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≪第94号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2017/9/26〜








9/29(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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LA DOLCE VOLTA



LDV 34
\2600→\2390
プレスラー、モーツァルト第2弾!天上の響き、繊細な抑揚
 モーツァルト:
  ・幻想曲 ハ短調 KV 475 [14’08]
  ・ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 KV 457 [26’59]
  ・ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 KV 333 [35’31]
メナヘム・プレスラー(ピアノ)

 録音:2016年10月30、11月2日、パリ/輸入盤・日本語帯・解説付

 1923 年12 月16 日生まれのプレスラー、2016 年録音のモーツァルトの登場。プレスラーの魅力である完全に脱力しきった、軽やかで優しい音色で、包み込まれるような演奏です。
 「私にとって、モーツァルトのピアノ・ソナタは、天賦の才の産物に他なりません。ロマン派を先取りする劇的なソナタは、あらゆる感情を表出させます。そこで見出されるのは、遊び心やドラマ、軽快さ、ヴィルトゥオジティです。
 すべての感情が、どこまでも繊細な抑揚をともなって展開されます。」(プレスラーの言葉)
 幻想曲でのえもいわれぬ空気感、ハ短調ソナタでの真摯さには、ただただ聴きいるばかり。明るい第13 番のソナタでも、ひとつひとつのパッセージが美しく輝いています。プレスラーだからこそ到達できる境地のモーツァルトです。


 来日予定! 10/16(月)19:00 サントリーホール リサイタル
  モーツァルト:幻想曲 ハ短調 KV 475、ソナタ第14 番 ハ短調 KV 457、ほか





一時期入手困難だったLA DOLCE VOLTAのもう一枚のモーツァルト・アルバム、再入荷しそう!

LA DOLCE VOLTA
LDV 19
\2600
プレスラー
   モーツァルト:ピアノ・ソナタ集

    ピアノ・ソナタ第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」K.331
    ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K.570
    ピアノ・ソナタ第18番 ニ長調 K.576
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 「ピアノ界の生ける伝説」メナヘム・プレスラーみずみずしい感性、愛情あふれる奇跡的なタッチ!

 録音:2014 年9 月19-21 日

 「ピアノ界の生ける伝説」、1923 年生まれの巨匠ピアニスト、メナヘム・プレスラー。1955 年、ボザール・トリオを結成し、世界でもっともすぐれた室内楽ピアニストとして世界で活躍を続けておりましたが、2007-08 のシーズンのトリオ解散後は、室内楽、ソロの両方でさらなる活動を展開しています。

 2014 年4 月には、庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日、優しさあふれる演奏で会場を静かな感動が包み込みました。2014 年末には、ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートでモーツァルトのピアノ協奏曲第23 番で出演するなど、世界が再注目している最高齢の巨匠のひとりです。
  LA DOLCE VOLTA からの2 枚目のリリースとなる今回は、モーツァルトのソナタ集。トルコ行進曲に、第17、18 番という名曲ぞろいのプログラムです。なんとモーツァルトのソナタを全曲録音するプロジェクトの第1 弾、ということで、注目度も高まります。

 「モーツァルトがこれらの音符を記したその時、その瞬間の気分を再現するのは非常に難しいことです。モーツァルトは、私たちに無限の喜びと悲しみを同時に与えることができるのですから。彼の音楽は決して皮相的な表現に陥りません。演奏家の使命は、モーツァルトが話す彼独自の音楽言語を、まるで自分の言語のように体得することです。これを“モーツァルト語” と呼んでおきましょう—モーツァルト語は、フランス語や英語と同様に存在し話される言語なのです。」
 とはプレスラーの言葉。豊かなイメージ、みずみずしい感性に満ち、些末な出来事や日常の緊張から解き放たれた、完全なる平静さに包まれたモーツァルト。音楽の慎ましやかな僕、プレスラー。澄み切ったポエジーと素朴さ、みずみずしい感性が裏打ちするイメージ、そして優しさが、聴く者の心を強く揺さぶります。


そしてピアノ協奏曲のライヴ・アルバムも!

CAVI
4260085533879
\2700→\2490
92歳プレスラー、出身地マグデブルクでのライヴ!
 モーツァルト:ピアノ協奏曲

  第23番イ長調K488
  第27番変ロ長調K595
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
マグデブルク・フィルハーモニー管弦楽団
キンボー・イシイ(指揮)
 プレスラーの出身地マグデブルク・ライヴ!至高のモーツァルト、ピアノ協奏曲第23、27番

 録音:2016年5月15、20日(第23番)、12月15,16日(第27 番)、ライヴ/78’24

 1923 年ドイツ・マグデブルクのユダヤ人家庭に生まれたメナヘム・プレスラー。ボザール・トリオのピアニストとして長年キャリアを積み、2008 年に解散するまで、その全歴史を通じてピアニストを務め続けました。
 彼のソリストとしてのキャリアは、解散後彼が80 代半ばから始まりました。

 この録音は、2016 年にプレスラーの出身地であるマグデブルクで行われたコンサートのライヴ。演目は、ソリスト、プレスラーの代名詞ともなっているモーツァルトのピアノ協奏曲です。
 共演は、ドイツ・マグデブルク劇場音楽総監督のキンボー・イシイ指揮、マグデブルク・フィルハーモニー管弦楽団。
 比類なき美しさをたたえる第23 番の第2 楽章。そしてモーツァルト最後の協奏曲である第27 番は、崇高な美しさを持った名曲として親しまれています。
 プレスラーは作為的なものがまるで感じられない穏やかな演奏で、モーツァルト特有の天衣無縫な美しさを十二分に表現しています。

 2015 年の来日は惜しくもキャンセルとなりましたが、2017 年秋には待望の来日が予定されています。






WERGO



WER 7339
\2500
ハイドンも驚愕の超精密ハーモニー!一休さんのお経も登場。
 ハンス・ツェンダー(1936-):
  (1)Dialog mit Haydn 〜
    2台のピアノと3群のオーケストラのための(1982)
  (2)Issei no kyo 〜ソプラノとオーケストラのための(2009)
  (3)Nanzen no kyo - Canto VII 〜
    四部合唱と器楽アンサンブルのための(1992)
(1)ヘルマン・クレッチマー(ピアノ)
 ウエリ・ヴィゲット(ピアノ)
 ハンス・ツェンダー(指揮)
 ドイツ連邦青少年管弦楽団
(2)クラロン・マクファデン(ソプラノ)
 ヨハネス・カリツケ(指揮)
 ケルンWDR 交響楽団
(3)ハンス・ツェンダー(指揮)
 ケルンWDR交響楽団
 ケルン放送合唱団
 

 録音:(1)1993年1月17日/ライプツィヒ、ゲヴァントハウス (2)2010年9月29日/ケルン、フィルハーモニー (3)1993年6月8-10日/ケルン、フィルハーモニー/62’32’’

 1936年ヴィースバーデン生まれ、フォルトナーに作曲を師事。作曲家、指揮者、さらには教育者、思想家、作家として芸術活動を続ける重鎮ハンス・ツェンダーの自演を含む作品集です。
 1982年にハイドン生誕250年を記念して書かれドナウエッシンゲン音楽祭で演奏された『Dialog mit Haydn(ハイドンとの対話)』は、ハイドンの『驚愕交響曲』を素材に用いています。ツェンダーの精妙なハーモニー感覚が遺憾なく発揮された怪作で、3群に分かれたオーケストラはそれぞれ11セントずつずれたチューニングを求められます。そして2台のピアノは「グループ1」と「グループ3」のオーケストラにそれぞれ調律を合わせるため、ピッチが22セント(半音の約1/5)ずれることになります。それらが重ね合わされ、うっすらとにじむようなクラスターを創出。その中からハイドンの素朴なメロディが超現実的に浮かび上がり、次第に勢いを増す打楽器に飲み込まれていきます。ツェンダー本人の見事な指揮ぶりにも注目です。
 『Issei no kyo』『Nanzen no kyo』は室町時代の禅僧、一休宗純に題材を求めた声楽作品。前者はソプラノ独唱、後者は合唱になっており、お経をテキストに繰り広げられる摩訶不思議な哲学的世界は唯一無二。この2作は世界初録音の音源です!



 


WER 7370
\2500
ジョン・ケージ(1912-1992)&トム・ジョンソン(1939-)作品集
 (1)ケージ:Chess Pieces(1944)
 (2)ジョンソン:Rational Melodies(1993)
 (3)ケージ:Four Dances(1942-43)
 (4)ジョンソン:Counting Duets(1982)より 第2 番
トリオ・オムファロス

 三人寄れば文殊の知恵。新感覚サウンドを創造!

 録音:2016年10月25-29日/(1)(2)編曲:トリオ・オムファロス(世界初録音)/62’52’’

 Stefan Hulsermann(クラリネット)、Olaf Pyras(打楽器)、Ji-Youn Song(ピアノ)の3人からなるトリオ・オムファロスは2006年に結成されて以来、その編成のユニークさと独創的なプロムラミングで目を引く活躍を続けています。音色はプリペアドピアノの拡張版と言うべきか、単旋律をユニゾンで演奏することによって気の抜けた楽しいサウンドを作り出しています(ちょっとファミコンっぽい音)。簡潔な音像のケージ作品はうってつけのレパートリーと言えるでしょう。
 1944年、ケージはデュシャンやイサム・ノグチらを含む多くの著名なアーティストと共に、ひとつの絵を展覧会に寄稿するように求められました。そのとき作られた絵画作品が『Chess Pieces』です。その中には音符や五線も見られたため、のちにトイ・ピアノで有名なマーガレット・レン・タンがピアノ音楽として再構築、演奏したことで知られています。このアルバムに収録されているのは、そこからさらにカラフルなトリオ編成にアレンジしたもの。マニア心をくすぐる選曲です。
 トム・ジョンソンは1939年アメリカ生まれで、1983年以降パリに在住する作曲家。作風は清々しいほどに徹底したミニマル音楽。ひとつのアルペジオを規則的にリズムを変えながらひたすら繰り返すとか、あるスケール中の音をひとつずつ増やしてメロディを伸ばしていくとか、単純極まりない世界で面白いことをやっています。
 


WER 7351
\2500
「夏の終わり」
 ヴィルヘルム・キルマイヤー(1927-2017):歌曲集

 (1)Eichendorff-Lieder 〜テノールとピアノのための
 (2)Holderlin-Lieder 〜テノールとピアノのための(抜粋)
 (3)Trakl-Lieder I 〜テノールとピアノのための
 (4)Schweigen und Kindheit 〜テノールとピアノのための
マルクス・シェーファー(テノール)
ジークフリート・マウザー(ピアノ)

 穏やかな気分で美しく歌われる詩情。達観した音楽

 録音:2016年10月14-16日((1)(3)(4)世界初録音)/79’45’’

 ミュンヘン生まれの作曲家キルマイヤーは合唱や歌曲などの「うた」を創作の柱としました。2017年の8月21日に90歳を迎えるということで記念すべき年に発売されるアルバムだったのですが、惜しくも誕生日の前日8月20日に亡くなり、追悼盤となってしまいました。
 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ、フリードリヒ・ヘルダーリン、ゲオルク・トラークルのテキストを用いた歌曲集です。詩の世界を崩すことなく、そして余計なものを足すことなく、血の通った輝きのある音へと昇華しています。響きは完全な調性を持ち、シンプルな歌が胸にしみる、ほろりとする音楽が特徴です。ひとつの協和音が保続され、急激な変化はまったくありません。ピアノは和音を押さえたり点描的に単音を重ねたりしますが技術的にも平易で穏やか。肩肘張らないくつろいだ雰囲気のなかテノールの温かい歌が紡がれていきます。素朴ながらどこか達観した深みも感じる名品です。






交響曲第1番が聴けます。
https://youtu.be/eVGaOTBkrGo
 


WER 6865
\2500
「沈黙」 ムジークファブリーク・エディション12
 (1)ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):
  “Ich suchte, aber ich fand ihn nicht.” 〜
   アンサンブルのための(2011)
 (2)エヴァン・ジョンソン(1980-):
  Die Bewegung der Augen 〜
   9つの楽器のための(2011-12、2013-14改訂)
 (3)ヤニ・フリストウ(1926-1970):
  Anaparastasis III “The Pianist” 〜
   役者、指揮者、アンサンブルとcontinuumのための(1968)
 (4)ゲオルク・フリードリヒ・ハース:
  … Wie stille brannte das Licht 〜
   ソプラノと室内管弦楽のための(2009)
アンサンブル・ムジークファブリーク
(1)エミリオ・ポマリコ(指揮)
(2)クリスティアン・エッゲン(指揮)
(3)ルパート・フーバー(指揮)
(4)エンノ・ポッペ(指揮)
(5)サラ・ウェゲナー(ソプラノ)

 WERGOの名シリーズ、「沈黙」をテーマとした今作もハイレベル!

 録音:(1)2012年6月30日 (2)2014年4月6日 (3)2010年2月27日 (4)2009年5月3日/ケルン、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ライヴ、(1)(2)(4)世界初録音)/77’59’’

 驚くほど高い演奏技術で知られざる優れた現代音楽を紹介し続ける「ムジークファブリーク・エディション」の第12集。現代音楽において無視出来ない大きなテーマとなった「沈黙」をアルバムタイトルに掲げ、新しい音楽の在り方を果敢に模索した4作品を収録しています。
 ジョン・ケージは「沈黙を作り出すことは出来ない」と言いましたが、記譜された音楽の周囲には常に沈黙が存在しており、書かれた音のありようによって沈黙を感じることは可能です。例えば①は、巨視的にはひとつの旋律がグリッサンドでうねっていくようなヘテロフォニックな音楽ですが、不意に離れたところで別の意識下から出てきたような旋律が現れては消え、多層的な空間を感じさせます。新たな空間に耳をそばだたせることによって、そこに沈黙が残る、と言えなくもありません。静かな曲という訳ではなく、後半は雰囲気を変え爆発的な音響に盛り上がったりと一筋縄ではいかない楽曲構成も面白いです。




 

 ヤニ・フリストウ(1926-1970): Anaparastasis III
 ここで観られます。狂ってます。でもカッコいいです。
https://youtu.be/kBHHeS2K0dY


 44歳のときに交通事故で死んだギリシャの作曲家ヤニ・クリストウ。
 「ギリシャの暗黒作曲家」、「戦慄の変態音楽家」などとすさまじい呼ばれ方をされているが、それは決して大げさではない。
 不気味で俗悪で、間違っても聴いて幸せになるたぐいの音楽ではない。これを大音量で聴いていたら、おそらく家族の人が病院に電話するだろう。
 
 だがそういう音楽も存在するのだ。
 ・・・そして・・・悪くない。

 打楽器が炸裂し、弦が軋み、ノイズが蔓延し、もちろん人が絶叫し、のたうちまわる。
 しかしそこに異常に劇的な、爆裂した精神の雄叫びを聴く。

 アメリカのちょっとコマーシャリズムっぽい前衛でもなく、ドイツの難解な前衛でもなく、イタリアの電子音楽でもなく、剥き出しで破壊的で同時に今にも崩れ落ちそうな前衛。
 まるで崩壊寸前の大遺跡のような不均衡な存在感。迫力が普通じゃないのだ。

 誰でも楽しめるものでないことは間違いないが、人によってはおそろしく惹かれることになるだろう。
 店主も怖いもの見たさで聴き始めたのについつい聴きこんでしまった。
 ただし、スタッフのいないところで。




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AEOLUS

AE-10087
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ハッキネン&ヘルシンキ・バロックのバッハ第3巻!
 鬼才ピエール・アンタイが登場!

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.3 〜
 2台のチェンバロのための協奏曲集

  2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060
  2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1061
  2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV.1062
  ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
   2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Fk.10
ピエール・アンタイ(チェンバロ)
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
ヘルシンキ・バロック・オーケストラ

 鬼才ピエール・アンタイが登場!ハッキネン&ヘルシンキ・バロックのバッハ第3巻!

 ☆ ハッキネン&ヘルシンキ・バロックのバッハ第3弾!
 ☆ レオンハルトの高弟であり、ハッキネンの師、ピエール・アンタイが登場!

 北欧フィンランドが世界に誇るワールドクラスのチェンバリスト、アーポ・ハッキネンと、北欧屈指のピリオド・オーケストラとしての名声を確立しているヘルシンキ・バロック・オーケストラ。
 第1集(AE-10057)、第2集(AE-10067)で清涼感と透明感にあふれる演奏を披露してくれた同コンビによるJ.S.バッハの協奏曲集第3集、「2台のチェンバロのための協奏曲集」でハッキネンと共演する"もう1人"のチェンバリストはなんとピエール・アンタイ!
 レオンハルトの系譜を継ぐ師弟の"共演"、そしてフランスの鬼才とフィンランドの天才が繰り広げるチェンバロの"饗宴"は話題必至!古楽ファンの心を熱くしてくれるバッハ・アルバムの登場です。

 ※録音:2014年







アーポ・ハッキネンのアルバムをご紹介しておきましょう。


AEOLUS
AE-10047
(SACD HYBRID)
\2800→\2590

耳の肥えた古楽ファンに絶賛された!
 ハッキネン&ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
  
アグレル:管弦楽作品集
 シンフォニア イ長調/ヴァイオリン協奏曲ニ長調/
 チェンバロとフルートのための二重協奏曲ロ短調/
 シンフォニア ニ長調/オーボエ協奏曲変ロ長調/
 シンフォニア変ホ長調
ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
アーポ・ハッキネン(ディレクター&チェンバロ)
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(ヴァイオリン)
パウリーナ・フレッド(フルート)
ヤス・モイシオ(オーボエ)

 ユーハン・ユアキム・アグレル(1701−1765)は、マクシミリアン公からの招きを受けドイツのヘッセンに渡り、その後イギリス、フランス、イタリアなどを巡ったスウェーデン生まれの後期バロックの作曲家。
 この管弦楽作品集で聴くことが出来るギャラント様式の華麗で優雅なパッセージは、故郷のスウェーデンを離れドイツを活躍の場としたアグレルの音楽の魅力である。
 北欧フィンランドのヘルシンキが育んだバロック・オーケストラの巧さにも古楽ファン要注目。

2008年9月、エスポー(フィンランド)での録音。
AEOLUS
AE-10057
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ハッキネン&ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
 J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.1

  チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052
  チェンバロ協奏曲第2番ホ長調BWV.1053
  チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056
  イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
ヘルシンキ・バロック・オーケストラ

 北欧の名手アーポ・ハッキネンのJ.S.バッハ!共演はヘルシンキ・バロック・オーケストラ!
 ヘルシンキ出身の名手アーポ・ハッキネンとヘルシンキ・バロック・オーケストラのコンビによるJ.S.バッハの「チェンバロ協奏曲集Vol.1」!
 アスペレン、アンタイ、ファン・デルフト、レオンハルトといった錚々たる名匠たちから古楽奏法を学んだハッキネンは、北欧フィンランドが誇るワールドクラスの古楽系鍵盤奏者。
 イタリアの名ヴァイオリニスト、リッカルド・ミナージを擁するヘルシンキ・バロック・オーケストラとのバッハが、北欧の古楽の充実する"現在"を聴かせてくれる。


2010年5月の録音。
AEOLUS
AE-10067
(SACD HYBRID)
\2800→\2590

天才ハッキネン、バッハ第2弾!
 J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集 Vol.2
  チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054
  チェンバロ協奏曲第4番イ長調 BWV.1055
  チェンバロ協奏曲第6番ヘ長調 BWV.1057
  幻想曲ハ短調 BWV.906
 W.F.バッハ:協奏曲ト長調 Fk.40

アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
 
 アスペレン、アンタイ、ファン・デルフト、レオンハルトといった錚々たる名匠たちから古楽奏法を学んだ、ヘルシンキ出身のチェンバロ奏者、アーポ・ハッキネン。
 1998年にブルージュ国際チェンバロ・コンクール入賞、NDR特別賞などの受賞歴を誇り、北欧フィンランドが誇るワールドクラスの古楽系鍵盤奏者として輝かしいキャリアを歩んでいる。
 共演は北欧随一のピリオド・オーケストラである、ヘルシンキ・バロック・オーケストラ。ハッキネン自身が芸術監督を努めており、大バッハと長男のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710−1784)の協奏曲を披露。北欧古楽界の名手、ハッキネンの手腕が光る J.S.バッハのチェンバロ協奏曲集!

 2011年&2010年の録音。

<昔のコメントより>

 ようやく出た、ハッキネンのバッハ続編。
 アグレルを聴いた段階でただものでないことはわかっていたが、バッハで確信に変わった。
 突き刺すようにシャープで、痛いほどに繊細なバッハ。キリキリと脳髄を締め付けてくる、こんなバッハが存在するとは。
 しかも今回の第2弾では今店主が密かに注目しているヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの作品を入れてきた!大バッハに最も期待されながらもっともその期待を裏切った放蕩息子。その隠れた才能をハッキネンなら再発見してくれるはず。
 惜しむらくはレーベルがAEOLUS。このレーベル、とにかくすぐに入手不能になる。どうか後で後悔する事のないよう。

 これは2013年スオメンリンナ音楽祭で7月に行われたときのバッハの映像。素人録画だが彼らの自由な感性が味わえると思う。

http://www.youtube.com/watch?v=vXElRtfTpT4

 


NAXOSのアルバムもご紹介しときますね。

Xaver Dussek: Four Symphonies
NAXOS
8.572683
\1800
海外直輸入
ハッキネン&ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
F.X.ドゥシェク:4つのシンフォニア集
  1-3.シンフォニア ト長調Altner G4/
  4-6.シンフォニア 変ロ長調Altner Bb2/
  7-9.シンフォニア イ長調Altner A3/
  10-13.シンフォニア 変ロ長調Altner Bb3
ヘルシンキ・バロック管弦楽団/
アーポ・ハッキネン(指揮)

 チェコ生まれの作曲家、チェンバロ奏者フランツ・クサヴァー・ドゥシェク(1731-1799 ヤン・ラディスラフ・ドゥシークとは別人です)のシンフォニア集です。
 彼はモーツァルトの友人であり、当時のプラハにおける管弦楽作品の主要な作曲家でした。
 彼の作品はホフマン、ディッタースドルフなどと同等の影響力を有していたもので、まさに“正統派18世紀音楽”たる風情を醸し出しています。
 各々の楽器の使い方も特徴的で、この独特な響きはモーツァルト作品にはあまり見られないものでしょう。



8.573087
\1800
海外直輸入

J.S.バッハ:チェンバロ作品集 組曲集 BWV818a,819a,832 他

 1.前奏曲とフーガ イ長調 BWV896/
 2-6.組曲 イ長調 BWV832/
 7.カプリッチョ ホ長調「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」BWV993/
 8.幻想曲 ト短調 BWV917/9.前奏曲とフーガ イ短調 BWV895/
 10.幻想曲 イ短調 BWV922/11.フーガ イ短調 BWV959/
 12.前奏曲 ニ短調 BWV935/13.前奏曲 ニ長調 BWV936/
 14.前奏曲 ホ長調 BWV937/15.前奏曲 ホ短調 BWV938/
 16.フーガ ハ長調 BWV952/17.フーガ ハ短調 BWV961/
 18.前奏曲 ハ長調 BWV933/19.前奏曲 ハ短調 BWV934/
 20.前奏曲とフーガ ニ短調 BWV899/
 21.前奏曲とフーガ ホ短調 BWV900/
 22-27.組曲 イ短調 BWV818/28.ロンドによる幻想曲 ハ短調 BW918/
 29-33.組曲 変ホ長調 BWV819a
アーポ・ハッキネン(ハープシコード)
録音 2014年2月17-19日 フィンランド カルヤー,聖カテリーネ教会

 バッハ(1685-1750)の鍵盤作品は、もともと「精神的なリフレッシュ」をするためのものでした。彼はパルティータの序文にも「愛好人士の心の憂いを晴らし、喜びをもたらさんことを願って」と入れたように、この種の音楽は、指導目的であり、また楽しみのためでもあったのです。
 もちろんバッハ自身が比類なき鍵盤奏者であったことは疑うべくもなく、それは彼の死後、テレマンがバッハのオルガン演奏について賛辞を送っていたことでも明らかです。
 そんなバッハ、1703年には音楽の学習を終え、ワイマールの宮廷で最初の仕事に就いています。ここではヴァイオリンを担当していましたが、代役で奏したオルガン演奏が話題となり、そのままアルンシュタットの新しい教会のオルガニストに採用されています。その後、1705年にはアルンシュタットからリューベックまで、およそ500kmの長距離を徒歩で旅行し、ブクステフーデの教えを仰いでいたことでも知られています。
 このアルバムに収録されている作品のほとんどは、この激動の時代(というか血気盛んな時代)に書かれた「初期の曲」で、晩年のような練りに練られた対位法というよりは、溢れてくるような流麗なフォームで書かれています。
 いくつかの作品は、組曲として数えたほうがよいのかという議論は尽きませんが、それはとりあえず置いておいて、流麗な若いバッハの姿を垣間見る楽しみに浸ってみたいと思います。

 ハッキネンの演奏は、多彩な音色を駆使した納得のできるもの。創造性と表現力の限界に挑むような素晴らしい演奏です。


8.570210
\1800
海外直輸入
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ集
 1.ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ト長調 BWV 1027
 2.トリオ ニ短調 BWV 583
 3.トリオ ト短調 BWV 584
 4.ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ニ長調 BWV 1028
 5.ハープシコードのためのソナタ イ短調 BWV 967
 6.ハープシコードのためのソナタ ニ長調 BWV 963
 7.ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ト短調 BWV 1029
アーポ・ハッキネン(ハープシコード)・・・1〜7
ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)・・・1.2.3.4.7

 ここに収録された作品は、バッハがライプツィヒで活躍していた頃に書かれたもので、豊かな楽想と緻密なアンサンブル、強烈な表現力が横溢した名曲揃い。ちなみにここに収録された「トリオ」というのは、三重奏のことではなく「声部が3つ」という意味。本来はオルガンのために書かれた作品。
 指揮者としても活躍中のハッキネンとペルコラの息のあったアンサンブルが見事。



アーポ・ハッキネンの特集でした。








COBRA RECORDS



COBRA 0061
\2600
リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集

 ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa:1
 ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調 Hob.VIIa:3
 ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調 Hob.VIIa:4
  (全カデンツァ:リサ・ヤコブス)
リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
ザ・ストリング・ソロイスツ

 オランダの美しきヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス第2弾はハイドン!

 ☆ハイフェッツ・コンクール最高位受賞、オランダのヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス!

 17歳でリッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演でデビュー、2005年にリトアニアで行われた第2回ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールで最高位を受賞したオランダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、リサ・ヤコブスのCobra Records第2弾!
 イギリスのClassic FMやオランダのLuister magazineでBest Albumに選出されるなど高い評価を得た「ロカテッリのヴァイオリン協奏曲集(COBRA 0054)」に続くのは、ハイドンの偉大なヴァイオリン協奏曲。
 豊富な魅力を備えながらも、現代ではコンサート・レパートリーとしてより若いヴァイオリニストのための教材として扱われることが多くなってしまったハイドンの協奏曲。
 シンプルで優雅なこれらの傑作を、1683年製のルッジェーリ・ヴァイオリンを携えたオランダの美しきヴィルトゥオーゾが奏でます。




 ロカテッリのコンチェルト。典雅な音色を聴かせてくれてます。
https://youtu.be/C4Nm1FXuAN4



 

COBRA 0060
\2600
モディーニャ 〜 オーボエとギターのためのアレンジ集
 コルデロ:ギターと声の間(2つの感傷的な歌より)*/
 ピアソラ:
  タンゴ第2番(タンゴ組曲より)*、
  アヴェ・マリア(タンティ・アンニ・プリマ)、カフェ1930/
 バリオス=マンゴレ:バッハへのオマージュ/
 ピアソラ:悲しみ(5つの小品より)*/
 バリオス=マンゴレ:クリスマスの歌/
 ヴィラ=ロボス:
  ブラジル風バッハ第5番、アンダンティーノ(エチュード第5番)*、
  モデレ(エチュード第8番)、モディーニャ*/
 ジスモンチ:7つの指輪、水とワイン*/
 モラ=ヒメネス:エコーズ/
 コルデロ:あきらめ(2つの感傷的な歌より)*/
 ピアソラ:リベルタンゴ/
 モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
パウリーネ・オーステンレイク
 (オーボエ、オーボエ・ダモーレ*)
エンノ・フォールホルスト(ギター)

 ハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席オーボエ奏者、パウリーネ・オーステンレイクによる、オーボエ(&オーボエ・ダモーレ)とギターのためにアレンジされたラテン・レパートリー!
 リベルタンゴを始めとする、ピアソラ、ヴィラ=ロボス、ジスモンチらの名曲を、憂愁なオーボエの音色、軽快なギターのリズムでどうぞ。オーステンレイクとフォールホルストのために書かれたホセ・モラ=ヒメネスの「Ehoces(2016)」のみ、この編成のためのオリジナル作品。
 

COBRA 0058
\2600
アルベニス(イベリアからの6曲)と
 ラヴェルという不思議な組み合わせ

  エボカシオン 〜 アルベニス:イベリアより
   (エル・アルバイシン、港、エボカシオン、
    トゥリアーナ、アルメリーア、マラガ)
  ラヴェル:クープランの墓
メンジー・ハン(ピアノ)

 メンジー・ハンは、2014年のリスト国際ピアノ・コンクール(オランダ、ユトレヒト)で第3位に入賞(オランダ人としては9年ぶりの入賞)したほか、スタインウェイ・ピアノ・コンクール、ポルトガルのマリア・カンピーナ国際コンクールなどで優勝。BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト(2016-2018)とヨーロッパ・コンサート・ホール機構(ECHO)の"ライジング・スター"に選ばれ、2018/19年シーズンにはヨーロッパ中の重要コンサート・ホールでのツアーを予定しているオランダの注目ピアニスト。
 このアルバムはアルベニス(イベリアからの6曲)とラヴェルという不思議な組み合わせがテーマ。意外にもスペイン的なラヴェルとフランス的なアルベニスの音楽を意識的にリンクさせています。



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NAXOS


8.573608
\1200
クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集 Op.23,Op.34-1
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.23-1
  1.第1楽章:Allegro molto
  2.第2楽章:Rondo:Vivace
 ピアノ・ソナタ へ長調 Op.23-2
  3.第1楽章:Allegro con spirito
  4.第2楽章:Adaigio
  5.第3楽章:Rondo:Allegretto con spirito
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.23-3
  6.第1楽章:Allegro con vivacita
  7.第2楽章:arietta con varoazioni:Allegretto vivace
 ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.34-1
  8.第1楽章:Allegro con spirito
  9.第2楽章:Un poco andante quasi allegretto
  10.第3楽章:Finale:Allegro
 11.「月の光」による変奏曲とファンタジー Op.48
ホアン・カルロス・ロドリゲス(ピアノ)

 クレメンティと言えば学習者におなじみのソナチネ、もしくは指のための練習曲「グラドゥス・アド・パルナッスム」ばかりが知られる作曲家です。
 しかし、彼の存命中は「優れたピアニスト」であり、同時に楽器製造者として、鍵盤楽器の発展と、その演奏技術向上に力を尽くしたことでも高く評価され、ウィーンでは、彼のソナタはハイドンのソナタにも負けないほどの絶大な人気を誇っていました。
 このアルバムに収録されている4曲のソナタのうち、Op.23は1790年にロンドンで出版された曲集で、小規模ながら整っている第1番、幅広い音域を用いるメロディが特徴的な第2番、変奏曲の形式で書かれた優雅な第2楽章を持つ第3番と、品の良さが溢れています。
 Op.34のソナタは明らかに規模が大きくなり、筆致も工夫されています。「月の光」による変奏曲とファンタジーは、大規模な前奏の後に「月の光」を主題とした美しい変奏曲が連なるというこの時期に多く見られる形式を用いて書かれており、変奏技術の高さが伺われる作品です。

 録音 2017年2月18-19日 Auditori Pau Casals, El Vendrell, Taragona, Catalonia, Spain Total Playing Time:69'37"
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8.573752
\1200

あのブライアンの交響曲最新録音!
 ブライアン(1876-1972):交響曲 第8,21,26番

 1.交響曲 第8番 変ロ短調(1949)
 交響曲 第21番 変ホ長調(1963)
  2.第1楽章:Adagio-Allegro e con anima
  3.第2楽章:Adagio cantabile e sostenuto
  4.第3楽章:Vivace
  5.第4楽章:Allegro con fuoco
 交響曲 第26番(1966)…世界初録音
  6.第1楽章:Allegro risoluto
  7.第2楽章:Allegro moderato e grazioso-Giocoso
  8.第3楽章:Allegro assai
アレクサンダー・ウォーカー(指揮)
新ロシア国立交響楽団

 史上最大、最長の作品と言われる「交響曲第1番」で知られるイギリスの作曲家ハヴァーガル・ブライアン。敬愛するリヒャルト・シュトラウスに献呈された全六楽章で構成されたこの曲は、あまりの演奏困難さのため、完成された1927年から33年を経てようやく初演されたというエピソードを持っています。
 しかしブライアンの真価が発揮されるのはこの曲を書き上げてから。まるで堰を切ったかのように、次々と交響曲を書き上げ、亡くなる4年前、1968年までの約40年間に合計32曲を世に送り出しました。

 このアルバムでは世界初録音となる「第26番」を含めた3曲を収録。単一楽章で書かれた第8番の溢れ出るメロディ、荘厳なアダージョ楽章が印象的な第21番、爆発的なエネルギーによって苦悩を勝利へと昇華させる第26番。どれも未知の世界の扉を開く興味深い音楽です。

 録音 2016年9月8-11日 Studio 5, Russian State TV & Radio Company KULTURA, Moscow Total Playing Time:70'26"




NAXOSのブライアン交響曲
全部集めてみました


8.557418-19
(2CD)
\3600
ブライアン:交響曲 第1番「ゴシック」 オンドレイ・レナールト指揮
スロヴァキア放送交響楽団
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
スロヴァキア・オペラ合唱団
スロヴァキア・フォーク・アンサンブル合唱団
ルチニツァ合唱団
ブラティスラヴァ・シティ合唱団
ブラティスラヴァ児童合唱団
ユース・エコー合唱団
パヴォル・プロハーツカ合唱指揮
エヴァ・エニソヴァー(S)/ダグマル・ペツコヴァー(A)
ヴラディミール・ドレザル(T)/ペーテル・ミクラーシュ(Bs)

 ゲテモノ作曲家の代表とされ、世界最長の交響曲を作ったこと、90歳になってから8曲もの交響曲を作ったことで知られる奇人変人ブライアン。
 そのブライアンが8年の歳月をかけて作り上げた交響曲第1番「ゴシック」。管弦楽のみによる「第1部」、そして大規模な声楽大作となる第2部「テ・デウム」からなる“伝説の交響曲”。
 オルガンを含む巨大オーケストラ(打楽器だけで17)に、4人の独唱者、混声・児童合唱含めたこれまた巨大な声楽陣、さらに4つのブラスバンド別働隊という、誇大妄想強的編成。演奏時間はおよそ120分。「ギネスブック」にも世界最大の交響曲として掲載された。
 これだけの規模を持つために演奏はほぼ不可能といわれていたが、それがついに録音された。採算などもちろん度外視。まさに歴史的偉業、というより歴史的珍事。録音というよりこれは冒険。

 とまあ、エピソードとしては面白いし、ネタとしても使えるが、それだけであればここでは取り上げない。
 実は史上最大の怪作、交響曲 第1番「ゴシック」、作品も結構いけてるのである。
 第2部のコラール部分ではさすがにちょっと冗長な感も否めないが、第1部では「夜明け前のマーラー」といった感じのかっこいい展開が随所で現れる。レナールトの演奏が少し野暮ったいので(それはそうなるだろう、無理もない)、聴いているこっちが頭の中で少し演出してあげれば、なかなか楽しめる。2時間の大作を一気に聴けとは言わないので、せめて管弦楽のみによる第1部の40分だけでもノリノリで味わってみてほしい。きっとあなたは大好きな交響曲のリストに入れたくなるだろう。
 まあそれを人に言うと変人扱いされてしまうかもしれないが。(「このNAXOSを聴け!」より)

8.570506
¥1800
ブライアン(1876-1972):交響曲第2番、祝祭ファンファーレ トニー・ロウ(指揮)、
モスクワ交響楽団

 32曲もの交響曲を作曲したことで知られるイギリスの近代作曲家ブライアンだが、彼の生前には、それらはほとんど演奏されることがなかった。この第2番の交響曲はゲーテの「鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」に触発され書き始められましたが、後に早世した彼の最愛の娘のために捧げられました。16本のホルン、3組のティンパニ、2台のピアノ、オルガンを必要とする大規模な編成で奏される悲痛な行進曲は、まるでワーグナーのジークフリートの葬送曲を思い起こさせる。

 MARCO POLOレーベルから既発売の音源。

NAXOS
8.570308
\1800
ハヴァーガル・ブライアン (1876-1972)

 交響曲第4番「勝利の讃歌」
  録音: 3 - 8 February 1992

 交響曲第12番
  録音: 10-11 February 1992
スロヴァキア放送交響楽団
エイドリアン・リーパー (指揮)

ヤナ・ヴァラスコヴァ (ソプラノ)
スロヴァキア・ナショナル・オペラ合唱団
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
ユース・エコー合唱団
カントゥス混声合唱団
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団

 ギネス史上最大の交響曲「ゴシック」(8.557418-19)で知られる作曲家、ブライアンの交響曲第4番「勝利の歌」もまた、巨大オーケストラ+オルガン+二重合唱+ソプラノ独唱という、トンデモ編成を要求する怪曲です。半音階的和声を駆使し、ナチズムが台頭する不安な時代の空気を反映しつつ、神の栄光をたたえる賛歌で締めくくられるといった、いわばお約束的な組み立てですが、実際耳にすれば予想を上回るサウンドの凄まじさには圧倒されます。
 併録の交響曲第12番は、ギリシャ悲劇にインスピレーションを得た作品ですが、ブライアンの交響曲の中で「最短」の作品となっています。

 マルコ・ポーロ8.223447の再発売盤です。

8.573408
\1800
ブライアン:交響曲第6 番, 第28 番, 第29 番,第31 番
 1.交響曲第6 番 「悲劇的交響曲」(1948)/
 2-5.交響曲第28 番 ハ短調(1967)
 6-9.交響曲 第29 番変ホ長調(1967)
 10.交響曲 第31 番(1 楽章の)(1968) ※2-9 世界
新ロシア国立交響楽団/
アレクサンダー・ウォーカー(指揮)
録音 2014年5月20-24日 モスクワ ロシア国立テレビ&ラジオ・カンパニー KULTURA第5 スタジオ
 
 最近、ようやくその真価が認められつつある、イギリスの伝説的な作曲家ハヴァーガル・ブライアン。成功とは全く無縁であり、32 曲もの交響曲を書き残しながらも、ほとんど認められることはありませんでした。ようやく生涯の終わり近くに第1 番「ゴシック」が演奏され、一部の人たちの間で熱烈な支持を受けることとなったのが救いでしょうか。彼がこの世を去ってから、ようやくこの比類なき作品群に光が当たり、演奏や録音の機会も増えてきたのは嬉しい限りです。そんなブライアン、72 歳の時にここに収録された「交響曲第6 番」を作曲し、その後は素晴らしいスピードでいくつもの交響曲やオペラ、管弦楽作品を書いていきます。もちろん第1 番のような巨大さ(長さも編成も史上最大の規模を持つとされます)は望めませんが、それでも同世代のイギリスの作曲家たち/エルガーやホルスト、ディーリアス/と比べると、その作品がどれほど奇妙な味わいを持っているかに気がつくのではないでしょうか。

 ここには単一楽章の第6 番と第31 番、そして古典的な趣きを持つ第28 番、同じく91 歳の時の作品である第29 番の4 曲が収録されています。全て、汲めども尽きぬ創造のエネルギー漲る怪作です。

8.572014
¥1800
ブライアン:交響曲第 11 番&第15 番他
 1-5.演奏会序曲「勇気のために」(1902-06)/
 6-14.喜劇序曲「メリーハート博士」(1911-12)/
 15-22.交響曲第 11 番(1954)/
 23-28.交響曲第 15 番(1960)
  ※MARCO POLO 8.223588 移行盤
トニー・ロウ(指揮)…1-5.23-28/
エイドリアン・リーパー(指揮)…6-22/
アイルランド国立交響楽団

 ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)(本名はウィリアム)は、独学で音楽を学び、小さな教会のオルガニストを務めていました。20 歳になる前にエルガーの合唱曲に接し、当時の新作音楽を熱心に支持するようになります。作曲を始めた当初は、その作品を多くの聴衆に支持され順風満帆な作曲家人生を送るかと思われましたが、様々な事情でドロップ・アウト。生涯に32 曲の交響曲を書きながらも、その作品はほとんど忘れ去られてしまい、現在でもごく一部の熱狂的なファンによって、偉大なる彼の業績が伝えられているに過ぎません。

 このアルバムには2 つの交響曲と、彼のお気に入りであった「メリーハート博士」(変奏曲の形式で書かれている)、そして豪壮な「勇気のために」が収録されています。これを聴くことで一層ファンが増えること間違いありません。

8.572020
¥1800
ブライアン:交響曲第 17 番&第32 番他
 1-3.交響詩「イン・メモリアム」(1910)/
 4-5.祝典舞曲/6-8.交響曲第 17 番(1960-1961)/
 9-12.交響曲第 32 番(1968)
MARCOPOLO 8.223481 より移行盤
アイルランド国立交響楽団/
エイドリアン・リーパー(指揮)

 1950 年代までは、「謎の作曲家」とされていたハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)。彼はその生涯に32 曲の交響曲を始め、管弦楽作品、オペラなど多くの作品を書いています。
 彼は才能に恵まれながらも、あまり勤勉でなかったためか、作品が上演されることがあまりなく、そのために一部の熱狂的なファンを除いては、その存在すらも忘れ去られかけていました。

 しかし、彼の最大の作品「交響曲第1 番」が1961 年にアマチュアを中心としたオーケストラで上演されるやいなや、そのあまりにも破天荒な曲が評判を呼び、再び脚光を浴びた人として知られています。
 このアルバムには2 つの管弦楽作品と2つの交響曲が収録されています。さすがに第1 番ほどの大掛かりな仕掛けはないにしても、交響詩「イン・メモリアム」の冒頭のファンファーレを聴くだけでも、確かに心躍る音楽です。この機会に再度見直してみたい作曲家です。

8.557775
\2600
入手困難かも
ブライアン(1876-1972):
 喜劇序曲−ジョリー・ミラー/
 ヴァイオリン協奏曲/
 交響曲第18番
ライオネル・フレンド指揮
BBCスコットランド交響楽団
マラト・ビゼンガリエフ(Vn)
マルコポーロ8 . 2 2 3 4 7 9からの移行発売(1 9 9 3年録音)。イギリスの異端作曲家による、比較的親しみやすい作品集。ヒンデミットの曲を思わせるヴァイオリン協奏曲は、民謡の旋律を素材とした作品。
交響曲はわずか1 5分ほどだが、ブライアンらしからぬ( ? )聴きやすさ。
ブライアン:交響曲第20番, 第25番(ウクライナ国立響/ペニー)
8.572641
¥1800
迷宮のシンフォニー
 ブライアン:交響曲第 20 番&第25 番

 古い韻による幻想的変奏曲(1907)/
 交響曲第 20 番嬰ハ短調(1962)
 交響曲第 25 番イ短調(1966)
 ※MARCO POLO 8.223731 より移行盤
ウクライナ国立交響楽団/
アンドリュー・ペニー(指揮)

 長大で複雑な作品を書くことで知られるブライアン(1876-1972)。
 このアルバムに収録された2 つの交響曲は、長さの面(だけ)なら比較的取っつきやすいものでしょう。1962 年に書かれた第20 番は予想以上にコンパクトで、洗練された主題を持ち、表現力豊かです。そして1966 年に書かれた第25 番は、より古典的な構成を持ち、美しいメロディを持っています。しかし・・・ブライアンです。一筋縄でいくわけはありません。この楽章の配置を見てください。一つの楽章はいくつもに細分され、目まぐるしく表情を変化させます。終わると見せかけて終わらない。そしていつの間にか別世界へ持っていかれる感覚。これは病みつきになります。冒頭に置かれた「古い韻による幻想的変奏曲」は、彼の初期の作品で、シベリウス、R.シュトラウスなど、当時隆盛を誇っていたたくさんの作曲家の影響が感じられます。これはこれで微笑ましいものです。
Havergal Brian: Symphonies Nos. 22-24
8.572833
\1800
ブライアン:交響曲 第22、23、24番 他
 1-2.交響曲 第22番「小交響曲」(1964-1965)/
 3-4.交響曲 第23番(1965)…世界初録音/
 5.交響曲 第24番 ニ長調(1965)…世界初録音/
 6-11.イングランド組曲Op.12(1905-1906)
  <性格的な行進曲/ワルツ/浜辺の木の下で/間奏曲/賛歌/謝肉祭>
新ロシア国立交響楽団/
アレクサンダー・ウォーカー(指揮)
録音 2012年8月26.27.30.31日 モスクワ Studio 5, Russian State TV & Radio Company KULTURA

 途方もない交響曲を数多く書いたことで知られる作曲家ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)。今回はお待ちかねの新録音が登場しました。生涯に32曲もの交響曲を書いた彼ですが、そのうちの27曲以上は、晩年と言える72歳から92歳の間に書かれています。

 ここに収録された3つの交響曲は88歳から89歳の作品であり、規模こそコンパクトなものの強烈な独自性を持っています。またこの3曲は密接に関係しているため、もしかしたら3曲で「一つの交響曲」として捉えることも可能かもしれません。

 一転、彼の出世作となった「イングランド組曲」はチャイコフスキーの「くるみわり人形」組曲から影響を受けたものであり、イングランドの風景を音に封じ込めた魅力的な音楽ですが、すでに破天荒なブライアンの気質がよく現れているのも面白いところです。



 

8.573789
\1200
ピアソラ(1921-1992):Legacy-伝説
 1.Escualo 鮫
 2.Vardarito バルダリート
 3.Milonga del angel 天使のミロンガ
 Las cuatro estaciones portenas ブエノスアイレスの四季
  4.ブエノスアイレスの春
  5.ブエノスアイレスの夏
  6.ブエノスアイレスの秋
  7.ブエノスアイレスの冬
 8.Adios Nonino アディオス・ノニーノ
 9.Introduccion al angel 天使へのイントロダクション
 10.Jeanne y Paul ジャンヌとポール
 11.Balada para un loco ロコへのバラード
 12.Revirado レビラード
 13.Fracanapa フラカナーパ
トマス・コティック(編曲)…1.2.4-7.9.10.11
オズバルド・カロ(アレンジ)…3.8.12.13

トマシュ・コーティク(ヴァイオリン)
リン・タオ(ピアノ)

ジェフェリー・キッパーマン(コントラバス)…2.3.9.11
アレックス・ウォンドラー(パーカッション)…2.4.10.13
ブラッドリー・ルーディス(パーカッション)…2.4.10.13
アルフレッド・レリダ(ヴォーカル)…11

 2017年はアストル・ピアソラの没後25年の記念年。タンゴにクラシックやジャズ、現代音楽のイディオムを融合させた独特のスタイルを作り上げ、世界的なブームを巻き起こしたピアソラの業績は、近年ますます高く評価されています。
 このアルバムは、今回と同じくコーティク、タオによって録音、2013年に発売されヒット作となった「Tango Nuevo」の続編。コーティクとタオは様々な手段を用いて曲にアレンジを施しており、前作に比べ、曲によってはコントラバス、パーカッション、そしてヴォーカルを加えた一層多彩な音を楽しむことができます。耳にする機会の多い名曲「ブエノスアイレスの四季」もこのアレンジによって新たな雰囲気を纏っています。

 録音:2014年12月18-21日 Gusman Concert Hall, Coral Gables, USA  Total Playing Time:64'01"
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8.573793
\1200
フォイアーマン、ピアティゴルスキー、オネゲル、齋藤秀雄の師
 ユリウス・クレンゲル(1859-1933):チェロ・コンチェルティーノ全集

 チェロ・コンチェルティーノ 第2番 ト長調 Op.41(1904)
  1.第1楽章:Allegro con moto
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Finale: Vivace
 チェロ・コンチェルティーノ 第1番 ハ長調 Op.7(1885)
  4.第1楽章:Allegro
  5.第2楽章:Andante
  6.第3楽章:Rondo: Vivace
 チェロ・コンチェルティーノ 第3番 イ短調 Op.46(1909)
  7.第1楽章:Allegro non troppo
  8.第2楽章:Andante
  9.第3楽章:Finale-Vivace
 10.コンチェルトシュトゥック ニ短調 Op.10(1885)
マルティン・ルンメル(チェロ)
加藤麻里(ピアノ)

 ライプツィヒを拠点に、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席チェロ奏者として長年活躍してきたユリウス・クレンゲル。曾祖父が教会のカントル、祖父がヴァイオリニストという音楽的な家庭に育ち、彼の兄パウルもヴァイオリニスト、作曲家、編曲家としてその功績を知られています。優れた教師でもあり、教え子の中にはフォイアーマン、ピアティゴルスキーなどの名チェリストだけでなく、オネゲルや齋藤秀雄の名前もあり、こちらでも素晴らしい活動をしたことが見てとれます。
 このアルバムに収録されたコンチェルティーノは、どれも教会で演奏するために作られた作品で、伴奏にはピアノが用いられており、どの曲でもピアノはオーケストラに匹敵するほどの多彩な響きと表現力が要求されます。
 ウィーンを代表する名チェリスト、マルティン・ルンメルのチェロ、ピアノ伴奏は帯広出身の加藤麻里が担当。スリリングな演奏が聴きものです。

  録音 2013年11月14-15日 Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria Total Playing Time:57'46"
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8.579016
\1200
ラテンアメリカとはいえ、一言ではくくれないほどの多彩な音楽
 Del Caribe Soy! -ラテンアメリカのフルート音楽集


 1.タニア・レオン(1943-):Del Caribe Soy!-私はカリブの出身です!
 ミゲル・デル・アグイラ(1957-):マイアミ・フルート組曲 Op.111
  2.Seduccion 誘惑
  3.Silencio  沈黙
  4.Milonga  ミロンガ
 5.ネストル・トーレス(1957-):マルタとマリア Op.4
 ラファエル・フェルナンデス(1892-1965):「コフレシ」-2つのアリア
  6.Padre Nuestro われらの父
  7.Donde Tu Iras あなたはどこへ?
 8.レオン:La Conga de Maggie Magalita マギー・マガリタのコンガ
ネルトル・トーレス(フルート)

タニア・レオン(ピアノ)…1
ミゲル・デル・アグイラ(ピアノ)…2-4
ミア・バシレフ(ピアノ)…5
ポール・ポズナク(ピアノ)…6-7
ホルヘ・ルイス・ソーサ(ピアノ)…5.8
コンスタンティン・リトヴィネンコ(チェロ)…5.7
ヘルナン・マトゥテ(コントラバス)…5
ランセス・コロン(コントラバス)…5.8
レイニエル・グエッラ(ドラム)…5.8
エドウィン・ボニッラ(パーカッション)…5.8

 ネストル・トーレスはプエルトリコ出身のフルート奏者。12歳からフルートのレッスンをはじめ、地元の大学に進学するも、18歳の時に家族とともにニューヨークへ移住。ジャズとクラシック音楽を学びました。
 すでにジャズ・フルーティストとして高い名声を得た彼ですが、1990年に大事故に見舞われてしまい、生活が根本から覆されてしまったといいます。
 しかしその不運を乗り越え、次々と作品を発表。西洋音楽とラテンアメリカの伝統音楽を融合させた彼の音楽は、グラミー賞を受賞するなど多くの人々を魅了し続けています。
 このアルバムではトーレスの作品だけでなく、フェルナンデス、アグイラ、レオンの曲も収録。ラテンアメリカと一言ではくくれないほどの多彩な音楽を楽しめます。

  録音 2015年 St Martha’s/Yamaha Concert Series, Miami Shores, Florida Total Playing Time:53'26"
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8.579015
\1200
ハープのためのロマンティックな音楽
 1.ジョン・トーマス(1826-1913):吟遊詩人の祖国への告別
 2.スメタナ(1824-1884):「わが祖国」-モルダウ
   (H.トレネチェク&P.ハースによるハープ編)…世界初録音
 チャイコフスキー(1840-1893):四季 Op.37a(抜粋)
   (P.ハースによるハープ編)
  3.6月:舟歌…世界初録音
  4.10月:秋の歌…世界初録音
 5.アルベルト・ツァーベル(1834-1910):
   グノー《ファウスト》の主題による変奏曲 Op.12
 6-7.メンデルスゾーン(1809-1847):前奏曲とフーガ ホ短調
   (P.ハースによるハープ編)…世界初録音
 8.ワーグナー(1813-1883)=リスト:楽劇《トリスタンとイゾルデ》-愛の死
   (P.ハースによるハープ編)…世界初録音
パウリーネ・ハース(ハープ)

 夕暮れ、修道院の遺跡と思しき窓枠にもたれ思索にふける男。
 ジャケットに使われている絵から多くのイマジネーションを得たというハープ奏者パウリーネ・ハース。そして生まれたこのアルバムには、たくさんの彼女の想いが詰まっています。
 吟遊詩人がハープを弾きながら歌う歌。一滴の雫が大河になるまでの物語「モルダウ」。チャイコフスキーの抒情的な「四季」の中から2曲。時、死、愛をモティーフにした3つの作品など、ハース自身の編曲も含む、ハープのためのこの上なく美しい作品集です。

 録音 2014年5月 Sonatine Hall, Gueberschwihr, France, Total Playing Time:72'20"
 

8.660405
(2CD)
\2400
ロッシーニ(1792-1868):歌劇《デメトリオとポリビオ》2幕
 ヴィンチェンツィーナ・ヴィンガーノ・モンベッリ台本
【CD1】
 1.シンフォニア
 2-20.第1幕
【CD2】
 1-13.第2幕
リジンガ…ソフィア・ムチェドゥリシヴィリ(ソプラノ)
シヴェーノ…ヴィクトリア・ヤローヴァヤ(メゾ・ソプラノ)
エウメーネ…セサール・アリエータ(テノール)
ポリビオ…ルカ・ダッラーミコ(バス)
ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス

 この歌劇《デメトリオとポリビオ》はロッシーニの最初の作品とされていますが、成立については不明な点が多く、作曲年代もロッシーニが14歳の時、あるいは18歳の時、と諸説あり、はっきりとはわかっていません。しかし内容はとても成熟しており、ロッシーニの天才がはっきりと示された素晴らしいアリアも存分に楽しめます。
 物語は、政治的な混乱の中、身元不明の青年シヴェーノが真の愛と家族の絆を手に入れるというもので、荒唐無稽な話の筋を流麗な音楽でまとめるという若きロッシーニの手腕が生かされた作品となっています。
 トビリシ出身の若きソプラノ、ムチェドゥリシヴィリと、ロシア出身のメゾ・ソプラノ、ヤローヴァヤを中心としたまとまりのよいアンサンブルで、この知られざる作品を歌い上げています。

 録音 2016年7月17.22日 ヴィルトバート 第28回ロッシーニ音楽祭 ライヴ録音 Konigliches Kurtheater, Bad Wildbad, Germany Total Playing Time:102'29"

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2173
\2500
ワルター/コロンビア響のブルックナー第7、
 望外の美しさで復刻!

  ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(原典版)
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団
 ワルター/コロンビア響のブルックナー第7、望外の美しさで復刻!(2 トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻)

 セッション録音:1961年3月11、13、19、22、27日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)/使用音源:Private archive( 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/ステレオ

 ■制作者より
 この第7 番は、宇野功芳著『名指揮者ワルターの名盤駄盤』(講談社+α文庫/絶版)によると、「ワルターのブルックナーの中では、出来が一番悪い」「根本的な音楽性がブルックナーとは異質」とあります。むろん、これは従来の復刻盤によるコメントです。しかしながら、当復刻盤を一度聴けば、大半のワルター・ファンはこれらと全く反対のことを思うはずです。とにかく、音楽が始まって10 秒もしないうちに、誰もが別世界のような風景が眼前に現れのを認識するでしょう。空間的な広がりや瑞々しさは、とても1961 年録音とは思えず、その温かく偉大な響きは神々しいとさえ言えます。あまりにも素晴らしくて、制作者はこの「第7」を「世界最高のブルックナー」、「最も音の良いワルターのステレオ録音」と言い切ってしまいたいです。
 解説書もまた、ワルター・ファンには驚きでしょう。ワルターが亡くなる約3 ヶ月半前、ある日本人がワルター宅を訪れ、その時の印象を雑誌に寄稿しています。分量はそれほど多くはありませんが、たいへんに貴重な文献です。また、この日本人が撮影したワルターの写真(カラー)も掲載していますが、これは知り得る限りにおいて、ワルターの最後の写真のひとつだと思われます。(平林直哉)


<映像>

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C MAJOR(映像)



74 3404
(Blu-ray)
\5800→\5390
ミラノ・スカラ座
 ミンコフスキによるモーツァルトの「ルーチョ・シッラ」

  モーツァルト:歌劇「ルーチョ・シッラ」(全曲)
クレシミール・スパイサー
 (ルーチョ・シッラ/テノール)
レネケ・ルイテン(ジュニア/ソプラノ)
マリアンヌ・クレバッサ
 (チェチーリオ/メゾ・ソプラノ)
インガ・カルナ(ルーチョ・チンナ/ソプラノ)
ジュリア・セメンツァート(チェリア/ソプラノ)
【通奏低音】
 フランチェスカ・コルティ(チェンバロ)
 シモーネ・グロッポ(チェロ)
 ピノ・エットーレ(コントラバス)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
マレク・ミンコフスキ(指揮)
ミラノ・スカラ座バレエ団
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
KKC 9266
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6018+税
74 3308
(2DVD)
\5600→\5190
KKC 9267/8
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5556+税
 ミンコフスキによるモーツァルトの「ルーチョ・シッラ」初演の舞台スカラ座で、才気マーシャル・ピンコスキの演出、注目のメゾ、マリアンヌ・クレバッサも登場!

 監督:マハールベク・ワジーエフ/演出:マーシャル・ピンコスキ/
 舞台、衣裳:ワントワーヌ・フォンテーヌ/振付:ジャネット・ラジュネス・ジング/照明:エルヴェ:ガリ/
 収録:2015年3月12〜20日ミラノ・スカラ座(ライヴ)/映像監督:アルナルダ・カナリ
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:PCM2.0,DTS5.1、字幕:独英仏韓日、原語:イタリア語、186分
 (2DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM2.0,DTS5.1、字幕:独英仏韓日、原語:イタリア語、186分

 ジョヴァンニ・デ・ガメッラによる台本の古代ローマを舞台としたモーツァルトのオペラ「ルーチョ・シッラ」。モーツァルトが16 歳の時に作曲、1772 年12 月26 日、ミラノ・スカラ座で初演されました。現在ではモーツァルト作曲のオペラのなかでも演奏機会の少ないオペラですが、初演当時は大成功をおさめ、26 回におよぶ上演が行われたとも言われています。またヘンデル、パスクアーレ・アンフォッシ、ヨハン・クリスティアン・バッハも同じ台本を基にオペラを書いています。
 内容は、ローマの独裁者の欲望と嫉妬を描いたその物語。紀元前1 世紀頃の古代ローマで独裁をふるった政治家ルキウス=スッラを描いた作品。ローマの執政官シッラ(テノール)、追放された元老院議員チェチーリオ(ソプラノ/ カストラート)、チェチーリオの婚約者ジュニア(ソプラノ)、シッラの妹チェリア(ソプラノ)、チェチーリオの友人・チェチーリアの恋人チンナ(ソプラノ)という5 人の登場人物によって展開されます。

 この映像は、2015 年初演の劇場であったミラノ・スカラ座で上演された、ミンコフスキ指揮、マーシャル・ピンコスキ演出によるもの。ピンコフスキは美術・衣装ともに舞台を18 世紀に設定。またフランス出身のソプラノで、チャーミングで圧倒的な存在感をもつマリアンヌ・クレバッサ。モーツァルトと得意とするソプラノレネケ・ルイテン。ベテランのテノール、クレシミール・スパイサーとソリスト陣も豪華。特にレネケとマリアンヌの二重唱は圧巻です。ミンコフスキの雄弁な音楽作り、スカラ座管弦楽団の卓越したアンサンブル、静謐なコーラスと大変質の高い上演となりました。



 


74 2304
(Blu-ray)
\5800
ブレゲンツ音楽祭2017、
 カリニャーニ(指揮)&ウィーン交響楽団
  25年ぶりの上演「カルメン」


  ビゼー:オペラ「カルメン」(全4幕)
ガエル・アルケス(カルメン/メゾ・ソプラノ)
ダニエル・ヨハンソン(ドン・ホセ/テノール)
スコット・ヘンドリックス(エスカミーリョ/バリトン)
エレナ・ツァラゴワ(ミカエラ/ソプラノ)
ヤナ・バウマイスター(フラスキータ/ソプラノ)
マリオン・ルベーグ(メルセデス/メゾ・ソプラノ)
セバスチャン・ソレス(スニガ/バス)
ラファエル・フィンゲルロス(モラレス/バリトン)
シメオン・エスパー(レメンダード/テノール)
ダリウス・ペルツァク( ダンカイロ/バリトン)
ステファン・ヴァルラーヴェン(リーリャス・パスティア)
エフサ・トパル( 子供のカルメン)
ワイアード・エリアル劇場(スタントマン&ダンサー)
パオロ・カリニャーニ(指揮)
ウィーン交響楽団
ブレゲンツ音楽祭合唱団
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ブレゲンツ音楽学校児童合唱団
合唱指揮:
 ルカーシュ・ヴァシレク、
 ベンジャミン・ラック、
 ヴォルフガング・シュヴェンディンガー、
 ミヒャエル・シュヴェンディンガー
KKC 9269
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6018+税
74 2208
(DVD)
\4000
KKC 9270
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4200+税
 ブレゲンツ音楽祭2017、25 年ぶりの上演「カルメン」演出カスパー・ホルテン&舞台エス・デヴリンの圧巻の舞台

 演出:カスパー・ホルテン、舞台装置:エス・デヴリン、ビデオ:ルーク・ホールズ、衣裳:アニャ・ヴァン・クラフ、
 照明:ブルーノ・ポエト、ドラマトゥルギー:オラフ・A・シュミット、映像監督:フェリックス・ブライザッハ
 収録:2017年7月21日ボーデン湖上舞台、ブレゲンツ音楽祭ライヴ
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:PCM2.0,DTS5.1、字幕:独英西韓日、原語:フランス語、138分(本編:124分、ボーナス:14分)
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM2.0,DTS5.1、字幕:独英西韓日、原語:フランス語、138分(本編:124分、ボーナス:14分)

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。裕福な市民の資金が投入され1946 年からスタートしたこの音楽祭は、ボーデン湖の上に舞台を設置して、伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラが4 週間にわたって上演されます。
 オーケストラや合唱はステージではなく、隣接するホールで演奏し、最新の音響技術で舞台上のソリストとミックスされ、客席に設置されたスピーカーから聴衆に届けられます。
 本映像は、2017 年7 月に行われたばかりの≪カルメン≫。同音楽祭では25 年振りの上演となりました。英国ロイヤルオペラの芸術監督を務めていたカスパー・ホルテンによる演出で、美しく幻想的な舞台となっています。

 また数々のポップスターのステージを手がけるエス・デヴリンによる舞台装置にも注目。カルメンの妖艶さを表すような真紅のネイルを施した手、そして第3 幕で歌われる「カルタの歌」の場面を模したようなトランプ、煙草工場の女工として使っていた葉巻などのモチーフを中央に配した巨大オブジェが印象的。そのトランプがモニターとなり運勢を占うように次々と映像が映し出されていくなど、ブレゲンツ音楽祭ならではの仕掛けが面白い。指揮は、1999 年から2008 年までフランクフルト歌劇場の音楽監督を務めたミラノ出身のパオロ・カリニャーニ。そしてカルメンを演じるのは、最近バロック・オペラで高い評価を得ているフランスのメゾ・ソプラノ、ガエル・アルケス。カルメンへの恋心に苦しむ若者ホセ役にはスウェーデンのテノール、ダニエル・ヨハンソン。ホセの恋敵で闘牛士のエスカミーリョ役には、現在絶好調のアメリカのテノール、スコット・ヘンドリックス、ホセの婚約者には圧倒的美貌をもつエレナ・ツァラゴワと魅力的な歌手陣。

















9/28(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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HAENSSLER



HC 16062
(12CD)
特別価格\6400→\5990

ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 シューベルト:ピアノ作品集お買い得セット
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 CD 1(63’34”)
  ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894 Op.78「幻想ソナタ」、3つのピアノ曲 D.946
 CD 2(68’17”)
  ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959、ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 D.157
 CD 3(79’20”)
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960、楽興の時 D.780 Op.94
 CD 4(71’36”)
  2つのスケルツォ D.593、ピアノ・ソナタ第6番 ホ短調 D.566、4つの即興曲 D.935 Op.142
 CD 5(66’38”)
  ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調 D.575 Op.147、ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845 Op.42
 CD 6(78’41”)
  ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 D.840「レリーク」、アレグレット ハ短調 D.915、
  4つの即興曲 D.899 Op.90、12のドイツ舞曲(レントラー集) D.790 Op.171
 CD 7(65’51”)
  ピアノ・ソナタ第2番 ハ長調 D.279、
  アンダンテ ハ長調 D.29、アダージョ ト長調 D.178、
  ピアノの小品 イ長調 D.604、アダージョ ホ長調 D.612、
  ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D.537 Op.164
 CD 8(73’59”)
  ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D.568 Op.122、
  幻想曲 ハ短調 D.2E、メヌエット イ短調 D.277A、
  メヌエット イ長調 D.334、スケルツォ ニ長調 D.570、ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
 CD 9(64’33”)
  ピアノ・ソナタ第5番 変イ長調 D.557、6つのドイツ舞曲 D.820、メヌエット 嬰ハ短調 D.600、
  行進曲 ロ短調 D.deest、行進曲 ホ長調 D.606、
  ピアノ・ソナタ第3番 ホ長調 D.459、3つのピアノ曲 D.459A
 CD 10(61’33”)
  幻想曲 ハ長調 D.760 Op.15「さすらい人幻想曲」、
  ディアベリのワルツの主題による変奏曲 ハ短調 D.718、
  ヒュッテンブレンナーの主題による13 の変奏曲 イ短調 D.576、
  ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784
 CD 11(62’03”)
  ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958、アダージョ 変ニ長調 D.505、
  ハンガリー風のメロディ ロ短調 D.817、
  ギャロップと8つのエコセーズ D.735 Op.49、10の変奏曲 ヘ長調 D.156
 CD 12(65’51”)
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D.850、ロンド ホ長調 D.506、
  12のワルツ集「高雅なワルツ」 D.969 Op.77
 巨匠オピッツによるシューベルトのピアノ作品集がついにお買い得セットで登場!

 セッション録音:207 年-2009 年/ライツターデル(ノイマルクト/ドイツ)/DDD

 巨匠ゲルハルト・オピッツによるシューベルトのピアノ作品集がついに12 枚組のボックスで登場します!
 当セットには断章、断片のソナタ第8、10、11、12 番を除くピアノ・ソナタ全曲を中心に、さすらい人幻想曲、楽興の時、4 つの即興曲などの傑作、さらにはオピッツが厳選した小品を収録。聴衆から絶大なる信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれます!
 「シューベルトの音楽は人の一生のよう。ベートーヴェンのように劇的な何かが起こるわけではありませんが、一つ一つの音楽が宝石のように輝き大きな流れとなって作品が完成しています。
 自分は作品を聴き手に手引きする案内人のようなもの」と語るオピッツ。傑作ソナタから知られざる名曲までシューベルトの新たな魅力を発見することができます。



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CHANDOS



CHSA 5189
(SACD HYBRID)
\2800→\2590

エーネスも!
 エドワード・ガードナー(指揮)&ベルゲン・フィル
  バルトーク:管弦楽作品集 Vol.2

  管弦楽のための協奏曲 BB.123
  ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第1番 BB.94B*
  ラプソディ第1番第2部(別エンディング版)*
  ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第2番 BB.96B
  舞踏組曲 BB.86A

エドワード・ガードナー(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)*
 ガードナー待望のバルトーク第2弾!"オケコン"&エーネスが弾く"ラプソディ"!

 ☆2015年からベルゲン・フィルの首席指揮者を務めるエドワード・ガードナー!
 ☆精彩な「中国の不思議な役人」で話題を呼んだガードナーのバルトーク第2弾は"オケコン"が登場!
 ☆ラプソディのソリストは、バルトークのソロやコンチェルト録音でも成功しているジェームズ・エーネス!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督として活躍し、2015年からはベルゲン・フィルの首席指揮者としてますます活躍を広げるイギリスの若きマエストロ、エドワード・ガードナー。2013年に発売され、その精彩なオーケストラが話題を呼んだバルトークの管弦楽作品集(CHSA 5130)から、約4年ぶりとなる待望の第2弾が登場!
 第2巻のメイン・プログラムは、バルトーク晩年の傑作「管弦楽のための協奏曲」。そして、ヴァイオリンと管弦楽のための「ラプソディ」第1番&第2番でソリストを務めるのは、これまでもバルトークのソロや室内楽、協奏曲録音で高い評価を得てきたカナダの天才ジェームズ・エーネス!(第1番は、2バージョンあるエンディグを両方収録)
 指揮者界の次代の盟主エドワード・ガードナーの実力が遺憾なく発揮される、華麗なるバルトークにご期待ください。



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CHSA 5188
(SACD HYBRID)
\2800→\2590

アンドルー・デイヴィス(指揮)&BBCフィル
 エルガー:ファルスタッフ

  交響的習作《ファルスタッフ》 Op.68/
  歌曲集 Op.59*/歌曲集 Op.60*/
  《グラーニアとディアーミッド》Op.42 より 2つの楽章/
  夜明けの風*/パンの笛*/弁解 Op.48*/王道*/
  カインドリー・ドゥ・ノット・スモーク(喫煙カンタータ)*

アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBCフィルハーモニック
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)*
 アンドルー・デイヴィスのエルガー!!「ファルスタッフ」と「オーケストラル・ソング」

 ☆「エルガー・メダル」受賞! "英国音楽の伝道師" アンドルー・デイヴィス!
 ☆「ゲロンティアスの夢」、「オラフ王」に続くエルガー録音は、「ファルスタッフ」!
 ☆ロデリック・ウィリアムズが歌う、オーケストラル・ソング集!

 故リチャード・ヒコックスよりタクトを受け継ぎヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集を完結させるなど「英国音楽の伝道師」としての名声を確立したアンドルー・デイヴィスのエルガー新録音!
 エルガー協会より「エルガー・メダル」を受賞し、2014年に英Gramophone誌が発表した「Top 10 Elgar recordings」に4枚のアルバムがランクイン。Chandosから発売した「ゲロンティアスの夢(CHSA 5140)」は、グラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞の二冠(合唱部門)を達成するなど、エルガー指揮者として高く評価されているアンドルー・デイヴィス。
 期待の新たなエルガー録音は、シェイクスピアの戯曲に登場する人物を描いた交響的習作(交響詩)「ファルスタッフ(フォルスタッフ)」が登場。2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞したロデリック・ウィリアムズが歌う管弦楽伴奏付き歌曲集は、劇的な作品から「喫煙カンタータ」として知られる約50秒の風刺作品まで、エルガーの知られざる側面を描きます。



 


CHSA 5202
(SACD HYBRID)
\2800
リチャード・ロドニー・ベネット:管弦楽作品集 Vol.1
 管弦楽のための 《セレブレーション》
 マリンバと小管弦楽のための協奏曲*
 交響曲第3番
 フルートとピアノのための 《サマー・ミュージック》
  (作曲者による小管弦楽のための編曲版/世界初録音)
 管弦楽のための 《シンフォニエッタ》
ジョン・ウィルソン(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
コリン・カリー(マリンバ)*
 ジョン・ウィルソンのR・R・ベネット始動!「交響曲第3番」&「マリンバ協奏曲」!

 ☆ライト・ミュージックのスペシャリストとして活躍するジョン・ウィルソン!
 ☆映画音楽やジャズ・アーティストとしても活躍した国民的作曲家、リチャード・ロドニー・ベネットの管弦楽作品集がスタート!
 ☆マリンバ協奏曲のソロは、イギリスを代表する俊英パーカッショニスト、コリン・カリー!

 指揮者、編曲家、そしてライト・ミュージックやアメリカ音楽のスペシャリストとして活躍するジョン・ウィルソン。
 コープランドの管弦楽作品集に続いて新たにスタートするのは、ジャズや映画音楽、ダンス・ミュージック、TVミュージックなど多彩な才能を魅せたイギリスの偉大な作曲家、リチャード・ロドニー・ベネット(1936−2012)の管弦楽作品集。
 アメリカン・ソングブックと師ピエール・ブーレーズの両方に大きな影響を受けたR・R・ベネットの華麗な旋律と躍動を、ジョン・ウィルソンの手腕で表現します。
 世界でもっとも偉大な、そして大胆なパーカッショニスト、コリン・カリーがソロを務める「マリンバ協奏曲」にも注目!



 
CHSA 5211
(SACD HYBRID)
\2800
RSNOの首席フルーティスト、キャスリン・ブライアン
 銀の声 〜 フルートと管弦楽によるオペラ・アリア集

  モーツァルト:《魔笛》によるファンタジー
  プッチーニ:歌劇 《ジャンニ・スキッキ》より 「私のお父さん」
  グノー:歌劇 《ファウスト》より 宝石の歌「なんと美しいこの姿」
  モーツァルト:歌劇 《フィガロの結婚》より 「どこにあるの美しい時は」
  ドヴォルザーク:歌劇 《ルサルカ》より 「月に寄せる歌」
  グノー:歌劇 《ロメオとジュリエット》より 「私は夢に生きたい」
  ガーシュウィン:歌劇 《ポーギーとベス》より 「サマータイム」
  ドリーブ:歌劇 《ラクメ》より 「花の二重唱」
  レハール:オペレッタ 《メリー・ウィドウ》より 「ヴィリアの歌」
  プッチーニ:歌劇 《蝶々夫人》より 「ある晴れた日に」
  ビゼー:カルメン・ファンタジー
キャスリン・ブライアン(フルート)
ブラムウェル・トヴェイ(指揮)
オペラ・ノース管弦楽団
  RSNOの首席フルーティスト、キャスリン・ブライアン、輝かしきフルートで歌う「オペラ・アリア」!

 ☆RSNOの首席フルーティスト、キャスリン・ブライアン!
 ☆「フィガロの結婚」、「蝶々夫人」、「サマータイム」、「花の二重唱」などの偉大なオペラ・アリアをフルートで!

 21歳という若さでスコットランドの名門オーケストラ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席フルート奏者に就任したフルーティスト、キャスリン・ブライアン。
 "ヴァイオリン"のための名作を"フルート"で奏でた「銀の弓(Silver Bow)」(CKD 520)の続編に位置づけられるであろうアルバムがChandosから登場。
 今作では、人の声をフルートに例えた「銀の声(Silver Voice)」というタイトルで、「フィガロの結婚」や、「蝶々夫人」などからの偉大なオペラ・アリア、「サマータイム」、「花の二重唱」などの"声"のための名作をフルートで歌います。






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ECM



4815767
\2500→\2290
《塩川悠子&アンドラーシュ・シフ
 〜バッハ、ブゾーニ、ベートーヴェン:ソナタ集》

 1) J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調BWV1016
 2) ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.36a
 3) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
塩川悠子(ヴァイオリン)、
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)

 選曲に深い意味が込められたヴァイオリン・ソナタ・アルバム
 塩川悠子とアンドラーシュ・シフは洞察力のある—そして楽しい—ヴァイオリンとピアノのためのソナタのプログラムをこのアルバムで実現しています。
 J.S.バッハのソナタ第3番ホ長調で始まり、最後がベートーヴェンのソナタ第10番ト長調、その真ん中にブゾーニのソナタ第2番ホ短調が挟まれています。
 ブゾーニほどバッハの音楽に深く関わった20世紀の作曲家はいません。1901年に出版されたブゾーニのソナタ第2番はバッハ、ベートーヴェン双方からの恩恵を受けています。その形式はベートーヴェンの後期ソナタに関連し、最終楽章はバッハのコラール『Wie wohl ist mir(幸なるかな)』を変奏主題として採用しています。
 塩川とシフがECMに行った初期の、非常に賞賛されたデュオ録音(シューベルトの『幻想曲』)と同様、二人は完璧なテクニックと深い理解を持って演奏しています。
 バッハ—ブゾーニ—ベートーヴェンのプログラムは2015年12月、ルガーノのAuditorio Stelio Molo RSIで、マンフレート・アイヒャーのプロデュースで録音されました。

  【録音】2015年12月27‐30日、ルガーノ、Auditorio Stelio Molo RSI




 塩川悠子は5歳からヴァイオリンを学び、1957年、家族でペルーに移住しリマ交響楽団と共演してコンサート活動を始めた。
 1963年からミュンヘンでヴィルヘルム・シュトロスに師事し、1968年からザルツブルクでシャーンドル・ヴェーグに師事。
 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、以来、ヨーロッパ、アメリカ、日本、イスラエルの主要オーケストラと共演した。
 また、主にピアニストである現在の夫アンドラーシュ・シフと室内楽、リサイタルを行っている。
 1967年、ラファエル・クーベリックから父ヤン・クーベリックの愛器だった1715年製ストラディヴァリウス「エンペラー」の貸与を受け、2000年まで使用していた。


ということはこの録音のときは、塩川はヤン・クーベリックの愛器を使っていたわけか・・・
そしてラファエル・クーベリックもそれ相応の思い入れを持って伴奏しているはずである。
Dvorak: Violin Concerto in A minor, Op. 53, etc.
ORFEOR 594031*
¥2600
ドヴォルザーク:
 交響曲第7番(録音:1978年4月2日)、
 ヴァイオリン協奏曲(録音:1979年11月2日)
塩川悠子(Vn)
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送響 

ミュンヘン・レジデンツ・ヘルクレスザール
1978年4月2日、1979年11月2日。


 

4815034
\2500
《デニス・ラッセル・デイヴィス〜NOW, AND THEN/ブルーノ・マデルナ編曲集》
 1) フレスコバルディ:Tre Pezzi、
 2) レグレンツィ:La Basadonna、
 3) ベリオ:シュマン V、
 4) ガブリエリ:Canzona a tre cori、
 ヴィアダーナ:
  5) La Napolitana、6) La Venexiana、7) La Veronese、
  8) La Romana、9) La Mantovana、
 10) ヴァッセナール:Palestrina Konzert

ブルーノ・マデルナ編曲:1, 2, 4-10
パブロ・マルケス(ギター)、
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団

 マデルナ独自の編曲をデイヴィスが鮮やかに表現
 イタリアの現代作曲家ブルーノ・マデルナ(1920-1973)は、彼の多くの急進的な新しい音楽仲間と違って、より古い音楽、特にイタリア・ルネサンスとバロック初期の音楽に深い愛情を持っていました。
 しかし彼の編曲にはいわゆる“歴史的な知識に基づいた”演奏という正統派的なところはほとんどありませんでした。芸術作品は原作の背景を取り去ることができるという考えで、彼は古い巨匠の作品に新しい意味と新しい重要性を見出すために現代楽器を用いました。
 ガブリエリ、フレスコバルディ、レグレンツィ、ヴィアダーナとヴァッセナールの彼の編曲はデニス・ラッセル・デイヴィス指揮のスイス・イタリア語放送管弦楽団により鮮やかに表現されています。プログラムにはマデルナの良き友人、ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)による『シュマン V』も入っています。『シュマン V』もいわば編曲でベリオの『セクエンツァXI』の室内オーケストラ版です。

 【録音】2015年8月21日、ルガーノ、Auditorio Stelio Molo RSI
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4813195
(2CD)
\4800→\4390
《トマス・デメンガ〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲》
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
《CD 1》
 1) 第1番ト長調BWV1007、
 2) 第2番ニ短調BWV1008、
 3) 第3番ハ長調BWV1009
《CD 2》
 1) 第4番変ホ長調BWV1010、
 2) 第5番ハ短調BWV1011、
 3) 第6番ニ長調BWV1012
トマス・デメンガ(チェロ)

 バッハの「音楽の心」に迫るデメンガの演奏
 スイスのチェロ奏者トマス・デメンガが再びバッハの無伴奏チェロ組曲に戻ってきました。「私にとって、バッハはずっと生き続けている最も偉大な天才です。その音楽は純粋で荘厳です。何か神々しいものがあり、音楽家たちは皆それぞれに生涯をかけて、その新しい演奏法を見つけようと努力しています」。
 デメンガは以前ECMに1986年から2002年にかけて、このチェロ組曲を現代作品と並べて録音し、そのアルバムは「ニュー・シリーズ」の初期における画期的な出来事として注目を集めました。
 一方今回の2枚組のアルバムは完全にバッハとその組曲6曲のみに焦点が当てられています。手書きの原典から異なったテンポ、装飾音、運指法、運弓法まで、長年組曲を演奏し、そのあらゆる側面を研究することで、デメンガに音楽の心——それはバッハ自身が唯一の終着点として思い描いていたものです——がもたらされました。
 この新しい演奏はバーゼルのハンス・フーバー・ザールにて録音されました(この2枚組CDと同時に、この組曲からのLPアルバム『プレリュードとサラバンド』も発売されます)。

【録音】2014年2月、バーゼル、ハンス・フーバー・ザール



[コンサート日程] 2017年
 10/26  ミュンヘン、Ludwig Beck am Rathaus
 11/17  スイス、ボルリンゲン、Dachstockkonzerte, Altes Schulhaus
 11/25,26  スイス、チューリヒ、Tonhalle Maag



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NAXOS



8.573620
\1200
マリン・オルソップ(指揮)&サンパウロ交響楽団
 "プロコフィエフ交響曲全集"完結
 プロコフィエフ(1891-1953):交響曲 第7番 他

 交響曲 第7番 嬰ハ短調 Op.131(1952)
  1.第1楽章:Moderato
  2.第2楽章:Allegretto-Allegro
  3.第3楽章:Andante espressivo
  4.第4楽章:Vivace
  5.第4楽章:Vivace(改定稿による終結部)
 歌劇《三つのオレンジへの恋》組曲 Op.33b(抜粋)
  6.行進曲
  7.スケルツォ
 交響組曲「キージェ中尉」Op.60
  8.第1曲:キージェの誕生
  9.第2曲:ロマンス
  10.第3曲:キージェの結婚
  11.第4曲:トロイカ
  12.第5曲:キージェの葬送
マリン・オルソップ(指揮)
サンパウロ交響楽団

 マリン・オルソップとサンパウロ交響楽団による"プロコフィエフ交響曲全集"を締めくくるのは、亡くなる前年に完成された「交響曲第7番」。56歳の時の事故が元で、絶え間なく起きる頭痛と不調に悩まされていたというプロコフィエフ、晩年は悪化する病状と戦いながら「ピアノ・ソナタ第9番」やチェロと管弦楽のための「交響的協奏曲」を書き上げています。
 この「交響曲第7番」はプロコフィエフ自身が「青春交響曲」と呼んだノスタルジックな作品で、「ソヴィエトの青年」に捧げる目的とされていますが、自身の青春時代を振り返るかのような郷愁に満ちた旋律が印象的。第2楽章の甘いメロディが涙を誘います。
 終結部は弱音で終わる場合もありますが、オルソップは後に追加された「強奏版」を選択、力強く全曲を締めくくっています。
 他に「3つのオレンジへの恋」組曲と交響組曲「キージェ大尉」を収録。

  録音 Sala Sao Paulo, Brazil 2016年4月20-25日…1-5 2016年4月25日…6-7 2016年4月25-29日…8-12 Total Playing Time:55'42"
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8.573737
\1200
絶好調!
 スーストロのサン=サーンス・シリーズ
サン=サーンス(1835-1921):チェロと管弦楽のための作品集

 1.チェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op.33(1872)
 2.ロマンス へ長調 Op.36(チェロと管弦楽版)(1874)
 組曲 ニ短調 Op.16b(1919)
  3.前奏曲
  4.セレナード
  5.ガヴォット
  6.ロマンス
  7.タランテッラ
 8.アレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43(チェロと管弦楽版)(1873/1876)
 チェロ協奏曲 第2番 ニ短調 Op.119(1902)
  9.第1楽章:Allegro moderato e maestoso-Andante sostenuto
  10.第2楽章:Allegro non troppo-Cadenza-Molto allegro
 11.組曲「動物の謝肉祭」-第13曲「白鳥」
  (P.ヴィダルによるチェロと管弦楽版)(1886/1903頃)
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)
マルク・スーストロ(指揮)
マルメ交響楽団

 86年という長い生涯の間に、初期ロマン派から印象主義への変遷を目の当たりにし、晩年には映画音楽の作曲にも手を染めたというサン=サーンス。数多くの作品を残しながらも、現在演奏されるのは、その中の僅かな曲に過ぎません。
 その理由の一つに「作風が保守的であった」ということがあり、確かに亡くなる年に相次いで作曲されたクラリネット、オーボエ、ファゴットの一連の独奏管楽器のためのソナタにも、極めてロマンティックな感情があふれています。
 このアルバムに収録されたチェロ曲は、サン=サーンスの趣味の良さを端的に表すような情緒豊かな作品ばかりであり、チェロの技巧もくまなく活かされています。そして忘れてはいけないのが「白鳥」。揶揄や皮肉たっぷりの組曲「動物の謝肉祭」の中で、これだけが異彩を放つ名曲中の名曲。チェロの優雅なメロディは人々を強く引き付ける魅力を放っています。注目のチェリスト、シュヴァーベの演奏で。

 録音 2016年8月8-13日 Malmo? Concert Hall, Malmo, Sweden







 マルク・スーストロ(1949年 - ) は、フランス、リヨン生まれの指揮者。

 20歳で地元の音楽院でトロンボーンとピアノを学んだあと、パリ音楽院でマニュエル・ロザンタルに指揮法を学んだ。
 1974年にロンドン交響楽団のアンドレ・プレヴィンのアシスタントを務め、1975年のブザンソン国際音楽祭の指揮者コンクールで優勝。
 1976年から1994年までロワール・フィルハーモニー管弦楽団、1995年から2003年までボン・ベートーヴェン管弦楽団、1996年から2006年までブラバント管弦楽団のそれぞれの首席指揮者を歴任。
 2011年からマルメ交響楽団の首席指揮者、2015年8月よりオーフス響の首席指揮者。

 最近ではTIMPANIからゴーベールの管弦楽曲集をリリースしてフランス・ファンを歓喜させ、NAXOSからサン=サーンス交響曲全集をリリースして交響曲ファンを驚喜させた。


サン=サーンス:ピアノ協奏曲集


8.573476
\1500
サン=サーンス(1835-1921):ピアノ協奏曲集 第1集
 ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調 Op.17(1858)
 ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.22(1868)
 アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op.70(ピアノと管弦楽版)(1884)
ロマン・デシャルム(ピアノ)
マルメ交響楽団
マルク・スーストロ(指揮)

 サン=サーンスのピアノ協奏曲と言えば、耳にする機会が多いのが第5番「エジプト風」と第2番でしょう。
 しかし、他の3曲は、演奏会でも取り上げられることは稀であり、彼の作品の中でもあまり目立つことのない存在です。
 しかし、ローマ賞に挑戦した直後(残念ながら獲得ならず)の29歳の時に作曲された第1番を始め、ほぼ40年間に渡って書かれた5つの協奏曲は、サン=サーンスの作風の変遷のみならず、フランスのピアノ協奏曲の進化を目の当たりにできるきわめて重要な作品です。
 さすがに第1番はまだ強い個性が発揮されているわけではありませんが、幼い頃からピアニストとして才能を発揮していたサン=サーンスらしく、華やかな技巧に彩られた聞き応えのある曲。
 その10年後の第2番は、3週間に満たない短期間で仕上げられたにもかかわらず、情熱と叙情に満ちた素晴らしい出来栄えを誇る傑作です。
 交響曲全集シリーズを完成させたスーストロとマルメ響をバックに、フランスの名手デシャルムが素晴らしい演奏を聴かせます。

 録音 2015年6月8-9日 Malmo Concert Hall, Malmo, Sweden Total Playing Time:58'22"




8.573477
\1500
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集第2集
 ピアノ協奏曲 第3番 変ホ長調 Op.29(1869)
  1.第1楽章:Moderato assai-Piu mosso
  2.第2楽章:Andante-
  3.第3楽章:Allegro non troppo
 4.オーヴェルニュ狂詩曲 Op.73(1884)
 5.アフリカ幻想曲 Op.89(1889-1891)
 6.ワルツ・カプリス「ウェディング・ケーキ」Op.76(1886)
ロマン・デシャルム(ピアノ)
マルメ交響楽団
マルク・スーストロ(指揮)
 サン=サーンスの5曲のピアノ協奏曲は、彼自身が優れたピアニストであったため、どの曲にも難易度の高い技巧が用いられ、また実験的な工夫が凝らされた華麗な作品です。
 第3番は1869年、サン=サーンス34歳の作品で、美しいピアノの分散和音に乗ってホルンが伸びやかな旋律を奏でる冒頭部分、流動的な和声が特徴的な第2楽章、ユーモラスな雰囲気を持つ第3楽章(後にパリ国立高等音楽院の試験のために独奏版に編曲)と聴きどころの多い中期の名作。直木賞を受賞した恩田陸の話題の小説「蜜蜂と遠雷」に登場する「アフリカ幻想曲」も収録されています。

 録音 2015年6月10-12日 Malmo Concert Hall, Malmo, Sweden Total Playing Time:57'16"



予想通りベストセラー
スーストロのNaxosでのサン=サーンス交響曲全集


8.573138
\1500
サン=サーンス:交響曲集 第1集
 1-4.交響曲 第1番 変ホ長調 Op.2(1853)
  <1.第1楽章:アダージョ-アレグロ/
   第2楽章:行進曲-スケルツォ:アレグレット・スケルツァンド/
   第3楽章:アダージョ-/第4楽章:アレグロ・マエストーソ>/
 5-8.交響曲 第2番 イ短調 Op.55(1859)/
 9.交響詩「ファエトン」Op.39(1873)
マルメ交響楽団/
マルク・スーストロ(指揮)
録音 2013年8月19-23日 スウェーデン,マルメ・コンサート・ホール

 「NAXOSのカタログにはどんな曲でもあるんでしょう?」と尋ねられることもしばしばですが、実はそうでもありません。サン=サーンスの交響曲も全集がありそうで、ありませんでした。
 そこでこの第1集を皮切りに、全集を録音してしまおうという企画が始動しました(とは言え、サン=サーンスは番号のついた交響曲は3曲しか書いておらず、あとは番号なしの1曲と、交響曲「ローマ」、未完の2曲があるだけです)。
 交響曲第1番は18歳の作品ですが、モーツァルト、メンデルスゾーンを凌ぐ神童であった彼だけあって、この完成度の高さには驚くばかりです。
 第2番はその6年後の作品ですが、作曲技法も格段の進歩が感じられる意欲作となっています。シューマン風の重厚さも感じられる興味深い音楽です。
 交響詩「ファエトン」はギリシャ神話を題材とする作品ですが、当時のフランスの困難な状況・・・普仏戦争でのナポレオン3世敗北による第三共和制の混乱・・・を反映した、悲しさと重厚さを併せ持つ重厚な音楽です。


8.573139
\1500
サン=サーンス:交響曲集 第2集
 1-4.交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付き」Op.78(1886)
 5-8.交響曲 イ長調(1850頃)
 9.交響詩「オンファールの糸車」Op.31
カール・アダム・ランドステレム(オルガン)/
マルメ交響楽団/
マルク・スーストロ(指揮)
録音 2013年8月26-30日 スウェーデン,マルメ・コンサート・ホール

 サン=サーンス(1835-1921)が「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と語ったほどに気合の入った交響曲第3番。随所で活躍するオルガンばかりが目立ちますが、実に精緻な管弦楽法と、これまた活躍するピアノの使い方も見事なものです。4楽章形式に見えますが、実は2部に分かれた2つの楽章から出来ています。あの華麗なオルガンの導入で有名な箇所は第4楽章ではなく、第2部の後半なのです。この曲は、彼の友人であったフランツ・リストの影響も垣間見られ、また曲自体も初演直後に亡くなったリストに捧げられてもいます。人気曲たる貫禄に満ちた作品です。
 それに比べ、「イ長調交響曲」はサン=サーーンス15歳頃の作品で、早熟の天才だった彼とはいえ、まだ独自の個性は開ききっておらず、モーツァルトやシューベルトの香りが漂う、初々しさ満開のチャーミングな曲です。「オンファールの糸車」も前述の通り、フランツ・リストとの交流から生まれた曲で、女王オンファールの下で奴隷として働くヘラクレスの目を通して、美しい女王の姿を音で描いた作品です。スーストロとマルメ交響楽団は見通しの良い響きと壮麗な音色を持ち味とした颯爽たるサン=サーンスを表出しています。


8.573140
\1500
結構名曲なんです
 サン=サーンス:交響曲集 第3集
  交響曲 ヘ長調「首都ローマ」他

 交響曲 ヘ長調「首都ローマ」(1856)
 交響詩「ヘラクレスの青年時代」 Op.50(1877)
 死の舞踏 Op.40(1874)
マリカ・フェルツコー
(マルメ響コンサート・マスター:ヴァイオリン・ソロ)…6/
マルメ交響楽団/
マルク・スーストロ(指揮)
録音 2013年8月29-30日 スウェーデン マルメ・コンサート・ホール

 1856年、21歳のサン=サーンス(1835-1921)はへ長調の交響曲を書き上げました。これはボルドー・ソシエテ・サン・セシルが主催したコンクールのための作品です。なぜ「首都ローマ」というタイトルを彼が選択したのかは不明ですが、コンクールのルールが「匿名で応募すること」であり彼はそれを遵守、見事に賞を勝ち得たのです。
 コンクールを意識して書かれたせいか、かなり堅固な形式を取っていて、最終楽章はまるでブラームスの交響曲第4番を先取りするかのようなパッサカリア風の変奏曲となっていたりと、実験的な要素も垣間見えます。
 しかしこの作品は彼の生きている間は出版されることなく、またサン=サーンス自身も、次の作品である第2番の方を重要視したせいか、こちらの作品はすっかり影が薄くなってしまったのです。
 そんな隠れた名作をこの機会に。他には彼の最も有名な作品「死の舞踏」と劇的な内容を持つ「ヘラクレスの青年時代」を収録。


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8.573546
\1200
スペインの新鋭指揮者パブロ・ゴンザレスとバルセロナ響によるビゼー!
 ビゼー(1838-1875):組曲「カルメン」/組曲「アルルの女」

 カルメン:第1組曲(エルネスト・ギローによる管弦楽版)
  1.第1曲:前奏曲
  2.第2曲:アラゴネーズ
  3.第3曲:間奏曲
  4.第4曲:セギディーリャ
  5.第5曲:アルカラの竜騎兵
  6.第6曲:トレアドール(闘牛士)
 カルメン:第2組曲(エルネスト・ギローによる管弦楽版)
  7.第1曲:密輸入者の行進
  8.第2曲:ハバネラ(恋は野の鳥)
  9.第3曲:夜想曲
  10.第4曲:闘牛士の歌
  11.第5曲:衛兵の交代
  12.第6曲:ジプシーの踊り
 アルルの女:第1組曲
  13.第1曲:序曲
  14.第2曲:メヌエット
  15.第3曲:アダージェット
  16.第4曲:鐘
 アルルの女:第2組曲(エルネスト・ギローによる管弦楽版)
  17.第1曲:パストラーレ
  18.第2曲:間奏曲
  19.第3曲:メヌエット
  20.第4曲:ファランドール
パブロ・ゴンザレス(指揮)
バルセロナ交響楽団

 1875年3月3日の初演時には失敗だったというビゼーの歌劇《カルメン》。しかし現在では世界で最も人気のある歌劇の一つです。
 初演後、ビゼーの元にはウィーン公演の依頼も舞い込んでいましたが、もともと病弱であったビゼーは同年6月4日に急逝。依頼がかなうことはありませんでした(彼の死後、友人エルネスト・ギローが改作を施し、ウィーン公演にこぎつけたことも知られています)。
 この組曲もギローの手によるもので、美しいメロディ満載のオペラから縦横無尽に音楽を取り出し、印象的にまとめています。
 ギローは「前奏曲」の有名な冒頭の部分を「闘牛士」として独立させ、第1組曲の最後に置くという独創的な方法を取り、これが「組曲」全体に良い緊張感をもたらしています。
 「アルルの女」の組曲はもう少し複雑な成立過程があり、第1組曲はビゼー自身の手によるもの、第2組曲はやはりギローが、他の作品からの曲も加え組曲としたもの。とはいえ、どれも原曲の良さが際立つ編曲です。

  録音 2015年5月12-15日 Pau Casals Hall, L'Auditori, Barcelona, Spain Total Playing Time:69'30"




パブロ・ゴンザレス

 1975年スペインのオビエド生まれ。
 ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学び、2006年カダケス国際指揮コンクールで優勝。
 ロンドン交響楽団およびボーンマス交響楽団の副指揮者、グラナダ市立管弦楽団の首席客演指揮者を経て、2010年から5年間カタルーニャ国立バルセロナ交響楽団の音楽監督を務める。

 「悲愴」終楽章。熱演です。途中までですが。
https://youtu.be/5GOeesvRYR4

 


8.559804
\1200
アムラン登場!!
 クロード・ベーカー(1948-):ピアノ協奏曲「真昼から星空へ」 他

 ピアノ協奏曲「真昼から星空へ」(2010)…世界初録音
 1.第1楽章:Drum Taps ドラム・タップス(for M.V.)-
 2.第2楽章:Silent Sun 沈黙の太陽(for J.D.)
 3.第3楽章:Lilacs ライラック(for L.S.):
   Ever-Returning Spring 永遠に戻る春-
   Reprise 反復:Drum Taps ドラム・タップス-
   Autumn Rivulets 秋の小川
 4.第4楽章:Dalliance 戯れ(for T.B.)-
 5.第5楽章:Ecstatic Ghost 恍惚の幽霊(for M-A.H.)
 白鳥の歌から(2001)
  6.漁師の娘
  7.海辺にて-都市
  8.影法師-attacca
  9.彼女の絵姿
  10.アトラス
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)…1-5
ギルバート・ヴァルガ(指揮)…1-5
ファンフォ・メナ(指揮)…6-10
インディアナポリス交響楽団

 イーストマン音楽大学でサミュエル・アドラーに作曲を師事したというクロード・ベイカー。数多くの受賞歴を持ち、作品も高く評価されています。
 2010年に作曲されたピアノ協奏曲「真昼から星空へ」は、現在、ベイカーが学長を務めるインディアナ大学音楽学部の創立100周年を祝して委嘱された作品。もともとは1998年に作曲されたピアノ独奏曲「Flights of Passage」の改作で、4楽章を5楽章に拡大し、副題にウォルト・ホイットマンの詩を添えたものです。ピアノの可能性を極限まで引き出し、オーケストラと丁々発止のやりとりを繰り広げる劇的な協奏曲で、5つの楽章はそれぞれ違った表情を持ち、中でも第5楽章はアイヴズやメシアン作品からの引用が聞こえる興味深い音楽。超絶技巧ピアニストとして名高いマルク=アンドレ・アムランをソリストに迎え、見事世界初演を果たしました。
 もう一つの曲集「白鳥の歌から」はシューベルトの名作をコラージュし、新しく造り変えた意欲的な作品です。

  録音 2009年10月9-10日…6-10 ライヴ録音 2011年1月7-8日…1-5 Hilbert Circle Theatre, Indianapolis, Indiana, USA Total Playing Time:50'00"
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8.503295
(3CD)
\2400→\2190

パブロ・ゴンザレス&バルセロナ響の知られざる偉業
 世界初録音多数!

 不遇な扱いを受けていたグラナドスの管弦楽作品集3枚組セットで登場



【CD1】…8.573263

グラナドス(1867-1916):管弦楽作品集 第1集

1.敗者の行進曲(1899)

劇音楽「トリホス」(1894)
 2.情景1:前奏曲とコーラス
 3.情景2:序奏とコーラス
 4.情景3:行進曲
 5.情景4:モルト・アレグロ
 6.フィナーレ

ガリシア民謡による組曲(1899)
 7.第1曲:朝の歌
 8.第2曲:アレグロ・モデラート
 9.第3曲:郷愁
 10.第4曲:フィナーレ:祝祭

全て世界初録音
パブロ・ゴンザレス(指揮)
コル・マドリガル(ミレイア・バッレナ・・・合唱指揮)・・・2.3.5
バルセロナ交響楽団&
カタルーニャ管弦楽団

 2016年はグラナドス(1867-1916)の没後100年にあたります。今回のシリーズはグラナドスの「管弦楽作品」に光を当てるものとなります。
 当時、最高のピアニストとして活躍したグラナドスの作品は、やはりピアノ曲が多く、ショパン、リスト、ラフマニノフのような雰囲気を持つロマンティックな作品は現在でも愛されています。一方、彼の管弦楽作品や舞台作品は、それらのピアノ曲に比べると人気も知名度も低く(三省堂の音楽辞典でも管弦楽作品は掲載されていません!)まるで「管弦楽作品は書いていない」かのような扱いを受けているのは残念でなりません。
 例えばこのアルバムの冒頭に収録された「敗者の行進曲」はスペインの聖週間のために書かれた曲ですが、暗く謎めいた行進曲に、思わず痛みを感じるほどの描写力。まるで西部劇の音楽のようなメリハリのある作品です。
 民俗的な香りを楽しみたい方は、「ガリシア民謡による組曲」をぜひ。野心的でぐいぐい来るこの音楽は、多くの人が抱いているグラナドスのイメージを大きく変えてしまうことでしょう。
【CD2】…8.573264

グラナドス(1867-1916):管弦楽作品集 第2集

 1.ゴイェスカス:間奏曲(1915)
 2.緑の瞳の踊り(1916)・・・世界初録音
 3.ジプシーの踊り(1915)・・・世界初録音
 4.交響詩「死んだ男の夜」(1897)・・・世界初録音
 交響詩「ダンテ」(1908)
  5.第1楽章:ダンテとヴィルジリオ
  6.第2楽章:パオロとフランチェスカ
ジェンマ・コマ=アラベルト(メゾ・ソプラノ)・・・6
ヘスス・アルバレス・カリオン(テノール)・・・4
リーダー・カメラ(ハビエル・パストラーナ・・・合唱指揮)
パブロ・ゴンザレス(指揮)
バルセロナ交響楽団

 スペインの作曲家、グラナドス(1867-1916)の管弦楽作品集第2集。
 彼の没後100年を記念して制作されたこのシリーズ、第1集(8.573263)に続き、今回もいくつかの作品は世界初録音という珍しい作品ばかりを収録、スペイン音楽ファンにとっても嬉しいアルバムとなっています。

 彼の代表作である歌劇「ゴイェスカス」からの間奏曲は、スペイン音楽の全てを象徴するような名作。通常はピアノ編曲版を聴く機会が多い曲ですが、管弦楽版はより一層鮮やかな色彩を有しています。

 著名なフラメンコ・ダンサー、アントニア・メルセに捧げられた「緑の瞳の踊り」、別のダンサー、トルトラ・バレンシアに捧げられた「ジプシーの踊り」。この2つもかなり特徴的な作風で書かれた激しいリズムの応酬が聴きものです。

 また、フランクやドビュッシーの影響が感じられる交響詩「死んだ男の夜」、このアルバム中最も大きな規模を持つ交響詩「ダンテ」は、グラナドスの最も野心的な作品であり、彼の死生観も垣間見える壮大な世界が表出されています。
【CD3】…8.573265

グラナドス(1867-1916):管弦楽作品集 第3集

 抒情詩曲「リリアーナ」(P.カザルス編)(1911/1921)・・・世界初録音
  1.前奏曲と日曜の礼拝
  2.リリアーナと土の精
  3.カエルの歌
  4.妖精たちとファランドゥーラの合唱

 オリエンタル組曲(アラブ組曲)(1888-1889)・・・世界初録音
  5.砂漠の前に
  6.セレナータ
  7.東洋風行進曲
  8.踊り

 エリセンダ(1912)(ダグラス・リーバによるクリティカル・エディション)
  9.エリセンダの庭
  10.トローバ
  11.エリセンダ
&カタルーニャ管弦楽団
パブロ・ゴンザレス指揮
ダニ・エスパーサ(ピアノ)・・・9-11
ダニ・エスパーサ(ピアノ)・・・9-11

 グラナドス(1867-1916)の管弦楽作品集の完結編。
 ここに収録された3つの作品からは、彼の作風がある時期に「オリエンタリズム」から「モダニズム」へと変化したことがはっきり感じられます。

 「リリアーナ」は1911年に初演されたカタロニア語の台本を伴う音楽劇で、魅惑の森に住む魔法の存在を扱ったロマンティックな作品です。まるでリヒャルト・シュトラウス風の華麗な響きがふんだんに用いられていますが、残念なことに初演後、すぐに人々の記憶から消え去ってしまいました。わずかに残った断片をグラナドスの友人でもあったパブロ・カザルスが編曲し、4つの曲からなる組曲に仕上げています。
 「オリエンタル組曲」はグラナドスの初期の作品で、こちらは中東/北アフリカ由来のメロディが印象的な異国情緒たっぷりの音楽です。
 「エリセンダ」は「リリアーナ」と同じく、アペレス・メストレの詩に基づく劇音楽で、本来は4曲からなる組曲でしたが、最後の1曲「リフレイン」は紛失。残されたスコアも様々な編成に移し変えられるなど、定着の難しい作品です。今回の録音はピアノと室内オーケストラで演奏できる版を用い、ピアノが全体の背景を説明しながら、各々の楽器が語っていくという方法を取っています。牧歌的で美しい夢みるような世界が現れます。

 2016年の没後100年を記念して制作された3集からなるグラナドスの管弦楽作品集。
 ピアニストとして高く評価されていたグラナドスは、やはりピアノ曲を多く作曲し、ショパンやリストを思わせるロマンティックな作品は現代でも多くの人々に愛されています。
 しかし管弦楽作品はあまり顧みられることがなく、実演を聴くことはおろか、三省堂の音楽辞書にも管弦楽作品は掲載されていないほどの不遇な扱いを受けているのが実情です。
 この3枚組では世界初録音も含めたグラナドスの管弦楽作品をたっぷり聴くことができます。
 

8.572998
\1200

マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ(1490頃-1560頃):鍵盤音楽全集 他


 1.作者不詳:リチェルカーレ 第34番-インタブラチュア・リュート 第1巻より
  (グレン・ウィルソン編)
 2.ジャコモ・フォリアーノ(1468頃-1548):リチェルカーレ
 カヴァッツォーニ:ボローニャのマルカントーニオによる
  リチェルカーリ・モテッティ・カンツォーニ 第1巻より
   3.リチェルカーレ 第1番
   4.Salve Virgo
   5.リチェルカーレ 第2番
   6.O Stella Maris
   7.Perdone moi si je folie
 8.ヴィラールト(1490頃-1562):
  リチェルカーレ 第14番(ムジカ・ノーヴァ)
 9.カヴァッツォーニ:Madame vous aves mon cuor
 10.ジュリオ・セーニ(1498-1561):
  ムジカ・フィクタのためのリチェルカーレ
 11.カヴァッツォーニ:Plus ne regres
 12.ジローラモ・カヴァッツォーニ(1525頃-1577以降):
  リチェルカーレ 第3番(1543)
 13.カヴァッツォーニ:Lautre jor per un matin
 14.ジローラモ・カヴァッツォーニ:リチェルカーレ 第20番(ムジカ・ノーヴァ)
 15.カヴァッツォーニ:リチェルカーダ((Castell’Arquato)
 16.ブルネル(1564頃没):
  リチェルカーレ・ソプラ「Cantai mentre ch'i arsi」(Cipriano de Rore)
 17.ヴェッジオ(1510頃-1543以降):第1旋法のリチェルカーダ
 18.パラボスコ(1524頃-1557):Da pacem Domine(ムジカ・ノーヴァ)
 19.メルーロ(1533-1604):第4旋法のリチェルカーレ(Libro Primo,1567)
グレン・ウィルソン(ハープシコード)

 16世紀イタリアは鍵盤音楽の発展が目覚ましく、数多くの重要な作曲家が鍵盤のための作品を書いています。しかし現存する多くはオルガンのための作品であり、ハープシコード作品はほとんど残されていません。
 しかし演奏家ウィルソンが文献を注意深くあたったところ「オルガンのための」と記されていても、実はハープシコードで演奏するための曲集であったり、実際には楽器が指定されていない曲集も数多く含まれていたのだそうです。
 このアルバムでは、15世紀から16世紀にかけて活躍した優れた鍵盤奏者、作曲家のカヴァッツォーニの作品を中心に収録。彼のリチェルカーレは即興的であり、そのほとんどが当時の流行歌に基づく「小さな主題」を展開していくという手法が用いられています。これらもオルガンで演奏されるのが常ですが、このアルバムでは原型であるチェンバロ用に復元されています。

 録音 2017年2月20-23日 Schuttbau, Rugheim, Unterfranken, Germany Total Playing Time:79'34"
 

8.573385
\1200
リスト(1811-1886):ピアノ作品全集 第47集
オラトリオ「キリスト」/「聖エリザベートの伝説」よりトランスクリプション集

 オラトリオ「キリスト」-2つのオーケストラのための楽章 S498b/R478
  1.揺りかごの傍の羊飼いの歌/牧歌
  2.三人の王/行進曲
 オラトリオ「聖エリザベートの伝説」-3つの小品 S498a/R477
  3.オーケストラのための序奏
  4.十字軍の騎士たちの行進曲
  5.間奏曲
 オラトリオ「キリスト」-2つの小品 S498b
  6.奇跡
  7-8.序奏と牧歌
ヘンリー・クラーマー(ピアノ)

 ピアニストとしての素晴らしい活躍、そして華やかな女性遍歴。若い頃から波乱万丈の人生を送ってきたフランツ・リストですが、人生の中盤を迎えた頃から宗教に傾倒し、それとともに作品も次第に深遠な雰囲気を帯び始め、また調性からの脱却も見られるようになります。
 このアルバムに収録された2曲のオラトリオは、どちらもリストが50歳を越えた1860年代に作曲された“宗教曲”で、「聖エリザベートの伝説」(1862)はドイツの聖女の物語、「キリスト」(1866)はそのタイトル通りキリストの誕生から受難、復活までが描かれた壮大なオラトリオです。
 ただ、どちらの作品も全曲演奏は稀であり、耳にする機会もあまりません。リストは各々の作品から美しい部分を取り出し、ピアノ独奏用の楽譜も準備しました。若い頃の作品に比べるとかなり落ち着いた雰囲気を持つ美しい曲集です。

  録音 2015年1月8-9日 Morse Recital Hall, Yale School of Music, New Haven, Connecticut, USA Total Playing Time:76'40"
 

8.573435
\1200
プロコフィエフ(1891-1953):少年時代の手稿集
 1-4.年老いた祖母の物語 Op.31(1918)
 5-10.6つの小品 Op.52(1931)
 少年時代の手稿集
  11.タランテッラ ニ短調(1901)
  12.小さな歌 第2集-第7番 メロディ 変ホ長調(1903)
  13.小さな歌 第3集-第4番 Presto ハ長調(1904)
  14.小さな歌 第3集-第7番 行進曲 第4番 へ長調(1904)
  15.小さな歌 第3集-第8番 Vivo ト長調(1904)
  16.小さな歌 第4集-第2番 ロマンス 第3番 ニ短調(1905)
  17.小さな歌 第4集-第3番 Allegretto イ短調(1905)
  18.小さな歌 第4集-第5番 Allegretto ハ短調(1905)
  19.小さな歌 第4集-第6番 Allegro 変イ長調(1905)
  20.小さな歌 第4集-第11番 メヌエット ヘ短調(1905)
  21.小さな歌 第5集-第2番 スケルツォ ハ長調(1906)
  22.小さな歌 第5集-第4番 Allegro non troppo ニ短調(1906)
  23.小さな歌 第5集-第5番 ワルツ ト短調(1906)
  24.小さな歌 第5集-第6番 行進曲 ヘ短調(1906)
  25.小さな歌 第5集-第7番 prestissimo ハ長調(1906)
  26.小さな歌 第5集-第12番 エチュード・スケルツォ ハ長調(1906)
  27.試験用フーガ ニ長調(1908)
  28.スケルツォ ニ長調
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)

 プロコフィエフが最初に曲を作ったのは5歳の時。そのヘ長調の小品は母親の手で譜面に書き起こされ「インドのギャロップ」を名付けられました。その後も才能を遺憾なく発揮。10歳になる前に2作のオペラを手掛けたとされています。
 そして、プロコフィエフが本格的に作曲を学ぶのは11歳になってから。最初の師ポメランツェフは彼に何も有益な情報をもたらすことはありませんでしたが、次に師事したグリエールは、巧みな手さばきでプロコフィエフを指導。
 このアルバムに収録されている楽しい一連の「手稿集」を書き上げ、この成果をもって13歳の若さでサンクトペテルブルク音楽院に入学を果たしました。
 この曲集がいかに優れているかを知るには、青年時代に作曲した2つの曲集「年老いた祖母の物語」と「6つの小品」とを聴き比べてみてください。10代のプロコフィエフがどれほど自身の作風を確立していたのかを知ることができます。

  録音 Moon Mountain Studios, Eugene, Oregon, USA 2016年7月6-8日…1-10 2016年10月29日…11-28 Total Playing Time:79'53"



<メジャー・レーベル>

DG



4828826
(2CD)
\2400
《ルネ・コロ〜フロム・メリー・ルー・トゥー・マイスタージンガー》
《CD 1》
 1) ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』より
  「神よ、ここは暗い——人生の春の日に」(フロレスタン)、
 2) ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』より
  「だめだ、もうこの苦しみに耐えられない——森を過ぎ、野を越えて」、
 3) ブラームス:カンタータ『リナルド』Op.50より
  「Stelle her der gold’nen Tage Paradiese noch einmal」、
 ワーグナー:
  4) 歌劇『タンホイザー』より「心の情熱」(ローマ語り)、
  5) 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
    「朝はバラ色に輝きて」(愛の歌)、
  楽劇『トリスタンとイゾルデ』より
   6)「Tristan!−Isolde!−Treuloser Holder!」、
   7)「まだ船は見えません」、
  8) 舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「アンフォルタス! あの傷!」、
 9) マーラー:交響曲『大地の歌』より「地上の悲しみを歌う酒宴の歌」/
《CD 2》
 ヴァイル:三文オペラより
  1)「ひものバラード」2) 「快適な生活のバラード」
  3)「Grabschrift」、
 4)カールマーン:喜歌劇『伯爵令嬢マリツァ』より
   「Grus mir die susen, die reizenden Frauen」、
 5)「Auch ich war einst ein feiner Csardaskavalier −Komm, Zigan」、
 J.シュトラウス2世:
  喜歌劇『ウィーン気質』より
   6) 「Grus Gott, mein liebes Kind」、7)「Als ich ward ihr Mann」、
   8)「Du suses Zuckerauberl mein」、9)「Wiener Blut」、
 10) 喜歌劇『こうもり』より「Trinke, Liebchen, trinke schnell」、
 レハール:喜歌劇『微笑みの国』より
  11)「Von Apfelbluten einen Kranz」、12)「Bei einem Tee a deux」、
  13)「君こそ我が心のすべて」
  14)「Immer nur lacheln und immer vergnugt」、
 15) オッフェンバック:喜歌劇『美しきエレーヌ』より「イダ山の上で」、
 16) 民謡「ああ、どうしてそんなことができようか(Ach, wie ist’s moglich dann)」、
 17) 民謡「O Taler weit, o Hohen」、
 18) ハロー・メリー・ルー
ルネ・コロ(テノール)
《CD 1》
ヴィクトル・ブラウン(バリトン)(4)、
ノーマン・ベイリー(バス)(5)、
マーガレット・プライス(ソプラノ)、
ブリギッテ・ファスベンダー(コントラルト)(6)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)(6, 7)、
クリスタ・ルートヴィヒ(メッゾ・ソプラノ)(8)、
ライプツィヒ放送合唱団(6)、
レナード・バーンスタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、
ラファエル・クーベリック(指揮)
バイエルン放送交響楽団(2)、
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(3)、
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(4, 5, 8)、
カルロス・クライバー(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン(6, 7)、
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
シカゴ交響楽団(9)
《CD 2》
ミルヴァ(ヴォーカル)(1)、
ロルフ・ボイセン(ナレーター)(3)、
ダグマー・コルラー(ソプラノ)(6)、
フェリー・グルーバー(テノール)(8)、
インゲボルグ・ハルシュタイン(ソプラノ)(9)、
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)(10)、
ビルギット・ピッチュ=サラータ(ソプラノ)(12)、
ジョン・マウチェリ(指揮)
RIAS ベルリン・シンフォニエッタ(1-3)、
ヴォルフガング・エーベルト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(4, 5)、
アントン・パウリク(指揮)
クルト・クラウンケ交響楽団(6-9)、
カルロス・クライバー(指揮)
バイエルン国立管弦楽団(10)、
ヴォルフガング・エーベルト(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団(11-14)、
フランツ・アラーズ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団(15)
 ポップ・シンガーからワーグナー・テノールへ
 ルネ・コロ80歳記念アルバム
 
 2017年11月に80歳を迎えるドイツのテノール歌手ルネ・コロ。40年を超えるそのキャリアは、クラシックの歌手でありながら、愛すべきエンターテイナーでもあった多彩なアーティストの記念盤です(デジパックCD2枚組)。 
 ルネ・コロは、厳粛な芸術や格調高い文化とエンターテインメントとの間の区別を決して認めていません。祖父と父親がオペレッタ作曲家だったこともあり、オペレッタに親しんでいたコロは、そこからディキシーランド・ジャズに興味を持ち、ポップ・ミュージックのジャンルにも挑んで成功し、その後オペラ歌手となりました。プッチーニやヴェルディのアリアだけではなく、レハールやコール・ポーターも歌い、そして伝説のワーグナー・テノールとなったのです。
 1982年のプログラム解説の序文に彼は次のように書いています。「ローエングリンは聖杯を見守ることを望みませんでした。人間になることを望みました。私もドイツ芸術の聖杯を守ることのみに精神を集中させようとは思っていません」。
 このコレクションはバーンスタイン、クライバー、ショルティといった指揮者との伝説のヘルデンテノールの役が並ぶ一方で、オペレッタ、民謡、そしてヴァイルの『三文オペラ』も含むコロの幅広いレパートリーを網羅しています。
 そしてまた、コロが初期にポップ・シンガーとして大成功を収めた1961年の世界的ポップ・ヒット曲「ハロー・メリー・ルー(Hello Mary Lou)」の魅力的なドイツ語ヴァージョンの歌唱も収録しています。

  【録音】《CD 1》1978年(1)、1979年(2)、1982年(3)、1970年(4)、1975年(5)、1981年(6, 7)、1972年(8, 9)/《CD 2》1988年(1-3)、1975年(4-15)、1983年(16, 17)、1961年(18)



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DECCA



4832473
(CD)
(Hardcover)
\3200→\2990
18世紀のイタリア・バロック
 バルトリの3年ぶりとなる最新アルバム
  ガベッタとの共演!ずいぶんポップです!

 《チェチーリア・バルトリ&ソル・ガベッタ〜ドルチェ・デュエロ》

 1)カルダーラ: .歌劇《ニトクリ》〜
  〈運命と希望〉(エミレーナのアリア)
 2)アルビノーニ:セレナータ《曙の誕生》〜
  〈そよ風よ、行ってキスして〉(ゼフィロのアリア)
 3)ガブリエリ:.オラトリオ《ブルゴーニュの王、聖シジスモンド》〜
  〈そよ風よ、私のため息を〉(イノメニアのアリア)
 4)ヴィヴァルディ:.歌劇《ティト・マンリオ》RV738〜
  〈緑のオリーヴの枝で〉(ヴィテッリアのアリア)
 5)ヘンデル:《聖セシリアの日のためのオード》〜
  〈音楽がかき立てたり和らげたりできないのはどんな情念なのか〉
 6)カルダーラ:.歌劇《ムガールの皇帝ジャングイール》〜
  〈これほど大きな高ぶりで〉(アサフのアリア)
 7)ヘンデル:.歌劇《クレタのアリアンナ》HWV32〜
  〈私は疲れた巡礼者のよう〉(アルチェステのアリア)
 8)ポルポラ:セレナータ《大地の女神の菜園》より
  〈私に火をつけた公平な愛の神〉(アドーネのアリア)
 9)ボッケリーニ:チェロ協奏曲 第10番 ニ長調 G483
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)(1-8)
ソル・ガベッタ(チェロ)
カペラ・ガベッタ
アンドレス・ガベッタ(指揮、ヴァイオリン)
4832467
(2LP)
\4800
4832470
(2Pink LP)
\5200

 現代最高のメッゾ・ソプラノ歌手チェチーリア・バルトリの3年ぶりとなる最新アルバムが満を持して登場!

 18世紀のイタリア・バロック音楽における歌劇などのアリアに焦点を当てた本作では、世界初録音となる3曲を含め、いずれも典雅なメロディをもつ作品達が収録されています。
 共演は今をときめく人気の女流チェリスト、ソル・ガベッタ。チェロはその音の性質からしばしば人の声になぞらえられることがありますが、ガベッタの奏でるチェロの深みのある美音とバルトリの繊細な美声が絶妙に絡み合い、お互いの楽器(声)の魅力を最大限に引き出しています。
 彼女たちの伴奏を受け持つソル・ガベッタの兄、アンドレス・ガベッタと彼が率いる古楽器アンサンブル、カペラ・ガベッタによる万全のサポートも見逃せません。
 世界初録音:1、6、8
 録音:2017年3月8−14日 スイス

 CDは初回限定のハードバックブックのデラックス仕様になります。
 初回版が終了後 ジュエルケースの通常盤がリリースされる予定です。
 LPは通常のブラック盤に加え、ピンクの限定盤も同時発売。


<国内盤> 


SONARE


SONARE 1035
\2400+税
野田マリカによる香り高きショパン、シューマンの調べ
 ショパン:
  前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  夜想曲第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
  夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2
 シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
野田マリカ(ピアノ)
 ペルルミュテールの系譜を継ぐ野田マリカによる香り高きショパン、シューマンの調べ。

 セッション録音:2017年5月/リリスホール(横浜)/96k Hz 24bit、53’26”

 ペルルミュテールの系譜を継ぐ野田マリカ。ソナーレ・レーベルからリリースされた前作、ドビュッシーの前奏曲集I,I(I SONARE 1026)がレコード芸術誌特選盤に選ばれ話題となりました。
 期待の第2弾はショパンの舟歌、前奏曲 嬰ハ短調、夜想曲第7&8番、そしてシューマンの幻想曲を収録しました。洗練された美しいタッチで奏でられるショパンとシューマンをご堪能ください!
 「そこはかとなく匂ってくるような、優れた感性のたたずまい」(濱田滋郎 ライナーノーツより)

 野田マリカ(ピアノ):
  桐朋学園大学卒業後、フランス政府給費留学生として、パリ国立高等音楽院で、巨匠ペルルミュテールに学ぶ。1970年代よりパリを中心に活躍。1980年代にはフランス文化省主催パリフェスティバルのソリストにも選ばれ、サル・ガヴォーでリサイタルを開催。
 2012年まで、パリのコンセルヴァトワールで後進の指導にあたる。2010年、フランス政府内務省及びパリ市より、銀メダルの名誉賞を授賞。ラヴェル協会会員。
 


SONARE 1036
\2400+税
ダヴィッド&梯 剛之 デュオ・リサイタル2016
 (1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.481(第41番)
 (2)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305(293d)(第29番)
 (3)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 (4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯剛之(ピアノ)
 この上なきエレガントな調べ。奇跡のヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之第4 弾は、モーツァルト、ドビュッシー、ベートーヴェン!

 ライヴ録音:2016年12月13日/JTアートホール アフィニス/96k Hz 24bit、72’49”

 ピアニスト梯剛之とウィーンでともに学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番と第8番(SONARE 1030)を収めたアルバムはレコード芸術特選盤となりました。
 期待の第4弾は、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ2篇、ドビュッシー、そしてベートーヴェンの第10番が収録されました。
 紡ぎだされる一音一音に敬愛をこめ、この上なくエレガントに奏でる二人の演奏には定評があり、近年ますます充実した演奏を聴くことができます。二人が最も得意とするモーツァルトでは軽やかに、ドビュッシーでは色彩豊かに、そしてベートーヴェンでは端正でみずみずしい演奏を披露しております。
 「キュッヒル門下のダヴィッドは柔軟で端麗な黥布の持ち主。きわ立って美しい梯剛之の音色と共に申しぶんのない演奏を聴かせた。」(濱田滋郎「音楽の友」2017年2月号より)

<LP>

 

ECM(LP)


4815766
(LP)
\3200
発売中止
《トマス・デメンガ〜J.S.バッハ:プレリュードとサラバンド》
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
《Side 1》
 第4番変ホ長調BWV1010
  1) プレリュード、2) サラバンド、第1番ト長調BWV1007
  3) プレリュード4)サラバンド、
 第3番ハ長調BWV1009
  5) プレリュード、6) サラバンド /
《Side 2》
 第5番ハ短調BWV1011
  1) プレリュード、2) サラバンド、
 第2番ニ短調BWV1008
  3) プレリュード、4)サラバンド、
 第6番ニ長調BWV1012
  5) プレリュード、6) サラバンド
 トマス・デメンガ(チェロ)

 チェロ組曲全曲盤のCDからプレリュードとサラバンドを収めたLPアルバム
 バッハ:チェロ組曲全曲盤CD(481-3195)から、プレリュードとサラバンドを集めて収録したLPアルバムです。
 原典の忠実な再現を目指すトマス・デメンガの演奏をLPのサウンドでもお楽しみください。

  【録音】2014年2月、バーゼル、ハンス・フーバー・ザール














9/27(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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MAGGIO LIVE



MAGGIO 019
\2300→\2090
2018年よりフィレンツェ五月音楽祭歌劇場音楽監督に就任!
 ファビオ・ルイージがMAGGIO LIVEレーベルに新登場。

  (1)ベートーヴェン:合唱幻想曲ハ短調 Op.80
  (2)ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
(1)アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)
 フランチェスカ・ロンガリ(ソプラノ1)
 キアラ・モジーニ(ソプラノ2)
 ジャダ・フラスコーニ(コントラルト)
 マヌエル・アマーティ(テノール1)
 パトリック・カボンゴ・ムベンガ(テノール2)
 リー・チャン・ヤング(バス)
 ロレンツォ・フラティーニ(合唱指揮)
 ファビオ・ルイージ(指揮)
 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、同合唱団
(2)ファビオ・ルイージ(指揮)
 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
 録音:(1)2017年2月25日/オペラ・ディ・フィレンツェ、(2)2011年12月28日/オペラ・ディ・フィレンツェ/STEREO、DDD、62’32’’

 現在チューリッヒ歌劇場音楽総監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者、デンマーク国立交響楽団首席指揮者を務めるファビオ・ルイージ、2018年からはフィレンツェ五月音楽祭歌劇場音楽監督に就任する発表がなされています。

 ルイージとフィレンツェ五月音楽祭歌劇場の初共演は1994年の『シモン・ボッカネグラ』、その後1997年には『アロルド』をレコーディング、2003年には『リゴレット』を上演しました。管弦楽の公演も行っており、2011年、2017年の録音を収めたのが今回のアルバムです。
 ブラームスの交響曲第4番はファビオ・ルイージの美質にマッチした作品と言え、情熱を秘めつつも端正なコントロールで美しく盛り上がります。ルイージはこの曲を2017年4月のNHK交響楽団定期公演でも取り上げていました。
 『合唱幻想曲』でピアノを弾くアンドレア・ルケシーニはマリア・ティーポの弟子で、10代でディノ・チアーニ国際ピアノコンクールに優勝、幅広いレパートリーを持ち、作曲家のルチアーノ・ベリオとも交流が深かったピアニストです。







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のすたるぢあ

Nostalgia 1602
\2500→\2290

佐藤豊彦(リュート)
 せせらぎ 〜 フランスバロックのシャコンヌ集
佐藤豊彦(リュート)
 老ゴーティエ:シャコンヌまたはド・ローネ氏の「せせらぎ」/
 ドニ・ゴーティエ:ランクロ女史に捧げるトンボー(アルマンド)/
 老デュビュ:シャコンヌ・Aマイナー/
 老デュビュ:シャコンヌ・Cメジャー/
 メルキュール:アルマンド・Dマイナー/
 老ガロ:シャコンヌ「ダイヤのネックレス」/
 老ガロ:シャコンヌ「小さな後宮」/
 老ガロ:シャコンヌ「ほうき星(キルヒ大彗星)」/
 老ガロ:シャコンヌ「ハエ(乗合馬車とハエ)」/
 デュフォー:アルマンド・Aマイナー/
 ムートン:シャコンヌ・Gメジャー/
 ロイスナー:アルマンド・Gマイナー/
 サン・リュク:シャコンヌ「オイゲン公のご帰還」/
 ド・ヴィゼー:デュ・ビュに捧げるトンボー(アルマンド)/
 ド・ヴィゼー:道化師のシャコンヌ
 佐藤豊彦のソロ・アルバム!17世紀フランスの「シャコンヌ」と「トンボー」

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦の新録音は、17世紀フランスの「シャコンヌ」と「トンボー」を集めたリュート・ソロ・アルバム。
 佐藤豊彦は、低音の動きが繰り返される「シャコンヌ」に、「せせらぎ」から海、雲、雨と移り変わる自然の水の循環、そして東洋の考えの基になっている無限に循環する自然界との共通点を見出し、先達や著名人に捧げられている「トンボー(アルマンド)」を「シャコンヌ」に捧げる曲として合間に演奏しています。
 前作、愛弟子の櫻田亨、娘の佐藤美紀との三重奏曲集「ネーデルランドのリュート音楽(Nostalgia 1601)」がレコード芸術「特選盤」となるなど高い人気と評価を確立してきた佐藤豊彦。リュート界の神仙の域に達したとも表される佐藤豊彦が、深く豊かに織りなすフランスバロック境地をどうぞご堪能あれ。

 使用楽器:カナダの製作家リチャード・バーグ氏による2014年作のフランス式リュート(11コースのバロックリュート)
 使用弦:アメリカのガムート社とイタリアのユニヴァーサル社のガット弦
 録音:2016年10月18日−21日、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」
 日本語解説:佐藤豊彦




DYNAMIC



CDS-7796
\2300
マリオ・パトゥッツィ(ピアノ)
 1923年製のプレイエルで演奏するサン=サーンスのピアノ曲集

 サン=サーンス(1835-1921):
  ピアノのための組曲 Op90
   1.前奏曲
   2.フーガ
   3.メヌエット
   4.ガヴォット
   5.ジーグ
  6.インプロヴィゼーション
  ピアノのためのアルバム Op.72
   7.前奏曲
   8.鐘
   9.トッカータ
  10.ワルツ
  11.ナポリの歌
  12.終曲
 13.マズルカ 第1番 ト短調 Op.21
 14.マズルカ 第2番 ト短調 Op.24
 15.マズルカ 第3番 ロ短調 Op.66
 16.主題と変奏 Op.97
 17.アルバムのページ Op.169
マリオ・パトゥッツィ(ピアノ)

 イタリアを中心に、世界中で活躍するピアニスト、マリオ・パトゥッツィが歴史的楽器で演奏するサン=サーンス。1977年のミュンヘン国際コンクールをはじめ数多くのコンクールに入賞経験を持つパトゥッツィは、モダン・ピアノだけでなく、ヒストリカル・ピアノも自在に操り様々な時代の作品を演奏しています。
 このアルバムではサン=サーンスが生まれる少し前に制作されたプレイエルを用い代表的なピアノ曲を演奏。サロン音楽風の品の良さの中にも、ウィットと超絶技巧の見せ所が多く含まれた、サン=サーンスの作品を見事に弾ききっています。

 録音 2016年5月13-15日 R.T.S.I Auditorio Stelio Molo, Lugano, Switzerland


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MAGGIO LIVE



MAGGIO 018
(2CD)
\3800
カバイヴァンスカの名唱が光る『蝶々夫人』!
 プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』
蝶々夫人:ライナ・カバイヴァンスカ
スズキ:フローラ・ラファネッリ
ケイト・ピンカートン:ジュリアーナ・マッテイーニ
ベンジャミン・フランクリン・ピンカートン:
 ジョルジョ・メリーギ
シャープレス:ジョルジョ・ザンカナーロ
ゴロー:フランコ・リッチャルディ
ヤマドリ公:ジョルジョ・ジョルゲッティ
ボンゾ:グラツィアーノ・デル・ヴィーヴォ
神官:アウグスト・フラーティ
役人:オッターヴィオ・タッデイ
ロベルト・ガッビアーニ(合唱指揮)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、同合唱団
 録音:1979年1月27日/フィレンツェ、コムナーレ劇場/STEREO、ADD、[CD1]58’13’’、[CD2]70’33’’

 ガヴァッツェーニの『蝶々夫人』と言えば、ローマ歌劇場でロス・アンヘレスやディ・ステファノといった名歌手たちと1954年に録音した盤が有名です。今回リリースされるのはその25年後の録音。必要なメロディを誇張することなく丁寧に聴かせた『蝶々夫人』の模範的演奏であり、かつ抒情性にあふれ壮大さもある感動的な演奏です。
 蝶々さんを歌うカバイヴァンスカは、1934年ブルガリア生まれのソプラノ。1959年に『外套』でイタリア・デビュー。1966年に『蝶々夫人』をレパートリーに加えました。イタリア・オペラを得意とし、音盤も多数。このアルバムでは卓越した歌唱力でもって蝶々夫人を演じており、見事な音程の跳躍や巧みなメッサ・ディ・ヴォーチェが聴きものです。



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PROFIL



PH 17058
(12CD)
\6000→\5590

凝りに凝ったマリア・カラス・コレクション〜最良の演奏を年代順に配列
 EMI音源ではないので最近発売の大全集と重複してない。
  驚きのお宝音源入り!
 マリア・カラス歿後40年BOX
 Disc 1-2
  プッチーニ:歌劇「トスカ」
    マリア・カラス(トスカ)、ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(カヴァラドッシ)、
    ピエロ・カンポロンギ(スカルピア)、ジルベルト・チェルダ(アンジェロッティ)
    グィード・ピッコ(指揮)メキシコ・ベラスアルテス劇場管弦楽団&合唱団
    録音:1952年7月1日/ベラスアルテス劇場(モノラル。ライヴ)

 Disc 3-5
  ベッリーニ:歌劇「ノルマ」
    マリア・カラス(ノルマ)、マリオ・デル・モナコ(ポリオーネ)、
    エベ・スティニャーニ(アダルジーサ)、ジュゼッペ・モデスティ(オロヴェーゾ)
    トゥリオ・セラフィン(指揮)ローマRAI交響楽団&合唱団
    録音:1955年6月29日/ローマ(モノラル。ライヴ)

 Disc 6-7
  ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」
    マリア・カラス(ルチア)、ジャンニ・ライモンディ(エドガルド)、
    ローランド・パネライ(エンリコ)、アントニオ・ゼルビーニ(ライモンド)
    フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団&合唱団
    録音:1956年3月22日/ナポリ、サン・カルロ劇場(モノラル。ライヴ)

 Disc 8-9
  ヴェルディ:歌劇「椿姫」
    マリア・カラス(ヴィオレッタ)、チェーザレ・ヴァレッティ(アルフレード)、
    マリオ・ザナージ(ジョルジョ)、マリー・コリアー(フローラ)、リー・ロバーツ(アンニーナ)
    ニコラ・レッシーニョ(指揮)コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
    録音:1958年6月/コヴェント・ガーデン王立歌劇場(モノラル。ライヴ)

 Disc 10-11
  ケルビーニ:歌劇「メデア」
    マリア・カラス(メデア)、ジョン・ヴィッカーズ(ジャゾーネ)、
    エリザベス・キャーロン(グラウチェ)、ニコラ・ザッカリア(クレオンテ)、テレサ・ベルガンサ(ネリス)
    ニコラ・レッシーニョ(指揮)ダラス・シビック・オペラ・カンパニー管弦楽団&合唱団
    録音:1958年11月8日/ダラス(モノラル。ライヴ)

 Disc 12
  (1)ベッリーニ:ノルマ〜「聖らかな女神よ」(テスト録音)
  (2)モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ〜「私を不親切な女と思わないで」(テスト録音)
  (3)ロッシーニ:イタリアのトルコ人〜「一人の男だけを愛するなんて」
  (4)ポンキエッリ:ラ・ジョコンダ〜「自殺!」「だから約束を守って」【パオロ・シルヴェーリ(バリトン)】
  (5)ヴェルディ:マクベス〜「早く来て、あかりをつけておくれ」
  (6)同:運命の力〜「天使の中の聖処女よ」
  (7)ロッシーニ:イタリアのトルコ人〜「一人の男だけを愛するなんて」
  (8)モーツァルト:後宮からの誘拐〜「どんな拷問も」
  (9)カタラーニ:ワリー〜「遠い所へ」
  (10)ヴェルディ:シチリア島の夕べの祈り〜「ありがとう皆さん」
  (11)スポンティーニ:ウェスタの巫女〜「神よ、怖れおののき祈りを捧げます」
  (12)ワーグナー:トリスタンとイゾルデ〜イゾルデの愛の死
  (13)カラス、愛犬のプードルとのデュエット【1968 年4月パリ。ヘアウッドのインタビューから】
  (14)ヴェルディ:
   運命の力〜「あわれみの聖母」【死の一か月前、1977年8月に自宅で行ったリハーサル。カラス最後の録音】
    マリア・カラス(ソプラノ)、アルトゥーロ・バジーレ(1)、
    アントニオ・ヴォット(4)(指揮) トリノ・イタリア放送交響楽団/
    トゥリオ・セラフィン(指揮)フィオレンティーノ・マッジオ・ムジカーレ管弦楽団(2)/
    ジャナドレア・ガヴァッツェーニ(3)、オリヴィエロ・デ・ファブリティイス(5)(指揮)
     ローマ・イタリア放送交響楽団/
    トゥリオ・セラフィン(6)、ジャナドレア・ガヴァッツェーニ(7)(指揮)
     ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団/
    アルフレッド・シモネット(指揮)イタリア放送管弦楽団(8)/
    トゥリオ・セラフィン(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(9)(10)/
    ルフレッド・シモネット(指揮)ミラノ・イタリア放送交響楽団(11)/
    アントニオ・ヴォットアテネ祝祭管弦楽団(12)、ヴァッソ・デヴェッツィ(ピアノ)(14)
    録音:1949年11月8日(1)、1953年1月27日(2)、1950年10月19日(ライヴ)(3)、1952年9月6-10(4)、
     1952年2月18日(ライヴ)(5)、1954年8月19-21,23-25,27日(6)、1954年8月31日-9月8日(7)、
     1954 年12月27日(ライヴ)(8)、1954年9月17,18,20,21日(9)(10)、
     1956年9月27日(ライヴ)(11)、1957年8月5日(ライヴ)(12)

 歿後40 年。Profilならではの凝りに凝ったマリア・カラス・コレクション。驚きのお宝音源入り!

 マリア・カラス歿後40 周年を記念して、Profile レーベルが12 枚組のBox をリリース。カラス研究の世界的権威ディーター・フオシュのセレクションによる最良の演奏を年代順に配列。
 カラスの真骨頂といえばオペラ。このBox には5 篇の全曲版が収められています。いずれもEMI(現ワーナー)音源ではなく、最近発売された大全集と重複していません。絶頂期のカラスの凄すぎる神業を存分に堪能できます。

 1952 年メキシコ・シティの「トスカ」、1956 年ナポリの「ルチア」、1958 年ダラスの「メデア」は現在入手困難なため大歓迎。
 「メデア」には若き日のテレサ・ベルガンサが出演、カラスと夢の共演を果しているのも豪華のひとことにつきます。
 注目はお宝音源を集めたDisc12。マリア・カラスのまさに最初の商業録音となるテスト録音から、カヴァッツェーニ指揮によるロッシーニの「イタリアのトルコ人」ローマ、エリセオ劇場でのライヴの一節、さらには1968 年4 月にパリで行われたインタビューの中で、愛犬のプードルとデュエットしているものなどファン狂喜のものが含まれています。
 また死の一か月前に自宅で行った「運命の力」の「あわれみの聖母」リハーサルというカラス最後の録音も貴重。疑惑の人物ヴァッソ・デヴェッツィがピアノ伴奏を務めているのも意味深長です。

 驚きの価格で新たなカラスの名盤の登場。
 アニヴァーサリならではのプレゼントです。お買い逃しのないようにご注意ください。


<国内盤> 

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ALPHA



Alpha362
(2CD)
(国内仕様盤)
\4300+税
エルヴェ・ニケ指揮
 21世紀の決定的名演となるか!
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』(全曲)
 〜1754年捨子養育院上演版〜

  メサイア(救世主)〜全3部のオラトリオ HWV56
エルヴェ・ニケ指揮
ル・コンセール・スピリチュエル (古楽器使用)
サンドリーヌ・ピオー(S)
カトリーヌ・ワトスン(A)
ルパート・チャールズワース(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs-Br)

 迫真のドラマに定評あり!ニケ待望の録音は「物語性なら、この1754年版」での新たな決定的名演!

 ヘンデルの『メサイア』に名盤多しといえど、このような演目こそ「何度も確かめられてこそ」…しかも、エルヴェ・ニケのような突き抜けた異才が満を持して録音したとなれば!
 驚くべきことに、事実上古楽レーベルとしてスタートしたAlphaレーベルにとって、CD録音でヘンデル作品を扱ったアルバムが出てくるのはこれが初めて!

 その記念すべきリリースには、ソプラノ独唱のS.ピオーをはじめ「今をときめく」というほかない歌手陣ほか、トランペットに無弁金管の名手J-F.マドゥーフ、弦首席にAlpha屈指の名盤『ロザリオのソナタ』の才人A.ピエロ...と器楽陣も充実した面々を前にニケが選んだヴァージョンは、1754年捨子養育院版!

 ニケはかつてのホグウッド&AAM録音を高く評価しながら「数十年の差からくる時代感の違いは否めない」と自ら録音を決意、人間ドラマとしての『メサイア』を前面に打ち出したその解釈は随所に仕掛と興奮たっぷり!
 宗教音楽を極めてドラマティックに描き出す手腕にかけて、ニケの右に出るものはない…今年一番の『メサイア』音源になること間違いありません!
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Alpha374
(6CD)
(国内仕様盤)
\6000+税
待望のBOX化!
 ユーリ・マルティノフ
  ベートーヴェン/リスト編:ピアノ独奏による交響曲 S.464
  〜リスト生前の歴史的ピアノによる〜

  ①交響曲 第1番 ハ長調 op.21
  ②交響曲 第2番 ニ長調 op.36
  ③交響曲 第3番 変ホ長調 op.55「英雄」
  ④交響曲 第4番 変ロ長調 op.60
  ⑤交響曲 第5番ハ短調 op.67「運命」
  ⑥交響曲 第6番 ヘ長調op.68「田園」
  ⑦交響曲 第7番 イ長調 op.92
  ⑧交響曲 第8番 ヘ長調 op.93
  ⑨交響曲 第9番 ニ短調op.125「合唱付」
ユーリ・マルティノフ
    (各種歴史的ピアノ)
使用楽器:
 ①②⑥⑦パリのエラール1837
年製オリジナル/
 ③⑧④⑤⑨ライプツィヒの
  ブリュートナー1867年製オリジナル

 新時代ロシア・ピアニズムが紡いだ古楽器ロマン派
 待望のBOX化も日本語解説付、お早目にどうぞ…!

 古楽器演奏の理念が、ベートーヴェン以降の世界にも広く適用されうるものであることは、20世紀末からの常識…でありながら、意外に古楽器録音はまだ19世紀音楽を網羅できていないのが実情。
 そうしたなか、19世紀人たちの音響理念を真正面からとらえた名録音として話題を呼んできたのが、この歴史的銘器による「リスト編曲版」ベートーヴェン交響曲全集!
 変化しつづけた19世紀の歴史的ピアノから、リストがピアニストとして全盛の充実を迎えた頃パリで作られたエラールと、ドイツ語圏に活躍の軸を移してからの、これら編曲が全曲集として初出版された1860年代製のブリュートナー、二つの歴史的銘器を厳選。当時の響きに託された「理想のベートーヴェン」像を焙り出せるのは、今のピアノとは違う歴史的ピアノに通暁したロシア・ピアニズム新世代、異才リュビモフ門下のマルティノフだからこそ!
 日本でも絶賛相次いだシリーズ、初出時の解説訳も添付しての破格のお届け。プレス切れも早そうなBOX、お見逃しなく!

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Alpha289
(国内仕様盤)
\2900+税

ついに出た!古楽器ガーシュウィン!
 インマゼール指揮&アニマ・エテルナ・ブリュッヘ

ガーシュウィン:『ラプソディ・イン・ブルー』・
 『パリのアメリカ人』『ポーギーとベス』より他
  〜歿後80周年・時代考証型ピリオド解釈〜

  1. キャットフィッシュ・ロウ 〜『ポーギーとベス』組曲
  2. サマータイム
  3. シュトラウスに倣って
  4. パリのアメリカ人
  5. 恋した人は(The man I love)
  6. あの人は行ってしまった(My man is gone now)
  7. アイ・ガット・リズム
  8. ラプソディ・イン・ブルー
クレアロン・マクファドゥン(ソプラノ)
バルト・ファン・クラーネヘム
   (ピアノ/スタインウェイ1906年製)
ヨス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
          (古楽器使用)

 ついに出た!
 「古楽器ガーシュウィン」は企画だけで終わらぬ名演だった…驚異の連続、見過せません!

 作曲家が知っていた当時の楽器と奏法に立ち返ることで、初めて作品本来の魅力が、作曲者自身の考えていた世界が見えてくる——この発想を20世紀前半の音楽にも応用、圧倒的な音楽的感性とともに次々と驚くべき成果をあげてきたインマゼールが、そのレパートリーの最前線としてガーシュウィン作品を演奏してきたことは、すでに海外コンサートを目ざとくチェックされている明敏なリスナーならご存知のはず…彼らはついに「機は熟した」と、Alphaレーベルで待望の録音に踏み切ってくれました!

 曇りない目で「20世紀前半のアメリカにあった金管楽器」の真相を見極め、弦楽器にもガットだけでなく慎重に金属弦を交えつつ、当時の録音物やピアノロールも徹底的に聴き極め、彼らが辿りついた音響世界たるや…「およそ学術的無味乾燥とは無縁」などと言うのも無駄、ガーシュウィン財団の史料にもあたって復元されたソロ部分含む「ラプソディ〜」他、圧巻の名演の連続!

魅力の真相を解き明かす佐伯茂樹氏の日本語解説と併せ、歿後80周年の名匠を捉え直す痛快新録音!





ARCANA



Mer-A439
(国内仕様盤)
\2900+税
クローチェと、1600年前後のヴェネツィア聖マルコ教会

モンテヴェルディ登場前夜のヴェネツィアはガブリエーリの一党独占だったわけではない。
聖マルコ教会楽長ジョヴァンニ・クローチェの音世界をここに。

 ◆クローチェ:
  『8声のモテトゥス集 第1巻』(1594)・
  『5声の聖唱歌集』(1605)より(計9曲)
 ◆G.ガブリエーリ、A.ガブリエーリ、グアーミ、
   メルーロ、ピッキ:カンツォーネとトッカータ(7曲)
フランチェスコ・サヴェリオ・ペドリーニ(オルガン・指揮)
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)
ヴォーチェス・スアーヴェス(声楽)

 モンテヴェルディ前夜のヴェネツィアは、なんと豪奢。 イタリア最前線の古楽勢による充実の新録音!!

 ヴェネツィア楽派…16世紀半ば、フランドルから来たアドリアン・ヴィラールトの後をうけ、ガブリエーリ一族が聖マルコ教会の十字型内陣を利用し、いくつかの合唱隊を互いに歌い交わさせる多重合唱形式をもって人気を博したルネサンス末期の一派!
 しかしモンテヴェルディ登場前夜のヴェネツィアにあって、音楽の豊かさはしかし、決してガブリエーリの一党だけに独占されていたわけではありませんでした。

 1603年に聖マルコ教会の楽長となり、のちにモンテヴェルディにそのバトンを渡す前まで充実した音楽活動を続けたジョヴァンニ・クローチェの音世界こそ、その魅力を真に伝える重要なミッシング・リンク!
 明晰さをもって鳴る多声音楽の魅力を、すでにカッツァーティやローマ楽派マドリガーレなど複雑な17世紀イタリア音楽作品の録音で高く評価されてきた精鋭陣・ヴォーチェス・スアーヴェスが縦横無尽に解き明かしてくれます!

 器楽トラックでも名匠続々…
 知るべき1枚、日本語解説付でじっくりお愉しみいただけます!ご注目を。




FUGA LIBERA



MFUG746
(国内仕様盤)
\2900+税
呪われた詩人たち〜世紀転換期、
   近代詩の「悪」とフランス近代音楽〜

 ◆ドビュッシー:
  『忘れられたアリエット』より
   〔①これぞ恍惚 ②グリーン ③木々の蔭で ④スプリーン(憂欝)〕
  『マラルメの三つの詩』より
   〔⑤扇 ⑥徒なる願い ⑦ため息〕⑨雪の上の足あと(『前奏曲集 第1巻』より)
 ◆アーン:
   『とまどう夜啼鶯」第1組曲より
    〔⑩陶酔 ⑪肖像 ⑫セーヌ川にかかる夜気 ⑬ウラヌス〕
   『灰色の歌集』より
    〔⑭極上のひととき ⑮秋の歌〕⑯牢屋から
     ⑰アレグロ・アパッショナート ⑱なお舗道の上に(『痛めつけられた手紙』より)
 ◆クラム:『幽霊』より
   ⑲・⑳夜は静謐、満天の星空のもと
   (21)ライラックが、まだ戸口に (22)ヴォカリーズ第2番(闇天使の召喚)
   (23)同 第3番(死のキャロル)(24)来たれ、愛らしく穏やかな死よ
ロール・ビノン(ソプラノ)
イング・スピネット(ピアノ)
※曲順は⑲⑭①②⑤⑨⑥⑯⑩⑪⑦⑮⑳
(21)(22)⑰⑧③⑱④⑫⑬(23)(24)

 フランス詩の最も蠱惑的な領域を、艶やかにベルギー随一の歌手、伴奏は古楽器系の超実力派!
 ボードレール、マラルメ、ランボー、リラダン、そしてヴェルレーヌ…フランス詩の世界に冠たる異才たちが、それぞれにもれなく「病んでいた」ことは、その作品からもよくわかるところ。
 その病的な側面あればこそ、音楽として歌曲にしたときに彼らの詩情はなお際立つもののようです。

 ブリュッセルで、堀米ゆず子門下にヴァイオリンを学んだ後に声楽へと転向したロール・ビノンは、すでに数多くの舞台でエルヴェ・ニケやルネ・ヤーコプスら古楽系の指揮者たちと共演を続けていますが、ここFuga Liberaレーベルに刻んだ新録音はなんと歌曲集、それも「病んだ」系の艶やかな近代フランス詩を歌詞に用いた名品集!
 ドビュッシーとアーンの作品が大半ながら、ジョージ・クラムのフランス詩による歌曲集『幽霊たち』を編み込んでくる選曲も絶妙…ピアノには古楽器系歴史的ピアノでも実績多きイング・スピネット、ヴェルレーヌら近代詩人たちが愛したベルギーという国ならではの独特な歌曲版…訳詩付で、その魅力的な世界を堪能できます!




モーツァルトのコンサート・アリアの動画見つけました。「Ah, lo previdi!」Concert aria K.272
https://youtu.be/Mb-SkhztH0I

 


MFUG744
(国内仕様盤)
\2900+税
川口成彦(フォルテピアノ)
 シューベルト:さすらい人幻想曲/
    4つの即興曲 D899 他

 ◆シューベルト:
  ①さすらい人幻想曲 D 760 ②4つの即興曲 D 899 
  ③ハンガリーの調べ D 817 ④アダージョ D 612
 ◆シューベルト/リスト編:
  ⑤しぼめる花 S563-4 ⑥粉ひき職人と小川 S.565-2
 ◆シューベルト/R.シュトラウス編:
  ⑦クーペルヴィーザー・ワルツ D Anh. 1-14
※曲順は③④①⑤⑥②⑦
川口成彦(フォルテピアノ)
 使用楽器:ウィーンのC.グラーフ
  1817年モデルによる再現楽器

 新たなるブルージュ国際古楽コンの覇者、贅沢なる「意外に稀少な」シューベルト古楽器録音の妙…!
 昨2016年、古楽器演奏家たちの登竜門ブリュッヘ(ブルージュ)国際古楽コンクールで、首位(1位なし2位)に輝いた日本人奏者がいました——
 それが本盤の若き俊才フォルテピアノ奏者、川口成彦!知られざるスペイン18〜19世紀の鍵盤音楽にも通暁しながら、彼がいま、古楽器録音がまだ世に多いとは決して言えないシューベルトの鍵盤作品に向き合い録音を残してくれたことは、録音史の上でも計り知れない価値があると言えます。
 本人が「彼が亡くなる31歳よりも前にシューベルト作品を録音しておきたかった」という通り——繊細さとダイナミックな表現、緩急鮮やかに彫琢深く綴られてゆく演奏は、作曲者と同年代だからこその愛着が最大限、音楽表現・作品解釈へと結実している、その証左にほかならないのです。
 シューベルトがこれらの曲を書いた頃のウィーンで高く評価されていたグラーフのモデルに基づく精巧な再現楽器が、作曲家自身の機微をなお的確に伝えてやまない名録音…演奏者自身による解説日本語版が読めるのは国内仕様盤だけです!




オクタヴィア・レコード



OVCC-00139
\3000+税
上野由恵(フルート)
 パリの散歩道−フランス・フルート名曲集−

 サティ:ジュ・トゥ・ヴ
 ビゼー:メヌエット(「アルルの女」組曲第2番より)
 フォーレ:シシリエンヌ(「ペレアスとメリザンド」組曲より)
 シャミナード:コンチェルティーノ 作品107
 マスネ:タイスの瞑想曲
 ドンジョン:エレジー(「8つのサロン・エチュード」より)
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ 作品19
 ムーケ:パンと羊飼い(フルートソナタ「パンの笛」作品15より)
 ドビュッシー:シランクスL.129 &牧神の午後への前奏曲L.86
 ゴダール:ワルツ(「3つの小品による組曲」作品116より)
 ムーア/岩岡一志編:パリの散歩道
 レイ/金澤恵之編:白い恋人たち
 ボザ:イマージュ 作品38
 フォーレ:夢のあとに(「3つの歌」作品7より)
 J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
上野由恵(フルート) 
三浦友理枝(ピアノ)

 ふたりの俊才による華麗なるデュオ。
 色彩豊かで美しいフルートとピアノによる名曲への誘い。
 
 人気、実力共に兼ね備える上野由恵と三浦友理枝による初のデュオ・アルバムです。
 才能溢れる同世代のメンバーが集まった<東京六人組>としても共に活躍。共演で培われてきた信頼感は、ここでも輝いています。今作では「パリの散歩道」と題して、フランス音楽の珠玉の名曲を並べ、時には優美に、時には鮮やかに、敬愛の念をもって楽曲を大切に紡いでいきます。
 フルートとピアノによる典雅な世界。作品の良質な深みが美しく広がるアルバムの登場です。

 2017年7月25-27日 神奈川・相模湖交流センターにて収録
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OVCL-00637
(SACD Hybrid)
\3200+税
ジョナサン・ノット&東京交響楽団
 ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調 (ノーヴァク版)
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団
 ジョナサン・ノットと東京交響楽団の壮大な大伽藍!
 心に訴えかける渾身のブルックナー!
 
 ジョナサン・ノットと東京交響楽団の第3弾はブルックナー交響曲第5番です。昨年リリースの交響曲第8番は高く評価され、マスコミ各誌で絶賛を浴びました。
 ノットは、カトリック風とも教会的とも呼ばれる曲の特質をことさら強調することなく、むしろ真摯な姿勢によって、立体的で輝かしい音楽美を構築しています。弦は清澄な美しさを、管は壮麗な響きで指揮者に呼応し、全編がクライマックスを築く終楽章では、その圧倒的なサウンドが聴き手の耳を呪縛して離しません。現在、わが国で最も注目を集める熱きコンビの名演奏を、どうぞお楽しみください。

 2017年5月20-21日 神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール にてライヴ収録



スタッフのミヒンくんが絶賛していた昨年の第8番!

OVCL-00608
(SACD Hybrid)
\3200+税
ほんとにすごかったらしい・・・
 2016年7月16日 東京・サントリーホール

  ジョナサン・ノット指揮&東京交響楽団
   ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 (ノヴァーク版 第2稿)
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団

当日のチラシ

 ジョナサン・ノットと東京交響楽団の新時代到来!
 天上的な響きが広がる渾身のブルックナー!

 2014年より東京交響楽団の音楽監督を務めるジョナサン・ノットとの初CDがリリースとなります。
 就任して2年、多くの共演を重ね、蜜月の時を迎えるこのコンビ。まさに満を持しての初ライヴ・レコーディングを決行しました。
 天上の響きへと導く美しい弦の響き。流麗に奏でる木管群。パワフルでありながらも重厚なサウンドを放つ金管群。ジョナサン・ノットが緻密に構築したブルックナーは天国的な響きと官能的で濃密な響きを併せ持ちます。
 これまで東京交響楽団は、ユベール・スダーンなどの薫陶を受け見事なブルックナー演奏を築いてきましたが、その延長線にありながらもより響きが濃密でスリリングな演奏を披露しています。
 現在日本の音楽シーンにおいて最も注目を受けるコンビの初レコーディングをぜひお聞き下さい。

  2016年7月16日 東京・サントリーホール にてライヴ収録


 スタッフのミヒンくんが演奏後に「ジョナサン・ノット指揮、東響定期、終演。ブルックナー8番、凄かった!温かい演奏。神々しいというより人間味溢れる感じ。客席、凄い拍手と大歓声、そのまま一般参賀へ。」と絶賛していたコンサート。
 これが終演後のソロカーテンコールの様子→ https://www.facebook.com/tokyosymphony/videos/1205156629549209/


 


OVCL-00641
\3000+税
第6回仙台国際音楽コンクール覇者
 チャン・ユジン(ヴァイオリン)


 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1838年)
 ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調 作品13
 シベリウス:6つの小品 作品79から
        第1曲 「思い出」
        第5曲 「牧歌的舞曲」
        第6曲 「子守歌」
チャン・ユジン(ヴァイオリン)
小澤佳永(ピアノ)

 第6回仙台国際音楽コンクール覇者、若き俊英入魂の秀演
 知・情・意のバランスが非常によく取れたヴァイオリニスト。ガダニーニによる美しい音色も魅力だが、作曲家の内面の声を音楽にすることが出来る可能性を持った演奏家である。それは弦楽四重奏団のメンバーとして活動している経験から来るものかもしれない。音楽をよく聴き、それを表現する。それが自然に出来る演奏家はなかなか居ないと思うし、ユジンはそれが出来る演奏家である。今後の活躍にも期待したい。 (片桐卓也)

 2017年6月28日-29日 日立システムズホール仙台(仙台市青少年文化センター)にて収録
 


OVCL-00643
(SACD Hybrid)
\3200+税
鈴木理恵子&若林顕
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.3

モーツァルト:

 ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.303
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K.306
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K.377
 ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.380
鈴木理恵子(ヴァイオリン)
若林顕(ピアノ)

 鈴木理恵子と若林顕によるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集の第3弾。
 これまでも彼らのデュオ演奏は、揺ぎない信頼関係のもと、豊かな情感を込めた歌心と美しい音色で聴衆を魅了してきました。さらに多くのコンサートや録音を重ね、ここでもより息の合った繊細で優美なモーツァルトを奏でています。
 ハイブリッドSACDでリリースの当シリーズは、ヴァイオリンとピアノの音色がこれまでにない美しさを放ち、オーディオ的にも注目のディスクです。
 
 2017年7月18-20日 相模湖交流センター にて収録


鈴木理恵子&若林顕
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1・2

OVCL-00574
(SACD Hybrid)
\3200+税
鈴木理恵子&若林顕
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1

 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 K.376
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454
鈴木理恵子 (ヴァイオリン)
若林顕(ピアノ)

 鈴木の上品で瑞々しい音色がモーツァルトの音楽を導き、若林のピアノは全体を包むように響き、豊かな世界が広がります。
 前作と同様に息のあった演奏で、まさしく阿吽(あうん)の呼吸によって自然に音楽が展開します。優美なモーツァルトソナタをお楽しみください。

 2015年6月29日〜7月1日 相模湖交流センター にて収録

OVCL-00604
(SACD Hybrid)
\3200+税

鈴木理恵子&若林顕
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.2

  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305
  ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.481
  ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.296
  ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378
鈴木理恵子(ヴァイオリン)
若林顕(ピアノ)

 美しく麗しいモーツァルトの第2弾!
 モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集の第2弾。前作は各誌で非常に高く評価され、さらに鈴木と若林のデュオは共演を重ねてきました。
 ふくよかな情感が込められたヴァイオリンの歌いまわしと、溶け込むように優しく穏やかなピアノの音色が融合し、美しい響きが凝縮された抒情あふれる音楽を作り上げています。
 そして、聴けば聴くほどに惹きつけられるモーツァルトのメロディが心に染み入ることでしょう。
 これからますます活躍の場を広げるデュオによる華麗な演奏をお楽しみください。

 2016年7月19日-22日 相模湖交流センター にて収録

 


OVCT-00138
\3000+税
第6回仙台国際音楽コンクール優勝
 キム・ヒョンジュン(ピアノ)/

 モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.280
 シューマン:謝肉祭 作品9
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 作品14
 グリュンフェルト:「ウィーンの夜会」
  〜ヨハン・シュトラウスのワルツ主題による演奏会用パラフレーズ
キム・ヒョンジュン(ピアノ)
 第6回仙台国際音楽コンクール優勝。
 日本から世界へ発する若き才能!

  選曲から見える知的な構成力、そして作品に寄り添う豊かな音楽性を持つピアニスト。また音色も素晴らしく、フォルテからピアノまでが実に美しく響く。
 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番というレアな選曲、そして、作曲家の比較的若い時代の作品を集めて、一貫したプログラミングをするなど、大胆な感覚も持ち合わせている。モーツァルト、シューマンもみずみずしい感覚で演奏されており、これから大いに期待すべき存在だ。(片桐卓也)

 2017年6月26-27日 日立システムズホール仙台(仙台市青少年文化センター)にて収録














9/26(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT



ACC 24332
\2600
シュテファン・テミング(リコーダー)
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲

 ・J.S.バッハ:「最愛のイエスよ、我らに集いて」BWV731
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調RV312
 ・J.S.バッハ:プレリュード ヘ長調BWV854
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調RV442
 ・J.S.バッハ:
  「ああ罪人なるわれ、 何をなすべきか」BWV770
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ホ短調RV445
 ・J.S.バッハ:
  「イエスよ、汝いまぞ天より下りたまい」BWV650
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV444
 ・J.S.バッハ:
  「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ハ短調RV441
 ・J.S.バッハ:「人はみな死すべきもの」BWV643
 ・ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調RV443
シュテファン・テミング(リコーダー)
カプリコルナス・コンソート・バーゼル
 リコーダー界屈指のヴィルトゥオーゾ、テミングによるヴィヴァルディ

 録音:2017年5月セーヴェン、スイスァルディ/68’40

 リコーダー界屈指のヴィルトゥオーゾであるシュテファン・テミングによるヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集。リコーダーのシンプルな構造から豊かな表情を引き出すのは非常に難しいなか、テミングは超絶技巧であることはもちろん、リコーダーから多彩な音色を引き出し、かつ軽快に明確に吹きこなしています。ヨーロッパでは、かつての名手フランス・ブリュッヘンの再来と絶賛されています。
 このアルバムでは、ヴィヴァルディの協奏曲の間にバッハのプレリュードを挟み込み、ヴィヴァルディならではの明快な曲想、そして繊細な美しさを管弦楽と見事にマッチさせています。

 シュテファン・テミング:
  マルクス・ツァーンハウゼン、ミヒャエル・シュナイダー両氏にリコーダーを学ぶ。バロック奏者として様々な古楽アンサンブルと共演を重ね、ライプツィヒ・バロック・フェスティバル、モーゼル音楽祭、テューリンゲン・バッハ週間といった数々の音楽祭をはじめ世界各地のコンサートツアーに参加。また、ソリストとしても、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ブランデンブルク交響楽団、香港シンフォニエッタ、ケープタウン・フィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ室内管弦楽団、エッセン・フォルクヴァンク室内管弦楽団といった数々のオーケストラと共演を果たし、古典から現代作品まで幅広く取り組んでいる。
 彼はリコーダーの可能性を拡げたいと強く思っており、レパートリーの拡充に積極的に取り組んでいる。定期的に開催している演奏会では、現代作曲家によるソロ作品の初演に取り組むなど精力的な活動を展開。2010年からはミュンヘン音楽大学で講師を務めている。
 


ACC 26408
(3CD)
\5500
ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭ライヴ2017
 「ロターリオ」を上演

  ヘンデル:歌劇「ロターリオ」HWV26(全3幕)
ゾフィー・レナート
 (ロターリオ/メゾ・ソプラノ)
マリー・リス(アデライデ/ソプラノ)
ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン
 (マティルデ/メゾ・ソプラノ)
ホルヘ・ナバーロ・コロラド
 (ベレンガーリオ/テノール)
ジャド・ペリー
 (イデルベルト/カウンターテナー)
トッド・ボイス(クロドミーロ/バリトン)
ゲッティンゲン・ヘンデル祝祭管弦楽団
ローレンス・カミングズ(指揮)

 ドイツのゲッティンゲンで行われている1920年から続く歴史ある音楽祭ヘンデル国際音楽祭。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っています。このアルバムは2017年の音楽のライヴで歌劇「ロターリオ」を収録しています。ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭とACCENTレーベルの素晴らしいコラボレーションによって、これまでにも貴重な上演がディスク化されています。
 「ロターリオ」、1729年第2次王室音楽アカデミーのために作曲されたオペラ。
 あらすじは、スポレート公のベレンガーリオとその妻マティルデは、王位継承権をもった美貌の王女アデライデと息子のイデルベルトを結婚させようとアデライデの夫を殺害する。しかしアデライデはイデルベルトとの結婚を拒否。怒ったベレンガーリオはアデライデの城を攻撃するが、それを知った誇り高きドイツの王ロターリオが助けにイタリアまで来る。そして権力闘争が始まる。
 


ACC 24324
\2600
超絶技巧ドンゴワによるシュメルツァー
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c1623-1680)
 2声のソナタ(ストレート・コルネット、オルガン)
 3声のソナタ
  (トランペット、ヴァイオリン、サックバット、オルガン)
 ソナタ「ラ・カロリエッタ」
  (コルネッティーノ、ヴァイオリン、ドゥルシアン、
   サックバット、オルガン)
 ソナタ第2番(ヴァイオリン、ミュート・コルネット、オルガン)
 ソナタ第5番(ヴァイオリン、オルガン)
 ソナタ第8番
  (ストレート・コルネット、サックバット、オルガン)
 2声のソナタ(ヴァイオリン、ドゥルシアン、オルガン)
 3声のソナタ第12番
  (ヴァイオリン、コルネッティーノ、トロンボーン、オルガン)
 5声のソナタ
  (トランペット、ヴァイオリン、ストレート・コルネット、
   ドゥルシアン、サックバット、オルガン)
 2声のパストレッラ
  (ヴァイオリン、ストレート・コルネット、オルガン)
ル・コンセール・ブリゼ
アリス・ジュリアン=ラファリエール
 (ヴァイオリン)
ジャン=フランソワ・マドゥフ
 (ナチュラル・トランペット)
ステファン・ルゲ(サックバット)
モニ・フィシャレック(ドゥルシアン)
アドリアン・ジュルダン(オルガン)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット、指揮)
 録音:2016年9,10月、タランジュ、フランス/69’21

 コルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワが率いる古楽器団体、ル・コンセール・ブリセによるシュメルツァーのソナタ集。
 シュメルツァーはバロック期のオーストリアの作曲家。当時イタリア趣向の強いウィーンで、オーストリア人としてはじめて宮廷楽長に就任した人物。ヴァイオリンの名人として知られ、ビーバーの師だったと言われています。
 またヴァイオリン以外にもコルネットを演奏し、コルネットを含む楽曲を作曲しています。ここに収録されているのは、コルネットを中心とし、ヴァイオリン、トランペット、サックバット(トロンボーンの原型)、ドゥルシアン(ファゴットの祖先)などの楽器のアンサンブル。シュメルツァーのコルネットの腕前を感じさせる超絶技巧の楽曲です。
 ウィリアム・ドンゴワの卓越した技巧はもちろんのこと、ナチュラル・トランペットのジャン=フランソワ・マドゥフ、サックバットのステファン・ルゲ、ドクルシアンのモニ・フィシャレックと現代の名手が揃い見事な演奏を繰り広げています。




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ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 055
(2CD)
\4800→\4390
日本の古楽界を牽引してきた若松夏美がついに
 J.S.バッハ(1685-1750):
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1006

  [Disc1]
   (1)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
   (2)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
   (3)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
  [Disc2]
   (4)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
   (5)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
   (6)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
若松夏美
 (ヴァイオリン;
  Carlo Tononi,
  Bologna 1700)
 己に向き合い、対話する、無伴奏の真骨頂。日本の古楽界を牽引してきた若松夏美がついにバッハの無伴奏全曲を録音!

 セッション録音:2014年3月18-20日、2015年8月12-15日、2015年10月9-11日/コピスみよし(埼玉)/Disc 1 71’23”、Disc 2 74’49”

 長年日本の古楽界を牽引してきた若松夏美がついにバッハの無伴奏全曲録音をリリースします!
 若松夏美はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のリーダーとしてカンタータ全曲録音の殆ど全てに参加。現在BCJ およびオーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)のコンサート・マスターをつとめる傍ら、鈴木秀美を中心とする室内楽など積極的な演奏活動を展開しております。バッハのあらゆる作品を弾いてきた若松だからこそ表現できる唯一無二の世界。己に向き合い、対話する、若松夏美によるバッハ無伴奏をご堪能ください。
 「『6曲のヴァイオリン・ソロ』はヴァイオリンひとつだけでバスも旋律も同時に鳴らし、フーガを構築し、それぞれの舞曲に様々な表情を与え、1 曲また1 曲と違う趣向をもって作曲された。(中略)バッハがこの曲集を誰に献呈するでもなく浄書したのは、自身の到達した想像力の高みを、見た目にも美しいセットにしておこうという気持ちになったからかもしれない。そして、それが300 年後の私たちの譜面台の上に置かれるとは思いもしなかっただろう。」若松夏美〜ライナーノーツより

 【公演情報】
 10月12日(木)19:00開演 HAKUJU HALL
 若松夏美 バッハを弾く
 J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番、他







COVIELLO CLASSICS



COV 91726
(SACD HYBRID)
\2600
ヴォロディーミル・ラヴリネンコによるラヴェル
 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
 ドビュッシー:映像第1集[水の反映、ラモーを讃えて、運動]
 ラヴェル:高貴で感傷的なワルツ
ヴォロディーミル・ラヴリネンコ(ピアノ)
アールガウ交響楽団
ルネ・ベルグマン(指揮)
 ウクライナ出身のピアニスト、ヴォロディーミル・ラヴリネンコによるラヴェル

 録音:2016年ライヴ/55’36

 1984年ウクライナ出身のピアニスト、ヴォロディーミル・ラヴリネンコによるラヴェルのピアノ協奏曲。2017年有能な芸術家に与えられるハンブルクのベレンバーグ文化賞を受けた逸材です。
 このアルバムは、アールガウ交響楽団とのコンサートのライヴ録音。ラヴェルのピアノ協奏曲は、繊細なピアノと華麗なオーケストレーションが混じりあう人気の高い楽曲。ラヴリネンコの見事な色彩感に圧倒されます。特に第2楽章の美しさは白眉。
 そしてラヴェルの「水の戯れ」に触発され書かれたというドビュッシーの「水の反映」を含む映像第1集。煌めきを感じるピアノの音色、波紋のように広がるリズムなどを丁寧に表現しています。
 最後に7つのワルツとエピローグの8曲からなるラヴェルの「高貴で感傷的なワルツ」。ラヴリネンコのピアノは複雑な響きを繊細に描いています。




CORO



COR 16157
\2500
J.S.バッハ:オルガン作品集 Vol.4
 コラール《来たれ、聖霊、主なる神》によるファンタジア BWV.651
 コラール《来たれ、聖霊、主なる神》BWV.652
 オルガン協奏曲第5番ニ短調 BWV.596
 コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653
 コラール《おお愛する魂よ、装いせよ》BWV.654
 パルティータ《喜び迎えん、慈しみ深きイエス》BWV.768
 コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653b
 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548
ロバート・クィンニー(オルガン)
 ザ・シックスティーンの首席オルガニスト!ロバート・クィンニーのJ.S.バッハVol.4!

 ザ・シックスティーン(オーケストラ)のプリンシパル・メンバー(オルガニスト)であり、ウェストミンスター寺院の副オルガニスト、ピーターバラ大聖堂の音楽監督を経て、現在はオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団の音楽監督として活躍するロバート・クィンニー。
 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、プロムスへのデビューを果たしたいま注目のオルガニストによるバッハのオルガン作品集第4巻には、コラールとそのコラールを主題とした11のパルティータからなる「BWV.768」など、コラールを題材とした作品を収録。使用楽器は第3巻と同じくケンブリッジ・トリニティ・カレッジに設置されているメッツラー・オルガン(1976年製作)。

 ※録音:2016年9月12日−14日、トリニティ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イギリス)




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GRAND PIANO



GP748
\2300→\2090

現代ギリシャ音楽の父
 カロミリス(1883-1962):ピアノ作品全集

 1.バラード 第1番 ホ短調(1905/1933改編)
 2.バラード 第2番 変ホ長調(1905)…世界初録音
 3.バラード 第3番 変ホ短調(1906/1958改編)
 4.狂詩曲 第1番(1921)
 5.狂詩曲 第2番「夜の歌」(1921)
 5つの前奏曲(1939)
  6.第1番:Molto agitato ed appassionato
  7.第2番:Andantino piacevole
  8.第3番:Appassionato con moto
  9.第4番:Quasi recitativo-Andantino quasi allegretto
  10.第5番:Leventika:Assai vivo e vigoroso

 11.夜想曲(1906/1908改編)
 12.パティナーダ(セレナード)(1907)…世界初録音
 13-16.YA TA HELLINOPOULA-グリーグの子供たちへ 第1集

オリヴァー・チャウズ(ピアノ)

 オスマン帝国出身、イスタンブール、ウィーン、ウクライナのハリコフを経由して、28歳の時にアテネに定住し、近代ギリシャ音楽の発展に寄与した作曲家カロミリス。“現代ギリシャ音楽の父”と讃えられますが、カロリミス自身はワーグナーとリムスキー=コルサコフを支持していたため、その作品にはロマン派風の響きと、ロシア国民楽派風の豊かな響きが入り混じっています。
 ピアノ作品は決して多くありませんが、「バラード」や「狂詩曲」と題された初期の作品は、タイトル通りショパンやリストの影響が強いものの、後期の作品はカロミリスが後半生に熱意を注いだ「ギリシャ民謡研究」の成果ともいえる独特なリズムが用いられた前衛的で独創的なテイストで書かれています。

 録音 2016年11月2-3日 Studio 4'33, Pierre Malbos, Ivry-sur-Seine, France



「ギリシア音楽の父」カロミリス
狂詩曲、交響詩、管弦楽曲、交響曲集


 「ギリシア音楽の父」として称賛される作曲家カロミリス(1883-1962)。
 もともとはオスマン帝国スミルナ出身、イスタンブールで音楽を学びましたが、ウィーンに留学後はアテネに在住。アテネに国民音楽院を創設し、ギリシア音楽の発展を目指しました。民謡に基づくオペラや交響曲が有名です。
 彼はワーグナーとリムスキー=コルサコフを賛美していたといい、自身の作風もドラマティックで重厚なものとなっています。



NAXOS
8.572451
\1800
海外直輸入
カロミリス:狂詩曲、交響詩集
 1.狂詩曲第 1 番(G.ピエルネによる管弦楽版)/
 2.狂詩曲第 2 番「夜の歌」(B.フィデツィスによる管弦楽版)/
 3-5.抒情詩
 <アフロディーテの出現/スパルタの聖処女/初めての雨>/
 6.聖ルークス修道院にて/
 7.ミナスの反乱、エーゲ海の海賊/8.勇敢な女性の死
ジュリア・ソーグラクー(ソプラノ)・・・3-5/
エヴァ・コタマニドウ(ナレーター)・・・6/
ロシア国立シンフォニック・カペラ・・・1-2.6-8/
カルロヴィ・ヴァリ交響楽団・・・3-5/
バイロン・フィデツィス(指揮)

  このアルバムには、ピエルネが管弦楽用に編曲した狂詩曲や、朗読を伴う「聖ルークス修道院にて」など6 つの作品が収録されています。
 作品はギリシアの民族音楽のリズムと複雑な対位法を多用した、独特の息の長い旋律線を持つ特異なものばかり。
 どことなく東洋的な雰囲気も漂わせるという、まさに百花繚乱の世界です。

NAXOS
8.557970
\1800
海外直輸入
カロミリス(1 8 8 3 - 1 9 6 2):管弦楽曲、交響曲集
 管弦楽のための三連画/
 交響曲第3番「パラミキ」(劇的朗読付き管弦楽のための)/
 3つのギリシャの踊り/プサラの崩壊
  ※全曲世界初録音 ※ギリシャ語語り、
 英語対訳はw e b s i t eでもご覧いただけます。
バイロン・フィデツィス(指揮)
アテネ州立管弦楽団、
ニキタス・ツァキログロー(語り)

 スカルコッタスやテオドラキスなどの再評価で、クラシック音楽ファンにも知られてきた2 0世紀ギリシャの音楽シーン。
 その長老格として親しまれたカロミリスは、民謡を使った国民楽派的なものからモダニズム的な作風まで幅広く、この一枚でもそれを感じることができる。
 すべて世界初録音というのが信じられないほどの名作であり、ギリシャの音楽家たちと俳優が熱い思いで再現する。



 


GP749
\2300
ブラームス(1833-1897):
 ホルン三重奏/クラリネット五重奏曲(ピアノ独奏版)

  ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲 変ホ長調 Op.40
   (P.クレンゲルによるピアノ独奏版)…世界初録音
 クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
  (P.クレンゲルによるピアノ独奏版)
…世界初録音
クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)

 録音が普及する前の時代、オーケストラや歌劇などの大編成の作品を楽しむには、演奏会に出かけていくか、小編成に編曲された楽譜を元に、自身、もしくは親しい人々と共に「実際に演奏する」他、方法はありませんでした。
 そこで各出版社は作曲家や編曲家たちに「編曲版」を依頼。これらは飛ぶように売れ、人々は思い思いに音楽を楽しんだのです。
 シューマンやブラームスも自身の作品を数多く編曲していますが、需要に供給が追い付かなかったため、信頼する友人や家族にも自作の編曲を依頼、数多くの作品が世に出回ることになりました。
 パウル・クレンゲルは名チェリスト、ユリウス・クレンゲルの兄であり、ピアニスト、作曲家としても高名だった上、ブラームスと親しかった出版社ジムロックの「お抱えアレンジャー」。
 ブラームス自身もクレンゲルの編曲の出来ばえを高く評価しており、この2作品も絶妙にピアノ独奏へと置き換えられています。

  録音 2016年10月2-3日 Wyastone Concert Hall, Wyastone Leys, UK
  


GP770
\2300
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ・ソナタ全集
 ピアノ・ソナタ 第1番(1955)
 ピアノ・ソナタ 第3番(1960)…世界初録音
 ピアノ・ソナタ 第4番(1962-1964)
…世界初録音
 ピアノ・ソナタ 第5番(1974)
 ピアノ・ソナタ 第6番「FRAS」(1978)
 ピアノ・ソナタ 第7番(1985)
…世界初録音
 ピアノ・ソナタ 第8番(1995)
ズザナ・シムローヴァー(ピアノ)

 20世紀のチェコにおいて、最も影響力のある作曲家の一人ルボシュ・フィシェル。クラシック音楽だけでなく、300以上の映画音楽やテレビ番組、アニメーション音楽などを残し、どれも高く評価されています。
 7曲(8番まであるものの、第2番は紛失)ある彼のソナタは、各々違う作風を備えており、学生時代の新古典派風のリズム重視の曲から、中期の前衛的な作品を経て、少しずつ無駄をそぎ落とし、シンプルになっていく後期の作品まで、その雰囲気の変遷をみることができます。
 なかでも最後のソナタ「第8番」は、5分ほどの短い曲の中に様々な感情が見え隠れする感動的な作品です。



 

MELODIYA


MEL1002486
\2400
QUINTET + ライヴ
メロディア・アプリオリ・リサイタル・シリーズ 第2集

 メトネル(1880-1951):ピアノ五重奏曲 ハ長調 Op.posth
  1.第1楽章:Molto placido
  2.第2楽章:Andantino con moto
  3.第3楽章:Finale. Allegro vivace
 4.プロコフィエフ(1891-1953):ヘブライの主題による序曲 Op.34(1919)
 5.アレクセイ・クルバトフ:六重奏曲(2016)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57(1940)
  6.第1楽章:Prelude. Lento
  7.第2楽章:Fugue. Adagio
  8.第3楽章:Scherzo. Allegretto
  9.第4楽章:Intermezzo. Lento
  10.第5楽章:Finale. Allegretto
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
新ロシア四重奏団
【メンバー】
 ジュリア・イゴーニナ(ヴァイオリン)
 エレナ・ハリトノーヴァ(ヴァイオリン)
 ミハイル・ルドイ(ヴィオラ)
 アレクセイ・ステブレフ(チェロ)
イゴール・ヒョドロフ(クラリネット)…4.5

 Melodiyaレーベルの「アプリオリ・リサイタル・シリーズ」はその名の通り「先進的」な演奏家をフィーチャーした「実験的」なコンサートのライブ録音です。
 このアルバムはボロディン四重奏団の創設メンバーとして名をはせたチェロ奏者ヴァレンチン・ベルリンスキーの娘であり、名女優としても知られるリュドミラ・ベルリンスカヤのピアノと、2008年に結成された「新ロシア四重奏団」演奏を収録。
 メトネルとショスタコーヴィチの2つのピアノ五重奏曲をメインに、プロコフィエフの「ヘブライの主題による序曲」と2016年に書き上げられたばかりの新作、クルバトフの「六重奏曲」を挟んだプログラムであり、中間の2曲では、ロシア屈指のクラリネット奏者フェドーロフが卓越した演奏を聴かせるという興味深い1枚です。

 録音 2016年10月29日 Small Hall of the Moscow Sound engineer-Mikhail Spassky
 


MEL1002504
(2CD)
\3200
ユーリ・マルティノフ/
 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ集

【CD1】
 ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D845
【CD2】
 ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
ユーリ・マルティノフ(ピアノ)

 1969年生まれの現代ロシアを代表するピアニストの一人、ユーリ・マルティノフが弾くシューベルトの2つのピアノ・ソナタ。
 ロシアで初めてクラヴィコードでバッハの「平均律クラヴィア曲集」を演奏した人であり、ロシアでのルネサンス、バロック音楽演奏のスペシャリストとしても活躍しています。
 ハープシコードやオルガンを得意とするマルティノフですが、この2006年に録音された2曲のシューベルトは、どちらもモダン・ピアノ(スタインウェイ)が用いられており、バロック物とは全く違う表現を見せています。
 ゆったりとしたテンポで、シューベルトの晩年の作品特有の濃密な世界をじっくりと描き出しすことで、聴き手の耳を魅了します。

  録音 2006年5月-6月 House on Malaya Nikitskaya Sound engineer-G. Karetnikov Remastering-Elena Barykina



  

TOCCATA



TOCC-17
\2300
アントワーヌ・ライヒャ(1770-1836):ピアノ作品全集 第2集
 6つのフーガ Op.81(1810年頃出版)
  1.第1番:ハ短調
  2.第2番:ホ長調
  3.第3番:ハ長調
  4.第4番:変ホ長調
  5.第5番:ホ短調
  6.第6番:ヘ短調
 グレトリーのロンドの主題によるピアノのための練習曲、または57の変奏曲(1824年頃出版)
  7.主題
  8-66.変奏 1-57
  67.ロンド

世界初録音
ヘンリク・レーヴェンマルク(ピアノ)

 チェコに生まれ、ドイツ、フランスで活躍したライヒャ(レイハ)。同じ年に生まれたベートーヴェンとは少年時代に知り合い、生涯友情を結んでいたことでも知られています。マンハイム楽派からの影響を受けた管楽器のための作品が有名ですが、様々な趣向が凝らされたピアノ曲はほとんど知られていません。
 このアルバムでは、作曲技法の習得を目的としたバロック様式の「6つのフーガ」と、驚くほど多彩な変奏技術が発揮された「57の変奏曲とロンド」の2作品を収録。知られざるライヒャを楽しむことができます。

  録音2007年4月12-13日,2015年12月21-22日 Hurstwood Farm, Borough Green, Kent /  Llandaf Cathedral School, Cardif, England, UK
 

TOCC-336
\2300
ジェラルド・シュルマン(1924-):室内楽作品集 第3集
 ピアノ四重奏曲 第1番(1986)
  1.第1楽章:Ricercare
  2.第2楽章:Capriccio
  3.第3楽章:Corale
 4-12.セレナード(1969)…世界初録音
 ピアノ四重奏曲 第2番(1997-1998)
  13.第1楽章:Allegro moderato
  14.第2楽章:Scorrevole - Adagio cantabile
  15.第3楽章:Allegro molto
 16-21.Two Violins-2台のヴァイオリン(2015)
…世界初録音
リリス弦楽四重奏団
【メンバー】
アリッサ・パーク(ヴァイオリン)…1-3.13-15.16-21
シャリーニ・ヴィジャヤン(ヴァイオリン)…16-21
リューク・マウラー(ヴィオラ)…1-3.13-15
ティモシー・ルー(チェロ)…1-3.13-15

ミハイル・コルジェフ(ピアノ)…1-3.13-15
マーティン・ビーヴァー(ヴァイオリン)…4-12

 東インド諸島に生まれ、1981年からはアメリカを拠点に活躍しているイギリス系オランダの作曲家シュルマン。
 これまで2枚の室内楽作品がTOCCATAレーベルからリリースされており人気を博しています。第3集では2曲のピアノ四重奏曲と、初期の作品「セレナード」そして最新作の「Two Violins」を収録。
 ヴァイオリン独奏による「セレナード」はブリテンを思わせる抒情性を携えた意欲的な作品。その抒情性は最新作にも変わらず発揮されており、不思議な美しさを醸し出しています。

  録音 
  2017年3月27-28日 Allegro Recordings, Burbank, California, USA…1-3.13-15
  2016年8月19日 Meng Concert Hall of the Department of Music…4-12
  2015年8月22日 Meng Concert Hall of the Department of Music…16-21
 

TOCC-343
\2300
ジョエル・エンゲル(1868-1927):室内楽作品と民謡集
 1.ヴァイオリン、ハープとハルモニウムのための「ユダヤのメロディ」(1912)…世界初録音
 2.神秘的なアダージョ Op.22
…世界初録音
 3-5.3つのユダヤの歌(L.H.ダント編)
 6-11.クラリネット、弦楽とパーカッションのための「Dybbuk」-組曲「悪霊」Op.35
 12.Hen hu hivtiach li(1923)
…世界初録音
 2つのヴァイオリン小品 Op.20
  13.第1番:ハバドのメロディ
  14.第2番:Freilechs
 50の子どもの歌(抜粋)(1923)
  15.第9番:In der Suke
  16.第8番:Shavues
  17.第1番:Morgengebet
…世界初録音
 11の子どもの歌 Op.36(抜粋)
  18.第10番:Zumerfeygele
…世界初録音
 19.ジトミルスキー(1881-1937):Az ikh volt gehat dem keysers oystres Op.4, No.2
レイチェル・キャロウェイ(メゾ・ソプラノ)…3-5.12.15-18.19
【ピッツバーグ・ユダヤ音楽祭の演奏家たち】
 シンシア・コレド・デアルメイダ(オーボエ)…3-5.18
 ロン・サムエルス(クラリネット)…3-5.12.15-19
 グレッチェン・ファン・ホエセン(ハープ)…1.2
 ジョージ・ウィリス(パーカッション)…7-9
 ダニエル・アンダイ(ヴァイオリン)…1.2.6-11
 ローラ・モチャロフ(ヴァイオリン)…6-11
 ヌリト・パヒト(ヴァイオリン)…12.14
 マリリン・ジングラス=ロイ(ヴィオラ)…6-11
 アーロン・ゼルコヴィツ(チェロ)…2.6-11.13
 ジョン・ムーア(コントラバス)…7-11
 ルッツ・マンリケス(ピアノ)…13(ハルモニウム)…1.2
 ロドリーゴ・オヘダ(ピアノ)…3-5.14.15-18.19

 19世紀末、イディッシュ語とヘブライ語による民謡を「芸術音楽」の域に高め、人々から「ユダヤ音楽の父」と賞賛された作曲家ジョエル・エンゲル。ハンガリーにおけるバルトークやコダーイのように、エンゲルも東ヨーロッパの各地に出かけ、村人の歌を直接聞き取り、これらからインスピレーションを受けて数多くの作品を書き上げました。
 このエンゲルの作品集は、何世紀に渡るユダヤの人々が伝えてきた文化と情熱をしっかりと捉えています。
 


TOCC-430
\2300
ヘレン・ホープカーク(1856-1945):ピアノ作品集
 アイノナの思い出集(1902-1907)
  1.Wandering 放浪
  2.Cronan: A Hushing Song コーラン:沈黙の歌
  3.In the Ruins 遺跡にて
  4.A Twilight Tale 黄昏の物語
 5.ロマンス イ短調(1885)
 6.セレナード 嬰へ長調(1891)
 7-9.5つのスコットランド民謡(抜粋)(1919)
 10.Sundown 日没(1905)
 11.セレナータ組曲-第1曲 Maestoso(1918)
 ピアノのための組曲(1917)
  12.第1曲:Sarabande
  13.第2曲:Minuet
  14.第3曲:Air
 15.ワルツ嬰へ長調(1915-1920頃)
 16.ピアノのための2つのコンポジション-第1曲「影」(1924)
 17.Robin Good-Fellow(1922)
 18-19.2つの音画(1929-1930)
ゲイリー・スティーガーウォルト(ピアノ)

 19世紀末のスコットランドを代表する女性ピアニストの一人、ヘレン・ホープカーク。1897年にはボストンに移住し、優れたピアノ教師として後進の指導にあたると共に、数多くのサロン風の上品な作品を遺しました。
 初期の作品はブラームスの影響が感じられるものの、彼女の創作の源は常に母国スコットランドにあり、後期になるに従って印象派風の作風とスコットランドの民族音楽が融合された独自の音楽を聴く事ができます。
 ピアニスト、スティーガーウォルトは妻であるダナ・ミュラーとともにホープカークの研究者で、これまでに伝記を執筆、また積極的にコンサートでホープカークの作品を演奏し、作品の普及に努めています。

  録音 2016年6月20-22日 McCulloch Auditorium, Pratt Music Hall, Mount Holyoke College, South Hadley, Massachusetts 


















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