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≪第91号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2017/2/14~




2/17(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



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HAENSSLER



HC 17022
\2600→\2490
「指紋」~ハイオウ・チャンの「ワルトシュタイン」
  ベルリン・イエス・キリスト教会

 (1)J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 (2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332/300k
 (3)ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
 (4)スクリャービン:3つの小品 Op.45より第1曲「アルバムの綴り」
 (5)ドビュッシー:
   12の練習曲より第11番「組み合わされたアルペッジョのための」
 (6)ラヴェル:ラ・ヴァルス
 (7)湖南民謡(王建中編曲):瀏陽河
ハイオウ・チャン【張海鴎】
 (ピアノ;C.Bechstein D282)
 大注目のピアニスト、ハイオウ・チャンがワルトシュタインを録音!ベヒシュタインの美しい調べがイエス・キリスト教会に響く!!

 セッション録音:2016年6月27-30日/イエス・キリスト教会(ベルリン)/76’57”

 現在ヨーロッパを中心に活躍する若手ピアニスト、ハイオウ・チャン。
 「指紋」と題された当アルバムにはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、スクリャービン、ドビュッシー、ラヴェル、そして湖南民謡の瀏陽河を収録。
 まるで一夜のリサイタルを聴いているかのような充実の構成です。テクニック一辺倒ではない、表情豊かな演奏が持ち味のチャン。繊細なモーツァルト、雄弁な「ワルトシュタイン」、圧倒的な存在感の「ラ・ヴァルス」など、当ディスクで多彩な演奏を聴くことができます。チャンが弾く美しいベヒシュタインの調べがベルリンのイエス・キリスト教会に響き渡ります!
 ハイオウ・チャンは、北京中央音楽学院に学び、2002 年からはハノーファー高等音楽学校でベルント・ゲツケに就いて研鑽を積みました。キエフで行われたウラジーミル・ホロヴィッツ国際ピアノコンクールで銀メダル、中国国立ピアノデュオ・コンクール金メダルなど輝かしい受賞歴も誇ります。
 ヘンスラー・レーベルよりリリースされているリスト・アルバム(98 625)では圧倒的なテクニックを披露し話題となり、ファイと共演したモーツァルト(HC 16037)でも好演を聴かせてくれています。
 当アルバムでも大家を予感させる豊かな音楽性を余すところなく堪能することができます。

***

 あのハイオウ・チャン、HANSSLERから2枚目のソロ・アルバム。
 前作モーツァルトではファンをも凌駕する奇才ぶりで聴くものを圧倒してくれた。
 今回の多彩な内容のアルバムでは何を感じさせてくれるのか。


チャンがファイと組んだ鬼才対決となったモーツァルト
ファイもすごいがチャンもすごい
衝撃的です

HAENSSLER
HC 16037
\2600
激烈!醜悪!
 
ファイ&ハイオウ・チャン

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 KV.466
   (2)ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 KV.467
ハイオウ・チャン(張海鴎)(ピアノ)
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 鬼才ファイによるアグレッシブなモーツァルト!期待の星、ハイオウ・チャンを迎えた協奏曲アルバム

 セッション録音:(1)2012年5月21日、(2)2010年7月7日/ルドルフ・ヴィルト・ハレ(エッペルハイム)/58’30”



 「ひどい!」とか言ってCDをたたきつける人もいるだろうか。

 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20,21番。

 おそらく過去に聴いたすべての同曲の演奏でもっとも過激で激烈。
 人によっては狂喜乱舞、人によっては激昂昇天するかもしれない。

 しかしここまでやってこそのファイ。

 聴いたことのない旋律やテンポで聴くものを惑乱させ躊躇させ楽しませる。
 オケの連中もそのあたりはよく分かっていて、というかやつらも間違いなく同じ穴のムジナで、ファイ同様の華麗で下品な技をソロ部分でも次々と繰り出してきて聴いてるこっちを仰天させる。

 こいつらは田舎のチンドン屋か。最高の。

 しかしピアノがまたすごい。

 HAENSSLERからものすごいリストのソナタをリリースしていたハイオウ・チャン。
 ホロヴィッツ・コンクールで銀メダル獲ったのは伊達じゃない。
 しかもテクニックも桁外れだが、ファイ&ハイデルベルク響に一歩も引けを取らない存在感。

 たとえば第20番終楽章でファイ&ハイデルベルク響が「さーーー!!!いけよーーーー!」と煽りに煽ってピアノにバトンを渡すのに、チャンは「何勝手にやってんの、テンポはオレが決める」とでも言わんばかりにそれまでのテンポを無理やり変えてしまう。

 まさに鬼才対決。
 いいじゃないですか。

 79号大型更新の目玉の中で最高に楽しませてもらった1枚。これは買いです。

 その第20番終楽章がまるまる聴けます・・・どうぞ。https://soundcloud.com/haiou-zhang/mozart-piano-concerto-kv466-iii-allegro-assai すごいです。ムチャやってます。カッコいいです。

 




そしてこれが最初のアルバム。
リスト。

HAENSSLER
98 625
\2600
リスト:
 (1)葬送 (2)エステ荘の噴水
 (3)ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調(ホロヴィッツ編)
 (4)鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
 (5)ピアノソナタ ロ短調
ハイオウ・チャン(張海鴎)(Pf)
アジアのホープ、ハイオウ・チャンのリスト

[ 録音:2010 年 7 月/ジーメンスヴィラ(ベルリン)]/DDD、74’14”

 中国出身、ヨーロッパの音楽ファンを虜にしつつある若手ピアニスト、ハイオウ・チャン。北京中央音楽学院に学び、2002 年からはハノーファー高等音楽学校でベルント・ゲツケに就いて研鑽を積みました。
 キエフで行われたウラジーミル・ホロヴィッツ国際ピアノコンクールで銀メダル、中国国立ピアノデュオ・コンクール金メダルなど輝かしい受賞歴も誇ります。
 派手なパフォーマンスで弾くリストが見もののもアジアのホープで、ソナタは度肝を抜かれる凄さです。


 

HC 17029
\2600
「ギター・デュオのためベートーヴェン」
 (1)ヴィンセンツ・シュスター:変奏曲 Op.3
  (ベートーヴェン:七重奏曲 Op.20より)
 (2)イヴァン・クリンガー:ロンド
  (ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのロンド WoO 41より)
 (3)シュスター:アンダンテ Op.5
  (ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番 ハ長調『ラズモフスキー第3番』Op.59-3より)
 (4)フェルディナンド・カルッリ:変奏曲とロンド Op.155
  (ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26より)
 (5)シュスター:変奏曲 Op.4
   (ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18より)
 (6)編曲者不詳:アンダンテ
   (ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ15番 ニ長調『田園』 Op.28より)
 (7)アレクサンドル・ヘーゼル:4つのワルツ
   (ベートーヴェン:4つのワルツ Anh.14より)
 (8)カルッリ:幻想曲 Op.15
   (ベートーヴェン:パイジェッロの『水車小屋の娘』のアリアによる変奏曲 イ長調 WoO 69より)
ジョン・シュナイダーマン
 (ギター、ターズ・ギター)
山谷英己(ギター、7 弦ギター)
 ギター・ファン狂喜!ギター・デュオが奏でるベートーヴェンの作品集

 65’44”

 ギター・ファン狂喜のアルバム!
 ベートーヴェンの作品をカルッリなどのギターの名手がギター・デュオ用に編曲した作品集です。
 ギターの温かな音色が折り重なり、ベートーヴェンの新たな魅力に気づかされる素晴らしい編曲作品で構成されております。
 東京に生まれアメリカで育った山谷英己はリュート奏者として活躍し、ギターも演奏する実力派。近年はジョン・シュナイダーマンとのデュオでの活動も多く、非常に息の合ったアンサンブルを聴かせてくれます。




ANALEKTA



AN 29944
【旧譜】
\2500
ケント・ナガノとOSMの名タッグが贈る!
 韓国の注目作曲家、チン・ウンスク!

  チン・ウンスク:ロカナ/ヴァイオリン協奏曲
ヴィヴィアン・ハーグナー(ヴァイオリン)
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
 2007年にオペラ「不思議の国のアリス」がバイエルン国立歌劇場にて初演され、注目された韓国の作曲家、チン・ウンスク(1961ー)の作品集。
 ヴァイオリン協奏曲を弾くのは、12歳で国際的なデビューを果たし、これまでにベルリン・フィル、ニューヨーク・フィル等世界一流のオーケストラやアバド、バレンボイムなどの著名な指揮者と共演してきた、ミュンヘン出身の名手ヴィヴィアン・ハーグナー。来日も回数を重ねており、2010年にはピアニストの内田光子とのデュオ・リサイタルが反響を呼んでいる。

 録音:2008年
 
AN 29974
【旧譜】
\2500
リヴェレーション ~ ハープ・リサイタル
 ゴドフロワ:演奏会用練習曲 変ホ短調 Op. 193
 ヒンデミット:ハープ・ソナタ
 ルニエ:3つのエピソードによる交響的小品
 ヒナステラ:ミロンガ
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ブリテン:ハープのための組曲 Op.83
 リゾット:La Madone(世界初録音)
 サルツェード:シンティレーション
ヴァレリー・ミロ(ハープ)
 カナダ、ケベックの華麗なるハーピスト、ヴァレリー・ミロが奏でるソロ・アルバム。
 19世紀ベルギーのハーピストでもあった、フェリックス・ゴドフロワの 《演奏会用練習曲》 などハープのレパートリーとして有名な曲や、ラヴェルの 《亡き王女のためのパヴァーヌ》 などお馴染みの名曲を収録。

 録音:2009年
 

AN 29835
【旧譜】
(CD+DVD/NTSC/
特別価格)
\2500
ヴィヴァルディ12のヴァイオリン協奏曲集
 《調和の霊感》からの抜粋アルバム

  ヴィヴァルディ:
   ヴァイオリン協奏曲集 Op.3《調和の霊感》より
    第1番、第2番、第3番、第5番、
    第6番、第8番、第11番、第12番
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)
ジーン・ラモン(指揮)
ターフェルムジーク・バロック管
 ヴィヴァルディの最高傑作の中の一つ、12のヴァイオリン協奏曲集 《調和の霊感》 からの抜粋アルバム。数々の古楽アンサンブルやピリオド・オーケストラで活躍した、オーストラリアが誇るバロック・ヴァイオリンの先駆者、エリザベス・ウォルフィッシュが録音に参加している点にも注目。ボーナスDVDには、ヴィヴァルディの四季をテーマにしたパフォーミング・アーツ・ドキュメンタリー「The Four Seasons Mosaic」を収録。

 録音:2007年
 

AN 29963
【旧譜】
\2500
スペインのピアノ作品集
 レクオーナ:スペイン組曲《アンダルシア》
 モンポウ:《風景》より《泉と鏡》
 アルベニス:タンゴ Op.164
 トゥリーナ:ジプシー舞曲集 Op. 55
 マルコ:ソレア
 エバンヘリスタ:新しいスペインのモディ
ルイーズ・バセット(ピアノ)
 カナダ出身のピアニスト、ルイーズ・バセットが奏でるスペイン・アルバム。ホアキン・トゥリーナ生誕100周年を記念して、スペインの作曲家トマス・マルコによって書かれた 《ソレア》 を収録。
 バセットは、2015年にCBC Musicによるカナダのトップ25のピアニストの1人に選ばれている。

 録音:2010年




FRA BERNARDO


FB 1701743
\2500
オケゲム:ミサ曲集
 ミサ・ロム・アルメ
  (ミサ曲《武装した人》(4声)
 ミサ・クインティ・トニ
  (第5旋法によるミサ)(3声)
ビューティー・ファーム
 〔バート・ウヴィン(カウンターテナー)、
  アドリアーン・デ・コスター(テノール)、
  ハンネス・ヴァーグナー(テノール)、
  クリストフ・ドレッシャー(バリトン)、
  マーティン・フェゲール(バリトン)、
  ヨアヒム・ヘヒバウアー(バス)〕
 オーストリアの注目男声ヴォーカル・アンサンブル"ビューティー・ファーム" 第3弾はオケゲム!

 "ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声6人の新しいヴォーカル・アンサンブル。
 メンバーは、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルのメンバーからなり、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
 ニコラ・ゴンベールのモテット集(FB 1504211)で衝撃的なデビューを飾り、続くゴンベール第2弾(FB 1612457)も国際的に賞賛されたビューティー・ファームのアルバム第3弾では、15世紀フランドル楽派の巨匠ヨハネス・オケゲム(c.1420-1497)の2つのミサ曲を歌います。凝ったプログラムと緻密な演奏はもちろん、刺激的なジャケット・デザインもポイント。

 録音:2015年7月&2016年3月、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア)






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SIGNUM CLASSICS



SIGCD 363
(15CD/特別価格)
\14400→\12990
全集ボックスで登場!!
マゼール指揮&フィルハーモニア管
 マーラー:交響曲全集

 交響曲第1番《巨人》
 交響曲第2番《復活》*
 交響曲第3番**
 交響曲第4番#
 交響曲第5番
 交響曲第6番《悲劇的》
 交響曲第7番《夜の歌》
 交響曲第8番《千人の交響曲》
 交響曲第9番
ロリン・マゼール(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
BBC交響合唱団*/+、
フィルハーモニア・ヴォイセズ**/+
ティフィン少年合唱団**、
フィルハーモニア合唱団+
イートン・カレッジ・チャペル少年合唱団+
サリー・マシューズ(ソプラノ)*/+
ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)*
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)**/+
サラ・フォックス(ソプラノ)#
アイリッシュ・タイナン(ソプラノ)+
サラ・タイナン(ソプラノ)+
アン=マリーオーウェンス(メゾ・ソプラノ)+
シュテファン・フィンケ(テノール)+
マーク・ストーン(バリトン)+
スティーヴン・ガッド(バリトン)+

 マゼールのマーラー交響曲全集BOXが登場!Signum Classics創立20周年記念リリース!

 惜しくも2014年7月にこの世を去った巨匠ロリン・マゼールが遺したフィルハーモニア管弦楽団との"マーラー・サイクル"の全集BOXが登場!
 ウィーン・フィルとの全集録音から約20年という歳月を経て、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールを舞台として繰り広げられたマーラーは、いずれも絶賛を受けたマゼールの晩年を代表する名演奏です。
 シグナム・クラシックス創立20周年リリースとなるマゼールのマーラー全集BOXには、マゼール自身による前書き(英語)を含む96ページの英文ブックレットが封入されます。

 録音(ライヴ):2011年4月12日(第1番)、2011年4月17日(第2番)、2011年5月8日(第3番)、2011年4月28日(第4番)、2011年5月5日(第5番)、2011年4月19日(第6番)、2011年5月26日(第7番)、2011年10月9日(第8番)、2011年10月1日(第9番)、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン、イギリス)




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 マゼールのマーラーといえば、↓のバイエルン放送響との衝撃的な激烈ブットビ録音があるが、SIGNUMからリリースされた、マゼールのこの世への置き土産のようなフィルハーモニア管との全集録音もすごい。
 バイエルンとの演奏が悪の帝王大魔神の演奏だとしたら、こちらは神々の頂点の天空神の演奏。
 神々しく崇高ですらある。
 これが同一人物のなせる業か。

 「激烈ぶっとび」ではないのだが、マゼールだけがたどりついたさまざまな解釈で貫かれたマーラー。
 よそ行きではない、すみずみまで自分の意思で「指揮」したときのマゼール。

 評論家の許光俊氏が青弓社の「クラシックの秘宝」でこの録音について書いていたので抜粋しておきます。

 「CDでは、フィルハーモニア管とのマーラー集で最近の芸風が聴き取れる。かつて彼の音楽にあった脂っこさ、やらなくてもいいことをやるうるささがほとんど消えていることがわかるはずだ。淡々とやっているところにすごみがにじみ出る。「復活」の第2,3楽章など、かつて聴いたことがない、信じられないような美しさだ。吸い込まれそうな休符はまるでシューベルト。フィナーレは、浄化されたようなすがすがしさがある。全体に歌い方がとても自然だ。

 濃いめコテコテの味が好きな人には向かないだろう。小さな音のひとつひとつが、これみよがしではなく言うべきことを言っている。ついでながら、マゼールの指揮ぶりは、これでもかと達者なものだったが、今は違う。あいかわらずよく手が動くのだが、それが何とも美しく、見とれてしまうほどだ。
 おそらくマゼール自身はこうした変化を意識してはいないだろう。おのずとこうなったのだろう。それが老人芸の神秘だ。いや、芸術の神秘だ。」



 もしもっと精神的にぐちゃぐちゃになりたければこちら↓をどうぞ。
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マゼール&バイエルン放送響
マーラー交響曲全集
GREAT BOX (14CD-R)¥23800→\15990


 ライヴ音源CD-Rレーベル、EN LARMESからリリースされておそるべき全集録音となったマゼール&バイエルン放送響によるマーラー・ツィクルス。
 まさに21世紀の誇る最大最高のマーラー演奏。

 すでに入手不能の際はご容赦を。


GREAT BOX
GB-MAA
(14CD-R)
\15990
マゼール&バイエルン放送響
 マーラー:交響曲全集14枚組
ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送交響楽団

2002年ミュンヘン・ライヴ

CD-Rは通常のCDとは違いレーザー光線で情報を記録するメディアですが、再生方法・保存方法はCDとまったく同じです。
またライヴ録音のためにときおり予想外のノイズが入ったりすることもありえますのでご容赦ください。


 ひょっとしたらと思ったけど、まさかここまでやってるとは思わなかった。

 どれくらいすごいかっていうと、ステーキとすき焼きとボルシチを食べたあとにデザートで味噌煮込みうどんが出てきたような感じ。
 高カロリー、高たんぱく、重厚長大の極致。
 これまでセーゲルスタムをその最右翼にあげてたけど、セーゲルスタムとバーンスタインがタッグを組んでもこの演奏には敵わない。

 マゼールのマーラー。

 SONYのウィーンPOとの全集は完成度は高くてとっても美しいけど、とくにマゼールが指揮者じゃなくてもいいんじゃない?っていう気がしてた。
 その後マゼールはBPO,VPOとの断絶もあって傷心の思いでヨーロッパを離れ、ピッツバーグSOの音楽監督を務めたけれど、そこでとくにマーラーを熱心に取り上げることはしなかった。

 そうして90年代バイエルン放送SOの首席指揮者になったときは、またヨーロッパ制覇を虎視眈々と狙っているに違いないと読んだ。確かにそう思わせる独墺を中心としたレパートリー。とするとマーラーの再録もそう遠くない、そのときはきっとすごいことになるだろう・・・と先読みしてた。
 ・・・ところがどっこい、そいつは下司の勘ぐり。
 ご存知のようにマゼールはヨーロッパでの地位よりもニューヨーク・フィルとの新たな関係を望んだ。バイエルン放送SOの首席指揮者を辞めてNYPの音楽監督を選んでしまったのである・・・。
 これでついにマゼールとこてこてドイツ・オケとのドロドロのマーラー再チクルスの夢は潰えた・・・そう思った。

 ところがここに突然マゼール&バイエルン放送SOのマーラーが現れたのである!
 しかも演奏は2002年2、3月。
 再びヨーロッパを後にすることになったマゼールが、10年近いパートナーを組んだバイエルン放送SOと惜別の思いを込めて指揮した演奏ということになる!

 いやはや、前置きが長くなってしまった・・・。
 そうして手に入れたのは、まず1番、2番、3番、5番、6番、大地の歌。
 相手にとって不足なし。
 早朝5時からぶっとおし5時間半、聴いた。

 まさにぶっ飛んだ。
 はったりなどという次元を超えた、ヤクザがマジでぶちきれたような演奏。

 とにかくどこを聴いても強烈なマゼールの体臭。
 吐き気がするほどにドロドロのマーラー。
 スピーカーの前を百鬼夜行が通り過ぎる。
 これはあざとく練られ、周到に張り巡らされた地獄界。

 テンポを極限に遅いギリギリ一歩手前のところで設定。そんな血の池かマグマかというような中をマゼールは満面の笑みを浮かべながら自在に泳ぎまわる。その様相は悪夢でしかない。
 4曲すべてが徹頭徹尾マゼールの醜悪な美学と感性で貫かれ、オケは終始張り詰めた緊張状態、全編それぞれの楽器の協奏曲かというような過酷な精神状態を強いられる。
 そしてマゼールは下品きわまりないドンチャン騒ぎを煽っておきながら、その一方で細部まで偏執狂的こだわりを見せる。

 ・・・とにかくすべてがマゼール。
 マーラーを踏み台にして、その屍の上でマゼールは酒を飲んで踊り狂っているのである。

 指揮者がマーラーを超えた演奏を初めて聴いた。
 
 これまでマゼールがおそろしい才能の持ち主だと知っていながら、なんでもうまくできてしまうからなんとなく器用貧乏っぽく思っていた。
 だがこのマーラーは違う。
 マゼールがその才能と魂を全部悪魔に売り飛ばして死線をさまよいながら生み出した、正真正銘マゼールの血肉のすべてを出し尽くした演奏である。

 ・・・ただ自分のように4曲を続けて聴くのは、後でいろいろ体に変調をきたす可能性があるので止めておいたほうがいいと思います。 (2002年発売当時のコメントから)


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SIGCD 396
(2CD/特別価格)
\3800→\3590
ピーター・ドノホーがSignumから登場!
 ショスタコーヴィチ・シリーズ始動!

  ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 1982年の第7回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で最高位を受賞、幅広いレパートリーで世界的に活躍し、現在はバーミンガム音楽院の副総裁も務めるイギリスの名手、ピーター・ドノホーがSignum Classicsに登場!
 新たにスタートするショスタコーヴィチ・シリーズの第1弾として、ロシア・ピアノ音楽の重要作品、「24の前奏曲とフーガ」の全曲をレコーディング。
 サイモン・ラトルに重用され、バーミンガム市響との来日公演やベルリン・フィルとのオープニング・コンサートなどで共演したことでも知られる重鎮ピアニスト、ピーター・ドノホーが弾くショスタコーヴィチの傑作にご期待ください。




 おお。
 最近NAXOS、HYPERION、SOMMなどで少しずつCDを出していた御大ドノホーがSIGNUMからも。
 すでに「完全復活」などという時期は過ぎたと思うが、こうしたホンモノが大作で登場してくれるのはほんとにうれしい。



 ということでドノホー、聞きましょう。





 ピーター・ドノホーは1953年生まれのイギリスのピアニスト。

 マンチェスターに生まれ、王立ノーザン音楽大学にてデレク・ワインダムに師事した後、パリでイヴォンヌ・ロリオに師事。
 一時期バーミンガム市交響楽団に打楽器奏者として在籍するも、1982年チャイコフスキー国際コンクールに1位なしの2位をウラディーミル・オフチニコフと分け合ったことによって、俄然ピアニストとして注目を集めた。
 1992年にシンシナティのホテルの窓で左手の指を傷めるが、手術を受けて間もなく演奏可能にまで快復することができた。
 バーミンガム市交響楽団との縁から、サイモン・ラトルのお気に入りのピアニストの一人として数々の演奏会や録音で共演を重ね、2002年にラトルがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任してから最初の演奏会でも共演を果たした。
 驚異的なレパートリーの広さを誇っており、協奏曲だけでも160曲を数えるという。


ドノホーの豪腕ぶりを存分に楽しめるチャイコフスキー
バルシャイの指揮も圧巻!

EMI/warner
CZS 5855402
(2CD)\1800
チャイコフスキー:
 協奏的幻想曲Op.56(1989年7月17日、8月1日)
 ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23(1988年7月18、20日)
 ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44(1986年8月3-4日)
 ピアノ協奏曲第3番変ホ長調Op.75(1987年7月27日、8月24日)
 
ピーター・ドノホー(ピアノ)
 ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)第2番
 スティーヴン・イッサーリス(チェロ)第2番
 ボーンマス交響楽団
 ルドルフ・バルシャイ指揮
EMI 2CDシリーズで大ヒットとなったドノホーのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲全集。
3曲の全集が、ドノホー&バルシャイの演奏で手に入るということもあって、ロング・ベストセラーとなった。
当然のことながら第1番のラスト1分は壮絶。





分かります、その1枚のために4枚組を買うなんて・・・と。
でも今はこのボックスにしか入ってないんです。
そしてその価値あります。

ドノホーの「完全」代表作、バルトークのピアノ協奏曲全集。

アンダ、コチシュなどの名盤を抜き去り、この全集の最高演奏と謳われた超名盤。
スリル満点。迫力満点。超高性能の豪快な(爽快ではない)アトラクションを堪能することのできる70分。

この演奏を聞けばあなたもバルトークが、そしてドノホーが好きになるはず。

150372
(4CD)
\3600
CD1
 バレエ「中国の不思議な役人」Op.19(Sz73) 1993年録音
 管弦楽のための協奏曲Sz116 1992年録音
バーミンガム市交響楽団
サイモン・ラトル指揮
CD2
 ピアノ協奏曲第1番Sz.83
 ピアノ協奏曲第2番Sz.95*
 ピアノ協奏曲第3番Sz.119
  ピーター・ドノホー(ピアノ)
  1992年録音 *1990年録音
CD3
 ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112
 *ラプソディ第1番(ヴァイオリンと管弦楽のための)Sz.87
 *ラプソディ第2番(ヴァイオリンと管弦楽のための)Sz.89
  キョンファ・チョン(ヴァイオリン)
  1990年録音 *1992年録音
CD4
 2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲Sz.115
 2台のピアノ、打楽器のためのソナタSz.110
  カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)、グアルド&ドルー(打楽器)
  1985年録音

 涙の湖~「青ひげ公の城」
  フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)、ホワイト(バリトン)
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽-第2楽章冒頭
  1995年録音
ラトルのリズム感覚が十全に発揮された会心のバルトーク。クラッシュメル・ボックス、各CD紙ケース入り、24Pブックレット



 ドノホー特集でした。

 
SIGCD 464
\2400
メアリー女王のビッグ・ベリー
 ワイルダー:主の祈り/
 ムンディ:立ち給えキリストよ/
 タイ:我らは我らが父に罪を犯し/
 ラッスス:Te spectant, Reginalde, Poli/
 タリス:悲しげな鳩のように/
 作曲者不詳:マリーゴールドの新しいバラッド/
 ニューマン:Fansye/
 タリス:Sarum Litany、おお, 聖なる饗宴よ、Quod chorus vatum/
 シェパード:Christi virgo dilectissima、神よ, 私たちを憐れみたまえ/
 タリス:When shall my sorrowful sighing slack/
 シェパード:Vain, all our life I、Martyr Dei qui unicum/
 タリス:使徒らは口々に/
 シェパード:リベラ・ノス、Vain, all our life II
ガリカントゥス、
ガブリエル・クラウチ(ディレクター)
 ガリカントゥスは、ガブリエル・クラウチ、ナイジェル・ショート、クリストファー・ワトソンなど、タリス・スコラーズ、キングズ・シンガーズ、テネブレでの演奏経験を持つ名歌手たち構成されるイギリスの男声ア・カペラ・グループ。トマス・タリスとジョン・シェパードの作品を中心に、カトリックへの希望、プロテスタントへの迫害や想像妊娠を取り巻く逸話など、イングランド女王メアリー1世にまつわる音楽を歌う。
 名リューティスト、エリザベス・ケニーの参加もポイント。

 録音:2016年1月3日-5日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
 

SIGCD 471
\2400
ナイジェル・ショートが率いる精鋭合唱集団テネブレ。
 オワイン・パーク:フットステップス*
 ジョビィ・タルボット:奇跡の道

ナイジェル・ショート(指揮)
テネブレ
イギリス・ナショナル・ユース合唱団フェローズ*


 キングズ・シンガーズの元メンバーであり、合唱王国イギリスを代表する名指揮者の1人、ナイジェル・ショートが率いる精鋭合唱集団テネブレ。
 テネブレが結成15周年シーズンに向けて新たに委嘱したのは、1993年生まれの若き作曲家オワイン・パーク。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団に歌手&オルガン・スカラーとして参加しながら、その作品も演奏・録音される(CDA 68087)など、イギリス合唱界注目の作曲家が書いた新作です(もちろん、世界初録音)。
 カップリングには、テネブレによって委嘱された最初の主要な作品であるジョビィ・タルボットの「奇跡の道(Path of Miracles)」の嬉しい復刻音源を収録。



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VMS



VMS 251
\2600→\2490
フォアアールベルク交響楽団!
 ジェラール・コルステンが振る「新世界より」!

  ドヴォルザーク:
   交響曲第9番ホ短調 Op.95《新世界より》
   交響的変奏曲 Op.78
ジェラール・コルステン(指揮)
フォアアールベルク交響楽団

 オーストリアの最西部、フォアアールベルク州を本拠地とする実力派オーケストラ、フォアアールベルク交響楽団。キリル・ペトレンコとも縁が深く、オーストリア西部唯一のプロ・オーケストラとして活動するフォアアールベルク交響楽団による、ドヴォルザークの「新世界より」がVMSから登場!
 ジェラール・コルステンは南アフリカに生まれ、カメラータ・ザルツブルクやヨーロッパ室内管弦楽団のコンサート・マスターを務めた後指揮者に転身。プレトリア州立歌劇場やウプサラ室内管弦楽団の首席指揮者などのポストを経て、現在はロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの音楽監督、フォアアールベルク交響楽団の首席指揮者を務めており、日本では読売日本交響楽団への客演などもで知られている。

 録音:2015年12月4日-5日



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 フォアアールベルク(Vorarlberg)はオーストリアの最西部の小さな地方。北はドイツ、西と南はスイス。地図で見た印象は、スイスに食い込んだオーストリアの「先っぽ」といった感じ。ボーデン湖に接し、アルプスのスキーリゾートの名所としても知られる。
 さて、そのフォアアールベルクのプロ・オーケストラ、フォアアールベルク州立交響楽団。1984年に設立され、現在ではこの地方の芸術文化の中央を占める存在という。
 オケの団員は独墺圏のプロ演奏家と、ウィーン・フィル、カメラータ・ザルツブルク、、ザルツブルク・モーツァルテウム管、コンチェントゥス・ムジクスなどのゲストから構成される。というのも、このオーケストラは常設ではなく、ひとつのプロジェクトを完成させるために練習を積むという形を取っているらしい。
 首席指揮者は、1988年から2005年までクリストフ・エーベルレ、2005年11月より、ジェラール・コールステンが務める。



キリル・ペトレンコも登場!
 フォアアールベルク交響楽団30周年記念盤 ~ ライヴ2011-2015
VMS 249
\2600

フォアアールベルク交響楽団30周年記念盤 ~ ライヴ2011-2015
フォアアールベルク交響楽団
 ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36より 第4楽章
  〔ジェラール・コルステン(指揮)〕
 マーラー:交響曲第3番ニ短調より 第2楽章
  〔キリル・ペトレンコ(指揮)〕
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19より 第3楽章
  〔アレクサンダー・ロンクィヒ(指揮&ピアノ)〕
 ハイドン:交響曲第44番ホ短調 《悲しみ》 Hob.I:44より 第1楽章
  〔ジェラール・コルステン(指揮)〕
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22より 第2楽章
  〔アーロン・ピルサン(ピアノ)、アリ・ラシライネン(指揮)〕
 モーツァルト:交響曲第22番ハ長調 K.162より 第3楽章
  〔ジェラール・コルステン(指揮)〕
 R.シュトラウス:クラリネットとファゴットのための二重小協奏曲より 第3楽章
  〔ハイドラム・ヴィルト=メツラー(ファゴット)、
   アレックス・ラドシュテッター(クラリネット)、ジェラール・コルステン(指揮)〕
 モーツァルト:《エジプト王ターモス》 のための幕間音楽 K.345より 第4楽章
  〔アレクサンダー・ロンクィヒ(指揮)〕
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番より 第6曲:ワルツ2&第3曲:ダンス1
  〔グイド・マンクージ(指揮)〕
 フンメル:トランペット協奏曲変ホ長調より 第3楽章
  〔ユルゲン・エレンゾーン(トランペット)、ジェラール・コルステン(指揮)〕
 ブルックナー:交響曲第1番ハ短調より 第3楽章
  〔ジェラール・コルステン(指揮)〕
 マルティヌー:交響曲第4番より 第4楽章
  〔ジェラール・コルステン(指揮)〕
 フォアアールベルク交響楽団30周年記念盤!キリル・ペトレンコが振るマーラー第3番も一部収録!

 オーストリア最西部、フォアアールベルク州を本拠地とするオーストリアのオーケストラ、フォアアールベルク交響楽団のライヴ録音集第2弾は、創立30周年を記念した2011年~2015年までの録音集。
 首席指揮者ジェラール・コルステンによる演奏を始め、ベルリン・フィルの次期首席指揮者&芸術監督が決定し話題を呼んだキリル・ペトレンコやアレクサンダー・ロンクィヒとの共演など、貴重な音源を収録!

 ※録音:2011年-2015年

 


VMS 247
\2600
リヒャルト・デュンサーの管弦楽のための作品集
 リヒャルト・デュンサー:
  ヴァイオリン協奏曲
  ラデック・シンフォニー*
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)
ジェラール・コルステン(指揮)
フォアアールベルク交響楽団
エルネスト・ヘツル(指揮)*
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団*

 現代オーストリアの作曲家、リヒャルト・デュンサー(b.9159)の管弦楽のための作品集。
 1993年にブレゲンツ音楽祭で初演されたヴァイオリン協奏曲では、メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールを始めとする様々な国際コンクールで優勝し、ウィーン・フィル他多くのトップ・オケと共演するオーストリアの天才ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットがソリストとして参加。「ラデック・シンフォニー」は、デュンサーの室内オペラ《ラデック》(VMS 179)から、大編成のオーケストラのための「交響曲」としてアレンジされたもの。

 録音:2007年8月12日(協奏曲)/2013年3月22日-23日(交響曲)




DYNAMIC



CDS-7753
(3CD)
\3600
※Blu-ray&DVD同時発売
ルイージ(指揮)&イタリア国際管
 メルカダンテ(1795-1870):歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》

  フェリーチェ・ロマーニ 台本
フランチェスカ・・・レオノール・ボニージャ(ソプラノ)
パオロ・・・脇園 彩(メゾ・ソプラノ)
ランチオット・・・メルト・スングー(テノール)
グイド・・・アントニオ・ディ・マッテオ(バス)
イサウラ・・ラリサ・マルティネス(ソプラノ)
グエルフォ・・・イワン・アヨン・リーヴァス(テノール)
ファビオ・ルイージ(指揮)
イタリア国際管弦楽団
クルジュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニア合唱団
クルジュ=ナポカ・フィルハーモニー管弦楽団

 ほぼ2世紀前にメルカダンテによって作曲された歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》。ダンテの「神曲」地獄編に登場する領主の娘を主人公にしたこの歌劇、道ならぬ恋に身を焦がした末、結婚相手に殺害されてしまうというフランチェスカの悲劇が描かれています。
 ラフマニノフやチャイコフスキーなど数多くの作曲家がこの物語に触発され、素晴らしい作品を書いています。
 2015年にはザンドナーイの同じタイトルの歌劇が蘇演され、CDもリリースされましたが、このメルカダンテの作品は1831年に作曲されて以来、初演されることもなくずっと忘れ去られていた秘曲です。
 題名役のボニージャはスペイン出身の新進気鋭のソプラノ。高音から低音までを自在に操り、フランチェスカの心理を的確に描写しています。
 フランチェスカが心魅かれる若者パオロを演じるのは、期待の新人、脇園彩さん。天性の恵まれた声を活かした素晴らしい歌唱を披露しています。ファビオ・ルイージが振るイタリア国際管弦楽団の瑞々しい響きも作品に華を添えています。
  

CDS-7754
(2CD)
\3600
パイジエッロ(1740-1816):歌劇《トロフォーニオの洞窟》
 ジュゼッペ・パロンバ 台本
ドーリ・・ベネデッタ・マッツカート(メゾ・ソプラノ)
ルビネッタ・・・カテリーナ・ディ・トンノ(ソプラノ)
アルテミドーロ・・・マッテオ・メッツァーロ(テノール)
ドン・ガスペローネ・・・ドメニコ・コライアンニ(バリトン)
エウファーリア・・・アンジェラ・ニーシ(ソプラノ)
バルトリーナ夫人・・・ダニエラ・マッツカート(ソプラノ)
トロフォーニオ・・・ロベルト・スカンディウッツィ(バス)
ドン・ピアストローネ・・・ジョルジオ・カオドゥーロ(バリトン)
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)
イタリア国際管弦楽団

 哲学者(魔術師)トロフォーニオが暮らす洞窟には不思議な秘密がありました。入った人の性格が正反対になってしまうのです。そんなことを知らない2組の恋人たちがうっかり入ってしまってさあ大変。好みの違いが諍いの元になって・・・2016年はパイジエッロの没後200年にあたり、各地で記念行事が開催されました。
 このアルバムも「イトリア谷音楽祭」の上演が収録されています。1785年に初演されたこの歌劇《トロフォーニオの洞窟》は、同じ素材によるサリエリの歌劇が知られていますが、パイジエッロ作品も負けず劣らず楽しい仕上がりです。
 イタリア古典派の歌劇を得意としている歌手たちの手馴れた歌唱とアンサンブルでお楽しみください。

 録音 2016年7月14日マルティナ・フランカ パラッツォ・ドゥカーレ第42回イトリア谷音楽祭
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CDS-7771
\2300→\2190
アルゲリッチに見い出された才能、バルドッチ
 ベートーヴェン=リスト:交響曲全集 第2集「英雄」

 交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55(リストによるピアノ独奏編S464/R128)
 ベートーヴェン:バガテル Op.126
  第1番:ト長調 Andante con moto
  第2番:ト短調 Allegro
  第3番:変ホ長調 Andante
  第4番:ロ短調 Presto
  第5番:ト長調 Quasi allegretto
  第6番:変ホ長調 Presto
ガブリエレ・バルドッチ(ピアノ)

 マルタ・アルゲリッチに見い出された才能、バルドッチによるベートーヴェン=リスト:交響曲全集の第2集。
 第1集(CDS731)では第1番と第6番という比較的穏やかな作品に挑んだバルドッチですが、この第2集は「第3番」をメインに収録。ベートーヴェンの初期の大作である「英雄交響曲」を、リストが音色に細心の注意を払いながら、丁寧にピアノ独奏に落とし込んだこの編曲版は、演奏は困難を極め、とりわけ最終楽章の変奏曲は多彩な音色と技巧が要求される難曲として知られています。
 バルドッチの演奏は、数多くの要求を完全に満たし、聞き手に満足を与えます。同時収録のバガテルはベートーヴェンの晩年の作品で「バガテル=ちょっとしたもの」という概念を覆すほどの、充実した内容を持つ小品集。こちらでもバルドッチはニュアンスある演奏を聴かせます。

 録音 2015年5月1-12日Chiesa di Sant'Apollinare,Monticello di Lonigo


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 すぐに才能ある人を褒めちゃうアルゲリッチ。またか・・・と思った方、いえいえ、今度はそうとうな思い入れです。
 こんなアルバムを出すくらいですから・・・


紹介しておきましょう。
バルドッチとアルゲリッチの2台ピアノのためのアルバム

DYNAMIC
CDS-7663
\2300
アルゲリッチ&バルドッチ
 2台ピアノのための作品集

 1-3.モーツァルト(1756-1791):ソナタ ニ長調 K448/
 4.ショスタコーヴィチ(1906-1975):コンチェルティーノ イ短調 Op.94/
 5-8.ラフマニノフ(1873-1943):組曲 第1番「幻想的絵画」
  <バルカロール/夜と愛と/涙/復活祭>/
 9-11.ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ Op.165b/
 12.ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(作曲家自身による2台ピアノ版)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/
ガブリエレ・バルドッチ(ピアノ)

 若き才能を見出すことにかけて他の追従を許さないマルタ・アルゲリッチ。
 そんな彼女が最近重用している注目アーティストが、このガブリエル・バルドッチ!
 とは言え、彼はすでに33歳にして、ピアニスト、指揮者、教育者として一連の評価を受けた名手であり、アルゲリッチの強烈なオーラをがっちり受け止めてはねかえすだけのパワーの持ち主でもあります。
 そんな彼は6歳からピアノのレッスンを始めましたが、マルタ・アルゲリッチの演奏を聴いた瞬間に「恋に落ちた」というほど、彼女の演奏に衝撃を得たといいます。彼自身の憧れの対象であったアルゲリッチにショパンのバラードを聴いてもらった時には、まさに天にも昇る思いだったに違いありません。彼の才能に魅力を感じたアルゲリッチは自身のプロジェクトに招待し、アルゼンチンとルガーノで初の4手作品の演奏を果たすことになります。

 そんなアルゲリッチとバルドッチがここで選んだのは、モーツァルト、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ミヨー、ラヴェルの5人の作曲家の作品です。モーツァルトは、アニメで有名になった、根強いファンを持つ名作「K448」です。アニメでもキャラの立った2人が仲良く演奏していましたが、こちらは更に熱いモーツァルトが堪能できます。
 激しいバトルが展開されるショスタコーヴイチはまさに手に汗を握るかの如く。

 ラフマニノフとラヴェルは、いかにもアルゲリッチが得意とするレパートリー。うねる感情と気合、そして飛び散る汗が視覚化されるような演奏です。
 ミヨーのスカラミューシュの軽妙なやりとりもさすが。これは確かに素晴らしい演奏です。

 録音 2008年 リヴォルノ ライブ収録



ということで信用していただいたところでベートーヴェン第1集
ちなみにアルゲリッチに捧げられたそうです

CDS-731
\2300
ガブリエレ・バルドッチ(ピアノ)
 ベートーヴェン=リスト:ベートーヴェン交響曲全集第1集

  1-4.第1番ハ長調 Op.21/
  5-9.第6番ヘ長調「田園」Op.68
ガブリエレ・バルドッチ(ピアノ)

 19世紀最大のヴィルトゥオーゾ・ピアニストであったリスト(1811-1886)が編曲したベートーヴェン(1770-1827)の交響曲は、オーケストラの響きを余すことなく伝え、またピアニストが自らの技量を存分に発揮できるという、(名技を持った)ピアニストには美味しいレパートリーです。今回、この難曲に挑戦したのは若手ピアニスト&指揮者、ガブリエレ・バルドッチ。なんとも知性的、かつ情熱的な演奏であり、全集完成が楽しみなプロジェクトです。
 イタリアのリヴォルノに生まれ6歳からピアノを始めた彼は、才能あるピアニストの例に漏れず、世界中のコンサートで演奏を重ね、また、コンクールでも注目を浴び続けました。なかでも、ブエノスアイレスで開催されたマルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝したことが、世界へ羽ばたく足がかりとなり、現在は、ソリスト、室内楽奏者、そして教師としても活動の幅を広げていています。
 また、この第1集は彼の師であるアルゲリッチに感謝の念とともに捧げられているということです。

 録音 2012年2月ヴェネツィア

  

CDS-7782
\2300
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
 聖母マリアの夕べの祈り(1675)
 マリアのためのアンティフォンとソナタ(1656)

  1.始まりのことば:Deus in audjutorium meun intende
  2.アンティフォナ:Ave Maria アヴェ・マリア
  3.詩篇109番:Dixit Dominus 主は言われた
  4.アンティフォナ:Beata Mater 祝福された母
  5.詩篇112番:Laudate pueri 主の僕たちよ、ほめたたえよ
  6.アンティフォナ:Nigra sum 私は黒い
  7.詩篇121番:Laetatus sum 私は喜んで
  8.アンティフォナ:Laeva ejus 彼の左手
  9.賛美歌126番:Nisi Dominus 主が家を建てられるのでなければ
  10.アンティフォナ:Speviosa facta es 美しき芸術
  11.賛美歌147番:Lauda Jerusalem イェルサレムよ、主を讃めたたえよ
  12.讃歌:Ave maris stella めでたし海の星
  13.アンティフォナ:Virgo potens 聖処女の力
  14.カンティクム:Magnificat マニフィカート
  15.ソナタ 6声
  16.Ave regina caelorum 天の雹女王
  17.Regina Caeli laetare レジーナ・チェリ
  18.Salve Regina サルヴェ・レジーナ
  19.Alma Redemptoris Mater 救い主のうるわしき母
  20.カンツォン 4声
クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団
ラ・ピファレーシャ(アンサンブル)
ブルーノ・ジーニ(指揮)

 イタリア・バロック期の作曲家カヴァッリが亡くなる1年前に作曲した「聖母マリア」のための音楽集。これで、既にリリースされている「5つの賞賛されたヴェスプロ集」(CDS520)、「聖日曜日のための夕べの祈り」(CDS7714)と併せて、カヴァッリの宗教作品を代表する3作品が揃うことになります。
 モンテヴェルディの後継者であり、優れた歌劇作曲家としても活躍したカヴァッリは、ヴェネツィア楽派伝統の様式で書かれたマニフィカトが知られていますが、こちらのアンティフォナは2つに分かれた合唱が交互にテキストを歌うシンプルな形式で、自由に旋律を歌わせる歌劇に比べると、比較的厳格な書法で書かれていますが、その中にも美しい旋律が溢れており、当時の教会内を彷彿させる荘厳な雰囲気も味わえます。
 ジーニ率いるラ・ピファレーシャは、この時代の作品を専門とするアンサンブル。モンテヴェルディ作品で高い評価を受けています。

  録音 2016年5月13-15日、10月14日 Chiesa cistercense di Abbadia Cerreto

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PROFIL



PH 16022
\2500→\2390
北ドイツ放送提供
 凄まじいテンシュテットの「英雄」が残っていた!!

 ベートーヴェン:
  (1)交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
  (2)序曲「コリオラン」Op.62
クラウス・テンシュテット(指揮)
北ドイツ放送交響楽団
 初出!!! ファン狂喜!こんな凄まじいテンシュテットの「英雄」が残っていた!!

 録音:1979年7月3-6日/北ドイツ放送スタジオ10(ライヴ)/59’ 39”

 驚きの音源の出現!
 テンシュテットが最盛期1979 年7 月に北ドイツ放響を指揮したベートーヴェンの交響曲第3 番「英雄」と序曲「コリオラン」。
 テンシュテットのベートーヴェン録音は意外に少ないものの、「英雄」は1982 年のウィーン・フィル、1991 年のロンドン交響楽団との共演が正規発売されていて、いずれも演奏の凄さに注目が集まっていました。しかし当ディスクはさらに若い1979 年、オーケストラも北ドイツ放響という理想の条件に加え、放送用に行われたライヴ録音というのも非常に価値があります。同時に序曲「コリオラン」が収録されているのも貴重。
 演奏は期待以上の凄まじさ。強い緊張感とスケールの大きさで、あっと言う間に全曲を聴き通させてしまいます。また第2 楽章の深い情念の渦巻き、フィナーレの圧倒的な盛り上がりなど、テンシュテットの真骨頂たる鬼気迫る世界をつくりあげています。
 北ドイツ放送提供のマスターも良好で、最盛期のテンシュテット芸術を堪能できます。



 店主も、28年前のロンドン・フィルとのマーラーの5番、23年前のこのロンドン・フィルとの「英雄」を聴いてテンシュテットに心酔した。
 
 ベートーヴェンは分売されていないようだが、現在この超特価ボックスで聴くことができる。


テンシュテット/グレートEMI録音
WARNER CZS-0944332(14CD)¥6000→ \3990

 生誕85年の2011年、ベートーヴェンからR.シュトラウスまでの演奏を集大成した大型ボックス。
 安い・・・。




CZS-0944332
(14CD)
\6000→¥3990

テンシュテット/グレートEMI録音
CD1
 1.ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
  ライヴ録音:1991年9月26日&10月3日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン

 2.ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」作品43-序曲
 3.ベートーヴェン:序曲「コリオラン」作品62
 4.ベートーヴェン:「エグモント」作品84-序曲
  録音:1984年5月11-12日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
以上 w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD2
 1.ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
 2.ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調作品93
  録音:1985年9月15,15&19日、1986年3月27日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
 3.ベートーヴェン:「フィデリオ」-序曲作品72b
  録音:1984年5月11-12日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
以上 w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD3
 1.ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
  録音:1983年9月21&22日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
 2.&CD4-1.
  ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
   w/ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、ヨルマ・ヒンニネン(バリトン)、
   ロンドン・フィルハーモニー合唱団、BBC交響合唱団
  録音:1984年8月19,20&23-25日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
2.運命の歌 作品54
  w/ロンドン・フィルハーモニー合唱団、BBC交響合唱団
  録音:1985年5月2日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
以上 w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD5
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1881版 編:ハース)
  w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1981年12月13、15&16日 フィルハーモニー、ベルリン
CD6
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890版 編:ノーヴァク)
  w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1982年9月24-26日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
CD7
 マーラー:交響曲第1番ニ長調
  w/シカゴ交響楽団
  ライブ録音:1990年5月31日ー6月4日 オーケストラ・ホール、シカゴ
CD8
 1.シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
  録音:1978年10月17-18日 フィルハーモニー、ベルリン
 2.シューマン:交響曲第4番ニ短調
  録音:1980年4月18-20&22日 フィルハーモニー、ベルリン
   以上 w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD9 R.シュトラウス:
 1.ツァラトゥストラはこう語った 作品30
  録音:1989年3月 ウォトフォード・タウン・ホール、UK
 2.ドン・ファン 作品20
  録音:1986年9月 ウォルサムストウ・アセンブリー・ルームズ、ロンドン
 3.死と変容 作品24
  録音:1982年3月28&29日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
  以上 w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD10
ワーグナー:
 1.「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行
  「神々のたそがれ」-
 2.夜明けとジークフリートのラインの旅
 3.ジークフリートの死と葬送行進曲
 4.「ラインの黄金」-ワルハラへの神々の入場
 5.「ジークフリート」-森のささやき
 6.「ワルキューレ」-ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
  録音:1980年10月6、8&9日 フィルハーモニー、ベルリン
CD11
ワーグナー:
 1.「タンホイザー」-序曲
 2.「リエンツィ」-序曲
  「ローエングリン」-
 3.第1幕ー前奏曲
 4.第3幕ー前奏曲
 5.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕ー前奏曲
  録音:1982年12月15日、1983年4月16&17日 フィルハーモニー、ベルリン
  以上 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD12
 1.メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」
  録音:1980年4月18-20&22日 フィルハーモニー、ベルリン
 2.シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944「グレート」
  録音:1983年4月21-22日 フィルハーモニー、ベルリン
   以上 w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD13
 1.ムソルグスキー:はげ山の一夜
  録音:1990年5月10日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
 2.コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」-組曲
 3.プロコフィエフ:「キージェ中尉」-組曲
  録音:1983年9月22、23&26日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
CD14
 1.ベートーヴェン:レオノーレ第3番ー序曲 作品72a
  w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1984年5月11-12日 アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン
 2.シューマン:コンチェルトシゥトゥック(4つのホルンのための)ヘ長調作品86
  w/ノルベルト・ハウプトマン、マンフレート・クリア、クリストファー・コーラー、
  ゲルト・ザイフェルト(ホルン)
  録音:1978年10月17-18日 フィルハーモニー、ベルリン
 3.ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ長調作品95「新世界より」
  録音:1984年3月14&15日 フィルハーモニー、ベルリン
以上 w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラムシェル・ボックス 各CD紙製ケース入り 32Pブックレット




そしてALTUSからリリースされた大ベストセラー・アルバム
1982年、ウィーン・フィルとの「英雄」

ALTUS
ALT 195/6
(2CD)
\3600
ベートーヴェン:交響曲第 3 番 変ホ長調 「英雄」 作品 55
マーラー:交響曲第 10 番 より アダージョ
クラウス・テンシュテット ( 指揮 )
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ウィーン・フィルとテンシュテット。濃厚な悲劇性と堂々大爆進のザルツブルク一期一会の大競演!このウィーン・フィルとのライヴ演奏は電気が走るような興奮を呼び起こす。― ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁) ―

録音:1982年8月29日 祝祭劇場(ザルツブルク) オーストリア放送協会によるライヴ録音。日本語解説付

 テンシュテットと VPO の間にリハーサルからして異様な緊張感がはしった伝説の名演がついに正規盤化!
 ORF/VPO 提供のオリジナルテープからアルトゥスが直接マスタリング!
 また、シカゴ響の大立物であったヘンリー・フォーゲル氏はこの演奏について「英雄はメンバーは胸張り裂けんばかりの熱さ、弦楽器は食いつき管楽器は躍動する。マーラーにいたっては不協和音の噴出は心の叫びであり魂の悲鳴である。徹頭徹尾ダイナミックなコントラバスを強調し、管弦楽的色彩を無限大に活用し、あらゆる点で緊密に楽章全体を結び付けつつテンポを構築していく。29 分のところ、ここは私の聞いたあらゆる録音の中でも最も遅い演奏であり、テンシュテット自身のロンドン・フィルハーモニーとのスタジオ録音と比較しても 1 分長い。しかしながら緊張と激しく濃密な熱によって遅いと感じることがない。この演奏を聴くことは途轍もない、深く心に触れる経験である。」と語っています。


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PH 17011
(12CD)
特別価格\4500→\4290

ディヌ・リパッティ生誕100年記念BOX

ディヌ・リパッティ(ピアノ)
 Disc 1(戦前の録音)
  (1)J.S.バッハ:アルマンド~パルティータ第1番変ロ長調BWV825(チェンバロを演奏)
  (2)J.S.バッハ(ブゾーニ編):「トッカータ ハ長調」による即興(チェンバロを演奏)
  (3)エネスコ:ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調~第2楽章
  (4)ブラームス:間奏曲変ロ短調Op.117の2
  (5)同:間奏曲変ホ短調Op.118の6(断片)
  (6)同:ワルツOp.39~第1,2,5,6(2種),10,14,15番
  (7)同:ワルツ集「愛の歌」Op.52(全18曲+第1曲繰り返し)
    ナディア・ブーランジェ(ピアノ連弾)(6)(7)、イレーヌ・ケドロフ(ソプラノ)、
    マリー=ブランシュ・ド・ポリニャック(アルト)、
    ポール・ドランヌ(テノール)、ドーダ・コンラッド(バス)
    1936 年6月25日/エコール・ノルマル音楽院(1)-(5)、1937年2月25日、
    1937年2月20日-1938 年1月22日/パリでのセッション(6)(7)
 Disc 2(戦争中の録音1)
  (1)バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよBWV147/
  (2)スカルラッティ:ソナタ ト長調L387 (K14)/
  (3)ブラームス:間奏曲イ短調Op.116の2/
  (4)同:間奏曲変ホ短調Op.117 の1/
  (5)シューマン:交響的練習曲Op.13~第9変奏/
  (6)ショパン:練習曲変ト長調Op.10の5「黒鍵」/(7)リスト:小人の踊り/
  (8)リパッティ:古典様式による小協奏曲Op.3/(9)左手のためのソナチネ
    ハンス・フォン・ベンダ(指揮)ベルリン・フィル室内管弦楽団(8)
    1941 年4月28日/ブカレストでのセッション(1)-(7)、
    1943年1月/14日/ベルリン・ライヴ(8)、1943年3月4日/ブカレストでのセッション(9)
 Disc 3(戦争中の録音2)
  (1)エネスコ:ブーレ~ピアノ組曲第2番ニ長調Op.10/
  (2)同:ピアノ・ソナタ第3番ニ長調Op.24/(3)同:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6/
  (4)同:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25
    ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)(3)(4)
    1943 年3月2日(1)、3月13日(3)、3月11日(4)/
    ブカレストでのセッション、10月18日/ベルンでのセッション(2)
 Disc 4(戦後1945-48年の録音)
  (1)リパッティ:ルーマニア舞曲集/
  (2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調/
  (3)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
    エルネスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団(1)(2)、
    アルチェオ・ガリエラ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(3)
    1945 年10月10日(1)、1947年6月6日(2)/ジュネーヴ・ライヴ、
    1947年9月18-19日/ロンドン・セッション(3)
 Disc 5
  (1)バッハ(ブゾーニ編曲):ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
  (2)バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
    エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1)、
    パウル・ザッハー(指揮)南西ドイツ放送交響楽団(2)
    1947 年10月2日/アムステルダム・ライヴ(1)、1948年5月30日/
    バーデン=バーデン・ライヴ(2)
 Disc 6
  (1)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
  (2)リパッティ:古典様式による小協奏曲Op.3
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(1)、
    指揮者と団体不明(2)
    1948 年4月9-10日/ロンドン・セッション(1)、1948年(ライヴ)(2)
 Disc 7
  (1)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58/
  (2)同:ノクターン第8番変ニ長調Op.27の2/
  (3)同:華麗なワルツ第2番変イ長調Op.34の1/(4)同:舟歌Op.60/
  (5)スカルラッティ:ソナタ ホ長調L.23/(6)同:ソナタ ニ短調L.413/
  (7)リスト:ペトラルカのソネット第104番/(8)同:演奏会用練習曲「軽やかさ」/
  (9)ラヴェル:道化師の朝の歌/
  (10)フォーレ(カザルス編):夢のあとにOp.7の1/
  (11)ラヴェル(バズレール編):ハバネラ形式による小品/
  (12)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
    アントニオ・ヤニグロ(チェロ)(10)-(12)
    1947 年3月1,4日(1)、2月20日(2)(6)、9月24日(3)(7)、9月25日(8)、9月27日(5)、
    1948年4月17,21日(4)(9)/ロンドン・セッション、
    1947 年5月24日(10)-(12)/チューリヒ・セッション
 Disc 8(死の年)
  (1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11/
  (2)同:ノクターン第8番変ニ長調Op.27の2(即興付き)/
  (3)同:練習曲ホ短調Op.25の5/(4)同:練習曲変ト長調Op.10の5「黒鍵」
    オットー・アッカーマン(指揮)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(1)
   1950 年2月7日/チューリヒ・トーンハレ(ライヴ)
 Disc 9
  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  (2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ルツェルン祝祭管弦楽団(1)、
    エルネスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団(2)
    1950年4月23日/ルツェルン祝祭劇場(ライヴ)(1)、2月22日/
    ジュネーヴ・ヴィクトリア・ホール(ライヴ)(2)
 Disc 10
  (1)ショパン:華麗なる大ワルツ変ホ長調Op.18/ワルツ第2番変イ長調Op.34 の1/
   第3番イ短調Op.34の2/第4番ヘ長調Op.34の3/第5番変イ長調Op.42/
   第6番変ニ長調Op.64 の1「小犬」/第7番嬰ハ短調Op.64の2/
   第8番変イ長調Op.64 の3/第9番変イ長調Op.69の1「別れ」/
   第10番ロ短調Op.69の2/第11番変ト長調Op.70の1/第12番ヘ短調Op.70の2/
   第13番変ニ長調Op.70の3/第14番ホ短調
  (2)同:マズルカ第32番嬰ハ短調Op.50の3
    1950年7月3-12日ジュネーヴ・セッション
 Disc 11
  (1)J.Sバッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
  (2)同(ケンプ編):シチリアーノ~フルート・ソナタ第2番BWV1031
  (3)同(ブゾーニ編):いざ来たれ、異邦人の救い主よBWV659
  (4)同(ブゾーニ編):主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
  (5)同(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよBWV147
  (6)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
  (7)J.S.バッハ(ブゾーニ編):主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
  (8)ショパン:ワルツ第3番イ短調Op.34の2
    1950年7月9日(1)(6)、7月6日(2)、7月10日(3)-(5)/
    ジュネーヴ・セッション、7月27日/スイス放送(7)(8)
 Disc 12(ブザンソン告別演奏会)
  (1)即興/
  (2)J.Sバッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825/
  (3)即興/
  (4)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310/
  (5)シューベルト:即興曲変ト長調D.899 の3/(6)同:即興曲変ホ長調D.899の2/
  (7)ショパン:ワルツ第5番変イ長調Op.42/(8)同第6番変ニ長調Op.64の1「小犬」/
  (9)同第9番変イ長調Op.69の1「別れ」/(10)同第7番嬰ハ短調Op.64の2/
  (11)同第11番変ト長調Op.70の1/(12)同第10番ロ短調Op.69の2/
  (13)同第14番ホ短調/(14)同第3番イ短調Op.34の2/(15)同第4番ヘ長調Op.34の3/
  (16)同第12番ヘ短調Op.70の2/(17)同第13番変ニ長調Op.70の3/
  (18)同第8番変イ長調Op.64の3/(19)同華麗なる大ワルツ変ホ長調Op.18
  (20)J.S.バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよBWV147
    1950年9月16日/ブザンソン音楽祭ライヴ(1)-(19)、
    1947年9月24日/スタジオ・セッション(20)
 祝・生誕100年!
 貴重な音源から名盤中の名盤まですべてを網羅したリパッティBox登場!!

 昔の人のイメージがありますが、リパッティは今年2017 年3 月に生誕100 年をむかえます。それを記念してProfil レーベルが12 枚組の大盤振舞Box をリリース。
 古くは10 代の頃のものからあり、バッハ作品では珍しいリパッティのチェンバロ演奏に触れることができます。また、ブラームスのワルツは恩師ナディア・ブーランジェと連弾していて、リパッティのみならずブーランジェのピアノ演奏も聴くことができます。
 恩人エネスコを独奏者としたヴァイオリン・ソナタ2 篇やチェロのヤニグロの伴奏も貴重。またバッハ=ブゾーニの神々しい演奏はピアノ録音史上の至宝と申せましょう。
 さらにカラヤン指揮フィルハーモニア管と共演した1948 年4 月録音のシューマンの協奏曲が貴重。これは今から50 年前の1967 年に放映された「ウルトラセブン」最終回で、主人公モロボシ・ダンがアンヌに自分がウルトラセブンであることを告白した時にかかる音源。音楽を担当した作曲家・冬木透氏によれば、あとのない切迫した感覚がこの作品とこの演奏しかないと選んだもので、特撮物にクラシック音楽が延々とかかる前代未聞の劇伴音楽となりました。多くの少年をクラシック・ファンにした鬼気迫る名演です。
 協奏曲も自作2 篇をはじめモーツァルト、ショパン(ホンモノ)、リストの協奏曲などたっぷり堪能できます。
 名高いブザンソンの告別演奏会も収録していますが、ショパンのワルツを1 曲残して終わるのはあまりにも可哀想とのことで、彼のデビュー・コンサートの1 曲目だったバッハ=ヘスの「主よ、人の望みの喜びよ」で感動的にアルバムを完結させています。
 入手困難なものも多く、これだけまとまったBox は大歓迎。さらに驚きの価格。一家に1セットは常備したい宝物です。




SUPRAPHON



SU 4206
(2CD)
\3200
リハルト・ノヴァーク―ポートレート
 CD 1【オペラ・アリア】
  (1)モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より
     「可愛い奥様、これが目録です」(レポレッロ)
  (2)ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』より
     「悲劇!可哀そうな青ざめたルサルカ」(水の精)
  (3)チャイコフスキー:
   歌劇『エフゲニー・オネーギン』より
     「だれでも一度は恋をして」(グレーミン公爵)
  (4)グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』より
     「時の永遠の闇の中から」(ルスラン)
  (5)ムソルグスキー:
   歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』より
     ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手に入れた」(ボリス)
  (6)オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より
     「輝けダイヤモンド」(ダペルトゥット船長)
  ヴェルディ:
   (7)歌劇『ドン・カルロ』より「ひとり寂しく眠ろう」(フィリッポ)
   (8)歌劇『シモン・ボッカネグラ』より
     「悲しい胸の思いは―引き裂かれた心」(フィエスコ)
   (9)歌劇『マクベス』より「気を付けて進め、わが息子よ...」(バンクオー)
   (10)歌劇『ルイザ・ミラー』より「私の血も命も捧げよう」(ヴァルター)
   (11)ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』より
     「さようなら、大胆で輝かしかった娘よ!」(ヴォータン)
   (12)ヤナーチェク:歌劇『利口な女狐の物語』より
     「これは、おとぎ話かい?それともホントかい?」(森番)
 CD 2【歌曲集】
  (13)ヴォルフ:歌曲『メーリケ集』より
   「世をのがれて」「思え、おお魂よ」「新しい恋」「私の慰めはどこに」
  (14)シューベルト:歌曲『白鳥の歌』D.957より
   「アトラス」「君の肖像」「漁師の娘」「街」「海辺にて」「影法師」「鳩の便り」
  (15)クシチカ:歌曲『北国の夜』Op.14
リハルト・ノヴァーク(バス)/
(1)-(12)ブルノ・ヤナーチェク・オペラ管弦楽団/
(8)ブルノ・ヤナーチェク・オペラ合唱団/
(1)-(3)(5)(7)(9)-(12)(14)フランティシェク・イーレク(指揮)/
(4)ミロスラフ・ホーンカ(指揮)/
(6)ヤン・シュティフ(指揮)/
(8)ヤロスラフ・クルチェク(指揮)/
(13)ゲルハルト・ツェラー(ピアノ)/
(14)ブルノ・フィルハーモニック/
(15)プラハ・フィルハーモニア[PKF]/
(15)トマーシュ・ハヌス(指揮)   
 2016年最新リマスタリング。チェコが生んだバス、リハルト・ノヴァークのオペラ・アリアと歌曲集

 録音:(1)(2)(5)(7)(10)(11)(12)1978年、(9)1971年、(4)1977年/ブルノ・スタディオン・スタジオ、(3)1983年、(6)1982年、(8)2003年10月/ヤナーチェク劇場、(13)1975年8月、(14)1975年12月/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)、(15)2001年10月/ルドルフィヌム(プラハ)/2h32’13”

 1931 年チェコ生まれのバス、リハルト・ノヴァークは2016 年10 月に85 歳を迎えました。当アルバムはノヴァークの名唱からオペラ・アリアと歌曲集にわけ、2 枚組で構成されております。
 ブルノ音楽大学で学んだノヴァークは、1961 年からブルノ・ヤナーチェク・オペラのソリストとして長きに渡り活躍。レパートリーも広くこれまでに150 以上の演目に出演してきました。
 ここに収録されたオペラ・アリアはノヴァークの全盛期を知る上で最も重要な録音で、野太く力強い歌声を聴くことができます。オペラの一方、歌曲も得意とするノヴァーク。
 ここに収録されたシューベルト、ヴォルフで聴く、温かみのある歌声も実に魅力的です。
 ブックレットにはノヴァークが演じたフィエスコ、レポレッロ、ボリス、フィリッポなど、当時の写真も収められております。2016 年、スプラフォンによる最新リマスタリングです。



<国内盤> 

<LP>


ALTUS(LP)

話題をさらったあのチェリビダッケのINA音源、初LP 化。3タイトル同時発売!
アルゲリッチ、フルニエ、ミケランジェリとの協奏曲にそれぞれ交響曲をカップリング。音質も大変良好。ソリストの魅力とチェリの魅力、どちらも心行くまで楽しめます。

ALTLP 113/4
(2LP)
\13600+税
アルゲリッチ×チェリビダッケ、伝説のシューマン!
 [LP1-A] シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54 第1楽章
 [LP1-B] シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54 第2・3楽章
 [LP2-A] シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61 第1・2楽章
 [LP2-B] シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61 第3・4楽章
マルタ・アルゲリッチ(LP1:ピアノ)
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 アルゲリッチ×チェリビダッケ、伝説のシューマン!魔術全開の空前演奏。

 録音:[ピアノ協奏曲]1974 年5月29日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)、[交響曲]1974 年2 月27 日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)/ステレオ、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付

 2014 年のCD 発売時、大変な話題となったアルゲリッチとチェリビダッケによる伝説のシューマンのピアノ協奏曲がLP 化!
 当時33 歳のアルゲリッチによる当ライヴは、曲が彼女の十八番ということもあり出だしから魔術全開。両の手から無限に湧き上がる歌、オーケストラとの刹那的な対話、どこまでも生気に満ちたフィナーレなど、ライヴで燃える彼女の良さが最高に発揮されています。自らがまるで音楽そのものになったかのように振る舞うアルゲリッチに対して、影に徹した瞑想的なチェリビダッケという個性の違いも面白く、オーケストラ・パートの透明度には驚きです。
 第3 楽章の変拍子的な難所をはじめ、あのアルゲリッチにピタリと合わせた完璧主義者の面目躍如たる指揮ぶり。
 また対照的に、カップリングのシューマンの交響曲第2 番では時折聞こえるチェリビダッケの叫び声がまことに勇ましく、オケもつられて熱っぽい歌を披露。力強い演奏に魅せられます。
 

ALTLP 115/6
(2LP)
\13600+税
フルニエ×チェリビダッケ、至高のドヴォルザーク!
 [LP1-A]
  ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 Op.104 第1楽章
 [LP1-B]
  ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 Op.104 第2・3楽章
 [LP2-A] シューベルト:『ロザムンデ』序曲 D.797
 [LP2-B]
  シューベルト:交響曲第8番ロ短調『未完成』D.759
ピエール・フルニエ
 (LP1:チェロ)
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 フルニエ×チェリビダッケ、至高のドヴォルザーク!松脂飛び散る迫真の美音。

 録音:[チェロ協奏曲、ロザムンデ]1974年10月2日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)、[交響曲]1974年9月17日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)/ステレオ、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付

 古今東西最高のチェロ協奏曲、ドヴォルザークの協奏曲。その究極の演奏の一つがこちら。
 チェリビダッケは開始早々、オーケストラから壮大な響きを引き出します。そして木管のテーマは一転、とても繊細で華麗。管弦楽の醍醐味がたっぷりと詰まった濃厚な演奏でありながら、同時に透き通ったハーモニー感覚が徹底されているのもチェリならではの凄まじさ。
 対するフルニエのチェロがまた凄い!持ち味である美音はそのままに、荒々しい迫力も兼ね備えた激演。美しいのに強烈、という興奮の音楽が展開されます。チェロの独奏を邪魔することなくサポートするチェリビダッケにも注目です。シューベルトの『ロザムンデ』『未完成』は恐ろしいほど重く、それでいて驚くべき透明度のある演奏。チェリビダッケの創り上げる緻密な美しさ、匠の業に心打たれます。
 

ALTLP 117/8
(2LP)
\13600+税
ミケランジェリ×チェリビダッケ、輝かしい『皇帝』!
 [LP1-A]
  ベートーヴェン:
   ピアノ協奏曲第5番変ホ長調『皇帝』 Op.73 第1楽章
 [LP1-B]
  ベートーヴェン:
   ピアノ協奏曲第5番変ホ長調『皇帝』 Op.73 第2・3楽章
 [LP2-A]
  ブラームス:
   悲劇的序曲 Op.81、交響曲第3番ヘ長調 Op.90 第1楽章
 [LP2-B]
  ブラームス:
   交響曲第3番ヘ長調 Op.90第2・3・4楽章
アルトゥーロ・ベネデッティ・
 ミケランジェリ(LP1:ピアノ)
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ミケランジェリ×チェリビダッケ、輝かしい『皇帝』!相性抜群、輝かしき競演。

 録音:[ピアノ協奏曲、悲劇的序曲]1974年10月16日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)、[交響曲]1974年2月15日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)/ステレオ、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付

 これぞ『皇帝』、これぞベートーヴェン!と快哉を叫びたくなる名演。ミケランジェリとチェリビダッケ、大巨匠2 人の相性の良さが大いに発揮された驚くべき演奏です。
 美しさと迫力、そして緊張感が高次元で融合した真実掛け値なしの素晴らしさ。また録音の良さも特筆。限界を超えて磨き抜かれた輝かしい音を発するミケランジェリと、彼の才能に一目置いていたチェリビダッケの繊細なサポートが織りなす芸術がしっかりと堪能できます。
 またブラームスの悲劇的序曲、交響曲第3 番ではフランス的な音色感覚さえまとった音楽が広がっており、まさにチェリビダッケの魔法。こちらも必聴です。




<映像>


ARTHAUS



109319
(7DVD)
\8000
ワイマール・シュターツカペレ
 ワーグナー(1813-1883):楽劇《ニーベルングの指環》全曲
ワイマール・シュターツカペレ
カール・セント・クレア(指揮)
ミヒャエル・シュルツ(演出)
ディルク・ベッカー(装置)
ルネ・リスターダル(衣装)
ブルックス・ライリー(映像監督)
ヴォルフガンク・ヴィラシェック(ドラマトゥルギー)

1.前夜劇「ラインの黄金」4場
ヴォータン…マリオ・ホフ(バリトン)
ドンナー…アレクサンダー・ギュンター(バス・バリトン)
フロー…ジャン=ノエル・ブリエント(テノール)
ローゲ…エリン・カーヴス(テノール)
アルベリヒ…トーマス・メーヴェス(バリトン)
ミーメ…フリーデル・アウリッヒ(テノール)
ファーゾルト…レナトゥス・メツァール(バス)
ファフナー…妻屋秀和(バス)
フリッカ…クリスティーネ・ハンスマン(メゾ・ソプラノ)
フライア…マリエッタ・ツムビュルト(ソプラノ)
エルダ…ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
ヴォークリンデ…シロナ・ミチェル(ソプラノ) 他


2.第1夜「ワルキューレ」3幕
ジークムント…エリン・カーヴス(テノール)
フンディング…妻屋秀和(バス)
ヴォータン…レナトゥス・メツァール(バリトン)
ジークリンデ…キルステン・ブランク(ソプラノ)
ブリュンヒルデ…カテリーネ・フォスター(ソプラノ)
フリッカ…クリスティーネ・ハンスマン(メゾ・ソプラノ)
ヘルムヴィーゲ…シロナ・ミチェル(ソプラノ)
オルトリンデ…ヨアナ・キャスパー(ソプラノ)
ヴァルトラウテ…マリー=ヘレン・ヨエル(メゾ・ソプラノ)
ジークルーネ…キャロラ・グーバー(メゾ・ソプラノ)
ロスヴァイセ…クリスティアーネ・バッセク(メゾ・ソプラノ)
グリムゲルデ…ケルスティン・クヴァント(アルト)
シュヴェルツライテ…ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
グラーネ…エリカ・クレーメル  他


3.第2夜「ジークフリート」3幕
ジークフリート…ジョニー・ファン・ハル(テノール)
ミーメ…フリーダー・アウリッヒ(テノール)
ヴォータンまたの名をさすらい人…トーマス・メーヴェス(バリトン)
アルベリヒ…マリオ・ホフ(バリトン)
ファフナー…妻屋秀和(バス)
ブリュンヒルデ…キャスリーン・フォスター(ソプラノ)
森の小鳥…ハイケ・ポルシュタイン(ソプラノ)
エルダ…ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
グラーネ…エリカ・クレーメル 他


4. 第3夜「神々の黄昏」3幕
ジークフリート…ノルベルト・シュミットベルク(テノール)
グンター…マリオ・ホフ(バリトン)
アルベリヒ…トーマス・メーヴェス(バリトン)
ハーゲン…レナトゥス・メツァール(バス)
ブリュンヒルデ…キャスリーン・フォスター(ソプラノ)
グートルーネ…マリエッタ・ツムビュルト(ソプラノ)
ヴァルトラウデ/エルダ…ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
第1のノルン…クリスティーネ・ハンスマン(メゾ・ソプラノ)
第2のノルン…ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
第3のノルン/ヴォークリンデ…ジロナ・ミヒェル(ソプラノ)
ヴェルグンデ/ワルキューレ…スーザン・ギュンター=ディスマイヤー(ソプラ
ノ)
フロスヒルデ/ワルキューレ…クリスティアーネ・バッセク(メゾ・ソプラノ)
グラーネ…エリカ・クレーマー

109320
(4Blu-ray)
\8000

 2008年、ワーグナーと所縁の深いワイマール国立歌劇場で上演された《ニーベルングの指環》全曲。
 演出には様々な工夫が凝らされ、この長大な作品の理解を助けるのに一役買っています。歌手たちもバランス良く配置され、カール・セント・クレアが指揮するワイマール・シュターツカペレの豊潤な響きも魅力的です。
 21世紀の《リング》上演における一つの方向性を探る映像です。

こんな演出です。
https://youtu.be/R0JRw925dCM

 <DVD> 101373の移行BOX 収録時間:930分 音声:ドイツ語 ステレオ2.0/DD5.1 字幕:英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語,日本語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面二層ディスク×6,片面単層ディスク×1
 <Blu-ray> 101374の移行BOX 収録時間:930分 音声:ドイツ語 ステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1 字幕:英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語,日本語 画面:16:9 REGION free Blu-ray・・・二層50GB×4 1080i High Definition
 


109321
(DVD)
\2700
エレガンス-ジ・アート・オブ
 《マイヤ・プリセツカヤ》5つのバレエを讃えて

 1.ビゼー=シチェドリン:カルメン組曲(1978年収録)
 2.チャイコフスキー:ロマンティック・エンカウンター(1978年収録)
 3.チャイコフスキー:眠りの森の美女から「ばらのアダージョ」(1977年収録)
 4.マーラー:交響曲 第5番 第4楽章アダージェット「病めるばら」(1978年収録)
 5.バッハ=グノー:アヴェ・マイア~マイヤの75歳誕生日を記念して(2000年)
 ボーナス:
  1.マイヤとの対話「カルメン組曲」
  2.写真で見るマイヤの生涯
<コレオグラフィー>
 アルベルト・アロンソ…1
 モーリス・ベジャール…4
 ローラン・プティ…3
 ヴァレンティン・エリサリエフ…2
<ダンサー>
 マイヤ・プリセツカヤ
 アレクサンダー・ゴドゥノフ…1
 アナトリー・ベルディシェフ…2
 ヴァレリー・コフトゥン…4
 ボリショイ・バレエのダンサーたち…3
 “私の人生における最も重要なマイルストーンがこのような形でまとめられるのを見て、私はとても幸せです。
 この映像には、ローラン・プティからモーリス・ベジャールまで、私と素晴らしい共同作業を行った振付師の仕事も含んでいます。素晴らしい!”マイヤ・プリセツカヤ20世紀を代表する名バレリーナ、マイヤ・プリセツカヤは、1925年ロシア在住、ユダヤ人の名門家庭に生まれました。しかし1938年に彼女の父親がスターリンの粛正により処刑されたことで、一家は離散。彼女はバレリーナであったおばの家の幼女となります。
 1943年にボリショイ・バレエ団に入団しますが、出自がユダヤだったため、その才能を開花させる機会になかなか恵まれず、「瀕死の白鳥」の芸術性の高い舞踊で高い評価を受けるも、国外公演に同行することすら許されなかったと言います。彼女がようやく名声を掴んだのは1959年のこと。初めて彼女のバレエを目にした西側の人々は、その高い技術と美しさに感嘆しました。
 またその前年に作曲家のシチェドリンと結婚、二人三脚で「カルメン組曲」を始めとした素晴らしい作品を創り上げていくことになります。彼女の踊りに魅せられた振付師たちも数知れず。
 この映像ではベジャールやプティと言った人々が「彼女だけのために」とびきりの振付を施した演目を目の当たりにすることができるでしょう。


少しご覧いただけます。
https://youtu.be/MhosF4NKYLo

  収録時間:本編82分:ボーナス19分 音声:ステレオ2.0 字幕(ボーナスのみ):ロシア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・日本語 画面:4:3 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク 101539 再発盤
  

109323
(DVD)
\2700
エレガンス・ジ・アート・オブ
 アレクサンダー・エクマン:「白鳥の湖」

  ボーナス映像:
   リハーサル・シーン集
アレクサンダー・エクマン(コレオグラフィー&情景)
ミカエル・カールソン(音楽)
ヘンリク・ヴィブスコフ(衣装)
トム・ヴィッシャー(照明デザイン)
ペール・クリスティアン・スカルスタッド(指揮)
ノルウェー・ナショナル・バレエ
ノルウェー・ナショナル歌劇場管弦楽団
2014年4月26日 オスロ歌劇場 世界初演 ライブ収録
ジェフ・トゥダー(テレビ・ディレクター)
アゴリエンヌ・ライロン&アンネ・レスイング(プロデューサー)
 コレオグラファー、アレクサンダー・エクマンは「私は水を使って、何か他とは違うこと、大きくて野性的なことをしてみたかった」と語ります。この思いが成就したのがこの「白鳥の湖」です。
 音楽は有名なチャイコフスキーのものではなく、スウェーデンの作曲家ミカエル・カールソンの刺激的な作品を使用、美しさよりはグロテスクな場面も多く、特にエクマンが拘った水を使う場面では、ダイナミックな水しぶきと躍動的な肉体の対比が目を奪うという、なんともエキサイティングな映像となっています。
 上演のためにはソプラノ歌手をはじめとしたミュージシャンや、1000羽のゴムのアヒルも動員され、物語を引き立てています。
 これを壮大ないたずらとみるか、それとも深遠なショーと取るか・・・それは見る人の感性にかかっていると言えるでしょう。
 収録時間:98分+15分(ボーナス・クリップ) 音声:英語    ステレオ2.0/DD 5.1(DVD) ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:なし 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク 102195 再発売盤
  

109324
(DVD)
\2700
エレガンス・ジ・アート・オブ/
 ダンス・シアター・オブ・ハーレム

  1.フォールリヴァー伝説
   コレオグラフィー…アグネス・デ=ミル
   音楽…モートン・グールド
  2.トロイ・ゲーム
   コレオグラフィー…ロバート・ノース
   音楽…ボブ・ダウンズ
  3.最愛
   コレオグラフィー…レスター・ホルトン
   音楽…ジュディス・ハミルトン
  4.ジョン・ヘンリー
   コレオグラフィー…アルトゥール・ミッチェル
   音楽…ミルトン・ローゼンストック 
ダンス・シアター・オブ・ハーレム
デンマーク放送交響楽団
デンマーク放送コンサート管弦楽団
 「ダンス・シアター・オブ・ハーレム」は黒人たちによって結成されたアメリカで初のバレエ団です。アメリカン・バレエ・シアターの付属学校を卒業したアーサー・ミッチェルが1969年に設立し、その優美さと力強さで瞬く間に世界トップクラスのバレエ団として君臨、世界中の観客を魅了しています。1989年にデンマーク国営放送が映像化したこの4作は、このバレエ団の最も人気のあるレパートリーです。
 1892年に起きた実際の殺人事件に基づいた「フォールリバー伝説」、6人の男性ダンサーによる「トロイ・ゲーム」、信仰心に燃え、諍いから妻を殺害してしまう聖職者を描く「最愛」、オートメーション化に耐えきれなかった工員の生涯「ジョン・ヘンリー」の4つの作品は、社会の暗部に深く切り込みつつ、強靭さと脆さを併せ持った完膚なきまでに美しい人間の肉体美を表出することで、現代舞踊の一つの頂点を極めたとも言えるパフォーマンスです。
  

109326
(4DVD)
\8000
HISTORY OF THE ORGAN オルガンの歴史
 ラテン(ラティウム)に起源を発し、現代に至るまで

【DVD1】オルガンの歴史 第1集 ラテンの起源・・・102111
 登場するオルガン
  Chiesa di San Carlo Borromeo(Brescia, Italy)
  Iglesia de San Sebastian(Abarca de Campos, Spain)
  Iglesia de San Esteban(Castromocho, Spain)
  Iglesia de Santa Maria(Frechilla, Spain)
  Saint-Jacques et Saint-Christophe (Houdan, France)
 第1集は16世紀のスペインから18世紀のフランスに至るオルガンのルネサンス時代の変遷をたどります。
 各パーツの説明から、実際の音楽の演奏風景まで多彩な内容が含まれたヴェローナのワークショップの風景から始まるこのドキュメンタリーは、オルガンを愛してやまぬ人にとって至宝ともなり得る貴重な映像です。
 フレスコバルディ、カベゾン、アラウージョ、グリニー、クープランといった作曲家達によるオルガン作品が収録されています。
【DVD2】 オルガンの歴史 第2集 スウェーリンクからバッハまで ・・・102113
 登場するオルガン
  De Nieuwe Kerk(Amsterdam, Netherlands)
  St.Ludgeri-Kirche(Norden, Germany)
  St.Peter-und-Paul-Kirche(Cappel, Germany)
 第2集はスヴェーリンクからブクステフーデを経てバッハまでのオルガンの発達を辿ります。
 この時代は、まさにオルガン音楽花盛り。各地の教会にオルガンが建立され、重要な作品が次々と生まれました。
 映像にはグスタフ・レオンハルトの演奏も含まれています。
【DVD3】オルガンの歴史 第3集 黄金時代・・・102151
 登場するオルガン
  Cathedrale Sainte-Cecile(Albi, France)
  L'eglise Notre Dame(Plaisance, France)
  Basilika St.Martin(Weingarten, Germany)
 18世紀前半はまさにオルガンにおける黄金時代。この時期の様々なエピソードをご覧ください。
 演奏されているのは、ルイ・マルシャン、J.S.バッハ、そしてジャン=フランソワ・ダンドリューの作品です。
 登場するオルガニストはグザヴィエ・ダラース、アンドレ・イゾワール、グスタフ・レオンハルトです。
【DVD4】オルガンの歴史 第4集 近現代・・・102153
 登場するオルガン
  Eglise Saint-Sauveur(Saorge, France)
  Eglise Saint-Francois-de-Sales(Lyon, France)
  Hofkirche St.Leodegar(Luzern, Switzerland)
 近代から現代の作品を収録、こちらも興味深い映像が目白押しです。
 フランク、ヴィドール、レーガー、メシアン、ジャン・アランの作品とともに
 いよいよ複雑になるオルガンの音楽を紐解いて行きます。
 登場する演奏家たちは、マリー=クレール・アラン、ルイ・ロビラール、ルネ・サオルジャン。
 限界に挑むかのような白熱した演奏を聞かせます。
最も古く、最も複雑で、最も壮麗な楽器の1つがオルガンです。
壮大な歴史を内包するオルガンの魅力を多面的に理解するためにスペインで制作された4つのシリーズを1つBOXにまとめました。
収録時間:212分 音声:英語・ドイツ語・フランス語    ステレオ2.0 字幕:スペイン語 画面:4:3 REGION All(Code:0) DVD…片面単層ディスク×4
 

109327
(3DVD)
\5400
BEST WISHES FROM 幸せをあなたに/プラシド・ドミンゴ
 1.ポンキエッリ:歌劇《ジョコンダ》全曲
  アッリーゴ・ボイト 台本
  1983年 ウィーン国立歌劇場 ライヴ収録
エンツォ・グリマルディ…プラシド・ドミンゴ(テノール)
ジョコンダ…エヴァ・マルトン(ソプラノ)
バルナバ…マッテオ・マヌグエッラ(バリトン)
ラウラ・アドルノ…ルドミラ・センチュク(メゾ・ソプラノ)
アルヴィーゼ・パドエーロ…クルト・リドル(バス)
ラ・チエカ…マルガリータ・リローヴァ(アルト) 他
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、バレエ団
アダム・フィッシャー(指揮)
フィリッポ・サンジュスト(演出)
ゲルリンデ・ディッリ(振り付け)
 2.マイアベーア:歌劇《アフリカの女》全曲
  1988年 サンフランシスコ歌劇場 ライヴ収録
ヴァスコ・ダ・ガマ…プラシド・ドミンゴ(テノール)
セリカ…シャーリー・ヴァーレット(ソプラノ)
イネス…ルート・アン・スヴェンソン(ソプラノ)
ネルスコ…ジュスティーノ・ディアス(バリトン)
ドン・ペドロ…ミヒャエル・デヴリン(バス
ドン・ディエゴ…フィリップ・スキナー(バス) 他
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団、バレエ団
マウリツィオ・アレーナ(指揮)
ルトフィ・マンソーリ(演出)
ヴォルフラム・スカリッキ(装置)
アムレイ・スカリッキ(衣装)
トマス・J=ムン(照明)

 最近は指揮者としても活躍しながら、声域をバリトンに変え、まだまだ新境地を開拓しているプラシド・ドミンゴ。イタリア物だけでなく、フランス物やドイツ物までの多彩なレパートリーと、陰影のある美しい声、卓越した演技力に加え、颯爽たる舞台姿。21世紀になっても最高の歌手として君臨し続けるドミンゴの80年代の名唱を2作収録したファン垂涎のBOXです。
 以前はPAL方式のみでの発売でしたが、今回はNTSC方式に変換、日本のファンにとってもうれしい再発売です。

  収録時間:194分(アフリカの女)+169分(ジョコンダ) 音声:英語   ステレオ2.0/DD 5.1(DVD) ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:ドイツ語・フランス語・英語・イタリア語・スペイン語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク 107511(PAL方式) 再発売盤




DYNAMIC(映像)


DYNDVD37753
(2DVD)
\4200
※CD同時発売
メルカダンテ(1795-1870):歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》
 フェリーチェ・ロマーニ 台本
フランチェスカ・・・レオノール・ボニージャ(ソプラノ)
パオロ・・・脇園 彩(メゾ・ソプラノ)
ランチオット・・・メルト・スングー(テノール)
グイド・・・アントニオ・ディ・マッテオ(バス)
イサウラ・・ラリサ・マルティネス(ソプラノ)
グエルフォ・・・イワン・アヨン・リーヴァス(テノール)
第1の踊り手・・・レティツィア・ジュリアーニ
ファビオ・ルイージ(指揮)
イタリア国際管弦楽団
クルジュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニア合唱団
クルジュ=ナポカ・フィルハーモニー管弦楽団
ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出・装置・衣装デザイン)
ゲオルゲー・ランチュ(振り付け)
マッテオ・リッケッティ(映像ディレクター)

DYNBRD57753
(Blu-ray)
\4600
※CD同時発売

 ほぼ2世紀前にメルカダンテによって作曲された歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》。ダンテの「神曲」地獄編に登場する領主の娘を主人公にしたこの歌劇、道ならぬ恋に身を焦がした末、結婚相手に殺害されてしまうというフランチェスカの悲劇が描かれています。
 ラフマニノフやチャイコフスキーなど数多くの作曲家がこの物語に触発され、素晴らしい作品を書いています。
 2015年にはザンドナーイの同じタイトルの歌劇が蘇演され、CDもリリースされましたが、このメルカダンテの作品は1831年に作曲されて以来、初演されることもなくずっと忘れ去られていた秘曲です。
 題名役のボニージャはスペイン出身の新進気鋭のソプラノ。高音から低音までを自在に操り、フランチェスカの心理を的確に描写しています。
 フランチェスカが心魅かれる若者パオロを演じるのは、期待の新人、脇園彩さん。天性の恵まれた声を活かした素晴らしい歌唱を披露しています。
 ファビオ・ルイージが振るイタリア国際管弦楽団の瑞々しい響きも作品に華を添えています。
 美しいバレエも交えた演出も必見。世界初演の収録です。

 世界初映像2016年7月 第42回イトリア谷音楽祭 ライヴ収録
収録時間:200分音声:イタリア語歌唱   ステレオ2.0/DTS5.1(DVD) ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語画面:16:9REGION All(Code:0)DVD…片面2層ディスクBlu-ray・・・ニ層 50GB 1080i High Definition
  

DYNDVD37763
(2DVD)
\4200
ロッシーニ(1792-1868):歌劇《アルミーダ》3幕
 ジョヴァンニ・シュミット 台本タッソ「解放されたイェルサレム」(1575)原作
アルミーダ・・・カルメン・ロメウ(ソプラノ)
リナルド・・・エネア・スカラ(テノール)
ジェルナンド/ウバルド・・・ロバート・マクファーソン(テノール)
ゴッフレード/カルロ・・・ダリオ・シュムンク(テノール)
イドラオテ/アスタロッテ・・・レオナルド・ベルナード(バス)
ヘント・フラーンデレン歌劇場合唱団
ヘント・フラーンデレン歌劇場管弦楽団
アルベルト・ゼッダ(指揮)
マリアーメ・クレメント(演出)
ジュリア・ハンセン(装置・衣装デザイン)
ベルンド・パークラベク(照明)
ヤン・ボステールズ(映像ディレクター)

DYNBRD57763
(Blu-ray)
\4600

 1817年、25歳のロッシーニが発表した大作《アルミーダ》。前年に火災によって消失したナポリのサン・カルロ劇場は、修復工事が施され早くも翌年にこけら落としが行われたのですが、その時の演目として上演されたのがこの作品でした。
 タッソの「解放されたイェルサレム」は当時人気を誇っていた叙事詩であり、多くの作曲家たちがこの長い物語から、思い思いのエピソードを音楽やバレエにしていますが、中でも魔女アルミーダは、魔法が使えるキャラクターとして格別の扱いであったようで、ロッシーニも彼女をメインとした作品を書き、この役に極めて難しいアリアを与えています(名歌手イサベラ・コルブランが優れた歌唱技術を駆使して初演を成功に導いたことでも知られています)。
 またテノールが多く登場することでも知られ、その中の何人かは一人二役を演ずるなど、特徴的な見せ場も用意されています。ここで演出を担当するクレメントは、この十字軍の世界を批判的に捉え、舞台を愛と狂乱が渦巻く現代に置き換えて、トラック上で戦うアスリートたちの世界として表現。
 この斬新な演出を引き締めるのは、もちろんゼッダの素晴らしい指揮です。

 2015年11月 ヘント歌劇場 ライヴ収録 収録時間:164分音声:イタリア語歌唱   ステレオ2.0/DTS5.1(DVD) ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語画面:16:9REGION All(Code:0)DVD…片面2層ディスクBlu-ray・・・ニ層 50GB 1080i High Definition















2/16(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AUDITE

AU 97729
\2600

ヴォルフガング・カチュナー&ラウテン・カンパニーとの共演!
 ドイツ注目の古楽ソプラノ、ジートラツェクがヘンデルを歌う。

イーナ・ジートラツェク(ソプラノ)
ヴォルフガング・カチュナー
ラウテン・カンパニー
  ヘンデル:
   1.9つのドイツ・アリア集より「歌え、霊魂よ、神を称えて」 HWV206
   2.9つのドイツ・アリア集より「甘く香る竜涎香の花びらよ」 HWV204
   3.ブロッケス受難曲 HWV48より「裂けよ、私の心」
   4.9つのドイツ・アリア集より「快い静けさ」 HWV205
   5.ブロッケス受難曲 HWV48より「私の罪悪は綱であり」
   6.ブロッケス受難曲 HWV48より「拭き取ってください、刺激的な灰汁の涙を」
   7.9つのドイツ・アリア集より「私の霊魂は見ることで聴く」 HWV207
   8.9つのドイツ・アリア集より「快い茂みの中で」 HWV209
   9.9つのドイツ・アリア集より「きらきら揺れ動く波の輝きは」 HWV203
   10.9つのドイツ・アリア集より「お前たち 暗い墓穴から」 HWV208
   11.ブロッケス受難曲 HWV48より「罪よ、恐れ、怯えて」
   12.ブロッケス受難曲 HWV48より
    「熊の手、ライオンの爪も彼らの激怒にも反して思い切ってしなかったことを」
   13.9つのドイツ・アリア集より「燃えるようなバラの花、大地の飾り」 HWV210
   14.ブロッケス受難曲 HWV48より
    「イエス!イエス、あなたを我々の魂と結婚させて下さい」
   15.9つのドイツ・アリア集より「先の日を空しく思い煩うことで」 HWV202
 ヴォルフガング・カチュナー&ラウテン・カンパニーとの共演!ドイツ注目の古楽ソプラノ、ジートラツェクがヘンデルを歌う。

 録音:2016年6月20-22日/イエス・キリスト教会(ドイツ)/ディジパック仕様、64’30”

 前作「おどけた幸運」(AU 92703)で注目されたソプラノ歌手、イーナ・ジートラツェクが、ヘンデルの9 つのドイツ・アリア集とブロッケス受難曲からの抜粋を収録しました。
 澄み切ったピュアな歌声が魅力のジートラツェクは、現在ドイツを中心に活躍する古楽ソプラノで、今回はヴォルフガング・カチュナー率いるラウテン・カンパニーとの共演しました。
 当団はヘンデルのオペラとオラトリオのアリアを管弦楽編曲したアルバムなど、数多くのタイトルをリリースしているだけに理想の共演といえ、ジートラツェクと実に見事なアンサンブルを披露しております。



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MIRARE

MIR 320
\2700→\2590
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
 ダンスに加わって~フランスのピアノ小品集

 (1)モンポウ:歌と踊り第4番
 (2)ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ
 (3)同:優雅で感傷的なワルツ~第2曲
 (4)ドビュッシー:雪が踊っている~「子供の領分」
 (5)シャブリエ:アルバムの一葉
 (6)ロパルツ:ロンド~「山の日陰で」
 (7)アーン:愛と倦怠の踊り~「うぐいす狂乱」
 (8)フロラン・シュミット:
  石板に書かれた文字のロンド~「眠りの精の一週間」
 (9)プーランク:シャンパーニュのブランル~「フランス組曲」
 (10)マスネ:狂ったワルツ
 (11)プーランク:パヴァーヌ~「フランス組曲」
 (12)ドビュッシー:バレエ~「小組曲」
 (13)ラヴェル:古風なメヌエット
 (14)ドビュッシー:舞曲~「カンマ」
 (15)サン=サーンス:のんきなワルツOp.110
 (16)サティ:ゆがんだ舞曲~「逃げ出したくなる歌」
 (17)ピエルネ:即興的なワルツOp.27
 (18)愛と悪の踊り~「うぐいす狂乱」
 (19)プーランク:幽霊の舞踏会~「夜想曲集」
 (20)フォーレ:スペインの踊り~「ドリー」
 (21)フランク:ゆるやかな舞曲
 (22)ドビュッシー:
  クロタルを持つ舞姫のための~「6つの古代の墓碑銘」
 (23)ショーソン:パヴァーヌ~「いくつの舞曲」
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
ガスパール・ドゥアンヌ(連弾)
 (8)(12)(17)(20)(22)
KKC 5705
〔国内仕様盤〕
\3000+税
 フランスのピアノ曲のなかでも最も魅力的な23 篇を集めた、宝物にしたくなるケフェレックの最新アルバム

 録音:2016年10月/アルセナル(メッツ)/82’ 00”

 大好評だった小品集「サティと仲間たち」から4 年を経て、ケフェレック待望の新録音小品集が登場します!
 フォル・ジュルネ音楽祭の常連として日本でも非常に人気の高いケフェレックですが、軽やかかつカラフルな純フランス風ピアニズムの担い手として貴重な存在。彼女が弾くだけでフランス・ピアノ音楽がオシャレな香りにあふれます。
 今回のアルバムも「サティと仲間たち」の続編的な19 世紀末からベル・エポックの、パリが流行の最先端だった時代のピアノ曲から、いちばん聴きたかったものばかりを23 曲集めた好企画。
 サン=サーンス、ショーソン、ラヴェル、アーン、プーランクらフランス音楽の魅力を存分に堪能できます!ラヴェルやドビュッシーはともかく、録音の少ないものが大半で、ケフェレックの美演で聴くことができるのは存外の幸せと申せましょう。
 シャブリエの遺作「アルバムの一葉」は、絶美なメロディがしっとりかつ真摯に謳われる感動的な小品で、彼の作品中の白眉といってよい隠れた名品。
 またマスネのピアニスティックな「狂ったワルツ」もあくまでフランス的なエスプリに満ちているのがケフェレックならでは。おなじく「狂乱と愛」をテーマにしたアーンの作品も近年いくつか録音はありますが、ようやく納得できる演奏の登場。
 またショーソンの「パヴァーヌ」も気が変になりそうな麻薬的な美しさをふりまいています。そして純フランス的なプーランク。オシャレかつエレガント、古き良きパリの脂粉の匂いがしてくるような文化を味わえます。





旧譜
ケフェレックのバッハ・アルバムも素敵です!


MIR 082
\2700→¥2590
アンヌ・ケフェレック(P)
 J.S.バッハ:CONTEMPLATION-瞑想

 ブゾーニ編:コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639
 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」変ロBWV992
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
 プレリュード第4番 嬰ハ短調BWV849
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
 プレリュード第22番 変ロ長調BWV867
 コーエン編:カンタータ 第22番
  「イエスは十二使徒をひき寄せたまえり」BWV22
 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
  プレリュード第8番 変ホ短調BWV853
 ブゾーニ編:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
 イギリス組曲 第2番 イ短調よりサラバンドBWV807
 ヴィヴァルディ:オルガン協奏曲 ニ短調BWV596
 フランス組曲 第1番 ニ短調よりサラバンドBWV812
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
 マルチェッロ:オーボエ協奏曲 アダージョ ニ短調
 平均律クラヴィーア曲集 第2巻より
  プレリュード第14番 嬰ヘ短調BWV883
 シロティ編:プレリュード ロ短調 BWV855a
 シロティ編:プレリュード ホ短調
 ゴルトベルク変奏曲よりアリア BWV988
 ヘス編:「主よ人の望みの喜びよ」BWV147
 イギリス組曲 第3番 ト短調よりサラバンドBWV808
 ケンプ編:シチリアーノ フルート・ソナタ第2番 変ホ長調BWV1031
 ブゾーニ編:「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659a
 クルターク編(連弾):
  「神の時は最上の時なり」(哀悼行事のソナティナ)BWV106*
アンヌ・ケフェレック(P)
*ガスパール・デヘヌ(P)
録音:2008年9月La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)

 ケフェレックのバッハである。
 「CONTEMPLATION 瞑想」と題されたブゾーニ、コーエン、シロティ、ケンプ、クルターク編曲の作品を含むJ.S.バッハの名曲を収録。効果的なブゾーニの編曲が圧巻の「来たれ、異教徒の救い主よ」、名曲「主よ人の望みの喜びよ」、原曲の美しい旋律を生かしたケンプ編曲のシチリアーノ、そしてシロティ編曲のプレリュードは、バッハの様式とはかけはなれた非常に美しいロマンティックな作風だが、原曲以上の神々しさを持つ作品。
 ケフェレックの実に純粋無垢な演奏が感動をさそう。ケフェレックの魅力は凛として、透明感のある、美しく端正な音楽。瞑想的な表現やデリケートな美しさが忘れがたい名演を生む。

 当初からもちろん売れていたのだが、クラシックのアルバムとしても珍しいことだが、発売されて時間が経ってからじわじわベストセラーになってきている・・・それはホームページなどの人伝えの口コミによるもの。
 つまり・・・内容がいいのである。
 人の心に染み入る本当に秀逸なアルバム。心からお奨め。






SUPRAPHON



SU 4215
\2300
ブレスリクが満を持してドヴォルザークに挑む!
 ドヴォルザーク:
  1.-18. 糸杉 B.11(18曲)
  19.-23.夕べの歌 Op.31(5曲)
  24.-30.ジプシーの歌 Op.55 B.104(7曲)
パヴォル・ブレスリク(テノール)
ロベルト・ペハネツ(ピアノ)
 ドヴォルザーク国際コンクールの覇者。世界が注目するテノール、ブレスリクが満を持してドヴォルザークに挑む!

 セッション録音:2016年8月3-5日/聖ラウレンティウス教会(プラハ)/65’13”

 今、オペラ、コンサートの舞台でめざましい活躍を遂げているパヴォル・ブレスリク。ドイツの音楽雑誌「Opernwelt(オーパーンヴェルト、オペラの世界)」で、2005 年度の年間最優秀歌手賞を受賞して一躍脚光を浴び、ベルリン・フィル・レコーディングス・レーベルからリリースされた「魔笛」のタミーノ役をはじめ、リリースするディスクも高い評価を得ている若手テノール歌手の一人ですが、ついにドヴォルザークの歌曲に挑みました。ブレスリクは、2000 年にチェコのアントニーン・ドヴォルザーク国際コンクールで第1 位を獲得しているだけに当録音は大いに期待できる出来栄えです。
 1979 年にスロヴァキアのブラチスラヴァに生まれたブレスリクは、ブラチスラヴァ音楽院とマルセイユのオペラ研修所CNIPAL で研鑽を積み、その後、ドヴォルザーク国際コンクールで第1 位を獲得したのち、ベルリン国立歌劇場のメンバーに採用され、2006 年以降はフリーランスのテノールとして活動を続けてきました。
 チューリヒ、ベルリン、MET、ロイヤル・コヴェントガーデン、バイエルン、ウィーンといった世界的なオペラハウスに登場するのと並行して、コンサートにも頻繁に出演しており、今後一層の活躍が期待される実力派です!







DACAPO


6.220635
(SACD Hybrid)
\2500
ニールセン(1865-1931):オルガン作品集
 1.祝祭前奏曲「世紀の変わり目にて」FS24(F.ヴィデロによるオルガン編)
 29の小前奏曲 Op.51 FS136
  2.第1番3.第2番4.第3番5.第4番6.第5番
 宗教的合唱と歌曲 FS83(抜粋)
  7.第33番:私が時と日を考慮するとき
  8.第12番:聖なる生涯、祝福された死
 29の小前奏曲 Op.51 FS136
  9.第6番10.第7番11.第8番12.第9番 13.第10番
  14.第11番15.第12番16.第13番17.第14番
 宗教的合唱と歌曲 FS83(抜粋)
  18.第13番:驚くべき話
  19.第16番:立ち上がれ、もう一度
 29の小前奏曲 Op.51 FS136
  20.第15番21.第16番22.第17番23.第18番
  24.第19番25.第20番26.第21番27.第22番
  28.第23番29.第24番
 宗教的合唱と歌曲 FS83(抜粋)
  30.第1番:ああ、私のばらが枯れてしまった
  31.第20番:群れの中の神の御使い
 29の小前奏曲 Op.51 FS136
  32.第25番33.第26番34.第27番
  35.第28番36.第29番
 37-38.2つの前奏曲 FS137
 39.メロディ
 40.コムモーティオ Op.58 FS155
トルステン・ニールセン
 (バリトン)・・・7.8.18.19.30.31
ビーネ・カトリーネ・ブリンドルフ(オルガン)

 交響曲や協奏曲など、大規模な作品で知られるデンマークの作曲家ニールセン。しかし、彼の作品リストを詳細に眺めてみると、室内楽や合唱作品などあらゆるジャンルに名曲が存在することに気がつくのではないでしょうか?
 このアルバムに収録されたオルガン曲は、合唱団とともに演奏するための平易な作品から、彼の最後の作品である「コムモーティオ(心の震えの意味)」まで、本当に多彩な表情を持っています。
 中でも、1931年に完成された長大で神秘的な「コムモーティオ」はニールセンの創作技術の結晶とも言える内容を持ち、1913年頃から彼がずっと温めてきた「オルガン作品への構想と、内なる衝動」が昇華されたというニールセンにとっても自信作となった1曲です。
 コペンハーゲンのNikolaj Kunsthal教会のオルガンは、一度は1795年に焼失するも、20世紀初頭に再建されたデンマークを代表する楽器であり、ロマン派の作品を演奏するにふさわしい音色を備えています。

 録音 2016年2月14-16日Nikolaj Kunsthal, Copenhagen
 

8.226134
\2500
セアンセン(1958-):ミニョン-蝶々
 ピアノと弦楽のための「ミニョン」(2013-2014)
  1.Andante2.Fluente3.Moderato cantabile molto espressivo
  4.Allegretto5.-6.Scherzando7.Calmo con delicatezza
 8.セレニッシマ(2014)
 9-10.罪深い歌(1997-1998)
 11.シャロットの女(1987/1992改編)
 12-16.セレナード(2006)
 17.The Weeping White Room-嘆く白い部屋(2002)
カトリーネ・ギスリンジェ(ピアノ)・・・1-7.17
ジョン・ストゥールゴールズ(ヴァイオリン)・・・8.11
ラップランド室内管弦楽団・・・1-7.9-10.12-16.17
ジョン・ストゥールゴールズ(指揮)・・・1-7.9-10.12-17

 「静寂」に重きを置く現代作曲家の一人、ベント・セアンセンの作品集。この「ミニョン」は2013年から2014年に作曲された“三部作”の一つ。
 ピアノが奏でる漣のような音に、幽玄な弦の響きが融合。バッハ、モーツァルトの旋律の断片を含む音の渦は、セアンセンが求める静寂の風景を丁寧にトレースしています。
 初期の作品であるW.ウォーターハウスの絵画からインスパイアされた「シャロットの女」、実験的な要素が大きい「罪深い歌」、他にもセアンセンの内的世界を垣間見る神秘的な曲集です。

  録音 2014年12月16-17日Korundi Hall, Rovaniemi
 

8.226539
\2000
〔旧譜〕
Recycled
 1.ロレンセン(1935-):チャールダッシュ
 2.マルティンセン(1963-):常動曲
 3.メッセルシュミット(1960-):シチリアーノ-小さなタンゴと
 4.ハドキンソン(1971-):Befall
 5.オーレ・ブク(1945-):くまんばちの飛行
 6.ヴェルナー(1937-):Vilja-Parafrase
 7.ローゼ(1971-):愛の夢
 8.ヘゴー(1950-):霧の中のスカルラッティ
 9.ペイプ(1955-):前奏曲 変ホ短調
 10.ノアゴー(1932-)夜と夢
アンサンブル・ノアリス

 編曲マニアにうってつけの1枚。デンマークの現代作曲家たちが過去の名作をアレンジ。どれも原作の持ち味を損なうことなく、興味深い曲へと移し変えられています。ヴァイオリンの難曲「チャールダッシュ」、名手ボスコフスキーへのオマージュである「常動曲」、タンゴに生まれ変わったバッハの「シチリアーノ」他、2000年代初頭のデンマーク現代音楽を象徴する1枚です。

 2006年6月26-28日 Danish Radio, Studio 2, Denmark




MASSIMO GIORDANO


538007812
\2000
マッシモ・ジョルダーノ:AMORE E TORMENTO-愛と苦悩
 1.プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》-なんと素晴らしい美人
 2.チレア:歌劇《アドリアーナ・ルクブルール》-あなたの中に母の優しさと微笑みを
 3.ジョルダーノ:歌劇《アンドレア・シェニエ》-5月の晴れた日のように
 4.プッチーニ:歌劇《トスカ》-星は光りぬ
 5.ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》-私は彼女を失った
 6.チレア:歌劇《アルルの女》-フェデリーコの嘆き
 7.プッチーニ:歌劇《トシカ》-妙なる調和
 8.ジョルダーノ:歌劇《フェドーラ》-愛さずにいられないこの思い
 9.プッチーニ:歌劇《妖精ヴィッリ》-僕の苦しい思いを
 10.ヴェルディ:歌劇《シモン・ボッカネグラ》-ああ、地獄だ
 11.プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》-さらば愛の巣
 12.プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》-泣くなリュウ
 13.ポンキエッリ:歌劇《ラ・ジョコンダ》-空と海
ボーナス・トラック
 14.ジョルダーノ:歌劇《マルケッタ》-優しく神秘的な夜
マッシモ・ジョルダーノ(テノール)
アンサンブリ・デル・マッジオ・ムジカーレ・フィオレンティーノ
カルロ・ゴールドスタイン(指揮)

 イタリアのテノール歌手、マッシモ・ジョルダーノの自主制作盤。
 イタリアに生まれ、最初フルートを学んでいた音楽好きの少年。彼が学校を卒業する直前その「歌の才能」に注目が集まり、そのまま歌手として才能を開花させたというマッシモ・ジョルダーノ。そして、スポレートの歌劇場でマスネの「ウェルテル」を歌ってデビューを飾り、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、コヴェントガーデン、ウィーン国立歌劇場などの大舞台を次々に征服、数多くの指揮者、歌手と共演を果たしています。
 現在はイタリアを中心に活躍、直近ではハンブルク歌劇場でカヴァラドッシが予定されています。

  録音 2013年




PHILHARMONIA BAROQUE


 新代理店登場により再紹介。

 1981年に創設された“フィルハーモニア・バロック・オーケストラ”はバロック、古典派、初期ロマン派時代の音楽を、当時使われていたであろう楽器やヴォーカル・テクニックを用いて演奏。
 この独特の響きを世界中の聴衆に提示することを目的にしています。そして演奏会やレコーディングを行い、音楽を共有しながら、次世代の音楽家を育てるための教育やトレーニング・プログラムを通じて、積極的に新しい聴衆にアプローチしています。
 現在、ニコラス・マギーガンが音楽監督を務めるこのアンサンブルは、サンフランシスコでの定期演奏会を始め、国際的なツアーを行い成功を収めるとともに、アメリカ国内の「アンサンブル・オブ・イヤー」をはじめ、数多くの賞を獲得。2011年からはアルバムの自主制作を始め、ハイドン:交響曲集第1集(PBP02)はグラミー賞の“ベスト・オーケストラ・パフォーマンス賞”にもノミネートされるなど高い評価を受けています。


PBP01
\2600
ロレイン・ハント・リーバーソン(メゾ・ソプラノ):オペラ・アリア集
 ベルリオーズ(1803-1869):歌曲集《夏の夜》Op.7
  1.ヴィラネル2.ばらの精3.入り江のほとり(哀歌)
  4.君なくて5.墓地で(月の光)6.未知の島
 ヘンデル(1685-1759):アリア集
  歌劇《エジプトのジュリオ・チェザーレ》HWV17より
   7.第2幕:父を虐殺した仇への復讐を
   8.第2幕:怒りの蛇は決して休まない
  歌劇《ゲルマニアの王オットーネ》HWV15より
   9.第2幕:理由を、マチルダ
   10.第2幕:おお、息子よ
 11.歌劇《クレタのアリアンナ》HWV32-第1幕:私を見て
 12.歌劇《エジプトのジュリオ・チェザーレ》HWV17-第3幕:今や正義が矢を弓につがえ
 13.歌劇《ラダミスト》HWV12-第2幕:わが妻のいとしい霊よ
 14.歌劇《アグリッピーナ》HWV6-どんな風が吹いても
 15.歌劇《ダラミスト》HWV12-第3幕:船が失われても
ロレイン・ハント・リーバーソン(メゾ・ソプラノ)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 伝説の名メゾ・ソプラノ、ロレイン・ハント・リーバーソン。26歳の時にヴィオラ奏者から歌手へと転向、現代音楽と古楽の両面で活躍を始めた頃に、マギーガンと出会いました。そしてマギーガンが指揮する一連のヘンデル歌劇で名をあげた彼女は、以降、歌手としての輝かしい経歴を積みながら、古楽オペラの復興にいそしむとともに、情熱的な恋愛に落ちるなど波乱に満ちた生涯を送り、52歳の若さで病に倒れ、その生涯を閉じてしまいました。数多いエピソードとともに、今でも愛されている彼女の歌唱を永遠に残すために、マギーガンはレーベルにおける最初のアルバムとして、この曲集を選びました。彼女にとって、初録音となったふくよかで美しいベルリオーズはもちろんのこと、凛とした表現が素晴らしいヘンデル。マギーガンにとっても大切な記録です。

 録音 1991年10月19日、1995年11月11-12日First Congregational Church, Berkeley, United States
 


PBP02
\2600
ハイドン(1732-1809):交響曲集
 交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I:104
 交響曲 第88番 ト長調 「V字」 Hob.I:88
 交響曲 第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I:101
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 2011年に創立30周年を迎えた「フィルハーモニア・バロック・オーケストラ」の方向性がはっきりと示されたハイドンの一連の交響曲集。
 エキサイティングな響きと、マギーガンの熟考の解釈を聞くことができます。
 このアルバムは、巧みな構成で知られる第88番「V字」、幻想的で精緻な第104番「ロンドン」、そしてユーモラスな第101番「時計」の3曲が収録されています。ハイドンの見事な作曲技法も目の当たりにできます。
 このアルバムはグラミー賞Best Orchestral Performance賞にノミネートされました。

  録音 2009年9月12-13日
 


PBP03
\2600
ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲集「四季」他
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「春」 Op.8-1RV269
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「夏」 Op.8-2 RV315
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「秋」 Op.8-3 RV293
 10-12.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「冬」 Op.8-4 RV297
 13-15.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV375
 16-18.ヴァイオリン協奏曲 ホ短調「お気に入り」Op.11-2 RV269
 19-21.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「恋人」RV271
エリザベス・ブルーメンストック(ヴァイオリン)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 様々な解釈、速度、表現方法で演奏されるヴィヴァルディの名曲「四季」。だからこそソリストにとっては「何か新しいもの」を自身の演奏に取り入れることは至難の技です。ブルーメンストックの演奏、例えば“春”ではまるで鳥のさえずりをそのまま再現しているかのような、装飾音も含め生き生きとした表現です。マギーガンの伴奏も、弾むリズム、そして絶妙なアコーギクと、これまでこの作品を数多く聴いてきた愛好家にも、新しい発見をもたらす革新的な演奏です。

 録音 2010年12月9-11日 Skywalker Sound, Nicasio, California, United States
 

PBP04
(2CD)
\3200
ヘンデル(1685-1759):歌劇《アタランタ》HWV35 アタランタ・・・ドミニク・ラベッレ(ソプラノ)
メレアグロ・・・スサンネ・ライデン(ソプラノ)
イレーネ・・・セシル・ヴァン・デ・サント(メゾ・ソプラノ)
アミンタ・・・マイケル・スラッテリー(テノール)
ニカンドーロ・・・フィリップ・カットリップ(バリトン)
メルキューリオ・・・コリー・マッカーン(バリトン)
フィルハーモニア・コラール(合唱指揮・・・ブルース・ラモット)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 1736年に作曲されたヘンデルの歌劇《アタランタ》はギリシャの牧歌劇。王女アタランタは親の決めた婚約が気に入らず、羊飼いの娘に扮して山で暮らしています。彼女の許婚メレアグロは、それを知りながら、羊飼いに扮し、彼女の本心を探ります。そこに本物の羊飼いのカップルが絡み、ちょっとした恋のさや当てが起きるという物語です。初演時は好評を博しましたが、その後はほとんど演奏されず、20世紀になってようやく注目されたというこの作品、マギーガンをはじめ、歌手たちが、活気に満ちた音楽を美しく演奏しています。
 


PBP05
\2600
ブラームス(1833-1897):セレナード 第1番&第2番 フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 ブラームスの時代の楽器を用いて演奏された2曲のセレナード。どちらも20代に書かれた若々しい作品で、これらはブラームスが、当時デトモルトの領主に招かれ、館で仕事をしていた時に、モーツァルトやハイドン時代の「セレナード」を模して書かれたとされています。
 優雅な雰囲気の中にも、後年のブラームスの作風を思わせる翳りもどことなく感じられる名作を、マギーガンは歯切れのよいリズムで闊達に演奏しています。

 録音 First Congregational Church, Berkeley, CA, United States ライヴ収録 2012年3月10-11日・・・1番 2010年2月13-14日・・・2番
 


PBP06
\2600
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第4番&第7番 フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 この第4番が演奏された時、サンフランシスコの新聞紙上におけるクラシック批評で「ウィットに富み、バランス感覚に優れた完璧な演奏」と絶賛されたというほど、アメリカ国内で話題を呼んだライヴを収録。
 第7番も、輝かしく生き生きとした演奏です。

  録音First Congregational Church, Berkeley, CA, United States ライヴ収録 2012年11月10-11日・・・4番 2009年9月12-13日・・・7番
 

PBP07
\2600
ヘンデル(1685-1759):歌劇《テゼオ》ハイライト フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)
メデア・・・ドミニク・ラベッレ(ソプラノ)
テッソ・・・アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
アギレア・・・エイミー・フレストン(ソプラノ)
エゲオ・・・ドリュー・ミンター(カウンター・テナー)
アルカーネ・・・ロビン・ブレイズ(カウンター・テナー)
クリツィア・・・セリーヌ・リッチ(ソプラノ)
ミネルヴァの司祭・・・ジェフリー・フィールズ(バリトン)
コロス・・・ジョナサン・スマッカー(テノール)

 マギーガンがこよなく愛するヘンデルの歌劇。彼は、あまり演奏される機会のない秘曲を取り上げることが多く、この《テゼオ》も初演後は、ほとんど再演されることなく20世紀まで埋もれていた作品です。ヘンデル作品には珍しく5幕構成の大作ですが、ここでは全曲がコンパクトに纏められ、テンポの良い作品として演奏されています。歌手たちの力強く輝かしい歌唱も聴き所です。

 録音 2013年4月13.14日 First Congregational Church, Berkeley, CA, United States ライヴ収録
 


PBP08
\2600
ハイドン(1732-1809):交響曲集
 交響曲 第57番 ニ長調 Hob.I:57
 交響曲 第67番 ヘ長調 Hob.I:67
 交響曲 第68番 変ロ長調 Hob.I:68
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

 交響曲集第1集(PBP01)が2011年のグラミー賞にノミネートされるなど、高い評価を受けたマギーガンのハイドン。
 こちらの第2集は1770年代に作曲された3曲の交響曲を収録。整然としたオーケストレーションの中に、時々意表を突くメロディが出現するところは、いかにも中期のハイドンらしい作風ですが、マギーガンはこれらを丁寧に拾いあげ、きわめて楽しい作品として演奏しています。 

 録音2014年10月4-5日・・・1-8 2014年2月8-9日・・・9-12
 

PBP09
(2CD)
\3200
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):セレナータ「春の栄光」 プリマヴェーラ・・・ダイアナ・ムーア(メゾ・ソプラノ)
エスターテ・・・スザーナ・オグライェンシェク(ソプラノ)
アルトゥンノ・・・クリント・ファン・デア・リンデ(カウンター・テナー)
インヴェルノ・・・ニコラス・パーン(テノール)
ギオーヴェ・・・ダグラス・ウィリアムズ(バス・バリトン)
フィルハーモニア・コラール(合唱指揮・・・ブルース・ラモット)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指揮)

PBP09BD
(Blu-rayオーディオ)
\3200
※映像は収録されていません

 多数の鍵盤作品で知られるドメニコ・スカルラッティの父、アレッサンドロ・スカルラッティ。ナポリ楽派の始祖とされ、初期バロック期の声楽音楽の発展に尽力した人です。とは言え、彼の作品は現在あまり演奏される機会がなく、この「春の栄光」に至っては、すっかり忘れ去られており、このマギーガンによる2015年の演奏が復活蘇演であり、もちろん世界初録音となるものです。
 これは、スペイン継承戦争後に王位を得たカール6世(1685-1740)が、ようやく継承者である男子ジョン・レオポルドを授かった際に、スカルラッティに祝典の曲の作曲を依頼し、「神聖ローマ帝国における継承者誕生の知らせを受けた4つの季節『春』『夏』『秋』『冬』が、国の歴史と喜びを歌っていく」という内容の作品が出来上がったのですが、不幸なことに、ジョン・レオポルドは1歳の誕生日を待つことなく夭逝、そのためこの作品自体も封印されてしまったという経緯があり、今回の上演はとても貴重です。
 録音 2015年10月4.10日 First Congregational Church, Berkeley, CA, United

PBP09BD・・・AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 192kHz 5.1 Surround -DTS-HD Master Audio/2.0 LPCM Stere Total Running Time:138'




SWR CLASSIC


SWR19031CD
\2500
フィンランドの合唱曲集
 1.シベリウス(1865-1957):組曲「恋する人(ラカスタヴァ)」 Op.14 JS160b
 サーリアホ(1952-):夜、別れ
  2.夜 I3.別れ I4.夜 II5.別れ II6.夜 III7.別れ III8.夜 IV8.夜 V9.別れ III-IV
 10.タルヴィティエ(1970-):月の手紙
 11.ラウタヴァーラ(1928-2016):聖処女マリアの雅歌
 リンコラ(1955-):歌の魂よ
  12.第1番:歌の魂よ13.第2番:赤いリボン
  14.第3番:鳥15.第4番:クリスマスのウサギ16.第5番:夕べの歌
 ラウタヴァーラ:われらの時代の歌
  17.第1番:苦悩の断片
  18.第2番:最初と最後の瞑想
  19.第3番:眠る都市
 ラウタヴァーラ:オルフェウスの歌
  20.第1番:Da stieg ein Baum …
  21.第2番:Und fast ein Madchen wars …
  22.第3番:Ein Gott vermags …
 23.シベリウス:フィンランディア Op.26(混声合唱版)
インガ・シェーファー(アルト)・・・1
ベルンハルト・ハルトマン(バリトン)・・・1
中曽和歌子・・・2.11

ヴィープケ・ヴィクハルト(アルト)・・・2
リュディガー・リン(テノール)・・・2
ミハイル・ニキフォロフ(バス)・・・2
エヴァ=マリア・シャッペ(ソプラノ)・・・11.17-19
バルバラ・ファン・デン・ボーム(ソプラノ)・・・12-16
ジュディス・ヒルガー(アルト)・・・12-16
ユリウス・プファイファー(テノール)・・・12-16
ヨハネス・カレシュケ(テノール)・・・12-16
フランク・ボザート(テノール)・・・12-16
フィリップ・ニーデルベルガー(バス)・・・12-16.17-19
トルステン・ミュラー(バス)・・・12-16
アレクサンドル・ユデンコフ(テノール)・・・17-19
ミハイル・シャシコフ(バス)・・・17-19
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指揮)

 マーカス・クリードによる「世界の合唱曲シリーズ」最新作はフィンランドの作品集です。
 北欧は合唱が盛んであり、素晴らしい作品の宝庫とも言える地域です。数多い作品の中からクリードが選んだのは、シベリウス、サーリアホ、ラウタヴァーラ、タルヴィティエ、リンコラといった20世紀の作品で、どれも精緻で複雑なハーモニーによって描かれた音の織物のような美しさを持っています。
 調性を持つシベリウス、ソプラノのソロが特徴的なサーリアホ、民謡風なテイストが組み込まれたタルヴィティエ、神秘的なラウタヴァーラ、ポップス的な要素が強い(楽しい)リンコラと続き、様々なテイストの曲を楽しんだあと、最後はおなじみの「フィンランド賛歌」で締めくくられます。
 


SWR19027CD
\2500
フランスのピアノ協奏曲集
 ラヴェル(1875-1937):左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
 タイユフェール(1892-1983):ピアノと管弦楽のためのバラード(1920-1922)
 ナディア・ブーランジェ(1887-1979):ピアノと管弦楽のための幻想曲(1912)
 フランセ(1912-1997):ピアノ協奏曲(1936)
フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管
パブロ・ゴンザレス(指揮)

 ドイツの中堅ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが演奏するフランス近現代のピアノとオーケストラのための作品集。
 これは、2011年から2012年にかけて録音された「フランスのピアノ協奏曲集」(93.302)の続編ともいえる選曲であり、ブーランジェの「幻想曲」など、前作よりも更に珍しい作品が含まれています。
 フランセの協奏曲は全曲が20分に満たないコンパクトな作品ですが、ピアノが目まぐるしく動き回る楽しい第1楽章、穏やかな第2楽章、コケティッシュな第3楽章、活発な第4楽章と、メリハリのある楽しい構成でできています。
 「6人組」ただ一人の女性メンバー、タイユフェールのバラードも珍しい作品。美しいピアノのアルペッジョで始まる神秘的な曲です。
 教育者として名高いナディア・ブーランジェは、活動の初期には作曲も手掛けていましたが、妹リリの才能に勝てないと悟ったとして、1918年にリリが早世した後は、一切作曲をしませんでした。この幻想曲は彼女の残された僅かな作品の一つです。
 ウーリヒの演奏は、きらめくような音色が特徴的。フランス音楽が持つ微妙なニュアンスも余すことなく表現されています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SUPRAPHON

SU 4217
(2CD)
\3500→\3290
ジャン=ピエール・ランパル・イン・プラハ~スプラフォン録音全集
 CD 1
  (1)インドルジフ・フェルト(1925-2007):フルート協奏曲**
  (2)プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
  (3)フランティシェク・ベンダ(1709-1786):
   ソナタ ヘ長調~フルートとハープシコードのための L III :162
  (4)フランツ・クサーヴァー・リヒター(1709-1789):
   室内ソナタ Op.3より第3番 イ長調~フルートとハープシコードのための*
 CD 2
  (5)リヒター:フルート協奏曲 ニ長調*
  (6)ベンダ:フルート協奏曲 ホ短調 L II :4
  (7)アントニオ・ロゼッティ(1746-1792):フルート協奏曲 ニ長調
  (8)カール・シュターミッツ(1745-1801):フルート協奏曲 ト長調 Op.29
   *=初CD 化 **=スプラフォン・レーベル初ディスク化
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
(1)ヴァーツラフ・イラーチェク(指揮)、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)アルフレード・ホレチェク(ピアノ)
(3)(4)ヴィクトリエ・シュヴィフリーコヴァー(チェンバロ)
(5)(6)ミラン・ムンツィリンゲル(指揮)、
(7)マルティン・トゥルノフスキー(指揮)
(8)ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、
(5)-(8)プラハ室内管弦楽団    
 2016年最新リマスタリング、ジャン=ピエール・ランパル・イン・プラハ、初CD 化を含むスプラフォン録音全集!!

 録音:(1)1958年4月2-4日/ルドルフィヌム(プラハ)、(2)1955年6月1日、(3)1955年10月27日、(4)(5)1955年5月27-28日、(6)1956年9月26-27日、(7)1956年4月22-24日、(8)1955年10月24日/プラハ・ドモヴィナ・スタジオ/モノラル、2h42’23”

 フルートの巨匠ジャン=ピエール・ランパルが、プラハで録音した初CD 化を含むスプラフォン録音全集がリリースされます。
 父からフルートの手ほどきを受けたランパルは、パリ音楽院にてガストン・クリュネルに師事。1947年に開かれたジュネーヴ国際コンクールでの優勝をきっかけに世界的フルート奏者として活動の幅を拡げました。
 エレガントな音色と目の覚めるようなテクニックは、まさにフルートの神様の異名をとったランパルの唯一無二の演奏です。
 膨大なレパートリーを誇るランパルはこのプラハ録音でもわかる通り実に多彩。プロコフィエフのソナタで聴く名人芸的技巧、各協奏曲で奏でられる色彩豊かな音色に圧倒的存在感を示します。
 ブックレットには収録当時の写真も収められております。この貴重な音源をスプラフォンの2016 年の最新リマスタリングでお楽しみいただけます。



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SU 4222
(2CD)
\3500→\3290
ズザナ・ルージチコヴァー(チェンバロ)
J.S.バッハ(1685-1750):
 チェンバロ協奏曲集 BWV1052-1058

  CD 1
   (1)チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
    (27’10”)
   (2)チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053
    (24’18”)
   (3)チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
    (18’28”)
  CD 2
   (4)チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV 1055
    (15’08”)
   (5)チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV 1056
    (10’50”)
   (6)チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV 1057
    (18’55”)
   (7)チェンバロ協奏曲第7番 ト短調 BWV 1058
    (15’17”)
ズザナ・ルージチコヴァー(チェンバロ)
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
プラハ・チェンバー・ソロイスツ
(6)ミロスラフ・クレメント(リコーダー)
カレル・クレメント(リコーダー)
 2016年最新リマスタリング。チェンバロの女王、ズザナ・ルージチコヴァーによる品格に満ちたバッハのチェンバロ協奏曲集!

 録音:(1)(2)1968年9月14&19日、(3)(4)1966年12月19-23日、(5)1967年7月1日、(6)1967年6月27&28日、(7)1967年6月30日/ルドルフィヌム(プラハ)/モノラル、2h10’47”

 スプラフォン・レーベルの貴重なアーカイヴからの最新リマスタリング・シリーズ。当アルバムはチェンバロの女王、ズザナ・ルージチコヴァー(1928-)によるバッハのチェンバロ協奏曲集です。
 プラハ・アカデミーで学び、1956 年にミュンヘン国際コンクールで優勝したのを機に世界のひのき舞台に躍り出た世界的チェンバロ奏者ルージチコヴァーは、ヴァーツラフ・ノイマンとともにプラハ・チェンバー・ソロイスツを創設し、1962 年より当団の一員として演奏してきました。ここに収録された音源はその当時の演奏で、音楽性の高さと品格に満ちたバッハを聴くことができます。
 バロックからプーランク、マルティヌーなどの解釈でも名高いルージチコヴァーですが、彼女の代名詞といえるのはやはりバッハの演奏解釈と言えましょう。
 バッハのチェンバロ協奏曲は、その大半がバッハ自身の旧作(他者の作を含む)を編曲したものですが、チェンバロを“通奏低音” から“独奏楽器”へ引き上げたアイディアは非常に斬新で、音楽史上、ピアノ協奏曲の先駆としての意義をもっています。
 シューマンが「最大の傑作のひとつ」と讃えた第1 番 ニ短調 BWV1052、美しいラルゴで知られる第5 番 ヘ短調 BWV1056、ヴァイオリン協奏曲第1 番 BWV1041 の編曲である第7 番 ト短調 BWV1058、ヴァイオリン協奏曲第2 番 BWV1042 の編曲である第3 番 ニ長調 BWV1054 など、旋律の美しさとチェンバロならではの華やかさを呈した傑作ばかりです!


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SWR CLASSIC



SWR19407CD
\2100→\1990
スヴャトスラフ・リヒテル/シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年コンサート
 サン=サーンス(1835-1921):ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 Op.103
 ガーシュウィン(1898-1937):ピアノ協奏曲 ヘ調
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
シュトゥットガルト放送交響楽団
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)

 初出時「リヒテルのガーシュウィンの正規盤出現」として話題をまいた“リヒテル:シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年のコンサート”のリマスタリング・アルバムです。
 リヒテルのレパートリーとしてはとても珍しいこの2曲、とりわけガーシュウィンは他に録音の記録はありません。晩年になってこの曲に魅入られたというリヒテルの熱演はまさに「一聴の価値」ある記録です。

  録音 1993年5月30日Schwetzingen Rokokotheater Konzertmitschnitt
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SWR19029CD
(2CD)
\2600→\2490

フリッツ・ヴンダーリッヒ(テノール)/1950年代のヒット曲集

 CD1.
 1.アンダース:Wenn der Mund schweigt 口は沈黙して
 2.ハーゼンプフルク:Von Liebe und von Gluck 愛と幸福の
 3.クローメ:Sonne uber Capri カプリ島の太陽
 4.マイゼル:Schon ist jeder Tag, Marie Luise すでに毎日、マリー・ルイーズ
 5.グローテ:Mon Bijou モン・ビジュー
 6.エンゲルハルト:Gondel, gleite du hinaus ゴンドラは、あなたとともに空を翔る
 7.ベルナー:Carissima mia カリッシマ・ミア
 8.伝承曲:Tiritomba トリトンバ
 9.グローテ:Serenade der Nacht 夜のセレナード
 10.カスパー:Bella Maria 美しきマリア
 11.マイヤー:O cara Marie オー・カーラ・マリー
 12.マイ:Der Duft, der eine schone Frau begleitet 美しい女性に伴う香り
 13.アンダース:Nacht uberm See 湖の夜
 14.インツェディ:Gluckswalzer 幸せのワルツ
 15.カイザー:Veilchen, Lien Fruhling und du すみれ、先取りの春とあなた
 16.ロイトヴィラー:Florentiner Mai フローレンテイナー・マイ
 17.ビクシオ:Sprich zu mir von der Liebe, Mariu 愛を私に語って、マリウ
 18.マッテス:Melodia con passione 情熱のメロディ
CD2.
 1.ララ:Granada グラナダ
 2.アンダース:Wolken gehen am Himmel 空にたなびく雲
 3.コワルスキ:Singende Gitarre 歌うギター
 4.モルトカウ:Niemals lass ich dich allein 私はただひとりあなただけ
 5.ロイトヴィラー:Es gibt eine Zeit 時があり
 6.メーリンク:Ich lebe fur dich 私はあなたのために生きる
 7.インツェディ:Das Lied der Liebe sing ich dir allein 私はただ一人、あなたに愛の歌を歌う
 8.カットニッヒ:Man sagt sich du ある人があなたに語ります
 9.ブッシュ:Viele schone Tage 多くの素敵な日
 10.ハンソン:Mutterlied 母の歌
 11.ベルシェル:Lass mich niemals mehr allein ただひとり、私を離さないで
 12.グローテ:Kleine Melodie 小さなメロディ
 13.イェーガー:Madele メードル
 14.ロイトヴィラー:Narzissen aus Montreux モントルーの水仙
 15.クローメ:Ich glaub' nie mehr an eine Frau 私は女性を決して信じない
 16.コールマン:Walzer der Liebe 愛のワルツ
 17.カット:Wenn mein Herz Heimweh hat 私の心はホームシック
 18.モルトカウ:Geh' nicht for 行かないで
 19.マッテス:Deine Liebe ist mein ganzes Leben あなたの愛は私の人生
 20.ヒラー:Du sollst nicht traurig sein あなたは悲しくなんかない
 21.ポンセ:Estrellita エストレリータ
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール・トランペット・・・
 CD1:5.7.12.13、CD2:4.11)
SWF放送管弦楽団・・・CD1:1.8.17.、CD2:1-2.20-21
南西ドイツ小管弦楽団・・・CD1:2-7.9-16.18、CD2:3-19
エマリヒ・スモッラ(指揮)・・・CD1:1.5.8.17、CD2:1-2.20-21
ウィリー・シュテッヒ(指揮)・・・CD1:2-4.6-7.9-16.18、CD2:3-18
ウィリー・マッテス(指揮)・・・CD2:19

 ドイツの伝説的テノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒ。35歳という短い生涯でしたが、残された録音からは彼がいかに素晴らしい歌手であったかが、ひしひしと伝わってきます。
 この2枚組には「1950年代のヒット曲」が収録されており「知られざるヴンダーリヒ」を存分に楽しむことができます。現在も多くのクラシックの歌手たちがオペラの舞台だけでなく、テレビにも出演し、ポピュラーのヒットナンバーを歌い人気を博していますが、この時代もそれは変わることなく、とりわけテノール歌手たちは、甘い声を生かして、ラヴ・ナンバーを滔々と歌い上げていました。
 ヴンダーリヒもその例に漏れず、「グラナダ」や「トリトンバ」などを熱く甘く歌い上げています。
 ブックレットには彼の娘であるバルバラが提供した珍しい写真やエピソードを掲載。また、曲によっては、彼自身がトランペットを吹き、曲に強烈なアクセントを与えていたりと実に興味深い演奏が楽しめる2枚組です。
 このアルバムの復刻にあたっては、入念なリマスタリングが施されており、ブックレット(ドイツ語・英語のみ)には、その経緯が使用機材の写真も交え、詳細に記されています。
 まさに「古き宝物を丁寧に磨く」かのようなエンジニアたちの良い仕事も味わってください。














2/15(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


MIRARE

MIR 327
\2700

鳥のさえずりを真似してます
 鳥のシンフォニー

 1.ドヴォルザーク:ボヘミアの森より「森の静けさ」Op.68-5
 2.シューマン:森の情景より「予言の鳥」Op.82-7
 3. サン=サーンス:動物の謝肉祭より「白鳥」
 4.グラナドス:
  ゴイェスカスより「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
 5.モーツァルト:魔笛より「私は鳥刺し」
 6.セリン(カナリア属)の鳴き声
 7. ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
 8.グリーグ:抒情小品集より「小鳥」Op.43-4
 9. 鶏小屋
 10.ラモー:新クラヴサン組曲集より「めんどり」
 11.ジョージ・パールマン:小鳥は歌う
 12.チャイコフスキー:白鳥の湖より「小さな白鳥たちのおどり」
 13.ストラヴィンスキー:火の鳥より「子守歌」
 14.リスト:伝説より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
 15.カザルス:鳥の歌
 16.クロウタドリの鳴き声
 17. オリヴィエ・メシアンと「救世主の鳥」

シャニ・ディリュカ(ピアノ)
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン)
ジョニー・ラス&ジャン・ブコー(鳥のさえずり)
 2016 年LFJを賑わせた鳥のさえずり!様々な鳥で出会う「鳥のコンサート」

 録音:2016年10月、カルクフー、ナント、フランス/66’39

 2016 年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのテーマは「ナチュール」。自然にまつわる楽曲などが演奏され、特に注目を集めたのが鳥のさえずりを真似して、様々なアーティストとコラボレーションしているジョニー・ラス& ジャン・ブコーでした。
 彼らはヨーロッパ随一の野生の宝庫である、フランス北部のソム湾に近い村で育った幼なじみ。子どものころから2 人は鳥の鳴き声の真似をしており、特別な才能を開花させます。
 近年は、クラシック、ジャズ、伝統音楽などの音楽家と共演し、魅力的なパフォーマンスを繰り広げてきました。ここでは、ピアニストのシャニ・ディリュカとヴァイオリニストのジュヌヴィエーヴ・ロランソーとともに、鳥をモチーフとした楽曲に、彼らの鳴き真似を重ねて、まるで森の中で鳥のさえずりを聞いているかのよう。実際に2016 年の音楽祭での4 人でコンサートに登場し、幻想的なひと時を提供し聴衆を魅了しました。
 全曲が鳥からインスピレーションを得た作品。夢の中の鳥、少女を慰める小鳥、ちょっと滑稽味のある鳥、友達みたいに、内緒話を話してくれる鳥など、様々な鳥に出会うプログラムになっています。




OBSIDIAN


OBSCD 717
\2500
ルクレツィア・ボルジアの娘~16世紀修道院のモテット集
 1. Tribulationes civitatum audivimus/
 2. Suscipe verbum, virgo Maria/
 3. Haec dies quam fecit Dominus/
 4. Ego sum panis vitae/5. O salutaris hostia/
 6. Veni sponsa Christi/7. Salve sponsa Dei/8. Hodie Simon Petrus/
 9. Ave sanctissima Maria/10. Sicut lilium inter spinas/
 11. Angelus Domini descendit/12. Felix namque es/13. Angustiae mihi sunt/
 14. O beate Christi confessor/15. Iste est Joannes/
 16. Angeli archangeli troni
ムジカ・セクレタ
セレスティアル・セイレーン 
 稀代の悪女との言われるルクレツィア・ボルジアの娘エレオノーラのモテット集

 録音:2016年/71’49

 史上最も悪名高い、当時の教皇アレクサンドル6 世の娘 ルクレツィア・ボルジアは、政治に利用された波乱万丈の人生で知られています。
 波乱とスキャンダルに満ちた人生であった彼女ルクレツィアの3 番目の結婚相手、フェラーラ公エルコレ・デステの嫡男アルフォンソ1世・デステ。彼女はアルフォンソとの間に6 人の子どもを出産しています。その中で修道院に入った娘エレオノーラ・デステの生涯について詳細は明らかにされていませんが、1543 年にヴェネツィアで出版された本の中で、作曲家としての才能を持っていたことが分かっています。
 この本は匿名となっていますが、フェラーラのコルプス・ドミニ修道院についての記述があり、エレオノーラが不詳の作曲家であることを示唆していると考えられています。これは修道女のための初期ポリフォニー音楽であり、ムジカ・セクレタとセレスティアル・セイレーンによる研究によって、その姿が明らかにされます。



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SILKROAD MUSIC


 かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordings。
 当レーベルは2005年にバージニア州に拠点を構えるSONO LUMINUSレーベルに買収されました。
 下記タイトルはSONO LUMINUSレーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROAD MUSICレーベルから発売したSACD Hybrid です。


SRM 039SACD
(SACD HYBRID)
\2900→\2790
※LP同時発売
誉高き優秀録音
 ジャン・ギューによる「展覧会の絵」「ペトルーシュカ」
 SACDハイブリッド盤で登場!

  ・ムソルグスキー(ジャン・ギュー編曲):
   「展覧会の絵」
  ・ストラヴィンスキー(ジャン・ギュー編曲):
   「ペトルーシュカ」組曲
ジャン・ギュー(オルガン)
 きらめくサウンドに驚愕。誉高き優秀録音、ジャン・ギューによる「展覧会の絵」「ペトルーシュカ」がSACDハイブリッド盤で登場!

 オルガン;クロイカー=シュタインマイヤー・オルガン
 セッション録音:1988年1月/チューリッヒ・トーンハレ/DSD、53’28’

 SACD ハイブリッド盤。
 オーディオマニアの間で誉れ高き優秀録音として語り草となっているジャン・ギューの「展覧会の絵」と「ペトルーシュカ」の録音がSACD ハイブリッド盤で登場します。
 米Dorian Recordings の代表盤のひとつであったこの録音は、32 フィート菅から出される16Hz の重低音をノンカットで収録していることでも注目されておりました。
 なんといってもギューによる見事なレジストレーションと個性的なアーティキュレーションで、まるでオーケストラのような豊かなサウンドを聴くことができ、さらに効果的なペダルを使用することによってホールの空気感、立体感、臨場感を味わえます。ギューの圧倒的なテクニックによってこのオルガンの響きをご堪能いただけます。

 ジャン・ギュー:
  1930 年4 月18 日、フランス、アンジェー生まれのオルガニスト、作曲家。1945 年にパリ音楽院に入学し、デュプレ、デュリュフレ、メシアンに師事したフランスの伝統を継承したオルガニスト。1963 年にはパリのサントゥスタシュ聖堂のオルガニストに任命された。作曲家としての才も発揮したギューはオルガンへのアレンジも積極的に行い、「展覧会の絵」をはじめとしたオルガンの可能性を最大限発揮した名編曲も残している。



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GLOSSA



GCD 922807
(2CD/特別価格)
\3800→\3590
モンテヴェルディ生誕450周年記念!
 ラ・コンパーニャ・マドリガーレ
 「聖母マリアの夕べの祈り」

  モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
カンティカ・シンフォニア
ラ・ピファレスカ
ジュゼッペ・マレット(指揮)
 精鋭集団ラ・コンパーニャ・マドリガーレ、モンテヴェルディ生誕450周年記念!傑作、「聖母マリアの夕べの祈り」を歌う!

 マレンツィオの「5声のマドリガーレ集第1巻」(GCD 922802)が2014年の英グラモフォン賞古楽部門賞に選出されるなど、当代最高のラテン系ヴォーカル・アンサンブルとしての地位を確固たるものとした "ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナのメイン・メンバーとして活躍したジュゼッペ・マレットを始め、ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ、ダニエレ・カルノヴィチなど、古楽界の名歌手たちによって構成された精鋭アンサンブルによる、クラウディオ・モンテヴェルディの生誕450周年記念リリースが登場!
 教会音楽史上の最高傑作の1つであるモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」は、音楽史、教会音楽の大きな転換期の中で誕生し、今もなお多くの謎が残る作品。ジュゼッペ・マレットが長い演奏経験を活かし、使用楽器、ピッチやテンポの選択など細部までこだわり作り上げた新たな録音は、ジュゼッペ・マレット率いるヴォーカル・アンサンブル "カンティカ・シンフォニア"と、ラ・ヴェネクシアーナやカンティカ・シンフォニアのレギュラー・メンバーらからなる古楽系管打楽器アンサンブル "ラ・ピファレスカ"が参加。
 Glossa(グロッサ)が満を持して送り出す「聖母マリアの夕べの祈り」。2017年、モンテヴェルディ・アニヴァーサリー・イヤーを盛大に彩る最大級のアルバムです!

 録音:2016年9月&10月、サン・マウリツィオ教会(ピネローロ、イタリア)






2014年の英グラモフォン賞古楽部門賞


GCD 922802
\2500→\2290

ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 マレンツィオ:5声のマドリガーレ集第1巻

 アモルは真珠の涙をこぼし/おお我が恋人、我が心はどこに/
 すでに光は差し/あなたの美しい目を優しいベールが/
 ティルシは死にたいと思い/苦しき殉難、過酷な責め苦/
 わたしの太陽は今頃何をしているのだろう/
 悲しや我が心は燃え/憔悴したわたしに聖母が立ち現われ/
 わたしの優しい恋人よ/
 いちばん美しい羊飼いの娘が歌っていた/彼女は緑の若草で/
 さらば行かん、ああ心なえ/おお、森に隠れ住む君よ/
 ローマの音楽家たちとマドリガーレ ~
  曲集《甘き思い》〔Dolci affetti〕(1582)より/
 美しくも残酷な婦人

ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 〔ロッサーナ・ベルティーニ(ソプラノ)、
  フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、
  エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、
  ジュゼッペ・マレット(テノール)、
  ラファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、
  ダニエレ・カルノヴィチ(バス)〕
パオロ・ボルゴノーヴォ(テノール)
マルコ・リカーニョ(バス)


 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ、マレンツィオの"5声のマドリガーレ集第1巻"!

 コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーたちによってイタリアで結成された、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルのドリーム・チーム「ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ」。
 血塗られた天才ジェズアルドの「マドリガーレ集第6巻」(GCD 922801)で想像以上の見事なハーモニーを聴かせてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、マドリガーレ後期の天才作曲家ルカ・マレンツィオ(c.1553-1599)の「5声のマドリガーレ集第1巻」を歌う!
 16世紀のイタリア、ローマを主な活躍の場とし、貴族や枢機卿の後ろ盾を得て、独創的なマドリガーレを次々と世に送り出し、絶大な人気を誇ったマレンツィオ。
 1580年に出版された「5声のマドリガーレ集第1巻」は、マレンツィオのマドリガーレ作曲家の出発点となった若き日の作品であり、5声の力強いハーモニー、豊かな響きと絵画のような色彩感と、優れた芸術性が発揮された大作である。
 また、ナニーノ、モスカーリャ、ド・マック、ソリアーノ、ゾイロ、そしてマレンツィオの合作による曲集「甘き思い(Dolci affetti)」からは、当時の"ローマの音楽"のレベルの高さ、類稀な才能の饗宴が聴こえてくる。
 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの歌声が、マレンツィオの、そしてマドリガーレの歴史の再発見、探究の旅へと導いていくれる ――。

 ※録音:2010年9月&2011年2月、ロレット(イタリア)








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TOCCATA CLASSICS



TOCC-299
\2300→\2190
チャールズ・オブライエン(1882-1968):管弦楽作品全集 第3集
 1.エランゴワン演奏会用序曲 Op.10(1909)
 ワルツ組曲 Op.26(1928)
  2.優しさ3.生きる喜び4.若者5.法悦
 ユモレスク組曲 Op.8(1904)
  6.幻想的行進曲7.劇場にて8.舟歌9.ジプシーたちの舞曲

    ※初録音
リエパーヤ交響楽団
ポール・マン(指揮)

 エディンバラ出身の作曲家、チャールズ・オブライエン。管弦楽作品集第3集となるこのアルバムでは、第1集にも収録された「エランゴワン」序曲の別ヴァージョンで幕を開けます。
 彼が愛したウォルター・スコットの小説「ガイ・マナリング」に楽想を得たこの作品。開始部分や、主旋律の素材は第1集のOp.12とほぼ変わりませんが、こちらの方が4分ほど短く、また全体の印象がどことなく違います。
 細部のこだわりの違いを探すのも聞き比べの楽しさでしょう。他の2つの曲集「ワルツ組曲」と「ユモレスク組曲」はどちらも自然の美しさを賛美した曲で、とりわけ「ワルツ組曲」での優美さが印象的です。
 
録音 2014年8月8日、2014年12月11日、2015年2月5-6日Liepaja Latvian Society House, Liepaja, Latvia



なぜか懐かしい、オブライエンの管弦楽曲集

TOCC-262
\2700
チャールズ・オブライエン:管弦楽作品集 第1集
 1.「エランゴワン」演奏会用序曲 Op.12/
 2-5.交響曲 ヘ短調 Op.23
リエパーヤ交響楽団/
ポール・マン(指揮)
録音 2014年8月4-8日 ラトヴィア リエパーヤ,ラトヴィア・ソサエティ・ハウス
 エディンバラの作曲家、チャールズ・オブライエン(1882-1968)。以前、TOCCATAレーベルからリリースされたピアノ曲集(TOCC-256)での明快な作風で、この知られざる作曲家に対して親密な感情を抱いた人も多かったのですが、今回の管弦楽作品集は、一層聴き手に歓びを与えることでしょう。
 明るさが爆発するような「エランワゴン」序曲は、至るところにスコットランド民謡の香りがします(ちなみにエランゴワンとは、ウォルター・スコットの小説「ガイ・マナリング」に登場する家の名前です)。
 「交響曲 ヘ短調」も勇壮な楽想を持つ聴き応えのある作品です。古典的な作風を用いているため、第2楽章にはメヌエットが置かれていますが、こちらもどことなく憂愁に満ちた渋めの音楽です。抒情的な第3楽章を経て、最後はノリノリの終楽章が待っています。パワフルなリエパーヤ交響楽団の演奏もGOODです。

TOCC-263
\2700
一度触れてみて・・・エスニック&ノスタルジック
 チャールズ・オブライエン:管弦楽作品集 第2集

 1.序曲「春へ」Op.4(1906)/
 2.序曲「吟遊詩人の呪い」 Op.7(1905)/
 3.マズルカ(1898) /4.子守歌(1898)/
 5-7.スコットランドの情景 Op.17(管弦楽版)(1915/1929)
  <第1番:ムーアランド/第2番:グレンの声/
   第3番:収穫祝いの歌>
    ※全て初録音
リエパーヤ交響楽団/
ポール・マン(指揮)
録音 2014年12月12日…3, 2015年2月2-6日…1.2.4-7 ラトヴィア,リエパーヤ・ラトヴィア・ソサエティ・ハウス

 第1集(TOCC0262)も好評だった、エジンバラの作曲家、チャールズ・オブライエン(1882-1968)の管弦楽作品集の第2集。
 このアルバムに収録されているのは、数々の交響詩と序曲です。シューマン風の趣きを持つ演奏会用序曲「春へ」と、リスト風の荒々しさを持つ「吟遊詩人の呪い」、これらは交響詩と呼んでも差し支えないほどの充実した内容を持っています。
 そして軽妙な2つの小品「マズルカ」と「子守歌」をはさみ、オブライエンの本領発揮とも言える組曲「スコットランドの情景」が続きます。
 哀歌に始まり、色彩豊かな舞踏のコントラストのはっきりしたこの作品は、時折エルガーを思わせる雄大な雰囲気を持っています。

 

TOCC-300
\2300
The Cardinal King1740年から1791年:
ローマにおけるヘンリー・ベネディクト・ステュアートへの音楽

セバスティアーノ・ボリス(1750-1804):
 5つの「無罪判決」より
  1.第1番:Subvenite sancti
  2.第2番:Qui Lazzarum resuscitasti
  3.第3番:Libera me Domine
 4.ボリス:Jesu quaeritis Nazarenum
 5.ザンボーニ(1674-1718):Splende fredda luna
 6.O memorie funeste
 7.コスタンツィ(1704-1778):アヴェ・マリア
 8.ザンボーニ:O come se' gentile
 9.ボリス:Laudate pueri Dominum
 10.ボリス:ミゼレーレ
 テッサリーニ(1690-1766):第3のアレッタメント
  11.第1番:Adagio
  12.第2番:Allegro
  13.第3番:Allegro
 14.ヨンメッリ(1714-1774):Oculi omnium
 15.テッサリーニ:第2のアレッタメントより Andante
 16.ザンボーニ:Feritevi, ferite
 17.ボリス:Letanie della Madonna Santissima
   ※初録音(5.6.8.15を除く)
カペラ・フェーデ(アンサンブル)
ハルモニア・サクラ(アンサンブル)・・・10.17
ピーター・リーチ(指揮)

 イギリスの王家に生まれながらも、王位奪還をせず、ローマの教皇領の枢機卿として生涯を全うしたヘンリー・ベネディクト・ステュアート(1725-1807)。
 17世紀の反革命勢力「ジャコバイト」は彼をイングランドとアイルランドの王であると見做したものの、本人はそれを認めることはなく、結婚もしなかったため、彼の代で血筋が途絶えてしまったことでも知られます。
 このアルバムは、枢機卿時代の彼に仕えた数多くの作曲家たちの作品が集められていますが、そのほとんどは現在忘れられてしまった人ばかり。
 しかし、どれもバロックの時代から古典派への橋渡しとなる魅力的な作品で、彼が「穏やかな枢機卿」として讃えられていたかがわかります。

 録音 2015年6月9-11日Chapel of St Mary’s College, Oscott, Birmingham
 


TOCC-344
\2300
タデウシュ・マイエルスキ(1888-1963):作品集
 1.協奏的詩曲(1946-1956/2009改編マデイ編)
 2-11.変奏曲の形式によるピアノ五重奏曲(1953)
 12-13.チェロ・ソナタ(1949)
 4つのピアノのための前奏曲(1935)
  14.第1番:Misterioso: Lento non troppo
  15.第2番:Allegro appassionato
  16.第3番:Andante molto espressivo
  17.第4番:Presto ma non troppo
 3つの音画「忘れられた音楽」(1948-1949)
  18.第1番:悲しみ
  19.第2番:暗闇の中で
  20.第3番:交差点で
 ピアノのための3つの小品(1935/1963)
  21.第1番:練習曲
  22.第2番:無意識のワルツ
  23.第3番:前奏曲
     ※初録音
ミハウ・ドレフノフスキ(ピアノ)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団・・・1
エミール・タバコフ(指揮)・・・1
アルカディウス・ドブロヴォイスキ(チェロ)・・・12-13

 ポーランドのルヴフ(現在はウクライナのリヴィウ)に生まれた作曲家、ピアニスト、タデウシュ・マイエルスキのピアノ曲を中心とした作品集。
 彼は17歳でガリシア音楽協会の高等音楽院(現在はリヴィフ音楽アカデミー)に入学、ピアノを学び1911年に卒業。ライプツィヒに留学して更に研鑽を積みました。
 帰国後は演奏家、批評家として活躍すると同時に、教師として長らく後進の指導にあたりながら、作曲活動を続けました。彼の作品はどれもロマンティックな感性に溢れながらも、近代的な書法が取り入れられており、それはこのアルバムの冒頭に置かれた「協奏的詩曲」を聴けば端的に理解できるでしょう。
 この作品は約10年間の長い年月をかけて念入りに改訂が施された力作ですが、残念なことに1957年に初演されて以来、出版されることもなく忘れ去られてしまいました。
 今回、ピアノを演奏しているドレフノフスキがこのスコアを発見、瞬時に魅了され、友人マデイに校訂を依頼し、演奏可能なスコアに復元、この録音が成就しました。

 録音2015年12月15日 RSNO Centre, Glasgow, UnitedKingdom・・・12013年11月23.24.30日 K. Penderecki Hall, Radom,United Kingdom・・・2-23

 

TOCC-354
\2300
ロベルト・フュルステンタール(1920-2016):歌曲集
 歌曲集「遅摘み」より
  1.第1巻 第8番:愛の歌
  2.第2巻 第10番:私はあなたを見なかった
  3.第4巻 第5番:旅の歌
  4.第5巻 第4番:ある日
  5.第3巻 第4番:ホワイトクリスマスの日
 「生と罪」-16の歌曲とバラード(抜粋)
  6.第14番:秋
  7.弟8番:私の血はうなり声をあげる
  8.第11番:わが子は死の上に
  9.第9番:帰依
  10.第7番:祝福された忘却
  11.第2番:夜は私の本
  12.第16番:最後のかけら
 歌曲集「遅摘み」より
  13.第1巻 第3番:黄金の笛
  14.第3巻 第5番:アドヴェント
  15.第1巻 第5番:夜の音楽
  16.第1巻 第10番:移ろう三行詩
  17.第3巻 第6番:夢ジェームズ・ジョイスの詩による歌曲集より
  18.第3巻 第7番:眠り中
  19.第2巻 第1番:おお涼しさよ
 歌曲集「遅摘み」より
  20.第4巻 第1番:「F」に
ラファエル・フィンゲルロス(バリトン)
サーシャ・エル・ムイジ(ピアノ)

 1920年、ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフュルステンタール。若い頃の彼は、後に夫人となるフランソワの家の週末パーティで、しばしば美しいテノールで愛の歌を歌ったというほど、歌に魅了されていました。
 しかし、ナチス勢力が拡大するに伴い、フュルステンタールの家族は愛するウィーンの生活を棄て、イギリスを経由してアメリカに亡命する決意をします。
 しかし、彼と母は難を逃れたものの、父親はナチスに捉えられ、強制収容所で命を落としてしまいました。その後、会計士として生活の糧を得て、ユダヤ人の女性と一度は結婚するものの上手く行かず、結局は35年間離れていた恋人のフランソワと結ばれ、作曲への衝動も再燃し、若い頃の情熱をもう一度譜面に書き移すことになったのです。
 そしてこのアルバムのリリースを待たずして、2016年11月に波乱万丈の96年の生涯を閉じました。ロマンティックな歌曲には、止まっていた35年間の思いが満ち溢れています。

  録音 2016年5月17.18日Studio C, Konzerthaus, Vienna
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TOCC-366
\2300→\2190
21歳で亡くなった
 ジョージ・フレデリック・ピント(1785-1806):
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全集

  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調(1806頃)
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ長調(1806頃)
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番 変ロ長調(1806頃)
藤村健史(ピアノ)
エリザベス・セラーズ(ヴァイオリン)

 21歳というあまりにも短い生涯の終わりは、才能ある青年ピントから高名な作曲家になる機会を奪ってしまいました。もし、彼がもう少し長生きしていれば音楽史は変わっていたかもしれません。それほどまでに、この3曲のソナタは素晴らしい出来栄えです。
 祖先にイタリアの血筋を持つピントはイングランドで生まれ、幼い頃からヴァイオリンとピアノの名手として名を馳せました。8歳で最初のコンサートを開催、ハイドンをロンドンに招聘したペーター・ザロモンも、彼の才能に目をつけましたが、残念ながら世に広める前にピントはこの世を去ってしまいました。シューベルトにも匹敵するほどの優雅で端正な曲には一聴の価値があります。
 イギリスで活躍する藤村健史がピアノを演奏しています。

  録音 2015年7月2.3日、2016年2月16日Sir Zelman Cowen School of Music Auditorium, Moash University, Illinois, United States




 ジョージ・フレデリック・ピント( 1785年9月25日-1806年3月23日)はイングランドの作曲家で、鍵盤楽器演奏のヴィルトゥオーソ。
 当初はヴァイオリンの神童として知られており、8歳で興行師のヨハン・ペーター・ザーロモンの庇護を得て、1796年にはピント姓を名乗ってヴァイオリン協奏曲のソリストを務めた。
 一時期はロンドンのほかイングランドの地方でも定期的に演奏を行い、また短期間パリにも演奏旅行に赴いている。
 ピントがフォルテピアノを始めたのは、職業ヴァイオリニストとして活動を始めた頃のことらしいが、やがてこの楽器に愛着を持つようになった。
 ピアノとヴァイオリンのためにそれぞれ作品を残しているが、そのうちいくつかは作曲者の急死によって未完成のまま残された。ヴァイオリン協奏曲は紛失している。
 ザーロモンの追悼文(「もし彼が生きながらえて、社会の誘惑に抗うことができたならば、イギリスは第二のモーツァルトを生み出す名誉を得たであろう」)が誤解を招く発言だったため、伝統的に放蕩三昧の末に亡くなった破滅型の天才芸術家と推測されてきたが 、実際のところはバーミンガムでの慈善演奏会の後、湿気の多い部屋で睡眠中に結核を発病して命を落としたらしい。
 モーツァルトの後期のソナタやベートーヴェンの一連の「幻想的ソナタ」に連なる、峻厳で情熱的な性格を持ち、転調や和声法の自由奔放なことでは、すでにシューベルトやショパンを予告する部分も認められる。しかしながら、古典的な形式の
 束縛を破ろうとするよりも、楽曲構成の万全さを打ち出してもおり、結果的に古典派音楽から初期ロマン派音楽に橋渡しするものとなっている。


ちなみにピアノ・ソナタはこんな感じ。
ホブソンのピアノ。
https://youtu.be/cGsRtZh1LQM

 


TOCC-369
\2300
マーラーの「交響曲第10番」を完成させた
 デイヴィッド・マシューズ(1943-):ピアノ三重奏曲全集

 ピアノ三重奏曲 第1番 Op.34(1983)
 ピアノ三重奏曲 第2番 Op.61(1993)
 ピアノ三重奏曲 第3番 Op.97(2005)
 旅する歌 Op.95(2004-2008)*
  第1楽章:ジュデイスのための歌
  第2楽章:エレインのための歌
  第3楽章:ジェンマのための歌
レオノーレ・ピアノ三重奏団
ジェンマ・ローズフィールド(チェロ)*

 ロンドン生まれの作曲家マシューズの作品集。音楽的な家庭に生まれたものの、彼自身は正式な訓練を受けたわけでもなく、16歳になるまで全く作曲する意欲もなかったのですが、1960年代に巻き起こった“マーラー・ブーム”の影響を受けて、彼の弟コリン・マシューズと共に音楽にのめりこみ、1970年代にはコリンを中心にマーラーの「交響曲第10番」の実用版を完成させるなど、目覚しい活躍を始めます。
 そして熱心に勉強を始め、25歳の時に最初の作品を作曲、以降は映画音楽に至る幅広い分野の作品を書いています。
 このピアノ三重奏曲集は、ショスタコーヴィチの深遠さとヴォーン・ウィリアムズの叙情的な面を併せ持つ、完成度の高い作品です。

  録音 2016年2月25.26日Church of St John the Evangelist,St Stephen’sHouse, Oxford
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TOCC-372
\2300→\2190
ヘンリー・コッター・ニクソン(1842-1907):管弦楽作品全集 第1集
 1.演奏会用序曲第3番 「賽は投げられた」(1880以降)
 2.ロマンス Op.17(1889頃/2016マン再構築)
 交響詩「パラモンとアーサイト」(1882)
  3.戦い:Allegro moderato
  4.エミール:Allegretto
  5.夢:Andante
  6.出会いと戦闘:Allegro moderato
  7.トーナメント:Allegro
アナ・テレク(ヴァイオリン)・・・2
コダーイ・フィルハーモニー管弦楽団
ポール・マン(指揮)

 イングランドの作曲家、指揮者ヘンリー・コッター・ニクソンの作品集。存命時の19世紀終わりには高い地名度があったものの、現在では忘れ去られてしまい、ピアノ三重奏曲など僅かな作品が目録に残っているのみの人です。
 彼はロンドンの音楽的な家庭に生まれ(弟もヴァイオリニストとして活躍)、1864年に最初のコンサートを開催、教会のオルガニストを務め、また作曲活動に従事、1880年に作曲した「ピアノ三重奏曲」が評判となり、また1882年に作曲した「パラモンとアーサイト」は、イギリスの音楽史に登場した初めての“交響詩”としてイギリス近代音楽の記念碑的存在と見做されています。
 この曲集は、ロイヤル・カレッジ音楽院のニクソン・コレクションに収蔵されているスコアを復元、演奏したもので、ヘンデルとエルガーを繋ぐ「英国のロマン派作曲家」としてのニクソンの姿を知る貴重な1枚です。

 録音 2016年6月22.26-29日Pasti Synagogue, Debrecen, Hungary



ピアノ三重奏曲第1番はこんな曲。
https://youtu.be/Nhvc4J5sa1s



コッター・ニクソンの貴重な録音
ピアノ三重奏曲第1番

guild
GMCD 7392
\3200
入手困難につき海外直輸入
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
 コッター・ニクソン:ピアノ三重奏曲第1番ハ長調(世界初録音)
ロンドン・ピアノ・トリオ
 〔ロバート・アッチソン(ヴァイオリン)、
  オルガ・ドゥドニク(ピアノ)、
  デイヴィッド・ジョーンズ(チェロ)〕

 19世紀前期ドイツのメンデルスゾーンと19世紀後期イギリスのヘンリー・コッター・ニクソン(1842-1907)のピアノ三重奏曲集。
 第2楽章のアンダンテに後期ビクトリア朝の英国国教会の賛歌が用いられているコッター・ニクソンの「ピアノ三重奏曲第1番」は世界初録音。ヘンデルとエルガーの狭間の時代を生きた知られざる秀作です。2010年11月の録音。



<LP>

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SILKROAD MUSIC(LP)

 かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordings。
 当レーベルは2005年にバージニア州に拠点を構えるSONO LUMINUSレーベルに買収されました。
 下記タイトルはSONO LUMINUSレーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROAD MUSICレーベルから発売したLPです。


SRM 039LP
(LP)
\4000
※SACD Hybrid同時発売
ジャン・ギューによる
 「展覧会の絵」「ペトルーシュカ」がLPで登場!
ジャン・ギュー(オルガン)
  Side A
   ・ムソルグスキー(ジャン・ギュー編曲):「展覧会の絵」
    【第1プロムナード/I.小人/第2プロムナード/II.古城/第3プロムナード/
     III.テュイルリーの庭/IV.牛車/第4プロムナード/V.卵の殻をつけた雛の踊り/
     VI.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ/第5プロムナード/
     VII.リモージュの市場/VIII.カタコンベ-ローマ時代の墓】
  Side B
   ・ムソルグスキー(ジャン・ギュー編曲):「展覧会の絵」
    【I.鶏の足の上に建つ小屋/II.キエフの大門】
   ・ストラヴィンスキー(ジャン・ギュー編曲):「ペトルーシュカ」組曲
    【I.ロシアの踊り/II.ペトルーシュカの部屋/III.謝肉祭】
 重低音も見事に再現。ジャン・ギューによる「展覧会の絵」「ペトルーシュカ」がLPで登場!

 オルガン;クロイカー=シュタインマイヤー・オルガン
 セッション録音:1988年1月/チューリッヒ・トーンハレ/33 1/3rpm、53’28’

 オーディオマニアの間で誉れ高き優秀録音として有名なジャン・ギューの「展覧会の絵」と「ペトルーシュカ」の録音のLP 盤。
 米Dorian Recordingsの代表盤のひとつであったこの録音は、32 フィート菅から出される16Hz の重低音をノンカットで収録していることでも注目されておりました。
 なんといってもギューによる見事なレジストレーションと個性的なアーティキュレーションで、まるでオーケストラのような豊かなサウンドに驚かされます。そして、効果的なペダルを使用することによってホールの空気感、立体感、臨場感を味わえます。ギューの圧倒的なテクニックによってこのオルガンの響きを堪能することができます。重低音も見事に再現されているのも嬉しいところです。ドイツ・プレス、180g 重量盤。

 ジャン・ギュー:
  1930 年4 月18 日、フランス、アンジェー生まれのオルガニスト、作曲家。1945 年にパリ音楽院に入学し、デュプレ、デュリュフレ、メシアンに師事したフランスの伝統を継承したオルガニスト。1963 年にはパリのサントゥスタシュ聖堂のオルガニストに任命された。作曲家としての才も発揮したギューはオルガンへのアレンジも積極的に行い、「展覧会の絵」をはじめとしたオルガンの可能性を最大限発揮した名編曲も残している。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2161
\2500
ワルターのベートーヴェン第9(ステレオ)、
 オープンリール・テープ復刻完成!

  ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団
ウェストミンスター合唱団
 (合唱指揮:ウォーレン・マーティン)
エミリア・クンダリ(ソプラノ)
ネル・ランキン(メゾ・ソプラノ)
アルバート・ダ・コスタ(テノール)
ウィリアム・ウィルダーマン(バリトン)
 ワルターのベートーヴェン第9(ステレオ)、2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻完成!

 録音:(1)-(3)1959年1月19、21、26、29、31日/カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール、(4)1959年4月6、15日/ニューヨーク/ステレオ
 使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ワルター/コロンビア交響楽団のベートーヴェン・シリーズ、2 トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻で最後の1 曲となっていました第9 番「合唱」が、遂に完成しました。当初は今年の秋頃の発売を予定していましたが、「早く出して欲しい」というリクエストが多かったため、予定を繰り上げました。“春の第9” も、これはこれで良いのではと思います。音質については、従来通りと申し上げれば十分でしょう。(平林直哉)




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PROFIL



PH 17005
(10CD)
特別価格\5400→\4990

大半は入手困難だった音源、そして初出目白押し!
 スヴャトスラフ・リヒテル・プレイズ・シューベルト1949-1963
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 Disc 1
  (1)ピアノ・ソナタ第6番ホ短調D.566(三楽章版)、
  (2)同第13番イ長調D.664、(3)同第6番ホ短調D.566(二楽章版)
    1962 年11月29日/モスクワ(1)、1957年6 月27 日/キエフ(2)、
    1958年2月5日/モスクワ(すべてライヴ)
 Disc 2
  (1)さすらい人幻想曲D.760 Op.15、(2)ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664
    1962 年11月29日/モスクワ・ライヴ(1)、1963年2-4 月/パリ・セッション(2)
 Disc 3
  (1)ピアノ・ソナタ第14番イ短調D.784、(2)第15番ハ長調D.840
    1957 年4 月8 日(1)、1961 年11 月13 日(2)/モスクワ(ライヴ)
 Disc 4
  (1)ピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845、(2)第15番ハ長調D.840
    1957 年3 月2 日/モスクワ・ライヴ(1)、1961年10 月19-20 日/パリ・セッション(2)
 Disc 5
  (1)ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D.850、(2)さすらい人幻想曲D.760 Op.15
    1956 年8 月11 日/モスクワ・ライヴ①、1963年2-4 月/パリ・セッション(2)
 Disc 6
  (1)ピアノ・ソナタ第19番ハ短調D.958、(2)第21番変ロ長調D.960
    1958 年2 月5 日(1)、1961 年11 月13 日(2)/モスクワ(ライヴ)
 Disc 7
  (1)ピアノ・第21番変ロ長調D.960【グレン・グールドが実聴した演奏】
    1957 年5 月9 日/モスクワ・ライヴ

 Disc 8
  (1)即興曲第2番変ホ長調D.899 Op.90 の2、(2)第3番変ト長調D.899 Op.90の3、
  (3)第3番変イ長調D.899 Op.90の4、(4)第2番変イ長調D.935 Op.142の2、
  (5)3つのピアノ曲D.946、(6)即興曲第3番D.899 Op.90の3(ト長調版)、
  (7)ピアノ曲変ホ短調D.946の1(オリジナル短縮版)
    1957 年2 月19日/モスクワ・ライヴ(1)(2)、
    1959 年6 月12 日/キエフ・ライヴ(3)(6)、1961年10月19-20/パリ・セッション(4)、
    1963 年/場所不明・ライヴ(5)、1961年11 月13 日/モスクワ・ライヴ(7)

 Disc 9
  (1)楽興の時Op.94【第1曲ハ長調/第3曲ヘ短調/第6曲変イ長調】、
  (2)アレグレットD.915、(3)12のワルツD.145、(4)2つのエコセーズD.734、
  (5)レントラー集D.366
   【第1曲イ長調(2種)/第3曲イ短調/第4曲イ短調(2種)/第5曲イ短調(2種)】、
  (6)アレグレットD.915、
  (7)レントラー集D.366
   【第1曲イ長調(2種)/第3曲イ短調/第4曲イ短調(2種)/第5曲イ短調(2種)】、
  (8)楽興の時第3曲ヘ短調Op.94 の3
    1957 年2 月19日モスクワ・ライヴ(1)(3)(4)(5)、1961年11 月13 日モスクワ・ライヴ(2)、
    1961年10月19-20 日パリ・セッション(6)(7)(8)

 Disc 10
  (1)創作主題による8つの変奏曲D.813【ベンジャミン・ブリテンとの連弾】
  (2)挨拶を送ろうD.741/ミニヨンの歌「ただ憧れを知る者だけが」D.877の4/
   郵便馬車(冬の旅)/からす(冬の旅)/別れ(白鳥の歌)/鳩の使い(白鳥の歌)
    【ニーナ・ドルリアク(ソプラノ)ロシア語歌唱】
  (3)魔王D.328【リスト編曲】
    1963 年/場所不明・ライヴ(1)、1953-5 年モスクワ・ライヴ(2)、
    1949 年12 月8 日モスクワ・ライヴ(3)

 初出目白押し!ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻のProfil リヒテル第2弾はシューベルトBOX

 Profile レーベルが、代理店の依頼でドイツの放送局に眠るリヒテルの音源を調査し、当時ソ連の放送局から提供された驚愕のマスターテープを多数発掘しました。
 1949 年から1963 年までのライヴ中心で、大半がディスコグラフィにない初出物。
 リヒテルの真骨頂といえばシューベルト。これまで知られる録音はいずれも絶品で各曲の決定盤となっていましたが、驚くべき作品が日の目をみました。それもリヒテルがまだ西側で知られる以前の壮年期の演奏が多く、言葉を失うすさまじさに満ちたものばかり。
 ピアノ・ソナタは8 作品を聴くことができますが、同曲異演が4 つあるため12 もの演奏を堪能できます。いずれも絶品ですが、ことに第21 番変ロ長調の1957 年5 月9 日モスクワ・ライヴは、かのグレン・グールドが列席し「リヒテルの催眠術でトランス状態へ連れていかれた」と評した伝説の演奏。グールドの受けたショックを追体験できます。
 さらに即興曲第3 番や遺作の「3 つの小品(即興曲)」が他で聴く機会がなく貴重。即興曲第3 番は原曲通りの変ト長調版と、半音上げたト長調版の両版を収録。ト長調版は今日弾く人がいないため超お宝音源でもあります。また「3 つの小品(即興曲)」第1 番は、現行版のほかシューベルトが後に削除した別エピソードを含む完全版もリヒテルの演奏で聴くことが出来るのがうれしい限り。これがまた神業の芸術。
 もうひとつの魅力は、リヒテル夫人でソ連を代表するソプラノ、ニーナ・ドルリアクを独唱にリヒテルが伴奏を務めたお宝音源が収められていること。「冬の旅」や「白鳥の歌」の名作を若きリヒテルのピアノで堪能できます。またリヒテルと非常に気の合った大作曲家ベンジャミン・ブリテンとの連弾も無二の逸品。
 大半は入手困難なうえ、新音源を用いているため大歓迎。さらに驚きの価格で、新たなリヒテルの名盤の登場となります。ピアノ音楽の財宝です。




第1弾のベートーヴェン

PH 16030
(12CD)
\5700→\5290


ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻 初出音源多数 

スヴャトスラフ・リヒテル・プレイズ・ベートーヴェン1947-1963


 ピアノ・ソナタ
  第3番、第7番、第8番「悲愴」2種
  第9番2種、第10番2種、第11番2種、第12番「葬送」
  第17番「テンペスト」2種、第18番、
  第19番、第20番、第22番、第23番「熱情」2種
  第27番、第28番
  第30番、第31番、第32番

 ピアノ協奏曲第1番(ザンデルリンク)・第3番(アーベントロート)

 チェロ・ソナタ全集(ロストロポーヴィチ)

 ディアベリ変奏曲Op.120、エロイカ変奏曲Op.35、ほか小品


 リヒテルはご存知のようにまとまった録音を出さなかった。

 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集だとか、協奏曲全集だとか、そういう録音レパートリーをそろえることにまったく興味がなかった。
 そのためさまざまな録音やライヴ音源は種々様々となり、とりとめがない。バッハの平均律全集のような奇跡的な例を除き、ファンは特定の作曲家の作品が聞きたければ、ポツポツと彼の音源を揃えてつなぎ合わせて聴くしかなかった。
 それはたとえばリヒテルの偉大さを物語るいくつかの大型ボックスを手に入れてもそう。どれもすばらしい金字塔的録音集成なのだが、収録曲にまとまりはない。
 リヒテルというのはそういう人なのである。

 そうしたなかで、日本の代理店の要請によって製作されたのが今回のPROFILのベートーヴェン・ボックス。

 日本人のベートーヴェン好きに向けた、そして「まとまって聴きたい」欲を満たしてくれるボックス。
 そして出来上がってみると、ザンデルリンク&モスクワ放送響とのピアノ協奏曲第1 番という存在の知られなかった音源だったり、アーベントロート&ソヴィエト国立交響楽団とのピアノ協奏曲第3番という珍しい録音だったり、さらにロストロポーヴィチとのチェロ・ソナタ全5 曲をセッションとライヴを混ぜ合わせた録音だったり、ライヴとセッションを2種類ずつ入れている「悲愴」、「テンペスト、「熱情」だったり、貴重極まりない録音を詰め込んだセットになっていた。

 最近ロシアもののピアノ・ボックスが相次いで少し食傷気味だったかもしれない。しかしCD業界ではよくあるのだが、すばらしいアルバムやすばらしいボックスはどういうわけか連続して現れることが多い。
 このPROFILというレーベルはロシア系のレーベルと違ってすぐに完売・廃盤になるというタイプのレーベルではないので決して大慌てする必要はないと思うが、ファンの方はきっちり押さえておいたほうがよいと思う。

ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ
  Disc 1
   (1)第3番ハ長調Op.2 の3 (2)第7番ニ長調Op.10 の3
   (3)第8番ハ短調Op.13「悲愴」 (4)第8番ハ短調Op.13「悲愴」
    1960年5月31日(1)、6月7日(2)レニングラード・ライヴ、
    1947年6月5日モスクワ・ライヴ(3)、
    1959年6月4日モスクワ・セッション(4)
  Disc 2
   (1)第9番ホ長調Op.14の1 (2)第10番ト長調Op.14 の2
   (3)第9番ホ長調Op.14の1 (4)第10番ト長調Op.14 の2
    1947年6月5日モスクワ・ライヴ(1)(2)、
    1963年7月6日パリ・セッション(3)(4)
  Disc 3
   (1)第11番変ロ長調Op.22 (2)第12番変イ長調Op.26「葬送」
   (3)第11番変ロ長調Op.22
    1951年1月8日モスクワ・ライヴ(1)、
    1947年6月5日モスクワ・ライヴ(2)、
    1963年7月6日パリ・セッション(3)
  Disc 4
   (1)第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
   (2)第18番変ホ長調Op.31の3
   (3)第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
    1951年1月8日モスクワ・ライヴ(1)、
    1960年4月1日モスクワ・ライヴ(2)、
    1961年8月5日ロンドン・セッション(3)
  Disc 5
   (1)第19番ト短調Op.49の1 (2)第20番ト長調Op.49の2
   (3)第22番ヘ長調Op.54 (4)第23番ヘ短調Op.57「熱情」
    1963年7月6日パリ・セッション(1)(2)、
    1960年5月31日レニングラード・ライヴ(3)(4)
  Disc 6
   (1)第27番ホ短調Op.90 (2)第28番イ長調Op.101
   (3)第23番ヘ短調Op.57「熱情」
    1951年1月29日モスクワ・ライヴ(1)、
    1963年7月24日キエフ・ライヴ(2)、
    1960年11月29-30日ニューヨーク・セッション(3)
  Disc 7
   (1)第30番ホ長調Op.109 (2)第31番変イ長調Op.110
   (3)第32番ハ短調Op.111
    1963年11月28日ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・ライヴ
  Disc 8
   (1)ディアベリ変奏曲Op.120
   (2)エロイカ変奏曲Op.35
    1951年1月29日モスクワ・ライヴ
  Disc 9
   (1)創作主題による6つの変奏曲Op.34
   (2)「トルコ行進曲」による変奏曲Op.76
   (3)2つのロンドOp.51
   (4)バガテル
     【Op.33の3,5;Op.119の2,7,9;Op.Op.126の1,4,6】
      1950年6月23日モスクワ・ライヴ(1)(2)、
      1951年1月29日モスクワ・ライヴ(3)、
      1958年11月16日キエフ・ライヴ(4)
  Disc 10
   (1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
   (2)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
   (3)ロンド変ロ長調WoO6
    1952年3月22日モスクワ・ライヴ(1)、
    1954年10月25日モスクワ・ライヴ(2)、
    1962年5月8日モスクワ・ライヴ(3)
  Disc 11
   (1)チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5 の1
   (2)同第2番ト短調Op.5の2
   (3)同第3番イ長調Op.69
    1963年3月(1)、1962 年6月(2)ウィーン・セッション、
    1950年3月1日モスクワ・ライヴ(3)
  Disc 12
   (1)チェロ・ソナタ第4番ヘ長調Op.102の1
   (2)同第5番ニ長調Op.102の2
    1950年3月1日モスクワ・ライヴ(1)、
    1963年3月ウィーン・セッション(2)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)Disc11&12

クルト・ザンデルリンク(指揮)
モスクワ放送交響楽団
 (ピアノ協奏曲第1番)

ヘルマン・アーベントロート(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
 (ピアノ協奏曲第3番)

キリル・コンドラシン(指揮)
モスクワ・フィル(ロンド)
 
 Profile レーベルが、ドイツの放送局に眠るリヒテルの音源を調査し、当時ソ連の放送局から提供された驚愕のマスターテープを多数発掘しました。
 1947 年から1963 年までのライヴ中心で、大半がディスコグラフィにない初出物。
 やはりリヒテルといえばベートーヴェンを聴きたいもの。
 そこで今回はベートーヴェン作品に限定し、ピアノ・ソナタ18 篇のほか、ロストロポーヴィチとのチェロ・ソナタ全曲、協奏作品を3 篇という大盤振舞い。それもリヒテルがまだ西側で知られる以前の壮年期の演奏が多く、言葉を失うすさまじさ。

 大半は入手困難なうえ、新音源を用いているため大歓迎。さらに驚きの価格で、新たなリヒテルの名盤の登場となります。




<映像>

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BELVEDERE(映像)



BELVED 08024
(Blu-ray)
\4000→\3790
ヨーヨー・マ参戦!ヤンソンス&バイエルンとの
 『ドン・キホーテ』ライヴ映像

  R.シュトラウス:ドン・キホーテ Op.35
  マスネ:歌劇『ドン・キホーテ』より
   間奏曲第2番『ドゥルシネアの悲しみ』
  エリソンド:ラテンアメリカ舞曲集より
   『ブエノスアイレスの秋』
  ドヴォルザーク:
   謝肉祭 Op.92、交響曲第8番ト長調 Op.88
ヨーヨー・マ(チェロ)
ウェン・シャオ・ツェン(ヴィオラ)
アントン・バラコフスキー(ヴァイオリン)
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団
BELVED 08023
(DVD)
\3300→\3090
 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 収録:2016 年1 月29、30 日/ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイクでのライヴ
 (Blu-ray)画面:1080p HD 16:9、音声:DTS-HD MA 5.0,LPCM ステレオ、リージョン:All、111分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.0, DD5.0,PCM ステレオ、リージョン:All、111分

 世界的チェリスト、ヨーヨー・マを迎えたバイエルン放送交響楽団のミュンヘン・ライヴです。
 「悲しげな姿の騎士」を演じるヨーヨー・マのチェロは美しい歌にあふれながらも悲喜劇的な苦しみを繊細に描き、ドン・キホーテの魂を巧みに表現しています。サンチョ・パンサ役のヴィオラは2014 年よりバイエルン放送響の首席奏者を務めているウェン・シャオ・ツェンが担当、こちらの妙技も見ものです。またヨーヨー・マによるアンコールとして、マスネとエリソンドの楽曲を収録。コンサートの雰囲気が伝わる心地よい一時です。
 2003 年から同オーケストラの首席指揮者を務める名匠ヤンソンスの力強く情熱的な指揮もさすがです。シュトラウスでのロマン派大管弦楽かくあるべしという開放感が見事。またドヴォルザークの8 番も美しい旋律をたっぷりと聴かせながら、しっかりと音楽を構築しており満足度十分の力演。
 先に発売された『新世界より』の2014 年ライヴ映像(BELVED0-8016 / BELVED-08015)と共に楽しみたい演奏です。
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BELVED 08028
(Blu-ray)
\4000→\3790
厳粛・崇高な美しさに心が満たされる、
 聖フローリアンでのドイツ・レクイエム
  フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)&クリーヴランド管

    ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
ハンナ= エリザベス・ミュラー(ソプラノ)
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
BELVED 08027
(DVD)
\3300→\3090
 映像監督:ブライアン・ラージ
 収録:2016 年8 月22、23 日/聖フローリアン修道院でのライヴ
 (Blu-ray)画面:1080p HD 16:9、音声:DTS-HD MA 5.1,LPCM ステレオ、リージョン:All、字幕:独英仏韓、72分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1, DD5.1,PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:独英仏韓、72分

 聖フローリアン修道院の美しい景観の中、名門クリーヴランド管弦楽団が演奏するドイツ・レクイエム。映像で見ると一層厳粛な雰囲気が伝わってきます。
 指揮は2002 年からクリーヴランド管弦楽団の音楽監督を務めているウェルザー=メスト。2022 年まで契約延長を発表していることからも、相性の良さがうかがえる名コンビです。
 ぴんと背筋の伸びたウェルザー=メストの立ち姿と、そこから生まれる端正な指揮ぶりが印象的。クリーヴランド管が持つ豊かな音色のパレットを生かしつつも、コントロールの行き届いた引き締まった演奏を繰り広げています。
 キーンリーサイドのくっきりと朗々たる歌唱、ミュラーのやわらかく幻想的な歌唱、そして教会に響き渡る清らかにして迫力ある合唱。三者三様の歌が大きな音楽の流れの中に統合され、オーケストラと共に豊かな残響を伴い空間を満たしていく感覚がたまりません。














2/14(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE



ACD2 2720
\2100
ミシェル・ロジエ(メゾ・ソプラノ)
 フランス歌曲集

 グノー:
  おお私の美しい反逆者/ 石のベンチ/ 春の歌/
  俺のきれいな恋人は死んだ(ラメント)/
  祈り/ おお、君はどこへ
 マスネ:
  死んだ女の子/ 別れ/ おやすみ、友よ/ 黄昏/エレジー
 フランク:
  薔薇の結婚/ノクターン/もし美しい芝生があれば/
  リート/ 行列賛歌
 ビゼー:
  アラビアの女主人の別れの言葉/ 冬のあとに/
  いなくなった人/てんとう虫
 サン=サーンス:
  野を渡る風/ 何も言うことがないのなら/
  待ちわびて/ 悲しい歌/ 新しい時
ミシェル・ロジエ(メゾ・ソプラノ)
オリヴィエ・ゴダン(ピアノ)
 気品に満ちたミシェル・ロジエによるフランス歌曲集

 録音:2015年11月、ケベック

 フランス系カナダ人のメゾ・ソプラノ、ミシェル・ロジエによるフランス歌曲集。ミシェル・ロジエは、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場など世界有数の劇場の舞台に立ち、ケント・ナガノ、コリン・デイヴィス、ミンコフスキ、バレンボイム、ネゼ=セガンなど著名な指揮者と共演、フランスものを中心に世界各地でリサイタルを開催するなど注目のメゾ。
 本盤は、グノー、マスネ、フランク、ビゼー、サン=サーンスの美しい歌曲を名伴奏者、オリヴィエ・ゴダンとともに録音しました。豊麗な美しいメロディー、フランス音楽ならではの香気溢れる歌曲を、気品に満ちた歌声で聴かせてくれます。



 ミシェル・ロジエ、美しく貫禄のあるマーラー。

https://youtu.be/voxY1_WOO_U


 

ACD2 2743
\2100
ルイ=フィリップ・マルソレによるモーツァルト
 モーツァルト:
  ホルン協奏曲第1番ニ長調K.412(386b)*、
  第2番変ホ長調K.417*、
  第3番変ホ長調K.447*、
  第4番変ホ長調K.495*、
  ホルンのためのロンド 変ホ長調K.371(レヴィン版)、
  ファゴット協奏曲変ロ長調K.191**
  (カデンツァ:
   * ルイ=フィリップ・マルソレ/** マチュー・ルシエ)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ルイ=フィリップ・マルソレ(ホルン)
マチュー・ルシエ(ファゴット)
 カナダの若手ホルン奏者ルイ=フィリップ・マルソレによるモーツァルト

 録音:2016年7月、ケベック

 モーツァルトが友人のホルン奏者ロイトゲープのために作曲した4 曲のホルン協奏曲をカナダの若手ホルン奏者ルイ=フィリップ・マルソレが演奏したアルバム。
 伸びやかなホルンで堂々と吹き、音の滑らかさ、安定感が見事で心地よく聴くことができます。カップリングは、ソロ・パートは大部分が完成していたもののオーケストラ部分が未完の作品「ホルンのためのロンドK.371」。ピアニストでもあり、音楽学者、モーツァルト関連文献の著者、編曲者としても知られるロバート・レヴィンによる補筆完成版で演奏されています。
 そして、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの指揮者でもありファゴット奏者でもあるマチュー・ルシエのソロでファゴット協奏曲も収録。この曲はモーツァルトが管楽器のために最初に書いた協奏曲。躍動感あふれる楽曲を柔らかく瑞々しい音で奏しています。
 
ACD2 2746
\2100
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):
 モテット集~ラウダーテ・ドミヌム

  主よ、ほめたたえよ/ 良きイエスよ、父の御言葉は/
  苦難の中から主を呼ぶと/ われら神であるあなたを讃えん/
  マルタはイエスに言った/ 主よ、われらの主よ/
  救い主のうるわしき母/ ベアトゥス・ニコラウス/
  すべてには時がある/ 音楽は神の最良の贈り物/
  暁の光は赤く染まり
モントリオール古楽スタジオ
アンドリュー・マッカナーニー(指揮)
 慈しみに満ちたラッソのモテット集

 録音:2016年6月、ケベック

 イギリスの合唱指揮者アンドリュー・マッカナーニーが新しく音楽監督に就任したモントリオール古楽スタジオ。
 新体制後の最初のアルバムは、後期ルネサンスのフランドル楽派の作曲家の オルランド・ディ・ラッソのモテット集。ラッソは優れたポリフォニー様式を代表する作曲家であり、多数のミサ曲、530 曲のモテット、175 曲のマドリガーレとヴィッラネッラ、150 曲のシャンソン、90 曲のリート を残した大変な多作家です。静かに動く各声部が織りなすハーモニーと透明感は絶品。




BIS


BIS SA 2188
(SACD HYBRID)
\2700
『エミール・ユーナソン、クラリネット』
 (1)クリスチャン・リンドベルイ(1958-):
  グローンステット氏のとっぴな夢(2011-13)
   (クラリネット協奏曲)
 (2)オスバルド・ゴリホフ(1960-):
  盲目のイサクの夢と祈り(1994)
   (クレズマー・クラリネットと弦楽四重奏のための)
エミール・ユーナソン(クラリネット)
(1)クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
 ノルショーピング交響楽団
(2)ヴァムリングブー四重奏団
 【アンジェイ・パワー(第1ヴァイオリン)、
  エーリク・アルヴィンデル(第2ヴァイオリン)、
  リーカ・レポ(ヴィオラ)、
  エーリク・ヴァールグレーン(チェロ)】
 鬼才リンドベルイ作曲の渾身のクラリネット協奏曲を俊英エミール・ユーナソンが演奏!

 録音:(1)2016年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノルショーピング、スウェーデン、(2)2015 年7月/ムシカリスカ、ストックホルム、ゴリホフ
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、59’57”

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンのクラリネット奏者、エミール・ユーナソンのBIS レーベル最初の単独アルバム。
 クリスチャン・リンドベルイの《グローンステット氏のとっぴな夢》は、スウェーデンの財政家で産業家のアンデシュ・ヴァールが主宰する基金がユーナソンに奨学金を授与した際の委嘱により作曲されました。
 独特の「ユーモア」で知られるリンドベルイは、ボウタイとチェック柄ブレザー姿をした、「ごくありふれた男性」の見た「とっぴな夢」という設定をイメージし、〈サトゥルヌス(土星)の鏡〉〈グローンステット氏、春の舞踏会の装いをする〉〈リサと魔法のケープ〉〈グローンステット、ごみの山で宝を探す〉〈カデンツァ:幸せいっぱいの夢の世界〉〈ヴィーナス(金星)の夢〉の6 つの楽章の「クラリネット協奏曲」に書き上げました。2013年、ユーナソンが、カブリッロ現代音楽祭に出演してアメリカ・デビューした後、ヨーテボリ交響楽団の共演で初演した作品です。
 オスバルド・ゴリホフはアルゼンチンの作曲家。ラプラタの東欧系ユダヤの家庭に生まれ、クラシックの室内楽、ユダヤ教の音楽とクレズマー、アストル・ピアソラのニュータンゴに囲まれて育ったといいます。
 イスラエルの音楽学校に留学後、ペンシルヴェニア大学でジョージ・クラム、タングルウッドでオリヴァー・ナッセンの下で学びました。弦楽四重奏、そして、記譜法の異なるクレズマー・クラリネットのための《盲目のイサクの夢と祈り》は、12 世紀から13 世紀、プロヴァンスのカバラ研究者ラビの名がタイトルにとられました。
 〈前奏曲〉〈パート1〉〈パート2〉〈パート3:K’ vakarat〉〈後奏曲〉。最初に作曲された〈パート3〉の“K’ vakarat” は、クロノス・カルテットとミーシャ・アレクサンドロヴィチのために書いた「カントル」の音楽を「クラリネット」のバージョンに改めた作品です。
 ユーナソンと共演するヴァムリングブー四重奏団は、ストックホルムの王立音楽大学に学んだプレーヤーのアンサンブルです。在学中、ストックホルムの沖合、ゴットランド島のヴァムリングブー教会で行われたフェスティヴァルをきっかけに結成、スウェーデンの音楽シーンで活動を続けています。

 [プロフィール]
  エミール・ユーナソン(1983-)。スウェーデンのクラリネット奏者。ベニー・グッドマン、ルイ・アームストロング、ケニー・ダヴァーンを聴きながら育ち、「悪名高い」スパイク・ジョーンズと彼のバンド「シティ・スリッカーズ」に特に強くひかれたといいます。10 歳でクラリネットを学び始め、クレズマーのバンドで演奏していた16 歳のとき「クラシカルの世界」に出会い、翌年、ストックホルムの王立音楽大学に入学。2007 年のディプロマ・コンサートではジョン・コリリアーノの協奏曲を王立ストックホルム・フィルハーモニックの共演で演奏しました。2009 年にはヨーロッパ・コンサートホール機構の“RisingStar” にノミネートされ、ウィーンのムジークフェライン、アムステルダムのコンセルトヘボウをはじめとするヨーロッパのホールで演奏する機会を手に入れました。「クラリネットという楽器の認識を新たにする」「ロックスターのオーラをもつ」「彼の楽器クラリネットを『クラリネットは、こうである』ということを超え、なにかの特効薬として使うことのできる魔術師」と評されたソリストとしての活動のほか、母校とヴェステロースのメーラルダーレン大学の室内楽コースで教えています。
 


BIS SA 2228
(SACD HYBRID)
\2700
『ノーブルでメランコリーな楽器~
 19世紀のホルンとピアノのための作品集』

  (1)ベートーヴェン(1770-1827):
    ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(1800)
  (2)シューマン(1810-56):
    アダージョとアレグロ Op.70(1849)
  (3)フランツ・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7 (1864)
  (4)ロッシーニ(1792-1868):前奏曲、主題と変奏曲(1860)
  (5)サン=サーンス(1835-1921):
    ロマンス ホ長調 Op.67(1866)
  (6)グラズノフ(1865-1936):夢 Op.24(1890)
  (7)デュカス(1865-1935):ヴィラネッラ(1906)
  (8)ギルバート・ヴィンター(1909-1969):
    ハンターズ・ムーン(1942)
アレック・フランク=ゲミル
 (ホルン)
アラスデア・ビートソン
 (ピアノ)
 ロッシーニ、サン=サーンス、グラズノフの作品も!19 世紀を彩った作曲家によるホルンとピアノための作品集

 録音:2016年1月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール(ケルン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、65’56”

 SACD ハイブリッド盤。
 「ノーブルでメランコリーな楽器」と題された当ディスクは19 世紀に生きた作曲家によるホルンとピアノのための作品集です(ギルバート・ヴィンターのみ20 世紀生まれ)。
 ベートーヴェンにはじまり、シューマン、フランツ・シュトラウス(リヒャルト・シュトラウスの父で、ホルンを中心に数多くの作品を残した作曲家)、ロッシーニ、サン=サーンス、グラズノフ、デュカスと、19 世紀に活躍した作曲家は実に多彩で、それぞれの作曲家の個性をホルンという楽器を通して堪能することができる充実の選曲・内容と言えます。
 アレック・フランク=ゲミルは現在スコットランド室内管弦楽団の首席ホルン奏者をつとめる俊英。高度な技術を要するホルンですが、フランク=ゲミルは非常に完璧ともいえる技術を武器に実に雄弁に歌い上げ、聞き手を魅了します。
 

BIS SA 2270
(SACD HYBRID)
\2700
『4 x アンデシュ・エリーアソン』
 アンデシュ・エリーアソン(1947-2013):
  (1)ノットゥルノ(1981)
   (バスクラリネット、チェロとピアノのための)
  (2)センツァ・リスポステ(1983)
   (フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
  (3)フォリアーメ(1990)
   (ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための)
  (4)トリオ(2010)
   (ヴァイオリン、ヴィブラフォーンとピアノのための)
ノルボッテンNEO
 【サラ・ハンマルストレム(フルート)、
  ローベット・エーク(クラリネット)、
  ダニエル・サウル(ヴィブラフォーン)、
  モッテン・ランドストレム(ピアノ)、
  ブルスク・ザンギャネ(ヴァイオリン)、
  キム・ヘルグレーン(ヴィオラ)、
  エレメール・ラヴォタ(チェロ)】
 スウェーデンの音楽シーンで最も個性的な音楽スタイルをもったアンデシュ・エリーアソンの作品集

 録音:2016年5月/大ホール、スタジオ・アクースティクム(ピテオー、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、67’47”

 SACD ハイブリッド盤。
 アンデシュ・エリーアソン(1947-2013)は、ダーラナ地方のボーレンゲ生まれ。スウェーデンの音楽シーンでもっとも個性的な音楽スタイルをもつ作曲家の一人です。
 ストックホルムのヴァルデマル・セーデルホルムに対位法と和声学を教わり、ストックホルムの王立音楽大学でイングヴァル・リードホルムの下で作曲法を学びました。1972 年から1973 年にかけてストックホルムのEMS(国立電子音楽研究所)の芸術委員を務め、1979 年の《放浪者の歌》で大きな成功を収めました。交響曲第1 番(1989)が、1991 年の北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受賞しています。
 主にオラトリオ、交響曲、協奏曲、弦楽オーケストラと室内楽のための作品を手がけ、リディア旋法とドリア旋法を自身の「音楽のアルファベット」に「表現性、焦燥感、憂愁、優美」といった性格に特徴付けられる作品を100 曲程度残しました。1981 年から2010 年までの作品を4 曲集めた『4 xアンデシュ・エリーアソン』。「流れに抗うかのような動き」の際立った《ノットゥルノ(夜想曲)》、内省的な性格の《センツァ・リスポステ(答えのない)》、友人ベンクト・エミール・ヨンソンの「エコ=ポエトリー」の詩作からインスピレーションを得たと推測されている《フォリアーメ(群葉)》、「瞑想」ないし「自由な空想」の性格をもつ、ヴァイオリン、ヴィブラフォーンとピアノのための《トリオ》。スウェーデンの最北部で活動するオーケストラのひとつ、ノルボッテン室内管弦楽団の首席奏者7 人が、2007 年、現代の室内楽作品の普及に努めるため結成した「ノルボッテンNEO」による新録音です。
 

BIS SA 2165
(SACD HYBRID)
\2700
『ギターラ・ミア』
 (1)アストル・ピアソラ(1921-1992):天使の死/
 (2)カルロス・ガルデル(1890-1935):わが懐かしのブエノスアイレス/
 (3)ピアソラ:ブエノスアイレスの春/
 (4)ピアソラ:南へ帰ろう/
 (5)ガルデル:ギターラ、ギターラ・ミア/
 (6)ピアソラ:最後のグレラ/
 (7)ガルデル:Criollita de mis amores/
 (8)ガルデル:彼女の瞳は閉ざされた/
 (9)ガルデル:想い届く日/
 (10)ピアソラ:勝利/
 (11)ガルデル:ポル・ウナ・カベサ/
 (12)ガルデル:あなたのいない時/
 (13)ガルデル:帰郷/
 (14)ピアソラ:ギターのための5つの小品
フランツ・ハラース(ギター) 
 ギタリスト、フランツ・ハラース演奏によるピアソラとガルデルの作品集!

 録音:2016年2月/ミュンヘン/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、63’43”
 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルより積極的なリリースの続くギタリスト、フランツ・ハラース。今回はアルゼンチンが生んだ2 大巨匠ピアソラとガルデルの作品を収録しました。
 カルロス・ガルデル(1890-1935)はタンゴ歌手、タンゴの作曲家、そして俳優として名を馳せたアルゼンチンが生んだ国民的英雄。人気絶頂だった1935 年、ガルデルが45 歳のときに飛行機事故により亡くなってしまいましたが、今もなお“レジェンド” として絶大なる人気を誇ります。
 ガルデルに扮したジャケット写真からもわかる通り今回もハラースは全身全霊を込めて演奏。ピアソラの作品とともに情熱的で甘く切なくギターを奏でます。




BONGIOVANNI


GB 2485
\2500
父アレッサンドロにも負けない
 ドメニコ・スカルラッティのオペラ

  ドメニコ・スカルラッティ:
   歌劇『Amor d’un’ombra e gelosia d’un’aura
    (影の愛とアウラの嫉妬)』
ベアトリーチェ・メルクーリ(メゾソプラノ)
ナルチーゾ・アンジェロ・ボナゾッリ
 (カウンターテナー)
ローマバロッカ・アンサンブル、
ロレンツォ・トッツィ(指揮、チェンバロ)
 録音:2016年6月10日/ローマ、アンジェリカ図書館(ライヴ)/51’17’’

 1714 年にローマで書かれたオペラです。1720 年には改訂されロンドンで上演されました。『エコーとナルキッソス』というタイトルでも知られ、水面に映る自分の美貌に魅せられてしまうナルキッソス(ナルシストの語源)を描いています。
 スカルラッティのベルカントで伸びやかな声楽書法が印象的な美しい作品です。
 チェンバロ・ソナタが有名なドメニコ・スカルラッティですが、父でありナポリ楽派の代表格であるアレッサンドロ同様、声楽作品も充実した内容。
 ブックレットには原語歌詞(イタリア語)と英語対訳を収録。
 
GB 2254
(2CD)
\5100
ボッケリーニ初期の重要作、イタリア時代のオラトリオ
 ボッケリーニ:
  オラトリオ『ユダヤの王ジョアス』 G537
スザンナ・リガッチ
バルバラ・ディ・カストリ
マリア・ビッレリ
ウィリアム・マッテウッツィ
ガストーネ・サルティ
エウゲニオ・ファヴァーノ
エジスト・マッテウッチ(指揮)
ポリフォニカ・ルッケーゼ
ヘルベルト・ハント(指揮)
ルイジ・ボッケリーニ室内管弦楽団
 録音:1998年5月/ルッカ、サンタマリア・コルテオルランディーニ聖堂(ライヴ)/[CD1] 60’53’’、[CD2] 56’18’’

 メタスタージオのリブレットによるオラトリオ『ユダヤの王ジョアス』は、ボッケリーニにとって最初の重要な声楽作品。1764 年から1765 年にかけて作曲され、ボッケリーニが生まれ育った町、ルッカで演奏されました。その後ローマに学びの場を移し、ウィーンで成功をおさめ、さらにパリ、マドリードと活躍の場を広げその名をとどろかせた作曲家ボッケリーニの残した、若かりし日の佳品です。
 ブックレットには原語歌詞(イタリア語)と英語対訳を収録。




PREISER RECORDS



STA 1268
\2400
聖アウグスティーナ教会の美しい残響で聴く
 シューベルトの傑作ミサ

  シューベルト:
   (1)ミサ曲第5番(荘厳ミサ曲)変イ長調 D.678
   (2)サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 D.106
(1)レジネ・ハングラー(ソプラノ)
 アンネリー・ペーボ(アルト)
 クリスチャン・バウアー(テノール)
 アンドレアス・ヤンコヴィッチ(バス)
(2)ノルベルト・エルンスト(テノール)
ロベルト・リーダー(指揮)
聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団
 47’49’’

 ウィーン旧市街の王宮近くにある、白い鐘塔が特徴的な聖アウグスティーナ教会。14 世紀前半に創設されたこの教会はマリア・テレジアやフランツ1世の結婚式が行われた場所であり、また地下の納骨堂にはハプスブルク家の人々が納められているという、宮廷ゆかりの観光名所としても有名な教会です。
 この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、ロベルト・リーダー率いる聖アウグスティーナ教会合唱団& 管弦楽団。CD も定期的にリリースしており、教会の美しい残響と共に抜群のハーモニーが楽しめるアルバムになっています。
 『荘厳ミサ』とも呼ばれるシューベルト5 番目のミサ曲は、その名の通り大規模で複雑な表現内容を持つ、4 番までのミサ曲と一線を画した音楽。全6 曲中、最晩年に書かれた第6 番と共に高い人気を持つ作品でもあります。
 「グローリア」の最後を締めくくる華やかかつ堂々たるフーガが実に印象的です。




CENTAUR


CRC 3528
\2400
隠された宝石
 ローズマン:ルネサンス組曲
 マーラー(クレーマー編):
  《子供の魔法の角笛》より 3つの歌
 セルヴァーンスキー:木管五重奏曲
 クリスティアン・ダヴィッド:木管五重奏曲第2番
 バディングス:五重奏曲第4番(木管五重奏曲第2番)
パワーズ木管五重奏曲
 〔ジョアンナ・コワン・ホワイト(フルート)、
  リンダベス・ビンクリー(オーボエ)、
  ケネン・ホワイト(クラリネット)、
  メアリーベス・ミニス(ファゴット)、
  ブルース・ボーネル(ホルン)〕
 マレーシア・フィルや香港フィルで活躍し、現在はセントラル・ミシガン大学で教授を務めるホルニスト、ブルース・ボーネルなど、アメリカの実力派奏者たちが参加するパワーズ木管五重奏団は、アメリカ、ミシガンで1963年に結成された木管アンサンブル。ロナルド・ローズマンの「ルネサンス組曲」は、ルネサンス時代の大作曲家たち、イザークやパスロー、カヴァッツォーニの音楽を題材とした木管五重奏のための作品。

 2015年5月20日-27日の録音。
 

CRC 3506
\2400
シューベルト:歌曲集《冬の旅》D.911 アラン・ベネット(テノール)
アルベルト・ティウ(ピアノ)
 ポール・ヒリアーが創設したシアター・オヴ・ヴォイシズの初期メンバーとしても活躍した経歴を持つアメリカのリリック・テノール、アラン・ベネットが歌うシューベルトの傑作「冬の旅」。
 アラン・ベネットは古楽唱法にも精通しており、ヘンデル&ハイドン・ソサエティ、アポロズ・ファイア、ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワなどとも共演を重ねるなど、その活躍の場は幅広い。

 2015年5月27日-29日の録音。
 

CRC 3523
\2400
エレジー&ブルース
 アレンスキー:三重奏曲第1番ニ短調 Op.32
 ムスト:ピアノ三重奏曲
 フォーレ:ピアノ三重奏曲ニ短調 Op.120
ボストン・トリオ
 〔イリーナ・ムレサヌ(ヴァイオリン)、
  アストリッド・シュウィーン(チェロ)、
  パク・ヒョンジン(ピアノ)
 タングルウッドのセイジ・オザワ・ホールをはじめアメリカ各地で活躍するアンサンブル、ボストン・トリオが奏でる、ロシア、フランス、アメリカの「ピアノ三重奏曲」の旅。ジュリアード弦楽四重奏団に新メンバーとして加わったチェロの名手、アストリッド・シュウィーンの参加も大きなポイントです!

 2015年6月の録音。
 

CRC 3519
\2400
マスク
 ドビュッシー:バレエ音楽《おもちゃ箱》、マスク
 ムチンスキ:マスク Op.40
 マルティヌー:《操り人形》より
 ヴィラ=ロボス:《赤ちゃんの一族》より
ミルナ・レキッチ(ピアノ)
 ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエヴォ出身のミルナ・レキッチは、アメリカに移住後、イーストマン音楽院などで研鑽を積み、ドビュッシーのピアノ作品について研究を重ねてきた女流ピアニスト。

 2015年1月&4月の録音。
 

CRC 3515
\2400
リヴィングストン:復活の時! ジョゼフ・リヴィングストン(様々な楽器)
ニック・バッタチャヤ(フルート)
 

CRC 3511
\2400
旅の記録 ~ デイヴィッド・ローブの音楽
 
篠笛のための協奏的組曲*/ヘヴンズゲート†/Presque-Songes‡/
 ザ・マルテゼ・プラザ・イン・フォグ#/2つの中国の小品§/
 伝説**/ニュー・アムステルダムからの眺め††
西川浩平(篠笛)*、
飯森範親(指揮)*、日本音楽集団*
レナード・レイヴァー(オルガン)†、
レ・ペルキュション・クラヴィエール・ドゥ・リヨン‡、
クリストファー・アドラー(ケーン)#、
トレヴァー・ホフリッチ(ヴァイオリン)§、
サンウク・キム(コムンゴ)**、
ピーター・ハウエリンゲン(トラヴェルソ)††、
スルジャン・ベルドヴィチ(ルネサンス・リュート)††   
 アメリカの現代音楽作曲家、デイヴィッド・ローブの作品集。ローブは、管弦楽、室内楽、声楽に加え、篠笛やケーン、コムンゴなどアジアの楽器や古楽器を用いた作品など幅広い作品に定評がある。
 協奏的組曲では、日本センチュリー交響楽団やドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団において活躍中の飯森範親が指揮を振る日本音楽集団による和のテイスト溢れる作品を堪能できる。
 元大阪フィル首席フルート奏者、西川浩平が奏でる篠笛にも注目。

 録音:1985年ー2015年
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CRC 3505
\2400→\2290
ジャン=バプティスト・サンジュレー:
 ヴァイオリンとピアノのためのオペラ・ファンタジーVol.1

  アレヴィの歌劇《ユダヤの女》Op.138による幻想曲
  フロトウの歌劇《マルタ》Op.67による幻想曲
  オベールの歌劇《青銅の馬》Op.129による幻想曲
  ロッシーニの歌劇《セビリアの理髪師》Op.26 協奏的二重奏曲
  ワーグナーの歌劇《さまよえるオランダ人》Op.128による幻想曲
  ドニゼッティの歌劇《ファヴォリータ》Op.27による幻想曲
トーマス・ウッド(ヴァイオリン)
ブライアン・ダイクストラ(ピアノ)
 サクソフォン作品でお馴染みのサンジュレー!

 ウースター大学の教授、トーマス・ウッドとコンポーザー=ピアニストであるブライアン・ダイクストラによるオペラ・ファンタジー第1弾は、サクソフォーン四重奏曲第1番など、サクソフォンのための作品で有名なベルギーロマン派の作曲家、ジャン=バプティスト・サンジュレーが遺した有名なオペラを題材としたヴァイオリンのための作品集。

 録音:2014年5月28日、7月17日、10月7日



 ジャン=バティスト・サンジュレーはブリュッセルに生まれ、ベルギーの王立音楽学校で学んだ。
 彼はブリュッセルのベルギー王立歌劇場でヴァイオリン・ソリストを務め、同地とヘントでオーケストラを監督した。
 サンジュレーは、サクソフォーンをクラシック音楽用の楽器としてまじめに取り上げた最初の作曲家の一人であり、サクソフォーンのコンクールや、パリ音楽院における彼の教え子たちのために、30曲以上のサクソフォーン独奏曲を作曲している。

 サクソフォーンの発明者アドルフ・サックスの長年の友人として、サンジュレーはサックスに、サクソフォーン族に4つの主要な形状を作り出すよう働きかけ、1857年におそらくサクソフォーン四重奏のための最初の作品であろう「サクソフォーン四重奏曲第1番」を作曲した。

 サクソフォーン作品のほかに、サンジュレーは12曲の協奏曲、ヴァイオリンやその他の楽器のための多くのソロ曲およびバレエ音楽を作曲している。




 サクソフォーン四重奏曲第1番はこんな曲。

https://youtu.be/96OO5IURX9A




そのサンジュレー:サクソフォン作品集

RICERCAR
RIC203
\2800
アドルフ・サックスと19世紀のサクソフォン
 ~サンジュレーの作品を中心に~

ジャン=バティスト・サンジュレー(1812~1875):
 ①デュオ・コンセルタン([ピアノ伴奏付の]協奏的二重奏曲)作品55 ~
  ソプラノ・サクソフォン、アルト・サクソフォンとピアノための
 ②田園幻想曲
 ③テナー・サクソフォンとピアノのための協奏曲 作品57
 ④演奏会用独奏曲 第7番 ~
  バリトン・サクソフォンとピアノのための
 ⑤サクソフォン四重奏曲 第1番
ジュール・ドメルスマン(1833~1866):
 ⑥セレナード 作品33
ザ・サクソフォン・プレイヤーズ(古楽器使用)
クリスティアン・ドベック(s-sax)
ギィ・グータルス(a-sax)
ローラント・シュナイダー(t-sax)
ウルリヒ・ベルク(br-sax)
ギィ・パンソン(p/エラール1870年頃製作オリジナル)

 1846 年にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスが製造特許登録をしたサクソフォンという管楽器は、当時、いまジャズ・シーンで使われている楽器とはかなり違う美意識で音作りがなされていました。
 その当初の発展を支えたのが、ブリュッセルの王立モネ劇場管弦楽団でコンサートマスターをしていたヴァイオリニスト=作曲家のJ-B.サンジュレー。

 サックスを吹いたことのある方々なら、サックスの「発明者」アドルフ・サックスの友人でもあったこの作曲家が残した、数多くのロマン派情緒漂う名品をご存知のはず。
 少し時代は違いますが、何か特定の楽器と深く結びついた作曲家という意味では、いわばギター界のソルやジュリアーニ、コントラバス界のボッテジーニやドラゴネッティ、フルート界のタファネルやクーラウ...といった感じの存在かもしれません。

 その代表作のひとつであるサクソフォン四重奏曲第1番まで含め、4種類のサクソフォンのみならず伴奏のピアノもすべて19世紀から現存するオリジナル楽器を使い、まだ発明されて間もないこの楽器がどのような美質をもっていたのか、古楽大国ベルギーで活躍する超実力派奏者たちの離れ技で堪能できるのが、このアルバム。

dynamic
CDS 541
\2600
サンジュレー:サクソフォン作品集
 幻想曲 Op.50,協奏二重奏曲 Op.55,
 協奏曲 Op.57,幻想曲 Op.60,
 アダージョとロンド Op.63,コンチェルティーノOp.78,
 ソロ・ド・コンセール(5曲),幻想曲 Op.89,幻想曲 Op.102 他
ブルーノ・カニーノ(P)
アッカデミア・サクソフォン四重奏団
ジャン=バプティスト・サンジュレー(1812-1875)は、ブリュッセルに生まれた作曲家、ヴァイオリニスト。同じベルギー生まれで、サクソフォンを考案したアドルフ・サックス(1814-1894)と知り合い、サクソフォンの曲を多数残している。クラシック・サクソフォンを学ぶ人には有名な作曲家だが、彼の作品だけを集めたCDは非常に珍しいもの。アッカデミア・サクソフォン四重奏団は1984年結成のイタリアの団体。20年以上の歴史を誇るだけに、見事な演奏を聞かせてくれる。さらに伴奏には、イタリアを代表する伴奏の名手、ブルーノ・カニーノ。サクソフォン愛好家だけが聞くのはもったいないCD。録音:2003年3月,2004年12月

 

CRC 3533
\2400

ベートーヴェン&メンデルスゾーン
 弦楽四重奏のための音楽
  
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132
  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.13

ダ・ポンテ弦楽四重奏団
 メイン州を拠点に活動するダ・ポンテ弦楽四重奏団は、古楽器のための作品から現代ものまで幅広いレパートリーを持つ。
 4枚目のアルバムとなる今作は治癒をテーマとしたアルバム。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、ベートーヴェンが深刻な病気から回復した後に書かれた作品。
 ベートーヴェンの死後書かれたメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲は、ベートーヴェンの後期作品から影響を受けた作品となっている。

 録音:2014年5月29日-31日、9月19日ー20日
 

CRC 3518
\2400
リスト、ドビュッシー、ベートーヴェン:ピアノ作品集
  リスト:スペイン狂詩曲
  ドビュッシー:水の精、ラヴィーヌ将軍、夢
  ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調
  リスト:
   バッハのカンタータ第12番
    《泣き、嘆き、憂い、おそれ》のモティーフによる変奏曲
クラジミーラ・ヨルダン(ピアノ)
 リオ・デ・ジャネイロ国際ピアノ・コンクールにて第1位およびゴールド・メダルを受賞しているアメリカのピアニスト、クラジミーラ・ヨルダン。ウィーン国際ピアノ・アカデミーやチロリアン国際ピアノ・アカデミー、ウィーン国立音楽大学でのウィーン・ミュージック・セミナーにて講師を務めるなど後進の指導にも力を注いでいる。

 録音:2013年ー2014年
 

CRC 3503
\2400
ザ・クラシカル・エレメンツ アルベルト・ティウ(ピアノ)
 リスト:2つの演奏会用練習曲より第1番変ニ長調《森のささやき》S.145-1/
 ゴドフスキー:ジャワ組曲より《ボイテンゾルフの植物園》/
 ラフマニノフ:リラの花 Op.21-5/
 ドビュッシー:前奏曲第1巻より《アナカプリの丘》/
 ベリオ:6つのアンコールより《地のピアノ》/
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻より《野をゆく風》/
 グリフィス:3つの音画より《夜の風》/
 ベリオ:6つのアンコールより《大気のピアノ》/
 イベール: 廃墟の風/メシアン:8つの前奏曲より第8曲《風の中の影》/
 ドビュッシー:映像第1集より《水に映る影》/
 ベリオ:6つのアンコールより《水のピアノ》/
 モンポウ:風景より《湖》/
 リスト: 巡礼の年第3年よりエステ荘の噴水/ラヴェル:水の戯れ/
 ワーグナー/ブラッサン:ワルキューレより《魔の炎の音楽》/
 ドビュッシー:前奏曲集第2巻より第12曲《花火》/
 スクリャービン:詩曲《炎に向かいて Op.72/
 ファリャ:バレエ《恋は魔術師》より第8曲 《火祭りの踊り》
 リスト、ゴドフスキー、モンポウなど様々な作曲家の作品を組み合わせ、地、風、水、火の四元素を表現したユニークなピアノ作品集。

 録音:2015年7月31日ー8月5日の録音
 

CRC 3524
\2400
ホエン・ザ・スピリット・シングズ ~
 ウォーカー:室内楽作品集

  レターズ・トゥ・ザ・ワールド
  ピースメーカーズ
  丘の風景
  ア・カップ・オヴ・レジョイシング
ムジカ・ハルモニア
 アメリカ出身の作曲家、グウィネス・ウォーカーの室内楽作品集。ウォーカーは管弦楽、室内楽、声楽のための300以上の委嘱作品を手懸けている。

 録音:2014年6月


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


OPUS蔵

OPK 2117
(CD)
\2500
宇野功芳追悼第2弾。ワルター&ウィーンフィル、
 ブラームスの交響曲第1&3番!

  (1)ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
  (2)ブラームス:交響曲第3番 へ長調 Op.90
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 2016 年に亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15 年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。
 宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP 復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。(OPUS蔵)

 2017年新リマスタリング宇野功芳追悼第2弾。ワルター&ウィーンフィルの絶品の一つ、ブラームスの交響曲第1 & 3 番!

 録音:(1)1937年、(2)1936年/原盤:SP/演奏解説:宇野功芳/モノラル

 宇野功芳先生追悼の第2 弾はブラームスの交響曲第1 番と第3 番の2 曲をまとめました。
 第3 番は状態の良い盤の入手が難しく、前回は先生が見つけられた盤で復刻しました(OPK 2054)。その後ノイズ処理技術も進化し、材質の関係でスクラッチノイズの大きなイギリス盤も聴ける状況になりましたので、英HMV 盤をCD 化しました。第1 番はノイズの少ない国内盤を復刻しております。(OPUS 蔵 相原了)

 「ブラームスの四曲のシンフォニーの中で、ワルターが最も自在、融通無碍な指揮ぶりを示しているのは三番である。他の指揮者の表現が楷書だとすれば、ワルターは行書を通り越し、草書で認めているのだ。その行き届いた先がニューヨーク盤で、もはや名人芸の極みであるが、フィナーレのクライマックス部など、あまりに崩しすぎ、オケが十分に鳴らず、上滑りを起こしていた。その点、このウィーン盤はまさに完璧な草書体で、ワルターの絶品の一つといえよう。(宇野功芳)」


<メジャー・レーベル>
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SONY


8898541988-2
\2600→\2490
ナタリー・デセイ/シューベルト:歌曲集
 シューベルト:
  1. 愛の使い[歌曲集「白鳥の歌」D.957より]
  2.あなたこそわが憩いD.776
  3.魔王D.328
  4.ギリシャの神々D.677
  5.糸を紡ぐグレートヒェンD.118
  6.ミニョンの歌「ただ憧れを知る者だけが」
   [ヴィルヘルム・マイスターの修業時代よりD.877より]
  7.都会[歌曲集「白鳥の歌」D.957より]
  8.春に川辺にてD.361
  9.ズライカD.720シューベルト[リスト編]
  10.岩の上にて歌うS.558の2
 シューベルト
  11. ひめごとD.719
  12.ガニュメートD.544
  13.夜咲きすみれD.752
  14.憩いのない愛D.138
  15.春にD.882
  16.岩の上の羊飼いD.965
ナタリー・デセイ(ソプラノ)[1-9/11-16]
フィリップ・カッサール(ピアノ)
トーマス・サヴィ(クラリネット)[16]
 「奇跡の歌」「歌の女神」と絶賛されるフランスの名花デセイ、生涯初のシューベルト歌曲集。
 現代フランスを代表するディーヴァ、ソプラノのナタリー・デセイのソニー・クラシカルへの移籍第2弾アルバムにして、2017年4月のソロ・ツアー(4/12 東京文化会館 4/16 アクロス福岡4/19 東京オペラシティ)に合わせるかのように発売されるのはシューベルト・アルバムです。
 2013年にオペラ歌手としての活動にピリオドを打ち、フランスやドイツ歌曲、あるいはミシェル・ルグランとの共演など、従来のオペラ歌手としての枠を超えた活動で大きな話題を呼んでいます。
 そのデセイの精華ともいうべきシューベルトの歌曲を集めたアルバムです。デセイの長いキャリアにおいて初のシューベルト・アルバムであるのみならず、ドイツ歌曲のアルバムそのものが初めてです。初期の名曲「憩いのない愛」から晩年の「白鳥の歌」に含まれる2曲まで、ヴァラエティに富んだ選曲で、デセイの表現力に満ちた歌唱がシューベルト歌曲の多彩な魅力を堪能させてくれます。
 ピアノはデセイとの共演歴も長く、フランスを代表するドビュッシーの大家でもあるフィリップ・カッサール、「岩の上の羊飼い」ではクラシックのみならずジャズでも知られるトーマス・サヴィがクラリネットを受け持っています。
 ナタリー・デセイ 1965年生まれのフランスの名ソプラノ。声楽コンクール「新しい声」などで優勝し、特にリリックおよびコロラトゥーラ・ソプラノの領域で、歌唱力と美貌を兼ね備えた最高のオペラ歌手として活躍。2013年にオペラからは引退し、歌曲やクロスオーバーで新たなジャンルを開拓しています。
 [録音]2016年11月28日~12月3日、ベルリン、ジーメンスヴィラ
 
 ■2017年4月来日公演 4/12 東京文化会館 4/16 アクロス福岡 4/19 東京オペラシティ
 
 
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ニューヨーク・フィルハーモニック・創立175年アニヴァーサリー・エディション




8898533636-2
(65CD)
\23000→\21990

 ニューヨーク・フィルハーモニック創立175年記念オーソライズド・リリース!


 ■全米最古のオーケストラの一つ、ニューヨーク・フィルの創立175周年を記念して、同フィルが1917年から1995年にかけて、RCAとコロンビアというアメリカの2大メジャー・レーベルに録音した名演の数々を65枚のCDに集成しました。両レーベルを傘下に収めたソニー・クラシカルならではの特別なプロジェクトといえるでしょう。

 ■ニューヨーク・フィルの録音は、1917年に、グスタフ・マーラーの後継者で当時の首席指揮者だったヨーゼフ・ストランスキーの指揮によってコロンビア・スタジオで収録されたアコースティック録音に始まります。その後SP時代にはヴィレム・メンゲルベルク、アルトゥーロ・トスカニーニ、ジョン・バルビローリら同フィルの音楽監督を務めた20世紀の巨匠たちによる録音が続きました。第2次大戦の終戦前後には、個性派アルトゥール・ロジンスキが数多くの録音を行なっています。

 ■戦後はレオポルド・ストコフスキー、ディトリ・ミトロプーロス、そしてブルーノ・ワルターによる録音が続き、さらにアメリカ人として初めて同フィルの音楽監督に就任したレナード・バーンスタインが、古今の主要オーケストラ作品を網羅する大規模な録音プロジェクトを開始し、その密接な関係はバーンスタインが同フィルのポストを退任した後も無くなる直前まで続きました。

 ■バーンスタインの後は、フランスのピエール・ブーレーズ、インド人のズービン・メータ、そしてクルト・マズアが数多くの名盤を残しています。

 ■今回のボックス化にあたっては、全収録曲中、24曲が世界初CD化となります。また13曲がソニー・クラシカル所蔵のオリジナル原盤およびマスターから正規に復刻されます(24bit/96kHzリマスター)。特にトランスキーとメンゲルベルクのアコースティック録音、バルビローリのSP録音、ロジンスキとミトロプーロスのモノラル録音の多くは、オリジナル原盤/オリジナル・マスターからの初めての復刻となります。

 ■ニューヨーク・フィル全面協力企画。ハードカバー仕様の別冊解説書には、ニューヨーク・フィル・アーカイヴィスト、バーバー・ホーズによる新規ライナーのほか、詳細なデータを網羅したトラックリスティングのほか、新規ライナーノーツや未発表写真が掲載される予定です。
 各ディスクは紙ジャケットに封入・ハードカバーの別冊解説書付き・厚紙製外箱・外箱サイズ: L 22.7 cm x W 13.7 cm x H 13.2 cm・商品重量: 2,8 kg]



New York Philharmonic175th Anniversary

【CD1】
 1) ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲(1924年4月14日),
 2) R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』(1928年12月11-13日),
 3) サン=サーンス:交響詩『オンファルの紡車』(1929年1月15日)~ ウィレム・メンゲルベルク(指揮)/
 4) トマ:歌劇『レーモン』序曲(1917年1月20&22日),
 5) ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』より第2楽章(1917年1月22日)~ ジョセフ・ストランスキー(指揮)/
【CD2】
 1) ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』(1930年1月4&9日),
 2) ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』より第1楽章(1922年4月11&14日),
 3)アーネスト・シェリング:『戦勝記念舞踏会』(1925年10月9日)~ ウィレム・メンゲルベルク(指揮)/
【CD3】
 1) ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』(1933年4月9日ライヴ),
 2) ベートーヴェン:交響曲第7番(1936年4月9-10日),
 3) ブラームス:『ハイドンの主題による変奏曲』(1936年4月10日) ~ アルトゥール・トスカニーニ(指揮)/
【CD4】
 1) ハイドン:交響曲第101番『時計』(1929年3月29-30日),
 2) モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』(1929年3月30日, 4月4-5日),
 3) メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』より「スケルツォ」と「夜想曲」(1926年2月4日),
 4) デュカス:魔法使いの弟子(1929年3月18日) ~ アルトゥール・トスカニーニ(指揮)/
【CD5】
 1) グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』~精霊の踊り (1929年11月20-22日) ,
 2) ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』序曲 (1929年11月21日),
 3) ロッシーニ:歌劇『アルジェのイタリア女』序曲 (1936年4月10日),
 4) ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』序曲 (1936年4月10日),
 5) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「第1幕への前奏曲」「第3幕への前奏曲」 (1929年3月18日) (1929年3月18日, カーネギー・ホール) ,
 6) ワーグナー:『ジークフリート牧歌』(1936年2月8日),
 7) ワーグナー(トスカニーニ編)楽劇『神々の黄昏』より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」 (1936年2月8日&4月9日) ,
 8) ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より
  「第1幕への前奏曲」「第3幕への前奏曲」 (1936年2月8日&4月9日) ~ アルトゥール・トスカニーニ(指揮)/
【CD6】
 1) シューベルト:交響曲第4番『悲劇的』(1939年1月21日),
 2) ブラームス:交響曲第2番(1940年3月27日) ~ ジョン・バルビローリ(指揮)/
【CD7】
 1) シベリウス:交響曲第1番(1942年4月11日),
 2) シベリウス:交響曲第2番(1940年5月6日)~ ジョン・バルビローリ(指揮)/
【CD8】
 1) ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』(1940年11月16日),
 2) ラヴェル:『ラ・ヴァルス』(1940年11月16日)~ ジョン・バルビローリ(指揮) /
 3) R・シュトラウス:『ドン・キホーテ』(1932年4月7日) ~ トーマス・ビーチャム(指揮)/
【CD9】
 1) ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』(1940年4月4日),
 2) ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲(1946年1月28日) ~ イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)/
【CD10】
 1) チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』(1944年12月11日),
 2) チャイコフスキー:組曲第4番『モーツァルティアーナ』(1945年2月27日)~
  アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/
【CD11】
 ラフマニノフ:交響曲第2番(1945年1月15日)~ アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/
【CD12】
 ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』より第3幕 (1945年5月15, 18, 22日)~
  ヘレン・トローベル(ソプラノ) ~ アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/
【CD13】
 1) シベリウス:交響曲第4番(1946年3月5日),
 2) プロコフィエフ:交響曲第5番(1946年10月22日)~ アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/
【CD14】
 1) ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調(1942年5月4日)~オスカー・レヴァント(ピアノ) アンドレ・コステラネッツ(指揮)/
 2) モートン・グールド:管弦楽のための黒人霊歌(1946年5月9日)~ アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/
【CD15】
 1) ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』(1941年1月20日),
 2) ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』(1941年12月15日)~ブルーノ・ワルター(指揮)/
【CD16】
 マーラー:交響曲第4番(1945年5月10日) ~ デシ・ハルバン(ソプラノ) ブルーノ・ワルター(指揮)/
【CD17】
 マーラー:交響曲第5番(1947年2月10日) ~ブルーノ・ワルター(指揮)/
【CD18】
 1) ドヴォルザーク:交響曲第8番(1947年11月28日),
 2) スメタナ:『モルダウ』(1941年2月4日) ~ブルーノ・ワルター(指揮)/
【CD19】
 1) モーツァルト:交響曲第39番(1953年12月21日, 1956年3月5日),
 2) モーツァルト:交響曲第40番(1953年2月18日),
 3) モーツァルト:交響曲第41番『ジュピター』(1956年3月5日)~ブルーノ・ワルター(指揮)/
【CD20】
 1) サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付』(1947年11月10日)~シャルル・ミュンシュ(指揮)/
 2) モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(1948年12月20日)~ ロベール・カサドシュ(ピアノ)シャルル・ミュンシュ(指揮)/
【CD21】
 1) V=ウィリアムズ:交響曲第6番(1949年2月21日),
 2) V=ウィリアムズ:『グリーンスリーヴズによる幻想曲』(1949年2月21日),
 3) メシアン:『キリストの昇天』(1947年11月17日, 1949年2月21日, 1949年3月21日),
 4) ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「葬送の音楽」(1949年4月4日)~
  レオポルド・ストコフスキー(指揮)/
【CD22】
 1) モートン・グールド:シンフォニック・ワルツ(1950年1月23日),
 2) サン=サーンス:交響詩『オンファルの紡車』(1950年1月23日),
 3) アンリ・ラボー:『ファウスト』による夜の行列(1950年1月23日),
 4) サン=サーンス:交響詩『ヘラクレスの青年時代』(1956年1月9日),
 5) サン=サーンス:交響詩『ファエトン』(1956年1月9日),
 6) ニコス・スカルコッタス:4つのギリシャ舞曲(1956年1月9日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD23-24】
 1) ベルク:歌劇『ヴォツェック』(全曲)(1951年4月12, 13, 15日、演奏会形式のライヴ),
 2) シェーンベルク:歌劇『期待』(1951年11月19日),
 3) エルンスト・クシェネク:交響的悲劇(1951年4月21日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD25】
 1) ボロディン:交響曲第2番(1953年11月2日),
 2) ボロディン:『中央アジアの草原で』(1953年4月20日),
 3) イワーノフ:『コーカサスの風景』(1953年4月20日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD26】
 1) スクリャービン:交響曲第4番『法悦の詩』(1953年4月20日),
 2) スクリャービン:交響曲第5番『プロメテ - 火の詩』(1953年4月20日),
 3)チャイコフスキー:組曲第1番(1954年11月17日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD27】
 1) ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(1954年10月18日),
 2) シェーンベルク:『浄められた夜』(1958年3月3日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD28】
 1) プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』(抜粋)(1957年11月11日),
 2) チャイコフスキー:『スラヴ行進曲』(1957年11月11日),
 3)ムソルグスキー:『禿山の一夜』(1957年11月11日),
 4) V=ウィリアムズ:『トマス・タリスの主題による幻想曲』(1958年3月3日)~ ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
【CD29】
 1) バーンスタイン:交響曲第2番『不安の時代』(1949年オリジナル版)(1950年2月27日),
 2) アイヴズ:交響曲第2番(1958年10月6日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD30】
 ストラヴィンスキー:
  1)『春の祭典』(1958年1月20日) , 2)『火の鳥』(1957年1月28日),
  3) 『ペトルーシュカ』組曲(1960年3月28日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD31】
 1) ドビュッシー:『イベリア』(1958年10月27日),
 2) クラリネットと管弦楽のための第1ラプソディ(1961年10月16日),
 3) ラヴェル:『亡き王女のためのパヴァーヌ』(1968年2月2日, 3月5日),
 4) ラヴェル:『マ・メール・ロワ』(1965年2月1&16日),
 5) デュカス:『魔法使いの弟子』(1965年2月16日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD32】
 1) ラヴェル:『スペイン狂詩曲』(1958年1月27日),
 2) ラヴェル:『シェエラザード』(1961年5月20日),
 ロッシーニ:
  3)『セビリャの理髪師』序曲(1963年3月27日),
  4)『アルジェのイタリア女』序曲(1960年4月10日),
  5)『ウィリアム・テル』序曲(1963年12月2日),
  6)『どろぼうかささぎ』序曲(1960年2月8日),
  7)『絹のはしご』序曲(1963年1月15日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD33】
 1) ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(1959年10月20日),
 2) ロイ・ハリス:交響曲第3番(1960年9月28日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD34】
 チャイコフスキー:
  1) 幻想序曲『ロメオとジュリエット』(1957年1月28日),
  2)『イタリア奇想曲』(1960年2月16日), 3)『スラヴ行進曲』(1963年1月21日),
  4) 序曲『1812年』(1962年10月2日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD35】
 チャイコフスキー:
  1)『くるみ割り人形』組曲(1960年5月2日), 2)『白鳥の湖』(抜粋)
   (1969年5月13日, 12月8日), 3)『眠れる森の美女』(抜粋)(1971年1月12日),
  4)歌劇『エフゲニー・オネーギン』より「ポロネーズ」(1971年1月12日)
  ~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD36】
 1) プロコフィエフ:『ピーターと狼』(1960年2月16日, 5月25日),
 2) サン=サーンス:『動物の謝肉祭』(1962年4月9日),
 3) ブリテン:『青少年のための管弦楽入門』(1961年3月20日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD37】
 1) ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』(1962年4月16日),
 2) スメタナ:『モルダウ』(1964年11月23日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD38】
 1) ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番(1960年10月24日),
 2) ブラームス:『悲劇的序曲』(1964年5月1-2日),
 3) ブラームス:『大学祝典序曲』(1963年10月7日),
 4) スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲(1963年1月28日),
 5) ドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』(1965年2月1日),
 6) ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1番(1965年10月7日),
 7) ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第3番(1965年10月7日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD39】
 バーンスタイン:
  1)『キャンディード』序曲(1960年9月28日),
  2)『ウェスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニック・ダンス」(1961年3月6日),
  3)映画『波止場』からの交響的組曲(1961年3月16日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD40】
 コープランド:
  1) 『ロデオより4つのダンスのエピソード』(1960年5月2日),
  2) 『ビリー・ザ・キッド』(1959年10月20日),
  3) 交響曲第3番(1966年2月16-17日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD41】
 ドビュッシー:
  1) 『海』(1961年10月16日), 2)『牧神の午後への前奏曲』(1960年9月28日),
  3)『遊戯』(1960年5月2日), 4)『夜想曲』より
  (1960年9月28日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD42-43】
 マーラー:交響曲第3番(1961年4月3日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD44】
 ハイドン:
  1) 交響曲第82番『熊』(1962年5月7日),
  2) 交響曲第83番『めんどり』(1962年4月9日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD45】
 1) V=ウィリアムズ:『音楽へのセレナード』,
 2) マーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』より第1部「来たれ、創造主なる聖霊よ」,
 3) コープランド:コノテーションズ(内包),
 4) 『アメリカ合衆国国歌』(1962年9月23日ライヴ)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD46-47】
 1) マーラー:
  交響曲第2番『復活』(1963年9月29-30日),
  2) 『亡き子をしのぶ歌』(1960年2月16日)~ジェニー・トゥーレル(ソプラノ)レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD48】
 1) グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲&第2組曲(1967年1月3, 10, 31日),
 2) グリーグ:『ノルウェー舞曲第2番』(1965年10月12日),
 3) グリーグ:『トロルのマーチ』(1970年10月20日),
 4) シベリウス:『悲しきワルツ』(1969年12月8日),
 5) シベリウス:『トゥオネラの白鳥』(1973年3月8日),
 6) シベリウス:『フィンランディア』(1965年2月16日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD49】
 ベルリオーズ:
  1) 『幻想交響曲』(1968年3月5日),
  2) 『ベンヴェヌート・チェッリーニ』 序曲(1960年10月31日),
  3) ラコッツィ行進曲(1967年10月月26日),
  4) 序曲『ローマの謝肉祭』(1959年10月26日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD50】
 1) ガーシュウィン:『パリのアメリカ人』(1958年12月21日),
 2) カール・ゴルトマルク:交響曲第1番『田舎の結婚』(1968年3月21日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD51】
 1) バーバー:『弦楽のためのアダージョ』(1971年1月12日),
 2) バーバー:ヴァイオリン協奏曲(1964年4月27日)~アイザック・スターン(ヴァイオリン),
 3) ウィリアム・シューマン:『汝,古き神へ』(1968年10月22日),
 4) ウィリアム・シューマン:『シャーンを讃えて』(1970年2月12日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD52】
 ニールセン:
  1) 交響曲第4番『不滅』(1970年2月9日),
  2) 交響曲第5番(1962年4月9日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD53】
 1) ホルスト:組曲『惑星』(1971年11月30日, 12月7日),
 2) V=ウィリアムズ:『トマス・タリスの主題による幻想曲』(1976年12月21日),
 3) V=ウィリアムズ:『グリーンスリーヴズによる幻想曲』(1969年12月8日),
 4) エルガー:『威風堂々第1番』(1967年10月26日)~ レナード・バーンスタイン(指揮)/
【CD54】
 ベリオ:
  1) 『シンフォニア』(1968年10月12日), 2) 『管弦楽のための即興』(1964年2月11日)~
   ルチアーノ・ベリオ(指揮)/
 3) ディームズ・テイラー:『鏡の国のアリス』(1975年11月20&26日)~アンドレ・コステラネッツ(指揮)/
【CD55】
 バルトーク:
  1)『中国の不思議な役人』(1971年5月11日),
  2)『管弦楽のための協奏曲』(1972年12月18日)~ ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD56】
 1) シェーンベルク:『浄められた夜』(弦楽合奏版)(1973年9月24日),
 2) ベルク:歌劇『ルル』組曲より3つの小品(1974年3月, 12月21日)~ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD57】
 ラヴェル:
  1)『高雅で感傷的なワルツ』(1973年1月8日),
  2)バレエ音楽『マ・メール・ロワ』(1974年2月25日),
  3)『ボレロ』(1974年12月21日)~ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD58】
 ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』(1975年3月17, 22日)~ ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD59】
 ヘンデル:『水上の音楽』(1974年12月20日)~ ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD60】
 1) ファリャ:『三角帽子』(1975年10月20日),
 2) ヴァレーズ:『アメリカ』(1975年12月1日)~ ピエール・ブーレーズ(指揮)/
【CD61】
 ウッディー・アレンの映画『マンハッタン』サウンドトラック(1979年2月19日, 3月12日)~ ズービン・メータ(指揮)/
【CD62】
 1) ムソルグスキー:『展覧会の絵』(1979年1月27日),
 2) ラヴェル:『ラ・ヴァルス』(1978年9月25日)~ ズービン・メータ(指揮)/
【CD63】
 R.シュトラウス:
  1) 交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』(1980年1月21日),
  2) 交響詩『英雄の生涯』(1981年5月4日))~ ズービン・メータ(指揮)/
【CD64-65】
 1) ヴェルディ:『レクイエム』(1980年10月24-25, 27日)~ ズービン・メータ(指揮)/
 2) ドヴォルザーク:『チェロ協奏曲』(1995年1月30日)
  ~ヨーヨー・マ(チェロ)クルト・マズア(指揮)《管弦楽》ニューヨーク・フィルハーモニック




<国内盤> 


299MUSIC



NIKU-9007
\2800+税
光の中のベルリン 第三帝国で禁じられた歌曲 長島剛子(ソプラノ)
梅本実(ピアノ)
 パウル・ヒンデミット (1895-1963):ピアノ伴奏による歌曲 作品18(1920)
  (1)酔った踊り子 …. 1'53"/(2)私は聖フランシスコのように宙を飛ぶ…. 1'26"/
  (3)夢…. 2'43"/(4)わたしの耳は階段の上で…. 0'55"/
  (5)お前の前で私は目覚めた…. 1'47"/(6)お前は私を悲しませるな…. 2'38"/
  (7)夕暮れの園を通って…. 1'57"/(8)トランペット…. 4'30"
 エルンスト・クシェネク(1900-1991):フランツ・カフカの言葉による5つの歌曲 作品82(1937/38)
  (9)一言だけ、一つの願いだけ…. 1'26"/(10)彼は充分に戦わなかったのか?…. 0'58"/
  (11)まだ猟犬は中庭でじゃれている…. 0'40"/
  (12)この世の苦しみから距離を置くことは出来る…. 1'31"/
  (13)ああ何というものが私たちに用意されているのか?…. 2'01"
 ヴィクトール・ウルマン (1898-1944):ヘルダリーンの詩による歌曲 (1943/44)
  (14)沈む太陽…. 1'42"/(15)春…. 1'50"/(16)夕べの幻想…. 5'02"
 エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト (1897-1957): 5つの歌曲 作品38 より(1940/47)
  (17)幸せを祈る…. 2'35"/(18)病気の人…. 2'29"/(19)古いスペインの歌…. 1'24"
 コルンゴルト: 3つの歌曲 作品22 Op.22 (1928/29)
  (20)君は私にとって?…. 2'49"/(21)君とともに沈黙する…. 1'47"/
  (22)世は静かな眠りに入った…. 2'14"
 ヴィルヘルム・グロース(1894-1939):愛の歌 第2集 作品22(東ユダヤの民謡の歌詞による) (1928)
  (23)お前のほっぺ…. 1'27"/(24)素敵な夏が来たら…. 0'59"/
  (25)パタン、パタン、開けておくれ…. 2'55"/(26)水は流れ…. 1'00"/
  (27)私はある若者が好きになった…. 5'39"/(28)結婚式では…. 2'10"
 クルト・ヴァイル (1900-1950):「ハッピー・エンド」より(1929)
  (29)マドロス・タンゴ…. 2'14"/(30)ビルバオ・ソング…. 1'55"/
  (31)クルト・ヴァイル:光の中のベルリン (1928) …. 2'00"
 ヒンデミットからヴァイルまで――ナチス政権下で大きな局面を迎えたドイツ・リートの諸相をたどる

 製造・発売元:Recording Laboratory, LLC. Total time 67’27

 ヒンデミットからヴァイルまで――ナチス政権下で大きな局面を迎えたドイツ・リートの諸相をたどる
ナチズムは芸術・文化領域にも深く浸透し、ユダヤ人作曲家の作品や「頽廃的」であるとされた音楽はしばしば弾圧の対象となった。
 ヒンデミット、コルンゴルト、ヴァイルのほか、現在も演奏機会が限られるウルマン、グロース、クシェネクといった作曲家たちは、時代背景に翻弄されながらも優れた作品を残した。
 幅広いドイツ・リートのレパートリーを有するデュオが、彼らの知られざる佳作の真価を磨き抜かれたアンサンブルで内省的に描き出す。

 長島 剛子(ソプラノ):
  札幌に生まれる。北星学園女子高等学校音楽科を経て、国立音楽大学声楽科卒業。同大学院修士課程独歌曲専攻修了。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。その後ケルン音楽大学マスタークラスにてリート解釈法の研鑽を積む。1998 年に「長島剛子・梅本実 リートデュオ」を結成し、声楽とピアノによる緊密なコラボレーションにより、19 世紀末から20 世紀のドイツ歌曲の演奏と紹介を軸に継続的な活動を続けている。
 2001 年にスタートした「世紀末から20 世紀へ」のリサイタルシリーズは昨秋で15 回を数え、その間、知られざる作曲家を含め、のべ37 人の近現代作曲家の作品を取り上げたが、19 世紀末以降のドイツ歌曲を網羅するレパートリーの広さは他の追随を許さない。またシリーズごとにテーマを設定し、様々な切り口でドイツ歌曲をプログラミングする独自の企画とその演奏水準の高さで毎回多くの反響を得ている。
 1998 年「新ウィーン楽派」、2001 年「世紀末から20 世紀へ」のリサイタルにより札幌市民芸術祭大賞。また2003 年1 月には前年の「長島剛子・梅本実リートデュオ・リサイタル-世紀末から20 世紀へPart II(シェーンベルク:「架空庭園の書」による15の歌曲他)により平成14 年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。2015 年3 月にコジマ録音よりCD「架空庭園の書~新ウィーン楽派の歌曲を集めて~」をリリース。
 青木恵美子、伊藤京子、尾畑真知子、H.クレッチマー、白井光子、H.ヘルの各氏に師事。現在、国立音楽大学准教授。

 梅本 実(ピアノ):
  長崎に生まれる。幼少の頃よりピアノを始め、福岡音楽学院で学ぶ。東京藝術大学附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院修士課程器楽科ピアノ専攻修了。末永博子、勝谷壽子、伊達純の各氏に師事。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。さらに引き続きハンブルクにて研鑽を積む。R.F.クレッチマー、C.ハンゼンの各氏に師事。帰国後東京、札幌、福岡各地でソロリサイタル開催。札幌交響楽団、九州交響楽団と共演。またドイツ歌曲の共演ピアニストとして各地で幅広い活動を続けている。文部省在外研修員としてドイツ・カールスルーエ音楽大学において白井光子・H.ヘルのドイツ・リート解釈法クラスで学ぶ。作品内容の的確な把握に基づいて、響きを繊細にコントロールするピアニズムは長島とのリートデュオに遺憾なく発揮されている。
 札幌市民芸術祭大賞(1999 年、2002 年)、第9 回道銀芸術文化奨励賞(2000 年)、第29 回札幌文化奨励賞(2001 年)、平成14 年度文化庁芸術祭優秀賞(2003 年)受賞。北海道教育大学助教授等を経て、現在、国立音楽大学准教授。

<LP>


ACCENTUS MUSIC(LP)(国内仕様盤)


KKC 1068
(2LP)
\3500+税
シュ・シャオメイが満を持して再録音した
 ゴルトベルク変奏曲がLP化!

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
シュ・シャオメイ(ピアノ)
 録音:2016 年ポワティエ・オーディトリアム劇場、フランス/輸入盤・日本語帯・解説付 180グラム

 ヨーロッパを拠点とする中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。文化大革命を乗り越え新たな道を切り開いてきた彼女。そのような半生からは想像もできない、心穏やかな音楽。彼女が得意とするバッハの演奏は、緻密な構成力と洗練された表現力から生み出され、ただ純粋に音楽が聴こえ聴く者の心に共鳴します。
今回、彼女の代名詞とも言える作品「ゴルトベルク変奏曲」を25 年ぶりに再録音しました。2014 年のライプツィヒ・バッハ音楽祭のライヴ映像(ACC20313)が発売されていますが、シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲といえば、1990 年に録音され、仏ディアパゾン誌で5 つ星を獲得した名盤(MIR048)が思い出されます。
 それから25 年後に録音された当盤でもバッハの音楽に対する深い理解と、驚くべき透明感で演奏されるピアノの音、あまたあるゴルトベルク変奏曲の演奏の中でも一際大きな魅力を備えた演奏です。
 シュ・シャオメイはこの録音に際し、老子の言葉「反は道の動なり(The Return is the Movement of Tao)」を例に挙げ、アリアに始まりアリアに終わるゴルトベルク変奏曲を生と死の循環と捉え、曲を聴き終えたあとに、「生」への希望を感じ取ることができるような演奏をしたいと語っています。
 ◆レコード芸術 2016 年9 月号 特選盤





















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