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≪第94号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2017/10/24〜10/27




10/27(金)紹介新譜

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS



ALT 376/7
(2CD)
\4000→\3690
マタチッチのチャイ5/初出ステレオ・ライヴ、
 オケは最末期のパリ音楽院管。同コンビとの初ディスク。
 貴重なウニンスキーとのコンチェルトも!

  [CD1]
   チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
  [CD2]
   ベートーヴェン:12のメヌエットWoO7より9 つのメヌエット
    (第1、2、4、5、7、8、10、12、11番)
   プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
アレクサンダー・ウニンスキー(ピアノ)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団

 平林直哉氏激賞。
 マタチッチの初出ステレオ・ライヴ、オーケストラは最末期のパリ音楽院管。同コンビによる初ディスク。白熱の指揮と薫り高い響きが混ざり合う。
 貴重なウニンスキーとのコンチェルトも収録。

 録音:1967年2月5日/シャンゼリゼ劇場:ライヴ録音(ステレオ)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 INA(フランス国立視聴覚研究所)のアーカイヴから超貴重な音源が発掘された。
 マタチッチがパリ音楽院管を振った1967 年2 月5 日のライヴ、しかも鮮明なステレオ録音。
 マタチッチとパリ音楽院管のコンビによるディスクはこれが史上初。
 パリ音楽院管は同年6 月3 日のクリュイタンスの死を受け、発展的解散を経てメンバーを代えパリ管弦楽団に改組される。この伝統的オケの最後の姿を音で聴くことができる貴重な録音ということになる。
 今や失われたパリ音楽院管の馥郁とした薫り高い響きと、熱気あふれた強烈なマタチッチの指揮が組み合わさり、極上の音楽が奏でられる。


 チャイコフスキーの5 番はマタチッチの名演とされているチェコ・フィル盤、N 響盤に勝るとも劣らない名演。
 オーケストラの鳴りっぷりが凄まじく、特に金管の咆哮が圧巻。

 ベートーヴェンのメヌエットもマタチッチお得意のレパートリー。
 炎のようなテンションで驚くほどダイナミックな演奏を繰り広げ、忘れられない印象を刻み付ける。シンプルな構造から細やかな表情を引き出しているあたりも流石。

 プロコフィエフのピアノ協奏曲第3 番では第2 回ショパン・コンクールの覇者ウニンスキーがソリストとして登場。
 現役盤が少ないピアニストなのでこちらも貴重。硬質なタッチによる強烈な打鍵が圧倒的な、大興奮の演奏である。

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ALT 378
\2800→\2590
マタチッチの初出ステレオ・ライヴ。
 スケール豊かな名演、特に十八番のワーグナーは圧巻!

  R.シュトラウス:
   交響詩『死と変容』 Op.24
   楽劇《エレクトラ》 Op.58 から モノローグ
   楽劇《サロメ》 Op.54 から『7つのヴェールの踊り』
  ワーグナー(マタチッチ編):
   楽劇《神々の黄昏》から
   『ジークフリートのラインへの旅』〜『葬送行進曲』〜終曲
リアネ・シネク(ソプラノ)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
フランス国立管弦楽団
 大注目盤!音質良好!平林直哉氏も激賞。マタチッチの初出ステレオ・ライヴ。スケール豊かな名演、特に十八番のワーグナーは圧巻!

 録音:1965年5月4日 /シャンゼリゼ劇場:ライヴ録音(ステレオ)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 INA(フランス国立視聴覚研究所)のアーカイヴから発掘された超貴重音源。マタチッチとフランス国立管のライヴ、鮮明なステレオ録音です!
 R. シュトラウスの『7 つのヴェールの踊り』はおそらくこれが唯一の録音。グロテスクな導入部に始まり、その後も艶めかしい雰囲気が全開。マタチッチの芸の細やかさに感服です。
 またワーグナーはマタチッチがレパートリーの中核に据えた重要作曲家であり、重厚さと見通しの良さを兼ね備えた演奏が聴きもの。自ら編んだ《神々の黄昏》からの組曲はチェコ・フィルやN 響とも録音がありますが、当盤の演奏はそれらとは違い、終曲に歌が入ります。シネクの歌唱は歴代ワーグナー歌手に匹敵する素晴らしさ!力強くうねる管弦楽と共に聴き応えたっぷり。



マイナー・レーベル新譜

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HMF



HMM 905285
\2700→\2490
マーラーが初演したオーケストラ
 グザヴィエ・ロト(指揮)&ケルン・ギュルツェニヒ管

  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 マーラーが1904年に交響曲第5番を初演したオーケストラで、あのロトが感動の名演を果した!

 録音:2017年2月20-22日/シュトールベルク街スタジオ(ケルン)/70’ 42”

 ロトがついにマーラーの5 番に挑戦。
 しかもオーケストラは手兵レ・シエクルではなく、2015 年以来音楽監督を務めるケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団。
 創立190 年を誇る同団体は、1904 年にマーラー自身の指揮で交響曲第5 番の世界初演を行ったという特別なオーケストラ。
 ロトの解釈は基本的にレ・シエクルを振る際と共通しているが、テンポも王道、ヴィブラート控え目、金管もまろやかに響かせるなど才気煥発ぶりが光る。
 アダージェットは押えた感情ながらワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の「イゾルデの愛の死」ような陶酔感で静かに盛り上がり、夢のような時を味あわせてくれる。
 フィナーレの統率力ときびきびした推進力もロトならでは。

 2017 年のセッション録音で、強奏部でも豊かに響く録音も特筆もの。
 時代楽器演奏でないことを残念に思う向きもあるかもしれないが、今回はドイツのギュルツェニヒ管で大正解。
 さらにレ・シエクルで培った「初演当時の響き」をここでも追求、今や少なくなった113 年前の古き良きドイツのオーケストラのサウンドを蘇えらせている。

 マーラー好きでも目から鱗の落ちる、超注目盤の登場。



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HMM 902250
(2CD)
\3800→\3490
マティアス・ゲルネ(バリトン)
 ハーディング(指揮)&スウェーデン放送交響
  ザ・ワーグナー・プロジェクト

 [CD1] 「神と人間」
  『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(1868)より
   ・第3幕への前奏曲/・ザックス「ニワトコのモノローグ」/
  『トリスタンとイゾルデ』(1865)より
   ・前奏曲/・マルケ王「本当にそうしたと?」**/
   ・イゾルデの愛の死
  『ラインの黄金』(1869)より
   ・ヴォータン「暮れに太陽の瞳が輝いている」**
  『ヴァルキューレ』(1870)より
   ・ヴォータンの別れと間の炎の音楽
 [CD2] 「贖罪」
  『さまよえるオランダ人』(1843)より
   ・序曲/・オランダ人のモノローグ「期限は過ぎた」
  『タンホイザー』(1845)より
   ・夕星の歌
  『パルジファル』(1882)より
   ・第1幕への前奏曲
   ・アンフォルタス「Ja - Wehe! Wehe! Weh uber mich!」
   ・聖金曜日の音楽
マティアス・ゲルネ(バリトン)
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
トーヴェ・ニルソン(メゾ・ソプラノ)*
マッツ・カールソン(テノール)**
 世界最高峰のバリトン、マティアス・ゲルネ最新盤、ハーディングとのワーグナー・プロジェクト!

 録音:2016年3月21-24日、2016年5月26-31日/ストックホルム、ベルワルトホール

 ゲルネとハーディング率いるスウェーデン放送交響楽団による、ワーグナーの登場。ワーグナーの舞台作品から、「神と人間」そして「贖罪」をテーマに、バリトンやバスのためのよりすぐりの場面、そして管弦楽を集めています。
 ゲルネは2017 年9 月のペトレンコ率いるバイエルン国立歌劇場「タンホイザー」公演のヴォルフラム役でも絶賛されたことが記憶に新しい、まさに世界最高のバリトン。いっぽうのハーディングは2016 年9 月からパリ管弦楽団の音楽監督にも就任するなど、ますます脂がのってきています。
 ワーグナーに特化したアルバムは今回が初ですが、前奏曲などはしばしば演奏会でも取り上げてきており、満を持しての録音といえるでしょう。
 織り込まれた様々な要素におぼれることなく、オーケストラを豊かに歌わせ響かせている指揮ぶりはさすが。
 ゲルネの歌唱は、彼がまさに今世界最高峰のバリトンであることを実感させるに十分なもの。歌詞の一語一語に込められた深い表情と安定感に圧倒されます。
 1967 年生まれのゲルネと1975 年生まれのハーディングによる、新しい世代の至高のワーグナーの登場といえるでしょう。





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HAENSSLER



HC 17046
\2600→\2390
フランク・ペーター・ツィンマーマンがバッハのヴァイオリン協奏曲を約30年にぶりに再録!
 J.S.バッハ(1685-1750):
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
  (2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
  (3)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052
  (4)オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060(2つのヴァイオリンのための協奏曲編)
   フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)、(4)セルゲ・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
   ベルリン・バロック・ゾリステン
    【ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン、指揮)、
     町田琴和、リューディガー・リーバーマン、アレッサンドロ・カッポーネ(第1ヴァイオリン)
     ライマー・オルロフスキー、エーファ=マリア・トマジ、ラヘル・シュミット(第2ヴァイオリン)
     ヴァルター・キュスナー、クリストフ・シュトロイリ(ヴィオラ)、
     ブリュノ・ドルプレール(チェロ)、ウルリヒ・ヴォルフ(コントラバス)、
     ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)】
 フランク・ペーター・ツィンマーマンがバッハのヴァイオリン協奏曲を約30年にぶりに再録!子息セルゲとの共演にも大注目!

 セッション録音:2017年4月/イエス・キリスト教会(ベルリン)/61’14”

 ドイツ正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。独ヘンスラー・レーベルよりリリースしたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集(第1 集:KKC 5422 / 98 039、第2 集:KKC 5647 / HC 15042)は各誌で非常に高い評価を受けました。
 2017 年4 月の最新録音は自身2 度目となるバッハのヴァイオリン協奏曲(このうちヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052 は初録音)です!1 度目は1988 年にジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団と行いましたので実に約30 年ぶりの再録音となります。
 ツィンマーマンといえば優美で香り高き音色を奏でますがバッハは絶品の一言に尽き、バッハの音楽の神髄に迫る名演を聴かせてくれます。共演はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者たちを中心にして1995 年に結成されたベルリン・バロック・ゾリステンです。名手たちによる極上のバッハをお楽しみください。
 消失したヴァイオリン協奏曲のチェンバロ編曲として自筆総譜が存在するチェンバロ協奏曲第1 番 ニ短調 BWV1052。ツィンマーマンは失われたヴァイオリン協奏曲を見事によみがえらせました。入り組んだ起伏をもつユニゾンの主題が印象的なこの協奏曲は主題の直後から颯爽としたヴァイオリン独奏があらわれます。独奏パートの幻想的で豊かな発展が印象的な当作品は、1832 年にメンデルスゾーンがピアノ協奏曲として演奏した記録が残っているほか、シューマンは「最大の傑作のひとつ」と讃えております。
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲が原曲とみなされているこの作品をツィンマーマンは2 つのヴァイオリンのための協奏曲として録音しました。共演は子息であるセルゲ・ツィンマーマンです!
 セルゲ・ツィンマーマンは1991 年生まれ。5 歳より母親からヴァイオリンの手ほどきを受け、2000 年にはわずか9 歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲でオーケストラとの初共演を果たした親譲りの天才肌です。
 2011 年11 月にはネーメ・ヤルヴィ指揮NHK 交響楽団との共演で日本デビューを果たし、以後定期的な来日公演で日本のファンにも知られている俊英ヴァイオリニストです。念願の親子共演が実現したことも大注目といえましょう。






モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集
98 039
\2600→\2390
フランク・ペーター・ツィンマーマン、2 度目のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲録音
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集第1集

 (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
  [カデンツァ;コンスタンチン・モストラス](20’34”)
 (2)ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261
  [カデンツァ;フランツ・バイヤー](7’16”)
 (3)ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373(6’48”)
 (4)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
  [カデンツァ;フランツ・バイヤー](22’16”)
 (5)ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  [カデンツァ;ヨーゼフ・ヨアヒム](21’45”)
フランク・ペーター・ツィンマーマン
 (ヴァイオリン;
  1711年製ストラディヴァリウス)
ラドスラフ・スルク(指揮)
バイエルン放送室内管弦楽団

 セッション録音:2014 年3 月6-8 日/ヘルクレスザール、ミュンヘン王宮内/DDD、ディジパック仕様、76’ 47”

 ヘンスラー・レーベルより大注目盤登場!
 1965 年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンが自身2 度目となるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集録音を開始しました。
 第1 集にはヴァイオリン協奏曲第1、3、4 番、アダージョ ホ長調 K.261、そしてロンド ハ長調 K.373 が収録されています。
 1 度目の全曲録音は1986 年にイェルク・フェルバー指揮、ヴュルテンベルク室内管弦楽団とのセッション録音ですので、この度約28 年ぶりの全曲録音開始となります。今回の共演はバイエルン放送室内管弦楽団、指揮はラドスラフ・スルクです。ツィンマーマンは当団の2005-06 年シーズンでモーツァルトの5 つのヴァイオリン協奏曲を演奏し、その演奏会は大成功に終わり各誌で絶賛されました。この度、満を持しての録音となります。
 ツィンマーマンと言えば優美で香り高き音色を奏でますが、とりわけモーツァルトは極上・絶品です。さらに近年はトリオ・ツィンマーマンとして室内楽にも力を入れ音楽的表現がより豊かになりました。
 今回の録音ではポーランド生まれのヴァイオリニストで、バイエルン放送交響楽団のコンサート・マスターのラドスラフ・スルクが指揮を担当しており、完璧なアンサンブルはもとより、とりわけ弦楽の美しさを追求した演奏を披露しております。
 10 代から華々しい活動を行うツィンマーマンですが、最も重要なレパートリーの一つとしてモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3 番があげられます。当作品は1 度目の録音の他にヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのセッション録音(1995 年1 月)、またライヴ映像としてベルナルト・ハイティンク指揮、ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート1993(EURO ARTS / 20 11514)があり、その点からもツィンマーマンの当作品に対する思い入れをうかがい知ることができます。
 ツィンマーマンの愛器ストラディヴァリウスは、かつてクライスラーが所有していた1711 年製の名器で、まるでビロードのような音色です。今後のリリースも期待せずにはいられない全曲録音始動と言えましょう。


HC 15042
\2600→\2390

フランク・ペーター・ツィンマーマン
 モーツ
ァルト:ヴァイオリン協奏曲全集第2集
 (1)ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調K.211
 (2)ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
 (3)ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364*

フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
アントワーヌ・タムスティ(ヴィオラ)*
ラドスラフ・スルク(指揮)
バイエルン放送室内管弦楽団
 ドイツ正統派ヴァイオリニスト、F.P.ツィンマーマンによる2 度目のモーツァルト協奏曲録音!第2弾は第2 番、第5 番「トルコ風」、そしてタムスティとの協奏交響曲を収録!

 ヴァイオリン;ストラディヴァリウス1711年‘Lady Inchiquin’/ヴィオラ;ストラディヴァリウス1672年‘Mahler’/
 セッション録音:2015年6月28日/ヘルクレスザール、ミュンヘン王宮内/72’49”
 (1)I.8’15”+II.6’29”+III.4’04”=18’48” (2)I.13’12”+II.9’02”+III.5’57”=28’11” (3)I.8’47”+II.9’02”+III.8’01”=25’50”

 ドイツ正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンが独ヘンスラー・レーベルより自身2 度目となるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集録音を遂行中ですが当ディスクはその第2 集で、第2 番、第5 番「トルコ風」、そして協奏交響曲が収録されました。
 ヴァイオリン協奏曲第1、3、4 番、アダージョ(K.261)、そしてロンド(K.373)をおさめた第1 集(98 039 / KKC 5422)がレコード芸術特選盤をはじめ、各誌・各紙で絶賛されただけに第2 集にも期待が高まるところです。
 ツィンマーマン1 度目の全曲録音はイェルク・フェルバー指揮、ヴュルテンベルク室内管弦楽団と1986 年に行いましたので、このたび四半世紀の時を経て2 度目の全曲録音を開始したことになります。
 今回共演したのはバイエルン放送室内管弦楽団、指揮はラドスラフ・スルクです。ツィンマーマンは当団の2005-06 年シーズンでモーツァルトの5 つのヴァイオリン協奏曲を披露しておりまして、その演奏会がきっかけでこの2 度目の録音が実現されることとなりました。
 ツィンマーマンといえば優美で香り高き音色を奏でますが、とりわけモーツァルトの演奏は絶品です。今回の録音ではポーランド生まれのヴァイオリニストで、バイエルン放送交響楽団のコンサート・マスターのラドスラフ・スルクが指揮を担当しており、完璧なアンサンブルはもとより、特に弦楽の美しさを追求した演奏です。
 「弦楽トリオは自分にとってベストなアンサンブル」と考え、2007 年に若き天才ヴィオラ奏者のアントワーヌ・タムスティと俊英チェリスト、クリスチャン・ポルテラと“トリオ・ツィンマーマン” を結成したツィンマーマン。室内楽に積極的に取り組み、音楽的表現がより豊かになった今、アンサンブルをより意識しながら演奏しております。
 協奏交響曲のヴィオラ奏者はもちろんアントワーヌ・タムスティです。長年ベストなアンサンブルができる演奏者を探していたツィンマーマンが、タムスティの演奏会に足を運んだ際に感銘を受け、その音色に魅了されたツィンマーマンが終演後、直々にトリオ結成を懇願したほどの惚れこみようです。心の知れた盟友との当演奏でも抜群のアンサンブルで極上のモーツァルトを聴かせてくれます。
 ツィンマーマン、タムスティの使用楽器はストラディヴァリウスで、ツィンマーマンの楽器はかつてクライスラーが所有していた1711 年製の名器‘LadyInchiquin’ でまるでビロードのような美しい音色です。


カデンツァについて
①ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調K.211
 (カデンツァ 第1楽章;ピンカス・ズッカーマン/第2楽章;ロバート・D・レヴィン/第3 楽章;ダヴィッド・オイストラフ)
②ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
 (カデンツァ 第1楽章;フランツ・バイヤー/第2楽章;ロバート・D・レヴィン/第3 楽章;ヨーゼフ・ヨアヒム)
③ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364*
 (カデンツァ モーツァルト)







RUBICON


RUBICON 1013
\2500
イギリスの俊英3人によるトリオ、デビュー!
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 op.101
 武満徹:ビトゥイーン・タイズ
トリオ・イシムシズ
 〔パブロ・エルマン・ベネディ(ヴァイオリン)、
  ミヒャエル・ペトロフ(チェロ)、
  エルデン・ミシルリオグリュ(ピアノ)〕
 イシムシズ(isimsiz)とはトルコ語で‘名のない’、あるいは‘無名’ の意。クラシック音楽界のエキサイティングな存在として知られてきているトリオのデビュー盤です。ヴァイオリンは、キアロスクーロ・カルテットで第2 ヴァイオリンを務めるパブロ・エルマン・ベネディ。ピアノのエルデン・ミシルリオグリュはトルコに生まれ、ギルドホールで学んだ俊英。そしてチェロのミヒャエル・ペトロフはイギリスのヨーロッパ・コンサート・ホール協会主催のライジング・スター・シリーズに登場した注目株。ベートーヴェンとブラームスの勝負曲、そして演奏会でもしばしば取り上げてきた大切な作品、武満の「ビトゥイーン・タイド」という意欲的なプログラムでの登場です。
 

RUBICON 1019
\2500
C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 ・ソナタ ニ長調 Wq37、ハ長調 Wq36、ト短調 Wq88
 ・ピアノ・ソナタ イ短調 Wq 50-3
ヨハンナ・ローズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ハビエル・ニュネス(チェンバロ)
 ヨハンナ・ローズが活き活きと描くC.P.E. バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集

 ドイツ出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヨハンナ・ローズのデビュー盤。ヴィルトゥオジティと繊細さが要求される、ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレパートリーの最高峰のひとつ、C.P.E. バッハのソナタです。様々な古楽アンサンブルで演奏し、ヨーロッパ、南米、日本にもツアー参加しています。バーゼル音楽院でパンドルフォに師事、そしてヴィットリオ・ギエルミの下でも研鑽を積んでいます。


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RUBICON 1020
\2500→\2290
ドレスデン出身の指揮者クリストフ・ケーニヒ
 因縁の二人の交響曲を指揮 メユール&ベートーヴェン

  メユール(1763-1817):交響曲第1番 ト短調
  ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
クリストフ・ケーニヒ(指揮)
ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク
 (Soloists Europeens Luxembourg)

 クリストフ・ケーニヒは1968 年ドレスデン出身の指揮者。ドレスデンの音楽大学に学び、シュターツカペレ・ドレスデンでサー・コリン・デイヴィスのアシスタントを務めていました。
 歌劇とシンフォニーの両方で活躍しており、2003 年、チューリヒ歌劇場の「後宮からの誘拐」では健康上の理由で初日4 日前にキャンセルしたメストの代わりに新演出の舞台を指揮、一躍注目を浴びました。
 現在オルケストラ・シンフォニカ・ド・ポルト・カサ・ダ・ムジカの首席指揮者の任(2009‐12 年)にあり、さらに近年、ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルクの首席指揮者と音楽監督にも就任しました。
 そんなケーニヒとソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルクとの共演盤が登場。
 フランス革命期に活躍し、ベートーヴェンを思わせる作風のメユールの交響曲と、ベートーヴェンのエロイカ、という興味深いプログラムです。




クリストフ・ケーニヒ、「レオノーレ」第3番指揮してます。指揮姿がかっこいい。
https://youtu.be/nxyrHYkdDz8



 ・・・で、このメユールとベートーヴェン、ちょっとした因縁があるんです・・・



 いきなり鮮烈な古典派シンフォニーが始まった。

 おっと・・・なんだこりゃ。・・・誰だ・・・?

 ヨーゼフ・マルティン・クラウスか?似てるが違う。でもハイドンでもない・・・。メロディーがもう少し新しい。ボヘミア系の作曲家か?うーん・・・わからん。
 誰なんだ?

 エティエンヌ=ニコラ・メユール。

 メユール?メユール!?これがメユールか・・・!
 それはメユールの交響曲第1番だった。
 昔WARNERからミンコフスキの指揮で出てた。珍しいから結構売れてた。でも古典派のつまんない曲だろうと思って聴いてなかった。

 ほう・・・でもこんな生きのいい素敵な曲だとは。
 で、しばらく仕事しながら聴いていた。

 そうしたら、突然、ベートーヴェンの「運命」になった。

 あ、誤解を生む書き方をしてすみません・・・。
 ベートーヴェンの「運命」そっくりの音楽が出てきた。ダダダダ〜ンである。ベートーヴェンほど衝撃的ではないが、十分効果的なダダダダ〜ンである。

 ・・・しかし・・・、しかしそれはないだろ。
 これではいくらなんでも露骨なパクリだ。せっかくいい曲なのに。

 デモ・・・待てよ・・・
 ハンス・ロットの例もある(マーラーのパクリかと思ったらマーラーがパクっていた)。
 さっそく「運命」とメユールの交響曲第1番の作曲年代を調べた。

  「運命」・・・1803−1808年
  「メユール交響曲第1番」・・・1809年

 むむむ・・・微妙・・・。
 メユールは1808年12月22日の「運命」の初演に立ち会っていたのか?「運命」に衝撃を受けてこの第1番の終楽章を作ったのか・・・。そうである証拠も、そうでない証拠もない。
 ・・・それともいわゆる「百匹目の猿」現象か?
 この突然変異的な鬼気迫る動機を自分の音楽の中に取り込もうという霊感が、突如ウィーンとパリに降りてきた・・・。そういうこともまったく考えられないことはない。

 うーん・・・あとの判断は聴き手の方にお任せしよう。





ET′CETERA

KTD 6008
(2CD/特別価格)
\2500
ライフ・パス
 カルティエ:
  ヴィブラフォンのための24の映像《フォーカス》
  マリンバのための20の子どもの歌《イメージ》
バルト・カルティエ
 (ヴィブラフォン、マリンバ)
 ベルギーの名マレット奏者、バルト・カルティエの自作自演盤!

 ☆クラシック、ジャズの両面で活躍するベルギーの名パーカッション奏者、バルト・カルティエ!
 ☆ヴィブラフォンとマリンバのためのオリジナル作品!

 ブリュッセル王立音楽院でクラシックとジャズの鍵盤楽器を教えるベルギーの名パーカッショニスト、バルト・カルティエの自作自演アルバムが、Et'cetera Nowから登場!
 バルト・カルティエは、クラシックとジャズを中心に、現代音楽、ポップス、テレビ、ラジオなど幅広いジャンルで活躍、ヴィブラフォンとマリンバの名手であり、ジャズをテーマとした作曲コンテストにも二度入賞するなど、作曲家としても知られています。
 カルティエが90年代に書いたマリンバのための「イメージ」と、それから25年後に書いたヴィブラフォンのための「フォーカス」は、楽譜や書籍も出版され、鍵盤打楽器のレパートリー拡大にも寄与してきました。

 ※録音:2016年8月16日−18日
 


KTC 1587
\2500
ジュ・ア・ラ・フランセズ 〜 フランスのチェロ作品集
 ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ
 ウィドール:3つの小品 Op.21
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ
 エスケシュ:夜想曲
アルマンス・クエロ(チェロ)
ジョゼフ・バーンバウム(ピアノ)
 パリ音楽院で学んだ若き才能が贈る優美なるフランスのチェロ作品集!

 共にパリ音楽院で学んだ若き有望なアーティスト、チェロのアルマンス・クエロとピアノのジョゼフ・バーンバウム。
 1871年に設立された「国民音楽協会」、1909年に設立された「独立音楽協会」などの影響により、19世紀後半から20世紀前半にかけて豊かに発展したフランスのチェロとピアノのためのレパートリーを、若き才能が優美に溌溂に描きます。
 チェロ愛好家、フランス室内楽ファンは要注目!

 ※録音:2016年7月、フランス




こういう曲を「知られざる名曲」と呼ぶのだろう
ヴィエルヌのピアノ五重奏曲

ATMA
ACD2 2384
\2400
フランス近代室内楽の至宝〜ピエルネ&ヴィエルヌのピアノ五重奏
 ピエルネ:ピアノ五重奏曲Op.41
 ヴィエルヌ:ピアノ五重奏曲Op.42
アルトゥール・ルブラン弦楽四重奏団
 【小林響(ヴァイオリン)
  ブレット・モルザン(ヴァイオリン)
  ジャン=ルック・プロード(ヴィオラ)
  ライアン・モルザン(チェロ)】
ステファン・ルムラン(ピアノ)
 録音:2006 年3 月


 こういう曲を「知られざる名曲」と呼ぶのだろう。

 フランス近代室内楽の至宝というべき、ピエルネとヴィエルヌのピアノ五重奏曲。

 甘美さと優雅さを携えつつ、ある種の憂鬱と深刻さを垣間見させるピエルネらしい大作。
 一方、戦争中2人の子供を亡くしたヴィエルヌの、あまりに悲しく切ない「葬送行進曲」を含んだ、ときに受難曲にも聴こえる傑作。

 どちらも以前TIMPANIで別々にリリースされていたが、今年初めにこの2曲がカップリングとなったATMA盤をご紹介、ひっそりとブームになっていた。

 ATMAの在庫が切れる前に単体で再度ご紹介しておきます。お早めに・・・。

 

 ピアニストのステファン・ルムランが取り組んでいるフランスの作曲家の作品を積極的に録音していくシリーズ「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・デクヴェルト)」。
 今回はピアノ五重奏曲を取り上げています。
 まずガブリエル・ピエルネの代表作ピアノ五重奏曲。ピエルネはマスネに作曲を、フランクにオルガンを学ぶなどフランス近代音楽の真髄を極めた作曲家。抒情豊かな洗練された旋律が魅力的なこの作品は、フォーレに捧げられています。
 そして名オルガニストとして名を馳せた同時代のルイ・ヴィエルヌ。長男が亡くなった直後に作曲されたピアノ五重奏曲は、フランス近代を代表するフランク、フォーレの作品に劣らない傑作。

 演奏は、カナダで活躍するアルトゥール・ルブラン四重奏団。1988 年に創設され、カナダの偉大なヴァイオリニスト、アルトゥール・ルブランの名を冠しています。小林響が第1 ヴァイオリニストを務めています。


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KTC 9004
(4CD/特別価格)
\5100→\3990
Et'cetera創立35周年記念
 ロエル・ディールティエンス(チェロ/CD1)
  ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集、協奏曲集/
  ヴィヴァルディ&ケージ:8つの季節

  CD1:チェロ・ソナタ集 〜
   チェロ・ソナタ第5番ホ短調RV.40/
   同第1番変ロ長調RV.47/同第3番イ短調RV.43/
   同第6番変ロ長調RV.46/同第7番イ短調RV.44)/
  CD2:ファゴット協奏曲集 〜
   協奏曲ト短調RV.531/協奏曲変ロ長調RV.501《夜》/
   協奏曲イ短調RV.498/協奏曲ト短調RV.106/
   協奏曲ハ短調RV.480/協奏曲ト長調RV.545/
   協奏曲ト短調RV.496/ラルゲット ニ短調/
  CD3-4 ヴィヴァルディ&ケージ:8つの季節 〜
   ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》/
   ケージ:4つのパートのための弦楽四重奏曲
    (バロック・オーケストラ版)
ロエル・ディールティエンス(チェロ/CD1)
アンサンブル・エクスプロラション(CD1)
フランス・ロベルト・ベルクホウト(ファゴット/CD2)
ピーター・ダークセン(チェンバロ&指揮/CD2)
ラ・スアーヴェ・メロディア(CD2)
ロドルフォ・リヒター(ヴァイオリン)
バロック・オーケストラ《ビーロック》
 Et'cetera創立35周年記念リリース!第2弾は、ヴィヴァルディ名盤集!

 ☆オランダの名門レーベル、Et'ceteraの創立35周年記念リリース!
 ☆第2弾は、ヴィヴァルディの名盤を集めたスペシャルBOX!

 バッハの無伴奏チェロ組曲の名盤(KTC 1403)も残し、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、デ・レーウ、ポンスたちからの信頼も厚いベルギーの名チェリスト、ロエル・ディールティエンスが、自らが創設したアンサンブル・エクスプロラションと共演したヴィヴァルディのチェロ・ソナタ集。
 18世紀オーケストラやレオンハルト・コンソート、ラ・プティット・バンドなど、世界一流のピリオド・オーケストラで活躍してきた古楽系ファゴット奏者、フランス・ロベルト・ベルクホウトが吹くファゴット協奏曲集。音楽学者としても高名なピーター・ダークセンの時代考証や楽曲研究もポイント。
 モニカ・ハジェットに学び、レイチェル・ポッジャーの後任としてパラディアン・アンサンブル(現パラディアンズ)の第1ヴァイオリンを引き継いだ名手、ロドルフォ・リヒター。ヴィヴァルディの「四季」とジョン・ケージのオーケストラ版「4つのパートのための弦楽四重奏曲」を組みわせて構成した「8つの季節(8 Seasons)」。

 ※録音:2009年7月(CD1)、2010年9月&2011年1月(CD2)、2011年2月(CD3-4)



 発売当時、朝日試聴室推薦、レコード芸術特選ときわめて高い評価を得た、ディールティエンスによるヴィヴァルディの名盤。
これは本当に美しい・・・

仏HM
HMG 508235
(2CD)\2800
通常ケース盤
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 [CD1]
  協奏曲RV401 ハ短調,RV417ト短調,
  RV423 変ロ長調,RV405 ニ短調*,
  RV400 ハ長調,RV419 イ短調、RV415 *
 [CD2]
  協奏曲RV420 イ短調,RV408 変ホ長調,
  RV411 ヘ長調,RV407 ニ短調,
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
   「プロテウス」RV544 ヘ長調,
  RV421 イ短調,
  ヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲RV561 ハ長調
ロエル・ディールティエンス
 (Vc &指、ピッコロ・チェロ*)
アンサンブル・エクスプロラシオン

 録音:[CD1]1997 年 [CD2]2001 年

 ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は、音楽史上初めて、チェロがソロの楽器として活躍するように書かれたもの。
 RV405ニ短調のデモーニッシュな冒頭と、続くチェロのソロで奏でられる美しい旋律、RV415 ト長調協奏曲のターフェルムジークを思わせるきらびやかな音世界・・・ヴィヴァルディが腕によりをかけて書いたことがよくわかる秀作ぞろいです。

 夏が終わる。
 空を見上げることすらできないほどに容赦なくその威力を見せ付けた太陽も、虫の鳴き声に促されるようにやや手加減し始めた。
 しかし、人の感性も知性も鈍らせた今年の異常に暑い夏でも、このヴィヴァルディだけは、切なく悲しく美しく響いた。
 
 ディールティエンスの2枚のチェロ協奏曲集。

 ヴィヴァルディはご存知のとおり多作家である。その中にあってチェロ協奏曲はあまり目立った作品群ではない。
 そのちょっと控えめなたたずまいは、「四季」などの華美なヴァイオリン協奏曲と比べるまでもなく、軽く聴き流してしまうと地味にしか聴こえない。

 ・・・が、よく耳を澄ますと、控えめなロマンの中に、ときおりどうしようもなく切ない旋律が現れる。
 それに気づいて聴き込み始めると、その深く沈んだ、まるで宗教的アリアのような抒情が胸にしみこんでくるようになる。

 ヴェネツィアの喧騒に隠れた裏通りの平穏な一角。
 破廉恥な仮面舞踏会で残されたわずかな道徳。

 ヴァイオリン協奏曲が「陽」だとしたらこれは明らかに「影」。
 だからあんな強烈な太陽の下でも、この音楽だけは不思議と自然に心に入り込んできたのだろう。
 人生、そうしたふと足を止める影のようなものが必要なときもある。(当時のコメントから)








QUINTONE


Q 1702
\2500

シューベルト:歌曲集
 たゆみなき愛 D.138/美と愛がここに D.775/
 月に寄す D.259/岩山の羊飼い D.965/
 ひめごと D.719/ミューズの子 D.764/
 野ばら D.257/朝の歌 D.685/
 恋人の近くに D.162/光と愛 D.352/
 恋人の近くに/糸を紡ぐグレートヒェン D.118/
 秋 D.945/辻音楽師 D.911-24/夕べの星 D.806

フランシン・ファン・デル・ヘイデン(ソプラノ)
バルト・ファン・オールト(フォルテピアノ)
フィリス・フェルヴェルダ(ピアノ)
マルク・パントゥス(バス)
レミー・ファン・ケステレン(ハープ)
ダーク・ルイメス(ハルモニウム)
フランク・ファン・デン・ブリンク(クラリネット)
ライヤー・ズヴァールト(ギター)
 オールドバラのブリテン・ピアーズ・スクールとオランダのオペラ・スタジオで学び、フランス・ブリュッヘンやヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、クリスティアン・ツァハリアスらと共演してきたオランダのソプラノ、フラシン・ファン・デル・ヘイデン。
 フラシン・ファン・デル・ヘイデンのシューベルト歌曲集は、名手バルト・ファン・オールトのフォルテピアノ(Zierer ウィーン1825)による伴奏を中心に、ピアノ(スタインウェイ)、クラリネット、ハープ、ハルモニウム、ギターなど、曲に合わせて様々な楽器を使い分け、豊かな詩情を表現している。

 ※録音:2017年4月22日−24日、オランダ
 

Q 1703
\2500
シルヴァー・エイジ 〜 ロシア歌曲集
 ラフマニノフ:
  リラの花 Op.21-5、何とすばらしい所 Op.21-7、
  べにすずめの死に寄せて Op.21-8、
  夜の静けさに Op.4-3、歌わないで美しい人よ Op.4-4、
  きのう会った時 Op.26-13、夢 Op.8-1/
 チャイコフスキー:
  あなたが知っていたなら Op.60-3、子守歌 Op.16-1、
  信じるな, わが友よ Op.6-1、騒がしい舞踏会で Op.38-3、
  ただ憧れを知る人だけが Op.6-6、
  嵐の中の子守歌 Op.54-10、花 Op.54-11/
 ムソルグスキー:歌曲集《死の歌と踊り》
エカテリーナ・レヴェンタール(メゾ・ソプラノ)
モーリス・ランメルツ・ファン・ビューレン(p)
 エカテリーナ・レヴェンタールは、ウズベキスタン生まれ、現在はアムステルダムを拠点に活躍するメゾ・ソプラノ歌手。日本では、アンサンブル・ノマドとの共演でシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」などを歌ったレヴェンタールが、ラフマニノフ、チャイコフスキー、ムソルグスキーのいわゆる「ロシアン・シルヴァー・エイジ」と呼ばれる後期ロマン派の繊細な歌曲を歌う。

 ※録音:2017年3月、オランダ




INCISES



INC001
\2500
Modern Art - 現代美術の音楽
 1. アラン・デイヴィ(K)
 2. ジャクソン・ポロック(ジェイン・アイラ・ブルーム)
 3. ブルー・クライン 〜イヴ・クラインに捧ぐ(K)
 4. ラリー・リヴァーズ(H,L)
 5. ピエール・アレシンスキー(トニー・マラビー)
 6. サイ・トウォンブリー(K)
 7. ブラム・ファン・フェル(フランソワ・ジャンノー)
 8. ジャン=ピエール・パンスマン(H,K)
 9. ポール・レベロル(K)
 10. ジム・ダイン(H)
 11. ヴラダV(H)
 12. ベルナール・ランシラック(L,K)
 13. サム・サフラン(H,L,K)
  ※作曲者略号:
    K=ケレツキ H=ユメール L=レクヮン
     ダニエル・ユメール(1938-)
     スファーヌ・ケレッキ(1970-)
     ヴァンサン・レクヮン(1975-)
     ジェイン・アイラ・ブルーム(1955-)
     トニー・マラビー(1964-)
     フランソワ・ジャンノー(1935-)
ヴァンサン・レクヮン(サクソフォン)
ステファーヌ・ケレッキ(コントラバス)
ダニエル・ユメール(打楽器)

 クラシック、古楽、現代音楽、ジャズ…古楽系指揮者J.v.インマゼールやC.バンキーニらの名盤を数多くリリースし、ジャンルの垣根を越えてユニークな音盤を制作してきたZig-Zag Territoires。その共同創設者で、同レーベルの自然派録音の多くを担ってきた敏腕エンジニアF.ジャフレが、AlphaやArcanaなど秀逸レーベルの運営を手がけてきたS.フロマンと今、新たなレーベルINCISES(アンシス)を創設!
 美術やデザインなど、他分野との関わりも探ろうとする制作姿勢を強く打ち出した第1弾アルバムのテーマは「現代美術」。
 フランス語圏のジャズ界で確かな存在感を打ち出してきた異才D.ユメールが、現代音楽にも通じたコントラバス奏者S.ケレッキ、センス抜群の新世代サックス・プレイヤーV.レクヮンとともに、ダイナミズム溢れる音世界を展開。
 ポロックやリヴァーズなど、現代美術シーンに一石を投じてきた芸術家ひとりに1曲ずつ。躍動感を静かにたぎらせた大人のサウンドが、アートワークともマッチしています。




ARS PRODUKTION



ARS 38237
(SACD Hybrid)
\2700
福間洸太朗 ショパン・レガシー
 ショパン(1810-1849):
  ピアノのための24の前奏曲 Op.28
  ピアノのための舟歌 変ニ長調 Op.57
  ピアノのためのコントルダンス変ト長調 B.17
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
福間洸太朗(ピアノ)
録音:2017年5月2-4日、インマヌル文化センター(インマヌエル教会)、ヴッパータール、ドイツ

 福間洸太朗(1982年生まれ)は世界五大陸を舞台に活動するピアニスト。都立武蔵高校卒業後ヨーロッパへ留学し、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学・同大学院、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。2003年、20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞。
 これまでにN.Y.カーネギーホール、リンカーンセンター、ロンドン・ウィグモアホール、ベルリン・コンツェルトハウス、パリ・サルガヴォーでリサイタル他、クリーヴランド管弦楽団、モスクワフィル、イスラエルフィル、フィンランド放送交響楽団、ドレスデンフィルなど、海外の著名オーケストラとの共演も多数。日本ではピアニスト100、トッパン・ピアニスツ、ピアノ・エトワール、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなどのシリーズに出演する他、石巻や多賀城などの被災地で演奏、チャリティー演奏会も定期的に行っている。
 2015年シーズンは、横浜シンフォニエッタ、いずみシンフォニエッタ大阪、東京シティフィル、サンティアゴ国立管、リール国立管、ブルターニュ国立管など、10以上のオーケストラと共演他、フランスのラ・ロック・ダンテロン、リール・ピアノ音楽祭、ピアノ・オ・ジャコバン音楽祭、パリ・ショパン音楽祭などにも招待される。 2015年の新譜CD「モルダウ〜水に寄せて歌う」、「モーツァルト/シューマン:ピアノ協奏曲」(DENON)など、これまでに10枚のCDをリリース。
 2014年12月ジュネーブ、2015年夏は金沢と神戸のアイスショーに招待され、ステファン・ランビエルや羽生結弦、安藤美姫などの一流スケーターと共演するなど、幅広く活動している。
 テレビ朝日系「徹子の部屋」、NHK FMなどにも出演。第34回日本ショパン協会賞受賞。現在ベルリン在住。(2016年1月現在)

 

ARS 38223
(SACD Hybrid)
\2700
J・S・バッハ(1685-1750):
  ピアノと弦楽のための協奏曲第4番イ長調 BWV 1055 【公式動画】
  ピアノと弦楽のための協奏曲第5番ヘ短調 BWV 1056
メンデルスゾーン(1809-1847):

  ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲ニ短調 MWV.O 4(*)
ザビーネ・ヴァイアー(ピアノ)
オルガ・パク(ヴァイオリン(*))
ベルリン・カメラータ
録音:2016年8月8-11日、キリスト教会、ベルリン、ドイツ
 ザビーネ・ヴァイアー(ヴェーヤー)は1988年ルクセンブルクに生まれたピアニスト。ルクセンブルク音楽院、メス国立地方音楽院(フランス)で学んだ後、ブリュッセル王立フランドル音楽院(ベルギー)でアレクサンダル・マジャールに師事。
 2015年にCDデビュー(Orlando Records)。パク・オルガは朝鮮系ロシアのヴァイオリニストで2017年現在ベルリン在住。
  

ARS 38231
(SACD Hybrid)
\2700
アフィエロシス(献呈) 20&21世紀の無伴奏チェロ音楽
 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):
  無伴奏チェロのためのパッサカリア(ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに献呈)
 ベルトルト・フンメル(1925-2002):
  無伴奏チェロのための幻想曲第2番「パブロ・カザルスの記念に」Op.97a
   (ユリウス・ベルガーに献呈)
 クシュシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
  スラヴァのために(無伴奏チェロのための;ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに献呈)
 クルターグ・ジェルジュ(1926-):
  ピリンスキ・ヤーノシュ−ジェラール・ド・ネルヴァル
   (無伴奏チェロのための;ゾルターン・コチシュに献呈)
  アツェール・ジェルジュの記念に
   (無伴奏チェロのための;アツェール・ジェルジュに献呈)
 ミクロス・ローザ(1907-1995):
  無伴奏チェロのためのトッカータ・カプリチョーザ Op.36
   (グレゴール・ピアティゴルスキーに献呈)
 エフィ・マルコウラキ(1960-):
  クレタ組曲(無伴奏チェロのための;ミヒャエル・ホイペルに献呈)
 アウリス・サッリネン(1935-):
  セバンスチャン・ナイトのための悲歌(無伴奏チェロのための)
 リゲティ・ジェルジュ(1923-2006):無伴奏チェロ・ソナタ(Ove Nordwallに献呈)
ミヒャエル・ホイペル(チェロ)

録音:2017年3月6-8日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
 ミヒャエル・ホイペルは1988年ギリシャのアテネに生まれたチェロ奏者。アテネで学んだ後ドイツのハノーファー音楽大学でティルマン・ヴィック、アルト・ノラスに師事。

【公式動画】

 

ARS 38235
(SACD Hybrid)
\2700
反映 ヴァイオリンとピアノのためのフランスとロシアの音楽
 ゲオルギー・カトワール(1861-1926):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ロ短調 Op.15(1904)
 チャイコフスキー(1840-1893):
  ヴァイオリンとピアノのためのワルツ=スケルツォ ハ長調 Op.34(1877)
 ラフマニノフ(1873-1943):
  ヴァイオリンとピアノのための2つのサロン小品 Op.6(1893)
 リリー・ブーランジェ(1893-1918):
  ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1922/1914)
 フォーレ(1845-1924):ヴァイオリンとピアノのためのロマンス変ロ長調 Op.28(1883)
 ラヴェル(1875-1937):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番ト長調(1923-1937)
フョードル・ルーディン(ヴァイオリン)
フロリアン・ノアック(ピアノ)

録音:2017年2月27-28日、3月1日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ

フョードル・ルーディンは1992年モスクワの音楽一家に生まれた、作曲家エディソン・デニソフ(1929-1996)を祖父に持つヴァイオリニスト。ラリッサ・コロス、スヴェトリン・ルセフ、ザハール・ブロン、ピエール・アモイヤル他に師事。

  

ARS 38236
(SACD Hybrid)
\2700
アンコール
 J・S・バッハ(1685-1750)/
  アレクサンドル・ジロティ(1863-1945)編曲:
   前奏曲ロ短調
    (BWV 855a より、ピアノのための)
 セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):
  ピアノのための練習曲 Op.15 No.9
 プーランク(1899-1963):ピアノのための即興曲第13番イ短調
 ドビュッシー(1862-1918):
  夢(ピアノのための)/ピアノのための夜想曲
  ピアノのための前奏曲第2巻 から 霧,枯葉,水の精,花火
 ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):6つのアンコール から 水のピアノ
 フィリップ・グラス(1937-):ピアノのための練習曲第9番/同第16番
 武満徹(1930-1996):
  ピアノのためのロマンス/
  雨の樹素描(ピアノのための)
 アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-):
  生き残る愛の橋(ピアノのための)

ロマン・ノスバウム(ピアノ)

録音:2017年4月、インマヌル文化センター(インマヌエル教会)、ヴッパータール、ドイツ

ロマン・ノスバウムはスイスに生まれ、ルクセンブルク音楽院、メス音楽院(フランス)、バーゼル市立音楽アカデミー(スイス)、ベルン音楽院(スイス)で学んだピアニスト。アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカはブルガリアの作曲家。

 


ARS 38239
(SACD Hybrid)
\2700
献呈
リスト(1811-1886):ピアノ作品集

  ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
  慰め(コンソレーション)第3番 S.172
  「巡礼の年 第2年 イタリア」から ペトラルカのソネット第104番 S.270
  「巡礼の年 第2年補遺 ヴェネツィアとナポリ」から タランテッラ S.162
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)

録音:2017年6月、インマヌル文化センター(インマヌエル教会)、ヴッパータール、ドイツ
 ブルガリアのピアニスト、ドンカ・アンガチェヴァの当レーベル第3作は得意のリスト。


ドンカ・アンガチェヴァ

Liebestraum S 541
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=NENmDO0tRlE


ドンカ・アンガチェヴァの旧譜、どうぞ

ARS 38200
(SACD Hybrid)
\2700→\2490
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
 アパッショナート

  ベートーヴェン(1770-1827):
   ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57
   11のバガテル Op.119
   ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
   ロンド・ア・カプリッチョ ト長調「失われた小銭への怒り」Op.129
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
 録音:2015年7月10-13日、リストツェントルムス(リスト・センター)、ライディング、オーストリア
 ドンカ・アンガチェヴァはブルガリアのピアニスト。ウィーン音楽大学でハインツ・メジモレツに師事。
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ARS 38168
(SACD Hybrid)
\2700→\2490
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
 アディンセル、ロータ、ピアソラ:ピアノ協奏曲集

  リチャード・アディンセル(1904-1977):ワルソー・コンチェルト
  ニーノ・ロータ(1911-1979):コンチェルト・ソワレ
  アストル・ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季(*)/天使の死(タンゴ)
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
セルゲイ・シネルニコフ(ヴァイオリン(*))
ペーター・マンツ(チェロ(*))
フォクトラント・フィルハーモニー管弦楽団
シュテファン・フラース(指揮)

録音:2014年8月26-29日、場所未詳

 好評だった前作。ポピュラーだけど変化球的コンチェルト集。


旧譜
GRAMORAのリスト・アルバム

GRAMOLA
GRML98924
(輸入盤)\2700
フランツ・リスト、旅する名手
 〜ピアノのための傑作さまざま〜

フランツ・リスト(1811〜1886):
 ①ハンガリー狂詩曲 第8番 嬰ヘ短調 S.244-8
 ②エステ荘の噴水 S.163-4 〜『巡礼の年 第3年』より
 ③ダンテを読んで ソナタ風幻想曲(ダンテ・ソナタ)S.161-7〜
  『巡礼の年 第2年:イタリア』より
 ④夜想曲集「愛の夢」(全3曲)
 ⑤メフィスト・ワルツ 第1番 S.514
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)

 ブルガリアのピアニズムが今、アツい——新世代はパリで、ブリュッセルで、そしてウィーンで!
 故郷から旅路へ、恋の逃避行をへて、文学世界へ...リストという芸術家の生き方を象徴のような充実プログラムで、その巧まざる優美な、そして桁外れな至芸に酔うひととき。

 ブルガリアのピアニスト!といえば、誰もがまず思い浮かべるのが往年の名匠、昨年惜しまれながら亡くなったアレクシス・ワイセンベルクでしょう——しかしこの欧州の東の果てにある歴史長き国では、東西冷戦時代が終わった後もなお続々と、世界レヴェルで活躍を続けているピアニストが続々登場、まさに引きも切らない状況なのです。大御所どころではパリ音楽院の名教師になったエミール・ナウモフを筆頭に、フォルテピアノ奏者として寺神戸亮と緊密なデュオもくりひろげているボヤン・ヴォデニチャロフ、RCA からの新譜登場もあったヴェセリン・スターネフ、そしてエリザベート王妃国際コンクールで華々しく世に出たふたりのとてつもない異才、プラメナ・マンゴヴァとエフゲニー・ボジャノフ...どうでしょう、こうしてみれば本当に折々、さまざまな名手が頻繁にあらわれていることに気づかされるではありませんか!
 そして音楽の都ウィーンでも、ブルガリア人の活躍はめざましいものがあります——同市中央に本拠のあるGramola レーベルは、すでに昨年その丁寧に磨きあげられた音作りが非常に高く評価された編曲集「リストなのか、シューベルトなのか」(GRML98931)で良心的なピアノ音楽愛好家たちの興味を弾いたドラ・デリイスカを世に送り出していますが、他にも弦楽器奏者たちを交えてのトリオ・ダンテで1枚、スラヴの感性と異様なまでに相性のよいラテンの魂を聴かせてくれたピアソラ・アルバム(GRML98973)を録音しているメンバーのひとり、ドンカ・アンガチェヴァという名手もやはり、ちょっと見逃せない存在だったのです!
 ウィーン・ハイドン・トリオの名匠ハインツ・メディモレチ、ないしロシアの系譜を伝えるオクサナ・ヤブロンスカヤのような大物たちに揉まれてきた俊才ですが、本盤は完全にそんな彼女の独壇場、うっかり手を出しかねるリストの難曲ばかりを集めながら、バランスよく『愛の夢』全曲などを中軸にもってくるあたりのセンスも絶妙。冒頭の「ハンガリー狂詩曲」の勢いから「エステ荘の噴水」でのしなやかな解釈へ、大曲「ダンテ・ソナタ」をへて『愛の夢』を三連続、そして意気揚々のメフィスト・ワルツへ...ハンガリー出身の超絶技巧の名手が、イタリアを旅し、文学や恋に耽溺しながら、やがて紳士的な悪魔のような、余人かなわぬ独自の芸術性を確立してゆく、まさにリストの生涯をたどるかのようなプログラムを易々と弾きこなしてみせるのですから、その企画性の高さも含め、やはりちょっと侮れないピアニストではありませんか!


 

ARS 38545
\2500
グリーグ(1843-1907):歌曲集
  連作歌曲「山の妖精」Op.67(全8曲)
  ヨン・パウルセンの5つの詩 Op.26
  ヴィルヘルム・クラーグの5つの詩 Op.60
  「ペール・ギュント」Op.23 から ソールヴェイの子守歌
  6つの歌 Op.48
シーリ・カロリーン・ソーンヒル(ソプラノ)
レインヒルト・メース(ピアノ)
録音:2016年1月25-28日、アンドレアス教会、ヴァンゼー、ベルリン、ドイツ

シーリ・カロリーン・ソーンヒルはノルウェーのスタヴァンゲルに生まれたソプラノ。オランダのハーグ音楽院で学び、主としてバロック音楽の録音に参加してたソーンヒルが母国ノルウェーの大作曲家グリーグの歌曲に取り組んだ注目盤。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MUSIQUE EN WALLONIE



MEW1683
(2CD)
\3600
Pierre D'ASSY
フランスオペラ往年のバス歌手
 ピエール・ダッシー(1868-1910)によるアリアと歌曲

《CD1》アリア、重唱
 マイヤベーヤ:
  ①「悪魔のロベール」②-④「ユグノー教徒」
  ⑤「プロエルメルのパルドン祭」⑥⑦「アフリカの女」、
 アルヴィ⑧「ユダヤの女」、
 ヴェルディ⑨「シチリアの夕べの祈り」、グノー⑩-⑯「ファウスト」、
 レイエ⑰「シギュール」、マスネ⑱「エロデアード」⑲「ラオールの王」、
 パラディール⑳「祖国」より
《CD2》アリア、重唱、歌曲
 モーツァルト①「魔笛」、
 ロッシーニ②「セヴィリアの理髪師」、
 アレヴィ③「アンドールの谷」、
 アダン④⑤「コテージ」、ベルリオーズ⑥「ファウストの劫罰」、
 トマ⑦⑧「ミニヨン」、
 グノー⑨「フェレモンとバーシス」⑩⑪「ミレイユ」⑫「ロメオとジュリエット」、
 マーセ⑬「ジャネットの結婚」、ビゼー⑭「カルメン」、
 モントゥー⑮「カスティーリャのラバ追い」、
 ナドー⑯「マルサーラの戦士」、フレジエ⑰「角笛」、
 プランケット⑱「サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲」、
 ガンヌ⑲「ロレーヌ行進曲」
ピエール・ダッシー(バス)、他

 往年の名歌手の歴史的録音をリマスタリング。
 わずか42歳でその生涯を閉じたフランス(ベルギー出身)のバス歌手、ピエール・ダッシーですがその短い生涯において国際的にも輝かしいキャリアを築きました。
 その張りのある素晴らしい歌声で1908年〜1909年にかけて録音された、主にフランスオペラのアリアと歌曲の数々。
 78回転のSPレコードを丁寧に正しいピッチに調整したリマスタリングは100年前の録音とは思えないほどにクリア。当時の貴重な画像もふんだんに含んだブックレットも魅力です。



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OPUS蔵

OPK 2121
\2500→\2290
ワルター&ウィーン・フィル、
 マーラー交響曲第9番&アダージェット

  マーラー:
   (1)アダージェット(交響曲第5番より)
   (2)交響曲第9番 ニ長調
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ワルター&ウィーン・フィル、マーラー交響曲第9番&アダージェットの2017年新リマスター盤が登場!

 録音:(1)1938年1月15日、(2)1938年1月16日(ライヴ)/モノラル、日本語帯・解説付
 原盤:SP JP-Columbia(アダージェット)、US-Victor(第9番)

 ワルター/ウィーン・フィルによるマーラー交響曲第9 番の究極の復刻(小林利之)
 この曲の復刻でいちばんの厄介なのは第1 楽章だろう。マーラーは《第9》の作曲に対位法書法を駆使した多声音楽様式をとっている。第1 楽章の各主題部は3 声の対位法で構成されていて、復刻は、当然耳につきやすい主声部にポイントが当てられるが、第2、第3 の声部をも明瞭に適切なバランスで聴きとれることが望ましい。この要諦を確実に守りぬくのがオーパス蔵の信条だ。
 SP 盤の音溝に刻みこまれたすべての情報を、音楽的な密度も正しくとりこんだ復刻の安定感。それは今や芸術的と言いうる域に達しており、その証拠として、第1 楽章最初の6 小節からなる序奏部を聴いていただきたい。まず、pp のチェロの低音が出て、ホルンが入り、ハープとホルンにこの楽章の根幹となるリズム動機が示されるが、すべての音がしっかりとした音像で捉えられ、その音たちが個性をもって復刻されているのはオーパス蔵だけと言ってよい。
 第1 主題の断片がとぎれがちに第2 ヴァイオリンで奏されるときの他声部のうごきも明瞭、和声的な雰囲気のなかに第1 ヴァイオリンが主題の後半をうたいあげるその優美さ。またいくどもの死の恐怖との対決を思わせる展開部の終わりちかく、第3 主題の熱狂的な高潮からなだれ落ちる「最高のゲバルトで」の箇所の金管の咆哮につづくティンパニの運命の強打といった心理的クライマックスでの重低音の緊迫。そんな一方、まさしくウィンナ・ワルツの回想をおもわせる粋なソロ・ヴァイオリンのひとくさりが、たくみにうかび出されてくる終結部の美しい復刻ぶり。第2 楽章、第3 楽章はどの復刻盤も手ぎれいに仕上げているが、感動の終楽章アダージョで、弦の分厚いけれど、ビロードの輝きを彷彿させるひびきの美しさが、ワルター/ウィーン・フィルの永遠の名演を飾る、忘れがたい全曲の余韻として残ったのは、オーパス蔵による究極の名復刻盤である。(OPK 2060 から抜粋)
 
 前回マーラーの第9 番を出したときはこれ1 曲のみでした。当時CD の容量は74 分であり、第9 番のみでいっぱいでした。それからCD 容量も増えたので、今回は「アダージェット」を序奏的なイメージで組み込みました。これによりマーラーの純粋に器楽作品と声楽付きの曲に分けることができます。それより第9 番がライヴ録音される前の日に、「アダージェット」がスタジオ録音されたことを考えると、この2 曲は並べるべきだと考えたわけです。もちろん第9 番の音もヒスも改善されています。(OPUS 蔵)




<国内盤> 

 

CALLIOPE


CAL1747
(国内仕様盤)
\2900+税
1-3.シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番 op.37
4-7.ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
8-10シマノフスキ:弦楽四重奏曲第2番 op.56
ヨアヒム弦楽四重奏団
 ツビグニェヴ・コルノヴィッツ(ヴァイオリン)
 ヨアンナ・レツラー(ヴァイオリン)
 マリ-=クレール・メロー(ヴィオラ)
 ローラン・ランヌー(チェロ)

 20世紀を代表する作曲家でありながら、昨今演奏されれる機会の稀なポーランド出身の作曲家シマノフスキの弦楽四重奏曲。
 シマノフスキとラヴェルというフランス、ポーランド出身の作曲家の作品を同じくポーランドとフランス出身の混合アンサンブルであり、現代音楽を得意とするアンサンブル“ヨアヒム弦楽四重奏団”がそれぞれの音色をたくみに表現します。




INDESENS!



INDE100
(国内仕様盤)
\2900+税
イェフティッチのフルート作品
 〜セルビアの現代作曲家とヴァンサン・ルカ

 1-3. フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲第2番
 4. フルート独奏のための「呪文」
 5-6. フルートとピアノのための「ソナタ」
 7. フールトとチェロのための「二重奏」
 8. フルートとピアノのための「ヘプタ幻想曲」
 9-11. フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲第1番
ヴァンサン・ルカ(フルート)
マヤ・ボクダノヴィッチ(チェロ)
ナタリヤ ムラデノヴィッチ(ピアノ)
スタニスラヴ・ビニチュキ弦楽オーケストラ
スタンコ・ヨヴァノヴィッチ(指揮)

 プロコフィエフや、ストランヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、ドビュッシー、ラヴェルらに影響を受け、メシアンに師事したセルビア出身の現代作曲家イヴァン・イェフティッチのフルートのための作品全集。
 フランスで活躍を続けるその心の中には常にセルビアの魂が生き続け、故郷の音楽を奏でています。
 パリ管弦楽団の首席フルート奏者のヴァンサン・ルカがフランス、セルビアのトップレベルの演奏家とともに演奏するセルビアの今。
 

INDE101
(国内仕様盤)
\2900+税
チェロとピアノによる20世紀の英国音楽
 ペルト:1. フラトレス
 ブリッジ:2-3. チェロとピアノのための「ソナタ」
 ブリテン:4-8. チェロとピアノのための「ソナタ」作品65
ダヴィッド・ルーヴェルス(チェロ)
フランソワ・ドーデー(ピアノ)

 パリ国立高等音楽院で学び、それぞれが様々な受賞歴、演奏歴を数えるルーヴェスとドーデーが奏でる近現代英国音楽の歴史。
 叙情的で豊かな響きのブリッジのソナタ、荘厳なブリテンのソナタ、このアルバムのプレリュードとしてペルトの「フラトレス」。
 親しい師弟関係にあったブリッジとブリテンのそれぞれのチェロソナタを、長年デュオとして活動する二人が英国らしい演奏で聴かせてくれるアルバムです。




PAN CLASSICS



PC10379
(国内仕様盤)
\2900+税
ヨーゼフ・シュースター(1748-1812):弦楽四重奏曲
 〜伝・モーツァルトを含む〜

 1-3. 弦楽四重奏曲第1番ハ長調
  *伝・モーツァルト作品番号 KV C20.02 (ANH. 211)
 4-6. 弦楽四重奏曲第2番変ロ長調
  *伝・モーツァルト作品番号 KV C20.01 (ANH. 210)
 7-9. 弦楽四重奏曲第3番ト長調
 10-11 弦楽四重奏曲第4番イ長調
 12-14. 弦楽四重奏曲第5番変ホ長調
  *伝・モーツァルト作品番号 KV C20.04 (ANH. 213)
  15-17. 弦楽四重奏曲第6番二長調
クァルテット・ヨーゼフ・ヨアヒム
(古楽器アンサンブル)

 主に教会音楽、オペラで名を馳せたシュースターが、1780年にアマチュアのヴァイオリン奏者であった パドヴァのジュゼッペ・ヒメネス公のために書いた6つの四重奏曲。ヒメネス公とは若きモーツァルトにオラトリオ「救われしべトゥーリア」を書かせた人物でもありましたした。
 その鍵盤とヴァイオリンのソナタに若きモーツァルトが憧れ、最近までモーツァルトのと言われていた3作品を含むシュースターの四重奏曲。
 古楽界の重鎮ステファノ・モンタナーリ率いるクァルテット・ヨーゼフ・ヨアヒムの軽やかな弦捌きによってよみがえります。

  *モーツアルトの作品として伝えられ、作品番号も割り当てられた作品
 


PC10381
(国内仕様盤)
\2900+税
ドイツロマン派のクラリネット音楽
 〜当時の楽器でそのままに〜

 ダンツィ:
  1-3. クラリネットとピアノのためのソナタ 変ロ長調
 メンデルスゾーン:
  4-6. クラリネットとピアノのためのソナタ 変ホ長調
 ブルクミューラー:
  7. クラリネットとピアノのための二重奏曲
 ライシガー:
  8. 華麗なる二重奏曲 〜クラリネットとピアノのための
ピエール=アンドレ・タイヤール(クラリネット)
*グレンザー1800年頃製作モデルによるルド
ルフ・トゥッツ製作楽器使用
エドアルド・トルビアネッリ(フォルテピアノ)
*グラーフ1824年製作のオリジナル楽器使用

 マンハイムを訪れたモーツァルトに「わが街ザルツブルクにもクラリネットがあれば...」とまで思わせたほどの魅惑的な楽器であったクラリネット。当時はヨーロッパ全体でも珍しく、演奏家もごく僅かだったその音色。
 19世紀になるとその人気は頂点に達し、クラリネットのないオーケストラは考えられないほどになりました。19世紀に制作された楽器を使い、歴史をさかのぼり当時のままの音色で音楽を奏でます。

旧品番:PC10204




ALM/コジマ録音



ALCD-1158
¥2800+税
バッハ×ヴィオラ・ダ・ガンバ
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第1番 ト長調 BWV1027
  [1] Adagio
  [2] Allegro ma non tanto
  [3] Andante
  [4] Allegro moderato
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
  [5] Adagio
  [6] Allegro
  [7] Andante
  [8] Allegro
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
  [9] Vivace
  [10] Adagio
  [11] Allegro
 マタイ受難曲BWV244より BWV244
  [12] 第56曲「もちろん私たちが十字架を」
  [13] 第57曲「来たれ、心地よい十字架よ」
小池香織(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
宮崎賀乃子(チェンバロ [1] -[11] / オルガン [12] -[13])
近野賢一(バス) [12] - [13]
新井道代(フラウト・トラヴェルソ) [12]
相川郁子(フラウト・トラヴェルソ) [12]
〈録音〉2017年4月17-19日 五反田文化センター
〈使用楽器〉
 ●ヴィオラ・ダ・ガンバ:佐藤一也製作 2002年 日本・神奈川(モデル:ギョーム・バルベイ 17世紀頃)
 ●チェンバロ:深町研太製作 2006年 日本・埼玉(モデル:ミヒャエル・ミートケ 1700年頃)a’=415Hz ヤングII
 ●ポジティーフ・オルガン:ヴァン・デア・プッテンオルガン工房製作 2004年 オランダ・フィンステルヴォルデ(石井賢所有)
  バッハの作曲した3つの《ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ》。緊密で豊潤なポリフォニーを、新進気鋭のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、小池香織が鮮やかに描き出す。かの傑作《マタイ受難曲》の中で、ここぞとばかりにヴィオラ・ダ・ガンバが登場する場面を併せて収録。バッハがヴィオラ・ダ・ガンバの音色に託した世界を聴く。
 

ALCD-1167
¥2800+税
バッハの森からの贈りもの 〜オルゲルビュッフライン〜
J. S. バッハ:オルゲルビュッフライン BWV599-644:
 [1] 降臨節 さぁ、来てください、異邦人の救い主よ, BWV 599
 [2] 降臨節 神よ、あなたの慈しみにより/神の御子は来られた, BWV 600
 [3] 降臨節 主なるキリスト、神の独り子/主なる神よ、今、あなたは誉め称えられますように, BWV 601
 [4] 降臨節 全能の御神に讃美があるように, BWV 602
 [5] 降誕祭 一人のみどり児がベツレヘムに生まれた, BWV 603
 [6] 降誕祭 誉め称えられますように、あなたは、イェス・キリストよ, BWV 604
 [7] 降誕祭 この日、それは喜び溢れる日, BWV 605
 [8] 降誕祭 高い天より私はここに来た, BWV 606
 [9] 降誕祭 天より天使の群れが来て, BWV 607
 [10] 降誕祭 甘い喜びのうちに, BWV 608
 [11] 降誕祭 御神を誉め称えよ、皆そろって、お前たち、キリスト教徒よ, BWV 609
 [12] 降降誕祭 イェスよ、私の喜びよ, BWV 610
 [13] 降誕祭 キリストをまことに私たちは讃美すべきだ, BWV 611
 [14] 降誕祭 私たちキリストの者たちに, BWV 612
 [15] 年の転換 私を助け、御神の慈しみを誉め称えさせよ, BWV 613
 [16] 年の転換 旧い年は過ぎ去りました, BWV 614
 [17] 年の転換 あなたに喜びがあります, BWV 615
 [18] 顕現祭、マリア潔め祭 平安と喜びをもって私はかなたへ行きます, BWV 616
 [19] 顕現祭、マリア潔め祭 主なる神よ、今、天を開いてください, BWV 617
 [20] 受難節:受難 おぉ、神の小羊よ、罪なく, BWV 618
 [21] 受難節 :受難 キリストよ、あなた、神の小羊よ, BWV 619
 [22] 受難節:受難 私たちを幸いにしてくださるキリストは, BWV 620
 [23] 受難節:受難 イェスが十字架につけられたとき, BWV 621
 [24] 受難節:受難 おぉ、人よ、お前の大いな罪を嘆け, BWV 622
 [25] 受難節:受難 私たちはあなたに感謝します、主イェス・キリストよ。あなたは私たちのために死に, BWV 623
 [26] 受難節:受難 助けてください、神よ、私が首尾良く, BWV 624
 [27] 復活祭 キリストは死の縄目につき, BWV 625
 [28] 復活祭 イェス・キリスト、私たちの救い主、死にうち勝った方, BWV 626
 [29] 復活祭 キリストはよみがえられた, BWV 627
 [30] 復活祭 聖なるキリストはよみがえられた, BWV 628
 [31] 復活祭 素晴らしい日が現れた, BWV 629
 [32] 復活祭 今日、神の御子は勝ち鬨をあげたもう, BWV 630
 [33] 聖霊降臨祭 来てください、創造主の神、聖霊よ, BWV 631
 [34] 聖霊降臨祭 主イェス・キリストよ、私たちを顧みてください, BWV 632
 [35] 聖霊降臨祭 愛しまつるイェスよ、私たちはここにいます, BWV 633
 [36] カテキズム これは聖い十戒である, BWV 635
 [37] カテキズム 天の王国にいます私たちの父よ, BWV 636
 [38] カテキズム アダムの堕罪により全く腐敗した, BWV 637
 [39] カテキズム 救いは私たちにあちらから来た, BWV 638
 [40] キリスト者の生活 私はあなたに呼びかけます、主イェス・キリストよ, BWV 639
 [41] 十字架、迫害、試み あなたに私は望みをかけました、主よ, BWV 640
 [42] 十字架、迫害、試み 私たちが悩みの極みにあり, BWV 641
 [43] 十字架、迫害、試み 愛する神にのみ統べ治めていただき, BWV 642
 [44] 戦争、平和 すべての人は死ななければならない, BWV 643
 [45] 補遺 あぁ、なんと空しく、あぁ、なんと儚いことか, BWV 644
宮本とも子(オルガン)

 つくば市にある私塾「バッハの森」では、創設者であり聖書学者の石田友雄氏のもと、30年以上にわたり日々コラールの研究が続けられてきた。
 奏楽堂に佇む美しいアーレント・オルガンは東日本大震災で大きな被害を受けたが、「バッハの森」を愛する人々の力とアーレント自身の依頼による修理で見事に復活。
 ここに、長年のクラヴィコード演奏経験をもつ宮本とも子の独自のオルガン演奏アプローチにより、コラールの学びとオルガンの息吹が一体となった録音が誕生。
 まるでコラールを歌うかのように奏でられる魂の音楽に、「バッハの森」が育んできた宗教音楽への対峙と真摯な探求の、確かな軌跡を聴く。
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ALCD-1168
¥2800+税
渡邊順生(タンゲンテンフリューゲル)
 チェンバロとピアノの狭間で
  タンゲンテンフリューゲルで弾く18世紀の鍵盤音楽

 J.S.バッハ(1685-1750)
  平均律クラヴィーア曲集第1巻より
   前奏曲とフーガ第1番 ハ長調 BWV846
     [1] Praeludium
     [2] Fuga
   前奏曲とフーガ第2番 ハ短調 BWV847
     [3] Praeludium
     [4] Fuga
   半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
     [5] Fantasia
     [6] Fuga
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  スペインのフォリアと12の変奏曲 ニ短調 Wq 118/9
    [7] Thema
    [8] Variatio 1
    [9] Variatio 2
    [10] Variatio 3
    [11] Variatio 4
    [12] Variatio 5
    [13] Variatio 6
    [14] Variatio 7. Geschwind
    [15] Variatio 8. Sehr Langsam
    [16] Variatio 9
    [17] Variatio 10
    [18] Variatio 11
    [19] Variatio 12. Sehr Geschwinde
 ハイドン(1732-1809):ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
    [20] 1. (Allegro)
    [21] 2. Adagio
    [22] 3. Presto
 C.P.E.バッハ:
  [23] ロンド 変ロ長調 Wq 58/5 『識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集』第4巻より
  [24] ロンド ハ短調 Wq 59/4 『識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集』第5巻より
  [25] ロンド ニ短調 Wq 61/4 『識者と愛好家のためのクラヴィーア曲集』第6巻より
  [26] 幻想曲 嬰ヘ短調《C.P.E.バッハの感情》 Wq 67
 モーツァルト (1756-1791):ソナタ ト長調 KV283
  [27] 1. Allegro
  [28] 2. Andante
  [29] 3. Presto
渡邊順生(タンゲンテンフリューゲル)
〈録音〉上野学園 石橋メモリアルホール 2017年5月15, 21, 22日
〈使用楽器〉タンゲンテンフリューゲル F.ミュンツェンベルガー製作 ウィーン 1803年頃

 鍵盤楽器の歴史が著しく動いた18世紀ドイツ、その創意工夫の渦中に生まれ、今ではほとんど聴く機会のない楽器”タンゲンテンフリューゲル”。その不思議な響きのむこうに、音楽表現への人間の熱意溢れる探求の跡が鮮やかに現れる。鍵盤楽器への新たな視点を提示する1枚!



 

ALCD-7216
¥2800+税
アルカン/ピアノ・コレクション3《風のように》
 シャルル=ヴァランタン・アルカン (1813-1888):
  すべての短調による12の練習曲 作品39より
   [1] 第1番 イ短調 《風のように》
   [2] 第2番 ニ短調 《モロッシアのリズムで》
   [3] 第3番 ト短調 《悪魔的スケルツォ》
  悲愴な様式による3つの曲 作品15 (1837)
   [4] 我を愛せよ
   [5] 風
   [6] 死せる女
  すべての短調による12の練習曲 作品39より (1857)
   [7] 第11番 ロ短調 《序曲》
   [8] 第12番 ホ短調 《イソップの饗宴》
森下 唯(ピアノ)

破格の練習曲集《すべての短調による12の練習曲》、ついに完結。アルカン20代の逸品と併せて収録。天才作曲家の霊感は、留まるところを知らない。
 〈録音〉和光大学ポプリホール鶴川 2017年4月24-26日

 森下 唯(ピアノ)
  筑波大学附属駒場中・高等学校を経て東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。2004年、第2回東京音楽コンクール第2位。2006年、東京藝術大学大学院修了の際、演奏優秀者によるベーゼンドルファー・ジョイントリサイタル(浜離宮朝日ホール)に選ばれた。東京文化会館小ホール等でのリサイタルのほか、オーケストラとの共演、リート伴奏、室内楽などの分野で活動し、スタジオ・ミュージシャンとしても多くのレコーディングに参加。演奏以外にも、映像作品への楽曲提供や文筆など幅広く手がけている。作曲家アルカンの紹介には特に力を入れており、アルカン生誕200年となる2013年から継続的にオール・アルカン・リサイタルを行う。2015年よりアルカン作品を集めたCD「アルカン ピアノ・コレクション」(ALM RECORDS)シリーズをリリースしており、『レコード芸術』をはじめ各所で高く評価されている。
調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー。2015年より東京藝術大学非常勤講師(指揮科演奏研究員)。動画サイトを中心とした活動においては「ピアニート公爵」名義でも知られ、2017年にはCD「Piano Collections FINAL FANTASY XV」に参加。
 ピアノを竹尾聆子、辛島輝治、東誠三の各氏に、リート伴奏をコンラート・リヒター氏に師事。http://www.morishitayui.jp

《好評発売中》 森下唯のCD
 ●アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》 (ALCD-7203) レコード芸術準特選盤
 ●アルカン ピアノ・コレクション1《交響曲》 (ALCD-7193) レコード芸術特選盤




AVIE(来日記念国内仕様盤)


PAV 2373
\2857+税
シューマン&サン=サーンス:チェロ協奏曲集
 シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129
 サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33
アントニオ・メネセス(チェロ)
クラウディオ・クルス(指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
 メネセスのシューマン&サン=サーンス、来日記念国内仕様盤!

 ☆アントニオ・メネセスのチャイコフスキー・コンクール優勝35周年&60歳記念リリース!
 ☆11月の来日公演を記念して、国内仕様盤を発売!(シューマン:チェロ協奏曲は公演曲目!)

 1982年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝に輝いたブラジルが誇る世界的チェリスト、アントニオ・メネセス。チャイコフスキー・コンクール優勝(ゴールド・メダル)から35年、そして2017年8月に迎えた60歳の誕生日を記念したアルバム。
 長いキャリアと広いレパートリーを誇るメネセスにとって、意外にも初録音となるシューマンとサン=サーンスの協奏曲、そしてチャイコフスキーの「ロココ変奏曲」といった名曲たち。
 シューマンの「チェロ協奏曲イ短調」は、2017年11月の来日公演予定曲目!

 ※録音:2017年1月3日−4日、イギリス


 ☆2017年 アントニオ・メネセス来日公演!
  11月16日(木) いずみホール シューマン:チェロ協奏曲、他/オーギュスタン・デュメイ(指揮)、関西フィル
  11月18日(土) 宗次ホール チェロ・リサイタル/田村響(ピアノ)
  11月21日(火) 東京文化会館 チェロ・リサイタル/田村響(ピアノ)
  11月24日(金)&25日(土) 紀尾井ホール シューマン:チェロ協奏曲、他/サッシャ・ゲッツェル(指揮)、紀尾井ホール室内管




<映像>

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C MAJOR(映像)



74 2904
(Blu-ray)
\5800→\5390
ザルツブルク復活祭音楽祭50周年記念、
 カラヤン演出「ワルキューレ」をティーレマン& SKDが豪華歌手とともに再演!

  ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ペーター・ザイフェルト(ジークムント/テノール)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(フンディング/ バス)
ヴィタリー・コワリョフ(ヴォータン/バリトン)
アニヤ・ハルテロス(ジークリンデ/メゾ・ソプラノ)
クリスタ・マイア(フリッカ/メゾ・ソプラノ)
アニヤ・カンペ(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
ヨハンナ・ヴィンケル(ゲルヒルデ/ソプラノ)
ブリット・トーネ・ミュラーツ(オルトリンデ/ソプラノ)
クリスティーナ・ボック(ワルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
カタリーナ・マギエラ(シュヴェルトライテ/アルト)
アレクサンドラ・ペーターザマー(ヘルムヴィーゲ/メゾ・ソプラノ)
ステパンカ・プカルコヴァ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)
カトリン・ヴントザム(クリムゲルデ/メゾ・ソプラノ)
ジモーネ・シュレーダー(ロスワイセ/アルト)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
KKC 9277
(Blu-ray)
(国内仕様盤)
\6018+税
74 2808
(2DVD)
\5600→\5190
KKC 9278/9
(2DVD)
(国内仕様盤)
\5556+税
 ザルツブルク復活祭音楽祭50周年記念、カラヤン演出「ワルキューレ」をティーレマン& SKDが豪華歌手とともに再演!

 演出:ヴェラ・ネミロヴァ/舞台:ギュンター・シュナイダー=ジームセン/1967年の舞台再構築&衣装:ジェンス・キリアン/
 照明:アラフ・フリーゼ/映像:ロカフィルム/監督:ティツィアーノ・マンシーニ/
 収録:2017年4月5-17日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:HD 1080i 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA 5.0、字幕:英仏西伊韓日、原語:ドイツ語、リージョン:ALL、235分
 (2DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.0、字幕:英仏西伊韓日、原語:ドイツ語、リージョン:ALL、235分

 2017 年4 月に行われたザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ映像。ザルツブルク復活祭音楽祭は、1967 年にカラヤンにより設立され2017 年で50 周年を迎えました。
 今回上演された「ワルキューレ」は、50 年前にカラヤン自ら演出を行った1967 年公演の再演です。
 指揮は、カラヤンのアシスタントも務め、現在のザルツブルク復活祭音楽祭の音楽監督でもあるクリスティアン・ティーレマン。いまやバイロイト音楽祭を担う存在のティーレマンですが、もとをたどるとザルツブルク復活祭音楽祭は、カラヤンがバイロイトに対抗して立ち上げたものというのも時代の変化を感じさせます。
 その記念すべき第1 回公演が「ワルキューレ」で、指揮・演出はカラヤン、オケはベルリン・フィル、舞台がギュンター・シュナイダー=ジームセンでありました。
 2017 年の上演では、ジェンス・キリアンが再構築したジームセンの舞台装置が再現され、ブルガリア出身の女性演出家、ヴェラ・ネミロヴァの新しい視点が反映された演出で上演されました。
 歌手陣も50 周年記念というだけに豪華な面々。ジークムントには、当代きってのヘルデン・テノール、ペーター・ザイフェルト。貫禄の歌唱と演技で聴衆を魅了しました。
 そしてフンディング役には、バイロイトでも活躍するゲオルク・ツェッペンフェルト。ヴォータン役のヴィタリー・コワリョフも張りのある声質で抜群のはまり役。
 そして女性陣もアニヤ・ハルテロスのジークリンデ、アニヤ・カンペのブリュンヒルデともに輝かしい歌唱を披露しました。
 ティーレマンの指揮も、陰影の濃いワーグナー独特の音響を細部まで描きだし、雄弁なワーグナーの音楽をドラマティックに展開しています。
 カラヤンが非常な情熱を捧げたザルツブルク復活祭音楽祭の50 周年を祝うにふさわしい熱演となりました。





<LP>


ALTUS(LP)


MELOLP 001/2
(2LP)
\13600+税
モーツァルト:未発表ヴァイオリン・ソナタ集
 [LP1-A]
  ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調 K.304
 [LP1-B]
  ヴァイオリン・ソナタ第24番 ハ長調 K.296
 [LP2-A]
  ヴァイオリン・ソナタ第40番 変ロ長調 K.454
 [LP2-B]
  ヴァイオリン・ソナタ第42番 イ長調 K.526
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ジャック・ジャンティ(ピアノ)
録音:1958年7月4日/
 ドイツ、ルートヴィヒスブルク、
  シュロス・オルデンスザール(ライヴ)

MELOLP 003/4
(2LP)
\13600+税
ベートーヴェン:未発表ヴァイオリン・ソナタ集
 [LP1-A]
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
 [LP1-B]
  ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
 [LP2-A]
  ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調
   『クロイツェル』Op.47 第1楽章
 [LP2-B]
  ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調
   『クロイツェル』Op.47 第2・3楽章
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ジャック・ジャンティ(ピアノ)
録音:1958年7月6日/
 ドイツ、ルートヴィヒスブルク、
  シュロス・オルデンスザール(ライヴ)
 ヒストリカル・ファンを唸らせた「メロ・クラシック」レーベルをライセンスLP 化!
 音質すこぶる良好。数あるボベスコのディスク中、最も熱烈かつ美しい音!
 貴婦人ボベスコが髪振り乱すかの白熱ぶり、名手ジャンティとのおしどりコンビ完全燃焼!
 伝説の未発表ライヴ初LP 化、2 タイトル同時発売!

 国内プレス、完全限定生産盤、モノラル、日本語帯・解説付

 錚々たるラインナップでヒストリカル・ファンを唸らせるCD レーベル「Meloclassic」、その中でも特に人気の高い盤であるボベスコの未発表ライヴをライセンスLP 化しました。もちろん初LP 化。
 モーツァルト編(MELOLP-001/2)とベートーヴェン編(MELOLP-003/4)、2 タイトルに分けての発売です。
 麗しきヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコの魅力がたっぷりと詰まった逸品です。どちらも鬼気迫るボベスコの熱演が凄まじく、ジャンティとの夫婦デュオでアンサンブルも抜群。驚きの高音質にアナログレコードならではの味わいをプラス。ボベスコの真の芸術ここにあり!
 ボベスコはまず音楽教師であった父からヴァイオリンの手ほどきを受け才能を開花させ、その後オークレールやヌヴーなどの師として有名なジュール・ブーシュリにヴァイオリンを学びます。パリ音楽院を首席で卒業。イッセルシュテット& ベルリン・フィルとブラームスの協奏曲で共演し、イッセルシュテットに「これこそが音楽だ!」と言わしめるなど数々の伝説とともに華々しく活躍しました。1980 年以降に7 回来日、多くの日本のファンの心をつかんだヴァイオリニストでもあります。

 ※ Meloclassic(メロ・クラシック)のCD は東武ランドシステム株式会社様がお取扱いをしています。LP タイトルのみ、トーメイ電子株式会社(ALTUS)が製作・発売元となり、キングインターナショナルが販売いたします。

















10/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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NIFC



NIFCCD 051
\2500→\2290
ベトナムの巨星ダン・タイ・ソン!
 パデレフスキ:ピアノ協奏曲

 メロディ 変ト長調 Op.16-2/夜想曲 変ロ長調 Op.16-4/
 エレジー ロ短調 Op.4/レジェンド第1番 変イ長調 Op.16-1/
 ポロネーズ舞曲集 Op.5
  〔第1曲 クラコヴィアク ホ長調、第2曲 マズルカ ホ短調、
  第3曲 クラコヴィアク 変ロ長調〕/
 メヌエット ト長調 Op.14-1/ピアノ協奏曲 イ短調 Op.17
ダン・タイ・ソン(ピアノ)
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 ベトナムの巨星ダン・タイ・ソン!パデレフスキの「ピアノ協奏曲」!

 ☆ベトナムの巨星ダン・タイ・ソン!
 ☆アシュケナージ&フィルハーモニア管との"パデレフスキ"!
 ☆2018年にも来日予定!

 ポーランドのショパン・インスティテュート(NIFC)から、ベトナムの巨星ダン・タイ・ソンが4度目の登場。
 2015年の「ショパンと彼のヨーロッパ(Chopin and his Europa)」国際音楽祭でアシュケナージ&フィルハーモニア管弦楽団と共演したパデレフスキの「ピアノ協奏曲」、そして2017年録音のパデレフスキのピアノ小品集を収録。
 世界的なショパン弾きでもあるダン・タイ・ソンが披露する、ポーランドの偉大なコンポーザー=ピアニスト、イグナツィ・ヤン・パデレフスキの音楽にご期待ください!
 桂冠指揮者として良好な関係を継続し、新たにスタートしたラフマニノフの交響曲全集も好調なウラディーミル・アシュケナージ(指揮)とフィルハーモニア管弦楽団との共演もポイント。

 また、ダン・タイ・ソンは2018年にも来日公演を予定しております。

 ※録音:2015年8月27日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド/協奏曲)&2017年5月16日−17日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ/その他の小品)







ONYX

ONYX 4169
\2500

ヨーゼフ・モーグ(ピアノ)
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番/
 R・シュトラウス:ブルレスケ

  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
  R・シュトラウス:ピアノと管弦楽のための《ブルレスケ》

ヨーゼフ・モーグ(ピアノ)
ニコラス・ミルトン(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 ドイツの若きヴィルトゥオーゾ、ヨーゼフ・モーグが弾くブラームス!

 ☆2015年グラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」受賞!
 ☆2016年グラミー賞ノミネート!
 ☆ドイツの若きヴィルトゥオーゾ、ヨーゼフ・モーグが弾く超絶重厚なブラームス!

 1987年生まれ、2015年に英グラモフォン賞の「ヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」を受賞、2016年に「グリーグ&モシュコフスキ:ピアノ協奏曲集(ONYX 4144)」が第58回グラミー賞にノミネートしたドイツの若きヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ヨーゼフ・モーグ。
 これまで、個性的かつ意欲的なレパートリーで高い評価を積み重ねてきたモーグのONYXからのリリース第6弾は、ブラームスの「ピアノ協奏曲第2番」という大作と、リヒャルト・シュトラウスの「ブルレスケ」のカップリング。
 極めて高い技術とスタミナ、そして豊かな音楽性を要求されるこれらの作品を、ヨーゼフ・モーグの超絶的なテクニックで聴かせます。







RESONUS



RES10182
\2500
Classical Vienna
 19世紀のギターとピアノ作品集

 1.カルッリ(1770-1841):夜想曲 第1番
 2-4.ディアベリ(1781-1858):
  ピアノ・フォルテとギターのためのソナタ Op.71
 5.モシェレス(1794-1870):“Potem Mitzwo!”による幻想曲
 6.カルッリ:夜想曲 第2番
 7-8.ジュリアーニ(1781-1829):華麗なソナタ Op.15
 9-11.ジュリアーニ:「うつろな心」による変奏曲とポロネーズ
 12.カルッリ:ロッシーニの主題による変奏曲
ジェームズ・エイカーズ(ギター)
ギャリー・ブランチ(フォルテピアノ)
 19世紀のウィーンを中心に活躍していたギター音楽の作曲家たちの作品集。この時代のウィーンでは、ギターは独奏楽器としてよりも室内楽の彩りとして使われることが多く、決して洗練された楽器とはみなされていませんでした。
 しかし、イタリアで生まれウィーンにやってきたジュリアーニが素晴らしい独奏曲を書いたことや、スペインでソルが活躍したことなどで、次第にギターの魅力が高められたのです。
 このアルバムでは1826年「コンラート・グラーフ」製のフォルテピアノの伴奏で、名手エイカーズが同時代に作られたギターを演奏。まろやかな音色が耳に残ります。

  録音 2015年11月1-3日 Finchocks House & Musical Museum Kent
 

RES10183
\2500
Fata Morgana
パヴェル・ハース:歌曲集

 1-7.Sedm pisni v lidovem tonu-民謡形式の7つの歌曲 Op.18(1940)
 8-12.Fata Morgana-蜃気楼 Op.6(1923)…世界初録音
 13-15.Cinske pisne-中国の歌 Op.4(1921)
 16-19.Ctyri pisne na slova cinske poezie-中国の詩による4つの歌(1944)
アニタ・ワトソン(ソプラノ)
アンナ・スタルシュケヴィチ(メゾ・ソプラノ)
ニッキー・スペンス(テノール)
ジェームズ・プラット(バス)
ナヴァラ四重奏団
ラダ・ヴェレソヴァ(ピアノ&芸術監督)
 ナチスの迫害により強制収容所で悲劇的な死を遂げたチェコの“退廃音楽”作曲家パヴェル・ハース。
 ボヘミアとモラヴィア民謡に根差した作風による彼の作品は、時折前衛的ではあるものの、決して難解ではなく、しっとりとした美しさを備えているものが多くあります。
 このアルバムには世界初録音となる「蜃気楼」を始め、ヤナーチェクを思わせる「民謡形式の7つの歌曲」と、神秘的な美しさを持つ2つの「中国の歌」の4作を収録。知られざる作品が楽しめます。

  録音 2015年12月15-16日 Milton Court, London 2016年8月28日 Menuhin Hall, Stoke d’Abernon
 

RES10185
\2500
Gaudent in coelis-御空に喜びあり
イギリスの現代合唱作品集

 1.サリー・ビーミッシュ(1956-):Gaudent in coelis
 2.ジョアンナ・マーシュ(1970-):Lord, thou hast searched me and known me
 3-4.ジュディス・ビンガム(1952-):Edington Service
 5-8.マーシュ:ミサ・ブレヴィス:コレギウム・サンクタ・カタリナ
 9-10.ビーミッシュ:2つのカンティクルズ
 ビンガム&トーマス・タリス(1505頃-1585):
  11.The Spirit of truth
  12.If ye love me
 ビンガム&サミエル・サバティアン・ウェスリー(1810-1876):
  13.The darkness is no darkness
  14.Thou wilt keep him in perfect peace
 ビンガム&C.H.H.パリー(1848-1918):
  15.Distant thunder
  16.My soul there is a country
 ビーミッシュ:聖キャサリンのサーヴィス
  17.Magnificat
  18.Nunc Dimittis
ケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ合唱団
エドワード・ウィッカム(指揮)
 イギリスを代表する合唱団の一つ、ケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ合唱団が歌う現代イギリスの作曲家による珠玉の合唱作品集。
 世界初録音を多く含むこの1枚は、現代イギリスにおける合唱文化の豊かな実りを体感させてくれるものです。録音技術も素晴らしく、繊細なメロディと華麗なハーモニーが余すことなく捉えられています。

  録音 2016年1月6-7日.7月13-14日 chapel of St Catharine's College, Cambridge
 

RES10187
\2500
アメリカの合唱作品集
 バーンスタイン(1918-1990):チチェスター詩篇
  1.詩篇 第108番
  2.詩篇 第23番
  3.詩篇 第131番
 4.ランダル・トンプソン(1899-1984):アレルヤ
 5.コープランド(1900-1990):In the Beginning-始まりの時に
 6-9.ニコ・マーリー(1981-):ブライト・ミサとカノン
 10.バーバー(1910-1981):アニュス・デイ
 11.ダニエル・カステリャーノス(1995-):Eternal Light-永遠の光
 12.ローレム(1923-):Sing My Soul-歌え、わが魂
 13.ローレム:O God, My Heart is Ready-おお神よ、わが心は準備できている
 14.深い河(G.ハンコック編)
メグ・ブラグル(メゾ・ソプラノ)…5
フレデリック・テアルド(オルガン)
アンナ・ライナースマン(ハープ)
マヤ・グンジ(パーカッション)
ジョン・スコット(指揮)
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団
 1940年代から2010年代、ほぼ70年間に渡って作曲されたアメリカの合唱作品集。
 良く知られたバーンスタインの「チチェスター詩篇」をはじめ、ジャズやゴスペルなどの多彩な作風を持つ興味深い作品が並んでいます。
 マーリーの「ブライト・ミサとカノン」、カステリャーノスの「永遠の光」は世界初録音であり、現代アメリカ合唱作品を意欲的に録音しているジョン・スコットならではの選曲です。

  録音 Saint Thomas Church, Fifth Avenue, New York
 


RES10193
\2500
フィリッペ・グラフィン(ヴァイオリン)も登場
 Dances, Elegies & Epitaphs
ピーター・フリビンス(1969-):作品集

 1.カプリッチョ:私と一緒に…世界初録音
 ヴァイオリン協奏曲:Dances, Elegies & Epitaphs-舞曲、エレジーと墓碑銘…世界初録音
  2.第1楽章:Adagio-Andante-Allegro-Adagio
  3.第2楽章:Adagio contemplativo-
  4.第3楽章:Introduzione-Allegro
 管楽五重奏のための「In Xanadu」-ザナドゥにて
  5.プロローグ
  6.アリア
  7.トッカータ
  8.4つの音符によるエレジー
  9.エピローグ
 トランペットと弦楽のための「Soliloquies」-独白…世界初録音
  10.Adagio
  11.Tranquillo
  12.Adagio, ma con moto
フィリッペ・グラフィン(ヴァイオリン)
クリストファー・ハート(トランペット)

ロベルタス・シャーヴェニカス(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

ポール・エドムンド=デイヴィーズ(フルート)
ジョン・アンダーソン(オーボエ)
マイケル・ワイト(クラリネット)
ローレンス・ディヴィス(ホルン)
レベッカ・マーテンズ(ファゴット)
 17歳でイギリス王立音楽アカデミーの奨学生に選ばれ、引き続きロンドン大学とノッティンガム大学で学び、留学先のドイツではヘンツェに作曲を師事したピーター・フリビンスの作品集。調性や旋律を放棄することのない彼の作風は決して難解ではなく、技巧的な「ピアノ協奏曲」や、美しい「クラリネット五重奏曲」などは多くの人に愛されています。
 このアルバムでは管弦楽と室内楽の作品を聴く事ができますが、どれも親密でしなやかなメロディを持ち、聴き手の感覚に直接訴えてくるものばかりです。

  録音 2016年9月27-28日 Glasgow…1-4.10-12 2013年11月 St Silas Church, Chalk Farm, London…5-9
 

RES10194
\2500
Music for Troubled Times
“混沌とした時代”の音楽集-イングランド内戦とヨークタウンの戦い

 1.バード(1539/40-1623):O Lord, make thy servant Charles
 2.ローズ(1602-1645):詩篇第100番:All people that on earth do dwell
 3.ハッチンソン(不明-1657): Behold how good and joyful a thing it is
 4.ローズ:詩篇第6番: Lord, in thy wrath reprove me not
 5.トムキンズ(1572-1656):O God, the proud are risen against me
 6.ローズ:詩篇第18番:O God, my strength and fortitude
 7.ローズ:See how Cawood’s dragon looks
 8.ローズ:詩篇第67番:Have mercy on us, Lord
 9.チャイルド(1606-1697):O Lord God, the heathen are come into thine inheritance
 10.ローズ:詩篇第22番:O God, my God
 11.ローズ: Music, the master of thy art is dead
 12.ウィルソン(1595-1674):My God, my King, incline thine ear
 13.ローズ:A Funeral Anthem
 14.ジェフリーズ(1610頃-1685):How wretched is the state
 15.トムキンズ:Sad Pavan: for these distracted times(オルガン独奏)
 16.ロック(1621頃-1674):How doth the city sit solitary
ポール・ギャメソン(指揮)
エボア・シンガーズ
 17世紀、イングランドで勃発した“イングランド内戦”は清教徒革命におけるイングランドの騎士党=国王派と円頂党=議会派の軍事衝突であり、その戦いは長期間に及んだだめ、国中が疲弊したことで知られています。
 このアルバムは、1644年に起きた「ヨーク包囲戦」をモチーフにした作品を集めたもので、敵に包囲されながらも長期間持ちこたえたという「ヨークの攻防」に触発されたローズの詩篇を中心に、いくつかの曲が組み合わされています。
 政治的、社会的、宗教的に混乱していた激動の時代を音楽で辿ります。

  録音 2015年2月23-25日 the National Centre for Early Music, York
 

RES10195
\2500
テレマン(1681-1767):ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジー集 TWV40:26-37
 1-2.ファンタジー 第1番 ハ短調 TWV40:26
 3-4.ファンタジー 第2番 ニ長調 TWV40:27
 5-7.ファンタジー 第3番 ホ短調 TWV40:28
 8-10.ファンタジー 第4番 ヘ長調 TWV40:29
 11-13.ファンタジー 第5番 変ロ長調 TWV40:30
 14-16.ファンタジー 第6番 ト長調 TWV40:31
 17-19.ファンタジー 第7番 ト短調 TWV40:32
 20-22.ファンタジー 第8番 イ短調 TWV40:33
 23-25.ファンタジー 第9番 ハ長調 TWV40:34
 26-28.ファンタジー 第10番 ホ長調 TWV40:35
 29-31.ファンタジー 第11番 ニ短調 TWV40:36
 32-34.ファンタジー 第12番 変ホ長調 TWV40:37
ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ハンブルクの音楽監督として活動し、86年という当時としては長寿を全うしたテレマンは、その生涯に夥しい作品を遺しました。管弦楽曲から宗教曲までジャンルは多岐に渡っていますが、なかでも「12のファンタジー」は様々な楽器のために作曲されたユニークな作品です。
 しかしこのヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジーは、長らく楽譜が失われており、2015年になってようやく発見され多くの研究者たちを熱狂させたことで知られています。楽器の持つ魅力を最大に活かした名手ロバート・スミスの演奏で。

  録音 2016年8月17-19日 St Hilda’s Church, Sherburn, North Yorkshire
 

RES10196
\2500
Poldowski Re/imagined-
ポルドフスキ"再"想像

 イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニアフスカ(1879-1932):
  ポール・ヴェルレーヌの詩による22の歌曲
  1.L'heure exquise
  2.Impression fausse
  3.Le faune
  4.Circonspection
  5.Fantoches
  6.En sourdine
  7.Brume
  8.L'attente
  9.Bruxelles
  10.Dimanches d'avril
  11.Dansons la gigue !
  12.Andante Languido-ヴァイオリン・ソナタより
  13.Colombine
  14.Crepuscule du soir mystique
  15.Cortege
  16.Cythere
  17.Mandoline
  18.Effet de neige
  19.Sur l'herbe
  20.A Clymene
  21.A poor young Shepherd
  22.Spleen
  23.Nous Deux(Donc, ce sera par un clair jour d'ete)
Ensemble 1904
デヴィッド・ジャクソン(指揮)

デヴィッド・ジャクソン(ピアノ&アレンジ)
ジャスミン・ブラック=グロールムンド(ソプラノ)
アンジェリク・シャルロパイン(ヴァイオリン)
ジェレミー・デコティニーズ(コントラバス)
 タイトルの「ポルドフスキ」とは、19世紀末から20世紀初頭のポーランドでひっそりと活躍した女性作曲家イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニアフスカのペンネームです。
 彼女は名ヴァイオリニスト、ヴィエニャフスキの末娘でしたが、彼女が1歳の時にヴィエニャフスキは死去、そのため彼女は有名な父の偉業を知ることなく成長しました。
 子供たちの中で唯一音楽家となったヴィエニアフスカですが、その作品はほとんど知られることなく歴史の流れに埋もれてしまっています。唯一、このペンネームで発表した「ヴェルレーヌ歌曲集」は大成功を収めましたが、こちらも次第に忘れられてしまいました。
 今回の録音ではデヴィッド・ジャクソンが鮮やかなアレンジを加え、新鮮なポルドフスキ作品として甦らせることに成功しています。

  録音 2016年11月28-30日 Studio Sequenza, Paris
 

RES10197
\2500
トーマス・ハイド:歌劇《その男、スティーヴン・ウォード》Op.8
デヴィッド・ノリス:台本
 1.第1場:Consultation-  相談
 2.第2場:Conversation- 会話
 3.第3場:Congregation- 集会
 4.第4場:Consternation-驚愕
 5.第5場:Condemnation-非難
 6.第6場:Consummation-達成
スティーヴン・ウォード…ダミアン・タントレー(バリトン)

ジョージ・ヴァス(指揮)
ノヴァ・ミュージック・オペラ・アンサンブル
【メンバー】
カトリン・トーマス(フルート)
キャトリオーナ・スコット(クラリネット)
マデレーン・イーストン(ヴァイオリン)
エミー・ジョリー(チェロ)
ティモシー・エンド(ピアノ&キーボード)
ジョニー・グローガン(パーカッション)
 長い英国の歴史の中で起きた数々の政治的不祥事の一つ「プロフューモ事件」。
 1962年、当時のハロルド・マクミラン政権の陸相であったジョン・プロヒューモが国家機密を漏らし、政権崩壊につながったとされるスキャンダルです。
 作曲家ハイドと作家ノリスは関係者の一人であるスティーヴン・ウォードに焦点をあて、この物語を解き明かしていきます。ウォードを歌うタントレーの緊張感溢れる歌唱が見事です。

  録音 2016年6月27-28日 the Evangelist Oxford (SJE Arts)
 

RES10198
\2500
ジョン・ジュベール(1927-):マルコ受難曲/ミサ・ウェレンシス 他
 ミサ・ウェレンシス Op.174(2013)
  1.キリエ
  2.グローリア
  3.サンクトゥス
  4.ベネディクトゥス
  5.アニュス・デイ
 6.Locus iste-この場所は神が造りたもうた Op.175(2013)
 マルコ受難曲 Op.180(2015)
  7.シモンの家にて
  8.上の部屋
  9.ゲッセマネ
  10.天幕
  11.ゴルゴタ
※全て世界初録音
ピーター・オウティ(語り)
イエス…ベンジャミン・ビーヴァン(バリトン)
リチャード・メイ(チェロ)
デヴィッド・ベドナル(オルガン)

ユダ…クリストファー・シェルドレーク(バリトン)
ピラテ…クレイグ・ビセックス(バリトン)
農夫…イアイン・マックロード(テノール)

マシュー・オーウェンズ(指揮)
ウェールズ大聖堂合唱団
 ケープタウンで生まれ、奨学金を得てロンドンの王立音楽アカデミーで学びイギリスで活動を続けている作曲家ジュベール。
 このアルバムはジュベールの生誕90年を記念してリリースされるもので、2013年と2015年に書かれた3曲の最新作が収録されています。短いながらも劇的な展開を持つウェールズ大聖堂合唱団の委嘱で書かれた「マルコ受難曲」と、清冽な響きに満たされた「Locus iste-この場所は神が造りたもうた」、悲痛なキリエで始まる印象的な「ミサ・ウェレンシス」。
 80歳を越えてなお自らの創造性を試すかのような挑戦的な作品が並びます。

  録音 2017年5月17-18日、2017年6月7-8日 Wells Cathedral, Somerse




SOLSTICE


SOCD 350
〔デジパック仕様〕
\2100
ベラ・バルトークとヴィルトゥオージティ
 ラプソディ Op.1(1904) BB36
 3つのチーク地方の民謡 Sz.35a(1914-17)
 3つのブルレスケ Op.8c Sz.47 BB55(1921)
 2つのルーマニア舞曲 Op.8a Sz.43 BB56(1910)
 3つのエチュード Op.18 Sz.72 BB81(1918)
 2つのエレジー Op.8b Sz.41 BB49(1908-9)
大瀧 拓哉 (ピアノ)
録音:2017年7月11日-13日 ル・ドメンヌ・ドゥ・ラ・フォンテーヌ城(オリヴェ,ロワール)


大瀧 拓哉 (ピアノ) プロフィール:
 新潟県長岡市出身。愛知県立芸術大学ピアノ科を首席で卒業。同大学院を首席で修了。2012年より渡欧。ドイツ国立シュトゥットガルト音楽演劇大学大学院ピアノ科及び現代音楽科修了。2016/17年度インターナショナル・アンサンブルモデルン・アカデミー(フランクフルト)メンバー。現在パリ国立高等音楽院第三課程現代音楽科に在学中。
 2016年フランス中部で行われたオルレアン国際ピアノコンクールで優勝、及びオリヴィエ・グレフ賞、モーリス・オハナ賞を受賞。その後フランス、イタリアを中心に多くの音楽祭やリサイタルに出演。アンサンブル奏者としてもTime of Music音楽祭(フィンランド)、ヴィッテン室内現代音楽祭(ドイツ)、ガウデアムス音楽週間(オランダ)等、主要な現代音楽祭でコンサートを行う。2017年11月にはフランス9箇所のリサイタルツアー及び各地の音楽院でのマスタークラスが予定されている他、今後 ヨーロッパ各地や日本で多くのリサイタルやオーケストラとの共演等が予定されている。
 これまでに内宮弘子、斎藤竜夫、松川儒、掛谷勇三、ヴァディム・サハロフ、トーマス・ヘル、ウエリ・ヴィゲットの各氏に師事。パリ在住。
 


SOCD 348
〔デジパック仕様〕
\2100
マルセル・デュプレ:ピアノ作品集
 変奏曲 Op.22 /
 6つの前奏曲 Op.12 /
 4つの小品 Op.19 優雅に(4手のための)) /
 子守唄
フランソワ‐ミシェル・リニョル(ピアノ)
 録音:2017年4月12−14日 バイサンの教会(ベジエ)
 
SOCD 349
〔デジパック仕様〕
\2100  
ピエール・コシュロー:2つの即興的組曲
 クリスマスの聖書のテキ ストによる6つの小品
  (クリスマスイヴの真夜中のミサ、
   パリ・ノートルダム寺院 1983年12月24日)
 聖母の4つのアンティフォナによる10の小品
  (パリ・ノートルダム寺院でのリサイタル 1977年8月15日)
ピエール・コシュロー(オルガン)



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS


BBC Legends BOX 第2集


ICAB-5141
(20CD)
\12000→\10990

 2013年にリリースされた第1集(ICAB5113/入手困難)に続く「BBC Legends BOX」第2集。
 2010年に活動を停止したBBC Legendsレーベルが保有する数多くの音源の中からトスカニーニ、オイストラフ、リヒテル、フラグスタートをはじめとした演奏家たちの歴史的名演をCD20枚に渡って収録。
 この中には貴重なジュリーニへのインタビューや、ジョン・カルショウがフラグスタートに寄せた言葉も含まれています。
 
BBC Legends BOX 第2集
CD1
 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77
  ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  フィルハーモニア管弦楽団
  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
   録音 STEREO:1962年9月7日、Usher Hall, Edinburg
 イザイ:友情 Op.26
  ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
  ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  マルコム・サージェント(指揮)
   録音 MONO:1961年2月26日、Royal Albert Hall,London
 ボーナス・トラック
  パガニーニ:24のカプリース Op.1より第11番ハ長調、第5番イ短調
   ファリャ:スペイン民謡組曲(コチャニスキ編)よりホタ、アストゥリアーナ
   ノヴァチェク:常動曲
   ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
   エルネスト・ラッシュ(ピアノ)
    録音 MONO:1957年9月22日、BBC Studios, London
CD2
 1. シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43
 2. ヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88
  BBC交響楽団(1)
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(2)
  トマス・ビーチャム(指揮)
   録音 MONO:1954年12月8日(1)、1959年10月25日(2)、Royal Festival Hall, London
CD3
  ハイドン:ピアノ・ソナタ第44番へ長調 Hob.XVI:29
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
  プロコフィエフ:伝説 Op.12-6
  プロコフィエフ:つかの間の幻影 Op.22より(第3,4,5,6,8,9,11,14,15,18番)
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
   スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
    録音 MONO:1961年7月8日、Royal Festival Hall, London
CD4
 1. サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
 2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
 3. ブラームス:インテルメッツォ 変ロ短調 Op.117-2
 4. ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76-2
 5. シューベルト:即興曲 変ト長調 D899-3
 6. シューベルト:即興曲 変イ長調 D899-4
 7. ヴィラ=ロボス:赤ちゃんの組曲第1集「お人形たち」
 8. ショパン:練習曲 ホ短調 Op.25-5
  アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
  ルドルフ・シュヴァルツ指揮、BBC交響楽団(1)
  コリン・デイヴィス指揮、イギリス室内管弦楽団(2)
   録音 MONO:
    1957年11月27日、Royal Festival Hall, London(1)
    1962年7月13日、Guildhall, City of London Festival(2)
    1958年11月29日、BBC Studios, London(3-6)
    1958年11月9日、BBC Studios, London(7,8)
CD5
 1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
 2. シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
 3. シェーンベルク:3つのピアノのための小品 Op.11
  クラウディオ・アラウ(ピアノ)
   録音 MONO:1960年10月16日(1,2)、1959年3月3日(3)、BBC Studios, London
CD6
 1. ケルビーニ:歌劇『アナクレオン』序曲
 2. モーツァルト:交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
 3. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
  BBC交響楽団
  アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
   録音 MONO:1935年6月3日(1)、6月14日(2)、6月12日(3)、Queen's Hall, London
CD7
 1. シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.19
 2. J.S.バッハ:前奏曲 ト長調 BWV.902
 3. J.S.バッハ:イギリス組曲第2番イ短調 BWV.807
 4. J.S.バッハ:トッカータ ト長調 BWV.916
 5. モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540
 6. モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
  マイラ・ヘス(ピアノ)
  マルコム・サージェント指揮、BBC交響楽団(1)
   録音 MONO:
    1950年10月13日、BBC Studios, London(4)
    1956年11月2日、BBC Studios, London(2,3)
    1958年10月12日、BBC Studios, London(5,6)
    1958年9月18日、Royal Albert Hall, London(1)
CD8
  ヴィンチェンツォ・ガリレイ:6つの小品
  ロベール・ド・ヴィセー:組曲第9番ニ短調&組曲第12番ホ短調から6つの小品(セゴビア編)
  J.S.バッハ:フーガ イ短調(原調:ト短調) BWV.1000
  J.S.バッハ:組曲 ホ長調 BWV.1006aからガヴォットとロンド
  シューベルト:ピアノ・ソナタ ト長調 D.894よりメヌエット(セゴビア編)
  タンスマン:カヴァティーナ
  タンスマン:ダンス・ポンポーサ
  ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲より第3番イ短調、第1番ホ短調
  カステルヌオーヴォ=テデスコ:アンドレス・セゴビアの名前によるトナディーリャ Op.170-5
  カステルヌオーヴォ=テデスコ:タランテッラ Op.87-1
  グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37より第10番『悲しき舞曲』
  アンドレス・セゴビア(ギター)
   録音 MONO:1955年8月29日、Edinburgh Festival, Freemason's Hal
CD9
 1. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 2. ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
 3. ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲
  フィルハーモニア管弦楽団
  カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
   録音 MONO:
    1961年5月16日、Royal Festival Hall, London(2)
    1961年9月7日、Usher Hall, Edinburgh(3)
    1962年9月6日、Usher Hall, Edinburgh(1)
 4. カルロ・マリア・ジュリーニとジョン・エイミスとの対話 
CD10
 「キルステン・フラグスタートの告別コンサート」
  グリーグ:
   1. 12の歌曲 Op.33より(第2曲:春/第1曲:青春/第9曲:ルンダルネにて/第12曲:到着点)
   2. モンテ・ピンチョより Op.39-1
   3. 初めての出会い Op.21-1
   4. 希望 Op.26-1
   5. 白鳥 Op.25-2
   6. エロス Op.70-1
   7. 君を愛す Op.5-3
   8. キルステン・フラグスタートの没後10年に寄せるジョン・カルショウのコメント
 ワーグナー:
  9. ヴェーゼンドンク歌曲集より(第1曲:天使/第2曲:止まれ/第3曲:温室にて/第5曲:夢)
   *ヴェーゼンドンク歌曲集はテープの保存状態が悪く、
     第4曲「苦悩」は修復不可能であったため収録されていません。
  10. 『トリスタンとイゾルデ』より『愛の死』
   キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
   マルコム・サージェント指揮、BBC交響楽団
    録音 MONO:
     1953年10月14日、Royal Festival Hall, London(9,10)
     1957年9月7日、Royal Albert Hall, London(1-7)
     1973年 BBC Studios, London(8)
CD11
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
  シューマン:交響的練習曲 Op.13
  バルトーク:ピアノのための組曲 BB70
  ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
   ゲーザ・アンダ(ピアノ)
    録音 MONO:1955年8月23日、Freemason's Hall, Edinburgh Festival
CD12
  拍手
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」
  ストラヴィンスキー:三楽章の交響曲
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズを司るアポロ」
  アンコール:
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」〜フィナーレ
   BBC交響楽団
   イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
    録音 MONO:1958年12月10日、Royal Festival Hall, London
CD13
 1. ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
 2. ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調
 3. ラヴェル:弦楽四重奏曲へ長調
  ボロディン四重奏団
   ロスティスラフ・ドゥビンスキー(第1ヴァイオリン)
   ヤロスラフ・アレクサンドロフ(第2ヴァイオリン)
   ディミトリー・シェバーリン(ヴィオラ)
   ヴァレンティン・ベルリンスキー(チェロ)
    録音 MONO:1962年8月31日(1,3)、8月29日(2)、Leith Town Hall, Edinburgh Festival
CD14
 1. マーラー:交響曲第4番ト長調
 2. チャイコフスキー:組曲第4番ト長調 Op.61『モーツァルティアーナ』
  ジョーン・カーライル(ソプラノ:1)
  ロンドン交響楽団(1)
  イギリス室内管弦楽団(2)
  ベンジャミン・ブリテン(指揮)
   録音 MONO:
    1961年7月6日、 Orford Church, Suffolk(1)
    1962年6月10日、BBC Studios(2)
CD15
 1. A.スカルラッティ:すみれ
 2. ヘンデル:オラトリオ「マカベウスのユダ」より「リュートとハープは目覚める」
 3. シューベルト:美しき水車小屋の娘より「わがもの」
 4. シューマン:献呈 Op25-1
 5. ブラームス:ナイチンゲール Op.97-1
 6. ブラームス:私の愛は緑 Op.63-5
 7. ストラヴィンスキー:パストラーレ
 8. ラヴェル:ハバネラ形式のヴォカリーズ練習曲
 9. デュパルク:旅へのいざない
 10. アルフテル:La corza blanca
 11. アルフテル:La nina que se va al mar
 12. ヴァイヴス:La presumida
 13. ヴァイヴス:El retrato de Isabela
 14. ホアキン・ニン:Montanesa
 15. ニン:Pano murciano
 16. オブラドルス:Chiquitita la novia
 17. ドリーブ:こんにちは、シュゾン
 18. ホアキン・バルベルデ:Clavelitos
 19. ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」Op.7より(ヴィラネル/ばらの精/君なくて)
  ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
  ジェラルド・ムーア(ピアノ:1-18)
  ルドルフ・シュヴァルツ指揮、BBC交響楽団(19)
   録音 MONO:
    1957年8月25日、Usher Hall, Edinburgh Festival(1-18)
    1957年4月24日、Royal Festival Hall, London(19)
CD16
 1. ハイドン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調 Hob.XV:32
 2. ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 3. シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 D.574
 4. シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934
  イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
  ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)
   録音 MONO:
    1959年月27日、12th Aldeburgh Festival, Aldeburgh Church(1-3)
    1957年6月16日、10th Aldeburgh Festival, Aldeburgh Church(4)
CD17
  ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36
  ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
   フィルハーモニア管弦楽団
   エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指揮)
    録音 MONO:1958年11月10日、Royal Festival Hall, London
CD18
 1. ラヴェル:組曲「クープランの墓」
 2. ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
 3. ブラームス:交響曲第3番へ長調 Op.90
 4. ファリャ:バレエ「三角帽子」から「粉屋の踊り」
  ピエール・モントゥー(指揮)
  BBC交響楽団(1)
  BBC交響楽団&合唱団(2)
  BBCノーザン・シンフォニー管弦楽団(3)
  ロンドン交響楽団(4)
   録音 MONO:
    1961年10月11日、BBC Studios, London(1)
    1961年10月18日、Royal Festival Hall, London(2)
    1962年11月21日、Town Hall, Manchester(3)
    1961年12月15日、Kingsway Hall, London(4)
CD19
  ウォルトン:交響曲第1番
  ウォルトン:チェロ協奏曲
  ピエール・フルニエ(チェロ)
  ウィリアム・ウォルトン(指揮)
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 MONO:1959年8月23日、 Usher Hall, Edinburgh Festival
CD20
 1. ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 2. ドビュッシー:版画より(塔/グラナダの夕べ)
 3. ドビュッシー:映像 第1集より「水の反映」
 4. ドビュッシー:喜びの島
 5. ラヴェル:ソナチネ
 6. ラヴェル:鏡より「鐘の谷」
 7. シューマン:クライスレリアーナ Op.16
  ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)
   録音 MONO:1956年9月29日(1-6)、1953年12月6日(7)、BBC Studios, London





<国内盤>

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ALPHA



Alpha676
(国内仕様盤)
\2900+税
※LP同時発売
大ベストセラー続くシリーズ第5弾!
 お早めに・・・

ジョヴァンニ・アントニーニ指揮&バーゼル室内管
 HAYDN 2032 Vol.5
  ハイドン交響曲全集5 〜才気の人〜

  1-4. ハイドン:交響曲第80番 ニ短調 Hob.I:80
  5-8. ハイドン:交響曲第81番 ト長調 Hob.I:81
  9-11. クラウス:交響曲 ハ短調 VB142
  12-15.ハイドン:交響曲第19番 ニ長調 Hob.I:19
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
バーゼル室内管弦楽団

 圧倒的好評が続くハイドン全曲録音第5弾

 イル・ジャルディーノ・アルモニコの音楽監督アントニーニが手がけるHAYDN 2032シリーズは、リリースされるたび大好評。既存盤も売れ続く中、さらなる話題性に富んだ第5弾が登場!
 この「交響曲の父」の100曲以上ある交響曲を全曲録音する本企画において、当初の発表からあった通り、古楽器系指揮者とも相性のよい異才集団バーゼル室内管弦楽団との録音、製品化が実現。
 その最初の1枚は、「後期」の始まりを告げる「パリ交響曲集」の直前、エステルハージ侯爵家で書かれた打楽器なしの至高の2曲(短調&長調)が軸に。
 同時代作曲家では日本にも熱狂的ファン層のある「スウェーデンのモーツァルト」J.M,クラウスの傑作短調作品を併録。
 疾走する切なさと溢れんばかりの才気!



よもや「ハイドンの交響曲なんて」という方はもういないと思うけれど
もしまわりにそういう方がいたら、このアルバムをこっそりCDプレーヤーの中に入れておきましょう。

 とにかく痛快無比。これぞ新世紀ハイドン。


とくに39番はスタッフ女子が「これがハイドン!?」と驚いた衝撃名曲&名演

Alpha670
(輸入盤)
\3000
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ハイドン:交響曲全集1 「ハイドン2032」プロジェクト1〜

 ◆ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
  ①交響曲 第1番 ニ長調 Hob.I: 1
  ②交響曲 第39 番 ト短調 Hob.I:39
  ③交響曲 第49 番 ヘ短調 Hob.I:49「受難」
 ◆クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714〜1787):
  ④ドン・ジュアン、または石像の宴
   〜無言舞踏劇(1761 年初稿版)
    ※曲順は②④③①
ジョヴァンニ・アントニーニ(フラウト・トラヴェルソ)指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)

 Alpha レーベル2014 年の新企画は、ハイドン生誕300 周年となる2032 へ向けての、古楽器演奏による驚くべき挑戦...その仕掛け人はなんと、「古楽=オランダや英国や辛うじてフランス」だった20 世紀末にあって「音楽の本場イタリアでも、古楽器奏者がとてつもなくエキサイティングなことをしている!」ということを広く早くから知らしめてきた異才集団、ジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコ!

 アントニーニはスイスのバーゼル室内管弦楽団と自らの楽団である“イル・ジャル”を率いて、古楽器使用ないしそのスピリットを注ぎ込んだ演奏解釈によって、ハイドンの107 曲見つかっている交響曲のすべてを演奏。ヨーロッパではスイスを拠点に全曲演奏会シリーズを続けてゆきながら、録音はAlpha(ないしOuthere グループの)レーベルで継続してゆくとのこと。

 第1 弾のキィワードとしてジャケットに掲げられているのは、交響曲第49 番の綽名にもなっている「ラ・パッショーネ」——これはイタリア語で「キリストの受難・受難節」をあらわすことばであり、毎年春先の復活祭にさきがけ、オペラなど派手な催しは自粛して宗教的なことをする期間に初演されたために当該の交響曲の綽名として定着したようですが、アントニーニら制作側の企図は明らかにダブルミーニングを狙っているようで、それが証拠にジャケットには受難節=春先のイメージでは全くなく、むしろ「秋の紅葉の赤」と「情熱の赤」のイメージが重なるような、美しい紅蓮のアートワークがあしらわれています。
 その選曲もまた、さっそく情熱の交錯とふかく関わりのあるプログラムに。パッションという語は当時の音楽・諸芸術を読み解くためのワードでもあり、音楽は人間の「さまざまな思い=パッション」を表現するものであったという含みも持たせているに違いありません。
 なにしろ今いった第49 番のほか、いわゆる疾風怒濤期のハイドンを代表する短調の交響曲のひとつであるト短調の第39 番(モーツァルトの「小ト短調」こと交響曲第25 番と同じ調性で、やはりホルンを2対使ったドラマティックな展開が聴かれます)と、ハイドンが交響曲を書きはじめた頃ウィーンで初演された、歌劇の大家グルックによるバレエ音楽「ドン・ジュアン」(これもいたるところ、ロマン派を先取りしたような短調の使い方が印象的!)も盛り込まれているあたり、いかにも示唆的ではありませんか。そして「第1 弾」を記念すべく、実はめったに聴ける機会のない「ハイドンの交響曲第1 番」がうやうやしく収録されているのも嬉しいところ!

 ハイドン楽長就任時のエステルハージ宮廷楽団をつよく意識し、実情と彼の意向とをきちんとふまえた員数の演奏編成で、しかも首席は躍進めざましいステーファノ・バルネスキ、管にも“イル・ジャル”の俊才ロドルフィ(ob)ら精鋭ぞろい——彼らのこれまでの演奏を思えば、エッジの効いたスタイリッシュで突き抜けた、緩急あざやかな鮮烈解釈で攻めてくれるであろうことは想像に難くありません。

Alpha671
(輸入盤)
\2700
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ハイドン:交響曲全集2「哲学者」 「ハイドン2032」プロジェクトVol.2〜

 1. ハイドン:交響曲第46番 変ロ長調
 2. ハイドン:交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」
 3. W.F.バッハ:交響曲 ヘ長調「不協和音」
 4. ハイドン:交響曲第47番 ト長調
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 (古楽器使用)

 スタイリッシュに、克明に。「本物」は仕事を裏切らないイル・ジャルの「全集」第2弾、テーマ設定も憎い名演!

 痛快古楽盤を連発してきたフランスAlphaレーベルに突如登場、ハイドン生誕200周年となる2032年へ向け、100曲以上あるその交響曲を全曲録音する…という壮大なプロジェクトをスタートさせた「イル・ジャル」の音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニ。

 昨年リリースされた第1弾(Alpha670)では、ハイドン初期〜中期がおもしろくなってきた人が必ずといってよいほど虜になるト短調の傑作「第39番」、意外なまでに演奏機会の少ない「第1番」など痛快な演奏を聴かせてくれましたが、今度の第2弾もやはり充実度たっぷり...

 テーマは「哲学者」。
 同名の交響曲第22番(オーボエではなくコーラングレが使われる、楽章構成も古風な初期の注目作!)を軸に、音楽理論へのこだわりとファッショナブルなコンサート文化のはざまで若きハイドンが何を「しでかした」のかを、エッジの効いたキメ細かい解釈で縦横無尽に聴かせてくれます!

 和声学や情念の変化など、18世紀音楽ならではのヒントもたっぷり...必ず収録されるらしい「ハイドン以外」の曲として、今回は大バッハの長男W.F.バッハが最初に書いた、ひねくれ系異色作も。これもセンス抜群、いやらしくなく艶やかに仕上げてくれています。


Alpha672
(輸入盤)
\2700
刺激!愉悦!
 ジョヴァンニ・アントニーニ指揮&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
  ハイドン:交響曲全集3

 ①交響曲第42番 ニ長調 Hob.I: 42
 ②歌劇『無人島』 Hob.XXVIII: 9 〜序曲
 ③交響曲第64番 イ長調 Hob.I: 64
    「時節は移ろいゆく Tempora mutantur」
 ④アリア「孤独に、物思いにふけり」Hob.XIVb:20
 ⑤交響曲第4番 ニ長調 Hob.I: 4
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 (古楽器使用)
④フランチェスカ・アスプロモンテ(S)

 18年越しのプロジェクト第3弾、待望の登場!
 意外な隠れ名曲『無人島』序曲や初期作品も痛快…

 かつてバロック期には押しも押されぬ欧州音楽のメッカだったイタリアに、はじめて世界に通用する古楽アンサンブルが続々あらわれはじめた頃、その牽引役をつとめた天才集団イル・ジャルディーノ・アルモニコ——
 その主宰者ジョヴァンニ・アントニーニが自ら指揮台に立ち、同団体とバーゼル室内管とを振り分けながら、ハイドン生誕300周年にあたる2032年までにその100曲以上ある交響曲を全曲録音してゆくシリーズ、ついに第3弾が登場!
 年代順に杓子定規な録音はせず、毎回なにかしらのテーマに添って選曲がなされ、バランスよくさまざまな作品を愉しめるプログラム構成といい、天才写真家集団Magnum Photosと連携しての絶美のパッケージといい充実.
 そして何より演奏の痛快さといい、買い集めるに足る損はさせないシリーズですが、1年少々の間隔をあけて登場する最新作は疾風怒濤期のオペラ序曲を交えつつ、最初期の4番に晩年の絶品アリアまで、バラエティに富んだ選曲がまた絶妙!
 ナチュラルホルンの活躍ぶりやクラリネットの参入など随所での管楽器の立回りもさることながら、弦楽合奏もバルネスキ、チプリアーニ、ベスキ…とソリスト続々の贅沢さ!音盤シーンでも注目度が上がってきたアスプロモンテの美声も注目です。


Alpha674
(輸入盤)
\2900
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ハイドン:交響曲シリーズ第4弾

 ハイドン:
  ①交響曲 第60番 ハ長調 Hob.I: 60
  ②交響曲 第70番 ニ長調 Hob.I: 70
  ③交響曲 第12番 ホ長調 Hob.I: 12
 チマローザ:④カンタータ「宮廷楽長」
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
            (古楽器使用)
④リッカルド・ノヴァロ(Bs)

 大好評企画、第4弾は「ハイドンの演劇性」がテーマ!
 縦横無尽のヴィヴィッドな演奏に「あの名曲」も…!
 鮮烈なヴィヴァルディ解釈を筆頭に、イタリア内外の18世紀音楽を、今まで知られてきた穏当なバロック観を打ち崩すエッジの効いた演奏で新たに世に知らしめてきたイタリア随一の古楽器集団イル・ジャルディーノ・アルモニコが、満を持して古典派音楽に臨み、ハイドン交響曲の全曲録音を「作曲家生誕300周年の2032年までに完遂させる」と言い放ったのが数年前——大変有難いことに、このプロジェクトは欧州でのライヴとAlphaレーベルでの音盤化を両輪として、着実に進行しつつあるようです。
 毎回3〜4曲のハイドン交響曲を、時代順ではなくテーマ別に厳選、そこに同時代の他の作曲家の作品やハイドン自身の「交響曲以外」の音楽を交えてゆくスタイルで、すでに既存3作も大好評——
 この最新盤では、異例の多楽章構成をとる、演劇音楽からの再構成作品「迂闊者」を中心に、ハイドン作品にひそむ演劇性に光をあてたテーマ設定が早くも期待感を煽らずにおきません!
 ティンパニやトランペットが入る大編成楽章も含むこのプログラムに、バス歌手が荒唐無稽な独り芝居をくりひろげる、イタリア歌劇界最大の巨匠のひとりチマローザの傑作をあわせてみせるセンスも絶妙






ARCANA



Mer-A441
(国内仕様盤)
\2900+税
B.マルチェッロ「ダヴィデの詩篇曲」
     〜『詩的・音楽的霊感』より〜

 ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):
  1-4. トリオ・ソナタ ハ短調 作品2-2
     〜ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロと通奏低音による
  5-11.詩篇 第14篇「おお主よ、いったい誰か」
     〜ソプラノ独唱〔と通奏低音〕のための
  12-26.詩篇 第21篇「向きなおって下さい、わが神よ」
    〜アルト独唱とヴィオラ〔ダ・ガンバおよび
                     通奏低音〕のための
  27-37.詩篇 第38篇「この惨状の只中にあって」
    〜ソプラノ独唱〔と通奏低音〕のための
  38-50.詩篇 第27篇「あなたに向かって、主よ」
    〜ソプラノとアルト〔および通奏低音〕のための
グイード・バレストラッチ(vg・総指揮)
アンサンブル・アモローゾ(古楽器使用)
カロリーヌ・プロン(S)
メロディ・リュヴィオ(A)
マルティン・ツェラー(vg・5弦vc)
ジョッキーノ・デ・パドヴァ(ヴィオローネ)
マニュエル・ド・グランジュ(テオルボ、リュート)
パオロ・コルシ(cmb・org)
 この『詩的・音楽的霊感』は、オーボエ協奏曲で有名な兄A.マルチェッロとともに、ヴィヴァルディ世代のヴェイネツィアを代表する巨匠のひとりベネデット・マルチェッロの至高のモテット集。旧約聖書「詩編」からとられた詩句のニュアンスが切々と心に沁みる傑作が揃っています。
 19世紀の歌劇王ヴェルディでさえ、B.マルチェッロはルネサンスのパレストリーナと並ぶ「古き巨匠」と讃えていたほど。日本では器楽作品ばかりが取り上げられてきましたが、当時の常としてオペラや教会音楽ですぐれた手腕を発揮していたことは、この作品が証明してくれているのではないでしょうか。
 その証左をさらに明らかにしてくれるガンバの天才バレストラッチ率いる精鋭集団の演奏と名歌手ふたりの美声、独特の味わいをみせる朗誦による秀逸なる新録音!

 

Mer-A442
(国内仕様盤)
\2900+税
聖ニコラオスの夜に
 〜中世音楽にみるサンタクロースの起源〜

 ①讃えよう、永遠の王を
 ②いとも尊き血筋に生まれたニコラオスは
 ③善き慎ましさを見習って ④その黄金をもって、おとめたちを
 ⑤ニコラオスは気高き血筋に生まれ
 ⑥あるとき、水夫たちは恐ろしい嵐に苛まれ
 ⑦天上の声〔プサルテリウム独奏〕
 ⑧ミラの司教が亡くなったとき
 ⑨ニコラオスは神の門弟 ⑩あるとき、海にとつぜん嵐が
 ⑪その方の墓石は大理石でできていて
 ⑫「その方の墓石は大理石でできていて」によるオルガヌム
 ⑬おお、誰にもまして誉むべき人よ
 ⑭ニコラオスの名を耳にした彼らは
 ⑮いとも慈悲にあふれたるニコラオスよ
 ⑯おお救世主よ、誰にも慈悲ふかきかたよ/マニフィカト
 ⑰喜びを溢れさせよ、栄えある主教よ
Ens.ラ・レヴェルディ(古楽器使用)
 クリスマスシーズンにお勧め!!
 イタリア古楽界の意外な才人たちが充実盤を連発しているARCANA。
 そのレーベル創設期からクオリティの高いアルバムを制作してきたイタリア屈指の中世音楽集団ラ・レヴェルディが、サンタクロースのモデルとも言われる貧者救済の聖人・聖ニコラオスにまつわる詩句や音楽を厳選。
 欧州各地の写本から、知られざる「中世のクリスマスの音」を届けてきました。
 心に染み入る演奏を、解説片手にサンタクロースの起源へと思いを馳せながらじっくり聴きこむ音楽として、おとなが過ごす聖夜のBGMとして、この時期ならではの訴求効果の高い1枚。




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マイスター・ミュージック



MM-4019
¥3000+税
工藤 重典
 J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番-第6番
  〜フルート編曲版〜
工藤 重典(フルート& 編曲)
 バッハ無伴奏の美を21世紀の巨匠工藤重典がモダン・フルートで再構築するシリーズ第2弾。
 『無伴奏チェロ組曲』が完結する待望のシリーズ第2弾。重音奏法が必要な弦楽作品をフルート1本で演奏するには、卓越した技術と力量が要求されます。
 豊かな響きを駆使し、均整のとれたバッハの世界を奥行き深く意欲作。20世紀アートの巨匠モンドリアンの作品が、ジャケットを飾ります。

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MM-4020
¥3000+税
池田 昭子
 パルティータ 〜無伴奏オーボエ作品集〜

 J.S. バッハ:パルティータト短調(原曲:イ短調)BWV 1013
 G.P. テレマン:12のファンタジー
  第1番 イ長調
  第2番 イ短調
  第4番 変ロ長調
  第6番 ニ短調
  第9番 ホ長調
 C.P.E. バッハ:無伴奏ソナタト短調(原曲:イ短調)Wq. 132
池田 昭子 オーボエ

 無私なまでの自然体で作品と向き合い、そして楽器を操る
 オリジナルはフルートだが、オーボイストにとっても取り組み甲斐のある、そして音楽的内容の極めて高い演目がここに並んでいる。〈中略〉技巧的走句に至るまで音を隙なく連ねながら、旋律も内声もバスも(ときには対旋律まで!)吹き分け、そして様式感覚的なアプローチも満たす……。



桐山建志率いるアンサンブルとの
アルビノーニ&マルチェッロ:オーボエ協奏曲

MM-2105
\3147
池田 昭子(オーボエ)
 アルビノーニ&マルチェッロ:オーボエ協奏曲
 T. アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2
 A. マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
 J.S. バッハ:ソナタト短調 BWV1030
 C.P.E. バッハ:オーボエと通奏低音のためのソナタト短調Wtq135
池田 昭子(オーボエ)
大塚 直哉チェンバロ
桐山 建志 ヴァイオリン
大西 律子ヴァイオリン
深沢 美奈 ヴィオラ
西沢 央子 チェロ

 名旋律が薫る、イタリアの二大オーボエ協奏曲
 今や高い人気を誇るオーボエ奏者、池田昭子のバロック作品集。
 美しい旋律で親しまれている、アルビノーニとマルチェッロの協奏曲に、J.S.バッハとC.P.E.バッハのソナタを加えた、意欲溢れるプログラム。
 バロックの名手、桐山建志(ヴァイオリン)が率いる緻密なアンサンブルに支えられ、オーボエが流麗に歌う、聴き応えある1枚。

*****

 なにせ、アンサンブルの音の美しさに驚嘆すると思う。
 まるで滴り落ちるようなのだ。






オクタヴィア・レコード



OVCC-00140
\3000+税
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら/東京六人組
 トゥイレ:六重奏曲 変ロ長調 作品6
 ブラームス/岩岡一志編:
  ハンガリー舞曲 第1番、第5番、第6番
 R.シュトラウス/カープ編:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
 モーツァルト/磯部周平編:トルコ行進曲
東京六人組
 上野由恵(フルート)
 荒絵理子(オーボエ)
 金子平(クラリネット)
 福士マリ子(ファゴット)
 福川伸陽(ホルン)
 三浦友理枝(ピアノ)
 華麗に調和するアンサンブル!圧巻のヴィルトゥオーゾ!
 東京六人組 待望のセカンド・アルバム登場!
 日本音楽界の未来を担う俊英メンバーが2015年に結成した、東京六人組による待望のセカンド・アルバムです。
 前作のデビュー盤やコンサートでは圧倒的な完成度を披露し、聴衆を魅了。最上級の技巧を披露するだけでなく、音楽の喜び、楽しさを存分に表現する彼らのスタイルが、多くのファンに支持されています。
 今作は、トゥイレとR.シュトラウスの作品を中心にドイツ物が並びます。深みのあるサウンドで、紡ぐように奏でられる美しいトゥイレ。メンバーの妙技が連続する圧巻の「ティル」など聴き応え満点です。遊び心あふれるハンガリー舞曲やトルコ行進曲などは彼らの独壇場です。
 圧倒的な技術と彩り豊かなサウンド。東京六人組の魅力満載のアルバムです。

  2017年7月5-7日 戸塚さくらプラザホールにて収録
 


OVCL-00632
(SACD Hybrid)
\3200+税
郷古廉(ヴァイオリン)

バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Sz.75
J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
郷古廉(ヴァイオリン)
加藤洋之(ピアノ) <バルトーク>
郷古廉によるバッハ&バルトークシリーズの完結盤。
 ひときわ注目を集める若きヴァイオリニスト、郷古廉によるバッハ&バルトークの最終章となる第3弾。
 冷静で内省的な中にも、鋭い気迫が感じられる音楽で、バッハ無伴奏の世界を見事に締めくくっています。また、バルトークのデュオでも、類まれなる実力は遺憾なく発揮され、郷古廉のさらなる飛翔を予見せずにはおきません。

  プラハ、ストシェショーヴィツェ・チェコ兄弟団福音教会(バッハ)、
  埼玉・富士見市民文化会館キラリふじみ(バルトーク) にて収録
 

OVCL-00640
\3000+税
久石 譲 主宰Wonder Land Records × クラシックのEXTONレーベル
 アルノルト・シェーンベルク:
  室内交響曲 第1番 ホ長調 作品9
 久石譲:
  2 Pieces for Strange Ensemble (世界初演)
 スティーヴ・ライヒ: シティ・ライフ
久石譲(指揮)
フューチャー・オーケストラ
 久石 譲 主宰Wonder Land Records × クラシックのEXTONレーベル
 夢のコラボレーション第2弾!未来へ発信するシリーズ!
 
 久石譲が“明日のために届けたい”音楽をナビゲートするコンサート・シリーズ「ミュージック・フューチャー」より、アルバム第2弾が登場。
 2016年のコンサートのライヴ・レコーディングから、選りすぐりの音源を収録した本作には、“現代の音楽”の古典とされるシェーンベルクの《室内交響曲第1番》に加え、アメリカン・ミニマル・ミュージックのパイオニアであるライヒの人気作《City Life》、そして久石譲の世界初演作《2 Pieces》が並びます。新旧のコントラストを体感できるラインナップと、斬新なサウンド。妖・快・楽??すべての要素が注ぎこまれた究極の音楽を味わえる一枚です。
 日本を代表する名手たちが揃った「フューチャー・オーケストラ」が奏でる音楽も、高い技術とアンサンブルで見事に芸術の高みへと昇華していきます。レコーディングを担当したEXTONレーベルが誇る最新技術により、非常に高い音楽性と臨場感あふれるサウンドも必聴です。
 「明日のための音楽」がここにあります。

 2016年10月13-14日 東京、よみうり大手町ホールにてライヴ収録
 

OVCL-00645
(SACD Hybrid)
\3200+税
Souvenir 〜周防亮介デビュー!
 ミルシテイン:パガニーニアーナ
 シマノフスキ:ロマンス
 ヴィエニャフスキ:
  華麗なるポロネーズ 第1番
  スケルツオ・タランテッラ
  モスクワの思い出
 西村朗:木霊
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
周防 亮介 (ヴァイオリン)
三又 瑛子 (ピアノ)
 若き新鋭ヴァイオリニストが奏でる「魂の音」。
 待望のファーストアルバム登場!
 
 数々の国際コンクールで最高位に輝き、いま最も活躍が期待される新鋭ヴァイオリニスト、周防亮介のファーストアルバムがついに登場。
 超絶技巧が求められるテクニカルな楽曲の数々を鮮やかに弾きこなしながら、美しいメロディを瑞々しい音色で艶やかに奏でる、技術と音楽性のバランスが心地よい演奏。フランクのソナタで聴かせる多彩な音楽性に、周防の持つ無限の才能があらわれています。さらに高みへと誘うように奏でる三又瑛子のピアノも魅力です。
 新時代のヴァイオリニストにぜひご注目ください。

  2017年9月19-21日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ) にて収録
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OVCL-00651
(SACD Hybrid)
〔デジパック〕
\3800+税
小林研一郎、ロンドン・フィル新録音!
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47
小林研一郎(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 
ファン待望!小林研一郎&ロンドン・フィルによる新録音!
 DSD 11.2MHzレコーディングによる高音質 必聴盤!
 小林研一郎とロンドン・フィルによるセッション録音は、2013〜2015年にリリースしたチャイコフスキー交響曲シリーズが好評を博し、大きな話題を呼びました。今回、同じタッグで、前作同様ロンドンの文化遺産ともいえる「アビー・ロード・スタジオ」にて、ロシア音楽の名品の数々をセッション録音しました。
 第1弾はショスタコーヴィチの作品中で圧倒的人気をもつ交響曲第5番。小林がこの楽曲をCD収録するのは、1999年の名古屋フィルとのライヴ盤(OVCL-00001)以来で、「炎のコバケン」の熱いタクトに、ロンドン・フィルが精度の高いアンサンブルで応えています。
 そして、さらに高い音質を目指したDSD 11.2MHzでのレコーディングにより、凄烈なショスタコーヴィチの音楽が、まるでライヴのような迫力でお楽しみいただけます。

  2017年4月19-20日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ にて収録
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OVCT-00130
(SACD Hybrid)
\3200+税
田部京子/飯森範親(指揮)&山形響
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K. 503 *
  ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330
田部京子(ピアノ)
飯森範親(指揮) *
山形交響楽団 *
 田部京子のピアニズムが写し出す、天上の世界。

  これまでも高い評価を受けてきた田部京子によるモーツァルト演奏。当CDでは、これまでにも増して、優美な音色と上品な音楽がお楽しみいただけます。
協奏曲は、初の邦人指揮者と国内楽団による「モーツァルト交響曲全集」で話題となった、飯森範親&山形交響楽団と共演をした、2017年3月の演奏会のライヴです。オーケストラの豊かなサウンドに包まれて、ピアノの澄んだ音色が美しく響きます。田部自身のカデンツァがホールいっぱいに流れ舞う、至高の音響がここに収められています。
 一方のソナタでも、玉を転がすようなタッチの美しさと、曲調によってガラッと変わる音色の多彩さが魅力。まさに田部京子が描くモーツァルトの醍醐味といえるでしょう。
 透明感に満ちた極上の音楽を、ぜひお楽しみください。

  2017年3月25-26日 山形テルサホール(協奏曲/ライヴ) 8月17-18日 東京・稲城iプラザ (ソナタ/セッション) にて収録
 
OVCT-00139
\3000+税
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 s.178
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
桐榮(とうえい)哲也(ピアノ)

 若手実力派ピアニスト桐榮哲也、トリトンよりデビュー!
 日本を拠点に精力的に演奏活動を行う新進ピアニスト、桐榮哲也がトリトンレーベルから初のCDをリリース。過去にリサイタルでも取り上げてきたロマン派の大家二人に焦点をあて、中でも高い技巧と構成力を求められるリストのピアノ・ソナタに挑んでいます。
 桐榮はこの大曲と向き合い、若さあふれる熱のこもった演奏を披露。曲の全体像をしっかりと捉え、レチタティーヴォでの弱音部からオクターヴのフォルテに至る広大なダイナミクス、フーガにおける声部の表現といった高い表現力を要する要素にも真摯に向き合い、色彩豊かな演奏で冒頭から最後の一音までを弾ききっています。
 確かな技量と表現に支えられた実力派ピアニストの登場です。

  2017年5月29-31日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)にて収録



 桐榮哲也(ピアノ):
  桐朋学園大学を経て、ベルリン芸術大学卒業。卒業後パリに移住。パリ・エコールノルマル音楽院にて高等演奏課程のディプロムを審査員の満場一致で取得後、同音楽院コンサーティスト高等ディプロム課程にて研鑽を積む。これまでに木村徹、加藤智子、練木繁夫、若林顕、ファビオ・ビディーニ、故エレーヌ・ラピツカヤ、ギグラ・カツァラヴァに師事。
 サミック・ベヒシュタインコンクール(ドイツ)ファイナリストディプロマ、ナレンチュフインターナショナルフェスティヴァルコンクール3位(ポーランド)、アグロポリ国際ピアノコンクール4位(イタリア)等国内外のコンクールで入賞。
2012年と2014年にルーマニア国立ディヌ・リパッティ交響楽団に招かれるなど、ヨーロッパ各地の音楽祭や演奏会にソリストとして出演している。
 日本ではワルシャワストリングカルテット(ワルシャワフィルハーモニーのメンバー)と東京文化会館小ホールにて協演。2018年2月には「都民芸術フェスティバル」に於いて、東京シティ・フィルフィルハーモニック管弦楽団(指揮:高関健)と芸術劇場コンサートホールにてラフマニノフピアノ協奏曲第2番の協演が予定されている。

ソロリサイタルを定期的に開催。ラフォルジュルネオジャポン、大阪追手門学院大学アドバンストリサイタルシリーズなどに出演。
ベルリン日本大使館で行われた日独交流150周年記念コンサートでは、コントラバス奏者河原泰則氏と共演するなど、伴奏者としても高い評価を得ている。自らも室内楽のコンサートを企画するほか、後進の指導、コンクール審査員、音楽雑誌への執筆など幅広く活動している。日本演奏連盟会員、全日本ピアノ指導者協会演奏会員。




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LIVE NOTES(ナミ・レコード)



WWCC-7848
\2500+税
野平一郎(ピアノ)
 J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア

  2声のインヴェンション BWV772-786
  3声のシンフォニア BWV787-801
  4つのデュエット BWV802-805
  ソナタ ニ短調 BWV964
   (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003のピアノ版)
野平一郎(ピアノ)
 バッハ自身の編曲とも言われている「無伴奏ヴァイオリン・ソナタのピアノ版」と名作「2声、3声のインヴェンション」「4つのデュエット」を収録した、真の「野平一郎 BACH WORKS」
 

WWCC 7849
\2500+税
ヴァイオリンは歌う
 エルガー:朝の歌Op.15−2
 クライスラー:ジプシーの女
 ホルティー二:踊る人形
 クライスラー:プルチネッラ
 クライスラー:プニャーニの様式によるテンポ・ディ・メヌエット
 リムスキー=コルサコフ:インドの歌
 ストラヴィンスキー:ロシアの歌
 レーガー:子守歌Op.79−d−1
 クライスラー:クープランの様式によるルイ13世の唄とパヴァーヌ
 エルガー:愛の挨拶Op.12
 ペートーヴェン:ロマンス第2番Op.50
 ブラームス/ヨアヒム版:ハンガリー舞曲第1番
 ポンセ:エストレリータ(小さな星)
 タルティーニ/クライスラー編:フーガ イ長調
 チャイコフスキー:メロディー「なつかしい土地の思い出」よりOp.42−3
 サン=サーンス:死の舞踏Op.40
 ショパン/ミルシュテイン編:ノクターン遺作
小森文子(ヴァイオリン)
グルナラ・アズマ・サヴァロバ(ピアノ)
 さりげない17の名曲を小森文子のヴァイオリンが歌う、また、歌う。センス溢れる愛奏曲集。
 


WWCC 7850
\2500+税
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番、同第2番 大森智子(ピアノ)
塚原るり子(ヴァイオリン)
河野文昭(チェロ)
 大森智子を中心に信頼感で強く結ばれた達人3人。
 19世紀最も輝かしいピアノ三重奏2曲が見事なスケール感で縦横に駆け巡る。

 

<LP>

 

 ALPHA(LP)


Alpha677
(LP)
(国内仕様盤)
\5500+税
※CD同時発売
【アナログ盤】HAYDN 2032 Vol.5
 ハイドン交響曲全集5 〜才気の人〜

  1-4. ハイドン:交響曲第80番 ニ短調 Hob.I:80
  5-8. ハイドン:交響曲第81番 ト長調 Hob.I:81
  9-11. クラウス:交響曲 ハ短調 VB142
  12-15.ハイドン:交響曲第19番 ニ長調 Hob.I:19
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
バーゼル室内管弦楽団
 アナログ盤でも「1枚に収める」ために曲を省くことはせず、2枚組で全貌を伝える姿勢は、アルバム構成と音に真摯に向き合ってきたレーベルAlphaならでは。
 限定生産、再プレス見込のない製品となりますのでお早目にどうぞ!

 圧倒的好評が続くハイドン全曲録音第5弾
 イル・ジャルディーノ・アルモニコの音楽監督アントニーニが手がけるHAYDN 2032シリーズは、リリースされるたび大好評。既存盤も売れ続く中、さらなる話題性に富んだ第5弾が登場!
 この「交響曲の父」の100曲以上ある交響曲を全曲録音する本企画において、当初の発表からあった通り、古楽器系指揮者とも相性のよい異才集団バーゼル室内管弦楽団との録音、製品化が実現。
 その最初の1枚は、「後期」の始まりを告げる「パリ交響曲集」の直前、エステルハージ侯爵家で書かれた打楽器なしの至高の2曲(短調&長調)が軸に。
 同時代作曲家では日本にも熱狂的ファン層のある「スウェーデンのモーツァルト」J.M,クラウスの傑作短調作品を併録。
 疾走する切なさと溢れんばかりの才気!
















10/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



LINDORO



NL 3038
\2500
スペインのピリオド楽器クヮルテット!"トリフォリウム"
 ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集

 弦楽四重奏曲ト短調 Op.32-2(G.205)
 弦楽四重奏曲ト長調 Op.44-4(G.223)《ラ・ティラーナ》
 弦楽四重奏曲ト短調 Op.24-6(G.194)
 弦楽四重奏曲ハ短調 Op.2-1(G.159)
トリフォリウム
 〔カルロス・ガリファ(ヴァイオリン)、
  セルヒオ・スアレス(ヴァイオリン)、
  フアン・メサナ(ヴィオラ)、
  ハビエル・アギーレ(チェロ)〕
 
 ☆スペインのピリオド楽器奏者たちによるアンサンブル、"トリフォリウム"。ボッケリーニの弦楽四重奏曲でデビュー!

 "トリフォリウム"は、古楽演奏に豊富な経験を持つスペインの優れた弦楽器奏者たちによって結成。メンバーがこれまで参加してきたアンサンブル&オーケストラは、エル・コンシエルト・エスパニョール、イル・ロッシニョーロ、レアル・カピラ・デ・マドリード、サラマンカ大学バロック・オーケストラ、他多数。スペインと海外の多くの音楽祭に出演し、17世紀と18世紀、そして19世紀初期の音楽を演奏しています。
 トリフォリウムのファースト・アルバムは、イタリアで生まれ、スペインで後半生を過ごし、スペイン音楽史にも大きな足跡を残したルイジ・ボッケリーニの弦楽四重奏曲。

 ※録音:2016年10月&12月、マドリード



 

NL 3037
\2500
鳥、花、星 〜 フアン・デ・ナバス:トノとアリア集 ムジカ・フィクタ
 〔ハイロ・セラーノ
   (テノール、パーカッション)、
  カルロス・セラーノ(リコーダー)、
  フリアン・ナバーロ
   (バロック・ギター、ハラナ)
 1669年にマドリード王立礼拝堂のハープ奏者となったフアン・デ・ナバス(1647−1719)のトノ(tono/スペインの曲や旋律を表す言葉)とアリア集。
 ムジカ・フィクタは、テノール(&パーカッション)、リコーダー、バロック・ギター(&ハラナ)を中心メンバーとし、ラテン・アメリカとスペインの古楽を専門とするアンサンブル。コロンビアをベースに、南米全土から欧米諸国、シンガポール、トルコなどで演奏。知られざる多彩なレパートリーの普及にも熱心に活動しており、今回のアルバムも約半数の曲が世界初録音となります。

 ※録音:2016年1月7日−13日、コロンビア
 

NL 3036
\2500
万華鏡 〜 20世紀スペインのフルート作品集
 ファリャ:7つのスペイン民謡(ロンダ&ヒル編)
 エドゥアルド・オコン:アンダルシアの思い出
 マヌエル・カスティージョ:フルートとピアノのための即興曲
 アマンド・ブランケル:フルートとピアノのための若々しいソナチネ
 トゥリーナ:スペイン・ソナタ Op.82
  (ヴァイオリン・ソナタ《スペイン風》より
 ロンダ&ヒル編)、饗宴(幻想舞曲集より/J.ロサーノ編)
フアン・ロンダ(フルート)
アウヒラドラ・ヒル(ピアノ)
 セビーリャ王立交響楽団(王立セビリア交響楽団)のソリスト、セビーリャ木管五重奏団のメンバーを務めるスペインのフルート奏者、フアン・ロンダ。アウヒラドラ・ヒルとのデュオでは20世紀のレパートリーを中心に活動しており、Lindoroから発売される最初のレコーディングは、ファリャやトゥリーナの名曲からのトランスクリプションを含む、20世紀スペインのフルート音楽を収録。アルバム・タイトルの「万華鏡(Caleidoscopio)」のように、カラフルで美しいスペインの音楽を、憂いを孕むフアン・ロンダのフルートの音色で楽しめます。

 ※録音:2016年11月




OEHMS



OC461
\2100
メルビッシュ祝祭管
 ツェラー(1842-1898):喜歌劇《小鳥売り》3幕

  モリッツ・ヴェスト&ルードヴィヒ・ヘルト(台本)
 1-11.第1幕
 12-19.第2幕
 20-22.第3幕
アダム:チロルの小鳥売り…ベルンハルト・ベルヒトールド(テノール)
クリステル:郵便配達の娘…マルティナ・フェンダー(ソプラノ)
大公妃マリー…エレナ・プシュタ(ソプラノ)
アデライーデ…ダグマール・シェレベルガー(ソプラノ)
ヴェプス男爵…ルペルト・ベルクマン(バリトン)
スタニスラウス伯爵…マキシミリアン・マイヤー(テノール)
ズュフレ教授…ヴォルフガンク・ドシュ(テノール)
ヴュルムヒェン教授…ゲルハルト・エルンスト(バリトン)
シュネック…ライムンド・シュタングル(テノール) 他
ゲリット・プリースニツ(指揮)
メルビッシュ祝祭管弦楽団/合唱団
 「チロルでの贈り物はばら」など、何曲かのアリアのみが知られるツェラーの喜歌劇《小鳥売り》。オーストリアの小さな村で起きる騒動を、美しいメロディに載せた楽しい物語です。
 郵便配達の娘クリステルと愛し合う小鳥売りアダム。しかし美しいクリステルに目を付けたのがヴェプス男爵とその甥、スタニスラウス伯爵でした。伯爵は大公殿下になりすましクリステルに言い寄りますが・・・。
 メルビッシュ音楽祭でこの演目が上演されるのは実に20年ぶりということで、歌手もオーケストラも気合の入った演奏を繰り広げています。

  録音 2017年7月6.8日 Seefestspiele Morbisch, Stage ライヴ録音
 


OC463
\2300
ローマン・トレーケル(バリトン)
 シューベルト(1797-1828):歌曲集「白鳥の歌」

 1.白鳥の歌 Op.23-3
 2.月に寄せて
 3.さすらい人と月
 4.墓掘人の郷愁
 5.海の静けさ
 6.猟師の娘
 7.海辺で
 8.都市
 9.影法師
 10.彼女の絵姿
 11.アトラス
 12.愛の便り
 13.戦士の予感
 14.春のあこがれ
 15.セレナード
 16.わが宿
 17.秋
 18.遠い国で
 19.別れ
 20.鳩の使い
ローマン・トレーケル(バリトン)
オリヴァー・ポール(ピアノ)
 1988年からベルリン国立歌劇場のソリストとして頭角を現し、現在では優れたリート歌手として世界中で活躍を続けるバリトン歌手トレーケル。シューベルトの三大歌曲集は2004年に「美しき水車小屋の娘」、1998年と2007年に2度の「冬の旅」の録音がありますが、「白鳥の歌」は来日時のリサイタルで披露したもののCDの録音はありませんでした。
 ファンにとって待望の1枚となるこのアルバムでは通常の「白鳥の歌」歌曲集に、独立した番号を持つ別の曲である「白鳥の歌」をはじめとした4曲を加えた全20曲を暖かみのある声で歌い上げています。
 長年のパートナーであるオリヴァー・ポールとの息のあったやりとりも聴きものです。

  録音 2017年1月14.15.18.20日 OPS Berlin
 


OC1805
\2300
ザールブリュッケン放送管首席ホルン奏者ハン・シャオメイ
 モーツァルト(1756-1791):ホルンのための名曲集

  1-3.ホルン協奏曲 ホ長調 K447
  4-6.ホルン、ヴァイオリン、2台のヴィオラと
    チェロのための五重奏曲 変ホ長調 K407(386c)
  7-12.2台のヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスと
    2台のホルンのためのディヴェルティメント K287/271h
ハン・シャオメイ(ホルン)
ヨーゼフ・スヴェンセン(指揮)…1-3
ザールブリュッケン放送交響楽団…1-3
ホウ・レイ(ヴァイオリン)…4-12
ホウ・キン(ヴィオラ)…4-12
チャン・リークォ(ヴィオラ)…4-12
ワン・レイ(チェロ)…4-12
ハン・ジェーン・レーマン(ホルン)…7-12
マルティン・ドブナー(コントラバス)…7-12
 1980年、中国中央管弦楽団の首席ホルン奏者に就任し、1985年からはザールブリュッケン放送管弦楽団の首席ホルン奏者となったハン・シャオメイ。彼の父親ハン・インハンもジュネーブ国際ホルン・コンクールで優勝した名手であり、シャオメイが10歳の時には演奏会で共演も果たしています。
 このアルバムでは、彼の仲間たちであるザールブリュッケン放送交響楽団のメンバーたちと共演。ホルン協奏曲では堂々と、室内楽作品では親密な演奏を披露しています。

  録音 1993年1月18日 Groser Sendesaal, Saarlandischer Rundfunk…1-3 1998年4月14日 Studio M3, Saarlandischer Rundfunk…6-8 1999年4月6-8日 Studio M3, Saarlandischer Rundfunk…7-12
 

OC1875
\2300
Lieder im Volkston-民謡のスタイルによる歌曲集
 1.レーガー(1873-1916):素朴な歌 Op.76-3 Waldeinsamkeit 森の孤独
 2.ダルベール(1864-1932):Rosmarin ロスマリン
 3.ベッカー(1842-1924):Niederlandisches Wiegenlied オランダの子守歌
 4.バーガー(1861-1911):Nein und ja イエス、ノー
 5.ブレッヒ(1871-1958):Schon Rohtraut 美しいロートラウト
 6.ブリュル(1846-1907):Nachtwandler 夜のさすらい人
 7.ブンガート(1845-1915):Frau Holle ミセス・ホッレ
 8.デッバー:So Einer war auch Er 彼も一人
 9-10.オイレンブルク(1847-1921):Wir Beide
  我々はどちらも-浜辺で/忠実な思い出
 11.ゲルンスハイム(1839-1916):Abendlied 夕べの歌
 12.ゴルトシュミット(1848-1906):Gebet 祈り
 13.ヘルマン(1870-1931):Das Ringlein sprang entzwei 指輪は半分に
 14.ヒルダッハ(1849-1924):Der Schnitter 死神
 15.ホーホベルク(843-1926):Der schonste Tod 最も美しい死
 16.フンパーディンク(1854-1921):Rosmarin ロスマリン
 17.カーン(1865-1951):Volkslied 民謡
 18.キーンツル(1857-1941):Rieke im Manover singt リエケは機上で歌う
 19.クレッフェル(1840-1913):Ich denke oft an's blaue Meer
  私はしばしば青い海について考える
 20.コス:Die Verlassene 去るもの
 21.ラッセン(1830-1904):Hoppoldey
 22.オックス(1858-1929):Von mond und den sternlein 月とお星さま
 23.プフィッツナー(1869-1949):Untreu und trost 不平と慰め
 24.ライネッケ(1824-1910):Rheinisches Volkslied ラインの民謡
 25.シリングス(1868-1933):Ach, Herzigs Herz! ああ、心を込めて
 26.ゲオルク・シューマン(1866-1952):Vogleins Begrabnis 小鳥の葬式
 27.ハンス・ゾマー(1837-1922):Soldatenabschied 兵士の別れ
 28.トゥイレ(1861-1907):昔の恋の歌
 29.ジークフリート・ワーグナー(1869-1930):Schafer und Schaferin
   羊飼いと羊飼いの娘
 30.ゼプラー(1858-1918):Im Laubengang ラウベンガンクにて
 31-32.ズンペ(1850-1903):美しきシュヴァーベンから-ヘルブシュトにて/窓の下で
レグラ・ミューレマン(ソプラノ)…1.2.11.12.16.18.31.32
オッカ・フォン・デル・ダメラウ(メゾ・ソプラノ)…1.3.8.13.17.19.20.24.26.
ヴォルフガング・シュヴァイガー(バリトン)…1.7.15.21.23.25.27.29.30.
タレク・ナズミ(バス)…1.4.5.6.9.10.14.22.28.
エイドリアン・バイアヌ(ピアノ)
 ベルリンの出版社「August Scherl」が1899年から1944年に刊行していた週刊誌「Die Woche」。ここで1903年に開催されたコンペティション“im Volkston-新しい民謡“のために30人の作曲家が曲を提出、特別号に掲載されました。
 どの曲も「民謡の形式」を持ってはいましたが、少々芸術的になり過ぎてしまって、本来の目的「簡潔で美しく歌いやすい曲を発見する」には至らず、出版社は2回目のコンペティションを開催することになりました。今回は出版社から作曲家に直接依頼することはなく、自然に集まった様々な曲をWoche誌に掲載。大好評を得ました(残念なことにレーガーの「森の孤独」は素晴らしい出来栄えにも拘わらず落選、誌面では発表されませんでした)。
 このアルバムでは、全ての応募作中から美しい作品を選び演奏したものです。

  録音 2016年12月12.13.15日 Studio-2, Bayerischer Rundfunk, Munchen
 

OC1876
\2300
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):クリスマス・オラトリオ
 1-23.クリスマス・オラトリオ 
モニカ・マウフ(ソプラノ)
マリオン・エックシュタイン(アルト)
ゲオルグ・ポプルッツ(テノール)
ラインムンド・ノルテ(バス)
トーマス・グロッパー(指揮)
ミュンヘン・アルチス=ヴォカリステン
アルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団
 2014年に録音されたグロッパーとアルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団による「イエスの死」(OC1809)に続く、OEHMSレーベルのグラウン声楽曲2作目リリース。ドイツで生まれた作曲家カール・ハインリヒ・グラウン。卓越した歌手として活動を続けながら、声楽曲を中心に作曲、宗教曲だけでなく、イタリア様式を用いたオペラも数多く作曲し、ヴァイオリニストの兄ヨハン・ゴットリープと共にドイツの後期バロック音楽を支えた重要な人物です。
 この「クリスマス・オラトリオ」は1990年代にワシントンD.Cの国会図書館から写譜が発見され、注目を集めました。写譜をした人物と正確な日付はわかりませんが、恐らく30歳代の作品であると考えられています。聖書の言葉を自由に引用した荘厳で美しい曲調が感動を呼び起こします。

 録音 2016年12月5-8日 Himmelfahrtskirche, Munchen-Sendling
 

OC1883
\2300
LIVE FROM TAIPEI/ウェン=シン・ヤン:台北市でのコンサート
  エルガー(1857-1934):チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
   1.第1楽章:Adagio- Moderato
   2.第2楽章:Lento-Allegro molto
   3.第3楽章:Adagio
   4.第4楽章:Allegro-Moderato
  シューマン(1810-1856):チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
   5.第1楽章:Nicht zu schnell
   6.第2楽章:Langsam
   7.第3楽章:Sehr lebhaf
  8.コルンゴルト(1897-1957):チェロ協奏曲 ハ長調 Op.37
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
呂 紹嘉 リュウ・シャオチャ(指揮)
台湾フィルハーモニック
 チェリスト、ヤン・ウェンシンと指揮者リュウ・シャオチャは共に現在ドイツに住んでいます。2人はベルリンとウィーンの音楽院で音楽を学び、年齢も近いこともあって、音楽的にも強い親近感を持っており、この2016/17年の台湾フィルハーモニックのシーズンでの共演は素晴らしいパフォーマンスを生み出しました。
 聴衆たちに熱狂的な感動をもたらしたエルガー、指揮者とチェリストの対話が美しいシューマン、あまり耳にする機会の多くないコルンゴルト。3人の作曲家の特徴が際立つ見事な演奏です。

  録音  National Concert Hall, Taipei ライヴ録音 2016年12月23日…5-8 2017年6月16日…1-4



<国内盤> 


AEON



MAECD1755
(国内仕様盤)
\2900+税
アーヴィン・アルディッティの奇想さまざま
 〜無伴奏ヴァイオリンと、現代の大家たち〜

  シャルリーノ:①六つの奇想曲(1975-76)
  カーター:②四つのラウダ(1984-2000)
  ヌネシュ:③アインシュピールング(録音) I (1979)
  ブーレーズ:④アンセム I (1991-92)
アーヴィン・アルディッティ
           (ヴァイオリン)

 意外なことに?ソロアルバムはなんと27年ぶり…!
 この猛者がいま無伴奏で綴る「これははずせない」世界!

 20世紀後半の現代音楽シーンにあって、英国の世界的集団アルディッティSQが果たした役割の大きさは疑うべくもないわけですが、そのリーダーたるアーヴィン・アルディッティが、21世紀のいま無伴奏一本勝負の新録音を世に送り出すとあっては、俄然注目せずにおれない人が多いのではないでしょうか——
 それも、21世紀にいたるさまざまなムーヴメントを長年培ってきた、アルディッティSQともゆかりの深い作曲家たちばかり。
 書かれてから数十年の時をへて、アルディッティ自身の考察もより深まったであろう作品ばかりが選ばれているところも、このアルバムの存在感を否応なしに高めていると言ってよいでしょう。
 意外なことに、アーヴィン・アルディッティが完全ソロのアルバムを制作するのは、Disque Montaigneで1990年にリリースした1枚以来のこと・・・さすがは現代音楽に強いaeon、良い企画をかたちにしてくれます!
 縦横無尽の音使い、未知の音響への探求はどこまで深まるか?
 日本語解説付、お聴き逃しなく!





ALPHA


Alpha284
(国内仕様盤)
\2900+税
シューベルト:アルペジョーネソナタ&ピアノ三重奏曲第2番
 1〜4. ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D.929
 5〜7. アルペジョーネソナタ D.821
マリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ)
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)

 前作のアルバムではブラームスのチェロソナタを取り上げ、各誌から絶賛されたマリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ)とマルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)のデュオが再びアルファ・レーベルに戻ってきました。
 シューベルトの作品の中でもきわめて人気の高いアルペジョーネソナタ、そして映画「バリー・リンドン」で取り上げられてポピュラーとなったソナタ第2番にはドイツのオーディオ雑誌フォノ・フォルムで現代における最高なヴァイオリニストのひとりと称され、レーベルの若手音楽家の育成にもあたっているアンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン) が参加。
 しなやかな音色のトリオがシューベルトの色合いを繊細に描き出します。

 

Alpha298
(国内仕様盤)
\2900+税
アイレス〜ジャズとクラシックのはざまで〜
 1. 成し遂げられた(フェルレ)
 2. 無限(べッソン)
 3. 亡き王女のためのパヴァーヌ(フォーレ)
 4. スーン(ケレッキ)
 5. マナローラ(ケレッキ)
 6. サン=タジルの子どもたちの物語(フェルレ)
 7. 感傷的なワルツ(チェイコフスキー)
 8. ウィンド・フォール(ジョン・テイラー)
 9. サーベルの構え(フェルレ)
 10. パヴァーヌ(フォーレ)
 11. アンデム(フェルレ)
 12. 響き(べッソン)
アリエル・べッソン(トランペット)
エドゥアール・フェルレ(ピアノ)
ステファン・ケレッキ(ダブル・ベース)

 チェンバロとの共演でバッハをレコーディングというセンセーショナルな前アルバムの記憶も新しいエドュアール・フェルレが、今回はダブル・ベースとトランペットのトリオでジャズとクラシックのクロスオーバーをお送りします。
 それぞれがジャズの世界で活躍中の三人がトリオを組み、ジャズの色合い濃い作品や、フォーレのパヴァーヌ、チャイコフスキーのワルツや、バッハのヨハネ受難曲、ハチャトゥリアンの剣の舞に発想を得たクラシックのポピュラー曲も収録。限界を知らないジャズミュージシャン達の心地よいアレンジでお送りするアルバムです。

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Alpha359
(2CD)
(国内仕様盤)
\3700+税
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 ショパン:ノクターン全集

<ディスク1>
 1〜3. ノクターン作品9
 4〜6. ノクターン 作品15
 7〜8 ノクターン作品27
 9〜10. ノクターン 作品32
 11〜12. ノクターン 作品37
<ディスク2>
 1〜2. ノクターン 作品48
 3〜4. ノクターン 作品55
 5〜6. ノクターン 作品62
 7. ノクターン ホ短調 作品72-1
 8. ノクターン 嬰ハ短調 遺作
 9. ノクターン ハ短調 遺作
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)

 洗練された色彩豊かな音色で、その表現力に定評のあるネルソン・ゲルナーが今回お送りするのはショパンのノクターン全曲。
 1827年〜1848年にかけて作曲されたピアノの詩人ショパンの夜想曲(ノクターン)を繊細に情熱的に高らかに歌い上げる様はまさにゲルナーの真骨頂です。



 かつてポーランドのショパン協会が主催するレーベルで、古楽器演奏の巨匠ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラと19世紀のピアノで共演したアルバムによって世に出、新時代のショパン奏者は古楽器も弾きこなすものなのか!と世界を驚かせた名手ネルソン・ゲルナー。

 アルゼンチン出身のこの俊才、その後のZig-Zag Territoriesレーベルでの現代ピアノ初録音にはドビュッシーを選択、かねてから愛してやまなかった音響世界を絶妙の解釈へと結実させてみせました。

 その後時代を遡るようにロマン派音楽の世界を探訪してきたこの異才、ベートーヴェンでは「ハンマークラヴィーア」まで披露、その懐の深さを見せ付けました。
 そんなゲルナーが今回取り上げたのは・・・再びショパン!


ネルソン・ゲルナー、ショパン!

Alpha224
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ネルソン・ゲルナー、スタインウェイ!
  ショパン:24の前奏曲・子守唄・舟唄・ポロネーズ

 1. ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 op.44
 2. 子守唄 op.57
 3. 舟唄 op.60
 4. 24の前奏曲 op.28
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)


 ここ数年のあいだにZig-Zag Territoiresで発表したドビュッシー盤は息をのむような美しさで、このピアニストが音盤界にあらわれた当初、ポーランド・ショパン協会のレーベルから「ショパン生前の」古楽器を使って協奏曲録音でデビューしたことも思い起こされたところ...

 しかしそれから数年、このアルゼンチン出身の思いがけない逸材があらためてショパンの神髄ともいうべき「24の前奏曲」と向き合うにあたり、選んだ楽器はショパンの愛したプレイエルでもエラールでもなく、スタインウェイの現代楽器だったのです!

 演目はごらんのとおり、「ピアニズム」という要素が最も敏感に出てくる前奏曲集の面白さはまず間違いなく、明敏な日本のピアノ・ファンたちの心を捉えるに違いありません。
 そのうえゲルナーはこれまで、解説に自らの言葉での説明も寄せてきた人——どういう仕掛けでその演奏解釈に至ったのか、興味深いコメントが詠めそうではありませんか。どうぞお見逃しなく!






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CONCERTO



CNT2103
(国内仕様盤)
\2900+税
ルケージの『レクィエム』
 〜楽聖ベートーヴェンの先達、ヴェネツィアからボンへ〜

 アンドレーア・ルケージ(1741-1801):
  1.死者のためのミサ曲=レクィエム(1768〜1772頃)
  2. アヴェ・マリア(世界初録音)
ロベルタ・カンツィアン(ソゴ゜ラケ)
エレーナ・ビスクオーラ(ズゾソゴ゜ラケ)
リッカルド・ボッタ(テノール)
アルマンド・バディア(バス)
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団
トリエステ市民合唱団

 ボン時代のベートーヴェンの導き手、故郷での集大成
 レクィエム・ファン注目の新発見、見過せません!
 Concertoレーベルがここ数年紹介に尽力してきた、ヴェネツィア出身でベートーヴェンが若い頃ボンにいたときの宮廷楽長だった名匠、アンドレーア・ルケージ。その新録音が「レクィエム」というのは何とも嬉しい限りです。
 この曲種に未知の作品が出るたびアルバムはとりあえず押さえる、という方も少なくないところ、本作はどうやらルケージがボンに来る直前、イタリアで抜群のオペラ作曲家として多彩な作曲技法を使いこなしていた頃の音楽を、ボンで再編成したもののようです。入祭唱と、ほうもなく長い「怒りの日」の章(続唱)だけしかないにもかかわらず、そのドラマ性はじっくり聴き込むに足る味わい...ルケージは当時モーツァルトにも影響を与え、かのピアノ協奏曲群を書かしめるきっかけを示した作曲家でもあるところ、数々の古典派傑作の面影をそこに探ってみるのも実に面白いところ!
 末尾にも世界初録音となる「アヴェ・マリア」を収録、管弦楽を支えるブゾーニ室内管弦楽団の、イタリア的情緒と引き締まったアンサンブル力も頼もしい限りです!
 古典派の発展を支えた知られざる名匠、既存版の交響曲録音群とあわせて注目の1枚です!



一度耳にしておくことをお奨めします
アンドレア・ルケージ


 ベートーヴェンのおじいさんはボンのとても偉大な音楽家で、当地の宮廷楽長を務めました。
 そのおじいさんのあとを次いで楽長を務めたのが1741年生まれのイタリア人アンドレア・ルケージという人です。

 ヴェネツィア共和国で生まれ育ったルケージは有名な作曲家でしたが、ボンに居城していたケルン選帝侯にぜひにとせがまれ、ボンの宮廷楽長を引き受けたのです。

 ヴェネツィア時代にはモーツァルト親子もルケージのもとを訪ねており、ルケージは彼らにチェンバロ協奏曲を捧げたりしています。
 少年モーツァルトが芸術的影響を受けたイタリア音楽家の中に、このルケージがいたことは間違いないでしょう。

 さて、ボンの宮廷楽長を務めていたルケージですが、そう、少年ベートーヴェンも選帝侯に可愛がられてボンの宮廷楽団でオルガンやヴィオラなどを演奏していました。

 宮廷楽長ルケージと少年ベートーヴェン、二人が同じ場所で同じ時間を過ごしたのは間違いないので、あるいはベートーヴェンはルケージからモーツァルトの話を聞いてその音楽をより深く愛するようになったのかもしれません。
 歴史の書物には出てこなくても、偉大な作曲家に少なからぬ影響を与えた音楽家というのはいるものです。

 さてそのルケージのアルバムはあまり多くありませんが、ここにはチェンバロ協奏曲やソナタ、交響曲などが収録されていて、彼の素晴らしい才能をたっぷり味わえることができます。
 不思議な序奏から始まる交響曲変ホ長調、こんな怪しげで魅力的な出だしは、マンハイム楽派やウィーンの初期古典派の人たちとはちょっと違います。
 チェンバロ・ソナタも後期のイタリア・バロックとは一線を画し、またモーツァルトとも匂いが違います。

 一番驚いたのは「CNT 2077」最後のチェンバロ協奏曲の第2楽章。オーケストラが出てきません。
 というか、それ以前にこの独特な音楽作りは何なのでしょう。
 モーツァルトの天国的素朴さ、ハイドンの知的な遊戯性、あるいはガルッピのソナタやベートーヴェンの初期作品を彷彿とさせるのですが、・・・やはり誰とも違うのです。

 この孤立した感覚は、同時代の超絶的天才ボッケリーニと比較してもいいかもしれません。

 時代の狭間に埋もれて大きな名声を残すことなく去っていったアンドレア・ルケージの作品、一度耳にしておくことをお奨めします。



CNT2086
輸入盤
\2600→\2290

ルケージ:未出版交響曲集

アンドレーア・ルケージ(1741-1801):
 1.交響曲 ニ長調(楽譜所在地:ベルガモ)
 2.交響曲 ト長調(楽譜所在地:プラハ)
 3.交響曲 変ロ長調(楽譜所在地:ドレスデン)**
 4.交響曲 ハ長調(楽譜所在地:プラハ)*
 5.交響曲 ホ長調(楽譜所在地:プラハ)
  無印:オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
  *  :フルート2、ホルン2、弦楽合奏
  **:フルート2、オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
マッシモ・ベッリ指揮
フェルッチオ・ブゾーニ管弦楽団

 ベートーヴェン若き日、ボンで彼を導いたイタリア人の大先輩!
 交響曲草創期の逸品5作、実に瑞々しい...ベートーヴェンがウィーンに来る前、ボン宮廷で彼に刺激をあたえた「同業の大先輩」たちのひとりが、本盤の主人公ルケージ。腕前確かな鍵盤芸術家でもあり、ソナタ形式という、もともとイタリアで生まれた作曲形式にベートーヴェンが早くから親しんでいた背景には、ルケージの鍵盤ソナタの影響もあったと思われます。
 Concertoレーベルはこの名匠の復権に静かに傾注してきましたが、今回のアルバムに結実をみせているのは、そんなルケージがまだボンに来る前、本場イタリアで腕利きの作曲家として多忙な日々を送っていた頃に書いた「交響曲史の最初期を飾る」名品たち。
 交響曲というジャンルはドイツよりもむしろ、イタリアと英国・フランスの結びつきのなかで発展した側面も大きいのですが、ここに集められたのはまさしくそうした路線の、オペラの序曲から派生したスタイリッシュな全3楽章式の名品群。
 ハイドンと同時期の曲ですが、むしろモーツァルトの最初の30曲くらいを彷彿とさせる、痛快な「歌うアレグロ」と的確な構築感がたまりません。
 引き締まった現代楽器アンサンブルも絶妙、LPレコードを思わせる薄い紙ジャケットも美麗。楽聖のルーツのひとつともいうべき音楽世界、どうぞお見逃しなく!

CNT 2077
輸入盤
\2600→\2290
ルケージ:ピアノ協奏曲と交響曲
 1. 鍵盤と弦楽合奏のための協奏曲 ヘ長調
 2. 交響曲(シンフォニア)ニ長調
 3. 鍵盤のためのソナタ ヘ長調
 4. 交響曲 変ホ長調
 5. 鍵盤とオーケストラのための協奏曲 ヘ長調
   (カデンツァ作曲:W.A.モーツァルト)
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団
ロベルト・プラーノ(p)
 
 「レコード芸術」の交響曲部門でやおら準特選をもぎとり、その細やかに聴くべき内容がにわかに注目を集めつつある「ベートーヴェンの幻の師匠」ルケージの交響曲——

 ここではモーツァルトとのかかわりをあらためて感じさせる玄妙かつ愉悦あふれるピアノ協奏曲2曲と充実した全3楽章形式が頼もしい交響曲(オペラ序曲風の作品)2曲を軸に、ルケージのイタリア時代末期の輝かしい活躍ぶりを跡づける逸品群をブゾーニ室内管の引き締まった名演で、ぞんぶんに味わえます。

 ピアノ独奏をつとめるのは、この作曲家の鍵盤作品集も作っている手堅き名手プラーノ。イタリア楽壇の頼れる才人たち、あなどれません...!


CNT2079
輸入盤
\2600→\2290
ルケージ:歌劇序曲集
 〜序曲から交響曲へ、
  ベートーヴェンの先達とヴェネツィア古典派〜
  ①歌劇『見つかった裏切り者』序曲
  ②歌劇『幸運の島』序曲
  ③歌劇『アデミーラ』序曲
  ④歌劇『抜け目なき結婚』序曲
  ⑤歌劇『女はいつも女である』序曲
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団

 イタリアからボン宮廷に招かれた「ベートーヴェンの先達」がみせる「交響曲の萌芽」。
 引き締まった名演でハイドンやモーツァルトの後をうけ、9曲の傑作交響曲で世に名を残した“ウィーン古典派”のベートーヴェンですが、彼が若い頃に経験を積んでいた故郷ボンの宮廷では、オペラの本場イタリアから招かれた異能の実力派作曲家ルケージが楽長として雇われ、少年ベートーヴェンのかたわら確かな作曲活動も続けていました。とくにオルガニスト=鍵盤奏者として数々の鍵盤ソナタを残していることは注目されていますが、かたや彼が故郷イタリアではオペラ界の人気作曲家でありながら、そのオーケストラ書法でも独特の新機軸を模索していたことは見過ごせません。
 なにしろ、のちにベートーヴェンの得意分野となる「交響曲」は、実はオペラの序曲をもとに発展してきたジャンルなのですから...
 しかもルケージの序曲は2、3分で終わるシンプルなものではなく、全3楽章構成ながらもう立派な古典派交響曲とみなせるくらいの、いわばモーツァルト初期の交響曲にも通じる充実度をみせているのです!
 音運びの巧みさやヴィオラ・パートの活躍など、すでに発売されている同じ演奏陣による先行盤(交響曲集(CNT2086)他)での面白さを、さらに追認できるイタリア時代からの傑作歌劇序曲集...
 「序曲集」でありながら5曲だけで収録時間がCD1枚に達しているところから、その充実度をお察しいただければ幸いです!お見逃しなく...!

CNT2098
輸入盤
\2600→\2290
ルケージ 教会音楽作品集
 〜ミゼレーレ、テ・デウム、スターバト・マーテル…

 ①サルヴェ・レジーナ(ごきげんよう、皇后様)
 ②スターバト・マーテル(立ち尽くす聖母)
 ③キリエ(ドレスデン稿)
 ④ミゼレーレ(憐れみたまえ)
 ⑤テ・デウム(我ら、汝主を讃えん)
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団
トリエステ市立合唱団
 ラウラ・アントナズ(S)
 エレーナ・ビスクオーラ(Ms)
 ルーカ・ドルドーロ(T)
 マッテオ・ベロット(Br)

 若きベートーヴェンに刺激を与えずに置かなかった侮りがたい楽長ルケージの至芸、今回も絶好調です!

 ベートーヴェンがウィーンに住みはじめる前、フランスやベルギーからも遠くないボンの宮廷で、父や祖父と宮廷楽員をしていたことは有名——そして当時の楽長ルケージが、まごうことなきオペラの大家として鳴り物入りで迎えられたイタリアの逸材だっただけでなく、鍵盤やオーケストラの扱いでも絶妙のセンスでその深みを追求した人だったことは、昨今イタリアのConcertoレーベルから相次いで発売されているブゾーニ室内管などの名盤からも徐々に知られてきたところ…
 発売直後に毎回必ず手ごたえある出足をみせるこれらルケージ録音、すでに日本のファン層もその実力に気づきはじめているのかもしれません。
 そこで新たに届いた教会音楽も、もう地味とは無縁の大作ぞろいな秀逸盤!
 同時代の、モーツァルトやハイドンの声楽曲が好きな方には迷わずお勧め、そのセンス抜群のメロディ&ハーモニーもさることながら、深い情感表現やクリスピーな管弦楽の盛り込み方はまさにルケージ随一のもの。ボンのベートーヴェンだけでなく、若き日のモーツァルトにも刺激を与えたというのも改めて頷けます。








GRAMOLA


GRML99143
(国内仕様盤)
\2900+税
フルートとギターのための作品集
 〜様々な時代の作品を集めて〜

 ピアソラ:『タンゴの歴史』
  1. 売春宿 1900
  2. カフェ 1930
  3. ナイトクラブ 1960
  4. 現代のコンサート
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:『ソナチネ』op.205
  5. アレグレット・グラツィオーゾ
  6. テンポ・ディ・シシリアーナ
  7. アレグレット・コン・スピリート
 イベール:
  8.『間奏曲』(1935)
 ショパン
  9. 『ロッシーニの主題による変奏曲』(主題〜変奏Ⅳ)
 ジュリアーニ:『協奏風大二重奏曲』 op.85
  10. アレグロ・モデラート
  11. アンダンテ・モルト・ソステヌート
  12. スケルツォ
  13. アレグレット・エスプレッシーヴォ
 ボルヌ
  14. 『カルメン幻想曲』
グジェゴシュ・チモシュコ(フルート)
ヤン・チモシュコ(ギター)
 ギターとフルートのコンビネーションによるバロック時代から現代までの珠玉の名曲を集めたアルバム。
 大阪出身でヨーロッパを中心に活躍する新進気鋭の若きギター奏者ヤン・チモシュコが、世界的フルート奏者である父グジェゴシュ・チモシュコとともに息もぴったり、まるで対話のような演奏を聴かせます。
 ヤン・チモシュコは2012年に出生地大阪でリサイタルを行い好評を博した若き実力派。今Gramola 後日本でも活躍が大いに期待される若きアーティストです。

 


GRML99161
(国内仕様盤)
\2900+税
ヴィオラ・ダ・ブラッチョとチェンバロ、通奏低音のための作品集
 1-4. ヘンデル:「ヴィオラ・ダ・ガンバもしくはブラッチョを伴うチェンバロ協奏曲」
 5. テレマン:「ファンタジア第2番 ニ短調」 TWV33:2
  (36の鍵盤楽器のためのファンタジア TWV33)
 6-9. ポトビールスキ:「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタイ長調」
  (ヴィオラ・ダ・ブラッチョと通奏低音編 ハ長調)
 10. テレマン:「ファンタジア第7番 イ短調」 TWV33:19
  (36の鍵盤楽器のためのファンタジア TWV33)
 11-13. コレット:「ヴィオラ・ダ・ブラッチョと通奏低音のためのソナタ変ロ長調」
 14. テレマン:「ファンタジア第2番ヘ長調」 TWV33:25
 (36の鍵盤楽器のためのファンタジア TWV33)
 15-16.ヴォルフ:
  「チェンバロオブリガートとヴィオレッタのためのソナタハ長調」
 17-20.テレマン:
  「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、チェロと
   通奏低音のためのカノンによるソナタ 変ロ長調 」TWV41:B3
    (忠実な音楽の師第28番)
 21-23.C.Ph.E.バッハ:
  「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタト長調」 Wq88, Helm510
   (ヴィオラ・ダ・ブラッチョとチェンバロ編)
パンドルフィス・コンソート
(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、チェンバロ、チェロ、
アーチリュート)

 2004年に結成されて以来、歴史的音楽の研究発掘を行い様々な活躍を続けるパンドルフィス・コンソートが取り上げたのは、現在様々な復元演奏の試みがなされる歴的弦楽器“ヴィオラ・ダ・ブラッチョ”。
 腕のヴィオラを意味し、現在のヴァイオリン属の祖といわれ、当時栄華を誇ったヴィオラ・ダ・ガンバ(脚のヴィオラを意味する)と競い合ったその楽器の発生、音色、奏法を様々な観点から試み、時代によって様々な変遷を遂げた楽器のオリジナルは何なのか探る古楽愛好家向けのアルバム。



ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(伊:viola da braccio)とは、肩と腕で支えて演奏する擦弦楽器の総称。語義は「腕のヴィオラ」。

16世紀にヴァイオリンが登場したため、ヴィオラ・ダ・ガンバ(語義は「脚のヴィオラ」)と区別する目的で16〜18世紀頃に用いられた言葉である。
一般にはヴァイオリン属を指すが、ヴァイオリンの原型を指していると思われる場合もある。
 

GRML99102
(国内仕様盤)
\2900+税
コントラバスは、時を越えて
 〜さまざまな時代と様式による
          コントラバス作品集〜

 エックルズ:①ソナタ ト短調
 バッハ:②教会カンタータ第156番より「わたしは片足を墓穴に置き」
 ハイドン:③さまざまな交響曲の独奏部分
  〔交響曲第6・7・8・31・72番より〕
 ショパン:④夜想曲第20番 嬰ハ短調
 クーセヴィツキー:⑤四つの小品
  〔アンダンテ/ミニチュア・ワルツ/悲しき小唄/ユーモレスク〕
 モンターグ:⑥極端(エクストレーム)
 ピアソラ:⑦キチョの調べ
 クルターグ:⑧四つの印、遊びと伝言
   (無伴奏コントラバスのための)
エルネー・ラーチ(コントラバス)
ヴェロニカ・トリスコ(ピアノ)

 クーセヴィツキー初期小品というキラーチューンを軸にバロック、ピアソラ、無伴奏…コントラバスを味わい倒すコントラバスのソロ・アルバム…と聴いて思いうかぶ選曲もいろいろあるでしょうが、このエルネー・ラーチの録音はあえて19世紀の巨匠たちをほぼ選ばず、多少の現代的要素を盛り込みつつ、全体的にきわめてロマンティックな聴き心地を約束してくれる選曲になっていると言えます。
 ウィーン界隈の名手が居並ぶトーンキュンストラー管弦楽団のコントラバス奏者エルネー・ラーチは、ウィーン・フィルで活躍する兄弟エデン・ラーチとともにオーストリアの新世代を代表する俊才!同管弦楽団の音楽監督・佐渡裕氏もその音色の温もりを絶賛してやないラーチの選曲、とくに目をひくのは『展覧会の絵』の管弦楽編曲をラヴェルに委嘱し初演したクーセヴィツキー(ご存知、コントラバスの名手で協奏曲も書いている人)の初期小品が四つ含まれているところ…ショパンの編曲作品などともつながるしなやかさが、アルバム冒頭のバロック路線と(バロック好みで知られた)クルターグらの現代作品とをきれいに繋ぐ構成になっています。
 ハイドンの意外なナンバーも絶妙のアクセントに…見逃せない1枚!


 

GRML99144
(国内仕様盤)
\2900+税
岡田佳子(ピアノ)
 モーツァルトはABC
  〜ピアノ作品さまざま〜

 ①幻想曲 ハ短調 KV475
 ②ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 V457
 ③ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 KV332
 ④ピアノ・ソナタ 第8番 ニ長調 KV311
 ⑤「ああ!聞いてよママ」による変奏曲 KV265
        (通称“きらきら星変奏曲”)
岡田佳子(ピアノ)

 フランスからウィーンへ。満を持して、現代楽器でのモーツァルト解釈者が聴かせる、作品像の深まり…!
 メシアンの夫人イヴォンヌ・ロリオと、度重なる来日公演での名演で知られるアンヌ・ケフェレックに師事しながら、世界各地で活躍、とくにウィーン界隈でも充実した実績を積み、ポーランドやベルギーでも広範な演奏活動を展開…知る人ぞ知る「現代ピアノでのモーツァルト奏者」岡田佳子が、さまざまな演奏会経験と録音をへて2017年のいま、あらためてモーツァルトに立ち返る意義が、この1枚の演奏に詰まっている・・・であろうことは、もう選曲からして明らかではないでしょうか?
 父の死の前後、短調で書かれたデモーニッシュな幻想曲とソナタをあえて冒頭に配し、最後は無垢なるインスピレーションの極致ともいうべき「きらきら星変奏曲」へ…かつて名匠シュナーベルが語った「モーツァルトは子供には平易すぎ、大人には難解すぎる」という言葉を越えて、じっくりこの作曲家と向き合い続けてきた演奏家ならではの作品解釈を、ウィーンの中心に拠点をおくGramolaが世に送り出す…じっくり聴きたい1枚になりそうです!





PAN CLASSCIS


PC10382
(国内仕様盤)
\2900+税
ヘンデル:聖セシリアの祝日に捧ぐオード
 ①合奏協奏曲 ト短調 作品6-6 HWV 322
 ②聖セシリアの祝日に捧ぐオード HWV 76
クリスティーナ・グリフォーネ(S)
ハンス・イェルク・マンメル(T)
ダニエラ・ドルチ(cmb)指揮
Ens.ムジカ・フィオリータ
           (古楽器使用)
ジャン=フランソワ・マドゥーフ、
ヘンリー・モーダーラック(無孔ナチュラルtp)

 あの極小編成『メサイア』の感動再び!仕掛たっぷり
 考え抜かれた壮麗さ、無孔金管はもちろん「あの人」!
 Pan Classicsレーベルは昨今、古楽の拠点バーゼル・スコラ・カントルムやオランダ各音楽院の筋からくる名手たちの新録音を続々リリースしてくれていますが、その中でも目が離せないのが、古楽声楽作品を知名度にかかわらず曇りない目で見つめ直し、作品像を一新する新鮮かつ説得力にみちた古楽解釈で聴かせてくれる指揮者ダニエラ・ドルチの新譜群!
 せんだってはヘンデル『メサイア』を、ハレルヤ・コーラスにいたる巨大編成のコンサート作品とはみなさず「18世紀の初演時」に肉薄した、むだのない極小編成で独特の存在感をあぶりだし、静かな話題を呼びましたが…その続編ともいうべきヘンデル・アルバムが!
 こちらも壮麗な響きがたまらない音楽の守護聖人に捧げられた聖セシリアのオード、なんと名歌手マンメルや無孔トランペットの名手マドゥーフ(!)らも参加しての古楽ファン垂涎の編成で…1トラック1トラック、作品の通念を離れて真っ直ぐ解釈された18世紀流儀の響きに、一瞬ごと心そそられる名演に仕上がっています!冒頭の協奏曲も技あり…注目度大です!

 


PC10339
(国内仕様盤)
\2900+税
グナール・レツボール
 シュペーアの「恋の冒険」(1688)
  〜ドイツ帝国の音楽喜劇と異国情緒2〜

 『音楽によるトルコ式オイレンシュピーゲル譚』
   (1688年ニュルンベルク刊)より 「恋の冒険」
マルクス・ミーセンベルガー(テノール)
グナール・レツボール
   (バロック・ヴァイオリン)指揮
アルス・アンティクヮ・アウストリア
            (古楽器使用)

 演劇音楽が、何よりもまず「詩を伝える手段」だったバロック期のドイツ語圏、レツボールの企画力に脱帽!
 17世紀、つまりテレマンやバッハが現れる前のドイツ語圏の音楽世界というのは、私たちがいまイメージする宮廷音楽的なものとはどうやら、やや違ったカオスな世界だったらしい…古楽の世界で発掘されてくる当時の音楽をいろいろ知るにつけ、そのことはますます深く認識されるところ。
 音楽大国オーストリアの知られざる17世紀音楽発掘に情熱を注いできた超絶技巧の異才バロック・ヴァイオリン奏者=音楽学者グナール・レツボールがいま深く注目しているのが、文学・音楽の両面で歴史に名を残した異才シュペーア!
 音楽混じりの演劇として発表された『トルコ式オイレンシュピーゲル譚』から、主人公の冒険にまつわる章を抜き出した『戦争物語』は日本でも批評記事で注目されましたが、今度は恋愛にまつわる滑稽な物語歌を器楽合奏曲とともに集めた新録音が!レツボールの数々の名盤にも通じる筋の通った17世紀音楽解釈で、バロックらしいのに異界感ただよう独特の世界をまた楽しめるとは!
 古楽感を気持ちよく刷新してくれそうな異色盤、解説日本語訳とともにどうぞ!

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PC10378
(国内仕様盤)
\2900+税
マリー・レオンハルトの秘蔵っ子
 マリヤ・クレスティンスカヤ

ドメニコ・ダッロリオ - Domenico Dall'Oglio (1700-1764):
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 op.1(1738)より
  〜18世紀イタリア、鬼才タルティーニの高弟〜

  ①ソナタ 第1番
  ②ソナタ 第4番
  ③ソナタ 第8番
  ④ソナタ 第9番
  ⑤ソナタ 第12番
マリヤ・クレスティンスカヤ
      (バロック・ヴァイオリン)
グリゴリー・クロテンコ(低音弦)
イムリ・トラウム(チェンバロ, オルガン)

 この超絶技巧をねじふせられるのは、真の名手だけ。
 タルティーニの知られざる愛弟子、新世代猛者の快挙。

 18世紀のヴァイオリン音楽がどんどん面白くなるのは、やはり1730〜60年代、通奏低音時代の末期頃ではないでしょうか?
 この頃になると、イタリアの音楽様式がついにフランス人たちをも征服、イギリスやオランダではイタリア最前線のソナタが続々出版され欧州中にその楽譜が出回り、はげしい競争のなかでもまれてきたヴァイオリン奏者=作曲家たちの技術&作曲センスの洗練が極度なまでに高まった時代。
 出版年代が1730〜60年代頃の古楽器奏者によるヴァイオリン録音があったらほぼ名盤と考えて間違いないところ、ここに登場したのは未知の作曲家のソナタ集!
 しかし「未知」なのは数世紀後の我々が無知なだけ。
 ドメニコ・ダッロリオ (1700-1764)は生前、門弟を取らないと言われたタルティーニの高弟として、文句ない超絶技巧を駆使する異才だったとか。

 欧州各地の大都市で出版された精緻なソナタ群、厳選5曲はバロック風味あり、ロココの気配あり…損はさせない1枚!




 ヴァイオリンは、故G.レオンハルトの妻マリー・レオンハルトの秘蔵っ子、ロシア出身のとてつもない猛者クレスティンスカヤ。




ヴィヴァルディの練習風景。なんか楽しそうです。
https://youtu.be/s2ASZpGQCy0







カメラータ・トウキョウ

CMCD-28351
\2800+税
【崎元讓 音楽家生活50周年記念CD】第2弾
 ハーモニカ&ピアノ黄金のデュオで聴くクロマティック・ハーモニカのすべて
  3つのデッサン + アメリカ音楽名曲集/崎元讓&美野春樹


 スティーヴン・フォスター:
  金髪のジェニー
  おおスザンナ
  主人は冷たき土に
  草競馬
  ああ咲けよ紅ばら
  オールド・ドッグ・トレイ
  オールド・ブラック・ジョー
  恋人よ窓を開け〜バンジョーを鳴らせ〜夢見る人(メドレー)
 ボズ・スキャッグス:ウイ・アー・オール・アローン
 ハンク・ウィリアムズ:ジャンバラヤ
 ピー・ウィー・キング:テネシー・ワルツ
 ジョニー・マンデル:いそしぎ
 スティーヴィー・ワンダー:オーバージョイド
 ジョン・バリー:真夜中のカーボーイ
 黒人霊歌:深い河
 美野春樹:In the Still of Night〜夜のしじまの中で
 美野春樹:ハーモニカとピアノのための3つのデッサン
  朝もやの中/孤立、そして冬/揺らぎ……いつか見た夢
 宮前知永子:たまねぎ売りの歌〜無伴奏ハーモニカのために
崎元讓(ハーモニカ)
美野春樹(ピアノ&編曲)
 
 2017年に音楽家生活50周年を迎えた、日本を代表するハーモニカ奏者・崎元讓。これを記念したアルバム第2弾は、永年に渡り音楽をともにしてきたピアノ・作編曲の美野春樹との共演盤。
 この「黄金のデュオ」が奏でるフォスターの名作、アメリカのポピュラー名曲は、ハーモニカのオリジナル作品のよう。美野が本CDのために書下ろした作品、宮前知永子による無伴奏作品も含め、クロマティック・ハーモニカのすべてを聴かせる集大成となりました。

録音:2017年4月/埼玉















10/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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BIS



BIS SA 2312
(SACD HYBRID)
\2700→\2490

イギリス陸軍兵士が戦場で弾いたトレンチ・チェロを用いて
 スティーヴン・イッサーリス〜戦時のチェロ曲

 (1)ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ L.144
 (2)ブリッジ(1879-1941):チェロ・ソナタ H.125
 (3)フォーレ(1845-1924):チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
 (4)ヴェーベルン(1883-1945):
  チェロとピアノのための3つの小品 Op.11
 (5)サン=サーンス(1835-1921):白鳥
 (6)ヒューバート・パリー(1848-1918):イェルサレム
 (7)アイヴァー・ノヴェロ(1893-1951):
  「Keep the Home Fires Burning」
 (8)トラディショナル:「神よ国王を護り賜え」
スティーヴン・イッサーリス
 ((1)-(4)チェロ、
  (5)-(8)トレンチ・チェロ)
コニー・シー(ピアノ)
 イギリス陸軍兵士が戦場で弾いたトレンチ・チェロでも演奏。イッサーリスが戦時のチェロ作品を味わい深い音色で奏でる。

 (1)-(4)チェロ;ストラディヴァリウス1726年'Marquis de Corberon'、(5)-(8)トレンチ・チェロ;W.E.Hill and Sons,c.1900)/ピアノ;Steinway D
 セッション録音:2016年11月/ポットン・ホール(サフォーク州/イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、65’38”

 SACDハイブリッド盤。
 毎回趣向を凝らしたテーマでアルバムを発表しているスティーヴン・イッサーリス。今回は「戦争の影で」(BIS SA 1992)の続編で「戦時のチェロ曲」をリリースします。
 「戦争の影で」は協奏作品集であったのに対し、今回は室内楽作品を集めました。当作品も作曲年代は異なりますが、いずれも世界大戦を背景にしている作品を収録。
 注目は、「白鳥」「イェルサレム」「Keep the Home Fires Burning」「神よ国王を護り賜え」の4篇を第一次世界大戦時にイギリス陸軍兵士が戦場で弾いたトレンチ・チェロを用いて録音をしていることです。
 この楽器はイギリス陸軍に従軍していたアマチュアのチェリストが作ったもので弾薬箱を胴に使い、持ち運びの際には弓などを箱の中にしまえるようにしたものです(楽器の写真はブックレットに掲載されております)。
 イッサーリスは以前よりトレンチ・チェロに注目しておりこの楽器がもつ心を打つ音色を大事にしながら思いを込めて演奏しました。イッサーリスが描く戦時に思いを馳せた興味深いアルバムです。

 



前作/「戦争の影で」


BIS SA 1992
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
スティーヴン・イッサーリス(Vc)
 戦争の影で

  (1)ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(1916)
  (2)ブリッジ:悲歌的協奏曲「オーレイション」(1930)
  (3)スティーヴン・ハフ:孤独の荒野 (2005)
スティーヴン・イッサーリス(Vc)
(1)(2)ヒュー・ウルフ(指)
 ベルリン・ドイツ響
(3)ガーボル・タカーチ=ナジ(指)
 タピオラ・シンフォニエッタ
 第1次世界大戦の苦悩から生まれたチェロ協奏曲集をイッサーリスが力演

 [ 録音:2012 年1 月/イエス・キリスト教会(ベルリン)]/67’40”

 SACD ハイブリッド盤。スティーヴン・イッサーリスBIS 第3 弾は協奏作品集。作曲年代は異なりますが、いずれも第1次世界大戦を背景にしています。
 ブロッホの名作「シェロモ」は賢人ソロモン王を描いているものの、まさに第1次世界大戦中に作曲され、旧約聖書中伝道の書における果てしない絶望を表したともいわれます。イギリス近代作曲家ブリッジの「オーレイション」は1930 年の作ながら第1次世界大戦の犠牲者への祈りとなっている暗く深い作品。イッサーリスとしては再録で、表現力の深みをさらに増しています。現役の大ピアニストでもあるハフの「孤独の荒野」はハーバート・リードの1919 年出版の詩から題材を得た作品。およそ90 年を経ながらも、第1次世界大戦への苦悩がまざまざと響いてきます。



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BIS SA 2317
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
なんと美しい旋律。
 ロッシーニとホフマイスターの四重奏曲集

 (1)ロッシーニ(1792-1868):6つの四重奏のソナタより第1番 ト長調
 (2)ホフマイスター(1754-1812):独奏四重奏曲第1番 ニ長調
 (3)ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第2番 イ長調
 (4)ホフマイスター:独奏四重奏曲第2番 ニ長調
 (5)ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第3番 ハ長調
ミンナ・ペンソラ(第1ヴァイオリン)
アンッティ・ティッカネン
 ((1)(3)(5)第2ヴァイオリン/
  (2)(4)ヴィオラ)
トゥオマス・レヘト(チェロ)
ニーク・デ・グロート(コントラバス)
 ロッシーニとホフマイスターの四重奏曲集

 セッション録音:2017年1月、2月/シャウマン・ホール(ヤコブスタード、フィンランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、68’33”

 SACDハイブリッド盤。
 セビリアの理髪師やオテロなどオペラ作曲家として有名なロッシーニ。少年時代には古典派様式の器楽曲、室内楽を作曲しその類まれな才能はすぐさま開花しました。
 ここに収録された6つの四重奏のソナタからの3篇でもわかるように10代からロッシーニらしい雄弁で美しい旋律が現れ、溌剌さと輝きをもつ魅力的な作品を残しました。
 一方、ウィーンで活躍し、古典派の多くの器楽曲、歌劇を作曲したホフマイスターも実に輝かしい旋律を呈します。
 ミンナ・ペンソラをはじめとする俊英揃いの演奏にも注目です。






 フランツ・アントン・ホフマイスター(1754年 - 1812年)はドイツの作曲家・音楽出版者。
 南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、14歳で法律を学ぶためウィーンへ行く。
 しかし勉強していくうちに音楽で生きていこうと決め、彼はその広く多様な作品をもってして、1780年代までにウィーンで最も人気のある作曲家の一人となった。

 ホフマイスターの多様な全作品の中で有名なのはフルートのための作品で、協奏曲だけでなく室内楽もある。
 フルートの作品以外に、少なくとも8つのオペラ、50以上の交響曲、多数の協奏曲(少なくとも25曲はフルート協奏曲で、他にヴィオラ協奏曲がある)、多数の室内音楽、ピアノ曲、いくつかの歌曲集などがある。



 

BIS SA 2322
(SACD HYBRID)
\2700

『祝え喜べ!ーフィンランドのクリスマス』
ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
ヘルシンキ室内合唱団、
ヤン・レヘトラ(オルガン)*
 (1)J.S.バッハ(1685-1750):コラール《目覚めよと呼ぶ声あり》 BWV645
 (2)シベリウス(1865-1957):クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」 Op.1 No.4
 (3)レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):日々の苦労を忘れ Op.20b-5
 (4)『ピエ・カンツィオーネス』 / ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621) /
  ザムエル・シャイト(1587-1654) / ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707) /
   ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630) / J.S.バッハ(BWV603)*:
    御子はベツレヘムに生まれたもう
 (5)タネリ・クーシスト(1905-1988):パストラーレ Op.18 no.2(オルガン独奏のための) *
 (6)ベルリオーズ(1803-1869)(オルガン・パート編曲:ニルス・シュヴェケンディーク):
  羊飼いたちへの別れ〜《キリストの幼時》から*
 (7)アルマス・マーサロ(1885-1960):クリスマスの鐘*
 (8)『ピエ・カンツィオーネス』 / シベリウス:見よ、新しき喜びを *
 (9)『ピエ・カンツィオーネス』/ シベリウス / ヘイッキ・クレメッティ(1876-1953):天使が遣わされる*
 (10)シベリウス:クリスマスの歌「幼子の飼い葉桶に」 JS142(1929)
 (11)マシュー・ウィットール(ホイットール)(1975-):クリスマスイブ
 (12)J.S. バッハ / ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621) /
  ハンス・レオ・ハスラー(bap.1564-1612) / カスパル・オトマイヤー(1515-1553) /
   レーガー(1873-1916):高き天より、われは来たり*
 (13)エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016):クリスマス・キャロル
 (14)アハティ・ソンニネン(1914-1984):クリスマスの賛美歌
 (15)アルヴィ・カルヴォネン(1888-1969):パストラーレ(オルガン独奏のための)*
 (16)チャイコフスキー(1840-1893):伝説「少年イエスの作った庭にバラの花が咲き誇っていた」
 (17)伝承曲(シレンスク民謡):この世はうるわし*
 シュヴェケンディーク率いるヘルシンキ室内合唱団とオルガンによる心温まるフィンランドのクリスマス。

 [楽器 聖パウロ教会のカンガサラ・オルガン工房製作のオルガン(1931 res.2005)、マルッティ・ポルトハン製作(2005)の18世紀中期北イタリア様式クワイアオルガン(コラール前奏曲)]
 セッション録音:2016年11月/聖パウロ教会(ヘルシンキ、フィンランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、73’50”

 SACDハイブリッド盤。
 『エーリク・ベリマン 合唱作品集 1936年-2000年』(BIS 2252)が好評のヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディークの期待の新譜はフィンランドのクリスマスです!
 「《高き天より、われは来たり》から《クリスマスイブ》へ」と銘打ち、ヨーロッパ聖歌を集めたフィンランド最古の楽譜集『ピエ・カンツィオーネス』とフィンランドの作曲家による「クリスマスの歌」に加え、バッハのオルガン・コラール前奏曲、ベルリオーズとチャイコフスキーの合唱曲を演奏する「フィンランド・クリスマス音楽の祝宴」。コラール前奏曲《目覚めよと呼ぶ声あり》に始まり、シロンスク(シレジア)民謡の旋律にフィンランド語歌詞がつけられ「フィンランド賛美歌」(第30番)として歌われる《この世はうるわし》に終わるプログラム。《御子はベツレヘムに生まれたもう》と《高き天より、われは来たり》は、『ピエ・カンツィオーネス』に収められたバージョンを歌う節(ヴァース)と、ドイツとデンマーク(ブクステフーデ)の作曲家によるバージョンと「コラール前奏曲」の節を「メドレー」に似たスタイルで演奏。『ピエ・カンツィオーネス』とシベリウスが1898年に混声三部のために作曲した《カルミナリア》(JS51a)の第1曲と第2曲のトラックも同じスタイルで歌われます。
 ヘルシンキ室内合唱団は、1962年創設のアンサンブルです。ドイツ生まれ、ケンブリッジのクレア・カレッジ、フライブルクとヘルシンキで学び、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミー教授のニルス・シュヴェケンディークが、2007年から芸術監督を務めています。オルガン共演の作品、コラール前奏曲と《パストラーレ》は、シベリウス・アカデミーで教えるヤン・レヘトラがオルガンを担当しました。

 
BIS SA 2292
(SACD HYBRID)
\2700
『シュニトケ、ペルト 合唱作品集』
 (1)アルフレート・シュニトケ(1934-1998):悔悛の詩編(1988)
 (2)アルヴォ・ペルト(1935-):マニフィカト(1989)
 (3)ペルト:主よ、今こそあなたは(2001)
カスパルス・プトニンシュ(指揮)
エストニア・フィルハーモニック
 室内合唱団
 エストニア・フィルハーモニック室内合唱団によるシュニトケ、ペルトの合唱作品集

 セッション録音:2017年1月/聖ニコラス教会(タリン、エストニア)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、59’51”

 SACDハイブリッド盤。
 エストニア・フィルハーモニック室内合唱団(EPCD)は、1981年、トヌ・カリユステにより創設されました。2001年からポール・ヒリヤーが芸術監督と首席指揮者を務め、ハルモニアムンディUSAの制作した3枚の『バルトの声』をはじめとするCD録音や2007年ベルゲン国際フェスティヴァルなどへの出演により、もっとも国際的に知られるエストニアのアンサンブルのひとつになりました。2008年からダニエル・ロイスが指揮。そして2014年、ラトビア放送合唱団の常任指揮者を務めるラトビアのカスパルス・プトニンシュ(1966-)が新しい芸術監督、首席指揮者に任命されました。
 シュニトケが16世紀の作者不詳の四旬節のための詩編に作曲した《悔悛の詩編》。『ルカによる福音書』をテクストとするアルヴォ・ペルトの《マニフィカト》と《主よ、今こそあなたは》。ラトビア放送合唱団を指揮した『ヴァスクス 合唱作品集 ー 母なる太陽』(BIS 1145)とラフマニノフの《晩祷》(BIS SA 2039)が BBC Music Magazine などのメディアから高く評価されたプトニンシュが、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団を指揮する初めてのアルバムです。

 

BIS SA 2251
(SACD HYBRID)
\2700
J.S.バッハ(1685-1750):モテット集
 (1)《来ませ、イエスよ、来ませ》 BWV229
 (2)《恐るるなかれ、われ汝とともにあり》 BWV228
 (3)《み霊はわれらの弱きをたすけたもう》 BWV226
 (4)《イエス、わが喜びよ》 BWV227
 (5)《主よ讃えよ、もろもろの異邦人よ》 BWV230
 (6)《おお、イエス・キリスト、わが生命の光》 BWV118
 (7)《主に向かいて新しき歌をうたえ》 BWV225
グレーテ・ペーデシェン(指揮)
ノルウェー・ソリスト合唱団
アンサンブル・アレグリア
 透明度の高い歌声。ノルウェー・ソリスト合唱団がバッハのモテット集を録音!

 ピッチ:A’=415(BWV226、BWV228、BWV229)、A’=440(BWV118、BWV225、BWV227、BWV230)
 セッション録音:(4)(6)2015年2月、(1)(2)(3)2016年6月、(5)(7)2017年2月/リス教会、オスロ(ノルウェー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、67’39”

 SACDハイブリッド盤。
 オスロを本拠とするノルウェー・ソリスト合唱団は、1950年、作曲家クヌート・ニューステットにより創設されました。彼らの洞察にもとづく解釈をひろがりのある深い響きに実現した音楽は、高く評価され、ノルウェーと北欧を代表する合唱アンサンブル、ヨーロッパ屈指の室内合唱団に挙げられてきました。1990年からはグレーテ・ペーデシェンが芸術監督を務め、彼女の個性を映しつつ、ニューステットの目指した「芸術」をさらなる高みへと導く努力を続けています。
 BISレーベルよりこれまでにグリーグの合唱作品集(BIS SA 1661)、ブラームスとシューベルトの作品集『秋に』(BIS SA1869)、ヴァーレン、メシアン、ヴェーベルン、ベルクの曲を歌った『屈折』(BIS SA 1970)、フィドル奏者のイェルムン・ラーシェンを加えたノルウェー民俗音楽の印象の『白夜』(BIS SA 1871)、クリスマス・アルバム『バラ』(BIS SA 2029)、『わが命の光』(BIS SA 2184)をリリース。期待の第7弾となる当ディスクではバッハのモテット集を録音しました!当合唱団の魅力である非常に澄み切った歌声がオスロのリス教会に響き渡ります。
 ノルウェー・ソリスト合唱団と共演する弦楽オーケストラ、アンサンブル・アレグリアは、2007年、ノルウェー国立音楽アカデミーの学生たちによって創設されました。オスロの国立音楽アカデミーとコペンハーゲンの王立音楽アカデミーで学び、2011年8月からスタヴァンゲル交響楽団のコンサートマスターを務めるマリア・アンゲリカ・カールセン(1988-)がリーダーと芸術監督。ノルウェーの石油会社スタトイルの主宰するスタトイル・タレント賞をアンサンブルとしては初めて受賞しています。




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HUNGAROTON



HCD 32788/89
(2CD)
\4800→\4490

シルヴィア・シャシュ
 アニバーサリー・エディション




 CD1 Total time : 70:01
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
   1.どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ K. 505
   2.ああ、私は予想していた…ああ、私の目の前から消えて K. 272
   3.ああ、狂いそうだ...オレステスとアイアスの苦悩を《イドメネオ》K. 366【第3幕】
  リヒャルト・ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
   4. 天使/5.とまれ/6.温室にて/7. 悩み(心痛)/8.夢
  リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌
   9. 春/10.九月/11.眠りにつくとき/12.夕映えの中で
 CD2 Total time : 73:18
  リヒャルト・ワーグナー:《タンホイザー》
   1. 愛する殿堂よ(エリザベト、第2幕)
  ジュゼッペ・ヴェルディ:《仮面舞踏会》
   2. ここがあの恐ろしい場所【アメリア、第2幕】
   3. あの草を摘みとって【アメリア、第2幕】
   4.わたしの最後の願い【アメリア、第2幕】
  ジュゼッペ・ヴェルディ:《オテロ》
   5. 私のお母様に【デズデモーナ、第4幕】
   6. 泣きぬれて野のはてにひとり(柳の歌)【 デズデモーナ、第4幕】
   7.アヴェ・マリア【デズデモーナ、第4 幕】
  ジュゼッペ・ヴェルディ:《運命の力》
   8. 神よ、平和を与えたまえ【レオノーラ、第4幕】
  アルフレード・カタラーニ:《ラ・ワリー》
   9.さようなら、故郷の家よ【ワリー、第1幕】
  ピエトロ・マスカーニ:《カヴァレリア・ルスティカーナ》
   10.ママも知る通り【サントゥッツァ】
  フランチェスコ・チレア:《アドリアーナ・ルクヴルール》
   11.私は創造の神の卑しいしもべ【アドリアーナ、第1幕】
   12.哀れな花よ【アドリアーナ、第4幕】
  アッリーゴ・ボーイト:《メフィストフェレ》
   13.暗い海の底へ【マルゲリータ、第3幕】
  シャルル=フランソワ・グノー:《ファウスト》
   14. あのお若いお方は−トゥーレ王の歌‐ 宝石の歌【マルグリート、第3幕】

   シルヴィア・シャシュ(ソプラノ)、エルヴィン・ルカーチ(指揮)、
    ハンガリー国立歌劇場管弦楽団(CD1:1-3)
   アンドラーシュ・コロディ(指揮)、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団(CD1:4-8, CD2:1)
   アンドラーシュ・シフ(ピアノ)(CD1:1)
   エルヴィン・ルカーチ(指揮)、ハンガリー国立管弦楽団(CD1: 9-12, CD2: 2-8)
   アダム・メドヴェツキー(指揮)、ブタペスト交響楽団(CD2: 9-14)

 伝説的な“美貌の歌姫”シルヴィア・シャシュが自選したベスト・アルバム“マリア・カラスの再来”とまで呼ばれたそのドラマティックな美声をここに!

 イタリア語歌唱(CD1:1-3, CD2:2-13) ドイツ語歌唱(CD1:4-12, CD2:1) フランス語歌唱(CD2:14)
 録音:1975-1986年

 1970 年代後半〜 80 年代前半に一世を風靡したソプラノ、その美貌とドラマティックな歌唱力で“マリア・カラスの再来” とまで呼ばれたハンガリーのプリマドンナ、シルヴィア・シャシュ。1975 年〜 86 年、出身国のレーベルHUNGAROTON に録音した5 枚のアルバムからシャシュ自らコンセプトを決め選曲したCD2 枚組ベスト、“歌手生活45 周年” のアニバーサリー・アルバムです。
 CD1 はモーツァルトのコンサート・アリア、ワーグナーの「ヴェーゼンドンク」、R. シュトラウスの「4 つの最後の歌」といった名歌曲を配し、シャシュがドイツ・リートにも愛着を持っていたことをうかがわせます。きめこまやかな心理描写から官能的なロマンまで歌い上げる、その陶酔的な美声はきく人のハートをぞくぞくさせてくれます!
 CD2 には名ドラマティック・アリアの記念すべき録音を選んでいます。鋭美な高域はともかく、骨太の低域はマリア・カラスにそっくりで、いま聞いても鳥肌ものです!
 シャシュは1971 年ブタペスト国立歌劇場でプロ・デビュー。76 年コヴェントガーデン、77 年メトロポリタン、78 年スカラ座にも進出するなど華々しい活躍をみせましたが、95 年にオペラステージからは引退、いまはコンサート、リサイタル、マスタークラスでの指導にあたっている様子はインタビューに答えてオリジナルブックレットに記載されています。







LAWO CLASSICS



LWC 1131
\2500
ラフマニノフ&ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ集
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40
アウドゥン・サンヴィーク(チェロ)
スヴァイニング・ビェラン(ピアノ)
 ノルウェー放送管&室内管の首席チェロ!サンヴィークが弾くラフマ&ショスタコ!

 ☆ノルウェー放送管とノルウェー室内管の首席奏者を務める名手!
 ☆アウドゥン・サンヴィークが弾くロシアン・チェロ・ソナタ!

 チェリストのアウドゥン・サンヴィークはベルゲン生まれ。インディアナ大学でヤーノシュ・シュタルケル、ノルウェー国立音楽大学でトルルス・モルク、オーゲ・クヴァルバイン、ラーシュ・アンデシュ・トムテルに学びました。2013年、若手音楽家に贈られる「リンデマン賞」を受賞。ノルウェー放送管弦楽団とノルウェー室内管弦楽団の首席チェロ奏者、グロッペン音楽祭の芸術監督を務めています。
 共演のピアニスト、スヴァイニング・ビェランはスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクのモーツァルテウムとベルリン芸術大学でハンス・レイグラーフに学びました。ノルウェー・コンサート協会の1999年の「年間最優秀若手ソロ奏者」。同世代を中心とするソロ奏者や歌手と室内楽活動を行い、師レイグラーフを思わせる誠実な音楽スタイルに共演者、批評家、聴衆から共感が寄せられているといいます。ノルウェー国立音楽大学教授。
 長年共演してきたこの二人のデュオによるファースト・アルバムは、ラフマニノフとショスタコーヴィチ、ロシアの2つの傑作チェロ・ソナタです!

 ※録音:2016年3月8日−10日ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz



 

LWC 1142
\2500
ノーデンステン:オルガン協奏曲集
 オルガン協奏曲第2番(2010)
  (オルガン、管楽器と打楽器のための)
 オルガン協奏曲第3番《時の顔》(2012)
ダン・ルネ・ダール(オルガン)
トーレ・エーリク・モーン(指揮)
ノルウェー・ウィンドアンサンブル
ボルグ・ヴォーカルアンサンブル
フレドリクスタ大聖堂少女聖歌隊

 フランク・トヴェオル・ノーデンステン(1955−)は、ノルウェー国立音楽大学でオルガンとピアノ、シェティル・ハウグサンのチェンバロとフィン・モッテンセンの作曲法のクラスで学びました。幅広いジャンルを手がけ、ヴァイオリン協奏曲第1番、交響曲第2番、バレエ《Grieg ajour》が代表作。彼は電子音楽の製作スタジオをもち、技術者、録音プロデューサーとして活動しています。
 オルガン協奏曲第2番は、オルガン・ソロ、管楽器と打楽器による「ヴィルトゥオーゾ的対話」として作られました。〈アレグロ〉〈影の戯れ〉〈地獄のスケルツォ〉〈アレグロ〉の4楽章構成です。第3番は《時の顔(Les visages du temps)》の副題をもち、〈衛星 1〉〈月〉〈衛星 2〉〈金星〉〈探検家〉〈彗星〉〈旅行者〉〈衛星 3〉〈テルース〉の9楽章から構成された「オルガン・ソロ、混声合唱、児童合唱、シンフォニックバンド」による「宇宙的規模」の作品。
 オルガン・ソロを弾くダン・ルネ・ダール(1967ー)は、ノルウェー国立音楽大学とパリで学び、ピアニストとしても活動しています。フレドリクスタ大聖堂のカントル、トーレ・エーリク・モーン(1961ー)が指揮を担当しています。

 ※録音:2013年11月18日−23日、フレドリクスタ大聖堂(フレドリクスタ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz




LINDORO


NL 3034
\2500
18世紀マドリッドのサロンと劇場の音楽
 ブラス・デ・ラセルナ:
  ベルリン手稿譜より
  ナスシソ・パス手稿譜より
インガルツェ・アストゥイ(メゾ・ソプラノ)
フェルナド・アントン(ギター、ディレクター)
マリア・サトゥルノ(チェロ)
 18世紀後半のスペインでもっとも成功した演劇ジャンルの一つ、トナディーリャ。
 流行した舞曲による歌曲を、18世紀スペインの歌についての研究家でもあるメゾ・ソプラノ歌手、インガルツェ・アストゥイが歌います。




ALBANY


TROY 1690
¥2300
アメリカの人気作曲家カーニスの素晴らしい歌曲集!
 アーロン・ジェイ・カーニス(1960ー):
  (1)素朴な歌曲集(全5曲)
  (2)ヴァレンタインンズ(全4曲)
  (3)2つの歌
タリース・トレヴィン(ソプラノ)
デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
オルバニー交響楽団
アーロン・ジェイ・カーニス(ピアノ)
 録音:22012 年 5 月 19 日、12016年6月12日、32017年6月27日、DDD、56'25

 これは素晴らしい歌曲集の CD。米国の作曲家アーロン・ジェイ・カーニス(1960—)の歌曲集 3 作、全 11 曲を収録、いずれも世界初録音。
 カーニスは米国でたいへん人気の高い作曲家で、1998 年、38 歳の時には弦楽四重奏曲第 2 番ピュリッツァー音楽賞を受賞している。素朴な歌曲集はネオロマンティシズムの濃厚な親しみやすい作品。
 ヴァレンタインズは 4 曲て25 分以上かかる力作で、カーニスの高い力量をたっぷり楽しめる。いずれも歌はもちろん、近代的な色彩感に溢れたオーケストラ伴奏がまた素晴らしい。
 2 つの歌はピアノ伴奏のしみじみした曲で、カーニス自身のピアノ伴奏。タリース・トレヴィンはオペラでも活躍しているソフラノで、ことに米国現代歌曲の擁護者として名高い。力強くも神経の通った彼女の歌は、世界初録音に大きな貢献を果たしている。

 

TROY 1678
¥2300
オッフェンバックの珍しいオペラ「チュリパタン島」
 オッフェンバック:「チュリパタン島」(英語歌唱)
ライト・オペラ・オブ・ニューヨーク
トーマス・マルダー(T エルモーザ)
クレア・カトラー(S アレクシス)
チャド・クラナク(T ロンボワダル)
ヴィクター・ホダダド(Br カカトワ22世)
ヒザー・ジョンズ(MS テオドリーヌ)
タイソン・ディートン(指揮)
ルーニー管弦楽団
 録音:2017年5月22日 ニューヨークDDD、53'22

 オッフェンバックの喜歌劇「チュリパタン島」の、ライト・オペラ・オブ・ニューヨークによる英語訳詞上演の録音。
 「チュリパタン島」は 1868 年にパリで初演された陽気なオペラ。チュリパタン島の領主カカトワ 22 世の世継ぎアレクシーは繊細男子、その家来ロンボダルの娘エルモーザは豪快女子、そんな二人が愛し合うのだが、実はアレクシーは女でエルモーザは男だった、という物語。英語訳詞とはいえ三十数年ぶりの新録音。
 ライト・オペラ・オブ・ニューヨークは 2006 年創立のプロフェッショナルな団体。歌手は若手ながら実力のある人たち。ブックレットに英語歌詞あり。

 
TROY 1674
¥2300
「中国楽器のための現代音楽」
 ウォルザック:交替する光の中へ
 マックルーア:静止の端
 リャン:湖の景色4
 ロイ:背中の向こうで
 ストーリング:呼び声
リトル・ジャイアント・チャイニーズ・
 チェンバー・オーケストラ
 録音:2017 年 4 月 ヒューストン、DDD 、61'32

 5 人の現代の作曲家による作品で、いずれも笙、箏、笛子、琵琶、二胡など中国の民俗楽器と西洋楽器のアンサンブルによるもの。神秘的な作風の曲が多い。中国語解説付き。

 

TROY 1675
¥2300
「火の鳥の反射」
 レナード・マーク・ルイス:子守歌
 クレイグ・ボヴ:上昇
 ジョン・オルマイヤー:ラザルス
 ロナルド・キース・パークス:反射と伝承
ベクトラー・アンサンブル:
 【アラン・ヤマモト(指揮)
  ピーター・ディヴリーズ(Vn)、
  カリ・ジャイルズ(Vn)、
  タチアナ・カーポヴァ(Vn)
  マシュー・ダージー(Va)、
  ターニャ・ベクトラー(Vc)
  トム・ヒルドレス(Cb)、出口知子(Pf)】
 DDD、41'55

 米国ノース・カロライナ州シャーロットにあるベクトラー近代美術館には、フランス出身で晩年を米国で過ごしたニキ・ド・サンファル(1930‐2002)によるユニークな火の鳥の像が展示されている。
 このCDには、この火の鳥に触発された4人の作曲家の作品が収録されている。いずれもネオロマンティシズムのような作風。ロナルド・パークスの反射と伝承では、神戸出身で米国で長く活動する、サウスカロライナ州ロックヒル在住のピアニスト、出口知子が活躍している。

 

TROY 1676
¥2300
「ASSEM3LY」
 シュワントナー:主導権
 オルマイヤー:ボラムキン
 エマーソン:浜辺のプロスペロ
 ウルフ:反脆弱練習曲第 4 番
アセンブリ:
 【リンゼイ・グッドマン(フルート)
  アン・ウォルトナー(ピアノ)
  スコット・クリスチャン(打楽器)】
 録音:2014年10月,2015年6月 ニューヨーク州シャーロット、 DDD、50'57

 ジョゼフ・シュワントナー(1943—)、ジョン・オルマイヤー(1970—)、タイ・アラン・エマーソン(1972—)、ランドール・ウルフ(1959—)の4人の現代の米国の作曲家によるフルート、ピアノ、打楽器の三重奏曲集。演奏団名は ASSEMBLYをもじってASSEM3LYと綴られている。

 

TROY 1677
¥2300
「色付きの夢」
 アマヤ:プリ=セント
 ライター:クロマ
 ヘヴィア:作品の劇
 ドラン:ソナティーナ
 ホプキンス:夏の夢組曲
 ヴィジョル:エル・チョクロ
ジャノ・デュオ:
 【ナオミ・サイドマン(フルート)
  ジョナサン・デクスター(チェロ)】
 DDD、62'54

 フルートとチェロの二重奏曲集。マット・ドランのソナティーナ(1969 年)を除き、すべてここ数年の真新しい作品ばかりで、作風は様々。いずれの曲でもフルートとチェロが美しく絡んでいる。
 タンゴのアンヘル・ビジョルド(1861—1919)の有名なエル・チョクロも演奏。ジャノ・デュオは 2012 年にナオミ・サイドマンとジョナサン・デクスターが組んで結成されたフルートとチェロのデュオ。

 

TROY 1679
¥2300
「LINEAGE」
 
マッジョ:私たちの父たちを許し(5曲)
 アイヴズ:私の故郷(4曲)
 カーター:ロバート・フロストの3つの詩
 バーバー:3つの歌 Op.45
 ボイル:夢の小道(4曲)
ランドール・スカーラータ(バリトン)
ローラ・ウォード(ピアノ)
 2016年3月,5月 ペンシルベニア州イースト・ノーリトン、DDD、63'03

 近現代の米国の作曲家による歌曲集。ロバート・マッジョ(1964-)、ベンジャミン・C.S.ボイル(1979-)の作品が珍しい。ランドール・スカーラータは米国の近現代歌曲を得意とするバリトン。

 

TROY 1680
¥2300
アドルファス・ヘイルストーク(1941-)の弦楽四重奏作品
 ヘイルストーク:
  3つの霊歌
  エスランダ舞曲集
  スイング・ロー・スウィート・チャリオット
   弦楽四重奏曲第3番
アンブロジア四重奏団:
 【サイモン・ラポイント(ヴァイオリン)
  マユ・チプリアーノ(ヴァイオリン)
  ビヴァリー・ケイン・ベイカー(ヴィオラ)
  レベッカ・ジルモア(チェロ)】
 2016年1月 ヴァージニア州ノーフォーク、DDD、59'38

 アドルファス・ヘイルストーク(1941—)の弦楽四重奏作品を集めた CD。アドルファス・ヘイルストークはニューヨーク出身のアフリカ系米国人作曲家。現代米国の人気作曲家の一人である。
 作品名に現れているように黒人霊歌などの素材を積極的に用いた作風が特徴。アンブロジア四重奏団は 2002 年、ヴァージニア交響楽団の団員によって結成された弦楽四重奏団。

 

TROY 1682
¥2300
キューバを始めとする南米の音楽、
 文化、宗教、儀式などを取り込んた音楽

  イレアナ・ペレス・ヴァラスケス:
   (1)光を放つウェルク
   (2)ギヘの魂
   (3)夜の歌
   (4)光のこだま
(1)ベン・グロウ(指揮)
 ミランダ・カクソン(ヴァイオリン)
 クリストファー・グロス(チェロ)
 ナノ・アンチュンズ(クラリネット)
 エイドリアン・モアジョン(ファゴット)
 モリー・モルコスキ(ピアノ)
 ビル・ソロモン(打楽器)
(2)モメンタ四重奏団(弦楽四重奏)
(3)ナノ・アンチュンズ(クラリネット)
 エイドリアン・モアジョン(ファゴット)
 モリー・モルコスキ(ピアノ)
 ジャクリーン・ケロッド(ハープ)
(4)ドリス・スティーヴンソン(ピアノ)
 マシュー・ゴールド(打楽器)
 DDD、69'41

 イレアナ・ペレス・ヴェラスケスはキューバ、シエンフエーゴスの生まれで、1993 年にニューヨークに移住した作曲家。キューバを始めとする南米の音楽、文化、宗教、儀式などを取り込んた音楽で知られている。
 「光を放つウェルク」のウェルクとは海に棲む大型のツブ貝のこと。「ギヘの魂」のギヘとは、キューバなどの伝説の悪魔。





ZKPスロヴェニア


ZKP 114793
¥2400
「モーツァルト&J.S.バッハ:フルートとハープのための作品集」
 (1)モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299(297c)
 (2)モーツァルト:フルート・ソナタ ヘ長調 K.13(フルート&ハープ版)
 (3)J.S.バッハ:フルート・ソナタ BWV1020(フルート&ハープ版)
カロリーナ・サントル・ズパン(Fl)
モイツァ・ズロブコ・ファイゲル(Hrp)
(1)ウロシュ・ラヨヴィチ(指揮)
スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団
 スロヴェニアを代表するフルート&ハープ奏者による典雅で美しいモーツァルト&バッハ!

 録音:1 2016 年 1 月 12-13 日、23 2017年 1 月 13、27 日、49’47

 スロヴェニア出身で、世界各地で演奏活動を行っている、フルートのカロリーナ・サントル・ズパンとハープのモイツァ・ズロブコ・ファイゲル。モーツァルトの名曲“フルートとハープのための協奏曲”を地元スロヴェニア・フィルとの共演で演奏。さらにモーツァルトと J.S.バッハのソナタ 2 曲はハープ伴奏で録音しています。典雅で軽やかな音色で想像以上に合います。

 
ZKP 114755
¥2400
「V objemu dvojine」~
 スロヴェニア民謡からインスパイアされたクラリネット作品集

  アンドレイ・マコア(1987-):歴史と愛
  タマシュ・ハーベ(1947-):
   グリーン、ハウ・アイ・ウォント・ユー・グリーン
  カタリナ・プスティネク・ラカール(1979-):3つの谷の花輪
  ヤニ・ゴローブ(1948-):プレクムリェ地方の 3 つの民謡
  ペーター・サヴリ(1961-):お嬢さん教えて!
  タデヤ・ヴルク(1978-):雲は赤く、小さな雄鶏が鳴く
  アンドレイ・ミッソン(1960-):マリアと渡し守
  ヘレナ・ヴィディック(1987-):真夏の日々
デュオ・クラリピアノ:
 【ドゥーサン・ソージャ(Cl)
  タジャーナ・カウチッチ(Pf)】
 録音:2016 年、67’15

 スロヴェニア放送が制作するレーベル ZKP RTV SLO より、スロヴェニアの民謡からインスパイアされたクラリネットとピアノのための 8 曲の新しいオリジナル作品を収録したアルバム。
 民謡の穏やかな旋律が、温もりのあるクラリネットの音色に乗って、心地よく癒されます。楽曲も難解てはなく、民謡の魅力を最大限に生かした美しい作品となっています。知られざるスロヴェニア民謡を感じられる 1 枚となっています。

 

ZKP 114687
¥2400
「みにくいアヒルの子(アンデルセン原作)」~
 金管アンサンフルと語りによる童話音楽

  1.夏/2.アヒル/3.小さなアヒル/4.翌日/
  5.鴨に行く/6.沼地/7.狩猟/8.秋が来る/
  9.冬/10.家族と農夫/11.春/12.白鳥
ルチア・チロヴィッチ(語り)
スロヴェニア・フィルハーモニア・
 ブラス・アンサンブル:
  【Franc Kosem(Trp)、Tibor Kerekes(Trp)、
   Blaz Abvar(Trp)、 Dejan Glamocak(Trp)、
   Joze Roser(Hr)、Maja Burger Zgonc(Hr)、
   Domen Jerasa(Trb)、Zan Tkalec(Trb)、
   Wolf Hagen Hoyer(Bass Trb)、
   Janez Znidarsic(Tuba)、
   Matevz Bajde(Perc)】
 録音:2017年 35’45

 スロヴェニア出身の女流作曲家ニーナ・シェンク。リュブリャナ・ミュージック・アカデミーで学び、ミュンヘンでマティアス・ピンチャーに師事。2004 年ヨーロッパを拠点に活躍する若手音楽家の育成プログラムの一つ“ヤング・ユーロ・クラシック”にて “ヴァイオリン協奏曲第1番”で、ヘスト作曲賞を受賞。その後いくつものコンクールで入賞しています。
 今作ではスロヴェニア・フィルの首席奏者を含む金管奏者メンバーが集結し、アンデルセンの名作童話「みにくいアヒルの子」を童話音楽に。音楽に乗せてスロヴェニア語で「みにくいアヒルの子」が語られます。



<国内盤> 


NKB



NKB-106
(SACD HYBRID)
¥3000+税
北村憲昭(指揮)スロヴァキア・フィル、
 「ベートーヴェン交響曲シリーズ」第3番「英雄」!

  ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品 55
  J.シュトラウスII世:ワルツ「春の声」 作品 410
北村憲昭(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
 高精細 DSD による鮮烈な録音で話題!北村憲昭(指揮)。北村憲昭(指揮)スロヴァキア・フィル、「ベートーヴェン交響曲シリーズ」の第4弾は第3番「英雄」!

 録音:2017 年1月 7-8 日スロヴァキア・フィルハーモニック・ホール、ブラティスラヴァ/フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO / SACD STEREO / SACD 4.0 Surround)

 北村憲昭指揮によるオーケストラ作品の録音事業を行っている NKB/HR レーベルては、 スロヴァキア・フィルとのコンビによるベートーヴェンの交響曲録音を着々と進行し、このたび第3番 変ホ長調「英雄」をリリースすることとなりました。 時に優しく、時に重厚に鳴り響くスロヴァキア・フィルハーモニック・ホールの音響をカスタムメイドの DSD マルチトラックレコーダーで余すところなく収録。
 フル DSD ドメイン編集でこそ得られる緻密で 深みあるサウンドにより描き出されるベートーヴェンの革命的傑作の音像がここに覚醒します。

 ■北村憲昭 (指揮者)
 1949 年 12 月 12 日神戸に生まれる。父はアマチュアコーラスの指揮者、父方の伯父は 1988 年 に亡くなるまでニューヨークで指揮を、母方の伯父もやはり大阪音楽大学の指揮科の名誉教授と いう一家の中で育った。 12 才よりフルートを習いはじめ、京都市立芸術大学に入学、吉田雅夫 伊藤公一 各師に師事。 大学卒業後指揮を日本の指揮者の第一人者山田一雄氏に師事し指揮法を学ぶ。 その後師のアシスタントを務めながら日本では数少ないオペラの経験を朝比奈隆氏のもとで積 み、関西歌劇団指揮者として数多くのオペラのレパートリーを身に付けた。1981 年ストラヴィンスキー の「エディプス王」を指揮し、デビューを果たす。 1991 年桂三枝氏の演出によるモーツァルトの「魔笛」の公演で「斬新な演出にも劣らぬ伝統的か つ格調高い指揮であった。」と高く評された。1994 年チェコのオロモウツで開かれた国立モラビアフ ィルハーモニー主催のマスタークラスに於いて、シューマンの「交響曲第四番ニ短調」の演奏に、 最高の解釈であったとの特別表彰を受け、その栄誉として当オーケストラとシューマン交響曲第一 番と第四番のCD録音を行う。 2011 年よりスロバキア・フィルハーモニーとベートーヴェン交響曲全曲録音を開始。2013 年 2、9 月にワルシャワ・フィルハーモニーと「火の鳥」「海」等を録音。好評発売中。 論文「演奏の解析法」「旋律要素の解析」を執筆。著書に「音楽のマニュアル」「演奏のマニュア ル」「合奏のマニュアル」「読譜のマニュアル」などがあり、これらは指揮者のホームページで見ることが出来る。






コウベレックス

KRS 5233
¥3000+税

「琥珀 Kohaku」 Vol.2
 ベートヴェン:
  ヴァイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 作品24「春」
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」

馬渕清香(ヴァイオリン)
多川響子(ピアノ)
 瑞々しいヴァイオリンとピアノのアンサンブルが美しい、馬渕清香と多川響子のコンビによるアルバム『琥珀』の第2弾!

 録音:2017年8月14-15日寝屋川市立地域交流センター アルカスホール(寝屋川市)/録音:コウベレックス/製作:花音楽企画/販売元:コウベレックス、50分45秒

 国内外で精力的に演奏活動を続けている馬渕清香と多川響子のコンビによるアルバム『琥珀 Kohaku』の第2弾。瑞々しいヴァイオリンとピアノのアンサンブルが美しい!「春」(スプリング・ソナタ)と、静謐な音色のなかに繰り広げられる温かい語り口の「雨の歌」は希望に満ちた演奏である。ファン待望のカップリング。
 「琥珀」第1集(KRS-5206)はシューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番&ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番のカップリングで好評発売中!



 ●馬渕 清香(まぶち さやか)ヴァイオリン
 大阪府出身。3 歳よりヴァイオリンを始める。1987 年全日本学生音楽コンクール第 3 位、1990 年同コンクール第 1 位 入賞。桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997 年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。スイス・ローザンヌ Vn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際 Duo コンクール入選。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門入賞。これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「Duo Moon Stones」・「四次元三重奏団」「ヴィクトリア・アンサンブル」メンバー。

 ●多川 響子(たがわ きょうこ)ピアノ
 ドイツ・ドレスデン音楽大学卒業。在独中にはドイツ、ポーランドで様々な演奏会に出演する。第 9 回宝塚ベガ音楽コンクール入選。コントラバス奏者サンデル・ スマランデスク氏と行なったデュオリサイタルに対し 2002 年度バロックザール賞受賞。ブラショフフィルハーモニー、オラデアフィルハーモニー( ルーマニア) をはじめオーケストラと多数共演、また、ドレスデンフィルハーモニー弦楽三重奏団や NHK 交響楽団首席メンバーなど国内外の演奏者との共演も数多く行っている。毎年ソロリサイタルを行い、近年では 2009 ~ 2011 年 ( 全 9 回)「ベートーヴェンピアノソナタ完全全曲演奏会 ~ 35 のソナタ~」、2012 年「バッハ&バルトークの世界」、2013 年「ドイツ ロマンの旅」、同年より主要オーケストラ首席チェリストらと「ベートーヴェン チェロとピアノの為のソナタ全曲演奏会」、2015 年( 全 2 回)「 オール シューマン リサイタル」2016 年「 オール リストリサイタル」など。これまでに 小原久幸、馬場和世、ペーター・レーゼル、上野真、田崎悦子の各氏に師事。現在はソロ、室内楽で精力的な活動を展開しながら、レクチャーコンサートや子供のためのコンサートなども行なっている。また京都市立京都堀川音楽高等学校、滋賀県立石山高等学校音楽科にて後進の指導にもあたっている。ヴィクトリア・アンサンブルメンバー。























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