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≪第90号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2016/12/13〜







12/16(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AUDITE

AU 92689
(SACD HYBRID)
\2700
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集Vol.7
 (1)弦楽四重奏第2番 ト長調 Op.18-2
   (I.8’15”+II.6’33”+ III.4’32”+
    IV.5’14”=24’34”)
 (2)弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 Op.59-3
  「ラズモフスキー第3番」
   (I.10’45”+II.9’34”+III.5’23”+
    IV.5’46”=31’28”)
クレモナ四重奏団
 【クリスティアーノ・グアルコ
   (第1ヴァイオリン)、
  パオロ・アンドレオーニ
   (第2ヴァイオリン)、
  シモーネ・グラマーリャ
   (ヴィオラ)、
  ジョヴァンニ・スカリオーネ
   (チェロ)】
 のびやかな美音!イタリアのクレモナ四重奏団によるベートーヴェン第7弾は第2番と第9番「ラズモフスキー第3番」!

 第1ヴァイオリン;ニコラ・アマティ(1640)、第2ヴァイオリン;アントニオ・テストーレ(1750)、ヴィオラ;ジョアキーノ・トラッツィ(1680-1720)、チェロ;ニコラ・アマティ(1712)
 セッション録音:2015年11月27-30日/ポイリーノ(イタリア)/ディジパック仕様、56’05”

 SACD ハイブリッド盤。
 今やイタリアを代表するクァルテット、クレモナ四重奏団。audite レーベルからリリースを続けている好評のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲録音の第7 集は、弦楽四重奏第2 番 ト長調 Op.18-2、そして弦楽四重奏曲第9 番 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3 番」が収録されました。
 イタリア四重奏団のファルーリ、アルバン・ベルク四重奏団のバイエルレの両氏に師事した2000 年結成のクレモナ四重奏団は、イタリアの伝統受け継ぐ若手実力派で世界が注目しています。イタリアらしい明るく非常にクリアな発音が魅力の一つで、個々の音色が見事に溶け合った驚くべきアンサンブルとして現代最高の呼び声高い四重奏団といえます。
 なお、当全集では曲に合わせて使用楽器を変えているところにも注目で、歴史的名器を使用し魂のこもった演奏を披露しております。
 
 クレモナ四重奏団によるベートーヴェン全集は、これまでに第1 集(第16 番、第11 番『セリオーソ』、第6 番 / AU 92680)、第2 集(第12 番、第8 番『ラズモフスキー第2 番』 / AU 92681)、第3 集(「大フーガ」、第4 番、第7 番『ラズモフスキー第1 番』 / AU 92682)、第4 集(第1 番、第14 番 /AU 92683)、第5 集(弦楽五重奏曲 ハ長調、第15 番 / AU 92684) / 第6 集(第5 番、第13 番 / AU 92685)がリリースされております。



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HAENSSLER



HC 16088
(2CD)
\4000→\3690
トーマス・ファイ復活ではない・・・?
 ハイデルベルク交響楽団
  ハイドン全集第23弾
 CD2最新録音は指揮者不在?
 [CD1]
  交響曲第6番ニ長調『朝』 Hob.I:6
  交響曲第7番ハ長調『昼』 Hob.I:7
  交響曲第8番ト長調『夕』 Hob.I:8
 [CD2]
  交響曲第35番変ロ長調 Hob.I:35
  交響曲第46番ロ長調 Hob.I:46
  交響曲第51番変ロ長調 Hob.I:51
(1)トーマス・ファイ(指揮)
(2)ベンジャミン・シュピルナー(コンサート・マスター)
ハイデルベルク交響楽団
 ハイデルベルク交響楽団のハイドン第23 集は2 枚組。『朝』『昼』『夕』に疾風怒濤期の3曲!

 録音:[CD1]2014年3月、[CD2]2016年6月/77’18’’、70’39’’

 颯爽とした古楽器演奏がたまらないファイのハイドン交響曲全集シリーズ、第23 弾となる今作は2 枚組での発売です。
 CD1 は若きハイドンが合奏協奏曲風に描いた三部作『朝』『昼』『夕』を収録。各楽器が次々にソロを聴かせる作品で、愉悦に富んだ演奏が繰り広げられています。
 CD2 には疾風怒濤期の3 曲を収録。第46 番はシャープ4 つのロ長調を主調とする古典派としては非常に異質な交響曲であり、弾きやすさを犠牲にすることによって得られる激しさが前面に出た快作です。


****

 時代の先端をいく天才鬼才指揮者として我が道を進んでいたファイ・・・それが最近あまり名前を聞かなくなっていた。

 1、2年前だろうか、ハイデルベルク響の関係者から「ファイとハイデルベルク響はHANSSLERから契約が打ち切られた」と聞いた。
 事実2014年6月案内のハイドン第22弾以降、新録音はリリースされてない(ハイオウ・チャンとのすさまじいモーツァルトが出たが録音は2012年)。
 第22弾の、ファイが頭を抱えたジャケットは象徴的ですらあった。
 さらに未確認の情報だが、その後ファイは大きな事故に遭い、音楽家生命が危ぶまれているという噂もあった。

 いずれにしてもファイの安否、前途が大いに心配されていた。

 そんなところにファイのハイドンの第23弾が、なんとHANSSLERから登場したわけである。
 しかも2016年6月!最新録音である!

 代理店の情報としては、当時は契約が打ち切られたというよりは、体調不良(事故か病気かは依然不明)で録音が中断していたと認識していたらしい。
 なんにせよとりあえずこうして録音が復活したことを喜びたいと思う。

 ・・・と、書いたのだが、ある方からの情報でCD2の35,46,51番は指揮者なしではないか、と。
 急いで新譜インフォを見ると、代理店情報は両方指揮者ファイになっていたが、CDジャケットをよく見てみると・・・CD2のほうはコンマスの名が!

 詳細は不明だが、CD2、つまり2016年6月最新録音のほうは、ファイの指揮ではない・・・
 つまり結果的にファイのHANSSLERとの契約切れ、あるいは体調不安説をさらに裏付ける結果となってしまった・・・

 ハイデルベルク響、ファイなしでの活動に本格的に乗り出したということか。

 それはそれで仕方ないとして、大丈夫か、ファイ。






2014年6月にご紹介した前作・・・

98 031
\2500→\2290
トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団/ハイドン全集の第22弾
 ハイドン:
  (1)交響曲第98番 変ロ長調Hob.I:98(26’21”)
  (2)交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」Hob.I:103(32’24”)
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 強烈な太鼓連打!!鬼才ファイ& ハイデルベルク響、ハイドン全集、第22 弾は交響曲103 番「太鼓連打」と第98 番!

 録音:2013 年9 月5 & 6 日、10 月22 日/ハイデルベルク=ドッセンハイム、マルティン・ルター・ハウス(デジタル・セッション)/DDD、58’45”

 斬新な解釈で鮮烈な印象を与えるトーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団によるハイドン全集の第22 弾はロンドン・セットから103 番「太鼓連打」と98 番です!103 番「太鼓連打」導入部のティンパニの連打は速打ちとも言えるテンポですが、当演奏は粒立ちの良さと強弱でインパクトを与えます。
 太鼓の達人も驚きの太鼓連打と言えましょう。そして弦楽器の美しさと管楽器のパーカッション的な演奏が曲全体にメリハリを与えます。ますます円熟したアンサンブルを見せるファイ&ハイデルベルク交響楽団の今後のリリースにも注目必至です!
 交響曲第98 番 変ロ長調は1792 年にロンドンで作曲され、この年のシーズンに初演された2 曲目の交響曲です。変ロ長調の交響曲として始めて変ロ調トランペットを、ティンパニとともに使用しました。華やかな作品でとりわけ、フィナーレに魅力的で輝かしいパッセージが印象的です。一方、交響曲第103 番 変ホ長調「太鼓連打」はハイドンのロンドン滞在最後の年、1795 年の1 月から2 月にかけて作曲され、その年の3 月2 日、第4 回オペラ・コンサートで初演されました。なお、初演時のオーケストラは当時としてはかなりの大規模となる60 人から成っており、演奏の指導はコンサートマスターを務めたヴィオッティとハイドンが行いました。

旧譜

98 014
\2500
トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団/ハイドン全集の第21弾
ハイドン:
 (1)序曲「突然の出会い」ニ長調 Hob.XXVIII:6
 (2)交響曲第99番変ホ長調Hob.I:99
 (3)交響曲第100番「軍隊」ト長調Hob.I:100
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 ファイによるハイドン交響曲集第21弾は交響曲99 番と100番「軍隊」!

 録音:2013 年3 月5-8 日、パラティン、ヴィースロッホ/DDD、ステレオ、57’58

 トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団によるハイドン全集の第21 弾がはやくも登場。収録曲は「突然の出会い」序曲、交響曲第99 番そして第100 番「軍隊」です。冒頭の「突然の出会い」は、全3 幕からなるオペラでその序曲が収録されています。ハイドンの魅力が凝縮されたと言える序曲で、ファイ率いるハイデルベルク響の快活ですっきりとした解釈は爽快そのものです。
 メインとなる、第99 番そして第100 番「軍隊」も同様、明快なオーケストレーションはファイならでの妙技と言えましょう。当シリーズの中でも後期の名曲を収録した当盤はファイによるハイドンの解釈を知る上で必要不可欠な1 枚となりましょう。


98 012
\2500
トーマス・ファイ(指揮)&ハイデルベルク交響楽団
 ハイドン:交響曲全集第20弾

  (1)交響曲第43番変ホ長調「マーキュリー」Hob.I:43
  (2)交響曲第25番ハ長調Hob.I:25
  (3)交響曲第36番変ホ長調Hob.I:36
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 トーマス・ファイによるハイドン交響曲全集の第20弾名曲交響曲第43番「マーキュリー」も収録!

 録音:2013 年1 月15-18日、バート・デュルクハイム、ドイツ/DDD、ステレオ、62’39”

 トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団によるハイドン全集の第20 弾が登場!
 2013 年1 月の最新録音は交響曲第43 番変ホ長調「マーキュリー」、第25 番ハ長調そして交響曲第36 番変ホ長調です。前作同様トーマス・ファイの手腕が発揮された非常にアグレッシブな演奏は冴えわたります。交響曲第43 番変ホ長調「マーキュリー」は1772 年以前の作曲とされ、ハイドンの弦楽四重奏を思わせる、室内楽的な響きが特徴です。名称「マーキュリー」はハイドンによるもではありませんが、ハイドンの代表曲のひとつであることは言うまでもありません。この他、マーキュリーと同調の交響曲第36 番も穏やかな雰囲気の作品です。



98 005
\2500
トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団
 ハイドン:交響曲全集第19弾

 ハイドン:
  (1)交響曲第26番ニ短調「悲しみ」Hob.I:26
  (2)交響曲第27番ト長調Hob.I:27
  (3)交響曲第42番ニ長調Hob.I:42
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 鬼才ファイ&ハイデルベルク響、ハイドン全集、待望の最新盤!交響曲第26、27、42 番

 録音:2012 年7 月17-20 日、旧シナゴーグ(ヒルシュベルク、ドイツ)/DDD、66’33”

 今回も金管楽器のみピリオド楽器を採用する独自の編成と、ファイのアグレッシブな指揮ぶりが冴えわたる演奏に注目必至です。第19 集は、ザロモン・セットに焦点を当てた第18 集(98 582)とはまた趣を変え、エステルハージ家に仕えていた若き頃の作品を中心としたプログラム。「悲しみ」の副題を持つ交響曲第26 番、そして第27 番、第42 番が収録されています。
 第26 番は数ある交響曲の中でも、最初期に作られた短調作品。以前はクリスマス交響曲と呼ばれていましたが、復活祭のために作曲されたことが判明して以来、作品内に用いられているグレゴリオ聖歌にちなんで「悲しみ(ラメンタツィオーネ)」という名がつけられました。第2 楽章、低音が優しく進めるカノンのリズムの上で、「悲しみ」の旋律を歌うオーボエの美しいソロは聴き所のひとつ。しかし、さすがは古楽界の鬼才の異名も持つファイ!交響曲第26 番の第1 楽章の冒頭ユニゾンから強烈なユニゾンで魅せてくれます。特に曲の随所に現れる輝かしい金管のアタックは印象的で、その強烈さたるや思わず「驚愕」の副題をつけたくなってしまうほど。第1 楽章では強烈な音作りをしているファイですが、第2 楽章では一転、非常に穏やかで繊細なアンサンブルを作り上げています。その表現の切り替えぶりはさすが古楽界の鬼才といったところ。第3 楽章では印象的に鳴らすナチュラル・ホルンの響きがアンサンブルに適度な重みを加え、メヌエットのリズムの重心をしっかりと感じられる典雅な演奏に仕上げています。
 全体的にオーボエとナチュラル・ホルンが素晴らしい存在感を出している今回のプログラム。とはいえ、第27 番と第42 番では弦楽器の溌剌としたアンサンブルが冴えわたっており、ファイの躍動感あふれる推進力に圧倒されます。10 年以上にわたり続いてきたハイドン全集も、もうすぐ折り返しを迎えるところ。ますます円熟したアンサンブルを見せるファイ& ハイデルベルク交響楽団、今後のリリースにも注目必至です!

98 582
\2500
ファイ&ハイデルベルク交響楽団、ハイドン全集シリーズ第18弾!
 ハイドン:
  (1)交響曲第89番 ヘ長調Hob.I-89
  (2)交響曲第102番 変ロ長調Hob.I-102
  (3)交響曲第105番(協奏交響曲) 変ロ長調Hob.I-105
(3)ヴォイテク・ガルボウスキ(Vn)
ピルコ・ランガー(Vc)
アンドリウス・プスクニギス(Ob)
ミヒャエル・コラーツ(Fg)
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 ファイ&ハイデルベルク交響楽団、鮮烈なハイドン全集シリーズ第18弾!交響曲第89番&第102番、協奏交響曲

 録音:(2)(3)2012 年5 月13-15 日、ハイデルベルク=プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス
  (1)2012 年5 月24-25 日、バド・デュルクハイム、ナチュラルホルンアカデミー/DDD、68’14”

 第18 集となる今回は第89 番&第102 番、そして協奏交響曲のジャンルとしても親しまれる第105 番が収録されています。初期の作品を取り上げた第17 集(98 633)から一転、ザロモン・セットの時代を中心に取り上げたプログラムとなっています。
 第89 番は、いわゆる「パリ交響曲」群を作曲した後、ヴァイオリニストのJ.P. トストのフランス公演のために第88 番「V字」と共に作曲されたもの。「しょ、しょ、しょじょじ♪」と思わず口ずさみそうになる印象的な冒頭のユニゾンから、ファイ&ハイデルベルクのアグレッシブな演奏にぐっと引き寄せられます。
 強弱や表情のコントラストの鮮烈さは相変わらず。ファイは今回も金管楽器にのみピリオド楽器を採用するという独自の編成で臨んでいますが、第3 楽章をはじめとして、そのピリオド・ホルンの音色がいい存在感を出しています。さらに印象的なのは、第105 番!交響曲の中に独奏を多く織り込み、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットらソロの掛け合いによる室内楽的なアンサンブルが魅力の本作ですが、冒頭のオーケストラ部分で度肝を抜いてくるあたりファイ節炸裂といえましょうか。強烈な金打楽器のアタックは衝撃的。
 圧倒的なオーケストラの迫力がある分、ソロ楽器による緻密なアンサンブルのハーモニーがより際立つように感じられます。終楽章ラストのたたみかけも見事。前へ前へと音を導くファイの指揮にくらいつくハイデルベルク響の演奏も素晴らしく、期待を裏切らぬ洗練されたアンサンブルで魅せてくれます!

98 633
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第17 集
ハイドン:
 交響曲第1番ニ長調Hob.I-1 (12’18”)
 交響曲第4番ニ長調Hob.I-4 (15’21”)
 交響曲第5番イ長調Hob.I-5 (18’50”)
 交響曲第10 番ニ長調Hob.I-10 (17’00”)
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第17 集、第1番を含む最初期の4 曲を収録!

録音:2011 年7 月7 日、7 月13-16 日ヒルシュベルク=ロイターシャウゼン、アルテ・ジナゴーゲ( デジタル・セッション)/DDD、ステレオ、63’29”

 ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第17 集。100 曲あまりにも及ぶ空前の規模と質を誇る、ハイドンの交響曲の原点というべき第1 番を含む今回は、ハイドンがアイゼンシュタット赴任以前の、おそくとも1759 年から1766 年までに成立していたと考えられる最初期の4 曲というラインナップです。
 第1 番、第4 番、第10 番が、すべてニ長調で第2 楽章にアンダンテを置き、急速で開始されるイタリアのオペラ・シンフォニア由来の3 楽章形式という点が共通する特徴であるのに対して、アダージョで開始される第5 番は、第3 楽章にメヌエットを置くオーソドックスな4 楽章形式となっています。
 このあたり、特定の様式にこだわらず、意欲的に試行錯誤を繰り返したハイドンの姿をうかがわせるものといえますが、独自の検証のもと実験精神ゆたかに切り込む姿はそのまま当シリーズを通してのファイのスタイルとも重なり、その結果、たいへん説得力ある内容が生み出されているともいえそうです。
 ここではまた、通常より刈り込んだハイデルベルク響の見通しの良い響きも新鮮で、データによると、第1、第2 ヴァイオリン計8、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1、オーボエ2、ファゴット1、ホルン2、通奏低音という楽器編成を採用しています。

98 629
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第16 集
ハイドン:
 (1)交響曲第90番ハ長調Hob.I-90
 (2)交響曲第92番ト長調Hob.I-92「オックスフォード」
ハイデルベルク交響楽団
トーマス・ファイ(指揮)
ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第16 集、第90 番&「オックスフォード」

(1)録音:2011年5月25、26日バート・ドュルクハイム、インテルナツィオナーレ・ナトゥールホルン・アカデミー(デジタル・セッション) (31’15”)
(2)録音:2010年9 月11、12 日エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ(デジタル・セッション)(30’11”)
DDD、ステレオ、61’26”

 ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第16 集。
 ハイドンが名誉音楽博士号を授与された名門大学に対する返礼として演奏したことに因み、「オックスフォード」という愛称で親しまれる第92 番は、大規模なオーケストラを念頭に置いて書かれたゆたかな響きと緻密な対位法処理とで有名な作品ですが、ファイが繰り出す強弱・緩急のコントラストが生み出す活き活きとした表情からは、作品の印象もガラリと様変わり。あたかも「ハイドンなんてどれを聞いてもみな同じなんてもう言わせない」とでもいう、ファイの強い意気込みをあらためて見せつけられているようでもあります。
 ほかに、「オックスフォード」と同一の楽器編成をとる第90 番を収録。フィナーレに仕掛けられた偽休止のユーモラスな味わいは、極端で大真面目なファイの演奏で聴いてこそ迫真の効果を生み出すようにおもわれます。
98 626
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第15 集
ハイドン:
 交響曲第53番ニ長調Hob.I-53「帝国」 (27’08”)
 交響曲第54番ト長調Hob.I-54  (31’02”)
 交響曲第53番ニ長調Hob.I-53 「帝国」より
  フィナーレ。プレスト[異版] (4’00”)
ハイデルベルク交響楽団
トーマス・ファイ(指揮)

ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第15集「帝国」& 第54番

収録時期:2010 年1 月18-21 日
収録場所:ハイデルベルク=ドッセンハイム、マルティン・ルター・ハウス(デジタル・セッション)
DDD、ステレオ、62’10”

 ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第15集。
 「帝国」というニックネームを持つ第53番は成立が複雑なことで知られ、フィナーレにも異版が存在することでも有名。じっさい、このアルバムでもカプリッチョ・モデラートのほかに、プレストの異版を別トラックで収録しています。
 ティンパニがド派手に活躍する第1楽章、第3楽章そしてフィナーレ。対して、どこか第94番「驚愕」を思わせ、ユーモラスな変奏曲スタイルのアンダンテとのコントラストも鮮やかです。
 ファイの旺盛な表現意欲は、その時々にハイドンによって刻印された各ナンバーの個性を浮き彫りにしようという真摯で明確な目的意識に根ざしたものですが、ショッキングな内容が毎度“やりすぎでは?”との声があるのも事実。そのいっぽうで、ある意味、ファイの覚悟にも似た思いきりのよさが、音楽に無類の爽快感を生み出しているのは確かなようで、ファイの演奏を通してハイドンの魅力に開眼された方も少なくないようにおもわれます。
 ほかに、編成上、フルートとトランペットがあらたに追加されたことがポイントの第54番を収録。いっそう響きに拡がりが出て華やいだ感じがするところも、メリハリの効いたこうした演奏だからこそよくわかります。
98 595
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第13 集
ハイドン:
 交響曲第 93 番ニ長調 Hob.I-93 (22’13”)
 交響曲第 96 番ニ長調 Hob.I-96「奇蹟」 (25’02”)
 交響曲第 97 番ハ長調 Hob.I-97 (24’24”)
トーマス・ファイ( 指 )
ハイデルベルク交響楽団
ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ最新作「 奇 蹟 」ほか第1期ザロモン・セット3曲

収録時期:2009 年 3 月 14-16 日ハイデルベルク=ドッセンハイム、マルティン・ルター・ハウス ( デジタル・セッション )。DDD、ステレオ、71’39”

 強弱と緩急のコントラストをベースに、極端ともいえるアプローチでハイドンのおもしろさを、これ以上ないくらい分かりやすく提示するトーマス・ファイ。旋風を巻き起こし続ける交響曲全曲シリーズ第 13 集は、人気作の「ザロモン・セット」より第 93 番、第 96 番、第 97 番の 3 曲を収録しています。
 「モーツァルトとベートーヴェンの交響作品と真剣に取り組んだのち、私は初めて、ハイドンの音楽への自分の愛情に気付いたことを白状します。以来、
 私の関心事はずっとハイドンの音楽に対して 19 世紀、20 世紀と積み込まれてきた「伝統」を取り除くことにあります。」
 このように語り、ハイドンを掘り下げてきたファイだけに、ここでもやはりさまざまな仕掛けが気になるところ。弦楽四重奏で開始される第 2 楽章か印象的な第 93 番では、そのラルゴ・カンタービレなど、ファイは速度もグッと落として、じっくり、しっとりと極上の美を聴かせてくれるはず。さらに、第 97 番の第 2 楽章では、現代音楽にも通じる特殊奏法 “スル・ポンティチェロ” もポイント。昨今無双の過激ぶりで鳴らしてきたファイということで、ゾクゾクするような興奮を味わえることでしょう。
 もちろん、演奏中のシャンデリア落下にまつわるエピソードの真偽はさておき、「奇蹟」のニックネームで親しまれている第 96 番でも、ファイは工夫を凝らした仕掛けを用意しているものとおもわれます。
98 535
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第12 集
ハイドン:交響曲第48番ハ長調Hob.I-48「マリア・テレジア」
ハイドン:交響曲第56番ハ長調Hob.I-56
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団

ファイ&ハイデルベルク響による ハイドン交響曲全集シリーズ 輝かしいまでの祝典ムードに満ちた 「マリア・テレジア」&第56番

収録時期:2009年1月20-22日バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー(ステレオ・セッション)。DDD、ステレオ、64’ 41”

 2009年の歿後200周年アニヴァーサリーを明けても、まだまだファイの熱いハイドンは終わりません。手兵ハイデルベルク響との交響曲全集シリーズ第12集は、ハ長調という調性と晴れやかなムードが共通する第48番と第56番の2曲を収録。
 オーストリア皇妃マリア・テレジアが1773年にエステルハーザを訪問した際の歓迎行事で演奏されたことに名前が由来する第48番。なるほど高域のホルンとオーボエが奏でる煌めく冒頭の主題より祝典ムードが満点です。
 それにしてもファイの音楽づくりの巧みなこと。つづくアダージョでは、停止そうなくらいにスピードを落として、けだるい午後の気分を演出、そしてまた快活なフィナーレへ回帰という具合に、メリハリがさすが。両端楽章のケトル・ドラムもパンチが効いていて大満足。いっぽう、アダージョでのユーモラスなバスーンの動きが印象深い第56番も同じく絶好調。
 なお、次回のリリースは「ザロモン・セット」より第93番、第96番、第97番の3曲が予定されています。

98 526
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第11 集
ハイドン:交響曲集
 (1)第57番ニ長調Hob.I-57
 (2)第59番イ長調Hob.I-59「火事」
 (3)第65番イ長調Hob.I-65
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団

 いまだかつてない過激ぶりが評判のハイドン・シリーズ第11集は、有名な「火事」ほか疾風怒涛期の2曲を中心に、いわばファイの持ち味が際立つ内容となっている。両端楽章の燃え盛るような性格がニックネームの由来と言われる「火事」。強弱の交替や唐突な全休符などが強烈なプレストに、一目散に突っ切るフィナーレ。対照的にたとえば第2楽章は憂愁を帯びた短調で開始され、どこまでも繊細。途中、意表を突く音を割ったホルンの扱いも効果的です。冒頭の3つの打撃和音が特徴的な第65番も中間2楽章、ヴァイオリンの紡ぐやわらかな主題とオーボエとホルンからなるファンファーレ動機が交替するアンダンテと、リズムがへんてこな聴感を与えるメヌエットとが躍動的な性格の両端楽章とのあいだに絶妙なコントラストを生んでいます。
 ほかに前作(98.522)と共通して、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに成立した第57番を収録。聴衆へのサービス精神満点のつくりが伝わってくる楽しい作品です。

録音:(1)2008年3月15、16日ハイデルベルク、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス(2)2008年1月16、17日バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー
98 522
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第10 集
ハイドン:交響曲集
 第60番ハ長調Hob.Ⅰ-60「うかつ者」
 第61番ニ長調Hob.Ⅰ-61
 序曲ニ長調Hob.Ⅰa-7
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク響

  徹底して過激なアプローチで作品像に迫るファイのハイドン・シリーズ第10集。このたびは1770年代中盤、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに位置する2曲を取り上げている。同名の喜劇の付随音楽からの序曲やフィナーレの主題が共通し、不協和音を取り入れてユーモラスな味わいを醸す「うかつ者」をはじめ、いままでにはなかった親しみ易さがこの時期の特徴ともなっている。
 「うかつ者」における2本のトランペット、第61番ではフルートと、管楽器の編成のちがいも効果的。さらにまたティンパニがことのほか強烈。これまでにファイのハイドンに触れたことのある方ならお分かりのように、鮮度の高さと躍動感がなによりの魅力といえるだろう。

録音:2008年3月11-15日ハイデルベルク、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス
98 517
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第9 集
ハイドン:交響曲集
 第70番ニ長調Hob.Ⅰ-70
 第73番ニ長調Hob.Ⅰ-73「狩り」
 第75番ニ長調Hob.Ⅰ-75
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク響

 “わたしとハイデルベルクのメンバーたちにとって、ハイドンのシンフォニーを演奏することはとりわけ興味の尽きない作業であると同時に、重大な挑戦でもあります。いっぽう、この意欲的なプロジェクトはじかに古典派のシンフォニーの発展を体験する機会をもたらすものです。音楽上の、また社会的な変化の時代に、ハイドンは「疾風怒涛」世代のひと、つまり探求者で発見者であり、そしてたいへん情緒ゆたかなひとでした。…”と熱く語るピリオド・アプローチの革命児トーマス・ファイ。弦と木管はモダン、ブラスと仔牛の皮を張ったケトル・ドラムをピリオド楽器という編成によるオケは、鋭利で清新な響きがみごとにマッチしてたまらない魅力。
 シリーズ第9作となるアルバムでは、題名から連想されるようにフィナーレでホルンが活躍する「狩り」、エステルハージで多忙をきわめた時期に合間をぬって書かれた75番をふくむ3曲を収録。

録音:2007年3月13-15日 2007年5月9-11日 以上ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフトハウス

98 238
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第8 集
ハイドン:
 (1)交響曲第41番ハ長調Hob.I:41
 (2)交響曲第44番ホ短調Hob.I:44「悲しみ」
 (3)交響曲第47番ト長調Hob.I:47
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルクSO.

 ことし2007年9月にたった一度きり、東京で行われた初来日公演が前評判どおりの絶賛を浴びたファイ率いるハイデルベルク交響楽団。快調に進むハイドン・シリーズの最新作は、作曲者お気に入りの名作「悲しみ」を含む3曲を収録している。随所でみられるテンポの揺らしや鋭利なアクセントの多用。そして急と緩との激烈なコントラスト。これでこそ「悲しみ」というニックネームの由来にもなった、ハイドン自らが亡くなる際に演奏を希望したといわれるアダージョの美しさも活きてくるというもの。
 音楽評論家の安田和信氏が「古典派時代の聴衆が音楽から感じ取った熱狂と興奮を現代に蘇らせることにこそある」と評したように、わたしたちが忘れかけていたなにかを思い起こさせる力が彼らの演奏にはある。ピリオド・アプローチの最先端を突き進むコンビが生み出すたまらなく刺激的な音楽は、いままさに旬を迎えたといえるだろう。

録音:2006年5月8-9日、9月13-15日メーレンバッハ、ビュルガーハウス
98 268
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第7 集
ハイドン:交響曲集
 (1)第69番ハ長調Hob.Ⅰ-69「ラウドン」
 (2)第87番イ長調Hob.Ⅰ-87
 (3)第86番ニ長調Hob.Ⅰ-86
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクSO.

 “先鋭のアーノンクール”と“熱狂のバーンスタイン”とに学んだファイの手になるハイドンは面白くないわけがない。モダンのピッチによるノン・ヴィブラート奏法の弦、金管楽器のみピリオド楽器を採用という独自のスタイルから繰り出される音楽はいつ聴いても新鮮で刺激的。ティンパニも加わりパリ・セットのなかでももっとも編成が大きく華やかな響きで知られる86番ほか、シリーズ第7弾となるこのたび「パリ・セット」6曲すべてが揃う。

録音:(1)2006年3月22 & 23日 (2)2006年3月14 & 15日メーレンバッハ、ビュルガーハウス (3)2006年7月5 & 6日プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス

98 236
\2500
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第6 集
ハイドン:交響曲集
 第52番ハ短調Hob.Ⅰ-52 /
 第49番へ短調Hob.Ⅰ-49「ラ・パッシオーネ」 /
 第58番ヘ長調
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルク響

 いまもっとも尖がった音楽を聴かせるファイ。手兵ハイデルベルク響とのハイドン全集シリーズの最新アルバム、今回はいわゆる「疾風怒濤期」の3曲を収録。ことに短調で書かれた2曲における劇性に富む表現は出色。別名「受難」とタイトルされた、きわめて悲劇的な色彩の強い第49番。第2、4楽章での突き刺すような響きはオリジナル楽器のオケ以上に鮮烈。ハイドンなんてどれも退屈という向きにこそ、ぜひ一度聴いて頂きたい衝撃演奏。

録音:2005年1月25-26日バド・デュルクハイム、ナチュラルホルンアカデミー(52&58番)2005年3月17、18日ヒルシュベルク=ロイターシャウゼン、アルテ・ジナゴーゲ(49番)

98 619
(2CD)
\2500
ハイドン:
 「パリ交響曲集」全曲
 (1)交響曲第 82 番ハ長調 Hob.I-82「熊」
 (2)交響曲第 83 番ト短調 Hob.I-83「めんどり」
 (3)交響曲第 84 番変ホ長調 Hob.I-84
 (4)交響曲第 85 番変ロ長調 Hob.I-85「王妃」
 (5)交響曲第 86 番ニ長調 Hob.I-86
 (6)交響曲第 87 番イ長調 Hob.I-87
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
うれしいお買い得価格でのセット化!ファイ&ハイデルベルク響によるハイドンの「パリ交響曲集」全曲

(1)収録:2001 年メルレンバッハ・ビュルガーハウス ( デジタル・セッション )(26’49”)/(2)収録:2002 年ヴィースロッホ・パラティン ( デジタル・セッション )(23’36”)/(3)収録:2002 年ハイデルベルク=プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス ( デジタル ・セッション )(23’14”)/(4)収録:2002 年ハイデルベルク=プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス ( デジタル ・セッション )(24’39”)/(5)収録:2006 年ハイデルベルク=プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス ( デジタル・セッション )(26’23”) /(6)収録:2006 年メルレンバッハ・ビュルガーハウス ( デジタル・セッション )(24’22”)/DDD、ステレオ、149’03”

 鬼才ファイによるハイドンの交響曲全曲シリーズのうち、これまで 3 枚にまたがっていた「パリ・セット」全 6 曲をまとめた再編集盤。
 レコード芸術誌「海外盤 REVIEW」において、音楽学の安田和信氏が “特選盤” として絶賛する当シリーズ、安田氏いわく「『他人とは同じようにやりたくない』という意欲が剥き出しの演奏」は、あらためてこうした形で聴くと、ファイの強烈な個性=ハイドンの底知れぬ魅力に直結しているのがすごいところ。リアルに「交響曲の父ハイドン」という姿が実感されることでしょう。
 なお、このたびのセット化にあたり、ファイのハイドンを気になりつつも未体験の方にこそお手に取っていただきたいという願いを込めて、よりお求め易い価格でのご提供となっております。

98 407
\2300
ファイ&ハイデルベルク響/ハイドン交響曲全集シリーズ第4 集
 交響曲第39番 ト短調/
 同第34番 ニ短調/同第40番 へ長調/
 同第50番 ハ長調
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルク響

 ハイドンの1760年代から70年代の交響曲を4曲収録。同時期にニックネーム付きの交響曲が多数あるのに、あえて更の交響曲だけ取り上げているあたりにファイの意気込みが感じられる。いずれにしてもハイドンの傑作時期の作品、フェイのズバリと切り込む指揮が見事。

録音:2002年


 

HC 16027
(2CD)
\4000
音楽一家に生まれ学んだ女流ピアニストが
 ピアノの旧約聖書に挑む

  J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
アン=ヘレナ・シュリューター(ピアノ)
 録音:[CD1]2016年4月22〜24日、[CD2]2016年8月12〜14日/53’55’’、62’14’’

 ピアノの旧約聖書である『平均律』より、第1 巻全曲を収録したアルバムです。演奏している女流ピアニスト、アン=ヘレナ・シュリューターは、ピアノ教師の母とピアニストのカール=ハインツ・シュリューターを父に持ち、3 歳から両親にピアノを学び、4 歳の時に初めてステージで演奏しました。
 その後もウゴルスキ、グレムザーといった名教師らに学び、さまざまな影響を受けつつ自らの音楽を磨いたピアニストで、数々のコンクールに入賞、バッハの『フーガの技法』についての博士論文も書いています。
 

HC 16044
\2600
暗さをまとったプログラム。
 自作曲も聴かせるギタリストのデビュー・アルバム

  イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.27よりI、II
  カサド:無伴奏チェロ組曲よりI、III
  ボグダノヴィチ:6つのバルカンのミニアチュール
  アーノルド:ギターのための幻想曲 Op.107
  ヨナス・ハリル:
   アッシャー家のラプソディ〜
    フィリップ・グラスへのオマージュ
ヨナス・ハリル(ギター)
 録音:2015年8月24〜27日/43’00’’

 1983 年生まれのギタリスト、ヨナス・ハリルのデビュー盤となるソロ・アルバム。彼は作曲も学び、ギタートリオやチェロとのデュオを組んで活動するなど、ギター独奏のみならず幅広く活躍しています。
 このアルバムはすべて短調の作品で固めたこだわりのプログラムで、締めくくりには自作の『アッシャー家のラプソディ』を収録。エドガー・アラン・ポーの小説をフィリップ・グラスがオペラ化した『アッシャー家の崩壊』のモティーフが登場します。
 


HC 16087
\2600→\2390
ゼールが、ロマン派のフルート名曲を当時の楽器で演奏
 ライネッケ:フルート・ソナタ『ウンディーネ』 Op.167
 ベーム:シューベルトのワルツによる変奏曲 Op.21
 R.シュトラウス:序奏、主題と変奏曲
 ラインベルガー:フルートとピアノのためのラプソディ Op.27
 ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
ドロテア・ゼール(フルート)
クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)
 古楽器の名手ゼールが、ロマン派のフルート名曲を当時の楽器で演奏

 録音:2007年6月26〜28日/65’44’’

 ドロテア・ゼールは古楽奏者として、イングリッシュ・コンサート、エイジ・オブ・インライトゥメント、ハノーヴァー・バンド、ロンドン・バロック、ムジカ・アンティクヮ・ケルンといった名だたる古楽オーケストラで演奏、現在ミュンヘン・バロックゾリステンのリーダーを務めている名手です。
 今作ではロマン派の作品を収録しており、トラヴェルソではなくベーム式の近代フルート(1890 年頃製)を使用。伴奏は1870 年頃製のフォルテピアノ。ドップラーの有名曲『ハンガリー田園幻想曲』などを当時の楽器の音色でお聴き頂けます。
 
HC 16090
\2600
「AMERICAS」
 ヴィラ=ロボス:
  メロディア・センチメンタル、練習曲第7番、
  練習曲第8番、練習曲第12番
 バリオス:郷愁のショーロ
 ブローウェル:黒いデカメロン
 ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集
 タウナー:テイル・オブ・サヴェリオ
 バルデシオ:2月の月、アレグレ、トリステ、ヴィーヴォ
ホセ・フェルナンデス・バルデシオ(ギター)
 アメリカ大陸の音楽をギター1 本で果敢に表現。

 63’19’’

 優れた国際的ギタリストであるホセ・フェルナンデス・バルデシオによる、北から南までのアメリカ大陸音楽を俯瞰する作品集です。
 タンゴ、フォーク、ジャズ、アフロなどのリズムが用いられたクラシックギターの楽曲たちに加え、自作曲も披露。
 またヒナステラのピアノ曲『アルゼンチン舞曲集』は自らギター用にアレンジしており、楽器の限界に挑みながら魅力たっぷりに奏でてくれます。




SUPRAPHON

SU 4214
\2300
フィルハーモニア・オクテット結成10周年の記念アルバム
 ベートーヴェン、クライン、モーツァルトを収録。

  (1)ベートーヴェン:
    八重奏曲 変ホ長調 Op.103(1792)
  (2)ギデオン・クライン(1919-1945):
    ディヴェルティメント(1939-40)
  (3)モーツァルト:
    セレナーデ ハ短調 K.388/384a(1782)
フィルハーモニア・オクテット
 【ヴィレム・ヴェヴェルカ(オーボエ)、
  モニカ・ボウシュコヴァー(オーボエ)、
  ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(ファゴット)、
  マルチン・ペトラーク(ファゴット)、
  イルヴィン・ヴェニシュ(クラリネット)、
  カレル・ドーナル(クラリネット)、
  オンドジェイ・ブラヴェッツ(ホルン)、
  プジェミスル・ヴォイタ(ホルン)】
 ヴェヴェルカ、ヴォイタなど実力派が集結!フィルハーモニア・オクテット結成10 周年の記念アルバムはベートーヴェン、クライン、モーツァルトを収録。

 セッション録音:2016年1月20-22日/チェコ・ブレザレン福音教会(プラハ)/59’38”

 オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカ、ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェク、ホルンのプジェミスル・ヴォイタなど、実力派がメンバーに連ねるフィルハーモニア・オクテットが結成10 周年を記念としたディスクをリリースします。
 作品は管楽八重奏曲の必須レパートリーであるベートーヴェン、モーツァルトに加え、チェコの作曲家、ギデオン・クラインのディヴェルティメントも収録しました。
 1919 年モラヴィア地方のプシェロフに生まれたユダヤ系の作曲家、ピアニストだったクラインは、10 歳にして作曲を開始。1938 年にはプラハに出てピアニストとして演奏家デビューを果たすなど、若くして才を発揮しました。しかし、当時のチェコではユダヤ人は厳しい制約下に置かれることとなり、自身の作品の演奏機会も奪われてしまいます。その後強制収容所へ送致され、1945 年1 月27 日、20 代半ばで歿した悲劇の作曲家です。1938-39 年に作曲されたディヴェルティメントはクラインが20 歳に書きあげた作品。苦悩と悲哀に満ちたクラインの代表作の一つです。
 オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカは1978 年プラハ生まれ。プラハ音楽院で学びフランス人オーボエ奏者ジャン=ルイ・カペツァリ氏に師事し、2003年日本で開催された国際オーボエ・コンクールで1 位を獲得した逸材です。
 ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェクは、2004 年のメルボルン国際ダブル・リード・ソサエティ国際コンクール、2005 年のロッズの国際コンクールと相次いで優勝を飾ったことで一躍注目されている演奏者です。
 ホルンのプジェミスル・ヴォイタは、2010 年ミュンヘン国際コンクールにて1 位、聴衆賞、新作演奏賞、オーケストラからの特別賞を総なめにした俊英です。




GLOSSA



GCD 922904
\2500→\2290
女王たち 〜 ヘンデル:オペラ・アリア集
 ヘンデル:
  小舟は海に戯れる(歌劇《ロターリオ》より)/
  もしあなたの安らぎを邪魔するなら(歌劇《ポーロ》より)/
  No che servire altrui、
   裏切り者, 裏切り者(歌劇《ベレニーチェ》より)/
  序曲、この胸に息のある限り、Tu la mia stella sei、
  難破した船が嵐から、何ということ?おお神よ!/
  神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら
   (歌劇《ジューリオ・チェーザレ》より)/
  第3幕のシンフォニア、荒れ狂う海の中に在っても
   (歌劇 《シピオーネ》 より)/
  ああ私の心よ, お前は侮られた!(歌劇《アルチーナ》より)/
  あふれだす急流は(歌劇《ジュスティーノ》より)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
ファビオ・チョフィーニ(指揮、チェンバロ)
アッカデミア・ヘルマンス
 イタリアの情熱の歌姫インヴェルニッツィ!ヘンデルのオペラ・アリア集を歌う!

 イタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィの最新録音は、「Queens」と題された、ヘンデルのオペラ・アリア集!
 これまで、18世紀のソプラノ歌手"ファウスティーナ・ボルドーニ"やカストラートの"ドメニコ・ジッツィ"が歌ってきた作品を現代に再現するなど、秀逸なプログラムと優れた歌声で評価されてきたインヴェルニッツィ。今作では、当時の優れた二人のソプラノ歌手、フランチェスカ・クッツォーニとアンナ・マリア・ストラーダが初演してきたアリアを現代の歌姫が歌います。
 また、インヴェルニッツィはファビオ・ボニッツォーニ指揮ラ・リゾナンサとの共演でもヘンデルの二重唱やカンタータを度々録音しているだけに、これが待望のアリア集となります。
 アッカデミア・ヘルマンスは、アンサンブル・アウローラのメンバーとしても参加してきたイタリアの鍵盤楽器奏者ファビオ・チョフィーニが創設し、クチネッリ劇場のレジデント・オーケストラを務めるピリオド・オーケストラ。

 録音:2016年4月23日−26日、ソロメーオ(クチネッリ劇場/イタリア)







SIGNUM CLASSICS


SIGCD 474
\2400
聖母と幼子 〜
 ボールドウィン・パートブックからの音楽Vol.2

  タリス:喜べ栄光ある神の御母
  タヴァナー:キリストのいと聖なる御母
  ホワイト:御身は全てに美しく
  タリス:マニフィカト、主の御母の奇跡を見よ
  ホワイト:天の女王
  フェアファックス:幸あれ、父なる神の娘
  シェパード:御言葉は肉となり
コントラプンクトゥス
オーウェン・リース(指揮)
 英国古楽界の名歌手たちが集う!コントラプンクトゥス最新盤!

 名匠オーウェン・リースが結成したイギリスの古楽コンソート、コントラプンクトゥスのイギリス・ルネサンス音楽集。
 ウィンザー城セント・ジョージ・チャペルの聖歌隊で活躍していたジョン・ボールドウィンが編慕したパートブックに収められている、聖母マリアにまつわる聖歌を歌う。
 コントラプンクトゥスは、ガーディナーからの信頼も厚いエスター・ブラジル、マリアン・コンソートのリーダー、ロリー・マクリーリー、タリス・スコラーズやカージナルズ・ミュージック、ポリフォニーなどで活躍する名ソプラノ、エイミー・ハワースなどが参加するヴォーカル・コンソート。
 オックスフォード大学のヴォーカル・コンソート・イン・レジデンスに任命され、2014年、2015年には英グラモフォン賞古楽部門賞にノミネートされるなど、合唱大国イギリスにおいて急速に評価を高めている要注目のアンサンブルである。

 ※録音:2016年4月19日−20日、セント・マイケル教会(オックスフォード、イギリス)



 

SIGCD 465
\2400
アンセム 〜 イギリスの賛歌と合唱作品集
 ヘンデル:司祭ザドク HWV.258/
 ベイントン:われは新しき天を見たり/
 エルガー:アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.2-1/
 ヴォーン・ウィリアムズ:御身の住まいは/
 ブリテン:ユビラーテ・デオ/
 ヴォーン・ウィリアムズ:古の詩篇100番の旋律/
 パリー:我が魂のあるところは/
 エルガー:主に捧げよ Op.74/
 ホルスト:詩篇148番 H.117/
 ウェスレー:あなたを信じる者を真の平和のうちに/
 スタイナー:神はかくもこの世を愛したもうた/
 マクミラン:新しい歌/
 ウォルフォード・デイヴィス:神が我が頭に/
 フィンジ:神は昇られる/
 ダヴ:プレイアデスを創り/
 パリー:アイ・ワズ・グラッド
ハダースフィールド・コーラル・ソサエティ
エイダン・オリヴァー(指揮)
トーマス・トロッター(オルガン)
 1836年に創設されたイギリスの合唱団、ハダースフィールド・コーラル・ソサエティが歌う、英国の偉大なる賛歌と合唱作品の数々。
 その長き歴史の中で、ヴォーン=ウィリアムズやウォルトン、ピッカードなどの大作曲家たちに作品を委嘱するなど、イギリスの合唱音楽の発展に寄与した功績も大きい。

 2016年6月3日−5日の録音。



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NAXOS



8.504048
(4CD)
\2500
ロッシーニ:序曲全集 BOX
 第1集・・・8.570933
  1.歌劇「泥棒かささぎ」序曲
  2.歌劇「セミラーミデ」序曲
  3.歌劇「イギリスの女王エリザベッタ」序曲
   (歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲)
  4.歌劇「オテッロ」序曲
  5.歌劇「コリントの包囲」序曲
  6.シンフォニア ニ長調「コンヴェンテッロ」
  7.歌劇「エルミオーネ」序曲
   プラハ・フィルハーモニック合唱団…7
   プラハ・シンフォニアクリスティアン・ベンダ(指揮)
    録音 2011年9月5-6日チェコ プラハ,Kulturni Dum Barikadniku
 第2集・・・8.570934
  1.歌劇「ウィリアム・テル」序曲
  2.歌劇「エドゥアルドとクリスティーナ」序曲
  3.歌劇「幸運な間違い」序曲
  4.歌劇「絹のはしご」序曲
  5.歌劇「デメートリオとポリビオ」序曲
  6.歌劇「ブルスキーノ氏」序曲
  7.シンフォニア ニ長調「ボローニャ」
  8.歌劇「シジスモンド」序曲
   プラハ・シンフォニアクリスティアン・ベンダ(指揮)
    録音2011年9月5-6日 チェコ プラハ Kulturni dum Barikadniku…1.3-7
     2012年5月30.31日 チェコ プラハ Produkcni dum Vzlet…2.8
 第3集・・・8.570935
  1.歌劇「マオメット2世」序曲(1822年 ヴェニス版)
  2.歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
  3.歌劇「チェネレントラ」序曲
  4.コントラバスのオブリガード付き「大序曲」
  5.歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン または美女と鉄の心」序曲
  6.歌劇「婚約手形」序曲
  7.歌劇「タンクレディ」序曲
   プラハ・シンフォニアクリスティアン・ベンダ(指揮)
   録音2011年9月5-6日 チェコ プラハ Kulturni dum Barikadniku…2-3
    2012年5月30-31日 プラハ at Produkcni dum Vzlet…1.4-7
 第4集・・・8.572735
  1.歌劇「セヴィリャの理髪師」-序曲
  2.歌劇「イタリアのトルコ人」-序曲
  3.シンフォニア 変ホ長調
  4.歌劇「リッチャルドとゾライデ」-第1幕 序曲
  5.歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」-第1幕 シンフォニア
  6.歌劇「アルミーダ」-第1幕 シンフォニア
  7.歌劇「オリー伯爵」-第1幕 序奏
  8.歌劇「ビアンカとファッリエーロ」-シンフォニア
   プラハ・シンフォニアクリスティアン・ベンダ(指揮)
   録音 チェコ プラハ2011年9月5-6日 Kulturni Dum Barikadniku…1
   2012年5月30-31日 Produkcni dum Vzlet…2-8

 ロッシーニの時代における歌劇の“序曲”はこれから始まる壮大な歌物語の前哨戦であり、また時にはざわつく観客たちを静かにさせる目的を持ったものでした。
 ただ、ロッシーニはあまり“序曲”に重きを置いてはいなかったようで、作品によっては使い回しをしたり(例えば、あの有名な《セヴィリアの理髪師》の序曲は《イギリスの女王エリザベッタ》の序曲の使いまわし)と、必ずしも劇本編の内容に沿ったものではありません。
 しかし、そのどれもがコミカルな要素と軽快なリズムを持つ多彩な曲であり、オーケストラの用法も色彩豊かで、ストーリーが目に浮かぶかのような雄弁な音楽です。
 ベンダ指揮、プラハ・シンフォニアによるこの4枚組BOXは、演奏の素晴らしさにより“American Record Guide”をはじめとした音楽誌で高く評価されました。
 


8.559790
\1100
オルソップ指揮&ボルティモア響
 バーンスタイン(1918-1990):

 交響曲 第1番「エレミア」(1942)
  1.第1楽章:予言
  2.第2楽章:冒涜
  3.第3楽章:哀歌
 交響曲 第2番「不安の時代」
  4.第1部:プロローグ Lento moderato -
  5.第1部:7つの時代-第1変奏 L'istesso tempo -
  6.第1部:7つの時代-第2変奏 Poco piu mosso -
  7.第1部:7つの時代-第3変奏 Largamente, ma mosso -
  8.第1部:7つの時代-第4変奏 Piu mosso -
  9.第1部:7つの時代-第5変奏 -
 10.第1部:7つの時代-第6変奏 Poco meno mosso -
 11.第1部:7つの時代-第7変奏 L'istesso tempo -
 12.第1部:7つの段階-第8変奏 Molto moderato, ma movendo -
 13.第1部:7つの段階-第9変奏 Piu mosso [tempo di valse] -
 14.第1部:7つの段階-第10変奏 Piu mosso -
 15.第1部:7つの段階-第11変奏 L'istesso tempo -
 16.第1部:7つの段階-第12変奏 Poco piu vivace -
 17.第1部:7つの段階-第13変奏 L'istesso tempo -
 18.第1部:7つの段階-第14変奏 L'istesso tempo [poco piu vivace]
 19.第2部:挽歌 Largo -
 20.第2部:仮面舞踏会 Extremely fast -
 21.第2部:エピローグ L’istesso tempo
ジェニファー・ジョンソン・カーノ(メゾ・ソプラノ)・・・3
ジャン=イヴ・ティボーテ(ピアノ)・・・4-21
ボルティモア交響楽団
マリン・オルソップ(指揮)

 指揮者としてハイドンからマーラーまでを自在に演奏し、優れた解釈を聴かせた“作曲家”バーンスタインは、他の20世紀の作曲家たちに比べ、交響曲の仕組みを深く理解していたと想像できます。
 しかし、そのバーンスタイン本人の交響曲は、どれも伝統の枠組みにはまることはありませんでした。「私はこれまでずっと“時代の危機”と“信仰の危機”から生まれる苦難について作品を書いてきた」と1977年に彼自身が語ったように、交響曲第1番「エレミア」はエルサレムの破壊に苦しむ民の嘆きを描くために「エレミアの哀歌」からテキストを採った意欲的な作品で、1939年から1942年に作曲され、1944年に初演され大評判となりました。W.H.オーデンの同名の詩に触発された第2番「不安の時代」は1947年から1948年の作品で、作品自体は声楽を使わず、ピアノ独奏を伴うという変則的な曲。ニューヨークに住む4人の孤独な心が描かれた大胆な構成と、時にはジャズのイディオムも感じられる独創的な交響曲です。

 録音 The Joseph Meyerhoff Symphony Hall,Baltimore,Maryland, USA ライヴ収録 2014年11月21-23日・・・1-3 2013年9月27-28日・・・4-21
 


8.573666
\1100
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ協奏曲 第1番&第2番

 ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.35
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:Lento
  3.第3楽章:Moderato -
  4.第4楽章:Allegro con brio
 5.弦楽四重奏曲 第2番 イ長調 Op.68-第3楽章 ワルツ
  (ボリス・ギルトブルクによるピアノ編)
 ピアノ協奏曲 第2番 へ長調 Op.102
  6.第1楽章:Allegro
  7.第2楽章:Andante
  8.第3楽章:Allegro
 弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
  (ボリス・ギルトブルクによるピアノ編)
  9.第1楽章:Largo -
  10.第2楽章:Allegro molto -
  11.第3楽章:Allegretto -
  12.第4楽章:Largo -
  13.第5楽章:Largo
    5.9-13…世界初録音
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
リーズ・オーウェン(トランペット)…1-4
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管…1-4.6-8
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)…1-4.6-8

 およそ30年のブランクを経て書かれたショスタコーヴィチの2つのピアノ協奏曲。1933年に作曲された第1番はトランペットがピアノと同等に活躍する「二重協奏曲」であり、もともとトランペット協奏曲としてかかれた後、ピアノ・パートを書き加え、全体のバランスを取ったという成立経緯があります。また自作や他人の作品からの引用も多く、全体的には同時期に書かれた「ムツェンスク郡のマクベス夫人」と雰囲気が似ています。ピアノとトランペットは時に対立しながらも、第2楽章では美しく陰鬱なワルツを歌い上げます。第2番は1957年の作曲で、彼の息子マクシムのピアノ練習用として書かれました。
 第3楽章の「ハノン(代表的なピアノの練習曲)」の引用が有名ですが、この曲も第2楽章に美しいワルツが置かれており、ギルトブルグはこれを意識し、“ワルツの作曲家”としてのショスタコーヴィチに焦点を当てることを目論みました。そして彼自身が「弦楽四重奏曲」第8番の第4楽章と、第2番の第3楽章をピアノ独奏に編曲し、そのの繊細なリズムの揺れを表現しています。協奏曲での華麗なタッチとともに、こちらの編曲の妙もお楽しみください。
 なお、このアルバムのブックレットの詳細な楽曲解説はギルトブルグ自身が執筆しています(英語のみ)

 録音:2016年1月21.22.25日 Philharmonic Hall, Liverpool, UK…1-4.6-8 2016年1月16日 Concert Hall, Wyastone Leys, Monmouth…5.9-13
 


8.573545
\1100
スラットキン(指揮)&リヨン国立管弦楽団
 ラヴェル(1875-1937):管弦楽作品集 第4集

 バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(1909-1912)
  第1部
   1.序奏
   2.宗教的な踊り
   3.若い少女の踊り-若者の踊り-全員の踊り
   4.ダフニスのアプローチ
   5.ドルコンのグロテスクな踊り
   6.ダフニスの優しく軽やかな踊り
   7.リュセイオンの踊り-クロエの拉致
   8.夜想曲
   9.ニンフのゆっくりとした神秘的な踊り
  第2部
   10.間奏曲
   11.戦いの踊り
   12.クロエの哀願の踊り
  第3部
  13.夜明け
  14.パントマイム
  15.全員の踊り
  16.鏡-海原の小舟(1904-05/1906年管弦楽編)
スピリット(合唱指揮…ニコル・コルティ)…1.2.6.10.11.12.13.15
リヨン国立管弦楽団
レナード・スラットキン(指揮)

 1909年、セルゲイ・ディアギレフ主宰の“バレエ・リュス”の依頼を受けてラヴェルが作曲したのが、レスボス島を舞台にした古典的なグレコローマン(ギリシャ・ローマ風の意味)のラヴ・ストーリーである「ダフニスとクロエ」です。ラヴェルはこの作品を「巨大な音楽のフレスコ画」と呼び、情熱的な音楽、色彩的な管弦楽法を用いて瑞々しい作品に仕立て上げました。この作品のアイデアは、バレエ団の振付師であったフォーキンからもたらされたものですが、上演の際、様々な案件でフォーキンとディアギレフが対立、そのまま決裂し、この作品自体も同時期に上演された「牧神の午後」でのニジンスキーのエロティックな所作によって起こったスキャンダルに隠れ、一時は表舞台から姿を消してしまったのです。
 しかし、その音楽はバレエがなくとも充分に聞き応えのあるもので、現在は、バレエとしてよりも、演奏会のプログラムとして多くの人に愛好されています。余白に収録された「海原の小舟」はピアノ曲からのラヴェル自身の編曲で、絶え間なく変化する海の気分を描写しています。

 録音 Auditorium de Lyon, France 2015年1月10-13日…1-15 2011年9月6日…16


8.660390

\1100
ハンス・グラーフ&ヒューストン交響楽団
 ベルク(1885-1935):歌劇《ヴォツェック》3幕(1917-1922)

  ゲオルク・ビューヒナーの「ヴォイツェック」原作
ヒューストン交響楽団
ハンス・グラーフ(指揮)
ヒューストン・グランド・オペラ児童合唱団のメンバー(合唱指揮・・・カレン・リーヴズ)
ライス大学、シェパード音楽学校の生徒たちと同窓生たちによる合唱
ヴォツェック:貧しい一兵卒・・・ローマン・トレーケル(バリトン)
マリー・・・アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)
大尉:ヴォツェックの上官・・・マーク・モロモット(テノール)
医者・・・ナタン・ベルク(バス・バリトン)
鼓手長:マリーの愛人・・・ゴードン・ギーツ(テノール)
アンドレス:ヴォツェックの同僚、友人・・・ロバート・マックパーソン(テノール)
マルグレート:マリーの隣人・・・カテリーネ・チーシンスキ(メゾ・ソプラノ)
徒弟職人1・・・カルヴァン・グリフィン(バス・バリトン)
徒弟職人2・・・ザムエル・シュルツ(バリトン)
白痴・・・ブレントン・ライアン(テノール) 他

 1820年頃のドイツの小さな町。ここに住む小心者の兵士ヴォツェックが、彼の内縁の妻マリーと鼓手長の不義を知り、口論の末に彼女を刺し、自身も沼にはまり溺れ死ぬという実際に起きた事件を元にした悲惨な物語「ヴォツェック」。
 それまでの後期ロマン派の歌劇とは全く違い、厳密に構成された台本と、無調を取り入れた各場の音楽が絡み合った斬新で革新的な作品は、20世紀の最高傑作として評価されています。
 そして作品の持つメッセージはいつの時代にも変わることがありません。このヒューストンでの上演は、日本でも人気の高いバリトン、トレーケルが温かみのある響きを駆使しながらも、主人公ヴォツェックの絶望と狂気を余すことなく歌い上げています。ワーグナーを得意とするシュヴァネヴィルムスのマリーも的確な配役です。
 ハンス・グラーフ率いるヒューストン交響楽団の美しく厚みのある響きも、演奏の完成度を高めています。

 2013年3月1.2日 ライヴ録音 Jesse H. Jones Hall for the Performing Arts, Houston, Texas,USA
 


8.579010
\1100
「セントラル愛知交響楽団」登場!
 ヒンデミット(1895-1963):クラリネット協奏曲

  1.第1楽章:Ziemlich schnell
  2.第2楽章:Ostinato ? Schnell
  3.第3楽章:Ruhig
  4.第4楽章:Heiter
 ヤン・ヴァンデルロースト(1956-):クラリネット協奏曲
  5.第1楽章:Doloroso e contemplativo
  6.第2楽章:Giocoso e con bravura
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  7.ロマンス 変ホ長調(クラリネットと管弦楽版)

   5-6・・・世界初録音
エディ・ヴァノオーストハーゼ(クラリネット)
セントラル愛知交響楽団
セルジオ・ロサレス(指揮)
 名古屋市に本拠を置くオーケストラ「セントラル愛知交響楽団」と、ベルギー生まれのクラリネット奏者、エディ・ヴァノオーストハーゼの共演による3曲の協奏的作品集。
 ヒンデミットの「クラリネット協奏曲」は1947年、ベニー・グッドマンの委嘱によって書かれた曲。1950年にグッドマンによって初演(共演はフィラデルフィア管弦楽団、オーマンディ指揮)された、ヒンデミット独自のハーモニーと新古典派の形式を持つ遊び心溢れる作品です。
 ヴァンデルローストの協奏曲は作曲家の親しい友人でもあるヴァノオーストハーゼの委嘱作。今回の演奏は日本初演であるとともに、世界初録音となりました。
 クラリネットの表現力を極限まで求めた技巧的で繊細な作品です。リヒャルト・シュトラウスが15歳の時に作曲した「ロマンス」は伝統的なスタイルを用いた美しい作品。当初はOp.27が付されるほど(この作品目録は後に破棄されてしまった)学生時代の彼にとって大切な作品でした。

 録音 2015年6月8-10日、愛知 碧南市芸術文化ホール
 

8.573557
\1100
リスト(1811-1886):ピアノ作品全集 第44集 声楽曲トランスクリプション集
 1.リスト:私を愛してくれた人 S533/R203
 2.グラーフ・レオ・フェステティクス(1800-1884):
  スペイン風セレナード-メロディ S487/R161
 3.リスト:ノンネンヴェルトの僧房「エレジー」第1稿 S534/i
 4.ショパン(1810-1849):ポーランドの歌より
  「わが喜び-夜想曲」第2稿 S480/5bis/R145/5
 5.ヴィエリゴールスキー(1788-1856):過去-ロマンス 第1稿 S577i/R291
 6.エグレッシ(1814-1851)/エクレル(1810-1893):訓辞-ハンガリー賛歌 S486/R158
 7.リスト:ノンネンヴェルトの僧房 第2稿 S534ii [R618a]
 8.ザクセン=コーブルク=ゴータ公エルンスト2世:ゴータの王侯の棺桶島 S485b
 9.リスト:ヘルダーリンの頌歌「盲目の歌人」S546/R216
 10.リスト:君を愛す S542a/R211a
 11.リスト:ノンネンヴェルトの僧房 第3稿 S167/R64/2
 12.リスト:忘れられたロマンス(短い下書き) S527bis/R66b
 13.リスト:ハンガリー王の歌 S544/R215
 14.リスト:忘れられたロマンス S527/R66b
 15.リスト:ノンネンヴェルトの僧房 第4稿 S534/R213
ジョエル・ヘイスティングス(ピアノ)

 リストのピアノ曲全集第44集は「声楽曲のトランスクリプション」集。リストが残した膨大なピアノ曲の中でも、とりわけ異彩を放つのが一連の編曲物であり、このアルバムでも、同時代の作曲家の歌曲と、リスト自身の歌曲をピアノ用に編曲した興味深い作品を聞くことができます。リスト自身の曲と、1曲だけ含まれたショパンの作品以外は、原作の作曲家名すら知られておらず、この編曲によって後世に名が残った人もいるという貴重な作品集。共感に溢れた「ハンガリー賛歌」(トラック6)での荘厳な響きは、ハンガリー生まれのリストの心意気の表明です。またショパンの作品「わが喜び」(トラック4)は、すでにリリースされている「ポーランドの歌」(8.553656)の第5曲とは違うヴァージョンというのも面白いところです。リスト自身の作品の中では「ノンネンヴェルトの僧房」の4つの異稿版が聴きもの。お気に入りの作品には何度も手を加えたリストならではの、作品の微妙な違いを聞き分けるのも面白いでしょう。この録音の4ヵ月後にこの世を去ってしまったカナダ人ピアニスト、ジョエル・ヘイスティングスの追悼盤です。

 録音 2016年1月4-5日St Peter’s Anglican Church, Tallahassee, Florida, USA
 

8.559746
\1100
スーザ(1854-1932):吹奏楽のための作品集 第16集
 1.アイルランドのドラゴン-サーカス・ギャロップ(1915)
 2.私は夏のための計画を作った(1907)
 3.喜歌劇「シャーラタン」より(1898)
 4.プッシング・オン(1918)
 5.チロルの歌(1880頃-1882)
 6.アイルランドのドラゴン-序曲
 7.星条旗(スーザ/ダムロッシュ編)(1918)
 8.行進曲「家路」(1885頃)
 9.行進曲「職を求めて」(1879)
 10.結婚行進曲(1918)
 11.行進曲「時の勝利」
  1.5.6.8・・・世界初録音
コルネット・ソロ・・・ジョン・カーフス上級曹長・・・2.5
コルネット・ソロ・・・モニク・ド・ローイ三等軍曹
クラリネット・ソロ・・・フォンス・クレスマン一等准尉・・・5
オランダ王立海軍軍楽隊
キース・ブライオン(指揮)

 100曲を超えるマーチやオペレッタを作曲した「マーチ王」スーザの第16集です。
 26歳でアメリカ海兵隊バンドの指揮者になったスーザは、1892年に自身の楽団を結成、全米各地からハワイ、南アフリカなどに演奏旅行し、最初の7年で3500回ものコンサートを開催したといわれています。
 また、当時は飛行機がなかったため、旅行は電車と船を用いるほかなく、その移動距離はほぼ40年で100万マイル以上を記録したほどの人気がありました。
 この第16集には行進曲の他に、成功したオペレッタ「アイルランドのドラゴン」からのギャロップと序曲、同じく叙情的なオペレッタ「シャーラタン」からの音楽も含まれています。
 キース・ブライオンは、第15集と同じくオダンラ王立海軍軍楽隊を率いて、華麗な演奏を繰り広げています。
 

8.573547
\1100
カタロニアの吹奏楽作品集
 1.マヌエル・オルトラ(1922-2015):交響詩「焚き火」
  (ホルディ・レオンによるシンフォニック・バンド編)(1921/1933)
 ユリ・ガレタ(1875-1925):組曲「エンポールダネサ」
  (シンフォニック・バンド編)(1986)
  2.第1曲:序曲
  3.第2曲:サルダーナ
  4.第3曲:スケルツォ
  5.第4曲:終曲
 ホアン・ルイス・モラレーダ(1943-):交響組曲「ティラン・ロ・ブラン」
  (シンフォニック・バンド編)(1986)
   6.第1曲:イングランド王の結婚式
   7.第2曲:トルコ皇帝の敗北と死
   8.第3曲:ティランの婚約とクリムゾン
   9.第4曲:偉大な勝利への踊りと式典
    ※全て世界初録音
バルセロナ・シンフォニック・バンド
サルバドール・ブロトンス(指揮)

 スペインの自治州カタロニアで活躍する「バルセロナ・シンフォニック・バンド(バルセロナ市立吹奏楽団)」は1886年の創設以来、100年間に渡り、カタロニアの音楽の歴史と共に進化し、交響楽団が設立される以前から、この都市の音楽の普及に貢献してきました。
 年々レパートリーは拡大し、地元の作曲家たちの書いた交響曲の多くも、吹奏楽に編曲された形で初演されています。
 このアルバムは3曲の世界初演となる作品を収録、どれもが20世紀のカタロニア音楽の代表的なサンプルであり、この地の伝統楽器も含んだ特徴的な響きも楽しむことができます。
 カタロニアの中世風景を反映させたオルトラの「焚き火」、ガレタの作品は、本来なら民族楽器のフラビオルを使うはずだったのですが、当時の楽団にはこの楽器がなく、とりあえずはピッコロで代用し初演を果たしました。
 この録音では、もちろんフラビオルが使われています。楽団員としても活躍したモラレーダの組曲は、中世の騎士の物語を描いた華やかで壮大な作品。2008年から楽団の常任指揮者を務めているブロトンスの演奏です。
 


8.573687
\1100
デュビュニョン(1968-):神秘交響曲 Op.30 他
 神秘交響曲 Op.30(抜粋)(2001-02)
  1.X:運命の輪
  2.XI:力
  3.XVI:神の家(塔)
  4.XVII:星
  5.0:愚者
 三部作 Op.23(1999)
  6.この人をみよ
  7.砂漠
  8.ドワーフ
 サリナスの夢 Op.36(2003)
  9.無気力
  10.第1の夢:庭
  11.第2の夢:オアシス
  12.第3の夢:ラギューヌ
  13.目覚め
    6-8.9-13…世界初録音
ノラ・グビシュ(メゾ・ソプラノ)…9-13
トーマ・ドリエ(バリトン)…6-8
フランス国立管弦楽団…1-5.9-13
フランス国立管弦楽団のソリストたち…6-8
ローラン・プティジラール(指揮)…1-5
デボラ・ウォルドマン(指揮)…6-8
ファビアン・ゲーベル(指揮)…9-13

 リシャール・デュビュニョンはローザンヌ生まれの作曲家。80曲以上の作品が世界中で演奏され、2014年にスイスの「Swiss Prix Culturel Vaudois」を獲得するなど高く評価されています。
 ニューヨーク・タイムズ紙が“現代的感覚に牽引された遊び心”と評するなど、彼の作品はとてもユニークで、ドイツ音楽の複雑な構造と、メシアンにも似たカラフルなオーケストレーションは、同時代の作曲家の作品の中でも異彩を放つものです。
 アルバムの冒頭に置かれた「神秘交響曲」は各楽章にタロットカードのシンボルの名が付けられた寓意的な作品で、カードに用いられた色が楽器群に反映され、またカードの番号がリズムパターン、音符の長さに関係するなど、様々な仕掛けが施されています。
 全曲を演奏しても良いし、このアルバムのように無作為に選曲してもよいという作曲家自身の指定があります。
 フランスの小説家エーメとコラボレーションした「三部作」、「サリナスの夢」はどちらも革新的なオーケストレーションが用いられ、また劇的な内容を持っています。

 録音2001年12月5日 Salle Olivier Messiaen, Radio France…1-52008年4月5日 Salle Olivier Messiaen, Radio France…6-8 ライブ収録2009年5月14日 Theatre des Champs-Elysees, Paris…9-13 ライブ収録
 

8.573599
\1100
マクスウェル・デイヴィス:ヴァイオリンのための作品集
 1.独奏ヴァイオリンのためのソナタ・・・
   ドゥッチョ・チェカンティに捧げる(2013)
 2.2台のフィドルのための踊り(ヴァイオリンとピアノ編)(1978/1988)
 3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(2008)
 4.ピアノ三重奏曲「遠き島への旅」(2002)
   1.2.3・・・世界初録音
ドゥッチョ・チェカンティ(ヴァイオリン)
ヴィットーリオ・チェカンティ(チェロ)・・・4
マッテオ・フォッシ(ピアノ)・・・2.4
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)・・・3
 2016年3月にこの世を去った作曲家、マクスウェル・デイヴィスの最後の作品を含む「ヴァイオリンのための作品集」。
 彼が愛したオークニー諸島の風景を映した「遠き島への旅」を始め、3曲が21世紀になってから作曲された作品です。
 晩年のデイヴィスの作品を精力的に演奏し、彼の作品の普及に貢献したヴァイオリニスト、ドゥッチョ・チェカンティに捧げられた「ソナタ」は20分ほどの長大な作品。時折牧歌的な雰囲気に満たされますが、曲全体は緊迫感に満ちた難解な構成になっており、最晩年のデイヴィスの音楽観が反映された見事なものとなっています。比較的初期に書かれた「2台のフィドルのための踊り」は子供のためのオペラの挿入曲。フィドルの素朴な響きは、ヴァイオリンで奏しても変わることがありません。“古代ローマを想像で散策する”というヴァイオリン・ソナタは、様々な場面を音で巡る幻想曲。全て、デイヴィスの良き理解者チェカンティによる演奏です。

 録音2016年3月10日 Museo di Santa Croce, Umbertide, Perugia,Italy・・・12016年2月25日 Torri dell’Acqua, Budrio, Bologna, Italy・・・2.42009年5月29日 72° Festival del Maggio Musicale Fiorentinoin the Teatro Goldoni, Firenze, Italy・・・3 ライブ収録
 

8.573678
\1100
グエッラの写本 第4集
 1.作者不詳:なんと甘い歌
 2.イダルゴ(1614-1685):キューピッドは何を望みますか?
 3.作者不詳:うつくしきキジバト
 4.作者不詳:抱き続ける彼
 5.イダルゴ:あなたは無駄に戦いますか?
 6.マリン(1619頃-1699):フィリス、それは恐れなくてはならない
 7.イダルゴ:あ、はい。あ、いいえ。
 8.作者不詳:私の悲しみを明らかにすれば
 9.作者不詳:公平なニーサ、罪は我がために
 10.作者不詳:理由などない
 11.マリン:暗き山から
 12.マリン:彼らは彼女が雪のようだと言った
 13.イダルゴ:花の野原で
 14.作者不詳:真珠の目覚め
 15.マリン:心よ、あなた自身にとらわれて
 16.ガラン:私はあなたの嘆きに捧げる
 17.作者不詳:歌え、小鳥よ
 18.イダルゴ:あなたの光を抑えて
 19.ナバス(1647-1719):テンテ、シクエス、エスパーラ
 20.作者不詳:ニーサ、あなたは知っている
メルセデス・フェルナンデス(ソプラノ)・・・1.3.5.7.9.11.13.15.17.18
フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)・・・2.4.6.8.10.12.14.16.18
イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(ソプラノ)・・・19.20
マヌエル・ビラス(スパニッシュ・バロック・ハープ)
アルス・アトランティカ

 17世紀後半にマドリッドで編纂された“グエッラの写本”。これは17世紀のスペイン王宮を中心に流行していた世俗歌曲のアンソロジーで、礼拝堂の書記を務めていたミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)によって編纂された写本を、1998年に2人の音楽学者トレントとアルバレスが発見、公表したものです。
 愛、美を賛美したこれらの歌、ほとんどが作曲者不祥ですが、中には17世紀スペインで活躍したファン・イダルゴとホセ・マリンの作品も含まれます。
 楽譜はとてもシンプルで、演奏にはかなりの自由度があり、演奏者たちの創意工夫が試されますが、何より、スペインのバロック・ハープ「arpa de dos ordenes(ダブル・ハープ)」を用いることが理想的であるとされ、このアルバムでもその典雅な音色が素朴な歌に花を添えています。
 この第4集には、恐らく当時の歌の中で最も知られていたマリンの「Corazon que enprision-心よ、あなた自身にとらわれて(トラック15)が含まれています。
 こちらはスペインの音楽の歴史を辿る重要な曲集の第4集です。
 
 第1集・・・8.570135第2集・・・8.572876第3集・・・8.573312
 


8.573748
\1100
20世紀のイタリア音楽集
 カゼッラ(1883-1947):
  フルヴィアのためのディヴェルティメント Op.64(1940)
 ドナトーニ(1927-2000):
  室内オーケストラのための音楽(1954-1955)
 ゲディーニ(1892-1965):
  フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと
   弦楽合奏のための合奏協奏曲 ヘ長調(1927)
 マリピエロ(1882-1973):
  3つの小オーケストラのためのスタディ「東洋の印象」(1920)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
ダミアン・イオリオ(指揮)

 19世紀後半のトリノでは、イタリア全土の交響楽団に先駆けて「Concerti popolari(ポピュラー・コンサート)」が開催されるなど、当時全盛だった歌劇の人気に隠れてしまった“器楽曲の人気”を取り戻すための活動が行われていました。
 その流れに乗ったカゼッラ、マリピエロら何人かの作曲家たちによって1923年に「イタリア新音楽協会」が設立され、次々と新しい器楽曲が生まれることとなります。
 このアルバムには、色彩豊かで対照的な性格を持つ小規模な作品を4曲収録。カゼッラの「ディヴェルティメント」は彼の幼い娘フルヴィアのために書かれた曲で、古典的で親しみやすい曲想が溢れた楽しい作品です。
 カゼッラの友人、マリピエロの作品は、タイトルの通り、神秘的な雰囲気を持つ小品。ドナトーニの曲は、シェーンベルクを少し新古典派よりにしたような作風で、ちょっぴりユーモラスな面も持っています。
 ゲディーニの「合奏協奏曲」は完全にバッハ、ベートーヴェンへのオマージュであり、古典的な作風に重厚な響きを付け加えた興味深い作品です。
  ドナトーニとゲディーニは世界初録音。

録音 2013年5月21-24日Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano-



<メジャー・レーベル>
 .

DG



479 6918
\2300→\2090
《ヴィキングル・オラフソン 〜 フィリップ・グラス:ピアノ作品集》
 フィリップ・グラス:
  1) 『Glassworks』よりオープニング,
  2-6) 『エチュード』より第9, 2, 6, 5, 14番,
  7) 『エチュード』より第2番(Reworked By Christian Badzura),
  8-12) 『エチュード』より第13, 15, 3, 18, 20番,
  13) 『Glassworks』よりオープニング(Reworked By Christian Badzura)
ヴィキングル・オラフソン(ピアノ),
シッギ弦楽四重奏団(7, 13)、

 話題の俊英ピアニスト、ヴィキングル・オラフソン、DGデビュー第1弾!
 2016年11月、日本では全くというほど知られていないピアニスト、ヴィキングル・オラフソンがDGと専属契約というニュースが飛び込んできました。
 1984年アイスランド生まれ。2008年にジュリアード音楽院でロバート・マクドナルドのクラスを卒業。彼はジュリアード・オーケストラ、アイスランド交響楽団などと共演。オックスフォード大学とレイキャビク大学で音楽のマスタークラスの指導者として迎えられるだけでなく、クラシック音楽に新しい扉を開くことを目的とした、学生のためのアウトリーチ・リサイタルを開いています。5つのピアノ協奏曲を初演。
 彼はまた、音楽を広めるためにメディアに出演し、アイスランド放送のための約10本のテレビシリーズ「音楽エピソード」の制作も行っていました。アイスランド音楽賞、アメリカン・スカンジナビア社会文化賞、ジュリアード・バルトーク・コンクール賞、ロータリー財団文化賞など、多くの賞を受賞。庄司紗矢香やビョークらとも共演し、アイスランドに新風を吹き込む若き音楽家です。
 彼は伝統的なコンサート・ピアニストであると同時に、ビョークやオーラヴル・アルナルズ等コンテンポラリー・コンポーザーたちともコラボレーションを行って新たな世界を切り拓いています。
 DGへの第1弾は、2017年1月に80歳をむかえるフィリップ・グラスの作品集。

  【録音】2016年10月, ハルパ・レイキャヴィク・コンサートホール





「Chopin : Prelude No 4 」おっと・・・この感性、ただものじゃない。
https://youtu.be/Uv6DL8GnUDo

 バッハとショパンを収録したアルバムを過去に出していたらしいので探索したが、今は手に入らない・・・中古で10000円の高値がついていた。




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DECCA



483 0415
\2300→\2090
《ルネ・フレミング 〜 Distant Light》
 1) バーバー:ノックスヴィル - 1915年の夏 Op. 24,
 2-5) アンデシュ・ヒルボリ:The Strand Settings,
 6) ビョーク:ウィルス,
 7) ビョーク:ヨーガ,
 8) ビョーク:: オール・イズ・フル・オブ・ラヴ
ルネ・フレミング(ソプラノ),
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル

 フレミングが歌う幻想的なスカンジナビア幻想
 アメリカ人ソプラノ歌手、ルネ・フレミングは、その魅惑的な声、様式の幅広さ、観客の心をとらえるステージ上での存在感で、メディアからも一般聴衆からも高い評価を得て、2度グラミー賞を受賞しています。
 フレミングにとって3年ぶりのスタジオ録音アルバムとなるこの最新録音「Distant Light」は、スカンジナビア音楽の幻想的な音楽を世界的に広めることをコンセプトに、大胆な音楽の組み合わせで構成されています。フレミングにとって初の睡眠効果を催すアルバムです。タイトルは、フレミングに捧げられた新しいアンデシュ・ヒルボリの「The Strand Settings」の詩に由来します。
 世界初録音となるこの曲が2013年にニューヨークで初演された際「フレミングの艶やかな声を念頭に作られ、哀愁と不安げな独特の雰囲気を兼ね備えた作品」と、ニューヨーク・タイムズで紹介されました。
 そして、スウェーデンの作曲家ハンス・エークの管弦楽編曲によるビョークの3つの曲が同様に初録音でカップリングされています。
 音楽界のノーベル賞ともいわれるスウェーデンのポーラー音楽賞をビョークとフレミングは共に受賞しており、二人とも果敢に独自の道を切り拓いています。「彼女の独創性は息をのむほどです。 彼女は自分の道を常に邁進しています」とブックレットに載ったインタビューでフレミングはビョークを賞賛しており、フレミングが個人的かつ音楽的に最も重要と感じる作品が選ばれています。

 【録音】2016年2月, ストックホルム・コンサートホール(デジタル:セッション)
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483 1148
\2300→\2090
《リッカルド・シャイー ミラノ・スカラ座音楽監督就任記念
 〜 スカラ座の序曲、前奏曲、間奏曲》

 1) ヴェルディ:歌劇『一日だけの王様』序曲,
 2) ヴェルディ:歌劇『十字軍のロンバルディア人』第3幕への前奏曲,
 3) カタラーニ:歌劇『ワリー』第3幕への前奏曲,
 4) ロッシーニ:歌劇『試金石』序曲,
 5) ドニゼッティ:歌劇『パリのウーゴ伯爵』序曲,
 6) ベッリーニ:歌劇『ノルマ』序曲,
 7) ジョルダーノ:歌劇『シベリア』より前奏曲,
 8) プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』第2幕より間奏曲,
 9) プッチーニ:歌劇『エドガール』第4幕への前奏曲,
 10) ポンキエッリ:歌劇『ジョコンダ』より「時の踊り」,
 11) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』間奏曲,
 12) レオンカヴァッロ:歌劇『メディチ家の人々』第1幕への前奏曲,
 13) レオンカヴァッロ:歌劇『メディチ家の人々』第3幕への前奏曲,
 14) ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』
リッカルド・シャイー(指揮)
スカラ座フィルハーモニー管弦楽団.

 ミラノ・スカラ座音楽監督就任記念
 シャイーは14歳の若さで指揮者としてデビュー。19歳で「ウェルテル」を指揮、オペラ指揮者としてもデビューを飾りました。1974年にはアメリカ・デビューで大成功を収め、1978年にはミラノ・スカラ座でヴェルディの「群盗」を指揮して国際的な注目を集めました。
 コンセルトヘボウの常任指揮者、ゲヴァントハウスのカペルマイスターを歴任した後、2017年1月、ミラノ・スカラ座の音楽監督に就任いたします(父親ルチアーノ・シャイーもスカラ座の芸術監督でした)。
 Deccaとは40年近く録音を行ってきており、このミラノ・スカラ座300年の歴史上で演奏された重要な作品の序曲・前奏曲・間奏曲を集めた新録音で、シャイーはミラノでの新たなる出発の第1弾を飾ります。

 【録音】2016年6月, ミラノ, アルチンボルディ劇場
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478 8305
\2300→\2090
新たな伝説が・・・まず名前がすごい
 アイーダ・ガリフッリーナ
   〜 アイーダ(デビュー・アリア・アルバム)》

 1) グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」,
 2) ドリーブ:歌劇『ラクメ』より「若いインド娘はどこへ(鐘の歌)」,
 3) R=コルサコフ:歌劇『サトコ』より「インドの歌」,
 4) R=コルサコフ:歌劇『雪娘』より「雪娘のアリア」,
 5) チャイコフスキー:「セレナード」Op.63-5,
 6) ラフマニノフ:「リラの花(ライラック)」Op.21-5,
 7) 作者不詳:Alluki,
 8) チャイコフスキー:歌劇『マゼッパ』より「マリアの子守歌」,
 9) R=コルサコフ:歌劇『金鶏』より「太陽への讃歌」,
 10) R=コルサコフ:歌劇『金鶏』より「誘惑の踊り」,
 11) ラフマニノフ:「ここはすばらしい」Op.21-7,
 12) R=コルサコフ:「夜鳴き鶯(東方のロマンス)」Op.2-2,
 13) ラフマニノフ:「ヴォカリーズ」Op.34-14,
 14) 作者不詳:「コサックの子守歌」,
 15) ヴァシリー・パヴロヴィッチ・ソロヴィヨフ=セドイ:
  「モスクワ郊外の夕べ(モスクワの夜は更けて)」
アイーダ・ガリフッリーナ(ソプラノ)/
コルネリウス・マイスター(指揮)
ウィーン放送交響楽団[1-14]/
ヴィタリー・グヌトフ(指揮)
国立ロシア民族オーケストラ[15]

 ロシアのカザンから来たアイーダ〜アイーダ・ガリフッリーナ、デビュー!

 2012年8月、イタリアのジェノバ近くにある、リビエラ海岸の真珠と呼ばれる町ポルトフィーノで、デイヴィッド・フォスターが行った即興の音楽コンクールで、ロシア人歌手がセンセーションを巻き起こしました。
 舞台はテノール歌手アンドレア・ボチェッリを招いて行われた野外コンサート。
 コンサートのプロデューサーはデイヴィッド・フォスター。休憩の時間、フォスター氏はいつもそうするように、観客の中から出てきて皆の前で歌う人を募ったところ、東洋的な女性がステージに登場したそうです。
 女性は「ロシアのカザンから来たアイーダ」と名乗り、「私のお父さん」を歌いました。
 デイヴィッド・フォスター氏は驚きを隠すことができず、観客は満場総立ちになって拍手喝采し、「ブラボー」と叫んだのでした。

 その歌手こそ、カザン出身でウィーン音楽院の卒業生、アイーダ・ガリフッリーナだったのでした。これまでロシア内で一流のエンターテイナーとの共演はおこなってきたものの、国際的活躍は行っていませんでした。
 しかし、2013年ドミンゴ・コンクールで優勝し、その後ウィーン国立歌劇場、マリインスキー劇場、などで絶賛を浴びています。
 今回彼女が得意としているアリアを録音。彼女のチャーミングで心地よい親密な歌声をお聴き下さい。

  【録音】2016年5月, ウィーン、オーストリア放送協会スタジオ




 またすごい人が出てきたなあ・・・
 日本でもこの伝説を使ってCMとか作られたらとんでもない人気になりそう。

 ノルマ から「清らかな女神よ」
https://youtu.be/rK6GsRUl4WI







<国内盤> 


GRAMOLA


GRML99097
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ウィーンのジャカン家
 〜モーツァルトとバセットホルン〜

 モーツァルト:
  ①-⑥バセットホルン三重奏を伴う六つの歌曲
   〔①KV346 ②-⑤KV436-439 ⑥KV549〕
  ⑦「フィガロの結婚」「魔笛」からの抜粋編曲
 ホフマイスター:
  ⑧-⑩3本のバセットホルンと2本のナチュラルホルン
       のためのパルティータ 第5番(3楽章)
 シュタートラー:
  ⑪-⑮「18のテルツェット」 第4・5・13・14・16曲
 パイジェッロ:
  ⑯⑰二つのノットゥルノ(声楽曲)
 ジュスマイア—:
  ⑱-⑳『アルカディアの鏡』より 三つの楽章
   ※曲順は⑤⑧①⑨⑥⑭②⑦⑪⑫⑯⑰⑬⑮④⑱⑲⑳
エルンスト・シュラーダー
  (バセットクラリネット、バセットホルン)
カラムス・コンソート(古楽器使用)
ミヒャエル・ゼルナー、
アルベルト・ハイツィンガー(ナチュラルホルン)
モニカ・タイス=エレート(S)
ヴァレンティーナ・クツァロヴァ(Ms)
アドリアン・エレート(Bs)

 味わい満点、古楽器演奏!だからこそ伝わる、晩演のモーツァルトが求めた響き…本場の俊才たちと!
 晩年のモーツァルトと家族ぐるみで親しくしていた、ウィーン皇室の侍医にして植物博士だったジャカンの一家…そこで行われていた音楽会では、この作曲家の比類ない傑作クラリネット協奏曲・クラリネット五重奏曲を捧げられてきた名手シュタートラーらの吹くクラリネットやバセットホルン(中音域までカヴァーするクラリネットの一種、当時ウィーンで局地的に大流行)の合奏が好まれ、我らが作曲家もユニークな逸品をたくさん残しています。
 とくにバセットホルンと歌い手のための声楽作品は、この管楽器から繰り出される、まろやかな音色美と人の声との重なりが実に美麗…しかし編成がユニークゆえ、モーツァルトやジャカン家の人々が思い描いていた「当時の響き」を伝える古楽器での演奏にはそう出会えないもの。そこへ、オーストリアやスイスなどまさに本場で活躍する名古楽器奏者3人らカラムス・コンソートが、思わぬ新名盤を…!
 ナチュラルホルン2本を交えての同時代作、アンサンブルの一員シュプリンガーによる「フィガロ」「魔笛」編曲、門弟ジュスマイアーの作品も収録...と、多彩なプログラムが次から次へ、実に飽きさせないつくりに!
 演奏の味わい深さとあいまって、生のままの18世紀ウィーンを彷彿させる気配満点な仕上がり。解説充実日本語訳付、モーツァルト晩年の素顔を知るには必携の内容です!
 

GRML99124
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ギター五重奏による古典派2傑作
 〜ジュリアーニの協奏曲、ボッケリーニの五重奏曲〜

 ジュリアーニ:
  ①ギター協奏曲 第1番 イ長調 op.30
 マーチリー:
  ②ナスカ 〜ギターと弦楽四重奏のためのボッケリーニ:
  ③ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲 第4番 ニ長調 G 448「ファンダンゴ」
サイモン・シェンブリ(g)
パリジイ四重奏団
アルノー・ヴァラン(vn1)
ジャン=ミシェル・ベレット(vn2)
ドミニク・ロベ(va)
ジャン=フィリップ・マルティニョーニ(vc)
ミシェル・ガストー(カスタネット)

 ラテンの魅力が、あざやかに古典派語法と交錯する精鋭パリジイSQならではの、ギターの名手との絶妙饗宴パリジイ四重奏団!
 Naiveレーベルに数々の名演を刻んできた現代フランス随一の精鋭集団が、ウィーンのGramolaレーベルに突如降臨!シチリアの南にある「地中海の英語圏」マルタ島出身の駿才ギター奏者サイモン・シェンブリとの確かなタッグのなかで聴ける、意外に良盤新録音に恵まれない2曲の傑作古典派充実作(あいだに、20世紀半ば南仏生まれの作曲家マーチリーが書いた5分ほどの掌編が挟まります…これがまたクリスピーな仕上がり)!
 ジュリアーニの協奏曲はイ・ムジチなど室内合奏団との演奏は録音も多々ありつつ、実質的にギターの音量が弦楽と対峙することを考えれば、このとおり当時風に(初期のピアノ協奏曲同様)弦楽四重奏伴奏で披露するのがやはりベスト!と改めて実感する確かな演奏…かたやボッケリーニの曲は、この作曲家が長らくスペインで経験を積んだ末、かつて作曲していた弦楽五重奏の最も魅力的な楽想をあざやかにギターへと移し替えた傑作——カスタネットも交えてのラテン情緒あふれる響きの陰影があざやか!
 地中海の気配あふれる、寒さを吹き飛ばしてくれそうな1枚...なんといっても演奏陣の確かさが際立った、頼れる1枚なのです。



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PAN CLASSICS



PC10295
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ガスパール・フリッツ (1716-1783):1756年のソナタ集
  〜ヴァイオリン音楽、古典派時代へ〜


ガスパール・フリッツ - Gaspard Fritz:
 ヴァイオリン独奏と低音伴奏のための
     ソナタ集 作品3(1756年パリ刊)
 ①ソナタ第1番 ニ長調
 ②ソナタ第2番 イ長調
 ③ソナタ第3番 ハ長調
 ④ソナタ第4番 変ホ長調
 ⑤ソナタ第5番 変ロ長調
プラメナ・ニキタソヴァ(バロック・ヴァイオリン)
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(フォルテピアノ)
マヤ・アムライン(バロック・チェロ)

 ジュネーヴ生まれ、国際派。フランスとドイツの間でユニークな個性を培った、古典派前夜の異能の人!

 1756年。
 モーツァルトの生年、ヘンデルとD.スカルラッティが亡くなる少し前、タルティーニやラモーに風格が出てきて、若きハイドンが交響曲をもう少しで書きはじめる頃。
 オペラの世界はナポリ楽派全盛期…
 つまり、ドイツ中心で音楽史を眺めていると「なんとなくわかりにくい過渡期」。

 その頃どんな音楽が奏でられていたか?というと、実は思いがけない宝が続々見つかるのも、この1750年代の特徴。

 J.シュターミッツらがマンハイムで独自の交響曲芸術を育んだとすれば、その人気を大きく伸ばしたのは大都市パリ。そしてこの街の管弦楽団や楽譜出版社の功績、・・・そしてここに紹介されているフリッツも、パリのルクレール出版社から出たこの曲集にあらわれているとおり、知らしめるに足る才能を誇った異才だったのです!

 ガスパール・フリッツ (1716-1783)。
 ジュネーヴで生まれ、トリノの宮廷ではルクレールらを育てた名匠ソミスに師事、再びジュネーヴに戻り活躍をみせた彼のソナタは後期バロック〜ロココ式の全3楽章でありながら、ソナタ部分の充実度はモーツァルト後期かと思う曲も..

 重音その他の技巧も痛快、古楽教育の中心地バーゼルの駿才と名教師が紡ぎ出すその音像は清らかさと興奮のはざま、1750年代という意外な時代への関心をひときわ.き立てるに違いありません。

 輸入盤でも販売実績ある本盤、堂々の解説訳付国内仕様初出です!




フリッツのシンフォニア
確かにルクレールやソミスを思わせる雰囲気。
でもその素朴な優雅さは新たな時代を予感させる。

CPO
777696
\2700
ガスパール・フリッツ:シンフォニア集
 1.シンフォニア ト長調 Op.VI,3/
 2.シンフォニア イ長調 Op.I,6/3.シンフォニア ト短調 Op.VI,6/
 4.シンフォニア ヘ長調 Op.I,5/5.シンフォニア ヘ長調 Op.VI,5
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)

 ガスパール・フリッツ(1716-1783)はスイスのヴァイオリニスト&作曲家です。
 ヴァイオリン教師の父のもとに生まれ、幼い頃からヴァイオリンを学び、数多くの優美な作品を書きました。
 彼の作品は、当時の英国における高名な音楽史家チャールズ・バーニーに高く評価されたため、イギリスで大評判となったことでも知られています。これらは後期イタリアのバロック・スタイルを継承しており(それは彼の師であるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミスからの影響)、また初期のギャラント様式にも通じています。当時隆盛を誇っていた「マンハイム楽派」の音楽家たちの作品とも類似性を持つ、きわめて品の良い整った音楽は、確かにその時代を感じさせるものです。







 で、ヴァイオリンを弾いているプラメナ・ニキタソヴァという人が実はなかなかの才人。
 CDがたくさん出ているというわけではないのだけど、PAN CLASSICSからもう1枚出ていて、これもフリッツと同じように瀟洒で優雅な素晴らしい逸品。

 ズッカーリはクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ガスパロ・ヴィスコンティに師事した。
 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニの協力者としても知られる。
 そのまっすぐな抒情は聴く者の心をとても素直にしてくれる。
 
 そう、フリッツと同じ感性なのである。
 プラメナ・ニキタソヴァは、時代から取り残されたちょっと素敵な作品を愛する人なのだろう。



PAN
PC10268
\2800
(輸入盤/日本語解説なし)
カルロ・ズッカーリ:
 「12の容易な例によるアダージョ演奏の真の手法」から
 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op. 1, No. 8
 ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op. 1, No. 3
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op. 1, No. 10
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op. 1, No. 2
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 1, No. 4
プラメナ・ニキタソヴァ(ヴァイオリン)
マヤ・アムライン (チェロ)
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー (チェンバロ)
2011年6月録音。






 

PASSACAILLE


PSC947
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
メンデルスゾーン:
 古楽器によるチェロとピアノのためのソナタ(全2曲)

  ①無言歌 Op.109 〜チェロとピアノのための
  ②チェロとピアノのためのソナタ 第2番 ニ長調 Op.58
  ③アルバムの一葉(じゅうぶん静謐に)
  ④チェロとピアノのための協奏的変奏曲 Op.17
  ⑤チェロとピアノのためのソナタ 第1番 変ロ長調 op.45
セルゲイ・イストミン(チェロ)
ヴィヴィアナ・ソフロニツキ—
             (フォルテピアノ)

 ロマン派随一のチェロ作品、古楽器だからこその味わい申し分ない2名手の傑作録音、改めて解説訳付で!
 ロマン派のチェロ作品といえば、誰もがまず思い浮かべるのはきっとブラームスの2曲のソナタ…人の声にも比しうる美音への愛着はしかし、初期ロマン派でもシューマンの小品いくつかをはじめ、多くの作曲家たちにみとめられるところ。
 それぞれピアニストとしても活躍したメンデルスゾーンとショパンが、他の楽器をさしおいての偏愛ぶりを時折この楽器に対して示していたこと——ショパンの創作期最後の大作たるソナタもさることながら、メンデルスゾーンがやや間をおいて2曲を残したチェロとピアノのためのソナタもまた、ひそかな愛好者の少なくない逸品。
 インマゼールの楽団などでトップ奏者もつとめる凄腕バロック・チェロ奏者イストミンが、ベルギーPassacailleレーベルに刻んだ絶品アルバムが、幸いにして在庫有りと確認されたところ、ここに解説訳付仕様でのリリースをご案内致します!
 単なる伴奏を越えた確かなパートナーシップで、晩年のベートーヴェンが愛したC.グラーフ・モデルのフォルテピアノを弾きこなすのは、ロシア・ピアニズム新世代の異才…伝説的名手ヴラディーミル・ソフロニツキ—の娘ヴィヴィアナ!色々な意味で「それだけのことはある」名録音、古楽器演奏ゆえの玄妙な機微をくまなく堪能できる大小の名品…試聴機にも向きそうな1枚です!




オクタヴィア・レコード



OVCL-00612
\3000+税
Poeme-ポエム
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番作品108
 フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
 ショーソン(イザイ編):詩曲
千々岩英一(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)

 パリ管で培われ、フランス文化のなかで熟成された音楽
 千々岩英一はパリ音楽院に学び、1998年から、名門パリ管弦楽団の副コンサートマスターの地位と重責を20年近くも担っている名ヴァイオリニストです。
 このアルバムには、長いフランス生活で育まれた独自の感性が横溢し、名レパートリーが香気ある輝きに彩られています。
 内側からパッションを呼び込んでいくようなフランク。ブリュッセル図書館秘蔵のイザイ自筆譜を用い、伴奏部ではピアニスト上田晴子がオーケストラからの要素を盛り込み、オリジナル・ヴァージョンで弾くショーソンも大いなる聴きどころです。
 使用楽器は1740年製オモボノ・ストラディヴァリ「フライッシュ」、これが事実上わが国でのデビュー盤となります。

  2016年7月27日-29日、神奈川・相模湖交流センターにて収録
  
OVCL-00613
\3000+税
マイ・ワールド -Mai World-
 J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
 サティ:あなたが欲しい
      エンパイア劇場のプリマドンナ
 アーン:クロリスに
 ルッツィ:アヴェ・マリア
 成田為三:浜辺の歌
 高田三郎:くちなし
 穴見めぐみ:星とたんぽぽ、蛙、夜ふけの空、このみち
                           (詞:金子みすゞ)
 池辺晋一郎:ふるさとは
 ドニゼッティ:この清潔で愛らしい宿よ (歌劇「リタ」)
 ヴェルディ:乾杯の歌 (歌劇「椿姫」)※
 村井邦彦:翼をください (詞:山上路夫/編:穴見めぐみ)
 中島みゆき:糸 (編:穴見めぐみ)
鷲尾麻衣(ソプラノ)
穴見めぐみ(ピアノ)
秋川雅史(テノール) ※

 明るい響きで、豊かに歌い上げる、暖かなソプラノ。鷲尾麻衣、デビュー!
 現在最も注目されるソプラノ歌手の一人である鷲尾麻衣の待望のデビューアルバムが発売。
 オペラ、ミュージカル、オーケストラコンサートで活躍している彼女が、当盤ではオペラだけでなくさまざまな言語、ジャンルの音楽を美しく歌いあげます。
 鷲尾自身が執筆した曲目解説では、それぞれの楽曲を大切にする想いが綴られています。
 オペラ「椿姫」の乾杯の歌は、テノール歌手の秋川雅史との二重唱を聴かせ、また、ピアノ伴奏の穴見めぐみは作曲家でもあり、今回は金子みすゞの詩に穴見が音楽をつけた4曲を収録。非常にバラエティに富んだアルバムとなっています。

 2016年10月3-4日、埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ) にて収録
 

OVCT-00129
(SACD Hybrid)
\3200+税
ドビュッシー:
 前奏曲 第1巻&第2巻 (全24曲)
北村陽子(ピアノ)

 半世紀に亘るピアニズムの集大成
 イヴ・ナット、ピエール・サンカン等往年の名だたるフランスの名演奏家に師事、1957年にパリ国立音楽院ピアノ科を卒業し、1960年にはジュネーブ国際コンクール最高位に入選、帰国後、桐朋学園で現在活躍する名ピアニストを多数育て上げた北村陽子女史初のスタジオ収録によるアルバム。
 コンサートの一期一会を最高の「音楽の場」として活動していたため、教育以外、自身の名を冠した商業レコーディングは今まで一切行わなかった。しかし今回、その集大成としての音楽を残すというプロジェクトの一環で、満を持してのアルバム制作が行われた。
 レコーディングセッションの場でも、ある意味コンサート同様に、全曲を通して収録、試聴後必要最小限のリテイクだけを慣行、全体の構成、音楽の呼吸間や色彩の変移を損なわない北村女史がこれまでに培った孤高のピアニズムをここに披露している。
 ドビュッシーにふさわしい音楽的に鮮やかな技術と洗練された音色は、良き時代のフランス音楽の伝統を現代に継承している。

 2016年9月5-7日 東京・稲城iプラザ にて収録
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OVCL-00609
(SACD Hybrid)
\3200+税
堀米ゆず子/ブルッフ&ブラームス
 指揮はラザレフ、ファレッタ

  ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品77
堀米ゆず子(ヴァイオリン)
アレクサンドル・ラザレフ(指揮) <ブルッフ>
日本フィルハーモニー交響楽団 <ブルッフ>
ジョアン・ファレッタ(指揮) <ブラームス>
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 <ブラームス>

 ブルッフとブラームス、2つのヴァイオリン協奏曲を収録。
 ブルッフはサントリーホールでのラザレフ&日本フィルとのライヴの新録音。晴れやかな音色で歌い上げ、観客は沸きに沸きました。
 ブラームスは欧州でリリースされた「Brahms Concerti」からの再収録で、2013年プラハでのセッション録音ですが、熱いライヴ感の溢れる演奏です。
 堀米の奏でる美しく流れるようなメロディに、オーケストラの見事なハーモニーが絡み合い、感動的なクライマックスを聴かせます。
 数々のオーケストラと共演を重ねてきた堀米だからこそ成しえた名演奏を、どうぞお聴きください。

  2015年6月12-13日 東京・サントリーホール<ブルッフ>、
  2013年8月27-28日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザークホール<ブラームス> にて収録





















12/15(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENTUS MUSIC

ACC 30409CD
\2500→\2290
リーズ国際ピアノ・コンクール史上最年少優勝
エトリンゲン・コンクール、クララ・ハスキル・コンクール優勝
 キム・ソヌク(ピアノ)
ベートーヴェン:3大ピアノ・ソナタ集

 ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」Op.17
 ピアノ・ソナタ第15番「月光」Op.27-2
 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」Op.57
キム・ソヌク(ピアノ)
 俊英、キム・ソヌクが挑む、ベートーヴェンの3 大ピアノ・ソナタ

 録音:2016年8月、イエス・キリスト教会、ベルリン/59’53

 1988 年ソウル出身のキム・ソヌク。2006 年リーズ国際ピアノ・コンクール40 年の歴史上最も若い18 歳で優勝、そしてアジア人としても初めて優勝を果たし一躍世界から注目されました。
 エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクール(2004 年)、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(2005 年) で優勝、ロンドン交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、NHK 交響楽団など世界一流のオーケストラと共演し、2014 年にはBBC プロムスにもデビュー。録音では、ドイツ・グラモフォンから2 タイトルチョン・ミョンフン指揮でベートーヴェンとウンスク・チンのピアノ協奏曲がリリースされており華々しい活躍をしている若手ピアニストです。
 ソロ・アルバム第3 弾は、ベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」。キム・ソヌクは第1 弾アルバムで「ワルトシュタイン」「ハンマークラヴィーア」を取り上げており、強靭な打鍵と高度なテクニックが冴え渡る力のこもった演奏を聴かせてくれました。
 キム・ソヌクは、ソウルでピアノ・ソナタ全曲演奏会を行うなどベートーヴェンのソナタへの強い情熱を持っています。今回はベートーヴェンがピアノのもつ表現力を追求した3 曲を、キム・ソヌクのヴィルトゥオジティとクリアでしっとりとした美しい音色で見事に演奏しています。


キム・ソヌク&チョン・ミョンフン
「皇帝」

481 0312
\2300
チョン・ミョンフン/「運命」&「皇帝」
 ベートーヴェン:
  ①ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 《皇帝》
  ②交響曲 第5番 ハ短調 作品67 《運命》
キム・ソヌク(ピアノ①)
ソウル・フィル
指揮:チョン・ミョンフン

録音:2013年1月 ソウル

今回は名門リーズ国際コンクール最年少&アジア人初の優勝者キム・ソヌクを迎えた協奏曲《皇帝》をカップリング。

【キム・ソヌク】 2006年リーズ国際ピアノ・コンクール史上最年少、かつアジア人として初優勝し世界的注目を集める。1988年ソウル生まれ。3歳からピアノをはじめ、10歳でリサイタル・デビュー、12歳で協奏曲デビュー。リーズの他にも2004年エトリンゲン、2005年クララ・ハスキル両コンクールで優勝。



キム・ソヌク
『ワルトシュタイン』、&『ハンマークラヴィーア』

ACC 303551C
\2500
輝かしいコンクール歴と確かな実力をもつキム・ソヌク
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
  第21番 ハ長調 作品53『ワルトシュタイン』、
  第29番 変ロ長調 作品106『ハンマークラヴィーア』
キム・ソヌク(ピアノ)
 録音:2015年6月ベルリン、イエス・キリスト教会/66’19

 1988 年ソウル出身のキム・ソヌク。2006 年リーズ国際ピアノ・コンクール40 年の歴史上最も若い18 歳で優勝、そしてアジア人としても初めて優勝を果たし一躍世界から注目されました。
 エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクール(2004 年)、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(2005 年) で優勝、ロンドン交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、NHK 交響楽団など世界一流のオーケストラと共演し、2014 年にはBBC プロムスにもデビュー。録音では、ドイツ・グラモフォンから2 タイトルチョン・ミョンフン指揮でベートーヴェンとウンスク・チンのピアノ協奏曲がリリースされており華々しい活躍をしている若手ピアニストです。
 この度、ソロ・アルバムをACCENTUS MUSIC より発売することになり、収録曲は得意のベートーヴェンのピアノ・ソナタが選ばれました。強靭な打鍵と高度なテクニックが冴え渡る力のこもった演奏を聴かせてくれています。



 
ACC 30405CD
\2500
バレンボイムの息子
 無伴奏ヴァイオリン作品集

 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005
 バルトーク:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117,BB124
 ブーレーズ:アンテームI&II
マイケル・バレンボイム(ヴァイオリン)
 巨匠バレンボイムの息子マイケル・バレンボイム、デビューCD。バッハ、バルトーク、ブーレーズの無伴奏を弾く

 録音:2016年6月イエス・キリスト教会(ベルリン)、7月IRCAM(パリ)/78’18

 巨匠バレンボイムの息子で今注目のヴァイオリニスト、マイケル・バレンボイム(1985-)の初ソロ・アルバム。無伴奏ヴァイオリンの金字塔バッハからバルトーク、ブーレーズまでの作品を収録しています。確かな技術と音楽性、内に秘めた情熱を感じる期待のヴァイオリニストです。
 バッハの無伴奏ヴァイオリン作品全6 曲中3 曲を占めるソナタにおいて第3 番は最も壮大な音楽。特に354 小節にも及ぶ長大な第2 楽章フーガの主題には、聖霊降臨祭の古いコラール《来たれ、聖霊よ、主なる神よ》の旋律が使われています。マイケル・バレンボイムは、卓越した技術はもちろんのこと、美しい旋律そして高い集中力をもってバッハの音楽に挑んでいます。そしてバッハの影響を受けた対位法や採集したハンガリーと周辺の民俗音楽のエッセンスが織り込まれたバルトーク最晩年の作品「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」。緊張感と静謐さに貫かれた説得力のある演奏を聴かせます。ブーレーズのアンテームは1990 年代に入ってからのヴァイオリンの演奏技術の可能性を追求した新たな境地を示す佳作。無伴奏のⅠとライヴ・エレクトロニクスを伴うⅡを収録。ブーレーズが所長を務めていたIRCAM( 音響・音楽の探究と調整の研究所) で録音されました。







CORO



COR 16149
\2500→\2290
ザ・シックスティーン
 プーランク:合唱作品集

 サルヴェ・レジナ/悔悟の時のための4つのモテット/
 黒衣の聖母への連祷/クリスマスのための4つのモテット/
 雪の夕暮れ/アヴェ・ヴェルム・コルプス/ミサ曲ト長調
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ザ・シックスティーンのフランス音楽!ミサ曲ト長調!プーランクの合唱作品集!

 合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーンと名匠ハリー・クリストファーズ。待望久しい"フランス音楽"の新録音は、名作「ミサ曲ト長調」をはじめとするフランシス・プーランク(1899−1963)の合唱作品集!
 1936年、交通事故で友人のピエール=オクターヴ・フェルーを失った後、宗教音楽、合唱作品を次々と生み出したプーランク。音楽史上に輝き続けるプーランク、そして20世紀フランスの傑作の数々が、ザ・シックスティーンの精妙絶美なハーモニーで響く。
 ザ・シックスティーンは、ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジ、ヨーク、マンチェスター、カーディフ、エジンバラなど、32の都市や街を巡る2017年のツアー「合唱巡礼」で、プーランクの合唱作品を取り上げることが発表されており、この新録音へ懸かる期待も非常に大きい!



 


COR 16148
\2500→\2290
ヘンデル&ハイドン・ソサエティのハイドン
 ハイドン:交響曲集Vol.3

 交響曲第8番ト長調《晩》Hob.I-8
 交響曲第84番変ホ長調 Hob.I-84
 ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調 Hob.VIIa-3
アイスリン・ノスキー(ヴァイオリン)
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ヘンデル&ハイドン・ソサエティ
 ヘンデル&ハイドン・ソサエティのハイドン!ボストン・シンフォニー・ホール・ライヴ第3弾!

 2008年にアメリカ最古のピリオド・オーケストラ、ヘンデル&ハイドン・ソサエティ(HHS)の第13代音楽監督に就任したハリー・クリストファーズ。
 クリストファーズとコーロ(CORO)、HHSのトライアングルによる、ハイドンの交響曲ライヴのシリーズ第3弾!
 初期と円熟期の交響曲、HHSのコンサートミストレス、アイスリン・ノスキーをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲で構成されるプログラムは今回も健在。
 名匠ハリー・クリストファーズの卓越した手腕と、HHSの長き歴史と伝統が育んだサウンドが光ります!

 ※録音(ライヴ):2016年1月29日−31日、シンフォニー・ホール(ボストン、アメリカ)







HYPERION


CDA 68160
(2CD/特別価格)
\2400
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団
 ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.54&55

 ハイドン:
  弦楽四重奏曲第57番ト長調 Op.54-1, Hob.III-58
  弦楽四重奏曲第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III-57
  弦楽四重奏曲第59番ホ長調 Op.54-3, Hob.III-59
  弦楽四重奏曲第60番イ長調 Op.55-1, Hob.III-60
  弦楽四重奏曲第61番ヘ短調 Op.55-2, Hob.III-61《剃刀》
  弦楽四重奏曲第62番変ロ長調 Op.55-3, Hob.III-62
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団
 〔キャサリン・マンソン
   (ヴァイオリン)、
  マイケル・グレヴィチ
   (ヴァイオリン)、
  ジェームズ・ボイド
   (ヴィオラ)、
  ジョナサン・マンソン(チェロ)〕
 ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団、ピリオド楽器によるハイドン第6弾!

 クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立したロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。
 新たなハイドン・アルバムは、1788年に出版された作品番号54と55の偉大なる6つの弦楽四重奏曲。ここでは、1789年7月にロンドンで出版されたロングマン&ブロデリップ・エディションを使用し、ピリオド演奏による至高のハイドンを聴かせてくれます。
 2017年9月には、バセット・クラリネットの第一人者、エリック・ホープリッチとの来日公演も予定しているロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。前作より新たにジョナサン・マンソンが加わるなど、英国古楽界の名手たちからなるアンサンブルにご注目ください。

 録音:2015年11月5日−10日、ポットン・ホール(サフォーク)



 

CDA 68159
\2400
レオノーレ・ピアノ三重奏団
 タネーエフ&リムスキー=コルサコフ:ピアノ三重奏曲集

 タネーエフ:ピアノ三重奏曲ニ長調 Op.22
 リムスキー=コルサコフ(シテインベルク補完):
  ピアノ三重奏曲ハ短調
レオノーレ・ピアノ三重奏団
 〔ティム・ホートン(ピアノ)、
  ベンジャミン・ナバロ(ヴァイオリン)、
  ジェマ・ローズフィールド(チェロ)〕
 イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA 68015)、ラロ(CDA 68113)に続くサード・アルバムは、リムスキー=コルサコフのピアノ三重奏曲(弟子であり義理の息子でもあるマクシミリアン・シテインベルク補完)とアレクサンドル・タネーエフのピアノ三重奏曲を収録。
 スタンフォードのチェロ協奏曲で華々しいHyperionデビューを飾ったジェマ・ローズフィールド、ナッシュ・アンサンブルやスコットランド室内管弦楽団のゲスト・メンバーとしても活躍してきたベンジャミン・ナバロらによる、豊かな表現力によるタネーエフ&R=コルサコフをどうぞ。

 録音:2016年1月24日ー26日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー)








LIGIA DIGITAL


LIDI 0104310
\2500
黙示録 ラングレー、J・シェルペンティエ、ハキム:オルガン音楽
 ジャン・ラングレー(1907-1991):
  黙示録による5つの瞑想(オルガンのための;1973)
   耳のある者は聞きなさい/昔いまし、常にいまし、後に来られる方
   預言者の幻影/おお、来たれ、主イエスよ/第五のラッパ
 ジャック・シャルパンティエ(1933-):
  ラッパを吹く天使(オルガンのための;1954)
 ナジ・ハキム(1955-):最後の審判(オルガンのための;2000)
オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン)

録音:2015年10月26-28日、モナコ大聖堂、モナコ

オリヴィエ・ヴェルネが2006年以来2016年現在オルガニストを務めているモナコ大聖堂での録音。

 

LIDI 0202208
\2500
【旧譜】
カンテム・ナダル オクシタニー地方のバロック・クリスマス音楽
 不詳:
  Anem, anem a Nostra Dama / Vautre que siatz assemblats
  La bona novela
 ミヒャエル・プレトリウス(1571頃-1621):
  テルプシコーレ(1619)から ガヴォット
 不詳:
  Vague tout per escudela / Nosta Dauna deu cap deu pont
  Ai sachut que vos siatz acochada / Voletz ausir la veritat
 クロード・ジェルヴェーズ(1525頃-1558年以後):
  ダンスリー集第3巻(1560頃)から ブランル・ドゥブル
 不詳:
  Pastorelet / Sus lo cotau / Nostre senher fai entendre
  Sus pastoreus di montanhas / Ane, anem - Bransle de la Reine
  Nautres, siam eici venguts / Pastres placatz vostre tropeu
  Anem veire l'enfanton
 ミヒャエル・プレトリウス:
  テルプシコーレ(1619)から クーラント CLXXXIII
 不詳:
  Anem, anem pastoras / Enta Nadal / Nadal tindaire / Cantem encara
ラ・ムネード
 エキダ・バレス、
 セリーヌ・マグリーニ、
 レナ・ジュリエ(歌)
 ギー・ベルトラン
  (笛、リード・クラリネット、ハーディガーディ、ベアルン地方の太鼓、歌)
 エリク・モンベル(バグパイプ、リコーダー、リード・クラリネット、歌)
レ・パッション
 ナディア・ラヴォワイエ(歌)
 ジャン=マルク・アンドリュー(リコーダー、打楽器、歌)
 ニリーナ・ブージェ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 エティエンヌ・マンゴ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
レ・サックブーティエ
 ジャン=ピエール・カニャック(コルネット[ツィンク])
 ダニエル・ラサル(テナー・サックバット)
 フィリップ・カンギリェム(アルト・ドゥルツィアン、アルト・ボンバルド)
 ローラン・ル・シェナデク、
 ファネット・エストラーデ(バス・ドゥルツィアン)
 フローラン・ティセル(打楽器)
録音:2009年3月5-7日、サン・ジャン=バティスト礼拝堂、トゥールーズ、フランス

 フランス南西部オクシタニー地方に伝わるクリスマス音楽を、地元の民族楽器・歌唱アンサンブル「ラ・ムネード」(トゥールーズ音楽院にて創設)と2つの古楽アンサンブルの共演で聴くプログラム。

  

LIDI 0202260
\2500
【旧譜】
ラウラ・ミア・サクラ(わが聖なる微風)
 ペトラルカのカンツォニエーレによる恋愛歌曲とマドリガーレ集

 《マドンナ・ラウラの人生に》
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515/1516-1565):
  Padre del ciel - Hor volge, Signor
 アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):
  Occhi piangete, accompagnate il core
  リチェルカーレ I / Ove ch'i' posi gli occhi / Amor e 'l ver fur meco
 チプリアーノ・デ・ローレ:L'alto Signor - L'una piaga arde
 アレクサンドロス・マルケアス(1965-):
  They said Laura was somebody ELSE から
   1. La resonance de mes soupirs / 2. Colombe blanche
   3. Je chante, je ris !
 《マドンナ・ラウラの死に》
 アドリアン・ヴィラールト:Aspro core - Vivo sol di speranza
 チプリアーノ・デ・ローレ:La vita fugge - Tornami avanti
 アドリアン・ヴィラールト:リチェルカーレ VII
 アレクサンドロス・マルケアス:They said Laura was somebody ELSE から
   4. Bois hante / 5. Apres la mort
 チプリアーノ・デ・ローレ:
  Mia benigna fortuna - Crudele acerba
  Fu forse un tempo - Ogni mio ben
 アドリアン・ヴィラールト:L'aura mia sacra / Ella si tace
ラ・マン・アルモニーク
 ナディア・ラヴォワイエ、アクセル・ベルナージュ(ソプラノ)
 ヤン・ロラン、ブレデリク・ベトゥ(カウンターテナー)
 ブラニスラフ・ラキチ、ダヴィド・ルフォール(テノール)
 ロマン・ボックレル(バリトン)
 マルク・ビュスネル(バス)
 ミリアム・リニョル(テナー・ヴァイオル)
 パウ・マルコス・ビセンス、マティルド・ヴィアル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ブレデリク・ベトゥ(ミュージカル・ディレクター)
録音:2012年10月、マルソラン教会、マルソラン、オクシタニー地域圏、フランス
  

LIDI 0202262
\2500
【旧譜】
みどりごのクリスマス 東と西のクリスマス
 Henry Martin/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ(1962-)編曲:
  みどりごのクリスマス(フランス語)
 マロン派典礼楽曲/
  ナジ・ハキム(1955-)編曲:その声に栄光あれ(アラム語)
 フランツ・グルーバー(1787-1863)/
  ジャン=フィリップ・ベック(1968-)編曲:
  きよしこの夜(ドイツ語、ポルトガル語、アラム語)
 マロン派典礼楽曲/ナジ・ハキム(1955-)編曲:
  神は世を救うため彼の息子を遣わしむ(アラビア語)
 伝承歌/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:
  神のみ子は今宵しも(ラテン語、英語、アラビア語)
 伝承歌/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:
  ベツレヘムで火事が(スペイン語)
 伝承歌/ジャン=フィリップ・ベック編曲:荒野の果てに(フランス語)
 グノー(1818-1893)/
  ジャン=フィリップ・ベック編曲:天が地上を訪れたり(フランス語)
 オーギュスタ・オルメス(1847-1903)/
  トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:
  三人の天使が今宵来たりぬ(フランス語)
 伝承歌/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:
  暗き厩(うまや)で[エサイの根より](フランス語)
 伝承歌/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:諸人こぞりて(英語)
 伝承歌/ジャン=フィリップ・ベック編曲:神の御子が生れたり(フランス語)
 メンデルスゾーン(1809-1847)/
  トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ編曲:天には栄え(英語、フランス語)
 シューベルト(1797-1828)/
  フランソワ・ローベ(1933-2003)編曲:アヴェ・マリア(ラテン語)
 アダン(1803-1856)/ジャン=フィリップ・ベック編曲:
  真夜中のクリスチャンたち[オー・ホーリー・ナイト](フランス語)
ナウム・クーリー神父(テノール)
ギー・トゥーヴロン(トランペット、ビューグル)
ナジ・ハキム(オルガン)
パリ弦楽四重奏団
 アルノー・ヴァラン、
ジャン=ミシェル・ベレット(ヴァイオリン)
 ドミニク・ロベ(ヴィオラ)
 ジャン=フィリップ・マルティニョーニ(チェロ)
録音:2013年9月16-18日、サン・トマ・ダカン教会、パリ7区、フランス
  

LIDI 0101263
\2500
【旧譜】
ソクラテス、ハムレット、コラン、コレット・・・
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):

  幻想曲 Wq.202「ハムレットの独白」
   (1767;ゲルステンベルクによるアダプテーション、
   バリトンと鍵盤楽器のための)(+)
  鍵盤楽器のためのソナタ ヘ短調 Wq.63 No.6 H.75(1753)
  フルートとチェンバロの助奏のためのソナタ Wq.83 H.505(1745)(#)
  幻想曲 Wq.202「ソクラテスの独白」
   (1767;ゲルステンベルクによるアダプテーション、
   バリトンと鍵盤楽器のための)(+)
  クラヴィコードとヴァイオリンのための幻想曲嬰ヘ短調 Wq.80 H.536
   (1787)(**)
  12の変奏曲を伴うロマンス「コランとコレット」Wq.118 No.6 H.226
   (ソプラノと鍵盤楽器のための;1766)(*)
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
アンヌ・マグエ(ソプラノ(*))
アラン・ビュエ(バリトン(+))
ジャック=アントワーヌ・ブレッシュ(フルート)
ダニエル・キュイエ(ヴァイオリン)
録音:2013年4月、サントル・デ・ノディエール、ルゼ、ナント、フランス
   


LIDI 0302270
\2500→\2290
【旧譜】
アレクシス・ド・カスティヨン(1838-1873):
  ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.4(1865)
  ピアノ三重奏曲第2番ニ短調 Op.17(1879)
ヌオリ三重奏団
 ヴァンサン・ブリュネル(ヴァイオリン) 
 オード・ピヴォ(チェロ)
 フロール・メルリン(ピアノ)

録音:時期の記載なし、パラッツェット・ブルー・ザーネ、ヴェネツィア、イタリア
 アレクシス・ド・カスティヨンはフランスのシャルトルに生まれ、軍人から音楽家に転向しパリ音楽院でフランクに師事した作曲家。
 1871年サン=サーンスらが発起した国民音楽協会の創設に参画しましたが同年病を得、二年後に34歳の若さで亡くなりました。





PIANO CLASSICS


PCL 0112
\1400
アイヴズ:
 ピアノソナタ第2番
  「マサチューセッツ州コンコード1840-60年」
トーマス・ヘル(pf)
 

PCL 0123
\1400
ラフマニノフ:初期のピアノ曲集
 組曲ニ短調、無言歌ニ短調、4つの小品、
 夜想曲、カノン ホ短調、前奏曲ヘ長調、
 サロン小品集Op.10
エリザ・トメリーニ(pf)


<国内盤> 


GRAMOLA


GRML99126
(2CD)
\3700+税
ピアノ・フォルテ 〜次世代の若きピアニスト達〜
 ・ルカーシュ・クラーンスキー(ルーカス・クランスキー)
  ヤナーチェク:「草かげの小径にて 第1集」
  フィシェル:「ソナタ第5番」
 ・ぺテル・ナーゲル
  ヤナーチェク:「霧の中で」
  ハトリーク:「トッカータ」
  ヴァイン:「5つのバガテル」
 ・ティム・ヤンチャル
  ショパン:「バラード第4番 ヘ短調Op.52」
  マティチッチ:「3つのピアノ作品」
  シヴィツ:「アーノルド・シェーンベルクへのオマージュ」
 ・ユーリア・コチューバン
  ルトワフスキ:「 ピアノ・ソナタ」
 ・フュレプ・ラーンキ
  J. S. バッハ:プレリュードとフーガ BWV849
  ドゥカイ:「その太陽は、まさに夜明けの輝く星」
  (「ピアノのための入祭唱と賛歌」)
  バルトーク:「ソナチネ Sz.55」
  メシアン:「幼子イエスの口づけ 嬰ヘ長調」
   (「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」15番)
ルカーシュ・クラーンスキー(チェコ共和国)
ぺテル・ナーゲル(スロヴァキア)
フュレプ・ラーンキ(ハンガリー)
ティム・ヤンチャル(スロヴェニア)
ユーリア・コチューバン(ポーランド/オーストリア )
 現在活躍めざましく、これからさらなる活動が期待される若手のピア二ストのリサイタルを2枚組のアルバムに収録。
 みずみずしい感性の勢い溢れる演奏に、それぞれの母国の作曲家も含めヴァリエーションに富んだプログラムです。





















第90号
12/14(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



VERMEER



VERMEER 40009
\2000
フェニーチェ歌劇場管弦楽団首席奏者ヴィンチェンツォ・パーチ
 ロマン派と近現代の狭間で奏でられるクラリネット


 ブラームス:
  クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
 ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
 ブラームス:
  クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2

 (クラリネット)
ヤクブ・チョルツェウスキ
 (ピアノ)
 録音:2014年4月2日/ヴェネツィア(ライヴ)/62’29’’

 晩年のブラームスが創意を再燃させ書き上げたロマンあふれる2 曲のソナタに、無調へと向かうベルクの作品をカップリング。
 二人の作曲家は使った響きこそ違いますが収録曲の作曲年で言えば10 数年の隔たりしかなく、語り口にはどこか類似性も見られます。
 演奏しているヴィンチェンツォ・パーチはザビーネ・マイヤー他に師事したクラリネット奏者で、フェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席奏者を務める名手です。
 

VERMEER 40010
\2000
ゴマラン・ブラスのホルン奏者がイタリア古典歌曲を演奏!
 A.スカルラッティ:Spesso vibra per suo gioco
 カッチーニ:Amarilli, mia bella
 カルダーラ:Selve amiche
 カルダーラ:Come raggio di sol
 チェスティ:Intorno all'idol mio
 チェスティ:Tu mancavi a tormentarmi
 チマローザ:Bel nume che adoro
 ドゥランテ:Danza, danza
 ファルコニエーリ:O bellissimi capelli
 ペルゴレージ:Se tu m'ami
 ドゥランテ:Vergin tutt'amor
 ジョルダーニ:Caro mio ben
 カッチーニ:Tu che hai le penne, amore
 A.スカルラッティ:O cessate di piagarmi
 ペルゴレージ:Se cerca, se dice
 パイジェッロ:Nel cor piu non mi sento
 ヴィヴァルディ:Un certo non so che
 B.マルチェッロ:Quella fiamma che m'accende
ニロ・カラクリスティ(ホルン)
ジャンカルロ・グアリーノ(ピアノ)
 録音:2015年10月21日/ヴェローナ/48’07’’

 ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団首席奏者などを務め、現在は絶大な人気を誇る金管五重奏団「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても活躍しているホルン奏者ニロ・カラクリスティによるソロ・アルバム。
 「カロ・ミオ・ベン」に代表されるイタリア古典歌曲をホルンで朗々と吹き上げています。シンプルなメロディゆえに技巧よりも音楽性が大いに問われる楽曲ばかりですが、胸にしみるさすがの歌いっぷり!
 

VERMEER 40011
\2000
「Clarinet in English」
 アレック・テンプルトン:ポケットサイズ・ソナタ第1番*
 アレック・テンプルトン:ポケットサイズ・ソナタ第2番
 アレック・ワイルダー:クラリネット・ソナタ
 ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネット・ソナタ
 ポール・リード:ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン組曲
 サイモン・サーゴン:ディープエルムの夜
ジャンルカ・カンパニョーロ
 (クラリネット)
フランチェスコ・スクロファーニ・
 カンチェッリエーリ(ピアノ)
*フラヴィア・ラ・ペルナ(ドラム)
 イングリッシュ・スタイルで書かれたクラリネットのための20 世紀調性音楽

 録音:2015年11月、12月/モーディカ/63’54’’

 イギリスとアメリカの作曲家によるクラリネットとピアノのための作品集。20 世紀におけるクラリネットはイタリア語・ドイツ語・フランス語を経てついに英語を話せるようになった楽器だ、というイメージがアルバムのテーマとなっており、ジャズの要素を感じさせドラムまで加わるソナタもあります。
 無調音楽とは全く違いかっこいいコード進行を持った作品が並び、クラリネットが伸び伸びとメロディを歌います。




CENTAUR


CRC 3487
\2400
クープラン:コンセール集
 コンセール第8番《劇場風》
 クラヴサン曲集第3巻第14組曲よ《恋のうぐいす》
 クラヴサン曲集第1巻第5組曲より《波》
 王宮のコンセール第3番
 クラヴサン曲集第3巻第16組曲より《結婚、愛》
 クラヴサン曲集第3巻第13組曲より《煉獄の魂》
 王宮のコンセール第4番
 クラヴサン曲集第2巻第6組曲より《神秘的な障壁》
アウロス・アンサンブル
 〔クリストファー・クリューガー
   (フラウト・トラヴェルソ)、
  マーク・シャッハマン
   (バロック・オーボエ)、
  リンダ・クァン
   (バロック・ヴァイオリン)、
  マイロン・ルッカ(バロック・チェロ)、
  アーサー・ハース(チェンバロ)〕
ダニエル・スウェンブルグ
 (テオルボ、バロック・ギター)
 歴史あるアメリカの古楽器アンサンブル!熟練の名手たちが奏でるクープランの世界!!

 1973年に5人のジュリアード音楽院の卒業生によって結成され、アメリカの古楽器によるアンサンブルとしては最も歴史のある古楽演奏団体の1つ、アウロス・アンサンブルの最新作はフランソワ・クープランの作品集。ボストン響、ヘンデル&ハイドン・ソサエティ、ボストン・バロックで活躍するなど、モダンとピリオドの両方を吹きこなす名フルーティスト、クリストファー・クリューガーのトラヴェルソもポイント。熟練の名手たちの味わい深いフランソワ・クープランの世界を披露している。

 2015年6月7日−8日の録音。
 

CRC 3513
\2400
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.1
 クラヴサン曲集第1巻第4組曲ヘ長調
 クラヴサン曲集第2巻第6組曲変ロ長調
 クラヴサン曲集第3巻第18組曲ヘ短調
マーク・クロール(チェンバロ)
 アメリカのチェンバロ、フォルテピアノ奏者のマーク・クロールはフィラデルフィア管弦楽団、ボストン交響楽団、モントリオール交響楽団など、有名オーケストラと共演をした名手。ジャック・ジェルマン1785年製の貴重なチェンバロの美しい音色に乗せ、フランソワ・クープランのクラヴサン曲集から「第4組曲、第6組曲、第18組曲」を演奏する。

 使用楽器:ジャック・ジェルマン1785年製
 2015年3月28日−29日の録音。
 

CRC 3471
\2400
A.ガブリエリ:
 4声のためのマドリガルとリチェルカーレ集
スペキュラム・アンサンブル
タスタール・デ・コルデ
 スペキュラム・アンサンブルは2003年に結成された、イタリアの男声4人のア・カペラ・グループ。13世紀から17世紀初頭の声楽ポリフォニー作品を研究し得意とする、スペキュラム・アンサンブルが、ピリオド楽器による弦楽アンサンブルのタスタール・デ・コルデとの共演でアンドレア・ガブリエリの4声のためのマドリガルとリチェルカーレ集を演奏している。

 2010年7月&2011年7月の録音。
 

CRC 3482
\2400
サクソフォンとギターのための作品集
 イトゥラルデ:ギリシャ組曲
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番よりアリア
 バリオス=マンゴレ:フリア・フロリダ
 ワイルディング:3つの街、3つの道
 ファリャ:7つのスペイン民謡より第5曲《子守歌》
 ピアソラ:タンゴの歴史、オブリビオン
デュエンデ
 〔イーサン・ミラー(サクソフォン)、
  クリスティン・オマラ(ギター)〕
 デュエンデはサクソフォン奏者のイーサン・ミラー、ギター奏者のクリスティン・オマラのデュオ。クラシックの古典作品からモダン作品、フラメンコ、ジャズ、ワールド・ミュージックまで幅広いジャンルとレパートリーを持つデュエンデ。収録曲のピアソラの「タンゴの歴史」では、サクソフォンとギターの特色と音色を最大限に活かした演奏をしている。

 2014年12月15日−17日の録音。




CRD


CRD 3515
(CD-R)
【旧譜】
\2100
ヘイミッシュ・ミルンによるメトネルのピアノ作品集!
 メトネル:
  2台ピアノのための2つの小品 Op.58
  ソナティネ ト短調
  楽興の詩 Op.4-3
  前奏曲 変ホ長調 Op.4-4
  おとぎ話ソナタ Op.25-1
  ピアノ五重奏曲
ヘイミッシュ・ミルン(ピアノ)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ケネス・シリトー(ヴァイオリン)
マルコム・ラッチェム(ヴァイオリン)
ロバート・スミセン(ヴィオラ)
スティーヴン・オートン(チェロ)
 ロシア音楽とメトネルの音楽の世界的権威!ヘイミッシュ・ミルンによるメトネルのピアノ作品集!

 ロンドン王立音楽アカデミーの教授であり、ロシア音楽とメトネルの音楽の世界的権威ヘイミッシュ・ミルン。長年のメトネルの研究成果を自らの手で世に問う!

 録音:2000年1月28日&29日、ポットン・ホール(サフォーク)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

CRD 35112
(2CD-R/特別価格)
【旧譜】
\3800
ジャン=フィリップ・ラモー:チェンバロ作品全集 トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
 世界有数のピリオド・オーケストラ「イングリッシュ・コンサート」の創設や数多の録音によって、ヒストリカル・パフォーマンスのパイオニアとして活躍してきたイギリス古楽界の大御所、トレヴァー・ピノック。CRDのラモーの作品集全集はまさに隠れ名盤!一聴の価値あり!

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 ※ADD
 

CRD 3514
(CD-R)
【旧譜】
\2100
キャロルの祭典 〜
 ブリテンの「キャロルの祭典」と
  中世ルネサンスのキャロルと舞曲集
プサリテ女声合唱団
ナンシー・ハッデン(指揮)
 ブリテンの名曲「キャロルの祭典」に加え、中世ルネサンスのキャロルと舞曲を集めたアルバム。

 録音:2006年5月6日&7日
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

CRD 3513
(CD-R)
【旧譜】
\2100
ヴィクトリア朝とエドワード朝のアンセム集 オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
 1379年から現在まで続く長い伝統を誇る名門、オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊が歌うヴィクトリア朝、エドワード朝、ジョージ朝のアンセム集。指揮は1976年から音楽監督を務めているエドワード・ヒギンボトム。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

CRD 3510
(CD-R)
【旧譜】
\2100
ジョージ朝のアンセム集 オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
 録音:2002年7月22日ー24日
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。



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ATHENE



ATH-23205
\2600→\2390
偉大なるヴァイオリン 第2集/
 オーレ・ブルのサロン・コンサートを再現〜ニコロ・アマティ 1647年製


 1.オーレ・ブル(1810-1880):シチリアーナ
 モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ 第18番 ト長調 K301
  2.第1楽章:Allegro con spirito
  3.第2楽章:Allegro
 4.ミラールグッテン(1801-1872):結婚行進曲
  (J.ハルヴォルセンによるヴァイオリン編)
 5.グノー(1818-1893):バッハの前奏曲 第1番による瞑想曲(アヴェ・マリア)
 ブル:
  6.無伴奏ヴァイオリンのための四重奏曲
  7.ギター・セレナード
  8.オーロラ
  9.2つの春の踊り
  10.ハリング 第2番
  11.悪魔の踊り
 12.グリーグ(1843-1907):
  4つのデンマーク語の歌「心の歌」Op.5-2「詩人の心」
   (ソーレによるヴァイオリンとピアノ編)
 13.ビショップ(1786-1855)/ブル/スケアヴェズ:アメリカ幻想曲
 14.ブラーガ(1829-1907):天使のセレナード(ポリッツァー編)
 15.ヘイエルダール(1832-1918):ニッセスペル Op.11
 16.ブル:山の情景
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)・・・2.3.5.8.12.14.16

 17世紀イタリアのヴァイオリン製作者ニコロ・アマティは、祖父アンドレア、父ジローラモの技を受け継ぎ、クレモナをヴァイオリンの一大生産地にした業績は知られています。またストラディバリ、グァルネリも彼の弟子であり、その優雅なスタイルを持つ楽器は現代でも愛されています。
 ニコロ・アマティが1647年に制作した楽器はノルウェーの作曲家、ヴァイオリニスト、オーレ・ブルが「私の真珠」と呼び、愛奏していた楽器で、100年以上公式の場から姿を消していた幻の銘器です。ブルは公式なコンサートだけでなく、私的なコンサートでもこの楽器を用い、自作を演奏して、ヨーロッパだけでなく、アメリカ全土でも彼の名前を高めたのです。
 このアルバムでは、そんなブルが実際に演奏していた愛器による“サロン・コンサート”を再現しており、美しい音色が100年前以上前の雰囲気を余すことなく伝えています。

 ヴァイオリンは才人ピーター・シェパード・スケアヴェズ。
 下記アルバムなど、ちょっとこだわりの録音を数多く残しています。

 録音:2015年5月11日 church of St. John the Baptist, Aldbury, England,United Kingdom・・・1.4.6.7.9-11.13.15 2015年7月11日 St. Michael's, Highgate, London, United Kingdom・・・
2.3.5.8.12.14.16





ピーター・シェパード・スケアヴェズにはこんなアルバムも


DIVINE ARTS
MSVCD-2008
\2100
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55
 (1807年ピアノ四重奏版)
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/
ドヴ・シェンドリン(ヴィオラ)/
ネイル・ヘイド(チェロ)/
アーロン・ショーア(ピアノ)
録音 2003年 UK ロンドン,セント・ジョン・スミス・スクエア

 19世紀、各家庭に今のような再生装置があるわけでもなかった時代、王侯貴族以外の人々がオペラや交響曲を楽しむためには、どうしても劇場に出かけて行かなくてはなりませんでした。
 しかし、いつでも聴きたい音楽が聴けるわけではありません。そこで作曲家たちは、自作(もしくは他人の作品)を、個人の家庭で演奏できるように小さい編成に編曲することが求められたのです。
 もちろんそのまま編曲すると、どうしても音色のバランスが悪くなったり、また必要なメロディが削られてしまったりと、多くの問題が発生したのです(また作曲家の権利が脅かされることもありました)。
 この交響曲第3番における編曲については、もちろんベートーヴェン(1770-1827)自身は乗り気ではなかったので、弟子であるフェルディナント・リースや、フンメルが各々のやり方で原曲をピアノ四重奏やフルートを用いた四重奏へと移し替えています。
 ただ、今回の1807年版の編曲は、この2人のものではなく、恐らく当時活躍していたヴァイオリニスト、フランツ・クレメントの仕事であろうと推測されます。






LYDIA MUSIC
(Royal Philharmonic Orchestraレーベルの新シリーズ)



LYD001
\2300→\2090
THE ART OF CHOPIN
 ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲集
  ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11
  ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.22
エリザベス・ゾンバルト(ピアノ・・・Fazioli 278)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ピエール・ヴァレー(指揮)

 ショパンの青春時代を彩る2つのピアノ協奏曲は、管弦楽法の弱さなどを指摘されはするも、多くのピアニストの憧れの作品として、現代でも強い存在感を放っています。
 今回、この曲に挑んだのはストラスブール生まれのベテラン女性ピアニスト、エリザベス・ゾンバルト。7歳でピアノを始め、ストラスブール高等音楽院に入学、11歳のときに初の公式コンサートに出演し注目を浴びました。以降、16歳で室内楽とピアノで一等賞を受賞、他、数多くの賞を受賞、一時期はブエノスアイレスでブルーノ・ゲルバーに師事、マインツではセルジュ・チェリビダッケの元で、10年間にわたって音楽現象について学んだという経歴も持っています。
 現在は教師として活躍する傍ら、可能な限り、多くの人々にクラシック音楽を聴いてもらいたいという思いから1998年に「レゾナンス財団」を設立、7カ国でアウトリーチ・プログラムとピアノ・スクールを開催しています。
 この演奏で彼女は、曲が書かれた時代の背景やポーランドの伝統舞曲を研究し、夢のような優しい旋律に隠されたショパンの悲惨な感情までも掘り起こしています。
 指揮者のピエール・ヴァレーは小澤征爾とも親しく、サイトウキネンで何度も合唱指揮を務め、また、小澤征爾音楽塾で若手音楽家の育成に携わるなど、日本でも良く知られた存在です。

 録音 2014年5月、アビー・ロード・スタジオ





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OEHMS



OC030
(3CD)
\2700→\2490
シモーネ・ヤングのブラームス、セットで登場
 ブラームス:交響曲全集

CD1・・・OC675
 交響曲 第1番 ハ短調 Op.68(1876)
CD2・・・OC676
 交響曲 第2番 ニ長調 Op.73(1877)
 悲劇的序曲 ニ短調 Op.81(1880)
CD3・・・OC677
 交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90(1883)
 交響曲 第4番 ホ短調 Op.98(1884/1885)
シモーネ・ヤング(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー管
 2007年から2010年にかけて録音されたシモーネ・ヤングのブラームス交響曲全集。
 シドニーに生まれ、1985年に地元のオペラハウスでデビュー、その翌年ドイツに渡ってからは各地の歌劇場で経験を重ね、2005年にハンブルク国立歌劇場の総支配人とハンブルク・フィルの音楽総監督に就任、その手腕を存分に発揮し始めた頃から取り組んだこのブラームス、重厚な響きの中にも躍動感を抱かせた第1番、瑞々しい響きが美しい第2番、流麗さが目立つ第3番、古典的な形式を重視しながらも新しい道を探る4番と、考え抜かれたアプローチによる演奏です。

 録音 Laeiszhalle Hamburg, Germany ライヴ収録 2007年3月11-12日・・・CD1 2008年3月・・・CD2:1-4 2010年1月・・・CD2:5 2009年10月8-10日・・・CD3
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OC447
\2100→\1890
アイヴォー・ボルトン指揮&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調 WAB102(1872年版)
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナーの交響曲第2番には、少なくとも4つのヴァージョンがあることが知られています。
 最後の改訂は1982年になされていますが、現在演奏される機会が多いのは1872年の第1稿(2005年、ウィリアム・キャラガンによる校訂版)であり、これは第2楽章にスケルツォが置かれ、第3楽章にアダージョが置かれるという順番となっています。アダージョ楽章はもともとベートーヴェンの第9の第3楽章の形式に由来するものであり、この順序で演奏することで更にベートーヴェンを想起させることになります。
 またこの楽章のコーダに登場する跳躍の多いホルン・ソロは当時の奏者たちの能力ではしばしば演奏が困難であったとも言われます。
 ボルトンは他の曲と同じく、素朴さを前面に出したアプローチで、この曲の魅力を引き出しています。
  

OC1856
\2300
モーツァルト ピアノ・ソナタ集 第4集
 ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K281
 ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K283
 ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333
 ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K576
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
 ミュンヘンを拠点に活躍する韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのモーツァルト・ソナタ集。
 この第4集には19歳の作品である第3番と第5番、中期に書かれた第13番、そして晩年の作品である第18番を収録、モーツァルトの短い生涯における凝縮された14年間の変遷を知ることができるカップリングとなっています。
 とりわけ第18番は、見事な対位法が駆使された堂々たる作品で、演奏にも高い技術が必要とされます。優れたハープシコード奏者としても活躍しているヨンは、マンハイムで開催されたモーツァルト・フェスティバルでもフォルテピアノで得意のモーツァルトを演奏、こちらも高く評価されたということで、このアルバムでも随所に自由な装飾を加えながら、変幻自在の演奏を聴かせています。
 録音 2016年4月30日-5月2日Studio 2, Bayerischer Rundfunk, Munich
 

OC1864
\2300
《時よとどまれ》
フリーデリケ・シュレク:ハープシコード

 1.バード(1543-1623):前奏曲 MB 55/3
 2.作者不詳:ガリアルド(1545頃-1570編纂:マリナー・ブックより)
 3.バード:私のネヴェル夫人のグラウンド MB 28/57
 4.ダウランド(1563-1626):涙のパヴァーヌ(バード編) MB 28/54
 5.ジョンソン(1580?-1633):アルマン(フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)
 6.ファーナビー(1563?-1640):ポールの埠頭 MB 24/46
 パーセル(1659-1695):組曲 ト短調 Z661
  7.前奏曲8.アルマンド
  9.クーラント10.サラバンド
 11.パーセル:エア Z641
 12.パーセル:新しいアイルランドの音 Z646
 13.パーセル:行進曲 Z648
 14.パーセル:リゴードン Z653
 パーセル:組曲 イ短調 Z663
  15.前奏曲16.アルマンド17.クーラント18.ジーグ
 19.パーセル:新しいグラウンド
 20.パーセル:ホーンパイプ Z607/4
 21.バード:ラヴォルタ MB28/91
 22.トムキンズ(1752-1656):グラウンド MB5/39
 23.ジョンソン:パヴァン(ファーナビー編) MB24/14
 24.ダウランド:歌とエア:第3番目と最後の曲集より「時はとどまりて 」(フリーデリケ・シュレク編)
フリーデリケ・シュレク(ハープシコード)
 ドイツ、シュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、地元の中学を出たあと、ミュンヘンでハープシコード奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の道に進むことを決意しました。
 2000年にはスコラ・カントルム・バジリエンシスでハープシコードと通奏低音をイェスパー・クリステンセン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。
 現在の彼女は、ドイツを始め、世界中のコンサートホールで演奏を行い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。このアルバムは英国バロック期の音楽を集めたもので、ドイツ、フランス、イタリアなどに比べ、大作曲家が少なかったとされるこの時代の英国にも、これほど多彩で素晴らしい作品があったということを認識させてくれる1枚です。
 ここで取り上げられている「マリナー・ブック」は1547年頃から1570年の間に、トマス・マリナー(経歴不祥)によって編纂された、市井の人々の愛奏曲集です。
 121曲の鍵盤曲のうち、半分以上はカトリックの典礼歌、他、タリスやタヴァナーなどのパートソング、そして20曲ほどが作者不詳です。9曲はシターン(弦楽器)のための曲で、この楽器のための最も初期の作品として重要視されています。
 録音 2015年9月19-20日Alte Kirche Fautenbach, Achern



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Royal Philharmonic Orchestra



RPO013
\2300→\2090
名匠オーウェン・アーウェル・ヒューズ指揮
 ホルスト:惑星(冥王星付き)

 ホルスト:サマセット狂詩曲 Op.21-2
ケンブリッジ・シンガーズ・・・1-7
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
オーウェン・アーウェル・ヒューズ(指揮)

 新譜が出るたびに店主がプッシュするも、いつまでたってもブレイクしないイギリス人指揮者オーウェン・アーウェル・ヒューズ。
 あまりに王道すぎるそのスタイルが日本人受けしないのか。
 あまりになだらかな音楽作りが退屈なのか。
 でもときおり見せる極上の美がたまらない。
 しかも今回はまさにヒューズにぴったりのホルスト。「ジュピター」は人によってはヌルイと言われるかもしれないが、この大らかなぬるさゆるさがヒューズ。(演奏はあまりうまくないけど)

 少しでも知名度が上がりますように・・・。




 2016年はホルストの組曲「惑星」が完成されてから100年が経過した年です。
 木星の忘れがたいメロディを含むこの作品は、20世紀の偉業の一つであり、現代の演奏会プログラムにもしっかり定着しています。このアルバムには2004年に演奏された「惑星」が収録されており、これまでにCDとして発売されたことがない秘蔵音源です。
 ここではホルストの作品だけでなく、コリン・マシューズによって後に作曲された「冥王星」も併せて演奏されています(しかし、残念ながら冥王星は2006年に惑星の座から転落、現在は「準惑星」に分類されてしまいました)。
 演奏にあわせ、NASAのアーカイヴ映像を大画面で上映、聴衆たちの目と耳を存分に楽しませたということです。

  録音 2004年 4月26-27日Watford Colosseum, England, United Kingdom


オーウェン・アーウェル・ヒューズの名盤から

BIS 900
\2600
小川典子&アーウェル・ヒューズ
 ラフマニノフ協奏曲集

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2、3番
小川典子(P)
オーウェン・アーウェル・ヒューズ指揮
マルメ響
 評論誌上では黙殺されたが、小川典子のきらめくピアノとヒューズのロマンティックなバックが絶妙のコンビネーションを成す名演。
 注目は小川典子だが、この指揮者も注目、MARCO POLOなどからいくつか録音が出ていたが、目だった録音がなかったイギリスの若手指揮者ヒューズ。この伴奏も才気あふれるなかなかの好演。

BIS 975
\2600
小川典子&アーウェル・ヒューズ
 ラフマニノフ協奏曲集
ラフマニノフ:
 (1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1(改訂版)
 (2)同第4番ト短調Op.40(最終版)
 (3)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
小川典子(Pf)
オーウェン・アーウェル・ヒューズ(指)
マルメ交響楽団

[ 録音:1998 年6, 11 月、2001 年6 月/マルメ・コンサート・ホール]/DDD、81’44”

BIS 1665/66
(3CD 2枚価格)
\5200
ラフマニノフ:交響曲全集
 (1)交響曲第1番ニ短調 Op.13
 (2)同第2番ホ短調 Op.27
 (3)同第3番イ短調 Op.44
 (4)ユース・シンフォニー
 (5)交響詩「ロスチスラフ王子」
 (6)ヴォカリーズ(作曲者編)
オーウェン・アーウェル・ヒューズ指揮
スコティッシュ・ナショナルO
 MARCO POLOなどからいくつか録音が出ていたが、目だった録音がなかったイギリスの若手指揮者ヒューズ。
 10年ほど前にBISから小川典子がラフマニノフのコンチェルトを出したとき伴奏を受け持っていて、これが才気あふれるなかなかの好演だった。これでBISから新録音が出るかな、と期待していたがそうはならなかった。
 あれから10年。壮大な演奏と欧米で絶賛されているラフマニノフの交響曲のほうが待望のセット発売。3枚組で2枚価格なうえ、若書きの「ユース・シンフォニー」や交響詩「ロスチスラフ王子」も入っているのが魅力。
Brahms - Complete Symphonies
QUARTZ
QTZ 2054
(3CD-R)
¥7500→¥5990
名匠オーウェン・アーウェル・ヒューズのブラームス交響曲全集
 ブラームス:
  交響曲全集/ハイドンの主題による変奏曲Op.56a/
  大学祝典序曲Op.80/悲劇的序曲Op.81
オーウェン・アーウェル・ヒューズ(指揮)、
シュトゥットガルト・フィルハーモニック管

 2003年からロイヤル・フィルの指揮者陣にもその名を連ねているイギリスの指揮者アーウェル・ヒューズ。
 店主がときどき取り上げてきた名指揮者。最近ようやくBISが起用し始めたが、今後どういう方向に進むのかもうひとつわからなかった。
 そんなとき突然QUARTZからブラームス全集リリースの情報が。長生きするものである。
 オケはシュトゥットガルト・フィル。クナッパーブッシュやアーベントロート、シューリヒトらの下で演奏を重ねてきた古豪。
 きわめて正統派でまっすぐな演奏。貴族的な雰囲気のブラームス。

 

RPOSP054
\2300
ハイドン(1732-1809):戦時のミサ/ネルソン・ミサ
 ミサ曲 第7番 ハ長調 戦時のミサ Hob.XXII:9
 ミサ曲 第9番 ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII:11
グレース・デイヴィッドソン(ソプラノ)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノ)
アナ・ハーヴェイ(メゾ・ソプラノ)
マーク・ワイルド(テノール)
アシュリー・リッチーズ(バリトン)
シティ・オブ・ロンドン合唱団
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮)
 ハイドン晩年に書かれた2曲のミサ曲を収録。
 第7番の「戦時のミサ」はオーストリアがナポレオン軍の攻撃の受け混乱している1796年に書かれた作品で、ティンパニの扱いが特徴的であるため、「太鼓(パウケン)ミサ」の別名もあります。1798年に書かれた「ネルソン・ミサ」は、イギリスのネルソン提督にちなんだ曲名。ハイドンの最も劇的でエキサイティングなミサ曲です。
 指揮者デイヴァン・ウェットンは、英国で活躍する経験豊かな合唱指揮者の一人で、シティ・オブ・ロンドン合唱団とは長い共演歴を持っています。合唱団の持つ若々しい響きが存分に生かされた演奏です。2016年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の70周年を祝しての収録です。
 


RPOSP056
\2300→\2090
リュウ・ジェジュン:協奏曲集
 チェロ協奏曲「ラクリマ」
 マリンバ協奏曲
 序曲「イル・ノーメ・デッラ・ローサ」世界初録音
アルト・ノラス(チェロ)・・・1-4
ジューン・ハン(マリンバ)・・・5-7
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
グルジェゴルス・ノヴァーク(指揮)
 1970年韓国生まれの作曲家、リュウ・ジェジュンは、フィンランドで開催された「ナーンタリ音楽祭」とドイツで開催された「メクレンブルク音楽祭」に招待され、またアスタナで開催された国際ヴァイオリン・コンクールでのレジデンズ・コンポーザー、審査を務めるなど世界的に評価されています。
 2009年から2010年はソウル国際音楽祭の芸術監督、2011年から2012年はポーランドのゴジュフ・フィルハーモニー管弦楽団の作曲家も勤めています。
 このアルバムは2016年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の70周年を祝して収録されたもので、チェロ協奏曲は名手アルト・ノラス、マリンバ協奏曲はジューン・ハンのために書かれ、この演奏会で初演が行われ、2人の演奏はどちらも大絶賛されました。
 マリンバ協奏曲の第2楽章は、2014年の「セウォル号」転覆事故の追悼でもあり、300人を超える事故の犠牲者に捧げられています。
 ロイヤル・フィルハーモニーの終身副指揮者ノヴァークによる演奏です。
  録音 2016年3月5-6日Henry Wood Hall, London, United Kingdom




EROL


EROL 200047
\2600
モーツァルト:フリーメイソンのためのカンタータ
 モーツァルト(1756-1791):
   フリーメイソンのためのカンタータ「汝、宇宙の魂に」K.429
    (テノール、男声合唱とオーケストラのための)(*)
   フリーメイソンのためのカンタータ「フリーメイソンの喜び」K.471
    (テノール、男声合唱とオーケストラのための)(*)
   フリーメーソンのための小カンタータ「我らの喜びを高らかに告げよ」K.623
    (テノール、バリトン、男声合唱とオーケストラのための)(*/+)
 ハイドン(1732-1809):トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.VIIe:1(#)
パトリック・ガレー(テノール(*))
ジャン=ルイ・セル(バリトン(+))
フランス・オラトリオ合唱団(*)
ジェルソン男声合唱団(*)
ブリュノ・グセ(合唱指揮(*))
ギー・トゥーヴロン(トランペット(#))
フランス・オラトリオ管弦楽団
ジャン=ピエール・ロレ(指揮)
録音:2015年4月14、16日(*)、2013年6月7日(#)、ライヴ、サント・トリニテ教会、パリ、フランス
 

EROL 200021
\2600
【旧譜 再発売】
19世紀フランス・オペラの美しい愛のアリア集
 グノー(1818-1893):オペラ「ミレイユ」、「ファウスト」、
 ラロ(1823-1892):オペラ「イスの王様」、
 ビゼー(1838-1875):オペラ「カルメン」、「真珠採り」
 ドリーブ(1836-1891):オペラ「ラクメ」、「カッシア」、
 マスネ(1842-1912):オペラ「マノン」、「ウェルテル」、「マギ」、
 ベルリオーズ(1803-1869):
  オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」、劇的物語「ファウストの劫罰」、
 トマ(1811-1896):オペラ「ミニョン」、
 サン=サーンス(1835-1921):オペラ「ヘンリー五世」、
 エルネスト・レイエ(1823-1909):オペラ「シギュール」、
 ダンディ(1851-1931):オペラ「フェルヴァール」、
 アルフレッド・ブリュノー(1857-1934):オペラ「風車への突撃」
  からのアリア(全17曲)
パトリック・ガレー(テノール)
レオポリス交響楽団
ジャン=ピエール・ロレ(指揮)
録音:2004年3月22-27日、スタジオ・サントル・ユイット、ヴェルサイユ、フランス

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2158
\2500→¥2290
永遠の名盤、フルトヴェングラー&VPO の「英雄」
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 永遠の名盤、フルトヴェングラー&VPO の「英雄」、新たな伝説となるか?驚異の鮮度で蘇る!2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻!

 セッション録音:1952年11月26&27日/ムジークフェラインザール(ウィーン)/使用音源: Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/モノラル

 ■制作者より
 1952 年11 月にHMV(EMI) によりセッションで収録されたこの「英雄」は発売以来、フルトヴェングラー最高の名演として今日まで受け継がれています。この語り尽くされた名盤ですが、このたびの復刻CD は、新たな伝説を生んだと言えるでしょう。
 復刻に使用したのは2 トラック、38 センチのオープンリール・テープですが、その音質は信じがたいほど鮮明で、オーケストラの各パートの動きがくっきりと捉えられています。したがいまして、威厳と風格、人間味に溢れた温かい響きと、蜜のようにしたたるウィーン・フィルの甘美な音色が、全く別次元のように再現されます。制作者自身、この演奏は知り尽くしているつもりでしたが、そのあまりの素晴らしさゆえに、仮編集の音を何度も繰り返し聴いたほどでした。
 本来ならば、他の作品をカップリングすべきですが、この究極の名演の前後に何を持ってきても不似合い、不釣り合いだと判断し、「英雄」1 曲のみの収録とさせていただきました。わがままをお許し下さい。




IDIS

IDIS 6720
\2000
後年の有名盤と聴き比べるのも一興、
 グールドの協奏曲ライヴ2種
  (1)ブラームス:
   ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
  (2)モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第24番ハ短調 KV.491
グレン・グールド(ピアノ)
(1)ヴィクター・フェルドブリル(指揮)
 CBC 交響楽団
(2)レナード・バーンスタイン(指揮)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 録音:(1)1959年10月8日/ウィニペグ(ライヴ) (2)1959年4月4日/ニューヨーク(ライヴ)/76’18’’、モノラル

 鬼才グールドの協奏曲ライヴ2 種。ブラームスの1 番は1962 年のバーンスタインとの共演盤に、モーツァルトの24 番は1961 年ジュスキントとの共演盤にそれぞれ先立って録音された興味深い記録。グールドが自らのレパートリーを大胆に料理する、手に汗握る演奏を聴くことが出来ます。
 


IDIS 6721
\2000
アーヨ時代のイ・ムジチによる古き良きバロック演奏
 アルビノーニ:
  (1)弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調
  (2)オーボエ協奏曲ト短調 Op.9-8
 ロカテッリ:
  (3)ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.3-1
  (4)ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.3-8
  (5)ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.3-9
イ・ムジチ
(1)マリア・テレサ・ガラッティ(オルガン)
(2)レオ・ドリーホイス(オーボエ)
(3)〜(5)
 ロベルト・ミケルッチ(ヴァイオリン)
 録音:(1)1961年、(2)1960年、(3)〜(5)1963年/すべてスタジオ録音/69’24’’、ステレオ

 一世を風靡したイ・ムジチ合奏団、初代コンマスでもある初期メンバー、フェリックス・アーヨ在籍時代のスタジオ録音です。美しく伸びやかなモダン楽器のサウンドにきびきびとしたアンサンブル。
『ヴァイオリンの技法』というタイトルを持つロカテッリのOp.3 ではイ・ムジチ2 代目コンマスのミケルッチがソロを弾いており、技巧的なカデンツァが聴きものです。



<映像>

 

SEVENTH ART(映像)

 映像監督フィル・グラブスキーが設立したSEVENTH ARTは音楽家の伝記、芸術作品の解説、歴史物語など興味深いストーリーの映像を作成。
 これらは世界中の映画館や図書館で上映され高く評価されています。
 http://www.seventh-art.com/


SEV180
(DVD)
\2800→\2590
ピアノ・ノート/ロナルド・ブラウティハム ロナルド・ブラウティハム
 オランダを代表する鍵盤楽器奏者ロナルド・ブラウティハム。既に高く評価されている「ベートーヴェン・ソナタ全集」でも知られる通り、技巧と音楽性に優れていることはもちろんですが、彼は研究者としても名高く、古典派の様々な作品についても考察を重ね、深い解釈で作品を聴かせることでも知られています。この映像ではスカルラッティ、J.S.バッハ、ハイドン、メンデルスゾーン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、シューマンの作品を取り上げ、各々の作品をじっくり検討しながら演奏していく姿をみることができます。ピアニストとしてのスキルだけでなく、彼の洞察力と、ユーモアを交えた語り口にはたちまち魅了されることでしょう。

 撮影・監督:フィル・グラブスキー収録時間:83分
 音声:ステレオ2.0
 字幕:英語・フランス語・日本語
 画面:16:9 カラー
 REGION All(Code:0)
 


SEV189
(DVD)
\3500→\3190
ベートーヴェンの旅/レイフ・オヴェ・アンスネス レイフ・オヴェ・アンスネス
 最も人気と実力を兼ね備えたピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス。
 1970年ノルウェーに生まれ、ベルゲン・グリーグ音楽祭で学び、1987年にオスロでデビュー。その後ヨーロッパ各地でリサイタルを行い人気を博しました。ヒンデミット国際コンクールで優勝し、ノルウェー批評家賞、ドイツ・レコード批評家賞、グラモフォン・アワード最優秀器楽賞など数多くの賞を受賞しています。
 この映像は、アンスネスが4年間に渡ってベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲を演奏した際の記録です。マーラー室内管弦楽団との弾き振りを中心に、世界の主要指揮者、管弦楽団との共演も含めたアンスネスのベートーヴェン。映像監督グラブスキーは常に彼に同行し、これらの演奏を映像に収録、一遍のドキュメンタリーを創り上げたのです。アンスネスのベートーヴェンに対する畏敬の念と、その音楽に対する愛情が細やかに表現された、劇的で新鮮な映像です。

 撮影・監督:フィル・グラブスキー
 語り:ジュリエット・スティーヴンソン
 収録時間:92分
 音声:ステレオ2.0
 字幕:英語・ノルウェー語
 画面:16:9 カラー
 REGION All(Code:0)
















12/25(日)までの超特価アイテムがございますのでご注意ください。




12/13(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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DIVINE ART


 ロシアの知られざる作曲家、アルチョーモフの2つの作品集!
 ロストロポーヴィチが大絶賛し擁護していたアルチョーモフ。
 しかしその作品は現在も未だ十分に認知されているとは言い難い状況です。
 作風は「折衷主義と実験音楽を融合させた」と括られるように、十二音、神秘主義、ロシアの民族主義をはじめ、時にはミニマル風の反復も用いられるといった多彩
なものです。
 1975年、アルチョーモフは同僚の作曲家、グバイドゥーリナとススリンとともに、彼自身がコレクションしているエキゾチックな楽器を用いた即興演奏のためのアンサンブル
「アストレヤ」を設立し、標準的なアンサンブルとは違う音色で聴き手を魅了しています。
 今回登場の2枚のアルバムでは、2人の名指揮者アシュケナージとクルレンツィスがそれぞれ交響曲を指揮、アルチョーモフの魅力を存分に伝えています。


DDA-25143
\2600→\2390
アシュケナージ指揮
 ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ(1940-):管弦楽作品集

 1.道の交響曲 第2番「輝ける世界のとば口に」
 2.Ave atque vale
 3.Ave, Crux Alba(2012年ヴァージョン)
  世界初録音
イェレメイ・ズケルマン(ヴァイオリン)・・・1
スヴェトラーナ・ステプチェンコ(ヴィオラ)・・・1
アレクサンドル・アルハンゲルスキー(オーボエ)・・・1
エミン・マルティロシアン(チェレスタ・ピアノ)・・・1
コンスタンティン・ヴォロストノフ(オルガン)・・・1
ロスティスラフ・シャタイェフスキ(パーカッション)
ヘリコン・オペラ合唱団・・・3
ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
 アルチョーモフの代表作である「道の交響曲」は四部作であり、この第2番の前には第1番「オリュンポスへの道」が書かれています。第2番「輝ける世界のとば口に」は、30分ほどのコンパクトな作品ながら、チェレスタ、ピアノ、オルガンを用いる色彩的な響きを駆使した神秘的な音楽で、マーラー、オネゲル、そしてメシアンなどの影響も感じさせます。「Ave atque vale」はラテン語の挨拶の言葉。「そしてお元気で」という意味を持つパーカッションが印象的な作品です。「Ave, Crux Alba」は合唱が歌う伝統的なメロディ(マルタ騎士団の讃歌)に、管弦楽が現代的な伴奏を合わせるというユニークな曲。アシュケナージが共感を持って全曲を指揮しています。
 
 こんな感じ。
https://youtu.be/ExG-N7sNbEY

  録音 2013年4月 Mosfilm Sound Studios, Russia
 


DDA-25144
\2600→\2390
テオドール・クルレンツィス指揮
 ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ(1940-):管弦楽作品集

 1-3.道の交響曲 第3番「穏やかな放射」(2008年版)
 4.トリスティア 第2番
  世界初録音
フィリップ・コパチェフスキ(ピアノ)・・・4
ミハイル・フィリポフ(朗読)・・・4
ロシア・ナショナル管弦楽団
テオドール・クルレンツィス(指揮)・・・1-3
ウラディーミル・ポンキン(指揮)・・・4
 アルチョーモフを擁護し続けたロストロポーヴィチに捧げられたこのアルバムは、四部作「道の交響曲」の第3番「穏やかな放射」と、「トリスティア」第2番の組み合わせ。「交響曲第3番」の3つの楽章には異なる性格が与えられており、苦難を乗り越え光の道を見つけるというストーリーが持たされています。副題の「穏やかな放射」とはロシアの聖書から採られた言葉で、この交響曲は“神を待つこと”を意味するともされています。
 この曲を指揮するのは、現在注目が集まる若手クルレンツィス。ロシアで学んだ彼は、ロシア現代音楽にも鋭いアプローチで挑みます。
 ポンキンが指揮するピアノと管弦楽のための「トリスティアII」はアシュケナージの60歳の誕生日を記念して作曲された神秘的な作品です。
 
 こんな曲です・・・
https://youtu.be/7SUjed-Bq2s

  録音 2010年6月-2011年6月 Mosfilm' Sound Studios, Moscow, Russia



 


DDA-25136
\2600→\2390
モーツァルト(1756-1891):
 1-7.セレナード 第10番「グラン・パルティータ」K361
 8-12.セレナード 第11番 変ホ長調 K375
ヨーロッパ連合室内管弦楽団
サンティアゴ・マンタス(指揮)
 管楽合奏のために書かれたモーツァルトの2曲のセレナード。18世紀のウィーンでは管楽六重奏(時には管楽八重奏)で書かれた作品が愛好さていました。時には低音部をコントラバスで補強されたこれらの作品のうち、屋外で演奏するための「セレナード」も数多く作曲されました。
 モーツァルトは管楽のためのセレナードを3曲手掛けています。ここに収録された「グラン・パルティータ」は通常の八重奏の編成に、管楽器4本とコントラバス(コントラファゴットでも代用化)が加えられた大編成で規模も大きな作品。第11番は、もともとクラリネット、ホルン、ファゴット各2の六重奏で書かれ、後に2本のオーボエが追加され、若干の変更が加えられています。このアルバムではその八重奏版によって演奏されています。
 演奏は、1981年から活動しているヨーロッパ連合室内管弦楽団。指揮者マンタスはイギリスで学び、ピアニスト、作曲家としても活躍しています。

 録音 2015年11月16-17日 All Saints Church, EastFinchley, London, United Kingdom
 

DDA-25137
\2600
Wind Blown
ピーター・ホープ(1930-):管楽器のためのソナタ集

 オーボエ・ソナタ
 クラリネット・ソナタ
 リコーダー・ソナタ
 ファゴット・ソナタ
 タリスは覚えている(リコーダー、クラリネットとピアノ編)
 愛犬モリーと歩く*
リチャード・シンプソン(オーボエ)
ジャネット・シンプソン(ピアノ)
トーマス・ヴェリティ(クラリネット)
サイモン・パスモア(ピアノ)
ジョン・ターナー(リコーダー)
ハーヴェイ・デイヴィス(ピアノ)
フランク・フォルスト(ファゴット)
サノ・ユキコ(ピアノ)
パム・ジンネマン=ホープ(朗読)*
 イギリスの作曲家、ピーター・ホープ。彼の名前はあまり知られていませんが、その音楽はイギリス国民にはとても馴染みのあるものです。
 ホープはライト・ミュージックのベテラン作曲家であり、BBCコンサート・オーケストラで長年働いていました。彼の最も知られている作品は「BBCテレビニュース」のためのテーマ曲で、それは11年以上も放送され、イギリスのあらゆる人の耳に届いています。このアルバムに収録されている2000年以降の作品は、内省的で深遠な作風に変化し、各楽器の特徴をとらえたユニークなものとなっています。
 全ての作品は初録音。最後のリコーダーと朗読による「愛犬モリーと歩く」は、短編アニメ映画のための音楽です。

  録音 2016年4月3-4日 Royal Northern College of Music, Manchester, United Kingdom
 

DDA-25141
\2600
フィリップ・ヘンダーソン:FROM THE OLD WORLD TO THE NEW WORLD
 1-3.ホップ・ピッカーの娘
 4-8.魔法の森
 9-13.海の声
 14-19.イングリッシュホルン・イン・ニューヨーク
ピア・スカンヤ(ヴォーカル)・・・9-13
ジェイコブ・ショウ(チェロ)・・・9-13
ポール・ベイカー(ヴォーカル)・・・14-19
ジョージ・ストリックランド(コールアングレ)・・・14-19
グリーン&プレザント・バンド
フィリップ・ヘンダーソン(指揮)
 ミュージカル「The Far Pavilions」の音楽で知られるイギリスの作曲家、フィリップ・ヘンダーソン。最近中国で彼の作品が演奏されるなど、グローバルな評価を受けています。このアルバムは、彼の父親の体験を元にした音楽による冒険物語であり、1930年代にイングランドの地方都市を出発した若者が、様々な体験を経て、ニューヨークに到達するまでが描かれています。音楽のスタイルも様々で、神秘的な曲、ミニマル風の曲と、その風景によって鮮やかに使い分けられています。ヘンダーソンはいずれこの作品を「バレエ」として上演する構想を持っているということです。

 録音 2014年 and 2016年 Ben Jones Studio, London, United Kingdom
 


DDA-25142
\2600→\2390
ロシアのピアノ作品集 第12集
 ボルトキエヴィチのピアノ曲集

 セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):
  リリカ・ノーヴァ Op.59
   1.Con moto affettuoso
   2.Andantino
   3.Andantino
   4.Con slancio
  5.10のピアノ練習曲 Op.15-第8番 変ニ長調
  6.3つの小品 Op.24-第1番 夜想曲 変ホ長調「ディアナ」
  クリミアのスケッチ Op.8
   7.第1番:コシェの岩
   8.第2番:海のカプリース
   9.第3番:第3の散歩-東方の理想
   10.第4番:第4の散歩-混沌
  11.6つの前奏曲 Op.13-第5番 変イ長調
  12.7つの前奏曲 Op.40-第4番 嬰ヘ長調
  13.6つの前奏曲 Op.66 第3番 モデラート・エ・カンタービレ
  ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ハ短調 Op.60
   14.第1楽章:Allegro ma non troppo
   15.第2楽章:Allegretto
   16.第3楽章:Andante misericordioso
   17.第4楽章:Agitato
アルフォンソ・ソルダーノ(ピアノ)
 ロシアの作曲家、ピアニスト、ボルトキエヴィチのピアノ曲集。ポーランド人貴族の息子として生まれ、当時のペテルブルク音楽院でリャードフに師事し、その後ライプツィヒに留学。リストの弟子ライゼナウアーにピアノ、ヤーダスゾーンに作曲を学びます。卒業に際してシューマン賞を授与され、ベルリンに居を構え、ピアニスト、作曲家として活動を始めました。しかし第一次世界大戦が勃発、彼はドイツから強制退去を命じられ、ロシアに戻るも、次はロシア革命に巻き込まれるなど苦難が続きます。第二次世界大戦中もその苦難は続きましたが、戦後、ようやく名誉が回復され、その作品も演奏されるようになりました。
 彼のピアノ曲は、リストやチャイコフスキーの伝統を受け継ぐ、ロマンティックな雰囲気と、ラフマニノフ風の感傷的なメロディを持つ美しいものばかりです。チッコリーニに学んだイタリアのピアニスト、ソルダーノは、ボルトキエヴィチの研究者であり、伝記を執筆するほどに彼の音楽に魅入られています。


https://youtu.be/vTMuUynNL0U
 録音 2016年3月19日 Concert Hall of the European Arts Academy “Aldo Ciccolini”, Trani,Italy
 

DDA-25002
〈再プレス〉
\2600
セレブレーション・オブ・チェロ
 1-3.チェルヴェット(1680-1783):チェロ三重奏曲 変ロ長調 Op.1-2
 4-7.エッシュバッハー(1901-1969):組曲 Op.44
 8.マイナルディ(1897-1976):夜想曲
 9-10.ロドリーゴ(1901-1999):騎士道の2つの小品
 11-16.ダール(1902-1976):6つの小品
 17.ドン(1954-):チェロ四重奏曲 Op.7
 18.ヒューイット=ジョーンズ(1926-):セレナード(スペイン舞曲)
 19.ノリス(1973-):3つの舞曲−ルンバ
チェロ・スパイス(アンサンブル)
 長らく廃盤状態になっていた“チェロ・スパイス”によるチェロ・アンサンブルのCDが再プレスされました。1995年に最初にリリースされたときも、珍しい作品が数多く収録されていることで話題となりましたが、20年を経た今でもその価値は全く変わっていません。
 録音 1995年 グラスゴウ
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DDA-25012
\2600→\2390
チャールズ・カミーレリ:ピアノ作品集
 1.パガニアーナ(ピアノ4手版)
 2-5.アストラーリス
 6-8.コスモロジーズ
 9-12.セレスティアル・ハーモニーズ
 13-17.シュマン
 18-22.ノースフェア
マレイ・マクラクラン(ピアノ)
キャスリン・ページ(ピアノ)・・・1

 地中海に浮かぶ島国マルタ。ここで生まれたカミーレリは11歳で作曲を始め、一時期はロンドンで学び、マルコム・アーノルドの指導を受け作曲家として活躍、1983年にマルタに戻り、生涯この地で音楽活動を続け、マルタの音楽界にも多大な影響を与えた功績が知られています。
 カミーレリの作品は、マルタの民謡や伝統音楽の影響を受けており、どれもが情熱的な雰囲気を持っています。このアルバムの第1曲目は、良く知られているパガニーニのカプリースを元に、自由なアレンジが加えられた「パガニーニアーナ」で、カミーレリの特徴を端的に現している作品です。



笑っちゃうほど痛快爽快で絶美。
カミーレリの協奏曲集・・・聴いてみてもいいかも

NAXOS
8.573373
\1800
マルタ島の忘れられた天才
 チャールズ・カミーレリ:ピアノ協奏曲「地中海」他

  1-3.ピアノ協奏曲 第1番「地中海」(1948/1978改編)
   <アレグロ・モデラート/アダージョ(フレンチホルン・ソロ…マルコ・コーラ)/
   アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ>/
  4-6.弦楽オーケストラとアコーディオンのための協奏曲(1968)
   <アンダンテ・モデラート/アンダンテ/アレグロ・ヴィヴァーチェ>/
  7-10.組曲「マルタ」(1946)
   <カントリー・ダンス/
    ワルツ(クラリネット・ソロ…ジョセフ・カミレーリ)/夜想曲/村祭り>
シャルレーヌ・ファルギア(ピアノ)…1-3/
フランコ・ボルジャーク(アコーディオン)…4-6/
マルタ・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮)
録音 2014年7月21-23日 マルタ ヴァレッタ,地中海カンファレンスセンター

 地中海に浮かぶ島国マルタ。ここで生まれたカミーレリ(1931-2009)は早くから音楽の才能を示し、アコーディオンとピアノを巧みに弾きこなしました。
 11歳で作曲をはじめ、マルタの伝統音楽や民謡を取り入れた作品を作り注目を浴びるようになります。18歳でオーストラリアを経てロンドンに移住、映画音楽で知られるマルコム・アーノルドの助手を務めます。その後作曲家として大成した彼は1983年に再びマルタに戻り、この地で生涯を終えることとなります。
 このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲地中海」は、まさに若書きの作品で、ロマンティックな様式に裏打ちされた強烈な旋律が耳に残ります。
 タンゴとも違う情熱的な音楽が印象的であり、この作曲家の個性を示すものです。人懐っこい風貌を持つ「アコーディオンのための協奏曲」では、まるでモーツァルトが民族衣装を纏って立っているかのような感覚さえ覚えることでしょう。
 組曲「マルタ」ではカミーレリの魅力が炸裂します。また、この組曲の中の「ワルツ」は、マルタの首都バレッタの広場で毎日流れているのだそうです。本当に心地よい音楽がここにあります。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NCA



600345
(6CD)
\2400

ヴァルター・ギーゼキング
ラヴェル、ドビュッシー:ピアノ曲全集

Disc. 1 ドビュッシー
 前奏曲集第1集
  1953年8月録音
 前奏曲集第2集
  1954年12月録音

Disc. 2 ドビュッシー
 ピアノのために
  1953年8月録音
 版画
  1953年8月録音 
 映像第1集
  1953年8月録音
 映像第2集
  1953年8月録音
 子供の領分
  1951年9月録音

Disc. 3 ドビュッシー
 12のエチュード
  1954年7月録音
 仮面
  1953年8月録音
 スケッチ帳より
  1955年4月録音
 喜びの島
 レントよりもおそく
 小さな黒人    
 英雄の子守歌
 ハイドンを讃えて
  1953年8月録音

Disc. 4 ドビュッシー
 ベルガマスク組曲
  1953年8月録音
 ボヘミア舞曲
 夢
 マズルカ
 ロマンティックなワルツ
 2つのアラベスク
 夜想曲
 舞曲
 バラード
  1953年8月録音
 幻想曲
 1951年10月録音

Disc. 5 ラヴェル
 古風なメヌエット  
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 水の戯れ
 ソナチネ
 鏡
  1954年12月録音

Disc. 6 ラヴェル
 夜のガスパール
 ハイドンの名によるメヌエット
 高雅で感傷的なワルツ
 前奏曲
 ボロディン風に
 シャブリエ風に
 クープランの墓
  1954年12月録音
ヴァルター・ギーゼキング(pf)



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TOKYO FM



TFMC 0041/6
(6CD)
\13400→\12990
※800 セット限定生産品
※800 セット限定生産品
 カラヤンの普門館ライヴ
  ベートーヴェン:交響曲全集、ピアノ協奏曲第3番& 第5番

 [CD1]
  交響曲第1番ハ長調 Op.21
  交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
 [CD2]
  交響曲第2番ニ長調 Op.36
  交響曲第8番ヘ長調 Op.93
 [CD3]
  交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
  交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
 [CD4]
  交響曲第4番変ロ長調 Op.60
  交響曲第7番イ長調 Op.92
 [CD5]
  交響曲第9番ニ短調 Op.125
 [CD6]
  ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」 Op.73
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[CD5]
 バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
 ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト)
 ヘルマン・ヴィンクラー(テノール)
 ハンス・ゾーティン(バス)
 田中信昭(合唱総指揮)
 日本プロ合唱団連合、
 東京藝術大学合唱団
[CD6]
 アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
 伝説のベートーヴェン・チクルス40周年記念!カラヤンの普門館ライヴ、交響曲全曲にワイセンベルクとの協奏曲も加えてボックス化!最新リマスターによる、最終決定稿たる音質!新たなカラヤン・ミニ写真集の特典付き。

 録音:[CD1]1977年11月13日 [CD2]1977年11月14日(2番)、17 日(8番) [CD3]1977年11月16日、[CD4]1977年11月15日 [CD5]1977年11月18日 [CD6]1977年11月14日(3番)、17 日(5 番) 東京/普門館(ライヴ録音)
 ステレオ、192kHz 24bit、日本語帯・解説付、800 セット限定生産品

 TOKYO FM が録音したカラヤンの1977 年ベートーヴェン・チクルス、東京・普門館ライヴをまとめてボックス化。しかも初出時と同マスターではなく、交響曲は2014 年発売のブルーレイ・オーディオ盤(TFMCBD-0031)作成時に手がけた最新リマスターをもとにさらなる微調整を加えブラッシュアップした、通常CD では初のお披露目となる「最終決定稿」たる音質です。
 そして単体でしか発売のなかったワイセンベルクとのピアノ協奏曲も、今回のセット化にあたり新リマスタリングを施しました。クラシック・ファン大注目の完全集成です!
 2017 年はこの演奏会から40 周年、ベートーヴェン没後190 周年。ぜひこの機会に伝説の演奏をたっぷりとご堪能ください。
 この歴史的な録音には、当時TOKYO FM の名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨みました。
 そのためすこぶる良好なステレオ録音が残されています。エキストラなしのベルリン・フィル正規メンバーのみで臨んだ「運命」「田園」は朝日放送がテレビでモノラル放送したためFM 未放送、またワイセンベルクとの協奏曲も未公開のまま眠っていた音源で、CD 化された際には大変話題になりました。
 カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九で聴ける日本人離れしたとてつもないボルテージの合唱も必聴です。

 封入特典としてブックレットサイズのカラヤン・ミニ写真集が付いています。2011年発売の交響曲全集5CD(TFMC-0031)に付いていた特典とは別ショットの未発表写真を掲載。






<メジャー・レーベル>
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SONY



お待たせしました!
 ヘンゲルブロック
エルプフィルハーモニーでの初録音〜
 ブラームス:交響曲第3番&第4番

  ブラームス:
   1.交響曲第3番ヘ長調作品90
   2.交響曲第4番ホ短調作品98

デラックス・エディションは60分のドキュメンタリー(DVDもしくはBD)、オールカラーの44ページ別冊解説書、5枚のフォトカード付き。
NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
 (旧:北ドイツ放送交響楽団)
指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
8898540508-2
通常盤
\2600→\2390


8898540676-2(CD+Blu-ray)〔デラックス・エディション〕
8898540675-2(CD+DVD)〔デラックス・エディション〕

は発売中止となりました。



 先日メルマガでお伝えしましたが、 ハンブルク北ドイツ放送響、名称が変更になるようです・・・
http://www.t-gc.jp/

 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団・・・だそうです。

 エルプフィルハーモニー・ハンブルク というのが新しく本拠地になるホールだそうで、 既存の倉庫の上に建てたようですが・・

https://ja.wikipedia.org/wiki/

 へー。なんじゃこりゃ、というか・・・なんか不思議な感じです。

 さて、その新生ホール、「エルプフィルハーモニー」での初録音は、ヘンゲルブロック初のブラームス交響曲全集第1弾。
 2017年1月にこけら落とし。

 ハンブルクはブラームスの生地であり、1945年に北西ドイツ放送響として創立されたNDRエルプフィルもシュミット=イッセルシュテット、クラウス・テンシュテット、ギュンター・ヴァントらの歴代の首席指揮者のもとでブラームス演奏の長い伝統を守り続けています。
 ヘンゲルブロックもその伝統の上で、彼ならではのピリオド・スタイルをブラームス演奏に持ち込む斬新なアプローチを披露しており、2016年5月には、ハンブルク国際音楽祭で「ブラームス・マラソン」を開催、交響曲4曲を一晩で演奏して大きな話題になりました。
 その時は交響曲第4番では自筆譜に当初書き込まれていた第1楽章の導入部も演奏しています。2017年3月のNDRエルプフィルの来日公演(指揮はウルバンスキ)に先駆けてのリリースとなります。


 「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」は、2007年に建設が始まり、2016年に完成した、ドイツ・ハンブルクのハーフェンシティ地区にあるコンサートホール。
 古い「埠頭倉庫A 」の上部に新設され、高さは110mで人が居住する建物としてはハンブルクで最も高い建築物となったそうです。
 もともと2010年に完成予定だったが度々延期され、ようやくこけら落としにこぎつけました。

  【録音】2016年11月、エルプ・フィルハーモニー・ハンブルク(セッション)



どれを買っても外れなし
ヘンゲルブロック、絶対オススメの旧譜
Mendelssohn: Symphony No. 1 & Schumann: Symphony No. 4
SONY
8869794002-2
\2600→\2390
トーマス・ヘンゲルブロック、北ドイツ放送交響楽団首席指揮者就任記念
 メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調Op.11
 シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120(初稿版)
 メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20より「スケルツォ」
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
NDR北ドイツ放送交響楽団
[録音] 2010〜2011年, (デジタル:セッション)


当時のコメントから


 「どうやらものすごい人らしいのに、・・・CDがない。
 2010年の店主最高の1枚はゼレンカの「ミゼレーレ」だった。そしてあのアルバムを指揮したのがこの人だった。相前後してヨーロパから帰ってきた評論家の許光俊氏から「ホンモノ!」と大絶賛のメールが届いた。
 ヨーロッパではすでに相当高く評価されているらしく、2011年9月からNDR北ドイツ放送交響楽団首席指揮者に就任することが決まっているし、先日もバイロイトの「タンホイザー」が話題になった。
 そう、どうやら本当にすごい人っぽい。

 ・・・なのだが何せCDがない。

 実はスタッフのミヒン君の肝いりで1、2年前に特集を組んだことがあるが、CDで出ているのはみなさんも昔からよく見かけたバロックものと、アリス=紗良・オットやダニエル・ホープの伴奏ものばかり。なので全然まったく反響がなかった。もちろんそれらは質の高いものなのだが、「これがヘンゲルブロック!!!」とお奨めできる人気大作CDというのがない。

 まあ、そういう志向の職人気質の人なのだろう、と思って半ば諦めていた。

 そこにやってきたのが、今度首席指揮者となるNDR北ドイツ放送交響楽団との、シューマンとメンデルスゾーンの交響曲新録音!
 メンデルスゾーンは交響曲第1番、シューマンは交響曲第4番の初稿版というのがいかにもマニアックなヘンゲルブロックらしいが、ほぼ初めてといっていいこのポピュラーなラインナップ!


 今年末には賞レースに顔を出すかもしれないが、すでに交響曲ファンの間では相当な話題となっているヘンゲルブロックのメンデルスゾーンとシューマン。
 その躍動的で感性豊かな演奏を聴けば、ここへきて、時代が新たな巨匠を迎えたという実感にとらわれると思う。

 こんなに美しく、そして感動的なメンデルスゾーンの1番を聴いたことがあるか!?
 こんなに刺激的で扇情的なシューマンの4番を聴いたことがあるか?

 2011年最大の話題作は間違いなくこれだった。 」


 ちなみにソニーのサイトでさわりが聴ける。これだけでも結構興奮すると思う。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/thomashengelbrock/SICC-1503/index.html


8872546467-2
\2600→\2390
変幻自在ヘンゲルブロック!
 北ドイツ放送交響楽団との第2弾はドヴォルザークの第4番!

  ドヴォルザーク:
   『交響曲第4番ニ短調Op.13』
   『チェコ組曲ニ長調Op.39』
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
北ドイツ放送交響楽団

 天才奇才の名をほしいままにしている指揮者ヘンゲルブロックのドヴォルザークの交響曲・・・なんと第4番。
 聴いたことあるのかといわれたら「なくはない」と答えるが、誰の指揮だったかといわれると「ノイマンだったかな、スイトナーだったかな」とうやむやにしてしまいそうな、ドヴォルザーク初期交響曲の中でもマイナーな作品。それをヘンゲルブロックが振った。
 でもカラヤンが「不滅」を指揮したことでニールセンが一気にメジャー化したように、ヘンゲルブロックが取り上げたことでこの曲がメジャーになる可能性もなくはない。
 というか、ヘンゲルブロックが指揮しているという安心感・心強さからついつい何度も手にとって聴いてしまって、気づいたらこの曲にはまってしまっていた。ヘンゲルブロック以外の人だとこうはいかなかっただろうとは思うが、とにかく面白い。
 とくに落ちぶれ貴族の舞踏会のような第1楽章の楽しさ美しさかっこよさ。焦燥と羨望と回顧が入り混じる、美しくも人間的な音楽。さすがドヴォルザーク、さすがヘンゲルブロック。

 それにしてもヘンゲルブロック、今は何をやっても外さないという感じ。

 〔録音〕2012年6月5〜8日, リューベック、ムジーク・ウント・コングレスハレ (デジタル:ライヴ)




8888372998-2
\2600→\2390
トーマス・ヘンゲルブロック&北ドイツ放送交響楽団
 シューベルト:交響曲第8番 ハ長調D.944「ザ・グレート」
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
北ドイツ放送響楽団
 ヘンゲルブロック&北ドイツ放送響、ソニー・クラシカル第3弾は、ついにシューベルトの名作「ザ・グレート」!
 トーマス・ヘンゲルブロックは、レパートリーからその演奏解釈にいたるまで、その充実した演奏で、ギュンター・ヴァント以来のセンセーションを名門北ドイツ放送交響楽団にもたらしています。シューマンの交響曲第4番の初稿とメンデルスゾーンの交響曲第1番を組み合わせた鮮烈なデビュー・アルバム、そして秘曲ドヴォルザークの交響曲第4番とチェコ組曲を入れた第2弾に続き、このコンビの最新録音として、シューベルトの大作、「ザ・グレート」が登場します。
 ピリオド奏法の影響により、最近ではスマートでテンポの速い演奏が多い中、このヘンゲルブロックの演奏は繰返しを励行しトータル演奏時間1時間を超えたものとなっています。しかし、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きの立ち上り。そして伝統的北ドイツ放送響の重厚な響きを保ちながらの演奏は、決してテンポの遅さを感じさせない充実したものとなっています。

 [録音]2012年9月10〜12日, リューベック、コングレスハレ[デジタル:セッション][演奏時間]16:04 / 16:23 / 13:54 / 15:10


8884305054-2
\2600→\2390
トーマス・ヘンゲルブロック指揮&北ドイツ放送響
 マーラー:交響曲第1番「巨人」 (1893年ハンブルク稿(5楽章))


  国際マーラー協会新全集版による世界初録音!
   第1部「青春の日々より〜花・果実・茨」
    第1楽章:春、そして終わることなく
    第2楽章:花の章
    第3楽章:順風満帆
   第2部「人間喜劇」
    第4楽章:難破!〜カロ風の葬送行進曲
    第5楽章:地獄から
トーマス・ヘンゲルブロック指揮
北ドイツ放送響


マーラー交響曲第1番「巨人」のハンブルク稿を、ヘンゲルブロックが新全集版を用いて世界初録音。

■この「ハンブルク稿」は、マーラーが1889年のブダペストでの初演の失敗後、1893年のハンブルクでの再演に際して改訂を施した形態を復元したもので、現行の交響曲第1番が4楽章制であるのに対し、「交響形式による音詩『巨人』」と題され、「花の章」を第2楽章に加えた全2部・5楽章制で、オーケストレーションの細部の異動も数多い。

■2011年秋から名門北ドイツ放送響首席指揮者に就任し、その充実した演奏でドイツ音楽界にセンセーションを巻き起こしている指揮者トーマス・ヘンゲルブロック。北ドイツ放送響との録音プロジェクトの国内発売第2弾として、同響の本拠地ハンブルクとも所縁の深いマーラーの交響曲第1番のハンブルク稿の新全集版による世界初録音をリリース。

■今回は国際マーラー協会から出版が予定されている新全集版による世界初録音で、2014年5月9日、ヘンゲルブロック指揮北ドイツ放送響によるハンブルク国際音楽祭のオープニングで世界初演が予定されている。
 従来のハンブルク稿の底本となっていたマーラーによる自筆譜(イェール大学所蔵)のみならず、出版を前提として同時期に作成されていた筆写譜(生前のブルーノ・ワルターが所有し、現在はニューヨーク公共図書館蔵)に書きこまれたマーラー自身の改訂(1893年ハンブルク上演のためのリハーサルの過程での追加、さらには翌1894年のワーマール上演を見越しての改訂と思われる)を初めて参照することによって、従来知られていた「ハンブルク稿」よりも現行版に近づいた稿態となっているのが聴きもの。
 例えば、第1楽章冒頭のホルン〜トランペットによるファンファーレ動機が舞台裏で奏でられ、第3楽章(スケルツォ)の冒頭にティンパニは加わらず、第4楽章の冒頭はコントラバスのみのソロで、チェロは加わっておらず、フィナーレ(第5楽章)の最後では、トゥッティの2回の和音の間の小節が現行版と同じ長さに短縮されている、また編成の点でも現行版と同じに拡大されている、などの点である。

■ヘンゲルブロックの指揮のもと、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きが立ち上り、重厚な名門北ドイツ放送響が全く新しいスーパー・オーケストラに変貌しているさまはまさに驚愕の一言に尽きる。そうしたオーケストラのフレッシュな響きを鮮明に捉えた録音によって、ハンブルク稿ならではのオーケストレーションの異動を従来盤よりもはっきりと体得することが出来る。

2013年5月29-31日、2014年1月20-23日、リューベック、ムジーク・ウント・コングレスハレ

 

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ソニー・クラシカル・オペラ

 コロンビア〜ソニー・クラシカルおよびRCAのオペラの名盤を復活させている「ソニー・クラシカル・オペラ」のシリーズの第6弾です。
 今回はアンナ・モッフォ・ファン待望の2タイトル(マスネ「タイス」、アレヴィ「ユダヤの女」抜粋)に加え、ロスバウドによるシェーンベルク「モーゼとアロン」の世界初演ライヴの3点が世界初CD化となります。


8898539797-2
(2CD)
\2400
ハンス・ロスバウト/シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」
 シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」(全曲)
ハンス・ヘルベルト・フィードラー(語り/モーゼ)、
ヘルムート・クレープス(テノール/アロン)、
イロナ・シュタイングルーバー=ヴィルトガンス(ソプラノ/少女)、
ウルズラ・ツォッレンコプス(メッゾ・ソプラノ/病める女)、
ヘルムート・クレッチュマー(テノール/若い男、裸の若者)、
ホルスト・ギュンター(バリトン/一人の男)、
ヘルマン・リート(バリトン/エフライムの徒、祭司)、
ドロテア・フェルスター=ゲオルギ(ソプラノ)、
カルラ・マリア・フェッファー=デューリング(メッゾ・ソプラノ)、
アンナ・マリー・タム(メッゾ・ソプラノ)、
シャルロッテ・ベクテ(コントラルト)(以上、4人の裸体の処女)、
ドロテア・フェルツター=ゲオルギ(ソプラノ)、
マリア・ヒューガー(メッゾ・ソプラノ)、
ウルズラ・ツォッレンコプス(メッゾ・ソプラノ)、
ハルトヴィヒ・シュトゥクマン(テノール)、
ホルスト・シェルマン(バス)、
エルネスト=マックス・リュール(バス)
 (以上、6つの声[オーケストラの中から])、
ハンブルク音楽大学合唱団
 (合唱指揮:アドルフ・デーテル)(燃える荊の繁みの声)、
北西ドイツ放送合唱団
 (合唱指揮:マックス・トゥーン、オットー・フランツェ)、
ケルン放送合唱団
 (合唱指揮:ベルンハルト・ツィンマーマン、オットー・マイアー)、
ハンス・ロスバウト(指揮)
北西ドイツ放送交響楽団*
 シェーンベルク最大の問題作「モーゼとアロン」世界初演時の緊迫感あふれるライヴ。20世紀の初演魔ロスバウドの怜悧な棒捌きが冴えわたる空前の演奏、オリジナル・マスターからついに世界初CD化。
 十二音技法を用いて1930年〜32年にかけて作曲されたオペラ「モーゼとアロン」。本来は全3幕の予定でしたが、第3幕は台本が書かれたのみでオペラとしては未完。第2幕までは完全にオーケストレーションが施されています。
 当録音はシェーンベルク最大の問題作であり演奏至難なことで知られていた「モーゼとアロン」の世界初演時の貴重なライヴ・レコーディング。世界中のファンから待ち望まれた世界初CD化です。
 これは現代音楽の権威として知られ、生涯に173作品の世界初演を成し遂げたオーストリア出身の名匠ハンス・ロスバウト(1895-1962)による最大の録音遺産でもあります。
 第2次大戦後のドイツではシェーンベルク作品の復活上演がなされるようになり、1951年夏、ダルムシュタットの「国際現代音楽夏季講習」において、ようやくこの未完のオペラの第2幕第3場「金の仔牛のロンド」がシェルヘン指揮によって初演されました(その成功を伝える電報をロザンゼルスの病床で受け取った作曲家は2週間後に死去)。戦前からシェーンベルクのオーケストラ曲を積極的に取り上げ、1950年代にはシェーンベルクのエキスパートとなっていたロスバウドも、この「金の仔牛のロンド」を2年後のベルリン芸術週間で、ベルリン・フィルを指揮して取り上げています。
 そしてついに、当時現代音楽の強力なプロモーターであったハンブルクの北西ドイツ放送(NWDR)が演奏会形式による世界初演を決定し、シェルヘンらの協力によって楽譜の作成も行なわれ、歌手の選定も行なわれました。
 しかし初演を指揮することになっていたハンス・シュミット=イッセルシュテットは公演の1週間になって事故で倒れ、急遽ロスバウドに指揮が要請されたのでした。
 ロスバウドは1週間でこの難曲のスコアを頭に入れ、リハーサルで演奏者をまとめ上げ、世界初演を大成功に導いたのでした。
 公演の模様は放送でヨーロッパ各地に届けられ、この作品の意義を伝えることに貢献したのでした。初演に立ち会ったシェーンベルクの未亡人ゲルトルードは演奏に感激し、ロスバウドに亡夫の指揮棒をプレゼントしたほどでした。そしてその3年後の1957年6月6日にはチューリヒ歌劇場で舞台上演による初演もロスバウドが指揮しています。
 1954年のハンブルクでの世界初演のライヴ・レコーディングをそのままLP化した当盤は、チューリヒ歌劇場で舞台上演による初演が行なわれたのと同じ1957年に、コロンビア・レコードからLP3枚組で発売されました(K3L-241)。
 日本では1970年にシェーンベルク全集の一環としてLPで発売されています(SONC15055〜7)が、これまで全曲がCD化されたことはありません。語り役のモーゼはグラーツ出身のバス歌手、ハンス・ヘルベルト・フィードラーで、3年後のチューリヒの舞台上演でも同役を歌っています。
 アロン役のヘルムート・クレーブスはベルリン・ドイツ・オペラで長年活躍しバッハの受難曲やカンタータの録音でも知られるテノール。この2人の主役を中心によくまとめられた歌手陣、ロスバウドの研ぎ澄まされた怜悧な指揮によって、この作品の独自の価値が余すところなく表現し尽くされている点が聞きものです。
 この「モーゼとアロン」は、ベルクの「ヴォツエック」(ミトロプーロス指揮)、「ルル」(ヘフナー指揮)、ストラヴィンスキー「エディプス王」、「放蕩者のなりゆき」(ストラヴィンスキー指揮)などの20世紀の大作オペラの録音をLP初期に既に発売していたコロンビア・レコードの矜持を示す歴史的名盤ともいえましょう。
 世界初CD化、オリジナル・マスターテープより24bit/192kHzリマスター。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
 (*初出LP[および当CD]では、当時の名称を反映して、「北ドイツ放送管弦楽団Orchestra of the Norddeutscher Rundfunk」と表記されています)

  【録音】1954年3月12日、ハンブルクでの演奏会形式による世界初演のライヴ・レコーディング(モノラル)
 


8898539788-2
(2CD)
\2400
ユリウス・ルーデル/マスネ:歌劇「タイス」
 マスネ:歌劇「タイス」(全曲)
アンナ・モッフォ(ソプラノ),
ホセ・カレーラス(テノール),
ガルリエル・バキエ(バリトン), 他,
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,
アンブロジアン・オペラ・コーラス,
ユリウス・ルーデル(指揮)
 マスネの代表作である歌劇「タイス」は、娼婦タイスと、彼女を改心させようとしてその魅力に捉えられてしまったアタナエルの悲しい物語。
 ヴァイオリンで奏される美しい「瞑想曲」がとりわけ有名ですが、全曲を通してこのメロディが様々な形で現れ、彼女の揺れる心を描き出しています。アンナ・モッフォとバキエが真摯な愛を歌い上げるこの録音で、良い味を出しているのがアタナエルの享楽的な友人ニシアスを歌うカレーラスでしょう。甘い声を存分に生かし、極めて存在感のある歌唱を聞かせています。
 初CD化、オリジナル・マスターテープより24bit/192kHzリマスター。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
 【録音】1974年12月, ロンドン(ステレオ:セッション)
  


8898539778-2
\1900
アントニオ・デ・アルメイダ/アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」(ハイライト)
 アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」(ハイライト)
リチャード・タッカー(テノール),
マルティナ・アローヨ(ソプラノ),
アンナ・モッフォ(ソプラノ),
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,
アンブロジアン・オペラ・コーラス,
アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
グランド・オペラ「ユダヤの女」はアレヴィの代表作で、あのマーラーも「これまでに作曲された最もすばらしいオペラのひとつ」と評価した作品です。内容は、15世紀のユダヤ教徒とキリスト教徒の確執の物語ですが、付された音楽はとても抒情的で美しいものです。1835年に初演された後も20世紀までは人気が衰えることはなく、1919年には当時の花形テノール、カルーソーがメトで歌い、一層の人気を博しました。しかしスタジオ録音はこの1974年のこのアルメイダ盤まで現れることがありませんでした。抜粋版とはいえ、アルメイダの溌剌とした指揮に加え、タッカーやアーロヨの堂々とした歌と、アンナ・モッフォの可憐な声が聴きものです。初CD化、オリジナル・マスターテープより24bit/192kHzリマスター。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
【収録予定曲】
 【録音】1974年3月, ロンドン, ウォルサムストウ・タウン・ホール(ステレオ:セッション)
  


8898538944-2
\1900
ガリー・ベルティーニ/ドニゼッティ:歌劇「夜の呼び鈴」
 ドニゼッティ:歌劇「夜の呼び鈴」(全曲)
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ),
エンツォ・ダーラ(バス),
カルロ・ガイファ(テノール),
ビアンカメリア・カソーニ(メゾ・ソプラノ),
アンヘル・ロメロ(バス),
ウィーン交響楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団,
ガリー・ベルティーニ(指揮)
 あまり上演されることのないドニゼッティの喜劇「カンパネッロ」。日本語では鐘の意味ですが、ここでは呼び鈴を意味します。
 内容はちょっと大人向け。裕福な薬剤師が若い花嫁を迎え、初めて2人で夜を過ごすことになりました。しかし、当時の薬剤師は、緊急の客が来た場合、すぐに薬を調合しなくてはいけないという決まりがあったのです。そこで、花嫁の元恋人が嫉妬し、色々な人物に変装して薬を買いに来て、呼び鈴を鳴らし続け、甘いひと時を邪魔するという物語。結局何もないまま朝を迎えた薬剤師は、そのまま出張。
 ベルディーニの指揮、エンツォ・ダーラ、アグネス・バルツァという芸達者による上質な笑いをお届けいたします。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
 【録音】1981年6月, ウィーン・フィルム・スタジオ
  


8898538945-2
(2CD)
\2400
リッカルド・ムーティ/グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア」
 グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア(トーリードのイフィジェニー)」(全曲)
キャロル・ヴァネス(ソプラノ),
トーマス・アレン(バリトン),
エスタ・ヴィンベルイ(テノール)、 他,
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団,
リッカルド・ムーティ(指揮)
 「オーリードのイフィジェニー」の後日譚。トーリードで神に仕えるイフィジェニーが、いけにえに取られた弟と再会するまでを描いた物語。
 ドラマと音楽を確実に結びつけた悲劇的力にみなぎる作品で、グルックの書き改革理念の究極の姿を示すと評される作品です。1990年前後のスカラ座では、スカラ座の改革として、今まで取り上げなかった作品の上演を多く行い、ムーティのこの作品もその一つです。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
  【録音】1992年3月, ミラノ、スカラ座(デジタル:ライヴ)
 


8898539784-2
(3CD)
\2500
ジャン=クロード・マルゴワール/ヘンデル:歌劇「セルセ」
 ヘンデル:歌劇「セルセ」(全曲)
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ),
キャロリン・ワトキンソン(アルト),
ポール・エスウッド(カウンタテナー),
オルトルン・ヴェンケル(アルト),
ウルリヒ・ステューダー(バリトン), 他,
ラ・グラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ,
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)
 「オン・ブラ・マイ・フ〜懐かしき木陰よ」で知られるヘンデルの名作オペラ「セルセ」は、紀元前400年代に実在した王、クセルクセス1世の恋愛模様を描いた喜劇です。
 最近は演奏される機会も増えた作品ですが、1980年代周辺は、まだ全曲を聴く機会はほとんどなく、「懐かしき木陰よ」のみが知られていたのです。
 このマルゴワールの演奏は、ヘンドリックス、エスウッドをはじめとした名歌手らによるアンサンブルと、とにかくオーケストラが伸びやかに歌う、とても気持ちのよいものです。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
 【録音】1979年 パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会 (ステレオ:セッション)
 


8898539793-2
\1900
ジャン=クロード・マルゴワール/モンテヴェルディ:タンクレーディとクロリンダの戦い
 モンテヴェルディ:
  「タンクレーディとクロリンダの戦い」「情け知らずの女たちのバッロ」
アンドレアス・ラツコ(テノール),
イサベル・プールナール(ソプラノ),
フィリップ・カントール(バリトン),
ドミニク・ヴィス(カウンタテナー),
コレット・アリオット=ルガズ(ソプラノ),
グレゴリー・ラインハルト(バス),
ラ・グラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ,
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)
 モンテヴェルディのマドリガーレに基づく2つの作品をマルゴワールの指揮で。「タンクレーディとクロリンダの戦い」は、11世紀の終わりから12世紀の始めの物語。十字軍の勇士タンクレーディとイスラムの女戦士クロリンダの悲恋が描かれています。「情け知らずの女たちのバッロ(踊り)」は、1608年、当時モンテヴェルディが宮廷楽長として仕えていたマントヴァ公の息子の誕生日を祝うために誂えられた作品。やはりマドリガーレにバレエの振付を施して上演されたというものです。
 おだやかな中にも緊迫感が漂う名演です。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
 【録音】1988年 パリ
  


8898539796-2
(2CD)
\2400
マウリツィオ・ポリーニ/ロッシーニ:歌劇「湖上の美人」
 ロッシーニ:歌劇「湖上の美人」(全曲)
カティア・リッチャレッリ(ソプラノ),
チェチーリア・ヴァルデナッシ(ソプラノ),
ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ(メゾ・ソプラノ),
ダルマレス・ゴンザレス(テノール),
ダーノ・ラッファンティ(テノール),
オズラヴィオ・ディ・クレディーコ(テノール),
アントニオ・ドゥーヴァ(テノール),
サミュエル・ラミー(バス),
ヨーロッパ室内管弦楽団,
プラハ・コーロ・フィラモニカ,
マウリツィオ・ポリーニ(指揮)
 狩人に扮した王「ジャコモ五世」が山歩きをしている時、ふと心を奪われた美女は、反逆者の娘エレナでした。王は彼女に愛の告白をするも、すげなく断られてしまいます。なぜなら彼女は他に思いを寄せている人がいたのです。彼女の誠実さに感動した王は・・・。名ピアニスト、ポリーニが指揮をしているということで、作品の珍しさも加わって、発売当時大変な話題となった「湖上の美人」。
 ただし、ポリーニはこの録音以降、指揮者として活動しているわけではなく(弾き振りを除く)、なぜ、彼がこの作品に取り組んだのかは不明です。
 ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
  【録音】1983年8月, ペーザロ・ロッシーニ音楽祭でのライヴ
 


8898540431-2
(2CD)
\2400
マレク・ヤノフスキ/ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」(全曲)
シャロン・スウィート(ソプラノ),
ルート・ツィーザク(ソプラノ),
カプリエーレ・ロスマニート(ソプラノ),
イヴィ・イュニッキ(メゾ・ソプラノ),
ペーター・ザイフェルト(テノール),
アンドレアス・シュミット(バリトン),
アントン・シャリンガー(バス),
クルト・リドル(バス),
マティアス・ヘレ(バス),
ペーター・マチッチ(語り),
ベルリン・ドイツ交響楽団,
ベルリン放送合唱団,
マレク・ヤノフスキ(指揮),
 いかにもドイツの森を思わせる重厚な響きが持ち味の、このヤノフスキ盤。ザイフェルト、ツィーザク、リドルらの安定した歌唱に加え、アガーテ役のスウィートの力強い声が出色。
 ホルンの音色も艶やかで、オペラ指揮者としてのヤノフスキの手腕が見事に刻印された名演です。ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
  【録音】1994年1月, ベルリン、イエス=キリスト教会(デジタル:セッション)
 


8898540432-2
(3CD)
\2500
ロベルト・アバド/ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」
 ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」(全曲)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(メゾ・ソプラノ),
エヴァ・メイ(ソプラノ),
ラモン・ヴァルガス(テノール),
ウンベルト・チウンモ(バス),
シモーネ・アルベルギーニ(バス)、他,
バイエルン放送合唱団,
ミュンヘン放送管弦楽団,
ロベルト・アバド(指揮)
 ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」は、中世イタリア、ヴェローナに伝わる“ロメオとジュリエット”の物語を元にした悲劇です。
 ベッリーニは、主役のロメオをメゾ・ソプラノに歌わせることで、全曲に倒錯した美を与えています。
 カサロヴァの歌う力強く表現力豊かなロメオ、メイの愛に溢れた美しいジュリエッタ。2人の世界を取り巻く他の登場人物を、ロベルト・アバドが丁寧にまとめ、ベッリーニの抒情的な世界を余すことなく描き出しています。
 ブックレットは簡単なあらすじのみで(欧文)、歌詞・対訳は付いておりません。
  【録音】1997年6月、バイエルン放送スタジオ(デジタル:セッション)



















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