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名盤雑記帳

 これからどういう形で進んでいくのか店主自身もわからない。
 膨大なクラシック音源の中から名盤とされているCDを無秩序に取り上げ、数年後にはそこそこのライブラリにしたいという企画。
 演奏家主体なのか、作曲家主体なのか、作品主体なのか、音盤主体なのか、現段階では未定。とにかく始めちゃいます。

 ここで扱うアルバムの条件は、歴史に名を残す名盤であり、且つ実際聴いて素晴らしいものであること。買って、「ギャー、やめときゃよかった〜」というようなことはありえないもの(2枚目だったとかいうのはナシです)。
 そして現在入りやすいということと、・・・できれば比較的安価な価格のもの。
 そんな基準で選んでいくつもりです。


2008.10.3

ホルスト:「惑星」

 のっけからホルストの「惑星」でくるとはちょっと意外だったでしょう。
 この曲、名盤と呼ばれるアルバムも多い。
 ホルストの自作自演に始まり(2つある)、初演者ボールトの録音(これは5つもある)、この曲を世界に広めたカラヤン&ウィーン・フィル盤(61年)、ベルリン・フィル盤(81年)、メータ旧盤、マゼール、デュトワ、プレヴィン新盤、レヴァイン、ノリントン。新しいマシューズの「冥王星付き」もラトル、店主おすすめのデーヴィッド・ロイド=ジョーンズと、その名盤をあげ始めると枚挙に暇がない。

 死の年に魂と引き換えに残した絶演とか、孤高の指揮者が人生の最後に残した深遠なる世界、とかあまりそうしたエピソードが必要のない、人工的な機能美をたっぷり聴かせてくれればOKな曲。なので、そうした曲が似合うプロテイン的筋肉系・体育会系の指揮者の出番となる。皮肉でもなんでもない。それで全然OK。
 作為的といわれようと美しければそれでOKというのを地でいくカラヤン&ベルリン・フィル盤。
 そしてあざとさなら誰にも負けないマゼール&フランス国立管盤。
 そしてこの系統なら一番のおすすめが、ギリシャ彫刻と壮麗なアテネの神殿を思わせる人工美の極致レヴァイン盤&シカゴ盤(ショルティはシカゴとこの曲を残さなかった)。

 一方、この曲がそうしたマッチョ系・ヒーリング系に向かう前に録音されたカラヤン&ウィーン・フィル盤は、ちょっと匂いが違う。先ほども書いたが、この曲を世界に広めた録音である。新盤のベルリン・フィルとの演奏が、圧倒的な迫力のハリウッド映画なら、この20年前のウィーン・フィル盤は切れ味鋭く、知恵と勇気と情熱で作り上げたインディーズ映画。ギュルギュルとまわりを引き込んでいく推進力が、人工系録音と明らかに違う。良し悪しでも好き嫌いでもなく、現実にそうなっている。でもこの情熱が、世界に「惑星」という作品の素晴らしさを伝えたのかもしれないとも思う。当時のウィーン・フィルの連中にしてみれば、「DECCAと若旦那がまた変な曲を持ってきた」とか思っていたのかもしれないが、この「惑星」録音は、当時訪れた新しい録音時代の生んだ野心的な成果だったといっていい。

 そしてさらにもっと注目すべきは、作曲家ホルストの1926年の自演録音。この演奏、速い。どの曲も速いのだが、土星なんてカラヤン&BPO盤と比べると7分ほどの曲で2分半も速い。
 往々にして作曲家の自演はクールに流れていくことが多いのだが、これもその典型なのか。とはいえ、この速さでは、マッチョにヒーリングに作品を聴かせることはできない。・・・とすると現在主流の演奏スタイルは作曲家自身の本意とは離れているということなのか?
 まあ、作品というのは作り手の手を離れた瞬間に聴く人のものになってしまうので、一番素晴らしいスタイルがどれかというのは一概には言えないのだけれど。

 ということでいろいろ考えると、この曲をいろんなスタイルで聴くのであれば、

 1.ホルスト&ロンドン響(1926年録音)
 2.カラヤン&ウィーン・フィル(1961年録音)
 3.レヴァイン&シカゴ響(1989年録音)

かな、というような気はします。幸い今は(2008.10.2)どれも手に入りそう。

NAXOS
8.111048
\1100→¥990
<ザ・コンポーザーズ・コンダクト>
 ホルスト:組曲「惑星」
       2つの無言歌〜第2番「行進の歌」
 ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番
グスタフ・ホルスト指揮
ロンドン響
ヴォーン・ウィリアムズ指揮
BBC響
録音:1926年、1937年、ロンドン
マーク・オバート=ソーン復刻。どちらもすでに複数のレーベルから発売されている音源ですが、この復刻は非常に聴きやすい音質。1926年録音でもこれなら聴ける。
国内ユニバーサル
UCCD9601
SHM-CD¥2500
ホルスト:組曲《惑星》 作品32 ウィーン国立歌劇場合唱団、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1961年 ウィーン、リマスター音源使用
話題のSHM-CDによる新発売アイテム。全盛期のDECCA録音の威力を見せ付けられる。
国内ユニバーサル
UCCG 5015
¥1000
(初回限定盤)
ホルスト:組曲《惑星》 ジェイムズ・レヴァイン指揮
シカゴ交響楽団
録音:1989年6月 シカゴ 〈デジタル録音〉
1991年度のレコード・アカデミー賞録音賞を受賞。
初回限定盤につき完売の際はご容赦ください。現在レヴァイン録音はユニバーサルで冷遇されているので今度完売すると国内輸入含め再登場まで長くかかりそうな気がする。





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