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≪第87号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2016/5/31〜






6/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AURIS SUBTILIS

ASC 5067
\2500→\2290
10 本のホルンで華麗に吹き切る「ティル」
 極上!ハイレベルなホルン・アンサンブルの調べ。


 オルランド・ディ・ラッソ/ウィリアム・S・ファッチ編:エコー・カノン
 カール・シュティーグラー:聖フーベルト・ミサ
 リヒャルト・ワーグナー/マンフレッド・クリエ編:「ラインの黄金」幻想曲
 リヒャルト・シュトラウス/リヒャルト・ゴールドファーデン編:ティル・オイレンシュピーゲル
トマス・ハウシルト・ホルン・クラス
 録音:2014年1月/フベルトゥスブルク城/55’40’’

 ライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちによるハイレベルなホルン・アンサンブル。
 「聖フーベルト・ミサ」はキリエ、グローリア、クレド…と通常のミサのように分かれ、それぞれ敬虔な響きを聴かせたのち最後は力強いファンファーレで全曲を締めくくります。
 リストのパラフレーズを思わせる「ラインの黄金」による幻想曲、10 本のホルンで華麗に吹き切る「ティル」も痛快。ブラス・ファンにおすすめです。
 
ASO 5065
\2500
「ザクセン・スイスのオルガンの風景」 マティアス・グリュネルト(オルガン)
 J.S.バッハ(1685-1750):幻想曲ト長調 BWV572
 ヨハン・エルンスト・エーベルリン(1702-1762):前奏曲、ヴェルセットと終曲 ニ長調
 ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ(1703-1778):ソナタ第3番 ニ短調
 ニコラ・アントニオ・ジンガレッリ(1752-1837):ソナタ ハ長調
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
 グスタフ・アドルフ・メルケル(1827-1885):宗教的行進曲
 マイルズ・ビーケット・フォスター(1851-1918):Concluding Voluntary
 トーマス・アダムス(1857-1918):アレグロ・ポンポーサ ハ長調
 パーシー・E・フレッチャー(1879-1932):前奏曲、間奏曲、後奏曲
 ニコラス・ショヴォー(1904-1995):3つの小品
 オルガン・マニア垂涎。10種類のオルガンを聴く贅沢な1枚

 録音:2014年1月16・17 日/77’27’’

 ドイツ東部に位置するザクセン・スイスでのオルガン・マラソン。演奏はすべてマティアス・グリュネルトですが使用オルガンは10 曲すべて別のもの。
 ライナーノートにはそれぞれの教会の外観とオルガンの写真、仕様データなども載っていて、楽器の個性を比べながら聴くことができます。バッハから20世紀まで幅広い作品を収録しているのもポイントです。
 
ASP 5066
\2500
「Home」
 1. Hello, Goodbye/2. Unexpected Expectance/
 3. Hairy Fish Lullaby/4. Home/
 5. Little Lou Cara Lou/6. Days and Nights/
 7. Tea Cups/8. The Show Man/
 9. Wonderland/10. For You/11. Sailing
Simone Elliott(歌、ギター)
Petr Krupa
 (エレキヴァイオリン、ヴィオラ)
Mathis Stendike
 (打楽器、ギター、バンジョー)
Steffan Claussner
 (ピアノ、アコーディオン、トイピアノ)
Jan Heinke(チェロ、声、ビートボックス)
 シアトル生まれの女性シンガーソングライター

 録音:2014年7月/51’23’’

 シアトル生まれのシンガー、Simone Elliott とTuya Klangwerk(Petr Krupa & Mathis Stendike)によるアルバム。ゲストにSteffan ClaussnerとJan Heinke を迎え、Simone Elliott 自身が手掛けた楽曲を中心に収録しています。
 
ASC 5072
\2500
「スペインとの出会い」
 トゥリーナ:
  3つのアンダルシア舞曲より「 サパテアード」Op.8-3 
 ドビュッシー:版画より「 グラナダの夕べ」、「雨の庭」
 D.スカルラッティ:
  ソナタ イ長調K.533、ホ長調K.380、ホ長調K.531
 シャルヴェンカ:スペインのセレナード Op.63-1
 ショパン:ボレロ Op.19
 ラヴェル/レオン・ロケ編:「スペインの時」幻想曲
 アルベニス:マジョルカ
 トゥリーナ:幻想舞曲集より「 饗宴」Op.22-3
 リスト:スペイン狂詩曲
アンドレアス・ヴァイマー(ピアノ)
 リストの「スペイン狂詩曲」を頂点とした、スペイン情緒あふれるプログラム

 録音:2015 年2 月4 日-3 月30 日/77’19’’

 1966 年、ドイツのギーセン生まれのピアニスト、アンドレアス・ヴァイマーによるスペイン・アルバム。ラヴェルの歌劇「スペインの時」から編まれた幻想曲が非常に珍しいです。編曲者のレオン・ロケ(1839-1923)はフランスのオルガニストで、ラヴェル、ドビュッシーといった同時代の作品のピアノ編曲などで知られています。
 
ASO 5074
(2CD)
\4000
バッハ未完の大作を今までにない解釈で
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080
フランス・フォン・プロムニツァウ(オルガン)
 録音:2014 年1 月9 日/Total:86’11’’

 曲順に自由度がある「フーガの技法」。このCD ではコントラプンクトゥスは一部入れ替わっていますがほぼ番号順に並べられ、カノンが数曲おきに挟み込まれています。全体がアーチ状の構成をとる規則的な配列です。演奏は「ゴルトベルク」のオルガン版もリリースしている(ASC5051)プロムニツァウ。ストップ操作など、大胆な解釈が特徴的で、管楽器やグロッケンシュピールの音色が出てきたり、付点リズムが出てきたりと、既成のイメージを覆す「フーガの技法」がお聴きいただけます。
 
ASF 5076
\2500→\2290
ハープ+アルプスホルン。世にも珍しい「ハーフホルン」
 「ハーフホルン2」

 シュテファン・ヴァイ:Achterwasser
 ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:
  Wach auf meins Herzens Schone
 伝承曲:Andachtsjodler
 チェーザレ・ネグリ:La Barriera
 ジョン・スタンリー:Vontuntary
 伝承曲:Sag o minns du i tysta kvallen
 ローリー・ダル・オカハン:Give me your hand
 アルカディ・スキルクロパー:Glockenblume
 伝承曲:W kadzidlanskim boru
 伝承曲:En herrdag i hojden
 ターロック・オキャロラン:Air
 シュテファン・ヴァイ:Cacilias Freude
シュテファン・ヴァイ(ハーフホルン)ほか
 ハープ+アルプスホルン。世にも珍しい「ハーフホルン」第2弾

 録音:2015年/41’29’’

 ハーフホルンはハープとアルプスホルンを融合した、両方の楽器の響きを持つ楽器で、シュテファン・ヴァイが開発しました。
 第1 弾(ASF5063)の続編となる今作は、古楽のハープ作品や伝承曲に自作を組み合わせたプログラム。未知の楽器の独特なサウンドをお楽しみください。


なんか面白い。ハープ+アルプスホルン。「幻想曲 ヘ長調 」。

https://www.youtube.com/watch?v=4Z91PumrKPE&feature=youtu.be




「ハーフホルン1」
ASF 5063
\2500
HARFHORN/シュテファン・ヴァイ
 1. イントラーダ/2. クリストフ・パムプッフ:朝の挨拶/
 3. ダウランド:おいで、もう一度/4. モンテヴェルディ:トッカータ/
 5. シュテファン・ヴァイ:雪解けの風/6. ヘンデル:調子のより鍛冶屋/
 7. ヘンデル:王宮の花火〜「平和」/
 8. ヘルタ・リッポルド:シュテファンのためのヒルテン・ムジーク/
 9. レオポルド・モーツァルト:ヴァルトホルン・デュオ/10. メヌエット/
 11. ヴェイヴァノフスキー:イントラーダ/12. キュフナー:レントラー/
 13. モディーニャ/14. 妖精の愛の歌/
 15. シュテファン・ヴァイ:幻想曲 ヘ長調
シュテファン・ヴァイ
 (ハーフホルン、
  ビュッヘル、
  ボヘミアン・ハープ)
 ハープとホルンを操るシュテファン・ヴァイによる作品集

 ハープ奏者であり、ホルン奏者でもあるシュテファン・ヴァイによるハーフホルン、ビュッヘル(アルプスホルン)、ボヘミアン・ハープを用いたアルバム。ハーフホルンは、ハープとアルプスホルンを融合し両方の楽器の響きを持った楽器でシュテファン・ヴァイが開発しました。ビュッヘルはスイスのアルプスホルンの携帯用に作られた楽器で、高くクリアな音色が特徴です。
 またボヘミアン・ハープは音楽の歴史上もっとも古い楽器です。それはギリシャ神話に登場するハープの名奏者オルフェウスが弾いていた楽器がモデルとなっています。18 世紀半ばにボヘミアの森からドイツとチェコの国境線に位置するエルツ山地の小さな町プリースニツに持ち込まれ演奏されたのがはじまりといわれています。非常に美しい木材を使い、シンプルで透き通った音が特徴です。





MSO(アテネ・メトロポリタン交響楽団・自主レーベル)


MSOA 001
\2600
ツァブロプーロス:エレイソン
 イモータル/わたしはだれを恐れよう/
 悲しみの時に/哀歌/ベル/真夜中に/
 わたしは切にあなたをたずね求め/
 あなたが私とともにおられます/
 聖母マリアへの賛歌/翌日
ヴァシリス・ツァブロプーロス(ピアノ)
ネクタリア・カランツィ(ヴォーカル)
 アテネ・メトロポリタン交響楽団の自主レーベル、第1弾はツァブロプーロスの音楽!

 アテネのメトロポリタン交響楽団(Metropolitan Symphony Orchestra of Athens)の自主レーベル「MSO」が始動!
 MSOは、ECMレーベルでもいくつも作品を発表してきたアテネ出身の作曲家、指揮者、ピアニストのヴァシリス・ツァブロプーロス(アテネ・メトロポリタン交響楽団の音楽監督&首席指揮者)が設立したレーベルで、第1弾は、ツァブロプーロス自身の作曲によるピアノとヴォーカルのための作品集。
 歌うのはギリシャ出身のビザンティン聖歌の歌姫、ネクタリア・カランツィ。ツァブロプーロスが書いた美しい旋律とハーモニーに安らぎの歌声を乗せ、古代の音楽や神秘的な自然、聖歌のルーツを探る、癒やしの音楽です。ツァブロプーロスが弾く透き通るようなピアノと高品質な録音にも注目。

 録音:2013年−2014年、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)







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NIFC

NIFCCD 035-036
(2CD)
\5100→\4690
オ、オ、・・・オレイニチャク??
 ショパン:マズルカ全集

 マズルカ Op.6/マズルカ Op.7/マズルカ Op.17/
 マズルカ Op.24/マズルカ Op.30/マズルカ Op.33/
 マズルカ Op.41/マズルカ Op.50/マズルカ Op.56/
 マズルカ Op.59/マズルカ Op.63/
 マズルカ イ短調 《エミール・ガイヤール》/
 マズルカ イ短調 《ノートル・タン》/マズルカ Op.67/
 マズルカ Op.68/マズルカ第52番変ロ長調(WN.7)/
 マズルカ第53番ト長調(WN.8)/マズルカ第54番ニ長調/
 マズルカ第56番変ロ長調(WN.41)/
 マズルカ第57番ハ長調/マズルカ第58番変イ長調(WN.45)
ヤヌシュ・オレイニチャク
 (ピリオド・ピアノ/
  エラール1849)
 重鎮ヤヌシュ・オレイニチャク、エラールで弾くショパンのマズルカ!

 ポーランド・ピアノ界の重鎮にして現代最高のショパン弾きの1人、ヤヌシュ・オレイニチャクが、1849年製のエラールで弾いたショパンのマズルカ全集!
 オレイニチャクは、2013年から2014年にかけてじっくりとスタジオで録音してきた57のマズルカを、作品6のマズルカから遺作のマズルカまで作品番号順に収録。
 2015年のショパン国際ピアノ・コンクールでも審査員を務めた名手が、ショパンの生きた時代の楽器で弾いた珠玉のマズルカです。

 ※録音:2013年−2014年、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)


/////////

 え・・・・・
 オレイニチャクのアルバムのはずなんだけど、宣伝コピーと一緒に送られてきた写真には別の人が載っている。

 このおじさんは誰だ?



 ヤヌシュ・オレイニチャクといえば1991年の仏映画「La Note Bleue (邦題=愛人日記)」でショパン役を演じたイケメン・ピアニスト。



 繊細そうで、いかにもショパンという風貌で日本でも人気があった。
 当時の東京公演で、調子が悪くて開演直前に「どうしても演奏することができない」、と青白い顔をしてステージ上で頭を下げていた誠実な姿が忘れられない。

 そのオレイニチャク、2015年のショパン国際ピアノ・コンクールでは審査員を務めるなど、順調な活動を続けているはずなのだが、しかし・・・この写真のおじさんは誰なんだ??

 え・・・

 うそ、オレイニチャクなの?この人?



 そうかあ、人生経験積んで、風貌もずいぶん変わったんだなあ。

 この変わりようにはびっくりだけど、逆にその最新の演奏、聴いてみたい。





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NAXOS



8.573531
\1100

ロッシーニは「門外不出」と言った秘曲
 ジョアキーノ・ロッシーニ:スターバト・マーテル


《スターバト・マーテル(1831/1832 オリジナル・ヴァージョン) +
 ジョヴァンニ・タドリーニ(1789-1872)作/
 アントニーノ・フォリアーニ(1976-)オーケストラ編》
 1.序奏「悲しみの母は立っていた」…ロッシーニ/
 2.アリア「呻き、悲しみ」…タドリーニ/
 3.二重唱「ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか」…タドリーニ/
 4.アリア「そして歎き、悲しんでいた」…タドリーニ/
 5.三重唱「涙をこぼさないものがあるだろうか」…タドリーニ/
 6.アリア「愛しい御子が」…タドリーニ/
 7.二重唱「さあ、御母よ、愛の泉よ」…タドリーニ/
 8.合唱とレチタティーヴォ「私の心を燃やしてください」…ロッシーニ/
 9.四重唱「聖なる母よ、どうかお願いします」…ロッシーニ/
 10.カヴァティーナ「あなたと共にまことに涙を流し…ロッシーニ」/
 11.アリアと合唱「おお乙女よ、審判の日に」…ロッシーニ/
 12.四重唱(ア・カペラ)「肉体が滅びる時には」…ロッシーニ/
 13.合唱「アーメン」…タドリーニ /

《ソロ・カンタータ「ジョヴァンナ・ダルコ」(1832)》
 14.レチタティーヴォ「夜は更け、全ての世界は眠りにつく」/
 15.アリア「お母様、私はいなくなります」/
 16.レチタティーヴォ「そして彼女はまだ泣いている、ああ、光は突然燃え盛る」/
 17.アリア「ああ、炎はあなたの目に映り、私を燃やし」 ※世界初録音
《スターバト・マーテル》
マジェラ・カラーフ(S)/
ホセ・ルイス・ソーラ(T)/
ミルコ・パラッツィ(B)/
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団
 (合唱指揮…トマス・ポトコウスキ)/
ロイトリンゲン,ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)/
《ジョヴァンナ・ダルコ》
マリアンナ・ピッツォラート(Ms)…14-16/
ロイトリンゲン,ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)
録音 2011年7月14.15.17日 ドイツ ヴィルトバート,Ev.シュタッド教会

 1831年2月、ロッシーニはマドリッドに滞在していました。理由は、彼の妻、イザベラ・コルブランが以前に大金を貸していた相手が、七月革命の影響で破産してしまったため、利益を保護してもらうようにスペイン王家に懇願するためでした。
 その際、マドリッドの副司教マヌエル・フェルナンデス・バレラから作品を依頼されたロッシーニ、忙しさのあまり、簡単な曲を献呈することでそれに応えようとしましたが、バレラは「スターバト・マーテル」を書くように頼んできたのです。
 健康状態もすぐれなかったロッシーニは、その約束を反古にしようとしましたが、それは不可能。とうとう期限の日が近づいてしまったため、彼は友人タドリーニに助けを求め、2人の合作の形で全曲を完成、。それをバレラに献呈したのでした。
 献呈の際、ロッシーニはバレラに「出版などはせず、スコアは門外不出で」と依頼したのですが、その約束は果たされず、バレラの死後、スコアがオークションにかけられ、更に様々な変遷を経て、現在通常に聴かれる版が作成されることになるのです(オリジナルの6曲に後で書いた4曲を足した版)。
 しかし、指揮者フォリアーニは、バレラに献呈された版の状態での演奏を試み、ピアノ譜が残存していたタドリーニの書いた分にオーケストレーションを施し、完全な形として復元することに成功しました。
 これはとても貴重な録音です。
  


8.660382
(3CD)
\3300
ロッシーニ:歌劇「ランスへの旅、または黄金の百合咲く宿」1幕
<CD1>1-12.第1部/
<CD2>1-13.第2部/
<CD3>1-16.第3部奏:
コリンナ:ローマの女流詩人…ローラ・ジョルダーノ(ソプラノ)/
メリベーア侯爵夫人:イタリアの将軍の未亡人…
  マリアンナ・ピッツォラート(アルト)/
フォルヌヴィル伯爵夫人:若い未亡人…
  ソフィア・ムシェドリシヴィリ(ソプラノ)/
コルテーゼ夫人:「黄金の百合亭」の女将…
 アレッサンドラ・マリアネッリ(ソプラノ)/
騎士ベルフィオール:フランス人の士官…
  ボグダン・ミハーイ(テノール)/
リーベンスコフ伯爵:ロシアの将軍…
  マキシム・ミロノフ(テノール)/
シドニー卿…ミルコ・パラッツィ(バス)/
ドン・プロフォンド…ブルーノ・デ・シモーネ(バス)/
トロムボノク男爵…ブルーノ・プラティコ(バス)/
ドン・アルバロ…ゲジム・ミシュケータ(バス) 他/
ポズナニ・カメラータ・バッハ合唱団(アニア・ミシャラク…合唱指揮)/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)
録音 2014年7月8.10-12日 ドイツ、バート・ヴィルトバード 王宮劇場でのコンサート

 1825年に挙行されたフランス国王シャルル10世の戴冠式のために、ロッシーニ(1792-1868)が作曲した「ランスへの旅」。
 フランス国王の紋章を暗喩した「黄金の百合亭」というホテルに集まったヨーロッパ各国の人々が繰り広げるちょっとしたドタバタコメディです。
 当時活躍していた名歌手を集め、カンタータ形式で初演が行われ大好評を博しましたが、このような機会音楽はどうしても人気が長続きせず、劇場のレパートリーとして定着することもありませんでした。
 ロッシーニは一部のアリアを「オリー伯爵」に転用しましたが、結局、本編のスコアは散逸、結局、この作品が復興されたのは、1970年代の「ロッシーニ・ルネサンス」を迎えてからでした。
 1984年にロッシーニ・フェスティヴァルで上演された(クラウディオ・アバド指揮)のものが、ブームの火付け役。以降、優れた演奏が数々出現し、現在では高い人気を誇るまでになっています。この演奏は、ロッシーニ財団とリコルディ社による批判校訂版が用いられています。
 


8.559782
\1100
コリリアーノ,トーク,コープランド:管弦楽作品集
 1-4.ジョン・コリリアーノ(1938-):交響曲 第1番(1989)/
 5.マイケル・トーク(1961-):明るく青い音楽(1985)/
 6.アーロン・コープランド(1900-1990):「アパラチアの春」‐バレエ音楽(1945)
ナショナル・オーケストラ・インスティトゥート・フィルハーモニック/
デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
録音 2015年6月13日 アメリカ メリーランド大学カレッジ・パーク,クラリス・スミス・パフォーミング・アーツ・センター

 近現代アメリカの3人の作曲家をフィーチャーした作品集。
 演奏している「ナショナル・オーケストラ・インスティトゥート・フィルハーモニック」は、毎年6月にメリーランド大学で開催するコンサートのために、世界中から厳しいオーディションを経て集められた音楽家たちのアンサンブルです。
 亡き友人たちの思い出のために書かれたというコリリアーノの交響曲第1番は、怒りと不満の感情の炸裂でありながらも、遠くから聞こえてくる「アルベニスのタンゴ」(これは友人の一人のお気に入りだった曲)が絶妙な雰囲気を醸し出すというユニークな第1楽章で始まります。
 タイトル通りの明るさを持つマイケル・トークの「明るく青い音楽」、そして良く知られる「アパラチアの春」と、いかにも20世紀のアメリカという感じを表している1枚です。
 


8.571373
\1100
ウィリアム・ヘンリー・スクワイア:チェロとピアノのための小品集
 1.ロマンス Op.5-1(1890)/2.ガヴォット・ユモレスク Op.6(1890)/
 3.舞踏会の情景 Op.8(1890)/4.セレナード Op.15(1892)/
 5.メヌエット Op.19-3(1893)/6.マズルカ Op.19-4(1893)/
 7.ゴンドリエラ Op.20-2(1895)/8.素朴な踊り Op.20-5(1895)/
 9.シャンソネット Op.22(1896)/10.タランテッラ Op.23(1896)/
 11.告別(ロマンス)(1896)/
 12.ツィグ=ツィグ(ハンガリー風の踊り)(1898)/
 13.ブーレ Op.24(1902)/14.フモレスク Op.26(1902)/
 15.カンツォネッタ(1903)/16.東洋風の踊り(1903)/
 17.エレジー(1903)/18.マドリガル(1903)/19.道化芝居(1903)/
 20.祈り(1904) ※6.7.11.15.17…世界初録音
オリヴァー・グレッドヒル(チェロ)/
今井正(ピアノ)
2015年10月26-27日 イングランド ロンドン,バーンズ,聖ポール学園 ワスン・ホール

 1890年代後半から1920年代後半にかけて、英国で活躍したチェロ奏者ヘンリー・スクワイア(1871-1963)。11歳で王立音楽院の奨学金を得て、エドワード・ハウエルにチェロを学び、ハウエルの死後は音楽学校の教師を務め、またコヴェントガーデンとクィーンズ・ホール管弦楽団の首席チェロ奏者としても活躍しました。
 HMV(1898-1914)と英コロンビア(1914-1929)に200曲以上の録音を残しており、日本では、その中のヘンデルの「ラルゴ」やマリの「金婚式」などが良く知られています。
 実は、彼自身も若い頃(18歳から33歳くらいまでの間)に、数多くのコンサート・ピースを作曲していて、これらは彼の持ち味であるポルタメント(2つの音の間を滑らかに繋げて、情感を込める奏法)が多用された、親しみやすく平易な作風のものばかり。
 ピアノ伴奏を務めている今井正氏はロンドン在住。独奏と室内楽の両面で活躍している人です。
  

8.572664
\1100
ムツィオ・クレメンティ:ピアノ・ソナタ集 第4集
 1-3.ソナタ ニ長調 Op.50-2
 4-6.ソナタ ト短調 Op.50-3「棄てられたディドーネ‐悲劇的な情景」
 7-8.ソナタ ト長調 Op.1-3
 9-11.ソナタ 変ホ長調 Op.8-2
スーザン・アレクサンダー=マックス(フォルテピアノ)
2015年3月24-26日 UK サリー,ギルドフォード,コッベ・コレクション・ハッチランズ・ハウス

 モーツァルトよりも少し早く生まれ、チェンバロ奏者として名を挙げていたクレメンティ(1752-1832)。ロンドン、パリを経てウィーンに移り、25歳の時にはモーツァルトとチェンバロ演奏の直接対決を行ったというエピソードでも知られています。
 ベートーヴェンは「モーツァルトの作品よりもクレメンティの方が素晴らしい」と評価し、また曲集「グラドゥス・アド・パルナッスム」もピアノ奏法における技巧獲得のための良い練習曲として重用されています。
 そんなクレメンティの数多くのピアノのための作品をNAXOSではシリーズ化してリリースし、好評を得ていますが、この第4集には聴き手の想像を超えた重厚な作品「棄てられたディドーネ」も含まれており、ファンにとっても嬉しいアルバムとなっています。

【既発売】第1集…8.555808 第2集…8.557695 第3集…8.570475
 


8.573000
\1100
19世紀、ヴァイオリンとチェロによるオペラ変奏曲集
 フレデリック・カマー&フランソワ・シューベルト:二重奏曲集

 1-2.カマー&シューベルト:
  歌劇「ザンパ」と歌劇「ウィリアム・テル」の主題による
   2つのデュオ・コンチェルタンテ<デュオ 第1番/デュオ 第2番>/
 3-4.カマー:ヴァイオリンとチェロのための2つのデュオ・コンチェルト Op.67
  <第1番:ベルリーニのモティーフによる華麗な幻想曲/
   第2番:スイス民謡の主題による序奏と変奏>/
 5-6.カマー&シューベルト:2つのデュオ・コンチェルト Op.52 第3巻
  <第1番:歌劇「フラ・ディアヴォロ」のスーヴェニール/
   第2番:シュタイアーマルクの国歌による幻想曲>
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)
録音 2013年3月25-26日…1-2.5, 2014年12月4-5日…3-4.6 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送 第2スタジオ

 マイニンゲンで生まれ、ドレスデンで活躍したチェロ奏者、教育者フレデリック・カマー(1797-1879)。ドレスデンの宮廷オーボエ奏者として招聘された彼の父から最初の音楽の手ほどきを受け、オーボエを学びましたが、チェロの名教師ドッツァウアーに出会い、チェロに魅せられます。
 その後、1814年にドレスデン宮廷楽団に、最初はオーボエ奏者として入団、20歳の時にチェロ奏者として同歌劇場管弦楽団に入団。1852年には首席チェロ奏者の地位を得て、1864年に引退するまでその任にあたりました。
 また、友人のヴァイオリニスト、フランソワ・シューベルト(1808-1878 フランツ・シューベルトとは血縁関係なし)とデュオを結成、ヨーロッパ各地を演奏旅行し、自分たちが作った曲で多くの聴衆を魅了しました。
 彼らのレパートリーには、当時流行していた「オペラの名旋律を主題にし変奏をほどこしたもの」が多く、ここに収録されている曲も、どれもが高度なアンサンブルと技巧が要求された華やかなものばかりです。
 


8.573264
\1100
エンリケ・グラナドス:管弦楽作品集 第2集
 1.ゴイェスカス:間奏曲(1915)/2.緑の瞳の踊り(1916)/
 3.ジプシーの踊り(1915)/4.交響詩「死んだ男の夜」(1897)/
 5-6.交響詩「ダンテ」(1908)
  <第1楽章:ダンテとヴィルジリオ/
   第2楽章:パオロとフランチェスカ>

※2.3.4…世界初録音
ジェンマ・コマ=アラベルト(メゾ・ソプラノ)…6/
ヘスス・アルバレス・カリオン(テノール)…4/
リーダー・カメラ(ハビエル・パストラーナ…合唱指揮)/
バルセロナ交響楽団/
パブロ・ゴンザレス(指揮)
録音 2013年7月9-12日…1.2, 2013年9月16-19日…3, 2014年5月6-9日…4-6 スペイン バルセロナ,アウディトリ・ホール

 スペインの作曲家、グラナドス(1867-1916)の管弦楽作品集第2集。
 彼の没後100年を記念して制作されたこのシリーズ、第1集(8.573263)に続き、今回もいくつかの作品は世界初録音という珍しい作品ばかりを収録、スペイン音楽ファンにとっても嬉しいアルバムとなっています。
 彼の代表作である歌劇「ゴイェスカス」からの間奏曲は、スペイン音楽の全てを象徴するような名作。通常はピアノ編曲版を聴く機会が多い曲ですが、管弦楽版はより一層鮮やかな色彩を有しています。
 著名なフラメンコ・ダンサー、アントニア・メルセに捧げられた「緑の瞳の踊り」、別のダンサー、トルトラ・バレンシアに捧げられた「ジプシーの踊り」。この2つもかなり特徴的な作風で書かれた激しいリズムの応酬が聴きものです。
 また、フランクやドビュッシーの影響が感じられる交響詩「死んだ男の夜」、このアルバム中最も大きな規模を持つ交響詩「ダンテ」は、グラナドスの最も野心的な作品であり、彼の死生観も垣間見える壮大な世界が表出されています。


グラナドス:管弦楽作品集 第1集


8.573263
\1100

グラナドス没後100年
 バルセロナ交響楽団&カタルーニャ管弦楽団

グラナドス:管弦楽作品集 第1集

 1.敗者の行進曲(1899)/
 2-6.劇音楽「トリホス」(1894)
  <情景1:前奏曲とコーラス/
   情景2:序奏とコーラス/情景3:行進曲/
   情景4:モルト・アレグロ/フィナーレ>/
 7-10.ガリシア民謡による組曲(1899)
  <第1曲:朝の歌/第2曲:アレグロ・モデラート/
   第3曲:郷愁/第4曲:フィナーレ:祝祭>
    ※世界初録音
コル・マドリガル(ミレイア・バッレナ…合唱指揮)…2.3.5/
バルセロナ交響楽団&
カタルーニャ管弦楽団/
パブロ・ゴンザレス(指揮)
 録音 2013年7月9.12日 スペイン バルセロナ,アウディトリ・ホール

 2016年はグラナドス(1867-1916)の没後100年にあたります。NAXOSの今回の新シリーズはグラナドスの「管弦楽作品」に光を当てるものとなります。
 当時、最高のピアニストとして活躍したグラナドスの作品は、やはりピアノ曲が多く、ショパン、リスト、ラフマニノフのような雰囲気を持つロマンティックな作品は現在でも愛されています。
 一方、彼の管弦楽作品や舞台作品は、それらのピアノ曲に比べると人気も知名度も低く(三省堂の音楽辞典でも管弦楽作品は掲載されていません!)まるで「管弦楽作品は書いていない」かのような扱いを受けているのは残念でなりません。
 例えばこのアルバムの冒頭に収録された「敗者の行進曲」はスペインの聖週間のために書かれた曲ですが、暗く謎めいた行進曲に、思わず痛みを感じるほどの描写力。まるで西部劇の音楽のようなメリハリのある作品です。
 民俗的な香りを楽しみたい方は、「ガリシア民謡による組曲」をぜひ。野心的でぐいぐい来るこの音楽は、多くの人が抱いているグラナドスのイメージを大きく変えてしまうことでしょう。

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8.573345
\1100
ゲオルギー・リヴォヴィチ・カトゥアール:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ロ短調 Op.15(1906)
 4.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調「詩」Op.20(1906)/
 5.エレジー ニ短調 Op.26(1916年出版)
ルーセンス・カヤレー(ヴァイオリン)/
ステファヌ・ルムラン(ピアノ)
録音 2015年6月21.22日 カナダ モントリオール,マックギル大学高等音楽院,ポラック・ホール

 フランス系ロシア人カトゥアール(1861-1926)は、いくつかの美しいピアノ曲で知られる作曲家です。若い頃ベルリンでワーグナー派のピアニスト、カール・グリントボルトに学んだため、ワーグナーの影響を強く受けてしまった彼。残念なことに、当時のロシアではワーグナーの作風が嫌われる傾向にあったため、リムスキー・コルサコフら最先端の作曲家たちは、彼を認めることはありませんでした。
 しかし唯一、チャイコフスキーだけはカトゥアールを認め「強力な創造的才能を有している」と評価したとされています。
 そんなカトゥアール、作品の中心を占めるのは前述の通りピアノ曲ですが、いくつかのヴァイオリン曲も残しています。とりわけ「ソナタ第1番」は、壮大な楽想と溢れるメロディに満ちた作品です。
 単一楽章で書かれた「第2番」もタイトルの“詩”が示すとおり、夢幻的な雰囲気を持ち、またどこかフランス印象派の影響も感じさせる魅力的なソナタです。



作曲家特集
ジョルジュ・リヴォヴィチ・カトワール(1861-1926年)


 アムランがカトワールというほとんど無名の作曲家のアルバムをリリースしたことがある。
 カトワールの作品はフランス印象派とスクリャービンと爛熟したドイツ・ロマン派を混ぜたような不思議な音楽。
 当然アムランが取り上げるだけあってそこそこ超絶技巧曲でもあり、ピアノ・ファンの間では結構話題になった。

 そのときはそれほど深い関心も示さないでやり過ごしたのだが、オイストラフがこのカトワールのヴァイオリン曲を演奏しているのを聴いて面白かったたので、ちょっと調べてみようという気になった。

 カトワールは1861年モスクワ生まれ。
 両親はフランス出身(なるほど)。
 14歳のときクリントヴォルトというリストとワグナーの弟子に師事し、そこでワグナーの音楽に心酔。バイロイト音楽祭に赴くなどロシアでは最初期のワグナー信奉者となる。
 大学では数学を学ぶが、卒業後父親の仕事を手伝う傍ら作曲にいそしむようになる。そこで作ったチャイコフスキーの「組曲第1番」のピアノ連弾用編曲版はチャイコフスキーに絶賛されたという(チャイコフスキーと知り合ったことが彼の人生の大きな契機となったという)。
 その後サンクトペテルブルグ、ベルリン、モスクワで学び、リムスキー=コルサコフやリャードフに師事した。

 しかしモスクワに定住してからは独学で自らの作曲法を推し進めることになる。それにより、彼のきわめて独創的な音楽が完成することになる。
 両親のもっていたフランスの優雅で洒脱な感性、ショパンやリストから流れるピアニズム・超絶技巧、ワグナー作品の新たな時代を感じさせる音楽、そしてロシア・ロマン派の作曲家に教わった祖国の抒情。そうした音楽史上まれに見る融合が、カトワールの音楽を作り出す。

 ただ、現在彼の音楽を聴く機会はほとんどない。
 大きな傑作を残さなかったこと、彼がひどく謙虚で内気だったこと(その性格がピアノの独奏曲や室内楽の作曲に向かわせたとも考えられる)、そしてソビエト政府からはまったく無価値とされたこと、さらに作品が難曲であったことが、彼の作品を歴史の中に埋没させることになった。

 しかし、その、時代を先取りした感性は無視できない。
 グラズノフ1865年、カリンニコフ1866年、スクリャービン1872年、ラフマニノフ1873年、という生年を考えてみても、その音楽を聴けばいかに彼が突出した天才をもっていたか理解できる。
 そして今までほとんど演奏されてこなかった彼の作品が、20世紀の天才演奏家二人によって取り上げられたということもとても意味深い。

 不思議な感性と豊かな機知と優れた教育によって作り上げられたピアノ作品集、そしてすべての西洋音楽史の流れを受け継ぎながら、すべての派に背を向ける特異なヴァイオリン・ソナタ。
 これらの作品に一度でも接してみることは、悪くない経験だと思う。




HYPERION
CDH55425
 \2000
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 カトワール:ピアノ作品集

 カプリース、間奏曲、3つの小品、前奏曲、
 スケルツォ、幻影、5つの小品、
 4つの小品、4つの前奏曲、たそがれどきに、詩曲、ワルツ
マルク=アンドレ・アムラン(P)

DOREMI
 DHR 7720
\2600
入手困難につき海外倉庫から直輸入
ダヴィド・オイストラフ
 カトワール:ヴァイオリン作品集

  エレジー
  ヴァイオリン・ソナタ第1,2番      
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
アレクサンダー・ゴルデンヴァイゼル(P)



 


8.573433
\1100
創立28周年を迎えるベテラン・クァルテット
 ニュージーランド弦楽四重奏団
ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番&第2番

 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.51-1
 5-8.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.51-2
ニュージーランド弦楽四重奏団
<メンバー:
ヘレーネ・ポール(第1ヴァイオリン)/
ダグラス・ベイルマン(第2ヴァイオリン)/
ジリアン・アンセル(ヴィオラ)/
ロルフ・ギェルツェン(チェロ)>
録音 2014年7月16-18日 カナダ オンタリオ,聖アン・アングリカン教会

 ブラームス(1833-1897)の室内楽作品の中でも、とりわけ渋い部類に入るとされる2曲の弦楽四重奏曲。
 これらは何度も推敲を繰り返しながら、発表までに慎重に時間を重ね、、着想から8年ほどの歳月を経て完成に至ったとされています。
 またこの2曲の後「第3番」を書き上げましたが、以降は弦楽四重奏曲を書くことは止めてしまった理由の一つには、先人であるベートーヴェンの同作品からの重圧もあったようです。
 そんな2曲の弦楽四重奏曲ですが、第1番は堅固、第2番は柔和と対照的な性格を持ち、またブラームスらしい美しいメロディも満載、ロマン派を代表する作品にふさわしい風格を有しているのです。
 演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎える老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。



ニュージーランド弦楽四重奏団
ベートーヴェンもいいんです!
Beethoven - String Quartets Nos. 7-8
atoll
ACD 402
\2500
ニュージーランド弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番 「ラズモフスキー第2番」 Op. 59 No. 2
          弦楽四重奏曲第9番 「ラズモフスキー第3番」 Op. 59 No. 3
ニュージーランド弦楽四重奏団

 NAXOSのメンデルスゾーン弦楽四重奏曲全集では意外な個性的演奏を聴かせてくれて注目していたニュージーランド弦楽四重奏団。
 地元のレーベルATOLLで3タイトルも録音を入れていた。
 期待のベートーヴェンも、メンデルスゾーン同様、ときおり普通じゃない表現が出てきてはっとさせられる。
 感情豊かで才気あふれ、繊細さや知性にも事欠かない。水準高いです。

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8.573461
\1100
チェロと管弦楽のためのポルトガルの音楽集
 コスタ、ロペス=グラーサ、デ・フレイタス・ブランコ、ブラガ・サントス

 1.ルイス・コスタ(1879-1960):ポエマ (ペドロ・ファリア・ゴメスによる補筆&管弦楽版)(2008)/
 2-4.フェルナンド・ロペス=グラーサ(1906-1994):
  チェロのオブリガート付きの室内協奏曲 Op.167(1965-1966)
 5.ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):抒情的な光景(1916)/
 6-8.ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):チェロと管弦楽のための協奏曲 Op.66(1987)
  ※1.6-8…世界初録音
ブルーノ・ボッラルヒンホ(チェロ)/
グルベンキアン管弦楽団/
ペドロ・ネヴェス(指揮)
録音 2015年6月22-26日 ポルトガル リスボン カロウステ・グルペンキアン財団 アウディトリウム

 スペインの音楽はバロック期から現代作品まで、日本でも広く知られていますが、その隣の国「ポルトガル」の音楽については、せいぜい民族音楽“ファド”が知られている程度です。
 クラシック音楽の作曲家にしても、名前はほとんど出てきません。そんなポルトガルの音楽、NAXOSではフレイタス・ブランコやロペス=グラーサらの作品を積極的にリリースし、普及に努めています。
 今回はチェロと管弦楽の協奏的作品をフィーチャー。ロストロポーヴィチの委嘱により作曲された、極めて陰鬱な雰囲気を持つグラーサの「室内協奏曲」、フレイタス・ブランコとルイス・コスタののロマンティックな作品など、各曲の作風も様々です。
 コスタの「ポエマ」とサントスの協奏曲は世界初録音です。
  


8.573484
\1100
ヨハン・ジモン・マイール:序曲集
 1.歌劇「クレクィの殿様ラウール」序曲 (1809)/
 2.歌劇「コーラ」序曲 (1815)/
 3.歌劇「メンノーネとツェミーラ」序曲 (1817)/
 4.歌劇「ナクソス島のアリアンナ」序曲 (1815) /
 5.歌劇「リディアのエルコレ」序曲 (1803)/
 6.歌劇「アメリカ人」序曲 (1806)/
 7.歌劇「ラウソとリディア」序曲 (1798)/
 8.歌劇「情熱」序曲 (1794)/
 9.歌劇「秘密」序曲 (1797)/
 10.シンフォニア 変ロ長調(1800年以前)/
 11.シンフォニア 変ホ長調 (1790年頃)
バイエルン・クラシカル・プレイヤーズ…2-4/
コンチェルト・デ・バッスス…1.5-9/
イ・ヴィルトゥージ・イタリアーニ…10.11/
フランツ・ハウク(指揮)
録音 2008年9月7日…1, 2014年4月9日…8.9, 2014年4月23日…10.11 ドイツ,インゴルシュタット マリア・デ・ヴィクトリア・アサム教会/2007年9月22.23日…2.4, 2007年9月18日…3, ドイツ,インゴルシュタット ノイエス城,ファーネンザール/2012年9月3日…5, 2012年9月7日…6.7 ドイツ,ドナウ/ノイブルク,コングレゲーションザール

 ジモン・マイール(1763-1845)はドイツで生まれ、イタリアで活躍した作曲家。数多くのオペラを書き、それらは当時のイタリアで愛好されました。
 この時代の序曲は、観客たちのおしゃべりを抑止するのが目的で、ヴェネツィアでは2部形式、ナポリでは3部形式のシンフォニアが置かれていましたが(後に交響曲に発展する)マイールはそこにウィーン風の序曲(あらかじめ劇全体の粗筋や雰囲気を味わえるようにまとめた曲)の形式を取り入れ、時には楽器のソロで、本編で使われるアリアのメロディを奏するなど、一層劇本編への期待をが高まるように工夫したのです。
 現在では彼のオペラ本体を聴く機会はほとんどありませんが、序曲を聴くだけでも楽しいものです。
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8.573496
\1100
ポーランドのヴァイオリン協奏曲集
 バチェヴィチ、タンスマン、スピサク、パヌフニク

 1-3.グラツィナ・バチェヴィチ(1909-1969):
  ヴァイオリン協奏曲 第1番(1937)
 4-8.アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
  ヴァイオリンと小管弦楽のための5つの小品(1930)
  <トッカータ/歌とオルゴール/永久運動/アリア/バッソ・オスティナート>/
 9-10.ミハル・スピサク(1914-1965):
  ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのアンダンテとアレグロ(1954)
  <アンダンテ:ほとんどレチタティーヴォのように/アレグロ>/
 11-13.アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):ヴァイオリン協奏曲(1971)
ピョトル・プワフネル(ヴァイオリン)/
ベルリン室内交響楽団/
ユルゲン・ブルンス(指揮)
録音 2014年9月15-18日 ドイツ ベルリン,イエス・キリスト教会…1-10/2014年10月3-4日 ヘリングスドルフ、カイザーザール・ホテル・マリティム ウーゼドム・フェスティヴァル ライヴ収録…11-13

 ポーランドの4人の近現代作曲家によるヴァイオリン協奏曲集。
 冒頭を飾るのは最近話題の女性作曲家バチェヴィチの協奏曲で、第1楽章の民族音楽を思わせるきらびやかなパッセージが印象的です。神秘的な第2楽章、軽やかな終楽章と、極めて魅力的な現代曲です。
 タンスマンの曲は、彼がアメリカ・ツアーで出会ったシゲティのために書かれた曲。親しみやすさが追求されています。
 バチェヴィチと同時代の作曲家、スピサクの「アンダンテとアレグロ」はナディア・ブーランジェから委嘱された作品で、明快さとユーモアを持った新古典派のスタイルを持っています。
 1972年、メニューインが初演したパヌフニクの協奏曲は、ポーランドの舞曲を多用した独特のスタイルを持った曲。彼の作品の中でも最も人気を獲得しています。4つの作品の根底にある「ポーランドの国民性」も明確に感じられるプワフネルの演奏です。
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8.573515
(2CD)
\2200
中毒になってしまった!
 これがサンティアゴ・クラシック
  ホセ・ルイス・ドミンゲス(1971-):バレエ音楽「ホアキン・ムリエタの伝説」

 ※世界初録音
サンティアゴ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホセ・ルイス・ドミンゲス(指揮)
録音 2015年3月2-5日 チリ サンティアゴ・テアトロ・ムニシパル,アラウ・ホール

 店主が「超オススメ」にするのは、作品が有名で演奏家も有名で、なおかつ録音史的に価値があり絶対的名盤として後世に名を残しそうなもの。
 しかし今回は無名の作曲家の無名の作品を無名の演奏家(自作自演)が演奏した録音。

 このアルバムを「超オススメ」にしたのは・・・とにもかくにも作品がすばらしいから。
 というか個人的にメロメロになってしまったから。

 最初聴いたときは「出来のよいハリウッド映画音楽」に思えて、そのあまりのポピュラーさ、「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」を思わせるベタベタのスペクタクル音楽に思わず失笑してしまったのだが・・・
 そう思いつつ、毎日毎日このアルバムを聴くのを楽しみに事務所に来ている自分に気づいてしまったのである。

 やみつきになって、聴きたくて聴きたくてたまらない。
 もう中毒。
 何度聴いたかわからない。20回は聴いたか。スタッフが「またー?」と言いそうなくらい何度も何度も聴いてしまった。

 もう一度言うが、ほんとにベタベタのスペクタクル音楽。
 出来のよいハリウッド映画音楽。

 なのだが・・・次々現れる美しいメロディー、派手な仕掛け、華やかなオーケストレーションにもうメロメロ。
 人によっては「なんと低俗な」と言いかねない。
 でも仕方ない。気に入ってしまったんだから。

 ホセ・ルイス・ドミンゲス(1971-)は現在のチリで高い人気を誇る指揮者・作曲家。
 チリのクラシック??と言ってもぴんと来ないが、南米のクラシックのレベルの高さは知っている人は知っていると思う。多くの天才音楽家が登場する土壌を持つ。
 さてそのドミンゲス、サンティアゴの市立劇場で10年以上に渡りレジデント・コンダクターを務め、歌劇やバレエの制作にも関与してきた。

 ここでその「第9」全曲が観られる。
https://youtu.be/5fAC2BSgmfI


 そして今回のバレエ音楽「ホアキン・ムリエタの伝説」は彼の作曲家デビュー作。
 初演は大成功だったらしい。当然である。
 そして交響組曲も作られることになったらしい。当然である。
 こんなすごい作品を聴かされたサンティアゴの聴衆は一体どれほどハイテンションになったことだろう。

 これが我々が新たに知るサンティアゴ・クラシックなわけである。



 さて今回のバレエの題材となったのは、19世紀半ば、メキシコに生まれカリフォルニアで名を轟かせた山賊ホアキン・ムリエタ
 様々な小説や映画にも登場する伝説の人物。
 「荒野の群盗」、「逆襲死の谷」などがムリエタが主役の映画。そしてアラン・ドロンやアントニオ・バンデラスなどが演じてきた「怪傑ゾロ」もこのムリエタを意識して創作されたと言われている。

 そんなムリエタの活躍をバレエ化したものだが、何度も言うようだが全編クライマックスのような血湧き肉踊る大活劇バレエ音楽。

 こんなベタベタのスペクタクル音楽に乗せられてたまるか、と言いながら、どうかメロメロになってみてください。


NAXOSのプロモーション映像。
https://youtu.be/tX0KHj8-4dU

この4枚目で登場。10秒ほど聴けます・・・


  

  


8.573532
\1100
ロス・ハリス:交響曲 第5番/ヴァイオリン協奏曲
 1-5.ヴァイオリン協奏曲(2010)
  <第1部/第2部/第3部/第4部/第5部>/
 6-12.交響曲 第5番(2013)
  <アダージョ I/ザ・ラインナップ/スケルツォ I/
   キャンデルライト/スケルツォ II/
   父から読み方のレッスンを受ける/アダージョ II>
     ※世界初録音
イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン)/
サリー=アン・ラッセル(メゾ・ソプラノ)/
オークランド・フィルハーモニー管弦楽団/
ギャリー・ウォーカー(指揮)/
エッケハルト・シュティーア(指揮)
録音 2013年8月14-15日…6-12, 2015年2月19-20日…1-5

 ニュージーランド生まれの作曲家ロス・ハリス(1945-)は、5つの交響曲、チェロ協奏曲など数多くの作品で知られています。
 また30年以上に渡り、ヴィクトリア大学の音楽科で教鞭をとり、自国の音楽発展に寄与してきました。
 NAXOSではこれまでに、彼の「交響曲第2番&第3番」(8.572574)と「交響曲第4番、チェロ協奏曲」(8.573044)の2枚のアルバムをリリースし、聴き手を魅了していますが、今作では、ハンガリーの女性詩人パンニ・パラスティの詩に触発された「交響曲第5番」と、2010年に作曲された「ヴァイオリン協奏曲」の2曲を収録、また新たな魅力を提示しています。
 協奏曲でソロを務めるのは日本にも度々来日する名手イリヤ・グリンゴルツ。ほとんど無調ながら美しい質感を持つメロディを、独自の美音で聴かせています。




ロス・ハリス:交響曲第2番&第3番

8.572574
\1300
ロス・ハリス:交響曲第2番&第3番
 1-4.交響曲第2番(2006)〜ヴィンセント・オサリヴァンの詩による/
 5-8.交響曲第3番(2008) ※世界初録音
マドレーヌ・ピラード(S)…1-4/
オークランド・フィルハーモニー管弦楽団/
マルコ・レトーニャ(指揮)
 ニュージーランドの作曲家、ロス・ハリス(1945-)はクライスト・チャーチとウェリントンで学び、30年以上に渡ってヴィクトリア大学で教鞭を執った後、2004年に早期退職をして、現在ではフリーランスで活躍。オペラや管弦楽曲など多くの作品を書いています。このアルバムには彼の交響曲を2つ収録。彼の「しばしば美しく、時には恐ろしい」作品をじっくり味わってみてください。交響曲第2番は、第一次世界大戦中、戦地の女性と恋に落ち、脱走したニュージーランド兵をテーマにしたヴィンセント・オサリヴァンの詩を題材にしたもので、壮大なファンファーレに聴きほれていると、瞬時に地獄のような世界へと突き落とされる「油断ならない」音楽です。交響曲第3番はマルク・シャガールの絵画に触発された作品で、クレズマー(ユダヤの伝統音楽)風の響きを挟み込みながら、詩的で幻想的な音楽が展開されます。2曲とも各楽章は速度表示のみが記される素っ気ないものですが、内容は驚くほどに豊かで雄弁さを誇っています。オークランド・フィルハーモニー管弦楽団のために作曲され、ニュージーランドの権威ある「SOUNZコンテンポラリー賞」を受賞しています。

  

8.573566
\1100
セファルディの血をひくヤニフ・ドール
 LATINO LADINO‐スペインとラテン・アメリカからの流浪と情熱の歌

 1.伝承,セファルディ:シャローム・アレーカム/
 2.フランシスコ・エスカラーダ,ニュー・スペイン〜アルゼンチン:紅ひわの歌/
 3.伝承‐ラディノ,スペイン/ニュー・スペイン〜ペルー:私は生まれた/
 4.伝承‐ラディノ,トルコ〜ギリシャ:Avre tu puerta cerrada/
 5.伝承‐ラディノ,スペイン〜フランス:Axerico de quinze anos/
 6.エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676),フランス:リオ・デ・セビリア/
 7.ガスパール・サンツ(1640-1710):スペイン:カナリオス/
 8.ヤニフ・ドール(1975-),ギリシャ: La soledad de la nochada/
 9.伝承‐ラディノ,スペイン/バルカン:モリコス/
 10.伝承‐ラディノ,スペイン/ポルトガル:ヒヤ・ミア/
 11.ビアージョ・マリーニ(1594-1663),イタリア:パッサカリア ト短調/
 12.伝承‐ラディノ,スペイン/フランス:フランスの王/
 13.イサーク・アルベニス(1860-1909),スペイン:アストゥーリアス/
 14.サンツ,スペイン:マリツァパロス/
 15.伝承‐ラディノ,ロードス,ギリシャ:ナスのシチュー/
 16.ビオレータ・パラ(1917-1967),チリ:人生よ、ありがとう/
 17.ヴィンチェンツォ・カレスターニ(1589-1617),イタリア:全ての公正な乙女
ヤニフ・ドール(カウンターテナー)/
アンサンブルNAYA/
バッロカーデ/
アミート・ティーフェンブルン(指揮)
録音 2015年1月18-20日 ベルギー,フラン=ヴァレート,聖レミジウス教会

 このアルバムの主人公は、迫害され故郷を追われた少数民族セファルディ…15世紀前後、スペイン、ポルトガル周辺に定住したユダヤ人たち…です。
 彼らは放浪しながらも、伝統を棄てることなく独自の音楽、文化を伝承しながら、定住先の地域に溶け込んでいきました。そんなセファルディの歌に込められた愛、喜び、哀しみの表出は、賑やかさの中にもどこか哀愁漂う美しいものばかり。
 自らもセファルディの血をひくヤニフ・ドールの声は、どんな境遇にあってもたくましく生きていく人間の強さを思い起こさせるものです。
 


8.573575
\1100
フランス王党派に属する兵士からサンクトペテルブルクの宮廷へ
 波乱の生涯を送ったギターの名手
  アントワーヌ・ド・ロワイエ:ギター三重奏と四重奏曲全集

 1-4.トリオ・コンチェルタント ト長調 Op.29(1814)
  <第1楽章:アレグロ・モデラート/
   第2楽章:メヌエットとトリオ〜ポコ・ヴィヴァーチェ/
   第3楽章:アダージョ/第4楽章:アンダンテと6つの変奏>/
 5-8.三重奏曲 第2番 ハ長調 Op.42(1826)
  <第1楽章:モデラート/第2楽章:メヌエットとトリオ〜ヴィヴァーチェ/
   第3楽章:ロマンス〜アンダンテ・ソステヌート/
   第4楽章:ポロネーズ〜モデラート>/
 9.エアの変奏とディアローグ ト長調(1813)
イェルゲン・スコグモ(ギター)…1-9/
イェンス・フランケ(ギター)…1-9/
オスカー・ヴェルニンゲ(ギター)…1-9/
ティム・ペルス(ギター)…9
録音 2014年7月4-6日 イングランド バークシャー,ウェリントン大学 コンサートルーム

 既にリリースされている二重協奏曲集(8.570146)で、その華やかで技巧的なギター・デュオの作風に感激した人が続出。
 初期ロマン派の作曲家ロワイエ(1768-1852)の新しいアルバムは、更に充実した響きを持つギター三重奏曲と四重奏曲集です。
 ベートーヴェンと同時期の作曲家ロワイエは、当時最高のギタリストでありながら、フランス王党派に属する兵士でもあり、革命に巻き込まれながらも、サンクトペテルブルクの宮廷で高い地位を得るなど波乱の人生を送りました。
 しかしその作品は典雅で優美。整った形式の中に、舞曲や変奏曲を組み込むなど革新的な面も持ち合わせています。
 

8.573577
\1100
期待の新進演奏家シリーズ パヴェル・クフタ ギター・リサイタル
 1.ガリーナ・ゴレローヴァ(1951-):ミールの城/
 2-3.ゴレローヴァ:前奏曲とフーガ/
 4-7.レオ・ブローウェル(1939-):ソナタ 第3番「ソナタ・黒いデカメロン」
  <第1楽章:Guijes y Gnomos/第2楽章:Treno por Oya/
  第3楽章:Burlesca del Aire/第4楽章:La Risa de los Griots>/
 8.ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):トッカータ/
 9.ロベルト・ゲルハルド(1896-1970):ファンタジア/
 10.エドゥアルド・モラレス=カソ(1969-):リンダラハの庭/
 11.セルジオ・アサド(1952-):ファンタジア・カリオカ/
 12.ローランド・ディエンス(1955-):ブルー・モントゥーノ
   ※2.3.12…世界初録音
パヴェル・クフタ(ギター)
録音 2015年10月15-16日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会

 2015年に開催されたハインスベルク国際ギター・コンクールの優勝者、パヴェル・クフタのリサイタル・アルバムは、彼の故郷であるベラルーシを始め、キューバ、スペイン、カタルーニャ、ブラジル、フランスの作品がバランス良く配された、この若きギタリストの可能性を探る興味深い1枚です。
 1984年に生まれ、ミンスクの音楽アカデミーで学び、ベラルーシ政府から奨学金を得た後、ミケーレ・ピッタルガ国際コンクールで第3位、アンドレス・セゴビア国際コンクールで第2位など、数多くのコンクールに入賞、着々と実力をつけてきたクフタ、現在、最も将来を嘱望されているギタリストの一人です。
 どの曲も技巧と表現力を駆使した素晴らしい演奏ですが、とりわけ冒頭に置かれたベラルーシの女性作曲家、ゴレローヴァの「ミールの城」は、当地の有名な16世紀の要塞を音で表現したアルバムの冒頭を飾るにふさわしい1曲です。
 

8.573584
\1100
アイアランド/モーラン:合唱作品集
 1.ジョン・アイアランド(1879-1962):子守歌(1912)/
 2.アイアランド:もう泣かないで、悲しみの泉(1909)/
 3.アイアランド:微笑みの歌(1910)/
 4.アイアランド:穏やかな西風(1890頃)/
 5.アイアランド:春、甘い春(1908)/
 6.アイアランド:5月は彼の特別な時((1913)/
 7.アイアランド:キューピッド(1912頃)/
 8.アイアランド:喜んで私は音符を変えよう(1921)/
 9.アイアランド:トワイライトナイト(1922)/
 10.アイアランド:しなくてはならない(1936-37)/
 11.アイアランド:丘(1953)/
 12.アイアランド:変わらぬもの(1942)/
 13.アイアランド:彼らは私に語った、ヘラクレイトス(1925/
 14.アイアランド:海洋熱(M.トーマス編)(1913/1989)/
 15.アイアランド:ネプチューンの賞賛に(1911)/
 16-22.アーネスト・ジョン・モーラン(1892-1950):春の時の歌(1929)
  <緑の木の下で/川の神の歌/春、甘い春/恋は病/
   お嬢さん、これ以上ため息はつかないで/良いワイン/水仙は>/
 23.モーラン:青い瞳の春(1931)/
 24.モーラン:もう泣かないで、悲しみの噴水よ(1922)/
 25-33.モーラン:フィリダとコリュドン(1939)
  <フィルダとコリュドン‐マドリガル/
   春までに美は座って沐浴する‐マドリガル/
   花は丘の上で育つ‐パストラル/フィリスの恋人‐エア/
   アマリリスは私に言った‐バレ/私の心の宝物‐コンツォネット/
   彼女が寝ている間に‐エア/
   コリュドン、立ち上がれ‐パストラル/牧草地へ‐マドリガル>
デヴィッド・オウェン・ノリス(ピアノ)/
カリス・シンガーズ/
ジョージ・パリス(指揮)
録音 2015年9月3-5日 オックスフォード サマータウン,セント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会

 大編成の交響曲や管弦楽曲などはあまり好まず、もっぱら室内楽とピアノ曲を愛し、幻想的な作品を多く残したアイルランド系イギリスの作曲家アイアランド。そんな彼が愛したもう一つの分野が合唱曲でした。なかでも「パートソング」(アマチュアでも歌えるようなシンプルな合唱曲)の形式はアイアランドを魅了したようで、数多くの珠玉の作品が書かれています。
 もう一人のモーランは、最近日本でも注目が高まってきた作曲家です。彼の作品も、イギリス民謡に根ざした素朴な作風で書かれていますが、アイアランドの曲よりは喜怒哀楽の感情表出が豊かであり、ここで聞ける作品も、エリザベス朝のマドリガルの様式を模した、凝った声部と旋律が特徴的です。
 同じ歌詞に付された曲の聞き比べ(トラック5&18)も面白いでしょう。
 


8.501504
(15CD)
\7400→\6790

壮観!
 イディル・ビレット:20世紀ピアノ・エディション


<CD1.バルトーク(1881-1945):作品集>

 1-6.ルーマニア民俗舞曲 BB68/7-10.組曲 Op.14 BB70/
 11.ミクロコスモス 第6巻 BB105 第148番‐第153番「6つのブルガリアのリズムによる舞曲」/
 12.アレグロ・バルバロ BB63/
 13-15.ピアノ協奏曲 第2番 BB101/
 16-17.2つのエレジー Op.8b BB49
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団…13-15/
  テオドール・グシュルバウアー (指揮)…13-15
   録音 1961年11月 フランス パリ,ワグラム通り…1-12,
   1985年 ドイツ…13-15, 1984年 ドイツ ミュンヘン,ヘルクレスザール…16-17

<CD2.セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):作品集>

 1-4.ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.14/
 5-7.ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83/
 8-10.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26
  フランス国立管弦楽団…8-10/ドリアン・ウィルソン(指揮)…8-10
  録音 1976年 USA RCAスタジオ…1-7, 1977年 フランス パリ…8-10

<CD3.イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):作品集>

 1-19.バレエ音楽「火の鳥」/20.5本の指で/
 21-23.ペトルーシュカからの3楽章
  録音 2002年3月1-3日 UK サフォーク,ポットン・ホール…1-19,
  1975年 USA コロンビア・スタジオ…20, 1975年 UK ロンドン EMI アビーロード・スタジオ

<CD4.ピエール・ブーレーズ(1925-2016)>

 1-2.ピアノ・ソナタ 第1番/3-6.ピアノ・ソナタ 第2番/
 7-10.ピアノ・ソナタ 第3番‐フォルマン2:トロープ/
 11.ピアノ・ソナタ 第3番‐フォルマン3:コンステラシオン
  録音 1995年1月&2月 フランス パリ,ラジオ・フランス スタジオ106

<CD5.ジェルジ・リゲティ(1923-2006)>

 1-6.練習曲集 第1巻/7-15.練習曲集 第2巻
  録音 2001年2月17-18日,5月5-7日.6月14-15日
   ドイツ ザンドハウゼン クララ・ヴィーク・アウディトリウム

<CD6.ベルク/ウェーベルン/シェーンベルク/他>

 1.アルバン・ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1/
 2-4.アントン・ウェーベルン(1883-1945):ピアノのための変奏曲 Op.27/
 5.アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):ピアノ協奏曲 Op.42/
 6.ニコロ・カスティリオーニ(1932-1996):カンジアンティ/
 7.レオ・ブローウェル(1939-):ピアノとフォルテのソナタ/
 8.イルハン・ミマールオール(1926-):セッション
  西ドイツ放送交響楽団…5/アンドリュー・デイヴィス(指揮)…5
  録音 1974年 USA アトランティク・スタジオ…1, 1972年 USA アトランティク・スタジオ…2-4,
  1989年 ドイツ フランクフルト…5. 1976年 USA アトランティク・スタジオ…6-8

<CD7.パウル・ヒンデミット(1895-1963)>

 1-4.ピアノ、金管と2台のハープのための協奏音楽 Op.49/
 5-9.主題と変奏「四気質」
  オリヴィア・コーツ(ハープ)…1-4/チェルシー・レーン(ハープ)…1-4/
  イェール交響楽団/島田俊行(指揮)
   録音 2012年12月,2013年1月 USA イェール大学,ウールジー・ホール

<CD8.パウル・ヒンデミット(1895-1963)>

 1-4.管弦楽付きピアノ音楽 Op.29/
 5-8.室内音楽 第2番(ピアノ協奏曲) Op.36-1/
 9-11.ピアノ協奏曲
  イェール交響楽団/島田俊行(指揮)
  録音 2012年12月,2013年1月 USA イェール大学,ウールジー・ホール

<CD9.スクリャービン/ミャスコフスキー/ショスタコーヴィチ/ブークレシュリエフ>

 1.アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 Op.70/
 2.スクリャービン:5つの前奏曲 Op.74/
 3.ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950):ピアノ・ソナタ 第2番 嬰へ短調 Op.13/
 4.ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ 第3番 ハ短調 Op.19/
 5-7.ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102/
 8.アンドレ・ブークレシュリエフ(1925-1997):アルキペル 第4番 Op.10
  ローザンヌ室内管弦楽団…5-7/アルパド・ゲレツ(指揮)…5-7

<CD10.ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991):作品集/編曲集>

 1.J.S.バッハ(1685-1750):いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV 659/
 2.J.S.バッハ:審判の日は来れり BWV 307/今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BWV 734/
 3.J.S.バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV 1031 - 第2楽章 シチリアーノ/
 4.J.S.バッハ:われ心よりこがれ望む BWV 727/
 5.J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ BWV 147/
 6.J.S.バッハ:甘き喜びのうちに BWV 751/
 7.J.S.バッハ:神よ、われら汝に感謝す BWV 29 - シンフォニア/
 8.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):組曲第2巻 第1番 変ロ長調 HWV434−メヌエット/
 9.J.S.バッハ:目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV645/
 10.J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056 - 第2楽章 ラルゴ/
 11.J.S.バッハ:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV 639/
 12.C.W.グルック(1714-1787):歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」‐聖霊の踊り/
 13.W.A.モーツァルト(1756-1791):パストラーレ・ヴァリエ K209b/
 14-17.ヴィルヘルム・ケンプ:イタリア組曲 Op.68/
 18-20.ケンプ:ピアノ・ソナタ Op.47
  録音 1991年11月30日-12月2日 ドイツ ハイデルベルク,トンスタジオ・ファン・ギースト

<CD11.モーリス・ラヴェル(1875-1937)>

 1-5.鏡/6-8.夜のガスパール/9.ラ・ヴァルス(ピアノ独奏版)
  録音 1984年1月 ドイツ シュトゥッツガルト

<CD12.フォーレ/ラヴェル/ドビュッシー/フランセ 作品集>

 1.ガブリエル・フォーレ(1845-1924):夜想曲 第13番 ロ短調 Op.119/
 2-7.ラヴェル:クープランの墓(ピアノ版)/
 8-13.クロード・ドビュッシー(1862-1918):子供の領分/
 14.ドビュッシー:映像 第1集-第1曲「水の反映」-第2曲「ラモーを讃えて」/
 15-18.ジャン・フランセ(1912-1997):ピアノ・ソナタ
  録音 1989年 ドイツ…1, 1960年代 フランス,パリ…2-7,
  1984年 オーストリア…8-14, 1960年 ドイツ…15-18

<CD13.サイグン/エルキン:作品集>

 1-3.アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991):ピアノ協奏曲 第1番 Op.34/
 4-15.サイグン:アクサク・リズムによる12の前奏曲 Op.45/
 16.ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906-1972):ピアノ協奏曲
  コロンヌ管弦楽団…1-3//
  アフメト・アドナン・サイグン(指揮)…1-3/プレジデンシャル交響楽団…16/
  ゴットホルト・エフライム・レッシング(指揮)…16
   録音 1958年 ベルギー ブリュッセル,パラス・デ・ボザール…1-3,
   1970年代 トルコ アンカラ…4-15, 1960年代 トルコ アンカラ…16

<CD14.アテシュ/ティペット:作品集>

 1-3.パルス・アテシュ(1942-):ピアノ協奏曲 第1番 Op.64/
 4-6.パルス・アテシュ:ヴィオラ・ソナタ Op.57/
 7-9.マイケル・ティペット(1905-1998):ピアノ協奏曲
  アンタルヤ交響楽団…1-3/プラク・トズン(指揮)…1-3/
  ルーゼン・ギュネシュ(ヴィオラ)…4-6/
  BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団…7-9/
  ジョン・カレウェ(指揮)…7-9 録音 不明

<CD15.エルトゥールル・オウズ・フィラート(1923-2014):作品集>

 1.フランツ・リストを讃えて Op.77/
 2-7.ピアノのための6つの楽章 Op.86
  <有頂天になった黒海の漁師/サソリの結婚/風とばら/
  未知なるものへの先導/バーバリアンを待ちながら/デラナのラメント>
   録音 2011-2012年 トルコ イスタンブール,ITU MIAMスタジオ
イディル・ビレット(ピアノ)

 モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。
 初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。
 そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。
 この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。
 彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。






ORFEO



C913161
\2800→\2590
スクリデ姉妹による北欧のソナタと小品集
 1-3.エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.13/
 4-6.カール・ニールセン(1865-1931):ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.35/
 7-10.ジャン・シベリウス(1865-1957):4つの小品 Op.78
  <即興曲/ロマンス/レリジョーソ/リゴードン>/
 11-13.ヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.19
バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)/
ラウマ・スクリデ(ピアノ)
録音 2015年9月28日-10月1日 ベルリン スタジオ・ブリッツ

 ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデの新アルバムは彼女の妹であるラウマとのデュオによる北欧作品集。
 「各作曲家たちの固有の音を見つけ出すこと」をコンセプトに置いたこのアルバムでは幼い頃から共に音楽を学んだ2人が、お互いの個性を尊重しながらも、時には激しく火花を散らすほどの熱い演奏を繰り広げています。
 結婚したばかりの幸福の絶頂にあった時期に書かれたグリーグのソナタ、良き友人同士でありながらその作風は驚くほどに違うシベリウスとニールセンの作品、ドイツ後期ロマン派の影響を強く受けているステンハンマルのソナタ。それぞれの作品の違いも表現されています。


【バイバ・スクリデ:来日コンサート情報】
みなとみらい 7/18(日)、サントリー・ホール 7/19(月)
読売交響楽団/コルネリウス・マイスター(指揮)
《プログラム》
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調

愛知県芸術劇場 7/22(金),7/23(土)
名古屋フィル/ティエリー・フィッシャー(指揮)
《プログラム》
ハイドン:交響曲 第2番 ハ長調
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op.63
ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 Op.27



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KAIROS



15005KAI
\2500→\2290
御歳90歳!
 フリードリヒ・チェルハ最新管弦楽作品集!

 フリードリヒ・チェルハ(b.1926):
  (1)「夜」(2012/13)
  (2)-(4)管弦楽のための3つの小品
   (2)星の子守歌(2006)
   (3)間奏曲(2010-11)
   (4)墓(2011)
(1)エミリオ・ポマリコ(指揮)
 SWRバーデン=バーデン・フライブルク
  南西ドイツ放送交響楽団
(2)-(4)ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
 WDRケルン放送交響楽団
 御歳90歳!現代オーストリア作曲界の重鎮、フリードリヒ・チェルハ最新管弦楽作品集!

 録音:(1)2014年10月17日バール=シュポルトハレ,ドナウエッシンゲン(NEOS11522/24で出ていたものと同じ演奏)、(2)2014年2月7日ケルン・フィルハーモニー、[63:58]

 現代オーストリア作曲界の重鎮チェルハは今年90 歳。亡くなったブーレーズと同い年だが、こちらは健康も創作意欲もいまだ大健在。
 ここに収められた作品は全て大オーケストラによるもので《夜》は20 分に及ぶ大作。作曲当時チェルハ87 歳、そのエネルギーに舌を巻く。管弦楽のための3 つの小品はタイトルそのものにベルクの影響を感じさせるが、内容もそのままで表現主義的なドラマ性の強い作品。大管弦楽が炸裂し聴きごたえ充分。
 このまま行くとチェルハはアメリカのエリオット・カーター並みの現役最長老作曲家となるであろう。



指揮はエトヴェシュ、ブーレーズ
 オケは・・・ウィーン・フィル!!
チェルハのまちがいなく代表的アルバムの一つ


13242KAI
\2500
 フリードリヒ・チェルハ(b.1926):
  (1)打楽器協奏曲(2007/08)
  (2)「インパルス」(1992/93)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)ペーター・エトヴェシュ(指揮)
 マルティン・グルービンガー(Perc)
(2)ピエール・ブーレーズ(指揮)
ブーレーズや超絶打楽器奏者グルービンガーも登場!何とウィーン・フィルによるチェルハ作品集!

録音:(1)2011年11月25日ウィーン・コンツェルト・ハウス(ライヴ) (2)1996年8月15日ザルツブルク音楽祭(ライヴ)

 打楽器協奏曲はチェルハが81歳から82歳にかけて作曲した大作でソリストの乱れ打つ大小様々なドラムと大管弦楽が火花を散らしてぶつかりあう異常なテンションで始まる。中間部はヴィブラフォン、金属系打楽器のソロを背景に弦楽、木管が抒情的で恍惚とした楽想が続き、後半は再びドラムにゴングを加えた乱れ打ちの嵐とシロフォン、ウッド・ブロックなどによる打楽器奏者の名人芸を披露する部分が華やかに展開する。ソリストはDGからアルバムも出ており、N響との共演で話題となった超絶打楽器奏者グルービンガー。
 一方、盟友ブーレーズがタクトを執った《インパルス》は初演はプレヴィンだったそうで、新ウィーン楽派のこだまを感じさせながらリゲティを思わせるダイナミックな音群の波が次々と押し寄せる大迫力の作品。いずれも聴き手を圧倒的な大音響の渦と波で飲み込み、オーディオ・ファンにとっても魅力的な内容。ウィーン・フィルが演奏する同時代作品はこんなにも今日的で刺激的。

 どんな曲か気になるという方のために・・・なんと打楽器協奏曲、全曲聴けます・・・
https://youtu.be/WZwtfBdgDek



 


15009KAI
\2500→\2290
オルガ・ノイヴィルト(b.1968):
 映画《グッドナイト・マミー》
  オリジナル・サウンドトラック
ウィーン・グラス・ハーモニカ・デュオ
ハインツ・ディッチ(ミュージカル・ソウ)
オルガ・ノイヴィルト
 (電子音響、その他の多くの楽器)
 狂気のサイコスリラーを盛り上げるオルガ・ノイヴィルトのオリジナル・サウンドトラック

 録音:2014年6月、[53:37]

 いまやKAIROS が一押しの作曲家ノイヴィルトがヴェロニカ・フランツのサイコスリラー映画《グッドナイト・マミー》につけた音楽のオリジナル・サウンドトラック。
 美容整形の手術で別人のように冷たい人格になったママ。子供たちは次第に本当のママなのか疑い始め本性を暴くためある行動に出る。果たしてその正体とは?シッチェス・カタロニア国際映画祭グランプリ作品。今年1 月に日本でも公開、DVD も発売されサブカル、アングラ系の映画ファンにカルト的に支持された。
 ノイヴィルトはミュージカル・ソウ、グラス・ハーモニカを多用し美しく残酷な音響を作り出している。





 オルガ・ノイヴィルト(Olga Neuwirth, 1968年8月4日 グラーツ - )は、オーストリアの作曲家。

 ノイヴィルトは7歳でトランペットのレッスンを始めた。それから、ウィーンで、エレクトロ・アコースティック研究所での勉強と並行して、ウィーン国立音楽大学で、エーリヒ・ウルバンナー(Erich Urbanner)の指導の下、作曲法を学んだ。ノイヴィルトの学位論文のテーマは、アラン・レネ監督の映画『L'amour a mort』( 1984年)の音楽についてだった。
 1985年から1986年にかけて、彼女はサンフランシスコ・コンサーバトリー・オブ・ミュージック(en:San Francisco Conservatory of Music)で、エリナー・アーマー(Elinor Armer)について音楽を学んだ。その後、1993年から1994年にかけて、IRCAMでトリスタン・ミュライユの教えを受け、ヴィオラ・ダモーレのための『...?risonanze!...』などの曲を作曲した。活動を始めた初期の頃、ノイヴィルトはイタリア人作曲家ルイジ・ノーノと会う機会を得た。ノーノのラディカルで政治的な考えはノイヴィルトと通じるところがあり、ノイヴィルト自身、この出逢いは自分の人生に重大な影響を与えたと語っている。

 ノイヴィルトは多数の室内楽曲をカイロス・レーベルからリリースする一方で、デヴィッド・リンチの映画『ロスト・ハイウェイ』をオペラ化した。台本は作家のエルフリーデ・イェリネクが書き、2003年グラーツで初演された。クラングフォーラム・ウィーンによる生演奏と、あらかじめ録音された電子音響・映像の合成は、IEMが、オープンソース・ソフトウェアPure Dataを使って、実現することができた。
 アメリカでの初演は、オハイオ州オベリンにあるオベリン大学で、さらにニューヨークのミラー劇場でも公演された。プロデュースはオベリン音楽院ならびにオベリン現代音楽アンサンブルが勤めた。
 カイロスからリリースしたサラウンド録音は、フランスの雑誌『ディアパソン』誌からディアパソン金賞を授与された。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MARSTON



52074-2
(2CD)
\5100→\4690
録音史上記念碑的存在
 大作オペラとしてもほとんど初めての録音
  1908年!グノーの「ファウスト」全曲

  グノー:「ファウスト」(ドイツ語歌唱)
エミー・デスティン(ソプラノ マルグリート)
カール・ヨルン(テノール ファウスト)
パウル・クヌプファー(バス メフィストフェレス)
デジダー・ツァドール(バリトン ヴァランタン)
マリー・ゲッツェ(ソプラノ ジーベル)
イダ・フォン・シェーレ=ミュラー(メッゾソプラノ マルタ)
ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(指揮)
ベルリン・グラモフォン管弦楽団,
ベルリン宮廷歌劇場合唱団
 「附録 エミー・デスティン 1906—1909 年録音集」
  ワーグナー:「さまよえるオランダ人」—あなた方は海であの船に出くわしましたか?(ゼンタのバラード)(1906 年)
  ワーグナー:「ローエングリーン」—微風よ、私の嘆きを聞いておくれ,暗い日々に一人(1906 年)
  ワーグナー:「タンホイザー」—歌の殿堂(1909 年10 月18 日)
  ワーグナー:「タンホイザー」—全能の処女マリア様(1906 年)
  トマ:「ミニョン」—私はある貧しい子供を知っている(ドイツ語)(1908 年)
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」—恋は薔薇色の翼に乗って(ドイツ語)(1909 年)
  ヴェルディ:「アイーダ」—ああ、私の祖国よ(ドイツ語)(1908 年)
  プッチーニ:「蝶々夫人」—ある日見るでしょう,お前かい?小さな神様よ!(1908 年)
  スメタナ:「ダリボール」—私はどうすればよいのか(1908 年)
  スメタナ:「キス」—子守歌(1908 年)
   録音:1906-08 年、ADD 147'45
 録音:1908 年5 月、ベルリン

 ボヘミア出身の伝説的ソプラノ、エミー・デスティン(1878-1930)がマルグリートを歌うグノーの「ファウスト」全曲録音をMarston が復刻。
 エミー・デスティンはプラハ生まれで、本名はエミリエ・キトロヴァー。ベルリン宮廷歌劇場で人気を得て、ロンドンで大成功を収め、そして1908 年、アルトゥーロ・トスカニーニのメトロポリタン歌劇場初出演のアイーダに彼女もタイトルロールで初登場、以来1920 年までプリマドンナとして絶大な人気を誇った。
 1910 年12 月には、トスカニーニの指揮、カルーソーの共演でプッチーニの「西部の娘」初演のミニーを歌っている。
 この「ファウスト」は、このオペラの最初の録音であり、大作オペラとしてもほとんど初めての録音といえる。1908 年というまだマイクロフォンを用いていない時代に、34 面を使った全曲録音が行われたことだけでも、デスティンの人気の程が伺えるだろう。
 Supraphon が発売したエミー・デスティン全録音集で復刻されていたが、12 枚組セットの中だったので、単売されるCD としては初となる。




<国内盤> 


コウベレックス


KRS 5211
\2000+税
「日ごとの糧を今日も Tevs musu」
 パレストリーナ:《ミサ ・永遠のキリストの恵みを》
 リハルツ・ドゥブラ:《ミサ・シンプレクスII》
 リハルツ・ドゥブラ:
  「私をあわれんでください」、
  「おお、主の十字架よ」、「主の祈り」
関西学院聖歌隊
指揮:水野隆一
 天上の美しさ!関西学院聖歌隊によるパレストリーナと現代ラトヴィアの作曲家ドゥブラの作品集

 録音データ:2015年2月、2016年2月、関西学院会館 ベーツチャペル/録音:コウベレックス、51 分13 秒

 普遍的な祈りの音楽であるミサ曲は、作曲された時代や状況により、多様な曲想の作品が創作されてきました。
 今回収録した、パレストリーナのミサ曲と現代ラトヴィアの作曲家リハルツ・ドゥブラ(1964-)の作品は全く異なる響きを持っていますが、深い宗教的な内容を湛えています。ラトヴィア語による「主の祈り」は、あたたかく、平和で美しい曲です。
 関西学院聖歌隊は1951 年創立の関西学院大学の学生をメンバーとする混声合唱団。スクールモットー"Mastery for Service"を音楽を通じて実践することを目的としている。レパートリーは幅広く、これまでに3 枚のCD を発表している。




<映像>

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C MAJOR(映像)



73 6804
(Blu-ray)
\5800→\5390
芸術監督ミンコフスキ
 ザルツブルク・モーツァルト週間2015

  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第23番イ長調K488
   ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219

 (ボーナス)
   シューベルト:
    交響曲第5番変ロ長調D485〜第4楽章
   モーツァルト:
    ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K304〜第2楽章
グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊
マルク・ミンコフスキ(指揮)
ティボー・ノアリ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・コルティ(フォルテピアノ)
73 6708
(DVD)
\4000→\3690
 ザルツブルク・モーツァルト週間2015、モーツァルトの楽器によるピアノ&ヴァイオリン協奏曲。音楽祭の芸術監督ミンコフスキの個性が光る!

 収録:2015年1月 ザツルブルク、モーツァルト週間(ライヴ)/ 映像監督:フリードリヒ・ガンツ
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:DTS-HD MA 5.1,PCM2.0、72分(本編56分+ ボーナス16分)
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS 5.1,PCM2.0、72分(本編56分+ ボーナス16分)

 1956 年から毎年1月のモーツァルトの誕生日周辺に開催されている音楽祭、モーツァルト週間の2015 年ライヴ映像。
 2012 年より同音楽祭の芸術監督を務めているマルク・ミンコフスキは、伝統ある音楽祭にも意欲的なプログラムを盛り込み、バルタバス演出ヴェルサイユ馬術アカデミーのパフォーマンスとともに演奏したオラトリオ「悔悟するダヴィデ」(731704/KKC9127)は大変話題となりました。
 2015 年のモーツァルト週間は、1 月22 日〜 2 月1 日に開催され、アーノンクールやシフ、内田光子らが参加しました。
 本映像はミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊によるモーツァルトとシューベルトのプログラムの2 公演からルーヴル宮音楽隊のヴァイオリン奏者ティボー・ノアリと「バッハ国際コンクール」の優勝者で度々ミンコフスキとも共演している鍵盤奏者フランチェスコ・コルティをソリストに迎え、モーツァルト自身が愛用したヴァイオリン、ピアノを用いピアノ協奏曲第23 番、ヴァイオリン協奏曲第5 番を収録しています。
 ノアリとコルティの斬新な音楽作りと光沢のあるロマンティックな音色で当時の響きを再現しています。
 またボーナスには、同日に演奏したシューベルトの交響曲第5 番のフィナーレを収録。ミンコフスキは2012 年に手兵ルーヴル宮音楽隊とシューベルトの交響曲全集を録音していますが、スコアを緻密に読み込み、往年の巨匠たちによる解釈を取り入れた個性的なシューベルトを残していますが、ここでも完成度の高い演奏を披露しています。




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EURO ARTS(映像)



30 75528
(DVD)
\3100→\2790
コチシュ、マツーエフ、テミルカーノフ
 アヌシー音楽祭2014


リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調S.125、死の舞踏S.126
スクリャービン:ピアノ・ソロのためのエレジー
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団  
ゾルタン・コチシュ(指揮)
デニス・マツーエフ(ピアノ)
ムソルグスキー:展覧会の絵
エルガー:エニグマ変奏曲Op.36、愛の挨拶Op.12
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)

  
 デニス・マツーエフが音楽監督を務めるアヌシー音楽祭テミルカーノフ、コチシュが出演した2014年ライヴ!

 収録:2014年8月アヌシー音楽祭(ライヴ)/画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:ALL、103 分
 監督:ジャン=ピエール・ロワズィール

 フランス南東部、ローヌアルプ地方に位置するアヌシーで毎夏開催されているアヌシー音楽祭。1970 年代にエリアン・リシュパンによって設立されたアヌシー国際音楽センターを母体とし、1997 年に著名なアーティストを招聘しコンサートやマスタークラスを開講する音楽祭へ転換、2010 年からは強力な支援を受け規模を拡大した充実の内容の音楽を展開しています。
 またロシアのピアニスト、デニス・マツーエフが音楽監督に就任し、デュトワ、ゲルギエフ、テミルカーノフ、カティア・ブニアティシヴィリ、カプソン兄弟、ルガンスキーといった現代を代表するアーティストが参加しステージを盛り上げています。
 この映像は2014 年に行われた音楽祭のライヴ。マツーエフがゾルタン・コチシュ指揮サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団とともに演奏したリストのピアノ協奏曲第2 番やテミルカーノフ指揮による「展覧会の絵」などを収録。
 マツーエフの重量級の演奏にはまる華やかな技巧が前面に押し出されたリストのピアノ協奏曲第2 番。マツーエフ技巧だけではない多彩な魅力を情熱的に表現しています。
 また指揮を務めるコチシュもピアニストとして何度も演奏してきた楽曲であるので、指揮者、ピアニストの両方向からの熟達したアプローチで、ひとつひとつのフレーズを丁寧に歌わせます。
 そしてテミルカーノフがサンクトペテルブルクの機能をフル活用したまさに真骨頂ともいえる「展覧会の絵」。
 リラックスした雰囲気に包まれたアヌシーで行われる盛大な音楽祭を存分に楽しむことができる映像です。

 20 75528から番号変更















6/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ACCENT



ACC 24302
\2600→\2390
シャイデマンなんて知らない・・・なんて言わないで
 ハインリヒ・シャイデマンの芸術〜自由なアレンジで

 (1)前奏曲 ニ長調 [c]
 (2)よい羊飼いはよみがえられた(原曲:ハスラー) [オルガン,コルネット]
 (3)マリアよ、われらに告げよ(原曲:バッサーノ) [ヴァイオリン,オルガン,コルネット]
 (4)主を誉めたたえん(原曲:プレトリウス) [ヴァイオリン,リコーダー,オルガン,コルネット]
 (5)われは汝に依り頼む, 主よ [ヴァイオリン,リコーダー,オルガン,コルネット]
 (6)フーガ ニ長調 [c]
 (7)Alleluia, Laudem dicite nostro(原曲:ハスラー) [ヴァイオリン,オルガン,コルネット]
 (8)我らの救い主、イエス・キリスト [ヴァイオリン,.オルガン]
 (9)言葉は肉体となり(原曲:ラッスス) [オルガン,コルネット]
 (10)マリアは天使に言われた(原曲:ハスラー) [オルガン,コルネット]
 (11)Betruebet ist zu dieser Fris(t 原曲:不明) [オルガン]
 (12)イギリス風仮面舞踏会、またはユダヤの踊り(原曲:不明) [ヴァイオリン,リコーダー,オルガン,コルネット]
 (13)涙のパヴァーヌ(原曲:ダウランド) [リコーダー,オルガン]
 (14)ガリアルダと変奏(原曲:不明) [ヴァイオリン,リコーダー,オルガン,コルネット]
ル・コンセール・ブリセ
アリス・ジュリアン=ラファリエール
 (ヴァイオリン)[a]
オディール・ベルナール
 (リコーダー)[b]
ジャン=クリストフ・ルクレール
 (オルガン)[c]
ウィリアム・ドンドワ
 (コルネット)[d]
 北ドイツ・オルガン楽派の重要作曲家シャイデマンを自由なアレンジで聴く

 録音:2014年10月2-5日/フランス/68’19’’

 偉大なるオルガニストとして、ブクステフーデやJ.S. バッハに多大な影響を与えた北ドイツの作曲家シャイデマン(1596-1663)。
 残された作品はほぼオルガン曲で、オリジナルの他、別の作曲家からの編曲作品もあります。それらの音楽を、自分たちでさらに自由な編成にアレンジして演奏しているのがこのCD。
 オルガンと近い音色を持ちながらもたっぷり歌い存在感を放つリコーダーとコルネット、風を切るように颯爽と駆け抜けるヴァイオリン。各々の声部が生き生きと絡み合い、シャイデマンの音楽に新たな生命が吹き込まれます。
 ル・コンセール・ブリセのリーダー、ウィリアム・ドンゴワは「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとしても活躍したコルネットの名手。さすがに巧いです!
 


ACC 24314
(2CD)
\4400→\3990
寺神戸亮も参加!
 テレマン:オーボエ作品集
マルセル・ポンセール
 (オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
イル・ガルデリーノ
 [CD1]
  (1)オーボエ協奏曲ヘ短調 TWV 51:f2
  (2)オーボエ協奏曲イ長調 TWV 51:A12
  (3)フルート、オーボエと通奏低音のための三重奏曲ニ短調 TWV 42:d4
  (4)オーボエ協奏曲ホ短調 TWV 51:e1
  (5)フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調 TWV 53:E1
  (6)オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲ト短調 TWV 42:g5
 [CD2]
  (7)オーボエと通奏低音のためのパルティータ第4 番ト短調 TWV 41:g2
  (8)オーボエと通奏低音のためのソナタ イ短調 TWV 41:a3
  (9)2 つのオーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調 TWV 42:c4
  (10)オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 TWV 41:g6
  (11)オーボエ、チェンバロと通奏低音のための三重奏曲変ホ長調 TWV 42:Es3
  (12)トランペット、2 つのオーボエと通奏低音のための協奏曲 TWV 43:D7
 決して古びれない名演集2CD。寺神戸亮も参加!

 録音:[CD1]2002年9月(1)(4)/ベルギー、2004年2月(2)(5)、2005年11月(3)(6)/オランダ[CD2]1995年6月/ベルギー/69’48’’、64’32’’

 ベルギーの名オーボエ奏者、マルセル・ポンセールが録りためてきたテレマン作品をCD2 枚にまとめました。協奏曲と室内楽曲に分かれており、ポンセールの素晴らしいオーボエ・ソロはもちろん、さらに寺神戸亮(ヴァイオリン)、フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ・ダモーレ)、ピエール・アンタイ(チェンバロ)など、イル・ガルデリーノの錚々たるメンバーによる名演の数々がお楽しみ頂けます。
 ソリスト達の賑やかな掛け合いに聴き惚れる⑤、「ターフェルムジーク」の名品ソナタ⑩、チェンバロもソロ楽器として扱われる珍しい⑪など、収録曲もとってもヴァラエティ豊か。未聴のままではもったいない内容です。
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ACC 24305
\2600→\2390
貴重な写本に残された無伴奏ガンバ音楽の神髄
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  ドレクセル写本
ペトル・ヴァグネル
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2014 年11 月21-23日/プラハ、ティルシューフ・デューム、バロック・アッセンブリ・ホール/76’44’’

 銀行家の他、6,000 以上もの楽譜を収集していたことで知られるジョセフ・ウィリアム・ドレクセル(1833-1888)。そのコレクションの中には、「史上最後のガンバ奏者」アーベル作曲の29 の独立した無伴奏ガンバ作品が含まれています。
 スコルダトゥーラ(変則調弦)を用いて技巧的なアルペジオを聴かせたり、コレッリの合奏協奏曲を思わせるフーガをひとりで奏でたりと、ガンバを知り尽くした名手アーベルならではの手の込んだ音楽に魅了されます。
 プラハ生まれのガンバ奏者ペトル・ヴァグネルによる演奏でお聴きください。
 
ACC 24315
\2600
「バッハッセ」
 ハッセ(1699-1783):(1)リコーダーのためのカンタータ
 J.S.バッハ(1685-1750):
  (2)前奏曲嬰ヘ短調 BWV 883
   (平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
  (3)Kein Arzt ist ausser dir zu fiden(カンタータ第103番より)
 ハッセ:(4)Bella mi part, oh Dio
 J.S.バッハ:
  (5)アルマンド
   (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004より)
  (6)Die Obrigkeit ist Gottes Gabe(カンタータ第119番より)
  (7)サラバンド(無伴奏チェロ組曲第5番 BWV 1011より)
  (8)Leget euch dem Heiland unte(r カンタータ第182番より)
 ハッセ:(9)Scrivo in te L'amato Nome
(1)(3)(5)(6)(8)(9)
 シュテファン・テミング(リコーダー)
(3)(4)(6)(8)(9)
 ベンノ・シャフトナー(カウンターテナー)
(1)-(4)(6)(8)(9)
 ザ・ジェントルマンズ・バンド
 ヴィープケ・ヴァイダンツ
  (チェンバロ、
   リュートチェンバロ、
   オルガン)
(1)(3)(6)-(9)
 ドーメン・マリンチッチ
  (ヴィオラ・ダ・ガンバ、
   チェロ)
 リコーダーとリュートチェンバロによるハッセの超絶技巧曲を収録

 録音:2015年9月28日-10月2日/ドイツ、シュタルンベルク、聖ヨーゼフ教会/62’33’’

 リコーダー界屈指のヴィルトゥオーゾであるテミングと、ヤーコプスの「ヨハネ受難曲」などで名唱を聴かせるシャフトナーがメインを務めるアルバム。ナポリでポルポラやA. スカルラッティに学び、そのままイタリアで成功を収めた作曲家ハッセと、イタリア音楽からの影響をドイツ的な音楽に昇華した作曲家J.S. バッハ、ふたりのドイツ人作曲家の作品を並べて構成しています。
 ハッセ唯一のリコーダー作品と思われる(1)は、「ソナタ」としても良さそうなところを「カンタータ」と題され、協奏曲かオペラ・アリアかという超絶技巧に目がくらむ驚きの作品です。
 この曲の伴奏にはリュートチェンバロ(ラウテンヴェルク。リュートの弦をチェンバロに張ったもの。J.S. バッハも愛用)を用いており、これがまた相性抜群。
 バッハのカンタータはオブリガートをリコーダーが担当し、小さなオルガンを使用するなど、素朴なサウンドで、私的な場での演奏をイメージさせます。無伴奏ヴァイオリンのリコーダー版、無伴奏チェロ組曲のヴィオラ・ダ・ガンバ版が挟み込まれ、味わいを増しています。



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COVIELLO CLASSICS



COV 91608
\2600→\2390
ヴィオラ・ダ・ガンバとブロードウッド・ピアノの絶妙アンサンブル
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  (1)ソナタ第2番イ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (2)三重奏曲ハ長調
   (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
  (3)ソナタ第1番ト長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (4)三重奏曲ト長調
   (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (5)ソナタ第3番変ロ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (6)ソナタ第3番変ロ長調
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、通奏低音)
  (7)ソナタ ト長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミハエル・ショーンハイト(フォルテピアノ)
エヴァ・サロネン(ヴァイオリン)
カタリナ・ホルツァイ(チェロ)
 ヴィオラ・ダ・ガンバとブロードウッド・ピアノの絶妙アンサンブル

 録音:2016年1月19-22日/69’43’’

 「ガンバのカザルス」とも評され、ヴィオラ・ダ・ガンバの可能性を世に問い続けるフリッチュによるアーベル。古典派の時代に入ってもなおガンバにこだわり続けた作曲家の室内楽を収めた、全曲世界初録音の1 枚です。
 通奏低音にはフォルテピアノ(1805 年、ロンドン、ジョン・ブロードウッド製)が使われ、ピアノとガンバ、新旧時代の楽器が魅力的に響き合います。作品はハイドンを思わせる音の流れの中、時折翳りのある和声展開が見られ、楽器の音色も相まって古風な香りが漂います。やはりガンバの活躍が目覚ましく、急速楽章のスピード感あふれるパッセージはアーベルの独壇場。また緩徐楽章の連綿と歌い続けるメロディも絶品です。


カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787)って誰??



 同じ日にアーベルのCDが2枚もたてつづけに紹介されるなんてことはありえない。(もうひとつは2つ上の ACC 24305 )
 これは「聴け」という神様のお告げ。

 18世紀のロンドンは、自前の大作曲家こそいなかったけれど、ヘンデルやJ.C.バッハのような才能あるドイツ人が活躍する音楽大消費都市だった。
 そんな頃、ロンドンで初めての予約コンサートが開かれた。
 開いたのはドイツから来た二人の作曲家、J.C.バッハとC・F・アーベルのコンビ。
 二人の予約コンサートは大成功で、その後17年にもわたって続いたというのだから彼らの人気ぶりがわかる。ハイドンの作品を初めてロンドンで取り上げたのも、このコンサート・シリーズだったらしい。
 ドイツの作曲家たちにとっても、ドイツの田舎でくすぶっているより、ロンドンで一旗上げたほうが、桁違いの名声と財産を得ることができた(ハイドンもモーツァルトも後年ロンドンを目指した)。そういうロンドン・ドリームを実現して大成功したのが、いま話したヘンデルであり、J.C.バッハであり、そしてこのC・F・アーベルだった。

 さてそのアーベル。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手だった。
 ヴィオラ・ダ・ガンバはこのあとヴァイオリンやチェロに追い出されるように表舞台から姿を消すが、アーベルはガンバ・ブームの最後を飾る名人で、ロンドンでも数十回のガンバ独奏コンサートを開く人気ガンバ奏者だった。
 アーベルの作品集は本当に素朴で渋い。極端に美しいメロディーが奏でられることもない。
 朗々と美しい旋律が歌われる時代ではないし、音量が小さいので室内で楚々と弾かれるガンバの曲だから、繊細なちょっとした機微を楽しむような作品になる。

 ところがときおり、音楽が突如熱気を帯び始めるときがある。うだるような、のたうつような、鬼気迫るものが現れる。

 ・・・そう、あの大バッハを思わせる、奇跡的な瞬間が訪れるのである。
 アーベルは1723年、ケーテン生まれ。
 ケーテンといえばあのJ.S.バッハ。実はアーベルの父親は、J.S.バッハの宮廷楽団の主席ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者だった。
 おそらくアーベル家とバッハ家は家族ぐるみで付き合いがあった。だから後年アーベルはロンドンでヨハン・クリスティアンと組むことになったのだろう。
 いずれにしてもアーベルがいろいろな形で大バッハの音楽の洗礼を受けていたのは間違いない。
 もちろん当時は大バッハよりも自分たちのほうが、あるいはヘンデルのほうが偉大だったかもしれない。それにもかかわらず、アーベルの作品の中に大バッハの遺影のような音楽が熱く現れる。

 それを聴くと、大バッハの偉大さを改めて痛感するのである。




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PROFIL



PH 15023
\2500→\2290
おしゃれ!素敵なアルバム
 青木美樹 新譜
  「メランコリー」〜1920 年代パリの夜

 (1)プーランク:メランコリー/
 (2)同:3つのノヴェレッテ/
 (3)同:ナゼールの夜会/
 (4)サティ:3つのジムノペディ
 (5)6人組のアルバム
  【オーリック:前奏曲/デュレ:無言歌/
   オネゲル:サラバンド/ミヨー:マズルカ/
   プーランク:ヴァルス/タイユフェール:パストラール】
 (6)ミヨー:キャラメル・ムー/
 (7)オネゲル:ショパンの思い出
青木美樹 (Pf)
 1920 年代パリの夜の華やかさ、輝くネオンや香水の匂いまで伝わってくるアルバム

 録音:2015年1月6-8日/ベルリン・ブランデンブルク放送。小ホール/DDD、66’ 00”

 クラシック音楽と他ジャンルのギャップを狭めようとする試みが、今日いろいろ行われていますが、100 年前の流行発信地パリではすでに行われ、ジャズやシャンソンをクラシックに採り入れたり、文学、舞踊、美術家との交流で新しい文化が生まれていました。その産物の一端が当アルバムに収められています。それまでの後期ロマン派的な重苦しさや濃厚な感情を捨て、簡素かつ思い入れをしない作風に新しい息吹を感じます。
 青木美樹は東京生まれ。9歳で渡英、その後インディアナ大学、イェール大学大学院、ハンブルグ音大にてシェベック、ボリス・ベルマン、コロリオフらに師事。2004 年イタリア、イブラ国際コンクールを皮切りに、さまざまなコンクールに優勝および入賞。スイスを本拠として国際的に活躍する実力派。数年来プーランクの音楽にはまっているというだけに、共感と説得力あふれる演奏を繰り広げています。

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 ここで少し聴けます。
 とってもおしゃれ。いいアルバムですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GbWn-5R75wg
https://youtu.be/7CwlUbb_1cE


 一度お食事をご一緒させていただいたことがあるのですが、おとなしくて清楚な、いまどき珍しいやまとなでしこでした。




WERGO



WER 7340
\2500→\2290
B.A.ツィンマーマン(1918-1970):作品集
 1. 1楽章のシンフォニー(大オーケストラのための/1951年)
 2. Giostra Genovese
  (亡き巨匠の古い舞曲〜小オーケストラのための)(1962)
 3. 弦楽オーケストラのための協奏曲(1948)
 4. ユビュ王の晩餐のための音楽〜
  7つの部分とアントレのバレエ・ノワール(1966)
ペーター・ヒルシュ(指揮)
ケルンWDR交響楽団
 B.A.ツィンマーマンならではのコラージュが駆使された「ユビュ王の晩餐のための音楽」収録

 録音:2013、2015年

 B.A.ツィンマーマンは、1938 年からケルンで音楽の勉強を始めましたが翌1939 年、第二次世界大戦がはじまるとともに徴兵されました。3 年兵役につきましたが、有毒物質が原因の慢性的な皮膚病を患ったため、任を解かれます。この経験による、戦争、そして時間現象についての分析は短い期間に書かれた作品を特徴づけるものとなっています。
 このCD に収められた作品は、ツィンマーマンの音楽の特徴である、ひとつの作品の中で様々な時間軸が存在し、史実性(物語性)が取り除かれたものが並びます。
  1952 年の交響曲の初演は手ひどく批評されました。ツィンマーマンは「より経験を積んだオーケストラ書き」になることを約束し、ただちに作品を書きなおし、タイトルを「1 楽章のシンフォニー」と改めました。この改訂の中で、ツィンマーマンは作品を短くし、いくつかの形式要素も縮めました。この録音は、手ひどく批評された初版(「交響曲」)に基づいた世界初録音。
 Giostra Genovese(バレエ組曲)は16、17 世紀の舞曲の形式に則り、新旧の作曲家たちの作品の引用がちりばめられています。
 「ユビュ王の晩餐のための音楽」は、1965 年、ツィンマーマンがベルリンの芸術院のメンバーに迎えられた時に作曲されたもの。過去の他の作曲家、およびツィンマーマン自身の音楽作品のコラージュ(貼り合わせ)とデコラージュ(原画・原作の一部を破るなどする)だけで構成された作品。「ユビュ王」は、アルフレード・ジャリの戯曲で、独裁者にのし上がった田舎のブルジョワを風刺した作品(1888 年)。ダダイストやシュールレアリストに大きな影響を与え、ツィンマーマンは1961 年の作品でもユビュ王を題材にしています。今日にいたるまで、あらゆる音楽作品の中でも、ダークで刺激的で、政治的に問題がある作品とみなされています。
 
WER 7343
\2500
多彩な器楽効果が魅力のアンソニー・チュン作品集
 アンソニー・チュン(b.1982)
  (1)シンクロニシティ
  (2)吹きさらしの糸杉
  (3)(全)音域を駆ける〜ピアノのための(2008)
  (4)Centripedalocity
  (5)句またがり、注入、内破
  (6)Dystemporal〜23名の音楽家のための
(1)-(5)ジェイムス・ベーカー(指揮)
 タレア・アンサンブル
(3)アンソニー・チュン(ピアノ)
(6)スザンナ・マルッキ(指揮)
 アンサンブル・アンテルコンタンポラン
 録音:2011、2012年

 サンフランシスコ生まれのコンポーザー・ピアニスト、アンソニー・チュンの作品集。尺八のような効果を生み出すフルートなど、器楽奏法の効果的な書法が印象的な「シンクロニシティ」や、ジャズを思わせる「吹きさらしの糸杉」など多彩な作品が並びます。




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ET’CETERA



KTC 1547
(2CD)
\5000→\4590
歌劇「ザンパ」を送り出した
 エロルド(エロール):ピアノ協奏曲集

 ピアノ協奏曲第1番ホ長調
 ピアノ協奏曲第2番変ホ長調
 ピアノ協奏曲第3番イ長調
 ピアノ協奏曲第4番ホ短調
アンジェリーヌ・ポンドペイエ(ピアノ)
コンラート・ファン・アルフェン(指揮)
ケルン放送管弦楽団
 19世紀フランス!エロルド(エロール)の4つのピアノ協奏曲!

 1813年の「ローマ大賞」の受賞者であり、「ザンパ」などの傑作オペラを世に送り出したフランス・ロマン派の作曲家ルイ=フェルディナン・エロルド(1791−1833)。
 1811年からローマ大賞を受賞する1813年にかけて作曲され、パリの国立図書館に筆写譜が保管されていた4曲のピアノ協奏曲は、古典派、ロマン派の作風が同居する知られざる19世紀フランスの秀作である。
 ソリストは、フランス音楽を得意とする名女流ピアニスト、アンジェリーヌ・ポンドペイエ。フローラン・シュミットやレイナルド・アーンのピアノ作品が高評価を受けている。

 ピアノ協奏曲は音楽史を塗り替える傑作とか言うつもりはないけれど、ときおりはっとする才気を感じさせてくれる。

 ※録音:2010年8月&9月、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ドイツ)
 

KTC 1538
\2500
モラレス:7つのエレミアの哀歌 ユートピア
 〔グリート・デ・ジェーテル(ソプラノ)、
  バート・ユーヴィン(カウンターテナー)、
  アドリアーン・デ・コスター(テノール)、
  リーヴェン・テルモント(バリトン)、
  バート・ファンデウェーゲ(バス)、
  ヤン・ファン・エルザッカー(テノール)〕
 16世紀のスペインにおいて、教会音楽、宗教的ポリフォニーの作曲家として国際的な名詞絵を得た最初の作曲家であるクリストバル・デ・モラレス(1500−1553)。
 モラレスの7曲の「エレミアの哀歌」を歌うユートピアは、ヘレヴェッヘやフェルトホーフェン、ドブレヒトなどの古楽界の名匠たちと共演を重ねてきた5人の歌手たちによって2015年に結成されたベルギーの新しいア・カペラ・グループ。
 古楽大国ベルギーで誕生した実力派グループの名刺代わりとなる秀演。

 2016年2月の録音。
 

KTC 1542
\2500
モーツァルト&ハイドン:歌曲集
 モーツァルト:
  魔術師、すみれ、鳥たちよ毎年、暗い森の中で、
  ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時、
  私の胸は喜びに高鳴る、警告、下層階級の満足、
  偽りの世、夕べの感じ、クローエに寄す、
  静けさはほほ笑みに、おいで愛しのツィターよ
 ハイドン:
  真実、心地好い苦しみ、おお美しい声よ、
  見抜く目、彼女は決して愛について話さない、
  人魚の歌、魂の歌
アンヌ・カンビエ(ソプラノ)
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)
 ベルギーのフィリップ王の結婚式でその歌声を披露するなど、同国を代表するソプラノの1人として国際的な名声を得ているアンヌ・カンビエ。
 モーツァルト&ハイドンの歌曲集では、同じくベルギーの名鍵盤奏者、ヤン・フェルミューレンと共演。カンビエの歌声と、クリス・マーネ製作のフォルテピアノ(アントン・ヴァルター1795年製のレプリカ)の音色のブレンドが美しい。
 

KTC 1561
(2CD)
\5000
レオ・サママ:室内楽作品集
 オランダで Op.56
 クラリネット五重奏曲 Op.51
 六重奏曲 Op.55
 大四重奏曲 Op.79
 I Fear Not Wave Nor Wind! Op.86
 3つのバガテル Op.85
 葬送音楽第2番 Op.69
ダニエル・クヮルテット(Op.56)
ヴァレリウス・アンサンブル(Op.51&Op.55)
アルカディア・クヮルテット(Op.79)
デュドック・クヮルテット(Op.86)
ヤスパー・シュヴェップ(バリトン/Op.86)
ナイリ・クヮルテット(Op.85)
マタンギ・クヮルテット(Op.69)
ノール・カマーベーク(フルート/Op.69)
 レオ・サママ(1951−)は、ロイヤル・コンセルトヘボウ管やハーグ・レジデンティ管、オランダ室内合唱団のアーティスティック・マネージャーなどの要職を歴任したオランダの作曲家。
 1998年から2015年にかけて作曲された7曲の室内楽作品を収録。

 2000年〜2016年の録音。




HYPERION

CDA 68112
\2400→\2190
ニコラス・アルステット(チェロ)
 C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集

  チェロ協奏曲イ短調 H.432, Wq.170
  チェロ協奏曲変ロ長調 H.436, Wq.171
  チェロ協奏曲イ長調 H.439 Wq.172
ニコラス・アルステット(チェロ)
ジョナサン・コーエン(指揮)
アルカンジェロ
 チェリスト新世代 ニコラス・アルステット、C.P.E.バッハでHyperion本格始動!

 1982年生まれの次代の担うチェリスト、ニコラス・アルステットが、コーエン&アルカンジェロと共にHyperionに本格登場!
 2010年にクレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞。2010年〜2012年のBBCヤング・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、日本を含む世界で演奏。
 チェリストとしてはモダン、ピリオドの双方に精通し、アダム・フィッシャーから、オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルの芸術監督職を受け継ぐなど、指揮者としても輝かしい才覚を発揮しています。
 Channel Classicsからは「ショスタコーヴィチ、ルトスワフスキ、ワインベルク(CCS 38116)」という、近現代の濃密なレパートリーを魅せてくれたアルステットですが、Hyperionではジョナサン・コーエン率いるピリオド・オーケストラの「アルカンジェロ」とともに、C.P.E.バッハのチェロ協奏曲を披露。
 コーエン&アルカンジェロとは、既にハイドンの協奏交響曲(CDA 68090)でも共演していましたが、このC.P.E.バッハが本格的なデビューとなります。

 録音:2014年11月24日−26日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)



 

CDA 68137
\2400
パヴェル・コレスニコフ、第2弾
 ショパン:マズルカ集
パヴェル・コレスニコフ(ピアノ)
 マズルカ 変イ長調 Op.50-2/マズルカ ハ長調 Op.56-2/マズルカ ホ短調 Op.17-2/
 マズルカ 変イ長調 Op.17-3/マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59-3/マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1/
 マズルカ イ短調 Op.68-2/マズルカ ト短調 Op.24-1/マズルカ イ短調 Op.17-4/
 マズルカ 変ロ短調 Op.24-4//マズルカ 変ロ長調 KK.IIa-3/マズルカ 変ロ長調 Op.17-1/
 マズルカ ハ長調 Op.33-3/マズルカ 変イ長調 Op.24-3/マズルカ ホ短調 Op.41-1/
 マズルカ ロ短調 Op.30-2/マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3/マズルカ ハ長調 Op.24-2/
 マズルカ イ短調 KK.IIb-5/マズルカ 嬰ヘ短調 Op.6-1/マズルカ イ短調 KK.IIb-4/
 マズルカ ト長調 Op.50-1/マズルカ ハ短調 Op.56-3/マズルカ 変イ長調 Op.59-2
 ロシアの逸材!パヴェル・コレスニコフ、第2弾はショパンのマズルカ集!

 ロシアの逸材、パヴェル・コレスニコフのHyperion第2弾が登場!
 コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高クラスの賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「ニュー・ジェネレーション・アーティスツ」にも選ばれた世界が注目する逸材です。
 チャイコフスキーの「四季 Op.37b」を色彩豊かに彩ったHyperion第1弾(CDA 68028)に続くのは、ショパンが晩年まで書き続けたポーランドの舞曲、「マズルカ集」。全50曲以上に及ぶショパンのマズルカより、10代の頃の作品から晩年の作品まで選びぬかれた24曲を収録。
 ピアノ王国ハイペリオンが白羽の矢を立てた次世代を担うピアニスト、パヴェル・コレスニコフの極めて美しいショパンにご期待ください。



 


CDA 68124
\2400→\2190
プロウライト(ピアノ)&シマノフスキSQ
 フリードマン&ルジツキ:ピアノ五重奏曲集

 ルドミル・ルジツキ(1883−1953):ピアノ五重奏曲ハ短調 Op.35
 イグナーツ・フリードマン(1882−1948):ピアノ五重奏曲ハ短調
ジョナサン・プロウライト(ピアノ)
シマノフスキ弦楽四重奏団
 ポーランド音楽のスペシャリスト達が贈るフリードマン&ルジツキのピアノ五重奏曲!

 東欧系、特にポーランドのピアノ音楽のスペシャリストとして、ピアノ王国ハイペリオンの中でもその個性が輝くヨークシャー生まれの名ピアニスト、ジョナサン・プロウライト。ポーランドとウクライナのメンバーで結成されたシマノフスキ弦楽四重奏団。
 「ジェレンスキ&ザレンプスキ」の音楽を取り上げて話題を呼んだ第1弾(CDA 67905)に続く、プロウライト&シマノフスキ弦楽四重奏団の共演第2弾。

 シマノフスキやフィテルベルクらと共に「若きポーランド」の一員となりポーランド楽壇で活動したルドミル・ルジツキ(1883−1953)、当時最高のヴィルトゥオーゾ・ピアニストの一人として活躍したイグナーツ・フリードマン(1882−1948)、2つのポーランド後期ロマン派の傑作室内楽を、スペシャリストたちが奏でます。
 特にプロウライトはルジツキのピアノ協奏曲集(CDA 68066)でも高い評価を得たばかりのため、新たなルジツキ録音には期待がかかります!



 

CDA 68150
\2400
ピエール・ド・ラ・リューの2つのミサ曲
 ラ・リュー:
  ミサ曲《これほどの苦しみはかつてなく》
  ミサ曲《汚れなく、罪なく》
  サルヴェ・レジナ第6番
  第6旋法によるマニフィカト
ブラバント・アンサンブル
スティーヴン・ライス(指揮)
 ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。フランドル楽派を代表する作曲家の一人、ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452−1518)の2つのミサ曲を歌う。
 15世紀当時の人気に比して、現代では忘れられてしまっているラ・リューの輝かしき遺産を、フランドル音楽のエキスパートたちが復興する。
 

CDA 68158
\2400
クルシェネク(クレネク)の連作歌曲集
 「オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62」

  クルシェネク:オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62
  ツェムリンスキー:
   遠い地で、夜の森を歩くとき、おやかな睡蓮、森の対話
フローリアン・ベッシュ(バリトン)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 ロベルト・ホルの愛弟子であり、次代のリート界を担うオーストリアのバリトン歌手、フローリアン・ベッシュのHyperion第3弾。ONYXではシューベルトの三大歌曲集を録音しその評価を確立したベッシュが新たに向かうのは、オーストリアで生まれアメリカで活躍した作曲家エルンスト・クルシェネク(クレネク)(1900−1991)の連作歌曲集「オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62」。

 録音:2015年10月5日ー7日、ポットン・ホール(サフォーク)




VLAD RECORDS



VR 011
\2600→\2390
ジェロエン・ビリエ(ヒストリカル・ホルン)
 愛の歌 〜 ブラームスの時代のホルンのための音楽

 トーメ:愛のデュオ(世界初録音)/
 ファン・クロムフォート:メロディ(世界初録音)/
 ハッセルマンス:紡ぎ車/ラドゥー:瞑想曲(世界初録音)/
 ブラームス:アルバムの小品/
 エドムント・ウェーバー:ホルンとハープのためのデュオ(世界初録音)/
 フェティス:小品(世界初録音)/
 サン=サーンス:ロマンス Op.36/
 サミュエル:コンクール用の小品(世界初録音)/
 ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ジェロエン・ビリエ(ヒストリカル・ホルン)
テラ・ノヴァ・コレクティーフ
 〔ジャン=クロード・ファンデン・エイデン
   (ピアノ)、
  ヴェロニク・ボゲール(ヴァイオリン)、
  マルク・ド・メルリエ
   (アーリー・ヴァルヴ・ホルン)、
  マルヤン・ド・ヘール(ハープ)〕
 ベルギーの世界的ホルニスト、ジェロエン・ビリエ!ブラームスの時代の"ホルン作品集"!

 Vlad Records(ヴラド・レコーズ)」は、ベルギーのクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル、テラ・ノヴァ・コレクティーフの自主レーベル。
 「ブラームスの時代」をテーマとしたホルンのための作品集でソリストを務めるジェロエン・ビリエは、ル・コンセール・ダストレ、インスラ・オーケストラ、ヘント・ビーロック・バロック管弦楽団の首席奏者、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、レ・タラン・リリク、アイルランド・バロック管弦楽団の客演奏者として活躍する古楽大国ベルギーを代表する、ヒストリカル・ホルンの名手である。
 ブラームスからも称賛されたリエージュの伝説的ホルン奏者、アルフォンス・ステーンブリュッヘン(1824−1895)のコンサート・レパートリーをベースとした「愛の歌」には世界初録音となる作品を多数収録。
 ベルギーの世界的ホルニストのサウンド、テラ・ノヴァの時代考証で蘇えるブラームスの時代のホルン作品に要注目!

 ※録音:2015年11月3日−5日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)





<メジャー・レーベル>

RCA



8887503224-2
(3CD)
\2600→\2390
ヤッシャ・ハイフェッツ/ザ・マジック・オブ・ヤッシャ・ハイフェッツ

【CD1】
 ヴュータン:『ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調Op.37』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) サー・マルコム・サージェント(指揮) ロンドン新交響楽団
   (1961年5月15&22日, ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール),
 グラズノフ:『ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ワルター・ヘンドル(指揮) RCAビクター交響楽団
   (1963年6月3&4日 サンタ・モニカ、シヴィック・オーディトリアム)
 プロコフィエフ:『ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) シャルル・ミュンシュ(指揮) ボストン交響楽団
   (1959年2月23〜25日 ボストン・シンフォニーホール)/

【CD2】
 メンデルスゾーン:『弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), イスラエル・ベイカー(Vn),
  アーノルド・ベルニック(Vn), ジョゼフ・ステパンスキー(Vn),
  ウィリアム・プリムローズ(Va),ヴァージニア・マジェフスキ(Va),
  グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc), ガーボル・レイト(Vc)
   (1961年8月24&25日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 アレンスキー:『ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.32』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc), レナード・ペナリオ(P)
   (1963年10月17日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 フランセ:『弦楽三重奏曲ハ長調』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc),
  ジョゼフ・ド・パスクァーレ(Va) (1964年11月11日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 エルンスト・トッホ:『ディヴェルティメントOp.37-2』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)
  (1965年4月16日 ハリウッド、RCAスタジオ)/

【CD3】
 サン=サーンス:『ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) , ブルックス・スミス(P)
  (1967年5月2〜4日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 ハチャトゥリアン:『ヴァイオリン・ソナタ ト短調Op.1』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) リリアン・シュトイバー(P)
  (1966年2月7&8日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』より
  「サマータイム」「女は気まぐれ」「うちの人は逝ってしまった」
  「そんなことはどうでもいいさ」「ベス、おまえはおれのもの」
  「ブルースのテンポで」』〜 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), ブルックス・スミス(P)
   (1965年4月13&14日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 シベリウス:組曲『ペルシャザールの宴』より「夜想曲」,
 ヴィエニャフスキ:『奇想的ワルツOp.7』,
 ファリャ:『7つのスペイン民謡』より「ナナ」と「ホタ」〜 
 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), ブルックス・スミス(P)
  (1967年5月2〜4日 ハリウッド、RCAスタジオ)
 ドビュッシー:『美しい夕暮れ』, イベール:『小さな白いロバ』〜
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), ブルックス・スミス(P)
  (1965年4月13&14日 ハリウッド、RCAスタジオ)

 20世紀ヴァイオリン演奏史に巨大な足跡を残したヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)。幸運なことに彼の最円熟期はちょうどRCAがステレオ録音を実現させた1950年代〜60年代と重なり、当時としては最新鋭の技術と機材によって、ハイフェッツの貴重な演奏が鮮明なステレオ録音として残されることになりました。

 2016年7月に発売される『ハイフェッツ/ザ・コンプリート・ステレオ・コレクション[リマスタード]』のボックス・セット(8884309534-2)は、そうしたハイフェッツのステレオ録音のすべてを24枚のCDにコンパイルし、さらにオリジナル・アナログ・マスターから新たに24bitリマスター(およびリミックス)を施して、その音質をさらに向上させた形で発売させるものです。

 その中から、ハイフェッツの素晴しい演奏を感じさせてくれる音源を、CD3枚分に収録したものが今作。

 CD1は協奏曲、CD2は室内アンサンブル, CD3はヴァイオリンとピアノによるハイフェッツのレパートリーの真髄を味わえるものとなっております。






<国内盤> 


GRAMOLA


GRML98845
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500 + 税
チェルノヴィツ寸描
 〜ハプスブルク帝国の、東の果てに〜

  アレクサンダー・クケルカ(1963-):
   『チェルノヴィツ寸描』第1番〜第12番
     〜クラリネット四重奏のための
ウィーン・クラリネット・コネクション
 ヘルムート・ヘートル、
  ルーペルト・ファンクハウザー(クラリネット)
 フーベルト・セルムホーファー(バセットホルン)
 ヴォルフガング・コルンベルガー(バス・クラリネット)
 東”への郷愁あふれる、クラリネットの響きの重なりハプスブルク帝国末期の理想郷への憧憬、芳ばしく。

 クラシック音楽の最盛期がロマン派の時代にあったとすれば、いわゆる晩期ロマン派の時代にかけて、つまり第一次大戦前くらいまでのドイツ語圏はいわば「黄金時代」にあったと言ってよいのではないでしょうか。
 そしてその時代は同時に、ドイツ語圏を大きく南東方面へと押し広げていたハプスブルク帝国(オーストリア=ハンガリー二重帝国)の最後の栄光の時代でもありました。オーストリアの人々は複雑な思いでこの過去のひとときを眺めているようですが、少なくとも、当時の諸民族融和政策によって帝国領内の諸民族が豊かに交流し、この時代のオーストリア特有の文化的な多彩さをもたらしたことは事実。
 その領域はバルカン半島はもちろん、遠く東のウクライナ近辺まで及んでいた...というのが驚きです。現在ウクライナ領になっているチェルノヴィチ(ドイツ語ではチェルノヴィツ)では当時、多くのドイツ語話者やユダヤ人が裕かな文化生活を送っていた——その時代への追憶を、郷愁をさそうしなやかな響きで綴った本盤の主人公は、4人のクラリネット奏者!遠くモーツァルトの時代とも、ユダヤ文化とも親和性の高いこの楽器の響きで、知られざる昔日へ...周縁系が好きな方、とくに注目です!
 


GRML99030
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500 + 税
イングリット・マルゾーナー(p)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11・14番 他

 モーツァルト:
 1.ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 KV331「トルコ行進曲付」
  2. 幻想曲 ハ短調 KV475
  3. ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 KV457
 4. サリエーリの主題による変奏曲 KV180
イングリット・マルゾーナー(p)
 使用楽器:スタインウェイ

 しなやかに、一瞬ごとの気配の変化で描き出される現代楽器ならではのモーツァルト、オーストリア最前線...モーツァルト演奏の“最前線”というと、古楽器による「当時の演奏様式」の再現が大前提のように思われるかもしれませんが、それはあくまで音盤シーンに限られた話なのかもしれません。
 20世紀以来の現代ピアノ界隈の広がりを思えば、古楽器を使わない世界でのピアノ芸術の高まりと発展を無視しては「いま」が見えてこないのでは——グラーツ生まれのオーストリアの俊才イングリット・マルゾーナーの演奏芸術に接すると、どうしてもそう思えてなりません。あくまでピアノで『ゴールトベルク変奏曲』を披露し絶賛を博し(録音盤(GRML98945)も高く評価されています)、シューベルトやフンメルでも確かな名演を披露しているかと思いきや、現代作曲家の書いたラグタイムにも深い愛を注いでみせる——20世紀に入ってから、ジャズをはじめとするアメリカ音楽に独特の親和性をみせたオーストリア楽壇を身近に感じて育ち、バドゥラ=スコダの影響はもちろん、ニコラーエワやブレンデルにも多大な感化を受けて育ってきた「モーツァルトの祖国の最前線」を知る彼女のピアニズムで、じっくり古典派作品の美に浸れる喜び...!
 どうしても古楽器になじめない方のみならず、ステージ上で刻一刻と変化する細やかな機微をとらえる現代ピアノの味わいをじっくり楽しみたい方にもお奨め。知っておいた方がよいタイプの名演と思います!



マルゾーナー、こんな印象的なアルバムがありました

GRML98938
\2800
輸入盤
イングリット・マルゾーナー(p)/フンメル&ベートーヴェン
 フンメル(1778〜1837):
  1.ピアノ協奏曲 第2番 イ短調 op.85
 ベートーヴェン(1770〜1827):
  2 ピアノ協奏曲 第1番 ト長調 op.15
イングリット・マルゾーナー(p)
トーマス・レスナー指揮
ビール=ビエンヌ交響楽団
 
 また多くの示唆を与えてくれる音楽に出会った。

 フンメルのピアノ協奏曲第2番。

 フンメルは19世紀前半、リストたちが現れる以前の最大のピアニスト。
 生まれが1778年ということ、モーツァルトの弟子でありベートーヴェンとも親交があったことから、ウィーン古典派を推し進めた作曲家として認知されている。そのフンメルが1816年(36歳)に作曲したこのピアノ協奏曲第2番。

 しかしウィーン古典派の旗手フンメルのこの曲で感じることができるのは、当時人生最大のスランプ期に陥っているベートーヴェンの音楽ではなく、「セヴィリアの理髪師」を発表してヨーロッパを征服したロッシーニの音楽。あるいはその後登場するパガニーニやドニゼッティの音楽。
 音楽にイタリアの「カンタービレ!」が横溢しているのである。
 ・・・ところがそんなイタリア趣味的フンメルのピアノ協奏曲第2番に最も似ているのは・・・1810年生まれのシューマンのピアノ協奏曲。
 30年後、世に現れるドイツ・ロマン派の世紀の傑作が、このフンメルの協奏曲に強烈な影響を受けているのである。

 案外ドイツ・ロマン派は、イタリア音楽の流れを最も受けていたりするのかもしれない。

 このアルバム、後半プロがベートーヴェンのピアノ協奏曲 第1番というのも示唆に富む。 


 


GRML99093
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ベートーヴェン、ドホナーニ、ヘルツォーゲンベルク 弦楽三重奏曲集
 ベートーヴェン:
  ①弦楽三重奏曲第2番 ト長調 op.9-1
 ヘルツォーゲンベルク:
  ②弦楽三重奏曲 第1番 イ長調 op.27-1
 ドホナーニ:
  ③弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 op.10
アレクシチ弦楽三重奏団
 アレクサ・アレクシチ(vn)
 ナデジダ・アレクシチ(va)
 アナ・アレクシチ(vc)
 第2ヴァイオリンなしの稀有のバランスを愛した3巨匠。弦楽三重奏曲の至宝3作、やはり欧州最前線はすごいとんでもない音楽的感性の持ち主が飛び出すことも多いバルカン半島——セルビアから来たこの一族トリオの技量にも、やはり瞠目させられずにはおれません!
 なにしろ演目は弦楽三重奏曲、つまり弦楽四重奏から第2ヴァイオリンを取り去った演奏編成のために書かれた傑作群ですが、ご存知の通り、この編成で音楽をやろうとすると、まさにその第2ヴァイオリンの不在が大きく、実にバランスがとりにくくなるもの——そこでなおあえて、この編成のために曲を書こうとした作曲家は意外に少なくないのですが、今に残る傑作を書いているのがボッケリーニ、ハイドン、シューベルト、フックス、コダーイ...と、折々に室内楽の歴史を大きく発展させてきた大家ばかりなのもまた、なるほど難しい編成なのだなと頷かされるところ。
 本盤で選ばれている3作も、この編成による数少ない演奏現場でよく見かける傑作ばかりですが、なにしろアレクシチ弦楽三重奏団の演奏が実にすばらしく、スタイリッシュに隅々まで磨き上げた解釈もさることながら、ぎりぎりのバランス感覚でくりだされる野趣あふれる弦のサウンドがまた絶品!室内楽への飛び抜けた適性、おそらく試聴機でも映える逸品だと思います。どうぞお見逃しなく!




PAN CLASSICS



PC10354
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ロータ:コントラバスと管弦楽のための協奏的ディヴェルティメント 他
 ロータ:
  ①コントラバスと管弦楽のための
       協奏的ディヴェルティメント(1968)
 ブロッホ:
  ②シェロモ(コントラバスと管弦楽による)
 ブルッフ:
  ③コル・ニドライ(コントラバスと管弦楽による)
ボグスワフ・フルトク(コントラバス)
ペテル・ゼリエンカ指揮
 フランクフルト放送交響楽団
 (=ヘッセン放送(hr)交響楽団)
コントラバスの歌心、ロータの侮りがたい構築感覚。
「前衛」にこだわらない今こそ再訪したい音響世界…!
コントラバスという楽器は意外とイタリア音楽と相性がよい——というのは、ベルカント全盛の時代に指揮者としても活躍したコントラバスの名手ボッテジーニの残した作品からもよくわかりますが、本盤の大トリを飾るイタリア人作曲家は20世紀の人…しかしベリオやシェルシといった、聴き手を多少選ぶ感のある「前衛」ではありません。その名はニーノ・ロータ…もちろん映画音楽の巨匠として最も有名な人ではありますが、クラシックの領域でも着実に業績をもち、協奏曲や室内楽曲などの名品も少なからず残している名匠。近年クラシック系の演奏家やオーケストラも徐々に「クラシック作曲家としてのロータ」に注目、録音盤も着実に充実しはじめているように思います。なにしろ本盤でもこのとおり、フランクフルトの名門楽団があえて新録音のテーマに選んだほど——古典派やベルカント歌劇を思わせる新古典主義的作法は聴くほどに侮れず、先が読めない魅力的な展開と歌心の豊かさを、ポーランド随一の新世代名手があざやかにとらえてみせた逸品!独奏者の技量がきわだつ併録曲2曲も、チェロでの演奏とはまた違った味わいが、とてつもなく魅力的...日本語解説付、今こそ知りたい領域の音です!

<映像>


EUROARTS(映像)

20 61418
(DVD)
\2500
コールを探して〜コール・ポーターの肖像
 So in Love / In the Still of the Night / Bull Dog / From Alpha to Omega /
 Longing For Dear Old Broadway / I Love Paris / Weren‘t We Fools /
 Let‘s Misbehave / The Scampi / Find Me a Primitive Man /
 Love For Sale / Anything Goes / Begin the Beguine / I’m a Gigolo /
 Ev‘rytime We Say Goodbye / You‘re Sensational /
 Make It Another Old-Fashioned, Please /
 Where Is the Life That Late I Led? / I Get a Kick Out Of You
監督:
 ルー・デメイエレ&
 ヴィルフリート・ヴァン・デン・ブランデ
 アメリカのヒットメーカー、コール・ポーターのサクセス・ストーリー

 リージョン:All、NTSC 16:9、PCM STEREO、英語、字幕:英独韓、60 分

 コール・ポーター(1891-1964) は、ミュージカルや映画音楽を数多く残したジャズのヒットメーカー。ポーターを崇拝するベルギーのバス・バリトン歌手ヴィルフリート・ヴァン・デン・ブランデが、ポーターの足跡と創作を辿る興味津々のドキュメンタリーが登場。
 ポーターは裕福な家庭に生まれ何不自由なく育ち、エール大学とハーバード大学で学ぶほど成績優秀でしたが、法律家になる道を捨て、作曲家となりました。
 当DVD には彼がエール大学のフットボール部応援歌として作曲した「ブルドッグ」も収録されています。
 ポーターは彼に一目ぼれした美人リンダ・トーマスと結婚し、彼女は有能なマネージャーとなります。しかしポーター自身は男色家で夫婦関係はなく浮気を繰り返します。それでありながら、「昼も夜も」や「ビギン・ザ・ビギン」など一連のラヴ・ソングを書き続ける私生活も描かれます。
 ドキュメンタリーとはいえ演奏中心で、彼の名作が20 曲も楽しめます。そのなかには、ポーター自身が歌う「エニシング・ゴーズ」も収録されていまず。
 


20 61018
(DVD)
\2500→\2290
待望の再発売!
 ショスタコーヴィチの反抗〜戦争交響曲 (1997年制作)

 時の人/歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」/
 交響曲第4番/初期の時代- 交響曲第5番/
 収容所〜KGMからの召喚/
 レニングラード包囲-交響曲第7番/
 交響曲第8番/勝利- 交響曲第9番/
 1948 年全ソ作曲家大会/映画音楽/
 スターリンの死〜結末
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
オランダ放送管弦楽団
 ゲルギエフの音楽も充実。ショスタコーヴィチの創作史

 監督:ラリー・ワインスティーン
 リージョン:All、NTSC 16:9、PCM STEREO、ロシア語(一部英語)、字幕:英独仏伊西、90 分

 2006 年にリリースされ、話題となったDVD。長く入手困難となっていましたが、待望の再発売。
 ショスタコーヴィチの生涯をソ連史と重ね合わせ、戦争や国家(特にスターリン)が彼の創作にどのように作用したかを検証しています。貴重な映像もふんだんに用いられ、ショスタコーヴィチの苦しみが生々しく伝わってきます。
 音楽はゲルギエフが担当。交響曲第4 番から9 番、歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」など彼の演奏で味わえるほか、歌曲「ラヨーク」をなんとピアノ伴奏。ゲルギエフの見事なピアニストぶりに驚かされます。
















6/8(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2215
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
小川典子のサティ/ピアノ独奏曲全曲録音始動!
 1890 年製エラール
 
エリック・サティ(1866-1925):ピアノ独奏曲全集 Vol.1

 1.-7.グノシエンヌ第1〜7番/8.ピカデリー/
 9.-11.あらゆる意味で、でっちあげられた数章/
 12.-14.最後から2番目の思想/
 15.-17.太った木の人形のスケッチとからかい/
 18.-20.官僚的なソナチネ/21.金の粉/
 22.-24.ひからびた胎児/25.-27.自動記述法/
 28.-30.1世紀ごとの時間と瞬間的な時間/
 31.壁掛けとしての前奏曲/
 32.-34.嫌な気取り屋への3つのワルツ/
 35.ジュ・トゥ・ヴー/
 36.-38.3つのジムノペディ
小川典子
 (ピアノ/エラール1890年)

KKC 5644
(SACD HYBRID)
\3000+税
※国内仕様盤
 1890 年製エラールによる演奏で当時の響きを追求

 セッション録音:2015年8月、9月/東京音楽大学、Jスタジオ
 5.0 Surround sound、マルチチャンネル、78’02”/輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルを代表する世界的ピアニスト小川典子。ドビュッシーのピアノ曲全集(BIS 1955)でも高い評価を集める中、新たな全曲録音に挑むのは2015 年に歿後90 年をむかえたサティのピアノ独奏曲全曲録音です。
 19 世紀末から20 世紀初頭のフランスで活躍したエリック・サティ(1866-1925)。10 代のときパリ音楽院で学ぶも馴染めず、自由な発想の芸術家が集うモンマルトルで作曲活動を行いました。1905 年には作曲法を学び直すためにスコラカントルムでダンディに師事。作曲家としての知名度が上がるにつれ、ジャン・コクトーやピカソといった著名な芸術家たちから注目され親交を深めていきました。やがて独自の世界を作り出し標題の風刺性とともに、何ものにもとらわれない純粋な音楽的感性の奔放な表現を追求していきました。期待の第1 集には有名な3 つのジムノペディ(題名は古代スパルタのディオニュソス祭で、戦没した勇士を悼むときの裸の踊り)も収録されております。
 2015 年8 月から9 月にかけて行われた当録音は現在客員教授を務める東京音楽大学のスタジオでのセッション録音です。使用楽器は1890 年製エラールピアノで、ちょうどサティがピアノ曲の多くを次々に作曲した同時代の楽器で演奏しました。当時の響きを追求した期待のシリーズ第1 集が生誕150 周年7 月にリリースされます。







HUNGAROTON


HCD 32741
\2400
ジュネーヴ国際音楽コンクールの覇者ヴァールダイ
 (1)シューマン:リーダークライスより「月の夜」Op.39-5
 (2)シューマン:リーダークライスより「たそがれ」Op.39-10
 (3)メンデルスゾーン:アルバムの綴り
 (4)スーク:セレナード Op.3-2
 (5)マーラー:さすらう若人の歌より(チェロ&ピアノ版)
 (6)ラフマニノフ:2つの小品 Op.2
 (7)ファリャ:スペイン民謡組曲
 (8)リスト忘れられたロマンス
 (9)フォーレ:夢のあとに Op.7-1
 (10)シューマン:リーダークライスより「悲しみ」Op.39-9
 (11)シューマン:リーダークライスより「古城にて」Op.39-7
 (12)クライスラー:愛の悲しみ
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(チェロ)
ジュリアン・カンタン(ピアノ)
 研ぎ澄まされた解釈で魅了、ジュネーヴ国際音楽コンクールの覇者ヴァールダイが雄弁に歌いあげる!

 セッション録音:2015年4月17-19日/フンガロトン・スタジオ/DDD、60’49”

 近年、新進気鋭のアーティストの録音に積極的なフンガロトン・レーベル。最新盤で紹介するのは俊英チェリスト、イシュトヴァーン・ヴァールダイです。ヴァールダイは1985 年ハンガリーのペーチ生まれ。リスト音楽院で学んだのちウィーン、クロンベルクにてグートマンやシュタルケルらの薫陶を受けました。
 これまでに2007 年開催の第13 回チャイコフスキー国際コンクール第3 位、翌2008 年開催のジュネーヴ国際音楽コンクールでは優勝するなど華々しいコンクール歴を誇ります。
 ヴァールダイのデビュー盤は、エルガーのチェロ協奏曲(NS 06 / Ysaye Records)で、美しくのびやかな音色とスケール豊かな音楽で高い評価を得ました。
 期待の新録音では実演でも頻繁に取り上げるアンコール・ピースが集められました。共演のジュリアン・カンタンとともに深い音楽性、透明感のある明快な音色で表現力豊かな演奏を披露しております。
 


HCD 32771
\2400→\2190
ニコラス・マギーガン(指揮)
 カッローのヴァイオリンによる
  快活なハイドンのヴァイオリン協奏曲

  ハイドン:
   (1)ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1
   (2)ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Hob.VIIa:3
   (3)ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Hob.VIIs:4
ジョルト・カッロー(独奏ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a'=415Hz)
ニコラス・マギーガン(指揮)
 セッション録音:2015年4月18-19日/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)/DDD、60’18”

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。J.S. バッハのブランデンブルク協奏曲(HCD 32786)、J.S. バッハのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32749)、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32729)など、精力的にリリースが続く中、期待の最新アルバムはハイドンのヴァイオリン協奏曲集です。
 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981 年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体です。
 これまでにフンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、高水準の演奏には定評があります。
 独奏ヴァイオリンはジョルト・カッローです。カッローは極めて端正で硬派な演奏スタイルで奇抜で過剰な演出は控え、アンサンブルと溶けあうような美しいソロを奏でます。このハイドンでも非常に見通しのよいクリアな演奏を披露しております。




PENTATONE


“PENTATONE OXINGALE Series”


PTC 5186561
(SACD HYBRID)
\2700
マット・ハイモヴィッツ
 「バッハへの序曲」

 (1)フィリップ・グラス(1937-):序曲(2015)(5’36”)
 (2)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007より(2’15”)
 (3)ユン・ドゥ(1977-):The Veronica(2015)(11’57”)
 (4)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008より(3’56”)
 (5)ヴィジェイ・アイヤー(1971-):Run(2015)(7’28”)
 (6)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009より(3’20”)
 (7)ロベルト・シエラ(1953-):La memoria(2015)(9’09”)
 (8)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010より(3’08”)
 (9)デイヴィッド・サンフォード(1963-):Es Wa(r 2016)(8’34”)
 (10)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第5 番 ハ短調 BWV1011より(5’27”)
 (11)ルナ・パール・ウールフ(1973-):Lili uokalan(i 2015)(10’28”)
 (12)J.S.バッハ:前奏曲〜
    無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012より(4’20”)
マット・ハイモヴィッツ
 ((1)-(10)チェロ/
(11)(12)チェロ・ピッコロ)

 鬼才ハイモヴィッツの委嘱作品、グラス、アイヤーなどの現代作曲家による「バッハへの序曲」

 チェロ;ゴフリラー1710年製作/チェロ・ピッコロ:コルマー18世紀製作/(1)(3)(5)(7)(9)(11)世界初録音
 セッション録音:(1)-(11)2015年12月15-18日&2016年3月14日、(12)2015年4月19日/芸術文化アカデミー(ニューヨーク)/DSD、マルチチャンネル、75’48”

 SACD ハイブリッド盤。
 Pentatone レーベルとカナダのOxingale Records レーベルとの共同企画"PENTATONEOXINGALE Series"。
 「バッハへの序曲」と題されたこのアルバムは、ハイモヴィッツの委嘱作品とバッハの無伴奏チェロ組曲から構成され、グラス、ユン・ドゥ、アイヤー、シエラ、サンフォード、ウールフがバッハのチェロ組曲全6 曲の各前奏曲からインスピレーションを受け、各曲の序曲として作曲。名高い現代作曲家がそれぞれの個性を持ちつつも全12 曲を通して1 つの宇宙が広がります。ハイモヴィッツならではの世界観をあらわした見事な作品です。
 1970 年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988 年にレヴァイン指揮、シカゴ交響楽団をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たしました。
 その後、1999 年に自身のレーベルOxingale Recordsよりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきました。
 "PENTATONE OXINGALE Series" からリリースしているベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全曲集(PTC 5186475 / KKC 5442)、現代チェロ独奏作品集(PTC 5186542)など、積極的なリリースが続いております。




PREISER RECORDS


PRCD 91301
(2CD)
\4900
ボロトニー念願のパガニーニのカプリース全曲
 パガニーニ:24のカプリース Op.1
セルゲイ・ボロトニー(ヴァイオリン)
 ウクライナの実力派ボロトニーが念願のパガニーニのカプリース全曲に挑む!

 セッション録音:2014年10月26&27日/ウィーン/DDD、Disc 1:44’47”、Disc 2:39’09”

 ウクライナの実力派セルゲイ・ボロトニーがパガニーニの24 のカプリース全曲録音に挑みました。
 ボロトニーは1975 年ウクライナのチェルニウツィー生まれ。7 歳よりヴァイオリンの手ほどきを受け、リヴォフ音楽院にてユーリ・ゴルダに、キエフ音楽院にてヤロスロフ・リフニャク、ボドダール・コトロヴィチから薫陶を受けました。パガニーニ国際コンクールのセミ・ファイナリストであるボロトニーは幼少時よりパガニーニに魅了され最重要レパートリーとして演奏してきました。
 念願叶った当録音では一音一音丁寧に紡ぎだしており、パガニーニの作品に対する愛情を感じられる好演が光ります。




MAP


MAPCL 10030
\2900
マダム・ラ・ハープ/フランスのハープ音楽
 アルフォンス・アッセルマン(1845-1912):
  演奏会用ワルツ変ロ長調 Op.4/ジプシー イ短調 Op.21
  バラード 変イ短調 Op.24
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):即興的奇想曲変イ短調 Op.9
 マルセル・トゥルニエ(1879-1951):朝に(演奏会用練習曲)
 ラファエル・マルトノ(1875-1916):2つの小品(*)
   カンツォネッタ,憂鬱なメヌエット
 フィリップ・ゴベール(1879-1941):サラバンド/伝説(*)
 マルセル・グランジャニー(1891-1975):
  コロラド・トレイル Op.28/3つの前奏曲/狂詩曲 Op.10
ダヴィデ・ブラーニ(ハープ)

録音:2015年、MAPスタジオ、ミラノ、イタリア
使用楽器:Lyon and Healy Style 85
 「パリ音楽院派」とも称すべきアッセルマンとその門下のコンポーザー・ハーピストたちによる19世紀から20世紀にかけての作品を中心としたアルバム。(*)世界初録音。
 フランスの貴婦人を思わせるような瀟洒(しょうしゃ)な音楽が連なっています。ダヴィデ・ブラーニはパルマのアッリーゴ・ボーイト音楽院でエマヌエーラ・デリ・エスポスティに師事したイタリアのハープ奏者。2009年以来2016年現在レッジョ・エミーリア(イタリア)のアキッレ・ペーリ高等音楽学校ハープ科教授。
 Bottega Discantica、Velut Lunaレーベルも録音があります。





SMEKKLEYSA


SMK 86
\2500
ジョン・A・スペイト(1945-):ナイチンゲール
  カントゥス I (オーボエと室内管弦楽のための)
  カントゥス VI (ヴィオラ、クラリネットと室内管弦楽のための)
レイキャヴィーク室内管弦楽団
ベルンハルズル・ウィルキンソン(指揮)
 ジョン・A・スペイトは長らくアイスランドに在住しているイギリス生まれの作曲家。「カントゥス」はスペイトが継続して書いている協奏曲シリーズ。両収録曲ともに世界初録音。
 

SMK 56
\2500
【旧譜】
アイスランドの写本「メロディア」の音楽(1660)
  Syng, min sal, med gladvard godri (Sing, my soul, in merriment)
   (Ms. Rask 98, No. 131)
  Vel er teim vinskap bindur (Blessed is friendship's bond) (Ms. Rask 98, No. 67)
  Gratandi kim eg nu Gud til tin (Weeping, O Lord, I come to Thee)
   (Ms. Rask 98, No. 50)
  Eitt sinn for eg yfir Rin (Once I crossed the Rhine) (Ms. Rask 98, No. 136)
  Lavardur vor (Our Lord, one living God) (Ms. Rask 98, No. 166)
  Patientia er sogd (Patience is said to be a plant) (Ms. Rask 98, No. 67)
  Susanna, sanna Guds dom (Susannah, you felt God's true judgment well)
   (Ms. Rask 98, No. 201)
  Susanna, sanna Guds dom (Susannah, you felt God's true judgment well)
   (Ms. Rask 98, No. 201)
  Hyr gledur hug minn (Gaily it cheers my heart) (Ms. Rask 98, No. 129)
  Psalm 19
  Vera matt goder (You may be good) (Ms. Rask 98, No. 138)
  Quid frustra rabidi me, for 4 voices
  Gaumgafid, kirstnir (Pay heed, Christians, and listen well) (Ms. Rask 98, No. 114)
  Alleina til Guts set trausta tru (Alone in God your faith is sound), 2 settings
   (Ms. Rask 98, Nos. 14 & 99)
  Gefi ter Drottinn svar (May the Lord hear you) (Ms. Rask 98, No. 171)
  Hver er sa heimi i (Who is there in the world) (Ms. Rask 98, No. 53)
  Toto pectore diligam, for 4 voices
  O jomfru fin (O lovely lass) (Ms. Rask 98, No. 9)
  Meins Traurens ist (Psalm 130)
  Mikils atti eg aumur ad akta (Unworthy though I should revere)
   (Ms. Rask 98, No. 121)
  Tunga min vertu treg ei a (My tongue, do not demure to state) (Ms. Rask, No. 186)
  Meistarinn himna hers (Master of heaven's host) (Ms. Rask 98, No. 147)
  Allra hlutanna er upphaf (In the beginnig of all things) (Ms. Rask 98, No. 188)
  Ond min og sala, upp sem fyrst (My spirit and soul, arise at once)
   (Ms. Rask 98, No. 143)
  Auf meinen lieben Gott, hymn (attributed)
  Wenn wir in hochsten Noten sein, hymn for 4 voices (& continuo) (Cantional...)
  O tu trefalda eining blid (O Trinity of blessed Light) (Ms. Rask 98, No. 219)
  Nu er a himni og jord (Let us all now rejoice) (Ms. Rask 98, No. 221)
  Modir Guds og meyjan skar (Mother of God and virgin bright)
   (Ms. Rask 98, No. 223)
  Precamur, Domine (We pray, Lord Jesus Christ) (Ms. Rask 98, No. 192)
  Umlidid fardi oss arid her (Round roll the weeks our hearts to greet)
   (Ms. Rask 98, No. 220)
  Laudemus virginem, canon for 3 voices
  Til Gud vil jag atte alt mit Haab, hymn
カルミナ室内合唱団
アウルニ・ヘイミル・インゴウルソン(指揮)




VELUT−LUNA


CVLD 276
\2600
コレイア(舞踊) ピアノ四手連弾のための音楽
 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):ソナタ イ長調(*)
 シューマン(1810-1856):舞踏会の情景 Op.109(+)
 フィリップ・マーティン(1947-):エレクトリック・プリズムズ [Electric Prisms] (2015)(#)
 グリーグ(1843-1907)/テオドール・キルヒナー(1823-1903)編曲:
  組曲「ホルベアの時代から」Op.40 より エア,リゴドン(#)
オダ・ヴォルテルスヴィク、ジュリオ・ポテンツァ(ピアノ)
録音:2015年11月3日(+)、11月20日(#)、2016年1月18日(*)、スタジオ・ザンタ、カンポノガーラ、イタリア
使用楽器:Steinway & Sons D274 Concert Grand(*/+)/Yamaha CFIII Concert Grand(#)

 ノルウェーのオダ・ヴォルテルスヴィクとイタリアのジュリオ・ポテンツァは2014年にデュオを結成。アイルランドの作曲家フィリップ・マーティンの「エレクトリック・プリズムズ」は当CDのための委嘱作品。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


APR



APR 7307
(3CD/特別価格)
\4400→\3990

ホセ・イトゥルビ
 〜 ビクター&HMVソロ録音集
ホセ・イトゥルビ(ピアノ)
CD1 〜
 スカルラッティ:ソナタ ロ短調 Kk.27、ソナタ ハ長調 Kk.159/
 J.S.バッハ:幻想曲ハ短調 BWV.906/パラディエス:トッカータ/
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331《トルコ行進曲付き》、
  ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332/
 ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調、エリーゼのために/
 シューマン:アラベスク Op.18、ロマンス Op.28-2/
 リスト:愛の夢第3番、エステ荘の噴水/

CD2 〜
 ショパン:
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》、幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66、
  ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1《小犬》、ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2、
  マズルカ第5番変ロ長調Op.7-1、
  夜想曲第9番ロ長調 Op.32-1、前奏曲第9番ホ長調Op.28-9、
  前奏曲第10番嬰ハ短調Op.28-10、練習曲第12番ハ短調 Op.10-12《革命》/
 チャイコフスキー:《四季》より 6月、11月/
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 Op.3-2《鐘》/
 パデレフスキ:メヌエット ト長調/ラザール:葬送行進曲/
 サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート Op.70/
 ドビュッシー:月の光、夢、2つのアラベスク、雨の庭/

CD3 〜
 ドビュッシー:2つのアラベスク/
 アルベニス:セビーリャ、コルドバ、マラゲーニャ/
 グラナドス:
  マハと夜鳴きうぐいす、スペイン舞曲第2番ハ短調《オリエンタル》、
  スペイン舞曲第5番ホ短調《アンダルーサ》、
  スペイン舞曲第10番ト長調《ダンサ・トリステ》/
 ロペス=チャバーリ:モーロ城の伝説/
 ファリャ:恐怖の踊り、火祭りの踊り/
 インファンテ:セヴィジャーナ/
 イトゥルビ:ゆりかごの歌、小さなスペイン舞曲/
 グールド:ブルース、ブギウギ練習曲
 ホセ・イトゥルビのビクター&HMV録音集!マーク・オーバート=ソーンの復刻!

 ワンダ・ランドフスカとヴィクトル・スタウに師事したスペインを代表するピアニストであり、ニューヨーク、ロチェスター・フィルの音楽監督としての活躍、さらにはハリウッドのミュージカル映画への出演など、多彩な才能の持ち主としてもその名を残すホセ・イトゥルビ(1896−1980)。
 1929年のセンセーショナルなアメリカ・デビュー後、1933年から1952年にかけてRCA VictorとHMVに収録されたソロ・レコーディングがAPRから登場!
 スカルラッティ、J.S.バッハ、ベートーヴェン、モーツァルトから、フランスのドビュッシーやサン=サーンス、そして母国スペインのアルベニスやグラナドス、ファリャなど、その膨大なレパートリーと、20世紀のスペインの名ピアニストの至芸を、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンの定評あるリマスタリングで堪能できる、ピアノ・ファン、ヒストリカル・ファン要注目の新譜です!




BIDDULPH



80227-2
\2200→\1990
BIDDULPH名盤復活
 再発見されたブラームス

  ブラームス(1833-1897)/セバスチャン・H・ブラウン復元:
   弦楽五重奏曲ヘ短調(ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34 の初稿復元版;1862/1946)
  ブラームス:ピアノ三重奏曲イ長調 Anh.IV-5
アマーティ・チェンバー・プレーヤーズ
 イゴール・グルップマン、
スティーヴン・スミス(ヴァイオリン)
 ヴェスナ・グルップマン(ヴィオラ) 
 サイモン・モリス、ジョン・ヘリー(チェロ)
 レオ・デボーノ(ピアノ)
録音:1997年 (C)(P)2007
 ブラームスは1862年に弦楽五重奏曲ヘ短調を書き上げたものの試演の不評により破棄、1864年に「2台のピアノのためのソナタ」に書き換えた(Op.34b)後、ピアノ五重奏曲として書き直し1865年に出版しました。
 ピアノ三重奏曲イ長調は1924年に発見された作品。
 ブラームスが1856年頃に書いたという説がありますが未だ真贋に決着がついていません。




PENTATONE


Remastered PHILIPS quadraphonic recordings


PTC 5186234
(SACD HYBRID)
\2400
なんとふくよかな響き!
 マリナー&LSOによる情熱のビゼー

  ビゼー:
   (1)カルメン組曲第1番
   (2)カルメン組曲第2番
   (3)アルルの女組曲第1番
   (4)アルルの女組曲第2番
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
ロンドン交響楽団
 録音:1978年6月/ウォルサムストウ・タウン・ホール(ロンドン)/DSD、マルチチャンネル、65’10”
 プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ/リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2016年4月/バールン、オランダ)

 SACD ハイブリッド盤。
 マリナー指揮、ロンドン交響楽団によるビゼーの「カルメン」「アルルの女」組曲がPENTATONE のリマスタリング・シリーズよりSACD ハイブリッド盤で登場します。
 1924 年生まれのマリナーはロンドン交響楽団のヴァイオリン奏者を務めたのちにモントゥーに師事して指揮活動を開始。以後現在も活躍する巨匠です。エレガントな解釈が魅力のマリナーですが、当録音では内に秘めた情熱でビゼーの名作を演奏しております。
 録音を手掛けたプロデューサー、ヴィットリオ・ネグリはハインツ・ホリガー、アルテュール・グリュミオーといったフィリップスの黄金時代の録音を支えた一人で、指揮者としても録音をのこしてきました。1978 年6 月の当録音はアナログ最盛期で、これぞフィリップス・サウンド!と言える名録音。ホール全体に響き渡る伸びやかな音を見事にとらえております。この名録音をフィリップス・サウンドの継承してきたポリヒムニア・インターナショナルがDSDリマスタリングしております。
 

PTC 5186236
(SACD HYBRID)
\2400
ブレンデル&マリナーによるピアノ協奏曲第12&17番
 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.474
  (2)ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
 名プロデューサー、エリック・スミスよる名録音、これぞ正統派モーツァルト!ブレンデル&マリナーによるピアノ協奏曲第12&17番

 録音:1970年9月/ウェンブリー・タウン・ホール(ロンドン)/DSD、マルチチャンネル、55’47”
 プロデューサー:エリック・スミス/リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2016年4月/バールン、オランダ)

 SACD ハイブリッド盤。
 名ピアニスト、ブレンデルとマリナーが1970 年から1980 年代にかけて録音した誉れ高き名盤のモーツァルト。その中から1970 年9 月に録音されたピアノ協奏曲第12 番と17 番がPENTATONE のリマスタリング・シリーズよりSACD ハイブリッド盤で登場します。ブレンデルによる楷書的な演奏をマリナーが好サポート。これぞ正統派のモーツァルトと言える極上の演奏を堪能することができます。
 録音を手掛けたのは内田光子が「真に偉大なプロデューサー」と語るエリック・スミスです。スミスはハンス・シュミット= イッセルシュテットを父に持ち、フィリップス及びデッカで35 年間という長きに渡り活躍した名プロデューサーです。さらにモーツァルト研究でも名高い音楽学者としての顔も持ち合わせます。この名録音をフィリップス・サウンドの継承してきたポリヒムニア・インターナショナルがDSD リマスタリングしております。



 

PTC 5186235
(SACD HYBRID)
\2400
洗練の極致!グリュミオーとアラウによる絶品のベートーヴェン
 ベートーヴェン:
  (1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.24「春」
  (2)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
 録音:1975年2月/コンセルトヘボウ(アムステルダム)/DSD、マルチチャンネル、45’22”
 プロデューサー:エリック・スミス/リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2016年5月/バールン、オランダ)

 SACD ハイブリッド盤。
 「洗練の極致」とも呼ぶべきグリュミオーが巨匠アラウと共演したベートーヴェンの録音が、PENTATONE のリマスタリング・シリーズよりSACD ハイブリッド盤で登場します。
 細部へのこだわりと気品に満ちた豊かな響きはグリュミオーしか表現できない孤高の演奏と言え、アラウと極上のアンサンブルを展開しております。
 録音を手掛けたプロデューサー、ヴィットリオ・ネグリはハインツ・ホリガーなどフィリップスの黄金時代の録音を支えた一人で、指揮者としても録音をのこしてきました。
 この録音をフィリップス・サウンドの継承してきたポリヒムニア・インターナショナルがDSD リマスタリングしているのが最大の魅力と言えます。なお、当シリーズは装丁にもこだわり、ディスクごとに種類の異なる鳥類のイメージをカバーに使用しております。





<DVD−AUDIO> 


PARNASSUS(DVD−AUDIO)



PDVA 1501
(DVD-AUDIO)
\3300
久々登場、リヒテルのインスブルックの平均律・・・でもDVD-AUDIO
 J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集

   第1巻(BWV846-857(*)/BWV858-869(**))
   第2巻(BWV870-881(+)/BWV882-893(++))
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

録音:1973年7月26日(+)、28日(++)、8月7日(*)、10日(**)、ライヴ、インスブルック、オーストリア
収録時間:251分46秒
前出:ビクターエンタテインメント、VICC 60071-4 (4CD)

1枚のディスクに全曲(4時間以上)をステレオ収録。
 ※こちらはDVD-AUDIOのため通常のCDプレーヤー、DVDプレーヤーでは再生できません。





<映像>


EURO ARTS(映像)



30 75408
(DVD)
\3100→\2790
デニス・マツーエフ〜
 ピアノ・リサイタル・アット・コンセルトヘボウ

  チャイコフスキー:四季 Op.72
  シューマン:クライスレリアーナ
  ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
 (アンコール)
  リャードフ:音楽の玉手箱
  シベリウス:エチュード イ短調Op.76
  スクリャービン:エチュード 嬰ニ短調Op.8-12「悲愴」
  マツーエフ:ジャズ-即興
デニス・マツーエフ(ピアノ)
 ロシアの名手デニス・マツーエフ、コンセルトヘボウで行ったリサイタル映像

 収録:2015年アムステルダム、ロイヤル・コンセルトヘボウ(ライヴ)/画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、105 分/映像監督:セバスティアン・グラス

 1998 年第11 回チャイコフスキー・コンクールの優勝者で、正統派ロシア・ピアニズムの後継者とされる今最も脂が乗ったピアニストの一人デニス・マツーエフが2015 年にアムステルダム、ロイヤル・コンセルトヘボウで行ったリサイタルの模様を収録したDVD がリリースされます。
 演目は10 年ほど前に録音したことのある、チャイコフスキーの「四季」とストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」、それに加えシューマンのクライスレリアーナ、アンコールには自作のジャズ演奏も含んだ多彩なアンコール・ピースを披露しています。
 チャイコフスキーの「四季」は、1 月から12 月まで一ヶ月ごとにロシアの風物詩を題材として作曲されたピアノ曲集で副題に「12 の性格的描写」とつけられています。力強さとメランコリックな情感をともにそなえたマツーエフ。ロシアの悠久の大地を感じさせる圧倒的な表現力と重厚感溢れる演奏を聴かせてくれます。
 ストラヴィンスキーの3 大バレエのひとつ<ペトルーシュカ>のピアノ独奏版として書かれた「ペトルーシュカからの3 楽章」。マツーエフの凄まじい気概と情熱がこもった演奏。鋭いリズムとダイナミックな躍動感、輝かしいパッセージと難曲中の難曲ともいえる作品を研ぎ澄まされた緊張感のもとキレのある演奏を繰り広げています。シューマンの「クライスレリアーナ」では、技巧をひけらかすような演奏ではなく、驚くほど繊細で美しい音色で奏でています。
 アンコールは、とても洗練されたリャードフの「音楽の玉手箱」、魅力的なシベリスのエチュード、オクターヴ、跳躍、和音連打と華やかな技巧を駆使したスクリャービンのエチュード「悲愴」、そしてジャズを愛好するマツーエフ自身による見事な即興演奏を聴かせ、マツーエフらしい多彩な選曲で聴衆を楽しませました。




MARIINSKY(映像)



MAR 0588
(1DVD + 1Blu-ray)
\5400→\4990
ゲルギエフ還暦のプレゼントとして作られた
 シチェドリンの新作

  シチェドリン:歌劇「左利き」(2013)

左利き:アンドレイ・ポポフ(テノール)
アタマン・プラトーノフ:エドワルド・ツァンガ(バス)
皇帝ニコライ一世:ウラジーミル・モローズ(バリトン)
蚤:クリスチーナ・アリェワ(ソプラノ)
シャーロット王女:マリア・マクサコワ(メゾソプラノ)
ワレリー・ゲルギエフ (指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団

 ゲルギエフ還暦のプレゼントとして作られたシチェドリンの新作、超充実の記録

 監督:アンナ・マティソン
 録音:2013年/マリインスキー劇場第2コンサートホール/BD50 NTSC 16:9、DVD9 NTSC 16:9、2.0 PCM STEREO、DTS 5.1 HD 24Bit 48kHZ (Blu-ray)、DTS 5.1 (DVD)、各 119' 00"

 1932 年生まれのロディオン・シチェドリンが、ゲルギエフの還暦誕生日プレゼントとして2013 年に作曲したオペラが映像で登場。
 原作はニコライ・レスコフ(ショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」の著者)の小説「ぎっちょの鍛冶屋とのみ」に基づくシチェドリンの6 作目のオペラにあたります。風刺的な喜劇で、古き頑固なロシア男の生き様、ロシアとイギリスの関係などが滑稽に描かれています。
 旧ソ連の大物作曲家のなかで、現在でも気炎を吐いているシチェドリン。ショスタコーヴィチ的な旧ソ連作風が健在なのはまさに奇跡と申せましょう。
 こうした音楽で育ったゲルギエフが、シチェドリンにこだわり偏愛し続けるのも納得の魅力があります。シチェドリンもゲルギエフの還暦プレゼントということもあり、いつも以上に力の入っていて充実感満点。美しい舞台と歌手陣の芸達者ぶり、音楽に込められた皮肉と悲哀など、最良のソ連音楽最盛期を彷彿させます。
 ゲルギエフ組の歌手陣も充実。ゲルギエフの指揮も見事で、ソ連オペラ最盛期の響きを再現しています。
 当商品はDVD とBlu-ray が1 枚ずつ入っております。


















6/7(火)紹介新譜

マイナー・レーベル新譜


BONGIOVANNI

GB 5190
\2500
しのぎを削る若手奏者による、
 各地域のオルガンの音色の変化を3種のオルガンで聴き比べ!

  1.フローベルガー(1616-1667):トッカータ二番 ニ長調
  2.フローベルガー:カンツォーナ二番 ト長調
  3.フローベルガー:カンツォーナ五番 ハ長調
  4. パブロ・ブルーナ(1611-1979):
   右手のための第一旋法によるティエント
  5.ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693): パッサカリア
  6.J.S.バッハ: 協奏曲二短調BWV974〜アンダンテ
  7. J.S.バッハ:協奏曲二短調BWV974〜アダージョ
  8. J.S.バッハ:協奏曲二短調BWV974〜プレスト
  9.タルクィニオ・メールラ(1594-1665):
   カプリッチョ・クロマティコ
  10. ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):
   気まぐれな変奏曲 ハ長調
  11.ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
   さまざまな主題とアリアによる12 のカプリッチョ 第1巻
    〜「ラ・ソ・ファ・レ・ミによるカプリッチョ第二番」
  12. フレスコバルディ:
   さまざまな主題とアリアによる12のカプリッチョ 第1巻〜
    「一つの主題によるカプリッチョ10番」
  13. ザムエル・シャイト(1587-1654):アラマンダ
  14.ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲 ホ短調BuxWV143
  15. アンドラーシュ・ガボール・ヴィラーフ(1984-):Ⅰドレンテ
  16. ヴィラーフ:IIコン・モート
  17.ヴィラーフ:IIIヴィヴァーチェ
1-2, 5-17:
 アッティラ・ヴァダース(オルガン)
3-4, 9-11:
 アルベルト・バルベッタ(オルガン)
5-8,12-14:
 スザンナ・ソフィアンティーニ
  (オルガン)
使用楽器:
 9-13:ナッツィーニ[1750]
  (ムッツァーナ)、
 1-8:ダッチ[1774]
  (マラーノ・ラグナーレ)、
 14-17:フランチェスコ[2000]
  (セスト・ラゲーナの
   ベネティクト修道院)
 若手オルガニストの登竜門!しのぎを削る若手奏者による、唾も飲み込めぬ臨場感!各地域のオルガンの音色の変化を3種のオルガンで聴き比べ!

 録音:2014年10月2-3日、(ライブ)/74’00’’

 イタリアのムッツァーナ・デル・トゥルニャーノで行われている若手のオルガニストのためのコンクールは、以下の3 つの目的
  1. 様々な街に存在する貴重なオルガンへ注目、
  2. 音楽特にオルガン音楽に興味を持ってもらうことの推進、
  3. 若手演奏者への上演機会の提供をもとに開催されてきたコンクールです。
 本CD は、2014 年の9 月30 日から10 月3 日に行われた、第4 回となるコンクールで、受賞した演奏家3 人の、セミファイナル、ファイナルでの演奏録音を収録しています。
 このコンクールでは4 つのオルガンが使用されますが、CD では、ムッツァーナにある「ナッツィーニ」、マラーノ・ラグナーレにある「ダッチ」、セスト・ラゲーナのベネティクト修道院にある「フランチェスコ」というオルガンが使用されています。
 オルガンの多彩な響きを聴き比べはオルガン好きにはたまらない一枚です。有能な演奏者の演奏とともに、堪能することができます。



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FARAO



B 108091
\2500→\2290
(CD)
ケント・ナガノ&エーテボリ響による「アルプス交響曲」
 R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64
ケント・ナガノ(指揮)
エーテボリ交響楽団
V 107302
(LP)
\4100→\3890
 ケント・ナガノ&エーテボリ響による「アルプス交響曲」壮大なパノラマが眼前に広がる優秀録音!

 録音:2014年11月エーテボリ・コンサート・ホール/(CD)51’03、(LP)180g重量盤、51’03
 プロデューサー:フェリックス・ガーゲルレ、アンドレアス・ツェンメラー

 2014 年からエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めているとケント・ナガノによるリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCD とLP でリリースされます。
 エーテボリ交響楽団といえば、20 年以上に渡って良好な関係を続けたネーメ・ヤルヴィ時代にBIS やCHANDOS レーベルに録音された名盤の数々が印象的。また前任のグスターヴォ・ドゥダメルも7 年間同楽団のシェフを務め、成果をあげています。
 ケント・ナガノとエーテボリ響の最初の出会いは1993 年。マーラーの交響曲3 番が演目に選ばれました。その後も客演指揮者として度々登場し、交流を深めていきました。
 2014 年にアニバーサリー・イヤーを迎えたR. シュトラウスのプロジェクトは、首席指揮者への就任が決まったと同時に持ち上がりました。
 ケント・ナガノはバイエルン国立歌劇場の音楽監督を長きに渡って務め、同劇場にゆかりの深いR. シュトラウスの作品に対するユニークな解釈、伝統を踏まえた上での鋭い洞察力が評価されたもの。またエーテボリ響もあまり知られていませんが、同楽団の演奏史の中でR. シュトラウスの作品は重要な位置を占めます。1905/06 シーズンには50 回も「ドン・ファン」を演奏。さらにヴィルヘルム・ステーンハンマル指揮で交響詩「マクベス」(1908)、「死と変容」(1913)、オペラ「グントラム」の序曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(1913)を積極的に取り上げています。その後もセルジュ・コミッシオーナ、シュルル・デュトワらが定期的に演奏し、ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルは「ドン・ファン」に強い思い入れをもってプログラムに組み込んでいました。
 「アルプス交響曲」はR. シュトラウスが残した最後の大規模な管弦楽曲。ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルはエーテボリ響と度々ツアーで取り上げており、完全にオケの手中に収まった楽曲。ケント・ナガノとの演奏も、アルプスの一日を描いた壮大なドラマを、登山者の感動、眼前に広がる風景を見事に描き、大編成のオケを縦横無尽に動かす機動性は壮観です。響きのよいコンサート・ホールの利点をうまく利用した録音も秀逸。







HUNGAROTON


HCD 32769
\2400
クララ・タカーチがリスト、ヴェルディ、
 R・シュトラウス、シューマンの歌曲を歌い上げる

  1. リスト:「ミニョンの歌」S. 370
  ヴェルディ:
   2.「6つのロマンス(1838)」より第6曲「ああ悲しみの聖母様」/
   3.「6つのロマンス(1845)」より第2曲「ジプシー娘」/
   4.「哀れな男」/5.「流刑者」/
   6.「6つのロマンス(1838)」より第三曲「孤独の部屋で」
  R.シュトラウス:
   7.「素朴な歌」より「あなたは私の心の王冠」Op.21-2/
   8.「素朴な歌」より「ぼくの考えのすべては」Op.21-1/
   9.「4つの歌」より「バラの花環」Op.36-1/
   10.「最後の花びら」より「何もない」Op.10-2/
   11.「5つの歌」より「私の愛を運ぶ」Op.32-1/
   12. 「4つの歌」より「明朝」Op.27-4
   13-20.シューマン: 「女と愛の生涯」Op. 42
クララ・タカーチ(メゾ・ソプラノ)
1.ハンガリー国立管弦楽団
 アンドラーシュ・コロディ(指揮)
2.-6.
 シャンドール・ファルヴァイ(ピアノ)
7.-20.イェネ・ヤンドー(ピアノ)
 メゾ・ソプラノ歌手クララ・タカーチがリストの「ミニョンの歌」の管弦楽伴奏版、ヴェルディ、R・シュトラウス、シューマンの歌曲を歌い上げる

 録音:1.1985年/イタリア文化会館(ハンガリー)、2.-6.1979年/フンガロトンスタジオ、7.-20.1984年/イタリア文化会館/66’38”

 1970 〜80 年代においてメゾ・ソプラノ歌手として音楽界を牽引したタカーチは、歌曲、オペラのジャンルで活躍した多才な才能を持つ歌手です。このディスクにはタカーチの数々の名録音から彼女の最盛期の代表録音を選びました。ハンガリー国立管弦楽団によるオーケストラ伴奏によるリストの「ミニョンの歌」にはじまり、ヴェルディが1838 年から1847 年に作曲された歌曲から選び抜いた歌曲そして、リヒャルト・シュトラウスの歌曲集からの抜粋に加えて、シューマンの「女と愛の生涯」を最後に収録しています。発音が非常に明確でありつつも、声に深みを持っているタカーチのメゾ・ソプラノとしての声は、言語化することの難しい複雑な愛を、巧みに表現しています。
 

HCD 32770
\2400
フェレンツ・ファルカス歌曲作品集
 フェレンツ・ファルカス(1905-2000):
  1.-5.5つのトルヴァドゥール歌曲(1947)/
  6.-9. 歌曲集「エスターの鎖」(1936)/
  10-12.3つの歌曲集(1923-1925)/
  13.「静かな深い夕暮れに」/14.「その精」(1939)/
  15.「真珠」(1939)/16.「回転」(1939)/
  17.「炎」(1941)/
  18.「ルイーズ・ラベのソネット7」(1944)/
  19.「晩夏の星々」(1940)/20.「どのように?」(1996)/
  21.「イザベルのために」(1996)/22.「憂鬱」(1997)/
  23.&24.シャーンドル・キスファルディによる詩による2つの歌曲/
  25.「シューマン風に」/26.「二つのベンチ」/
  27.シェイクスピア「十二夜」による歌曲集より第3番「離れて」/
  28-34.「花園」(1989-1990)/
  35-41.「古い墓地」(1955)/
  42-45.歌曲集「ロザリウム」(1933-1976)/
  46-48.シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」より「3つの歌」(1937)
アンドレア・メラース(メゾ・ソプラノ)
ティンデ・ザーボ(ソプラノ)
イシュトヴァーン・ドミンコ(ピアノ)
 ハンガリーの作曲家、フェレンツ・ファルカス歌曲作品集

 録音:2015年6月29、30日/フンガロトンスタジオ/76’14”

 1905 年に誕生したハンガリーの作曲家フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000)は、作曲家でありながらも、合唱指揮者、音楽教師、ピアニストなど、様々な方面で活躍しました。
 作品においてもそのマルチな才能が生かされ、あらゆるジャンル、形式の作品を作曲しています。ファルカシュは、詩の翻訳よりも、原語に音楽をつけることに意味を見出しました。
 このディスクでもハンガリー語だけでなく、フランス語や英語の原文への音楽付けがなされています。
 フランスの詩人ポール・ヴァレリーや、ボードレールの詩、イギリスの劇作家でもあり詩人のシェイクスピアの戯曲からの引用など、古典的に有名な作品を歌曲に使用しています。すでに知られたテキストが、ファルカシュによってどのような音楽表現となるのか、その比較だけでも楽しめます。
 ドミンコのピアノ、アンドレア・メラースとティンデ・ザーボの美声とともに、どうぞお楽しみください。




LIMEN


CDE16 C017
\2400
シューマンとヴォルフの歌曲集。ドーズによる演奏!
 シューマン:「リーダークライス op.39」より
  1. 異郷にて/2. 間奏曲/3. 森との対話/
  4. 静けさ/5.月の夜/6. 美しき異郷/
  7. 古城にて/8. 異郷にて/9. 悲しみ/
  10. 黄昏/11. 森の中で/12. 春夜
 ヴォルフ:「ミニョンの歌」
  13.ミニョンI「語れと命じないで」
  14.ミニョンII「憧れを知る人だけが」
  15.ミニョンIII「このままにして」
  16. 「レモンの花咲く国を知っていますか?」
 シューマン:「ミニョンの歌」
  17.ミニョンI「語れと命じないで」op.98a,5
  18.ミニョンII「憧れを知る人だけが」 op.98a,3
  19.ミニョンIII「このままにして」 op.98a,9
  20. 「レモンの花咲く国を知っていますか?」op.98a,1
ステリア・ドーズ(ソプラノ)
グイド・サルヴェッティ(ピアノ)
 ロマン主義の頂点!シューマンとヴォルフの歌曲集。熟練したソプラノ歌手ドーズによる演奏!

 59’00’’

 本CD ではドイツロマン派の歌曲を披露。偉大な詩人ゲーテの作品を基にした作品が3作収録され、そのうちの2作は、シューマンとヴォルフによって、「ヴィルヘルムマイスターの修業時代」から「ミニョンの歌」を選び作曲されたものです。
 シューマンは文学への造詣が深いことでも有名ですが、シューマンの死後に生まれたヴォルフもまた、多くの詩に音をつけ、ドイツ・リートの発展に影響を与えました。
 二人の作曲家の音楽を、ゲーテの詩を通して比較することができます。歌うのは、ソプラノ歌手、ステリア・ドーズ。数々の声楽コンペティションで受賞し、イタリアの舞台で活躍しています。
 彼女のレパートリーには、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルディージ、モンテヴェルディの「オルフェオ」のエウリディーチェなどが挙げられますが、オペラのみならず、歌曲コンサートで室内声楽作品も歌っています。奏者、プログラム共に魅力ある一枚です。




ALTUS


ALU 0010
\2500
ジェンティール・コンパニオン 〜リコーダー・リサイタル
 バストン:協奏曲ハ長調/
 ヘンデル:トリオ・ソナタ ヘ長調/
 クロフト:ソナタ ト長調/
 ファン・エイク:Wat zalmen op den Avond doen?/
 J.ウォルシュ:グリーンスリーヴス・トゥ・ア・グラウンド/
 シェドヴィル:ソナタ ト短調/
 G.フィンガー:ディヴィジョンズ・オン・ア・グラウンド/
 ダッラ・カーサ:ディヴィジョンズ・オン・プティ・ジャケ/
 テレマン:室内協奏曲ト短調/
 ルクレール:ソナタ ヘ長調
リチャード・ハーヴェイ(リコーダー)、他
 イギリスのプログレ・ロック・グループ「グリフォン」で活躍したリチャード・ハーヴェイと仲間たちによる、華麗なるリコーダー・リサイタル・アルバム。
 参加メンバーには、モニカ・ハジェットやロイ・グッドマン、ティモシー・ロバーツなどの名手も名を連ねている。

 録音:1986年



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COBRA RECORDS



COBRA 0043
\2600→\2390
天才フィリップ・グラファン、
 自作のカデンツァによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲!

 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 シューマン:
  ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲ハ長調 Op.131、
  ヴァイオリン協奏曲イ短調
フィリップ・グラファン(ヴァイオリン)
トゥオマス・ロウシ(指揮)
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
 ☆フランスの天才ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン。
 ☆オリジナル・カデンツァによるメンコン!

 16歳でパリ音楽院を卒業したフランスの天才ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン!
 これまでも、Hyperion、Avie、Onyxなどで様々なレア・レパートリーを開拓・披露してきたグラファン。Cobra Recordsでは、シチェドリンの「コンチェルト・パルランド」や、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(イザイ版カデンツァ)を収録した前作(COBRA 0040)でも注目を浴びたが、今回はなんと自作のカデンツァを伴ったメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調を収録!
 Hyperionのロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズのスタートを飾った「サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲全集」や、Avieに録音し大きな話題となった「エルガー:ヴァイオリン協奏曲(初稿版)」など、グラファンの誇る偉大なコンチェルト・レパートリーにメンデルスゾーンの超名曲が新たに加わります!

 録音:2013年12月2日−4日、パドヴァ




フィリップ・グラファンのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
イザイによるカデンツァ"世界初録
音!


COBRA 0040
\2600→\2390
コンチェルト・パルランド
 ドヴァリョーナス:悲歌的小品 《湖畔にて》
 シチェドリン:
  ヴァイオリン、トランペットと弦楽のための 《コンチェルト・パルランド》*
 プロコフィエフ:5つのメロディー Op.35bis(管弦楽伴奏版)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.35(カデンツァ:イザイ)
フィリップ・グラファン(ヴァイオリン)
マーティン・ハレル(トランペット)*
ミハイル・アグレスト(指揮)*
BBC交響楽団*
ロベルタス・シャーヴェニカス(指揮)
リトアニア国立フィルハーモニー管弦楽団
 フィリップ・グラファンのチャイコフスキー!"イザイによるカデンツァ"世界初録音!

 16歳でパリ音楽院を卒業したフランスの天才ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン! これまでも、Hyperion、Avie、Onyxなどで様々なレア・レパートリーを開拓・披露してきたグラファンがCobra Recordsで魅せてくれるのは、ロディオン・シチェドリンによるグラファン委嘱作「コンチェルト・パルランド」のイギリス初演ライヴ(世界初録音)。
 プロコフィエフの5つのメロディーはピアノ伴奏ではなく、管弦楽伴奏による世界初録音(オーケストレーションはプロコフィエフとシチェドリン)。そして注目は、名曲「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」のイザイによるカデンツァ世界初録音!
 ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストでもあったウジェーヌ・イザイのカデンツァは、元々が超絶技巧のオンパレードであるチャイコフスキーのカデンツァを更なる超絶カデンツァへと姿を変えている。
 Hyperionのロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズのスタートを飾った「サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲全集」や、Avieに録音し大きな話題となった「エルガー:ヴァイオリン協奏曲(初稿版)」など、グラファンの誇る偉大なコンチェルト・レパートリーに新たに加わるチャイコフスキーとシチェドリン。グラファンのレア・レパートリー探求に注ぐ止めどない情熱と、それを実現する驚異的なテクニックを体感する。

 ※録音:2008年2月22日、BBCメイダ・ヴェール・スタジオ1*、2012年4月2日、リトアニア国立フィルハーモニー・ホール










フィリップ・グラファン、AVIEの傑作アルバム


 気に入ったアルバムが何枚かあって、気づいたらそれらが同じ演奏家によるものだったというときのショックはでかい。もちろんいい意味で。

 フィリップ・グラファン。
 16歳という若さでパリ音楽院を首席で卒業してしまったという底知れぬ才能の持ち主。
 昔HYPERIONからワルターのヴァイオリン・ソナタが出ていてわりと気に入っていたが、同じHYPERIONから出てる結構お気に入りの超マイナー・ヴァイオリン曲アルバムもグラファンだと知って、こういうマイナー作品が好きな奇才なんだなあ、と思った覚えがある。
 その後AVIEから出て印象的だったエルガーの初稿版によるヴァイオリン協奏曲の世界初録音もグラファンだった。
 で、きわめつけはAVIEのモーツァルトのコンチェルト集。今井信子目当てで買ったはずなのに、ヴァイオリンが素敵で・・・それがまたグラファンだった。

 世界的知名度を得るようになるにはまだ数年かかるのだろうが、まあそんなものがなくてもすごい人はすごい。


Coleridge-Taylor: Violin Concerto in G minor Op. 80, etc.
AV 0044
¥2500
フィリップ・グラファン/2つのコンチェルト
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875−1912):
  ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.80(世界初録音)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53
フィリップ・グラファン(Vn)
ミヒャエル・ハンキンソン指揮
ヨハネスブルク・フィル
 わずか13歳でパリ音楽院を卒業した、あの逸材フィリップ・グラファンのコンチェルト・アルバム。
 世界初録音となるサミュエル・コールリッジ=テイラーは、イングランドの作曲家だが1900年にアメリカを初訪問、アフロ=アメリカンやアメリカ=インディアンの音楽に触発されて書いた作品が多くあるという。つまりドヴォルザークとのカップリングはアメリカ繋がりという深いわけがあるのだ。

 で、グラファンの縦横無尽電光石火のヴァイオリンもほんとにすごいのだが、店主はヨハネスブルク・フィルという南アフリカのオケにどうしても耳が行ってしまった。
 そんなにうまいわけではないのだが、何か普通じゃない演奏が面白い。ヘタウマといってもいいかもしれないのだが、こういう味がいい。どうしてこのオケが突然出てきたのだろう・・・というのは、コールリッジ=テイラーが混血のイギリス人で、「黒いマーラー」と呼ばれた・・・というようなところに訳があるのだろう。

 ちなみに指揮者のミヒャエル・ハンキンソンもまったく聞いたことがない。
 コールリッジ=テイラーの出生とドヴォルザークのアメリカ生活に思いを寄せながら、オケの伴奏をちょっとハラハラしながら聴きつつ、グラファンの「トンでも演奏」に感激する・・・ある意味ぜいたくなアルバム。
In the shade of forests
AV 2059
¥2500
森林の影で
 エネスコ:
  ヴァイオリンとピアノのための《幼き頃の印象》Op.28
 ラヴェル:ツィガーヌ、ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
 ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
  夜想曲とスケルツォ、巷に雨の振るごとく、
  亜麻色の髪の乙女、ミンストレル、
  ヴァイオリン・ソナタ、美しき夕暮れ
フィリップ・グラファン(Vn)
クレア・デーゼル(P、Lutheal)
 Avieへの初録音となったドヴォルザーク&コールリッジ=テイラーのヴァイオリン協奏曲集(AV 0044)で見事な演奏を披露したフィリップ・グラファン。ハイペリオンでも多数の作品を発表し高い評価を得ている若手天才ヴァイオリニスト、グラファンのAvie第2弾となるルーマニアを代表する作曲家エネスコの作品からフランス印象派の大家であるラヴェル、ドビュッシーの作品へと繋がってゆくアルバム。
 16才でパリ音楽院の1等賞を獲得したという驚異的な経歴の持ち主であるグラファンの演奏はもちろんのこと、伴奏をつとめるクレア・デーゼルが使用するチェンバロに似た音を出すという特種ピアノLuthealもポイントの1つ。
Elgar: Violin Concerto
AV 2091
¥2500
世界初録音の貴重な版
 エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調Op.61(初稿版/世界初録音)/
 ショーソン:詩曲(最終稿版/世界初録音)
フィリップ・グラファン(Vn)、
ヴァーノン・ハンドリー指揮、
ロイヤル・リヴァプール・フィル
 イギリスの詩人、哲学者でもあったコールリッジ=テイラー、リトアニアの作曲家バルカウスカスのヴァイオリン協奏曲など、世界的に貴重な録音に取り組んできた1964年フランス出身のヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン。ヴィルトゥオーソとしての実力を存分に発揮し続けているグラファンの新作は、ヴァイオリン協奏曲としては稀に見る長大な演奏時間を持ち、超難曲として知られるエルガーのヴァイオリン協奏曲。しかも今回の録音は、未出版の初稿版の楽譜をによる世界初録音となる注目のヴァージョン。
 クライスラーに献呈され初演が行われたエルガーのヴァイオリン協奏曲の初稿版は、高度な超絶技巧を必要としあまりにも技術的に難しすぎたために初演者のクライスラーを筆頭に、数々の名ヴァイオリンたちからも敬遠され改訂を求められたという。このような逸話を持つ未出版の初稿版が遂にイギリスの図書館で発見され、グラファンの演奏による今回の録音が実現の運びとなった。初稿版の発見と録音は本国イギリスでも大きな話題となっており、The Gramophone、Classic fM Magazine、The Strad、The Independent、BBC Music Magazineなど様々な媒体で紹介が行われている。カップリングとして収録されているショーソンの詩曲も、世界初録音となる最終稿版という興味深い内容。
Mozart: Sinfonia Concertante K364
AV 2127
(2CD/特別価格)
¥4000
フィリップ・グラファンと今井信子のモーツァルト
モーツァルト:
 ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K.261/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373/
 ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364/
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番ト長調K.423/
 同第2番変ロ長調K.424
フィリップ・グラファン(Vn&指揮)、
今井信子(Va)、
ブラバント管
 類稀な実力を誇り日本のみならず世界を代表するヴィオラ奏者として活躍を続ける今井信子。楽器の可能性を深く追求した演奏活動や教育活動は、ヴィオラの第1人者の称号に相応しいスケールで展開されている。そしてその音楽活動全体が2003年の紫綬褒章授章に代表されるように、音楽賞のみならず数々の栄誉を授与されるなど全世界から称賛を浴びている。ヴァイオリンのグラファンは、圧倒的なヴィルトゥオージティで聴衆に感動と驚嘆を与え続けるフランスのヴァイオリニスト。難曲として知られるエルガーのヴァイオリン協奏曲の初稿版の録音(AV 2091)で大きな話題を巻き起こしたことは記憶に新しい。ちなみにヴァイオリン協奏曲とアダージョ、ロンドではグラファンの自作による独創性に富んだカデンツァを用いている。アヴィー(Avie)からのリリースでは、リトアニアの作曲家バルカウスカスの作品集(AV 2073)で共演を果たしている今井信子とフィリップ・グラファン。共演に起用されたオランダのアイントホーフェンを本拠地とするオーケストラ、ブラバント管弦楽団の味わい深い演奏が今井信子とグラファンの音楽をさらなる高みへと昇華させている。今井信子にとって再録音となる協奏交響曲を含む今回のモーツァルト・アルバムは、日本とフランスが誇る世界的奏者が満を持して送り出す至高の芸術品なのである!





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HALLE(CD−R)

CDHLL 7543
(CD-R)
\2100→\1890
エルダー&ハレ管弦楽団のシベリウス第3弾!
 シベリウス:
  交響曲第5番変ホ長調 Op.82
  交響曲第7番ハ長調 Op.105
  交響詩 《エン・サガ》 Op.9
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団
 マーク・エルダー&ハレ管弦楽団の黄金コンビによるジャン・シベリウスの交響曲集第3弾。
 ハレ管はバルビローリ時代の1960年代後半から70年にかけてシベリウスの交響曲全曲録音を完成させており、現音楽監督マーク・エルダーとの新たなシベリウスにも期待がかかります。


 録音:2014年11月6日(交響曲第5番)、2010年3月18日(交響曲第7番)、2014年11月7日(エン・サガ)
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


エルダー&ハレ管弦楽団のシベリウス第1&2弾


CDHLL 7514
(CD-R)
¥2100
シベリウス:
 交響曲第1番ホ短調Op.39
   同 第3番ハ長調Op.52
マーク・エルダー(指揮)、
ハレ管弦楽団
ハレ管はバルビローリ時代の1960年代後半から70年にかけてシベリウスの交響曲全曲録音を完成させており、今回のシベリウスも現音楽監督マーク・エルダーとの蜜月時代の象徴となる。

2006年8月1日−2日(第1番)&2007年4月26日(第3番/ライヴ)の録音。

 ※Halleはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
CDHLL 7516
(CD-R)
\2100
シベリウス:
  交響的幻想曲《ポホヨラの娘》 Op.49
  大洋の女神 Op.73
  交響曲第2番ニ長調 Op.43
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団
 
 BBC Music Magazine Award 2012でRecord of the Year(年間最優秀賞)を獲得した黄金コンビ、エルダーとハレ管弦楽団によるシベリウスの「交響曲第2番」!
 1901年〜1914年に書かれた3曲によるプログラムは、後期ロマン派、フランス印象派、古典派など、作風が移り変わる時代に書かれたもので、作品による様式の違いを聴き比べてみるのも面白い。交響曲第2番はライヴによる新録音で臨場感の伝わる迫力ある演奏は必聴です。

 2006年、2007年&2012年の録音。
 ※Halleはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





LABEL−HERISSON


LH 14
\2500
シューマン 〜 最後の想い
 カノン形式による6つの小品
  (ペダル・ピアノのための練習曲) Op.56*
 森の情景 Op.82
 3つの幻想小曲集 Op.111
 暁の歌 Op.133
 主題と変奏 Anh. F39
スー・パク(ピアノ)
マチュー・デュピュイ(ピアノ)*
 パリ国立高等音楽院にてフォルテピアノで1等賞を受賞した韓国出身の女流ピアニスト、スー・パーク。パリ音楽博物館コレクションである、1850年頃Carl Julius Gebauhr製の貴重なピアノを使用し、ロベルト・シューマンの晩年の作品を描く。
 作曲と同時期に製作された歴史的ピアノから、シューマンの最後の想い(Letzter Gedanke)が伝わってくる。

 録音:2015年10月27日−29日、パリ




LAWO CLASSICS

LWC 1100
(SACD HYBRID)
\2800
オスロ・フィル首席オーボイスト、
 ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク!

  モーツァルト:オーボエ四重奏曲
  モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370/368b
  ヴォスレフ:オーボエ協奏曲
  セーヴェルー:
   オーボエ協奏曲 Op.12、ロンド・アモローソ Op.14-7
ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク
 (オーボエ)
エリセ・ボートネス(ヴァイオリン)
ヘンニンゲ・ボートネス・ランドース
 (ヴィオラ)
ビョルン・ソールム(チェロ)
アルヴィド・エンゲゴール(指揮)
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 オスロ・フィル首席オーボイスト、ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク!

 オスロ・フィルの首席オーボイストにして、オスロ・カンマーアカデミーのリーダーも務める名手、ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンクのソロ・アルバムが登場! オスロ・フィルのメンバーと共演したモーツァルトの四重奏曲、そしてオスロ・フィルをバックにした、シェティル・ヴォスレフ、ハーラル・セーヴェルーといったノルウェーの作曲家によるオーボエ協奏曲。驚異的な技巧はもちろん、この艶やかな音色にはダブルリード・ファン要注目です!

 録音:2013年11月29日、オスロ




LE CHANT DE LINOS


CL 0821
【旧譜】
\2500
ヘンデル:
 フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ集

  ソナタ ホ短調 HWV 379/ソナタ ト長調 HWV 363b/
  ソナタ ホ短調 HWV 375b/ソナタ ロ短調 HWV 367b/
  ソナタ ロ短調 HWV 376/ソナタ へ長調 HWV 369
アンドレア・オリヴァ
 (フラウト・トラヴェルソ)
ギアン=マリア・ボニーノ(チェンバロ)
フェルディナンド・ヴィエッティ(チェロ)
 あの巨匠ゴールウェイに"世界最高のフルート奏者の1人"と称された1977年イタリア、モデナ出身の名フルーティスト。サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団)の首席奏者であり、世界への登竜門、神戸国際フルートコンクール(第6回)を制覇したアンドレア・オリヴァ。アンジェラ・ヒューイットとの共演でも素晴らしい演奏をみせてくれたオリヴァが奏でるヘンデルのソナタ集。
 

CL 0818
【旧譜】
\2500
ニールセン、アルパールツ、イベール:
 フルート協奏曲集

  ニールセン:フルート協奏曲
  アルパールツ:フルートと管弦楽のための交響詩
  イベール:フルート協奏曲
ジャン=ミシェル・タンギー(フルート)
セバスティアン・ビヤール(指揮)
ニュルンベルク交響楽団
 ロッテルダム・フィルやベルギー国立管の首席奏者を務めた名フルーティスト、ジャン・=ミシェル・タンギー。「ロマン派の遺産(Heritage Romantique)」と題したアルバムで、デンマークのカール・ニールセン、ベルギーのフロール・アルパールツ、フランスのジャック・イベールのフルート協奏曲を吹く。
 

CL 0820
【旧譜】
\2500
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのための3つのソナタ
 ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 Op.24《春》
 ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30
 ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47《クロイツェル》
ジェロルド・ルーベンシュタイン(ヴァイオリン)
ダリア・ウジエル(ピアノ)
 ベルギー国立管弦楽団のコンサートマスターを務めたジェロルド・ルーベンシュタインによるベートーヴェンの名ソナタ集。
 
CL 0819
【旧譜】
\2500
ギヨーム:オルガン作品集
 モーリス・ギヨーム:
  セザール・フランクへのオマージュ Op.25
  子守歌 Op.24
  聖体祭のための2つのオルガン小品 Op.36
  パスカル組曲 Op.54
 ジョゼフ・ジョンゲン:
  インプロヴィゼーション-パストラール W.338/他
ジャン=フィリップ・メルカールト(オルガン)
 2007年から日本を拠点に活動し、第6代Kitara専属オルガニストも務めたベルギーの若き名手、ジャン=フィリップ・メルカールトが奏でるオルガン作品集。
 

CL 1392
【旧譜】
\2500
カマロン 〜 フランス外人部隊の音楽




LYRITA(CD−R)


SRCD.353
(CD-R)
\2500
ラッブラ:ハープを伴う歌曲&室内楽作品全集
 ラッブラ:
  聖母への賛歌 Op.13-2、ロザ・ムンディ Op.2、深川、
  ペッツォ・オスティナート Op.102、神秘 Op.4-2、
  ジェスキン Op.4-1、彼のリュートとオルフェウス Op.8-2、
  トランスフォーメーション Op.141、
  ジェード・マウンテン Op.116、即興曲 Op.124、
  ディスコース Op.127
 バークリー:ノクターン
 ハウエルズ:前奏曲第1番
トレーシー・チャドウェル(ソプラノ)
ダニエル・ペレット(ハープ)
ティモシー・ジル(チェロ)
 グスターヴ・ホルスト、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事したいイギリスの作曲家、エドマンド・ラッブラ(1901−1986)のハープを伴った歌曲と室内楽作品全集。
 日本舞踊の深川はハープで演奏しており、原曲の琴とはまた違う雰囲気がある。同じイギリス出身のレノックス・バークリーとハーバート・ハウエルズの作品の収録もポイント。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/DiamondSilver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




NIMBUS(CD−R)


NI 5932
(CD-R)
\2400
シューマン:歌曲集 Vol.2 〜ファースト・グリーン
 歌曲集 《ミルテの花》 Op.25より ロバート・バーンズの詩 〜
  大尉の妻 Op.25-19、ハイランド人の別れ Op.25-13、
  遠く、遠く Op.25-20、ある人 Op.25-4、
  西方に Op.25-23、ハイランド人の子守歌 Op.25-14、
  ハイランドのやもめ Op.25-10/
  謎 Op.25-16、君は花のよう Op.25-24/
  花嫁の歌I Op.25-11/花嫁の歌II Op.25-12/
 ジャスミンの木 Op.27-4/新緑 Op.35-4/
 リーダークライス Op.39 〜
  異国で Op.39-1、間奏曲 Op.39-2、森のささやき Op.39-3、
  静けさ Op.39-4、月夜 Op.39-5、美しき異国 Op.39-6、
  古城にて Op.39-7、異国で Op.39-8、悲しみ Op.39-9、
  たそがれ Op.39-10、森の中で Op.39-11、春の夜 Op.39-12/
 私の園 Op.77-2/紡ぎ歌 Op.79-24/
 糸を紡ぐ女 Op.107-4/私のばら Op.90-2
シャーロット・ド・ロスチャイルド(ソプラノ)
エイドリアン・ファーマー(ピアノ) 
 シャーロット・ド・ロスチャイルドのシューマン。第2弾は、ミルテの花とリーダークライス!

 ロスチャイルド6世の長女であり、日本を始め世界中にその歌声を響かせているイギリスの麗しきソプラノ歌手、シャーロット・ド・ロスチャイルド。
 本格的なドイツ・リートを歌い高い評価を得た「シューマン 〜 インティメイト・リサイタル(NI 5908)」に続く、シューマンの歌曲集第2弾。
 プログラムは、アイヒェンドルフの詩による「リーダークライス Op.39」に加え、歌曲集「ミルテの花」から、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズの詩による作品を集めた7曲など、ロスチャイルドならではの感性も光る。
 ピアノ伴奏はおなじみ、Nimbus Recordsの代表兼アーティスティック・ディレクターを務める音楽家、エイドリアン・ファーマーが担当。

 録音:2015年6月、ワイアストン・レイズ
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





NIMBUS ALLIANCE(CD−R)



NI 6304
(CD-R)
\2400→\2190
ダマーズ&フランセ:フルート作品集
 ダマーズ:
  スケルツォ(フルート&ピアノ)
  三重奏曲(フルート、オーボエ&ピアノ)
  変奏曲(フルート&ピアノ)
  四重奏曲(フルート、オーボエ、クラリネット&ピアノ)
  小二重奏曲(フルート&ピアノ)
 フランセ:
  無伴奏フルートのための組曲
  フルートと室内オーケストラのためのディヴェルティメント
ランサム・ウィルソン(フルート)
ジャン=ミシェル・ダマーズ(ピアノ)
ジャック・ティス(オーボエ)
アルノー・ルロワ(クラリネット)
オルフェウス室内アンサンブル
 アメリカの名フルート奏者、ランサム・ウィルソンが録音した、ジャン=ミシェル・ダマーズとジャン・フランセのフルートを伴う室内楽作品集。
 ダマーズの作品ではダマーズ自身がピアノで参加。

 録音:2010年、1974年
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 


NI 6322
(CD-R)
\2400→\2190

ウィハン弦楽四重奏団
ドヴォルザーク、スーク、ヤナーチェク Vol.1

 ドヴォルザーク:
  弦楽四重奏曲第13番ト長調 B.192(Op.106)
 スーク:
  チェコの古いコラール「聖ヴァーツラフ」による
   瞑想曲 Op.35
 ヤナーチェク:
  弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》

ウィハン弦楽四重奏団
 〔レオシュ・チェピツキー(ヴァイオリン)、
  ヤン・シュルマイスター(ヴァイオリン)、
  ヤコブ・チェピツキー(ヴィオラ)、
  アレシュ・カスプジーク(チェロ)〕
 1985年に結成され、1991年のロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第1位を受賞。幅広いレパートリーに定評があるチェコの実力派クヮルテット、ウィハン弦楽四重奏団。
 前作(NI 6272)では、ビートルズのアレンジというユニークなプログラムでその才能を魅せてくれたが、新たなプロジェクトではドヴォルザーク、ヨゼフ・スーク、ヤナーチェクといったチェコの大作曲家たちの音楽に回帰。
 2014年にイジー・ジィックモンドの代わりにレオシュ・チェピツキーの息子、ヤコブ・チェピツキーが加わり新たな体制となってからの最初の録音。
 ウィハン弦楽四重奏団は、1995年の初来日以来、度々来日公演を行っており、2016年にも結成30周年記念来日ツアーを成功させています。

 録音:2015年5月30日−31日、マルティヌー・ホール(プラハ)
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


ウィハン弦楽四重奏団、こんなスマッシュ・ヒットがありました


NI 6272
(CD-R)
\2400→\2190
弦楽四重奏版ビートルス
 ザ・ビートルズ

  エリナー・リグビー/ブラックバード/
  キャント・バイ・ミー・ラヴ/ジュリア/
  カム・トゥゲザー/ヒア・カムズ・ザ・サン/
  ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ/
  ミッシェル/アイ・ウィル/イエスタデイ/
  ハニー・パイ/フール・オン・ザ・ヒル/
  アイ・ウォント・ユー
   (全曲カルティチカ編、弦楽四重奏版)
ウィハン弦楽四重奏団
 1960年代に活躍したイギリスのロックバンド、ザ・ビートルズの往年の名曲を弦楽四重奏版にアレンジ。演奏は、1985年に結成され、1991年のロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第1位を受賞。幅広いレパートリーに定評があるチェコの実力派クヮルテット、ウィハン弦楽四重奏団。

 2000年11月の録音。
 ※トラック13の終決部分で音が途切れていますが、演奏上の演出となっております、ご了承ください。

 

NI 6323
(CD-R)
\2400
リード・トーマス:オヴ・ビーイング・イズ・ア・バード
 弦楽四重奏のための《Helix Spirals》
 打楽器四重奏と弦楽四重奏のための八重奏《Selene》
 無伴奏ヴァイオリンのための《Capricious Toccata》
 ソプラノとアンサンブルのための《Of Being is a Bird》
 無伴奏ヴァイオリンのための《Caprice》
 無伴奏ヴァイオリンのための《Rush》
 独奏ピアノのための《ォヴェTwitters》
パーカー弦楽四重奏団
サード・コースト・パーカッション&
 スペクトラル・クヮルテット
ネイサン・ギーム(ヴァイオリン)
クレア・ブース(ソプラノ)、他
 Nimbus Allianceから継続的に作品を送り出してきたアメリカの現代音楽を代表する女流作曲家、オーガスタ・リード・トーマス(b.1964)。
 シリーズ第6弾は、弦楽四重奏や無伴奏ヴァイオリンなどの作品を収録しており、2014年〜2015年に作曲された最初の4曲が世界初録音。

 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
NI 6321
(CD-R)
\2400
アレック・ロス:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第2番
 弦楽四重奏曲第3番《秋》
 弦楽四重奏曲第4番《マルバーンの丘で》
アレグリ弦楽四重奏団
 〔オフェル・ファルク(第1ヴァイオリン)、
  ラファエル・トーデス(第2ヴァイオリン)、
  ドロテア・フォーゲル(ヴィオラ)、
  ヴァネッサ・ルーカス=スミス(チェロ)〕
 ウィリアム・プリースとエリ・ゴレーンを中心として1953年に結成され、2013年で創設60周年を迎えたイギリスでももっとも歴史のあるアンサンブルの1つアレグリ弦楽四重奏団。イギリスの現代作曲家アレック・ロス(b.1948)がアレグリ弦楽四重奏団のために作曲した3つの弦楽四重奏曲。

 録音:2015年6月29日−7月1日
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




PAVANE


ADW 7578
\2600
スペイン・ルネサンスのセファルディの歌 ラ・ローザ・エンフロレーゼ
アラファマ弦楽四重奏団
 中世のイベリア半島で暮らしていたスペイン系ユダヤ人たち。15世紀に受けたカトリックからの弾圧により、スペインからの離散、東ヨーロッパやアフリカ、中東アジアへと移住を余儀なくされ、人々と共に世界各地へと散らばった「セファルディ」歌。
 ユダヤの伝承音楽のスペシャリストたち、ラ・ローザ・エンフロレーゼの歌と器楽にアラファマ弦楽四重奏団加わり、物悲しくも美しいセファルディの音楽を奏でている。一部曲の作曲と編曲は、ラ・ローザ・エンフロレーゼのメンバーでもあるリュート奏者、フィリップ・マルフェイによるもの。

 録音:2015年7月21日、ベルギー
 

ADW 7575
\2600
中国からの世界遺産歌曲 チェン・キレン(ソプラノ)
ディルク・ブロッセ(指揮)
プリマ・ラ・ムジカ
 中国各地のフォークソングをベルギーの指揮者&作曲家、ディルク・ブロッセが「ソプラノと管弦楽のため」の編曲を施したクロスオーヴァー・アルバム。

 録音:2013年10月25日−26日、ベルギー



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RPR(CD−R)



RP 013
(CD-R)
\2500→\2290
「レッド・プリースト」のリーダー、ピアーズ・アダムズ
 ワイルド・メン・オヴ・ザ・セイチェント 〜
  リコーダーとチェンバロのための17世紀の音楽

 ビーバー:ソナタ第3番/
 ウッチェリーニ:ソナタ第9番/
 ファルコニエーリ:舞踏組曲/
 ダジャンクール:前奏曲ト短調/
 メアッリ:ソナタ 《ラ・チェスタ》/
 ファン・エイク:道化師/
 ジョン・ブル:ファンタジア ニ短調/
 サラベルデ:カンツォーナ第2番/
 フォンタナ:ソナタ第2番/
 ジョン・ブル:ファンタジア イ短調/
 カステロ:カステッロ:ソナタ第2番/
 コレッリ:ソナタ ハ長調 Op.5-3
ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)
デビッド・ライト(チェンバロ、オルガン) 
 「レッド・プリースト」のリーダーを務めるリコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズの新録音。
 ワシントン・ポストが「現在世界に君臨するリコーダーの名手」と絶賛するリコーダー奏者のピアーズ・アダムズ。天体物理学を勉強したが、1985年第1回メック・リコーダー・コンクールで優勝し、21歳の時にリコーダー奏者になることを決意したという。

 今回のアルバムではビーバーやコレッリを始めとする、17世紀バロックの巨人たちの音楽でアダムズの超絶技巧が炸裂する。

 録音:2014年10月、イギリス
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


 どこかの会場でのかなり生々しいライヴ。バッハ。
https://youtu.be/KrTKnJADGO4



 そして彼らの代表作「四季」から。
 でも観たら下のアルバムほしくなってしまうのでお気をつけて。
https://youtu.be/V8wL1AR7iqo
https://youtu.be/bjTh2huJh1k
https://youtu.be/81KZka-UZ88


その「四季」
RP 003
\2500
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「四季」
コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op6-8
レッド・プリースト
{ピアーズ・アダムス(Re),
ジュリア・ビショップ(Vn),
アンジェラ・イースト(Vc),
ハワード・ビーチ(Cmeb)}

 NHKで放映され大評判になった、ヴィヴァルディのあだ名「赤毛の司祭」をグループ名にした英国の’バ’・ロックグループ 「レッド・プリースト」。

 「ヴィヴァルディの心臓にアドレナリンの注射をぶち込んだ!」 [ワシントンポスト紙]
 「英国で最もダイナミックで演劇性に富み、突飛なまでに異質なバロック・グループ!」 [英グラモフォン誌]
 「まさに爆発的!」 [デイリー・テレグラフ]
 「クラシック音楽をよく聴くが密かに退屈だと思っている人にお勧めだ」 [ワシントンポスト]
 「ウィグモアホールのリサイタルとアイリッシュ・バーでのギネス・パーティーを掛け合わせたようなもの・・・」 [クラシックCD]
 「バロック音楽に新しい聴衆が生まれるに違いない。」 [アーリーミュージック・トゥデイ]
 「想像できるかぎりほとんどあらゆる意味で他の人々と違っている・・・・・・」 [ニュースジャーナル](フロリダ)

 等々とモノスゴイ評価を受けてきた。

 まあその過激なファッションは別として、リコーダーとヴァイオリンとチェロとチェンバロという独自のスタイルによるヴィヴァルディ、というだけでも正統派クラシック・ファンの心を動かしてくれる。

 しかしその演奏は実際にかなりエキセントリック。
 ちょっと聴いただけで「リコーダーだから」、とかいう言い訳は吹っ飛ぶ。
 単純にこいつらの(女性が半分ですが)感性がすごい。

 超過激「四季」は聞き飽きた、という方もこれは結構楽しめるはず。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LYRITA(ITTER BROADCAST COLLECTION)(CD−R)


「Itter Broadcast Collection」は、リリタ(Lyrita)の創設者リチャード・イッターが所有していたBBCの放送録音を収録したテープ、アセテート盤からの復刻によるシリーズ。


REAM.1126
(CD-R)
\2500→\2290
ピアノ協奏曲のソリストはマーガレット・キッチン!
 ハミルトン:
  バリトン、合唱とオーケストラのための
   《バミューダ》Op.33
    〔BBC放送日:1973年4月22日〕
  ピアノ協奏曲第1番〔BBC放送日:1961年3月27日〕
  ホルン、チューバ、ハープと管弦楽のための 《カントス》
    〔BBC放送日:1965年8月4日〕
ロナルド・モリソン(バリトン)
スコティッシュ・ナショナル管弦楽団&合唱団
アレクサンダー・ギブソン(指揮)
マーガレット・キッチン(ピアノ)
BBC交響楽団
ノーマン・デル・マー(指揮)
ダグラス・ムーア(ホルン)
ジョン・フレッチャー(チューバ)
シドニー・グーセンス(ハープ)
 BBC放送録音の復刻シリーズ!ピアノ協奏曲のソリストはマーガレット・キッチン!
 スコットランドの作曲家、イアン・ハミルトン(1922−2000)の3作品を収録。ピアノ協奏曲第1番では、20年以上に渡ってBBCのラジオ放送を通じて作品の紹介に尽力してきたマーガレット・キッチンがソリストを務めている。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/DiamondSilver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 


REAM.1121
(CD-R)
\2500→\2290
ウィリアム・ワーズワースの管弦楽作品集
 ワーズワース:
  管弦楽のための序曲 《コンフリクト》
   〔BBC放送日:1971年1月17日〕
  交響曲第1番ヘ長調 Op.23
   〔BBC放送日:1968年12月17日〕
  交響曲第5番イ短調 Op.68*
   〔BBC放送日:1979年8月22日〕
BBCスコティッシュ交響楽団
ジェームス・ロッホラン(指揮)
スチュワート・ロバートソン(指揮)*
 スコットランド作曲家協会の設立に尽力したウィリアム・ワーズワース(1908−1988)の管弦楽作品集。数多くの作品を作品を残し、ロマン主義的な調性音楽を得意とした。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/DiamondSilver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

REAM.1125
(CD-R)
\2500
アンソニー・ミルナー「アクエンアテンの歌」
 ミルナー:
  アクエンアテンの歌 Op.5
   〔BBC放送日:1973年1月17日〕
  ザ・ウォーターアンド・ザ・ファイア
   〔BBC放送日:1977年1月13日〕
メレディス・デイヴィス(指揮)
ジャネット・プライス(ソプラノ)
BBCトレーニング交響楽団
ヘイゼル・ホルト(ソプラノ)
ジョン・エルウィス(テノール)
スティーヴン・ロバーツ(バリトン)
BBCノーザン交響楽団&シンガーズ
マンチェスター・グラマー・
 スクール少年合唱団

 40代で多発性硬化症を発症し、作曲が困難になりながらも活動を続けたアンソニー・ミルナー(1925−2003)。
 「アクエンアテンの歌」は古代エジプトを題材とした作品で、アクエンアテンとは古代エジプト第18王朝の王、アメンホテプ4世の別名。指揮はBBCトレーニング交響楽団の首席指揮者を務めていたメレディス・デイヴィス。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/DiamondSilver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





<国内盤>


299MUSIC


NIKU-9002
\2800+税
「アコースティコフィリア」
 モレキュル・プレーン|Yuki Ohtsuka(大塚勇樹)

  1. Jaguarundi (2016)/ 2. Bringer (2014)/
  3. Stain (2015)/ 4. Vixen (2016)/
  5. Ghost Dubbing (2014)/
  6. Maeve (reprise) (2014)/7. Arcane (2015)/
  8. Woundwort (2016)/ 9. Gush (2012)
 削がれた音の分子は響きとなって大気を漂い、そして浸透するコアな電子音楽ファンから圧倒的な支持を受けるYuki Ohtsuka による「音色と音響の可能性の追求に特化した」プロジェクト第1弾!

 ※削がれた音の分子は響きとなって大気を漂い、そして浸透する
 コアな電子音楽ファンから圧倒的な支持を受けるYuki Ohtsuka による「音色と音響の可能性の追求に特化した」プロジェクト第1弾。持続する密やかなるノイズや時に訪れる静寂は音響空間に独特の質感をもたらし、いわば皮膚の細胞を通して聴き手の奥深くに入り込む。その響きにじっと耳を澄ませるとき、はじめて音楽は立ち現れるのだ。
 ※Molecule Plane
 京都府出身の音楽家Yuki Ohtsuka(大塚勇樹)による音色と音響の探求に特化したプロジェクト。現代音楽シーンの若手作曲家に対する「音色の力に頼り過ぎている」といった批判、或いは膨大な音色でカオスなビートを構築する昨今のクラブ・ミュージックシーンに対するカウンターとして、2014 年にスタートさせた。「強固に作り込まれた音色が持続し、重なり、絡まり合い、時に美しく、時に異様な音響として空間に現出する」というそれ自体を音楽表現の為の手段ではなく目的と定められ、また音楽としての構造も全てそれに追従するただの機能でしかないとさえ考えられている作品群は、これまでに多層化空間音響システム「アクースモニウム」による演奏やインターネット配信などを通じて発表されており、コアな電子音楽ファンから高い評価を受けている。
 本名でのアクースマティック作家としての活動は、CCMC 2011 で佳作、同 2012 でのMOTUS 賞受賞をはじめとして、近年ではヨーロッパの電子音響音楽フェスティバルやコンサート、ラジオ等でも作品が取り上げられている。2012 年に渡仏、MOTUS主催のアクースモニウム演奏法の講習会に参加し、ジョナタン・プラジェ、オリヴィエ・ラマルシュ、檜垣智也各氏に指導を受ける。
 別名義「Route09」ではクラブ・ミュージックやエレクトロニカ、ノイズのイベントに多数出演し、Seiho、Eadonmm、Ametsub、Vladislav Delay 等と競演したほか、国内外のレーベルから作品を発表。エレクトロニカ・アーティストima とのユニット「A.N.R.i.」では、京都の老舗電子音響レーベルshrine.jp よりフルアルバム「All Noises Regenerates Interaction」を2013年にリリースし、東京・六本木 SUPER DELUXE にて行われた東京都主催のイベント「Sound Live Tokyo Fringe 東京都初耳区」に灰野敬二、鈴木昭男両氏らと共に出演を果たす。
 マスタリング・エンジニアとしてもネット・レーベルを中心に多数の作品を手掛けているほか、アクースモニウムやライヴ・エレクトロニクス作品の上演に於ける音響エンジニア、企業のCM やスマートフォン用アプリへの楽曲提供など活動は多岐に渡っている。近年ではガジェット機材やノイズ・シンセサイザー、ノイズ・エフェクター、ユーロラック・モジュラーシンセサイザー等のプレイヤー/コレクターとしての顔も持ち合わせており、プライヴェート・スタジオである「Push it! Studio」のアップデートにも日々余念がない。
 2011 年、大阪芸術大学大学院を修了し、修士号(芸術)を取得。hirvi (ex.KAAG)、synk メンバー。日本電子音楽協会会員。

 

<LP>


ALTUS(LP)

ALTLP 094/95
(2LP)
\13600+税
ブルックナー:
 交響曲第7番 ホ長調 WAB.107(ハース版)

  第1楽章:ALTLP 094(A 面)
  第2楽章:ALTLP 094(B 面)
  第3楽章:ALTLP 095(A 面)
  第4楽章:ALTLP 095(B 面)
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆、大阪フィル。ザンクト・フローリアンでのライヴがついに復活
 ブルックナーの眠る聖地ザンクト・フローリアン修道院での伝説的ライヴ「朝比奈隆 聖フローリアンのブルックナー」が新マスタリングで完全収録版ついに初LP 化!
 録音者平澤氏秘蔵のオリジナルマスターテープから初の完全収録で登場。
 初出ジャンジャン全集盤特典、ビクター盤でカットされた箇所が見事に復活

 ライヴ録音:1975 年10月12日/ザンクト・フローリアン修道院マルモアザール(オーストリア)/完全限定プレス、ステレオ、完全収録版、LP 初出

 契約切れで長らく入手難であった朝比奈隆の代表盤といわれる聖フローリアン修道院での7 番がアルトゥスより新マスタリングで完全復活。
 うれしい事に初出でのジャンジャン盤特典およびビクター盤でカットされた1楽章演奏後の沈黙と小鳥の鳴き声が聞こえた後、演奏のあまりのスケール感に打たれた聴衆が自然発生的にじわじわ拍手が湧き上がる箇所も復活。
 今まで文献のみで語られた伝説の拍手ですが、こうやって完全収録盤で聞きなおしてみますと、曲を知らないが故の事故的拍手などでなく、巷間語られてきたように演奏の迫真に打たれた聴衆の自然発生的拍手であったことが分かります。
 また終演後の感動を伝える拍手も6 分!収録。また宇野功芳氏が神の恩寵と称える2 楽章演奏後に奇跡的聞こえてきた5 時の修道院の鐘も万全です。
 音質はやわらかで7 秒の見事な残響が美しくオーケストラは広大になりわたります。ちなみに当日演奏会にはノヴァーク版のノヴァーク教授も臨席、「すばらしい演奏のまえには版の問題は関係ない」と名言を残し演奏を絶賛したとのエピソードも有名です。




TOKYO FM(LP)

TFMCLP 1045/46
(2LP)
\13600+税
ザンデルリング&シュターツカペレ・ドレスデン1
 ワーグナー:
  楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
クルト・ザンデルリング(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
 重厚長大ドレスデン・シュターツカペレがもっともドイツ的であったいぶし銀の響き!内田光子女史も激賞するひたひたと切々と独特の悠揚拍らぬ音楽づくりが今や懐かしい大ザンデルリングのかけがえのないドレスデン・シュターツカペレとの遺産。

 ライヴ録音:1973年10月18日/厚生年金会館(東京)/完全限定プレス、ステレオ、LP 初出
 
TFMCLP 1047/48
(2LP)
\13600+税
ザンデルリング&シュターツカペレ・ドレスデン2
 ウェーバー:オベロン序曲
 モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」K.385
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
クルト・ザンデルリング(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
 SKD 初来日73年東京ライヴがついにLP化、濃厚な哀愁チャイ4は必聴

 ライヴ録音:1973年10月31日/東京文化会館/完全限定プレス、ステレオ、LP 初出

 故吉田秀和氏も激賞した名演がついにLP 化。ながらくCD は廃盤がつづいておりLP 化が望まれておりましたザンデルリングとドレスデン初来日の記録。実に手堅い音質でドレスデンの音をとらえきった当時のFM 東京の録音陣の優秀さは目を見張ります。
 LP 化にあたりオリジナルマスターテープからあらたに音ととり手をかけてプレス用のアナログマスターテープを制作しました。正しいレコード制作の手順をふんだ質実な味わいの逸品です。


<映像>

.

EURO ARTS(映像)




20 61618
(4DVD)
\7000→\6490

メナヘム・プレスラー/ザ・ピアニスト

 DVD1:ジルヴェスター・コンサート2014
  ラモー:《優雅なインドの国々》組曲〜
   アフリカの奴隷たちのための歌/ 田園舞曲/
   太陽礼賛のための歌/ 未開人のための歌/シャコンヌ
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調
  ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番&第7番
  コダーイ:《ハーリ・ヤーノシュ》組曲〜前奏曲<おとぎ話は始まる>/
   ウィーンの音楽時計/ 歌/ 間奏曲/ 皇帝と廷臣たちの入場
  ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調
  ハチャトゥリアン:《ガヤネー》〜第8番「レズギンカ」
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル(指揮)
    メナヘム・プレスラー(ピアノ)
    収録:2014年12月31 日 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
  ドキュメンタリー「私が愛する人生」監督:グレーテ・リッファース

 DVD2:プレスラー、ヤルヴィ、パリ管弦楽団
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488、ロンド イ短調K.511
    収録:2014年1 月29 日
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第27 番変ロ長調K.595/
  ドビュッシー:月の光
    収録:2012年10月17日
    メナヘム・プレスラー(ピアノ) パリ管弦楽団 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
    収録:パリ、サル・プレイエル(ライヴ)
    監督:セバスティアン・グラス&コランタン・ルコント
   特典映像:プレスラーとヤルヴィの対談(英語)

 DVD3:メナヘム・プレスラー・イン・リサイタル・アット・シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31 番変イ長調 Op.110/
  ショパン:マズルカ第5 番変ロ長調 Op.7-1/
  ショパン:マズルカ第7 番ヘ短調 Op.7-3/
  ショパン:マズルカ第13 番イ短調 Op.17-4/
  ドビュッシー:版画/
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第21 番変ロ長調 D.960/
  ショパン:夜想曲第20 番嬰ハ短調 遺作
    メナヘム・プレスラー(ピアノ)
    収録:2011年3 月23 日 パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(ライヴ)

 DVD4:メナヘム・プレスラー/90歳記念コンサート
  ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.81
  シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D.911〜菩提樹/春の日/鳥/辻音楽師
  シューベルト:歌曲『ます』 D.550
  シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
  ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10〜第3楽章
  ショパン:夜想曲 第20番 嬰ハ短調
    メナヘム・プレスラー(ピアノ) クリストフ・プレガルディエン(テノール)
    エベーヌ四重奏団  ベンジャミン・ベルリオーズ(コントラバス)
    収録:2013年11 月 パリ、サル・プレイエル
    Records Ltd, a Warner Music Group Company
 円熟のピアノが奏でる!大家メナヘム・プレスラーによる映像集

 画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.0、DTS5.0、字幕:英独仏、リージョン:All

  1923 年生まれの巨匠ピアニスト、メナヘム・プレスラー。ボザール・トリオの創設メンバーとして長きに渡り活躍し、2008 年解散後から精力的にソリストとして世界各地でコンサートを行っています。
 このDVDセットは、2011 年〜 2014 年までに行われたライヴ映像をまとめたもの。

 DVD1 は、サー・サイモン・ラトル指揮によるベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2014。毎年「ダンス」をテーマに選曲され、2014 年末のお祭り気分の華やかなコンサートの演目に選ばれたのは、ラモー『優雅なインドの国々』組曲、コダーイ『ハーリ・ヤーノシュ』組曲、ドヴォルザーク『スラヴ舞曲集』、そしてソリストにメナヘム・プレスラーを迎えモーツァルト『ピアノ協奏曲第23 番』が演奏されました。

 DVD2 は、2012 年と2014 年にパリのサル・プレイエルで行われた、パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団とのモーツァルトのピアノ協奏曲。プレスラーがまもなく89 歳を迎えようとしていた2012 年10 月、パリ管定期演奏会で収録された第27 番。モーツァルト最後の協奏曲である本作品は、崇高な美しさを持った名曲として親しまれています。プレスラーは作為的なものがまるで感じられない穏やかな演奏で、詩的で味わい深く聴かせてくれます。
 またアンコールのドビュッシーの『月の光』も、繊細さと抒情性に溢れる、聴く者の心の深淵に響く演奏です。

 DVD3 は、2011 年3 月にパリのシテ・ド・ラ・ミュジークで行ったソロ・リサイタルの模様を収めた映像。ドビュッシーに加えて、ベートーヴェンの後期ソナタ第31 番と、シューベルト最後のソナタという、円熟の境地を窺い知るにふさわしいプログラムが組まれています。

 DVD4 は、プレスラーが2013 年12 月16 日に90 歳の誕生日を迎え、その誕生日に先立って、11 月にパリのサル・プレイエルで行われた記念コンサートを収録したもの。晴れの日の共演者に真っ先に選ばれたのは、フランスの人気カルテット、エベーヌ四重奏団。そしてテノール歌手のクリストフ・プレガルディエンを迎えたシューベルトの歌曲集や、もちろんプレスラーのソロによるショパンも収録しています。


















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