アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  
ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ


≪第92号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2017年5月2日(火)〜




5/5(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


NAVONA


NV5804
\2100
A Frenchman in New York ニューヨークのフランス人
 ハワード・リチャーズ(1927-2010):作品集
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィト・ミッカ(指揮)

 ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」をもじった「ニューヨークのフランス人」をメインにしたアルバム。
 作曲家ハワード・リチャーズの音楽は、ルロイ・アンダーソンを思わせる親しみやすさの中に、少しだけモダンな味付けが施された明るく心地よいものです。
 

NV5808
\2100
XIBUS
 1.ネルソン・ナヴァレット:ポラリス
 2.カール・ジェンキンス:パラディオ
 3.ヤジギ:ロード
 4.ヤジギ:Fading Away
 5.伝承曲:彼女はつばめのようだ
 6.アンネケン:森
 7.アンネケン:少年とばら
 8.コードゥヴェリス:Like It Is(編曲:M.ヤジギ)
 9.ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア(編曲:M.ヤジギ)
 10.ポール・マッカートニー:ヘイ・ジュード(編曲:C.リン)
ファーラー・シラージ(ヴォーカル)…2
ゲオルゲル・アレヴァロ(ヴォーカル)…4
フィオンヌアラ・ジル(ヴォーカル)…5.9
ジョルジア・フマンティ(ヴォーカル)…6.9
オーガスティン・サイモン(ヴォーカル)…10
ボストン弦楽四重奏団
ボストン室内管弦楽団のメンバー

 ボストン弦楽四重奏団のメンバーを中心に、ヴォーカリストとボストン室内管弦楽団のメンバーたちがコラボレーション、奏者たちがよく知られた曲を次々に演奏していくというアルバム。
 東洋的な響きが楽しい「ポラリス(北極星)、カール・ジェンキンス、カッチーニの「アヴェ・マリア」、最後は「ヘイ・ジュード」で締めくくられるという楽しい1枚です。
 

NV5810
\2100
IN MEMORIAM
ルイス・スプラットラン:作品集

 1.パート1.Prologue and Prophecy
 2.パート2.The Hero
 3.パート3.Death and Lives of a Revolutionary
 4.パート4.Mexican Serenade and Prayer to the Sun
 5.Streaming
アマースト大学合唱協会…1-4
ヴァリー祝祭管弦楽団…1-4
ルイス・スプラットマン…1-4
イヴォンヌ・ラム(ヴァイオリン)…5
デイヴィッド・キム(ヴィオラ)…5
クリスティアン=ピエール・ラ・マルカ(チェロ)…5
シアン・ツォウ(ピアノ)…5

 フロリダ生まれの作曲家スプラットランの「IN MEMORIAM」。スペインのマヤ文明征服とその犠牲者に捧げる50分を超える大作です。
 スプラットランは学生時代はオーボエを吹き、エール大学ではヴォーカル・アンサンブルに参加、卒業後はアマースト大学で教鞭を執り、大学のオーケストラを数年間指導しました。1975年から歌劇の作曲を始め、2000年には「Life is a Dream」でピューリッツァー賞の音楽部門を獲得、以降、優れた声楽曲作曲家として活躍を続けています。
 

NV5811
(2CD)
\3200
ドナルド・マルティーノ・メモリアル・トリビュート・コンサート
 Live at New England Conservatory

CD1.
 1.マルコム・ペイトン:悲歌
 マルティーノ(1931-2005):幻想曲と即興曲
  2.第1番:幻想曲
  3.第2番:即興曲
  4.第3番:即興曲 II
  5.第4番:オマッジョ
  6.第5番:幻想曲
 7-9.マルティーノ:ピアノ三重奏曲
CD2.
 1.ピーター・ホーマンズ:クィンティーノ
 マルティーノ:セレナータ・コンチェルタンテ
  2.Passeggiata
  3.Scherzi
  4.Meditzioni
  5.Scherzo
  6.In memoriam Earl Kim
シャーリー・ブリル(クラリネット)…CD1:1
ランドル・ホジキンソン(ピアノ)…CD1:2-6
グラマシー・トリオ…CD1:7-9

ダイナソー・アネックス・ミュージック・アンサンブル…CD2:1
スコット・ウィーラー(指揮)…CD2:1
ジェシ・ロジンスキ(フルート)…CD2:2-6
エイミー・アドヴォキャット(クラリネット)…CD2:2-6
クリスティン・ディアマイラー(ホルン)…CD2:2-6
アンドリュー・ステットソン(コルネット)…CD2:2-6
バイロン・ヒッチコック(ヴァイオリン)…CD2:2-6
大家和樹(打楽器)…CD2:2-6
ジェフリー・ミーンズ(指揮)…CD2:2-6

 1931年ニュージャージー州で生まれた作曲家ドナルド・マルティーノ。この2枚組は2005年にカリブ海のクルーズ中の事故で亡くなった彼の追悼演奏会を収録したアルバムで、マルティーノの作品と、彼の友人たちの作品が収録されています。
 マルコム・ペイトンはプリンストン大学時代の同級生で、共に十二音技法を学んだ仲であり、独奏クラリネットで奏される「悲歌」はコンサートの開始を告げるにふさわしい雰囲気を有しています。
 

NV5814
\2100
Cracks and Corrosion
オーリヤン・サンドレッド(1964-):作品集

 1.Cracks and Corrosion No.1
 2.Amanzule voices
 3.Det tredje perspektivet
 4.Cracks and Corrosion No.2
 5.Whirl of Leaves
ダニエル・メラー(ヴァイオリン)…1
ニクラス・アンデルソン(クラリネット)…1
エリック・ランニンガー(ピアノ)…1
ハンス・エク(指揮)…1
ユーリ・フーカー(チェロ)…2
オーリヤン・サンドレッド(電子楽器)…1-4
カミラ・オイテンガ(フルート)…5
エロイーズ・ドトリー(ハープ)…5

 アコースティックな響きとエレクトロニクスの対比を楽しむ1枚。トラック2の「Amanzule voices」は作曲家サンドレッドがガーナのアマンズール湖を訪れた際の印象を音にした曲。
 チェロの独奏に絡む電子音は、遠くから聞こえてくるカエルの声がモチーフになっています。「Cracks and Corrosion No.2」はギターにつながれたエレクトロニクスの演奏。ギタリストの演奏を記憶し、反復するというユニークな作品です。
 

NV5817
\2100
Transcendence in the Age of War
ジョン A.キャローロ:作品集

 1.デジデリオ
 2-5.サッジェーゼ・ギター組曲
 6-8.弦楽五重奏曲 第1番
 9-11.Fear of Angst
 12.Transcendence in the Age of War
 13.Let Thy Mind Be Still
クリスティアン・サッジェーゼ(ギター)…2-5.6-8.
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー…5-12
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団…1.13
ヴィト・ミッカ(指揮)…1.13

 ハワイに拠点を置く作曲家キャローロの作品集。「Fear of Angst」はアメリカの作家チャールズ・ブコウスキーの詩にインスパイアされた作品で、その名の通り迫りくる恐怖を音で描いています。
 アルバムの中心となるのは「弦楽五重奏曲」。10弦ギターと弦楽四重奏のために書かれたこの曲はイタリアのギタリスト、サッジェーゼのための作品。彼の名を冠した「ギター組曲」も繊細かつ複雑な対位法が用いられた音楽です。
 


NV5822
\2100
From Bow to String/カレン・ドレイファス(ヴィオラ)
 1.モーツァルト(1756-1791):協奏交響曲 変ホ長調 K364
 2.ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):ヴィオラ協奏曲
グレン・ディクテロウ(ヴァイオリン)…1
カレン・ドレイファス(ヴィオラ)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団…1
カール・セント・クレア(指揮)…1
シレジア・フィルハーモニー管弦楽団…2
イェジー・スウォボダ(指揮)…2

 フィラデルフィア管弦楽団のヴァイオリン奏者を務める父の下、幼い頃から音楽に親しんだカレン・ドレイファス。しかしヴィオラに転向し、1979年にカーティス音楽院を卒業後は世界的なヴィオラ奏者として活躍。現在は南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校で教鞭を執っています。
 この録音は1990年代の終わりにポーランドを訪れた際、数々の演奏を行って好評を得て以来、ポーランドのオーケストラとの共演が多い彼女ならではの、オーケストラとの親密なアンサンブルによるモーツァルトとウォルトンです。




ウォルトンのほうの伴奏指揮者イェジー・スウォボダという名前を聞いてピンと来た人は鋭い
この↓フー・ツォンの衝撃演奏の伴奏がこの人だった
店主もいまだにこのテンポ設定が誰の意思だったか分からない

MERIDIAN
CDE 84494
\4500
すでに廃盤
海外残り在庫のみ
僅少
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
(2)ハイドン:ピアノ協奏曲Hob XVIII:11
(1)イェジー・スウォボダ指揮
  シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)フー・ツォン指揮
  ポーランド室内管
’89年3月録音。

 「最初にこのCDを聴いたときには耳を疑った。遅い。とにかく遅い。
 第一楽章だけでほとんど22分かかっている。
 ちなみにギーゼキングは16分台だ。
 とくに最初にちょろっと出てきたピアノが引っ込み、オーケストラになってからあとは、何度聴いても「本当にこれでやるの?」という遅いテンポに身がよじれる。
 しかしべらぼうに美しい。どんな細部までもなめるように演奏されている。おおげさでなく、なめるようなのだ。江戸川乱歩が唱えた感触芸術を思い出させる。
 ゆえに、どうしてもエロティックな味わいが出てくる。2分過ぎからじわじわと音量を増していくあたりのオーケストラの姿態は、いきなりすごい美女が目の前に現れたようで、ウブでなくともドキドキしてしまう。ピアノの上がり下がりのあでやかさといい、これほどまでに官能的なベートーヴェン演奏は、ほかにないかもしれない。」 

 「コロラトゥーラに陶酔するベルカント・オペラ」、

 「食いしん坊が美味に陶酔するように美しさに惚けている」、

 「禁断の一枚」・・・。」(許光俊氏)

 そこまで言われたら聴きたくなるではないか。

 おまけに15年前に国内盤がリリースされたときのレコ芸の批評がふるっている。

 評者のひとり宇野功芳氏は、「第一楽章のテンポが異常に遅く、オーケストラの提示部だけで1曲終わったような気がする。・・・・個性的な表現が感動を呼ぶよりも、わがままとして受け取られてしまう。」、もうひとりの高橋昭氏は、「聴き手を引きつけるほどの説得力をもっていない。美しく弾かれているが、心を打たない演奏である。」

 まさにめったぎり。
 もちろん両者とも無印である。

 ・・・どれほど個性的で異端の演奏かおわかりいただけると思う。
 しかしその演奏がただの変わった演奏で終わるか、真の魂の芸術となるか、それはお聴きになるみなさんがお決めになることだと思う。

 店主もずっとCD化されるのを待っていたが、実は一度だけFM放送でかかったのを偶然聴いたことがある。
 ・・・口あんぐり。呆然としている間に終わってしまった。・・・もう一度聴きたいと思って当然ですよね・・・?

(「それでもクラシックは死なない!」より)


 

NV5823
\2100
WAYTES/ルネッサンスの室内楽作品集
  トマス・ウィールクス(1575-1623):
  1.Tan ta ra ran tan tant, cryes Mars
  2.Yong Cupid hath proclaim'd
  3.Cease sorrowes now
  4.A cuntrie paire
  5.Three times a day
 6.ロバート・ジョーンズ(1597-1615):I come, sweet birds
 7.作者不詳:Rossignol
 8.トーマス・ベイトソン(1570-1630):The Nightiangle
 9.ジョン・マンディ(1555-1630):In midst of woods - The Blackbird
 10.作者不詳:Goddesses
 11.作者不詳:La Bounette
 ウィリアム・バード(1540-1623):
  12.天の支配者
  13.苦難が間近に迫っている
  14.Domine, non sum dignus
 15.バッサーノ:パヴァーヌ
 16.アルフォンソ・フェラボスコII世(1575-1628):2つのアルマンド
 17.作者不詳:Masquing ayre: The nobleman
 18.作者不詳:French king's masque
 19.作者不詳:Antimasque: The second witch's dance
 20.作者不詳:The Indian weed is withered quite
 21.ウィールクス:Come sirrah Jacke hoe
 22.ウッドコック:Hackney
 23.バード:天使は優雅なる言葉にて
 24.バード:3声のファンタジア
 25.トマス・タリス(1505-1585):おお光より生まれし光
 26.パーソンズ(1535-1572):歌はラッパを招く
ピッファロ(アンサンブル)

 ルネッサンス音楽を得意とする7人編成のアンサンブル「ピッファロ」が演奏する16世紀から17世紀の小品集。
 鳥の声を模した歌、小さな舞曲など躍動感溢れる小品が並びます。
 

NV5825
\2100
Mosaic
 1.キム・ヒユン(1971-):メモワール・オブ・ドン・ハク
 2.チョ・スジン(1977-):2台のピアノのためのエクソダス
 3-5.タソス・スティリアヌー(1969-):アネレシス
 6.ジェイムズ・ロミグ(1971-):トランスパレンシーズ
 7.マーガレット・フェアリー=ケネディ(1925-):アンダート
 8.サリー・リード(1948-):Fiuggi Fanfare
 9.スティーヴン・イップ(1971-):五輪塔 - パゴダの5つの輪
セシル・ダロー(フルート)
ジュリアン・エルヴェ(クラリネット)
サスキア・ルティエク(ヴァイオリン)
ロマン・ガリウー(チェロ)
フレデリック・ラガルド(ピアノ) 他

 「The Society for Composers, Inc」は現代音楽の作曲家と、彼らを支える人々によって構成される独立した団体です。
 このアルバムは協会の創立25周年を記念し、これまで属していた才能ある作曲家たちの作品をコンパイルしたもの。長いキャリアを持ちながらも、途中で活動を休止していた女性作曲家フェアリー=ケネディ、サクソフォン・アンサンブルによる「Fiuggi Fanfare」の作曲者サリー・リードなど女性の活躍も目立っています。
 

NV5826
\2100
カート・カシオッポ(1951-):ITALIA
 1-11.ヴェニスの印象
 12-19.Sulla Via Dei Sette Ponti
 20-22.Colomba Scarlatta Della Libia
ヴェネツィア弦楽四重奏団…1-11
マシュー・ベンクトソン(ピアノ)…12-19
ネットワーク・フォー・ニュー・ミュージック・アンサンブル…20-22

 イタリア系アメリカ人作曲家、カート・カシオッポの作品集。彼の作品は基本的にネイティブアメリカ音楽の影響を受けているとされていますが、このアルバムでは彼が訪れたイタリアの印象に基づいた作品を聴くことができます。
 きびきびしたリズムと無調風の和声を駆使した新古典派風の作風で書かれていますが、時折甘い旋律が聞かれたりと、どことなくノスタルジックな雰囲気もある色彩的な作品です。
 


NV5831
\2100
マーティ・リーガン:日本の楽器による作品選集 第1集
 1.Song-Poem of the Eastern Clouds 東雲の歌=詩
 2-4.Evanescent Yearning 束の間の憧れ
 5.In Remembrance… 思い出に
 6.fastpass! ファストパス
 7.Forest Whispers 森のささやき
坂田誠山(尺八)…1.5.7
木村玲子(箏)…1
野澤徹也(三味線)…2-4.6
野澤佐保子(箏)…2-4
三木希生子(ヴァイオリン)…5
久武麻子(チェロ)…5.7
古瀬安子(ピアノ)…5
藤舎花帆(鼓)…6

 日本の音楽に強い関心を抱き、40曲を超える和楽器のための作品を書いているマーティ・リーガン。
 彼は2年間日本に留学し、2008年には三木稔の「日本楽器法」を英訳、ロチェスター大学から出版されています。リーガンは和楽器の特性を西洋の楽器になぞらえ、楽器の持つ音色を最大に生かした作品を書くことで、日本の伝統音楽を世界に発信しています。
 

NV5845
\2100
It Is Time
現代アメリカの合唱作品集

 1.デイヴィッド・シャピロ:It is Time
 2.シャピロ:The Years from You to Me
 3-5.ケイル・スミス:Where Flames a Word
 6.ポール・ファウラー:Breath
 7.フランク・ハヴロイ(1969-):詩篇
 8-9.エアハルト・カルコシュカ(1923-):「Celan Gedichten III」による変奏曲
 10.カースティン・ブロバーグ(1979-):ブレスターン
ザ・クロッシング
ジョン・グレシア(ピアノ)
ドナルド・ネイリー(指揮)

 ルネサンス期から現代作品まで、幅広いレパートリーと優れたアンサンブル能力を持つヴォーカル・アンサンブル「ザ・クロッシング」が歌うポストモダン・クラシックの作品集。
 ペルトやタヴナーのような、決して前衛的ではなく、美しさ、または癒しを追及したこれらの作品は、現代を生きる人々の共感を呼び起こすものです。
 


NV5848
\2100
リー・アクター(1952-):作品集
 アルト・サクソフォン協奏曲
  1.第1楽章:Andante appassionato
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Allegro molto
 4.ダンス・ラプソディ
 ホルン協奏曲
  5.第1楽章:Allegro moderato
  6.第2楽章:Adagio
  7.第3楽章:Allegro vivo
 8.Opening Remarks
 9.祝典序曲
デブラ・リヒトマイヤー(サクソフォン)…1-3
カロル・ニトラン(ホルン)…5-7
スロヴァキア・ナショナル交響楽団
スロヴァキア放送交響楽団
カーク・トレヴァー(指揮)

 リー・アクターは長年ビデオ・ゲーム業界でソフトウェアエンジニアとして働いていたという異色の経歴を持つ作曲家です。
 すばらしいアイデアとインスピレーション、そしてオーケストラの音色に熟達し、これを完全に使いこなすことができます。
 このアルバムには、独創的な旋律に満ちたサクソフォン協奏曲を中心に5つの作品を収録、「祝典序曲」での華やかなサウンドがとりわけ魅力的です。


.

リー・アクター(米/1952-)
ヴァイオリン協奏曲、交響曲第2番、ティンパニ協奏曲(2005)
ALBANY TROY 1017 \3200


 代理店の担当者が「絶対おすすめ!」と言うので聴いてみた。
 そのときイチオシのビッグ・アルバムならともかく、マイナー・レーベルの誰も注目しないようなアルバムをわざわざ代理店の担当者が薦めてくるときというのは、たいていアタリである場合が多い。

 で、これはアタリだった。
 デンヴァー生まれのアメリカ人作曲家のオーケストラ作品集。本人はいまだに世界的な作曲コンクールで優勝してご満悦のようだが、もうそんなコンクール云々言ってるような人じゃない。しっかりした大家の風格あふれる作品である。
 ちなみにこれは現代音楽でも全然前衛してない、何も知らないで聴いたら国籍不明の後期ロマン派か近代かというようなそういうタイプの音楽。
 今から数年前までだったらそういう音楽はどこかパロディっぽかったり、どこかふざけた感じがしてたけど、この人の作品はまったくそういうものがない。
 ヴァイオリン協奏曲はあえていえばハチャトゥリアン風、交響曲もドイツ寄りの北欧系作曲家風だったりハリウッド風だったりロシア風だったり、ティンパニ協奏曲に関しては近代の超大スケールのシンフォニーの一部のよう。・・・でもとにかくすべてが真剣で真っ向勝負。ふざけたところは1秒もない。
 代理店担当者はド派手なティンパニ協奏曲が気に入っていたようだが(それもわかる。かっこいい。)、店主は断然ヴァイオリン協奏曲。ロマン派と近代を総ざらいしたような抒情的で劇的な作品。どこを切ってもしたたるようなロマンにあふれた傑作。20世紀初頭に悲運の元に葬り去られた天才作曲家の知られざる作品とか言われたら、間違いなく信じる。
 そしてなによりこの曲を捧げられて、ここでも弾いているヴァイオリンのピップ・クラークがなんだかえらい美人と来た。ホームページでは数枚の写真が見られるが、映画スターかモデルのような魅惑的な人。これでもう一発でガツンとやられてしまった。一応ジャケットもクラークのアップだったりします。


ALBANY
TROY 1017
¥3200
すでに現地完売
海外倉庫の在庫のみ
リー・アクター(1952-,デンヴァー):
 (1)ヴァイオリン協奏曲(2005)、
 (2)交響曲第2番(2006)、
 (3)ティンパニ協奏曲(2005)
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア放送交響楽団
(1)ピップ・クラーク(Vn)
(3)スチュアート・シャフェッツ(ティンパニ)

 デンヴァーのショスタコかJ.ウィリアムズかリー・アクターのド派手な管弦楽作品集!!
 指揮者でもあるアクターの作品集。アクターはオルバニー交響楽団のヴァイオリン奏者でもあったが、現在は作曲に専念している。ここに収録されている作品は全て21世紀のもの。しかしいずれも明快で巨大編成の20世紀初期の音楽を思わせる。特にヴァイオリン協奏曲が顕著で、映画音楽のよう。ロマン派好きの方は、すんなりと聴くことができるCD。又、編成の珍しいティンパニ協奏曲も要注目。

録音:2007年5月,6月ブラティスラヴァ



 


NV5852
\2100
Sculpting the Air
 管楽器のための作品集

  1.バーバー(1910-1981):夏の音楽 Op.31
  2.ジェイムズ・アドラー(1950-):Reverie, Interrupted
  3.ラス・ロンバルディ(1945-):The Answer Is No
 ヤン・ヴァンデルロースト(1956-):化学的な組曲
  4.第1楽章:Kalium Cyanide
  5.第2楽章:Glycerine
  6.第3楽章:Chloroform
  7.第4楽章:Ethano
 8.バリー・セーロフ(1978-):A Forum for Abandoned Euro Leaders
 9.ブライアン・ジレット(1972-):ペリヘリオン
 10.ロシャ・ラウ(1970-):Genealopaedie
 リチャード・クロスビー(1957-):クラリネット・ソナタ Op.1
  第1楽章:Moderato
  第2楽章:Andante lamentoso
  第3楽章:Allegro
ソラリス五重奏団…1
ジョルダン P.スミス(テナー・サクソフォン)…2
ジェイムズ・アドラー(ピアノ)…2
マイク・ファインゴールド(フルート)…3
ダグラス・ワ−ザン(フルート)…3
ヴァネッサ・マルヴィー(フルート)…3
ユディス・ブラウド(フルート)…3
ペギー・フリードランド(アルト・フルート)…3
リンダ・トゥルー(アルト・フルート)…3
ダニエル・スピール・トロンボーン四重奏団…4-7
ザカリー・ジェイ(フルート)…8
ブランディ・ブレイクリー(フルート)…8
ユウェンタス・ニュー・ミュージック・アンサンブル…8
ブラック・シー・ブラス・クィンテット…9
ブライアン・ジレット(指揮)…9
モラヴィア・フィルハーモニー・チェンバー・プレイヤーズ…10
ケン・ハディックス(トロンボーン)…11-13
リチャード・クロスビー(ピアノ)…11-13

 フルートやトロンボーンなど、管楽器アンサンブルによる近現代の作品集。自然の風景を模した曲や、人間の声を模した曲など、多様な曲が収録されています。
 トロンボーン四重奏によるヤン・ヴァンデルローストの「化学的な組曲」が聴きものです。




SONO LUMINUS


DSL-92212
\2500
Unbound
現代の弦楽四重奏曲集

 1.キャロリン・ショウ:バレンシア(2012)
 2.マッツォーリ:死の谷のジャンクション(2010)
 3.ゴスフィールド:
   The Blue Horse Walks on the Horizon  地平線を歩く青い馬(2010)
 4.グリーンステイン:床の上の4つ(2006)
 5.デイヴィッド・ラング:Almost All the Time(2014)
 6.デネヒー:プッシュプリング(2007)
 7.テッド・ハーン:
   ロウ・オブ・モザイク-I.Excerpts from the Middle of Something(2013)
ジャスパー弦楽四重奏団

 2008年に創設されたジャスパー弦楽四重奏団はシューベルト、ベートーヴェンなど古典派の作品を得意とする一方、常に新しいレパートリーを模索、現代作品にも高い関心を寄せています。
 今回のアルバムで彼らが取り組んだ作品は、21世紀に書かれた7曲。中でもゴスフィールドの「The Blue Horse Walks on the Horizon」は彼らのために作曲された新作であり、他の6曲も瑞々しいイメージと多彩なサウンドを持った魅力的な作品です。

 録音 2016年5月24-27日、Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia, United States




STRADIVARIUS



STR 37072
\2300
これは素敵!
 「シュポア:ヴァイリンとハープのための作品集」

 (1)ソナタ・コンチェルタンテ Op.113
 (2)ヘンデルとフォーグラーの主題による変奏曲Op.118
 (3)ソナタ WoO.23
 (4)ハープとヴァイオリンのための大ソナタ Op.16
アルパルラ:
 【ダヴィデ・モンティ(Vn)
  マリア・クリスティーナ・クリーリー(Hrp)】
 シュポアのヴァイオリンとハープのための作品集!

 録音:2016年10月17−20日 イングランド、グロスタシャー、トディントン、DDD,80'49

 これは素敵なCD だ。ルイ・シュポア(1784-1859)のヴァイオリンとハープのための作品を4曲集めているのだが、ヴァイオリンはガダニーニを用いたピリオド奏法、ハープは1800 年頃、英国のジェイコブ・エラットが製作した、シングル・アクション・ペダルとリング・アクションを備えた41 弦ハープを使用。今日一般的な楽器と比べると華やかさは控えめだが、その分親密さが強く、サロンでゆったりと演奏を聞いている気分を味わえる。
 アルパルラはピリオド楽器のヴァイオリンとハープという珍しいデュオ。ヴァイオリンのダヴィデ・モンティはイタリアのヴァイオリニスト。様々なピリオド演奏団体に参加している名手。マリア・クリスティーナ・クリーリーはアイルランドのハープ奏者。彼らは以前にもシュポアのCD を出しており(STR 33848)、他に2 種のCD を出している(STR 33881,STR 37023)。
 

STR 37069
\2300
「ヴァンダラー・ギター・デュオ」
 ブラームス(ウィリアムズ編):
  弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調Op.18—第2楽章
 シューベルト(コピレッロ編):死と乙女 D531
 シューベルト(ビーム編):弦楽四重奏曲第9番 ト短調 D173
 フランク(オフェー編):前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
 メルツ:
  愛する人の墓で,不安,私はあなたのことを思う,タランテッレ
ヴァンダラー・ギター・デュオ:
 【ジャコモ・コピエッロ(G)
  ミケーレ・テデスコ(G)】
 ギター・デュオでブラームスやシューベルトの名旋律が聴ける!

 DDD,67'06

 若いギター・デュオ、ヴァンダラー・ギター二・デュオのデビューCD。ジャコモ・コピエッロとミケーレ・テデスコはヴィチェンツァンペドロット音楽院の学生時代に知り合い、2013 年にデュオを結成すると、たちまちイタリアで人気のギター・デュオとして知られるようになった。
 ここではブラームス、シューベルト、フランクの有名曲の編曲を採り入れ、最後にヨハン・カスパー・メルツ(1806—1856)のギターオリジナル曲を入れている。いずれの曲も新鮮な感性が楽しい。
 
STR 37060
\2300
「ブラヴァーデ」
 〜ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657)&
  アレッサンドラ・ベッリーノ(b.1970)作品集

   ベッリーノ:私のいとしいアマリッリ(2014)
   ファン・エイク:私のいとしいアマリッリ
   ベッリーノ:アポッロとマルシアの3つの極小叙情詩(2008)
   ベッリーノ:オルフェオの声(2011)
   ファン・エイク:ファンタジアとエコー
   ベッリーノ:哀れ私は(2014)
   ファン・エイク:ブラヴァーデ
   ベッリーノ:ブラヴァーデ(2016)
   ファン・エイク:最も美しい娘ダフネが
   ベッリーノ:ダフネ(2014)
トンマーゾ・ロッシ
 (リコーダー,フルート)
アンサンブル・ディソナンツェン:
 【チーロ・ロンゴバルディ(Pf)
  ルチア・ボーヴァ(Hrp)
  ダニエーレ・コロンボ(Vn)
  フランチェスコ・ソロンブリーノ(Vn)】
 17世紀のヤコブ・ファン・エイクと、1970年生まれの女性作曲家アレッサンドラ・ベッリーノのフルート&リコーダー作品集!

 録音:2015年4月DDD、59'14

 17 世紀前半のオランダの作曲家、ヤコブ・ファン・エイクの作品と、1970 年生まれのイタリアの女性作曲家、アレッサンドラ・ベッリーノの作品を混ぜ込んだCD。
 トンマーゾ・ロッシはナポリ音楽院を修了したフルート、リコーダー奏者。
 

STR 37061
\2300
「和声の奏法」
 〜マラン・マレ:ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集

  プレリュード/カプリス/人間の声/ロンド/アラベスク/
  夢見がちな曲/カプリス/アルマンドとドゥーブル/
  ミュゼット 1番,2番/半ば爪弾かれたロンド/
  タタール人の行進/タタール風の音楽とドゥーブル/
  ギター/ムリネ/シャコンヌとロンド/
  スペイン風サラバンド/羽根突き遊び
アルベルト・ロッシ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 サヴァールの弟子ロッシによるマラン・マレのヴィオラ・ダ・ガンバ作品集!

 録音:2016年6月7‐9日 ヴェローナ,DDD、62'13

 マラン・マレのヴィオラ・ダ・ガンバ作品集。「和声の奏法」と題されている。アルベルト・ロッシはヴェローナの出身。コントラバスを学んだ後、バーゼルのスコラ・カントルムでジョルディ・サヴァールにヴィオラ・ダ・ガンバとヴィオローネを学んでいる。
紙製の薄型見開きジャケットに収納。
 
STR 37047
\2300
「シュリフト」〜現代アコーディオン作品集
 ピンチュナー:フィグーラ3/原田敬子:骨 プラス/
 クルリャンスキー:震え/
 ジェルヴァゾーニ:裏表のカードのアルバム/
 テジェラ:震えて/ラング:手書き譜3(シュリフト3)/
 ベドロシャン:ボサノヴァ
ファニー・ヴィサン(アコーディオン)
 録音:2015年7月 トレヴィーゾ、DDD、78'31

 フランスのアコーディオン奏者、ファニー・ヴィサンによる現代作曲家のアコーディオン作品集。マティアス・ピンチャー(1971-)、原田敬子(1968-)、ドミトリー・クルリャンツキー(1976-)、ステファーノ・ジェルヴァゾーニ(1962-)、ジャヌイバ・テジェラ(1978-)、ベルンハルト・ラング(1957-)、フランク・ベドロシャン(1971-)の作品は、いずれもとても個性が強く、それらをヴィサンが鮮やかに弾いている。
 

STR 37050
\2300
「イヴァン・フェデーレ(b.1953)作品集」
 位相(2013)〜2台のピアノと打楽器のための
 鼓動と光(2014)〜
  2台のピアノとライヴ・エレクトロニクスのための
 木の皮の跡(2016)〜
  人の打楽器奏者とライヴ・エレクトロニクスのための
 二つの月が二つ(2000/2016)〜
  2台のピアノとライヴ・エレクトロニクスのための
マリア・グラツィア・ベッロッキオ(ピアノ)
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
シモーネ・ベネヴェンティ(打楽器)
ダーリオ・サヴロン(打楽器)
アルヴィーゼ・ヴィドリン(音響指導)
ルカ・リケッリ(電子音響)
 録音:2014年4月14、16日、2016年4月19、21日,5月30、31日 パドヴァ、DDD、69'40

 イタリアの作曲家イヴァン・フェデーレ(1953—)のここ数年の新作ばかり、いずれも世界初録音。鋭く緻密な作風が魅力である。
 
STR 37054
\2300
「イン・ノミネ」
 〜ジャチント・シェルシを偲んで

  ロンゴバルディ&ラッビア&ロッカート:
   イン・ノミネ/アアト/10 月/蜃気楼/
   シアン/エウフォニア/三つの形態/
   大きな腹/クローア/ミチコ/螺旋/魔力
チーロ・ロンゴバルディ
 (ピアノ,オルガン,サンプル)
ミケーレ・ラッビア
 (打楽器,電子楽器)
ダニエーレ・ロッカート
 (コントラバス)
 録音:2015年4月DDD、51'47

 「ジャチント・シェルシを偲んで」と副題の付いた、いずれも実験的で即興的な作品ばかり。三人の共同作曲ということになっている。
 
STR 37059
\2300
「デュアル」〜打楽器作品集
 フェデーレ:二重(2016)
 オアナ:演奏の練習曲第12番(1982)
 アペルギス:4つの熱のある小品(1995)
シモーネ・ベネヴェンティ(打楽器)
アンドレア・レバウデンゴ(ピアノ)
 録音:2015年6月24−26日 カストレッツァート,DDD、58'53

 イヴァン・フェデーレ(1953-)、モーリス・オアナ(1913-1992)、ゲオルゲス(ジョルジュ)・アペルギス(1945-)の、打楽器とピアノのための作品。
 シモーネ・ベネヴェンティは1982 年、レッジョ・エミーリア生まれの打楽器奏者。アンドレア・レバウデンゴは1972 年、ペーザロ生まれのピアニスト。
 
STR 37063
\2300
「幻想の回転木馬」〜現代サクソフォン作品集
 (1)ナソプル:瞬間(2009)
 (2)ニーダー:螺旋状にぶら下がった柔軟な素材(2001)
 (3)マイヤーリング:アッパーカット(1989/2016)
 (4)シェルシ:3つの小品(1956)
 (5)メイソン:柳の木の灯火の光(2009)
 (6)ナソプル:幻想の回転木馬(2015)
ロベルト・ジェノヴァ(サクソフォン)
(1)(5)アントニス・プラチナキス(チェロ)
(3)チャーリー・ボ・マイヤリング(ピアノ)
 DDD、51'22

 ジャチント・シェルシ(1905-1988)の1956 年の作品である3 つの小品から、アムステルダムを拠点に人気の高いギリシャ系の女性作曲家、アスパシア・ナソプルの最新作である幻想の回転木馬(2015 年)まで、およそ60 年のサクソフォン作品を集めたCD。ロベルト・ジェノヴァはイタリアを代表するクラシカル・サクソフォン奏者。
 

STR 37064
\2300
「デュアル」〜
 カスティリョーニ(1932-1996)&
  デリラー・グートマン(b.1978)作品集

   グートマン:'N アレフ・タンゴ
    カスティリョーニ:未発表作品
   グートマン:水の歌—
    スミレの鼓動,月のマントラ,太陽の鼓動,
    線,月の鼓動,愛のマントラ,青の鼓動
   カスティリョーニ:バルダッサーレはこう語った
   グートマン:鏡の中の歌—
    歌の愛徳,私の神殿で,帰還,
    砂丘の粗塗りの上に,33の3倍,鏡に
   カスティリョーニ:美しいヴェレナのための11の舞曲
ラウラ・カトラーニ(ソプラノ)
レファエル・ネグリ(ヴァイオリン,ヴィオラ)
デリラー・グートマン(ピアノ)
 DDD、 72'00

 ミラノ生まれの作曲家ニッコロ・カスティリョーニ(1932—1996)と、その弟子でマドリード生まれのデリラー・グートマン(1978—)の作品を集めたCD。
 
STR 37065
\2300
「IMAGO」〜ルネサンス期の合唱曲集
 オルランディ・デ・ラッソ:
  ティティウスよ、あなたは浜辺の木陰に横たわっているが
 アドリアン・ヴィラールト:ああ仲間たちよ、我慢しよう
 チプリアーノ・デ・ローレ:ああ仲間たちよ
 ジョスカン・デ・プレ:噂は災い
 ジョスカン・デ・プレ:ジョスカンの歌
 ジョスカン・デ・プレ:甘い形見よ
 ジャケ・アルカデルト:震え興奮し
 チプリアーノ・デ・ローレ:
  あなたはまだ望むというの、不誠実な人よ
 アドリアン・ヴィラールト:甘い形見よ
 マルブリアーノ・デ・オルト:甘い形見よ
 オルランディ・デ・ラッソ:甘い形見よ
 ジャケ・ド・マンチュア:エンケラドスの妹よ
 オルランディ・デ・ラッソ:今こそ去る時
ワルター・テストリン(指揮)
デ・ラビリント
 録音:2016年5月9-11日 ボザーロ、ロヴィゴ、ヴェネト州、DDD、59'02

 ルネサンス期の合唱曲集。5 曲目以降はディドを題材に採った作品。デ・ラビリントはルネサンス音楽を専門に扱う団体で、この録音には混声合唱とヴィオラ・ダ・ガンバ、フルートが参加している。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS


PRDDSD 350128
(SACD HYBRID)
\2900
人気のプラハSACD復刻シリーズ、
 トスカニーニ生誕150年記念

  (1)メンデルスゾーン:
   交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」
  (2)同:交響曲第5番ニ短調Op.107「宗教改革」
  (3)ワーグナー:「パルジファル」〜聖金曜日の音楽
  (4)同:「パルジファル」〜第1幕への前奏曲
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
(1)(2)NBC交響楽団
(3)(4)ロンドン交響楽団
 録音:1954年2月28日(1)、1953年12月13日(2)/カーネギーホール(ライヴ)、1935年6月5日/クィーンズ・ホール(ライヴ)(3)(4)/79’ 00”、MONO

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。今回は昨年が生誕150 年だったトスカニーニの名盤SACD 化。
 メンデルスゾーンの「イタリア」は名盤の誉れ高いRCA のカーネギーホール・セッションではなく、2 月28 日のコンサート・ライヴとされます。トスカニーニらしいまばゆい輝きと推進力がSACD でさらに凄みを増しています。
 1935 年ロンドンでの「パルジファル」も貴重。SACD 化でトスカニーニならではの強い緊張感がまざまざと伝わってきます。
 

PRD 250379
\2900
ジョン=パトリック・ミロウ編曲、録音
 ストラヴィンスキー:2台のピアノのための作品集

 (1)ロシア風スケルツォ(作曲者編 1954)
 (2)春の祭典(ジョン=パトリック・ミロウ編2台ピアノ版)
 (3)2台のピアノのための協奏曲
 (4)5つの小品(連弾)
 (5)3つの小品(連弾)
 (6)2台のピアノのためのソナタ
 (7)タンゴ(バビン編)
ヴィーチャ・ヴロンスキー&
 ヴィクトル・バビン(1)(3)(7)
ベルナール・ジョブ&
 ジョン=パトリック・ミロウ(2)(4)(5)
アロイス&アルフォンス・コンタルスキー(6)
 ストラヴィンスキーの2台のピアノ作品をまとめて聴くことができる好企画!

 録音:1961年(1)(7)、1962年(3)/ニューヨーク、1982年6月18日(2)、1991年2月9-10日(4)(5)/パリ、1962年11月/ミュンヘン(6)/80’ 33”

 ストラヴィンスキー自身の編曲による連弾版「春の祭典」は、昨今大物ピアニストたちの人気レパートリーとなっていますが、ここではジョン=パトリック・ミロウが35 年前に自身で2 台ピアノ用に編曲、録音した貴重な音源が収められています。
 ミロウは高度な技巧とフレッシュな感覚にあふれたフランスのピアニストでしたが、1996 年に43 歳の若さで急逝しました。より複雑な2 台ピアノ版「春の祭典」と、技術的にはわりと平易なオリジナル連弾作品をミロウの演奏で堪能できます。
 さらにロシア出身でアメリカで人気となったピアノ・デュオのヴロンスキー&バビンの往年の録音から、ジャズ・バンドのために書いた「ロシア風スケルツォ」のストラヴィンスキー自身による2 台ピアノ版やバビン編曲の「タンゴ」も大歓迎。また意外にシリアスな「2 台のピアノのためのソナタ」はコンタルスキー兄弟の名演で楽しめます。



<メジャー・レーベル>

DG



4797477
(40CD)
\16000

《DG111 〜 ザ・コンダクターズ》

【CD1】
 1) ドビュッシー:夜想曲,
 2) ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲,
 3) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ,
 4) スクリャービン:法悦の詩Op.54,
 5) ブラームス:悲劇的序曲Op.81* 〜
  クラウディオ・アバド(指揮)ボストン交響楽団(1-4), シカゴ交響楽団(5)
   [録音]1970-1972年/
【CD2】
 サン=サーンス:
  1) 交響曲 第3番「オルガン付き」,
  2) 歌劇『サムソンとデリラ』より「バッカナール」,
  3) オラトリオ『ノアの洪水』前奏曲,
  4) 交響詩『死の舞踏』,
 5) ラヴェル:ボレロ 〜
  ダニエル・バレンボイム(指揮)シカゴ交響楽団(1), パリ管弦楽団(2-5) [録音]1975-1981年/
【CD3-4】
 1) マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」〜
  ダニエル・バレンボイム(指揮)
   アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団[録音]1987年,
 2) マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜
  レナード・バーンスタイン(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック [録音]1987年/
【CD5】
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調〜
  カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1976年/
【CD6】
 1) シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリサンド』Op.5〜
  ピエール・ブーレーズ(指揮)グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団[録音]2003年,
 ストラヴィンスキー:
  2) 詩篇交響曲, 3) 3楽章の交響曲〜
   ピエール・ブーレーズ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1996年/
【CD7】
 1) メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」*,
 2) ベートーヴェン:レオノーレ序曲第2番Op.72a,
 3) ブラームス:悲劇的序曲Op.81*〜
  フリッツ・ブッシュ(指揮)デンマーク放送交響楽団 [録音]1950年/
【CD8】
 プロコフィエフ:
  1) 交響曲第3番ハ短調Op.44*,
  2) 組曲『3つのオレンジへの恋』Op.33bis 〜
   リッカルド・シャイー(指揮)ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1981年/
【CD9】
 メシアン:トゥランガリーラ交響曲 〜
  チョン・ミュンフン(指揮) パリ・バスティーユ管弦楽団[録音]1990年/
【CD10】
 1) ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98,
 2) コダーイ:ガランタ舞曲 〜
   ヴィクトル・デ・サバタ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1939年/
【CD11】
 1) レブエルタス:センセマヤ,
 2) カレーニョ:マルガリテーニャ(交響的変奏曲),
 3) エステベス:平原の真昼,
 4) マルケス:ダンソン 第2番,
 5) ロメーロ:フーガ・コン・パハリージョ(弦楽のための組曲 第1番 管弦楽版より),
 6) ヒナステラ:バレエ『エスタンシア』より 舞曲
   (農園で働く人々/小麦の踊り/大牧場の牛追い人/終幕の踊り(マランボ)),
 7) カステジャーノス:パカイリグアの聖なる十字架(交響組曲),
 8) バーンスタイン:『ウェスト・サイド・ストーリー』より「マンボ」 〜
  グスターボ・ドゥダメル(指揮)シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ [録音]2008年/
【CD12】
 J.シュトラウスII:
  1) 「こうもり」序曲 , 2) アンネン・ポルカOp.117 ,
  3) 皇帝円舞曲Op.437, 4) トリッチ・トラッチ・ポルカOp.214,
  5) 美しく青きドナウ Op.314, 6) ハンガリー万歳Op.332,
  7) J.シュトラウスI:ウィーンの森の物語Op.325 〜
   フェレンチェ・フリッチャイ(指揮)ベルリン放送交響楽団 [録音]1961年/
【CD13】
 1) ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68,
 2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」 〜
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1952年/
【CD14】
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第4番変ロ長調Op.60,
  2) 交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」 〜
   ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
   オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク[録音]1993、1992年/
【CD15】
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 〜
  カルロ・マリア・シュリーニ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1988年/
【CD16】
 モーツァルト:
  1) ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216,
  2) ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218,
  3) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219 〜
   ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
   ニコラウス・アーノンクール(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1987年/
【CD17】
 シベリウス:
  1) 『カレリア』組曲Op.11, 2) 交響詩『ルオンノタル』Op.70,
  3) アンダンテ・フェスティーヴォ,
  4) 交響詩『大洋の乙女』Op.73,
  5) 付随音楽『クリスティアン2世』Op.27より組曲,
  6) 交響詩『フィンランディア』Op.26 〜 ネーメ・ヤルヴィ(指揮)エーテボリ交響楽団 [録音]1992、1995年/
【CD18】
 1) モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」,
 2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」 〜
  オイゲン・ヨッフム(指揮)ボストン交響楽団 [録音]1973年/
【CD19】
 ベートーヴェン:
  1) コリオラン序曲Op.62, 2) 交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」 〜
   ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1965, 1962年/
【CD20】
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第5番ハ短調Op.67,
  2) 交響曲第7番イ長調Op.92 〜
   カルロス・クライバー(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1976年/
【CD21】
 ドヴォルザーク:
  1) 交響曲第8番ト長調Op.88,
  2) 交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」 〜
   ラファエル・クーベリック(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1966, 1972年/
【CD22】
 ヘンデル:合奏協奏曲Op.6 より第1, 4, 5, 6, 12 〜
  フリッツ・レーマン(指揮)バンベルク交響楽団, カール・リヒター(チェンバロ) [録音]1952年/
【CD23】
 モーツァルト:
  1) 交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」,
  2) バレエ音楽『レ・プティ・リアン』K.299b (Ahn.10) 序曲,
  3) 交響曲第36番ハ長調K.425 『リンツ』*,
 チャイコフスキー:
  4) イタリア奇想曲Op.45, 5) スラヴ行進曲Op.31 〜
  フェルディナント・ライトナー (指揮) バイエルン放送交響楽団(1-3)
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(4-5) [録音]1959年/
【CD24】
 ワーグナー:
  1) 歌劇『ローエングリン』より第1幕への前奏曲,
  2) ヴァルキューレの騎行,
  3) 楽劇『ジークフリート』より「森のささやき」,
  4) 楽劇『神々の黄昏』より「ジークフリートの死と葬送行進曲」,
  5) 楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「前奏曲と愛の死」,
  6) 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第3幕前奏曲,
  7) 舞台神聖祭典劇『パルジファル』より「聖金曜日の音楽」 〜
   ジェイムズ・レヴァイン(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団 [録音]1995年/
【CD25】
 1) R=コルサコフ:
  交響組曲『シェエラザード』Op.35, 2) 交響詩『死の島』Op.29 〜
   ロリン・マゼール(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1985, 1981年/
【CD26】
 モーツァルト:
  1) 交響曲第34番ハ長調K.338,
  2) 交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」,
  3) 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」,
 4) グルック:シンフォニア ト長調 〜
  イーゴル・マルケヴィチ(指揮)
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-2), ラムルー管弦楽団(3-4) [録音]1954-1958年/
【CD27】
 ベルリオーズ:
  1) 幻想交響曲 Op.14, 2) 抒情的情景『エルミニー』 〜
   マルク・ミンコフスキ(指揮)
   ルーヴル宮音楽隊(レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル)& マーラー・チェンバー・オーケストラ
   [録音]2002年/
【CD28】
 1) チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74,
 2) ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調Op.36 〜
  エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
  レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1956年/
【CD29】
 ショスタコーヴィチ:
  1) 交響曲第9番変ホ長調Op.70,
  2) 交響曲第5番ニ短調Op.47「革命」〜
   アンドリス・ネルソンス(指揮)ボストン交響楽団 [録音]2015年/
【CD30】
 シューマン:
  1) 交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」,
  2) 交響曲第4番ニ短調Op.120 〜
   ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団 [録音]2012年/
【CD31】
 レスピーギ:1) ローマの松, 2) ローマの祭り, 3) ローマの噴水 〜
  小澤征爾(指揮)ボストン交響楽団 [録音]1977年/
【CD32】
 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65 〜
  アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1992年/
【CD33】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15 〜
  クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)サイモン・ラトル(指揮)
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]2003年/
【CD34】
 ハイドン:
  1) 交響曲第92番ト長調 Hob.I:92「オックスフォード」,
  2 ) 交響曲第104番ニ長調 Hob.I:104「ロンドン」 〜
  ハンス・ロスバウト(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1957, 1956年/
【CD35】
 チャイコフスキー:
  1) バレエ組曲『白鳥の湖』Op.20a,
  2) バレエ組曲『眠りの森の美女』Op.66a,
  3) バレエ組曲『くるみ割り人形』Op.71a 〜
   ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1978年/
【CD36】
 1) ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』(原典版),
 2) バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」,
 3) ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」(1947年版) 〜
  エサ=ペッカ・サロネン(指揮)ロサンゼルス・フィルハーモニック[録音]2006年/
【CD37】
  ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 〜
   カール・シューリヒト(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1938年/
【CD38】
 ムソルグスキー:1) 組曲『展覧会の絵』(ラヴェル編),
 2) ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』(リムスキー=コルサコフ編),
 3) ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ 〜
   ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック [録音]1989年/
【CD39】
 1) R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』Op.30,
 2) ヒンデミット:交響曲『画家マティス』 〜
  ウィリアム・スタインバーグ(指揮)ボストン交響楽団 [録音]1971年/
【CD40】
 R.シュトラウス:1) 交響的幻想曲『影のない女』, 2) 交響詩『英雄の生涯』Op.40 〜
  クリスティアン・ティーレマン(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]2002年

 DGの名指揮者たちによる永遠の名演BOX
 ドイツ・グラモフォンは1898年の設立以来、常に世界のトップクラスの指揮者たちの本拠であり続け、卓越した音楽性で伝説的な名盤を輩出してきました。
 1930年代から現在にいたる世界の偉大なる40人の指揮者による選りすぐりの名演40枚をひと箱に収めたボックス・セットがここに完成しました。
 ハイドン、モーツァルトからマーラー、メシアンまで幅広いレパートリー。クライバーの不朽の「ベートーヴェン:交響曲5&7番」、一世を風靡したカラヤンの「ベートーヴェン:交響曲第9番」など伝説のレコーディングから2015年録音のネルソンスの「ショスタコーヴィチ:交響曲5&9番」といった最新録音までを網羅し、フリッツ・ブッシュ、フリッツ・レーマン、フェルディナント・ライトナー、カール・シューリヒト、リッカルド・シャイーのレコーディングなども収録しています。
 各ディスクは、オリジナル・デザインの紙ジャケットに封入。112ページのブックレットには、トラックリスト、Julian Haylock氏による書き下ろしライナーノート、アーカイブ写真を掲載(欧文のみ)。指揮者のアルファベット順に1指揮者1枚ずつ収録され、アバドから始まりティーレマンに至るドイツ・グラモフォンの85年間にわたる録音の粋を味わう事のできる豪華コレクションです。

  *初CD化




DG(Blu-rayオーディオ)



4797354
(Blu-rayオーディオ)
\13000
《カラヤン/ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲》 デラックス盤
楽劇『ラインの黄金』
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォータン)、
 ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、ジョゼフィン・ヴィージー(フリッカ)、
 ゲルハルト・シュトルツェ(ローゲ)、エルヴィン・ヴォールファールト(ミーメ)、
 マルッティ・タルヴェラ(ファゾルト)、カール・リッダーブッシュ(ファフナー)、
 オラリア・ドミンゲス(エルダ)、ロバート・カーンズ(ドンナー)、
 ドナルド・グローブ(フロー)、シモーネ・マンゲルスドルフ(フライア)、他

楽劇『ヴァルキューレ』
 レジーヌ・クレスパン(ブリュンヒルデ)、
 トーマス・ステュアート(ヴォータン)、
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ジークリンデ)、
 ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)、
 マルッティ・タルヴェラ(フンディング)、
 ジョゼフィン・ヴィージー(フリッカ)、他

楽劇『ジークフリート』
 ジェス・トーマス(ジークフリート)、トーマス・ステュアート(さすらい人)、
 ゲルハルト・シュトルツェ(ミーメ)、ヘルガ・デルネシュ(ブリュンヒルデ)、
 カール・リッダーブッシュ(ファフナー)、
 ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、
 オラリア・ドミンゲス(エルダ)、キャサリン・ゲイヤー(森の小鳥)

楽劇『神々の黄昏』
 ヘルガ・デルネシュ(ブリュンヒルデ)、ヘルゲ・ブリリオート(ジークフリート)、
 カール・リッダーブッシュ(ハーゲン)、ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、
 トーマス・ステュアート(グンター)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(グートルーネ)、
 クリスタ・ルートヴィヒ(ヴァルトラウテ)、他 
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) 

 最新リマスターが施された世紀の名盤をブルーレイ・オーディオ・ディスクに収録
 カラヤンが指揮したワーグナー畢生の大作《ニーベルングの指環》は、録音当時のワーグナー歌手を総動員して入念に制作されたアルバムで、その室内楽的な精緻さや磨き込まれた表現によって巨大な作品に新鮮な光を当てたものとして、「ワーグナー演奏史に新たな1ページを記した」との高い評価を得ました。
 現在でもこの楽劇の一、二を争う名録音である全曲盤を新たにEmil Berliner Studioでリマスタイリングし、24-bit / 96kHz HD Audio で1枚のブルーレイ・オーディオ・ディスクに収録。
 400ページのハードバック・ブックレットにはオリジナル歌詞+英語対訳+録音セッションに関する詳しいエッセイ(欧文)+貴重なリハーサル&録音風景の写真入り。

 録音:1966年8、9、12月(ヴァルキューレ)、1967年12月(ラインの黄金)、1968年12月、1969年2月(ジークフリート)、1969年10、12月、1970年1月(神々の黄昏) ベルリン イエス・キリスト教会




DECCA



4831752
(46CD+2DVD)
\18000

《アシュケナージ 〜 協奏曲録音全集》

【CD1】
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30 〜
  アナトール・フィストゥラーリ(指揮)ロンドン交響楽団[録音]1963年/
【CD2】
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 〜
  ロリン・マゼール(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1963年/
【CD3】
 ラフマニノフ:
  1) ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18, 2) 練習曲集『音の絵』Op.39より第1, 2, 5番 〜
   キリル・コンドラシン(指揮:1) ロンドン交響楽団 [録音]1963年/
【CD4】
 1) J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052,
 2) ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21 〜
  デイヴィッド・ジンマン(指揮)ロンドン交響楽団[録音]1965年/
【CD5】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83 〜
  ズービン・メータ(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1967年/
【CD6】
 モーツァルト:
  1) ピアノ協奏曲第8番ハ長調K.246, 2) ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」,
  3) ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調K.386 〜
   イシュトヴァーン・ケルテス(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1966年/
【CD7】
 モーツァルト:
  1) ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466, 2) ピアノ協奏曲第6番変ロ長調K.238 〜
   ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1968年/
【CD8】
 ラフマニノフ:
  1) ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1, 2) ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40,
  3) パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 〜 アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1970-1971年/
【CD9】
 ラフマニノフ:
  1) ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18, 2) ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30 〜
   アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1970-1971年/
【CD10】
 スクリャービン:
  1) ピアノ協奏曲嬰ヘ短調 Op.20, 2) 交響曲第5番 Op.60「プロメテウス=火の詩」 〜
   ロリン・マゼール(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1971年/
【CD11-13】
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
  2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19,
  3) ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37,
  4) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58,
  5) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」 〜
   ゲオルク・ショルティ(指揮)シカゴ交響楽団 [録音]1971-1972年/
【CD14-16】
 プロコフィエフ:
  1) ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10,
  2) ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16, 3) ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26,
  4) ピアノ協奏曲第4番変ロ長調Op.53, 5) ピアノ協奏曲第5番ト長調Op.55 〜
   アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1974-1975年,
  6) ヘブライの主題による序曲Op.34 〜
   キース・パディ(クラリネット), ガブリエリ弦楽四重奏団 [録音]1975年,
  7) 交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」, 8) 交響的スケッチ『秋』 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1974年/
【CD17】
 シューマン:
  1) ピアノ協奏曲イ短調Op.54, 2) 序奏と協奏的アレグロ ニ短調Op.134 〜
    ウリ・セガル(指揮)ロンドン交響楽団 [録音]1977年,
  3) 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調Op.92 〜
 ウラディーミル・アシュケナージ(指揮&ピアノ)ロンドン交響楽団 [録音]1976年/
【CD18】
 モーツァルト:
  1) ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467,
  2) ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ(指揮&ピアノ)ロンドン交響楽団 [録音]1973-1974年/
【CD19-31】
 1) ピアノ協奏曲第1番ヘ長調 K.37, 2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 K.39,
 3) ピアノ協奏曲第3番ニ長調 K.40, 4)ピアノ 協奏曲第4番ト長調 K.41,
 5) ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175, 6) ピアノ協奏曲第6番変ロ長調 K.238,
 7) ピアノ協奏曲第7番ヘ長調 K.242(3台のピアノのための協奏曲),
 8) ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246, 9) ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271「ジュノム」,
 10) ピアノ協奏曲第10番変ホ長調 K.365(2台のピアノのための協奏曲),
 11) ピアノ協奏曲第11番ヘ長調 K.387a(K.413),
 12) ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.385p,,
 13) ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.387b(K.415),
 14) ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449, 15) ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450,
 16) ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451, 17) ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453,
 18) ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456, 19) ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459,
 20) ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466, 21) ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467,
 22) ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482, 23) ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488,
 24) ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491, 25) ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503,
 26) ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」,
 27) ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595,
 28) ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382 〜
  ウラディーミル・アシュケナージ(指揮&ピアノ)フィルハーモニア管弦楽団
   [録音]1977-1987年, ダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮:K.242,365)
  イギリス室内管弦楽団, フー・ツォン(ピアノ:K.242)[録音]1972年/
【CD32】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15 〜
  ベルナルト・ハイティンク(指揮)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団[録音]1974年/
【CD33】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83 〜
  ベルナルト・ハイティンク(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1982年/
【CD34-35】
 バルトーク:
  1) ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83, 2) ピアノ協奏曲 第2番 Sz.95,
  3) ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119 〜 〜
   ゲオルク・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1978-1981年,
  4) 2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ&ボフカ・アシュケナージ(ピアノ),
   デイヴィッド・コークヒル&アンドルー・スミス(打楽器)[録音]1982年/
【CD36-39】
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
  2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19,
  3) ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37,
  4) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58,
  5) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」 〜
   ズービン・メータ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1983年,
  6) 6つのバガテルOp.126, 7) アンダンテ・ファヴォリ WoO.57,
  8) バガテル「エリーゼのために」[録音]1981年, 1984年/
【CD40】
 ラフマニノフ:
  1) ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1, 2) ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40,
  3) パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 〜
    ベルナルト・ハイティンク(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1,2)
    フィルハーモニア管弦楽団(3), [録音]1984年, 1986年/
【CD41】
 ラフマニノフ:
  1) ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18, 2) ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30 〜
   ベルナルト・ハイティンク(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 [録音]1984年, 1985年/
【CD42-44】
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
  2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19,
  3) ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37,
  4) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58,
  5) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」,
  6) 合唱幻想曲 ハ短調Op.80 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)クリーヴランド管弦楽団 [録音]1986-1987年/
【CD45】
 プレヴィン:
  1) ピアノ協奏曲, 2) ギター協奏曲 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ:1)
   エドゥアルド・フェルナンデス(ギター:2) アンドレ・プレヴィン(指揮)
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1988年/
【CD46】
 1) ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11,
 2) グラズノフ編:組曲「ショピニアーナ」Op.46,
 3) フランク:交響詩『鬼神』 〜
   ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)ベルリン・ドイツ交響楽団[録音]1997年, 1989年/
【DVD1-2】
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
  2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19,
  3) ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37,
  4) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58,
  5) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」,
  6) レオノーレ序曲第3番 7) 交響曲第8番ヘ長調Op.93,
  8) エグモント序曲, 9) レオノーレ序曲第2番 〜
    ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)ベルナルト・ハイティンク(指揮)
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 
     [収録]1974年, ロイヤル・フェスティヴァル・ホール, / /【演奏】
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
 アシュケナージ80歳を記念して、協奏曲録音を集大成。
 演奏至難なパッセージも楽々と音楽的に弾ききる卓越したテクニックの持ち主アシュケナージ。その洗練された音色と端正で中庸を得た解釈が高い評価を得ています。
 彼は1955年にショパン・コンクールで2位入賞、翌1956年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝、1962年にはチャイコフスキー国際コンクールで最高位をジョン・オグドンと共に獲得しました。
 このBOXは、ピアニストとしてのアシュケナージによる協奏曲録音を全て収録したコレクションです。1963年に契約を結び、ピアニストとしてDECCA専属で録音を行ってきた彼の偉大なる軌跡を、時系列順にオリジナル・ジャケット・デザインで収めています。
 1974年、ベルナルト・ハイティンクとのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおける『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲』全曲公演を、2枚のボーナスDVDとして封入しています。





<国内盤> 


GRAMOLA



GRML99132
\2900+税
(国内仕様盤・日本語解説付)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集Vol.1
 〜新メンバーによる再録音版〜

 ①ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 op.1-1
 ②ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
 ③ピアノ三重奏曲 変ホ長調 WoO.38(1791/92)
トリオ・ファン・ベートーヴェン
 クレメンス・ツァイリンガー(p)
 ヴェレナ・シュトウルツ(vn)
 フランツ・オルトナー(vc)

 あえて再録音するに足る、ウィーン最前線の名手たちの「本当の最前線」。聴き深めたい3傑作、あらためて!
 名曲は、何度も弾き確かめられてこそ——そして、続々と新たな名録音が出てくるからこそ、人々の心にあらためて残り続ける。そういうことを強く印象づけてくれるのが、「音楽の都」ウィーンの中心部に本拠をおくGramolaレーベル。
 このレーベルが仕掛ける演奏には、現代ウィーン最前線で活躍する、本場の耳の越えた聴き手たちが「いま」の演奏家として愛している、筋金入りの新世代名手によるものが少なくありません。
 堂々ベートーヴェンの名を冠したこのトリオもまた然り…ウィーン楽壇に顔のきくGramolaのディレクターが彼らを高く買っていることは、彼らがその名に筋を通すべく録音を続けてきたベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集の「第1作」がこうして心機一転、第1版から間をおかず再録音リリースされたことからもよくわかります。
 というのも、彼らがVol.1を録音したときにはチェロがエーリヒ・オスカル・ヒュッターという別の奏者だったところ、他の3枚はフランツ・オルトナーに変わってから収録されており、下記のBOX版を完成させるにあたり、レーベルは彼らの意向を汲んであえて再制作に踏み切ったのです!
 改めて聴き比べてみると、洗練度と充実度は確実に増している…日本語版も新解説付、音楽内容をじっくりお楽しみいただける意義あるリリースです!
 


GRML99134
(4CD)
\5000+税
(国内仕様盤・日本語解説付)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集BOX
 ①ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 op.1-1
 ②ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 op.1-2
 ③ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 op.1-3
 ④ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」
 ⑤ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
 ⑥ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 op.70-2
 ⑦ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 op.97「大公」
 ⑧ピアノ三重奏曲 変ホ長調 WoO.38
 ⑨アレグレット(三重奏曲断章)変ロ長調 WoO.39
 ⑩ピアノ三重奏のための変奏曲 変ホ長調 op.44
 ⑪ミュラーの歌による変奏曲(カカドゥ変奏曲)Op.121a
トリオ・ファン・ベートーヴェン
 クレメンス・ツァイリンガー(p)
 ヴェレナ・シュトウルツ(vn)
 フランツ・オルトナー(vc)

 ウィーンの「いま」をひた走る、老舗レーベルに愛された三名手が刻んだ傑作録音、試す価値ある4枚組BOX!
 結成2011年。楽壇最前線をひた走り、ウィーンのコンツェルトハウスやリンツのブルックナーハウス、ロンドン王宮をはじめ世界各地の重要ホールで続々と実績を作りつつある「音楽の都」の新世代気鋭集団、トリオ・ファン・ベートーヴェンによるベートーヴェン三重奏曲全集がついに完成!
 上述のとおり、メンバー変更前に録音されていたVol.1をあえて同一曲目そのままに再録音、現行メンバーによる最良の解釈の記録としてベートーヴェンの全曲を収めた4枚組BOX版が、少し前に日本でも発売になったイルンベルガー&コルシュティックのヴァイオリン・ソナタ全集同様、破格のお値段で提供できるところとなりました!

 「カカドゥ変奏曲」や「傑作の森」のさなかに録音された中期の小品、さらにおそらくボン時代に作曲されていたとも言われる最初期の三重奏曲変ホ長調WoO.38…と、収録作品のぬかりなさはいうまでもなく、そのスキのない濃密な演奏解釈は傑作それぞれの味わいと深みにあらためてハッとさせてくれるに違いありません。
 単体リリースでは二の足を踏んでいた方々にも、ぜひこの価格(もちろん初出時の日本語解説完備)で体験していただきたい「本場の、いま」がここに。お見逃しなく!




<映像>


BEL AIR(映像)

BAC139
(DVD)
\4200
ニューヨーク・シティ・バレエ・イン・パリ
 1.ワルプルギスの夜
  ジョージ・バランシン(振付)
  音楽…グノー:ファウストより
  衣装…カリンスカ
   1975年6月3日 パリ・オペラ座初演
   1980年5月15日 ニューヨーク・シティ・バレエ初演
 2.ソナチネ
  ジョージ・バランシン(振付)
  音楽…モーリス・ラヴェル
   1975年5月15日 ニューヨーク・シティ・バレエ初演
 3.ラ・ヴァルス
  ジョージ・バランシン(振付)
  音楽…モーリス・ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ、ラ・ヴァルス
  衣装…カリンスカ
   1951年2月20日 ニューヨーク・シティ・バレエ初演
 4.交響曲 ハ長調
  ジョージ・バランシン(振付)
  音楽…ジョルジュ・ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調
  衣装…マーク・ハッペル
   1947年7月28日 パリ・オペラ座初演
   ニューヨーク・シティ・バレエ
   ペーター・マルティンス(芸術監督)
ヴァンサン・バティヨン(映像監督)
オーケストラ・プロメテ
ダニエル・キャップス(指揮)

BAC439
(Blu-ray)
\5300
 ニューヨークのマンハッタンに本拠を置く「ニューヨーク・シティ・バレエ」は、1933年に創設された“アメリカン・バレエ学校”がルーツであり、開校当初からジョージ・バランシンが生徒たちを指導し、優れたダンサーを数多く輩出してきました。
 戦時中は何度も解散の危機を迎えたものの、1946年に「バレエ協会」として再建され、1948年にニューヨーク・シティ・センターと契約して専属バレエ団となり今日の名称となり現在に至っています。
 バランシンが体調を崩した後にバレエ団を引き継いだのが、現在の芸術監督ペーター・マルティンスで、彼はバランシン作品の再演を行うなど伝統を守るとともに、新作も上演、バレエ団の未来を模索しています。

 この映像には、バランシンに大きな影響を与えた3人のフランス人作曲家、グノー、ラヴェル、ビゼーの音楽を用いた4つの作品が収録されています。
 いずれも1925年から1980年に振り付けられた作品で、ネオ・クラシカルな雰囲気と、息を呑むようなテクニックが駆使されています。
 これらを踊るのはもちろん世界最高ランクのダンサーたち。映像監督ヴァンサン・バティヨンの素晴らしいカメラワークも注目です。

  2016年7月 シャトレ座収録 HD recording
  収録時間:106分 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)  ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:なし 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition
 

BAC136
(DVD)
\5300
フィリップ・ジョルダン/パリ・オペラ座
 シェーンベルク(1874-1951):歌劇《モーゼとアロン》2幕
モーゼ…トーマス・ヨハネス・マイヤー(語り手)
アロン…ジョン・グラハム=ホール(テノール)
若い娘…ジュリー・ディヴィス(ソプラノ)
病気の女…キャサリン・ウィン=ロジャーズ(アルト)
若い男…ニッキー・スペンス(テノール)
裸の男…ミヒャエル・プフルム(バリトン)
一人の男…イム・チェウク(バリトン)
エフライム…クリストファー・パーヴス(バリトン)
司祭…ラルフ・ルーカス(バス)
4人の裸の少女・・
 ジュリー・デイヴィス、
 マーレン・ファヴエラ、
 ヴァレンティナ・クツァロヴァ、
 エレナ・スブロヴァ
3人の老人…
 キン・シンハエ、オリビエ・エヨー、ツァオ・ジャンホン 他
パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
オー・ド・セーヌ聖歌隊
パリ・オペラ座児童合唱団

フィリップ・ジョルダン(指揮)

ロメオ・カステルッチ(演出・装置・衣装・照明)

ホセ・ルイス・バッソ(合唱指揮)
アレッサンドロ・ディ・ステファーノ(合唱指揮アシスアント)
シンディ・ヴァン・アッカー(振付)
シルビア・コスタ(アーティスティック・コラボレーション)
ピエルサンドラ・ディ・マッテオ、クリスティアン・ロンチャンプ(ドラマトゥルギー)

BAC436
(Blu-ray)
\5800

 旧約聖書の「出エジプト記」の第3、4、32章を下敷きとしてシェーンベルク自身が台本を作成したこの「モーゼとアロン」。もともとはカンタータ「モーゼと燃える柴」として構想され、様々な変遷を経て最終的に3幕のオペラとして作曲が進められました。
 1931年に第1幕、その翌年1932年には第2幕が完成するも、第3幕のスケッチをしている時にナチスの迫害によってアメリカに移住。それとともに第3幕の方向性も変化し、逡巡の末、最晩年まで第3幕を推敲したのですが、結局は完成を見ずにシェーンベルクはこの世を去っています。
 全編十二音技法を駆使して書かれており、演奏はとても困難。もちろん聴き手にも大変な緊張と集中が求められます。その上、カステルッチの演出も非常に大胆かつ難解であり、とりわけ近未来的な装置が置かれた舞台上の裸の女性と、黒いインクをかけられる雄牛、またビデオ・テープで緊縛される男性が何を象徴しているのかを理解するのは困難かもしれません。しかし繰り返して観ることで、ジョルダンが紡ぎ出す音楽の無機質な美しさも含め、全体像が見えてくる壮大で詩的な映像です。

 収録時間:113分 音声:ドイツ語歌唱    ステレオ2.0/DD5.1(DVD) ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:フランス語・英語・ドイツ語・韓国語・日本語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition



 

OPUS ARTE(映像)


OA1236D
(DVD)
\2600
ヴェルディ(1813-1901):歌劇《仮面舞踏会》
 アントニオ・ソンマ(台本)
 原作…ウジェーヌ・スクリーブの戯曲「グスタフ3世 または 仮面舞踏会」
グスタフ3世(リッカルド)…プラシド・ドミンゴ(テノール)
アメーリア…カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)
アンカーストレム伯爵(レナート)…ピエロ・カップッチッリ(バリトン)
オスカル…レリ・グリスト(ソプラノ)
マダム・アルヴィドソン(ウルリカ)…エリザベス・ベインブリッジ(メゾ・ソプラノ)
リッビング伯爵(サムエル)…グウィン・ハウエル(バス)
ホーン伯爵(トム)…ポール・ハドソン(バス)
クリスティアーノ(シルヴァーノ)…ウィリアム・エルウィン(バリトン)
アメリアの召使…ジョン・カー(テノール)
判事…フランシス・エジャートン(テノール)
コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮…ロビン・ステイプルトン)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)

ウィリアム・バンディ(照明)
ユルゲン・ローゼ(装置)
オットー・シェンク(演出)

 民衆から慕われるグスタフ3世が密かに心をときめかせているのは、彼の部下の妻アンカーストレム伯爵の妻アメーリア。二人は思いを寄せ合うも、決して結ばれてはならないと自制していたのですが、占い師マダム・アルヴィドソンの言葉に従い、ついに深夜に密会してしまいます。
 それを見てしまったのはアメーリアの夫、アンカーストレム伯爵。彼は怒り狂い、君主に対して復讐を誓い、王に対する反逆者たちに加勢することを決意します。暗殺は「仮面舞踏会」の会場で、と反逆者たちは計画。その日がやってきました・・・

 1792年、実際に起こったスウェーデンの君主グスタフ3世の暗殺事件を題材にして、フランスの劇作家ウジェーヌ・スクリーブが書いた戯曲「仮面舞踏会」。ヴェルディはこの物語を歌劇にし、ナポリで上演しようと画策しますが、当時は検閲が厳しく許可が下りません。たびたびの内容変更の結果、一度はアメリカを舞台にし、登場人物の名前もすべて変えて上演許可を得、1859年2月17日にローマで初演。大成功を収めました。
 しかし、20世紀になってからは、舞台を原作通りスウェーデンに戻した“オリジナル版”の上演も増え、ここでもそれに従っています。愛、民衆、そして反逆者までをも広い心で許して死んでいく気高い主人公を歌うのは若きドミンゴ。彼が愛するアメーリアを歌うのはリッチャレッリ。この作品を得意とするアバドの瑞々しい音楽。すべてが一体となった歴史に残る名演です。

 1975年 コヴェントガーデン王立歌劇場 収録時間:138分 音声:ステレオ2.0 字幕:英語(画面焼き付け) 画面:4:3 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク
 

OA1237D
(DVD)
\2600
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《ルクレツィア・ボルジア》
 フェリーチェ・ロマーニ(台本)
 原作…ヴィクトル・ユゴーの戯曲「リュクレース・ボルジア」
ルクレツィア・ボルジア…ジョーン・サザーランド(ソプラノ)
ジェンナーロ…アルフレード・クラウス(テノール)
マッフィオ・オルシーニ…アン・ハウエルズ(アルト)
フェラーラ公アルフォンソ・デステ…スタッフォード・ディーン(バス)
イェッポ・リヴェロット…ロビン・レッガーテ(テノール)
アスカニオ・ペトルッチ…フィリップ・ゲリング(バス)
オロフェルノ・ヴィテッロッツォ…マイケル・ゴールドソープ(テノール)
アストルフォ…ロドリック・ケネディ(バス)
ルスティゲッロ…ポール・ハドソン(テノール) 他
コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮…ジョン・ベーカー)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
リチャード・ボニング(指揮)
ジョン・パスコー(装置)
マイケル・ステンネット(衣装)
ロバート・ブライアン(照明)
ジョン・コプリー(演出)
ブライアン・ラージ(映像監督)

 フェラーラ国の大公妃ルクレツィア・ボルジアは、ヴェネツィアからやってきた若者ジェンナーロが実の息子であることを偶然知ってしまいます。その頃、彼女の出自である名門ボルジア家を侮辱する出来事が起こり、犯人を捕まえて死刑に処すことになったのですが、それはジェンナーロの犯行でした。激しく狼狽するルクレツィア。その様子を見た夫フェラーラ公は「ジェンナーロは妻の愛人なのではないか」と疑いを抱きます。犯行に関わった、ジェンナーロと彼の友人すべてを毒殺する計画を立てたルクレツィア、ジェンナーロにだけは解毒剤を渡すのですが…

 ドニゼッティのオペラのヒロインを歌うというのは、ソプラノ歌手にとって最も要求の厳しい役割の一つです。「ルクレツィア・ボルジア」は、“愛情豊かな母親”と“復讐に燃える冷徹な女性”の二面性を持つヒロインですが、オーストラリア出身のソプラノ、サザーランドは素晴らしい歌唱技術と美しい声を生かし、難しい役を完璧に歌いこなしています。幕切れのアリア「Era desso il figlio mio=この若者は私の息子でした」での絶唱は、他の追随を許しません。
彼女が最も信頼を置いていた夫リチャード・ボニングの指揮とアルフレード・クラウスのジェンナーロも見事です。

 1980年 コヴェントガーデン王立歌劇場 収録時間:147分 音声:ステレオ2.0 字幕:英語(画面焼き付け) 画面:4:3 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク


<LP>

 

DG(LP)


4797445
(LP)
\3700
《ティーレマン/オルフ:カルミナ・ブラーナ》 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、
デイヴィッド・キューブラー(テノール )、
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ヘルムート・ゾンネ)
ベルリン少年合唱団(合唱指揮:カール=ルートヴィヒ・ヘヒト)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン

 情熱溢れる重厚な指揮ぶりで、作品の本質を鋭く抉り出す名盤
 オルフの出世作となった《カルミナ・ブラーナ》は、バイエルン地方ボイレン(ブラーナ)の修道院に伝わる中世の世俗的な歌集(カルミナ)の詩を用いて作曲され、全世界に彼の名を知らしめました。
 歌詞の内容は当時の民衆の赤裸々な人間賛歌で、中世に生きた人々の生活や感情を雄大なスケールと迸るようなエネルギーで鮮やかに描き出しています。ティーレマンは情熱溢れる重厚な指揮ぶりで、作品の本質を鋭く抉り出しています。【録音】1998年10月 ベルリン、イエス・キリスト教会















5/4(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


 .

DYNAMIC



CDS-7777
\2300→\2090
イ・ムジチによる初の全曲録音
 ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):
  7つのパートの合奏協奏曲 Op.2

  1-4.協奏曲 第1番 イ長調 Op.2-1
  5-8.協奏曲 第2番 ホ短調 Op.2-2
  9-11.協奏曲 第3番 ハ短調 OP.2-3
  12-15.協奏曲 第4番 変ロ長調 Op.2-4
  16-19.協奏曲 第5番 イ長調 Op.2-5
  20-22.協奏曲 第6番 ニ長調 Op.2-6
イ・ムジチ
 “イ・ムジチ”来日記念盤!
 ジュゼッペ・サンマルティーニの合奏協奏曲、イ・ムジチによる初の全曲録音。

 サンマルティーニはイタリアの作曲家。同じく作曲家であった弟と共にバロックから古典派への橋渡しを担ったことで知られています。
 優れたオーボエ奏者としても活躍したサンマルティーニの作品は、どれも整った形式と、無尽蔵に溢れ出る情熱的なメロディを持ち、洗練されたハーモニーに彩られています。
 このアルバムは1952年に創設された名門アンサンブル「イ・ムジチ」によるサンマルティーニの代表作「合奏協奏曲 Op.2」の全曲盤。18世紀イタリア音楽の伝道師であるイ・ムジチの力の入った演奏は、知られざる作品を聴く喜びを存分に味わうことができます。

 
録音 2016年10月 Academic Hall of the Pontifical Institute of Sacred Music







上記兄ジュゼッペ(1695年 - 1750年)としばしば混同される弟ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ
ジュゼッペにこんな素敵な録音が出たのなら、ジョヴァンニ・バッティスタのこの奇跡的なアルバムをご紹介しないわけにはいかない




CDS 460
\2600
G.B.サンマルティーニ:シンフォニア集
 ソナタ ハ長調 JC 7、アヴェルトゥーラ ニ長調 JC 14、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 33、ソナタ イ長調 JC 65、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 36、オヴェルトゥーラ ハ長調 JC 9、
 シンフォニア ト長調 JC 39、シンフォニア ト長調 JC 15、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 37
ロベルト・ジーニ(指)
ミラノ・クラシカ室内管

 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ。
 聞いたことあるようなないような、という作曲家だと思う。
 交響曲や古典派好きの人には、ウィーン古典派へつながる原始的交響曲を作り出したイタリアの作曲家として認識されている。ただその肝心の交響曲録音が案外少ない。数年前BRILLIANTで出たのでさっそく聴いてみた。が、「まあこんなものかな」、という感じだった。
 聴いて涙が止まらない名曲や、人生がひっくり返るような革新的作品が収められているわけではない。とてつもない才能を感じさせる大作曲家とかいうこともなかった。
 ・・・なのだけれど、なんとなく、「この人にはもっとすごい曲があるはず・・・」という潜在能力を感じた。このまま眠らせてしまってはいけない作曲家のにおいがした。

 さてそのサンマルティーニ、・・・イタリア人、と書いてある。
 ミラノの作曲家だからそれはそれで間違いではない。
 ただサンマルティーニが活躍した時代のミラノは、オーストリア・ハプスブルグ家に支配されていた。遠い昔、西ローマ帝国の首都だった時代があったとはいえ、そしてしばらく後にイタリア抵抗運動の中心地になるとはいえ、この頃のミラノはオーストリアなのである。
 そういう意味で、同じ時期にイタリアで活躍していたタルティーニやロカテッリとかとはかなり状況が違う。
 つまりサンマルティーニは「ウィーン古典派」に影響を与えたイタリア人作曲家ではなく、「ウィーン古典派」に直結するオーストリアの作曲家の’祖’と言っていい。もちろんイタリア・バロック的な華やかで洒落た雰囲気は強い。しかし彼の作品を聴けば、すでに音楽の流れの中心がイタリア・バロックから新しい「何か」に移り変わっていることを感じ取れると思う。
 サンマルティーニの作品にはそんなバロック音楽との微妙な温度差や、ウィーン古典派の萌芽を感じ取ることができる。

 ・・・そしてもうひとつ、サンマルティーニについて話しておきたいことがある。
 バッハの息子ヨハン・クリスティアン・バッハは、1760年から1762年までミラノ大聖堂でオルガニストを務めた。そしてサンマルティーニはそのミラノ大聖堂の楽長だった。当然ながらヨハン・クリスティアン・バッハはサンマルティーニから教えを受けた。そしてその後ヨハン・クリスティアン・バッハはロンドンで大活躍し、そこで少年モーツァルトに出会う。
 生涯深い尊敬と愛情で結ばれたヨハンとモーツァルト。そんな二人が過ごしたロンドンでの貴重な時間。そこでヨハン・クリスティアン・バッハは、少年モーツァルトに直前までいたミラノの話、そしてサンマルティーニの話をしていないわけがない。
 その数年後の1770年にミラノを訪れたモーツァルトが、当地でサンマルティーニに強い影響を受け、後年に至るまでその研究を続けたという話も、ヨハン・クリスティアン・バッハからすでにその音楽の素晴らしさ、重要性を聞かされていたと思うと納得できる。
 いずれにせよモーツァルトにサンマルティーニが大きな影響を与えていることは間違いないし、なにより両者がともに持つ豪奢で天国的な感覚がそれを裏付ける。同じ古典派でも、ハイドンやベートーヴェンには、サンマルティーニのこの育ちのよいきらびやかさはない。

 長くなった。
 そんなサンマルティーニ、いまはほとんど聴かれない。しかしこれだけの人がこのまま聴かれないで終わってしまってはいけない。
 ということでサンマルティーニを何とかして世に広めたいとずっと思っていた。しかし数年前出たBRILLIANTのアルバムではちょっと弱すぎた。それ以外にもいくつも聴いてみたが、もうひとつインパクトに欠けた。しかし・・・もっと、もっとあるはず。この、時代を先駆け、時代に橋を渡した天才の魅力を感じさせてくれるアルバムが。
 そう思いながらサンマルティーニのアルバムを機会あるごとにいろいろ聴いていった。

 そこで出会ったのが・・・このアルバム。交響曲集。
 これが・・・なんとも華麗で、そして優雅で、かっこいい。抜群だったのである。
 ジーニの溌剌とした演奏もあって、サンマルティーニのあふれる才能がキラキラとこぼれてくる。本当にいとおしく素敵なアルバム。やっとみんなに自信を持ってお奨めできるサンマルティーニのアルバムに出会えた。

 これは・・・聴いておいたほうがいい。

 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニは1700年頃ミラノに生まれ、生涯ここを拠点に活動し、1775年に没した。18世紀半ばのミラノを代表する音楽家で、交響曲,器楽作品、オペラ、宗教作品と多様な作品を書き、ボッケリーニ、グルックに多大な影響を与えています。彼はハイドンよりも実質的に「交響曲の父」と言える位置にある作曲家で、オペラの序曲であったシンフォニアを独立した管弦楽作品として発展させた功績は大。このCDには、名前こそソナタ、アヴェルトゥーラ、オヴェルトゥーラ、シンフォニアと様々だが、8曲を収録。交響曲の萌芽を楽しめる。モンテヴェルディ研究家としても高名なイタリア古楽界の重鎮、ロベルト・ジーニの充実した演奏でお楽しみください。

録音:2005年1月12-15日

 

CDS-7757
(2CD)
\3600
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《イングランドのロズモンダ》2幕
 フェリーチェ・ロマーニ台本
ロズモンダ・・・ジェシカ・プラット(ソプラノ)
レオノーラ・・・エヴァ・メイ(ソプラノ)
エンリーコ・・・ダリオ・シュムンク(テノール)
クリフォード・・・ニコラ・ウリヴィエリ(バス・バリトン)
アルトゥーロ・・・ラファエッラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)

ドニゼッティ歌劇場管弦楽団・合唱団(合唱指揮・・・ファビオ・タルターリ)
セバスティアーノ・ロッリ(指揮)

 ドニゼッティの歌劇《イングランドのロズモンダ(イギリスのロズモンド)》は1834年にフィレンツェで初演されたものすぐにレパートリーから消えてしまった作品です。1845年に一度だけ再演されましたが、それ以降は全く忘れられてしまいました。1994年、ルネ・フレミングが全曲を録音しましたが、こちらも大きな話題になることはありませんでした。
 今回、1845年の再演から171年を経た2016年のベルガモでの上演は、この歌劇が極めて魅力的であることを認識させるほど素晴らしいものでした。題名役のジェシカ・プラットの美しさはもちろん、レオノーラ役のエヴァ・メイの迫真の歌唱が感動的です。

 2016年11月 イタリア ベルガモ・ドニゼッティ財団劇場 ライヴ収録
 映像:DYNDVD33757(2枚組)・・・DVD DYNBRD57757・・・Blu-ray
 

CDS-7770
(2CD)
\3600
ステッファーニ(1654-1728):歌劇《バッカナーリ》1幕
オルテンシオ・マウロ(台本)
チンシア・ピンヘイロ・アリレッティによるクリティカル・エディション使用
 ※世界初録音
アトランテ・・・ニコロ・ドニーニ(バス)
バッコ/ティルシ・・・リッカルド・アンジェロ・ストラーノ(カウンターテナー)
ドリアーデ・・・バルバラ・マッサーロ(ソプラノ)
セリア・・・ヴィットーリア・マグナレッロ(コントラルト)
クローリ・・・パオラ・レオチ(ソプラノ)
アミンタ・・・エレナ・カッカーモ(メゾ・ソプラノ)
フィレーノ・・・キアラ・マネセ(メゾ・ソプラノ)
エルガスト・・・渡辺康(テノール)

アンサンブル・クレモナ・アンティクヮ
アントニオ・グレコ(指揮)
 イタリアのバロック時代の作曲家、オルガニスト、聖職者として知られるステッファーニ。その作品はイタリアだけでなく、ドイツのデュッセルドルフ、ミュンヘンを中心にロンドンでも人気を獲得、“ロンドン古楽アカデミー”の終身名誉総裁にも選ばれるほどに賞賛を得ました。
 この歌劇《バッカナーリ》はハノーファーで全盛を誇っていた1695年の作品。後にイギリス王となるハノーファー選帝侯ゲオルク・ルートヴィヒ(ジョージ1世)のために書かれた牧歌劇です。人生の喜び、悲しみを忘れるために酒の神バッカスを讃えるという物語、詩の朗読も交えた楽しく美しい響きに満たされています。ピリオド楽器のアンサンブル・クレモナ・アンティクワの明朗快活な音もさることながら、エルガスト役のテノール渡辺康(やすし)の歌唱にも注目です。
 2016年7月 第42回 ヴァレ・ディトリア音楽祭 ライヴ収録 Martina Franca, Italy 
 

CDS-7787
\2300
マンドリンのための“バッハ&ヴィヴァルディ”
 超絶技巧協奏曲をマンドリン・オーケストラ編曲で
 1-3.J.S.バッハ(1685-1750):
  2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1043
 4-6.ヴィヴァルディ(1678-1741):
  2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV93
 7-9.ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 RV522
 10-12.ヴィヴァルディ:
   4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽とハープシコードのための協奏曲 ロ短調 RV580
 13-14.J.S.バッハ:
   ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
 15-17.J.S.バッハ:
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 BWV1041
 18-20.ヴィヴァルディ:2つのマンドリン、弦楽とオルガンのための協奏曲 ト長調 RV532
  全てマンドリン・オーケストラ編曲
【マンドリン・ソロ】
シルヴィア・テンキーニ・・・1-20
ドリーナ・フラティ・・・1-3.18-20
モニカ・バロニコ・・・7-9.10-12
アントネッラ・ウボルディ・・・10-12
アンジェラ・ビルベス・・・10-12

グラツィア・マウゲリ(ギター)・・・4-6
ジュリア・リベルティーニ(チェロ)・・・10-12

ドリーナ・フラティ(指揮)
マウロ・エ・クラウディオ・テッローニ
(マンドリン・オーケストラ)
J.S.バッハとヴィヴァルディ。人気の高い二人の作曲家の名作を「独奏マンドリンとマンドリンオーケストラ」で演奏するというコンセプトのアルバム。原曲のほとんどは2つ以上のヴァイオリンのための協奏曲(弦楽と通奏低音を伴う)ですが、これをマンドリンで演奏することで生まれる響きはとても珍しく、また魅力的です。指揮は、自らマンドリンも演奏するドリーナ・フラティが担当。最後の曲はもともとマンドリンのための協奏曲ですが、こちらも更にエレガントな音を楽しむことができます。もちろんどの曲もマンドリンの超絶技巧が駆使された素晴らしいアレンジです。
 録音 :2015年5月30-31日.6月1-2日 Chiesa Vecchia
 


CDS-7786
(2CD)
\3000
ムソルグスキー(1839-1881):ピアノ作品全集
【CD1】
 1-16.組曲「展覧会の絵」
 17.涙
 18.紡ぎ女
 19.瞑想曲-アルバムの綴り
 20.スケルツォ
 21.旗手のポルカ
【CD2】
 1.情熱的即興曲
 2.古典様式による間奏曲
 3.子供の遊び
 4.子供の頃の思い出
 5.クリミア南海岸にて-グルズフ・ウ・アユ=ダガ
 6.クリミア南海岸にて-カプリッチョ
 7.村にて-幻想曲のように
 8.気まぐれな女
 9.子供の頃の思い出より-乳母と私
 10.子供の頃の思い出より-最初の罰
 11.夢想
 12.市の情景-ソロチンスクの定期市より
 13.ゴバック-ソロチンスクの定期市より
ジャコモ・シチナルド(ピアノ)
 ムソルグスキーのピアノ曲というと、多くの人は「展覧会の絵」のみを思い浮かべるでしょう。しかしムソルグスキーは生涯に思いのほか多くのピアノのための作品を書いています。そのほとんどは彼の死後に出版されたため、あまり話題になることはありませんでした。
 貴族の家に生まれ、幼少時から母にピアノの手ほどきを受けたというムソルグスキーは、リストやジョン・フィールドの作品を愛奏していたといい、その後も数多くのピアニストに師事、ピアノの腕前はなかなかのものだったようです。とは言え、全作品はCD2枚に収まってしまうほどの量ですが、各々の曲はどれも独立した性格を持ち、豊かな音楽表現に満たされた、聴けば聴くほどに耳を奪われる面白い作品です。
 ゆったりした「瞑想曲」や「涙」では、“展覧会の絵”の「古い城」や「ビドロ」を彷彿させる重く悲しい足取り、「ソロチンスクの定期市」での不気味さ、などムソルグスキーの真髄がここにあります。




ONDINE


ODE-1295
\2400
ブラームス(1833-1897):愛の歌
 3つの四重唱曲 Op.64より
  1.第1番:故郷にて
  2.第2番:夕べ
 4つの四重唱曲 Op.92より
  3.第1番:おお、美しい夜
  4.第2番:晩秋
  5.第3番:夕べの歌
  6.第4番:なぜ
 愛の歌=ワルツ Op.52
  7.第1番:私に話して、乙女よ
  8.第2番:奔流は岩にぶつかり
  9.第3番:ああ、女性よ
  10.第4番:夕方の晴れやかな夕日
  11.第5番:青々としたホップの蔓が
  12.第6番:可愛らしい小鳥
  13.第8番:あなたのやさしく、愛らしいまなざし
  14.第9番:ドナウ河の岸辺に
  15.第10番:ああ、湧水がやさしく
  16.第11番:人々が何を言おうとも
  17.第13番:小鳥が空中を飛びまわり
  18.第14番:見てごらん、月が明るく照らすところを
  19.第15番:ナイチンゲールは可愛らしくうたう
  20.第16番:愛は暗い落とし穴だ
  21.第18番:茂みが揺れている
 新・愛の歌 Op.65
  22.第1番:ああ、心よ、助けをあてにするな
  23.第2番:黒々とした夜の暗い影
  24.第7番:山おろしの激しい雨のように
  25.第8番:柔らかい草の広がる静かな場所
  26.第12番:黒い森よ、おまえの色合いは悲しみを帯びている
  27.第13番:だめよ愛しい人、私の近くに座らないで
  28.第14番:炎の眼差し、黒い髪
  29.第15番:ミューズたち、もう充分だ
ダーツェ・クリャーヴァ(ピアノ)・・・1-29
アルディス・リエピニェス(ピアノ)・・・7-29
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クリャーヴァ(指揮)
 ブラームスは“ベートーヴェンの伝統を継承する”重厚な交響曲や室内楽の作曲家として認識されがちですが、実はコーヒーハウスを愛し、親しい友人との交友に楽しみを見い出した人でもありました。
 この「愛の歌」はそんなブラームスの愛らしい面が滲み出た曲集です。もともとはドイツの詩人ダウマーの18の詩に基づいた混声四重唱と連弾のための曲ですが、後にブラームスは連弾だけでも演奏できるように改作しています。
 おそらく仲間内で演奏するための作品でしょう。どれも肩の凝らない楽しい小品です。新・愛の歌は、「愛の歌」や「ハンガリー舞曲」での出版の好評を受けて作曲された曲集で、こちらも彼が愛した民謡風のメロディが用いられたまとまりのある曲集です。
 クリャーヴァ率いるラトヴィア放送合唱団が驚くほどに親密なアンサンブルを聴かせています。
  録音 2017年1月16-19日 Latvian Radio 1st Studio, Riga, Latvia
 .


ODE-1292
\2400→\2190
ラルス・フォークト弾き振り!
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第1番&第5番

 ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15
  1.第1楽章:Allegro con brio
  2.第2楽章:Largo
  3.第3楽章:Rondo. Allegro
 ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73
  4.第1楽章:Allegro
  5.第2楽章:Adagio un poco moto
  6.第3楽章:Rondo: Allegro ma non troppo
ラルス・フォークト(ピアノ&指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア

 ドイツの実力派ピアニスト、ラルス・フォークト。2003/04にはベルリン・フィルで初の「ピアニスト・イン・レジデンス」に選出されるなど高い評価を受け、近年はソリストとしてだけでなく、室内楽奏者としても注目を浴びている名手です。
 2015年、ONDINEレーベルにバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を録音し、以降シューベルト、モーツァルト、ブラームス、シューマンの諸作品をリリースしていますが、今回の新作は彼自身が音楽監督を務めるロイヤル・ノーザン・シンフォニアを弾き振りしたベートーヴェンの2曲の協奏曲。
 第1番の協奏曲は25歳のベートーヴェンの手による意欲作。フォークトはこの曲を1995年にも録音していますが、今回の新録は自身の意思を更に思いのままに炸裂させた自由自在な表現が魅力。壮大な第5番も重々しいピアノの音色を生かした緊張感に満ちた演奏です。
 このアルバムはフォークトによる「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲シリーズ」の第1作となります。

  録音 The Sage Gateshead Concert Hall, UK 2016年10月28日・・・1-3 2016年11月18日.2017年1月28日・・・4-6 Executive Producer: Jochen Hubmacher Recording Producer: Stephan Schmidt Recording Engineer: Richard Hallig
 

ODE-1306
\2400
トゥヌ・コルヴィツ(1969-):Moorland Elegies-ムーアランドのエレジー
 混声合唱と弦楽オーケストラのための
  1.Come, Walk With Me 来て、私と共に歩いて
  2.Silent is the House 沈黙する家
  3.The Night is Darkening Round Me 夜は私の周囲を暗くする
  4.Fall, Leaves, Fall 落ちよ、枯葉よ
  5.She Dried Her Tears 彼女は涙を乾かした
  6.Moonlight, Summer Moonlight 月の光よ、夏の月の光よ
  7.The Sun Has Set 陽が落ちる
  8.The Starry Night Shall Tidings Bring 星空の夜には
  9.Month After Month 月日、その後
マリアンネ・ペルナ(アルト)・・・3.6
ヤーニカ・キルギ(ソプラノ)・・・9
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
タリン室内管弦楽団
リスト・ヨースト(指揮)
 ONDINEが力を入れているバルトの作曲家作品集シリーズの1枚。
 「ムーアランドのエレジー」と題されたエストニアの作曲家コルヴィツの混声合唱と弦楽オーケストラによるこの歌曲集は、英国の詩人エミリー・ブロンテ(1818-1848)の詩をテキストにした9つの部分で構成されています。
 作曲家自身が「覗いてはいけない、暗く、深い場所へ旅する」と語ったとおり、全体は一貫したプロットを持たず、暗く神秘的な雰囲気に満たされた美しい作品です。
 指揮者のリスト・ヨーストはタリン室内管弦楽団の指揮者で、2016年にエストニア文化芸術賞の音楽賞を受賞した実力派。ONDINEレーベルには初登場となります。
  録音 2015年11月9-12日 United Methodist Church, Tallinn, Estonia
 

ODE-1210
\2000
〔品番移行再発売〕
EARQUAKE
 1.ハンソン:交響曲 第6番-第6楽章 Allegro
 2.ラングストレム:交響曲 第4番 ニ短調「祈り」-第2楽章 Alla toccata
 3.ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」組曲 第2番-第3曲 少年たちの踊り
 4.プロコフィエフ:スキタイ組曲-第1曲:ヴェレスとアラへの讃仰
 5.ドラッグマン:プリズム
 6.レヴエルタス:マヤの夜
 7.ニールセン:アラディン組曲 Op.34-第7曲 黒人の踊り
 8.ヒナステラ:エスタンシア組曲 Op.8a-第4曲 マランボ
 9.シュルホフ:オゲラーラ-第12楽章 武器の踊り
 10.セーゲルスタム:ノスタルジックな思考
 11.ボルコム:交響曲 第5番 第4楽章 機械
 12.イベール:バッカナール(抜粋)
 13.レスピーギ:組曲「シバの女王ベルキス」-第2曲 戦いの踊り
 14.ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「黄金時代」Op.22-第2幕 ミュージック・ホール(カンカン)
 15.ラウタヴァーラ:交響曲 第7番「光の天使」-第3楽章 夢のような
 16.レイフス:ヘクラ火山 Op.52
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
 20年前にこのアルバムが初登場した時には、CDのケースに「耳栓」がセットされるという衝撃的なものでした。
 地震=EARTHQUAKEに掛けたタイトルの「EARQUAKE」のことば通り、刺激的でエキサイティングな曲ばかりが集められていますが、“1枚を通して聴いてもらうために”ところどころ静かな曲が配置されているところもユーザー思いです。
 演奏する際にはオーケストラに22人のパーカッション奏者を配しただけでなく、4組の岩石とハンマーも用意されるなど、大きな音を出すために万全の準備をして録音に臨んだのだそうで、最後のトラック「ヘクラ火山(フィンランド最大の活火山)での爆音は、恐らくこれまでに書かれたクラシック音楽の中でも最も大きな音であろうと言われています。
 そんな伝説のアルバム、長らく廃盤になっていましたが、リリース20年を記念しての復活です。



.

ACOUSENCE


 
ACOCD13017
\2600→\2390
ディーナ・ヨッフェ(ピアノ)
 交互に演奏されている〜スクリャービン&ショパン 前奏曲

  A. スクリャービン:24の前奏曲 op.11
  B. ショパン:24の前奏曲 op.28
ディーナ・ヨッフェ(ピアノ) 

※ご注意ください。スクリャービン、ショパンそれぞれの前奏曲を第1番から24番までを交互に聴く構成に成っています。
 (op.11-1,op28-1,op.11-2,op.28-2・・・op11-24,op.28-24、全48曲を一つの前奏曲とした演奏されたアルバムです)

 スクリャービンの前奏曲はショパンのそれにならい平行調の組み合わせによって五度圏で並んでおり、それぞれの作品の対比が極めて興味深く聴く者に新しい発見と刺激を与えてくれます。

 ヨッフェは2016年の日本での公演時に同プログラムで演奏会を行っており、このアルバムでもショパンの作品が初期のスクリャービンのピアノ作品に与えた影響を考えさせ且つ作品ごとの音色の違いを浮き彫りにする事に成功しています。

 2016年6月24-26日 ドイツSWRスタジオでの録音 使用ピアノ:SHIGERU KAWAI


 

 ディーナ・ヨッフェ、ツィマーマンが第1位だったときのショパン・コンクールの第2位。しかし日本での人気は根強いものがあった。



ディーナ・ヨッフェ:

 旧ソ連ラトヴィア共和国のリガに生まれモスクワのチャイコフスキー音楽院でベラ・ゴルノスタエヴァに師事。
 1974年シューマン国際音楽コンクール、1975年ショパン国際ピアノコンクールで共に第2位受賞。
 多くの演奏会や録音、後進への指導で世界的に知られるピアニストです。
   http://www.dinayoffe.com/





TACET



S 225
(SACD Hybrid)
\2600
アウリンSQ,今井信子 モーツァルト:弦楽五重奏曲第5、6番
 モーツァルト:
  1. 弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614
  2. 弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593
アウリン弦楽四重奏団
今井信子 (ヴィオラ)
 既に発売済みでご好評いただいているTACET 217 (3CD) からのSACD化 S 223 S224 に続く第3弾です。

 1981年に20歳代前半の演奏家達により設立され現在に至るまで数々の演奏や録音(特にTACETレーベルから発売されているハイドン、ベートーヴェンのシリーズ)等により主にヨーロッパで高く評価されているアウリン弦楽四重奏団。
 創立来、メンバーを変えず、4つの楽器の音色・音楽が高い集中力で融合され醸し出される演奏は決して派手ではありませんが伝統を守り今に伝える強い意志が極上の芸術として聴く者の心を捉えます。
 今回、日本が誇る世界的なヴィオラ奏者、今井信子とは演奏会でもモーツアルトの弦楽五重奏曲で共演しており息の合った演奏を私達に届けてくれます。
 TACETレーベル特徴である音の良さがこの素晴らしい演奏の息遣いまで確実にとらえています。

 ※1989年に創立されたTACETレーベル25周年録音プロジェクトの一環です。
 2014、2015年 ドイツ、ヴッパタール、インマヌエル教会での録音
 ・5.1 Version Real Surround Sound for all SACD Surround Systems
 ・Stereo Version for all Stereo Systems Plays on CD/SACD/DVD Players




<メジャー・レーベル>
.

DG



4815204
\2300→\2090
《エマーソン弦楽四重奏団/ブリテン&パーセル》
 パーセル:シャコンヌ ト短調 Z.730
 ファンタジア第6番ヘ長調Z.737(4声)
 ファンタジア 第8番 Z739 ニ短調 (4声)
 ブリテン:弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 Op.36
 パーセル:ファンタジア第10番 ホ短調 Z.741(4声)
 ファンタジア 第11番 ト長調 Z.742 (4声)
 ブリテン:弦楽四重奏曲第3番 ト長調 Op.94
エマーソン弦楽四重奏団
Eugene Drucker violin I
 (Z 730, 737, 739, 741 & 742; Op. 36) & II
Philip Setzer violin I (Op. 94) & II

 結成40周年を迎えるエマーソン四重奏団の新機軸!
 1976年に結成され40周年を迎えるエマーソン四重奏団は、創設以来ニューヨークを拠点に極上のアンサンブルで世界の音楽ファンを魅了し続けています。
 幅広いレパートリーで卓越した演奏を聴かせる彼らが新たに挑んだのは、新旧イギリスの作品。これまで同様第1&第2ヴァイオリンが曲によって交代しながら、新鮮な感興溢れるアンサンブルを聴かせてくれます。

【録音】2014年6月-2015年6月 




DHM



8898541549-2
\2500
レ・パシオン・ド・ラーム / シャベルナック〜音楽の冗談の宝探し
 1) フックス:2台のヴァイオリンと通奏低音のためのパルティータ ハ長調K.323『戦闘』,
 2) シュメルツァー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ短調『カッコウ』,
 3) シュメルツァー:4声のためのアリア・コン・ラ・マッタチーナ ニ長調,
 4) シュメルツァー:5声のためのバレエ ヘ長調『Spoglia di Pagagi』,
 5) ビーバー:『技巧的で楽しい合奏』より パルティータ第4番 変ホ長調 C.65
 6) ヨハン・ヤコブ・ヴァルター:『ケリュスの園』第15曲ハ長調「カッコウのスケルツォ」,
 7) ビーバー:バッターリャ ニ長調 C.61,
 8) フックス:序曲ニ長調『夜鳴きうぐいすのために』より「カッコウ」
レ・パシオン・ド・ラーム(ピリオド楽器アンサンブル)

 「SPICY」「Bewitched」に続く、スイスのピリオド楽器アンサンブル「レ・パシオン・ド・ラーム」のドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベル第3弾が登場。]
 「いたずら」「悪ふざけ」を意味する「Schabernack」と題された当アルバムは、17世紀ドイツ・オーストリアの描写音楽を演奏した魅力的なプログラムで構成されています。
 カッコウの鳥の鳴き声というだけでなく、人間の描写(戦闘シーン、酔っ払いなど)をスリル満点に弦楽器で演奏していきます。まさに17世紀作曲家による音楽ジョークの宝庫であります。
 レ・パシオン・ド・ラームの各メンバーらは、切れ味のある斬新なリズム的解釈で演奏しており、生き生きとした音色の渦で包まれていくでしょう。
 <レ・パシオン・ド・ラーム>は、4年間の入念な準備期間を経て、高度なピリオド楽器演奏、歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者によってベルンで結成されたアンサンブル。
 楽団名の意味は、1649年に哲学者ルネ・デカルトによって執筆された著作物『情念論』から取られました。リーダーは、ベルン生まれでヨーロッパ各地の古楽音楽祭に出演し高い評価を得ているバロック・ヴァイオリニスト、メレット・リューティ。
 メンバーには、フライブルク・バロックオーケストラのメンバー、アントワープ音楽院教授、ベルン芸術大学の教授なども含まれています。このアンサンブルの鮮烈な演奏は、たちまち話題となっています。

  【録音】2016年11月, スイス、トローゲン、改革派教会
 


8898543264-2
\2500
アンサンブル・カストル/
 モーツァルト&ハイドン:コンチェルトとディヴェルティメント

  1) モーツァルト:
   クラヴィーアのための協奏曲 ニ長調K.107-1(原曲:J.C.バッハ),
  2) ハイドン:ディヴェルティメント ハ長調 Hob XIV:4,
  3) ハイドン:ディヴェルティメント ヘ長調 Hob XIV:9,
  4) モーツァルト:
    クラヴィーアのための協奏曲 変ホ長調K.107-3(原曲:J.C.バッハ),
  5) ハイドン:ディヴェルティメント ハ長調 Hob XIV:7,
  6) ハイドン:ディヴェルティメント ハ長調 Hob XIV:8,
  7) モーツァルト:クラヴィーアのための協奏曲 変ホ長調K.107-2(原曲:J.C.バッハ),
アンサンブル・カストル, リンツ(ピリオド楽器アンサンブル)

 バロックから初期古典派の室内楽作品を中心として、新たなる作品の魅力を探るべく結成されたアンサンブル「アンサンブル・カストル」。2010年に結成し、バロック・ヴァイオリン奏者エンリコ・オノフリ、また様々なバロック歌手らと共演し、徐々に彼らの演奏が「それまでに無かった新しい歌い口」と高い評価を受けるようになりました。
 このDHMへのレーベル・デビュー・アルバムは、モーツァルトとハイドンの、クラヴィーアが協奏的に扱われる構成になっています。
 モーツァルトの作品は、彼が15歳くらいの時にJ.C.バッハより作曲技法を学び編曲した作品。ハイドンの作品は、クラヴィーアに2つのヴァイオリンとチェロの加わったクラヴィーア付ディヴェルティメントと考えられているもの。
 ここでの演奏も、両方とも同じフォルテピアノを含む4人で演奏され、清々しい音楽が演奏されています。

  【録音】2017年2月, オーストリア、クレムスエック城、シューベルトザール






<国内盤> 

.

PAN CLASSICS



PC10356
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
バロック・ヴァイオリン鬼才エミリオ・ペルツァン、
 まさかのブラームス!!
 ブラームス:交響曲第3番・ヴァイオリン協奏曲
 〜作曲家の企図した響きへ〜

 1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
 2. 交響曲 第3番 ヘ長調 op.90
エミリオ・ペルツァン(vn)指揮
バシコルトスタン国立交響楽団(ロシア)

 西はポルトガルから東はシベリアまで、欧州ではもはや「時代考証奏法」は通念。その上で、この鮮烈な存在感!作曲者の知っていた、当時の楽器と奏法で演奏してこそ、作品の真意に近づける…
 ブラームスの作品も、彼が愛奏していた歴史的ピアノでの演奏やガット弦使用など「古楽器系」の録音も増えてきましたが、はたして楽器とスタイルだけで作者の真意に近づけるのでしょうか、さらに言うなら、稀有の音楽体験を見失うきっかけにもなりかねないのでは…?

 今や古楽器演奏が欧州では通念の範囲だからこそ、バロック・ヴァイオリンで18世紀以前の作品演奏にも凄腕を発揮するモンテネグロの異才ペルツァン(ペルカン/ Emilio Percan )があえて現代楽器で、しかしブラームスの企図したサイズの小規模弦編成で古楽奏法を徹底させて臨んだ録音には痛烈な存在意義が!

 「各人が自発的に弾いている時が演奏家は最も強い」との信念と、作品の室内楽性を考慮、協奏曲ではあえて指揮者を置かず、楽団中央で「弾き振り」しているからこそ…な音作りと、まさに奏者ひとりひとりが痛烈な自発性で音楽を作ってゆく強烈なパワー、それをがっつり音楽としてまとめあげるペルツァンの才覚に驚愕です!
 なんとも異質&稀有なブラームス体験は交響曲でも…ロシア南部の文化都市ウーファの楽団、まったく侮れません。
 クルレンツィス&ムジカエテルナ以来の「ロシア地方都市からのダークホース」!






エミリオ・ペルツァン(vn)
ヴィヴァルディ:ピゼンデルのためのソナタ


まさかこのヴァイオリニストがブラームスの交響曲を指揮するとは!!


PC10358
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
エミリオ・ペルツァン(vn)
 ヴィヴァルディ:ピゼンデルのためのソナタ
  〜ドレスデン宮廷のヴァイオリン芸術〜

  ヴァイオリンと通奏低音のための五つのソナタ
   ①ソナタ ハ長調 RV 2
   ②ソナタ ト長調 RV 25
   ③ソナタ ハ短調 RV 8
   ④ソナタ イ長調 RV 29
   ⑤ソナタ ヘ長調 RV 19
エミリオ・ペルツァン(vn)
G.A.P.アンサンブル(古楽器使用)
 オリオル・アイマ(vc)
 ラファエル・ボナビータ
       (バロックギター・リュート)
 ルーカ・クィンタヴァッレ(cmb・org)

 ソ連系ヴァイオリン芸術→バロックのスペシャリスト!
 腕前がなくては映えない逸品5作、聴くほど惚れる1枚。

 技巧派の弦芸術…といえば、実はヴァイオリンの世界でもピアノ同様、かつてのソ連時代の磨き抜かれたロシア派の伝統を叩き込まれた名手が、いつしか羊腸弦の専門家になっている…という新時代らしい系譜が少しずつ見え始めているようになってきています。
 本盤のエミリオ・ペルツァン(ペルツァン)(イタリア人のような名前ですが、出身はバルカン半島のマケドニア)もモスクワやソフィアでコーガンとオイストラフの系譜をひく伝統奏法を身につけたあと、ドイツ語圏でバロック奏法を知った転向派。

 やはり現代楽器を使いながらバロック奏法にも通じたムローヴァやダニエル・ホープなどと共演しつつ、ここでは日本が誇る異才集団アントネッロでも活躍する凄腕撥弦奏者ボナビータらと緊密かつ痛快そのもののヴィヴァルディを聴かせてくれ、筋金入りの古楽系であることをありありと立証してみせています。

 ヴィヴァルディ自身もまだキャリア形成中の1710年代、ヴェネツィアにしばし滞在したドレスデン宮廷の名手ピゼンデルがこの「赤毛の司祭」から無数の傑作を捧げられていることは有名ですが、それら出版されなかった名品群は曲の造詣が素晴しく美しく、ペルツァンのような異才と充実した通奏低音陣で聴くと惚れ惚れするような魅力が!




ほとんど話題にならなかったペルツァンのONYXデビュー・アルバム。
でもこれが爽やかな快演でなかなかよかった。
過激というよりは端正な方です。

ONYX 4099
\2600
アフェットゥオーソ 〜 エミリオ・ペルツァン
 ピアーニ:4つのソナタ(世界初録音)
 ジェミニアーニ:2つのソナタ
 ヘンデル:ソナタHWV.371
エミリオ・ペルツァン(バロック・ヴァイオリン)
オリオル・エイマット=フステ(バロック・チェロ)
ルカ・クィンタヴィレ(チェンバロ)
マケドニア出身のニュースター!エミリオ・ペルツァンONYXデビュー盤!

 ドイツのピリオド・オーケストラ、ラルテ・デル・モンドの中心メンバーとして活躍する1982年マケドニア生まれのバロック・ヴァイオリニスト、エミリオ・ペルツァン。
 ペルツァンが取り上げたジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678−1760)は、バロック時代の最も重要なヴァイオリニストの1人。
 1712年に出版された「Op.1」からの4つのソナタは、ペルツァンの演奏が世界初録音となる。
 女王ヴィクトリア・ムローヴァも、ペルツァンの演奏とピアーニの音楽を大絶賛している!

 


PC10373
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
バッハとリゲティ 無伴奏の13弦
 〜ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ〜

 バッハ:
  ①無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
  ②無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
             第2番 ニ短調 BWV1004
 リゲティ:③無伴奏ヴィオラ・ソナタ
セルゲイ・マーロフ
 (②バロック・ヴァイオリン/
  ①5弦ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ/
 ③ヴィオラ)

 古楽器を弾きこなすのみならず、今やチェロまで!
 羊腸弦、ヴィオラ、作品解釈…3通りの才能の示し方。

 古楽器演奏というスタイルの存在は、ヨーロッパの音楽院ではもはやイヤでも目の隅に入ってくる——そして、古楽器演奏も学びながら現代楽器でもすぐれた適性を示す演奏家が続々と世界で活躍しているのは、もはや21世紀の常識。ムローヴァ、ファウスト、ケラス、コパチンスカヤ…世代を超えて弦楽器奏者は古楽器を使いこなしますが、少し前にコンクール界隈を騒がせ確実に欧州で名を売りつつあるヴァイオリン奏者セルゲイ・マーロフときたら、鳴り物入りでの登場当初からヴィオラやバロック楽器、さらにはヴァイオリンの向きで弾ける18世紀以前のスパッラ(肩掛けチェロ)まで。

 その驚くべきデビュー盤では17世紀の無伴奏チェロ曲からパガニーニを経て現代にいたる無伴奏作品で攻めましたが、今回は堂々、大作が3曲!
 いずれ劣らぬ名曲中の名曲で、とくにリゲティで〆てくるあたりが憎いかぎりではありませんか!

 S.クイケンも深く入れ込んでいるヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(5弦楽器)でのしなやかな低音から、シャコンヌで有名なパルティータの味わい深さ、そして最後に中音域での可能性を縦横無尽に…

 詳細解説日本語訳付、まさしく新時代の弦楽器奏者ならではの注目盤!お見逃しなく。



天才マーロフ、縦横無尽


PC10360
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
すでに名手・・・セルゲイ・マーロフ
 パガニーニに捧ぐ音
  〜五つの世紀をたどる無伴奏作品〜


 ロカテッリ:
  ①奇想曲 ニ長調 〜『和声の迷宮』より
  ②奇想曲 第7番 ニ長調 〜『ヴァイオリンの技法』作品3より
 ガブリエッリ: ③リチェルカーレ 第3番・④同 第6番
 パガニーニ:⑤『24の奇想曲』作品1より
  第1・5・9・13・14・24番
 ヴュータン:⑥無伴奏ヴィオラのための奇想曲
 コリリアーノ⑦無伴奏ヴァイオリンのための奇想曲「赤いヴァイオリン」
 クリストスコフ:⑧ドナウの調べ
 ノックス:⑨上へ、下へ、横へ、まわって 〜無伴奏ヴィオラのための
 ヴィトマン:⑩無伴奏ヴァイオリンのための練習曲 第3番
 シュニトケ:⑪パガニーニに捧ぐ 〜無伴奏ヴァイオリンのための
   ※曲順は①③②④⑤⑥⑦⑧⑨⑨⑩⑪
セルゲイ・マーロフ
(バロック・ヴァイオリン、
 モダン・ヴァイオリン、
 ヴィオラ、
 ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)

 英国やドイツの演奏会シーンを静かに賑わせてきた次世代型名手、待望すぎる録音は4種楽器での無伴奏。

 欧州では、2000年前後の20年ほどのあいだに古楽演奏が完全に根づき、たとえばJ-G.ケラスやP.ウィスペルウェイのようにバッハはバロック・チェロで弾く世界的名手も少なくありませんし、それはイブラギモヴァやファウスト、コパチンスカヤ、ムローヴァなどヴァイオリン奏者も同じこと——
 しかし欧州コンサートシーンの最前線で注目されているロシアの異才中の異才セルゲイ・マーロフにいたっては、17世紀から21世紀まで全くむりなく様式感を弾き分けるのみならず、ヴァイオリンのように横に構えて弾けるようにしたバロック期の低音弦楽器ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラまで使いこなし、バッハ以前の傑作も縦横無尽に聴かせてくれるのですから圧巻です!
 それでいて、現代楽器ではパガニーニの圧倒的名演で心とろかす達人ぶり!
 ヴィオラでのロマン派音楽といい、シュニトケやコリリアーノ(映画「レッド・ヴァイオリン」のため音楽)も圧倒的な精妙さと求心力。BBC響やLPO、BRSOなど錚々たるオーケストラへの客演続々のキャリアからも、欧州シーンの熱い期待感と成功度は明らか。

 CD音盤はまさに「満を持して」の録音…すでに完全武装の名手です。お見逃しなく!





 ちょっと滑稽ではありますが、つるつるしたアライグマみたいなヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを弾いてるところ。
https://youtu.be/bBIpUz79Rds

 これだけの楽器でこれだけの曲を弾いてしまうのだから、やっぱり天才なのでしょうね・・・






299MUSIC


NIKU-9010
\2800+税

パッヘルベルの幻影 佐藤祐介(ピアノ)
佐藤祐介(ピアノ)
 伊藤巧真 Takuma Ito (1987-)
   1 - 7 散華 Sange (2016) ….4’56”
 ヨハン・パッヘルベル Johann Pachelbel (1653-1706)
  アポロンの六弦琴 Hexachordum Apollinis P.193-198 (1699)
   8 Aria Prima in D minor ….9’50”
   9 Aria Seconda in E minor ….12’41”
   10 Aria Tertia in F major ….8’12”
 中堀海都 Kaito Nakahori (1989- )
  パッヘルベルの夢 Dream of Pachelbel (2016)
   11 コラール・プレリュード Chorale Prelude ….2’54”
   12 トッカータ Toccata ….2’26”
   13 カノン Canon ….2’07”
   14 ヴァリエーション Variation ….02’08”
 ヨハン・パッヘルベル Johann Pachelbel (1653-1706)
  アポロンの六弦琴 Hexachordum Apollinis P.193-198 (1699)
   15 Aria Quarta in G minor ….10’16”
   16 Aria Quinta in A minor ….8’41”
   17 Aria Sexta (Aria Sebaldina) in F minor ….10’58”
 平山智 Tomo Hirayama (1981- )
   18 コラール前奏曲「暁の星はいと麗しきかな」
    Chorale Prelude ’Wie schon leuchtet der Morgenstern’ (2016)….4’38”
 音楽は人間の感情と欲望をつかさどる最も洗練された芸術であり、天使が神を讃える歌声や、天体の鼓動を表現する(ヨハン・パッヘルベル)
 多彩で自由なプログラミングを常とし、進化を止めないピアニスト 佐藤祐介が、パッヘルベルの傑作《アポロンの六弦琴》に挑む。現代に活躍する3名の作品を通して、またモダン・ピアノによる新たなアプローチで謎多き作曲家の実像と魅力に迫る。

 パッヘルベルの幻影 佐藤祐介(ピアノ)

 録音:2016 年12 月13-14 日和光市民文化センター サンアゼリア)、79’56”、DSD 録音

 佐藤祐介(ピアノ)
 11 歳より作曲、12 歳よりピアノを始める。14 歳より本格的なレッスンを受け始め、15 歳でリサイタル・デビューする。2005 年にクラシックとデジタルミュージックで構成される音楽プロジェクト「Yu-suke Project」を立ち上げ、アルバム2 枚を同時にリリース。演奏、即興、作曲、レコーディング、楽曲提供などを積極的に行う。
 2012 年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10 回現代音楽演奏コンクール“競楽X”(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、さらに第22 回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を集める。それまでにも2004 年U.F.A.M.国際音楽コンクール第2 位(フランス)、第16 回若い才能のためのスタインウェイ・ピアノコンクール第3 位(フランス)、第3 回三善晃ピアノコンクール第1 位および三善作品特別賞、第9 回チェコ音楽コンクール第1 位および全音楽譜出版社賞、第12 回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1 位および東洋新薬特別賞などをはじめ、国内外で数々の受賞歴を持つ。2011 年、第15 回浜松国際ピアノアカデミーを受講。近年は、ソロや室内楽など幅広い活動を展開し、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアをはじめ、国内外で数多くの演奏会に出演。
 知的な解釈に加え、ダイナミックかつ繊細な演奏に定評があり、ドイツ・フランスのバロック音楽、後期ロマン派、チェコの古典派や現代音楽、21 世紀の諸作品、邦人作品まで多種多様なレパートリーを誇る。演奏される機会の少ない作曲家や埋もれた作品にも光をあて、積極的に取り上げるユニークな活動を行っている。また、数多くの国内外の作曲家の新作初演にも携わり、献呈・委嘱作品も多い。独自の視点をもった若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。

 伊藤巧真(作曲)
 1987 年福島県生まれ。作曲を嶋津武仁、指揮を杉山洋一の各氏に師事。「秋吉台の夏」現代音楽セミナー&フェスティバルに参加し、湯浅譲二、杉山洋一各氏のマスタークラスを修了。これまでに、第29 回現音作曲新人賞入選、第30 回現音作曲新人賞及び聴衆賞、第17 回東京国際室内楽作曲コンクール最高位入賞、第11 回カール・フォン・オシエツキー国際作曲コンクール特別賞及びレパートリー推薦作、第14 回千葉市芸術文化新人賞など国内外で受賞。千葉県立幕張総合高等学校音楽教諭として音楽理論、ソルフェージュ等を教える傍ら、スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭ピッチング・セッション大賞を受賞した黄インイク監督による映画「緑の牢獄」の音楽を担当している。

 中堀海都(作曲)
 1989年生。14歳の頃から独学で作曲とピアノを始める。東邦音楽大学作曲科学士課程を首席で卒業後、奨学金給費生としてサンフランシスコ音楽院作曲科修士課程修了。現在はニューヨークにあるエンターテイメント企業に所属している。
ブライアン・M・イスラエル賞ほか多数に入選、受賞しており、作品はトンヨン国際音楽祭、ボストン古楽祭、ヌオーヴォ・コンソナンツァをはじめとする世界各地の音楽祭や演奏会で演奏されている。2015年にはニューヨークの国際連合本部にて個展演奏会を開き成功を収めた。近年はマスタークラス、講演などをローマ日本文化会館、コロンビア国立大学、広島市立大学などで行い好評を得ている。2016年5月、音楽を担当している映画「海の彼方」が、台北映画賞のドキュメンタリー部門にノミネートされた。

 平山智(作曲)
 一橋大学社会学部卒業。現代哲学を専攻。第2 回日本ジュニア管打楽器コンクール大学・一般ホルンソロ部門入賞。ホルンを会田省三に、作曲を徳山美奈子に師事。2010 年からホルンとシンセサイザをMIX した個性的な作品群を発表しART 雑誌「MEMO」にて取り上げられる。コンサートシリーズ「TOKYO TO NEW YORK」では2014〜2016 年にピアノとクラリネット、篳篥の作品が採用され、東京、NY で初演。篳篥作品は「TEDxTsukuba2015」でも取り上げられ好評を博す。2014 年「新ピアニスト宣言」にて佐藤祐介委嘱作品「Faceless People」世界初演。近年は現代音楽作品の評価が高まっており、世界各国で作品が取り上げられている。




アイクオリオ

MA-003
\3000+税
「雨谷麻世〜愛を歌う」〜平清盛 生誕900年記念
 嚴島神社奉納歌「嚴島より愛をこめて」〜収録!

  [1] ふたりの天使/[2] 愛の歓び/[3] ひまわり/
  [4] ニュー・シネマ・パラダイス
   (映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より)
  [5] カスタ・ディーバ (歌劇「ノルマ」より)
  [6] ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
  [7] 忘れな草 (映画「忘れな草」より)
  [8] ジュ・トゥ・ヴ/[9] アメイジング・グレイス
  [10] コーリング・ユー (映画「バグダット・カフェ」より)
  [11] ラヴ・オブ・マイ・ライフ
  [12] メモリー(ミュージカル「キャッツ」より)
  [13] ミュージック・オブ・ザ・ナイト
   (ミュージカル「オペラ座の怪人」より)
  [14] サムホエア
   (ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」より)
  [15] ピープル (ミュージカル「ファニーガール」より)
  [16] アヴェ・マリア (カッチーニ)
  [17] 嚴島より愛をこめて
   (平清盛 生誕900年記念 嚴島神社奉納歌)
  [18] 嚴島より愛をこめて (カラオケ)
雨谷 麻世(ソプラノ)
ディ・アマリオ・ヴィンチェンツォ
 (エレクトーン)
斎藤 雅広(ピアノ)
山成御治代(ヴァイオリン)
 クラシカル・クロスオーヴァー・ソプラノ Mayo Amagai〜平清盛生誕900年記念 嚴島神社奉納歌〜
 「嚴島より愛をこめて」収録!『雨谷麻世〜愛を歌う』

 「その声に触れられるなら命と引き換えにしてもいいというほどの一瞬を垣間見せる」(レコード芸術誌 喜多尾 道冬)
 「なにゆえ天は、彼女にこれほどの美声をあたえ給うたのであろうか。彼女の歌声には、私たちの心の悩み苦しみを癒してくれる摩訶不思議な力が潜んでいるように思われる。」(音楽評論家 安倍 寧)
 各界で絶賛される「究極のクリスタルヴォイス・雨谷麻世」が、枠に捉われず、のびのびと愛を歌いあげた瑞々しいアルバム「愛を歌う」に、平清盛生誕900年記念・嚴島神社奉納歌「嚴島より愛をこめて」を収録。
 —かつてこんな歌があっただろうか?—
 過去と現代が行き交う、タイムスリップしたかのような世界に、どんどん引き込まれていく。篠笛の音色が海から精霊をよび起こし、ハープの音が精霊を天へと導く。イントロで歌う雨谷麻世の声が、天上から舞い降りる「聖母マリア」のようだと、服部克久氏絶賛。尚も新しいものを作り続ける作曲家、服部克久氏の、尽きることない若々しい感性が見事に昇華されたダイナミックな作品!海と空の間に、人は何故生まれ、生きるのか・・・平清盛は、まさにあなた自身です。

 雨谷麻世(あまがい・まよ)Mayo Amagai, soprano
 東京藝術大学声楽科卒業。川崎市名誉文化大使。クラシックはルネッサンス、バロック、フランス歌曲までも歌いこなす数少ない実力派シンガー。ジャンルを超えて歌い上げるその声は、「魂を揺さぶる 究極のクリスタル・ヴォイス」と各界から絶賛されている。ザルツブルク八重奏団、東京都交響楽団、九州交響楽団、佐渡裕等と共演。96 年より「子ども」と「鎮守の森」をテーマにチャリティコンサートを続け、オリジナルソング『僕にできること』が小学5 年生の音楽教科書に採用。主なメディアでは、「NHK 歌謡チャリティコンサート」「徹子の部屋」「とくダネ!」「NHK ラジオ深夜便」等に出演。神奈川県で開催された「第61回全国植樹祭」では、天皇陛下の御前(ごぜん)で君が代を独唱。平成26 年10 月には、森林・みどりづくりの功績により、林野庁長官より感謝状を授与される。モディ首相のオファーで、インドの経済サミットで歌うなど、海外でも活躍。また世界遺産の嚴島神社で奉納公演を行うなど、いま注目のソプラノ歌手。




CHANNEL CLASSICS(国内仕様盤)


OCCSSA 38817
(2SACD HYBRID)
\5333+税
イヴァン・フィッシャー&BFO国内仕様盤!
 マーラーの交響曲第3番!

  マーラー:交響曲第3番ニ短調
イヴァン・フィッシャー(指揮)
ブダペスト祝祭管弦楽団
ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト)
デーネシュ・サボー(合唱指揮)
カンテムス少年少女合唱団
ピーター・ダイクストラ(芸術監督)
バイエルン放送合唱団
 ハンガリーの鬼才イヴァン・フィッシャーと、ハンガリーの奇跡のオーケストラ、ブダペスト祝祭管弦楽団(BFO)。2005年にリリースされた「交響曲第6番」以来、慎重に録音を進めてきたフィッシャー&BFOによるグスタフ・マーラーの交響曲集。最新巻では、アルト独唱と児童合唱、女声合唱を含むマーラー最長のシンフォニー、「交響曲第3番」がいよいよ登場!
 アルト独唱は、ドゥダメル&ベルリン・フィルやハイティンク&バイエルン放送響など、近年のマーラー交響曲第3番録音でも活躍を続けるドイツの歌手、ゲルヒルト・ロンベルガー(2014年の来日公演では、ノット&東響とマーラーの交響曲第8番で共演)。合唱は、ハンガリーの名合唱指揮者、デーネシュ・サボー率いるカンテムス少年少女合唱団、そしてピーター・ダイクストラ率いる名門バイエルン放送合唱団といった強力な布陣。
 圧倒的なオーケストラとイヴァン・フィッシャーの独特の解釈、そして超高音質録音で世界から絶賛されるマーラーの交響曲集、待望の第7弾にご注目あれ!

 録音:2016年9月、ブダペスト芸術宮殿



<映像>


DYNAMIC(映像)

DYNDVD37767
(2DVD)
\4100
ヴェルディ(1813-1901):歌劇《オテロ》4幕
 アッリーゴ・ボイト(台本)
オテロ…スチュアート・ニール(テノール)
デズデーモナ…ジェシカ・ヌッチオ(ソプラノ)
カッシオ…ダヴィデ・ジュスティ(テノール)
イヤーゴ…ロベルト・フロンターリ(バリトン)
エミーリア…タムタ・タリエリ(メゾ・ソプラノ)
ロデリーゴ…マヌエル・ピエラッテッリ(テノール)
ロドヴィーコ…チェ・スンピル(バス)
モンターノ…ジャコモ・メディチ(バス)
伝令…フランコ・ディ・ジローラモ(バス)
マルケ地方(ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ)財団管弦楽団
マルキアーノ・ヴィンツェンツォ・ベッリーニ合唱団
プエリ・カントレス・ザンベルレッティ児童合唱団
リッカルド・リッツァ(指揮)

DYNBRD57767
(Blu-ray)
\4600
2016年 7月.8月マチェラータ・オペラ・フェスティヴァル アリーナ・スフェリステリオ 収録
 収録時間:146分 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)    イタリア語歌唱 字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語・日本語・スペイン語 画面:16:9 REGION All(Code:0)
 DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition
 
DYNDVD37757
(2DVD)
\4100
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《イングランドのロズモンダ》2幕
 フェリーチェ・ロマーニ台本
ロズモンダ・・・ジェシカ・プラット(ソプラノ)
レオノーラ・・・エヴァ・メイ(ソプラノ)
エンリーコ・・・ダリオ・シュムンク(テノール)
クリフォード・・・ニコラ・ウリヴィエリ(バス・バリトン)
アルトゥーロ・・・ラファエッラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団・合唱団
 (合唱指揮・・・ファビオ・タルターリ)
セバスティアーノ・ロッリ(指揮)
パオラ・ロータ(演出)
ニコラス・ボヴェイ(装置・照明デザイン)
マッシモ・カンティーニ・パッリーニ(衣装デザイン)

DYNBRD57757
(Blu-ray)
\4600
 12世紀のイングランド王ヘンリー2世と、彼の年上の妻レオノーラ(エレノア=アリエノール・ダキテーヌ)。政略結婚の末に結ばれた2人の間に愛情はなく、王は心の潤いを求めて、若く無垢な美女ロズモンダを自らの愛妾とします。王という素性を知らずに彼を愛してしまったロズモンダですが、王はレオノーラにロズモンダの存在が知れるのを恐れ、人里離れた離宮に彼女を幽閉、寂しさのあまりロズモンダは忠実な侍従アルトゥーロに恋心を抱いてしまいます。一方、気位の高いエレノアは夫の裏切りに怒り狂い・・・

 ドニゼッティの歌劇《イングランドのロズモンダ(イギリスのロズモンド)》は1834年にフィレンツェで初演されたものすぐにレパートリーから消えてしまった作品です。1845年に一度だけ再演されましたが、それ以降は全く忘れられてしまいました。
 1994年、ルネ・フレミングが全曲を録音しましたが、こちらも大きな話題になることはありませんでした。
 今回、1845年の再演から171年を経た2016年のベルガモでの上演は、この歌劇が極めて魅力的であることを認識させるほど素晴らしいものでした。
 題名役のジェシカ・プラットの美しさはもちろん、レオノーラ役のエヴァ・メイの迫真の歌唱、そして美しい衣装が作品を余すことなく引き立てています。

 2016年11月 イタリア ベルガモ・ドニゼッティ財団劇場 ライヴ収録 収録時間:本編151分 音声:ステレオ2.0/DD5.1      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)  イタリア語歌唱 字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition


<LP>


DG(LP)


4797448
(LP)
\3700
《ネトレプコ/オペラ・アリア集》
 モーツァルト:歌劇《イドメネオ》から
  1 レチタティーヴォとアリア
   「いつ果てるのでしょう…父上、兄弟たち、さようなら!」(イーリア)
 モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》から
  2 レチタティーヴォ・アッコンパニャートとロンド
  「酷いですって? ああ、違いますわ、愛するお方!…
   おっしゃらないで、あたくしの素晴らしい憧れのお方」(ドンナ・アンナ)
 ベルリオーズ:歌劇《ベンヴェヌート・チェルリーニ》から
  3 レチタティーヴォとアリア
   「きれいな花!…私があなたがたの年になった時には」(テレーザ)
 マスネ:歌劇《マノン》から
  4 〔クール・ラ・レーヌのアリア〕
   「これでよろしくて?…私が女王様のように路を行けば…
   〔ガヴォット〕彼等の声が甘い恋に誘う時」(マノン)
 ドニゼッティ:歌劇《ランメルモールのルチア》から
  5 シェーナとカヴァティーナ「まだ来ていらっしゃらない!…真っ暗な真夜中が」(ルチア)
 ベルリーニ:歌劇《夢遊病の女》から
  6 レチタティーヴォとカヴァティーナ
   「ようこそ皆さん、とても優しいお友だちだわ…私にとって今日という日は」(アミーナ)
 グノー:歌劇《ファウスト》から
  7 レチタティーヴォ「身分のある方だけが」 - 宝石の歌「何と美しいこの姿」(マルガレーテ)
 ドヴォルザーク:歌劇《ルサルカ》から
  8 月に寄せる歌〔白銀の月〕(ルサルカ)
 プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》から
  9 〔ムゼッタのワルツ〕「わたしが街を行くと」(ムゼッタ)
アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ノセダ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 世界がアンナを待っていた! アンナ・ネトレプコ、ソロ・デビュー盤。
 キーロフ・オペラのヒロインから世界のオペラハウスに羽ばたいたアンナ・ネトレプコのソロ・デビュー・アルバムです。
 曲目は、ドンナ・アンナ(歌劇《ドン・ジョヴァンニ》)、マノン、ルチア、マルガレーテ(歌劇《フアウスト》)、ムゼッタ(歌劇《ラ・ボ工−ム》)など、今まで彼女が成功を収めてきたレパートリーから選曲。まさに彼女の魅力が一枚に凝縮しています。
 また、指揮はゲルギエフが期待するノセダ。ウィーン・フィルから極上の音楽を引き出しています。
  【録音】2003年3月 ウィーン、ムジークフェライン
 

4797447
(LP)
\3700 
《ラン・ラン/メンデルスゾーン、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲》
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 ロ短調 作品23
 メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 作品25
ラン・ラン(ピアノ) 
ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団
 華麗なピアノの演奏技巧と民族的色彩感に溢れるロシア風の旋律を管弦楽が魅力的に奏でる、古典的な協奏曲様式で綴られたチャイコフスキー。
 全楽章がファンファーレを挟んで休みなく奏される、作曲家の最初の出版作に選ばれた意欲的な作品であるメンデルスゾーン。
 ロマン派に誕生した2曲のピアノ協奏曲を、「輝き」を意味する中国語を名前に持つラン・ランの演奏でお楽しみください。バレンボイムとシカゴ交響楽団のサポートも万全です。
  【録音】2003年2月 シカゴ
 

4797446
(LP)
\3700
《ティーレマン/R.シュトラウス:アルプス交響曲》
 R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64
クリスティアン・ティーレマン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アントン・ホルツアプフェル(オルガン)
 正統派ドイツ音楽の継承者、ティーレマンがウィーン・フィル・デビューとなったコンサートのライヴ録音。大編成のオーケストラによって、アルプスの大自然の景観とハイカーの行動を描写した《アルプス交響曲》。ウィーン・フィルの美質を最大限にひきだしたティーレマンの名盤です。《ばらの騎士》組曲をカップリング。
 【録音】2000年10月 ウィーン、ムジークフェライン(ライヴ)




SYMPHONIA ERMITAGE(LP)


ERM5007
(LP)
\2400
Nathan Milstein & Arthur Balsm/ Bach, Beethoven
SIDE.1
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番 BWV1004
SIDE.2
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 春
ナタン・ミルシテイン(vn)
?アルトゥール・バルサム(ピアノ)
 

ERM5014LP
(LP)
\2400
Sergiu Celibidache/ Conducts RSI Orchestra
 シューベルト:交響曲第8番 未完成
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
RSI オーケストラ
 

ERM5029
(LP)
\2400
I Musici - Corelli, Bonporti, Telemann, Vivaldi
SIDE.1
 A.コレッリ:合奏協奏曲 Op.6 no.7
 ボンポルティ:4声の協奏曲集 Op. 11 no.5
SIDE.2
 テレマン:ヴァイオラ、弦楽、ハープシコードの協奏曲
 ヴィヴァルディ:3台のヴァイオリンとハープシコードの協奏曲 Op 23.1
イ・ムジチ合奏団




SPECTRUM SOUND(LP)


LPSMAC 001
(LP)
\9600
J.S.バッハ:無伴奏組曲第1番&第4番
 Side A
  無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
  無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010〜「前奏曲」
 Side B
  無伴奏チェロ組曲第4 番変ホ長調 BWV1010〜
   「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」
   「ブーレI /II」「ジーグ」
アンドレ・レヴィ(チェロ)
 実に個性的なバッハ。名手レヴィによる濃厚な音色に感動!

 録音:1960年/パリ(モノラル)/180g 重量盤、24bit/192kHz、Direct digital transfer &LP restoration from the original LP、モノラル、完全限定プレス

 丁寧な復刻技術で定評のあるスペクトラム・サウンド。今回はアンドレ・レヴィの貴重な録音から1960 年にパリで収録されたバッハの無伴奏チェロ組曲第1 番と第4 番です。雄弁に歌い上げるレヴィの個性的な歌い回しによるバッハ。濃厚な味わいと香り高き音色に酔いしれることができます。この演奏をスペクトラム・サウンドの見事な復刻、しかもLP で聴くことができるのはアナログ・ファン狂喜と言えましょう。完全限定プレス盤です。
 アンドレ・レヴィは1894 年パリ生まれ。パリ音楽院でカミーユ・シュヴィヤールに室内楽を、チェロをジュール・ロエブにそれぞれ学び、1912 年プルミエ・プリを授かっています。1914 年、ハイドンのチェロ協奏曲を弾いてデビュー。1952 年にはジュヌヴィエーヴ・ジョワ、ジャンヌ・ゴーティエらとフランス三重奏団を結成するなど主に室内楽の分野で活躍しました。
 

LPSMBA 017
(LP)
\9600
ボベスコの実に美しき音色をLPで堪能。
 ブラームス&プロコフィエフのソナタ。

  Side A
   プロコフィエフ:
    ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
  Side B
   ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ジャック・ジャンティ(ピアノ)
 セッション録音:Side A:1960年1月23日/パリ(モノラル)、Side B:1957年6月20日/パリ(モノラル)
 180g 重量盤、24bit/192kHz、Direct digital transfer from the original Master tapes、モノラル、完全限定プレス

 驚きのリリースを続けている、スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、フランス国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ「ベルアーム」。
 シリーズ最新盤はローラ・ボベスコの全盛期の演奏からプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2 番(1960 年録音)、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3 番(1957 年録音)がLP でリリースされます。
 スペクトラム・サウンドの丁寧な復刻で見事によみがえりました。完全限定プレス盤です。平林直哉氏による日本語解説付!




ALTUS(LP)

ターラ・レーベル復刻シリーズ


TALTLP 033/4
(2LP)
\13600+税
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調『英雄』 Op.55
 [LP1-A] 第1楽章
 [LP1-B] 第2楽章
 [LP2-A] 第3楽章
 [LP2-B] 第4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 「RIASオリジナル音源」を用いた先駆け的名盤を新規リマスタリングでLP化!フルトヴェングラー、魂のエロイカ。人間業とは思えぬ恐ろしい緊張感に押しつぶされそうな葬送行進曲!

 録音:1952年12月8日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)、ベルリンRIAS放送によるモノラル録音/国内プレス、完全限定生産盤、モノラル、日本語帯・解説付

 アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。今回のLP 化にあたり新リマスタリングを施し、アナログマスターテープを作った上で製作しています。
 1952 年、フルトヴェングラー& ベルリン・フィルが地元ベルリンで奏でた『英雄』。12 月7 日と8 日に演奏され、それぞれ録音が残されていますが、この2 日目の演奏は良好な音質で知られるRIAS 放送の録音であることが人気の所以です。またターラ盤はRIAS のオリジナル音源を用いた先駆け的名盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。
 演奏内容の充実ぶりももちろん言うことなし。ウィーン・フィルとの「ウラニアのエロイカ」と双璧を成す、そしてまったく異なった威容を誇る圧倒的な演奏です。楽曲を完全に手中に収めた巨匠が、激しくも大きな歩みで音楽を捉え、ベートーヴェンの革新的な精神を堂々と描いています。第1 楽章冒頭のあまりにも凄絶な和音打撃とそこから導かれる壮麗なまでに偉大な構築性、第2 楽章葬送行進曲での張り裂けんばかりの緊張感、全生命力を絞り出すようなフガートなど、感動を禁じえません。最終楽章の変奏曲では次々と変化を重ねて突き進んでいくものの、音楽の芯はまったくぶれることなく、その説得力に唖然とさせられます。弦楽のたくましい力感もさすがです。
 

TALTLP 035/6
(2LP)
\13600+税
新規リマスタリングでLP化!
 フルトヴェングラー、最後の『田園』&『運命』

  ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調『田園』 Op.68
   [LP1-A] 第1、2楽章
   [LP1-B] 第3、4、5楽章
  ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調『運命』 Op.67
   [LP2-A] 第1、2楽章
   [LP2-B] 第3、4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 「RIASオリジナル音源」を用いた先駆け的名盤を新規リマスタリングでLP化!フルトヴェングラー、最後の『田園』&『運命』。巨匠最晩年、芸の極致。繊細な気品と渦巻くエネルギーの強烈な対比!

 録音:1954年5月23日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)、ベルリンRIAS放送によるモノラル録音/国内プレス、完全限定生産盤、モノラル、日本語帯・解説付

 アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。今回のLP 化にあたり新リマスタリングを施し、アナログマスターテープを作った上で製作しています。
 『田園』と『運命』は対の作品であり、初演も同日になされています。フルトヴェングラーもこの2 曲を好んで並べて演奏しており、作品を対比させつつ、それぞれから深い表現を引き出しています。1954 年、フルトヴェングラーが死の半年前に残した当演奏は、2 曲ともにベルリン・フィルとの最後の演奏であり最後の録音でした。良好な音質で知られるRIAS 放送の録音ということもあって、巨匠最晩年の芸術を堪能できる名盤として愛されています。特にターラ盤はRIAS のオリジナル音源を用いた先駆け的名盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。
 『田園』の繊細さ、嵐の後の絶対的な喜ばしさ!フィナーレでは大胆なアッチェレランドが音楽を大きく盛り上げつつ、最後には祈るようにゆっくりと結ばれます。続く『運命』は決定盤と言える名演。オーケストラ全体を支配する引き締まったリズムと推進力、渦巻く巨大なエネルギー。第4 楽章直前、ぎりぎりまで引き伸ばされる極度の緊張感はフルトヴェングラーの真骨頂。そしてフィナーレ突入と共に一挙に解放される壮大なハ長調!金管の華やかで荘厳なサウンドも爽快です。




TOKYO FM(LP)


TFMCLP 1049/50
(2LP)
\13600+税
アンドレ・ナヴァラ・ライヴ・イン・東京
 [LP1-A] ボッケリーニ:チェロ・ソナタ ト長調 G.5
 [LP1-B]シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
 [LP2-A]ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
 [LP2-B] (アンコール)
  ドヴォルザーク:チェロとピアノのためのロンド Op.94
  ポッパー:マズルカ Op.11-3
  ラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
岩崎 淑(ピアノ)
 初LP 化!フランス・チェロ界最後の巨人、アンドレ・ナヴァラの1980年東京ライヴ!あまりにも大きなスケールに驚愕。これこそチェロを聴く喜び!この豪快さと渋み、こたえられぬ深き味わい。岩崎淑女史の格調高きピアノも素晴らしい。

 録音:1980年3月21日/日本都市センターホール/67’31’’、ステレオ、国内プレス、完全限定生産盤、日本語帯・解説付

 初LP 化となる貴重音源!フルニエ、ジャンドロン、トルトゥリエらと並び20 世紀フランスを代表するチェリストの一人であるアンドレ・ナヴァラ(1911-1988)の、1980 年来日ライヴ録音です。ロマンティックで詞的な表現力を持ちながらも、スケール大きなボウイングで豊かな音楽をたっぷりと聴かせるその演奏はまさに巨匠芸の極み。シュタルケル、トルトゥリエ、ギトリスといった世界の名手と共演している岩崎淑のピアノも格調高く、素晴らしいアンサンブルがお聴き頂けます。『アルペジョーネ』やブラームスのソナタといったロマン派の大曲を中心とした、チェロの醍醐味満載のプログラムをお楽しみください。ライナーノートには碩学のチェリスト、懸田貴嗣(かけた・たかし)氏による「アンドレ・ナヴァラの生涯」、「楽曲について(曲目解説)」を収録。















5/3(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CHANDOS



CHSA 0402
(SACD HYBRID)
\2800
〔CHACONNE〕
ノルディック・ヴォイセズ・シング・ビクトリア
 ビクトリア:
  羊飼いらよ、汝らが見しことを語れ/
  わが心は燃えあがりたり/
  すべての者よ、われに祝賀を述べよ/
  見よ、王のみ旗は進む/汝はペテロなり/
  われは鳩のごとき美しきものを見たり/
  われは黒けれど、美し/めでたし女王/
  聖なる三位一体に祝福あれ/
  おお、主イエス・キリストよ/われは急ぎ行かん
ノルディック・ヴォイセズ
 〔トーネ・エリサベト・ブローテン(ソプラノ)、
  イングリ・ハンケン(ソプラノ)、
  エッバ・リュード(メゾ・ソプラノ)、
  ペール・クリスチャン・アムンロード(テノール)、
  フランク・ハーヴロイ(バリトン)、
  ロルフ・マグネ・アッセル(バス)〕
 ノルウェーの注目ア・カペラ・グループ、ビクトリアを歌う!
 ☆北欧ノルウェー発、6人組ア・カペラ・グループ、ノルディック・ヴォイセズ!
 ☆Chandos第3弾では、スペイン・ルネサンスの大作曲家ビクトリアのポリフォニーを歌う!

 ノルディック・ヴォイセズは、ノルウェー国立音楽アカデミーやオスロのオペラ・アカデミーで声楽を学んだミュージシャンたちによって1996年に設立されたノルウェーのア・カペラ・グループ。16世紀から21世紀まで広いレパートリーを誇り、これまでノルウェー・グラミー賞(Spellemannprisen)に複数回ノミネート。2005年に京都で開催された「世界合唱シンポジウム」で来日公演を果たしたほか、北欧やヨーロッパのみならず、南アフリカ、アメリカ、ボリビア、台湾など世界中で活躍する注目のヴォーカル・アンサンブルです。
 「カール5世時代の音楽(CHSA 5050)」、「哀歌集(CHAN 0763)」に続くChandos第3弾は、スペイン・ルネサンスの大作曲家、ビクトリアの偉大なるポリフォニーを歌います。

 録音:2016年4月15日−18日&2017年1月23日、リス教会(オスロ)



 


CHAN 10983
\2400
ミュージック・イン・エグザイル 〜 亡命者たちの音楽Vol.3
 シモン・ラクス:室内楽作品集
ARCアンサンブル
  弦楽四重奏曲第4番/
  ディヴェルティメント(ヴァイオリンとクラリネット、ファゴット、ピアノのための)/
  ソナチナ(ピアノのための)/
  コンチェルティーノ(オーボエとクラリネット、ファゴットのための)/
  パッサカイユ(クラリネットとピアノ版)/ポーランド民謡によるピアノ五重奏曲
  (全曲世界初録音)
 ☆ARCアンサンブルが贈る好企画「亡命者たちの音楽」シリーズ第3弾!
 ☆アウシュヴィッツ強制収容所のオーケストラで指揮者兼作曲家を務めた、シモン・ラクスの音楽!

 1930年代、ヨーロッパから離れなければならなかった作曲家たちの室内楽作品を復興へと導くシリーズ「ミュージック・イン・エグザイル 〜 亡命者たちの音楽」。第1巻「ベン=ハイム(CHAN 10769)」、第2巻「フィテルベルク(CHAN 10877)に続く好企画第3巻は、全曲世界初録音となる、シモン・ラクス(1901−1983)の室内楽作品集。
 シモン・ラクスは、ポーランドのワルシャワに生まれ、パリで学び、ナチスによってアウシュヴィッツ強制収容所へ送られながらも、アウシュヴィッツのオーケストラの指揮者、作曲者として活動し生き延びた作曲家。
 カナダ、トロント王立音楽院のメンバーによる室内楽団 "ARCアンサンブル"が、シモン・ラクスの知られざる音楽遺産を復興する。

 録音:2016年11月14日−16日、トロント王立音楽院(カナダ)

.
CHANDOS 2for1



CHAN 241-57
(2CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\2500→\2290
ネーメ・ヤルヴィ生誕80周年記念リリース第2弾!
 ブゾーニの真価を知らしめた超名盤再発売
  ブゾーニ:管弦楽作品集

 管弦楽組曲第2番 Op.34a, K 242《甲冑をまとった組曲》/
 悲歌的子守歌(母の棺に寄せる男の子守歌) Op.42, K 252a/
 クラリネットと小管弦楽のためのコンチェルティーノ
  変ロ長調 Op.48, K 276*/
 サラバンドと行列 Op.51, K 282/
 ワルツ Op.53, K 288/喜劇序曲 Op.38, K 245/
 ピアノと管弦楽のための《インディアン幻想曲》Op.44, K 264†/
 インディアンの日記第2集《幽霊の輪舞の歌》Op.47, K 269/
 組曲《嫁選び》Op.45, K 261
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
BBCフィルハーモニック
ジョン・ブラッドベリー(クラリネット)*
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)†
 父ヤルヴィ生誕80周年記念リリース第2弾!ブゾーニの管弦楽作品集が新装登場!

 ☆ネーメ・ヤルヴィ生誕80周年記念リリース第2弾!
 ☆「ピアノだけじゃない!」管弦楽作曲家としてのブゾーニの真価を知らしめた超名盤が新装再発売!

 「シュトラウス・イン・サンクトペテルブルク(CHAN 10937)」に続く、エストニアの音楽一家の長老、ネーメ・ヤルヴィ生誕80周年記念リリース第2弾! ネーメ・ヤルヴィが、19世紀と20世紀、ドイツとイタリアを橋渡しする役目を果たしたフェルッチョ・ブゾーニの作曲家としての姿を見せてくれた名盤、ブゾーニの管弦楽作品集。第1巻(CHAN 9920/レコード芸術特選盤)と第2巻(CHAN 10302)がセットになって、Chandos 2for1シリーズより新装再発売!

 録音:2001年3月8日−9日(CD 1)&2004年3月24日−25日(CD 2)、新放送局・スタジオ7(マンチェスター)
 ※CHAN 9920、CHAN 10302からの新装移行再発売


.

CHANDOS CLASSICS



CHAN 10984X
(3CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\6200→\5790
ロジェストヴェンスキー&BBCフィル
 エネスコ:交響曲全集

 交響曲第1番変ホ長調 Op.13
 組曲第3番ニ長調 Op.27 《村人たち》
 ルーマニア狂詩曲第2番ニ長調 Op.11-2
 交響曲第2番イ長調 Op.17
 交響曲第3番ハ長調 Op.21*
 ルーマニア狂詩曲第1番イ長調 Op.11-1
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
BBCフィルハーモニック、
サイモン・ライト(合唱指揮)*
リーズ・フェスティヴァル合唱団*
 ☆ロジェストヴェンスキーの快心のシリーズ、エネスコの交響曲と組曲、ルーマニア狂詩曲を演奏した3枚がセットになって新装登場!

 1990年代にはChandosへ多くの録音を行っていたロシアの大巨匠、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー。中でも高い人気を誇っていた、ジョルジュ・エネスコ(ジョルジェ・エネスク)の交響曲全集全3巻が、Chandos Classicsシリーズよりセットになって新装再発売。
 あふれる色彩、ふきこぼれる民族性。ロジェストヴェンスキー快心のシリーズ、嬉しい復刻です!

 録音:1995年9月30日−10月1日(交響曲第2番)、1995年10月1日(組曲第3番)、1996年6月12日−13日(交響曲第1番、ルーマニア狂詩曲)、1997年10月1日−2日、新放送局・スタジオ7(マンチェスター)
 ※CHAN 9507、CHAN 9537、CHAN 9633からの新装移行再発売




SIGNUM CLASSICS


SIGCD 496
(特別価格)
\1700
ヴァイオリンと作曲!ウェーリー=コーエン姉妹!
 フレイヤ・ウェーリー=コーエン:
  パーミュテーションズ/アンヴェール
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
 今を輝く英国ヴァイオリン界の才女、タムシン・ウェーリー=コーエンが、妹で作曲家のフレイヤ・ウェーリー=コーエンの2作品を取り上げたヴァイオリンと作曲による"姉妹共演"!
 2017年のオールドバラ音楽祭の委嘱作品として作曲された「パーミュテーションズ(順列)」は、建築学と音楽の融合をテーマとした6パートのヴァイオリンのための作品であり、姉、タムシン・ウェーリー=コーエンが6つの個別の部屋をそのヴァイオリンで表現していきます。
 フレイヤ・ウェーリー=コーエンの作品は、オリヴァー・ナッセン、デイヴィッド・カーティスらによって取り上げられ、2017年にはウィグモア・ホール、サンタフェ室内楽音楽祭で弦楽四重奏のための新作初演が予定されるなど、イギリスを中心に各国で注目を集めています。

 2016年10月−14日の録音。収録時間:約28分



 

SIGCD 488
\2400
J.S.バッハ:ソプラノ独唱のためのカンタータ集Vol.1
 カンタータ《われは満ち足れり》BWV.82a
 カンタータ《いまぞ去れ、悲しみの影よ》BWV.202
  (結婚カンタータ)
 カンタータ《おおやさしい日、待ち望みし時》BWV.210
ジリアン・キース(ソプラノ)
アルモニコ・コンソート
クリストファー・モンクス(指揮)
 2001年に創設されたイギリスのピリオド・アンサンブル、アルモニコ・コンソートとのコンビでスタートするバッハのソプラノ・カンタータ集でソリストを務めるジリアン・キースは、2000年のキャスリーン・フェリアー賞の受賞者であり、フロリレジウムとのヘンデルの「ドイツ・アリア集」やノセダ&BBCフィルとのダラピッコラやカゼッラで存在感を放ったカナダ出身のソプラノ。
 イングリッシュ・ナショナル・オペラやスコティッシュ・オペラなど世界各地のオペラハウスだけでなく、ザ・シックスティーンやターフェルムジークなどとの共演による古楽シーンでの活躍も多い。
 「結婚カンタータ」を含む3曲でスタートするジリアン・キース&アルモニコ・コンソートのバッハは全3巻での完結が予定されています。

 2016年4月19日−20日の録音。
 

SIGCD 487
\2400
引く手あまたの活躍を見せるイギリスの作曲家
 ジョナサン・ダヴ

  ダヴ:
   弦楽四重奏のための《アウト・オヴ・タイム》
   ピアノ五重奏曲
   テノールと弦楽四重奏のための《ダマスカスにて》
サッコーニ弦楽四重奏団
マーク・パドモア(テノール)
チャールズ・オーウェン(ピアノ)
 グラインドボーン音楽祭からの委嘱作品「フライト」(1998年)でブレイクを果たし、特に合唱、声楽、オペラの作曲家として引く手あまたの活躍を見せるイギリスの作曲家ジョナサン・ダヴ(1959−)。
 サッコーニ弦楽四重奏団からの委嘱によって作曲された「ダマスカスにて」は、シリア内線をテーマとした作品でありテキストには、同国の詩人、ライターのアリ・サファルによる散文詩の英訳が用いられている。現代屈指のテノール、マーク・パドモアが渦巻く怒りや悲しみを歌い上げる。

 2016年6月−7月の録音。




CD ACCORD


ACD-232
\2600
ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758):
 独奏ヴァイオリンのためのアサッジョ ハ短調 BeRI310

  1.第1楽章:Grave
  2.第2楽章:[Allegro]
  3.第3楽章:[Siciliana]
  4.第4楽章:[Presto]
 5.フェデリーゴ・フィオリッロ(1755-1823):カプリース Op.3 第32番 変ホ長調
 イワン・ハンドシキン(1747-1804):ソナタ 第1番 ト短調
  6.第1楽章:Maestoso
  7.第2楽章:Allegro assai
  8.第3楽章:Andante con Variazioni
 9.ニコロ・パガニーニ(1782-1840):カプリッチョ Op.1 第23番 変ホ長調
 フリードリヒ・ウィルヘルム・ルスト(1739-1796):独奏ヴァイオリンのためのパルティータ
  10.Grave
  11.Fuga
  12.Gigue
  13.Ciacona-Gigue
  14.Courante-Gigue
 ヘンデル(1685-1759):歌劇《リナルド》-涙の流れるままに(Z.ピルヒ編)
ズビグニェフ・ピルヒ(ヴァイオリン)
 文化的にも政治的にも大きく社会が変化した18世紀、音楽家たちもそれまでのような貴族への追従を捨て、自身を芸術家として解き放つ努力を始めました。
 17世紀後半にイギリスで始まった啓蒙主義はその動きに拍車をかけ、演奏家たちは自身の技術を磨き芸術的自立を目指しました。中でもパガニーニを始めとしたヴァイオリニストたちは、一人で楽器を携えヨーロッパ中を演奏し、その超絶技巧を披露、他の音楽家を含めた多くの人々を驚嘆させました。
 このアルバムは、18世紀から19世紀に活躍したヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト=作曲家たちの作品を収録。演奏するピルヒはガット弦を張った18世紀の歴史的ヴァイオリンを使用、弓も18世紀の復元であり、もちろん解釈や演奏原理、運指にも研究を重ね、熟考の上に録音が行われました。
 
録音 2015年9月21-22日 Red Hall of the National Forum of Music in Wroclaw
 

ACD-234
\2500
CANTO FOR WINDS
 20世紀〜21世紀の管楽五重奏曲

  1-3.デイヴィッド・マスランカ(1943-):管楽のための五重奏曲 第2番(1986)
  4.ダーン・ヤンセンズ(1983-):CANT(2014)
  タデウシュ・シェリゴフスキ(1896−1963):管楽器のための五重奏曲(1953)
   5.第1楽章:Allegro con brio
   6.第2楽章:Andante cantabile
   7.第3楽章:Allegro scherzando
   8.第4楽章:Allegro moderato
 ファジル・サイ(1970-):Alevi Dedeler raki masasinda Op.35(2011)
  9.第1楽章:Andantino tranquillo-Presto fantastico
  10.第2楽章:Andante tranquillo-Moderato ?ironique”
  11.第3楽章:Andantino
  12.第4楽章:Presto-Andantino
ルトスエア五重奏団
 室内楽は、各奏者たちの才能と、同じ方向の音楽性、創造性、そして時には妥協も必要とする少人数の研ぎ澄まされたアンサンブルです。
 中でも木管五重奏曲は異なった音色と、多様な演奏技法、各々の楽器の特性の違いなど作曲家にとっても課題が多いジャンルです。
 19世紀にはダンツィやレイハの作品などが知られますが、20世紀になってタファネルやニールセンなど何人かの作曲家が五重奏の作曲を試みるようになり、これに触発された作曲家たちが次々と争うように数多くの作品を生み出し始めました。
 このアルバムでは20世紀と21世紀の作品を2曲ずつ収録。斬新で実験的な響きを存分にお楽しみいただけます。
 


ACD-235
\2600
Different Things
 コルンゴルト(1897-1957):「から騒ぎ」からの4つの小品 Op.11
  1.第1番:婚礼の部屋の乙女
  2.第2番:ホルツアプフェルとシュレーヴァイン(夜警の行進曲)
  3.第3番:間奏曲-庭の情景
  4.第4番:仮面舞踏会(ホーンパイプ)
 ニーノ・ロータ(1911-1979):ヴァイオリン・ソナタ ト長調(1936-1937)
  5.第1楽章:Allegretto cantabile con moto
  6.第2楽章:Largo sostenuto
  7.第3楽章:Allegro assai moderato-Tempo vivace
 シュニトケ(1934-1998):古風な様式による組曲(1972)
  8.パストラーレ
  9.バレー
  10.メヌエット
  11.フーガ
  12.パントマイム
 13-15.フィリップ・グラス(1937-):ヴァイオリン・ソナタ(2008)
マルシン・マルコヴィッツ(ヴァイオリン)
グレゴルツ・スクロビンスキ(ピアノ)
 4人の異なる芸術家。彼らは全く異なる背景を持ち、異なる条件で活動していました。
 作品の雰囲気も各々違いますが、一つだけ共通点があるとしたら、それはみな「映画音楽の分野」で大成功している人たちということでしょう。ハリウッド映画音楽の祖であるコルンゴルト、イタリア映画に重要な役割を果たしたニーノ・ロータ、ロシア映画に芸術的な音楽をつけたシュニトケ、映画のサウンドトラックに野心的で実験的な作品を投入したフィリップ・グラス。
 このアルバムでは、彼らのヴァイオリンとピアノのための曲を聴きながら、多彩な作品を思い浮かべることで「Different Things=違うもの」というアルバム・タイトルにも関連が付けられています。
  2016年4月18-20日…1-12 2016年7月4-6日…13-15 Red Hall of the National Forum of Music in Wroclaw
 

ACD-237
\2600
DISCOVERIES
 1.プロスペル・ファン・エーシャウテ(1904-1964):
   チェロ四重奏のための「小品ソナタ」 Op.9(1939)
 ルドルフ・マッツ(1901-1988):チェロ四重奏曲 ニ短調(1966)
  2.第1楽章:Allegro
  3.第2楽章:Intermezzo: Andante
  4.第3楽章:Menuetto: Allegretto
  5.第4楽章:Assai drammatico: Andante
  6.第5楽章:Finale in modo rustico: Allegro
 7-8.カジミエージュ・ヴィウコミルスキ(1900-1995):
  チェロ四重奏のための「バラードとラプソディ」
 アルフレード・ピアッティ(1822-1901):チェロ四重奏のための「休日に」
  9.出立:Allegro con brio .
  10.到着:Andantino quasi allegretto-Presto
  11.素朴な踊り:Allegro vivo-Meno mosso-Andantino-Presto
ポーリッシュ・チェロ四重奏団
【メンバー】
 トーマシュ・ダロシュ(チェロ)
 ヴォイチェフ・フダラ(チェロ)
 クリシュトフ・カルペタ(チェロ)
 アダム・クシェショヴィエツ(チェロ)
 ポーリッシュ・チェロ四重奏団はウッチとカトヴィツェの高等音楽院の卒業生たちをメンバーとし、2011年に創設されたアンサンブルです。この種のアンサンブルがこれまでになかったポーランドでは画期的なことで、活動初期からコンサートや音楽祭で大活躍をしています。
 2014年からはブロツワフの「ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージック」のアンサンブルに認定され、一層の活躍を続けています。4人のメンバーは「チェロ四重奏曲を恒常的なステージ作品にすること」という高い目標を持っており、そのために常にチェロ四重奏曲のレパートリーを探し、図書館や出版社のアーカイヴを求めて各地を訪問、忘れられた作品の発掘を続けています。
 また現代の作曲家たちともコラボレーションし、時にはジャズ・プレイヤーと共演するなど、その活動は多岐に渡っています。この彼らの初アルバムも、ポーランドの音楽市場において先駆けとなるものです。
 

ACD-236
\2600
パヴェウ・ミキェティン(1971-):作品集
 1-5.交響曲 第2番
 6.フルート協奏曲
ルーカス・ドゥゴシュ(フルート)
NFM・ブロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団
ベンヤミン・シュヴァルツ(指揮)
 ミキェティンは現代ポーランドで最も忙しい作曲家の一人と見做されています。彼は伝統的な室内楽、管弦楽、声楽曲から、電子音楽まで幅広いジャンルの作品を手掛け、カルト劇場のディレクターであるクシシュトフ・ヴォリコフスキーと20年以上に渡ってコラボレーションを行い、また他の舞台芸術家たちとのプロジェクトにも取り組んでいます。
 2000年からは映画のサウンド・トラックも手掛け、いくつかの作品はポーランド国内の賞を獲得し、映画界でもなくてはならない人になっています。
 この「交響曲第2番」は2007年の春、創立60周年を迎えたポーランド作曲家協会の委嘱によって作曲されました。彼が毎年数週間滞在する風光明媚な都市クジニツァで作曲されたこの作品は、バルト海の神秘的な風景の印象と教会からの音などが随所に取り入れられた表現的な大作です。
 フルート協奏曲はルーカス・ドゥゴシュのために作曲された、テンポが目まぐるしく変化する作品です。
  録音 2016年3月16-17日…1-5 2016年6月5-6日…6
 

ACD-240
\2600
バルトゥオミェイ・ペンキェル(1601頃-1666頃):宗教的作品集
 ミサ A14
  1.キリエ
  2.グローリア
 3.6声のカノン:ともに歌う3つのカノン
 儀式なしのミサ I
  4.キリエ
  5.グローリア
  6.クレド
  7.サンクトゥス
  8.アニュス・デイ
 9.6声のカノン:6つの言葉で
 パスカリスのミサ
 10.キリエ
  11.グローリア
  12.クレド
  13.サンクトゥス
  14.アニュス・デイ
 15.6声のカノン:再び6つの言葉で
 儀式なしのミサ II
  16.キリエ
  17.グローリア
  18.クレド
  19.サンクトゥス
  20.アニュス・デイ
  21.フーガ
 ロンバルデスカのミサ・コンチェルタータ
  22.キリエ
  23.グローリア
  24.クレド
  25.サンクトゥス
  26.アニュス・デイ
トマシュ・クラル(バス)…1-2.4-8.10-14.16-20.22-26
ヤロミール・ノセク(バス)…1-2.4-8.10-14.16-20.22-26
ズビグニェフ・ピルヒ(ヴァイオリン)…1-2.22-26
ミコライ・ツォフカ(ヴァイオリン)…1-2.22-26
クラウディア・マトラク(ヴァイオリン)…3.9.15
マフゴルツァータ・コセンジャク(ヴァイオリン)…3.9.15
ユリア・カルペータ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パヴェル・ザレフスキ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)…1-2
クシュシュトフ・カルペータ(ヴァイオリン)
ミケーレ・チンクィーナ(テオルボ)
サカモト・マサフミ(トロンボーン)…22-26 他

ブロツワフ・バロック・アンサンブル
アンジェイ・コセンジャク(指揮)
 バロック期のポーランドを代表する作曲家の一人、ペンキェル(不祥-1666頃)は、古都クラクフからワルシャワへと王宮が移転したばかりの1633年頃のワルシャワ宮廷礼拝堂に仕え、最初はオルガニストとして宗教音楽を担当した人です。
 1654年にスウェーデンがポーランドに侵攻した際はウィーンに逃れ、その後は1658年からヴァヴェル城大聖堂の音楽監督も務め、数多くの作品を残しています。
 見事なポリフォニーに支えられた彼の作品のいくつは、ウプサラ大学の図書館に保存されており、当時のポーランド音楽を研究するために役立っています。2016年に発売された第1集と同じく、指揮者コセンジャクが知られざる作品の復興に力を尽くしました。古いパレスチナの多声合唱に由来する「ミサ・パスカリス」や、2つの歌い手のグループの対話によるミサなど、当時の演奏法も研究の上に演奏されています。
カノンやフーガはペンキェルと同世代の作曲家、マルコ・スカッキによる論文に添付されていたもので、実際に演奏されるためのものではないという研究結果も興味深いものです。

 録音 2016年6月24-27日 KGHM Main Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music ACD-222…ペンキェル:宗教作品集(ミサ曲第2番 他)



.

CPO


777500
(3CD)
\5500
ハンス・プフィッツナー(1869-1949):歌劇《愛の園のばら》
 プロローグと2幕
エリン・ケイヴス(テノール)
コウタ・ラーサネン(バス)
アンドレアス・キントシュー(バリトン)
アストリッド・ヴェーバー(ソプラノ)
ヤーナ・ブフナー(ソプラノ)
ティーナ・ペンティネン(メゾソプラノ)
アンドレ・リーマー(テノール)]
ケムニッツ歌劇場合唱団&児童合唱団
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー
フランク・ベールマン(指揮)

 1901年、新進作曲家として活動を始めたばかりのプフィッツナーは、エルバーフェルトの歌劇場で歌劇《愛の園のばら》を初演しました。その頃に流行していた「おとぎ話風」のあらすじと、後期ロマン派の特徴である重厚な響きが聴衆の人気を獲得、何度か再演されているうちに、マーラー夫妻の目に留まり、1905年にはウィーン宮廷歌劇場でマーラーの指揮で上演され、レーガーやワルターもこの作品を絶賛。作曲家としての足掛かりをつかみます。
 しかし、作品自体はその後ほぼ忘れられてしまい、1998年にチューリヒ歌劇場でハイライトが上演された他は、上演された記録もほとんどありません。
 ようやく2008年になって「失われたロマン派歌劇の復刻」を積極的に行っているケムニッツ歌劇場が完全版を上演。代表作《パレストリーナ》とは違う、プフィッツナー初期のメルヘン・オペラが蘇りました。
 .


555103
\2200→\1990
ピアノ独奏版!マリー・ルイーゼ=ヒンリクス(ピアノ)
 ペルゴレージ:スターバト・マーテル(ピアノ独奏版)

 1.ペルゴレージ(1710-1736):スターバト・マーテル
  (マリー=ルイーズ・ヒンリクスによるピアノ独奏版)
 2.ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
   ピアノ・ソナタ K551,K9,K64,K159,K380
マリー・ルイーゼ=ヒンリクス(ピアノ)

 7歳でピアノに出会い瞬時に魅了されたというピアニスト、マリー・ルイーズ=ヒンリクス。ステファン・アスケナーゼに14年間師事し、モーツァルトの協奏曲でデビュー。ラトルやツァハリアスなど、名だたる名手らと共演する傍ら、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの歌をピアノにアレンジしたアルバムは国際的にセンセーションを巻き起こしています。
 以降、コンポーザー・ピアニストとして活躍するヒンリクスの最新録音はペルゴレージ「スターバト・マーテル」の彼女自身の編曲によるピアノ独奏版という驚くべき作品。少人数のオーケストラと合唱、独唱で奏されるこの曲を、ピアノ独奏に移し替えているときに、ヒンリクスは作品の持つ悲しさに圧倒されてしまい、しばしば作業を中止しなくてはならなかったと言います。
 しかし希望とキリストの栄光に支えられ完成したというこのヴァージョン、細かいニュアンスと暖かい音色は原曲の特徴を丁寧に描き出しています。





静謐でどこか陰りのあるソレールの作品集
マリー・ルイーゼの知的なアプローチがかえって切なさをそそる

777200-2
\2600
ソレール(1729-1783):10 のピアノ・ソナタ集 マリー・ルイーゼ=ヒンリクス(ピアノ)

 D.スカルラッティに師事したとされるスペインの作曲家ソレール。
 彼は150 曲もの鍵盤楽器のためのソナタを作曲しました。それらは、師(?)の影響を受けつつも、よりスペイン的な豊かな楽想を持ち、現代でもチェンバロ奏者の重要なレパートリーとして大切にされています。
 このアルバムは、名手ヒンリヒスが10 曲のソナタをピアノで演奏しています。ソレルの新たな魅力が感じられるステキな1 枚。


 .


777845
\2700→\2490
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):交響的作品集 第4集
 1.交響曲 第4番
 2.狂詩曲「Libertas Venit」
 3.奇想曲
 4.カンツォーネ
オランダ交響楽団
ダヴィッド・ポルセライン(指揮)

 ヘンドリク・アンドリーセンは、オランダの作曲家・オルガン奏者。アムステルダム音楽院で学び、ユトレヒト大聖堂のオルガニストに就任、眩いばかりの即興演奏で人気を博しました。
 作曲家としても、教育者としても知られ、8曲のミサ曲、4曲の交響曲を始め、室内楽曲から歌曲まで幅広いジャンルの作品を残しています。
 この第4集には代表作「交響曲第4番」を中心に3曲の小品を収録。十二音技法を使うことなく、常に旋律を大切にしていたアンドリーセンの作曲技法の集大成とも言える壮大な作品群を聴くことができます。
 1941年に書かれた狂詩曲「Libertas Venit=自由へ」は第二次世界大戦中の1941年の作品であるにもかかわらず、戦争の暗い気分を払拭するかのように陽気で華麗な作品です。


 聞かず嫌いでいるのはちょっともったいない、超本格派近代シンフォニーを書き上げたヘンドリク・アンドリーセン
 一度聴いてみてもいいと思います。


 ヘンドリク・アンドリーセン(1892年9月17日 - 1981年4月12日)は、オランダの作曲家・オルガン奏者。
 オルガンの即興演奏とオランダのカトリック典礼音楽を一新したことで知られている。作曲技法はフランス音楽の強い影響がみられる。
 作曲家のユリアーン・アンドリーセンとルイ・アンドリーセンの父親。
 ハールレム出身。アムステルダム音楽院でベルナルト・ズヴェールスに作曲を、ジャン=バティスト・デ・パウにオルガンを師事。
 ユトレヒト大聖堂のオルガニストとなり、即興演奏で有名になった。
 1926年から1954年までアムステルダム音楽院で作曲と音楽理論を講義した。その間、1930年から1949年までユトレヒトのカトリック教会音楽の研究機関でも教えていた。
 1937年から1949年までユトレヒト音楽院の院長で、続いて1957年までハーグの王立音楽院の院長を務めた。
 1952年から1962年までの間は、ナイメーヘンのラドバウド大学の員外教授でもあった。
 作品には8つのミサ曲、テ・デウム、4つの交響曲、管弦楽のための変奏曲、オーケストラ伴奏の歌曲、室内楽、チェロソナタ、ピアノソナタ、オルガン独奏曲がある。


 これは生誕70周年を記念してコンセルトヘボウで行われた「リチェルカーレ」。
https://youtu.be/ZwbZz7NSTMA




 これはズヴェーデンが指揮する「クーラウ・ヴァリエーション」。
https://youtu.be/vLPQfWGwK5I

 もっともっと知られていい超名曲です。



ヘンドリク・アンドリーセン:交響的作品集第1〜3集


777721
\2700
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):交響的作品集第1集
 1.交響曲第1番/2.バレエ組曲/
 3.管弦楽のための交響的練習曲/
 4.クーラウ・ヴァリエーション
オランダ交響楽団/
デイヴィッド・ポルセライン(指揮)

 ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981)はオランダの作曲家、オルガン奏者です。即興演奏の巧みさで知られ、オランダのカトリック典礼音楽を一新した人でもあります。しかし、実はとても多彩な作曲家であり、その作品もオルガン曲だけに留まらず、ここで聴ける交響曲や管弦楽曲など注目すべきものが数多くあります。
 交響曲第1番は1930年10月1日にエドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮のハールレム管弦楽団によって初演され、その2年後にはアンドリーセン自身が同じオーケストラを指揮して演奏するなど注目を浴びた作品です。緻密な構成と調和のとれたメロディに才能の閃きが感じられます。


777722
\2700
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):交響的作品集 第2集
 1.交響曲 第2番/2.リチェルカーレ/
 3.マスケラータ/
 4.「ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ」よりラプソディ
オランダ交響楽団/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 オランダの作曲家、オルガン奏者ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981)。同じくcpoからリリースされた第1集(777721)に収録された曲の風情でもわかる通り、ロマン派と前衛の折衷とも言える聴きやすい音楽を書く人です。ユトレヒト大聖堂のオルガニストとしても知られ、ここでは素晴らしい即興演奏を行ったという記録が残っています。ここに収録された曲のうち、交響曲第2番は1938年、コンセルトヘボウ管の創立50周年の記念に書かれたもので、オーケストラとその指揮者エドゥアルト・ファン・ベイヌムに捧げられています。複雑な楽想を持ち、極めて現実的な音楽です。他の作品はもう少し様々な作風で、「ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ」というのは1932年に正式にオランダの国歌に認定されたメロディです。

777723
\2700
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):交響的作品集 第3集
 1.交響曲 第3番/2.協奏交響曲/3.性格的な序曲
オランダ交響楽団/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 オランダの作曲家、オルガン奏者アンドリーセン(1892-1981)。彼はオランダのカトリック典礼音楽を一新したことで知られます。彼の作品は宗教曲以外にも多岐に渡り、どれもが重厚な響きで満たされた見事なものです。
 1946年10月26日にアンドリーセン自身の指揮するコンセルトヘボウ管で初演された「交響曲第3番」はエネルギッシュな願望で満たされた緻密な音楽です。とりわけ終楽章の輝かしいフーガは複雑な書法を駆使した極めてシンフォニックな音楽であり、戦時下の不安な思いも反映された複雑な内面を有しています。


 .


777852
\2700
アントニオ・ロセッティ(1750-1792):作品集
 1.交響曲 ハ長調(Murray A1)
 2.ピアノ協奏曲 ロ長調(Murray C4)
 3.交響曲 変ホ長調(Murray A29)
ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)
南西ドイツ・プフォルツハイム室内管
ヨハネス・メーズス(指揮)

 ボヘミアで生まれ、地元の神学校で音楽教育を受けた後、ロシア、ドイツ、パリと各地を巡り卓越した作曲家として名を成したアントニオ・ロセッティ。40曲以上の交響曲を始め、ホルン協奏曲を筆頭に多数の協奏曲、声楽曲を残し、後の作曲家にも大きな影響を与えたことで知られています。
 cpoではすでに10枚以上のCDがリリースされており、ここで聞けるバロック期から古典派への変換期に生まれた輝かしい作品は高く評価されています。
 今回は2曲の交響曲とピアノ協奏曲を収録、インパクトのあるオーケストラに支えられたピアノ協奏曲と、上品さとダイナミックな躍動感を併せ持つ交響曲は、とても魅力的。
 これまで多くのロセッティ作品を録音してきた経験豊富なメーズスの演奏です。






ロゼッティの代表作ホルン協奏曲集
・・・なにげに演奏者がすごい
Rosetti - Concertos for Two Horns
CPO
999734-2
¥2700
レスレル[ロゼッティ](ca. 1750-1792):
 2つのホルンと管弦楽のための協奏曲
  Murray C56Q/ Kaul deest
  Murray C57/ Kaul III:5 3
  Murray B27/ Kaul III:5 1
 2つのFl、2つのHrと弦楽のための夜想曲
  M u r r a yB27/Kaul I:58
クラウス・ヴァレンドルフ(1 s tホルン)
サラ・ウィリス(2 n dホルン)
ヨハネス・モエズス指揮
バイエルン室内フィルハーモニー管

 アントニオ・ロゼッティ、本名アントニーン・レスレルはボヘミア生まれの作曲家。1773年ボヘミアを去って、6年の間エッティンゲン=ヴァラーシュタイン侯爵の宮廷楽団に加わったが、その際名前をイタリア風のアントニオ・ロセッティに変えた。その後活躍の場を広げ、多くの作品を出版した。
 彼自身自らを「洗練された音楽家」と呼び、生前の名声はハイドン、モーツァルトをしのいだ。音楽家としてとても幸せな生涯を送ったという。
 彼が残した多くの曲の中ではこのホルン協奏曲がとりわけ有名で、モーツァルトのホルン協奏曲のお手本にもなったのではないかとも言われている。
 確かに・・・似ている。


 で、なにげにホルン奏者がすごい。
 ベルリン・フィルの名手だったクラウス・ヴァレンドルフとベルリン・フィルの人気スター、サラ・ウィリス。
 サラ・ウィリスは技術的にうまいだけじゃなく、むっちゃ美人。これ、そのサラ・ウィリスの貴重なアルバムでもある。




 .


777810
\2700→\2490
ジークムント・ハウゼッガー(1872-1948):管弦楽作品集 第2集
 1.童謡「Aufklange」による交響的変奏曲
 2.交響詩「ディオニス幻想曲」
 3.交響詩「鍛冶屋のヴィーラント」
バンベルク交響楽団
アントニー・ヘルムス(指揮)

 マーラー、リヒャルト・シュトラウスの次世代の作曲家として賞賛されながらも、時流に乗った作品を書かなかったため「時代遅れ」と見做され、次第に忘れ去られてしまった作曲家の一人、ハウゼッガー。
 しかし2008年にリリースされた声楽を伴う大規模な「自然交響曲」は、彼の真価を問う壮大な作品として話題となりました。
 第2集には2曲の交響詩と、子供のための歌を主題にした変奏曲を収録。青年時代のハウゼッガーの理想が結実した「ディオニス幻想曲」、ワーグナーの楽劇の草案にもなった「鍛冶屋のヴィーラント」は、後期ロマン派特有の重厚な響きに満ちた感動的な作品です。


ジークムント・ハウゼッガー:管弦楽作品集 第2集
ベストセラーとなった「自然交響曲」


777237-2
(SACD Hybrid)
\2800
ハウゼッガー(1872-1948):自然交響曲 WDR ケルン放送合唱団
WDR ケルン交響楽団
アリ・ラシライネン(指揮)

 ブルックナーのハース版交響曲を積極的に指揮したことでも知られるハウゼッカーは自身も多くの作品を書いている。
 この曲は終楽章に合唱を伴う規模の大きなもの。こういう曲の多くの前例のように、苦難の時を経て大いなる創造への讃歌が朗々と歌われる。
 マーラー、ブルックナーなどの好きな人にはたまらない作品と言えるだろう。
 北欧物のオーソリティ、ラシライネンの悠然流麗な音作りが冴えている。もちろん録音は超優秀。





 ジークムント・フォン・ハウゼッガー(1872年8月16日 - 1948年10月10日)は、グラーツに生まれ、ドイツ・ミュンヘンに没したオーストリアの作曲家、指揮者。

 当初、ハウゼッガーは、リヒャルト・シュトラウス、グスタフ・マーラーに次ぐ作曲家として賞賛されるが、彼の濃密なポスト・ワグネリアンの作曲スタイルは第一次大戦後急速に時代遅れとなり、やがて忘れ去られた。
 しかしながら、彼の残した《自然交響曲》は近年アリ・ラシライネンの指揮によるレコーディングが発売され、高い評価を受けている。

 一方指揮者としてはブルックナー交響曲第9番原典版の初演者、またはその普及者として知られる。
 オーストリア、ドイツ、イギリスで指揮を執り、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ミュンヘン音楽・演劇大学学長、全ドイツ音楽協会会長などを歴任した。



ブルックナー・ファンの間ではよく知られるハウゼッガーの9番

FORGOTTEN
fr 1225
CD-R\2990
ブルックナー:交響曲第9番(原典版) ジークムント・ハウゼッガー指揮
ミュンヘン・フィル
Recording date : 1938
Length : 00:55:23
Original edition : His Master's Voice DB 4515-21

入荷まで3〜4ヶ月お待ちください。

 .


777917
\2200→\1990

モーツァルト(1756-1791):フリーメイソンの音楽集

 1.フリーメーソンのためのカンタータ「我らの喜びを高らかに告げよ」 K623
 2.合唱つき歌曲「親しき友よ、今日こそ」 K483
 3.合唱つき歌曲 「汝ら、われらが新しき指導者よ」 K484
 4.アダージョ ヘ長調 K410
 5.アダージョ 変ロ長調 K411
 6.カンタータ「宇宙の霊なる君」K429
 7.フリーメイソンのための葬送音楽 K477
 8.フリーメーソンのヨハネ分団における儀式のための賛歌 K148
 9.歌曲「結社員の旅」K468
 10.小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」K619
 11.フリーメイソンの喜び K471
 12.あなたに望みを託します、ああ、愛する夫よ K440
 13.アンゲラー:K440による幻想曲
ヤン・コボウ(テノール)
マクシミリアン・キーナー(テノール)
ダヴィッド・シュテフェンス(バス)
ザルツブルク・ホーフムジーク
ヴォルフガンク・ブルンナー(指揮)

 モーツァルトとフリーメイソンの出会いは1773年にさかのぼります。当時ウィーンに滞在していたモールァルトは劇作家トビアス・フォン・ゲプラーを通じてフリーメイソンを知りましたが、この時はまだ成人していたかったため、入会には至らず、結局1784年12月14日に入会、その3週間後の1785年1月7日には第二級に昇格しています。
 フリーメイソン内では多くの友人とインスピレーションを得たモーツァルト、活動も積極的に行い、会員のための音楽も10曲ほど作曲しています。
 中でも知られているのが「フリーメイソンのための葬送音楽」で、これはモーツァルトが敬愛していた2人の会員の死を悼んで作曲され、告別式の際に演奏された作品です。約8分ほどの短いグレゴリオ聖歌を含む古い様式を用いた厳格な作品で、普段のモーツァルトとは思えないほどの悲痛な雰囲気を有しています。
 他の声楽曲は、メンバー同士で歌うことを想定されて書かれており、とりわけ最晩年の作品であるカンタータ K623はとびきりの美しさと荘厳さを湛えています。
 

777935
\2700
トビアス・ミヒャエル(1592-1657):音楽による「心の悦び」
宗教的マドリガル集

 1.Herr, erzeige uns deine Gnade(詩篇85番 8-14)
 2.Hore mein Gebet(詩篇29番 23)
 3.Gott ist unser Zuversicht(詩篇46番 2-6)
 4.Ich sprach: nun mus ich zur Hellen Pforten(イザヤの書38番 10-11&20)
 5.Ach, wie elend ist unser Zeit(詩:J.ギガス)
 6.Siehe, wie fein und lieblich ist(詩篇133番)
 7.Meine Schafe horen meine Stimme(ヨハネの書 27-29)
 8.Gott, wer ist Dir gleich?(詩篇34番 1-5)
 9.Ich liege und schlafe(詩篇4番 9)
 10.Siehe, der Gerechte kommt um(イザヤ書56番 13-14)
 11.Israel hat dennoch Gott zum Trost(詩篇73番 1-3.16-17)
 12.Aber du setztest sie aufs Schlupfrige(詩篇73番 18-20.28)
 13.Kommt, wir wollen wieder zum Herren(ホセア書6番 1)
 14.Gehe hin, mein Volk(イザヤ書26番 20)
 15.Gott, es setzen sich die Stolzen(詩篇86番 14-15)
 16.Unser Trubsal, die zeitlich und leichte ist(コリントの書4番 17-18)
 17.Die Erloseten des Herren(イザヤの書35番 10)
 18.Der Herr behute dich(詩篇121番 7-8)
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
マンフレート・コルデス(指揮)

 フランコ・フランドル楽派に属する作曲家ロジエールを父に持ち、弟クリスティアンとサミュエルも音楽家という音楽一家に育ったトビアス・ミヒャエル。ドレスデンの宮廷聖歌隊を経て、ライプツィヒで神学を学び、1619年にシュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン侯国の教会オルガニストになります。
 1631年にはヘルマン・シャインの後任としてトーマス教会のカントルに就任、1657年までこの地位を務め(後任はセバスティアン・ナップファー)多くの宗教曲を作曲、演奏し、ライプツィヒの音楽的発展に貢献しました。
 彼の作品は17世紀に流行していたヴェネツィア派の様式が取り入れられた、華麗な対位法が駆使されているものが多く、演奏にも高い技術が要求されますが、コルデス率いるヴェーザー=ルネサンスは素晴らしいアンサンブルを聞かせています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BERLIN CLASSICS



BC 0300926
(6CD)
\5200
ベートーヴェン:交響曲全集
 「プロメテウスの創造物」序曲Op.43、
 「レオノーレ」序曲第1番Op.138、
 「レオノーレ」序曲第2番Op.72a、
 「レオノーレ」序曲第3番Op.72b、
 歌劇「フィデリオ」序曲Op.72、序曲「コリオラン」Op.62
フランツ・コンヴィチュニー指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、他
インゲボルク・ヴェングロル(Sop)
ウルズラ・ツォレンコップフ(Alt)
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(Ten)
テオ・アダム(Bs)
ライプツィヒ放送合唱団
  


BC 0300927
(5CD)
\5200
オルフ:作品集
 歌劇「月」
  エベルハルト・ビューヒナー(Ten)
  フレッド・テシュラー(Bs)ホルスト・ルノフ(Br)
  ヘルムート・クロッツ(Ten)、他
 歌劇「賢い女」
  カール=ハインツ・ストリツェク(Br)
  ライナー・スス(Bs)マグダレーナ・ファレヴィッチ(Sop)
  ホーラント・フリードリヒ(Bs)
  エベルハルト・ビューヒナー(Ten)
  ジークフリート・ローレンツ(Br)
  ハラルド・ノイキルヒ(Ten)
  ヴォルフガング・ヘルミッヒ(Br)
  ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(Bs)、他
 カルミナ・ブラーナ
  ユッタ・ヴルピウス(Sop)
  ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(Ten)
  クルト・リーム(Br)クルト・ヒューベンタール(Bs)、他
 カトゥーリ・カルミナ
  レジーナ・ヴェルナー(Sop)
  エベルハルト・ビューヒナー(Ten)ウーテ・マイ(Sop)、他
 アフロディテの勝利
  レナーテ・クラーマー(Sop)イザベル・ナヴェ(Sop)
  レジーナ・ヴェルナー(Sop)
  エベルハルト・ビューヒナー(Ten)
  カール=ハインツ・ストリツェク(Bs)
  ホルスト・ヒースターマン(Ten)、他"
ヘルベルト・ケーゲル指揮、
ライプツィヒ放送交響楽団、
ライプツィヒ放送交響楽団、他
  

BC 0300925
(2CD)
\2400
菩提樹の下 — シュターツカペレ・ベルリン演奏集
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」「魔笛」「コシ・ファン・トゥッテ」/
 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」/
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」/
 ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」/
 ワーグナー:
  歌劇「タンホイザー」「ローエングリン」「ワルキューレ」
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」/
 R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」より、序曲、アリア、他
オトマール・スウィトナー、
ハインツ・フリッケ、
ジークフリート・クルツ指揮、
シュターツカペレ・ベルリン、他
 

BC 0300923
\2300
ワーグナー:管弦楽曲集
 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲、
 歌劇「タンホイザー」序曲、歌劇「リエンツィ」序曲、
 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲、
 歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
若杉弘指揮、
シュターツカペレ・ドレスデン
 

BC 0300922
(2CD)
\2400
マーラー:
 交響曲第5番
  オトマール・スイトナー指揮、
  シュターツカペレ・ベルリン
 子供の魔法の角笛より
  ジークフリート・ローレンツ(Br)
  オトマール・スイトナー指揮、
  シュターツカペレ・ベルリン
 リュッケルト歌曲集より
  ジークフリート・ローレンツ(Br)
  ギュンター・ヘルビッヒ指揮、
  ベルリン交響楽団



.

GUILD HISTORICAL



GHCD 2430
\1700
アンドレ・クリュイタンス没後50周年、
 シューマンの交響曲&チェロ協奏曲集!

   シューマン:
   交響曲第4番ニ短調 Op.120*
    〔録音:1950年2月27日−28日、
     シャンゼリゼ劇場、パリ(Pathe FC 1001)〕
   チェロ協奏曲イ短調 Op.129†
    〔録音:1951年6月22日−23日&7月2日、
     シャンゼリゼ劇場、パリ(Pathe FC 1006)〕
   交響曲第3番変ホ長調 Op.97 《ライン》§
    〔録音:1957年2月2日&4日−5日、
     グルーネヴァルト教会、ベルリン
     (Electrola FBLP 1086)〕
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
フランス国立放送管弦楽団*
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)†
コンセール・コロンヌ芸術協会管弦楽団†
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団§
 ☆ベルギー出身の巨匠アンドレ・クリュイタンスの没後50周年リリース!
 ☆フランス音楽とともにドイツ・ロマン派を得意としたクリュイタンスが振るシューマン!

 フランス系ベルギー人の名指揮者、アンドレ・クリュイタンス(1905−1967)の没後50周年記念リリース!
 Guild Historicalでは、リタ・ゴールのフレンチ・オペラ集(GHCD 2411)以来2度目の登場、全曲クリュイタンスが振るアルバムとしては初登場です。
 フランス国立放送管弦楽団(現:フランス国立管弦楽団)やコンセール・コロンヌといったフランスの名門オケ、フランスの偉大なチェリスト、アンドレ・ナヴァラ(1911−1988)、そしてベルリン・フィルと共演した交響曲&チェロ協奏曲集。父親からドイツ語やゲルマン系文化を学んだことによって、フランス音楽とともにドイツ音楽も得意としたクリュイタンスのシューマンを、ピーター・レイノルズによるリマスタリングで!

 録音:1950年−1957年/※リマスタリング:ピーター・レイノルズ






5/2(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.

AMBROISIE



AM 215
\2700→\2490
コンクール以来、ルガンスキーが初めて
 チャイコフスキーのピアノ独奏曲に挑戦

  チャイコフスキー:
   (1)ピアノ・ソナタ ト長調Op.37
   (2)四季Op.37b
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
 これぞロシア魂!チャイコフスキー・コンクール以来、ルガンスキーが初めてチャイコフスキーのピアノ独奏曲に挑戦!!

 録音:2015年12月12-15日/パリ国立オペラ、オペラ・バスティーユ、サル・ロルフ・リーバーマン/81’ 00”

 ルガンスキーは1994 年に行われた第10 回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で最高位を受賞しましたが、協奏曲第1 番を除きチャイコフスキーのピアノ作品を演奏、録音せずにきました。その彼が初めてチャイコフスキーのピアノ曲に挑戦しました。
 チャイコフスキーの作品37 は「大ソナタ」と呼ばれるト長調のピアノ・ソナタですが、もうひとつ、彼のピアノ曲としてはもっとも知られている12 曲から成る組曲「四季」もこの作品番号が付いています。ルガンスキーは双方を収録、81 分の長時間CD となりました。
 ルガンスキーはラフマニノフの音楽を愛し得意としていますが、年齢を経てチャイコフスキーの音楽がひどく沁みるようになってきたとのこと。CD ブックレットはルガンスキーのインタビューで構成されていますが、彼のチャイコフスキー観が極めて知的に語られていて興味津々(日本語訳はありません)。
 ピアノ・ソナタと「四季」は1875-8 年頃に作曲されましたが、当時チャイコフスキーは心ならずも結婚したことによる精神的危機を迎え、それを克服し自分に忠実であることを開き直った結果、交響曲第4 番、ヴァイオリン協奏曲、このピアノ・ソナタが生まれました。ルガンスキーによれば、ソナタの緩徐楽章は孤独の悲劇を、フィナーレは晴れやかな解決が表現されているとのこと。ピアノ協奏曲ばりのボルテージの高い大作ですが、リヒテルやプレトニョフの名盤を越える凄みと録音の良さで、曲の真価を再認識できます。
 一方ルガンスキーは「四季」を、ロシアの一年の生活が見事に描かれた「ロシア魂を代表する最高の例」と評しています。まさにロシアで生まれ育った者にしかわからない微妙な季節の移り変わりと行事を、ルガンスキーはまるで子供に語りかけるように奏でています。これも恩師ニコラーエワを越える名演と申せましょう。




ANTARCTICA


ANTAR 004
\2500
3世紀にまたがる3人の作曲家が模索した色彩の世界
 ・ジャン=リュック・ファフシャン(b.1960):
  よりよく見えるための3つの歌〜チェロ、プリペアード・ピアノのための
 ・ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ
 ・ダーン・ヤンセンス(b.1983):(…nada. )〔チェロと電子楽器のための〕
 ・ドビュッシー:エレジー(チェロとピアノ版)
ベンジャミン・グロリウー(チェロ)
サラ・ピカヴェ(ピアノ)
 3世紀にまたがる3人の作曲家それぞれが模索した色彩の世界を、チェロとピアノで追求した1 枚。




APARTE


AP 078
\2600
モーツァルト:ピアノ連弾(1台4手のための)作品集
 (1)アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K.501(1786)
 (2)4手のためのピアノ・ソナタ ハ長調 K. 521(1787)
 (3)4手のためのピアノ・ソナタ ヘ長調 K. 497(1786)
イスマエル・マルゲン
ギョーム・ベロン(ピアノ)
 期待のピアノ・デュオ、マルゲン&ベロンの第2弾はモーツァルト!

 イスマエル・マルゲン&ギョーム・ベロンによるピアノ連弾作品集。シューベルト(AP 056)に続く第2 弾はモーツァルトの作品に挑みました。
 モーツァルトは1786 年に「フィガロの結婚」の初演で成功を収めたばかりでなく、ピアノ協奏曲第23 番 イ長調 K.488、第24 番 ハ短調 K.491、第25 番 ハ長調 K.503 などの作品において、これまで以上に豊かで多様な協奏様式と音響を示しました。
 K.497 のソナタはパッセージの音形、大胆な強弱の変化、長調と短調の対照など、構成上の工夫などにこうした協奏曲と共通点があるばかりでなく、室内楽風の緻密な書法も見られる作品です。K.521 のソナタは完成後、すぐに親友のゴットフリート・フォン・ジャカンに送りナールトルプ家のナネットとバベットに献呈された作品で、まるで協奏曲を思わせるパッセージやアルペッジョが随所に現れる華やかな作品です。
 1992 年生まれのイスマエル・マルゲンは、ジャック・ルヴィエやロジェ・ムラロらに師事した若手で、2012 年12 月のロン=ティボー国際音楽コクールで第3 位および聴衆賞を受賞しています。
 一方、ギョーム・ベロンも1992 年生まれ、アンゲリッシュ、フランク・ブラレイ、レオン・フライシャー、ペヌティエらに師事しています。2008 年のブザンソンでの若き音楽家コンクールでピアノ部門賞を受賞。ジャン=フレデリック・ヌーブルジェのトリオを初演するなど、室内楽の分野でも活躍が期待されている若手期待のピアニストです。
 

AP 146
\2600
私に一票を!
 1.《Le Toast du President》Vincent Hyspa (1865-1938)
 2.《Droite, Gauche, Centre》Gustave Nadaud (1820-1893)
 3.《La Chambre et le Senat》Leon Xanrof (1867-1953)
 4.《Les Complots》Vincent Hyspa (1865-1938)
 5.《Un Bal chez le Ministre》Jules Jouy (1855-1897)
 6.《Plus d’patrons》Aristide Bruant (1851-1925)
 7.《Quand on n’a pas le sou》Nicolas Boileau (1636-1711)
 8.《Un Vrai Republicain》Frederic Boissiere (?-1889)
 9.《L’Affiche electorale》
  sur un air de Andre-Ernest-Modeste Gretry (1741-1813)
 10.《L’impot sur les celibataires》Charles Pourny (1839-1905)
 11.《Le Galant Siffleur》Adrien-Francis Rodel (?-1926)
 12.《Le Metingue des femmes》
  sur un air de Maurice Mac-Nab (1856-1889)
 13.《La Priere de Jeanne d’Arc》Joseph-Andre Vignix
 14.《A Jeanne d’Arc》sur un air d’Aime Maillart (1817-1871)
 15.《Notre Coq》Pierre-Jean de Beranger (1780-1857)
 16.《Le Prisonnier de l’Elysee》Vincent Hyspa (1865-1938)
 17.《La Marseillaise des locataires par le Rouget du cinquieme》
  sur un air de Claude Joseph Rouget de Lisle (1760-1836)
ラ・クリック・デ・リュネジアン
アルノー・マルゾラティ(バリトン)
ララ・ノイマン(ソプラノ)
イングリード・ペリューシュ(ソプラノ)
 録音:2016年5,6月

 フランスのシャンソンを探求しているフランスのバリトン、アルノー・マルゾラティ。
 今回はフランスの1780-1920 年の音楽遺産を再発見する団体、パラツェット・ブリュー・ザーネの委嘱を受けて、政治を扱った内容のテキストを中心に選曲しています。




CLAVES


50 1707
\2700
ギョーム・ベロンがついにソロ・デビュー!
 (1)シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894
 (2)ハイドン:ピアノ・ソナタ第46番 変イ長調 Hob.XVI.46
 (3)ドビュッシー:版画[I.パゴダ/II.グラナダの夕べ/III.雨の庭]
ギョーム・ベロン
 (ピアノ;Steinway & Sons)
 凛とした気品を漂わせる音色。若手期待の星、ギョーム・ベロンがついにソロ・デビュー!

 録音:2016年9月/スイス/72’23”

 イスマエル・マルゲンとのピアノ・デュオ作品の録音でも活躍のギョーム・ベロンがついにソロ・ディスクをリリースします。
 1992 年生まれのベロンはアンゲリッシュ、フランク・ブラレイ、レオン・フライシャー、ペヌティエらに師事。2008 年のブザンソンでの若き音楽家コンクールでピアノ部門賞を受賞。ジャン=フレデリック・ヌーブルジェのトリオを初演するなど、室内楽の分野でも活躍が期待されております。
 繊細でタッチが魅力のベロンの音色は今回収録した作品との相性がよく、凛とした気品を漂わせ、緻密に練り上げられた演奏が魅力です!




HMF

HMU 807575
(SACD HYBRID)
\2700
ルネッサンス時代のクリスマス合唱音楽
 M.プレトリウス:
  ベツレヘムにひとりの子供が生まれた/
  Es ist ein Ros entsprungen/
 H.プレトリウス:Magnificat quinti toni
 クレメンス・ノン・パパ:
  Pastores quidnam vidistis/
  キリエ、グローリア、
  サンクトゥス、アニュス・デイ(Missa Pastores quidnam vidistis)
 ハンドル:カニーテ・チューバ/Mirabile mysterium
 エッカルト:Ubers Gebirg Maria geht/Vom Himmel hoch
 ハスラー:Hodie Christus natus est
スティレ・アンティコ 
 天上の響きルネッサンス時代のクリスマス音楽

 録音:2015年2月

 ア・カペラ合唱グループ、スティレ・アンティコ。結成10 年を越え、その澄んだハーモニーにはますます磨きがかかり、ヨーロッパ各地で絶賛されています。
 スティレ・アンティコによる、ルネッサンス時代のクリスマス合唱作品集。厳格な対位法で書かれており、ともするとストイックな演奏になりがちなルネッサンス時代の合唱作品も、スティレ・アンティコにかかるとかくも美しくやわらかな響きをまとうものか、と驚かされます。
 ルネッサンス、クリスマス、言葉といったことを越えて、純粋に美しい声の織りなす響きに身をゆだねる喜びを味わえる1 枚です。




キング・インターナショナル



KKC 047
\2700
失われた時の音楽〜セヴラック・アルバム
 (1)セヴラック:即興曲第2番 嬰ハ短調
 (2)同:ラングドック地方で(全5曲)
 (3)同:休暇の日々第1集(全8曲)
 (4)カントルーブ:友の思い出「デオダ・ド・セヴラックへのオマージュ」
深尾由美子(ピアノ)
 超感動的!カントルーブがセヴラック追悼で書いた秘作日に目を見た!!

 録音:2016年2月29日、5月16日/キング関口台第1スタジオ/DDD、192kHz, 24bit、国内製造品、日本語帯・解説付

 フランス音楽、ことにセヴラックの作品に熱意を燃やすピアニスト深尾由美子の最新アルバム。前作ジェラール・プーレとのヴァイオリン作品のCD(KKC-028) はレコード芸術誌特選となりました。洒脱で独特の香りに満ちたフランス・ピアニズムを聴かせてくれます。
 今回はセヴラックの大作「ラングドック地方で」と親しみやすい「休暇の日々第1 集」をメインに驚きの円熟した解釈を聴かせてくれます。さらにセヴラック1898 年頃の習作「即興曲第2番」が大歓迎。シューマンの影響が濃いものの、セヴラックならではのメロディにあふれていて非常に魅力的。新しい宝物を見つけたような気持ちになります。
 もうひとつの注目は、「オーヴェルニュの歌」で知られるカントルーブのセヴラック追悼曲「友の思い出」。カントルーブはセヴラックに私淑し、多大な影響を受けました。彼はセヴラックの死後、未亡人から遺品の整理を頼まれ、1929 年8 月にセヴラックの書斎でスケッチや未完成作品の目録を作りました。その際に強いインスピレーションを受けて「友の思い出」を一気に作曲したといわれます。もとは「月桂樹」と題された3 曲から成るオーケストラ曲の第2 曲ですが、カントルーブ自身によるピアノ独奏版の自筆譜を入手して今回世界初録音。セヴラックの作品中で情念あふれる「リヴィアのキリスト像を前にしたらば曳きたち」と「春に墓地の片隅で」からの引用がみられ、カントルーブの落涙と慟哭で進み、驚くほど感動的なクライマックスを迎えます。セヴラック好きは涙なしにすませられない作品を、深尾由美子が入魂の演奏で聴かせます。

 深尾由美子:
  桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ科卒業、フランス・リヨン国立音楽院室内楽コースを首席で終了。フランス音楽、ことに作曲家デオダ・ド・セヴラックについて研究。カタルーニャ人のピアニスト、テレサ・リャックーナ女史、オルガン奏者でセヴラック研究の権威ピエール・ギヨー氏らとの出会いから、研究のために2003 年〜 2006 年渡仏、各地で多数演奏会を行うほかラジオ放送・講演などに出演する。深尾由美子セヴラックコンサート・シリーズを主催し、ピアノ曲や室内楽曲を含むコンサートでは両国でセヴラック・ファンを作り、その解釈には高い評価を得ている。これまでに、テレサ・リャックーナ、青柳いづみこ、岩崎淑、林秀光、加藤伸佳、レオニード・ブルンベルク、ジャン・クロード・ペヌティエ氏に師事。




THE CHOIR OF KING’S COLLEGE



KGS 0020
(SACD HYBRID)
\2100
キングズ・カレッジ聖堂の大オルガン、改修後初の新録音!
 (1)サイモン・プレストン:Alleluyas
 (2)J.S.バッハ:「われらみな唯一なる神を信ず」BWV680
 (3)J.S.バッハ:「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」BWV684
 (4)J.S. バッハ:「聖霊なる神よ」BWV671
 (5)メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.65-1
 (6)ハーヴェイ・グレース:Resurgam
 (7)フランク:英雄的小品
 (8)J.S.バッハ:「汝にこそわが喜びあり」BWV615
 (9)J.S.バッハ:「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622
 (10)J.S.バッハ:「この日神の子は勝利した」BWV630
 (11)ジョージ・ベイカー:Procession Royale
スティーヴン・クレオベリー
 (オルガン)
 聖堂に響き渡るオルガンの音色を堪能。キングズ・カレッジ聖堂の大オルガン、改修後初の新録音!

 オルガン;ハリソン&ハリソン制作オルガン
 録音:2017年1月16&17日/キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)/63’30”

 SACD ハイブリッド盤。
 キングズ・カレッジ聖堂に据え付けられた大オルガンは2016 年1 月から約9 ヵ月メンテナンスに入り4300 本ものパイプの全てが調性されました。当録音は改修後初となる2017 年1 月の最新録音です。
 演奏は30 年以上にわたりケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団の音楽監督にしてオルガニストのスティーヴン・クレオベリーです。
 曲目はイギリスが誇る名オルガニスト、サイモン・プレストン作曲の「Alleluyas」にはじまり、バッハ、メンデルスゾーン、フランクといった多くのオルガン作品をメインに構成しています。
 この大オルガンを熟知したクレオベリーならではのレジストレーションで聴く、新たに生まれ変わったオルガンの音色を十分に堪能できる充実のアルバムです!




J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen(日本語解説付き)



B384CD
(2CD)
\4600
J.S.バッハ(1685-1750):ロ短調ミサ曲 BWV232 ジュリア・ドイル(ソプラノ)
アレックス・ポッター(カウンターテナー)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
クラウス・メルテンス(バス・バリトン)
J.S.バッハ財団合唱団、管弦楽団
ルドルフ・ルッツ(指揮者、芸術監督)

 ゆるぎない一体性に貫かれた演奏だ。演奏と研究を統合したプロジェクトを実践しているこの団体の《ロ短調ミサ曲》には入念に学習された作品把握があり、それがすべての音楽家たちに共有されている。引き締まった古楽演奏であると同時に、テキストに力を与えつつ作品の深奥に分け入る、信頼性の高い演奏である。 (礒山 雅)

 バッハ晩年の最高傑作《ロ短調ミサ曲》。1733年の初稿を含め、およそ20年の構想を経て、死の前年に完成されたこの作品は、19世紀初頭、チューリヒの音楽出版者ハンス・ゲオルク・ネーゲリが「すべての時代、すべての国民を通じてもっとも偉大な音楽芸術作品」と呼ぶほどに高く評価されており、現代に至ってもそれは全く変わることなく、数多くの演奏家たちによって演奏され続けています。
 ここで《ロ短調ミサ曲》を演奏している「J.S.バッハ財団合唱団、管弦楽団」は、スイスのザンクト=ガレン・バッハ財団が2006年に創設した少数精鋭のアンサンブル。
 J.S.バッハの全声楽作品を演奏・録音し、内外に知らしめるという目的のもと活動を行っています。バッハの研究者でもあるルドルフ・ルッツが芸術監督、指揮を務め、創設以来、月1回のカンタータ上演に取り組んでいます。
 このアルバムのブックレットには、バーゼル・スコラ・カントールム研究部門のメンバーで、バッハ研究者として知られるアンゼルム・ハルティンガーの作品についての考察と、ハルティンガーとルッツとの対話を収録。
 これらの全文を、日本におけるバッハ研究の第一人者である礒山雅氏の邦訳でお届けいたします。

  録音 2016年


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

ALTUS



ALT 373
\2800→\2590
マルティノン/ベートーヴェン:三重協奏曲
 ハイドシェックvsフェラスvsトルトゥリエ

  ベートーヴェン:
   大フーガ 変ロ長調 Op.133(編曲:F.ワインガルトナー)
   ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲
    ハ長調 Op.56
   ロマンス第1番 ト長調 Op.40
   ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
ジャン・マルティノン(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
エリック・ハイドシェック(ピアノ)
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
ポール・トルトゥリエ(チェロ)

 マルティノンのお宝音源をINA から発掘!ハイドシェック、フェラス、トルトゥリエを迎えた華やかな三重協奏曲や他では聴けないフェラスのステレオ録音によるロマンス!

 録音:1970年3月11日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ、ステレオ)/67’31’’、国内プレス、ステレオ録音、日本語帯・解説付

 全曲ステレオ録音!膨大なアーカイヴを持つINA(フランス国立視聴覚研究所)から驚きのお宝音源を発掘しました。ベートーヴェン生誕200 年記念演奏会の一環と思われるマルティノンのライヴです。ちなみに同日に『運命』も演奏されており、この録音もアルトゥス・レーベルより発売されています(ALT-333)。
 弦楽合奏による『大フーガ』は作曲家としても高名なマルティノンの現代的感覚が冴え、フランスの薫り高き音色に突き刺さる表現力が加わっています。張りのある瑞々しい弦楽が実に頼もしい偉大な演奏。緩徐部分での滑らかな歌いぶりも感動モノです。
 三重協奏曲はフランスの名手が集結した華やかな顔ぶれ!メンバーを見るだけでため息が出そう。マルティノンもノリが良く、オーケストラの提示部からして音楽がいきいきと奏でられていて胸弾みます。ソリストの燃焼度も凄まじく、第2 楽章のとろけるような美しさ、第3 楽章で三者三様に熱っぽく弾きまくる目も眩まんばかりの盛り上がりなど、この曲がこんなに楽しかったのかと驚いてしまうでしょう。トルトゥリエは他の2 人それぞれと共演盤があるものの、ハイドシェックとフェラスの共演盤はたいへん珍しいもので、その点でも注目です。
 最後のロマンスがまた必聴。フェラスはレオポルト・ルートヴィヒ指揮でロマンスをモノラル録音していますが、ステレオによる録音は当ディスクが初登場!純度の高い極上のソロを存分に聴かせてくれるお宝音源と言えます。
 


「TAHRA 復活シリーズ」


 ≪ ALTUS の「TAHRA 復活シリーズ」について≫

 「TAHRA(ターラ)」はルネ・トレミヌ氏と、その夫人ミリアム・シェルヘン女史が立ち上げたフランスのレーベルです。ミリアム夫人は指揮者ヘルマン・シェルヘンの娘であり、大指揮者たちとの家族ぐるみのつながりも強い人物。1992 年に初のCD をリリース、その後も精力的に活動を続けますが、2014 年に主宰者トレミヌ氏が惜しくも急逝。レーベルは活動縮小を余儀なくされ、現在多くのタイトルが入手困難の状態にあります。歴史的音源を正規かつオリジナルの形で音盤化することを特徴とし、ヒストリカル・ファンに大いに愛されたレーベルでした。
 そんなTAHRA の残した遺産の素晴らしさを世に問うべく、国内レーベル「ALTUS(アルトゥス)」はミリアム夫人の承認のもと正式に音源のライセンスを受けた上で、新たなリマスタリングを施し発売するターラ復活シリーズを進めています。
ここに聴ける音は貴重なTAHRA オリジナルに基づくもので、他レーベルの同演奏とは一味もふた味も違う、なまなましい音像がお聴き頂けることと思います。
.


TALT 022
\2800→\2590
その後のクラシック視聴人生が変わってしまう録音というのがある
 アーベントロート一世一代の爆烈演奏
  「バイエルンとのブラ1」収録!

  (1)ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
  (2)シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
(1)バイエルン国立管弦楽団
(2)ベルリン放送交響楽団
 奇演中の奇演、ユニークの極み。アーベントロート一世一代の爆烈演奏「バイエルンとのブラ1」収録!
 ターラ・レーベルの名録音をリマスタリングして復刻。

 録音:(1)1956年1月16日(ライヴ)、(2)1955年9月18日(ライヴ)/72’58’’国内プレス、モノラル録音、日本語帯・解説付

 白熱の爆演を繰り出す指揮者として知られるアーベントロート。その強烈ぶりとは裏腹に(?)、彼は楽団員からの尊敬を一身に集め、地元市民からも非常に愛されたユニークな人物でした。その独自の音楽世界をとくとお楽しみください。音質に定評あるTAHRA 盤を基に新リマスタリングを施し、日本語解説も付いた1 枚です。
 ブラームスの1 番は知る人ぞ知る奇演中の奇演。まるで慣性の法則完全無視、吹き飛ばされそうなテンポ設定!特に終楽章、誰が予想するよりも速く、誰が予測するよりも遅く、前へ後ろへと引っ張りまわされる驚愕の指揮ぶり。そのほとばしる音楽表現にオケが負けじと喰らい付き、手に汗握る圧巻の演奏を披露!めちゃくちゃ面白いです。
 シューマンも燃え上がる演奏。第2 楽章のヴァイオリンの蠱惑的ヴィブラート、素朴に始まったかと思ったら急激に巨大化するフィナーレなど、個性爆発。全編リズミックな力強さに溢れています。


*******

 古くは DISUQUE REFRAIN、その後 RE! DISCOVER 、MEMORIES 、そしてTAHRAからもリリースされた、史上最も極悪なブラームスの交響曲第1番。
 バイエルン国立管とアーベントロートの1956年1月16日のライヴである。

 25年前、初めてDISUQUE REFRAINで登場したときはあまりの過激演奏のため店頭での演奏を控えるほどだった。
 傍若無人、厚顔無恥、支離滅裂、ここまでこの作品を徹底してデフォルメしてしまった人は、日本の宇宿以外今のところいない。

 しかし・・・、にもかかわらずこの演奏の圧倒的なすごさ。
 聴いていると気がふれて笑いが止まらなくなってしまうかもしれないが、もちろんお笑いの要素など皆無。
 最後まで聴くと演奏終了後には叫び声をあげてリスリングルームを飛び出してもう二度と戻ってこられなくなるかもしれない。


 「クラシック輸入盤パーフェクト・ブック」の「買ってはいけない」のコーナーで、鈴木淳史氏が「常軌を逸したげてもの」、「あまりのやりたい放題に聴くものを爆笑の渦に巻き込むまったく不謹慎極まりない演奏」、「何人も感動することを許さない激しさ」と絶賛(?)していた。


 クナやシェルヘンのいくつかの録音同様、その演奏を聴いてしまうとその後のクラシック視聴人生が変わってしまう録音というのがある。
 もしそういう体験をしたければ、覚悟を持ってどうぞ。

 


TALT 023
\2800→\2590
ここまで白熱したエロイカがあったとは!
 アーベントロート、ユニークな爆発的演奏。

  ベートーヴェン:
   『エグモント』序曲 Op.84
   交響曲第3番 変ホ長調『英雄』 Op.55
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 ここまで白熱したエロイカがあったとは!アーベントロートにしかあり得ない、ユニークな爆発的演奏。ターラ・レーベルの名録音をリマスタリングして復刻。

 録音:1954年2月13日/ベルリン国立歌劇場(ライヴ)/57’17’’、国内プレス、モノラル録音、日本語帯・解説付

 白熱の爆演を繰り出す指揮者として知られるアーベントロート。その強烈ぶりとは裏腹に(?)、彼は楽団員からの尊敬を一身に集め、地元市民からも非常に愛されたユニークな人物でした。その独自の音楽世界をとくとお楽しみください。音質に定評あるTAHRA 盤を基に新リマスタリングを施し、日本語解説も付いた1 枚です。
 『英雄』第1 楽章で頻出するスフォルツァンドやクレッシェンドが書かれた部分での「踏み込みの良さ」、急激にガッと圧力をかける勢いがアーベントロートならでは。作曲時のベートーヴェンが前人未到の規模の音楽世界に決然と乗り込んでいった感覚が現代によみがえったような、白熱の演奏です。高速のスケルツォでは、トリオのホルンが爆鳴き!想像を絶する猛々しさで、ばりばりと空気をつんざきます。フィナーレはテンポの変化が楽しく、フーガが始まる少し前のフェルマータの長さもユニーク。そしてコーダは興奮のるつぼ。オーケストラが嬉々として演奏する姿が目に浮かぶような、目まぐるしくも充実した圧倒的演奏です。





<国内盤>


若林工房



WAKA 4201-02
(2CD)
\3700(税込)
《展覧会の絵》〜りゅーとぴあライヴ2016
 ■Disc-1
  ウェーバー:舞踏への勧誘
  リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
  ワーグナー(リスト編曲):イゾルデの愛の死
  ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
  ラヴェル:道化師の朝の歌
 ■Disc-2
  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
  プロコフィエフ:「束の間の幻想」op.22 より第3番&第14番
  スクリャービン:プレリュードop.74-1
  ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
  シューベルト(リスト編曲):連祷
  メトネル:おとぎ話変ロ短調op.20-1
  ショパン:マズルカ嬰ハ短調op.6-2
  ショパン:ワルツロ短調op.69-2
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
ピアノ… 1925年製ニューヨーク・スタインウェイCD135
 ☆メジューエワ日本コンサートデビュー20 周年記念リリース、第2弾。日本屈指の音響を誇るコンサートホールに華麗なスタインウェイ・サウンドが響き渡る《展覧会の絵》〜りゅーとぴあライヴ2016、イリーナ・メジューエワ

 
 録音:2016年12月3日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホールにおけるライヴ録音/STEREO / 96kHz-24Bit録音、発売元:若林工房

 メジューエワによる2016 年12 月の新潟リサイタルのライヴ録音。日本屈指の音響を誇るりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館に1925 年製ニューヨーク・スタインウェイの華麗なサウンドが響き渡った贅沢なコンサートです。
オーケストラでも親しまれている楽曲を集めたプログラムはピアニスティックな色彩感に溢れたもの。得意とする《展覧会の絵》は4度目の録音となりますが、ヴィンテージ楽器を使用した今回のヴァージョンは究極ともいうべきクオリティの高さを示しています。
 約20 分におよぶアンコール(8 曲)まで含めた当日の演奏曲全てを収録。聴き応えじゅうぶんの二枚組です。


<映像>

.

C MAJOR(映像)



74 0904
(Blu-ray)
\5800→\5390
弱音へのこだわりが生んだ美しく雄弁な
 ティーレマン&SKDのブルックナー第3番

  ブルックナー:
   交響曲第3番ニ短調 WAB103「ワーグナー」
    (1877年稿)
シュターツカペレ・ドレスデン
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
74 0808
(DVD)
\4000→\3690
 収録:2016 年9 月2,3 日、フィルハーモニー、ミュンヘン(ライヴ)/映像監督:エリーザベト・メルツァー
 (Blu-ray)画面:16:9 HD、音声:PCM2.0,DTS-HD MA5.0、68分/(DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM2.0,DTS5.0、68分

 ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナー交響曲チクルス。2012 年のティーレマン首席指揮者就任以来進めているプロジェクトでこれまでに、第8 番(2012 年収録)、第5 番(2013 年収録)、第9 番(2015 年収録)、第4 番(2015 年収録)、第6 番(2015 年収録)がDVD&BD で発売されています。今回リリースされるのは交響曲第3 番。
 ブルックナーの交響曲にはたいてい版の問題がつきものですが、今回ティーレマンは第3 番に関して1877 年第2 稿を用いています。第3 番は1873 に初稿が完成。その際に第2 番と第3 番の総譜をワーグナーに見せ、後に第3 番を献呈しています。この第1 稿にはワーグナーから引用が多く含まれていました。しかし初演の際に演奏不可能とされ ブルックナーは大幅な改訂を行います。ここでワーグナーから引用されたフレーズは削除されています。これが第2 稿となります。1950 年に出版された第2 稿に基づく校訂をエーザー版と言いますが、これには第3 楽章スケルツォのコーダがありません。ティーレマンが用いたにはコーダの含まれる1981 年出版の新全集ノヴァーク版。このコーダについては、1878 年レティヒ社から出版される際に、ブルックナー自身がコーダを削除することを望んだとされています。
 シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナーといえば、シノーポリとの録音集がありますが、同コンビで1990 年に録音された第3 番も、今回ティーレマンと同じ版を用いています。ドレスデンの美しい弦の響きは言うまでもなく、金管の柔らかくも深みのあるサウンドは素晴らしく冒頭の雄大さは圧巻。スケルツォ部分もスリリングでヴァイオリンが奏でる動機が印象強く演奏されています。ティーレマンは細部にまで渡り緻密に表現し、音楽に深く傾倒し、特にコーダへ通じる演奏は、究極の弱音でもって高度な緊張感を持続し、その後の音楽の開放は力みのない深い響きを作り上げています。


















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2017 ARIA−CD.All rights reserved.