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≪第93号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2017/7/25〜




7/28(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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Philharmonia rec



PHR 0109
(2CD)
\3600→\3290
ルイージ&フィルハーモニア・チューリッヒ
 ヴェルディ:序曲集

 CD1
  1.運命の力(7’52)/2.アイーダ(11’37)/
  3.ドン・カルロス(17’03)/4.仮面舞踏会(4’08)/
  5.シチリアの晩鐘(8’52)/6.椿姫(4’35)/
  7. スティッフェリオ(10’10)
 CD2
  8.ルイザ・ミラー(5’45)/
  9.レニャーノの戦い(9’31)/10.海賊(2’60)/
  11. 群盗(5’06)/12.マクベス(3’25)/
  13.ジャンヌ・ダルク(7’42)/14.エルナーニ(2’51)/
  15.エルサレム(5’30)/16.ナブッコ(7’12)/
  17.一日だけの王様(5’25)/18.オベルト(6’55)
ファビオ・ルイージ(指揮)
フィルハーモニア・チューリッヒ
KKC 5789/90
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4200+税
 ルイージ&フィルハーモニア・チューリッヒ、ヴェルディの序曲集をセッション録音!「アイーダ」のお蔵入りの序曲などルイージこだわりの選曲

 録音:2017年1月、ゲーテアヌム、ドルナッハ、スイス/127’44

 ヴェルディは生涯に26 のオペラを作曲しましたが、頻繁に上演されるオペラはその半数にもなりません。今回ファビオ・ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリッヒによる最新セッション録音は、ヴェルディのオペラ序曲と前奏曲を取り上げました。
 ドニゼッティやロッシーニを思わせる初期の「ジャンヌ・ダルク」「レニャーノの戦い」から「運命の力」「ドン・カルロス」「アイーダ」「椿姫」とヴェルディの中後期の傑作まで、ヴェルディのオペラ作曲家として創作活動期からまんべんなく作品を選び収録しています。
 特に注目は、「アイーダ」。通常の3 分ほどの前奏曲ではなく、お蔵入りしてしまったシンフォニアともとれるほどの長さをもつ序曲(11 分)を収録しています。これはカイロでの初演の後にミラノ・スカラ座での初演のためにヴェルディが書いたもの。しかし、スカラ座初演で演奏されることなく、それから70 年ほどたった1940 年トスカニーニによって再演されました。また、様々な版が存在する「ドン・カルロス」では、全5 幕のフランス語版でバレエ音楽付のバージョンで演奏されています。
 チューリッヒ歌劇場のオーケストラであるフィルハーモニア・チューリッヒならではの選曲、そしてドラマチックな演奏、さらにファビオ・ルイージの得意とするヴェルディを巧みな手腕でまとめあげています。







ET’CETERA


KTC 1603
\2500
ヴァンハル:
 クラリネット、オーボエ、ファゴットのための協奏曲集

  ファゴット協奏曲ハ長調
  クラリネット協奏曲ハ長調
  オーボエ協奏曲ヘ長調
  2本のファゴットのための協奏曲ヘ長調
リュック・ルブリ(ファゴット)
フランソワ・バティスト(ファゴット)
ミシェル・ルティエク(クラリネット)
ピート・ファン・ボックスタル(オーボエ)
ハンス・ロトマン(指揮)
プロイセン室内管弦楽団

 モーツァルトと共演したウィーン古典派ヴァンハルの木管楽器協奏曲集!

 モーツァルトと同世代のウィーンで活躍したボヘミア出身の作曲家、ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739−1816)の木管楽器協奏曲集。
 モーツァルトやハイドン、ディッタースドルフらと共に弦楽四重奏を演奏したとも伝わるヴァンハルの貴重な録音が蘇る。
 

KTC 1605
\2500
アンリ=ジャック・ド・クルス:モテット集 ベッティーナ・パーン(ソプラノ)
ジュリアン・ポッジャー(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
パトリック・ペイレ(指揮)
カペラ・ブルジェンシス
コレギウム・インストゥルメンターレ・
 ブルジェンセ

 ブリュッセル宮廷の楽長を務めた18世紀ベルギーの作曲家、ヴァイオリニスト、アンリ=ジャック・ド・クルス(1705−1786)のモテット集。
 ド・クルスは宮廷礼拝堂楽長として教会と宮廷で演奏し、教会音楽と室内楽曲の両方を作曲しており、4つの「弦楽と通奏低音付きのモテット」に、弦楽のためのソナタも収録。ジュリアン・ポッジャーやピーター・ハーヴェイといった名歌手たちの参加もポイント。
 

ECL 1601
\2500
フレスコバルディ:チェンバロ・インタボラトゥーラ集
 トッカータ第1番/カンツォーナ第1番*/
 リチェルカール第3番*/カンツォン第5番/
 ロマネスカのアリアによるパルティータ/
 トッカータ第8番*/ラ・フォリアによるパルティータ/
 トッカータ第10番*/パッサカリアによる100のパルティータ
ヨアン・ムーラン
 (チェンバロ、ヴァージナル*)

 パリ音楽院で学び、レザール・フロリサンやル・コンセール・スピリチュエル、アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、カプリッチョ・ストラヴァガンテ、ラ・フェニーチェなどで演奏してきたフランスのチェンバリスト、ヨアン・ムーランが弾くフレスコバルディのチェンバロ作品集。

 ※使用楽器〜イタリアン・チェンバロ:Clavecin italien de Philippe Humeau de 2012
 ヴァージナル:Virginal de Jean-Francois Brun, copie d’un instrument anonyme italien de 1626 conserve au Museum fur Musikinstrumente de Leipzig, Paris - 2009
 ※録音:2016年4月9日−12日、フランス



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  LINN



CKD 569
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
モンテヴェルディ生誕450周年記念!ダニーデン・コンソート
 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610)
ダニーデン・コンソート、
ジョン・バット(指揮)、
ジョアン・ラン(ソプラノ)、
エスター・ブラジル(ソプラノ)、
エイミー・リドン(アルト)、
ロリー・マクリーリー(カウンターテナー)、
ジョシュア・エリコット(テノール)、
マシュー・ロング(テノール)、
ニコラス・マルロイ(テノール)、
ピーター・ハリス(テノール)、
ピーター・ハーヴェイ(バス)、
ウィリアム・ゴーント(バス)、
ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ&コルネッツ  
 モンテヴェルディ生誕450周年記念!ダニーデン・コンソートの「ヴェスプロ」!

 ☆バッハ研究の権威にして歴史的演奏のスペシャリスト、ジョン・バット率いるピリオド・アンサンブル!
 ☆「ダニーデン・コンソート」のモンテヴェルディ生誕450周年記念盤!

 スコットランドの高音質レーベル、Linn Recordsより、2017年の「モンテヴェルディ生誕450周年」を彩る最大級のアルバム、ジョン・バット&ダニーデン・コンソートによる「聖母マリアの夕べの祈り」が登場!
 綿密な時代考証、長年にわたる研究に基づく様々な異稿版の発掘や復元に取り組み、多くの画期的な録音を送り出してきたジョン・バットとスコットランドのピリオド・アンサンブル、ダニーデン・コンソート(ダンディン・コンソート)。ピーター・ハーヴェイやジョアン・ラン、ロリー・マクリーリー、ニコラス・マルロイといった豪華歌手陣に、ピリオド管楽器の名門アンサンブル、「ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ&コルネッツ」が参加。
 ソリストの個性が輝くシングル・パート・パフォーマンスを追究してきたジョン・バットのフレッシュなアプローチで、モンテヴェルディの偉大な傑作をお贈りします。

 録音:2017年3月6日−9日、グレイフライアーズ教会(エジンバラ)



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CKD 550
\2500→\2290
ロビン・ティチアーティ、ベルリン・ドイツ響との「海」!
 コジェナーが歌う「忘れられた小唄」は管弦楽版世界初録音!

ドビュッシー:海&忘れられた小歌/
 フォーレ:ペレアスとメリザンド

  フォーレ:歌劇 《ペネロープ》 への前奏曲/
  フォーレ(シャルル・ケクラン編):
   組曲 《ペレアスとメリザンド》〜
    前奏曲、糸を紡ぐ女、シシリエンヌ、メリザンドの死/
  ドビュッシー(ブレット・ディーン編):
   忘れられた小唄(管弦楽伴奏版世界初録音)〜
    やるせない夢心地、巷に雨の降るごとく、
    木立ちの影、木馬、グリーン、スプリーン/
  ドビュッシー:
   交響詩 《海》〜
    管弦楽のための3つの交響的素描〜
     海の夜明けから真昼まで、波の戯れ、風と波との対話
マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
ロビン・ティチアーティ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 
 ☆ティチアーティの新たなレコーディング・パートナーシップ始動!
 ☆ベルリン・ドイツ響とのドビュッシー「海」!
 ☆そして、マグダレーナ・コジェナーが歌う「忘れられた小唄」の管弦楽伴奏版世界初録音!

 ロンドン生まれ、イタリア系イギリス人の若き天才指揮者ロビン・ティチアーティ。2009年にスコットランド室内管弦楽団の首席指揮者、2014年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任、そして2017/2018シーズンからは名門ベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の音楽監督という大役も兼ねるロビン・ティチアーティ。Linn Recordsのニューアルバムも新たなパートナー、ベルリン・ドイツ響との録音が登場! ティチアーティがDSOとの最初の録音に選んだのは、ドビュッシーの管弦楽作品の名作「海」とフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲。ティチアーティがロンドン・フィルやロイヤル・コンセルトヘボウ管、ブダペスト祝祭管などを振り各地で高い評価を得てきた実績のある2曲です。
 更に注目は、独唱とピアノ伴奏のための歌曲「忘れられた小唄(忘れられたアリエッタ)」の管弦楽伴奏版! ベルリン・フィルのヴィオラ奏者を14年間務めたという実力を持つオーストラリアの作曲家ブレット・ディーン(b.1961)が編曲し2015年に初演されたばかりのバージョンで、このアルバムが世界初録音。ドビュッシーの繊細な色彩を管弦楽で表現する「忘れられた小唄」を、チェコの世界的歌手マグダレーナ・コジェナーが歌います。

 ※録音:2017年1月5日−7日&9日、イエス・キリスト教会(ベルリン、ドイツ)






1983年イギリス生まれ、ロビン・ティチアーティ


 コリン・デイヴィス、サイモン・ラトルに指揮を師事した1983年生まれのティチアーティは、2006年に最年少でザルツブルク音楽祭デビューを果たし、2009年にスコットランド室内管の首席指揮者、2010年にバンベルク交響楽団の首席客演指揮者、2014年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督、そして2017/2018シーズンからは名門ベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の音楽監督に。
 コリン・デイヴィスが早くからその才能に注目、ネルソンスにおけるヤンソンスのように強力なバックアップを行ったと思われる。現在ポスト「ラトル」という評判あるほど、注目されているが・・・それにしても若い。


ロビン・ティチアーティ、ベストセラーの2タイトル


Berlioz: Symphonie fantastique, Op. 14
LINN
CKD 400
(SACD HYBRID)
\2600
超新星ティチアーティ!ベルリオーズ"幻想交響曲"!
 ベルリオーズ:
  幻想交響曲Op.14
  歌劇《ベアトリスとベネディクト》序曲
ロビン・ティチアーティ(指揮)
スコットランド室内管弦楽団

 遂に世界の舞台へと羽ばたき、世界中から注目を集める存在となったイタリア系イギリス人マエストロ、ロビン・ティチアーティ。
 2009/10シーズンから首席指揮者を務めるスコットランド室内管弦楽団(SCO)との「ベルリオーズ・プログラム」第1弾は、スコットランド室内管の新時代の幕開けに相応しい大作「幻想交響曲」!


TUDOR 7194
(SACD HYBRID)
\2500
ティチアーティ待望のドヴォルザーク「新世界」
 ドヴォルザーク:
  (1)交響曲第9番 ホ短調「新世界より」Op.95
  (2)アメリカ組曲 イ長調Op.98b
ロビン・ティチアーティ(指揮)
バンベルク交響楽団
 抜群の音楽性!俊英ロビン・ティチアーティ待望の名曲録音!ドヴォルザーク「新世界」、日本語帯・解説付き!

 録音:2013年12月、バンベルク・コンツェルトハレ「ヨゼフ・カイルベルト・ザール」、67:13
 演奏タイミング (1)[12:17][11:50][8:07][11:52]、(2)[5:30][4:49][4:34][4:17][3:22]

 ロビン・ティチアーティは1983 年の生まれ。このディスクに収録されているドヴォルザークは2013 年暮の録音なので、ちょうど30 歳の時の演奏である。30 歳といえば一般的にもまったくの青年、指揮者とあらば普通はまだ駆け出しの年齢である。しかしティチアーティは20 代で既に高い評価を得ていた。26 歳でスコットランドの名オーケストラ、スコットランド室内管弦楽団の首席指揮者に就任、27 歳にはこの録音で演奏しているバンベルク交響楽団の首席客演指揮者に就任。これだけでも驚きだが、さらにこの録音の翌年には英国の格式高いグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任している。就任時、ティチアーティはようやく31 歳になったところだった。
 だが年齢で驚いている場合ではない。この青年指揮者の演奏が抜群に素晴らしいのだ。彼の演奏を聞けば、30 歳で国際的名声を築いたのも当然と理解できるだろう。
 このディスクに聞けるティチアーティのドヴォルザークの演奏はたいへんに充実したものだ。響きは豊かで旨みに溢れ、音楽の運びには既に風格すら感じられる。全体の構成をキチッと見通していて抜かりなく、楽譜の指示もとてもよく読み込んでいる。勢いにまかせるようなことのない成熟した演奏なのだが、しかし音楽の端々には、若く才能豊かな音楽家だけが持つ瑞々しい感性が宿っている。ティチアーティがいずれ大家、巨匠と呼ばれる指揮者になった時でも、このドヴォルザークのディスクは30 歳のティチアーティの魅力をSACD Hybrid の優秀録音で伝え続けてくれるだろう。





ロビン・ティチアーティの特集でした。



 


CKD 571
\2500
世界最高峰のヴィオール・コンソート"ファンタズム"
 クリストファー・タイ:コンソートミュージック全集

 4声のイン・ノミネ/イン・ノミネ 《信頼》/
 イン・ノミネ 《レイチェルの涙》/安息日が過ぎてⅠ/
 神への賛歌/イン・ノミネ 《すべてからの自由》/
 イン・ノミネ 《ラウンド》/
 イン・ノミネ 《もう泣かないで、レイチェル》/
 イン・ノミネ 《み言葉》/イン・ノミネ 《私に従いなさい》/
 キリストの復活/イン・ノミネ 《叫び》/茂みの中に/
 イン・ノミネ 《主にすがる》/
 イン・ノミネ 《めったに見ない》/
 イン・ノミネ 《レ・ラ・レ》/安息日が過ぎてⅢ/
 しっかり座って(第1部&第2部)/
 イン・ノミネ 《昇天し彼はここにいない》/
 イン・ノミネ 《私を信じなさい》/イン・ノミネ 《リポート》/
 5声のイン・ノミネ/イン・ノミネ 《私は来る》/
 安息日が過ぎてIII/おお祝福されし三位一体の光/
 イン・ノミネ 《私の死の床》/イン・ノミネ 《潔白》/
 イン・ノミネ 《愛しい人と永遠にお別れ》/安息日が過ぎてII/
 主は彼らを愛したもうた/6声のイン・ノミネ*
ファンタズム
 〔ローレンス・ドレイフュス
   (トレブル・ヴィオール&
    ディレクター)、
  エミリア・ベンジャミン
   (トレブル&
    テノール・ヴィオール)、
  ジョナサン・マンソン
   (テノール・ヴィオール)、
  ミッコ・ペルコラ
   (バス・ヴィオール)、
  マルック・ルオラヤン=ミッコラ
   (バス・ヴィオール)〕
エミリー・アシュトン
 (テノール・ヴィオール)*
 世界最高峰のヴィオール・コンソート"ファンタズム"によるタイのイン・ノミネ全集

 ☆世界最高峰のヴィオール・アンサンブル、「ファンタズム」!
 ☆16世紀イングランドの重要な作曲家、クリストファー・タイの代表作「イン・ノミネ」!

 1994年の結成以来、2度の英グラモフォン賞受賞をはじめとする数々の賞を受賞、名実ともに世界最高峰のヴィオール・アンサンブルとして名を轟かせるファンタズム。
 前作ダウランドの「ラクリメ」(CKD 527)も英グラモフォン誌で「Editor's Choice」に選ばれるなど高い評価を得たファンタズムの新たな録音は、ルネサンス期のイギリスの重要な作曲家、クリストファー・タイ(c.1505−1573)。「西風のミサ」と並ぶタイの代表作、「イン・ノミネ」(「汝聖三位一体に栄光あれ」を定旋律とする器楽曲)含むコンソート音楽全集を、ヴィオールの世界的名手たちが奏でます。
 ファンタズムは2017年9月と10月にも、オーストラリアの音楽祭やロンドンのウィグモア・ホールでクリストファー・タイの演奏を予定しています。

 ※録音:2016年9月20日−22日、ボックスグローヴ小修道院(サセックス、イギリス)






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TACTUS



TC 621602
\2500→\2290
ファブリツィオ・ロンゴ
 パンドルフィ・メアッリ、死の年のトリオ・ソナタ集!

 パンドルフィ・メアッリ:
  1本、または2本のヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ集
   (1669年出版/ローマ)
ファブリツィオ・ロンゴ
 (バロック・ヴァイオリン)
オペラ・クヴィンタ
 17世紀イタリアのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト。パンドルフィ・メアッリの秀作トリオ・ソナタ集!

 ☆ 17世紀のイタリアやオーストリアなどで活躍したヴィルトゥオーゾ、パンドルフィ・メアッリのトリオ・ソナタ集!
 ☆ 要注目のバロック・ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ロンゴの好演が光ります!

 インスブルックのオーストリア大公フェルディナントの宮廷楽師、メッシーナの都市楽師として活躍したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1620−1669)。
 技巧的なヴァイオリン・ソナタを遺し、自らもヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストだったパンドルフィ・メアッリの生涯や作品の大半は謎に包まれているが、エンリコ・ガッティの研究によると、ドゥオーモでの口論の末、メッシーナのカストラート、ジョヴァンニ・マルケットを殺害してしまい、イタリアからフランス、スペインへと逃れ、各地の王室礼拝堂で活躍を続けたとされています。

 今回登場するのは1669年にイタリアのローマで出版され、現在はボローニャ市立音楽博物館に所蔵されている「トリオ・ソナタ集」。
 打楽器も生き生きと活躍する、スペインの音楽文化や舞曲の影響を感じさせるパンドルフィ・メアッリの秀作。しかしそこにはなぜか下で紹介するソナタ集ほどの俗っぽさはない。

https://youtu.be/2XaEbgJeRzY

 どうなのだろう・・・晩年にたどりついたパンドルフィ・メアッリの境地というのか。
 スペインの派手な舞曲の影響を受けつつも、どこか厭世観漂う独特の音楽。
 この作品、死に向けてどんどん深化していったパンドルフィ・メアッリの最終傑作といっていいのではないか。



 シチリア島のメッシーナ出身のバロック・ヴァイオリニスト、音楽学者ファブリツィオ・ロンゴと自らが創設したアンサンブル、オペラ・クヴィンタの躍動感あふれる演奏が、作品の魅力を大きく引き出しています。

 ※録音:2013年5月、サンタ・マルゲリータ教会(カゼロッタ、フィレンツェ、イタリア)

 



メッシーナ出身のバロック・ヴァイオリニスト、音楽学者ファブリツィオ・ロンゴの典雅なコレッリ。
https://youtu.be/gHRPqAyCmXU


そしてロンゴが弾くビーバー「ロザリオ」の「パッサカリア」。
店主が思うビーバーのイメージにもっとも近い演奏。
https://youtu.be/iC_mriHv7RU


 ファブリツィオ・ロンゴ、これから必ず出て来ると思います。



ファブリツィオ・ロンゴのCDはまだあまり多くない。
しかしこのベラルディのアルバムではロンゴの味わい深い演奏が堪能できる。
上記動画でもお分かりいただけるがこの人、なかなかの聴かせ上手なのだ。

ベラルディは「音楽理論の大家」といわれるが、その音楽は全然晦渋じゃない。
17世紀ヴァイオリン音楽を愛する人なら誰もが好きになるはず。


TC 630201
\2500
ベラルディ:ヴァイオリンのためのシンフォニア集第1巻 Op.7 ファブリツィオ・ロンゴ
 (バロック・ヴァイオリン)
アンナ・クレメンテ(チェンバロ)
 17世紀イタリアの音楽理論家、特に対位法の分野でその名を知られるアンジェロ・ベラルディ(1630−1694)。
 副題付きの6曲のカンツォーネで構成されている「ヴァイオリンのためのシンフォニア集第1巻」は、音楽理論の大家ベラルディの"作曲家"としての姿にスポットライトをあてた好企画。
 アカデミア・フィラルモニカ・ディ・ボローニャでバロック・ヴァイオリンを学び、自らも音楽学者であるファブリツィオ・ロンゴの18世紀ナポリ製の銘器が、器楽のためのイタリア・バロックの歌を歌う。

 2013年5月の録音。




17 世紀トスカーナ出身パンドルフィ・メアッリ
はかなげで美しく、聴けば聴くほどいとおしくなる
ヴァイオリン・ソナタ集 上巻・下巻






 パンドルフィ・メアッリ。

 ことあるごとに店主がオススメしてきた SYMPHONIAレーベルの「17〜18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 VOL.1」。そのなかでマッテイスとともに収録されて異彩を放っていた幻の作曲家。
 はかなげで美しく、聴けば聴くほどいとおしくなるような音楽。
 この時代のイタリアには何と素敵な音楽を生み出す土壌があったことだろう。

 そんなわけでこれまでもその作品は何回か紹介してきたが、今回はその代表的アルバムARCANAの「ヴァイオリン・ソナタ」。

*******


 パンドルフィ・メアッリの生涯は謎が多いが、イタリアで生まれ、その後ハプスブルク家のフェルディナント皇子の元で音楽家を務めていたというから、中期のバロックにおいてイタリアのヴァイオリン音楽をオーストリアにもたらした最初期の人と思われる。イタリアから大陸を横断してロンドンで大成功したマッテイスや、大陸中央で活躍したヴァルター、ヴェストホフ、ビーバーたちが1950年前後の生まれ。このパンドルフィ・メアッリが1629年生まれ・・・確かにこの人の音楽には、マッテイスやビーバーたちの音楽の源流ともいうべきにおいがする。そしてドゥオーモで、メッシーナのカストラート、ジョヴァンニ・マルケットを殺害し逃避行したという逸話。このあたりにもこの作曲家の特異性があるような気がする。

 さてそのパンドルフィ・メアッリのソナタ集。
 ヴァイオリンは麗しき大道芸人レツボール。これまでガッティやマンゼの演奏で聴いてきたからか、レツボールの演奏はあいかわらず体臭ムンムンで個性全開だが、パンドルフィ・メアッリの音楽にはそういう感性も平気で呑み込む度量がある。大衆性がある。豊かさがある。さらに通奏低音にはチェンバロ、オルガン、アーチリュート、バロックギター、コントラバス、南イタリアの民俗楽器コラシオーネまで登場。これまでどちらかというとひっそり奏でられることが多かったパンドルフィ・メアッリの音楽が、華やかで饒舌になる。しかしこれはこれで悪くない。ここ数年で進んだこの謎の作曲家の研究の成果ということか。確かに違和感なく、心から楽しめる。

 ここ最近で最も聞いたアルバムである。


Pandolfi: Six Violin Sonatas, Op. 4
ARCANA
A360
\2800
上巻
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1629〜1679)

  『ヴァイオリン独奏[と通奏低音]のためのソナタ集』作品4(1660)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)

 17 世紀中盤のオーストリアで活躍したイタリア・トスカーナ出身の「知る人ぞ知る」異色作曲家パンドルフィ・メアッリ.
 そう、かつてharmonia mundi france で(否、それ以前にChannelClassics で)英国の俊才アンドルー・マンゼが発掘、バロック・ヴァイオリン芸術の未知なる面白さを印象づけた作曲家です。

 しかしこの歴史に埋もれていた異才については当時詳細が分からなかったのですが、その活躍地であるオーストリアの古楽界を担うレツボールらの解釈でその音楽世界に踏み入ることができるだけでも行幸というのに、そこには2005 年に上梓された新校訂譜の編纂に携わった音楽学者F.ロンゴによる画期的なパンドルフィ研究の成果も反映されており、「知られざる謎の人物」としてパンドルフィを扱っていたマンゼ盤とは全く違う新境地を、詳細解説と本場奏者の充実解釈でじっくり味わえる注目アルバムになっているのです!

 現存する2 冊の曲集ひとつひとつにアルバム1作を割く2 連続企画の「上巻」にあたる本盤では、刻一刻と移り変わる感情をヴァイオリンで代弁するかのような真に迫った音運びが、えもいわれぬ羊腸弦の響きで味わえるのがたまりません。
 ひっそりとした最弱音から強い情感吐露まで、なんと広い表現の幅!
 いわくありげな各曲表題も気になりつつ、通奏低音にはチェンバロ、オルガン、アーチリュート、バロックギター、コントラバス、さらにヴェネツィアでも使われた南イタリアの民俗楽器コラシオーネまで登場、多彩な音色の組み合わせが作品の面白さをさらに引き立ててくれます(もちろん、弾き手も超実力派揃い!)。

ARCANA
A369
\2800
下巻
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1629〜1679)

   『ヴァイオリン独奏[と通奏低音]のためのソナタ集』作品3(1660)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
 
 17世紀オーストリアで活躍した異才中の異才パンドルフィの至芸をじっくり味わえる「下巻」。

 この作曲家、実は輸入盤セールスが最も熱かった20世紀最後の10年ほどのあいだ、Channel Classics とHarmonia MundiFrance でアンドルー・マンゼが連発したいくつかの名盤によって急激に知名度をあげ、バロック通のあいだにフェティッシュな存在感を印象づけた鬼才。
 かそけきピアニッシモから突如、叩きつけるような最強音の和音の連続が飛び出したり、めまぐるしい超絶技巧から一転、誰もが心とろかすカンタービレへと移ったり...といった先の読めないスリリングな展開に、聴き手側の心が驚くほど惹きつけられてしまう、謎のカリスマ的音運びを知ったなら、1曲でも多くその世界に出会いたい...と思わずにはおれないところ。

 バロック・ヴァイオリンのディープな世界へのイニシエーションとしても絶好の充実度、ぜひお試しを!





TC 621602 ファブリツィオ・ロンゴ パンドルフィ・メアッリ、トリオ・ソナタ集の特集でした。


 

TC 901901
\2500
シェルシ:ピアノ作品集
 4つのイラスト/組曲第9番《Ttai》
ロセッラ・スピノーザ(ピアノ)

 イタリアで初めて十二音技法による作品を残した作曲家であり、他の作曲家たちの関与による共同作業での作曲が死後に発覚されるなど、今もなおその作品には謎が残る20世紀イタリアのジャチント・シェルシ(1905−1988)のピアノ作品集。
 1953年に作曲された「4つのイラスト」、ピアノのための組曲第9番を演奏しているのはロゼッラ・スピノーザ。現代音楽の演奏に定評があるイタリアの女流コンポーザー=ピアニストです。

 ※録音:2016年2月、ミラノ
 

TC 800005
\2500
19世紀イタリアのフルートとハープのための作品集
 ミケランジェロ・ソラ:行進曲風に
 トハ:夜想曲 Op.9
 ボヴィオ:ディヴェルティメント
 ガリボルディ:ラ・パッショーネ Op.8
 トハ:夜想曲 Op.10
 ボヴィオ:二重奏曲
クラウディオ・オルテンシ(フルート)
アンナ・パセッティ(アルパ)

 イタリアのフルーティスト、クラウディオ・オルテンシと、第1回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの参加経験も持つハーピスト、アンナ・パセッティが2011年に結成したデュオが、19世紀のイタリアで重宝されたフルートとハープの組み合わせで、当時のパラフレーズ、デュエット、メロディを演奏。
 古典派とロマン派が交錯した時代におけるフルートとハープによる室内楽の醍醐味をたっぷりと味わえるプログラムです。

 ※録音:2016年4月、ステュディオ・G・モナーリ(マッサ・フィナレゼ、モデナ、イタリア)




KLANGLOGO


KL-1413
\2300
ヤン・ジン:旅の歌
 1.Moonlit Night Quintet-月夜の五重奏
 2-4.0-1-2-3 String Trio
 5.A Traveller's Chant at Mount Lu-リウ山の旅の歌
 6-10.Der grosse Wagen
 11.Lied der Aare
イリーナ・ウングレアーヌ(ソプラノ)…1.6-10.11
ヤン・ジン(琵琶)…1.5.6-10.1
マルタ・スタラヴォイタヴァ(フルート)…1.6-10
ロニー・シュピーゲル(ヴァイオリン)…1.2-4
アンゲラ・ケック(マリンバ)…1.6-10
ヤンカ・スツォモール・メキス(ヴィオラ)…2-4
フローリアン・アルニカンス(チェロ)…2-4.6-10
カルムス・アンサンブル…5
ペーター・ジークヴァルト(指揮)…1.6-10
 中国の女性作曲家ヤン・ジンの作品は世界中のコンサート・ホールで人気を博しています。
 このアルバムに収録された「旅の歌」は、彼女の名刺替わりともなる作品。アジアの伝統音楽のテイストをふんだんに取り入れた幽玄な美しさと、色彩感が見事に融合しています。
  録音: Bruschholz Studio, Germany
 

KL-1520
\2300
ヘンデル(1685-1759):9つのドイツ語アリア集
 1.先なる日々の思いわずらい HWV202
 2.戯れる波のきらめく輝き HWV203
 3.かわいい矢車草の花 HWV204
 4.快い静けさ,やすらぎの泉 HWV205
 5.歌え魂よ,神をたたえて HWV206
 6.私の魂は見つつ聞く HWV207
 7.うす暗い墓穴から来たお前たち HWV208
 8.快い茂みの中に HWV209
 9.燃えるばら,大地の飾り HWV210
 10-15.ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680):4声のバッターリア 「フェンシング指南」
 クリーガー(1634-1666):ドイツ語アリア集
  16.Der Liebe Macht herrscht Tag und Nacht
  17.Ein Freund, ein Trunk, ein Lieb, ein Sprung
  18.Wer freudig ist, auch gerne kusst
  19.Wohl dem, der sich vergnugt
フリッツ・シュペングラー(カウンターテナー)…
                          1-9.16-19
クリスティアン・フォス(ヴィオラ・ダ・モーレ)
アンサンブル・コントラプンクト_us
 イタリアでオペラの知識を成熟させ、ロンドンでは劇場で人気を博したヘンデル。しかし母国であるドイツ語の作品は、驚くほどの少ない数しかありません。
 この9曲のアリアは、この時代に人気を博していたハンブルクの詩人ブロッケスの詩が用いられており、ヘンデルがドイツ語をテキストに用いた最後の作品です。
 歌の伴奏をする楽器の編成は指定されておらず、現代の演奏家たちは思い思いに工夫を凝らし、これらの歌曲を歌い上げています。
 優れたヴァイオリン奏者であったシュメルツァー、そしてシューベルト以前に存在したリート作曲家クリーガーの作品も聴く機会の少ない貴重な録音です。
  2015年10月3-10日 Vierseithof, Wegendorf, Berlin, Germany




RONDEAU


ROP-6138
\2300
THE ROVERS/アメリカ合唱作品集
 ランドル・トンプソン(1899-1984):フロスティアーナ(1965年版)
  1.The Road NotTaken
  2.The Pasture
  3.Come In
  4.TheTelephone
  5.A Girl‘s Garden
  6.Stopping ByWoods On A Snowing Evening
  7.Choosing Something Like A Star
 サミュエル・バーバー(1910-1981):恋人たち Op.43(1971)
  8.Prelude
  9.Body Of AWoman
  10.Lithe Girl, Brown Gir
  11.In The Hot Depth Of This Summe
  12.CloseYour Eyes
  13.The Fortunate Isles
  14.Sometimes
  15.We Have Lost Even This Twilight
  16.Tonight I Can Write
  17.Cemetery Of Kisses
マルティン・ヘスラー(バリトン)
ランデスユーゲントコーア・ザクセン
ユーゲントジンフォニーオーケストラ・ライプツィヒ
ロン=ディルク・エントロイトナー(指揮)
 RONDEAUレーベルでは珍しいアメリカの声楽作品を収録した1枚。有名な「弦楽のためのアダージョ」の作曲家サミュエル・バーバーが作曲した大規模な合唱作品「恋人たち」は、チリの詩人パブロ・ネルーダの妖艶な詩が用いられた大胆な曲。バーバーの全作品の中でも最も親密な雰囲気を宿しています。
 対して、バーバーの師であったトンプソンの「フロスティアーナ」が用いたロバート・フロストの詩は複雑な社会的テーマや哲学的テーマを扱ったものが多く、音楽も非常に精密です。どちらもオーケストラの壮大な響きをバックに朗々と歌われます。
 録音 2016年10月30.31日.11月5.6日
 

ROP-6140
\2300
1736年:バッハ・リサイタル
 J.S.バッハ(1685-1750):
  1-2.前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
   3.いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV663
 さまざまな手法による6つのコラール
  4.目覚めよと呼ぶ声あり BWV645
  5.われいずこに逃れ行かん BWV646
  6.ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV647
  7.わが魂は主をあがめ BWV648
  8.ああ、われらのもとにとどまれ、主イエス・キリストよ BWV649
  9.汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV650
 10.ゴルトベルク変奏曲 BWV988-アリア
 11-13.ソナタ 第3番 ニ短調 BWV527
 14-15.トッカータとフーガ ニ短調「ドリア旋法」BWV538
 16.アッラ・ブレーヴェ ニ長調 BWV589
Dresdner Frauenkirche (ドレスデン 聖母教会) ケルン・オルガン
カントール:マティアス・グリュネルト(オルガン演奏)
 ドレスデンの「Frauenkirche=聖母教会」は世界で最も神聖な建造物の一つであり、音楽の歴史の中でも重要な役割を果たしてきました。
 もちろん世界中の音楽家たちの憧れの地であり、J.S.バッハも1736年にこの教会のジルバーマン・オルガンを試奏したという記録が残っています。
 しかし残念なことにどんな曲を演奏したのかまでは記録がなく、推測する他ありません。
 この教会はオルガンもろとも第二次世界大戦時に破壊されましたが、再建された教会に設置された Kern & fils製の新しいオルガンは、決して前作に劣るものではありません。
 このアルバムは教会のカントール、グリュネルトがそのオルガンを用い、バッハが演奏したであろう作品を研究の上、できる限りの再現を試みています。
  録音 2016年11月13-15日
 

ROP-6058
\2300
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集
 1-9.カンタータ第36番「喜び勇みて空に昇れ」BWV36a
 10-17.天はアンハルトの名声と幸を望む BWV66a
グズルン・シドニー・オットー(ソプラノ)
ヴィープケ・レームクール(アルト)
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
カーステン・クリューガー(バス)
中央ドイツ・ホフムジーク
アレクサンダー・フェルディナンド・グリヒトリーク(指揮)
 復活節第2日用のカンタータBWV66の原曲は1718年、アンハルト・ケーテンの皇太子レオポルトの24歳の誕生日を祝して書かれ、待降節第1日曜日用のカンタータBWV36の原曲は、1725年に作曲されたナッサウ・ジーゲンの王子の2番目の妻シャーロット・フリーデリケ・アマリエの24歳の誕生日に書かれたとされています。
 どちらも幸福、健康、長寿が願われた祝祭的な雰囲気を持っていますが、自筆譜は失われており、およそ300年後に研究家、指揮者グリヒトリークが再建、この演奏会で初演が行われました。
  録音 2012年9月8日 Bach-Kirche St. Agnus, Kothen, Germany
 

ROP-6076
(2CD)
\3200
アンドレアス・タルクマン(1956-):歌劇《ダイドーの秘密》 メイケ・レルシュコ(ソプラノ)
フランシスカ・プルデンシオ(ソプラノ)
ニール・クレーメル(メゾ・ソプラノ)
レナー・クッツナー(メゾ・ソプラノ)
アンナ・ビネタ・ディオウフ(アルト) 他

ハノーヴァー少女合唱団
グトルン・シュレーフェル(指揮)
 およそ300年前にヘンリー・パーセルが作曲した「ディドとエネアス」からインスピレーションを得た現代作曲家タルクマンが再構築した歌劇《ダイドーの秘密》。
 この作品はハノーヴァー少女合唱団の委嘱作で、魔女の憎しみが王女と王子の愛情を壊すという物語を、実際の合唱団の少女たちのリハーサル風景に絡め描き出しています。
  録音 2012年5月29-31日 NDR Main Hall, Hannover, Germany



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NEOS
「ハインリヒ・シフを讃えて」
NEOS 21602(17CD 5枚価格)\12000→\10990


 チェリストとしてのシフも好きである。
 しかし店主はずっと指揮者シフを追い続けていた。いや、その幻影を追い続けていたというのが正しいか。

 今から四半世紀前に出たベートーヴェンの交響曲の2枚のアルバム。オケは当時全くの無名だった室内オケ、ドイツ・カンマーフィル。
 これが溌剌として生きがよくて躍動感があって、実にすばらしい演奏だったのである。

 それ以降いろいろと過激なベートーヴェンが出てきたが、過激でありながらドイツの豊かな香りをたっぷり漂わせたこの名演は、店主の脳裏にずっと「指揮者シフ」の雄姿を刻み続けてくれていた。

 
 しかしそのシフが昨年2016年にこの世を去ってしまう。
 いつかシフが大指揮者として我々の前に現れると期待していた店主の夢は無残に散った。
 
 結局シフは指揮者として大成することはなかった。
 したのかもしれないが、その演奏が我々に届くことはなかった。

 そうして指揮者シフは永遠に音楽ファンから忘れられてしまう、と思っていた。



 それが・・・

 今回突如NEOSレーベルがとんでもないボックスを出してきたのである。

 音楽家ハインリヒ・シフの遺産的ボックス、実に17枚組。

 もちろん主役はチェリストとしての録音だろう・・・
 しかし店主はすぐに指揮者シフの録音がないか探した・・・

 そうしたら・・・出るわ出るわ・・・

 モーツァルト:交響曲第36番《リンツ》
 ベートーヴェン:交響曲第5 番、ヴァイオリン協奏曲
 シューマン:交響曲第2番

 ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》
 マーラー:交響曲第1番《巨人》、交響詩《葬礼》
 チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
 プロコフィエフ:バレエ組曲《ロミオとジュリエット》
 シューベルト:交響曲第7番《未完成》


 な、なんだ・・・こんな大作の録音が埋もれていたのか・・・
 だったらどうしてもっと早く出してくれなかったのか!?

 過去や現状のシフの扱いを考えるとこれらの録音が分売で出ることはまずないのだろうな。
 とすると数年後には廃盤になって結局忘れられ、「そんなのがあったね」と言われることになるのか。


 そんないろいろ言いたくなる気持ちを抑えて、このありがたいシフの置き土産をたっぷり堪能したい。


NEOS 21602
(17CD 5枚価格)
\12000→\10990

「ハインリヒ・シフを讃えて」
*印:今回が初CD 化
CD1)
 (1)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007*
 (2)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番BWV1010
 (3)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011
 (4)フランチェスコ・ジェミニアーニ(1680-1762):
  チェロと通奏低音のためのソナタOp.5-Nr.6
 (5)アントン・ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲RV424
ハインリヒ・シフ(Vc)
(4)トン・コープマン(Cemb)
 ヤープ・テル・.リンデン(Vc コンティヌオ)
(5)アイオナ・ブラウン(指揮)
 アカデミー室内管弦楽団
CD2)
 ベートーヴェン:
  (1)魔笛の主題による12の変奏曲Op.66
  (2)ウェールズとアイルランドの歌WoO155〜
   Nr25、26、WoO152-Nr1、3、4、
  (3)チェロ・ソナタ第3番Op.69*
  (4)チェロ・ソナタ第5番Op.102-2
ハインリヒ・シフ
(1)フリードリヒ・グルダ(Pf)
(2)D.フィッシャー=ディースカウ(Br)
 ユーディ・メニューイン(Vn)
 ヘルムート・ヘル(Pf)
(3)クリスティアン・ツァハリアス(Pf)
(4)ティル・フェルナー(Pf)
CD3)
 ベートーヴェン:
  (1)交響曲第5 番Op.67*
  (2)ヴァイオリン協奏曲Op.61*
ハインリヒ・シフ(指揮)
(1)ケルンWDR交響楽団
(2)トマス・ツェートマイアー(Vn)
 ウィーン室内管弦楽団
CD4)
 モーツァルト:
  (1)交響曲第36番《リンツ》KV425*
  (2)交響曲第40番KV550
  (3)ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調KV373
ハインリヒ・シフ(指揮)
(1)カメラータ・ザルツブルク
(2)(3)ノーザン・シンフォニア
CD5)
 シューマン:
  (1)チェロ協奏曲Op129
  (2)チェロとピアノのためのアダージョとアレグロ
  (3)チェロとピアノのための幻想小曲集Op.73
  (4)交響曲第2番*
ハインリヒ・シフ
 ((1)(2)(3)Vc、(4)指揮)
(1)ベルナルド・ハイティンク(指揮)
 ベルリン・フィル
(2)(3)ゲルハルト・オピッツ(Pf)
(4)オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
CD6)
 ブラームス:
  (1)チェロ・ソナタ第1番Op.38*

  (2)チェロ・ソナタ第2番Op.99
  (3)クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
ハインリヒ・シフ(Vc)
(1)クリスティアン・ツァハリアス(Pf)
(2)ゲルハルト・オピッツ(Pf)
(3)ザビーネ・マイヤー(Cl)
 ルドルフ・ブッフビンダー(Pf)
CD7)
 ブラームス:
  (1)ピアノ三重奏曲Op.8
  (2)ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ハインリヒ・シフ(Vc)
(1)ウルフ・ヘルシャー(Vn)
 クリスティアン・ツァハリアス(Pf)
(2)フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
 ロンドン・フィル
CD8)
 アントン・ドヴォルザーク:
  (1)チェロ協奏曲Op.104
  (2)森の静けさ
  (3)ロンド
  (4)ポロネーズ
  (5)序曲《謝肉祭》Op.92*
ハインリヒ・シフ((1)-(4)Vc、(5)指揮)
(1)アンドレ・プレヴィン(指揮)
 ウィーン・フィル
(2)(3)アンドレ・プレヴィン(Pf)
(4)エリザベス・レオンスカヤ(Pf)
(5)シュターツカペレ・ドレスデン
CD9)
 (1)ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》*
 (2)ブルッフ:コル・ニドライOp.47*
ハインリヒ・シフ(指揮)
(1)ケルンWDR 交響楽団
(2)ブルーノ・ヴァインマイスター(Vc)
 ドイツ・ラインラント=
  プファルツ州立フィルハーモニー
CD10)
 マーラー:
  (1)交響曲第1番《巨人》*
  (2)交響詩《葬礼》*
ハインリヒ・シフ(指揮)
(1)バーデン=バーデン・フライブルク
 SWR交響楽団
(2)NDR ハンブルク交響楽団
CD11)
 (1)アンリ・ヴュータン(1820-1881):チェロ協奏曲第2番
 (2)ニコロ・パガニーニ(シフ編):カンタービレOp.17
 (3)ニコロ・パガニーニ(ジャンドロン編):ロッシーニの《モーゼ》の主題による変奏曲
 (4)チャイコフスキー:感傷的なワルツOp.51-6
 (5)チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》*
ハイリンリヒ・シフ((1)-(4)Vc、(5)指揮)
(1)ネヴィル・マリナー(指揮)
 SWRシュトットガルト放送交響楽団
(2)(3)(4)サミュエル・サンダース(Pf)
(5)バーデン=バーデン・フライブルク
 SWR交響楽団
CD12)
 (1)プロコフィエフ:
  バレエ組曲《ロミオとジュリエット》(7曲抜粋)*

 (2)プロコフィエフ(ピアティゴルスキー編):
  子供のための音楽より「行進曲」Op.65
 (3)グリエール(1875-1956):12の小品より「ワルツ」Op.48-2
 (4)ヘルムート・シフ(1918-1982):ヴァイオリンとチェロのための2つのデュオOp.63*
 (5)ショスタコーヴィチ(1906-1975):チェロ・ソナタOp.40*
ハインリヒ・シフ
 ((1)指揮、(2)-(5)Vc)
(1)バーデン=バーデン・フライブルク
 SWR交響楽団
(2)(3)サミュエル・サンダース(Pf)
(4)アンドレアス・ライナー(Vn)
(5)ツィモン・バルト(Pf)
CD13)
 ショスタコーヴィチ:
  (1)チェロ協奏曲第1番Op.107*

  (2)チェロ協奏曲第2番Op.126
ハインリヒ・シフ(Vc)
(1)クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
 ウィーン・フィル
(2)マキシム・ショスタコーヴィチ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
CD14)
 アルフレッド・シュニトケ(1934-1998):
  (1)合奏協奏曲第1番
  (2)チェロ・ソナタ第 番*

  (3)弦楽三重奏曲
ハインリヒ・シフ((1)指揮、(2)(3)Vc)
(1)ギドン・クレーメル(Vn)
 タチアナ・グリンデンコ(Vn)
 ユーリ・スミルノフ(Cemb、プリペアードPf)
 ヨーロッパ室内管弦楽団
(2)オレグ・マイセンベルク(Pf)
(3)ギドン・クレーメル(Vn)
 タベア・ツィンマーマン(Va)
CD15)
 ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
  (1)チェロ協奏曲
  (2)チェロ協奏曲*

  (3)葬送の音楽〜バルトークの追憶に*
  (4)チェロとピアノのための変容〜荘重に
ハインリヒ・シフ((1)Vc、(2)指揮)
(1)ヴィトルト・ルトスワフスキ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
(2)クリスティアン・ポルテッラ(Vc)
 バーデン=バーデン・フライブルク
  SWR 交響楽団
(3)マーラー室内管弦楽団
(4)アチ・ベルトンチェリ(Pf)
CD16)
 (1)ルディ・シュテファン(1887-1915):
  管弦楽のための音楽1912*

 (2)B.A.ツィンマーマン(1918-1970):
  チェロ協奏曲《3つの形》
 (3)フリードリヒ・グルダ(1930-2000):
  チェロと吹奏楽のための協奏曲
ハインリヒ・シフ((1)指揮、(2)(3)Vc)
(1)(2)バーデン=バーデン・
 フライブルクSWR交響楽団
(2)ミヒャエル・ギーレン(指揮)
(3)フリードリヒ・グルダ(指揮)
 ウィーン管楽アンサンブル
CD17)
 (1)ウェーバー:《オベロン》序曲*
 (2)シューベルト:交響曲第7番《未完成》*

 (3)R.シュトラウス:チェロと管弦楽のためのロマンス
 (4)ヴィンツェンツ・ラハナー(1811-1893):6つのドイツ舞曲よりカンタービレ*
 (5)ドビュッシー:チェロ・ソナタ*

 (6)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 (7)サン=サーンス:白鳥
 (8)ヴィエニャスフキ(シフ編):スケルツォ・タランテラ
ハインリヒ・シフ((1)(2)指揮、(3)-(8)Vc)
(1)SWRシュトットガルト放送交響楽団
(2)NDRハノーファー放送
 フィルハーモニー
(3)クルト・マズア(指揮)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(4)(5)
 クリスティアン・ツァハリアス(Pf)
(6)エリザベス・レオンスカヤ(Pf)
(7)(8)サミュエル・サンダース(Pf)

 昨年急逝したハインリヒ・シフの偉業を辿る17 枚組セット。ライセンス音源に加え、今回NEOS として初CD 化も多数!チェリスト、指揮者シフの集大成!共演者も超豪華!

 CD1)(1)1983年(プライヴェート録音)*、(2)(3)1984年セオン(EMI)、(4)1991年アムステルダム(Philips)、(5)1983年ロンドン(Philips)
 CD2)(1)1981年ウィーン(Amadeo)、(2)1984年ベルリン(EMI)、(3)1982 年ザルツブルグ音楽祭ライヴ(ORF) *、(4)2000 年(Philips)/
 CD3)(1)1998年WDR(ケルン・ライヴ) *、(2)2000年ライヴ(Schubertiade Feldkirch) */
 CD4)(1)2002年ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ(ORF) *、(2)1990 年キーサイド、ニューキャッスル(Virgin)、(3)1991 年キーサイド、ニューキャッスル(Virgin)/
 CD5)(1)1988年ベルリン(Philips)、(2)(3)1991年ノイマルクト(Philips)、(4)1996年オスロ・ライヴ*(Oslo Philharmonic Orchestra)/
 CD6)(1)1982年フライブルク・ライヴ(プライヴェート録音)*、(2)1996 年ノイマルクト(Philips)、 (3)1983 年フランクフルト(EMI)/
 CD7)(1)1982年セオン(EMI)、 (2)②1996年ロンドン(EMI)/
 CD8):(1)(2)(3)1992 年ウィーン(Philips)、 (4)1984 年ラ・ショー・ド・フォン(Philips)、 (5)1995 年ドレスデン・ライヴ(MDR) */
 CD9)(1)2004年ケルン・ライヴ(WDR) *、(2)2002 年ルードヴィヒシャフェン・ライヴ(SWR) */
 CD10)(1)2007年フライブルク・ライヴ(SWR) *、(2)2008年ハンブルク・ライヴ(NDR) */
 CD11)(1)1986年シュトゥットガルト(SDR&EMI)、(2)(3)(4)1987年ウィーン(Philips)、(5)2004年フライブルク・ライヴ(SWR) */
 CD12)(1)2003年ジュネーヴ・ライヴ(SWR) *、(2)(3)1987年ウィーン(Philips)、(4)1981年リンツ(プライヴェート録音)*、(5)1991年ザルツブルク音楽祭ライヴ(ORF) */
 CD13)(1)1988年ウィーン・ライヴ(ウィーン・フィル) *、(2)1984年ミュンヘン(Philips)/
 CD14)(1)1988年ベルリン(Deutsche Grammophon)、(2)1984年ウィーン・ライヴ(ORF) *、(3)1987 年ライヴ(ロッケンハウス音楽祭)/
 CD15)(1)1986年ミュンヘン・ライヴ(Philips & BR)、(2)2004年フライブルク・ライヴ(SWR) *、(3)2004年フェラーラ・ライヴ(Ferara Musica) *、(4)1983 年エッケンハーゲン(EMI)/
 CD16)(1)2009年フライブルク・ライヴ(SWR) *、(2)1989年バーデン=バーデン(Philips)、(3)1981年ウィーン(Amadeo)/
 CD17)(1)1999年ケルン・ライヴ(Deutschlandradio) *、(2)2011年ハノーファー・ライヴ(NDR) *、(3)1989年ライプツィヒ(Philips)、(4)1982年フライブルク・ライヴ(プライヴェート録音) *、(5)1982年ザルツブルク音楽祭ライヴ(ORF) *、(6)1984年ラ・ショー・ド・フォン(Philips)、(7)(8)1987年ウィーン(Philips)

 昨年12 月26 日に没したチェリスト、指揮者のハインリヒ・シフ(1951-2016)の主要なレパートリーをPhilips、EMI、DG 等メジャー・レーベルや放送局の協力を得て集成。
 今回が初CD 化となる多数の未発表音源を加えて大音楽家シフの偉業を辿ります。

 ハインリヒ・シフは1951 年オーストリア出身。
 アンドレ・ナヴァラらの指導を受け、1972 年にグラーツで開催されたISCM国際現代音楽祭でロストロポーヴィチが急病のため代役として演奏したルトスワフスキのチェロ協奏曲で一躍世界的な注目を集めるようになりました。
 その後はチェロの第一人者として華やかな活動を続けましたが、病のため2012 年より指揮に専念、指揮者としても一時代を築きました。

 メジャー・レーベルからの音源の復刻ももちろんですが、今回のセットでうれしいのは初CD 化される音源が多いこと。
 特におすすめはショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1 番。1988 年のウィーン・フィルとのライヴでソリストはもちろんシフ、指揮はドホナーニで権利はウィーン・フィルが所有していましたが、今回が初CD 化。

 また広く世界に知られるきっかけとなったシフの十八番、ルトスワフスキのチェロ協奏曲は作曲者指揮のPhilips 音源に加え、シフが指揮者に回って演奏した2004 年のライヴ(初CD 化)も収録、両者の聴き比べも楽しみなところ。

 そして指揮者としては2007 年バーデン=バーデン・フライブルクSWR響とのマーラー:交響曲第1 番ライヴに2004 年ケルンWDR 響とのブルックナー:交響曲第4 番など、いずれも白熱のライヴで今回初CD 化なのが不思議なくらいです。

 また既出のAmadeo 音源ではありますが、ソルストとしては鬼才フリードリヒ・グルダの怪作「チェロと吹奏楽のための協奏曲」が収められているのも見逃せません。

 巨匠ハインリヒ・シフの足跡を辿る最高のセットです。




これがその奇蹟の名演
ハインリヒ・シフ&ドイツ・カンマーフィル
ベートーヴェン:交響曲第1,2,3,4番
BERLIN CLASSICS 各1CD¥2600


 上記ボックスには収録されていない、シフの金字塔的名演。


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 最初この演奏を聴いたとき、ハインリヒ・シフはとんでもない天才だと思った。
 これほどすさまじいベートーヴェンはそれまで聴いたことがなかったから。
 それ以降いろいろと過激なベートーヴェンが出てきたが、過激でありながらドイツの豊かな香りをたっぷり漂わせたこの演奏の価値はまったく下がらない。

 あれから四半世紀が過ぎた。・・・残念ながら両者のチクルスはこれで頓挫した。そしてその後両者の歩みは対照的になってしまった。

 シフはその後とくに指揮者として大活躍したということもなく、チェリストとしてもあまり名前を聞くことはなくなってしまった。
 今となってはここでのベートーヴェンは奇蹟だったのか、と思うようにさえなってきた。

 一方、当時全くの無名だった室内オケ、ドイツ・カンマーフィル。当時は「ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェン」と言っても誰も相手にしてくれなかったが、こちらはその後ダニエル・ハーディング、パーヴォ・ヤルヴィのおかげで世界的名声を勝ち得るようになった。

 なんとも両極端な流れを進むことになってしまった指揮者とオーケストラ。
 しかし今聴いても、なんの偏見もなんのプレッシャーもなく、ただ自分たちがいいと思う音楽を生き生きと表現するこのオーケストラには「無敵」の風情がある。結局その勢いがずっと続いて現在に至っているのだ。

 とはいうものの、だからこそあえてこのシフとの初期名盤をみんなに聴いてほしい。そしてちょっとだけでもシフのことを思い出してほしいのである。

 そんなさまざまな思いをよぎらせてくれるこの奇蹟的な名演。(「それでもクラシックは死なない!」より)
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BERIN CLASSICS
BC 11516
\2600
ベートーヴェン:交響曲第1番、第4番 ハインリヒ・シフ指揮
ドイツ・カンマーフィル 
1993/4年

BERIN CLASSICS
BC11502
\2600
ベートーヴェン:交響曲第2番、第3番「英雄」 ハインリヒ・シフ指揮
ドイツ・カンマーフィル
1993/4年
ただしすでに現地在庫限り。

 




モーツァルト:
 交響曲第40番ト短調 K.550
 交響曲第29番イ長調 K.201
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』



 ベートーヴェンを聴いてから後追いで聴いた1990年録音のモーツァルト。これがまた斬新で個性的で鮮烈な演奏。とくに弦の刻みの繊細さは極上。
 第40番は上記ボックスと重複するが29番と「アイネ・クライネ」を聴くだけでも十分すぎる価値がある。



VIRGIN
6285892
\1800
モーツァルト:
 交響曲第40番ト短調 K.550
 交響曲第29番イ長調 K.201
 セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
ハインリヒ・シフ指揮
ノーザン・シンフォニア
1990年9月

 




シューベルト:交響曲第3番・第5番


 これも埋もれた名演。
 そのテンポや楽器のバランスが独特なのだ。

 上記ボックスには入っていない。
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Schubert Symphonies
CHANDOS
CHAN 6684
\2000
シューベルト:交響曲集
 (1)交響曲第3番ニ長調D.200、
   交響曲第5番変ロ長調D.485

 (2)交響曲第8番ロ短調《未完成》D.759
(1)
ハインリヒ・シフ指揮
ノーザン・シンフォニア

(2)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
アルスター管


NEOS「ハインリヒ・シフを讃えて」の特集でした。



 
NEOS 11520
(SACD HYBRID)
\2400
リームの2000年前後に書かれた作品集!
 ヴォルフガング・リーム(b.1952):
  (1)《球のまわりの球》
    〜アンサンブルのための(1992/2003)
  (2)《ヴィル・マール》
    〜A 管クラリネットのための小品(2000)
  (3)《セラフィン-球》
    〜アンサンブルのための(1993-96/2006)
(1)(3)ルパート・フーバー(指揮)
OENM
 (オーストリア現代音楽アンサンブル)
(2)アンドレアス・シャブラス(Cl)
 ドイツ作曲界の重鎮リームの2000年前後に書かれた作品集!

 録音:(1)(3)2007年(2)2016年/Time:(1)[24:48](2)[17:09](3)[22:18]

 当年取って65 歳、ドイツ作曲界の重鎮リームの2000 年前後に書かれた作品集。
 《球のまわりの球》は激しい点描的な音の打撃音の中から次第に音価の長い音の層が棚引かれ持続してゆくが、それによって特にドラマが形成されるわけではなく、ひたすら緊張した空間が続く、ウェーベルン、フェルドマンの今日的影響の在り方、といった作品。
 《ヴィル・マール》はクラリネット・ソロによる4 つの小品で特殊奏法こそないもののクラリネットのあらゆる可能性が追及された超絶技巧作品。《セラフィン-球》は《球のまわりの球》と対をなす曲で、素材面で同じものが扱われている他、激しい点描的な様式も共通しているが、こちらの方がより激しくドラマティクな展開が行われている。
 
NEOS 11728
\2400
「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.28」
 ジョルジュ・アペルギス(b.1945):
  (1)アコーディオン協奏曲(2014/2015)※世界初演
  (2)大管弦楽のための6 つのエチュード(2012-2014)
(1)(2)エミリオ・ポマリコ(指揮)
バイエルン放送交響楽団
(2)テオドーロ・アンゼロッティ
 (アコーディオン)
 ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン新作!アペルギスの大作2作品!

 録音:(1)2016年2月26日、(2)2015年3月20日 ((1)(2)ともムジカ・ヴィヴァ・ライヴ)/Time:(1)[27:59] (2)[31:46]

 ギリシャ出身の作曲家アペルギスの大作2 曲を収録。近作アコーディオン協奏曲はアコーディオンから繰り出されるクラスターや様々な音色、音型にオーケストラが反応し、響きの事象が拡散してゆくプロセスで構成された作品。
 ソリストのテオドーロ・アンゼロッティのフリー・ジャズ的とも思える情熱的なパフォーマンスに負うところが大きく、計算されたオ−ケストラの効果とクライマックスが聴き手を圧倒する。大管弦楽のための6 つのエチュードはオーケストラの音色、テクスチュア、あるいは概念を拡大するための一種のデッサンで2 分弱から10 分までの6 つの小品から構成されている。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PRIMA VOCE



NI 7964
(3CD-R/特別価格)
\3000→\2690
ショルティ&RPO,
 1954年、ドン・ジョヴァンニ!グラインドボーン音楽祭

 モーツァルト:
  歌劇《ドン・ジョヴァンニ》/
  お前と別れる今、ああ娘よ K.513*/手に口づけを K.541*/
  この美しい手で K612*/
  このようにあなたは嘆いたのだ…残忍な苦い後悔 K.432*/
  かれに眼を向けなさい K.584*/
  アルカンドロよ、わしはそれを告白する K.512*
ゲオルク・ショルティ(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、
グラインドボーン祝祭合唱団、
ベンノ・クッシェ(バス/レポレッロ)、
マーガレット・ハーショウ(ソプラノ/ドンナ・アンナ)、
ジェイムズ・ピーズ(バス・バリトン/ドン・ジョヴァンニ)、
ハーヴェイ・アラン(バス/騎士団管区長)、
レオポルド・シモノー(テノール/ドン・オッターヴィオ)、
セーナ・ユリナッチ(ソプラノ/ドンナ・エルヴィラ)、
アニー・シュレム(ソプラノ/ツェルリーナ)、
トマス・ヘムスリー(バリトン/マゼット)、
イタロ・ターヨ(バス)*、
マリオ・ロッシ(指揮)*、
トリノ・イタリア放送交響楽団*   
 ショルティ&RPOのドン・ジョヴァンニ!グラインドボーン音楽祭1954年7月17日の全曲録音!

 ショルティ唯一のグラインドボーン音楽祭出演となった1954年7月の「ドン・ジョヴァンニ」の9公演。
 当時のBBCが放送のために約90分に演奏をまとめたことにより、「ぶってよ、マゼット」や「窓べにおいで」、「彼女こそ私の宝」などの有名なアリアがカットされてしまっていたが、数々の歴史的名唱を復刻してきたプリマ・ヴォーチェ(Prima Voce)・レーベルから、1954年7月17日の"全曲録音"が登場!
 リリタ(Lyrita)・レーベルの創設者、リチャード・イッターが所有していたBBCの放送録音を収録したテープ、アセテート盤のコレクションからこの1954年7月17日の放送録音が発見され今回の復刻が実現しました。

 ※録音:1954年7月17日(ライヴ/グラインドボーン音楽祭)、1947年*
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。



<メジャー・レーベル>

SONY



8898545814-2
\2600
エレナ・デニソワ/ウィーン宮廷の音楽
 1) ハイドン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:6,
 2) フンメル(ハイフェッツ編):ロンド Op.11「ロンド・ファヴォリ」,
 3) ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ヘ長調
  (弦楽四重奏曲 ヘ長調Hob.III:82による),
 4) ヴィヴァルディ(ハイフェッツ編):協奏曲 ニ短調Op.3-11 より ラルゲット,
 5) ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調
  (弦楽四重奏曲 ヘ長調Hob.III:81による),
エレナ・デニソワ(ヴァイオリン),
アレクセイ・コルニェンコ(ピアノ),
グスタフ・マーラー・アンサンブル(1)

 ロシアで生まれ、現在オーストリアで活躍するヴァイオリニスト、エレナ・デニソワのソニー・クラシカルからリリースされる初のアルバムです。
 デニソワは4歳から演奏活動をはじめ、11歳で初のレコーディングを行ったほどの神童で、多くのコンサート、音楽祭に出演し、その高い音楽性で聴衆を魅了しています。
 これまでエームス・クラシック、DEKAクラシック、アルテ・ノヴァ、コントラプンクトなどのレーベルから30枚以上のアルバムをリリースしており、ヴィヴァルディ、ハイドンやモーツァルトのほか、レーガーの協奏曲、指揮者として知られているパウムバルトナーのピアノ三重奏曲、20世紀ロシアの知られざる作曲家の作品集など、独自のディスコグラフィを築き上げてきた個性派ヴァイオリニストです。
 このアルバムは、これまでに彼女が録音してきた音源(2〜5)と、新録音(1)を組み合わせ、ハイドン時代に響いたであろう空想宮廷音楽会に仕立ててあります(ただしピリオド楽器演奏ではありません)。ヴ
 ァイオリン・ソナタは弦楽四重奏からの編曲版で、ハイフェッツ編曲によるフンメルとヴィヴァルディの作品をはさみ、ヴァイオリニストでもあったハイドンが美しく弾いたであろうきらびやかな音色が響き渡ります。好企画盤といえましょう。

  【録音】1999〜2015年、ウィーン






DHM


8898545698-2
(4CD)
\3400
ヒレ・パール、リー・サンタナ、スティーヴン・プレイヤー
 ロス・オトロス/ dhmコレクション

【CD1:Tinto! (17世紀のスペイン・バロック)】
 1) サンティアゴ・デ・ムルシア:Cumbees,
 2) アントニオ・マルティン・イ・コル:Differencias sobre las Folias,
 3) フランチェスコ・コルベッタ:Sinfonia,
 4) アンジェロ・ノターリ:Passeggiata,
 5-9) フランチェスコ・コルベッタ:Prelude, Allemande, Sarabande, Passecaiglia, Menuet,
 10) サンティアゴ・デ・ムルシア:La Jota,
 11-21) ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:
   Arpeggiata, Toccata, Volta, Ballo, Gagliarda, Corrente,
   Capona, Kapsberger, Canarios, Colascione,Villa di Spagna,
 22) バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ:Susane un jour,
 23)サンティアゴ・デ・ムルシア:Xacaras,
【CD2:Aguirre (ルネッサンス期メキシコの音楽)】
 1-3) セバスティアン・デ・アギーレ:El Coquis, Morisca triste, Folias,
 4) サンティアゴ・デ・ムルシア&ガスパル・サンス:Canarios,
 5-6) セバスティアン・デ・アギーレ:La Oleada, Hacha,
 7) ペドロ・エステファン:Estevan,
 8-10) セバスティアン・デ・アギーレ:Marizapalos, Bran a la cran, Canarios a la cran,
 11) アントニオ・マルティン・イ・コル:Glosado 1o tono,
 12) サンティアゴ・デ・ムルシア:El Amor,
 13) アントニオ・マルティン・イ・コル:Xaracas,
 14) セバスティアン・デ・アギーレ:Tocotin,
 15) アントニー・ホルボーン:Spanish Pavan,
 16-17) セバスティアン・デ・アギーレ:Puerto Rico de la Puebla, Balona de Bailar,
【CD3:La Hacha (メキシコのファンダンゴ)】
 1) ディエゴ・オルティス:El Chocolate,
 2) 作者不詳:Triste Espana sin ventura,
 3) Trad&ガスパル・サンス:La Lloroncita,
 4) Trad:El Caballito,
 5) レオポルド・ノボア:Son del sueno,
 6) サンティアゴ・デ・ムルシア:El Fandanguito,
 7) Trad:La Petenera,
 8) ルーカス・ルイス・デ・リバヤス:Canarios,
 9) サンティアゴ・デ・ムルシア:El Cielito lindo,
 10) 作者不詳:Yo me soy la Morenica,
 11) 作者不詳:Leoylio , ディエゴ・オルティス:Recercada segunda,
 12) Trad:La Iguana,
 13) 作者不詳:Las Pascuas, パトリオシオ・イダルゴ:Conga del Chiuchumbe,
 14) ルーカス・ルイス・デ・リバヤス:Hachas,
【CD4:カプスベルギアーナ】
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
  1) Toccata seconda, 2) Corrente seconda, 3) Toccata terza,
  4) Toccata quarta, 5) Gagliarda,
 6) ヴィンチェンツォ・ボニッツィ:La bella netta ignuda,
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
  7) Toccata quinta, 8) Toccata sesta, 9) Ballo, 10) Ancidetemi pur,
  11) Toccata settima, 12) Correnteprima, 13) Toccata ottava,
 14) アントニオ・ベルターリ:Sonata in d,
 15) ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:Come esser puo,【演奏】
ロス・オトロス
[ヒレ・パール(gamb)、
リー・サンタナ(Lute)、
スティーヴン・プレイヤーズ(g&perc)],
ペドロ・エステファン(perc), 他

La Hacha (メキシコのファンダンゴ)

 独特のスタイルでバロック、ルネサンス、中世音楽の即興演奏することを得意とするアンサンブル「ロス・オトロス」。
 ガンバ奏者のヒレ・パール、リュート奏者のリー・サンタナ、バロック・ギターとパーカッション(とダンス)のスティーヴン・プレイヤーの三人は、多彩な音色を創り出し、時代と国に合わせて楽器を持ち替え、スタイルを変えて和音やメロディー、リズムとダンスを組み合わせ、曲固有の表現を大切にしながら自在な即興演奏を繰り広げていきます。
 単なる即興とは違い、南米などに出向き現地の民族音楽と当時の音楽を研究し、「文化の傲慢と永遠の無関心」「啓発の暗黒を通して、私たちに誘導する喜び、自由、希望」を、音楽として表現していきます。DHMヘ録音した4枚のアルバムをまとめた、限定BOXです。
 【録音】2002〜2009年
 

8898545699-2
(4CD)
\3400

クリストフ・プレガルディエン、アンドレア・シュタイアー/
 dhm コレクション


【CD1】
 シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795 Op.25(全曲),
【CD2】
 シューベルト:
  1) 人質D.246, 2) 希望Op.87-2 D.637,
  3) ヘクトールの別れOp.58-1 D.312b,
  4) エンマにOp.58-2 D.113c, 5) 乙女のなげきOp.58-3 D.191,
  6) タルタルスの群Op.24-1 D.583, 7) 巡礼者Op.37-1 D.794,
  8) アルプスの狩人Op.37-2 D.588b, 9) 弔いの幻想D.7,
  10) ギリシアの神々D.677b, 11) 憧れOp.39 D.636,
【CD3】
 1) シューマン:歌曲集「詩人の恋」Op.48,
 メンデルスゾーン:
  2) 旅の歌Op.34-6, 3) 朝の挨拶Op.47-2,
  4) 夜ごとにぼくはきみを夢にみるOp.86-4,
  5) 歌の翼にOp.34-2, 6) 挨拶Op.19-5, 7) 新しい愛Op.19-4,
 8) シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D.957、965Aより
  「アトラス」「彼女の肖像」「漁師の娘」「都会」「海辺で」「影法師」,
【CD4】
 シューベルト:
  1) 流れのほとりでD.160, 2) 涙のなかの慰めD.120,
  3) 4つの歌Op.3, 4) 憧れD.123, 5) 愛D.210, 6) 5つの歌Op.5,
  7) 3つの竪琴弾きの歌Op.12 D.478〜480, 8) 3つの歌Op.19,
  9) 遠くに去った恋人にD.765, 10) 耽溺D.715,
  11) 月に寄すD.259, 12) 3つの歌Op.92
クリストフ・プレガルディエン(テノール)、
アンドレア・シュタイアー(フォルテピアノ),

 現在最高のドイツ・リートの担い手の一人、クリストフ・プレガルディエンが1991〜94年にかけて、当時気鋭の鍵盤奏者だったアンドレアス・シュタイアーとともにドイツ・ハルモニア・ムンディに録音した4枚のドイツ・リート・アルバムが初回生産限定盤ボックスセットとして復活します。
 クリストフ・プレガルディエンは、ドイツ放送音楽コンクールに優勝して以来、優れたリリック・テノールとして、レオンハルト、ブリュッヘン、コープマン、ヘレヴェッヘ、ガーディナー、アーノンクールといった名指揮者たちと数多く共演。バロック、古典、ロマン派のオペラ、オラトリオ、受難曲、リートの各分野で高く評価され、特に受難曲における福音史家としての歌唱は、世界各地で絶賛を博しています。
 アンドレア・シュタイアーはゲッティンゲンに生まれで、ハノーファーとアムステルダムでピアノとチェンバロを学び、1983年から86年までムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバロ奏者として活躍。その後ソロ活動に専念し、フォルテピアノとチェンバロのスペシャリストとして国際的に活躍しています。80年代初頭のデビュー当時は、チェンバロとフォルテピアノを弾くにもかかわらず、「バックハウスやケンプ以来の、ドイツ音楽を代弁するピアニスト」と賞され、現在においても彼の大いなる才能、斬新な解釈と演奏が絶賛されています。
 プレガルディエンは作曲当時の初期ロマン派の唱法を綿密に研究・習得しており、過度なヴィブラートを抑えた、落ち着きのある自然なフレージングの中から、ドイツ語の響きが美しく、かつ明晰に浮かび上がってくる歌唱は、味わい深く豊かな表現力に富んだもの。こうしたプレガルディエンの歌唱を、シュタイアーのフォルテピアノが鮮やかなニュアンスの彩りを添え、シューベルトやシューマンが描きあげた歌曲の世界が見事に音化され尽くされた名演です。
 なお、歌詞対訳は付いておりません。

  【録音】1991-1994年





<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00626
\3000+税
日本初演ライヴ
 ポポーフ(ポポフ):交響曲 第1番 作品7
飯森範親(指揮)
東京交響楽団

 日本初演ライヴ・レコーディング盤!
 激動の時代を生き抜いた作曲家ガヴリイル・ポポーフの未来への遺産。
 20世紀ソビエトの作曲家、ガヴリイル・ポポーフ。音楽院時代はショスタコーヴィチとともに将来有望な才能の持ち主として注目されました。数々の作品で実力が認められていくなかで、当時のソビエトの芸術政策によって活躍の場が絶たれてしまい、不遇の時代を生きた作曲家でした。近年、彼の音楽が再評価され、全世界でその名が知られつつあります。
 日本でも2016年8月に初演を果たした交響曲第1番が、ついにCD化となりました。エネルギーに満ちた楽曲を、ライヴの熱気、迫力のあふれる演奏で、どうぞお楽しみください。

  2016年8月4日、東京・サントリーホール にてライヴ収録


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 ほう、ポポフが日本で演奏されるような時代が来たのか!


店主が散々推しているポポフの交響曲第2番
海外在庫限り

NORTHERN FLOWERS
NF/PMA9977
\3200

海外在庫限り
「戦時の音楽1941-1945 Vol.8」
 ガヴリール・ポポフ(1904-1972):
  ①交響曲第2番「母国」Op.39(1943)
  ②映画「転機」への音楽Op.44(1945)
  ③交響的ポスター「赤軍運動」(1941)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルク交響楽団
③スモルニー聖堂室内男声合唱団

録音:2008年、2009年、DDD


 ガヴリール・ポポフ。時代に取り残された天才。
 ソビエトの作曲家。ドン・コサック軍の首都だったノヴォチェルカッスクで1904年に生まれた。
 早くから音楽教育は受けていたようだが、母の死、父の逮捕などにより音楽家としての自立に迫られ、やがてその才能は音楽学校で急速に花開く。そしてそこで永遠のライバルといっていいショスタコーヴィチに出会うのである。

 2歳年下のショスタコーヴィチとは互いにあだ名で呼び合って文通しあう仲になり、二人は切磋琢磨しながらソビエトの新しい音楽界を切り開こうとした。
 当時のソビエトで注目されていたのは、ポポフやショスタコーヴィチの一世代前に当たるロスラヴェツやルリエ、モソロフらが創り上げたいわゆる「ロシアン・アヴァンギャルド」音楽。やがてソビエト連邦政府の体制の前に葬り去られるロシアの早すぎた前衛音楽である。二人も当然そうした動きに大きく触発された。
 ポポフが20代前半に書いた「7つの楽器のための室内交響曲 Op. 2」は大胆な不協和音と厳格な対位法によって作られ、「ロシア・アヴァンギャルドの代表作」とまで評価された。一方のショスタコーヴィチの大傑作交響曲第1番もまた西側に大きな衝撃を与えた。またその頃ポポフによって作られた「ピアノのための大組曲」は「すさまじい才能!」と絶賛され、ショスタコーヴィチは25年後の交響曲第10番でもその主題を引用している。
 いずれにせよ二人の若き天才が、これからの時代を動かそうとしていたのである。

 そしてポポフはさらに交響曲第1番を作曲。1927年にとりかかり、1935年にようやく完成した。
 これがすごい。
 先ほど話したロシア・アヴァンギャルドの先達の過激で先鋭的な感性そのままに、若きポポフは彼ら以上に苛烈な音楽を書き上げた。しかもストラヴィンスキーやスクリャービンやグリエールといった大偉人たちの雰囲気までまとわせるというスケールの大きさ。ショスタコーヴィチは「私はこの交響曲の最大の崇拝者である。」とコメント、プラハやベルリンではクレンペラー、シェルヘン、E・クライバーによって取り上げられたのだから、その時代においてすでに明らかな傑作として認められていたといっていい。
 片山杜秀氏は、「ショスタコーヴィチの第4番あたりと同等に評価されるべき、ロシア・アヴァンギャルド路線の生んだ傑作交響曲」、「激越にささくれだった第1主題とマーラー的悲傷感漂う第2主題が大葛藤絵巻を繰り広げるソナタ・アレグロの第1楽章、孤独なカンツォネッタ風の主題が胸にしみる緩徐楽章、未来派調に大爆発する終楽章。聴くべし!」と絶賛。間違いなくポポフの代表傑作であり、ロシア音楽を聴くものにとってはある種伝説的作品である。忘れ去られた作曲家の作品としては3枚もCDがあり、やはり底知れぬ人気があることをうかがわせる。

 しかし、あまりに過激すぎたのか、次代を担うこの傑作は、当局により「反体制的作品」というレッテルを貼られ、実に、ソビエトで最初の「上演禁止交響曲」となる。例のショスタコーヴィチが血祭りに上げられた「プラウダ批判」の1年も前である。
 「理解不能だって?そう、今はそうかもしれないさ。でも明日は違う。」・・・ポポフはそうつぶやいたが、彼が死ぬまでこの曲が演奏されることはなかった。
 そしてこれ以降彼は、多くのほかの作曲家同様、伝統的で穏健な音楽語法で作曲することを余儀なくされる。
 一方のショスタコーヴィチが同じように体制の圧力を受けてそこに迎合しているように見せながらも、時を見てはしぶとく自分の書きたいものを書き続けたことで西欧からも高い評価を受けたのに対し、・・・ポポフはどうだったか。

 ・・・ポポフはショスタコーヴィチのようにしたたかでなく、たくましくなく、賢くはなかった。
 その後彼は、体制賞賛の映画音楽を中心に作曲していくことになる。それ自体はそれほど苦痛ではなく、いつかそこでためたお金で自作のオペラ上演を、というような夢も描いていたらしい。しかし才能ある作曲家が体制側の言うままにコマーシャル音楽を作っていたというのはあまりにも残念な話である。もちろんそうしないと殺されるのだからそれはそれで仕方がないのだが。

 そうして時がたち、それから8年、彼はようやく交響曲第2番を発表する。タイトルは「マザーランド」・・・「母国」。もちろんベタベタ体制側の作品である。イケイケドンドンチンドンドン、ソビエト連邦素敵ですー、みんなで敵をやっつけよー、という作品で、晴れてスターリン賞も受賞した・・・。
 しかし時代の先端を行き、近代ロシアの最高傑作といわれる画期的な交響曲第1番に比べてこの交響曲第2番のなんと情けない存在価値。そこには作曲家の意思も希望もなく、ただの職業的な細工があるに過ぎない。そんな作品、聴く価値があるのか。
 そう思って聴いていなかった。

 ところが・・・・これが・・・すごい曲だった。

 親に言われていやいや描いた宿題の絵が金賞を取ることもある。苦手科目のテストで100点取ることもある。
 動機がどうであれ、過程がどうであれ、よい成果が生まれることがあるのである。
 バードがイギリス国教会のために書いた作品で感動することもある。ベートーヴェンが金目当てで書いた作品に感動することもある。伊福部昭が1回限りのコンサートのためにしぶしぶつなぎあわせたメドレー作品に感動することもある。
 動機や背景や過程とは関係なく、傑作が生まれることがあるのだ。作者が天才だけになおさら。
 そう、このポポフの交響曲第2番、おそるべき傑作、すさまじい傑作、愛すべき傑作だった。
 第1番は、あまりの過激さゆえに聴く人も評価する人も選ぶ。しかし、この第2番は、すべての人にすべからく理解していただくためのプロパガンダ作品。美しく、切なく、激しく、熱く、どこまでもわかりやすい。彼がそれまでに精出して創り上げた映画音楽や、ロシアの知られざる素敵な民謡が散りばめられ、決して退屈しないように、随所にピークが配置されている。30分強の作品だが、各楽章ともに緻密な構成とあふれるサービス精神により、きわめて高レベルの出来栄えを示しているのである。かくして終楽章は重量級大スケールの様相を呈し、ラストはマーラーなみの壮大・壮絶な大団円で終わる。
 もう、すごい、のひとこと。
 こんなものすごい交響曲が存在したのか。

 さて当のポポフはその後どうなったか。
 スターリンの死後は完全な体制べったりである必要もなくなり、後期の交響曲には自由な書法も多く見られる。とはいうものの、体制の重要なポストに着くということもなく、西側でも演奏されるような大傑作を残すと言うわけでもなく、このショスタコーヴィチとならぶ才能を持った稀有な天才作曲家は、やがて精神を病みアルコール中毒となり、幸せとはいえない晩年を送り、人々から忘れられながら死んでいく。
 ガヴリール・ポポフ、音楽的才能はありあまるほどもっていたが、世の中をうまく渡っていくすべは身に着けていなかった。
 ポポフの作品を純粋に音楽芸術として聴いていいのか、確かに悩むところではある・・・しかし、彼の恐るべき才能が縦横無尽に発揮されたこの曲を、さまざまな先入観によって聴かないでいるのは、あまりにももったいない気がする。



 交響曲第2番のあとに収録されている2曲。
 1つ目は映画音楽「転機〜ターニング・ポイント」。もちろん戦争映画。1〜5分ほどの断片的音楽が7曲ほど並ぶが、それぞれが特徴的でしかもかなりかっこいい。これだけを聴いてもポポフがいかに才能ある作曲家がわかってもらえると思う。
 2つ目は交響的ポスター「赤軍運動」。もうズバリ突撃音楽。
 合唱つきのマーチなのだが、むちゃくちゃカッコいい。頭が空っぽになるほどカッコいい。あまりにカッコよくて、勇ましくて、下手に鉄砲でも持たされたらそのまま敵陣に突っ込んでいきそうな、おそろしいほどの扇情音楽。
 交響的ポスター「赤軍運動」・・・。本当にすさまじい名前である。

 スタッフの今風の女の子がこのポポフの「赤軍運動」を聴いて、「フンフンフフン」とか鼻歌で歌って体でリズムを取りながら配送作業をしている。
 運動会のBGMに使われる曲かなんかだと思ってるのだろう。
 「君がノリノリになっているこの曲がどんな曲か知っているのか?ソビエトで数百万人を殺した政府のために作られた音楽なんだよ」・・・そんなことを言いたくもなったが、やめた。
 おそらく時代は変わったのだ。
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こちらはメーカー在庫あり、通常ルートで
NORTHERN FLOWERS
ポポフのアルバム、2タイトル


NORTHERN FLOWERS
NF/PMA9996
\2200
ポポフ、先鋭的な交響曲第1番
 ガヴリイル・ポポフ(1904-72):
  (1)室内交響曲(七重奏曲)Op.2(1926-1927)
  (2)交響曲第1番Op.7(1928-1935)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2009年10月、DDD、73:33

 体制のなかにあってショスタコーヴィチとともに先鋭的な表現を貫いたポポフの初期の傑作2曲をカップリング!ポポフは全6曲の交響曲を書いていますが、ティトフの指揮で、「戦時の音楽シリーズ」として第2番(NF/PMA9977)、第3番(NF/PMA9972)が発売済みです。
 レニングラード音楽院でニコラーエフ、シテインベルク、ウラディーミル・シチェルバチョフらに師事したポポフは初期より無調、12音技法の作品を発表しセンセーショナルを巻き起こした。やがてショスタコーヴィチ同様、当局に睨まれることとなり、作風の転向を余儀なくされましたが、ここに収められた2曲は作曲者20代のもっとも先鋭的な時代の作品。室内交響曲は新古典主義期のストラヴィンスキーを思わせ、交響曲第1番は無調を含む同時代の様々な技法が詰め込まれた才気あふれるアグレッシヴな大作。

NORTHERN FLOWERS
NF/PMA9972
\2200
ガヴリール・ポポフ(1904-1972):
  ①交響曲第3番《英雄的》(1939-1946)〜
   大編成の弦楽オーケストラのための
  ②交響的アリア(1945)〜チェロと弦楽のための
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルク交響楽団
②ドミトリー・フリチョフ(Vc)

 大胆な交響曲第1番が一部ファンに人気のポポフ。交響曲第3番はCD初登場。
 ポポフは初期にはシェーンベルクなど新ウィーン楽派の影響を受けていたものの、ショスタコーヴィチと同じようにソビエト当局の批判の対象となったため、その後、方向を転向、明朗な形式と民族性を持った音楽を手がけるようになる。交響曲第3番は「英雄的」という、ベートーヴェンを意識させるような大胆な標題がつけられているが、ロシア民謡を思わせる歌謡性とロマン的で濃厚な和声を持った骨太な音楽。ショスタコーヴィチの斬新なハーモニーと攻撃性を持つ一方でグラズノフやチャイコフスキーを思わせるまでの甘くとろけるような抒情を見せるなど、近代ロシア音楽のさまざまなエッセンスを全て含んでいる。独走チェロと弦楽のための交響的アリアはロシアの冬を思わせる沈鬱な弦楽合奏にのせられて歌われるチェロの朗々とした旋律は鳥肌もの。これぞロシアの浪花節、嘆き節。泣けます!

録音:2008年12月、DDD



ガヴリール・ポポフの特集でした。

 

OVCL-00639
\3000+税
愛のささやき〜ヒロイズム2
 モリコーネ:愛のテーマ〜映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より
 グノー:セレナード
 マルティーニ:愛のよろこび
 カントループ:バイレロ〜オーベルニュの歌
 クィルター:音楽は優しい音が消えても
 プーランク:愛の小径
 ラヴェル:向こうの教会へ〜
  「5つのギリシャ民謡」より、天の三羽の美しい鳥〜「3つのシャンソン」より
 サティ:エンパイア劇場の歌姫
 コルンゴルト:私に残された幸せは(マリエッタの歌)〜歌劇「死の都」より
 ピアソラ:オブリビオン(忘却)
 ルグラン:愛のささやき〜映画「水の中の小さな太陽」より
 武満 徹:明日ハ晴レカナ曇リカナ、うたうだけ、めぐり逢い
 【ボーナス・トラック】
  山本正美:ねむの木の子守歌
坂下忠弘(バリトン)
江澤隆行(ピアノ)

 歌のひとつひとつが、魅惑の異郷へ誘ってくれる。
 坂下忠弘——待望のアルバム第2弾。
 坂下のバリトン歌手としての特質は、清澄な語感、クリアな発声による歌の柔らかさにあるといえるでしょう。
 ひとつひとつの歌に注がれる柔軟な眼差しに包まれた歌は、その滲み入るようなハートフル・ヴォイスによって、大地を潤おす慈雨のような印象をもたらします。
 ここに選ばれた、オペラ・アリアをはじめとする幅広いレパートリーは、坂下の愛唱曲でもあり、長年の間に育まれたみずみずしい果実のような光輝を放っています。

  2017年4月19-21日 東京・三鷹市芸術文化センターにて収録
 

OVCC-00137
\3000+税
カラーズ
 スターク:ゴスペル・ソング・ファンタジー
 プライアー:パトリオット
 ゴールドスタイン:トロンボーンとピアノのための「対話」
 バーンスタイン:ミッピーのためのエレジーⅡ
 アッペルモント:カラーズ
 ジョンゲン:アリアとポロネーズ
 ロータ:トロンボーン協奏曲
郡恭一郎(トロンボーン)
神永睦子(ピアノ)

 郡恭一郎、魂のトロンボーン!
 シエナ・ウインド・オーケストラやアンサンブルなど多岐に渡って活躍するトロンボーン奏者、郡恭一郎のCRYSTON第2弾のソロ・アルバムです。
 トロンボーンの魅力を存分に凝縮されたバラエティに富んだ楽曲達が並びます。人気曲のアッペルモントやジョンゲンの作品。難易度の高いロータの協奏曲など、意欲的なアルバムとなりました。
 郡恭一郎の熱い想いとサウンドが終始展開され、聴く者は圧倒されることでしょう。郡の充実した豊かな音色は聴きもの。また、神永睦子の絶妙なアンサンブルとサポートにも注目です。郡恭一郎によるトロンボーンの真髄をお聴き下さい。

  2017年4月4-6日 東京・稲城iプラザ にて収録




EDITION HST


HST-104
\2800(税込)
K.オルドニュス(オルドネス)(1734 -1786);交響曲集第3巻
 Brown I: C8 D10 F6 Bm1 (HST-104)

  (1)交響曲ハ長調Brown I: C8
  (2)交響曲ニ長調Brown I: D10
  (3)交響曲へ長調Brown I: F6
  (4)交響曲ロ短調Brown I: Bm1
   ※(1)-(3)世界初録音
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
 実際に1770 年代にヴィーンで活躍した作曲家、オルドニュス(オルドネス):交響曲集第3巻〜 3曲世界初録音!(Bm1 以外)〜

 録音: 2015 年 5 月、東京・オペラシティ近江楽堂 にてライヴ収録

 ヴァンハル、ホフマンとともに、1770年代ヴィーンで活躍した交響曲作家、オルドニュス。
 しかしながら、私生児であり、母親姓を名乗っていたため、また自筆譜は伝承されてないため、オルドニュス作品の復興は遅れている。
 (80曲近い交響曲を作曲したが、現在視聴できるものは10曲たらず)
 本CD では、チェコ・プラハ国立博物館の協力を得、4曲を収録。

<映像>

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BEL AIR(映像)


BAC129
(2DVD)
\5400→\4990
キリル・ペトレンコ&バイエルン国立歌劇場
 アルバン・ベルク(1885-1935):歌劇《ルル》

 フリードリヒ・ツェルハ補筆による3幕版
 作曲家による台本
 フランク・ヴェーデキントの
  戯曲「地霊」(1895)&「パンドラの箱」(1904)原作
ルル…マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢…ダニエラ・シンドラム(メゾ・ソプラノ)
劇場の衣装係/ギムナジウムの学生…レイチェル・ウィルソン(アルト)
医事顧問官/銀行家/教授…クリスティアン・リーガー(バス・語り)
画家/黒人…ライナー・トロスト(テノール)
シェーン博士/切り裂きジャック…ボー・スコウフス(バリトン)
アルヴァ…マティアス・クリンク(テノール)
猛獣使い/力技師…マルティン・ヴィンクラー(バス)
公爵/従僕/侯爵…ヴォルフガンク・アプリンガー=シュペルハッケ(テノール)
劇場支配人…クリストフ・シュテフィンガー(バス)
警部…ニコラス・ラインケ(語り)
15歳の少女…エルサ・ベノワ(ソプラノ)
その母…コルネリア・ヴュルコプ(アルト)
女性工芸家…ハイケ・グレツィンガー(メゾ・ソプラノ)
新聞記者…ジョン・カーペンター(バリトン)
召使い…レオナルド・ベルナード(バリトン)

キリル・ペトレンコ(指揮・音楽監督)
バイエルン国立歌劇場

ドミトリー・チェルニアコフ(演出)
エレーナ・ザイツェヴァ(衣装)
グレブ・フィルシュティンスキー(照明)
マルテ・クラスティング(ドラマトゥルギー)

BAC429
(Blu-ray)
\5800→\5390
 バイエルン国立歌劇場の2014/2015年シーズンで最も注目を浴びた歌劇《ルル》。
 話題の指揮者キリル・ペトレンコを迎え、上演の模様はライヴ配信されるなど、世界中の音楽ファンから注目を浴びた演奏です。

 最晩年のアルバン・ベルクが手掛けた歌劇《ルル》は、1905年にヴェーデキント作「パンドラの箱」の舞台を観たベルクが感銘を受け、もう一つの戯曲「地霊」を結合。この不可思議な物語のあらすじか出来上がりました。
 主人公ルルが様々な男性、女性を誘惑し破滅させ、最後は自身も殺されてしまうという「ファム・ファタール(魔性の女)」を描いたこの作品は、十二音技法が用いられた“演奏が非常に難しい”ことでも知られています。
 ベルクは完成を見ることなくこの世を去ってしまったため、完成している2幕にセリフを挿入する形で上演されることも多いのですが、ここではツェルハが補筆した3幕版が演奏されています。オペラ指揮者としてのペトレンコの能力が最大に発揮された演奏は、《ルル》の上演史を塗り替えたとして高く評価されました。

 この上演のために用意されたチェルニアコフの演出はシンプルかつモダンなもの。複雑に入り組む登場人物たちの心理を鋭く描写するために、不要なものは極力排した潔い舞台作りです。
 また、難役「ルル」を歌うマリウス・ペーターゼンは2015年の「Opernwelt(ドイツの音楽雑誌)」で“singer of the year ”を受賞しました。

  収録時間:182分 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)   字幕:フランス語・英語・ドイツ語・スペイン語・韓国語・日本語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク×2 Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition 2015年5月 バイエルン国立歌劇場 HD recording アンディ・ゾマー(映像ディレクター)
 
   

<LP>


韓国PHILIPS(LP)


43070
(3LP)
\12000
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲-全曲
 (3LP 限定ボックス・セット)
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
 録音:1964年
 180 gram audiophile vinyl pressed by Pallas GmbH in Germany.
 Analogue mastering from the original master tapes of Universal Music
 Vinyl cutting & analogue mastering at Emil Berliner Studio.
 Original liner note by Derek Jole (English / French / German / Korean)
 















7/27(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CHANDOS


CHAN 10973X
(2CD)
\4000
ロイヤル・エア・フォース設立100周年記念アニヴァーサリー
 ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス/ジョージ・ダイソン:英国空軍分列行進曲/
 ウォルトン:《スピットファイア》 前奏曲/
 ジェームズ・ヴァン・ヒューゼン/サミーカーン:カム・フライ・ウィズ・ミー/
 レイ・ボデューク/ボブ・ハガート:サウス・ランパート・ストリート・パレード/
 ロン・グッドウィン:633爆撃隊/
 様々な作曲家:ソングス・オヴ・ジ・アーリー・エアーマン/
 グッドウィン:素晴らしきヒコーキ野郎/
 アンドルー・ピアース:F-35 ライトニングII/
 ジョン・マーティンデール:ラッシャーへ愛をこめて/
 ロイ・E・C・デイヴィス:スカイウォッチ/
 ヒューバート・チャールズ・バス:アウト・オヴ・ザ・ブルー/
 ケネス・オルウィン:ファイター・コマンド・マーチ/
 グッドウィン:バトル・オブ・ブリテン(空軍大戦略)行進曲/
 フィリップ・スパーク:ザ・ウェイ・トゥー・ヘヴン/
 ウィリアム・ウォルトン:バトル・オブ・ブリテン(空軍大戦略)組曲/
 ロブ・ウィッフィン:ザ・シャイニング・ソード/
 マルコム・ロッキャー:開拓者の行進曲/
 エイブ・オルマン:オー・ジョニー/
 ゴフ・リチャーズ:ザ・ジャガー/
 スチュアート・スターリング:国際連携/
 ブライアン・メイ/フレディ・マーキュリー:クイーン・メドレー/
 ダンカン・スタッブズ:ダイアモンド・ナイン/
 ダンカン・スタッブズ:空軍士官候補生行進曲/
 ナイジェル・ヘス:ラヴェンダーの咲く庭で/
 ルイ・プリマ:シング・シング・シング/
 ケネス・アルフォード:ホーリールード・マーチ/
 アルバート・アーネスト・シムズ:カレッジ・マーチ/
 様々な作曲家:ソングス・ザット・ソウ・アス・スルー/
 バリー・ヒングリー:英国空軍分列行進曲によるエレジー/
 エリック・コーツ:ダムバスターズ・マーチ
ロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンド、
ロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンド、
ロイヤル・エア・フォース・レジメント・バンド、
ロイヤル・エア・フォース・スクォドロネアーズ、
ロイヤル・エア・フォース・スウィング・ウィング、
ダンカン・スタッブズ(指揮)、他   

 ロイヤル・エア・フォース(英国空軍)、設立100周年記念盤!

 ☆イギリス空軍設立100周年記念盤!
 ☆世界に誇る名門軍楽隊たちの、新録音や未発売音源を含む、輝かしき録音集!

 1918年に設立された、世界でももっとも歴史のある空軍とされるイギリスのロイヤル・エア・フォース(RAF/英国空軍)。2018年の設立100周年記念に向けて、ロイヤル・エア・フォース・バンドのコレクション・アルバムが登場!
様々な軍楽隊を擁するRAFの中でも中核をなす「セントラル・バンド(中央音楽隊)」を中心に、士官学校の「カレッジ・バンド」、空軍連隊(RAF Regiment)の「レジメント・バンド」、そしてRAFのビッグバンド(ダンス・オーケストラ)である「スクォドロネアーズ(Squadronaires)」などによる録音集。グッドウィンの「素晴らしきヒコーキ野郎」、「633爆撃隊」や、ウォルトンの「空軍大戦略」、「スピットファイア」など、空軍をテーマにした映画音楽の名曲ももちろん収録。
 世界トップクラスの実力と人気を誇る軍楽隊(ウィンドオーケストラ)であるロイヤル・エア・フォース・バンドの2017年の新録音や、未発売の音源を含む、特別な2枚組セットです。吹奏楽や軍楽隊ファン、イギリス音楽ファンは必携!

 ※録音:2005年〜2017年



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GLOSSA



GCD 923408
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
ビオンディ&エウローパ・ガランテ最新作!
 ヘンデル:歌劇《シッラ》HWV.10
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン&指揮)、
エウローパ・ガランテ、
ソニア・プリナ(コントラルト/シッラ)、
マルティナ・ベッリ(メゾ・ソプラノ/クラウディオ)、
スンヘ・イム(ソプラノ/メテッラ)、
ヴィヴィカ・ジュノー(メゾ・ソプラノ/レピード)、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ/フラヴィア)、
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ/セリア)、
ルカ・ティトット(バス/イル・ディオ)  
 ビオンディ&エウローパ・ガランテ最新作!豪華歌手陣との共演によるヘンデルの"シッラ"!

 ルクレールの「ヴァイオリン・ソナタ集 Op.7」(PGCD 923407/GCD 923407)での鮮烈な演奏が記憶に新しいイタリアが生んだバロック・ヴァイオリン、古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ。
 「1742年ダブリン版」での演奏が話題を呼んだ「イメーネオ」(GCD 923405)に続き、ビオンディ&エウローパ・ガランテが世に送り出すヘンデル・プロジェクトの続編は、4番目のロンドン・オペラ、1713年作曲の「シッラ(あるいはルーチョ・コルネリオ・シッラ)」!
 1713年にロンドンで作曲された「シッラ」は「リナルド」と同じくジャコモ・ロッシの台本による3幕のオペラ。
 ヘイマーケットの女王劇場のプライヴェート・コンサートで同年の1713年に初演されたと伝わるものの諸説があり、編成も含めて今もなお多くの謎が残されている作品として知られています。
 グロッサ・レーベル(Glossa)でもお馴染みの古楽界を代表する歌い手たち、ソニア・プリナ、ロベルタ・インヴェルニッツィ、ヴィヴィカ・ジュノー、神奈川県立音楽堂で上演されたヴィヴァルディの「メッセニアの神託」にも出演したマルティナ・ベッリ、ヤーコプスやヘレヴェッヘなど古楽界の巨匠たちからも重用されているスンへ・イムなど、世界的名歌手たちの豪華共演は大きな注目を集めること必至!
 ウィーンのコンツェルトハウスを舞台に繰り広げられた豪華絢爛なビオンディ&エウローパ・ガランテが「シッラ」にご期待下さい!

 ※録音:2017年1月28日−30日、コンツェルトハウス(ウィーン、オーストリア)



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GCD 920417
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
鬼才パンドルフォ/2015年に発見されたテレマンのファンタジア
 テレマン:
  ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア TWV.40:26-37

   幻想曲第1番ハ短調/幻想曲第2番ニ長調/
   幻想曲第3番ホ短調/幻想曲第4番ヘ長調/
   幻想曲第5番変ロ長調/幻想曲第6番ト長調/
   幻想曲第7番ト短調/幻想曲第8番イ長調/
   幻想曲第9番ハ長調/幻想曲第10番ホ長調/
   幻想曲第11番ニ短調/幻想曲第12番変ホ長調/
   《忠実な音楽の師》より ソナタ ニ長調 TWV.40:1
パオロ・パンドルフォ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 Glossaのテレマン没後250周年記念盤!鬼才パンドルフォが奏でる12のファンタジア!

 ☆ 2015年に発見された"ヴィオラ・ダ・ガンバ"のためのファンタジア!
 ☆ テレマンのアニヴァーサリー・イヤーに相応しいビッグ・リリース!

 サティをテーマとしたインプロヴィゼーション・アルバム「カインド・オヴ・サティ」(GCD P30416)では、ジャンルの垣根を取り払った印象的かつ刺激的な演奏を繰り広げてくれた古楽界の鬼才パオロ・パンドルフォ。
 イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾが、テレマンの没後250周年記念として「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア(幻想曲) TWV.40:26-37」をレコーディング!
 1735年頃に作曲され、楽譜が出版されていたことは知られていたものの、楽譜が消失してしまい謎に包まれていたが、2015年の春、作曲から約280年という歳月を経て発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」。
 ヴァイオリン、フルート(・トラヴェルソ)、チェンバロのための傑作群と同じく、急成長するハンブルクのアマチュア市場に耳を傾けたテレマンが作曲したヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジアの真髄にパンドルフォが迫ります ——!
 プログラムの追尾を飾る1728年の傑作、「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ TWV.40:1」にも要注目!

 ※録音:2017年1月、サン=レミ教会(フラン=ワレ、ベルギー)



 


GCD 922702
(2CD/特別価格)
\3800
パーセル:歌劇《妖精の女王》 セバスティアン・デラン(指揮)、
レ・ヌーヴォー・キャラクテール、
カロリーヌ・ミュテル(ソプラノ)、
ヴィルジニー・ポション(ソプラノ)、
ヒョルディス・テボー(ソプラノ)、
ケイトリン・ハルカップ(メゾ・ソプラノ)、
クリストフ・バスカ(カウンターテナー)、
ジュリアン・ピカール(テノール)、
アンデシュ・ダーリン(テノール)、
ザムエル・ボーデン(テノール)、
ギヨーム・アンドリュー(バリトン)、
ケヴィン・グリーンロウ(バリトン)、
ロナン・ネデレク(バス・バリトン)、
フレデリック・カトン(バス)  
 フランス古楽界の逸材セバスティアン・デラン!lossa第2弾は、パーセルの"妖精の女王"!

 ☆ 合唱団を起用せず、ソリストが合唱も兼ねるというスタイルを選択!
 ☆ セルパン、コルネット、レガールの活躍にも要注目!

 ハープシコードと通奏低音を学んだパリ音楽院を1等賞で卒業し、レオンハルトやアンタイ、アスペレン、ケネス・ギルバート、ルセから薫陶受け、フランス古楽界に颯爽と現れた注目株セバスティアン・デラン。
 2006年に創設したピリオド・オーケストラ、レ・ヌーヴォー・キャラクテールを率いての新たなプロジェクトは、パーセルのセミ・オペラ「妖精の女王」!
 デランはこのパーセルの「妖精の女王」では合唱団を起用せず、アンデシュ・ダーリン、カロリーヌ・ミュテルやヴィルジニー・ポションといった歌手陣が、ソリストとしてだけでなく合唱の役割も兼ねるというスタイルを選択。
 また、セルパンやコルネットなどの古楽系管楽器、そして鍵盤式のリード楽器であるレガール(リーガル)の活躍など、聴きどころが満載の「妖精の女王」は、セバスティアン・デランとレ・ヌーヴォー・キャラクテールの世界的評価をさらに高めてくれることでしょう!

 ※録音:2016年9月、ローラン・テルジェフ劇場(リヨン、フランス)







CPO



555049
(2CD)
\4800
レハール(1870-1948):喜歌劇《冗談の結婚》3幕
ユリウス・バウアー:台本
 世界初録音
ゲルハルト・エルンスト(語り)
マヤ・ブーグ(ソプラノ)
イェフゲニー・タルンツォフ(テノール)
アレクサンダー・カイムバッハー(テノール)
ジークリンデ・フェルトホーファー(ソプラノ)
イリア・シュタープレ(ソプラノ)
マリウス・ブルケルト(指揮)
バートイシュル・レハール祝祭合唱団
フランツ・レハール管弦楽団

 19世紀末から20世紀にかけて、オーストリアで活躍したジャーナリスト、ユリウス・バウアーは、新聞編集者として記事を書きながら、数多くのオペレッタの台本を執筆。やがてウィーンで最も影響力のある演劇評論家として賞賛されました。彼の台本は機知に富み、人物描写が非常に巧みであることが特徴。
 この《冗談の結婚》は、億万長者の娘で最近夫を亡くしたセルマと、彼女の女友だちのエディスとフィービーが「決して結婚しない」という同盟を作ったことが発端で起こるドタバタ喜劇。
 レハールの存命中には40回以上上演されましたが、残念ながらすっかりお蔵入りになってしまったこの作品を、ブルケルトはスコアを丹念に洗い出し、完璧なものとして再構築。ワルツ、マーチ、そして極上の声によるアンサンブルが随所に挟まれた楽しい作品です。
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777949
\2700→\2490
タティアナ・ルーラント(フルート)
 ライネッケ(1824-1910):フルート作品集

 1.フルート協奏曲 ニ長調 Op.283
 2.フルートと管弦楽のためのバラード Op.288
 3.フルートとピアノのためのソナタ「ウンディーネ」Op.167
 4.フルートとピアノのためのソナチネ Op.108-1
タティアナ・ルーラント(フルート)
エッカルト・ハイリガーズ(ピアノ)
アレクサンダー・リープライヒ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

 ニューヨーク、カーネギー・ホールでセンセーショナルなデビューを飾り、評論家によって「フルートのパガニーニ」を称された女性フルーティスト、タティアナ・ルーラント。
 このアルバムではドイツ・ロマン派の巨匠ライネッケのフルート作品を演奏しています。
 ニ長調の協奏曲と、バラードは80歳を過ぎた晩年のライネッケの手によるもので、派手な技巧を駆使するのではなく、あくまでも高い音楽性と趣味の良さが特徴。
 ライネッケ作品の中で最も有名な「ウンディーネ」とソナチネも含め、聞きどころたっぷりです。


 

555120
(2CD)
\4800
スッペ(1819-1895):歌劇《帰ってきた水兵》2幕
アントン・ランガー:台本
リュボミール・プシュカリク(バリトン)
マリウッカ・テポネン(ソプラノ)
ジョルジオ・スリアン(バス・バリトン)
アリャーシュ・ファラジン(テノール) 他
アドリアーノ・マルティノッリ・ダルシー(指揮)
リエカ歌劇場管弦楽団&合唱団

 喜歌劇《軽騎兵》《詩人と農夫》で知られるオーストリアの作曲家スッペ。イタリアに移住したベルギーの貴族階級の家に生まれ、本名もイタリア風でしたが、ウィーンに出てから名前をドイツ風に変え、そのまま定住、100曲以上の作品を残しています。
 実は遠縁にドニゼッティがいるというスッペ、作品も驚くほどに抒情的なものが多く(《軽騎兵》序曲の勇ましさは別格)、このハンブルク・オペラから委嘱された《帰ってきた水兵》もロマンティックな旋律と内容を持っています。初演後にスコアが失われてしまいましたが、翻訳者が不明のイタリア語版がウィーンの図書館に残存しており、部分的に残っていたスッペの自筆譜とピアノ伴奏編曲版などを組み合わせ、今回の上演が成立しました。甘いメロディはイタリア語で歌われることで一層の効果を上げています。
 


777841
\2700
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789):作品集
 1.ハープ協奏曲 ニ長調…初録音
 2.ハープ協奏曲 ト長調…初録音
 3.交響曲 変ロ長調
 4.ハープ協奏曲 ヘ長調
ジルケ・アイヒホルン(ハープ)
ケヴィン・グリフィス(指揮)
プファルツ選帝侯室内管弦楽団

 多くのコンサートゴアー(演奏会好き)と批評家が大絶賛する女性ハーピスト、ジルケ・アイヒホルン。彼女はソロだけでなく室内楽やオーケストラとの共演を積極的に行い、楽器の魅力を広く伝えています。
 このアルバムで彼女が取り上げたのは18世紀ドイツの作曲家、J.W.ヘルテルの協奏曲集。前古典派時代を代表するヘルテルは父クリスティアンも作曲家という音楽一家の出身で、その生涯に多数の交響曲をはじめ、50曲以上の協奏曲を書いています。
 3曲のハープ協奏曲は柔らかいトーンを用いた魅力的な作品で、決して多くはないハープのためのレパートリーの中でも重要な位置を占めています。
 

555018
\2700
テレマン:アルトナのための祝祭音楽集
 テレマン(1681-1767):
  1.アルトナのための祝祭音楽
   「Die dicken Wolken scheiden sich」TVWV deest (1760)
  2.デンマーク王フレデリク5世のための頌歌
   「Nunc auspicato sidere」TVWV deest
イーラ・ホッホマン(指揮)
バロックヴェルケ・ハンブルク

 ハンブルク市全体の音楽監督を務めていたテレマンは、折りにふれ祝祭行事のための音楽を作曲しました。
 作品があまりにも多岐に渡るため、まだその全貌がつかめておらず、まだまだ新発見のニュースが伝えられます。この1760年に作曲された「アルトナ(ハンブルクの西部に位置する歴史的な都市)のための祝祭音楽」も、戦禍を避けるためにアルメニアの図書館に預けられていた作品。1998年に返却され、すぐさま演奏されたところ高い評価を受けました。
 またこの地域は一時期デンマークに属していたこともあり、その関係でテレマンは当時のデンマーク王フレデリク5世のためにも素晴らしい頌歌を作曲しています。
 どちらも晩年のテレマンの傑作です。
 

555091
\2100
テレマン(1681-1767):宗教的アリア集
 1.Jammervolle Liebestranen
 2.Blitz, der Herz und Geist zerschmettert
 3.Weinend, seufzend, achzend, klagend
 4.Kraftigs Wort, voll Heil und Leben
 5.Gott hat uns alles wohl gemacht
 6.Seel und Leib sind fest verbunden
 7.Zerschmilz doch die beeisten Herzen
 8.Gott nimmt die Farren unsrer Lippen
 9.Lass und danken, lass und loben
 10.Prangende Lilien in sprossender Schone
 11.Mein in dir gelassnes Herze
 12.Krache, sinke, morsche Hutte
 13.Wollte doch die Stunde schlagen
 14.Demut ist der Tugend Krone
 15.Nur Jesu, du sollst in mir leben
 16.Thronender Gottheit in flammender Pracht
 17.Lass auch deiner Engel Hande
 18.Welt, verlange nicht mein Herz
 19.Die Glut, so nach dem Himmel steiget
 20.Todesangst und Hollenschrecken
 21.Gott, wo ist ein solcher Gott; Prang im Golde, stolze Welt
 22.Geziert mit seinem eignen Schmucke
GSOコンソート
 グドルン・ジドニー・オットー(ソプラノ&音楽監督)
 ダヴィッド・エルラー(アルト)
 カロリーネ・カング(チェロ)
 カール・ニューリン(マンドーラ)
 アレクサンドラ・グリヒトリーク(ハープシコード&オルガン)

 マグデブルクの「日曜音楽会」のために書かれたテレマンの夥しい作品群も、ようやく最近になって研究が進み、各々の曲がどのような機会に演奏されたのかがわかるようになってきました。
 CPOレーベルでは、まずクリスマスと待降節のカンタータを、次に第2弾としてこの宗教的アリア集を録音。
 このアリア集は1726年から1727年にハンブルクの教会で演奏されたとされる作品で、テレマンの多彩な作曲技法が余すことなく駆使されています。真摯な祈りと喜びが、精緻な通奏低音に支えられた力強い歌へと昇華された美しい歌曲です。




J.S.Bach-Stiftung



B431CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第16集
 1-12.J.S.バッハ:カンタータ「喜べ、救われし群れよ」BWV30
 13.ルドルフ・ルッツ:
  J.S. バッハの「平安、汝とともにあれ BWV 158」へのシンフォニア
 14-17.J.S.バッハ:カンタータ「平安、汝とともにあれ」BWV158
 18-24.J.S.バッハ:カンタータ「救いはわれらに来れり」BWV9
ユリア・ゾフィー・ワーグナー(ソプラノ)…1-12
テリー・ウェイ(カウンターテナー)…1-12
ヤコプ・ピルグラム(テノール)…1-12
クラウス・メルテンス(バリトン)…1-12
ピーター・ハーヴェイ(バス)…13.18-24
ジュリア・ドイル(ソプラノ)…18-24
アレックス・ポッター(カウンターテナー)
…18-24
チャールズ・ダニエルズ(テノール)…18-24
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団合唱団&管弦楽団

 ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第16集。
 BWV30は1738年に初演された「洗礼者ヨハネの祝日」のためのカンタータ。躍動感あふれる祝祭的な作品です。BWV158は復活祭第三日のためのカンタータで、復活したイエスが弟子たちに語った言葉「平安、汝とともにあれ」がタイトルに置かれた短い作品です。伝えられている形が完全ではない可能性があり、この演奏では前奏としてルッツ自身の手によるシンフォニアが演奏されています。
 三位一体節後第六日曜日用のBWV9は1732-35年の作品。ルターの教義を音楽にしたもので、第1曲から美しいコラールと旋律の絡み合いを聴くことができます

  録音 2015年6月26日 Evangelische Kirche Speicher, Germany…1-12 2015年4月24日 Evangelische Kirche Trogen, Germany…13-17 2014年3月21日 Evangelische Kirche Trogen, Germany…18-24
 


B485CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第17集
 1-10.カンタータ「候妃よ、さらに一条の光を」BWV198
 11-19.カンタータ「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」BWV214
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)…1-10
アンネカトリン・ラープス(アルト)…1-10
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)…1-10
マヌエル・ヴァルザー(バス)…1-10
ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)…11-19
ミヒャエラ・ゼリンガー(アルト)…11-19
ヨハネス・カレシュケ(テノール)…11-19
クラウス・メルテンス(バリトン)…11-19
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団管弦楽団&合唱団

 ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第17集。2曲の世俗カンタータが収録されています。
 BWV198はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の妻であるクリスティアーネ・エーベルハルディーネが1728年9月5日にこの世を去った際の追悼式のために作曲されたカンタータ。この中の一部は後に「マルコ受難曲」に転用されています。
 BWV214は1733年、ザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファの誕生日のお祝いのために作曲された祝祭カンタータ。この作品とBWV213「岐路に立つヘラクレス」はどちらも翌年完成された「クリスマス・オラトリオ」に転用されたことでも知られています。

  2015年3月20日 evangelische Kirche Trogen AR…1-10 2015年8月14日 Wurth Haus Rorschach SG…11-19
 


B500CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第18集
 1-6.カンタータ「安らぎと喜びもてわれは逝く」BWV125
 7-12.カンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61
 13-18.カンタータ「汝平和の君、主イエス・キリスト」BWV116
アレックス・ポッター(アルト)…1-6
アンドレアス・ポスト(テノール)…1-6
マルクス・フォルペルト(バス)…1-6
マリア・クリスティーナ・キール(ソプラノ)
…7-12
ゲルト・テュルク(テノール)…7-12
マヌエル・ヴァルザー(バス)…7-12
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)…13-18
エルヴィラ・ビル(アルト)…13-18
ユリウス・プファイファー(テノール)…13-18
ステファン・マクロード(バス)…13-18
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団管弦楽団&合唱団

 ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第18集。
 1725年作曲のBWV125はマリアの潔めの祝日のためのカンタータ。イエスが生まれたことに感謝したシメオン老人を描いたもの。死への恐怖と諦観が見事に表現されています。
 BWV61は教会暦のトップを飾る曲として知名度も高く、演奏機会も多い作品。ソプラノ・ソロを名手クリスティーナ・キールが務めています。
 1724年に初演された三位一体後第25日曜日用のカンタータ、BWV116はヤーコプ・エーベルトの同名コラールに基づくコラール・カンタータ。艱難辛苦の末に訪れる平和を喜び、明るいコラールで締めくくられます。

  録音 Der Evangelischen Kirche Trogen AR 2008年2月15日…1-6 2011年12月9日…7-12 2015年11月20日…13-18
 


B540CD
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第19集
 1-7.カンタータ「われは幸うすき者、だれかわれを救わん」BWV48
 8-12.カンタータ「恐ろしき終末、汝らに近づけり」 BWV90
 13-17.カンタータ「主よ、深き淵より、われ汝を呼ぶ」 BWV131
ルート・ザントホフ(アルト)…1-7
ヨハネス・カレシュケ(テノール)…1-7
レオニー・グロール(ソプラノ)…8-12
アントニア・フライ(アルト)…8-12
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)
…8-12
クラウス・ヘーガー(バス)…8-12
グーロ・ヒェムリ(ソプラノ)…13-17
ヤン・ベルナー(アルト)…13-17
櫻田亮(テノール)…13-17
マルクス・フォルペルト(バス)…13-17
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団管弦楽団&合唱団

 ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第19集。
 三位一体後第19主日用のカンタータBWV48はイエスによる「罪の赦し」を歌った作品。アルトとテノールによるソロと合唱によって贖罪の経緯とイエスの信頼が描かれます。
 三位一体節後第25日曜日のBWV90は黙示録を思わせる「終末」と救いが描かれた劇的な作品。第1曲のアリアから激しい管弦楽部が耳に残ります。第3曲でのトランペットの狂乱も聴きもの。
 ルターのコラール「深き淵より」が使われたBWV131はミュールハウゼンの聖マリア教会牧師アイルマーの依頼により作曲されたカンタータ。1707年にこの地で起こった大火災の鎮魂のために書かれたとも言われています。第4曲では櫻田亮がソロを歌っています。

 録音 Der Evangelischen Kirche Trogen AR 2008年6月5日…1-7 2010年11月19日…8-12 2013年3月22日…8-12
 


B483CD
(2CD)
\4600
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ《快活の人、沈思の人、温和の人》HWV55
 CD1.
  1.歌劇《ラダミスト》 HWV12a/12b-序曲
  2-24.オラトリオ《快活の人、沈思の人、温和の人》HWV55 第1部
 CD2.
  1-13.オラトリオ《快活の人、沈思の人、温和の人》HWV55 第2部
  14-22.オラトリオ《快活の人、沈思の人、温和の人》HWV55 第3部
ジョアン・ラン(ソプラノ)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団管弦楽団&合唱団

 ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団による初の「バッハ」以外のアルバムはヘンデルのオラトリオ《快活の人、沈思の人、温和の人》全曲。
 この作品は英国オラトリオ発達史において重要な役割を果たすもので、ジョン・ミルトンの詩が用いられた第1部と第2部では「快活の人」が田園と町の生活を賛美し、「沈思の人」が内面の楽しさを称え、ヘンデルの友人ジェネンズの詩が用いられた第3部では「温和の人」が登場し、「快活の人」と「沈思の人」がお互いの長所を認め合おうと提案するという物語です。イタリア風の流麗なメロディが散りばめられたヘンデルの傑作です。

 録音 KKL Lucerne, Tonhalle St. Gallen and Tonhalle Zurich ライヴ録音
 


B535CD
(2CD)
\4600
J.S.バッハ(1685-1750):クラヴィーア練習曲集第3部「オルガン・ミサ」
CD1.
 1.前奏曲とフーガ 変ホ長調 「聖アン」 BWV552-前奏曲
 2.コラール「永遠の父なる神よ」 BWV371
 3.永遠の父なる神よ BWV669
 4.コラール「すべての世の慰めなるキリストよ」 BWV371
 5.すべての世の慰めなるキリストよ BWV670
 6.コラール「聖霊なる神よ」BWV371
 7.聖霊なる神よ BWV671
 8.コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV260
 9.いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV676
 10.コラール「これぞ聖なる十戒」 BWV298
 11.これぞ聖なる十戒 BWV678
 12.コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV437
 13.われらみな唯一なる神を信ず BWV680
 14.コラール「天にいますわれらの父よ」 BWV416
 15.天にいますわれらの父よ BWV682
 16.コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」 BWV280
 17.われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV684
 18.コラール「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる」 BWV38
 19.深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV686
 20.コラール「我らの救い主なるイエス・キリスト」 BWV363
 21.我らの救い主なるイエス・キリスト BWV688
 23.4つのデュエット 第1番 BWV802
 24.4つのデュエット 第2番 BWV803
CD2.
 1.4つのデュエット 第3番 BWV804
 2.4つのデュエット 第4番 BWV805
 3.コラール「永遠の父なる神よ」 BWV371
 4.永遠の父なる神よ BWV672
 5.コラール「すべての世の慰めなるキリストよ」 BWV371
 6.すべての世の慰めなるキリストよ BWV673
 7.コラール「聖霊なる神よ」 BWV371
 8.聖霊なる神よ BWV674
 9.いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV675
 10.コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV260
 11.「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」によるフゲッタ BWV677
 12.コラール「これぞ聖なる十戒」 BWV298
 13.「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタ BWV679
 14.コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV437
 15.「われらみな唯一なる神を信ず」によるフゲッタ BWV681
 16.コラール「天にいますわれらの父よ」 BWV416
 17.天にいますわれらの父よ BWV683
 18.コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」 BWV280
 19.われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV685
 20.コラール「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV38
 21.深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる BWV687
 22.コラール「我らの救い主なるイエス・キリスト」 BWV363
 23.フーガ 「われらの救い主イエス=キリスト」 BWV689
 24.コラール「父なる神と子なる神の御意によりて」 BWV290
 25.前奏曲とフーガ 変ホ長調 「聖アン」 BWV 552-フーガ
ヨハネス・ラング(オルガン)
バッハ財団四重唱団
【メンバー】
 リア・アンドレス(ソプラノ)
 ラファエル・ヘーン(テノール)
 アントニア・フライ(アルト)
 フィリッペ A.レイヨット(バス)

 バッハの全オルガン作品の中でも“最高傑作”とされる「オルガン・ミサ」。クラヴィーア練習曲集の第3部に当たる作品で、バッハが重要視した三位一体の精神や、様々な仕掛けが凝らされています。
 もちろんオルガンには高い技巧が要求され、ソロで演奏することも可能ですが、曲によっては4部の合唱で歌われることもあります。
 このアルバムは合唱を採用しており、ソリストたちはバッハ財団合唱団のメンバーです。

  録音 2016年 Katholische Kirche Gams SG, Switzerland




RESONUS


RES10154
\2500
The Saxon Alternative
 テレマン(1681-1767):
  1-5.序曲ヘ長調 TWV44:7
  6-13.序曲ハ短調 TWV55:c3
  14-17.5声の協奏曲ニ長調 TWV44:2
  18-23.序曲変ロ長調 TWV55:B3
  26-31.序曲ヘ長調 TWV44:14
シランクス
【メンバー】
 ベリンダ・ポール(バロック・オーボエ&オーボエダモーレ)
 アン・アレン(バロック・オーボエ&オーボエダモーレ)
 ハンナ・ガイゼル(ターユ)
 アネク・スコット(ナチュラルホルン)
 ケイト・ゴールドスミス(ナチュラルホルン)
 サリー・ホルマン(バロック・ファゴット)
 インガ・マリー・クラウッケ(バロック・ファゴット)
 ダン・ティダール(ハープシコード)

 ルネサンスから古典派まで多彩な時代の木管アンサンブルのための作品をレパートリーにするアンサンブル《シランクス》のRESONUSレーベルでのデビューアルバム。
 ピリオド楽器を用い、曲が書かれた時代を完璧に表現する実力派です。世界中のピリオド・アンサンブルで活躍する奏者たちが集うこのアンサンブルは、このテレマンでも躍動感あふれる演奏を聴かせます。

  録音 2014年2月16-17日,4月28-29日 St Mary's Church, Stoke by Nayland
 

RES10155
\2500
イングランドのルネサンス・コンソート音楽集
 1.バッサーノ(1559-1635):ガリアルド
 2.フェッラボスコ1世(1543-1588):イン・ノミネII
 3.バード(1540頃-1623):イン・ノミネIV
 4.ブレイド(1560-1630):コラント
 5.タイ(1505頃-1572)イン・ノミネ「Howald fast」
 6.タイ:イン・ノミネ「Crye」
 7.パースリー(1511-1585):イン・ノミネ
 8.フェッラボスコ2世:鳩小屋のパヴァン
 9.タイ:イン・ノミネ「Seldom sene」
 10.パーソンズ(1535頃-1572):イン・ノミネIII
 11.タイ:イン・ノミネX『Saye so』
 12.ウォード(1571-1638):ファンタジア第3番
 13.ブランクス(1582-1633):ファンシー
 14.フェッラボスコ1世:イン・ノミネI
 15.ブレイド:コラント
 16.タイ:イン・ノミネIX「レ・ラ・レ」
 17.ホルボーン(1545-1602):アルメイン
 18.バード:木の葉は緑
 19.タイ:イン・ノミネXI「さようなら、愛しき人よ永遠に」
 20.フェッラボスコ2世:パヴァンV
 21.ダウランド(1563-1626):ニコラス夫人のアルメイン
 22.ダウランド:エセックス伯のガリアード
 23.ダウランド:艦長ディゴリー・パイパーのガリアード
 24.バッサーノ:ファンタジアI
 25.ギボンズ(1568-1650頃):イン・ノミネ
 26.パースリー:パースリーのクロック
 27.バッサーノ:ファンタジアIII
 28.イーグルストーン(生没年不詳):イン・ノミネIII
 29.ダウランド:ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド
 30.ホルボーン:コラント「わが窓より行け」
 31.ホルボーン:妖精のラウンド
 32.コペラリオ:ファンタジア
 33. ホルボーン:パヴァン「葬送」
コンソルティウム5(リコーダー・アンサンブル)
【メンバー】
 エミリー・ブルーム
 キャサリン・コリガン
 ウーナ・リー
 ゲイル・マクロード
 ロザリン・メイナード

 英国ルネサンス時代の多彩なリコーダー音楽を集めた1枚。曲名に多くみられる「イン・ノミネ」とは16世紀から17世紀のイングランド単旋聖歌「汝、聖三位一体に栄光あれ」の部分を定旋律にした器楽曲の名称で、多くの作曲家がこの旋律に基づくポリフォニーを書いています。
 《コンソルティム5》はイギリス、ロンドンを拠点とするリコーダー五重奏団。膨大なレパートリーを持ち、緻密なアンサンブルと美しいハーモニーが特色のアンサンブルです。

  録音 2014年9月27-29日 The Robin Chapel, Edinburgh
 

RES10158
\2500
Dancing Day/20世紀のクリスマス音楽集
 1.マーティン(1976-):あふれる新たな喜び
 2.ハドリー(1899-1973):乙女のために歌う
 ブリテン(1913-1976):キャロルの祭典 Op.28
  3.入堂
  4.主の降誕を歓迎!
  5.そのようなバラはない
  6.あの幼児が
  7.子守り歌
  8.四月の露のように
  9.この赤子が
  10.間奏曲
  11.凍りつく冬の夜に
  12.春のキャロル
  13.神に感謝
  14.退堂
 15.ブリテン:新年のキャロル
 16.オランダ民謡:王なるイエスは花園を(スコット編)
 ラター(1945-):ダンシング・デイ
 第1部
  17.前奏曲
  18.天使が乙女のもとに
  19.最も純粋な乙女
  20.この日人となりし
 第2部
  21.間奏曲
  22.そのようなバラはない
  23.コヴェントリー・キャロル
  24.明日は私が踊る日
 25.サセックスのキャロル:クリスマスの夜に(レッジャー編)
 26.マサイアス(1934-1992):ワッセイルのキャロル
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団
サラ・カトラー(ハープ)…3-15.17-24
スティーヴン・バザード(オルガン)…1.16
ベンジャミン・シーン(オルガン)…2.25-26
ジョン・スコット(指揮)

 ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団の指揮者ジョン・スコットは、1956年ヨークシャーで生まれ、ケンプリッジでオルガンを学び、1977年ロイヤル・アルバートホールのプロムナード・コンサートでデビューを飾りました。
 その後、オルガン奏者として全世界で活躍、ブクステフーデの全オルガン作品をはじめ、メシアン、ヴィエルヌなどの録音を行いつつ、合唱指揮者とすぐれた業績を残していましたが、このクリスマス・キャロルの録音直後の2015年8月に突然この世を去ってしまいました。
 スコットの最後の録音となったこのアルバムには、ブリテンの「キャロルの祭典」をはじめ、美しい作品が収録されています。

  録音 2015年4月15-17日 Saint Thomas Church, Fifth Avenue, New York
 

RES10159
\2500
Nova! Nova!
セント・キャサリンの現代クリスマス・キャロル集

 1.ベネット(1936-2012):ひいらぎとつたは…世界初録音
 2.レファニュ(1947-):聖イタの子守歌…世界初録音
 3.ラーキン(1963-):アダムはとらわれ横たわり
 4.スウェイン(1946-):そのようなバラはない…世界初録音
 5.デイヴィーズ(1973-):クリスマス・イヴ
 6.マクミラン(1959-):Nova! Nova! Ave fit ex eva
 7.ロクサナ・パヌフニク(1968-):Alma redemptoris mater…世界初録音
 8.セシリア・マクダウォル(1951-):Before the paling of the stars…世界初録音
 9.タヴァナー(1944-2013):子守歌…世界初録音
 10-13.クリストファー・フォックス(1955-):冬の夢…世界初録音
 14.ケリー・アンドリュー(1978-):Hevene Quene
 15-17.ウィシャート:3つのキャロル…世界初録音
 18.ビーミシュ(1956-):静けさに
ケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ合唱団
ウィル・フェアバーン(オルガン)
エドワード・ウィッカム(指揮)

 合唱好きにはおなじみ、名指揮者エドワード・ウィッカムが音楽監督を務める、ケンブリッジ・セント・キャサリンズ・カレッジ合唱団のクリスマス・アルバム。
 タイトル「Nova!Nova!」が示す通り伝統的なキャロルではなく、全てが現代の作品であり、収録曲の半分以上が世界初録音という意欲的な1枚です。

  録音 2015年1月4-8日,3月15-16日 St Catharine’s College Chapel, Cambridge
 

RES10160
\2500
L'Orgue Symphonique
ウィンザー城からのフランス・オルガン作品集

 ヴィエルヌ(1870-1937):オルガン交響曲 第2番 ホ短調 OP.20
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Choral
  3.第3楽章:Scherzo
  4.第4楽章:Cantabile
  5.第5楽章:Fina
 6.ジャン・ロジェ=デュカス(1873-1954):牧歌
 デュリュフレ(1902-1986):組曲 Op.5
  7.前奏曲
  8.シシリエンヌ
  9.トッカータ
リチャード・ピネル(オルガン)

 ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂にある「ハリソンオルガン」の建立50周年を記念して演奏されたフランスのオルガン作品集。卓越した技術を持つ英国のオルガニスト、指揮者リチャード・ピネルは、マンチェスター国際オルガンコンクール(1978)とJ.S.バッハ・コンクール(1984)で第1位を獲得し、1998年にはアメリカ「Guild of Organists」の年間優秀演奏家にノミネートされた実力派。
 緻密に書かれたヴィエルヌの作品での考え抜かれたテンポ設定と卓越した表現が聴きものです。

  録音 2015年7月1-3日 St George’s Chapel, Windsor Castle
 

RES10163
(2CD)
\3600
J.S.バッハ(1685-1750):フランス組曲 BWV812-817 他
【CD1】
 1-4.フローベルガー(1616-1667):パルティータ 第2番 ニ短調 FbWV602
 5-9.J.S.バッハ:組曲 第1番 ニ短調 BWV812
 10-15.J.S.バッハ:組曲 第2番 ハ短調 BWV813
 16-21.J.S.バッハ:組曲 第3番 ロ短調 BWV814
【CD2】
 1-4.テレマン(1681-1767):組曲 イ長調 TWV32:14
 5-11.J.S.バッハ:組曲 第4番 変ホ長調 BWV815
 12-18.J.S.バッハ:組曲 第5番 ト長調 BWV816
 19-26.J.S.バッハ:組曲 第6番 ホ長調 BWV817
ジュリアン・パーキンス(クラヴィコード)

 14世紀頃に発明された鍵盤楽器「クラヴィコード」。テーブルや専用の台に乗せて演奏する小型の楽器で、音量は小さいものの、J.S.バッハも愛用したとされ、現代でもその、繊細かつ表現力豊かな音色が愛されています。世界的なクラヴィコード奏者パーキンスによるこの「フランス組曲」は現代の復元楽器を用いて演奏。若きバッハが研究したというフローベルガーとテレマンの作品を各々のCDの冒頭に置くことで、18世紀の鍵盤音楽の発展もふまえつつ、聴き手にクラヴィコードの魅力を提示しています。

 CD1:1-9,CD2:12-26
 ヨハン・ヤーコブ・ボデヒテル(1768-1831)制作ダイアトニック(全音階)・フレッテッド・クラヴィコード(1785年頃制作)を元にペーター・バヴィントンが復元(2008)
 CD1:10-21,CD2:1-11
 ヨハン・ハインリヒ・ジルバーマン(1827-1799)制作アンフレッテッド・クラヴィコードを元にペーター・バヴィントンが復元(2005)

 クラヴィコードは弦の張り方によって分類が違い、フレット式(フレッテッド)は一セットの弦で2つ、および3つの音を奏でるもの、アンフレッテッド(フレットフリー)は1セットの弦に一つの音が割り当てられるため、楽器も大きくなります。
  録音 2015年6月20-23日Sophie’s Barn, Chacombe, Oxfordshire


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS


PRDDSD 350140
(SACD HYBRID)
\2900
人気のプラハSACD 復刻シリーズにクナが登場!
 (1)ブルックナー:交響曲第3番ニ短調
 (2)ワーグナー:
  「パルジファル」〜
   幼な子が、あなたの母親の胸に抱かれているのを見た
 (3)同:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲
 (4)同:「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死
キルステン・フラグスタート(3)
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィル
 録音:1954年11月①、1955年2月②、1958年③④/ウィーン/MONO、Bi-Channel stereo、77’ 13”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。今回はクナッパーツブッシュ。
 それも1954 年にウィーン・フィルを指揮したデッカの伝説的なセッション録音をSACD ハイブリッド化。当時デッカ最先端の録音技術が名人ソウケニークの新マスタリングで凄みを増しました。
 フラグスタートとニルソンを独唱者に迎えたワーグナーも壮絶のひとことに尽きます。
 

PRD 250341
\2900
ストラヴィンスキー作品1の自作自演
 (1)リムスキー=コルサコフ:交響曲第1番ホ短調
 (2)ストラヴィンスキー:交響曲第1番変ホ長調Op.1
 (3)同:幻想的スケルツォOp.3
(1)ボリス・ハイキン(指揮)
 モスクワ放送交響楽団
 イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
(2)コロムビア交響楽団
(3)CBC 交響楽団
 録音:1966年3月26日/モスクワ(1)、1965年5月2日/ハリウッド(2)、1962年12月1日/トロント(3)/79’ 55”

 リムスキー=コルサコフとストラヴィンスキーという近代管弦楽の大家の最初のオーケストラ曲を集めた一枚。
 とは言っても、リムスキー=コルサコフの交響曲第1 番は、後に作曲者が大改訂した版で、円熟期のオーケストレーションを堪能できます。ハイキンの明るい響きが魅力。
 興味深いのはストラヴィンスキーの「作品1」の交響曲。23-5 歳の作で40 分の大曲。グラズノフを思わすみずみずしいロシア色に満ち、作曲者の名を伏せたならば、誰もストラヴィンスキーの作とは思えません。
 ロシア音楽好きなら気にいること間違いなしです。
 

PRD 250386
(2CD)
\3800
ブダペスト弦楽四重奏団による最強のシューベルト
 シューベルト:
  Disc 1
   (1)ピアノ五奏曲イ長調「ます」
   (2)弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703
   (3)弦楽四重奏曲第13番イ短調D.804
  Disc 2
   (4)弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
   (5)弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887
ブダペスト弦楽四重奏団
ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
ジュリアス・レヴィン(コントラバス)
 録音:1962年1月8-11日①、1934年4月4日②、1953年5月13日③-⑤
 録音:1965年12月6-7日(1)、1962年11月11日(2)、1961年5月21日(3)/ニューヨーク/81’ 02”、78’ 49”

 米コロムビア原盤のシューベルト。ホルショフスキがピアノを担っているのも魅力。CD で入手できるのは慶賀の至りと申せましょう。




PROFIL


PH 16041
(2CD)
\2600
天を崇め〜宗教合唱曲ベスト
 Disc 1
  エーベリンク:黄金の太陽/ヴルピウス:夜が明ける/同:今、明るい陽光が/
  プレトリウス:汝の御子によりてのみ我らは感謝す/クリューガー:もろもろの国よ、主を讃えよ/
  ガストルディ:汝こそわが喜び/J.S. バッハ:汝ヤハウェのために我は歌わんBWV299/
  同:すべての者よ、神に感謝せよBWV192/同:愛するみ神にすべてを委ねBWV93/
  ジルヒャー:わが手をとり/J.C.F. バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり/
  J.S.バッハ:神がなし給うは恵みに満てる御業BWV100/
  同:主を讃えよ、大いなる力に満ち栄光に輝く王をBWV137/
  同:神よ、我をみ旨のままに取り計らい給えBWV514/同:わたしはよい羊飼であるBWV85/
  エッカルト:キリストは我に与え給うた/ヴルピウス:陽光が陰り/シュルツ:月がのぼり/
  作者不詳:主にありて憩い給う
 Disc 2
  いざ、はれやかなラッパの鳴りわたる響きをBWV207a より/
  シュッツ:主に向かって喜びの声をあげよ/
  J.S.バッハ:力強き栄光の王なる主をたたえよBWV137 より/同:主よ人の望みの喜びよBWV147/
  同:主をたたえよ、すべての異教徒よBWV230/シュッツ:かくのごとく神は世を愛し給う/
  メンデルスゾーン:聖パウロ〜見よ、なんという愛を/
  同:エリア〜それ、主汝のためにみ使いたちに命じ/グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ/
  メンデルスゾーン:主に向かって喜びの声をあげよ/モーツァルト:主を讃えよK.339/
  テレマン:おのが道を委ねよ/ルター:高き天より、我は来たれり/
  ベートーヴェン:自然における神の栄光/
  シューベルト:ドイツ語ミサ〜聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな/
  メンデルスゾーン:交響曲第2番「賛歌」/
  ギュンター・ヘンスラー:主よ、私はあなたを連れていく/ルター:深き淵より
   Disc 1 : ゲルハルト・ヴィルヘルム(指揮)シュトゥットガルト聖歌児童合唱団
   Disc 2 : ヘルムート・リリング(指揮)、ゲヒンガー・カントレイ、
    バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、エックハルト・ヴェヤント(指揮)
    ドイツ少年合唱団、ルパート・フーバー(指揮)南ドイツ放送合唱団ほか
 心洗われる天使の声

 45’ 34”、64’ 22”

 Disc1 はヘンスラーから出ていたものをまるまる、Disc2 は複数の盤からのコンピによるお買い得セット。ドイツの名門少年合唱団による演奏で、それもドイツ作品中心なため発音、表現も完璧。
 少年合唱の清純かつあやうい美しさを存分に堪能できます。
 

PH 17023
\2500
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
 マリアの歌 デンテルモンデの写本より
ヨハネス・ベルヒマンス・ゲシェル
 (指揮アンサンブル・メディアトリクス)
 ビンゲンの合唱曲をドイツの合唱団で

 録音:1996年6月19-20日/マリア被昇天教区教会。ターディング(ドイツ)/55’ 19”

 かつてCalig レーベルからリリースされていたもの。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179) は修道女兼作曲家。ラテン語による歌詞も自作で、全体に情念に満ちた作風が独特です。
 

PH 17044
\2500
アイリーン・ダリス リサイタル
 ジークフリート・オクス(伝ヘンデル):あなたに感謝します、主よ
 ヘンデル:「セルセ」〜オンブラ・マイ・フ;夜は青く
 ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン/
 グルック:「アルチェステ」〜ああ地獄の神々よ
 ロッシーニ:「セミラーミデ」〜うるわしい光が誘惑する
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜ああ、むごい運命よ
 ビゼー:「カルメン」〜セギディーリャ;ハバネラ
 サン=サーンス:「サムソンとダリラ」〜あなたの声にわが心は開く;春は目覚めて
 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜夜に一人で見張る 
アイリーン・ダリス(アルト、コントラルト)、
アルトゥール・ローター(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団  
ボーナス:
  ビゼー:「カルメン」〜
   ハバネラ/お母さん、目に浮かぶ/セギディーリャ/
    闘牛士の歌/花の歌(ドン・ホセ)/カードの歌/
    何を恐れることが(ミカエラ)/
    でもカルメン、俺はまだ愛している
カルメン:アイリーン・ダリス(アルト)、
ドン・ホセ:ハインツ・ホッペ(テノール)、
エスカミーリョ:カール・シュミット=ヴァルター(バリトン)、
ミカエラ、フラスキータ:クロエ・オーウェン(ソプラノ)、
ギュンター・アーント合唱団
ヴォルフガング・マーティン(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 クナッパーツブッシュも信頼した名アルト、アイリーン・ダリスの至芸

 録音:1957、58 年/77’ 12”

 アイリーン・ダリス(1925-2014) はアメリカのアルト。メゾソプラノからコントラルトまでの音域を持ち、クナッパーツブッシュのステレオ録音「パルジファル」で、クンドリ役の名唱が知られています。
 ここに集められたものはいずれもテレフンケン音源で、彼女の最盛期の歌唱を味わえます。
 ローター指揮によるベルリン・ドイツ・オペラ管の伴奏で、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、ビゼーの「カルメン」の「ハバネラ」などの十八番を披露。
 ビゼーとサン=サーンスはドイツ語歌唱ですが、絶妙な美しさを示しています。



<国内盤> 


HMF(国内仕様盤)


KKC 5788
\3000+税
イザベル・ファウストによる
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲

  メンデルスゾーン(1809-1847):
   ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
   序曲「フィンガルの洞窟」(ヘブリディーズ諸島)op.26
   交響曲第5番 ニ短調 op.107「宗教改革」
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 ハルモニア・ムンディの強力盤を国内仕様化

 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」1704年製
 録音:2017 年3月19-22日、バルセロナオーディトリウム第1ホール、Paul Casals/[HMF] HMM.902325、輸入盤・日本語帯・解説付

 イザベル・ファウストによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。指揮は1977 年生まれの今ヨーロッパで大活躍の指揮者エラス=カサド、管弦楽は「ピリオド・オーケストラのベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラという最高の布陣です。情熱と霊感に満ちた第1 楽章、天上を思わせる美しさの第2 楽章、華麗の極みの超絶技巧の第3 楽章からなる、クラシック屈指の人気曲である本作。ファウストの輝かしくまっすぐ聴き手の心に差し込んでくる奇跡の音色と、音楽に対する真摯な姿勢が、語り尽くされてきた名作にまたひとつ新鮮な感動をもたらしてくれました。「天上の天使たちを喜ばせる協奏曲を」というメンデルスゾーンの意志がここにすべて集約されています。
 ヴァイオリン協奏曲は、1844 年に完成、その後も磨きをかけ、翌45 年、メンデルスゾーンの盟友にして本作にも多大なアドヴァイスをした、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスター、フェルディナント・ダーフィトによってライプツィヒで初演されました。初演時から大成功をおさめた本作は、続くヨーロッパ各地の初演も名手が手がけています。
 1845 年のドレスデン初演は当時15 歳のヨーゼフ・ヨアヒム、1846 年ベルリン初演はベルギーのユベール・レオナール(フランクのピアノ四重奏曲第1番を献呈された人物で、フォーレのヴァイオリン・ソナタ誕生時にも重要な役割を果たした)でした。彼らが演奏しておそらく書き込みもされていたであろう実際の譜面はもう残されていませんが、それでも様々な資料が出版されており、それらを検証していくと、19 世紀と現代とでは演奏スタイルに異なる部分があると考えられます。たとえば開放弦の多用。ポルタメントの多用。ボウイングのスタイルも現代とは異なっていました。そして、ヴィブラートは、継続的にではなく、要所要所で装飾的に用いられていたと考えられます。
 ファウストももちろんこれらの資料につぶさにあたったうえでこの録音に臨んでいますが、ここに繰り広げられている演奏が呼び起こす実に新鮮な感動は、歴史的演奏や慣習、すべてを越えた域にあるといえるでしょう。
 また、2017 年は、マルティン・ルターの宗教改革(1517)の500 年記念にあたります。ここに収録された交響曲「宗教改革」は、ルターのアウクスブルクのここに繰り広げられている演奏が呼び起こす実に新鮮な感動は、歴史的演奏や慣習、すべてを越えた域にあるといえるでしょう。
 また、2017 年は、マルティン・ルターの宗教改革(1517)の500 年記念にあたります。ここに収録された交響曲「宗教改革」は、ルターのアウクスブルクの信仰告白から300 年にあたる1830 年に完成されました。
 序奏で管楽器が奏でる「ドレスデン・アーメン」がなんとも痛切に響き、全体的に非常に引き締まった音ンガルの洞窟」も、メンデルスゾーンがスコットランドに旅した時に感動した光景が鮮やかに眼の前に浮かぶよう。メンデルスゾーンの才能にあらためて感動し、エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラの力量にも圧倒される内容です。
 

KKC 5787
\3000+税
イザベル・ファウストによる名曲
 フランクのソナタと、ショーソンのコンセール

  セザール・フランク(1822-1890):
   ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  エルネスト・ショーソン(1855-1899):
   コンセール〜ヴァイオリン、ピアノと
    弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 op.21
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
サラゴン・カルテット
 〔クリスティーヌ・ブッシュ(Vn)、
  リサ・インマー(Vn)、
  セバスティアン・ヴォルフファース(Vla)、
  ジェシーヌ・ケラス(Vc)〕
 ヴァイオリン/1710 年製ストラディヴァリウス「ヴュータン」、ピアノ/エラール、1885年頃製
 録音:2016 年6月、9月/テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMM.902254、輸入盤・日本語帯・解説付

 イザベル・ファウストによる名曲フランクのソナタと、ショーソンのコンセール。フランクと、彼に師事したショーソンという二名のフランスの大作曲家によるものであり、さらに、両作とも当時の大ヴァイリニスト、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931) にささげられている、という点でも共通しています。
 ファウストは近年ヨーロッパでの活躍が目覚ましく、ソロに室内楽にオーケストラとの協奏曲、ピリオド楽器(古楽器)からモダンまで、あらゆるスタイルと様々な時代のレパートリーを網羅する世界屈指の存在となっています。最近の録音でもモーツァルトの協奏曲全曲(KKC 5691/HMC 902230)、シューマンの協奏曲プロジェクト(KKC 5477、KKC 5617、KKC 5618)など充実の演奏を聴かせてくれていましたが、今回は楽器を「ヴュータン」と愛称のついたストラディヴァリに持ち替えての演奏となります。メルニコフも、ファウスト、そしてケラスと共演したシューマンの協奏曲プロジェクトのほか、プロコフィエフのソナタ集(KKC5694/HMC 902202)でも著しい充実ぶりを示しているだけに、ますます期待が高まる新譜の登場といえるでしょう。
 フランクのソナタでは、メルニコフが紡ぎ出す前奏から、えもいわれぬ幻想的な雰囲気に思わず引き込まれます。ファウストの摩擦音が皆無のあの運弓が繰り出す音色は、繊細にして幻想的。終楽章も颯爽としたフレーズ運びで、コーダの華やかな終始も晴れやかに終わります。
 ショーソンは25 歳のときに音楽の道を志し、パリ音楽院に入学、マスネのクラスに入りましたが、オルガン科の教授であったフランクに作曲を師事するようになります。ワーグナーにも傾倒していました。同時期の作品には熱情的な「愛と海の詩」(1882~93 年)や大作「アルテュス王」(1895 年完成) やなど抒情性と色彩感豊かな代表作が並びます。この「コンセール」(1889 〜 91 年)は、名旋律の玉手箱のような傑作。美しい転調に彩られた第1 楽章、懐かしさと切なさのシシリエンヌの旋律が美しく、ショーソンのリリシズムの粋に満ちた第2 楽章、半音階が多用された荘重な第3 楽章、そして八分の六拍子で快速に展開する中、様々な旋律が回想され華やかに幕となる第4 楽章。全体をとおして、ファウストの繊細極まりない表情は絶美。2004 年結成、18 世紀のレパートリーを中心に活動を展開する中堅のアンサンブル、サラゴン・カルテットとのアンサンブルも完璧です。そしてメルニコフが陰になり日向になり、音楽を引き締めています。
 

KKC 5768
\3000+税
トリオ・ヴァンダラー、
 名曲ドゥムキーと、ドヴォルザークのヘ短調

  ドヴォルザーク:
   ・ピアノ三重奏曲 ホ短調 op.90 B166「ドゥムキー」
   ・ピアノ三重奏曲 ヘ短調 op.65 B130
トリオ・ヴァンダラー
 〔ジャン=マルク・
   ヴァイジャベディアン(Vn)、
  ラファエル・ピドゥ(Vc)、
  ヴァンサン・コック(Pf)〕
 録音:2016 年1月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/[HMF] HMM.902248、輸入盤・日本語帯・解説付

 1987 年に活動を開始したトリオ・ヴァンダラー。結成30 周年を記念してのリリースは、名曲ドゥムキーと、同じくドヴォルザークのヘ短調というカップリングです。もともと学生時代に教師の薦めでアンサンブルを組んだ3 人は、活動を始めた翌1988 年には難関で知られるミュンヘン国際コンクールで優勝。以降の活躍は世界が知るところです。
 ピアノ三重奏の「王道」レパートリーともいえる「ドゥムキー」は22 年ぶりの録音。弦楽器の二人の息がぴったりなのは言うまでもなく、ピアノのヴァンサン・コックがすべてを見事にまとめあげています。ドヴォルザークのヘ短調は、慟哭の冒頭から、一気に作品世界に引き込まれます。
 ピアノ三重奏の醍醐味を存分に味わわせてくれるトリオ・ヴァンダラー。活動開始30 年を経た彼らの至高の芸術を堪能するとともに、さらにみずみずしさを増す彼らの音楽づくりに、今後がますます楽しみな1 枚です。
 

KKC 5771
\3000+税
シューベルト:ピアノ連弾作品集(1台4手のための)
 ・幻想曲へ短調op.103 D940
 ・4つのレントラー D814
 ・2つの性格的な行進曲 D886より
  アレグロ・ヴィヴァーチェ ハ長調
 ・創作主題による8 つの変奏曲 変イ長調op.35 D813
 ・6つの大行進曲より ロ短調op.40-3 D819
 ・ポロネーズ ニ短調op.61-1 D824
 ・ロンド イ長調op.107 D951
アンドレアス・シュタイアー&
 アレクサンドル・メルニコフ
  (フォルテピアノ)
 フォルテピアノ/Graf by Christopher Clarke
 録音:2015 年3月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/[HMF] HMM.902227、輸入盤・日本語帯・解説付

 シュタイアーとメルニコフ、なんとも豪華な二人の名手による、シューベルトの連弾作品集の登場です。ヨーロッパでは、一晩の演奏会で、シュタイアーがチェンバロでバッハの平均律を、そしてメルニコフがピアノでショスタコーヴィチの24 の前奏曲とフーガを演奏するといった試みも行われており、ふたりのデュオはいまや世界が注目するところです。
 19 世紀、ピアノ連弾のための作品は人気があり、出版社はシューベルトに連弾作品を書くようしつこく依頼しました。短い生涯の間に、シューベルトは1 台4 手のための作品を少なくとも32 のこしています。その曲想はレントラーや行進曲など様々で、最晩年に作曲された「創作主題による8 つの変奏曲」「幻想曲」(D940)、「ロンド」(D951) の3 作品はとりわけ傑作として今も愛されています。
 二つの稀有な才能によるデュオは、行進曲では知的な抑制感を保ちながら、遊び心も満載。幻想曲では、素晴らしい演奏もさることながら、フォルテピアノのペダルが織りなす響きの迫力に驚かされます。
 最後に収録された最晩年の作のロンドは、優しさときらめきに満ちています。シューベルトの心の闇にどっぷり浸かるというよりも、二人の才能がシューベルトに新たな光を与えたような、希望を感じさせられる演奏となっています。
 

KKC 5770
\3000+税
シューマン(1810-1856):「孤独」〜歌曲集
 ・「私のばら」「出会いと別れ」「牛飼のおとめ」
  「孤独」「重苦しい夕べ」「レクイエム」
   (‘6つの詩とレクイエム’op.90より)
 ・「世捨て人」op.83-3(3つの詩より)
 ・「はすの花」「君は花のごとく」「孤独な涙よなぜ?」
  (‘ミルテの花’op.25より)
 ・「天は一滴の涙を落とし」Op.37-1
 ・「僕の美しい星よ」op.101-4
 ・「夜の歌」op.96-1
 ・「夕べの空は荒れて」「秘密の失踪」「秋の歌」
  「森との別れ」「戸外へ」(‘6つの歌’op.89より)
 ・「夕べの歌」op.107-6
マティアス・ゲルネ(バリトン)
マルクス・ヒンターホイザー(ピアノ)
 録音:2015 年3月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/[HMF] HMM.902243、輸入盤・日本語帯・解説付

 シューベルト・エディション(HMX 2908750/KKC 8663)でも、リート奏者としての地位をあらためて世界に知らしめたゲルネが、シューマンの歌曲から19 作を録音しました。
 シューマンの結婚の年(1840)に作曲された‘ミルテの花’ は幸福感に満ち、レーナウ(1802-1850)への追悼として書かれた‘6 つの詩とレクイエム’ op.90(1850)の歌曲には暗い絶望が漂うなど、シューマンの歌曲には、その時々の心の状態が色濃く反映されており、しかもどれも高い芸術性をほこっています。
 ゲルネはシューマンの生涯をたどるような示唆に富んだプログラムを通じて、シューマンの歌曲の世界を掘り下げています。そして完璧なコントロールに圧倒されます。
 ザルツブルク音楽祭の音楽監督も務めるピアニスト、ヒンターホイザーがゲルネの歌の世界をさらに深みのあるものにしています。













7/26(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CHANDOS



CHSA 5185
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
 シマノフスキ&カルウォヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集

  シマノフスキ:
   ヴァイオリン協奏曲第1番 Op035
   ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.61
  カルウォヴィチ:
   ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.8
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
エドワード・ガードナー(指揮)
BBC交響楽団
 リトル&ガードナーのポーリッシュ・コンチェルト!"カルウォヴィチ"の協奏曲を新録音!

 ☆タスミン・リトルとエドワード・ガードナーの強力タッグ再び!
 ☆新たな協奏曲録音は、ポーランドのヴァイオリン協奏曲集!
 ☆特に、「カルウォヴィチ」の新録音バージョンには注目!

 知られざる作品の探求者として多くのコンチェルト・レパートリーを誇る英国の名女流ヴァイオリニスト、タスミン・リトルの新たな協奏曲録音は"ポーランド"のヴァイオリン協奏曲集!
 2016/2017シーズンのコンサート・プログラムの1つでもあるシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番を含む2曲に加え、Hyperionのロマンティック・コンチェルト・シリーズでの録音が稀代の名盤として人気を誇っていたカルウォヴィチの「ヴァイオリン協奏曲」の新録音バージョンも収録という嬉しいカップリング。
 ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876ー1909)は、「若きポーランド」の一員として将来を嘱望されながらも32歳で早逝した天才作曲家。ポーランド国内では重要なレパートリーとして定着しながらも世界的には無名であった「ヴァイオリン協奏曲」を世に広めたタスミン・リトルが、10余年ぶりに録音しなおした新たなカルウォヴィチにご注目あれ!
 「ウォルトンのヴァイオリン協奏曲(CHSA 5136)」でも見事な共演を果たした、エドワード・ガードナー&BBC交響楽団との演奏、そしてChandos SACDによる高音質録音もポイントです!

 ※録音:2017年1月4日ー5日、ワトフォード・コロッセウム(イギリス)
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CHSA 5209
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
アシュケナージCHANDOS初登場!
 ボーレンシュタイン:管弦楽作品集

  ヴァイオリン協奏曲 Op.60*
  ビッグバンと宇宙の創造 Op.52
  もしあなたがそれを望むなら、それは夢ではない Op.58
   (全曲世界初録音)
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
オックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団
イルミナ・トリンコス(ヴァイオリン)*
 Chandosにアシュケナージ初登場!ボーレンシュタインの管弦楽作品集!

 ☆ウラディーミル・アシュケナージ生誕80周年記念盤!
 ☆アシュケナージが認めた現代の作曲家、ニムロッド・ボーレンシュタインの管弦楽作品、世界初録音!

 近年は指揮者としての活動でますます活躍を広げている巨匠ウラディーミル・アシュケナージがChandosに初登場!
 アシュケナージの80歳記念となるアルバムは、テルアビブに生まれ、パリで育ち、ロンドンで学んだ作曲家、ニムロッド・ボーレンシュタイン(b.1969)の管弦楽作品集。
 ボーレンシュタインは、アシュケナージが長年にわたって賞賛し支持してきた作曲家。アシュケナージのために書かれアシュケナージが初演した、まさにアシュケナージのためのプログラム「もしあなたがそれを望むなら、それは夢ではない(If you will it, it is no dream)」を含む、ここ数年の間に世界初演された3つの管弦楽作品はすべて世界初録音!

 ※録音:2016年12月11日ー12日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

 


 「「If you will it it is no dream」もしあなたがそれを望むなら、それは夢ではない」
 アシュケナージ&フィルハーモニアO.の演奏で。
https://youtu.be/hSJIaPHsmVQ

 確かになかなか聴かせる。かっこいい。


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CHAN 10950
\2400→\2190
再発見のライシャ(レイハ) Vol.1 〜
 アントワーヌ・ライシャ(アントン・ライヒャ):ピアノ作品集

  ハーモニー("Practische Beispiele"より第20番)
  グランド・ソナタ ハ長調
  カプリッチョ("Practische Beispiele"より第7番)
  モーツァルトの主題によるソナタ ヘ長調
  単独の和音によるファンタジー("Practische Beispiele"より第4番)
  練習曲 ホ短調 Op.79-1
イヴァン・イリッチ(ピアノ)
 デュシャーブルの高弟イヴァン・イリッチ!
 ベートーヴェンの友人、"ライシャ(レイハ)"のピアノ作品再発見!

 ☆フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟、イヴァン・イリッチ!
 ☆ベートーヴェンと同世代の友人であったチェコの作曲家、アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ)のピアノ作品を再興!

 セルビア系アメリカ人でパリ音楽院を優秀な成績で卒業、現在パリを拠点に活躍するエリート・ピアニスト、イヴァン・イリッチがシャンドス・アーティストに参加! フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟であり、ゴドフスキーやフェルドマンの録音によって国際的に評価されるイリッチがChandosとの録音に選んだのは、ベートーヴェンと同年の生まれであり生涯にわたっての友人でもあったアントワーヌ・ライシャ(1770ー1836)のピアノ作品集。
 チェコ出身、ドイツとフランスで活躍したライシャ(チェコ語ではアントニーン・レイハ)は、現代では木管五重奏のためのレパートリーの貢献で知られていますが、その作品の大部分は録音されていない多数のピアノ独奏作品でした。
 フランス国立図書館に所蔵されていたライシャの写本は最近になってようやく出版されはじめており、このアルバムに収録される作品はすべて世界初録音となります。

 ※録音:2017年3月7日ー10日、スタジオ・アンセルメ(ジェノヴァ、スイス)





アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ)って誰?

 アントニーン・レイハ(Antonin Rejcha , 1770年2月26日 - 1836年5月28日)は、チェコ出身の作曲家、音楽理論家。
 フランス及びドイツでの活動が長かったことから、フランス名アントワーヌ・ライシャ(またはレイシャ、レシャ、Antoine Reicha)、ドイツ名アントン・ライヒャ(Anton Reicha)でも知られる。

 24曲の木管五重奏曲をはじめとする管楽器のための作品を多数残し、この分野での開拓者となった。
音楽教育面ではパリ音楽院の作曲科教授として、フランツ・リスト、エクトル・ベルリオーズ、シャルル・グノー、セザール・フランクらを育てた。
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとは同年生まれで、友人でもある。






1770年プラハ生まれ。
10歳のときに孤児となり、ドイツでチェロ奏者で作曲家でもあった叔父ヨーゼフ・ライヒャに引き取られ、ニュルンベルク近郊に移る。
1785年、レイハはケルン選帝侯マクシミリアンの宮廷楽団のフルート奏者としてボンに移る。同じ楽団でヴィオラ奏者だったベートーヴェンと知り合ったのは、このときである。
      叔父ヨーゼフが指揮するケルン歌劇場管弦楽団に加わる。このころにはドイツ語だけでなくフランス語も習得していたという。
1789年、ベートーヴェンとともにボン大学に入学。しかし、フランス革命軍によってボンが占領され、宮廷楽団は解体されたためにハンブルクに移り、ピアノ及び作曲の教師となる。
1801年、ウイーンに移り、ベートーヴェンと再会。フランツ・ヨーゼフ・ハイドンに師事、マンハイム楽派やグルック、モーツァルトなどの影響を受ける。
1808年、パリに移る。このとき38歳。
1817年、パリ音楽院の作曲科の教授になる。
1829年、フランスに帰化。
1835年、学士院の会員に選ばれる。
1836年、亡くなる




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CHAN 10958
\2400→\2190
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2

  ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449
  ディヴェルティメント ニ長調 K.136
  ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
  ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ガボール・タカーチ=ナジ(指揮)
マンチェスター・カメラータ
 フランスの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ、モーツァルトのピアノ協奏曲第2弾!

 ☆世界屈指のフレンチ・ピアニズムの体現者、ジャン=エフラム・バヴゼ!
 ☆2016年の来日公演でも好評を博したモーツァルトのピアノ協奏曲、第2弾が登場!
 ☆第1弾(PCHAN 10929)はレコード芸術特選盤!

 フレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ。ハイドンの協奏曲集(CHAN 10808)に続く古典派協奏曲としてスタートを切ったモーツァルトのピアノ協奏曲集。第2弾はピアノ協奏曲第14番&第19番に、K.136とK.138の2つのディヴェルティメントを収録。
 共演はハイドンや前作と同じく、タカーチ弦楽四重奏団の創設者でもあり、近年は指揮者として活躍を広げているハンガリーの巨匠、ガボル・タカーチ=ナジとイギリス有数の室内管弦楽団"マンチェスター・カメラータ"。
 2016年9月にはアシュケナージ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢との日本ツアーでモーツァルトの「ピアノ協奏曲第17番(PCHAN 10929収録)」を披露し、2017年7月にも来日公演を果たしたばかりのジャン=エフラム・バヴゼ。軽やかなタッチと色彩あふれる音色で贈るバヴゼの芳潤なるモーツァルトにご期待ください!

 ※使用ピアノ:Yamaha Model CFX
 ※録音:2017年3月6日−7日、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・コンサート・ホール(マンチェスター)




ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.1
CHAN 10929
\2400→\2190
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.1

 ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453(カデンツァ:バヴゼ)
 ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456(カデンツァ:モーツァルト)
 ディヴェルティメント変ロ長調 K.137
 ボーナス・トラック:
  ピアノ協奏曲第17番 K.453 第1楽章&第2楽章の
   オリジナル・カデンツァ(モーツァルト作)
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ガボル・タカーチ=ナジ(指揮)
マンチェスター・カメラータ
 ジャン=エフラム・バヴゼ!モーツァルトのピアノ協奏曲集始動!

 フレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ。モーツァルトのピアノ協奏曲集がスタート!
 共演者はハイドンと同じく、タカーチ弦楽四重奏団の創設者でもあり、近年は指揮者として活躍を広げているハンガリーの巨匠、ガボル・タカーチ=ナジとイギリス有数の室内管弦楽団"マンチェスター・カメラータ"。
 モーツァルトの第1巻に選ばれたのは、多くの作品が生み出された1784年に作曲された6つのピアノ協奏曲のうちの2つ、K.453(第17番)とK.456(第18番)の協奏曲で、ピアノ協奏曲第17番では自作のカデンツァを使用(ボーナス・トラックとして、モーツァルト作のオリジナル・カデンツァも収録)。使用ピアノ:Yamaha Model CFX

 録音:2016年3月15日−16日、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・コンサート・ホール(マンチェスター)








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RESONUS

代理店変更により再紹介



RES10148
\2500→\2290
代理店変更により再紹介
木村理恵率いる「ファンタスティクス」
 タルティーニ&ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ集

 1-3.ヴェラチーニ(1690-1768):ソナタ Op.2 第12番
 4-6.タルティーニ(1692-1770):ソナタ「悪魔のトリル」
 7-10.ヴェラチーニ:ソナタ Op.2 第5番
 11-13.タルティーニ:パストラーレ Op.1 第13番
木村理恵(バロック・ヴァイオリン)
ファンタスティクス(アンサンブル)
ロバート・スミス(バロック・チェロ)
ギエルモ・ブラチェッタ(ハープシコード)

 バロック・ヴァイオリンの名手、木村理恵を中心に結成された「ファンタスティクス」が演奏するタルティーニとヴェラチーニの4曲のソナタ。これらはヴァイオリンの超絶技巧が凝らされたバロック期を代表するスリリングな作品で、とりわけ「悪魔のトリル」は「タルティーニの夢の中に登場した悪魔が演奏したパッセージを書きとった」という幻想的なエピソードで知られています。どの曲も完璧なアンサンブルに支えられた魅惑的なヴァイオリンの調べに満たされています。

 録音 2013年10圧8-10日 Ouderkerk, Bunnik, The Netherlands

 

RES10149
\2500
代理店変更により再紹介
レノックス・バークリー(1903-1989):室内楽作品集
 1.フルート、クラリネットとファゴットのための小品(1929)…世界初録音
 2-4.六重奏曲 Op.47
 5.ストラヴィンスキーの思い出のために(1971)…世界初録音
 6.序奏とアレグロ(1971)
 7-9.弦楽三重奏曲 Op.19
 10-12.独奏ヴィオラのための3つの小品…世界初録音
 13-15.ソナチネ(1928)
バークリー・アンサンブル
【メンバー】
ソフィー・メイザー(ヴァイオリン)…2-5.7-9
ダン・シラデイ(ヴィオラ)…2-5.7-12
ジェンマ・ウェアハム(チェロ)…2-5.7-9
ラクラン・ラドフォード(コントラバス)…5
ジョン・スラック(クラリネット)…1-4.13-15
アンドリュー・ワトソン(ファゴット)…1
ポール・コット(ホルン)…2-4

共演
ジュリア・ロウクス(ヴァイオリン)…2-5
サラ・ベニントン(フルート)…1
リビー・バージェス(ピアノ)…6.13-15

 オックスフォード出身の現代作曲家レノックス・バークリーの作品集。一時期パリに留学しナディア・ブーランジェのもとで学んでいたこともあってか、初期の作品にはフランス風の響きが漂っています。
 世界初録音の作品を3曲収録したこのアルバムでは、パリの時代の作品から、晩年の十二音、無調の作品までが幅広くカバーされ、このユニークな作曲家の一面を知ることができます。

  録音 2014年9月2-4日 St John the Evangelist, Iffley Road, Oxford
 

RES10150
\2500
代理店変更により再紹介
Metamorphoses
 ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.54-2
  1.第1楽章:Vivace
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Menuet
  4.第4楽章:Finale
 5.リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
 ブラームス(1833-1897):ピアノのための小品
  6.間奏曲 イ短調 Op.116-2(J.V.ドゥリールによる弦楽四重奏版)
  7.間奏曲 ホ長調 Op.116-4(D.ファーバーによる弦楽四重奏版)
  8.間奏曲 ロ短調 Op.119-1(D.ファーバーによる弦楽四重奏版)
  9.バラード ト短調 Op.118-3(D.ファーバーによる弦楽四重奏版)
ドゥドック四重奏団
【メンバー】
 ユディス・ファン・ドゥリール(第1ヴァイオリン)
 マルレーン・ヴェスター(第2ヴァイオリン)
 マーク・ムルダー(ヴィオラ)
 ダヴィッド・ファーバー(チェロ)

 「Metamorphoses-変容」と題された1枚。何世紀もの長きに渡りぼやけていたハンガリーとオーストリアの境界線。この狭間から多くの音楽が生まれました。
 ハイドン、リゲティ、ブラームス、この3人は特にハンガリーの影響を受けた人であり、その作風も折りに触れ変化しています。
 変幻自在な表情を見せるハイドン、曲のタイトルそのままに変容を遂げるリゲティ、四重奏団のメンバーが独奏ピアノ曲を弦楽四重奏用に編曲したブラームス、それぞれ違った「変容」をお聞きいただけます。
 アムステルダムを拠点に活躍するオランダのドゥドック四重奏団による演奏。

  録音 2014年5月21-23日 Oude Dorpskerk, Bunnik, The Netherlands
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RES10151
\2500→\2290
代理店変更により再紹介
世界初録音!ツェルニーによる4手ピアノ編曲版
 ベートーヴェン:交響曲 第1番&第5番

   交響曲 第1番 ハ長調 Op.21
   交響曲 第5番 ハ短調 Op.67
ヴィッキー・ヤンノウラ(ピアノ)
ジョルジュ=エマヌエル・ラザリディス(ピアノ)

 ベートーヴェンの交響曲をピアノ用に編曲したものといえば、まずリストの華麗な編曲が思い浮かびますが、ベートーヴェンの忠実な弟子であったツェルニーも連弾用に見事な編曲を行っています。
 ヤンノウラとエマヌエル・ラザリディスのデュオは、ツェルニーが手掛けた4曲の交響曲編曲を全て録音する予定であり、まずは古典的な第1番と、ベートーヴェンの代表作である第5番をリリース。4手が奏でる音の洪水を存分に堪能できます。

  録音 2015年2月11-12日 St John the Evangelist, Iffley Road, Oxford
 

RES10152
\2500
代理店変更により再紹介
J.S.バッハ(1685-1750):モテット集
 1-2.来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
 3-5.主に向かって新しき歌をうたえ BWV225
 6-7.われを祝福せずば、汝を放さず BWV Anh.159
 8-10.聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV226
 11-21.イエス、わが喜び BWV227
 22.恐れることなかれ、われ汝とともにあり BWV228
 23.全ての異邦人よ、主を褒め讃えよ BWV230
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団

フレデリック・テアルド(オルガン)…3-5.8-10
ベンジャミン・シーン(オルガン)…11-21.23
スティーヴン・バザード(オルガン)…1-2.6-7.22

キャサリン・リートマン(チェロ)
アン・トロウト(チェロ)

ジョン・スコット(指揮)

 中世末期からルネサンス期に成立したといわれる「モテット」。ポリフォニー(複旋律)を用いて作曲されたミサ曲以外の宗教曲を指しますが、中でも、J.S.バッハの6曲のモテットの完成度の高さと崇高さは群を抜きます。
 ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団は優れた能力を持つアンサンブル。健康的でエキサイティングな表現による新しいバッハ像を構築しています。

  録音2012年5月24日 2013年5月21-22日 2014年5月22-23日 Saint Thomas Church, Fifth Avenue,New York, USA
 

RES10153
\2500
代理店変更により再紹介
愛、戦いと哀しみの歌
ジャック・フランソワ・ガレ(1795-1864):オペラティック・ファンタジー

 1.ドニゼッティの《殉教者》による華麗なる幻想曲 Op.49
 2.ドニゼッティの《ベリサリオ》のカヴァティーナに基づく幻想曲 Op.42
 3.ドニゼッティの《ロベルト・デヴリュー》より「私を自由にさせて」
 4.ベッリーニの《ビアンカとフェルナンド》のモチーフによる幻想曲 Op.47-2
 5.ベッリーニの《夢遊病の娘》のカヴァティーナに基づく3つのメロディ Op.28
 6.ドニゼッティの《愛の妙薬》より「人知れぬ涙」
 7.ドニゼッティの《愛の妙薬》による幻想曲 Op.46
 8.ベッリーニの歌劇《ノルマ》のモチーフに基づく華麗なる幻想曲 Op.40
 9.メルカダンテの《イタリアの夜会》より「狩人たちの叫び声」
アネク・スコット(ナチュラルホルン…マルセル・オーギュスト・ラウー1823年製)
ルーシー・クロウ(ソプラノ)…3.6.9
スティーヴン・デヴァイン(ヒストリカルピアノ…エラール1851年製)

 19世紀のフランスで活躍したホルン奏者、作曲家ガレは、同時代の人気作曲家ドニゼッティ、ベッリーニの歌劇のメロディを用いた幻想曲を多数作曲しました。
 どの曲も10分程度の長さですが、まるでアリアを歌うかのようにホルンを操らなくてはならず、現代のホルンでもその演奏は非常に困難です。
 しかし、フランスの名ナチュラル・ホルン奏者、アネク・スコットはいともたやすく全曲を演奏。何曲かの作品では、ソプラノ歌手クロウとの夢のようなデュエットを聴かせるなど、ガレの作品を完璧に表現しています。

  録音 2014年8月16-18日 Ruddock Performing Arts Centre,Birmingham




ALBANY


TROY 1671
\2300
「PASSION〜ブラク・ベシル(フルート)」
 (1)ゲーゼ(ゴールウェイ編):幻想的タンゴ
 (2)ボルヌ:ビゼーのカルメンの主題による輝かしい幻想曲
 (3)ピアソラ(ベシル/ベルソヴァ編):忘却
 (4)チャイコフスキー:
  「エフゲニー・オネーギン」のレンスキーのアリア
 (5)ガルデル(ベシル/ベルソヴァ編):首の差で
 (6)ピアソラ:タンゴの歴史
 (7)ムーケ:パンの笛 Op.15
 (8)ベシル(チュン編):アナトリアからの響き
ブラク・ベシル(フルート)
ソーニャ・ベルソヴァ(ピアノ)
(2)(5)(8)ジム・ウォーカー(フルート)
 ゴールウェイの弟子でトルコのフルート奏者ブラク・ベシル、元ロス・フィルの首席ウォーカーをゲストに迎えたアルバム!

 DDD、59'39

 情熱 Passion と題されたCD。ブラク・ベシルはキプロス出身のフルート奏者。トルコのアンカラで学んだ後、英国に渡りジェームズ・ゴールウェイに学ぶ。2008 年に米国に移り、ロサンジェルスを拠点に活躍している。この録音にはゲストとしてロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者だったジム・ウォーカーが参加している。
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TROY 1661
(10CD 特別価格)
\12000→\9990
こんな人がいたのですか。知りませんでした。
 スティーヴン・マージ(ピアノ)
  「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」
スティーヴン・マージ(ピアノ)
 第1番 ヘ短調 Op.2-1/第2番 イ長調 Op.2-2/第3番 ハ長調 Op.2-3/第4番 変ホ長調 Op.7/
 第5番 ハ短調 Op.10-1/第6番 ヘ長調 Op.10-2/第7番 ニ長調 Op.10-3/
 第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」/第9番 ホ長調 Op.14-1/第10番 ト長調 Op.14-2/
 第11番 変ロ長調 Op.22/第12番 変イ長調 Op.26/第13番 変ホ長調 Op.27-1/
 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」/第15番 ニ長調 Op.28 「田園」/第16番 ト長調 Op.31-1/
 第17番 ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」/第18番 変ホ長調 Op.31-3/第19番 ト短調 Op.49-1/
 第20番 ト長調 Op.49-2/第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」/第22番 ヘ長調 Op.54/
 第23番 ヘ短調Op.57「熱情」/第24番 嬰ヘ長調 Op.78 「テレーゼ」/第25番 ト長調 Op.79/
 第26番 変ホ長調 Op.81a 「告別」/第27番 ホ短調 Op.90/第28番 イ長調 Op.101/
 第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」/第30番 ホ長調 Op.109/
 第31番 変イ長調 Op.110/第32番 ハ短調 Op.111
 録音:2011-2016年 ニューヨーク、DDD 、674'38

 米国のベテラン・ピアニスト、スティーヴン・マージ。6 年を費やして完成させたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
 40 年近く活動を続けている実力派である。特性プラスチックケース入り。


 


 第32番作品111。
 この肉厚の音。
 マーシ・・・、こんな人がいたのですか。全然知りませんでした。
https://youtu.be/d9yDNwWgh0g


 年季の入ったブルドーザーに踏み潰されるようなベートーヴェン。
 繊細なタッチとか完全無欠の超絶技巧に慣れている人にとって、この前時代的なマッシの演奏はある意味衝撃的かも。

 

TROY 1665
\2300
「いとしい人よ、素晴らしい日が終わりに近づいている」
 〜第2次ニューイングランド楽派の歌曲と二重唱

  ●フット:4つの二重唱 Op.53
  ●チャドウィック:
   おやすみなさい/ベドゥインの愛の歌/とても遠くに
  ●ビーチ:カナダのボートの歌/夜の海/海の歌/6月
  ●ハドリー:6月の薔薇のバラード
  ●フット:
   僕と一緒に暮して恋人になっておくれ/
   私は消え去りつつある/歌え、娘さんよ、歌え/
   ペルシャ人からの歌/ヒバリ
  ●マクダウェル:3つの歌Op.60
  ●ダニエルズ:
  いとしい人よ、素晴らしい日が終わりに近づいている
レベッカ・シャーバーン(ソプラノ)
キンバリー・ジェイムズ(メッゾソプラノ)
トッド・フィッツパトリック(バリトン)
ルイーズ・トマス(ピアノ)
 63'05、DDD

 アーサー・フット(1853-1937)、ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854—1931)、エイミー・ビーチ(1867-1944)ら、近代米国の作曲家たちの歌曲を集めている。
 

TROY 1666
\2300
ヘザー・ギリガンの6つの歌曲集を
 マーゴット・ロードが歌った

  ヘザー・ギリガン:
   (1)光の中に生きる(4曲)
   (2)庭の歌曲集(3曲)
   (3)混ざった喩え(3曲)
   (4)翼のある反射(3曲)
   (5)戦場(4曲)
   (6)より細かい点(3曲)
マーゴット・ロード(S)
(1)パトリック・オウェン(Vc)
(2)シーラン・マニカム(Trp)
(2)-(4)
 ダミアン・フランクール=クルジゼク(Pf)
(5)アップル・ヒル弦楽四重奏団:
 【エリス・クーダー(Vn)、
  コリーン・ジェニングズ(Vn)、
  マイク・ケリー(Va)、
  ルパート・トムソン(Vcチェロ)】
(6)キャレブ・ハーロン(打楽器)
 録音:2015年2月6日-2017年1月6日 ニューハンプシャー州,チェシャー郡,キーン、 56'43、DDD

 米国の作曲家、ヘザー・ギリガンの6つの歌曲集をマーゴット・ロードが歌ったCD。ギリガンの作品は穏やかで叙情的で染み入る美しさがある。伴奏がピアノ、弦楽四重奏といったものもあれば、チェロだけ、ピアノとトランペット、ピアノとサクソフォンというものもあって面白い。
 

TROY 1667
\2300
クリアフィールド:
 オラトリオ「勇気ある女性たち」
トヴァー・フェルドシュー(語り)
ハイラ・プリットマン(ソプラノ)
リナート・シャハム(メッゾソプラノ)
マーク・カシュパー(ヴァイオリン独奏)
バリー・ゴールド(チェロ独奏)
ノリーン・グリーン(指揮)
ロサンジェルス・ユダヤ人交響楽団
 録音:2016年4月4日 米国,カリフォルニア州,ミッションビエホ、DDD、62'54

 米国の作曲家、アンドリア・クリアフィールドの声楽大作、オラトリオ「勇気ある女性たち」の録音。アンドリア・クリアフィールド(英語のAndrea は女性の名前)は1960 年、フィラデルフィアの生まれ。これまで150 作ほどを発表している。「勇気ある女性たち」はロサンジェルス・ユダヤ人交響楽団からの依頼で2000 年に作曲されたもの。メッゾソプラノをイスラエル出身でモーツァルト「フィガロの結婚」のケルビーノ役で人気を博したリナート・シャハムが受け持っているのも要注目。
 

TROY 1668
\2300
「ドン・ウォーカー:室内楽作品集」
 (1)ソール・ミュージック
  (フルート、ヴァイオリン、ピアノ)
 (2)幻想的小品集
  (ヴィオラ、ヴィブラフォン、バスーン)
 (3)ピアノ四重奏曲 「ケイジ」
 (4)ディヴェルティメント
  (チューバ、チェレスタ、コントラバス)
 (5)ビルズバブ
  (ヴァイオリン、ピアノ)
 (6)夜の小鳥たち
  (フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ)
 (7)適切に
  (フルート、バスーン、トランペット、
   ホルン、ヴァイオリン、チェロ)
(1)(3)ジュライ・トムカ(ヴァイオリン)
 ヴェロニカ・プロケソヴァ(ヴァイオリン)
 パヴェル・ムカ(チェロ)
(3)マグダレーナ・バユスドヴァ(ピアノ)
(2)エヴゼニー・ブレジノヴァー(ヴィオラ)
 ラディスラヴ・ビラン(ヴィブラフォン)
 ヴラスティミル・フルダ(バスーン)
(4)(7)ウェルナー・ハックル(指揮)
 OGZM アンサンブル
(5)マリアンナ・オチュコフスカ(ヴァイオリン)
 アレグザンダー・ボイアディジェフ(ピアノ)
(6)ジャナ・トゥトコヴァ(フルート)
 ジュリア・ガロヴァ(クラリネット)
 ジュライ・トムカ(ヴァイオリン)
 マグダレーナ・バユスドヴァ(ピアノ)
 (1)(3)2012 年 ブラティスラヴァ/(2)2004 年 チェコ,オロモウツ/(4)2008 年 ウィーン(7)2007年 ウィーン/(5)2010 年 ウィーン/(6)2012 年 ブラティスラヴァ/DDD、62'04

 ドン・ウォーカーの様々な編成の室内楽曲を集めたCD。ドン・ウォーカーは1941 年、米国、カリフォルニアのヴェンチュラ生まれの作曲家。
 明るい前衛といった作風。Albany からは歌曲集のCD が発売されている(TROY 1633)。
 

TROY 1669
\2300
「New American Masters 第6集」
 (1)エイドリエン・アルバート(1941-):犬の尻尾
  (フルート/ピッコロ,クラリネット/
   バス・クラリネット,ピアノ)
 (2)マシュー・バイアー(1957-):朔望
  (フルート,クラリネット,ピアノ)
 (3)ゲイリー・ウィリアム・フリードマン:反射
  (フルート,クラリネット,ピアノ)
 (4)リンダ・マーセル(1958-):エヴォケア2
  (フルート,クラリネット,ピアノ,ドニパトロ)
 (5)ティン・ホ(1946-):私は自分の机から離れます…
  (フルート,クラリネット,ピアノ)
 (6)ジェフ・スコット(1978-):滅ぼされた王に寄せる詩
  (フルート,クラリネット,ピアノ)
 (7)ショッカー:ソナタ第2番
  (フルート,クラリネット,ピアノ)
パリセイド・ヴィルトゥオージ:
 【マーガレット・スウィンコスキ(フルート)
  ドナルド・モクリンスキ(クラリネット)
  ロン・レヴィ(ピアノ)】
 録音:2016年7−8月 ニューヨーク、DDD、78'50

 新しいアメリカの名人たち New American Masters 第6 集。いずれも21 世紀の作品ばかりで、フルート、クラリネット、ピアノの三重奏。
 作曲家は、エイドリエン・アルバート(1941-),マシュー・バイアー(1957-) 、ゲイリー・ウィリアム・フリードマン、リンダ・マーセル(1958-) 、ティン・ホ(1946-)、ジェフ・スコット(1978-)、ゲイリー・ショッカー。
 

TROY 1670
\2300
CINESHAPE&DUOS〜
 エイミー・ウィリアムズ(b.1969)作品集

  (1)最初の数行
  (2)止まる/へこむ
  (3)ねじり
  (4)二重奏
  (5)映画の形1
  (6)映画の形3
  (7)映画の形4
  (8)映画の形5
(1)-(4)(7)(8)エイミー・ウィリアムズ(ピアノ)
(1)(5)(6)(8)リンジー・グッドマン(フルート)
(2)(6)
 ケヴィン・マクファーランド(チェロ)
(3)アリ・ストライスフェルド(ヴァイオリン)
(4)ノア・ゲッツ(アルトサクソフォン)
(5)(6)(8)
 スコット・クリスティアン(打楽器)
(8)ジャック四重奏団(弦楽四重奏)
 DDD、69'05

 米国の作曲家、エイミー・ウィリアムズの様々な作品を集めている。
 エイミー・ウィリアムズは1969 年、ニューヨーク州バッファローの生まれ。Albany からは先に1 枚CD が発売されていた(TROY 1415)。
 

TROY 1672
\2300
「#ファーガソン」〜デイヴィッド・パターソン作品集
 (1)#ファーガソン(7曲)
 (2)そしてダヴィデは竪琴を取り上げた
 (3)森林公園のつぐみたち
 (4)ブルー・ポップ
 (5)オジブワ族の放浪
 (6)あなたがたは喜んで出て来て
(1)パオラ・サヴィドゥ(ピアノ)
(2)キム・チェリン(ハープ)
(3)(4)
 デイヴィッド・パターソン(ピアノ)
(4)(5)ジェイムズ・ペレリート
 (ネイティヴ・アメリカン・フルート)
(5)ボストン・カメラータ団員:
 【スーザン・コンソリ(ソプラノ)
  デボラ・レンツ=ムーア(アルト)
  ダニエル・ハーシー(テノール)
  ドナルド・ウィルキンソン(バス)】
(6)デイヴィット・ギーソー(指揮)
  マサチューセッツ大学ボストン・
   チェンバー・シンガーズ
  テリー・ハルコ(ピアノ)
 録音:ロスリンデール,ボストン(あなたがたは喜んで出て来て),DDD、54'32

 デイヴィッド・パターソンはオースラリア、シドニーの生まれで米国で活動する作曲家、ピアニスト、アレンジャー。現代音楽というより上質なヒーリング音楽といった趣。中でもネイティヴ・アメリカ人の笛を用いた作品はユニークだ。#ファーガソン(#はシャープではなくハッシュタグ)はパターソンが育ったミズーリ州ファーガソンを描いた作品。
 

TROY 1673
\2300
「アレグザンダー・メシボフスキー作品集」
 メシボフスキー:
  古い様式による組曲(全8曲)
  ヴァイオリン・ソナタ
  インテルメッツォ
  マズルカ
  古のウィーン
  ガーシュウィニアーナ
アレグザンダー・メシボフスキー(ヴァイオリン)
ライザ・カグラマノヴァ(ピアノ)
 録音:2016年3−4月 ニューヨーク、DDD、53'19

 アレグザンダー(アレクサンドル)・メシボフスキーによる自作自演集。アレグザンダー・メシボフスキーはソ連時代のハリコフ(現在はウクライナのハルキウ)の生まれ。ソ連を離れ、1979 年に米国に移る。
 ロマン派色の濃いヴァイオリン・ソナタを除くと、いずれもショーピース的性格が強く、楽しく聞くことのできる曲ばかりである。ガーシュウィニアーナは題名通りガーシュウィンの音楽を多数用いている。




GALLO

GALLO 1502
\2100
「マリア・ラグティーナ/ライヴ」
 ラフマニノフ(1873-1943):
  6つの楽興の時Op.16
  コレルリの主題による変奏曲Op.24
 スクリャービン(1872-1915):
  マズルカOp.25-第1番へ短調、第2番ハ長調、第3番ホ短調、
  マズルカOp.40-第1番変ニ長調
  ピアノ・ソナタ第5番
  ピアノ・ソナタ第9番《黒ミサ》
マリア・ラグティーナ(Pf)
 ロシア出身のピアニスト、マリア・ラグティーナ、ラフマニノフ&スクリャービン・ライヴ!

 録音:2004 年(ラフマニノフ)、2006 年(スクリャービン)、(ライヴ録音)、77:00

 マリア・ラグティーナはロシア出身。モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだ後、ザルツブルクのモーツァルテウムの夏季アカデミーで研鑽を積んだ。ラフマニノフ、スクリャービン、メットネル、ショスタコーヴィチらロシア・ソビエトの作曲家をライフ・ワークとし、骨太なタッチが持ち味。
 

GALLO 1500
\2100
ゲルバーとブロッホの弦楽四重奏曲集!
 ルネ・ゲルバー(1908-2006):
  弦楽四重奏曲第2番、第4番、第6番
 エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
  弦楽四重奏曲第2番
テレプシコーデ四重奏団
 スイスの作曲家・ゲルバーとブロッホの弦楽四重奏曲集!

 録音:2017 年2 月RTS エルネスト・アンセルメ・スタジオ,ジュネーヴ、72:33

 ルネ・ゲルバーはスイスの作曲家。デュカスとナディア・ブーランジェに師事したせいか、近代フランス音楽、特にラヴェルの影響が色濃い。第2、4 番、6 番いずれも全3 楽章が10分前後の長さでまとめられた喜遊曲的性格の可愛らしい曲。
 ブロッホもスイス生まれながら後にアメリカに移住、ユダヤ的なアクの強い作風で知られた。第2 弦楽四重奏曲は無調とモードの中間に位置するかのような語法で書かれた1945 年作曲の内省的な傑作。テレプシコーデ四重奏団は1997 年に結成されスイスのジュネーヴを中心に活動する弦楽四重奏団。
 

GALLO 1496
\2100
「マーティン・マタロンのモノグラフィ」
 マーティン・マタロン(b.1958):
  (1)《・・・色彩より素材へ・・・》(2010)
   〜6人の打楽器奏者、2 台ピアノと電子機器のための
  (2)《ラ・マキナ》(2007)
   〜2人の打楽器奏者、2 台ピアノと電子機器のための
アンサンブル・バチーダ
 録音:(1)2016 年9 月7-29 日、(2)2015 年10 月1-2 日,、Time:[40:00][23:00]

 マーティン・マタロンはアルゼンチンの作曲家。ボストン音楽院とジュリアード音楽院で学んだ後、パリのIRCAMで研鑽を積んだ。収録された作品はいずれも2 台ピアノと打楽器群にエレクトロニクスを動員した大規模なもの。IRCAM での研鑽の成果もあってか、めくるめく多彩な音色の変化が聴きどころ。クセナキス、スペクトル楽派の影響を感じさせる美しい音楽。
 
GALLO 1498
\2100
「デュオ・アンテルフェレンス/波長」
 フィリップ・ラシーヌ(b.1958):心から身体へ(2014)
 エリック・ゴディベール(1936-2012):アルバムの綴り
  【歌、夕べの歌、終わりの無い歌】(2000)
 ラフォエレ・ビストン(b.1975):サブール(2014)
 アルトゥール・アクシリャン(b.b.1984):モザイク(2000)
 ブレイス・ウバルディーニ(b.1979):パンカリ(2014)
 ディエゴ・ルツリアーガ(b.1955):大地…大地
デュオ・アンテルフェレンス:
 【エミリー・ブリスドゥー(Fl)
  エロディ・ヴィロ(Fl)】
 録音:2015 年10 月12-15 日,Total time:[48:22]

 グループは女性二人によるフルート・デュオ・グループ。グループ名のアンテルフェレンス(interferences)とはフランス語で「干渉」を表す。二人は作品により通常のフルートの他、ピッコロ、アルト、バス・フルートを使い分けている。作曲家は若手から中堅、ベテラン世代まで、その国籍はフランス、アジア、英語圏と様々。それぞれの民族性を斬新な現代語法の中で消化しつつ新しい音色とテクスチュアの世界の表出を試みている。
 

GALLO 1504
\2100
「ソロ、デュオとグローリア」
 〜解説(ドイツ語)を交えながら聴く学習用CD

  J.S.バッハ:前奏曲BWV541、協奏曲BWV593 より
  ブクステフーデ:前奏曲ハ長調、シャコンヌWV160
  J.S.バッハ:協奏曲BWV592 より
  C.P.E バッハ:行進曲ニ長調
  J.S.バッハ:フーガト長調BWV641
  ほか全25トラック(フィリップ・ロート監修)
ゼバスティアン・プリットヴィッツ(語り)
ニコレッタ・パラシヴェスク(Org)
 録音:2016/2017 年、59:42

 バッハのオルガン音楽をブクステフーデや息子たちの作品と較べながら途中に解説(ドイツ語)を交えながら聴く学習用CD。
 オルガンはスイス・アルレスハイムにある1761 年製の歴史的オルガンを使用。




ZKPスロヴェニア放送


ZKP 114526
\2400
「ディソナンス」
 (1)ヴィト・ジュライ:スクラッチ
 (2)ロイゼ・レビチュ:弦楽四重奏曲
 (3)モーツァルト:
  弦楽四重奏曲 ハ長調K.465「不協和音」
ディソナンス:
 【ヤネツ・ポドレセク(第1Vn)
  マティアジュ・ポロヴネ(第2Vn)
  オリヴァー・ディジャレヴィチ(Va)
  クレメン・フヴァラ(Vc)】
 不協和音四重奏団による不協和音四重奏曲

 録音:2015 年12 月9 日,2016 年11月23 日 リュブリャナ、54'11

 不協和音を意味する Dissonace を名前に掲げた弦楽四重奏団、ディソナンスのCD デビュー。ディソナンスは2014 年にレビチュの弦楽四重奏曲をスロヴェニア初演するために臨時で編成されたところが、その演奏が非常に好評だったことからそのまま四重奏団として活動することになった。メインはもちろんモーツァルトの不協和音四重奏。ロイゼ・レビチュ(1934—)とヴィト・ジュライ(1979—)は現代スロヴェニアの作曲家。
 
ZKP 114397
\2400
「反射〜フランク・コセム(トランペット)」
 オネゲル:イントラーダ/バヴデク:暗い記憶/
 コパチュ:朝/ミヘルチッチ:サソリ/
 ズーターマイスター:ガヴォット・ド・コンセール/
 マルティヌー:ソナティーネ/ヒンデミット:ソナタ/
 武満:径(みち)/シェンク:反射
フランツ・コセム(トランペット)
クレメン・ゴルナー(ピアノ)
ヒンコ・ハース(ピアノ)
ミハ・ハース(ピアノ)
ニーナ・プレシチェク(ピアノ)
 スロヴェニア・フィル首席トランペット奏者フランツ・コセムのオネゲル、ヒンデミット、武満など近現代トランペット作品集!

 録音:2012 年, 2013 年, 2015 年, 2016年リュブリャナ、67'01

 近現代のトランペット曲を集めている。ペテル・コパチュ(1949—)、ドゥシャン・バヴデク(1971—)、ニナ・シェンク(1982—)はスロヴェニアの作曲家。フランツ・コセムは1982 年生まれのスロヴェニアのトランペット奏者。2004 年からスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者を務めている。
 

ZKP 114472
\2400
「アントン・グラチャール(トランペット)」
 (1)ハイドン: トランペット協奏曲 変ホ長調Hob.VIIe:1
 (2)トマジ:トランペット協奏曲
 (3)ペトリッチ:過ぎ去った時のためのブルレスク
 (4)タルティーニ:トランペット協奏曲 ニ長調
アントン・グラチャール(Trp)
(1)-(3)サモ・フバード(指揮)
 スロヴェニア放送交響楽団
(4)ラルフ・ヴァイケルト(指揮)
 スロヴェニア・フィルハーモニー交響楽団
 スロヴェニアを代表するトランペット奏者アントン・グラチャールによるトランペット協奏曲集!

 録音:(1)1975 年、(2)1973 年、(3)1970 年、(4)1977 年、50'07

 スロヴェニアを代表するトランペット奏者、アントン・グラチャール(1940—)によるトランペット協奏曲の録音集。明るく輝かしい音色が魅力的である。イヴォ・ペトリッチ(1931—)は80 歳を過ぎた現在でも精力的に活躍するスロヴェニアの作曲家。
 
ZKP 114618
(4CD 3枚価格)
\7200

「ニーナ・シェンク(1982-):作品集」
CD1)『アート』〜室内楽作品集
 (1)「刺激」(2006)〜
  アルト・サクソフォンとピアノのための
 (2)「アートII」(2012/2016)〜
  ソプラノとトロンボーンのための
 (3)「リフレクションズ」(2013)〜
  トランペットとピアノのための
 (4)「フェーズ・オブ・ウォーター」(2006)〜
  サキソフォン四重奏のための
 (5)「ワンズ・ソング」(2013/2015)〜
  ホルン、ヴァイオリン、アコーディオンのための
 (6)「スクラッチ」(2014)〜
  アルト・サクソフォンとカホンのための
 (7)「振動させる」(2007)〜
  ヴァイオリンとピアノのための
(1)ヤン・グリチャ(アルトSax)
(1)ミハ・ハース(Pf)
(2)マリア・ポーニケ(S)
 ドメン・ガンター(Trb)
(3)フランク・コセム(Trp)
(3)ニーナ・プレシチェク(Pf)
(4)ラディ・サキソフォン・カルテット
(5)ザール・ベルガー(Hr)
(5)マティアジュ・ポロヴネ(Vn)
(5)イゴール・ミトロヴィチ(アコーディオン)
(6)サクサラ(Saxala):
 【スカー・ラズニク(アルトSax)
  シモン・クラヴザール(カホン)】
(7)アンヤ・ブコヴェツ(Vn)
 シモン・クレチッチ(Pf)
録音:2015 年〜2016 年、66’09
CD2)『ドリームキャッチャー』〜アンサンブル作品集
 (1)「Movimento Fluido II」(2007)〜
  アルト・フルート、チェロ、ピアノのための
 (2)「プレリュード」(2012)〜
  ホルン、2台ピアノ、2 本のチェロのための
 (3)「もつれる」(2015)〜
  トランペットと金管五重奏のための
 (4)「ドリームキャッチャー」(2014)〜
  アンサンブルのための
 (5)「トウェンティ・イン・ファイヴ」(2012/2013)〜
  アンサンブルのための
(1)アンヤ・クリフト(アルトFl)
(1)(2)(5)イゴール・ミトロヴィチ(Vc)
(1)(2)エマニュエル・トルクアーティ(Pf)
(2)ミハロ・ブラジッチ(Hr)
 ミハ・ハース(Pf)、ミラン・フドニク(Vc)
(3)ラインホルト・フリードリヒ(Trp)
 SiBRASS トロボーン五重奏団
(4)(5)アレシュ・コチャン(Fl)
(4)ユーリ・イェンコ(Cl)
 マリヤ・スケンデル(Pf)
 ホセ・ボゴリン(Perc)
 ヤネス・ポドルセク(Vn)
 ミハ・フィルスト(Cb)
(4)(5)マテイ・サルク(指揮(4)、Ob(5))
(5)ユーレ・イヴァヌシッチ(語り)
 パオロ・カリガリス(Fg)
 メトッド・トマック(Hr)
 ボスジャン・リポヴセク(Hr)
 ザール・ベルガー(Hr)
 フランチ・クレヴ(Perc)
 マテウジュ・バジュデ(Perc)
 クレメン・レーベン(アコーディオン)
 マティアジュ・ポロヴネ(Vn)
録音:2013 年〜2016 年、76’25
CD3)『クアドラム』〜協奏曲作品集
 (1)「カプリッチョ」(2016)〜チェロと弦楽合奏のための
 (2)「流動」(2016)〜
  ホルン、トランペット、アコーディオンと
   弦楽合奏のための
 (3)「クアドラム」(2016)〜
 4人の打楽器奏者と管弦楽のための
 (4)「イントゥ・ザ・シェード」(2012)〜
 ヴァイオリンと管弦楽のための
(1)イゴール・ミトロヴィチ(Vc)
(1)(2)スロヴェニア・フィルハーモニック
 弦楽室内管弦楽団
(2)クリストフ・ワルダー(Hr)
 アンデルス・ニクヴィスト(Trp)
(3)ダルコ・ゴレンチ(ティンパニ)
 マテウジュ・バジュデ(Perc)
 フランチ・クレヴ(Perc)
 イヴァン・レプシッチ(指揮)
(3)(4)スロヴェニア・フィルハーモニー
 管弦楽団
(4)ヤネス・ポドルセク(Vn)
 シモン・クレチッチ(指揮)
録音:2013 年、2016 年、70’48
CD4)『ダイアローグ&サークル』〜協奏曲作品集
 (1)ヴァイオリン協奏曲第1番(2004)
 (2)フルート協奏曲(2005)
 (3)「対話と円」(2010)〜トランペットと弦楽のための
 (4)「旅」(2011)〜アコーディオンと弦楽のための
(1)ヤネズ・ポドレセク(Vn)
(2)マテイ・ズパン(Fl)
(3)フランツ・コセム(Trp)
(4)クレメン・レーベン(アコーディオン)
(1)(2)(4)シモン・クレチッチ(指揮)
 スロヴェニア放送交響楽団
(3)エヴァン・クリスト(指揮)
 スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2014 年、74’55
 スロヴェニアの若手注目の女流作曲家ニーナ・シェンク録音集成!

 スロヴェニア出身の若手注目の女流作曲家ニーナ・シェンク(1982-)。リュブリャナ・ミュージック・アカデミーで学び、ミュンヘンでマティアス・ピンチャーに師事。2004 年ヨーロッパを拠点に活躍する若手音楽家の育成プログラムの一つ“ヤング・ユーロ・クラシック”において“ヴァイオリン協奏曲第1 番”で、ベスト作曲賞を受賞。その後いくつものコンクールで入賞しています。様々な演奏家が彼女の作品を取り上げるなど、注目度の高い作曲家です。
このBOXでは室内楽とアンサンブル、オーケストラ作品をセレクトしたニーナ・シェンクの魅力を収めた4 枚組(CD4 は品番ZKP113772 で発売済み)。穏やかで乾いた雰囲気の中にも、丁寧で繊細な筆致が感じられる作品ばかりです。ヴィルトゥオジックな書法によって楽器の華やかさも活かされています。ブックレットには、作品の解説なども収録(英語)。
 
ZKP 114311
\2400
「リ=チェルカーレ〜17世紀の音楽」
 ヴォイタ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
 フロベルガー:組曲 イ短調 FbWV 610—アルマンド
 シュメルツァー:ソナタ第15番 イ短調
 ヴィヴィアーニ:パッサカリア ニ短調
 ブレイド:コラールと変奏曲
 ヴォイタ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ロ短調
 モイツァ・ガル:無伴奏ヴァイオリンのためのリチェルカール
 ブクステフーデ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソ
 ナタ イ短調 BuxWV 272
 ヴォイタ:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第3番 ハ長調
モイツァ・ガル(ヴァイオリン)
サム・チャップマン
 (テオルボ,バロック・ギター)
マルクス・フンニガー
 (チェンバロ,オルガン)
ドメン・マリンチッチ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ,
  バス・ヴィオル)
 録音:2015 年4 月9-13 日 リュブリャナ、57'58

 17 世紀のバロック音楽を中心に収録したCD。ボヘミアの作曲家、ヤン・イグナーツ・フランティシェク・ヴォイタ(1657-1701)や、謎に包まれた作曲家、ジローラモ・ヴィヴィアーニの作品が珍しい。モイツァ・ガルはスロヴェニアを代表するバロック・ヴァイオリン奏者。サム・チャップマンはロンドンの王立音楽アカデミーで学んだリュート奏者。マルクス・フンニガーはバーゼルのスコラ・カントルムでチェンバロと通奏低音を教えている。
 
ZKP 114434
\2400
「スロヴェニアの近現代の弦楽四重奏曲集」
 パルマ(1858-1924):弦楽四重奏曲
 シュトゥヘツ(b.1932):弦楽四重奏曲
 スヴェテ(b.1956):天使たちの頌歌
 ベラン(1868-1940):短い前奏曲
 マクシミリヤン・フェグシュ(b.1948):弦楽四重奏曲第1番
フェグシュ四重奏団:
 【フィリップ・フェグシュ(Vn)
  シモン・ペテル・フェグシュ(Vn)
  アンドレイ・フェグシュ(Va)
  ジェルネイ・フェグシュ(Vc)】
 録音:2015 年1 月 リュブリャナ,2009 年1 月 マリボール、69'04

 スロヴェニアの近現代の弦楽四重奏曲を収録している。ヴィクトル・パルマ(1858—1924)はトリエステ生まれ。ウィーンではブルックナーに学んだことがあるという。スロヴェニアで活躍した。イゴール・シュトゥヘツは1932 年、スロヴェニア北東部のスヴェタ・アナの生まれ。エメリク・ベラン(1868-1940)はブルノの生まれだが、マリボールやリュブリャナで長く音楽を教えていた。
フェグシュ四重奏団は、なんと四兄弟による弦楽四重奏団。1992 年結成で今年25 年を迎える。
 

ZKP 114458
(2枚組)
\4800
「スロヴェニア軍楽隊20周年〜コンサート・ライヴ集」
 CD1)
  1-4.リムスキー=コルサコフ:シェエラザードOp.35
  5. Joze Privsek:Ne prizigaj luci v temi
  6. Jure Robeznik:mlade oci
  7. Mojmir Sepe:Ko gre tvoja pot
  8.ピアソラ:オブリヴィオン
  9. Gasper Krzmanc〜ピアソラ:リベルタンゴ
 CD2)
  1-2.ハチャトゥリアン(編曲: ジョルジュ・モロー):
   スパルタクス組曲
  3.ウィレム・ブロイカー:
   オーボエ、ソプラノ・サクソフォン、
    リズム・セクション、室内管弦楽のための協奏曲
  4.エリック・ウィテカー:オクトーバー
  5.オリヴァー・ヴェースピ:ディヴェルティメント
  6. ホセ・ミゲル・フォイオス・ヨルダン:部族の要素
  7. テオ・アパリシオ・バルベラン:
   吹奏楽のためのシンフォニエッタ第2番Op.95
  8. inga maijere :
   PARAFRAZE NA LATVIJSKOLJUDSKO
    PESEM PIHA VETER
スロヴェニア軍楽隊(吹奏楽)
CD1)
 アンドレア・ソラール(指揮)
CD2)
 ジョージ・ペーリヴァニアン(指揮)[1,2]
 ヤン・コーバー(指揮)[3]
 マイケル・J.コルバーン(指揮)[4]
 イザベル・ルフ=ウェバー(指揮)[5]
 ホセ・ラファエル・パスカル・
  ヴィラプラーナ(指揮)[6]
 バルト・ピクール(指揮)[7]
 グンティス・クマチェヴス(指揮)[8]
 スロヴェニア軍楽隊のライヴ録音集。ブックレットはスロヴェニア語のみになります。

 CD1)録音:2010 年3 月29 日(1-4)、2014 年12 月12 日(5-7)、2015 年12 月14 日(8-9)/72’31
 CD2)録音:2007 年10 月22 日(1-2)、2010 年10 月19 日(3-5)、2015 年4 月1 日(6-8)/74’48
 ※ブックレットはスロヴェニア語のみ
 

ZKP 114496
\2400
アルド・クマール(1954-):
 オラトリオ「魂の重さ(Tehtanje dus)」

  1.プロローグ/2.おお、大いなる神秘/
  3.間奏曲I/4.魂の重さ/5.間奏曲II/6.鐘/
  7.世界が望んできたこと/8.子供が生まれた
  9.間奏曲III/10.あなたたちを見よ
シモン・クレチッチ(指揮)
スロヴェニア放送交響楽団
リュブリャナ大学合唱団
ミルコ・ラザール(Org)[1,3,5,9]
 録音:2015 年12 月18 日, 49’52

 スロヴェニア出身の作曲家アルド・クマール。アントン・スレボトニャクなどに師事。合唱曲や室内楽を得意とし、映画音楽や舞台音楽も手掛けています。今作は10 楽章のオーケストラと混声合唱、オルガン、ソロ・ヴォーカル、鐘のための音楽。穏やかに優しく聴く人を勇気づける声楽作品です。


<映像>

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EURO ARTS(映像)



20 64024
(Blu-ray)
\5000→\4590
小澤征爾による、ベートーヴェン交響曲第2&7番!
 特典に「合唱幻想曲」(ピアノ:マルタ・アルゲリッチ)映像を収録!

  ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36/交響曲第7番イ長調作品92
    小澤征爾(指揮) サイトウ・キネン・オーケストラ
    収録:2015 年9月6日(第2 番)、2016 年8月18日(第7 番)、
    キッセイ文化ホール、ライヴ

  特典映像
   ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調作品80
    小澤征爾(指揮) サイトウ・キネン・オーケストラ
    マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) リディア・トイシャー(ソプラノ)
    三宅 理恵(ソプラノ) ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)
    福井 敬(テノール) ジャン=ポール・フシェクール(テノール)
    マティアス・ゲルネ(バリトン) OMF合唱団
    収録:2015年9月1日、キッセイ文化ホール、ライヴ
    マエストロ・オザワ 80歳バースデー・コンサート・マエストロ
   ・オザワ80歳バースデー・セレブレーション
KKC 9247
(Blu-ray)
〔国内仕様盤〕
\4630+税
20 64028
(DVD)
\3500→\3190
KKC 9248
(DVD)
〔国内仕様盤〕
\3704+税
 小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ。2015 &2016『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』(OMF)オール・ベートーヴェン・プログラム
 ライヴ収録 DVD/Blu-ray

 80 歳を迎えた小澤征爾による、ベートーヴェン交響曲第2 &7番!

 特典に『マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート』での「合唱幻想曲」(ピアノ:マルタ・アルゲリッチ)貴重な映像を収録!

 1992 年より長野県松本市で毎年夏に開催してきた『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』(SKF) は、2015 年より『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』(OMF) として新たなスタートを切りました。名称変更後もSKF からの母体であるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の優れた演奏はもちろんのこと、小澤征爾総監督のもとに世界的指揮者、演奏家、出演者たちが松本に集まります。
 この映像は、新たなステージに踏み出した2015 年とSKF から通算し開催25 回目となった2016 年の小澤征爾指揮によるライヴ収録。傘寿を迎えた小澤征爾の円熟の演奏が収められています。

 まず名称が変更され、記念すべき第1 回となった2015 年のセイジ・オザワ 松本フェスティバル。
 15 年ぶりに松本でベートーヴェンの交響曲第2 番を小澤征爾が指揮したコンサートの映像です。交響曲第2 番は、難聴が悪化し、あの「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれたのとほぼ同時期に作曲されました。第3 番「英雄」の影に隠れていますが、熱き筆致と豊かな表情を持った楽曲。古典派の枠をはみ出してゆくベートーヴェンの音楽性を示した作品で、小澤征爾渾身の演奏を披露しています。

 そして2016 年のベートーヴェン交響曲第7 番。この曲も松本で演奏するのは23 年ぶり。ベートーヴェンの交響曲の中でも最も勢いのある生気に満ちた楽曲。第6 番「田園」を完成させ、3 年のブランクの後に書きあげたのが7 番。その間にベートーヴェンは体調の悪化や生活の苦しさ、失恋など苦境に立たされていましたが、徐々に生きる力を取り戻し、私生活及び創作活動に新たな道を歩み始めたベートーヴェンの心情があらわれています。特徴的なリズムが繰り返され、小澤征爾の力強い指揮とSKO の活力溢れる演奏で生き生きとした音楽を展開しています。

 これら2 つのコンサートはともに小澤征爾の体調を考慮してブラームス交響曲第4 番からの演目変更によって演奏されました。ブラームスの演奏を聴きたいファンも多いですが、こうしてオール・ベートーヴェン・プログラムとして一つの映像で観ることができるのは嬉しいところです。
 この記念すべき2 つのコンサートに加えて、この映像には「マエストロ・オザワ 80 歳バースデー・コンサート」の模様が収録されています。2015 年9 月1 日に80 歳の誕生日を迎えた小澤征爾。世界のマエストロを祝うために、世界中から一流の音楽家ら総勢300 名が集まりました。ここでは、このコンサートのメインであったベートーヴェンの「合唱幻想曲」が収録されています。
 この日友情出演したマルタ・アルゲリッチ、そしてナタリー・シュトゥッツマンやマティアス・ゲルネといったソリスト陣により演奏され、会場は大いに盛り上がりました。
 アルゲリッチはこれまで「合唱幻想曲」はレパートリーに入れてなかっただけに、今回映像としてのリリースは初。
 また最後には出演者全員で「Happy Birthday」を合唱し用意されたケーキのローソクを吹き消すと観客席からは大歓声が巻き起こりました。














7/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHAMPS HILL RECORDS

CHRCD 128
\2500
バッハの名旋律を素敵なジャズ・トリオで
 クラシカリー・リマインデッド・バッハ

 バッハ:
  シンフォニア ト短調 BWV.797、
  フランス組曲第5番 BWV.816より(ジーグ、ルール)/
 スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.492/
 バッハ:
  カンタータ第147番 BWV.147より 「主よ、人の望みの喜びよ」、
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.869より 前奏曲ロ短調、
  シンフォニア ホ長調 BWV.792、
  トッカータ, アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564より(アダージョ、トッカータ)、
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.867より 前奏曲変ロ短調、
  インヴェンション変ロ長調 BWV.785、
  平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV.878より 前奏曲ホ長調、
  フランス組曲第5番 BWV.816より アルマンド、
  シンフォニア ヘ短調 BWV.795/
 スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K.239/
 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.869より
  前奏曲ロ短調(オルガンを伴うバージョン)
デイヴィッド・リース=ウィリアムズ・トリオ
 〔デイヴィッド・リース=ウィリアムズ(ピアノ)、
  ニール・フランシス(ベース)、
  フィル・ラスレット(ドラム)〕  

 デイヴィッド・リース=ウィリアムズ・トリオ第2弾!バッハの名旋律を素敵なジャズ・トリオで

 ジャズとクラシックを架け橋に、イージー・リスニング風の癒しときらめきを提供するピアニスト&オルガニスト、デイヴィッド・リース=ウィリアムズ(DRW)のピアノ・トリオ。クリスマス・キャロルを華麗にジャズ・アレンジした「Ex-Mass(CHRCD 047)」に続くChamps Hill RecordsからのDRWトリオ第2弾は、"音楽の父" ヨハン・セバスティアン・バッハの鍵盤作品を軽やかなピアノ・トリオにアレンジ!
 オックスフォード大学のニュー・カレッジ聖歌隊でキャリアを積み、王立音楽大学を卒業、ピアノ・トリオとしてのコンサートの他、ソロ・ピアニスト&オルガニスト、ピアノ教師としても活動を続けるデイヴィッド・リース=ウィリアムズ。
 「主よ、人の望みの喜びよ」を始めとするバッハの名旋律、時代やジャンルを越えて愛され続ける音楽が、極上のジャズ・アレンジでお楽しみいただけます。




ET’CETERA


KTC 1591
\2500
ベルクハウトが吹くブラジルのワルツ!
 フランシスコ・ミニョーネ:
  無伴奏ファゴットのための16のワルツ
フランス・ベルクハウト(ファゴット)

 オランダの名ファゴット奏者、ベルクハウトが吹くブラジルのワルツ!

 ヴィラ=ロボス以降でもっとも重要な作曲家とされる20世紀ブラジルを代表する作曲家、フランシスコ・ミニョーネ(1897−1986)が書いた、無伴奏ファゴットのためのワルツ集。
 フランス・(ロベルト・)ベルクハウトは、オランダ室内管、コンセルトヘボウ管、アムステルダム・バロック・ソロイスツ、コンバッティメント・コンソート・アムステルダムなどで活躍、バロック・ファゴットやドゥルツィアン奏者としては18世紀オーケストラやレオンハルト・コンソート、ラ・プティット・バンド、アニマ・エテルナなどにも参加してきたオランダのベテラン・ファゴット奏者。
 ピーター・ダークセンとのヴィヴァルディ協奏曲集(Vol.1:KTC 1324/Vol.2:KTC 1428)でも素晴らしい音色を聴かせてくれたオランダの名手が、高い技巧を要求されるミニョーネのブラジル風ワルツを、哀愁たっぷりに奏でます。
 


KTC 1565
\2500
アゼルバイジャンのピアニスト
 アリヤロワ・プレイズ・ハイドン、
  モーツァルト&ベートーヴェン

  ハイドン:ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
  モーツァルト:
   幻想曲ニ短調 K.397、ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.280
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 《悲愴》
ナルギズ・アリヤロワ(ピアノ)

 第11回ピエトロ・アルジェント国際コンクールで第2位を獲得し、アゼルバイジャンの名誉アーティストを宣言された、アゼルバイジャンのピアニスト、ナルギズ・アリヤロワ。
 2017年からはニューヨークへと拠点を移し更にインターナショナルな活動を広げるアリヤロワのサード・アルバムでは、古典派の重要レパートリー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを収録。

 ※録音:2016年4月、オランダ


アリヤロワの前作
アゼルバイジャンのピアノ作品集


KTC 1566
\2500→\2290

アゼルバイジャンのピアノ作品集
ナルギズ・アリヤロワ(ピアノ)
 ジョヴダト・ハジエフ:バラード/
 カラ・カラーエフ:バレエ音楽「7人の美女」より 最も美しい美女、ワルツ/
 アリフ・メリコフ:3つの前奏曲/
 アゼル・ルザイエフ:リフセクション/
 アクシン・アリザデー:サーガ、悲しいワルツ/
 フランギス・アリザデー:ピアノのための音楽/
 ヴァギフ・ムスタファザデ:行進曲/
 ファラディ・カラーエフ:ムッシュ・ビー・ライン − エキセントリック/
 イスマイル・ハジベヨフ:ヴァトーの精神によるスケッチ/
 ジャヴァンシール・グリエフ:ムガームの旋法によるインターリュードを伴う7つの小品/
 ファイク・スジャディノフ:バラード・アバウト・ザ・マザーランド

 第11回ピエトロ・アルジェント国際コンクールで第2位を獲得し、アゼルバイジャンの名誉アーティストを宣言された、アゼルバイジャンのピアニスト、ナルギズ・アリヤロワ第2弾は、アゼルバイジャン気鋭の作曲家たちによるピアノ作品集。
 レア・ピアノ作品愛好家や新たなレパートリー開拓を求める方にもオススメ。

 録音:2016年4月、アムステルダム




 石油のおかげで世界有数の金満国家となったアゼルバイジャン。
 病院は無料、介護も無料、18歳までは教育費も無料、銀行定期預金の利率はなんと19%。
 10年以上前に取引していたときはそういうイメージはなくて、どちらかというと「日本人と取引させてもらって嬉しい」という印象だったが、今は随分変わったのだろう。

 そんなアゼルバイジャンのピアノ曲集。ありがたく拝聴させていただきます。


 

KTC 1584
\2500
フランダースの室内楽作品集
 エリク・デシンペライア:ノルウェー民謡組曲(弦楽アンサンブル)
 エディ・デスナイデル:エピタフィウム(チェロと弦楽アンサンブル)
 ディーデリック・グロリュー:
  パルティータ第1番(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノ)
 エリク・デシンペライア:Magehom(2本のピッコロとピアノ)
 ハンス・カフメイエル:
  11の顔文字(Emoticons)(ヴァイオリンとピアノ)
 マルク・マティス:
  エクレクティック・ダンス
   (ピッコロ/フルート/アルト・フルートとピアノ)
アルコ・バレーノ・アンサンブル

 アルコ・バレーノ・アンサンブルは、フランダース音楽院の生徒達によって結成され、小編成の室内楽から室内オーケストラまで様々な編成で活躍するアンサンブル。
 ロイヤル・フランダース・フィルの首席ピッコロ奏者を務めるペーター・フェルホーエンなどの名手たちが演奏する、フランダース地方の現代の作曲家による室内楽作品集。

 ※録音:2016年、ベルギー



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QUARTZ



QTZ 2121
\2500→\2290
ごきげんじゃないですか
 "ヴィオラ・ダ・サンバ"〜 デ・リオ・ア・リオ

 アリ・バホーゾ:イッソ・アキ・オ・ケ・エ/
 バーデン・パウエル:プレリュードのサンバ/
 アントニオ・カルロス・ジョビン:オウトラ・ヴェス/
 ジャン・クレープ:サンビーニャ2/
 ジョビン:サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ/
 アドニラン・バルボーザ:11時の汽車/
 マテオ・ロメロ:寄せて返す波/
 ブラジル民謡(ジャン・クレープ編):パラナエ/
 マラン・マレ:シャコンヌ/
 クレープ:イェマンジャの歌/
 作曲者不詳(15〜16世紀の王宮詩歌集):私の目は海を見つめる/
 ジョビン:まなざし、ウェーブ/
 クレープ:即興/ジョビン:あなたを愛してしまう/
 クレープ:フェルナンドのためのプレリュードのサンバ/
 作曲者不詳(16世紀):泉の中に/
 クレープ:即興/
 アマゾナス民謡(ブラジル):ムルクトゥトゥ/
 ルーラ・ケイロガ:できることなら
ヴィオラ・ダ・サンバ
 〔ナディーヌ・バルベイジ(ソプラノ)、
  フェルナンド・マリン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ジャン・クレープ(クラヴィコード)〕   

 ヴィオラ・ダ・ガンバでカルロス・ジョビン!?その名も「ヴィオラ・ダ・サンバ」!
  ブラジルの作曲家ジャン・クレープが、スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者のフェルナンド・マリンと、ヨルダン系アメリカ人の古楽系ソプラノ、ナディーヌ・バルベイジと組んだ三重奏 "ヴィオラ・ダ・サンバ"は、古楽とブラジルのポピュラー・ミュージックを橋渡しするユニークなプロジェクト。といっても奇をてらったクロスオーバーものではなく、古楽器の純粋で軽やかなサウンドは、サンバやボサノヴァの活気あるリズムや豊かなハーモニーと見事にブレンド。
 ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、そしてクラヴィコードのトリオで、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲からマラン・マレや伝承音楽を巡る素敵な旅を贈ります。


 クラシックなのかといわれれば、これは違うと思うのだが、しかしこの楽器編成なら「クラシック」と言っていいかも・・・マラン・マレも入ってるみたいだし・・・^^;

 ご機嫌です。Isso aqui o que e(アリ・バホーゾ:イッソ・アキ・オ・ケ・エ)
https://youtu.be/mdhqX-GlP4k
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SIGNUM CLASSICS


SIGCD 512
\2400
冬の腕の中で 〜 ボブ・チルコットの季節の音楽
 チルコット:ウェンセスラス
 ジーザス・スプリンギング
 マイ・パーフェクト・ストレンジャー
 9つの贈り物
 グローリア
コラリス、グレッチェン・クールマン(指揮)
トッド・フィックリー(オルガン)
カントゥス・プリモ・ユース合唱団
クラシカル・ブラス・クィンテット
ジェームズ・シャフラン(バリトン)
マリアン・ライアン・ヘイズ(ハープ)
ジュリー・アンジェリス・ベーラー(ティンパニ)

 ボブ・チルコットの祝祭的プログラム!合唱と金管五重奏のための《グローリア》!

 ☆ アメリカの合唱団コラリスが歌うチルコットの合唱作品集!
 ☆ 大注目作!合唱と金管五重奏のための《グリーリア》を収録。現代の《グローリア》の名作としてヒットの予感!

 かつてキングズ・シンガーズのメンバーとして活躍し、現在は世界の合唱シーンで最も活発な活動を繰り広げている作曲家の1人であるボブ・チルコット(1955−)。
 アメリカの合唱団、コラリスが歌うチルコットの合唱作品集には、2015年12月にワシントンで初演された合唱と金管五重奏のための「グローリア」、ボヘミア公ヴァーツラフ1世をモデルとしたストーリーを題材としている「ウェンセスラス」などの注目作を収録。
 ヴィヴァルディやプーランク、そしてラッターなど大作曲家たちが繋いできた「グローリア」の歴史にまた1つ素晴らしい作品が加わります。

 ※録音:2017年4月19日−21日、エピファニー教会(ワシントン、アメリカ)



 


SIGCD 497
\2400

キングズ・シンガーズ 〜 クリスマス・プレゼンス
キングズ・シンガーズ
 伝承曲:今日、キリストが生まれたまいぬ/
 ラッスス:シオンの讃美の歌声をあげ/
 プレトリウス:エサイの根より/
 バード:幸いなるかな、乙女マリアのみ体/
 スヴェーリンク:今日、キリストが生まれたまいぬ/
 プーランク:おお大いなる神秘/
 プーランク:羊飼いたちよ汝らが見たものを語れ/
 プーランク:今日、キリストが生まれたまいぬ/
 ハウエルズ:汚れなき薔薇/
 ハウエルズ:ここに小さな扉が/
 ハウエルズ:子守歌を歌って/
 伝承曲(クライヴ・スミス編):三隻の船を見た/
 伝承曲(ジェフリー・キーティング編):世の人忘るな/
 伝承曲(ピーター・ナイト編):巡礼/
 メル・トーメ&ロバート・ウェルズ(ピーター・ナイト編):クリスマス・ソング/
 伝承曲(アレクサンダー・レストレンジ編):シュティル・シュティル・シュティル/
 ロード・ピアポント(ゴードン・ラングフォード編):ジングル・ベル/
 チルコット:感謝祭
 誕生の地、キングズ・カレッジのチャペルでのライヴ!キングズ・シンガーズのクリスマス・プレゼンス!

 合唱王国イギリスが誇るア・アカペラのレジェンド、6人の英国紳士たち、キングズ・シンガーズのシグナム・クラシックス(Signum Classics)で3枚目となるクリスマス・アルバム「クリスマス・プレゼンス」が登場!
 キングズ・シンガーズ生誕の地である、イギリス、ケンブリッジ大学キングズ・カレッジのチャペルで行われたコンサートのライヴ・レコーディングは、これまでにも増して特別なもの。
 2016年8月で26年に渡るキングズ・シンガーズでのキャリアに終止符を打ったカウンターテナーのデイヴィッド・ハーリーが、後任のパトリック・ダナキーに交代する前の録音であり、長らくアンサンブルを牽引してきたベテランの歌声を聴くことが出来るクリスマス・プログラムです。

 ※録音:2015年12月4日、キングズ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イギリス)







BR KLASSIK



900150
\2500→\2290
※SACDハイブリッド盤発売済
マーラー(1860-1911):交響曲 第5番 嬰ハ短調 マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団

 マーラーの全交響曲の中でも「創造の新たな段階に踏み出した作品」とされる交響曲第5番。
 これまでの「子供の不思議な角笛」からの影響から脱却した“器楽のみ”のこの作品には彼も自信を抱いていました。だからこそ、1904年10月の初演の際、この曲がオーケストラや聴衆に快く受け入れられなかったことが不本意であったマーラーは、後に妻アルマの助言も入れながら何度か改訂を施しています。
2016年のヤンソンスが指揮したこの「交響曲第5番」。一聴すればヤンソンスがどれほどこの曲に対して真摯に向き合っているかがおわかりいただけます。名曲中の名曲だけに多くの指揮者、オーケストラがこの曲を演奏、録音し、聴き手もこれらの演奏に触れる機会がありますが、ここでのヤンソンスの演奏は、どんなに耳が肥えた聴き手にも、新たな発見をもたらすことでしょう。各々の楽器によるフレーズの歌わせ方、テンポ、デュナーミクに至るまで、もう一度スコアを見たくなるような驚きに満ちています。スコアを深く丁寧に読み込み、一つ一つの音を大切に奏でることで生まれた完成度の高い演奏です。

 900155(SACDハイブリッド盤と同内容)



 

OEHMS



OC1871
\2300
モナ=飛鳥・オット:シューベルトとリストを弾く
 シューベルト(17979-1828):即興曲集 D899 Op.90
  1.第1番:ハ短調
  2.第2番:変ホ長調
  3.第3番:変ト長調
  4.第4番:変イ長調
 シューベルト:歌曲集(リスト編)
  5.水の上で歌う
  6.君はわが憩い
  7.セレナード
  8.さすらい人
 リスト(1811-1856):「巡礼の年」よりヴェネツィアとナポリ
  9.ゴンドラの漕ぎ手
  10.カンツォーネ
  11.タランテッラ
モナ=飛鳥・オット(ピアノ)

 紗良・オットの妹として有名なわりにCDが少なかった飛鳥、Oehmsから大型新譜。


 ドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト、モナ=飛鳥・オット。2歳からピアノを学び4歳で初舞台を踏むという才媛で、すでに海外の音楽祭にひっぱりだこ。彼女の姉アリス=紗良・オットもピアニストとして活躍しています。
 ドイツに住み、名手ベルント・グレムザーに師事したモナは16歳の時に、日本経済新聞社の主催コンサートで日本デビュー。以降、何度も来日し素晴らしい演奏を披露しています。2017年には、ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして来日、演奏家としてますますの発展を見せつけました。
 このアルバムでは彼女が得意とするシューベルトとリストを演奏。シューベルトからリストへと変遷するピアニズムを、グレムザー譲りの「正統派ドイツのピアニスト」としてじっくり聴かせます。

  録音 2017年3月9-11日 Bavaria Musikstudios, Munchen
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OC031
(9CD)
\3300→\2990
アイヴォー・ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナー(1824-1896):交響曲全集(第1番-第9番

  第9番は1894年初稿(ノヴァーク版)
   ベンヤミン=グンナー・コールス補筆による4楽章完成版
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

 スクロヴァチェフスキ、ヤングに次ぐ「OEHMSレーベル:ブルックナー・ツィクルス」の第3集はイギリスの指揮者アイヴォー・ボルトンが指揮したザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の演奏。
 1982年からグラインドボーン音楽祭の指揮者を務めるとともに、1984年からはピリオド楽器を使用したセント・ジェイムズ・バロック・プレイヤーズを結成したボルトン。
 現代から古楽まで幅広いレパートリーを有しており、このブルックナーの演奏も、ピリオド奏法を取り入れた軽やかで透明感ある響きが特徴的。従来のような重厚な響きを重んじる聴き手の耳にも新鮮な風を送り込んだことで知られる演奏です。
  

OC1857
\2300
ウィリアム・ヨン/モーツァルト ピアノ・ソナタ集 第5集
 モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 K284
  ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K309
  幻想曲 ハ短調 K475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K457
ウィリアム・ヨン(ピアノ)

 若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンによるモーツァルト:ピアノ・ソナタ集完結編となる第5集。
 インタビューで「多くの人にとってモーツァルトはしばしば同じように聞こえるかもしれませんが、私はそう思いません。私はモーツァルトが音楽の中で感情や色彩をどのように表現したのかを示したいと思います。」と語ったヨンの言葉通り、5枚のアルバムの中にはヨンが表現したかったものが全て詰まっています。
 なかでもツィクルスの最後に置かれたハ短調の「幻想曲」と「ソナタ」の劇的な演奏は、多くの人が抱くモーツァルトのイメージを覆すほどに衝撃的です。

  録音 2016年12月8-10日 Studio 2, Bayerischer Rundfunk, Munich
  


OC462
(2CD)
\2000
「メルビッシュ湖上音楽祭」名場面集
 
Operettenzauber-オペレッタの魔法

 【CD1】
オッフェンバック(1819-1880):喜歌劇《パリの生活》
1.序曲
2.ロンド

J.シュトラウス2世(1825-1899):喜歌劇《こうもり》
3.時計の二重唱
4.Spiel ich die Unschuld vom Lande-無垢な田舎娘を演じる時は

ミレッカー(1842-1899):喜歌劇《乞食学生》
5.前奏曲
6.Ich knupfte manche zarte Bande

J.シュトラウス2世:喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》
7.序曲
8.Komm in die Gondel-さあゴンドラにお乗り
9.Schwipslied-ほろよいの歌
10.Lagunenwalzer-入り江のワルツ

J.シュトラウス2世:喜歌劇《ジプシー男爵》
11.序曲
12.Zigeunerlied-ジプシーの歌
13.Wer uns getraut-うそ鳥の二重唱
14.Werberlied-徴兵の歌

ツェラー(1842-1898):喜歌劇《小鳥売り》
15.Ich bin die Christel von der Post-私は郵便配達のクリステル
16.Schenkt man sich Rosen in Tirol-チロルで薔薇を贈る時は

マルティナ・セラフィン(ソプラノ)…2.13
ジルヴァナ・ドゥスマン(ソプラノ)…3
ペーター・エデルマン(バリトン)…3.14
ウテ・グフレラー(ソプラノ)…4
コルネリア・ツィンク(ソプラノ)…6
リハルト・ザメク(テノール)…8
ダグマル・シェレンベルガー(ソプラノ)…9
ヘルベルト・リッペルト(テノール)…10
ハリー・ファン・デア・プラス(テノール)…13
ビルギット・シュタインベルガー(ソプラノ)…15
イングリッド・ハバーマン(ソプラノ)…16
セバスティアン・ラインタラー(テノール)…16

ルドルフ・ビーブル(指揮)
ルドルフ・ビーブル(指揮)…【CD1】1-10.13-22
                …【CD2】1-4.11-14.15-16
ウヴェ・タイマー(指揮)…【CD1】5.6
アンドレアス・シューラー(指揮)…【CD1】7-10
ヴォルフディーター・マウラー(指揮)…【CD2】11.12

メルビッシュ祝祭合唱団…【CD2】4.17
メルビッシュ祝祭管弦楽団
【CD2】
J.シュトラウス2世:喜歌劇《ウィーン気質》
1.Ich bin ein echtes Wiener Blut 私こそ真のウィーン気質
2.Schwipslied ほろ酔いの歌

レハール(1870-1948):喜歌劇《メリー・ウィドゥ》
3.Bitte, meine Herren どうぞ、だんなさま
4.Ja, das Studium der Weiber 女の研究は難しい
5.Lippen schweigen 唇は語らずとも

レハール:喜歌劇《ルクセンブルク伯爵》
6.Bist du’s, lachendes Gluck 微笑みかける幸福よ

カールマン:喜歌劇《チャールダッシュの女王》
7.Heia, heia in den Bergen ist mein Heimatland 山こそわが故郷
8.Tanzen mochte ich 踊りましょう 

カールマン:喜歌劇《伯爵令嬢マリツァ》
9.Wenn es Abend wird 夜になり
10.Mein lieber Schatz 私のいとしい人

レハール:喜歌劇《ロシアの皇太子》
11.Einer wird kommen だれかがくるでしょう
12.Kosende Wellen

レハール:喜歌劇《ほほえみの国》
13.Wer hat die Liebe uns ins Herz gesenk 私たちの心の中に誰が愛を埋めたのか
14.Dein ist mein ganzes Herz 君はわが心の全て
15.Ich mocht' wieder einmal die Heimat sehn 故郷をもういちど見たい

ベナツキー(1884-1957):喜歌劇《白馬亭にて》
16.Einmal nur-Es muss was Wunderbares sein
17.Das ist der Zauber der Saison
18.Im Weisen Rossl am Wolfgangsee

レハール:喜歌劇《ジュディッタ》
19.Uns ist alles einerlei
20.Freunde, das Leben ist lebenswert 友よ、人生は生きる価値がある
21.Hab'ein blaues Himmelbet 青空が天蓋の寝台に
22.Meine Lippen, sie kussen so heis 私の唇は熱いキスをする
ウルズラ・プフィツナー(ソプラノ)…1.2.10
クリスティアン・ツェンカー(ヴォーカル)…1
マルガリータ・デ・アレリャーノ(ソプラノ)…3.5
マティアス・ハウスマン(バリトン)…5.16
ミヒャエル・ズットナー(テノール)…6
ルート・オールマン(ソプラノ)…6
マルティナ・セラフィン(ソプラノ)…7.8
フェルディナント・フォン・ボトマー(テノール)…8
ニコライ・シューコフ(テノール)…9.10
アレクサンドラ・ラインプレヒト(ソプラノ)…11.12
ティベリウス・ジム(テノール)…12
エリザベト・フレフル(ソプラノ)…13.15
チョイ・サンゴ(テノール)…14
マルコ・イェンチュ(テノール)…18
マルクス・ハインリヒ(テノール)…19.21
ユリア・バウアー(ソプラノ)…19.21
メールツァド・モンタゼリ(テノール)…20
ナターリア・ウシャコーワ(ソプラノ)…22

 オーストリアのメルビッシュ湖上で毎年夏に開催されるオペレッタの大音楽祭「メルビッシュ湖上音楽祭」。1957年に第1回の音楽祭が開催されて以降、休むことなく開催される大人気を誇る夏の風物詩です。
 この2枚組はこれまで録音された音楽祭のアルバムから名アリアと情景をピックアップ。
 名歌手たちの表情豊かな歌唱をたっぷりお楽しみいただけます。また、音楽祭の中心的な存在である指揮者ルドルフ・ビーブルの演奏だけでなく、ビーブル退任後の若手指揮者たちの演奏も収録されています。
  

OC968
(2CD)
\3200
レハール(1870-1948):喜歌劇《ルクセンブルク伯爵》 ルネ・ルクセンブルク伯爵/若い放蕩貴族…ダニエル・ベーレ(バリトン)
アンジェール・ディディエ/オペラ歌手…カミラ・ニュールンド(ソプラノ)
バジル・バジロヴィッチ侯爵/ロシアの老貴族…セバスティアン・ガイヤー(テノール)
シュターザ・ココゾフ伯爵夫人/未亡人…マルギット・ノイバウアー(アルト)
アルマン・ブリサール/画家…サイモン・ボーデ(テノール)
ジュリエット・ヴェルモン/モデル…ルイーズ・オルダー(ソプラノ)
ペレグラン/公証人・役所の戸籍係…グルゲン・バーヴェヤン(バリトン)
セルゲイ・メンチコフ/公証人・侯爵の秘書…ルートヴィヒ・ミッテルハンマー(テノール)
パーヴェル・フォン・パヴロヴィッチ/公証人・侯爵の秘書…ホワン・インギュ(バス)
キム・ウンソン(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団

 レハールの喜歌劇《ルクセンブルク伯爵》は、1909年、テアター・アン・デア・ウィーンで名指揮者ロベルト・シュトルツによって世界初演され、すぐさま大成功を収め、同劇場で300回も再演されました。
 この記録は現代におけるミュージカルにも匹敵するもの。親しみやすいメロディと、貴族や芸術家たちの生活がちりばめられた楽しい内容、そしてなんといっても幸せなハッピーエンドがやってくることでしょう。
 現代でもしばしば上演されますが、この録音では注目のテノール、ダニエル・ベーレとベテラン、カミラ・ニュールンドの軽妙なやりとりが素晴らしく、韓国出身の女性指揮者キム・ウンソンの演奏も聴きどころです。

  録音 2015/2016 ライヴ録音 Frankfurter Erstauffuhrung, Oper Frankfurt Recording System Recording Producer: Margit Baruschka,Teresa Kunz
 

OC1870
\2300
HORN FUSION
チャイナ・ホルン・アンサンブル

 1.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  アルプス交響曲-狩猟のファンファーレ
 2.ベートーヴェン(1770-1827):エグモント序曲(カカ編)
 3.J.S.バッハ(1685-1750):G線上のアリア(カカ編)
 4.ブルックナー(1824-1896):アヴェ・マリア(H.ヨイリセン編)
 5.ウェーバー(1786-1826):歌劇《魔弾の射手》(カカ編)
 6.ワーグナー(1813-1883):ワグネリアーナ幻想曲(H.リヒター/H.ピツカ編)
 7.ワーグナー:歌劇《タンホイザー》序曲(カカ編)
 8.ピアソラ(1921-1992):リベルタンゴ(カカ編)
 9.ガーシュウィン(1898-1937):
  サムワン・トゥー・ウォッチ・オーヴァー・ミー(H.ヨイリセン編)
 10.ジミー・ファン・ホイゼン(1913-1990): Darn That Dream(H.ヨイリセン編)
 11.バラスケス(1916-2005):ベサメ・ムーチョ(A.パタレオン/G.ソト=メンデス編)
 12.中国民謡:ジャスミンの花(A.ドン編)
チャイナ・ホルン・アンサンブル

 「チャイナ・ホルン・アンサンブル」は2015年、中国の中央音楽院の教授ハン・シャオメイが設立した21名のホルン奏者からなるアンサンブル。世界中で活躍する中国のホルン奏者たちをメンバーとして集め「ホルン音楽を中国国内に広める」ことを目的に活動しています。
 2015年に北京で最初のコンサートを行い、翌年には香港とシンセンにツアーに出かけ、2016年の夏にはドイツとオーストリアでコンサートを行い、すでに世界的な称賛を得ています。
 クラシックだけでなく、ジャズ、タンゴ、映画音楽と幅広いレパートリーを持つ彼ら、ここでもユニークなパフォーマンスを披露しています。

  録音 2016年8月1-6日 Beijing Sound Recording Studio by SKY FIRE
 


OC1872
\2300
ワーグナー(1813-1883):言葉のない指環
 ロリン・マゼールによる管弦楽版「ニーベルングの指環」交響組曲

 【ラインの黄金】
  1.第1場:前奏曲
  2.第2場:山頂のひらけた土地
  3.第3場:ニーベルハイムの旅 “nacht'ges Land”
  4.第4場:ヴァルハラ-神々の入場
 【ヴァルキューレ】
  5.第1幕第1場への前奏曲
  6.第1幕第3場:ジークムントとジークリンデの逃避行
  7.第2幕:前奏曲と第1場:ヴォータンの怒り
  8.第3幕第1場:ワルキューレの騎行
  9.第3幕第3場:ヴォータンの告別と魔の炎
 【ジークフリート】
  10.第1幕第2場&第3場:ヴォータン、ミーメと虫けら
  11.第1幕第3場:ジークフリートは魔法の剣を鋳造する
  12.第2幕:第2場:森のささやき
  13.第2幕:ジークフリートの戦い
  14.第2幕:ファーフナーの嘆き歌
 【神々の黄昏】
  15.前奏曲:夜明け
  16.ジークフリートのラインの旅
  17.第1幕第3場:ハーゲンの招集(角笛の呼びかけ)
  18.第3幕への前奏曲と第1場:ジークフリートとラインの娘たち
  19.第3幕第2場:ジークフリートの死と葬送行進曲
  20.終曲:ブリュンヒルデの自己犠牲
ハンス=イェルク・アルブレヒト(指揮)
ヴァイマール・シュターツカペレ

 オルガニストとして、またカール・リヒターの理念を継承したミュンヘン・バッハ管弦楽団の芸術監督として多彩な活動を続けるハンスイェルク・アルブレヒト。ヴァイマール・シュターツカペレとは前作のブラウンフェルス歌曲集でも、オーケストラをたっぷり歌わせた重厚な音楽を聴かせましたが、今回のワーグナーはまさにオーケストラにとっても得意中の得意の作品。マゼールの編曲による「歌のない指環」を指揮者、オーケストラが一体となり思う存分に歌い上げています。
 ハンス=イェルク・アルブレヒト:2017年9月 ミュンヘン・バッハ管弦楽団を率いて来日予定です。

  録音 2016年10月9.10日 ライヴ収録 Neue Weimarhalle
 


OC1882
\2300
Leuchtende Liebe-光溢れる愛
 エリザベト・シュトリッド(ソプラノ):アリア集

 1.ベートーヴェン(1770-1827):歌劇《フィデリオ》-
  人間の屑! 何をしているつもり?
  かかってきなさい、希望は捨てないわ、最後には星が出る
 ワーグナー(1813-1883):
  2.歌劇《妖精》- なんと切ないことなの
  3.歌劇《さまよえるオランダ人》- ゼンダのバラード
  4.歌劇《タンホイザー》- 愛する殿堂よ
  5.歌劇《タンホイザー》- 全能の聖処女よ
  6.歌劇《ローエングリン》- ひとり寂しく悲しみの日を(エルザの夢)
  7.楽劇《トリスタンとイゾルデ》- おだやかに、静かに(イゾルデの愛の死)
  8.楽劇《ヴァルキューレ》-Schlafst du, Gast? … Der Manner Sippe
  お客様、寝ておいでですか?-私の言うことをきいてください
  9.楽劇《ヴァルキューレ》- あなたこそ春
  10.楽劇《ジークフリート》- 私はずっと永遠の中に
エリザベト・シュトリッド(ソプラノ)
イヴァン・アンゲロフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
ブルガリア国立放送合唱団-女声合唱…3
ブルガリア国立放送合唱団-男声合唱…5

 スウェーデン、マルメ出身のオペラ歌手エリザベト・シュトリッドのアリア集。
 2006年にノールランド歌劇場で《ルサルカ》のタイトル・ロールを歌い雑誌「Opera」で絶賛され、以降、世界中の歌劇場で歌ってきましたが、彼女の名前を一躍有名にしたのが、2010年にノルウェー国立歌劇場の《タンホイザー》におけるエリザベート役。
 その素晴らしい歌唱が大絶賛され、一躍世界の檜舞台に躍り出た彼女、2013年にはバイロイト音楽祭でフライア役を歌うなど、ワーグナー・ソプラノとしての地位を確実なものにしています。2017年にはフランスのリール歌劇場で《さまよえるオランダ人》のゼンタを歌い、ライプツィヒ歌劇場ではリヒャルト・シュトラウスの《サロメ》を歌っています。今後はヘルシンキ国立歌劇場でコルンゴルトの《死の都》のマリエッタを歌う予定です。
 このアルバムでは彼女が最も得意としているアリアの数々を聴くことができます。

 録音 2016年5月16-20日 Bulgarian National Radio, Studio1, Sofia




「ジークフリート」から。
https://youtu.be/a1WVdIIvU6o




 

ONDINE


ODE-1296
\2400
エリオット・カーター(1908-2012):後期作品集
 1.ピアノとオーケストラのための「Interventions」(2007)…初録音
 2.ピアノと室内オーケストラのための「Dialogues-対話」(2003)
 3.ピアノと室内オーケストラのための「Dialogues II-対話 II」(2010)…初録音
 4.管弦楽のための「Soundings」(2005)…初録音
 ピアノ、パーカッションと室内オーケストラのための
 「Two Controversies and a Conversation-2つの相違と1つの対話」(2011)…初録音
  5.Controversy I
  6.Controversy II
  7.Conversation
 8.室内オーケストラのための「Instances-実証」(2012)
 9-20.ピアノ三重奏のための「Epigrams-エピグラム」(2012)…初録音
ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
…1-4.5-7.9-20
コリン・クーリエ(パーカッション)…5-7
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)…9-20
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)…9-20

バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ
…2.3.5-7

オリヴァー・ナッセン(指揮)…1.4.8
BBC交響楽団…1.4.8

 2012年に103年の天寿を全うしてこの世を去ったアメリカの作曲家エリオット・カーターの晩年の作品集。アイヴズに師事、ハーヴァード大学でピストン、ホルストに学び、パリではナディア・ブーランジェにも指導を受けたカーター。およそ80年間作曲活動を行い、作風も新古典主義から十二音技法、他、様々な様式の変遷を経て独自の理論を打ち出しました。90歳を超えてからも作曲への意欲は衰えることなく、亡くなるまでに60以上の作品を完成させたことも驚くばかりです。
 カーターの最後のオーケストラ作品である「Instances」と最後の作品「Epigrams」はどちらも2013年に初演されましたが、カーターはこれに立ち会うことはできませんでした。
 この録音では、2003年から最後の年の2つの作品までの7曲を収録。そのうち5曲は初録音です。
 現代音楽のオーソリティ、エマールをはじめ、現代最高の演奏家を揃えただけでなく、カーターとも仲の良かった指揮者、作曲家オリヴァー・ナッセンがBBC交響楽団とともに参加しています。

  録音:2015年12月13.14日 CBSO Centre, Birmingham, UK…2.3.5-7 2016年7月5.6日 Maida Vale Studio 1, London, UK…1.4.8 2016年12月20日 Teldex Studio Berlin; Berlin, DE…9-20




GENUIN

GEN 17458
\2300
「ショート・ストーリーズ」〜チェロ小品集
 パガニーニ:カンタービレ ニ長調Op.17MS 109/
 ダヴィドフ:泉のほとりでOp.20-2/
 ハイドン:ディヴェルティメント ニ長調/
 クライスラー:シンコペーション/
 ルビンシテイン:ロマンスOp.44-1/
 メンデルスゾーン:協奏風変奏曲Op.17/
 ダヴィドフ:ロマンス/
 サラサーテ:「スペイン舞曲集」より サパテアードOp.23-2/
 ポッパー:タランテラOp.33/
 メンデルスゾーン:無言歌ニ長調 Op.109/
 ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調/
 クライスラー:愛の悲しみ/フォーレ:蝶々Op.77
 シューマン:
  「小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品Op.85」より夕べの歌
マーク・シューマン(チェロ)
マーティン・クレット(ピアノ) 
 シューマン・クァルテットのメンバーとして今月の来日も好評!日本人のハーフ、マーク・シューマンによるチェロ小品集!

 録音:2016年2月15日-17日、60’05

 1988年ドイツ生まれ。日本人ピアニストの母とドイツ人ヴァイオリニストの父、兄はヴァイオリニストのエリック・シューマン、ケン・シューマンという音楽ファミリーで育った注目のチェリスト、マーク・シューマン。
 これまでにアルウィン・バウアー、ハンス=クリスティアン・シュヴァイカー、エミール・クライン、ハインリヒ・シフ、フランス・ヘルマーソン各氏に師事。兄弟であるエリック・シューマン、ケン・シューマン、そしてヴィオラ奏者リザ・ランダルと「シューマン・クァルテット」のメンバーとして活躍しています。2013年にはボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝を果たしました。日本はもちろん、ヨーロッパ各地で演奏活動を精力的に行っています。
 チェロは、人間の声に最もよく似た楽器だと言われています。ふくよかな音色で奏でられる「ショート・ストーリーズ」は、ハイドンからシューマン、ダヴィドフからクライスラーまでの小品を演奏したアルバムです。
 マーク・シューマンのソロ・デビュー・アルバムであり、エレガントなショパンの“夜想曲”から、軽やかで楽し気なポッパーの“タランテラ”、情熱的なサラサーテの“サパテアード”など、しなやかなテクニックが冴えわたっています。チェロが奏でる気品のある音楽が楽しめる1枚です。
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GEN 17472
\2300→\2090
ドイツ・カンマーフィルのコンサートマスター
 サラ・クリスチャン

「触れ合うことのない世界」
 プロコフィエフ:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調Op.80
 シューベルト:
  ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D934
サラ・クリスチャン(ヴァイオリン)
リリット・グリゴリアン(ピアノ)
 2013年からドイツ・カンマーフィルのコンサートマスターを務めるサラ・クリスチャンの新録音!

 録音:2016年10月12日〜14日、ゼンデザール・ブレーメン、ドイツ、56’33

 アウクスブルク生まれのヴァイオリニスト、サラ・クリスチャン。ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてイゴール・オジムに、ハンス・アイスラー音楽大学でアンティエ・ヴァイトハースに師事。2013 年から2016 年まで、ヴァイトハースのアシスタントとしてハンス・アイスラー音楽大学で教鞭をとるなど、ヴァイトハースの信頼も厚いヴァイオリニストです。国際コンクールで多数の入賞歴があり、その中にはヨハネス・ブラームス国際コンクールで第1 位、第2 回シモン・ゴールドベルク国際ヴァイオリンコンクールで第1 位などが含まれています。2013 年からドイツ・カンマーフィルのコンサートマスターを務めており、ドイツで最も注目されているコンサートマスターの一人です。
 このアルバムでは、プロコフィエフの最初のソナタと、シューベルト最晩年に作曲された“幻想曲”を収録。静寂のメロディを繊細に紡ぎ、一音一音入念に考え抜かれた緻密さで演奏しています。
 

GEN 17465
\2300
「ジャズのように」〜クラリネット作品集
 ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
  3つの前奏曲(クラリネットとピアノ編)
 ジョセフ・ホロヴィッツ(1926-):クラリネット・ソナタ
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
  アルト・サクソフォンとピアノのためのホット・ソナタ
   (クラリネットとピアノ編)
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):クラリネット・ソナタ
 ダニエル・シュナイダー(1961-):クラリネット・ソナタ
フランソワ・ベンダ(Cl)
セバスティアン・ベンダ(Pf)
 ジャズに影響を受けたクラリネット作品集!

 録音:2001年8月7日-9日、59’05

 ブラジル出身の人気クラリネット奏者フランソワ・ベンダ。今作は1926 年〜1985 年に作曲された楽曲で、ピアノ独奏曲であるガーシュウィンの“3 つの前奏曲”はジャズの要素を多く持つ楽曲。シンコペーションを多用したジャズの影響を受けたバーンスタインの“クラリネット・ソナタ”などクラシックとジャズを融合した作品をセレクト。クラリネットのオリジナル作品と、編曲ものを収録。
 フランソワ・ベンダの祖先は、ボヘミアの音楽一族、ベンダ家の一人で、プロイセン王フリードリヒ2世に仕えたフランツ・ベンダ。
 フランソワは1988年いチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のクラリネット奏者を皮切りに、ソリストとして広く活躍している。ピアノのセバスティアン・ベンダはフランソワの父。
 
GEN 17449
\2300
「三部作」〜女流作曲家によるピアノ三重奏曲集
 エイミー・ビーチ(1867-1944):
  ピアノ三重奏曲イ短調Op.150
 ナタリー・クロウダ(1984-):
  ピアノ三重奏曲第1番「幻想的三部作」
 クララ・シューマン(1819-1896):
  ピアノ三重奏曲ト短調Op.17
モンテ・ピアノ・トリオ:
【フランチェスコ・シカ(Vn)、
 クロード・フロショー(Vc)、
 イリアナ・ボタン(Pf)】
 録音:2016年3月21-23日、54’44

 19 世紀、20 世紀、21 世紀と3 つの時代の、3 人の女流作曲家により作られたピアノ三重奏曲。
 後期ロマン派の作風で描かれたエイミー・ビーチ、それぞれの楽器が絡み合い、ロマン的な情感を表情豊かに歌い上げるクララ・シューマン、イギリスでヴァイオリニスト、作曲家として活躍するナタリー・クロウダに委嘱した“幻想的三部作”。ロベルト&クララ・シューマン、ヨハネス・ブラームスからインスパイアされ、その名の通り、透明感のある幻想に満ちた作品です。
 
GEN 17455
\2300
「アトラクション」〜パーカッション作品集 クリストフ・シッツェン(Perc)
 エマニュエル・セジョルネ(1961-):アトラクション
  (マリンバ、ヴィブラフォン、パーカッションとテープのための)【世界初録音】
 ヤニス・クセナキス(1922-2001):ルボンA+B(パーカッション独奏のための)
 アルヴォ・ペルト(1935-):
  アンナ・マリアのために(作曲家公認、クリストフ・シッツェン編曲)
 アンドリュー・トーマス(1939-):マーリン(パーカッション独奏のための)
 ブルース・ハミルトン(1966-):インターゾーンズ(ヴィブラフォンとテープのための)
 アルヴォ・ペルト:アリヌーシュカの回復への変奏曲(作曲家公認、クリストフ・シッツェン編曲)
 ジョン・サーサス(1966-):ワン・スタディ・ワン・サマリー
  (マリンバ、ジャンク・パーカッション、テープのための)
 録音:2016年6月1日-3日、65’27

 実力派マリンバ奏者達が集結したウェーヴ・カルテットのメンバーとしても活躍するクリストフ・シッツェン。ブルックナー音楽大学で、ボクダン・バカヌ、レオンハード・シュミディンガー各氏に師事。2014 年ミュンヘン国際音楽コンクールにおいて、3 位入賞。
 現在は演奏活動の他に、ウィーン国立音楽大学臨時講師を務めています。パーカッションの現代音楽作品を集めたアルバムは、シッツェンに献呈されたセジョルネの“アトラクション”に、ピアノ曲で有名なペルトの2作品“アンナ・マリアのために”、“アリヌーシュカの回復への変奏曲”の作曲家自身が許した世界初録音となるパーカッション編曲版、クセナキスの難曲など、多彩なレパートリーを収録。
 
GEN 17460
\2300
「ボヘミア」〜木管五重奏作品集
 (1)パヴェル・ハース(1899-1944):木管五重奏曲Op.10
 (2)ヤナーチェク(1854-1928):組曲「青春」(木管六重奏曲)
 (3)フェルステル(1859-1951):五重奏曲 Op. 95
 (4)ツェムリンスキー(1871-1942):
  ユーモレスク(木管五重奏のための)
アセルガ五重奏団:
 【ハンナ・マンゴールド(Fl)
  アマンダ・クラインバート(Hr)
  セバスティアン・ポヤールト(Ob)
  アントニア・ツィンマーマン(Fg)
  ユリウス・キルヒャー(Cl)】
(2)アンヌ・シェッフェル(バスCl)
 録音:2016年10月25日-28日、54’54

 2012 年に結成された若き木管五重奏団のデビュー・アルバム。2013 年ミュンヘン国際音楽コンクールで第3 位になるなど、注目の若手アンサンブルです。
 このアルバムでは、ボヘミアの作曲家の木管五重奏(六重奏)作品をセレクト。フェルステルはチェコの作曲家、オルガニストで、チェコ音楽の近代化を押し進めた作曲家の一人。“五重奏曲”は、古典派時代以来の伝統的なボヘミアの管楽合奏のような作風で、後期ロマン派の書法で描かれています。ヤナーチェクの木管六重奏曲“青春”も人気曲。木管の柔らかな響きが一体感を持って聴く人に美しい音色を届けます。
 
GEN 17464
\2300
カロリーネ・フィッシャー(Pf)
  「ピアノ・パッション」

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 Op.57 「熱情」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 Op.13「悲愴」
 クララ・シューマン:ロマンス変奏曲Op.3
 ロベルト・シューマン:ピアノ・ソナタ第2番Op.22
カロリーネ・フィッシャー(Pf)
 録音: 2016 年11 月16 日-19 日、73’14

 カロリーネ・フィッシャー、4 枚目のアルバムはベートーヴェンと、クララ&ロベルト・シューマンのピアノ作品集。カロリーネは1982 年ベルリン生まれ。16 歳のときにハンス・アイスラー音楽大学へ入学し、スタインウェイ国際ピアノ・コンクール、ゾフィー・シャルロッテ女王国際コンクール、ベルリン・ヤング・ピープル・コンクールなど数多くの優勝や受賞歴を誇ります。
 “熱情”では、ダイナミックな表現を丁寧に奏で、溌剌としたタッチが作品に輪郭を与えています。シューマンのソナタの中でも人気の“第2 番”も、スッキリと軽やかな演奏です。







 全国のカロリーネ・ファンの皆様お待たせしました。久しぶりにご紹介しましょう。
 いとしのカロリーネ。


GEN 86068
¥2300
カロリーネ・フィッシャー
 リスト:ラ・カンパネッラ
 D.スカルラッティ:ソナタ二短調K.141
 リスト:ドン・ジョヴァンニの回想
 モーツァルト:ピアノ・ソナタイ短調K.310(第8番)
 ドビュッシー:前奏曲集〜
  「妖精たちはあでやかな舞姫」「ラヴィーヌ将軍、風変わりな」「花火」
 シチェドリン:バッソ・オスティナート
 ショパン:練習曲ハ長調Op.10-1
 リスト:ハンガリー狂詩曲第13番
カロリーネ・フィッシャー(P)

 悪いくせで実力派の若手カワイコちゃんが出るとどうしても気になってしまう癖が抜けない店主だけれど、これは中身もいけてるんです。
 新鮮で溌剌としていて、とってもスタイリッシュで優雅。シチェドリンが一番よかったりするところはさすが現代っ子。
 ジャケもカロリーヌの妖艶な表情アップでのけぞらせてくれますが、おまけにブックレットの中でもコロムビアほどわざとらしくない可愛いポートレートを何枚か載せてくれていて嬉しい限りです。

 カロリーネ・フィッシャーは1982年ベルリン生まれのピアニスト。
 9歳で奨学金を得、16歳のときにすでにハンス・アイスラー音楽大学入学するなど天才ぶりを発揮。スタインウェイ国際ピアノ・コンクール(ベルリン)、ソフィ・シャルロッテ女王国際コンクール、ベルリン・ヤング・ピープル・コンクール、チェコやミュンヘンでの国際コクンクールなど多数の優勝、受賞暦がある。

 
GEN 17466
\2300
「ラッシュ」〜サクソフォン四重奏作品集
 J.S.バッハ(1685-1750):イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
  (サクソフォン四重奏編)
 ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
  歌劇「ポーギーとベス」組曲 (サクソフォン四重奏編)
 フランコ・ドナトーニ(1927-2000):ラッシュ II
アルシス・サクソフォン四重奏団
 録音:2016年10月9-12日、ミュンヘン音楽・演劇大学 大ホール、ドイツ、41’15

 2009 年ミュンヘン音楽・演劇大学の学生で結成されたアルシス・サクソフォン四重奏団。2013 年ガスタイク音楽賞コンクールで第1 位、ピエトロ・アルジェント国際コンクール第1 位など、数々のコンクールの入賞歴を持つ実力派。
J.S.バッハのチェンバロ曲である“イタリア協奏曲”は、チェンバロのような軽さを持ち、音色がより広がり、風通しの良い演奏となっています。
 ガーシュウィンの“「ポーギーとベス」組曲”も表情豊かで、奔放なリズムも息の合ったアンサンブルで楽しませてくれます。
 
GEN 17468
\2300
「チェロ・イタリアーノ」
 (1)-(4)ダッラバコ(1710-1805):
  11のカプリッチョより第1番、第3番、第6番、第8番
 (5)-(7)ダッラピッコラ(1904-1975):
  シャコンヌ、間奏曲とアダージョ
 (8)-(10)ボッケリーニ(1743-1805):チェロ・ソナタ ハ長調 G.17
 (11)-(14)ピアッティ(1822-1901):
  イタリアのセレナーデOp.17 / シチリアーナ Op.19 /
  タランテラ Op.23 / カンツォネッタ
パオロ・ボノミーニ(Vc)
(8)-(10)
 マグダレーナ・ボジャノヴィッツ
  (通奏低音)
(11)-(14)薗田奈緒子(Pf)
 録音: 2017 年1 月29-31 日、Studioboerne 45、ベルリン、ドイツ、67’17

 J.S.バッハ国際コンクール2016 のチェロ部門優勝のパオロ・ボノミーニ。デビュー・アルバムは同郷のイタリアの作曲家の作品集。古典派から現代作品まで幅広く収録されています。
 マリオ・ブルネロ、アントニオ・メネセスなどに師事し、ソロの他に、ボッケリーニ・トリオのチェロ奏者としても活躍。
 ジョゼフ・マリー・クレマン・ダッラバコの“11 のカプリッチョ”は、J.S.バッハの“無伴奏チェロ組曲”のような雰囲気で、チェロ独奏で、軽やかでありながら、しみじみとした旋律が美しい作品です。ボノミーニの瑞々しいチェロの音色が作品を更に輝かせてくれています。
 ダラピッコラの“シャコンヌ、間奏曲とアダージョ”では研ぎ澄まされた集中力に引き込まれる。魅力的なイタリアのチェロ作品集となっています。
 
GEN 17469
\2300
「故郷への帰還」〜ドヴォルザーク、グリーグ、シベリウス:声楽アンサンブル作品集
 (1)-(3)ドヴォルザーク:スラヴ民謡の花束から Op.43
 (4)-(8)グリーグ:4つの歌EG160 より
  第1番、第2番、第4番/
  夕べの趣EG162/我が最愛の思いEG 169
 (9)-(11)ドヴォルザーク:5つの合唱曲Op.27、B.87 より
  第2番、第4番、第5番
 (12)-(17)シベリウス:
  2つの歌Op.108 より“第1曲「ユモレスク」”/
  「ラカスタヴァ」JS 160A(テノールと男声合唱)/
  6つの歌Op.18 より“第6曲「わが心の歌」”、“第1曲「そこなわれた声」”/
  フィンランディア讃歌Op.26/祖国にJS 98B
 (18)グリーグ:故郷への帰還 Op.31
アンサンブル・ノビレス:
 【パウル・ヘラー(T)、
  クリスティアン・ポーラース(T)、
  フェリックス・ヒュープナー(Br)、
  ルーカス・ロンチャー(B)、
  ルーカス・ヘラー(B)】
(1)-(3),(18)アレクサンダー・シュマルツ(Pf)、
(1)-(3)パク・ソンア(Pf)   
 録音:2016年8月29-30日、9月5-7日、56’40

 2006 年にライプツィヒのトーマス教会聖歌隊の団員によって結成された男声声楽アンサンブル、アンサンブル・ノビレスによるドヴォルザーク、グリーグ、シベリウス…チェコ、ノルウェー、フィンランドといった国を代表する作曲家たちの声楽アンサンブル作品集。
 ドヴォルザークの“スラヴ民謡の花束から”は男声アンサンブルとピアノ連弾の伴奏で演奏されます。躍動的な歌声に、オーケストラのような厚い音のピアノ伴奏が作品に広がりを持たせています。
 グリーグの牧歌的な穏やかな旋律、シベリウスの透明感のある音楽性など、大合唱では味わえないバランスのとれた室内合唱の美しさが感じられるアルバムです。人間の声だけの柔らかで豊かな響きがしみじみと染みわたります。
 
GEN 17470
\2300
ブラームス:
 歌曲集「美しきマゲローネのロマンス」Op.33(全曲)
ニコライ・ボルチェフ(バリトン)
ボリス・クズネゾフ(ピアノ)
 録音:2016年9月21日〜24日、フェステブルク教会、フランクフルト、ドイツ、50’12

 バリトンのニコライ・ボルチェフは、1980 年ベラルーシのピンスク生まれ、モスクワ音楽院で歌を始め、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で、ハインツ・レー、ユリア・ヴァラディ、ヴォルフラム・リーガーに師事。バイエルン国立歌劇場の専属バリトン歌手を務めており、現在欧米の一流オペラハウスで活躍しています。
 ルートヴィヒ・ティークの『マゲローネ』によるロマンスは、ブラームスが書いた唯一の連作歌曲。ボルチェフの艶やかな輝きのある歌声が魅力的です。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MELODIYA


MEL1002393
\2400
ユーリ・マズロク(バリトン)/オペラのアリアと情景集
 1.チャイコフスキー(1840-1893):歌劇《マゼッパ》第2幕-マゼッパのアリオーソ
 2.チャイコフスキー:歌劇《スペードの女王》第1幕-トムスキのバラード
 3.アントン・ルビンシテイン(1829-1894):
  歌劇《デーモン》第2幕-デーモンのロマンス
 4.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  歌劇《皇帝の花嫁》第1幕-グリャズノイのアリア
 5.リムスキー=コルサコフ:歌劇《サトコ》-ヴェネツィアの商人の歌
 6.ムソルグスキー:歌劇《ホヴァンシチナ》第3幕-シャクロヴィティのアリア
 7.リムスキー=コルサコフ:歌劇《雪娘》第3幕-ミスギールのアリオーソ
 8.チャイコフスキー:歌劇《エフゲニ・オネーギン》第1幕-オネーギンのアリア
 9.モーツァルト(1756-1791):
   歌劇《ドン・ジョヴァンニ》第1幕-ドン・ジョヴァンニのアリア
 10.ヴェルディ(1813-1901):歌劇《オテロ》第2幕-イアーゴのモノローグ
 11.ヴェルディ:歌劇《仮面舞踏会》第2幕-レナートのアリア
 12.ヴェルディ:
    歌劇《トロヴァトーレ》第2幕-ルーナ伯爵のレチタティーヴォとアリア
 13.レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇《道化師》-プロローグ
ユーリ・マズロク(バリトン)
マルク・エルムレル(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団

 ロシアの名バリトン歌手、ユーリ・マズロク(1931-2006)の録音集。ボリショイ劇場を中心に活躍し、とりわけ1970年代は「エフゲニ・オネーギン」の歌唱で一世を風靡しました。また、カルロス・クライバーが指揮した1978年ウィーン国立歌劇場「カルメン」の映像では粋なエスカミーリョ役を歌っているので、こちらで親しんだ人も多いでしょう。
 マズロクについては、ロシアの名メゾ・ソプラノ、イリーナ・アルヒーポワが「彼の美しい声と舞台姿は英雄役にぴったりであり、どんな舞台も引き立てる」と大絶賛。40年の歌手生活の中で30以上の役柄のレパートリーを持ち、また活動の舞台もロシアだけでなく、コヴェントガーデン、メト、ウィーン国立歌劇場など世界中に渡っています。このアルバムには、1979年に収録された「オネーギンのアリア」をはじめ、ロシアの作品やヴェルディ、モーツァルト、そして《道化師》のプロローグまで、1966年から1980年までの脂ののったマズロクの歌唱が収録されています。

 録音 1966年…3 1971年…1.4-5.7.9.11-13 1979年…8.10 1980年…2.6




















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