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≪第94号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2017/10/17〜





10/20(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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HMF

HMX 2908826
(30CD)
特別価格\9600→\8990
祝70 歳記念、CD30枚に名録音を収録!
 PHILIPPE HERREWEGHE~ THE HARMONIA MUNDI YEARS
  フィリップ・ヘレヴェッヘ〜ハルモニア・ムンディ・イヤーズ
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
 [CD1]
  ・アンリ・デュモン(1610-1684):メモラーレ、マニフィカト
    ブリジット・ベラミー(ソプラノ/マニフィカト)、ギユメット・ロラン(アルト)、
    アンリ・ルドロワ(カウンターテナー)、ハワード・クルック(テノール)、
    ウルリヒ・ストゥーダー(バリトン)、ペーター・コーイ(バス)
    ラ・シャペル・ロワイヤル・ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)
    グラン・モテ
     〔主がシオンの繁栄を回復された時 In convertendo/汝の祭壇はいとも美しく Quam dilecta〕、
    スザンヌ・ガリ、リーブ・モンバリウ(ソプラノ)、アンリ・ルドロワ(カウンターテナー)、
    ギ・ド・メイ(テノール)、スティーブン・ヴァーコー(バリトン)、ペーター・コーイ(バス)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル/(録音:1982年)

 [CD2]
  ・J.S.バッハ:カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV 21(録音:1990年)
    バーバラ・シュリック(ソプラノ)、ジェラール・レーヌ(アルト)、
    ハワード・クルック(テノール)、ペーター・ハーヴェイ(バス)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル&コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
  ・J.S. バッハ:カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV 82(録音:1991年)
    ペーター・コーイ(バス)、ラ・シャペル・ロワイヤル

 [CD3]
  ・J.S.バッハ:
   カンタータ第125番「安らぎと喜びもてわれは行く」BWV 125*、
   第138番「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」BWV 138*、
   第133番「われ汝にありて喜び」BWV 133**
    *デボラ・ヨーク、**ドロテー・ブロツキー=ミールズ(ソプラノ)、
    インゲボルク・ダンツ(アルト)、マーク・パドモア(テノール)、
    ペーター・コーイ(バス)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
    (録音:BWV 125、138/ 1998 年、BWV 133/ 2001年)

 [CD4]
  ・J.S.バッハ:復活祭オラトリオ BWV 249(録音:1990年)
    バーバラ・シュリック(ソプラノ)、カイ・ヴェッセル(アルト)、
    ジェームズ・テーラー(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
  ・J.S. バッハ:マニフィカト BWV 243(録音:1990 年)
    バーバラ・シュリック、アニェス・メロン(ソプラノ)、ジェラール・レーヌ(アルト)、
    ハワード・クルック(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
    ラ・シャペル・ロワイヤル&コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
 [CD5]
  J.S.バッハ:カンタータ
   第12番「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV 12*(録音:2003年)、
   第95番「キリストこそわが生命」BWV 95**(録音:2006年)、
   第214番「鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!」BWV 214***(録音:2004年)
    キャロリン・サンプソン(*)( ***)、ドロテー・ミールズ(**)(ソプラノ)
    ダニエル・テイラー(*)、マシュー・ホワイト(**)、インゲボルク・ダンツ(***)(アルト)
    マーク・パドモア(*)( ***)、ハンス=イェルク・マンメル(**)(テノール)
    ペーター・コーイ(*)( ***)、トーマス・バウアー(**)(バス)、
    コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

 [CD6-8]
  J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV 244(録音:1984 年)
    福音史家:ハワード・クルック(テノール)、イエス:ウルリヒ・コールド(バス)、
    バーバラ・シュリック(ソプラノ)、ルネ・ヤーコプス(アルト)、
    ハンス=ペーター・ブロッホヴィッツ(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル&コレギウム・ヴォカーレ・ゲントの管弦楽と合唱、
    サン=ニコラ教会の「甘き喜びのうちに」児童合唱団

 [CD9-10]
  メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」op.36
    メラニー・ディーナー(ソプラノ)、アンネッテ・マルケルト(メゾ・ソプラノ)、
    ジェイムス・テイラー(テノール)、マティアス・ゲルネ(バス)、
    コレギウム・ヴォカーレ、ラ・シャペル・ロワイヤル、シャンゼリゼ管弦楽団
    (録音:1995年)

 [CD11]
  ・ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521):
   スターバト・マーテル(録音:1986年)/ラ・シャペル・ロワイヤル
  ・ラッスス(1532-1594):モテット「Vide homo, quae pro te patior」
   (録音:1993年)/ヨーロッパ声楽アンサンブル
  ・パレストリーナ(c.1525-1594):ミサ曲「ガリラヤ人たちよ」
    (録音:1991年)/ヨーロッパ声楽アンサンブル、アンサンブル・オルガヌム、マルセル・ペレス

 [CD12]
  ・ハンス・レオ・ハスラー(1562-1612):ミサ「マリアは言われた」(録音:1991年)
  ・マヌエル・カルドーソ(1566-1650):ミサ「主よ、われを憐れみ給え」(録音:1994年)
    ヨーロッパ声楽アンサンブル

 [CD13]
  ・カンプラ(1660-1744):レクイエム 
    エリザベス・ボウドリー、モニク・ザネッティ(ソプラノ)、ジョゼ・ベネ(アルト)、
    ジョン・エルウェズ(テノール)、スティーブン・ヴァーコー(バス)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル/(録音:1986年)

 [CD14]
  ・ジャン・ジル(1668-1705):レクイエム
    アニェス・メロン、ヴェロニク・ジャン(ソプラノ)、
    ハワード・クルック、エルヴェ・ラミ、トム・フィリップス(テノール)、
    ペーター・コーイ(バス)、ラ・シャペル・ロワイヤル/(録音:1990年)
  ・パーセル(1659-1695):メアリー女王の葬送の音楽(録音:1993年)
    テッサ・ボナー、パトリツィア・クウェラ(ソプラノ)、カイ・ヴェッセル(アルト)、
    ポール・アグニュー、ウィリアム・ケンダル(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、
    コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

 [CD15]
  ・モーツァルト(1756-1791):レクイエム KV 626(録音:1996年)
    シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、アンネッテ・マルケルト(アルト)、
    イアン・ボストリッジ(テノール)、ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バリトン)、
    コンチェルト・ヴォカーレ、ラ・シャペル・ロワイヤル、シャンゼリゼ管弦楽団

 [CD16]
  ・ブラームス:ドイツ・レクイエム(録音:1996年)
    クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ、シャンゼリゼ管弦楽団

 [CD17]
  ・フォーレ:レクイエム op.48(室内楽版)(録音:1988年)
    サン=ルイ少年合唱隊(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)、
    アンサンブル・ミュジック・オブリク,アニェス・メロン(ソプラノ)、
    ペーター・コーイ(バリトン)
  ・フォーレ:レクイエム(フル・オーケストラ版:1998 年出版新校訂譜使用)(録音:2001年)
    ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)、シュテファン・ゲンツ(バリトン)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、シャンゼリゼ管弦楽団

 [CD18-19]
  ・J.S. バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232(録音:1996年)
    ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)、ヴェロニク・ジャン(ソプラノ)、
    アンドレアス・ショル(アルト)、クリストフ・プレガルディエン(テノール)、
    ペーター・コーイ(バス)、ミューラー=ブラッハマン(バス)、
    コレギウム・ヴォカーレ・ゲントの合唱&管弦楽団

 [CD20]
  ・モーツァルト:
   マイスタームジーク(フリーメイソンのための葬送音楽)K.477 (479a)、
   ミサ曲 ハ短調 K.427(ベーレンライター版、シャペル・ロワイヤルによる校訂版)
    クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、ジェニファー・ラーモア(ソプラノ)、
    スコット・ワイア(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、コレギウム・ヴォカーレ、
    ラ・シャペル・ロワイヤル、シャンゼリゼ管弦楽団/(録音:1991 年9月)

 [CD21]
  ・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 op.123
    ローザ・マニオン(ソプラノ)、ビルギット・レンメルト(メゾ・ソプラノ)、
    ジェイムス・テイラー(テノール)、コルネリウス・ハウプトマン(バス) 
    シャンゼリゼ管弦楽団、ラ・シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
    (録音:1995 年2月20,21日、モントルー、ストラヴィンスキー・オーディトリウム,ライヴ録音)

 [CD22]
  ・シューベルト:ミサ曲 変イ長調 D678
  ・メンデルスゾーン:詩篇42番
    アンナ・コロンディ(ソプラノ)、アンケ・ヴォンドゥング(メゾ・ソプラノ)、
    アンドレアス・カラジアク(テノール)、カイ・スティーファーマン(バス)、
    シャンゼリゼ管弦楽団、RIAS室内合唱団
    (録音:2002 年3月ベルリン・フィルハーモニーホール)

 [CD23]
  ・ブルックナー:ミサ曲 第3番 ヘ短調
    インゲラ・ボーリン(ソプラノ)、インゲボルク・ダンツ(アルト)、
    ハンス=イェルク・マンメル(テノール)、アルフレート・ライター(バリトン)、
    RIAS室内合唱団、シャンゼリゼ管弦楽団/(録音:2007年)

 [CD24]
  ・ベートーヴェン:交響曲第9 番「合唱つき」op.125
    メラニー・ディーナー(ソプラノ)、ペトラ・ラング(メゾ・ソプラノ)、
    エンドリク・ヴォットリヒ(テノール)、ディートリヒ・ヘンシェル(バス)/(録音:1998年)

 [CD25]
  ・シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61&第4番 ニ短調 op.120
    シャンゼリゼ管弦楽団/(録音:1996 年)

 [CD26]
  シューマン:チェロ協奏曲(録音:1996年)
    クリストフ・コワン(チェロ)
  シューマン:ピアノ協奏曲(録音:1995年)
    アンドレアス・シュタイアー
     (フォルテピアノ/J.B.シュトライヒャー(エドヴィン・ボインク・コレクション))
    シャンゼリゼ管弦楽団

 [CD27]
  メンデルスゾーン:(1)付随音楽「真夏の夜の夢」全曲 (2)歌曲集「夏の夜」 op.7
    サンドリーヌ・ピオー、デルフィーネ・コロー(ソプラノ(1))
    ブリジット・バレー(メッゾ・ソプラノ(2))
    シャンゼリゼ管弦楽団、ラ・シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ/(録音:1994年)

 [CD28]
  ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版)
    シャンゼリゼ管弦楽団/(録音:2005年)

 [CD29]
  マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」
    サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)、ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
    シャンゼリゼ管弦楽団/(録音:2005年)

 [CD30]
  ・シェーンベルク:「月につかれたピエロ」(録音:1991年)
    アンサンブル・ミュジーク・オブリク、マリアンヌ・プスール(シュプレッヒ・シュティンメ)
  ・クルト・ヴァイル(1900〜1950):ベルリン・レクイエム(1928)(録音:1992年)
    アレクサンダー・ライター(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、
    ラ・シャペル・ロワイヤル(合唱)、アンサンブル・ミュジーク・オブリク
 フィリップ・ヘレヴェッヘ、ハルモニアムンディ録音集成!祝70 歳記念、CD30枚に名録音を収録!

 限定盤/ブックレットには、歌詞や曲目解説は掲載されておりません(トラックリストと、クリスティアン・ジラルダン氏によるヘレヴェッヘに寄せる文章のみ(仏・英語))。

 1947 年生まれのヘレヴェッヘ。ハルモニアムンディから、70 歳のお祝いとして、30枚組の特別ボックスが登場します。フィリップ・ヘレヴェッヘは、1991 年から2008 年にかけて、ほぼ30 年の長きにわたってハルモニアムンディに録音をしました。そのレパートリーは4 世紀にわたり、常に私たちに音楽への新しいアプローチを示してくれました。精神医学者として、印刷された情報を超えた深き洞察で、スコアに向きあいました。古楽演奏者としてはアーノンクール、そしてレオンハルトに多大な影響を受けています。1980 年代前半からハルモニアムンディでレコーディングを開始。初期の一連の録音のうち、ルイ14 世時代、王室礼拝堂(シャペル・ロワイヤル)で作曲家の任にあったアンリ・デュモンのグラン・モテは、特に世界を熱狂させました。1977 年に設立したヘレヴェッヘのオーケストラもこのシャペル・ロワイヤルの名を冠しています。その後フランスの17-18 世紀のリュリ、ラランド・カンプラ、ジルといった作曲家たちのレパートリーに注力。そして師であるアーノンクールとの思い出であるバッハのカンタータももちろん取り上げています。また、近現代ものも取り上げており、そのどれもが音楽ファンを魅了したことは言うまでもありません。このたび、ハルモニアムンディがヘレヴェッヘに感謝の念を込めて、ヘレヴェッヘの名録音を30 枚組でリリースします。
 どの録音も名盤として名高いものですが、ひとつ注目なのが、1 度目の1984 年録音のマタイ受難曲が含まれていること。ヤーコプスらが独唱者陣として名を連ねております。ヘレヴェッヘはマタイ受難曲をハルモニアムンディで2 度録音しており、2 度目の2000 年のものは幾度となくハルモニアムンディでも再発売されておりましたが、このたび貴重な1 度目の録音が久々に登場します。






RUBICON



RUBICON 1018
(2CD)
\3400
カルロ・グラツィアーニ(?-1787):
 チェロと通奏低音のための6つのソナタ op.3

  [CD1]
   ソナタ第1番 ト長調、第2番 イ長調、第3番 変ロ長調
  [CD2]
   ソナタ第4番 ヘ長調、第5番 ニ長調、第6番 変ホ長調
ステファノ・チェッラート(チェロ)
アルモニオーザ
 [マルコ・デマリア(チェロ)、
  ミケーレ・バルキ(チェンバロ)]
 18 世紀チェロ界のヴィルトゥオーゾ、モーツァルトとも共演した天才、グラツィアーニのソナタ集

 録音:2017年5月17-18日、イタリア

 イタリアのアスティに生まれたカルロ・グラツィアーニは、チェロのヴィルトゥオーソとして活躍した音楽家。演奏旅行を頻繁に行い、1764年には7歳のモーツァルトとロンドンで共演、また、チェロのためのソナタと協奏曲をのこしています。1773年にプロイセンの宮廷を退任(後任はデュポール)、その後はフリードリヒ・ヴィルヘルム2世のもとで、破格の年金を受け取りながら仕えました。ソナタからは、急速なパッセージや高音域の多用など、グラツィアーニがいかに高い演奏能力を備えていたかをうかがい知ることが出来ます。豊かな旋律も魅力。ここに収録されているソナタ作品3は、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈されていますが、ヴィルヘルム2世がいかに優れた奏者であったか、ということも示しています。


 
RUBICON 1006
(2CD)
\3400
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
 [CD1]
  第5番 ヘ長調 BWV 1056、第1番 ニ長調 BWV 1052、
  第2番 ホ長調 BWV 1053
 [CD2]
  第7番 ト短調 BWV 1058、第4番 イ長調 BWV 1055、
  第3番 ニ長調 BWV 1054、
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
ソニア・バッハ(ピアノ)
イギリス室内管弦楽団
ジョン・ミルズ
 (リーダー/1052, 1053, 1056)
ステファニー・ゴンリー
 (リーダー/1054, 1055, 1058)
 ソニア・バッハによる風格漂うバッハ

 録音:2014,2015年

 韓国のピアニスト、ソニア・バッハによるバッハのチェンバロ協奏曲集。ソニア・バッハは2012年に韓国とスイスの国交樹立50年記念演奏会を韓国のスイス大使館で開催、また、トゥリーナのラプソディア・シンフォニカの韓国初演のソリストを務めるなど、韓国を中心に活躍しているピアニスト。2012年ジーナ・バッカウアー・メモリアル賞受賞。様々なコンクールで第1位および入賞しています。名門イギリス室内管弦楽団の力強いサポートを得て、ソニア・バッハが風格漂うバッハを聴かせます。


 

RUBICON 1010
\2500
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 第1番 ニ長調 op.12-1、
 第3番 変ホ長調 op.12-3、
 第6番 イ長調 op.30-1、
 第8番 ト長調 op.30-3
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
ダニー・ドライヴァー(ピアノ)

 イギリスの音楽ファンをうならせた実力派コンビによるベートーヴェン

 録音:2017年3月2日

 BBCラジオ3でも毎度の演奏会がライヴ放送され、どの回もイギリスの音楽ファンをうならせた名演がCD化!
 2002年BBCプロムスにデビュー、その後ヨーロッパを中心に華々しい活躍をみせるクロエ・ハンスリップのベートーヴェンのソナタが登場。
 パートナーを務めるピアニスト、ダニー・ドライヴァーはイギリス内外で、ソリストとして、そして室内楽奏者として絶大な信頼を得ている名ピアニスト。イギリスが誇る現役人気アーティストによるベートーヴェン、注目です。






LAWO CLASSICS



LWC 1133
\2500
オスロ・フィルと弾くウォルトン&シンディング!
 ウォルトン:ヴィオラ協奏曲
 シンディング:古風な様式の組曲 Op.10*
アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード(ヴィオラ)
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
ジョシュア・ワイラースタイン(指揮)
アルヴィド・エンゲゴール(指揮)*

 ノルウェー新時代のヴィオリスト!オスロ・フィルと弾くウォルトン&シンディング!

 ☆北欧の若きスター・ヴィオリスト、アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード!

 アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード(b.1994)は、スカンジナビアの新たな黄金世代となるノルウェーの若きヴィオラ奏者。2012年「Eurovision Young Musicians」に参加して第1位、2013年のカロリーネ賞とアルヴェ・テレフセン音楽賞を受賞。リーソール室内楽音楽祭をはじめとするフェスティヴァルやコンサートで演奏、2014年にはスタトイル奨学金を受けています。2016年、BBC の「New Generation Artists」のひとりに選ばれ、2018年までの3年間に BBCの各地のオーケストラの他、さまざまなアンサンブルと共演することが決まりました。
 Lawo Classicsから登場するリングスタードのアルバムは、アルヴィド・エンゲゴールとアメリカのジョシュア・ワイラースタインが指揮するオスロ・フィルとの共演による、ウォルトンのヴィオラ協奏曲とシンディングの組曲というプログラム。
 クリスティアン・シンディング(1856−1941)の《古風な様式の組曲》は、彼がライプツィヒで学んでいた時期の作品で、ヴァイオリンとピアノのための曲として書かれ、後に作曲者自身により管弦楽共演版が作られました。トッカータ風の「プレスト」、バロックの時代を偲ばせる「アダージョ」、「ヴィルトゥオーゾ」の技巧をちりばめた「テンポ・ジュスト」の3曲から構成。1888年、ライプツィヒの C・F・ペータースが出版し、クライスラー、ハイフェッツといった当時のヴァイオリニストたちの愛好曲になり、ヴィオラやチェロのプレーヤーも演奏。ノルウェー後期ロマンティシズムの作曲家の代表作に挙げられる一作です。

 ※録音:2016年4月27日−29日&10月17日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz



 
LWC 1137
\2500
ヨーネル:
 ヴァイオリン協奏曲《ちょっとしたタンゴのタッチを添えて》

  スヴェッレ・インドリス・ヨーネル:彼は来て, 去っていった/
  ビクトリオーサ/
  ヴァイオリン協奏曲《ちょっとしたタンゴのタッチを添えて》*/
  バルセリータ/ジュリー/レトロロンガ/
  たくさんの道/わたしの古い痛み/
  合奏協奏曲(タンゴ・カルテットと弦楽オーケストラのための)**
タンゴ・フォー・スリー
 〔ペール・アルネ・グロルヴィーゲン
   (バンドネオン)、
  オッド・ハンニスダール
   (ヴァイオリン)、
  スタイナル・ハウゲルード
   (コントラバス)〕
 スヴェッレ・インドリス・ヨーネル
   (ピアノ)
 ヘンニング・クラッゲルード
   (ヴァイオリン)*
 ノルウェー放送管弦楽団 */**

 ノルウェーの音楽家、スヴェッレ・インドリス・ヨーネル(1963−)は、作曲家、編曲者、オーケストラ・リーダー、ピアニスト、打楽器奏者として活動。作家、イラストレーター、俳優としての活動でも知られます。「ピアニスト」ヨーネルが、バンドネオン、ヴァイオリン、ベースからなる「タンゴ・フォー・スリー(Tango for 3)」と共演するアルバム『ちょっとしたタンゴのタッチを添えて(Con Cierto Toque de Tango)』では、彼の主なレパートリーひとつ、ラテンアメリカの音楽によるプログラムが「アルゼンチンタンゴと現代音楽の交差点」の視点で構成されました。
 タンゴ・カルテットと弦楽オーケストラのための《合奏協奏曲》はノルウェー放送管弦楽団の共演。〈ミロンガ〉〈サンバ〉〈タンゴ〉の3楽章のヴァイオリン協奏曲《ちょっとしたタンゴのタッチを添えて(Conc cierto toque de tango)》は、作曲活動やジャズピアニストとの共演でも知られるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードがソロを弾いています。

 ※録音:2016年1月19日−22日、ノルウェー放送(NRK)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
 
LWC 1135
\2500
オイヴィン・メラン:SF歌曲集
 チェロ独奏のための 《KOMMEN du vid meg?》
 北海のSF歌曲集 《アド・ウンダス》
 ヴァイオリンとピアノのための 《Through surfaces》
 ピアノのための 《Glimpse - vanished》
 2楽章の弦楽四重奏曲
スティーネ・ヤンヴィン・モトラン
 (ヴォーカル)
吉田沙苗(ピアノ)
リヴ・ヒルデ・クロック(ヴァイオリン)
オイスタイン・ソンスタード(チェロ)
オスロ弦楽四重奏団

 オイヴィン・メランは、ノルウェーのもっとも若い世代の作曲家のひとり。オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカにピアノ、ノルウェー国立音楽大学のオラヴ・アントン・トンメセン、イーヴァ・フロウンベア、ヘンリク・ヘルステニウスに作曲を学び、ファーニホウたちのマスタークラスにも参加しました。
 室内楽とアンサンブルのための音楽を中心に作曲活動を行い、2013年のオペラ《Ad undas - Solaris Korrigert(アド・ウンダス − ソラリス編集)》はノルウェー国立歌劇場で初演されました。
 ノルウェー音楽大学の学生時代に彼が書いた作品が集めたアルバム『SF歌曲集』。ノルウェーの人たちが、自分の失敗のせいで何もかもが地獄へ真っ逆さまという時に頻繁に使うという、「波の方へ(to the waves)」を意味するラテン語「ad undas」を曲名にもつ《アド・ウンダス − 北海のSF歌曲集》は、オイヴィン・リムベレライドの詩『Solaris korrigent(ソラリス編集)』の言葉による10の歌で構成された作品です。
 実験的な音楽を活動の場とする「即興歌手」スティーネ・ヤンヴィン・モトランと、イジー・フリンカとホーコン・アウストボーに師事し、ソリスト、室内楽奏者、伴奏者として活動する吉田沙苗とのコラボレーションから生まれました。

 録音:2015年9月15日−16日、ヤール教会(ベールム、ノルウェー)/2016年9月21日−23日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz



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PIANO21

P21 057-N
\2500→\2290
カツァリス&テオドラキス
 カツァリス:
  「その男ゾルバ」による大幻想曲 〜
   ギリシャ狂詩曲(世界初録音)、
   テオドラキスの歌曲による自発的な即興曲(世界初録音)
 テオドラキス:
  11の前奏曲 AST.44より 第7番, Andante semplice、
  12のメロス AST.541より 第5番、ピアノのための小組曲 AST.90
シプリアン・カツァリス
 (ピアノ/スタインウェイ)
 カツァリスとテオドラキス!構想40年!演奏時間53分!超絶の"ゾルバ大幻想曲"!

 ☆ 2人の出会いと着想から約40年。遂に完成した、テオドラキスの「その男ゾルバ」を題材としたカツァリスの超大作!演奏時間はなんと53分!ピアノ・ファン、カツァリス・ファン必聴です!

 1978年3月1日、パリのサル・プレイエルで行われたキプロス紛争の難民のための慈善コンサートで初めて出会った超絶技巧を司るピアノの魔術師シプリアン・カツァリスと、現代のギリシャを代表する御年92歳の大作曲家ミキス・テオドラキス(1925−)。
 80年代初期にテオドラキスのピアノ協奏曲第1番などを録音したカツァリスは、リストがハンガリー狂詩曲を作曲したのと同じ手法で、このギリシャの巨星が音楽を担当した映画「その男ゾルバ」のサウンドトラックを題材とした12〜13分規模の作曲を構想。
 その後、長い年月と紆余曲折を経て、カツァリスは最終的にこの『「その男ゾルバ」による大幻想曲』を、なんと演奏時間53分(!!)という長大な作品として仕上げたという!
 1978年の出会いと作曲の着想から約40年という歳月を経て完成したカツァリスとテオドラキスのコラボレーションによる大作。
 常に聴衆に驚きと衝撃を与え続けてくれるカツァリスが、長年に渡り温め続けてきた特大プロジェクトのベールが今ここに解き放たれます!

 ※録音:2017年6月、サン=マルセル福音教会(パリ、フランス)



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CPO



555157
\2700
ヨハン・エヴァンゲリスト・ブランドル(1760-1837):交響曲集
 1.交響曲 ニ長調 Op.25
 2.交響曲 変ホ長調 Op.12
ケヴィン・グリフィス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 レーゲンスブルクで生まれ、6歳で音楽教育を受けたというブランドル。早くからヴァイオリンの才能を開花させ、20歳になる前にドイツ国内でコンサートツアーを開催し大きな成功を収めました。
 その後はカールスルーエの宮廷楽団に入団し、最終的にはカペルマイスターの地位を得て、亡くなるまでその職に就いていたとされています。彼の作品は評判が良く、当時はベートーヴェンを上回る人気を獲得し「この時代で最も重要な作曲家の一人」と高く評価されていました。
 交響曲 変ホ長調 Op.12はハイドンの後期のスタイルを踏襲しており、エレガントなイディオムが用いられた端正な作品です。
 ニ長調 Op.25は古典派からロマン派への移行期の作品であり、端正な中にも古典的な様式を打ち破るパワーが感じられます。


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555125
\2700→\2490
早く聴きたい!!
 フランツ・クロンマー(1759-1831):交響曲集 第2集

 1.交響曲 第4番 ハ短調 Op.102
 2.交響曲 第5番 変ホ長調 Op.105
 3.交響曲 第7番 ト短調
ハワード・グリフィス(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団

 1759年ボヘミアで生まれ、ハンガリーで活躍、一時はウィーンで宮廷に仕えるも、ハンガリーに戻り20年間ペーチ大聖堂の教会楽長に就任した作曲家フランツ・クロンマー(ハンガリー名:フランティシェック・クラマーシュ)。
 晩年はウィーンの劇場の監督に就任、1818年には皇室専属作曲家の称号を得るなど、すっかりウィーンの作曲家として定着。そんな名声を得ていたにもかかわらず、その作品はハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの影に隠れてしまって存在自体すらも忘れられてしまいました。
 そのクロンマーの作品は、グリフィスが指揮する交響曲第1集で、魅力を再認識した人も多いでしょう。第2集ではクロンマーの最も成功した交響曲である劇的な第4番と、祝祭的な雰囲気を持つ第5番、第4番と同じく劇的な第7番の3曲を収録。どれも瑞々しい魅力にあふれた聴きどころの多い作品です。


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 前回の第1集で初めて聴いたクロンマーの交響曲。
 その無骨と言っていいのか、野生的と言っていいのか、逆に巧妙と言っていいのか、独自のリズム展開に唖然。
 ハイドンに似ているがもっと大衆的。ノセるのがうまいのだ。これは絶対当時受けていたはず。
 今回の第2集はクロンマーの代表作も入っている。これは早く聴きたい。



 フランティシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ(クラマールシュ 1759年11月27日 モラヴィアのチェスカー・カメニツェ - 1831年1月8日 ウィーン)はボヘミア出身のウィーン古典派の作曲家。
 フランツ・クロンマーというドイツ語名で有名。
 おじのアントニーン・マチャーシュ・クラマーシュにオルガンとヴァイオリンを学び、ハンガリーのいくつかの土地で活動する。
 1785年にウィーンに行き、シュテュルム伯爵の宮廷に仕える。
 1790年から1795年までハンガリーのペーチ大聖堂の教会楽長に就任。その後はカーロイ連隊楽師長やグラサルコヴィチ侯の宮廷楽長を歴任。
 1810年よりウィーン・ブルク劇場の楽長を務め、1818年に皇室専属作曲家の称号を得る。


クロンマー:交響曲集 第1集

555099
\2700→\2490
フランツ・クロンマー(1759-1831):交響曲集
 1.交響曲 第1番 ヘ長調 Op.12
 2.交響曲 第2番 ニ長調 Op.40
 3.交響曲 第3番 ニ短調 Op.62
スイス・イタリア語放送管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)

 1759年ボヘミアで生まれ、ハンガリーで活躍、一時はウィーンで宮廷に仕えるも、ハンガリーに戻り20年間ペーチ大聖堂の教会楽長に就任した作曲家フランティシェック・クラマーシュ。しかし晩年はウィーンの劇場の楽長を務め、1818年には皇室専属作曲家の称号を得るなど、すっかりウィーンの作曲家として定着。そんな名声を得ていたにもかかわらず、その作品はハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの影に隠れてしまって存在自体すらも忘れられてしまいました。
 1997年になってようやくチェコの音楽学者カレル・パドルタによって彼の伝記と作品目録が編纂され、名前もドイツ読みのフランツ・クロンマーが定着。クラリネット協奏曲をはじめとした作品が少しずつ見直されてきています。
 この3曲の交響曲もハイドン風ではありますが、二長調とニ短調が入り混じる第2番の第1楽章など、ユニークな部分の多い魅力的な作品です。


ヤクブ・フルシャ指揮!
クロンマー:協奏曲集

CHRISTOPHORUS
CHE 0199-2
\1600
ヤクブ・フルシャ指揮!
 クロンマー:協奏曲集

  2本のクラリネットと管弦楽のための協奏曲 Op.35
  フルート、クラリネット、ヴァイオリンと
   管弦楽のための協奏交響曲 Op.80
フレデリック・ラパン(クラリネット)
クルツィオ・ペトラリオ(クラリネット)
ブルジット・ブクストルフ(フルート)
ヤクブ・チェルノホルスキー(ヴァイオリン)
ヤクブ・フルシャ(指揮)
バドワイズ・フィルハーモニー管弦楽団

 ヤクブ・フルシャ指揮! クロンマーの協奏曲!

 ボヘミアの生まれでウィーン古典楽派の作曲家として活躍したフランツ・クロンマー(1759−1831)。
 ウィーンやハンガリーで宮廷楽長をつとめ、生涯に300を超える作品を書き上げながらも、モーツァルトやベートーヴェンの影に隠れ、演奏・録音機会の少ないクロンマーの協奏的作品を、ヤクブ・フルシャの指揮で。

 

555082
\2700
テレマン(1681-1767):様々な楽器のための大協奏曲集 第5集
 1.2つのホルン、2本のフルート、弦楽と
   通奏低音のためのディヴェルティメント 変ホ長調 TWV50:21
 2.ピッコロフルート、トラヴェルソ、オーボエ、シャルモー、
   弦楽、コントラバスのための9部の協奏曲「コオロギシンフォニー」ト長調 TW50:1
 3.2本のオーボエ、ファゴット、弦楽と
    通奏低音のための協奏曲 ト短調 TWV53:g1
 4.トランペット、弦楽と通奏低音のためのソナタ ニ長調 TWV44:1
 5.独奏ヴァイオリン、2本のトラヴェルソ、2本のオーボエ、
   2つのホルン、ティンパニ、弦楽と
    通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV 51:F4
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト

 テレマンはその生涯にあまりにも膨大な作品を書いたため、未だに作品の全容がつかめていません。
 その中で、名手ミヒャエル・シュナイダーは管楽器が含まれる協奏曲を中心に少しずつ録音を行い、多彩なテレマンの作品を紹介しています。 
 このアルバムは「大協奏曲集」の第5集で、合奏協奏曲のように独奏楽器群がソロになるのではなく、あくまでも複数の独奏楽器が主役のディヴェルティメントのようなスタイルの作品群で、作品番号から曲の形態を判断するのが難しい曲ばかりが集まっています。ホルンが主役の曲は狩の風景であるともされています。
 この中で最も有名なのは2曲目の「コオロギ交響曲」ですが、こちらも実は協奏曲であり、様々な楽器がかわるがわる主役を演じる楽しい作品です。テレマンならではの楽器の組み合わせの妙をお楽しみください。


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555163
\2100
CPOカバレフスキー(1904-1987):ピアノ作品全集開始!
 第1集 

 1.ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.6
 2.ピアノ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.45
 3.ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ長調 Op.46
 4.ロンド Op.59
 5.レチタティーヴォとロンド Op.84
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)

 プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアンとほとんど同世代のカバレフスキー。「ソヴィエトの偉大な4人」と呼ばれますが、その作風は各々かなり違います。
 ジダーノフ批判にさらされたショスタコーヴィチ、戦争体験が作品にも暗い影を落としたプロコフィエフ。やはり一時期はジダーノフ批判にさらされながらも、持ち前のバイタリティではねかえしエネルギーに満ちた作品を書いたハチャトゥリアンに比べると、カバレフスキーは前衛的な手法を用いなかったせいか、それほど批判の対象になることもなく、結果的には「ソビエト連邦公認の芸術家」として活躍することができたのです。
 3曲あるピアノ・ソナタはどれも素朴な味わいを持っていますが、注意深く聞いてみると実は実験的な面もあり、なかなか興味深い音楽です。Op.59のロンドは有名な「ギャロップ」を思わせる軽快な旋律が耳に残ります。






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 ディミートリイ・ボリーソヴィチ・カバレーフスキイ(1904年12月30日 - 1987年2月14日) は、ロシアの作曲家・ピアニスト・著述家。
 子供向けに優れた作品を残した現代の作曲家の一人とみなされている。

 ソビエト作曲家同盟をモスクワに創設するのに尽力するなど、ソビエト連邦公認の芸術家として、作曲界で権勢をほしいままにした。
 音楽活動に対してソ連から受けた名誉は数多く、少なくともスターリン賞を2度受賞している。
 音楽教育界のかなりの実力者となり、1962年には音楽芸術教育の委員長に、1969年にはソ連邦教育科学アカデミーの芸術教育部門科学委員会の会長に選任され、音楽教育国際協会の名誉会長職も受けている。
 また頻繁に外国を訪問し、ソ連平和擁護委員会の会員や、また、ソ連国際友好推進委員の代表も務めた。

 ソビエトの偉大なる俗物と取るか、社会主義の生んだ偉大なる英雄と取るか、それは作品を聴いてご判断いただければ。
 代表作である交響曲、ピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタの全集がCPO, NAXOS から出ている。



カバレフスキー
交響曲全集/ピアノ協奏曲全集/などなど

999833-2
(2CD)
¥5400→\4990
カバレフスキー(1904-1987):交響曲全集
 CD1. 1.交響曲 第1 番 Op.18/
     2.交響曲 第2 番 Op.19/
 CD2.
   1.交響曲 第3 番 Op.22「レーニンのためのレクイエム」/
   2.交響曲 第4 番 Op.54
ハノーファー北ドイツ放送合唱団&
ハンガリー放送合唱団…交響曲 第3 番/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管/
大植英次(指揮)

 ソビエト・ロシアのナショナリズムの鑑として末永く記憶に残されるであろう大作曲家カバレフスキー。
 彼は多くの分野に渡ってたくさんの曲を書きましたが、現在知られているのは、ほんの一部の作品に過ぎません。
 そんなカバレフスキー、ファン待望の交響曲全集。目玉はなんと言っても「交響曲第3 番」。レーニンの追悼のために書かれた合唱を伴う規模の大きな作品で、今まで実際に聞くことはほとんど皆無に近いものでした。しかも当全集、指揮は日本のホープ、大植英次というのも嬉しいところ。

777658-2
(2CD)
\5400→\4990
カバレフスキー:ピアノと管弦楽のための作品全集
〈CD1〉
 1.ピアノ協奏曲第1番イ短調 Op.9/
 2.ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.23/
〈CD2〉
 1.ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.50/
 2.シューベルト(カバレフスキー編):幻想曲ヘ短調D.940/
 3.「学生時代」の主題による狂詩曲Op.75/
 4.ピアノ協奏曲第4番「プラハ」Op.99
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
アラン・フランシス(指揮)

 ロシアの作曲家カバレフスキー(1904-1987)は、ショスタコーヴィチとほぼ同世代の人ですが、彼は当時のソヴィエト政府とうまく折り合いをつけたため、例の「ジダーノフ批判」もうまくかわし、生涯ソ連の音楽界の重鎮として数多くの名誉を受けた人です。
 彼の一番の功績は、青少年向け、児童向けの作品を多く書いたことで、あの有名な「運動会の音楽」である“道化師のギャロップ”も彼の作品です。そのため、平易で大衆的な作風と誤解されがちですが、キャッチーなメロディと明確な構成は、聴いていて心地よいものであることは確かです。
 しかしここでは彼が生涯に渡って書いたピアノ協奏曲を全て収録。
 ラフマニノフやショスタコーヴィチの影響が感じられる第1番から、独自の作風を切り開いた第2番、彼が力を注いだ「青少年育成のための音楽」である第3番、スネアドラムが炸裂する第4番と、あのギレリスの伝説的爆演で知られる「シューベルトの幻想曲、カバレフスキー編」、そしていかにもカバレフスキーらしい「狂詩曲」。
 名手コルスティックの超真面目な演奏が曲の真価を引き出しています。

 録音 2010年3月22-26日,10月4-8日Groser Sendesaal, NDR Hannover,
NAXOS
8.570976
\1800
カバレフスキー:前奏曲全集
 4 つの前奏曲 Op.5
 24 の前奏曲 Op.38/
 6 つの前奏曲とフーガ Op.61
  <第1 番ト長調「夏の朝の芝生に」/
   第2 番ハ長調「若年化するパイオニア」/
   第3 番ホ短調「川向こうから聞こえる夜の歌」/
   第4 番イ長調「サマー・キャンプの若きパイオニア」/
   第5 番ハ短調「ヒーローの物語」/
   第6 番ヘ長調「労働者の祭典」>
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)

 24 の前奏曲と言えば、ショパンの名作を思い浮かべる人も多いことでしょうが、あの独特の形式は後世の作曲家たちに様々な影響を与えていることは間違いありません。このカバレフスキー(1904-1987)の同名曲は、ロシア民謡のメロディを元にした様々な性格を持つ作品群で、ショパンと同じく全ての調性で書かれています。どの曲もとても個性的で、はっとするほどに美しいメロディが散りばめられています。
 演奏は、ソナタ(8.570822)でもその能力を存分に見せつけたドッシン。ここでも曲の素晴らしさをしっかりと伝えてくれています。

555006
\2100→\1990
カバレフスキー(1904-1987):弦楽四重奏曲集
 1.弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 Op.8
 2.弦楽四重奏曲 第2番 ト短調 Op.44
ステンハンマル四重奏団

 20世紀初頭のソ連における「最も成功した作曲家の一人」がカバレフスキーです。モスクワ音楽院でミャスコフスキーに作曲を師事、学生作曲家創造集団に入会し、第二次世界大戦中は数多くの愛国的な歌曲を作曲、1940年にソ連共産党に入党。何度もジダーノフ批判にさらされそうになるも、うまく切り抜け「ソ連公認」の作曲家として政府のために寄与しました。そのため、彼の作品はあまり前衛的ではないとされています。
 この弦楽四重奏曲も洗練された趣きを持つ聴きやすいメロディが特徴ですが、ところどころに斬新な部分や民謡風なメロディがあり、特に大戦後に書かれた第2番では、ショスタコーヴィチを思わせる悲痛な部分も感じられます。



「道化師」もきちんと聞いてみたいよ、という方のために
アナトーリ・ラプノフ&ベラルーシ放送交響楽団の隠れ名演を

一度廃盤になりながら復活した、マニアには知られる名盤

DELOS
DRD 2017
\2400
アナトーリ・ラプノフ(指揮)&ベラルーシ放送響
 カバレフスキー管弦楽曲集

 カバレフスキー:
  『ロメオとジュリエットOp. 56』
  『組曲「道化師」Op. 26』
  『悲愴的序曲 Op. 64』
  『交響詩「春」 Op. 65』
  『歌劇「コラ・ブルニョン」序曲Op.24』
アナトーリ・ラプノフ(指揮)
ベラルーシ放送交響楽団

〔録音〕1994〜1995年, ベラルーシ放送ミンスク・スタジオ (デジタル:セッション)

 ミャスコフスキーに学び、ピアニストとしても活躍。歯切れの良いリズムと民謡調の明快な旋律を特徴とする大衆的な作風をもち、社会的主義リアリズムの最も忠実な体現者といわれています。
 彼の最も有名な「道化師のギャロップ」だけでなく、旋律と管弦楽法の見事な効果が現れている作品ばかりを収録。
 アナトーリ・ラプノフ&ベラルーシ放送交響楽団の、ダイナミックでスピード感のある名演。



 


555159
\2700
ヨハン・ペーター・ケルナー(1705-1772):宗教的カンタータ集
 1.Lobt ihn mit Herz und Munde-心と声をもって主を讃えよ
 2.Ach, das du den Himmel zerrissest-ああ、どうか天を開き
 3.Ehre sei Gott in der Hohe-いと高きところ神に栄光あれ
 4.Lass es Jesu dich erbarmen-イエスよ、哀れみたまえ
 5.All unser Schuld vergib uns, Herr-主よ、我らの全ての罪を赦したまえ
 6.Es bleibet wohl dabei-恐らくそれは残るだろう
アンナ・ケルンホーファー(ソプラノ)
クリストフ・ディットマー(アルト)
ミルコ・ルートヴィヒ(テノール)
ラルフ・グローベ(バス)
ベルンハルト・クラップロット(指揮)
カントゥス・テューリンギア
カペラ・テューリンギア

 ドイツの作曲家ヨハン・ペーター・ケルナーの名前は現在、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」を筆写した人として残っています。また、あろうことかあの名曲「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」の真の作者という説もあります。
 そのエピソード通り、バッハ家とは非常に近しい人物で、音楽教育は短期間しか受けていなかったにもかかわらず、かなり高度な作曲技法を身に着けていたとされています。
 この一連のカンタータは、ケルナーの死後250年を経てようやく初演されたもので、C.P.E.バッハやG.H.シュテルツェルにも似た後期バロックの作風を持った荘厳な作品です。
 この演奏では1736年製の「ケルナー=ヴァイゼ・オルガン」(修復)が用いられており、作曲当時の雰囲気を存分に味わえます。


 


555088
\2100
ダネル弦楽四重奏団
フランク(1822-1890):室内楽作品集

 1.弦楽四重奏曲 ニ長調
 2.ピアノ五重奏曲 ヘ短調
ダネル弦楽四重奏団
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)

 ヴァインベルクの弦楽四重奏曲全集が高く評価されたベルギーの“ダネル弦楽四重奏団”が演奏するフランクの2曲の室内楽作品。どちらも晩年に書かれたもので「弦楽四重奏曲 ニ長調」は亡くなる前年に着手された最後の室内楽作品。
 ベートーヴェンやシューベルトの弦楽四重奏曲を念入りに研究し、自らの理想とする理念を追求した精緻な曲ですが、初演の際に初めて聴衆から喝采を浴びた成功作としても知られています。
 綿密に構成され、一つの主題を徹底的に展開していくやり方は、確かにベートーヴェンの後期作品にも通じています。
 その少し前に作曲された「ピアノ五重奏曲」も循環形式が用いられた大作。あまりの晦渋さに、サン=サーンスが献呈を辞退した(無視した)というエピソードもありますが、曲全体はとても魅力的で、フランクの全作品の中でも演奏頻度の多い作品です。




これがその絶賛されたヴァインベルクの弦楽四重奏曲全集

777913
(6CD)
\9000
ミェチスワフ・ヴァインベルク:弦楽四重奏曲全集
CD1…777313-2
 弦楽四重奏曲 第4 番&第16 番/
CD2…777392-2
 弦楽四重奏曲 第7 番,第11 番,第13 番/CD3…
777393-2
 弦楽四重奏曲 第6 番,第8 番,第15 番/
CD4…777394-2
 弦楽四重奏曲 第5 番,第9 番,第14 番/
CD5…777566-2
 弦楽四重奏曲 第1 番,第3 番,第10 番 他/
CD6…777587-2
 弦楽四重奏曲 第2 番,第12 番,第17 番
ダネル弦楽四重奏団

 最近話題沸騰中。ヴァインベルク(1919-1996)の弦楽四重奏曲全集。
 ショスタコーヴィチの弟子であり親友であったヴァインベルクは、自身も騒乱の人生を送りながら、多くの作品を世に生み出しました。その中でも弦楽四重奏曲は傑作が揃っており、どれもが、当時のロシアの不安定な雰囲気を湛えつつも、それを乗り越えるパワーも有した聴きごたえのある作品となっています。
ベルギーの実力派ダネル弦楽四重奏団の納得の演奏でお楽しみください。


 


777219
\1800
〔再プレス〕
シモン・ル・デュク(1742-1777):交響的作品全集
 1-3.交響曲 第2番 ニ長調
 4-6.管弦楽のためのトリオ ト短調 Op.2-2
 7-9.交響曲 第3番 変ホ長調
 10-12.管弦楽のためのトリオ 変ロ長調 Op.2-3
 13-15.管弦楽のためのトリオ ニ長調 Op.2-1
 16-18.交響曲 第1番 ニ長調
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト

 音楽史にはほとんど名前が残っていないフランスの作曲家、シモン・ル・デュク。優れたヴァイオリニストで、1763年にレオポルド・モーツァルトが彼の演奏を聴き「ル・デュクは素晴らしい」と称賛したという記録があります。
 35歳の若さでこの世を去ったル・デュクの管弦楽作品は、友人であったイグナーツ・ベックやチマローザの影響も認められますが、いずれもコンパクトな形式の中に限りない独創性を秘めた高度に洗練されたギャラント様式の音楽です。
 この時代の作品を得意とするミヒャエル・シュナイダーの闊達な指揮が曲を引き立てています。

  録音 2005年12月3-5日 Wuppertal, Immanuelskirche




ORCHID CLASSICS


ORC100071
\2300
ロアルド・ダールによる作品集
REVOLTING RHYMES AND MARVELLOUS MUSIC

“へそまがりの昔話”と“大胆な音楽”
 1-20.ポール・パターソン(1947-):Little Red Riding Hood 赤ずきん
  ロアルド・ダール:原作
  ドナルド・ストゥロック:補完
 21-23.マーティン・バトラー(1960-):Dirty Beasts こわい〜動物
  ロアルド・ダール:原作
 24-35.ポール・パターソン:The Three Little Pigs 三匹の小さな子ブタ
  ロアルド・ダール:原作
マニャール・アンサンブル
【メンバー】
スザンナ・ワトソン(フルート/ピッコロ)
シバタ・マナ(オーボエ)
ジョセフ・シナー(クラリネット/バス・クラリネット)
カトリオーナ・マクダーミッド(ファゴット)
ジョナサン・ファレイ(ホルン)
スリング・キング(ピアノ)
レベッカ・ケニー(ナレーター)

 イギリスの小説家、脚本家ロアルド・ダール(1916-1990)の生誕100年を記念して制作されたユニークなアルバム。第二次世界大戦時、空軍パイロットとして活躍し、その経験を元にした小説で有名になったダールは、その後も次々に風刺やユーモアに満ちた小説を発表、その謎めいたオチは日本でも多くの読者を獲得しています。
 また、児童文学の分野でも「チョコレート工場の秘密」など後に映画化された物語も含め、ファンタジーの中に鋭い風刺を忍ばせた名作を数多く発表した人です。
 このアルバムは、3つの作品にユーモラスな音楽を付け、朗読とともに楽しんでいただけるというもの。子供から大人まで誰もが楽しめる1枚です。

  録音 2016年4月7-8日 Trinity United Reformed Church, Wimbledon,London
 

ORC100074
\2300
エルガー:ニュー・イングランド・コネクション
 ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854-1931):交響的素描
  1.Jubilee 記念祭-Allegro molto vivace
  2.Noel ノエル‐Andante con tenerezza
  3.Hobgoblin.ホブゴブリン Scherzo Capriccioso
  4.A Vagrom Ballad バグラム・バラード Moderato. Alla Burla
 5-19.エルガー(1857-1934):創作主題による変奏曲「エニグマ」
アンドリュー・コンスタンティン(指揮)
BBCウェールズ交響楽団

 ORCHIDレーベルの新シリーズ「BBCウェールズ交響楽団」の録音集第1弾は、英国を代表する作曲家エルガーの「エニグマ」と、アメリカの近代作曲家チャドウイックの作品集。ほぼ同じ時期にイギリスとアメリカで活躍した2人は、何度も会う機会があったにもかかわらず、決して交友関係を持つことはありませんでした。
 しかし2人の作品を並べて聴いてみると、どちらも後期ロマン派風の重厚な響きを持つなど、数多くの共通点を見出すことができます。
 指揮者アンドリュー・コンスタンティンはイギリス全土のオーケストラで実績を重ね、現在フォートウェイン・フィルハーモニー管とレディング交響楽団の芸術監督を務めています。

  録音 2017年1月4-6日 Hoddinott Hall, Millennium Centre, Cardiff
 

ORC100075
\2300
FLAME‐炎
 1-3.ドビュッシー(1862-1918):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L140
 4.シマノフスキ(1882-1937):歌劇《ロジェ王》-ロクサーヌの歌(P.コチャンスキ編)
 5.フォーレ(1845-1924):夢のあとに Op.7-1(W.ビルテル編)
 6.メシアン(1908-1992):ヴァイオリンとピアノのための「主題と変奏」
 7.ストラヴィンスキー(1882-1971):バレエ「火の鳥」-子守歌
 8.ドビュッシー:美しい夕暮れ(J.ハイフェッツ編)
 9-11.ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調
グェンドリン・メイシン(ヴァイオリン)
シモン・ビューヒャー(ピアノ)

 国際的に高い評価を受けている若きヴァイオリニスト、グェンドリン・メイシンのリサイタル・アルバム。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラの芸術監督、そして作家として八面六臂の活躍を続けるメイシンは、ダブリンのトリニティ・カレッジで博士号を取得し、教師としても高く評価されています。
 この「炎」と題されたアルバムでは、長らくパートナーを務めているピアニスト、シモン・ビューヒャーと共演。情熱、温かさ、光をもたらし、対象物を燃やし尽くすまでの、妖しく美しい炎の様々な表情を音楽になぞらえ演奏しています。

  録音 2017年4月7-10日 PHOENIX Studio-Diosd, Hungary
 

ORC100076
\2300
ベートーヴェン(1770-1827):晩年の作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109
 4-9.6つのバガテル Op.126
 10-20.11のバガテル Op.119
 21-28.ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
イシャイ・シャエル(ピアノ)

 イスラエル生まれのピアニスト、イシャイ・シャエルが演奏するベートーヴェンの後期作品集。2008年にショパン、ラヴェル、シューマンを収録したアルバムで鮮烈なCDデビューを飾って以来、ファンからアルバム・リリースを熱望されていたシャエルですが、今回のベートーヴェンでも安定した音楽を聴かせています。
 第30番と第28番のソナタで、表情豊かで強烈なバガテルをはさむという選曲もユニークです。

  録音 2015年7月 Concert Hall, Wyastone Leys, Monmouth, UK




OUR RECORDINGS



6.220618
\2500
ブラジリアン・ランドスケープ
 1.パウロ・ポルト・アレグレ(1953-):夢 I
 2.ベリナーティ(1950-):ジョンゴ
 3.ベリナーティ:ピン・ポン
 4.カルロス・ジョビン(1927-1994):オーリャ・マリア
 5.ダニエル・マレイ(1981-):カウテローソ
 6.エルネスト・ナザレー(1863-1934):フォン=フォン 
 7-8.マレイ:歌と踊り
 9.ジスモンチ(1947-):カラーテ
 10.ジスモンチ:情熱の声で
 11.パスコアル(1936-):サン・ホルヘ
 12-19.リベイロ(1971-):8つの小品
 20.ヴィラ=ロボス(1887-1959):ショーロ 第2番
 21.ヴィラ=ロボス:ショーロ 第5番「ブラジルの魂」
 22.アレグレ:夢 II
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
マリリン・マズール(パーカッション)
ダニエル・マレイ(ギター)

 「ブラジル」をテーマにしたアルバム。ジスモンチやジョビンなどおなじみの名前から、ヴィラ=ロボスの情熱的な曲、ナザレーの抒情的な曲などもりだくさんの選曲です。
 今回はミカラ・ペトリのリコーダーを中心に、若手ギタリスト、ダニエル・マレイと、マイルス・デイヴィスとも共演経験のある天才的ジャズ・パーカッション奏者、マリリン・マズールがアンサンブルを結成し、洗練された響きを聞かせています。
 作曲家としても知られるマレイ自身の作品も収録。情熱からsaudade=哀愁まで、多彩なブラジル音楽を奏でています。

  録音 2016年12月16-18日 Koncertkirken, Copenhagen, Denmark
 


6.220619
\2500
Garden Party
 1-6.ニールセン(1865-1931):6つのユモレスク・バガテル Op.11 FS22
   (L.ハンニバルによるリコーダーとギター編)
 7.ハンニバル(1951-):夢…世界初録音
 8-10.ラロ(1823-1892):ノルウェー幻想曲
 クリスティアンセン:ガーデン・パーティ…世界初録音
  11.第1曲:黒鳥
  12.第2曲:ズアオアトリ
  13.第3曲:クジャク
  14.第4曲:セキレイとカッコウ
  15.第5曲:ウソ
  16.第6曲:ヒバリ
 17.ハンニバル:Sunset Dance-日没の踊り…世界初録音
 グリーグ(1843-1907):
  18.25のノルウェー民謡 Op.17-第1番−第3番
   (L.ハンニバルによるリコーダーとギター編)
  19.25のノルウェー民謡 Op.17-第22番
   (L.ハンニバルによるリコーダーとギター編)
  20.抒情小品集 第1巻 Op.12-第4番「妖精の踊り」
   (L.ハンニバルによるリコーダーとギター編)
  21.19のノルウェー民謡 Op.66-第15番「子守歌」
  22.25のノルウェー民謡 Op.17-第18番「農民の踊り」
 23.ツァン・ウェイリアン(1957-):Ge Xie Mei Ling
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ラース・ハンニバル(ギター)

 リコーダーの名手ミカラ・ペトリとギタリスト、ラース・ハンニバル。彼らは1992年の夏、スペイン、アンダルシアのLa Cartuja de la Sierra修道院で最初のコンサートを開催して以来、ヨーロッパ、アジア、中米を中心に1500回以上のコンサートを行っています。
 後期ルネサンス、初期バロック、古典派、ロマン派、そして彼らのために書かれた現代曲までとレパートリーは幅広く、曲に応じて自由な編曲を行うなど、常に果敢な挑戦を行い、聴衆を楽しませる彼ら、今回のアルバムは北欧作品を中心としたレパートリーを披露しています。
 まるでガーデン・パーティに招待されたかのような心地よさ。親密な雰囲気の中に、鳥の声が聞こえてきたり、爽やかな風が吹いてきたりと、心の底から楽しめるアルバムです。

  録音 2017年3月1-3日 Garnisonskirken, Copenhagen,Denmark
 

2.110426
(SACD Hybrid+DVD)
\4500
アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):MARIN
 1.マリン Op.60(1963-1970)
 2.パーカッションとヴィオラのための音楽 Op.18(1955-1956)
 3.チェンバロとオルガンのために Op.133-2(1989)
 4.テナーリコーダーのための「夜の小品」 Op.118-1(1987)
 5.ピアノのための「冬の小品」Op.30b(1959)
 6.ソプラノリコーダーのための「ペルゴラート」Op.183(2011)
 7.サイレーンの海岸 Op.100(1983-1985)
【DVD】
 MARIN…モルテン・バルトルディによるファンタジー・アニメーション
 AXEL…ポートレート・フィルム
トーマス・センデゴー(指揮)…1
デンマーク国立管弦楽団…1
ティム・フレデリクセン(ヴィオラ)…2
パークラマ・パーカッション・アンサンブル…2
ゲルト・モルテンセン(指揮)…2
マハン・エスファハニ(ハープシコード)…3
イェンス E.クリステンセン(オルガン)…3
エリザベト・セリン(リコーダー)…4
レリック・カルトフト(ピアノ)…5
ミカラ・ペトリ(リコーダー)…6
セアン・キンヒ・ハンセン(指揮)…7
エルトゥス・シンフォニエッタ…7

 リコーダーの名手ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の親友であったデンマークの現代作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセンの作品を映像とともに味わうアルバム。
 アルバムタイトルでもある「MARIN」は、大規模な管弦楽を用いた壮大な「海の交響曲」であり、ボロプ=ヨアンセンが追求した神秘的な響きが隅々まで浸透した独自の音楽です。
 時には55声部にもなる繊細で精緻なオーケストレーションが渦巻くような音色を醸し出し、聴き手を陶酔の世界に誘います。
 DVDでは、世界的アニメーター、モルテン・バルトルディが「MARIN」に合わせて制作した美しいアニメーションを収録。独自の表現が際立つ素晴らしい映像です。
 新作「AXEL」も収録されており、素晴らしい音楽と映像を心行くまでお楽しみいただけます。




 

RESONUS


RES10175
\2500
To Bethlehem-ベツレヘムへ
様々な時代のクリスマス音楽

 1.デヴィッド・バスデン(1957-):Alleluia! O virga mediatrix
 2.ヨセリン・ハーゲン(1980-):O come, O come Emmanuel
 3.メルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615):Ascendit Joseph a Galilaea
 4.クラウディオ・メルーロ(1533-1604):Spiritus Sanctus in te
 5.R.ダグラス・ヘルヴェリング(1977-):Ave Maria-アヴェ・マリア
 6.ヤコブ・ライナー(1555頃-1606):Hodie Christus natus est
 7.マシュー・カロトン(1976-):Angels we have heard on high
 8.クロトン:In dulci jubilo
 9.ジョヴァンニ・バッサーノ(1558頃-1617):Angelus ad pastores ait
 10.ブラシウス・アモン(1558頃-1590):Parvulus filius
 11.アモン:Magi videntes stellam
 12.イーヴォ・アントニーニ(1963-):O magnum mysterium
 13.カロトン:Still, still, still
 14.アモン:Grates nunc omnes
 15.ヘルヴェリング:All my heart again rejoices
 16.フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜(I.アントニーニ編)
 17.K.アンドレ・アルネセン(1980-):Dormi Jesu
クリス・マンス(指揮)
カントライ・オブ・カンザス・シティ

 アメリカの合唱団、カントライ・オブ・カンザス・シティが歌う、世界初録音を含む17曲のクリスマス・ソング集。
 ルネサンス期の魅力的な作品と現代のシャープな作品は、雰囲気は違えど、どちらもクリスマスを祝うためのつつましい喜びにあふれています。素晴らしいイントネーションと温かい響きが印象的な合唱団です。

  録音 2016年6月10-12日 St Peter's Catholic Church, Brookside, Kansas City, Missouri
 

RES10176
\2500
ウェルズのクリスマス
 1.イギリス民謡:サセックス・キャロル-B.チルコット(1955-)編
 2.フランス民謡:A maiden most gentle-A.カーター(1939-)編
 3.ジェファーソン・マコナヘイ(1952-):木枯らし寒く吹きすさび
 4.チェコ民謡:ツィター・キャロル-M.サージェント(1895-1967)編
 5.オーウェンズ(1971-):Lullay, my liking
 6.ウェルシュ民謡:ひいらぎ飾ろう-D.ウィルコックス(1919-2015)編
 7.ラッター(1945-):ロバのキャロル
 8.イギリス民謡:明日は私が踊る日-D.ウィルコックス編
 9.イギリス民謡:
  This is the truth sent from above-ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)編
 10.コーニッシュ民謡:聖なる日のキャロル-J.ラッター編
 11.ホリンズ(1865-1942):クリスマスの子守歌
 12.チルコット:The Sparrow’ s Carol
 13.ヒューイット・ジョーンズ(1984-):What child is this?
 14.ラッター:イエスの子ども
 15.イギリス民謡:私は三艘の船を見た-J.ラッター編
 16.フランス民謡:O leave your sheep-K.レイトン(1929-1988)編
 17.ピアポント(1822-1893):ジングル・ベル-D.ウィルコックス編
 18.イギリス民謡:私は三艘の船を見た-R.エリオット編
 19.イギリス民謡:メリー・クリスマス-A.ウォーレル(1883-1939)編
 20.マーティン(1914-2011)&ブレーン(1914-1995):
   Have yourself a merry little Christmas-P.グリットン(1963-)編
マシュー・オーウェンズ(指揮)
ウェルズ大聖堂合唱団
ジョナサン・ヴァーフン(オルガン)

 1100年という長き伝統に支えられたウェルズ大聖堂。ここに息づく伝統の音楽を伝えるのはイギリス全土から選ばれた少年少女たちによる合唱団です。
 このクリスマス・アルバムには、素朴な民謡に基づくクリスマスの音楽に現代の作曲家たちがモダンなアレンジを加えた曲を収録。荘厳な響きのオルガンも交えた極上の1枚です。

  録音 2016年2月24-25日.3月2-3日 Wells Cathedral, Somerset 
 

RES10186
\2500
The Excellency of Hand-手の名技
イギリスのヴィオラ・ダ・ガンバ・デュオ

 1.クリストファー・シンプソン(1605頃-1669):
  2つのヴィオールのためのディヴィジョンズ VdGS 28
 2.シンプソン:前奏曲 第2番 ニ短調
 3.ジェンキンス(1592-1678):
   グラウンドによるディヴィジョンズ ニ長調 VdGS 21
 4.シンプソン:前奏曲 第5番 イ短調
 5.ジェンキンス:グラウンドによるディヴィジョンズ イ短調 VdGS 19
 6.ジェンキンス:グラウンドによるディヴィジョンズ ハ短調 VdGS 13
 7.サイモン・アイヴズ(1600-1662):
   2つのバス・ヴィオールのためのアイレ 第1番
 8.シンプソン:前奏曲 第4番 へ長調
 9.シンプソン:2つのヴィオールのためのディヴィジョンズ へ長調 VdGS 26
 10.ジェンキンス:エアとディヴィジョンズ ハ長調 VdGS 11
 11.ジェンキンス:グラウンドによるディヴィジョンズ イ短調 VdGS 20
 12.シンプソン:前奏曲 第11番 変ロ長調
 13.ジェンキンス:グラウンドによるディヴィジョンズ イ長調 VdGS 18
 14.シンプソン:前奏曲 第7番 ト短調
 15.ジェンキンス:グラウンドによるディヴィジョンズ ト短調 VdGS 23
 16.アイヴズ:2つのバス・ヴィオールのためのアイレ 第2番
 17.ロバート・スミス(1980-):前奏曲 イ短調
 18.シンプソン:2つのヴィオールのためのディヴィジョンズ イ短調 VdGS 25
 19.ジェンキンス:エアとデイヴィジョンズ ハ長調 VdGS 12
 20.ジェキンス:バス・ヴィオールと通奏低音のためのアイレ VdGS 32
 21.シンプソン:前奏曲 第3番 へ長調
 22.シンプソン:2つのヴィオールのためのディヴィジョンズ へ長調 VdGS 27
ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 ロバート・スミスとパオロ・パンドルフォ。2人のガンバの名手がその名技を競い合う1枚。アルバムの中心を成す17世紀のイングランドの作曲家、クリストファー・シンプソンのディヴィジョン(高度な技術を用いた演奏が可能な小型のヴィオールのための作品)を中心に、同時期の作曲家、ジェンキンスやアイヴズの技巧的な作品を組み合わせています。
 また、演奏者スミス自身の作品も1曲収録されており、ヴィオールの典雅な音色を心行くまで楽しむことができます。

  録音 2015年10月13-15日 Oude Dorpskerk, Bunnik, The Netherlands 
 

RES10199
\2500
Two Little Words-2つの小さな言葉
フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)

 1.マイケル・ヘッド(1900-1976):Foxgloves
 2.マーシャル・パルマー(1906-1994):Music when soft voices die
 3.アラン・マレイ(1890-1952):I'll walk beside you
 4.ヤコブス=ボンド(1862-1946):When you come to the end of a perfect day
 5.ヨーゼフ・ホロヴィッツ(1926-):レディ・マクベス
 6.ブリテン(1913-1976):La Belle est au jardin d'amour
 7.ブリテン:Quand j'etais chez mon pere
 8.ファリャ(1876-1946):El Pano Moruno ムーア人の織物
 9.ファリャ:ナナ
 10.ファリャ:ポロ
 11.シューベルト(1797-1828):娘さん D652
 12.パルマー:Das zerbrochene Ringlein
 13.ブラームス:谷間の下で
 14.シューベルト:「ロザムンデ」-ロマンス D797
 15.チャイコフスキー(1840-1893):ただ憧れを知る者だけが Op.6-6
 16.チャイコフスキー:夜 Op.73-2
 17.チャイコフスキー:なぜ Op.6-5
 18.マデリーン・ドゥリング(1923-1977):Song of a Nightclub Proprietress
   -ナイトクラブの女主人の歌
 19.ソンドハイム(1930-):Losing my Mind
 20.プリットチェット(生没年不詳):サイレーンの歌
 21.メイ H.ブラヘ(1884-1956):2つの小さな言葉
フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
ジェンマ・ローズフィールド(チェロ)…4

 イギリスのメゾ・ソプラノ歌手、フェリシティ・パーマー。これは彼女の活動50周年を記念して制作されたアルバムです。
 ギルドホール音楽院で学び、キャスリーン・フェリア奨学金を獲得、チャイコフスキーの《スペードの女王》の伯爵夫人役やワーグナーの《神々の黄昏》のヴァルトラウテ役を歌い絶賛されました。
 しかし彼女の名前を一躍有名にしたのは、ソンドハイムのミュージカル《スウィーニー・トッド》のラヴェット夫人役で、このアルバムにも1曲収録された「Losing my Mind」が聴きものです。
 他にも、彼女が得意とするレパートリーから多彩な作品が選ばれており、円熟の歌唱を聴くことができます。

  録音 2015年1月30日-2月3日 Britten-Pears Hall, Snape Maltings, Aldeburg
 

RES10200
\2500
デュリュフレ/ハウエルズ:レクイエム
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):レクイエム(1936)
  1.Salvator mundi-サルヴァトール・ムンディ
  2.Psalm 23-詩篇 第23番
  3.Requiem aeternam I-レクイエム・エテルナム I
  4.Psalm 121-詩篇 第121番
  5.Requiem aeternam II-レクイエム・エテルナム II
  6.I heard a voice from heaven-私は天からの声を聴いた
 7.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):Valiant-for-truth 真理のために勇敢に
 デュリュフレ(1902-1986):レクイエム Op.9
  8.Introit
  9.Kyrie eleison
  10.Domine Jesu Christe
  11.Sanctus
  12.Pie Jesu
  13.Agnus Dei
  14.Lux aeterna
  15.Libera me
  16.In paradisum
キルステン・ソレック(メゾ・ソプラノ)
リチャード・リッポルド(バリトン)
マイロン・リュツケ(チェロ)
フレデリック・テアルド(オルガン)
ジョン・スコット(指揮)
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団

 RESONUSレーベルを代表する「ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団」が歌う、2つのレクイエム集。グレゴリオ聖歌を元にしたデュリュフレの慎ましい美しさはもちろんのこと、イギリス近現代を代表する宗教曲作曲家ハウエルズのレクイエムも荘厳さと華麗さを兼ね備えた素晴らしい作品です。
 指揮者ジョン・スコットはオルガニストとしても著名で、2000年にセントポール教会で開催されたJ.S.バッハのオルガン作品全曲演奏会で絶賛されたのをはじめ、数々のコンサートを開催しアメリカの聴衆に感銘を与えた人。2004年から聖トーマス教会のオルガニスト&芸術監督に就任し、フォーレのレクイエムやラフマニノフの「徹夜祷」、アメリカの合唱作品などを録音してきましたが、2015年に死去。このアルバムがResonusレーベルから発売される最後の1枚となります。

録音 2010年5月 Saint Thomas Church, Fifth Avenue, New York




SWR CLASSIC


SWR19049CD
\2500
ヘンツェ(1926-2012):合唱作品集
 Lieder von einer Insel-島からの歌(1964)
 インゲボルク・バッハマンの詩による室内合唱団と7楽器のための合唱幻想曲
  1.Schattenfruchte fallen von den Wanden
  2.Wenn du auferstehst
  3.Einmal mus das Fest ja kommen
  4.Wenn einer fortgeht
  5.Es ist Feuer unter der Erde
 Orpheus Behind the Wire-鉄条網の向こうのオルフェウス(1984)
  エドワード・ボンドの詩による無伴奏合唱曲のための
   6.What was hell like?
   7.The Point to be noted
   8.You who survived
   9.It was changed
   10.Orpheus
 Funf Madrigale-5つのマドリガル(1947)
  フランソワ・ヴィヨンの「偉大なる聖書の詩」による小混声合唱団と11の独奏楽器のための
   11.Im Wald, da ruht
   12.Und ist kein Feld
   13.Als Kaiser Alexander
   14.Wer sterben mus 3:39
   15.Dein Bild im Angesich
マルクス・クリード(指揮)
南西ドイツ放送合唱団
アンサンブル・モデルン

 ドイツの現代作曲家ヘンツェの合唱作品集。
 大編成の作品に人気が集中するヘンツェですが、言葉を用いる声楽作品には、彼の「真実の声」が反映されており、これらはヘンツェの芸術観や哲学的思想、そして宗教観までをも垣間見ることができる貴重な作品群として知られています。
 なかでも、ギリシャ神話の「オルフェウスとオイリディーケ」をイギリスの劇作家エドワード・ボンド(1934-)が現代に翻案した「鉄条網のオルフェウス」は根強い人気を持つ作品。もともと労働者階級であったボンドは、10代から戯曲を書き始め、衝撃的、暴力的な舞台で物議をかもした人ですが、年とともに作風を転換させ、80年代には戦争をテーマにした作品を多く手掛けた人。この作品も、まさに戦争によって引き裂かれ、抑圧された恋人たちがモティーフであり、付けられたヘンツェの音楽も無調でありながら、時にうっとりするほどの美しさに満ちています。
 初期の作品「5つのマドリガル」は、やはりヘンツェの戦争体験が反映された古典主義的なシンプルな表現を持つ曲。また「島からの歌」にも伝統的な表現が用いられています。
 どれも演奏は困難ですが、クリードが指揮する南西ドイツ放送合唱団とアンサンブル・モデルンは、曲の魅力を余すことなく伝えています。

  録音 Stuttgart Funkstudio des SWR 2016年4月11-12日 2012年7月17-18日 2016年4月6-7日




ヘンリク・ヴィエニャフスキ音楽協会
(HENRYK WIENIAWSKI MUSICAL SOCIETY)



DUX 1395/1396
(2CD)
\7000
第15回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(2016)実況録音!
 第1位 ヴェリコ・チュムブリーゼ

 [CD 1]
 シマノフスキ(1882-1937):
  ヴァイオリンとピアノのためのロマンス ニ長調 Op.23(*)
 ミルシテイン(1904-1992):
  パガニーニアーナ(無伴奏ヴァイオリンのための変奏曲)
 ヴィエニャフスキ(1835-1880):
  新しい手法(無伴奏ヴァイオリンのためのエチュード=カプリス)Op.10 から レ・スタッカート(No.4)
  ヴァイオリンとピアノのためのスケルツォ=タランテッレ ト短調 Op.16(*)
 ヨアヒム(1831-1907):
  ヴァイオリンとピアノのためのロマンス変ロ長調 Op.2(*)
 フランク(1822-1890):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調(*)
 クライスラー(1875-1962):
  ジプシー奇想曲(ヴァイオリンとピアノのための)(*)
 J・S・バッハ(1685-1750):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV 1001 から アダージョ
 モーツァルト(1756-1791):
  ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219 から 第1楽章(+)
 [CD 2]
 モーツァルト(1756-1791):
  ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調 K.364(324d) から 第1楽章(#)
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.22(**)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77(++)
ヴェリコ・チュムブリーゼ(ヴァイオリン)
ハンナ・ホレスカ(ピアノ(*))
カタジナ・ブドニク=ガウォンツカ(ヴィオラ(#))
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団(+/#)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮(+))
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団(**/++)
マレク・ピヤロフスキ(指揮(**))
ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮(++))
 録音:2016年10月8-23日、ポズナン、ポーランド

 20歳にして第15回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール優勝を果たしたヴェリコ・チュムブリーゼのコンクール実況録音。
 ヴェリコ・チュムブリーゼは1996年トルコのアダナに生まれたジョージア(グルジア)のヴァイオリン奏者。ウィーン音楽大学でドーラ・シュヴァルツベルクに、ミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事。
 DUXレーベルの製品ですがヘンリク・ヴィエニャフスキ音楽協会が発売元となっております。
 特別仕様(185mm四方の外装)の高価格商品です。

 






RUSSIAN DISC


RDCD 00950
\2200
ヴァレリー・キクタ(1941-):フルート協奏曲集
 ヴォルィーニの旋律(4種のフルート、チェンバロと弦楽合奏のための;2013)(*)
 ポルタヴァ協奏曲(フルートと管弦楽のための;2016)(+)
セルゲイ・ジュラヴェル(フルート)
イリーナ・スタロードゥプ(チェンバロ(*))
キエフ・ソロイスツ(ウクライナ国立室内アンサンブル)(*)
ヴラディーミル・シレンコ(指揮(*))
アレクサンドル・バハレフ(トランペット(+))
チムール・ピヴェルディエフ(ヴァイオリン(+))
ピョートル・グラドゥイシュ(チェロ(+))
モスクワ・アンサンブル・オブ・ソロイスツ(+)
ヴラディーミル・コジュハリ(指揮(+))

録音:2014年(*)/2017年(+)

 ヴァレリー・キクタは現代ウクライナを代表する作曲家の一人。セルゲイ・ジュラヴェルは2015年以来2017年現在ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団ソリスト。
  (*)は前回新譜(RDCD 00949)に収録されたものと同一音源です。ご注意ください。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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キング・インターナショナル



KKC 4107/11
(5CD)
\7200\6590

“幻” の「全集」復活!

 最初期LP のマスターテープ、キング関口台スタジオでリマスタリング
  迷盤として知られる1974 年米オリンピック・レコード
    フルトヴェングラー史上初の「べートーヴェン交響曲全集」

ベートーヴェン:交響曲全集/
 フルトヴェングラー(& E・クライバー)

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
 [2番を除く]
  【CD 1】TT: 76’28
   交響曲 第1番 ハ長調 作品21
     アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団/録音:1950年7月13日 アムステルダム(ライヴ)
   交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「 英雄」
     ローマ・イタリア放送交響楽団/録音:1952年1月19日 ローマ(ライヴ)

  【CD 2】TT: 68:09
   交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1943年6月27-30日 フィルハーモニー、ベルリン
    (第1・2 楽章はライヴ、第3・4 楽章は聴衆不在の放送用録音)
  <ボーナストラック>
   交響曲 第2 番 ニ長調 作品36
    エーリヒ・クライバー( 指揮) ベルリン国立歌劇場管弦楽団
    録音: 1929年 ベルリン、スタジオ(SP収録)

  【CD 3】TT: 73:48
   交響曲 第5番 ハ短調 作品67「 運命」
    ローマ・イタリア放送交響楽団/録音:1952年1月10日 ローマ(ライヴ)
   交響曲 第7番 イ長調 作品92
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1943年10月31日〜11月3日 フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)

  【CD 4】TT: 71:19
   交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「 田園」
    ローマ・イタリア放送交響楽団/録音:1952年1月10日 ローマ(ライヴ)
   交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
    ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1948年11月13日 ストックホルム・コンサートホール(ライヴ)

  【CD 5】 TT: 約74 分
   交響曲 第9番 ニ短調 作品125「 合唱付き」
    ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団・合唱団、ヒョルディス・シンベリ(ソプラノ)、
    リサ・テュネル(アルト)、ヨースタ・ベケリン(テノール)、シーグルド・ビョルリンク(バス)
    録音:1943年12月8日 ストックホルム・コンサート—ホール(ライヴ)

 フルトヴェングラーの、これは名盤?迷盤?
 あの「ベートーヴェン交響曲全集」(米オリンピック原盤)ついにCD 化発売!最初期LP のマスターテープ音質はまさに本物、極上!

 モノラル、96kHz 24bit、デジタル変換音源、国内製造品、日本語帯・解説付/(P)1974 Olympic Records : Countdown Media GmbH

 1974 年9 月に米オリンピック・レコードから発売されたフルトヴェングラー史上初の「べートーヴェン交響曲全集」。
 同年12 月に日本のフォノグラムからも国内発売され、世界中のファンを驚愕させました。

 当時発見されていなかった「第2 番」が収録されていたためでもありますが、「サンフランシスコの研究家が秘蔵していた戦前のベルリン・フィルの放送用録音」と解説に書かれていたこの音源、じつはエーリッヒ・クライバーの演奏であることが後年米「ハイ・フィデリティ」誌の調査で判明、この「全集」は再製造されることなく、“幻” の「全集」となりました。
 ・・・往年のファンならだれでも知っているフルトヴェングラーレコード史上最大の事件となったこの「全集」、「2 番」以外の曲は音源・音質ともに” まとも” で、『捨て置けぬLP』と、平林直哉氏は著『フルトヴェングラーを追って』( 青弓社2014 年刊)のなかで、3 ページを割いて大きく紹介しています。

 1974年に制作されたこの「全集」のマスターテープの所在をつきとめ、96kHz24bitでデジタル変換された音を入手しました。
 世界初出LPとなった「1番」「3 番」「5 番」「6 番」、2 番目のLP登場となった「8 番」「9 番」、戦前の壮絶名演ライヴとして有名な「4 番」「7 番」の全8 曲。最初期LPのマスターテープ音質はステレオ・リバーブ感をもたせた、非常に雰囲気豊かなしっかりした音!ほとんど「整音」していないだけに、音の真実味が増しています。

 この音源をキング関口台スタジオでリマスタリング、一部の曲には修復を行い(「3 番」「9 番」のピッチ見直し、「7 番」第4 楽章冒頭欠落和音の補てん)、エーリッヒ・クライバー指揮の「2 番」はボーナストラックとして組み込み、オリジナルのカプリングによる「全集」で発売!
  国内製造で、フルトヴェングラーファン垂涎の貴重な「名盤」を蘇らせます。EMIの「全集」とは、8 番しか音源がかぶらないので、稀少価値ある「全集」と申せましょう。

 5 枚収納のマルチケース+12 pブックレット
 (解説:平林直哉)+ オビ付。





<国内盤>


BRINRINRI

驚異のソル全集(16CDs)から20余年、ギタリスト山下和仁による2009年の新録音、一挙3タイトル発売!
ソル・エチュード選集1〜3 ◎ 山下和仁

KYBR-1703
¥2700+税
ソル・エチュード選集1:30のエチュード(Op.6, 29, 31, 35より)
 ◎ 山下和仁
山下和仁(ギター)
 <12の練習曲 Op. 6 より>
  第1番 ニ長調 アレグロ モデラート/第2番 イ長調 アンダンテ アレグロ/
  第4番 ト長調 アレグレット/第5番 ハ長調 アンダンテ/第6番 イ長調 アレグロ/
  第7番 ニ長調 アレグロ/第11番 ホ短調 アレグロ モデラート
  <12の練習曲 Op. 29 より>
  第14番 ヘ長調 アンダンテ モデラート/第15番 イ長調 アンダンティーノ/
  第16番 イ短調 レント アッサイ/第21番 ニ長調 レント/第23番 ト長調/第24番 ホ短調
  <24の漸進的なレッスン Op. 31 より>
  第12番 ニ短調 アンダンテ/第13番 ハ長調 アンダンテ/第15番 ニ長調/
  第18番 ロ短調 モデラート/第19番 イ長調 アンダンテ/
  第22番 ロ長調 テンポ・ディ・マルチャ モデラート/第24番 ホ長調 アレグレット モデラート
  <24の非常にやさしい課題曲 Op. 35 より>
  第2番 ハ長調 アンダンティーノ/第4番 ト長調/第5番 ト長調 アレグレット/
  第6番 ニ長調/第12番 ヘ長調 アンダンティーノ モデラート/第16番 ニ短調 モデラート/
  第17番 ニ長調 モデラート/第18番 ホ短調 アンダンティーノ/
  第19番 ハ長調 モデラート/第24番 ホ短調 アレグロ モデラート
 

 驚異のソル全集(16CDs)から20余年、ギタリスト山下和仁による2009年の新録音。幾星霜を経た解釈の深みと変貌を、この新録音で。都会の喧噪を離れた長崎での静かな暮らし。鳥のさえずりや夜更けの虫の音に耳を澄まし、季節はめぐる。時折訪れる孤独の時間に、ギターで爪弾く19世紀最高峰フェルナンド・ソルの清純な曲のしらべ。2011年に発売された「ソル・ギター曲集(KYBR-1010)」に続いて、このたび「ソル・エチュード選集」3点がCD化された。

 録音:2009年

 驚異のソル全集(16CDs)から20余年、ギタリスト山下和仁による2009年の新録音。幾星霜を経た解釈の深みと変貌を、この新録音で。都会の喧噪を離れた長崎での静かな暮らし。鳥のさえずりや夜更けの虫の音に耳を澄まし、季節はめぐる。時折訪れる孤独の時間に、ギターで爪弾く19世紀最高峰フェルナンド・ソルの清純な曲のしらべ。2011年に発売された「ソル・ギター曲集」に続いて、このたび「ソル・エチュード選集」3点がCD化された。この第1集では、Op.6, 29, 31, 35から選ばれた30曲が収録されている。
 
KYBR-1704
¥2700+税
ソル・エチュード選集2:24の漸進的な小品 Op. 44 ◎ 山下和仁 山下和仁(ギター)
 <24の漸進的な小品Op. 44>
  第1番 ハ長調 アンダンテ/第2番 ハ長調 アレグレット/第3番 ハ長調 アンダンティーノ/
  第4番 ハ長調 アレグレット モデラート/第5番 ハ長調 アンダンティーノ/
  第6番 ト長調 モデラート/第7番 ト長調 アンダンテ アレグロ/第8番 ト長調 アレグレット/
  第9番 ト長調 アンダンティーノ/第10番 ト長調 アレグレット/第11番 ホ短調 アンダンテ/
  第12番 ホ短調 アンダンティーノ/第13番 ホ短調 アレグレット/
  第14番 ニ長調 テンポ・ディ・メヌエット モデラート/第15番 ニ長調 アンダンテ/
  第16番 ニ長調 アンダンテ/第17番 ニ短調 カンタービレ/第18番 ニ長調 マーチ/
  第19番 ニ長調 アレグレット/第20番 イ長調 アンダンティーノ/第21番 イ長調 アンダンテ/
  第22番 イ短調 アンダンティーノ/第23番 イ短調 アレグロ モデラート/第24番 イ長調 ワルツ
 録音:2009年

 この第2集には、「24の漸進的な小品 Op. 44」全24曲すべてが収録されている。
 
KYBR-1705
¥2700+税
ソル・エチュード選集3:ギター練習への入門 Op.60 ◎ 山下和仁 山下和仁(ギター)
 <ギター練習への入門Op. 60>
  第1番 ハ長調/第2番 ハ長調/第3番 ハ長調/第4番 ハ短調/第5番 イ短調/第6番 ハ長調/
  第7番 ハ長調/第8番 ハ長調/第9番 ハ長調/第10番 ハ長調/第11番 ト長調/
  第12番 ト長調/第13番 ハ長調/第14番 ホ短調 アンダンテ/第15番 ホ長調 アレグロ/
  第16番 ト長調 アンダンティーノ/第17番 ハ長調 アレグロ モデラート/第18番 イ短調/
  第19番 ト長調/第20番 ロ短調/第21番 ハ長調 アレグレット/
  第22番 ホ短調 アレグレット モデラート/第23番 イ長調 アンダンティーノ/
  第24番 ニ短調 アレグロ モデラート/第25番 ニ長調 アンダンテ カンタービレ
 録音:2009年

 この第3集には、「ギター練習への入門 Op. 60」全25曲すべてが収録されている。


 山下和仁(ギター)

 1961年長崎市に生まれ、父、山下亨に8歳よりギターを学ぶ。また作曲家の小船幸次郎に師事。15歳で全国コンクール(現:東京国際ギターコンクール)優勝、16歳でラミレス、アレッサンドリア、パリの世界三大国際ギターコンクルに、いずれも史上最年少優勝というという快挙を成し遂げた。これまでに80枚のアルバムを発表。1980年発表の自身の編曲による〈展覧会の絵〉が大反響を得、以降〈火の鳥〉〈シェエラザート〉〈新世界より〉などオーケストラ用大曲をギター用に次々アレンジ、さらに「バッハ:無伴奏ヴァイオリン、チェロ、フルート、リュート組曲 BWV995-1013(5CDs)」を全て編曲。かたわら「ソル:ギター曲全集(16CDs)」)「ヴィラ=ロボス」「C=テデスコ」など、ギター本来のレパートリーも名演の誉れ高く、広大なレパートリーを有する。ウィーン・ムジークフェライン大ホール、ニューヨーク・リンカーンセンターなど世界各地でソロリサイタル。世界的指揮者や他ジャンルを含めた一流奏者との共演も多数。2004年に自身の子供達と「山下和仁ファミリーカルテット・クインテット」を結成,長女(紅弓)、次女(愛陽)とのギターデュオでも世界各地で公演。CD『黎明期の日本ギター曲集』で平成11年度文化庁芸術祭大賞を受賞。




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スリーシェルズ



3SCD-0035
¥2778+税

「伊福部昭、池野成、黛敏郎打楽器作品集」
 (1)池野成:ティンパナータ (1977) (14’12)
 (2)池野成:エヴォケイション(1974) (19’22)
 (3)黛敏郎:シロフォンコンチェルティーノ(1965) (約12分)
 (4)伊福部昭:ラウダ・コンチェルタータ(1979) (27’25)

(1)菅原淳(ティンパニ)
 大場章裕、村居勲、岩崎愛子、
 岩下美香、柴原誠(以上、打楽器)
 向井理絵(フルート)
 加藤 Billy 真弘、増圭介、古川諭
  (以上テナートロンボーン)
 本田史由記、杉崎瞳、小口遥(ホルン)
 伊関愛里(チューバ)
(2)岩見玲奈(マリンバ)
 村居勲、岩崎愛子、岩下美香、
 野本洋介、大場章裕、柴原誠
  (以上、打楽器)
 加藤 Billy 真弘、増圭介、古川諭、
 品川隆(以上、テナートロンボーン)
 小林千暁、小泉邦男
  (以上、バストロンボーン)
(3)(4)岩見玲奈(シロフォン、マリンバ)、
 大嶋浩美(ピアノ)
 爆裂系ド迫力打楽器音楽の決定版CD。伊福部昭、池野成、黛敏郎打楽器作品集!

 録音:2017 年345 月 16 日豊洲シビックホール、125 月 29 日、30 日練馬文化センター小ホール

 打楽器音楽の傑作を書いた伊福部昭、池野成、黛敏郎このCDは、日本音楽界を作曲と教育の両面で支えた作曲家の伊福部昭を中心に、その弟子である池野成と黛敏郎の作品を収録したものである。伊福部昭のマリンバ協奏曲「ラウダ・コンチェルタータ」と、黛敏郎の「シロフォンコンチェルティーノ」は、打楽器奏者ならば誰もが知る傑作である。また、池野成のマリンバ協奏曲である「エヴォケイション」、ティンパニ協奏曲である「ティンパナータ」は、膨大な数の打楽器を使うためなかなか上演機会がないが、知る人ぞ知る傑作として根強い人気を持った作品であり、今回のような形でセッション録音が発売されるのは非常に喜ばしいことである。とにかく爆音でト迫力の池野成の真価がこの CD で味わえるだろう。

 現在の打楽器界で最高のメンバー!
 今年で 70 歳(古稀)を迎えた巨匠・菅原淳によるティンパニソロでコンチェルト「ティンパナータ」(池野成作曲)。 ザルツブルク国際マリンバコンクール第 1 位の岩見玲奈がソロを担当する「黛敏郎作曲のシロフォンコンチェルティーノ」、「池野成作曲のエヴォケイション」「伊福部昭作曲のラウダ・コンチェルタータ」。

 池野作品では、管打楽器アンサンブルによる池野成記念アンサンブルが演奏。
 管楽器はオーケストラ、スタジオなどで活躍する優秀なメンバー。打楽器は、菅原淳の教えを受けたパーカッション・ギャラリーが結集。メンバーはいずれも国内外の打楽器コンクールなどで上位入賞を果たした実力者であり、今後の音楽界を担う優秀な音楽家である。黛、伊福部作品は、国内外で活躍する気鋭のピアニスト大嶋浩美が担当した。

 「伊福部昭とその弟子たち、宿命とも形容できる音の邂逅」(小林淳)
  師弟関係の契りを結んだ作曲家たちの魂の雄叫びともいえる声が耳にこだましてくる。それらの要素が演奏者各人のパッション、エネルギーをも取り込む形で爆発的なほとばしりと化して迫ってくる。伊福部の響きを根源としたスリリングかつスペクタキュラーな音の饗宴に心ゆくまで身を任せよう。


 




<映像>


EURO ARTS(映像)



20 64248
(13DVD)
\8200

ダニエル・バレンボイム・ボックス2
 DVD1 (125分)
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
   第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」/第30番ホ長調Op.109/
   第31番変イ長調Op.110/第32番ハ短調Op.111/
    ダニエル・バレンボイム( ピアノ)
    収録:1983-1984 年ウィーン、ラズモフスキー宮、(ライヴ)/監督:ジャン=ピエール・ポネル

 DVD2 (170分)
  変奏曲集
   J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(81分)
    アンドラーシュ・シフ(ピアノ)/収録:1990 年ノイマルクト、ライトシュターデル(ライヴ)
   ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲Op.120(60分)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)/収録:1991 年ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク
   ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲Op.24(29分)
    イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)/収録:1987 年ミュンヘン、レジデンツ、マックス・ヨーゼフ・ザール

 DVD3  (81分)
  シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54 
    収録:1991 年7月エアランゲン・シュタットハレ(ライヴ) 
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 
    収録:1991 年10月ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
    ダニエル・バレンボイム( ピアノ)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団,セルジウ・チェリビダッケ(指揮)

 DVD4 (75分)
  ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調 op.93/
  シューマン:4本のホルンとオーケストラのためのコンチェルトシュトゥック へ長調 op.86/
  リスト:交響詩『レ・プレリュード(前奏曲)』/ワーグナー:ワルキューレの騎行
    シュテファン・ドール(ホルン)、デイル・クレヴェンジャー(ホルン)、
    イグナシオ・ガルシア(ホルン)、ゲオルク・シェレッケンベルガー(ホルン)、
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:1998 年4月16日ベルリン、ウンター・デン・リンデン、国立歌劇場(ライヴ)

 DVD5 (90分)
  ブーレーズ:『ノタシオン』第1番〜第4番/ドビュッシー:『海』 − 3つの交響的スケッチ/
  ファリャ:バレエ音楽『三角帽子』/モーレス(カルリ編曲):『エル・フィルレーテ』
    エリザベーテ・マトス(メゾ・ソプラノ)、シカゴ交響楽団 、ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2000 年4月25-27日ドイツ、ケルン・フィルハーモニー、トリエンナーレ音楽祭(ライヴ)
  ボーナス:バレンボイムとブーレーズによる対話

  DVD6 (97分)
  ジルヴェスター・コンサート2001〜舞踏への勧誘/
  J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番BWV.1068よりガヴォットI&II/
  モーツァルト:ディヴェルティメントK.334よりメヌエット、ピアノと管弦楽のためのロンドK.382/
  ヴェルディ:「アイーダ」第2幕第1場より若いムーアの奴隷たちの踊り/
  ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番ト短調Op.46-8/
  チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」Op.71より花のワルツ/
  シベリウス:悲しいワルツOp.44/J.シュトラウス2世:皇帝円舞曲Op.437/
  コダーイ:ガランタ舞曲/オラシオ・サルガン/ ホセ・カルリ編:ア・フエゴ・レント/
  ゼキーニャ・ジ・アブレウ/アロイジオ・オリヴェイラ編:ティコ・ティコ/
  J.シュトラウス2 世:ポルカ「雷鳴と電光」Op.324/
  ホセ・カルリ:タンゴ「エル・フィルレーテ」/ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)
    収録:2001 年12月31日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)

 DVD7 (127分) ヨーロッパ・コンサート2004フロム・アテネ
  ブラームス:
   ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15
   ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25(シェーンベルク編曲管弦楽版)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル(指揮)
    収録:2004 年5月1日アテネ、ヘロデス・アッティコス奏楽堂(ライヴ)
  ボーナス:「The Europian Concert in Olympic Arhens」

 DVD8 (118分) ベルリン・フィル・ヨーロッパ・コンサート2006・フロム・プラハ
  モーツァルト:
   交響曲第35番ニ長調K.385『ハフナー』/ホルン協奏曲第1番ニ長調K.412/
   ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482/交響曲第36番ハ長調K.425『リンツ』
    ラデク・バボラーク(ホルン)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ダニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮)
    収録:2006 年5月1日エステート劇場、プラハ(ライヴ)
  ボーナス:「プラハの芸術点描」(字幕:英、独、仏)

 DVD9 (85分) バレンボイム&ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ
  ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番/
  ボッテジーニ:チェロとコントラバスのためのファンタジア/ブラームス:交響曲第1番ハ短調/
    ナディール・シェハタ(コントラバス)、キリル・ツロトニコフ(チェロ)、
    ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ、ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2006 年8月20日グラナダ、アルハンブラ宮殿(ライヴ)

 DVD10 (96分)
  ベートーヴェン:
   『レオノーレ』序曲3番 op.72a/交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
    アンゲラ・デノケ(ソプラノ)、ヴァルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)、
    ブルクハルト・フリッツ(テノール)、ルネ・パーペ(バリトン)、ベルリン国立歌劇場合唱団
    ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ、ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2006 年8月27日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)

 DVD11 (96分) タンゴ・アルゼンチーナ
  Carlos Gardel:Seleccion・Medley・Pot-pourri/Agustin Bardi:Gallo ciego/
  Carlos di Sarli:Milonguero viejo/Astor Piazzolla:Decarissimo/
  Gerardo Matos Rodriguez:La cumparsita/Julio de Caro:Seleccion/
  Astor Piazzolla:Adios Nonino / Sueno de tango (trad.)/Virgilio Exposito:Naranjo en flort/
  Seleccion de temas populares :Medley of popular themes/Al galope (trad.)/
  Astor Piazzolla:Tanti anni prima/Alfredo Le Pera/Carlos Gardel:El dia que me quieras/
  Horacio Salgan:El firulete/Astor Piazzolla:Libertango/
  Horacio Salgan:A Don Agustin Bardi / Aquellos tangos camperos / A fuego lento
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮)、ブエノスアイレス交響楽団、
    レオポルド・フェデリコ(バンドネオン)、オルケスタ・ティピカ、
    モーラ・ゴドイ、フニオ・セリーリャ(ダンス)
    収録:2006 年12月31日ブエノスアイレス(ライヴ)

 DVD12 (90分) ヨーロッパ・コンサート2014・フロム・ベルリン
  ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲/
  エルガー:交響的習作『ファルスタッフ』 op.68/チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 、ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2014 年5月1日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)


 DVD13 (83分)
  モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/
  シューベルト:創作主題による8 つの変奏曲変イ長調 D.813/ストラヴィンスキー:春の祭典(2台ピアノ版)
    マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
    収録:2014 年4月ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
 画面:16:9&4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:英仏独西、リージョン:All、総収録時間:1363分

 近年指揮者としての活躍目覚ましい世界的巨匠ダニエル・バレンボイムですが、天才ピアニストとしても素晴らしい功績を残しています。このボックス・セットはDVD13 枚に渡るバレンボイムのピアニスト&指揮者としての輝かしい演奏を収録したもの。第1 弾BOX(20-63698) では、ピアニストとしての映像が中心でしたが、この第2 弾では、ベルリン・フィルとのジルヴェスター・コンサート、ヨーロッパ・コンサート、そして自身が創設したウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラを振る指揮者としての映像とチェリビダッケ指揮のもとピアニストとして協奏曲を、盟友アルゲリッチとのデュオなどバレンボイムの音楽家としての幅広い活動を観ることができます。

 


20 64258
(27DVD)
\15600

※↑上記ダニエル・バレンボイム・ボックス2の内容に下記の14枚を合わせた内容
ダニエル・バレンボイム・アニバーサリー・エディション

 
 ダニエル・バレンボイム・ボックス1
  DVD1(140分) 「バレンボイム演奏活動50周年記念コンサート・イン・ブエノスアイレス」
   モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330/
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57『熱情』/
   アルベニス:イベリア第1集より(喚起、港、セビーリャの聖体祭)/
   アルベニス:イベリア第2集より(ロンデーニャ、アルメリア、トリアーナ)/
   D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.9/ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集Op.2より『粋な娘の踊り』
   ホセ・レスタ:バイレシート/ヴィラ=ロボス:『赤ちゃんの一族』第1組曲より『道化人形』/
   シューベルト:楽興の時第3番ヘ短調D780-3/ショパン:ワルツ第14番ホ短調/
   ショパン:ノクターン第8番変ニ長調Op.27-2/ショパン:ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1/
   ショパン:エチュード ハ短調Op.25-2/ローゼンタール:蝶々/
   シューマン:幻想小曲集Op.12より(夕べに、飛翔)/
   モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15 番ハ長調K.545より第2楽章
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
    収録:2000 年8月19日ブエノスアイレス、テアトロ・コロン(ライヴ)

  DVD2 (90分) ドキュメンタリー「ダニエル・バレンボイムの素顔」
   1.幼少期/2. テアトロ・コロンでの演奏活動50周年記念コンサート/3.ブエノスアイレスのシナゴーグ/
   4.シュターツカペレ・ベルリン/5. ベルリン・フィルハーモニー/6.シカゴ交響楽団/
   7.現代音楽〜ピエール・ブーレーズ/8.中国の夕食/9.シカゴ:ファリャ、マーラー/10.イェルサレム:原光/
   11.ワイマール:ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団〜エドワード・サイード/
   12.テル・アヴィヴ/13. バックギャモン/14.イェルサレムでのワーグナー/15.タンゴ/16.エピローグ
    制作:2011年 

 ダニエル・バレンボイム・プレイズ・モーツァルト〜後期ピアノ協奏曲集
  DVD3 (126分)
   ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466/ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467/
   ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482/ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
  DVD4(129分)
   ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491/ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503/
   ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537『戴冠式』/ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 、ニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮)
    収録:1986-1989年ベルリン、ジーメンス=ヴィラ(ライヴ)

 モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(第1-18番)
  DVD5(92分)
   ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K.279/ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K.280/
   ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K.281/ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K.282/
   ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283/ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K.284

  DVD6(137分)
   ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K.309/ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310/
   ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K.311/ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330/
   ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331/ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332/
   ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
  DVD7(101分)
   幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457/ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調K.533/
   ピアノ・ソナタ第16番ハ長調K.545/ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調K.570/ピアノ・ソナタ第18番ニ長調K.576
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
    収録:
     1989 年、ハイムハウゼン城(第5、6、14、7、16 番、幻想曲)
     1990 年、ハイムハウゼン城(第1、2、3、4、9 番)
     1988年、マックス・ヨセフ・ザール、ミュンヘン・レジデンツ(第8、10、17番)
     1990 年、マックス・ヨセフ・ザール、ミュンヘン・レジデンツ(第11、12、13、15、18番)

 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲
  DVD8(114分)
   ピアノ協奏曲第1番ハ長調 作品15/ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品19/
   ピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37

  DVD9(84分)
   ピアノ協奏曲第4番ト長調 作品58/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73『皇帝』
    シュターツカペレ・ベルリン、ダニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮)
    収録:2007 年5月21-23日ルール・ピアノフェスティヴァル(ライヴ)

  DVD10(86分) ダニエル・バレンボイム〜スカラ座でのリスト・リサイタル
   リスト:巡礼の年第2年『イタリア』より
    ペトラルカのソネット第47番、ペトラルカのソネット第104番、ペトラルカのソネット第123番/
    ソナタ風幻想曲『ダンテを読んで』/小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ/
    ヴェルディの『トロヴァトーレ』から「ミゼレーレ」/
    ヴェルディの『アイーダ』から神前の踊りと終幕の二重唱
     リゴレット・パラフレーズ、ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
     収録:2007 年5月28日ミラノ、スカラ座(ライヴ)

 ダニエル・バレンボイム・プレイズ・リスト
  DVD11(91分)
   ヴェルディ/リスト編:『リゴレット』より演奏会用パラフレーズ
   ヴェルディ/リスト編:『トロヴァトーレ』よりミゼレーレ
   ヴェルディ/リスト編:『アイーダ』より神前の踊りと終幕の二重唱
   ワーグナー/リスト編:『タンホイザー』よりヴァルトグルク城への客人の入城
   ワーグナー/リスト編:『さまよえるオランダ人』より紡ぎ歌
   ワーグナー/リスト編:『トリスタンとイゾルデ』よりイゾルデの愛の死

  DVD12(95分)
   リスト:『巡礼の年』第1年『スイス』/リスト:『巡礼の年』第2年『イタリア』/
   リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
     ダニエル・バレンボイム(ピアノ)/収録:1985 年バイロイト
     ノイエス・シュロス(巡礼の年)、ハウスバーン・フリート(ソナタ) 
     辺境伯オペラハウス(DVD11)

  DVD13(90分)
   J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
    収録:1992年ミュンヘン、バヴァリア音楽スタジオ(セッション)
   ボーナス:バレンボイムによるゴルトベルク変奏曲のプレゼンテーション(英語、字幕無し)

  DVD14(111分)
   ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
    収録:1991 年エアランゲン・シュタットハレ(ライヴ)
   ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
    収録:1991 年ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 、
    セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
 画面:16:9&4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:英仏独西、リージョン:All、総収録時間:47時間(2859分)

 近年指揮者としての活躍目覚ましい世界的巨匠ダニエル・バレンボイムですが、天才ピアニストとしても素晴らしい功績を残しています。このボックス・セットはバレンボイムのピアニストとしての功績に焦点を当てたバレンボイム・ボックス1(20-63698)と指揮者、音楽家としてのバレンボイムを中心としたボックス2(20-64248)の2 セットを合わせた数量限定ボックスです。ボックス1 を持っている方はボックス2 を、両方お持ちでない方はこの限定ボックスをオススメいたします。



 ダニエル・バレンボイム

 1942 年アルゼンチンのブエノスアイレスでロシア系ユダヤ人の両親のもとに生まれる。両親からピアノの手ほどきを受け、5 歳でピアノをはじめる。1950 年8月には、7 歳にしてピアニストとしてデビュー。 1952 年一家でイスラエルへ移住。1954 年夏にはザルツブルクを訪れイゴール・マルケヴィチの指揮法のマスタークラスに参加。同年フルトヴェングラーと出会い、その結果「11 歳のバレンボイムの登場は事件である」と絶賛される。1955 年からはパリでナディア・ブーランジェに師事し、和声と作曲を学ぶ。
 ピアニストとして、1952 年にウィーンとローマ、1955 年にパリ、1956 年にロンドン、1957 年にニューヨークにデビューし、10 代でその評価を確立した。その後まもなく、指揮活動も本格化させる。1965 年から10 年以上におよんだイギリス室内管弦楽団の密接な関係の間に、欧米の主要オーケストラから客演指揮の依頼も殺到するようになった。1975 年から1989 年までパリ管弦楽団音楽監督に就任。1981 年にはバイロイト音楽祭デビュー。以来1999 年までの18 年間、毎年同地を訪れて《トリスタンとイゾルデ》《ニーベルングの指環》をはじめとするワーグナーの諸作品を指揮した。1991 年から2006 年までシカゴ交響楽団の音楽監督に就任。1992 年よりベルリン国立歌劇場の音楽総監督に就任。2000 年には同歌劇場のレジデント・オーケストラであるシュターツカペレ・ベルリンから終身首席指揮者に任命された。2011 年から2014 年までは、ミラノ・スカラ座の音楽監督を務めた。ベルリン・フィルやウィーン・フィルとも長年に渡って特別な関係を築き上げている。また近年はピアニストとしての活動にも再び力を入れており、さらにはエドワード・サイードとともに創設したアラブとユダヤの平和を願うプロジェクトであるウエスト= イースタン・ディヴァン・オーケストラとの活動も行うなど、精力的に活動している。



<LP>


OUR RECORDINGS(LP)


OURLP001
(LP)
\4100
Pacifying Weapon
 1-3.ヒッキー(1970-):Pacifying Weapon
 4.クラウセン(1949-):リコーダー・コンチェルティーノ
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ジャン・トレル(指揮)…1-3
王立デンマーク音楽院コンサート・バンド…1-3
クレメンス・シュルト(指揮)…4
ラップランド室内管弦楽団…4

 アメリカの作曲家ショーン・ヒッキーが2015年に作曲した「Pacifying Weapon」。3楽章からなるこの協奏曲は、"武器を宥める"という意味を持つタイトル通り、度重なるテロ行為や、終わることのない戦争に心を痛めたヒッキーの「平和への祈り」が込められています。
 第1楽章の冒頭はリコーダーの印象的なフレーズに始まり、第2楽章では追悼の鐘の音が響き渡ります。第3楽章はパーカッションとブラスによるリズムの応酬。これをリコーダーが複雑なメロディで彩ります。
 時折聞こえてくるのはスコットランド民謡でしょうか。様々な要素が組み込まれた作品です。クラウセンの「リコーダー・コンチェルティーノ」での目のくらむようなペトリの名技も聴きどころです。

  録音 2016年9月24-25日 Royal Danish Academy of Music Concert Hall, Denmark















10/19(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BONGIOVANNI


GB 2010
(2CD)
\5000
知られざる1813 年生まれのオペラ作曲家
 エッリーコ・ペトレッラ:歌劇『ヨーネ』
ヨーネ:アデライデ・ネグリ
アルバーチェ:ジャンピエロ・マストロメイ
グラウコ:ブルーノ・セバスティアン
ディルチェ:カルメン・ダニエーレ
サルスティオ:フランチスコ・サラザール
クローディオ:アブラハム・カサノヴァ
エドアルド・ミュラー(指揮)
カラカス市立交響楽団
テレサ・カレーニョ財団合唱団
 録音:1981年1月30日/カラカス市立劇場/68’10’’、74’42’’

 ワーグナー、ヴェルディというオペラ界の巨匠と同年生まれのペトレッラ(1813-1877)。1858年に発表されたオペラ『ヨーネ』を収録。イタリア・ロマン派らしい明るい響きにあふれた作品です。
 

GB 5199
\2500
「the bogeyman」
 ラファエレ・チェッコーニ:La morte di Narciso
  (コントラファゴット、ヴィオラ、クラリネット)
 カルロ・ガランテ:Cinque Bagatelle per l’Uomo Nero
  (コントラファゴット独奏)
 ジョヴァンニ・ソッリマ:Yafu(コントラファゴットと弦楽四重奏)
 ウィリー・ヘス:コントラファゴットと弦楽のための五重奏曲
 カルロ・ガランテ:Due Canzoni d’ombra
  (ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラファゴット)
 ジョヴァンニ・ソッリマ:Lamentatio(コントラファゴット独奏)
 マッシモ・ココ:Fantasia sopra una tregenda
  (ファゴット、コントラファゴット、弦楽四重奏)
アレッシオ・ピサーニ(コントラファゴット)
アドリアーナ・ボスキ(クラリネット)
マリノ・ラゴマルジーノ(ヴァイオリンI)
ロベルト・スピロトロス(ヴァイオリンII)
マッシモ・ココ(ヴィオラ)
アルベルティ・ピサーニ(チェロ)
 コントラファゴットが主役!

 録音:2017年5月1日〜6月12日/イタリア、ゼロディエーチ・スタジオ/68’42’’

 世にも珍しいコントラファゴットのオリジナル作品を集めたアルバム。ファゴットの更に1オクターヴ下、地の底から響く低音が異様な音響効果をもたらします。さすがに現代曲ばかりですがどれも調性のある音楽です。




DELPHIAN


DCD 34206
\2400
※一部曲目のみLP同時発売
寒冷地の音楽 〜 ハンザ同盟の響き
 ニコラウス・ア・ケンピス:4声のシンフォニア第1番
 ウィリアム・ブレイド:
  聖なる山、ペギー・ベル(世界初録音)、スコットランド舞曲
 アントニオ・ベルターリ:4声のソナタ
 ハインリッヒ・アルベルト:悲しみはここに
 ヨハン・ゾマー:パドゥアナ《ある日シュザンヌが》
 トーマス・バルツァー:
  ヴァイオリンのためのプレリュード、ジョン, さあキスしに来て
 ディートリヒ・ベッカー:2声のソナタ
 メルヒオール・シルト:パドゥアナ《ラグリマ》
 アントニー・ホルボーン:パヴァン《憂鬱の影像》
 アンドリュー・キーリング:ノーザン・ソウル(世界初録音)
 ヨハン・ゾマー:詩篇第8番
 ヨハン・シュターデン:4声のソナタ第31番(世界初録音)
 ヨハン・ショップ:涙のパヴァン
イン・エコー
 〔ガウェイン・グレントン
   (コルネット&ミュート・コルネット)、
  ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン)、
  アナイス・チェン
   (ヴァイオリン&ヴィオラ)、
  エミリー・ホワイト
   (テナー・サックバット&ヴァイオリン)、
  リチャード・ブースビー
   (バス・ヴィオール)、
  森川麻子(バス・ヴィオール)、
  ウィリアム・ハント(ヴィオローネ)、
  サイラス・ウォラストン
   (オルガン&ハープシコード)〕

 英国の古楽アンサンブル"イン・エコー"のデビュー盤!ボヤン・チチッチやリチャード・ブースビーが参加!

 バーゼル・スコラ・カントルムでブルース・ディッキーに師事し、現在はイル・ジャルディーノ・アルモニコやコンチェルト・イタリアーノ、イ・ファジョリーニ、タヴァナー・コンソートなどで活躍する気鋭のコルネット(ツィンク)奏者、ガウェイン・グレントンが2016年に結成した要注目のピリオド・アンサンブル、イン・エコーのデビュー・アルバム!
 バロック・ヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ヴィオールのリチャード・ブースビー、名手スー・アディソンの秘蔵っ子でバロック・ヴァイオリン奏者でもあるサックバットのエミリー・ホワイト、ガーディナーのアシスタントを務めてきた鍵盤奏者のサイラス・ウォラストンをコア・メンバーとするイン・エコーは、現在の古楽界に新たな風を吹き込む存在として早くも大きな注目を集めています。
 イン・エコーのデビュー・タイトルのテーマは中世のドイツ人が築き、ヨーロッパ北部で隆盛を誇った都市同盟「ハンザ同盟」。
 16〜17世紀の同地域で活躍した音楽家たちの作品、ガウェイン・グレントンとイン・エコーの委嘱作品であるアンドリュー・キーリング(1955−)の新作「ノーザン・ソウル」によって、リューベック、ハンブルク、ブレーメンを中心とした「ハンザ同盟」の全盛期におけるヨーロッパ北部の魅力的な音楽風景が色鮮やかに広がります。

 ※録音:2017年2月1日−3日、ロムジー修道院(ハンプシャー、イギリス)






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MD+G



901-20536
(SACD Hybrid)
\3100→\2890
《音楽学者ペーター・ギュルケ指揮&ブランデンブルク交響楽団》
 シューベルト:交響曲第8番ハ長調D944『グレート』
ペーター・ギュルケ(指揮)
ブランデンブルク交響楽団

 ベートーヴェンを受け継ぐシューベルトの大作を学者でもあるギュルケが新解釈で演奏
 シューベルトの交響曲第8番ハ長調は高い人気が定着しており、1時間に及ぶ演奏時間はそれ以前にあったすべての曲を長さで超えているという意味でも確かに〝グレート〟です。
 この並外れた功績で、シューベルトは30年ほど先輩にあたる作曲家、ベートーヴェンの作品とよく比較されるようになりました。ドイツ正統派の音楽学者でもある指揮者ペーター・ギュルケとブランデンブルク交響楽団はこの巨大な作品を完全に手中に収める一方で、作品に隠された驚くべき暗示を発見し、力強いSACDの音でその結果を披露しています。



ペーター・ギュルケ(指揮)&ワイマール州立歌劇場管
エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフの優雅な交響曲が聴けるアルバム
コンセプトも秀逸

CAPRICCIO
71128
(SACD Hybrid Multi)
\3100
ゲーテと同時代の巨匠たち
 カール・エーベルヴァイン(1786−1868):
  ゲーテのファウストによる間奏曲と歌曲より 前奏曲/
 エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ(1735−1792):
  シンフォニア ホ短調、同ト長調/
 アンナ・アマリア(1739−1807):エルヴィンとエルミーレより 序曲と間奏曲/
 ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752−1814):
  エルヴィンとエルミーレより 序曲/
 フランツ・セラフ・フォン・デトゥシュ(1772−1844):シンフォニア ニ長調
ペーター・ギュルケ(指揮)、
ワイマール州立歌劇場管

 ドイツが生んだ文豪ゲーテと同じ時代に活躍した音楽家たちによる音楽を集めた作品集。
 ゲーテをワイマールに招聘したアウグスト大公の母であるザクセン・ワイマール・アイゼナハ公爵夫人アンナ・アマリアの作品が収録されているところも興味深い。

 演奏は歴代の音楽監督にリストやR・シュトラウス、アーベントロートが名を連ね、400年という歴史を持つワイマール州立歌劇場管弦楽団。
 ゲーテも劇場監督を務めていたこともあり、アルバムのテーマに沿った最適な起用と言えるだろう。

 


943-20466
(SACD Hybrid)
\3100
《モーツァルト・ピアノ四重奏団〜ヴィッテ:室内楽曲集》
 ゲオルク・ヘンドリク・ヴィッテ(1843-1929):
  1) ピアノ四重奏曲Op.5、
  2) ホルン五重奏曲Op.post.
モーツァルト・ピアノ四重奏団
 (Mark Gothoni=ヴァイオリン、
  Hartmut Rohde=ヴィオラ、
  Peter Horr=チェロ、
  Paul Rivinius=ピアノ)、
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、
コーネリア・ガルテマン(ヴァイオリン)

 作曲者としてのヴィッテを再発見できる作品集
 40年間、ゲオルク・ヘンドリク・ヴィッテはドイツ、エッセンの町で音楽史の流れに影響を与えました。彼が活躍した実り多き時代には様々な重要な出来事がありましたが、マーラーの運命的な交響曲第6番の初演は中でも特別な出来事でした。
 ヴィッテの指揮者として、そしてオーケストラ支配人としての誰もが認める功績が、彼自身が作曲した作品を完全に覆い隠してしまいました。
 モーツァルト・ピアノ四重奏団はこの作曲家のピアノ四重奏曲とホルン五重奏曲の録音のために友人たちとチームを組み、彼の初期のこの2つの室内楽曲が、多才で学識あるアーティストが音楽人生で自身の生き方を追い求めてたどり着いたものであることを、私たちに明らかにしてくれました。
 


307-20442
\2400
《ライプツィヒ弦楽四重奏団〜モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集Vol.3》
モーツァルト:弦楽四重奏曲
 1) 第5番ヘ長調K.158、2) 第7番変ホ長調K.160、
 3) 第12番変ロ長調K.172、4) 第11番変ホ長調K.171
ライプツィヒ弦楽四重奏団
 コンラッド・マック(ヴィオリン)
 ティルマン・ビューニング(ヴィオリン)
 イーヴォ・バウアー(ヴィオラ)
 マティアス・モースドルフ(チェロ)

 若きモーツァルトによる知られざる初期弦楽四重奏曲シリーズの完結編!
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者たちによって結成されたライプツィヒ弦楽四重奏団による「モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集」の第3集です。
 今回は4曲の作品を新たに演奏しています。これで、16歳のモーツァルトがミラノとウィーンを旅行中に作曲した初期の弦楽四重奏曲のシリーズが完結しました。これらのモーツァルトの四重奏曲を聴くと、なぜこれほど若さあふれる生き生きとした作品が10曲の有名な〝偉大な四重奏曲〟の陰に隠れていたのかという疑問が残ります。
 10代のモーツァルトにこうした仕事ができたのは若さがあったからこそといえましょう。しきたりに厳しいザルツブルクから逃れ、彼ははやる思いで自分に必要なことをどんどん吸収していきました。
 ミラノでは3楽章のイタリアのシンフォニアが手本となり、ウィーンでのそれは4楽章の初期のウィーン古典派でした。モーツァルトはそれらを真似つつさらに熟練した様式で作品を作りあげました。
 例えばK.171の第1楽章はゆっくりとした序奏を持ち、それがこの楽章のコーダに再現します。また、K.172のメヌエットは二重カノンとして始まりますが、単純に作られた舞曲となりがちな楽章には非常に珍しい選択といえます。
 ここではライプツィヒ弦楽四重奏団がモーツァルトの若い時代の弦楽四重奏曲から、洗練された無駄の無い美音を生み出しています。これは最もいい意味での〝古典派音楽〟の愉しみといえましょう。
 

904-20476
(SACD Hybrid)
\3100
《ペーター・フォイヒトヴァンガーのレッスン〜
 フォイヒトヴァンガー、ブラームス:ピアノ作品集》

  ペーター・フォイヒトヴァンガー(1939-2016):
   1) Studies in Eastern Idiom(Dhun, Tariga I, II)
   2)Variation on an Eastern Folk Tune: Book 1
   3)Variation on an Eastern Folk Tune: Book 2
  4) ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Op.35
Lennart Felix(ピアノ)

 教育者としても活躍し昨年没したフォイヒトヴァンガーを、教え子が敬意を込めて追悼
 教育者としてペーター・フォイヒトヴァンガーはここ数世代のピアニストたちに指標を残しました。妥協のない彼独自のテクニックは、若い時のマルタ・アルゲリッチが大躍進する一助ともなっています。
 また、極東とインドの文化に大変興味を持ったフォイヒトヴァンガーはあまり使われることのない楽器を組み合わせて、ユーディ・メニューインにより依頼された忘れがたい作品『Dhun』を書き、メニューインはラヴィ・シャンカールとともにそれを初演しています。フォイヒトヴァンガーの最も若い教え子の一人であるLennart Felixは2016年に亡くなった自らの師を特別に追悼するため、ここでフォイヒトヴァンガーの作品をブラームスの『パガニーニ変奏曲』と併せて演奏していますが、これ以上の敬意を表す方法を想像することができません!
 この録音では、Lennart Felixがブラームスからの伝統を、現代までのドイツ・ピアノ界の黄金期を彩った、フォイヒトヴァンガーの師であるエトヴィン・フィッシャー、ヴァルター・ギーゼキング、そしてクララ・ハスキルのやり方で引き継いでいます。
 初期に指導を受けたマルタ・アルゲリッチは彼の作品について次のように書いています。「ペーター・フォイヒトヴァンガーのピアノ音楽はその奥深さ、新鮮さ、そして斬新さにより、私にとって非常に印象深いものです」。この言葉がすべてを語っています!
 

613-20052
\2400
《音と色〜シュテッフェン・シュライエルマッハー:作品集》
 シュテッフェン・シュライエルマッハー(b.1960):
  1) Taches〜ハンス・アルトゥングに捧ぐ、
  2) Schwankendes Gleichgewicht〜パウル・クレーに捧ぐ、
  3) Klang-Raum-Modulator〜ラスロー・モホリ=ナジに捧ぐ
  4) Klangketten〜アレクサンダー・カルダーに捧ぐ、
  5) Aquarell〜エミール・ノルデに捧ぐ、
  6) Portrat mit Saxophon〜マックス・ベックマンに捧ぐ、
  7) Treppentanzer〜オスカー・シュレンマーに捧ぐ、
  8) Feuerwind〜パウル・クレーに捧ぐ、
 9) ヘンデル:パッサカリア(シュライエルマッハー編)
アンサンブル・アヴァンギャルド
(Ralf Mielke=フルート、
 Stefan Stopora=パーカッション、
 シュテッフェン・シュライエルマッハー=ピアノ)、
 ソニック・アルト・サクソフォン四重奏団
  (Adrian Tully=ソプラノ・サクソフォン、
   Alexander Doroshkevich=アルト・サクソフォン、
   Claudia Meures=テノール・サクソフォン
   Annegret Tully=バリトン・サクソフォン)、
 ヴォルフガング・ハイジヒ(フォノーラ)

 現代音楽のスペシャリストによる五感に届く新しい音楽を体験
 優美なピアニシモのパッセージ、しっかり捉えられたリズム、雄大なメロディの進行……。現代音楽のスペシャリスト、シュテッフェン・シュライエルマッハーの作品はまさしく究極の音楽を開拓しています。
 この国際派作曲家は視覚芸術の傑作に刺激を受けて、同時代の音楽とは一線を画し、まさに五感に届く多様な表現を思いのままに操っています。
 アンサンブル・アヴァンギャルド、ソニック・アルト・サクソフォン四重奏団と自動ピアノ演奏のヴォルフガング・ハイジヒとともに、シュライエルマッハーは新しい音楽の愛好者たちへ、極上の聴体験を提供するために音楽の自画像を創造しています。



 

CAPRICCIO



C5299
\2600
工藤重典をはじめとした名手たちが参加
 フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
  フルート作品全集 第5集

 1.ボヘミアの主題によるデュオ・コンチェルタンテ「プラハの思い出」Op.24
   (フランツ&カール)
  2本のフルートとピアノのための
 2.Alb.ブラウンの歌曲「ひとりぼっち」による幻想曲 Op.41(フランツ)
  フルートとピアノのための
 3.サロン風マズルカ Op.16(フランツ)
  フルートとピアノのための
 4.モーツァルトの《魔笛》からお気に入りの小品(フランツ)…世界初録音
  独奏フルートとピアノのための
 5.「ハープ三重奏」夜想曲(フランツ)…世界初録音
  フルート、チェロとハープのための
 6.F.エルケルの歌劇《フニャディ・ラースロー》
   からのポプリ(カール)…世界初録音
  ピアノとフルートのための
 7.ベッリーニの歌劇《ノルマ》からの二重奏曲(フランツ)…世界初録音
  2本の独奏フルートのための
 8.フルートとピアノのための「アンダンテ」(フランツ)…世界初録音
 9.フルートとピアノのための
   「ハンガリーのエア」による変奏曲(フランツ&カール)…世界初録音
 10.エルネスト2世の歌劇《カジルダ》の主題による幻想曲(ドップラー&ツァマラ)
  フルート、ハープとオーケストラのための
   (オリジナル:1855年頃…フランツ・ドップラーのオーケストラ・ヴァージョン)
    …世界初録音
クラウディ・アリマニー(フルート)…1-10
工藤重典(フルート)…1
ロバート・エイトケン(フルート)…7
アラン・ブランチ(ピアノ)…1-3
ミシェル・ワーヘマンス(ピアノ)…4.8.9
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)…6.
ルイ・クラーレ(チェロ)…5
カテリーナ・エングリチョーヴァ(ハープ)…10
クリスティーネ・イカルト(ハープ)…5
グエラシム・ヴォロンコフ(指揮)…10
バルセロナ歌劇場交響楽団…10
録音 2007-2016年 カタロニア

 全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第5集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では工藤重典をはじめとした名手たちが参加、華麗なデュオを繰り広げています。
 今作では比較的よく知られる《カジルダ》幻想曲をピアノ伴奏用に編曲した版をはじめ、《魔笛》や《ノルマ》の名旋律を用いた楽しい曲、他、ハンガリー由来の旋律満載のポプリなど、多彩な曲が並んでいます。



ドップラー兄弟:フルート作品全集  旧譜


C5295
\2600
工藤重典も登場
 ドップラー兄弟/フルート作品集


フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
 フルート作品全集 第1集
  1.ハンガリーのモティーフによる幻想曲 Op.35(F&C)
  2.ベートーヴェンのモティーフによる幻想曲 Op.46(F)
  3.アメリカ国歌の主題による二重奏曲 Op.37
    (フルート、ヴァイオリンとピアノによるオリジナル・ヴァージョン)(F)
  4.オーベールの「ポルティチの唖娘」からお好みの小品(F)
  5.最近のハンガリー音楽から最も人気のあるチャールダッシュ 第1巻(C)
  6.2本のフルートのための“「ウェーバーのプレシオサ」による二重奏曲”(F)
  7.マイヤーベーアの「ディノーラ」によるポプリ(F&C)
  8.ヴェルディの「リゴレット」のモティーフによるコンチェルタンテ
   (1853年 ドップラーによる管弦楽版)(F&C)
     2.3.4.5.6.7.8…世界初録音
クラウディ・アリマニー(フルート)
アンドレア・グリミネッリ(フルート)
ヤーノシュ・バーリント(フルート)
工藤重典(フルート)
ジョアン・エスピーナ(ヴァイオリン)
アラン・ブランチ(ピアノ)
シウダード・デ・エルチェ交響楽団
レオナルド・マルティネス(指揮)

 数多くの技巧的なフルート作品で知られるハンガリー出身のドップラー兄弟。2人とも卓越したフルート奏者であり、また兄は当時、オペラや舞台作品の作曲家として一世を風靡していました。
 彼らのフルート曲は、兄弟がツアーで演奏するために書かれたものがほとんどで、それらは、同時代の歌劇のメロディから主題が取られた華麗な変奏曲や、フルート協奏曲、二重奏曲であり、いずれもヨーロッパ中で大人気を誇った作品ばかりです。
 しかし、現在知られているのは、そのほんの一部。今回のCapriccioの全10枚からなるシリーズは、フルート奏者クラウディ・アリマニーが何十年にも渡って研究を重ね、ドップラー兄弟の作品を全て収録する予定となっています。多くの名フルート奏者による共同プロジェクトです。

 録音 2007-2016年
.


C5296
\2600
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
 フルート作品全集 第2集

 1.「アンダンテとロンド」 Op.25(フランツ)
   2本のフルートとピアノのための
 2.羊飼いの調べ(カール)
   ソプラノ、2本のフルートとピアノのための
 3.ボアエルデューの《白き貴婦人》より
   お気に入りの曲(フランツ)
    独奏フルートと自由な伴奏ピアノのための
 4.「最も有名なチャールダッシュ」第2集より
   “最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)
     フルートとピアノのための
 5.モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》からの二重奏曲(フランツ)
   2本のフルートのための
 6.グノーの《ファウスト》からのポプリ(フランツ)
   ピアノとフルートのための
 7.レ・デジレ(クラーマー=ドップラー)(フランツ)
   フルートとピアノのための
 8.デュオ・コンチェルタント「プラハの思い出」(フランツ&カール)
  2本のフルートと管弦楽のための
クラウディ・アリマニー(フルート)…1-8
工藤重典(フルート)…1
ヤーノシュ・バーリント(フルート)…2
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)…5
イングリッド・ケルテシ(ソプラノ)…2
クララ・ノヴァコーヴァ(フルート)…8
アラン・ブランチ(ピアノ)…1
ミシェル・ワーヘマンス(ピアノ)…2.3.
マルタ・グヤーシュ(ピアノ)…4
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)…6
ロベルト・レールバウマー(ピアノ)…7
エルチェ市立交響楽団…8
レオナルド・マルティネス(指揮)…8

 全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第2集。
 兄フランツと弟カールは、二人とも優れたフルート奏者であり、また作曲家でもありました。とりわけ兄は舞台音楽の作曲家として高名で、フランツ・リストと親交があり、彼の「ハンガリー狂詩曲」にオーケストレーションを施したことでも知られています。
 最も有名な作品は「ハンガリー田園幻想曲」ですが、実は兄弟で、フルートのための数多くの超絶技巧を駆使した作品を書き、自身らで演奏し人気を博していました。
 この第2集に収録されている曲の半分は「2本のフルート」で演奏されるもので、二人の音色が絡み合って極上の響きが生まれる瞬間を楽しむことができます。
 フルート奏者クラウディ・アリマニーは長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指しています。ドップラー兄弟によるフルート作品全集 第1集・・・C5295


  録音 2007-2016年カタロニア


C5297
\2600

ドップラー:フルート作品全集 第3集

ドップラー:
 1. ハンガリーの主題による小二重奏曲 Op.36(フランツ)〜2本のフルートとピアノのための
 2. モーツァルトの歌劇『フィガロ』からのお気に入りの小品(フランツ)〜フルートとピアノのための
 3. 『最も有名なチャールダッシュ』第3集より『最新のハンガリー音楽の真珠』(カール)〜フルートとピアノのための
 4. 歌劇『カジルダ』から幻想曲(F.ドップラー&ザマラ)〜フルートとハープのための
 5. フロトーの歌劇『マルタ』によるポプリ(フランツ)〜ピアノとフルートのための
 6. ドニゼッティの歌劇『連隊の娘』による二重奏曲(フランツ)〜2本のフルートのための
 7. バッハによる瞑想曲(バッハ=グノー=ドップラー)(フランツ)〜2本のフルート、チェロ、ピアノのための
 8. 乙女の祈り(バダジェフスカ=ドップラー)(フランツ)〜フルートとピアノのための
 9. 『愛の歌』エール・ヴァリエ(フランツ)〜フルートとオーケストラのための

クラウディ・アリマニー(フルート:1-9)
工藤重典(フルート:1,6,7)
アラン・ブランチ(ピアノ:1)
ミシェル・ワーヘマンス(ピアノ:2,7)
マルタ・グヤーシュ(ピアノ:3)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ:5)
クリスティーネ・ルカルト(ハープ:4)
ナビ・カベスタニー(チェロ:7)
ペドロ・ホセ・ロドリゲス(ピアノ:8)
エルチェ市立交響楽団(8)
レオナルド・マルティネス(指揮:8)

 全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第3集。
 長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では日本の名手、工藤重典が共演、華麗なデュオを繰り広げています。
 フランツとカールの2人で演奏するために書かれたデュオ作品はどれもフルートの超絶技巧が用いられており、演奏家にとってもまさに腕の見せどころが満載です。

 この第3集の収録曲は、ほとんどが世界初録音。当時の聴衆の好みに合わせ、流行の歌劇から取られたメロディを展開していく作品は、現代の聴き手の耳にも心地よい感触を残します。


録音:2007-2016年
世界初録音(2,3,5,6,7,8,9)


C5298
\2600
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
 フルート作品全集 第4集

 1.シューベルトの歌劇《家庭戦争》D787の主題による
  演奏会用パラフレーズ Op.18(フランツ)
   2本のフルートとピアノのための
  2.ハンガリー田園幻想曲 Op.26(フランツ)
   フルートとピアノのための
 3.サロン風夜想曲 Op.17(フランツ)
   フルートとピアノのための
 4.エロールの歌劇《ザンパ》からの小品(フランツ)…世界初録音
  独奏フルート、ピアノ伴奏は随意に
 5.「最も有名なチャールダッシュ」第4集より
   “最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)…世界初録音
    フルートとピアノのための
 6.ロッシーニの
   歌劇《セヴィリアの理髪師》による二重奏曲(フランツ)…世界初録音
    2本のフルートのための
 7.マイヤベーアの
   歌劇《悪魔ロベール》によるポプリ 第1番(フランツ)…世界初録音
    ピアノとフルートのための
 8.マイヤベーアの
   歌劇《悪魔ロベール》によるポプリ 第2番(フランツ)…世界初録音
    フルートとピアノのための
 9.2本のフルートと管弦楽のための「ワルツ・ブラヴーラ」(フランツ)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(フルート)…1-9
工藤重典(フルート)…1
マッシモ・マルツェッリ(フルート)…6
ヴァルター・アウアー(フルート)…9
アラン・ブランチ(ピアノ)…1-3
ミシェル・ワーヘマンス(ピアノ)…4.
マルタ・グヤーシュ(ピアノ)…5.
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)…7.8.
レオナルド・マルティネス(指揮)…9
エルチェ市立交響楽団…9

 全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第4集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では工藤重典をはじめとした名手たちが参加、華麗なデュオを繰り広げています。
 今作は、名曲「ハンガリー田園幻想曲」をはじめ、オペラのメロディによるパラフレーズなどの親しみやすい作品が多数収録されています。もちろん世界初録音の作品も多く、聴きどころ満載の1枚となっています。
 録音 2007-2016年 カタロニア


  


C5308
\2600
ブラウンフェルス(1882-1954):謝肉祭-序曲 他
 1.謝肉祭-序曲 Op.22
 2つのヘルダーリン歌曲 Op.27
  2.An die Parzen
  3.Der Tod Furs Vaterland
 4.ヴィオラとオーケストラのための「スコットランド幻想曲」Op.47
 5-6.前奏曲とフーガ Op.36
バルバラ・ブントロック(ヴィオラ)…4
パウル=アルミン・エーデルマン(バリトン)…2.3
グレゴール・ビュール(指揮)
ラインラント=プファルツ・ドイツ州立管弦楽団

 “退廃音楽”作曲家として、第二次世界大戦時に迫害された多くの人々。彼らは収容所で処刑されるか、他国へ亡命し苦しい生活を強いられ、作品も散逸するなど苦難に迫られました。その作品の復権が試みられたのは20世紀の終わり頃からでしたが、多くの人々の作品は一時的ブームの中に飲み込まれてしまい、21世紀になって名前が残っているのはごく一部の作曲家のみ。ほとんどの作品は再度忘却の彼方へと流れていってしまっています。
 その中でブラウンフェルスの作品は独自の地位を築きつつあります。ヨーロッパを中心に演奏、録音の機会が増え、知名度も高くなって来ており、それは作品の持つロマンティックな美しさと曲に秘められた精神性が広く人気を獲得しているからに他なりません。
 Capriccioレーベルでもブラウンフェルス作品を積極的に録音、このアルバムが第5作目にあたります。初期の成功作「謝肉祭序曲」や、巨大なオーケストラのために書かれた「前奏曲とフーガ」が収録されたこの1枚は、ブラウンフェルスの復興を促します。

 録音 2017年4月24-25日,6月1-2日 Ludwigshafen,Philharmonie
 


C5330
\2600
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第1番(1942)
 5-7.チェロ協奏曲(1950)
 8-12.トロンボーン協奏曲(1999)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
パトリック・デメンガ(チェロ)
イェルゲン・ファン・リエン(トロンボーン)
アリアーネ・マティアク(指揮)
ベルリン放送交響楽団

 ドイツの現代音楽作曲家ハラルド・ゲンツマーは若いころヒンデミットに作曲を師事し、一時期はクラリネット奏者として兵役に就くなど、バラエティに富んだ音楽人生を送った人です。
 ゲンツマーは、師であるヒンデミットの作風を受け継いだせいか、その作品にはロマンティックさや官能性はあまりなく、切り詰めた響きの中で、旋律を徹底的に展開させていく新古典派主義に近い作品を多く残しています。
 電子楽器「トラウトニウム」の新しい音色を追求した何曲かの協奏曲で知られていますが、このアルバムにはオーソドックスな楽器、ピアノ、チェロ、トロンボーンのための協奏曲が収録されています。
 各々の楽器の特性を活かし、時には暴力的ともいえる音色を駆使しながら、聴き手を興奮の渦に巻き込む音楽です。

  録音 2017年1月23-27日 Berlin,RBB Grosser Sendesaal



 

DACAPO


6.220590
\2500
ノアゴー(1932-):初期ピアノ作品集
 1-4.ピアノのための「ソナタ・デターミナータ」(1949-1950)…世界初録音
 5-7.ピアノのための3楽章からなる「小さな協奏曲」ト長調(1949)…世界初録音
 8-10.ピアノのための「ソナタ・カプリチョーザ」(1949)
 ピアノのための3つの間奏曲「クローバー」Op.7(1954/1956改訂)…世界初録音
  11.夜想曲
  12.インテルメッツォ・カプリチョーゾ
  13.エレジー
 14.ピアノのための一楽章のソナタ Op.6(1953/1956-57改訂)
 15.ピアノのためのトッカータ
ニクラス・シヴェレフ(ピアノ)
 2017年に85歳の誕生日を迎えたノアゴーは、ニールセンの次世代を担う、現代デンマークで最も影響力のある作曲家の一人です。
 2016年には権威ある「エルンスト・フォン・ジーメンス賞」を受賞、ますますその活躍が評価されています。ノアゴーは若いころからピアノ音楽に興味を持ち、多くの作品を書いていますが、バッハとストラヴィンスキーの影響が顕著な最初期の作品が年を追うごとに、「宇宙の発展」を描く独自の作風に仕上がっていく様子はとても興味深いものです。
 このアルバムで演奏しているシヴェレフは、デンマーク王立音楽院のピアノ科の教授で、ノアゴーが長らく信頼を寄せているピアニスト。アルバム中「一楽章のソナタ」と「クローバー」を除く4つの作品は、どれもシヴェレフに献呈されています。

  録音 Royal Danish Academy of Music in Copenhagen, the concert hall 2016年9月3-6日…1-7 2016年11月20日…8-10 2016年12月21日.2017年1月8-9日…11-13 2017年1月28-29日…11-15
 

6.220656
\2500
ノアゴー(1932-):カノン
オルガン作品集

 1.17の前奏曲とコラール幻想曲より「祝典前奏曲」(1956)
 5つのオルガン・コラール Op.12(1955)
  2.第1番:Ak Gud, fra himlen se herned
  3.第2番:Nu bede vi den Helligand
  4.第3番:Mig hjertelig nu langes
  5.第4番:Til dig alene, Herre Krist
  6.第5番:Opstanden er den Herre Krist
 「hymn Aret-年の讃歌」より前奏曲とコラール集
  7.Som aret gar-コラール「年を追うごとに」(1976)
  8.Frostsalme-musik-霜の讃歌(1980)
  9.Vintersalme-musik-冬の讃歌(1980)
  10.Aret-この年(1987/2014)
  11.Preludio&Corale Doloroso-前奏曲とコラール「悲しみ」(1976)
  12.Arietta di Consolazione-慰めのアリエッタ(1976)
  13.Krist stod op af dode-キリストは死から立ち上がり(1976)
  14.Sommerpraludium-夏の前奏曲(1991)
  15.Jeg ved et evigt Himmerig-私が知る永遠の楽園(1992)
  16.Den signede fryd-おお、祝福された喜び(1995)
  17.トッカータ「リブラ」(1973/2013)
  18-24.カノン(1970-1971)
イェンス E.クリステンセン(オルガン)
 管弦楽から声楽まで、主要なジャンル全てに作曲を行っているノアゴー。
 もちろんオルガンのためにもユニークな作品を書いています。もちろん、年代を追うごとに作風が変化するノアゴーのこと。このアルバムでも変幻自在な作品を聴くことができ、冒頭に置かれた比較的初期の作品である「祝典前奏曲」の輝かしい響き、神秘的な曲集「年の讃歌」を経て、1990年代に書かれた一連の複雑な作品へと移行していく作風を楽しめます。
 また、最後に置かれた「カノン」は、ノアゴーが開発した"無限セリー"という方式が用いられており、オルガンで奏でるシンプルな音型が、複雑に組み合わされて発展、星の輝きのような壮麗な世界が形造られるというノアゴー独自の作品です。

 録音 2017年6月7-8.12-13日 Our Saviour's Church, Copenhagen, Denmark
  

6.220661
\2500
IN DULCI JUBILO-もろびと声あげ
ブクステフーデと友人たちのクリスマス音楽集

 【記念日とアドヴェント】
  1.シャイデマン(1595頃-1663):前奏曲 ヘ長調
  2.ガイスト(1650頃-1711):
   Wie schon leuchtet der Morgenstern-暁の星のいと美しきかな
  3.J.C.バッハ(1642-1703):
    Merk auf, mein Herz-天のかなたから
  4.ブクステフーデ(1637頃-1707):
    Nun komm der Heiden Heiland-いざ来ませ、異邦人の救い主よ
 【羊飼いたち】
  5.ブクステフーデ: Furchtet euch nicht-恐れることなかれ
  6.ガイスト:Pastores dicite quidnam vidistis-羊飼いたちよ、汝ら見たものを語れ
  7.J.A.ラインケン(1643-1722):フーガ ト短調
 【キリストの降誕】
  8.ブクステフーデ:
   Das neugeborne Kindelein-新たに生まれし嬰児
  9.トゥンダー(1614-1667):Ein kleines Kindelein-一人の幼子が
  10.ブクステフーデ:In dulci jubilo-もろびと声あげ
  11.J.A.ラインケン:前奏曲 ニ短調
 【新年、エピファニー、お告げ】
  12.ブクステフーデ:Jesu dulcis memoria-イエス、楽しき思い出
  13.ヴェックマン(1619-1674):Rex virtutum-王の美徳
  14.スヴェーリンク(1562-1621):Ab Oriente venerunt Magi-東方より博士たちは来た
  15.ブクステフーデ:Wie schon leuchtet der Morgenstern-暁の星のいと美しきかな
ポール・ヒリアー(芸術監督)
シアター・オブ・ヴォイセス
フレデリック・フロム(ヴァイオリン)
ジェセンカ・バリク・ツーニック(ヴァイオリン)
カエルヴァ・ユーティライネン(ヴィオラ)
ユディト=マリア・ブロムステルベルク(チェロ)
マティアス・フロステンソン(ヴィオローネ)
ジェーン・ゴーワー(ファゴット)
アラン・ラスムッセン(オルガン)
 DACAPOレーベルにおける初の「クリスマス・アルバム」は、グラミー賞受賞者、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイセスが演奏するブクステフーデとその友人たちの作品集。
 お告げから降誕までの情景に合わせて選曲、演奏するというコンセプトに基づき、伝統的なクリスマス音楽に加え、オルガンの独奏曲や声楽アンサンブルなどバラエティに富んだ作品が組み合わされています。
 小編成の声楽アンサンブルと器楽アンサンブルによる精緻で美しい演奏は、17世紀の慎ましいクリスマス音楽をこの上なくひきたてています。

  録音 2017年1月29日-2月1日 Garnisonskirken, Copenhagen
  .


8.226130
\2500→\2290
猟奇的作曲家 ランゴー(1893-1952):
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集

  1-5.Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ BVN 385(1949)
  6-7.ソナタ(未完) BVN41(1909-11)…世界初録音
  8.短いヴァイオリン・ソナタ BVN372(1949)
  9-13.ソナタ 第4番「parce nobis, Jesu!-われを赦したまえ、イエス」(1949)
グンヴォール・シーム(ヴァイオリン)
ベリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
 音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。
 21歳の時に父親を亡くし、オルガニストを志望しますが、なかなか受け入れ先がなく、教会オルガニストの職を得たのはようやく46歳になってからでした。生涯に400曲以上の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですが、晩年になって突然、何曲かのヴァイオリン作品をまとめて作曲したことでも知られています。
 DACAPOではその全曲を3枚のアルバムとしてリリースします。第1集では、未完に終わったソナタ(世界初録音)を含む4作品を収録。なかでも、最も有名なヴォルテールの言葉からタイトルを引用した「Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ」はまさに戦いの叫びをあげるかのような激しいヴァイオリンのフレーズが印象的。全編攻撃的でありながらも、最後に瞬時希望も提示され、未解決のまま曲を閉じます。
 他の曲も後期ロマン派の雰囲気を色濃く示しています。

  録音 Concert Hall, the Royal Danish Academy of Music, Copenhagen 2015年2月22日…1-5 2015年12月21日…9-13 2016年1月16日…6-7 2016年2月7日…8



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 ランゴー。デンマークの作曲家。ニールセンとホルンボーのちょうど中間の世代に当たる。

 16の交響曲と7つの弦楽四重奏曲を始めとする400近い作品を世に残しながら、現在彼の作品を愛好する人は残念ながらあまり多くない。
 第一彼の作品を聞こうと思っても、国内盤は全く出ていないし、輸入盤でも彼の作品を探すのは結構大変である。

 しかし「大作曲家」とまでは言わないが、ランゴーが非常に魅力的な作曲家であることは間違いない。

 もともと彼の作品はワグナー、リスト、ブルックナー、マーラーの後に続く後期ロマン派の延長上にあリ、難解な前衛ではないし、重厚なシンフォニーを好む人なら必ず好きになる曲風である。
 彼がデンマーク音楽界から無視されたのも、いわゆる反形而上学的な新古典主義の風を嫌って、様式上の後退ともいうべき独自の音楽世界を構築したからにほかならない。

 音楽家の家族の中に育ち、7歳で作曲し、神童と騒がれ、12歳でオルガニストとしてデビュー(グリーグによって絶賛された)、18歳で驚くべき完成度を持つ交響曲第1番を書き上げ、「ニールセン以来の天才」と呼ばれたランゴーは、一時期デンマーク音楽界を一世風靡したが、その後進むべき道がまわりとあまりに違ったために急速に人気が衰え、音楽史からも抹殺された。

 ・・・が、今になって聞いてみると彼は生まれてくる時代と場所を間違えたとしかいいようがない。
 奇妙な服装に、奇怪なタイトルの作品。極端な信仰心。病的なほどの内向性。
 おそらくサティに匹敵する相当の変人だったと思われる。

 さらに膨大な作品群が彼の理解を困難にしているが、幸いにして最近ようやくデンマークのDANACORD社などが彼の作品を本格的に取り上げはじめてきた。
 20年ほど前に、不思議な交響曲が店頭に並んだときは、マニアの間でかなり話題を呼んだ。それから現在までそれほどタイトルも増えたわけではないが、一般のランゴーに対する認知度も少しは上がってきた。

 改めて偉業を聴いてみてほしい。



DA CAPO
ランゴー:交響曲 7枚組全集
ダウスゴー&デンマーク国立交響楽団



 そしてデンマーク大手DA CAPOが満を持してリリースしたのがこのダウスゴー指揮による大全集。第5番は別バージョンも収録。
 分売はSACDとCDが混じっているが全集のほうはSACDとなっているらしい。現状ではこちらがファースト・チョイスとなるか。


<全集セット>
Langgaard - Symphonies Nos. 1-16
6.200001
(7SACD)
\10000
ランゴー(1893-1952):交響曲全集
 下記7枚組全集セット
デンマーク国立合唱団
デンマーク国立交響楽団
トマス・ダウスゴー指揮


<分売>

Langgaard: Symphony No.  1 'Klippepastoraler' (Pastoral of the Rocks)
6.220525
(SACD-Hybrid)
\2600
ランゴー(1893-1952):
 交響曲第1 番「岩の田園詩」
デンマーク国立交響楽団
トマス・ダウスゴー(指揮)
「第1 番」はランゴー17 歳の作。それまでデンマークの作曲家がこれ程に長大な交響曲を書いたことがなく、周囲から「演奏不可能だ」と言われてしまったそうだが、1913 年、マックス・フィードラー指揮、ベルリン交響楽団による初演は大成功を収め、彼の名も飛躍的に知られるようになった。チャイコフスキー、ワーグナー、ブルックナーを思わせる重厚で豊かな音楽。
Langgaard - Symphonies Nos. 2 & 3
6.220516
(SACD)
\2600
ランゴー(1893-1952):
 交響曲第2番「春の目覚め」(1912-1914年原典/世界初録音)、
 交響曲第3番
インガ・ダム・イェンセン(S)・交響曲第2番、
ペル・サロ(P)・交響曲第3番、
デンマーク国立交響楽団・合唱団、
トマス・ダウスゴー(指揮)
急進的で独自の作風を貫いたことから生前には理解されることがなかった。彼の16曲ある交響曲はどれもが特徴的で大規模なもの。ここに収録された若々しさ溢れた「第2番」などを聴けばわかるように、明らかにワーグナーやR・シュトラウスの影響を受けていて、その管弦楽法の緻密さとドラマチックな音は聴き手の耳を欹てずにはいられません。

8.224215
(CD)
\2500
ランゴー:
 交響曲第4番「落葉」/
 交響曲第5番(ヴァージョン1)/
 交響曲第5番(ヴァージョン2)「夏の伝説の戯曲」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立交響楽団
デンマークのシンフォニスト、ランゴーの交響曲シリーズは「秋の日記」とも呼ばれる第4番と、2つの版を持つ第5番(初版は初録音)を収録。最近注目の指揮者ダウスゴーの、原点を探る一枚。

8.224180
(CD)
\2500
ランゴー(1893-1952):
 交響曲第6番「天国強襲」/
 同第7番/
 同第8番「アメリエンボーの思い出」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立響 &合唱団
第6番のタイトルがすごい。
ニールセンの継承者となった、デンマークのシンフォニストによる3つの交響曲を収録。全体が変奏曲となった第6番、ブルックナーの影響も見られる第8番、すべて聴きやすい作品。

8.224182
(CD)
\2500
ランゴー:
 交響曲第9番「ダグマー妃の街より」/
 同第1 0番「向こうに見える雷の住みか」/
 同第11番「イクシオン」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立響
1 9 4 2年から4 5年に作曲された3曲は、R・シュトラウスばりのオーケストレーションを施された後期ロマン派風交響曲。ゴージャスなワルツ楽章を持つ第9番、リスト風の第10番、わずか6分強の第11番。
Langgaard - Symphonies Nos. 12-14
6.220517
(CD)
\2500
ランゴー:
交響曲第12番『ヘルシングボリ』
交響曲第13番『不信心』
交響曲第14番『朝』 
デンマーク国立合唱団/
デンマーク国立交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
録音2004,2006年
Langgaard - Symphonies Nos. 15 and 16
6.220519
(SACD)
\2600
ランゴー:
 1.ドラパ BVN 20(E.グリーグの死に)/
 2.スフィンクス BVN 37/
 3.ヴィズビェア頌歌 BVN343/
 4.デンマーク放送 BVN351/
 5.常軌を逸したこと!?BVN354/
 6-9.交響曲 第15 番「海の嵐」BVN351/
 10-14.交響曲 第16 番「太陽の氾濫」BVN417
デンマーク国立合唱団/
デンマーク国立交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
デンマークの作曲家の中では、かなり特異な存在と目されているランゴー。彼の作品は、大規模な管弦楽を駆使し、なおかつその時代を少しだけ先取りしていました(これは、サロメやエレクトラを書いた頃のR.シュトラウスに共通するものがあります)。このアルバムには晩年の作品である「交響曲第15 番&第16 番」を中心に収録しました。第15 番の第1 楽章、冒頭での激しい音の奔流が一転、第2 主題の穏やかなワルツに変わるところはまさに目が覚める思いがします。他には珍しい管弦楽作品も。タイトルだけでも興味深い曲が並んでいます。トラック3 の「ヴィズヴェア頌歌」の輝かしさも一聴に値します。






GRAND PIANO



GP758
\2300
キューバのピアノ作品集
 エルネスト・レクオーナ(1895-1963):
  DANZAS AFRO-CUBANAS-アフロ=キューバ舞曲(抜粋)
   1.第4番:Danza de los nanigos 黒人秘密結社員の踊り
   2.第3番:...Y la negra Bailaba! そして黒人が踊っていた
  SUITE ANDALUCIA-アンダルシア組曲
   3.第1番:コルドバ
   4.第2番:アンダルーサ
   5.第3番:アルハンブラ
   6.第4番:ジプシーの歌
   7.第5番:グアダルキビル川
   8.第6番:マラゲーニャ
 カルロス・ファリーニャス(1934-2002):
  9-15.SONES SENCILLOS-素朴なソン(1954-2002)
  16.ALTA GRACIA-アルタ・グラシア
 アンドレス・アレン(1950-):
  17.VARIATIONS ON SILVIO RODRIGUEZ’S THEME
   -シルビオ・ロドリゲスの主題による変奏曲(1999)
  18.エミリアーノ(2007)…世界初録音
ヤミレ・クルス・モンテーロ(ピアノ)

 普段、あまり耳にする機会はありませが、一度でも聴いたならその魅力に取りつかれてしまうというキューバのピアノ音楽。このアルバムでは代表的な3人の作曲家、レクオーナ、ファリーニャス、アレンの作品を紹介しています。
 スペインの伝統にフランス風のエスプリを取り入れたレクオーナの音楽はとても親しみやすく、またリズムも多彩で楽しい曲ばかり。中でも「マラゲーニャ」は高い人気を誇る代表作です。
 ファリーニャスはキューバ中部のシエンフエゴス生まれ。22歳の時に奨学金を得てアメリカに渡り、コープランドから作曲と管弦楽法を学んだ人です。バレエ音楽や電子音楽も手掛け、その後ロシアでカバレフスキーにも学び、更なる研鑽を積み増した。このアルバムに収録された「ソン」とはキューバ東部の伝統音楽で、独特の雰囲気を有しています。
 アレンは現代キューバを代表する作曲家。敢えて前衛的な手法はとらず、ジャズ風の洒落た旋律で曲が構築されています。三世代の音楽を心行くまでお楽しみください。

 録音 2016年11月1-3日 Studio 1, Bayerischer Rundfunk, Munich, Germany
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GP771
\2300→\2090
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):ピアノとオーケストラのための作品集
 1.春への頌歌 Op.76
 ピアノ協奏曲 ハ短調 Op.185
  2.第1楽章:Allegro
  3.第2楽章:Andante, quasi larghetto
  4.第3楽章:Allegro
 5.「アルフレート王」の主題による奇想曲 Op.65-2…世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
ケリー・ストラットン(指揮)
プラハ放送交響管弦楽団

 存命時“最も優れた交響曲作曲家”として知られたスイスの作曲家ヨアヒム・ラフ。しかし、もともとリストの崇拝者で、弟子でもあったラフにとって、ピアノ曲もまた重要な位置を占めていました。
 GRAND PIANOレーベルでは、ピアノ曲全集がすでにリリースされており、全9曲ある「ピアノと管弦楽のための作品」も全曲が録音される予定です。
 第1弾となるこのアルバムには初期の名作「春への頌歌」と1873年に完成されたピアノ協奏曲、そして世界初録音となる「アルフレート王」の主題による奇想曲が収録されています。これは1847年から55年に書かれた初期の作品で、19世紀に好まれた「歌劇のメロディをピアノ用に編曲」した、超絶技巧を駆使した華麗な作品です。
 その20年後に書かれたピアノ協奏曲は円熟の味わい。そしてすべてのラフの作品の中でも人気の高い「春への頌歌」の柔らかい響きは絶品です。

  録音 2017年5月10-11日 Studio S1, Czech Radio, Prague, Czech Republic…1-4 2017年5月4日 Henry Wood Hall, London, United Kingdom…5





GP728
(6CD)
\8000

ドイツ音楽、陰の立役者
 ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集
6枚組!
<CD1…GP602>
 1-12.春の便り Op.55/13-15.3つのピアノ小品 Op.74/
 16.幻想曲 ロ長調 WoO15A/
<CD2…GP612>
 1-3.幻想的ソナタ Op.168/
 4-26.創作主題による変奏曲 Op.179/
 27-30.4つの小品 Op.196/
<CD3…GP634>
 1-9.抒情的なアルバム Op.17/
 10-14.5つのエクローグ Op.105/15.即興的ワルツ Op.94/
 16.幻想的ポロネーズ Op.106/
<CD4…GP653>
 1-13.チチェレネッラ Op.165/
 14-25.練習曲形式による12のロマンス Op.8/
 26-27.2つの小品 Op.166/28.アレグロ・アジタート Op.151/
<CD5…GP654>
 1-4.大ソナタ Op.14/9-16.葉と花 Op.135a/
<CD6…GP655>
 1-6.ヴェネツィアの思い出 Op.187/7.舟歌 Op.143/
 8-13.6つの詩曲 Op.15/14.幻想曲 Op.142/
 15-16.2つの小品 Op.169
チャ・グエン(ピアノ)
録音 CD1…2011年1月28-29日, CD2…2011年6月25-26日, CD3…2011年11月29-30日, CD4…2013年5月12-13日, CD5…2013年9月2-3日, CD6…2013年11月8-9日 UK モンマス ウィアストン・コンサート・ホール

 ヴァイオリンの小品「カヴァティーナ」で知られるドイツの作曲家、ヨアヒム・ラフ(1822-1882)。
 この曲があまりにも甘く美しかったおかげで、ラフ=サロン音楽の作曲家というイメージが強いのが残念でなりません。
 ラフは、チューリヒ湖畔の小さな町ラッヘンで生まれ、地元の学校で教師をしていましたが、23歳の時にフランツ・リストのコンサートを聴いたことで人生は一変。リストの音楽に心酔したラフは、そのまま演奏旅行に追従し、ついにはリストの助手としてドイツで職を得ることになりました。
 交響曲、協奏曲、室内楽など数多くの作品を書き、また後進の指導にも力を入れるなど(あのマクダウェルも彼が指導した)、ドイツの音楽界に高く貢献した人ですが、その作品はほとんど顧みられることなく、近年ようやく少しずつ演奏機会が増えてきたのです。
 これらのピアノ曲もほとんどが世界初録音ですが、どの曲も驚くほど精緻に書かれており、また、時には先鋭的な響きも交じるなど、なかなか聞きごたえのあるものばかりです。
 「ラフの作品をこよなく愛している」と語る、イギリスとベトナムの血をひく女性ピアニスト、チャ・グエンは、これらの知られざる作品に細心の注意を敬意を払い、大切に演奏しています。

 


GP776
\2300
ラロ・シフリン(1932-):ピアノ作品集
 1.ミッション・インポッシブル:メインテーマ(ピアノ版)(1973/2016)…世界初録音
 2.タンゴ:メインテーマ「夕暮れのタンゴ」(ピアノ版)(1997/2016)…世界初録音
 3.PAMPAS(ピアノ版)(2009/2016)…世界初録音
 4-6.ジャズ・ピアノ・ソナタ Op.1(1963/2016)…世界初録音
 7.DANZA DE LOS MONTES-山の踊り(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
 8.創作主題による10の変奏曲(2016)…世界初録音
 9.TANGO A BORGES-ボルヘスへのタンゴ(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
 10.LA CALLE Y LA LUNA-通りと月(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
 11.LULLABY FOR JACK-ジャックへの子守歌(2016)
ミリアン・コンティ(ピアノ)

 アルゼンチン出身の作曲家、編曲家、ジャズ・ピアニスト、指揮者ラロ・シフリン。アルゼンチンの大学でクラシックを学び、一時期はパリに留学。メシアン、ケクランにも師事し、作曲技法に磨きをかけました。
 ジャズやタンゴのアレンジャーとして活躍していましたが、その名前を一躍広めたのは、なんといってもハリウッドで手掛けた「スパイ大作戦」や「燃えよドラゴン」などの一連の映画作品でしょう。
 とりわけ「スパイ大作戦」のテーマ曲は、映画化された「ミッション・インポッシブル」でも使用され、緊迫感と共に一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を人々の脳裏に刻み込んでいます。もちろんこのアルバムの冒頭にも収録。ピアノで聴くのはまた違った雰囲気となっています。
 もちろん彼が得意としていたタンゴやジャズ作品もたっぷり。世界初録音となる「創作主題による10の変奏曲」は最新のオリジナル作品の一つで、80歳を超えた現在でも全く創作意欲の衰えを感じさせません。

  録音 2017年5月19.21.22日 Yamaha Artist Services, New York, USA


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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キング・インターナショナル


ピアノ・ロール「コンドン・コレクション」ひさびさの国内盤復活。


 「コンドン・コレクション」ひさびさの国内盤復活。
 孔を開けたロール・ペーパーと空気圧を利用して鍵盤を動かす自動ピアノ。1904 年に商品化された「リプロデューシング・ピアノ」は再現の精度が高く,ヴェルテ=ミニヨン,アンピコ,デュオ・アートといった有力ブランドの優れた製品に,まだレコードが黎明期だった当時の多くの名ピアニストや作曲家がその演奏をロールに記録しました。
 現在はアメリカのスタンフォード大学にある「コンドン・コレクション」は,オーストラリアのデニス・コンドン(1933〜2012)が,その生涯に収集した7,500 本以上のロールの一大コレクションとして知られています。往年の名手が100 年ほど前に残した記録を現代のピアノで蘇らせたシリーズ。まさに音楽のタイムマシーンと申せましょう。
KKC 4102
\2000
コンドン・コレクション(1)〜ホロヴィッツ
 (1)ラフマニノフ:前奏曲ロ短調Op.32の10
 (2)同:前奏曲イ短調Op.32の8
 (3)サン=サーンス(リスト編):死の舞踏
 (4)ホロヴィッツ:カルメン変奏曲
 (5)シューベルト(リスト編):「白鳥の歌」〜愛の便り
 (6)ショパン:練習曲変ホ短調Op.10の6
 (7)同:練習曲ハ短調Op.25の12
 (8)ホロヴィッツ:ワルツ ヘ短調
 (9)チャイコフスキー:ドゥムカOp.59
 (10)ラフマニノフ:前奏曲ト短調Op.23の5
 (11)ホロヴィッツ:変わり者の踊り
 (12)リスト(ブゾーニ編):
  モーツァルトの「フィガロの結婚」による幻想曲
ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
 ホロヴィッツ20 代前半の凄すぎる演奏が蘇った

 55’ 14”、DDD、国内製造品、日本語帯・解説付

 20 世紀最高のピアニストのひとりウラディーミル・ホロヴィッツ。彼が1928 年にアメリカ・デビューで大センセーションを巻き起こした頃の記録。1925 年から1932 年にドイツのピアノ・ロールメーカー「ウェルテ・ミニヨン」社で記録したもので、若きホロヴィッツの天才ぶりを目の当たりにできます。大半の曲は実際の録音がありますが、若き日の演奏を最新の音で再現しているのが強み。ショパンの「練習曲変ホ短調」など、ホロヴィッツならではの歌い回しに興奮させられます。また、リスト=ブゾーニの「フィガロの結婚」による幻想曲、自作のワルツなどその後録音しなかったものも貴重です。
 
KKC 4103
\2000
コンドン・コレクション(2)〜コルトー
 (1)ショパン:練習曲イ短調「木枯らし」Op.25の11
 (2)ショパン(リスト編):乙女の願い
 (3)ショパン:練習曲変ト長調「蝶々」Op.25の5
 (4)同:練習曲ハ短調Op.25の12
 (5)同:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
 (6)同:即興曲第3 番変ト長調Op.51
 (7)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調OP.109
 (8)ショパン(リスト編):春
 (9)スクリャービン:練習曲嬰ニ短調Op.8 の12
 (10)シャブリエ:牧歌
 (11)J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番BWV1956〜アダージョ
 (12)リスト:ハンガリー狂詩曲第11番イ短調
 (13)フォーレ(コルトー編):ドリーOp.56〜子守歌
 (14)サン=サーンス:ワルツ形式による練習曲Op.52の6
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
 絶品。コルトーのベートーヴェン

 69’ 17”、DDD、国内製造品、日本語帯・解説付

 深い音楽性と味わいで人気の高いピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)。彼壮年期1920 年代に制作したピアノ・ロール。後年の枯れた芸風とは異質の情熱的な演奏を味わえます。さらにベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30 番、スクリャービンやシャブリエなど、後に録音しなかった作品が貴重。どれも素晴らしく、さすがコルトーと唸らされます。
 
KKC 4104
\2000
コンドン・コレクション(3)〜パハマン
 (1)リスト:リゴレット・パラフレーズ
 (2)メンデルスゾーン:そよぐ風Op.102の4
 (3)ショパン:ノクターン第7 番嬰ハ短調Op.27の1
 (4)モーツァルト:トルコ行進曲
 (5)J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV971
 (6)シューベルト:楽興の時ヘ短調Op.94 の3
 (7)ショパン:ワルツ第6番変ニ長調Op.64 の1「小犬」
 (8)同:ワルツ第7 番嬰ハ短調Op.64の2
 (9)同:マズルカ第31番変イ長調Op.50の2
 (10)同:マズルカ第34番ハ長調Op.56の2
 (11)同:華麗なワルツ第4番ヘ長調Op.34の3
 (12)同:マズルカ第45番イ短調Op.67の4
 (13)同:前奏曲ヘ長調Op.28の23
 (14)同:即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
 (15)メンデルスゾーン:五月のそよ風Op.62 の1
 (16)ショパン:ノクターン第9番ロ長調Op.32 の1
 (17)同:バラード第3番変イ長調Op.47
ウラディーミル・ド・パハマン(ピアノ)
 パハマンの魔術が眼前で奇跡の再現

 62’ 38”、DDD、国内製造品、日本語帯・解説付

 ウラディーミル・ド・パハマン(1848-1933) は繊細なタッチと弱音で知られ、稀代のショパン弾きとして絶大な人気を誇りました。彼の録音はかなりありますが、当時の録音技術ではその「羽毛のタッチ」はノイズに消され、電気録音になってからは老齢でテクニック的に万全の演奏ができませんでした。ここでは彼の最盛期の、それも規模の大きな作品に触れられる奇蹟のひとときを味わえます。録音のないモーツァルトの「トルコ行進曲」で示す端正な美しさ、バッハの「イタリア協奏曲」での非ロマン的解釈に驚かされます。
 
KKC 4105
\2000
コンドン・コレクション(4)〜パキータ・セゴビア
 (1)グラナドス:演奏会用アレグロOp.46
 (2)同:歌劇「ゴエスカス」〜間奏曲
 (3)アルベニス:アラゴンOp.47の6
 (4)同:スペインのセレナードOp.181
 (5)同:セビーリャOp.47の3
 (6)シャミナード:モレナOp.67
 (7)ドライエ:蝿Op.12
 (8)パキータ・セゴビア:パストラール
  【1.サテュロスとニンフの踊り/2.キャラヴァン】
 (9)ドビュッシー:アラベスク第2番ト長調
 (10)リスト:コンソレーション第3番変ニ長調
 (11)オルセン:蝶々Op.50の5
 (12)モシュコフスキ:スペイン舞曲集〜第2曲/第5曲「ボレロ」
 (13)同:火花Op.36の6
 (14)同:スペイン奇想曲Op.37
パキータ・マドリゲラ・セゴビア(ピアノ)
 10 代でこの凄さ。セゴビア夫人の天才芸

 57’ 51”、DDD、国内製造品、日本語帯・解説付

 大ギタリスト、セゴビアの夫人だったパキータ・マドリゲラ(1900 〜 65)。彼女のピアニストとしての技量は伝説となっていますが、音で聴くことができませんでした。ここでは彼女がハイティーンの頃にピアノ・ロールへ記録した驚きの演奏を楽しめます。スペインがらみの作品を集めていますが、その歌い回し、明るい音色、情熱はアルゲリッチを思わせもします。超貴重。
 
KKC 4106
\2000
コンドン・コレクション(5)〜ブゾーニ
 (1)リスト:パガニーニによる練習曲〜狩
 (2)同:超絶技巧練習曲〜鬼火
 (3)同:ポロネーズ第2番ホ長調
 (4)J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
 (5)ショパン:前奏曲集Op.28(全23曲)
フェルッチョ・ブゾーニ(ピアノ)
 神の凄み。伝説のブゾーニのピアノ

 73’ 58”、DDD、国内製造品、日本語帯・解説付

 フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924) はレコード黎明期に少しの録音を残し、いずれも神々しいものですが、残念なことに大曲を残すまでは存命できませんでした。ゆえにブゾーニの代表作であるバッハの「シャコンヌ」編曲、リストの「ポロネーズ」、ショパンの「前奏曲集」などがピアノ・ロールで遺されたことは人類の財宝と申せましょう。各曲で示す個性と大きな表現は驚き。あらゆるピアノ関係者が聴かねばならない演奏でしょう。


<LP>


DELPHIAN(LP)


DCD 34302
(LP)
\4000
※CD同時発売
寒冷地の音楽 〜 ハンザ同盟の響き
 ニコラウス・ア・ケンピス:4声のシンフォニア第1番
 ウィリアム・ブレイド:
  聖なる山、ペギー・ベル(世界初録音)、スコットランド舞曲
 アントニオ・ベルターリ:4声のソナタ
 ハインリッヒ・アルベルト:悲しみはここに
 ヨハン・ゾマー:パドゥアナ《ある日シュザンヌが》
 トーマス・バルツァー:
  ヴァイオリンのためのプレリュード、ジョン, さあキスしに来て
 ディートリヒ・ベッカー:2声のソナタ
 アンドリュー・キーリング:ノーザン・ソウル(世界初録音)
イン・エコー
 〔ガウェイン・グレントン
   (コルネット&ミュート・コルネット)、
  ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン)、
  アナイス・チェン
   (ヴァイオリン&ヴィオラ)、
  エミリー・ホワイト
   (テナー・サックバット&ヴァイオリン)、
  リチャード・ブースビー(バス・ヴィオール)、
  森川麻子(バス・ヴィオール)
  、ウィリアム・ハント(ヴィオローネ)、
  サイラス・ウォラストン
   (オルガン&ハープシコード)〕
 ☆ Delphian初のLPリリース!

 バーゼル・スコラ・カントルムでブルース・ディッキーに師事し、現在はイル・ジャルディーノ・アルモニコやコンチェルト・イタリアーノ、イ・ファジョリーニ、タヴァナー・コンソートなどで活躍する気鋭のコルネット(ツィンク)奏者、ガウェイン・グレントンが2016年に結成した要注目のピリオド・アンサンブル、イン・エコーのデビュー・アルバム!
 バロック・ヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ヴィオールのリチャード・ブースビー、名手スー・アディソンの秘蔵っ子でバロック・ヴァイオリン奏者でもあるサックバットのエミリー・ホワイト、ガーディナーのアシスタントを務めてきた鍵盤奏者のサイラス・ウォラストンをコア・メンバーとするイン・エコーは、現在の古楽界に新たな風を吹き込む存在として早くも大きな注目を集めています。
 イン・エコーのデビュー・タイトルのテーマは中世のドイツ人が築き、ヨーロッパ北部で隆盛を誇った都市同盟「ハンザ同盟」。
 16〜17世紀の同地域で活躍した音楽家たちの作品、ガウェイン・グレントンとイン・エコーの委嘱作品であるアンドリュー・キーリング(1955−)の新作「ノーザン・ソウル」によって、リューベック、ハンブルク、ブレーメンを中心とした「ハンザ同盟」の全盛期におけるヨーロッパ北部の魅力的な音楽風景が色鮮やかに広がります。

 ※録音:2017年2月1日−3日、ロムジー修道院(ハンプシャー、イギリス)
















10/18(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT



ACC 24333
\2600
イギリス・ルネサンス声楽曲集
 パーセル:
  ひとときの音楽/ 薔薇より甘く/ 飛びされ、時よ/夕べの賛美歌
 ヒューム:喜んで変えよう、あの調べ/ サー・ハンフリー/ 我は落ち行く
 ダウランド:
  晴れても曇っても四月の雨のように優しく/
  悲しめ、昼は闇の中に去った/さあもう一度、愛が呼んでいる/
  流れよ、我が涙/ 涙のパヴァーヌ/ 今こそ別れねばならぬ
 ウィリアム・クロフト:グラウンド(ハープシコード独奏)
 ジョン・ブロウ:愛しているなんて二度と言わないで
 ロバート・ジョンソン:白百合の咲くところを見たことがありますか
ベンノ・シャヒトナー
 (カウンターテナー)
アクセル・ヴォルフ(リュート)
ヤコブ・ダーヴィッド・ラッティンガー
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレアス・キュッパース
 (ハープシコード)
 気鋭のカウンターテナー、ベンノ・シャヒトナーによるイギリス・ルネサンスの声楽曲集。パーセル、ヒューム、ダウランド、クロフト、ブロウ、ジョンソンの気品漂う作品の数々を透明感のある歌声で

 録音:2017年4月26日〜29日ロッゲンブルク修道院/59’04

 気鋭のカウンターテナー、ベンノ・シャヒトナーによるイギリス・ルネサンスの声楽曲集。ヨーロッパではすでに衰退し始めていたルネサンス音楽の最後の盛栄期を彩るイギリスの作曲家パーセル、ヒューム、ダウランド、クロフト、ブロウ、ジョンソンの曲がおさめられています。
 ベンノ・シャヒトナーは今日もっとも将来を嘱望されているカウンターテナー歌手の1人。ドイツバロックでの活躍で知られているシャヒトナーが挑むイギリス・ルネサンスの世界に注目です。
 本CDに収録された声楽曲は主に恋を題材にしており、歌詞の内容によって初恋から求愛を経て絶望、そして祈りへと配置されていて、それぞれ別の作曲家による個々に独立した曲でありながら全体で1つの流れを感じることができる曲順となっています。またヴァイオル奏者としても活躍したヒュームの独奏曲や、現在も演奏回数が多く有名なダウランドのリュート独奏曲「涙のパヴァーヌ」、また同じモチーフの繰り返しの中で展開されていく形式「グラウンド」によるハープシコード独奏など、各奏者の手腕が光る器楽曲も織り交ぜられています。
 透明感のあるベンノ・シャヒトナーのカウンターテナーの魅力、たっぷりとご堪能ください。




ALIA VOX



AVSA 9924
(2SACD HYBRID)
\3200
IN EXCELSIS DEO(いと高きところにいる神に)
 [CD1]
  ・フランチェスコ・ヴァルス(1671-1747):
   ミサ・サクラ・アレティーナ(MISSA SCALA ARETINA)
    (1702、バルセロナ)
  【ボーナス・トラック:継承戦争時期のカタルーニャの音楽】
  ・ホアン・カバニレス: Batalla Imperial
  ・作曲者不詳(サヴァール編)/El Cant dels Aucells
  ・Catalunya comptat gran (ロマンス)
  ・Catalunya triomfant - 器楽&聖歌
  ・作曲者不詳:Catalunya en altre temps (Plainte)
 [CD2]
  アンリ・デマレ(1661-1741):
   二重合唱と二重オーケストラのためのミサ
    (1704、ヴェルサイユ)
ジョルディ・サヴァール
ル・コンセール・デ・ナシォン
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
 サヴァール最新盤、18 世紀初頭の大規模なポリフォニー音楽!

 録音:2016年7月2-3日、ヴェルサイユ(フランス)

 2017 年9 月に来日し、冴えたプログラムと語る音楽で聴衆を魅了したサヴァール。最新盤は、スペイン継承戦争時期の音楽集です。
 スペイン継承戦争時、作曲家たちの義務は、神を賛美するだけでなく、彼らの支援者(スポンサー)の力量をも讃える作品を作ることでした。
 ジョルディ・サヴァールは、2 つの目もくらむようなポリフォニー音楽の傑作の世界へと私たちを誘います。フランチェスコ・ヴァルスのミサ曲は、「グイードの手」で知られる中世の音楽教師、グイード・ダレッツォが提唱した6 音から成る音階(ヘクサコルド)に基づいて作曲された最後期の作品の一つ。
 アンリ・デマレによる作品は、2 つの合唱団とオーケストラ、さらにソリスト、トランペットが活躍する大規模な作品。サヴァールと彼のアンサンブルの見事な演奏でお楽しみいただけます。




COVIELLO CLASSICS


COV 91725
\2600
ウィリアム・バード(1543-1623):
 コンソートと声楽曲集
イム・スンヘ(ソプラノ)2,4,7,9,11,13,14,17,18,21
ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート
  1, ファンタジーIII/2, 来たれ、嘆きのオルフェウスよ/3, イン・ノミネI/4, ああ愚かな魂よ/
  5, イン・ノミネII/6, イン・ノミネV/7, 年老いたご婦人が/8, ファンタジーI/
  9, 奥様は子犬を飼っていた/10, ブロウニング/11, 運命の力で/12, ファンタジーII/
  13, ニンフたちよ、愛をあざけるつもりなのか/14, アマリリスは妖精の女王のように草原で踊り/
  15, イン・ノミネIV/16, イン・ノミネV/17, 美しいスザンナ/18, 苦労はなんと虚しいことか/
  
  19, パヴァーヌ/20, ガイヤルド/21, 聖なるミューズたちよ
 イギリス・ルネサンスの巨匠ウィリアム・バードのコンソートと声楽曲集。イム・スンヘの清涼感のある歌声と、ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソートの木の温もりに満ちたリコーダー五重奏で!

 録音:2016年8月18日〜21日

 「ブリタニア音楽の父」とも呼ばれ敬愛されている、イギリス・ルネサンスを代表する作曲家、ウィリアム・バード。本CDでは、彼の数ある作品の中からコンソート(室内楽曲)と声楽曲が取り上げられています。
 コンソートとは、16,17世紀のイギリスの室内楽を指す言葉。最近ではヴィオール属楽器の合奏によって演奏されることが多いバードのコンソートが、このCDでは温もりあるリコーダー合奏で演奏されています。また民謡が好きだったと伝えられるバードですが、CD一曲目の「ファンタジーⅢ」には有名な民謡「グリーンスリーブス」がさりげなく織り込まれており、彼の民謡好きな一面を伝えています。
 声楽曲は、16世紀の劇場で女役を演じる少年によって歌われていたもの。最後の曲「 聖なるミューズたちよ」は、師であり家族ぐるみで厚い親交のあったトーマス・タリスの死に際したオマージュとなっています。
 演奏は、2000年のヨーロッパデビュー以来、世界各国の歌劇場や音楽祭での活躍が注目されているソプラノ歌手イム・スンヘと、精度の高いアンサンブルでルネサンス音楽から新曲初演まで聴かせるリコーダー五重奏団ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート。高貴なイギリス・ルネサンスの響きをお楽しみください。



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MUSO


MU 023
\2600→\2390
オイストラフの再来、バラーノフ待望の小品集
 (1)タルティーニ(クライスラー編):
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
 (2)パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番〜第3楽章「ラ・カンパネラ」
 (3)チャイコフスキー:ゆううつなセレナードOp.26
 (4)同:ワルツ=スケルツォOp.34
 (5)同:なつかしい土地の思い出Op.42(全3曲)
 (6)ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34の14
 (7)ラヴェル:ツィガーヌ
 (8)ドビュッシー:月の光
アンドレイ・バラーノフ(ヴァイオリン)
マリヤ・バラーノワ(ピアノ)
 録音:2017年7月20-22日/スタジオ4(ブリュッセル)/71’ 20”

 2012年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフ。彼は15年来ダヴィド・オイストラフ所蔵の楽器(1716年ストラディヴァリウスのコピー)を弾いていますが、その縁と偉大な巨匠へのオマージュとして当アルバムを制作しました。
 オイストラフが得意とした小品を、オイストラフ自身が購入し、その手で愛奏した楽器で演奏。バラーノフの表現も一段と大きくなり、タルティーニやパガニーニでの技巧の冴え、チャイコフスキーの「メロディ」やラフマニノフの「ヴォカリーズ」の歌い回しも絶品。オイストラフの楽器に込められた念もこもり、まさにオイストラフが降臨したような瞬間を感じさせてくれます。


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 5年ほど前、春日井でアンドレイ・バラーノフのサロン・コンサートを開いた。
 上記ジャケットの右側の熊みたいな人。
 年齢とは無関係にすでに大家の風格さえ漂わせる「ふてぶてしい」若者だった。
 もちろん演奏のほうも「大家」。
 「すばらしいコンサートをありがとう」と言うと、「私のコンサートはいつもすばらしい」とニコリともせず言い切った。

 実はクルレンツィスのすごさを聞いたのはこのバラーノフから。「ヤツは天才」と。・・・バラーノフは、クルレンツィスのムジカ・エテルナで客演コンサート・マスターをやっていたのである。
 「この間「復活」をやったばかりなのでCDに入れて送ってやる」と言ってくれたがその後連絡はない。^^;

 その後バラーノフ自身もアルゲリッチのルガーノ・フェスティヴァルに顔を出すようになり、次第に頭角を現しつつある。
 ソロ・アルバムを出していないのでなかなかそのすごさを分かってもらえなかったのだが、今回ようやく、ようやく登場。
 その天才ぶりをじっくり味わってほしい。



←ちょっとおしゃれになったバラーノフ



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MU 021
\2600→\2390
バラーノフ率いる新進団体、
 ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団、第2弾!

  (1)グリーグ:弦楽四重奏曲第1番ト短調Op.27
  (2)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.13
  (3)パガニーニ(ベルギン編):カプリス第20番 ニ長調
ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団
 【アンドレイ・バラーノフ、
  ロディオン・ペトロフ(ヴァイオリン)、
  フョードル・ベルギン(ヴィオラ)、
  アレクセイ・ジーリン(チェロ)】
 録音:2015年7月24-27日/スタジオ4(ブリュッセル)/64’ 37”

 2012年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフが同年に結成したダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団は、若い集団ながら驚くほどの成熟と高い音楽性で要注目。
 彼らの第2弾はグリーグとメンデルスゾーンと、弦楽四重奏が思い浮かばない二大巨匠の力作。何とチャイコフスキーとショスタコーヴィチに挑戦した前作(MU 011)と同時に録音していたというから驚きです。
 どちらも作曲者の若い時の作品だけに彼らのフレッシュな感性が光り輝きます。ヴィオラのベルギンの編曲によるパガニーニのカプリスの弦楽四重奏版も聴きものです。






MU 011
\2600→\2390
天才バラーノフ率いる
 ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団CDデビュー

 (1)チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.22
 (2)ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
 (3)同:2つの小品
ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団
 【アンドレイ・バラーノフ、
   ロディオン・ペトロフ(ヴァイオリン)、
  ヒョードル・ベルギン(ヴィオラ)、
  アレクセイ・ジーリン(チェロ)】
 バラーノフ率いる新進団体ダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団、CD デビュー

 録音:2015年7月28-30日/スタジオ4(ブリュッセル)/65’ 21”

 チャイコフスキーとショスタコーヴィチは、秘密の感情を音楽に秘める共通点がありますが、前者の第2 番と後者の第8 番はそれぞれの特別な作品とされています。
 ことにショスタコーヴィチの第8 番は、「ファシズムと戦争の犠牲者に」と捧げながら、実は遺書として書かれたとも言われています。2012 年エリザベート王妃国際コンクールで優勝して注目されたヴァイオリニスト、アンドレイ・バラーノフが同年に結成したダヴィド・オイストラフ弦楽四重奏団は、若手の集団ながら驚くほどの成熟と高い音楽性で要注目。




ベートーヴェンの4番1楽章(メンバーはちょっと違ってる)
https://youtu.be/_ZGv6fiaJAE



 


MU 022
\2600
恐るべきテクニックをファヴォーリンが披露。
 凄すぎるアルカン

  アルカン:
   (1)バビロン川のほとりで〜
    詩篇137番のパラフレーズOp.52
   (2)ピアノのための交響曲〜
    短調によるエチュードOp.47より
   (3)大ソナタ「4つの時代」Op.33
ユーリ・ファヴォーリン(ピアノ)
 録音:2017年1月12、24、28日/モスクワ/67’ 01”

 日本でもフォルジュルネ音楽祭などでおなじみのファヴォーリン。1886年生まれ、ヴォスクレセンスキー門下のロシアの新進。彼は旧ソ連の先達の正統的後継者で、どんなに難しい曲も涼しい顔でこなす凄腕ピアニスト。
 リスト作品集(MU 006)に続く第2弾はさらに無慈悲なテクニックを要するアルカンを集めています。
 超難曲「ピアノのための交響曲」はかのアムランをしのぐ指さばき。新たなヴィルトゥオーゾの誕生です。



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REFERENCE RECORDINGS



FR 725SACD
(2SACD HYBRID)
\4000→\3690
フィッシャー(指揮)&ユタ交響楽団
 マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」

 第1部:賛歌「来れ、創造主なる聖霊よ」(22’07)
 第2部:ゲーテの『ファウスト 第二部』から最後の場(57’34)
オーラ・ボイラン(ソプラノ)
セレナ・シェーファー(ソプラノ)
エイミー・オーウェンス(ソプラノ)
シャルロッテ・ヘッレカン(メゾソプラノ)
タマラ・マムフォード(メソソプラノ)
バリー・バンクス(テノール)
マルクス・ヴェルバ(バリトン)
ジョルダン・ビッシュ(バス)
ユタ交響楽団
ティエリー・フィッシャー(指揮)
モルモンタバナクル合唱団
 (合唱指揮:マック・ウィルバーグ)
 ユタ交響楽団による新マーラー・チクルス、第2 弾「千人の交響曲」登場!

 録音:2016年2月19,20日モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ(ライヴ)/SACD5.1&Stereo、CD Stereo、HDCD

 1940 年に設立されたユタ交響楽団は、2015/16 シーズンに75 周年を迎えるにあたり、コンサートと録音で2 年かけてマーラー・チクルスに取り掛かることになりました。
 第1 弾として発売されたのは、交響曲第1 番「巨人」(FR-715SACD)、今回それに続く第2 弾として、2016 年2 月に録音された交響曲第8 番「千人の交響曲」が発売されます。
 ユタ交響楽団と言えば、モーリス・アブラヴァネル(1903-1993) と完成させた記念碑的なマーラー交響曲全集の録音があります。アブラヴァネルは、ギリシャ出身のユダヤ系スイス人で、ナチスの手を逃れ最終的にアメリカに亡命した指揮者。ユタ交響楽団の首席指揮者を30 年以上務め、若手から育て上げ、交響曲から古典、ロマン派、オペラなど幅広いレパートリーを持ち、チャイコフスキー、ブラームス、シベリウス、そしてマーラーの交響曲全集を録音、アメリカの地方オーケストラにすぎなかった同楽団をアメリカのトップ・オーケストラに成長させた功績を持ちます。
 彼の偉大なる功績に敬意を表し行われる今回のマーラー・チクルスの指揮をとるのは、ティエリー・フィッシャー。2009 年からユタ交響楽団の音楽監督に就任。日本では2008 年から名フィルの常任指揮者として活躍しており評判を呼んでいます。
 ティエリー・フィッシャーは、ハンブルク州立歌劇場、チューリッヒ歌劇場の首席フルート奏者としてキャリアをスタートさせ、30 代から指揮者として活動しています。絶妙のバランス感覚を持ち、マーラー独特の和声をしっかりと響かせ、細部まで磨かれた明瞭な流れを作り出しています。録音を担当するのはアメリカの高音質レーベルREFERENCE RECORDINGSのレコーディング・チーム。ユタ交響楽団の演奏技術、録音技術ともにレベル・アップした新時代のマーラー・チクルスの登場となります。





第1弾
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」


FR 715SACD
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ユタ交響楽団による新マーラー・チクルスの登場!
 ティエリー・フィッシャー

  マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ユタ交響楽団
ティエリー・フィッシャー(指揮)
 録音:2014年9月12&13日モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ
 I:15’27、II:7’41、III:10’46、V:18’59/52’55

 1940 年に設立されたユタ交響楽団は、2015/16 シーズンに75 周年を迎えるにあたり、コンサートと録音で2 年かけてマーラー・チクルスに取り掛かることになりました。
 ユタ交響楽団と言えば、モーリス・アブラヴァネル(1903-1993) と完成させた記念碑的なマーラー交響曲全集の録音があります。
 アブラヴァネルは、ギリシャ出身のユダヤ系スイス人で、ナチスの手を逃れ最終的にアメリカに亡命した指揮者。ユタ交響楽団の首席指揮者を30 年以上務め、若手から育て上げ、交響曲から古典、ロマン派、オペラなど幅広いレパートリーを持ち、チャイコフスキー、ブラームス、シベリウス、そしてマーラーの交響曲全集を録音、アメリカの地方オーケストラにすぎなかった同楽団をアメリカのトップ・オーケストラに成長させた功績を持ちます。
 彼の偉大なる功績に敬意を表し行われる今回のマーラー・チクルスの指揮をとるのは、ティエリー・フィッシャー。2009 年からユタ交響楽団の音楽監督に就任。日本では2008 年から名フィルの常任指揮者として活躍しており評判を呼んでいます。
 ティエリー・フィッシャーは、ハンブルク州立歌劇場、チューリッヒ歌劇場の首席フルート奏者としてキャリアをスタートさせ、30 代から指揮者として活動しています。絶妙のバランス感覚を持ち、マーラー独特の和声をしっかりと響かせ、細部まで磨かれた明瞭な流れを作り出しています。
 録音を担当するのはアメリカの高音質レーベルREFERNCE RECORDINGSのレコーディング・チーム。ユタ交響楽団の演奏技術、録音技術ともにレベル・アップした新時代のマーラー・チクルスの登場となります。






GLOBE


GLO 5270
\2500
新しい歌を我らは歌う 〜 ネーデルラントのルター カメラータ・トラジェクティナ
 中世オランダの音楽の復元と蘇演を続けてきたオランダ、ユトレヒトの古楽アンサンブル、カメラータ・トラジェクティナ。マルティン・ルターが書いた最初の賛美歌のタイトルを冠し、ネーデルラントにおけるルター派の旋律を集めた今回のプロジェクトは、ルターによる宗教改革の500周年を記念したもの。
 テノールのニコ・ファン・デル・メールや、バリトンのヤスパー・シュヴェッペ、リコーダーのサスキア・クーレンなど、オランダ古楽界の名手たちの好演が光ります。



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MUSICA FICTA



MF 8026
\2600→\2390
マガリ・レジェ/ボッケリーニのスターバト・マーテル!
 ボッケリーニ:
  スターバト・マーテル(1781年初稿版)
  弦楽五重奏曲ハ短調Op.45-1, G.355
マガリ・レジェ(ソプラノ)
アンサンブル・ロザソリス
 フランス古楽界の可憐なる花、マガリ・レジェ。ボッケリーニのスターバト・マーテル!

 ☆ フランス古楽界の若き名花、マガリ・レジェが歌うボッケリーニのスターバト・マーテル。
 ☆ 18世紀の室内楽王の卓越した作曲技法が発揮された「ソプラノ+弦楽五重奏」の編成による初稿版を採用しています。

 ムジカ・フィクタ・レーベル(Musica Ficta)からリリースされたペルゴレージ&ポルポラのカンタータ(MF 8012)やヘンデルのモテット(MF 8008)での美しい演奏が高い評価を受け、ウィリアム・クリスティやマルク・ミンコフスキなど古楽界の巨匠からも信頼を寄せられているフランスのリリック・ソプラノ、マガリ・レジェ。
 前2作でも共演したアンサンブル・ロザソリスとの共演でのボッケリーニの「スターバト・マーテル」では、「ソプラノ独唱と弦楽五重奏」のための書かれた1781年の初稿版を使用。アンサンブル・ロザソリスの慎ましく厳かな響きと、マガリ・レジェの歌声が見事に一体となり、聖母マリアの悲しみを真摯に奏でていきます。

 ※録音:2016年4月18日−22日、フォンモリニー修道院(フランス)

 マガリ・レジェ





VANITAS


VA-10
\2600
アルダ・イル・ミオ・コア 〜 カウンターテナーのための歌曲集
 メールラ:そう思い込むお人好し
 イダルゴ:
  De las luzes que en el mar、イダルゴ:Esperar, sentir, morir
 カプスベルガー:かつては笑っていた
 フェリーチェ・サンチェス:Non sia chi miriprenda
 ルイス・デ・リバヤス:マリオナス
 ダウランド:
  時は停止する、彼女は許してくれるだろうか、Sir John Such Galliard
 モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
 イダルゴ:Ay, que si, ay, que no、暗い夜
 モンテヴェルディ:甘美な光で
 ダウランド:甘き恋よもういちど、ダウランドのガリアード
 イダルゴ:Tened, parad, suspended、Peynandose estaba un olmo
 ダウランド:私の嘆きに心が動くなら
 モンテヴェルディ:ただあなたを見つめて
ペドロ・ペレス(カウンターテナー)
イグナシオ・ポルティージョ
 (バロック・ギター、
  テオルボ、リュート)
サラ・アグエダ(ハープ)
アンドレス・アルベルト・ゴメス(ハープシコード)
 ロベール・エクスペールやゲルト・テュルク、カルロス・メナに師事したペドロ・ペレスは1981年、スペインのトタナ出身のカウンターテナー。近年では、クレモナのモンテヴェルディ音楽祭や、ライプツィヒのバッハ音楽祭などヨーロッパ各地に招かれ、古楽界での存在を着実に高めています。

 ※録音:2016年2月、アルバセテ(スペイン)




OBS PROMETEO


OBS 010
\2600
不実なるドラゴンの所へ 古典派末期、コルドバ大聖堂の音楽
 ハイメ・バリウス・イ・ビラ(1750-1822):
  明るい夜明け [Clara Aurora] (ソプラノと管弦楽のための)(*)
 イグナツ・プレイエル(1757-1831):
  交響曲ニ長調 BEN 126(2つのオーボエ、2つのホルンと弦楽のための;1785)
 ハイメ・バリウス・イ・ビラ:
  老いた蛇から [De la antigua serpiente] (ソプラノと管弦楽のための)(*)
  話す必要はない [No hemos de hablar] (ソプラノと管弦楽のための;1814)(*)
  不実なるドラゴンの所へ [Adonde infiel dragon] (ソプラノと管弦楽のための)(*)
マリア・イノホサ(ソプラノ(*))
セビリャ・バロック管弦楽団
ヴァンニ・モレット(指揮)
 録音:2013年12月11-14日、ロレートの聖母教会、エスパルティナス、セビリャ県、スペイン

 19世紀初頭にコルドバ(アンダルシア、スペイン)で活躍した作曲家ハイメ・バリウス・イ・ビラの宗教的アリアをメインとするプログラム。ハイメ・バリウス・イ・ビラはカタルーニャに生まれモンセラート修道院で学び、ラ・セウ・ドルジェイ、ジローナの大聖堂楽長を歴任後、1785年から亡くなるまで37年にわたってコルドバ大聖堂楽長を務めました。
 マリア・イノホサは1979年サバデイ(カタルーニャ、スペイン)に生まれカタルーニャ高等音楽学校で学んだソプラノ。南欧の数多くのピリオド楽器アンサンブルと共演を重ねています。
 ヴァンニ・モレットはイタリアの指揮者・作曲家・弦楽器奏者。ピリオド楽器オーケストラ「アタランタ・フーギエンス」の指揮者としても知られています。
  (*)の楽器編成は「オーボエ(複数)、ホルン(複数)、ヴァイオリン(複数)と伴奏」と表記されていますが、「ヴァイオリン(複数)と伴奏」は普通の弦楽合奏として演奏されています。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2174
\2500
ベートーヴェン第7+シューベルト「未完成」ほか、
 疑似ステレオ版

  (1)シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759「未完成」
  (2)ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
  (3)ワーグナー:
   楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラー&VPO、ベートーヴェン第7 +シューベルト「未完成」ほか、疑似ステレオ版の登場!

  録音:(1)1950年1月19-21日、(2)1950年1月18&19日、(3)1949年4月1-4日/ウィーン・ムジークフェライン・ザール
 使用音源:EMI (Japan)(1)AXA-3060、(2)(3)AXA-3062(4トラック、19センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:疑似ステレオ(録音セッション)

 ■制作者より
 フルトヴェングラー& VPO のオープンリール・テープ(4 トラック、19 センチ)復刻による疑似ステレオ版は、これまでベートーヴェンの交響曲第1、3、4、5、6、9 番を発売しました。残る第7 番と、組み合わせに必要な曲目のテープがなかなか見つからず、中断したままになっていましたが、ようやく準備が整いました。今回の音源は基本的にSP(78 回転)であるため、他の疑似ステレオ版よりも原盤に起因するノイズが若干多めですが、その独特の音は十分楽しんでいただけると思います。(平林直哉)



<映像>

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LSO LIVE



LSO 3028
(1Blu-ray+1DVD)
\3600→\3290
ラトル(指揮)&ロンドン響
 『春の祭典』最新ライヴ映像、
  ハンニガンを迎えての「マカーブルの秘密」も収録

  ストラヴィンスキー:春の祭典
  リゲティ:マカーブルの秘密
   (オペラ「グラン・マカーブル」からのコンサート用アリア集)*
  ベルク:ヴォツェックからの3つの断章
  ウェーベルン:オーケストラのための6つの小品
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)*
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
 ラトル& LSO『春の祭典』最新ライヴ、映像で登場!
 ハンニガンをゲストに迎えての「マカーブルの秘密」も収録!

 収録:2015年1月15日、バービカン・ホール(ライヴ/HD、24bit 96kHz収録) 16bit 48kHz

 ラトル& LSO による春の祭典、最新映像の登場です。カナダの歌姫、とりわけ現代ものでも素晴らしいパフォーマンスで聴かせるハンニガンをゲストに迎え、彼女の十八番ともいえる「マカーブルの秘密」も収録されているという、大注目盤です!
 
 ラトルの『春の祭典』は、イングリッシュ・ナショナル・ユース管(1977)、バーミンガム市響(1987)、ベルリン・フィル(2003、2009(映像)、2012 年)とこれまでに5 回リリースされています。
 このたび初めてのリリースから実に40 年を経ての最新録音となります。ラトルは『春の祭典』について次のように述べています。「私は19 歳の時からこの作品を指揮しています。
 まったく新しいものがもたらす衝撃とはどのようなものかを思い起こさせ、今なお大きなチャレンジの作品で、演奏する時にもっともわくわくする作品のひとつ」と。LSO の面々とラトルが繰り広げるアンサンブルは、思わず手に汗握る緊張感です。
 
 ヴェーベルンの「オーケストラのための6 つの小品」は情景感たっぷり、ラトルの繊細な表情づけにLSO の面々がよい反応をみせています。
 
 そして「マカーブルの秘密」では、カナダ出身のソプラノ、ハンニガンが真っ赤な血を思わせるようなガウンをはおって登場。彼女の得意演目だけあり、冒頭の「プスー」という発音も鮮やかな鬼気迫る演奏。聴衆の反応もとらえられています。LSO のメンバーによる器楽パートも、緊迫感たっぷりにリゲティの作品世界を盛り上げます。








バーバラ・ハニガン(ハンニガン)・・・先日紹介したこの人です・・・
ラトルに気に入られているようですね。


Alpha293
(国内仕様盤)
\2900+税
歌って指揮します!/バーバラ・ハニガン

クレイジー・ガール・クレイジー
 〜ベリオ×ベルク×ガーシュウィン×ハニガン〜

 ベリオ:①セクエンツァIII
 ベルク:②『ルル』組曲
 ガーシュウィン:③ガール・クレイジー組曲
     (ビル・エリオット&バーバラ・ハニガン編)
バーバラ・ハニガン(ソプラノ)指揮
ルートヴィヒ管弦楽団

 新世代Alphaの快挙!存在自体がもはや芸術、21世紀型の異才ハニガン、縦横無尽に登場!

 ウルバンスキ、ガーディナー、コパチンスカヤ…レーベル発足時の得意分野たる古楽のフィールドを大きく超えて、創設20周年が射程に入ってきたAlphaレーベルの演奏陣の進化はめざましいものがありますが…まさかこの新世紀クラシック・シーンのアイコンのような超・異才まで登場するとは!

 バーバラ・ハニガン、カナダでNAXOSヘンデル歌劇の古楽器録音におとなしくクレジットされていたのが遠い昔のよう、ラトル、ネルソンス、サロネン、ダニエルズ…と「おいしいことしかない」新世代巨匠たちと続々共演するだけでなく指揮者としても突き抜けた存在で、現代音楽だろうが古典だろうがお手のもの。

 欧州中が気もそぞろな彼女が、精鋭ルートヴィヒ管弦楽団を率いて、まさにタイトル通りの演目で、痛快な狂気の舞台を織り上げてゆく1枚——もう、ジャケットからして期待感しかない…としか言いようがありません!

 ベリオの幽玄、ガーシュウィンの縦横無尽、そしてベルクの詩情と闇と…訳詩もばっちりお付けします。2017年、この1枚を聴かずにクラシックを語るなど、ありえません!!



  


 ぶっとんだ。
 こんな人がいたのか。

 そして歌いながら演じながら指揮をするのである。

https://youtu.be/sFFpzip-SZk

 もう次代の何年も先をいってる。バーバラ・ハニガン。





<LP>


ATLAS REALISATIONS/PIAS(LP)


ARLP 008
(2LP)
\8600
ジョージ・マーティン:
 映画音楽集&オリジナル・オーケストラ・ミュージック
ベルリン・ミュージック・アンサンブル
クレイグ・レオン(指揮) 
  【LP1】
   [SIDE A]
    The Pepperland Suite(ペパーランド・スイート) 
    映画『イエロー・サブマリン』のために書かれたオリジナル音楽 
     ・ペパーランド(Pepperland)/・マーチ・オブ・ミーニーズ(March of the Meanies)/
     ・シー・オブ・ホールズ (Sea of Holes)/・シー・オブ・モンスターズ (Sea of Monsters)/
     ・ペパーランド・リプライズ (Pepperland Reprise)
    Live and Let Die Suite 映画『死ぬのは奴らだ』のためのオリジナル音楽
     ・ウィスパー・フー・デアズ (Whisper Who Dares)/・ボンドとソリティア (Bond Meets Solitaire)/
     ・毒蛇の襲撃 (Snakes Alive)/・サメディ男爵の死の踊り (Baron Samedi's Dance of Death)
   [SIDE B]
    3つのアメリカン・スケッチ〜ヴァイオリンと室内オーケストラのための
     ・ウェストウォード・ルック!(Westward Look!)/・オールド・ボストン (Old Boston)/
     ・ニューヨーク・ニューヨーク (New York, New York)/・ジュディのテーマ
  【LP2】
   [SIDE A]
    『Under Milk Wood』 ディラン・トマスのラジオ劇『Under Milk Wood』のための付随音楽
     ・Under Milk Wood (メイン・テーマ)/・ラブ・デュエット (Love Duet)/
     ・Waldo's Song (George Martin, Andy Leek)/・Belle Etoile/
     ・フルートと室内オーケストラのためのワルツ ニ短調 ※世界初録音/
     ・弦楽のためのプレリュード〜《平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番変ホ短調 BWV 853 プレリュードの編曲》
   [SIDE B]
    ミッション・コラール(The Mission Chorales) 
    映画『ミッション (The Mission)』のためのオリジナル・スケッチ ※世界初録音 
     ・Prelude/・Chorale 1/・Chorale 2/・Orchestral Interlude/・Chorale 3/
     ・Chorale 4/・Orchestral Interlude 2/・Chorale 5/・Chorale 6/・Chorale 7
 「5 人目のビートルズ」ジョージ・マーティン映画音楽集、世界初録音楽曲も! LP で登場

 録音:2017年7月9-10&12日、エミール・ベルリナー・スタジオ、マイスター・ザール(ベルリン、ドイツ)/180g/プレス工場:オプティマル(ドイツ)

 「5 人目のビートルズ」ジョージ・マーティンの音楽作品集。CD (ARCD 008) につづき、LP も発売となります。
 ジョージ・マーティン(1926-2016)は、「ザ・ビートルズ」の作品をほぼすべてプロデュースした人物。ギルドホール音楽演劇学校でクラシック音楽の基礎を学び、オーボエとピアノを専攻しました。1950 年にEMI に入社、当時EMI のクラシック・レーベルだったパーロフォンで様々な録音に関わりました。その後ジャズやコメディなども手がけています。そして1962 年、ビートルズを見出し、同年レコード・デビューさせました。これによりプロデューサーとして一挙に大成功をおさめます。その後は独立してビートルズのほぼすべての作品にプロデューサーとして関わりながら、他にも多数のアーティストのプロデュースや、映画音楽(作曲)、また、自身のクラシックの経験も活かしてオーケストレーションなども手がけました。1965 年の「イエスタデイ」から、マーティンはオーケストラも録音に取り入れるようになり、ポップスとクラシックの垣根を超えたサウンドは世界中を魅了しました。
 ビートルズ初のアニメ映画『イエロー・サブマリン』の音楽。海の底にある音楽に満ちた平和な国ペパーランドを、音楽が大嫌いな青鬼(ブルー・ミーニーズ)の侵略から守るため立ち上がったビートルズが、イエロー・サブマリンに乗って海の底に向かう、という物語を彩る美しくドビュッシーをも思わせる音楽をアンサンブルでお楽しみ頂けます。他にも007 の『死ぬのは奴らだ』の音楽やディラン・トマスのラジオ劇『Under Milk Wood』のための付随音楽など、どれも非常に聴きやすく、美しいメロディに満ち、時に古楽を思わせる瞬間もあり、クラシック音楽の素地があるマーティンならではの音づくり。
 バッハの編曲ものは、EMI 入社後、パーロフォンを担当していた頃の作品。高貴な悲しみをたたえた原曲が、弦楽オーケストラによってさらに純度の高い美しい音楽となって響きます。
 世界初録音の2 作について。フルートと室内オーケストラのためのワルツ ニ短調は、フルートが奏でる息の長く物悲しい旋律を弦楽アンサンブルが彩る美しい楽曲で、マーティンのメロディのセンスと、楽器の扱いの巧さが光る曲。映画『ミッション』(1986 年のイギリス映画で、18 世紀中ごろの南米におけるイエズス会宣教師たちの物語)の音楽も世界初録音。この映画の音楽は当初ジョージ・マーティンに依頼がきて、マーティンはこの映画の音楽のスタイルの例として、一連のコラールを書きました。しかしスケジュールが合わず、最終的にエンニオ・モリコーネが作曲を完成、映画公開されています。後にマーティンはこれらの楽曲をコンサート・ピースとして完成させ、2008 年に初演されました。録音は今回が初めてです。ラテン語のミサをテキストにした、純度の高い美しい合唱に心奪われます。
 指揮を手がけるのは名プロデューサー、クレイグ・レオン。パヴァロッティらクラシックの大アーティストとコラボレーションしているほか、パンク・ロックのラモーンズやブロンディらのレコーディングも手がけています。ベルリン・ミュージック・アンサンブルは2011 年に結成されました。ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、ベルリン放送響といった一流のオーケストラで活躍する面々が集い、TVCM や映画、ポピュラー音楽などを演奏しています。
 こちらから映像でレコーディング風景やクレイグ・レオンのインタビューなどがご覧いただけます!














10/17(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



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GUILD



GM2CD 7805
(2CD)
\5000→\4690
教会のパイプ・オルガンで弾いた「ゴルトベルク」
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲

 幻想曲ト長調 BWV.572
 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV.539
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582
マルティン・ハイニ(オルガン)
 ルツェルンの教会オルガンで弾く荘厳なる「ゴルトベルク変奏曲」!

 2017年で創立50周年を迎えるスイスのGuild Musicより、教会のパイプ・オルガンで弾いたJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」が登場。
 マルティン・ハイニは、1968年にスイス、ルツェルンに生まれ、ルツェルン音楽学校とデンマークのオーフスで学んだオルガニスト。1992年のルツェルンJ.S.バッハ国際オルガン・コンクールで入賞し、ルツェルン教育大学やルツェルン音楽学校で教鞭を執り、ルツェルンのホルにある聖カタリナ教区教会でオルガニストと音楽監督を務める名手が、ピアノでもチェンバロでもない、荘厳なる「ゴルトベルク変奏曲」を聴かせてくれます。

 ※使用楽器:ホル聖カタリナ教区教会のゴル・オルガン
 ※録音:2017年2月8日−10日、ルツェルン(スイス)
 

GMCD 7424/5
(2CD)
\5000
チューリッヒ・サウンズ
 アンドレーエ、エシュマン、フレイ、
 ゲッツ、イェルモリ、ライナート、
 マーソン、ネーゲリ、ニグリ、リュッティ、
 シュニーダー・フォン・ヴァルテンゼー、
 シェックの歌曲と室内楽
ミュリエル・シュワルツ(ソプラノ)
ルーベン・ドローレ(バリトン)
トリオ・フォンテーヌ

 チューリッヒ中央図書館の100周年を記念して発売される、スイスの作曲家の歌曲と室内楽を集めたGuildならではのアルバム。
 フォルクマール・アンドレーエやオトマール・シェックなど、これまでGuildが多くのレコーディングに取り組んできたスイスの作曲家を始め、18世紀後半から20世紀前半まで約2世紀に渡るスイスの作曲家が名を連ねています。
 スイスのクラシック音楽ファンはもちろん、知られざるロマン派の歌曲、室内楽愛好家にもオススメ。

 ※録音:2016年1月&2月、チューリッヒ
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GMCD 7426-7
(CD+DVD/PAL)
\5100→\4690
合唱とアルプ・ホルンのための晩祷!
 カール・リュッティ:
  合唱、独唱とアルプ・ホルン六重奏のための晩祷
   《ミステリウム・モンティス》
オペルヴァリサー・ヴォーカル・アンサンブル
アルプ・ホルン六重奏団
ハンスルエディ・ケンプフェン(指揮)
 美しき合唱と6本のアルプ・ホルンが悠々と響く。合唱とアルプ・ホルンのための晩祷!

 2017年で創立50周年を迎えるスイスのGuild Musicより、合唱とアルプ・ホルン(アルペン・ホルン)のための作品という、スイスのレーベルならではの録音が登場!
 スイスの作曲家&ピアニスト、カール・リュッティ(b.1949)が作曲した「ミステリウム・モンティス(神秘の山)」は、合唱と独唱に加え、スイスの民族楽器であるアルプ・ホルンが6本参加する教会音楽。スイスの神聖なる山々をテーマに、美しい合唱とアルプ・ホルンの豊かな音色が響きます。
 DVD-Videoには、演奏風景や作曲家、演奏者のインタビュー映像などを収録。

 ※録音:2016年6月17日−19日、コレギウムス教会(スイス)
 ※DVDはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。







CD ACCORD


ACD-230
\2500
ローマン・マチエイェフスキ(1910-1998):2台ピアノによる編曲作品集 第1集
 1.J.S.バッハ(1685-1750):パッサカリア ハ短調 BWV582
 2-12.モーツァルト(1756-1791):グルックの「メッカの巡礼」による10の変奏曲 ト長調 K455
 13-18.クレランボー(1676-1749):2つの組曲を含むオルガン曲集 第1巻(抜粋)
 19-20.パデレフスキ(1860-1941):演奏会用ユモレスク Op.14(抜粋)
 21.ラヴェル(1875-1937):亡き王女のためのパヴァーヌ
 22.アルベニス(1860-1909):スペイン Op.165-第2曲 タンゴ
 23.クライスラー(1875-1962):愛の喜び
  全てR.マチエイェフスキによる2台ピアノ編曲版
カタジナ・ライス(ピアノ)
ピョートル・ケピンスキ(ピアノ)

 ポーランドの作曲家マチエイェフスキ。ベルリンで初期の教育を受け、ポーランドではシマノフスキ、パリではブーランジェに学びました。1934年から住んでいたパリではミヨー、ストラヴィンスキー、プーランク、オネゲルらと親交を持ち、アルトゥール・ルービンシュタインとも交友関係がありました。
 彼自身の作風は、シマノフスキの後期作品からの影響が強かったのですが、このアルバムに収録された「2台ピアノへの編曲作品」は、1940年代に当時住んでいたスウェーデンで書かれたようで、イェーテボリとストックホルムで開催された「ポーランド難民のための援助コンサート」で、イギリスやロシアのピアニストたちとデュオを組み演奏されたとされています。
 作品はずっと忘れられていましたが、彼の弟で、高名なポーランドのラジオディレクター、ヴォイチェク・マチエイェフスキが1980年代後半に放送でこれらを取り上げ、人気が再燃しました。様々な時代の作品をカバーする華麗な編曲集です。

  録音 2016年7月30-31日 Concert Hall of the Ignacy Jan Paderewski Pomeranian Philharmonic, Bydgoszcz, Poland
 

ACD-233
(CD+DVD(PAL仕様))
\3500
ルトスワフスキ四重奏団:2016
 1-5.マルシン・マルコヴィチ(1979-):弦楽四重奏曲 第4番
 6-17.アンドレイ・クヴィエチンスキ(1984-):[P|PE(s)]
 18.パヴェウ・ミキェティン(1971-):弦楽四重奏曲 第3番
ルトスワフスキ四重奏団

 ポーランドの最も古い都市の一つであるヴロツワフは、その歴史的価値の高さもあり、2016年の「欧州文化首都」に決定、1年間に渡って数多くの文化的行事が展開されました。このルトスワフスキ四重奏団のアルバム・リリースも文化的行事の一つであり、収録曲は全てアルバムのための委嘱作(新作)です。四重奏団自身も2017年に結成10周年を迎えることもあり、まさに「特別な1枚」となります。現代ポーランドを代表する四重奏団のアイデアいっぱいのアルバムです。

 録音:2016年5月5-6日…1-5  2016年3月12-14日…6-17.18 Red Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music, Poland
 ※DVDはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。
 

ACD-190
\2500
パヴェル・ヴァカレツィ:ピアノ・リサイタル
 1.パデレフスキ(1860-1941):夕べに Op.10-1
 2.パデレフスキ:ポロネーズ 変ロ長調 Op.9-6
 3.ユリウス・ザレプスキ(1854-1885):大ポロネーズ 嬰ヘ長調 Op.6
 4.ショパン(1810-1849):前奏曲 ハ長調 OP.28-1
 5.ショパン:前奏曲 イ短調 Op.28-2
 6.ショパン:前奏曲 ト長調 Op.28-3
 7.ショパン:前奏曲 ホ短調 Op.28-4
 8.ショパン:夜想曲 ホ短調 Op.72-1
 9.ショパン:前奏曲 ホ長調 Op.28-9
 10.ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.28-10
 11.ショパン:レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 嬰ハ短調 遺作
 12.ショパン:ポロネーズ 嬰ト短調 遺作
 13.ショパン:ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 Op.44
 14.ショパン:ポロネーズ 第3番 イ長調「軍隊」 Op.40-1
パヴェル・ヴァカレツィ(ピアノ)

 1987年生まれのパヴェル・ヴァカレツィは第16回ショパン国際ピアノ・コンクール(2010年)のファイナリスト。ポーランドの名教師カタリーナ・ポポヴァ・ズィロンに師事し才能に磨きをかけてきました。
 2013年のこの演奏は美しい音色と表現力が素晴らしく、将来を期待させるものとなっています。

  録音 2013年1月2-3日




KLANGLOGO


KL-1412
\2300
マショー:ノートルダムのミサ曲
 1.ガルス(1550-1591):アヴェ・マリア
 マショー(1300頃-1377):ノートルダム・ミサ曲
  2.キリエ
  3.グローリア
  4.クレド
  5.サンクトゥス
  6.アニュス・デイ
  7.イタ・ミサ・エスト
 8.デュファイ(1379頃-1474):めでたし、海の星よ
 9-14.ラ・リュー(1452-1518):第5旋法によるマニフィカト
 15.パレストリーナ(1525-1594):アヴェ・マリア
 16.イリバレン(1699-1767):スターバト・マーテル
 17.ミフナ(1600-1676):マリアンスケ・アヴェ
 18.ビクトリア(1548-1611):サルヴェ・レジーナ
 19.ジョスカン・デ・プレ(1455-1521):アヴェ・マリア
ウィーン・ヴォーカル・コンソート

 これまでにウィリアム・バードの合唱作品集(KL1401)や、ヨアヒム・ビュルクのドイツ語で書かれた初の「ヨハネ受難曲」(KL1403)で素晴らしいハーモニーを聴かせた「ウィーン・ヴォーカル・コンソート」のKlanglogoレーベル3作目のアルバム。
 マショーの「ノートルダム・ミサ曲」は一人の作曲家がミサ通常文を初めて全章作曲したことで知られる重要な作品であり、この時代のミサ曲の中でもとびきりの人気を誇っています。
 このアルバムでは、同時期の作曲家たちの「マリアのための歌」も収録。ウィーン・ヴォーカル・コンソートのメンバーは男性3人と女性2人の混合アンサンブルで、魅力的な響きが初期のポリフォニーを輝かしく彩っています。

  録音 Dominican Church, Retz, Austria
 

KL-1414
\2300
ジャングル・バロック
 1.マルティン・シュミット:アヴェ・マリア
 2-4.ドメニコ・ツィポーリ:組曲「El Barroco Guarani」
 5.作者不詳:Laudate Pueri Dominum
 6-9.シュミット:組曲
 10.作者不詳:Ara vale hava pehendu Ava
 11.ツィポーリ:Jesu Corona Virginum
 12.シュミット:Si bona suscepimus
 13-16.作者不詳:パストレータ
 17.作者不詳:サルヴェ・レジーナ
 18.ユリアン・アティラフ:メヌエット
 19.シュミット:マニフィカト
ルイス・シャラン(指揮)
ソニドス・デ・パラクァリア

 ユネスコの「平和のためのアーティスト」として認定されているルイス・シャランは、指揮者としても高い評価を得ており、このアルバムでは、若いパラグアイのミュージシャンたちで結成された「ソニドス・デ・パラクァリア」を率い、はるか250年前に南米から追放された"イエズス会の宣教師たち"へ捧げるミサ曲を演奏しました。
 ヨーロッパから来た宣教師たちはこの地に豊かな文化と音楽をもたらし、これらは南米の先住民族の文化と融合、音楽はコミュニケーションの手段となり、文化的アイデンティティーの中核要素となりました。
 宣教師たちがいなくなった後も、彼らの音楽は「南米のバロック音楽」として魅力的な遺産となったのです。
 このアルバムでは知られざる当時の音楽を復興し、新たな命を吹き込んでいます。
 

KL-1519
\2300
パッヘルベル(1653-1706):鍵盤作品集
 1.ファンタジア ニ短調 P124…ハープシコード
 2-8.「アポロンの六弦琴」より第1のアリア ニ短調と変奏 P193…ハープシコード
 9.おお、穢れなき神の子羊 P393…ハープシコード
 10.トッカータ ト短調 P468…オルガン
 11-20.「神のみわざは善きかな」によるパルティータ P379…オルガン
 21.リチェルカーレ ハ短調 P419…オルガン
 22.今ぞわが魂よ、主をたたえよ P47…オルガン
 23-28.組曲 第28番 ホ短調 P436…ハープシコード
 29.トッカータ ハ長調 P454…ハープシコード
 30.フーガ ハ長調 P151…ハープシコード
 31.音楽による“死への思い”-シャコンヌ ヘ長調 P42…ハープシコード
 32.トッカータ ハ長調 P454…ハープシコード
マールトン・ボルシャーニ(ハープシコード&オルガン)

 オルガンで演奏するか、ハープシコードで演奏するか?
 この問題はボルシャーニのアルバムでも常に問いかけられています。パッヘルベルのこれらの作品は通常オルガンで演奏されることが多いのですが、ボルシャーニはオルガンとハープシコードを弾き分けることで、作品の特徴を丁寧に描き出します。
 演奏に使われたのは、ハープシコードが、17世紀コルマールの名製作者ルッカース・クーシェによる精巧な楽器を模したもの、オルガンはニュルンベルクのマンデルシャイト製のオルガンを模してペーター・マイヤーが制作した小さな楽器。これらの楽器は確実に17世紀当時の響きを伝えています。

 録音 2006年10月17-19日 St. Martin, Egerkingen, Switzerland




RONDEAU



ROP-6128
\2300
Adventslieder-ドイツのアドヴェント・ソング集
 1.1704年ハレ:高く戸を上げよ
 2.作者不詳(1600頃):マリアは茨の道を歩む‐U.ヘンクハウス(1958-)編
 3.1638年ケルン:おお、救い主よ、天の扉を開け-U.フューレ(1957-)編
 4.M.プレトリウス(1571-1621):信じよ、魂-J.ブレル(1987-)編
 5.1557年リヨン:真心もて、おお人の子らよ-H.シャンデル(1960-)編
 6.1602年グラーツ:聖母マリアの夢-K.ベルク(1925-2007)/H.クッラ(1910-1956)編
 7.1300年以前:来て、来て、エマヌエル-F.スルジェ(1958-2015)編
 8.1600年不詳:マリアは茨の道を歩む-W.ブッヘンベルク(1962-)編
 9.1608年ケルン:船がくる-H.ヴァルヒャ(1907-1991)編
 10.クリューガー(1598-1662):われいかに汝を迎えまつらん-H.ハルトル(1953-)編
 11.ヴォルタース(1910-1989):私は3つの荒海を
 12.M.プレトリウス:暁の星のいと美しきかな-S.シュトローバッハ(1929-)編
 13.M.ルター(1483-1546):いざ来ませ、異邦人の救い主よ-6つのコラール
 14.1500年以前:Marien wart ein Bot gesant-U.へンクハウス編
 15.J.ペッツォールト(1912-1985):闇は深まり-J.ブレル編
 16.クリューガー(1598-1662):われいかに汝を迎えまつらん
Schwesterhochfunf シュヴェスターホッホヒュンフ
【メンバー】
モニカ・チュシュケ(ソプラノ)
アグネス・チュシュケ(ソプラノ)
フランツィスカ・チュシュケ(メゾ・ソプラノ)
マリア・チュシュケ(アルト)
コルドゥラ・チュシュケ(アルト)
ハンス・チュシュケ(バス)…13.16

 ドイツ出身の5人姉妹によるアカペラ・グループ「Schwesterhochfunf」が歌うAdvent=待降節の歌集。
 クリスマスまでのほぼ一か月、ドイツの家庭では歌を歌いながらその日を待ちわびます。
 このアルバムでも姉妹たちは「善き伝統」に則り味わい深い歌を歌っていますが、その中には素朴な風情の歌だけでなく、このアルバムのために現代の作曲家たちがアレンジした今風の歌も多く混じっているのがポイント。
 瞑想的で友好的な雰囲気も楽しめます。


 

ROP-6142
\2300
ケルビーニ(1760-1842):レクイエム ハ短調
 1.葬送行進曲
 2.独唱とオーケストラのための「ヨーゼフ・ハイドンの葬儀のための歌」
 レクイエム ハ短調
  3.Introitus
  4.Gradue
  5.Tractus
  6.Dies irae
  7.Offertorium
  8.Sanctus
  9.Pie Iesu
  10.Agnus Dei
【独唱】
辻井亜季穂(ソプラノ)
マルティン・ラッケ(テノール)
パウル・クレーガー(テノール)
マティアス・グリュネルト(聖母教会カントール…指揮)

聖母教会室内合唱団
アルテンブルク=ゲラ・フィルハーモニー管弦楽団

 イタリアで生まれ、パリで活躍したケルビーニ。現在では忘れられた作曲家の一人ですが、存命時にはベートーヴェンを凌ぐ人気があり、数多くの称賛を得ていた人でした。
 このレクイエムは、王政復古を推し進めたルイ18世の「王室音楽監督」を務めていた1816年に書かれた作品で、これはギロチンで処刑されたルイ16世の追悼が目的であり、初演時には大成功を収めました。
 曲の持つ荘厳な雰囲気は多くの人に愛され、ベートーヴェンが亡くなった際にも、追悼ミサで演奏されたという記録が残っています。
 もう1曲の「ヨーゼフ・ハイドンの葬儀のための歌」は、ハイドンの訃報を受けて書かれたもので、ハイドンを尊敬していたケルビーニの深い悲しみが伝わる20分ほどの独唱を伴う作品です。

  録音 2017年2月6-8日 ライヴ録音 Concert Hall of the Buhnen der Stadt Ger
 


ROP-6144
\2300
トランペットとオルガンのためのロマンティック・トランスクリプション
 イギリス
  1.トーマス・アダムズ(1850-1918):アレグロ・ポンポーソ
  2.A.W.マーチャント(1850-1921):ブーレ ト長調 Op.67

 フランス
  2.ジョルジュ・ドルリュー(1925-1992):
   オルガンとトランペットのための「カンターテ」
  3.フランク(1822-1890):アンダンティーノ ト短調
  4.デュカス(1865-1935):ラ・ペリのファンファーレ
  5.フォーレ(1845-1924):パヴァーヌ Op.50

 デンマーク
  7-9.トルヴァルド・ハンセン(1847-1915):コルネットとピアノのためのソナタ Op.18

 ノルウェイ
  グリーグ(1843-1907):
   10.アリエッタ 抒情小曲集 Op.12より
   11.農民の歌 抒情小曲集 Op.65より
   12.春の踊り 抒情小曲集 Op.38より
   13.ゆりかごの歌 抒情小曲集 Op.68より

 ロシア
  14.ヴァシリー・ブラント(1869-1923):子守歌 Op.14

 ドイツ
  15.ワーグナー(1813-1883):吟遊詩人の行進-歌劇《ローエングリン》より
  16.カール・ベーム(1844-1920):アダージェット・レリジオーソ-アルバムの小品より
  17.レーガー(1873-1920):マリアの子守歌 Op.67
  18.カルク・エーレルト(1877-1933):
   おお来て下さい、君よ、生命の御霊よ-即興的コラール Op.65より
  19.祝祭後奏曲- 易しいオルガン作品Op.142より(C.タンブリング編)

ヨナス・ヴィルフェルト編曲…1.3.7-9.10-13.
ヨナス・ヴィルフェルト&トーニ・フェーゼ編曲…2.6.14.18
トーニ・フェーゼ編曲…5.15.16.17
デュオ・フェーゼ=ヴィルフェルト
【メンバー】
 トーニ・フェーゼ(トランペット)
 ヨナス・ヴィルフェルト(オルガン)

 ヨーロッパでは比較的ポピュラーな組み合わせの“トランペットとオルガン”のアンサンブル「デュオ・フェーゼ=ヴィルフェルト」のデビュー・アルバム。メンバーはトランペットのフェーゼ、オルガンのヴィルフェルトの2人で、各々編曲もこなす名手たちです。
 このアルバムではロマン派の作曲家たちの作品を国別に紹介するという手法を取り、もともとオルガンとトランペットのために書かれた作品もあれば、グリーグのように原曲の持ち味を最大に生かした編曲が施された作品や、普段耳にすることのない珍しい曲もいくつか含まれており、楽器の魅力が余すことなく伝えられています。

 録音 2017年4月18-20日 Wurzen Cathedral (St Mary)
 

ROP-8001
\2300
ニコラス・ルドフォード(1485頃-1557頃):ミサ・ドミニカ
 1.Gaude, Gaude, Gaude Maria
 2.Square Le Roy
 3.Kyrie I?III, Christe I?III, Kyrie IV?VI
 4.Square Le Roy
 5.Gloria aus der/from the Lady Mass Missa Dominica
 6.Alleluia aus der/from the Lady Mass Missa Dominica
 7.There is no Rose of Swych Vertu
 8.Sequentia aus der / from the Lady Mass Missa Feria V
 9.Angelus ad Virginem
 10.Credo aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
 11.Offertorium aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
 12.Sanctus aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
 13.Benedictus aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
 14.ラック(1954-):Candlemas aus / from To the Tallow and the Wick
 15.Agnus Dei aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
 16.レイトン(1929-1988):The Lord is my Shepherd
 17.Beata Viscera
 18.Beata Viscera
 19.Alma Redemptoris Mater
デイヴィッド・スヴィンソン(指揮)
トリニティ少年合唱団…1.3.5-10.12-17.19
ハンドベル・コア・ゴータ…2.4.14.18
ルイス・ブリト=ババプル(オルガン)…3.5.10.11.14.16

 世界中の少年合唱団の中でも、最も多忙と言われているイギリスの「トリニティ少年合唱団」。教会で歌うだけではなく、ロイヤル・オペラ・ハウスや、ロンドンのオーケストラと頻繁に共演するなど、世界中を飛び回り、年に150回以上もの素晴らしい演奏を繰り広げています。
 ここでは、音楽学者や同時代の作曲家たちの協力を得て、中世の作曲家ルドフォードのミサを中心に、時代を超えた様々な曲を合わせ、1枚のアルバムを創り上げました。歌い手の鮮やかな声はオルガンの音と美しく融合し、素晴らしい響きを醸し出しています。

 録音 2017年3月1-5日 Himmelfahrtskirche Munchen-Sendling




SONO LUMINUS


DSL-92213
(CD+Blu-rayオーディオ)
\2700
RECURRENCE
 1.ヨンスドッティル(1967-):Flow and Fusion
 2.ヴィルマーソン(1976-):BD
 3.シグフスドッティル(1980-):Aequora
 4-6.ビャルナソン(1980-):Emergence
 7.ソルヴァルドスドッティル(1977-):Dreaming
ダニエル・ビャルナソン(指揮)
アイスランド交響楽団

 アイスランドを代表するオーケストラ「アイスランド交響楽団」は、1950年の創設以来、長きに渡って国の文化を支えていました。
 2008年に来日も予定されていましたが、残念なことに金融危機のあおりを受け、直前に中止となり日本のファンを落胆させたことでも知られています。
 現在オーケストラのアーティスト・イン・レジデンスを務めるビャルナソンは、指揮者、作曲家、指導者として様々な役割を果たすとともに、自作を含む現代音楽を意欲的に取り上げ、コンサート、録音の両面で広く称賛されています。
 このアルバムでも彼自身の作品の他に、アイスランドで名高い女性作曲家ソルヴァルドスドッティルの想像力を刺激する作品や、ロックバンドのメンバーとしても知られるヴィルマーソン、電子音楽とアコースティックの響きの境界を探るヨンスドッティルの作品など、実験的な作品が並んでいます。

 録音 2016年12月5-9日
 

DSL-92214
(2CD+(Blu-rayオーディオ)
\6000
BEYOND/ロサンゼルス・パーカッション・クァルテット
【CD1】
 1.ビャルナソン(1980-):世の罪を除きたもう主よ
 2.ソルヴァルドスドッティル(1977-):アウラ
 3-7.クリストファー・セローン:メモリー・パレス
 8.エレン・レイド:フィア=リリース
【CD2】
 1-9.アンドリュー・マッキントッシュ:I Hold the Lion's Paw
ロサンゼルス・パーカッション・クァルテット

 人種の坩堝でもあるロサンゼルス。あらゆる野心や創造的な夢がうずまく都市です。ここで活躍するロサンゼルス・パーカッション・クァルテットは、これまでにも意欲的なアルバムをリリースしてきましたが、今作でも5人の作曲家による独創的な作品を演奏しています。
 ビャルナソンの「Qui Tollis=世の罪を除きたもう主よ」は爆発的なバスドラムの唸りが印象的な作品。自然の風景を音に取り込むのが巧みなソルヴァルドスドッティルの「アウラ」は砂の嵐と風のチャイム。
 マッキントッシュの「I Hold the Lion's Paw=私はライオンの足を握る」では長編小説のように劇的に音が変化していきます。郷愁たっぷりのギターの旋律が印象的なセローンの「メモリー・パレス」、メタリックな響きがまるで宝石の輝きのようなライドの「フィア=リリース」と、普段耳にすることのない珍しい音響が、高音質で迫力たっぷりに迫ります。

 録音 2016年3月20-24日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia, USA
 

DSL-92215
\2500
Dark Queen Mantra
 1-3.テリー・ライリー(1935-):Dark Queen Mantra
 4-8.スコダニッビオ(1956-2012):Mas Lugares
  (モンテヴェルディのマドリガルより)
 9.テリー・ライリー:The Wheel and Mythic Birds Waltz
ギャン・ライリー(ギター)…1-3
デル・ソル弦楽四重奏団

 2017年に結成25周年を迎える“デル・ソル弦楽四重奏団”。
 設立当初から20世紀〜21世紀の作品ばかりを好んで演奏し、これまでに委嘱作を含め、100曲以上の新作を世界初演しています。時にはサンフランシスコ交響楽団とコラボしたり、大学での講義を行うなど、新しい音楽の普及に力を尽くす彼ら、今作ではミニマル・ミュージックの大家であるテリー・ライリーの80歳を記念し、新作を演奏しています。
 また、素晴らしい才能を有していたにもかかわらず、ほとんど知られることなく2012年に亡くなったイタリアの作曲家ステファノ・スコダニッビオの作品を紹介することにも力を注ぎました。
 ギャン・ライリーのギターを伴うライリーの「Dark Queen Mantra」での切れの良い音楽、モンテヴェルディの音楽を変容させたスコダニッビオの音楽、どちらも聴き手の心に懐かしい感情を呼び起こします。
 東洋的な雰囲気を持つ「The Wheel and Mythic Birds Waltz」も不思議な音楽です。

  録音 2016年2月22-26日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia, US
 

DSL-92216
\2500
IMAGINE CHRISTMAS
 1.ロリンス&ネルソン:Frosty the Snowman
 2.チャイコフスキー:四季-12月「クリスマス」
 3.ヴァーリン:ホワイト・クリスマス(J.ハイフェッツ編)
 4.マルクス:Holly Jolly Christmas
 5.ブレイク:Walking in the Air
 6.クラーク・ムーア:Twas The Night Before Christmas
 7.クーツ&グリースピー:サンタが町にやってくる
 8.グァラルディ:Christmas Time Is Here
 9.伝承:Joy to the World
 10.伝承:ウェンセスラスは良い王様
 11.マーティン&ブレーン:Have Yourself a Merry Little Christmas
 12.伝承:きよしこの夜
様々な演奏家

 SONO LUMINUSレーベルのこれまでのアルバムから、クリスマスにぴったりの作品を集めた1枚。ピアニストのグッドイヤー、ジャスパー弦楽四重奏団、ほか数多くの名手たちが演奏するクリスマス音楽集です。
 アレンジもハイフェッツが編曲した甘い「ホワイト・クリスマス」をはじめジャズ風、現代曲風と多岐にわたり、まさに色とりどり。ヨーロッパ伝統の作品ももちろん含んでおり、新鮮さと懐かしさを兼ね備えたチャーミングなアルバムです。

  Total Time:38'16”
 

DSL-92217
\2500
Boyd Meets Girl
 1-3.ゼナモン(1953-):リフレクション 第6番
 4.フォーレ(1845-1924):パヴァーヌ Op.50(R.ボイド&L.メトカーフ編)
 5-8.J.S.バッハ(1685-1750):2声のインヴェンション BWV772-786より
     (R.ボイド&L.メトカーフ編)
  第8番/第10番/第6番/第13番
 9.エドワーズ(1943-):ギター協奏曲「アラフラ・ダンス」-第2楽章 Arafura Arioso
 10.ニャターリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ-第1楽章 Allegretto comodo
 11.ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史-カフェ1930(R.ボイド&L.メトカーフ編)
 ファリャ(1876-1946):7つのスペイン民謡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
  12.第1番:ムーア人の衣装
  13.第2番:ムルシア地方のセギディーリャ
  14.第3番:アストゥリアス地方の歌
  15.第4番:ホタ
  16.第5番:子守歌
  17.第6番:歌
  18.第7番:ポーロ
 19.ペルト(1935-):鏡の中の鏡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
 20.ポーカロ/ベティス:Human Nature(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ボイド・ミーツ・ガール
【メンバー】
 ルパート・ボイド(ギター)
 ローラ・メトカーフ(チェロ)

 オーストラリア出身のギタリスト、ルパート・ボイドと、アメリカ出身のチェリスト、ローラ・メトカーフ。この2人によるアンサンブル「boyd meets girl」。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、時には自身で作品をアレンジ、独創的な演奏を繰り広げています。
 このアルバムでも、バッハからピアソラ、ゼナモンなど多彩な曲を用意。色彩感豊かなボリビアの作曲家ゼナモンの「リフレクション」をはじめ、フォーレの「パヴァーヌ」の斬新なアレンジや、楽しいバッハの「インヴェンション」、癒し系の代表作でもあるペルトの「鏡の中の鏡」など、目の覚めるような素晴らしい演奏を楽しめます。

 録音 2016年10月24-27日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia
 

SLE-70010
(2CD)
\3200
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲 第1番-第6番
【CD1】
 1-6.無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
 7-12.無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
 13-18.無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
【CD2】
 1-6.無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
 7-12.無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
 13-18.無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
リチャード・ナロウェイ(チェロ)

 1台のチェロのみで奏でるバッハの深淵なる世界。全てのチェリストが一度は演奏したいと憧れる究極の名曲が「無伴奏チェロ組曲」です。シンプルな音で構成されているにもかかわらず、演奏は大変に困難であるとともに、最初の音を弾いただけで、チェリストの力量が判断されてしまうこともあるという試練の曲でもあります。
 ここでその難曲に取り組んでいるのは1991年生まれ、オーストラリア出身の若手ナロウェイ。幼いころからチェロを学び、数多くのコンクールで入賞、最近ではクラシック音楽を幅広い聴衆に聴いてもらうためのプロジェクトにもり組んでいます。

 録音 2015年6月29日-7月4日 Shelmerdine Studio, Melbourne Grammar School, Australia




PIANO CLASSICS


PCL 10135
\2000
アルカン:
 室内協奏曲集Op.10-1〜Op.10-3
 6つの小品Op.16 3つのスケルツォOp.16-1〜Op.16-3
 ドニゼッティの歌劇「アンナ・ボレーナ」より
  「ああ! 死刑は決まった」によるピアノのための変奏Op.16-4
 ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」の
  アリア「恐ろしい復讐の剣を」によるピアノのための変奏Op.16-5
  ナポリの舟歌による幻想的変奏曲Op.16-6
ジョヴァンニ・ベルッチ(pf)
ロベルト・フォレス・ヴェセス指揮、
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
 

PCL 10127
\2000
アルカン:長調による12の練習曲集Op.35 マーク・ヴァイナー(pf)
 

PCL 10130
(5CD)
\3200
ドビュッシー:ピアノ独奏曲全集 クリストファー・ディヴァイン(pf)



<国内盤>


クアッドリーガ



QR 09004
\2500(税込)
「グノー:ピアノ作品集Vol.1」 広瀬美紀子(ピアノ)
 シャルル・グノー(1818-1893):
  (1)アヴェ・マリア − J.S.バッハのハ長調の前奏曲による瞑想
   (グノー自身によるピアノ独奏版)/
  (2)操り人形の葬送行進曲/(3)5月の朝(遺作)/
  (4)バルカローレ(ベネチアの女)/
  (5)セレナーデ/(6)ピッフェラーリ(ピッファロ吹き達)/
  (7)-(15)歌劇「ファウスト」第5幕より
   (7)ヴァルプルギスの夜(広瀬美紀子編)
   (8)バレエ音楽第1曲「ヌビア人の乙女達の踊り」(グノー編)
   (9)バレエ音楽第2曲「クレオパトラと黄金の杯」(広瀬美紀子編)
   (10)バレエ音楽第3曲「ヌビアの奴隷と踊り」(広瀬美紀子編)
   (11)バレエ音楽第4曲「クレオパトラと奴隷の踊り」(広瀬美紀子編)
   (12)バレエ音楽第5曲「トロイの乙女達の踊り」(広瀬美紀子編)
   (13)バレエ音楽第6曲「鏡の踊り」(広瀬美紀子編)
   (14)バレエ音楽第7曲「フリネの踊り」(広瀬美紀子編)
   (15)三重唱アリアと終結部(広瀬美紀子編)/
  (16)コラールとミュゼット/
  (17)交響曲第2番 変ロ長調 から 第2楽章(グノー編)/(18)祈り
 来年2018年はグノー生誕200 年!「アヴェ・マリア」に「操り人形の葬送行進曲」!オリジナルから作曲者自身や演奏者の編曲までもりだくさん!広瀬美紀子のグノーのピアノ作品集第1集!

 録音:2017 年8 月31 日三鷹市芸術文化センター風のホール、55:58

 来年(2018 年)は生誕200 年を迎えるフランスの作曲家グノーの注目のアルバム「グノー:ピアノ作品集Vol.1」。今回はオリジナル作品(「操り人形の葬送行進曲」は有名!)に加え作曲家であるグノーや演奏者である広瀬美紀子がピアノ版に編曲した、グノーの代表作「アヴェ・マリア」や「ファウスト」からのバレエ音楽なども収録。ライナーノートも広瀬自身による意欲作となっております。


 広瀬美紀子(ピアノ) Mikiko Hirose, piano
 東京芸術大学音楽学部ピアノ科卒業。同大学院ピアノ専修修了。村上明美、笠間春子、谷康子、井口秋子、M.ムンツ、J.ドラノワ、M.ファビュス諸氏に師事。1981 年デビューリサイタル以来、数多くのコンサートを開催。N響メンバーと、「ピアノ・トリオの夕べ」開催。ヴィヴァルディ合奏団のチェンバリストも勤める。東京交響楽団と競演他、室内楽、伴奏でも全国各地のコンサート、音楽祭に多数出演。
 1990〜1991 年の間、渡仏。ナント市コンセルヴァトワール及びナント合唱団の伴奏ピアニストを勤める。その間にナント市、ベル・トウ市、ル・マン市でのコンサートに出演。地域に根ざした音楽活動にも力を入れ、自宅サロンのホームコンサートは35 回以上に及ぶ。1998 年に八王子音楽院を創立。ソロ・リサイタルも定期的に開催。
 ショパンコンクール inアジア、PTNAコンペティション等、各種コンクールの審査員。全日本ピアノ指導者協会正会員。日本ピアノ教育連盟会員。日本音楽舞踊会議理事、日本ヴィラ=ロボス協会会員。現在、山梨県立大学講師、PTNA八王子中央ステーション代表、PTNA八王子支部支部長、八王子音楽院院長。’05 年3 枚目のCD「砂の器Ⅱ」’08 年4 枚目CD「ソロピアノで奏でるピアソラ集」。’09 年「ヴィラ=ロボス作品集Ⅰ」。’10 年「広瀬美紀子ピアノリサイタルライブ版」CD。’12 年「ソロピアノで奏でるピアソラ集Ⅱ」をリリース。’15 年「シンディングピアノ作品集Vol.1」をリリース。






















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