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アリア・レーベル第5弾
バーンスタイン
ニューヨーク・フィル音楽監督就任直後の
ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ARIA AR 0005 1CD-R\1700


 
 バーンスタインの簡単な経歴を見ると、

 1943年、ニューヨーク・フィル副指揮者のバーンスタインが急病のワルターの代役で登場、衝撃的なデビューを果たす。
 1958年、ニューヨーク・フィル音楽監督に就任。

 というようなことが書かれている。

 ・・・これだけを見るとその間の14年間、バーンスタインはコツコツとニューヨーク・フィルで修行を積んでいたようにとられるのだが、とんでもない。
 まさに紆余曲折。
 彼がニューヨーク・フィルのトップになるまでの道のりは平坦ではなかった。
 今でこそバーンスタインといえばアメリカン・ドリームの体現者として知られ、指揮者としての録音もその音楽作品も多くの人に愛されている。とくに晩年の大音楽家としてのバーンスタインの印象は非常に強い。
 ただその反面、若い頃のバーンスタインの実像というのは案外知られていない。

 今回のアルバムは、そんなバーンスタインの成功までの道のりを振り返ってもらうためにリリースした。
 彼が真の栄光をつかんだ頃の、はちきれんばかりのエネルギーに満ちた演奏・・・それをみなさんに聴いてほしかった。


 ハーバード在学中からミトロプーロス、コープランドに目を掛けられ、卒業後もライナー、クーセヴィツキーに認められたバーンスタイン。
 ミトロプーロスは彼をミネアポリスの副指揮者に熱望し、コープランドは大作を作るよう励まし、クーセヴィツキーはアシスタントに採用し、ライナーはその件で嫉妬し激怒した。
 要は当時アメリカにいた多くの音楽関係者がバーンスタインの才能とその人間性を愛し、必要とした。

 そして1943年、彼は音楽監督ロジンスキーによってニューヨーク・フィルの副指揮者に任命される。
 ニューヨーク・フィルの運営は、有名なコロンビア・アーティスト社が行っていたが、その帝王アーサー・ジャドソンのおめがねにも適ったわけである。
 そしてその年の11月。ワルターの代役の奇跡が起きた。
 副指揮者は所詮助手のようなもので、代役で指揮をすることなどありえない。
 が、ロジンスキーの指名を受けたバーンスタインは、病気のワルターの代わりに急遽ステージに登場。奇跡的な大成功を収め、数日後には国民的英雄となった。

 初めてアメリカにアメリカ人の天才が現れたのである。

 ・・・しかしそれでいきなりバーンスタインがニューヨーク・フィルに登場するようなった・・・なんてことはない。
 第一怪物ロジンスキーがそれを許さない。ロジンスキー自身がその地位に据えたバーンスタインだが、だんだん疎ましい存在になってきた。激昂したロジンスキーはバーンスタインを絞め殺しそうになったことすらある。

 結局バーンスタインは翌年ニューヨーク・フィルの副指揮者を辞任する。
 そして1945年にはニューヨークのもうひとつのオーケストラ、ニューヨーク・シティ交響楽団の音楽監督を務めることになる。それはいわばライバル・オケ。画策したのはクーセヴィツキー。彼はいずれボストン響をバーンスタインに継がせるため、その準備段階としてこのポストを用意したのである。
 かくしてバーンスタインはかつて自分をスターダムにのし上げるお膳立てをしてくれた恩人ロジンスキーと、同じニューヨークの街で人気を争うこととなる。

 しかしそれから3年後、バーンスタインはついに勝負に出る。
 クーセヴィツキーの支援を受け、ボストン響の後継者争いに名乗りを上げたのである。
 ここで後継の座を争ったのは、なんとかつての師ミトロプーロス。学生の頃、公私にわたっていろんな意味で愛し合った師匠との対決。
 ところが・・・
 いろいろな画策もむなしく、結局その地位を得たのは・・・シャルル・ミュンシュだった。

 その後のバーンスタインは、客演の仕事はあるものの、ニューヨーク・シティ交響楽団との活動も頭打ち。
 1950年代初めには指揮をやめて、もうひとつの本業、作曲に専念することも考えたらしい。それが「ワンダフル・タウン」、「キャンディード」そして「ウエストサイド・ストーリー」へと続くことになった。
 とはいっても1953年にアメリカ人指揮者として初めてミラノ・スカラ座に招かれ『メデア』でカラスと共演したり、1955年にはニューヨーク・カーネギー・ホールでシンフォニー・オヴ・ジ・エア(NBC交響楽団の後継団体)を指揮。
 指揮者としても明るい未来があるようにも思われたが、・・・それも長くは続かなかった。

 ただ、再びニューヨークで活動をしたことが新たな風を呼び込んだ。
 ニューヨーク・フィルが彼に近づいてきたのである。 

 その頃のニューヨーク・フィルを率いていたのはミトロプーロス。
 ただ、レパートリーがせばまり、オーケストラの技術力向上も期待できない。オーケストラには未来の見えない閉塞感が充満していた。
 それに対して、アメリカが生んだ若き天才音楽家(「ウエストサイド・ストーリー」も大成功していた)バーンスタインは、オーケストラの未来を掛けるに最高の存在だった。
 怪人ロジンスキーはすでに去り、あまりよい関係ではなかった音楽界の帝王ジャドソンもすでに引退。
 いよいよバーンスタインにニューヨーク・フィルの音楽監督の椅子が見えてきた。
 最終的にどういう力が働いたかはっきりしないところもあるが(実はジャドソンが働きかけたと言う説もある)、ミトロプーロスは一度裏切った弟子を受け入れ、57-58年のシーズンからバーンスタインと共同で首席指揮者を務めることになる。
 そして翌年にはついに音楽監督に就任することになるのである。

 かくしてあの奇跡のコンサートから14年。バーンスタインはついに栄光のポストをつかむことになる。
 この後、彼がニューヨーク・フィルの黄金時代を築き上げたことは、いまさら言うまでもない。


 さて今回用意した録音はご覧のとおりバーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督に就任した直後のもの。
 最近リリースされて話題になった「春の祭典」(SONY8888370747-2)は、この二つの録音のちょうど中日の収録。ここでの激烈な打楽器・管楽器の叫びを聴けば、当時の彼にどれほど熱い自信と覇気がみなぎっていたかお分かりいただけると思う。
 まさに意気軒昂。
 彼のあらゆる情熱と才能が指揮活動に向けられていた時期。
 もちろん彼はこの後長い指揮活動を続けるわけだが、1969年以降はニューヨーク・フィルを辞めてフリーの指揮者になってしまったことを考えると、そして自身のことを「作曲家」と思っていたことを考えると、バーンスタインが職業指揮者として最も情熱的に指揮をしていたのはこの時期だったのではないかと思う。

 そしてこの時期のバーンスタインの録音はほとんどが近代の作品にあてられ、ここで聴いていただくハイドンやメンデルスゾーンのような古典派・ロマン派前期の大作が取り上げられることはなかった(唯一の例外が1958年10月のベートーヴェン交響曲第7番)。だからこれらはまったく突然変異的な録音なのである。
 しかしだからこそ、ここには当時のバーンスタインの噴出するようなエネルギーが全編にみなぎることになる。ダイアモンド、ストラヴィンスキー、バルトーク、フォス、マルケヴィッチ、ウィリアム・シューマンといった目新しいレパートリーだけじゃない!とでもいわんばかりの強烈なアピール。

 40歳に届かぬ若きバーンスタインの演奏が取り上げられる機会はほとんどない。
 しかしあの「春の祭典」同様、このハイドンとメンデルスゾーンには、バーンスタインの張り裂けんばかりの若々しい息吹が満ち満ちているのである。

 



AR-0005
\1700
バーンスタイン&ニューヨーク・フィル
 ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
12inch COLUMBIA MS6050 ステレオ
1958年1月27日(ハイドン)、1958年1月13日(メンデルスゾーン)、ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル

 フォーマットはCD-R。ケースは薄型で、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。
 針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。




第1弾 クリップス/チャイコフスキー:交響曲第5番

第2弾 クレンペラー/ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」

第3弾 シュミット=イッセルシュテット/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

第4弾 シルヴェストリ&ウィーン・フィル/ドヴォルザーク:交響曲第7番




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