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≪第97号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2018/6/5〜




6/8(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2082
(SACD HYBRID)
¥2700
『夜の曲(Nocturnal)』 ヤコブ・リンドベルイ
 (1.-9.,13.-23.リュート、10.-12. ソプラノ・リュート)
 アントニー・ホルボーン(c.1547-1602):
  1. すいかずら/2. 私のリンダ/3. 夜警/
  4.ペンブローク伯爵夫人のパラダイス/5.妖精のラウンド
 エドワード・コラード(fl.c.1595-1599):
  6.わが窓辺より去れ/7.ヒュー・アシュトンのグラウンド
 8.ダニエル・バチェラー(1572-1619):パヴァーヌ
 9.ジョン・ダニエル(1563/34-c.1626):アン・グリーン夫人の葉はグリーン
 作者不詳(ジョン・スキーニーの17 世紀初めのマンドラ手稿譜):
  10. 森の花/11. 夕暮れのとき、私を忘れないで/
  12. イギリスのナイチンゲール
 13.ウィリアム・バード(1543-1623)(フランシス・カッティング(fl.c.1583-c.1603)編曲):子守歌
 14. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)(ヤコブ・リンドベルイ(1952-)編曲):
  ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
 ジョン・ダウランド(1563-1626):
  15. 夢/16.ファンシー/17. オーランドは眠る/
  18.ラクリメのガイヤルド/19.ダウランド氏の真夜中/20.別れ
 ジョン・ジョンソン(c.1545-1594):
  21. パッシングメジャーズ・パヴァーヌ/22.御者の口笛/23.さようなら、おやすみなさい
 リュートの名手、ヤコブ・リンドベルイ。夜を想起させる小品を配置する構成のアルバムをリリース!

 [楽器 8-course Renaissance lute by Michael Lowe, Wootton-by-Woodstock, 1981, 7-course so-prano lute (in mandora tuning) by Michael Lowe, Wootton-by-Woodstock, 1992]
 セッション録音:2017 年8 月/レンナ教会(ノルテリエ、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、83’17”

 SACD ハイブリッド盤。
 ヤコブ・リンドベルイ(1952-)は、スウェーデンのユーシュホルム生まれ。ビートルズを聴いて音楽への情熱を育み、ストックホルム大学に進みました。ロンドンの王立音楽大学でダイアナ・ポウルトンに学んでいたころ、ルネサンスとバロックの音楽に主眼を置いた活動を選択。
 このジャンルでもっとも幅広いレパートリーをもつリュート奏者として知られ、『ジェームズ一世時代のリュート音楽』(BIS SA 2055)『ルネサンス期イタリアのリュートの名手たち』(BIS SA 2202)『シクストゥス・ラウヴォルフのリュート』(BIS SA 2265)など、30 を超す数のアルバムをBIS レーベルに録音しています。
 新しいアルバム『夜の曲(Nocturnal)』は、彼がギターとリュートを平行して学んでいた最後の年に取り組んだブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》を核に、主にエリザベス一世時代に作られた、夜を想起させる小品を配置する構成で作られています。
 《ジョン・ダウランドによる夜の曲》は、ブリテンが、1963 年、イギリスのギタリスト、ジュリアン・ブリームのために作曲した作品です。ダウランドの歌曲《来たれ深き眠りよ(ComeHeavy Sleep)》に基づく変奏曲のスタイルをとった、8 つの部分(楽章)からなる「壮大な」音楽。「この曲があったから、ギターを捨ててリュートに専念すると決めた時には後ろ髪を引かれる想いだった」(ヤコブ・リンドベルイ)。ブリテンが「リュートを崇め」、この楽器のための作品を書くことも考えていたことから、出版社とブリテン・エステートが協力。エステートからは励ましとともに最初の草稿の提供も受けることができました。アントニー・ホルボーン、エドワード・コラード……詩人サミュエル・ダニエルの弟、ジョン・ダニエル……。「ジョン・スキーニーの17 世紀初めのマンドラ手稿譜」の3 曲は、「マンドラ調弦」のソプラノ・リュートで演奏されます。「リュートは、静寂と深い集中を必要とする」。録音セッションは、ストックホルムの北、ノルテリエのレンナ教会で行われました。
 


BIS SA 2361
(SACD HYBRID)
¥2700
エンゲゴール四重奏団、じっくりと聴かせるシューマン
 シューマン(1810-56):
  1. 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41-1
  2. 弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.41-2
  3. 弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41-3
エンゲゴール四重奏団
 【アルヴィド・エンゲゴール(第1ヴァイオリン)、
  アレックス・ロブソン(第2ヴァイオリン)、
  ジュリエット・ジョプリング(ヴィオラ)、
  ヤン・クレメンス・カールセン(チェロ)】
 ノルウェーのカルテット、エンゲゴール四重奏団がじっくりと聴かせるシューマンを披露!

 セッション録音:2016 年12 月/ブリン教会(ノルウェー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、74’31”

 SACD ハイブリッド盤。2006 年、白夜のノルウェー、ロフォーテンで結成されたエンゲゴール四重奏団。グリーグ&シベリウス・アルバム(BIS SA2101)に続くBIS レーベル第2 弾はシューマンを取り上げました。
 シューマンが残した3 つの弦楽四重奏曲は1842 年6 月から7 月にかけて短期間に書き上げられました。ベートーヴェン後期の弦楽四重奏曲からの影響を受けたシューマンの代表作のひとつで、第1 番イ短調はロマン的かつ詩的な情緒に満ち溢れています。第2 番ヘ長調は明るくなめらかな抒情性をもっています。そして第3 番イ長調は3 曲の中で最も演奏される機会が多く、明朗で美しい作品です。
 当演奏ではエンゲゴール四重奏団らしくきりっとしたスタイルながらじっくりと聴かせるアンサンブルを披露しております。
 エンゲゴール四重奏団はBIS レーベルのほかに高音質録音で知られる2L レーベルより「弦楽四重奏曲集」第1 集(ハイドンのニ長調、ライフ・スールベルグ、グリーグ(2L 53SACD))、第2 集(ベートーヴェンの「ハープ」、ヌールハイム、バルトーク第3 番(2L 071SACD))、第3 集(ハイドンのト長調、バルトーク第5 番(2L 091SACD))、第4 集(シューベルトのロザムンデ、ラトシェの鉛と光の物語、ブリテンの第2 番、他(2L105SABD))もリリースしており、高い評価を得ております。



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PROFIL



PH 17084
¥2500→\2290
おっと!
ベートーヴェン交響曲シリーズ始動!サラステの「運命」!

 ベートーヴェン:
  (1)交響曲第4番変ロ長調Op.60
  (2)交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ベートーヴェン交響曲シリーズ始動!超新鮮! サラステの「運命」!!

 録音:2017 年11 月20-25 日/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)/66’ 14”

 ブラームスの交響曲に続き、サラステ& ケルンWDR 響がベートーヴェンの交響曲シリーズを開始しました。
 ブラームスで培った経験で満を持してベートーヴェンに挑戦、期待が高まります。第1 弾は第4 番と第5 番「運命」で、昨年2017 年冬のコンサート・ライヴ。
 ブラームス同様に奇を衒わぬ正攻法の演奏で、颯爽としたテンポと切れ味の良さにより、ベートーヴェンの若々しさと情熱が威圧感なしに進みます。ものものしさや教条とは無縁のベートーヴェンで、目から鱗が落ちること間違いなし。
 サラステの円熟ぶりが存分に示されたアルバムです。
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PH 17086
¥2500→\2290
ボジャノフのコンチェルト録音!
 (1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番ハ短調Op.35
 (2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
(1)エフゲニ・ボジャノフ(ピアノ)
 ハンネス・ロイビン(トランペット)
ラドスワフ・シュルツ(指揮)
バイエルン放送室内管弦楽団
 作曲者自作自演を彷彿させる凄まじさ、ボジャノフのショスタコーヴィチ!

 録音:2016 年6 月5 日/プリンツレーゲンテン劇場(ミュンヘン)(ライヴ)/52’ 53”

 2010 年に行われた第16 回ショパン国際コンクールで、アルゲリッチに激賞されたエフゲニ・ボジャノフ、久々の新譜は協奏曲。ボジャノフの協奏曲録音といえば、ショパン・コンクール本選のライヴのみだったので、大歓迎のリリースと申せましょう。それもロマン派作品ではなく、ショスタコーヴィチとモーツァルトという新境地を披露してくれます。驚くべきはショスタコーヴィチ。指さばきや技巧はすさまじいものの皮肉さや軽快さはなく、ショスタコーヴィチ自身が残した録音を彷彿とさせるどす黒い闇をひきずっていて緊張感たっぷり。こんな凄い演奏はめったに聴くことができません。超オススメ。
 


PH 18005
¥2500
ドイツ・ロマン派の美しいフルート曲集
 (1)カルク=エーラト:フルート・ソナタ変ロ長調Op.121
 (2)クロンケ:協奏的小品Op.177
 (3)同:スペイン奇想曲Op.113の2
 (4)フリューリング:幻想曲Op.55
 (5)レーガー:アレグレット・グラツィオーソ
 (6)同:ロマンス ト長調
 (7)ライネッケ:フルート・ソナタ「水の精」Op.167
クリスティーナ・ファスベンダー(フルート)
フローリアン・ヴィーク(ピアノ)
 クリスティーナ・ファスベンダーはシュトゥットガルトでジャン=クロード・ジェラールに師事した女流フルート奏者。1997 年よりバイエルン放送響の第2 奏者、1999 年よりベルリン・コーミッシュ・オーパーの首席奏者を務めています。
 このアルバムはドイツ・ロマン派のフルート作品を集めた嬉しい一枚。学生も多く手掛けるライネッケのソナタやフリューリングの幻想曲が入っているのも万全。三響フルートの音色も冴えています。



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CHAMPS HILL

CHRCD 139
¥2500→\2290
レイナルド・アーン:室内楽&歌曲集 Vol.1
 ピアノ四重奏曲第3番ト長調
 クロリスに
 ヴォカリーズ・エチュード
 私の詩に翼があったなら
 夜想曲変ホ長調
 ピアノ五重奏曲嬰ヘ短調
ジェームズ・ベイリュー(ピアノ)
ベンジャミン・ベイカー(ヴァイオリン)
ティム・ロウ(チェロ)
アダム・ニューマン(ヴィオラ)
バルトシュ・ヴォロフ(ヴァイオリン)
 ベネズエラ出身、フランスで活躍した作曲家、レイナルド・アーンの知られざる室内楽作品と歌曲集第1弾。
 南アフリカ出身のピアニスト、ジェームズ・ベイリューは、ウィグモア・ホール・ソング・コンクール、ダス・リート国際声楽コンクール、キャスリーン・フェリア&リチャード・タウバー・コンクールにおいて各賞を受賞。
 2010年にヤング・クラシカル・アーティスト・トラスト(YCAT)の代表として選ばれ、2012年にはボルレッティ=ブイトーニ財団フェローシップとジェフリー・パーソンズ・メモリアル・トラスト賞を受賞するなど輝かしい実績の持ち主。 2016年には、ロイヤル・フィルハーモニック協会の「アウトスタンディング・ヤング・アーティスト賞」に選出されています。

 ※録音:2015年10月27日−29日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(ウェスト・サセックス、イギリス)
 
CHRCD 140
¥2500
イギリスの室内楽団グールド・ピアノ・トリオ
 サン=サーンスの室内楽作品集。

  サン=サーンス:
   ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調 Op.18
   ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.92
   ミューズと詩人たち Op.132
グールド・ピアノ・トリオ
 〔ルーシー・グールド(ヴァイオリン)、
  アリス・ニアリー(チェロ)、
  ベンジャミン・フリス(ピアノ)〕
 オランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボルン国際室内楽コンクールでの優勝経験を持つイギリスの室内楽団グールド・ピアノ・トリオ。
 メンバーにはヨーロッパ室内管のヴァイオリニスト、ルーシー・グールドを中心とした名手たちが名を連ねる。プログラムは「ピアノ三重奏曲」とピアノ伴奏版による「ミューズと詩人たち」をカップリングした、サン=サーンスの室内楽作品集。

 ※録音:2016年11月23日−25日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(ウェスト・サセックス、イギリス)
 

CHRCD 138
¥2500
ロシアン・セレナーデ
 チャイコフスキー:
  セレナード Op.63-6、窓を開けたら Op.63-2、夜想曲ヘ長調 Op.10-1、
  少しショパン風に Op.72-15、信じるな, わが友よ Op.6-1、なぜ? Op.28-3、
  ただ憧れを知る者のみが Op.6-6、語れ, 枝のかげで起きたことを Op.57-1、
  魂は安らかに天の高みに昇った Op.47-2、私の心を運んでおくれ TH 96、
  騒がしい舞踏会のさ中に Op.38-3、瞑想 Op.72-5、私たちは一緒に座っていた Op.73-1
 ラフマニノフ:
  わが窓辺に Op.26-10、小島 Op.14-2、4月!、彼女たちは答えた Op.21-4、
  美しい人よ, 私のために歌わないで Op.4-4歌劇「アレコ」 より ジプシーの踊り
 チャイコフスキー:
  嵐の中の子守歌 Op.54-10、ワルツ嬰ヘ短調 Op.40-9、早春のことだった Op.38-2、
  この月夜に Op.73-3、日は沈み Op.73-4、昼の輝きが満ち, 夜の静けさが広がっても Op.47-6
   ガンマ・マジョリス・アンサンブル
    〔アナスタシア・プロコフィエワ(ソプラノ)、ユリア・チャプリナ(ピアノ)、
     クセーニャ・ベレツィナ(ヴァイオリン)、アリサ・ルバルスカヤ(チェロ)〕
 チャイコフスキー国際コンクール、第4回仙台国際音楽コンクールでの演奏で日本での知名度を高めたロシアの女流ピアニスト、ユリア・チャプリナを中心にロンドンを拠点に活動しているロシアの女性アンサンブル、ガンマ・マジョリス・アンサンブルのデビュー盤。母国の偉大なる作曲家である、チャイコフスキーとラフマニノフの音楽をピアノ・ソロからクァルテットまで4人のアンサンブルを十分に堪能できる好アレンジで聴かせてくれる。

 ※録音:2017年3月28日−30日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(ウェスト・サセックス、イギリス)
 
CHRCD 082
¥2500
レトロスペクティヴ 〜 フランスのソナタ集
 ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ ロ長調 Op. Posth
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
イッタイ・シャピラ(ヴァイオリン)
ジェレミー・デンク(ピアノ)
 イッタイ・シャピラは2003年にカーネギー・ホール・デビューを果たしたイスラエルのコンポーザー=ヴァイオリニスト。
 これまでにロシア・フィル、チェコ・ナショナル響などとの共演やユーリ・バシュメット&イギリス室内管のツアーに同行するなど、多くの指揮者やオーケストラから信頼を獲得している。
 グァダニーニ1745年製のヴァイオリンを駆使して繰り広げられる3曲のソナタは、シャピラの実力を証明する卓越した演奏に仕上がっている。

 ※録音:1999年10月、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(ウェスト・サセックス、イギリス)




DELPHIAN


PDCD 34215
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
悲しみの足跡の中に 〜
 ジャクソン、パレストリーナ、アレグリ、マクミラン

  ジャクソン:
   スターバト・マーテル(悲しみの聖母)
  パレストリーナ:
   バビロン川のほとり、
   スターバト・マーテル(悲しみの聖母)
  アレグリ:ミゼレーレ
  パレストリーナ:アヴェ・マリア
  マクミラン:ミゼレーレ
マリアン・コンソート
 〔シャーロット・アシュリー(ソプラノ)、
  グウェンドリン・マーティン(ソプラノ)、
  レイチェル・アンブローズ・エヴァンス(ソプラノ)、
  セシリア・オズモンド(ソプラノ)、
  ヘレン・チャールストン(アルト)、
  ハナ・クック(アルト)、
  ガイ・カッティング(テノール)、
  アシュリー・ターネル(テノール)、
  マイケル・クラドック(バス)、
  エドモンド・サディントン(バス)〕
ロリー・マクリーリー(指揮)
DCD 34215
¥2400
 マリアン・コンソート結成10周年記念盤!不朽の名作、アレグリのミゼレーレ!

 スコットランドが育んだ新時代のア・カペラ・グループ、マリアン・コンソートの「結成10周年」を記念したアニヴァーサリー・リリースは、ルネサンス時代と現代の「悲しみの音楽」を集めた美しきプログラム。
 音楽史上に燦然と輝く不朽の名作であるアレグリの「ミゼレーレ」やパレストリーナの傑作に、現代イギリスが生んだ教会音楽の傑作マクミランの「ミゼレーレ」、そして委嘱作品であるジャクソンの「スターバト・マーテル」を組み合わせたこの「悲しみの足跡の中に」が、時空を超えてルネサンス時代と現代を繋ぎます。
 2017年のタリス・スコラーズ日本ツアーに参加した逸材シャーロット・アシュリーやガイ・カッティングが名を連ねるなど、メンバーの充実振りも非常に楽しみなところ。
 マリアン・コンソートの代表作となるであろう名唱にどうぞご期待下さい!
 エジンバラ・セント・メアリー大聖堂の少年聖歌隊員としてキャリアをスタートさせた若きカウンターテナー、ロリー・マクリーリーによって、2007年にオックスフォード大学で結成されたマリアン・コンソートは、「聖母マリア」の名を冠し、イギリスの声楽、古楽界に彗星の如く現れた若きヴォーカル・アンサンブル。
 音楽学者でもあるリーダー、ロリー・マクリーリーの研究、時代考証に基づき、15世紀〜17世紀を中心に、現代音楽を含む全ての時代の教会音楽に取り組み続けています。

 ※録音:2018年1月8日−10日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)







MUSICA FICTA



MF 8028
¥2600→\2390
MUSICA FICTA新譜!
 トランスポーツ・パブリックス
  ザ・ドゥアルテ・サークル 〜 アントワープ1640

 レオノーラ・ドゥアルテ、ジローラモ・フレスコバルディ、
 ジョン・ブル、チプリアーノ・デ・ローレ、
 コンスタンティン・ホイヘンス、サロモーネ・ロッシ、他の作品
トランスポーツ・パブリックス、
トーマス・バエテ(ディレクター)

 クイケンやサヴァールに師事し、グランドラヴォアやカピラ・フラメンカなどの中心メンバーとして活躍するベルギーの実力派ピリオド楽器奏者、トーマス・バエテが創設したアンサンブル "トランスポーツ・パブリックス"。
 こんな天才がいたのかと衝撃を受けた方も多いと思う前作「アントニー・プール(MF 8023)」に続く新録音は、レオノーラ・ドゥアルテ(1610−1678)と、彼の家で音楽を楽しんだと考えられている作曲家たちの作品集。1640年頃アントワープのハウス・コンサートの模様を現代に再現します。おそらくこれもかなりの刺激的な内容になっているのではないかと・・・

 ※録音:2017年7月25日−27日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)



この前作で震撼した方も多いと思う
トランスポーツ・パブリックス
アントニー・プール:ソナタ、ディヴィジョンと舞曲


MF 8023
\2600→\2390

イギリス・バロックの知られざる傑作
  アントニー・プール:ソナタ、ディヴィジョンと舞曲

  3声のソナタ/聖ユスティノス/
  ディヴィジョン・エアーI/ディヴィジョン・エアーIII/
  グラウンドへのディヴィジョン/
  ディヴィジョン・エアーIV/ディヴィジョン・エアーV/
  ディヴィジョン・エアーVI/ファンタジア/
  グラウンド・バスによるディヴィジョン第2番/
  前奏曲とアリア/クーラント/サラバンド/アルマン/
  グラウンド・バスによるディヴィジョン/シャコンヌ

トランスポーツ・パブリックス
 〔トーマス・バエテ
   (バス・ヴィオール&音楽監督)、
  アンネリーズ・デコック
   (バロック・ヴァイオリン)、
  エリザベス・ザイツ(ハンマーダルシマー)、
  ゲジーナ・リードマイアー(ヴィオローネ)、
  ヤン・ファン・オートリヴ
   (アーチリュート&シターン)、
  コーネル・ベルノレ(ヴァージナル)〕
フリーク・ボルストラップ(バス・ヴィオール)
 英国バロック、アントニー・プールの音楽!名プロデューサー、マヌエル・モヒノが監修!

 アントニー・プール(c.1629−1692)は、17世紀の器楽音楽、特にヴィオールのための音楽の発展に寄与したイギリスの作曲家兼ヴィオール奏者。
 フランスの舞踏組曲、スティルス・ファンタスティクス(幻想様式)など様々な様式からの影響、優雅で洗練された旋律、芸術的な即興性を併せ持ったプールの音楽は、イギリス・バロックの知られざる傑作である。

 トランスポーツ・パブリックスの創設者であるトーマス・バエテ(1978−)は、クイケンやサヴァールに師事し、グランドラヴォアやカピラ・フラメンカなどの中心メンバーとして活躍するベルギーの実力派ピリオド楽器奏者。17世紀のヴィオール・コンソート音楽のスペシャリストである。
 グロッサ(Glossa)などで数々の名演に携わってきたマヌエル・モヒノがアート・ディレクター、サウンド・エンジニアを担当!演奏、音質ともに古楽ファン要注目の優秀録音です!

 ※録音:2014年7月30日−8月1日、アミューズ(アントワープ、ベルギー)



*****

 1600年代生まれのイギリス・バロックの作曲家にこんなすばらしい人がいたとは。
 その音楽の深さ、すばらしさは、たとえばこのわずか2分のPVを観ていただくだけでお分かりいただけると思う。

https://youtu.be/SL3Vo0mEOQQ

 クロムウェルによって壊滅的な打撃を受けたと思っていた1600年代中盤のイギリス音楽だが、劇場音楽以外の分野ではこうした逸材も活躍していたわけである。

 音楽史観を変えてくれそうな1枚。さすがMUSICA FICTA。





 はずれなし・・・!MUSICA FICTA 特集はこちら





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PAVANE

ADW 7586
¥2600→\2390
ヴァイオリンはデボラ・ネムタヌ
 ラロ『スペイン交響曲』協奏的小編成アレンジ

ラロ&ラヴェル:小編成アレンジ集 ——

ラロ:
 スペイン交響曲 Op.21(ニコラ・シモン編曲:ヴァイオリンと小編成オーケストラのための)
ラヴェル:
 ラ・ヴァルス(ルカ・アンリ編曲:アコーディオンと小編成オーケストラのための)、
 《ツィガーヌ》(ルカ・アンリ編曲:ヴァイオリンと小編成オーケストラのための)、
 ボレロ/ベンベーロ(ルカ・アンリ編曲:小編成オーケストラのための)
ラ・サンフォニー・ドゥ・ポシュ
ニコラ・シモン(ディレクター)
デボラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)
ピエール・キュサック(アコーディオン)

 pavnaeは早めに廃盤になるのでご注意を。

☆ロトのアシスタントで腕を磨いたニコラ・シモン率いる小編成オーケストラ!
☆クラリネット、バリトン・サクソルン、アコーディオン、ハープなどを用いた独自のアレンジ!

■ラ・サンフォニー・ドゥ・ポシュ(ポケット・シンフォニー)は、フランソワ=グザヴィエ・ロトのアシスタントとしてレ・シエクルのアソシエイト・コンダクターを務めたニコラ・シモンが設立したオーケストラ。様々な作品の小編成版アレンジを中心に活動していますが、単に規模を縮小するだけではない独創的なアレンジを特徴としています。

■デビュー・レコーディングとなるラロ&ラヴェル・アルバムでは、サクソルン属の金管楽器「バリトン・サクソルン」やアコーディオンなどを加えた独自の編成で、「ヴァイオリンと小編成オーケストラのため」にアレンジされたラロの『スペイン交響曲』やラヴェルの『ツィガーヌ』、アコーディオン協奏曲として生まれ変わった『ラ・ヴァルス』、そしてアフロ・キューバンのリズム「ベンベ」を取り入れた不思議な『ボレロ』など、新鮮な響きが満載。ヴァイオリンはデボラ・ネムタヌが担当。
 ラヴェル愛好家、アレンジ作品愛好家必聴です!

※録音:2016年11月、サル・コロンヌ(パリ)



※ラ・サンフォニー・ドゥ・ポシュの編成

 ヴァイオリン
 ヴァイオリン
 ヴィオラ
 チェロ
 コントラバス(ツィガーヌを除く)
 フルート&ピッコロ
 クラリネット
 クラリネット&バス・クラリネット
 バリトン・サクソルン
 アコーディオン
 ハープ
 パーカッション


デボラ・ネムタヌ



旧譜
NAIVEのネムタヌ姉妹

NAIVEなので海外在庫限り

NAIVE
V 5383
\2700
海外在庫限り
全く異なる個性の持ち主、ネムタヌ姉妹期待の共演
 (1)J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
 (2)同:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042【サラ】
 (3)同:2声のインヴェンション第1番BWV772
 (4)同:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041【デボラ】
 (5)シュニトケ:コンチェルト・グロッソ第3番
 (6)J.S.バッハ:2声のインヴェンション第8番BWV779
デボラ・ネムタヌ(Vn、Va (3)(6))
サラ・ネムタヌ (Vn)
サッシャ・ゲッツェル(指揮)
パリ室内管弦楽団
 録音:2014 年7 月/サル・コロンヌ(パリ)/DDD、60’ 08”

 フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみのデボラ・ネムタヌと、映画「オーケストラ!」で、メラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏して話題となったサラ・ネムタヌ姉妹が夢の共演。息の合った演奏を繰り広げています。
 バッハの協奏曲3 篇のうち、第1 番を姉のデボラが、第2 番を妹のサラが独奏し、BWV1043 で両者共演。情熱的なデボラと正確かつ丁寧なサラの個性の違いを堪能できます。さらに、ピアノ学習者が必ず練習する「2 声のインヴェンション」第1 番と8 番をサラがヴァイオリン、デボラがヴィオラで奏しているのも注目。ピアノやチェンバロでは減衰してしまう長い音符も、弦楽器は指示通りに弾くことができるのが目から鱗の驚きの発見です。
 フィル・アップはバッハ作品から約250 年後に作られたシュニトケの「コンチェルト・グロッソ第3 番」。シュニトケは生涯に6 篇の「コンチェルト・グロッソ」を作りましたが、第3 番は実質上2 本のヴァイオリンのための協奏曲。バロック的精神で書かれた同時代音楽をネムタヌ姉妹が雄弁に解釈。バッハも含め、2 人の美女の共演ゆえ全体に華やいだ雰囲気に満ちています。
 指揮を務めるのは2013 年以来神奈川フィルの首席指揮者を務めるサッシャ・ゲッツェル。推進力あふれる音楽作りが魅力です。


プロモーション動画です。どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=R-wCUL8LPZw&feature=player_detailpage






DIVINE ART


DDA-25168
\2600
シェーヒャー/ヴィルシャー:
オルガン作品集

 ライムンド・シェーヒャー(1960-):
  古風なソナタ Op.40(2004)
   1.Praludium antiquum 古風な前奏曲
   2.Aria irlandese con variazioni アイルランドのエアによる変奏
   3.Passacaglia in a イ調のパッサカリア
  4.幻想曲(ティンティナブリ-アルヴォ・ペルトへのオマージュ)Op.23(1996)
  Treuchtlinger Partita トロイヒトリンゲンのパルティータ
   5.Praeambulum
   6.Bicinium
   7.Pedal-Solo
   8.Choral:“Gib dich zufrieden”
   9.Aria
   10.Passacaglia 
 アンドレアス・ヴィルシャー(1955-):
  ロマンティック組曲(1976)
   11.Scherzo
   12.Romance sans paroles
   13.Toccata romantique
  14.アリア(1976)
  15.パルティータ「Creator alme siderum」(2002)
カーソン・クーマン(オルガン)
Sonnenorgel of Pfarrkirche St Peter und Paul,
Gorlitz, Germany
Mathis Orgelbau, 1997/2006 |
Model by JiYi }orek, 2015
 2人のドイツ現代作曲家のオルガン作品集。中世後期からルネサンス時代の鍵盤作品研究者として知られるシェーヒャー、フランスのロマン派に深い関心を寄せているヴィルシャー、作品のスタイルは違いますが、どちらもオルガンの機能を最大に生かした美しい曲を書いています。自らも作曲家であるクーマンは、2人の作風の違いを際立たせつつ、作品の魅力と壮大な力を表現しています。
 録音 2017年12月
 

DDA-25177
\2600
Zephyr
カーソン・クーマン(1982-):オルガン作品集 第8集

 1.ゴシック・プロセッショナル(2017)
 2.トッカータ=ロンド(2014)
 3-4.2つのインプレッション(2017)
 5-7.「セレモニアル」組曲
 8-10.コンチェルティーノ III(2017)
 11.“バッハオーフェン”のヴォランタリー(2016)
 12.“マテルナ”の前奏曲(2005)
 13.アンドレアス・ヴィルシャーのモティーフによるパラフレーズ(2017)
 14.サルヴェ・レジーナのチャコーナ(2017)
 15.Ab Ortu Solis 東方から(2005)
 16.ウェストミンスターの鐘(2016)
 17-19.「ケネバンクポート」組曲(2016)
 20.素描 第4番「Zephyr」(2017)
 21.英雄的小品(2014)
エリック・サイモンズ(オルガン)
 The organ of Trinity Episcopal Cathedral,
 Portland, Oregon Rosales Organ Builders, Op. 11,1987;
 Model by JiYi }orek, 2016
 オルガニストとして教会で演奏し、1000曲を超える作品を書き、作家、評論家、コンサルタントとして活躍し、ハーバード大学で教鞭を執るというカーソン・クーマン。
 このアルバムは彼にとって8枚目のオルガン作品集です。2016年から2017年に作曲された典礼作品を含む、多彩なスタイルの作品を演奏するのは、クーマンから絶大な信頼を得ているオルガニスト、エリック・サイモンズ。オレゴン州、ポートランドのトリニティ聖公会大聖堂の壮麗なオルガンを演奏しています。
 録音 2017年8-9月
 


DDA-25169
\2600
ロースソーンと、希少な作品集
 アラン・ロースソーン(1905-1971):室内カンタータ
  1.第1楽章:Of a Rose is al myn Song
  2.第2楽章:Lenten ys come
  3.第3楽章:Wynter Wakeneth al my Care
  4.第4楽章:The Nicht is near gone
 ヘールジー・スティーヴンズ(1908-1989):
  Sonatina Piacevole 楽しいソナチネ
   5.第1楽章:Allegro moderato
   6.第2楽章:Poco lento, quasi ciaccona
   7.第3楽章:Allegro
 ロースソーン:Practical Cats 実用的な猫(T.S.エリオット詩)
  ピーター・ディキンソン(1934-)による編集、編曲
   8.Overture
   9.The Naming of Cats
   10.The Old Gumbie Cat
   11.Gus, the Theatre Cat
   12.Bustopher Jones
   13.Old Deuteronomy
   14.The Song of the Jellicles
 ベイジル・ディーン(1928-2006)/レイモンド・ウォーレン(1928-):
  ばらの木(W.B.イェーツ詩)
   15.The Rose Tree
   16.I am of Ireland
 17.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):The Willow Whistle
 18.カレル・ジャノヴィッキー(1930-):The Little Linden Pipe
 ロースソーン:弦楽四重奏曲 ロ短調
  19.第1楽章:Fugue (molto adagio) -
  20.第2楽章:Andante-Allegretto
  21.第3楽章:Molto allegro quasi presto
 22.ドナルド・ワックスマン(1925-):セレナードとカプリース
 23.アーサー・ブリス(1832-1975):The Buckle
 24.マルコルム・リプキン(1932-2017):The Journey
 25.ディヴィッド・エリス(1933-):Mount Street Blues
クレア・ウィルキンソン(メゾ・ソプラノ)…1-4.15.16.17.23
マーク・ロウリンソン(語り)…8-14
ジョン・ターナー(リコーダー)…5-7.15.16.18.22.24.25
ハーヴェイ・ディヴィーズ(ハープシコード)…1-4.5-7.22
ピーター・ローソン(ピアノ)…8-14
ステファニー・トレス(チェロ)…15.16
ソレム四重奏団…1-4.19-21.23.25
 ランカシャー州ハズリンデン出身の作曲家アラン・ロースソーンと彼の友人たちの作品集。
 もともとは歯医者を目指してたという彼、作曲家を志したのは20歳を過ぎてからでした。1925年にマンチェスター音楽大学に入学、チェロとピアノ、作曲を学び、卒業後はポーランドのザコパネへ行き、エゴン・ペトリにピアノを学び、短期間ベルリンにも留学し音楽の経験を積んだロースソーン、1932年にイギリスに帰国してから精力的に作曲を行い、1938年に開催されたロンドンの芸術音楽協会でのコンサートで「2台のヴァイオリンのための主題と変奏」が注目され、作曲家としての地位を確立しました。
 このアルバムではロースソーンの作品だけでなく、他の珍しい作品も聴くことで、20世紀前半のイギリス音楽の潮流を知ることができます。
  録音 2017年4月-9月
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DDA-25171
\2600→\2390
アルチョーモフ(1940-):作品集
 1.交響曲「オリュンポスへの道」(単一楽章)
 2.グリアン讃歌
 3-5.ソネットへの前奏曲
 13の協奏曲
  6.第1楽章:Andante-Allegro
  7.第2楽章:Moderato
  8.第3楽章:Allegretto
  9.第4楽章:Lento-Allegro
ティムール・ミンバイエフ(指揮)…1/
ロシア国立交響楽団…1
イェフゲニー・スミルノフ(ヴァイオリン)…2/
タティアナ・グリンデンコ(ヴァイオリン)…2
イェレナ・アドジェモーヴァ(ヴァイオリン)…2
アカデミック・シンフォニー・オーケストラ・オブ・モスクワ・フィルハーモニー…2
ドミートリー・キタエンコ(指揮)…2
アントン・バタゴフ(ピアノ)…3-5
ピョートル・メシャニノフ(ピアノ)…6-9
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指揮)…6-9/
ロシア国立交響楽団のソリストたち…6-9

 注目のロシア人作曲家アルチョーモフの作品集。DIVINE ARTレーベルでは9枚のアルバム・リリースを予定しており、こちらは4枚目にあたります。
 タイトルにもなっている交響曲「オリュンポスへの道」は以前、他のレーベルからリリースされていたこともある人気作品。ロシア音楽の伝統にマーラー、オネゲル、メシアンの色彩を加味したとされるアルチョーモフらしい大作で、冒頭の神秘的な混沌の響きから、少しずつ音が立ち上がっていくところが聴きどころです。
 「ソネットへの前奏曲」はアルチョーモフ唯一のピアノ作品。鬼才バタコフが演奏を担当しています。ロジェストヴェンスキーの指揮による「13の協奏曲」も完成度の高い作品です。

  録音 1986年…1/1987年…2/1990年…3-5 モスクワ  1997年 モスクワ Grand Hall of Moscow Conservatory…6-9




ES DUR


CHA-3044
\2000
J.S.バッハ(1685-1750):イギリス組曲 第1番-第3番 BWV806-808
 1-6.イギリス組曲 第1番 イ長調 BWV806
 7-12.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
 13-18.イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV808
エレオノーレ・ビューラー=ケストラー(ハープシコード)
 バッハの「イギリス組曲」の中に、全ての音楽の象徴を見るというハープシコード奏者エレオノーレ・ビューラー=ケストラー。彼女はこれまでにパルティータ、ゴルトベルク変奏曲、トッカータを録音していますが、これらは全て、今回の「イギリス組曲」録音への布石だったと彼女は語ります。
 この組曲は6曲全て同じ構造で書かれており、作曲された当時の典型的な舞曲の形式を備えた明快なもの。6曲のうち4曲が短調で書かれた思索的な雰囲気も備えています。
 ケストラーはテンポを自由に設定し、思うがままにバッハの世界を構築、熟考のバッハを聴かせます。

  録音 2016年 Kammermusiksaal im Steingraeber Haus Bayreuth
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ES-2072
\2700→\2490
希少な、でも貴重なレパートリー
Gran Sestetto-大六重奏

 グリンカ(1804-1857):大六重奏曲 変ホ長調
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Finale: Allegro con Spirito
 4.チャイコフスキー(1840-1893):アレグロ ハ短調
 リャプノフ(1859-1924):六重奏曲 変ロ短調 Op.63
  5.第1楽章:Allegro maestoso
  6.第2楽章:Scherzo
  7.第3楽章:Nocturne
  8.第4楽章:Allegro risoluto
ファベルジェ五重奏団
ウルリケ・パイヤー(ピアノ)
 ロシアの3つピアノ六重奏曲を組み合わせた1枚。
 ありそうで、やっぱりなかなかなかないこのピアノ六重奏編成。でもこの編成でコンサートを開きたい!というときの貴重なレパートリーがこちら。
 3人の作曲家はそれぞれ優れたピアニストでもあり、この作品も全てピアノが大活躍しています。
 なかでもグリンカの「大六重奏曲」はそのまま「小さなピアノ協奏曲」と言ってもよいほど、ピアノに重点が置かれており、ピアニストには高度なテクニックが要求されています。
 チャイコフスキーが学生時代に書いた3分足らずのピアノ六重奏曲「アレグロ」、第3楽章“夜想曲”が珠玉の美しさを誇るリャプノフの「六重奏曲」とどれも重厚な作品です。
  録音 2016年12月,2017年1月 Kollosseum Lubeck

https://www.youtube.com/watch?v=NVabIrrUFpE


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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GLOSSA CABINET
GLOSSAの名盤をミッドプライスで



GCD C80404
¥2100
パオロ・パンドルフォ
 マラン・マレ:「迷路の園」と色とりどりの物語

 アルペッジョによるプレリュード(第5巻より)/
 迷路の園(第5巻より)/鐘(第2巻より)/
 ポロネーズ(第2巻より)/ミュゼット(第3巻より)/
 ギター(第3巻より)/グルジアの女(第5巻より)/
 嘆き(第3巻より)/羽根つき(第5巻より)/
 ペルシア人の行進(第5巻より)/宝石のロンド(第4巻より)/
 スペイン風サラバンド(第2巻より)/
 膀胱結石切開手術の図(第5巻より)/旋風(第4巻より)/
 次男マレのためのトンボー(第5巻より)/
 ロンド形式のシャコンヌ(第2巻より)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トマス・ボイセン(テオルボ、ギター)
ミッツィ・メイヤーソン(チェンバロ)
ファン・カルロス・デ・ムルデル(バロック・ギター)
アルバ・フレスノ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランソワ・フォシェ(語り)
ペドロ・エステバン(パーカッション)
 Glossa Cabinet 2018!〜 スペインから届く古楽の愉しみ 〜

 鬼才パオロ・パンドルフォのマラン・マレ!衝撃的タイトル「膀胱結石切開手術の図」で話題を呼んだ名盤!

 ☆鬼才パオロ・パンドルフォのマラン・マレ! 衝撃的なタイトルの「膀胱結石切開手術の図」他、600曲超の中から厳選されたマレのヴィオール曲集!

 イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾ、古楽界の鬼才パオロ・パンドルフォ。600曲を越すマラン・マレのヴィオール曲集から選びぬかれた名盤がGlossa Cabinetシリーズよりついに登場!
 衝撃的なタイトルで話題を呼んだ「膀胱結石切開手術の図」を始め、「迷路の園」、「羽根つき」、「グルジアの女」、「宝石のロンド」など、様々なインスピレーションを掻き立てられる描写的な小品を、鬼才パンドルフォの妙技で描きます。

  ※録音:1999年6月、クエンカ(スペイン)
 


GCD C81525
¥2100
ロミーナ・バッソも!
 ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサ
  「ヘンデルのイタリアン・カンタータ集」より復刻!

  ヘンデル:
   カンタータ《クローリ、ティルシとフィレーノ》HWV.96
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ/ティルシ)
イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(ソプラノ/クローリ)
ロミーナ・バッソ(アルト/フィレーノ)
ファビオ・ボニッツォーニ(指揮&チェンバロ)
ラ・リゾナンサ

 ☆ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサの人気シリーズ「ヘンデルのイタリアン・カンタータ集」より復刻!

 ヘンデルのイタリア滞在時代に作曲された"カンタータ"の中から、器楽伴奏が付いた約30曲を選りすぐった、ファビオ・ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサの人気シリーズ "ヘンデルのイタリアン・カンタータ集"。
 イタリア時代のヘンデルの有力なパトロンの1人フランチェスコ・ルスポーリ侯爵のローマ宮殿に招かれた1707年に作曲が行われたカンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ(忠実な心)」HWV.96。
 3人のソリストを必要とするカンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ」は、"器楽伴奏付きカンタータ"でありながら、まるでミニ・オペラのような傑作の1つ。ソリストには、ソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィ、キューバ生まれのソプラノ歌手イェツァベル・アリアス・フェルナンデス、イタリアのメゾ・ソプラノ、ロミーナ・バッソという人気歌手が集結。ファースト・ソロ・ヴァイオリン奏者としてレイラ・シャイエも参加しています。
  ※録音:2008年6月、サン・ミッシェル・アン・ティエラシュ修道院(フランス)

 


GCD C80806
¥2100
ウィルベルト・ハーツェルツェット
 ルイ=アントワーヌ・ドルネル:トラヴェルソのための組曲集

 組曲第3番ニ短調(サンフォニー集1709)/
 組曲第1番ト長調
  (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集と
   フラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/
 二重組曲ホ短調 《ラ・マルシャック》
  (コンセール・ド・サンフォニー集1723)/
 組曲第5番ニ短調より 《嘆き》(サンフォニー集1709)/
 ソナタ第4番ニ長調 《ラ・フォルクロワ》
  (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集と
   フラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/
 組曲第2番ロ短調
  (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集と
   フラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/
 ソナタ第3番ロ短調
  (ドイツ・フルート、ヴァイオリン、
   オーボエのためのトリオ・ソナタ集1713)
ウィルベルト・ハーツェルツェット(トラヴェルソ)
ブライアン・ベリーマン(トラヴェルソ)
ヤープ・テル・リンデン(チェロ)
ジャック・オッホ(チェンバロ)
 ☆フランス・バロックの知られざるフルート作品集!

 オランダが誇るフラウト・トラヴェルソの偉大な名手、ウィルベルト・ハーツェルツェットが発掘した知られざるフランス・バロックのトラヴェルソ・アルバム。ルイ=アントワーヌ・ドルネル(c.1685−c.1765)は、ルイ14世の終わり頃からルイ15世の時代に活動した作曲家、オルガニスト、ヴァイオリニスト。18世紀初期にサンフォニー集、トラヴェルソ組曲集、トリオ・ソナタ集などが出版されており、それらの曲集から選ばれたトラヴェルソのための組曲集。ヤープ・テル・リンデンやジャック・オッホといった名手たちとのアンサンブルです。※録音:1999年9月、クエンカ(スペイン)
 


GCD C80024
¥2100
ロバート・バート
 ヴァイス:ドレスデン・マニュスクリプト 〜
  2台のリュートのための音楽

  ソナタ イ長調/ソナタ ハ長調/
  ソナタ 変ロ長調*/ソナタ ニ長調
ロバート・バート(リュート)
カール=エルンスト・シュレーダー
 (リュート)
ガエターノ・ナジッロ(チェロ)*
 ☆シュレーダーがセカンド・パートを復元!
 ☆ドイツ・バロックのリュート音楽の大家、ヴァイスの2台リュート・ソナタ集!

 ドイツ・バロックのリュート音楽の大家、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの2台リュート・ソナタ集。
 ザクセン州図書館所蔵の「ドレスデン手稿譜」には1パートしか残されていなかった4曲のソナタを、ドイツの名リューティスト、カール=エルンスト・シュレーダーが復元。ともにバーゼル・スコラ・カントルムで学んだという接点を持つアメリカのヴァイス弾き、ロバート・バートとともに、失われたヴァイスの音楽を現代に再現しています。
 ※録音:1998年6月、ボローニャ(イタリア)





 ヴァイスと名がつけばむさぼるように聞いてきた。

 ・・・しかし、刷り込み現象なのか、どうしてもロバート・バートのリュートじゃないとだめなのである。
 ギターはもってのほか。かなりのリュートの名手でも、どうもしっくりこない。

 ちょっとハスキーでちょっとくぐもっていてちょっと洒落た感じのバートのリュートじゃないとだめなのである。
 なんというか、その間合いが絶妙なのである。
 
 店主と同じようなことになってしまうのが怖い方は、これらの演奏は聞かないほうがいいかも知れない。
 ただ、ちょっと手をつけてしまうともう生涯離れられなくなってしまう・・・。


ロバート・バート
ヴァイス:リュートのためのソナタ集第1巻〜第11巻

特集はこちらへ・・・



1タイトルだけご紹介しておきます・・・

8.554833
\1600

ヴァイス:リュートのためのソナタ集第5集

 第38番, 第43番
ロバート・バート(バロックlute)
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本来はソナタを聴くべきシリーズですが、当盤一のお薦めは「トンボー」です、断然!
ヴァイスには有名な別の「トンボー」があって、当盤収録作は有名ではない方ですが、深い哀しみに覆われた調べは、短いながらヴァイス屈指の名品と呼んでよいでしょう。変ホ短調という珍しい調性の採用も注目されます。
他の2つのソナタは、いずれも舞曲を集めた組曲と呼んでもよいもの。落ち着いた曲想は、リュートの優しい音色と相俟って、さりげなく心に忍び込んできます。聴いて癒される、そんな楽しみ方を提案します。



*****

 リュートが人気らしい。
 16,17世紀には大人気を誇ったこの撥弦楽器、しかし18世紀には流行おくれの楽器として衰退していった。
 それがここへきて復活しているという。CDも人気だし、コンサートも盛況、そして自分で演奏しようという人も増えているらしい。

 

 リュート復活の理由はいろいろあると思うのだが、ギターとは違った、ちょっとくぐもったしっとりした響きが、なんとなく心に優しいからじゃないかと店主は思う。
 もともと音色が小さいことから衰退していったのだが、その繊細さ優しさというのが、今の時代に逆にマッチしたのだ。もどかしいくらいに落ち着いたあの独特の音色・・・。確かに部屋で一人リラックスして聴くのには最高最適な楽器かもしれない。


 


GCD C80025
¥2100
ラ・コロンビーナ
 マリア・クリスティーナ・キール、クラウディオ・カヴィーナ
 16世紀スペインの世俗音楽

  フアン・デル・エンシーナ
  フランシスコ・ゲレーロ
  フアン・バスケス
  マテオ・ロメロ
   作曲者不詳の作品
ラ・コロンビーナ
 〔マリア・クリスティーナ・キール
   (ソプラノ)、
  クラウディオ・カヴィーナ(アルト)、
  ジョゼップ・ベネー(テノール)、
  ジョゼップ・カブレ(バリトン)〕
 ☆クラウディオ・カヴィーナ他、ラ・コロンビーナの創設メンバーが歌うスペイン・ルネサンスの世俗合唱!

 1990年に結成され、ルネサンス&初期バロックの音楽をレパートリーとするスペインのヴォーカル・クヮルテット、ラ・コロンビーナ。
 ラ・ヴェネクシアーナのディレクターを務めるクラウディオ・カヴィーナが参加していた頃の創設メンバーが歌う、エンシーナ、ゲレーロ、バスケスらスペイン・ルネサンスの無伴奏世俗合唱作品集。

 ※録音:1995年4月、ハールレム(オランダ)



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PROFIL

PH 18050
(4CD)
¥4800→\3690
〜6/24(日)

若きアルゲリッチの超貴重音源!!
 ドイツの放送局のマスター音源から初CD 化
  アルゲリッチ 成功のデビュー
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 Disc 1 62’ 38”
  (1)ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
  (2)同:夜のガスパール
  (3)同:ソナチネ
  (4)同:水の戯れ
  (5)バルトーク(ジェルトレル編):ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
  (6)サラサーテ:序奏とタランテラOp.43
   エルネスト・ブール(指揮)南西ドイツ放送交響楽団(1)、ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)(5)(6)
   1960年2月4日/バーデン・バーデン(1)、3月16日/ハンブルク(2)、9月8日/ケルン(3)、
   7月4-8日/ハノーファー(4)、61年4月21日/レニングラード(ライヴ)(5)(6)

 Disc 2 64’ 40”
  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  (2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7 番ニ長調Op.10の3
  (3)同:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12の3
   ペーター・マーク(指揮)ケルン放送交響楽団(1)、ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)(3)
   1960 年9月5日/ケルン(1)、9月8日/ケルン(2)、61 年4月21日/レニングラード(ライヴ)(3)

 Disc 3 69’ 31”
  (1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
  (2)同:ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
  (3)同:ピアノ・ソナタ第18番ニ長調K.576
  (4)シューマン:トッカータOp.7
  (5)ブラームス:2 つのラプソディOp.79
   1960年4月26日/ミュンヘン(1)(2)、9月8日/ケルン(3)(4)、7月4-8日/ハノーファー(5)

 Disc 4 48’ 43”
  (1)リスト:ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調
  (2)ショパン:舟歌Op.60
  (3)同:スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  (4)同:バラード第4番ヘ短調Op.52
  (5)同:エチュード第1番ハ長調Op.10の1
  (6)プロコフィエフ:トッカータOp.11
  (7)同:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
  (8)リスト:ハンガリー狂詩曲第6 番変ニ長調
   1960年7月4-8日/ハノーファー(1)-(3)、1月23日/ケルン(4)、1955年/ブエノスアイレス⑤(5)、
   60年3月16日/ハンブルク(6)(7)、1957年9月/ジュネーヴ国際コンクール(ライヴ)(8)
 絶対に欲しい!若きアルゲリッチの超貴重音源目白押し!!Profilがお届けする幻のお買い得Box!!!

 STEREO、MONO

 アルゲリッチはデビュー当時、ドイツのラジオ局にいくつか放送用録音を残しています。それをエア・チェックした音源はDoremi レーベルより発売されましたが、今回Profile レーベルがドイツの放送局のマスター音源から初CD 化しました。
 アルゲリッチは1965 年に行われた第7 回ショパン国際コンクールで優勝して世界的なスターとなりますが、その前から天才ぶりは変りなく、1960 年にはDG にセッション録音も果たしています。ここでは1960 年頃、20 歳前後の若いエネルギーはじける芸術を聴くことができます。
 超貴重なのは、アルゲリッチがその後ほとんど手掛けていない作品が多いこと。モーツァルトのピアノ協奏曲第21 番、ショパンの「バラード第4 番」、ブラームスの「2 つのラプソディ」はアルゲリッチの唯一の録音。また、モーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタやショパンの「舟歌」、リストの「ハンガリー狂詩曲」のように、その後弾かなくなってしまったものが収録され、いずれも天才の輝きまぶしい神業なのが驚き。宝物にしたくなるBox がこの価格でお求めになれます。一家に1 セットは揃えたい文化遺産と申せましょう。





SOMM


ビーチャム・コレクション


SOMMBCHM07
\2400
ビーチャム・コレクション-
 ビーチャム:組曲「オリジン・オブ・デザイン」/

 ヘンデル:ピアノ協奏曲 イ長調
 1-9.ビーチャム(1879-1961):
  組曲「オリジン・オブ・デザイン」(原曲:ヘンデル)/
 10-18.ビーチャム:組曲「物乞う神々」(原曲:ヘンデル)(抜粋)/
 19-22.ヘンデル(1685-1759):ピアノ協奏曲 イ長調
  (T.ビーチャムによるピアノと管弦楽編)/
 23-28.ビーチャム:組曲「物乞う神々」
  (原曲:ヘンデル)(抜粋)
ベティ・ビーチャム(ピアノ)…19-22/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘンデルの作品をビーチャムが様々な形にアレンジした曲集。「オリジン・オブ・デザイン」は1932年に彼が創設したロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との初の記念碑的録音です。
 「ピアノ協奏曲」は彼の妻ベティのための編曲。ロマン派作品のような音の用い方が魅力的です。

  No. 1 Studio, Abbey Road, London, England, United Kingdom/1932年12月12日…1-9/1938年11月9日…10-17/1937年10月12日…18/1945年1月18-19日…19.21.22/1945年10月3日…20/1949年6月28日…23-28 MONO
 

SOMMBCHM08
\2400
ビーチャム・コレクション-ディーリアス(1862-1934):人生のミサ-前奏曲他
 1.人生のミサ-第2部 前奏曲/2.アラベスク/3-10.日没の歌/
 11.秋/12.すみれ/13.I-Brasil/
 14.7つのノルウェーの歌-第4曲 やさしいヴェネヴィル/
 15.2つの歌-第2番 空は、屋根のはるか向こうで/
 16.すみれ/17.7つのノルウェーの歌-第3曲 夕暮れの声/
 18.7つのノルウェーの歌-第1曲 子守歌/
 19.5つのノルウェーの歌-第2番 ナイチンゲール
ロイ・ヘンダーソン(バリトン)/
ドーラ・ラヴェット(ソプラノ) 他/
トーマス・ビーチャム(指揮)(ピアノ)…15-20/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ロンドン・セレクト合唱団/
BBC合唱団 他
 ビーチャムがこよなく愛したディーリアスの作品集。ディーリアスもビーチャムを敬愛しており、ビーチャムだけには自作の編曲を許可したことでも知られています。退廃的な雰囲気を湛えた「日没の歌」が絶品です。

 1934年10月…2.3-9/1938年2月11日…1.11-14/1946年11月30日…10/1929年…15-20 MONO
 

SOMMBCHM09
\2400
ビーチャム・コレクション-オペラからの管弦楽曲集
 スメタナ:歌劇《売られた花嫁》
  1.序曲/2.第2幕:ポルカ/3.第3幕:喜劇役者の踊り/
 ヴェルディ:歌劇《マクベス》/
  4.第2幕:La luce langue/5.第4幕:Vegliammo invan due notti/
 6.レズニチェク:歌劇《ドンナ・ディアナ》序曲/
 7.プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》-第2幕 間奏曲/
 8.モーツァルト:歌劇《皇帝ティートの慈悲》K621-序曲/
 チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》Op.24/
  9.第2幕:ワルツ/10.第3幕:ポロネーズ/
 11.ワーグナー:歌劇《タンホイザー》-第3幕 前奏曲/
 12.ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》-第4場 ヴァルハラへの神々の入場
マルゲリータ・グランディ(ソプラノ)…4.5/
ヴェラ・テリー(メゾ・ソプラノ)…4.5/
エディス・ファーミッジ(ソプラノ)…12/
パリー・ジョーンズ(テノール)…12/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 他
 ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、BBC交響楽団。3つのオーケストラとのオペラ序曲、間奏曲、抜粋を収録した1枚。プッチーニやスメタナといった彼の得意な曲ば並びます。
 なかでも1947年に設立されたばかりのロイヤル・フィルとの2曲のワーグナー「タンホイザー」と「ラインの黄金」が素晴らしい出来栄えです。

  1945年-1948年 MONO
 

SOMMBCHM30
(2CD)
\3800
ビーチャム・コレクション-グレトリ:歌劇《ゼミールとアゾール》
【CD1】
 1.第1幕-序曲/2-13.第1幕/14-19.第2幕/
【CD2】
 1-16.第3幕/17-24.第4幕
ベルナール・ルフォール (バリトン)/
ミシェル・アメル(テノール)/
ミシェル・セネシャル(テノール)/
ユゲット・ブーランジェ(ソプラノ)/
アーダ・マンディキアン(ソプラノ)/
クレア・ドゥシェノー(ソプラノ)/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ボーンマス交響楽団
 良く知られる「美女と野獣」のお話を基にしたオペラ・コメディ。幼い頃からフランス・オペラに格別の関心を抱いていたというビーチャム。
 とりわけグレトリとメユールの作品は数多くの未出版のスコアを所蔵したいたというほどの、筋金入りのマニアでした。この作品については、バレエ音楽をしばしば演奏し、1955年になって作品の一部を改変、ようやく全曲を上演し、この録音が実現しました。

 1955年5月16日/Royal Theatre, Bath, England, United Kingdom MONO
 .


SOMMBCHM31
\2400→\2190
ビーチャム・コレクション-
 フルトヴェングラーに捧ぐ
 ヘンデル/R. シュトラウス/J.S. バッハ/ラヴェル:管弦楽作品集

  1-6.ヘンデル(1685-1759):
    合奏協奏曲 ニ短調 Op. 6, No. 10, HWV 328/
  7.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
   交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》 Op. 28, TrV 171/
  8-10.J.S.バッハ(165-1750):
     ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048/
  11.リヒャルト・シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》 Op. 20, TrV 156/
  12-15.ラヴェル(1875-1937):スペイン狂詩曲
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ビーチャムとしては珍しいレパートリーが含まれているアルバム。ビーチャムと1930年代から親交を持っていた大指揮者フルトヴェングラーは、ビーチャムの招きで1955年1月にロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの演奏会を予定していました。
 しかしその直前の1954年11月にフルトヴェングラーはこの世を去ってしまったため、ビーチャムが彼の演奏する予定だった曲目をロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と演奏し、親友の思い出に捧げたのです。

 【録音】1955年1月20日 ライヴ…1-7/1955年1月18日 ライヴ…8-15/Royal Festival Hall, London, England, United Kingdom MONO




<国内盤> 


ALM/コジマ録音



ALCD-1176
¥2800+税
J.C.バッハとW.A.モーツァルトのクラヴィーア協奏曲
 小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
  第30回記念公演ライヴ
 W.A.モーツァルト [1756-1791]:
  クラヴィーアコンチェルト 第15番 変ロ長調 K.450[1784]
   [1] 第1楽章 Allegro 4/4
   [2] 第2楽章 Andante 3/8
   [3] 第3楽章 Allegro 6/8
 J.C.バッハ [1735-1782]:
  クラヴィーアコンチェルト ニ長調 作品13-2[1777]
   [4] 第1楽章 Allegro con spirito 4/4
   [5] 第2楽章 Andante 4/4
   [6] 第3楽章 Allegro non tanto 2/4
 W.A.モーツァルト:
  クラヴィーアコンチェルト 第27番 変ロ長調 K.595[1791]
   [7] 第1楽章 Allegro 4/4
   [8] 第2楽章 Larghetto 2/2
   [9] 第3楽章 Allegro 6/8
小倉貴久子 Kikuko Ogura
ピリオド楽器による室内オーケストラ
〈録音〉 2017年11月3日 第一生命ホール [ライヴ録音]

 2012年以来継続している、小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》第30回記念演奏会のライヴ録音。
 モーツァルトと、彼が終生尊敬の念を抱き続けたクリスティアン・バッハのクラヴィーア協奏曲を収録。
 ピリオド楽器のスペシャリストたちによる饗宴。


モーツァルト: 幻想曲 ニ短調(小倉貴久子補完)
https://www.youtube.com/watch?v=oLYwEjX9BVI

 ラストを大胆に補完してます。そうしたくなる気持ち分かります。





APPLAUDIR



APLCD 005
\2600+税
長谷川 美沙(pf)
シューマン:ピアノ作品集

 ピアノ協奏曲〜Allegro affettuoso(ピアノ独奏版)
 ピアノ・ソナタ第2番
 主題と変奏
 交響曲第4番(ピアノ独奏版)
 歌曲集「ミルテの花」〜睡蓮の花(ピアノ独奏版)
長谷川 美沙(pf)
レコーディング : 2018年4月17日 大阪・豊中市立文化芸術センター 小ホール)

 長谷川 美沙:
  大阪府出身。3歳よりクラシックピアノを始める。4歳でイェルク・デームスのレッスンを受講し、その後、来日毎にレッスンを受講。堺音楽コンクール、神戸国際音楽コンクール、史上最年少での全日本ソリストコンテスト入賞、アジア国際音楽コンサートにて銀賞受賞(金賞該当者なし)など数々のオーディションに合格し、コンサート出演やオーケストラとの協演を果たす。15歳より毎年米国にてピアノコンサートを開催し、全米各地で注目を集め、米国ユタ州立大学音楽部ピアノ演奏学科より特待入学許可を得る。
 2013年にはデームス氏の薦めでルッツ・レスコヴィッツ氏と初共演し、翌年にデュオ・コンサートを開催。2015年にはザルツブルグ名門コンサートシリーズのマイスターコンサートのピアニストをつとめ、同年にはドイツ・クリスマスコンサートなどに招聘された。2017年のレリンゲン音楽祭(ドイツ)では、ジェレミー・メニューインの代役をつとめ、好評を博した。2018年にはハルツブルグ音楽祭(ドイツ)などヨーロッパの各地の音楽祭から招聘を受ける。
 現在はレスコヴィッツ氏が最も信頼するピアニストとしてデュオを組み、日本のみならず、ドイツ、オーストリアなどで活躍中。共演者には、レスコヴィッツ他、ダヴィド・ゲリンガス、ウラディミール・メンデルスゾーン、アイリン・プリッチン、ソレン・ペダシー、インレマー・ブランテリド、フェドール・グリゴリエフ、ウーヴァ・ヘルシュミット、小林美恵、林裕、松実健太など。
 また、レスコヴィッツ氏監修のもと、ザルツブルガー・シュロスコンツェルト・イン・ジャパンの運営を行っている。これまでにピアノをイェルク・デームス、ハリーナ・C・ステファンスカ、スーザン・ダルマイヤー、池田明子、和田克、山本瑛子、加藤崇子の各氏に師事。

<解説より>
 シューマンのピアノ作品集は種々出ているが、当盤はオリジナルのピアノ作品に加えて、交響曲や協奏曲などのトランスクリプションが含まれており、従来の作品集とは一線を画す内容となっている。
 ピアノ作品においては天才的ながらも、管弦楽作品では「オーケストレーションに問題あり」「交響曲はピアノ的発想」などと言われてきたシューマンだが、ピアノ演奏で再構築してみると色んな側面が見えて来て実に面白い。
 ピアノ・ソロによるシューマンの管弦楽作品がどのように耳に届くのか、様々な点で興味は尽きない。





DISC CLASSICA



DCJA-21039
\2500+税
 若くして戦争に散った音楽学生たちの遺作集
戦没学生のメッセージ

 葛原 守:
  歌曲《犬と雲》、歌曲《かなしひものよ》、オーボエ独奏曲(無題)
 鬼頭恭一:
  《鎮魂歌》、無題(アレグレットハ長調)、歌曲《雨》
 草川 宏:
  《級歌》、歌曲《黄昏》、歌曲《浦島》、《ピアノソナタ第1 番》
 村野弘二:
  歌曲《君のため》、歌曲《この朝のなげかひは》、
  歌曲《重たげの夢》、オペラ《白狐》より〈こるはの独唱〉
金持亜実(Sop)、
永井和子(Mez)、
澤原行正(Ten)、
田中俊太郎(Bar)
高崎翔平(Bas)、
河村玲於(Ob)、
澤 和樹(Vn)、
成田七海(Vc)
中田恵子(Org)、
迫 昭嘉、秋場敬浩、小鍛冶邦隆、森 裕子
松岡あさひ(以上Pf)、
藝大学生・卒業生有志コーラス、
千葉芳裕(Cond)


 昨年7 月、多くの聴衆に感銘を与えた「戦没学生のメッセージ」コンサートの感動が、ライブCD となって蘇ります。
 録音:2017 年7 月 東京藝術大学奏楽堂 LIVE 収録時間:約70 分

 東京藝術大学130 周年記念スペシャル・プログラム:
  東京藝術大学が130 周年を迎えるのを機に、今まであまり光が当てられてこなかった戦時下の芸術、特に戦没学生の作品に焦点を当てます。
  美術については、長野県上田市に「無言館」という戦没画学生の作品の展示施設も作られていますが、音楽の場合は、調査が遅れています。
  本学では大学史史料室を中心に資料の調査、蒐集が行われていますが、今回はその資料に基づき、戦没音楽学生の作品を実際の音として蘇らせるコンサートを開催します。
  戦没学生の作品は未熟かもしれませんが、その一つ一つが遺言ともいえるもので、必ずや強いメッセージを訴えかけてくるに違いありません。 (東京藝術大学演奏藝術センター・東京藝術大学)


<映像>


C MAJOR(映像)



74 6104
(6Blu-ray)
¥9300
ザルツブルク音楽祭コンサートBOX
 ■ DISC1 (90分/ 字幕:英独仏西中韓)
  ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2008
   ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
   バルトーク:ピアノ協奏曲第1番*
   ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ)*
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指揮)
    収録:2008年7月ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 ■ DISC2 (95分/ 字幕:英独仏西中韓)
  ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2009
   シューベルト/ヴェーベルン編:6つのドイツ舞曲 D.820
   ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ『女心』 Op.166
   ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『うわごと』 Op.212
   ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『ごちゃまぜポルカ』 Op.161
   シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ニコラウス・アーノンクール(指揮)
    収録:2009 年7月26、28日,ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 ■ DISC3 (85分/ 字幕:英独仏西中韓日)
  ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2010
   ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
   ブーレーズ:管弦楽のための『ノタシオン』
   ブルックナー:テ・デウム
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)、ドロテア・レッシュマン(ソプラノ)、
    エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)、クラウス・フロリアン・フォークト(テノール)、
    ルネ・パーペ(バス)、ウィーン国立歌劇場合唱団
    収録:2010年7月26日, ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 ■ DISC4 (95分/ 字幕:英独仏西中韓)
  ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2011
   ベルク:『ルル』組曲*
   ベルク:演奏会用アリア『ワイン』
   マーラー:カンタータ『嘆きの歌』(1898/99改訂版)
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  、ピエール・ブーレーズ(指揮)、
    アンナ・プロハスカ(ソプラノ)*、ドロテア・レッシュマン(ソプラノ)、
    アンナ・ラーション(アルト)、ヨハン・ボータ(テノール)、
    ウィーン国立歌劇場合唱団
    収録:2011年7月28日, ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 ■ DISC5
  ベートーヴェン:序曲『レオノーレ』第3番Op.72
   シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲Op.31
   チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』
   ボーナス:モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K297b
    ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ 、ダニエル・バレンボイム(指揮)、
    モハメド・サレ(オーボエ)、キナーン・アズメ(クラリネット)、
    シャロン・ポリャク(ホルン)、モル・ビロン(ファゴット)
    収録:2007年8月13日、8月15日[ボーナス] ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
 ■ DISC6 (146分/ 字幕: 英独西仏韓中)
  エル・システマ・アット・ザルツブルク・フェスティヴァル
   ガーシュウィン:キューバ序曲
   ヒナステラ:エスタンシア作品8a*
   マーラー:交響曲第1番ニ長調
   バーンスタイン:マンボ(ウェスト・サイド・ストーリーより)
   J.シュトラウス:ラデツキー行進曲Op.228*
    サー・サイモン・ラトル(指揮)ベネズエラ国立児童交響楽団、ヘスース・パラ(指揮)*
    収録:2013 年8月10.11日フェルゼンライトシューレ、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
 ドキュメンタリー&コンサート
  ジョン・ラッター、アトス・パルマ、W. A. モーツァルト、フランシスコ・セスペデス、
   アデリス・フレイテス、アストル・ピアソラの作品
    ナイベス・ガルシア(指揮)、ルイス・チンチージャ(指揮)、ホワイト・ハンド・コーラス
    収録:2013 年8月8,9日モーツァルテウム、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
74 6008
(6DVD)
¥9300
 ザルツブルク音楽祭コンサートBOX。ラトル、バレンボイム、ブーレーズ、アーノンクール、さすが世界最高峰の音楽祭!錚々たる顔ぶれが続々と登場する映像集

 (6Blu-ray)画面:カラー、16:9、HD、音声:PCM ステレオ、DTS-MA5.1/5.0、リージョン:All
 (6DVD)画面:カラー、16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS-MA5.1/5.0、リージョン:All

 ザルツブルク音楽祭で2008 年から2013 年に行われたコンサート映像を収録したボックスが発売されます。
 2013 年のザルツブルク音楽祭では、あのベネズエラの「エル・システマ」が特集されました。「エル・システマ」は、音楽を通じて貧困層の子供たちを救う画期的な音楽教育システム。
 今や世界的指揮者となった若き天才指揮者グスターヴォ・ドゥダメルもエル・システマの教育を受け活躍している一人。
 この映像は、そのベネズエラから招待された約1200 人のメンバーが、サー・サイモン・ラトル指揮のもと世界一の音楽祭で活躍する場面が収録されています。
 そして、2007 年の音楽祭で大きな話題を呼んだのが、イスラエルとアラブの若者で構成されるウェスト= イースタン・ディヴァン・オーケストラの初参加。チャイコフスキーの交響曲第6 番『悲愴』をメインとしたプログラムで会場を沸かせました。
 2008 年の映像からは、ブーレーズ、バレンボイム、ウィーン・フィルの3 者の独創的な対話、そしてVPO の抜群の安定感と研ぎ澄まされたブーレーズの知性が、バレンボイムとの新たなドラマを生んだラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー。巨匠アーノンクールの80 歳を記念したコンサートとなった2009 年は、ウィーン・フィルのコンビで生み出される至高の響きを堪能することができます。
 そしてザルツブルク祝祭大劇場がちょうど50 周年を迎えた2010 年には、バレンボイムによる弾き振りのベートーヴェンのピアノ協奏曲第4 番、ブーレーズのノタシオン、ブルックナーのテ・デウムが演奏され、祝賀雰囲気を演出しました。2008 年以来3 年ぶりに巨匠ブーレーズが指揮を務めた2011 年。マーラー・アニヴァーサリーということで、カンタータ「嘆きの歌」をメイン・プログラムにおき、ブーレーズが指揮活動の重要な柱としてきたベルクの「ルル組曲」と「演奏会用アリア『ワイン』」とが取り上げられました。















6/7(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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キング・インターナショナル



 N 響ライヴ・シリーズ エフゲニー・スヴェトラーノフ 

ロシアの大指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928-2002) は、73 年の生涯に15 回の来日公演を行っています。
大半は手兵ソヴィエト国立交響楽団を率いてですが、NHK 交響楽団の定期にも5 度登場しています。
今回はそのなかから初出のマーラーと協奏曲を中心に彼の巨匠芸をお楽しみください。


KKC 2154
¥2500→\2290
スヴェトラーノフ最晩年のマーラー
 マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団

 録音:2000年9月28日/NHKホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 スヴェトラーノフは2000 年の9 月から10 月にかけてNHK 交響楽団に客演しましたが、これが最後の来日となりました。
 その際に話題となったマーラーの交響曲第5 番がついにCD 化。
 これまでN 響は同曲をさまざまな指揮者と共演しましたが、そのどれとも異なる巨大さで、ことに恰幅良く金管を鳴らすところなど、まるでチャイコフスキーのような音世界を創り上げていました。
 また「アダージェット」ではN 響の弦の美しさをたっぷりと歌わせながら、凛とした気品を保つ神業。演奏終演後の聴衆の興奮も聴きものです。



 

KKC 2155/6
(2CD 1枚価格)
¥2500→\2290
悲劇性と暴力性、スヴェトラーノフのマーラー6番
 マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団
 録音:1999年2月11日/NHKホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 交響曲第6 番は、マーラー作品のなかでも最もスヴェトラーノフ向きと思われ、炸裂する打楽器群、強圧的なマーチ、全体を覆う悲劇性はショスタコーヴィチを連想させます。
 スヴェトラーノフは事実N 響から驚くほど豊かな音を引き出し、80 分を越える大曲を一気に聴かせてくれます。スヴェトラーノフならではの堂々としたマーラーを存分に味わえます。
 

KKC 2157
(2CD 1枚価格))
¥2500→\2290
物凄い光を放つフィナーレ、スヴェトラーノフのマーラー7番
 マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団
 録音:1997年9月11日/NHKホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 スヴェトラーノフとN 響によるマーラーの交響曲第7 番はまさに期待通りの爆演を聴かせてくれる逸品。オーケストラを恰幅良く鳴らすだけでなく、テンポの幅も大きく歌わせ方も濃厚です。終楽章での光を放つ表現も独特。ロシア的なマーラーの魅力満点です。
 

KKC 2158
¥2500→\2290
これぞスヴェトラーノフの真骨頂! ロシア管弦楽曲集
 (1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 (2)チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 (3)ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜序奏とポロネーズ
 (4)同:歌劇「ホヴァンシチナ」〜第4幕への間奏曲
 (5)ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り
 (6)リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団
 録音:1999年2月26日(1)-(3)(5)(6)、1993年2月3日(4)/NHKホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 広いレパートリーを誇るスヴェトラーノフですが、やはりロシアのオーケストラ名曲は他の追随を許さぬ充実感と巧さ。ロシア音楽の醍醐味の楽しさと醍醐味を満喫させてくれます。「ルスランとリュドミラ」序曲や「スペイン奇想曲」のにぎにぎしさ、「ロミオとジュリエット」の中間部や「ダッタン人の踊り」のしみいるような歌い回しも絶品です。
 

KKC 2159
¥2500→\2290
チェルカスキーとスヴェトラーノフが共演した歴史的コンサート
 (1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44
 (2)スヴェトラーノフ:詩曲「オイストラフの想い出に」
シューラ・チェルカスキー(ピアノ)(1)
加藤知子(ヴァイオリン)(2)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
NHK交響楽団
 録音:1993年2月3日(1)、1999年2月26日/NHKホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 スヴェトラーノフとN 響のロシア協奏曲集。チャイコフスキーは珍しい第2 番を最晩年のシューラ・チェルカスキー(1909-1995) と共演。
 当時84 歳の高齢ながら、有名な第1 番以上に難技巧と体力が要求される作を見事に演奏。独特なねっとりした美音と語り口の巧さは健在で、スヴェトラーノフのサポートとあいまって19 世紀風グランドマナーのピアニズムを聴かせてくされます。
 加藤知子はスヴェトラーノフ作曲による「詩曲」を演奏。スヴェトラーノフの作風は美しく詩的メロディと色彩的なオーケストレーションが特徴で、陶酔的なひとときを楽しめます。




ABC CLASSICS



ABC 4814954
(2CD/特別価格)
¥4000
シドニー交響楽団と首席指揮者デイヴィッド・ロバートソン
ストラヴィンスキー:3大バレエ音楽

 バレエ音楽 《火の鳥》
 バレエ音楽 《ペトルーシュカ》
 バレエ音楽 《春の祭典》
デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
シドニー交響楽団
 ロバートソン&シドニー交響楽団!ストラヴィンスキーの3大バレエ・ライヴ!

 ☆シドニー交響楽団と首席指揮者デイヴィッド・ロバートソン!
 ☆ストラヴィンスキー「3大バレエ」のシドニー・オペラハウス・ライヴ!

 デイヴィッド・ロバートソンは、リヨン国立管弦楽団の音楽監督やBBC交響楽団の首席客演指揮者を歴任、現在はセントルイス交響楽団の音楽監督とシドニー交響楽団の首席指揮者&アーティスティック・ディレクターという要職を担うアメリカの名匠。
 ロバートソンがシドニー響を指揮し、シドニー・オペラハウスのコンサート・ホールで繰り広げてきたストラヴィンスキーの3大バレエ音楽、白熱のライヴ・レコーディングがABC Classicsから登場!
 20世紀の初頭に革命をもたらしてきたストラヴィンスキーの華麗なるバレエ音楽を、ロバートソン&シドニー響が鮮やかに演出しシドニーの聴衆を大いに熱狂させた極彩色のライヴです。

 ※録音(ライヴ):2008年8月6日−9日(火の鳥)、2016年8月4日−6日(春の祭典)、2016年8月17日−19日(ペトルーシュカ)、コンサート・ホール(シドニー・オペハハウス)



 


ABC 4815564
¥2500
豪州の若き新星 ジェイソン・ギルハム
メトネル:ピアノ協奏曲第1番&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

 メトネル:
  ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.33、
  8つの情景画 Op.1より 第1曲 プロローグ 《天使》
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18、
  前奏曲ニ長調 Op.23-4
ジェイソン・ギルハム(ピアノ)
ベンジャミン・ノーシー(指揮)
メルボルン交響楽団
 豪州の若き新星 ジェイソン・ギルハム!メトネルの秘曲とラフマニノフの名曲協奏曲!

 ☆モントリオール国際音楽コンクール優勝、ジェイソン・ギルハム登場!
 ☆オーストラリアの若き新星が、トーザー譲りの"メトネル弾き"としての才覚を発揮!

 オーストラリアのクイーンズランド出身、現在はロンドンを拠点に活躍し、2014年のモントリオール国際音楽コンクール優勝から国際的に注目を浴びているオーストラリア若きピアニスト、ジェイソン・ギルハム。
 名曲中の名曲「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」と、知られざる名曲「メトネルのピアノ協奏曲第1番」という意欲的なプログラムのコンチェルト・レコーディングが登場。
 ギルハムは、オーストラリアの偉大なピアニストでありメトネルの世界的権威であったジェフリー・トーザーにマスタークラスを受けたあと「オーストラリア最高のピアニスト(the best pianist in Australia)」と絶賛されており、ギルハムの弾く「メトネルのピアノ協奏曲第1番」は、トーザーのドキュメンタリー・フィルムにも使われています。

 ※録音:2017年4月10日−13日、イワキ・オーディトリウム(サウスバンク・センター、メルボルン)
 

ABC 4815711
¥2500
ヘンデル:偉大な組曲集
 シャコンヌ:
  ト長調 HWV.435、
  クラヴサン組曲第2番ヘ長調 HWV.427、
  クラヴサン組曲第4番ホ短調 HWV.429、
  クラヴサン組曲第5番ホ長調 HWV.430、
  クラヴサン組曲第6番嬰ヘ短調 HWV.431
 ウィリアム・バベル:ヘンデルの「リナルド」による組曲
エリン・ヘルヤード(チェンバロ)
 エリン・ヘルヤードは、モントリオールのアンサンブル・カプリースの主要メンバーとして活躍し、オーストラリアのピンチガット・オペラやアンティポディーズ管弦楽団の芸術監督&共同創設者として活動するオーストラリア新世代の古楽系鍵盤奏者。「8つの偉大な組曲」から抜粋したヘンデルのクラヴサン組曲に、ウィリアム・バベルが編曲したヘンデルの「リナルド」からの組曲をカップリング。

 ※録音:2017年1月31日−2月2日、ユージン・グーセンス・ホール(アルティモ・センター、シドニー)
 ※使用楽器:Jacob and Abraham Kirckman, London, 1773 (Restored by Carey Beebe)
 

ABC 4815558
¥2500
朗読とピアノのためのメロドラマ 《イノック・アーデン》
 R・シュトラウス:イノック・アーデン Op.38, TrV.181*
 シューマン:暁の歌 Op.133
ジョン・ベル(ナレーター)*
サイモン・テデスキ(ピアノ)
 アルフレッド・テニスンの詩「イノック・アーデン」にリヒャルト・シュトラウスがピアノを付けた、朗読とピアノのためのメロドラマ 《イノック・アーデン》。
 グレン・グールドの名録音でも知られる悲劇の物語を描くのは、俳優&指揮者としての活躍から「オーストラリアのナショナル・リヴィング・トレジャー(人間国宝)」に選ばれたジョン・ベルと、クラシック&ジャズの両面で活躍する異彩ピアニスト、サイモン・テデスキ。

 ※録音:2017年4月3日−5日*&5月15日、ユージン・グーセンス・ホール(アルティモ・センター、シドニー)




CHANNEL CLASSICS



PCCS 40418
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2857+税
ポッジャーとともに数々の名盤に参加した若き古楽系鍵盤奏者が弾くバッハ
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集第1番〜第3番

 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
 チェンバロ協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053
 チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(チェンバロ)
ゼフィラ・ヴァロヴァ(ヴァイオリン)
アンナ・ノヴァク=ポクシヴィンスカ(ヴァイオリン)
ディミトル・オルシェフスキ(ヴィオラ)
トマシュ・ポクシヴィンスキ(チェロ)
CCS 40418
¥2500
 ブレコン・バロックのチェンバリスト!シヴィオントキエヴィチが弾くバッハ!

 ☆ブレコン・バロックのチェンバリスト!
 ☆ポッジャーとともに数々の名盤に参加したポーランドの若き古楽系鍵盤奏者が弾くバッハ!

 マルツィン・シヴィオントキエヴィチはカトヴェツェの音楽アカデミー(カロル・シマノフスキ音楽院)とハーグ王立音楽院で学び、現在はカトヴェツェ音楽アカデミーの講師も務めるポーランドの若き古楽系鍵盤楽器奏者。
 様々なタイプのチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ、オルガンを操り、レイチェル・ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」を始め、ポーランドの「アルテ・デイ・スォナトーリ」、「ヒストリカル・オーケストラ《Oh!》」などのメンバーとして活躍、ポッジャーとの共演では、バッハやヴィヴァルディ、ビーバーなど主要な名盤に参加しています。
 Channel Classicsからは初となるシヴィオントキエヴィチのソロ・レコーディングは、J.S.バッハの偉大なチェンバロ協奏曲から第1番〜第3番を収録。シヴィオントキエヴィチは、タイプの異なる3つの作品にあわせ、それぞれ別々のチェンバロを使用。
 伴奏の弦楽器群には、イル・ポモ・ドーロのコンサートマスターを務めるブルガリアのゼフィラ・ヴァロヴァ、ブレコン・バロックのメンバーとして共演してきたポーランドのアンナ・ノヴァク=ポクシヴィンスカなど、東欧の名手たちが名を連ねます。

 ※録音:2017年9月15日−17日、BISOR(カトヴェツェ、ポーランド)
 ※使用チェンバロ:
  第1番ニ短調: Matthias Kramer, 2016, after 18th century German builders, with pedal mechanism for engaging the registers, 16’8’8’4’
  第2番ホ長調: Christoph Kern, 2016, after Pascal Taskin, 8’8’4’
  第3番ニ長調: Christian Fuchs, 2008, after Johannes Ruckers, 8’8’4’






<メジャー・レーベル>
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DECCA


4834120
(41CD)
\16000→\14990

《アリシア・デ・ラローチャ〜デッカ録音全集》

《CD 1》
 「スペイン音楽のリサイタル」【録音】1970年 /
《CD 2》
 グリーグ:1) 夜想曲、2) ピアノ・ソナタ*、
 メンデルスゾーン:3) カプリス イ短調、4) 厳格な変奏曲
  【録音】1970年 /
《CD 3》
 1) ファリャ:スペインの庭の夜、2) ショパン:ピアノ協奏曲第2番
  【演奏】セルジウ・コミッショーナ(指揮) スイス・ロマンド管弦楽団
   【録音】1970年 /
《CD 4》
 J.S.バッハ:
  1) イタリア協奏曲、2) フランス組曲第6番、3) 幻想曲、
  4) イギリス組曲第2番、5) コラール「最愛のイエスよ、我らここに集いて」、
  6) カンタータ「イエス十二弟子を召寄せて」、7) シャコンヌ
   【録音】1971年(1-4)、1977年(5, 6)、1973年(7)/
《CD 5》
 シューマン:
  1) ウィーンの謝肉祭の道化、2) アレグロ ロ短調、3) ロマンス第2番、4) 幻想曲
    【録音】1987年(1)、1971年(2, 3)、1975年(4)/
《CD 6》
 シューマン:1) 謝肉祭、2) クライスレリアーナ
  【録音】1978年(1)、1971年(2)/
《CD 7》
 シューマン:1) 謝肉祭、2) アレグロ ロ短調、3) ピアノ協奏曲
  【演奏】シャルル・デュトワ(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(3)
   【録音】1987年(1, 2)、1980年(3)/
《CD 8》
 1) ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲、
 2) フランク:交響的変奏曲、
 3) リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
  【演奏】ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1, 2)
   【録音】1972年(1, 2)、1975年(3)
《CD 9》
 ラヴェル:1) ピアノ協奏曲ト長調、2) 左手のためのピアノ協奏曲、3) フォーレ:幻想曲
  【演奏】
   ローレンス・フォスター(1, 2)、
   ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(3)(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1973年(1, 2)、1972年(3)/
《CD 10》
 アルベニス:イベリア 【録音】1973年 /
《CD 11》
 アルベニス:1) ナバーラ、2) スペインの歌**、3) スペイン・アンコール集
  【録音】1973年(1, 2)、1975年(3)/
《CD 12》
 モーツァルト:
  1) ピアノ・ソナタ第11番、2) 幻想曲K.475、
  3) ロンド K.485、ピアノ・ソナタ4) 第9番、5) 第10番、6) 幻想曲K.397
   【録音】1973年(1-3)、1976年(4-6)/
《CD 13》
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ1) 第12番、2) 第16番、3) 第18番、4) 第4番、5) 第8番
  【録音】1977年(1-3)、1979年(4, 5)/
《CD 14》
 モーツァルト:1) ピアノ・ソナタ第14番、2) 幻想曲K.475、
 ハイドン:3) アンダンテと変奏曲、4) チェンバロ(ピアノ)協奏曲ニ長調
  【録音】1986年(1, 2)、1976年(3)、1980年(4)/
《CD 15》
 ファリャ:1) 4つのスペイン小品、2) ベティカ幻想曲、3) 三角帽子、4) 恋は魔術師
  【録音】1973年 /
《CD 16》
 ショパン:1) 24の前奏曲、2) 子守歌 【録音】1974年 /
《CD 17》
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲1) 第3番、2) 第2番
  【演奏】アンドレ・プレヴィン(指揮) ロンドン交響楽団(1)、
  シャルル・デュトワ(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(2)
   【録音】1974年(1)、1980年(2)/
《CD 18》
 1) モンサルバーチェ:コンチェルト・ブレーヴェ、
 2) スリナッチ:ピアノと管弦楽のための協奏曲
  【演奏】ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1975年 /
《CD 19》
 グラナドス:組曲『ゴイェスカス』【録音】1976年 /
《CD 20》
 グラナドス:1) 歌曲集『トナディーリャス』、2) 愛の歌曲集
  【演奏】ピラール・ローレンガー(ソプラノ)【録音】1977年 /
《CD 21》
 モーツァルト:ピアノ協奏曲1) 第25番、2) 第27番
  【演奏】サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1977年 /
《CD 22》
 モーツァルト:ピアノ協奏曲1) 第24番、2) 第26番『戴冠式』
  【演奏】サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団 【録音】1985年 /
《CD 23》
 ベートーヴェン:1) ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、2) 7つのバガテル
  【演奏】ズービン・メータ(指揮) ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団(1)
  【録音】1978年(1)、1979年(2)/
《CD 24》
 1) モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番、
 2) J.S.バッハ:チェンバロ(ピアノ)協奏曲第5番
  【演奏】デイヴィッド・ジンマン(指揮) ロンドン・シンフォニエッタ【録音】1979年 /
《CD 25》
 グラナドス:スペイン歌曲集 【録音】1980年 /
《CD 26》
 1) スカルラッティ:ピアノ・ソナタ集、
 2) J.S.バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ、
 3) ヘンデル:組曲第5番『調子の良い鍛冶屋』、
 4) ソレール:ピアノ・ソナタ集
  【録音】1979年(1, 4)、1986年(2, 3)/
《CD 27》
 モーツァルト:ピアノ協奏曲1) 第22番、2) 第19番
  【演奏】ユリ・シーガル(指揮) ウィーン交響楽団 【録音】1981年 /
《CD 28》
 シューベルト:
  1) ピアノ・ソナタ第13番、2) 即興曲第4番D899 No.4、
  3) 楽興の時第6番、4) ピアノ・ソナタ第21番
   【録音】1978年(1, 2)、1981年(3, 4)/
《CD 29》
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲1) 第1番、2) 第2番
  【演奏】リッカルド・シャイー(指揮) ベルリン放送交響楽団
   【録音】1983年(1)、1984年(2)/
《CD 30》
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲1) 第3番、2) 第4番
  【演奏】リッカルド・シャイー(指揮) ベルリン放送交響楽団
   【録音】1983年(1)、1984年(2)/
《CD 31》
 ベートーヴェン:1) ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、2) 合唱幻想曲
  【演奏】RIAS室内合唱団他(2)、リッカルド・シャイー(指揮) ベルリン放送交響楽団
  【録音】1983年(1)、1984年(2)/
《CD 32》
 モンポウ:1) 内なる印象、2) 前奏曲第7番、3) ひそやかな音楽、4) 歌と踊り
  【録音】1983年 /
《CD 33》
 グラナドス:
  1) スペイン民謡による6つの小品、2) 演奏会用アレグロ、3) ロマンティックな情景
    【録音】1983年 /
《CD 34》
 1) ファリャ:スペインの庭の夜、
 2) アルベニス:スペイン狂詩曲、
 3) トゥリーナ:交響的狂詩曲
  【演奏】ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1983年 /
《CD 35-36》
 アルベニス:1) イベリア、2) ナバーラ、3) スペイン組曲
  【録音】1986年 /〔初録音—アメリカ・デッカ〕
《CD 37》
 1) エスプラ :スペインのソナタ、
 2) ロドリーゴ:スペイン舞曲集、
 3) グラナドス:スペイン舞曲集
  【録音】1956年(1, 2)、1954年(3)/
《CD 38》
 トゥリーナ:
  1) 幻想舞曲集、2) 前奏曲集(Ciclo pianistico VII)、3) 古きスペインの記憶、
  4) パルティータ(Ciclo pianistico II)、
 5) グラナドス:ロマンティックな情景
 【録音】1953年(1-4)、1956年(5)/
《CD 39》
 1) グラナドス:組曲『ゴイェスカス』、
 2) モンポウ:内なる印象
  【録音】1955年
〔ボーナスCD〕
《CD 40-41》初期Hispavox録音
 (ショパン、クープラン、ドビュッシー、フォーレ、パデレフスキ、チャイコフスキー、ウェーバー他)
  【録音】1962年−1965年

*初発売
**完全録音初発売
アリシア・デ・ラローチャ
(ピアノ)
 スペインの名ピアニスト、ラローチャのデッカ全録音をまとめたCD41枚組の貴重なセット
 20世紀を代表するピアニストの一人、スペインのアリシア・デ・ラローチャのデッカ全録音をCD41枚組のセットで発売します(グリーグとアルベニスの未発売録音を含む)。
 そのうち2枚のCD(マドリードでのアンコール集を収めた初期のHispavox録音)がボーナスCDとなっています。


  



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オーストラリアELOQUENCE



4828414
(2CD)
\1800
《ヨッフム&ファン・ベイヌム〜
 モーツァルト:交響曲第35・36・38・41番、『ポストホルン』セレナード》

モーツァルト:
《CD 1》
 交響曲
  1) 第35番ニ長調K.385『ハフナー』*、
  2) 第36番ハ長調K.425『リンツ』、
  3) 第38番ニ長調K.504『プラハ』/
《CD 2》
  1) 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』*、
  2) セレナード ニ長調K.320『ポストホルン』

*DECCA世界初CD化
オイゲン・ヨッフム(CD 1, CD 2: 1)、
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(CD 2: 2)(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ドイツとオランダの二人の巨匠によるモーツァルトの歴史的名演
 1956年5月録音の『ポストホルン』セレナードは、エドゥアルト・ファン・ベイヌムが晩年にコンセルトヘボウ管弦楽団と行った遺産ともいうべき演奏です。
 そして、その古典音楽の録音の伝統を踏襲しているオイゲン・ヨッフムのモーツァルトには、快活さ、雄大さがあり、後期交響曲、中でも特に『リンツ』はドイツの伝統における歴史的名演です。

 【録音】1956年5月22−23日(CD 2: 2)、1960年12月15−19日(CD 1: 1, CD 2: 1)、1961年12月11−13日(CD 1: 2, 3)、アムステルダム、コンセルトヘボウ
 


4824979
\1200
《エルネスト・アンセルメ〜
 ハイドン:『時計』交響曲/ビゼー:交響曲ハ長調》

  1) ハイドン:交響曲第101番ニ長調Hob.I:101『時計』*、
  ビゼー:2) 序曲『祖国』Op.19、3) 交響曲ハ長調*

*DECCA初CD化
エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 ハイドンの交響曲とその精神が息づくビゼーの交響曲との絶妙のカップリング
 エルネスト・アンセルメの1949年の『時計』交響曲の録音に、彼の最初の(1953年、モノラル)ビゼーの交響曲ハ長調のデッカ録音をカップリングしてのリリース。その2曲がデッカ初CD化となります。
 ハイドンの精神は17歳の学生だったビゼーがパリで作曲した驚くほど鮮やかで洗練されたこの交響曲の中に息づいています。見事な才能と素晴らしいメロディ・センスで書かれた傑作です。
 その交響曲ハ長調の録音から18ヵ月後に録音された珍しい作品、序曲『祖国』も収録。

 【録音】1949年7月11日(1)、1953年3月(3)、1954年10月、11月(2)、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
 


4825007
\1200
《アンセルメ&ダンコ〜The Decca 78s(ラヴェル&ドビュッシー)》
 ラヴェル:
  1) 道化師の朝の歌、2) ラ・ヴァルス、3) シェエラザード、
 ドビュッシー:4) 交響詩『海』、5) 小組曲(ビュッセル編)

 DECCA初CD化
シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)(3)、
エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団(1, 4)、
パリ音楽院管弦楽団(2, 3, 5)
 作曲者からも認められた、アンセルメによるラヴェルとドビュッシー(1947−48年録音)
 アンセルメは同時代を生き、親交のあったドビュッシーとラヴェルの録音を広範囲にわたって行い、作曲者からその正確さ、きめ細かさにより理想の演奏者と評されていました。
 アンセルメの最も初期のデッカ録音が1947年から48年で、シュザンヌ・ダンコとの甘美な『シェエラザード』、4回録音した中の初録音となる『海』(1947年2月)とその同じ日に録音され、LP、CDともに未発売の『道化師の朝の歌』が収録されています。

 【録音】1947年2月4日、ジュネーヴ(1, 4)、10月6日、ロンドン(2)、1948年5月28日(3)、6月1日(5)、パリ
 


4826893
(3CD)
\3000
《クレシミル・バラノヴィッチ〜ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』》
《CD 1-3》
 ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』(リムスキー=コルサコフ版)
イヴァン・ホヴァンスキー公…………?arko Cveji?
アンドレイ・ホヴァンスキー公………Alexander Marinkovi?
ヴァシーリー・ゴリーツィン公…………Drago Starc
シャクロヴィートゥイ……Du?an Popovi?
ドシフェイ……Miroslav ?angalovi?
マルファ……Melanija Bugarinovi?
スサンナ……………Anita Mezetova
代書屋………Stepan Andrashevich
エンマ………………Sofija Jankovi?
ヴァルソノフィエフ…Zivojin Milosavljevi?
クーシカ………………Krsta Krsti?
ストレーシネフ…?ivojin Iovanovi?
クレシミル・バラノヴィッチ(指揮)
ベオグラード国立歌劇場合唱団・管弦楽団
 ベルグラード国立オペラ・シリーズ
 デッカのベルグラード国立オペラによる7作のオペラ録音シリーズから、今回はクレシミル・バラノヴィッチ指揮によるムソルグスキーの『ホヴァンシチナ』。
 17世紀ロシアを舞台にした信仰、反乱と弾圧の悲劇の物語の初ステレオ(全曲)録音の初CD化です。3枚組。初CD化

 【録音】1955年2月9、11−13、16、20−24日、ベオグラード
 


4824975
\1200
《エルネスト・アンセルメ〜ドビュッシー、デュカス:管弦楽作品集》
 ドビュッシー:1) 交響詩『海』(1957年録音)、2) 舞踊詩『遊戯』、
 デュカス:3) 舞踊詩『ラ・ペリ』、4) 魔法使いの弟子
エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団(1, 2)、
パリ音楽院管弦楽団(3, 4)
 作品への厳格なアプローチが冴えるアンセルメの録音集
 ドビュッシーの『海』はエルネスト・アンセルメにとって代名詞ともいうべき作品です。
 彼の3回目の、そして初めての2つのステレオ録音のうちの一つで1957年に録音されましたが、ここでは同じくドビュッシーの『遊戯』と、ポール・デュカスの最も名高い傑作の『魔法使いの弟子』と、知名度ではやや劣ってはいますが傑作であることは間違いないバレエ音楽『ラ・ペリ』をカップリングしています。
 管弦楽のバランスへのアンセルメの厳格なアプローチはデュカスの緻密に作り上げられた音楽にぴったり合っています。

 【録音】1953年10月(2)、1957年10月5、6、8日(1)、ジュネーヴ、1954年9月20日(3)、21日(4)、パリ
 


4825003
\1200
《エルネスト・アンセルメ〜ロシアのアンセルメ》
 1) グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲、
 2) ボロディン:中央アジアの草原にて、
 3) ムソルグスキー(リムスキーコルサコフ編):禿山の一夜、
 4) ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵、
 5) プロコフィエフ:組曲『3つのオレンジへの恋』Op.33bisより「行進曲」

DECCA世界初CD化
エルネスト・アンセルメ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団(1-3)、
スイス・ロマンド管弦楽団(4, 5)
 アンセルメが深い関わりを持ったロシア音楽のステレオ以前の録音
 有名なロシア・バレエ団の、特にその栄光の時代に指揮者として7年間務めたアンセルメにとって、ロシア音楽はその幅広いレパートリーの中でも常に主要な部分を占めていました。
 彼のロシア音楽のステレオ録音は広く流通していますが、このアルバムはステレオになる前の1950年代の非常に初期に録音されたもので、録音曲すべてが世界初CD化となっています。

 【録音】1951年10月10日(5)、1953年12月(4)、ジュネーヴ、1953年6月15−19、22−25日、パリ(1-3)



<LP>


DG(LP)

オリジナル音源よりマスタリングされた、オプティマル社製180グラム重量盤レコードです。
オリジナル・デザインを踏襲したジャケット。


4835216
(LP)
\3700
《サイモン・スタンデイジ/トレヴァー・ピノック&イングリッシュ・コンサート〜
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集『四季』》

 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 作品8 「四季」
  第1番 ホ長調 RV 269 「春」
  第2番 ト短調RV315 「夏」
  第3番 ヘ長調 RV293 「秋」
  第4番 ヘ短調 RV297 「冬」
サイモン・スタンデイジ(ヴァイオリン)
トレヴァー・ピノック(指揮&チェンバロ) 
イングリッシュ・コンサート
 オリジナル楽器演奏による『四季』決定盤!
 オリジナル楽器演奏による『ヴィヴァルディ:四季』の決定盤として愛聴されてきた伝説的銘盤が重量盤LPとして復活しました。

録音:1981年10月 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール 
 

4835217
(LP)
\3700
《エフゲニー・キーシン/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、他》
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ長調 作品23
 スクリャービン:4つの小品 作品51
 スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 作品42の5 〜《8つの練習曲》から
 キーシンが世界的なキャリアを築き始めた17歳の録音
 カラヤンのベルリンでの最後のコンサートとなった1988年のジルベスター・コンサートと、その直前に収録されたセッションによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲は、最晩年の時期にあった80歳のカラヤンと若干17歳のキーシンが共演した歴史的名盤です。
 この録音はカラヤンの最後の録音の1つとなり、このリリースを待たずしてカラヤンは天に召されました。
 カップリングのスクリャービン:≪4つの小品≫は、キーシン唯一の録音となる貴重な音源です。
 

4835219
(LP)
\3700
《ヒラリー・ハーン/J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲集》
 J.S.バッハ:
  1. ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042
  2. 2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043
  3. ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041
  4. オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
マーガレット・バーチャー(第2ヴァイオリン)(2)
アラン・ヴォーゲル(オーボエ)(4)
ロサンゼルス室内管弦楽団
ジェフリー・カヘイン(指揮)

 ヒラリー・ハーンDG移籍第1弾としてリリースされたバッハ、初LP化
 圧倒的な人気を誇るヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンのDGへの初録音となったバッハの協奏曲集。
 ヒラリー・ハーンにとって特別の愛着があるバッハによる多彩な協奏曲を収録したアルバム。全体に有機的な統一感が与えられた第1番、作曲家の個性が滲み出た第2番、ポリフォニックな書法による2挺のヴァイオリンのための作品、そしてオーボエを加えた二重協奏曲。
 ヴィヴァルディの様式を土台にしながらも、独自のスタイルを確立したバッハがヴァイオリンのために書いた協奏曲4曲を収めています。
 躍進目覚ましいハーンがヴァイオリンの技巧を存分に発揮した、持ち前の艶やかな音色を満喫させてくれるアルバムです。

 【録音】 2002年10月(1,2)、2003年1月(3,4) ロサンゼルス














6/6(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PENTATONE



PTC 5186646
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
フランチェスカ・アスプロモンテ(ソプラノ)
 エンリコ・オノフリ&イル・ポモ・ドーロ
  モンテヴェルディからスカルラッティまで、17 世紀バロックオペラのプロローグだけを集めたもの
   「プロローグ」
フランチェスカ・アスプロモンテ(ソプラノ)、
エンリコ・オノフリ(指揮)、
イル・ポモ・ドーロ
 (1)クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  「オルフェオ」よりトッカータとプロローグ『愛するペルメッソ川のほとりから』(音楽)(7’21”)
 (2)ジュリオ・カッチーニ(1551-1618):
  「エウリディーチェ」よりプロローグ『深い溜息と涙をむさぼる私が』(悲劇)(3’59”)
 (3)フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  「ディド」よりシンフォニアとプロローグ『トロイアは滅びた』(イーリス)(4’03”)
 (4)フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  「エリトリア」よりプロローグ『アリマスペの洞窟』(イーリス)(3’29”)
 (5)ステファノ・ランディ(1587-1639):
  「聖アレッシオ」よりシンフォニアとプロローグ『私はローマ』(ローマ)(9’54”)
 (6)ルイージ・ロッシ(1597-1653):
  「魔法をかけられた宮殿 または恋人の戦士」より
   プロローグ『きれいな川』(絵)(3’22”)
 (7)フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  「オルミンド」より
   シンフォニアとプロローグ『私はオリュンピアの生まれではない』(和声)(7’24”)
 (8)アントニオ・チェスティ(1623-1669):
  「黄金のリンゴ」より
   シンフォニアとプロローグ『アモーレとイメネオ』(オーストリアの栄光)(6’12”)
 (9)アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682): バスと2 台のヴァイオリンのためのシンフォニア(6’42”)
 (10)アントニオ・チェスティ(1623-1669):
  「アルジア」よりシンフォニアとプロローグ『ゴシックの輝きの』(キューピッド)(5’03”)
 (11)アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):
  「縛られた平和」より縛られた平和が寝て、目覚めて、かく言う『悲しい眼ともに』(9’19”)
 (12)アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  「恋の勘違い、またはロザウラ」より
   シンフォニアとプロローグ『やめなさい、稲妻よ』(ヴィーナス)(7’35”)
 (タイトル後の丸カッコ内は登場人物名)
 鬼才オノフリ指揮!!物語への誘い、バロックオペラのプロローグ集、気鋭ソプラノのアスプロモンテとオノフリ率いるイル・ポモ・ドーロによる、モンテヴェルディからスカルラッティまで!!

 録音:2016 年12 月19 日-22 日/テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ(トレヴィーゾ)/PCM HI-RES、マルチチャンネル、74’ 31”、クラムシェル・ボックス仕様、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。

 バロックオペラお決まりの慣習「プロローグ」。
 オペラ本編には登場しない神話の中の人物や、ありとあらゆるものが擬人化されたキャラクターが登場し、その後に続くオペラ本編の前置きとなる歌を披露することで観客を物語の世界に導きます。
 このディスクは、モンテヴェルディからスカルラッティまで、17 世紀バロックオペラのプロローグだけを集めたものです。
 当ディスクに収録されたプロローグの登場人物は「ヴィーナス」や「キューピッド」などキャラクターとしてわかりやすいものから「音楽」「悲劇」果ては「ローマ」や「和声」の擬人化まで様々。オペラの1 部分でありながらも1 つの小さな物語としての独立性を持つプロローグが集められたこのCD は、抜粋集ではなく統一性を持ったミニオペラ集のような趣を持つディスクとなっています。
 途中ストラデッラの器楽曲を「幕間の間奏曲」のように挟むなど、曲目構成の演出も粋です。

 歌手のフランチェスカ・アスプロモンテは、20 代にしてカーネギーホールをはじめとする世界的なホールに立ち、著名な指揮者と共演を重ねる新進気鋭のソプラノ。特にバロック、古典派を強みとし、世界中の聴衆を魅了しています。
 共演はエンリコ・オノフリが率いるバロック・古典派のスペシャリスト集団「イル・ポモ・ドーロ」です。

 素晴らしいチームによる「プロローグ」。バロックオペラの世界を新たな角度から楽しめる1 枚です。
 


PTC 5186690
(2SACD HYBRID)
¥4200
メイソン・ベイツ(作曲)、マーク・キャンベル(台本):「スティーブ・ジョブズの革命<進化>」
 Disc 1(47’34”)
  (1)プロローグ:ジョブズ家のガレージ、ロスアルトス ポール「私がこのテーブルを作った」(3’16”)
  (2)序曲(1’19”)
  (3)シーン1:
   製品販売 コンヴェンションセンターのステージ、サンフランシスコ
    スティーブとアンサンブル「たったひとつのデバイス」(7’41”)
  (4)シーン2:会社のオフィス、クパチーノ(3’09”)
  (5)瞑想的な間奏曲(1’33”)
  (6)シーン3:クパチーノの周りの丘(2’31”)
  (7)シーン4:リード大学のカリグラフィーの授業(1’05”)
  (8)シーン5:ジョブズ家のガレージ、ロスアルトス スティーブとウォズ「マ・ベル」(4’04”)
  (9)シーン6:ロスアルトス付近のリンゴ果樹園 クリスアン「あなたを好きになれるかも」(5’45”)
  (10)シーン7:ロスアルトス禅センター 弘文「一歩進みなさい」(6’23”)
  (11)シーン8:レクチャーホール、スタンフォード大学(2’14”)
  (12)シーン9:ジョブズ家のガレージ、ロスアルトス(4’42”)
  (13)シーン9:ジョブズ家のガレージ、ロスアルトス スティーブ「我らが奏でるもの」(3’44”)
 Disc 2(46’41”)
  (1)シーン10:スティーブ・ジョブズの家 パロアルト(2’54”)
  (2)シーン11:会社のオフィス、クパチーノ スティーブ、クリスアン、ウォズ「失っている」(3’52”)
  (3)間奏曲:スティーブの栄光と挫折(3’03”)
  (4)シーン12:会社のオフィス、クパチーノ スティーブ「違う」(5’54”)
  (5)シーン12:会社のオフィス、クパチーノ ウォズ「ゴリアテ」(3’04”)
  (6)シーン12:会社のオフィス、クパチーノ コーダ(2’54”)
  (7)暗い間奏曲(1’46”)
  (8)シーン13-14-15:フラッシュバック(3’00”)
  (9)シーン16:スティーブ・ジョブズの家、パロアルト ローレン「人間はめちゃくちゃ」(7’41”)
  (10)叙情的間奏曲(0’51”)
  (11)シーン17:結婚式、ヨセミテ国立公園(3’38”)
  (12)シーン18:追悼式、スタンフォード大学チャペル(3’23”)
  (13)シーン18とエピローグ:
   追悼式、スタンフォード大学チャペルとガレージ ローレン「見上げて、外を見て、見回して」(4’32”)
   マイケル・クリスティ(指揮)、サンタフェオペラオーケストラ
   サンタフェオペラ、スザンヌ・シェストン(合唱指揮)
   ポール・ジョブズ:ケリー・マークグラフ(バリトン)
   スティーブ・ジョブズ:エドワード・パークス(バリトン)
   ローレン・パウエル・ジョブズ:サーシャ・クック(メゾソプラノ)
   乙川弘文(知野弘文):ウェイ・ウー(バス)
   スティーヴ・ウォズニアック(ウォズ):ガレット・ソーレンソン(テノール)
   クリスアン・ブレナン:ジェシカ・E.・ジョーンズ(ソプラノ)
   教師:マリヤ・カガンスカヤ(メゾソプラノ)
 あのスティーブ・ジョブズがついにオペラ化!2017年初演のメイソン・ベイツの新作、サンタフェオペラが送る現代の天才の物語。

 ライヴ録音:2018 年7 月、8 月/サンタフェオペラ、クロスビー劇場(サンタフェ)/PCM HI-RES、マルチチャンネル、Disc 1 47’ 34”、Disc 2 46’ 41”、クラムシェル・ボックス仕様、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 現代の鬼才、スティーブ・ジョブズがなんとオペラになって帰ってきました!サンタフェオペラが委嘱し、2017 年7 月に同オペラ劇場で初演されたばかりの「スティーブ・ジョブズの革命< 進化>」待望のディスク化です!
 自らの死が近いことを悟ったジョブズが、彼の精神的メンターであった禅僧の乙川弘文に導かれ人生を回想する形を取った本作では、気鋭のパイオニアとしての面に留まらず、子供時代の1 コマや最初の彼女クリスアンとの交流、そして妻のローレンに説かれ1 人の人間としての自分に向き合うシーンなど、の思想が色濃く現れる点も、日本の聴き手を惹きつける点です。
 作曲者のメイソン・ベイツはジャズやテクノの語法や電子音響など幅広い素材を用いて固有の世界を切り開き注目を集める作曲家。台本を手がけたのはアメリカ現代オペラ界の最前線で活躍するマーク・キャンベルです。
 爽やかなタッチの音楽の中、時系列にとらわれない鮮やかな展開を見せるジョブズの物語。彼が創り出した高度で万能な電子社会で生きる私たちにとって、人間として生きることとは何か、再度考えさせられるきっかけとなるかもしれません。







POOH’S HOOP



PCD 1712
¥2500
塚谷水無子
 ブゾーニ版《ゴルトベルク変奏曲》!

 J.S.バッハ(ブゾーニ編曲):
  (1)ゴルトベルク変奏曲 BWV988
  (2)「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 BWV 639
  (3)「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV 659
塚谷水無子(ピアノ)
 ゴルトベルク弾きとしても名高い塚谷水無子がブゾーニ版の《ゴルトベルク変奏曲》を収録!!

 ピアノ;ベーゼンドルファー Bosendorfer model225(2009)
 セッション録音:2017 年12 月26-28 日/チャボヒバホール(立川/東京)/63’02”

 バッハの作品を現代ピアノで演奏することに於いて、ピアノという「楽器」を知り尽くしたブゾーニの編曲の手法やピアニスティックな響きへの置き換えなどその叡智を知ることは、バッハ作品自体の素晴らしさを深め開眼させてくれます。
 バッハ《ゴルトベルク変奏曲》のブゾーニ編曲版は、多くが20 変奏前後に省略した「コンサート版」だったり、楽譜の細かなところまで精査し演奏したものが皆無だったりします。
 今回、塚谷水無子は、ブゾーニ楽譜の細部、書き換えた音符の意味を探り、Ossia(簡略譜ではなく、むしろ出来ればこうして弾いて欲しいんだが… )の指示や演奏至難過ぎて別書きにしたNB 譜など徹底的に読み砕き拾い上げて、「ブゾーニ・ゴルトベルクのMAX」で演奏し収録しています。
 バロックの響きを現代ピアノでどう響かせるか?に腐心したブゾーニの楽譜を紐解き忠実に演奏することで、改めてバッハ・オリジナルの《ゴルトベルク変奏曲》へ立ち返っていきます。また名曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 BWV 639、「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV 659 も収録しております。録音は今回もオーディオ誌でお馴染みの生形三郎氏が手掛けています。

 下記、当演奏のゴルトベルク変奏曲のトラック・タイムです。
 アリア(3'21")+第1 変奏(0'57")+第2 変奏(0'53")+第3 変奏(1'21")+第4 変奏(0'29")+第5 変奏(0'49")+第6 変奏(0'29")+第7 変奏(1'01")+第8 変奏(1'02")+第9 変奏(1'10")+第10 変奏(0'43")+第11 変奏(1'06")+第12 変奏(1'15")+第13 変奏(5'11")+第14 変奏(1'08")+第15 変奏(3'17")+第16 変奏(3'25")+第17 変奏(1'05")+第18 変奏(0'42")+第19 変奏(0'38")+第20 変奏(1'13")+第21 変奏(1'20")+第22 変奏(0'54")+第23 変奏(1'20")+第24 変奏(1'27")+第25 変奏(5'40")+第26 変奏(1'17")+第27 変奏(1'12")+第28 変奏(1'33")+第29 変奏(1'54")+第30 変奏(0'57")+アリア(ダ・カーポ)(3'17")

 塚谷水無子:
  東京藝大楽理科卒業後オランダへ。ピアノと室内楽をヴィム・レーシンクに、パイプオルガン・作曲・即興演奏をヨス・ファン・デア・コーイに、チェンバロをロベール・コーネンに師事。アムステルダム音楽院、デンハーグ王立音楽院修士課程を首席で卒業。17 年にわたりロイヤルコンセルトヘボウ、オランダ国立歌劇場はじめヨーロッパ各地のコンサートに出演、委嘱作品の世界初演も数多く手がける。NHK FM やTBS インターネットラジオ「OTTAVA」の番組出演はじめ、国内外の新聞雑誌インタビュー多数。古楽から現代音楽、ジブリまでレパートリーは多岐にわたる。日本人初のパイプオルガンによる録音のCD《ゴルトベルク変奏曲》(PCD 1204)、演奏至難のポジティフオルガンによる《ゴルトベルク変奏曲》(PCD 1305)(Pooh’ s Hoop)は日経・音楽之友社各誌で絶賛。長年のオランダでの演奏家体験を織り交ぜた、鍵盤楽器のスペシャリスト塚谷ならではの新感覚エッセイ「ゴルトベルク変奏曲を聴こう!」(音楽之友社)が出版。ウクライナの現代音楽作曲家シルヴェストロフのピアノ作品集《涙のバガテル》(PCD 1409)(Pooh’ s Hoop)をCD リリースし話題に。CD《バッハ・オルガン作品集》《聖なるパイプオルガン》《愛と祈りのパイプオルガン》《癒しのパイプオルガン》( キングレコード)、《Whispering Winds 第1 集&第2 集》発売中。




ODRADEK RECORDS



ODRCD 355
¥2400
ノルベルト・ブルグミューラーの知られざる交響曲!
 ロベルト・シューマン(1810-1856):
  ピアノ協奏曲イ短調Op.54
 ノルベルト・ブルグミューラー(1810-1836):
  交響曲第2番ニ長調Op.11
アレクサンダー・ロンクィッヒ(ピアノ&指揮)
コリブリ・アンサンブル
 ピアノ教則本で有名なブルグミューラーの弟、夭折の天才ノルベルト・ブルグミューラーの知られざる交響曲!

 録音:2015年3月/5月 [53:17]

 同じ年に生まれた因縁浅からぬ二人の作曲家の作品を収録。
 ひときわ興味を引くのはノルベルト・ブルグミューラーで彼はピアノ初学者の教則本で有名なヨハン・フリードリヒ・ブルグミューラーの弟。将来を期待された神童であったが、旅先での不慮の事故により早世したと言われる。
 ブルグミューラーの交響曲第2番は1834年頃の作とされ、その後シューマンによって補筆完成されたが、興味深いことにこの曲はシューマンが自分の交響曲第1番を作曲した1841年よりも前の作品であるにも関わらずシューマン以上にシューマン的な感性、音楽が書き綴られており、シューマン的な感性が実はシューマンひとりによるものではなかったことが示唆される、実に美しい旋律で溢れた隠れた名曲。

 シューマンの協奏曲で弾き振りするロンクィッヒはソリストとしてアバド、ザンデルリンクらとも共演している中堅。シューマンを得意としていてホリガーのシューマン:管弦楽作品全集(AUDITE)の第4巻にも参加しています。最近はF.P.ツィンマーマンとの共演で継続的に録音をしています(WARNER)。

 コリブリ・アンサンブルは2013年に結成されたばかりの室内オーケストラ。少数精鋭のアンサンブルが精妙で見通しのよい音楽を作る、瑞々しいブルグミュラーとシューマンです。

 

ODRCD 330
¥2400
「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」
 ブラームス:ピアノのための6つの小品Op.118
 ウェーベルン:こどものための小品
 ウェーベルン:ピアノのための楽章
 ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
 ウェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
 ブラームス:ピアノのための4つの小品Op.119
ピナ・ナポリターノ(Pf)
 新ウィーン楽派を得意とするピナ・ナポリターノのブラームス、ウェーベルン、ベルク作品集!

 録音:2017年10月 [64:13]

 シェーンベルクを始めとする新ウィーン楽派は無調様式の可能性を示したワーグナーばかりを崇拝していたわけではなく、自らの様式を確立するためむしろブラームスの作品からより多くを学んだ。
 ここにはベルクの作品1のソナタとウェーベルンの初期と12音技法確立後の作品とブラームスの晩年の傑作作品118、119が収められ、併せて聴くと互いが照射しあい、ベルク、ウェーベルンに内在するロマンティシズムとブラームスに内在する先進性が改めて浮かび上がってくる。
 ピアノのピノ・ナポリターノはイタリアの若手でミケランジェリの弟子ブルーノ・メゼーナに師事、ロマン派から現代音楽を得意としておりODRADEKからは「シェーンベルク:ピアノ作品全集」(ODRCD300)、「シェーンベルク、バルトーク:ピアノ協奏曲、他(ODRCD339)」が発売になっている。イタリア人らしい伸びやかなカンタービレがウェーベルン、ベルクの作品にロマンの香りを与える。
 
HLSCD 008
¥2400
(HELLO STAGEシリーズ)
「ハープで聴くショパン」

 フレデリック・ショパン(1810-1849):
  エチュードOp.25-1「エオリアン・ハープ」
  バラード第1番Op.23-1
  夜想曲第15番
  夜想曲第16番
  歌曲集*
   (「若い少女の願い」「私の恋人」「ハンサムな若者」
    「伝令」「指輪」「春の歌」「エレジー」)
  前奏曲第25番
コリーヌ=マリー・オルリアック(Hrp)
オルガ・パシチニク(Sop)*
 典雅、繊細、ロマンティックの極致!ショパンの名曲をハープで弾くと、こうなりました!

 録音:2017年10月 [64:13]

 ショパンのピアノ曲と歌曲のピアノ伴奏部をハープに編曲したものを収録。
 編曲は演奏者コリーン=マリー・オルリアック自らが行っている。ピアノの譜面をそのままハープで弾くことは不可能だが、この編曲版は原曲の持ち味を損なわないよう、音をうまく取捨選択し、なおかつハープらしさが出るように適宜、改作されており大変秀逸。
 バラード第1番のようなエネルギッシュで情熱的な作品もハープの典雅で上品な音色に変わることで作品の新たな魅力を知ることができる。
 「エオリアン・ハープ」は文字通りのハープの曲となり、夜想曲は極上のリラクゼーションとして就寝時にかける音楽に最高。歌の数々もまるで歌手がギターや竪琴片手に歌っているような、歌本来が持つ雰囲気を出している。
 

ODRCD 350
¥2400
「三面の鏡」
 ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
 レーラ・アウエルバッハ(b.1973):
  ピアノ三重奏曲第1番
  ピアノ三重奏曲第2番
   「トリプティーク〜この鏡は三つの顔を持っている」
デルタ・ピアノ三重奏団
 録音:2017年6月 [63:30]

 デルタ・ピアノ三重奏団はヴァイオリンのジェラルド・スプロンク、チェロのイレーネ・エンズリン、ピアノのヴェラ・クーパー、いずれもオランダの若手音楽家によって2013年に結成された。リトアニアのヴィリニュス国際コンペティション優勝後、ザルツブルク国際室内楽フェスティバルに出演するなど、ヨーロッパ、アメリカで活動している。
 既にNAXOSよりタネイエフとボロディンのトリオでCDデビューし好評を得ている。このディスクではショスタコーヴィチの傑作である第2トリオとロシア出身で現在はアメリカ在住のレーラ・アウエルバッハ(アウアーバック)の2つのトリオが収められている。
 アウエルバッハの作品はショスタコーヴィチ、シュニトケの影響を感じさせる新ロマン主義的な音楽で大変興味深い。現在まだ40歳代の作曲家で今後の活躍が楽しみ。
 

SAND 0006
¥2400
(SANCTIANDREEシリーズ)
「ジェームズ・マクミラン:お告げ」〜21世紀の宗教音楽
トム・ウィルキンソン(指揮)
セント・アンドルーズ大学
 聖サルヴァトール・チャペル合唱団
ショーン・ヒース(Org)
 ジェームズ・マクミラン(b.1959):アヴェ・マリア
 ジェームズ・マクミラン:ザカリアのカンティクム
 ジョン・タヴナー(1944-2013):お告げ
 ケネス・レイトン(1929-1988):マニフィカト
 ケネス・レイトン:ヌンク・ディミティス
 ジェームズ・マクミラン:新しい歌
 アンセルム・マクドーネル(b.1994):ヒネニー
 ドミニク・デ・グランデ(b.1980):「眠っている間、サバは私にヤコブについて語った」
 ケレンサ・ブリッグズ(b.1990):エクソダスⅢ
 ショーン・ドハーティ(b.1987):神はサムエルを呼ぶ
 リサ・ロバートソン(b.1993):沈黙の言葉の音
 スチュアート・ビーチ(b.1991):ソロモンの受胎告知
 ジェームズ・マクミラン:そして主の使が彼らの上にきた
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):聖処女への聖歌
 ジュディス・ビンガム(b.1952):お告げ
 ジェームズ・マクミラン:おお、眩しい夜明け
 録音:2017年6月 [74:22]

 ジェームズ・マクミランの作品を中心に彼が影響を受けたジョン・タヴナー、ベンジャミン・ブリテン、さらには彼が将来に期待する現在20〜30代の若手作曲家による混声合唱とオルガンによる新しい宗教音楽を集めた。
 マクミランを初めとしていずれも新しい調性、ロマンティシズムを志向する美しい作品が多い。マクミランは指揮者としてN響に客演したこともあり、新ロマン主義的な傾向の作曲家として知られている。



<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード


OVCL-00665
(SACD Hybrid)
\3200+税
オレグ・クリサ
 シューベルト:
  ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 作品162 D574
  アルペッジオーネとピアノのためのソナタ D821 ※
 シューマン:
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 作品105
  アダージョとアレグロ 作品70 ※
オレグ・クリサ(ヴァイオリン、ヴィオラ※)
バリー・スナイダー(ピアノ)
 ヴァイオリンの名匠オレグ・クリサのエクストン第2弾CDは、シューベルトとシューマンの作品集です。ロマン派の名作を、ヴァイオリンとヴィオラで優美に奏でます。共演のバリー・スナイダーも、国際的に高い評価を受ける、名ピアニスト。彼らの間で生まれるアンサンブルは、奥ゆかしくも豊かな歌心で、古き良き伝統を感じさせます。
 テクニックを表に出すことなく、ロマンティックな音楽を紡ぐ、まさに巨匠による演奏。

  2017年5月16-18日、2018年1月9-11日 神奈川・相模湖交流センター にて収録
 

OVCL-00667
(SACD Hybrid)
\3200+税
飯森範親(指揮)&日本センチュリー響
 <ハイドン交響曲集Vol.4>

 ハイドン:
  交響曲 第 7番 ハ長調 Hob.I:7 「昼」
  交響曲 第58番 ヘ長調 Hob.I:58
  交響曲 第19番 ニ長調 Hob.I:19
  交響曲 第27番 ト長調 Hob. I:27
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団
 一大プロジェクト「ハイドンマラソン」から、第5回・第6回コンサートのライヴ録音盤です。
 飯森&日本センチュリーのパフォーマンスは回を重ねるごとにクオリティが高められ、ハイドン演奏としては国内随一ともいえるタッグとなっています。
 彼らが丁寧に紡ぐ、柔らかく晴々とした響きが心地良い、優美なハイドンの世界をどうぞお楽しみください。

  2016年6月17日(第7番、第58番、第19番)、8月12日(第27番) いずみホール にてライヴ収録
 

OVCL-00673
\3000+税
V.ハーバート:
 アイルランド狂詩曲
ドヴォルザーク:
 交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
ジョン・ヴィクトリン・ユウ (指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 10年ぶりのリリースとなるジョン・ヴィクトリン・ユウと名門フィルハーモニア管弦楽団の最新アルバムは、新大陸アメリカで2人の作曲家によって生み出された傑作をお楽しみいただけます。
 有名な新世界交響曲とのカップリングは、ドヴォルザークと同じくアメリカに渡ったヴィクター・ハーバートの「アイルランド狂詩曲」。ドヴォルザークが院長を務めたニューヨーク・ナショナル音楽院で、教授として教鞭を執っていたハーバートは、人気チェリストでもあり、米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)創設者としても知られています。
 故郷アイルランドの民謡が数多くちりばめられ、美しい旋律がオーケストラの壮大なスケールで豊かに奏でられます。

  1996年2月22-23日 ロンドン、トゥーティング、オール・セインツ教会 にて収録
 

OVCL-00674
\3000+税
ラフマニノフ:
 カンタータ「春」 作品20
 合唱交響曲「鐘」 作品35
ジョン・ヴィクトリン・ユウ (指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
レジーナ・ネイサン(ソプラノ)
アレクセイ・マルティノフ(テノール)
アナトリー・サフューリン(バス)
フィルハーモニア合唱団(合唱指導/デヴィッド・ヒル)
 90年代からイギリスを中心に活動し、「惑星」や「エニグマ」などで評判に上った、ジョン・ヴィクトリン・ユウの未発表新発売。ラフマニノフは過去に「交響曲第2番」も発表しており、今作が2枚目。
 優秀なオケとコーラスのソノリティやソリストたちの名唱を得て、溢れるようなロマンティシズムを聴かせてくれます。
 ユウの随所に見せる音楽的才腕に、耳を欹(そばだ)ててしまうアルバムです。

  1996年1月18-19日(鐘)、2月17日(春) ロンドン、トゥーティング、オール・セインツ教会にて収録


【90枚完全限定盤】
ワンポイント・レコーディングのダイレクトカットSACD発売


OVXL-00095
(SACD Hybrid)
\20000+税
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244-2 (管弦楽版)
上岡敏之(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
 通常盤(OVCL-00647)発売時から優秀録音盤として各誌に取り上げられ、広いダイナミック・レンジと、自然な残響に高い評価をいただいてきた当録音。
 DSD5.6MHzのピュア・ワンポイント・レコーディングにより、色彩豊かで、劇的なサウンドが、立体的にお楽しみいただけます。

  2017年7月21-22日 東京・すみだトリフォニーホール にてライヴ収録
 

OVXL-00096
(SACD Hybrid)
\20000+税
ストラヴィンスキー:バレエ音楽 「春の祭典」
シェーンベルク:浄められた夜 作品4 (弦楽オーケストラ版)
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団
 各方面から絶賛を受ける通常盤(OVCL-00658)は、DSD5.6MHzのピュア・ワンポイント・レコーディングによる、リアルな遠近感が話題となりました。
 超高解像度のサウンドで、ダイナミックな「春の祭典」と、壮麗な「浄められた夜」の鮮やかな対比を、ぜひお聴きください。

  2017年7月22日ミューザ川崎シンフォニーホール にてライヴ収録




molt fine



MF-22315
\2800+税
《樋口?一指揮 明治学院バッハ・アカデミー〜
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス》

  ベートーヴェン:
   ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
    エルンスト・ヘルトリヒ校訂 カールス原典版(2010)
樋口隆一指揮
明治学院ハ゛ッハ・アカテ゛ミー合唱団・合奏団
鷲尾麻衣(ソフ゜ラノ)
寺谷千枝子(メソ゛・ソフ゜ラノ)
シ゛ョン・エルウィス(テノール)
河野克典(ハ゛リトン)
桐山建志(コンサートマスター/ソロ・ウ゛ァイオリン)
 録音:2017年10月9日サントリーホール(ライウ゛)
 前作の《マタイ受難曲》に続く、樋口?一指揮明治学院バッハ・アカデミーによる新録音は、「心より出て、心に至らんことを」と自筆譜に記し、「最も偉大な作品」と自ら呼んた゛ヘ゛ートーウ゛ェン晩年の大作《ミサ・ソレムニス》です。
 エルンスト・ヘルトリヒ校訂 カールス原典版2010年を使用していおり、前作の《マタイ受難曲》に続き、テノールにシ゛ョン・エルウィス、バスに河野克典を起用し、ソプラノには新進気鋭の鷲尾麻衣、メソ゛・ソフ゜ラノにはベテランの寺谷千枝子と充実なソリスト陣を配してます。

 明治学院バッハ・アカデミーは、研究と実践(演奏)をモットーに掲げ、バッハ没後250年にあたる2000年に芸術監督樋口?一を中心に創設されましたが、オーケストラはベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》でも古楽器を使用しており、第4曲のサンクトゥスでは、コンサートマスターの桐山建志が心に染み入るソロ・ヴァイオリンを聴かせています。
 《ミサ・ソレムニス》は、合唱団にとっては難曲中の難曲ですが、樋口隆一指導のもと、その真髄に迫る感動のサントリーホール・ライウ゛! の登場です。

 使用楽譜 エルンスト・ヘルトリヒ校訂カールス原典版(2010年)について
  ヘルトリヒ博士は『ベートーヴェン全集』 編集主幹。明治学院大学招聘教授として2006年には夫人とともに来日し、明治学院ハ゛ッハ・アカテ゛ミー合唱団にも参加した。
  古楽器オーケストラを使った今回の演奏は、当時のヘルトリヒ博士の提案である。














6/5(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



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NAXOS


8.573681
\1200
グレインジャー(1882-1961):吹奏楽のための音楽全集 第3集
 1.ワムフレイの若者たちの行進曲
 2.吹奏楽のための小品選集:作者不詳-天使が乙女のもとに
 3.ローマの力とキリスト教徒の心(ウィンド・アンサンブルとオルガン編)
 4.デンマーク民謡組曲-
  第3番:ナイチンゲールと2人の姉妹(ウィンド・アンサンブル編)
 5.固定されたド-鳴り続けるC(ウィンド・アンサンブル編)
 6.吹奏楽のための小品選集:ドリア風の前奏曲
  (原曲:カベソンの第2旋法によるティエント)
 7.美しいドゥーン川の岸辺(ウィンド・アンサンブル編)
 リンカンシャーの花束(ウィンド・アンサンブル編)
  8.第1曲:船乗りの歌(リスボン)
  9.第2曲:ホークストウ農場
  10.第3曲:ラフォード公園の密猟者
  11.第4曲:元気な若い水夫
  12.第5曲:メルボルン卿
  13.第6曲:行方不明のお嬢さんが見つかった
 14.吹奏楽のための小品選集:バラード 第17番
  (原曲:マショーのDame, par vous me sens reconfortez)
 15.Chosen Gems for Winds:ジェンキンス-
  5部のファンタジー 第15番(ウィンド・アンサンブル編)
 16.丘の歌 第1番
ハンス・クヌート・スヴェーン(オルガン)…3.4
ビャルテ・エンゲセト(指揮)
王立ノルウェー海軍バンド
 グレインジャーの「吹奏楽のための音楽全集」最終巻となるこの第3集には、このジャンルにおける彼の最初の作品「ワムフレイの若者たちの行進曲」を始め、良く知られる「リンカンシャーの花束」などバラエティ豊かな作品が集録されています。
 1905年に作曲された「ワムフレイの若者たちの行進曲」の原曲は男声合唱とオーケストラ(または2台ピアノ)のための作品。ウォルター・スコットの叙事詩に基づいていますが、民謡の素材は用いられておらず、全体的に引き締まった行進曲です。
 「リンカンシャーの花束」はグレインジャーが自ら録音機材を携えて、イングランドで採譜した民謡を元にした吹奏楽曲。民謡の微妙な歌い回しも全て描かれた型破りな手法も見られる、吹奏楽ファン必携の作品です。

  録音  Torpedoverkstedet, Karljohansvern Horten, Norway 2014年11月17-21日…1.2.7.8-12 2015年4月20-24日…5.6.14.15 2016年1月25-29日…3.4.16
 


8.573697
\1200
パトリック・ガロワ(フルート)
ドヴィエンヌ(1759-1803):フルート協奏曲集 第4集

 フルート協奏曲 第13番 ニ長調 Op.Posth(1786頃-1788)
  カデンツァ…パトリック・ガロワ作
   1.第1楽章:Allegro assai
   2.第2楽章:Romance: Andante
   3.第3楽章:Allegro non tanto
 協奏交響曲 第6番 ト長調 Op.76
  2本のフルートのための(1790年代後半)
   4.第1楽章:Allegro
   5.第2楽章:Adagio ? Allegretto con grazia
 協奏交響曲 第3番 ニ長調(1778頃-1782)(2本のフルート編)
  6.第1楽章:Moderato
  7.第1楽章:Rondo: Allegretto
 ヴィオッティ(1755-1824):ヴァイオリン協奏曲 第23番 ト長調
 (フルート編)(1792頃-1794)
  カデンツァ…パトリック・ガロワ作
  8.第1楽章:Allegro
  9.第2楽章:Andante
  10.第3楽章:Rondo: Allegro
パトリック・ガロワ(フルート)
ペール・フレムストレム(フルート)…4-7

スウェーデン室内管弦楽団
 18世紀後半、フルート作品の重要な作曲家として名を遺すドヴィエンヌ。もともとは軍楽隊の隊員であり、当時の「無料音楽学校」で同僚の子供たちに音楽を教えていました。
 フランス革命の時代、音楽学校が国立になり、1795年にはパリ音楽院に改組された際、そのままドヴィエンヌはフルートの教授に任命され、一層の活躍を果たすことになりました。
 また彼が著した「フルート演奏の理論と実践」も素晴らしい教則本として当時フランスの管楽器奏法を確立させたことでも知られています。
 ドヴィエンヌのフルート協奏曲全集の最後を飾るこのアルバムには、協奏曲第13番と、2曲の協奏交響曲が収録されています。
 洗練された作風による第13番は1790年以前に書かれたようで、充実したオーケストラ・パートを持つ美しい作品です。2曲の協奏交響曲のうち、第3番はクラリネットのために書かれた作品。競い合うような音色が魅力的です。
 アルバムには同時期に作曲されたヴィオッティのヴァイオリン協奏曲のフルート版も収録、ガロワの卓越した技巧で味わうことができます。

 録音 2016年8月30日-9月3日 Orebro University Concert Hall, Orebro, Sweden
 


8.573726
\1200
リース(1784-1838):チェロ・ソナタ全集 第1集
 チェロ・ソナタ ハ長調 Op.20(1808)
  1.第1楽章:Allegro con brio
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章: Polonaise. Allegretto moderato
 チェロ・ソナタ イ長調 Op.21(1808)
  4.第1楽章:Allegro
  5.第2楽章:Andantino quasi allegretto
  6.第3楽章:Menuetto. Allegretto ? Trio
  7.第4楽章:Rondo. Allegro ma non troppo
 チェロ・ソナタ ト短調 Op.125(1823)
  8.第1楽章:Grave ? Allegro
  9.第2楽章:Larghetto con moto
  10.第3楽章:Rondo. Allegretto
マルティン・ルンメル(チェロ)
ステファン・シュトロイスニック(ピアノ)
 「ベートーヴェンの弟子」として知られるフェルディナント・リース。作曲家として300曲に及ぶ数多くの作品を残しましたが、最近までほとんど顧みられることはありませんでした。
 しかし21世紀になってようやく作品が演奏されるようになり、単なる「ベートーヴェンの弟子」としては片づけられないほどの才能を目の当たりにできるようになりました。
 このアルバムに収録されているチェロ・ソナタのうち、1808年に書かれた2つの作品は、彼の師であったチェリスト、ベルンハルト・ロンベルクに捧げられています。
 しかしベートーヴェンの影響も強く、とりわけOp.21のイ長調は、同じくイ長調で書かれたベートーヴェンの第3番を熟知していたとされるリースらしい「師匠を意識した作品」として仕上がっています。
 後半生にはベートーヴェンの影響から脱したとされるリース、1823年のチェロ・ソナタではロマン派の様式を先取りした壮大かつ凝った作風を見せています。特に第3楽章での激しく移り変わる表情に注目。
 ウィーンの名手ルンメルの演奏です。

  録音 2017年7月10-11日 Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria
 


8.573811
\1200
マイール(1763-1848):ヴェネツィアの独唱モテット集
 1.Regina coeli 天の女王 ト長調(1795頃)
 2-4.Exsurge, anima わが魂よ、目覚めよ ニ長調(1793)
 5.Salve Regina 元后あわれみの母 ヘ長調(1800頃)
 6-9.Me miserum, quid hoc 悲しいかな ハ短調(1799)
 10.Salve Regina 元后あわれみの母 変ロ長調(1802頃)
 11-14.O Deus, quot me circumdant 神よ、私は周りにいる 変ホ長調(1791)
 15.Salve Regina 元后あわれみの母 ハ長調(1798)
 16.Qual colpa eterno Dio 永遠の不義の神 ハ短調(1795頃)
世界初録音
アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)…1-9.11-15
マルクス・シェーファー(テノール)…10.16
ヴァージル・ミショック(バス)…5

フランツ・ハウク(指揮)
ヴィルトゥオージ・イタリアーニ(ピリオド楽器使用)
 18世紀に活躍したフルート奏者ヨアヒム・クヴァンツが自身の論文の中で、イタリアのモテットについて簡単な定義を記していました。
 それによると「宗教的な内容のラテン語による2曲のアリアとレチタティーヴォ、最後はハレルヤ(神を讃えよ)で締めくくられる」とされていますが、実際にはレチタティーヴォが省略されたり、アリアが増やされたりと形は様々です。
 代表的な作品はモーツァルトの「エクスルターテ・ユビラーテ K165」ですが、他にもたくさんの作品は存在しています。
 このマイールのモテットもその様式によって書かれており、作品の多くはヴェネツィアのオスペダーレ(慈善養育院)で暮らす女子たちのために作られました。
 マイールは各々の歌手たちの声のために細かい調整を行ったため、彼の作品は歌手たちの間で高い人気を誇っていたようです。
 ただし、最後に置かれたハ短調のモテットは、他作品を圧倒する迫力と暗さを持ち、後半は若干明るくなるとは言え、神を賛美するハレルヤもありません。マイールの研究家ハウクによる渾身の演奏です。

  録音 2014年4月23-26日 Asamkirche Maria de Victoria, Ingolstadt, Germany
 


8.573844
\1200
チャイコフスキー(1840-1893):Potpourri
様々な音楽から素材を得た小品集

 1.主題と変奏 イ短調(1864頃 シショフ編)
 2.小さなロシアのカザチョーク(原曲:ダルゴムジスキー)(1867)
 3.アレグロ ヘ短調(1980 K.カリネンコによる補筆完成版)(1863/64 イォルダン編)
 4.歌劇《地方長官》からの主題によるポプリ(1868 シショフ編)
 5.ロシア義勇艦隊行進曲 ハ長調(1878 ドロズドフ編)
 6.軍隊行進曲 変ロ長調(1893 ドロズロフ編)
 7.戴冠式行進曲(祝典行進曲) ニ長調 (1883 ラングストン編)
 8.パッシオーネ通り ホ短調(1891頃 ドロズドフ編)
 9.常動曲(原曲:ウェーバー ピアノ・ソナタ 第1番-第4楽章)(1871)
ランス・コバーン(ピアノ)
 幼い頃から音楽の才能を発揮していたチャイコフスキー、ピアノ演奏だけでなく作曲もしていましたが、両親は彼を音楽家にするつもりはなく、現存する最初のピアノ曲は1854年の「ワルツ」のみ。
 彼が本格的に作曲を始めたのは、法務省に就職した後に、ペテルブルク音楽院に入学した1862年以降のことで、以降多くの作品が生まれます。
 この時期に書かれた、未完成でありながらも魅力的な「アレグロ ヘ短調」は、100年以上の年月を経てカリネンコの手によって完成されました。同じ時期の「主題と変奏」も各々の変奏曲の性格が際立つ見事な作品です。
 自作の歌劇《地方長官》のメロディを自由に織り込んだ「ポプリ」の他、楽しいいくつかの行進曲の中には1883年に行われたアレクサンドル3世の戴冠式用の行進曲(原曲は管弦楽曲)のピアノ編曲版も含まれています。
 チャイコフスキー自身が「騒がしい曲」と称した行進曲ですが、実際は問題なく演奏されたという作品です。

  録音 2016年12月18日、2017年2月5日 Katherine Brennan Hall,Royal Irish Academy of Music, Dublin, Ireland
 


8.573886
\1200
ヘンツェ(1926-2012):ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
 ポリチーノ:ヴァイオリン・ソナチネ(1979)
  1.第1楽章:Allegretto
  2.第2楽章:Moderato assai
  3.第3楽章:Passacaglia: Moderato
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1977.オリジナル・ヴァージョン)
  4.第1楽章:Tirsi
  5.第2楽章:Mopso
  6.第3楽章:Aristeo
 ヴァイオリン・ソナタ(1946)
  7.第1楽章:Prelude
  8.第2楽章:Nocturne
  9.第3楽章:Intermezzo
  10.第4楽章:Finale
 11.マンフレッドのために(1989)
 12.ペーター・ドールへの告別(1999)
 13.ヴィオラ・ソナタ(1979)
ピーター・シェパード・スケアヴェズ
             (ヴァイオリン…1-12)(ヴィオラ…13)
ロデリック・チャドウイック(ピアノ)…1-3.7-10.13
 ドイツの現代作曲家ヘンツェのヴァイオリン作品集。12歳で作曲を始めたヘンツェは21歳の時に発表した「交響曲第1番」で認められ、当時のドイツにおける“もっとも才能のある若手”の一人に列挙されます。
 その後は作風を変化させながら、晩年はオペラの作曲を熱心に行い、2012年に亡くなるまで賞賛を集めていました。
 このアルバムに収録されたソナタは、ヘンツェの活動の初期の時代から、20世紀の終わりまでの長い期間に渡って書かれており、なかでも1946年の「ヴァイオリン・ソナタ」は第二次世界大戦直後の困難な状況の中で書かれた“創造的な作品”として知られています。
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタは詩人アンジェロ・ポリツィアーニの作品に基づく三部構成になっており、演劇を愛したヘンツェらしく、どの楽章も描写的です。
 「ソナチネ」は子供たちのためのオペラ「ポリチーノ」の旋律を用いたユーモラスな作品で、ヴァイオリンは祖母の声を表現しています。
 ヴィオラ・ソナタは、バレエ音楽「オルフェウス」から派生し、また2つの小品は、彼の友人への思い出に寄せて書かれています。

  録音:2016年6月7.21日  Parish Church of St George, Harrow UK…1-3.7-10.13 2016年7月18日 he Church of St John the Baptist, Aldbury, UK…4-6.11.12
 

8.579039
\1200
ロペス=グラサ(1906-1994):歌と民謡集
 4つのクリスマスの歌曲 Op.97(1955)
  1.第1番:O meu menino Jesus わが子、イエス
  2.第2番:Vinde Pastores 来たれ、羊飼いよ
  3.第3番:Estando a Virgem 処女よさらば
  4.第4番:O meu menino tao lindo おおわが美しい赤子
 アドルフォ・カサイス・モンテイロの3つの詩 Op.12
  5.第1番:Musica 音楽
  6.第2番:Poemas das maos tombadas 堕落した手
  7.第3番:Marcha triunfal 勝利の行進曲
 10のハンガリーの歌 Op.87
  8.第1番:Kertunk alatt 私たちの庭の下で彼らは穴を掘る
  9.第2番:Jeruzsalem Kapujaban エルサレムの門
  10.第3番:Tegnap jartam zabaratni 昨日私は麦を刈り取った
  11.第4番:A gyirmoti magas torony ギルモットの高い塔
  12.第5番:Ideki a Csengebe 私は知りたくない
  13.第6番:Estefele 夕方
  14.第7番:Latode te azt a hegyet あなたはその丘を見た
  15.第8番:Jaj de porzik a zilahi アラス、通りの埃
  16.第9番:Tedd be, vedd fo オンにして、メインにして
  17.第10番:Oszi szel 秋の風
 アルミンド・ロドリゲスによる2つのロマンス Op.47
  18.第1番:オレンジ・グローブの下の3人の少女のロマンス
  19.第2番:7人の騎手のロマンス
 9のロシア民謡 Op.66
  20.第1番:Moissonneur!
  21.第2番:La mal-mariee
  22.第3番:Je m'en irai
  23.第4番:Sur la riviere
  24.第5番:Poussiere de neige
  25.第6番:Petrouchka
  26.第7番:Souliko
  27.第8番:Ma petite maisonnette
  28.第9番:Sur les flots puissants du Volga
 3つのオリヴィアの歌 Op.20
  29.第1番:Desalento もううんざり
  30.第2番:O bordado 刺繍
  31.第3番:Distancia 距離
 4つの新しいクリスマスの歌
  32.第1番:ベツレヘムにて
  33.第2番:聖なる日
  34.第3番:乙女の歌
  35.第4番:あなたはキリスト
スザンナ・ガスパー(ソプラノ)…1-4.5.21-22.25.27-28.32-24
カティア・モレソ(メゾ・ソプラノ)…2.4.8-17.29-31.32.34
フェルナンド・グィマリャエス(テノール)…3.4.6.7.18-19.20.23-24.26.28.32.35
ヌーノ・ビエイラ・ド・アルメイダ(ピアノ)
 20世紀後半のポルトガルにおける最も偉大な作曲家の一人、ロペス=グラサ。30代の時に3年間パリに滞在し、当時フランスの音楽様式を身に着けると同時に、近代音楽とポルトガル民謡の融合を図り、シンプルで美しい作品を書き上げました。
 彼は十二音音楽に関心を持ち、シェーンベルクを賛美しながらも「自身が目指す音楽」ではないことにも気が付いており、心のままの作品を書くことで、ポルトガルの音楽の独自な発展に尽力、民謡やポルトガルのポピュラー音楽の旋律を取り入れた作品はどれも親しみやすい雰囲気を持っています。
 このアルバムではポルトガル由来の旋律だけではなく、ハンガリーやロシアの歌を用いた作品も収録されており、ロペス=グラサの探求心を知ることができます。

  録音 2017年7月16-21日 Culturgest, Grande Auditorio, Lisbon, Portugal
 

8.573897
\1200
バリオス(1885-1944):ギター作品集 第4集
 1.Las Abejas 蜜蜂(1921)
 2.前奏曲 ハ短調(1920)
 3.セレナータ・モリスカ(1921)
 4.踊り(1921頃)
 5.Jha Che Valle パラグアイの舞曲 第2番(1923頃)
 6.ディノオラ(1938頃)
 7.協奏的練習曲 第1番(1920頃)
 8.マズルカ・アパッショナータ(1919頃)
 9.Aires Criollos ブエノスアイレスのクレオール(1910頃)
 10.Bicho Feo 不器用な(タンゴ・フモリスティーコ)(1913)(T.モリス編)
 11.アルティア(1916頃)
 12.練習曲 ロ短調(バッハへのオマージュ)(1920)
 13.Divagaciones Criollas(1914)
 14.練習曲 第6番(1921)
 15.前奏曲 ホ長調(1939)
 16.Una Limosna por el Amor de Dios 愛の神への賛辞(1944)
 17.Estudio para Ambas Manos 両手のための練習曲(1940)
 18.Armonias de America アメリカのハーモニー(1929)
 19.Aires Andaluces アンダルシアの歌(1914頃)
 20.Cancion de Cuna ゆりかごの歌(1921頃)
 21.ロンドン・カラぺー(パラグアイの舞曲 第3番)(1910頃)
 22.アルゼンチン様式の「チニータ」(1926)
 23.ラ・バナニータ(タンゴ)
 24.Sargento Cabral 曹長(ザンパ)
 25.前奏曲 イ短調(1939)
 26.ミロンガ(クレオール風)(1914頃)
チェリル・レフィク=カヤ(ギター)
 パラグアイのギタリスト、作曲家バリオスの作品集第4集。幼いころから祖国のフォルクローレを好んだ彼は、詩とギターに興味を持ち、大学卒業後は諸国を転々としながらギターを演奏し自作の詩を披露しました。
 彼は生涯に、自らの詩を用いた300曲以上のギター伴奏付き歌曲を作るとともに、ギター独奏曲も多数作曲。これらの曲の中にはパラグアイのポルカ、ザンバ、クレオール(植民地生まれの人々)の空気、セレナードなど、中米や南米の独特の雰囲気が宿っています。演奏者レフィク=カヤはトルコ出身の若手で、2012年のジョアン・ファレッタ国際ギターコンクールで最優秀賞を獲得した逸材です。

 録音 2017年11月9-11日 St John Chrysostom Church, Newmarket, Ontario, Canada




GENUIN

GEN 18603
¥2300
〜ドイツ国際ピアノ賞2017年優勝者〜
 モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
 シューベルト:4つの即興曲 D899
 ブラームス:6つのピアノのための小品 Op.118
エリック・ルー(ピアノ)
 17歳でショパン・コンクール入賞!2017ドイツ国際ピアノ賞優勝!期待の若手エリック・ルー堂々の名演!

 録音:2017年10月27日 ニュルンベルク、DDD、69'03

 ピアノ・ファン待望のCD。2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで僅か17歳で第4位入賞した米国のピアニスト、エリック・ルーの初の独墺系レパートリーのCDが発売。
 エリック・ルーは1997年、米国マサチューセッツ州生まれの中国系米国人。2017年の国際ドイツ・ピアノ賞で優勝、かつ聴衆賞も得ており、その半年後にニュルンベルクで行われた演奏会をライヴ録音したもの。
 ショパン・コンクール第4位の実力はさすがに素晴らしく、じっくりとした落ち着きと深みのある演奏は、十代のピアニストのレベルを遥かに超えている。しかもモーツァルト、シューベルト、ブラームスのそれぞれ晩年の作品に挑んでおり、堂々と押し切っている様からは風格すら漂ってくる。一切情報なしに聞いて19歳の演奏と当てられる人はいないだろう。
 ショパン・コンクールで彼の名を知った人にも、まったく初めて名前を聞くという人にも、ぜひ実際の演奏を聞いて若い逸材の凄さを実感してもらいたい。
 
GEN 18612
¥2300
「レオニード・サバネーエフ(1881-1968):
 ピアノ作品全集第2集」

  5つのスケッチ Op.14
  ピアノ・ソナタ Op.15
  練習曲=夜想曲 Op.16
  パッサカリアとフーガ
ミヒャエル・シェーファー(ピアノ)
 ロシア出身の知られざる作曲家サバネーエフのピアノ作品全集第2弾!

 録音:2017年8月16‐17日、10月31日ミュンヘン、DDD 69'34

 レオニード・サバネーエフのピアノ作品全集の第2集。
 レオニード・サバネーエフ(1881-1968)はモスクワ生まれだが、後半生をフランスで過ごした作曲家、音楽評論家。若い頃に晩年のスクリャービンと親しく、日本でも彼の「スクリャービン: 晩年に明かされた創作秘話」という本が翻訳されている。音楽にスクリャービンっぽいところはあるが、スクリャービンのように神秘主義的な音楽ではなく、モノトーンの暗い、しかし意志の強さが窺える音楽である。通好みの作風ではあるが、なぜこれだけ充実した音楽がこれまでほとんど顧みられてこなかったのか、このCDを聞けば誰でも不思議に思うだろう。
 ミヒャエル・シェーファーは1963年生まれのドイツのピアニスト、作曲家。作曲家としては埋もれかけていたサバネーエフの作品を積極的に取り上げ、再発見の中心人物になっている。ピアノ作品全集の第1集はGEN 15380、ピアノ三重奏曲集はGEN 12236で発売されている。



サバネーエフのピアノ作品全集Vol.1
GEN 15380
(2CD)
\4600→\4190
レオニード・サバネーエフ(1881-1968):ピアノ作品全集Vol.1
 CD1)
  4つの前奏曲Op.1/4つの前奏曲Op.2/2つの前奏曲Op.3/
  2つの小品Op.5/2つの小品Op.6/3つの小品Op.7/
  2つの小品Op.8/4つの小品Op.9
 CD2)
  8つの前奏曲Op.10/6つの詩Op.11/
  3つの小品Op.12/4つの断片Op.13
ミヒャエル・シェーファー(ピアノ)
 録音:2014〜2015 年59’34/48’58

 忘れられたロシアの作曲家、音楽学者、評論家サバネーエフ。タネーエフ、リムスキー=コルサコフに師事しました。
 スクリャービンの友人としても知られ、スクリャービンの回想録「晩年に明かされた創作秘話」が有名です。今作はまさに貴重といえるピアノ・ソロ作品をまとめたアルバム第1弾!
 埋もれたままにするのはもったいない程の小品ばかり。抒情が溢れ出る美しいメロディ。ちょっぴりの切なさも入り混じる。どこかスクリャービンのような神秘的な雰囲気も感じられます。ピアノ好きの方にオススメです。


サバネーエフのピアノ三重奏曲


GEN 12236
\2200→¥1990
3人の名手が送る不遇の作曲家サバネーエフのピアノ三重奏曲
サバネーエフ(1881-1968):
 ピアノ三重奏曲 Op.4
 ピアノ、ヴァイオリン、チェロのためのソナタ Op.20
イロナ・テン=ベルク(Vn)
ウェン=シン・ヤン(Vc)
ミハエル・シェーファー(Pf)
録音:2011年4月、ミュンヘン,DDD、54'50

 レオニード・サバネーエフ(1881-1968)は、ロシア生まれで後にフランスで活動した作曲家。
 長命したが、戦後に活躍しなかったこともあり、作品が演奏される機会は乏しい。このCDに収録されている二つのピアノ三重奏曲はサバネーエフの代表作といってもよいもの。ほの暗いロマンティックな曲想は魅力的である。バイエルン放送交響楽団のコンサートミストレスを務めたイロナ・テン=ベルク、同じくバイエルン放送交響楽団の主席チェロ奏者だったウェン=シン・ヤン(台湾系、スイス生まれ)、そしてテン=ベルクとのコンビでおなじみのミハエル・シェーファーの三人による非常に高い水準の演奏で珍しい作品が楽しめる。

 
GEN 18495
¥2300
「アイルランドの休日」
 バックス:クラリネット・ソナタ ニ長調
 スウィーニー:クラリネットとピアノのための二重奏曲
 トリンブル:イグサの中の沼
 バリー:トランペッター〜クラリネット独奏のための
 ファーガソン:4つの短い小品 Op.6(b管クラリネットとピアノのための)
 バリー:ロウ
 スタンフォード:クラリネット・ソナタ Op.129
 ウィルソン:3つの演奏曲 Op.97
 モリアーティ:くすんだラプソディ
ジョン・ファヌーカン(クラリネット)
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)
 録音:2017年1月9-12日 ライプツィヒ、DDD、76'44

 アイルランドの休日 Irish Holidays と題されたクラリネット作品集。
 1911年から2016年まで、概ねこの100年の曲を取り上げており、エリック・スウィーニー(1948-)、ジョウン・トリンブル(1915-2000)、ジェラルド・バリー(1952-)、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924)、ジェイムズ・ウィルソン(1922-2005)などアイルランド出身の作曲家、北アイルランド生まれのハワード・ファーガソン(1908-1999)ら、アイルランドの作曲家の作品ばかりというのが珍しい。バックスはロンドン生まれだがアイルランド文化に傾倒した。
 ジョン・フィヌケインは1995年からアイルランドのRTE国立交響楽団の首席クラリネット奏者を務めている。エリザヴェータ・ブルーミナとは既に「フランスの休日」と題されたCDを発売している(GEN 17451)。
 
GEN 18498
¥2300
「フルート独奏のためのバロック作品集」
 ブロホヴィツ(ガルツリー=ヴァールグレン編):想像上の組曲
 テレマン:幻想曲第8番 ホ短調 TWV 40:9
 C.P.E.バッハ:ソナタ イ短調 Wq 132
 テレマン:幻想曲第2番 イ短調 TWV 40:3
 バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
アンナ・ガルツリ=ヴァールグレン(フルート)
 録音:2017年9月1-3日 ライプツィヒ、DDD、57'27

 バロック時代のドイツの作曲家による無伴奏フルートのための作品を集めたCD。
 ヨハン・マルティン・ブロホヴィツ(1687—1742)は情報の乏しい作曲家で、ここではガルツリー=ヴァールグレンが4つの舞曲を選んで組曲に仕立てている。
 アンナ・ガルツリ=ヴァールグレンはハンガリー出身のフルート奏者。1995年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の準主席フルート奏者を長く務め、またフルート五重奏団、クィンテセンツの第1フルート奏者としても活躍している。
 しかし単独でのCDはこれまでほとんどなく、満を持しての本領発揮の演奏を聞かせてくれる。
 
GEN 18606
¥2300
「窓」〜もう一つのスペインを垣間見る
 ファリャ:ベティカ幻想曲
 ルイス=ピポ:窓,カタルーニャ民謡の主題による変奏曲
 モンポー:内なる印象
 ルイス=ピポ:ガリシア民謡の主題による変奏曲
アリ・イレシュ(ピアノ)
 録音:2017年7月8-9日 フランス,シャラント県,アングレーム、DDD、70'59

 「窓 もう一つのスペインを垣間見る」と題された近代スペイン、カタルーニャの3人の作曲家のピアノ作品集。
 アントニオ・ルイス=ピポ(1934—1997)はグラナダ生まれでバルセロナ生まれの作曲家、ピアニスト。翳りのある情熱に満ちた音楽が独特だ。「窓」は6曲からなる小品集。ルイス=ピポの作品はこれまでギター曲がCDになっていたが、ピアノ曲はほとんどなかった。
 アリ・イレシュはパリ出身のピアニスト。彼はルイス=ピポの弟子で、師匠のピアノ曲に並ならぬ思い入れがあることが伝わる演奏である。
 
GEN 18607
¥2300
「旅の楽しみ」
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1 「幽霊」
 シュポア:ピアノとヴァイオリンのための二重奏曲 Op.96 「旅のソナタ」
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
エルデリング・アンサンブル:
 【シモン・モンガー(Vn)、
  イェネッテ・ギエル(Vc)、
  サンドラ・ウルバ(Pf)】
 録音:2017年8月28-30日 ライプツィヒ、DDD 82'15

 注目を浴びているエルデリング・アンサンブルの新録音。ベートーヴェンとメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲と、シュポアの「旅のソナタ」を収録。
 「旅のソナタ」はヴァイオリンとピアノが対等の二重奏曲で、シュポアらしい魅力に満ちた素敵な作品。
 エルデリング・アンサンブルは、オーストラリア出身のヴァイオリニスト、シモン・モンガー、ドイツのチェリスト、イェネッテ・ギエル、リトアニアのピアニスト、サンドラ・ウルバによるピアノ三重奏団。アンサンブルと名乗っているのは、ゲスト奏者を加えて規模を拡大することがしばしばあるから。今回は基本のピアノ三重奏で彼らの実力を存分に聞かせてくれる。
 
GEN 18610
¥2300
「反逆の声」〜ジェレミー・メニューイン自作自演集
 ジェレミー・メニューイン:
  (1)バロック風の2つのピアノのための組曲
  (2)ブラームスの弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調
   作品18の第2楽章による2つのピアノのための変容
  (3)4手ピアノのための独自主題に基づく変奏曲
  (4)ブラームスの弦楽六重奏曲第2番 ト長調
   作品36の第2楽章による2つのピアノのための変容
  (5)2つのピアノのための幻想曲
ムーキー・リー=メニューイン(ピアノ)
ジェレミー・メニューイン(ピアノ)
 録音:2017年1月18-19日,9月27-28日 ライプツィヒ、DDD 68'42

 ユーディ・メニューインの息子でピアニストのジェレミー・メニューインが、妻のムーキー・リー=メニューインと共に、自作の2台もしくは4手のピアノ作品を録音。
 ブラームスを主題に採っていることから窺えるように作風はいたってロマン派風。夫の作品を夫婦で演奏するというまことに天晴れなおしどり夫婦っぷりを楽しめる。
 
GEN 18611
¥2300
「息吹が響きになる時」
 クーラウ:フルート四重奏曲 ホ短調 Op.103
 ボザ:2つのスケッチ
 ジラード:川の春
 トロヤーン:墓碑銘
 モーツァルト:自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616
アンサンブル・テトラコード:
 【梁凌嘉(リャン・リンジャ)(Fl)
  アレナ・ヴィルスドルフ(Fl)
  盧思默(ルー・シモー)(Fl)
   ※盧は実際には簡体字
  フランツィスカ・フェルマー(Fl)】
 録音:2017年3月20-23日 北京、DDD 53'28

 フルートだけの四重奏曲を集めている。アンサンブル・テトラコードは、2013年、デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン大学(音楽大学)の学生、中国人二人とドイツ人二人によって結成されたフルート四重奏団。
 四人とも1990年代前半生まれという若い奏者たちで、高い技量を備えた若い才能が一致団結して音楽を作り上げる様はとても爽やかだ。
 フリードリヒ・クーラウのフルート四重奏曲 ホ短調 Op.103は、フルート・アンサンブルでは人気の高い名曲。ウジェーヌ・ボザ(1905-1991)、アンソニー・ジラード(1959-)、マンフレート・トロヤーン(1949-)ら20世紀の作曲家の作品も素晴らしい。



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LYRINX



LYR 298
¥2300
「シネマ・マンドリーノ」〜マンドリンで聴く映画音楽
 クロード・ボーリング:
  コンチェルティーノ・アンコーレ、タンゴ、ボルサリーノ
 ウラディミール:コスマ:24のカプリスより第1〜6番
 エンニオ・モリコーネ:
  セレナータ・パッサカリア、シマネ・パラダイス
 ミシェル・ルグラン:巴里のある場所
 ジャン=クロード・プティ:カデンツとシラノ、愛と宿命の泉
 フランシス・レイ:こども時代のロマンス、プリエール
 (全16トラック)
ヴァンサン・ベア・ドゥマンデ
 (マンドリン、バンジョー)
ピエール・アンリ・ゼレブ(Va)
セルジオ・ランベルト(指揮)
トリノ・フィル弦楽アンサンブル
 マンドリンで聴く映画音楽!

 録音:2016年6-7月マルセイユ、DSD録音[52:39]

 往年の名・映画音楽をマンドリンと弦楽オーケストラで聴く粋で雰囲気のある一枚。ルグラン、レイ、モリコーネなど一時代を築いたメロディ・メーカーたちの名旋律が一堂に集結。
 マンドリンのヴィンセント・ビア・ドゥマンダーは1982年生まれの若手で自ら作曲も行うマルチ・ミュージシャン。ここに収められた作品および編曲のほとんどは作曲者みずからが手掛けドゥマンダーに捧げられている。




MSR


MS 1618
¥2300
「悪魔のトリル」
 (1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304
 (2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」Op.78
 (3)アロイス・ハーバ(1893-1973):
  無伴奏ヴァイオリンのための四分音の音楽(※世界初録音)
 (4)タルティーニ:
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」(クライスラー編)
アウアーバック=ピアース・デュオ:
 【ダン・アウアーバック(Vn)
  ジョシュア・ピアース(Pf)】
 「悪魔のトリル」〜タルティーニ、モーツァルト、ブラームスに加え四分音の作曲家アロイス・ハーバの大作、世界初録音も収録!

 録音:2017年4月 [70:59]

 半音より狭い四分音を意図的、組織的に使った作曲の先駆者アロイス・ハーバの無伴奏ヴァイオリンのための音楽の世界初録音を収録。
 この作品は全4楽章からなる17分あまりの力作で資料音源としても貴重。ほかにクライスラー編によるタルティーニの他ブラームス、モーツァルトなどクラシックを収録。アウアーバック=ピアース・デュオはアメリカの中堅デュオ。
 


MS 1697
¥2300
「ロシアのトランペット・ソナタ」(全曲世界発録音)
 ユーリ・チチコフ(1929-1990):ソナチネ
 ニコライ・プラトノフ(1894-1967):トランペット・ソナタ
 ユーリ・アレクサンドロフ(1914-2001):トランペット・ソナタ
 マーク・ミルマン(1910-1995):トランペット・ソナタ
 レオニード・リュボフスキー(b.1937):トランペット・ソナタ
 ゲールマン・オクネフ(1931-1973):ソナチネ
 アレクサンドル・バリシェフ(b.1940):ソナチネ
 アイーダ・イサコワ(1940-2012):トランペット・ソナタ
イスカンダー・アフマドゥリン(Trp)
ナタリア・ボルシャコワ(Pf)
 全曲世界初録音!ロシアのトランペット・ソナタ

 録音:2016年6、11月ミズーリ大学ウィットモア・ホール[73:53]

 20世紀ロシア、ソヴィエトの作曲家によるトランペット・ソナタを集めたディスク。いずれも珍しい曲ばかりでトランペット、吹奏楽関係者、ファンは必携の一枚。
 旧ソヴィエトの社会主義リアリズム政策を反映してか、作品はどれもプロコフィエフばりの明朗快活な作風が多く、トランペットの技巧が映えるように書かれている。
 トランペットのアフマドゥリンは長年ロシアで演奏していたが、現在はアメリカに在住し演奏活動の傍らミズーリ大学で准教授を務めている。プロ、アマを問わず新しいレパートリーを探しているトランペット奏者にお薦め。
 

MS 1353
(2CD)
¥3600
デヴィッド・ローゼンマン=タウブ(b.1927):ピアノ作品集
 CD1)
  ソナタ/B1/ペドロ・ウンベルト・アレンデのメッセージ/
  G1/「家」第2番「3階建」/サロメ/Z3/復活/G2
 CD2)
  グレタ・グルタフソン/不可能な昼食/終わりのない春/
  アルマイナ/完全な孤独/「祈り」第5番/距離5:トリオ/
  ウアソ/ポルヴォ/ちょっとした希望
デヴィッド・ローゼンマン=タウブ
 (Pf, ボンゴ, シンセサイザー)
 52:39/79:51

 デヴィッド・ローゼンマン=タウブ自作自演集第3弾(既発売はMS1351、MS1352)。
 ローゼンマン=タウブは南米チリの作曲家。地元サンチャゴ音楽院で学び、これまでに100曲以上の作品を発表している。このディスクにはこれまで作曲したピアノ曲が集められており、内容は3分前後の小品から10分ほどの大作まで規模の異なる性格的作品。
 様式はサティ、モンポウに南米音楽のイディオムを加えたようなものが主流だが、無調による作品もある。全て自作自演によるもので中には打楽器、シンセサイザーを使った作品もある。
 

MS 1683
¥2300
「主題と変奏」
 モーツァルト:
  メッカの巡礼《愚かな民が思うには》による10の変奏曲K.455
 ハイドン:アンダンテと変奏曲へ短調XVII:6
 ベートーヴェン:エロイカ変奏曲とフーガOp.35
レスリー・トゥン(フォルテピアノ)
 録音:2017年5月27-29日、ミシガン大学ダルトン・センター・リサイタル・ホール [56:28]

 古典派を代表する3人の作曲家の変奏曲をフォルテ・ピアノで聴く。楽器はミュンヘン1795年製5オクターヴのフォルテ・ピアノに基づいて作られたレプリカ。
 レスリー・トゥンはセント・ルイス出身でピアノをジョン・カークパトリックに師事した。フォルテ・ピアノにより作曲当時の音色が再現されるだけでなく、プチプチと苺の種がはじけるような粒立ちのよいタッチが各声部の動きを明確にし、作品に新たな側面が現れる。
 

MS 1696
¥2300
「アイ・プレイ・フレンチ・ホルン」
 〜ボブ・ワットと彼の仲間たち

  永遠と愛、フォルラーヌ、ミッシング・マイルス、
  アメージング・グレース、ラフター、
  ブルー・ロンド・アラ・トゥルク、
  スティル・アウェイ、ほか全11曲
ボブ・ワット(Hr)
トッド・コックラン(Pf)
ほかゲスト多数
 [60:16]

 ボブ・ワットは1970年代にズービン・メータが常任指揮者を務めていたロス・アンジェルス・フィルの首席ホルン奏者にアフリカ系アメリカ人として初めて就任、以来37年間に渡りその任を勤めた。
 このディスクでは室内アンサンブルをバックにワットのソロを聴く。曲はクラシックの編曲ものからポップス調の曲まで多彩でほぼコックランの編曲か作品。イージー・リスニング風の気軽に楽しめる内容。ワットの艶のあるホルンの甘い音色を堪能できる。ホルン、吹奏楽ファンにお薦め。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


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BMC



BMC CD261
(2CD)
¥4600→\4290

ヴェーグ四重奏団初期の名演集!
「シャーンドル・ヴェーグと彼の四重奏団」

 (1)ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4
 (2)ブロッホ(1880-1959):弦楽四重奏曲第2番
 (3)バーバー(1910-1981):弦楽四重奏曲
 (4)オネゲル(1892-1955):弦楽四重奏曲第2番
 (5)ハンス・イェリネク(1901-1969):弦楽四重奏曲第2番
 (6)アルバン・ベルク(1885-1935):抒情組曲

ヴェーグ四重奏団:
 【シャーンドル・ヴェーグ(Vn)、
  シャーンドル・ゾルディ(Vn)、
  ジェルジ・ヤンツェル(Va)、
  パル・サボ(Vc)】
 ベートーヴェンからベルク、バーバーまで!ヴェーグ四重奏団初期の名演集!

 録音:(1)1956年2月4日、(2)1948年7月8日、(3)1956年2月4日/(4)1956年5月11日、(5)1952年11月3-4日、(6)1952年11月14日
 音源提供:(1)-(3)SRFスイス放送、(4)-(6)WDRケルン放送提供/CD1(1)-(3)76:36/CD2(4)-(6)74:34 モノラル録音

 ハンガリー出身のヴァイオリニスト、シャーンドル・ヴェーグは後に指揮者、教育者としても活躍したが、ヴァイオリニストとして最も精力的に活動していた1940年代後半から50年代にかけて自ら率いる四重奏団で録音した音源のディスク化。
 CD1のベートーヴェン以外は当時の現代音楽で構成されており、ヴェーグの同時代音楽への並々ならぬ情熱が感じられる。「弦楽のためのアダージョ」で知られるバーバーの弦楽四重奏曲における歌心あふれるカンタービレ、ロマン主義とモダニズムが拮抗するオネゲル作品での切れ味鋭いリズム、ベルクの抒情組曲におけるこの時点での彼らの能力を全て出し切ったと思われる完全燃焼の凄演などファン聴きどころ満載。
 なお音源が古いため若干のノイズがあることを予めご了承下さい。





BMCレーベルのヴェーグ・アルバムといえば
大ベストセラーのこれ!

CD 194
(2CD)
\4600
ヴェーグ・イン・ハンガリー
 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲 op. 62
 モーツァルト:
  交響曲第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
 ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D. 944「ザ・グレイト」
シャンドール・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク
1993年3月23日、1995年3月20日、ブダペスト春の音楽祭

 ハンガリーの近現代音楽録音を得意とするBMCが突如ハンガリーの大偉人シャンドール・ヴェーグの最晩年の録音を出してきた。
 ワルターと並ぶ20世紀最大のモーツァルト指揮者ヴェーグ。一部では神格化されているが、最近ではあまりその名を聞くことはなかった。
 そのヴェーグが80歳を超えてブダペストで行った里帰り公演。もちろんモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ,ザルツブルク(カメラータ・ザルツブルク)を引き連れての栄えある演奏会。凱旋公演と言ってもいいだろう。80代を迎えてなおそうそうたる大曲を指揮する巨匠のハートも勇ましい。

 1997年に亡くなるヴェーグの本当に最晩年の貴重な録音・・・よくぞ出してきてくれた。




<映像>


C MAJOR(映像)


74 5904
(5Blu-ray)
¥8800
ブレゲンツ音楽祭/ 湖上オペラ・ボックス・セット
 BD1/DVD1(135分/ 字幕:伊英独仏西)
  ヴェルディ:歌劇『アイーダ』
    タチアナ・セルジャン(S:アイーダ)、ルーベンス・ペリッツァーリ(T:ラダメス)、
    イアノ・タマール(Ms:アムネリス)、イアン・パターソン(Br:アモナズロ)、
    ティグラン・マルティノロシアン(Bs:ランフィス)、
    ケヴィン・ショート(Bs:エジプト王)、ロナルド・サム(T:伝令)、
    エリザベッタ・マルトラーナ(S:巫女)、
    カルロ・リッツィ(指)ウィーン交響楽団、カメラータ・シレジア、
    クラクフポーランド放送合唱団、ブレゲンツ音楽祭合唱団
    演出:グレアム・ヴィック/衣装,装置:ポール・ブラウン/振付:ロン・ハウェル
    収録:2009年7月22,24日、ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
 BD2/DVD2 (120分、字幕:英独仏西中韓)
  ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」
    エクトル・サンドヴァル(T アンドレア・シェニエ)、
    ノルマ・ファンティーニ(S マッダレーナ・ディ・コワニー)、
    スコット・ヘンドリックス(Br ジェラール)、
    ロザリンド・プロウライト(Ms コワニー伯爵夫人)、ターニャ・クロス(Ms ベルシ)、
    デイヴィッド・スタウト(Br ルシェ)、トビアス・ヘヒラー(Br ピエトロ)、他
    プラハ・フィルハーモニー合唱団、ブレゲンツ音楽祭合唱団、ウルフ・シルマー(指揮)ウィーン交響楽団
    演出:キース・ウォーナー/装置:デイヴィッド・フィールディング/
    衣装:コンスタンス・ホフマン/振付:リン・ペイジ/照明:ダヴィ・カンニンガム
    収録:2011年7月ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
 BD3/DVD3 (150分/ 字幕:独英仏西中韓)
  モーツァルト:歌劇「魔笛」
    アルフレート・ライター(Bs ザラストロ)、アナ・ドゥルロフスキ(S 夜の女王)、
    ノーマン・ラインハルト(T タミーノ)、ベルナルダ・ボブロ(S パミーナ)、
    ダニエル・シュムッツハルト(Br パパゲーノ)、デニーゼ・ベック(S パパゲーナ)、
    マグダレーナ・アンナ・ホフマン(第1 の侍女)、フェレーナ・グンツ(Ms 第2 の侍女)、
    カトリン・ヴントザム(Ms 第3の侍女)、ライラ・ザロメ・フィッシャー(S 第1 の童子)、
    エファ・ドヴォルシャク(S 第2 の童子)、ディムフナ・マイイツ(Ms 第3 の童子)、
    マルティン・コッホ(T モノスタトス,第1の武装した者)、
    アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br 弁者,第2 の武装した者)、エレフテリオス・クラット(僧侶)、
    プラハ・フィルハーモニー合唱団、パトリック・サマーズ(指揮)ウィーン交響楽団
    演出:デイヴィッド・パウントニー/舞台装置:ヨハン・エンゲルス/
    衣装、人形デザイン:マリ=ジャンヌ・レッカ/
    スタント、アクション指導:ラン・アーサー・ブラウン/
    人形操作:ブラインド・サミット・シアター(マーク・ダウン、ニック・バーンズ)/
    照明:ファブリス・ケブール
    収録:2013年7月ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
 BD4/DVD4 (125 分、字幕:英独仏西中韓日)
  プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
    ムラーダ・フドレイ(トゥーランドット:ソプラノ)、マニュエル・フォン・ゼンデン( 皇帝:テノール)、
    ミカエル・リソフ(ティムール:バス)、リッカルド・マッシ(カラフ:テノール)、
    ユ・ガンクン(リュー:ソプラノ)、アンドレ・シュエン( ピン:バリトン)、
    タイラン・ラインハルト( パン:テノール)、コスミン・イフリム(ポン:テノール)、
    平野和( 大官:バリトン)、プラハ・フィルハーモニー合唱団、ブレゲンツ音楽祭合唱団、
    パオロ・カリニャーニ(指揮)ウィーン交響楽団、
    演出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ/衣装:コンスタンス・ホフマン/
    照明:デイヴィ・カニンガム/ドラマトゥルク:オラフ・A・シュミット
    収録:2015 年7月20、22、24日 ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
 BD5/DVD5 (138 分/ 字幕:独英西韓日)
  ビゼー: 歌劇「カルメン」
    ガエル・アルケス(カルメン/メゾ・ソプラノ)、ダニエル・ヨハンソン(ドン・ホセ/テノール)、
    スコット・ヘンドリックス( エスカミーリョ/ バリトン)、エレナ・ツァラゴワ(ミカエラ/ソプラノ)、
    ヤナ・バウマイスター(フラスキータ/ソプラノ)、マリオン・ルベーグ(メルセデス/メゾ・ソプラノ)、
    セバスチャン・ソレス(スニガ/ バス)、ラファエル・フィンゲルロス( モラレス/ バリトン)、
    シメオン・エスパー(レメンダード/テノール)、ダリウス・ペルツァク(ダンカイロ/ バリトン)、
    ステファン・ヴァルラーヴェン(リーリャス・パスティア)、エフサ・トパル( 子供のカルメン)、
    ワイアード・エリアル劇場(スタントマン&ダンサー)、
    ブレゲンツ音楽祭合唱団 プラハ・フィルハーモニー合唱団、ブレゲンツ音楽学校児童合唱団、
    合唱指揮:ルカーシュ・ヴァシレク、ベンジャミン・ラック、ヴォルフガング・シュヴェンディンガー、
     ミヒャエル・シュヴェンディンガー、
    パオロ・カリニャーニ(指揮)ウィーン交響楽団
    演出:カスパー・ホルテン/舞台装置:エス・デヴリン/ビデオ:ルーク・ホールズ/
    衣裳:アニャ・ヴァン・クラフ/照明:ブルーノ・ポエト/
    ドラマトゥルギー:オラフ・A・シュミット/映像監督:フェリックス・ブライザッハ
    収録:2017 年7月21日ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
74 5808
(5DVD)
¥8800
 湖畔の音楽祭、ブレゲンツ音楽祭のオペラBOXが登場!最先端の技術を駆使したスペクタクルな演出が見もの!「アイーダ」「アンドレア・シェニエ」「魔笛」「トゥーランドット」「カルメン」意欲的なプロダクションを次々に堪能できるセット!

 (5Blu-ray)画面:カラー、16:9、HD、音声:PCM Stereo, DTS-MA 5.1、リージョン:All
 (5DVD)画面:カラー、16:9、NTSC、音声:PCM Stereo, DD 5.1、リージョン:All

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。
 裕福な市民の資金が投入され1946 年からスタートしたこの音楽祭は、ボーデン湖の上に舞台を設置して、伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラが4 週間にわたって上演されます。
 オーケストラや合唱はステージではなく、隣接するホールで演奏し、最新の音響技術で舞台上のソリストとミックスされ、客席に設置されたスピーカーから聴衆に届けられます。
 C MAJOR レーベルでは、ここ数年にわたり、ボーデン湖上舞台で上演されたオペラ映像をリリースしてきました。今回リリースされる5 枚組ボックスセットには、これまで評判の高かった5 つの作品が収録されています。
 まず2009 年の巨大な自由の女神が印象的だったグレアム・ヴィック演出の「アイーダ」。恐怖政治を推進したフランス革命の指導者ジャン=ポール・マラーの像を設置したキース・ウォーナー演出の2011 年の「アンドレア・シェニエ」。湖上に吊橋をかけ、歌手を数メートルの高さまでリフトアップさせる娯楽性の高い演出をみせた鬼才デイヴィッド・パウントニーの2013 年の「魔笛」。2015 年、ボーデン湖上に万里の長城を作って聴衆を驚かせたマレッリ演出による「トゥーランドット」。まだ記憶に新しい2017 年は、音楽祭で25 年ぶりに上演されたという「カルメン」。
 ここ数年の意欲的な取り組みを象徴する作品をいっきに楽しむことのできるセットです。


<LP>


SPECTRUM SOUND(LP)


LPSMBA 043
(LP)
¥9600
ポリーニ幻のステレオ・ライヴが初LP化!
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
  ([A 面:第1楽章、B 面:第2、3楽章])
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
パウル・クレツキ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 まさに才気煥発。1950年5月3 日、ポリーニ幻のステレオ・ライヴが初LP化!

 ライヴ録音:1960 年5 月3 日/シャンゼリゼ劇場(パリ)

 驚きのリリースを続けている、スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、フランス国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ「ベルアーム」。
 当LP はポリーニのショパン、それもピアノ協奏曲第1番1960 年ステレオ・ライヴです!
 ポリーニは同年の2月から3月にかけて行われた第6回ショパン国際ピアノコンクールにわずか18 歳で優勝、クラシック音楽界最大の注目を集めていました。ポリーニのショパンのピアノ協奏曲第1番といえば、1960 年3月13 日のショパン・コンクールにおけるライヴと、同年4月20、21 日にクレツキ指揮フィルハーモニア管とのベストセラー盤が存在していますが、当アルバムはその1カ月半後の5月3日にパリのシャンゼリゼ劇場でフランス国立放送管と行われたコンサートのライヴ。フランス放送所蔵のオリジナル・ステレオマスターから高音質でデジタル・リマスタリングを行い、鮮やかな姿で蘇りました。
 何よりポリーニの独奏が唖然とする凄さ。明快なテクニックと速いデンポ、絹のようなタッチと透明な音色はフィルハーモニア管との盤と同質ですが、ライヴならではの高揚と熱気で、曲が進むにしたがって音楽に没入していくさまが危険ささえ感じさせるほど。奇跡の演奏が残されていたと申せましょう。
 老練なクレツキのバックも注目で、才気煥発名ポリーニの独奏にピッタリあわせているだけでなく、各所にちりばめられたポーランドの民族色の表出も見事です。当LP は全世界500 セットの完全限定プレスの180 グラム重量盤(東洋化成プレス)です。
 

LPSMAC 006
(LP)
¥8400
ヘルシャー&デームスによるブラームスのソナタ集
  (A 面)
  ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 (B 面)
  ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
ルートヴィヒ・ヘルシャー(チェロ)
イエルク・デームス(ピアノ)
 スペクトラムサウンドよりLP復刻!巨匠ヘルシャー&デームスによるブラームスのソナタ集

 セッション録音:1958 年6 月/ベートーヴェンザール(ハノーファー)/180g 重量盤、完全限定プレス、ステレオ
 使用音源:24bit/192kHz Digital Transfer & Remastering from the original DGG、SLPM 138012 Alle Hersteller Sample factory ED 1 STEREO LP

 スペクトラム・サウンド・レーベルが保有する貴重なコレクションから見事なリマスタリングで復刻をしているLP のシリーズ。
 当LP はドイツが生んだ巨匠チェリスト、ヘルシャーがイエルク・デームスと共演したブラームスのチェロ・ソナタ第1 & 2 番です。ヘルシャーらしい美音冴えわたる演奏です。当LP は全世界500 セットの完全限定プレスの180 グラム重量盤(東洋化成プレス)です。




















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