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≪第92号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2017年5月9日(火)〜



第92号
5/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT


ACC 24326
\2600
マリー・フリーデリケ・シェーダー
 ヘンデルの「9つのドイツ・アリア」
マリー・フリーデリケ・シェーダー(ソプラノ)
バツドルファー・ホーフカペレ
  ヘンデル:
   9つのドイツ・アリア
    [道徳]
     第1曲「来るべき日々のむなしい憂いも」HWV202
     第7曲「汝ら、暗闇の墓から」HWV208
     第5曲「歌え、魂よ、神をたたえて」HWV206
    [自然/ 狂信]
     第6曲「私の魂は目で見て聴く」HWV207
     第3曲「甘い香りの花びらよ」HWV204
     第9曲「燃え咲く薔薇、大地の飾り」HWV210
    [静かな憧れ/ 愛]
     第8曲「ここちよい茂みの中で」HWV209
     第2曲「たわむれる波のきらめきが」HWV203
     第4曲「甘い静けさ、やさしい泉よ」HWV205
   ヴァイオリンのためのソナタ ト短調Op.1-6 HWV364
   音楽時計のためのヴォランタリー イ長調『天使の飛行』HWV600より
    アリア、ジーグ(2つのリュート編)
 ドイツの若きコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーがヘンデルの「9つのドイツ・アリア」を歌う!

 録音:2016年8月/62’08

 ヘンデルによるドイツ語の詩に曲をつけた歌曲集「9 つのドイツ・アリア」。ハンブルクの詩人バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス[1680-1747] の詩集「神におけるこの世の喜び」から9 つの詩が選ばれました。
 各詩は、燃え咲く薔薇から甘美な静けさまで自然の美しさを賛美するような内容。オペラ・アリアのように表情豊かな旋律にヴァイオリンのオブリガードが新鮮でこの上なく美しい作品となっています。
 ドイツのコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーが輝かしい声で歌い上げ、名人集団バツドルファー・ホーフカペレの軽妙なアンサンブルがドラマを盛り上げます。



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AUDITE

AU 97734
\2600→\2390
マルク・コッペイがついにドヴォコンを収録!
 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」も熱演!

  (1)ブロッホ(1880-1959):
   ヘブライ狂詩曲「ソロモン」〜
    チェロとオーケストラのための(22’33”)
  (2)ドヴォルザーク(1841-1904):
   森の静けさ B.182(6’20”)
  (3)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
   (I.14’59”+II.11’52”+III.12’42”=39’33”)
マルク・コッペイ(チェロ)
キリル・カラビツ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 注目盤。俊英カラビツとの共演。実力派マルク・コッペイがついにドヴォコンを収録!ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」も熱演!!

 チェロ;ゴフリラー(1711年製)
 セッション録音:2016年8月29日-9月1日/ベルリン/ディジパック仕様、68’30”

 硬派なチェリスト、マルク・コッペイがついにドヴォルザークのチェロ協奏曲を収録しました。共演はキリル・カラビツ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団です!

 コッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18 歳でJ.S. バッハ国際コンクールにおいて優勝し一躍世界から注目を集めることになりました。
 その後のキャリアは華々しく、ソリストとしてはインバル、クリヴィヌ、ギルバート、佐渡裕などの指揮者と共演。室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ピリス、ベロフ、デュメイ、ムローヴァ、パユなどから厚い信頼を得ております。またイザイ弦楽四重奏団(1995 年から2000 年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。現在はパリの国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げており、手兵と共演したハイドン& C.P.E バッハのチェロ協奏曲集(AU 97716)では高い評価を得ております。
 ユダヤ民族主義の立場を強調した作曲家、ブロッホ(1880-1959)のヘブライ狂詩曲「ソロモン」は、標題的にソロモン(古代ユダヤ王国最盛期の王)を扱ったものではなく、ユダヤの象徴として題名を選んだ作品です。
 ブロッホの代表作「ニーグン」と並び、ユダヤ民族主義が最も強烈に発揮された当作品は非常に印象的な旋律をチェロが奏で、オーケストラと壮大な世界を作り上げます。
 満を持しての録音となったドヴォコン。「ドヴォルザークのチェロ協奏曲を録音するのが夢だった」と語るコッペイは理想の共演者、録音環境で最高のコンディションで実現することができました。
 一音一音、端正で伸びやかに奏でる愛器ゴフリラーの音色に聴き惚れてしまいます。カラビツの好サポートのもと、現在の充実ぶりをうかがい知ることのできるコッペイの熱演をお楽しみください。

マルク・コッペイ キリル・カラビツ




 マルク・コッペイはシュタルケル門下で腕を磨いたのちイザイSQで活躍。今やジャン=ギアン・ケラスやオフェリー・ガイヤール、アンヌ・ガスティネルらと並ぶ、フランス・チェロ界の新世代を盛り上げるスーパースターのひとり。
 その、派手さのない渋い演奏がマニアから絶賛されている。

 店主がこの人で注目していたのは3つのアルバム。

 まずは密かにリリースされていたデュボワの協奏曲集。
 デュボワはフランス音楽界の王道中の王道の人なのだが、その作風はフランスのロマン派とも近代とも違う、独特の味わいなのである。
 この人、「ラヴェル事件」の責任を負ってパリ音楽院の院長職を辞任したという話ばかりがクローズアップされるが、音楽家としての才能も相当なものだと思う。
 ここで活躍するのがコッペイ。地味にひたむきにこの作曲家の美感を余すところなく表現していて潔い。

 そしてAEONから発売されているバッハの無伴奏と、ブラームスの「雨の歌」のチェロ版の2つも、この人の実直さを示すすばらしいアルバム。


バッハはここで少し聴けます。いいです。
https://youtu.be/-W_6fI2oOt0
 


マルク・コッペイ
デュボワの協奏曲集なんて粋なアルバムを出していた

MIRARE
MIR 141
\2600
洗練美を追求した協奏曲集、フランスの名手マルク・コッペイの至芸にも注目
 テオドール・デュボワ(1837-1924): 協奏曲集

  チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック
  チェロ、ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ組曲
  ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・カプリチオーソ
  死者のための追悼〜悲しい歌
  チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ
マルク・コペイ
 (Vc:マッテオ・ゴフリラー1711)
ジャン=フランソワ・エッセール(P&指)
ポワトゥ・シャラント管弦楽団
録音:2010 年10 月/62’45

 フランスの作曲家テオドール・デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896 年から1905 年までパリ音楽院の院長を務めます。
 作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。デュボワの作風は19 世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎ、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。このアルバムでは、その豊かな音楽性で近年注目を集めているデュボワのチェロとピアノを中心とした協奏曲集。美しハーモニーとソリストに効果的な技巧を要求する作品で聴く者を惹きつけます。
 演奏はあのロストロポーヴィチにも認められた現代屈指のチェリスト、フランスの名手マルク・コペイ(マルク・コッペイ)とジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管。マルク・コペイの技巧はもちろん、豊かな感性と説得力のある演奏で、エモーショナルなデュボワの魅力を存分に表現しています。




AEON からリリースされている2つのアルバム
秀逸・・・
Bach, J S: Cello Suites Nos. 1-6, BWV1007-1012
AE 0316
(2CD)
\4400→\3990
マルク・コッペイ
 J. S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
マルク・コッペイ
(Vc;ゴーフレード・カッパ1697年製)
名器カッパの柔らかな響きが実に絶妙で、とても美しい音色。
さすが、シュタルケルの秘蔵弟子あって心を掴んでくる。
これは大変な録音で、無伴奏の新たな名盤と言えるだろう。
解説をとると、ライプニッツの言葉が飛び込み、ちょっと知的なデジパック仕様。
Brahms: Cello Sonatas
AE 0867
\3000→\2790
ブラームス:チェロ・ソナタ
 1.チェロ・ソナタ 第1番
 2.チェロとピアノのためのソナタ ニ長調 『雨の歌』(作曲者自身の編曲)
 3.チェロ・ソナタ 第2番
マルク・コッペイ(チェロ)
ピョートル・ラウル(ピアノ)
ヴァイオリンとは違った渋い趣を感じさせてくれる「雨の歌」。





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CHALLENGE CLASSICS



CC 72763
(3SACD HYBRID)
\5100→\4790
ヤン・ヴィレム・デ・フリエント指揮
 ハンネス・ミンナール(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 [CD1]
  第2番変ロ長調 Op.19、第1番ハ長調 Op.15
 [CD2]
  第3番ハ短調 Op.37
 [CD3]
  第4番ト長調 Op.58、第5番変ホ長調『皇帝』 Op.73
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
ネザーランド交響楽団
 オランダの新星ピアニストによるベートーヴェン全集完成。第3 番は初出音源!

 録音:[CD1]2015年2月2-4日 [CD2]2016年9月23、27日 [CD3]2014年5月26-28日/64’59’’、34’40’’、70’19’’、DSD、Stereo / Multichannel

 SACD ハイブリッド3 枚組。
 1984 年生まれ、エリザベート王妃国際音楽コンクール第3 位など数多くの国際コンクールの入賞歴を誇るオランダの俊英ピアニスト、ミンナールによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集です。
 「第2・第1」「第5」はそれぞれ既にリリースされている音源。第3 番はこのセットで初登場となる音源であり、第2 楽章での静謐極まりないピアノが必聴です。
 神経の行き届いたタッチと落ち着き払ったテンポ感には風格すら感じられ、明るく澄みきった響きも実に好印象。フリエンドのバックも申し分なく、目の覚めるような素晴らしいベートーヴェンがお聴き頂けます。



 第3番は初出ということで、いままで1,2,4,5を買ってきた人の立場は・・・というのはありますが一気に全集発売。

 ここではなんとミンナールのグリ−グのコンチェルト全曲が聴けちゃいます。
https://www.youtube.com/watch?v=O0iLAmvZ1ZE&list=RDO0iLAmvZ1ZE&feature=player_detailpage




ヤン・ヴィレム・デ・フリエント
特集


 いま聴かねばならない指揮者のひとり、ヤン・ヴィレム・デ・フリエント。

 このひと、およそ15年ほど前はビーバーの名演を聞かせてくれていたコンバッティメント・コンソート・アムステルダムの音楽監督だった。
 「次世代のブリュッヘン」と呼ばれる鬼才として、有望な古楽系指揮者として知る人ぞ知る存在だった。

 ところがそのデ・フリエントが・・・いきなりマーラーを出したのである。
 しかもそのマーラーがすごかった。

 店主は、少なくともビーバーとマーラーで名演を残した指揮者を知らない。
 しかもどちらもハンパじゃない名演。
 才気あふれる狂気にも似た音楽。

 その後さらにデ・フリエントはCHALLENGE CLASSICS からベートーヴェン交響曲全集をリリース。
 1,5,7,8番はICMAの重要な審査メンバーでもある国際的なクラシック音楽雑誌ピチカートにおいて、最上級の評価を獲得。
 「史上最高のベートーヴェン録音の一つ」と絶賛された。

 さらにデ・フリエントはその後メンデルスゾーンの交響曲全集を完結させたが、不幸にもその最中にCHALLENGE CLASSICSレーベルの日本代理店が消滅したりして、国内ではうまく紹介されない空白期間があったりした。
 ということで知る人ぞ知る異端的巨匠という扱いになってしまった。

 だがデ・フリエンド、どうもうまく表舞台に登場しきれてないが、チェックしておいたほうがいい。

 あ、でも現地完売にならないうちに・・・。
 ベートーヴェンの交響曲全集はすでにメーカー完売、入手困難・・・。
 海外倉庫の残り少ない在庫を取り寄せますが完売の際はご容赦ください。
 



不幸にも入手困難になってしまっているデ・フリエンドのベートーヴェン:交響曲全集
海外倉庫わずか

CC 72550
(6SACD HYBRID)
\8000
ベートーヴェン:交響曲全集
 (交響曲第1番-第9番)
アンマリー・クレメール(ソプラノ)
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(アルト)
マルセル・レイヤン(テノール)
ゲールト・スミッツ(バリトン)
コンセンサス・ヴォーカリス(合唱)
ネザーランド交響楽団
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
 
 鬼才ヤン・ヴィレム・デ・フリエンドの最新ベートーヴェン全集!SACD6枚組ボックス・セット。

 ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド&ネザーランド交響楽団(ヘット・オーステン管弦楽団)は2008年にベートーヴェン全集の録音を開始。
 欧州を中心としたヤン・ヴィレム・デ・フリエンドの指揮者としての名声の高まりとともに、驚くべき音楽的集中をもってここに全集ボックスを完成させました。
 音楽学者としてもその名を知られるデ・フリエンドは、ベートーヴェンの時代に関する膨大な知識と研究をこの全集に惜しみなく注ぎ、特に本全集第2弾(交響曲第1番&第5番『運命』)と第3弾(第7番&第8番)は、ICMAの重要な審査メンバーでもある国際的なクラシック音楽雑誌ピチカートにおいて、最上級の評価を獲得。
 「史上最高のベートーヴェン録音の一つ」「世界的なレベルで、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンドはその斬新な音楽観の指揮者としてますます注目すべき存在である」等、絶賛されています。


 録音:2008-2010 年



そのマーラー・・・すごいです。

CHALLENGE
CC72355
(SACD Hybrid)
\2600
マーラー:交響曲第1番「巨人」
 (交響曲第1番 1893年ハンブルク稿)
ヤン・ヴィレム・デ・フリエント(指揮)
ネザーランド交響楽団(ヘット・オーステン管弦楽団)
 録音2009年。


デ・フリエントが・・・いきなりマーラーを出した。
 しかしこのマーラーがとんでもなかった。

 実は情けない話で、CHALLENGE CLASSICSからマーラーが出ると聞いて驚きはしたが、指揮者の名前をよく見てなかった。それが、その演奏の評判をいろいろなところで聞くに及んで、よーく名前を見たら・・・デ・フリエントだったのである。初めは信じられなかったが、間違いない。あのビーバーの名演を聴かせてくれてたデ・フリエント。
 ・・・で、聴いたら・・・世評どおり・・・すごかった。
 店主の知る限りビーバーとマーラーに名演を残した指揮者はいないが、このデ・フリエントのマーラー、まちがいなく傑作。おそるべき傑作。世間の評判が高まってから気づくなんてマッタク情けない話だが、すごいものはすごい。

 何がすごいかというと、それはこのアルバムの一番の「売り」である「第1稿」ではない。「第1稿」ならHUNGAROTONのジョルト・ハマル指揮の録音も結構面白かった。確かにこの盤でも下記代理店コメントのように、細部にわたって通常版との違いを楽しむことも可能である。
 しかし、このデ・フリエントのマーラーのすごさは・・・そのすさまじい表現欲求にある。いや、「欲求」なんてかわいいものじゃない。「欲望」である。
 音楽学者でもあるデ・フリエントが楽譜を精査したはいいが、新解釈を大胆に表現しようとする「欲望」があまりに強すぎて、その結果、いつのまにか「稿」の違いなんてどうでも良くなってしまって、「ここまでやっちまったぞー!」と雄叫びを上げながら指揮棒を振り上げているような演奏。いや、ひょっとすると「稿」の違いを盾にして、どこまでムチャな演奏ができるかを試していたようにさえ思える。そう、新しい「稿」という、素敵な理論武装的おもちゃを与えてもらったデ・フリエントが、すべてのしがらみから解放されたと勘違いして、もう楽しくてたまらないというような感じで「欲望」のままに大暴れしてしまったのだ。

 考えてみればどんな「稿」を使っていようと、それを表現する指揮者に個性と才能と技術がなければ全然面白くないわけで、先日紹介したルイージのシューマンをも上回るような大胆不敵なギア・チェンジも、「これはベートーヴェンか」といわんばかりにドドドドンと太鼓を(ティンパニって感じじゃない)叩きまわるのも、終楽章後半の尋常ならざる緊張感に満ちた「溜め」も、これは「稿」のせいじゃなくデ・フリエントの「欲望」なのだ。で、その「欲望」がなんとも痛快で爽快で奇奇怪怪でたまらない。初めは「おいおい、やりすぎじゃないの」とか思っているのに、デ・フリエントがあんまり強引に大胆に次から次へと仕掛けてくるからこっちもだんだんその気になってくる。
 しかしだからこそ当然、その演奏はマーラーの1番演奏史上トップを行くほどの生命感、いや、そんなこぎれいなもんじゃない、放埓でギラギラしたエネルギーを持つ。この音楽、間違ってもおしゃれに正装した音楽じゃない。裏道を抜けて、どこかの地下室へ入っていく黒尽くめの悪漢のような音楽。だから演奏が乱暴だとか雑とか、もちろん欠陥はある。完全完璧じゃない。でもそんなことはどうでもいい。さまざまな悪巧みを思いつく発想力くと、それを緻密に且つ大胆に実行する行動力・・・。

 悪漢デ・フリエントの確信犯的異常世界に飛び込んで、奈落の底に落ちていってほしい。





 1889年に発表されたマーラーの「2部構成による交響詩」 — 後の交響曲第1番の第1稿はマーラー自身の指揮によってブダペストで初演されましたが、聴衆の反応は冷ややかで、それは作曲家を打ちのめしました。
 本ディスクに収録されているのは、初演の失敗後、マーラーが改訂し「巨人」という名を与えた1893年ハンブルクで演奏された版です。
 この版は2部、5楽章で構成され、第1部は「青春の日々から、若さ、結実、苦悩のことなど」と称され、第1楽章から第3楽章までの「春、そして終わることなく」「花の章」「スケルツォ、順風に帆をあげて」が含まれます。第2部は「人間喜劇」と称され、第4楽章のカロ風の葬送行進曲、フィナーレの「地獄から天国へ」となります。

 ネザーランド交響楽団の首席指揮者、ヤン・ヴィレム・デ・フリエントはオランダを代表する指揮者であり、音楽学にも精通した逸材です。これまでも作品や作曲家への深い知識と洞察から、一味違った、新しい視点での表現を企画し、成功してきました。今回の盤でも、生き生きと力強くも音楽に満ち溢れた「巨人」を演奏します。

◎全集版とのオーケストレーションの差異◎
・第1部第1楽章の冒頭のクラリネットのファンファーレは、ホルンで奏でられている。
・第1部第1楽章遠くからのトランペットのファンファーレは、ホルンとの掛け合いになっている。
・第1部第1楽章フィナーレに入るクレッシェンドは大太鼓の大音響で圧巻!(音の津波の様!!)
・第1部第3楽章のスケルツォの冒頭は、ティンパニーが弦楽とリズムを刻む。
・第2部第4楽章冒頭は、弱音器付きのチェロと弱音器なしのコントラバスとのデュオで奏でる。
・第2部第5楽章は詳細を記すのが困難な程、音の長さや強弱、テンポ指示、休符有無、打楽器の使用など変化が多彩。



 


CC 72266
【再発売】
\2500
コープマンの名盤、再発売
楽しい作品、粋な演奏。
 モーツァルト父子への愛が感じられるアルバム

  (1)レオポルト・モーツァルト:農民の婚礼
  (2)W.A.モーツァルト:
   ガリマティアス・ムジクムK.32よりフーガ
  (3)W.A.モーツァルト:きらきら星変奏曲 K.265
  (4)W.A.モーツァルト:交響曲第1 番変ホ長調 K.16
  (5)レオポルト・モーツァルト:
   カッサシオン ト長調(おもちゃの交響曲)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団
ティニ・マトー((3)フォルテピアノ)
 楽しい作品、粋な演奏。モーツァルト父子への愛が感じられるアルバム

 録音:2006年12月/59’42’’

 コープマンの名盤がジャケットを変えて再発売されます。
 モーツァルト父子のかわいらしい作品を並べたアルバムで、コープマンの面目躍如たる洒落た粋な演奏が耳に心地よく、何とも素敵な幸福感が広がります。
 ハーディ・ガーディやバグパイプも登場する楽しい『農民の婚礼』と管弦楽混合の室内楽編成で書かれた『ガリマティアス・ムジクム』は聴く機会が少なく貴重な録音。
 『おもちゃの交響曲』として知られる楽章を含む父モーツァルトのカッサシオンは、おもちゃ楽器の鳴り物がたくさんで思わず笑顔になってしまうユーモアあふれた演奏です。
 爽やかで瑞々しい息子モーツァルト9 歳のときの作品『交響曲第1 番』やコープマン夫人のティニ・マトーがフォルテピアノで美しく奏でる『きらきら星変奏曲』も収録しています。

  ※再発売に伴い、同内容の旧盤(CC-72189)は廃盤とさせて頂きます。



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COVIELLO CLASSICS



COV 91710
\2600→\2390
ガンバ奏者トーマス・フリッチュによるアーベルの新発見
 アントン・ミリング(18世紀後半頃):協奏曲 ニ短調
 アーベル:ソナタ ト短調
 アーベル:協奏曲 イ長調
 アントン・レーツェル(1760年以降):協奏曲 イ長調
 アーベル:ソナタ ハ長調
 ヨハン・カール(I)グラフ・ツー・ハルデック(1703-1752):
  協奏曲 ヘ長調
 J.C.バッハ:ソナタ ハ長調
トーマス・フリッチュ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミヒャエル・ショーンハイト
 (フォルテピアノ)
メルゼブルガー・ホフムジーク
エヴァ・サロネン(ヴァイオリン)
サスキア・クラッパー(ヴァイオリン)
カタリナ・ダルゲ(ヴィオラ)
アンドレアス・フェッター(チェロ)
 テレマンの失われた作品を発掘して注目されたガンバ奏者トーマス・フリッチュによるアーベルの新発見

 録音:2016年/66‘42

 2016 年にテレマンの失われたと思われていた「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12 のファンタジー」(COV 91601) を発掘・録音したトーマス・フリチュによる、またも世界初録音のヴィオラ・ダ・ガンバの作品を収録。テレマンと同様にレーデンブルク城の貴族エレオノーレ・フォン・ミュンスター(1734-1794)の個人所蔵品から発見されたもの。これもまた失われたと思われていた貴重な作品4 つが発見されました。
 「ガンバのカザルス」の異名を持つトーマス・フリチュのヴィオラ・ダ・ガンバに向けられた情熱から生まれた渾身の一枚です。






トーマス・フリッチェ旧譜
新発見のテレマン:ガンバ・ソロのための幻想曲!

COV 91601
\2600
新発見のガンバ・ソロのための幻想曲!
  テレマン:
  ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲 TWV 40:26-37
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 世界初録音!新発見のガンバ・ソロのための幻想曲!

 録音:2015年10月12-14日、11月16-18日/ドイツ、チャイプリッツ修道院教会/84’46’’

 「幻想曲」と名の付いたテレマンの無伴奏作品は、ヴァイオリン(12 曲)、フルート(12 曲)、チェンバロ(36 曲) のためのものがそれぞれ知られています。今作はそのどれでもない、近年再発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のための幻想曲。存在は伝わっていたものの消失したと思われていた作品で、楽譜校訂はフリッチェ自身。もちろん世界初録音となります!歴史的にもたいへん重要な、注目のリリースです。
 演奏者のフリッチェは、忘れられた作品を再発見し世に問うガンバ奏者。これまでにJ.C. バッハやアーベルの珍しい作品をリリースしています(COV91411、COV21205)。とは言え演奏に学究臭さはありません。実に深い呼吸で、心の底から歌うように演奏しています。
 短調による悲痛な半音階、効果的な陰影を描く重音技法、軽やかなレガートで紡ぐ舞曲など、あらゆる楽器の使い方に長けたテレマンならではの巧みな音楽に魅せられます。作品の内容と規模からして、J.S. バッハの「無伴奏チェロ組曲」と共に鑑賞し味わってみたくなる曲集です。



カール・フリードリヒ・アーベルって誰?
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽



 18世紀のロンドンは、自前の大作曲家こそいなかったけれど、ヘンデルやJ.C.バッハのような才能あるドイツ人が活躍する音楽大消費都市だった。
 そんな頃、ロンドンで初めての予約コンサートが開かれた。
 開いたのはドイツから来た二人の作曲家、J.C.バッハとC・F・アーベルのコンビ。

 二人の予約コンサートは大成功で、その後17年にもわたって続いたというのだから彼らの人気ぶりがわかる。ハイドンの作品を初めてロンドンで取り上げたのも、このコンサート・シリーズだったらしい。
 ドイツの作曲家たちにとっても、ドイツの田舎でくすぶっているより、ロンドンで一旗上げたほうが、桁違いの名声と財産を得ることができた(ハイドンもモーツァルトも後年ロンドンを目指した)。そういうロンドン・ドリームを実現して大成功したのが、いま話したヘンデルであり、J.C.バッハであり、そしてこのC・F・アーベルだった。

 そのアーベルが得意としたのがヴィオラ・ダ・ガンバ。
 ヴィオラ・ダ・ガンバはこのあとヴァイオリンやチェロに追い出されるように表舞台から姿を消すが、アーベルはガンバ・ブームの最後を飾る名人で、ロンドンでも数十回のガンバ独奏コンサートを開く人気ガンバ奏者だった。

 アーベルは1723年、ケーテン生まれ。
 ケーテンといえばあのJ.S.バッハ。実はアーベルの父親は、J.S.バッハの宮廷楽団の主席ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者だった。おそらくアーベル家とバッハ家は家族ぐるみで付き合いがあった。だから後年アーベルはロンドンでヨハン・クリスティアンと組むことになったのだろう。いずれにしてもアーベルがいろいろな形で大バッハの音楽の洗礼を受けていたのは間違いない。もちろん当時は大バッハよりも自分たちのほうが、あるいはヘンデルのほうが偉大だった。それにもかかわらず、アーベルの作品の中に大バッハの遺影のような音楽が熱く現れる。




トーマス・フリッチェ旧譜
そのアーベルとヨハン・クリスチャンのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
これも素敵です

COV 21205
\2600
カール・フリードリヒ・アーベル:
 (1)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調
 (2)同ト長調
ヨハン・クリスチャン・バッハ:

 (3)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調(チェンバロ)
 (4)同ヘ長調(フォルテピアノ) 
 (5)同変ロ長調(チェンバロ)
 (6)同ヘ長調(フォルテピアノ)
トーマス・フリッチェ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シャレフ・アド=エル
 (チェンバロ、フォルテピアノ)
約20 年前に発見された楽曲が美しく蘇った

[ 録音:2011 年]/DDD

 バッハの末子にして、少年時代のモーツァルトを可愛がったヨハン・クリスチャン・バッハ。彼はヴィオラ・ダ・ガンバの名手カール・フリードリヒ・アーベルと組んでロンドンでコンサートを組織、それが今日の定期演奏会の礎となったといわれます。
 当アルバムはクリスチャンとアーベルのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
 前古典派に入ろうとしている時期にガンバの新作を書いているのは驚きですが、伴奏もフォルテピアノを用いているのが興味津々。
 1992年に草稿が競売にかけられて知られるところとなりました。イタリア的な伸びやかな旋律が非常に魅力的です。

 

COV 91714
\2600
期待の若手木管五重奏、アテア木管五重奏団デビューCD
 ポール・タファネル(1844-1908):木管五重奏曲 ト短調
 ツェムリンスキー:ユモレクス
 マイク・マウワー(1982-):ジャズ組曲
 ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):音楽の夜より3つの小品
 ジャン・フランセ(1912-1997):五重奏曲第2番
アテア木管五重奏団
アレーナ・ルゴヴキナ(フルート)
フィリップ・ハワース(オーボエ)
アンナ・ハシモト(クラリネット)
アシュリー・マイヤル(ファゴット)
クリストファー・ビーグルス(ホルン)
 録音:2016年/60’10

 2015 年カール・ニールセン国際室内楽コンクール(コペンハーゲン)で、3 位入賞及びコンクール委嘱作品のベストパフォーマンス賞を受賞した期待のアンサンブル、アテア木管五重奏団。2009 年に英国王立音楽院にて結成。各メンバーの技術も高く、多くの賞を受賞したり、オーケストラで客演を務めたりと、イギリスを中心に活躍しています。2017 年9 月には来日が予定されており、今後一層注目を集めるアンサンブルとなっています。
 彼らの特徴は、各奏者の卓越した技術もさることながら、アンサンブルとしての音色を持ち、5 人が1 つとなる一体感は、聴く者を感動させます。
 20 世紀管楽器室内楽の発展大きく貢献したタファネル。この木管五重奏曲も後期ロマン派らいしい叙情的で美しい作品。そして同じく後期ロマン派の作曲家でウィーンで活躍したツェムリンスキー。ユダヤ人であったため、ナチスの侵攻のためアメリカへの亡命。このユモレスクは、亡命の翌年に作曲されました。各楽器の特徴をとらえたユーモアあふれる楽曲です。
 

COV 91709
\2600
フルートを伴うロマン派初期のトリオ集
 クーラウ:三重奏曲 ト長調 Op.119
 ツェルニー:ファンタジー・コンチェルタンテ Op.256
 ウェーバー:三重奏曲 ト短調 Op.63
トリオ・ラフラム
 アニー・ラフラム(トラヴェルソ)
 ドロテア・シェーンヴィーゼ(チェロ)
 カタルジーナ・ドロゴス(フォルテピアノ)
 録音:2016年

 19 世紀初頭から様々な楽器が改良され、それに伴い演奏者はもちろんのこと作曲者らの表現力や技巧が格段に向上し発展を遂げました。
 ここに収録されているクーラウ、ツェルニー、ウェーバーの作品もちょうどその時期にあたります。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管にも在籍していたフルート奏者ゲオルク・トロムリッツをはじめ、優れた演奏者は楽器の製作者でもありました。
 トロムリッツは新しいキーのシステムを考案し、様々な調に対応することが可能になりました。チェロやピアノについてもアンサンブルの平等なパートナーとなり、三重奏という形態が室内楽のジャンルに定着することになります。
 フルート音楽では欠くことのできない作曲家クーラウ。この「三重奏曲 ト長調 Op.119」は、様々な演奏形態で出版されていますが、ここでは各楽器がもっとも親密に聴こえるフルート、チェロ、ピアノで収録しています。
 またピアノ学習者のための練習曲で知られるツェルニーですが、実はピアノ以外のジャンルの音楽も多く残しています。この「ファンタジー・コンツェルタンテ」は、優雅な旋律に彩られた楽曲です。そしてウェーバーの「三重奏曲 ト短調 Op.63」。ウェーバーはフルート奏者の名手フュルステナウ父子と親交があり、この楽曲も彼らのために書かれたのではないかと言われています。
 ちなみにクーラウもフュルステナウ父子と親しくしており、彼らのために楽曲を献呈しています。ウェーバーの三重奏は4 楽章編成の大規模な作品で、ロマン派初期のフルートを伴う作品の中では、抜きんでて充実した内容となっています。



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PENTATONE



PTC 5186593
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
現ロシア正教会の府主教イラリオン・アルフェエフ
 バッハの音楽を自身のオーケストレーションで披露!!

  J.S.バッハ:
   (1)コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」B639
     (イラリオン府主教編)
   (2)カンタータ第82番「私は、満ち足りた」BWV82
     (バリトン版)
   (3)管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
   (4)パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
     (イラリオン府主教編)
シュテファン・ゲンツ(バリトン)(2)
アリヤ・ヴォドヴォゾワ(フルート)(3)
イラリオン・アルフェエフ府主教(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団
 録音:2015年12月/モスクワ/65’ 52”

 SACD ハイブリッド盤。

 現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2 の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフは、フェドセーエフやゲルギエフによって作品が演奏される作曲家としても注目されています。
 ペンタトーン・レーベルからも一昨年に自作を指揮したアルバムをリリースして注目されました。
 また昨年には彼の大作「マトフェイ(マタイ)受難曲」が日本の団体オーケストラ・ナデージダにより東京で演奏され話題となりました。

 イラリオン府主教ことアルフェエフは1966 年モスクワ生まれ。
 当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職としました。

 2009 年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務するなど、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっています。
 昨年2 月にロシア正教総主教とバチカン教皇が約1000 年ぶりに会見が実現したのもイラリオン府主教が影の立役者であるなど、世界史にも残るはずの人物です。

 当然ながらイラリオン府主教はバッハを崇拝していて、そのオルガン曲を編曲するだけでなく、自ら指揮して録音までしてしまいました。
 アルバム・タイトルになっている「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」はオルガンのためのコラール前奏曲で、かのタルコフスキーが名作映画「惑星ソラリス」に用いて、ほとんどテーマ曲のようにその精神を表現したことで人気作となりました。それをイラリオンが感動的にオーケストレーションを施し、タルコフスキーへのオマージュのように聴こえる作品に仕上げました。タルコフスキー・ファンはもちろん、あらゆる方々に聴いていただきたい逸品です。

 また複雑な作曲技法によるオルガンの大作「パッサカリアとフーガ」の見事なオーケストレーションも聴きもの。イラリオンはこのオルガン曲が大好きだったそうで、オルガンの響きを近代オーケストラに移し替えています。

 またドイツの俊英ゲンツを独唱に招いたカンタータ第82 番「私は、満ち足りた」、ロシアの若手女流フルート奏者ヴォドヴォゾワを独奏に招いた管弦楽組曲第2 番も、古楽的解釈といった次元を超えた宗教性と深さで崇高な世界をつくりあげています。

 イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもエネルギーを感じさせるロシア流。このうえなくありがたきアルバムと申せましょう。







 美しいものは美しい。
 これはアルフェエフの「スターバト・マーテル」のライヴ。
 時代を超越した美しすぎる音楽。
https://youtu.be/qCKtLi9gc40

 ちなみに本人の指揮の録音↓はもっと遅くて荘厳。



時代を超越した美しすぎる音楽
イラリオン府主教(アルフェエフ)によるスターバト・マーテル
時代が彼を望んでいるのか

PENTATONE
PTC 5186486
(SACD HYBRID)
\2700
現ロシア正教会の府主教のオーケストラ自作自演集
 イラリオン府主教(アルフェエフ):
  (1)スターバト・マーテル (2008/11)
  (2)コンチェルト・グロッソ (2012)
  (3)BACH のモチーフによるフーガ (2012)
  (4)死の歌【ガルシア・ロルカ詩】(全4曲)
  (5)深き淵より (2018)
(1)(3)スヴェトラーナ・カシヤーン(Sop)
(3)アルチョム・デルヴォエド(Guit)
(1)(4)モスクワ神学校聖歌隊
(2)タチヤナ・ポルシネワ(Vn)
 マクシム・ホホリコフ(Vn)
 セルゲイ・ドゥボフ(Va)
アレクサンドル・ゴトゲルフ(Vc)
ノルベルト・ゲムバチカ(Org)
イラリオン・アルフェエフ府主教(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団

 録音:2014 年4 月/モスクワ/74’ 05”

 SACD ハイブリッド盤。

 現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2 の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフの作曲集を、何と作曲者本人の指揮で味わえる何とももったいなきCD の登場です。

 イラリオン府主教ことアルフェエフは1966 年モスクワ生まれ。当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職としました。2003 年にはオーストリア主教、2009 年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務するなど、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっています。著作「信仰の機密」は邦訳も出版されています。

 作曲家としては宗教作品が中心で、無伴奏合唱のためのロシア聖歌多数のほか、オーケストラ付の「マタイ受難曲」(2006) などはフェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念モスクワ放送響のCD がリリースされています。

 彼の宗教合唱曲は現代的な所のないディレツキーからチェスノコフ伝統のロシア色と敬虔さのあいまった独特の世界。オーケストレーションも巧みで感動的です。


 当ディスクに収められた5 篇はいずれも最近作。
 ラテン語による「スターバト・マーテル」と「深き淵より」はポリフォニックな書法が興味津々。
 ロルカのスペイン語詩による「死の歌」は4 曲から成りますが、ギターが効果的。同じ詩ではないものの、ショスタコーヴィチが交響曲第14 番「死者の歌」でロルカの詩を用いていることの遠いこだまが聞こえます。
 また純器楽曲「コンチェルト・グロッソ」はイラリオン府主教としては珍しく現代的な匂いのする力作。こちらはシュニトケやシルヴェストロフを思わせます。さらに「BACH のモチーフによるフーガ」はシ♭ - ラ- ド- シのモチーフによるフーガで、もはや府主教の余技とはいえない高度な作曲技法に驚かされます。

 イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもスヴェトラーノフ風なエネルギーを感じさせるロシア流。ロシア正教信者はもちろん、あらゆるロシア音楽ファンにオススメです。

 録音は2014 年4 月にモスクワで行われましたが、オルガン・パートのみ、ベルリンの聖ルドヴィク教会で収録され、ミキシングされているのも注目です。


イラリオン府主教(アルフェエフ)
マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)

指揮はフェドセーエフ!


MELODIYA
MELCD 1002366
(2CD)
\4400
指揮はフェドセーエフ!
 2006年に作曲されたこのオーケストラ伴奏付きの大作
  「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)」

   イラリオン府主教(アルフェエフ):マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)
ウラディーミル ・ フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
 (チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ)
モスクワ神学校聖歌隊
ヴィクトル・シロフスキ(バリトン)
ナイラ・アサトリアン(ソプラノ)
オレーシャ・ペトロワ(メゾ・ソプラノ)
マクシム・パステル(テノール)
セルゲイ・マルケロフ(テノール)
ドミトリー・ベロセルスキ(バス)

 ロシア正教の上位聖職者の府主教であると同時に、音楽家(作曲家)、神学者としても高名な多彩な才能の持ち主、イラリオン府主教(グリゴリー・アルフェエフ)。
 ロシア正教のための無伴奏合唱作品が多い中、2006年に作曲されたこのオーケストラ伴奏付きの大作「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)」は、音楽家としてのイラリオン府主教の代名詞である。
 巨匠フェドセーエフが振る21世紀ロシアの"マタイ受難曲"。現役の府主教が書き上げた美しきハーモニーがメロディア(Melodiya)から登場です。

 2010年10月の録音。ディジパック仕様。

 


PTC 5186576
(SACD HYBRID)
\2700
マルク・アルブレヒト&オランダ・フィル/マーラー第3 弾
 マーラー・ソング・サイクルズ

 マーラー:
  (1)-(4)さすらう若人の歌
   【I. 恋人の婚礼のとき 4’03”/II.けさ野辺を歩けば 4’18”/
    III. 私の胸の中には燃える剣が 3’17”/
    IV. 恋人の青い眼を 5’25”】
  (5)-(9)リュッケルト歌曲集
   【I. 私は仄かな香りを吸い込んだ 2’40”/
    II. 私の歌を覗き見しないで 1’28”/
    III.美しさゆえに愛するのなら 2’09”/
    IV. 真夜中に 6’05”/V. 私はこの世に捨てられて 6’33”】
  (10)-(14)亡き子をしのぶ歌
   【I.いま太陽は輝き昇る 5’38”/
    II.なぜそんなに暗い眼差しなのか、今にしてよくわかる
     4’47”/
    III. おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき
     4’46”/
    IV. ふと私は思う、
     あの子たちはちょっと出かけただけなのだと3’06”/
    V.こんな嵐に 6’59”】
アリス・クート(メゾ・ソプラノ)
マルク・アルブレヒト(指揮)
オランダ・
 フィルハーモニー管弦楽団
 マルク・アルブレヒト&オランダ・フィルによるマーラー第3 弾はアリス・クートをソロに迎えた歌曲集

 セッション録音:(10)-(14)2015 年11月、(1)-(9)2016 年6月/アムステルダム/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、61’35”

 SACD ハイブリッド盤。
 マルク・アルブレヒト&オランダ・フィルハーモニー管弦楽団によるマーラー・シリーズ。第3 弾の当録音は歌曲に焦点を当て、「さすらう若人の歌」「リュッケルト歌曲集」「亡き子をしのぶ歌」を収録。
 ソロをつとめるのはイギリスのアリス・クートです。クートはイギリスを拠点にバイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場などでも活躍する実力派。丁寧に歌い上げる歌唱が聴き手の感性に強く訴えかけます。『大地の歌』(PTC 5186502)でも好評を博したクートは、感情と知性が一体となった表現で聴き手を魅了します。そしてアルブレヒトの明快なタクトでオーケストラを見事にコントロールしております!

 マルク・アルブレヒト(指揮)
  ワーグナーとR. シュトラウスの解釈および現代音楽への傾倒で高く評価されているマルク・アルブレヒトは、現在、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ室内管弦楽団の首席指揮者を務めており、ヨーロッパの権威あるオペラハウスやオーケストラにも定期的に客演している。
 キャリアの初期の頃はハンブルクとドレスデンの歌劇場で数シーズンを過ごし、ウィーンのグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団でクラウディオ・アバドのアシスタントに指名された。
 1995 年、ダルムシュタット歌劇場の音楽監督に就任し6 年間務めた後、2006 年から2011 年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督および首席指揮者を務めた。同世代の指揮者たちの中でも高く評価されている。
【情報提供:パシフィック・コンサート・マネジメント】




AEOLUS



AE-10391
(2SACD HYBRID)
\5600

ロパルツ:オルガン作品全集
マルクス・アイヒェンラウプ(オルガン)
 イントロダクションとアレグロ・モデラート/
 3つの作品(ブルトンの主題で、間奏曲、フーガ)/
 聖女の第1と第2の晩課/
 オッフェルトワール・パスカル/2つの小品(アンダンテ・コン・モート、ポコ・レント)/
 アレグレット(「祭壇の下で」第2巻第5番)/
 アンダンテ・エスプレッシーヴォ(「祭壇の下で」第1巻第37番)/
 アレグロ(「祭壇の下で」第1巻第12番)/
 幻想曲/瞑想曲第3番/死者のための祈り/
 葬送前奏曲/祈り/瞑想曲第1番/主題と変奏/瞑想曲第2番/ソルティ
 シュパイアー大聖堂のオルガニストが弾く、ロパルツのオルガン作品全集(SACD2枚組)!

 様々なオルガン作品の優れた録音で高い評価を得ているドイツの高音質レーベル、Aeolus(エオルス)から、フランスの後期ロマン派、ジョゼフ・ギィ・ロパルツ(1864−1955)のオルガン作品全集(豪華SACD2枚組!)が登場。
 デュボワやマスネ、フランクらに師事したロパルツの作品は現在ではほとんど録音・演奏されていないだけに、フランス・ロマン派の豊かなオルガン音楽を高音質録音で後世に残す貴重な記録となります。
 演奏は、世界遺産にも登録されているドイツのシュパイアー大聖堂で2010年よりオルガニストを務めるドイツの名手、マルクス・アイヒェンラウプ。楽器は、スペイン、アスコイティアの教会 "Parroquia Santa Maria la Realに" に建造されているアリスティド・カヴァイエ=コル1898年製作(ロパルツの活動期と同年代)のオルガンを使用。

 録音:2006年8月(CD1)&2007年10月(CD2)、スペイン




FRA BERNARDO



FB 1703017
(2CD/特別価格)
\3800
「ブルネンタール夏の音楽祭」ライヴ 2015&2016 コンチェルト・ステラ・マトゥティナ、
エバンヘリナ・マスカルディ(バロック・ギター)、
グスタフ・アウツィンガー(オルガン)、
アンサンブル392、
マリー=ソフィー・ポラック(ソプラノ)、
オルフェオ・バロック管弦楽団、
イル・ボット・フォルテ、
フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ(カウンターテナー)、他  
 オーストリア北部のブルネンタールで毎年行われている古楽音楽祭、「ブルネンタール夏の音楽祭(Brunnenthaler Konzertsommer)」のライブ録音集。
 オルフェオ・バロック管やコンチェルト・ステラ・マトゥティナ、アンサンブル392などの名アンサンブルやソリスト、歌手たちの演奏で、最先端のオーストリア古楽シーンをどうぞ。

 録音(ライヴ):2015年&2016年、ブルネンタール



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FLORA



FLORA 3213
\2500→\2290
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)新録音
 マラン・マレ(1656-1728):夢想
   恐怖の「膀胱結石切開手術図」

  ヴィオール曲集第5巻(1725) 抜粋
   組曲イ短調 から
    Prelude / Petit Caprice / Sarabande / Gigue / La Sincope / La Mariee
    Rondeau moitie pince et moitie coups d'archet
   組曲ヘ長調 から
    Prelude / Allemande la bois Guillaume / Sarabande / La Demoi Gigue
    Les Forgerons / Le Touche du Clavecin
   組曲ト短調 から
    Prelude / Fantaisie / Sarabande / Gigue la Pagode
   組曲ト長調 から
    Gigue la pointilleuse / Le Jeu du Volant / La Tatillone / Dialogue
    Chaconne
   組曲ホ短調
    Prelude / Allemande La Beuron / Sarabande
    Gavotte Singuliere - 2e Gavotte La Mignone / Menuet - 2e Menuet
    Le Contraste / Marche Persane dite La Savigny
    Le Tableau de l'Operation de la Taille [膀胱結石切開手術図](*)
    Les Relevailles - Suitte - Suitte / Resveries Mesplaiziennes
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)
フランソワ・シキヴィー(朗読(*))

録音:2014年4月、聖ジャン教会、ボーフェ、ベルギー

 リチェルカール・コンソートを率いて今年も「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2017」に参加しているフィリップ・ピエルロ、得意のマレの新録音がついに登場。
 彼はリチェルカール・レーベル時代からマレのヴィオール曲集の録音を継続しており、当レーベルからは「音階」(FLORA 0603)、「シャリヴァリ」(FLORA 1507)に続きこれが三作目となります。
 今回は一世代下にあたるレ・タンブルのメンバー、ミリアム・リニョル(1988年生まれ)とジュリアン・ヴォルフス(1983年生まれ)を共演者に選び、風格や余裕と同時に清新な活力をもみなぎらせた、期待を上回る快演を聴かせてくれます。
 マレ自身が経験した麻酔無しの手術に基づく恐怖の「膀胱結石切開手術図」ではベルギーの舞台俳優フランソワ・シキヴィー(1959年生まれ)による戦慄のナレーションも味わえます。弊社太鼓判、文句無しの推薦盤です。
  ※ブックレットは付かない仕様となっております。ご了承ください。

 


FLORA 4016
\2500
ヨハン・ヤコプ・フローベルガー(1616-1667):瞑想 チェンバロ作品集
  トッカータ、ファンタジア、カンツォーナ、アルマンド、クラント、サラバンド、
   ジグと様々なパルティータ集第2巻(1649)から Toccata II / Canzon II
  ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA 4450 から
   Meditation faite sur ma mort future [気たるべき死についての瞑想],
   Gigue, Courante, Sarabande
  トッカータ、リチェルカーレ、カプリッチョ、アルマンド、ジグ、クラント、
   サラバンド集第4巻(1656)から Toccata IX
  ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA 4450 から
   Affligee et Tombeau sur la mort de Monsieur de Blanrocher
    [ブランクロシェ氏の死に寄せるトンボー]
  トッカータ、ファンタジア、カンツォーナ、アルマンド、クラント、サラバンド、
   ジグと様々なパルティータ集第2巻 から Fantasia VI
  Capriccio X(Edition Le Pupitre)
  カプリッチョとリチェルカーレ集(1657/1658)から Ricercar V
  ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA 4450 から
   Allemande faite en passant le Rhin dans une barque en grand peril
    [ライン渡河の船中で重大な危険に遭遇して書いたアルマンド],
   Courante, Sarabande, Gigue
  トッカータ、リチェルカーレ、カプリッチョ、アルマンド、ジグ、クラント、
   サラバンド集第4巻 から
   Lamento Lamento Sopra la dolorosa perdita della Real M(aje)sta di
    Ferdinando IV, R&eagrave; de Romani &c
    [ローマ王フェルディナント4世陛下の悲しき死に寄せる哀歌],
   Gigue, Courante, Sarabande / Toccata X
  ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA 4450 から
   Lamentation, faite sur la tres douloureuse mort de Sa Majeste Imperiale,
    Ferdinand le Troisieme
    [皇帝フェルディナント3世陛下の悲しき死に寄せる哀歌]

ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)

録音:2015年10月、ボーフェ、ベルギー
使用楽器:Jean-Luc Wolfs-Dachy(モデル:Ioannes Ruckers, 1624)

 上記 FLORA 3213 でフィリップ・ピエルロと共演した一年半後、ジュリアン・ヴォルフスが録音した彼の初のソロCD。以下は彼が所属するアンサンブル「レ・タンブル」の公式ウェブサイトに掲載されたプロフィールです。
 ジュリアン・ヴォルフスはベルギー、ジュードーニュの音楽院にてチェンバロをはじめる。オランダのアムステルダム音楽院でメノ・ファン・デルフトのクラスに在籍、2009年6月修士課程を優秀な成績で修了する。
 在学中にフランスリヨン国立高等音楽院に交換留学しフランソワーズ・ランジュレに師事。2007年8月、ブルージュで行われる国際古楽コンクール・チェンバロ部門にてベルギー人で初めて1位なしの2位&聴衆賞・ミンコフ出版賞を受賞。現在、リヨン織物・装飾博物館のオリジナル・チェンバロの調整を定期的に行っている。
 これまでにワロニ—・フェスティヴァル、フランドル・フェスティヴァルや、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ボザールなどベルギーを中心に各地でリサイタルを行い、ラジオ録音もされている。

 

FLORA 3916
\2500
栄光の王 オクシタニア神話におけるアラブ音楽の影響
 不詳:Fanfare pour la croisade / Imtidad / Fauvel nous a fait present
 ベルトラン・デ・ボルン [Bertran de Born](1140頃-1215以前):Rassa Tant Creis
 不詳:
  Makam Huseyni Sakil / Domino suite ins sur Cantus Firmus / Mowachah Biladi
 ベルナルト・デ・ヴェンタドルン [Bernard de Ventadorn]
  (1130/1145頃-1190/1200頃):Conorts ara sai ieu ben
 ブヒル・ザデ・ムスタファ・ヒリ [Buhuri Zade Mustafa Hiri]:Hisar Agir Semai
 不詳:In Pro Estampie / A l'Entrada del Temps Clar / Roukoud
 不詳(アプト写本 より):Bombarde Credo instrumental
 ギラウト・デ・ボルネーユ [Girau de Bornelh] (1138頃-1215):Reis Glorios
 ヨハンネス・チコーニア [Johannes Ciconia] (1373頃-1412):
  O Felix Templum Jubila
 不詳:Ayour
 不詳(モンセラートの朱い本 [Livre Vermeil Montserrat] より):
  Sext Estampie Royale Estampie / Imperaritz de la Ciutat Ioyosa
  Los set Gotxs Recomptarem / Maria Matrem Virginem
  Stella Splendens in Monte / Ad Mortem Festinamus

ピエール=イヴ・ビナール(バリトン)
レナット・ジュリエ(バリトン、朗読)
レ・サックブーティエ
 ジャン=ピエール・カニャック(コルネット[ツィンク])
 フィリップ・カンギレム(ショーム、ボンバルド、中世リコーダー)
 ダニエル・ラサル(サックバット)
 ルシール・テッシェ(ボンバルド、中世リコーダー)
 ダニエル・ラサル(サックバット)
 ジョデル・グラッセ=猿渡(中世リュート、レベック、ウード、プサルテリウム)
 フローラン・ティセール(タンブール、ダフ、パンデレータ、ダラブッカ、薪、鐘)
 ゲスト:
 ピエール・アモン(中世リコーダー、ダブルフルート、パンフルート、バンスリ、コルヌミューズ)
 ドリス・エル・マルミ(ウード、歌)

録音:2015年10月、 L'annexe Barriere de Paris、トゥールーズ地方音楽院、トゥールーズ、フランス

 レ・サックブーティエがモロッコのウードの名手ドリス・エル・マルミ(1970年生まれ)のアシストを得て組み上げたプログラム。
 フランス南部一帯、かつてオック語が話されていた(現在でも話されている地域も有ります)中世のオクシタニアへのアラブ文化の影響をテーマとし、オクシタニアの作者不詳の伝承音楽、12世紀から13世紀にかけてオック語で宮廷の恋愛を歌ったトルバドゥールの作品、オクシタニアに隣接するカタルーニャに残る「モンセラートの朱い本」所収の音楽等から楽曲が選ばれています。
 レ・サックブーティエが中世音楽に進出するとは意外に思われましたが、オック語トラッドの名歌手レナット・ジュリエ、中世フルート系楽器の名手ピエール・アモン、そしてドリス・エル・マルミを招いたその演奏は格調高く、理屈でなく音楽そのものでリスナーを「文化のるつぼ」に引き込み楽しませてくれます。雰囲気豊かな優秀録音で80分弱たっぷり収録。

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FLORA 3415
\2500→\2290

代理店サラバンド代表の強力お墨付き
 甘美なる旋律 17世紀イタリアの器楽


 アンドレア・ファルコニエロ [ファルコニエーリ] (1585/1586-1656):
  カンツォーナ、シンフォニア、ファンタジア…集第2巻(1650、ナポリ)から
   La Suave Melodia / L'Eroica / Brando dicho el Melo
   Folias echa para mi Senora Dona Tarolilla de Carallenos
 ダリオ・カステッロ(確認できる活躍期:およそ17世紀前半):
  現代的様式のソナタ・コンチェルターテ集第1巻(1621、ヴェネツィア)から
   ソナタ第1番
  現代的様式のソナタ・コンチェルターテ集第2巻(1629/1644、ヴェネツィア)から
   ソナタ第12番
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1630):
  教会用コンチェルト集(1610、ミラノ)から 3声のソナタ
 タルクイニオ・メールラ(1594/1595-1665):
  教会用および室内用カンツォーナまたはソナタ・コンチェルターテ
   (1637、ヴェネツィア)から La Cattarina
 マルコ・ウッチェリーニ(1603/1610頃-1680):
  室内用および教会用ソナタ、コッレンテとアリア集 Op.4(1645、ヴェネツィア)から
   La Luciminia contenta(ヴァイオリン独奏ソナタ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(16世紀後半-1642):
  2つのヴァイオリンとバッソ・ディ・ヴィオラのための様々なソナタ…集第4巻
   (1626、ヴェネツィア)から シンフォニア第2番/ガリアルダ第4番
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557頃-1612):
  カンツォーナとソナタ集(1615)から 3つのヴァイオリンを伴うソナタ第21番
 ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ(確認できる活躍期:1609-1621):
  神の称賛の音楽 [divine lodi musicali] 第2巻(1614、ヴェネツィア)から
   2つのソプラノのエコー・カンツォーナ [Canzon a doi soprani in echo]
 フランチェスコ・トゥリーニ(1589頃-1656):
  2声および3声のマドリガーレとソナタ集(1621、ヴェネツィア)から 2声のソナタ
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ:カンツォーナ第2番
 ジョヴァンニ・マルティーノ・チェーザレ(1590頃-1630):
  音楽の旋律 [Musicali melodie] (1621、ミュンヘン)から La Gioia
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:
  教会用コンチェルト集 から ヴァイオリンとヴィオローネの2声のソナタ
 アゴスティーノ・ゲッリエーリ(確認できる活躍期:17世紀前半):
  ヴァイオリン…ソナタ集 Op.1(1673、ヴェネツィア)から
   La Viviani(3声のソナタ)
レ・タンブル
 川久保洋子(ヴァイオリン) ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ジュリアン・ヴォルフス(オルガン、チェンバロ)
ハルモニア・レニス
 水内謙一(リコーダー) 村上暁美(チェンバロ)

 エンリコ・ガッティ&アンサンブル・アウローラの超名盤「17&18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 Vol.1」から24年、若き古楽のエリートたちによる自由闊達かつ洗練の極めた演奏に驚嘆し感銘を覚えました。
 私がガッティ盤に出会ったのは20代後半のこと。同じように若いリスナーの方々がお一人でも多くこのレ・タンブル&ハルモニア・レニス盤に出会えることを望みます。久々に署名付きで推薦いたします。
  株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也


 録音:2014年8月、モンヴァルザン、フランス

ブックレットに日本語解説を記載。

 北イタリアでは1600年頃、「言葉は音よりも優位である」という考えに基づいた新しい声楽曲のスタイルが生まれた。この時期は、器楽の分野においても大きな変革の時代の始まりであった。前世紀の16世紀末では、器楽は主に、声楽曲の中で歌の声部と同じ音を重ねて演奏したり、歌を伴奏したりすることにしか使われなかった。器楽のレパートリーといえば、そのほとんどが声楽作品を編曲したものであり、その他にはシンプルな舞曲程度しかなかった。しかし16世紀が終る頃までに、器楽は新たな地位を獲得し始める。器楽のための作曲スタイルが現れるようになり、それによって新しい音楽形式が生み出されていった。ソナタ、トッカータ、コンチェルト、シンフォニアといった言葉は、それらの新しいジャンルの音楽を表すために作り出された、新しい音楽用語である。

 レ・タンブルは、2009年に著名なブルージュ国際古楽コンクールに優勝した古楽アンサンブル。ヨーロッパや日本の主要なホールで演奏を行っているほか、ローカルなアウトリーチ企画によりバロック音楽の普及に精力を注いでいる。
ハルモニア・レニスは2009年にケルンで結成され、日本とヨーロッパ双方で演奏活動を行っている。これまでにNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演。アンサンブル名は1700年にロンドンで出版された曲集に由来し、「ハルモニア」は「調和」を、「レニス」は「心地よい(上品な)」を意味する。
レ・タンブルとハルモニア・レニスは2010年よりヨーロッパ各地、日本でコラボレーションを行っている。

 川久保洋子は桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学卒業、東京芸術大学音楽学部古楽科修士課程修了。2010年6月、フランス国立リヨン高等音楽学校を優秀な成績で修了する。2007年秋、イタリアロヴェレートで行われるプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクール、バロックヴァイオリン部門第4位入賞。これまでにヴァイオリンを吉田真紀、辰巳明子、バロックヴァイオリンを若松夏美、オディル・エドゥアルに師事。日本、ヨーロッパ各地で様々なアンサンブルのメンバーとして演奏活動また録音活動をしている。ル・コンセールフランセ(ピエール・アンタイ)、インコニティ(アマンディーン・ベイエール)、コンチェルト・ソアーヴェ(ジャン=マルク・エイム)、オーケストラ・リベラ・クラシカ(鈴木秀美)、バッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明)、メディオ・レジストロ(古橋潤一)のメンバー。

 ミリアム・リニョル [Myriam Rignol] は7歳よりヴィオラ・ダ・ガンバをクリスチャン・サラに師事。その後16歳でリヨン国立高等音楽学校に入学、マリアンヌ・ミュラーのクラスに在籍し、2010年6月優秀な成績で修了する。在学中ドイツのケルン音楽学校でライナー・ツィパーリングのクラスで研鑚を積む。2009年6月、ドイツのケーテンで行われるバッハ=アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバコンクールで第2位。2010年5月、山梨古楽コンクールにて最高位受賞。2011年8月、ベルギーのブルージュ国際古楽コンクール第2位&聴衆賞受賞。レザール・フロリサン(ウイリアム・クリスティー)、アンサンブル・ピグマリオン(ラファエル・ピション)、アンサンブル・コレスポンドンス(セバスチャン・ドセ)など様々なアンサンブルのメンバーとしてコンサート・録音活動を行っている。

 ジュリアン・ヴォルフス [Julien Wolfs] はベルギー、ジュードーニュの音楽院にてチェンバロをはじめる。オランダのアムステルダム音楽院でメノ・ファン・デルフトのクラスに在籍、2009年6月修士課程を優秀な成績で修了する。在学中にフランスリヨン国立高等音楽院に交換留学しフランソワーズ・ランジュレに師事。2007年8月、ブルージュで行われる国際古楽コンクール・チェンバロ部門にてベルギー人で初めて1位なしの2位&聴衆賞・ミンコフ出版賞を受賞。現在、リヨン織物・装飾博物館のオリジナル・チェンバロの調整を定期的に行っている。これまでにワロニ—・フェスティヴァル、フランドル・フェスティヴァルや、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ボザールなどベルギーを中心に各地でリサイタルを行い、ラジオ録音もされている。

 水内謙一は東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。在学中に音楽学を専攻する傍らリコーダー演奏の研鑚を積む。2003年よりドイツ・ケルン音楽大学に留学。2008年に同大学ディプロマ課程リコーダー科を卒業し、演奏家ディプロマを取得。その後同大学国家演奏家資格課程にてリコーダーを専攻。同時に古楽アンサンブルを専攻し、2009年に同大学同専攻を卒業。渡欧中はケルンを中心に、ソロやアンサンブルで演奏活動を行う。2009年に日本へ帰国。帰国後は各地で活発に演奏活動を行うほか、指導にも力を注いでいる。リコーダーを向江昭雅、ドロテー・オーバーリンガー、カリン・ファン・ヘールデンの各氏に師事。室内楽をライナー・ツィッパリング、シェティル・ハウグサンの両氏に師事。2013年、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演。またリコーダー講師としてNHKラジオ高校講座「音楽?」に出演。2014年のヨーロッパツアーではフランスとベルギーで7つの音楽祭に出演し、CD録音も行う。

 村上暁美は上野学園大学音楽学部器楽学科チェンバロ専攻卒業、桐朋学園大学音楽学部研究生チェンバロ専攻修了。その後ケルン音楽大学チェンバロ科を最優秀の成績で卒業し、演奏家ディプロマ及びドイツ国家演奏家資格を取得。またケルン音楽大学、ヨーロッパ各地の講習会等でコレペティトゥーアとして学生の指導にもあたる。現在はアジア、ヨーロッパ各地でソロやアンサンブル、オーケストラのソリストとして、国内外で活発な演奏活動を行っている。2013年、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演し、好評を博す。2014年にはフランスとベルギーで数々の音楽祭に出演し、CDレコーディングも行う。チェンバロを渡邊順生、シェティル・ハウグサンの両氏に、アンサンブルをライナー・ツィッパリングに師事。第23回国際古楽コンクール〈山梨〉チェンバロ部門において最高位を受賞。

 

FLORA 3113
\2500
【旧譜 再案内】
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 コンセールによるクラヴサン曲集(1741)

レ・タンブル
 川久保洋子(ヴァイオリン) ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)

録音:データ記載なし




ARCO DIVA


UP0187
\2500
ヤン・ヴィチャル:作品集
 『ウェイ・トゥ・ザ・サン』 〜太陽へと続く道〜
 (チェコとモラヴィア地方の民謡をもとに)
  . Fanfary Univerzity Palackeho
  . Hudba pro smy.ce a tympany
  . Vivat universitas!
  . .itkovska bohyn.
  . O Ka.e a s Ka.ou
  . Cesta k
バルボラ・プラシュコヴァ(Ms)
イジー・プリヴィル (Bas)
チェコ少年少女合唱団イトロ & ソリスト
イジー・スコパル(合唱指揮)
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ペトル・ヴロンスキー(指揮)
マレク・シュティレツ(指揮)

 ヤン・ヴィチャルはチェコで活躍中のソングライター。このアルバムでは80年代から現在までの作品を集めて収録しました。
 1960年代に花開いたポーランド楽派の影響を受け、チェコとモラヴィアの民謡をもとに親しみやすいユーモア溢れる曲です。
 プロジェクトはヴィチャルが生まれ育ったチェコのモラヴィア地方の都市オロモウツでレコーディングされました。首都プラハに次いで文化的な歴史のある地方の民族色豊かな曲の数々です。
 チェコ音楽好きにはたまらない魅力溢れるアルバムです。



 

EIGENART


10530
\2600
エードリアン・エイドラム(ヴァイオリン)/バッハ:パルティータ第2番
 1. アラン・リッドアウト(1934-1996) Alan Ridout
 「雄牛フェルディナンド」
  (ヴァイオリンとナレーションのための)
  ※特に子供用音楽の作品で知られるイギリスの作曲家リッドアウトによる
   作家マンロー・リーフ(Munro Leaf)の童話をもとにした作品です。
 2. ニールセン:ヴァイオリン独奏のための前奏曲、主題と変奏局 op.48
 3. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
エードリアン・エイドラム(ヴァイオリン)
使用ヴァイオリン:
 ジャン・バティスト・ビョーム

 イギリス出身のエイドラムはヴァイオリニスト、指揮者、音楽教育者として知られ、またドイツのInternational Freden Music Festivalの共同創設者で芸術監督も務め現代の作曲家、若い演奏家の紹介にも力を注いでいます。
 確固たる芸術への信念と信頼は、その音質と音楽性の力強さに現れ高い完成度を持って、名器ビョームのヴァイオリンの美しい音色と共に聴く者に迫ります。

 2016年(ロッドアウト、バッハ)2004年(ニールセン)録音




MODE



MODCD297
\2100
ホリガー、クルターク、ラング、シャリーノ、リーム、ラッヘンマン
 Holliger Kurtag Lachenmann Lang Rihm Sciarrino

 1.ハインツ・ホリガー(1939-)
    Sechs Lieder nach Gedechten von
     Christian Morgenstern(1956-57)
 2. サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)
   Due Melodie(1978)
 3. ヘルムート・ラッヘンマン(1935-)
   Got Lost(2007-08)
 4. ジェルジュ・クルターグ(1926-)
    Requiem po drugu op.26(1982-87)
 5. ヴォルフガング・リーム(1952-)
   Ophelia Sings(2012)
 6. ベルンハルト・ラング(1957-)
    Wenn die Landschaft aufhort(2015)
サラ・マリア・サン(soprano)
ヤン・フィリップ・シュルツ(piano)




TACET



237
(3CD)
\2800
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)/D.スカルラッティ:全集 Vol.2
D.スカルラッティ:
CD. 1 : ソナタ K.43 - K.58  (72分54秒)
 ト短調 K.43、ヘ長調 K.44、ニ長調 K.45、
 ホ長調 K.46、変ロ長調 K.47
 ハ短調 K.48、ハ長調 K.49、
 ヘ短調 K.50、変ホ長調 K.51
 ニ短調 K.52、ハ長調 K.53、
 イ短調 K.54、ト長調 K.55、ハ短調 K.56
 変ロ長調 K.57、ハ短調 K.58
CD. 2 ソナタ K.59 - K.83 (74分45秒)
 ヘ長調 K.59、ト短調 K.60、
 イ短調 K.61、イ長調 K.62、ト長調 K.63
 ニ短調 K.64、イ長調 K.65、
 変ロ長調 K.66、嬰ヘ短調 K.67、ホ長調 K.68
 ヘ短調 K.69、変ロ長調 K,70、
 ト長調 K.71、ハ長調 K.72、ハ短調 K.73
 イ長調 K.74、ト長調 K.75、
 ト短調 K.76、ニ短調 K.77、ヘ長調 K.78
 ト長調 K.79、ト長調 K.80、
 ホ短調 K.81、ヘ長調 K.82、イ長調 K,83
CD. 3 ソナタ K.84 - K.97 (71分27秒)
 ハ短調 K.84、ヘ長調 K.85、
 ハ長調 K.86、ロ短調 K.87、ト短調 K.88
 ニ短調 K.89、ニ短調 K.90、
 ト長調 K.91、ニ短調 K.92、ト短調 K.93
 ヘ長調 K.94、ハ長調 K.95、ニ長調 K.96、ト短調 K.97
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)
Stefan Hladek(ギター)
 K.81、K.89、K.90、K.91

 2015,16年の共に9月 ベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会での録音
 ドイツ生まれのウルリッヒはレオナルド・ホカンソン、ルドルフ・ブッフビンダー等に学び、特に古典音楽演奏を得意とするピアニストです。
 主にアンサンブルのピアニストとして活躍しつつ、自身がプロデュースするあまり耳にすることの無い音楽の普及を目的としたコンサートや、テレビ局と子供の為の教育プログラムを組み、放送をとおして活動。教育者としての側面も持つ、ドイツ国内で活躍するピアニストです。
 ※派手さはないものの、音楽への誠実さが伝わる丁寧な演奏です。

  http://www.christophullrich.de/bilder/


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PROFIL



PH 17019
(6CD)
\5600→\5290
ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻
 ムラヴィンスキー・ボックス3
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル
 CD1
  チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」(全11曲)
    【序奏。カラボス〜リラの精/踊りの情景/パ・ド・シス/終曲/ワルツ/
     パ・ダクシオン(バラのアダージョ)/パノラマ/パ・ド・カトル/
     パ・ド・カラクテール(長靴をはいた猫)/
     パ・ド・カトル(青い鳥とフロリーネ姫)/パ・ド・ドゥ】
     [録音:1948年4月4日]
  J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
    【ボリス・トリズノ(フルート)】 [録音:1961年11月21日]
 CD2
  ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 [録音:1948年4月4日]
  同:「魔弾の射手」序曲 [ソヴィエト国立交響楽団 録音:1945年]
  同(ワインガルトナー編):舞踏への勧誘 [録音:1951年1月2日]
  チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64 [録音:1948年]
 CD3
  ワーグナー:「タンホイザー」序曲/ジークフリートの葬送行進曲/ワルキューレの騎行
     [録音:1958年12月8日]
  チャイコフスキー:交響曲第4 番ヘ短調Op.36  [録音:1957年]
 CD4
  スクリャービン:法悦の詩Op.54 [録音:1958年12月22日]
  カリンニコフ:交響曲第2番イ長調 [録音:1953年2月2日]
 CD5
  ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版) [ 録音:1959 年7月24日]
 CD6
  ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65 [録音:1947年6月2日]
 お待たせしました。第3 弾の登場!
 ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻。Profil ムラヴィンスキー・シリーズ

 MONO

 Profile レーベルが、弊社の依頼でドイツの放送局に眠るムラヴィンスキーの音源を発掘。当時ソ連の放送局から提供された数多くのテープを初復刻した前2 シリーズは非常な好評を博しました。
 今回の第3 弾もファン狂喜の内容となっています。
 今回はすべてセッション録音なうえ彼の録音としては最初期の1940-50 年代のものが集められていて貴重。チャイコフスキーの「眠りの森の美女」は有名どころを11 曲も披露してくれてうれしい限り。ムラヴィンスキーのみずみずしい若さを感じられる名演です。
 嬉しいのはブルックナーの交響曲第8 番、カリンニコフの2 番、そして当時最新だったショスタコーヴィチの交響曲第8 番なども貴重。かつてのロシアン・ディスクなどより格段に音質が良くなっているのが感激です。
 ムラヴィンスキー十八番のチャイコフスキーの交響曲第5 番は、彼の数ある同曲のなかでも最初の全曲録音。録音された頃には悪名高い「ジダーノフ批判」があり、ショスタコーヴィチらムラヴィンスキーの同時代作曲家たちが糾弾された地獄の時代でした。そうした空気への反抗のエネルギーが感じられる演奏となっています。
 大半は入手困難なうえ、新音源を用いているため大歓迎。さらに驚きの価格で、新たなムラヴィンスキーの名盤の登場となります。


第2巻、第1巻はこちら





<国内盤> 

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ARCANA



Mer-A430
(2CD)
(国内仕様盤)
\3700+税
Arcanaの幻中の幻の名盤、2枚揃って復活
 パーセルの歌、パーセルのオルガン
  〜『英国のオルフェウス』・『聖なるハルモニア』より〜

《CD I》
 劇音楽・オペラの独唱曲を中心に
  〜『英国のオルフェウス』
        (1698/1706・歿後出版)より
《CD II》
 教会独唱曲(『聖なるハルモニア』
  (歿後出版1700頃)より・オルガン独奏のための作品(全曲)
ジル・フェルドマン(ソプラノ)
ナイジェル・ノース(アーチリュート)
サラ・カニンガム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
デヴィット・モロニ—(オルガン)

 Arcanaの幻中の幻の名盤。
 知る人ぞ知る大御所たちの超稀少パーセル名録音2作、揃って復活!

 ルネ・ヤーコプスやクイケン兄弟らと古くから古楽再現の地盤固めを続けてきた偉大な歌手ジル・フェルドマン、英国の超ヴェテラン・リュート奏者ナイジェル・ノース、ガンバの大御所サラ・カニンガム、音楽学者としても第一級の鍵盤奏者モロニー。
 彼らがそれぞれ大脂ののりきった時期に満を持して録音されていた夢のような顔ぶれのパーセル・アルバム2作。それが新仕様2枚組で登場。

 パーセルの作品は作曲者の歿後も英国では人気で、悪名高い出版社ウォルシュも勝手に編纂出版した曲集で一儲けしたりしているのですが、そうやって不滅の名声を紡いだ歿後出版の名曲集の白眉「英国のオルフェウス」には「ダイドーと〜」や「妖精の女王」などからの抜粋が続々。
 かたや教会音楽集「聖なるハルモニア」も「夕べの祈り」など英国流プティ・モテともいうべき清廉な傑作が多々…数少ないオルガン作品の全ても、作曲者生前から現存する英国の貴重なオルガンで蘇ります!




GRAMOLA


GRML99068
(2CD)
(国内仕様盤)
\3600+税
カール・ゴットフリート・フォン・ライナー(1800-1890)の詩による歌曲集 〜
 この浄福の平安は私をなんと心地よくしてくれることか〜

<CD1>
 シューベルト:
 (1) Der Winterabend (3) Des Fischers Liebesgluck
 (7) Drang in die Ferne (11) Das Weinen
 (12) Der Kreuzzug (14)Die Sterne
 (15) Der Wallensteiner Lanzknecht - beim Trunk
 (16)Vor meiner Wiege
 ライナー(朗読):
  (2) Die Alten (6) Die Seifenblase
  (8) DerMenschengeist (9) Inkonsequent (10) Mahnung
 (13) Sie weis esnicht (17) Wem vertrau ich’s
 (19) Sehnsucht nach den Bergen
 シュタットラー:(4) Des Sangers Braut (5) Drang in die Ferne
 フックス:(18) Die Sommernacht
 ラハナー:
  (20) Der Wanderer in den Alpen
  (21) Einsiedlers Grab(22) Einsiedlers Grab
<CD2>
 ヒュッテンンブレンナー:
  (1) Die Sterne (2) Das Rosenblatt
  (3)Wiegenlied (4) Erste Liebe (5) Das Kloster
  (19) Des EinsiedelsBlumen
  (20) Des Einsiedels Harfe (21) Des Einsiedels Kreuz
  (22)Des Einsiedels Glocken (23) Des Einsiedels Grab
  (24) DesEinsiedels Begrabni (28) Konig Hakons letzte Meerfahrt
 ライナー(朗読):
  (6) Rezension der Rose (13) Musik
  (18)Herbstgefuhl (25) Herbstblatter (26) Weise und Toren
  (27) ZumAuszuge
 タールベルク:
  (7) Seine Blumen (8) Seine Harfe
  (9) SeinKreuz (10) Seine Glocken
  (11) Sein Grab (12)Sein Begrabnis
  (14)Vor meiner Wiege (15) Todtengraber Lied
  (16) Die Ruinen (17) Frohliches Scheiden
ウルフ・ベシュトライン(バリトン)
サッシャ・エル・モウイッシィ
 (ピアノ / フォルテピアノ)
 ドイツ語圏の詩人に焦点をあてて研究演奏を続けるバリトン歌手ウルフ・べヒシュタインのアルバム第4弾はライナーの作品集。
 モダンピアノとフォルテピアノの音色を見事に弾きわけるサッシャ・エル・モウイッシィとともに歌曲と詩の朗読を織り交ぜた内容充実アルバムです!。
 *簡易解説付




PAN CLASSICS



PC10357
(国内仕様盤)
\2900+税
ボローニャのサン・ペテロニオ大聖堂の教会楽長
 ペルティ:
  フェルディナンド・ディ・メディチのための
   『3つのグランド・モテット集』(1704-06」)

  1-8.モテット「喜びの歌を歌え 」
  9-17.モテット 「旋律を与え栄光を与えよ」
  18-.24モテット「われらみな主にあって喜ばん」
ダニエラ・ドルチ(指揮)
バーセル・マドリガリステン
 (声楽アンサンブル)
ムジカ・フィオリータ
 (古楽器アンサンブル)

 18世紀初頭のボローニャ楽派を代表するジャコモ・アントニオ・ペルティ(1661-1756)は1696年から94歳で没するまでボローニャのサン・ペテロニオ大聖堂の教会楽長をつとめ、傑出した音楽家として名声を博しました。それによって王侯貴族からも認められ、そのような支持者の中には、メディチ家のフェルディナンド3世や神聖ローマ皇帝レオポルト1世ならびにカール6世らがいました。
 とくに芸術を愛したトスカーナの王子フェルディナンド3世・ディ・メディチ(1663-1713)のために6つのオペラを書上げました。
 フェルディナンド3世によって依頼された父コジモ3世ディ・メディチの誕生日のための壮大なモテット6曲。これらのモテットはボローニャの特徴的な伝統に基づいて作曲されました。
 通奏低音の上でしっかりと奏でられるコンチェルタート様式の器楽、教会音楽の伝統と厳密な対位法とともに、カンタータやオラトリオの前身のようなお芝居風の感情を伴ったモテット。この6つのモテットから1704年から1706年に作曲された代表的な3つを収録しましたアルバムです。
 常に新しいものに目を向けていた時代の作曲家、ペルティが用いた複雑で多様な様式のモテットは当時のイタリアの爽やかな風のように、ダニエラ・ドルチの指揮で蘇ります。
 


PC10361
(国内仕様盤)
\2900+税
ハッセ:室内カンタータとソナタさまざま
 〜18世紀ブリュッセルの名匠の世界〜

 ①カンタータ「名前」
    〜独唱、フルートと通奏低音のための
 ②カンタータ「おお神よ、行くしかないのです」
    〜独唱と通奏低音のための
 ③鍵盤ソナタ ニ短調 op.7-5
 ④カンタータ「痛みを重ね」
   〜独唱、フルートと通奏低音のための
 ⑤フルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調op.1-1
 ⑥カンタータ「この胸に宿る炎」
    〜独唱、フルートと通奏低音のための
フィリッポ・ミネッチア(カウンターテナー)
Ens.イル・ジョーコ・デ・マッティ
           (古楽器使用)
ジュリア・バルビーニ(ft)
フェデリーコ・トッファーノ(vc)
ジューリオ・ケリーチ(リュート)
フランチェスコ・コルティ(cmb)

 ヘンデルと並び称された生前の名声、痛烈に納得!
 カウンターテナー界隈では有名作曲家、ハッセの真髄!
 ドイツ後期バロックの世界こそ、日本では最も親しまれているバロック世界かもしれません。

 パッヘルベル、バッハ、ヘンデル、テレマン…その路線上にありつつ、古典派前夜の時代まで欧州各地で絶大な人気を誇ったハッセの才能は、ヘンデル同様に本場イタリアの聴き手たちを陶然とさせ、最前線のイタリア様式をもってドイツ以北の欧州人たちを魅了しつくすというかたちで発揮されたわけですが、その神髄はやはり声楽曲、とくにイタリア後期バロック全盛の頃の室内カンタータでこそ端的に味わえるもの。
 スカルラッティ父子やヴィヴァルディにも似ていながら、ドイツ人ならではの充実した和声感覚のもと、えもいわれぬ美しい旋律を紡ぎ出してゆく絶妙のセンス——歌詞訳完備でここにお届けするカンタータ集。
 演奏陣も、上り調子の新進カウンターテナー歌手ミネッチアを中心に、みな地中海的躍動感を知るイタリア最前線の名手ばかり!
 トラヴェルソ入りの3曲はほんのりロココ情緒も漂わせつつ、鍵盤ソナタやフルート・ソナタなどテレマンやヘンデルとも張り合えそうな逸品群も収録してくれているのがまた嬉しいところ。
 生前はヘンデル、ハイニヒェンと「ドイツ三大H」とまで言われた至芸、じっくりお愉しみを!




マイスター・ミュージック



MM-4009
\3000+税
堤剛(チェロ)&萩原麻未(ピアノ)/フランク、シュトラウス、三善晃
 フランク:ソナタ イ短調
 R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6
 三善晃:母と子のための音楽
  甘い、子守歌、愛
  慰め、優しい、やわらぎ
  想い出、悲しい、癒し
  お話、幻想
  さわやか、目覚める
堤剛(チェロ)
萩原麻未(ピアノ)


 スケール感大きなチェロを堪能できる、フランクとR.シュトラウスのソナタに、堤剛の温かな人柄が滲む、三善晃「母と子のための盲楽」(世界初録音)。「母と子」は、三善の妻から直接、堤に紹介された作品という。
 共演の萩原麻未は、現在最も注目される若手・ピアニストの一人で、第65回ジュネーヴ国際コンクリレ優勝、第22回新日鉄音楽賞受賞、第22回出光音楽受賞など多方面で高く評価されている逸材です。
 この組み合わせで全国ツアーも予定されており、注目度の高い一枚といえます。
 

 
MM-4010
\3000+税
高橋 悠治 ピアノ
 パーセル:組曲 第7番 ニ短調
 L. クープラン:シャコンヌト短調
 L. クープラン:パヴァンヌ 嬰ヘ短調
 高橋 悠治:散らし書き(2017)
  年ふれはよはひはおいぬしかはあれと花をし見れはもの思ひもなし
  梅かかをそてにうつしてととめては春はすくともかたみならまし
  おく山に紅棄ふみわけなく鹿のこゑきく時そ秋は悲しき
 J. ケージ:四季〈ピアノ版〉
 バルトーク:10の易しい曲
 サティ:コ・クオが子どもの頃(母のしつけ)
 ブゾーニ:子どものためのソナティナ
 ストラヴィンスキー:五本指
 ヴェーベルン:子どもの曲
高橋 悠治 ピアノ

 透徹した思索で編まれた高橋悠治の繊細な音世界を、「すくいとった」アルバムです。
 時に軽やかに、時にあたたかな響きを自在に選び、そこから紡がれる音楽は、魅力に満ち溢れています。新作の「散らし書き」は、「古今和歌集を散らし書きにした平安時代の『寸松庵色紙』の三枚による(高橋悠治)」。
 幅広い層に聴いていただきたい、美しい響きの小品が連なる作品集です。


<映像>



ARTHAUS(映像)


109331
(DVD)
\5300
ピラール・ローレンガー声と謎
アルトゥーロ・メンディスによる映像
ピラール・ローレンガー(ソプラノ)

 スペインのソプラノ歌手ピラール・ローレンガー(1928-1996)。スペイン、サラゴサの貧しい家庭に生まれ、14歳から正式に音楽を学びバルセロナ音楽院に進学。マドリッドから当時の西ベルリンに行き、フィッシャー=ディースカウの師として知られるメゾ・ソプラノ歌手ヘルタ・クルストに師事したローレンガー、最初はサルスエラの歌手として頭角を現し、やがてオペラ歌手として各地の歌劇場で歌い始めました。
 ヨーロッパだけでなく、イギリス、アメリカで人気を博し、1958年に当時の西ベルリン歌劇場と契約を結び、劇場が「ベルリン・ドイツ・オペラ」と名称変更をした後も30年以上に渡って「魔笛」のパミーナ、「椿姫」のヴィオレッタなど多くの役を歌い、日本でも広く愛されました。この映像は、彼女の華やかな舞台姿だけでなく、謎に包まれた私生活にも光を当てたドキュメンタリーです。

 収録時間:本編54分 音声:ステレオ2.0 字幕:英語・フランス語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク
 

109325
(DVD)
\2700
ヴィヴァルディ:四季

登場する邸宅
 Villa Barbaro
 Villa Foscari“La Malcontenta”
 Villa Valmarana“ai Nani”
 Villa Contarini
 Villa Caldogno

ボーナス
 クラウディオ・シモーネによる「四季」の解説…歴史と情報について
イ・ソリスティ・ヴェネティ
クラウディオ・シモーネ(指揮)
リノ・マエンツァ(プロデュース)
ガブリエーレ・カッツォーラ(映像ディレクター)
 イタリア・バロック音楽の伝道師、クラウディオ・シモーネ率いる、名門イ・ソリスティ・ヴェネティ(ヴェネツィア合奏団)によるバロック音楽の代表作ヴィヴァルディの「四季」映像。
 ヴィヴァルディと同時代の建築家、アンドレア・パッラーディオによる秀麗な5つのヴェネツィアのヴィッラ(邸宅)で、それぞれの季節を演奏するというユニークな試みです。シモーネの語りによる充実したボーナス映像がついています。
  収録時間:本編112分:ボーナス19分 音声:ステレオ2.0/DD5.0/DTS5.0 字幕(ボーナスのみ):英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク
   ※107025 再発売盤
 

109332
(DVD)
\4100
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「天地創造」 エディト・マティス(ソプラノ)
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
ルネ・パーペ(バス)

ルツェルン祝祭合唱団(合唱指揮…フランツ・シャフナー)

スコットランド室内管弦楽団
ペーター・シュライヤー(指揮)
 6日間に渡る神の天地創造の物語とエデンの園におけるアダムとイヴを描いたハイドンのオラトリオ「天地創造」。
 1799年3月19日、ウィーンでの公開初演では、旧約聖書の「創世記」とミルトンの「失楽園」を元にしたスヴィーテン男爵の台本と、ハイドンの軽快な音楽が大人気を博し、以降、ウィーンでは新年最初の演奏会で演奏されるのが恒例となっています。
 マティス、プレガルディエン、パーペの優れた歌唱と、流麗に弦楽器を歌わせるシュライヤーの指揮が魅力的な演奏です。
  1992年 ルツェルン イエズス会教会 ライヴ収録収録 
  時間:本編109分 音声:ステレオ2.0 字幕:ドイツ語・英語・フランス語・イタリア語・スペイン語 画面:4:3 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク 100041 再発売盤
 

109294
(5DVD+2CD)
\12000
ドキュメンタリー「盲目の国のシャーマンたち」

ボーナス映像

◎儀式の旅( Michael Oppitz & Mehdi Sahebi:2013年…25分19秒)
1.忘却の海へ
2.地下世界へ
 ◎ヘリコプターで-シャーマニズムの旅の鳥瞰図
   (Michael Oppitz & Mehdi Sahebi:2013年…6分57秒)
 ◎マヤの詠唱(Jorg Jeshel nachtaktivfilm:2007…4分55秒)
 ◎ショーの終わり-民族誌におけるシャーマンドラムの展示:チューリヒ美術館
   (Mehdi Sahebi:2013年…5分20秒)

CD…3つの神話的な歌
 ◎ソマラニ:天と地の間の不幸な同盟によって起きた大惨事の話(45分)
 ◎ハルガメニ:人類の第二の創造と出産の死の物語(29分)
 ◎クビラム:放置された子供が鳥に変わった話、早産の死の起源(45分)
 ミヒャエル・オピッツによる映像
 ネパールの北西、辺境の地域での祈祷師信仰(シャーマニズム)を18か月にわたって取材した、民族学者ミヒャエル・オピッツによるドキュメンタリー映像。
 彼は1965年に初めてネパールを旅行し、この地の人々の生活に感銘を受け、シャーマニズムの研究を始めます。彼は地域に根付く宗教と、病を治す祈祷師の存在を映像に収め、1980年に4時間のドキュメンタリー映像にまとめたのがこの「盲目の国のシャーマンたち」です。第1部では、祈祷師たちの呪いの儀式や、村人の生活風景、第2部では師匠から弟子へと伝えられるシャーマンの知識が描かれています。
 ミヒャエル・オピッツによるドイツ語版とウィリアム S.バロウズ(“裸のランチ”で知られるアメリカの小説家)による英語版の語りが収録されています。

収録時間:第1部 97分/第2部 126分      ボーナス 42分      CD 119分
音声:ステレオ2.0  字幕:ドイツ語・英語         画面:4:3(ボーナス…16:9)      REGION All(Code:0)    DVD…片面2層ディスク×5 CD×2 日本語字幕なし



 

FRA BERNARDO(映像)


FB 1701429
(DVD-Video/PAL)
\4000
ハイドン:オラトリオ 《天地創造》(英語版) イーダ・ファルク・ヴィンランド(ソプラノ)
アンドリュー・ステイプルズ(テノール)
デイヴィッド・スタウト(バリトン)
ロバート・デイヴィス(バス)
フィリップ・フォン・シュタインエッカー(指揮)
ムジカ・セクロルム

 新日本フィルとのベートーヴェンの「第九」の共演で話題を呼んだ、ドイツの逸材フィリップ・フォン・シュタインエッカー。自ら創設した南チロルのピリオド・オーケストラ、ムジカ・セクロルムとの「天地創造」、2012年ブリクセン大聖堂でのライヴ録音がDVDで登場!
 英語の台本からドイツ語訳され完成、その後英語版でも出版・演奏され英語版、ドイツ語版の双方が知られる「天地創造」ですが、オリジナル楽器、特に大陸のオーケストラでの"英語版"は珍しい録音です。

 録音(ライヴ):2012年9月12日、ブリクセン大聖堂
 ※当タイトルはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。













第92号
5/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


WERGO



WER 7360
\2500
ジュリアン・バンゼ(ソプラノ)
 「Unanswered Love」

 ライマン(1936-):
  3つのサッポーの詩 〜ソプラノと9楽器のための(2000)
 ヘンツェ(1926-2012):
  夜想曲とアリア 〜ソプラノと大管弦楽のための(1957)
 リーム(1952-):
  アリア/アリアドネ 〜ソプラノと小管弦楽のための(2001)
ジュリアン・バンゼ(ソプラノ)
クリストフ・ポッペン(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 聴き応えある名唱を披露、バンゼの圧倒的表現力!

 録音:2009年1月23-25日/63’01’’

 近現代のレパートリーも得意とするソプラノ歌手、ジュリアン・バンゼによるドイツ現代音楽の大御所作曲家3 人の声楽作品集。
 バンゼはキャリア初期にこの3 人の作曲家と出会い、その後彼らの多くの作品の初演に関わり音楽語法をしかと身につけているため、申し分のない解釈と表現力でお聴き頂けます。
 ほとんど無伴奏の独唱が続き、時折軋むような器楽が添えられるライマン。「夜想曲」と題された3 曲の管弦楽曲と2 曲のアリアが交互に現れる情景的なヘンツェ。
 25 分の単一楽章で聴き応えある大きな展開を見せるリーム。大小さまざまな管弦楽を相手に、情熱的に歌い切るバンゼ。まるでオペラの名場面のような魅力的かつ圧倒的な音楽が楽しめます。
 

WER 7347
\2500
電子音と生音が溶け合うアンサンブル作品
 イン・ワン(1976-):
  Tun・Tu 〜サクソフォンとエレクトロニクスのための
   (2012)
  Wave in D 〜アコーディオンとエレクトロニクスのための
   (2008)
  Glissadulation 〜アンサンブルのための(2014)
  Focus Exchange 〜クラリネットとエレクトロニクスのための
   (2015)
  Tip to Top 〜ドラム・ソロのための(2015)
  Coffee & Tea 〜アンサンブルとエレクトロニクスのための
   (2013)
ニコラ・ルッツ(サクソフォン)
テオドーロ・アンツェロッティ(アコーディオン)
ニーナ・ヤンセン(クラリネット)
中村功(パーカッション)
イン・ワン(エレクトロニクス)
アンサンブル・フェニックス・バーゼル
MAM.現代音楽工場
 録音:2015年4月17-21日、9月11日、11月12日/60’14’’

  1976 年、上海生まれの作曲家イン・ワンによる、エレクトロニクスと生楽器による音楽。
 素早く同音反復される、明滅するパルスのような素材が多用され耳に残り、何とも緊張感の高まる暗喩的な効果を生んでいます。
 比較的大きな編成になる「Coffee & Tea」がこのアルバムにおける表現の集大成のようで面白い。楽器によるノイズ、ブレストーン、または電子音を縦横に用い、細切れでメカニックな、フレーズともつかない素材を重ね構成した音楽。
 ミュージックコンクレートの語り口を生演奏も合わせて体現したような趣。風通し良くすっきりと音が配置されているのもセンスを感じます。
 

WER 7350
\2500
素朴なアイデアから生み出された音楽
 トム・ソラ(1956-):
  Gruppenzwange 〜弦楽三重奏のための(2011)
  frei sein 〜2つのギターのための(2014)
  Stahlbauten 〜ピアノのための(2016)
  Wer sich nicht …, wird nicht … 〜
   ソプラノとパーカッションのための(2009)
  弦楽三重奏曲第2番(2015)
  Wechselspiel 〜
   ソプラノ、バリトン、手回しオルゴールのための(1994)
  Heavy metal 〜
   エレキギターとパーカッションのための(2015)
サラ・マリア・ズン(ソプラノ)
トム・ソラ(バリトン)
アンドレアス・スコウラス(ピアノ)
トーマス・ハストレイター
 (パーカッション)
デュオ・スチューバー・オリンガー
 (ギター)
トリオ・コリオリス(弦楽三重奏)
 録音:2016年2月10-12日/63’27’’

 1956 年ブカレスト生まれの作曲家トム・ソラによる作品集。ちょっとしたアイデアを基に素朴な1 曲として仕上げる作風です。
 「Gruppenzwange」はほぼ同じ律動でジグザグと動き回る旋律からなり、しかも常に2 人、3 人と並行進行して奏でられます。塗り込めたような厚みのある不思議なサウンド。
 「Heavy metal」はそのタイトルとエレキギターの登場が目を引きますが、音楽は単純無垢な佇まい。ハ音とト音を止まり木にしながら、至ってシンプルなフレーズに終始するギター。パーカッションがこれまたシンプルに、タカタカと16 部音符でひねりなく合いの手を入れ、拍節も多少変化あれどまず4 拍子。自然すぎて逆に驚きます。




ECM



4812883
(3CD)
\6400→\5990

《ジェルジ・クルターグ
  〜アンサンブルと合唱のための作品集大成3枚組》


ジェルジ・クルターグ:
《CD 1》
 1) 4つの奇想曲Op.9——
   イシュトヴァーン・バーリントの詩による/ソプラノとアンサンブルのための、
 2) ヤーノシュ・ピリンスキーの詩による4つの歌Op.11——
   バリトン、バスと室内アンサンブルのための、
 3) シュテファンへの墓石——ギターと楽器群のための、
 4) 亡きR.トゥローソヴァのメッセージOp.17——
   リンマ・ダロスによる21の詩による/ソプラノと室内アンサンブルのための /
《CD 2》
 1) …幻想曲風に…Op.27 No.1、
 2) Op.27 No.2 [二重協奏曲]、
 3) サミュエル・ベケットの詩による「言葉とは何だ」Op.30b——
   アルト・ソロ、重唱と室内アンサンブルのための(ハンガリー語と英語)、
《CD 3》
 1) 絶望と悲しみの歌Op.18—ミハイル・レールモントフの詩による合唱(ロシア語)、
 2) アンナ・アフマートヴァの詩による歌Op.41——ソプラノとアンサンブルのための(ロシア語)、
 3) コリンダ・バラードOp.46——テノール・ソロ、合唱と室内アンサンブルのための、
 4) 短いメッセージOp.47——小アンサンブルのための
ナターリア・ザゴリンスカヤ(ソプラノ)、
Gerrie de Vries(メッゾ・ソプラノ)、
イヴ・セレンス(テノール)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)、
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、
エリオット・シンプソン(ギター)、
タマラ・ステファノヴィッチ(ピアノ)、
Csaba Kiraly(ピアニーノ、話し言葉)、
アスコ/シェーンベルク・アンサンブル、
オランダ放送合唱団、
ラインハルト・デ・レーウ(指揮)

 ハンガリーの作曲家クルターグによる作品の集大成を3枚組で
 1926年ルーマニア生まれのハンガリーの作曲家、ジェルジ・クルターグの合唱とアンサンブルの為の作品を全て収録した3枚組。
 現代作曲家たちの中でクルターグほど深く尊敬されている作曲家はいないと言っても過言ではありません。
 このアルバムには、2013年3月から2016年7月の間に、アムステルダムのムジークヘボウ、ハーレムのフィルハーモニー・ホールで録音された、クルターグのアンサンブルのための作品、アンサンブルと合唱のための作品のすべてが収められています。準備万端のアスコ/シェーンベルク・アンサンブルが研ぎ澄まされた作品の本質をとらえた明確な演奏を披露しています。
 ブックレットには指揮者ラインハルト・デ・レーウのインタビュー、ジェルジュ・クルターグのコメント、すべての歌の歌詞が掲載されています。
 インタビューの中でデ・レーウは、約20年の歳月をかけ、1つ1つクルターグ夫妻の助言を得ながらクルターグの全作品を丁寧に勉強していった様子を語っています。
 作曲された順に作品が並べられ、クルターグの作曲技法の変遷も聴きとれる貴重なアルバムです。

  【録音】2013年3月−2016年7月、アムステルダム、ハーレム



 

CYPRES



CYP1677
(2CD)
\3600
静謐・高雅な「トルコ古楽」の世界

愛しあう者たちの書
 〜オスマン帝国の歴史とトルコ古典音楽〜
   トルコ伝統・古典音楽(古典的旋法による即興を含む

作曲家:
 アブデュルカディル・メラギ(?-1435)
 アリ・ウフキ(1610-1675)
 ディミトリー・カンテミル(1673-1723)
 ヌマン・アヤ(1750-1834)
 ハジュ・アリフ・ベイ(1831-1885)
 タンブリ・ジェミル・ベイ(1871-1916)
デリヤ・テュルカン(ケマンチェ)
トリスタン・ドリーセンス&
ラメカン・アンサンブル
      (トルコ伝統音楽楽器集団)

 ケマンチェの弦をこする響きの雑味と繊細さ、笛や撥弦の味わい…静謐・高雅な「トルコ古楽」の世界へ!

 オスマン帝国…それはトルコの地を中心に、地中海東岸から中近東にかけて、さらにはバルカン半島を越えてオーストリアの近くまで広がる覇権を誇った一大帝国。そこでは13世紀から20世紀まで、領内の諸民族とともに、一筋縄ではゆかない複雑な文化伝統が育まれました(その意味では、時代のうえでも重複するハプスブルク家の帝国(神聖ローマ帝国〜オーストリア=ハンガリー二重帝国)と似ていると言えます)。ゆえにこの大帝国における「民俗音楽」はシンプルには語れませんが、オスマン帝国時代以来、ペルシャやアラブの音楽にも感化されつつ育まれてきた「トルコ古典音楽」の命脈は確かに存在します。
 故郷ベルギーで研鑽を積んだ音楽奏者トリスタン・ドリーセンスが、民俗楽器を使うトルコ系のプレイヤーたちと結成したラメカン・アンサンブルが、ケマンチェ(擦弦楽器)の名手テュルカンを迎えて録音したこの2枚組アルバムは、そうした古典音楽の系譜を中世に遡って近代まで振り返ろうという充実企画!
 独特の雑味ある民俗楽器の音色は、古楽ファンなどクラシック系のリスナーにも「気づき」を与えてくれることが多いに違いありません。F.サイやJ.サヴァールなど、異界系クラシックの名手たちの世界にも通じる音楽世界…見過ごせません!



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Ediciones Singulares



ES1027
(2CD+BOOK)
\4800→\4490
サン=サーンスの秘曲
 ヴェロニク・ジャンス
  ウルフ・シルマー指揮& ミュンヘン放送管
サン=サーンス:歌劇『プロセルピーヌ』(全曲)

  『プロセルピーヌ』〜全4幕のオペラ
   (1887年3月14日、パリ、コミーク座にて初演)
ウルフ・シルマー指揮
 ミュンヘン放送管弦楽団
 フランデレン(フランダース)放送合唱団
【出演】
 ヴェロニク・ジャンス、
 マリー=アドリーヌ・アンリ、
 フレデリク・アントゥン、
 アンドルー・フォスター=ウィリアムズ、
 マティアス・ヴィダル 他

 「サン=サーンスのオペラ」は未踏の沃野!中期の超・意欲作、V.ジャンスら名歌手陣でこそ真価を発揮!
 19世紀フランス・オペラは『カルメン』と『ウェルテル』と『ファウスト』だけでも、そこに(めったに演奏されない)ベルリオーズの作品が加わるだけでもない、軽歌劇はオッフェンバックとガンヌで終わりではない…近年の欧州歌劇界の「仕掛け方」をみていると、ここ20年ほどでフランス歌劇再発見の機運は大いに高まり、もはやマイヤベーアやメユールなどは有名人扱いと言ってもよいほど、そんな時代になってきました。

 大作曲家たちの秘曲も続々とりあげられ、マスネーやグノーも未踏の領域はみるみる小さくなっていますが、同様に再発見の機運を迎えているのがサン=サーンス。
 近代初演が続くなか、晩年マスネーやレイエら後続世代の人気の影で不遇をかこったものの、作曲家自身は改訂版まで作ってその成功を夢見た超・自信作『プロセルピーヌ』が、フランス・ロマン派音楽の再興に尽力するチームの新録音として世に送り出されました!
 このレーベルの常どおり図版も解説(英・仏)も充実のきわみ、しかも演奏陣はごらんのとおり、稀代の名歌手ヴェロニク・ジャンスを中心にいま最も熱い名歌手が続々!
 今を時めく俊才シルマー&ミュンヘン放送管も確かな管弦楽書法をじっくり伝えてくれる頼もしさ…知るべき新境地、限定盤ですのでどうぞお早目に確保を!



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edition bruckner orchester



ebo001
(3CD)
\5400→\5090
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
 リンツ・ブルックナー管弦楽団
  ブルックナー:
   交響曲第2番 キャラガン版
   交響曲第3番 1873年初稿、
   交響曲第7番 ノヴァーク版
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
リンツ・ブルックナー管弦楽団

 2000年代にArte Novaでブルックナーの交響曲全集を残していたデニス・ラッセル・デイヴィス。
 これはリンツ・ブルックナー管弦楽団と2011年から2016年にかけて行われた聖地フローリアン大聖堂でのライヴ。

 リンツ・ブルックナー管弦楽団はご存知リンツを本拠地とするオーケストラで、リンツがあるオーバーエスターライヒ州リンツランド地区にブルックナーの生誕地であるアンスフェルデンがあるためこの名が付けられた。

 以前の名称はリンツ州立歌劇場管弦楽団だったが(1803年創立)、ナチス時代にリンツ・ブルックナー管弦楽団として改編され、ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフムが指揮者を務めて黄金時代を築いた(カラヤンが後任になるという話もあった)。

 戦後は大幅に縮小、再びリンツ歌劇場の楽団に戻ったが、クルト・ヴェスが首席指揮者だった1967年に現在の名称となった。
 今年はそれから50年にあたり、それを記念してのリリースと思われる。
 ナチスが作った「リンツ・ブルックナー管弦楽団」ではなく、戦後に新しく生まれ変わった「リンツ・ブルックナー管弦楽団」となってから半世紀、ということだろう。

 今回使用された版は、

 第2番キャラガン版。 2005年の旧録音 第2稿ノヴァーク版59分 に対して71分。
 第3番1873年初稿。 2005年の旧録音 1889年稿58分 に対して80分。
 第7番ノヴァーク版。 2007年旧録音はノヴァーク版で64分、新録音もノヴァーク版だが69分。

 まだ手元に来ていないので詳細は不明だが、リンツ・ブルックナー管弦楽団の自主製作的アルバムと思われる。
 装丁から見ても限定盤になると思われるので、ブルックナー・ファンの方は早めに手に入れておいたほうがよいのではないかと。


 2011年9月30日、2014年10月3日、2016年9月29日 リンツ聖フローリアン修道院


 




FUGA LIBERA


FUG740
\2500
ブラム・ド・ローズ(1991〜):
 フォルテピアノ/ピアノとフォルテ
 〜歴史的ピアノ3種による即興10様〜

  ①Aigo
  ②Circumvent
  ③Meantone Overdye
  ④Magnetic Boundaries
  ⑤Hidden Mask
  ⑥Current Space
  ⑦Left in the Unborn
  ⑧Can you bend time ?
  ⑨Aigo II
  ⑩Levitation
ブラム・ド・ローズ(フォルテピアノ)
使用楽器:
①④⑥ヴァルター1795年モデル
      (調律法:1/4コンシ・ジーントーン)
②③⑤プレイエル1843年モデル
      (調律法:ラモー)
⑦⑧⑨⑩エラール1836年製オリジナ

      (調律法:トーマス・ヤング)

 フォルテピアノが、アンビエントな現代音楽を奏でる?!
 古楽大国ベルギーならではの最前線、クセになります。
 19世紀以前のピアノを使って、現代音楽?どんなイメージが浮かぶでしょうか?これは実際に聴いてみて頂くしかないかもしれません。
 使われているのは古楽鍵盤奏者たちのアルバムで非常によく名前とロゴを見る銘修復家、クリス・マーヌ(マーネ)の準備した正統的フォルテピアノ群…モーツァルトやシューベルトが愛奏したヴァルター・モデルからリストとの連携で知られるエラール、そしてショパンの愛したプレイエル。古楽器奏者たちも垂涎の楽器で、自身作曲家でもあるベルギー新世代の俊才ブラム・ド・ローズは縦横無尽、思わぬ音響世界をそこから引き出してみせます。
 「まるで考古学者のように、自分はマーヌ工房の楽器を見出した」と語るド・ローズ。そう、考古学者は建築家や文筆家とは違った目線で「過去」と対峙するわけで、21世紀の今や普通に音楽シーンを彩っている歴史的ピアノに、歴史的奏法以外のアプローチで接する芸術家がいてもおかしくないはず。聴くほどにクセになるアンビエントな音響世界、歴史的ピアノからこんな音が出るのか!?と驚かされること必至…
  ニューヨークでユリ・ケインやマーク・コープランドら新時代のジャズ才人たちとやってきた異才がくりだすユニークな音の芸術に、頭をひねりながら酔いしれるひとときを、いま!




NEW WORLD RECORDS



80788-2
\2100
ピーター・ガーランド: The Birthday Party
 The Birthday Party: I. The Toasts
 The Birthday Party: II. Erik Satie Shows Up
 The Birthday Party: III. The Birthday Cake
 The Birthday Party: IV. Afterwards: Autumn?Evening
 Blessingway: (night song)
 Blessingway: (daylight song)
 Amulet: I.
 Amulet: II. (in memoriam Shafi Hakim)
 Amulet: III. (march)
 Amulet: IV.
 Amulet: V. (Homage to Harold Budd)
 Amulet: VI. (2nd march)
 Amulet: VII. ("the echo of nothingness...")
高橋 アキ(piano)
ピーター・ガーランドの緩やかなミニマル音楽。
ピーター・ガーランドは1952年生まれ アメリカ・メイン州ポートランド出身の作曲家。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ACCENT



ACC 24329
\2000
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
 フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 KV285/
 フルート四重奏曲 第2番 ト長調 KV285a/
 フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 KV285b/
 フルート四重奏曲 第4番 イ長調 KV298
バルトルド・クイケン
 (フラウト・トラヴェルソ/アウグスト・グレンサー〜
   ルドルフ・トゥッツによるコピー)
シギスヴァルト・クイケン
 (ヴァイオリン/ジョヴァンニ・グランシーノ[ミラノ、1700 年])
ルシー・ファン・デール
 (ヴィオラ/サムエル・トンプソン[ロンドン、1771年])
ヴィーラント・クイケン
 (チェロ/アンドレア・アマティ[1570年])   
 名盤復活!格調高く、典雅な香り高いクイケンのモーツァルト

 録音:1982年3月、ベルギー、ボーフェ教会

 ACCENT レーベルを代表するアルバム、クイケン兄弟によるモーツァルトのフルート四重奏曲集。
 このアルバムの1 番の魅力は、クイケンたちの細やかなアンサンブル。その緻密な作品研究と鋭敏な感覚に溢れた演奏は、いまだにこの作品の全曲集として指折りの演奏に数えられています。
 


ACC 24331
\2000
J.S.バッハ:モテット集
 来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
 恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV228
 主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV230
 聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV226
 わが喜びなるイエス BWV227
 主に向かって新しい歌をうたえ BWV225
ラ・プティット・バンド、
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
グレタ・デ・レゲーフェ(ソプラノ)
カテレイネ・ファン・ラエザム(ソプラノ)
マルティン・ファン・デル・ザイスト(アルト)
ハンス・ヘルマン・ヤンセン(テノール)
ヨハネス=クリストフ・ハッペル(バリトン)
 名盤復活!発売時の新鮮な響きが蘇るクイケンのモテット集

 録音:1992年6月11日、聖カロルス・ボロメウス教会、アントワープ(ライヴ)

 ラ・プティット・バンドとクイケンが、1992 年にベルギーのアントワープにある聖カロルス・ボロメウス教会で行ったライヴ録音。長らく廃盤でしたが装丁をあらたにこの度再発売されます。
 録音が行われた聖カロルス・ボロメウス教会は、画家ルーベンスの工房が手掛けたバロック建築の傑作と言われています。現在は普通に演奏されている、器楽も歌も1パート1人に通奏低音という編成。
 ラ・プティット・バンドとクイケンは1990 年代初期からこのスタイルで演奏を行っており、発売当初は、その新鮮な響きに聴衆は魅了されました。




GRAND SLAM



GS 2165
\2500
フルトヴェングラー&VPO、
 ベートーヴェン第1番+第5番「運命」

  ベートーヴェン:
   (1)交響曲第1番 ハ長調 Op.21
   (2)交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラー&VPO、ベートーヴェン第1 番+第5 番「運命」、2トラック、38センチのテープによるオリジナル・モノラル復刻!

 セッション録音:(1)1952年11月24日、27日/ムジークフェラインザール(ウィーン)、(2)1954年2月28日、3月1日/ムジークフェラインザール(ウィーン)/モノラル
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 大好評、第3 番「英雄」(GS-2158)に続く、フルトヴェングラー& VPO のベートーヴェン、オリジナル・モノラルの2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻です。今回の第1 番、第5 番「運命」はフルトヴェングラーの録音の中でも最も音質が優れたものとして知られていますが、復刻の音質は第3 番「英雄」(GS-2158)と同等と記すだけで十分でしょう。
 また、解説書には、日本の指揮界の発展に大きく貢献した斎藤秀雄が書いたフルトヴェングラー追悼文を、関係各方面の許諾を得て掲載しています。斎藤は1923 年にドイツに留学し、4 年間の滞在中にフルトヴェングラーの演奏を多数体験しています。追悼文自体はそれほど長いものではありませんが、偉大な音楽家による記述は、それ相応の重みが感じられます。(平林直哉)


<メジャー・レーベル>

オーストラリアELOQUENCE


 本家ユニバーサルが全然出してくれない貴重な録音を精力的にリリースしてくれる豪ELOQUENCE。
 毎回、その貴重なリリース内容には感服する。

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4821546
(3CD)
\3000

《アリシア・デ・ラローチャ〜ファースト・レコーディング》


《CD 1》
 1-3) オスカル・エスプラ:スペインのソナタOp.53、
 4-6) ホアキン・ロドリーゴ:3つのスペイン舞曲、
 7-18) エンリケ・グラナドス:12のスペイン舞曲 /
《CD 2》
 1-3) ホアキン・トゥリーナ:幻想舞曲集、
 4-8) ホアキン・トゥリーナ:前奏曲集Op.80(Ciclo pianistico VII)、
 9-12) ホアキン・トゥリーナ:古きスペインの記憶Op.48、
 13-16) ホアキン・トゥリーナ:パルティータ ハ長調Op.57(Ciclo pianistico II)、
 17-22) エンリケ・グラナドス:ロマンティックな情景 /
《CD 3》
 1-6) エンリケ・グラナドス:ゴイェスカス〜恋する若者たち、
 7) エンリケ・グラナドス:わら人形、
 8-16) フェデリコ・モンポウ:内なる印象
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

 ラローチャが自国スペインの作曲家による作品に挑んだ初録音
 録音にはあまり積極的ではなかったと言われるアリシア・デ・ラローチャですが、この3枚組のアルバムには本人が実際に個人的に会ったこともある自国の作曲家たちの作品が収められています。
 特にモンポウとは長きにわたって親交がありました。
 後にDECCAレーベルに数多くの傑出した銘盤を残したラローチャ初録音となった才気あふれるアルバムです。

【録音】1954年3月、1955年4月、ニューヨーク
 


4820725
\1200
《アリシア・デ・ラローチャ〜ラフマニノフ&ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲》
 1) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30、
 2) ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)、ロンドン交響楽団(1)、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2)、
アンドレ・プレヴィン(1)、
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(2)(指揮)

 “スペイン・ピアノ界の女王”ラローチャの協奏曲
 スペイン・ピアノ界の女王の座に君臨したアリシア・デ・ラローチャ。このアルバムでは、最も困難といわれるラフマニノフの協奏曲第3番を、ロンドン交響楽団とアンドレ・プレヴィンの素晴らしいサポートを得て、ロマンティックで自由闊達な演奏を披露しています。

【録音】1974年10月(1)、1972年5月(2)、ロンドン
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4827053
(2CD)
\1800

《アンドール・フォルデス〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ&変奏曲》


ベートーヴェン:
《CD 1》
 1) ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7、
 2) ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10 No.2、
 3) ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14 No.1、
 4) ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49 No.1、
 5) ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110 /
《CD 2》
 1) ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」、
 2) バガテル イ短調WoO59「エリーゼのために」
 3) 6つのバガテルOp.126、4) エコセーズ変ホ長調WoO86、
 5) アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO57、
 6) 創作主題による32の変奏曲ハ短調、
 7) 2つのロンドOp.51、8) ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
アンドール・フォルデス(ピアノ)

 ハンガリーのピアノの巨匠フォルデスによるベートーヴェンのソナタと変奏曲
 アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー出身のピアニスト。叔父はブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に生まれ、最初は母から音楽の手ほどきを受けました。
 8歳でデビューし、フランツ・リスト音楽院ではエルンスト(エルネー)・ドホナーニに師事、バルトークやヴェイネルからも教えを受けています。16歳のフォルデスがエミール・フォン・ザウアーの前で「悲愴ソナタ」を演奏した際、ザウアーは感激のあまりフォルデス少年の額にキスをしたという逸話があるように、彼のレパートリーの中でベートーヴェンが重要な位置を占めていたことは確かです。
 亡命後のアメリカにおいて彼が評価されたのもやはりベートーヴェンでした。

  【録音】1957年−1960年、ドイツ



ハンガリーの巨匠、アンドール・フォルデス


 フォルデシュ・アンドール(1913年12月21日 - 1992年2月9日)は、ハンガリー、ブダペスト生まれのピアニスト。
 叔父のイシュトヴァン・イポリはブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に育つ。
 母親から音楽の手ほどきを受け、ティボール・サットマリに師事。
 8歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第15番を弾いて神童と目されるようになり、フランツ・リスト音楽院でドホナーニ・エルネーの薫陶を受けた。
 また、音楽院では、ヴェイネル・レオーやバルトーク・ベーラ等からも教えを受けた。
 1933年にはフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールでリスト賞を獲得。その後一時演奏活動を止めて哲学と語学を学び、1939年から演奏活動を再開したものの、第二次世界大戦の影響でノルウェーやスウェーデンを経由してアメリカに亡命し、1948年に市民権を獲得した。
 1957年にはヴァルター・ギーゼキングの後任としてザール音楽院のピアノ科教授となり、1965年まで務めた。
 在任中には日本を含めた世界各国への演奏旅行の他、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会の講師としてバルトークの音楽のレクチャーを行っている。
 1961年からスイスに移住してヨーロッパを中心に演奏し、指揮活動もおこなったが、1992年にヘルリベルクの自宅で階段から落下する事故のために亡くなっている。


 ライトナー&トリノRAIとのモーツァルトのピアノ協奏曲第24番のライヴ映像。
https://youtu.be/n9FkLkyczEE

 端正でありながらズシリと重い。
 演奏活動を中断して哲学を学んだことと、この深いピアニズムは密接なつながりがあると思う。


アンドール・フォルデス



フォルデス/Eloquenceの旧譜
バルトーク&ベートーヴェン

4827048
\1200
《アンドール・フォルデス 〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&5番》
 ベートーヴェン:
  1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
  2) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
アンドール・フォルデス(ピアノ),
フェルディナント・ライトナー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,

 素朴な魅力に溢れた名盤
 アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー出身のピアニスト。叔父はブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に生まれ、最初は母から音楽の手ほどきを受けました。
 8歳でデビューし、フランツ・リスト音楽院ではエルンスト(エルネー)・ドホナーニに師事、バルトークやヴェイネルからも教えを受けています。
 1950年代の終わりに、彼はドイツ・グラモフォンレーベルにベートーヴェンのピアノ・ソナタの半数を録音、そしてやはりレーベルの指揮者として活躍していたフェルディナンド・ライトナーとともに、この2曲の協奏曲を録音しています。
 ライトナーはこの直後にヴィルヘルム・ケンプとベートーヴェンの協奏曲全曲を録音しており、こちらも名演としてよく知られていますが、このフォルデスとの演奏はケンプとは違った素朴な魅力に溢れています。
 第5番の演奏はリリース直後にGramophone誌で絶賛されています。

  【録音】1960年4月、バンベルク(1), 1958年11月、ベルリン、イエス=キリスト教会(2)
  

4825854
(2CD)
\1800
《アンドール・フォルデス 〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集》
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』,
  2) ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28『田園』,
  3) ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』,
  4) ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』,
  5) ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』,
  6) ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』,
  7) ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101,
  8) ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
アンドール・フォルデス(ピアノ),

 忘れられていた巨匠、フォルデスの名演が初CD化で復活
 ハンガリー出身の名手アンドール・フォルデスは、このベートーヴェンの録音をした2年後に「私は天才でもなく、また私は80歳代でもありません。私は今の自分にできる演奏をするまでです」と、ユーモラスに語りました。
 ハンガリー人だった彼はバルトークやコダーイを得意としており、ベートーヴェンのソナタについては、どのように考えていたのかを探るのは面白いところです。
 16歳のフォルデスがエミール・フォン・ザウアーの前で「悲愴ソナタ」を演奏した際、ザウアーは感激のあまりフォルデス少年の額にキスをしたという逸話があるように、彼のレパートリーの中でベートーヴェンが重要な位置を占めていたことは確かです。
 亡命後のアメリカにおいて彼が評価されたのも、やはりベートーヴェンでした。忘れられていた巨匠の演奏が初CD化で、ここに蘇ります。

  【録音】1960-1961年4月、ベルリン、イエス=キリスト教会



4807100
(4CD)
\3600
アンドール・フォルデス
 バルトーク:ピアノ作品集

【CD1】
 子供のために第1&2巻より,
 ミクロコスモス第4〜6巻より
【CD2】
 子供のために第3&4巻より, 2つのエレジー, ルーマニア民俗舞曲
 幻想曲第2番, スケッチ集, ハンガリー農民の歌による即興曲
【CD3】
 15のハンガリー農民歌, ピアノ・ソナタ, 民謡の旋律による3つのロンド
 ルーマニアのクリスマスの子供の歌, 組曲
【CD4】
 戸外にて, 9つのピアノ小品, 10の易しい小品
 3つのブルレスク, アレグロ・バルバロ
アンドール・フォルデス(フォルデシュ・アンドール)(P)
ハンガリー音楽のスペシャリスト、フォルデスのバルトーク
【録音】1954〜1955年, ハノーファー、ベートーヴェン・ザール[モノラル:セッション]

バルトークやコダーイなどハンガリー音楽のスペシャリストとしても高名なフォルデス。バルトークと親交があったというフォルデスは、民族的要素を含めて作曲者の意図を鋭く読みとった解釈が特徴的といえるでしょう。
 このアルバムはACCディスク大賞を受賞したモノラル時代の代表的録音で、モノラルながら良好な録音で未だに新鮮味を保っています。音楽的にも興味深い名演奏で、作品の真価を今日に伝える名盤といえましょう。
 

480 7099
\1200
アンドール・フォルデス
 コダーイ:ピアノ作品集

  ハーリ・ヤーノシュ組曲(抜粋)
  子供の舞曲(第1〜5, 7〜12番)
  マロシュセーク舞曲
  7つの小品Op.11(抜粋)
アンドール・フォルデス(フォルデシュ・アンドール)(P)
ハンガリー音楽のスペシャリスト、フォルデスのコダーイ
 【録音】1957年1月, ニューヨーク[ステレオ:セッション]

 バルトークやコダーイなどハンガリー音楽のスペシャリストとしても高名なフォルデス。非対称なユニゾンスケールや跳躍、独特な和音などを見事なテクニックを駆使して、しなやかに演奏しています。
 まさにコダーイ作品の演奏では、柔軟で叙情的なフレージングに動的要素を追加し、人間的な温かさが感じられます。フォルデスの代表的な名演といえる録音です。


 


4825864
(4CD)
\4000
《アウグスト・ヴェンツィンガー〜テレマン:ターフェルムジーク》
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:ターフェルムジーク(第1〜3集)
バーゼル・スコラ・カントールム合奏団、
アウグスト・ヴェンツィンガー(指揮)

 ヴェンツィンガーによるバロック音楽の名曲
 1964年から1965年にかけて、アウグスト・ヴェンツィンガーがバーゼル・スコラ・カントールム合奏団と行った、テレマンの『ターフェルムジーク』全曲録音です。
 初インターナショナルCD発売。

【録音】1964年6月、7月、ベルリン、1965年1月、3月、チューリヒ
 


4825379
(4CD)
\4000

《カール・ミュンヒンガー〜シューベルト録音集》


シューベルト:
《CD 1》
 1) 交響曲第2番変ロ長調D.125、
 2) 交響曲第3番ニ長調D.200、
 3) 交響曲第4番ハ短調D.417「悲劇的」 /
《CD 2》
 1) 交響曲第5番変ロ長調D.485、
 2) 交響曲第6番ハ長調D.589「小ハ長調」、
 3) 5つのメヌエットとトリオD.89、4) 5つのドイツ舞曲D.90
《CD 3》
 1) 交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」、
 2) 交響曲第9番ハ長調D.944「グレイト」 /
《CD 4》
 1) 序曲ニ長調D.556、2) 劇付随音楽『ロザムンデ』D.797
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(CD 1, CD 2:1,2, CD 3:1, CD 4)、
シュトゥットガルト室内管弦楽団(CD 2:3,4)、
シュトゥットガルト・クラシック・フィルハーモニー(CD 3:2)、
カール・ミュンヒンガー(指揮)
 交響曲を中心としたミュンヒンガーによるシューベルト
 ミュンヒンガーのシューベルト演奏は、「速すぎず生き生きとした演奏で、録音も見事」と、高い評価を得ています。
 特に「未完成」は卓越した比類ない演奏で聴き手の心に迫ります。

 【録音】1955年10月 ジュネーヴ、1959年3月、1963年10月、1965年2月、1967年4月、1974年11月、ウィーン、1969年5月、ルートヴィヒスブルク(ドイツ)
 


4828145
\1200
《マルタ・アルゲリッチ〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&第2番》
 ベートーヴェン:
  1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15、
  2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、
フィルハーモニア管弦楽団、
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)

 アルゲリッチとシノーポリによるベートーヴェン初期の作品
 作曲家の若々しい情熱がストレートに伝わる第1番、最初のピアノ協奏曲である第2番。ベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲を2曲収めたアルバムです。
 激しく感情を燃焼させながらも独特の平衡感覚を発揮させるアルゲリッチの独奏と、冷静な分析力と熱気ある音楽性とを併せ持ったシノーポリが指揮を執ったこの演奏は、天才的なふたりの演奏家の新鮮な出会いの輝きに満ちています。
  1986年度レコード・アカデミー賞受賞盤。
 
  【録音】1985年5月、ロンドン



<国内盤> 

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ALPHA



Alpha271
(国内仕様盤)
\2900+税
パパヴラミ & ゲルナー
 フォーレ&フランク:ヴァイオリン・ソナタ

 フォーレ:
  ①ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ長調 op.13
  ②ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ホ短調 op.108
 フランク:
  ③ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)

 電撃新譜!
 自伝とともに新時代へ向かうパパヴラミと次世代俊才ゲルナー、ゾクゾクするフランス近代世界。

 昨年は待望の自伝邦訳版『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』(山内由紀子訳)が藤原書店から刊行され、出版にあわせた来日公演でも高い評価を博したアルバニア出身の名手テディ・パパヴラミは、バッハやバルトークなど質実剛健系レパートリーでも敏腕を発揮する一方、パガニーニの奇想曲をライヴ録音してしまう圧巻の技量をもちながら、フランス派の伝統も学び、近代フランス音楽にも抜群の適性を示す才人。
 フランス語圏での活躍が長かったこともあるのでしょうが、ふいに19世紀製のピアノでの絶品ショパン演奏でも知られつつ、現代楽器ではドビュッシーの名演で熱いエールを集めたネルソン・ゲルナーとともに、両者とも自分の感性に一歩も譲らないまま、息を飲む絶美の二重奏をくりひろげる比類ないフランス近代の名品3編の新録音をリリース!
 しかもフランス随一の小規模レーベルAlphaから…というのですから、違いの分かるファンほど食指が動かないはずはありません。それだけのことはある内容、と断言できるクオリティ!ゾクゾクするような美音をふいに揺らすヴィブラート、息を飲むピアニズムの抑揚、Alphaの慧眼にも改めて感服する逸品。
 フランス近代&弦好きの方、注目です!




そのパパヴラミ、波乱万丈の半生の自叙伝
自伝邦訳版
『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』
(山内由紀子訳)
藤原書店
¥4600+税
共産主義独裁政権下のアルバニアから、パリへ…鬼才が自ら綴る前半生

幼少時に才能を見出されながら、両親と共に亡命を余儀なくされるが、ヴァイオリンひとつで世界への道を拓き、現在は俳優・作家としても活躍する鬼才が、自ら綴った前半生。
故郷、家族、友情、初恋、読書……波乱のなかでもたくましく生きる少年の成長のストーリー。

章末のQRコードにより、ストーリーに合わせてセレクトされた演奏が聴けます


 
 ヨーロッパ最後の“鎖国”、共産主義独裁政権下のアルバニアに生まれる。

 「アルバニアのモーツァルト」と賞讃され、11歳でフランスに移住するも、15歳で両親とともに亡命を余儀なくされる。

 フランスに留まれば身の安全は確保できるのか、祖国に残された家族はどんな報復にさらされるのか、そして、ヴァイオリニストとしての未来には何が待ち受けているのか……。
 共産圏の動揺と解体という世界史の転換を遠景として、時には少年の肩には重すぎる人生の岐路に直面しながら、不安と希望を抱きつつ、子供から青年への道を歩む前半生を描く——

 「本書が、日本の読者の皆様へ、あらゆる子供時代そして人生に共通しているかもしれない何かを、わずかながらお届けできればと願っております。
 それぞれの子供時代が、どの時代、どんな環境、そしてどのような目標に向かって展開されようとも共通する何かを。」(テディ・パパヴラミ)


●テディ・パパヴラミ(Tedi Papavrami)

 1971年ティラナ(アルバニア)生まれ。
 ヴァイオリン教師だった父の手解きを受け、5歳からヴァイオリンを始める。11歳で演奏したソーレのカデンツァによるパガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」は聴衆に衝撃を与えた。
 演奏旅行でアルバニアを訪れたフルート奏者アラン・マリオンに才能を見出されるとフランス政府から奨学金を受け、82年に渡仏。パリ国立高等音楽院にてピエール・アモイヤルに師事する。85年ロドルフォ・リピツァー賞国際コンクール優勝。93年パブロ・サラサーテ国際コンクール優勝及び特別賞受賞。
 ソリストとして、クルト・ザンデルリンク、アントニオ・パッパーノ、エマニュエル・クリヴィーヌ、フランソワ=グザヴィエ・ロトなど多くの名指揮者と共演するほか、ネルソン・ゲルナー、アルド・チッコリーニ、マリア・ジョアン・ピレシュ、マルタ・アルゲリッチ等のピアニストや、チェロ奏者マルク・コペイ、クラリネット奏者ポール・メイエ、ヴィオラ奏者ローレンス・パワー等とアンサンブルを繰り広げている。また「シューマン・ピアノ四重奏団」のメンバーとして9年間活動。2011年よりフランソワ=フレデリック・ギィ、グザヴィエ・フィリップらとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ及びピアノ三重奏曲に定期的に取り組んでいる。
 録音も数多く、14年リリースの「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲と2つのヴァイオリンのためのソナタ(共演スヴェトリン・ルセフ)」はディアパゾン・ドール及びショック・クラシカにて年間賞受賞。
 08年よりジュネーヴ高等音楽院教授。14年フランス政府より「芸術文化勲章シュヴァリエ」受章。使用楽器はLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン貸与の1727年製ストラディヴァリウス“Reynier”。
 演奏活動の他に、その文才からアルバニアを代表する作家イスマイル・カダレの作品のフランス語訳を手掛け、既に10冊を超える。

 


Alpha274
(2CD)
(国内仕様盤)
\4300+税
アンサンブル・アンテルコンタンポランがみたニューヨーク
 〜20世紀から21世紀へ〜

 ヴァレーズ:①アンテグラル
   〜11の管楽器と打楽器のための (1925)
 カーター:②クラリネット協奏曲(1996)
 ファルマー:③時の神の、鎌の内側に
          〜ホルンと合奏のための(2015)
 シェファード:④ブラー 〜合奏のための(2011)
 ライヒ:⑤WTR 9/11 (2010)
 ケージ:⑥管楽器のための音楽
     〜木管五重奏の楽器のための (1938)
 フェルドマン:楽器群 I
     〜六つの楽器のための(1974)
マティアス・ピンチャー指揮
アンサンブル・ アンテルコンタンポラン
ジェローム・コント(cl)
ジェンス・マクマナマ(hr)

 これだけ曲目がありながら、捨て曲がひとつもない——異才集団のNY音楽史、聴くべき傑作ばかりの2CD。

 稀代の作曲家としても知られ、近年はブーレーズが創始したアンサンブル・アンテルコンタンポラン(EIC)の指揮者としても縦横無尽に活躍するピンチャー。そのタクトのもと、ヴァレーズからケージやカーターをへて、ライヒの『WTR9/11』(いうまでもなく、2001年9月11日に起こったNYC世界貿易センターでの事件にかかわる作品)とともに21世紀のファルマーやシェファードへ…と、現代音楽をつねにアクティヴなものたらしめてきた、知識人のなぐさみものではない現代音楽シーンが息づく大都市ニューヨークに限りない愛を捧げた2枚組アルバムに出会えるとは!
 アメリカは芸術の坩堝、その粋に惹かれつづけるピンチャーというドイツ人芸術家が、フランス随一のアンサンブルとともに録音した…などという理屈を越えて、あらゆるトラックに興奮の種火が静かに燃えさかっている充実の名演に仕上がっているのが本当に頼もしい限り!

 的確な解説も日本語訳付でお届けします。
 オーケストラの音塊から解放された個々の楽器の個性をじっくり味わえる名品をこれだけ的確に集められ、気の抜けたトラックがひとつもないのは、まさにソリスト集団EICならでは!
 協奏的作品や木管五重奏が生きる逸品群での、シーン最前線の名手たちの立ち回りも魅力。どうぞお見逃しなく!

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Alpha282
(国内仕様盤)
\2900+税
これをピリオド楽器で聴けるとは!
 インマゼール&シュヴァリエ
  ドヴォルザーク×グリーグ×ブラームス
    〜歴史的ピアノで弾く民俗舞曲3編〜


  ブラームス:①ハンガリー舞曲集 第3・4巻
               (第11〜21番)
  グリーグ:②ノルウェー舞曲集 op.35
  ドヴォルザーク:③スラヴ舞曲集 第1巻 op.46
クレール・シュヴァリエ、
ヨス・ファン・インマゼール
       (歴史的ピアノ)
使用楽器:
 ベヒシュタイン1870年製オリジナル

 インマゼールの疲れを知らぬ快進撃、待望の連弾盤!

 これをピリオド楽器で聴けるとは!な名品群、続々と…

 チェンバロからフォルテピアノをへて19〜20世紀の歴史的ピアノまで、それぞれの楽器にぴたりと合った弾き方で、その楽器ができた時代の息吹そのままに傑作を響かせる・・・
 稀代のピリオド系指揮者ヨス・ファン・インマゼールは、自身そうした古楽鍵盤奏者としての抜群の適性あればこそ、つまり自身のなかに「時代に合わせる」ということが理屈抜きに、身体的に身についているからこそ、ピリオド楽器オーケストラでも突き抜けた成果を発揮できるのかもしれません。
 そして、それは彼のデュオ・パートナーであるクレール・シュヴァリエも同じこと。
 サティの初期作品を19世紀のピアノで艶やかに奏で、最近ではムソルグスキーの『展覧会の絵』を、作曲当時のロシアで造られた銘器で精巧に再現、作曲家自身の脳裏に響いていた音に肉薄してみせた彼女が、インマゼールとともに四手連弾で聴かせる最新録音は、1870年製ベヒシュタイン社のピアノによる国民楽派3巨頭の傑作!

 ノルウェー、チェコ、そして二重帝国としてオーストリアと手を携えていたハンガリー...録音技術発明以前の当時、管弦楽曲を手軽に再現できる手段として好まれた連弾という「メディア」を通じ、3人の巨匠がどんな音像をイメージしながらこれらの傑作を書いたのか?が、19世紀式の並行弦による楽器を体の延長のように弾きこなす2名手によって解き明かされてゆきます。

 「国民楽派とは?」と疑義を投げかけるインマゼール自身の解説も日本語訳付。
 19世紀音楽の素顔を知る上で、この音世界は聴き逃せません!





INDESENS!



INDE097
(国内仕様盤)
\2900+税
ノヴァーク『パン(半羊神)』・チェスノコフ『雪』
      〜スラヴ近代音楽とピアノ〜


 ヴィチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949):
   パン(半羊神)、音の詩(1910/ピアノ独奏による原作版)
 ドミトリー・チェスノコフ(1982-):
   雪 〜二つの練習曲
パトリック・エメルレ(ピアノ)

 スクリャービンやジョンゲンと同世代。国際的に通用するチェコ近代の巨匠ノヴァークの小品集、俊才の手で!

 パリ管弦楽団のソリストたち、フランス警視庁吹奏楽団やギャルド・レピュブリケーヌの名演…と「管楽器の王国」フランスの粋を世界に伝えてきたIndesens!レーベルが、目のさめるような意外系ピアノ・アルバムを折々世に問うようになって早数年。
 ここに登場した新たなフランスの俊才エメルレが「ビリー・エイディとハイドシェックの薫陶を受けた」と聞けば、なるほど只ならぬ逸材に違いない!と思われるでしょうが事実そのとおり。
 なにしろ最初のアルバムに、スメタナやドヴォルザークの後を受けて20世紀にチェコ国粋的な音作りをめざした異才ノヴァークの大作『パン』を選ぶくらいです。

 ヴィチェスラフ・ノヴァークはボヘミアの上流家庭に生まれ、プラハ音楽院でドヴォルザークに作曲を師事。その作品をブラームスが認め、有名な出版社ジムロックに推薦したという恵まれた経歴を持つ作曲家。
 初期には印象派の影響を受けた作品を書いていたノヴァークでしたが、26歳の時に才能ある若い歌手ヤヴコーヴァとの恋に破れたことで、彼の作風は大きな転換を見せ、以降はワーグナーを思わせる重厚な響きの中に、ボヘミアの民族音楽のエッセンスを取り入れた絵画のように色彩的な作品を次々と発表するようになりました。

 大作『パン』は交響詩としても知られる曲ながら、実は1910年に当初ピアノ曲として作曲されたものがのちに管弦楽化された作品。
 .その原作は繊細なピアニズムのもと(奏者エメルレのセンスが光ります)、ひたすら細やかな美的感覚に貫かれ、チェコスロヴァキア独立以前の頃、もともとノヴァークが(チェコでは誰よりも早く)フランス音楽からも少なからぬ影響を受けていたことに改めて思い至らされます。

 ヤナーチェクとの親和性も感じつつ、ノヴァークは1870年生まれでその遥か年下、しかしスクリャービンやゴドフスキー、ヴォーン=ウィリアムズやジョンゲンと同世代…と考えれば、なるほど腑に落ちますね!
 併録のチェスノコフ作品も、新ロマン主義を意識した美質...ぜひとも聞いていただきたい味わい深さです。



ノヴァークの代表作交響詩「タトラ山にて」はこのアルバムでどうぞ


NAXOS
8.573683
\1700
ノヴァーク(1870-1949):タトラ山にて
 1.交響詩「タトラ山にて」Op.26(1902)
 2.序曲「レディ・ゴディヴァ」Op.41(1907)
 3.交響詩「永遠の憧れ」Op.33(1905)
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)

 「タトラ山にて」はチェコとポーランドの境にある壮大なタトラ山脈を旅した際にインスピレーションを受けて書かれた映画音楽を思わせる曲。
 「レディ・ゴディヴァ」はプラハ市立劇場開設記念のための作品。
 「永遠の憧れ」はアンデルセンの物語に触発されて書かれた音による物語。ボヘミアの豊かな自然から生まれた作品です。

  録音 Kleinhans Music Hall, Buffalo, New York, USA 2016年6月6日・・・1 2016年3月18日・・・2.3 Total Playing Time:52'47"






キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5759
\3000+税
※輸入盤発売済
エラス=カサド、セントルークス管弦楽団との「冬の日の幻想」
  チャイコフスキー:
   交響曲第1番「冬の日の幻想」ト短調 op.13
   幻想序曲「テンペスト」op.18
パブロ・エラス=カサド(指揮)
セントルークス管弦楽団
 録音:2014 年11月7日、2015 年10月30-31日、DiMennaセンター、ニューヨーク/[HMF] HMC 902220、輸入盤・日本語帯・解説付

 HMF レーベルでの、FBO とのメンデルスゾーン・プロジェクト、およびシューマン・プロジェクトでも高く評価されている指揮者エラス=カサド。オペラでの活躍もあり、世界が注目する若手の一人です。そんなエラス=カサドが現在首席指揮者を務めるセントルークス管弦楽団とのチャイコフスキーの登場です。
 セントルークス管弦楽団は1974 年からの歴史をもつ室内管弦楽団。近年では、音楽監督としてノリントン(1990-94)、マッケラス(1998-2001)、ドナルド・ラニクルズ(2001-2007)らが歴任、エラス=カサドは4 代目の首席指揮者です。2011 年に楽団の首席指揮者に4 年の契約で就任、契約は更新され、2017年の9 月まで、その関係はつづきます。
 交響曲第1 番はチャイコフスキー最初期の作品。全曲を通してあらわれる民謡風旋律をエラス=カサドは熱っぽく響かせています。
 カップリングは、海を舞台とした劇的な「テンペスト」。メック夫人もこの作品を聴いてチャイコフスキーを支援するようになったというこのドラマティックな作品にちりばめられた抒情的旋律の一つ一つを、エラス=カサドはたっぷりと歌わせています。
 
KKC 5760
\3000+税
※輸入盤発売済
ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲) フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル、アンサンブル・エデス
 録音:2016 年/フィルハーモニー・ド・パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク・ド・ソワソン、コンピエーニュ帝国劇場、セナール劇場、アミアン・カルチャーセンター、ライスハレ(ハンブルク)、スネイプ・モルティングス・コンサートホール(オールドバラ)(すべてライヴ)/[HMF] HMM.905280、輸入盤・日本語帯・解説付

 衝撃的な「春の祭典」から2 年、またまたロトがやってくれました!ラヴェルの「ダフニスとクロエ」を初演時の楽器で再現。前々作「フランス- スペイン」に収録された「道化師の朝の歌」の新鮮な解釈により、ラヴェル作品との相性の良さを示したロトとレ・シエクル、期待しないわけにはいきません。
もともと近代管弦楽法の極限を追求するような精巧さで極彩色のオーケストラ・サウンドを満喫できる作品ですが、初演当時の音色で聴くと、ラヴェルの頭のなかに響いていたのが今日考えられている以上に明快な響きだったことに驚かされます。
 「ダフニスとクロエ」は「春の祭典」の初演に先立つこと1 年前の1912 年6 月8 日に、同じモントゥーの指揮によりシャトレ座で初演されました。ロシア・バレエ団からの依頼でしたが、バレエ的なリズムよりも旋律を重視しているとディアギレフのお眼鏡にかないませんでした。しかしラヴェル自身が「舞踏交響曲」と称したように、オーケストラの性能を発揮できる好個の楽曲として人気コンサート曲となっています。
 とはいえ時代楽器による録音は初めて。初演指揮者のモントゥーも1959 年にLSO と録音しましたが、それをさらに純化させた演奏が出現しました。ロトは時代楽器を用いるだけでなく、この作品の出版譜に散見される誤植を正すことも義務と考えました。さらに合唱を注目の実力派アンサンブル・エデスが担うだけでなく、ラヴェルが詳細に指示した通り、舞台の両袖を活用して遠くから近づいてくる効果をはじめて録音で発揮させました。ラヴェルがオーディオ的発想をこの時代に持っていたことを証明してくれます。全体としてこの曲の持つアルカイックな雰囲気が強調され、古代とも現代ともつかぬ夢の世界を作り上げています。
 今回もブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器と制作年が明記され、貴重な資料となっています。
 ロトの演奏はますます大きくなり才気煥発。歴史的な意義はもちろんながら、切れの良いリズム感、推進力など驚くほど魅力的な演奏を繰り広げています。
 
KKC 5761
\3000+税
※輸入盤発売済
ベル・カント〜ヴィオラの声 アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)
 ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」1672年製
セドリック・ティベルギアン(ピアノ/スタインウェイ)
 ヴュータン(1820-1881):ピアノとヴィオラのためのソナタ変ロ長調op.36
 ドニゼッティ:歌劇『連隊の娘』よりマリーのアリア「さようなら」
 ヴュータン:ヴィオラとピアノ伴奏のためのエレジーへ短調op.30
 ドニゼッティ:歌劇『ラ・ファヴォリータ』よりレオノーレのアリア「私のフェルナンド」
 ジャック=フェロル・マザ(1782-1849):
  夢〜ドニゼッティのラ・ファヴォリータに基づくエレジーop.92
 カシミール・ネイ(1801-1877):無伴奏ヴィオラのためのプレリュード第15番
 ベッリーニ:歌劇『ノルマ』よりアリア「清らかな女神よ」
 ヴュータン:無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョハ短調op.55
  録音:2016 年10月/テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMM.902277、輸入盤・日本語帯・解説付

 1979 年生まれのヴィオラの名手、アントワーヌ・タメスティ最新盤が、HMF から初登場。「ヴィオラ=深くあたたかみのある、いぶし銀のような」といったイメージを越えた次元で鳴り響く美しい音色、そして心地よく効いたドライヴ、あらゆる表現を可能にする完璧なテクニック圧倒される1 枚です。ピアノはHMF 久々の登場となるティベルギアン。タメスティが描くエレガントな世界を、ほどよく引き締まった、時に甘さも薫る音色で彩ります。
 本CD のプログラムは19 世紀パリのコンサートホールやサロンで聴衆を魅了し続けた作品で構成されています。ヴュータンはヴァイオリンで有名ですが、ヴィオラにも名曲を残しています。歓迎すべき新録音の登場といえるでしょう。
 カシミール・ネイ(本名ルイ=カシミール・エスコフィエ)はサン=サーンス、ヨーゼフ・ヨアヒムらとも音楽的交流があった当時のヴィオラの名手。1849 年頃にヴィオラのための24 の前奏曲を出版。これは、ヴィオラ奏者にとって、ヴァイオリニストにとってのパガニーニの24 のカプリースのような存在の曲集。タメスティは超絶技巧のフレーズの数々を難なく、エレガントに弾きこなしています。他にもオペラの名アリアの旋律に酔いしれ、弦楽器の美しい音色に魅了され続ける65 分です。
 
KKC 5762/63
(2CD)
\4500+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:パルティータ(全曲)
 [CD1]
  ・第1番 変ロ長調 BWV 825
  ・第2番 ハ短調 BWV 826
  ・第4番 ニ長調 BWV 828
 [CD2]
  ・第3番 イ短調 BWV 827
  ・第5番 ト長調 BWV 829
  ・第6番 ホ短調 BWV 830
リチャード・エガー(チェンバロ)
 チェンバロ/ジョエル・カツマン、アムステルダム(1991年製)/1638年リュッカース・モデル
 録音:2016年1月/[HMF] HMM.907593、輸入盤・日本語帯・解説付

 フランス組曲(HMU 907583/ KKC 5673)でも高い評価を得たエガーによる、バッハのパルティータ全曲の登場。パルティータは、バッハにとっての作品1、すなわち初めて出版された作品。1726 年に第1 番を、以降毎年第2 番、第3 番と1 曲ずつ出版。1731 年にまとめて6 曲の曲集「パルティータ」として出版されました。当時の人々の趣味に沿うように組曲の形式をとりながら、その1 曲1 曲がひらめきと霊感に満ちた力作ぞろいです。
 エガーはすべての反復記号を実施、反復時になんとも密度の濃い装飾を施しており、反復であることを忘れさせます。エガーの冴えわたるひらめき、そしてそのひらめきをあますところなくとらえた濃密な録音は見事。
 バッハの作品を論じるときにしばしば用いられる「数字」。このディスクでも、エガーは自身でライナーノートを書いていますが、この数字をベースに興味深い文章を寄せています。BACH をアルファベットの文字順に数えると[2, 1, 3, 8] となります。第1 番のプレリュードは21 小節、アルマンドは38 小節から成り、バッハは自身の名前を刻印するかたちで組曲の幕を開けたことにはじまり、第6 番でも小節数や和音の種類など、様々な数字の意味について述べています。もちろんそんな分析的なことを抜きにして、エガーの鮮烈かつ説得力満点の演奏に圧倒される2 枚組です。


<映像>

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ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 10411BD
(Blu-ray)
\5000→\4590
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管によるベートーヴェン映像集三部作完結!
 交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
 そしてファウスト、ケラス、ヘルムヒェン、現代屈指のソリストが集結した”トリプル・コンチェルト
   ベートーヴェン:
    ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲ハ長調Op.56
    交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)
KKC 9230
(Blu-ray)
〔国内仕様盤〕
\5000+税
ACC 20411DVD
(DVD)
\3600→\3290
KKC 9231
(DVD)
〔国内仕様盤〕
\4000+税
 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管によるベートーヴェン映像集三部作完結!
 ファウスト、ケラス、ヘルムヒェン、現代屈指のソリストが集結したトリプル・コンチェルト

 収録:2016年6月12,13日、ゲヴァントハウス・コンサートホール(ライヴ)
 映像監督:ウテ・フォイデル/プロデューサー:パウル・シュマツニー
 (Blu-ray)画面:16:9、Full HD、音声:PCM ステレオ,DTS HD MA、リージョン:All、78’51
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ,DD5.1,DTS5.1、リージョン:All、78’51

 世界で最も古い伝統を誇る名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と名誉指揮者ブロムシュテットによるベートーヴェン・チクルス。
 これまでに、交響曲第9 番(ACC.10381BD/ACC.20381DVD)と交響曲第6 & 7 番(ACC.10413BD/ACC.20413DVD)を映像でリリースしており、今回発売される交響曲第5 番と三重協奏曲で映像三部作のリリースは完結となります。
 ブロムシュテットは、2017 年7 月に90 歳の誕生日を迎えます。ACCENTMUS MUSIC は、これを記念して2014 年から2017 年の間に録音された同コンビによるベートーヴェン交響曲全曲のCD セットもリリースする予定。ブロムシュテットは同楽団の任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、シュターツカペレ・ドレスデンと全曲を録音しているので今回で2 度目の録音となります。
 本映像での注目は、豪華ソリストによる三重協奏曲。3 人のソリストを要することから実演は意外と多くはありませんが、ヴァイオリンにイザベル・ファウスト、チェロにジャン=ギアン・ケラス、そしてピアノにはマルティン・ヘルムヒェンと屈指のソリストが集結し、曲の真価を世に問う素晴らしい演奏は、現代の決定盤と言ってもいいでしょう。
 終楽章に向けてソロ楽器とオーケストラが繰り広げる華々しい演奏です。そして交響曲第5 番は、ブロムシュテットの小気味良いテンポと冴えわたる表現、重厚かつ細部を積み重ねるゲヴァントハウス管の確かなサウンドが素晴らしい演奏。





ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管によるベートーヴェン映像集
第1弾&第2弾


ACC 10381BD
(Blu-ray)
\5000→\4590
2015年大晦日に行われた
 ゲヴァントハウス管伝統の「第9」
   89歳ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

  ベートーヴェン:
   交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱付き」
ヘルベルト・ブロムシュテット
 (指揮)
ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウス管弦楽団
シモナ・シャトゥロヴァー
 (ソプラノ)
藤村実穂子(アルト)
クリスチャン・エルスナー
 (テノール)
クリスチャン・ゲルハーヘル
 (バリトン)
MDR放送合唱団
ゲヴァントハウス合唱団
ゲヴァントハウス児童合唱団
ACC 20381DVD
(DVD)
\3600→\3290
 2015年大晦日に行われたゲヴァントハウス管伝統の「第9」演奏会現役最高齢指揮者の一人、巨匠ブロムシュテットがエネルギッシュに振る!

 収録:2015年12月31日 ゲヴァントハウス・コンサートホール(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:DTS HD MA5.1、PCM ステレオ、リージョン:All、74’13分、字幕:独英仏韓日/輸入盤・日本語帯・解説付
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1、DD5.1、PCM ステレオ、リージョン:All、74’13分、字幕:独英仏韓日/輸入盤・日本語帯・解説付

 世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。
 この映像は、2015年12月31日にヘルベルト・ブロムシュテット指揮により演奏されたベートーヴェン交響曲第9 番のライヴ収録。
 ゲヴァントハウス管が大晦日に「第9」を演奏する伝統は、第一次世界大戦終結の年1918 年当時のカペルマイスターであったアルトゥル・ニキシュによって平和と自由への願いを込めて演奏されたのが始まり。
 人類愛を歌う第4 楽章「歓喜の歌」の原詩は、フリードリヒ・シラーがライプツィヒ滞在中に創作したもの。「年末の第九」はゲヴァントハウス管弦楽団の伝統となり、以来日本をはじめ全世界で演奏されています。
 ブロムシュテットは1998 年から2005 年の7 年間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきました。現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っています。
 この年末の重要な演奏会も、本来は音楽監督が担当することになっていますが、今回のブロムシュテットの登場は両者が築いてきた絆があってこそのもの。2016 年の大晦日は2018 年からカペルマイスターに就任するアンドリス・ネルソンスが登場する予定となっています。
 ソリスト陣も豪華で、スロヴァキア出身のソプラノ歌手シモナ・シャトゥロヴァー、世界に誇る日本人メゾ藤村実穂子、名指揮者たちからの指名も多いテノール、クリスチャン・エルスナー、 21 世紀における“フィッシャー=ディースカウの後継者” とも言われるドイツ出身のバリトン、クリスチャン・ゲルハーヘルといった顔ぶれ。
 ブロムシュテットは、1927 年生まれ現在89 歳、年齢を感じさせないエネルギッシュな指揮ぶり、清新で覇気に満ちた演奏を聴かせてくれます。


ACC 10413BD
(Blu-ray)
\5000→\4590
90 歳を目前にした大巨匠ブロムシュテット
 ベートーヴェン交響曲第6番「田園」&第7番

  ベートーヴェン
   交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
   交響曲第7番イ長調Op.92
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

ACC 20413DVD
(DVD)
\3600→\3290
 90 歳を目前にした大巨匠ブロムシュテット、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管と取り組むベートーヴェン交響曲第6番「田園」&第7番

 収録:2016 年5月19日(第6番)、2015 年5月7日(第7番)、ゲヴァントハウス・コンサートホール(ライヴ)
 映像監督:ウテ・フォイデル/プロデューサー:パウル・シュマツニー
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:DTS HD MA,PCM STEREO、リージョン:All、93’ 21
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1,DD5.1,PCM STEREO、リージョン:All、93’ 21

 世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。ブロムシュテットは1998 年から2005 年の7 年間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきました。 現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っています。
 この映像は、2016 年と2015 年に本拠地ゲヴァントハウス・コンサートホールで行われたベートーヴェンの交響曲第6,7 番のライヴ映像です。抒情性に満ち、生命力あふれる「田園」、そして緊張感と推進力で聴く者の心を掴む第7 番、ブロムシュテットの長い腕を大きく広げる指揮姿は溌剌としたエネルギーを感じます。
 ブロムシュテットは2017 年7 月に90 歳の誕生日を迎えます。ACCENTUS MUSIC とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管はこれを記念して、2015 年大晦日の「第9」を皮切りにブロムシュテットのベートーヴェンを発売。本盤は第2 弾となります。
 この後、交響曲第5 番と三重協奏曲(ファウスト、ケラス、ヘルムヒェン)の映像、そして誕生日直前にCD でベートーヴェンの交響曲全集を発売し、大巨匠の栄光を讃えます。
 ブロムシュテットは同楽団の任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、シュターツカペレ・ドレスデンと全曲を録音しているので今回で2 度目の録音となります。

















5/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


2L


2L 136SABD
(Blu-ray disc audio +
SACD HYBRID
[5.1 surround/stereo])
\4300
『現代人のためのミサ曲』
 ストーレ・クライベルグ(1958-):
  現代人のためのミサ曲
   (2人の独唱者、合唱と管弦楽のための)
マリ・エーリクスモーエン(ソプラノ)
ヨハンネス・ヴァイセル(バリトン)
トロンハイム・ヴォーカルアンサンブル
トロンハイム交響楽団
アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指揮)
 話題の立体サラウンドAuro-3D、ドルビー・アトモスを体験できる2L の最新アルバム、ノルウェーの社会派作曲家クライベルグのミサ曲

 録音:2016年8月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)/68’01
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/録音:ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]、[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM(24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D(96kHz), 11.1 Dobly Atoms(48kHz),mShuttle:MP3 + MQA, Region ABC]、[SACD DXD(5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo(16 bit/44.1 kHz)]

 ストーレ・クライベルグは、今日のノルウェーを代表する作曲家のひとり。
 トロンハイムに住み、ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の音楽学部の教授を務めながら、幅広いジャンルに作品を発表しています。
 《現代人のためのミサ曲》は、アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者追悼の式典で初演された《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)やグラミー賞の最優秀オペラ録音賞にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)により国際的にも知られる彼の声楽と管弦楽のための最新の作品です。「通常ミサ」のラテン語のテクストを合唱が歌う〈キリエ・エレイソン〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス、ベネティクトゥス〉〈アニュス・デイ〉の5 つの部分と、イギリスの詩人、ジェシカ・ゴードンがクライベルグから依頼されて書いた詩をソプラノとバリトンが歌う「祖国の喪失 − 難民)」「子供の喪失」「信頼と未来への希望の喪失」の3 つの部分から構成。ミュンヘン大聖堂聖歌隊の委嘱により作曲、2015 年にトロンハイムのニーダロス大聖堂とミュンヘン大聖堂で演奏されました。
 ソプラノのマリ・エーリクスモーエン、バリトンのヨハンネス・ヴァイセル、指揮のアイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(1972-)。初演の音楽家たちの参加する録音セッションは、2016 年8 月、トロンハイムのオラヴホールで行われ、2L のモッテン・リンドベルグが制作を担当しています。

 [5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray disc au-dio、SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCD プレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください。]




SIMAX

PSC 1354
\2600
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン
『夢に涙を流させる』

 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作のソナタ)(1897)
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ(1942-43 rev.1949)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
  (1938-46)
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン
 (ヴァイオリン)
マリアンナ・シリニャン(ピアノ)
 ノルウェー期待の若手ヴァイオリン奏者グーロ・クレーヴェン・ハーゲン。ラヴェル、プーランク、プロコフィエフのソナタを弾く

 録音:2016年5月1日-3日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/58’46
 制作:ヨルン・ペーデシェン/録音:アルネ・アクセルベルグ

 ノルウェーのヴァイオリニスト、ブルッフの第1 番とプロコフィエフの第2 番の協奏曲をオスロ・フィルハーモニックの共演で録音した(SimaxPSC1266)グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)と、アルメニア生まれのデンマークのピアニスト、ノルウェー国立音楽アカデミーの教授を務めるマリアンナ・シリニャン(1978-)のデュオ・アルバム『夢に涙を流させる』。

 ふたりの大切なレパートリーから、第二次世界大戦という劇的な出来事を背景に作曲されたプロコフィエフの第1 番とプーランクのソナタに、ヨーロッパがまだ平和だった時代に22 歳のラヴェルが作曲、クレーヴェン・ハーゲンとシリニャンのふたりが「初めて聴いた途端に恋してしまった」と語る『遺作のソナタ』を組み合わせたプログラム。
 「戦争と平和」のアルバム・コンセプトを示すため、スペイン市民戦争の始まった1936 年にナショナリストに殺された詩人で劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカに献呈されたプーランクのソナタの第2 楽章「インテルメッツォ」の副題にも採られたロルカの詩の一節「ギターは夢に涙を流させる」を引用しアルバムのタイトルとしています。
 「戦争の恐怖のさなか、夢は涙になりかねない」(クレーヴェン・ハーゲン、シリニャン)。ヨルン・ペーデシェンのプロデュース。ベテランのエンジニア、アルネ・アクセルベルグが、ハーゲンとシリニャンの創る音楽を存在感のある音に収録しています。




グーロ・クレーヴェン・ハーゲン、初の協奏曲アルバム

PSC 1266
\2600
グーロ、初の協奏曲アルバム
 ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
 プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(ヴァイオリン)
ビャッテ・エンゲセット(指揮)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
 ノルウェー注目の女性ヴァイオリニスト、グーロ、初の協奏曲アルバムはブルッフとプロコフィエフ

 録音: オスロ・コンサートホール/49’14

 グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)は、ノルウェーの新しい世代の楽家のひとり。プロフェッショナルの道を歩み始めたヴァイオリニストたちのアルバム『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』(Aurora ACD5067)にも起用され、グレン=エーリク・ハウグランの《自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう》を弾きました。ノルウェー民俗音楽の故郷として知られるハリングダールとグーブランスダールの間に位置するヴァルドレスに生まれ、2001 年にオスロのバラット・ドゥーエ音楽学校に入学、2012 年の秋からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学のアンティエ・ヴァイトハースの下で学んでいます。
 17歳の時、ユッカ=ペッカ・サラステの指揮するオスロ・フィルハーモニックの2010/2011 年のシーズンにチャイコフスキーの協奏曲を弾いてコンサート・デビュー。内省と直感の感じられる音楽作りと輝かしい音色がオスロのコンサートホールの聴衆を熱狂させ、翌シーズン、フィルハーモニックが行ったツアーに帯同しています。2010 年ノルウェー・ソリスト賞、2013 年スタトイル賞を受賞。彼女の弾くヴァイオリンは、デクストラ・ムジカから貸与された「ベルゴンツィ」ヴァイオリン。フリッツ・クライスラーの弾いた楽器です。
 この録音は、グーロの初めての協奏曲アルバム。ブルッフが1868 年に完成させ、彼の代表作とも言われる協奏曲第1 番。プロコフィエフの円熟したスタイルを反映した、抒情的、直截的な音楽の第2 番の協奏曲。彼女の「心」が一番親しみを感じるという2 曲が選ばれています。
 ビャッテ・エンゲセット(1958-)指揮オスロ・フィルハーモニックの公演。エンゲセットは、バラット・ドゥーエ音楽学校で教えるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードが信頼を置く指揮者のひとりです。






DUX


DUX 1359
\2400
ハープの劇場 17世紀スペインのハープのための音楽
 [第1幕]
 ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ(1633/1643-1713):ドイツの歌/サランベケ
 フアン・セルケイア・デ・リマ(1655-1726):ああ、私の牛
 ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:
  パサカリェス・デ・セグンディリョ・ア・コンパシリョ
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1677以後):エスパニョレタ
 フアン・イダルゴ(1614-1685):愛しているのは誰
 不詳:プロラティオ
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス:パバナ
 [第2幕]
 フアン・イダルゴ:眠りたがらない、わが目
 ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:Monsiur dela boleta
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス:タランテラ
 不詳:メヌエット第1旋法
 フアン・イダルゴ:元素
 ベルナルド・デ・サラ(1675-?):宮廷の宴(組曲)
   道化師/手紙/約束/欺瞞/踊り/追跡
 [第3幕]
 フアン・セルケイア・デ・リマ:女の子のための恋人形
 ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:ガイタ
 アントニオ・マルティン・イ・コル(1660頃-1734頃):アチョ
 フアン・デ・ナバス(1647-1719):Aura, tierna amorosa
 ジョン・ダウランド(1563-1626):フォーチュン
 アントニオ・マルティン・イ・コル:カナリオ
 フアン・イダルゴ:嘆きの水
 アントニオ・マルティン・イ・コル:フォリア
サラ・アゲダ(ハープ)
アドリアナ・マイェル(メゾソプラノ)
ビクトル・ソルボ(テノール)
カリア・アルバレス(弓奏ビウエラ)
ダニエル・ガライ(打楽器)
 

DUX 1360
\2400
国境のない対話
 イェジ・コルノヴィチ(1959-):逸脱 [Ekstrema] (11人の演奏者のための;2016)
 ボフダン・セーヒン(1976-):タロス [Talos] (弦楽四重奏のための;2014)
 マクシム・コロミーエツ(1981-):至高 [Supremus] (11の楽器のための;2015)
 ダリュシュ・プシビルスキ(1984-):
  緑と栗色、マーク・ロスコへのオマージュ
   [Green and Maron. Hommage a Mark Rothko] Op.71b
   (弦楽四重奏のための;2013)
 シュムラク・オレクシー(1982-):
  私はエウリディーチェを失った [I have lost my Eurydice]
   (11の楽器のための4つの失われた舞曲:2014)

ネオ・テンポーリス・グループ

ポーランド(コルノヴィチ、プシビルスキ)とウクライナ(セーヒン、コロミーエツ、シュムラク)の作曲家による器楽アンサンブル作品集。
 

DUX 1361
\2400
トニステオン 打楽器のための音楽
 ヤニス・クセナキス(1922-2001):Idmen b(打楽器のための;1985)
 ダリュシュ・プシビルスキ(1984-):Hyperion(打楽器のための;2016)
 イグナツィ・ザレフスキ(1990-):Tonisteon(打楽器のための;2016)
 マルチン・ブワジェヴィチ(1953-):Ineffabilis(打楽器のための;1997)
レシェク・ロレント(打楽器)
プシビルスキ、ザレフスキ、ブワジェヴィチはポーランドの作曲家。
 


DUX 1362
\2400
プルミエール ヴァイオリンとアコーディオンのための音楽
 イグナツィ・ザレフスキ(1990-):
  マズルカ [Mazurek] (ヴァイオリンとアコーディオンのための)(*)
 グラシアーヌ・フィンジ(1945-):
  インプレッション・タンゴ [Impression Tango]
   (ヴァイオリンとアコーディオンのための)
 アンジェイ・カラウォフ(1991-):
  夜想曲 [Notturno] (ヴァイオリンとアコーディオンのための)(*)
 バルバラ・カシュバ(1983-):
  スクジプ=アク.ユモレスク [Skrzyp-ak. Humoresque]
   (ヴァイオリンとアコーディオンのための)
 バルトシュ・コヴァルスキ=バナセヴィチ(1977-):
  イン・アフェクト [In Affecto] (無伴奏ヴァイオリンのための)(#)
 ミウォシュ・ベンビノフ(1978-):
  カントゥス・ハルモニクス [Cantus Harmonicus] (アコーディオンのための)(+)
 アルヴォ・ペルト(1935-):
  フラトレス [Fratres] (ヴァイオリンとアコーディオンのための;1977/1980)
 エドヴァルト・シェリツキ(1956-):速く [Rapido](*)
 高橋悠治(1938-):
  ル・ドゥブル・ドゥ・パガニーニ [Le double de Paganini]
   (ヴァイオリンとアコーディオンのための)
 ロディオン・シチェドリン(1932-):
  アルベニスを模して [Imitating Albeniz] (ヴァイオリンとアコーディオンのための)

カロリナ・ミコワイチク(ヴァイオリン(+以外))
イヴォ・イェディニツキ(アコーディオン(#以外))

(*)(+)(#)世界初録音。ザレフスキ、カラウォフ、カシュバ、コヴァルスキ=バナセヴィチ、ベンビノフ、シェリツキはポーランドの作曲家。グラシアーヌ・フィンジはモロッコ生まれのフランスの作曲家。
 


DUX 1363
(2CD)
\4000
シモン・カヴァラ(1949-):室内楽作品集
  [CD 1]
  ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ(1966)(*/+)
  プロコフィエフの主題によるピアノのための変奏曲(1974)(+)
  オーボエとヴァイオリンのためのソナタ(1969)(**/*)
  ソプラノとピアノのための愛の歌集(アンナ・アンドリフの詩による;2010)(#/+)
   私が愛する時/七月/思い出/雨の中で/ロミオとジュリエット/エロティックな朝
   学ぼう/青いドレス/私たちの愛に幸あれ
  [CD 2]
  マゾフシェ地方の哀歌とトッカータ(ヴァイオリンとピアノのための;2009)(*/+)
  ワルシャワのドゥムカ「お婆さん」(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
  シフィエントクシスキェ奇想曲(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
  アラブの印象 第1番(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
  アラブの印象 第2番(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
  スケルツォ「AZ」(無伴奏ヴァイオリンのための;2012)(*)
  韓国三部作(ヴァイオリンと打楽器のための;2016)(*/++)
ユスティナ・レチェニェディ(ソプラノ(#))
マレク・ロシュコフスキ(オーボエ(**))
ヨアンナ・カヴァラ(ヴァイオリン(*))
スタニスワフ・スコチンスキ(打楽器(++))
グジェゴシュ・ゴルチツァ(ピアノ(+))
指揮者として知られているシモン・カヴァラは高名な作曲家でもあります。2012年にはショパン音楽大学作曲・指揮・楽理科長に任命されました。
 

DUX 1364
\2400
アッコルディオフォニカ アコーディオンとオーケストラのための音楽
 ユゼフ・シフィデル(1930-2014):アコーディオンと弦楽合奏のための組曲(1979)
 ブロスワフ・カジミェシュ・プシビルスキ(1941-2011):
  アコーディオンと管弦楽のための古典協奏曲(1986)
 エドヴァルト・シェリツキ(1956-):
  レストロ・フィザルモニコ(アコーディオンと弦楽合奏のための協奏曲;2013)
クラウデュシュ・バラン(アコーディオン)
ウォムジャ・ヴィトルト・ルトスワフスキ室内管弦楽団
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮)
 
DUX 1369
\2400
シマノフスキ(1882-1937):歌曲集
  6つの歌 Op.2(声とピアノのための;1900-1902)
  3つの断章 Op.5(声とピアノのための)
  白鳥 Op.7(声とピアノのための;1904)
  4つの歌 Op.11(声とピアノのための;1904-1905)
ラファウ・マイズネル(テノール)
カタジナ・ジェシュテク(ピアノ)
 

DUX 1371
\2400
アンジェイ・クフィエチンスキ(1984-):影
  影 [Umbrae] (弦楽四重奏のための)
  夜の中の光 V [Luci nella notte V] (弦楽四重奏のための)
  Contregambilles(弦楽四重奏のための)
  壁画 [mural] (弦楽四重奏のための)
ロイヤル弦楽四重奏団
 イザベッラ・シャワイ=ジマク、エルヴィラ・プシビウォフスカ(ヴァイオリン)
 マレク・チェフ(ヴィオラ) ミハウ・ペポル(チェロ)

トマシュ・ヤヌフタ(コントラバス)
 

DUX 1372
\2400
ショパン(1810-1849):
  ピアノのための24の前奏曲 Op.28
  ピアノのためのアンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

マリア・コレツカ=ソシュコフスカ(ピアノ)

 

DUX 1374
\2400
サクソフォン・ヴァリエ Vol.2 現代ポーランドのサクソフォン音楽
 パヴェウ・ウーカシェフスキ(1968-):
  トリニティ・コンチェルティーノ
   (ソプラノサクソフォンとピアノのための;2016)(*)
 ヴェロニカ・ラトゥシンスカ=ザムスコ(1977-):
  印象 I(アルトサクソフォンとピアノのための;2014)(*)
 パヴェウ・ウーカシェフスキ:
  ソプラノサクソフォンとピアノのためのアリア(2016)(*)
 マルチン・タデウシュ・ウーカシェフスキ(1972-):
  ちんぷんかんぷん [Gibberish & Babble]
   (ソプラノサクソフォンとピアノのためのフランス様式の組曲;2013)(+)
 アンジェイ・カラウォフ(1991-):
  夜の幾何学
   (ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォンとピアノのための;2014)(#)
 ベネディクト・コノヴァルスキ(1928-):
  珊瑚礁(アルトサクソフォンとヴァイオリンのための:2008)(++)
 クシシュトフ・ヘルジン(1970-):
  おとぎ話(アルトサクソフォンとピアノのための;1995)(**)
 アンナ・マリア・フシュチャ(1987-):
  インターコスミック [Intercosmic]
   (ソプラノサクソフォンとエレクトロニクスのための;2015)
パヴェウ・グスナル(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォン)
ヨアンナ・カヴァラ(ヴァイオリン(++))
アグニェシュカ・プシェミク=ブリワ(ピアノ(*))
マルチン・タデウシュ・ウーカシェフスキ(ピアノ(+))
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ(#))
クシシュトフ・ヘルジン(ピアノ(**))
 

DUX 1375
\2400
エスプレッシオーネ...
 ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVI
 ショパン(1810-1849):
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/ワルツ変ホ長調 Op.18/ポロネーズ幻想曲変イ長調 Op.61
  夜想曲嬰ハ短調 Op. posth.
 スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第2番(幻想ソナタ)嬰ト短調 Op.19

ウーカシュ・クルピンスキ(ピアノ)

 ウーカシュ・クルピンスキは1992年、ワルシャワ生まれのピアニスト。
 第7回サンマリノ国際コンクール優勝。2015年、 第17回ショパン国際ピアノコンクールではセミ・ファイナリストに。
 

DUX 1376
\2400
スタニスワフ・モリト(1947-):
  ポーランド様式による弦楽合奏のための4つの楽曲(2011)
  ソプラノと管弦楽のための4つのクルピェ地方の歌
   (マルチン・ジェリンスキ編曲;2006)(*)
  弦楽合奏のための組曲(2016)
  打楽器、ハープと弦楽合奏のための協奏曲(2004)(+)
アンナ・ミコワイチク(ソプラノ(*))
スタニスワフ・スコチンスキ(打楽器(+))
アンナ・シコジャク=オレク(ハープ(+))
ウォムジャ・ヴィトルト・ルトスワフスキ室内管弦楽団
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮)
 


DUX 1377
\2400
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909):
  ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8(*)
  交響詩「悲しい物語」Op.13
  リトアニア狂詩曲 Op.11
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン(*))
シュチェチン・ミェチスワフ・カルウォヴィチ・フィルハーモニー管弦楽団
ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮)
 第10回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(1991年)優勝者、ポーランドのバルトゥオメイ・ニジョウ(1974年生まれ)によるカルウォヴィチ。
 オケがシュチェチン・ミェチスワフ・カルウォヴィチ・フィルハーモニー管弦楽団。
 

DUX 1379
\2400
マルチン・ドゥトカ(1974-):鯨の歯(プリペアード・ピアノのための) マルチン・ドゥトカ(プリペアード・ピアノ)
 

DUX 1380
\2400
アンナ・マリア・フシュチャ(1987-):
 wydziwiAnka サクソフォンとエレクトロニクスのための作品集

  Sonosfera
   (サクソフォン・クアルテット、女声とエレクトロニクスのための;2015)(*)
  SaHarBAD(アルトサクソフォンとハープのための)(+)
  Kielmin(エレクトロニクスのための;2014)
  the wall(アルトサクソフォンとピアノのための;2009)(#)
  EtLuda(エレクトロニクスのための;2011)
  AbySsus
   (ソプラノサクソフォン、テナーサクソフォンとエレクトロニクスのための)(**)
  Nihanja(13のサクソフォンのための;2016)(++)
レディーサクソフォン・クアルテット(*)
パブロ・サンチェス=エスカリチェ・ガスク(アルトサクソフォン(+/#))
ズザンナ・エルステル(ハープ(+))
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ(#))
パヴェウ・グスナル(ソプラノサクソフォン、テナーサクソフォン(**))
SOS・サクソフォン・オーケストラ(++)
 .


DUX 1381
\2400→\2190
ショパン・マニアにこそ届けたい
 トマシュ・ストラール(チェロ)、ピアノはオレイニチャク
  ショパン:チェロ編曲集

 ショパン(1810-1849)/
  カジミェシュ・ミハリク(1933-)、マチェイ・パデレフスキ(1943-2010)編曲:
  前奏曲イ短調 Op.28 No.2(チェロとピアノのための版)
  前奏曲ホ短調 Op.28 No.4(チェロとピアノのための版)
  前奏曲ロ短調 Op.28 No.6(チェロとピアノのための版)
 ショパン/オーギュスト=ジョゼフ・フランショーム(1808-1884)編曲:
  マズルカ ハ長調 Op.33 No.2(チェロとピアノのための版、ニ長調に移調)
 ショパン/アレクサンドル・クレイン(1883-1951)編曲:
  マズルカ イ短調 Op.67 No.4(チェロとピアノのための版)
 ショパン/カルル・ダヴィドフ(1838-1889)編曲:
  ワルツ イ短調 Op.34 No.2(チェロとピアノのための版)
 ショパン/グラズノフ(1865-1936)編曲:
  練習曲嬰ハ短調 Op.25 No.7(チェロとピアノのための版、ホ短調に移調)
 ショパン/トマシュ・ストラール(1965-)、ヤヌシュ・オレイニチャク(1952-)編曲:
  夜想曲嬰ハ短調 Op. posth.(チェロとピアノのための版)
  春 Op.74 No.2(チェロとピアノのための版)
  悲しみの川 Op.74 No.3(チェロとピアノのための版)
  私の見えない所へ Op.74 No.6(チェロとピアノのための版)
  リトアニアの歌 Op.74 No.16(チェロとピアノのための版)
トマシュ・ストラール(チェロ)
ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
 ポーランド生まれのチェリスト、ストラールと、同じくポーランド生まれ、知る人ぞ知るショパン弾きオレイニチャクによる、「ショパン」の1枚。
 選ばれている楽曲、編曲者の名前を見てみても、ただの「ショパン/チェロ編曲集」でないことはお分かりいただけると思う。
 ショパン・マニアにこそ届けたいまさに珠玉の一枚。

 

 トマシュ・ストラールはポーランド生まれのチェロ奏者。
 ワルシャワ音楽院でミハリクに師事し、その後ウィーン大学で学び、1993年から母校で教えている。
 ドレスデンのダンチョフスキ国際チェロ・コンクールやスペインのナバレタ国際チェロ・コンクールに入賞、1987年ワルシャワ・アカデミー・チェロ・コンクールで第1位を獲得。

 そのトマシュ・ストラールのアルバムを探していたら、未紹介のこんなアルバムを発見!
 クルカとのショパン!

 コンスタンティ・アンジェイ・クルカは1947年生まれのポーランド出身のヴァイオリニスト。
 8歳の頃からヴァイオリンを始め、1964年のパガニーニ国際コンクールで特別賞を受賞、1966年に難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。
 以後、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団、ミネアポリス交響楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など世界有数のオーケストラと共演、CDがあまり出ていないので一般的な名声はないが、店主お気に入りの名手。

 いつか「それでもクラシックは死なない!」でご紹介して大きな反響を得たコンチェルト・ボックスはすでに入手不能だが、音楽が雫となって滴り落ちてきそうなクルカのヴァイオリンには多くの人が感涙したと思う。

 で、御大、まだまだ元気に活躍しているようでここでショパンのピアノ・トリオを録音していた。


DUX 1163
\2800
海外直輸入
ショパン:室内楽作品集
 ピアノ三重奏曲/
 チェロ・ソナタ/
 序奏と華麗なポロネーズ
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ (ヴァイオリン)
トマシュ・ストラール (チェロ)
アグニエシュカ・プシェミク=ブリラ (ピアノ)
2014年の録音。

 
 


DUX 1382
\2400
ワルシャワ城の音楽 フランスの巨匠たちの作品集
 ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
  オペラ「アルミード」LWV 71(1686)から 組曲
 フランソワ・クープラン(1668-1733):四重奏ソナタ「スルタン」(1693頃)
 マラン・マレ(1656-1728):オペラ「アリアーヌとバッカス」(1696)から 組曲
 ミシェル・コレット(1707-1795):協奏曲ニ長調「フェニックス」(1738頃)
 アンドレ・カンプラ(1660-1744):オペラ「タンクレード」(1702)から 組曲
クシシュトフ・フィルルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
[オルキェストラ・ヒストリチナ] (ピリオド楽器管弦楽団)
マルティナ・パストゥシュカ(ヴァイオリン独奏、コンサートマスター)
 

DUX 1399
\2400
バツェヴィチ、タンスマン、ペンデレツキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第4番(1949)
 アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
  ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(1963)
 クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番(1999)

カロリナ・ピョントコフスカ=ノヴィツカ(ヴァイオリン)
ボグナ・チェルヴィンスカ=シムラ(ピアノ)

 .


DUX 1286
\2400→\2190
アウシュヴィッツとダッハウから生還した男
 シモン・ラクス(1901-1983):

  弦楽四重奏曲第3番「ポーランド民謡の主題による」(1945)
  弦楽四重奏曲第4番(1962)
  弦楽四重奏曲第5番(1963)
メッセージズ弦楽四重奏団
 
 シモン・ラクス(1901年11月1日 - 1983年12月11日)は、フランスで活動したポーランド、ワルシャワ出身の作曲家。

 ヴィリニュスとワルシャワで2年間数学を学んだ後、1921年からワルシャワ音楽院で和声と対位法を学んだ。
 1926年にウィーンに行き、翌年にはパリに移って、パリ国立高等音楽・舞踊学校で作曲をピエール・ヴィダルに、管弦楽法をアンリ・ラボーに学んだ。
 パリでは新古典主義音楽に傾倒し、アレクサンドル・タンスマンと親交を結んだ。

 1941年、ナチス・ドイツによって捕えられ、翌年にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られたが、収容所オーケストラの指揮者兼編曲家として生き延びることができた。
 1944年にダッハウ強制収容所に移送されたが、ダッハウ強制収容所がアメリカ軍によって解放され、パリに戻ることができた。

 戦後は戦前の作風とは一変して調性は厳格となり、ポリフォニーは明快かつ独特のものとなり、さらにポーランド音楽の要素が加わるようになった。
 第三次中東戦争に衝撃を受け、1967年以降は作曲をほとんどせずに、作家・翻訳家として活動した。


 

DUX 1312
\2400
ベートーヴェン(1770-1827):
  ディアベッリのワルツの主題によるピアノのための33の変奏曲 Op.120(1823)
リュウ・ジェジュン(1970-):ピアノのための組曲(2003/改訂:2016)
ホ・ウォンスク(ピアノ)


<メジャー・レーベル>

.

SONY


8898543323-2
(30CD)
\8000→\7490


当然ながら豪華すぎる顔ぶれ
 テレマン名曲名盤コレクション


【CD1-3】
 《パリ四重奏曲》(全曲) 〜
  バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ),
  シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン),
  ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ), グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)[録音]1996年/,

【CD4-7】
 《音楽の練習帳(エッセルチーツィ・ムジチ)》(全曲) 〜 カメラータ・ケルン
  [録音]1994-1995年/,

【CD8-12】
 《忠実な音楽の師》(全曲)〜 カメラータ・ケルン[録音]1992年/,

【CD13】
 《木管楽器のための協奏曲集I》
  1) ブロックフレーテ協奏曲へ長調,
  2) オーボエ協奏曲ホ短調, 3) フルート協奏曲ニ長調,
  4) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調,
  5) ファゴットと2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 〜 カメラータ・ケルン[録音]1991年/,

【CD14】
 《木管楽器のための協奏曲集II》
  1) ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソのための協奏曲 ホ短調,
  2) ヴァイオリン、オーボエのための協奏曲 ハ短調,
  3) 2つのブロックフレーテのための協奏曲 イ短調,
  4)フラウト・トラヴェルソ協奏曲 ロ短調,
  5) オーボエ・ダモーレ、チェロのための協奏曲 ニ長調,
  6) オーボエ、ヴァイオリン、2つのフラウト・トラヴェルソ、
    2つのヴィオラ、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調〜 カメラータ・ケルン[録音]1996年/,

【CD15】
 《ターフェルムジークからの協奏曲集》
  1) 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調,
  2) フルートとヴァイオリンのための協奏曲イ長調,
  3) 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調,
  4) ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調 〜 コレギウム・アウレウム[録音]1977年/,

【CD16】
 《協奏曲と管弦楽組曲集》
  1) 『ドン・キホーテ』組曲,
  2) 2つのブロックフレーテと弦楽のための組曲 ヘ短調,
  3) 7声の協奏曲 ホ短調, 4) 3つのオーボエと弦楽のための組曲 ニ長調 〜
    フライブルク・バロックオーケストラ[録音]1993年/,

【CD17】
 《管弦楽のための組曲集》
  1) 組曲ニ長調 TWV.55:D23,
  2) 組曲イ短調 TWV.55:a2,
  3) 組曲ニ長調 TWV.55:D6 〜 カメラータ・ケルン[録音]1994年/,

【CD18】
 《協奏曲集》
  1) 歌劇『Nebucadnezar』TVWV 22:6よりヴァイオリン協奏曲ニ長調,
  2) オーボエ・ダモーレ協奏曲ホ短調TWV 51:e2 〜
  ミヒ・ガイック(指揮)オルフェオ・バロックオーケストラ[録音]2011年,
  3) 歌劇「エマとエーギンハルト」序曲によるヴァイオリン協奏曲イ短調,
  4) 歌劇「寛容なソクラテス」序曲によるヴァイオリン協奏曲ハ長調 〜
    ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン、リーダー)バーゼル室内管弦楽団[録音]2010年,
  5) ブロックフレーテとファゴットのための協奏曲 ヘ長調 TWV.52:FI,
  6) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 イ短調 TWV.52:aI 〜
    ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ)アンサンブル1700[録音]2012年/

【CD19-20】
 《トリオ・ソナタ集》
  1) ブロックフレーテ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調,
  2) フルート、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調,
  3) ブロックフレーテ、チェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調,
  4) 2つのブロックフレーテと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調,
  5) フルートとチェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ長調,
  6) ブロックフレーテ、トレブル・ヴィオールと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調,
  7) 2つのフルートと通奏低音のためのスケルツォ ホ長調,
  8) ブロックフレーテ、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ短調,
  9) ブロックフレーテ、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ短調,
  10) フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ホ長調 〜
    フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ),
    バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ),
    ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ).
    シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン), アンナー・ビルスマ(チェロ),
    グスタフ・レオンハルト(チェンバロ), 他[録音]1978年/

【CD21-22】
 《メトーディッシェ・ゾナーテン集 Op.13》(全12曲) 〜
  フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ),
  アンナー・ビルスマ(チェロ), グスタフ・レオンハルト(チェンバロ),
  ハン・デ・フリース(オーボエ), ウォウター・メラー(チェロ),
  ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ), ダニエル・ステプナー(ヴァイオリン),
  ラウラ・イェッペセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ), ジョン・ギボンズ(チェンバロ)
   [録音]1981-1983年/


【CD23】
 《カンタータ『一日の時』》(全曲) 〜
  フライブルク・ヴォーカルアンサンブル,
  コレギウム・ムジクム・フライブルク, ヴォルフガング・シェーファー(指揮)[録音]1978年/


【CD24】
 《カンタータ集》
  1) カンタータ「さあ汝ダニエルよ行け」 〜
   エリー・アメリング(ソプラノ) コレギウム・アウレウム[録音]1968年,
  2) カンタータ「装いせよ、おお愛する魂よ」〜
   ステファン・マクラウド(指揮)リ・アンジェリ・ジュネーヴ[録音]2009年,
  3) カンタータ「イーノ」 TWV.20:41 〜
   アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
   ミヒャエル・シュナイダー(指揮)ラ・スタジオーネ・フランクフルト[録音]2014年/


【CD25】
 《世俗カンタータ集》
  1) カンタータ「田園生活の楽しみ」, 2) カンタータ「学校の先生」,
  3) カンタータ「最愛の目から」, 4) 組曲ニ長調 TWV 55:D6 〜
    エリーザベス・シュパイザー(ソプラノ),
    ジークムント・ニムスゲルン(バリトン), コレギウム・アウレウム[録音]1968年/


【CD26-28】
 《歌劇「ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス」》TVWV 21:27(全曲) 〜
  アン=ベート・ソルヴァング(メゾ・ソプラノ), マイテ・ボーモン(ソプラノ),
  ニーナ・ベルンシュタイナー(ソプラノ), アントニオ・アベーテ(バス),
  カテリーナ・トレチャコヴァ(ソプラノ), ユルゲン・ザッハー(テノール),
  デイヴィッド・DQ・リー(カウンターテノール)、他,
  アカデミア・モンティス・レガリス&合唱団,
  アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)[録音]2011年/


【CD29-30】
 《テレマン:歌劇「オルフェウス」TWV 21:18》(全曲)〜
  ドロテー・ミールズ(ソプラノ), マルクス・フォルペルト(バリトン),
  ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ), クリスティアン・ツェンカー(テノール),
  バルバラ・クラウス(ソプラノ), ラインハルト・マイール(バス),
  マレリーツェ・ゲルバー(ソプラノ), ジュリー・カンパリーニ(アルト),
  オルフェオ・バロックオーケストラ、ミヒ・ガイック(指揮) [録音]2011年

 ドイツのマクデブルグに生まれ、バッハ、ヘンデルとともに活躍した後期バロック音楽を代表する作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマン。
 2017年はテレマン没250年ということで、それを記念した30枚組CDボックスの登場です。ソニー・クラシカルの擁する古楽三大レーベルであるドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)、ヴィヴァルテ、そしてセオン・レーベルの豊富なカタログから選りすぐったテレマンの代表作の新旧の名盤をCD30枚のボックスにコンパイルしています。
 テレマンはほぼ全ての楽器に精通しており、その作品の質の高さによって生前はバッハやヘンデルを凌ぐ人気がありました。
 彼が残した膨大な作品はいまだ研究下にあり、まだまだ発掘が続いています。このボックスで特筆すべきは、多くの名手を擁する「カメラータ・ケルン」による室内楽や協奏曲、ブリュッヘンやレオンハルトら巨匠たちによる器楽の名解釈と演奏、コレギウム・アウレウムによる古楽黎明期の温か味のある演奏、珍しい2つの歌劇作品全曲などが挙げられます。
 いずれも発売当時高い評価を得た高水準な演奏であり、テレマン作品への入門編としては最適なボックスといえましょう。

 [管弦楽曲・協奏曲]
  カメラータ・ケルン、フライブルグ・バロック・オーケストラによる管弦楽組曲、さまざまな管楽器の組み合わせによる協奏曲は1990年代のDHMの名盤です。より最近の名盤からは、リコーダーの名手オーバーリンガーやバーゼル室内管の録音がコンパイルされ、さらに1970年代のコレギウム・アウレウムによる懐かしい録音も加えられています。

 [室内楽]
  このボックスの核ともいえる歴史的な名盤が目白押しです。クイケン兄弟とレオンハルトという古楽の巨頭たちが久々に一堂に会した《パリ四重奏曲》(彼らが一緒に録音した最後の録音)、唯一の全曲盤ということで貴重な《音楽の忠実な師》と《音楽の練習帳》(しかも名手ぞろいのカメラータ・ケルンによる録音)のほか、ブリュッヘンがセオン・レーベルに残した決定的名盤であり、かつテレマン作品の録音としても金字塔といえる《12のメトーディッシェ・ソナーテン》と《トリオ・ソナタ集》が含まれています。

 [声楽曲・歌劇]
  声楽曲では、古いところではニムスゲルンやアメリングがコレギウム・アウレウムと共演したカンタータがあり、新しい録音では、カメラータ・ケルンのリコーダー奏者で、同アンサンブルを核にしたオーケストラ「ラ・スタジオーネ」の指揮者でもあるミヒャエル・シュナイダーによるテレマン最晩年の名作「イーノ」が光っています。
  歌劇では、比較的知られている《オルフェウス》がオーストリアの女流名古楽ヴァイオリニストにして指揮者のミヒ・ガイッグによる2011年録音で、珍しい《ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス》がデ・マルキ指揮による世界初録音で、それぞれ収録されています。

 なお、このセットにはブックレットは付いておりません。トラックリストは、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。 



ぜひコチラと比較を。

BRILLIANT テレマン:作品集
BRL95150(50CD)\11000→\9790


  .


8898539697-2
(7CD)
\4200→\3790

この顔ぶれはさすがメジャーというしかない
 エンリケ・グラナドス・コレクション

   デ・ラローチャ、カバリエ、ブリーム&ジョン・ウィリアムズ、アルヘンタ、
   オーマンディ、カザルス、ルービンシュタイン、クライスラー、ハイフェッツ
   ドゥ・メストレ

【CD1】
 1) 『演奏会用アレグロ』, 2) 『ゆっくりした舞曲』,
 3) ピアノ組曲『ゴイェスカス』 〜 アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1990年/


【CD2】
 1) 『スペイン舞曲集』(全12曲),
 2) 『詩的なワルツ集』 〜 アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1994年/


【CD3】
 1) 組曲『ロマンティックな情景』, 2) 『スケッチ集』, 3) 『若き日の物語』 〜
  アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1994年/


【CD4】
 1) 『愛の歌曲集』(全7曲),
 2) 『昔風のスペイン歌曲集(トナディーリャス)』より10曲 〜
  モンセラート・カバリエ(ソプラノ) ラファエル・フェラール(指揮)管弦楽団 [録音]1964年,
 3) 『マハと夜うぐいす』, 4) 『愛の歌』, 5) 『予言の鳥』〜
  モンセラート・カバリエ(ソプラノ) ミゲル・サネッティ(ピアノ) [録音]1964年/


【CD5】
 1) 『献辞』, 2) 『ゴヤのマハ』, 3) 『アンダルーサ』,
 4) 『ビリャネスカ』, 5) 『詩的なワルツ』〜 ジュリアン・ブリーム(ギター)[録音]1982年,
 6)『ゴイェスカス』より「間奏曲」, 7) 『スペイン舞曲第6番ニ長調』〜
  ジョン・ウィリアムズ(ギター)[録音]1995年,
 8) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」, 9) 『スペイン舞曲 Op.37』より「ホタ」「サンブラ」,
 10) 『オリエンタル Op.37-2』〜
   ジュリアン・ブリーム&ジョン・ウィリアムズ(ギター)[録音]1973&1978年/


【CD6】
 歌劇『ゴイェスカス』 〜
  コンスエロ・ルビオ(ソプラノ), ,アナ・マリア・イリアルテ(ソプラノ),
  マヌエル・アウセンシ(バリトン), 他,
  マドリード・シンガーズ, スペイン国立管弦楽団,
  アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)[録音]1957年頃/


【CD7】
 1) 『詩的なワルツ集』〜 グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)[録音]2009年,
 2) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」〜 フリッツ・ライナー(指揮)シカゴ交響楽団[録音]1958年,
 3) 『アンダルーサ』〜
  ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[録音]1966年,
 4) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」,
 5) 『アンダルーサ』〜
  パブロ・カザルス(チェロ)ニコライ・メドニコフ(ピアノ)[録音]1927-1928年,
 6) 『ゴヤのマハ』, 7) 『アンダルーサ』〜 アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
  [録音]1949, 1954年,
 7) 『アンダルーサ』〜
   フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)カール・ラムソン(ピアノ)[録音]1916年, 
 8) 『アンダルーサ』〜
   ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)サミュエル・ショツィノフ(ピアノ)[録音]1922年/

 今年2017年は、スペイン・カタロニア生まれの作曲家エンリケ・グラナドスの生誕150年にあたります(1867.7.27.〜1916.3.24.)。
 彼は "ピアノの詩人" "スペインのショパン"と呼ばれ、ドビュッシーは、「誰も簡単に忘れることのできない天才の心を持っていた」と評しています。

 これを記念し、ソニー・クラシカルのカタログに残されたグラナドス作品の名演奏をCD7枚にコンパイルしたアニヴァーサリー・ボックスを発売します。
 ピアノ曲では、グラナドスの弟子フランク・マーシャルに師事したスペインの名女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ晩年の完熟の名演3枚が収録されています。
 いずれもラローチャにとっては手の内に入ったレパートリーであり、複数残された録音のうち最後の録音にあたります。

 歌曲では、名ソプラノ、モンセラート・カバリエが1964年にRCAに残したオーケストラ伴奏による歌曲集の名盤が久しぶりに復活。

 さらに現代ギター史に大きな足跡を残してきたジュリアン・ブリームとジョン・ウィリアムズによる名演奏、新しいところではメストレのハープによる「詩的なワルツ集」も収録されています。

 フリッツ・ライナー/シカゴ響の「ゴイェスカス」間奏曲、ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管による「アンダルーサ」のほか、作曲者とも親交があった同郷のパブロ・カザルス、グラナドスがアメリカツアーから帰国途上Uボートの攻撃で命を落とした日にバルセロナでリサイタルを開いていたアルトゥール・ルービンシュタイン(スペイン音楽のエキスパートでもありました)のほか、ヤッシャ・ハイフェッツ、フリッツ・クライスラーらによる、歴史的名演奏も収録されています。

 名指揮者アタウルフォ・アルヘンタがスペイン・コロンビアに残した歌劇「ゴイェスカス」の名盤が初めてインターナショナル向けにCD化されるのも朗報といえるでしょう。

 個々のディスクはオリジナルLP/CDのジャケットデザインを採用した紙ジャケットに収められ、厚紙製クラムシェル・ボックスに、録音データを明記したトラックリストを含むオールカラーの別冊解説書(欧文のみ)とともに収められています。


 

EURODISC


8898543586-2
(16CD)
\5300

[クルト・マズア生誕90年リリース]
 クルト・マズア/ オイロディスク・レコーディングズ

【CD1-2】
 シューマン:
  1) 交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」,
  2) 交響曲第2番ハ長調Op.61,
  3) 交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」,
  4) 交響曲第4番ニ短調Op.120,
  5) 序曲、スケルツォとフィナーレ ホ短調Op.52 [録音]1973年/

【CD3-5】
 メンデルスゾーン:
  1) 交響曲第1番ハ短調 Op.11,
  2) 交響曲第3番イ短調 Op.56「スコットランド」,
  3) 交響曲第2番変ロ長調 Op.52「賛歌」,4) 交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」,
  5) 交響曲第5番ニ短調 Op.107「宗教改革」[録音]1971-1972年/

【CD6-14】
 ブルックナー:
  1) 交響曲第1番ハ短調 WAB101 (1866年リンツ稿/ハース版),
  2) 交響曲第2番ハ短調 WAB102 (1877年稿/ハース版),
  3) 交響曲第3番ニ短調 WAB103 (1889年第3稿/ノヴァーク版),
  4) 交響曲第4番変ホ長調 WAB104「ロマンティック」(1878年第2稿/ハース版),
  5) 交響曲第5番変ロ長調 WAB105 (ハース版),
  6) 交響曲第6番イ長調 WAB106 (ハース版),
  7) 交響曲第7番ホ長調 WAB107 (ハース版),
  8) 交響曲第8番ハ短調 WAB108(1890年第2稿/ハース版),
  9) 交響曲第9番ニ短調 WAB109 (ハース版) [録音]1974-1978年/

【CD15-16】
 ベートーヴェン:1) 歌劇「フィデリオ」(全曲)〜
  ジャニーヌ・アルトマイヤー(ソプラノ/レオノーレ),
  ジークフリート・イェルザレム(テノール/フロレスタン),
  ジークムント・ニムスゲルン(バリトン/ドン・ピツァロ),
  テオ・アダム(バリトン/ドン・フェルナンド),
  ペーター・メーフェン(バス/ロッコ)、カローラ・ノセク(ソプラノ/マルツェリーネ)、
  リューディガー・ヴォーラース(テノール/ヤキーノ)、
  クラウス・ケーニヒ(テノール/囚人Ⅰ)
  フランク=ペーター・シュペーテ(バリトン/囚人Ⅱ)、
  ライプツィヒ放送合唱団(イェルク=ペーター・ヴァイグレ指揮)、
  ベルリン放送男声合唱団(フランツペーター・ミュラー=ジベル指揮),
 2) レオノーレ序曲第3番Op.72a
  [録音]1980-1981年
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

 2015年末に亡くなったドイツの名指揮者クルト・マズア。
 2017年は、生誕90年に当たります。

 それを記念し、マズアが長年手兵とした名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮して1971年〜1981年にかけてドイツのオイロディスク・レーベルに録音したドイツ・ロマン派の3つの交響曲全集とベートーヴェン「フィデリオ」全曲を16枚組のボックスセットとしてリリースいたします。

 1971〜72年のメンデルスゾーンの交響曲全集は、ライプツィヒと深いかかわりを持つこの作曲家の交響曲の魅力を世に広めることにもなった記念碑的な全集です。
 続いて1973年に録音されたのがシューマン全集で、いずれ蒼古で古武士のような風格あるサウンドは東ドイツ時代ならではのもの。

 1974〜78年にかけて録音されたブルックナーの全集は、現在ではほとんど演奏に採用されなくなったハース編集の旧全集が使われているのがポイントです。そしてもちろんこの名門オーケストラの深い音色による正攻法にして、スケールの大きな音楽が聴きもの。
 ゲヴァントハウス管によるブルックナー全集も現時点ではこのマズア盤のみです。

 オペラ全曲盤の録音が多くないマズアにとっては貴重な1980〜81年録音の「フィデリオ」は、彼らが1970年代に録音した交響曲全集・序曲全集(海外ではフィリップス、日本国内では日本ビクターから発売)の後に続く、ベートーヴェン・プロジェクトの総決算となった録音です(この後フィリップスに交響曲全集を再録音しています)マズアならではの安定感のある指揮で作品のドラマを生き生きと描き出しており、歌手も非常に粒が揃っています。

 レオノーレはほぼ同時期のヤノフスキ指揮の「リング」でブリュンヒルデに抜擢されたアルトマイヤー、フロレスタンはバイロイト音楽祭でワーグナー役を次々に手掛け始めた時期のイエルザレムという80年代初頭らしいキャスティングで、さらに悪役ピツァロにはニムスゲルン、日和見なロッコにはメーフェンが起用され、長年ピツァロを歌ってきた名歌手テオ・アダムがチョイ役のドン・フェルナンドで脇を固めています。
 レオノーレ序曲第3番は、第2幕の途中に挿入されるのではなく全曲が終わった後に置かれています。

<映像>


EURO ARTS(映像)



20 53768
(3DVD)
\5200

ベルリン・フィル/ベスト・オブ・ガーシュウィン
 DVD1
  ヴァルトビューネ2003〜ガーシュウィン・ナイト
   1.ガーシュウィン:パリのアメリカ人
   2.ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(マーカス・ロバーツ編)
   3.ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調(マーカス・ロバーツ編)
   4.ロバーツ:コール・アフター・ミッドナイト
   5.ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド(ドン・ローズ編)
   6.ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
   7.リンケ:ベルリンの風(アンコール)
      マーカス・ロバーツ・トリオ(2,3,5,6) マーカス・ロバーツ(ピアノ)
      ローランド・ゲリン(ベース) ジェイソン・マルサリス(ドラムス)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  小澤征爾(指揮)
      収録:2003年6月29日 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
   ● 特典映像:小澤征爾とマーカス・ロバーツの対話(字幕:英, 独)
 DVD2
  ヴァルトビューネ1995〜アメリカン・ナイト(抜粋)
   ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、「ポーギーとベス」より
    (俺らはないものだらけ/ ベス、お前は俺のものだ/なんでもそうとは限らない/
    サマータイム/ニューヨーク行きの船が出る/ おかえり、ポーギー/ベスよ、お前はどこに?/
    ベスは行ってしまった/ おお主よ、私は祈りの道をやさしき伴侶に)、
   アイ・ガット・リズム
      ウェイン・マーシャル(ピアノ)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル(指揮)
      収録:1995年6月 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
  ヴァルトビューネ2000〜リズム&ダンス(抜粋)
   バンテュ:ヒー・ガット・リズム(ジョージ・ガーシュウィンをたたえて)
   ガーシュウィン:
    『淑女よ善良なれ』〜魅惑のリズム、私の愛する人、
    『ア・ダムセル・イン・ディストレス(踊る騎士)』〜うまくやれたら、
    『オー・ケイ』〜サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー、
    『ポーギーとベス』〜サマータイム、『ガール・クレージー』〜アイ・ガット・リズム
      スーザン・グラハム(メゾソプラノ)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ケント・ナガノ(指揮)
      収録:2000年6月 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
 DVD3
  ジルヴェスター・コンサート2003〜ラヴェル・ミーツ・ガーシュウィン(抜粋)
   ガーシュウィン:
    『ストライク・アップ・ザ・バンド』序曲、バイ・シュトラウス、いつの頃から、
     ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット、エンブレイサブル・ユー、
     ス・ワンダフル、ア・フォギー・デイ
      ダイアン・リーヴス(ヴォーカル) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
       サイモン・ラトル(指揮) ピーター・マーティン(ピアノ)
      リューベン・ロジャース(ダブル・ベース) グレゴリー・ハッチンソン(ドラムス)
      収録:2003年12月31日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
  ジルヴェスター・コンサート2008(抜粋)
   ガーシュウィン:
    『キューバ』序曲、「ポーギーとベス」より“サマータイム”
    “ベスよ お前はおれのもの”、パリのアメリカ人
      ポーリーン・マラファーネ(ソプラノ) トーマス・クヴァストホフ(バリトン)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  サイモン・ラトル(指揮)
      収録:2008年12月31日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
 没後80年記念、ベルリン・フィルによるベスト・オブ・ガーシュウィン

 画面:16:9 NTSC(DVD2/4:3)、音声:PCM ステレオ、字幕(ドキュメンタリー):英独仏、リージョン:All

 2017 年7 月11 日に没後80 年を迎える20 世紀初頭のアメリカを代表する作曲家ジョージ・ガーシュウィン。1924 年に発表した「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックとジャズを融合した音楽で、大成功をおさめ一躍スターとなりました。
 その後もニューヨーク・フィルの委嘱を受けて書かれた「パリのアメリカ人」や、20世紀初頭のアメリカ南部の黒人社会の生活や愛情、犯罪などを扱ったフォーク・オペラ「ポーギーとベス」を1935 年完成、この中から「サマータイム」などいくつかのヒット曲は生まれています。ガーシュィンはこの作品を完成させた2 年後38 歳という若さで急死します。
 現在でもポピュラー音楽とジャズをクラシックと融合させたガーシュウィンの音楽は人気があり、ベルリン・フィルもたびたび演奏しています。
 特にヴァルトビューネ・コンサートや年末のガラ、ジルヴェスター・コンサートなど、賑やかなコンサートで頻繁に取り上げています。
 この3 枚組のDVDでは、小澤征爾が登場して話題となった2003 年ヴァルトビューネのガーシュウィン・ナイトなど、これまでベルリン・フィルで演奏されたガーシュウィン演奏から選りすぐりの映像を収めています。


<LP>


SONY(LP)


8898538924-1
(15LP)
\21600

レナード・バーンスタイン/コンダクツ・マーラー(アナログ重量盤エディション)


マーラー:
【LP1】
 交響曲第1番ニ長調『巨人』[録音]1966年/
【LP2-3】
 交響曲第2番ハ短調『復活』[録音]1963年/
【LP4-5】
 交響曲第3番ニ短調[録音]1961年/
【LP6】
 交響曲第4番ト長調[録音]1960年/
【LP7-8】
 交響曲第5番嬰ハ短調[録音]1963年,
 亡き子を偲ぶ歌〜ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)[録音]1960年/
【LP9-11】
 交響曲第6番イ短調『悲劇的』[録音]1967年, 交響曲第9番ニ短調[録音]1965年/
【LP12-13】
 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』[録音]1965年/
【LP14-15】
 交響曲第8番『千人の交響曲』[録音]1966年
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック,
ロンドン交響楽団(交響曲第8番のみ)

 レナード・バーンスタインによる第1回目のマーラー交響曲全集は、20世紀におけるマーラー演奏史に残る金字塔の一つ。グールドのバッハやストラヴィンスキー自作自演などと共に、ソニー・クラシカル・レーベルに残された最も重要な録音といえるでしょう。

 1960年、マーラー生誕100年を記念してニューヨークで開催された「マーラー・フェスティヴァル」に際して録音された「第4番」を嚆矢に、1967年までニューヨーク・フィルの定期での演奏会と並行して「第3番」(1961年)、「第5番」「第2番《復活》」(1963年)、「第7番《夜の歌》」「第9番」(1965年)、「第1番《巨人》」(1966年)、「第6番《悲劇的》」(1967年)の順で録音が行なわれ、その間、1966年のロンドン響客演の折りに「第8番」が収録されました(1969年のニューヨーク・フィル退任後、1970年代に「亡き子を偲ぶ歌」(1974年、イスラエル・フィル)と「第10番〜アダージョ」(1975年)が録音されましたが、このボックスには未収録)。

 バーンスタインはこの後、1970年代に映像による全集、1980年代にはマーラーと縁の深かった3つのオーケストラを使ったデジタル録音による全集(第8番と第10番〜アダージョのみ未収録)を残していますが、この第1回目の全集にこそ、バーンスタインのマーラー音楽の使徒としての熱い使命感が溢れんばかりに込められており、21世紀となった今でもその鮮烈なメッセージを伝え続けています。

 バーンスタインが生前にオーソライズした映像ソフトも含む4種類の演奏の中で最も若々しくしかもドラマティックな「第2番《復活》」、師ミトロプーロスの死の直後に録音され、深い感情に満たされた「第3番」、可憐なレリ・グリストの名唱が光る「第4番」、ニューヨーク・フィルの底力が発揮された「第6番《悲劇的》」「第7番《夜の歌》」「第9番」など、いずれも作品のキャラクターを明確に際立たせた名演奏ぞろいです。
 当時のコロンビア・レーベルが誇った「360サウンド」によって細部まで明晰に収録された左右に大きく広がる立体感のあるサウンドは、今聴いても十分に新鮮で、マーラーの複雑なオーケストレーションの魅力を余すところなく伝えています。
 各ディスクはアメリカ初出のオリジナルLPジャケット・デザインを精密に再現した紙ジャケットに封入され(ただし第1番と第4番以外はゲイトフォールド仕様のジャケットです)、盤面のレーベルも当時のデザインを再現しています。

 クラウス・ガイテルの解説を掲載したリーフレットが添付します。

 全てのジャケットとリーフレットは厚紙製のスリップケース(サイズ: 縦 31,5 cm x 横 33 cmx 奥行き 8,5 cm)に封入され、重量は約5 kgとずっしりとした手ごたえがコレクター心をくすぐります。
 2009年のアンドレアス・マイアーによるDSDリマスターを使用し、ベルリン・フィル・レーベルのLP制作などを手掛けるドイツ有数の製造会社「オプティマル・メディア」による180グラム重量盤プレスです。

 各交響曲のデジタル配信のダウンロードコード(配信限定のボーナストラック「グスタフ・マーラーの思い出」を含む)を封入予定。















5/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CD ACCORD


ACD-225
\2500
ベートーヴェン(1770-1827):
 チェロ・ソナタ集/「マカベウスのユダ」の主題による変奏曲

  チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1
   1.第1楽章:Adagio sostenuto - Allegro
   2.第2楽章:Rondo: Allegro vivace
  チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2
   3.第1楽章:Adagio sostenuto e espressivo-
     第2楽章:Allegro molto piu tosto presto
   4.第3楽章:Rondo: Allegro
  5.ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO 45
ヤロスワフ・ティエル(チェロ)
カタジナ・ドロゴス(ピアノ)

 ベートーヴェンの室内楽作品は、音楽史において最も重要な位置を占めているにもかかわらず、ポーランドのアーティストによる録音はあまり多くありません。
 ピリオド楽器による演奏は更に少なく、このアルバムはポーランドにおけるこの分野の先駆的録音といえるものです。
 バロック期の「通奏低音とチェロを伴うソナタ」ではなく、ピアノとチェロが対等に扱われたベートーヴェンの初期の傑作を、ヴロツワフ・バロック・オーケストラの芸術監督を務めるポーランドの古楽演奏のパイオニア的存在であるヤロスワフ・ティエルが流麗に演奏。彼の室内楽の録音はこのアルバムが初となります。

 録音 2014年5月3-4日 Witold Lutoslawski Concert Studio of the Polish Radio, Warsaw, Poland
 

ACD-229
\2500
Gems of Eastern Europe-東ヨーロッパの宝石
 プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.94Bis
  1.第1楽章:Moderato
  2.第2楽章:Scherzo: Presto
  3.第3楽章:Andante
  4.第4楽章:Allegro con brio
 バルトーク(1881-1945):狂詩曲 第1番 BB94a 
  5.Lassu: Moderato
  6.Friss: Allegretto moderato
 7-8.シマノフスキ(1882-1937):夜想曲とタランテラ Op.28
 9.レピアンカ(1869-1948):夢想
ピオトル・タルチョリク(ヴァイオリン)
モニカ・ウィリンスカ=タルチョリク(ピアノ)

 ロシアから東欧の近代ヴァイオリン作品を収録したこのアルバム、1940年代に書かれたプロコフィエフ、1920年代のバルトーク、1910年代のシマノフスキ、1900年代のレピアンカと、年代を遡っていく面白い曲順になっています。
 ポーランド国立放送交響楽団のコンサートマスターを務めるピオトル・タルチョリクとその妻モニカの息のあった演奏です。

  録音 2016年10.11月 NOSPR Chamber Hall, Katowice
 

ACD-231
\2500
Episodi
 1-8.ペトリス・ヴァスクス(1946-):エピソードと終わりなき歌
 6-17.ヘンリー・カウエル(1897-1965):9つの短い楽章による三重奏曲
 18-20.シチェドリン(1932-):3つのメリーの小品
 21-23.シェーンフィールド(1947-):カフェ・ミュージック
アダストラ・ピアノ三重奏団

 「Akademos弦楽四重奏団」の第1ヴァイオリン奏者アンナ・シェベルカ、ポーランド国立放送交響楽団の首席チェロ奏者ルーカス・フラント、カトヴィツェ音楽大学で教えるピアニスト、ジョアンナ・ガロン=フラント。
 この3人で結成されたアダストラ・ピアオン三重奏団のデビュー・アルバム。20世紀アメリカとバルト海周辺という作風の違う作品を並べた異色のプログラムは、彼らの技術、音楽性を問うと同時に、聴き手にとっても興味がそそられる楽しいものです。

 録音 2016年6月 Chamber Hall of the Polish National Radio Symphony Orchestra, Katowice
 

ACD-239
\2500
ヴァインベルク:室内楽作品集
 弦楽四重奏曲 第7番 ハ長調 Op.59(1957)
  1.第1楽章:Adagio
  2.第2楽章:Allegretto
  3.第3楽章:Adagio-Allegro-Adagio
 ピアノ五重奏曲 Op.18(1944)
  4.第1楽章:Moderato con moto
  5.第2楽章:Allegretto
  6.第3楽章:Presto
  7.第4楽章:Largo
  8.第5楽章:Allegro agitato
シレジアン弦楽四重奏団
ピオトル・サワイチク(ピアノ)…4-8

 シレジアン弦楽四重奏団によるこのアルバムは、2019年のヴァインベルク生誕100年を記念して企画された「室内楽作品全集」(7CD)の第1作となるもの。
 ヴァインベルクはワルシャワで生まれましたが、第二次世界大戦勃発時にソビエトに亡命、ショスタコーヴィチの知遇を得て作曲家として活躍する決意を固めました。
 その頃に書かれたのがピアノ五重奏曲 Op.18で、この作品には明らかに4年前に作曲されたショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲の影響も感じられるものの、ヴァインベルクが広く評価されるきっかけになりました。
 それに比べ、38歳の時に書かれた「弦楽四重奏曲第7番」はユダヤの旋律が用いられた、抒情的な作風を持つ、ショスタコーヴィチの影響から脱却したヴァインベルクの独創性が発揮された作品となっています。



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DIVINE ART



DDA-21701
(7CD)
\7200
シューベルト:ピアノ・デュオ全集
【CD1】
 1.ポロネーズ ヘ長調 D599 第4番
 2.ポロネーズ ヘ長調 D824 第2番
 3.英雄的行進曲 ニ長調 D602 第3番
 4.2つのトリオをもつドイツ舞曲 D618
 5.ロンド ニ長調 D608
 6.2つのレントラー D618
 7.大行進曲とトリオ ホ長調 D819 第6番
 グラン・デュオ(ソナタ) ハ長調 D812
  8.第1楽章:Allegro moderato
  9.第2楽章:Andante
  10.第3楽章:Scherzo and Trio: Allegro vivace
  11.第4楽章:Allegro vivace
 アンコール・トラック
  12.シューマン(1810-1856):ポロネーズ 第1番 変ホ長調
【CD2】
 1.序曲 ヘ短調/ヘ長調 D675
 2.大行進曲とトリオ ホ長調 D819 第5番
 3.大行進曲とトリオ ホ長調 D819 第1番
 4.創作主題と変奏曲 変ロ長調 D603
 5.ポロネーズ 変ロ長調 D599 第2番
 6.ポロネーズ 変ロ長調 D824 第3番
 7-10.幻想曲 ヘ短調 D940
アンコール・トラック
 11.シューマン:ポロネーズ 第2番 イ長調
【CD3】
 3つの軍隊行進曲 D733
  1.第1番 ニ長調
  2.第2番 ト長調
  3.第3番 変ホ長調
 4.ロンド イ長調 D951
 5.ポロネーズ イ長調 D824 第5番
 6.大行進曲とトリオ ト短調 D819 第2番
 7.レントラー 変ホ長調&変イ長調 D814 第1番&第2番
 8.ポロネーズ 変ロ長調 D618a
   (スケッチ…A.ゴールドストーンによる再構築版)
 ハンガリー風ディヴェルティメント ト短調 D818
  9.第1番:Andante-Un poco piu mosso-Tempo primo
  10.第2番:Marsch: Andante con moto
  11.第3番:Allegretto
アンコール・トラック
 12.シューマン:ポロネーズ 第3番 ヘ短調
【CD4】
 1-4.幻想曲 ト長調 D1
 5.ポロネーズ ニ長調 D824 第4番
 6.大行進曲とトリオ ニ長調 D819 第4番
 7.レントラー ハ短調&ハ長調 D814 第3番&第4番
 8.行進曲 ト長調(子供の行進曲)
 9.大葬送行進曲 D859
 10-12.創作主題による変奏曲 変イ長調 D813
アンコール・トラック
 13.シューマン:ポロネーズ 第4番 変ロ長調
【CD5】
 1.英雄的大行進曲 D885
 2.幻想曲 D9
 3.ポロネーズ ホ長調 D824 第6番
 4.ポロネーズ ホ長調 D599 第3番
 5-6.フランスの歌による変奏曲 D624
 7.ドイツ舞曲 ハ長調 D783 第9番
 2つの性格的行進曲 D886
  8.第1番:ハ長調
  9.第2番:ハ長調
 10.デュオ「人生の嵐」イ短調 D947
アンコール・トラック
 11.シューマン:ポロネーズ 第5番 ロ短調
【CD6】
 1.序曲 ト短調 D668
 2.16のドイツ舞曲 D783より
 3.ポロネーズ ニ短調 D824 第1番
 4.ポロネーズ ニ短調 D599 第1番
 大ソナタ 変ロ長調 D617
  5.第1楽章:Allegro moderato
  6.第2楽章:Andante con moto
  7.第3楽章:Allegretto
 8.英雄的行進曲 ロ短調 D602 第1番
 9.フーガ ホ短調 D952
 10.大行進曲とトリオ ロ短調 D819 第3番
 11.エロールの歌劇《マリー》の主題による変奏曲 D908
アンコール・トラック
 12.シューマン:ポロネーズ 第6番 ホ長調
【CD7】
 1-2.幻想曲 ヘ短調 D48
 3.2つのエコセーズ D783より
 4-5.アレグロ・モデラートとアンダンテ D968
 6.英雄的行進曲 ハ長調 D602 第2番
 7-9.フランス風の主題によるディヴェルティスマン ホ短調 D823
アンコール・トラック
 12.シューマン:ポロネーズ 第7番 ト短調
 13.シューマン:ポロネーズ 第8番 変イ長調
アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ)
キャロライン・クレモウ(ピアノ)

 31年という短い生涯に、歌曲を中心に夥しい数の作品を残したシューベルト。親しい友人たちと演奏した「ピアノ・デュオ」も作品の中で重要な位置を占めています。
 「人生の嵐」や「グラン・デュオ」などの大作から、誰もが知っている「軍隊行進曲 第1番」、気の置けないレントラーや舞曲など作品の趣きは様々ですが、どれも流麗なメロディと親密な雰囲気を持ち、時には思いがけないほどの深淵が顔を見せるシューベルトらしい作品です。
 演奏しているのはゴールドストーンとクレモウ夫妻。長年培った息のあった演奏は、まさに一心同体です。

 この全集は以前、OLYMPIAレーベルから7枚の分冊としてリリースされていたもので、今回のBOX化にあたっては全収録曲をそのままリマスタリングしての再発となります。
 (2017年1月2日、ゴールドストーンはBOXの完成を見ることなく、この世を去りました)
  録音 1998年…CD1-3 1999年…CD4-7

【ゴールドストーン&クレモウ:ピアノ・デュオ・アルバム(一部ゴールドストーン・ソロ】
 DDA 25026.25039.25139 シューベルト:未公認のピアノ・デュオ集
 DDA 21202.21203.21204 シューベルト:ピアノ・マスターワークス
 DDA 25146  モーツァルトとその影響
 DDA 25028  ドヴォルザーク&メンデルスゾーン:交響曲
 DDA 25020  チャイコフスキー:ピアノ・デュオ集
 DDA 25042  グリーグ:ピアノ・デュオ集
 DDA 25118  リムスキー・コルサコフ:ピアノ・デュオ集
 

DDA-25138
(2CD)
\2600
MIND MUSIC-慈善団体のためのアルバム
メンデルスゾーン、リヒャルト・シュトラウス、ジョン・アダムズ、ケヴィン・マロン作品集

【CD1】
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック 第1番 ヘ短調 Op.113-1
   1.第1楽章:Allegro con fuoco
   2.第2楽章:Andante
   3.第3楽章:Presto
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  ソナティナ第1番 ヘ長調 「傷病兵の仕事場より」 TrV 288
   4.第1楽章:Allegro moderato
   5.第2楽章:Romance and Minuet
   6.第3楽章:Finale
【CD2】
 1-3.ジョン・アダムズ(1947-):Gnarly Buttons
 4.ケヴィン・マロン(1958-):The Last Memory
  エリザベス・ジョーダン(バセットホルン&クラリネット)
  リンゼイ・マーシュ(クラリネット)
ノーザン室内管弦楽団
スティーブン・バーロウ(指揮)
CD1:1-3のみリンゼイ・マーシュ(指揮)

 「退行性脳疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病など)」の治癒研究のための資金を調達するためにリリースされるアルバムです(2人のソリストは共に両親をこの病で失い、研究の発展を望んでいます)。
 収録作品の作曲家も、脳出血で命を落としたメンデルスゾーンを始め、本人もしくは家族が脳疾患に悩まされたとされる人たち。しかしその作品はどれもユーモアと希望に溢れており、この録音の目的にもぴったり沿うものです。
 中でもリヒャルト・シュトラウスの「傷病兵の仕事場より」は、ガルミッシュの山中で療養生活を送っていた彼が自虐的に書いた曲ですが、管楽器奏者たちにとっては重要なレパートリー。対になる「楽しい仕事場」とともに、親密な雰囲気で演奏されることの多い作品です。

 録音 2016年4月4-5日 St.Thomas's Church、Stockport
 

DDA-25146
\2600
TRAVELLING LIGHT
 ジム・パーカー(1934-)の音楽

  1-5.南アメリカの旅
  6-9.こんにちは、M.グラッペリ
  10-12.Three Diversion
  13-16.Hoofers
ソレム四重奏団
ジョン・ターナー(リコーダー)
リチャード・シンプソン(オーボエ)
ジャネット・シンプソン(ピアノ)
アレックス・ジョーンズ(コントラバス)
アンナ・クリステンセン(ハープ)

 ジム・パーカーの名前はあまり耳にすることはありませんが「英国アカデミー賞最優秀テレビ賞」を受賞しており、実は映画や劇場、テレビ番組などでは彼のゴージャスな音楽が頻繁に使われています。このアルバムでは彼の最新作を4曲収録。どれもテレビ用ではなく自由に書かれた作品で、リコーダーやヴァイオリンが朗々と歌い交わす牧歌的な雰囲気が印象的です。

 録音 2016年5月8.9日 England Stockport St.Thomas's Church…1-12 2016年4月3.4日 England Manchester The Carole Nash Room…13-16 
  YOUTUBE→https://youtu.be/ZQ1mUGPedNI




OEHMS



OC460
\2100
エリザベート・ブラウス:デビューピアノ・リサイタル
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
  1.第1楽章:Presto
  2.第2楽章:Largo e mesto
  3.第3楽章:Menuetto: Allegro
  4.第4楽章:Rondo: Allegro
 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.14
  5.第1楽章:Allegro ma non troppo
  6.第2楽章:Scherzo. Allegro marcat
  7.第3楽章:Andante
  8.第4楽章:Vivace
 ショパン(1810-1849):ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35
  9.第1楽章:Grave. Doppio movimento
  10.第2楽章:Scherzo
  11.第3楽章:Marche funebre: Lento
  12.第4楽章: Finale: Presto.Sotto voce e legato
 13.ミヒャエル・デンホフ(1955-):
  色彩の練習曲 Op.115(ピアノ・デュオ)
エリザベート・ブラウス(ピアノ)
ファビアン・ミュラー(ピアノ…13)

 2015年1月にフランクフルトで開催されたBDI(ドイツ産業文化連盟)が主催する音楽コンクール「Ton und Erklarung」。2007年に創設されて以来、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、歌の4部門が年毎に開催され、優れた受賞者を輩出しているこのコンクール、「OEHMSレーベルよりデビュー盤をリリース」できることも優勝者の特権の一つです。
 今回の優勝者エリザベート・ブラウスは1995年ハノーヴァー生まれ。5歳でエリナ・レヴィトのピアノ・クラスに入門を許可され早期の音楽教育をうけます。
 2008年から2010年には並行して名手マッティ・ラエカッリオにも師事、才能を存分に開花させ、すでに数多くのコンサートホールやフェスティヴァルで演奏しています。このデビュー・アルバムではオーソドックスなレパートリーを丁寧に演奏、将来が期待される若手です。

 録音 2016年3月29-31日 hr-Sendesaal, Frankfurt
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OC1865
\2300→\2090
トーマス・ネトピル(指揮)&エッセン・フィル
 ヨゼフ・スーク(1874-1935):交響曲「アスラエル」ハ短調(1905/1906)
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団
トーマス・ネトピル(指揮)

 スーク・トリオの名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク。同じ名前を持つ彼の祖父はドヴォルザークの娘婿であり、優れたヴァイオリニスト、作曲家でした。
 1904年、スークが敬愛していた義父ドヴォルザークがこの世を去り、その翌年には最愛の妻オティリエも亡くすという悲劇に見舞われました。しかしスークは悲しみを乗り越え、1906年に完成させたこの交響曲「アスラエル」(死を司る天使の名)は、ドヴォルザークやブラームスの影響を感じさせながらも、さらに独創的な作風を持つ重厚な作品となりました。
 第1楽章から第3楽章までは慟哭が続きますが、第4楽章の美しいアダージョは愛妻オティリエへの追悼であり、終楽章ではかすかな希望も感じられます。

 チェコの近代作品を得意とするネトピルの共感溢れる演奏です。

  録音 2016年11月17-18日 Philharmonie Essen, Alfried Krupp Saal
 

OC1869
(2CD)
\2000
Best of Singer Pur-ジンガー・プア:名唱集
【CD1】
 1.スティング:Fields of Gold
 2.メンデルスゾーン:森からの別れ
 3.ケルペン:木の上にかっこうが
 4.ブラームス:5つの歌 Op.104-3「最後の幸福」
 5.ライヒャルト:森は色づいた
 6.ハイマン:狂乱のモンテカルロ
 7.スティング:Englishman in New York
 8.伝承曲:王の子
 9.チック・コリア:Crystal Silence
 10.スティング:A Thousand Years
 11.伝承曲:Ach, bittrer Winter, wie bist du kalt
 12.ジルヒャー:ローレライ
 13.伝承曲:Der Schneider Jahrestag: Aus der Wetterau
 14.スティング:When We Dance
 15.ジルヒャー:ばらの枝は花を咲かせ
 16.スティング:Every Little Thing She Does Is Magic
 17.ツッカルマグリオ:Kein schoner Land
 18.ブラームス:子守歌 Op.49-4
【CD2】
 1.メトカーフ:美しい花の名前
 2.リシャフォール:我らは選択する
 3.ブラームス:ドイツ民謡集 第1集 WoO33-第2曲「美しい乙女よ、私を許して」
 4.ド・ラトル:私の愛するものは何ですか
 5.伝承曲:夕方、私は眠ることができない
 6.ツァルリーノ:Virgo prudentissima
 7.リヒャルト・シュトラウス:3つの男声合唱曲 Trv270-第2曲「夢の光」
 8.ヴィラールト:めでたし、聖なる母
 9.ブラームス:3つの歌 Op.42-3「ダルトゥラの哀悼の歌」
 10.ペルト:メメント(初期ヴァージョン)
 11.オルランド・ディ・ラッソ:わが魂よ、何ゆえに悲しみたるか
 12.リーム:7つの情熱 - 第1曲 私の魂は死ぬほどに悲しい
 13.ヴィラールト:Cantai, hor piango
 14.ド・ラトル:バラのように
 15.ビリー・ジョエル:Lullabye, "Goodnight, My Angel"
 16.ブレスゲン:おお、あなた、静かな時間
ジンガー・プア

 1992年3月にデビューしたドイツのヴォーカル・アンサンブル「ジンガー・プア」。この2枚組は彼らの活動25年を記念してリリースされるコンピレーション・アルバムです。
 2004年からCDをリリースし、これまでに発売した20種類以上のディスコグラフィから選りすぐられた曲は、ルネサンス期から現代(チック・コリアやスティングも含む)にまで及び、その多種多様さには驚くばかりです。
 高度なテクニックに裏打ちされた美しいハーモニーをたっぷりお楽しみください。

  録音 2004-2015年
 


OC1878
\2300
ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):ドイツ語による歌曲集
 メーリケの詩による歌曲集
  1.私の小川
  2.庭師
  3.時は春
  4.水の精ビンゼフース
  5.朝早く
  6.捨てられた女中
  7.兵士の花嫁
  8.アグネス
 9.朝の歌(詩:ミュラー)
 10.4月に(詩:ガイベル)
 11.2つのばら(詩:フェット)
 12.囚人(詩:プーシキン)
 13.ばらには(アナクレオン律)
 14.しじゅうから(詩:ツルゲーネフ)
 15.グルシネンスの丘の上に(詩:プーシキン)
 16.おお、美しい人よ、歌ってください(詩:プーシキン)
 17.メルヒェン(詩:ポール)
 18.希求(詩:レルシュタープ)
 19.夜(詩:プーシキン)
 20.教会(詩:ウーラント)
 21.嘆き(詩:ヘレナ)
 22.謎(詩:ポール)
 23.小さな花(詩:プーシキン)
 24.小鳥(詩:プーシキン)
 25.ただ一人(詩:ポール)
 26.星(詩:フェット)
 27.まじない(詩:プーシキン)
ミリアム・アレクサンドラ(ソプラノ)
エリック・シュナイダー(ピアノ)

 スペインの音楽一家に生まれたポーリーヌ・ヴィアルド。彼女の年の離れた姉マリア・マリブランは、19世紀初頭当時のフランスにおける最も素晴らしい歌手でしたが、ヴィアルドも優れた音楽の才能を持ち、晩年のショパンを始め、サン=サーンスやマイアベーアなど数多くの音楽家や文筆家と交流したことで知られています。
 作曲家としてのヴィアルドの作品は、とりわけショパンのマズルカに歌詞をつけたものが良く知られていますが、このアルバムではオリジナル作品が歌われています。メーリケやガイベルといったドイツ語の詩の曲だけでなく、プーシキンやツルゲーネフなどロシアの詩人の詩も用いられており語学にも堪能だったという彼女の才能の豊かさを知ることができます。
 ドイツとギリシャの血をひくソプラノ、ミリアム・アレクサンドラの魅惑的な歌唱を、エリック・シュナイダーの伴奏が彩ります。

  録音 2016年8月22.24.26日.9月15日 Studio, ehemaliger Sender Britz, Berlin




RONDEAU


ROP-4050
\2300
新装版、特別価格
 J.S.バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲
ルート・ホルトン(ソプラノ)
マティアス・レクスロート(アルト)
マルクス・ウルマン(テノール)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)
ヘンリク・ベーム(バス)

ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ゲヴァントハウス管弦楽団
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)

 J.S.バッハも音楽監督を務めた由緒あるドイツ・ライプツィヒの聖トーマス教会。現代でもその伝統は途絶えることなく、毎年選び抜かれた少年たちが“聖木曜日”と“聖金曜日”にゲヴァントハウス管弦楽団の伴奏で「マタイ受難曲」もしくは「ヨハネ受難曲」を歌い続けています。
 2007年の「ヨハネ受難曲」のアルバムは長らく品切れになっていましたが、今回新装版、特別価格での登場となります。ビラーの明確な指揮による素晴らしい演奏です。

 録音 2007年4月6-7日 St. Thomas Church, Leipzig, Germany 
 ※ROP4024 再発盤
 


ROP-6141
\2300
リードリヒ・キール(1821-1885):レクイエム ヘ短調 Op.20
 (第2稿 ピアノ伴奏版…1878年)

  1.入祭唱
  2.キリエ 
  3-6.セクエンツィア
  7-9.オッフェルトリウム
  10-12.サンクトゥス
  13.アニュス・デイ
クリスティーナ・ビショッフ(ソプラノ)
アーニャ・シュマッハー(アルト)
ダヴィッド・アメルン(テノール)
マティアス・ヤールメルカー(バス)

アンサンベルリーノ・ヴォカーレ
スア・ベク(ピアノ)

マティアス・シュトッフェルス(指揮)

 ドイツの作曲家フリードリヒ・キール。ピアノ、ヴァイオリンの名手であり、シューマンとブラームスの間の世代の作曲家として活躍、交響曲と歌劇以外の数多くの作品を残しました。
 室内楽、ピアノ曲がとりわけ知られていますが、このアルバムに収録されているレクイエムは、モーツァルトの伝統を受け継ぎながらもヴェルディの作品を思わせる、斬新な和声を駆使したドラマティックな作品です。
 1859年から1860年にかけて第1稿が作曲されましたが、その18年後により小さな編成であるピアノ伴奏版に着手、幾分の変更を加えた上で出版されました。
 それは“大きなコンサートホールではなく、小さな教会や親しい集まりで静かに歌ってほしい”というキールの願いであり、シュトッフェルスはその願い通り、静謐で美しい作品として演奏しています。

  録音 2016年3月 ライヴ収録 Heilig-Kreuz-Kirche in Berlin 世界初録音



<メジャー・レーベル>
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SONY



8898542593-2
\2500→\2290
※Blu-ray、DVD同時発売
今年はエッシェンバッハ
 ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2017

 ドヴォルザーク:
  1.「謝肉祭」序曲作品92
  2.歌劇「アルミーダ」作品115より 「私が楽しくカモシカを追うと」
  3.歌劇「ルサルカ」作品114より 「月に寄せる歌」
 チャイコフスキー:
  4.バレエ組曲「眠りの森の美女」作品66aより
     a)アダージョ、パ・ダクシオン b)ワルツ
 ラフマニノフ:*
  5.「黄昏」作品21の3
  6.「美しい人よ、私のために歌わないで」作品4の4
  7.「春の奔流」作品14の11
 フンパーディンク:
  8.歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
 ジョン・ウィリアムス:*
  9.映画「ハリー・ポッター」より ヘドウィグのテーマ
 ストラヴィンスキー:
  10.バレエ組曲「火の鳥」より
     a)カスチェイの凶悪な踊り b)子守歌 c)フィナーレ

  他 アンコール曲を収録予定

  *オーケストレーション:ヴァルター・ムナツァコフ
2.、3.、5.〜7. ルネ・フレミング(ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

 今年は「ハリー・ポッター」も登場!ウィーンに夏の到来を告げる美しく華麗な一夜のライヴ。

 ■毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ!ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。

 ■このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、ドゥダメル、バレンボイム、ウェルザー=メスト、マゼール、エッシェンバッハ、メータ等が登場など、錚々たる指揮者陣の起用というだけでなく、ピアニストのラン・ランやブッフビンダーらも登場していることからも、ウィーン・フィルにとって最も重要なコンサートという位置付けがなされていることがわかります。

 ■ソニー・クラシカルは2013年からこの「サマー・ナイト・コンサート」を発売していますが、その第5回目となる今年2017年は、2014年以来クリストフ・エッシェンバッハが2度目の登場です。エッシェンバッハがウィーン・フィルと共演したのは1977年ザルツブルク音楽祭のことで、この時はピアニストとしてモーツァルトのピアノ協奏曲第24番をムーティ指揮で演奏しています。指揮者としての初共演は、2003年ウィーン芸術週間でのブルックナー「交響曲第7番」で、それ以来ウィーン・フィルの定期やツアーの常連となっており、2011年と2015年には日本公演に帯同、2014年にはザルツブルク音楽祭で「ドン・ジョヴァンニ」を託されています。

 ■今年は「妖精物語と神話」をテーマに、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、フンパーディンク、ストラヴィンスキーらの華麗なオーケストラ曲を演奏します。中でも注目すべきは、映画「ハリー・ポッター」シリーズから「ヘドウィグのテーマ」が取り上げられることでしょう。2010年の「サマー・ナイト・コンサート」での「スター・ウォーズ」からの「ダース・ベイダーのテーマ」以来のセンセーションといえるでしょう。またフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」をウィーン・フィルが演奏会で取り上げるのは今回が初めて、という点にも注目です(1964年のクリュイタンスや1978年のショルティとの録音などは、セッションで収録されたもので、演奏会とはリンクしていなかったとのこと)。またこれまではシェーンブルン宮殿の公園の中央に舞台が作られていましたが、今年はシェーンブルン宮殿の前に舞台が組まれる予定です。
 ■加えてドヴォルザーク晩年のオペラ2曲とラフマニノフの歌曲では、アメリカのディーヴァ、ルネ・フレミングが出演します。「サマー・ナイト・コンサート」史上、ソプラノ歌手が登場するのは今回が初めてとなります。
 ■鮮明な映像と音声は、美しいシェーンブルン宮殿が夕闇に沈みライトアップされていく様を美しく映し出し、加えて演奏会の終盤で打ち上げられる花火や音楽に合わせて楽しげに踊り出す聴衆の姿を伝えてくれます。CDは、オーストリア放送協会(ORF)収録によるTV放送映像の音声とは別に、2007年以来一貫して元旦のニューイヤー・コンサートのCD収録を任されているベルリンのテルデックス・スタジオのチームが収録に当たっています(したがってTV放送をもとに商品化されるDVD/ブルーレイディスクとは別音声・別編集・別ミックスということになります)。
 収録の難しい野外コンサートにおける安定感のあるサウンドで、香ばしく厚みのあるウィーン・フィルの輝きを見事にとらえています。一方ブルーレイディスク/DVDのサウンドは、これまた長年このコンサートの生中継を担当しているORF収録による盤石のもの。両者の聴き比べも興味深いところです。

 [録音]2017年5月25日、ウィーン、シェーンブルン宮殿でのライヴ・レコーディング



<映像>


SONY



8898542595-9
(Blu-ray)
\5100→\4690
※CD同時発売
エッシェンバッハ
 ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2017

 ドヴォルザーク:
  1.「謝肉祭」序曲作品92
  2.歌劇「アルミーダ」作品115より 「私が楽しくカモシカを追うと」
  3.歌劇「ルサルカ」作品114より 「月に寄せる歌」
 チャイコフスキー:
  4.バレエ組曲「眠りの森の美女」作品66aより
 a)アダージョ、パ・ダクシオン b)ワルツ
 ラフマニノフ*:
  5.「黄昏」作品21の3
  6.「美しい人よ、私のために歌わないで」作品4の4
  7.「春の奔流」作品14の11
 フンパーディンク:
  8.歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
 ジョン・ウィリアムス*:
  9.映画「ハリー・ポッター」より ヘドウィグのテーマ
 ストラヴィンスキー:
  10.バレエ組曲「火の鳥」より
       a)カスチェイの凶悪な踊り b)子守歌 c)フィナーレ

  他 アンコール曲を収録予定

  *オーケストレーション:ヴァルター・ムナツァコフ
2.、3.、5.〜7. ルネ・フレミング(ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
8898542594-9
(DVD)
\4500→\4090
※CD同時発売

 [録音]2017年5月25日、ウィーン、シェーンブルン宮殿でのライヴ・レコーディング


















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