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≪第87号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2016/5/24〜





5/27(金)紹介新譜(1)
マイナー・レーベル新譜




PREISER


PRCD 91288
\2400
ツィーラー・エディション第22集
 「ウィーンの生活とウィーンの人々」
ハンス・シャーデンバウアー(指揮)
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
 (1)Vorwarts, ganze Compagnie! - Marsch, Op.524
 (2)Wiener Leb'n und Wiener Leut'! - Walzer, Op.549
 (3)Hochzeitsglocken - Lied aus der Operette "Furst Casimir"
 (4)Reisefieber - Polka schnell, Op.530
 (5)Klingt durch die Seele ein suBes Lied - Duett aus der Operette " Furst Casimir"
 (6)Alarmsignal - Galopp, Op.453
 (7)Der schlimmste Bub in der Klasse - Lied aus der Operette " Das dumme Herz"
 (8)Mein ist die Welt! - Walzer, Op.180
 (9)Gluck in der Liebe - Lied aus der Operette " Furst Casimir"
 (10)Technischer Militar-Akademiker-Marsch, Op.456
 (11)Pesther Kinder - Walzer, Op.42
 (12)Dr.Werner Mantler Marsch
 (13)Kuss' mich noch einmal - Duett aus der Operette "Der Fremdenfuhrer"
 (14)Was wir lieben - Polka francaise, Op.223
 (15)Der Leutnat und die schonen Frauen -
   Duett aus der Operette " Ein tolles Madel"
 (16)Deutschmeister Regimentsmarsch
 続々出てくる名品の宝庫、ツィーラー・エディション

 63’40’’

  PREISER の名物企画「ツィーラー・エディション」の第22 集。今作でもウィーンの古き良きサウンドをたたえたワルツや行進曲の数々がお楽しみいただけます。唐突にファンファーレが割り込んでくる(10)など、ユニークな作品を見つけるのもこのシリーズの面白いところです。
 
PRCD 91278
(2CD)
\4800
ツィーラー・エディション第23集
 「Heut' spielt der Ziehrer」
フランツ・バウアー=トイスル(指揮)
ウィーン放送交響楽団
ヘルベルト・モーグ (指揮)
ミュンヘン放送オーケストラ ほか
[CD1]
 (1)Franz Josef - Marsch, Op.151
 (2)Mein Herz hangt an Wien - Walzer, Op.500
 (3)In flagranti - Polka francaise, Op.491
 (4)Walzer, Op.547 aus der Operette “Ball bei Hof”
 (5)Gavotte aus der Operette “Ball bei Hof”
 (6)Backfischerln - Walzer, Op.432
 (7)Comodianten - Marsch, Op.507
 (8)Nach dem Zapfenstrich - Polka schnell, Op.204
 (9)Fachblatter - Walzer, Op.102
 (10)Schneidig! - Polka francaise, Op.387
 (11)Volksgarten - Strausschen - Walzer, Op.315
 (12)Khedive - Marsch, Op.149
 (13)Cis und Trans - Polka - Mazur, Op.161
 (14)Teuferlin - Walzer, Op.485
 (15)Sternschnuppen - Polka schnell, Op.510
 (16)Wiener Ball - Fotografien - Walzer, Op.425
 (17)Zrinyi - Marsch, Op.470
[CD2]
 (1)Sternenbanner - Marsch, Op.460
 (2)Endlich allein! - Polka francaise, Op.390
 (3)Fidele Grundsatze - Walzer, Op.162
 (4)Nervos - Polka francaise, Op.433
 (5)Mimi - Walzer, Op.489
 (6)Milostenka - Bohmische Scherz - Polka, Op.9
 (7)Civil und Militar - Walzer, Op.474
 (8)Gondrecourt - Marsch, Op.158
 (9)Ich sing 'main Lied fur Dich allein - Lied aus der Operette ‘‘Ball bei Hof’’
 (10)Rote Rose - Lied aus der Operette ‘‘Ball bei Hof’’
 (11)Der Mensch ist blind - Couplet, Op.327
 (12)Sei brav mein Kind - Lied aus der Operette‘‘Fesche Geister’’
 (13)Das ist mein Wien wie 's singt und lacht - Lied aus der Operette‘‘Die verliebte Eskadron’’
 (14)a mir war so wunderbar - Lied aus der Operette‘‘Die Liebeswalzer’’
 (15)Rudi,Rudi,Rudi! - Couplet, Op.331
 (16)Fiakerduett - aus der Operette ‘‘Die Liebeswalzer’’
 (17)Ich lach ‘nur - Lied aus der Operette ‘‘Das dumme Herz’’
 (18)Im sieb’nten Himmel - Lied aus der Operette ‘‘Deuyschmeister Kapelle’’
 (19)Liebe, schone alte Donaustadt - Lied aus der Operette ‘‘Die Fremdenfuhrer’’
 (20)Das Herz ist nu rein Uhrwerk - Lied aus der Operette ‘‘Das dumme Herz’’
 (21)War’es auch Samt und Seide - Duett aus der Operette ‘‘Die Fremdenfuhrer’’
 誰もが知っているあのメロディも登場!

 77’58’’、79’21’’

 PREISER の名物企画「ツィーラー・エディション」の第23 集。2 枚組です。
 CD1- (13)はシューベルトのセレナードを思わせる悲しくも美しいメロディが印象的。またCD2- (1)は「Stars and stripes」と題された行進曲で、アメリカの民謡が使われた作品。日本人に馴染みのある「アルプス一万尺」のメロディも出てきます。
 
PRCD 91283
\2400
「Gezeichnet.」
 (1)バート・ハワード:Fly me to the moon
 (2)J.S.バッハ:
  フーガ ニ短調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番より)
 (3)ホーギー・カーマイケル:Georgia on my mind
 (4)アルベニス:セレナータ
 (5)S.バーバー:アダージョ
 (6)スティービー・ワンダー:Sir Duke
 (7)レオンハルト・パウル:B107
 (8)G.ガブリエリ:Quandio ero giovinetto
 (9)A.ブルックナー:真夜中に
 (10)デューク・エリントン:In A Sentimental Mood
 (11)ゼキーニャ・ジ・アブレウ:Tico Tico
 (12)ラファエル・シュタイガー:Karawanenprinz Marsch
 (13)ジョージ・ダグラス:What a wonderful World
トロンボーン・アトラクション
ゲスト:
 (1)(8)(9)
  ディートマル・キューブルベック
 (6)レオンハルト・パウル
 トロンボーン・カルテットの新たな可能性

 50’05''

 ドイツ気鋭のトロンボーン・カルテットによる3rd アルバムです(旧作はPRCD91218、PRCD91181)。軽やかな足取りでジャンルを超え自然体で音楽を奏でる、彼ららしいプログラム。歯切れよく楽しげなアンサンブルで、バッハのフーガですら爽やか!ゲストにウィーン・フィルのキューブルベック、ムノツィル・ブラスのパウルが参加していのも注目です。
 

PRCD 91289
(2CD)
\4800
「Abrash」 アウトリット・シュピッツナーゲル:作品集
 [CD1]
  (1)「Pezzo Pazzo」 〜トランペットとピアノのための
  (2)「Die Luft ist voller Gedanken」 〜
   ソプラノとピアノのための13の歌曲
  (3)「ピアノ・ダイアリー」より
  (4)「Magisches Quadrat in Des」 〜「沈黙から」より
  (5)「Veni, Redemptor Gentium」 〜
   ヴィオラとアコーディオンのための
  (6)2つのフルートとギターのための三重奏曲より
   第3楽章 Allegro giocoso
 [CD2]
  (7)ピアノのためのトッカータ
  (8)ツィターのための6つの前奏曲より
   第2番 Allegro commodo、
   第6番 Cadenza, molto rubato - Allegro
  (9)「ピアノ・ダイアリー」より
  (10)2つのフルートと2つのハープのための2つの小品
  (11)「メメント・モリ」 〜バスとオルガンのための
  (12)ホルンとピアノのためのカプリッチョ
  (13)「アブラッシュ」
(1)-(4)(7)(9)(12)(13)
 アウトリット・シュピッツナーゲル(ピアノ)
(1)ゲルハルト・ベルンドル(トランペット)
(2)クラウディア・ゲーベル(ソプラノ)
(5)ジークフリート・フューリンガー(ヴィオラ)
 ハインリッヒ・ビーゲンツァーン(アコーディオン)
(6)チア・リン・レンナー(フルート)
 ウォルフガング・レンナー(フルート)
 アルミン・エガー(ギター)
(8)コルネリア・マイヤー(ツィター)
(10)カルテット・ファンタジーク
(11)ロベルト・フロリアンシュッツ(バス)
 トーマス・ロイター(オルガン)
(12)マーティン・グラブナー(ホルン)
 予備知識なしで楽しめる現代音楽

 録音:2006-2014年/71’26''、70’18''

 オーストリア生まれの女性作曲家、シュピッツナーゲルの作品集です。
 シュピッツナーゲルは作曲家のみならずピアニスト、チェンバリスト、フルーティストとしても活躍する才人。このアルバムのピアノ演奏も自身で手掛けています。はっきりとした調性感を持ち、小気味よいリズムの作品が多く、予備知識なしでも楽しめます。
 トルコ絨毯の模様からイメージされたピアノ曲「アブラッシュ」は同音反復を常に繰り返しながら、そこに素早いパッセージや和音打撃を織り込んでくる、かっこよく聴き映えのする1 曲。



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AEOLUS



AE-10246
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第3弾
 ペーター・ホルツラグ(フラウト・トラヴェルソ)

 J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ集

 ソナタ ロ短調 BWV.1030
 ソナタ ト短調 BWV.1020
 ソナタ 変ホ長調 BWV.1031/H.545
 ソナタ ハ長調 BWV.1033
 ソナタ イ長調 BWV.1032
ペーター・ホルツラグ(フラウト・トラヴェルソ)
シェティル・ハウグサン(チェンバロ)
  ペーター・ホルツラグによるバッハのフルート・ソナタ集!

 ライナー・ツィパーリングによるヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(AE-10206)、エーリヒ・ヘーバルトによるヴァイオリン・ソナタ集(AE 10236)に続く、Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第3弾。
 英国王立音楽院やギルドホール音楽学校の教授も務めたオランダ生まれの名トラヴェルソ&リコーダー奏者、ペーター・ホルツラグによるフルート・ソナタ集。
 BWV.1030のソナタでは非常に貴重な18世紀のオリジナル楽器(ヨハン・アウグスト・クローネ)が使われています。
 ドイツの高品質レーベル"Aeolus"による高音質録音で聴く、トラヴェルソの美しい音色もポイントです。





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 ペーター・ホルツラグ、このアルバムを出していた人。
 このアルバム、鄙びた味わいがあって、しかもロマンティック。
 リコーダーのアルバムなんて・・・と思うなかれ、伴奏陣の粋な演奏もあってなんともすばらしいなアルバムに仕上がってるんです。
 ふっと300年前のヨーロッパにいるような気持ちにさせてくれます。


 これはちょっぴりプロモーション・ビデオ。
https://youtu.be/qXKK3QANRx8

 なかなかいいでしょう?


ペーター・ホルツラグ(リコーダー)の素敵な旧譜

AE-10186
(SACD HYBRID)
\2,800
目覚めた王女たち
 〜 18世紀のリコーダーによる作品集

 デュパール:組曲第5番ヘ長調
 エクルズ:グラウンドによるディヴィジョン
 ヘンデル:ソナタ変ロ長調
 バニスター:グラウンドによるディヴィジョン
 ダニエル・パーセル:メツェナ
 シックハルト:ソナタ イ短調
 ペジブル:ソナタ第14番ト短調
 フィンガー:グラウンド
 バルサンティ:ソナタ ト短調
 カー:イタリアのグラウンドによるディヴィジョン
ペーター・ホルツラグ(リコーダー)
エリザベス・ケニー(アーチリュート&テオルボ)
ライナー・ツィパーリング
 (ヴィオール&バロック・チェロ)
カーステン・ローフ(チェンバロ)
 英国王立音楽院の教授ペーター・ホルツラグが、オックスフォード大学のベイト・コレクションが所蔵する1710年頃と1730年頃に製作された6本の歴史的なリコーダーを吹く!
 ヴァイオリンにおけるストラディヴァリに等しい価値を持つ18世紀に製作されたリコーダーの銘器。18世紀のリコーダー音楽が18世紀の楽器で演奏されることにより、作曲当時の響きや空気が鮮明に蘇ってくる。2011年の録音。





 Aeolusレーベルはその完成度の高さからマニアに非常に高く評価されている。店主の大好きなレーベルの一つでもある。
 そのAeolusがリリースしてきたバッハ・シリーズ第1弾と第2弾もこのレーベルを代表するすばらしいアルバム。


Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第1弾
名ガンバ奏者、ライナー・ツィパーリングによるソナタ集

AE-10206
(SACD HYBRID)
\2800

Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第1弾
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集

 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調 BWV.1027
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調 BWV.1029
 ソナタ ト短調 BWV.1030b

ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ザビーネ・バウアー(チェンバロ、クラヴィオルガン)
 18世紀オーケストラの名チェロ&ガンバ奏者ライナー・ツィパーリングのバッハ!

 18世紀オーケストラのメンバー、カメラータ・ケルンの創設メンバーでもあるオランダの名ガンバ奏者、ライナー・ツィパーリング。Aeolusの「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第1弾として、ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集が登場!ツィパーリングは、通常の「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ」BWV.1027〜1029の3曲に加え、BWV.1030b(原曲はフルート・ソナタ ロ短調)の、ヴィオラ・ダ・ガンバ版を収録(ジョナサン・マンソンとトレヴァー・ピノックのコンビでも録音していた試みである)。
 チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として18世紀オーケストラ、カメラータ・ケルン、リチェルカール・コンソートなど、200以上のレコーディングに参加するベテラン、ライナー・ツィパーリングと、カメラータ・ケルンで共に活動し長年の室内楽パートナーでもあるザビーネ・バウアーによる格別なるバッハ。ちなみに、BWV.1028のニ長調ソナタではクラヴィオルガン(オルガンにチェンバロを組み込んだ楽器)を使用している。古楽ファン大注目のシリーズがスタートです!


Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第2弾
まさかの壮絶な顔合わせ

ヘーバルト&ハッキネンのソナタ集

AE-10236
(2SACD HYBRID)
\5600

Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第2弾
おそるべき組み合わせ
 エーリヒ・ヘーバルト&アーポ・ハッキネン
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

 ソナタ ロ短調 BWV.1014/ソナタ イ長調 BWV.1015/
 ソナタ ホ長調 BWV.1016/ソナタ ト長調 BWV.1021/
 ソナタ ト長調 BWV.1022/ソナタ ハ短調 BWV.1017/
 ソナタ ヘ短調 BWV.1018/ソナタ ト長調 BWV.1019/
 ソナタ ホ短調 BWV.1023

エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
 ヘーバルト&ハッキネン、バッハのヴァイオリン・ソナタ集!

 ライナー・ツィパーリングのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(AE-10206)に続く、Aeolus「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第2弾は、世界的名手エーリヒ・ヘーバルトと古楽界のホープ、アーポ・ハッキネンの共演によるヴァイオリン・ソナタ集!
 アーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスター、モザイク・カルテットの第1ヴァイオリンを務めるエーリヒ・ヘーバルト。アスペレン、アンタイ、ファン・デルフト、レオンハルトといった名匠たちから古楽奏法を学んだヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、アーポ・ハッキネン。
 二人の天才による最高のアンサンブルをAeolusの高音質SACDでご堪能あれ。

 ※録音:2011年10月、2013年5月、ビフティ教会(フィンランド)





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CHANDOS



CHAN 10903
\2400→\2190
バリー・ダグラス(ピアノ) 
ブラームス:ピアノ独奏作品集 Vol.6

 ラコッツィ行進曲 Anh.III-10/
 間奏曲変ホ短調 Op.118-6/カノン Anh.III-2/
 ジーグ WoO.4-1/ジーグ WoO 4-2/
 カプリッチョ嬰ハ短調 Op.76-5/
 間奏曲イ短調 Op.76-7/カプリッチョ ハ長調 Op.76-8/
 グルックによるガヴォット Anh.1a-2/
 練習曲第1番 ショパンによるエチュード Anh.Ia-1/
 練習曲第2番 ウェーバーによるロンド Anh.Ia-1/
 練習曲第3番 J.S.バッハによるプレスと Anh.Ia-1/
 ハンガリー舞曲第2番ニ短調 WoO.1-2/
 ハンガリー舞曲第4番嬰ヘ短調 WoO.1-4/
 ハンガリー舞曲第6番変ニ長調 WoO.1-6/
 ハンガリー舞曲第7番イ長調 WoO.1-7/
 ハンガリー舞曲第8番イ短調 WoO.1-8/
 ハンガリー舞曲第9番変ホ短調 WoO.1-9/
 ハンガリー舞曲第10番ホ長調 WoO.1-10/
 練習曲第5番 J.S.バッハによるシャコンヌ Anh.Ia-1
バリー・ダグラス(ピアノ) 
 バリー・ダグラスのブラームス!第6巻完結編!

 1986年の第8回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、クライバーン以来となるロシア人以外でのゴールド・メダリストに輝いたアイルランドの名手、バリー・ダグラス。
 2012年にスタートし、Chandosの人気シリーズにまで成長したダグラスの一大プロジェクト「ブラームスのピアノ独奏作品集」もついに最終巻。
 4手連弾作品からピアノ独奏版へと編曲された「ハンガリー舞曲」(第1番、第3番、第5番は第5巻に収録)や2つのジーグなどの作品番号なしの作品、そして追加番号(Anhang)が付けられたラコッツィ行進曲やグルックの主題によるガヴォット、ショパンのエチュードやバッハのシャコンヌなどを編曲した練習曲などの凝ったレパートリーで全6巻を締めくくります。
 アイルランドの名手バリー・ダグラスによる円熟のブラームスが堂々の完結!


 



店主が心から愛するダグラスの1枚
一人でも多くの人に聴いてほしい・・・

CHANDOS
CHAN 10821
\2400→\2190
ケルティック・リフレクションズ
 シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェアー*/美しい髪の少女/
 ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/
 ザ・クリフス・オヴ・ドゥーニーン/イニシュ*/
 そっとドアを開けて/ザ・プレズント・ロックス/
 ザ・マッシュルーム・ツリー*/
 ザ・キッド・オン・ザ・マウンテン*/マイ・レイガン・ラヴ/
 キャリックファーガス/プランクスティ・ディロン/
 オーイン・オニールの哀歌/アイルランドの子守歌/庭の千草/
 ホーム・アウェイ・フロム・ホーム/
 ザ・ラグル・タグル・ジプシー/
 ダニー・ボーイ(全ピアノ編曲:バリー・ダグラス)
バリー・ダグラス(ピアノ)
エイミール・マクゲオン
 (アイリッシュ・フルート)*

 このアルバム、「ダニー・ボーイ」や「庭の千草」などの民謡や現代アイリッシュ音楽がダグラスの手によってピアノ曲に生まれ変わってるわけですが・・・素敵なんです!
 ちょっと素朴過ぎるといわれるかもしれません。
 純粋クラシックではないじゃないかといわれるかもしれません。
 でも・・・とってもいいんです。
 しみじみと切なくて、素直で優しくて。
 ノスタルジックでほろ苦くて。

 そしてさらに素敵なのが、アイリッシュ・フルートが入ってくる曲。
 これは・・・泣けるかもしれません。

 もうほとんど演歌か日本歌謡の世界なんですが、いいものはいい。
 実はこの日、たまたまパソコンの一台が調子悪くて修理の人が来てくれてたんですが、なかなか直らなくて、みるみるその人がイライラしているのがわかってきたので・・・この曲をかけてあげたんですね。
 すると・・・これまたみるみるその人のテンションが落ち着いていくのがわかるんです。
 音楽ってなんともすごいな、と。

 ジャケットもよく見てみると、「巨人のテーブル」というアイルランドの遺跡。
 そこに陽の光が差し込む幻想的な写真。
 明らかにスピリチュアルな何かを思わせるジャケット。

 ダグラス、完全に突き抜けました。
 新しい自分をつかんだんでしょう。


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CHAN 10904
(2CD/特別価格)
\2400→\2190
音楽史上最高の女流作曲家の1人
 バツェヴィチ:弦楽四重奏曲全集

 弦楽四重奏曲第1番(1938)
 弦楽四重奏曲第2番(1943)
 弦楽四重奏曲第3番(1947)
 弦楽四重奏曲第4番(1951)
 弦楽四重奏曲第5番(1955)
 弦楽四重奏曲第6番(1960)
 弦楽四重奏曲第7番(1965)
シレジア弦楽四重奏団
 〔シモン・クジェゾヴィエク
   (ヴァイオリン)、
  アルカディウシュ・クビツァ
   (ヴァイオリン)、
  ウカシュ・スィルニツキ
   (ヴィオラ)、
  ピオトル・ヤノシク(チェロ)〕
 シレジア弦楽四重奏団初登場、バツェヴィチの弦楽四重奏全集!

 これまでChandosでは、ヴァイオリン・ソナタ集、ヴァイオリン協奏曲集などの録音を発売してきたポーランドの女流ヴァイオリニスト&作曲家のグラジナ・バツェヴィチ(1909−1969)。1938年〜1965年の間に書かれた7つの弦楽四重奏曲(全集)がChandosより登場。
 演奏は、Chandos初登場となるシレジア弦楽四重奏団。1978年にシマノフスキ音楽アカデミーの卒業生たちによって結成された弦楽四重奏団で、ラ・サール、アマデウス、ジュリアード、スメタナ、アルバン・ベルクといった名だたる四重奏団に教えを受け、ポーランドを代表するアンサンブルの1つとして成長。多くの現代作品の初演も手掛けてきたポーランドの名手が演奏するバツェヴィチは、新たな名盤全集となることでしょう。
 ポーランド音楽ファン、女流作曲家ファンなど要注目の新録音です。





20世紀ポーランドの女流作曲家の開祖
CHANDOS バツェヴィチ・アルバム


 ルトスワフスキから「20世紀のポーランドを代表する作曲家であり、音楽史上最高の女流作曲家の1人」という最大級の賛辞を送られたポーランドの女流作曲家、グラジナ・バツェヴィチ(1909−1969)。
 シマノフスキのネオ・ロマンティシズムとルトスワフスキのモダニズムの間にあったギャップを埋め、共産圏時代のポーランドにおける女流作曲家の活路を開いたバツェヴィチの音楽は、近年急速に注目を集めている。

 CHANDOSはこの作曲家を熱心に取り上げてきた。

 とくに女流ヴァイオリニスト、ジョアンナ・クルコヴィチを擁してリリースしたこの3枚はレーベル白眉の名盤。
 なかでもCHAN 10533はフランス・ディアパゾン賞、ドイツ・シャルプラッテン賞、ポーランド・フレデリック賞など、欧州各国の数々の音楽賞に輝いた。

 クルコヴィチのヴァイオリンは1699年製ピエトロ・ジョヴァンニ・グァルネリ(ペトリス・グァルネリウス)。


CHAN 10250
\2400→\2190
“ポーランドのカプリッチョ”
 バツェヴィチのヴァイオリンとピアノのための作品集
  グラジナ・バツェヴィチ(1909−1969):
   ヴァイオリン・ソナタ第4番/ヴァイオリン・ソナタ第5番/
   オベレク第1番/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ/
   ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ/
   ヴァイオリンとピアノのためのカプリッチョ(世界初録音)/
   無伴奏ヴァイオリンのためのポーランド風カプリッチョ
ジョアンナ・クルコヴィチ(Vn)
グロリア・チエン(P)
グラジナ・バツェヴィチは20世紀ポーランドを代表する女性作曲家。ヴァイオリンのジョアンナ・クルコヴィツもポーランド人。現在はボストンを拠点に活動している。

CHAN 10533
\2400→\2190
バツェヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.1
 ヴァイオリン協奏曲第7番/同第3番/同第1番/序曲
ジョアンナ・クルコヴィチ(ヴァイオリン)、
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)、
ポーランド放送交響楽団
 今回はポーランドの華麗なる女流ヴァイオリン奏者ジョアンナ・クルコヴィチが、前作「ヴァイオリン・ソナタ集」(CHAN 10250)に続いてシャンドスに登場。ボストン・フィル、バークシャー響などアメリカのオーケストラでコンサートミストレスを務めてきたクルコヴィチが、祖国の先人バツェヴィチの魂と音楽を受け継ぐ ——。

CHAN 10673
\2400→¥2190
バツェヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.2
 ヴァイオリン協奏曲第4番/ヴァイオリン協奏曲第5番/
 ヴァイオリン協奏曲第2番
ヨアンナ・クルコヴィチ(ヴァイオリン)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポーランド放送交響楽団
※録音:2010年11月8日−10日&2011年2月7日−9日&2011年3月31日−4月2日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・ホール(ワルシャワ)





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CHAN 0814
\2400→\2190
<CHACONNE>
3年ぶり新作、ソフィー・イェーツ(チェンバロ)
 想像力の喜び 〜 18世紀イギリスのチェンバロ作品集

 ジョン・ブロウ:
  ドクター・ブロウのシャコンヌ、モーレイクのグラウンド
 ジェレマイア・クラーク:組曲第2番イ長調
 ウィリアム・クロフト:組曲ニ短調
 モーリス・グリーン :レッスンの組曲ハ長調
 リチャード・ジョーンズ:レッスン第3セット 変ロ長調
 トマス・オーガスティン・アーン:ソナタ第3番ト長調
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:ソナタ ハ短調 Op.17-2
ソフィー・イェーツ(チェンバロ)


 イギリスではルース・ダイソンとロバート・ウーリーに、オランダではボブ・ファン・アスペレンに師事し、ボストン古楽音楽祭での国際コンクールで優勝を果たし国際的なキャリアをスタートさせたシャンドスが誇る古楽系鍵盤奏者ソフィー・イェーツ。
 これまでも「フランス・バロック」(CHAN 0545)、「スペイン&ポルトガル」(CHAN 0560)などの作品集で成功を収めてきたイェーツの新録音は「イギリス」の作品集。
 パーセルの影響を受けたジョン・ブロウから、「ロンドンのバッハ」と呼ばれたヨハン・クリスティアン・バッハのソナタまで、イギリスの名女流チェンバリストが豪奢に彩ります。

************

 ソフィー、3年ぶりとなる新作!
 気品と優雅さ、そして可憐さ。
 チェンバロ界では貴重な存在。
 まるでBGMで聴いているかのような軽い洒落た、でもちょっと知的な気分にさせてくれる。

 ラモーの「組曲」をどうぞ。
https://youtu.be/tFhexe4Hmak

 最近は大分貫禄も増してきたみたいです。





<ソフィーの旧譜から>


French Baroque Harpsichord
CHANDOS
CHAN 0545
\2400
フランス・バロック音楽
 ダングルベール、ラモー、クープラン、フォルクレ
デビュー・アルバム。日本ではまともに紹介されなかった。
最近のように自分の個性を表面に出すというところまでは行っていないが、派手さを抑えた内的な情感というものはすでにこの頃から感じ取れる。とくにラモーでの繊細ではかない感性は秀逸。
Spanish and Portuguese Harpsichord
CHANDOS
CHAN 0560
\2400
スペイン&ポルトガルのルネッサンス・バロック音楽
 ヒメネス、コエリョ、A・カベソン、H・カベソン、カレイラ、カバニーリェス
第2作にしてグラモフォンの「エディターズ・チョイス」に選ばれているということからすると、イギリスではデビュー当時からそこそこ注目されていたということかしら。16世紀当時のヨーロッパで異常に早く器楽音楽が流行っていた頃の作品。技巧的にかなり難易度の高い作品が並んでいるが、それなりに味付けもしてある。ただちょっと優等生的すぎるかも。無名の作曲家の「エスパニョレタ」がほっと息をつける。
Rameau - Pieces de clavecin
CHANDOS
CHAN 0659
\2400
ラモー:クラヴサン曲集 第1,2,3組曲
吉田秀和が紹介していたアルバム。これまでのアルバムでも抜群の相性を見せていたラモーだったが、ようやくオール・ラモーのアルバム登場。しかも超有力盤が多数あるラモーのクラヴサン組曲。これだけの有名曲に真正面から取り組むようになったんだなあ。でもこの曲はまじめで優雅で繊細なソフィーにはまさにぴったり。そして聴いてみたら、これまでの部屋に閉じこもったような少女が、まるで毅然とした貴婦人に変身したかのような印象。

CHAN 0796
〔CHACONNE〕
\2400
ソフィー・イェーツ(チェンバロ)
J.S.バッハ:ヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟からの編曲集
 協奏曲ニ長調 BWV.972(原曲:ヴィヴァルディ, Op.3-9)
 協奏曲ト長調 BWV.973(原曲:ヴィヴァルディ, Op.7-8)
 協奏曲ニ短調 BWV.974(原曲:A.マルチェッロ)
 協奏曲ト短調 BWV.975(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-6)
 協奏曲ハ長調 BWV.976(原曲:ヴィヴァルディ, Op.3-12)
 協奏曲ヘ長調 BWV.978(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-1)
 協奏曲ト長調 BWV.980(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-1)
 協奏曲ハ短調 BWV.981(原曲:B.マルチェッロ)
 英国の清廉なる女流チェンバリスト。ソフィー・イェーツが弾くJ.S.バッハ!

 イギリスではルース・ダイソンとロバート・ウーリーに、オランダではボブ・ファン・アスペレンに師事し、ボストン古楽音楽祭での国際コンクールで優勝を果たし国際的なキャリアをスタートさせたシャンドスが誇る古楽系鍵盤奏者ソフィー・イェーツ。
 18世紀フランス、クロード=ベニーニュ・バルバートル(1727−1799)の「クラヴサン曲集(1759)」(CHAN 0777)に続き、イェーツが弾くのは待望の大バッハ。
 ヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟の音楽からの編曲作品集!
 J.S.バッハが大きな影響を受けた18世紀イタリアの音楽と作風、そして同世代の3人のイタリア人作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディ、アレッサンドロ・マルチェッロ、ベネデット・マルチェッロの「協奏曲」。
 初期バロック時代における中心地としての役割を担ったヴェネツィア、そこでのヴァイオリンのサウンドを鍵盤楽器で表現するという難しいテーマに挑んだバッハ。
 「イタリア協奏曲」へと続くJ.S.バッハのイタリア音楽からの影響、卓越した作曲、編曲技法の妙を、イギリスの名女流チェンバリスト、ソフィー・イェーツの素晴らしき解釈で ——。

 ※録音:2012年8月20日−21日、セント・ジョージ教会(ブランドン・ヒル、ブリストル)
 ※使用楽器:ダブル・マニュアル・ハープシコード(アンドルー・ガーリック1996年) 〜 パリ音楽院音楽博物館所蔵のジャン・クロード・グージョン(1748年製、パリ)のレプリカ






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CHANDOS CLASSICS



CHAN 10906X
(5CD/特別価格)
\7200→\6690
貴重な録音、全部まとめます。

ドホナーニ:管弦楽作品集


 交響曲第1番 Op.9/
 交響曲第2番 Op.40/

 ピアノ協奏曲第1番 Op.5*/
 ピアノ協奏曲第2番 Op.42*

 ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.43†/
 ハープ協奏曲 Op.45‡/
 ピアノ協奏曲第2番 Op.42*

 アメリカン・ラプソディ Op.47/
 ハンガリー牧歌 Op.32b/
 組曲 Op.19/
 童謡の主題による変奏曲 Op.25/
 バレエ音楽《ピエレットのヴェール》からの組曲 Op.18/
 交響的瞬間 Op.36/
マティアス・バーメルト(指揮)
BBCフィルハーモニック
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)†
ハワード・シェリー(ピアノ)*
クリフォード・ランタフ(ハープ)‡

 マティアス・バーメルトがChandosに残した名録音、エルンスト・フォン・ドホナーニの管弦楽作品集。
 2つの交響曲や組曲、変奏曲、そしてジェームズ・エーネスやハワード・シェリーといった名手による協奏曲を集めた豪華5枚組BOXが登場!




iTinerant


iC 022
\2500
J.S.バッハとリパッティの作品集
 J.S.バッハ:
  2台のピアノのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061、
  主よ人の望みの喜びよ
 バッハ=ブゾーニ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
   ニ短調 BWV.1004 より《シャコンヌ》
 リパッティ:
  夜想曲、2台のピアノと管弦楽のための協奏交響曲 Op.5
アルベルト・ポルトゥゲイス(ピアノ)
ステファノ・グレコ(ピアノ)
ジョルジーナ・サンチェス(指揮)
カメラータ・ユース・オーケストラ・デ・レオン
 イタリアのピアニスト、アルベルト・ポルトゥゲイスとステファノ・グレコが共演する、J.S.バッハとリパッティの作品集。
 ブゾーニ編曲の両手のためのピアノ版「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番」のシャコンヌも収録しており聴きどころ満載の1枚。
 

iE 001
\2500
クープラン:モテット集
 サント=コロンブ:
  2台のヴィオールのための前奏曲、
  ファンタジーとロンドー、嘆き
 F.クープラン:
  いざ、主に向かいて喜びの声をあげよ、
  喜びたまえ天の女王、主よ王を助けたまえ、
  われ汝に向かいて目を上げ、3つのルソン・ド・テネブレ、
  聖アウグスティヌスの日のためのモテット《教会の喜びの声》
 L.クープラン:フーガ
 ニヴェル:オルガンのための前奏曲
 バルトロッティ:テオルボのためのパッサコード
ラ・ベルモント、他

 クープランを中心とした17世紀から18世紀のフランスで活躍した作曲家たちのバロック作品集。
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のために書かれたフランス作品の追及をするピリオド・アンサンブル、ラ・ベルモントが得意のフレンチ・レパートリーを披露する。

 2012年11月16日−18日の録音。

 

iE 002
\2500
コルセッリ:
 ソプラノ、2本のヴァイオリンと通奏低音のための
  カンタータ&ヴァイオリン・ソナタ集
アリシア・アモ(ソプラノ)
ムジカ・ボスカレッチャ
 18世紀イタリアの作曲家コルセッリは、1734年にマドリード王宮の司教補佐宮廷楽長、王室礼拝堂の名目的楽長を務めるなどスペインを活躍の場とした音楽家。アリシア・アモはヴァイオリンも弾きこなす珍しい経歴を持つソプラノ歌手。
 ヴァイオリンソ・ナタのソリストはムジカ・ポスカレッチャのメンバーであるアンドーニ・メルセーロが演奏する。
 

iC 021
\2500
イタリア・オペラの作曲家、ロッシーニの声楽作品集
 ロッシーニ:
  グラナダにて(スペイン風アリエッタ)/
  スペインのカンツォネッタ/散歩/アラゴネーゼ/
  ソルツィコ/スペインの暴君/誘い/約束/
  ジョルノ・セレーノ
   (ヴォーカル・カルテット版/世界初録音)/他
様々なアーティスト
 イタリア・オペラの作曲家、ロッシーニの声楽作品集。ジョルノ・セレーノのヴォーカル・カルテット版の世界初録音の収録がポイント。

 2014年6月9日−13日の録音。
 

iK 002
\2500
魅惑のメロディ
 カッチーニ:わが麗しのアマリッリ/
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア(エア)/
 フォーレ:夢のあとで/シューベルト:セレナード/
 サン=サーンス:白鳥/
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18より第2楽章(クラリネット編)/
 マスネ:《タイス》より瞑想曲/他
デュオ・メビウス
 J.S.バッハの「G線上のアリア」、サン=サーンスの「白鳥」など美しい旋律で有名な曲をスペインのデュオ・メビウスがクラリネットとピアノで旋律を魅惑的に描いて行く。



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BMC



BMC CD201
(2CD)
\4600→\4190
ヴェーグとカメラータ・アカデミカの
 シューベルト:交響曲全集完結編!?

  シューベルト:
   (1)交響曲第1番 ニ長調 D82
   (2)交響曲第2番 変ロ長調 D125
   (3)交響曲第3番 ニ長調 D200
   (4)交響曲第4番 ハ短調 D417 「悲劇的」
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)
カメラータ・アカデミカ
 シャーンドル・ヴェーグとカメラータ・アカデミカのシューベルト:交響曲全集完結編!?

 録音:1996年(2)(3)5月26日(D125,D200),(1)5月27日(D82),(4)5月30日(D417)、ケルン、ライヴ [120'52] ※日本語オビ・解説付き

 シャーンドル・ヴェーグ(1912-97)が最晩年の1996 年5 月にケルンで手兵カメラータ・アカデミカを指揮したシューベルトの交響曲第1 番から第4 番の録音がCD化。
 ヴェーグとカメラータ・アカデミカによるシューベルトの交響曲は既に第5 番、第6 番、未完成、グレイトがCAPRICCIO(PHOENIX) から発売されているので、これでレーベルをまたいで全集が完結したことになる。
 ヴェーグ四重奏団のヴァイオリニストとして、教育者として高名なヴェーグのシューベルトは、オーケストラの自発性を引き出して一体感と充実感を大きく湧き上がらせるようなもので、しかもライヴ録音なのでさらに白熱している。ガチッとまとめたシンフォニックな演奏では決して出せない温かさと楽しさは、十代後半のシューベルトの音楽の魅力を万全に引き出している。




ここでヴェーグのシューベルト交響曲第5〜9番が聴ける
BRILLIANT のライセンス盤
ロイ・グッドマンとの合わせ技セット

BRILLIANT
BRL94218
(4CD)
\2800
シューベルト:交響曲全集 ロイ・グッドマン指揮、
ザ・ハノーヴァー・バンド(第1番〜第4番)

シャンドール・ヴェーグ指揮、
カメラータ・ザルツブルク(第5番〜第9番) 



どうせならオリジナルのアルバムで聴きたいという方

残念ながらすでにメーカー完売(某中古ショップでは15000円近い値段で取引されていた・・・)

海外で少数在庫発掘。先着になりますが。
PHOENIX 437
(2CD)
\4800
シューベルト(1797-1828):交響曲第 5.6.8.9 番
CD1:
 1.交響曲第 5 番変ロ長調 D485/
 2.交響曲第 6 番ハ長調 D589/
CD2:
 1.交響曲第 8 番(第7 番) ロ短調「未完成」D759/
 2.交響曲第 9 番(第8 番) ハ長調「グレート」D944
カメラータ・ザルツブルク/
シャンドール・ヴェーグ(指揮)

 Capriccio レーベル10535 と10503 の2 枚を兄弟レーベルPHOENIXがセットにしたもの。
 定評あるヴェーグのシューベルトです。例え「グレート」でも壮大さを前面に出す演奏ではなく、どちらかというと爽やかに流す演奏です。もちろん軽いわけではないのですが、やはりウィーン的な洒脱さを重視しています。そんなヴェーグの美質が最も現れているのが、第5 番の可愛らしい変ロ長調の交響曲でしょう。歌心満載の第1 楽章、清流のように心地良く流れる第2 楽章、朴訥さがステキな第3 楽章、弾む心が抑えられない終楽章と、なんとも魅力に満ちています。





BMCレーベルのヴェーグ・アルバムといえば
大ベストセラーのこれ!

CD 194
(2CD)
\4600
ヴェーグ・イン・ハンガリー
 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲 op. 62
 モーツァルト:
  交響曲第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
 ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D. 944「ザ・グレイト」
シャンドール・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク
1993年3月23日、1995年3月20日、ブダペスト春の音楽祭

 ハンガリーの近現代音楽録音を得意とするBMCが突如ハンガリーの大偉人シャンドール・ヴェーグの最晩年の録音を出してきた。
 ワルターと並ぶ20世紀最大のモーツァルト指揮者ヴェーグ。一部では神格化されているが、最近ではあまりその名を聞くことはなかった。
 そのヴェーグが80歳を超えてブダペストで行った里帰り公演。もちろんモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ,ザルツブルク(カメラータ・ザルツブルク)を引き連れての栄えある演奏会。凱旋公演と言ってもいいだろう。80代を迎えてなおそうそうたる大曲を指揮する巨匠のハートも勇ましい。
 1997年に亡くなるヴェーグの本当に最晩年の貴重な録音・・・よくぞ出してきてくれた。

 

BMC CD233
\2300
「ジェルジ&マリア・クルターク・プレイズ・クルターク
 (クルターク自作自演集)」

  ジェルジュ・クルターク(b.1926):
   《遊び》(ヤテコーク)選集
   4手のための組曲(1950-51)(全43曲収録)
ジェルジ・クルターク(Pf)
マリア・クルターク(Pf)
 祝・クルターク生誕90年記念特別リリース!

 録音:1955-2001年にハンガリー放送で録音された未発表音源およびライヴ・レコーディングによる[40:49] ※日本語オビ・解説付き

 今年90 歳を迎えた現代ハンガリーを代表する作曲家クルタークの長年の業績を祝しハンガリー放送に秘蔵されていた自作自演の音源をまとめてリリース。
 ほとんどが未発表音源でピアニスト、現代音楽愛好家、クルターク・ファン、研究者には垂涎のディスクです。
 《遊び》(ヤテコーク)は1973 年に書き始められ現在第8 集まで楽譜が刊行されているピアノのための小品シリーズ。音楽上のアイデア実験、霊感、奇想、創意、寓意、ユーモア、ファンタジーなどありとあらゆるエッセンスが詰め込まれたクルターク版ミクロコスモスと言ってよいほどの名品です。日本でも楽譜が出版されているため最近ではコンサートで取り上げるピアニスト、ピアノ学習者も多く、今回のクルターク夫妻によるアット・ホームでイメージ豊かな自作自演盤は多くの人々に示唆を与えるでしょう。
 また「4 手のための組曲」はバロック、古典派を換骨奪胎したユーモアあふれる軽やかさが魅力です。
 

BMC CD218
\2300
「運命のヒュペリオンの歌」
 〜ラースロー・シャーリ(b.1940)作品集

  (1)そこにあるものがある(2005)
  (2)ストラヴィンスキーの追憶に(1980-2001)
  (3)イクストランへの旅(1980)
  (4)運命のヒュペリオンの歌(1985-86)
  (5)最後の旅(1992)
  (6)ルダス・コラリス(2013)
  (7)ヘクサグラム(1988)
(1)-(7)ゲザ・ゲメシ(指揮)
(1)(3)-(7)BHKZアカデミー、
(2)MR交響楽団管楽器奏者
(1)(7)スコラ・カントルム・ブダペスト
 (芸術監督:タマーシュ・ブブノー)
(3)(5)クララ・チョルダーシュ(MS)
 機関車交響曲でお馴染み(?)シャーリの作品集

 録音:2009-2014年、[55:14]

 ラースロー・シャーリはエトヴェシュと並ぶ現代ハンガリーを代表する作曲家の一人。当BMCレーベルでは機関車交響曲(サンプリングした蒸気機関車の音のみで製作された現代音楽です。BMCCD010)はじめ既に4タイトルの作品集が発売になっている。
 シャーリは1972 年にダルムシュタットに赴きクリスティアン・ウルフの音楽に触れたことが大きな転機となり以後、野心的な音楽を数多く発表した。このディスクでは幅広い年代の作品が選ばれており、彼の音楽の多様性を知ることができる。
 作風はミニマルではないが反復もしくは不規則な反復を基本的な推進力として様々な音色、モティーフの変化が移り行く風景のように変わってゆくもの。アルバム・タイトルになっている「運命のハイペリオンの歌」は20 分に及ぶ大作で幾層にも重ねられた弦楽によるドローンが延々と大河のようにうねり続ける。アイヴズの「宵闇のセントラル・パーク」を思わせるメランコリックで美しい作品。



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GEGA NEW



GD 383
\2100→\1890
まだまだ生きてます!
 タバコフ指揮、ショスタコーヴィチ交響曲全集チクルスVol.4 最新盤!
「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.4」

 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第11番「1905年」Op.103
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 お待たせしました!好評のタバコフ指揮、ショスタコーヴィチ交響曲全集チクルスVol.4 最新盤!

 録音:2013年2月ブルガリア国立放送スタジオ1(セッション録音) 59:47
 演奏タイミング:[14:58][18:00][12:33][14:14] ※日本語オビ・解説付き

 日本では知る人ぞ知るブルガリアの名指揮者エミール・タバコフによるショスタコーヴィチの交響曲、最新録音です。既に第4 番、第8 番、第7 番の順でリリースされ、その録音の順番(選曲)のセンスも演奏そのままに大変個性的ですが、今回も聴き手に媚びる姿勢が全くない、無骨な頑固職人のように俺のやりたいようにやるんだ、という強固な意志が感じられます。全体にゴツゴツ、ジャリジャリとした演奏は近年稀にみる男道、体育会系全開のショスタコーヴィチ。決してうまいとは言えないブルガリア国立放送響を鞭打って叱咤激励し迫真の演奏を生み出しました。録音はこれまでと同様、スタジオでじっくり、ねっとりと行われたセッション・レコーディング。音質も大変優秀で弦楽の弓が弦をこするガシガシという音が耳元で間近に聞こえ迫力満点。





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 第3弾から2年。てっきり頓挫したかと思ったタバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集チクルス。
 まだまだ生きていた!
 堂々の第4弾!


第1〜3弾!

GD 380
\2100
タバコフ/ショスタコーヴィチ交響曲全集第1弾!
  ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第1弾!日本語オビ・解説付き!

 2013年4月、62:42、STEREO、演奏タイミング:27:07/9:13/26:23

 エミール・タバコフとブルガリア国立放送響のショスタコーヴィチ:交響曲シリーズ第1 弾が登場。タバコフは1947 年生まれ、ブルガリアの指揮者で作曲家。CAPRICCIO から出ていたマーラーの交響曲全集は意外な名演として、知る人ぞ知る名盤。
 タバコフは余計な思い入れを排し終始速目のテンポでストレートに音楽を構築していくが、その緊張感が凄い。オーケストラの技術とアンサンブルも見事で、ブルガリア国立放響の上手さに驚くに違いない。録音も大変優秀で、あまたあるショスタコーヴィチ

GD 381
\2100
「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.2」
 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第2弾!日本語オビ・解説付き!

 録音:2013年1月ブルガリア国立放送スタジオ1,ソフィア(セッション録音)66:47、STEREO
 演奏タイミング:28:41/6:32/6:21/11:38/13:33

 タバコフ指揮のブルガリア国立放送響による『ショスタコーヴィチ:交響曲全集』の第2弾。ブルガリア国立音楽院でコントラバスと指揮を学んだエミール・タバコフ(1947 年生まれ)は、作曲家としても活動し、様々な方面で活躍しています。
 彼の名が、日本のリスナーも含めて広く知れ渡ったのは、90 年前後に録音したソフィア・フィルとのマーラーの交響曲全集でした。アンサンブル的には決してヴィルトゥオーゾとはいえなかったオーケストラを率いて、非凡なマーラーを聴かせ、カルトな人気を得ました。2008 年からブルガリア放送響のシェフに招かれて、オーケストラ・ビルダーとしての手腕を発揮し、同響の演奏レベルをメキメキと上げてきました。
 タバコフの指揮は、オーケストラの機能をいかに発揮するかに主眼が置かれ、作曲家らしい音楽の流れを重視した自然体の解釈に好感が持てます。例えば、楽句のセクションごとの区分が明確で、どのフレーズもクリアに聴き分けられて、見通しが良い。そして長大な両端楽章とスケルツォ的な第2、第3楽章、そして陰鬱な第4楽章の対比も鮮やかで、それぞれの音楽の性格が適切に描かれています。両端楽章中間部の強奏部は、ただ音が大きく力技で押し切るのではなく、厳しさの点に於いて、どことなくムラヴィンスキーを彷彿とさせる部分もある、というのは言い過ぎでしょうか。
 加えて、本盤は録音の良さも特筆に値するでしょう。このシリーズが完成すればマーラーに代わるタバコフの代表盤となるでしょう。

GD 382
\2100
タバコフ(指揮)&ブルガリア国立放送響
 「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.3」

  ショスタコーヴィチ:
   交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第3弾!日本語オビ・解説付き!

 録音:2011年6月13-17日、ブルガリア国立放送スタジオ1,ソフィア(セッション録音)74:27、STEREO/演奏タイミング 27:19/10:52/18:33/17:43

 ショスタコーヴィチの交響曲第7 番は、ドイツ軍によるソ連侵攻開始直後に作曲が開始。ドイツ軍に包囲、連日爆撃が行われ放棄もやむなしとされたレニングラードで大半が書かれ、レニングラードとその市民に捧げられた。開戦から1 年もたたずに初演。ファシズムへの抵抗の象徴としてソ連内外で相次いで再演、特に人気だった米国では初演からの1 年間で60 回以上も演奏された。
 「標題的音楽」から「純音楽」へ、解釈が180 度転換したのもこの作品の大きな特徴だ。終戦から70 年が経とうとしている現在(2014 年12 月8 日)、《レニングラード交響曲》をファシズムへの勝利の象徴として、勝利の賛歌を壮大に打ち上げる演奏はほとんどなくなった。
 タバコフの指揮も、悲劇性や勝利の賛歌を強調した過度に劇的なものではなく、極めて理知的に展開する。第1 弾の第4番、第2 弾の第8 番同様、音楽の全体的な流れは自然で、繊細かつしなやかな表現に好感が持てる。第1楽章冒頭の「人間の主題」は、弦楽器がダウン・ボウ、アップ・ボウを一音ごと交互に繰り返すが、弓全体を使ったテヌートのたっぷりとした響きは、まるでパイプ・オルガンのようだ。弦が冒頭より1オクターヴ上で「人間の主題」を奏でて静かになるまで、低音に比重をおいてオーケストラがすみずみまで明快に鳴り響いている。静かになった部分で現れる「平穏な生活の主題」(ヴィオラとコントラバスの伴奏は、交響曲第5 番第1 楽章主部の低弦とピアノの伴奏の音形と酷似している)のニュアンスのきめが細かく内面的で叙情的な表現は、音楽に潤いをもたらしている。小太鼓の規則的なリズムにのって「戦争の主題」が楽器を替えて執拗に繰り返され、次第にオーケストレーションが厚くなってゆく箇所は、この交響曲を代表する部分だが、決してアッチェレランド的にテンポを煽るのではなく、端整で堅牢な造形性に貫かれる中で、デュナーミクと音色的コントラストを中心にして効果を上げていく点は、タバコフの類まれなバランス感覚を物語っている。第2、第3楽章も、研ぎ澄まされたディテールと心に染み入るニュアンスに満ちている。とりわけ第3 楽章後半、しばらく弱音が続いたあと、コラール主題が再現された時に「パッ」と光が差したようになる瞬間の宗教的な煌きは、この演奏の孤高のごとく深い内面性の象徴になっている。
 終楽章は、鮮明なディテールの処理と確信に満ちたデュナーミクで、音楽は加熱するが、過剰な演出は避け、終始洗練された表現を失っていない。したがって、音楽のスケールはあまり大きいとは言えないが、作品そのものがもっとも質朴な姿で語りかけてくるといった質の表現で、聴くほどに味わいが増してくる類の演奏ということができる。
 指揮者とオーケストラの作品に対する共感が、このような押し付けがましさが一切ない形で現れた演奏は多くなく、「純音楽」としての《レニングラード交響曲》の本質が十全に示された稀有な名演として、歓迎すべき新盤である。

 

GD 150
\2100
「水晶の夢」
 〜アルベーナ・ペトロヴィッチ・ヴラチャンスカ:
  ピアノ作品集

   水晶の夢(2013)、神秘の夢(2015)、燃える影(2013)、
   ジャスト・シャドウ(2014)、隠された手紙(2015)、
   《ちょっと待って下さい》(2014)
ロマイン・ノスバウム(Pf)
 録音:2015年11月ブルガリア・コンサートホール,ソフィア、52:37

 アルベーナ・ペトロヴィッチ・ヴラチャンスカ(Albena Petrovic Vratchanska)はルクセンブルク人の両親のもとブルガリアで生まれた女流作曲家で現在はルクセンブルクで活動を続けている。
 現時点で600 曲あまりの作品を発表している多作家でヨーロッパの多くの音楽祭で演奏されているとのこと。このディスクには最近のピアノ曲が収められており、東欧風の民族音楽を基本としてプリペアド、内部奏法も駆使したミステリアスでアキゾチックなピアノ作品集。
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GR 31
\2100→\1890
「東からの風」〜ブルガリアのピアノ組曲
 (1)リュボミール・ピプコフ(1904-74):
  ブルガリア組曲Op.2(1928)
 (2)パラシケフ・ハジエフ(1912-92):
  旋律的練習曲(全19曲)(1950)
 (3)パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):
  ブルガリアの歌と踊りOp.25(1932)
ヴィクトリア・テレキエフ(Pf)
 録音: 2015 年7 月ミラノ、48:14

 ブルガリアを代表する作曲家ヴラディゲロフを始め民族的なピアノのための組曲を集めた興味深いアルバム。ピプコフは師匠であるポール・デュカスの影響を受けた温かい作風。ハジエフやヴラディゲロフもブルガリアの伝統音楽に根差した聴きやすい作品を残しています。
 ピアノのテレキエフはブルガリア系のイタリアのピアニスト。マリピエロ:ピアノ作品集(NUOVA ERA)でCD デビュー以来BRILLIANT などに録音し、コンサートもイタリアを中心に精力的に行っている中堅ピアニストです。



こんな方です。
https://youtu.be/rMrCNG2Tbo8




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GENUIN



GEN 16425
\2300→\2090
バドゥラ=スコダの至芸!得意のシューベルト!
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D850
  3つのピアノ曲 D946
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
 長老ピアニスト、バドゥラ=スコダの至芸!得意のシューベルト!日本語解説付き!

 録音:(1)2005 年3 月30-31 日、ウィーナー・ノイシュタット (2)2014 年12 月29-30 日、アイゼンシュタット、62'48 ※日本語オビ・解説付き

 レコード芸術誌2016 年5 月号070 ページで前田昭雄氏が「たゆまない解釈の歩みに尊敬を感じる」と賞賛を送っているCD。
 最長老ピアニストにしてウィーンのピアノ曲の権威、パウル・バドゥラ=スコダが、長年に渡り最も心血を注いできたシューベルト。
 ピアノ・ソナタ第17番は10年前の録音だが、この明るく長大でピアニスト泣かせのまとめづらい難曲を、バドゥラ=スコダが探求と経験から得た奥深い理解によって、恐ろしく説得力のある演奏を繰り広げている。
 まさに至芸。
 2014年のD946 ともども、老巨匠の今の芸術的高みを実感させられる演奏。
最長老ピアニストにしてウィーンのピアノ曲の権威、パウル・バドゥラ=スコダのシューベルト。
まさに至芸。
 

GEN 16416
\2300
「シューベルト&シューマン作品集とリスト&
 ゴドフスキーによる編曲集」

  シューベルト:
   幻想曲 ハ長調 「さすらい人幻想曲」 D760/
   さすらい人 D489/春の想い D686/
   君は私の憩い D 776/鱒 D550
  リスト:
   シューベルトの春の想い/シューベルトの君は私の憩い/
   シューベルトの鱒
  シューマン:
   君は花のよう Op.25-24/春の夜 Op.39-12/
   君に捧ぐ Op.25-1
  ゴドフスキー:シューマンの君は花のよう
  リスト:シューマンの春の夜/シューマンの君に捧ぐ
ウィリアム・ユン(ピアノ)
イザベレ・カテリーネ・ヴィルマー(ソプラノ)
 マニアックなプログラミング!シューベルトとシューマンの原曲と編曲を同時収録!

 録音:2015 年10 月26-29 日,ノイマルクト,ライプツィヒ、64'26

 韓国出身の注目のピアニスト、ウィリアム・ユンと、ドイツのソプラノ、イザベレ・カテリーネ・ヴィルマーによるシューベルトとシューマンの作品集だが、かなり手が込んだ選曲だ。まずシューベルトの有名なさすらい人幻想曲と、その第2 楽章の素材の元になった歌曲の「さすらい人」を収録。さらにシューベルトの「春の想い」、「君は私の憩い」、「鱒」を原曲とリスト編曲で。さらにシューマンの「君は花のよう」を原曲とゴドフスキー編曲とで、「春の夜」と「君に捧ぐ」を原曲とリスト編曲で収録。原曲と編曲を容易に比べることができる。
 ウィリアム・ユン William Youn(ヨンではない)、韓国名 ユン・ホンチョン は韓国、ソウルの生まれ。6 歳でピアノを習い始め、13 歳で米国、ボストンのニュー・イングランド音楽院に5 年間留学、さらにドイツのハノーファーで更なる研鑽を積む。現在はドイツを拠点に精力的な活動を行っている。イザベレ・カテリーネ・ヴィルマーはハンブルクの生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーでディプロマを得てから5 年ほどの若いソプラノだが、その豊かで瑞々しい声は大きな未来を感じさせてくれる。
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GEN 16408
\2300→\2090
イリーナ・ゲオルギエヴァ、シューマン・ラヴェル
 シューマン:子供の情景 Op.15
 ラヴェル:夜のガスパール
 シューマン:クライスレリアーナ Op.16
イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
 録音:2014 年11 月2‐7 日,ライプツィヒ、73'53

 イリーナ・ゲオルギエヴァはブルガリアのソフィア生まれのピアニスト。生地で学んだ後、バーゼル音楽アカデミーでルドルフ・ブーフビンダーに学んだ。洗練された美感と高度な技術を兼ね備えており、2015 年3 月にはウィーンの楽友協会でのウィーン・デビュー公演を大成功に終わらせている。まだ西欧に出て間もないピアニストだが、確実に評判はグングン上がっていくだろう。


イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
地元GEGAのアルバム

GEGA
GD 262
\2000
「イリーナ・ゲオルギエヴァ・プレイズ・ラフマニノフ」
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36/
 前奏曲集(嬰ヘ短調 Op.23-1/変ロ長調 Op.23-2/
 ニ短調 Op.23-3/ニ長調 Op.23-4/ト短調 Op.23-5/
 変ホ長調 Op.23-6/ハ短調 Op.23-7)/
 コレッリの主題による変奏曲 Op.42
イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
驚くべき逸材登場!イリーナ・ゲオルギエヴァのラフマニノフ

録音:2011年3月5-7日、ソフィア, DDD、57'59

 大いに注目すべき逸材の登場。イリーナ・ゲオルギエヴァは1978年、ブルガリアのソフィア生まれのピアニスト。ソフィア音楽院で学んだ後、スイスのバーゼル音楽院でルドルフ・ブフビンダーに学んだ。おそらくこれがデビュー録音だと思われる。力強く打ち鳴らされる、感傷性に流されない生々しいラフマニノフで、思いっきりのよいダイナミックな音楽でありながら、しかもニュアンスも豊かで決して荒削りではない。彼女は今後ますますの活躍が期待できるだろう。
 なお米国で活動する同姓同名の指揮者は別人。


イリーナ・ゲオルギエヴァ・・・モデル、というかそれ以上。

スクリャービンの左手のための小品 Op.9より「夜想曲」をどうぞ
https://youtu.be/3tc80X4NSyM
 
GEN 16410
\2300
「シューベルト:男声合唱曲全集 第2集」
 水の上の精霊の歌 D714/若々しい5月の生気 D61/
 牧場の羊飼い D513/愛による幸せ D55/
 吟遊詩人の歌 D147/アリ・ベイへの哀悼 D140/
 「人質」 D435—盗賊の歌/舟人の歌 D835/
 堂々とした太陽の馬 D64/
 「フィエラブラス」 D796-騎士の歌/
 Chor der Ritter D796/14/兵士の歌 D822/
 戦いの歌 D912/戦に臨む酒宴の歌 D169/
 険しい星の道を昇る者は D63/戦の歌 D443/
 崇高な座に就き D62/剣の歌 D170/若者の喜び D983/
 愛 D983A/輪舞に D983B/夜 D983C/雪が融けて D130/
 狩りの歌 D521/16世紀の酒宴の歌 D847/
 酒の歌 D356/酒と愛 D901/素敵な夜に D903
ヤン・シューマッハー(指揮)
カメラータ・ムジカ・リンブルク
クリストフ・プレガルディエン(T)
アンドレアス・フレーゼ(Pf)
ヴェロニカ・ハーゲン(Va)
レナ・エッケルス(Va)
イヴ・サンド(Vc)
リリアン・マン(Vc)
ペトル・イウガ(Cb)
 録音:2008 年4 月,2014 年3 月,9 月,2015 年3 月,ディーツ、2015 年8 月,フランクフルト、66'48

 第1 集(GEN 15349)に続くヤン・シューマッハーとカメラータ・ムジカ・リンブルクによるシューベルトの男声合唱曲全集の第2 集。
 名曲がたくさんあり、男性合唱団では重要なレパートリーになっているシューベルトの男声合唱曲だが、CD でまとまって聞けるのは貴重。カメラータ・ムジカ・リンブルクは1999 年創立。創立以来ヤン・シューマッハーが指導にあたり、たいへん優れた男声合唱団に成長している。第1 集と同じくクリストフ・プレガルディエンが参加しているのが嬉しい。
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GEN 16413
\2300→\2090
ナタリア・エーヴァルトの初の独奏CD
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D894 「幻想」
 シューマン:クライスレリアーナ Op.16
ナタリア・エーヴァルト(ピアノ)
 録音:2015 年3 月2‐4 日,ライプツィヒ、79'02

 ナタリア・エーヴァルトの初の独奏CD。ナタリア・エーヴァルトは1983 年、ドイツの大学町、イェーナの生まれ。ワイマールで学んだ後、16 歳でヘルシンキのシベリウス・アカデミーで学んでいる。また彼女はエフゲニー・コロリオフからの指導も長く、大きな影響を受けている。シューベルトのソナタもシューマンのクライスレリアーナもどちらも幻想曲 Fantasia と副題的に銘打たれた作品で、エーヴァルトは思索的な深みをたっぷりと感じさせる、素晴らしい幻想の世界を繰り広げてくれる。




中国のオケとベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番をやってます。
https://youtu.be/Wdir-LWEB64

 今回のアルバムもそうですが、穏やかで暖かく厚みのあるピアノ。
 
GEN 16417
\2300
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 全曲
 第1番 ト短調/ 第2番 イ短調/
 第3番 ニ短調 「バラード」/ 第4番 ホ短調/
 第5番 ト長調/ 第6 番 ホ長調
イヴォンネ・スメラーズ(ヴァイオリン)
 録音:2015 年5 月2-3 日,6 月13-14日,9 月5-9 日,フランクフルト、78'01

 オランダ出身のヴァイオリニスト、イヴォンネ・スメラーズが挑むイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲。10 歳でアムステルダムのコンセルトヘボウの舞台で演奏したという天才少女だったイヴォンネ・スメラーズは、その後ドイツで学び、若い世代で特に注目されるヴァイオリニストに成長した。卓越したテクニックでイザイの音楽に切り込む演奏には強い求心力が宿っている。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタには優れた演奏が多々あるが、このスメラーズの若々しい演奏もその一つに数えられるだろう。
 
GEN 16420
\2300
「ヴァリエタス」〜2014年ライプツィヒ国際バッハ・コンクール
 優勝者ジャン=クリストフ・ディジュ
ジャン=クリストフ・ディジュ(Cemb)
 ヘンデル:
  プレリュード ト短調 HWV573/プレリュードとアレグロ ト短調 HWV574/
  エール・ラメント ト短調 HWV467/組曲 ト短調 HWV453—シャコンヌ
 ブクステフーデ:トッカータ ト長調 BuxWV165
 ベーム:アリア「イエスよ、あなたあまりに美しく」に基づくパルティータ ハ長調
 マッテゾン:大通奏低音教程から
  (第18 練習曲 ホ長調/第4 練習曲 ホ短調/ 第5 練習曲 ハ長調)
 テレマン:組曲 ト長調 TWV32:13
 C.P.E.バッハ:
  専門家と愛好家のためのソナタ集と自由な幻想曲集およびロンド集 第2巻 Wq56—ロンド ハ長調
 録音: 2016 年2 月14-16 日,ライプツィヒ、81'31

 2014 年ライプツィヒ国際バッハ・コンクールのチェンバロ部門での優勝者、ジャン=クリストフ・ディジュによるヘンデル、ブクステフーデ、ベーム、マッテゾン、テレマン、C.P.E.バッハの作品集。
 ディジュは1982 年、フランスのレユニオン(マダガスカル島の東に位置する島)の生まれ。パリ音楽院でピアノを学んでいる時にチェンバロに興味を示し、フライブルグ音楽大学でチェンバロを本格的に学ぶ。音色はサラッと爽やかなのだが、音楽には柔らかさと温かみがあり、優勝も当然と思われるたいへん魅力的な演奏ばかりだ。チェンバロ愛好家は逃してはいけないCD だ。
 
GEN 16421
\2300
フルート・アンサンブル
 「Incantations」

 ロッシーニ:踊り
 ロスマン:「メドゥーサ」—
  美女とアテネの罵倒の声,怪物とペルセウスの戦い
 ドビュッシー:パックの踊り
 メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」—
  夜想曲,スケルツォ,妖精の歌,
  ベルガマスク舞曲,フィナーレ
 ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
 クラーク:呪文
 マレ:スペインのフォリア
 サン=サーンス:死の舞踊 Op.40
クインテセンツ
 (ライプツィヒ・フルート・アンサンブル):
  【アンナ・ガルツリ=ヴァールゲルン(fl)
   グトルン・ヒンツェ(fl)
   ウテ・ギュンター(fl)
   ベッティーネ・カイサー(fl)
   クリスティアン・シュプレンガー(fl)】
 録音:2015 年3 月2‐4 日,ライプツィヒ、69'11

 ライプツィヒのフルート・アンサンブル、クインテセンツの新刊。精密なアンサンブルと美しい音色によって、いずれも軽やかで生き生きした音楽に仕立て上げられている。
 今回はメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」のスケルツォやドップラーのハンガリー田園幻想曲など、元々フルートが活躍する曲が多いのだが、そうした曲でもさらにフルートが引き立っているのがさすがだ。
 

GEN 16422
\2300
ウィリアム・ブランク(b.1957):調和
 (1)楽章 Satz(2005)
 (2)痕跡 Traces(2006)
 (3)トラクルの詩 Trakl Lied(2007)
バルバラ・ザニケッリ(ソプラノ)
シネ・ノミネ四重奏団
 録音:2012 年8 月1-5 日、2013 年1 月3-5 日,ローザンヌ、47'16

 ローザンヌを拠点に活躍する人気弦楽四重奏団、シネ・ノミネ四重奏団が演奏するウィリアム・ブランクの3 作。
 ブランクは1957 年、スイス、モントルー生まれの作曲家。ここに収録されている3曲は、楽章が2005 年、痕跡が2006 年、トラクルの詩が2007 年と別の機会の作品だが、全体で50 分近い3 楽章の作品として聞けるようになっている。
 トラクルの詩では、オーストリアの詩人、ゲオルク・トラクル(1887-1914)の「調和 Accord」が用いられている。バルバラ・ザニケッリはイタリア、パルマ生まれのソプラノ。
 
GEN 16423
\2300
「モノディアローグ」
 テレマン:幻想曲第10番 ニ長調 TWV40:23(ト長調で演奏)
 ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.25-1
 テレマン:幻想曲第6番 ホ短調 TWV40:19(イ短調で演奏)
 ストラヴィンスキー:悲歌
 テレマン:幻想曲第1番 変ロ長調 TWV40:14(変ホ長調で演奏)
 ヴィゼンベルグ(b.1950):モノディアローグ
ガイ・ベン=ツィオーニ(ヴィオラ)
 録音:2015 年7 月17-19日、8 月16 日、56'46

 無伴奏ヴィオラ曲を集めたCD。ガイ・ベン=ツィオーニは1974 年、イスラエル生まれのヴィオラ奏者。9 歳からヴァイオリンを習い始め、13 歳にはヴィオラに転向している。フランクフルトでタベア・ツィンマーマンに、ライプツィヒでタチアナ・マスレンコに学んだ後、ソリストとして国際的に活躍している。
 テレマンの幻想曲は、通奏低音なしのヴァイオリンのための12 の幻想曲を移調してヴィオラで演奏している。メナハム・ヴィゼンベルグは1950 年生まれのイスラエルの作曲家。
 
GEN 16426
\2300
2012年結成の若いピアノ三重奏団、ソノ三重奏団のCD
 ハイドン:ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.75-1 Hob.XV:27
 フリードリヒ・シュナイダー(1786-1853):
  ピアノ三重奏曲 変ホ長調 op.38
 アウグスト・クルークハルト(1847-1902):
  ピアノ三重奏曲 ロ長調 Op.47
ソノ・ピアノ三重奏団:
 【工藤寛子(Pf)、
  カール・ハインリヒ・ニーブール(Vn)、
  マティアス・ヴィルデ(Vc)】
 録音:2015 年4 月27-29 日、ライプツィヒ、67'21

 2012 年結成の若いピアノ三重奏団、ソノ三重奏団のCD。有名なハイドンの Op.75-1 に加え、フリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)とアウグスト・クルークハルト(1847-1902)のピアノ三重奏曲を世界初録音するという意欲的な内容。どちらも埋もれていたのが不思議なくらいの名曲で、ことにシュナイダーのピアノ三重奏曲は古典派の室内楽が好きなら気に入ること間違いない。
 工藤寛子はドイツ在住のピアニスト。カール・ハインリヒ・ニーブールは2007 年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の奏者を務めている。
 マティアス・ヴィルデはデッサウのアンハルト劇場のソロ・チェリストを務めた後、2011 年からシュターツカペレ・ドレスデンの団員。
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GEN 16428
\2300→\2090
ショスタコーヴィチの
 ヴァイオリン・ソナタとヴィオラ・ソナタ

  ショスタコーヴィチ:
   ヴァイオリン・ソナタ Op.134
   ヴィオラ・ソナタ Op.147
デュオ・チョップボヴィーノ:
 【ミリャム・チョップ
   (ヴァイオリン,ヴィオラ)
  リッカルド・ボヴィーノ(ピアノ)】
 録音:2015 年7 月3−5 日、ライプツィヒ、62'29

 ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタとヴィオラ・ソナタを収録。ミリャム(ミリアム)・チョップは、1976 年、チューリヒの生まれ。ヴァイオリンとヴィオラを並行して演奏活動している。CPO レーベルにサイグンのヴィオラ協奏曲やクークハルトのヴァイオリン協奏曲などの珍しい作品を録音し好評を博している。リッカルド・ボヴィーノは1975 年、トリノ生まれのピアニスト。

ミリャム・チョップ


ミリアム・チョップがヴァイオリン
知られざる美しい作品
クルークハルト:ヴァイオリン協奏曲

CPO
777465-2
\2700
アウグスト・クルークハルト(1847-1902):
 1.ヴァイオリン協奏曲 Op.68 ニ長調
 2.交響曲第 3 番 Op.37 ニ長調
ミリアム・チョップ(ヴァイオリン)/
デッサウ・アンハルト・フィル
ゴロー・ベルク(指揮)

 木管五重奏曲やチェロ協奏曲などは、今までにも僅かに聴く機会があったが、このアルバムではヴァイオリン協奏曲と交響曲第3 番という珍しい曲が収録されている。

 クルークハルトは19世紀後半に活躍したドイツの作曲家、指揮者。
 1847年、ザクセンの一都市、バッハともゆかりのあるケーテンに生まれ、15 歳の時にデッサウに引っ越し、その翌年ピアニストとしてデビュー。
 作曲家として作品を発表する一方、20歳で指揮者としての活動も始める。
 若い頃はフランツ・リストに認められ、ワーグナーからも強く影響を受け、35歳で音楽監督に就任したデッサウの宮廷では「ニーベルングの指環」を指揮。
 ただその後はその派閥から離れ、どちらかというとシューベルト、シューマン寄りの作風を愛するようになり、伝統的な形式を遵守した音楽へと推移していく。

 なので彼の作品はいわゆる伝統的でロマンティックなドイツ・ロマン派の王道的作品。
 安心してその堅牢で正統派のドイツ音楽を楽しめます。

 このアルバムも収録されているヴァイオリン協奏曲がとても美しいというので評判になった。
 で、確かにそのとおりで伝統的できっちりした作品。ブラボー。
 ヴァイオリニスト、チョップもこのヴァイオリン協奏曲の大ファンとのことで今回の録音が実現したという。

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GEN 16435
\2300→\2090
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 マリー・ローザ・ギュンター(ピアノ)
 録音:2015 年8 月30 日-9 月1 日、ライプツィヒ、77'17

 ドイツのピアニスト、マリー・ローザ・ギュンターの独奏CD デビュー。お披露目にバッハのゴルトベルク変奏曲を選ぶというのはかなり思い切ったことだが、それも納得できるたいへん充実した演奏だ。彼女は1991 年、ブラウンシュヴァイクの生まれで、まだ20 代半ばという若さ(そしてかなりの美人)なのだが、少女時代からバッハに傾倒し、バッハのコンクールにいくつも入賞し、既にバッハ演奏の確固たる意志が出来上がっているようだ。声部の分離のよいクッキリしたこのゴルトベルク変奏曲は、バッハ・ピアニストの第一歩としてはたいへんに上々の出来栄えだろう。




ベートーヴェンの第30番弾いてます・・・
https://youtu.be/5reMUo7w8GE



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NORTHERN FLOWERS


サンクトペテルブルク建都三百周年を記念して制作を開始したロシアのレーベル「Northern Flowers」の扱いを久々に再開!
旧譜は廃盤が進んでいたので、どれが取れそうか確認できたらまたご案内します。


NF/PMA 99113/4
(2CD)
\3600→\3290
アナトリー・リャードフ(1855-1914):ピアノ作品全集 Vol. 3 & 4
  [CD 1: Vol. 3]
  グリンカの主題による変奏曲 Op.35/3つの前奏曲 Op.36
  練習曲ヘ長調 Op.37/マズルカ ヘ長調 Op.38/4つの前奏曲 Op.39
  練習曲と3つの前奏曲 Op.40/2つのフーガ Op.41/2つの前奏曲とマズルカ Op.42
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.44/4つの前奏曲 Op.46/練習曲とカンツォネッタ Op.48
  「CD 2: Vol. 4]
  ポーランド民謡の主題による変奏曲変イ長調 Op.51/3つのバレエ用小品 Op.52
  3つのバガテル Op.53/3つの小品 Op.57/4つの小品 Op.64
  A・K・リャードフによるカノン/ロシア民謡の主題による変奏曲
  ヤリーロの日/ムソルグスキー的・ダルゴムイシスキー的・キュイ的音階
  By Lord Boredomston/牧夫/炎の詩人ヴラディーミル・ベルスキーに
  B-la-f の主題によるフゲッタ/ヴラディーミル・スターソフに
  カントゥス・フィルムス(定旋律)による12のカノン
  La-Do-Fa の主題によるフゲッタ/サラバンド/コーラスまたはスケルツォ
  行列/前奏曲−牧歌/蚊の踊り(ロシアの歌)/前奏曲ヘ長調
  リストのオラトリオへの序奏
オリガ・ソロヴィヨーヴァ[オルガ・ソロヴィエヴァ](ピアノ)
録音:2012-2015年
 ロシア五人組の強い影響を受け、プロコフィエフ、ミャスコフスキーらを輩出した作曲家リャードフはたいへん優れたピアニストでもあり、ピアノ曲は彼の主要な作曲分野のひとつでした。
 オリガ・ソロヴィヨーヴァはモスクワに生まれグネーシン音楽アカデミーで学んだロシアのピアニスト。
 


NF/PMA 99115
\2200→\1990
ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):ピアノ作品全集 Vol.3
  ピアノ・ソナタ第6番 Op.64
  ピアノ・ソナタ第7番(ピアノと鐘のための)Op.85(*)

ボリス・ティシチェンコ(ピアノ)
アレクサンドル・ミハイロフ(鐘(*))

録音:データ未詳

没後に人気が急上昇し、特にピアノ作品に注目が集まっているティシチェンコ(チーシチェンコ)。当盤では2曲とも彼自身の演奏であるところがポイントです。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


グッディーズ

グッディーズ・ダイレクト・トランスファーCD-R。特に人気の15タイトル流通開始!

 アナログ盤の板起こし復刻シリーズのダイレクト・トランスファーCD-Rは、グッディーズから既に600を超えるタイトルが発売されていますが、今回人気の15タイトルの取り扱いを開始いたします。
 このCD-Rは、グッディーズ独自の製法が導入されており、通常のPC製造とは次元の違う生々しい音質を実現しています。
 ・これまで発売済みのグッディーズ商品と同一番号・同一仕様です。
 ・ディスク仕様:CD-R
 ・ケース仕様:簡易な印刷によるもので、解説文はありません。
 ・音質:ノイズカットや編集は行っていませんので、アナログ盤特有の針音等のノイズが入ります。SP盤は盤面ごとのつなぎ編集も行っておりませんので、SP盤1面ごと(約5分)に音楽再生が途切れます。
 ・価格:オープン・プライス

78CDR-3000
(CD-R)
\1800
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21 アルフレッド・コルトー(Pf)
ジョン・バルビローリ(指揮)
管弦楽団
 英 HIS MASTER'S VOICE DB8658/61(1935 年7 月8 日アビー・ロード第1 スタジオ録音)

 ピアニストのアルフレッド・コルトー(1877-1962)がどんなに輝かしい音を出していたか、どの復刻盤(LP を含めて)も再現していなことが、このCD-R を聴くと分かる。オーケストラの録音もいささかも古さを感じさせない。
 
78CDR-3001
(CD-R)
\1800
ショパン:エチュード作品10(全12曲) アルフレッド・コルトー(Pf)
 英 HIS MASTER'S VOICE DB2207/09(1933年7月4&5日,ロンドン,アビー・ロード第3スタジオ録音)

 20 世紀最高のピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)のショパン:エチュード作品25 と対になるもの。録音時コルトーは56 歳だった。コルトーは曲順を楽譜通りではなく配列して曲の相互に関連性を持たせているのが聴きどころ。アビー・ロードに設置されたEMI の自社開発による録音システムが稼働しはじめて間もなくの録音。
 
78CDR-3004
(CD-R)
\1800
パブロ・カザルス(1876-1973)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲

  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
   無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
パブロ・カザルス(Vc)
 英 HIS MASTER'S VOICE DB8414/19(1936年11月23日ロンドン,アビー・ロード第3スタジオ録音)

 パブロ・カザルス(1876-1973)のJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全6 曲は2 曲ずつ録音された。この第2 番と第3 番はアルバムの第1 巻として発売された。この2 曲だけがアビー・ロードでの録音。他の4 曲は1938 年と1939 年に録音された。この2 曲を聴くとLP初期のシュタルケルによるコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ(Period)が血の通わない録音にきこえる。それほどカザルスのこの2 曲は生々しく迫ってくる。1930 年の半ばにしてEMI の録音技術は完成していた。
 
78CDR-3009
(CD-R)
\1800
ベートーヴェン:
 ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」
アルフレッド・コルトー(Pf)
ジャック・ティボー(Vn)
パブロ・カザルス(Vc)
 英 HIS MASTER'S VOICE DB1223/7(1928年11月18日ロンドン小クイーンズ・ホール録音)

 まさに人類の遺産とも言えるかけがいのない名演奏。アルフレッド・コルトー(1877-1962)、ジャック・ティボー(1880-1953)、パブロ・カザルス(1876-1973)のピアノ・トリオは電気録音の初期に数曲の録音をした。SP時代最高品質と言われた HIS MASTER'S VOICE 盤は盛大な雑音があるが、楽音の彫りの深さも圧倒的。
 
78CDR-3034
(CD-R)
\1800
フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調 マルセル・シャンピ(Pf)
カペー弦楽四重奏団:
 【リュシアン・カペー(第1Vn),
  モーリス・エウィット(第2Vn),
  アンリ・ブノワ(Va),
  カミユ・ドゥロベール(Vc)】
 日本コロムビア J8242/6 (1928年10月10日&15日パリ録音)

 カペー弦楽四重奏団の最後の録音。この録音の数週間後リーダーのリュシアン・カペー(1873-1928)が急逝したのだった。享年55 歳。カペー弦楽四重奏団は1893 年に結成された。途中メンバーの交代があったが、1927 年と1928 年にフランス・コロンビアに録音した時は1918 年以来のメンバーであった。ピアノのマルセル・シャンピ(1891-1980)はパリ生まれ。パリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事し、1909 年に一等賞を得て、1941 年から1961 年でパリ音楽院の教授の地位にあった。弟子には、イヴォンヌ・ロリオ、エリック・ハイドシェック、セシル・ウーセなどがいる。
 
78CDR-3035
(CD-R)
\1800
ヘンデル:
 ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調作品1-13
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
サンフォード・シュルッセル(Pf)
 米 COLUMBIA 50187/8-D(1929年ニューヨーク録音)

 ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、作曲家の全能音楽家だったエネスコ(1881-1955)が1929 年にアメリカ・コロンビアに録音した電気録音6 枚の中の一曲である。全霊精根を傾けてひたすら弾くこのアーティストのベストフォームで、ヴァイオリン・レコードの最高峰といえる。録音時エネスコは48 歳だった。復刻にはアメリカ・コロンビアの初版ブルー・シェラック盤を使用した。第3 楽章と第4 楽章の前半で周期ノイズが出るのをご容赦願いたい。
 
78CDR-3070
(CD-R)
\1800
パブロ・カザルス(1876-1973)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲

  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
   無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
パブロ・カザルス (Vc)
 米VICTOR 12-0890/06, 英HIS MASTER'S VOICE DB6538/44S と同一録音(1939年6月13日パリ,アルベール・スタジオ録音)

 パブロ・カザルス(1876-1973) はスペインのカタルーニャ地方の町エル・ベドレルに生まれた偉大なチェロ奏者。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。1890 年バルセロナでバッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜に出会った。1899 年23 歳でパリでデビュー、1904 年バッハの無伴奏チェロ組曲を初めて公開演奏した。1902 年ピアノのコルトー、ヴァイオリンのティボーとトリオを結成。1908 年コンセール・ラムルー管弦楽団で指揮デビューした。カザルスのバッハ無伴奏チェロ組曲全6 曲は2曲ずつ録音された。第1 巻は組曲2 番と3 番で1936 年録音(78CDR-3004)、第2 巻は組曲1 番と5番で1938 年録音、この組曲4 番と5 番は1939 年4 月にパリで録音され、アルバム第3 巻として発売された。1930 年代のカザルスのSPはどれを聴いても圧倒的な感銘をうける。
 
78CDR-3082
(CD-R)
\1800
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
カペー弦楽四重奏団:
 【リュシアン・カペー(第1Vn),
  モーリス・エウィット(第2Vn),
  アンリ・ブノワ(Va),
  カミーユ・ドロベル(Vc)】
 日本コロムビア J7529/33 ( 仏COLUMBIA D15097/101と同一録音) (1928年10月5,8日パリ録音)

 史上最高の弦楽四重奏団だったカペー弦楽四重奏団のリーダー、リュシアン・カペー(1876-1928)は医師の誤診による腹膜炎で1928 年12 月18 日に急逝した。享年55 歳。カペーはパリ音楽院でジュマとJ.-P. モーランに師事し1893 年に一等賞を得た。その年に弦楽四重奏団を組織した。この録音時のメンバーは1918 年からのもの。1920 頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の連続演奏会をパリで開催していたカペーは1928 年4 月にフランス・コロンビアに録音を始めた。そして同年の10 月までの6 ヶ月間に弦楽四重奏曲11 曲とピアノ五重奏曲1 曲の録音をした。10 インチSP盤が7 枚、12インチ盤が44 枚である。まるでカペーが自らの死を予期したようなハイペースの録音である。
 
78CDR-3152
(CD-R)
\1800
フォーレ:
 ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45
マルグリット・ロン(Pf)
ジャック・ティボー(Vn)
モーリス・ヴィユー(Va)
ピエール・フルニエ(Vc)
 仏 DISQUE GRAMOPHONE DB5103/5(1940年5月10日パリ、アルベール・スタジオ録音)

 20 世紀のフランスの巨匠4 人が一堂に会した夢の顔合わせである。マルグリット・ロン(1874-1966)、ジャック・ティボー(1880-1953)、モーリス・ヴィユー(1884-1966)、ピエール・フルニエ(1906-1986)はいずれもパリ音楽院出身で、全員一等賞を得た抜きんでた音楽家。この録音が行われた1940 年5 月10日はドイツ軍がベルギー、オランダ、ルクセンブルグに侵攻し無差別攻撃をした日だった。このニュースは録音中の演奏家達に知らされた。ティボーの長男ロジェがベルギー方面に従軍していることを全員知っていたので、悲痛な気分で演奏に没頭したという。そして録音の翌々日の5 月13 日にロジェが戦死した報せがティボーのもとにとどいた。この演奏は完璧な完成度を持った希有の名演奏である。
 
78CDR-3200
(CD-R)
\1800
J.S.バッハ:「シャコンヌ」-
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004 より
巌本真理(Vn)
 日本コロムビア G30/1(1949年頃録音)

 巌本真理(1926-1979)は東京に生まれ、6 歳からヴァイオリンを始め、優れた教師であった小野アンナ(1898-1979)に師事した。1937 年12 歳の時、第6 回日本音楽コンクールで第1 位。1939 年にデビューリサイタルを開いた。1946 年から5 年間東京音楽学校の教授を務めた後1951 年に渡米、ジュリアード音楽院でルイス・パーシンガー(1887-1967)、ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に師事し、ニューヨークのタウンホールでリサイタルを開いた。翌年帰国後ソロ奏者として精力的に活躍する一方、1964年から巌本真理弦楽四重奏団を結成して活躍した。この録音は戦後間もなくの東京音楽学校教授時代のもの。SPレコードのたいへん貴重な記録である。同じ頃ルクー:ヴァイオリン・ソナタ(日本コロムビア)も録音していた。
 
78CDR-3224
(CD-R)
\1800
パブロ・カザルス(1876-1973)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲

  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
   無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
パブロ・カザルス(Vc)
 英HIS MASTER'S VOICE DB8590/97(1938年6月2-4日パリ,アルベール・スタジオ録音)

 レコード史上の金字塔、カザルスのJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全6 曲ダイレクト・トランスファー・シリーズで完成。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペインのカタルーニャ地方の町エル・ベドレルに生まれた偉大なチェロ奏者。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。1890 年バルセロナでバッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜に出会った。1899 年23 歳でパリにデビュー, 1904 年バッハの無伴奏チェロ組曲を初めて公開演奏した。1905 年ピアノのコルトー、ヴァイオリンのティボーとトリオを結成。1908 年コンセール・ラムルー管弦楽団で指揮デビューした。
 カザルスのバッハ:無伴奏チェロ組曲全6 曲は2 曲ずつ録音された。第1 巻は組曲2 番と3 番で1936 年録音(78CDR-3004)。第2 巻はここに収録の組曲1 番と6 番で1938 年録音。第3 巻は組曲4 番と5 番(78CDR-3070)で1939 年4月にパリで録音された。1930 年代のカザルスのSPはどれを聴いても圧倒的な感銘をうける。
 
78CDR-3314
(CD-R)
\1800
フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調 ジャック・ティボー(Vn)
アルフレッド・コルトー(Pf)
 米 VICTROLA 8179/82(英 His Master's Voice DB1347/50 と同一録音)(1929 年5月28日パリ、ショパン音楽堂録音)

 ジャック・ティボー(1880-1953)は20 世紀フランス最高のヴァイオリニスト。パリ音楽院でマルシックに師事、1896 年に一等賞を得た。アルフレッド・コルトー(1877-1962)も20 世紀フランス最高のピアニスト。パリ音楽院でディエメールとピュニョに師事した。
 二人は1923 年にこのヴァイオリン・ソナタを機械式録音で吹き込みんだことがある。1929 年5 月28 日のこの録音はベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」に続いて録音された。レコード史上永遠に輝く名演奏である。復刻にはノイズの比較的少ない初期アメリカVICTOR 盤を使用した。
 
78CDR-3365
(CD-R)
\1800
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
カペー弦楽四重奏団:
 【リュシアン・カペー(第1Vn),
  モーリス・エヴィット(第2Vn),
  アンリ・ブノワ(Va),
  カミーユ・ドローベル(Vc)】
 英 COLUMBIA L2272/76(仏 COLUMBIA D15114/8と同一録音) (1928年10月8-10日パリ録音)

 「人類の遺産」の一つに数えられるカペー弦楽四重奏団が1928 年にフランス・コロンビアに録音した一曲である。リーダーのリュシアン・カペー(1873-1928)は医師の誤診による腹膜炎で1928 年12 月18 日に急逝した。享年55 歳。カペーは1893 年パリ音楽院で一等賞を得て、その年に弦楽四重奏団を組織した。1920 年頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をパリで開催していた。カペーは1928 年6 月10 日から10 月15 日にかけてフランス・コロンビアに12 曲51 枚の録音をした。まるで自らの死を予期したようなハイペースの録音だった。
 
33CDR-3384
(CD-R)
\1800
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(1)
 ソナタ第1番ト短調 BWV 1001
 パルティータ第1番ロ短調 BWV 1002
 ソナタ第2番イ短調 BWV 1003
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
 米 CONTINENTAL CLP-104/5A(1949年ニューヨーク録音)
33CDR-3385
(CD-R)
\1800
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(2)
 パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
 ソナタ第3番ハ長調 BWV 1005
 パルティータ第3番ホ長調 BWV 1006
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
 米 CONTINENTAL CLP-105B/6(1949年ニューヨーク録音)

 ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)はルーマニアに生まれ、4 歳でヴァイオリンを、5 歳で作曲を始めた。7 歳でウィーン音楽大学に入学を許され、1893 年12 歳で音楽院の最高メダルを得た。1894 年にパリ音楽院に入学、ヴァイオリンをマルシック(1848-1924)、和声学と作曲をアンドレ・ゲダルジュ(1856-1928)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)、ジュール・マスネ(1842-1914)に師事し、1899 年にヴァイオリンで一等賞を得た。1902 年にベルリンでデビュー、1903 年にはロンドンを訪問した。1910 年にはピアニストのエドゥアール・リスレル(1873-1929)とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を開いた。1917 年には祖国ルーマニアの首都ブカレストにエネスコの名を冠したオーケストラを作った。エネスコは1923 年に初のアメリカ楽旅をしその後生涯14 回この地を訪れた。
 エネスコのレコード録音は1924 年アメリカ・コロンビアの機械式録音に始まる。1929 年のアメリカ・コロンビアへの6 枚の電気録音はレコード史上に輝く最高傑作とされている。
 このJ.S バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6 曲はJ.S.バッハの没後200 年にあたる1950 年にアメリカのマイナーレーベルCONTINETAL から発売された。豪華な3 枚組アルバム入りのセットは、エネスコ最晩年の心血を注いだ演奏で、演奏家や心あるレコード愛好家が絶賛したが数年でカタログから消えてしまい、クラシックLP最高のコレクター・アイテムになった。これまでの復刻とは一線を画し、オリジナル盤に秘められたエネスコの芸術の全貌が真の姿で蘇ったと確信する。



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MEMBRAM



600310
(13CD)
\3200→\2990
エリカ・モリーニ(Vln)名演奏集
 13 Original Albums

Disc. 1
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
  アルトゥール・ロジンスキ指揮、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
   1956年録音
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番
  ユージン・オーマンディ指揮、NBC交響楽団
   1944年録音
Disc. 2
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77
  アルトゥール・ロジンスキ指揮、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
  1956年録音
Disc. 3
 プラード・カザルス音楽祭 1951年ペルピニャン
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲K.219
   パブロ・カザルス指揮、ペルピニャン祝祭管弦楽団
    1951年録音
 モーツァルト:ヴァイオリンソナタK.454
  ルイス・ケントナー(pf)
   1931年録音
Disc. 4
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲Op.82
  フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送交響楽団
   1958年録音
Disc. 5
 ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番、第3番
  レオン・ポマーズ(pf)
   1956年録音
Disc. 6
 フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
 モーツァルト:ヴァイオリンソナタK.481
  ルドルフ・フィルクスニー(pf)
   1961年録音
Disc. 7
 ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」、第7番
  ルドルフ・フィルクスニー(pf)
   1961年録音
Disc. 8
 シューベルト(ヴィルヘルミ編):アヴェ・マリア
 クライスラー:ウィーン風カプリスOp.2、美しきロスマリン
 ホイベルガー(クライスラー編):真夜中の鐘
 チャイコフスキー(ブルメスター編):ナポリの歌Op.39-18
 グルック(クライスラー編):メロディ
 グノー(サラサーテ編):ワルツ
 パラディス(ドゥシュキン編):シシリエンヌ
 チャイコフスキー(スウィート編):無言歌Op.2-3
 ゴダール:カンツォネッタ
 クライスラー:愛の悲しみ
 シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナード
 モーツァルト(ブルメスター編):メヌエット ニ長調
  レオン・ポマーズ(pf)
   1956年録音
Disc. 9
 タルティーニ:ヴァイオリンソナタ「悪魔のトリル」「捨てられたディド」
  レオン・ポマーズ(pf)
   1956年録音
Disc. 10
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番K.219
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲BWV.1042
  フレデリック・ヴァルトマン指揮、ムジカ・エテルナ室内管弦楽団
   1962年録音
Disc. 11
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番Op.18-4
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番K.590
  フェリックス・ガリミール(Vln)
  ワルター・トランプラー(Vla)ラースロー・ヴァルガ(Vc)
   1956年録音
Disc. 12
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲集
  第17番、第6番、第5番、第7番、第8番、第1番
   アルトゥール・バルサム(pf)
    1945年録音
 ヴィヴァルディ(レスピーギ編):ヴァイオリンソナタ ニ長調
 ヴィエニャフスキ(アウアー編):奇想円舞曲Op.7
 グノー(サラサーテ編):ワルツ
 ラヴェル(キャサリン編):ハバネラ形式の小品
  マックス・ランナー(pf)
   1941年録音
 ラロ:スペイン交響曲より第4楽章
  ミハエル・ラウハイゼン(pf)
   1925年、1926年録音
 スヴェンセン:ロマンスOp.26
  アリス・モリーニ(pf)
   1921年録音
Disc. 13
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
  デジレ・デフォー指揮、シカゴ交響楽団
   1945年録音
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番よりロマンツェ
  マックス・ランナー(pf)
   1944年録音
 サラサーテ:
  序奏とタランテラOp.43、アンダルシアのロマンスOp.22-1
   チャールトン・キース(pf)
    1928年録音
エリカ・モリーニ(Vln)
 人気アイテムはすぐに完売するmembran、どうかお早めに。
 

234230
\2000
J.S.バッハ:
 6つのパルティータBWV.825〜BWV.830
 ゴールドベルク変奏曲 BWV 988
イェルク・デームス(pf)
録音: 1974年 Total Time 74:02



<メジャー・レーベル>

 

RCA



8898532856-2
\2600→\2390
通常盤発売
パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン/
 ベートーヴェン:交響曲第4番&第7番

  ベートーヴェン:
   1.交響曲第4番変ロ長調Op.60
   2.交響曲第7番イ長調Op.92[ベーレンライター版使用]
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

 「刺激に満ちながらも調和の取れたベートーヴェン」「奇跡としか言いようがない演奏」「知情意すべてが最高水準、比類なき世界最高峰のベートーヴェン」と、最高の賛辞を勝ち得、今やベートーヴェン演奏の定番となったパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルの「ベートーヴェン:交響曲全集」(2004〜08年録音)。

 発売順では全集第2弾となった交響曲第4番&第7番が通常盤として登場いたします。
 ここにあるのはまさに、オリジナル楽器奏法を取り入れつつ、現代的な視点を見失わない卓越したベートーヴェン解釈です。弦は6-6-6-4-3という小編成で対向配置、トランペットとティンパニにはオリジナル楽器を使用、また控えめにヴィブラートを使うオリジナル楽器の奏法を取り入れることによって、ベートーヴェンがそれぞれの交響曲に込めた革命的なまでのドラマがくっきりと描き出されています。
 特に名手をそろえた管楽器が弦楽器にかき消されずに浮かび上がり、革張りのティンパニを木製の硬いバチで叩くことで、明確なリズムが刻まれます。
 父が指揮者ネーメ・ヤルヴィという恵まれた音楽的環境で幼いころからベートーヴェンの音楽にのめりこみ、何度もその解釈を練り上げてきたパーヴォ・ヤルヴィが、まさに満を持して取り組んだベートーヴェンといえるでしょう。このコンビの常として、何度も実演で取り上げて解釈を練り上げた末に、万全のコンディションで録音に臨んでいます。
 特に第7番に関しては、2004年6月のセッションで一度全曲を収録しておきながら、2006年の横浜チクルスで解釈をさらに練り上げたため、2006年9月に部分的に再度録音しなおしているほどの入れ込みようでした。

[録音]2005年8月24日〜26日(第4番)、2004年6月18日〜19日および2006年9月3日〜4日(第7番)、ベルリン、スコアリング・ステージ(現フンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセ)[仕様] DSD Recording SACD Multi: 5.0 channel/ SACD Stereo /CD Audio: DDD STEREO




<国内盤>

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若林工房



WAKA 4194
\2480(税込)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「四季」〜チャイコフスキー・アルバム

 四季—12の性格的小品作品37bis
 夜想曲作品10の1
 フモレスケ 作品10の2
 対話 作品72の8
 子守歌(1873)
  (歌曲「子守歌」作品16-1 、
   作曲者自身によるピアノ・ソロ用編曲)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 悲哀の翳りと内なる静けさの調和。ロシアの抒情を切々と歌う。四季〜チャイコフスキー・アルバム。イリーナ・メジューエワ

 録音: 2016 年3 月&4 月、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO / DSD 録音、発売元:若林工房

 イリーナ・メジューエワによる「四季」、待望のチャイコフスキー作品集の登場です。
 ロシアの一年(12か月)の自然と生活を抒情豊かに描いた「四季」は、チャイコフスキーを代表するピアノ作品。「6月舟歌」や「10月秋の歌」、「11月トロイカ」といった人気曲を含んでいます。
 メジューエワにとって初となる「四季」全曲録音ですが、その演奏解釈は期待通りの素晴らしい出来栄え。いつもながらの、余分な思い入れを排した説得力抜群の正攻法アプローチにより、作品の魅力をストレートに伝えます。独特の「おおらかさ」と古風な音色は19世紀ロシアの詩的な雰囲気を見事に醸し出し、ニュアンス豊かに作品の細部を彫琢してゆきます。
 併録の小品四曲も、美しいメランコリーとノスタルジアにあふれた世界。ロシア・ピアニズムの真髄をたっぷりと味わえる至福の一枚です。

 ライナーノートより
 「それにしても、いまどきこれほど芳しい音は珍しい。演奏解釈も同様である。イリーナさんの演奏は、昨今流行の神経質な演奏の対極にあるといってよい。今回のアルバムでは、『個』を超えた歴史や伝統の素晴らしさを久々に聴いた思いがする。日本の伝統文化にも興味をもっているというイリーナさんの、自らのうちに長年育んできたものが最上の形で表れたものだと確信する。」(佐藤利幸)

 

<映像>

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SONY(映像)



8887519352-9
(Blu−ray)
\3900→\3590

8887519351-9
(DVD)
\4700→\4290
ザルツブルク音楽祭
ヨナス・カウフマン/ベートーヴェン:フィデリオ

 ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』(全曲)
  【収録】2015年8月, ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ
ヨナス・カウフマン(フロレスタン/テノール)、
アドリアンヌ・ピエチョンカ(レオノーレ/ソプラノ)、
セバスティアン・ホレチェック(ドン・フェルナンド/バリトン)、
トーマス・コニエチュニー(ドン・ピツァロ/バリトン)、
ハンス=ペーター・ケーニヒ(ロッコ/バス)、
オルガ・ベスメルトナ(マルツェリーナ/ソプラノ)、
ノルベルト・エルンスト(ヤキーノ/テノール)、
パウル・ローレンガー(ドン・ピツァロの影)、
ナディア・キヒラー(レオノーレの影)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団,
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
[演出]クラウス・グート、
[装置&衣裳]クリスティアン・シュミット、
[照明]オラフ・フリーズ、
[音響]トルステン・オッターズベルク、
[映像]アンディ・A・ミュラー、
[ドラマトゥルギー]ロニー・ディートリヒ

 ソニー・クラシカルは、2016年3月から7月にかけて、ヨナス・カウフマン出演の最新オペラ映像を連続リリースいたします。
 バイエルン州立歌劇場でのヴェルディ:歌劇「運命の力」、昨年のザルツブルク復活祭音楽祭での「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」に続く第3弾は、やはり昨年夏のザルツブルク音楽祭で新演出上演され映像収録されたベートーヴェンの「フィデリオ」です。
 このクラウ・グートによる演出によるこの「フィデリオ」は、2015年のザルツブルク音楽祭のオペラ上演の中でも賛否両論が激しく巻き起こったことで話題になった公演でした。
 グートといえば、2003年のバイロイト音楽祭「さまよえるオランダ人」での徹底した読み替えや、2006年のザルツブルク音楽祭「フィガロの結婚」での不思議な天使など、新奇な演出で知られていますが、この「フィデリオ」でも斬新すぎる舞台を創り上げています。全曲を通じて大広間を思わせる空間で演じられ、そこに置かれた「2001年宇宙の旅」のモノリスのような物体が回転することでストーリーが進行します。
 台詞は基本的に全てカットされ、音楽ナンバーの合間にうめきや呼吸などの効果音が使われ、さらにレオノーレとドン・ピツァロには各々分身たる「影」が登場するというもの。
 音楽面では、「フィデリオ」の映像がアーノンクール/チューリヒ歌劇場盤以来2つめとなるヨナス・カウフマンのフロレスタンをはじめ、カナダ人ソプラノ、アドリアンヌ・ピエチョンカやポーランド生まれで俳優としても活躍するバス・バリトン、トーマス・コニエチュニー、そしてベテランのバス歌手ハンス=ペーター・ケーニヒなど万全の歌手陣が揃えられています。
 フランツ・ウェルザー=メスト指揮ウイーン・フィルの美しく力のこもったサウンドも見事です。ちょうどウィーン国立歌劇場からの辞任を表明する直前の時期でしたが、第2幕第2場への間奏曲として演奏された「レオノーレ」序曲第3番でも普段はクールなウェルザー=メストにしては珍しいほどの力演に、満場の聴衆から大きな拍手が送られました。













5/26(木)紹介新譜

マイナー・レーベル新譜

WERGO



WER 7345
\2500→\2290
アシスタントも大騒ぎ
 マウリシオ・カーゲル(1931-2008):作品集
ドミニク・ズステック(オルガン)
 ・書き足された即興(Improvisation ajoutee)
  [二人のアシスタントを伴う一人のオルガン奏者のための作品]
 ・Rrrrrrr…(オルガンのための8つの小品)(1980/81)
  〔Raga/Rauschpfeifen/Repercussa/Regtime-Waltz/Rondena/
   Ripieno/Rosalie/Rossignols enrhumes〕
 ・ゲネラル・バス(連続的な器楽音のための)(1972)
 ・ファンタジー(オブリガートつきのオルガンのための)(1967)
  ドミニク・ズステック(b.1977):K-A-G-E-L(オルガンのための即興)
   〔Krachen/Aura/Geraeusche/Ecken/Lang〕
 オルガンの鬼才ズステック最新盤はカーゲル作品集、アシスタントも大騒ぎのスキャンダラスな「書き足された即興」

 録音:2014 年4 月、ケルン、聖ペーター教会

 シュトックハウゼン(WER.6736 / KKC.5302)やリゲティ(WER.6757 / KKC.5329)作品などでも超絶技巧で聴き手を驚かせてきたオルガンの鬼才、ドミニク・ズステック。
 最新盤は、カーゲルの作品集です。カーゲルも「ティンパニの中に奏者が飛びこむ」や「指揮者が倒れる」などの指示をする際だった世界観のアルゼンチンの作曲家。
 本盤の注目は、初演時に物議をかもした「書き足された即興」。この作品は、オルガン奏者はもとより、二人のアシスタントたちも、咳、おしゃべりをし、笑い、笛を吹いたり手をたたいたり、大声でわめいたりと大騒ぎの作品。本作の初演は聖なる教会で予定されていたものの、このような作品を演奏するのはけしからんとして直前にキャンセルされるなど、ひと騒動が巻き起こりました。
 ズステックと二人のアシスタントたちは、パワー全開でこの作品の世界を体現しています。続く「Rrrrrrr…」は様々なインド的な「Raga」など色濃いキャラクターをもつ小品が並ぶ作品。ズステックの妙技が光ります。
 また、本アルバムでもズステックは即興演奏を収録。カーゲルの名前にちなんだ、オルガンだけで演奏されているとは思えない音世界が展開されています。



 
WER 6418
(2CD)
\3800
マリーナ・ホルコワ(b.1981):作品集
 [CD1]
  ・collision(演奏:アンサンブル・アスコルタ)
  ・kalngNarbe(演奏:トリオ・アッカント)
  ・ア・プリオリ(演奏:ベアトリクス・ワーグナー(Fl)、ゲラルド・エッケルト(Vc))
 [CD2]
  ・VORderGRENZE
    (ラネット・フローレス(Cl)、カスパール・ヨハネス・ヴァルター(Vc)、ヘレナ・ブガッロ(Pf))
  ・弦楽四重奏曲(演奏:カイロス弦楽四重奏団)
  ・笑いでかける呪い〜ソプラノ、100弦のモノコード、微分音をもつチェンバロ、
   プリペアード・ピアノ、マルチフォニックス・ピアノのための
    (演奏:アレッシア・ヒュンクン=パク(S)、コラ・ニコラゼ、スザンネ・カバラン(モノコルド)、
     ヨハンネス・ケラー( 微分音をもつチェンバロ)、ユリア・ドラジンダ(プリペアード・ピアノ)、
     マリーナ・コルコヴァ(マルチフォニック・ピアノ)、ゲオルク・ケーラー( 指揮))
 静寂、どこか和のテイスト、ロシア出身マリーナ・コルコヴァ作品集

 録音:2011年、2015 年

 マリーナ・ホルコヴァは、1981 年ロシア生まれの作曲家。現在はベルリンに住んでいます。モスクワ音楽院でピアノと作曲を学んだ後、シュトゥットガルトでカスパール・ヨハネス・ヴァルターのもとで作曲を学びました。様々な賞を受賞、これまでに室内楽を中心に創作活動を展開、静寂を感じさせる作風が魅力です。




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ARSONOR


 おそらく本邦初紹介?
 本当に入ってくるのか、入って来るとしたらいつごろ入ってくるのか、今後も継続的に入ってくるのか・・・いろいろ分からないところはありますが、興味ある方はどうかお早めに。

レア盤!

ARS 002
\2200
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):ノートルダム・ミサ
ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453):マニフィカト
ギヨーム・デュファイ(1400頃-1474):
  ミサ「もしも顔が蒼ざめているなら」
ラウダンテス・コンソート
 リズ・コールマン、ヴェロニク・ド・エルド、
 カトリーヌ・ヤンセンス、
 シャルロット・リッペンガー、
 ハンス・ファン・デン・ブルック、
 クロティルド・ヴァン・ディーレン(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ローラン・イェーガー(テノール)
 マイク・ヒル、チャールズ・キング(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1999年2月、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1999年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 003
\2200
ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497):
  元后あわれみの母
  穢れなき神の御母
  救い主のうるわしき御母
  ミサ「カプト」
  レクイエムから イントロイトゥス
ラウダンテス・コンソート
 ロール・デルカンプ、テレーズ・スピッツ、
 鈴木美紀子(ソプラノ)
 ポール・ド・トロイエ、エルス・ヤンセンス、
 ミケーレ・マッシナ(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ヨリス・ボスマン、
 フィリップ・ド・クレルク(テノール)
 コナー・ビッグズ、パトリック・リンガル=ダグゼレ、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1995年6月、ボラール教会、リエージュ、ベルギー
発売:1996年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 004
\2200
ジョスカン・デプレ(1440/1455頃-1521):
  御身のみ奇跡を成す者
  おお、いと聡明なる処女
  深き淵よりわれは叫びぬ
  めでたしマリア・・・清き処女
  元后あわれみの母
  ヨハネス・オケゲムの死に寄せる哀歌
  ミサ「ロム・アルメ」第6旋法
ラウダンテス・コンソート
 ロール・デルカンプ、テレーズ・スピッツ、
 鈴木美紀子(ソプラノ)
 ハンナ・バルディス=フェルトロニー、
 ポール・ド・トロイエ、ミケーレ・マッシナ、
 パトリック・ヴァン・ゲーテム、
 ファビエンヌ・ヴィニエ(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ヨリス・ボスマン、
 アンドレ・ドル(テノール)
 イアン・ディーゲン、ジャン=マリー・ヤンセンス、
 チャールズ・キング、ミシェル・レーヌ、
 パトリック・リンガル=ダグゼレ、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1995年1-6月、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1996年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
  
レア盤!

ARS 005
\2200
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1556/1560頃):
  ダヴィデはアブサロンを悼みぬ
  使徒聖ヨハネ
  われは眼差しを上げて御身を見つめぬ
  ジュピターの娘ムーサたちよ
  ミサ「ベアティ・オムネス」
ラウダンテス・コンソート
 鈴木美紀子、ペニー・ターナー、
 イザベル・ヴァン・アスブルック(ソプラノ)
 リュック・ド・ミューレナール、
 ファビエンヌ・ヴィニエ(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、
 ダニエル・ブーヴ=メリー、
 ヨリス・ボスマン、フィリップ・ド・クレルク、
 ローラン・イェーガー、ペーター・ラティンクス(テノール)
 マイケル・ヒル、ミシェル・レーヌ、
 フィリップ・ルメリュー、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1997年5月、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1997年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 006
\2200
【入手困難】
クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):
  死者のためのミサ(レクイエム)
  おお、聖なる宴
  より良き生活のうちに
  死の悲しみがわれを取り巻く
ラウダンテス・コンソート
 リズ・コールマン、ヴェロニク・ド・エルド、
 ジャネット・ヒューズ、ジャネット・マクブライド、
 シャルロット・リッペンガー、
 ハンス・ファン・デン・ブルック、
 クロティルド・ヴァン・ディーレン(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、エティエンヌ・エッケルス、
 ペーター・ラティンクス(テノール)
 マイク・ヒル、ローラン・イェーガー、
 チャールズ・キング、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)

録音:1998年10月23-25日、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1999年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)

入荷しない可能性が高い商品です。ご了承ください。(代理店)

 
レア盤!

ARS 007
\2200
トマス・タリス(1505頃-1585):
  おお、光より生まれし光よ /われは天の声を聞きぬ
  聖なる神 [Sancte Deus]/おお、聖なる宴
  断食し泣きながら [In jejunio et fletu]/世の救い主
  汝らわれを愛さば [If ye love me]
  主よ、御身の聖霊を与えたまえ [O Lord, give thy holy spirit]
  まことに、まことに [Verily, verily]
  声と祈りを聴きたまえ [Hear the voice and prayer]/覚えたもうな
  預言者エレミヤの哀歌
ラウダンテス・コンソート
 アストリッド・ドベリー、
 アントニア・サンドバル・ガルシア、
 アマリリス・ヴェルホーヴェン(ソプラノ)
 リズ・コールマン、ヴェロニク・ド・エルド、
 ジャネット・ヒューズ、サンドラ・ナゼ(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ステファン・ド・カラテ、
 ローラン・イェーガー、ペーター・ラティンクス(テノール)
 マイク・ヒル、チャールズ・キング、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1998年11月20-22日、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1999年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 008
\2200
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
  シビラの預言 [Prophetia Sibyllarum] から
   半音階的カルミナ [Carmina chromatico]
   ペルシャのシビラ [Sibylla Persica]/リビアのシビラ [Sibylla Libyca]
  こんにちわ、それから何か耳寄りな話は?
  平和な領域 [Paisible Domaine]/五月に/キ・キリキ?
  わが愛しの人よ [Matona, mia cara]/冷たく暗い夜
  私の心はあなたを求め
  ダヴィデの悔悟の詩篇から
   深き淵よりわれは叫びぬ
  ミサ「美しく誇り高きアンフィトリテ」 [Missa super "Bell' Amfitrit' altera"] から
   アニュス・デイ [Agnus Dei]
  エレミヤの哀歌 [Lamentationes Hieremia] から
   第2日の第1の哀歌 [Lamentatio prima, secunda dei]
  音楽、神の最良の賜物 [Musica, Dei donum optimi]
  聖ペテロの涙 [Lagrime di San Pietro] から ひとひらの雪のように
  レクイエム(5声) [Requiem] から イントロイトゥス
ラウダンテス・コンソート
 ロール・デルカンプ、
 テレーズ・スピッツ、マリー・ティス(ソプラノ)
 ポール・ド・トロイエ、ミケーレ・マッシナ(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、フィリップ・デ・クレルク、
 バルト・ド・ケーゲル、アンドレ・ドル(テノール)
 イアン・ディーゲン、ミシェル・レーヌ、
 パトリック・リンガル=ダグゼレ(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1994年10月7-9、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1994年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 009
\2200
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1845-1611):
  めでたしマリア [Ave Maria]/おお、大いなる秘跡
  聖マリアよ、哀れな者たちを助けたまえ
  元后あわれみの母 [Salve Regina]
  ミサ「おお、何と栄光に満てる」
  聖週間のレソポンソリウム集」から
   暗くなりて [Tenebrae factae sunt]/おお、すべての者よ
   王たちは立ち上がり /われは数えられぬ
  天にて喜ぶ
  レクイエム(6声) から イントロイトゥス
ラウダンテス・コンソート
 カトリーヌ・ドラクロワ、ロール・デルカンプ、
 テレーズ・スピッツ、鈴木美紀子、
 マリー・ティス(ソプラノ)
 ポール・ド・トロイエ、、エルス・ヤンセンス、
 ミケーレ・マッシナ、カール・サンソン(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ニコラ・ボショー、
 ヨリス・ベルマン、フィリップ・デ・クレルク、
 アンドレ・ドル(テノール)
 コナー・ビッグズ、ミシェル・レーヌ、
 パトリック・リンガル=ダグゼレ、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1995年9月、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1996年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 010
\2200
ウィリアム・バード(1543?-1623):
  おお主よ、御身の僕(しもべ)エリザベスを
  大典礼楽 [The Great Service] から 今こそ去らせたまえ
  エレミヤの哀歌 [Lamentationes Hieremiae]/喜び歌え
  聖歌集 [Cantiones sacrae] から
   われを憐みたまえ、神よ [Miserere mei, Deus]
   彼らはわれを囲みぬ [Circumdederunt me]
  5声のミサ [Mass for 5 voices] から キリエ [Kyrie]
  3声のミサ [Mass for 3 voices] から グローリア [Gloria]
  4声のミサ [Mass for 4 voices] から クレド [Credo]
  3声のミサ から サンクトゥス [Sanctus]
  5声のミサ から アニュス・デイ [Agnus Dei]
  グラドゥアーレ集 [Gradualia] から
   めでたしまことのお体 [Ave verum corpus]/めでたしマリア
   祝福されし胎 [Beata Viscera]
   御身は祝福されたり、処女マリア
   正しき者の魂
ラウダンテス・コンソート
 ミリアム・ソソン、テレーズ・スピッツ、
 鈴木美紀子(ソプラノ)
 ソフィー・ド・ティレス、ポール・ド・トロイエ、
 ミシェル・マッシナ、ニンカ・ストゥルメイエル(アルト)
 ジャック・アントワーヌ、ヨリス・ベルマン、
 フィリップ・デ・クレルク、スティーヴン・レアード、
 ペーター・ラティンクス(テノール)
 コナー・ビッグズ、ジャン=マリー・ヤンセン、
 ファブリス・ヴァン・ド・プット(バス)
ギー・ヤンセンス(指揮)
録音:1995年9月、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:1995年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)
 
レア盤!

ARS 011
\2200
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594):
  ミサ「われはここに、ヨハネよ」
  ソロモンの雅歌から
   われに口づけを/われは色黒
  エレミヤの哀歌 第3巻から
   聖金曜日のレクツィオ I - II - III
  今日キリストが生まれたもうた
ラウダンテス・コンソート
 カレン・ルメール、
 アントニア・サンドバル・ガルシア(ソプラノ)
 ヴァンサン・グレゴワール、
 ハンス・ヴァン・デン・ブルック(アルト)
 ヨリス・ベルマン、ペーター・ラティンクス(テノール)
 コナー・ビッグズ、ラファエル・グレ、
 マイク・ヒル、チャールズ・キング(バス)
録音:2000年1月22-23日、ヴューザール教会、ブラバン・ワロン州、ベルギー
発売:2000年 後出:Cypres, CYP 1630(廃盤)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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キング・インターナショナル


N響90周年記念シリーズ



KKC 2092/99
(8CD)
\8000→\7390

命懸けだったのではないか?

 これが日本クラシック界黎明期の情熱!この壮絶な演奏を聴け!
  
NHK 交響楽団 世界一周演奏旅行1960


 今年NHK交響楽団は創立90周年を迎え、それを記念してライヴ・シリーズを開始。

 今回のシリーズは日本人指揮者、日本人ソリストに焦点を当てたもの。

 第1弾はN響が1960年に行った世界一周演奏旅行時のライヴ。伝説として語り継がれている演奏を実際に耳にするのは感動的。

 演奏史譚・山崎浩太郎氏入魂16,000 字の解説も必読!



 *古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点がございます。予めご了承下さい。


 Dics 1 ソ連

  (1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
  (2)ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調
   
   [収録:1960年9月4日/モスクワ、チャイコフスキー・ホール(ライヴ)]
堤剛(チェロ)、
岩城宏之(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 2 ソ連、スイス

  (1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
  (2)同:交響曲第6番ロ短調Op. 7「4悲愴」〜第1、2楽章
   
   [収録:1960 年9 月4 日/モスクワ、チャイコフスキー・ホール(1)、
    9 月9日/アスコナ、パラッツォ・スコラスティコ(ライヴ)]
松浦豊明(ピアノ)、
岩城宏之(1)、
外山雄三(2)(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 3 スイス、オーストリア、チェコ

  (1)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op. 7「4悲愴」〜第3、4楽章
  (2)オーストリア、日本両国国歌
  (3)J. シュトラウス:美しき青きドナウ
  (4)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
   
   [収録:1960 年9 月9 日/アスコナ、パラッツォ・スコラスティコ(1)、
    9月13日(2)、14日(3)/ウィーン楽友協会ホール、9月17日/
     プラハ、スメタナ・ホール(4)(ライヴ)]
堤剛(チェロ)、
岩城宏之(指揮)
NHK 交響楽団
 Dics 4 ポーランド

  (1)ポーランド、日本両国国歌
  (2)矢代秋雄:チェロ協奏曲
  (3)シャベルスキ:3つのソネット
  (4)間宮芳生:杁(えんぶり)
  (5)黛敏郎:越後獅子
  (6)外山雄三:小交響曲〜第2楽章
  (7)同:ラプソディー
   
   [収録:1960 年9月19日/ワルシャワ、フィルハーモニア(ライヴ)]
堤剛(チェロ)、
岩城宏之(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 5 ドイツ、イタリア

  (1)黛敏郎:曼荼羅交響曲
  (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
  (3)イタリア、日本両国国歌
  (4)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op. 68〜第1、2楽章
   
   [収録:1960 年9月24日/ベルリン、ホッホシューレ・ザール(1)、9月26日/
    ミュンヘン、ドイツ美術館会議場(2)、10 月7 日/
     ローマ、アウディトリウム・フォノ・イタリアーノ(3)(4)(ライヴ)]
園田高弘(ピアノ)、
岩城宏之(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 6 イタリア

  (1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op. 68〜第3、4楽章
  (2)近衛秀麿:越天楽
  (3)高田三郎:山形民謡によるバラード
  (4)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
  (5)外山雄三:ラプソディー
   
   [収録:1960 年10月7日(1)、8日(2)‐(5)/
    ローマ、アウディトリウム・フォノ・イタリアーノ(ライヴ)]
松浦豊明(ピアノ)、
岩城宏之(1)、
外山雄三(2)‐(5)(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 7 イギリス

  (1)イギリス、日本両国国歌
  (2)外山雄三:ラプソディー
  (3)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
  (4)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op. 5「5英雄」〜第1、2楽章
   
   [収録:1960 年10 月18 日/ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール(ライヴ)]
中村紘子(ピアノ)、
ヴィルヘルム・シュヒター(指揮)
NHK 交響楽団
 Disc 8 イギリス、フランス

  (1)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op. 5「5英雄」〜第3、4楽章
  (2)ブラームス:悲劇的序曲
  (3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
  (4)ラヴェル:スペイン狂詩曲
   
   [収録:1960 年10 月18 日/
    ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール(1)、10月25日/
     パリ、サル・プレイエル(2)‐(4)(ライヴ)]
中村紘子(ピアノ)、
ヴィルヘルム・シュヒター(1)、
岩城宏之(2)‐(4)(指揮)
NHK 交響楽団

 
 戦後最初の大イベント、55 年前に世界を熱狂させたN 響の凄さを目の当たりに

 1960 年、NHK 交響楽団は戦後初の世界一周ツアーを行いました。敗戦から15 年、高度成長期を迎える前の日本の、文化復興を諸外国に披露するため国を挙げての一大事業となりました。
 同年8 月29 日から11 月4 日まで、インドに始まりアメリカまで大成功の連続だった伝説を、55 年を経て音で確認することが実現しました。
 出演も岩城宏之、外山雄三の指揮、園田高弘、松浦豊明、中村紘子のピアノ、堤剛のチェロと超豪華。いずれも若く、岩城宏之(28)、外山雄三(29)、園田高弘(32)、松浦豊明(31) で、堤剛は18 歳、中村紘子に至っては16 歳。
 彼らが日本の威信にかけて臨むエネルギーと緊張が伝わってきます。

 このツアーのために、当時注目の若手邦人作曲家たちに新作を委嘱しましたが、それらが収録されているのも貴重。
 外山雄三の人気曲「ラプソディー」もそのひとつで、ヨーロッパ各都市でアンコールとして奏されるたびに、聴衆が熱狂したと語り草になっています。今回、ワルシャワ、ローマ、ロンドンでの記録を収録、当時の聴衆と興奮を共有できます。

 演奏史譚・山崎浩太郎氏入魂16,000 字の解説は読み物としても面白く、臨場感伝わる力作。永久保存の宝物となること間違いなしのBox です。


<LP>


REFERENCE RECORDINGS(LP)


RM 1515
(LP)
\4000
大植英次&ミネソタ管の「春の祭典」がLPで登場!
 ストラヴィンスキー:『春の祭典』
ミネソタ管弦楽団
大植英次(指揮)
 録音:1996 年1 月オーケストラ・ホール、ミネアポリス/45rpm、180g

 大植英次&ミネソタ管の「春の祭典」がLP で登場!通常の半分のスピードでマスタリングとカッティテングをしたハーフ・スピード・マスター方式を採用。速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオ・バランスを得ることができます。プレス工場は、アメリカのカンザス州のサライナにある工場「クオリティ・レコード・プレッシング(Q.R.P)」。
 ミネソタ時代の大植英次の録音には傑作が多いですが、この「春の祭典」は演奏、録音ともに特筆すべきものがあります。弦の艶やかさ、金管の輝かしさ、そしてオケ全体の熱い意気込みが伝わってくる演奏です。録音も立体感があり、圧倒的な迫力で聴かせます。




<メジャー・レーベル>


DHM



8898530528-2
\2600→\2390
ザ・プレイフォーズ/ルター・ダンス
 1) ニコラウス・ヘルマン:『起きよ、汝ら愛らしき子供たちよ』,
 2) バルトロメウス・ゲシウス:『暁の星のいと美しきかな』,
 3) ハンス・レーオ・ハスラー:『私の心は乱れている』,
 4) Trad:『神は私の強い味方』,
 5) ファブリティオ・カローゾ:『われは神より離れまじ〜天の百合』,
 6) ハインリヒ・イザーク:『インスブルックよ さようなら』,
 7) ハインリヒ・イザーク:『おお世よ、われは去らねばならぬ』,
 8) マルティン・ルター:『平安と歓喜もて われはいく』,
 9) アンドレアス・グリューフィウス:『全ては虚しいものだ』,
 10) ミヒャエル・フランク:『はかなく むなしき 地なるいのち』,
 11) ヤコブ・ルニャール:『ヴィーナス, あなたとあなたの子は』,
 12) Trad:『我は知る、我が高貴な皇后を』,
 13) Trad:『わが心の切なる喜び』,
 14) ヨハン・ストイエルライン:『刈り入れの主を〜私は愛のとりこになった、最愛のものよ』,
 15) ウスタシュ・デュ・コロワ:『若き女たち』によるファンタジア,
 16) Trad:『美しい人よ、もし君の魂に』,
 17) Trad:『春のあいさつ』,
 18) マルティン・ルター:『神はわがやぐら』,
 19) 作者不詳:『夜鳴きうぐいす』,
 20) メルヒオール・ヴルピウス:『私にとっての最高のとき』,
 21) ヨハン・ワルター:『今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ』,
 22) マルティン・ルター:『高き天よりわれは来れ』
ザ・プレイフォード
[ビョルン・ヴェルナー(ヴォーカル),
アンネグレット・フィッシャー(ブロックフレーテ),
ノラ・ティーレ(パーカッション),
エリック・ワルケンティン(リュート・バロック・ギター),
ベンヤミン・ドレスラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ),
クラウディア・メンデ(バロック・ヴァイオリン)]

 ドイツの古楽アンサンブル『ザ・プレイフォーズ』のソニー・クラシカルへのデビュー・アルバムです。

 17世紀後半イギリスの楽譜出版者ジョン・プレイフォード(1621-1686)の名前をアンサンブル名に借りて2001年に設立された『ザ・プレイフォーズ』は、歴史的な楽器を用いながら、これまでになかった編曲によって、ルネッサンスから初期バロックまでの舞踏音楽から新たな魅力を引き出すグループとして注目を集めています。
 自発的な即興から生み出される本格的かつ革新的な解釈は大きな反響を呼んでおり、ダンサーや演劇とのコラボレーションも行っています。
 プレイフォードは1651年に出版されベストセラーとなった『イングリッシュ・ダンシング・マスター』を編纂した人物。この曲集はイギリスのカントリー・ダンスの楽譜と踊り方を収録した指南書で1728年まで版を重ねながら収録曲を増やし、最終的には3巻本に拡大されました。

 楽譜はメロディのみが記され、和音と低音は、演奏者の即興や好みに委ねられていました。『ザ・プレイフォーズ』は、そうした音楽への遊び心あるアプローチによって、古(いにしえ)の舞踏音楽を現代へ蘇らせることで知られています。
 今回のニュー・アルバムは、宗教改革の創始者マルティン・ルターとその時代の作曲家の音楽を、彼らが世俗的で民謡風なアレンジによって、ルターの思想信仰をやさしく楽しく伝えてくれるものです。

 【録音】2015年10〜11月, ドイツ、ヴァルトハイム(デジタル:セッション)



思いっきり楽しそうなプレイフォーズの旧譜

RAUMKLANG
RK 3404
\2800
ザ・ハント・イズ・アップ 〜 シェイクスピアのソングブック プレイフォーズ

 ウィリアム・シェイクスピア劇からの旋律とバラッドを、ドイツの古楽アンサンブル、プレイフォードが自らのアレンジで情感たっぷりに演奏。
 馴染みのあるイギリスの名旋律が、上質なテノールと古楽器の調べに乗って続々と登場!
 ルネサンス時代のイギリス社会のパノラマを音楽で表現したユニークなプログラムです。

 2014年8月−9月の録音。


こういう雰囲気です。楽しそうです。
https://youtu.be/eBsEaIIip6A



<国内盤> 

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LIVE NOTES



WWCC-7814
\2500+税
ウィーン・フィル・コンサートマスター、フォルクハルト・シュトイデ
 広響ミュージック・パートナー就任記念「運命」


 モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
フォルクハルト・シュトイデ
広島交響楽団
 指揮なし!!
 ウィーン・フィルコンサートマスター、シュトイデと広島交響楽団の共演、
 名曲の新しい響きが織りなすシュトイデの世界が拡がる。

 2015年11月10日、広島文化学園HGBホールでのライヴ
 

WWCC-7812
\2500+税
NHK CD「メフィスト・イスラメイ」/
 放送録音セレクション(1978-1986)

 リスト:メフィスト・ワルツ第1番
 バラキレフ:イスラメイ(東洋風幻想曲)
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
 ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調、マズルカ第27番 ホ短調
 ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」第5番 Op.39-5
 リスト:超絶技巧用練習曲「マゼッパ」
 プーランク:夜想曲第4番 ハ短調
斎藤雅広(P)
 ソロ、室内楽で活躍する斎藤雅広。若き時代、NHKに収録された貴重な音源が復活。
 「79年のリサイタル」に続く記念碑的名演の数々!
 

WWCC-7813
\2500+税
「落葉松」〜アルトとギターで紡ぐ日本の歌
 初恋、ふるさとの、出船、宵待草、浜千鳥、
 椰子の実、箱根八里は、かごかき、かんぴょう、嫌な甚太、
 叱られて、赤とんぼ、この道、早春賦、花、夏の思い出、
 小さい秋みつけた、雪の降るまちを、野の羊、さくら横ちょう、
 ねむの木の子守歌、落葉松、翼、小さな空
小川明子(アルト)
荘村清志(ギター)
 日本を代表するアルト小川明子。日本歌曲集シリーズ第7弾はギターの名手、荘村清志を迎え、更に充実した日本歌曲の新たな世界が切り拓かれる。



ミューズエンターテインメント



MECO-1034
\3000+税
陰影に富み慈愛に満ちたシューベルトの極微
横山幸雄/アンプロンプチュ
 シューベルト:
  4つの即興曲作品90 D.899
   ①第1番ハ短調
   ②第2番変ホ長調
   ③第3番変ト長調
   ④第4番変イ長調
  4つの即興曲作品142 D.935
   ⑤第1番ヘ短調
   ⑥第2番変イ長調
   ⑦第3番変ロ長調
   ⑧第4番ヘ短調
横山幸雄(P)
 DSDレコーディング SACDハイブリッド盤
 横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録しました。
 アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意 味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲でもあります。
 そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、まさに至高の芸術美を現出しています。
  録音:2016年1月27日〜28日 上野学園 石橋メモリアルホール


横山幸雄さんの歩みとシューベルト           萩谷由喜子
 世のピアニストのレパートリーの双璧に、ベートーヴェンとショパンがある。この両者をともに得意とするピアニストは稀だが、横山さんはその数少ない一人で、1992〜99年に『ショパン全曲連続演奏会』を完遂したのに始まり、1998〜99年には『ベートーヴェン12会』と題した作品番号つき全ピアノ曲の連続演奏会を開催、2005年にはピアノ協奏曲の全曲演奏会も成功させ、さらに2010年のショパン生誕200年記念イヤーには一連のショパン関連企画を手掛けるという具合に、この二大秀峰を等しく踏破してきた。近年は、9月に恒例となった東京オペラシティコンサートホールの長時間リサイタルで、ベートーヴェン、ショパンに加えて、リストも採り上げた。さらに、彼の眼は早くも2020年のベートーヴェン生誕250年イヤーを見据えて、2013年からは同シリーズで『ベートーヴェン・プラス』が始まっている。筆者もこの9月の長時間リサイタルを何回か拝聴したが、さほど知られていない作品も創意ゆたかに面白く聴かせ、著名曲からは新たな聴きどころを見出させてくれる横山さんの演奏には、いつも我知らず惹きつけられてしまう。
 その横山幸雄さんが、このほど、シューベルトの即興曲を全曲録音した。彼ほどのピアニストとなると、日頃のコンサートでよく採り上げるレパートリーは氷山のほんの一角で、水面下にはその何十、何百倍もの蓄積がある。シューベルトの即興曲はそのベーシックな財産のひとつなのだろうが、半永久的に残る録音作品を制作するとなると、生半可な覚悟では臨めない。現在の横山さんは、2020年のベートーヴェン・イヤーに向けて多大なエネルギーを傾注されているとばかり思っていたが、こうしてシューベルト・アルバムがつくられたところをみると、彼がベートーヴェンを狭義で捉えているのではなく、この巨人を核とする周辺作曲家まで包括した、広義のベートーヴェン像を表現しようとしているのではないかと思えてきた。事実、オペラシティの『ベートーヴェン・プラス』シリーズも、ご本尊に何名かの作曲家を取り合わせた企画である。そうした認識であれば、生涯ベートーヴェンの背を仰ぎ見続けたシューベルトなど、まさにこの巨人に最も近いところにいる作曲家と言えるだろう。
 そんなことを思いながら、さっそく試聴盤を聴かせていただいた。1曲目の作品90-1は、冒頭のG音4オクターヴ・ユニゾンのあとにフェルマータを驚くほどたっぷりととってから、繊細なピアニッシモで感銘深く歌い出された。そのあとのダイナミクスはきめ細やかで、やがて左手に出現する3連符は、心の淵にひたひたと打ち寄せる波を思わせる。作品90-2はなめらかなレガートのお手本のようだ。そして、作品90-3では彼のナイーヴな感性が随所にこぼれ、作品90-4では弱音側に広いダイナミクス・レンジを堪能できる。
 作品142に入ると、作品90のときとはまた異なったタッチが選択される場面が増えて、例えば作品142-1などは、場面転換の妙にうっとりした。作品142-2、作品142-3は、単なる温和で美しい曲として表現されているのではなく、楽想ごとにさまざまなイメージを聴き手に掻き立てる、強い触発力を持つ演奏である。これら珠玉の小品群はハンガリーの香りのする最終曲で結ばれるが、ここでも横山さんの明晰な音の粒は深い陰影をまとって、聴く者の心にそっと忍び込んでくる。


横山幸雄 Yukio Yokoyama プロフィール
 1990年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少で入賞し、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍している。
 ショパン生誕200年を迎えた2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与される。同年「ショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサート」を行い、ギネス世界記録に認定された。また、2011年には212曲を演奏し、自身の記録を更新した。2013年からベートーヴェン生誕250年に向けてのシリーズ「ベートーヴェン・プラス」をスタートした。2015年にはラヴェル生誕140年を記念して、パリでラヴェルのピアノ独奏作品の全曲演奏会を成功させるなど、自ら企画する数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立している。
 リリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等栄えある賞を受賞。2011年上野学園石橋メモリアルホールで行った「横山幸雄プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」をホールとキングレコードとの共同事業(全12タイトル)でリリース。2012年デビュー20周年記念コンサートのライヴ録音(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番)、「プレイズ・リスト2013」、「プレイズ・シューマン2014」、「プレイズ・モーツァルト2015」をソニー・ミュージックダイレクトから、そしてオクタヴィアからは矢部達哉との共演で「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》&第10番」をリリースした。
 TOKYOFM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティをつとめ、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。
 現在、上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授。

 オフィシャルサイト
 http://yokoyamayukio.net/


<映像>

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SONY(映像)



8898531509-9
(Blu−ray)
\3900→\3590

8898531508-9
(DVD)
\3700→\3390
ウディ・アレン演出!
 プラシド・ドミンゴ/プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」

  プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』(全曲)
プラシド・ドミンゴ(ジャンニ・スキッキ),
アンドリアーナ・チャッチマン(ラウレッタ),
アルトゥーロ・チャコン・クルス(リヌッチョ),
グレッグ・フェダリー(ゲラルド),
ステーシー・タッパン(ネッラ),
クレイグ・コウクロウ(シモーネ),
フィリップ・ココリノス(ベット・ディ・シーニャ),
リアム・ボナー(マルコ),
ピーボディ・サウスウェル(チェスカ),
E・スコット・レヴィン(スピネッロッチョ先生),
ユン・キフン(アマンティオ・ディ・ニコラーオ),
イザイア・モーガン(ゲラルディーノ),
ダニエル・アームストロング(ピネッリーノ),
ガブリエル・ヴァンヴレスク(グッチョ),
モモ・カサブランカ(ブオーゾ・ドナーティ),
ロサンゼルス・オペラ管弦楽団&合唱団,
グラント・ガーション(指揮)
【演出】ウディ・アレン,
【演出補】キャスリーン・スミス・ベルチャー
【照明】ヨーク・ケネディ,
【美術・衣装】サント・ロクアスト

 「三大テノール」の一人として一世を風靡したプラシド・ドミンゴ。バリトンに転向してから、さらに円熟を重ねていますが、今回挑戦したのはプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」です。
 この舞台で絶妙な演出を施しているのが、名監督であり、名俳優でもあるウディ・アレン。
 これは大好評を博した2008年のロサンゼルス歌劇場での演出のリヴァイバルで、彼が考える「古典的なイタリアのマフィア映画」をそのまま舞台に移し替えたような、ちょっぴり懐かしくて仰々しい動きは何ともユーモラス。
 もちろんドミンゴはマフィアのボスそのものの貫録を見せながら、娘ラウレッタには滅法甘いという「ありがちな父親」と、がめつい親戚たちを翻弄する「老獪さ」を見事に演じています。
 落ち着いた色合いの画面から溢れるユーモアに、一時たりとも目を離せません。

  【収録】2015年9月27日, 10月3日, ロサンゼルス、ドロシー・チャンドラー・パビリオン














5/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 049
\2700→\2490
鈴木秀美、若松夏美、成田寛による
 モーツァルトのディヴェルティメントK.563

  モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調 K.563
若松夏美(ヴァイオリン)
成田寛(ヴィオラ)
鈴木秀美(チェロ)
 鈴木秀美、若松夏美、成田寛による極上の弦楽トリオ「最小弦」が紡ぎだす最大限の充実!モーツァルトのディヴェルティメント

 セッション録音:2013 年3 月19,21,22日/彩の国さいたま芸術劇場/DDD、55’23”

 鈴木秀美、若松夏美、成田寛による極上の弦楽トリオによる最新録音はモーツァルトが作曲した唯一の弦楽三重奏曲、ディヴェルティメント 変ホ長調K.563 です。
 オリジナル楽器によって紡ぎだされた“線画” が構築する響きは格別です。
 構成は全6 楽章からなります。充実したソナタ形式の第1 楽章、一種の崇高ささえ感じられる第2 楽章、非常によく練られた変奏手法の第4 楽章、主題の展開を含むロンド形式の第6 楽章など、全て弦楽四重奏から獲得した成果と考えられます。この“最小弦” が紡ぎだす最大限の充実を名手による演奏でお楽しみください。

 ー演奏会情報ー
 オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第37回定期演奏会
 2016年6月18日(土) 15時開演 三鷹市芸術文化センター・風のホール
 ・ハイドン:交響曲第29番 ホ長調 Hob.I:29
 ・モーツァルト:コンサート・アリア「私のうるわしい恋人よ、さようなら」K.528、「いいえ、あなたにはできませぬ」K.419 
   ソプラノ独唱:中江早希
 ・ハイドン:交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98




DELPHIAN


DCD 34158
\2400
ウェストミンスターの失われた宮殿からの音楽
 作曲者不詳(1519年):サンクテ・デイ・プレティオセ
 ラドフォード:グローリア
 作曲者不詳(1530年頃):御身はまことに幸いなる者
 ラドフォード:アレルヤ、キリエ
 コーニッシュ:マニフィカト
 ラドフォード:Laetabundus、アニュス・デイ
 シェパード:サンクテ・デイ・プレティオセ
 ラドフォード:グローリア、アニュス・デイ
ケンブリッジ・ゴンヴィル&
 キーズ・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮)
ジェームズ・リーチ(オルガン)
マグヌス・ウィリアムソン(オルガン)
 ケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団!

 中世、ルネサンスから近現代、そして南米ブラジルやアイルランドのケルトなど、驚異的なレパートリーの広さと安定感のあるハーモニーが魅力のケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団。
 1834年の火災によって焼失するまでイギリスの庶民院議場でもあった「セント・スティーヴンス・チャペル」が今回のプログラムのテーマ。
 聖スティーヴン(聖ステファノ)に捧げられた音楽、キーズ・クワイアブックからの音楽が、斬新な視点で16世紀イギリスの教会音楽の歴史を紐解いてゆく。

 ※録音:2015年7月16日−19日



 

DCD 34168
\2400
マクミラン:その日はユダヤ人の準備の日であり ヘブリデス・アンサンブル
シナジー・ヴォーカルズ
ブリンドリー・シェラット(バス)
 2009年のロイヤル・ミュージック・ソサエティ・アウォードを受賞したイギリスの室内楽団、ヘブリデス・アンサンブルとデルフィアン(Delphian)レーベルのコラボレーション第1弾。
 ヨハネの福音書、キリストの復活を題材とした、スコットランドのリーディング・コンポーザー、マクミランの大作を、ヘブリデス・アンサンブルとシナジー・ヴォーカルズの抜群の表現力、技巧が劇的に描く。
 2012年のエジンバラ音楽祭で初演され、マクミランのキャリアにおける重要作と称される大作の全貌が明らかとなる。

  2015年11月28日−29日

 

DCD 34171
\2400
スペルウィーヴィング 〜 ハイランド地方のいにしえの音楽
 ロッキー・ピブロック/マクロードの哀歌/
 臆病なバグパイプ吹き/サザーランド・ギャザリング/
 名の無いピブロック/馬の手綱の旋律/
 公園のピブロック/インチベリー橋の最後
バーナビー・ブラウン(パイプ&ヴォーカル)
クレア・サラマン
 (フィドル&ハーディ・ガーディ)
ビル・テイラー(リラ&ハープ)
 EUカルチャー・プログラムとして創設された音楽の考古学プロジェクト、EMAP(ヨーロピアン・ミュージック・アーキオロジー・プロジェクト)の第1弾。
 スコットランド、ハイランド地方に伝わるいにしえの、バグパイプやマウス・ミュージックが気鋭のスペシャリストたちの演奏で鮮明に蘇る。

 2015年6月8日−10日の録音。




DISCOVERY

DMV 117
\2500
ガニング:ピアノ・ソナタ/ピアノ三重奏曲 ダイアナ・ブレカロ(ピアノ)
ロンドン・ピアノ・トリオ

 「名探偵ポワロ」の音楽の作曲者として有名なイギリスの映画&TV音楽のコンポーザー、クリストファー・ガニング(1944−)の作品集。
 ピアノ・ソナタの第3楽章は「フィンガー・スイッチング」と題名通り、素早い指さばきが必要となる超絶作品となっている。

 2015年7月5日−6日の録音。





EM RECORDS


EMRCD 034
\2500
西洋の国境 〜 イギリスのピアノ作品集
 ウォルフォード・デイヴィス:主題と変奏(世界初録音)
 フランシス:幻想ソナタ(世界初録音)
 ガーニー:5つの西洋の水彩画(世界初録音)
 エルガー:演奏会用アレグロ
 フランシス:性格的小品第1巻(世界初録音)
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)
 ロマンティックで優雅なメロディ。ハニーボーンが描くイギリスのピアノ作品集!

 20世紀イギリス&アイルランドのピアノ音楽のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンが演奏するのは、ウォルフォード・デイヴィスやガーニーなどのイギリス作品。
 エルガーの「演奏会用アレグロ」を除く全ての作品が世界初録音となる。優しく美しい旋律を、ハニーボーンの繊細なタッチで作品を奏でてゆく。

 2015年7月27日−28日の録音。




GB RECORDS


BCGBCD 09
\2600
グロリアス・ヒル 〜
 ブライヤーズ、ヴァスクス、エセンヴァルズ:
  合唱作品集
ラトビア放送合唱団
 ギャヴィン・ブライヤーズ、自主レーベルの初期盤

 ギャビン・ブライヤーズとラトビア放送合唱団とのコラボレーション・アルバム第2弾。ブライヤーズ自身の作品と、ラトビアを代表する作曲家、ペトリス・ヴァスクス、エリクス・エセンヴァルズの作品を織り交ぜ、ラトビアの合唱を描く。
 2008年の英グラモフォン誌でEditor's Choiceに選定。

 録音:2005年10月、2007年2月
 

BCGBCD 05
\2600
Oi Me Lasso 〜 ブライヤーズ:中世のラウダ集 アンナ・マリア・フリーマン(ソプラノ)
ジョン・ポッター(テノール)
モーガン・ゴフ(ヴィオラ)
ニック・クーパー(チェロ)
ギャヴィン・ブライヤーズ(コントラバス)
 14世紀イタリアの無伴奏歌曲ラウダを元にギャヴィン・ブライヤーズが新たに書き上げた作品。ブライヤーズとの共演も多い二人の一流シンガー、スウェーデンのソプラノ、アンナ・マリア・フリーマンと、ヒリヤード・アンサンブルの元メンバー、ジョン・ポッターが歌う。
 

BCGBCD 03
\2600
ロッカビー・メモリアル・コンサート
 バンショワ/ブライヤーズ/
 パーセル/ゴンベール/
 ジェンキンス
ヒリヤード・アンサンブル
フレットワーク
 1988年12月21日スコットランドのロッカビー上空でパンナム機103便が爆発し、270人が死亡した事件「ロッカビーの悲劇」の10周年に、ウェストミンスター大聖堂で行われたメモリアル・コンサート。
 ヒリヤード・アンサンブルとフレットワークといった、世界を代表する一流アーティスト達が、ブライヤーズの書いた「カッドマン・レクイエム」を演奏する。「カッドマン・レクイエム」は、この「ロッカビーの悲劇」によって命を失ったブライヤーズの友人でありサウンド・エンジニアであったビル・カッドマンの思い出によって作られている。

 録音:1998年12月21日、ウェストミンスター大聖堂(ロンドン)
 

BCGBCD 08
\2600
ギャヴィン・ブライヤーズ:ア・リスニング・ルーム ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル
 ギャヴィン・ブライヤーズが作曲した、フランスの美術館、シャトー・ドワロン(オワロン城)のための音楽集。

 録音:1993年6月14日−17日、シャトー・ドワロン(フランス)
 

BCGBCD 02
\2600
ギャヴィン・ブライヤーズ:バイペッド ギャヴィン・ブライヤーズ
 (鍵盤楽器、コントラバス、指揮)
ジェームズ・ウッドロウ(エレクトリック・ギター)
小杉武久(ヴァイオリン)
ソフィー・ハリス(チェロ)
 自身のレーベルGB Recordsからのファースト・アルバム。マース・カニンガム・ダンス財団による委嘱作品。




IBS CLASSICAL


IBS-62015
\2500
アビラのテレサのモノローグ 〜
 スペイン黄金時代の神秘主義

  ソト・ミラン:Vivo sin vivir en mi
  ノベル・サマノ:El libro de la vida
  ルジェレス:Ayes del destierro
  マルコ:Camino de perfeccion
  ルイス・トゥリーナ:Nada te turbe
  クルス・デ・カストロ:Las MOradas del castillo interior
マリサ・ブラネス(ピアノ)
マヌエル・ガリアナ(朗読)
 スペイン黄金時代におけるキリストの神秘主義を、現代のスペインの作曲家たちによって紐解かれてゆく。

 2015年6月5日−6日の録音。




QUARTZ


QTZ 2101
\2500
子守歌
 レスピーギ:ノットゥルノ/
 ショパン:子守歌 Op.57/
 ショスタコーヴィチ:子守歌/
 チャイコフスキー(ラフマニノフ編):子守歌 Op.16-1/
 リスト:ゆりかごの歌/
 バタゴフ:子守歌/
 ドビュッシー:象の子守歌/
 シルヴェストロフ:子守歌/
 デシャトニコフ:子守歌/
 シルヴェストロフ:ベネディクトゥス/
 シューマン:眠りの歌 Op.124-16
ポリーナ・オセチンスカヤ(ピアノ)
 ショパンやドビュッシー、ショスタコーヴィチなどピアノ・レパートリーでは欠かせない作曲家達の「子守歌」を集めた作品集。
 ウクライナ出身の天才ピアニスト、ポリーナ・オセチンスカヤの色彩感豊かな表現力が光る。

 2013年4月28日−30日の録音。
 

QTZ 2114
\2500
シューベルト:後期ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958
 3つの小品 D.946
ユン・チョン(ピアノ)
 現在ロンドンを拠点に活動する韓国生まれのピアニスト、ユン・チョンのデビュー・アルバム。
 ユン・チョンがデビュー・アルバムとして選んだのは、シューベルトの「ピアノ・ソナタ第19番」と「3つの小品」。若手ながらも安定感のある堂々とした演奏を聴かせる。

 録音2012年11月1日−2日の録音。




BERLIN CLASSICS


BC 0300725
(20CD)
\10000
ギュトラー・エディション
Disc. 1
トランペット協奏曲、コルノ・ダ・カッチャ協奏曲集
 L.モーツァルト、レーリヒ、シュワルツコップ、トレッリの作品より
Disc. 2
トランペット協奏曲集
 フランチェスキーニ、ハイドン、ラッツァーリ、
 L.モーツァルト、ムッゲ、テレマン、ヴィヴァルディの作品より
Disc. 3
ヴィルトゥオージ・イン・コンサート1
 W.F.バッハ、J.C.バッハ、フェルスター、
 ピゼンデル、テレマンの作品より
Disc. 4
ダ・カッチャ 狩りの音楽1
 ファッシュ、ヘンデル、ハイニヒェン、
 L.モーツァルト、ヴィヴァルディの作品より
Disc. 5
バロック時代の室内楽曲集
 J.C.バッハ、フィンガー、ヘルテル、
 マンチーニ、テレマン、トレッリの作品より
Disc. 6
 ヘンデル:管弦楽曲集
Disc. 7
ザクセン・ヴィルトゥオーゾ
 マンフレディーニ、クヴァンツ、
 シュメルツァー、テレマン、ゼレンカの作品より
Disc. 8
ギュトラーとザクセン・ヴィルトゥオーゾ
 ファッシュ、フンメル、ネルーダ、
 レーリヒ、テレマン、トレッリの作品より
Disc. 9
バロック時代の祝祭音楽集
 ビーバー、カルダーラ、ファッシュ、
 D.パーセル、ヴェイヴァノフスキー、ヴァイヒラインの作品より
Disc. 10
 テレマン:ターフェルムジーク
Disc. 11
ヴィルトゥオージ・イン・コンサート2
 バッハ、ヘルテル、モーツァルト、シュメルツァー、
 テレマン、ヴィヴァルディの作品より
Disc. 12
ヴィルトゥオージ・イン・コンサート3
 バッハ、ヘンデル、ハイドン、テレマン、ヴィヴァルディの作品より
Disc. 13
ギュトラー・イン・ワイマール
 バッハ、ファッシュ、ヘンデル、フンメル、
 ザクセン=ヴァイマール公エルンストの作品より
Disc. 14
コルノ・ダ・カッチャ
 バッハ、モルター、L.モーツァルト、クヴァンツ、
 テレマン、ヴィヴァルディの作品より
Disc. 15
ダ・カッチャ 狩りの音楽2
 バッハ、ハイドンの作品より
Disc. 16
 ファッシュ:序曲集
Disc. 17
天は神の栄光を語り
 バッハ、ガブリエーリ、モーリッツ・フォン・ヘッセン、
 クレープス、プレトリウス、レーガー、
 シャイト、シュッツ、テレマンの作品より
Disc. 18
トランペット協奏曲、コルノ・ダ・カッチャ協奏曲集2
 ヘンデル、ヘルテル、モルター、
 ラートゲーバー、シュペルガーの作品より
Disc. 19、Disc. 20
トランペット・マスターワーク
 アルビノーニ、バッハ、フランチェスキーニ、ヘンデル、
 ハイドン、ヘルテル、ヒンデミット、オネゲル、フンメル、
 ルイエ・ド・ガン、マンチーニ、L.モーツァルト、
 ヴィヴァルディの作品より
ルートヴィヒ・ギュトラー指揮
ザクセン・ヴィルトゥオーゾ
ライプツィヒ・バッハ・コレギウム
ルートヴィヒ・ギュトラー・
 ブラス・アンサンブル
 

BC 0300746
\2300
バッハ・イン・ブラジル オリジナル・サウンド・トラック ヴァリアスアーティスツ




BERLIN CLASSICS

NEUE MEISTER

アヴァンギャルド・ミュージックのリリースです。
レーベルの新たな取り組みとも思える衝撃的な音楽。

BC 0300759
\2300
サティ
 son binocle、en plus、gymnopedies 1‐3、
 pieces froides 1‐2、gnossiennes 1‐6、choral #1、
 desespoir agreable、maniere de commencement、
 redite、songe‐creux
タマール・ハルペリン(pf、Harpsichord、他)
 ガイ・スタンバーグのプロデュースによる、サティの作品をモティーフにピアノ、ハープシコード、ハモンド・オルガン、シンセサイザーなど鍵盤楽器を駆使し、更に前衛的に切り込んだ作品集。
 サティはそれまでのクラシック音楽と、それ以外の音楽の境界線を見事に取り除いた作曲家であった。
 またミニマリズム、ダダイズム、ナンセンスやシュールレアリズムといったスタイルを音楽で表現したが、これらの作品にハルぺリンのインスピレーションに基づいて様々な音が積み重ねられ、サティの先の時代を行くべく、またサティへのオマージュも込められたアイデアの含まれた音楽集である。
 

BC 0300700
\2300
※LP同時発売
エレクトリック・フィールズ
 SKYWHITE、PARHELIA、ECHOES AND DRONES、
 FLOW EXPANSION、ROTOR、HEADLAND、
 ELECTRIC FIELDS、TENEBRAE、HIDDEN TRACKS
ヨハネス・モッチマン、
ディビッド・パンツェル、
ボリス・ボーレス
 ベルリンの若き作曲家モッチマンによる、電子音楽とクラシック音楽の融合で新たなドイツ音楽が誕生する。
 シンセサイザーとピアノが中心で、ヴァイオリンや電子音も加えた音楽。モッチマンの音楽はトリオに集約されたダンス音楽であり、前衛音楽であり、オーケストラのような響きも持ち合わせている。
 モッチマンはヴォルフガング・リームやハンスペーター・キブルツらと共に学び、バッハ、サティ、シュトックハウゼンの影響を受け、事細かな作曲をしている。同じくベルリンクラシックスから昨年発売になった"スパーク"でも活躍している。


<LP>


BERLIN CLASSICS(LP)

NEUE MEISTER

アヴァンギャルド・ミュージックのリリースです。
レーベルの新たな取り組みとも思える衝撃的な音楽。

BC 0300708
(LP)
\4800
※CD同時発売
エレクトリック・フィールズ
 SKYWHITE、PARHELIA、ECHOES AND DRONES、
 FLOW EXPANSION、ROTOR、HEADLAND、
 ELECTRIC FIELDS、TENEBRAE、HIDDEN TRACKS
ヨハネス・モッチマン、
ディビッド・パンツェル、
ボリス・ボーレス
 ベルリンの若き作曲家モッチマンによる、電子音楽とクラシック音楽の融合で新たなドイツ音楽が誕生する。
 シンセサイザーとピアノが中心で、ヴァイオリンや電子音も加えた音楽。モッチマンの音楽はトリオに集約されたダンス音楽であり、前衛音楽であり、オーケストラのような響きも持ち合わせている。
 モッチマンはヴォルフガング・リームやハンスペーター・キブルツらと共に学び、バッハ、サティ、シュトックハウゼンの影響を受け、事細かな作曲をしている。同じくベルリンクラシックスから昨年発売になった"スパーク"でも活躍している。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2149
\2500→¥2290
ワルター&コロンビア交響楽団のブラームスの交響曲第1番
 ブラームス
  (1)交響曲第1番 ハ短調 op.68
  (2)悲劇的序曲 op.81
  (3)大学祝典序曲 op.80
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団
 2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ、ワルター&コロンビア交響楽団のブラームスの交響曲第1番

 セッション録音:(1)1959 年11月25日、(2)1960 年1月23日、(3)1960 年1月16日/アメリカン・リージョン・ホール(ハリウッド)
 使用音源:Private archive(2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ワルター/コロンビア交響楽団による2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズですが、ブラームスの交響曲全集の準備が整いましたので、交響曲第1 番より発売を開始します。
 ジャケットにはプロデーサーだった故ジョン・マックルーアの貴重な解説「ブルーノ・ワルターのリハーサル−その教訓と喜びと」(その1)(同その2 は交響曲第4 番+ハイドン変奏曲、GS-2150 に掲載)を再掲載します。今回CD 化するにあたり、再度原文と照らし合わせた結果、単純な誤訳も修正しております。また、第2楽章のソロはマックルーアから提供された情報をもとに、ソリストを表記しています。音質、解説を含め、最終形を目指しました。(平林 直哉)



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード


OVCC-00124
(SACD Hybrid)
\3200+税
ラデク・バボラーク(ホルン)

ヒンデミット:
 ホルン・ソナタ ヘ長調
 アルトホルン・ソナタ 変ホ長調
 ホルン協奏曲
ケクラン:
 12のモノディーより ノクターン 作品213
 モノディー 作品218bis
ラデク・バボラーク(ホルン)
菊池洋子(ピアノ)
 2016年3月19-20日 埼玉・秩父ミューズパーク にて収録
 完璧なホルンのテクニックが魅せるヒンデミットの世界!
 世界一のホルニストであるバボラークによるヒンデミット・アルバムがついに登場。
 今回収録の楽曲は、どれも難曲として知られているものばかりで、その難しさゆえに演奏機会も多くありません。その難曲を軽やかに吹ききるテクニックは、バボラークにしかできない神業です。
 これまでも共演を重ねてきた菊池洋子が安定したサポートで応え、息のあった演奏を聴かせます。
 また、カップリングとして収録しているケクランの2曲は、無伴奏のホルンソロ。自由自在にホルンを操る技術に舌を巻くに違いありません。こちらも必聴です!
 
OVCC-00130
\3000+税
Super Live!YAMAHA Tuba Duo
 カルドソ:アッバス・アルコバティア 作品48
 ヴァスケス・ディアス:ウンハーガタ
 ムーディ:ウスポメナ
 ピント・コッレイア:テアトロ・デ・マリオネッタ
 西下航平:コンサート・ダンス
 プレンダス:2つのテューバと即興ドラムのための音楽
 マルティンホ:過去から光へ
 セルフ:Duh Blooze
<YAMAHA Tuba Duo>
 セルジオ・カロリーノ&
 次田心平(テューバ)
 橋本礼奈(ピアノ)
 染谷太郎(ドラム)
2015年11月6日 東京・ヤマハホール にてライヴ収録
 ポルトガルが生んだテューバ界の風雲児セルジオ・カロリーノと日本を代表するトップ奏者次田心平が国境を越え、最強タッグを結成しました。
 2015年11月に東京・ヤマハホールでデュオ・リサイタルが行なわれ驚異のサウンドで聴衆を圧倒しました。
 楽曲はすべてが世界初演、日本初演ばかり。今回の彼らのために書かれた作品が中心です。二人の息のあった磐石のアンサンブル。最低音から高音域まで乱れることないパワフルな音色とハーモニー感。超絶技巧もいとも簡単に奏でる完璧なテクニック。二人のすべての技術が圧倒的で聴くものは彼らの演奏の虜となるでしょう。
 他者を凌駕する世界最高峰のテューバ2名による競演であり、重量級の音楽の調和。テューバ新時代の幕開けとなるCDです。想像を超える圧倒的なパフォーマンスをお楽しみ下さい。
 

OVCL-00591
(2CD)
\3000+税
アレクサンドル・クニャーゼフのオルガンによる
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ト長調 BWV988
アレクサンドル・クニャーゼフ (オルガン)

 世界的に有名なチェリストであるアレクサンドル・クニャーゼフには、オルガニストとしての一面もあることをご存知ですか?
 当盤では、その貴重なオルガン演奏によるゴルトベルク変奏曲を収めています。楽器は変わっても、彼の優れた音楽性は変わることなく、崇高なバッハの世界を作り上げています。
 教会に響く高尚なオルガンの音色をどうぞご堪能ください。
 2014年7月1、2日 フランス・ストラスブール にて収録
 .

OVCL-00597
\2700+税
ミュンシュが日本のオ—ケストラを振った最初で最後の歴史的記録
 ブラームス:
  交響曲第1番ハ短調Op.68
  ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
シャルル・ミュンシュ(指揮)
日本フィル
1962年12月20日(交響曲第1番)、27日(ハイドンの主題による変奏曲)東京文化会館にて収録



 あのパリ管の名盤以前に、この名演があった!

 これは世界的指揮者シャルル・ミュンシュが、日本のオ—ケストラを振った最初で最後の歴史的記録。
 1962年冬、ミュンシュは日本フィルの招きで来日し、大きな話題を集めた。
 この名匠が当時成育途上にあった日本のオーケストラを振り、どのような音楽を披歴するのであろうか、という期待のなかでの来訪だった。

 果たせるかなミュンシュはオケに激烈な生気も注入し、日本フィルもまた当時74歳を迎えていた老匠の棒に見事に呼応し、一期一会ともいえる熱気充満する演奏を成し遂げた。
 ミュンシュのブラームスの1番といえば、すでにパリ管との名盤が存在するが、それ以前にこの名演を完成させていたのである。

 故若林駿介氏秘蔵のテープからのCD化、日本フィルハーモニー交響楽団60周年記念アルバム。

 シャルル・ミュンシュ / Charles Munch:
  1891年ストラスブール生まれ。ヴァイオリンを学び、ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターなどを務める。1929年指揮者デビュー、その後パリ音楽院管弦楽団指揮者を経て、1949年にボストン交響楽団の常任指揮者に就任、1962年までその任にあった。
 1967年パリ管弦楽団創設時に音楽監督に就任、翌68年楽旅中アメリカで客死、享年77歳。
日本には1960年ボストン交響楽団、1962年日本フィルハーモニー交響楽団、1966年フランス国立管弦楽団と3度来日している。




これがミュンシュが最晩年に残したブラームス交響曲第1番の正式録音。
聴いたことのない方は幸せ。いますぐどうぞ。
EMI盤は廃盤だったがワーナーの国内盤として復活

ワーナー国内盤
WPCS23010
\1512
ブラームス:交響曲第1番 パリ管弦楽団
シャルル・ミュンシュ指揮

1968年、パリ ステレオ

 はち切れんばかりのスケールと破格の熱量。
 ベルリオーズの『幻想交響曲』とともに、最晩年のミュンシュがパリ管弦楽団と残した不滅の名演です。
 作品のもつ構造とドラマティックな要素を充分に把握した、音楽的スケールの大きなブラームス。
 特に終楽章の高揚感と壮麗な表現は大きな感動を呼びます。

 2011年リマスター。




そしてこれが上記ブラームス1番といつもいっしょに語られる「幻想」。
ただこの曲の最高の名演としてよくあげられるが、万人向けの演奏ではないと思う・・・。
「幻想」を聞くのに最初にこの演奏を聴いてしまった人はある意味不幸。
異常な興奮状態に巻き込まれるので、初めての人は覚悟してどうぞ。
そしてこれが普通だと思われませんよう。

ワーナー国内盤
WPCS23009
ワーナー国内盤
\1512
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14 パリ管弦楽団
シャルル・ミュンシュ指揮

録音1967年10月、パリ ステレオ


 「幻想交響曲」はミュンシュが最も得意とした曲のひとつ。
 指揮者がボストンから母国に帰還し、パリ管弦楽団の初代音楽監督に任命され、その記念すべき最初の演奏会での演目に選ばれた曲でもあります。
 ミュンシュの数多い名盤のなかでも特に名高い、熱気溢れる名演です。

 2011年リマスター。





そしてこれも久しぶりにご紹介しましょう

・・・上記名盤の1ヵ月後の録音
伝説の1967年11月14日


パリ管お披露目演奏会での「幻想」

ALTUS
ALT 229/30
(2CD)
\3400
あの空前絶後の大演奏「幻想」を含む
 パリ管お披露目演奏会完全再現!
CD-1
 (1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
CD-2
 (2)ストラヴィンスキー:レクイエム・ティクルス
 (3)ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描『海』
シャルル・ミュンシュ(指揮)
パリ管弦楽団
(2)エリザベート・ブラッスール合唱団
 ドゥニーズ・シャーリィ(コントラルト)
 ピエール・トー(バス)
 

録音:1967 年11 月14 日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ録音(ステレオ)/パリ管デビュー完全版、新マスタリング

 パリ管弦楽団は、1967年、「フランスの栄光」をかけて、ド・ゴール政権の文化相アンドレ・マルローの提唱で創設された公立オーケストラ。
 国家の威信をかけたこの新しいオケを設立するに当たって、それにふさわしい指揮者といえばもうシャルル・ミュンシュしかいない。
 偶然というか、運命の定めというか、この時、ミュンシュは1962年にボストン交響楽団を辞任、帰国しており、比較的自由な立場にあった。
 ただ、第二次大戦中、ともに対ナチ・レジスタンス運動に生命をかけた憂国の同志アンドレ・マルローのぜひともという願いではあったが、ミュンシュは自分が高齢(76歳)であり、現役を引退して久しいことを理由に辞退しようとした。
 が、食い下がるマルローの前に、オーケストラの根本的な体質改善を交換条件に、ついにミュンシュはこの大仕事を受諾する。

 そうして行われたのが団員選び。
 新生パリ管のオーケストラを構成する楽団員は、発展的解消を遂げたパリ音楽院管弦楽団の主力メンバーがその中核となった。
 とはいえフルート首席ミシェル・ドゥボ(デポスト)、オーボエのモーリス・ブールグ、トロンボーン首席のマルセル・ガリーグら20人こそ無条件で任命されたが、それ以外はみな厳密な演奏試験による審査が待ち受けており、結局旧楽団から残りえたのは、総勢106人中、僅か33人。
 残りのポストは公開試験によってパリの三つのオーケストラの優秀なメンバーたちから選ばれた。
 いかに徹底した実力主義を貫いたかがわかる。

 かくしてパリ管弦楽団は、”フランスの栄光″を担うべく、まったく新しい機構の若いオーケストラとして誕生した。
 そして披露演奏会は、1967年11月14日に決まった。
 場所はシャンゼリゼ劇場。
 選ばれた曲はドビュッシー《交響詩「海」》、ストラヴィンスキー《カンティクム・サクルム》、ベルリオーズ《幻想交響曲》。
 オープニングの数日前、リハーサル中のオーケストラを聴いたマルローは、「この短い期間にここまで完壁なアンサンブルになっているとは・・・・。彼らはフランスを代表する世界でも屈指の名オーケストラとなるだろう」と驚嘆したという。

 そして、ついに運命の1967年11月14日、ミュンシュ&パリ管のデビュー・コンサートの日が訪れた。
 まさに歴史に残るコンサート。
 音楽関係者だけでなく、多くの人々の注目の中、このコンサートは開かれた。ただの1回のコンサートというスケールをはるかに越えている。国家的一大行事。
 たとえば、ミュンシュとパリ管の「幻想交響曲」といえば、言わずと知れた1967年のEMI録音が思い浮かぶ。この曲のベスト盤を選ぶとき必ず筆頭にあがる名盤である。しかしその名録音は、今回のデビュー・コンサートの1ヶ月前に行われたもの。・・・それを考えてもこのオープニング・コンサートが一体どんなことになったのか、想像しただけで鳥肌が立つ。

 しかもこれまでその音源は門外不出とされてきた。
 その噂は聞いてきたし、すごさは想像できた。・・・しかし実際に聴くことはできなかった。
 ・・・その伝説のコンサートの音源が、今回、突如ALTUSから発売になったわけである。

 そして・・・聴いた。

 1回聴いて、そのあまりのすごさに身も心も硬直し、とても原稿が書けるような状況ではなくなってしまった。
 もう一度聴かないのかと言われても、正直、すぐにまたあの体験をしたいとは言えない。

 こう考えてみればいい。
 100人の人間が、70分間、死に物狂いの真剣勝負をこちらに挑んできているのである。掛け値なしに全員が命がけの真剣勝負を。
 それに対してこちらはたったひとり。
 無防備なままスピーカーの前に座ろうものなら、100人のとんでもない猛者たちに、もうグチャグチャにギタンギタンにやられて、搾りかすのようにされてしまう。

 聴いている間、とにかく一秒たりとも緊張が解ける瞬間などない。
 間違えてリングに上がってしまった観客のように、血反吐を吐き、地べたに這いつくばって、意識朦朧の中最終場面を迎えることになる。
 そんな壮絶な時間をそう何度も体験したいと思うだろうか?
 今回ここまでの文章は、2週間経ってほとぼりが冷めたので、ようやく書くことができた。

 それにしてもすごい。すごすぎる。
 人はここまで凄まじい演奏ができるのだ。
 まず間違いなくここ数年で最もインパクトのあるアルバムだった。
 実は今日、勇気を出して完全防備で身構えながら2回目を聴いた。

 ・・・やっぱりギタンギタンにされた。


 
OVCX-00081
\1000+税
合唱組曲「あめつちのうた」
 作詩:林 望
 作曲:上田真樹
  オーケストラ版、
  ピアノ版
飯森範親(指揮)
東京少年少女合唱隊
東京交響楽団(オーケストラ版)
江崎昌子(ピアノ版)
 2015年9月21日 大田区民ホール・アプリコ にて収録
 クロネコヤマトでおなじみのヤマトホールディングスが主催する《音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」》の委嘱作品として、2013年に生み出されたのがこの合唱組曲「あめつちのうた」です。
 作詩は作家・国文学者として著名な林望氏、作曲はNHK全国学校音楽コンクール課題曲の作編曲等を手掛け活躍する上田真樹氏で、両氏は既に合唱界の”名コンビ”として高い評価を得ています。
 《音楽宅急便》は、「本物の良い音楽を年齢や地域を超えてすべての人にお届けしたい」との思いからヤマトホールディングスが1986年より30年来開催し続けているファミリーコンサートで、毎年日本全国で約10公演開催され、各地の児童合唱団がこの曲をプロ・オーケストラと共演しています。
 出演を通して全国の合唱団に愛されるとともに、聴衆にも深い感動を残すなかで、待ち望まれていた本曲のレコーディング作品が飯森範親氏指揮・東京少年少女合唱隊の演奏でついに実現しました。
 合唱曲の新定番として、今まさに広まりつつある名曲です。




キング・インターナショナル

KKC 5634
\3000+税
※輸入盤発売済
トリオ・ヴァンダラーのピエルネ&フォーレ
 ガブリエル・ピエルネ:ピアノ三重奏曲ハ短調 作品45
 ガブリエル・フォーレ:ピアノ三重奏曲ニ短調 作品120
トリオ・ヴァンダラー
ジャン=マルク・フィリップス=
 ヴァイジャベディアン
  (ヴァイオリン)
ラファエル・ピドゥー(チェロ)
ヴァンサン・コック(ピアノ)
 フランス的伝統美を備えたトリオ・ヴァンダラーのピエルネ&フォーレ

 録音:2014年2月 テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMC.902192、輸入盤・日本語帯・解説付

 トリオ・ヴァンダラーが母国フランスの香り高いピアノ三重奏曲2 篇に挑戦。フォーレ唯一のピアノ三重奏曲は最晩年1923 年の作で、簡素な中にも驚くべき深さと高貴さに満ちています。終楽章の主題がレオンカヴァッロの「道化師」のアリア「さらば歌え、道化師よ」と似ているとされています。カップリングのピエルネ作品はあまり聴く機会がないものの、美しいメロディにあふれたまさに隠れた名作。1922 年2 月の初演の際は、エネスコがヴァイオリンを、ピエルネ自身がピアノを受け持ちました。トリオ・ヴァンダラーはまさにフランス的伝統美を披露、洗練と清潔感に満ちた絶妙な表現による新しい決定盤の登場と申せましょう。
 
KKC 5635/38
(4CD)
\5555+税
※輸入盤発売済
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
 CD1
  ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 作品1-1
  ピアノ三重奏曲第2番ト長調 作品1-2
 CD2
  ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 作品1-3
  ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 作品11-1「街の歌」
  ピアノ三重奏曲第9番変ホ長調 作品44〜
   創作主題による14の変奏曲(さあ、彼女とはお別れだ)
 CD3
  ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 作品70-1「幽霊」
  ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 作品70-2
 CD4
  ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 作品97-1「大公」
  ピアノ三重奏曲第8番ト長調 作品121a
   (『私は仕立て屋カカドゥ』の主題による10の変奏)
  ピアノ三重奏曲第11番変ホ長調 WoO38、
  ピアノ三重奏曲第12 変ロ長調 WoO39
トリオ・ヴァンダラー
ジャン=マルク・フィリップス=
 ヴァイジャベディアン
  (ヴァイオリン)
ラファエル・ピドゥー(チェロ)
ヴァンサン・コック(ピアノ)
 息のあったアンサンブルによる極めて上質なベートーヴェン

 録音:2010 年12 月、2011 年9月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMC.902100、輸入盤・日本語帯・解説付

 18 世紀の終り、ピアノ三重奏曲は、ピアノ・ソナタの延長線上にあるもの、いわばヴァイオリンやチェロが、ピアノの補強やアクセント的な役割を担うものとされ、弦楽四重奏よりも一段軽めなジャンルで、三楽章構成で、最終楽章は軽やかで優雅なロンドで書かれるのが常でした。ベートーヴェンはこの慣習に終止符を打つべくピアノ三重奏曲作品1を1795 年、世に出しました。弦楽四重奏曲と同じように四楽章構成にし、終楽章をソナタ形式で書くことにより、音楽に深いドラマと交響曲のように雄大さを与えました。そして自身がピアニストとして舞台に招かれることを前提として作曲したため、とりわけこの作品1はピアノ・パートの充実が目立ちます。そんな野心に溢れた若きベートーヴェンの作品1に始まり、交響曲第3、5、6番などを書いた充実期(1810 年前後)に生み出された作品70 など、ベートーヴェンが折に触れ作曲し続けたピアノ三重奏曲は、どの作品も、またどの作品の各パートも目を見張る充実ぶり。慣習の3楽章構成で、最終楽章がロンドの作品もありますが、どれもベートーヴェンの野心と情熱、才能と創意に満ちています。そんなピアノ三重奏の全曲を、トリオ・ワンダラーの素晴しい演奏で心行くまで堪能できる、贅沢なセットです。

 2016年6月来日ツアー
 4日(土) 第一生命ホール
 6日(月) 青葉台フィリア
 8日(水)&9日(木) 武蔵野文化財団(会場は三鷹風のホール)
 11日(土) 所沢ミューズ大ホール
 13日(月) マスタークラス@汐留日仏文化協会 
 14日(火) 名古屋宗次ホール
 
KKC 5639
\3000+税
※輸入盤発売済
アカムスによる鮮やかな<水上の音楽>が誕生!
 ヘンデル:水上の音楽HWV348-50(1717)
ベルリン古楽アカデミー
ゲオルク・カルヴァイト
 (コンサート・マスター)
 録音:2015 年11 月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMC.902216、輸入盤・日本語帯・解説付

 名人集団ベルリン古楽アカデミーによるヘンデルの《水上の音楽》。1717 年7 月17 日にロンドンのテムズ河を舞台に行われた豪華絢爛な川遊びのお祭り用に、ヘンデルが書いた豪華な本作品を、ベルリン古楽アカデミーがこれまた卓越したアンサンブルで煌びやかに鳴り響かせています。
 《水上の音楽》は独奏楽器(ホルン、トランペット、フルート)と合奏による合奏協奏曲の様式で書かれており、管楽器がソリスティックに活躍し、明るく華やかな雰囲気を演出します。実際にジョージ1世は演奏にいたく感動し、約1 時間のこの曲を計3 回演奏させ、50 人の楽士に対するギャラが150 ポンドかかったという話まで残っており、音楽も観客も非常に盛り上がった上演だったことがうかがえます。
 ベルリン古楽アカデミーは、各人のもつ名人芸と一糸乱れぬ精緻なアンサンブル、そして鋭敏なリズム感と絶妙なバランス感覚を駆使して、《水上の音楽》に生命感を与え作品のもつイベント性をよい一層演出し、色彩豊かな演奏を繰り広げています。

 2016年6月来日公演
 6月23日(木)トッパンホール
 6月24日(金)兵庫県立芸術文化センター
 6月26日(日)三鷹市芸術文化センター
 6月27日(月)トッパンホール
 
KKC 5640
\3000+税
※輸入盤発売済
「ザ・ソウル・オブ・スパニッシュ・ギター」
 1. ペドロ・エリアス=グティエレス:アルマ・ジャネーラ
 2. ヴィラ=ロボス:プレリュード第1番/プレリュード第3番
 3. アントニオ・ラウロ:
  ヴェネズエラ風ワルツ第2番/
  seis por derecho(6歩まっすぐに)
 4. ジョアン・ペルナンブコ:鐘の音
 5. ローラン・ディアンス:タンゴ・アン・スカイ
 6. ルイス・ボンファ:ウォーキング・イン・リオ
 7.アグスティン・バリオス=マンゴレ:
  パラグアイ風ダンス第1番/森に夢見る
 8. ジョン・ウィリアムズ:ROUNDS
 9. アグスティン・ララ:グラナダ
 10. バーンスタイン:ウェスト・サイド物語より
  (すてきな気持ち(I feel pretty)/マリア/アメリカ)
 11. 伝統曲:
  ディア・オールド・ディキシー/
  カンザス・シティ・キティ/big eared mule
パブロ・ヴィレガス(ギター)
 パブロ・ヴィレガス、ハルモニアムンディ・デビュー! 情熱の名曲勢ぞろい

 録音:2014 年3月25-27日/[HMF] HMU.907649、輸入盤・日本語帯・解説付

 「ザ・ソウル・オブ・スパニッシュ・ギター」と世界が絶賛するギター奏者、パブロ・ヴィレガスのハルモニアムンディ・デビュー盤の登場。ドミンゴも歌うことがあるサルスエラの名曲『アルマ・ジャネーラ』に始まり、『ウェスト・サイド物語』なども盛り込まれた魅惑のプログラム。広大なアメリカ大陸の様々な場所の旅へといざなってくれます。繊細なブラジル音楽、ノスタルジックなタンゴ、世界初録音のジョン・ウィリアムズの深い感情など、様々な色彩をもつ作品を、ヴィルガスは抜群に安定したテクニックで、変幻自在に奏でています。

 2016年7月来日スペイン国立管弦楽団とアランフェス協奏曲を演奏します。
 7/21(木)サントリーホール
 7/19(火)岩手/盛岡市民文化ホール
 7/20(水)リンクステーションホール青森  
 7/22(金)新潟りゅーとぴあ
 7/25(月)栃木県総合文化センター
 7/27(水)ハーモニーホール福井
 7/28(木)京都コンサートホール
 7/30(土)宝山ホール
 7/31(日)山口市民会館
 8 /1 (月)熊本県立劇場コンサートホール




<映像>

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EURO ARTS(映像)



20 72954
(Blu-ray)
\5000→\4590
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
 ボーナス:デジタル・オペラ・ガイド
ルカ・ピサローニ(アルマヴィーヴァ伯爵/ バス・バリトン)
アネット・フリッチュ(伯爵夫人/ ソプラノ)
アダム・プラチェツカ(フィガロ/ バリトン)
マルティナ・ヤンコヴァ(スザンナ/ ソプラノ)
マルガリータ・グリシュコヴァ(ケルビーノ/ メゾ・ソプラノ)
アン・マレー(マルチェリーナ/ メゾ・ソプラノ)
カルロス・ショーソン(ドン・バルトロ/ バス)
パウル・シュヴァイネスター(ドン・バジリオ/ テノール)
フランツ・ズッパー(ドン・クルツィオ/ テノール)
クリスティーナ・ガンシュ(バルバリーナ/ ソプラノ)
エリック・アンスティーネ(アントニオ/ バス)
ダン・エッティンガー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
エルンスト・ラッフェルスベルガー(合唱指揮)

20 72958
(2DVD)
\5000→\4590
 2015 年ザルツブルク音楽祭、ベヒトルフ演出のダ・ポンテ・オペラ三部作の締めくくり「フィガロの結婚」、ボーナスの「デジタル・オペラ・ガイド」も必見!

 (Blu-ray)画面:16:9、Full HD1080/60i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、190分、字幕:英独仏伊西日
 (2DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、190分、字幕:英独仏伊西日
 演出:スヴェン= エリック・ベヒトルフ/装置:アレックス・イールズ/衣裳:マルク・ブーマン
 照明:フレデリック・ロム/ドラマトゥルギー:ロニー・ディートリヒ
 収録:2015 年8 月9 日ハウス・フォー・モーツァルト、ザルツブルク音楽祭2015、ライヴ/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ

 2013 年からスヴェン=エリック・ベヒトルフの演出で始まったモーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の締めくくりとなる「フィガロの結婚」。2010年から東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者をとして日本でもおなじみのダン・エッティンガーが、ザルツブルク音楽祭でオペラ初登場。バレンボイムの秘蔵っ子として、2003 年から2008 年までベルリン国立歌劇場カペルマイスター兼音楽監督助手を務めていた俊英です。
 モデル並みの恵まれた容姿をもつルカ・ピサローニ、ドラマティックな声と表現力で注目の美人ソプラノ、アネット・フリッチェ、ウィーン国立歌劇場を中心に活躍するプラハ出身のアダム・プラチェツカ、チューリヒ歌劇場を拠点に古楽でも活躍中のソプラノ、マルティナ・ヤンコヴァ、2012 年のウィーン国立歌劇場日本公演でも同役を歌い大絶賛され、2016 年も来日予定のマルガリータ・グリシュコヴァなど充実の歌手陣で楽しむことができます。
 スヴェン=エリック・ベヒトルフの細部まで丁寧に作りこんだ演出、オーソドックスな中にも洗練された舞台装置で新鮮な印象を与えます。
 また本ディスクの特徴として、上演の舞台裏を収めた「デジタル・オペラ・ガイド」を収録。スヴェン=エリック・ベヒトルフによる作品解説をご覧いただけます(日本語字幕付)。
 

20 72972
(4DVD)
\5200

ザルツブルク音楽祭現代オペラBOX
 DVD1
  ツィンマーマン:『軍人たち』全曲
    収録時期:2012年8月ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
     字幕:独、仏、英、
ローラ・エイキン(マリー)、
アルフレート・ムフ(ヴェーゼナー)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(シャルロッテ)、
コルネリア・カリッシュ(ヴェーゼナーの老母)、
トマシュ・コニェチュニ(シュトルツィウス)、
ルネ・モルロック(シュトルツィウスの母)、
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人)、
マティアス・クリンク(若い伯爵)、
ラインハルト・マイヤー(シュパンハイム侯爵オブリスト)、
ダニエル・ブレンナ(デポルテス)、
ヴォルフガング・アブリンガー=シュペールハッケ(ピルツェル)、
ボアズ・ダニエル(アイゼンハルト)、
マティヤーシュ・ロバヴズ(ハウディ少佐)、
モーガン・ムーディ(マリ大尉)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
インゴ・メッツマッハー(指揮)、
演出、装置:アルヴィス・ヘルマニス、
衣装:エファ・デセッカー、
照明:グレブ・フィリシチンスキー、
DVD2
  シュレーカー:歌劇『烙印を押された人々』全曲
    収録時期:2005年7月、8月ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
     字幕:英、独、仏、西、
ロバート・ブルベイカー(アルヴィアーノ)、
ロバート・ヘイル(アドルノ公爵)、
ミヒャエル・フォレ(タマーレ伯爵)、
ヴォルフガング・シェーネ(ナルディ市長)、
アンネ・シュヴァネヴィルムス(カルロッタ・ナルディ)、
ベルナルト・リヒター(グイドバルド)、
マルクス・ペッチュ(メナルド)、
メル・ウルリッヒ(ミケロット)、
トマス・オリーマンス(ゴンサルヴォ)、
ギヨーム・アントワーヌ(ユリアン)、
シュテファン・ガッド(パオロ)、
ロベルト・ヴェルレ(議員)、ペーター・レーレ(議員)、
マルクス・アイヒェ(議員)、
クレメンス・ザンダー(大男)、
ウォルター・ツェー(男の使用人)、
ガブリエラ・ベッセニエイ(女の使用人)、
ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ルパート・フーバー)、
ベルリン・ドイツ交響楽団
ケント・ナガノ(指揮)
衣装:アンドレア・シュミット=フッテラー、
装置:ライムント・バウアー、
振付:デニ・セイヤーズ、
照明:アレクサンダー・コッペルマン、
演出:ニコラウス・レーンホフ、
DVD3&4
  ベルク:歌劇『ルル』全曲(チェルハ補筆3 幕版)
    収録時期:2010 年8月ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
     字幕:独、英、仏、伊、中、韓、日、
パトリシア・プティボン(ルル)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)、
パヴォル・ブレスリク(画家、黒人)、
ミヒャエル・フォレ(シェーン博士、切り裂きジャック)、
トーマス・ピフカ(アルヴァ、シェーン博士の息子、作曲家)、
フランツ・グルントへーバー(シゴルヒ)、
トーマス・ヨハネス・マイヤー(猛獣使い、力業士)、
ハインツ・ツェドニク(公爵、従僕)、
コーラ・ブルクグラーフ( 劇場の衣装係、学生、従僕)、
アンドレアス・コンラッド(侯爵)、
マルティン・ツォネフ(劇場支配人、銀行家)、
エミリー・ピクテット(15歳の少女)、
コルネリア・ヴルコプフ(15 歳の少女の母)、
アストリッド・モニカ・ホファー(女性芸術家)、
ジーモン・シュノル(新聞記者)、
ゲルハルト・パイルシュタイン(医事顧問官、教授、警部)、
ジェイムズ・クレヴァートン(召使)、
アッパー・オーストリア・ジャズ・オーケストラ、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マルク・アルブレヒト(指揮)
演出:ヴェラ・ネミロヴァ、
装置:ダニエル・リヒター、
衣装:クラウス・ノアック、
照明:マンフレッド・フォス、
 ザルツブルク音楽祭現代オペラBOX。ツィンマーマン、シュレーカー、ベルク

 画面:16:9 NTSC、
 音声:PCM ステレオ、DD5.0、DTS5.0、リージョン:All、DVD1 : 122分、DVD2 : 145分、DVD3,4 : 173分

 これまでザルツブルク音楽祭で上演された20 世紀のオペラ作品3 つをまとめたBOX セット。
 2012 年に上演され絶賛されたツィンマーマンの『軍人たち』。ラトビアの演出家アルヴィス・ヘルマニスの舞台はフェルゼンライトシューレの横長の舞台を見事に使い、あまりエキセントリックな手法を使うことなく、近代の軍隊が日常社会を蝕んでいく不条理を鋭く描いています。近現代作品に強いメッツマッハーも本領発揮といった感じの展開をみせています。
 ケント・ナガノ指揮、ニコラウス・レーンホフ演出により、2005 年のザルツブルク音楽祭オープニング上演されたシュレーカー最大の人気作『烙印を押された人々』。16 世紀ジェノヴァを舞台とした作品で、120 人以上のオケと大掛かりなセットで大迫力の舞台に仕上げています。
 2010 年にザルツブルク音楽祭で上演され大きな話題となった『ルル』。ルルを歌うのはパトリシア・プティボン。また画家のパヴォル・ブレスリクは1979 年生まれのスロヴァキアの甘い声とマスクの若きテノール。シェーン博士には、今脂が乗っているミヒャエル・フォレ。指揮を担当するのはマルク・アルブレヒト。2008 年から2011 年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、ベルクを得意としています。演出はブルガリア出身のヴェラ・ネミロヴァ。













5/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALBA



ABCD 390
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 ブラームス:交響曲第1番/セーゲルスタム:交響曲第288番

 ブラームス:交響曲第1番
  (I:16’28、II:9’56、III:5’42、IV:18’42)
 セーゲルスタム:
  交響曲第288番「Letting the FLOW go on...」
   (20’44)
レイフ・セーゲルスタム(指揮&ピアノ)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団

 ここへきて進化を続けるセーゲルスタム&トゥルク・フィル、新プロジェクトがスタート!
 なんとセーゲルスタムVS ブラームスの交響曲!


 録音:2015年11月2-5日、2016年1月4-7日、トゥルク・コンサートホール/Stereo/Multichannel5.0、71’35

 北欧が生んだ巨人レイフ・セーゲルスタムによる新プロジェクトがフィンランドのALBA レーベルでスタート。
 ブラームスの4 つの交響曲とセーゲルスタムの新作交響曲4 つ収録していきます。
 第1 弾はブラームスの第1 番とセーゲルスタムの第288 番。セーゲルスタムとブラームスの組み合わせは音楽的には意外に感じますが(容貌はそっくり?!)、1990 年代前半にラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団との全集を残しています。
 ブラームスはセーゲルスタムと対照的に交響曲は僅か4 曲。
 ブラームスの第1 番は、最初の構想から完成までに20 年以上の年月をかけていて、ベートーヴェンに並ぶような作品を書かなければならないというプレッシャーもあったと言われています。結果「ベートーヴェンの第10 番」とも称されるほどの傑作が生まれたのでした。
 セーゲルスタムは全体的にゆったりとしたテンポをとっており、分厚い重量感ある演奏を聴かせてくれます。特に第1 楽章の序奏はセーゲルスタムらしい迫力に満ちています。
 そしてセーゲルスタムの交響曲第288 番「Letting the FLOW go on...」。流れに身を任せ…300 曲の大台目前。セーゲルスタムは2012 年からトゥルク・フィルの芸術監督を務めており、息のあった手兵との演奏が展開されています。






EVIDENCE


EVCD 021
\2600
カレザーナ、ヴェネツィアーノ、A.スカルラッティのエレミア哀歌、器楽曲
 クリストファロ・カレザーナ(c.1640〜1709):
  エレミア哀歌 聖金曜日の第1朗読
  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725):
   オラトリオ「追放されたハガルとイシマエル」シンフォニア
  ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665〜1716):
   エレミア哀歌 聖金曜日第一夜の第3朗読 
  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725):
   シンフォニア・ア・クワトロ・センツァ・チェンバロ
  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725):
   オラトリオ「聖フィリッポ・ネーリ」シンフォニア
  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725):
   エレミア哀歌 主の聖餐の木曜日の第1朗読
レスカドロン・ヴォラン・
 ドゥ・ラ・レーヌ 
 カレザーナ、ヴェネツィアーノ、A.スカルラッティのエレミア哀歌、器楽曲。17〜18世紀ナポリの華やかな文化が薫る1枚

 録音:2015年7月

 17 〜 18 世紀にかけてのナポリは、音楽の急進的な首都でした。ヨーロッパ大陸内で最多の人口を誇る都市の1つであったナポリは、音楽や音楽家が集まる場所として発展し、劇場や教会、宮殿や道にも音楽が溢れていたといいます。
 また信仰に篤い都市であったナポリでは数多くの宗教典礼が行われ、そこには当然多くの宗教音楽が生まれました。
 このCD にはそんな当時のナポリで活躍した作曲家カレザーナ、ヴェネツィアーノ、A. スカルラッティの、復活祭に先立つ3 日間に演奏される「エレミア哀歌」と、A. スカルラッティの器楽曲が収録されています。
 当時のナポリでは、本来は懺悔の精神のもと荘厳な雰囲気の中で行われる宗教儀式も一種の豪華絢爛なショー、エンターテーメントとしての面を持ち、華やかに行われていたとのこと。
 このCD におさめられている曲の数々も、宗教的なテキストを歌いながらもどこか世俗的なきらびやかさを感じさせます。演奏を手掛ける「レスカドロン・ヴォラン・ドゥ・ラ・レーヌ」のグループ名は、フランス語で「女王の飛行隊」という意味。カトリーヌ・ド・メディチの元で、各国の宮廷との人間関係を円滑にする役割を負った女官を指すといいます。
 その名の通り調和に満ちたレスカドロン・ヴォラン・ドゥ・ラ・レーヌの演奏で、17、18 世紀のナポリの華やかな文化の薫りを感じてみられてはいかがでしょうか。
 


EVCD 023
\2600→\2390
アンサンブル・ジル・バンショワ
 ハインリヒ・イザーク(V.1450〜1517):
  6声のミサ曲「おお、いと聡明なる乙女」、聖母祭のため定旋律

  (1)すべての者よ、主に向かいて喜ばん
   (ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (2)めでたし、聖なる産みの母(入祭唱 定旋律)
  (3)キリエ エレイソン(ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (4)グローリア(ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (5)祝福され、尊ばれし聖母マリア(昇階唱 定旋律)
  (6)ハレルヤ、御身が生まれてより( 定旋律)
  (7)エサイの枝は芽を出し(アレルヤ賛歌)
  (8)セクエンツィア(定旋律)
  (9)クレド(ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (10)アヴェ・マリア(奉献唱 定旋律)
  (11)序誦( 定旋律)
  (12)サンクトゥス(ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (13)アニュス・デイ(ミサ「おお、いと聡明なる乙女」)
  (14)祝せられたる御胎(聖体拝領唱 定旋律と4声のポリフォニー)
アンサンブル・ジル・バンショワ
ドミニク・ヴェラール(指揮・テノール)
 メディチ家に仕えたハインリヒ・イザークのミサ曲

 録音:2015 年9 月6 日-10 日/71’57

 ハインリヒ・イザークはルネサンス盛期のフランドル楽派の作曲家で、ジョスカン・デ・プレと同世代。バッハの「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」のコラールにも使われている「インスブルックよ、さようなら」。今ではこの一曲だけがイザークの最も有名な旋律として知られていますが、当時はジョスカン・デ・プレと同様に重要な作曲家の一人としてみなされていました。
 1484 年頃インスブルックの宮廷作曲家として仕え、その後すぐにロレンツォ・デ・メディチの招きによりメディチ家の宮廷音楽家となり、オルガン奏者、宮廷楽長ならびにロレンツォの子供たちの家庭教師を務めました。メディチ家がフィレンツェから追放されたあとは、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1 世に仕官し、ヨーロッパ諸国、ドイツ各地を歴訪。当時のドイツ作曲界に多大な影響を及ぼしたと言われています。
 ここに収録されている楽曲は、メディチ家出身の教皇レオ10 世のフィレンツェ訪問に合わせて書かれたものと考えられています。「6 声のミサ曲」は循環ミサ曲の基本的構成、模倣の手法、巧妙な処方で書かれています。また「聖母祭のため定旋律」は、聖母マリアの交唱の一つを定旋律としていますが、熟達した作曲技法の数々が凝縮されています。

 演奏は、アンサンブル・ジル・バンショワ。1978 年にスイスのバーゼル音楽院の古楽専門の研究所「スコラ・カントルム・バジリエンシス」でドミニク・ヴェラールにより設立されました。日本人の古楽ソプラノ佐藤裕希恵もメンバーとして参加しています。





FARAO CLASSICS

B 108093
\2500
アトス三重奏団によるチェコ・アルバム
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
 スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
アトス三重奏団
 【アンネッテ・フォン・ヘーン
   (ヴァイオリン)、
  シュテファン・ハイネマイヤー(チェロ)、
  トーマス・ホッペ(ピアノ)】
 録音:2015年7月13-15日、ブレーメン、ゼンデザール/71’57

 (A)nnette - (T)h(o)mas - (S)tefanの頭文字をとって命名され、2003 年に結成されたアトス三重奏団。これまでに「フレンチ・アルバム」(B-108073)、「ロシアン・アルバム」(B-108083)とリリースし、希少な曲目を多彩な演奏で楽しませてくれました。
 本アルバムは、ドヴォルザークとスメタナというチェコの2 大作曲を取り上げています。ボヘミアの情感豊かに、ドヴォルザークの光と影を見事に描いています。スメタナの作品は、4 歳で亡くなった娘の死を悼んで作曲され、晩年のスメタナにみられるような民族色はあまり感じられませんが、悲しみを昇華させるような美しい作品です。




PROFIL


KKC 4069
\2700
パストラール〜渡辺克也
 (1)ウェオルミズリー:ソナチネ第1番
 (2)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 (3)プーランク:オーボエ・ソナタ
 (4)ヘッド:3つの小品
 (5)ディニク:ホラ・スタッカート
 (6)ゴダール:レジェンド・パストラールOp.138
渡辺克也(オーボエ)
ウルグベク・パラヴァノフ(ピアノ)
 渡辺克也、余裕と充実の第5 弾アルバム

 録音:2015 年10 月13-15日/イエス・キリスト教会(ベルリン)/59’ 30”、日本語帯・解説付、DDD

 ドイツを本拠に活躍する渡辺克也、第5 弾アルバムの登場です。
 今回もオーボエの魅力を存分に味わえる6 篇を厳選、至福の一時間を過ごさせてくれます。プーランクのオシャレなオーボエ・ソナタを渡辺克也の美音でたっぷり楽しめるのがうれしい限り。
 また、オーボエ以外のレパートリーで知られるラヴェルの「ハバネラ形式の小品」やディニクの「ホラ・スタッカート」も注目。渡辺の超絶技巧を満喫できます。さわやかな作品を集めた「パストラール」、ご期待下さい。




REFERENCE RECORDINGS


RR 137
\2200
ワイン・ダーク・シー
 ダン・ウェルチャー(1948-):SPUMANTE
 ドナルド・グラントハム(1947-):JAI ETE AU BAL
 フランク・ティケリ(1958-):クラリネット協奏曲
  【RHAPSODY FOR GEORGE/
   SONG FOR AARON/ RIFFS FOR LENNY】*
 ジョン・マッキー(1973-):
  WINE DARK SEA(吹奏楽のための交響曲)
ジェリー・ジャンキン(指揮)
テキサス大学ウィンド・アンサンブル
 吹奏楽ファン必聴!ジョン・マッキーの「ワイン・ダーク・シー」世界初録音!

 ネイサン・ウィリアムズ(クラリネット)*/HDCD、69’47

 テキサス大学ウィンド・アンサンブルによるアルバム。1973 年フィラデルフィア生まれの作曲家ジョン・マッキーの「WINE DARK SEA」が世界初録音されています。
 本作品はテキサス大学ウィンド・アンサンブル創立100 周年記念として委嘱されました。ジョン・マッキーは、クリーヴランド音楽院でコリリアーノ、ジュリアード音楽院でドナルド・エルブに師事したアメリカの若手。特に吹奏楽曲では人気があり、日本で初演された「翡翠」をはじめ広く演奏されています。



 

VERMEER



VERMEER 40007
\2200→\1990
フランチェスコ・スパニョーリ・ルスカ(1634 c.-1704):
 器楽作品全集

  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア
   ト長調、ニ長調、ハ長調、ニ長調
  ヴァイオリンとスピネットのためのシンフォニア ニ長調
  2つのヴァイオリンとスピネットのためのトッカータ
   ニ長調
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア
   ホ短調、ニ長調
  ヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア ト長調
  ヴァイオリンとスピネットのためのトッカータ
   ト長調、ト長調
エンリコ・グロッポ(ヴァイオリン)
益田弥生(ヴァイオリン)
クラウディオ・フリジェリオ(チェロ)
イレーネ・デ・ルーヴォ(オルガン)
マウリツィオ・ピアンテッリ(テオルボ)
ダニロ・コスタンティーニ(チェンバロ)
 コレッリに繋がるイタリアの室内楽、小型チェンバロのスピネットも聴ける

 録音:2004年9月23、24日/イタリア、サンティ・ヴィート・エ・モデスト教会/43’04’’

 コレッリより20 歳ほど年上の作曲家、フランチェスコ・スパニョーリ・ルスカ。彼は北イタリアのコモに生まれ終生を過ごし、宗教作品を中心に約500 曲を作曲しました。残された楽譜はコモ大聖堂に保存されています。
 このディスクに収録された器楽作品はコレッリのトリオ・ソナタやヴァイオリン・ソナタの前身とも言うべき内容。ミラノ・バロック・オーケストラのソリストたちによる素晴らしい古楽器演奏でお聴きください。




WIGMORE HALL LIVE


WHLIVE 0080
(2CD)
\2100
サー・マイケル・ティペット(1905-1998):
 弦楽四重奏曲全集

  CD1
   弦楽四重奏曲
    第1番、第2番、第3番
  CD2
   弦楽四重奏曲
    第4番、第5番
ヒース弦楽四重奏団
オリヴァー・ヒース(ヴァイオリン)
セリーズ・ジョーンス(ヴァイオリン)
ゲイリー・ポメロイ(ヴィオラ)
クリストファー・マーレー(チェロ)
 イギリスを代表する作曲家、マイケル・ティペットの弦楽四重奏曲全集!

 録音:2013 年12 月3 日、2014 年1 月17 日、3 月16 日、4 月26 日ウィグモア・ホール、ライヴ

 20 世紀英国を代表するサー・マイケル・ティペットの弦楽四重奏曲。ティペットはロンドンに生まれ、ロンドンに没したイギリス近代の作曲家。若い頃から失業音楽家の救済を目的とする合唱団や管弦楽団の指揮に尽力。第2 次世界大戦時には平和主義者の組織「平和宣誓同盟」の一員として兵役命令を拒否、禁固刑に服したことも。のちには大英帝国爵位、ナイト、名誉爵位などさまざまな公的栄誉を受けています。
 ティペットは弦楽四重奏曲を5 曲書いており、1940 年代に作曲された第1 〜 3 番、1977 〜 78 年に作曲された第4 番、そして晩年1990 〜 91 年に書かれた第5 番と、作曲人生を通して取り組んだジャンル。ティペットの才能が注目されるようになったのは40 歳近くなってから。ティペットの弦楽四重奏曲のスタイルは、それぞれの曲目の間に年数が経過してはいますが、大きな作風の変化はなく、尊敬していたベートーヴェンの影響がみられる古典的なソナタ形式の手法をベースとし、ティペットの洗練された対位法を要所要所に用い展開していきます。
 演奏するのは2002 年に設立されたヒース弦楽四重奏団。2008 年トロンプ国際コンクール優勝し、その実力を世界に示しました。ウィグモア・ホールにも度々登場し、ロンドンの聴衆からも熱狂をもって迎えられています。このアルバムも4 回のコンサート・シリーズからの録音となっています。



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QUERSTAND

VKJK 1510
\2000→\1890
「マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集Vol.2」
 ダンテを読んで〜ピアノのための18の小品

  I.「地獄の門」で聞きしこと(全6曲)
  II.『神曲』より「煉獄編」で聞きしこと(全6曲)
  III.『神曲』より「天国編」で聞きしこと(全6曲)
コーラ・イルゼン(ピアノ)
 天才女流ピアニスト・作曲家として名を馳せたマリー・ジャエル全集第2集・第3集!

 録音:2013 年9 月30-10 月3日、ケルンWDR フンクハウス、66’41 ※日本語解説付き

 天才女流ピアニストとして名を馳せ、さらに作曲家としても活躍したマリー・ジャエル(1846-1925)ピアノ作品全集の第2巻(全4巻で完結予定)。サン=サーンスやフォーレに作曲を師事し、パリ音楽院ピアノ科を首席で卒業。1887年には女性として初めてパリ作曲家協会の会員になりました。
 このアルバムはイタリアの詩人であり哲学者のダンテ・アリギエーリの代表作である叙事詩「神曲」からインスピレーションを得た性格的小品集。後期ロマン派の作風で、「神曲」を音楽で表現した興味深い、知られざる作品です。




マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.1
VKJK 1508
\2000→\1890
「マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.1」
 マリー・ジャエル(1846-1925):
  ピアノ・ソナタ/アルバムの綴り/6つの小品/
  6つのロマンティックな素描/憂鬱なワルツ/
  かわいいワルツ
コーラ・イルゼン(Pf)

 知られざる女流作曲家マリー・ジャエル:ピアノ作品全集第1弾!

 録音:2014年2月ケルン、76:03(日本語解説付き)

 マリー・ジャエルはフランス・アルザス地方の出身でシュトゥットガルトとパリでピアノを学んだ後、個人的にサン=サーンスとフォーレに作曲を師事した。またピアニストである夫を通じてリスト、ブラームスにも私淑していた。彼女の作品は生前パリで高く評価されピアノ曲、オペラ、交響楽など多くの作品を発表したが今日では殆ど忘れられている。
 作風はリスト、ショパン、ブラームスらの影響を受けた典型的なロマン派様式。ピアニストのコーラ・イルゼンはジャエルの音楽に共感し今後、ピアノ作品全集録音を行う予定。



Ediciones Singularesからリリースされたこのアルバムがすごい
こんなすごい作品を書いていた女流作曲家がいたのか・・・

ES1022
(3CD+BOOK)
\5800→\5390
マリー・ジャエル フランスとドイツの間で
     〜19世紀フランス・ロマン派の音楽〜

 《ピアノ独奏曲》
  ①組曲「麗しき日々」 ②「地獄で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ③「煉獄で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ④「天国で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ⑤雨の降りやすい日々
 《ピアノ連弾曲》
  ⑥12のワルツ、およびフィナーレ
 《協奏曲》
  ⑦ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
  ⑧ピアノ協奏曲第2番ハ短調
  ⑨チェロ協奏曲 ヘ短調
 《管弦楽伴奏付歌曲》
  ⑩連作歌曲『熊たちの伝説』
エルヴェ・ニケ指揮
ブラッセルズ・フィルハーモニック
ジョゼフ・スヴェンセン指揮
リル国立管弦楽団
グザヴィエ・フィリプス(vc)
ダヴィド・ビスミュート、
ニコラ・スタヴィ、
ロマン・デシャルム、
ダヴィド・ヴィオリ、
ダナ・チョカルリ(p独奏)
リディヤ&サーニャ・ビジャク
(p連弾/パリのエラール1902年製)
シャンタル・サントン=ジェフェリ(S)
 「19世紀フランスはオペラ一辺倒」なわけはなかった!
 注目度の高い「はざまの女性作曲家」の本格紹介盤が登場!

 Ediciones Singuralesレーベルは、19世紀およびその前後の「ロマン派」と目しうるフランスの作曲家たちの傑作を続々と世に送り出し、充実した解説書(仏英語あわせて140p!)もさることながら、フランス語圏最前線のすばらしい演奏陣を起用、エルヴェ・ニケ指揮ブラッセルズ・フィル(旧フランダース放送響)やF-X.ロト指揮レ・シエクルなどと痛快な名演で19世紀フランス音楽というものの知られざる側面をどんどん明らかにしてきた頼れる組織。
 そこが今回ついに、すでに日本でも幾多の輸入盤で存在が認知されてきた女性作曲家、マリー・ジャエルの世界を本格的に紹介するアルバムを発売してくれました!
 これまではピアノ曲や室内楽中心など小規模作品の紹介が多いながら、アルザス&ロレーヌ地方のドイツ併合時代を生き、ドイツ・ロマン派の音楽作法をフランス語圏で追い求めたこの才人の芸術性は、今や日本の秘曲ファンにも広く認知されているところ。
 しかもこの待望のリリースにはニケ指揮などで痛快な協奏曲録音が3編(!)もあるうえ、デシャルムやビスミュートら気鋭ピアニスト続々、エラール歴史的銘器も活躍…と話題性充分!
 さきのデュボワ作品集(ES1018)と同じく魅力満載!数量限定盤ゆえ、お見逃しなく!

 
VKJK 1607
(2CD)
\4000→\3690
そして「マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.3」
 CD1)
  2つの瞑想曲/朝の散歩/頑な/即興曲/
  プリズム第1番&第2番/
  サン=サーンスの“竪琴とハープ”のパラフレーズ/
  スフィンクス
 CD2)
  バガテル集/青春時代/雨の降りやすい日々/
  9つのやさしい小品集/模倣のハーモニー
コーラ・イルゼン(ピアノ)
 録音:2015 年6 月29 日-7月1 日、ケルンWDR フンクハウス、CD1:52’56/CD2:52’25 ※日本語解説付き

 このアルバムは天才女流ピアニスト兼作曲家マリー・ジャエル(1846-1925)の美しく愛らしいピアノの小品をセレクトしています。ロマンティックな“2つの瞑想曲”、穏やかで清々しい“朝の散歩”、哀愁のあるメロディで紡がれる“即興曲”、師であるサン=サーンスのカンタータ「竪琴とハープ」の旋律を用いた作品など、魅力的なピアノ作品が揃っています。
 
VKJK 1522
\2000
「ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:協奏曲集」
 オラトリオ「デボラ」HWV51より序曲
 オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293
 オルガン協奏曲 変ロ長調 Op.4-2 HWV290
 オルガン協奏曲 ト短調 Op.7-5 HWV310
 オルガン協奏曲 変ロ長調 Op.7-3 HWV308「ハレルヤ協奏曲」
ホルガー・ゲーリング
 (オルガン、指揮)
ドレスデン聖十字架教会
 バロック・オーケストラ
 ヘンデルのハレルヤ協奏曲?!

 録音:2015 年、64’26

 合奏協奏曲と並び、ヘンデルの代表する協奏曲集“オルガン協奏曲”からロンドン時代に作曲された4つの作品を収録。軽やかに色彩に溢れた多彩な魅力を放っています。「ハレルヤ」に似た主題が聴こえてくる通称「ハレルヤ協奏曲」の別名を持つ名曲Op.7-3も収録。
 

VKJK 1606
\2000
「われ、汝に呼ばわる
 〜ヴァイス、J.S.バッハ、ケルナーのリュート作品集」

  ジルヴィウス・ヴァイス:シャコンヌ ト短調 Weiss SW14.6
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
   (リュート編曲:ベルンハルト・ホフシュテッター)
  J.S.バッハ:
   “われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ”BWV639
  ヴァイス:
   リュートのためのソナタ第19番ト短調WeissSW25
  デイヴィッド・ケルナー:シャコンヌ イ長調
ベルンハルト・ホフシュテッター(リュート)
 バッハの無伴奏チェロ組曲第2番もリュートで演奏!佐藤豊彦、今村泰典の弟子ホフシュテッターのアルバム!

 録音:2015 年8 月、61’43

 1975年ウィーン生まれのリュート奏者ベルンハルト・ホフシュテッター。日本を代表するリュート奏者佐藤豊彦氏にハーグ王立音楽院で師事。他にも今村泰典氏、ルチアーノ・コンティーニ、コンラート・ユングヘーネルなどにも師事しています。J.S.バッハと同時代を生きたヴァイスとケルナーの作品を収録。J.S.バッハはホフシュテッター自身の編曲によるもの。「無伴奏チェロ組曲第2番」は、素朴な優しい音色が作品を新鮮に聴かせます。
 

VKJK 1514
\2000
「Lifted」
 01. Joy Spring(クリフォード・ブラウン)
 02.イパネマの娘(アントニ・カルロス・ジョビン)
 03. Just The Two Of Us(ビル・ウィザース)
 04. I Just Called To Say I Love You
  (スティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコック)
 05. No More Blues(アントニ・カルロス・ジョビン)
 06. If The Stars Were Mine(メロディ・ガルドー)
 07. Stronger Than Me(エイミー・ワインハウス)
 08. It Hurts(ダーティー・ループス)
 09. You And Me Are Gone(ジェイミー・カラム)
シャエラ
 (SJAELLA、
  女声アカペラ・グループ)
 ジャズからボサノヴァまで美しいハーモニーで魅了します!

 録音:2015 年、35’18

 ドイツの女声アカペラ・グループ“SJAELLA”。スウェーデン語の“Sjael”=“魂”という意味を持ち、ドイツのライプツィヒで結成されました。フィンランドのタンペレで開催されている「タンペレ・ヴォーカル・ミュージック・フェスティヴァル2015」のコンテストに出演し、“アコースティック・アンサンブル・カテゴリー”において第1位を獲得しました。このアルバムは彼女たちの4枚目のアルバムで、ボサノヴァの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンや、メロディ・ガルドー、エイミー・ワインハウス、ジェイミー・カラムなど、観客を魅了した魅力的な楽曲を美しいハーモニーと躍動する卓越したテクニックで歌っています。
 

VKJK 1511
\2000
「ドーレス&J.S.バッハ:カンタータ集」
 ヨハン・フリードリヒ・ドーレス(1715-97):
  詩編150“聖所で主を賛美せよ”
  詩編CXI“私は心を尽くし感謝を”
 J.S.バッハ(1685-1750):
  神よ、われら汝に感謝すBWV29
デルテ・マリア・サンドマン(ソプラノ)
アンネカトリン・ラープス(アルト)
パトリック・グラール(テノール)
トビアス・ベルント(バス)
アルブレヒト・コッホ(指揮)
バツドルファー・ホープカペレ
フライブルク大聖堂合唱団
ヨハネス・ウンガー
 (Org[フライブルク大聖堂の
  ジルバーマン・オルガン])
 録音:2014 年9 月、59’13

 ドーレスは、ドイツの作曲家でJ.S.バッハの弟子。158 曲以上のカンタータを残しています。このアルバムはバッハとドーレスがライプツィヒの聖トーマス教会合唱団のために作曲したカンタータを収録。J.S.バッハの作風とは少し異なるドーレスの作品は清々しく軽やかな雰囲気が漂っている。
 

VKJK 1520
\2000
「オルガンのための音楽1962-2011」
 (1)ハンス・オッテ(1926-2007):鍵
 (2)エリック・ヤンソン(1967-):空の色
 (3)イェルク・ヘルヒェット(1943-):
  オルガンのためのコンポジションIより第4番
 (4)マティアス・スコルスフェルト(1968-):ビター・クロップ
 (5)マウリシオ・カーゲル(1931-2008):
  付加されたインプロヴィゼーション(1962年第1稿)
マティアス・ゴイティング(Org)
 録音:2010、11 年ザンクト・ペーター教会(ライヴ)、72’52

 ケルンのザンクト・ペーター教会で開催されている現代オルガン音楽のフェスティヴァル“orgel-mixturen”で披露された2010 年と2011 年のライヴ録音。
 1960 年代に活躍したカーゲルやハンス・オッテの革新的なオルガン作品に、デッサウに師事したヘルヘットなど収録。オッテの作品は、繊細な音と急速なテンポで密集した音が劇的に鳴る対比が印象的。
 

VKJK 1521
\2000
「私はかつて歩いた」
 〜ハンス・レオ・ハスラーの鍵盤音楽

  ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):
   (1)「私がかつて散歩に出かけたときに」
    に基づく31の変奏曲
   (2)カンツォン ニ短調
   (3)第2旋法によるリチェルカーレ
   (4)第4旋法によるマニフィカト
ヤン・カツシュケ
 ((1)Cemb、
  (2)(3)レガール、
  (4)Org&歌)
 録音:2013、14 年、59’34

 ハンス・レオ・ハスラーは、ニュルンベルク生まれの後期ルネサンス作曲家で、ヴェネツィアに留学し、アンドレア・ガブリエリに師事。プレトリウスと同時代に活躍し、ヴェネツィア楽派の様式をドイツに広めた作曲家の一人です。
 このアルバムはハスラーの珍しい鍵盤楽器の作品を集めたもの。レガールは15 世紀から17 世紀ごろの鍵盤で演奏する気鳴楽器でリード・オルガンの一種。ジャバラのふいごで空気を送る人、鍵盤を弾く人の2 人がかりで演奏する楽器です。ハスラーの最も有名な器楽曲として知られる「私がかつて散歩にでかけたときに」変奏曲を収録。
 
VKJK 1523
(2CD)
\4000
「メルヒオール・ヴルピウス(ca.1570-1615):
 聖歌集より6-7声のモテット集 第1集」
カペラ・ダレミンツィア
レネ・ミカエル・レーダー(オルガン)
 CD1
  この世の贖い主イエスよ/主よ、われは御身を愛し奉る/来たりて主を喜べ/
  天の王国は人間の王に似ている/神よ、我を憐れみたまえ/ある人も死に、葬られた/
  Ecce Mulier /Qvi vult ad fixam vitae contendere metam /
  Factum est proelium magnum in caelo/Cum descendisset Iesus de monte/
  深い淵から、主よ、あなたに叫びます/イエズスが舟に乗る/
  Cum invitatus fueris ab aliquot
 CD2
  主があなたとともにおられます/Accedentes servi ad patrem familias/
  主を讃えよ 全ての国よ/Exiens homo primo di luculo /
  Praeceptor, per totam noctem laborantes/私は丘の方へ目を上げた/
  Cum turba plurima conveniret/Egressus Iesus de sinibus Tyri/
  その聖所で神をほめたたえよ/Si quis diligit me/東の方から来た/
  Iudaea & Jerusalem nolite timere/神がこの世を愛したまいしごとく/
  全能の神/Fortunata dies Paulo
 録音:2014、15 年、CD1:67’43/CD2:65’48

 モンテヴェルディやシュッツなどと同時期に生きたルター派のドイツの教会音楽作曲家メルヒオール・ヴルピウスの貴重な聖歌をまとめたアルバム。今作が第1 集となります。
 

VKJK 1527
\2000
「心よ、目覚めて歌え〜
 四季のクリューガー・コンサート・コラール1649/1657」
ホルガー・アイヒホルン(指揮)
ムジカーリッシェ・カンパニー
クラウス・アイヒホルン(Org)
 ヨハン・クリューガー(1598-1662)の賛美歌集(一部カルゲス(1613/14-1699)の作品)
  I.朝〜夕暮れの歌
   (1)心よ、目覚めて歌え/(2)わが心の底より/(3)太陽はその輝きによりて/
   (4)ウィルヘルム・カルゲス:カプリッチョ ト長調
  II.クリスマス
   (5)全地よ、心から喜びに満ちて/(6)讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ/
   (7)踊れ、わが心/(8)高き天よりわれは来たれ/(9)今日愛する天使に/
   (10)ウィルヘルム・カルゲス:ファンタジア ニ長調
  III.復活祭
   (11)立ち上がれ、我が心、喜びて共に/(12)栄光の日は現れぬ/
   (13)聖なるキリストはよみがえり給えり/(14)作曲者不詳:ファンタジア イ短調
  IV.聖霊降臨祭
   (15)来たれ聖霊、主なる神/(16)今我ら聖霊に願う/(17)父なる神よ、我らと共に信み給え/
   (18)ウィルヘルム・カルゲス:前奏曲(第4旋法)
  V.詩篇とグロリア
   (19)ああ神よ、天よりみそなわし/(20)私を憐れんでください、おお主なる神よ/
   (21)いと高きところに神にのみ栄光あれ
 録音:1984 年11 月、2014 年、2015 年,69’38

 音楽と神学を学んだヨハン・クリューガー(1598-1662)は17世紀ドイツ最高の賛美歌作家としてよく知られているドイツの作曲家です。革新的で魅力的な讃美歌を1649年、1657年、1658年に出版しました。
 このアルバムは1649年と1657年に出版されたオリジナル・スコアによる初録音アルバム。讃美歌オススメの1枚。
 

VKJK 1528
\2000
「この最高の光」〜マックス・レーガー:合唱作品集
 マックス・レーガー:
  4つの教会の歌WoO VI/20
  8つの宗教的歌曲Op.138
  3つのモテットOp.110より第3曲
   「ああ死よ、おまえを思い出すのはなんと辛いことか」
ヨハネス・ブクスバウム(指揮)
イスラ・マドリガル・クワイア
 録音:2015 年3 月38’25

 神秘的で純粋に響き渡る歌声。1000曲以上残したマックス・レーガーの作品の中から、晩年に作曲した合唱曲を収録。レーガー自身の「希望の光」が詰まった真摯に美しい音楽。“3つのモテット”から「第3曲」では、悲しみから魂の癒しと平和を求め続けるレーガーの清らか信仰心が伝わります。
 
VKJK 1609
\2000→\1890
「バッハからバッハまで」〜
 バッハ一族のモテット集
ライプツィヒ聖歌隊
ゴットホルト・シュワルツ(指揮)
ザクセン・バロック・オーケストラのメンバー
 ヨハン・バッハ(1604-1673):「私の魂よ、再び安らぎを得るが良い」
 ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731) :「Wir wissen, so unserirdisches Haus」
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):「新しい歌を主に向かって歌え」BWV225
 ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:「Unsere Trubsal die zeitlich und leichtist」、「それはわが喜び」
 ヨハン・セバスティアン・バッハ:「来たれ、イエス、来たれ」BWV229
 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
  「人よ、女より生まれし者」、
  「主よ、今こそあなたはこの僕を安らかに去らせてくださいます」
 ヨハン・セバスティアン・バッハ:「御霊はわれらが弱気を助け給う」BWV226
 録音:2015 年9 月、56’59

 大バッハと呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハの作品を中心に、J.S.バッハの大叔父ヨハン・バッハ、遠縁にあたるヨハン・ルートヴィヒ・バッハなどのモテットを収録しました。
 J.S.バッハが1723年から亡くなる1750年までトーマス教会音楽監督を務めた縁のある都市で活躍するライプツィヒ聖歌隊による演奏です。
 

VKJK 1613
(2CD)
\4000
「神の名において〜現代ドイツのオルガン作品集」
 イェルク・ヘルヒェット(1943-):
  オルガンのためのコンポジションIより第5番、第6番
 リディア・ヴァイスゲルバー(1975-):
  シュロの木のように栄えるだろう
 イェルク・ヘルヒェット:
  オルガンのためのコンポジションIIIより
   第8番、第11番、第13番、第24番
ライムント・ベーミヒ(Org)
リディア・ヴァイスゲルバー(Org)
 録音:2010 年、2011 年、CD1: 65’22、CD2: 75’50

 イェルク・ヘルヒェットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。
 コンポジションと名付けられた6曲のオルガン作品は無調で前衛音楽。無機質な響きとオルガンの神秘的な響きが融合している。





BONGIOVANNI

GB 5609
【再発売】
\2100

バロックから古典派にかけての珍しいファゴット協奏曲
 アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):
  ファゴット協奏曲
 ジョヴァンニ・シモーネ・マイル(1763-1845):
  ファゴット協奏曲
 フェルディナンド・リツィオ(?-1778):
  ファゴット協奏曲ハ長調
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ファゴット協奏曲ハ長調RV468
 フェルディナンド・リツィオ(?-1778):
  ファゴット協奏曲変ロ長調
パオロ・カルリーニ(ファゴット)
アカデミア・イ・フィラルモニチ
アルベルト・マルティーニ(ヴァイオリン)
マルコ・ズッカリーニ(指揮)
 香り高く美しい、知られざるファゴット協奏曲

 録音:2000年8月19-21日/ヴェローナ、モローネ・ホール/43’45’’

 バロックから古典派にかけての珍しいファゴット協奏曲を収録。ソリストのパオロ・カルリーニは、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、いくつかのレーベルからCD もリリースしているイタリアの名ファゴット奏者です。香り高く美しい、モダン楽器ならではの響きが楽しめます。
 ファゴット協奏曲の先駆者として知られるヴィヴァルディ、ここに収録されているRV.468 は第1・2 楽章のみの断片として残っている作品で、あまり聴く機会のない貴重なものです。また同時代のリツィオの作品はヴィヴァルディと良く似た書法による佳曲。少し時代を下ったロッラとマイルは、モーツァルトを思わせる爽やかさと軽やかさが実に印象的です。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8038
(2CD)
\4700→\4390
アメリカの名チェリスト、レナード・ローズの初出音源!
 CD1
  (1)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 Op.104
  (2)サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33
  (3)チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33
 CD2
  (4)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
  (5)ベートーヴェン:
   チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69、
   ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
   ベートーヴェン:
    チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69より第3楽章
     (アンコール)
レナード・ローズ(チェロ)
(1)シャルル・デュトワ(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
(2)ルイ・ド・フロマン(指揮)
 ルクセンブルク放送交響楽団
(3)ルイ・ド・フロマン(指揮)
 ルクセンブルク放送交響楽団
(4)ユージン・イストミン(ピアノ)
(5)ナディア・ライセンバーグ(ピアノ)
 録音:(1)1967 年12 月6日(ライヴ)/シャンゼリゼ劇場 (2)1961年11月15日(ライヴ)/ルクセンブルク・ラジオスタジオ
  (3)1961年11月17日(ライヴ)/ルクセンブルク・ラジオスタジオ (4)1969 年(ライヴ)/カナダ、スタンフォード・サマー・フェスティバル
  (5)1973 年1月(ライヴ)/ニューヨーク、WQXRラジオスタジオ

 若くしてNBC 交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルで首席奏者を務め、のちにスターン、イストミンと結成した「スターン・トリオ」や、ソリストとしても大いに活躍したアメリカ合衆国の名チェリスト、レナード・ローズ(1918-1984) による、放送用音源を含むライヴ録音集です。
 協奏曲と室内楽曲を収めた2 枚組。聴きごたえのある大曲ばかりで、どれも初出となります。




IDIS



IDIS 6709
(2CD)
\4000→\3690
すべてのオペラ愛好家に捧げる、
 若きアバド会心の名演

  ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」
マルゲリータ・リナルディ(S ジュリエッタ)
ジャコモ・アラガル(T ロメオ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T テバルド)
ニコラ・ザッカリア(B カペッリオ)
ワルター・モナケージ(B ロレンツォ)
クラウディオ・アバド(指揮)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
ボローニャ市立劇場合唱団
 録音:1966年6月30日(ライヴ)/デン・ハーグ/67’06’’、48’54’’

 13 世紀のヴェローナを舞台とした「カプレーティとモンテッキ」は、若者の悲恋を描いた有名なシェイクスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」と題材を同じくする作品で、多少異なる物語ではありますが大筋では一致しており、音楽の美しさも相まって高い人気を誇るオペラです。
 若きアバドやパヴァロッティの素晴らしい演奏がお楽しみいただけます。本来メゾ・ソプラノが担当するロメオ役をテノールのアラガルが歌っているのも特徴的。ライヴならではの熱気にあふれた魅力あるサウンドがオペラ愛好家にはたまらない、貴重な記録です。
 

IDIS 6712
\2000
『アリリオ・ディアスの伝説 第2集』
 アルベニス:
   12の性格的な小品集 Op.92より第12番「朱色の塔(セレナータ)」、
   スペイン組曲 Op. 47より第1番「グラナダ(セレナータ)」、
   同第3番「セヴィーリャ(セヴィリャナス)」、
   12の性格的な小品集 Op.92より第7番「サンブラ」
  グラナドス:昔風のスペインの歌曲集より第7曲「ゴヤのマハ」
  ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
  マラツ:スペインのセレナード
  セゴビア:練習曲「思い出」
  トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36
  モレノ・トローバ:ソナチネ
  デ・ラ・マーサ:暁の鐘、エル・ビート、ハバネラ、アンダルシアのスケッチ
アリリオ・ディアス(ギター) 
 知る人ぞ知る伝説的ギタリストの、味わい深いスペイン作品集

 録音:1963年/54’45’’

 セゴビアに師事したこともあるギタリスト、アリリオ・ディアス(1923-)の録音集第2 弾です(第1 集はIDIS 6661)。珠玉のスペイン作品を抜群のテンポ感で自然に弾き分けた味わい深い演奏。音色の変化が絶妙な「ファンダンギーリョ」が特に惹きこまれます。
 

IDIS 6714
\2000
グールドが刺激たっぷりに聴かせるベートーヴェン
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op.49-1
  ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
  ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109 *
  エロイカ変奏曲 Op.35
  6つのバガテル Op.126
グレン・グールド(ピアノ)
 若干20歳のグールドが刺激たっぷりに聴かせるベートーヴェン

 録音:1952年(放送録音)、*のみ1957年(ライヴ)/73’03’’

 グレン・グールド(1932-1982)、20 歳の時の録音を収録。1955 年に「ゴルトベルク変奏曲」で鮮烈なデビューを飾る前から、精力的に放送録音を行いカナダでは既にその名を広く知らしめていたグールド、ここに収められたベートーヴェンも実に個性的かつ刺激的。まぎれもないグールドの音でありながら、興奮気味にテンポを巻いたり、かなりエモーショナルな場面も。バガテルの終曲、プレスト部分の超スピードなど、SONY 録音との比較も大変興味深いです。






<国内盤> 


スリーシェルズ


3SCD-0025
\2778+税
「渡辺宙明卆寿記念コンサートVol.1」(監修・作曲:渡辺宙明)
 1-6.「キカイダー」組曲(1972,1973)
 7-9.「イナズマン」組曲(1973)
 10-13.「電子戦隊デンジマン」組曲(1980)F
 14-18.「大戦隊ゴーグルファイブ」組曲(1982)
 19-21.「ゲッターロボ號」組曲(1991)
 22.宇宙刑事ギャバン・セルフアレンジ改(2016)
(アンコール)
 23.「電子戦隊デンジマン組曲」より、
  「ああ電子戦隊デンジマン」
   渡辺宙明(指揮)、成田賢、御客様による合唱
 24.「キカイダー組曲」より
  「ゴーゴーキカイダー」
   渡辺宙明(指揮)、御客様による合唱
渡辺宙明記念ブラスオーケストラ
指揮:福田滋(アンコールを除く)
 渡辺宙明(アンコール)
 アニメ、特撮音楽の巨匠90歳を祝う記念ライヴVol.2!キカイダー、デンジマン、宇宙刑事ギャバンなど昭和のヒーローを彩るダイナミックなブラスロック!「渡辺宙明卆寿記念コンサートVol.2」

 録音:2016 年2 月21 日 朝霞市ゆめぱれす、2016 年3 月5 日 渋谷区文化総合センター大和田にて収録
 企画:西耕一(スリーシェルズ)/録音・マスタリング:小嶋雅夫/構成・楽譜編集・曲目解説:堀井友徳

 アニメ、特撮音楽界のレジェンドである渡辺宙明氏の生誕90 年を祝うコンサートシリーズ第2 弾。今回は、ダイナミックなブラスロックサウンドに焦点を当てデンジマン組曲、キカイダー組曲、イナズマン組曲、ゲッターロボ號組曲など名曲を生ブラスオーケストラのド迫力を味わえるよう構成されたもの。2 台のエレクトーンを含む福田滋指揮の記念ブラスオーケストラによってダイナミックなサウンドがホールに轟いた。アンコールは、渡辺宙明本人が指揮で登場。オリジナル歌手も登場して奇跡の共演となった。

 ■CD の聴き所
 ・モノラル録音しかなかった楽曲のステレオハイレゾ収録
 ・作曲者によるリハーサル立ち合い監修
 ・オリジナル楽譜の使用
 ・リハーサルとコンサートの両方をレコーディングして最新技術による編集(セッション録音に近いリアルなバランス)
 ・ブラスの輝きとパーカッションのド迫力を活かしたサウンド!
 ・堀井友徳、小林淳による入魂の解説・序文を掲載
 ■渡辺宙明記念ブラスオーケストラ 【指揮】福田滋、渡辺宙明
 Flute:向井理絵、川上和巳/Trumpet:大野萌子、鈴木彩夏、長尾令子、小島光博/
 Trombone:辻田雅史、伊藤敬二、阿部芳幸、村本悠里亜/Saxophone:坂東邦宣、阿部さくら/
 Timpani:大家一将/打楽器 久米彩音、日比彩湖、野崎めぐみ/Drums 待山一生/Bass 須崎誠
 Guitar 佐藤健太/エレクトーン 竹蓋彩花、三島瑛子/ピアノ 藤井麻理/PA 磯部英彬

 渡辺宙明プロフィール
 1925 年(大正14 年)8 月19 日愛知県名古屋市で生まれる。旧制八高理科を卒業後、東京大学文学部心理学科に学ぶ。卒業論文は「旋律的音程の力動性に関する実験心理学的研究」。作曲を團伊玖磨と諸井三郎に、ジャズ理論を渡辺貞夫に師事。
 作曲家デビューはCBC(中部日本放送)のラジオドラマ「アトムボーイ」(1953年)からである。映画音楽作曲家としては、新東宝の映画「人形佐七捕物帖妖艶六死美人」(1956 年)や「鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)」(1957年)などを皮切りとして、現在までに200 作を超える映画に作曲した。
 1972 年に手がけた「人造人間キカイダー」と「マジンガーZ」がきっかけとなり、特撮やアニメの仕事も増え、世界的な人気を博す。東映スーパー戦隊もののスタートとなった「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年)から続くシリーズでは、BGM だけでなく、挿入歌の作曲者としてもこのシリーズを支え続けている。また金字塔を打ち立てた「宇宙刑事ギャバン」(1982 年)から続くメタルヒーローシリーズは、最近も宇宙刑事Next Generation(2014 年)で主題歌、BGM を作曲して高く評価を受けた。CM 音楽やゲーム音楽も手がけており、戦後のラジオドラマからスタートして、メデイアの変遷とともに作曲を続けている作曲家である。2012 年には長年の功績を東京アニメアワード第8 回功労賞。2014 年11 月にはジャスラック永年正会員を顕彰された。2015 年8 月30 日、自身の卆寿記念コンサートではアンコールで指揮者として自身の楽曲を指揮した。現在、90 歳を迎え、数多くのイベント、CD 企画が進行中である。2016 年第25 回日本映画批評家大賞・功労賞。

 堀井友徳(構成・楽譜編集)
 1973 年北海道出身。東京音楽大学作曲専攻(芸術音楽コース)卒業。作曲を伊福部昭、有馬礼子、池野成、藤原豊の各氏に師事。伊福部昭の晩年のアシスタントを務め、氏の著作「完本管絃楽法」の編集委員会にも参画。2008 年には北海道室蘭市にて個展演奏会「堀井友徳の世界」が開催された。
 吹奏楽編曲を担当した作品では、佐藤勝「ゴジラ対メカゴジラ」「用心棒」、黛敏郎「NNN ニューステーマ」「栄光への5000 キロ」や構成も担当した黛敏郎の交響組曲「東京オリンピック」、佐藤勝の交響組曲「札幌オリンピック」で高い評価を受けている(CD はスリーシェルズより発売)。
 近作には、「フルート、チェンバロ、弦楽のためのコンチェルト・グロッソ」、合唱曲「北方譚詩」三部作、「吹奏楽のためのコンサート・アレグロ」などがある。
 現在、日本音楽著作権協会、北海道作曲家協会各会員。

 指揮者 福田 滋(ふくだ しげる)
 1980 年武蔵野音楽大学卒業。様々なジャンルの指揮を通じ、現代音楽及び吹奏楽の可能性の追求、日本人作曲家の作品紹介・普及をライフワークとしている。上野の旧奏楽堂で自ら指揮をする「奏楽堂の響き」シリーズは、日本人作品のみのコンサートとして注目を浴びた。
 執筆活動も意欲的で「音楽現代」(芸術現代社)、CD解説等に執筆をしている他、バンドジャーナル誌の連載は70 回を数えた。2012 年「日本の作曲家と吹奏楽の世界」(ヤマハ・ミュージック・メディア)を上梓。共著に「日本の響きを作る」(音楽之友社)、「日本の吹奏楽史」(青弓社)等があり、編曲作品(東京ハッスルコピー他)も多い。2015 年10 月からインターネットラジオ“OTTAVA”のプレゼンター。
 CDは「團伊玖磨吹奏楽作品集」vol.1〜2、「別宮貞雄管楽作品集」、「沖縄の響き〜金井喜久子管楽作品集」、「奏楽堂の響き」1〜4、「伊福部昭音楽祭3」(以上、スリーシェルズ)など多数。初演も「マルシュ・トゥリヨンファル」(伊福部昭)など数多く手がけている。
 2014 年、陸上自衛隊中央音楽隊を退職、指揮者と音楽評論家として活動中。21 世紀の吹奏楽“響宴”会員。リベラ・ウインド・シンフォニー音楽監督。2001 年永年の文化活動の功績により鶴ヶ島市から特別表彰を、2008 年には陸上幕僚長より部外文化活動の功績により優秀隊員表彰を受ける。2015 年「秋の叙勲」にて瑞宝単光章を受章。

 成田 賢(なりた けん)
 1945 年10 月22 日生まれ。中国東北部(旧 満州)大連出身。
 1967 年結成の、グループサウンズ『ザ・ビーバーズ』のヴォーカル、ハモニカ。
 1969 年、解散後はソロ歌手として、ニューロックのシーンにそのソウルフルな声を響かせた。ブルースハープ(ハモニカ)奏者、CM歌唱多数。
 1968 年「ビバ!ビーバーズ」 1971 年「眠りからさめて」ソロアルバム 1972 年「汚れた街にいても」ソロアルバム
 1979 年「サイボーグ009」主題歌、挿入歌 1980 年「電子戦隊デンジマン」の主題歌、挿入歌「東鳩キャラメルコーン」のCMなどで知られる。 2007 年AJF(アニメジャパンフェスティバル)で、歌手活動を再開。
 26 年ぶりにファンの前に再び立ち、当時と変わらぬ声で熱唱。会場を大いに沸かせた。
 2007 年5 月23 日「誰がために 成田賢ヒストリー」発売(COCX-34288 コロムビアミュージックエンタテイメント)



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3SCD-0026
\2778+税
「伊福部昭 百年紀ベスト」
 1.「地球防衛軍」組曲(百年紀Vol.1)[14:52]
 2.「海底軍艦」組曲(百年紀Vol.1)[14:26]
 3.「宇宙大戦争」組曲(百年紀Vol.2)[20:29]
 4.「ゴジラVS メカゴジラ」組曲
  (初CD 化:百年紀Vol.2)[15:08]
 5.「キングコング対ゴジラ」組曲・短縮版(百年紀Vol.3)
  [15:02](収録時間の関係で、No.6 「ファロ島」をカット)
齊藤一郎(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
 初CD 化「ゴジラVS メカゴジラ」組曲を収録した「伊福部昭百年紀ベスト」(伊福部昭十年祭記念CD)発売!

 録音:Vol.1:2014 年2 月1 日すみだトリフォニーホール、Vol.2:7 月21 日なかのZERO ホール、Vol.3:11 月24 日すみだトリフォニーホール/ライヴ録音 約80 分
 録音・編集:オクタヴィア・レコード(Vol.2、Vol.3)、アオイスタジオ・磯部英彬(Vol.1)

 スリーシェルズは、2014 年に行った伊福部百年紀シリーズから「ゴジラVS メカゴジラ組曲」を初CD 化します。
このCD は伊福部昭百年紀の三回分の演奏会からファンの人気投票で選んだ楽曲「地球防衛軍」「海底軍艦」「宇宙大戦争」「キングコング対ゴジラ」に「ゴジラVS メカゴジラ組曲」を加えて「伊福部百年紀ベスト」として発売されるものです。
 なかでも、「地球防衛軍」と「海底軍艦」は、今回のCD のためにマルチトラックの収録音源から、作曲家で音響エンジニアであり、電子音楽作曲家でもある磯部英彬(東京音楽大学非常勤講師)によってリハーサルと本番の録音を再編集をして、現代音楽や電子音楽で使われる最新のソフトなども使ってミックスダウン。伊福部サウンドの迫力・破壊力を最大限に引き出すよう編集されました。
 クラシックのナチュラルなサウンドを目指した伊福部昭百年紀Vol.1 の録音とはまったく違うアプローチで「映画音楽」という側面と「伊福部サウンド」という面を強調したダイナミックさを目指しています。
また、「ゴジラVS メカゴジラ組曲」については、伊福部昭百年紀Vol.2 で演奏されたものの、CD化の際には収録時間オーバーで御蔵入りしてしまった幻の音源です。このコンサートでは、伊福部昭百年紀のなかでも最もレコーディング向きなホールで収録され、レコーディングはオクタヴィア・レコードが担当したものです。CD 発売時からその録音の素晴らしさが話題となっていました。
 オーケストラ・トリプティークのメンバーも、真夏の演奏会にふさわしい爆裂・爆音演奏で、現代音楽に慣れた聴衆からも「こんなにうるさい演奏会は聴いたことない」(いい意味で)というコメントを受けたもの。伊福部昭百年紀コンサートには、俳優の宝田明、佐野史郎、故川北紘一監督や、中野昭慶監督、伊福部昭門下の永冨正之、永瀬博彦、和田薫、藤田崇文、今井總、堀井友徳なども来場して楽しんだ伝説のコンサートです。
 伊福部昭の没十年の今年、生誕100 年の狂熱の一年を振り返るCD が発売される。



















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