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≪第98号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その11 2018/9/4〜





9/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BIS



BIS SA 2327
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
 『シンプル・ソング』

 (1)レナード・バーンスタイン(1918–1990):
   シンプル・ソング
    (スティーヴン・シュウォーツ、レナード・バーンスタインの詩)
     (《ミサ(Mass)》(1971)から)
 (2)アーロン・コープランド(1900-1990):
    オルガンが話すのを時々聞いた(エミリ・ディキンソンの詩)
 (3)チャールズ・アイヴズ(1874-1954):
    静穏(ジョン・グリーンリーフ・ホイッティアーの詩)
 グスタフ・マーラー(1860-1911):
  (4)三人の天使がやさしい歌を歌い(『子供の不思議な角笛』の詩)
  (5)原光(『子供の不思議な角笛』の詩)
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  (6)たそがれの夢(オット・ユリウス・ビーアバウムの詩)
  (7)あした!(ジョン・ヘンリー・マッケイの詩)
  (8)アルヴォ・ペルト(1935-):わが心はハイランドにあり(2000)
    (ロバート・バーンズの詩)
 (9)モーリス・デュリュフレ(1902-1986):ピエ・イエズ(《レクイエム》から)
 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
  (10)-(12)3 つの歌(1930)
   【I.なぜ?(オリヴィエ・メシアンの詩)/
    II.ほほえみ(セシル・ソヴァージュの詩)/
    III.行方不明の婚約者(オリヴィエ・メシアンの詩)】
 (13)フランシス・プーランク(1899-1963):
     平和への祈り(シャルル・ドルレアンの詩)
 (14)フランク・マルタン(1890-1974):アニュス・デイ(《レクイエム》から)
 (15)アルヴォ・ペルト(1935-):
    何年もの昔、歌っているのを聞いた(1985)(クレメンス・ブレンターノの詩)
 (16)フランツ・リスト(1811-1886):アヴェ・マリア S.60
 (17)リチャード・ロジャーズ(1902-1979):
  すべての山に登れ
    (オスカー・ハマースタイン二世(作詞))(《サウンド・オブ・ミュージック》から)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)、
(1)-(14)(16)(17)ベンクト・フォシュベリ(オルガン;マルキュッセン・オルガン)
(1)ファビアン・フレードリクソン(エレクトリックギター)、
(1)シャロン・べザリー(フルート)、
(1)(7)マルガレータ・ニルソン(ハープ)、
(7)(15)ニルス=エーリク・スパルフ(ヴァイオリン)、
(9)マリー・マクラウド(チェロ)、
(15)エレン・ニスベト(ヴィオラ)   
 注目盤。なんと美しい歌唱・・・名唱オッターの心の故郷、聖ヤコブ教会で歌うオッターが最も大切にしている珠玉の17曲!

 セッション録音:2016年12月/聖ヤコブ教会(ストックホルム、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、69'01"
 制作・録音:マリオン・シュヴェーベル

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンの宮廷歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(1955-)のキャリアは、彼女が生まれたストックホルムの聖ヤコブ教会から始まりました。教会の青少年合唱団で歌い、教会で行われているバッハの《マタイ受難曲》コンサートのソロに起用。1982 年、最初のソロ・コンサートをこの教会で行いました。この時に共演したベンクト・フォシュベリ(1952-)とは、その後30 年以上に渡る共演が続いています。オペラ《秋のソナタ》(BISSA 2357)をリリースしたばかりのフォン・オッターの『シンプル・ソング』は、この聖ヤコブ教会でセッション録音されたアルバムです。
 タイトルにとられたバーンスタインの《ミサ》のナンバーから、ミュージカル《サウンド・オブ・ミュージック》の〈すべての山を登れ〉まで、「宗教」と「心」でつながる17 の曲。「典礼の手かせ足かせを逃れ、自然に湧き出る賛美の心を高らかに歌え」を基本のスタンスに歌われます。
 コープランドの《エミリ・ディキンソンの12 の詩》の第10 曲、ジャズの和声とゴスペルの歌唱を取り入れた〈オルガンが話すのを時々聞いた〉。ホイッティアーのクエーカーの賛美詩によるアイヴズの曲。マーラーが交響曲第3 番と第2 番の楽章とした『子供の不思議な角笛』の詩による2 曲。陽が昇り、愛する人と結ばれる・・・マッケイのドイツ語詩にシュトラウスが作曲した《あした!》。デュリュフレとフランク・マルタンの《レクイエム》から1 章ずつ。メシアンがデュカスに学んでいた頃に作曲した《3 つの歌》とプーランクの《平和への祈り》。リストが《巡礼の年 第2 年:イタリア》の第1 曲〈婚礼〉に基づいて書いた《アヴェ・マリア》は、オルガンの長い序奏で始まります。
 ペルトが2 曲。スコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩にペルトが作曲した《わが心はハイランドにあり》。『子供の不思議な角笛』の編者のひとり、ブレンターノがナイチンゲールの歌を詠んだ詩による《何年もの昔、歌っているのを聞いた》は、原曲どおり、ヴァイオリンとヴィオラの共演で歌われます。
 〈すべての山に登れ〉は、フォン・オッターがブラッド・メルドーの共演で素敵に歌った〈何かいいこと〉(naïve V 5241)に次ぐ《サウンド・オブ・ミュージック》のナンバーです。ピアニストとして知られるフォシュベリは、ヨーテボリの音楽大学でオルガンを学びました。聖ヤコブ教会に1976 年に設置されたマークセン・オルガンを弾き、彼の子息ミケール・フォシュベリがレジストレーションを担当しました。
 フォン・オッターの子、ファビアン・フレードリクソンが〈シンプル・ソング〉のエレクトリックギターを弾いています。





PAN CLASSICS



PC 10393
(2CD)
¥2600
最適なバランスで流麗に奏でた美演
 J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248
グンタ・スミルノヴァ(ソプラノ)
フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ(アルト)
ハンス・ヨルグ・マンメル(テノール:エヴァンゲリスト)
ライティス・グリガリス(バリトン)
ダニエラ・ドルチ(チェンバロ、指揮)
ムジカ・フィオリータ
 最適なバランスで流麗に奏でた美演

 録音:2017年12月/スイス、バーゼル/76'54''、65'11''

 全6 部のカンタータ集からなる壮麗な人気作品『クリスマス・オラトリオ』。パン・クラシックスから多数のリリースがある看板アーティスト、ダニエラ・ドルチ& ムジカ・フィオリータによる演奏です。
 ヘンデルの『メサイア』(PC-10351)や『聖セシリアの祝日に捧げるオード』(PC-10382)が高評価だったコンビだけに、バッハの中でも明るい響きを持つ『クリスマス・オラトリオ』は相性が良いと思われます。
 ムジカ・フィオリータは合唱団込みのグループであり、声楽と器楽のバランスが素晴らしいです。ナチュラルトランペットの音量も丁度よく見事な効果を上げています。

 


PC 10389
¥2500
カルダーラ:バスのためのカンタータ集
 Bruto a' Romani
 A destar l'alba col canto
 Il Polifemo
 Il Dario
 Partenza amorosa
 Il Sansone
セルジョ・フォレスティ(バリトン)
ステファノ・アレシ(指揮)
スティレ・ガランテ
 魅惑のイタリア声楽曲

 録音:2018 年4 月18・19 日、7 月3・4 日/オランダ、ディーメン/66'22''

 ステファノ・アレシ& スティレ・ガランテはこれまでもヴィンチ、ヨンメッリ、ポルポラなどちょっぴりマイナーなイタリア作曲家の声楽曲を録音しています。
 今回のアルバムで取り上げるのはカルダーラ。1968 年イタリア生まれで著名な古楽演奏家とたびたび共演している歌手、セルジョ・フォレスティを迎えてのバスのためのカンタータ集です。
 カルダーラは非常に多作家で、世俗カンタータだけでも約350 曲書いたとされています。劇的な音楽の「Bruto a'Romani」、愛の嘆きを描く「Il Dario」など知られざるイタリア音楽の魅力がほとばしっています。





BGS



BGS 128
¥2500
ナイジェル・ノース(リュート&ビウエラ)
静寂の装飾 〜
 フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ:リュート作品集 Vol.2
ナイジェル・ノース(リュート&ビウエラ)
  リチェルカーレ(6)/ファンタジア(61)/ファンタジア(67)/ファンタジア(65)/
  ファンタジア(23)/リチェルカーレ(70)/リチェルカーレ(71)/リチェルカーレ(88)/
  ファンタジア(55)/リチェルカーレ(78)/ファンタジア(29)/リチェルカーレ(91)/
  ファンタジア(5)/リチェルカーレ(14/75/14)/リチェルカーレ(44)/ファンタジア(64)/
  ファンタジア(25)/リチェルカーレ(69)/ファンタジア(83)/ファンタジア(82)/
  リチェルカーレ(50)/ファンタジア(26)/リチェルカーレ(52)/ファンタジア(21)/
  ファンタジア(63)/ファンタジア(20)/リチェルカーレ(18)/
  ファンタジア《ベリッシマ》(19)/
  ファンタジア・デ・フランチェスコ・ミラネーゼ・ディヴィナ
 リュート界の巨匠ナイジェル・ノース最新作!フランチェスコ・ダ・ミラノの「神の如きリュート音楽」。

 円熟期を迎えたイギリスの世界的リュート奏者ナイジェル・ノース。3巻にわたるヴァイスのリュート作品集(BGS 119, BGS 120, BGS 125)を完成させたノースが取り組んでいる16世紀イタリアの巨匠、フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497−1543)のリュート作品集の第2巻。
 16世紀前半、ルネサンス時代のイタリアで活躍し、ローマでは教皇パウルス3世の孫の音楽教師、枢機卿イッポーリト・デ・メディチの下でリュート奏者を務めたダ・ミラノ。
 自身が当時有数のリュートのヴィルトゥオーゾでもあったダ・ミラノは、リュートのための「ファンタジア」と「リチェルカーレ」を数多く作曲しており、これらの形式の発展に寄与したことでも知られています。
 「神の如き(il Divino)」とも称されたルネサンス時代の巨匠ダ・ミラノの珠玉の「リチェルカーレ」と「ファンタジア」が、現代の巨匠ナイジェル・ノースの奏でるリュートを通じて表情豊かに響きます。

 ※録音:2014年10月15日−18日、セント・アンドリュース教会(グロスタシャー、イギリス)
 

BGS 130
¥2500
バシアーナス 〜 ブラジル風に
 メンデルスゾーン(カートレッジ編):前奏曲とフーガ第2番
 ヴィラ=ロボス(エデン編):ブラジル風バッハ第4番より 前奏曲*
 J.S.バッハ(エデン編):ブランデンブルク協奏曲第3番 BWV.1048
 メンデルスゾーン(カートレッジ編):前奏曲とフーガ第4番
 ヴィラ=ロボス(エデン編):ブラジル風バッハ第5番より アリア*
 スノーデン:ライト・パーペチューム*
 スケンプトン:バッハ・ヴァリエーション
ヴィーダ・ギター四重奏団
エイミー・グリーン
 (ソプラノ・サクソフォン)*
 ギター四重奏によるバッハ・オマージュ!

 2007年の結成以降、ロンドンを中心としたイギリス国内でのコンサートを重ね、アメリカ、中国でのデビューを果たすなど活発な活動を繰り広げているイギリスのアンサンブル、ヴィーダ・ギター四重奏団。
 BGSレーベルからの5枚目となるアルバム「バシアーナス」は、J.S.バッハへのオマージュ・アルバム。バッハからの影響を受けたメンデルスゾーンやヴィラ=ロボス、70歳を迎えたスケンプトン、才気あふれる若手作曲家スケンプトンなど、今回もバラエティに富んだプログラムを披露してくれています。ギター四重奏による「ブランデンブルク協奏曲第3番」が特に聴きどころです!

 ※録音:2017年6月10日−23日&9月15日、ホーリー・トリニティ教会(ハートフォードシャー、イギリス)
 

BGS 129
¥2500
2本のギターが奏でるモンポウの歌と踊り!
 モンポウ(エデン編):歌と踊り(第1番〜第14番)
エデン・ステル・ギター・デュオ
 〔マーク・エデン&ク
  リストファー・ステル(ギター)〕
 カタルーニャ地方のバルセロナ出身で、20世紀を代表するスペイン人作曲家の1人であるフェデリコ・モンポウ(1893−1987)が、約55年という長い歳月の中で作曲した曲集「歌と踊り」のギター・デュオ・ヴァージョン!
 故郷であるカタルーニャの民謡を主な題材として、長きにわたってモンポウが作曲し続けたライフワークを2本のギターが絶妙なデュオで奏でていきます。スペイン音楽ファン、ギターファン、アレンジ作品ファン要注目のアルバムです!

 ※録音:2013年12月&2017年3月、ホーリー・トリニティ教会(ハートフォードシャー、イギリス)
 

BGS 127
¥2500
イグナイト 〜 ギターのための新作集Vol.3
 メレディス:スプーク
 メトカーフ:フェアライト・ヒルズ、3つの小品
 スケンプトン:ギターのための6つの歌
 パーソンズ:アリアと変奏
 クレーン:ギター・プレリュード
 ジャクソン:アニヴァーサリー・コラールによる幻想曲
 カトラー:ギター・ミュージック
 リヒター:テイク・ジーズ・ブロウクン・ウィングズ
トム・カーステンス(ギター)
Gプラス・アンサンブル
 ギターのための新作の初演、普及に情熱を注ぎ続ける名ギタリスト、トム・カーステンス。
 カーステンスの委嘱によって作曲された新作を中心とした「イグナイト」には、ガブリエル・ジャクソンやマックス・リヒターなど、現代のリーディング・コンポーザーたちの作品を収録しています。

 ※録音:2015年−2016年



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のすたるぢあ

Nostalgia 1701
¥2500→\2290
古楽唱法のスペシャリスト 山田千代美
 伊福部昭の古歌

 ギリヤーク族の古き吟謡歌
  〔アイ・アイ・ゴムテイラ、彼方の河び、
   苔桃の果拾ふ女の歌、熊祭に行く人を送る歌〕
 古代日本旋法による踏歌(ギター・ソロ)*
 サハリン島土蛮三つの揺籃歌
  〔ブールー・ブールー(キーリン族)、
  ブップン・ルー(ギリヤーク族)、
  ウンプリ・ヤーヤー(オロッコ族)〕
山田千代美(ソプラノ)
山田令子(ピアノ)
ダーヴィッド・ヴァン・オーイエン(ギター)*
 古楽唱法のスペシャリスト 山田千代美、伊福部昭の古歌を歌う!

 ☆古楽大国オランダで古楽唱法を究めたソプラノ、山田千代美の新録音!
 ☆映画「ゴジラ」の音楽で知られる伊福部昭の内なる世界を歌う!
 ☆日本語解説&日本語歌詞付き!

 日本が世界に誇るリュートの第1人者、佐藤豊彦の自主レーベル「のすたるぢあ(Nostalgia)」新録音。
 古楽大国オランダで古楽唱法を究めたソプラノ、山田千代美が歌う、「伊福部昭」の作品集が登場。
 山田千代美は国立音楽大学を卒業後、オランダのハーグ王立音楽院に留学。在学中よりレベッカ・ステュワート博士の率いるルネサンス・カペラの第1ソプラノとして演奏を始め、ポリフォニー音楽、グレゴリア聖歌の豊富な経験を積み、佐藤豊彦の率いる古楽アンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」のヴォーカリスト、日本の古楽アンサンブル「諧謔音楽」のメンバーとして活動。古楽のスペシャリストとして、浸透性のある声と繊細な表現テクニックが高く評価されています。
 伊福部昭の作品には、伊福部昭のピアノ作品のスペシャリストとして知られる米国在住のピアニスト山田令子をきっかけに出会い、このレコーディングへと結びつきました。日本音楽でも西洋音楽でもない、古代人の祈りを元に伊福部が書き留めたいにしえの音楽に山田千代美が挑戦します。

 ※録音:2017年7月11日−13日、みやまコンセール

 この数年、私は常に伊福部の楽譜を手元に置き、彼の音楽はこのモードの原理に基づくモーダルマナーで歌われて初めて意味があるのではないかと考えて来た。そして私の伊福部への挑戦が始まった。よってこれはだれもが考える大きさへの挑戦ではない。私がこれまでモーダリストであろうとしたように、ここでもまたあくまでモーダリストでなければならない。それは限界のない伊福部の内なる世界への挑戦である。(山田千代美/ブックレット解説より)







RUBICON



RCD 1014
¥2500
バレンボイムが見出したヨルダンの才能!
レガシー 〜 バード&シェーンベルク

 バード:この道を通る者は、ファンタジア MB 27
 モーリー:ナンシー、トムキンズ:
  パヴァン&ガリアード 《ストラフォード伯》、狩のガリアード
 ブル:ラムリー伯のパヴァン&ガリアード
 ウェーベルン:こどものための小品、ピアノのための小品
 シェーンベルク:組曲 Op.25
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番 Op.2
カリム・サイード(ピアノ)
 バレンボイムが見出したヨルダンの才能!カリム・サイードが弾くバード&シェーンベルク!

 ☆バレンボイムが見出したヨルダン出身の若きピアニスト、カリム・サイード!
 ☆バードとシェーンベルクを中心とした異彩を放つリサイタル・プログラム!

 カリム・サイードは、ヨルダンの首都アンマン生まれ、5歳からピアノを始め、11歳でイギリスへ移住し王立音楽アカデミーで研鑽を積みました。
 ダニエル・バレンボイムに師事したサイードは、バレンボイムの招きにより2000年にヴァイマール・ベルデヴェーレ音楽学校でコンサートを行い、その成功がクリストファー・ヌーペン監督によるドキュメンタリー「カリムズ・ジャーニー」へと繋がりました。同ドキュメンタリーはBBCで放送され国際的な名声を高めました。
 2009年にはバレンボイムとの共演でBBCプロムス・デビューも果たし、その後もピエール・ブーレーズ・ザールのこけら落とし公演に参加するなど共演を続けています。
 ニュー・アルバム「レガシー」は、ウィリアム・バードを中心に、トマス・モーリー、トマス・トムキンズ、ジョン・ブルといったイギリス・ルネサンスの作曲家、アルノルト・シェーンベルク、アントン・ウェーベルンら新ウィーン楽派、そしてブラームスの作品を組み合わせるといった意欲的なプログラム。
 バレンボイムが見出した才能、カリム・サイードによる異彩を放つリサイタル・アルバムにご注目ください。






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MD+G



948-20786
(SACD Hybrid)
\3100→\2890
フルトヴェングラーが強烈な影響を受けたシェンカーの愛弟子
 ハンス・ヴァイセ:クラリネット室内音楽集

 ハンス・ヴァイセ(1892-1940):
  1) クラリネットとピアノのためのソナタOp.10、
  2) クラリネット五重奏曲嬰へ短調
ベロリーナ・アンサンブル
 〔フリーデリケ・ロート(クラリネット)、
  Viller Valbonesi(ピアノ)(1)、
  ダヴィッド・ゴロール、
  Isabelle Bania(ヴァイオリン)(2)、
  Dorian Wetzel(ヴィオラ)(2)、
  Jule Hinrichsen(チェロ)(2)〕

 意欲的に音楽を「発掘」し、その魅力を届けるべロリーナ・アンサンブルの最新アルバム
 ベロリーナ・アンサンブルが再びセンセーショナルなCDをリリースしました。

 ハンス・ヴァイセによるクラリネット五重奏曲とソナタ。
 これらの曲はクラリネット奏者フリーデリケ・ロート率いる音楽発掘チームにより初めて陽の目を見ることになりました。
 心地よい後期ロマン派音楽が野心的な調性と出会い、曲自身の持つユニークな魅力が引き出されています。


 作曲者のハンス・ヴァイセについてはあまり知られていませんが、ウィーンに生まれ、1908年からアメリカのハインリヒ・シェンカーのもとで学びました。
 1930年にニューヨークに招かれますが、1940年に48歳という若さで謎の死を遂げます。

ハンス・シェンカー フルトヴェングラー

 
 ハインリヒ・シェンカーといえばフルトヴェングラー。
 フルトヴェングラーは、シェンカーが1912年に著した『ベートーヴェンの第9交響曲』を読んで感銘を受け、ウィーンに住むシェンカーを訪れ、その音楽性と人間性に触れて、深く共鳴します。
 以後、フルトヴェングラーはウィーンに出向くたびにシェンカーを訪れ、自分が指揮する古典作品をともに研究したとされます。
 
 そんなハインリッヒ・シェンカーの業績を1930年代から40年代に掛けてアメリカに紹介したのがハンス・ヴァイセだったのです。

 ヴァイセが最も多く作曲をしたのはウィーンにいた頃で、シェンカーの作曲法を教えるためフルトヴェングラーにベルリンに招かれるまでの間だったそうです。



その書籍
シェンカー『ベートーヴェンの第9交響曲』

音楽の友社
5184 円
ベートーヴェンの第9交響曲
分析・演奏・文献
シェンカー 著/西田紘子、沼口隆 訳
5184 円

 本書は、オーストリアの音楽理論家ハインリヒ・シェンカー(1868−1935)が、ベートーヴェンの第9交響曲を分析した研究書の全訳である。
 印象批評を廃し、楽譜を読み込むことで作品の内容を解き明かしていく著者の姿勢は、本書を読んだ若き日のフルトヴェングラーにも深い感動を与えた。
 楽曲分析とはどのような作業か?分析した結果を実際の演奏に生かすにはどうすればよいか?分析を誤るとどういう結論に導かれるのか?本書は読者にさまざまなことを教えてくれる。

 原書の出版は1912年であるが、現在に至るまで「第9」全4楽章の楽曲構造をこれほど詳細に分析した書物はほかに見当たらない。
 さらに分析結果を踏まえた具体的な演奏の手引きと、主要な文献への批判も充実している。批判の対象となったワーグナーやワインガルトナーの著述から適宜引用がなされているので、彼らの「第9」観も同時に見えてくる。

 日本語版の翻訳は、シェンカー研究者とベートーヴェン研究者の2人でおこなっている。多数の訳注に加え、巻頭の「日本語版のための凡例」「シェンカーの用語集」、巻末の「シェンカーの著作一覧」「解題」を読めば、本書の理解がさらに深まるだろう。
 450を超える多数の譜例についても原書の誤りを訂正し、第2・4楽章でシェンカーが独自に付している小節番号には、より一般的な楽譜の小節番号を併記した。
 専門の研究者はもちろん、「第9」を演奏してみよう、聴いてみようとするすべての人にお勧めする一冊。

 


903-20916
(SACD Hybrid)
\3100
アルバン・ベルク四重奏団メンバーも参加
 《メッコーレ弦楽四重奏団〜チャイコフスキー:弦楽四重奏曲・六重奏曲集》

 チャイコフスキー:
  1) 弦楽四重奏曲第1番ニ長調、
  2) 弦楽四重奏曲楽章変ロ長調Op.post、
  3) 弦楽六重奏曲『フィレンツェの思い出』Op.70
メッコーレ弦楽四重奏団
 〔Wojciech Koprowski、Aleksandrab Brya(ヴァイオリン)、
 Micha Brya(ヴィオラ)、
 Karol Marianowski(チェロ)〕、

イサベル・カリシウス(ヴィオラ)、
ヴァレンティン・エルベン(チェロ)(アルバン・ベルク四重奏団のメンバー)(3)

 トルストイも感動した弦楽四重奏曲をポーランドの若手アンサンブルが熱演
 2007年に設立されたメッコーレ弦楽四重奏団はポーランドの若手メンバーで構成された魅力的なアンサンブルです。今回はチャイコフスキーの作品で、最初に作曲した四重奏曲、有名な六重奏曲『フィレンツェの思い出』、そしてサンクトペテルブルク音楽院学生時代に作曲され、1楽章のみが残された弦楽四重奏曲変ロ長調を録音しました。
 六重奏曲ではアルバン・ベルク四重奏団からヴィオラのイサベル・カリシウス、チェロのヴァレンティン・エルベンというトップ・クラスの奏者が参加しています。
 舞曲風の箇所、ウクライナ民謡から題材を得ている箇所のある弦楽四重奏曲第1番は、あたかも魔法のように開始直後から瞬く間に聴衆の心を奪います。トルストイは第2楽章で感動のあまり涙を流したということです。
 

314-20922
\2400
《ハラルド・フォーゲル〜ディートリヒ・ブクステフーデ:初期オルガン作品集》
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
 1) 前奏曲ホ短調BuxWV152*、
 2) ソナタ ニ短調
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ/オルガン)BuxWV Anh.5*、
 3) 前奏曲イ短調BuxWV158*、
 4) フーガ ト長調BuxWV175*、
 5) フーガ変ロ長調BuxWV176、
 6) 前奏曲ハ短調BuxWV138、
 7) 今ぞわが魂よ主をたたえよBuxWV212、
 8) ああ主よ、あわれなる罪人のわれをBuxWV178、
 9) 前奏曲ホ短調BuxWV142*、
 10) 前奏曲ヘ長調BuxWV144*、
 11) カンツォーナ ハ長調BuxWV166*、
 12) 前奏曲ト短調BuxWV148*、
 13) 前奏曲ハ長調BuxWV136*、
 14) トッカータ ニ短調BuxWV155*

*『Codex E.B. 1688』より
ハラルド・フォーゲル
 (Torrlosa、ヘルシンゲル、ピルスム、ロスキレ、
  ダンプ、ハンブルク、ノルデン、リューベックのオルガン)、
トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(2)

 350年の時を超え、作曲者自身も弾いていた歴史的なオルガンで聴くブクステフーデ作品
 ディートリヒ・ブクステフーデはちょうど350年前にリューベックの聖母マリア教会でオルガニストとしての活動を始めました。リューベック市はこの記念年を祝し、今年のブクステフーデ賞をハラルド・フォーゲルに贈りました。
 フォーゲルは歴史的オルガンの演奏でももちろん有名ですが、特にブクステフーデの演奏家として知られています。MDGもこの受賞を祝し、『Codex E.B. 1688』よりブクステフーデの作品を興味深い新編成でリリースします。
 フォーゲルとすばらしいデュオを披露したトーマス・フリッチュのヴィオラ・ダ・ガンバを伴ったソナタは世界初録音です。
 作曲者自身が演奏していたTorrlosa、ヘルシンゲルのオルガンとリューベックの聖ヤコビ教会のオルガンを一緒に聴くことができるのはこのCDが初めてです。
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618-20982
(8CD)
\8000→\7590
ロッシーニのきわめて個人的な遺産
 《ロッシーニ:『老いの過ち』(ソロ・ピアノ作品全集)》


《CD 1-8》
ロッシーニ:『老いの過ち』(ソロ・ピアノ作品全集)
[Vol.1]
 Petite Caprice/Mon Prelude hygienique du matin/
 Un enterrement en carnaval/Une caresse a ma femme/
 Un profond Sommeil/Un reveil en Sursaut/Momento homo/
 Assez de memento: dansons/
 ヴェネツィアのラグーン、1861年で期限切れ/
Marche et Reminiscences pour mon dernier voyage /
[Vol.2]
 Hachis Romantique/Les Hors d’?uvres/
 Les Quatres Mendiants/Petite valse l’Huile de Ricin /
[Vol.3]
 夢/Etude asthmatique/Un saute/La Pescarese/
 Prelude pretentieux/陰鬱なワルツ/Prelude convulsif/
 Prelude religieux/Un petit train de Plaisir /
[Vol.4]
 Un Rien No.1-24 /
[Vol.5]
 Prelude Blagueur/Prelude soitdisant Dramatique/
 Prelude Petulant Rococo/無害の前奏曲/Prelude Baroque/
 半牧歌的な前奏曲/Prelude Fugasse/
 Prelude Moresque/タタールのボレロ /
[Vol.6]
 イタリア風前奏曲/La Venitienne/フィレンツェの思い出/
 Saltarello a l’italienne/バルカローレ/タランテラ風即興曲/
 愛しきサヴォア/行進曲/バガテル/
 Echantillon du chant de Noel a L’italienne 他 /
[Vol.7]
 Petite promenade/Un cauchemar/
 Tourniquet sur la gamme chromatique/私の時間の見本/
 Des tritons s’il vous plait/Encore un peu de blague/
 未来の見本/Ritournelle gothique 他 /
[Vol.8]
 Gymnastique d’ ecartement/Petite polka chinoise/
 Petite valse de boudoir/Plein-chant chinois/
 Valse boiteuse/Theme naif et variations idem/
 Valse lugubre/Impromptu anodin/
 Fausse couch de polka-mazurka/アンチダンスなワルツ 他
シュテファン・イルマー(ピアノ)

 ユーモアに満ちたロッシーニ晩年の作品集
 ロッシーニがパリでの人生最後の期間(1857-68)に、特にプライベートのためとして13巻の声楽、合唱、室内楽と100曲以上のピアノ作品を作曲しました。
 「やや冗談」めいた「四級ピアニスト」向けで、ロッシーニのピアノ音楽の機知とユーモアは音楽史の中でもとてもユニークなものです。高度なヴィルトゥオジティ、イタリア歌曲の理想像に満ち、オペラ、サロン音楽、キャバレーの影響を受けて演奏され、際限のない喜び、見事に野性的なアイデア、ひょうきんなパロディで、奥深い真面目さ、作曲者自身の弱さに容赦ない、私的な感動を与える陽気なアイロニーに満ちた、非常に個人的な遺産といえましょう。
 ドイツのピアニスト、シュテファン・イルマーの演奏。8枚組。




GRAMOLA


GRAM99172
\2500
ブラームス&エレート:ピアノ作品集
 ブラームス(1833-1897):7つの幻想曲 Op.116
  1.第1番:カプリッチョ ニ短調
  2.第2番:インテルメッツォ イ短調
  3.第3番:カプリッチョ ニ短調
  4.第4番:インテルメッツォ ホ長調
  5.第5番:インテルメッツォ ホ短調
  6.第6番:インテルメッツォ ホ長調
  7.第7番:カプリッチョ ニ短調
 イヴァン・エレート(1936-):
  8-25.ブラームス変奏曲 Op.57
 ブラームス:4つの小品 Op.119
  26.第1番:インテルメッツォ ロ短調
  27.第2番:インテルメッツォ ホ短調
  28.第3番:インテルメッツォ ハ長調
  29.第4番:ラプソディ 変ホ長調
ゼンカ・ブランコヴィチ(ピアノ)
 オーストリア出身、ザルツブルク・モーツァルテウム大学とウィーン音楽大学で学び、数々のコンクールで優勝、ソリスト、室内楽奏者、伴奏者として幅広く活動するピアニスト、ゼンカ・ブランコヴィチのリサイタル・アルバム。
 ここで彼女はブラームスに焦点を当て、後期の作品集2つと、ブラームスの作品からインスパイアされたハンガリーの作曲家エレートの変奏曲を演奏しています。
 ブランコヴィチは陰影ある音で、晩年のブラームスの心境を反映した小さな曲から深い味わいを引き出しています。1990年に作曲され、ピアニスト、アンドラーシュ・シフに捧げられたこの「ブラームス変奏曲」は、Op.116-4を主題とし、4つの実験的な発展と13の変奏を施した曲。ブラームスだけではなく、ヨハン・シュトラウスを始めとした他の作曲家からの引用も含まれる興味深い作品です。
 録音 2018年2月26-28日イタリア、サチーレ ファツィオーリ・コンサート・ホール
 


GRAM99170
\2500
Russian Grun
ロシアの踊り

 1.ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲 第2組曲-第4曲 ワルツ第2番(室内アンサンブル編)
 2.コズロフ:ヴァレンキ
 3.伝承曲:黒い瞳
 4.ヨーリスト:疲れた太陽
 5.ノヴィコフ:プリヴェット
 6.チャイコフスキー:くるみ割り人形 Op.71-こんぺい糖の踊り(室内アンサンブル編)
 7.ヨーリスト:ポートレート
 プロコフィエフ:ロメオとジュリエット Op.64(室内アンサンブル編)
   8.第1幕:騎士の踊り
   9.第3幕:序曲
  10.第1幕:若いジュリエット
  11.第3幕:夜明け
  12.第2幕:一段と民衆の祭り気分は盛りあがる

 13.ヨーリスト:ロシアの役人のタンゴ
 14.ヨーリスト:もしあなたが私を好きだったら
 15.伝承曲:モスクワの夜
エステルライヒシェン・ザロニステン(アンサンブル)…1-3.5.6.8-12.15
【メンバー】
 ペーター・ギルマイヤー(第1ヴァイオリン)
 カトリーン・レンツェンヴェーガー(第2ヴァイオリン)
 ユディト・ビック(チェロ)
 ローランド・ヴィージンガー(コントラバス)
 ヨーゼフ・オルトナー(クラリネット,サクソフォン)
 ヴィーラント・ノルトマイヤー(ピアノ)

タンゴ・デ・サローン(アンサンブル)…4.7.13.14
【メンバー】
 ペーター・ギルマイヤー(ヴァイオリン)
 アンドレイ・セルコフ(バヤン)
 グントラム・ツァウナー(ギター)
 ローラント・ヴィージンガー(コントラバス)
 ヴァイオリニスト、ピーター・ギルマイヤーが参加する2つのアンサンブルが演奏するサロン音楽集。
 彼らの演奏はジャンルを問わず観客にも批評家にも人気がありますが、このアルバムで取り上げられているのはロシアの音楽集。「黒い瞳」や「モスクワの夜」など伝統的な旋律を中心に、ショスタコーヴィチやプロコフィエフの作品も交えた多彩な選曲が魅力的です。
 ロシアでは珍しい「タンゴ」は、エフィム・ヨーリスト(1947-2007)の作品。彼はウクライナの作曲家でロシアの伝統楽器バヤン(アコーディオンの仲間)の名手。この曲も伝統楽器バヤンがバンドネオンの役割を担い、普段聴くタンゴとはちょっと違う楽しい仕上がりとなっています。

 録音 2017年9月22-24日 Saal der Landesmusikschule Bad Schallerbach,Upper Austria
 

GRAM99166
\2500
Over the Rainbow 
 
1.ニール・ヘフティ:Li'l Darlin'
 2.ジョニー・マンデル:The Sandpiper-The Shadow of Your Smile
 3.ビル・エヴァンス:The Two Lonely People 
 4.ビル・エヴァンス:Orbit (Unless It's You) オービット(アンレス・イッツ・ユー)
 5.スペンサー・ウィリアムズ:Basin Street Blues
 6.リチャード・ロジャーズ:Jumbo:My Romance
 7.ジョン・コルトレーン:Baby Steps
 8.ハロルド・アーレン:オズの魔法使い-虹の彼方に
ルーディ・ヴィルファー(ピアノ)
 オーストリアで活躍するジャズ・ピアニスト、ルーディ・ヴィルファーが演奏する名曲集。
 彼のロマンティックで抒情的な演奏スタイルは、1979年に彼がアメリカを訪れた際に「ヴィレッジ・ヴァンガード」のライヴで感銘を受けた名手ビル・エヴァンスから受け継いだとされています。
 彼は以前、ジョー・ザヴィヌルの追悼のためのアルバム「Somewhere」(GRAM99129)をリリースし、その耽美な音楽性が高く評価されましたが、続編となる今作では、尊敬するエヴァンスの曲を含む20世紀の名作を演奏、静寂の中に置かれた音の美しさを表現しています
 録音 2017年8月3-4日 Odeion Kulturforum Salzburg,Austria



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SWR CLASSIC



SWR19422CD
\2500→\2290
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 シューマン(1810-1856):ヴァイオリンとオーケストラのための作品全集

 1.ヴァイオリンとオーケストラ伴奏のための幻想曲 Op.131(1853/1854出版)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(1853/1937出版)
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調(チェロ協奏曲 イ短調 Op.129の編曲)(1850/1987出版)
 小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品-3つの編曲作品
  第3番:前庭のメロディ(エルンスト・ルドルフ編)
  第9番:噴水のほとりで(エルンスト・ルドルフ編)
  第12番:夕べの歌(ヨーゼフ・ヨアヒム編)
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)

パブロ・ゴンザレス(指揮)
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 数多くのピアノ曲や歌曲を書いたシューマンですが、ヴァイオリンのための作品あまり多くありません。
 室内楽曲以外では、3曲のヴァイオリン・ソナタと、このアルバムに収録された協奏曲ニ短調と幻想曲、チェロ協奏曲を編曲したイ短調の協奏曲があるのみです。
 ほとんどは晩年に作曲されており、ヨアヒムに献呈された「幻想曲」をはじめ、どの曲も後期のシューマン作品らしい渋い美しさを放っています。
 1984年生まれのヴァイオリニスト、ノイダウアーが演奏するこのアルバムは、シューマンの仲間たちが彼のピアノ連弾曲をヴァイオリンとオーケストラのために編曲した「3つの編曲作品」を含むシューマンの「ヴァイオリンとオーケストラのための全作品」が収録されており、ヴァイオリン協奏曲は最近発表されたクリティカル・エディションを用いて演奏された、他にはない特色を持っています。
 シューマンにふさわしい情感豊かなノイダウアーの美音が聴きどころです。

  録音 2010年1月25-29日 ザールブリュッケン ハルベルク放送局




ノイダウアーの旧譜もご紹介しておきましょうね
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集
HAENSSLER
93 316
(2CD)
\4400


ノイダウアー, 満を持してモーツァルトの協奏曲
 指揮はヴァイル!

 モーツァルト:
  [CD1]
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
   ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
  [CD2]
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
   ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
   アダージョ ホ長調 KV.261
   ロンド ロ長調 KV.269
   ロンド ハ長調 KV.373

レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 レオポルト・モーツァルト国際コンクールの覇者、麗しきヴァイオリニスト、ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース!

 録音:CD-1:2013 年7 月24-28 日、CD-2:2013 年10 月14-18 日、SWR スタジオ、カイザースラウテルン(セッション)/DDD、2h 11’03”

 麗しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞しており、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987 年)、ベンジャミン・シュミット(1991 年)など著名なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュマチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。

 レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユリア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。



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SWR19421CD
(8CD)
\6200→\5690

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 
 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響
  オリヴィエ・メシアン(1908-1992):管弦楽作品集


【CD1】
 1.忘れられた捧げ物(1930)
 2-5.キリストの昇天(1934)
 ミのための詩(ソプラノと管弦楽編)(1948)
  6.感謝の祈り-「空、そして水」
  7.風景-「湖は大きな碧玉にも似て」
  8.家-「現時の家に、別れを告げようよ」
  9.恐れ-「あぁ、あぁ、おぉ!」
  10.妻-「行かれよ、聖霊の導き給う処へ」
  11.貴女の声-「窓、牛后の陽射しを燦々と受け」
  12.二人の戦士-「二人は一体となって」
  13.首飾り-「春は暮れなずみ」
  14.かなえられた祈り-「寄る辺のない」

    イヴォンヌ・ナエフ(メゾ・ソプラノ)…6-14

録音 フライブルク・コンツェルトハウス
 2002年1月17日…1
 1999年1月13日-15日…2
 2007年12月19.20日…6-14
【CD2】
 1-10.トゥーランガリラ交響曲(1948)
  ロジェ・ミュラロ(ピアノ)
  ヴァレリー・アールマン=クラヴリー(オンド・マルトノ)
   録音 2008年2月12-13日
    フライブルク・コンツェルトハウス
【CD3】
 1.鳥の目覚め(1953)
 2.異国の鳥たち(1956)
 3-9.クロノクロミー(1960)
  ロジェ・ミュラロ(ピアノ)…1.2
   録音
    2007年6月27日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ…1
    2008年2月12.13日 フライブルク・コンツェルト・ハウス…2
    2005年2月24日 フライブルク・コンツェルトハウス…3-9
【CD4】
 1-5.われ死者の復活を待ち望む(1964)
 6-12.われらの主イエス・キリストの変容(1969)
  録音 2008年5月3日 フライブルク・コンツェルトハウス…1-5
【CD5】
 1-7.われらの主イエス・キリストの変容(1969)(続き)
  グンヒルト・オット(フルート)…CD4:6-12,CD5
  ヴォルフハルト・ペンツ(クラリネット)…CD4:6-12,CD5
  フランク・ラング(クシロマリンバフォン)…CD4:6-12,CD5
  ホルスト・フリーデル(ヴィヴラフォン)…CD4:6-12,CD5
  ヨッヘン・ショーラー(マリンバフォン)…CD4:6-12,CD5
  ラインハルト・ラツコ(チェロ)…CD4:6-12,CD5
  フローラン・ボファール(ピアノ)…CD4:6-12,CD5
  (ソリストは全てバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団のメンバーたち)
  ヨーロッパ合唱アカデミー…CD4:6-12,CD5
   録音 2000年12月12-15日 フライブルク・コンツェルトハウス…CD4:6-12,CD5
【CD6】
 1-7.峡谷から星たちへ(1974)
【CD7】
 1-5.峡谷から星たちへ(1974)(続き)
 6.天より来たりし都市(1987)
 7.ほほえみ(1989)
  ロジェ・ミュラロ(ピアノ)…CD6,CD7:1-5.6
 ティエリー・レンツ(ホルン)…CD6,CD7:1-5
 ヨッヘン・シュレール(シロリンバ)…CD6,CD7:1-5
 マルクス・マイヤー(グロッケンシュピール)…CD6,CD7:1-5
  (ミュラロ以外は全てバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団のメンバーたち)
 録音
  2007年4月25日-5月4日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ…CD6,CD7:1-5
  2007年4月23日-5月4日 フライブルク・コンツェルトハウス…CD7:6
  2008年1月27日 ミュンヘン,ヘルクレスザール…CD7:7
【CD8】
 1-11.彼方の閃光(1991)
  録音 2002年2月25日,9月19日 フライブルク・コンツェルトハウス
シルヴァン・カンブルラン(指揮) 
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
CD93.225 再発盤

 フランスで生まれ、学生時代にはトロンボーンを専攻、奏者としてリヨン国立管弦楽団に入団後1975年に指揮者デビュー、「ブザンソン指揮者コンクール」で第1位を獲得したシルヴァン・カンブルラン。
 レパートリーは幅広く、古典派から近現代、とりわけメシアンのオーソリティとして、数多くの録音があり、2010年から2018年まで常任指揮者を務めている読売日本交響楽団でも、様々な作品を変幻自在に演奏、聴衆を沸かせました。
 とりわけ2017年に全曲での日本初演を敢行したメシアンの歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》は大変な話題となり、メシアン・ブームが巻き起こったのも記憶に新しいところです。
 2008年にメシアン生誕100年を記念して発売された、カンブルランと南西ドイツ放送交響楽団との再発BOXは、メシアン作品の持つ色彩感と宗教性を極限までに表現した素晴らしい仕上がりの演奏ばかり。
 ピアノを名手ミュラロが受け持っていたことでも話題となった演奏です。




当然のことながら話題沸騰!
コンサートは「昨年最高」の栄誉を得たが、CDも「今年最高」の栄誉を勝ち得そう。
カンブルラン×読響の集大成、「アッシジ」全曲版日本初演ライヴ!


ALT 398/401
(4CD)
\5600→\5190
何人もの方がこの日の公演のすごさを伝えてきた
 「音楽の友2017年ベスト・コンサート」でダントツの第1位

 カンブルラン×読響の集大成、「アッシジ」全曲版日本初演ライヴ!

  メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》(全3幕8景)
天使:エメーケ・バラート(ソプラノ)
聖フランチェスコ:ヴァンサン・ル・テクシエ(バリトン)
重い皮膚病を患う人:ペーター・ブロンダー(テノール)
兄弟レオーネ:フィリップ・アディス(バリトン)
兄弟マッセオ:エド・ライオン(テノール)
兄弟エリア:ジャン=ノエル・ブリアン(テノール)
兄弟ベルナルド:妻屋秀和(バス)
兄弟シルヴェストロ:ジョン・ハオ(バス)
兄弟ルフィーノ:畠山 茂(バス)
新国立劇場合唱団、
びわ湖ホール声楽アンサンブル(合唱)、
冨平恭平(合唱指揮)
ヴァレリー・アルトマン=クラヴリー、
大矢素子、
小川 遥(以上 オンド・マルトノ)
シルヴァン・カンブルラン(指揮)、
読売日本交響楽団  

 1年に1回か2回、何人もの会員の方が「昨日のコンサートはすごかった!」とメールしてくることがある。
 まさにこれがそんな公演。
 日本のクラシック演奏史上に残る偉業的公演だったと、みなが口をそろえて言う。
 だから「音楽の友2017年ベスト・コンサート」でダントツの第1位(第2位のほぼダブルスコア)に選ばれたのも当然だった。
 行けた人は幸せ。行けなかった我々もせめてCDでそのすごさを堪能したい。



 2017年の話題をかっさらった伝説の公演が早くもCD化!カンブルラン×読響の集大成、「アッシジ」全曲版日本初演ライヴ!
 競合盤がほとんどない演目の貴重録音にして稀代の大名演!

 録音:2017 年11 月19 ・26日/サントリーホール(ライヴ録音)/73'06''、70'00''、45'22''、69'25''、日本語帯・解説・歌詞対訳付、国内プレス

 読響と常任指揮者カンブルランが2017 年に行った、メシアンの長大なオペラ『アッシジの聖フランチェスコ』の全曲版国内初演ライヴが嬉しいCD 化。
 読響創立55 周年記念として行われ、「音楽の友」誌の企画〈コンサート・ベストテン2017〉第1 位に輝いた伝説的公演です。
 さらにこの年、読響は〈第49 回(2017 年度)サントリー音楽賞〉、〈第30 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞〉も受賞しており、この『アッシジ』公演が大きな要因となったことは間違いありません。
 2010 年4 月から3 期9 年に及び読響の常任指揮者を務め、2018 年度で最後の年を迎えるカンブルランが日本演奏史に刻んだ大いなる偉業をぜひお聴きください。


 メシアン畢生の大オペラ『アッシジの聖フランチェスコ』は9 人のソロ歌手、40 近い打楽器、10 パートからなる合唱など破格の規模の編成で、演奏時間も4 時間を優に超える作品。休憩をはさんだ当日の公演時間は5 時間半に及びました。オンド・マルトノが3 台必要というのもメシアンらしく、まさに規格外の内容です。国内ではこれまで抜粋版が演奏されるにとどまり、遂にその全貌が楽しめるとあって演奏会は大変な話題となりました。
 カンブルランはメシアンの管弦楽作品の体系的な録音を残しているメシアン音楽のスペシャリストで、読響とも『トゥーランガリラ交響曲』や『彼方の閃光』を取り上げ名演を聴かせてきた実績があります。この『アッシジ』も作曲家と作品への深い理解に裏打ちされた稀代の名演。演奏会形式での上演ですが、それゆえに音楽を語ることに集中した演奏が繰り広げられており、時に瞑想的なまでの作品の真価がひしと伝わってきます。まばゆく響き渡る鳥たちの歌を描いた第6 景の複雑かつ壮麗な場面も鮮烈。

 ALTUS レーベルの録音はカンブルラン本人も信頼を置く優れたもので、メシアンならではの輝かしい音響を見事に捉えています。解説書には楽曲解説・歌詞対訳はもちろんのことカンブルランのインタビューなども収録しており充実の内容。
 海外盤を含めてもなかなかCD が手に入らない『アッシジ』における大変貴重な全曲盤です。 

 


SWR19065CD
\2500

FRANCE/フランスの合唱作品集


 プーランク(1889-1963):小室内カンタータ「ある雪の夕暮れ」
  1.De grandes cuillers de neige
  2.La bonne neige
  3.Bois meurtri
  4.Lanuit le froid lasolitude
 ドビュッシー(1862-1918):3つのシャンソン
  5.Dieu, qu'il la fait bon regarder 神よ、美しき人を見るはよきかな
  6.Quant j'ai ouy le tabourin 太鼓の音を聞くとき
  7.Yver, vous n’estes qu’un villain 冬は本当にいやらしい
  【ソリスト】
   ヴィープケ・ヴィクハルト(アルト)…6
   クルステン・ドロープ(ソプラノ)…5-7
   ユディト・ヒルガー(アルト)…5-7
   クリストファー・カプラン(テノール)…5-7
   フィリップ・ニーダーベルガー(バス)…5-7
 8-11.ミヨー(1892-1974):ヴィーナスの誕生
  無伴奏混声合唱のための
 12-14.ジョリヴェ(1905-1974):祝婚歌
  オーケストラと2つ合唱のための
 15-18.プーランク:アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り
  無伴奏男声合唱のための
 19.メシアン(1908-1992):モテット「おお、聖なる饗宴よ」
  4部の混声合唱のための
 20.アペルギス(1945-):ヴェルフリ-カンタータ-
  Die Stellung der Zahlen 数字の位置 混声合唱のための
マーカス・クリード(指揮)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル

 指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。
 1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。
 しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。
 ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。
 このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。
 アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。
 これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。


 録音 :
  2017年3月13-17日 シュトゥットガルト 放送スタジオ…1-11
  2018年10月27-29日 シュトゥットガルト 放送スタジオ…12-14
  2005年11月 シュトゥットガルト ヴィラ・ベルク…15-18
  2016年11月22-24日 シュトゥットガルト 放送スタジオ…19
  2009年6月4.5.9日 シュトゥットガルト 放送スタジオ…20


クリード/南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル  既発アルバム
 CD93.306   アメリカ
 CD93.317   ロシア
 CD93.329    イタリア
 CD93.342    大英帝国
 SWR19017CD ポーランド
 SWR19031CD  フィンランド

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS
リチャード・イッター・コレクション・シリーズ第4弾


 英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。
 彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。


ICAC-5152
(2CD)
\3600→\3290
オットー・クレンペラー/ほとんど初出の秘蔵音源!
 秘蔵音源集 BBCスタジオ1955年&アッシャー・ホール1958年


【Disc 1】
 1-4.モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K183 <初出>
 5-8.ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
  BBC交響楽団 1-4
  フィルハーモニア管弦楽団 5-8
【Disc 2】
 1-7.ブラームス:ドイツ・レクイエム
<初出>
  エルフリーデ・トレッチェル(ソプラノ)
  ハンス・ヴィルブリンク(バリトン)
  BBC交響楽団&合唱団
オットー・クレンペラー指揮
 
今回はベートーヴェンのみ、個人コレクターの音源から収録されています。
 クレンペラーの第2集となるこのアルバムは、BBC響とのスタジオ・ライヴのモーツァルトとブラームスが初出、ベートーヴェンもかつてマイナーレーベルでリリースされた形跡があるものの、ほぼ初出に近いものです。

 ライヴならではの高いテンションが特徴で、ベートーヴェンに至っては、翌1959年のスタジオ録音より5分以上も早くなっているのが驚き。

 またこちらも1961年のスタジオ盤との比較で5分ほど早くなっている「ドイツ・レクイエム」では、バイエルン国立歌劇場で当時活躍中のバリトン、まだ22歳だったハンス・ヴィルブリンクと、カール・ベームのお気に入りだったことで知られるドイツのリリック・ソプラノ、エルフリーデ・トレッチェルを起用。

 音質に関しては、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態で残っており、入念なリマスタリングで、70歳を超えてなお元気なクレンペラーの力強いパフォーマンスを堪能することが出来ます。
 
録音:モノラル・ライヴ 1955年12月14日 ロンドン、メイダ・ヴェールBBCスタジオ…Disc1 1-4 1958年8月24日 エディンバラ、アッシャー・ホール…Disc1 5-8 1955年12月9日 ロンドン、メイダ・ヴェールBBCスタジオ…Disc2

<演奏時間比較>(楽章トータル)
※ モーツァルト25番ーー今回のライヴ…18:41
 スタジオ(1956年フィルハーモニア管)…19:15

※ ベートーヴェン5番ーー今回のライヴ…34:02
 スタジオ(1959年フィルハーモニア管)…39:48

※ ドイツ・レクイエムーー今回のライヴ…63:47
 スタジオ(1961年フィルハーモニア管)…69:06
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ICAC-5151
(2CD)
\3600→\3290

ブルーノ・ワルター/すべて初出!
 秘蔵音源集 1955年 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール


【Disc 1】
 1-4.マーラー:交響曲第1番 ニ長調
 5.マーラー:トランペットが美しく鳴り響くところ(「少年の魔法の角笛」より)
  イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ) 5
【Disc 2】
 1.ワーグナー:ファウスト序曲
 2-6.ハイドン:交響曲第96番 ニ長調 「奇跡」
 7.ブラームス:運命の歌 Op.54
  ブルーノ・ワルター(指揮)
  BBC交響楽団&合唱団

<全て初出>
ブルーノ・ワルター指揮

 ワルターが1955年5月にBBC交響楽団を振った一連のライヴが初登場します。

 「ファウスト序曲」は1923年のスタジオ録音と1939年のNBC響とのライヴがありましたが、今回の録音は音質的にも解釈の深みの点でも歓迎されるものでしょう。
 ハイドンの96番はワルターが好んだレパートリーで、1937年ウィーン・フィル、1954年ニューヨーク・フィルという2つのスタジオ録音のほか、やはり1954年のニューヨーク・フィルとのライヴがあり、さらに今回初めてリリースされるライヴの直前、1955年フランス国立放送管とのライヴも存在します。

 また「運命の歌」もワルターにはゆかりの深い作品で、1941年のニューヨーク・フィルとの録音があるほか、1960年に彼の最後の公開演奏が行われた翌日、ロサンゼルスにてコロムビア響との録音が行われています。

 ワルターの振るマーラーの交響曲第1番には2つのスタジオ録音のほか複数のライヴが存在しますが、今回はゼーフリートと共演した「トランペットが美しく鳴り響くところ」と共に初登場するという点で貴重です。

 ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。

  録音:モノラル、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ 1955年5月15日…Disc1 1-4、Disc2 1 1955年5月29日…Disc1 5、Disc2 2-6 1955年5月25日…Disc2 7
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ICAC-5150
(4CD)
\6000→\5590
ピエール・モントゥー/すべて初出!
 秘蔵音源集 1955年、1956年、1961年


【Disc 1】
 (1) ドビュッシー:管弦楽のための「映像」
 (2) ショーソン:交響曲 Op.20
  BBC交響楽団
【Disc 2】
 (1) ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 (2) フランク:交響的変奏曲
<ボーナス・トラック (シャルル・ミュンシュ指揮)>
 (3) ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調
  ロベルト・カサドシュ(ピアノ) …2
  ボストン交響楽団
【Disc 3】
 (1) ブラームス:二重協奏曲 イ短調 Op.102
 (2) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
  ピエール・フルニエ(チェロ) …1
  ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
【Disc 4】
 (1) ダンディ:フランス山人の歌による交響曲
 (2) ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第3部
  ヴァレリー・トライオン(ピアノ) …1
  アンドレ・ヴェシエール(バス/ロレンス修道士) …2
  BBC合唱団、BBC合唱協会 …2
  BBC交響楽団 …1
  ロンドン交響楽団 …2

<全て初出>
ピエール・モントゥー指揮

 モントゥーが自国フランス音楽のスペシャリストというのは誰もが認めるところですが、ことブラームスへも深い愛情を注いでおり、公式の録音は残していない交響曲第3番のほか、初出となる2つの協奏曲が入っているのは嬉しいところです。

 フランクの「交響的変奏曲」は長い友人であるカサドシュとの共演で、今回初登場のライヴはモントゥーがこの作品を指揮した最も古い録音となります。
 ドビュッシー「映像」とショーソン「交響曲」は、モントゥー唯一のライヴ音源。またボーナスとして、同じフランスの指揮者であるミュンシュが振ったハイドンの102番を収録しています。
 これは彼がこの作品を指揮した唯一残っている録音で極めて貴重なものであるうえ、演奏もアグレッシヴで素晴らしいものです。

 ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。

 録音:モノラル・ライヴ
  1956年5月11日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…Disc1
  1956年8月29日 エディンバラ、アッシャー・ホール…Disc2 1,2
  1956年8月26日 エディンバラ、アッシャー・ホール…Disc2 3
  1955年4月28日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…Disc3 1
  1955年4月26日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…Disc3 2
  1961年10月16日 ロンドン、BBCスタジオ…Disc4 1
  1961年5月22日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…Disc4 2



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SPECTRUM SOUND




CDSMBA 029
(1CD+ ボーナス3CD)
特別価格
¥4800→\4390

ボーナスCDもすごい・・・
 ミシェル・シュヴァルベが弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲と
  ドゥヴィ・エルリの弾くバッハ無伴奏ソナタ第1番!

   正規初出音源
 CD 1 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン)
 モーリス・ルルー(指揮)、フランス国立管弦楽団
   ライヴ録音:1964 年12月15日/シャンゼリゼ劇場、パリ(ステレオ)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001 ドゥヴィ・エルリ(ヴァイオリン)
   ライヴ録音:1971 年3月13日/メゾン・ド・ラ・ラジオ、パリ(ステレオ)

     
不思議なボーナスCD3枚

CD2+3 アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)

   ・メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op58
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、ロルフ・クニーパー(ピアノ)
     録音:1959年4月15日/カールスルーエ(モノラル)
   ・ミヨー:エレジー〜チェロとピアノための
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、ロルフ・クニーパー(ピアノ)
     録音:1961年3月15日/ハンブルク(モノラル)
   ・レーガー:2つの演奏用小品 Op.79e
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、アルフォンス・カーデ(ピアノ)
     録音:1959年10月15日/ハンブルク(モノラル)
   ・マルティヌー:パストラーレより第2、5、6番
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、ロルフ・クニーパー(ピアノ)
     録音:1963年6月6日/ハンブルク(モノラル)
   ・ケ=デルヴロワ:組曲 ニ長調
   ・テイラー:チェロ・ソナタ ニ長調
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、アルフォンス・カーデ(ピアノ)
     録音:1964年5月13日/ベルリン(モノラル)
   ・ルーセル:アリア〜チェロとピアノのための
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、ロルフ・クニーパー(ピアノ)
     録音:1961年3月15日/ハンブルク(モノラル)
   ・アルブレヒツベルガー:スケルツァンド
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、ロルフ・クニーパー(ピアノ)
     録音:1952年4月6日/ハンブルク(モノラル)
   ・ヴェルフル:二重奏曲 ニ短調〜チェロとピアノのための
     アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)、アルフォンス・カーデ(ピアノ)
     録音:1959 年10月20日/ハンブルク(モノラル)
CD 4 テンシュテット&フランス国立管
   ・プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 Op.100
     クラウス・テンシュテット(指揮)、フランス国立管弦楽団
     ライヴ録音:1977年10月12日/サル・プレイエル(ステレオ)

 フランス国立視聴覚研究所、正規初出音源!
 ベルリン・フィルのコンマス、ミシェル・シュヴァルベが弾く艶やかなブラームスのヴァイオリン協奏曲とドゥヴィ・エルリの弾く感動的なバッハ無伴奏ソナタ第1 番!!
 そして、ドゥ・ヌヴーとテンシュテットのボーナスCDが3枚もついた超お買い得盤!!

 24bit/192kHz digital remastering from the original master tapes/輸入盤・日本語解説付

 驚きのリリースを続けている、スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、フランス国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ"Belle âme(ベルアーム)"。

 当ディスクにはカラヤン時代を支えたベルリン・フィルのコンサートマスター、ミシェル・シュヴァルベが弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲と、ロン=ティボー国際コンクールの優勝者、ドゥヴィ・エルリの弾くJ.S. バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1 番を収録。
 いずれもステレオ録音の正規初出音源です!

 フランス国立視聴覚研究所音源提供のオリジナルマスターの状態は非常に良好で、スペクトラム・サウンドにより万全のリマスタリングが施されております。平林直哉氏による日本語解説書付。
 
 「全体の印象は、実に堂々とした正統派と言える。明るく澄んだ、とても折り目正しい音色は、ある時期カラヤンが好んで起用したクリスティアン・フェラスを思い起こさせる。エルリは無伴奏の全曲を録音しているが(フランスAdes)、わずか1 曲しかないこのバッハも、実に感動的である。情熱的でありながら繊細、自在であり、他の誰とも似ていない個性も溢れている。」(ライナーノーツより平林直哉)



 当ディスクにはボーナスCD が3 枚も付きます!
 その内容が驚きで、いずれもLP のみ発売していたアンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー未発表録音集とテンシュテット指揮、フランス国立管弦楽団によるプロコフィエフの交響曲第5 番(1977 年10 月12 日のライヴ録音)です!
 ドイツの女流チェリスト、アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴーによる1952 年から64 年にかけての秘蔵音源集にはメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第2 番をはじめ、彼女の確かな技術と個性豊かな表現を堪能することができます。
 そして、テンシュテットのプロコフィエフ。旧東独で育ったテンシュテットはプロコフィエフの交響曲第5 番を得意とし、1977 年12 月1-2 日にミュンヘンで行われたバイエルン放響との壮絶な演奏が残されていますが、その2 ヵ月前に同曲をフランス国立管弦楽団と披露しています。
 これはミュンヘン以上の凄さだったと伝えられていますが、第2 次世界大戦勝利を祝って書かれたとされる作品で、明朗な演奏が多いなかテンシュテットはどす黒く渦巻く感情と暴力的な迫力で、プロコフィエフが背後に隠した恐ろしさを白日もとに晒しているかのようです。
 これ以上ない豪華なボーナスディスクが3 枚もついた超お買い得盤です!




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SWR CLASSIC



SWR19066CD
(9CD)
\6500→\6090

ハンス・ロスバウト/モーツァルト(1756-1791)作品集 1951-1962年


【CD1】
 1-3.ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調「ジュノーム」K271
 4-6.ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K453
  マリア・ベルクマン(ピアノ)…1-3
  ゲザ・アンダ(ピアノ)…4-6
【CD2】
 1-3.ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K449
 4-6.ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K467
 7-9.ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488
  フリードリヒ・グルダ(ピアノ)…1-3
  モニク・アース(ピアノ)…4-6
  ロベール・カサドシュ(ピアノ)…7-9
【CD3】
 1-3.ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488
 4-6.ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K417
 7-9.ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K447
 10-12.ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K417
  フリードリヒ・グルダ(ピアノ)…1-3
  デニス・ブレイン(ホルン)…4-6.7-9
  ドメニコ・チェッカロッシ(ホルン)…10-12
【CD4】
 1-3.ファゴット協奏曲 変ロ長調 K186e(K191)
 4-6.オーボエ協奏曲 ハ長調 K314
 7-9.フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299(K297c)
  ヘルムート・ミュラー(ファゴット)…1-3
  ホルスト・シュナイダー(オーボエ)…4-6
  エルンスト・ボーデンゾーン(フルート)…7-9
  アンネマリー・シュマイサー(ハープ)…7-9
【CD5】
 1-3.ヴァイオリン、ヴィオラとオーケストラのための協奏交響曲 変ホ長調 K364(K320d)
 4-6.交響曲 第31番 ニ長調「パリ」 K297(K300a)
 7-10.交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」K425
  ルートヴィヒ・ブース(ヴァイオリン)
  ウルリヒ・コッホ(ヴィオラ)
【CD6】
 1-3.交響曲 第38番 ニ長調「プラハ」K504
 4-7.交響曲 第40番 ト短調 K550
 8-11.交響曲 第40番 ト短調 K550
【CD7】
 1-3.4つのオーケストラのためのセレナード(ノットゥルノ) ニ長調 K286(K269a)
 4-7.セレナード 第13番 ト長調 K525
 8-12.2本のオーボエ、2本のクラリネット、2台のホルン
    2本のファゴットのためのセレナード 変ホ長調 K375
【CD8】
 1-7.管楽器のためのセレナード 第13番 変ロ長調 K361
  ホルスト・シュナイダー(オーボエ)/フリッツ・ストロヴィツキ(オーボエ)
  セプ・ファックラー(クラリネット)/ヘルマン・ノプス(クラリネット)
  ハンス・レムザー(バセットホルン)/カール・マイザー(バセットホルン)
  カール・アーノルト(ホルン)/カールハインツ・バインケ(ホルン)
  ハインリヒ・アイヒナー(ホルン)/ハンス・ツター(ファゴット)
  クルト・ブルケルト(ファゴット)/アルフレート・シュタインミュラー(コントラファゴット)
【CD9】
 1.歌劇《魔笛》-序曲 K620
 2.歌劇《劇場支配人》-序曲 K486
 3.レチタティーヴォとアリア
  「どうしてあなたを忘れられようか」-「恐れないで、愛する人よ」 K505
 4.アリア「もし私の唇を信じないなら」K295
 5.レチタティーヴォとアリア
  「務めが私を強いる今こそ」-「ジギスムントの事蹟はかくも偉大にして」K36(K331)
 6.アリア「行け、怒りにかられて」K21(K19c)
 7.アリア「従いかしこみて」K210
 8.アリア「このうるわしい御手と瞳のために」K612
 9.アリア「おお、娘よ、お前と別れる今」K513
  シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)…3
  マリア・ベルクマン(ピアノ)…3
  ヘルムート・クレープス(テノール)…4.5.6.7
  キム・ボルイ(バス)…8.9
ハンス・ロスバウト指揮
バーデン・バーデン&
 フライブルク南西ドイツ放送交響楽団 


 以前は「現代音楽を得意とする」指揮者として知られていたロスバウトでしたが、SWRに録音された幅広いレパートリーの復刻により、彼の様々な面に光が当たるようになりました。
 第5弾となるシリーズは、モーツァルトの作品集。
 過剰な表現を排し、モーツァルトの美しさを端的に描き出すロスバウトの手腕は驚くべきもので、協奏曲ではソリストを尊重し、アリアでは歌手を引き立てながらも、きびきびとしたテンポによる清冽な伴奏を付けています。
 ピアノ協奏曲集ではアンダ、カサドシュを始めとした名手たちと共演、中でもグルダと共演した23番のピアノ協奏曲は、簡潔なオーケストラの響きをバックに悠然と歌うグルダのピアノも聴きもので、初発売以来、名盤と讃えられている録音です。
 ホルン協奏曲ではブレインの独奏にも注目。一連のコンサート・アリアも貴重な記録であり、シュザンヌ・ダンコが歌う「どうしてあなたを忘れられようか」-「恐れないで、愛する人よ」 はベルクマンのピアノの優しい響きも相俟って、オーケストラが極めて親密な音楽を奏でています。

 録音 SWR南西ドイツ放送 第5スタジオ(ハンス・ロスバウト・スタジオ)  全てMONO
  【CD1】1956年3月28日…1-3/1952年3月15日…4-6
  【CD2】1962年1月16日…1-3/1956年11月19日…4-6/1959年4月14日…7-9
  【CD3】1962年1月15日…1-3/1953年5月6日…4-6.7-9/1955年12月21日…10-12
  【CD4】1956年6月23日…1-3/1957年6月15日…4-6/1962年12月19日…7-9
  【CD5】1960年2月22日…1-3/1956年6月28日…4-6/1956年12月29日…7-10
  【CD6】1959年4月13日…1-3/1957年6月19日…4-7/1962年5月25日…8-11
  【CD7】1956年1月27日…1-3 ライヴ/1955年5月12日…4-7/1951年11月16日…8-12
  【CD8】1956年1月22日
  【CD9】1961年1月31日…1/1961年1月12日…2/1953年11月13日…3/1955年1月12日…4.5/1955年2月12日…6.7/1955年7月12日…8.9
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SWR19064CD
(3CD)
\3300→\2990

フリッツ・ヴンダーリヒ:ドイツ・リートを歌う 1955-1965年


【CD1】
 ブラームス(1833-1897):
  1.49のドイツ民謡集 WoO33-第36番 一人のヴァイオリン弾きが住んでいる
  2.49のドイツ民謡集 WoO33-第6番 谷の底では
  3.49のドイツ民謡集 WoO33-第12番 かわいい恋人よ、素足で来ないで
  4.15の子供のための民謡集 WoO31-第2番 ナイチンゲール
  5.49のドイツ民謡集 WoO33-第38番 私は夕べに眠れない
 ヴォルフ(1860-1903):イタリア歌曲集より
  6.第44番:どれほどあなたに愛情を感じているか知っていますか?
  7.第4番:たたえよう、この世をつくりだしたものを
  8.第8番:さあ仲直りしよう
  9.第13番:お高くとまった美しい娘さん
  10.第42番:私はもうこれ以上歌えない
  11.第31番:私がどうしてうれしかろう
   フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
   ヨーゼフ・ミュラー=マイエン(ピアノ)
 12.メーリケ歌曲集 第10番:散歩
 13.メーリケ歌曲集 第9番:尽きることのない愛
 14.アイヒェンドルフ歌曲集 第2番:楽師
 ベートーヴェン(1770-1827):
  15.優しき愛 WoO123
  16.アデライーデ Op.46
 シューベルト(1797-1828):
  17.セレナード D889
  18.白鳥の歌より「君の肖像」D957-9
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  19.献呈 Op.10-1
  20.二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19-4
  21.ひそやかな誘い Op.27-3
   フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
   ロルフ・ラインハルト(ピアノ)
 録音
  1955年11月30日 Mainz,Deutschhaus, Kammersaal…1-11
  1962年11月2日
    Mainz, SWF,Altes Funkhaus, Fernsehstudio…12-21
【CD2】
 1-16.シューマン(1810-1856):歌曲集「詩人の恋」Op.48
 ベートーヴェン:
  17.アデライーデ Op.46
  18.あきらめ WoO149
  19.くちづけ Op.128
 シューベルト:
  20.孤独な男 Op.41 D800
  21.夜の小品 OP.36-2 D672
  22.リュートに寄せて Op.81-2 D905
  23.双子座に寄せる舟人の歌 Op.65-1 D360
  24.シルヴィアに Op.106-4 D891
  25.ミューズの息子 Op.92-1 D764
   フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
   フーベルト・ギーゼン(ピアノ)
    録音
     1965年5月19日 Schwetzingen,Schloss, Konzertsaal
【CD3】
 1-20.シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」Op.25 D795
  フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
  フーベルト・ギーゼン(ピアノ)
   録音
    1964年2月5日 Kammermusikstudio des SWR
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)

 ドイツのテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)がSWR放送に残した録音をまとめたシリーズの第7弾。
 今回は、彼の歌の神髄とも言えるドイツ・リート集です。
 ヴンダーリヒの代名詞であるシューマンの「詩人の恋」は1965年の録音。ヴンダーリヒとギーゼンによる同作品にはミュンヘンにおける11月録音の名盤がありますが、こちらは5月、スイスでの録音であり、まさに「美しい五月に」から始まる抒情的な歌声を聴くことができます。
 【CD1】には1955年の歌声も収録されており、短い一生を駆け抜けた不世出の歌手ヴンダーリヒの10年間の歩みが感じられます。




<国内盤> 


LIVE NOTES(ナミ・レコード)



WWCC-7878
\2500+税
バッハ:&カサド
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番、第4番
 G.カサド:パルティータ、親愛なる言葉、セレナーデ
大友肇(チェロ)
野本哲雄(ピアノ)
 斎藤秀雄メモリアル賞、佐治敬三賞など数々の賞を受賞しているクァルテット・エクセルシオのチェリスト大友肇ソロ・アルバム第2弾!
 


WWCC-7879
\2500+税
延原武春(指揮)/日本センチュリー響
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 モーツァルト:ディヴェルティメント第17番ニ長調K334〜第3楽章メヌエット
延原武春(指揮)
日本センチュリー響
 オーボエ奏者、指揮者として活躍する延原武春。日本センチュリー響との2017年9月30日のライヴ録音。
 ウェーバーのオベロン序曲で始まり、叙情的で流れるようなベートーヴェンの「田園交響曲」、そしてアンコールのモーツァルト「ディベルティメント」。ここに延原武春の世界が拡がる。

 2017年9月30日、豊中市立文化芸術センターでのライヴ




299MUSIC



NIKU-9018
¥2800+税
「メッセージ」 佐藤祐介(ピアノ)×中川俊郎(作曲) 佐藤祐介(ピアノ、語り*)1- 27 28* 29-52
中川俊郎(ピアノ)5 13 24 28 29 36
 中川俊郎(b.1958):
  断編残簡(17の小品) (2018)
   1. 午後のフレーバーティータイム/2. キツツキ/3. 独りだけのクリスマス/
   4. 「子熊」のアラニョン/5. 緑の狐/6. 雲と水車〜一瞬の追跡の残像/
   10. 舞曲 I./7. ロマンス/8. 工場見学日誌から/9. 灼熱のエスメラルダ/
   11. ベートーヴェンの肖像〜3/8拍子のワルツ/12. La - G.- /13. 祝典序曲/
   14. ノヴェレッテ〜近所のピアノのお嬢さんを巡る小さな騒動/
   15. 舞曲 II. ゴーリキーの罠/16. 巡礼(シューベルトによる)/17. タンゴ 18
  ピアノのための19の展開 19 Developments for piano (2013-2018)
   18 - 27. vol.1(1-10)/28. 間奏曲、木偶の坊/29 - 37. vol.2(11-19)
  ソナチネ 第1番(こどものためのピアノ曲集「聞こえなくなった汽笛」より)(2011)
   38. I アレグロ・コモド(速く、心地よく)/39. II アダージョ/
   40. III ロンド、アレグロ・ヴィーヴォ
  ソナチネ 第2番(こどものためのピアノ曲集「どこでも大発見」より)(2017)
   41. I ≒86/42. II アンダンテ・スケルツァンド/43. III ヴィーヴォ
  ソナチネの遺跡(石) Stonehenge of Sonatinas (2017-2018)
   44. I. アルベルティ・バス、A/
   45. II. 古代風ルンバ(ルンバ・アーカイック)/46. III. パラフレーズ/
   47. IV. 記憶で腐蝕された断面/48. V. アダージョ・モルト・セリオーソ/
   49. VI. キツツキの再来/50. VII. 揺れるエスカミーリォ/
   51. VIII. 散逸したソナタの修復の試み(ベートーヴェンのロンドの影も見える)/
   52. IX. アルベルティ・バス、B+コーダ
 解き放たれた「音」「特定の音楽様式の欠片」「さまざまな規模の時間構成」の行方、実は某烏龍茶CMの音楽で有名な中川俊郎ピアノ作品集!。メッセージ/佐藤祐介(ピアノ)× 中川俊郎(作曲)

 録音:2018年5月9-11日、三重県総合文化センター 大ホール, 58'22" DSD Recoriding

 繊細な表現と自由な発想で存在感を強める新感覚ピアニスト佐藤祐介と、独自の感性に基づく斬新な書法で異彩を放つ作曲家・ピアニストの中川俊郎。この二人の引き起こす化学反応は、かつてない時の流れを構築し、数多ある"音の葉"が新しくも懐かしい世界へと誘う。

 佐藤祐介 Yusuke Sato
 11 歳より作曲、12 歳よりピアノを始める。14 歳より本格的なレッスンを受け始め、15 歳でリサイタル・デビューする。
 2012 年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10 回現代音楽演奏コンクール"競楽X"(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、さらに第22 回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を集める。
 それまでにも第3 回三善晃ピアノコンクール第1 位および三善作品特別賞、第9 回チェコ音楽コンクール第1 位および全音楽譜出版社賞、第12 回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1 位および東洋新薬特別賞などをはじめ、国内外で数々の受賞歴を持つ。2011 年、第15 回浜松国際ピアノアカデミーを受講。近年は、ソロや室内楽など幅広い活動を展開し、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアをはじめ、国内外で数多くの演奏会に出演し好評を博す。また、299 MUSIC よりCD「UNLIMITED」「パッヘルベルの幻影」を発表し全国紙上で紹介されるなど高い評価を得ている。
 知的な解釈に加え、ダイナミックかつ繊細な演奏に定評があり、バロック音楽から現代音楽まで多種多様なレパートリーを誇る。また、数多くの国内外の作曲家の新作初演にも携わり、献呈・委嘱作品も多い。独自の視点をもった若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。

 中川俊郎 Toshio Nakagawa
 1958年東京生まれ。作曲家・ピアニスト。桐朋学園大学作曲科卒業。作曲を三善晃、ピアノを末光勝世、森安耀子各氏に師事。70歳になるジョン・ケージを迎えて行われた「Music Today '82」の一環として開催された10周年記念国際作曲コンクールにおいて自作自演で第1位を受賞し、ケージにも高く評価される。1988年に村松賞、1993年には演奏・作曲家グループ「アール・レスピラン」の一員として第12回中島健蔵音楽賞を受賞。2009年にサントリー芸術財団主催で「作曲家の個展2009 中川俊郎」が開催され、その成果に対して、第28回中島健蔵音楽賞を受賞。他にCM音楽界においても「ACC賞」等受賞多数。
 これまでに、映画「千と千尋の神隠し」主題歌の作曲と歌で知られる木村弓、邦楽囃子笛方の福原徹、演出家、小池博史等ともコラボレーションを重ね、2005年に曽我部清典(トランペット)、松平敬(バリトン)とともに結成した「双子座三重奏団」の活動も近年注目されている。
 東芝EMIから、自作のサントリー「烏龍茶CM曲シリーズ」を収録したCD「chai」、ピアノソロアルバムを兼ねた「cocoloni utao」などを、またフォンテックからCD管弦楽作品選集「沈黙の起源」(2017年)をリリース。テレビ朝日「題名のない音楽会」などテレビ出演も多数。
 現在、日本現代音楽協会副会長、日本作曲家協議会常務理事、作曲家団体「深新會」副代表、お茶の水女子大学非常勤講師。




<映像>


C MAJOR(映像)



74 8004
(Blu-ray)
¥5800
ティルマン・ケーラー新演出、
 ヘンデルの≪クセルクセス≫。

  ヘンデル:歌劇≪クセルクセス(セルセ)≫
ガエル・アルケス
 (メゾ・ソプラノ:セルセ(クセルクセス/ペルシャ王))
ローレンス・ザゾ
 (カウンターテナー:アルサメーネ(セルセの弟))
エリザベス・サトフェ
 (ソプラノ:ロミルダ(アルサメーネの恋人))
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー
 (メゾ・ソプラノ:アマストレ(セルセの婚約者))
ルイーズ・オールダー
 (ソプラノ:アタランタ(ロミルダの妹))
ブランドン・セデル
 (バス・バリトン:アリオダーテ(ロミルダとアタランタの父))
トマス・フォークナー
 (バス:エルヴィーロ(アルサメーネの従者))
コンスタンティノス・カリディス(合唱)
ボーカルアンサンブル
フランクフルト・ムゼウム管弦楽団
KKC 9357
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
74 7908
(2DVD)
¥5600
KKC 9358/9
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税
 2017年フランクフルト歌劇場ライヴ、あの美しいアリア『オンブラ・マイ・フ』で有名な≪クセルクセス≫。新進気鋭の演出家ティルマン・ケーラーによる新演出、フレッシュなキャストによるスタイリッシュな上演!

 演出:ティルマン・ケーラー/美術:カロリ・リズ/衣装:ズザンネ・ウール/照明:ヨアヒム・クライン
 収録:2017年1月12、15日/フランクフルト歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:イタリア語、字幕:伊英独仏韓日、リージョン:All、180分
 (2DVD)画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、原語:イタリア語、字幕:伊英独仏韓日、リージョン:All、180分

 2017 年1 月にフランクフルト歌劇場で上演されたヘンデルのオペラ≪クセルクセス(セルセ)≫。1738 年にロンドンで初演されたN.ミナートの台本に基づく作品。
 古代ペルシャを舞台とし、好色な王クセルクセス(セルセ)が引き起こす男女5 人の愛と嫉妬の物語が描かれています。当時のイギリスの上流階級では汚職やスキャンダルが蔓延していました。
 ヘンデルはこのオペラに風刺的な意図を反映させていますが、初演当時は聴衆に受け入れられなかったようです。本上演はドイツの新進気鋭の演出家ティルマン・ケーラーによる新演出。ケーラーもまたヘンデルの諧謔精神を現代に置き換え、衣裳、映像を用いて皮肉・批判精神などを盛り込んだ現代的な演出を展開しています。
 「ヘンデルのラルゴ」として知られる美しいアリア『オンブラ・マイ・フ』は、第1 幕冒頭で恋に心を痛めたセルセによって歌われます。その主役のペルシャ王セルセには、バロック・オペラで高い評価を得ているフランスのメゾ・ソプラノ、ガエル・アルケス。セルセの弟アルサメーネにはアメリカのカウンターテナー、ローレンス・ザゾ、その恋人でセルセが恋をしたロミルダには、2018 年グラインドボーン音楽祭に≪バラの騎士≫ゾフィー役でデビューしたばかりの新星エリザベス・サトフェ。そしてセルセの婚約者で男装も演じるアマストレにはドイツのメゾ・ソプラノ、ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー。そしてアルサメーネに思いを寄せるロミルダの妹アタランタにはインターナショナル・オペラ・アワード2017 のヤング・スターに選ばれた若きイギリスのソプラノ、ルイーズ・オールダーというフレッシュな顔ぶれ。







EURO ARTS(映像)


20 64524
(Blu-ray)
¥5000
ヴァルトビューネ2018~グッバイ・サー・サイモン!
 ガーシュウィン:『キューバ』序曲
 フォーレ:パヴァーヌ
 カントルーブ:オーヴェルニュの歌 より
  【女房持ちはかわいそう/ バイレロ/ 紡ぎ女/ 子守唄/
    捨てられた女/ かっこう/ かわいい羊飼いの女】
 ハチャトゥリアン:バレエ組曲『ガイーヌ』
  ・第3組曲より第2曲<クルドの若者たちの踊り>
  ・第1組曲より第7曲<ガイーヌのアダージョ>
  ・第1組曲より第8曲<レズギンカ>
 レスピーギ:交響詩『ローマの松』
 (アンコール)
  モンテヴェルディ:『かくも甘い苦悩が』
  エルガー:行進曲『威風堂々』 第1番 ニ長調
  スーザ:行進曲『自由の鐘』
  リンケ:行進曲『ベルリンの風』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
20 64528
(DVD)
¥3500
 ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会、ヴァルトビューネ2018。ラトルを称える演出が満載の印象深いコンサート映像

 2018年6月24日 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)/映像監督:ヘニング・カステン(指揮者目線カメラ付)
 (Blu-ray)画面:1080/60i Full HD,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、字幕:英、独、リージョン:All、本編:105分/ ボーナス:10分
 (DVD)画面:1080/60i Full HD,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.0、字幕:英、独、リージョン:All、本編:105分/ ボーナス:10分

 2018 年ヴァルトビューネ・コンサートのライヴ映像。
 サー・サイモン・ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会は、毎夏恒例のヴァルトビューネ・コンサートです。ガーシュウィンの『キューバ』序曲、フォーレのパヴァーヌ ではじまり、その後ラトルの妻であるメゾソプラノのマグダレーナ・コジェナーがソリストとして登場し、カントルーブの「オーヴェルニュの歌」を歌っています。
 『女房持ちはかわいそう』で明るく軽快にはじまり、『バイレロ』『紡ぎ女』『子守唄』でしっとりと美しく歌い、一転『捨てられた女』ではしんみりと物悲しく、そして『かわいい羊飼いの女』で透明感溢れる可憐な歌声を聴かせてくれます。
 そして、ベルリン・フィルの底力を感じさせる、まばゆい程の色彩と強烈なリズムで展開されるハチャトゥリアンのバレエ組曲『ガイーヌ』と圧巻の描写力でローマの情景を描く レスピーギの交響詩『ローマの松』 が続きます。
 プログラムは、ラトルらしい愉悦と悲哀に満ちた凝った演目で楽しませてくれます。
 
 アンコールでは、ラトルがチェンバロを弾き、ベルリン・フィルのメンバー数人、そしてコジェナーがモンテヴェルディの『かくも甘い苦悩が』を歌いました。さらに英国人の第二の国歌ともいわれるエルガーの『威風堂々』。ちょうどこの期間はサッカーW 杯が開催されており、サッカー好きのラトルならではのジョークを交えたコメントを言うと、ホルン・セクションがラトルの髪型を真似は白のカーリーヘアのかつらをかぶって演奏するという一幕もありました。
 最後にはおきまりのリンケ『ベルリンの風』。ラトルはビールを片手に各パートを巡回するなど、非常にリラックスした雰囲気で締めくくられました。天候はあいにくの雨(ベルリンはずっと雨が降らない天気が続いていたのに、この日だけ雨!)でしたが、ラトルの最後を惜しむような演出が満載の印象深いコンサート映像となりました。




<LP>


CHANNEL CLASSICS(LP)


CCS LP 6918
(LP/180g重量盤/限定盤)
¥4000
ポッジャーの「四季」のLPヴァージョン!
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ブレコン・バロック、
 〔ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)、
  ザビーネ・ストッファー(ヴァイオリン)、
  ジェーン・ロジャーズ(ヴィオラ)、
  アリソン・マギリヴリー(チェロ)、
  ヤン・スペンサー(ヴィオローネ)、
  ダニエレ・カミニティ(テオルボ)、
  マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(ハープシコード、チェンバー・オルガン)〕   
 ポッジャーの「四季」のLPヴァージョン!チャンネル・クラシック初のLPリリース!

 バロック・ヴァイオリンの天女レイチェル・ポッジャーの50周年を記念して録音、リリースされ、ここ日本は もちろんのこと、世界各地で大絶賛されているヴィヴァルディの「四季」のLPヴァージョンが登場!
 このポッジャー&ブレコン・バロックの「四季」のLPヴァージョンは、チャンネル・クラシックス(Channel Classics)にとって初のLPリリースになるということもあり、演奏はもちろんのこと、同レーベルが世界に誇る優秀録音とテクノロジーが結集された「LP」として大きな話題となることでしょう。ご期待下さい!

 ※初回限定生産
 ※LP仕様: 12インチ、180グラム
 ※カッティング: Pauler Acoustics(ドイツ)
 ※製造工場: Schallplattenfabrik Pallas GmbH(ドイツ)
 ※録音:2017年10月9日−12日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ハムステッド、ロンドン)
 ※当タイトルは初回限定生産のため、ご注文に対し十分な数量をご用意できない場合がございます。予めご了承下さい。お早目のご注文をお願いいたします。



 

CNLR 1712
(2LP/特別価格/
180g重量盤/限定盤)
¥7200
ポッジャーのヴィヴァルディ第1弾!
 ラ・ストラヴァガンツァのLPヴァージョン!

  ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Op.4
   《ラ・ストラヴァガンツァ》
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
アルテ・デイ・スォナトーリ
 2003年に発売され、後に続くレイチェル・ポッジャーによるヴィヴァルディの名演の数々の出発点となった「ラ・ストラヴァガンツァ」。ポッジャーの50歳を記念して、この記念碑的名演である「ラ・ストラヴァガンツァ」のLPヴァージョンが登場!
 今回の「ラ・ストラヴァガンツァ」のLP化にあたり理想的なサウンドを実現するため、チャンネル・クラシックスの総帥にして世界屈指のレコーディング・エンジニアであるジャレッド・サックスが、カッティングの工程に立ち会い監修を行うなど、万全の準備を整えました。
 「四季」(CCS LP 6918)のLPヴァージョンとあわせてご注目下さい!

 ※初回限定生産
 ※LP仕様: 12インチ、180グラム
 ※製造工場: Schallplattenfabrik Pallas GmbH(ドイツ)
 ※録音:2002年9月、カトリック教会高等学校(ゴシチコボ、ポーランド)
 ※当タイトルは初回限定生産のため、ご注文に対し十分な数量をご用意できない場合がございます。予めご了承下さい。お早目のご注文をお願いいたします。

















9/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


2L


2L 146SABD
(Blu-ray Disc Audio+
SACD HYBRID/MQA-CD)
¥4300
『ウジャマー』
 ヘンニング・ソンメッロ(1952–):
  ウジャマー
   (ヴォーカル、サクソフォーン、
    バスクラリネット、打楽器と管弦楽のための)*
  氷山(2人の独唱者、混声合唱と管弦楽のための)**
レーナ・ヴィッレマルク(「クルニング」、ヴォーカル)*
ヨン・ポール・インデルベルグ(サクソフォーン)*
リク・ド・ジェーテル(バスクラリネット)*
エスペン・オールベルグ(打楽器)*
アイル・インデルハウグ(ソプラノ)**
フロリン・デミット(バリトン)**
トロンハイム・ヴォーカルアンサンブル **
トロンハイム交響楽団
インガル・ベルグビュー(指揮)
 現在オーディオ界を賑わしている「Auro-3D」と「MQA-CD」を同時搭載!ノルウェーの作曲家ヘンニング・ソンメッロの大規模作品を録音!

 録音:2017年8月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)/5.1 surround/stereo、46'06
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/録音:ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
 [Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.1.4 Dolby Atoms(48kHz), 7.1.4 Auro-3D(96kHz),2.0 LPCM(24bit/192kHz), mShuttle: MP3 + MQA, Region: ABC]
 [SACD DSD(5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo(16 bit/44.1 kHz)/MQA CD]

 ヘンニング・ソンメッロ(1952-)。ノルウェー、ヌールムーレのスルナダール生まれの音楽家。同郷の詩人ハンス・ヒルバクの詩に作曲した《春の息吹き》(春風の口笛に雪解けの水)で人気を博し、フォーク・ミュージシャン、歌手、作曲家として、ノルウェー音楽シーンのさまざまな「舞台」で活躍しています。
 代表作とされる《3 つのグレゴリオの思考》と《パルティザン・レクイエム》、ヴォールフリュ教会の委嘱による《聖母マリアの生誕》(2L060SACD)、ニーダロス大聖堂合唱団のフランスツアーのための《ヨハネ》(2L072SACD『ニーダロス』)などの作品を作曲してきました。彼が「導きの星」とするのは、予測できないことの起きる「オープンな空間」。「新しい要素が生まれ、古いものが広げられると、それまでの輪郭が消されて新しい姿が見えてくる」。2013 年からトロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の教授。作曲法、対位法、オルガン即興を教えています。
 アルバム『ウジャマー』では、「カンタータ」として書かれた、ソンメッロの作品の中では規模の大きい2 作が演奏されます。
 《ウジャマー》は、2008年のトロンハイム・ジャズフェスティヴァルの委嘱で作られた作品です。「同胞であること」「家族の愛」「仲間」を意味するスワヒリ語を曲名にとり、〈ヨーロッパ〉 〈アフリカ〉〈アメリカ〉 〈アジア〉〈オーストラリア〉〈フィナーレ〉の6 つの部分から構成されています。
 テクストは、オスロ国際平和研究所を創設した社会学者で数学者のヨハン・ガルトゥング(1930-)の『Art and Peace(芸術と平和)』と子息のアンドレーアスとの共著『A Flying OrangeTells Its Tale(空飛ぶオレンジが話すこと)』。このアルバムでは、オリジナルにいくつかの変更を加えた版で演奏されます。
 スウェーデンのトラッド・ミュージシャン、レーナ・ヴィッレマルク(1960-)がヴォーカルと「クルニング(家畜を呼ぶ声)」。ジャズ・サクソフォーン奏者ヨン・ポール・インデルベルグ(1950-)は、リー・コニッツやチェット・ベイカーとも共演したミュージシャン。トロンハイム交響楽団のバスクラリネット奏者、ベルギー出身のリク・ド・ジェーテルと、ジャズ・ミュージシャンでトロンハイム交響楽団ではドラムを担当するエスペン・オールベルグ(1975–)が、それぞれソロを受け持っています。
 《氷山》は、フラム号による北極探検で知られる科学者で国際政治家のフリチョフ・ナンセン(1861-1930)と彼の最初の妻、エヴァ・サーシュ(ナンセン)(1858-1907)のストーリーによる、2 人の独唱者、混声合唱と管弦楽のための作品です。
 〈太陽〉〈氷〉〈海〉〈戦い〉〈ビジョン〉の5 部で構成。『エッダ』の『巫女の予言』に基づくソプラノの歌「Kom sol, kom sunnan(来たれ日輪、来たれ南より)」に始まり、曲名にとられた表現主義詩人クリストフェル・ウプダール(1878-1961)の詩、ウェールズの詩人ディラン・トマス(1914-1953)の詩が、ノルウェー語、英語、ロシア語で歌われます。ロシアの指揮者セルゲイ・インコフの委嘱で作曲され、2003 年、トロムソ室内管弦楽団(現、アークティック・フィルハーモニック室内管弦楽団)により初演されました。
 2 曲の録音セッションは、2017 年8 月、トロンハイムのオラヴホールで行われました。ノルウェー軍西部音楽隊(ノルウェー海軍音楽隊)の首席指揮者を務めるインガル・ベルグビュー(1964-)が指揮。トロンハイム交響楽団、ヴォーカルアンサンブル、ソリストが 9.1 channel のマイク・セッティングを囲む(サラウンド)配置で「DXD (24bit/352.8kHz) 録音」されています。
 さらに今話題のMQA を搭載(MQA 再生には専用の機器が必要です。)、現在オーディオ界を賑わしている「Auro-3D」と「MQA-CD」をこのアルバムで同時に楽しむことができます。

 [5.1 DTS–HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
 SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください。]







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CLAVES



50 1811
¥2700→\2490
ロジェ=デュカスに師事したヴィスメール
 二人の若き才能が競う、ヴィスメールの協奏曲集!

 ピエール・ヴィスメール(1915-1992):
  (1)ヴァイオリン協奏曲第2番(1954)
  (2)トランペット協奏曲(1959)
  (3)コンチェルティーノ・クルーズ(1966)
  (4)ソナチネ・クルーズ〜フルートとハープのための(1966)
  (5)ディヴェルティメント(1938)
(1)エヴァ・ザヴァロ(ヴァイオリン)
(2)ロマン・ルルー(トランペット)
(3)(4)クリステル・レイノー(フルート)
(4)アンヌ・リケブール(ハープ)
ハンガリー放送交響楽団(ブダペスト交響楽団)
アラン・パリス(指揮)
 ロマン・ルルーも演奏!ロジェ=デュカスに師事したヴィスメールの協奏曲集!

 録音:2017年3月10-12日、2018年1月4&5日/ハンガリー放送、スタジオ22(ブダペスト)/ディジパック仕様、77'54"

 1915 年、スイス、ジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメール。ジュネーヴにて音楽の手ほどきを受けたのちに1935 年から三年間パリ音楽院にてロジェ=デュカスに師事、またエコール・ノルマル・ド・ミュジックではミュンシュに指揮を学びました。第2 次世界大戦でスイスに帰国するも49 年にはパリに戻り、58 年にフランス国籍を取得しました。交響曲、ピアノ・ソナタなど多くの作品を残しましたが、当アルバムではパリに戻ったのちに作曲された作品を中心とする協奏曲を集めました。

 1954 年作曲のヴァイオリン協奏曲第2 番は、心地よい付点のリズムでヴァイオリンとオーケストラが対話する3 楽章構成の作品。とりわけカデンツァは壮大で魅力的です。


 続いて演奏されるのはフランス国籍取得後の1959 年に作曲されたトランペット協奏曲。ヴァイオリン協奏曲と同様、印象的な付点のリズムで構成されています。各楽章3分半ほどの小規模な協奏曲でトランペットは軽妙なメロディを奏でます。



 ヴァイオリン独奏は1995 年生まれのエヴァ・ザヴァロ。
 ザヴァロはパリ国立高等音楽院、ミュンヘン国立音楽大学で学び、現在、ピアノ四重奏団"アベック・クァルテット" のメンバーとしても活躍しております。



 びっくりの美人。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲の第3楽章、ちょっとだけ観られます。
https://youtu.be/lHYw-W9MdZI




 トランペットは天才ロマン・ルルー。1983 年生まれ。
 15 歳でパリ国立音楽院に入学、卒業後カールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリヒに師事しました。リヨン国際室内楽コンクール3 位。2009 年にはフランス最大の音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」クラシック音楽部門新人賞を受賞しており、仏アパルテ・レーベルから「インスピレーションズ」(AP114)、「ヴォカリーズ」(AP 158)などのディスクをリリースしております。





天才トランペッター、ロマン・ルルー
オルガンとの共演


APARTE
AP 158
\2600
ヴォカリーズ
 ・サン=サーンス:
  「私の心はあなたの声にひらかれ」(サムソンとデリラより)
 ・ヘンデル:「嵐で難破した船が」(ジューリオ・チェーザレより)
 ・フランク:パニス・アンジェリクス
 ・パーセルへの導入的即興
 ・パーセル:「ディドの嘆き」(ディドとエネアスより)
 ・グリエールへの導入的即興
 ・グリエール:
  コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲 op.82より
   第1楽章アンダンテ
 ・プッチーニ:「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドットより)
 ・ラフマニノフ:ヴォカリーズ(op.34-14)
 ・サティへの導入的即興
 ・サティ:ジュトゥヴ
 ・レナード・バーンスタイン:どこかに(ウェストサイド物語より)
 ・ラウラへの導入的即興
 ・チャーリー・パーカー:ラウラ
 ・エディット・ピアフ:群衆
 ・マイケル・ジャクソン:スリラー(電子:ロイ・ポンティウー)
ロマン・ルルー(トランペット)
ティエリー・エスケシュ(オルガン)
 トランペットの天才、ロマン・ルルー、エスケシュのオルガンとの共演、有名アリアの花束から「スリラー」まで!

 オルガン/アリスティド・カヴァイユ=コル製作(1878)、ヴィクトル・ゴンザレス修復、1977年リヨン・オーディトリウムに移築
 編曲:マヌエル・ドゥトルラン、ティエリー・エスケシュ
 録音:2017年2月

 1983 年生まれの天才トランペッター、ロマン・ルルー最新盤。エリック・オービエに師事しており、古きよきフランスを思わせる歌心あふれる音色が魅力です。
 この盤では、室内楽などで共演を重ねるティエリー・エスケシュをオルガンに迎え、有名アリアを中心に収録しました。エスケシュが編曲を手がけているのも注目。
 いくつかのアリアの前段として、アリアの要素を盛り込んだエスケシュのオルガン即興が聴けるのもうれしいかぎり。
 グリエールが書いたヴォカリーズ、コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲も、雄大なスケールで圧巻。最後の「スリラー」はトランペット、オルガンと電子音であの世界が見事に再現されています。オルガンとトランペットの相性の良さに驚くとともに、ルルーの歌心、エスケシュの広い宇宙に感じ入る1 枚です。





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HUNGAROTON



HCD 32823
¥2400→\2190
カペラ・サヴァリア/ハイドンの交響曲第79-81番
 ハイドン(1732-1809):
  (1)交響曲第79番 ヘ長調 Hob.I:79(21'04")
  (2)交響曲第80番 ニ短調 Hob.I:80(24'40")
  (3)交響曲第81番 ト長調 Hob.I:81(22'10")
ニコラス・マギーガン(指揮)
カペラ・サヴァリア(オリジナル楽器使用)
ジョルト・カッロー(コンサートマスター)
 歴史あるオリジナル楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリア。ハイドンの交響曲第79-81 番を録音!

 セッション録音:2017 年/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)/68'10"

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。シューベルトの交響曲第5 番(HCD 32794)など、フンガロトン・レーベルから積極的なリリースが続く中、当ディスクではハイドンの交響曲第79 番- 第81 番を録音しました。
 1784 年に作曲された3 つの交響曲。第79番 ヘ長調の第2 楽章は一種の変奏曲のような形をとる作品。第80 番 ニ短調は全体的には諧謔的な軽さを備えた作品。第81 番 ト長調はとりわけ第2楽章の美しさが傑出した作品です。
 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981 年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体です。
 これまでにフンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、高水準の演奏には定評があります。
 
 コンサートマスターをつとめるのはジョルト・カッローです。当団とともにモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32761)、ハイドンのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32771)、J.S. バッハのブランデンブルク協奏曲(HCD 32786)、J.S. バッハのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32749)、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32729)などの録音でも高い評価を得ております。




カッロー、自由自在
カペラ・サヴァリアが元気すぎてうるさくてそこが楽しい。
こういう賑やかなバッハもいい。

HCD 32749
\2400
カペラ・サヴァリアによるバッハのヴァイオリン協奏曲集
 J.S.バッハ:
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
  (2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
  (3)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052R
  (4)ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056R
ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a' =415Hz)
 
 セッション録音:2014 年4 月19-20 日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)/DDD、56’11”

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。前作『四季』を含むヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集(HCD32729)に続く最新アルバムはバッハのヴァイオリン協奏曲集です。
 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981 年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体です。
 これまでにフンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、高水準の演奏には定評があります。独奏ヴァイオリンは1999 年より当団の指揮も務めるジョルト・カッローです。
 カッローは極めて端正で硬派な演奏スタイルで奇抜で過剰な演出は控え、アンサンブルと溶けあうような美しいソロを奏でます。

 今回のバッハは付番されているヴァイオリン協奏曲に加え、消失してしまったとされるヴァイオリン協奏曲(BWV1052R とBWV1056R)が収録されております。
 全体的に速めのテンポ設定で非常に見通しのよいクリアな演奏です。



 カッローが気になった方はどうぞこちらへ。期間限定特価セールやってます。


注目のアンサンブル、カペラ・サヴァリア
そして注目のヴァイオリニスト、ジョルト・カッロー

〜9/16(日)








CHANDOS



CHAN 10994
¥2400
パリー:交響曲第4番(原典版)
 交響曲第4番ホ短調(オリジナル・ヴァージョン)
 バレエ音楽《プロサーパイン》
 組曲モダーンより3つの楽章 (全曲世界初録音)
ラモン・ガンバ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル
 管弦楽団&女声合唱団
 ラモン・ガンバが贈る、パリー没後100周年記念!世界初録音! 「交響曲第4番」の原典版!

 ☆ラモン・ガンバ&BBC NOWによるパリー没後100周年記念!
 ☆「交響曲第4番」のオリジナル・バージョンを含め、世界初録音となる3曲!

 代名詞となっている「シャンドス映画音楽集(Chandos Moveis)」のほか、ヴァンサン・ダンディやミクロス・ローザ、マルコム・ウィリアムソン、ダーグ・ヴィレーンなど知られざる管弦楽作品の録音で名を馳せたシャンドスの中核指揮者の一人、ラモン・ガンバ。「イギリスの音詩集」や「ブリテン諸島からの序曲集」、「ルース・ギップスの管弦楽作品集」など、19世紀〜20世紀イギリスの希少作品録音でも注目を浴びるラモン・ガンバが贈るパリーの没後100周年記念アルバム。
 ドビュッシーと同じく、2018年が没後100周年となる19世紀イギリスの作曲家チャールズ・ヒューバート・ヘイスティングス・パリー(1848−1918)。「エルサレム」を始め合唱作品で多くの録音に恵まれるパリーですが、全5曲の交響曲も書いており、Chandosにはマティアス・バーメルト指揮&ロンドン・フィルによる交響曲全集(CHAN 9120-2)というロング・セラーの名盤も存在しています。
 今回ラモン・ガンバが取り組むのは、交響曲第4番のオリジナル・ヴァージョンを中心に、パリー唯一のバレエ音楽「プロサーパイン(プロセルピナ/イギリス・ロマン派の詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩に基づく)」、そして交響組曲としても知られる「組曲モダーン(Suite moderne)」の3曲。
 いずれも、19〜20世紀イギリス&アイルランドの音楽を専門とし、パリーやスタンフォードの論文執筆、楽譜の補筆・校訂などを手がけているダラム大学のジェレミー・ディブル教授による準備・校訂によるもので、このアルバムが世界初録音です。

 ※録音:2017年6月27日ー29日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)



 


CHAN 10992
(2CD)
¥4800
大阪国際室内楽コンクール2014優勝!アルカディア弦楽四重奏団登場!
 バルトーク:弦楽四重奏全集

 弦楽四重奏曲第1番 Op.7, BB.52
 弦楽四重奏曲第3番 BB.93
 弦楽四重奏曲第5番 BB.110
 弦楽四重奏曲第2番 Op.17, BB.75
 弦楽四重奏曲第4番 BB.95
 弦楽四重奏曲第6番 BB.119
アルカディア弦楽四重奏団
 〔アナ・トローク(ヴァイオリン)、
  レスヴァン・ドゥミトル(ヴァイオリン)、
  トライアン・ボアラ(ヴィオラ)、
  ツォルト・トローク(チェロ)〕
 

 ☆大阪、ロンドン、ハンブルク等の国際コンクールで優勝したルーマニアのクヮルテット、アルカディア弦楽四重奏団がChandos登場!

 ルーマニアのエキサイティングなクヮルテット、アルカディア弦楽四重奏団がChandosに初登場!
 アルカディア弦楽四重奏団は、2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成。
 2009年ハンブルク国際室内楽コンクール、2011年アルメレ国際室内楽コンクール、2012年ウィグモア・ホール・ロンドン国際弦楽四重奏コンクール、そして2014年の大阪国際室内楽コンクールで優勝し、同世代のもっともエキサイティングな弦楽四重奏団のひとつとして活躍しています。
 前作ヤナーチェクの録音はサンデー・タイムズ、フィナンシャル・タイムズで称賛を浴びるなど東欧系音楽で才覚を発揮する彼らが、ルーマニアの隣国、ハンガリーの大作曲家ベーラ・バルトークの弦楽四重奏曲全6曲を録音。
 数々の国際コンクールを制した確かな技巧で、バルトークの豊かなリズムと表情、哀愁と民族色を描いてゆきます。

 ※録音:2017年9月26日−29日&2018年4月4日−7日、ポットン・ホール(サフォーク)






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RUBICON



RCD 1012
¥2500→\2290
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.3

 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47《クロイツェル》
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
ダニー・ドライヴァー(ピアノ)
 クロエ・ハンスリップ&ダニー・ドライヴァー!ベートーヴェン全集第3巻は「クロイツェル・ソナタ」!

 ☆英メディアで好レビュー続出! クロエ・ハンスリップとダニー・ドライヴァーのベートーヴェン全集!
 ☆最終巻は「クロイツェル・ソナタ」を含む3曲で締めくくり!

 ロシアの名教師ザハール・ブロンが見出したイギリスの女流ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップが「ルビコン・クラシックス(Rubicon Classics)」を舞台として、デュオ・パートーナーであるダニー・ドライヴァーと共に取り組んでいるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。
 英グラモフォン誌、英ストラッド誌、英サンデー・タイムズ紙等各種メディアで好レビューが続いた同シリーズ、早くも最終巻となる第3巻が登場!
 第3巻では、1790年代後半の活気に満ちた「第2番」、謎めいた美しさを持つ「第10番」、そして傑作「第9番 《クロイツェル》」で、この偉大なソナタ集を締めくくります。
 レコーディングではヴュータンやメトネル、ボーウェンなど、ロマン派以降の知られざるレパートリーを積極的に取り上げ、レパートリーを広げてきたハンスリップ。ヴァイオリンのレパートリーの王道中の王道、ベートーヴェンのソナタの全曲録音は、神童から若き名手へと成長し、さらなる高みを目指すハンスリップのキャリアにおける重要なマイルストーンとなることでしょう!
 Hyperionでもお馴染みのイギリスの実力派ピアニスト、ダニー・ボーウェンの知的で洗練されたピアニズムにもご期待下さい。



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 無残にメジャー・レーベル音源がねこそぎ廃盤の憂き目に遭ってしまった元天才少女クロエ。
 しかしRUBICONのベートーヴェン録音は多くの音楽関係者に絶賛され、彼女の未来が明るいことをファンに示した。
 
 ここで「春」の第2楽章が観られる。
 この強烈なリリシズム。冒頭部分だけでも聴いてみてほしい。こんな音が出せる人がいるか。
 もうメジャー・レーベルの担ぎ上げられた天才少女じゃない。
https://youtu.be/TVHucZhFU_U


クロエ・ハンスリップ&ダニー・ドライヴァー
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.1


RCD 1010
\2500

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.1
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
 ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
 ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
ダニー・ドライヴァー(ピアノ)
 クロエ・ハンスリップ&ダニー・ドライヴァー!ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集がスタート!

 ハイペリオン(Hyperion)からリリースされているヴュータンのヴァイオリン協奏曲集やボーウェン、メトネルのヴァイオリン・ソナタ集の好演が印象深いイギリスの女流ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップ。名教師ザハール・ブロンに師事し、イギリス、ヨーロッパのみならず、世界各地で高い評価を受けてきたクロエ・ハンスリップが、名パートナー、ダニー・ドライヴァーとのデュオで、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音をスタート!
 13歳で神童としてデビューを飾った後、知られざるレパートリーを積極的に録音してきたハンスリップが、遂に王道中の王道、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタに取り組みます。すでにイギリスで絶賛を受けているハンスリップとドライヴァーのベートーヴェン。その堂々たるスタートにどうぞご期待下さい!

 ※録音(ライヴ):2017年3月2日、ターナー・シムズ・コンサート・ホール(サウサンプトン、イギリス)


RCD 1011
\2500
クロエ・ハンスリップ&ダニー・ドライヴァー
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.2

 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24《春》
 ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
ダニー・ドライヴァー(ピアノ)
 クロエ・ハンスリップ&ダニー・ドライヴァー!ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集第2巻!

 ☆第1巻が英グラモフォン誌で大絶賛!クロエ・ハンスリップとダニー・ドライヴァーのベートーヴェン全集第2巻が早くも登場!
 ☆クロエ・ハンスリップは2018年5月に来日予定!読売日本交響楽団、日本センチュリー交響楽団との共演が予定されています!

 ロシアの名教師ザハール・ブロンが見出したイギリスの女流ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップが「ルビコン・クラシックス(Rubicon Classics)」を舞台として、デュオ・パートーナーであるダニ・ドライヴァーと共に取り組んでいるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。
 英グラモフォン誌で大絶賛された「第1集」(PRCD 1010/RCD 1010)に続き、早くも登場する「第2集」には、第5番《春》を含む3作品を収録!
 レコーディングではヴュータンやメトネル、ボーウェンなど、ロマン派以降の知られざるレパートリーを積極的に取り上げ、レパートリーを広げてきたハンスリップ。
 ヴァイオリンのレパートリーの王道中の王道、ベートーヴェンのソナタの全曲録音は、神童から若き名手へと成長し、さらなる高みを目指すハンスリップのキャリアにおける重要なマイルストーンとなることでしょう!
 Hyperionでもお馴染みのイギリスの実力派ピアニスト、ダニー・ドライヴァーの知的で洗練されたピアニズムにもご期待下さい。


 


RCD 1026
(2CD/特別価格)
¥3800→¥3490
モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ K.588
 (モーツァルトのオリジナルの構想を再現した世界初録音)
ローラン・ピヨ(指揮)、
ロイヤル・フィヴァプール・フィル、
ヨーロピアン・オペラ・センター
 〔ナザン・フィクレト(ソプラノ/フィオルディリージ)、
 エロイーズ・マス(メゾ・ソプラノ/ドラベッラ)、
 アレグザンダー・スプレイグ(テノール/フェルランド)、
 ビアージョ・ピッツーティ(バリトン/グリエルモ)、
 ハミダ・クリストフェルセン(ソプラノ/デスピーナ)、
 フランチェスコ・ヴルタッジョ(バリトン/ドン・アルフォンソ)
 ロイヤル・リヴァプール・フィル&ヨーロピアン・オペラ・センター!モーツァルトの構想を再現した「コジ・ファン・トゥッテ」!

 ☆ロイヤル・リヴァプール・フィルとヨーロピアン・オペラ・センターの共同プロジェクト第2弾!
 ☆モーツァルトのオリジナルの考えを再現した「コジ・ファン・トゥッテ」の姿が明らかになる!

 ワシリー・ペトレンコの指揮で、ロイヤル・リヴァプール・フィル(RLPO)とヨーロピアン・オペラ・センター(EOC)とのパートナーシップによって上演が実現したヴォルフ=フェラーリ・プロジェクト(Avie/AV2193、Rubicon/RCD1024)に続くRLPOとEOCの共同プロジェクト。最新作は、モーツァルトの代表作、オペラ・ブッファ「コジ・ファン・トゥッテ」が登場!
 最大の特徴は、モーツァルトが構想していたオリジナルの「コジ・ファン・トゥッテ」を再現したというもので、もちろん世界初録音。
 クイーンズ大学の歴史的音楽学者イアン・ウッドフィールド教授が戦後各地に散逸した様々な楽譜を集め、使用されたインクから年代を測定するなどの研究によって楽譜の違いを調査。モーツァルトは、互いの恋人を交代させるかどうか決めていなかったということが明らかになり、この蘇演が実現しています。
 ローラン・ピヨは、ロサンゼルス・オペラでは副音楽監督としてケント・ナガノやプラシド・ドミンゴとともに働き、フランスのローヌ=アルプ・オーヴェルニュ交響楽団の音楽監督を務めるフランスの指揮者。ヨーロピアン・オペラ・センターの若き有望な歌手たちを率いて、モーツァルトの描いた「コジ・ファン・トゥッテ」の姿を現代に伝えます。

 ※録音(ライヴ):2014年7月9日−13日、フィルハーモニー・ホール(リヴァプール、イギリス)



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TACTUS



TC 720002
¥2500→\2290
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲集
 アンドレア・ザーニ:
  フラウト・トラヴェルソ、弦楽と通奏低音のための協奏曲
 ピアチェンティーノ:トラヴェルソのための協奏曲(1750)
 トルティ:フラウト・トラヴェルソのための協奏曲(1765)
 スキャッティ:
  フラウト・トラヴェルソのための協奏曲(1765)
  フラウト・トラヴェルソのための協奏曲(1750)
ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)
アンサンブル・バロック
 《カルロ・アントニオ・マリーノ》
ナターレ・アルノルディ(指揮)
 主にドイツやフランスのフルート奏者たちによって技術的な改良が施され、ヴァイオリンのライバル的存在としてフルートがリコーダーに取って代わるなど、重要なターニングポイントとなった17〜18世紀。
 ジェームズ・ゴールウェイの門下生の1人であり、ミラノ市立音楽院やマッジョーレ湖でのフルートセミナーで教育者としても活躍するイタリアの名フルーティスト、ラファエレ・トレヴィザーニが、イタリアの作曲家たちによって18世紀中頃までに作曲された未出版の知られざる協奏曲を奏でています。
 イタリアにおけるフルートの発展の歴史を、トレヴィザーニの美しき音色が紐解きます。使用楽器はパウエル社の木製フルート。

 ※録音:2017年7月、プラダルンガ(ベルガモ、イタリア)



1曲目のアンドレア・ザーニはPAN CLASSICSのこのアルバムが記憶に新しいです
大ヒットしました
Andrea Zani: Concertos for Violin & Strings (1729) ザーニ:五つのヴァイオリン協奏曲
 〜アントニオ・ストラディヴァリの同郷人が引き出した、ヴァイオリンの響き〜

アンドレア・ザーニ(1696〜1757):
 『4つの楽器による六つのシンフォニア・ダ・カメラと、コンチェルト・ダ・キエーザさまざま』op.2より
 1) 4声の協奏曲 イ短調
 2) 4声の協奏曲 ホ短調
 3) 4声の協奏曲 ト長調
 4) 4声の協奏曲 ト短調
 5) 4声の協奏曲 ハ長調 (楽譜出版:1729年)
アレッサンドロ・チッコリーニ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.カンパーニャ・デ・ムージチ(古楽器使用)
PAN CLASSICS
PC10254
\2900

 こういう思わぬ注目作があるから、イタリア・バロック未踏領域はほんとうに面白い。
 ストラディヴァリやグヮルネリの工房が銘器を作っていた頃、クレモナ地方で生まれた作曲家の、スリリングで抒情的なヴァイオリン芸術を「1パートひとりずつ」の正統古楽編成で。

 イタリア、音楽芸術の祖国——この半島でバロック時代に活躍していた作曲家たちのなかには、名前こそ無名ではあるものの、ヴィヴァルディやA.スカルラッティらの大家たちも顔負けの傑作を続々書いた「知られざる名匠」が少なくありません。演奏者のセンスひとつで下品な曲になってしまうこともありますが(それはヴィヴァルディその他の傑作でも同じこと)、弾き手が作品の美質をよく吟味し、心底惚れ込んで演奏しているようなときには、とてつもない名演につながったりします。
 いわばイタリアには少なからず存在する、広く知られてはいないけれど絶品のワインをつくる隠れ名醸造元のようなものでしょうか。
 ともあれ、かつて今はなきイタリアのSymphonia レーベルで制作され、長らく廃盤だったところPan Classics からみごと復活を遂げた本盤の主人公は、アンドレア・ザーニという、めったに知る人もいないであろう作曲家...といいつつ、明敏なバロック・ファンのなかには、このアルバムともうひとつ、クレモナに本拠をおくCremona レーベルで(ガッティやビオンディと並ぶイタリア屈指のバロック・ヴァイオリン奏者の)ルイージ・マンジョカヴァッロが録音した素晴らしいソナタ集の存在ゆえに、ザーニという作曲家の名前を強く心に刻んでいる人も少なくないに違いありません。

 タルティーニより4年遅くクレモナ地方のクレーマという古都に生まれ、マントヴァやモデナなどイタリア北部の宮廷で活躍したこのヴァイオリン芸術家、どうやらヴィヴァルディともマントヴァ宮廷で出会っているようなのですが、彼が1729 年に楽譜出版した協奏曲集に含まれる一連のヴァイオリン協奏曲は確かにヴィヴァルディ的なものを感じさせる、技巧的かつ歌心ゆたかなヴァイオリンの独奏部が美しい逸品ぞろい。しかしヴィヴァルディ的なケレンというか、あの妙なけばけばしさがほどよく削ぎ落とされていて、タルティーニの協奏曲のような洗練度も感じさせながら、小粋でスリリングな音運びはやはりザーニ特有のもの。生まれて間もない頃から、当時まさに活躍中だったストラディヴァリやグヮルネリらの作る、クレモナ地方の素晴らしいヴァイオリンを知っていたのかもしれません。
 イタリア古楽界の最前線をゆく、「歌心」と「徹底した古楽研究の精神」、そしいて「並々ならぬテクニック」のすべてを兼ね備えたソリスト級の名手たち(有名なところでは、アッコルドーネ来日公演でも名を売ったフランコ・パヴァンがさりげなくテオルボ弾いていたり)が「1パート一人ずつ」の厳格バロック的編成で、その作品美をあざやかに伝えてくれる——自然派録音でガット弦のふくよかな音のふくらみも綺麗に収められ、イタリア・バロックの造形美にしみじみ感じ入らせてくれます。




まだ入ってくるのでしょうか・・・
クレモナの優秀レーベルMV CREMONAのこのアルバムも忘れられない名盤
入荷までに時間がかかりそう

MV CREMONA
MVC/001-004
\2600
アンドレア・ザーニ(1696-1757):
 ヴァイオリン・ソナタ集「愛の思い」Op.5
アンドレア・ロニョーニ(Vn)
アンサンブル・
 ラウラ・ソアーヴェ
 [マルコ・フレッツァート(Vc)
 レオナルド・モリーニ(Cemb)
 ディエゴ・カンタルーピ(テオルボ)]
録音:2001年1月7-9日、クレモナ県ソレシーナ、サラ・デル・ポデスター。24bit/96KHz。
 世界初録音。

 アンドレア・ザーニ。
 彼はクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ウィーンで活躍後、故郷に戻った作曲家。彼の音楽は、美しく優雅で気品にあふれ、イタリア・バロック特有の哀愁を帯びたものです。
 ヴィヴァルディと交わりがあったようですが、そのヴィヴァルディと比較してもザーニの才能は少しも引けを取っていません。
 1回聴いて馴染めるというタイプの作品ではありませんが、何度も何度も繰り返して聴くうちに自分の心と波長が合っていく、まさに古いヴァイオリンの名器を思わせる音楽といえるでしょう。


 

TC 661916
¥2500
アレッサンドロ・スカルラッティ:鍵盤作品全集 Vol.6
 トッカータ イ短調/トッカータ第2番イ短調/
 アルペッジョとトッカータ ト短調/序奏と変奏/
 トッカータ第5番ト長調/パルティータ ニ短調/
 トッカータ第6番ト長調/トッカータ ニ短調/
 トッカータ第4番イ長調/トッカータとフォリア イ長調
フランチェスコ・タシーニ(チェンバロ)
 ナポリ楽派の始祖的存在であるアレッサンドロ・スカルラッティ(1660−1725)の鍵盤作品の全曲を網羅するシリーズの第6巻。
 タクトゥス・レーベルに数多くの録音を行ってきた実力派、フランチェスコ・タシーニは2001年にボローニャのロベルト・マッティアッツォの手によって修復された、17世紀のオリジナルのイタリアン・チェンバロ(製作者不詳、フェッラーラ)を弾いています。
 数世紀の時を越えて、当時のイタリアで製作された貴重な楽器が、作曲者の思い描いた響きを蘇らせてくれます。

 ※録音:2015年10月、スタジオ・ジュゼッペ・モナーリ(モデナ、イタリア)
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TC 810202
¥2500→\2290
ヴァイオリン曲「妖精の踊り」の作曲者
 一発屋かと思いきやプッチーニの師でもある
  アントニオ・バッジーニ(1818−1897):弦楽四重奏曲

 バッジーニ:
  弦楽四重奏曲第1番ハ長調(WoO)
  弦楽四重奏曲第3番 Op.76
バッジーニ弦楽四重奏団
 〔リーノ・メーニ(ヴァイオリン)、
  ダニエラ・サンガッリ(ヴァイオリン)、
  マルタ・ピツィオ(ヴィオラ)、
  ファウスト・ソルチ(チェロ)〕
 19世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、アントニオ・バッジーニ(1818−1897)。
 パガニーニの超絶技巧に大きな影響を受けたバッジーニはイタリア、ドイツ、フランス、スペイン、デンマーク、イングランド、ベルギーなどの様々な国々でコンサートを行い、その演奏に接したシューマンが絶賛したというエピソードが残っています。
 作曲家としては難曲として知られる「妖精の踊り」や「弦楽四重奏曲」などを作曲し、ミラノ音楽院ではマスカーニやプッチーニを指導するなど教育者としても大きな役割を果たした音楽家です。

 ※録音:2016年4月、スタジオ・ベントゥリーニ(クレモナ、イタリア)
 

TC 941902
(2CD)
¥5000
パオロ・スカットリン(1949−)が作曲した
 壮大なスケールのオラトリオ

  パオロ・スカットリン:オラトリオ《トレノディア》
ピア・パオロ・スカットリン(指揮)
エウリディーチェ室内管弦楽団
アンサンブル・ストゥルメンティ・
 アンティチ《キルケー》
コーロ・エウリディーチェ、他
 第一次世界大戦中に詩人や兵士たちによって読まれた詩を題材として、現代イタリアの作曲家ピア・パオロ・スカットリン(1949−)が作曲した壮大なスケールのオラトリオ。
 CD1にはイタリア語ヴァージョン、CD2には英語ヴァージョンが収録されています。

 ※録音:2017年7月、ボローニャ(イタリア)
  

TC 530003
¥2500
イタリアの名手パオロ・ケリーチ、Tactus第2弾!
 様々な作曲家によるリュート曲集(1536年、ミラノ)
パオロ・ケリーチ(リュート&ビウエラ)
 スイスの古楽総本山、バーゼル・スコラ・カントルムでホプキンソン・スミスにリュートを学び、イタリアを代表するリューティストの1人として活躍するパオロ・ケリーチ。
 前作、ヴィンチェンツォ・カピローラのリュート作品集(TC 470301)に続くタクトゥス(Tactus)からのソロ・レコーディング第2弾は、16世紀前半のミラノで活躍した印刷工であるアントニオ・カステリオーノが編慕し、1536年にミラノで出版されたタブラチュア譜によるリュート曲集。
 フランチェスコ・ダ・ミラノやマルコ・ダッラクイラ、ピエトロ・パウロ・ボローノなど、当時の優れたリューティストであり作曲家でもあった音楽家たちの作品が、ケリーチのリュートとビウエラの調べに乗って現代に響きます。

 ※録音:2015年12月、スタジオ・プリヴァート・パオロ・ケリーチ(ミラノ、イタリア)
 

TC 710002
¥2500
チェンバロのための4手連弾作品集
 ヨンメッリ:4手連弾のためのソナタ
 クレメンティ:3つのデュオ Op.3
 ルティーニ:12のディヴェルティメントより ロンド第1番〜第3番
 クレメンティ:デュオ Op.6
アルベルト・フィリンチエリ(チェンバロ)
マリオ・ステファノ・トンダ(チェンバロ)
 18世紀後半ヨーロッパの貴族階級だけでなく中流階級における「4手連弾」の人気と重要性を伝えてくれる「イタリアの作曲家たち」による「4手連弾作品集」。
 クレメンティ、ヨンメッリ、ルティーニの4手連弾作品を、ドイツ、ヒュッケスヴァーゲンで1975年頃にマルティン・サスマンによって製作されたチェンバロでイタリアの実力派デュオが華麗に繰り広げます。

 ※録音:2017年6月、サン・ジョヴァンニ教会(クアローナ、イタリア)
 


TC 880301
¥2500
カゼッラ:パリ時代の歌曲集
 5つの詩 Op.2/ひび割れた鐘 Op.7/
 3つの詩 Op.8/ソネット Op.16/
 2つの歌 Op.21/2つの古いシャンソン Op.22/
 さらば人生よ Op.26
ローナ・ウィンザー(ソプラノ)
ラファエレ・コルテシ(ピアノ)
 カゼッラ、パリ時代の歌曲集!

 イタリアにおける器楽復権運動で中心的な役割を果たしたアルフレード・カゼッラ(1883−1947)。タクトゥスが取り上げたのは、マーラー的とも称される「交響曲」などの器楽作品ではなく、パリ時代に作曲された「歌曲」の数々。
 パリ時代の師であるフォーレの影響を随所に感じさせるカゼッラ初期の歌曲を、シュヴァルツコップ、ホッター、スゼーの下で学んだイギリスのソプラノ、ローナ・ウィンザーが歌い上げています。

 ※録音:2014年9月、ロッシーニ劇場(ラヴェンナ、イタリア)



<映像>


C MAJOR(映像)


74 2907
(Ultra HD Blu ray)
¥5800
2017年ザルツブルク復活祭音楽祭50周年記念
 カラヤン演出「ワルキューレ」
  ティーレマン指揮 & ドレスデン国立歌劇場管

   ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ペーター・ザイフェルト(ジークムント/テノール)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(フンディング/バス)
ヴィタリー・コワリョフ(ヴォータン/ バリトン)
アニヤ・ハルテロス(ジークリンデ/メゾ・ソプラノ)
クリスタ・マイア(フリッカ/ メゾ・ソプラノ)
アニヤ・カンペ(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
ヨハンナ・ヴィンケル(ゲルヒルデ/ ソプラノ)
ブリット・トーネ・ミュラーツ(オルトリンデ/ソプラノ)
クリスティーナ・ボック(ワルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
カタリーナ・マギエラ(シュヴェルトライテ/アルト)
アレクサンドラ・ペーターザマー(ヘルムヴィーゲ/ メゾ・ソプラノ)
ステパンカ・プカルコヴァ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)
カトリン・ヴントザム(クリムゲルデ/ メゾ・ソプラノ)
ジモーネ・シュレーダー(ロスワイセ/ アルト)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
KKC 9354
(Ultra HD Blu ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
 4Kブルーレイ・リリース!ザルツブルク復活祭音楽祭50周年記念、カラヤン演出「ワルキューレ」/ ティーレマン & SKD

 収録:2017年4月5-17日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 画面:4K(2160p) ULTRA HD、16:9、音声:PCM Stereo、DTS-HD Master Audio5.0、リージョン:All、原語:ドイツ語、字幕:英仏伊西韓日、収録時間:235 分

 2017 年4 月に行われたザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ映像が4K ブルーレイ(UHDBD) となって発売されます。

 ザルツブルク復活祭音楽祭は、1967 年にカラヤンにより設立され2017 年で50 周年を迎えました。
 今回上演された「ワルキューレ」は、50 年前にカラヤン自ら演出を行った1967 年公演の再演です。
 指揮は、カラヤンのアシスタントも務め、現在のザルツブルク復活祭音楽祭の音楽監督でもあるクリスティアン・ティーレマン。
 いまやバイロイト音楽祭を担う存在のティーレマンですが、もとをたどるとザルツブルク復活祭音楽祭は、カラヤンがバイロイトに対抗して立ち上げたものというのも時代の変化を感じさせます。
 その記念すべき第1 回公演が「ワルキューレ」で、指揮・演出はカラヤン、オケはベルリン・フィル、舞台がギュンター・シュナイダー=ジームセンでありました。
 2017 年の上演では、ジェンス・キリアンが再構築したジームセンの舞台装置が再現され、ブルガリア出身の女性演出家、ヴェラ・ネミロヴァの新しい視点が反映された演出で上演されました。
 歌手陣も50 周年記念というだけに豪華な面々。ジークムントには、当代きってのヘルデン・テノール、ペーター・ザイフェルト。貫禄の歌唱と演技で聴衆を魅了しました。そしてフンディング役には、バイロイトでも活躍するゲオルク・ツェッペンフェルト。ヴォータン役のヴィタリー・コワリョフも張りのある声質で抜群のはまり役。そして女性陣もアニヤ・ハルテロスのジークリンデ、アニヤ・カンペのブリュンヒルデともに輝かしい歌唱を披露しました。
 そしてティーレマンの指揮も、陰影の濃いワーグナー独特の音響を細部まで描きだし、雄弁なワーグナーの音楽をドラマティックに展開しています。カラヤンが非常な情熱を捧げたザルツブルク復活祭音楽祭の50 周年を祝うにふさわしい熱演となりました。

 【Ultra HD ブルーレイ】
  ご視聴にはUltra HD ブルーレイ再生対応機器が必要となります。
  ご視聴には、Ultra HD ブルーレイ再生対応機器に加え、4K/HDR 対応テレビでのご視聴をおすすめいたします。

<LP>


ACCENT(LP)


KKC 1115/6
(2LP)
¥8000+税
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):管弦楽組曲(全曲)
 Side A 第1番ハ長調BWV1066
 Side B 第3番ニ長調BWV1068
 Side C 第2番ロ短調BWV1067
 Side D 第4番ニ長調BWV1069
   シギスヴァルト・クイケン(指揮)
   ラ・プティット・バンド
    ヴァイオリンⅠ:シギスヴァルト・クイケン(No.1-4),サラ・クイケン(No.1,3&4)
    ヴァイオリンⅡ:バラバラ・コンラード(No.1,3&4),アン・シノップ(No.1-4)
    ヴィオラ:マルレーン・ティアーズ(No. 1- 4 )
    バス・デ・ヴィオロン:マリアン・ミンネン(No.2-4),ロナン・ケルノア(No.1,3&4)
    トラヴェルソ:バルトルト・クイケン(No.2)
    オーボエ:ヴィンシアン・ボーデュアン(No.1,3&4),エミリアーノ・ロドルフィ(No.1&4),マテュー・ルー(No.3&4)
    ファゴット:ライナー・ヨハンセン(No.1&4)
    トランペット:ジャン=フランソワ・マドゥフ(No.3&4),ジェローム・プリンス(No.3&4),グラハム・ニコルソン(No. 3 &4 )
    ティンパニ:コーエン・プレティンク(No.3&4)
    ハープシコード:ベンジャミン・アラール(No. 1- 4 )
   指揮:シギスヴァルト・クイケン
 名門ACCENT監修、完全限定プレスのアナログLP が発売!ラ・プティット・バンド&S.クイケンの「管弦楽組曲」クイケンの明快で力強い音楽に、アナログのふくよかなトーンが加わった!

 録音:2012 年9月29日〜10月1日ベルギー、シント・トルイデン、ベギンホフ教会/180g、プレス:東洋化成、24bit48kHz マスター音源使用、完全限定プレス、輸入盤・日本語帯・解説付
 レコーディング・プロデューサー:オラフ・ミールケ/エクゼクティヴ・プロデューサー:ミヒャエル・ザヴァル

 古楽界の巨匠シギスヴァルト・クイケン率いる名門古楽アンサンブル、ラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲がLP となって登場いたします。
 ACCENTレーベルは1979 年にドイツ人の楽器製作者アンドレアス・グラット、そして夫人のアーデルハイド・グラットによって設立されました。
 アンドレアス・グラットは優秀なリコーダー奏者であり、楽器製作者として活躍しており、1972 年には18 世紀ロンドンの名工トーマス・ステンズビーJr 作によるリコーダーのレプリカを製作。オリジナル楽器を忠実に再現する名製作者として名を馳せました。その後、夫人のアーデルハイドと共に1979 年に「ACCENT」レーベルを設立。クイケン三兄弟をはじめ、ユングヘーネル、ルネ・ヤーコプス、インマゼール、ロベルト・コーネンなどオリジナル楽器で演奏する、現代の古楽界を牽引する実力派たちの録音を次々とリリース。アンドレアス・グラットの録音は楽器製作同様に、ベルギー各地の教会で自然な響きの中で録音を行い、アナログ時代にはあの故長岡鉄男氏の絶賛した優秀録音を発表してきました。
 現在もその録音のクオリティには定評があります。その名門ACCENTから久々のアナログLPのリリース。ACCENT の監修のもと、キングインターナショナルが制作、製造は日本の東洋化成で行いました。
 1972 年にS. クイケンとG. レオンハルトにより結成されたラ・プティット・バンドは、メンバーチェンジなどを経て2012 年に40 周年を迎えました。彼らは1981 年に管弦楽組曲を録音しており、この再録音は31 年ぶりの再録音ということで、その間の絶え間ない研究や技術の向上が結実したものとなっています。
 クイケンならではの快速テンポで、爽快で生き生きとした演奏を聴かせてくれます。作曲された当時の響きを再現するために、S. クイケンは最小編成のアンサンブルで、基本的には「1パート1人」で演奏し、各声部の進行をより明白にしています。














9/5(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ACCENT



ACC 24348
¥2600→\2390
クイケン&ラ・プティット・バンド
 今度はクリスマス!!!「クリスマス・カンタータ集」

 ブクステフーデ:カンタータ『新たに生まれし嬰児』 BuxWV13
 テレマン:ミサ『Ein Kindelein so löbelich』 TWV9:5
 J.S.バッハ:カンタータ『われ汝に喜びあり』 BWV 133
 テレマン:
  カンタータ『O Jesu Christ, dein Kripplein ist mein Paradies』 TVWV1:1200
 ブクステフーデ:甘き喜びのうちに BuxWV52
アンナ・グシュヴェント(ソプラノ)
ルチア・ナポリ(アルト)
ソーレン・リヒター(テノール)
クリスティアン・ワーグナー(バス)
シギスヴァルト・クイケン(指揮、ヴァイオリン)
ラ・プティット・バンド
 クイケンの名演で聴く、喜びにあふれたクリスマス・カンタータ

 録音:2017年12月16-18日/ベルギー/53'28''

 教会歴にちなんだバッハの教会カンタータを10 年かけて録音(ACC-25319 として19 枚組ボックス化されています)したクイケンが、はやくも新たなカンタータ録音を届けてくれました。
 テーマはクリスマス。降誕祭第3 日のために書かれ、オーボエ・ダモーレやツィンクが使われ牧歌的な雰囲気を高めるバッハのカンタータBWV133 にテレマン、ブクステフーデの作品をカップリング。キリストの誕生を祝う美しい作品が並びます。各パート1 人の声楽が織りなす、すっきりとしていながらも確信に満ちた歌唱に引き込まれます。



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ACC 24350
¥2600→\2390
またまたグラウプナー!!!
 いわゆる「管弦楽組曲」!

 グラウプナー:
  序曲 イ短調 GWV322(トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
  協奏曲 変ロ長調 GWV342(2オーボエ、弦楽、通奏低音)
  序曲 ト短調 GWV470(2トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
  協奏曲 ニ長調 GWV318(2トランペット、弦楽、通奏低音)
リエン・ヴォスクイレン
 (指揮、チェンバロ)
ラルパ・フェスタンテ
 録音:2017 年9 月6-8 日/ミュールハイム/73'26''

 バッハと同じ年代の作曲家で、当時は名の知れた作曲家として人気を集めたグラウプナー(1683-1760)。多作家で1400 以上の宗教曲や250 もの協奏曲・管弦楽曲を書いたとされています。
 しばらく忘れられた存在でしたが近年取り上げられる機会が増えている作曲家であり、その作品の完成度の高さは注目に値します。
 このアルバムには管楽器が活躍する序曲と協奏曲を収録。序曲はこの時代のものなので、フランス風序曲に舞曲楽章が続く、いわゆる「管弦楽組曲」です。




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 クリストフ・グラウプナー( 1683年1月13日 - 1760年3月10日)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・チェンバロ奏者。当時北ドイツにおいて最も人気のあるオペラ作曲家の一人でした。

 グラウプナーの生前にライプツィヒの新聞が行った当時の作曲家の人気投票では、1位はテレマン、2位はヘンデルで、グラウプナーは3位とされています(ちなみにバッハは7位)。

 1722年に彼の師であったクーナウが死去すると、翌年ライプツィヒの市参事会は後任のトーマス教会カントルの候補者としてまずテレマンを指名しましたが、テレマンが辞退したため、次の候補者としてグラウプナーを指名しました。
 しかし、グラウプナーの雇用主であったヘッセン公がグラウプナーの移籍を許さなかったため、最終的にカントルの職はバッハへ舞い込むことになります。
 もしグラウプナーがそこでトーマス教会カントルになっていたら、バッハの人生はどうなっていたでしょう。



別に店主が騒いでるからというわけではないでしょうけれど、最近グラウプナー、明らかに復権してます。

旧譜から・・・何度でもお奨めします
フォイエルジンガーの美しいグ
ラウプナー・アルバム

CHRISTOPHORUS
CHR 77381
\2600
グラウプナー:カンタータ集
 カンタータ 《恐れと嘆き》 GWV.1145/11
 弦楽と通奏低音のための序曲ハ短調GWV.413 より 《トンボー》
 カンタータ 《憂いとためらい》 GWV.1102/11b
 カンタータ 《私は神に忠実であり続ける》 GWV.1106/19
 カンタータ 《ああ、神と主よ》 GWV.1144/11
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
ペーテル・バルシ(指揮、ヴァイオリン)
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

 グラウプナーと言えばこのアルバムを思い出す。
 オーストリアの若きソプラノが歌う。グラウプナーの知られざるカンタータ。

 当時のドイツではテレマン、ヘンデルに次ぐ人気を誇ったグラウプナーだが、遺族が出版等の権利を持てなかった、弟子が少なかったなどの理由から、長い間その実力に反して不当に忘れられた存在となってきた。

 そんなグラウプナーの知られざるカンタータ集を再興すべく歌うのは、オーストリアの若き古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガーと、フランツ・ヴィッツムの「天の歌(CHR 77354)」で清新な演奏を聴かせてくれたスイスのピリオド・アンサンブル、カプリコルナス・コンソート・バーゼル。フォイエルジンガーの心地よい歌声で、グラウプナーの官能的なカンタータのスタイルが見事に再現されている。

 ※ 《ああ、神と主よ》を除く全曲が世界初録音。 / ※録音:2013年4月29日−5月2日、ハイリッヒ・クロイツ教会(バーゼル/スイス)

 なんとなく国籍不明の美しい人です。


CHRISTOPHORUS
CHR 77427
\2600→\2390
グラウプナー:ソプラノとアルトのための二重唱カンタータ集
 《欲望》(序曲ヘ長調 GWV.445より)
 カンタータ《今こそ謙虚になりなさい》GWV.1144/12
 アフェトゥオーソ(トリオ・ソナタ ニ長調 GWV.204より)
 カンタータ《闘いに向けてわが精神よ武装せよ》GWV.1148/20
 グラーヴェ(カノン変ロ長調 GWV.1143/12)
 カンタータ《私たちがいちばん困っている時に》GWV.1143/12
 ソナタ ト短調 GWV.724
 カンタータ《去れ、忌まわしい罪深い人生よ》GWV.1147/20
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
フランツ・ヴィッツム(カウンターテナー)
カプリコルヌス・コンソート・バーゼル
ペーター・バルチ
 (指揮&バロック・ヴァイオリン)

 古楽界の優美なるソプラノ、フォイエルジンガー。グラウプナーの二重唱カンタータ集!

 古楽界で花開いたオーストリアの美しき古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。
グラウプナーの「カンタータ集」(CHR 77381)で2014年にドイツの権威あるエコー・クラシック賞を受賞し、その名と歌声を世界へと響かせたフォイエルジンガーが、ヴォーカル・アンサンブル「シュティムヴェルク」のメンバーとしても活躍中のドイツのカウンターテナー、フランツ・ヴィッツムとのデュオで再びグラウプナーをレコーディングしました!
 ライプツィヒ聖トーマス教会のカントールを務めていたヨハン・クーナウに師事したクリストフ・グラウプナー(1683−1760)。クーナウの死後、聖トーマス教会のカントールの後任に指名されたテレマンが辞退したためグラウプナーに話しが舞い込んだものの、当時の雇用主であったダルムシュタット方伯エルンスト・ルートヴィヒが許可を出さなかったため、最終的にはJ.S.バッハがカントールの座に着いたというエピソードでも知られています。
 存命当時はテレマンやヘンデル、そしてバッハと並び立つほどの人気を博していたにも関わらず、その膨大な作品は20世紀後半に入るまでほとんど陽の目を浴びることが無かったため、フォイエルジンガーとヴィッツムの二重唱によるカンタータ集は、この"ダルムシュタットの巨匠"の再評価の機運をさらに高めてくれることでしょう。

 ※録音:2018年5月7日−9日、ハイリッヒ・クロイツ・カトリック教会(ビンニゲン、スイス)










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ALTUS



ALT 398/401
(4CD)
¥5600→\4290
〜9/23(日)まで
何人もの方がこの日の公演のすごさを伝えてきた
 「音楽の友2017年ベスト・コンサート」でダントツの第1位

 カンブルラン×読響の集大成、「アッシジ」全曲版日本初演ライヴ!

  メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》(全3幕8景)
天使:エメーケ・バラート(ソプラノ)
聖フランチェスコ:ヴァンサン・ル・テクシエ(バリトン)
重い皮膚病を患う人:ペーター・ブロンダー(テノール)
兄弟レオーネ:フィリップ・アディス(バリトン)
兄弟マッセオ:エド・ライオン(テノール)
兄弟エリア:ジャン=ノエル・ブリアン(テノール)
兄弟ベルナルド:妻屋秀和(バス)
兄弟シルヴェストロ:ジョン・ハオ(バス)
兄弟ルフィーノ:畠山 茂(バス)
新国立劇場合唱団、
びわ湖ホール声楽アンサンブル(合唱)、
冨平恭平(合唱指揮)
ヴァレリー・アルトマン=クラヴリー、
大矢素子、
小川 遥(以上 オンド・マルトノ)
シルヴァン・カンブルラン(指揮)、
読売日本交響楽団  

 1年に1回か2回、何人もの会員の方が「昨日のコンサートはすごかった!」とメールしてくることがある。
 まさにこれがそんな公演。
 日本のクラシック演奏史上に残る偉業的公演だったと、みなが口をそろえて言う。
 だから「音楽の友2017年ベスト・コンサート」でダントツの第1位(第2位のほぼダブルスコア)に選ばれたのも当然だった。
 行けた人は幸せ。行けなかった我々もせめてCDでそのすごさを堪能したい。



 2017年の話題をかっさらった伝説の公演が早くもCD化!カンブルラン×読響の集大成、「アッシジ」全曲版日本初演ライヴ!
 競合盤がほとんどない演目の貴重録音にして稀代の大名演!

 録音:2017 年11 月19 ・26日/サントリーホール(ライヴ録音)/73'06''、70'00''、45'22''、69'25''、日本語帯・解説・歌詞対訳付、国内プレス

 読響と常任指揮者カンブルランが2017 年に行った、メシアンの長大なオペラ『アッシジの聖フランチェスコ』の全曲版国内初演ライヴが嬉しいCD 化。
 読響創立55 周年記念として行われ、「音楽の友」誌の企画〈コンサート・ベストテン2017〉第1 位に輝いた伝説的公演です。
 さらにこの年、読響は〈第49 回(2017 年度)サントリー音楽賞〉、〈第30 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞〉も受賞しており、この『アッシジ』公演が大きな要因となったことは間違いありません。
 2010 年4 月から3 期9 年に及び読響の常任指揮者を務め、2018 年度で最後の年を迎えるカンブルランが日本演奏史に刻んだ大いなる偉業をぜひお聴きください。


 メシアン畢生の大オペラ『アッシジの聖フランチェスコ』は9 人のソロ歌手、40 近い打楽器、10 パートからなる合唱など破格の規模の編成で、演奏時間も4 時間を優に超える作品。休憩をはさんだ当日の公演時間は5 時間半に及びました。オンド・マルトノが3 台必要というのもメシアンらしく、まさに規格外の内容です。国内ではこれまで抜粋版が演奏されるにとどまり、遂にその全貌が楽しめるとあって演奏会は大変な話題となりました。
 カンブルランはメシアンの管弦楽作品の体系的な録音を残しているメシアン音楽のスペシャリストで、読響とも『トゥーランガリラ交響曲』や『彼方の閃光』を取り上げ名演を聴かせてきた実績があります。この『アッシジ』も作曲家と作品への深い理解に裏打ちされた稀代の名演。演奏会形式での上演ですが、それゆえに音楽を語ることに集中した演奏が繰り広げられており、時に瞑想的なまでの作品の真価がひしと伝わってきます。まばゆく響き渡る鳥たちの歌を描いた第6 景の複雑かつ壮麗な場面も鮮烈。

 ALTUS レーベルの録音はカンブルラン本人も信頼を置く優れたもので、メシアンならではの輝かしい音響を見事に捉えています。解説書には楽曲解説・歌詞対訳はもちろんのことカンブルランのインタビューなども収録しており充実の内容。
 海外盤を含めてもなかなかCD が手に入らない『アッシジ』における大変貴重な全曲盤です。 



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BIS



BIS SA 2424
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
ブロムシュテットがステーンハンマルをライヴ録音!
 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927):
  (1)交響曲第2番 ト短調 Op.34(1911–15)
  (2)セレナード へ長調 Op.31(1911–13 rev.1919)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ヨーテボリ交響楽団
 高貴さと温かみをあわせもつ音楽。ブロムシュテットがステーンハンマルをライヴ録音!!

 ライヴ録音:(1)2013年12月、(2)2014年6月/ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、83'31"
 制作:レッナールト・デーン、録音:トゥルビョーン・サミュエルソン

 SACD ハイブリッド盤。

 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)は、ストックホルムに生まれ、ピアニスト、指揮者、作曲家として活躍しました。
 2 つの歌劇、2 曲のピアノ協奏曲と交響曲、6 曲の弦楽四重奏曲、《森で》《逢い引きから帰ってきた娘》をはじめとする多くの歌曲、第2 曲の《スウェーデン》が「もうひとつの国歌」のように歌われている《ひとつの国民》や《歌》といったカンタータなどを作曲。高貴さと温かみをあわせもつ音楽が、「歌の作家」ステーンハンマルの手による細やかなニュアンスに満ちたメロディとともに広く愛されてきました。彼はシベリウスと親しく、ステーンハンマルは弦楽四重奏曲第4 番をシベリウスに、シベリウスは交響曲第6 番を彼に献呈しています。

 交響曲第2 番は、後期ロマンティシズムに古風な様式を融合させて書かれ、「ドリア旋法の交響曲」とも呼ばれます。
 4 分の3 拍子の踊りのステップで始まる「アンダンテ・エネルジーコ」の第1 楽章。変奏曲にソナタ風のエピソードを組み込んだ「アンダンテ」の第2 楽章。第3 楽章〈スケルツォ〉は、スウェーデンの軽快な踊り。第4 楽章〈終曲〉は、序奏、対位法と声楽ポリフォニーに基づく3 つの部分、コーダから構成されています。
 1915 年4 月22 日、ヨーテボリのオーケストラの創立10 周年コンサートで初演。
 ステーンハンマルの献辞がスコアの冒頭に記されています−−「わが愛する友人たち ヨーテボリ交響楽団メンバーに」。

 《セレナード》は、交響曲第2 番とともにスウェーデンのオーケストラのレパートリーとして定着した作品です。
 1907 年、「憧れの地」イタリアに休暇で滞在していた時にアイデアが浮かび、交響曲第2 番と同じ1911 年ごろから作曲に着手。1914 年1 月30 日、王立スウェーデン管弦楽団をステーンハンマルが指揮して初演したものの、それほどの成功を収めず、1919 年になって改訂され、1920 年3 月3 日、ヨーテボリで初演されました。
 「とても速く快活に」の〈序曲〉、「ワルツのテンポで、少し静かに」の〈カンツォネッタ〉と〈スケルツォ〉と「少し遅めのアンダンテ」の〈夜想曲〉が切れ目なく演奏され、最後が「控えめなテンポ」の〈終曲〉。改訂に際してカットされた「メヌエットのテンポで」の第2 楽章は、《レヴェレンツァ》(BIS SA2359)の曲名の独立した作品とされました。

 マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ、スウェーデンの指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)は、ブルックナーやベートーヴェンの作品とともに、カール・ニールセンをはじめとする北欧の作品も数多く手がけてきました。

 ステーンハンマルの作品は、ネーメ・ヤルヴィとヨーテボリ交響楽団による新録音(BIS SA 2359)がリリースされた《歌》を、スウェーデン放送交響楽団を指揮して1982 年に全曲録音しています。
 ブロムシュテットは2018 年10 月、NHK 交響楽団とステーンハンマルの交響曲第2 番を演奏予定です!




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HMF



HMM 902337
¥2700→\2490
アンドレアス・シュタイアー
 A Portuguesa〜ポルトガル風の〜
  イベリアの協奏曲とソナタ集
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ、指揮)
オルケストラ・バッローカ・カーザ・ダ・ムジカ
  ・ウィリアム・コルベット(1680-1748):
    協奏曲「ポルトガルの」op.VIII-7 変ロ長調(協奏曲集「Le bizzarie universali」より)
  ・ジョゼ・アントニオ・カルロス・デ・セイシャス(1704-1742):協奏曲 ト長調
  ・ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
    ソナタ ト短調 K8(アレグロ)、ト長調 K13(プレスト)、ロ短調 K173(アレグロ)
  ・チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
    合奏協奏曲第5番 ニ短調
     (D.スカルラッティのハープシコードのための2巻の作品集による12の協奏曲集より)
  ・ボッケリーニ(1743-1805)/シュタイアー編:
    小弦楽五重奏曲「マドリードの通りの夜の音楽」
      (マドリードの夜警隊の音楽)op.30-6
 シュタイアーが誘う18 世紀イベリア半島への旅

 収録:2018年2月、テルデックス・スタジオ、ベルリン

 シュタイアーと行く、18 世紀スペイン・ポルトガルの世界。
 À Portuguesa 〜ポルトガル風の〜イベリアの協奏曲とソナタ集と題した、18 世紀のイベリア半島にまつわる音楽集の登場です。

 ヴィルトゥオーゾ的要素もあるセイシャスの充実の協奏曲や、ボッケリーニがマドリードの喧騒を描いた作品から、イベリア半島の音楽の需要が高かった英国で生まれた、イベリア半島に由来する音楽までを網羅した非常に凝ったプログラム。D. スカルラッティのソナタでは相変わらずの霊感に満ち冴えわたるソロを堪能できます。

 オルケストラ・バッローカ・カーザ・ダ・ムジカは2006 年にローレンス・カミングスによって結成されたアンサンブル。2015 年にシュアイターとブランデンブルク協奏曲で共演しています。当盤ではシュタイアーが指揮をしており、オーケストラのために編曲も行っています。18 世紀イベリア半島の音楽が活き活きと響きます。

 CD 冒頭のコルベットは、イギリスの作曲家・ヴァイオリン奏者。1715-26 年、イタリアに暮らしました。協奏曲集「Le bizzarie universali」を2 冊(1728年および1742 年に)出版しています。文字通りだと「世界の珍しい物(人)」といった意味で、ポルトガルの他にも、ミラノ、シチリア、スペイン、といった様々な土地のスタイルを思わせる作品が入っています。ここでは「ポルトガルの」(といってもイタリア(コレッリ)のスタイルを思わせる部分が濃厚ですが)を題された曲を収録。第2 楽章のノスタルジックさはポルトガルを思わせます。

 セイシャス(1704-1742)は、18 世紀ポルトガル音楽界の中心人物で、リスボンで同時期に活動していたドメニコ・スカルラッティから称賛されていた存在。14 歳でコインブラ大聖堂のオルガニスト、そして16 歳からはリスボンで宮廷礼拝堂オルガニストに就任、以降亡くなるまでこの職を務めたことは、彼が非常に早熟の天才であったことの表れといえるでしょう。1755 年のリスボンの大地震でその自筆譜の大部分が失われたと考えられ、また、筆写譜もほとんど残されていませんが、宗教作品、また、鍵盤のためのソナタなどは700 以上書いたとされています。
 協奏曲は、コインブラ大学の図書館で現在保管されているト長調(1742 年頃)のものと、リスボンの図書館に保管されているイ長調(手稿譜、1730 年頃?)のふたつがセイシャスのものと確認されています。どちらも3 楽章形式で、終楽章が活き活きとした舞曲になっているのが特徴で、ト短調のものの終楽章はイベリアの舞曲、イ長調の終楽章はイタリア風のジーグの舞曲となっています。疾風怒涛様式をも感じさせる、充実した作品で、ヴィルトゥオーゾ性の強いもの。シュタイアーの切れ味抜群のソロも圧巻です。

 18 世紀の英国では、D. スカルラッティの音楽は、プロの音楽家にも、聴衆にも非常に人気がありました。英国の作曲家で、英国で初めての音楽批評集を出版した人物でもあるチャールズ・エイヴィソンは、D. スカルラッティのソナタを合奏協奏曲に編曲、ドメニコのソナタの世界をさらにふくらませています。

 ボッケリーニはイタリアの作曲家ですが、当時はチェロの大変な名手としても活躍しました。26 歳でスペインの宮廷に招かれ、マドリードで後半生を送りました。「夜の音楽」はもともと2 つのヴァイオリン、ひとつのヴィオラとふたつのチェロのために書かれたもので、マドリードの町の、教会の鐘から食堂で輪になって歌い踊る人々まで、躍動感ある生活を描写した音楽です。シュタイアーによる編曲を、オルケストラ・バッローカ・カーザ・ダ・ムジカの面々による情景豊かな演奏でお楽しみいただけます。







PENTATONE



PTC 5186621
(SACD HYBRID)
¥2700
ゴードン・ゲッティ(1933-):管弦楽付き合唱作品集
 (1)夜の老人(詩:ゴードン・ゲッティ)(16'12")
 (2)朝の老人(詩:ゴードン・ゲッティ)(3'06")
 (3)バレエ・リュス(詩:ジョン・メイスフィールド)(2'53")
 (4)シェナンドー(伝承)(3'31")
 (5)いたずら小僧がいた(詩:ジョン・キーツ)(3'58")
 (6)最も愛した者たち(詩:サラ・ティーズデール)(3'12")
 (7)美女が踊りながらやってくる(詩:ゴードン・ゲッティ)(2'56")
 (8)死せるレディに(詩:エドウィン・アーリントン・ロビンソン)(3'33")
 (9)センナケリブの破滅(詩:バイロン卿)(3'39")
 (10)シナーラ(詩:アーネスト・ダウスン)(5'35")
 (11)つれなき美女(詩:ジョン・キーツ)(8'49")
オランダ放送合唱団
クラース・ストック(合唱指揮)
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ヨリス・ヴァン・リーン(コンサートマスター)
 ガフィガン率いるオランダ放送フィルが奏でるゲッティの真骨頂ともいえるアルバム!!ゴードン・ゲッティの管弦楽付きの美しき合唱作品集

 セッション録音:2017年6月&10月/ヒルフェルスム、MCOスタジオ5/DSD、ディジパック仕様、57'32"、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 PENTATONE が力を注ぎ録音を続けているゴードン・ゲッティの作品。当アルバムは管弦楽付き合唱作品集で、オランダ放送合唱団による合唱、ジェイムズ・ガフィガン指揮オランダ放送フィルによる演奏です!
 詩や英米文学を愛する作曲家ゲッティが、思い入れのある詩人の作品から厳選した詩を用いたこの合唱曲の数々です。キーツ、バイロンからメイスフィールド、そして自作の詩までが音楽となって立ち昇ります。ゲッティのオペラ「アッシャー家の崩壊」の録音でタクトを執った指揮者ローレンス・フォスターがゲッティを評した「歌手のためにいかに書くかを知っていて、またそれを楽しんでいる作曲家」という言葉通り、彼の手腕がいかんなく発揮された作品集です。声楽作品への愛と文学作品への愛が重なり、まさにゲッティの魅力満載のアルバムと言えるでしょう。
 ジェイムズ・ガフィガンは1979 年ニューヨーク生まれ。サンフランシスコ響の准指揮者、クリーヴランド管のアシスタントを務めるなどしてアメリカの一流オケに関わり、2004 年のショルティ国際指揮コンクールで優勝。現在ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めながら、世界中のオーケストラを指揮している逸材です。



 


PTC 5186727
(SACD HYBRID)
¥2700
『アメリカの様相』
 (1)ショーン・シェパード(1979-):魔術(7'14")
 (2)セバスチャン・カリアー(1959-):マイクロシンフ(12'33")
 (3)クリストファー・ラウズ(1949-):サプリカ(14'11")
 (4)ケンジ・バンチ(1973-):『ある象の様相』
  (序奏「闇の中へと」(2'18")/第1変奏「象は鞭」(1'44")/
   第2変奏「象は槍」(1'38")/第3変奏「象は絹布」(2'30")/
   第4変奏「象は木」(2'02")/第5変奏「象は蛇」(1'43")/
   第6変奏「象は玉座」(1'55")/「論争」(1'34")/
   終曲「その動物は明らかに」(6'21"))
 (5)サミュエル・バーバー(1910-1981):『スーヴェニール』 Op.28
  (I.ワルツ(4'05")/II.ショティッシュ(2'24")/
   III.パ・ド・ドゥ(4'38")/IV.トゥー・ステップ(1'53")/
   V.ためらいのタンゴ(3'52")/VI.ギャロップ(2'42"))
カルロス・カルマー(指揮)
オレゴン交響楽団
 カルマー率いるオレゴン響が熱演。アメリカ人作曲家による現代音楽の全貌!バーバーからシェパードまで脈々と受け継がれるアメリカ魂!!

 ライヴ録音:(3)2016年、(1)(2)(4)(5)2017年/アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール(オレゴン州ポートランド)/DSD、マルチチャンネル、75' 26"、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 カルロス・カルマー指揮、オレゴン交響楽団による新録音は5 人のアメリカ人作曲家に焦点を当てた『アメリカバーバー以外は現在アメリカの代表する作曲家で、『アメリカの魂』(PTC 5186481)と併せて20 世紀から21 世紀へ脈々とつながるアメリカ音楽を堪の様相』です。能することができます。

 「新世代を担う最もエキサイティングな作曲家」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されるショーン・シェパード。ここに収録された魔術は、BBC とカーネギーホールの共同委嘱作で、ゲルギエフ指揮、アメリカ・ナショナル・ユース管弦楽団のヨーロッパツアーのために作曲されました。チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、グリンカ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーなどロシア人作曲家の作品から要素をふんだんに取り入れた、題名のごとく"魔術的" な作品です。

 セバスチャン・カリアーは1959 年ペンシルヴァニア生まれの作曲家で、ここに収録されたマイクロシンフはピアノを含む打楽器と弦楽器との複雑な絡み方が興味深い作品です。

 報道や文学、作曲に授与されるアメリカでも最も権威のある「ピューリッツァー賞」を受賞しているクリストファー・ラウズ。緩急に富むサプリカは2013 年に作曲されたラウズの交響曲第4 番との関わりの深く、弦楽器の美しさを追求した作品です。2013 年に作曲されたラウズの交響曲第4 番との関わりの深く、弦楽器の美しさを追求した作品です。

 数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合うというインド発祥の寓話『群盲象を評す』。欧米では、19 世紀のアメリカの詩人ジョン・ゴッドフリー・サックスが1872 年に発表した同名の詩により有名になりました。ケンジ・バンチのオレゴン交響楽団の委嘱作『ある象の様相』はこの寓話からインスピレーションを受けて作曲。序奏、6 つの変奏、論争、終曲で構成されております。雄大なサウンドが非常に聴きごたえがあります。
 バーバーのスーヴェニールはもともとピアノ連弾組曲として作曲された全6曲の作品。のちにバレエ音楽として改編されたバーバーらしい美しい作品です!
 
 1958 年ウルグアイ生まれのカルマーは故ジェームズ・デプリースト(1936-2013)の後任として2003 年よりオレゴン交響楽団の音楽監督を務めており、意欲的なレパートリーで当団を成長させてきました。PENTATONE レーベルからはこれまでに「アメリカの魂(ピストン、アンタイル、コープランド)」(PTC 5186481)、「戦争の時代の音楽(ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、アイヴス、アダムズ)」(PTC 5186393)、「イギリス作品集(エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン)」(PTC 5186471)、「ハイドン:交響曲第53 番、第64 番、第96 番」(PTC 5186612)をリリース。手兵とともに明確なテーマを持った興味深いアルバムを発表しております。







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PROFIL



PH 17026
¥2500→\2290
青木美樹(ピアノ)
 東京物語〜斎藤高順・ピアノ曲集

 小津安二郎映画の音楽(オリジナル・ピアノ版)
  (1)「東京物語」〜主題曲と夜想曲/(2)「早春」〜主題曲/
  (3)「東京暮色」〜サセレシア/(4)「浮草」〜主題曲とポルカ/
  (5)「彼岸花」〜主題曲/(6)「秋日和」〜主題曲/
  (7)「秋日和」〜オルゴール/(8)「秋刀魚の味」〜主題曲とポルカ/
  (9)軍艦マーチ(瀬戸口幸吉作曲/斎藤高順編曲)/
 
  (10)3つの宝石〜エメラルド/(11)3つの宝石〜サファイア/
  (12)3つの宝石〜トパーズ/(13)3つの水彩画〜みどり色の朝/
  (14)3つの水彩画〜黒と白のエチュード/(15)3つの水彩画〜オレンジ色の空/
  (16)行進曲「ブルー・インパルス」(作曲者編ピアノ版)
 
  「大宇宙のピアノ・ファンタジー」より/
   (17)星の王子と王女の夜想曲/(18)火星人のロボットのガボット/
   (19)織姫と彦星のスペースロマンス/(20)ほうき星のビッグパレード/
   (21)三ツ星のメヌエット/(22)行進曲 偉い大先生/
   (23)ソファミレドラマーカミナリサンダー/(24)ワルツ 冠星座の回転木馬/
   (25)天の川の舟唄/(26)大宇宙遊覧ユーフォー/(27)流星のジェットコースター
青木美樹(ピアノ)
KKC 5930
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税
 世界初録音。小津安二郎が最初に聴いたピアノ版「東京物語」

 録音:2017年2月7日、6月22日/キング関口台第1スタジオ/192kHz 24bit 録音、62' 12"

 キングインターナショナルとProfil レーベル初の共同制作盤。キングインターナショナルが東京で録音し、Profil がドイツで製造・世界発売します。

 海外を拠点に活躍する青木美樹が、ヨーロッパで非常に人気が高く海外での需要が大きい小津映画の音楽を弾くうってつけの試みで、全曲世界初録音。
 斎藤高順(1924-2004) は、信時潔門下の作曲家。後半生は航空自衛隊中央音楽隊長や警視庁音楽隊長を務めるなど吹奏楽の世界で活躍しましたが、何といっても小津安二郎の「東京物語」から「秋刀魚の味」までの映画音楽を担当、小津芸術のスタイル形成に寄与したことで知られています。
 斎藤は、まずピアノ用に書いた各ナンバーを小津安二郎に弾いて聴かせて是非を問うたといいます。その草稿が2015 年に遺族のもとで発見されました。小津監督以外耳にしたことのない音を世界初録音。監督は斎藤に「楽譜は大事にとっておきなさい、役にたつ日がくるから」と伝えたとされますが、その予言が50 年後に現実となりました。テンポの良い「サセレシア」、某ノンアルコール飲料のCM でも使われている「秋刀魚の味」のポルカももちろん収録。いずれも驚くほど効果的で美しいピアノ曲となっています。
 小津映画作品のみならず、斎藤高順作の美しいピアノ小品も集めています。学習用にもよく使われる「3 つの宝石」をはじめ、メロディ・メーカーとしての才が光る魅力的なものばかり。吹奏楽分野での代表作・行進曲「ブルー・インパルス」の作曲者自身によるピアノ編曲も発見。こちらは技巧的で華麗なピアノ曲化しました。
 
 青木美樹は東京出身。9 歳で渡英、12 歳でロンドンのフェスティバルホールにて協奏曲デビュー。英国パーセルスクール卒業後渡米、インディアナ大学、イェール大学大学院に学び、ハンブルク音楽大学演奏家コースを首席で卒業。ジョルジュ・シェベック、ボリス・ベルマン、エフゲニー・コロリオフに師事。ハンブルク、ローザンヌ、グラーツで教鞭もとった。現在ニューヨークを拠点として演奏活躍を繰り広げています。
 国内盤には、片山杜秀氏渾身の書き下ろし解説がついているのも注目です。




アリアCDでも大ベストセラーとなった前回のアルバム
おしゃれです!


PH 15023
\2500→\2290
おしゃれ!素敵なアルバム
 青木美樹 新譜
  「メランコリー」〜1920 年代パリの夜

 (1)プーランク:メランコリー/
 (2)同:3つのノヴェレッテ/
 (3)同:ナゼールの夜会/
 (4)サティ:3つのジムノペディ
 (5)6人組のアルバム
  【オーリック:前奏曲/デュレ:無言歌/
   オネゲル:サラバンド/ミヨー:マズルカ/
   プーランク:ヴァルス/タイユフェール:パストラール】
 (6)ミヨー:キャラメル・ムー/
 (7)オネゲル:ショパンの思い出
青木美樹 (Pf)
 1920 年代パリの夜の華やかさ、輝くネオンや香水の匂いまで伝わってくるアルバム

 録音:2015年1月6-8日/ベルリン・ブランデンブルク放送。小ホール/DDD、66’ 00”

 クラシック音楽と他ジャンルのギャップを狭めようとする試みが、今日いろいろ行われていますが、100 年前の流行発信地パリではすでに行われ、ジャズやシャンソンをクラシックに採り入れたり、文学、舞踊、美術家との交流で新しい文化が生まれていました。その産物の一端が当アルバムに収められています。それまでの後期ロマン派的な重苦しさや濃厚な感情を捨て、簡素かつ思い入れをしない作風に新しい息吹を感じます。
 青木美樹は東京生まれ。9歳で渡英、その後インディアナ大学、イェール大学大学院、ハンブルグ音大にてシェベック、ボリス・ベルマン、コロリオフらに師事。2004 年イタリア、イブラ国際コンクールを皮切りに、さまざまなコンクールに優勝および入賞。スイスを本拠として国際的に活躍する実力派。数年来プーランクの音楽にはまっているというだけに、共感と説得力あふれる演奏を繰り広げています。

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 ここで少し聴けます。
 とってもおしゃれ。いいアルバムですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GbWn-5R75wg
https://youtu.be/7CwlUbb_1cE



 バティスと共演した数少ない日本人ピアニスト  アリアCD主催のコンサートに出ていただいたこともある




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CHANDOS



CHSA 5219
(SACD HBRID)
¥2800→\2590
ガードナー&ベルゲン・フィル、
 ベルリオーズの「レクイエム」ライヴ!

 ベルリオーズ:レクイエムOp.5(死者のための大ミサ曲)
エドワード・ガードナー(指揮)、
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、
ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール)、
コレギウム・ムジクム合唱団、
エドヴァルド・グリーグ合唱団、
王立ノーザン音楽大学合唱団、
アイカンゲル=ビョルスヴィーク・ムシークラーグ、
ベルゲン・フィルハーモニー・ユース・オーケストラと
 クレッシェンドのミュージシャン達
 ☆エドワード・ガードナーとベルゲン・フィル!
 ☆ベルリオーズの大作「レクイエム」、2018年ベルゲン国際音楽祭ライヴ!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督として活動し、2015年からはベルゲン・フィルの首席指揮者としてますます活躍を広げるイギリスの若きマエストロ、エドワード・ガードナー。ノルウェーの名門、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団とは、ヤナーチェクやシベリウス、シェーンベルク、バルトーク、グリーグなどの名盤を録音してきたガードナーが、同コンビでベルリオーズの代表作「レクイエム(死者のための大ミサ曲)」を録音!
 テノール独唱に大編成のオーケストラ&合唱団、そして4組の金管アンサンブル(バンダ)が必要とされる大作。ベルゲン・フィルの合唱団の他、ノルウェーのアンサンブルや合唱団、管楽器アンサンブル、そしてベルゲン・フィルのユース・オケとクレッシェンド(オーケストラはオスロ・フィルが主に指導するノルウェーの国際的な教育プログラム)のメンバー等が集結して実現した、ベルゲン国際音楽祭のライヴ。大人数の演奏がエドワード・ガードナーの手腕によって、美しく壮大な鎮魂歌として昇華された劇的なライヴ演奏が、Chandosの高品質なサラウンド・サウンドで録音されています。高音質盤愛好家も要注目!

 ※録音(ライヴ):2018年5月21日−24日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)



 


CHSA 5192
(SACD HYBRID)
¥2800

ホルスト:管弦楽作品集Vol.4
 冬の牧歌 H31/交響曲 《コッツウォルズ丘陵》 Op.8, H47/
 チェロと管弦楽のための 《祈り》(朝の歌) Op.19-2, H75*/
 ムーアサイド組曲 H173(作曲者による弦楽オーケストラのための編曲版)/
 交響詩 《インドラ》 Op.13, H66/スケルツォ H192

アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBCフィルハーモニック
ガイ・ジョンストン(チェロ)*
 英国の名匠デイヴィスが振るホルスト第4弾!"コッツウォルズ交響曲"&"交響詩インドラ"!

 ☆現代の"英国音楽の伝道師"、アンドルー・デイヴィス!
 ☆リチャード・ヒコックスから引き継いだ、ホルストの管弦楽作品集!

 故リチャード・ヒコックスよりタクトを受け継ぎヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集を完結させるなど「英国音楽の伝道師」としての名声を確立したアンドルー・デイヴィス。このグスターヴ・ホルストの管弦楽作品集も、2008年にヒコックスが急逝する直前まで録音していた渾身のプロジェクトで、第2巻以降をアンドルー・デイヴィスが引き継いでいます。
 第4弾では、詩人&デザイナーのウィリアム・モリスへと捧げられた初期の秀作「交響曲 《コッツウォルズ丘陵》」やインド文学から影響を受けた「交響詩 《インドラ》」、晩年の知られざる作品「スケルツォ」、ブラスバンドのための作品からホルスト自身によってアレンジされた珍しい弦楽オーケストラ版の「ムーアサイド組曲」などを収録。チェロと管弦楽のための「祈り」では、2016年にNHK交響楽団と共演したイギリスのチェリスト、ガイ・ジョンストンがソリストを務めます。
 「惑星」だけではない、ホルストの魅力的な色彩、旋律、異国情緒を、英国音楽のスペシャリスト、アンドルー・デイヴィスの鮮やかなタクトでお贈りします。

 ※録音:2018年1月24日&28日、メディアシティUK(サルフォード、マンチェスター)






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TOCCATA



TOCC-327
\2300
シェバリーン(1902-1963):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリンとピアノのための4つの小品(1936.1946)
  1.第1番:インプロヴィゼーション
  2.第2番:ガヴォット
  3.第3番:思い出
  4.第4番:スケルツォ
 東洋風:ヴァイオリンとピアノのための組曲(1946)
  5.第1番:Moderato
  6.第2番:Andante assai
  7.第3番:Allegro molto
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.51-1(1957-58)
  8.第1楽章:Allegro
  9.第2楽章:Non troppo vivo. Scherzando
  10.第3楽章:Andante
  11.第4楽章:Allegro
 独奏ヴァイオリンのための組曲(1933)
  12.第1番:Vivo
  13.第2番:Andante
  14.第3番:Allegretto
  15.第4番:Presto possibile
 ヴァイオリンとピアノのための4つの小品(1946)
  16.第1番:メヌエット
  17.第2番:子守歌
  18.第3番:メヌエット
  19.第4番:ジーグ
 20.ヴァイオリンとピアノのための演奏会用小品(1952)
セルゲイ・コスティレフ(ヴァイオリン)
オルガ・ソロフィエヴァ(ピアノ)
 ロシア、オムスクに生まれ、モスクワ音楽院でミャスコフスキーに作曲を学んだシェバリーン。機知に富んだ劇音楽や映画音楽で知られるだけでなく、ソ連当局からの依頼で、チャイコフスキーの「1812年序曲」などに改編を加えた人としても知られています。
 作品には恩師ミャスコフスキーの影響が強いだけでなく、親交を結んでいたショスタコーヴィチからの影響も感じられます。このアルバムには「ヴァイオリンとピアノのための作品」が全て収録されており、これは、どれもが初録音となる貴重な記録です。初期の作品にはフランス風の味わいもありますが、後年になるつれ、少しずつロシア国民楽派の作風を確立していく様子がよく表れています。

 録音  Studio One of the Russian Radio House (TV and Radio Company Kultura), Moscow 2010年3月21日…1-4.5-7.16-19 2013年7月30日…20 2014年6月1日…12-15 2015年7月17日…8-11
 


TOCC-417
\2300
アウグスト・アレクサンダー・クレンゲル(1783-1852):ピアノ曲と室内楽作品集
 1.ディヴェルティメント Op.6(1811頃)
  ピアノのための
 2.ロシアの主題による幻想曲 イ短調 Op.23(1821頃)
  ピアノのための
 Te three Romances sentimentales de caractere melancolique, passione et calme,
 情熱的で落ち着いた描写的、感傷的な性格を持つ3つのロマンス Op.34(1823頃)
  ピアノのための
   3.第1番:Andante melancolico 嬰ヘ短調
   4.第2番:Andante placido イ長調
   5.第3番:Larghetto amoroso e passionato 変ニ長調
 6.スイス民謡による変奏曲 変ロ長調 Op.32(1823頃)
  ピアノとヴァイオリンのための
 7.6つの夜想曲 Op.23-第5番 ヘ短調
  ピアノのための
 グランド・トリオ・コンチェルタント Op.36(1824)
  8.第1楽章:Largo. Allegro non troppo ma con fuoco
  9.第2楽章:Andante con moto
  10.第3楽章:Scherzo. Molto Allegro
  11.第4楽章:Finale. Allegro con moto

初録音
トリオ・クレンゲル
【メンバー】
 山口慶子(ヴァイオリン)…6.8-11
 ステファニア・ヴェリタ(チェロ)…8-11
 アンナ・ペトロヴァ=フォルスター(ピアノ)
 ドレスデン生まれの作曲家クレンゲル。クレメンティに師事し、ペテルブルク、ロンドン、パリ、イタリアを演奏旅行し、ピアニストとして高い名声を獲得しました。彼の作品中、最も良く知られているのは「48のカノンとフーガ」ですが、このアルバムに収録されたピアノ曲と室内楽曲は、同じ時期に活躍した作曲家たち、メンデルスゾーン、ショパン、フィールドの作品に共通する抒情的な雰囲気を持っています。
 日本人ヴァイオリニスト山口慶子がメンバーに名を連ねる「トリオ・クレンゲル」の演奏です。

  録音:2017年4月30日,5月1日.8-9日 Klangscheune Nack, Lottstetten, Germany Producer-engineer: Jan }a ek
 


TOCC-447
\2300
アンタイル(1900-1959):ピアノ作品集 第1集:後期作品集.1939-1955
 1.母の日の小品(1939)
 2.ベン・ヘクトのワルツ(1942)
 3.友のための音楽的絵画(1946)
 4-16.美しい衣装の謝肉祭(1939/1946改訂)
 17-18.2つのトッカータ(1948)
 19-29.ヴァレンタイン・ワルツ(1949)
 30.ピアノ・ソナタ 第5番(初稿版 1950)
 31.ヴォルポーネによるワルツ(第2稿 1949-53/1955改訂)
 32.トーマス・モンゴメリー・ニューマンによる子守歌(1955)

2.17-18.19-29を除いて初録音
ジュディ・パン(ピアノ)
 破天荒な自叙伝「音楽の悪童」で知られるジョージ・アンタイル。1920年代からユニークな作品を書き、時代の最先端を行く作曲家としての位置を確立していましたが、1930年代から亡くなるまでの20年間は、若干落ち着いた作風となり、映画音楽などの伝統的な作品を多く残しています。
 このアルバムに収録された後期のピアノ曲は、どれも平易な曲調を持つ楽しいもの。美しいワルツの中に、時折り、謎めいたハーモニーが差し込まれることもありますが、これこそ「音楽の悪童」の面目躍如といえるもの。アイロニーに満ちた作品をお楽しみください。

 録音 2017年5月31日,6月5.16日,11月2日.12月1日 Sean Swinney Recording, 244 W 54th St, New York, NY 10019
 


TOCC-508
\2300→\2090
ラヴェル(1875-1937):ピアノ作品集
 ピアノ版「ダフニス」世界初!


 ピアノのための組曲「ダフニスとクロエ」
  (I.ペトラウスカイテによるピアノ編)…世界初録音
   1.宗教的な踊り
   2.全員の踊り
   3.ドルコンのグロテスクな踊り
   4.ダフニスの優しく軽やかな踊り
   5.リュセイヨンの登場:リュセイヨンの踊り
   6.中庸に(夜想曲)
   7. 同じ動きで(間奏曲):戦いの踊り
   8.クロエの哀願の踊り
   9.ダフニスとクロエの情景
 10.古風なメヌエット(1895)
 11.ハイドンの名によるメヌエット(1909)
 12.鏡-第3曲「海原の小舟」(1904-1905)
 13.ボロディン風に(1913)
 14.シャブリエ風に:グノーのファウストのメロディーによるパラフレーズ(1913)
 15.ラ・ヴァルス(1919-1920)
インドレ・ペトラウスカイテ(ピアノ)
 珍しいレパートリーを積極的に録音するTOCCATAレーベルとしては「例外的な」ラヴェルのピアノ作品集。もちろん通常の作品集ではなく、ピアノ版「ダフニスとクロエ」組曲がアルバムの中心となっているのが特徴です。
 この曲はラヴェル自身によるピアノ版も存在しますが、ここではリトアニアのピアニスト、ペトラウスカイテ自身が編曲を行い、40分程度の組曲に仕立て上げました。オリジナルのスコアを尊重した編曲は、全てを多重録音なしで演奏でき、しかもラヴェル独特の色彩的な響きが保たれています。他の良く知られている作品も素晴らしい出来栄えです。

  録音 2017年7月18日,8月21.22日 Kaunas State Philharmonic Hall, Kaunas, Lithuania
 


TOCC-418
\2300
カール・アウグスト・ヘルマン(1851-1909):ピアノ作品全集
 1.Suve ohtu eha ajal 黄昏の夏の夕暮れ
 2.Tundline unistus 感情的な夢
 3.Des Lebens Kampf 人生の戦い
 4.Winter und Fruhling 冬と春
 5.Valse nationale des Esthoniens エストニアの国民的ワルツ
 6.Ausser Athem! 息を切らして
 7.Air estonien varie et module 多様にモデュレーションされたエストニアの曲
 8.Die Losung des Ratsels 混迷の結果
 9.Estnische Volkslied エストニア民謡
 10.Air dete 夏の歌
 11.Pulli Hansu pulmad ほほえましいハンスの結婚式
 12.Eesti Waltz エストニアのワルツ
 13.Alletamine ja sarve- ning torupilli lugu ハミング、ホルンとバグパイプの歌
 14.Pensees de vie 人生の思考
 15.Pensee Musicale 思考の音楽
 16.Marche de Fete 祝典行進曲
 17.Walzerstimmung ワルツの気分
 18.Andantino in A major アンダンティーノ イ長調
 19.Albumi leht アルバムの一葉
 20.Allegretto in F major アレグレット ヘ長調
 21.Kadund Kinnas 失くした手袋
 22.Concert-Etude in C major 演奏会用練習曲 ハ長調
 23.Traurig und freudig 悲しみと幸せ

 3つの性格的小品
  24.第1番:Per aspera ad astra 困難から達成へ
  25.第2番:In hilaritate 光の中で
  26.第3番:Polca futura 将来のポルカ
初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
 19世紀に活躍したエストニアの作曲家、ヘルマンの作品集。音楽だけでなく、言語学にも長けていた彼はエストニア初の百科事典を編纂したことでも知られ、当時のエストニア国民運動の代表者の一人として尊敬されていました。
 しかし、数多くの合唱作品を書いたにもかかわらず、作曲家としてはあまり評価されず、とりわけピアノ曲は全くと言ってよいほどに、無視され続けています。
 このアルバムにはヘルマンが残した全てのピアノ曲を収録。美しい旋律にエストニア民謡の要素を融合した魅力的な作品は、どことなくショパン、グリーグを思わせます。
 現代作品を得意とするピアニスト、ホルヴァートが感情豊かに演奏しています。

  録音 2016年7月9日 Studio Paris-Foret, Acheres-la-Foret, France
 


TOCC-467
\2300
エミール・タバコフ(1947-):交響曲全集 第3集
 1.オーケストラのための演奏会小品(1985)
 交響曲 第4番(1997)
  2.第1楽章:Largo
  3.第2楽章:Allegro vivace
  4.第3楽章:Largo
  5.第4楽章:Andante
初録音
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの作曲家、指揮者エミール・タバコフの交響曲全集。常に叙事詩的なスコアで、人間の精神の深淵を描くことを探求しているタバコフ、この第3集に収録された1985年作曲の「オーケストラのための演奏会小品」は暴力的で野心溢れる小品。
 1997年の「交響曲第4番」でもその作風は変わっていません。ゆったりとしたテンポを持つ第1楽章と第3楽章は、悠然たる氷河を思わせる冷たさが感じられるものの、第2楽章には快活なブルガリアのダンスが置かれており、楽章間のコントラストに工夫が凝らされています。暗く激しい終楽章での感情の爆発も印象的です。

 録音 :2010年1月7.8.11.12日 ブルガリア国立放送…2-5 2010年10月4.5日 ソフィア、ブルガリア・ホール…1
 


TOCC-492
\2300
リチャード・アーネル(1917-2009):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 アーネル:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.55(1949)
  1.第1楽章:Vivace
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Andante
 4-11.アーネル:アメリカの主題による変奏曲 Op.76(1953)
 スタンリー・ベイト:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.47(1946)
  12.第1楽章:Allegro
  13.第2楽章:Lento
  14.第3楽章:Tempo di Marcia
  15.第4楽章:Presto
 16.アーネル:独奏ヴァイオリンのためのパッサカリア Op.23
 アーネル:ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1940)
  17.第1楽章:Allegro
  18.第2楽章:Adagio
  19.第3楽章:Molto vivace
初録音
パトリック・ウェストネージ(ヴァイオリン)
エリザベス・ダン(ピアノ)…1-15.17-19
 アメリカで評価された2人の英国作曲家のヴァイオリン作品集。
 アルバムにソナタ1曲のみが収録されているベイトは、20歳で2曲の歌劇を作曲するほどの早熟な才能の持ち主でした。パリに留学しナディア・ブーランジェに学び、ベルリンではヒンデミットに師事、劇音楽作曲家として、またアメリカではピアニストとしての才能が評価されましたが、残念なことに48歳の若さでこの世を去ってしまい、作品はほとんど忘れられてしまいました。
 アーネルはアイアランドに師事した作曲家。ロンドンとアメリカの両方で、バレエ音楽や劇音楽が成功を収めました。このアルバムで聴くことのできるヴァイオリン作品は、劇的でエネルギッシュ。「アメリカの主題による変奏曲」の刻々と変貌する雰囲気がアーネルの特徴を物語っています。

 録音 2017年7月25日,8月11.12日,9月7日 Henry Wood Hall,Trinity Church Square, London SE1
 


TOCC-488
\2300
ヴァルター・ブリヒト(1904-1970):管弦楽作品集 第1集
 交響的組曲 イ短調 Op.25(1931)
  1.第1曲:Unruhig bewegt, schwankend
  2.第2曲:Sehr langsam und ausdrucksvoll
  3.第3曲:Rasch
 4-11.オーケストラのための8つの小品
   「Verwehte Bla?tter 散らばった葉」Op.18b(1932)
    【流れるように/ゆっくりと繊細に/嵐のような動きで/速く簡易に/
     とてもゆっくり/流れるように/ゆっくりと表現豊かに/素早く】
 交響曲 イ短調 Op.33(1934)
  12.第1楽章:Massig bewegt
  13.第2楽章:Langsam
  14.第3楽章:Intermezzo scherzando. Nicht zu rasch
  15.第4楽章:Finale. Ziemlisch langsam Bewegt
初録音
アンドリュー・コンスタンティン(指揮)
フォート・ウェイン・フィルハーモニー管弦楽団
 ウィーンで生まれた作曲家ブリヒト。父は音楽評論家、母はピアニスト、歌手であり、彼は最初の音楽のてほどきを母から受けました。ウィーンの音楽アカデミーで学び、フランツ・シュミットに作曲を師事、卒業後は音楽教師として活動しながら、作品を発表していましたが、祖父母がユダヤ系だったためにナチスの迫害を受け、アメリカに亡命を余儀なくされます。
 その後はニューヨークに定住し、教会のオルガン奏者として生計を立てながら、ウェストヴァージニアの音楽学校の教職に就き、合唱団を指導、やがてインディアナ音楽大学の教授に招かれ、ピアノと声楽を教えながら作曲活動を再開、作品が高く賞賛されました。このアルバムは初期の作品を3曲収録、これらは師、フランツ・シュミットとワーグナーの影響が強いロマンティックな曲調で書かれています。

 2018年3月18日 ライヴ録音 Rhinehart Music Center,Indiana University-Purdue University, Fort Wayne, Indiana





<映像>


EURO ARTS(映像)



20 57389
(5DVD)
¥6500

ロッシーニ初期オペラ・ボックス ミヒャエル・ハンペ演出


 DVD1(158分) 歌劇『セビリャの理髪師』全曲
   チェチーリア・バルトリ、ジノ・キリコ、カルロス・フェラー、ロバート・ロイド、他
   シュトゥットガルト放送交響楽団、ケルン歌劇場合唱団、ガブリエレ・フェルロ(指揮)
   演出:ミヒャエル・ハンペ、映像監督:クラウス・ヴィレー
    収録:1988年、シュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ)

 DVD2(100分) 歌劇『絹のはしご』全曲
   デイヴィッド・グリフィス、ルチアーナ・セッラ、ジェーン・バネル、
   デイヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、アレッサンドロ・コルベッリ、他
   サイモン・ヤング(ハープシコード、フォルテピアノ)、
   シュトゥットガルト放送交響楽団、ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
   演出:ミヒャエル・ハンペ、映像監督:クラウス・ヴィレー
    収録:1990年5月6-8日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇場(ライヴ)

 DVD3(94分) 歌劇『なりゆき泥棒』全曲
   ステュアート・ケイル、スーザン・パターソン、ロバート・ギャンビル、他
   シュトゥットガルト放送交響楽団、ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
   演出:ミヒャエル・ハンペ、映像監督:クラウス・ヴィレー
   収録:1992年5月、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇場(ライヴ)

 DVD4(82分) 歌劇『結婚手形』全曲
   ジョン・デル・カルロ、ジャニス・ホール、デイヴィッド・キューブラー、
   アルベルト・リナルディ、カルロス・フェラー、アメリア・フェッレ、他
   シュトゥットガルト放送交響楽団、ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
   演出:ミヒャエル・ハンペ、映像監督:クラウス・ヴィレー
    収録:1989年5月6-9日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇場(ライヴ)

 DVD5(98分) 歌劇『ブルスキーノ氏、または替玉息子』全曲
   アレッサンドロ・コルベッリ、アメリア・フェッレ、アルベルト・リナルディ、
   ヴィート・ゴッビ、デイヴィッド・キューブラー、
   オスラヴィオ・ディ・クレディコ、カルロス・フェラー、ジャニス・ホール、
   シュトゥットガルト放送交響楽団、ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
   演出:ミヒャエル・ハンペ、映像監督:クラウス・ヴィレー
    収録:1989年5月7-9日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇場(ライヴ)
 ロッシーニ初期オペラ・ボックス、シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ、ミヒャエル・ハンペ演出作品

 画面:4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、原語:イタリア語、字幕:英独仏西、リージョン:ALL、532 分

 毎年5 月に開催される1952 年に南ドイツ放送によって創始されたシュヴェツィンゲン音楽祭。この映像集は、1988 年から1992 年にかけて同音楽祭で上演された巨匠演出家ミヒャエル・ハンペによるロッシーニの初期オペラをまとめたもの。
 会場は、シュヴェツィンゲン宮殿内にあるロココ劇場。プファルツ選帝侯の夏の宮殿だったシュヴェツィンゲン城は、バロック式の美しい庭園が有名で、このロココ劇場も18 世紀時代のオリジナルの姿を現在まで保った豪華な内装です。
 内容は、チェチーリア・バルトリが出演している『セビリャの理髪師』。勘違いが引き起こす、おかしな恋の物語を描いた『絹のはしご』。内緒で愛し合う恋人たちと、周囲のドタバタを描く『結婚手形』。恋の行き違いと替え玉事件を、ロッシーニ流に楽しくおもしろく演出したオペレッタ『ブルスキーノ氏』。勘違いとなりすましが恋の大騒動を巻き起こす『なりゆき泥棒』。

 


20 50548
(5DVD)
¥6500

エリク・エリクソン生誕100周年記念DVDボックス


 DVD1(79分)
  ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
   バーバラ・ボニー(ソプラノ)、ブリン・ターフェル(バリトン)、
   スウェーデン放送合唱団、エリク・エリクソン室内合唱団、
   クラウディオ・アバド(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1997年4月3日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)

 DVD2(131分) ヨーロッパコンサート1998フロム・ストックホルム
  ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」〜序曲
  チャイコフスキー: 交響的幻想曲「テンペスト」作品18
  ドビュッシー:夜想曲,
  ヴェルディ:聖歌四篇

   クラウディオ・アバド(指揮) 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
   マリー・アレクシス(ソプラノ)、マリア・ヴィースランデル(コーラスマスター)、
   スウェーデン放送合唱団 エリク・エリクソン室内合唱団
    収録:1998年5月1日バーサ号博物館、ストックホルム(ライヴ)

 DVD3(97分) ヨーロッパコンサート2000フロム・ベルリン
  ベートーヴェン:
   ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19、
   交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』

    ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)、カリタ・マッティラ(ソプラノ) 、
    ヴィオレータ・ウルマーナ(コントラルト)、トマス・モーザー(テノール) 、
    アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)、
    エリク・エリクソン室内合唱団、スウェーデン放送合唱団、トヌ・カリユステ(合唱指揮)、
    クラウディオ・アバド(指揮) 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
     収録:2000年5月1日フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)

 【特典映像】メイキング(ベルリン)
  DVD4(89分)
   ヴェルディ: レクイエム
    アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)、ロベルト・アラーニャ(テノール)、
    スウェーデン放送合唱団、エリク・エリクソン室内合唱団、
    オルフェオン・ドノスティアーラ合唱団、クラウディオ・アバド(指揮)、
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
     収録:2001年1月、フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)

 DVD5(99分) ノーベル賞コンサート2008
   スウェーデン国王歌
   ドヴォルザーク:交響曲第7番、

   モーツァルト:ミサ曲ハ短調K.427(K.417a)
    ミア・パーション(ソプラノ)、アン・ハレンベリ(アルト)、
    ヘルゲ・ルンニング(テノール)、ペーテル・マッティ(バス)、
    モンテヴェルディ合唱団、エリク・エリクソン室内合唱団、
    サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)、
    ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
     収録:2008 年12月8日ストックホルム・コンサート・ホール(ライヴ)
 合唱の神様エリク・エリクソン、生誕100周年記念DVDボックス

 画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、495分

 スウェーデンの世界的な合唱指揮者エリク・エリクソン生誕100 年記念DVD ボックス。
 エリク・エリクソン(1918-2013) は、合唱の神様と称される大指揮者。スウェーデン放送合唱団、オルフェイ・ドレンガルなどの名門合唱団の指揮者を長年務め、1945 年にはエリク・エリクソン室内合唱団を創設、ロランス・エキルベイ、アロイス・グラスナーなど優れた合唱指揮者を育て上げた20 世紀の合唱界を代表する人物。
 このDVD ボックスは、エリク・エリクソン及びエリク・エリクソン室内合唱団がこれまで参加した数々の歴史的なコンサート映像を集めたもの。
 まず、ウィーンの楽友協会で行われたアバド指揮ベルリン・フィルとの公演。ブラームスの死後100 周年を記念したこの演奏会で「ドイツ・レクイエム」が上演されています。ソリストは、当時最高の顔ぶれとも言える、バーバラ・ボニーとブリン・ターフェルです。
 DVD2 には、1998 年にエリク・エリクソンの母国スウェーデンで行われたベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。1628 年建造の戦艦バーサ号の保存館で行われ嵐や海をテーマにした楽曲が演奏されました。そしてベルリンで行われた2000 年のアバド指揮ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。さらにその翌年行われたアラーニャとゲオルギューという当時のスターが出演したヴェルディのレクイムの映像。
 DVD5 は、2008 年のノーベル賞記念コンサートという大変豪華な映像が並びます。

















9/4(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


STERLING



CDA 1826/1827-2
(2CD-R)
¥5400

歌唱の技術 −
  ユッシの父、ダーヴィド・ビョーリングへのオマージュ 第2集


 [CD1]
  チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》−
   レンスキーのアリア「どこへ行ってしまったのか、わが青春の黄金の日々よ」(スウェーデン語歌唱)/
  ヴェルディ:
   歌劇《リゴレット》− わたしのあの娘が攫われた、女心の歌「嵐の中の羽根のように」、
   歌劇《運命の力》− 生きることは地獄だ, この不幸な者には/
  モーツァルト:
   歌劇《魔笛》− なんと美しい絵姿、歌劇《皇帝ティートの慈悲》− もしも帝国に、友なる神々よ*、
   歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》− いとしい人の愛のそよ風は/
  グノー:歌劇《ファウスト》− 第1幕プロローグ、挨拶しよう!慎ましく清らかな家よ(第3幕)/
  フロートー:歌劇《マルタ》− ああ, かくも素直で愛らしい/
  ビゼー:歌劇《真珠とり》− あの声はなんという混乱を私の全身に掻き立てたのだ?/
  プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》− 見たこともない美しい女(ひと)/
  マイアベーア:歌劇《アフリカの女》− おお、パラダイス/
  ジョルダーノ:歌劇《アンドレア・シェニエ》− ある日、青空を眺めて/
  チレーア:歌劇《アルルの女》− フェデリーコの嘆き「ありふれた話」/
  ロッシーニ:歌劇《セビーリャの理髪師》− わたしの名が知りたければ/
  コルンゴルト:歌劇《死の都》− マリエッタの歌/

 [CD2]
  ラフマニノフ:
   美しい人よ, 私のために歌わないで Op.4 no.4、そよぐ風 Op.34 no.4*、
   ミュッセからの断片「孤独」 Op.21 no.6*、ここは素晴らしい場所 Op.21 no.7*、
   彼女たちは答えた Op.21 no.4、夜の静けさに Op.4 no.3*/
  アルヴェーン:
   森は眠る Op.28 no.6*、セレナード Op.4 no.2*、夕べの気分(家のそばで) Op.21 no.1、
   夏の香り Op.8 no.2、夕べ R.187、わが心を汝(な)が御手に Op.54 R.203、君に想いこがれて Op.28 no.5/
  ラーシ・ボルデマン:パグ*、緑の牧場*、おばと鸚鵡*、ネギと二十日大根*/
  オブラドルス:心よ、お前はなぜ‛&*、愛をこめて, お母さま*、こよなく柔らかい髪*/
  ベッリーニ:マリンコニア, やさしいニンフ、私のフィッレの悲しげな面影/
  ステーンハンマル:
   幸せの国への旅 Op.26 no.8*、柵にもたれて Op.8 no.1*、もしも子供にもどれたら Op.37 no.4*、
   森で、手回しオルガンの歌 Op.38 no.4/
  シェールリング:夕べの気分
   ラーシュ・ビョーリング(テノール)、ハッリ・エーベット(ピアノ)、
   ブリタ・リグネル(ピアノ)、ヤン・エイロン(ピアノ)、
   アヌーシュカ・ムケルジー(ピアノ)、セルゲイ・レズニコフ(ピアノ)
 スウェーデンのビョーリング一家が受け継ぐ伝統のベルカント!

 ☆ラーシュ・ビョーリングが歌う、祖父ダーヴィド・ビョーリングへのオマージュ・アルバム第2弾。

 Sterling のアーティスト・シリーズ。スウェーデン音楽史と世界のオペラ史に名を残すテノール歌手、ユッシ・ビョルリング(ユシー・ビョーリング) Jussi Björling(1911-1960)の父、ダーヴィド・ビョーリング David Björling(1873-1926)へのオマージュ・アルバムの第2作です。
 テノールのラーシュ・ビョーリング Lars Björling は、ユシーの子。父のユッシがダーヴィドから受け継ぎ、ビョーリング一家伝統の歌唱スタイルとなった「ベルカント」でオペラ・アリアと歌曲を歌っています。1975年から2006年のセッション録音とライヴ録音によるコレクション。

 ※録音:1975年−2006年、セッション録音&ライヴ録音*
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。



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CPO



555158
(2SACD Hybrid)
\5600
コンチェルト・コペンハーゲン&モルテンセン
 バッハ・シリーズ
J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番
ラース・ウルリク・モルテンセン
(チェンバロ&音楽監督)
コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)

 コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされた「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。
 最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。6曲の協奏曲はおのおのが独立した作品ですが、楽器編成もまちまちであり、作曲された動機や作曲過程も明確にはわかっていません。
 総譜はずっと眠っていましたが、1850年にバッハ作品の全てを刊行する目的で設立されたバッハ協会によって、まとめて出版されて以来、バッハの代表作として親しまれています。
 奏者たちの高い技術に支えられたコンチェルト・コペンハーゲンの渋く落ち着いた音色に溶け合うモルテンセンのチェンバロの響きが魅力的です。
 SACD(ハイブリッド)盤。素晴らしい音質で録音されています。

  録音 2017年2月6-11日 Eslov kyrka, Sweden
 


555160
\2700
カール・ゴルトマルク(1830-1915):交響詩集 第1集
 1.序曲「シャクンタラー」Op.13
 2.オーケストラのためのスケルツォ ホ短調 Op.19
 3.序曲「ペンテジレア」Op.31
 4.序曲「サッフォー」Op.44
 5.オーケストラのためのスケルツォ イ長調 Op.45
ファブリース・ボロン(指揮)
バンベルク交響楽団

 ハンガリーで貧しいユダヤ人の息子として生まれたゴルトマルクは、地元の音楽学校で才能を認められ、ウィーンに留学します。
 しかし金銭的理由から1年で学校をやめざるを得なかった彼は、ウィーン工科大学に入学し、学業を続けながら私的にヴァイオリンと音楽理論を学び、ほとんど独学で作曲技法を身に着けました。
 彼は音楽に身を捧げることに決め、音楽教師として働きながら一旦ハンガリーに戻り、独自の活動を始め少しずつ成功を重ねていきます。
 1860年にはウィーンに戻り序曲「シャクンタラー」やスケルツォを作曲しましたが、重厚な和声と勇壮なメロディは当時流行していたワーグナー作品の影響を強く受けており、それは成功作である歌劇《サバの女王》(1875)でも変わることがなく、一部の批評家には「二流のワーグナー」と揶揄されることもありました。
 とはいえ、84歳でこの世を去るまで、彼は作曲家としても教師としてもウィーンの音楽界で賞賛される存在であり続けたたのです。

 録音 2017年5月29日-6月1日 Konzerthalle Bamberg, Joseph-Keilberth-Saal
 


555116
\2100
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ピアノ四重奏曲/ピアノ三重奏曲
 1-4.ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
 5-8.ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.AV53
ダニエル・ブリュメンタール(ピアノ)
ドーレン・ディングリンガー(ヴァイオリン)
トニー・ニス(ヴィオラ)
アレクサンドル・ヴァイ(チェロ)

 オペラや大規模な管弦楽作品で知られるリヒャルト・シュトラウスですが、10代から20代にかけての初期の時代には何曲かの室内楽作品を書いていました。
 このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲は1878年、シュトラウス14歳の作品で、ピアノ三重奏曲としては2番目にあたります。
 彼の父が敬愛していたモーツァルトやベートーヴェンをモデルにした素直な作品ですが、第1楽章第2部での唐突に断ち切られるメロディなど、野心的な部分もかなり見られます。
 1884年のピアノ四重奏曲はすでにこなれた作風を持ち、管弦楽法に長けたシュトラウスの作品であることがはっきりわかるでしょう。メロディの美しさよりも、各々の楽器から生まれる響きが大切にされており、若い作曲家の作曲技法が遺憾なく発揮された作品です。

 録音 2016年7月4-7日 バイエルン放送 第2スタジオ
 

555136
(2CD)
\4800
カールマン(1882-1953):喜歌劇《皇后ジョセフィーヌ》
 8場
 パウル・クネプラー&ゲーザ・ヘルツェヒ:台本
 レオナルド・プリンスロー:台詞
ナポレオン・ボナパルト…ヴィンセント・シルマッハー(テノール)
ジョセフィーヌ・ボアルネ…ミリアム・ポルトマン(ソプラノ)
ウジェーヌ・ボアルネ…コンスタンティン・ツァイルナー(メゾ・ソプラノ)
ポール・バラス…パウル・シュミッツベルガー(語り)
タレイラン…アロイス・ヴァルフスホーファー
ヒッポリト・シャルル…アウグスト・シャルム
ヘルツォーギン・フォン・アイグリヨン…ドルリ・ブッヒンガー
テレーズ・タリアン…アデルハイト・ブラントシュテッター
ジュリエット…テレサ・ブラプナー
ベルナルド伍長…ローマン・マルティン
ベルティエ将軍…スティーヴン・シェシュアレク
マリオン…ブリギット・シュテクラー
マリウス・ブルケルト(指揮)
フランツ・レハール管弦楽団
バート・イシュル・レハール祝祭合唱団

 オーストリアで活躍する演劇ディレクター、ミヒャエル・ラクナー。2004年から務めていたバート・イシュルの“レハール音楽祭”の監督を2017年で辞任するにあたり、最後の演目として選んだのがカールマンの《皇后ジョセフィーヌ》でした。
 1936年にチューリヒで初演されたこの喜歌劇は、実在の女性ジョセフィーヌ・ボアルネが主人公。若くて美しい未亡人ジョセフィーヌが占い師から「あなたは皇后になる」という予言を受けてから、ナポレオンと出会い、紆余曲折を経て皇后になるまでの物語をカールマンは美しい音楽で描いています。
 もともとこの作品は、カールマンの亡命先であるニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演する予定でしたが、主役を歌う予定の歌手が事故死してしまい、代役が見つからず、その希望は絶たれ、作品は忘れ去られてしまいました。
 今回の演奏はカールマンの音楽が持つ哀愁や深みも含めた感動的な演奏が繰り広げられています。

  録音 2017年8月11-13日 バート・イシュル祝祭ホール
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555148
\2100→\1990
シベリウスの後継者にふさわしいかすかな抒情
 トイヴォ・クーラ(1883-1918):ヴァイオリンとピアノのための作品集

 1-3.ソナタ Op.1 ホ短調
 4-8.小品集 Op.3a
 9.Ut min vag i varlden gar 世界の中で私の道を行く
 10.Ela itke impeni nuori 泣き叫ぶ若者
 11.ソナタ ヘ長調
 12-13.小品集 Op.22
 14.Pohjalainen tanssi ポホヨラの舞曲
ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)

 フィンランドの知られざる作曲家トイヴォ・クーラの作品集。作曲家、指揮者として名声を獲得し始めたさなか、酒宴の席で口論となり34歳の若さでこの世を去ってしまった悲劇の作曲家です。
 彼はシベリウスに作曲を学びましたが、自身は管弦楽作品はあまり好まず、ピアノ曲や合奏曲、室内楽作品などに関心を向けていました。
 とりわけ、ヴァイオリニストを目指していたせいもあり、作品の中でヴァイオリン曲が大きな比重を占めています。
 アルバムの中で中心となるヴァイオリン・ソナタは1907年、24歳の作品ですが、すでに確立された作風を備えています。

 ニーナ・カーモンは以前にも他のレーベルでクーラのソナタを録音するほど、彼の作品に心酔しているヴァイオリニスト。フィンランドの風景が映し出された表情豊かな小品も聴きどころです。

 録音 2017年3月2-5日 ケルン ドイツ放送 室内楽ホール


トイヴォ・クーラ


美しいクーラのピアノ三重奏曲。
1時間近い大作です。

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BIS 56
\2800
北欧の室内楽作品集
 トイヴォ・クーラ:ピアノ三重奏曲 イ長調 Op. 7

 メリカント :ヴァイオリンとピアノのための前奏曲
 メリライネン:オプスクルム
 レイフ・セーゲルスタム :ヴァイオリントピアノのための詩曲
リーサ・ポヒョラ(ピアノ)
パーヴォ・ポヒョラ(ヴァイオリン)
エンスティ・ポヒョラ (チェロ)

 今から30年前、このアルバムを聴いて、世の中に「ピアノ三重奏曲」という美しくも豊かな音楽ジャンルがあると知った。
 なだらかで抒情的で美しいクーラのピアノ三重奏曲。
 とくに第3楽章はチャイコフスキー、ラフマニノフ並みに切ない。

 いまでもこのジャンルから3つ作品を選べといわれるとこの曲を選ぶ。


 奇しくもこのアルバムの最後に収録されている不思議な作品を書いた人は、数年後に偉大な指揮者として世に知られることになる。さすがに当時は予想もしていなかった。

 で、そのセーゲルスタムがクーラを指揮したのが下記アルバム。

セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
 トイヴォ・クーラ管弦楽作品集


ONDINE
ODE-1270
\2400
セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
 トイヴォ・クーラ:2 つの南オストロボスニア組曲 他

  1.祝典行進曲 Op.13/
  2-6.南オストロボスニア組曲 第1 番 Op.9
   <情景/民謡/オストロボスニア舞曲/悪魔のダンス/夕暮れの歌>/
  7-11.南オストロボスニア組曲 第2 番 Op.20
   <花嫁の到着/森の雨/メヌエット/孤児のポルスカ/鬼火>/
  12-13.前奏曲とフーガ Op.10
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2015 年1 月20-22 日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 NAXOSのシベリウス・チクルスに続いてセーゲルスタム&トゥルク・フィルがリリースしたのが、フィンランドの美しくも切ない抒情を乗せたトイヴォ・クーラの作品集。
 どれも珍しい作品ばかり。


 フィンランドの作曲家トイヴォ・クーラ(1883-1918)は、作曲家としてこれから充実した活動をしていくという矢先に、口論の末、銃で撃たれてしまうという悲劇的な死を遂げた人です。
 シベリウスに作曲を学び、留学先のパリではフランクの影響を受けたという彼の作品は、フィンランドの自然や国民気質が反映されていて、聴き手にも高揚感をもたらすことで知られ、熱狂的なファンも存在します。
 ただ、志半ばでこの世を去ってしまったため、作品の数はあまり多くなく、また演奏される機会もあまり多くありません。もちろん録音も然りです。
 この作品集は、彼の作風を端的に示すものであり、どれも印象的な旋律と、少し影のある管弦楽の響きを持っています。セーゲルスタムはこれらの曲を共感たっぷりに指揮、曲の魅力を存分に伝えています。




クーラの代表作でありながらCDがほとんどない「結婚行進曲」。
こんな曲。
https://youtu.be/71vFdVM9Mbw

この、頭の横5センチをかすめるような抒情。まさにシベリウスの後継者にふさわしい。

さあ、まだ入るだろうか・・・FC RECORDSの名盤。

え?「結婚行進曲」1曲を聴くために買うべきかって?

その1曲だけで終わるはずがない、宝石箱のような1枚。
どうかどうか入りますように・・・。


FC RECORDS
FCRCD 9713
\2,600
フィンランド・ピアノ音楽アンソロジー Vol.2 サロン小品集
 オスカル・メリカント(1868-1924):
  ショパン風ワルツ Op.6 No.5(1898)/
  緩やかなワルツ Op.33(1898)
 エーディト・ソールストレム(1870-1934):
  悲歌
 アクセル・フォン・コーテン(1871-1927):
  アンダンテ・コン・モート Op.6 No.4(1906)(*)/
  即興曲 Op.12 No.1(1908?)(*)
 トイヴォ・サーレンパー(1882-1948)
  墓地のブルーベル Op.9 No.2(*)
 トイヴォ・クーラ(1883-1918):
  結婚行進曲 Op.3 No.2(1908)/
  羊のポルスカ(1915)
 ヘイノ・カスキ(1885-1957):
  激流 Op.48 No.1/子は母の腕に抱かれ Op.48 No.2(*)
  ヴァラモ島 Op.48 No.3/前奏曲変ト長調 Op.7 No.1(1918)
 アルマス・マーサロ(1885-1960):
  たそがれに Op.1 No.1/さらば、恋人 Op.1 No.2(*)/愛の歌 Op.1 No.3(*)
  2つの舞曲 Op.7; 小ワルツ(*),ポルカ
 カール・ヒルン(1886-1949):
  金魚 Op.8(*)/水彩画 Op.60 No.2(*)
 フェリクス・クローン(1896-1963):
  組曲「古い公園で」(1943)(*)
  オークの古木,舞踏会の後で,公園の湖畔で,ジャスミンの香り,黒あげは(蝶)
 イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):
  議論 Op.11 No.3(1915)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ)

録音:2005年1月23-24日、ポレーニ、ピエクサマキ、フィンランド







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777932
\2700→\2490
そんな悪そうな人には見えない
 しかもヴァイオリンはトゥルバン!
  テオドール・デュボワ(1837-1924):ヴァイオリン協奏曲と作品集

 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ
 7.ヴァイオリンとピアノのためのバラード

インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
ルーカス・マリア・クーン(ピアノ)…4-7

ラオウル・グリュナイス(指揮)…1-3
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団ザールブリュッケン・カイザースラウテルン…1-3

 1837年、シャンパーニュ地方で生まれたデュボワの作品集。
 ランス大聖堂の教会楽長ファナールから教えを受け、その後はパリ音楽院でトマに師事、ローマ大賞を受賞します。以降、マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務めますが、トマの死に伴い、パリ音楽院院長に就任しました。
 しかし1905年のローマ賞でラヴェルが参加資格を失った一件から引責辞任、その後は作曲家として多くの作品を残しています。
 一時期は歌劇作曲家を夢見ていたとも言われますが、このアルバムに収録されているヴァイオリン作品もなかなか聞きごたえがあり、これらは音楽理論家としても影響力があったデュボワならではの堅固たる作品と言えるでしょう。
 アンリ・マルトーに献呈されたヴァイオリン協奏曲、イザイに献呈されたソナタはどちらもロマンティックな味わいに満ちています。

  録音 :2014年7月2-4日 SWR-Studio Kaiserslautern…1-3 2016年9月7日 Hans Rosbaud-Studio Baden-Baden (SWR)…4-7


そんな悪そうな人には見えないのだが。


 テオドール・デュボワ。
 アンブロワーズ・トマに学び、1861年にはローマ大賞を受賞した。1871年からパリ音楽院で教え、門下にはポール・デュカやフローラン・シュミットがいる。 その後院長も務めた御仁。

 でもこの人の名を後世まで伝えているのはある事件。

 ラヴェルがローマ大賞を受賞できなかったときに、そこに不正があるんじゃないかと突っ込まれてフォーレやロマン・ローランまで抗議。結局パリ音楽院院長が辞職に追い込まれる。
 そのときの院長が・・・テオドール・デュボワその人である。
 これが「ラヴェル事件」と呼ばれる一大スキャンダル。

 でもおせっかいな店主が調べたところでは、この事件があってもなくてもデュボワはすでにそのとき退任することが決まっていた。
 なのでラヴェル事件もこの人がとくに首謀者ということではないのではないかという気がする。おそらくは次期院長と言われていたルネピュブの仕業?

 さて、そんなデュボワ、音楽史上では悪人扱いされているせいかCDは極端に少ない。日本では、和声学の著作でも知られているのだが、残念ながらその作品に触れる機会はほとんどない。
 そんな中この2つの大曲のリリースはうれしい。
 どちらもフランスの高雅で気品あふれる香り豊かな作品。

 彼が不正に関与したかどうかは知る由もないが、少なくともこの作品は知っていてもいいと思う。


 秀逸なジャケが嬉しい。



そのデュボワのピアノ四重奏曲とピアノ五重奏曲

ATMA 2385
¥2800
海外直輸入
デュボワ:ピアノ四重奏曲 イ短調,
      ピアノ五重奏曲
オシュラガ三重奏団
フィリップ・マニャン(Ob)
ジャン=リュク・プルールド(Va)

オシュラガ三重奏団は、ステファヌ・ルムラン、アンヌ・ロベール、ポール・マーレンによル団体。
ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに、オーボエが加わるという珍しい編成の曲。








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 で、このアルバムのもうひとつの魅力はヴァイオリニスト・・・なんとあのインゴルフ・トゥルバンだった!
 ということで久しぶりに特集しましょう。


インゴルフ・トゥルバンの芸術


 トゥルバンはチェリビダッケのもとでミュンヘン・フィルのコンマスを務めた若手の美少年ヴァイオリニスト。
 チェリビダッケにかわいがられて88年までコンマスの地位にいた。

 店主が最初にびっくりおったまげたのはライヴCD-Rのシベリウス。
 両者のシベリウスはいろいろなところで絶賛されていたらしく、そのCD-Rはまさに世評を裏付ける衝撃的な演奏だった。

 そのトゥルバン、90年代に入ってからはTELOSレーベルからパガニーニなどを出して話題を呼んだが、ここ数年はあまり派手な活動をしていなかった。
 ルックスは以下のとおり美少年からイカした紳士に見事成長を遂げているし、きっと演奏家としても進化し続けているはず。

 今後のトゥルバンの活動に注目する意味で、今回ちょっとした特集をすることにしてみました。

RARE MOTH
RM 496-S
1CD-R
¥1700→\1490
衝撃のシベリウス
 バッハ:管弦楽組曲第2番*
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲+
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
セルジュ・チェリビダッケ指揮
ミュンヘン・フィル

 有名な盤なのですでにおもちかもしれませんが・・・。ライヴCD-Rになります。



 ・・・とんでもない演奏。

 当時からトゥルバンとチェリの共演によるシベリウスには定評があった。
 今回のCD−Rの演奏もその絶賛されたシベリウス・ライヴのひとつであろう。いや、これこそ最高の演奏ではなかったか。・・・これまで店主がずっと愛してきたいくつかのこの曲のアルバムを一気に色褪せさせてしまったのだから。

 とことん美しいトゥルバンのヴァイオリン、そしてそれをまるで重厚な緞帳のようにずっしりと受け止めるオーケストラ。
 チェリビダッケは可愛がっていたトゥルバンを前面に押し出し、彼の超絶技巧的美音をホール全体に響かせる。そして当たり前だがコンマスであるトゥルバンとオーケストラの息はピッタリ。リズム、強弱も含めてその息の合い方は絶対に普通ではありえない世界である。チェリビダッケはそれを楽しむかのように全体を協調させながら、きっちり自己流の緊密な音楽作りを展開していく。・・・しかしそこには緊張感や哲学性だけでない、チェリとしては異例といってもいい「愛情」や「あたたかさ」、「美しさ」、そして涙を誘う抒情が満ち溢れているのである。

 信じられない!

 しかしもちろんチェリだけではない。すごいのはやはりトゥルバン!ムターがこの協奏曲を演奏するに当たってチェリと衝突してミュンヘンを去ったのがこの翌年。それを考えるとトゥルバンはチェリの特異な考えを取り入れつつ、自分のもとにこの作品を引き寄せることに成功したといえる。チェリ・プロデュース、トゥルバン・主役という大役を見事にやってのけているわけである。

 テンポは間違いなく遅い。
 しかしそのテンポの遅さがいとおしく、この演奏が永遠に続いてほしいと思わせる。・・・わずか数十分であるが、悠久のときを体験できたような錯覚にとらわれる。

 最近とびっきりの演奏が復活したり登場したりしているこの曲だが、この演奏だけはその中でも特別中の特別。

 ただ音質は残念ながらインホール録音のため決して優秀ではない。

 1984年1月22日*と1986年4月8日+のライヴ。

キング国内盤
KICC 3608
\1028(限定盤)
悪魔のトリル
 〜トゥルバン・プレイズ・タルティーニ
 タルティーニ :
  ソナタ ホ長調(B E6) 
  ソナタ イ長調(B A16)「パストラール」
  ソナタ ト短調(B G10)「見捨てられたディド」 
  ソナタ ハ長調(B C11) 
  ソナタ ト短調(B G5)「悪魔のトリル」 
イブ・サヴァリー(チェロ)
ウルズラ・デュッチュラー(チェンバロ)
録音:1991年1月28日〜2月1日 【解説:トゥルバン/渡邊学而】

 あのパガニーニでさえも脱帽して敬意を払ったというヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、タルティーニ。 「悪魔のトリル」はタルティーニの夢の中に現れた悪魔が旋律を教える代わりに公開を拒んだという、伝説の秘曲。
 トゥルバンはこの楽譜の研究と解説をもとに、名曲の魅力を初めて明らかにした。
 キングの国内廉価盤としてひっそりと発売された名盤。限定盤なので完売の際はご容赦ください。


TELOS
TLS 115
¥2300

「巨匠と生徒」パガニーニ&シヴォーリ作品集

 パガニーニ:
  魔女たちの踊りニ長調op.8/
  カンタービレニ長調M.S. 109/
 エルネスト・カミッロ・シヴォーリ(1815-1894):
  言葉のないロマンス変ホ長調op. 23-1/
 パガニーニ:
  「モーセの祈り」によるソナタ変ホ短調M.S. 23/
 シヴォーリ:
  言葉のないロマンス「祈り」変イ長調op. 23-2/
 パガニーニ:
  ロッシーニの「こんなに胸騒ぎが」による
  序曲と変奏曲イ長調op. 13/
  カンタービレとワルツホ長調M.S. 45/
 シヴォーリ:マドリッドの謝肉祭T.M. 37/
 パガニーニ:
  ヴェネツィアの謝肉祭イ長調M.S. 59
  (パガニーニの作品はこの楽団の
   ヴァイオリン奏者ホルガー・フライによる編曲)
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
ヴィルトゥオーシ・ディ・パガニーニ

 パガニーニには弟子としてただひとり、カミーロ・シヴォリという人がいた。
 パガニーニは独特のヴァイオリン演奏技術に関して極度に秘密主義で、シヴォーリ以外に弟子をほとんどとらなかったのである。
 シヴォ—リはジェノアで生まれたヴァイオリン奏者・作曲家で、パガニーニと同様、はなばなしい技術で有名だった。リストら当時の作曲家と協力し、編曲も多数行っていた。ただもちろん現在ではその作品が紹介されることはまれである。今回こうした形でパガニーニとその唯一の弟子が紹介されることはヴァイオリン・ファンにとってはとても歓迎すべきことである。







 

555176
\2700
ヨハン・フリードリッヒ・ファッシュ(1688-1757):宗教的作品集
 1-21.ミサ曲 ト長調
  ソプラノ、アルト、テノール、バス独唱と
   4部合唱、2本のオーボエ、弦楽と通奏低音のための
 22-28.組曲 イ長調
 29-35.受胎告知のためのカンタータ
  「Ich danke dem Herrn von ganzem Herzen
    主に心より感謝いたします」
     ソプラノ、アルト、テノール、バス独唱と4部合唱、
      2本のオーボエ、弦楽と通奏低音のための
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)
ダヴィッド・エルラー(アルト)
トビアス・フンガー(テノール)
マティアス・フィーヴェク(バス)

ヘルマン・マックス(指揮)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト

 ドイツ後期バロック期に活躍した作曲家ファッシュ。ヴァイオリニストとして才能を開花させ、ドイツ全土で演奏旅行を行い、1714年にバイロイトの宮廷楽団に採用され、1722年にはプロイセン、ツェルプストの宮廷楽長に就任。その地で生涯を過ごしました。
 彼はツェルプストの音楽監督として、当時の宗教的傾向を研究し、それに見合った作品を書くことを自らに課し、全ての教会暦の日のためのカンタータを書いたとされていますが、その作品は存命中には出版されることがなく、管弦楽作品以外のほとんどは散逸してしまいました。
 このミサ曲ト長調は数少ない譜面が残存している宗教曲で、使われているテキストに細心の注意を払い、短い序曲のあと、最初にソプラノのソロが登場するなど言葉の意味を強調するために様々な手法が用いられています。
 ソロ楽器のオブリガートやアリアなどがふんだんに使われた華麗な作品を、名手ヘルマン・マックスが迫真の演奏で聴かせます。

  録音 2017年8月21-22日 Deutschlandfunk Kultur Kirche St. Trinitatis zu Zerbs




Seattle Symphony Media



SSM1018
\2300→\2090
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):
 シンフォニア 8つの声と管弦楽のための

  1.I
  2.II “O King”
  3.III In ruhig fliesender Bewegung
   (“With quietly flowing movement”)
  4.IV
  5.V
ピエール・ブーレーズ(1925-2016):
 ノタシオンI-IV 管弦楽のための

   6.I ModereFantasque
   7.IV Rythmique
   8.III Tres modere
   9.II Tres vif. Strident
10.モーリス・ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス
ルームフル・オブ・ティース(ヴォーカル・アンサンブル) 1-5
ルドヴィック・モルロー(指揮)
シアトル交響楽団
 シアトル交響楽団と首席指揮者モルローによる、彼らが得意とする現代作品のアルバム。
 マーラーの交響曲第2番「復活」第3楽章ほか現代までの多くの音楽作品や、フランスの社会人類学者レヴィ=ストロースのテキストからの引用、キング牧師の名などがコラージュされたベリオの「シンフォニア」には、グラミー賞受賞歴のあるヴォーカル・アンサンブル、ルームフル・オブ・ティースが参加。変幻自在な声表現で、この難曲を色彩豊かに描いています。
 ブーレーズの「ノタシオン」は、1945年に作曲したピアノのための小品集を1978年から管弦楽作品へと再構成したもの。全12曲のうち5曲(I〜IV、VII)が完成されましたが、ここでは最初に編曲された4曲が演奏されています。
 いずれも2〜4分ほどの小品(原曲は1〜2分)ですが、4管編成の巨大な管弦楽を贅沢に使い、作品のエッセンスを最大限に拡張したオーケストレーションの妙を堪能することが出来ます。
 これら強烈な個性を持つ2作品の後に収録された「ラ・ヴァルス」ですが、モルローはここでもオーケストラから強烈なコントラストを引き出しており、目まぐるしいばかりの色彩で締めくくっています。

 録音:ライヴ 2016年2月4、6日(1-5) 2013年11月7、9日(6-9) 2015年2月5、7、8日(10) the S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall, Seattle, Washington
  


SSM1019
\2300→\2090
ベルリオーズ(1803-1869):死者のための大ミサ曲(レクイエム) Op.5
 1.Requiem et Kyrie:Introit
 2.Dies Irae:Prose-Tuba mirum
 3.Quid sum miser
 4.Rex tremendae
 5.Quaerens me
 6.Lacrymosa
 7.Offertorium:Choeur des ames du Purgatoire
 8.Hostias
 9.Sanctus
 10.Agnus Dei
ケネス・ターヴァー(テノール)
シアトル・プロ・ムジカ
ルドヴィック・モルロー(指揮)
シアトル交響楽団・合唱団
 音楽史に残る大編成作品、ベルリオーズの「レクイエム」。フランス出身で最新の音楽への理解が深い首席指揮者モルローが、自国の革新的作品を深い共感を持って表現しています。
 10人で叩くティンパニとシンバル、聴衆を取り囲む金管楽器が炸裂する「テューバ・ミルム」、そして「ラクリモサ」では、シアトル響が誇るブラスが絶大な威力を発揮し、「ホスティアス」で四方から低く響くトロンボーンもかなりの不気味さです。
 「サンクトゥス」の独唱として登場するアメリカ出身の若きテノール、ケネス・ターヴァーは、美しい声と高い技術、広い音域、エレガントで魅力的な舞台姿などで、この世代で最も優れたベルカント・テノールの一人と目されており、ここでもすっと引き込まれるような素晴らしい歌唱を聴かせます。

 録音:ライヴ 2017年11月9、11日 the S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall, Seattle, Washington




BMC


BMC CD258
¥2300

「ダスト・ボールの歌とダンス」
 〜ベラ・ファラーゴ(b.1961)作品集

  (1)ベラ・ファラーゴ:
    ダスト・ボールの歌とダンス(全12曲)
  (2)ベラ・ファラーゴ:
    アッティラ・ジョジェフの詩のための歌(全7曲)
  (3)ベラ・ファラーゴ&ラースロー・ホルトバーギ:
    「寒くないのか?」(19'16)

(1)聖エフレム四重唱団
 バラーズ・カントール(Vc、1、9曲目)
(2)カタリン・カロリ(MS)
 イシュトヴァ・ケレック(Vn)
 ベラ・ファラーゴ(Pf)
(3)ガヤン・ウテヤク・マンダイ・アンサンブル
 (S、ベル、シタール、ドローン、タブラ、
  ピアノ、チェロ、ベース・ギター)
 録音:(1)2009年3月、(2)2017年7月、(3)1986年4月、[76:26]

 ベラ・ファラーゴはハンガリーの作曲家。バルトーク音楽院で学んだ後、オランダ・ハーグの王立音楽院で研鑽を積んだ。パフォーマーとしても活動しており、オランダのルイ・アンドリーセン、アメリカのスティーヴ・ライヒ、テリー・ライリー、メレディス・モンクらの作品を好んで取り上げ、自らも影響を受けた。
 「ダスト・ボールの歌とダンス」は室内オペラからの抜粋でヴォーカル・アンサンブルとチェロのために書かれている。実験性が強く、声楽にヴォイス・パーカッションのようなことさせたかと思えば東方教会の聖歌のような古風な曲が登場したり、ジャズやメレディス・モンクの影響を感じさせる曲があったりと多種多様。
 「寒くないのか?」では最初はイージー・リスニング風なのに、途中からインドの楽器が入ってきてインド風イージー・リスニング風になります。




EDITION RZ



RZ 1038-39
(2CD)
¥4600
ヤーコプ・ウルマンのファゴット独奏作品集!
 CD1)
  (1)「ミュンツァーの星」(2014-2015) [54:20]
 CD2)
  (2)「ソロII」(2010) [51:56]
ダフネ・ヴィセンテ=サンドヴァル(ファゴット)
 ヤーコプ・ウルマンのファゴット独奏作品集!2枚組で2曲の深淵な世界!

 録音:(1)2016年7月26日、(2)2016年11月10日/カルトイザー教会、バーゼル,[106:16]

 ヤーコプ・ウルマンはフライブルク出身のドイツの前衛作曲家。ドレスデンで教会音楽の研究に打ち込む一方、現代音楽の作曲家として活動し現在はバーゼル音楽大学で教鞭も執っている。
 これまでにも当Edition RZより作品集を数枚リリースしているが、いずれもひとつかふたつの音が超弱音(ppp!) で延々と続くというもの。
 この作品集はファゴット・ソロのために書かれたものでいずれも静かな持続の中、時折り、呼吸の音やキリキリとノイズが入る、生楽器で行う一種のテープ音楽、ミュージック・コンクレートとも言える。ひとつの音を徹底的に聴き込もうとする姿勢はジャチント・シェルシ、瞑想的な雰囲気はラ・モンテ・ヤング、アルヴィン・ルシエ(脳波で作曲する異色の作曲家)、フェルドマン、シュトックハウゼンの継承者と言える。
 ブックレットに一部記載されたグラフィック・スコアには奏法、音色の変化が細かく指定されており、こういう所はいかにもドイツの作曲家という趣き。
 和紙に滲んでゆく墨を見るような、ある意味日本的でスピリチュアルな世界。神秘的な音楽、アンビエント、トリップ、瞑想系の音楽が好きな人にお薦め。





CARUS



83491
(2CD)
\4000
シュトゥットガルト室内合唱団創立50周年記念盤
 メンデルスゾーン:「全地よ、主を歓喜せよ」
  宗教合唱作品集


CD.1 49分29秒
 1. グローリア Gloria in Es, No.1
 2. ここに来て、主を喜ぶ Kommet herzu 詩篇第95 op.46-2
 3. 「死者は主を賛美するこはできない」 
  Die Toten werden dich nicht loben 詩篇第115 op.31-4
 4. カンタータ「ラウダ・シオン」から四重唱
   "In hac mensa novi Regis" op.73-4
 5. カンタータ「高き天よりわれは来れり」からアリア"Sei willekomm"
 6. 「全地よ、主を歓喜せよ」  詩篇第100
 7. 「わたしを裁いてください、神よ」
 Richte mich, Gott 詩篇第43 op.78-2
 8. コラール「ただ愛する神の摂理にまかす者」 
  Wer nur den lieben Gott lasst walten
 9. 「聖パウロ」op.36から合唱「そして旅の途中」
 10. 「われら人生のただ中にあって」  op.23-2
 11. コラール「歌い祈り神の道を歩む」
 12. 「主は天使たちに命じた」

CD.2 50分58秒
 1. 合唱「マニフィカト」 in D, No.1
 2. アリア「わが魂も汝を慕い」  詩篇42 op.42-2
 3. コラール「わたしはここで、あなたのそばにとどまる」 
 4. 「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」 
  Warum toben die Heiden 詩篇第2 op.78-1
 5. ドイツ典礼から「主よ、哀れみたまえ」 
 6. グローリア「いと高きところ神に栄光あれ」
 7. 交響曲カンタータ「讃歌」 op.52 から
 「シンフォニア-Allegretto un poco agitato」
  8. 「イスラエルがエジプトを出て」  詩篇第114 op.51
 9. オラトリオ「エリア」 op.70から「目を上げて、私は山々を仰ぐ」 
 10. オラトリオ「エリア」 op.70から
   アリオーソ「山々は移り、丘はくずるとも」 
 11. オラトリオ「エリア」 op.70から
  合唱「かくて預言者エリアは火の如くあらわれ」
 12. 「恵み深くわれらに平安を与えたまえ」
 ドイツ室内フィルハーモニー、ブレーメン
シュトゥットガルト室内オーケストラ
クラシカル・フィルハーモニー、シュトゥットガルト
シュトゥットガルト室内合唱団
フリーダー・ベルニウス指揮
 1968年にフリーダー・ベルニウスによって創設され世界最高峰の合唱団の1つと称されるシュトゥツトガルト室内合唱団。
 創設50周年を記念して発売されるアルバムです。
 CARUSレーベルで録音、発売された過去のメンデルスゾーンの演奏から珠玉の24曲を収録。
 優しく、幸福感に溢れるメンデルスゾーンの合唱作品の魅力をコンパクトに堪能できる2CD。デジパック仕様です
 1985-2008年録音
 
 既に発売されたカタログ番号83.104,83.105,83.202,83.203,83.204 83.206,83.213,83.214,83.215,83.216,83.217からの抜粋を再構成しました。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BMC



BMC CD262
(2CD)
¥4600→\4190
「シャーンドル・ヴェーグ〜室内楽音楽家」
 ソリスト、室内楽奏者として最盛期

 (1)ベートーヴェン(1770-1827):
   ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
 (2)シェーンベルク(1874-1951):
   月に憑かれたピエロOp.21
 (3)ベートーヴェン:
   弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」
 (4)シューベルト(1797-1828):
   弦楽五重奏曲ハ長調D956
シャーンドル・ヴェーグ(Vn)
(2)(4)ヴェーグ四重奏団:
 【シャーンドル・ヴェーグ(Vn)、
  シャーンドル・ゾルディ(Vn)、
  ジェルジ・ヤンツェル(Va)、
  パル・サボ(Vc)】
(1)パウル・バウムガルトナー(Pf)
(2)ジャンヌ・エリカール(Voice)、
 ハンス=ユンゲン・メーリング(Fl)
 パウル・ブレッヒャー(Cl)、
 ピエトロ・スカルピーニ(Pf)
(4)エヴァ・チャコ(Vc)
 シャーンドル・ヴェーグ若き日の室内楽名演集!
 
 録音:(1)1957年2月25日[28:46]、(2)1952年11月14日[37:49]、(3)1954年1月14日[29:41]、(4)1948年7月13日[44:23] T.T.66:36/74:05/(1)(2)WDRケルン放送提供、(3)(4)SRFスイス放送提供(全曲モノラル録音)

 BMC261「シャーンドル・ヴェーグと彼の四重奏団」に続くヴェーグの残した膨大な録音から選りすぐりの名演を集めたシリーズ。
 いずれもヴェーグ30〜40代の脂の乗り切った頃の演奏でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番におけるジャズ・セッションと見紛うばかりの勢いある炎のようなデュオ、同時代音楽にひとかたならぬ情熱を注いだヴェーグの面目躍如、精妙にして幻想的な雰囲気あふれるシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」、ヴェーグ四重奏団得意のラズモフスキーとシューベルトの五重奏曲。
 ソリスト、室内楽奏者として最盛期のヴェーグが聴けるセット。



BMCレーベルのヴェーグ・アルバムといえば大ベストセラーのこの2つ!
とくに「グレイト」はすごい!


CD 194
(2CD)
\4600→\4290
ヴェーグ・イン・ハンガリー
 最晩年の貴重な録音

 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲 op. 62
 モーツァルト:
  交響曲第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
 ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D. 944「ザ・グレイト」
シャンドール・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク
1993年3月23日、1995年3月20日、ブダペスト春の音楽祭

 ハンガリーの近現代音楽録音を得意とするBMCが突如ハンガリーの大偉人シャンドール・ヴェーグの最晩年の録音を出してきた。
 ワルターと並ぶ20世紀最大のモーツァルト指揮者ヴェーグ。一部では神格化されているが、最近ではあまりその名を聞くことはなかった。
 そのヴェーグが80歳を超えてブダペストで行った里帰り公演。もちろんモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ,ザルツブルク(カメラータ・ザルツブルク)を引き連れての栄えある演奏会。凱旋公演と言ってもいいだろう。80代を迎えてなおそうそうたる大曲を指揮する巨匠のハートも勇ましい。

 1997年に亡くなるヴェーグの本当に最晩年の貴重な録音・・・よくぞ出してきてくれた。


BMC CD261
(2CD)
\4600→\4290

ヴェーグ四重奏団初期の名演集!
「シャーンドル・ヴェーグと彼の四重奏団」

 (1)ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4
 (2)ブロッホ(1880-1959):弦楽四重奏曲第2番
 (3)バーバー(1910-1981):弦楽四重奏曲
 (4)オネゲル(1892-1955):弦楽四重奏曲第2番
 (5)ハンス・イェリネク(1901-1969):弦楽四重奏曲第2番
 (6)アルバン・ベルク(1885-1935):抒情組曲

ヴェーグ四重奏団:
 【シャーンドル・ヴェーグ(Vn)、
  シャーンドル・ゾルディ(Vn)、
  ジェルジ・ヤンツェル(Va)、
  パル・サボ(Vc)】
 ベートーヴェンからベルク、バーバーまで!ヴェーグ四重奏団初期の名演集!

 録音:(1)1956年2月4日、(2)1948年7月8日、(3)1956年2月4日/(4)1956年5月11日、(5)1952年11月3-4日、(6)1952年11月14日
 音源提供:(1)-(3)SRFスイス放送、(4)-(6)WDRケルン放送提供/CD1(1)-(3)76:36/CD2(4)-(6)74:34 モノラル録音

 ハンガリー出身のヴァイオリニスト、シャーンドル・ヴェーグは後に指揮者、教育者としても活躍したが、ヴァイオリニストとして最も精力的に活動していた1940年代後半から50年代にかけて自ら率いる四重奏団で録音した音源のディスク化。
 CD1のベートーヴェン以外は当時の現代音楽で構成されており、ヴェーグの同時代音楽への並々ならぬ情熱が感じられる。「弦楽のためのアダージョ」で知られるバーバーの弦楽四重奏曲における歌心あふれるカンタービレ、ロマン主義とモダニズムが拮抗するオネゲル作品での切れ味鋭いリズム、ベルクの抒情組曲におけるこの時点での彼らの能力を全て出し切ったと思われる完全燃焼の凄演などファン聴きどころ満載。
 なお音源が古いため若干のノイズがあることを予めご了承下さい。







<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00680
\3000+税
ラザレフ&日フィル
 ストラヴィンスキー:ペルセフォーヌ

               〈日本初演〉
アレクサンドル・ラザレフ (指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
ドルニオク綾乃 (ナレーション)
ポール・グローヴス (テノール)
晋友会合唱団
東京少年少女合唱隊
 《DSD11.2MHzレコーディング》
 清冽な詩情とともに響き語られる、悲嘆と復活の神話
 
 ストラヴィンスキーの音楽と、アンドレ・ジッドの台本でギリシャ神話の物語を描いた「ペルセフォーヌ」。
 オーケストラ、テノール独唱、合唱、ナレーション、という編成の大きさからも演奏機会の少ない秘曲と言われています。
 当盤は、日本フィル第700回目の定期演奏会における、記念すべき日本初演のライヴ録音。ラザレフと日本フィルの長い歩みによって築かれた厚い信頼関係の証ともいえる名演です。立体的な響きと鮮やかな音色が、聴き手をペルセフォーヌの神話に引き込みます。
 2018年5月18-19日、東京・サントリーホール にてライヴ収録
 .


OVCT-00150
(SACD Hybrid)
\3200+税
田部京子の記念すべきCDデビュー25周年
 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 *


 過ぎにし春 作品34-2 (2つの悲しい旋律 作品34 より)
 ペール・ギュント 第1組曲 作品46
   1 朝
   2 オーゼの死
   3 アニトラの踊り
   4 山の魔王の宮殿にて
 ソルヴェイグの歌 作品52-4
 君を愛す 作品41-3
田部京子(ピアノ)
小林 研一郎 (指揮) *
東京交響楽団 *
 《DSD11.2MHzレコーディング》
 25年の軌跡を刻む、威風堂々たるピアニズム

 田部京子の記念すべきCDデビュー25周年を飾るのは、グリーグのアルバムです。
 彼女にとって演奏機会が多いグリーグのピアノ協奏曲は、まさに手中に収めた演奏。しなやかな感性と確固たるピアニズムで、ダイナミックかつ繊細に音楽を紡いでいきます。小林研一郎と東京交響楽団の豊かな響きに支えられ、ピアノの肌理細やかな音の粒が煌いています。
 小品で際立つのは、繊細なタッチと、叙情的な歌心。美しく、どこか陰影を感じさせる、魅惑的な演奏に、田部京子というピアニストの「今」があらわれています。

  2018年4月12-13日埼玉・富士見市民文化会館キラリふじみ〈ソロ小品〉、6月10日ミューザ川崎シンフォニーホール〈協奏曲〉 にて収録
 


OVCL-00673
\3000+税
V.ハーバート:アイルランド狂詩曲
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
ジョン・ヴィクトリン・ユウ (指揮)
フィルハーモニア管弦楽団

 新大陸アメリカで誕生した名曲
 10年ぶりのリリースとなるジョン・ヴィクトリン・ユウと名門フィルハーモニア管弦楽団の最新アルバムは、新大陸アメリカで2人の作曲家によって生み出された傑作をお楽しみいただけます。
 有名な新世界交響曲とのカップリングは、ドヴォルザークと同じくアメリカに渡ったヴィクター・ハーバートの「アイルランド狂詩曲」。ドヴォルザークが院長を務めたニューヨーク・ナショナル音楽院で、教授として教鞭を執っていたハーバートは、人気チェリストでもあり、米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)創設者としても知られています。故郷アイルランドの民謡が数多くちりばめられ、美しい旋律がオーケストラの壮大なスケールで豊かに奏でられます。

 1996年2月22-23日 ロンドン、トゥーティング、オール・セインツ教会 にて収録
 


OVCL-00674
\3000+税
ラフマニノフ:
 カンタータ「春」 作品20
 合唱交響曲「鐘」 作品35
ジョン・ヴィクトリン・ユウ (指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
レジーナ・ネイサン(ソプラノ)
アレクセイ・マルティノフ(テノール)
アナトリー・サフューリン(バス)
フィルハーモニア合唱団(合唱指導/デヴィッド・ヒル)
  90年代からイギリスを中心に活動し、「惑星」や「エニグマ」などで評判に上った、ジョン・ヴィクトリン・ユウの未発表新発売。ラフマニノフは過去に「交響曲第2番」も発表しており、今作が2枚目。
 優秀なオケとコーラスのソノリティやソリストたちの名唱を得て、溢れるようなロマンティシズムを聴かせてくれます。
 ユウの随所に見せる音楽的才腕に、耳を欹(そばだ)ててしまうアルバムです。

 1996年1月18-19日(鐘)、2月17日(春) ロンドン、トゥーティング、オール・セインツ教会にて収録
 

OVCC-00143
\3000+税
BARITONISM — ロシア・チェロ作品集 —
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 作品19
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
 グラズノフ:2つの小品 作品20
本堂誠(バリトン・サクソフォン)
羽石道代(ピアノ)

 バリトン・サクソフォン奏者 本堂誠デビュー!
 フランス・パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだ実力派サクソフォン奏者の新星、サックス界のトップランナー「ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット」のバリトン奏者としても活躍する本堂誠がバリトン・サクソフォンのさらなる可能性を追及し、自ら提唱する「BARITONISM ? バリトン主義? 」と題した注目のデビュー盤がここに完成しました。
 本堂がそんな熱いメッセージを胸に選んだこだわりの収録曲は、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチの傑作チェロ・ソナタを中心としたロシアン・チェロの名作。華麗なピアノのパッセージに支えられ、これほどまでに豊かに音楽を奏でるバリトンサックスがあっただろうかと思われるほど、世界でも類を見ない意欲あふれるアルバムとなりました。
 2018年6月25-26日 横浜・かながわアートホール にて収録

 本堂 誠 - バリトン・サクソフォン:
  千葉県出身。2012年、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業し同大学院に入学。
 同年渡仏し、パリ国立高等音楽院第一課程に入学。サクソフォン科、並びに室内楽科を最優秀の成績で修了。在学中アムステルダム音楽院へ短期交換留学し研鑽を積む。
 ソリストとして、3つの国際コンクールで優勝、2017年第34回日本管打楽器コンクール第1位、および内閣総理大臣賞、特別大賞、聴衆賞等を受賞。室内楽においては、2017年第9回大阪国際室内楽コンクール管楽部門で日本人として初となる第2位受賞、また現在ブルーオーロラ サクソフォン・カルテットのバリトン奏者。
 2015年度から2017年度までヤマハ音楽振興会留学奨学生、フランスにおいてロールデュラン財団、メイヤー財団より助成を受ける。
 現在、洗足学園音楽大学非常勤講師。

 

OVCL-00682
\3000+税
「ありがとう」を風にのせて−日本名歌集−
 鉾をおさめて
 椰子の実
 納涼
 秋の月
 荒城の月
 荒磯
 この道
 われは海の子
 朧月夜
 出船
 平城山
 甲斐の峡
 九十九里浜
 浜辺の歌
 鴉
 行々子
 浜千鳥
 竹田の子守唄
 小さな空
 落葉松
 津軽のふるさと
 見上げてごらん夜の星を
 ありがとう
ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)
塚田佳男(ピアノ)

 注目を集めるロシア人、バリトン歌手ヴィタリ・ユシュマノフの最新アルバムは、日本の名歌集となりました。
 日本のことをこよなく愛し、日本人以上に日本の清い心を宿すヴィタリが熱い想いを歌い上げます。ヴィタリの持つ日本人以上に美しい発音、朗々たる豊かな歌声と表現力は聴く者の心へダイレクトに強く伝わります。日本人なら誰もが知る日本の美しい風景を映し出した名歌が、懐かしさと慈愛を乗せて広がります。
 ピアノ伴奏には、日本歌曲の大家であり、ヴィタリの長年日本歌曲の師でもある塚田佳男が担当。美しさと気品を兼ねるピアノで、アルバムに輝きを与えます。
 ロシアで生まれ、日本で開花する一人のバリトン歌手が、第二の故郷とする日本のために感謝の気持ちを届けます。未来へ歌い継いでいきたい日本名歌とその歌声をお聴き下さい。

 2018年3月4、6日 神奈川・相模湖交流センターにて収録




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フォンテック



FOCD9793
¥2500+税
1998年3月16日サントリーホール・ライヴ
朝比奈隆(指揮)&新日本フィル
 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
朝比奈隆(指揮)
新日本フィル

 初出音源のCD化により朝比奈隆(1908−2001)の生誕110年を祝しその偉業を称える
 1997〜8年に新日本フィルと共演した《ベートーヴェン交響曲全集》、第5弾は第7番を収録。

 ワーグナーが<舞踏の聖化>と賞した第7交響曲ですが、朝比奈は”非常に重い音楽”ととらえ「軽く出来上がらないように心がけなくてはならない」と述べています。
 1998年3月16日におこなわれた一分の隙もないこの演奏、すべての反復を遵守した48分を超える大シンフォニーか、サントリーホールに鳴り渡りました。
 UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音−−新たな至宝の登場です。

  録音:1998年3月16日 サントリーホールでのライヴ録音 初出音源




WERGO(国内仕様盤)



KKC 5939
¥3000+税
ライナーノートの日本語訳を掲載
 最新の「第10番補筆完成版」、
  2010年ガムゾウ版がついに国内盤化!

  マーラー:交響曲第10番
   (ヨエル・ガムゾウ補筆完成版)
ヨエル・ガムゾウ(指揮)
国際マーラー管弦楽団
 最新の「第10番補筆完成版」、2010 年ガムゾウ版がついに国内盤化!ガムゾウ本人によるライナーノートの日本語訳が読めます。

 録音:2011 年11月24・25日/79'29''、[WERGO] WER 5122、輸入盤・日本語帯・解説付

 作曲家の死により未完に終わったため第1 楽章のみを演奏する場合が多いものの、残された草稿から曲の全貌がある程度想像可能なマーラー最後の交響曲、第10 番。
 それゆえにクック版など数々の補筆完成版が存在し、録音でも楽しむことが出来る、興味の尽きない1 曲です。
 ここに収められた演奏は2010 年完成の「ガムゾウ版」。自らの指揮による世界初録音です。ヨエル・ガムゾウは1987 年イスラエル生まれの若手指揮者で、12、3 歳でマーラーの10 番に魅せられ、若干23 歳で補筆版を完成させたという驚きの人物。ちなみにマーラーが10 番作曲の筆を置いたのが1910 年、亡くなったのが1911 年。ガムゾウは100 年越しに曲を完成させ、没後100 年の年に初録音をしたことになり、特別な意気込みを感じさせます。
 新たな補筆版をじっくり楽しめる上々の演奏内容も含めて、マーラー・ファン必聴の1 枚と言えるでしょう。
 国内盤化にあたり、ガムゾウ自らが書いたライナーノートの日本語訳を掲載!


















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