Ecole Nationale de Musique d'Aulnay-sous-bois)において、パトリック・ガロワ氏に師事する。同校を審査員満場一致の一等賞を得て卒業。これまでに、フルートを赤穂由美子、待永望、大嶋義実、瀬尾和紀、パトリック・ガロワの各氏に、リコーダーを秋山滋氏に師事。
 タンスマン国際コンクールファイナリスト(ポーランド)、ピカルディー音楽コンクール(フランス)1等賞、ル・パルナス・フルートコンクール第1位(パリ)、UFAM国際音楽コンクール1等賞(パリ)など、数多くのコンクールで優秀な成績をおさめる。ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団フルート奏者を務め、数多くのオペラ公演に参加。オーケストラ・プレイヤーとしての信頼は厚く、関西を中心に他楽団へも数多く客演している。また、その一方で、メガネ男性フルート奏者4名による演奏グループ、アンサンブル・リュネットの一員としても活動し、その自由で洒脱な芸風が注目を集めている。これまでに大阪での8回の定期公演の他、東京、京都、広島、福岡、熊本、大分などでも公演を行なう。第16回日本フルートコンヴェンションコンクール・アンサンブル・アワード部門において第1位を受賞。Studio N.A.Tより2枚のCD「エイトレンゼス〜僕ら のメガネは伊達じゃない〜」「ブリチアルディ フルート四重奏曲」をリリースし
ている。

安永早絵子 Saeko Yasunaga:
 兵庫県出身。幼少の頃よりピアノ・作曲を学び、兵庫県立神戸高校にて打楽器と出会い、大阪音楽大学打楽器専攻に進学。卒業後はオーケストラ・吹奏楽・アンサンブルなどで演奏活動する一方、自身の企画・考案・演奏によるワークショップやコンサートを数多くおこなう。その活動は、2011年秋、eo光チャンネルのドキュメンタリー番組「熱き人」で取り上げられた。
 また作編曲活動にも取り組み、打楽器のみならず、楽器以外の身近な日用品などを駆使した作品など、多数発表。神戸サンテレビ放送の音楽番組『花音』では、「兵庫ならではのさまざまな情景音をベースにして音楽に仕立てる」というテーマで、音楽製作・演奏を担当。打楽器音楽の可能性を探求中の日々である。
 現在、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 ティンパニ・打楽器奏者。アンサンブル「だがっきスイッチ」主宰。「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」、パーカッション パフォーマンス「Beat JACK」、絵本オペラカンパニー「おぺろん」、「TOA Music Workshop」各メンバー。丹波の森国際音楽祭2010シンボルアーティスト。神戸布引音楽祭2014音楽プロデューサー。



NAT14471
\2700+税
ソワレアンティーム/ミュジーク・フランセーズ・オゥ・シャボン
 豊田弓乃ヴァ材リン海老彰子ピアノ
 ルクー:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調
 フォーレ:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番イ長調作品13
  アンダンテ作品75
  子守唄作品16
  夢のあとに作品7ー1
豊田弓乃(ヴァイオリン)
海老彰子(ピアノ)
 豊田弓乃、海老彰子、フランス近代音楽のひととき
 ヴァイオリンとピアノの音の戯れに身を任せ、更けゆく夜を味わうに似合わしい、名手二人による円熟の奏楽。
 夭逝の天才ルクーと、洗練の極みフォーレのソナタおよび小品を収録。
プロフィール
 豊田弓乃(ヴァイオリン) Yumino TOYODA, Violon:
 ヨーロッパで生まれ育った国際的ヴァイオリニスト。
 6歳の時、ベルリンフィルハーモニーホールにてRuediger Trantow指揮、ベルリンユースフィルハーモニーとデビュー。1971年に同楽団とヨーロッパツアーを行う。また同時期、全ドイツユース国際コンクールで二度にわたり優勝。
11歳でパリ国立音楽院に入学し、Gerard Jarry教授、及びJacques Dejean教授の下で学び、三年後に満場一致のプルミエ・プリで卒業。同音楽院のソリスト・ディプロマコース(3eme cycle)を経た後、ロン=ティボー国際コンクール、ジュネーブ国際コンクール、ナポリ国際コンクール等で次々と入賞。特にジュネーブ国際コンクールでは一位なしの二位で優勝後、スイスのLuzern音楽祭にてデビュー。その後、ニースフィルハーモニー、スイスロマンド、ローザンヌ管弦楽団等でソロ活動を重ねる。
 1987年にベルリン三重奏団を結成し、20年もの間ドイツ、スイス放送局などで数々のコンサート及びレコーディングを行う。その間、バンベルグ交響楽団、スイス・ローザンヌ管弦楽団、ヴュルテンべルグ管弦楽団でソロ・コンサートマスターを歴任。日本では定期的にリサイタルを行い、中でも海老彰子とのデュオでは高い評価を得ている。国内オーケストラでは日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等でソリストとして出演。また、2004年〜2012年まで日本フィルハーモニー交響楽団のゲストコンサートマスターを務める。
 これまでにArthur Grumiaux、Nathan Milstein, Joseph Gingold等の巨匠に指導を受け、Y.Menuhin, J.Galway, A.Schiff, R.Lupu, Ph.Moll, 海老彰子、指揮者ではV.Ashkenazy, J.Lopez-Cobos, G.Bertini, J.Faerber, P.Dervaux, 小林研一郎、広上淳一、尾高忠明、豊田耕児等と共演し、ヨーロッパ、アメリカでも幅広く親しまれる。レコーディングはカメラータ東京より、藤井一興氏とLPをリリース。Denon, Teldec, Virgin-Classics CD等でソロコンサートマスター出演時の演奏が聴ける。
 現在、桐朋学園大学にて准教授として後進の指導にあたり、全日本学生音楽コンクール等で審査員を務める傍ら、ソロを中心とした演奏活動を精力的に行っている。
 海老彰子(ピアノ) Akiko EBI, Piano:
  芸大1年在学中、第41回日本音楽コンクール優勝。パリ国立高等音楽院最優秀卒、同研究科卒。ロンティボーで2位グランプリと特別賞4つ受賞、ショパンコンクール上位入賞。日本ゴールドディスク大賞2回、日本ショパン協会賞、仏政府から文芸シュバリエ勲章、パリ名誉市民メダル、エクソン・モービル音楽本章等を受ける。長年、日本をはじめ、欧州、米国、カナダ、中南米、ロシア、中国、中近東、エジプトなど世界30ヶ国以上で演奏家として活発にTVや各音楽祭で活躍中。各国でマスタークラスを開催。ショパンコンクールや主要国際音楽コンクールの審査依頼も多い。横浜市招待国際ピアノ音楽院実行委員長。第8回及び第9回浜松国際ピアノコンクール審査委員長。日本ショパン協会理事。元日本大学芸術学部大学院研究科ピアノ科教授及び東京芸術大学客員教授も務めた。
 共演指揮者:スクロヴァチェフスキー、ブリュッヘン、フォスター、ヤノフスキー、シナイスキー、コシュラー、グシュルバウアー、カルデロン、井上道義、佐渡裕、沼尻竜典他。NHK、読売、都響、日本フィル、新日フィル、札幌、関西、群馬、広島、九響等、フランス放送、モンテカルロ、ワルシャワ国立、スロヴァキア、ルクセンブルグ、アルゼンチン国立等の各交響楽団、ラトヴィア、英国、ロシア等のオーケストラと協演。室内楽ではデュメ、パスキエ、ノラス、豊田弓乃、ヒューイット、ダルベルト、モラゲス5重奏団、パリジ4重奏団、ヴィア・ノヴァ4重奏団等と数多く共演。マルタ・アルゲリッチとの2台ピアノ演奏の模様は、世界各国で繰り返しTV放映された。
 CDに、ショパン練習曲全集、前奏曲・即興曲全集、1838年製エラール古楽器でのショパン前奏曲・即興曲全集、1849年製エラール古楽器で18世紀オーケストラとブリュッヘン指揮ショパンピアノ協奏曲第1番実況録音CD、ラヴェル、フューメ(世界初演)、グリーグ、大江光、高橋裕ピアノ協奏曲、室内楽ではウェーベルンやフランク及びピエルネの「ピアノと弦楽の為の5重奏」 がある。
 

NAT15221
\2700+税
「20世紀フォーク・無伴奏チェロ」/エマニユエル・ジラール
 コダーイ:無伴奏チェロソナタop.8
 ガスパール・カサド:無伴奏チェロ組曲
 黛敏郎:BUNRAKU(文楽)
 スルカン・ジンザゼ:チョングリ
エマニュエル・ジラール(チェロ)
 コダーイの超絶難曲をはじめ、無伴奏で挑むチェロ音楽芸術の極み世俗音楽を探究し芸術音楽としての新たな形を創り上げた、20世紀の作曲家による4作品を収録。
 前作バッハアルバムに続き、エマニュエル・ジラールがチェロ一挺から繰り出す多彩な音色と多様な表現とで、無伴奏チェロの極地に挑む。

■ プロフィール
 エマニュエル・ジラール(チェロ) Emmanuel Girard, Violoncello:
  パリ・ソルボンヌ大学で美術史、ラングゾー=フランス国立東洋言語大学で日本語を学び、パリ国立高等音楽院をチェロ、室内楽共にプルミエプリで卒業。
  卒業後、同音楽院の古楽器科において、バロックチェロと通奏低音を学ぶ。
  ソロ活動のほか、室内楽奏者として活発な演奏活動を行う。またラ・シャンブル・フィルハーモニック(E・クリビヌ氏指揮)、レ・タロンリリックの主要メンバーとして、国内外の主要ホール、音楽祭等で演奏を重ねている。
  ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としても多くの優れた演奏家と共演する。横浜国際音楽コンクール審査員。
  現在、桐朋学園大学音楽学部の特任教授として、チェロ、室内楽の指導を行っている。
  バッハの無伴奏チェロ組曲CD(NAT Japan))好評発売中。
  使用楽器(チェロ)は1750年作のC ・A・テストーレである。


NAT 14381
\2700+税
「Buch der Lieder 歌の本」
 メンデルスゾーン/H.シュテックメスト編:
  「歌の翼」による幻想曲
 ブリチャルディ:ヴェニスの謝肉祭
 イベール:間奏曲
 ドップラー:ハンガリア田園幻想曲
 ラヴェル:ハバネラ形式による小品
 シャンカル:魅惑の夜明け
 ピアソラ:カフェ1930
宮崎由美香(Flu)
早川りさこ(Harp)
 夢の出会いが再び!数々の共演を重ねてきた2人の待望のCDデビュー
 宮崎由美香さんは、音色・技術・歌心全て揃った素晴らしいフルーティストに成長してくれました。
 同じく、”実力派”演奏者の、早川りさこさんとの共演をお楽しみください。
  (フルート奏者 東京藝術大学名誉教授・武蔵野音楽大学特任教授 金昌国)

 宮崎由美香(フルート) Yumika MIYAZAKI, Flute
  千葉県生まれ。幕張総合高校を卒業後、東京芸術大学入学。東京芸術大学大学院修士課程修了。
  東京芸術大学首席卒業。アカンサス音楽賞、NTTdocomo賞受賞。皇居内桃華楽堂において、御前演奏をする。
  大学院在学中にNHK交響楽団アカデミー生になり、NHK交響楽団にて研鑽を積む。
  日本木管コンクール第2位、日本フルートコンヴェンションコンクール第2位、日本管打楽器コンクール第2位。
  NHK交響楽団首席オーディションファイナリスト。オーディションとして、NHK交響楽団首席代行を務める。
  伸びのある音と表現力には定評があり、在京オーケストラの客演首席も多く務める他、ソロ、室内楽においても精力的な活動を行っている。
  尚美ミュージックカレッジ講師として、後進の指導にも力を入れている。
  クインテットHメンバー。

 早川りさこ(ハープ) Risako HAYAKAWA, Harp
  NHK交響楽団ハ−プ奏者。
  東京芸術大学卒業。
  <第3回日本ハープコンクール>優勝、<第2回アルピスタ・ルドヴィコ・スペイン国際ハープコンクール>優勝。
  国内の主要なオーケストラとの共演で活動の場を広げ、リーバーマン「フルートとハープの為の協奏曲」、ヒンデミット「木管楽器、ハープとオー
  ケストラのための協奏曲」やアルウィン「ハープ協奏曲」の日本初演を行っている。
  2013年にはグラミー賞及びアカデミー賞受賞で知られる中国の作曲家、タン・ドゥン氏の新作「13のマイクロフィルムとハープの為の協奏曲『女書』」を作曲者自身の指揮で世界初演した
   (この作品はNHK交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の委嘱作品である)。
  この作品の誕生から初演を終えるまでのドキュメンタリー番組『涙の書』は各方面で話題となった。
  東京芸術大学附属高校及び東京芸術大学、国立音楽大学にて後進の指導にもあたっている。

「かもっくす」 レーベル



ORG1504
(2CD)
\2778+税
小沢さち(オルガン)によるバッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻
CD. 1
 前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調 BWV 846
 前奏曲とフーガ 第2番 ハ短調 BWV 847
 前奏曲とフーガ 第3番 嬰ハ長調 BWV 848
 前奏曲とフーガ 第4番 嬰ハ短調 BWV 849
 前奏曲とフーガ 第5番 ニ長調 BWV 850
 前奏曲とフーガ 第6番 ニ短調 BWV 851
 前奏曲とフーガ 第7番 変ホ長調 BWV 852
 前奏曲とフーガ 第8番 変ホ短調/嬰ニ短調 BWV 853
 前奏曲とフーガ 第9番 ホ長調 BWV 854
 前奏曲とフーガ 第10番 ホ短調 BWV 855
 前奏曲とフーガ 第11番 ヘ長調 BWV 856
 前奏曲とフーガ 第12番 ヘ短調 BWV 857
CD. 2
 前奏曲とフーガ 第13番 嬰ヘ長調 BWV 858
 前奏曲とフーガ 第14番 嬰ヘ短調 BWV 859
 前奏曲とフーガ 第15番 ト長調 BWV 860
 前奏曲とフーガ 第16番 ト短調 BWV 861
 前奏曲とフーガ 第17番 変イ長調 BWV 862
 前奏曲とフーガ 第18番 嬰ト短調 BWV 863
 前奏曲とフーガ 第19番 イ長調 BWV 864
 前奏曲とフーガ 第20番 イ短調 BWV 865
 前奏曲とフーガ 第21番 変ロ長調 BWV 866
 前奏曲とフーガ 第22番 変ロ短調 BWV 867
 前奏曲とフーガ 第23番 ロ長調 BWV 868
 前奏曲とフーガ 第24番 ロ短調 BWV 869
小沢さち(オルガン) Sachi Ozawa
使用楽器:
パウル・オットPaul Ott 1973 ポジティフオルガン
(日本基督教団 荻窪教会 所有)
古典調律 Neidhardt 1724
 2015年4月21-23日 日本基督教団 荻窪教会での録音

 小沢さちさんは本番間近の合唱団のために「ロ短調ミサ」「マタイ受難曲」を半音低く弾くという離れ業をさりげなく披露してくれる人。
 その超絶技巧を誇るでもなく、華やかなスポットライトを浴びるでもなく作曲家の真実に近づくための内面的な修行を日々の営みとする人。
 バッハの魂を訪ねる巡礼の伴侶は、慣れ親しんだピアノではなくポジティフオルガン。峻厳にして絶美!孤高の精神性、揺るぎない信仰心が、ワオンレコード小伏和宏氏の超優秀録音によって余すところなく記録されたことを心より歓びたい。(福島 章泰)

ミューズエンターテインメント


MECO 1031
(SACD Hybrid)
\3000+税
河野智美/リュクス
 トリロジー (フレデリック・ハンド)(日本初録音)
  ① I. Moderato
  ② II. Gently
  ③ III. Allegro
 ④ 焔ほのかに燃ゆる時 (ラルフ・タウナー 〜 セルジオ・アサド編)
 ⑤ トッカータ・イン・ブルー (カルロ・ドメニコーニ)
 ⑥ リフレクションズ (アンドリュー・ヨーク)
 ⑦ ジャグラーズ・エチュード (ラルフ・タウナー)
 ⑧ タンゴ・アン・スカイ (ローラン・ディアンス)
 ⑨ バードランドの子守歌 (ジョージ・シアリング 〜 啼鵬編)
 ⑩ 君は我がすべて (ジェローム・カーン 〜 ローラン・ディアンス編)
 ジャズ・ソナタ (デュージャン・ボグダノヴィチ)(日本初録音)
  ⑪ I. Allegro non troppo
  ⑫ II. Lento
  ⑬ III. Andante
  ⑭ IV. Allegro molto
 ⑮ 祈り (フレデリック・ハンド)(日本初録音)
河野智美(ギター)
今、ここに問う、クラシック・ギター20世紀芸術の金字塔
 「ギター・アルバム中、最上級の成果」 濱田滋郎

 特に讃えたいのが、彼女の選曲眼の素晴らしさ。何らかの意味で魅力的な曲目が精選され、それも余りに知的で教条的に思われるような前衛的作品は避けて、感性的・叙情的な満足感、加えて難技巧克服の満足感を聴き手と楽しく分かち合うような、充実しきったプログラムなのである。それにしてもなんと見事な新生面の発露であろうか。しかも肝心なのは、ここに現れた「ギター新音楽の旗手」としての彼女が、先のアルバムに聴いた彼女と、少しも変わらないデリカシーとポエジー、聴き手の心に寄り添うしなやかな優しさを湛えたギタリストであることだ。このアルバムが、近来ギター・アルバムの領域に現れた最上級の成果に属することを私は疑わない。(濱田滋郎 ライナーノーツより)

 録音:2014年11月4日〜6日 横浜市港南区民文化センター ひまわりの郷 2015年6月10日〜11日 三芳町文化会館 コピスみよし


アルバム「リュクス」に寄せて:
 現在活躍している作曲家たちが作り出す名曲の数々に、比較的早い段階から容易に触れることになるクラシック・ギターという楽器のおもしろさを、改めて感じずにはいられません。多くの優れた楽曲では、民族音楽やジャズ、ロックなどの要素が巧みに織り込まれていて、その土地独特の音楽の素晴らしさ、様々なジャンルの音楽の楽しさを、ギターを弾くことで自然に受け入れることができるのです。クラシック・ギターという楽器はいままさに生きている、歴史が作られ続けていると感じます。

 私がジャズの要素を取り入れたクラシック・ギター作品「ジャズ・クラシック」の領域に注目したのも、そんな自然な流れからです。実際ジャズがとても好きなのですが、よく聴いていたのはジャズ・ギタリストよりもサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドといった女性歌手と、あとは圧倒的にR&B分野の歌手で、その歌心や歌い方に惹かれていました。ジャズの歌い方を学びたくてヴォーカル・スクールに通った時期もありました。

 ですが私はジャズをやりたいわけではない、クラシック・ギターでなにができるのか考えたとき、親しみやすい和声で巧妙にジャズを取り入れている作曲家に興味を持つようになりました。そして名曲が溢れていることに気がついたのです。そのような作曲家がどのような音楽を好み、どこに旅をし、なにに影響されたのか、とても興味深いです。

 前作「祈り Oracion」より以前から、いつか「ジャズ・クラシック」をテーマにしたアルバムを作りたいという思いはありました。「ジャズ・ソナタ」や「トッカータ・イン・ブルー」などのレパートリーを積み重ねてきたこと、「トリロジー」のような名作に真剣に取り組みたいという気持ち、大好きなジャズの楽曲をギターで弾いて届けてみたい、など・・・機が熟してそれらの思いを形にできたことに充足感と感謝の気持ちでいっぱいです。

 「リュクス」では、20世紀・21世紀ヴィルトゥオーゾの方々へ尊敬の念を込め、私の感覚に訴えてくる作品、演奏することでもっと多くの人に知っていただきたい作品を並べました。ここに挙げた作曲家の殆どが優れたプレイヤーでもあることは、クラシック・ギターの特異性でもあり、ギターをより魅惑的なものとしている理由でもあるのではと思います。私にとってはとても贅沢=リュクスなラインナップであり、彼らと同時代に生きて活動できていることをとても幸せに思います。
 なお、選曲にあたってはたくさんのアドヴァイスや資料をいただいた高田元太郎先生に改めて感謝を表したいと思います。

  2015年9月 河野 智美

「リュクス」アルバム発売記念コンサート
 10月4日(日)河野智美ギターリサイタル(茨城・ギター文化館)
 10月17日(土) アルバム「リュクス」発売記念コンサート(東京・杉並公会堂)

イプシロン・インターナショナル


YIL-001
\2700+税
「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」
 ベートーヴェン:
  (1)ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
   (9’43/5’02/4’34)
  (2)ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 作品27−1 「幻想曲風ソナタ」
   (5’06/2’05/3’10/6’08)
  (3)ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 作品81a 「告別」
   (7’21/3’48/6’12)
  (4)ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
   (6’15/2’33/3’15/6’59)
吉川隆弘(ピアノ)
 イタリアで高い評価を得ているピアニスト吉川隆弘による渾身のベートーヴェン!

 録音:2014〜2015 年、 東京Studio Pianoforte

 芸大大学院修了後ミラノを拠点に活動する吉川はこれまでペトルーシュカや夜のガスパールを始め、技巧的なピアニストとしての一面が強調されてきましたが、今回満を持してベートーヴェンのピアノ・ソナタ4 曲のアルバムを録音しました。
 2008 年以降、ミラノのレコード会社LIMEN からソロ2 枚、室内楽2 枚、そして今年3 月には室内楽でドイツ・グラモフォンからもCD をリリースしてきましたが、今回は初めて東京のスタジオでの録音、日本での制作となり、最高音質のHR カッティングを採用しました。
 深い楽譜の読みに裏付けられた細部まで磨き上げられた演奏を支える、倍音までコントロールされている「吉川の音」が再現されています。このCD は今後イタリアをはじめ海外でもリリースされる予定です。

 ※放送予定
  10 月26 日NHKFM『ベスト・オブ・クラシック』にて『吉川隆弘&F.メローニ デュオ・コンサート』が放送されます。
  2015 年7 月4 日 サントリーホール・ブルーローズで開催された吉川隆弘とミラノ・スカラ座首席クラリネット奏者ファブリツィオ・メローニのデュオ・コンサートはNHK に収録されました。
  9 月4 日にはNHKBS プレミアム『クラシック倶楽部』にて放映されました。10 月26 日NHKFM『ベスト・オブ・クラシック』にて放送されます。

 ※2015 年 秋公演「吉川隆弘 ピアノ リサイタル」
  主催・お問合せ:イプシロン・インターナショナル株式会社 TEL: 03-6421-8131 / E-mail: tokyo@ypsilon-i.com
  □ 東京公演 日時:11 月8 日(日)14:30 開演 会場:サントリーホール・ブルーローズ
  □ 関西公演 日時:11 月11 日(水)19:00 開演 会場:兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール

BERLIN CLASSICS(国内仕様盤)


JBC 0300597
(3CD)
\5500+税
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、三重協奏曲Op.56 児玉 麻里(pf)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
 全体として晴朗感に溢れたベートーヴェンなのである。オーケストラは充実した響きを聞かせるけれど威圧感はなく、どのパートが何の音を出しているかがわかるようなスッキリとした見通しのよさが際立つ。
 そして特に初期の作品ではフレージングの閉じ方が柔らかく、優しい印象を残す。ピアノはいつも節度を失わず丁寧に明るく、そして共感と確信をもって演奏されている。 (ライナーノートより)

CHANNEL CLASSICS(国内仕様盤)


OCCSSA 37315
(2SACD HYBRID)
\5333+税
レイチェル・ポッジャー
 ビーバー:ロザリオのソナタ

 第1番 《受胎告知》/第2番 《訪問》/第3番 《降誕》/
 第4番 《神殿での奉献》/第5番 《神殿での発見》/
 第6番 《ゲッセマネの園での苦しみ》/第7番 《むち打たれ》/
 第8番 《いばらの冠》/第9番 《十字架を担う》/
 第10番 《磔刑》/第11番 《復活》/第12番 《昇天》/
 第13番 《聖霊降臨》/第14番 《聖母被昇天》/
 第15番 《聖母の戴冠》 /守護天使
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
 (チェンバロ、オルガン)
ジョナサン・マンソン
 (チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
デイヴィッド・ミラー(テオルボ、アーチリュート)
 チャンネル・クラシックス創立25周年記念! 日本語解説書付き国内仕様盤!天女ポッジャーがついにビーバーのロザリオ・ソナタを録音!

 現代最高のバロック・ヴァイオリニストの1人、バロック・ヴァイオリンの天女レイチェル・ポッジャーが、ついにビーバーの「ロザリオのソナタ」を録音!
 1644年にボヘミアのヴァルテンベルクで生を受け、17世紀を代表するヴァイオリン奏者、作曲家として現在までその名を語り継がれるハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644−1704)。ビーバーの代表作「ロザリオのソナタ」は、聖母マリアへの祈りを表した15のソナタに、無伴奏のパッサカリア(守護天使)からなる大作で、最初のソナタと終曲のパッサカリア以外はすべてスコルダトゥーラ(変則調弦)が用いられる難曲としても知られている。
 ブレコン・バロックのメンバーとして共演を重ねてきた若き名手、マルツィン・シヴィオントキエヴィチとデイヴィッド・ミラー、そしてラモーやバッハの録音以来久しぶりの共演となるベテラン、ジョナサン・マンソンといった強力メンバーたちの低音に支えられ、ペザリニウス1739年製のバロック・ヴァイオリンが特殊調弦によって様々な表情を見せる。

キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5497/98
(2CD)
\4000+税
※輸入盤発売済
リッカルド・ムーティ、
 シカゴ響音楽監督就任記念コンサートライヴ録音

  ベルリオーズ:
   幻想交響曲op.14
   レリオ(または『生への回帰』)op.14b
ジェラール・ドパルデュー(語り)
マリオ・ゼッフィリ(テノール)
カイル・ケテルセン(バス=バリトン)
シカゴ・シンフォニー・コーラス
デュアイン・ウルフ(合唱指揮)
シカゴ交響楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
 録音:2010年9月23、24、25&28日シカゴ・オーケストラ・ホール/[CSO RESOUND]CSOR.9011501、輸入盤・日本語帯・解説・歌詞訳付

 このアルバムは、リッカルド・ムーティが2010 年9 月のシカゴ響音楽監督就任記念コンサートのライヴ録音。ベルリオーズの『幻想交響曲』は、『ある芸術家の生活のエピソード』という標題のもとに書かれた二部作の第一部にあたり、『レリオ』はそれに続く完結篇として1831 年に完成しています。1832 年の『レリオ』初演時と同じく『第一部、第二部として通しで演奏するように』というオリジナル・コンセプト通りに演奏されました。
 大女優ハリエット・スミスソンへの熱狂的な恋愛感情と失恋の痛手が作曲の動機付けとなった『幻想交響曲』と同様に、ベルリオーズ自身の個人的体験が『レリオ』の成立に直接的な影響を及ぼしています。『レリオ』は全曲を通じて中心となる『語り』の役割がきわめて重要なため、歌手ではなく、すぐれた第一級の演劇俳優が演じるよう指定されています。ここでは、『レリオ』の要となる語り手にふさわしく、本作品のムーティによる実演にほぼ参加しているフランスの名優ジェラール・ドパルデュー。ムーティとの呼吸もさすがで、フランス語の味わい深いディクションからは、あらためて作曲者の意図を知る思いがします。
 
KKC 5499
\3000+税
※輸入盤発売済
独創的な音楽と完璧なテクニックで魅了、
 オランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイ

  チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 op.33(オリジナル版)
  C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲イ長調 WQ.172
  ストラヴィンスキー:イタリア組曲
   (チェロと弦楽オーケストラによる/B.ウォルフィッシュ編、1979)
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
ジョナサン・モートン(指揮、ヴァイオリン)
 使用楽器:チェロ/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、1760
 録音:2013年1月15-18日スイス、ヴィンタートゥール・シュタットハウス/[EVIL PENGUIN RECORDS]EPRC.0017、輸入盤・日本語帯・解説付

 独創的な音楽と完璧なテクニックで世界を魅了しているオランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイ。C.P.E. バッハのロココ風スタイル、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲、そしてバロック〜ロココ時代の作品に影響を受けて書かれた『プルチネッラ』に基づくストラヴィンスキーのイタリア組曲という、「ロココ」という言葉を軸に編まれたプログラムとなっています。チャイコフスキーのオリジナル版を採用した『ロココ変奏曲』は典雅な部分はエレガントに、テンポの速い変奏は非常にアグレッシヴにと、変幻自在に聴かせます。C.P.E. バッハは、生き生きとしたオーケストラにのって、ウィスペルウェイもパワー全開で演奏しています。ストラヴィンスキーの『イタリア組曲』はチェロ独奏と弦楽アンサンブル伴奏のための編曲で、この作品のバロック性が強調されたもの。ウィスペルウェイ独特の力強さが際立つ民俗舞曲風の第3楽章や、超絶技巧のタランテラ、そして終曲の盛り上がりなど、期待を裏切らない出来栄えです。
 
KKC 5600
\3000+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハとイザイ無伴奏を組み合わせたアルバム三部作第1弾
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001
 イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 Op.27-1
 イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 Op.27-2
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
 使用楽器:シュテファン=ペーター・グライナー2001年製
 録音:2012年10 月ケルン/[CAVI MUSIC]4260085533206、輸入盤・日本語帯・解説付

 現代最高の弦楽四重奏団といわれるアルカント・カルテットの第1ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハース。抜群の安定感と表現力、そして豊かな音量と音色でカルテットの起点となっています。
 「CAvi」レーベルにはソロやアンサンブルなどを含めてこれまで17 枚のCD を発売しています。どのアルバムも冷静な曲作りと、ここ一番では大胆にも聴かせ、聴くものを魅了させてきました。
 そして、この度発売されるのは、無伴奏ヴァイオリン作品の最高峰、J.S.バッハとイザイです。本アルバムは、この二人の作曲家の無伴奏を組み合わせたアルバム三部作の第1弾となります。
 構成はJ.S. バッハの作品がイザイを挟むように収録。極めて自然なフレージングで開始され、終曲「シャコンヌ」でもヴァイトハースの「シャコンヌ」という主張のある演奏ではなく、静かに音楽が語りかけてくるような深い音楽性を感じる演奏です。注目は、ヴァイトハースが使用している楽器です。現代のドイツの製作者シュテファン=ペーター・グライナー製。近年、名器ストラディヴァリウスから乗り換えるプロの演奏者も増え、クリスチャン・テツラフが使っていることでも話題となった楽器。落ち着いた音色と上品で繊細な響きが魅力。ヴァイトハースは、しなやかに美しく弾きこなしています。
 
KKC 5601
\3000+税
※輸入盤発売済
モーツァルト:鍵盤楽器のための作品集VOL.7
 「リゾンは眠った」による9つの変奏曲ハ長調 K.264
 ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
 「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲ト長調 K.180
 ピアノ・ソナタ第6番ニ長調 K.284
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ)
 使用楽器/ポール・マクナルティ製(2009年、ディヴィゾフ、チェコ)アントン・ヴァルター&ゾーン、ウィーン、1805年製のコピー/アレクサンダー・スキーピング・コレクション
 [HARMONIAMUNDI]HMU907531、輸入盤・日本語帯・解説付

 ベザイデンホウトのモーツァルト・シリーズ、第7 集。有名な第8 番イ短調では、厳しい表情ながらも、フレーズの終わりや、ふとしたハーモニーの変化などで垣間見られる表情の柔らかさに、ベズイデンホウトのセンスを感じます。第6 番ニ長調のソナタではフォルテピアノながらオーケストラのような効果を感じさせる豊かな音色の第1楽章から、ワクワクさせられます。
 当盤には、ソナタ2 曲のほか、変奏曲2 作も収録。ソナタ、変奏曲ともにベズイデンホウトのセンスが冴えわたります。
 
KKC 5490
\3000+税
フォーレ: ピアノ曲全集第2巻
 3つの無言歌 op.17/3つの夜想曲 op.33/
 即興曲 第1番 変ホ長調 op.25/舟歌 第1番 イ短調 op.26/
 即興曲 第2番 ヘ短調 op.31/夜想曲 第3番 変イ長調op.33/
 即興曲 第3番 変イ長調op.34/夜想曲 第4番 変イ長調 op.36/
 夜想曲 第5番 変ロ長調 op.37/舟歌 第2番 ト長調 op.41/
 舟歌 第3番 変ロ長調 op.42
ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ)
 録音:2009年10 月/[MIRARE] MIR100、輸入盤・日本語帯・解説付

 フランスの巨匠、ジャン=クロード・ペヌティエによるフォーレ:ピアノ曲集の第2弾。フォーレ独特のどこかかすんだような、やわらかな光に満ちた世界を、透明な音で見事に再現。フォーレの世界をふくよかに美しく響かせます。ささくれだった心に優しく沁み渡るような、涙の出るような優しさと美しさに満ちた、まさに巨匠の演奏です。


KKC 5496
(SACD HYBRID)
\3000+税
J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲全集
 (1)2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調BWV1062
 (2)2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061
 (3)管弦楽組曲第1番BWV1066(鈴木優人編による2台チェンバロ版)
 (4)2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調BWV1060
鈴木雅明、
鈴木優人(チェンバロ)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 現在考えうる最高の演奏陣によるバッハの2台のチェンバロのための協奏曲全集。待望の国内盤化

 録音:2013 年1月/彩の国さいたま芸術劇場コンサートホール/[BIS] BISSA.2051、輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。現在最強の父子古楽奏者鈴木雅明と鈴木優人が、バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲に挑戦しました。
 バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲は今日3 篇が残っていますが、その全曲を収録。第1 番は「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」、第3 番は「2つのヴァイオリンのための協奏曲」という名作の編曲なため、良く知るメロディが広がり親しみやすさ満点。鈴木父子の演奏は驚くべきボルテージの高さと内容の濃さで、あっと言う間に聴かせてしまう魔力に満ちています。
 さらに興味深いのは、鈴木優人編曲による管弦楽組曲第1 番の2 台チェンバロ版。これが入ることで、収録4 作品すべてがハ調で統一される意図とこだわりがうかがえます。

KKC 5475/76
(2SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
優秀録音、絶美の表現と極上の響き!
 ブルックナー:
  交響曲第6番イ長調 WAB.106
  交響曲第7番ホ長調 WAB.107
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
 録音:2012年3月7-9日(第6番)、12月23,25日(第7番) アムステルダム、コンセルトへボウ/[RCO Live] RCO.14005、輸入盤・日本語帯・解説付

 来る2015 年3 月20 日のコンセルトヘボウ管とのコンサートをもって、2004 年9 月の就任以来10 年半に亘る首席指揮者より勇退を表明したマリス・ヤンソンス。そのヤンソンスが2012 年にコンセルトヘボウ管を指揮してブルックナーの交響曲2 篇を演奏したアルバムが「RCO Live」より登場します。
 ヤンソンスが首席指揮者在任中に培ってきた、どこまでも磨き抜かれた美の表現は格別で、名門から極上の響きを引き出しています。
 
KKC 5480/88
(9SACD HYBRID)
\12000+税
※輸入盤発売済
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 児玉麻里(ピアノ)
Disc1 [60:49]
 ピアノ・ソナタ
  第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』、
  第23番ヘ短調 Op.57『熱情』、第26番変ホ長調 Op.81a『告別』
Disc2 [68:18]
 ピアノ・ソナタ
  第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』、第4番変ホ長調 Op.7、第11番変ロ長調 Op.22
 Disc3 [67:22]
  ピアノ・ソナタ
   第1番ヘ短調 Op.2-1、第2番イ長調 Op.2-2、第3番ハ長調 Op.2-3
Disc4 [78:25]
 ピアノ・ソナタ
  第8番ハ短調 Op.13『悲愴』、第5番ハ短調 Op.10-1、
  第6番ヘ長調 Op.10-2、第7番ニ長調 Op.10-3
Disc5 [72:02]
 ピアノ・ソナタ
  第16番ト長調 Op.31-1、第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』、
  第18番変ホ長調 Op.31-3『狩』
Disc6 [72:46]
 ピアノ・ソナタ
  第12番変イ長調 Op.26『葬送』、第13番変ホ長調 Op.27-1、
  第15番ニ長調 Op.28『田園』、第27番ホ短調 Op.90
Disc7 [79:03]
 ピアノ・ソナタ
  第9番ホ長調 Op.14-1、第10番ト長調 Op.14-2、第22番ヘ長調 Op.54、第19番ト短調 Op.49-1、
  第20番ト長調 Op.49-2、第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』、第25番ト長調 Op.79
Disc8 [60:14]
 ピアノ・ソナタ
  第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』、第28番イ長調 Op.101
Disc9 [63:21]
 ピアノ・ソナタ
  第30番ホ長調 Op.109、第31番変イ長調 Op.110、第32番ハ短調 Op.111
 10 年の歳月をかけて完成した力作

 [PENTATONE]PTC.5186490、輸入盤・日本語帯・解説付

 児玉麻里によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は2003 年より開始し、2013 年までの歳月をかけて完成に至った力作です。
 正統的で緻密な解釈のなかにも豊かな表情を示す児玉麻里のベートーヴェンは、各国で高い評価を得ており、実演でも1999 年からはロサンジェルスにて、また2003 年からは日本での『ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会』は話題となりました。
 非常に充実した児玉麻里のベートーヴェンをペンタトーン・レーベルの高音質録音により味わい深く堪能することができます。
 
KKC 5491
\3000+税
※輸入盤発売済
パウル・ヒンデミット(1895-1963):様々な楽器とピアノのためのソナタ集
 1-4.アルトホルンとピアノのためのソナタ (1943)
 5-7.チェロとピアノのためのソナタ (1948)
 8-11.トロンボーンとピアノのためのソナタ (1941)
 12-13.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ調 (1935)
 14-16.トランペットとピアノのためのソナタ (1939)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
イサベル・ファウスト(ヴァイオリン)
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト
 (アルトホルン)
アレクサンデル・ルーディン(チェロ)
ジェラール・コスト(トロンボーン)
イェルン・ベルヴァルツ(トランペット)
 メルニコフの新時代のアプローチによるヒンデミット

 録音:2013年9月、12 月 ベルリン、テルデックス・スタジオ/[harmonia mundi]HMC.905271、輸入盤・日本語帯・解説付

 充実著しいメルニコフが、ヒンデミットの室内ソナタ作品を録音しました。自身楽器演奏に長けていたヒンデミットは、管弦楽を構成する様々な楽器とピアノのために30 のソナタを書きました。
 どの作品も、メロディと伴奏、というかたちではなく、対等な対位法で書かれた、両者に高度な技術と集中が要求されるものばかり。近年ますます雄弁になり、闊達さも冴えてきているメルニコフのピアノに全篇を通して耳が釘付けです。
 各楽器奏者に迎えたゲストも、イサベル・ファウストを始めとする豪華な顔ぶれ。ヒンデミットを積極的に取り上げ録音したピアニストには、グレン・グールドがいます。対位法の父ともいえるバッハの作品をあれだけ弾き込み、録音も数多く残したグールドは、ヒンデミットのことを現代のすぐれたフーガ作曲家と賞賛していました。メルニコフはグールドとは違ったアプローチで、線的で流れるような美しさに満ちた演奏。特にヴァイオリン・ソナタでは、終始柔らかな表情。
 一方で、空威張りする軍人を模したトロンボーンとピアノのためのソナタは、迫力の和音が連続するピアノとソロ楽器が織りなす緊迫の世界を見事に構築ヒンデミットの魅力を様々に引き出しています。
 
KKC 5492/93
(2CD)
\7000+税
※輸入盤発売済
ラモー(1683-1764):
 カストールとポリュックス(1754 年版)
カストール/コリン・アインスワース(テノール)
ポリュックス/フロリアン・センペイ(バリトン)
テライール/エマニェル・ド・ネグリ(ソプラノ)
フェーブ/クレマンティーヌ・マルガイヌ(メゾ・ソプラノ)
ユピテル/クリスティアン・インムラー(バリトン)
クレオン、幸運な影、ヘベの侍女/サビーヌ・ドヴィエイユ(ソプラノ)
ユピテルの大司祭/ヴィルジル・アンスリー(バス)
ラファエル・ピション(指揮)
アンサンブル・ピグマリオン
 録音:2014年7月/ジャケット絵画:ターナー「マーゲイトの日没」(1840)/[harmoniamundi]HMC.902212、輸入盤・日本語帯・解説・歌詞訳付

 ラモーのカストールとポリュックスは、1737 年に初演された後、1754 年に再上演されました。
 1750 年代といえば、音楽史上重要なブフォン論争のまっただなか。ラモーを代表とするフランス派と、フランス・バロックオペラの豪奢な世界を不自然だとするルソーに代表されるイタリア派との争いとなったブフォン論争において、ラモーの一連の作品は非難の対象となってしまっていました。そんな中、1754 年にいわばフランス派の最後の切札として再上演されたのが、この「カストールとポリュックス」でした。
 再上演に際し、ラモーはプロローグを削除、第1 幕は全く新しく創作、さらにいくつかの改訂をくわえ、よりドラマティックな構成に仕立て直しました。この再演版は大成功をおさめ、翌年の1755 年まで定期的に上演され、1763 年には宮廷で上演、さらに1764 年と、ラモーの死の半年前65 年にも上演されました。その後1770-82 年までもたびたび上演されています。
 神話の世界のきらびやかさと、洗練されたオーケストレーションは、古典派のオーケストラ時代の到来を告げているともいえるでしょう。この1754 年版を、ピション率いるアンサンブル・ピグマリオンが、実に鮮烈に演奏しています。
 あらすじは、神話の兄弟カストールとポリュックスの物語。彼らが織りなす複雑な恋模様から生まれた嫉妬と策略により、カストールは戦の中で命を落としてしまう。ポリュックスは、自分の永遠の命を失っても兄を助けてほしいと神に嘆願する。その自己犠牲の精神に心動かされたユピテルが、兄弟の双方に永遠の命を授け、ふたりは天界の双子、カストールとポリュックス(ふたご座)となる、という物語。
 
KKC 5494/95
(2CD)
\8400+税
※輸入盤発売済
夜のコンセール・ロワイヤル
 〜4部または4夜からなる「夜の王のバレ」

  1653年2月23日、王によって踊られた「夜の王のバレ」に基づく
再構築:セバスティアン・ドセ,
セバスティアン・ドセ(指揮)
アンサンブル・コレスポンダンス,
時、シンシア/ヴィオレーヌ・ル・シュナデク(ソプラノ)
エウリディーチェ/カロリーヌ・ウェイナン(ソプラノ)
ジュノン/カロリーヌ・メン(ソプラノ)
ヴィーナス、沈黙/カロリーヌ・バルド(ソプラノ) ほか
 テキスト:イサック・ド・バンスラード(1613?-1691)
 音楽:ジャン=ド・カンブフォール(c.1605-1661)、アントワーヌ・ベッセ(1587-1643)、ルイ・コンスタンタン(c.1585-1657)、ミシェル・ランベール(1610-1696)、フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676)、ルイージ・ロッシ(1597-1653)& 作曲者不詳のものも含まれる
 録音:2015年1,2月/グルノーブル、MC2/[harmoniamundi]HMC.952223、輸入盤・日本語帯・解説・歌詞訳付

 2015 年は、「太陽王」とも称されるフランスの王、ルイ14 世(1638-1715)の没後400 年にあたります。フランスではこれにあわせて様々な催しが行われていますが、このリリースも、ルイ14 世にちなんだ注目盤。
 ルイ14 世といえば5 歳にして国王即位、72 年にもわたる在位期間に王朝の最盛期を築き、「大世紀」(グラン・シエクル)と称されます。ヴェルサイユ宮殿を建設した王でもあります。
 そんなルイ14 世は、バレエを奨励し、自らもバレエの名人であったと言います。1651 年(13 歳)に初舞台を踏み、1653 年(15 歳)、初主役を演じました。その初主役を演じたのがこの「夜の王のバレ」(ここでの再構築版は「夜のコンセール・ロワイヤル」と題されています)でした。これは、1653 年2 月23 日、プチ・ブルボン宮のホールで上演されました。
 1653 年といえば、17 世紀フランスで起こった貴族の最後の反乱、フロンドの反乱(1648-1653)が終息した年。戦火を避けていたルイ14 世は52 年の秋にはパリに戻り、宰相マザランも53 年にはパリに戻りました。
 絶対王政を浸透させ、国王の権力を、パリ市民、そして諸外国の代表に知らしめるためにマザランが企画したのが「王の夜のバレ」でした。
 音楽、台本、すべてがルイ14 世=「太陽王」の登場を讃えるために作られました。この作品は、4 部にわたる前夜祭から始まり、その後、グラン・バレ「昇る太陽」となり、オーロラでさえも目がくらむほどの強烈な一条の光とともに太陽王=ルイ14 世が現れ、幕となります。主役を踊ったルイ14 世の他にも、総計60 名弱のダンサーたちがこの作品に登場したという記録が残っています。
 一方で音楽については、詳細な記録はないのが実情。この一大スペクタクルを現代の人に届けるために作品を再構築すべく立ちあがった指揮者のセバスティアン・ドセ。ドセは、断片的に残されている資料や、このイベントを描いた絵画などから作品の再構築を行いました。2000 年の映画「王は踊る」でもこのバレエのもようは描かれていますがもちろんそれはごく一部。ここでは音楽のみではありますが、当時の人々に強烈なインパクトを与えた作品を完全に再現、鮮烈な演奏で収録されています。
 400 年以上前の遠いフランスで、一人の王を印象づけるために企画されたこの一大スペクタクルの驚異的なパワーに、フランス文化の底力を見せつけられるようです。

HYPERION(国内仕様盤)


PCDA 67635
\2857+税

国内盤登場
 レーガー没後100周年記念!超人アムランが弾く"ピアノ協奏曲"!
 マックス・レーガー&リヒャルト・シュトラウス
  ピアノ協奏曲/ブルレスケ

   レーガー:ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.114
   R・シュトラウス:ブルレスケ ニ短調

マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
イラン・ヴォルコフ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 レーガー没後100周年記念!超人アムランが弾く"ピアノ協奏曲"!
 超人アムランの名盤!レーガーのピアノ協奏曲!日本語解説書付き国内仕様!絶好機到来!2016年はマックス・レーガー・アニヴァーサリー・イヤー!

 2016年が没後100周年となるドイツの巨匠マックス・レーガー(1873−1916)。
 自らを"ドイツ三大B"の後継者と位置付け、卓越した対位法、フーガによる膨大な数の作品を生み出したマックス・レーガー。
 J.S.バッハとブラームスをコンセプトの中心に置き、重厚で力強く、また分厚く構築され、特有の渋さを漂わせるレーガーの巨大な「ピアノ協奏曲」が、アムランの両手により、"ドイツ・ロマン派の傑作"として改めて再評価されることだろう!
 また、レーガーはスーパー・ヴィルトゥオーゾ、アムランの十八番!没後100周年を祝うに相応しい組み合わせです!

 ※録音:2010年3月16日−18日、ベルリン放送局スタジオ(ベルリン)

ONYX(国内仕様盤)


OONYX 4123
(2CD/特別価格)
〔日本語ライナーノーツ付き 国内仕様盤〕
\4000+税
世界の"MIDORI"が奏でるJ.S.バッハ!
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685−1750):
  「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(全6曲)
五嶋みどり(ヴァイオリン)
 日本語ライナーノーツ付き。国内仕様盤緊急発売!

 五嶋みどりのバッハと言えば、2012年のデビュー30周年特別プロジェクトの全国ツアーにおいて、日本全国の寺院、神社、教会で演奏された「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」が各所から大絶賛されたのは記憶に新しいところ。
 五嶋みどりが満を持して発信するJ.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」の全曲録音。全世界が注目する世界の"MIDORI"のバッハ、ここに登場!

 ※録音:2013年8月13日−17日

 



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