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≪第92号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2017年5月16日(火)〜




5/19(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ALTUS



ALTL 008/9
(2CD)
\4000→\3690
巨匠は意外なところから現れる
 坂入健司郎の「マラ3」ライヴ!

  (1)マーラー:交響曲第3番ニ短調
  (2)ブラームス:アヴェ・マリア Op.12
  (3)ヴォルフ:妖精の歌 〜女声合唱と管弦楽のための
(1)谷地畝晶子(アルト)
(3)首藤玲奈(ソプラノ)
(1)(2)オルフ祝祭合唱団(合唱指揮:谷本善基)
(1)中央区・プリエールジュニアコーラス
 (合唱指揮:古橋富士雄)
毛利文香(コンサートミストレス)
坂入健司郎(指揮)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー
 録音:2017年1月8日/ミューザ川崎シンフォニーホール(ライヴ)/日本語帯・解説付、国内プレス

 流れ、抑揚、強弱などなど、大きなところをはずさないのだ。特にフィナーレは、信じられないほど美しく、深みがあった。繰り返すが、呆然とするほど美しく、感動的だったのだ。(許 光俊)

 音楽評論家、許光俊氏も絶賛。知る人ぞ知る気鋭コンビ、坂入健司郎& 東京ユヴェントス・フィル!
 既にリリースされているブルックナーの交響曲第5番(ALTL-005)や第8 番(ALTL-006)では、若々しい新鮮な好演、と思いきや巨匠然とした悠然たる大きな演奏を聴かせ、人々を大いに驚かせました。そして彼らが今回挑んだのは、管弦楽と声楽による長大な交響曲、マーラーの3 番!
 この大作を相手に、真に美しいところを取りこぼすことなく、圧倒的な演奏を披露。錯綜するコンテクストもくっきりと描き分けており、オーケストラの技量にもほれぼれします。終楽章の弦楽の歌はすばらしく感動的!声楽曲でまとめたプログラムも技あり。『ドイツ・レクイエム』を思わせる美しいブラームスの『アヴェ・マリア』と、ヴォルフの色彩的な音使いがまばゆい『妖精の歌』をカップリング。2017 年、新年早々に行われ鮮烈ライヴがめでたく音盤化。これは要注目です!歌詞対訳を完備した解説書も嬉しい。




 評論家の許光俊氏が「この若者には才能があるのだ。」と賞賛した新進指揮者坂入健司郎の既出アルバム3枚。

ALTL 002
\3000→\2690
この若者には才能があるのだ。(許光俊氏)
 新進指揮者坂入健司郎デビュー
  巨匠デームスもソリストで登場!
  慶應義塾ユースオーケストラによる2011年3月20日の記録

  (1)近谷直之:“Paradigm shift”(世界初演)
  (2)シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
  (3)シューマン:トロイメライ(アンコール)
  (4)チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32
  (5)ラヴェル:マ・メール・ロワより『妖精の国』(アンコール)
坂入健司郎(指揮)
慶應義塾ユースオーケストラ
 (現:東京ユヴェントス・フィルハーモニー)
(2)(3)イェルク・デームス(ピアノ)


 なんと巨匠デームスがソリストで登場!
 慶應義塾ユースオーケストラによる震災直後2011年3月20日の記録

 ライヴ録音:2011 年3 月20 日/ティアラこうとう/ステレオ、ライヴ

 坂入健司郎率いる慶應義塾ユースオーケストラによる2011 年3 月のライヴは世界初演となった、近谷直之の“Paradigm shift、巨匠イェルク・デームスをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲、そしてチャイコフスキーの幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」という充実のプログラムでした。
 震災直後となった当ライヴは坂入とオーケストラのただならぬ思いが感じられ入魂の熱演となっております。アンコールで演奏された「妖精の国」は祈りそのものです。
ALTL 005
\3000→\2690
坂入健司郎(指揮)&東京ユヴェントス・フィル
 そして2014年
  ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
坂入健司郎(指揮)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー
 まだ20 代の若者が、これほど堅牢で構築的なブルックナーを振るとは。全体像がしっかり把握されていて危なげがない。(許光俊)

 ライヴ録音:2014 年1 月11 日/杉並公会堂 大ホール/ステレオ、ライヴ

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「これはまずい。坂入のコンサートに初めて出かけた私は心配になった。まだ20 代の若者が、これほど堅牢で構築的なブルックナーを振るとは。全体像がしっかり把握されていて危なげがない。いい音楽じゃないか。そのへんの本場のよりよほど聴きごたえがあるじゃないか。それが困るのだ。困ったことに、この若者には才能があるのだ。才能がなければ、ただの趣味、ただの遊びで済むものを。どうしたらこの才能を生かせるか。彼は一生かけてこの難題と取り組まないといけないのだ。そのキャリアの出発点と呼ぶべき、輝かしくも呪われた一夜の記録がこれだ。」(許光俊)

ここまで許光俊氏が若手の指揮者をほめることは滅多にないです。


ALTL 006/7
(2CD特価)
\2800→\2590
日本音楽界を震撼させた才能
 ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2016にも登場
  坂入健司郎と東京ユヴェントス・フィル第2弾

  (1)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  (2)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年改訂稿)WAB.108
坂入健司郎(指揮)
東京ユヴェントス・フィル
 ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2016にも出演!!坂入健司郎と東京ユヴェントス・フィル

 「これはまずい。いい音楽じゃないか。そのへんの本場よりよほど聴きごたえがあるじゃないか。この若者には才能があるのだ。」音楽評論家 許光俊
 「あふれ出るブルックナーへの愛、想い。祈りも烈しい情趣もお任せあれ。知情意兼ね備えた坂入健司郎渾身のタクト。尽くすオーケストラ。これぞライヴ、これがライヴ。いや、素晴らしい!」音楽評論家 奥田佳道

 ライヴ録音:2016 年1 月9 日/すみだトリフォニーホール/ライヴ

 注目の新人指揮者坂入健司朗(さかいりけんしろう)氏のブルックナーシリーズ第2弾は8 番!
 大チェリビダッケもかくやの美しいハーモニーが聴く人を包みます。新人離れの悠揚迫らぬ風格あり。東京ユヴェントス・フィルもうまい!






 ≪坂入健司郎(指揮)≫
 1988 年5 月12 日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業。これまで指揮法を小林研一郎、山本七雄、三河正典、井上道義各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。
 また、モスクワ放送響音楽総監督ウラディーミル・フェドセーエフ氏、元アルメニア国立放送交響楽団音楽監督井上喜惟氏と親交が深く、指揮のアドバイスを受け、アシスタントを務めている。
 13 歳ではじめて指揮台に立ち、2006 年慶應義塾高校ワグネル・ソサィエティ・オーケストラの正指揮者に就任。
2007 年3 月東京芸術劇場で行なわれた定期演奏会ではチャイコフスキーの『交響曲第4 番』をメインとしたプログラムで成功を収め、音楽現代2007年5 月号において「クライマックスを作るのが実に上手く、白熱した名演となり未来の巨匠ぶりを存分に発揮していた。」と絶賛される。再び同誌9 月号の特集「今、期待の若手指揮者に注目」では、将来を嘱望される新鋭と評された。
 これまで、イェルク・デームス氏、舘野泉氏、小山裕幾氏など世界的なソリストとの共演や、数多くの日本初演・世界初演の指揮を手がけ、好評を博している。

 ≪東京ユヴェントス・フィルハーモニー≫
 2008 年「慶應義塾ユースオーケストラ」という名称で、慶應義塾創立150 年を記念する特別演奏会のために慶應義塾の高校生・大学生を中心として結成されたオーケストラ。総勢約100 名による編成。
 2014 年には、幅広い年齢層や出身のメンバーが集い、より広く門戸をひろげて文化活動に貢献する存在でありつづけることを願い、団体名称を「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」に名称を変更し、より一層精力的な活動を続けている。
 フルーティストの小山裕幾氏をソリストに迎えた創立記念演奏会(2008 年12 月16 日)は成功を収め、その後も、イェルク・デームス氏をソリストに迎えた第2 回演奏会や、ジャン・シベリウスの日本初演を行なった第3 回演奏会、舘野泉氏をソリストに迎え2 曲の協奏曲を演奏した第4 回演奏会など、毎回独自の演奏会を企画し、数多くの世界初演・日本初演を手がけており、各方面から好評を博している。





STRADIVARIUS


STR 37047
\2400
シュリフト/アコーディオンのための音楽
 マティアス・ピンチュナー(1971-):Figura III(2001)
 原田敬子(1968-):Bone +(1999)
 ドミトリー・クルリャンツキー(1976-):Shiver(2010)
 ステファノ・ジェルヴァゾーニ(1962-):Album di figurine doppie(2014)
 ジャヌイビ・テジェラ(1979-):Tremble(2013)
 ベルンラルト・ラング(1957-):Schrift 3(1997)
 フランク・ベドロシアン(1971-):Bossa nova(2008)
ファニー・ヴィサン(アコーディオン)
 

STR 37054
\2400
イン・ノミネ ジャチント・シェルシを偲んで
  In Nomine / Aath / Octobre / Mirage / Cyann / Eufonia / Le tre figure
  Le grande ventre / Kroor / Michiko / Spirale / Incantesimo
チーロ・ロンゴバルディ(ピアノ)
ミケーレ・ラッビア(打楽器)
ダニエーレ・ロッカート(コントラバス)
3人の奏者による即興的演奏。
 

STR 37060
\2400
空威張り!あるいは変形
 アレッサンドラ・ベッリーノ(1970-):
  アマリッリ、私の美しい人 [Amarilli mia bella]
   (C管フルートとピアノのための;2014)
 ヤコプ・ファン・エイク(1590-1657):
  アマリッリ、私の美しい人 [Amarilli mia bella] (リコーダーのための)
 アレッサンドラ・ベッリーノ:
  アポロとマルシアの3つの微小抒情詩 [Tre Micro-meliche di Apollo e Marsia]
   (アルトリコーダーとヴァイオリンのための;2008)
  オルフェウスの声 [La voce di Orfeo] (アルトリコーダーとハープのための;2011)
 ヤコプ・ファン・エイク:
  ファンタジアとエコー [Fantasia & Echo] (リコーダーのための)
 アレッサンドラ・ベッリーノ:
  Lasso vo io...(調整、増幅、残響付加されたリコーダーのための3つの断章;2014)
 ヤコプ・ファン・エイク:空威張り [Bravade] (リコーダーのための)
 アレッサンドラ・ベッリーノ:
  空威張り [Bravade] (増幅、残響付加されたC管フルートのための;2016)
 ヤコプ・ファン・エイク:
  最も美しい娘ダフネ [Derde Doen Daphne d'over] (リコーダーのための)
 アレッサンドラ・ベッリーノ:
  ダフネ [Daphne]
   (C管&G管フルート、ヴァイオリン、ハープとピアノのための;2014)
トンマーゾ・ロッシ(リコーダー、フルート)
アンサンブル・ディソナンツェン
 チーロ・ロンゴバルディ(ピアノ)
 ルチア・ボーヴァ(ハープ)
 ダニエーレ・コロンボ、
 フランチェスコ・ソロンブリーノ(ヴァイオリン)
 

STR 37063
\2400
幻想の回転木馬 サクソフォンのための音楽
 アスパシア・ナソプル(1972-):
  瞬間 [Instant] (サクソフォンとチェロのための;2009)(*)
 ファビオ・ニーダー(1957-):
  吊り下げられた螺旋状の金属製の柔軟な物体
   [Objet flexible en metal avec spirales suspendues]
   (サクソフォンのための;2001)
 ヒール・メイエリング(1954-):
  アッパーカット [Uppercut]
   (サクソフォンとピアノのための;1989/改訂 2016)(+)
 ジャチント・シェルシ(1905-1988):
  ソプラノサクソフォンのための3つの楽曲 [Tre Pezzi] (1956)
 クリスチャン・メイソン(1984-):
  柳の木々に架けられたランプの光 [The Lamp Light in the Willow Trees]
   (サクソフォンとピアノのための;2009)(+)
 アスパシア・ナソプル:
  幻想の回転木馬 [Carousel of Fantasies] (サクソフォンのための;2015)
ロベルト・ジェノヴァ(サクソフォン)
アントニス・プラツィナキス(チェロ(*))
チャーリー・ボー・メイエリング(ピアノ(+))
 

STR 37064
\2400
カスティリオーニ - グートマン 1952 - 2016
 デリラ・グートマン(1978-):'N Alef tango(2016)(*)
 ニッコロ・カスティリオーニ(1932-1996):未出版 [Inedito] (1993)
 デリラ・グートマン:7つの水の歌 [Sette canti d'Acqua] (2011)(*)
 ニッコロ・カスティリオーニ:
  バルダッサーレはこう語った [Cosi parlo Baldassarre] (1981)
 デリラ・グートマン:鏡の中の6つの歌 [6 Songs in the Mirror] (1997-2015)(*)
 ニッコロ・カスティリオーニ:美しきヴェレーナのための11の舞曲(1996)
ラウラ・カトラーニ(ソプラノ(*))
ラファエル・ネグリ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
デリラ・グートマン(ピアノ)
 

STR 37069
\2400
さすらい人 ギター二重奏のための音楽
 ブラームス(1833-1897)/ジョン・ウィリアムズ(1941-)編曲:
  弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18 より 主題と変奏曲(ギター二重奏版)
 シューベルト(1797-1828)/ジャコモ・コピエッロ編曲:
  死と乙女 D.531(ギター二重奏版)
 シューベルト/ジュリアン・ブリーム(1933-)編曲:
  弦楽四重奏曲第9番ト短調 D 173(ギター二重奏版)
 フランク(1822-1890):前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18(ギター二重奏版)
 ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):
  恋人の墓の前で/不安/私はあなたを思う/タランテッラ
ヴァンダラー・ギター・デュオ
 ジャコモ・コピエッロ、
 ミケーレ・テデスコ(ギター)
 


STR 37072
\2400
最愛なるドレッテ
 シュポア:ヴァイオリンとハープのための作品集

  ヴァイオリンとハープのためのソナタ・コンチェルタンテ ト長調 Op.115
  ヘンデルとフォーグラー神父の主題によるピアノまたはハープとヴァイオリンのための
    変奏曲ロ短調 Op.118
  ヴァイオリンとハープのためのソナタ ハ短調 WoO 23
  ハープとヴァイオリンのための大ソナタ変ロ長調 Op.16

アルパルラ
 ダヴィデ・モンテ(ヴァイオリン)
 マリア・クリスティーナ・クリアリー(ハープ [harpe organisee])

シュポアがハープ奏者である妻ドロテー(ドレッテ)との二重奏のために書いた作品集。




BERLIN CLASSICS


BC 0300836
\2300
ランドスケープ
 ハイドン:弦楽四重奏曲第78番Op.76-4「日の出」
 武満徹:ランドスケープ1
 バルトーク:弦楽四重奏曲第2番Sz.67
 ペルト:フラトレス
シューマン四重奏団



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PIANO CLASSICS



PCL 0122
\1300
ゴドフスキー:ショパンのエチュードによる練習曲
 練習曲Op.10より
エマヌエレ・デルッキ(pf)
  
 1987年イタリア生まれの新星エマヌエレ・デルッキ。日本ではまったく無名だが、パガニーニ音楽院を首席で卒業後、世界中で活躍するテクニシャン。
 PIANO CLASSICSカラゴドフスキーの第2弾・・・あのショパン/エチュード。

 



ゴドフスキーの万華鏡のような世界

PCL0096
\1400
ゴドフスキー:ピアノ曲集
 パッサカリア、
 12のシューベルトの歌曲によるトランスクリプションより
  第1曲「どこへ」、第2曲「おやすみ」、
  第11曲「野ばら」、第7曲「子守歌」、第8曲「朝のあいさつ」
 ピアノ・トランスクリプションより
  R.シュトラウスのセレナーデ、
  ビゼーのアルルの女よりアダージェット、
  ゴダールのロマンティック協奏曲よりカンツォネッタ、
  アルベニスのスペインよりタンゴ
 4つの詩、
 ヨハン・シュトラウス2世の主題による交響的変容より
  第3番「酒、女、歌」、
 トリアコンタメロンより第11番「古きウィーン」
エマヌエレ・デルッキ(pf)
  

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PCL 59472
\1300
ショパン:チェロソナタ
フランク:ヴァイオリンソナタ(チェロ版)
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズOp.3
ベネディクト・クレックナー(Vc)
アンナ・フェドロヴァ(pf)



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DANACORD



DACOCD 778
(2CD-R/特別価格)
\2700→\2490
スウェーデン放送の音源によるエアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの捧げ物
 ハンス・ホーレヴァ(1905−1991):
  4つのカデンツァ(チェロと管弦楽のための)
 カール=ビリエル・ブルムダール(1916−1968):
  三重奏曲(クラリネット、チェロとピアノのための)
 イングヴァル・リードホルム(1921−):4つの小品(チェロとピアノのための)
 クット・アッテルベリ(1887−1974):チェロソナタ ロ短調 Op.27
 ヘンリー・エクルズ(1670−1742):チェロソナタ ト短調
 エルネスト・ブロッホ(1880−1959):無伴奏チェロ組曲第1番 イ短調
 ダーグ・ヴィレーン(1905−1986):チェロとピアノのためのソナティナ第1番 Op.1
 フリオ(フリ)・ガレータ(1875−1925):チェロソナタ ヘ長調
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)、
スウェーデン放送交響楽団、
レイフ・セーゲルスタム(指揮)、
トゥーレ・ヤンソン(チェロ)、
シェル・ベッケルン(ピアノ)、
アンカー・ブリーメ(ピアノ)、
グレータ・エーリクソン(ピアノ)、
ホセ・リベラ(ピアノ)   
 デンマークを代表するチェリスト、ブレンダール・ベンクトソン、スウェーデン放送の貴重な録音が初CD化!

 デンマーク人のヴァイオリニストとアイスランド人のピアニストを両親にコペンハーゲンで生まれたチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(1932−2013)に捧げる「オマージュ」のシリーズ。
 アイスランド交響楽団とアイスランド国営放送の音源を使った2012年のアルバム(DACOCD724)につづき、スウェーデン放送のアーカイヴが所蔵する録音がリリース。多くの初演や初CD化など貴重な音源を収録し、デンマークを代表するチェリストの勇姿が蘇ります。

 録音:1957年−1980年/STEREO/ADD

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




デンマーク初演を手がけたベンクトソンの遺産
DACOCD 770
(2CD-R/特別価格)
\2700→\2490
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン 〜 デンマーク初演集
 ディーリアス:チェロ協奏曲
   〔メレディス・デーヴィズ(指揮)、デンマーク放送交響楽団、1976年3月8日のライヴ録音〕/
 ブリテン:チェロ交響曲 Op.68
   〔オッコ・カム(指揮)、 コペンハーゲン・フィルハーモニック管弦楽団、1991年2月2日のライヴ録音〕/
 ルトスワフスキ:チェロ協奏曲
   〔ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)、 デンマーク放送交響楽団、1979年6月10日のライヴ録音〕/
 ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80〔1987年3月29日の録音〕/
 ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87〔1977年4月19日の録音〕

 2013年6月6日に81歳でこの世を去ったデンマークの名チェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(1932−2013)へのトリビュート・アルバム。
 ディーリアス、ルトスワフスキ、そしてブリテンは、数多くのデンマーク初演を手がけたベンクトソンの遺産である。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。







 コペンハーゲン生まれのチェリスト、エールリング・ブレンダール・ベンクトソンは1932年生まれ。2年前(2013年)の6月6日に亡くなった。

 わずか4歳で最初の公演を行い、7才にしてオーケストラと初共演するなどその非凡さを発揮。16才でアメリカに渡り、翌年カーティス音楽院であのピアティゴルスキーのアシスタントを務め、さらに翌年にはピアティゴルスキーの後任に指名された。
 5年後にデンマークに渡り、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーの教授を務めていたが、1990年にアメリカに戻り、ミシガン大学で教職に就いていた。

 そんなわけで演奏家としてよりも教育者として知名度が高かったベンクトソンだが、祖国DANACORDはこの偉人を讃えるアルバムをシリーズでリリースしてきた。

 


 ベングトソンの演奏は甘くなりすぎず、しかし渋くなりすぎず、さりげなくさらりと流しながらそこに確実な余韻を残す。

 それは.、このショパンの美しい第3楽章

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=nAkUKNSHHeA

 シベリウスの「悲しいワルツ」

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=HlEeHLLUy_c

 を聴いてもらえれば分かると思う。

 ということでベングトソンの特集はこちらをどうぞ。







<メジャー・レーベル>

フランスDG


4812711
\2600
《Pour sortir au jour(死者の書)〜ギヨーム・コネソン作品集》
 ギヨーム・コネソン(b.1970)
  1)フラメンシュリフト(炎の言葉)/
  2) Pour sortir au jour
   (フルートとオーケストラのための協奏曲《死者の書》)/
  3)E chiaro nella valle il fiume appare /
  4)マースレニツァ(ロシアのカーニバル)
マチュー・デュフォー(フルート)、
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、
ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)
 ヨーロッパ最注目のブリュッセル・フィルが6月に初来日!
 フランス現代作曲家コネソンの作品集を収録。
 1970年フランス生まれのギヨーム・コネソンは、フランス音楽の伝統を継承しつつ新しい要素も取り入れるといった作風で、大変聴きやすい現代音楽の作曲家です。その音楽は国境にもタブーにも惑わされず、さまざまな国や文化からの影響を受けています。
 「交響的三部作」の3曲の管弦楽作品はこの作曲者にとって特に大事な国と文化への敬意が表されています。《フラメンシュリフト(炎の言葉)》はドイツ、《E chiaro nella valle il fiume appare》はイタリア、《マースレニツァ》はロシアに。《Pour sortir au jour》は、「死者の書」と題されたフルートとオーケストラのための協奏曲ですが、「死者の書」とは古代エジプトで冥福を祈り死者と共に埋葬された葬祭文書のことです。
 ベルギーのオーケストラ、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団は古楽から現代音楽まで莫大なレパートリーを有し、現在ヨーロッパで人気急上昇中。今回が初来日となります。
 2015年からその首席指揮者を務めているのが、1971年フランス生まれのステファヌ・ドゥネーヴです。
 フルートのマチュー・デュフォーは1972年パリ生まれ。1993年弱冠20歳でトゥールーズ・キャピタル国立管弦楽団の首席奏者に就任。2015年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ奏者に就任しています。
 【録音】2015年8月31日‐9月4日、ブリュッセル、メゾン・ド・ラ・ラジオ
 


4814529
\2600
《カティア&マリエル・ラベック〜ラヴ・ストーリーズ》
 David Chalmin: STAR CROSS’D LOVERS
  1 Act 1-Prologue / 2 Street Fight /
  3 Star-Cross'd Lovers / 4 The Party / 5 Two Foes
  6 Act 2-Prologue / 7 Capulet's Orchard /
  8 Mariage / 9 Act 3-Prologue / 10 Mercutio Vs. Tybalt
  11 Mercutio's Death 12 Romeo Vs. Tybalt /
  13 Tybalt's Death / 14 A Room in Capulet's House
  15 Act 4-Juliet's Despair / 16 Juliet's Poison /
  17 Act 5 Romeo's Rage / 18 Romeo's Poison
  19 Juliet's Awake / 20 Epilogue
 Leonard Bernstein: WEST SIDE STORY
  21 Prologue / 22 Jet Song / 23 Something's Coming /
  24 Rock Blues / 25 Mambo / 26 Cha Cha
  27 Maria / 28 America / 29 Cool / 30 I Feel Pretty /
  31 One Hand, One Heart / 32 Tonight
  33 Somewhere / 34 A Boy Like That /
  35 I Have a Love / 36 The Rumble / 37 Finale
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)、
ダヴィッド・シャルマン(ギター、エレクトロニクス)、他

 『ロメオとジュリエット』にインスパイアされた愛の物語をラベック姉妹が紡ぎます
 フランスの姉妹デュオ、カティア&マリエル・ラベックのこの最新のアルバムは、音楽と踊りを組み合わせたショウ《ラヴ・ストーリーズ》のインターナショナル・ツアーに合わせて、ドイツ・グラモフォンからリリースされました。
 ラベック姉妹の、実験的で大胆不敵、そしてロマンティックな思いが込められています。
 まず初めは、ダヴィッド・シャルマンが現代振付師のYaman Okur とともに作曲した《Star-Cross’d Lovers》。『ロメオとジュリエット』にインスパイアされたこの曲はミニマルアート芸術のロック/エレクトロ形式(アルバム《ミニマリスト・ドリーム・ハウス》に収録されている作品を彷彿させます)で、愛と憎しみ、暴力とやすらぎの感情を表現しています。
 次はバーンスタインがラベック姉妹のために特別に彼のアレンジャー Irwin Kostal に編曲を依頼した《ウエスト・サイド・ストーリー》の2台のピアノと打楽器版。
 オリジナル作品からの17曲は、揺るぎない人物描写を通して、バーンスタインのメロディストとしての計り知れない資質を輝かしく実証する仕上がりとなっています。

  【録音】2011年 パリ(2)、2016年 ローマ(1)


 「はたちをすぎたら21」・・・まだまだ若いです。

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4814713
 \2600→\2390
《カティア&マリエル・ラベック最新録音〜Invocations(祈り)》
 1)イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882‐1971):
  春の祭典(オリジナル・ピアノ連弾版)(1913)
  (第1部:大地の礼賛 / 第2部:生贄の儀式)
 2)クロード・ドビュッシー(1862‐1918):
   6つの古代のエピグラフ(オリジナル・ピアノ連弾版)(1915)
   (夏の風の神、パンに祈るために / 無名の墓のために /
    夜が幸いであるために / カスタネットを持つ舞姫のために /
    エジプト女のために / 朝の雨に感謝するために)
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)

 2台ピアノで描き出す、ストラヴィンスキーとドビュッシーの「祈り」
 フランスの姉妹ピアノ・デュオ、カティア&マリエル・ラベックによる、ドイツ・グラモフォンへの最初のアルバム《Invocations(祈り)》では、ストラヴィンスキーの《春の祭典》とドビュッシーの《古代のエピグラフ》が、どちらも作曲者が意図した4手ピアノ版ではなく2台ピアノで演奏されています。
 両曲とも20世紀初頭に書かれた作品で、ドビュッシーの曲は、親交のあったストラヴィンスキーが古代の宗教的儀式に着想を得て書いた《春の祭典》からの影響を受けていると推測されています。
 ラベック姉妹は《古代のエピグラフ》について次のように説明しています。「私たちは1台の鍵盤楽器用に想定された作品で、4手の関係に納得がいけば2台の鍵盤楽器で演奏することはなく、この曲をコンサートでは4手で弾いていました。
 けれども全ての事が緻密にコントロールされるよう要求されるレコーディングという制約の中では、2台の鍵盤楽器で演奏することがより良い結果を生むことに気づきました。
 サウンドとテクスチャーはより広がりを持ち、4手では生じてしまう物理的な問題もなく、よりよい結果が得られています」。

  【録音】2016年3月、8月 ローマ
  


4814468
(2CD)
\2600
《カティア&マリエル・ラベック〜ミニマリスト・ドリーム・ハウス》
《CD 1》
 1)グラス:2台ピアノのための4つの楽章 /
 2)ケージ:エクスペリエンシス第1番 /
 3)ペルト:偉大な都市への賛歌 /
 4)グラス:ポエット・アクツ /
 5)ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード第1番・第2番・第17番 /
 6)ナイマン:水の踊り1・2 /
 7)スケンプトン:映像
  (インターリュード第4番 / プレリュード第5番 /
   インターリュード第5番 / プレリュード第7番 / ポストリュード)/
《CD 2》
 1)シャルマン:ゲームランド /
 2)ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード第7番・第12番 /
 3)レディオヘッド:ピラミッド・ソング /
 4)イーノ:イン・ダーク・ツリーズ /
 5)エイフェックス・ツイン:4月14日 /
 6)ナイマン:水の踊り4・5 /
 7)ライリー:In C /
 8)セギニエ:フリー・トゥ・X
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)、
ダヴィッド・シャルマン(ギター、他)、
ラファエル・セギニエ(ドラム、他)
 ラベック姉妹による、ジャンルを越えた音楽の旅
 ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》の2台ピアノ版で聴衆を熱狂させた1980年の国際デビューから、ラベック姉妹はクラシック音楽、コンテンポラリー・ミュージック、エレクトロ、ロックそしてジャズを次々に巡る音楽の旅を繰り広げています。
 この2枚組のアルバム《ミニマリスト・ドリーム・ハウス》は再発売ですが、オリジナルは2013年、ミニマリスト・ミュージック50周年を記念してリリースされました。
 テリー・ライリーの《In C》が典型的なその起源からエレクトロニック音楽と同様に前衛的なロックにおける最新の動向に至る音楽の歴史をたどっています。
 《CD 1》はジョン・ケージ、フィリップ・グラス、マイケル・ナイマン、アルヴォ・ペルト、そしてハワード・スケンプトンによる作品でラベック姉妹のみによる演奏。
 《CD 2》ではブライアン・イーノ、エイフェックス・ツイン、そしてレディオヘッドのような新しいムーヴメントを織り込んだ音楽を届けます。
 ここでは、ラベック姉妹がギタリストのダヴィッド・シャルマンやドラマーのラファエル・セギニエに代表される“ロック・カルテット”に囲まれています。二人はこのアルバムにオリジナルの曲も書いています。
 ラベック姉妹のアイディア豊富で果敢に挑戦するすばらしい演奏で聴くことができます。

  【録音】2012年 ローマ KLMスタジオ


DG


4797328
\2300
《ハンス・ヨアヒム・ローデリウス & アルノルト・カザー/ Einfluss(影響)》
 1) Rolling, 2) On The Fly, 3) Rohstoff, 4) Finne,
 5) Blaupause, 6) Black White Felt, 7) Venta, 8) Wiese,
 9) Aare, 10) Wehra, 11) Mollmaterial, 12) Ybbs, 13) Neris,
 14) Asco, 15) Volturno, 16) Piave,
 17) Lullaby, 18) Restonica, 19) Sula,
ハンス・ヨアヒム・ローデリウス &
アルノルト・カザー
4797329
(2LP)
\4800
 伝説的エクスペリメンタルアーティスト、ハンス・ヨアヒム・ローデリウス(レデリウス)の最新盤が、ドイツ・グラモフォンより発売
 哀愁のヨーロピアン・ガーデンなセンチメンタル・クラシカル・ピアノ・アンビエントの創始者の伝説的なエクスペリメンタルアーティスト、巨匠ハンス・ヨアヒム・ローデリウス(レデリウス)の最新盤が、なんとドイツ・グラモフォンより発売!
 彼の音楽は、静かなる静寂の美学ともいわれ、クラシックでもなく、ニューエイジでもない、ECM風でもあり、抽象的ながら室内楽的なヨーロッパの庭園に広がる耽美は、ブライアン・イーノらに大きな影響を与え、近年ではロックバンドのクラスター(Cluster)やハルモニア(Harmonia)に参加しています。
 今回のアルバムでは、ピアニスト及びプロデューサーでもあるアルノルト・カザーとのコラボレーションで、ロマンチックで迷宮的なピアノ・アンビエントの世界を届けてくれます。
  

576 2886
\2300
《POP goes CLASSICAL》
 1. (Everything I Do) I Do It For You (Bryan Adams)
 2. Hallelujah (Leonard Cohen)
 3. Hello (Adele)
 4. Don’t Look Back In Anger (Oasis)
 5. Fix You (Coldplay)
 6. Unchained Melody (The Righteous Brothers)
 7. Counting Stars (OneRepublic)
 8. All Of Me (John Legend)
 9. Back For Good (Take That)
 10. Candle In The Wind (Elton John)
 11. Happy (Pharrel Williams)
 12. I Will Always Love You (Whitney Houston)
ジェームズ・モーガン指揮
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 時を経ても決して色あせる事ないポピュラー名曲を壮麗なオーケストラ演奏で!
 時代が移り変わろうと国が変わろうとも、素晴らしい曲は永遠に色あせることなく、その魅力が受け継がれていきます。25年以上の歳月を経てなおその魅力を失わないPOPの名曲をオーケストラ・アレンジで贈る一枚。



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SONY



8898543322-2
\2500→\2290
アントネッロ・マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム/
 メンデルスゾーン:
  1) 交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
  2) 交響曲第5番ニ短調Op.107「宗教改革」
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム

 2011〜15年録音の『シューベルト:交響曲全集』が絶賛を受けた、アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのニュー・プロジェクトである「メンデルスゾーン:交響曲全集」第2弾。
 今回は名曲「スコットランド」と「宗教改革」の2曲だけに期待は高まります。溌剌とした生命力に富んだ演奏が大きな感動を呼んだシューベルトに続き、このコンビのメンデルスゾーンも、弦楽パートにはピリオド奏法を、金管楽器とティンパニには古楽器を採用し、作品の魅力を描き出しています。
 緩章楽章での水彩画のような淡い哀愁も魅力的で、初期ロマン派本来のサウンドを追求しています。
 指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年務めました。
 名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。
 2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。

  【録音】2016年11月, ベルリン、テルデックス・スタジオ



マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム
シューベルト・チクルス既発アイテム

8876542696-2
\2700→\2490
マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム
 シューベルト:
  『交響曲第5番 変ロ長調』
  『交響曲第6番 ハ長調』
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム
 指揮のアントネッロ・マナコルダは、マーラー・チェンバー・オーケストラの元コンサートマスターで、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。
 2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド楽器奏法、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、エマニュエル・パユの「ザ・フルート・キング」(EMI)やマンダリン奏者のアヴィ・アヴィタルのバッハ・アルバム(DG)にも登場するなど、その生命力に富んだ演奏で注目されています。
 第5番では作品の特徴を捉えた小編成によるモーツァルト的な暖かく美しいメロディー性の本領が申し分なく発揮されたもの。
 第6番ではコンパクトながらも金管楽器とティンパニのシャープさとメリハリが、この作品に計算された壮大さが組み込まれていることを認識させられる演奏です。
 【録音】2012年8月, ベルリン、テルデックス・スタジオ (デジタル:スタジオ)



8884303366-2
\2700→\2490
アントネッロ・マナコルダ(指揮)&カンマーアカデミー・ポツダム
 シューベルト:
  『交響曲第2番 変ロ長調 D.125』
  『交響曲第4番 ハ短調「悲劇的」D.417』
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム
 アントネッロ・マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム/シューベルト:交響曲第2&4番「悲劇的」 アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲録音第3弾となる当アルバムは、初期の作品ながら歌心に溢れた傑作・交響曲第2番、それにハ短調という緊張感のある調性で書かれた渾身の第4番「悲劇的」を収録しています。

 指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年勤めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。
 2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド楽器奏法と、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、エマニュエル・パユの『ザ・フルート・キング』(EMI)やマンドリン奏者のアヴィ・アヴィタルのバッハ・アルバム(DG)にも登場するなど、その生命力に富んだ演奏で注目されています。
 彼らのシューベルトも、美しくそこはかとない淡い哀愁を帯びつつも精緻なで生き生きとした演奏で、作品に込められた若きシューベルトの気概を描き出しています。

 録音】2012年11月& 2013年4月(デジタル:セッション)
 

8869196064-2
\2700→\2490
新星アントネッロ・マナコルダ、シューベルト交響曲集
 シューベルト:
  『交響曲第3番ニ長調D.200』
  『交響曲第7(8)番ロ短調D.759「未完成」』
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム
 ヨーロッパから、次々と注目すべき新たな指揮者が登場する。今回は、アントネッロ・マナコルダの熱気あふれるシューベルト。
 アントネッロ・マナコルダは、マーラー・チェンバーオーケストラの元コンサートマスターで、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。彼は昨年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任。モダン楽器によるオーケストラですが、ピリオド楽器奏法を取り入れることによって、軍楽的な扱いによるトランペットとティンパニによるスピーディーでスマートな「3番」や、シューベルトらしい旋律の美しさや歌唱性、叙情性によってしっとり歌い上げた「未完成」など、現代的な明快で颯爽とした演奏をきかしてくれます。
 なお、ホルンとトランペット、ティンパニは古楽器を使用しています。
 録音2011年4&6月, ポツダム・ニコライザール [デジタル:セッション]

8887506323-2
\2700→\2490
シューベルト:『交響曲第8(9)番ハ長調「ザ・グレート」』 アントネッロ・マナコルダ(指揮),
カンマーアカデミー・ポツダム
 アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集録音の4枚目にして完結編となる「ザ・グレート」の登場です。
 指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年勤めました。
 名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。
 2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド楽器奏法と、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、その生命力に富んだ演奏で注目されています。
 既発売の3枚でも、マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによるシューベルト演奏は、生き生きとした歌心、作品に込められた力強さ見事にを描き出しており、最近注目の録音が目白押しのシューベルトの交響曲のディスクの中でも、際立った魅力を振りまいていたので、今回の完結編「ザ・グレート」にも大きな期待が寄せられます。
 【録音】2014年6月, ベルリン、イエス=キリスト教会(デジタル:セッション)
  [演奏時間]I,15:10/ II, 14:39/ III, 13:47/ IV, 11:27

8887515697-2
\2700→\2490
アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム/
 シューベルト:交響曲第1&10番(断章)

 シューベルト:
   『交響曲第1番ニ長調D.82』、
   『交響曲第10番ニ長調D.936a〜アンダンテ』
    (ブライアン・ニューボールド補筆による断章)【演奏】
アントネッロ・マナコルダ(指揮),
カンマーアカデミー・ポツダム

 アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集録音の完結編の登場です。
 このアルバムには、シューベルトが16歳の時にウィーンの神学校を卒業したときの記念として作曲され、同校のオーケストラによって初演された「交響曲第1番」が最初に収録されています。
 また、シューベルトの最期の年に着手された3楽章のスケッチから、アンダンテ楽章をブライアン・ニューボールドによる補筆完成させたものを収録しています。神秘的な感じで始まる幻想的な世界が印象的な作品です。
 カンマーアカデミー・ポツダムは、ベルリン郊外ポツダムを本拠とする、モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド楽器奏法と、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、その生命力に富んだ演奏で大きな注目を浴びています。
 特に、2010年に現首席のアントネッロ・マナコルダが着任し、ソニー・クラシカルにこのシューベルト全集を録音し始めてから、俄然注目度がアップしています。このコンビによるシューベルトは、作品に盛り込まれた機微が、精緻な生き生きとした演奏で描き出されており、緩章楽章での淡い哀愁も魅力的です。
 指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年勤めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ています。2010年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者、2011年よりオランダのアーネム・フィルの首席指揮者を務めています。
  【録音】2015年9月, ベルリン、イエス=キリスト教会(デジタル:セッション)


 


8898541944-2
\2500
マリオン・トロイペル=フランク
  魂の声 〜 ジャン・ダニエル・ブラウンのフルート作品集

 ジャン・ダニエル・ブラウン(1728?-1740):
  1) フルート・ソナタ ニ短調Op.1-3,
  2) フルート・ソナタ ト長調Op.1-2,
  3) 無伴奏フルートのための組曲ホ短調,
  4) フルート・ソナタ ロ短調Op.1-5,
  5)フルート・ソナタ ト長調Op.5-4,
  6) ロンドー ホ短調,
  7) フルート・ソナタ ホ短調Op.5-2,
  8) メヌエット ト長調,
 ジャック=マルタン・オトテール(1674-1763):
  9) プレリュードの技法 Op. 7 より プレリュード
マリオン・トロイペル=フランク(フラウト=トラヴェルソ),
セルジオ・アッツォリーニ(ファゴット),
フランチェスコ・ガッリジョーニ(チェロ, ヴィオラ・ダ・ガンバ),
アクセル・ヴォルフ(リュート、テオルボ、バロック・ギター)

 ドイツのトラヴェルソ奏者、マリオン・トロイペル=フランクのドイツ・ハルモニア・ムンディ・デビュー盤です。
 共演はファゴットの名手セルジオ・アッツォリーニで、知られざるフランスの作曲家ジャン・ダニエル・ブラウンの作品のアルバムです。
 ジャン・ダニエル・ブラウン(1728?-1740)は、文化的に栄えた18世紀のパリに生きた著名な作曲家、フルート奏者、ファゴット奏者でした。
 エペルノンのオーケストラのメンバーだったことを除いて、彼のことについてはほとんど知られていません。
 トロイペル=フランクは、ヨーロッパ各地の様々なアーカイブを渉猟し、この作曲家の最も興味深い作品を掘り起こして、演奏・録音を行いました。
 世界初のレコーディングを含むこのアルバムには、通奏低音としても有名な3人の奏者も参加しています。
 ピリオド楽器により、再発見する価値のある素朴なバロック音楽が演奏され、あらゆる面で完璧なパフォーマンスによる解釈が楽しめます。

  ※ 2, 4, 5, 6, 7, 9 は、世界初録音。
   【録音】2014年10月, ミュンヘン郊外、グロン、ツィネベルク宮殿




マリオン・トロイペル=フランク
2本のフラウト・トラヴェルソのための・・・

RAMEE
RAM1405
¥2700
銀の糸、金の糸〜
 2本のフラウト・トラヴェルソのための組曲とブリュネット(恋歌)〜
 ピエール・ダニカン・フィリドール(1681-1731):
  『2本の横吹式フルートのための組曲3編 他』(1717)より
  組曲第1・2・3番
  2本の横吹式フルートのための組曲第7・8・11番
 ミシェル・ピニョレ・ド・モンドンヴィル(1667-1737):
  『古今ブリュネットさまざま、フルート編曲作品集』(1695)より
   (優しい目の小さなブリュネット/草原と森/
    あなたと会わずに過ごした二日/
    リゼットはその羊飼いを愛してる/
    草の上に座って/セーヌの川縁に咲くアイリス/
    恋人がなんであれ/羊飼いのアネット/恋人/あなたは酷い人)
マリー=セリーヌ・ラッベ、
マリオン・トロイペル=フランク(フラウト・トラヴェルソ)
使用楽器:
 インスブルックのルドルフ・トゥツによる再現楽器、
 ブリュッセルのJ.H.ロッテンブルフ
 1730年頃製作モデルによる

 2本で2倍、2人で2倍—−ロココを見据えて、18世紀美しきフルート・デュオの、魅惑2倍なフランス古楽18世紀に入ったフランスでは、フラウト・トラヴェルソ(フルート)が大流行。人々の願いに応えて、作曲家たちはこぞってこの楽器のために曲を書きました。
 それらは舞曲を連ねた組曲のスタイルを取るものが大半でしたが、王室の吹奏楽団を支えた音楽家一族フィリドール家のピエール・ダニカンもまた、そんな作曲家の一人。
 ここに収められた曲は、2本のフルートのために書かれた組曲—−伝統的な舞曲で構成されているのはもちろんですが、各曲に「フーガ」が置かれていることがポイント。センス抜群の追いかけあいが絶妙なのです!
 そして今回これら組曲と組曲とのあいだをつなぐのは、イタリア趣味前回の大家としても知られた大御所モンテクレール若き日の人気曲集、ブリュネットと呼ばれる素朴で小洒落た恋の歌—−これを聴けば、声楽家によって歌われるよりもむしろ、ことばなくフルート2本だけで奏でられたほうが魅力的だとすら思えてきます。
 ラッベとトロイペル=フランクのデュオは、フルートやトラヴェルソ(古楽器フルート)のアマチュア奏者だけでなく、未経験の人にも、この楽器を吹いてみたい!という衝動に駆り立てそう。
 もちろん聴いているだけでもこの満足感、もはや通奏低音も伴奏もなくてよいのだ...と思えてくる不思議さ。小さな音でのBGMにしても、おしゃれに空間を彩ってくれそうです。

 


8898536344-2
(2CD)
\3200
ロシア兵に頭を撃ち抜かれた
 ルディ・シュテファン:室内楽と歌曲作品集

 ルディ・シュテファン(1887-1915):
  1) ヴァイオリンとピアノのための「グロテスク」,
  2) 連作歌曲集「われ君に高雅なる歌を歌わん」からの6つの詩,
  3) 森の午後,4) 若い女性の死,5) Up de eensame Hallig,
  6) バリトンとピアノのための「2つの厳粛な歌」,
  7) 恋の魔法,8) クリスマスの気持ち,
  9) 異なる作家の詩による7つの歌,
  10) 7つの弦楽器のための音楽,
ヒンリヒ・アルパース(ピアノ),
アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン),
テヒラ・ニーニ・ゴルトシュタイン(ソプラノ),
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バリトン),
クス弦楽四重奏団,
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ),
ナビル・シェハタ(コントラバス),

 1981年ウルツェン生まれのドイツのピアニスト、ヒンリヒ・アルパースのソニー・クラシカルからのデビュー・アルバムは、第1次大戦で悲劇的な死を遂げたルディ・シュテファンの作品集です。
 ルディ・シュテファン(1887−1915)は、表現主義の先駆者として名を馳せたドイツの作曲家です。フランクフルトとミュンヘンで学び、1912年の《管弦楽のための音楽》のをきっかけにその名を注目されましたが、第1次大戦に出征し28歳という若さでロシアで戦死しました。
 表現力豊かな後期ロマン派の作風を持つシュテファンの作品は、R.シュトラウスやプフィッツナーの作曲法に近いといわれていますが、彼の作曲する題材には「人間の存在の終わり」についてのものが多かったようです。
 一部に「生きることの喜び」を感じさせるものもありますが、それすら内面の憂鬱との対比で扱われています。
 シュテファンが残した自筆譜の多くは火事によって焼失してしまいましたが、ヒンリヒ・アルパースは10代のころからシュテファンの作品に魅せられ、研究・調査とともにその作品を広く紹介してきました。
 ここに収録された作品も火難を逃れた数少ない草稿から再構成し演奏を実現した貴重な録音です。

  【録音】2014年2-4月, ベルリン、イエス=キリスト教会



 ルディ・シュテファン(1887年 - 1915年)は、ドイツの作曲家。
 第一次世界大戦で戦死したが、生前はドイツ音楽の行く末を担う存在として将来を嘱望されていた。

 フランクフルトでベルンハルト・ゼクレスに、ミュンヘンでハインリヒ・シュヴァルツとルドルフ・ルイに師事した。
 第一次世界大戦後の「新即物主義」の先駆者と見做されているが、作品はおそろしく表現力に富んだ後期ロマン派の音楽語法で作曲されており、むしろ表現主義音楽の先駆者と呼ぶに相応しい。

 父が枢密院顧問官であったことから、初期作品の上演が経済的に可能であった。
 当初は無理解に遭いながらも、《管弦楽のための音楽》のウォルムス初演(1912年)が重大な突破口となった。
 唯一の歌劇《最初の人類(Die erste Menschen)》は、第一次大戦勃発の直前に脱稿されたが、フランクフルトにおける世界初演は、作曲者が東部戦線で銃弾に倒れてから5年後のことであった。

 シュテファンはロシア兵の銃撃に遭い、脳を撃ち抜かれて即死であったという。




 ルディ・シュテファン「ヴァイオリンとピアノのための『グロテスク』」
https://youtu.be/Q8gIxYwUpiE

 こんな曲です。





RCA


8898543088-2
\2500
LGTヤング・ソロイスツ/ ロシアン・ソウル〜弦楽合奏のためのロシア音楽
 1) チャイコフスキー:『アンダンテ・カンタービレ』(ヴィオラと管弦楽編曲版),
 2) チャイコフスキー:『ワルツ=スケルツォ』,
 3) アレンスキー:『2つの小品』Op.12 より 第1番,
 4) グリンカ=バラキレフ:『ひばり』,
 5) アレンスキー:『チャイコフスキーの主題による変奏曲』Op.35a,
 6) チャイコフスキー:『なつかしい土地の思い出』Op.42 より「メロディ」,
 7) クーセヴィツキー:『小さなワルツ』Op.1-2,
 8) ラフマニノフ:『ヴォカリーズ』Op.34-14,
 9) R=コルサコフ:『セレナーデ』Op.37,
 10) R=コルサコフ:『金鶏』より,
 11) ラフマニノフ:『パガニーニの主題による狂詩曲』Op.43より
   第18番「アンダンテ・カンタービレ」
アレクサンダー・ギルマン(指揮),
LGYヤング・ソロイスツ

 LGTヤング・ソロイスツは2013年に、アレクサンダー・ギルマンの呼びかけによって13〜23歳の若い優秀な弦楽器アーティストたちによって結成されました。
 各メンバーは国際的コンクールでの優勝者ばかりで、合計70以上の賞を受賞しています。デビュー以来多くのツアーを行い、世界各国で演奏活動を行い高い評価を得ています。
 各メンバーの自発性が重要視されており、メンバー相互のインスピレーションで影響を与え合いながら、音楽への情熱をもって演奏されています。
 この録音では、ロシア作品の編曲版も含む弦楽オーケストラ(と弦楽器ソロ)のための作品が収録され、ロシアの香りをたたえたメランコリックな表情によって、このオーケストラの素晴らしさが描き出されています。
 ソロは、このメンバーらが交代で演奏しており、多くのスポンサーによって寄与されたストラディヴァリやグァルネリなどの名器が使用されています。
  【録音】 2017年, スイス







<国内盤> 


ALPHA



Alpha272
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
※一部の曲はLPでも同時発売
クルト・ヴァイルのまわりで
 〜歌とピアノ、20世紀の歌の風景〜

 ◆ヴァイル:
  ①ナナの歌 ②海賊ジェニー/
   バーバラ・ソング(『三文オペラ』より)
  ③面倒な男(『星空に迷い込んだ男』より)
  ④千里もの道/ビッグ・モール(同)
  ⑤あんたなんて嫌い ⑥今は見ないで
  ⑦街路の風景:孤独/一緒に逃げよう
  ⑧別れの手紙
  ⑨賭ける奴がいるから(『マハゴニー市の興亡』より)
  ⑩ベルリンは光の中で(『夜勤シフトの相棒に』より)
 ◆A.マーラー:⑪讃歌 ⑫静かな町
 ◆ツェムリンスキー:
  ⑬そしてその日、すべては彼の苦しみに ⑭至福のひととき
 ◆コルンゴールト:⑮雪の鐘 ⑯月よ、お前は遠くに
   ※曲順は①②③⑪⑤④⑥⑮⑫⑯⑦⑧⑨⑩⑬⑭
ケイト・リンジー(メゾソプラノ)
バティスト・トロティニョン(ピアノ)
 欧米歌劇界騒然!の才人メゾソプラノ、ヴァイルにいたるドイツ語圏からの傑作群を、仏ジャズ系俊才と!!

 ケイト・リンジーと現時点で名前を聞いてピンとくる方は、センスよいクロスオーヴァーに敏感なリスナーか、それとも欧州やアメリカのオペラ界をずっと追いかけている方か——
 2014年頃からワシントン、NYメトロポリタン、シアトル…とアメリカ随一の世界的歌劇場で続々実績をあげ、ハンブルク、エクス、ザルツブルク、バルセロナ…と昨今も飛ぶ鳥を落とす勢いで欧州歌劇界で活躍の場を広げている英国系のアメリカの名歌手リンジーは、一転、ソロ・アルバムを作るときには新世代作曲家の作品など、いわばヒラリー・ハーンやF.トリスターノ世代のように新時代の越境型アルバムを連発する一筋縄ではいかない異才ですが、その彼女がフランス随一の小規模レーベルAlphaに電撃登場!
 ・・・というだけでも話題性充分なのに、なんと演目は正統派クラシックと異界系との絶妙の“境界線上”、「三文オペラ」のヴァイルがアメリカと欧州で綴った歌を軸に、そこにいたる近代ドイツ語圏の曲者たちの曲を続々…
 
 独英仏3か国語による変幻自在の歌を、20世紀末以来フレンチ・ジャズ界を何かと騒がせてきたトロティニョン(NAIVEレーベルにジャズ系名盤が続々!)のアレンジでスタイリッシュに——
 ドキドキするような上質の時間が詰まった新名盤、これは見逃せません!




CALLIOPE



CAL1740
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヴィヴァルディ:4声部のための12の協奏曲
          通称「パリ協奏曲集」(全)

 ①協奏曲 ハ長調 RV114(第5番)
 ②協奏曲 ト短調 RV154(第6番)
 ③協奏曲 イ長調 RV160(第7番)
 ④協奏曲 ハ短調 RV119(第3番)
 ⑤協奏曲 ニ長調 RV121(第10番)
 ⑥協奏曲 ト短調 RV157(第1番)
 ⑦協奏曲 ヘ長調 RV136(第4番)
 ⑧協奏曲 ニ短調 RV127(第8番)
 ⑨協奏曲 ト長調 RV150(第11番)
 ⑩協奏曲 イ長調 RV159(第12番)
 ⑪協奏曲 ホ短調 RV133(第2番)
 ⑫協奏曲 変ロ長調 RV164(第9番)
ヴァンサン・ベルナルト(cmb)指揮
イル・デリリオ・ファンタスティコ
         (古楽器使用)

 玄人ヴィヴァルディ・ファンはよくご存知、ソロなしの協奏曲こそ名曲の宝庫!
 すでに高評価続々の新名演ヴィヴァルディの協奏曲の数々がいまさら新録音されたからといって…と自ら期待値を下げつつ、それでもやっぱり手を伸ばしてしまうのが、バロック器楽ファンの性というものかもしれません。しかし本盤が、そうやって「つい手を伸ば」してしまうだけの意義が強烈にある頼もしい1枚であることは、聴きはじめてすぐにわかるはず——

 フランスに集う俊才古楽器奏者たちが、3・3・2・2・1という小ぶりの弦楽編成で、また時には通奏低音以外が各パート一人ずつになる室内楽編成も併用しながら、12曲もまとめて録音してみせたのは…日頃あまり光があたらないながら、聴きだすと確実に癖になってしまう「独奏者なしの4パート用協奏曲」!
 ヴィヴァルディは後年はこうした室内楽としても楽しめる(つまり、ソリストがいないのではなく「全パートがソリストともいえる」)弦楽合奏のための協奏曲を続々書いては、ヴェネツィアを訪れる顧客たちに高く楽譜を売るようになっていったそうです。
 そのクリスピーな音世界は、シンプルでありながら驚くほどに多彩——パリからの旅行者の手稿譜を丹念に集め、精鋭古楽器奏者たちがエッジの効いた、それでいて繊細さを忘れない流麗な演奏で聴かせる12曲、すでに欧州では高評価レビューが現れ始めています...!解説日本語訳完備。
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CAL1741
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
知られざるセルビア出身のドイツの大御所
 クセーニャ・ヤンコヴィチ(チェロ)
  ハイドン:チェロ協奏曲 第1・2番

 ①チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.IIIb-1
 ②チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 Hob.IIIb-2
クセーニャ・ヤンコヴィチ(チェロ)
ペタル・イヴァノヴィチ指揮
聖ゲオルギエ弦楽合奏団

 セルビア出身のドイツの大御所、満を持してハイドンを!
 18世紀流に「管楽器ぬき」だからこその妥協ない魅力!

 クセーニャ・ヤンコヴィチ!このセルビア出身の名チェロ奏者の名前を知ってる方は、実に幸いといわなくてはなりません。
 しなやかに雄大なスケール感を打ち出しながら、逞しさのなかにも温もりある表現を隅々まで聴かせてくれる彼女の音楽性は、アンドレ・ナヴァラとロストロポーヴィチに師事した…というのも頷ける雰囲気。その名演は、数々のレーベルで刻まれた名盤でも親しむことができ、かつてSaphirレーベルのラフマニノフ&ショスタコーヴィチ・アルバムでじっくり楽しめたものでした(LVC1082…現在はプレス切れ・現メーカー在庫のみ)。

 そんな彼女が、満を持して古典派の王道中の王道、ハイドンの2曲を録音するにあたって選んだのは、なんと本来の楽団編成にあった各一対のオーボエとホルンをあえて省いた、弦楽のみのオーケストラとの共演!
 これは18世紀当時の流儀もふまえてのこと(ボッケリーニやモーツァルトの協奏曲にも類例あり)ですが、弦のみの音色になるといっそう、ハイドンがいかに魅力的な音使いでこれら2曲を仕上げていたかが伝わってくるのが不思議。
 じんわり、季節を問わず聴き惚れる名演です!




 ドヴォルザークのチェロ協奏曲から。指揮はカヒッツェですね・・・。音がちょっと遠いですが。
https://youtu.be/xIrtuyfJOf4

 弓使いがダイナミック!



そのSaphirレーベルのラフマニノフ&ショスタコーヴィチ・アルバム
在庫僅少

Saphir
LVC1082
¥2800
海外在庫のみ
ラフマニノフ(1873〜1916):
 1. チェロとピアノのためのソナタ 作品19
 2. ヴォカリーズ 作品34
ショスタコーヴィチ(1906〜75):
 3. チェロとピアノのためのソナタ 作品40
クセニヤ・ヤンコヴィチ(チェロ)
ジャクリーヌ・ブルジェス=モヌリ(ピアノ)

 知る人ぞ知るセルビア系ロシア人の実力派がSaphir に登場!絶妙のラインぎりぎりで保たれる抑制ゆえに、なんと端正な響きが聴こえることか——うつくしく滋味あふれるチェロ、これぞ絶美の晩期ロマン派。けだかく、あたたかく...!

 クセニヤ・ヤンコヴィチ、ご存知でしょうか? セルビア人とロシア人の血をひくこの名手、セルビア(当時はユーゴスラヴィア)の首都ベオグラードでデビューしたのが1970 年、いかに若かったとはいえ、その後あの難関カサド国際コンクールで優勝し東西世界に名を轟かせたのも1981 年ですから、もうヴェテランどころか「大御所」といってよいくらい。
 しかし悲しいかな、積極的に録音シーンで野心を見せるわけでも、来日経験を重ねたわけでもなく、知名度はやはり低いのかもしれません。
 実は録音はちょこちょこ続けているのですが、それがメジャー性に乏しいだけ——
 知名度の低い作曲家の室内楽やロッケンハウス音楽祭アルバムへの参与くらいでは、名を売りにくいのは必定かと。

 そのヤンコヴィチが、なんとSaphir で(「お国もの」の)ラフマニノフとショスタコーヴィチの大作ソナタを録音、名を知らしめるチャンス到来
 サンプルを聴いて、あらためてその感性と両曲の親和性に深く感慨をおぼえました。ヤンコヴィチは東西冷戦時代のベオグラードで生まれ、モスクワ音楽院で名教師カリアノフとロストロポーヴィチ(亡命前、ショスタコーヴィチ在命中!)に師事したのち、西側に出てピエール・フルニエ門下にさらなる研鑚を積んだ名手。近年はヴュルツブルク音楽院の教授に就任、ドイツを中心に活躍しているようです。室内楽でもソロでも、ヤンコヴィチのチェロは沸々とたぎる情熱をきれいなラインで抑制し、細すぎない、けれども優しく滋味ある音色で、じつに端正な、形式感覚あふれる音楽をつむぎだしてゆきます。

 ラフマニノフの長大なチェロ・ソナタ(1901 年、ピアノ協奏曲第2番より少し前の作)は、激情にまかせて弾きまくると胸焼けするような重厚さに堕しかねない難曲だと思うのですが、この人の手にかかるともう、絶妙の押さえ具合できれいな、しかしその奥にスラヴ情緒をじわり感じさせてやまない、味わい深くも爽快な響きで仕上げられ、じつに後味のよい鑑賞体験に!当局の批判にさらされかかっていた1934 年のショスタコーヴィチの書いたソナタの方も、いたずらな誇張を避け、あらゆる室内楽ファンを魅了してやまない充実の解釈を打ち出しています。
 対するピアニストは天才リパッティの孫弟子、ヤンコヴィチと同世代のフランスの名室内楽奏者——チェリストとの呼吸はぴたりと合って、高度な音楽の喜びをもたらしてくれます。

 大作2 曲での立ち回りも、絶美の「ヴォカリーズ」での伴奏も、まさに絶品!

 


CAL1745
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
ピエール・レアク(ピアノ)
 ベートーヴェン:

 ①6つのバガテル op.126
 ②ピアノ・ソナタ第29番 ハ長調op.106 「ハンマークラヴィ—ア」
ピエール・レアク(ピアノ)

 忘れがたい名匠レアクのSaphir名盤、Calliopeロゴのもとに再登場!じっくり作品の造形を辿れる充実解釈。
 京都での夏期講習会にしばしば来日するフランス随一のピアニスト、ピエール・レアクが刻んだ、ベートーヴェン後期の入り口を象徴する2作品の傑作録音(当初はSaphirレーベルから発売・LVC1057)を、このレーベルの音源を受け継いだIndesensのディレクターが見過すはずはありません——
 同じくIndesens傘下になったCalliopeレーベルの名のもとに、この充実盤がこのたび日本語解説そのままに再発売へ!少しお求めやすくなっての再登場となります。
 ベートーヴェンは1810年代前半に第7・8交響曲を書きあげ初演したあと、しばし創作上の危機に陥りましたが、数年後にその混迷から脱出、ソナタ作曲を再開して間もなく仕上げた「ハンマークラヴィーア」の綽名で知られる長大な第29ソナタは、明快な作品分析の出来る名手でなくては太刀打ちできないうえ、レアクのように細やかな音色表現を使い分ける才人でなくては、聴き手を惹きつけ続けることも不可能。
 同じく楽聖後期の一筋縄ではゆかないピアニズムが詰まった「バガテル」でも、その解釈の妙はなお冴えわたる——フランス流儀のベートーヴェン、カタログ復活が喜ばしい逸品なのです!




 「テンペスト」弾いてます。
https://youtu.be/ELOkfH9Me1A




 

CDM



CdM1742
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税

さまざまな楽器を使った中世末期の宮廷舞踊の数々
 アラゴン王のナポリと、中世の南イタリア宮廷舞曲さまざま

【出典】
 コルナザーノ『舞踏の技芸についての書』(1455-65年頃)
  ◆ボローニャ市立音楽図書博物館の手稿譜MsQ16(1487-90年頃)
  ◆ブリュッセル王立図書館の手稿譜 Ms 9085(1495-1501年頃)
  ◆ダ・ピアチェンツァ『サルタレッロと群舞の技芸について』(1450-55年頃)
  ◆グリエルモ・エブレオ『舞踏の技芸の実践について』(1463年頃)
  ◆ユーデンキューニヒ『リュート音楽練習についての実用的簡易入門書』(1515年頃)
  ◆マドリード王宮図書館の『王宮の歌集』(15世紀末〜16世紀初頭頃)
  ◆モンテカッシーノ修道院図書館の手稿譜Ms 871(15世紀末)
  ◆ニューヨーク公立図書館の手稿譜MGZMB-Res72-354(1500年頃)
  ◆ペルージア市立図書館の手稿譜 Ms431/G20(1480-90年頃)
  ◆ダルツァ『リュート奏法譜集第4巻』(1508年)
  ◆シエーナ市立図書館の手稿譜 L V29(1474年頃)
  ◆ヴェネツィア国立図書館の手稿譜 Ms.Ital. IV 1227(1520年頃)

作曲家:
 グリエルモ・エブレオ・ダ・ペーザロ(1420頃〜歿年不詳)
 ドメーニコ・ダ・ピアチェンツァ(1400頃〜1470頃)
 ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(1500頃活躍)他
カルレス・デ・マグラネル(vg)指揮
カペーリャ・デ・ミニストレルス
        (古楽器使用)

 ルネサンス黎明期?中世末?地中海の中心・ナポリは変幻自在の舞曲の宝庫…自然派録音、聴き惚れます
 想定外のパワフルな古楽金管合奏で始まる、ルネサンス=バロックの祝典音楽のような頼もしさ——と思いきや、その後はトラックごとに緩急自在、たくましいショームの高音からビウエラ・デ・アルコ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のしなやかな弓奏、弓が弦に引っかかる絶妙の演奏ノイズ…と、繊細と勇壮のコントラストが美しい古楽器サウンドに陶然!このアルバムは全編にわたって、さまざまな楽器を使った中世末期の宮廷舞踊の数々を、15世紀時点での一大係争地にして地中海随一の知的活動の拠点となったナポリに光をあてながら、じわり愉しませてくれる逸品なのです。
 この当時、ナポリはスペイン東部のアラゴン王家に制圧され、海をはさんだシチリア島とともに、フランス系の為政者の後を受けてアラゴン王が確かな統治を進めて、18世紀にいたる「南イタリア=スペインの一部」となる時代が導き出されつつありましたが、そこで使われている楽器のスペイン情緒もさることながら、ナポリ独自の味わい豊かな舞曲の数々を、スペイン随一の名手たちが織り上げてゆくさまは1トラックごと、ファン垂涎の仕上がり!
 完全輸入盤でばかり流通してきた本レーベル、今回は堂々、日本語訳解説付でお届け致します!

 美しい装丁






CYPRES



MCYP9619
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
メラニーの耳 〜2016年3月、ブリュッセル〜
 ①ふたつの星(マヌエル・マチャド)
 ②逝くこともままならず(マッダレーナ・カスラーナ)
 ③流れよ、わが涙(ジョン・ダウランド)
 ④この両頬を、涙が 〜「マタイ受難曲」による(ファブリツィオ・カソル)
 ⑤ハルシナシオンI:溺れる娘(ファウスト・ロミテッリ)
 ⑥こびと(モデスト・ムソルグスキー)
 ⑦第5場(この世では) (フィリップ・ブースマンス)
 ⑧この地は天から遠く(カルロス・ガルデル)
 ⑨メラニーの友人たち(アラン・シャンフォール)
 ⑩リオ・リエージュ(グレッグ・ウーベン&セドリク・レーモン)
 ⑪ちょっとダイビングに(アナヴァントゥー)
 ⑫ホットドッグ屋台の音楽(マニュ・ルイ)
 ⑬第2ソナタのスケルツォ(セルゲイ・プロコフィエフ)
 ⑭そして、ここから(グイード・モリーニ)
 ⑮ラ・フランジパーナ 〜2挺のヴァイオリンのための(ジョヴァンニ・レグレンツィ)
 ⑯未開地の人々(ジャン=フィリップ・ラモー)
 ⑰声出して行こうぜ(DJグラスホッパ&アカ・ムーン)
 ⑱ニクリズ・ニハヴェンド・タクシム(トルコ伝統音楽)
 ⑲第1協奏曲のアダージョ・エスプレッシヴォ(ニコロ・パガニーニ)
 ⑳続けてゆきましょう(マルコ・カーラ)
 (21)メラニーのピアノ(イヴ・デュテーユ)
アラン・シャンフォール、
マルコ・ビズリー、
ニノ・カルヴァン他(vo)
クレア・ウィルキンスン(Ms)
ジョゼ・ファン・ダム(Bs-Br)
フィリップ・ヒルシュホルン(vn)
クレール・シュヴァリエ(歴史的p)
ベアトリス・マルタン(fp)
ウェルガス・アンサンブル、
アンサンブル・ラウス・コンツェントゥス、
アンサンブル・クレマチス、
アッコルドーネ(古楽器使用)
パトリック・ダヴァン指揮
ベルギー王立モネ劇場交響楽団
アンサンブル・イクトゥス
ファブリツィオ・カソル&
アカ・ムーン DJグラスホッパ 他

 なぜ「2016年3月、ブリュッセル」なのか。古楽から19-20世紀へ、そして…国際都市で、彼女が聴いた音。
 2016年3月22日、ブリュッセル。検索してみていただければ、この日にその町で何が起こったか、すぐにわかると思います。

 メラニー・ドフィスはCypresレーベルの制作諸々を手がけてきたスタッフで、この日に亡くなった人のひとりでした。バロック・ヴァイオリン奏者として古楽の研鑽を積み、音楽学にも通じ、時にCypresのアルバムのためにライナーノートも書きながら、音楽療法士でもあった…
 彼女が形にしたいと考えていたことはいろいろあり、彼女とアルバムを作ってきた音楽家たち、そしてなによりレーベル・ディレクターが、その思いのあとを受けて、広範なジャンルにまたがる音楽を1枚のCDでたどる丁寧なコンピレーション・アルバムを制作しました。
 Ricercarなど他のレーベルからの賛同と音源提供も受けながら、彼女の専門領域でもあった古楽と、古楽を愛する人が抵抗なく受け入れることの多い20世紀以降の音楽、西欧に限られないイスラム圏の伝統音楽や南米ラテン系、あるいは19世紀の作品を当時のピアノで…かけてみて驚かされるのは、これだけさまざまな(いわゆるクラシック以外の、現代音楽さえ含む)分野の音楽が次から次へと流れてくるにもかかわらず、まるで不自然な感じもなくひとつの物語のように聴き続けられてしまう、耳が開かれてゆく感覚になるということ。
 このアンソロジーが、どれほど丁寧に作られたものだったかがよくわかります。解説・歌詞全訳付。なじみのない音楽世界へふれる第一歩は、このくらい綿密に手をかけた出会いのきっかけの演出があればこそ…だと、あらためて思わずにおれない上質な1枚です。



「ブリュッセル連続テロ事件」は、2016年3月22日にベルギーの首都・ブリュッセルのブリュッセル空港及びマールベーク駅において発生した連続爆破テロ事件。




INDESENS!


INDE095
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ガリアーノ×デュレ
フランスのアコーディオン、打楽器と出会う。
 ガリアーノ:
  ①クロードに捧げるタンゴ ②ローリタ ③魂の遊び
  ④セーヌ川のブルース ⑤マルゴーでワルツを ⑥馬鹿笑い
 ロザウロ:⑦マリンバ協奏曲
 ピアソラ:⑧リベルタンゴ(エリック・サミュ編)
 サティ:⑨グノーシエンヌIV
  ※曲順は①②③⑨⑦④⑤⑧⑥
リシャール・ガリアーノ(アコーディオン)
ジャン=フランソワ・デュレ
 (ヴァイブラフォン、マリンバ、
             ボンゴ、カホン)

 ラ・フォル・ジュルネ進出中。フレンチポップからタンゴ、ジャズもこなす蛇腹名手、打楽器とセンス抜群のコラボさまざまな打楽器と、しなやかなアコーディオン——この二つが意外な相性の良さとともに、香気あふれるフランス流の洒脱さで私たちの耳を愉しませてやまない新録音がindesens!から登場します!
 今年はラ・フォル・ジュルネでも来日、ジャズからタンゴ、ラテンさまざまな分野をまたにかけて活躍してきた異才中の異才リシャール・ガリアーノが、吹奏楽界の頂点をきわめるギャルド・レピュブリケーヌ楽団やパリのラムルー管弦楽団で打楽器奏者をつとめる多芸な才人デュレとともに、妥協なしにセンスをぶつけあうフランスならではの多面的アルバム——大半はガリアーノが綴った、フレンチシャンソンとタンゴの間をゆくような名品揃いのところ、ラテンの作曲家ロザウロのスリリングなマリンバ協奏曲あり、意外な相性で理屈抜きに気持ち良いサティの「グノシエンヌ」あり、間に入ってくるトラックが逐一心を突いてきます。
 新タンゴの巨匠ピアソラ亡き後「ピアソラ・フォーエヴァー」ツアーでフランス語圏にこの異才の存在を印象づけたガリアーノだけに「リベルタンゴ」の決まり方も格別!思わず南仏の気軽なワインを開けたくなる、上質の新感覚クロスオーヴァー!



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PAN CLASSICS



PC10363
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
レツボールがビーバーと同列の巨匠と位置づけた・・・
 カルロ・アンブロージオ・ロナーティ(1645頃-1712頃):
  室内ソナタ集(1701)より『ヴァイオリン独奏と低音部のための12のソナタ』

         作品1(1701年ザルツブルク刊)より
   ①ソナタ 第1番〔変則調弦g-d-g-d〕
   ②ソナタ 第2番〔変則調弦a-d-a-d〕
   ③ソナタ 第3番〔変則調弦g-d-a-d〕
   ④ソナタ 第6番(チャッコーナ形式による)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
Ens.アルス・アンティクヮ・アウストリア
 (古楽器使用)

 ドイツ語圏を揺るがした「コレッリの先達」と変則調弦… 超・重要作曲家の世界に、レツボールが満を持して!


 ロナーティ、ロナーティと、多くのバロック・ヴァイオリン奏者がいろいろなところで彼の名にふれ、17世紀のバロック・ヴァイオリンについての専門書を見れば、彼の名は必ずと言ってよいほど出てくる
 そんな重要作曲家にもかかわらず、さまざまな不遇の条件が重なってか、ロナーティは単体で注目される機会に驚くほど恵まれていない意外な才人。
 晩年が不遇で世から見放されたせいでもあるのでしょうか、ミラノで生まれローマで学び、10歳ほど年下の後輩コレッリと入れ替わるようにジェノヴァへ向かい、その後はウィーンの皇帝レオポルト1世のもと大きな影響力を誇ったロナーティのヴァイオリン芸術は、同世代のビーバーなどと同様に変則調弦(スコルダトゥーラ)を駆使した自在にして主情的な表現が圧倒的!

 しかし出版譜の不備を周到にただし、その音楽世界をいまに甦らせるためには、音楽学と桁外れの腕前が必要
 それらを兼ね備えたレツボールは、ロナーティをビーバーと同列の巨匠と位置づけます。

 彼が「満を持して」先行盤ライナーでも予告するほど意欲的に録音した本盤を聴かずして、バロック・ヴァイオリンは語れない!



カルロ・アンブロージオ・ロナーティCarlo Ambrogio Lonati (1645-1715)

 ロナーティはミラノ生まれのヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ。
 ナポリからローマに移った頃にはストラデッラとも親しくしていたらしい。(ストラデッラが殺されたときは同じ街にいたらしい)
 晩年はミラノでジェミニアーニらを教えた。




確かにこれを聴くとビーバーの並び称されるのも頷ける。
ヴァイオリン・ソナタ集

CAPRICCIO
C67075
\2700
ロナーティ:ヴァイオリン・ソナタ集 ティンペ/アカデミア・ペル・ムジカ




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PASSACAILLE



PSC1021
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
フランクール:ヴァイオリンと通奏低音のための6つのソナタ
 〜ロココへ向かうフランス音楽〜
 ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ集 第2巻(1730)より

  ①ソナタ 第6番 ト短調
  ②ソナタ 第10番 ニ長調
  ③ソナタ 第2番 ホ短調
  ④ソナタ 第7番 ハ短調
  ⑤ソナタ 第4番 変ロ長調
  ⑥ソナタ 第9番 ニ短調
アンサンブル・ダイモニオン
  (古楽器使用)
 アナイス・チェン(バロック・ヴァイオリン)
 ダニエル・ロージン(バロック・チェロ)
 マリア・ゴンサレス(クラヴサン=チェンバロ)

 名前は知られつつ、正体は意外と未知?!なフランス人
 ロココの瀟洒な魅力十全、欧州古楽の最先端現場から。

 かたやフランスにも、重要作曲家として名が知られていながら、ほとんど音源を聴ける機会のない18世紀以前の大家がいます。
 スイス人バロック・ヴァイオリン奏者アナイス・チェンが、信頼できる仲間ふたりと録音した本盤の主人公は、おそらく多くの人が往年のヴァイオリニストたちの録音で耳にしているであろうクライスラーの偽作小品の「にせの作者」として名前だけは有名なフランソワ・フランクール…
 タルティーニやロカテッリと同世代で、王室楽団で弦楽器奏者として活躍しながらオペラ作曲家として大いに名声をはせ、18世紀中旬まで数々のヒット作を飛ばした彼は、いうなればラモーとルクレールの同時代人。

 その貴重なソナタ集には、イタリア様式を柔軟に取り入れながらも、ロココの名画の数々を思い起こさせずにはおかない瀟洒さではやはりフランス後期バロックらしい!と思わずにおれない、細やかさとラテン的大胆さを、高雅さと磊落さを兼ね備えた逸品が揃っています。

 Alphaのフランクール声楽作品集(Alpha076)がほぼプレス切れに近い状況下、良いタイミングでフランクールの決定盤が新たに出てくれるのは嬉しい限り…!

  詳細解説日本語訳付、くれぐれもお見過しのございませんよう!



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RICERCAR



MRIC379
(4CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5600+税
マレ:ヴィオールのための作品集 第1巻
(全/二つのヴィオールのための組曲を含む)
 ①組曲 ニ短調(theo)②組曲 イ長調(vg, theo, a-lt)
 ③組曲 ニ短調(vg, cmb)④組曲 ニ長調I(vg, b-g)
 ⑤組曲 ト短調(vg, cmb)⑥組曲 ニ長調II(vg, cmb)
 ⑦組曲 嬰ヘ短調(cmb)⑧ファンタジア ト短調(同)
 ⑨さまざまな主題(同)⑩ロンドー(b-g, theo)
 ⑪二つのヴィオールのための組曲 ト長調(cmb)
 ⑫二つのヴィオールのための組曲 ニ短調(theo, a-lt)
 ⑬メリトン氏のトンボー 〜二つのヴィオールのための(cmb)
  ()内は通奏低音編成
  ※曲順は①⑪②⑧③⑨⑬⑩④⑤⑫⑥⑦
フランソワ・ジュベール=カイエ
       (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
Ens.ラシェロン(古楽器使用)
アンドレアス・リノス(ヴィオラ・ダ・ガンバvg)
ミゲル・アンリ(テオルボ theo)
ヴァンサン・フリュッキゲル
  (バロックギターb-g・アーチリュートa-lt)
フィリップ・グリスヴァール(チェンバロcmb)

 昨年の痛快な1枚新譜は「予告編」だった!全曲録音!
 まずは二重奏ばかり有名な「第1巻」、鮮烈充実度!

 マラン・マレといえば、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)というフランス宮廷で愛された楽器の音楽を、18世紀初頭にひとたび絶頂へと押し上げた“天使のように弾いた”天才演奏家=作曲家!
 その体系的録音は数多くあれど、実は全5集・総数500ほどにものぼるマレのヴィオール作品をすべて録音してみせたというヴィオール奏者は、これほど古楽がさかんになった今でも実はいなかったのです。
 なにしろマレの作品は1曲ごとに精巧そのもの・含蓄豊かな仕上がりを誇っており、全曲となれば長期間にわたって神経をすりへらすプロジェクトになるのは必定—ーそのうえであえてこの偉業に取り組んでみせたジュベール=カイエを、老舗古楽レーベルRicercarの主宰者は大いに買っているとのこと!

 昨年のプレ企画・名曲集(MRIC364)でも、ガンバを手足の延長のように使いこなし、豊かな歌心から特殊奏法から繊細な表現まで如何なく示した彼は、まず17世紀中に出版された「第1巻」を、意外に日の目を見ないヴィオール独奏曲まで全曲録音。博覧強記のガンバ奏者・中山真一氏が、奏者自身の解説をふまえ独自の充実解説を提供してくれます。
 マレを、フランスバロックを知る上で必携BOXになるでしょう!



「予告編」だった!
昨年のプレ企画・名曲集(MRIC364)

MRIC364
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
マレ:ヴィオール作品全集 Vol.1
 ①分散和音(アルパジュマン)による前奏曲
 ②アラベスク ③夢みる女 ④前奏曲 イ短調
 ⑤壮大なる舞踏の場⑥クラント ト長調*
 ⑦ギター ⑧サラバンド ニ短調*
 ⑨ポーランドの女⑩ジグ「おどけた女」
 ⑪田園での祭り ⑫サント・コロンブ氏の墓標
 ⑬人間の声 ⑭ラ・フォリア ⑮アルマンド イ短調
 ⑯シャコンヌ ト長調 ⑰つむじ風 ⑱おふざけ
 
  第1曲集(1686/89)…⑥⑧
  第2曲集(1701)…⑨⑩⑬
  第3曲集(1711)…④⑤⑦
  第4曲集(1717)…⑪⑮⑰⑱
  第5曲集(1725)…①⑯
  その他:エディンバラの手稿譜より…⑭
フランソワ・ジュベール=カイエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンサンブル・ラシェロン(古楽器使用)
アンドレアス・リノス、
サラ・ファン・アウデンホーフ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミゲル・アンリ(テオルボ)
ヴァンサン・フリュッキガー(バロックギター、アーチリュート)
フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ)
 フランス語圏随一の古楽レーベルRicercarがついにマレ全集を!
 精巧な選曲で偉業に臨むのは「この人」フランス・バロックの最重要楽器、それはやはりヴィオール…つまりヴィオラ・ダ・ガンバかもしれません。
 フランス貴族たちはヴィオールを愛するあまり、ヴァイオリンというイタリア人が好んで弾いた楽器を「外来の軽薄なダンス向き楽器」と長らく斥けつづけていたほどでした。
 フランス語圏の古楽界で長く名盤を刻み続けた老舗古楽レーベルRicercarが、この作曲家のヴィオール作品全集を今の今まで作っていなかった…という事実が改めて驚きですが、主宰者ルジュヌ教授はかねてからアイデアを温めていたもよう。
 リチェルカール・コンソートのフィリップ・ピエルロとさえやらなかったこの大事業を「この人なら任せられる!」と言える名手に出会ったからこそ、こうして企画はスタートしたのです。
 その名手とは…F.ジュベール=カイエ!少し前にヴィーラント・クイケン御大(!)とのシェンク盤で共演して以来、レーベルがこの演奏家にかけてきた愛着を十全に上書きしてやまないマレ全曲録音の第1弾は、通奏低音陣も豪奢かつセンス抜群の多彩な仕上がり!
 今後も五つの曲集から少しずつ曲を選んで録音する方針のようですが、その選曲も毎回楽しみです。師匠への追悼曲、フォリア、数々の性格的名品群など聴きどころ満載!試聴機込みで展開したいところです。




<LP>


韓国DG(LP)


43083
(3LP)
\12000
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
 (3LP 限定ボックス・セット)
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
 180 gram audiophile vinyl pressed by Pallas GmbH in Germany.
 Analogue mastering from the original master tapes of Universal Music
 Vinyl cutting & analogue mastering at Emil Berliner Studio.
 Original liner note by Gunter Kleinen (German/English/Korean)




ALPHA(LP)


Alpha278
(LP)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
※CD同時発売
クルト・ヴァイル
 歌とピアノ、20世紀の歌の風景

 ◆ヴァイル:
  ①ナナの歌 ②海賊ジェニー/バーバラ・ソング(『三文オペラ』より)
  ③面倒な男(『星空に迷い込んだ男』より)
  ④千里もの道/ビッグ・モール(同)
  ⑤あんたなんて嫌い ⑥今は見ないで
  ⑦ベルリンは光の中で(『夜勤シフトの相棒に』より)
  ⑧街路の風景:孤独/一緒に逃げよう
   ※曲順は①②③⑤④⑥⑦⑧
ケイト・リンジー(メゾソプラノ)
バティスト・トロティニョン(ピアノ)
 もはや「越境型」であることは、新世代のデフォルト。
 センス抜群のヴォーカル・アルバム、1LPならではの味。
 そんなケイト・リンジーの新世代型クラシック・プレイヤーらしさを象徴するかのごとく、Alphaがアナログ盤も同時リリースに踏み切ったのはいかにも21世紀らしいところですね!
 しかも(これまではLP化にあたり2枚組にしてまでCD内容を全面的に伝えることにこだわってきたAlphaが)あえて収録曲を大幅に削り込み、アナログA面B面の収録時間で聴くならこれ!
 と、ヴァイル作品だけの単体アルバムとして1枚物LPアルバムに作り変えたというところにも、新時代の気配を感じます。ジャケットのデザインからしてジャンルレス感のある、LPサイズで飾っておきたいポートレート...このあたりもトリスターノやアリス沙良オットなどの新境地を連想させずにおかない憎いアートワークではありませんか!
 もはやクラシックの歌曲アルバムを聴くというのとはやや違った「ピアノひとつでアコースティック全開なヴォーカル・アルバム」としての存在感さえ放ち始める1枚(それはある意味、CDヴァージョンにもじゅうぶん言える洒脱感かもしれません)。
 プレスが切れたら再登場はないと思いますので、お早目にお求めを!


















5/18(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CAPRICCIO



C5293
\2600
アンナ・マグダレーナ・コーキッツ(ピアノ)
 エルネスト・トッホ(1887-1964):ピアノ独奏のための小品集

 1-3.ブルレスケ集 Op.31(1923)
 4-6.3つのピアノのための小品集 Op.32(1925)
 7-11.カプリッチョ集 Op.36(1925)
 12-21.初心者のための10の練習曲 Op.59(1931)
 22-31.中級者のための10の練習曲 Op.57(1931)
 32-45.小さな町の印象 Op.49(1929)
 46-48.ピアノ・ソナタ Op.47(1928)
アンナ・マグダレーナ・コーキッツ(ピアノ)

 ウィーン出身のエルンスト・トッホ。大学では哲学と医学を学び、正規の音楽教育は受けなかったものの、独学で書き上げた「室内交響曲」でモーツァルト賞を獲得したため、作曲家の道を歩むことになりました。
 当初はブラームス風の作品を書いていましたが、やがて前衛的な書法に挑戦するも、1950年代を前に、後期ロマン派風の調性音楽に戻りました。
 このアルバムに収録された作品は、第一次世界大戦終了後に無調などの作風を取り入れながら、自らの音楽スタイルを模索していた時期に作曲されたもので「音符の数を極端に削減しながらも、ロマンティックな印象を与える」ことが重視されています。
 トッホの作品に魅せられているというコーキッツは日本にも来日経験のあるピアニスト。

  録音 2015,2016年 Vienna,4tune studios




 ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が聴けます。ずいぶん表情豊かな方です。
https://youtu.be/2RSvUV5V5OE

 


C5309
\2600
ジョージ・アンタイル(1900-1959):作品集
 1.ジャズ・シンフォニー-3台のピアノとオーケストラのための(1925)
 2.ピアノ協奏曲 第1番(1922)
 Capital of the world-世界の首都(1953)
  3.第1曲:仕立て屋
  4.第2曲:瞑想曲
  5.第3曲:ナイフダンスとファルーカ
 6.群島“ルンバ”
フランク・デュプレー(ピアノ)…1.2
アドリアン・ブレンドレ第2ピアノ)…1
ウラム・キム(第3ピアノ)…1
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)

自叙伝「音楽の悪童」で知られるアメリカの作曲家、ピアニスト、ジョージ・アンタイル。ストラヴィンスキーに強く影響された「バレエ・メカニック」など前衛的な作品が良く知られていますが、晩年は映画音楽などの気楽で楽しい作品も手掛け、こちらも大人気を誇っていました。「ジャズ・シンフォニー」は現在、1955年に改訂された「ピアノ1台とオーケストラ」のヴァージョンの演奏機会が多いのですが、こちらは原曲であるピアノを3台必要とするヴァージョン。この時代を席巻していた“ジャズ風味”にどっぷり浸かった華やかで楽しい曲です。ヘミングウェイの小説に基づいたバレエ音楽「Capital of the world」は奇想天外な物語。バーンスタインにも影響を与えたこの作品、ここでは組曲版が奏されています。

 録音 2017年1月2-5日 Ludwigshafen,Philharmonie
 

C3003
\2000
ジュリー・デイヴィス(ソプラノ):ポートレート
 ベッリーニ(1801-1835):
  1.6つのアリエッタ-第2番:お行き、幸せなバラよ
  2.蝶々
  3.6つのアリエッタ-第5番:どうぞ、いとしい人よ
  4.6つのアリエッタ-第6番:喜ばせてあげて
 シューベルト(1797-1828):
  5-8.4つのカンツォーネ D688
  9.ああ、われを見捨てずに D510
 リスト(1811-1886):
  10-12.ペトラルカの3つのソネット S.270a
 ワーグナー(1813-1883):
  メアリー・スチュワートのお別れ
ジュリー・デイヴィス(ソプラノ)
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
 アメリカ出身のソプラノ、ジュリー・デイヴィスの初リサイタル・アルバム。
 メトロポリタン歌劇場の地区オーディションに合格、マリリン・ホーン財団コンクールのファイナリストに選ばれ、既に数々の舞台に出演。
 ドニゼッティの「ランメルムーアのルチア」と「夢遊病の女」のタイトル・ロールを歌い、どちらも絶賛されています。また、フィリップ・ジョルダンが指揮したパリ・オペラ座の「モーゼとアロン」では重要な役割である“若い娘”を歌い、素晴らしい才能を見せつけています。このアルバムではドニゼッティ、シューベルト、リストに加え珍しいワーグナーの作品を見事にコントロールされた美声で披露しています。

 2015年9月1-2日,11月24-25日 Vienna,4tune studios



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CEDILLE RECORDS



CDR90000171
\2400→\2190
名手ホルヘ・フレデリコ・オローリオ(オソリオ):ピアノ・リサイタル
 最後の思考

【CD1】
 シューベルト(1797−1828):ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959
 ブラームス(1833-1897):7つの幻想曲 Op.116
 3つの間奏曲 Op.117
【CD2】
 ブラームス:6つの小品 OP.118
 ブラームス:4つの小品 Op.119
 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
ホルヘ・フレデリコ・オローリオ(ピアノ)

 メキシコ生まれのピアニスト、フレデリコ・オローリオ。彼はメキシコで開催された『ブラームス室内楽祭』の芸術監督を務めるほど、ブラームスを熟知しています。
 このアルバムではブラームス最晩年の小品集と、シューベルト最晩年のソナタを組み合わせ、卓越したテクニックと強靭なタッチにより、2人の偉大な作曲家が人生の最後に到達した深遠な音楽をじっくりと聴かせます。

  録音 2016年6月27-30日.7月26日 Reva and David Logan Center for the Arts, University of Chicago





 メキシコの巨匠オローリオ・・・以下、オソリオで。
 特集しましょう。


 
名匠オソリオのCedille旧譜・・・
Salon Mexicano
CDR90000132
\2400
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ
 サロン・メキシカーノ
〜メキシコのピアノ作品集
 1.カストロ(1864-1907):ワルツ・カプリーチョOp.1/
 2.ビリャヌエバ(1862-1893):マズルカ/
 3.カストロ:ヴァルス・カレサンテ/
 4.ポンセ(1882-1948):20のマズルカ第8番嬰ハ短調/
 5.ビリャヌエバ:お話-ゆっくりしたワルツ/
 6.ビリャヌエバ:マズルカ第3番Op.27/
 7.ポンセ:しおれた心/
 8.ビリャヌエバ:エベリア-サロン風マズルカ/
 9.カストロ:ワルツ・アモローソOp.31-11/
 10.カストロ:メランコリックなマズルカ/
 11.カストロ:舟歌Op.30-2/
 12.ビリャヌエバ:愛のワルツ/
 13.ビリャヌエバ:トード:パソ…/
 14.カストロ:感傷的なワルツOp.30-1/
 15.カストロ:ヴァルス・ブリュエット/
 16.ポンセ:サロン風マズルカ/
 17.カストロ:メランコリックなマズルカOp.36-2/
 18.ビリャヌエバ:詩的なワルツ-サロン風ワルツ/
 19.ポンセ:3つのメキシコ民謡-第2番わが心よ、君ゆえに/
 20.ロロン(1886-1945):J.ローサスの主題によるワルツ・カプリース
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
録音 2012年2月8-9日,4月15日イン・ザ・フェイ&ダニエル・レヴィン・パフォーマンス・スタジオat 98.7 WFMT

 まさに「耳を楽しませるために企画された」極上の1枚です。
 今や過ぎ去ったロマンティックな時代の作品から20世紀の知られざる秘曲まで20曲のメキシコの作曲家による小品が詰まっています。恐らくショパンやリストのピアノ曲からインスピレーションを受けているのでしょうが、タイトルこそ「マズルカ」でも、その根底には更に熱いものが流れています。この中でかろうじて名前が知られているのはポンセあたりでしょうか。あとの作曲家の名前はほとんど知られいません。しかしどれも楽しく美しい、まるで宝石のような作品ばかりです。

CDR90000153
\2400
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ:ロシアを弾く
 1-4.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 Op.82/
 5.プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75-10「ロメオとジュリエットの別れ」/
 6-7.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87-第24番 ニ短調/
 8-23.ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
録音 2014年6月23-25日 シカゴ フェイ&ダニエル・レヴィン・パフォーマンス・スタジオ

 国際的に高く評価され、レコーディングも数多い、シカゴ在住のピアニスト、ホルヘ・フェデリコ・オソリオのロシア音楽集です。
 Cedilleレーベルにはこれまでもスペインやメキシコ系の作品や、リスト、ドビュッシーというロマン派の作品集など、合計5枚のアルバムを録音している実力派です。
 また変わったところではウクライナ系ユダヤ人の作曲家ヤコブ・ヴァインベルクのピアノ協奏曲(8.559457)などというのもあります。そんなオソーリオですが、このロシア作品集でも冴えた演奏を披露しています。
 最近カリフォルニアでも「展覧会の絵」を演奏して絶賛されたという彼ですが、このCDでもスゴイ演奏を聴くことができます。ダイナミックの幅が大きく、また表現も多彩であり、プロコフィエフのソナタからぐいぐいと迫ってくる気合に圧倒されること間違いありません。





ホルヘ・フェデリコ・オソリオ
ARTEKのアルバム

 バティスとの共演でよく知られるメキシコの名ピアニスト、オソーリオのピアノ・ソロ・アルバム。
 バティスとはベートーヴェン、モーツァルトなどの一般的レパートリーも録音していたが、ここでのマイナーな共演者との録音では、よりいっそう芸達者なヴィルトゥオーゾ魂が発揮されるに違いない。


CD5
\2300
ブラームス:
 ピアノ・ソナタ第3番/幻想曲集Op.116/4つの小品Op.119
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(P)
現在のオソーリオは今回のブラームスの「権威」として評価されている。実際その力強く確信に満ちた打鍵はブラームスの音楽にはよく似合う。そして彼のピアノは華麗で歯切れがよく、よく歌う。そこが、ともすると晦渋で沈み込みがちなブラームスの作品に明るさをもたらす。
1999年録音。

CD14
\2300
ブラームス:
 ピアノ協奏曲第2番/ピアノ・ソナタ第2番
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(P)
マキシミアーノ・ヴァルデス指揮
オルケスタ・シンフォニカ・デル・プリンシパド・デ・アストゥリアス
オソーリオの明瞭なブラームスのコンチェルト。

CD 24
\2300
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503
 同第23番 イ長調 K. 488
 同第14番 変ホ長調 K. 449
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(P)
カルロス・ミグエル・プリエト指揮
モーツァルト−ハイドン祝祭管
バティスとの共演で知られるブラジルのホルヘ・フェデリコ・オソリオのモーツァルト。




オソリオの隠しだま的アルバム→ちょっと寄り道 
Beethoven Piano Concertos 2 & 3
REGIS
RRC 1289
\2600
入手困難につき海外直輸入
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
 ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
ルイス・エレーラ・デ・ラ・フエンテ(指揮)
メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年6月1-2日、メキシコシティ、Sala Ollin Yoliztili 原盤:ASV, EMI




 もちろん主役はオソリオなのだが、これ、指揮がラ・フエンテ

[herrera-de-la-fuente-02-60.jpg]

 ルイス・エレーラ・デ・ラ・フエンテ・・・

 1916年生まれの、全然有名じゃない指揮者なのだが、その昔、今はなきO.M.RecordsというレーベルからけっこうたくさんCDが出てた。ときに「メキシコのフルトヴェングラー」、「ラテンの朝比奈」とかすごい呼ばれ方をしている伝説的巨匠。

 メキシコではかなりの重鎮だったみたいで、今でも何か資料を見ているとこの人の名前が時々出てくる。

 ということで寄り道ついでにラ・フエンテの現在手に入る数少ないアルバムをご紹介しておきましょうね。ともにすでに入手困難だったので、海外の在庫を取り寄せてみます。チャイコフスキーのほうはあと2,3枚のようです。


エレーラ・デ・ラ・フエンテ
チャイコフスキー交響曲第5番&「カルミナ・ブラーナ」
Tchaikovsky: Symphony No. 5 & Romeo & Juliet
GUILD
GMCD 7205
\3000
海外在庫僅少
チャイコフスキー:交響曲第5番/エレーラ・デ・ラ・フエンテ
 チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
           交響曲第5番ホ短調
ゲルフォ・ナーリ(Hr)
エレーラ・デ・ラ・フエンテ指揮
オルケスタ・シンフォニカ・デ・ミネリア
 「メキシコのフルトヴェングラー」と言われるラテン指揮者たちの長、エレーラ・デ・ラ・フエンテ。
 シェルヘンの弟子でもあるフエンテは、ラテンアメリカの主要なオーケストラとレニングラード・フィルハーモニックを含む世界的なオーケストラの大部分を指揮し、メキシコ、チリ、およびペルーの国立オーケストラでも活躍。またメキシコシティ・フィル、クサラパ交響楽団、およびメキシコ国立交響楽団の首席指揮者を歴任。録音においても、各種の賞を受賞している。
Orff: Carmina Burana
GUILD
GMCD 7227
\2600
海外在庫
オルフ:カルミナ・ブラーナ ベン・ホルト(Br)
フランク・ケリー(T)
ガブリエラ・ヘラーラ(S)
ヘラーラ・デ・ラ・フエンテ指揮
アルゼンチン響
アルゼンチン音楽アカデミー合唱団
 メキシコの長老指揮者フエンテの新録音。






DACAPO



6.220631
\2500
ルーズ・ランゴー(1893-1952):ピアノ作品集 第3集
 1.Som en Tyv om Natten 夜、盗人のように BVN211a(1930)
  …世界初録音
  昆虫館 BVN134(1917)
  ピアノのための9つの頭を悩ます絵画
   2.第1番:Forficula auricularia ハサミムシ
   3.第2番:Acridium migratorium トノサマバッタ
   4.第3番:Melontha vulgaris コフキコガネ
   5.第4番:Tipula oleracea ガガンポ
   6.第5番:Libelulla depressa シオカラトンボ
   7.第6番:Anobium pertinax シバンムシ
   8.第7番:Musca domestica イエバエ
   9.第8番:Julus terristis ダンゴムシ
   10.第9番: Culex pipiens アカイエカ
 11.ピアノのための幻想曲「Skyggeliv」 影の生活 BVN307(1914-1915)
 12.I det blafrende Efteraarslygteskar 秋、ランプの光がちらつく中で BVN206(1930-1933)
 13-17.Le Beguinage ベギンホフ-小さなピアノ・ソナタ
 18-20.Chiesa madre 母の教会-小さなソナタ…
世界初録音
 21.Sponsa Christi tadium vita 生活に疲れたキリストの花嫁…
世界初録音
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)

 後期ロマン派に属するデンマークの作曲家、オルガニスト、ルーズ・ランゴーの作品集。20世紀初頭のデンマークにおける同世代の作曲家に比べると、かなり前衛的な作品を書き、各々の曲の特異なタイトルでも知られる人です。
 このピアノ作品集第3集でも世界初録音を3曲含む興味深い作品を聴くことができますが、なかでも「昆虫館」がユニーク。昆虫たちがゾクゾクするほどの精緻な描写で音にされた組曲です。作曲されたのは1917年ですが、一部でピアノの内部奏法が用いられていたりと、時代を先取りした作品です。
 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーのオーソリティです。

 録音 the Royal Danish Academy of Music, the concert hall 2016年3月6日…11 2016年6月25日…13-17 2016年6月26日…21 2016年9月20日…1-10 2016年11月4日…18-20 Recording producer and sound engineer: Preben Iwan




ランゴー/ピアノ作品集第1・2巻

 あまりにも幅広い作風の音楽を書いたため、どれを最初に聴くかで全く評価が異なってしまうという作曲家がかなり多く存在しますが、このランゴー(1893-1952)などはその最たる人でしょうか。
 このピアノ作品集を冒頭から聴くと、どう聴いてもショパンからグリーグやシベリウスへの系譜を感じるはずです。

8.226025
\2500
ランゴー(1893-1952):
 ギタンジャリ賛歌(タゴールによる)(世界初録音)/
 幻想ソナタ(世界初録音)/
 エアスン海峡の夜(世界初録音)/
 全天球の音楽(世界初録音)/狂気の幻想曲
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(P)
交響曲や管弦楽曲で独特な世界観を描き出す作曲家だが、「ギタンジャリ賛歌」はまるでショパンのような明快さ。
約2 0分を要するラフマニノフ風の「幻想ソナタ」など、この作曲家を知っている人でも意外性のあるピアノ曲集。

6.220565
(SACD-Hybrid)
\2500
ランゴー:ピアノ作品集 第2集
 1-4.夏の思い出BVN 254<ある日/アレグレット/無題/歌>/
 5-6.深淵の音楽BVN 169/
 7.アルバムの綴りⅠBVN 3/8.夜の教会の庭でBVN 22/
 9.アドラツィオーネBVN 223/10.ピアノ小品ホ長調 BVN 426/
 11-20.ブレーキンゲの夏の休日BVN 123
  <旅行/邂逅/日曜日の村の教会で/松林のカウベル/
  お茶会そして諦め/スウェーデン/
  スイートピー/旅の途上で/別れ/ダンスの夕べ>
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
この「夏の思い出」は夢想家であった彼のごく一部の姿であり、次の曲集「深淵の音楽」では、全く違う音世界に戸惑う人も多いことでしょう。急進的な音と、感覚的な表現を求め、標題にも音楽にもあらゆる工夫を凝らし、時には神秘性すら漂うランゴーの音楽。一度はじっくりと聴いてみてほしいものです。





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ORCHID CLASSICS



ORC100061
\2300→\2090
スチュワート・グッドイヤー:ラヴェルを弾く
 ラヴェル(1875-1937):
  1.水の戯れ
  2-4.ソナチネ
 【鏡】
  5.第1曲:蛾
  6.第2曲:悲しげな鳥たち
  7.第3曲:海原の小舟
  8.第4曲:道化師の朝の歌
  9.第5曲:鐘の谷
 【夜のガスパール】
  10.第1曲:オンディーヌ
  11.第2曲:絞首台
  12.第3曲:スカルボ
 13.亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ版)
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)

 ロサンゼルス・タイムズなどアメリカの新聞紙上でその演奏を大絶賛されているピアニスト、スチュワート・グッドイヤー。トロント王立音楽院で学んだ後、カーティス音楽院で学士号を取得。更にジュリアード音楽院では修士号を取得するという俊英で、即興演奏、作曲もこなすというマルチな才能を生かし大活躍しています。
 以前、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を自身でピアノ独奏に編曲したアルバムが高い評価を受けた彼ですが、今回のラヴェルでは、幼い頃から好きだったというソナチネを始め、数々の名作に真正面から取り組み、素晴らしい音楽を作り上げています。
 強靭なタッチから繰り出される硬質の音色は、「鏡」や「夜のガスバール」などにみられる、官能性、恐怖といったラヴェルの音楽の特徴を良く捉えています。

  録音 2016年5月16-17日.11月1-2日 Sono Luminus Studios, Boyce, VA USA





 天才の軌跡と、結構ショッキングな「ハンマークラヴィーア」が少し観られます。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=OyLWb-qUwZ4






スチュワート・グッドイヤー
ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集

MARQUIS
MAR 81507
(2CD)
\4400
ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
 ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
 ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)
録音:2010年1月17、18日、3月22日、トロント、DDD、119'35

 グッドイヤーは1978年、トロント生まれ。作曲家としても知られるだけに、曖昧さを残さない明確な解釈に優れており、これを卓越した技術で見事に音楽化している。
 快速で鮮やかな「ハンマークラヴィーア」を聞けば、この曲はベートーヴェンがピアノのアクションの革新に大いに関心を寄せて書いた曲だと気付かされるだろう。一方で緩徐楽章の繊細さも素晴らしい。






グッドイヤー、Steinway&Sonsの 2つの協奏曲アルバム

Steinway&Sons
STNS-30035
\2100
チャイコフスキー&グリーグ:ピアノ協奏曲
 1-3.チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23/
 4-6.グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/
チェコ・ナショナル交響楽団/
スタニスラフ・ボグニア(指揮)
録音 2013年7月16-17日 プラハ CNSO第1スタジオ

 カナダ生まれのピアニスト、スチュワート・グッドイヤー。トロント音楽院で学んだ後、ジュリアード音楽院で学士号を修得。ソリストとして活躍しています。
 日本でも人気者の彼、2013年の来日の際にはN響の演奏会にて、バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」のピアノ・パートを演奏。こちらも大絶賛されました。
 明晰なピアニズムと卓越したリズム感が評価されていますが、その美点はここでも最大に発揮されていて、チャイコフスキーの冒頭の華やかな部分での決然とした演奏は、まさにクールの一言です。
 一転、グリーグでは驚くほどの叙情的な表情を見せます。やはり只者ではありません!

Steinway&Sons
STNS-30047
\2100
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番&第3番
 1-3.ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18/
 4-6.ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/
チェコ・ナショナル交響楽団/
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
録音 2014年10月15-18日 チェコ プラハ,CNSO 第1スタジオ

 カナダの若手注目ピアニスト、グッドイヤーによるSTEINWAYレーベル、2枚目のアルバムとなります。
 前作はチャイコフスキーとグリーグの協奏曲でしたが、今回はラフマニノフ(1873-1943)の2曲の協奏曲。音の一粒一粒がはっきり見えるような精悍なタッチと、叙情性を併せ持つ素晴らしいピアノを支えるのは、フォルスター率いるチェコ・ナショナル交響楽団。瀟洒な響きもお楽しみいただけます。流麗で美しいラフマニノフに心から浸れる名演です。





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シアトル交響楽団・自主制作レーベル
Seattle Symphony Media



SSM-1015
\2300→\2090
アイヴズ(1874-1954):管弦楽作品集
 オーケストラ・セット 第1番「ニューイングランドの3つの場所」
  1.ボストン広場のセント・ゴードンズ(ショウ大佐とその黒人連隊)
  2.コネチカット州レディングのパットナム将軍の野営地
  3.ストックブリッジのフーサトニック河
 オーケストラ・セット 第2番
  4.われらの祖先への悲歌
  5.ロックストルーンの丘
  6.ハノーヴァー広場北停車場から
 ホリディ・シンフォニー「ニューイングランドの祝祭日」
  7.第1曲:ワシントン誕生日
  8.第2曲:戦没将兵記念日
  9.第3曲:独立記念日
  10.第4曲:感謝祭
シアトル交響楽団
ルドヴィク・モルロー(指揮)

 ルドヴィク・モルローとシアトル交響楽団によるアイヴズ作品の第3集。アイヴズ作品の特徴とも言える“複雑な旋律の絡み合い”と“リズムの交錯”が顕著な「ニューイングランドの3つの場所」。アイヴズの本領発揮とも言える第2楽章「パットナム将軍の野営地」を筆頭に、数多くの要素を曲の中に投入したかのようなこの曲を、モルローは細心の注意を払って演奏。時折現れる郷愁に満ちた旋律を強調することで、作品に親しみやすさを与えています。
 ドイツ軍によって撃沈された客船に乗船していたアメリカ人犠牲者や、祖先たちへの哀悼の意を込めた「オーケストラ・セット第2番」、アイヴズ自身の回想を音楽にした「ホリディ・シンフォニー」もノスタルジックなアメリカ風景を前衛的な音に落とし込んだ興味深い曲。どれもオーケストラのアンサンブル能力を問われる演奏至難な作品ですが、シアトル交響楽団は完璧に演奏しています。

 録音 the S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall, Seattle, Washington. ライヴ収録 2016年2月11.13.14日…1-3 2016年6月17日…4-6 2017年2月2.4日…7-10 




TOCCATA CLASSICS


TOCC-387
\2300
コリン・トゥイッグ(1960-):室内楽作品集
 1-5.ハイドンの主題による幻想的変奏曲(2009)
 弦楽三重奏曲(1996)
  6.第1楽章:Tempo moderato
  7.第2楽章:Scherzando
  8.第3楽章:Adagietto
  9.第4楽章:Allegro vivace
 ピアノ三重奏曲(2004)
  10.第1楽章:Andante con moto
  11.第2楽章:スケルツォ:Vivace
  12.第3楽章:Adagio non troppo
 弦楽四重奏曲 第1番「フクヴァルディへのオマージュ」(1997)
  13.第1楽章:Molto moderato
  14.第2楽章:スケルツォ
  15.第3楽章:Adagio, ma non troppo
  16.第4楽章:Allegro vivace
 ピアノ四重奏曲(2004)
  17.第1楽章:Allegro moderato
  18.第2楽章:Andante sostenuto
  19.第3楽章:Allegro giocoso
ブリッジ弦楽四重奏団…1-5.13-16
モンペリエ弦楽三重奏団…6-9
コリン・トゥイッグ(ヴァイオリン)…10-12.17-19
マイケル・スコフィールド(ヴィオラ)…17-19
ルーシー・ワイルディング(チェロ)…10-12.17-19
竹ノ内博明(ピアノ)…10-12.17-19
 英国のヴァイオリニスト、作曲家コリン・トゥイッグの作品集。彼は1978年に開催された「BBC Young Musician of the Year competition」のファイナリストとして注目を集め、以降はオーケストラと室内楽奏者として活躍しています。
 幼い頃、父がピアノで演奏するバッハとシューベルトの「未完成交響曲」を聴いて感銘を受けたというトゥイッグ。自身の作品も過去の作曲家へのオマージュが多く、どれも親しみやすい雰囲気を持っています。
 ピアノ三重奏曲と四重奏曲では日本気鋭のピアニスト、竹ノ内博明が参加しています。初録音
  
録音 2006年8月2日 St Paul’s Church, Cheltenham…6-9 2016年6月2-3日  Te Menuhin Hall of Te Yehudi MenuhinSchool, Stoke d’Abernon, Cobham, Surrey…1-5.10-19
 

TOCC-397
\2300
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):5声のレクイエム/モテット集
 1.私は復活であり(プレーンチャント)
 2.私の心は死ぬほど悲しい
 【5声のレクイエム】
  3.Requiem aeternam
  4.Kyrie eleison
 5.モテット「主よ、私の罪は」
 【5声のレクイエム】
  6.Absolve Domine
  7.Domine Jesu Christe
  8.Hostias
 9.モテット「たくさんの兄弟たち」
 【5声のレクイエム】
  10.Sanctus-Benedictus
 11.ジョン・ベネット(1725-1784):嘆きたまえ、わが眼よ
 【5声のレクイエム】
  12.Agnus Dei
  13.Lux Aeterna
 14.モテット「わが声をきけ」
 15.モテット「キリストよ、汝はたたえられん」
 16.マーゴットはぶどう畑を耕す
 17.モテット「あなたに向けてわが魂を」

5.9.17…初録音
2.3-5.11.14…このヴァージョンにて初録音
ケンブリッジ・ガートン大学合唱団…1.3-4.6-10.12.13.14.17
ロンドン・ギルドホール・ヒストリック・ブラス…2-8.10.12.13.14.17
ルーシー・モレル(オルガン)…3-4.6-8.10-13.16.17
ガレス・ウィルソン(指揮)
 後期ルネサンスのフランドル楽派に属する作曲家オルランド・ディ・ラッソ。16世紀末のヨーロッパにおいて、最も影響力の強かった作曲家とされ、1570年には神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世から貴族に取り立てられるほど名声を博していました。
 彼はほぼ60曲のミサ曲を遺しましたが、この「5声のレクイエム」はほとんど演奏されたことがありません。ここでは金管を伴う初の演奏が行われており、とりわけサックバットの深く落ち着いた音色が作品を彩っています。
 レクイエムの進行には同じく死を悼むための数々のモテットが織り込まれるという構成で演奏されています。
  録音 2016年7月3-6日  Grace Church on-the-Hill, Forest Hill, Toronto
 


TOCC-335
\2300
チェコにおける初期ロマン派音楽
 ヴェンツェル・ハインリヒ・ファイト(1806-1864):弦楽四重奏曲全集 第1集

 弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調 Op.3(1834)
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:メヌエット:Allegretto
  3.第3楽章:ロシアの賛歌:Andante con moto
  4.第4楽章:終曲:Presto agitato
 弦楽四重奏曲 第2番 ホ長調 Op.5(1835)
  5.第1楽章:序奏: (Sostenuto)-Allegro vivace 
  6.第2楽章:Adagio cantabile quasi Andante
  7.第3楽章:スケルツォ: Presto
  8.第4楽章:ロンド:Allegro non tanto
ケルテス四重奏団
 オーストリア領、レプニッツで生まれチェコで活躍した作曲家ファイトの作品集。幼い頃から音楽を学びたかったファイトですが、中学卒業時に両親を失い、音楽教師に支払うお金もなかったため、音楽は独学で勉強。プラハで哲学と法律を学び、22歳で卒業した時に弁護士になるか音楽家になるか躊躇った彼は、結局プラハの市役所で働く決断をします。
 しかし音楽も続け、交響曲、ヴァイオリン協奏曲、歌曲などを作曲。それらはすっかり忘れられてしまいましたが、4曲残された弦楽四重奏曲には、ベートーヴェンからドヴォルザークに至るチェコにおける初期ロマン派音楽の変遷を聴くことができます。
 録音 2016年5月11-13日 St Peter's, Evercreech, Somerset




HCR


HCR 11
\2300
「ビート・ジェネレーション・バラッズ」
 マイケル・フィニシー(1946-):
  (1)初めての政治的議題
  (2)ビート・ジェネレーション・バラッズ
フィリップ・トーマス(ピアノ)
 イギリスの中堅作曲家マイケル・フィニシーの超絶技巧ピアノ曲新作!

 録音:2015 年9 月10 日、ハダーズフィールド、セント・ポール・ホール、69’03

 イギリスの中堅作曲家マイケル・フィニシーの超絶技巧ピアノ曲の新作!
フィニシーは王立音楽院で学んだ後、イタリアで研鑽、現在はイギリスの幾つかの音楽大学で教鞭を執っている。厳しい表現主義的無調音楽で新ウィーン楽派の影響のもと、クラスターの多用など厳しい表現のなかに突然、鳥の鳴き声がテープで流されたり(弦楽四重奏曲第3 番)とアカデミックな現代音楽の作法の中にも独自の詩学が広がる。
 今作では、世界初録音となる2 曲のピアノ曲を収録。現代の超絶技巧ピアノ曲を作り続けているフィニシーならではの激しく超絶技巧で複雑さ極まる楽曲から、静謐で緊張感に満ちた楽曲が収録されている。
 

HCR 13
\2300
「The wreck of former boundaries」
 (1)リザ・リン(1966-):
  ハウ・フォレスト・シンク(森林の考え方)
 (2)アーロン・キャシディ(1976-):
  ザ・レック・オヴ・フォーマー・バウンダリーズ
   (以前の境界線の残骸)
エリソン・アンサンブル
(1)カール・ロスマン(指揮)
(1)ウー・ウェイ(笙)
(2)ピーター・エヴァンス(Trp、ピッコロTrp)
(2)トリストラム・ウィリアムス
 (Trp、四本ピストンのフリューゲルホルン)
 エリソン・アンサンブル創立30 年委嘱作!

 録音:2016年11月22日、ハダーズフィールド大学、セント・ポール・ホール、68’46

 エリソン・アンサンブル創立30 年を記念して委嘱した2 曲の新作を録音。オーストラリアの作曲家リザ・リン(Liza Lim)は、アジアの伝統文化やアボリジニの芸術にインスパイアされた作品を多く残している。
 この作品は、中国の笙とアンサンブルによる演奏で、人と自然の共生、森林の生態を表現しています。アメリカの作曲家アーロン・キャシディの作品は2本のトランペットのための協奏曲。エネルギッシュで超絶、新しい複雑性の作品。




NMC


NMC D218
\2300
サイモン・ホルト(1958-):a table of noises
 (1)「ア・テーブル・オブ・ノイズ」(打楽器協奏曲)
 (2)「セイント・ヴィート・イン・ザ・ケトル」(管弦楽作品)
 (3)「ウィットネス・トゥ・ア・スノウ・ミラクル」
  (ヴァイオリン協奏曲)
ニコラス・コロン(指揮)
ハレ管弦楽団
(1)コリン・カリー(Perc)
(3)クロエ・ハンスリップ(Vn)
 名手コリン・カリーとハンスリップをソリストに迎えたサイモン・ホルトの管弦楽・協奏的作品集

 録音: (1)(2) 2014年7 月29日、(3)2015年11月9日、57’13

 サイモン・ホルトは1958 年生まれのイギリスの現代音楽作曲家。2005 年から2008 年にかけて作曲された3 曲を収録したアルバムです。
 2000 年のロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・ヤングアーティスト賞受賞以来、イギリスを代表する打楽器奏者の一人で、2017 年3 月に日本でおこなわれたスティーヴ・ライヒ80 歳記念「テヒリーム」で見事な演奏を披露したパーカッショニスト、コリン・カリーに、イギリス出身で、名教師ザハール・ブロンの薫陶を受けた若手ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップがソリストを務めた“パーカッション協奏曲”(2009 年英国作曲家賞)と“ヴァイオリン協奏曲”(2006 年英国作曲家賞)を収録。
 “セイント・ヴィート・イン・ザ・ケトル”はBBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団コンポーザー・イン・レジデンスを務めていたホルトが、ウェールズ出身の作曲家アラン・ホディノット(1929-2008)の名前を冠した「BBC ホディノット・ホール」が2009 年に竣工し、BBC ウェールズ・ナショナル管の新本拠地を祝福する作品として委嘱されたものです。
 

NMC D235
\2300
ブライアン・エリアス(1948-):エレクトラの嘆き
 (1)鶴
 (2)ミート・ミー・イン・ザ・グリーン・グレン
 (3)ワンス・ディド・アイ・ブリーズ・アナザーズ・ブレス
 (4)エレクトラの嘆き
(1)ニコラス・コック(指揮)プサッファ
(2)(3)ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
(2)(4)スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ)
(3)イアン・バーンサイド(ピアノ)
(4)ニコラス・ダニエル(コーラングレ)
(4)クラーク・ランデル(指揮)
 ブリテン・シンフォニア
 インド生まれのイギリスの作曲家ブライアン・エリアス作品集

 録音:(4)2012年、(1)(2)(3)2016年 [66’07]

 インド生まれのイギリスの作曲家ブライアン・エリアス。エリザベス・ラッチェンスに作曲を師事。
イギリス・ロンドンで毎年夏開催されるクラシック音楽の一大イベントBBC プロムス。「エレクトラの嘆き」は2012 年のBBC プロムスで演奏されたライヴ録音です。
 古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが書いた悲劇「エレクトラ」のテキストを用いて作曲したもの。メゾ・ソプラノのスーザン・ビックリーが元の古代ギリシャ語で歌い、コーラングレと弦楽合奏を伴ってエレクトラの物語と彼女の弟オレステスが父親の殺害に続いて母親と義理の両親に取った復讐を語る。
 「鶴」はギリシャ神話に登場する英雄の一人テセウスに関連した儀式「クレーン・ダンス」に触発された劇的でリズミカルなアンサンブル作品です。
 

NMC D216
\2300
ブレーシング・チェンジ〜現代弦楽四重奏作品集
 (1)サイモン・ホルト(1958-):サード・カルテット
 (2)ドナチャ・デネヒー(1970-):ザ・ウェザー・オブ・イット
 (3)アンソニー・ギルバート(1934-):天上の神秘
(1)ジャック四重奏団
(2)ドーリック弦楽四重奏団
(3)カルドゥッチ弦楽四重奏団
(3)ガイ・ジョンストン(チェロ)
 録音:(1)2015年1月19日、(2)2016年7月15日、(3)2015年6月14日、ウィグモア・ホール(ライヴ)、68’25

 「ブレーシング・チェンジ」シリーズは、ラドクリフ・トラストと、ウィグモア・ホール、NMC レコーディングによる共同委嘱によるものです。
 ジャック四重奏団、ドーリック弦楽四重奏団、カルドゥッチ弦楽四重奏団という実力派アーティストにより、イギリスの名門ホール、ウィグモア・ホールで新しい弦楽四重奏曲を演奏し録音するという意欲作。
 イギリスとアイルランドの作曲家による作品は、新鮮で静かな情熱で満たされた音楽です。
 

NMC D229
\2300
ケイト・ウィットリー(1989-):アイ・アム アイ・セイ
 (1)ヴィオラ協奏曲
 (2)ヴァイオリンとピアノの3 つの小品
 (3)5 つのピアノの小品
 (4)ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ
 (5)アイ・アム アイ・セイ
(1)シリー・ラシュコフスキー(Va)
(1)ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラ
(1)(5)クリストファー・スターク(指揮)
(2)(4)エロイザ=フルール・トム(Vn)
(2)ケイト・ウィットリー(Pf)
(3)ロルフ・ハインド(Pf)
(4)アッシャー・ザッカルデッリ(Va)
(5)ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラ合唱団
 ジョン・ドネ・プライマリー・スクール
(5)アシュリー・リッチ(バス)
(5)サラ=ジェーン・ルイス(ソプラノ)
 録音:2016年、55’33

 ケイト・ウィットリーは作曲家、ピアニスト、プロデューサーとして活躍している若手音楽家。2015年イギリス作曲家賞を、2014 年にボルレッティ=ブイトーニ財団アワードを受賞。2011 年に指揮者のクリストファー・スタークと共に“ザ・マルチ・ストーリー・オーケストラ”を設立し芸術監督に就任。最初の公演はストラヴィンスキーの“春の祭典”で、ロンドン南東部に位置するペッカムの駐車場で行われ、1500 人以上の聴衆を集めた画期的なコンサートとして話題を集めました。
 このアルバムでは、2010 年から2016 年までに作曲された作品を収録しています。
 

NMC D232
\2300
Flux〜新しい音楽、新しいダンス
 (1)ギャヴィン・ヒギンズ:アトミック・カフェ
 (2)マーク・ボウデン:エアーズ・ノー・オーシャンズ・キープ
 (3)シェリル・フランシス=ホード:狂気産業
 (4)ケイト・ウィットリー:
  ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ
 (5)クィンタ:捕らえられたテミストクレス
(1)ポール・ホスキンス(指揮)
(1)ランベール・オーケストラ
(2)フィデリオ・トリオ
(3)オニクス・ブラス
(4)エロイザ=フルール・トム(Vn)
(4)アッシャー・ザッカルデッリ(Va)
(5)クィンタ
 (Vn、Magnetic Resonator Piano
  [磁力共鳴ピアノ]、エレクトロニクス)
 録音:2015年〜2016年、55’46

 ランベール・ミュージック・フェローシップを受けた5 人の作曲家による新しいダンスのための音楽集。
 オーケストラや、三重奏曲、ブラスにヴァイオリンとヴィオラのデュオ、そして、クィンタは、自作自演で電磁石で弦を響かせる新たな音色を手に入れたピアノ= Magnetic Resonator Piano とヴァイオリンとエレクトロニクスの演奏など多彩な編成で聴かせます。
 

NMC D234
\2300
ハワード・スケンプトン(1947-):老水夫の歌
 (1)老水夫の歌
 (2)オンリー・ザ・サウンド・リメインズ
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ
(1)ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
(2)クリストファー・イェーツ(ヴィオラ)
(3)マーティン・ブラビンズ(指揮)
 録音:2016年、63’25

 ハワード・スケンプトンは1947 年、イギリスのチェスター生まれの作曲家。アコーディオン奏者、教育者としても知られています。
 実験的でありながらも美しい響きのある2 作品を収録。“老水夫の歌”は、イギリスの詩人コールリッジの幻想的な物語詩をもとに作曲された作品。
 “オンリー・ザ・サウンド・リメインズ”は美しく印象的なメロディが、繰り返されながら崩壊し消え去っていく作品です。




STRADIVARIUS


STR 33807
\2400
ジャチント・シェルシ(1905-1988):コレクション Vol.7
  ピアノのための組曲第6番「I capricci di Ty」(+)
  ヴァイオリンとピアノのためのディヴェルティメント第1番(*/+)
  L'Ame ailee/L'Ame ouverte(無伴奏ヴァイオリンのための)(*)
  Xnoybis(無伴奏ヴァイオリンのための)(*)
マルコ・フージ(ヴァイオリン(*))
アンナ・デッリコ(ピアノ(+))
 


STR 33983
(2CD)
\4200
ボッケリーニ(1743-1805):
  チェンバロとヴァイオリンのオブリガートのための6つのソナタ Op.5
リアーナ・モスカ(ヴァイオリン)
ピエール・ゴワ(フォルテピアノ・ダ・ターヴォロ)

使用楽器:ルイ・ゲルソン製、パリ、1760年頃(ヴァイオリン)
      フレデリック・ベック製、ロンドン、1773年、ロンドン(フォルテピアノ・ダ・ターヴォロ)

 「ヴァイオリン・ソナタ集」とも称される作品。
 リアーナ・モスカはスイス生まれ(両親の出身はイタリアとアメリカ合衆国)のヴァイオリン奏者。1998年以来2016年現在イル・ジャルディーノ・アルモニコのメンバーを務めています。
 ピエール・ゴワはスイスのピアノ・フォルテピアノロ奏者。イル・ジャルディーノ・アルモニコ、アンサンブル・バロック・ドゥ・リモージュ、モザイク・カルテット等と共演を重ねています。
 フォルテピアノ・ダ・ターヴォロは4本の脚を持つテーブル型のフォルテピアノ。


リアーナ・モスカ
三重奏、美しいです。
https://youtu.be/gK87WETeNLY



フォルテピアノ・ダ・ターヴォロ。こんな感じかと。

 

STR 37030
\2400
ロザルバ・クインディーチ&ジュリア・ロルッソ:交差点
 ロザルバ・クインディーチ(1976-)&ジュリア・ロルッソ(1990-):
  十戒の形式による哲学の称賛 [Elogio della filosofia in forma di decalogo]
   (3人の朗読者、ソプラノ、フルート、ヴィオラと打楽器のための
   オペラ=リーディング;2013)(*)
 ロザルバ・クインディーチ:
  クラシックギターと打楽器のための間奏曲(2015)(+)
  放浪する体に [In corpi vaganti] (アンサンブルのための;2015)(#)
  Corpi diramanti(打楽器のための;2015)(**)
 ジュリア・ロルッソ:
  表面上 [In superficie] (弦楽四重奏のための;2014)(++)
  コン・モート [Con moto]
   (アコーディオンとライヴエレクトロニクスのための;2016)(##)
オペラ=リーディング・アンサンブル(*)
ジェミニアーノ・マンクージ(指揮(*))
ルーベン・マティア・サントルサ(ギター(+))
ルチオ・ミエーレ(打楽器(+/**))
アンサンブル・インターフェイス(#)
モーリス・ドネ=モネ(指揮(#))
プロメテオ弦楽四重奏団(++)
ジャン=エティエンヌ・ソッティ(アコーディオン(##))
ジュリア・ロルッソ(ライヴエレクトロニクス(##))
 

STR 37052
\2400
マルコ・クアリアリーニ(1973-):反映
  対(つい) [Couples]
   (フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための;2008)
  エミリー・ディッキンソンの5つの詩(ソプラノとアンサンブルのための;2013)(*)
  反映 [Riflesso] (クラリネットと弦楽三重奏のための;2014-2015)
  3つの対(つい) [Three Couples]
   (フルート、クラリネット、ピアノ、打楽器、ヴィオラとチェロのための;2014)
リューバ・ベルガメッリ(ソプラノ(*))
デダロ・アンサンブル
ヴィットーリオ・パリージ(指揮)
 

STR 37056
\2400
わが魂はただ火と氷を持つに過ぎず バリトンとヴィオラのための作品集
 ホルスト(1874-1934)/ハルトムート・シュルツ(アダプテーション):
  声とヴァイオリンのための4つの歌 Op.35(バリトンとヴィオラのための版)
 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):牧場に沿って [Along the Field]
 ルイス・デ・パブロ(1930-)/
  マウリツィオ・バルベッティ(アダプテーション):ソロ=クンスト [Solo-Kunst]
   (J・S・バッハの「フーガの技法」からの3つのフーガ)
 ハルトムート・シュルツ(1964-):美徳の称賛 [Salutatio Virtutum]

ハルトムート・シュルツ(バリトン)
マウリツィオ・バルベッティ(ヴィオラ)

 

STR 37057
\2400
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):
 無伴奏ヴァイオリン、無伴奏ヴィオラのための作品全集

  夜の果て [Ai limiti della notte] (ヴィオラのための;1979)
  ヴァイオリンのための6つの奇想曲(1976)
  3つの華麗な夜想曲(ヴィオラのための;1974/1975)
  Fra se(ヴァイオリンのための;2009)
  マッティアのために(ヴァイオリンのための;1975)
マルコ・フージ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 

STR 37058
\2400
2台のピアノ
 サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):2台のピアノのためのソナタ(1966)(*)
 ジェルジ・リゲティ(1923-2006):2台のピアノのための3つの楽曲(1976)
 ジョルジュ・アペルギス(1945-):
  オルター=フェイス [Alter-Face] (2台のピアノのための;2004)(*)
 ユーグ・デュフール(1943-):
  生贄の太陽 [Soleil de proie] (2台のピアノのための;2005)
 ニッコロ・カスティリオーニ(1932-1996):
  エドヴァルド・グリーグへのオマージュ(2台のピアノのための;1981)(*)

(*)世界初録音。

アルフォンソ・アルベルティ、アンナ・デッリコ(ピアノ)

 

STR 37067
\2400
Fabula ut 声とフルートのための即興曲
 ニコラ・サーニ(1961-):蝶から想像せよ [Imagine for Butterfly]
 グイード・バッジャーニ(1932-):蝶 [La farfalla]
 アレッサンドロ・カルロ・ランディーニ(1954-):気力 [Elan]
 カルラ・マガン:出会い [Rencontre]
 マウロ・カルディ(1955-):箱入り色鉛筆 [Pastelli sul pack]
 ジャンカルロ・カルディーニ(1940-):5つのバガテル [Cinque bagatelle]
 マルチェッロ・パンニ(1940-):魅惑 [Incanto]
 アンジェロ・ルッソ(1965-):コントラスト [Contrasti]
 ダニエレ・ロンバルディ(1946-):きらめくアダージョ [Adagio scintillante]
 ファビオ・チファリエッロ・チャルディ(1960-):
  Un po per gioco un po per non morire

  ※全収録曲が世界初録音。

モニカ・ベンヴェヌーティ、リリアーナ・ポーリ(ソプラノ)
ピエル・ルイージ・ベルドンディーニ(声)
アルカディオ・バナッキ(各種フルート)
 

STR 37068
\2400
エリク・マエストリ(1980-):物事
  自画像 II [Autoritratto II] (ピアノのための;2012)
  自画像 I [Autoritratto I] (ピアノと弦楽三重奏のための;2012)
  いまだなお夜 [ncora ancora la notte] (弦楽三重奏のための;2015)
  3つの家 [Tre Case] (クラリネット、弦楽三重奏とピアノのための;2012-2013)
  Natura degli affetti(ピアノのための;2010)
ランスタン・ドンネ
 マテュー・ステファヌス(クラリネット) 
 古川沙織(ヴァイオリン)
 エルサ・バラス(ヴィオラ)
 ニコラ・カルパンティエ(チェロ)
 カロリーヌ・クレン(ピアノ)
 

STR 37070
\2400
息の歌 バスフルートのための音楽
 ドイナ・ロタル(1951-):
  日本庭園 [Japanese Garden] (バスフルート/ピッコロと録音テープのための;2006)
 アンドレア・サルト(1979-):
  詩篇138 [Salmo 138] (バスフルートと残響空間のための;2012)(*)
 細川俊夫(1955-):息の歌 [Atem-Lied] (バスフルートのための;1997)
 ブライアン・ファーニホウ(1943-):
  ムネーモシュネー [Mnemosyne] (バスフルートと録音テープのための;1986)
 パオロ・アラッラ(1960-):
  カロス #2 [KAROS #2] (バスフルートとエレクトロニクスのための;2014)(*)

村上景子(バスフルート、ピッコロ)
ジュリアン・リゴー(サウンド・エンジニア)

 村上景子は松江市出身のフルート奏者。島根大学卒業後、ストラスブール音楽院(フランス)でマリオ・カローリ他に師事。2003年以来2017年現在リネア・アンサンブル首席奏者を務めています。
 (*)は村上景子のために書かれた作品。
 

STR 37071
\2400
ブーレーズ(1925-2016):
  ル・マルトー・サン・メートル [主なき槌]
   (フルート、ヴィブラフォン、シロリンバ、ヴィオラ、ギター、打楽器と
   アルトのための)(*/+)
  エクラ(アンサンブルのための)(+)
  二重の影の対話(ファゴットとエレクトロニクスのための)(#)
カタリン・カーロイ(メゾソプラノ(*))
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(+)
パスカル・ガロワ(指揮(*/+)、ファゴット(#))
 

STR 37073
\2400
バロック音楽をギターで
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV 40 から Nos.1, 7
   (ギターのための編曲版)
 シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1681-1750):
  リュートのためのシャコンヌ(ギターのための編曲版)
 ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758):
  無伴奏ヴァイオリンのためのアッサージョ第2番(ギターのための編曲版)
 J・S・バッハ(1685-1750)/エネア・レオーネ(1978-)編曲:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004 より
   シャコンヌ(ギターのための版)
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
  チェンバロ・ソナタ K.208(ギターのための編曲版)
  チェンバロ・ソナタ K.380(ギターのための編曲版)
  チェンバロ・ソナタ K.322(ギターのための編曲版)
エネア・レオーネ(ギター)
使用楽器:フランシスコ・シンプリチオ製、1929年

 エネア・レオーネは1978年イタリアのミラノに生まれオスカル・ギリア他に師事したギター奏者・教師。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DIVOX



CDX-25252
(2CD)
\2600→\2390
このピアノの音色を忘れることは絶対にない。
 スヴャトスラフ・リヒテル/ライヴ・イン・ジャパン

プロコフィエフ(1891-1953):ソナタと小品集
【CD1】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第6番 イ長調 Op.82(1939/1940)
 5-8.ピアノ・ソナタ 第9番 ハ長調 Op.103(1947)
 バレエ「シンデレラ」よりピアノのための小品(1942/1944)
  9.争い Op.102-3
  10.ガヴォット OP.95-2
  11.秋の妖精 Op.97-3
  12.オリエンタリア Op.97-6
  13.シンデレラと王子のワルツ Op.102-1
【CD2】
 1.伝説 Op.12-6(1913)
 束の間の幻影 Op.22(1915/1917)
  2.第3番:Allegro
  3.第4番:Animato
  4.第5番:Molto giocoso
  5.第6番:Con eleganza
  6.第8番:Comodo
  7.第9番:Allegretto tranquillo
  8.第11番:Con vivacita
  9.第14番:Feroce
  10.第15番:Inquieto
  11.第18番:Con una dolce lentezza
 12.ダンス Op.32-1(1918)
 13.ワルツ Op.32-4(1918)
 14.思考 Op.62-3(1932)
 15.田園風ソナチネ Op.59-3(1933)
 16.風景 Op.59-2(1933)
 17.ロンド Op.52-2(1931)
 18.ワルツ Op.96-1(1941)
 19.悪魔的暗示 Op.4-4(1912)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

 リヒテルとプロコフィエフの出会いは1940年のこと。「ピアノ・ソナタ第6番」を完成させたプロコフィエフが友人たちの前で試演した際、譜めくりを任されたという若きリヒテル青年。
 彼はこの難曲を自身で演奏するべく、夏の間に猛勉強し、1940年の秋にこの曲をリサイタルで演奏しました。客席で聞いていたプロコフィエフはリヒテルの演奏に感銘を受け、以降、2人は意気投合し、1943年には「ピアノ・ソナタ第7番」の初演をリヒテルに委ねるまでにプロコフィエフは彼に全幅の信頼を置くようになります。
 1946年のプロコフィエフの55歳の誕生日に、リヒテルは“戦争ソナタ”と呼ばれる第6番、第7番、第8番をコンサートで演奏、プロコフィエフは感謝を込めて「ピアノ・ソナタ第9番」をリヒテルに献呈するのですが、この曲の世界初演は1951年4月23日まで行われることはなく、既に病に伏していたプロコフィエフは、その演奏を電話で聴くのみでした。

 リヒテルはプロコフィエフ作品を大切なレパートリーとして、1970年、初来日の際も「ピアノ・ソナタ第7番」をプログラムに組み込み、日本の聴衆に感銘を与えています。
 1981年に東京文化会館で行われたスヴャトスラフ・リヒテルの演奏会のこのライヴ録音は、これまでにもいくつかのレーベルからリリースされていますが、今回のDIVOXのアルバムは、当時リヒテルが唯一録音を許可した、ヤマハのレコーディング・チームがカセット・テープ・レコーダーにより録音した音源を用いています。
 これを入念なマスタリングを行うことで、ノイズや歪みなどを軽減し、良い音質でお届けすることが可能になりました。

  録音 :1981年6月3日…CD1:1-4 1980年12月2日…CD1:5-13 1981年6月3日…CD2 東京文化会館 ライヴ収録 ヤマハ・チームのカセットテープ録音による



 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番。
 このCDの録音と同じ年の3月3日、店主は松山でリヒテルの演奏を聴いた。
 そして、いまでも目を閉じればこの日の演奏が蘇る。
 いまから36年前。
 しかしあのピアノの音色を忘れることは絶対にない。




<国内盤>


BRINRINRI


KYBR-1702
\2700+税
エンデチャとオレムス ◎ 山下紅弓 ギターソロ 山下紅弓(ギター)
 J.S.バッハ:プレリュードBWV999
 F.タレガ:エンデチャとオレムス(挽歌と祈り)
 F.ソル:「小川の岸辺」による幻想曲 Op.40
 F.ソル:月光
 J.S.バッハ:シャコンヌ 〜
  無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番BWV1004 より
 J.ゴメス・クレスポ:ノルティーニャ
 M.カステルヌォーヴォ=テデスコ:
  フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス、画家 〜ゴヤによる24のカプリチョスより
 M.カステルヌォーヴォ=テデスコ:仕方がなかった 〜 ゴヤによる24のカプリチョスより
 中野二郎:静に揺らぐ月影
 J.S.バッハ:ブーレ 〜 無伴奏チェロ組曲第3 番BWV1009 より
 F. モンプー:プレリュード 〜 コンポステラ組曲より
 G.F.ヘンデル/山下和仁編:サラバンド
 G.F.ヘンデル/山下和仁編:エイルスフォードのサラバンド
 M.M.ポンセ:カベソンの主題による変奏曲
 研ぎ澄まされた音、音の粒、他の誰にも似てない音楽、多分、それは、あなたの心が、震える時、エンデチャとオレムス ◎ 山下紅弓 ギターソロ

 録音:2016/12/26-27 、2017/02/16-17 北九州市立響ホール(total: 73 分37 秒)

 小さな彼女がステージに現れた時、静まりかえった会場の緊張と期待。研ぎ澄まされた音、音の粒、他の誰にも似ていない音楽。多分、それは、あなたの心が、震える時、、、、、世界的ギタリスト山下和仁の長女、紅弓(こゆみ)による待望の初ソロアルバム。
 2003 年、東京・浜離宮朝日ホールにて山下和仁とのデュオでデビュー(当時小学生)、それ以来、欧米アジア各地をかけめぐってきた彼女も今や熊本大学理学部に在籍する大学生。学業の傍ら、リサイタルほか幅広い演奏活動を行っている。2016 年は、福岡市にてソロリサイタル(昼夜2回公演)のほか、山下和仁とイタリアツアー。韓国、対馬、奈良・春日大社でも公演。このCD 録音の直前には、自らの企画で熊本大学医学部アンサンブル部と熊本地震のためのチャリティー演奏会も開催。
 ヘンデル2曲やバッハ3曲のほか、数々のギターオリジナル名曲、さらには中野二郎の作品まで、幅広く選曲された長時間アルバム。




OMF


KCD-2056
\2500+税
中世の四季
 作者不詳 美しい花の踊り
 作者不詳 エスタンピー
 ギョーム・ド・マショー 恋人に逢っての帰り径
 作者不詳 白い花
 編曲者不詳/原曲ヤーコポ・ダ・ボローニャ 誇り高き鷲
 編曲者不詳/原曲
  ギョーム・ド・マショー 恥じらい、恐れ、心配を
  ラインバウト・デ・ヴァケイラス 五月のはじめ
 作者不詳 ラ・マンフレディーナとラ・ロッタ
 作者不詳 夏は来りぬ
 作者不詳 コンスタンツィア
 フランチェスコ・ランディーニ 愛があなたの話を
 作者不詳 これは何でしょう
 ギョーム・ド・マショー 優しく綺麗な貴婦人よ
 作者不詳 サルタレッロ
 作者不詳 リスタンの哀歌とラ・ロッタ
 作者不詳 仲良くできないのは、欲望と、希望
 作者不詳 母なるマリアよ
 作者不詳 陽気、それは夏の終わりまでのこと
 作者不詳 キリストは生まれた
 編曲者不詳/原曲アントニオ・ザカラ・ダ・テラーモ 素敵な花ひとつ
 作者不詳 王の第4エスタンピー
 作者不詳 楽しいことの始まり
 フランチェスコ・ランディーニ 春が来た
西山まりえ:中世ハープ&オルガネット
コリーナ・マルティ:クラヴィシンバルム&リコーダー
 ヨーロッパ中が絶賛!残された絵画や資料のたゆまぬ研究と解釈により天上の響きと讃えられる優美で清らかな音色を現代に復元。中世音楽を新時代へと導くマルティと西山。
 極上の演奏テクニックを持つ「伝説のデュオ」 決定版!13.15世紀中世名曲選。


<LP>


DIVOX(LP)


LPX-71601
(LP)
\4500
ヴィヴァルディ(1685-1741):ヴァイオリン協奏曲「四季」Op.8  ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
 1983年にアンドレア・マルコンが主宰する古楽器グループ“ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ”に参加、バロック・ヴァイオリンの奏法をじっくり研究したというカルミニョーラ。
 1994年に、彼らによる「ヴィヴァルディの四季」初録音となるこのアルバムがリリースされた際、そのあまりにも自由奔放な演奏は、多くの人が抱いていた「バロック音楽=穏やかで心地よい音楽」のイメージを打ち砕くほどの衝撃を与えました。
 自在なテンポと大胆な強弱に加え、鋭角的なリズムで切り込んだ鮮烈な「四季」は過激なバロック音楽演奏の先駆けであり、一つの頂点です。
 この名盤が180g 重量盤LPとして復活。音の良さも衝撃的です。

  録音 1992年3月.10月 Treviso, Italy















5/17(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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HYPERION



CDA 68048
\2400→\2190
アムラン新録音はなんと
 モートン・フェルドマン!

  フェルドマン:バニタ・マーカスのために
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)

 現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランがなんとモートン・フェルドマンをレコーディング!
 アメリカの現代音楽・実験音楽の作曲家であり、図形楽譜の発案者としても知られるモートン・フェルドマン(1926−1987)。フェルドマンの晩年の作品「バニタ・マーカスのために(For Bunita Marcus)」は、高弟バニタ・マーカスに捧げられた総演奏時間72分を越すピアノ独奏のための大作。
 キャリアの初期には、ニコライ・ロースラヴェツ、レオ・オーンスタイン、ニコライ・カプースチン、フレデリック・ジェフスキーなどの近現代作曲家のレコーディングでも名を馳せてきたアムランが挑むフェルドマン。
 カプースチンのような超絶技巧作品ではなく、静謐の中から生み出されるピアノの様々な表情と色彩を、アムランの奇跡の両手が表現します。
 ピアノ・ファン、現代音楽、ニューエイジ関係者要注目の新譜です!

 録音:2016年6月6日−7日、コンサート・ホール(ワイアストン・エステート、モンマス)



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CDA 68151
\2400→\2190
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.72 〜
 チプリアーニ・ポッター:ピアノ協奏曲第2番&第4番

  ピアノ協奏曲第2番ニ短調
  ピアノ協奏曲第4番ホ長調
  ロッシーニの主題による華麗な変奏曲(全曲世界初録音)
ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
タスマニア交響楽団
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト最新巻!イギリスの音楽家、チプリアーニ・ポッター!

 ☆作曲家、ピアニスト、指揮者、作家、教育者として活躍したイギリスの音楽家、チプリアーニ・ポッター。
 ☆4曲書かれたピアノ協奏曲のうち、第2番と第4番を収録。ロッシーニ変奏曲含め、すべて世界初録音!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの超人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。
 第72集は、ベートーヴェンに奨励されワーグナーに賞賛されたイギリスの音楽家、チプリアーニ・ポッター(1792−1871)のピアノ協奏曲集!
 ポッターはベートーヴェンやモーツァルトのピアノ協奏曲のイギリス初演を担うなど、ピアニスト、指揮者として活動。1822年にはロンドンの王立音楽アカデミーで教鞭を執り、1832年から1859年まで学長を担うなど、教育者としても多くの後進を指導しました。ポッターの作品は現代では殆ど録音、演奏されておらず、今回の2つのピアノ協奏曲とロッシーニの主題による変奏曲はすべて世界初録音です。

 録音:2016年5月11日−14日、フェデレーション・コンサート・ホール(タスマニア)





チプリアーニ・ポッター
 実は9曲(+1)の交響曲を残した19世紀前半イギリス音楽界の重鎮。


 ロンドン生まれのポッター、父から音楽の手ほどきを受け、トーマス・アトウッド、ウィリアム・クロッチ、ヨーゼフ・ヴェルフルらの薫陶を受けたが、いつまでもイングランドで好機に巡り合えないことに業を煮やし、1817年にウィーンに渡る。
 そこで出会ったベートーヴェンからアロイス・フェルスターの下で学ぶよう助言を受ける。
 1819年にイングランドへ帰郷したポッターはピアニスト、また指揮者としてロンドンの演奏界の中心的人物となった。

 彼はモーツァルトの数曲のピアノ協奏曲、及びベートーヴェンのピアノ協奏曲『第1番』、『第3番』、『第4番』のイギリス初演でソリストを務めた。
 さらにメンデルスゾーンの『ピアノ協奏曲第1番』のイギリス初演では、ポッターが指揮をする傍らで作曲者自身が独奏を受け持ったという。

 ポッター自身の作品としては9曲の交響曲が現存するが、彼自身が付した番号からは10曲が作曲されたことがわかる。
 ワーグナーはロイヤル・フィルハーモニック協会の指揮者を務めていた頃に、ポッターの『交響曲第10番 ト短調』を賞賛する言葉を遺している。
 また彼は4曲のピアノ協奏曲を書いており、室内楽曲やピアノ独奏曲もいくらか作曲していた。ポッターの器楽曲からはソナタ形式のような曲形式の使用法に関して、彼が教えを仰いだ大陸の音楽家たちの影響が現れている。

 彼は音楽雑誌へ2本の論文を寄稿しており、そのうちのひとつではベートーヴェンを訪問したことについて触れられている。






おそらく世界であと数枚の在庫
ポッターの交響曲
高雅で気品あふれる大人の初期ロマン派交響曲

UNICORN 9129
\3200
チプリアーニ・ポッター:交響曲第8・10番 ヒラリー・デイヴァン・ウェットン指揮
ミルトン・キーンズ室内管
すでに消滅したUNICORNから交響曲第8,10番が出ていた。
在庫は世界中探しても残る数枚と思われる。



 

CDA 68187
\2400
名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
 チューダー朝の傑作ポリフォニーを歌う!

  シェパード:
   われら生のただ中にありて
   喜べ、乙女マリアよ
   ミサ・カンターテ
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
マーティン・ベイカー(指揮)
 ☆英国の名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌う、イギリス、チューダー朝の傑作ポリフォニー。

 Hyperionの創設初期より宗教合唱作品録音の中枢を担ってきた英国の名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌う、16世紀イギリスの教会音楽。
 チューダー朝に活躍したジョン・シェパード(c.1515−1558)の傑作「われら生のただ中にありて(Media vita in morte sumus)」を含む宗教作品を、美しい少年聖歌隊と伝統の男声合唱で歌います。

 録音:2016年7月14日−15日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)



 

CDA 68185
\2400
R・シュトラウス:歌曲全集Vol.8
 ツェツィーリエ Op.27-2/いつ Op.31-2/道楽者 Op.41-4/
 あの人に Op.43-1/ヒルザウのにれの樹 Op.43-3/
 雨風をしのぐ宿 Op.46-1/昨日私はアトラスだった Op.46-2/
 7つの封印 Op.46-3/朝やけ Op.46-4/
 鏡の中を見るように Op.46-5/あなたは知らない Op.49-5/
 若者の誓い Op.49-6/
 不満の書より「3つの歌」
  (誰がこの世に求めよう Op.67-4、
  あれほど忠告したのに Op.67-5、
  旅人の心の安らぎ Op.67-6)/
 さかずき Op.69-2/
 4つの最後の歌 Op. posth*(春、9月、眠りにつく時、夕映えに)
ニッキー・スペンス(テノール)
レベッカ・エヴァンス(ソプラノ)*
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 ☆2015年国際オペラ・アワード「ヤング・シンガー賞」受賞、スコットランドの若きテノール、ニッキー・スペンスが歌うR・シュトラウス。
 ☆レベッカ・エヴァンスが歌う、R・シュトラウス最晩年の名作「4つの最後の歌」のピアノ伴奏版も収録!

 2004年にスタートした歌曲大国ハイペリオンの長期プロジェクトの一つ、名伴奏者ロジャー・ヴィニョールズが率いるリヒャルト・シュトラウスの歌曲全集。
 第8巻は、2015年に国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ねたスコットランドの若きテノール、ニッキー・スペンスが歌います。
 R・シュトラウス最晩年の名作「4つの最後の歌」のピアノ伴奏版では、2008年にグラミー賞のオペラ部門を受賞したウェールズの名ソプラノ、レベッカ・エヴァンスが高い歌唱力を披露。

 録音:2016年9月5日−6日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)




GRAND PIANO



GP726
(2CD)
\3200
ヴォルフガング・ヤコビ(1894-1972):ピアノ作品集
CD1.
 1-2.パッサカリアとフーガ Op.9(1922)…世界初録音
 古風なスタイルによる組曲 Op.10(1922)…世界初録音
  3.前奏曲
  4.クーラント:Allegro
  5.Andantino
  6.メヌエット:Allegro
  7.サラバンド:Allegro
  8.リゴードン:Allegro
  9.ジーグ:Allegro
 ピアノ・ソナタ 第2番(1936)…世界初商業録音
  10.第1楽章:Allegro
  11.第2楽章:スケルツォ:Allegro
  12.第3楽章:トッカータ:Allegro
 ピアノ・ソナタ 第3番(1939)
  13.第1楽章:Allegro
  14.第2楽章:Tranquillo
  15.第3楽章:ロンド:Allegro
CD2.
 2台のピアノのための音楽:「アダムの堕落によりて」によるコラール前奏曲…世界初商業録音
  1.Allegro moderato
  2.アリア:Larghetto
  3.スケルツォ: Allegro
 ピアノ連弾のための小品…世界初録音
  4.前奏曲:Tranquillo
  5.メヌエット:Maestoso
  6.スケルツォ:Allegretto
  7.ワルツ:Allegro
  8.ロンド:Allegretto
  9.ブルレッタ:Allegro
  10.カノン:Andantino
  11.フーガ:Allegro
  12.エレジー:Andante
  13.ガヴォット
  14.ジーグ:Allegro
  15.行進曲:Allegro
 ピアノのためのソナチネ(1968)
  16.第1楽章:Allegretto
  17.第2楽章:コラール:Lento
  18.第3楽章:メヌエット:Tempo di minuetto
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)
ホルガー・グロショップ(ピアノ…CD2:1-15)

 バルト海に浮かぶドイツ最大の島、リューゲン島生まれの作曲家、ヴォルフガング・ヤコビのピアノ作品集。ベルリン音楽アカデミーで学び、卒業後は教師として、またドイツの放送業界で働いていましたが、父親がユダヤ人だったため「退廃音楽家」としてナチスから排斥され一時期はフィレンツェに移住、そこではバロック様式を学びました。
 しかし、第二次世界大戦後は音楽界に復帰、ミュンヘン音楽アカデミーの教授となり、戦後の音楽文化の発展に寄与しました。
 現在、ヤコビの作品はサックスとアコーディオンの作品が知られるのみですが、彼のピアノ作品はどれもJ.S.バッハ=レーガーの流れを汲み、現代的な響きの中にコラールやカノンを取り入れた新古典主義による魅力的な小品ばかりです。連弾作品での複雑な音の応酬も聞きどころ。

 録音:2015年9月28-30日…CD1、CD2:16-18 2015年11月2-4日…CD2:1-15
 


GP733
\2300
コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第9集
 1-2.ピアノ・ソナタ 第33番 ト短調 Op.35-3 P.XII:34…世界初録音
 3-5.ピアノ・ソナタ 第34番 変ホ長調 Op.38-1 P.XII:35…世界初録音
 6-8.ピアノ・ソナタ 第35番 ハ長調 Op.38-2 P.XII:36
 9-10.ピアノ・ソナタ 第36番 ヘ短調 Op.38-3 P.XII:37
 11-13.ピアノ・ソナタ 第37番 ト長調 P.XII:50…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ
フォルテピアノ・・・
 1795年ポール・ダウニー製 アントン・ヴァルター複製…1-10
ハープシコード…
 1785年 ロングマン&ブロードリップ
  (トーマス・クリフォード製作)…11-13

 ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ第9集。1790年から1793年頃の作品が収録されており、ケンプは1795年に制作されたフォルテピアノ(複製)を用いて演奏しています。
 時代は疾風怒濤の時代から初期ロマン派への過渡期。スコットランドの歌をモティーフとした旋律で始まる第33番はハイドン風、ギャラント様式で書かれた単純で美しい第37番などに対し、まるでベートーヴェンの「熱情ソナタ」を思わせる第36番は全く対照的な雰囲気を宿しています。
 抒情的な緩徐楽章では、時にシューベルトのソナタを予告させるほど劇的な部分も備えています。

  録音 2012年12月10-15日 Mobbs Early Keyboard Collection, Golden Bay, New Zealand
 


GP750
\2300
アルトゥール・ルリエ:ピアノ作品集 第2集
 1-2.2つの詩曲 Op.8(1912)
 3.グルックによるメヌエット
 4-8.シンセシズ Op.16
 昼間の日課(1915)
  9.学習
  10.散歩
  11.影
  12.魔法
  13.いたずら
 子供部屋のピアノ(ロシアの子供時代の8つの情景)(1917)
  14.陶器の羊飼いと羊の群れ
  15.小さなトレパーク
  16.良い少年
  17.いたずらな少年
  18.ブギーマン
  19.子守歌
  20.太陽とシャワー
  21.童謡:猫はフェンスに登った
 22.ピアノ・ソナチネ 第3番(1917)
 23.トッカータ(1924)
 24.ワルツ(1926)
 25.ジーグ(1927)
 26.行進曲(1926)
 27.夜想曲(1928)
 28.間奏曲(1928)
 29.子ヤギの子守歌(1936)
 30.フェニックス公園の夜想曲(1938)
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)

 ロシア、ベラルーシ出身の作曲家ルリエは、1920年代までソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたものの、国政に異を唱え、ベルリンに出張したまま亡命してしまったという人。
 ドイツ、フランスを経てアメリカに行き、ストラヴィンスキーの影響を強く受けた作品を多く書きました。同世代の美術にも関心を持ち、いくつかの作品は美術品に関連付けられたタイトルをもっています。
 そのような経歴のため、ソ連国内では長らく彼の作品の演奏・出版が禁じられていましたが、21世紀になってようやく復興が始まりました。
 コウクルによる第2集のアルバムには、様々な小品が収録されています。1910年代の作品は、魅惑的な響きを持つ「シンセシズ」、表現的なタイトルを持つ「子供部屋のピアノ」とスクリャービンの影響が感じられますが、1920年代から1930年代の作品は彼の友人のために作曲されたものが多く、比較的親しみやすい曲調を持っています。第1集と同じく、フランス、スペインの作品を得意とするコウクルの表情豊かな演奏です。

 録音 2016年7月3日、11月13日 Conservatorio della Svizzera italiana, Lugano, Switzerland 第1集…GP737
 


GP760
\2300
ステパニアン:ピアノのための26の前奏曲集
 8つの前奏曲 Op.47(1947) 
  1.第1番:ト短調
  2.第2番:イ長調
  3.第3番:ヘ短調
  4.第4番:嬰ヘ短調
  5.第5番:ト長調
  6.第6番:ヘ短調
  7.第7番:ハ短調
  8.第8番:嬰ヘ短調
 8つの前奏曲 Op.48(1948)
  9.第1番:ホ短調 
  10.第2番:ハ短調
  11.第3番:イ長調
  12.第4番:イ短調
  13.第5番:ヘ短調
  14.第6番:嬰ヘ短調
  15.第7番:ト短調
  16.第8番:ヘ長調
 8つの前奏曲 Op.63(1956)
  17.第1番:ホ短調
  18.第2番:ト短調
  19.第3番:嬰へ長調
  20.第4番:イ短調
  21.第5番:ロ短調
  22.第6番:ロ短調
  23.第7番:ロ長調
  24.第8番:ト短調
 25.前奏曲 イ長調(1965)
 26.前奏曲 ヘ短調(1965)
ミカエル・アイラペティアン(ピアノ)

 紀元前より豊かな文化を育んできたアルメニア共和国。古くはペルシャとオスマン帝国との抗争を通じて教会音楽や民族音楽を吸収し、独自の音楽文化を創り上げてきた国です。
 1897年に生まれたステパニアンは、グネーシン音楽学校の同門、ハチャトゥリアンが「偉大なアルメニア人」と称賛した作曲家。アルメニアの近代音楽を確立したとされるコミタスの流れを汲み、3曲の交響曲を始め、オペラ、歌曲、ピアノ曲など多数の作品を書いた人です。
 ピアノ曲はショパンやラフマニノフ風でありながら、アルメニア民謡のエッセンスを取り入れた郷愁に満ちた旋律が特徴的。この前奏曲集からも、随所にオリエンタルなメロディと独特な音階が聞こえます。

  録音 2016年6月10-11日 Great Hall, Moscow State University of Culture and Arts
 .


GP761
\2300→\2090

サティ:ピアノ曲全集 第1集(出版社サラベールの2016年新版)
 1.アレグロ(1884)…**
 2.ワルツ-ヴァレ(1885)
 3.幻想-ワルツ(1885頃-1887)
 4.四重奏曲 第1番(1886頃)…*
 5.四重奏曲 第2番(1886頃)…*
 オジーヴ(1886頃)
  6.オジーヴ I
  7.オジーヴ II…**
  8.オジーヴ III
  9.オジーヴ IV
 3つのサラバンド(1887)…**
  10.サラバンド 1
  11.サラバンド 2
  12.サラバンド 3
 3つのジムノペディ(1888)
  13.ジムノペディ 第1番
  14.ジムノペディ 第2番
  15.ジムノペディ 第3番
 16.グノシエンヌ(第5番)(1889)…**
 17.ハンガリーの歌(1889)…**
 3つのグノシエンヌ(1890頃-1893)
  18.グノシエンヌ 第1番
  19.グノシエンヌ 第2番
  20.グノシエンヌ 第3番
 21.タイトルなし(1891)(ばら十字団の最初の思想:初稿)…**
 22.グノシエンヌ(第4番)
 23.「至高の存在」のライトモティーフ
 ばら十字団のファンファーレ(1891)
  24.教団の歌
  25.大巨匠の歌…**
  26.大僧院長の歌
 27.「星たちの息子」第1幕へのグノシエンヌ 7(1891)…**

*…世界初録音
**…ロバート・オーリッジ改訂版(サラベール社版:2016)による世界初録音
ニコラス・ホルヴァート
 (ピアノ…1881年エラール:コジマ・ワーグナー所有 model55613)

 GRAND PIANOレーベルの新シリーズ「サティ・ピアノ曲全集」は2016年に出版された、フランスで100年以上もの歴史を持つ出版社サラベールの新版を用いての録音です。
 作品によっては世界初録音であったり、またこの改訂版での初録音であったりと、サティ好きの方にとっても大変興味深いアルバムです。

 ホルヴァートが演奏しているのは、コジマ・ワーグナーが所有していた歴史的なエラール。サティが活躍していた当時の音色がそのまま蘇ります。
 作品は年代別に収録されており、初期にみられるショパンの影響を少しずつ脱し、精緻で独自の作風を開拓していく様子も手に取るようにわかる選曲です。

  録音 2014年11月9-11日 Villa Bossi, Bodio, Italy
 


GP764
\2300
マヌエル・ポンセ(1882-1948):ピアノ作品全集 第2集
 1.キューバ狂詩曲 第1番(1914)
 2.グアテケ(1916)
 キューバ組曲(1916)
  3.第1番:Serenata marina 海のセレナーデ
  4.第2番:Plenilunio 満月
  5.第3番:Paz de ocaso おだやかな夕日
 6.キューバ前奏曲(1916)
 7.ELEGIA DE LA AUSENCIA 不在のエレジー
 8.キューバ(サロンのダンス)
 9.モデラート・マリンコニコ
 10.スケルツォ(ドビュッシーへのオマージュ)
 11.間奏曲 第2番
 12.Preludio encadenados 繋がれた前奏曲(1927)
 白と黒の組曲
 13.スケルツォ風前奏曲
 14.アリエッタ
 15.サラバンド
 16.ジーグ
アルバロ・センドージャ(ピアノ)
 メキシコにおける近代音楽の偉大な作曲家ポンセ。数多くの作品を残しましたが、現在聴くことができるのはほとんどがギター音楽です。
 しかし、彼のピアノ曲も実に多彩。初期の抒情的な作風から、後期の新古典派風の前衛的な作品まで、興味深い曲がたくさんあります。
 このアルバムではキューバの民族音楽のエッセンスを取り入れた「キューバ組曲」を始め、フランス風の「白と黒の組曲」などといった、彼が一時期師事したデュカスの影響が感じられる作品も聴くことができます。

  録音 2016年10月9-10日 Musikart, Amezketa, Guipuzkoa, Spain 第1集…GP638




OEHMS



OC459
\2100
ムソルグスキー&プロコフィエフ作品集
 ムソルグスキー(1839-1881):
  1.禿山の一夜(原典版)
  死の歌と踊り(875-1877)
   (1983年 E.デニソフによるオーケストラ伴奏編)
   2.第1曲「子守歌」
   3.第2曲「セレナード」
   4.第3曲「トレパーク」
   5.第4曲「司令官」
 プロコフィエフ(1891-1953):カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」
  6.第1曲:モンゴル治下のロシア
  7.第2曲:アレクサンドル・ネフスキーの歌
  8.第3曲:プスコフの十字軍
  9.第4曲:起て、ロシアの人々よ
  10.第5曲:氷上の戦い
  11.第6曲:死の原野
  12.第7曲:アレクサンドルのプスコフ入城
ヴラディスラフ・スリムスキー(バス・バリトン)…2-5
アグンダ・クラエワ(メゾ・ソプラノ)…6-12
チェコ・フィルハーモニー合唱団・ブルノ(合唱指揮…ペトル・フィアラ)
ドミートリー・キタエンコ指揮
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

 ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーと続いてきた、キタエンコとケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団によるロシア音楽集の録音。
 今回は「魔女の宴、死神の踊り、氷上の戦い」にまつわる作品が演奏されています。通常耳にすることの多いリムスキー=コルサコフによる編曲ではなく、作曲者自身の原典版で聴く「禿山の一夜」は、幾度も改訂を繰り返す前の粗削りさが魅力。最後まで悪霊たちが暴れまわり唐突に曲を閉じるのは、普段のヴァージョンに慣れている人にはかなり衝撃的。同じく死に取りつかれた歌曲集「死の歌と踊り」も恐ろしさに満ちています。
 もともとは映画のための音楽「アレクサンドル・ネフスキー」も荒々しさ満点。音楽がピークに達する「氷上の戦い」では迫力たっぷりの響きが堪能できます。

  録音 :2015年10月5日 Studio Stolberger Strase, Koln…1 2015年11月29日-12月1日…2-12
 


OC1854
(2CD)
\4200
※LP同時発売
J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV1080
CD1.
 1.adf01 コントラプンクトゥス 1
 2.adf02 コントラプンクトゥス 3
 3.adf03 コントラプンクトゥス 2
 4.adf04 コントラプンクトゥス 4
 5.adf05 コントラプンクトゥス 5
 6.adf06 コントラプンクトゥス 6
 7.adf07 コントラプンクトゥス 7
 8.adf08 コントラプンクトゥス 8a 3声
 9.adf09 コントラプンクトゥス 9
 10.adf10 コントラプンクトゥス 10
 11.adf11 コントラプンクトゥス 11
  1…adf=Arte della Fuga
  2.3…バッハの直筆のテンポ設定に基づき、順序を入れ替え
CD2.
 1.adf12.1 コントラプンクトゥス 12 正立形
 2.adf12.2 コントラプンクトゥス 12 倒立形
 3.adf13.1 コントラプンクトゥス 13 3声 正立形
 4.adf13.2 コントラプンクトゥス 13 3声 倒立形
 5.adf14.1 フーガ 4声 正立形
 6.adf14.2 フーガ 4声 倒立形
 7.adf15 カノン 8度
 8.adf16 3度の転回対位法による10度のカノン
 9.adf17 5度の転回対位法による12度のカノン
 10.adf18.1 反行と拡大による下4度の無限カノン
 11.adf18.2 反行形による拡大カノン
 12.adf19 4重フーガ
アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ
【メンバー】
 ハンス・エベルハルト・デントラー(チェロ)
 カルロ・パラッツォーリ(ヴァイオリン)
 ラファエレ・マッロッツィ(ヴィオラ)
 フランチェスコ・バッソーネ(ファゴット)
 アントニオ・シアンカレポーレ(コントラバス)

 スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エベルハルト・デントラー。優れた医師としして働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。
 1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で“J.S.バッハ協会”を設立、「フーガの技法」の研究を続けています。
 そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとファゴットで演奏するための楽譜をショット社から出版(作品はベネディクト16世に捧げられた)、実際にアンサンブルを創立して演奏するという快挙も成し遂げました。
 バッハの「フーガの技法」は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。

 
  Hans-Eberhard Dentler



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFE D’OR



C916172DR
(2CD)
\2500→\2290
ハンス・クナッパーツブッシュ名演集1962-1963年

CD1
 (1)ウェーバー(1786-1826):歌劇《オイリアンテ》序曲
 (2)ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37

CD2.
 ブラームス(1833-1897):
  (3)ハイドン変奏曲 Op.56a
  (4)交響曲第3番 へ長調 Op.90
ゲザ・アンダ(ピアノ)
ケルン放送交響楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

 クナッパーツブッシュとゲザ・アンダが共演した1962年の「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番」は、これまでにも何種類かのアルバムがリリースされています。
 当時41歳のゲザ・アンダのニュアンスに富んだピアノ、それに対峙しながらも、確固たる意志を貫く74歳のクナッパーツブッシュの二人により、まさに火花が飛び散るかのような白熱の演奏が繰り広げられます。
 続く「ブラームス:交響曲第3番」はクナッパーツブッシュの愛奏曲として知られる作品で、悠々としたテンポと、泰然とした表現の中からにじみ出る情感が高く評価されています。コンサートの冒頭に演奏されたウェーバーの「オイリアンテ」序曲も落ち着いた佇まいを見せています。
 その翌年(1963年)の「ハイドン変奏曲」は、極端に遅いテンポでゆったりと演奏されており、主題だけでなく、各々の変奏の持つ美しさも存分に味わえる名演です。

 〜ケルン放送協会所蔵の音源より復刻〜

  録音 Westdeutschen Rundhuks Koln Funkhaus 1962年5月14日…(1), (2),(4) 1963年5月10日…(3)



<メジャー・レーベル>

SONY



8898543941-2
(15CD)
\5200

フリーダー・ベルニウス/ザ・コンプリート・ソニー・クラシカル・レコーディングズ


【CD1-2】
 モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』全曲 〜
  シュトゥットガルト室内合唱団,
  ニーダーアルタイヒ・コラールスコラ, ムジカ・フィアタ・ケルン、他
   [録音]1989年1月/
【CD3-4】
 シュッツ:『ダヴィデ詩篇曲集Op.2』(全曲)SWV.22-47 〜
  ゲルト・テュルク, クリストフ・プレガルディエン, デイヴィッド・コルディア, ペーター・コーイ, 他,
  シュトゥットガルト室内合唱団&ソリスト, ムジカ・フィアタ・ケルン
   [録音]1991年7月/
【CD5】
 シュッツ:1) クリスマス物語SWV.435, 2) イエス・キリストの復活の物語SWV.50 〜
  シュトゥットガルト室内合唱団, シュトゥットガルト・バロック管弦楽団
  [録音]1990年5月/
【CD6-7】
 シュッツ:シンフォニア・サクレ第3集Op.12, SWV398-418 〜
  マイケル・チャンス, ジョン・エルウィス, クリストフ・プレガルディエン, デヴィッド・トーマス, 他,
  シュトゥットガルト室内合唱団, ムジカ・フィアタ・ケルン
   [録音]1988年2月/
【CD8】
 ゼレンカ:ドレスデン宮廷のためのミサ曲 〜
  シュトゥットガルト室内合唱団, シュトゥットガルト・バロック管弦楽団
    [録音]1998年/
【CD9】
 ゼレンカ:
  1) 神の御子のミサ曲 ZWV.20, 2) 聖母マリアのためのリタニア ZWV.152 〜
   ナンシー・アージェンタ, マイケル・チャンス, クリストフ・プレガルディエン,
   ゴードン・ジョーンズ, ターフェルムジーク, シュトゥットガルト室内合唱団
    [録音]1989年6月/
【CD10】
 J.S.バッハ:
  1) カンタータ『いざ、勇ましきラッパの嚠喨たる調べよ』BWV.207a,
  2) カンタータ『忍びよれ、たわむれる波よ』BWV.206 〜
    ルート・ツィーザク, マイケル・チャンス, クリストフ・プレガルディエン,
    ペーター・コーイ, シュトゥットガルト室内合唱団, コンチェルト・ケルン
     [録音]1990年9月/
【CD11】
 J.S.バッハ:モテット集 BWV.225-229 〜
   シュトゥットガルト室内合唱団, シュトゥットガルト・バロック管弦楽団
    [録音]1989年10月/
【CD12、13】
 グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』(全曲)〜
  マイケル・チャンス(カウンターテノール/オルフェオ)、
  ナンシー・アージェンタ(ソプラノ/エウルディーチェ)、
  シュテファン・ベッカーバウアー(ボーイ・ソプラノ/アモール)、
  シュトゥットガルト室内合唱団、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
   [録音]1991年5月/
【CD14】
 ブルックナー:
  1) ミサ曲第2番ホ短調(1882年版),
  2) モテット『ここは神が造り給うた所』,
  3) モテット『エッサイの杖は花を咲かせたり』,
  4) モテット『キリストはおのれを低くして』,
  5) モテット『アヴェ・マリア』 〜
   シュトゥットガルト室内合唱団, ドイツ管楽フィルハーモニー管弦楽団(1)
    [録音]1991年1月/
【CD15】
 ブラームス:
  1)『3つの歌Op.42』, 2)『4つの歌Op.17』, 3)『5つの歌Op.104』,
  4)『7つの歌曲Op.62』, 5)『6つの歌曲とロマンスOp.93a』 〜
   シュトゥットガルト室内合唱団[録音]1997年/
フリーダー・ベルニウス指揮

 ドイツの合唱音楽の泰斗、フリーダー・ベルニウスの生誕70年を記念して、彼がソニー・クラシカル(おもにヴィヴァルテ・レーベル)に残した名盤を集大成した15枚組のボックスセットが登場します。
 指揮者フリーダー・ベルニウスとシュトゥットガルト室内合唱団は、30年にわたり演奏活動を続けています。レパートリーは、ゼレンカ、バッハ、ヘンデルなどのバロック声楽音楽から、メンデルスゾーンなどのロマン派作品やリゲティまで幅広く、それぞれの分野において優れた手腕を見せ、合唱を中心とした多様な活動で、現在世界で最も優れた指揮者の一人として高く評価されています。
 ベルニウスの手兵シュトゥットガルト室内合唱団は、様々な時代や様式の声楽音楽を、器楽の分野と同等なまでのプロフェッショナルなレヴェルに高めることを目標として、指揮者ベルニウスが学生時代に創設した合唱団で、約80名の歌手が所属しています。メンバーはドイツ各地周辺各国から集まっており、オーディションを受け、さらに指揮者による1対1の数時間のレッスンを受けた後に正規の団員として認められます。
 メンバーは16〜20声の声楽作品に対応しうるソリスト、バロック音楽を極めた(ファルセット、バロック音楽様式の専門知識を持つ)歌手、18〜20世紀のオラトリオやオペラを専門とする歌手らで構成されており、プロジェクトに応じて選抜され、柔軟で多様な様式を獲得し、型に収まらない演奏で聴衆を魅了しています。
 1970年から2年連続でヨーロッパ合唱コンクールにおいて優勝し、82年には第1回ドイツ合唱コンクールで第1位となりました。その後、ヨーロッパだけでなく世界中の主要な音楽祭に招かれ、極めて高水準な演奏を披露し、国際的な名声を得ています。2006年、2012年、2015年に来日し、大きな感動を呼びました。
 ベルニウス70歳を記念して制作されたこのボックスは、ドイツ・ハルモニア・ムンディ、ヴィヴァルテ、ソニー・クラシカルに録音されたアルバムを集大成したもので、ドイツ・バロックからロマン派までの素晴らしい「純粋」な合唱の世界を堪能させてくれます。なお歌詞・対訳等は付属しません。



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RCA



8898539504-2
(9CD)
\4800→\4390

エリック・フリードマン/
 ザ・コンプリート・RCA・アルバム・コレクション


 【CD1】
  1) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」〜
   ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)ブルックス・スミス(ピアノ)[録音]1960年9月,
  2) J.S.バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043 〜
   ヤッシャ・ハイフェッツ & エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
   マルコム・サージェント(指揮)ロンドン新交響楽団[録音]1961年5月(原盤:LSC-2577)/
 【CD2】
  1) パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6,
  2) サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ 〜
   エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
   ワルター・ヘンドル(指揮)シカゴ交響楽団[録音]1962年2月(原盤:LSC-2610)/
 【CD3】
  1) タルティーニ(フランチェスカッティ編):コレッリの主題による変奏曲,
  2) カステルヌオーヴォ=テデスコ(ハイフェッツ編):海の歌,
  3) ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16,
  4) チャイコフスキー:憂鬱なセレナードOp.26,
  5) R=コルサコフ(ハイフェッツ編):熊蜂の飛行,
  6) クライスラー:ポルポラのスタイルによるメヌエット,
  7) シマノフスキ:ロマンス ニ長調Op.23,
  8) モーツァルト:ロンド ハ長調K.373,
  9) パガニーニ:24のカプリース第17&21番,
  10) ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート,
  11) ファリャ(クライスラー編):『はかなき人生』より「スペイン舞曲」 〜
   エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
   ブルックス・スミス(ピアノ)[録音]1963年1月(原盤:LSC-2671)/
【CD4】
 1) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20,
 2) サン=サーンス:ハバネラOp.83,
 3) ショーソン:詩曲Op.25,
 4) ラヴェル:ツィガーヌ 〜
  エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
  マルコム・サージェント(指揮)ロンドン交響楽団[録音]1963年5月(原盤:LSC-2689)/
【CD5】
 プロコフィエフ:
  1) ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19,
  2) ヴァイオリン協奏曲第5番ト長調Op.55 〜
   エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
   エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
   ボストン交響楽団[録音]1964年3-4月(原盤:LSC-2732)/
【CD6-7】
 J.S.バッハ:
  1) ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調BWV.1014,
  2) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調BWV.1015,
  3) ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調BWV.1016,
  4) ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ長調BWV.1017,
  5) ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調BWV.1018,
  6) ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調BWV.1019,
  7) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV.1004よりシャコンヌ 〜
   エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
   ブルース・プリンス=ジョセフ(ハープシコード:1-6)
    [録音]1964年6-10月(原盤:LSC-7033)※初CD化/
【CD8】
 1) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35,
 2) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64 〜
  エリック・フリードマン(ヴァイオリン)
  小澤征爾(指揮)ロンドン交響楽団
   [録音]1965年8月(原盤:LSC-2865)/
【CD9】
 1) フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調,
 2) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調〜
  エリック・フリードマン(ヴァイオリン)アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
  [録音]1966年4月(原盤:LSC-2907)/
エリック・フリードマン
(ヴァイオリン)

 エリック・フリードマンが1961年〜66年にかけてRCAに残した全録音を初めて一つに集成したCD9枚のボックスセットが定評あるソニー・クラシカルの「オリジナル・アルバム・コレクション」から登場します。

 エリック・フリードマン(1939-2004)は、6歳よりヴァイオリンを始め、10歳よりジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。個人的にもヤッシャ・ハイフェッツやナタン・ミルシテインのレッスンを受け、1959年からは南カリフォルニア大学でハイフェッツのクラスで学び、1961年にロンドンでバッハの2台のヴァイオリンのための協奏曲で共演し録音を行いました。

 ハイフェッツにとって他のヴァイオリニストと二重奏を録音した唯一のものです。RCAに録音を続ける傍ら、1966年のチャイコフスキー国際コンクールでは6位入賞。1980年に自動車事故で左手と腕を負傷してからはイェール大学での教育活動に専念しました。

 「ニューヨーク・タイムズは」紙は、フリードマンのことを「巨匠ヴァイオリニスト。誰にでもフリードマンと判る、個性的なスタイルで演奏する名手」、権威ある弦楽器専門誌「ザ・ストラッド」誌は、「彼の才気は驚異的」と絶賛しています。2004年に死去した後も熱狂的なファンによって語り継がれ、20世紀最高のアメリカ生まれのヴァイオリニストの一人とされています。

 なお、彼の本名は「Eric」でしたが、"Jascha Heifetz"や"Fritz Kreisler"のような13文字を持つように "k"を付け加え「Erick」に改名しています。

 ソニー・クラシカルからのこの9CDボックスセットには、その名を世界的なものにした上述のハイフェッツとのバッハの協奏曲に始まり、小澤征爾/ロンドン響、エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン響という当時のRCAの看板指揮者たちと共演したチャイコフスキー、メンデルスゾーン、プロコフィエフの協奏曲、小品集、プレヴィンとのフランクとドビュッシー、そして今回が世界初CD化となるバッハのヴァイオリン・ソナタ集が含まれています(初出LPのオリジナル・カップリングで収録されているため、フリードマンが演奏していない曲も収録されております)。

 各ディスクは米LP初出時のオリジナル・ジャケット・デザインによる紙製スリーブケースに収められ、厚紙製クラムシェルボックスに収納されています。
 オールカラーの別冊解説書には詳細な録音データを含むトラックリストとアーティスト写真が掲載されています。




<LP>


ベルリン・フィル・自主制作レーベル(LP)
BERLINER PHILHARMONIKER


KKC 1070/79
(10LP)
\46296+税
ベートーヴェン:交響曲全集
 (ベーレンライター版/ジョナシン・デル・マー校訂版)
  LP1A
   交響曲第1番ハ長調 Op.21 [24’42]
  LP1B・LP2A
   交響曲第2番ニ長調 Op.36 [30’51]
  LP2B・LP3
   交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』 [49’09]
  LP4 交響曲第4番変ロ長調 Op.60 [33’29]
  LP5 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』 [30’32]
  LP6 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』 [42’36]
  LP7 交響曲第7番イ長調 Op.92 [39’12]
  LP8 交響曲第8番ヘ長調 Op.93 [25’08]
  LP9・LP10
   交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』 [67’47]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
アンネッテ・ダッシュ(ソプラノ)
エーファ・フォーゲル(アルト)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス)
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
 音楽ソフトの可能性を極限までに追求!ラトル&ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集がLPで!CDとは異なるワンポイント録音された音でカッティング!

 録音:2015年10月6&12日(第1、3番) 7&13日(第2、5番) 3、9&15日(第4、7番)、8&14日(第8、6番) 10&16日(第9番) フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
 レコーディング・プロデューサー:クリストフ・フランケ/サウンド・エンジニア:ルネ・メラー
 LPマスタリング:ライナー・マイヤール、フレデリック・スタンデル、エミール・ベルリナー・スタジオ、MS方式ワンポイントマイクによる録音(24bitのマスターを使用してのカッティング)

 |ダウンロード・コード
  このLP-BOXには、上記全曲のハイレゾ音源(24bit/192kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。
 |デジタル・コンサートホール 
  ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。
 |カバー・イメージ :イサ・ゲンツケン《Fenster》1990  | 初回応募特典あり(詳細は後日web 発表します。)

 2015 年10 月に本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われたベートーヴェン・ツィクルスが10 枚組LP ボックスで発売となります。
 2016 年5 月の来日の際に発売されたベートーヴェン交響曲全集CD+ブルーレイ(KKC9151) は、オケの充実した響き、ラトルの深い解釈、そして素晴らしい音質で話題となりました。
 この度発売されるLPは、演奏日付は前述のセットと同じですが、録音方法が異なり、2 本のマイクをMS 方式でセッティングし録音されています。MS 方式というのは単一指向性のMid マイクと左右に指向性のある双指向性のSide マイクを上下に配置するというマイクセッティング。
 またブラームス交響曲全集6LP(完全限定盤/ 完売)で行われた一組のステレオマイクを用いるワンポイント録音と同様で、マイク同士の位相差がなく、音像が明確になり濁りのない音が収音され、コンサートホールの特等席で聴いているような臨場感を味わうことができます。LPは、こうして録音された24bit のマスター音源をもちいてカッティングされています。
 ラトルはウィーン・フィルとベートーヴェン全曲録音(2002 年)を行っており、20 世紀後半に発表されたベーレンライター社によるジョナサン・デル・マー校訂版を用い、そこにラトルらしい解釈を加えた新しいベートーヴェン像として当時話題になりました。本演奏でも同様の版を使っていますが、ラトルの鋭く攻め入るスタイルそして一音一音を大切にする緻密な指揮ぶり、それにベルリン・フィルの重量級の表現が反映され、ベルリン・フィルの持つ音楽的パワーを実感する推進力に満ちた演奏を繰り広げています。
 解説書には、校訂者ジョナサン・デル・マーがベーレンライターについて語った文章も挿入されており、ラトルとの興味深い会話なども書かれており、ベートーヴェンの音楽、ラトルの演奏をより理解することができます。
 首席指揮者・芸術監督就任以来ラトルがベルリン・フィルと培ってきた「音楽」を存分に堪能できる内容となっています。
  






OEHMS(LP)


OC050
(3LP)
\13800
※CD同時発売
J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV1080
LP1
【A面】
 1.adf01 コントラプンクトゥス 1
 2.adf02 コントラプンクトゥス 3
 3.adf03 コントラプンクトゥス 2
 4.adf04 コントラプンクトゥス 4
【B面】
 1.adf05 コントラプンクトゥス 5 
 2.adf06 コントラプンクトゥス 6
 3.adf07 コントラプンクトゥス 7
 4.adf08 コントラプンクトゥス 8a 3声
  1…adf=Arte della Fuga
  2.3…バッハの直筆のテンポ設定に基づき、順序を入れ替え
LP2
【A面】
 1.adf09 コントラプンクトゥス 9
 2.adf10 コントラプンクトゥス 10
 3.adf11 コントラプンクトゥス 11
【B面】
 1.adf12.1 コントラプンクトゥス 12 正立形
 2.adf12.2 コントラプンクトゥス 12 倒立形
 3.adf13.1 コントラプンクトゥス 13 3声 正立形
 4.adf13.2 コントラプンクトゥス 13 3声 倒立形
 5.adf14.1 フーガ 4声 正立形
 6.adf14.2 フーガ 4声 倒立形
LP3
【A面】
 1.adf15 カノン 8度
 2.adf16 3度の転回対位法による10度のカノン
 3.adf17 5度の転回対位法による12度のカノン
 4.adf18.1 反行と拡大による下4度の無限カノン
【B面】
 1.adf18.2 反行形による拡大カノン
 2.adf19 4重フーガ
アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ
【メンバー】
 ハンス・エベルハルト・デントラー(チェロ)
 カルロ・パラッツォーリ(ヴァイオリン)
 ラファエレ・マッロッツィ(ヴィオラ)
 フランチェスコ・バッソーネ(ファゴット)
 アントニオ・シアンカレポーレ(コントラバス)
180g 限定盤LP
 スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エベルハルト・デントラー。優れた医師としして働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。
 1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で“J.S.バッハ協会”を設立、「フーガの技法」の研究を続けています。
 そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとファゴットで演奏するための楽譜をショット社から出版(作品はベネディクト16世に捧げられた)、実際にアンサンブルを創立して演奏するという快挙も成し遂げました。
 バッハの「フーガの技法」は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。

 Hans-Eberhard Dentler














5/16(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ALBANY

TROY 1662/63
(2CD)
\4600
ミシェル・ロス(ヴァイオリン)
 「ディスカヴァリング・バッハ」
  〜J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)

  CD1)
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
  CD2)
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
ミシェル・ロス(ヴァイオリン)
 新進女流ヴァイオリニスト、ミシェル・ロスのバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)

 録音:2013年12月4日、5日&2014年1月31日-2月2日、3月19日-21日/CD1:68’03/CD2:73’52

 新進のヴァイオリニスト、ミシェル・ロス(Michelle Ross)。ドロシー・ディレイ、イツァーク・パールマン、キャサリン・チョウ、ジュリアード弦楽四重奏団のロナルド・コープスに師事。
 今作は彼女のデビュー・アルバムで、J.S.バッハの“無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ”全曲に挑みました。優しい音色で軽やかに丁寧に音楽を紡いでいます。


 

TROY 1658
\2300
「パズル」〜現代サクソフォン作品集
 ポール・クレストン(1906-1985):サクソフォン・ソナタOp.19
 バルジンダー・シン・セホン(1980-):パズルのソナタ
 ローソン・ランド(1935-):サクソフォン・ソナタOp.12
 ジョン・レシチンスキ(1987-):
  オールモスト・アウト・オブ・ザ・スカイ
 ジョン・アンソニー・レノン(1950-):
  ディスタンシス・ウィシン・ミー
アダム・エステス(サクソフォン)
ステーシー・ロジャース(ピアノ)
 名曲ポール・クレストンのソナタを含む現代サクソフォン作品集

 67’32

 今作では、サクソフォン・ソナタの名曲、ポール・クレストンの“サクソフォン・ソナタOp.19”に、レシチンスキの“オールモスト・アウト・オブ・ザ・スカイ”など収録。
 2015 年に作曲されたバルジンダー・シン・セホンの“パズルのソナタ”は「終わらないジグソー」「デッドエンド・ラビリンス」「クロスワード・オン・ファイア」の3 楽章形式で、ミニマルのような繰り返される音型、繊細な難技巧に引き込まれます。サクソフォン奏者のアダム・エステスはミシシッピ大学の助教授を務め、サクソフォンやファゴット、そして木管アンサンブルなどを指導。アッセンブリー・カルテットのメンバーであり、ソリストとしても活躍しています。
 

TROY 1659/60
(2CD)
\4600
「生と死の投影」
 〜シューベルト、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー、
  バルトーク、ラフマニノフ、ワイナー、マクドナルド他:
   ピアノ作品集
トーマス・ストゥンプ(ピアノ)
 CD1
  ジョン・マクドナルド:死Op.519,No.113/
  ショパン:前奏曲第15番 変ニ長調 「雨だれ」/
  ジョン・マクドナルド:Post-Mort Op.519,No.134/
  モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397/
  ジョン・マクドナルド:Post-Post-Mort Op.519,No.136/
  バルトーク:オスティナート/
  ベートーヴェン:バガテルOp.119,No.10、バガテルOp.119,No.11/
  ジョン・マクドナルド:バークOp.541,No.7/
  ラフマニノフ:前奏曲Op.32,No.10/
  シューベルト:楽興の時D.780,No.2/
  ジョン・マクドナルド:Mere Mort Op.541,No.36/
  ヤナーチェク:おやすみ/
  グレゴリー・W・ブラウン:スウィート&トウェンティ/
  ヤナーチェク:涙ながらに/
  トーマス・ストゥンプ:The Spirit and the Dust/
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調D.664〜アンダンテ/
  モーツァルト:メヌエットK355(576b)/
  ジョン・マクドナルド:Temp,Op.541,No.94/
 CD2
  レベッカ・サックス:One at a Time/
  スコット・ジョプリン:ソラース/
  バルトーク:バガテルOp.6,No.2/Op.6,No.3/Op.6,No.6/
  ショパン:前奏曲Op.29 第9 番/前奏曲Op.29 第14番/
  ユーディ・ワイナー:Delirium breve/
  ヤナーチェク:落ち葉/
  ドビュッシー:枯葉/雪の上の足跡/
  J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV971〜アンダンテ/
  ヘイズ・ビッグス:“The secret that silent Lazarus would not reveal”/
  フレデリック・ショパン:前奏曲Op.29 第17番/
  ドビュッシー:沈める寺/エネスコ:鐘-夜想曲/
  ユーディ・ワイナー:オーベルジュ・ド・リル/60ポイント・オヴ・ライト
  モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
 「生」と「死」そして「時間」にまつわるピアノ作品集!バッハやベートーヴェンから近作まで!

 録音:2015年7月 CD1:79’05/CD2:78’17

 上海で生まれ、香港で育ち、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で学んだトーマス・ストゥンプ。「生」と「死」そして「時間」にまつわるピアノ作品を収録した2枚組。短い小品を中心にセレクトされ、静謐で思慮深い作品ばかりです。
 

TROY 1654
\2300
「ボーリンググリーンの新しい音楽集VOL.7」
 シェン・イウェン:ファースト・オーケストラル・エッセイ
 シャオガン・イェ:冬 I
 マルティン・ヘルヒェンローダー:2本のギターのための協奏曲
 ブラクストン・ブレイク:クラリネット協奏曲
 イングラム・マーシャル:
  管弦楽とテープのためのブライト・キングダム
  (各作品の前に作曲者の短いコメント入り)
エミリー・フリーマン・ブラウン(指揮)
ボーリンググリーン・フィルハーモニア
 70’46

 アメリカ合衆国ケンタッキー州第4 の都市であるボーリンググリーンのボーリンググリーン・フィルハーモニアによる委嘱作品録音シリーズ第7 弾。
 中国、ドイツ、アメリカ出身の作曲家による管弦楽と協奏曲で、作品の冒頭に、作曲家自身の作品に対するコメントを聴くことができます。
 葉小鋼(シャオガン・イェ)は、現代中国の人気作曲家で、2008 年の北京オリンピック開会式では、彼のピアノ協奏曲が演奏されました。ここでは管弦楽作品“冬Ⅰ”が収録されています。
 

TROY 1655
\2300
「夢の国」
 〜ブルーノ・スクルテ(1905-1976):合唱作品集
  1.夢の国/2.兵士と彼の愛らしい婚約者/3.黄金の星/
  4.夜の暗闇/5.脱穀/6.憧れ/7.おとぎ話/8.夜/
  9.古いサウナ小屋/10.ウィンターフェスト/
  11.チャイルドフッド/12.祈る者/13.キリストの受難/
  14.神の家/15.クリスマスの薔薇/16.神々の園
フォルティウス室内合唱団(1,3,14)
アヴェ・ソル室内合唱団(2,4,8,11)
アヴェ・ソル男声室内合唱団(5,6,7,10,15,16)
 41’52

 ウクライナ出身の作曲家、ブルーノ・スクルテ。ブルーノ・スクルテはウクライナのキエフ出身の作曲家で後にラトヴィアへ移住、ラトヴィア音楽院で、作曲をヤーゼプス・ヴィートルスに学んだ。1949 年にアメリカへ移住し、教会のオルガン奏者、合唱指揮者としても活動した。
 このアルバムはその代表的な合唱作品を収録したアルバムで、美しくロマンティックなメロディを持つ作品ばかりです。温かな雰囲気と柔らかな歌声で、優しく語りかけてきます。
 

TROY 1656/57
(2CD)
\4600
ロバート・ウォード(1917-2013):歌劇「るつぼ」(全4幕) パーチェス・オペラ(芸術監督:ジャック・トラッセル)
ヒュー・マーフィー(指揮)
パーチェス交響楽団
ブライアン・マレー…ジョン・プロクター/
レイチェル・ウェイショフ…エリザベス・プロクター
シルヴィア・デラモ…アビゲイル/
ソラヤ・カーカリ…マリー・ワーレン/
アイリス・ロジャース…レベッカ/
クリストファー・ジョーンズ…トーマス・パトナム/
ジョシュア・ベネヴェント…トーマス・ダンフォース判事/
ライアン・カポッツォ…パリス牧師/
コリン・ホワイトマン…ヘイル牧師/
カーラ・コリンズ…ティチュバ/
ジョン・ドウニー…ジャイルズ・コーリー/
デリア・カヤルプ…アン・パトナム  
 音楽:ロバート・ウォード/脚本:バーナード・スタンブラー(1952 年のアーサー・ミラーの劇に基づく)
 
 録音:2016年SUNYパーチェス、 CD1:61’22/CD2:52’32

 アメリカ出身の作曲家ロバート・ウォード。ロチェスターのイーストマン音楽学校に入学し、バーナード・ロジャース、ハワード・ハンソン、エドワード・ロイスに師事。1961年にピューリッツァー賞を受賞した歌劇「るつぼ」をCD化。アーサー・ミラーによる戯曲。セイラム魔女裁判と、 それを通して当時問題になっていた赤狩りとマッカーシズムに対しての批判を描く。
 
TROY 1664
\2300
「開花の季節」〜
 ソプラノとフォルテピアノのための歌曲集
ルイーズ・トッピン(ソプラノ)
ジョン・オブライエン(フォルテピアノ)
  ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812):フォルテピアノ伴奏による12 の短いアリアOp.7〜6 曲
  トーマス・リンリー(1756-1778):イギリスの歌
  モーツァルト(1756-91):アリエット「寂しい森の中で」K.308 / アリエット「鳥よ、年ごとに」K.307
  フリードリヒ・ハインリヒ・ヒンメル(1765-1814):花と蝶
  ベートーヴェン(1770-1827):別れ WoO 124 / おお、いとしの森よ WoO 119
  シューベルト(1797-1828):4 つのカンツォーネ D. 688
  コンラディン・クロイツァー(1780-1849):5つのウーラントの春の歌
  ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):5つのアーリー・フレンチ・ソングス
 77’43

 ジョージ・シャーリー、レリ・グリスト、シルビア・オールデン・リー、マティワイルダ・ドブスなど往年の歌手に師事したアメリカのソプラノ歌手ルイーズ・トッピン。
 このアルバムは18 世紀から19 世紀にかけて作曲されたソプラノとフォルテピアノのための歌曲を収録。モーツァルトと同時代を生きたイタリアの作曲家ヴィンチェンツォ・リギーニや「イングランドのモーツァルト」として知られたイギリスの早熟の天才トーマス・リンリーに、フリードリヒ・ハインリヒ・ヒンメル、コンラディン・クロイツァーなど、大作曲家の影に隠れてしまった作曲家の作品も取り上げています。穏やかで気品のある楽曲ばかりです。フォルテピアノの素朴な音色が歌に彩りを与えています。




CEMBAL D’AMOUR



CEMBCD 186
\2300
「モルデカイ・シェホリ〜ニューヨーク・コンサートVol.10」
 (1)シューベルト:即興曲 ヘ短調 Op.142-1 D935-1
 (2)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
 (3)プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの10の小品Op.75-
  百合の花を持った娘たちの踊り,モンタギュー家とキャピュレット家
 (4)プロコフィエフ:悪魔的暗示 Op.4-4
 (5)シェホリ:哀歌—2001年9月11日の犠牲者の思い出に
 (6)グルック/ズガンバーティ編:オルフェオの調べ
 (7)ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 Op.30-4
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
 モルデカイ・シェホリの熱気溢れるライヴ2タイトル!

 録音:(1)-(4)1985年5月20日 ニューヨーク、(5)(6)2002年5月2日 ニューヨーク、(7)2001年6月2日 ニューヨーク、DDD、58'00

 モルデカイ・シェホリ(1946 年 テルアヴィヴ生まれ)のニューヨークでのリサイタルのライヴ録音集。
 メインは2002 年5 月2 日、ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールでの演奏。多少の乱れも何のそので気合を入れて弾き切るところにシェホリの根強い人気の理由が窺える。
 9.11 から8 ヵ月後の演奏会での自作の哀歌は特に思い入れが強い。
 


CEMBCD 187
\2300
「モルデカイ・シェホリ〜ニューヨーク・コンサートVol.11」
 (1)バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
 (2)ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
 (3)ムソルグスキー:展覧会の絵
 (4)クライスラー:美しいロスマリン
 (5)ハチャトゥリアン:トッカータ
 (6)ナザレ:オデオン—ブラジル風タンゴ
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
 録音:(1)1986年5月22日 ニューヨーク、(2)1991年6月12日 ニューヨーク、(3)1982年1月27日 ニューヨーク、(4)2002年5月2日 ニューヨーク、(5)1989年6月6日 ニューヨーク、(6)2003年6月14日 ニューヨーク、DDD、65'51

 モルデカイ・シェホリ(1946 年 テルアヴィヴ生まれ)がニューヨークで催した6 つのリサイタルから寄せ集めたCD。
 大曲、ムソルグスキーの展覧会の絵が目玉だが、バッハからナザレまでいずれの曲も達者に聞かせてくれる。



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QUERSTAND

VKJK 1608
\2000
知られざる女流作曲家
「マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集Vol.4」

 マリー・ジャエル(1846-1925):
  ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
コーラ・イルゼン(ピアノ)
アリャン・ティエン(指揮)
WDR 放送局管弦楽団
 好評のマリー・ジャエル作品集第4弾!ピアノ協奏曲集!

 録音:2016 年 ケルン,DDD、61'23(日本語解説付き)

 コーラ・イルゼンによるマリー・ジャエル(1846—1925)の作品集の第4 集、ついに協奏曲を披露。生まれた時の名でマリー・トラウトマンはフランス、アルザスのドイツ国境にごく近い村、シュタインゼルツの生まれ。ピアノの天才少女と騒がれパリに出て本格的に学び、ピアニストのアルフレード・ジャエルと結婚。理解のある夫を得て演奏活動のみならず作曲活動も盛んに行った。作風は保守的な後期ロマン派で、ブラームス風のしみじみとした音楽がお好きなら気に入ることができるかもしれないだろう。第1 番の第2 楽章の内省的な音楽は素敵だ。
 コーラ・イルゼンはジャエル再発見の牽引車として知られており、ここでも単に珍しい音楽を演奏しているだけに留まらず、深い共感を持った演奏を聞かせてくれる。

 QUERSTANDはすぐに入手困難になるのでお早めに。


///////


知られざる女流作曲家、
マリー・ジャエル

 9歳にして最初の演奏会を開き、同席したイグナツ・モシェレスより将来を嘱望される。
 パリ音楽院教授のアンリ・エルツに師事するかたわら、演奏旅行にとりかかり、ドイツやイギリス、アルザス、パリを巡演。わずか10歳にして大々的な名声を博す。
 パリ音楽院に入学し、同年ピアノ科の首席に輝く。
 世界的なピアニストのアルフレッド・ジャエル(1832年 - 1882年)と結婚。夫の知人にフランツ・リストやブラームス、サン=サーンスらがいた。
 ロシアを含むヨーロッパ全土において夫婦で演奏旅行を続け、とりわけベートーヴェンやシューベルト、メンデルスゾーン、ライネッケ、リスト、ブラームスらの大作を演奏して有名になった。
 1871年-1900年:この間に大量に作曲し、自作をパリの国民音楽協会で上演。男性会員が多い中で異彩を放つ存在だった。
 パリ作曲家協会に入会。





まだまだ少ないマリー・ジャエルのアルバム
第1・2集はすでに入手困難・・・海外在庫限り!
QUERSTAND
VKJK 1508
\3000
入手困難に付き海外直輸入
「マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.1」
 マリー・ジャエル(1846-1925):
  ピアノ・ソナタ/アルバムの綴り/6つの小品/
  6つのロマンティックな素描/憂鬱なワルツ/
  かわいいワルツ
コーラ・イルゼン(Pf)
 知られざる女流作曲家マリー・ジャエル:ピアノ作品全集第1弾!

 録音:2014年2月ケルン、76:03(日本語解説付き)

 マリー・ジャエルはフランス・アルザス地方の出身でシュトゥットガルトとパリでピアノを学んだ後、個人的にサン=サーンスとフォーレに作曲を師事した。またピアニストである夫を通じてリスト、ブラームスにも私淑していた。彼女の作品は生前パリで高く評価されピアノ曲、オペラ、交響楽など多くの作品を発表したが今日では殆ど忘れられている。
 作風はリスト、ショパン、ブラームスらの影響を受けた典型的なロマン派様式。ピアニストのコーラ・イルゼンはジャエルの音楽に共感し今後、ピアノ作品全集録音を行う予定。
VKJK 1510
\3000
入手困難に付き海外直輸入
「マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集Vol.2」
 ダンテを読んで〜ピアノのための18の小品

  I.「地獄の門」で聞きしこと(全6曲)
  II.『神曲』より「煉獄編」で聞きしこと(全6曲)
  III.『神曲』より「天国編」で聞きしこと(全6曲)
コーラ・イルゼン(ピアノ)
 天才女流ピアニスト・作曲家として名を馳せたマリー・ジャエル全集!

 録音:2013 年9 月30-10 月3日、ケルンWDR フンクハウス、66’41 ※日本語解説付き

 天才女流ピアニストとして名を馳せ、さらに作曲家としても活躍したマリー・ジャエル(1846-1925)ピアノ作品全集の第2巻(全4巻で完結予定)。サン=サーンスやフォーレに作曲を師事し、パリ音楽院ピアノ科を首席で卒業。1887年には女性として初めてパリ作曲家協会の会員になりました。
 このアルバムはイタリアの詩人であり哲学者のダンテ・アリギエーリの代表作である叙事詩「神曲」からインスピレーションを得た性格的小品集。後期ロマン派の作風で、「神曲」を音楽で表現した興味深い、知られざる作品です。
VKJK 1607
(2CD)
\4000
そして「マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.3」
 CD1)
  2つの瞑想曲/朝の散歩/頑な/即興曲/
  プリズム第1番&第2番/
  サン=サーンスの“竪琴とハープ”のパラフレーズ/
  スフィンクス
 CD2)
  バガテル集/青春時代/雨の降りやすい日々/
  9つのやさしい小品集/模倣のハーモニー
コーラ・イルゼン(ピアノ)
 録音:2015 年6 月29 日-7月1 日、ケルンWDR フンクハウス、CD1:52’56/CD2:52’25 ※日本語解説付き

 このアルバムは天才女流ピアニスト兼作曲家マリー・ジャエル(1846-1925)の美しく愛らしいピアノの小品をセレクトしています。ロマンティックな“2つの瞑想曲”、穏やかで清々しい“朝の散歩”、哀愁のあるメロディで紡がれる“即興曲”、師であるサン=サーンスのカンタータ「竪琴とハープ」の旋律を用いた作品など、魅力的なピアノ作品が揃っています。



Ediciones Singularesからリリースされたこのアルバムがすごい
こんなすごい作品を書いていた女流作曲家がいたのか・・・

Ediciones Singulares
ES1022
(3CD+BOOK)
\5800→\5390
マリー・ジャエル フランスとドイツの間で
     〜19世紀フランス・ロマン派の音楽〜

 《ピアノ独奏曲》
  ①組曲「麗しき日々」 ②「地獄で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ③「煉獄で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ④「天国で聞こえてくるのは」(2曲抜粋)
  ⑤雨の降りやすい日々
 《ピアノ連弾曲》
  ⑥12のワルツ、およびフィナーレ
 《協奏曲》
  ⑦ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
  ⑧ピアノ協奏曲第2番ハ短調
  ⑨チェロ協奏曲 ヘ短調
 《管弦楽伴奏付歌曲》
  ⑩連作歌曲『熊たちの伝説』
エルヴェ・ニケ指揮
ブラッセルズ・フィルハーモニック
ジョゼフ・スヴェンセン指揮
リル国立管弦楽団
グザヴィエ・フィリプス(vc)
ダヴィド・ビスミュート、
ニコラ・スタヴィ、
ロマン・デシャルム、
ダヴィド・ヴィオリ、
ダナ・チョカルリ(p独奏)
リディヤ&サーニャ・ビジャク
(p連弾/パリのエラール1902年製)
シャンタル・サントン=ジェフェリ(S)

 「19世紀フランスはオペラ一辺倒」なわけはなかった!
 注目度の高い「はざまの女性作曲家」の本格紹介盤が登場!

 Ediciones Singuralesレーベルは、19世紀およびその前後の「ロマン派」と目しうるフランスの作曲家たちの傑作を続々と世に送り出し、充実した解説書(仏英語あわせて140p!)もさることながら、フランス語圏最前線のすばらしい演奏陣を起用、エルヴェ・ニケ指揮ブラッセルズ・フィル(旧フランダース放送響)やF-X.ロト指揮レ・シエクルなどと痛快な名演で19世紀フランス音楽というものの知られざる側面をどんどん明らかにしてきた頼れる組織。
 そこが今回ついに、すでに日本でも幾多の輸入盤で存在が認知されてきた女性作曲家、マリー・ジャエルの世界を本格的に紹介するアルバムを発売してくれました!
 これまではピアノ曲や室内楽中心など小規模作品の紹介が多いながら、アルザス&ロレーヌ地方のドイツ併合時代を生き、ドイツ・ロマン派の音楽作法をフランス語圏で追い求めたこの才人の芸術性は、今や日本の秘曲ファンにも広く認知されているところ。
 しかもこの待望のリリースにはニケ指揮などで痛快な協奏曲録音が3編(!)もあるうえ、デシャルムやビスミュートら気鋭ピアニスト続々、エラール歴史的銘器も活躍…と話題性充分!
 さきのデュボワ作品集(ES1018)と同じく魅力満載!数量限定盤ゆえ、お見逃しなく!


 

VKJK 1421
(3CD)
\6000
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):
 12のソナタ
イルトン・ウジュニスキ
 (クラヴィコード)
  ソナタ第1番 ヘ長調 Cz.18、ソナタ第2番 ト短調 Cz.24、ソナタ第3番 変ホ長調 Cz.14、
  ソナタ第4番 ト長調 Cz.21、ソナタ第5番 イ長調 Cz.110、ソナタ第6番 変ニ長調 Cz.30、
  ソナタ第7番 ニ短調 Cz.32、ソナタ第8番 ホ短調 Cz.16、ソナタ第9番 ト長調 Cz.23、
  ソナタ第10番 ハ長調 Cz.10、ソナタ第11番 嬰ヘ短調 Cz.41、ソナタ第12番 ニ長調 Cz.11、
  ルスト(ダンディ編)ソナタ第2番ト短調Cz.24〜第3楽章
 18世紀後半のドイツの作曲家、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルストのクラヴィコード・ソナタ12曲を収録!

 録音:2009 年8 月25-30 日,11 月4-9 日,ハレ,DDD、218'14

 18 世紀後半のドイツの作曲家、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739—1796)の鍵盤楽器のためのソナタ12 曲を収録、しかもクラヴィコードを用いた演奏という凝った録音。ルストはドイツ、デッサウ近郊のヴェルリッツの生まれ。アンハルト=デッサウ公レオポルト3 世(ほぼ同年齢)に気に入られ、1765 年から翌年にかけて公のイタリア遊学に同行、直接イタリアの音楽を学んだ後、長年に渡って公に仕えた。ルストの録音は極めて少なかったので、これは待望のCD だ。
 ウジュンスキは1960 年、ブラジル、サンパウロ生まれのチェンバロ奏者。18 歳でパリに渡り、ユゲット・ドレフュスらに学んだ名手。この録音にはハレのヘンデル博物館所蔵のカール・ゴットロープ・ザウアー製作(1807 年、ドレスデン)のクラヴィコードを使用している。
 

VKJK 1628
\2000
「プレイ・イット・クール」〜気軽なオルガン作品集
 ケルスティン・ヴォルフ:喜べ!
 ヨースト・デ・ノーエイアー:鏡
 ヨースト・デ・ノーエイアー:三連の絵
 ケルスティン・ヴォルフ:幸福
 ヨースト・デ・ノーエイアー:いい格好で弾きなさい!
 ケルスティン・ヴォルフ:丘の上の使者
 ヨースト・デ・ノーエイアー:半音階的トッカータ
 ヨースト・デ・ノーエイアー:パッサカリア
 ケルスティン・ヴォルフ:踊りの谷 第1番ー第5番
ケルスティン・ヴォルフ(オルガン)
ヨースト・デ・ノーエイアー(オルガン)
 録音:2016年9月 ハンブルク,DDD、66'37

 いつもは宗教的な音楽で活躍するパイプオルガンを、ギターやピアノのように気楽に音楽に使おうという取組みで、作曲者自身が演奏している。パイプオルガンの多彩な機能を軽くお洒落な音楽のために用いているのが楽しいし、しかも聞いているとリラックスできる。
 ケルスティン・ヴォルフはハンブルクで活動するオルガニスト、ピアニスト。現在ハンブルク音楽演劇アカデミーでオルガンを指導している。ヨースト・デ・ノーエイアーはオランダの若いオルガニスト。数々のオルガン・コンクールで上位入賞を果たしている。
 

VKJK 1705
\2000
「ルターの詩を用いた歌」
 ヴァルター:私たちの神は堅固な城
 ヴァルター:深い苦しみの淵から私はあなたへと叫ぶ
 クレーバー:アヴェ・マリア
 イザーク:パレ・パレ
 ゼンフル:あなたを私自身として
 ゼンフル/シュトルツァー:ある朝、私は立っていた
 オブレヒト:タンデルナーケン(アンデルナッハで)
 ゼンフル/ディートリヒ:
  ああ、エルゼちゃん、かわいいエルゼちゃん
 ゼンフル:5月に,ひどい苦痛
 ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ
 作者不詳:異国風の舞曲
 ビュノワ:絶望した運命の女神
 トマス・アクィナス:天使の糧
 ゼンフル:
  主はあなたの血を通して,絶望した運命の女神,
  主はあなたの血を通して
 ヴァルター:
  私たちは新しい歌を始める,主よ、平和を与えてください
ラ・ヴィッラネッラ・バーゼル:
 【カトレーン・ダンケ(ソプラノ)、
  トビアス・フンガー(テノール)、
  クラウディア・ナウハイム(リコーダー)、
  ラウラ・フライ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  イレーネ・クライン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  メヒティルト・ヴィンター(オルガン,ヴァージナル)】
 録音:2016年9月バーゼル,DDD、60'23

 ルートヴィヒ・ゼンフル(1494 頃-1548)を中心に、ヨハン・ヴァルター(1496-1570)、レオンハルト・クレーバー(1495 頃-1556)、ゼンフルの師ハンイリヒ・イザーク(1450 頃-1517)、ジョスカン・デ・プレ(1450 頃-1521)らのルターの詩を用いた歌を集めている。
 ラ・ヴィッラネッラ・バーゼルは1995 年結成のルネッサンス、バロック音楽団体。
 
VKJK 1707
\2000
「ヨーロッパのバロックの旅」
 テレマン:パリ四重奏曲第12番 ホ短調
 プラ:トリオ・ソナタ ニ短調
 ルクレール:トリオ・ソナタ ニ長調
 ブレシャネッロ:トリオ ハ短調
 バッハ:トリオ・ソナタ ハ短調 BWV526
シャルロッテンブルガー・
 バッハゾリステン:
  【ヨッヘン・ホフマン(フルート)
   ウルリケ・ペーターゼン
    (ヴァイオリン,ヴィオラ)
   ヨハネス・ペーターゼン(チェロ)
   ゲルトルート・シュミット=
    ペーターゼン(ピアノ)】
 録音:2016年7月 ベルリン,DDD、58'39

 ペーターゼン四重奏団のヴァイオリニストとして知られるウルリケ・ペーターゼンを中心に、ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)、 ジョゼプ・プラ(1728-1762)、ジャン=マリ・ルクレール(1697-1764) 、ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ( 1690-1758) 、そして大バッハ(1685-1750)と18 世紀前半の作曲家のフルート四重奏曲および三重奏曲を演奏している。
 カタルーニャ出身の作曲家、ジョゼプ・プラの作品が珍しい。ヨッヘン・ホフマンはケルン近郊、ベンスベルク生まれのフルート奏者。1987 年からベルリン・ドイツオペラのソロ・フルート奏者を務めている。モダン楽器演奏で、鍵盤楽器はピアノを使用。



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NCA



パーヴォ・ヤルヴィ・テラーク・レコーディングス全集

 
234381
(16CD)
\8000
パーヴォ・ヤルヴィ・テラーク・レコーディングス全集 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
シンシナティ交響楽団

CD 1
ベルリオーズ
「幻想交響曲」, Op. 14
1. I. Reveries, Passions (Dreams, Passions)
Largo - Allegro agitato e appassionato assai-Tempo I - Religiosamente 15:21
2. II. Un Bal (A Ball)
Valse: Allegro non troppo 6:18
3. III. Scene aux champs (Scene in the Country)
Adagio 17:11
4. IV. Marche au supplice (March to the Scaffold)
Allegretto non troppo 4:46
5. V. Songe d’une nuit du sabbat (Dream of the Witches’ Sabbath)
Larghetto - Allegro - Aggro assai - Allegro - Dies irae -
 Ronde du Sabbat - Dies irae et Rondo du Sabbat 10:00

6. 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」Op.17〜愛の場面 16:11

録音:2000年10月8-10日


CD 2
シベリウス
交響曲第2番 ニ長調, Op. 43
1. I. Allegretto 9:48
2. II. Andante, ma rubato 14:34
3. III. Vivacissimo 6:25
4. IV. Allegretto moderato 13:41

エドゥアルド・トゥビン
交響曲第5番 ロ短調
5. I. Allegro energico 10:23
6. II. Andante 7:53
7. III. Allegro assai 10:21

録音:2001年12月1-2日


CD 3
ストラヴィンスキー
バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
1. The Shrove Tide Fair. The Magic Trick.
Russian Dance 10:06
2. Petrouchka‘s Room 4:34
3. The Blackamoor‘s Room. Dance of the Ballerina.
Waltz of the Ballerina and the Blackamoor 6:49
4. The Shrove-Tide Fair. Dance of the Nursemaids.
Peasant with Bear. Gypsies and a Rake Vendor.
Dance of the Coachmen. Masqueraders.
Scuffle of the Blackamoor and Petrouchka.
Death of Petrouchka. Police and the Juggler.
Apparition of Petrouchka‘s Ghost 13:48

マイケル・チャートック(ピアノ)

5. ロシア風スケルツォ 4:02

組曲「火の鳥」(1919年版)
6. Introduction 3:01
7. The Firebird and her Dance / Variation of the Firebird 1:29
8. Round of the Princesses Khorovod 4:59
9 Infernal Dance of King Katschei 4:03
10. Berceuse 3:28
11. Finale 3:05

録音:2002年3月24-25日


CD 4
プロコフィエフ
バレエ組曲「ロメオとジュリエット」(全曲)

第1組曲, Op. 64A
1. Folk Dance 4:19
2. Scene (The Street Awakens) 1:31
3. Madrigal 3:22
4. Minuet (The Arrival of the Guests) 2:44
5. Masks 2:10
6. Romeo and Juliet 7:44
7. Death of Tybalt 4:30

第2組曲, Op. 64B
8. Montagues and Capulets 5:16
9. The Child Juliet 3:55
10. Friar Laurence 2:36
11. Dance 1:59
12. Romeo at Juliet‘s Before Parting 7:48
13. Dance of the Antilles Girls 2:03
14. Romeo at the Grave of Juliet 5:55

第3組曲, Op. 101
15. Romeo at the Fountain 1:48
16. Morning Dance 2:22
17. Juliet 4:33
18. The Nurse 2:15
19. Aubade (Morning Serenade) 2:11
20. The Death of Juliet 4:30

録音:2002年11月17-18日


CD 5
ラヴェル
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」から組曲第2番
1. 夜明け 5:43
2. 無言劇 5:43
3. 全員の踊り 4:32

4. 「亡き王女のためのパヴァーヌ」 6:02

5. 「ラ・ヴァルス」 11:32

組曲「マ・メール・ロワ」
6. 眠れる森の美女のパヴァーヌ 1:26
7. 親指小僧 3:22
8. パゴダの女王レドロネット 3:20
9. 美女と野獣の対話 4:08
10. 妖精の園 3:16

11. 「ボレロ」13:30

録音:2003年2月9-10日


CD 6
ストラヴィンスキー
バレエ音楽「春の祭典」
第1部:大地礼讃
1. 序奏 3:34
2. 春のきざしと乙女たちの踊り 3:29
3. 誘拐の遊戯 1:23
4. 春のロンド 3:54
5. 敵対する町の人々遊戯 1:53
6. 賢人の行列 0:42
7. 大地礼讃 0:22
8. 大地の踊り 1:12

第2部:いけにえ
9. 序奏 4:50
10. 乙女たちの神秘なつどい 3:21
11. えらばれた乙女への賛美 1:29
12. 祖先の霊のよびさまし 0:47
13. 祖先の儀式 3:37
14. いけにえの踊り(選ばれた乙女) 4:44

ニールセン
交響曲第5番, Op. 50
15. I. Tempo giusto 10:07
16. - Adagio non troppo 10:08
17. II. Allegro 6:06
18. - Presto 3:07
19. - Andante un poco tranquillo 5:24
20. - Allegro 2:53

リチャード・ホーリー(クラリネット)
ウィリアム・プラット(ドラム)

録音:2004年1月25-26日&2月22-23日


CD 7
ドビュッシー
1. 「牧神の午後への前奏曲」9:23
ランドルフ・ボウマン(フルート)

「夜想曲」
2. 霊 7:22
3. 祭り 6:22
4. シレーヌ 10:47
メイ・フェスティバル女声合唱団, ロバート・ポルコ(合唱指揮)

交響詩「海」
5. 海の夜明けから正午まで 9:04
6. 波の戯れ 6:54
7. 風と波の対話 8:31

8. 「英雄的な子守唄」 5:13

録音:2004年1月25-26日&2月22-23日


CD 8
ドヴォルザーク
交響曲第9番 ホ短調, Op.95「新世界より」
1. Adagio. Allegro molto 12:49
2. Largo 13:17
3. Molto vivace 7:41
4. Allegro con fuoco 11:26

マルティヌー
交響曲第2番
5. Allegro moderato 6:35
6. Andante moderato 6:25
7. Poco allegro 4:39
8. Allegro 5:22

録音:2005年3月13-14日


CD 9
ヴィトルト・ルトスワフスキー
管弦楽のための協奏曲 (1954)
1. I. イントラーダ 7:14
2. II. カプリッチョ・ノットゥルノとアリオーソ 6:22
3. III. パッサカリア、トッカータとコラール 16:09

4. ルイヴィルのためのファンファーレ 1:29

バルトーク
管弦楽のための協奏曲 (1943) Sz.116

5. I. 序章 10:36
6. II. 対の遊び 6:43
7. III. 悲歌 7:51
8. IV. 中断された間奏曲 4:10
9. V. フィナーレ 10:24

録音:2005年5月1-2日


CD 10
ブリテン
「青少年のための管弦楽入門」〜パーセルの主題による変奏曲とフーガ, Op. 34
1. Theme A 0:23
2. Theme B 0:24
3. Theme C 0:19
4. Theme D 0:18
5. Theme E 0:16
6. Theme F 0:25
7. Flutes and Piccolo, Variation A 0:27
8. Oboes, Variation B 1:06
9. Clarinets, Variation C 0:44
10. Bassoons, Variation D 0:58
11. Violins, Variation E 0:36
12. Violas, Variation F 0:54
13. Cellos, Variation G 1:10
14. Doublebasses, Variation H 1:04
15. Harp, Variation I 0:45
16. Horns, Variation J 0:46
17. Trumpets, Variation K 0:32
18. Trombones and Tuba, Variation L 1:06
19. Timpani and Percussion, Variation M 1:53
20. Fugue 2:52

歌劇「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」, Op. 33a
21. I. 夜明け 3:49
22. II. 日曜日の朝 3:41
23. III. 月光 4:22
24. IV. 嵐 4:50

エルガー
「エニグマ変奏曲」, Op. 36
25. Enigma-Theme: Andante 1:37
26. C.A.E., Variation I: Andante 1:50
27. H.D.S.-P. Variation II: Allegro 0:51
28. R.B.T., Variation III: Allegretto 1:22
29. W.M.B., Variatiin IV: Allegro di molto 0:30
30. R.P.A., Variation V: Moderato 2:17
31. Ysobel, Variation VI: Andantino 1:14
32. Troyte, Variation VII: Presto 0:56
33. W.N., Variation VIII: Allegretto 2:01
34. Nimrod: Variation IX: Adagio 4:21
35. Dorabella, Variation X: Intermezzo. Allegretto 2:31
36. G.R.S., Variation Xi: Allegro di molto 1:01
37. B.G.N., Variation XII: Andante 3:08
38. ***, Variation XIII: Romanza. Moderato 2:45
39. E.D.U., Finale: Allegro 5:37

録音:2006年1月22-23日


CD 11
ラフマニノフ
交響曲第2番 ホ短調, Op. 27
1. I. Largo - Allegro moderato 18:06
2. II. Allegro molto 9:55
3. III. Adagio 14:44
4. IV. Allegro vivace 13:05

5. スケルツォ ニ短調

歌劇「アレコ」〜2つの舞曲
6. 女の舞曲 4:14
7. 男の舞曲  4:50

録音:2006年4月30&5月1日


CD 12
チャイコフスキー
1. 幻想序曲「ロメオとジュリエット」 20:18

交響曲第6番 ロ短調,Op. 74 「悲愴」
2. I. Adagio - Allegro non troppo - Andante -
Moderato mosso - Andante - Moderato assai -
Allegro vivo - Andante come prima - Andante mosso 18:28
3. II. Allegro con grazia 7:49
4. III. Allegro molto vivace 9:10
5. IV. Finale. Adagio lamentoso - Andante 11:10

録音:2007年1月21,22日


CD 13
プロコフィエフ
交響曲第5番 変ロ長調, Op. 100
1. I. Andante 12:58
2. II. Allegro marcato 8:42
3. III. Adagio 12:28
4. IV. Allegro giocoso 9:14

組曲「キージェ中尉」, Op. 60
5. I. Birth of Kije 4:18
6. II. Romance 4:19
7. III. Kije’s Wedding 2:46
8. IV. Troika 2:41
9. V. The Burial of Kije 6:21

録音:2007年3月18-19日


CD 14
ムソルグスキー
1. 交響詩「禿山の一夜」(編曲:リムスキー・コルサコフ) 11:45

組曲「展覧会の絵」(編曲:ラヴェル)
2. Promenade 1:42
3. I. Gnomus (the Gnome) 2:48
4. Promenade 1:08
5. II. Il Vecchio Castello (The Old Castle) 4:28
6. Promenade 0:35
7. III. Tuileries (Children Quarreling at Play) 1:06
8. IV. Bydlo 3:09
9. Promenade 0:46
10. V. Ballet des poussins dans leurs Coques
(Ballet of the Chicks in Their Shells) 1:13
11. VI. Samuel Goldenberg and Schmuyle 2:36
12. VII. Limoges. Le Marche
(The Marketplace at Limoges) 1:24
13. VIII. Catacombae. Sepulcrum Romanum
(Catacombs, Roman Tombs) 2:22
14. Cum Mortuis in Lingua Mortua
(With the Dead in a Dead language; 2:08
15. IX. La Cabane sur des pattes de poule
(The Hut on Fowl‘s Legs) (Baba-Yaga) 3:12
16. X. La Grande Porte de Kiev
(The Great Gate of Kiev) 5:20

17. 歌劇「ホヴァーンシチナ」〜前奏曲「モスクワ河の夜明け」(編曲:リムスキー・コルサコフ) 5:38

録音:2008年1月20-22日


CD 15
ショスタコーヴィチ
交響曲第10番 ホ短調, Op. 93
1. I. Moderato 24:52
2. II. Allegro  4:09
3. III. Allegretto 13:04
4.    IV. Andante; Allegro  13:51

トルミス(b. 1930)
5. 序曲第2番 11:19

録音:2008年4月27-28日


CD 16
ホルスト
組曲「惑星」, Op. 32
1. I. Mars, the Bringer of War 6:58
2. II. Venus, the Bringer of Peace 9:31
3. III. Mercury, the Winged Messenger 3:56
4. IV. Jupiter, the Bringer of Jollity 8:01
5. V. Saturn, the Bringer of Old Age 10:00
6. VI. Uranus, the Magician 15:55
7. VII. Neptune, the Mystic 7:55

ブリテン
「青少年のための管弦楽入門」〜パーセルの主題による変奏曲とフーガ, Op. 34
8. Theme A 10:23
9. Theme B 0:24
10. Theme C 0:19
11. Theme D 0:18
12. Theme E 0:16
13. Theme F 0:25
14. Flutes and Piccolo, Variation A 0:27
15. Oboes, Va riation B 1:06
16. Clarinets, Variation C 0:44
17. Bassoons, Variation D 0:59
18. Violins, Variation E 0:36
19. Violas, Variation F 0:54
20. Cellos, Variation G 1:10
21. Doublebasses, Variation H 1:04
22. Harp, Variation I 0:45
23. Horns, Variation J 0:46
24. Trumpets, Variation K 0:32
25. Trombones and Tuba, Variation L 1:06
26. Timpani and Percussion, Variation M 1:51
27. Fugue 3:00

録音:2008年11月23-24日



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BR KLASSIK



900713
\2500→\2290
フリードリヒ・グルダplays モーツァルト&グルダ
 1.モーツァルト(1756-1791):
   ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調 K386
 2.グルダ(1930-2000):インプロヴィゼーション 1
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K330
  3.第1楽章:Allegro moderato
  4.第2楽章:Andante cantabile
  5.第3楽章:Allegretto
 グルダ:
  6.インプロヴィゼーション 2
  7.「Play Piano Play」- 練習曲 第1番
  8.ピアノ、電子ピアノ、ドラムスのための組曲-「アリア」
 9.モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K382
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
バイエルン放送交響楽団…1.9
レオポルド・ハーガー(指揮)…1.9

 クラシック・ピアニスト、ジャズ・プレイヤー、作曲家と様々な顔を持っていた天才ミュージシャン、フリードリヒ・グルダ(1930-2000)。
 本格的なジャズ・プレイヤーに転向しようと考えていたこともあるグルダは、最終的に「クラシックとジャズの融合」を試み、その自由なスタイルは、とりわけ彼が愛したモーツァルト演奏に昇華されたといえるでしょう。
 このアルバムには、2つの違う年代のグルダの演奏を収録。ジャズに傾倒し始めた時期(1969年)のモーツァルトの2つのロンドを最初と最後に置き、グルダ自身のスタイルを確立させた1982年の演奏をその間に挟むというプログラムです。
 1982年のグルダのインプロヴィゼーション、モーツァルトのソナタ、彼と聴衆の全てがお気に入りだった「アリア」など、年代の違いを全く感じさせないほど自然な流れの中に溶け込んでおり、ここではまさにクラシックとジャズの融合が図られています。

 録音 :1969年10月4日 Munich, Herkulessaal ライヴ録音…1.9 1982年6月27日 ミュンヘン「ピアノの夏音楽祭」ライヴ録音…2-8


<メジャー・レーベル>
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RCA



8898543585-2
(33CD)
\11000→\9990

ギュンター・ヴァント/ライヴ・レコーディング全集


【CD1】
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68 〜シカゴ交響楽団
   [録音]1989年1月19〜21日、シカゴ、オーケストラ・ホール/
【CD2】
 ブルックナー:交響曲第3番ニ短調WAB103[1889年第3稿] 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1992年1月12〜14日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD3】
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調WAB104『ロマンティック』 [1878/80年稿]〜北ドイツ放送交響楽団 
  [録音]1990年6月17〜19日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD4】
 ブルックナー:交響曲第6番変イ長調WAB106[原典版]〜北ドイツ放送交響楽団 
  [録音]1995年5月15日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD5】
 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB107[原典版(ハース版)]〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1992年3月15〜17日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD6-7】
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108[1890年第2稿(ハース版)] 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1993年3月15〜17日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD8】
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調[原典版] 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1993年3月7〜9日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD9】
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第1番ハ短調作品21 〜北ドイツ放送交響楽団 
   [録音]1997年12月7〜9日、ハンブルク、 ムジークハレ、
  2) 交響曲第2番ニ短調作品36 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1999年2月21〜23日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD10】
 1) モーツァルト:セレナード第9番ニ長調K.320『ポストホルン』、
 2) ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調作品60 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]2001年4月8〜10日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD11】
 ベートーヴェン:
  1) 『レオノーレ』序曲第3番作品72b 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1990年6月17〜19日、ハンブルク、ムジークハレ、
  2)交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1989年12月10〜12日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD12】
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』、
  2) 交響曲第5番ハ短調作品67 〜北ドイツ放送交響楽団 
   [録音]1992年10月11日(1)、10月12日(2)、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD13】
 1) シューベルト:交響曲第3番ニ長調D.200 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1990年6月17〜19日、ハンブルク、ムジークハレ、
 2) シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97『ライン』 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1991年9月15〜17日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD14】
 1) シューマン:交響曲第4番ニ短調作品120 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1990年9月30日〜10月2日、ハンブルク、ムジークハレ、
 2)シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759『未完成』 〜北ドイツ放送交響楽団 
  [録音]1991年4月21〜23日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD15】
 シューベルト:交響曲第9番ハ短調D.944『グレート』 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1991年4月21〜23日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD16】
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1996年4月21〜23日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD17】
 ブラームス:
  1)交響曲第2番ニ長調作品73 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1996年7月9〜11日、ハンブルク、ムジークハレ、
  2) 交響曲第3番ヘ長調作品90 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]1995年4月9〜11日、ハンブルク、 ムジークハレ/
【CD18】
 ブラームス:交響曲第4番ホ長調作品98 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1997年12月7〜9日、ハンブルク、 ムジークハレ/
【CD19】
 ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB105[原典版] 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1989年10月8〜10日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD20】
 ブルックナー:交響曲第6番イ長調WAB106[原典版] 〜北ドイツ放送交響楽団 
  [録音]1988年12月4&5日、ハンブルク、ムジークハレ/
【CD21-22】
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108[1890年第2稿(ハース版)] 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1987年8月22&23日、リューベック大聖堂/
【CD23】
 ブルックナー:交響曲第9番ハ短調WAB109[原典版] 〜北ドイツ放送交響楽団
  [録音]1988年6月24〜26日、リューベック大聖堂/
【CD24-25】
 シューベルト:
  1) 交響曲第8番ロ短調D.759『未完成』、
  2) 交響曲第9番ハ短調D.944『グレート』 〜ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   [録音]1995年3月28&29日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD26】
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調WAB104『ロマンティック』[1878/80年稿] 〜
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1998年2月1日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD27】
 ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB105[原典版] 〜
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1996年1月12〜14日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD28】
 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB107[原典版(ハース版)] 〜
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1999年11月19-21日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD29-30】
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108[1890年第2稿(ハース版)]〜
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]2001年1月19-22日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD31】
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調WAB109[原典版]〜
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音]1998年9月18、20日、ベルリン、フィルハーモニー/
【CD32-33】
 1) ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調WAB104『ロマンティック』[1878/80年稿]、
 2) シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485 〜北ドイツ放送交響楽団
   [録音]2001年10月28〜30日、ハンブルク、 ムジークハレ/

ギュンター・ヴァント/ライヴ・レコーディング全集CD33枚に盛り込まれた、美しきヴァントの「音楽的遺言」

 ■2012年にギュンター・ヴァント生誕100周年を記念してソニーKoreaよりリリースされたギュンター・ヴァントのライヴ・レコーディング全集が、ご好評につきヨーロッパにて再プレスが決定!1988年12月から2001年10月まで、北ドイツ放送交響楽団を中心に、ベルリン・フィル(6枚)、シカゴ交響楽団(1枚)と、RCAによってデジタル録音で制作したライヴ・レコーディングを集めた内容となっています。

 ■ハンブルク・ムジークハレでのライヴ・レコーディング(DISC2〜20)1982年に北ドイツ放送響に着任したヴァントは、1988年にかけてブラームスとベートーヴェンの交響曲全集をセッション録音で制作(この間に発売レーベルはドイツ・ハルモニア・ムンディ→EMIハルモニア・ムンディ→RCA Red Sealへと移行)。その後、1989年11月のモーツァルト「ハフナー・セレナード」のセッション録音を最後に、ヴァントはライヴ録音に移行します。1988年12月にライヴ録音されたブルックナー:交響曲第6番を皮切りに、CDジャケットに「LIVE RECORDINGMUSIKHALLE HAMBURGハンブルク・ムジークハレでのライヴ・レコーディング」と目立つように表示された一連のシリーズが続々とリリースされることになりました。ライヴ録音について、1993年にヴァントはこう語っています。『私はライヴ録音の場合は、スタジオ録音のような技術的な完全性を求めてきた。人々が同情を込めて「まあ、ライヴ録音だから仕方ないな」と言えないようなものをね。私にとってハンブルクでのライヴ録音は、私がそこでした仕事の“公式な”ドキュメントなのです。』

 ■ヴァント自らがテイクを選び、指示を出して編集されたライヴ録音ヴァントの頃、北ドイツ放送響の定期公演は通常同一プログラムで3回演奏会が行なわれていました[1988/89年シーズンまでは2回]。放送オーケストラという性格上、定期公演のうち1日はラジオで生中継されるのが通例であり、その際には北ドイツ放送が収録と中継放送を担当していました。ヴァントのRCAでのライヴ録音は「BMGクラシックスとの共同制作」であったため、収録は放送の延長で北ドイツ放送のスタッフが担当しており、1986年以降ヴァントが亡くなるまで、ヴァントから全幅の信頼を置かれていた同放送の首席トーンマイスター、ゲラルド・ゲッツェが一貫してプロデューサーとしてその任に当たっていました。ヴァントのライヴ録音の場合、3回の演奏会は全て収録され、ヴァントはその全ての演奏テープを自宅に持ち帰り、それらを比較試聴して自らベストと思うテイクを選び出しました。このヴァントの指示に従ってCD用のマスターが編集されたのです。聴衆の咳や演奏者の立てるさまざまなノイズ、演奏のミスなどは、楽章全体、あるいはその楽章のまとまった部分を別の日の録音と入れ替えることで取り除かれました。それゆえ北ドイツ放送によって放送された演奏とRCAから発売されたCDで聴くことのできる演奏は必ずしも同一ではありません。解説書に記された録音データがたいてい複数の日付になっているのはそのことを示しています(1992年のベートーヴェン「田園」「運命」や1995年のブルックナー第6番のように、ごく一部で日付が特定されている場合もあります)。

 ■永遠に聴き継がれるべきヴァントの「音楽的遺言」現在ソニー・クラシカルが保有するヴァントのライヴ録音盤は、ほぼ全てがこの過程を経て生みだされたものであり、それゆえにかけがえのないユニークな価値を持ち、一発勝負のライヴ収録とは趣を異にしています。それらは、生涯にわたって音楽に身をささげたこの類稀な指揮者が大きな誇りを持ってこの世に送り出した演奏であり、ヴァント亡き今となっては、その「音楽的遺言」として永遠に聴き継がれるべき演奏なのです。

 ■ヴァントの名声を不動のものとした最晩年のベルリン・フィルとの共演(DISC24〜31)1995年3月、シューベルトの交響曲2曲で実現したベルリン・フィルとの再共演の成功によって、その翌年からベルリン・フィルに招かれるようになったヴァントは、ベルリンではブルックナーの交響曲を毎シーズン取り上げることになりました。これらベルリン・フィルとの演奏は、放送局との共同制作ではなく、RCAによる単独のレコーディングで、北ドイツ放送のゲッツェがプロデュースを、ベルリンのエンジニア、クリスティアン・フェルトゲンがエンジニアリングを担当しました。ベルリン・フィルの演奏会も、基本的に複数回行われたため、北ドイツ放送響との演奏と同様、それら全てをヴァント自身が慎重に吟味した上で最終マスターが作られたのです。

 ■シカゴ交響楽団デビューとなった貴重なライヴ(DISC1)1989年1月、シカゴ交響楽団に初めて客演した時の演奏会で後半に演奏されたのがこのブラームスの交響曲第1番でした。ヴァントはヨーロッパのオーケストラを指揮する時と同じ回数のリハーサルを要求し、シカゴ交響楽団はそれを受け入れ、空前絶後の成功を収めました。基本的なアプローチは北ドイツ放送響盤と同じで、第1楽章主部のアニマートの加速など、ヴァント独自の解釈も不自然さがなくオーケストラによって消化されています。
 ■ラスト・レコーディング(DISC32、33)

2001年10月28〜30日に行なわれた北ドイツ放送交響楽団との定期演奏会は、正式な形で収録されたヴァント最後の演奏となりました(このあと11月4日のフランクフルトでの同一演目による演奏会が生涯最後の演奏)。シューベルトの第5番、ブルックナー第4番「ロマンティック」とも、老いを感じさせない平明な境地が反映されています。

 ■個々のディスクはオリジナルCDのジャケット・デザインを採用した紙ジャケットに封入され、リフトオフ・ボックスに収められています。




<国内盤> 

.

ミッテンヴァルト



MTWD 99064
\3000+税

「オレグ・クリサ 無伴奏ヴァイオリン作品」
オレグ・クリサ(ヴァイオリン)
 (1)-(4)ジェミニアーニ(1687-1762):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調
 (5)ロカテッリ(1695-1764):カプリース第23番「ラビリンス(音楽の迷宮)」
 (6)ペトラッシ(1904-2003):影への讃歌(アルフレド・カセッラの思い出に)
 (7)-(12)ホドキンソン(1934-):Branches(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〜オレグ・クリサに捧ぐ)
 (13)-(17)バルカウスカス(1931-):パルティータ
 (18)シュニトケ(1934-1998):ア・パガニーニ
 (19)-(21)パガニーニ(1782-1840):24のカプリースより(第5番、第6番、第17番)
 ウクライナの至宝オレグ・クリサのバロックからシュニトケまで!無伴奏ヴァイオリン作品集!

 録音:(1)-(4)1963 年5 月17 日、リヴィウ・フィルハーモニー・コンサート・ホール,ウクライナ(ライヴ)
  (5)(6)1981 年2 月9 日、モスクワ音楽院大ホール,ロシア(ライヴ)
  (7)-(12)1998 年1 月21 日、キルバーン・ホール,ニューヨーク州ロチェスター,アメリカ(ライヴ)
  (13)-(17)1994 年3 月、キャンベラ音楽学校コンサート・ホール,オーストラリア
  (18)1982 年12 月12 日、モスクワ放送スタジオ,ロシア
  (19)-(21)1977 年3 月メロディア・スタジオ,ロシア

 ウクライナ出身/アメリカ国籍のヴァイオリニストオレグ・クリサはソ連時代より長年にわたり、一流のソリスト・室内楽奏者・指導者として敬愛されている。
 ダヴィド・オイストラフの愛弟子であるクリサは、数々の国際コンクール上位入賞(ヴィニアフスキー第2位[1962]、チャイコフスキー第3位[1966]、モントリオール第2位[1969])、そしてパガニーニ国際コンクール(1963)で完全なる覇者となった。
 20 第の若さでキエフ音楽院弦楽器学科長に就任し、指導者としてのキャリアをスタートする。1973 年ロシア国立グネーシン音楽院の同ポジション就任、その2年後にはヴァイオリン教授として出身校モスクワ音楽院で1988 年まで教鞭を執ったが、D.オイストラフの生前は彼のアシスタント教授を務めた。現在イーストマン音楽院ヴァイオリン教授。2009 年東京芸術大学客員教授。リヴィウ音楽アカデミー(ウクライナ)名誉教授、また日本弦楽器指導者連盟名誉会員。2016 年ウクライナ国家芸術アカデミー(1996 年創立された芸術分野最高名誉称号の1つ)の初となる外国人メンバーに選出された。
オレグ・クリサはソロリサイタルを欧州、ユーラシア、北米、北アフリカ、アジア、オセアニアの主要なホールにて行い、ソリストとしてロジェストヴェンスキー、コンドラシン、キタエンコ、ラザレフ、フェドセーエフ、ドミトリエフ他多数の指揮者、世界各地の一流オーケストラやアンサンブルとの共演は数えきれない。殷富なソリストとしてのキャリアに加え、キエフ音楽院四重奏団(1970-73)、レオントヴィッチ四重奏団(1977-87)、ベートーヴェン弦楽四重奏団(1977-87)のリーダーも務めた。
 クリサはまた現代音楽の擁護者でもあり、著名な作曲家達(シュニトケ、デニーソフ、グバイドゥーリナ、ペンデレツキ、アルチョーモフ、ホドキンソン、シルヴェストロフ、他多数)がクリサのための作曲し献呈された多くの作品を初演した。



 


 ウクライナと米国国籍のオレグ・クリサ。
 パガニーニコンクール優勝、ヴィニアフスキー、チャイコフスキー、モントリオールコンクールにて上位入賞。
 28歳でキエフ音楽院に就任、モスクワ音楽院をはじめ、世界各地で教壇(2009年東京芸術大学客演教授)に立ち、現在イーストマン音楽院教授。



 
 若いときの「無伴奏」録音から
https://youtu.be/sMmry_WhVLg

 すでに孤高の雰囲気。




先日EXTONから発売されたオレグ・クリサ最新録音
プレイズ・バッハ


OVCL-00615
(SACD Hybrid)
\3200+税
オレグ・クリサ/プレイズ・バッハ
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 ※
オレグ・クリサ(ヴァイオリン)
水野佐知香(ヴァイオリン) ※
ヴィルトゥオーゾ横浜 ※

 巨匠ダヴィッド・オイストラフの愛弟子で、ヨーロッパでその名を知られてきたヴァイオリンの名手オレグ・クリサが、ついにエクストン・レーベルからバッハ・アルバムをリリース。
 彼が奏でるバッハ演奏は、色鮮やかで、リズミカルで、そしてハッとするような和音の響きが素晴らしく、これが本物のバッハだと思わせます。そして、水野佐知香&ヴィルトゥオーゾ横浜とのドッペル・コンチェルトでは、バロックの世界が目の前に広がる、清々しい演奏です。
 深みがありながら、瑞々しくもあるヴァイオリンの音色で、真のバッハをお楽しみください。

  2016年8月29日、11月28日、神奈川・相模湖交流センター(セッション)、9月4日、横浜みなとみらいホール(ライヴ※) にて収録






















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