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名盤雑記帳
これからどういう形で進んでいくのか店主自身もわからない。
膨大なクラシック音源の中から名盤とされているCDを無秩序に取り上げ、数年後にはそこそこのライブラリにしたいという企画。
演奏家主体なのか、作曲家主体なのか、作品主体なのか、音盤主体なのか、現段階では未定。とにかく始めちゃいます。
ここで扱うアルバムの条件は、歴史に名を残す名盤であり、且つ実際聴いて素晴らしいものであること。買って、「ギャー、やめときゃよかった〜」というようなことはありえないもの(2枚目だったとかいうのはナシです)。
そして現在入りやすいということと、・・・できれば比較的安価な価格のもの。
そんな基準で選んでいくつもりです。
2008.11.21
ミヨー:屋根の上の牛
まさか、この曲を聴いていない人がいてびっくりした。
いや、そんなことを言ってはいけない。誰でも最初に「運命」を聴く日がある。誰でも最初に「アイネ・クライネ」を聴く日がある。だからこの曲を聴いたことがない人がいても不思議ではない。
で、そういう人には面白おかしく言って聞かせる。
「あらゆるクラシックの曲の中でいっちばん楽しくて面白くて元気の出る曲。辛いときや悲しいときは、わざと哀しい曲を聴いたほうがいいともいうけれど、この能天気でおばかな曲を聴いたら、なんだかわからないけどとりあえずすぐに元気になれる。本当に名曲なの?とか、これがクラシックなの?とか変な詮索はやめてとにかく1回聴いてみようね。」
てな感じで。
でも幸せである、こんな素敵な曲をこれから初めて楽しめるなんて。
曲については簡単な解説に留めておくけれど、外交官兼詩人として有名なポール・クローデルの秘書としてブラジルへ渡ったミヨーが、そのときに接したた南米の民謡、タンゴ、サンバ、ファードなどを一緒くたにしてクラシック・アレンジにしたドタバタ・バレエ音楽。なんだかチャップリンの映画みたい、と言った人がいるが鋭い。実はもともとはチャップリンの映画音楽のために作られていたらしい。だからやっぱり品のいいドタバタになる。
さて、ではどのCDをお奨めするか?
実はこれだけの有名曲であるにもかかわらず、CDは少ない。
まず真っ先に上がるのはちょっと古いけどバーンスタイン。バーンスタインが珍しく、EMIレーベルに、フランス・オケを振って、フランスものを入れた、という貴重三拍子録音。昔からこの曲といえばこの演奏で、この演奏の入ったCDを切らすことはCD屋にとって恥だった1枚。
バーンスタインが自作とかで聴かせてくれるミュージカル風軽快さとミヨーは確かに合いそうだが、演奏は思ったより重めで、しっかりしたもの。
EMI
CDM 3458092
¥1700→¥1490
バーンスタイン/
ミヨー:
バレエ「世界の創造」Op.81
バレエ「屋根の上の牛」Op.58a(76年 ステレオ)
ブラジルの郷愁Op.67(全12曲)*(56年 ステレオ)
バーンスタイン指揮
フランス国立管
ダリウス・ミヨー指揮*
コンサート・アーツ管*
続いてお勧めするとしたら、一時期入らない時期があってあせったがルイ・ド・フロマンの演奏。
上記バーンスタイン盤もロング・ベストセラー・アルバムだが(品番は変わったけど)、このアルバムもず〜っと売れ続けているミスター・ロングセラー。
演奏は、VOX BOXというレーベルからもお分かりのとおり、超B級。ルロイ・アンダーソンとかそういうノリだが、それがとってもうまくいってる。人によってはバーンスタインよりこちらが好きというのもよーくわかる。冒頭の弾け方からして思いっきり軽くていい。
くどいようだがカップリングがミヨー自演の交響曲だったりして、ミヨーを聴こうという人にとっては聖典のようなアルバムである。
VOX
CDX5109
(2CD)
¥1600
ミヨー:6つの室内交響曲、
バレエ音楽「男たちの欲望」
ピアノ協奏曲第2番、パーカッション協奏曲
ヴィオラ協奏曲
キサルピナ組曲
屋根の上の牛、エクスの謝肉祭
ルクセンブルグ放送管弦楽団
ルイ・ド・フロマン
ダリウス・ミヨ−、
B・コンタルスキー、
ほかにも店主がこの曲を好きになる発端となったケント・ナガノの流麗華麗でオーケストラの機能性を十分に発揮した、おそらくCD中一番うまい演奏、ミトロプロスとミネアポリス響のヘタウマ的歴史的演奏も、なかなか味わい深くていいが、残念ながらどちらも今は廃盤。
実はこの曲には作曲家自身がヴァイオリンとオケ用に編曲したものもあって、これもおいしい。残念ながらオーケストラ録音以上にCDが少ないが、下で紹介する天才カプソンと奇才ハーディングという強烈なコンビの録音が存在する。実際、二人のきつすぎる個性を爆発させた演奏。かなり前のCDだが、まだ生きているようなので興味ある方はお早めに。
VIRGIN
VC-5454822
¥2200→¥1890
カプソン/屋根の上の牡牛
(フランス・ヴァイオリン名曲集)
サン・サーンス:
序奏とロンド・カプリチオーソ/ハバネラ/
ヴァルス・カプリス(イザイ編)/死の舞踏
マスネ:タイスの瞑想曲
ラヴェル:ツィガーヌ
ベルリオーズ:夢想とカプリス
ミヨー:屋根の上の牡牛(シネマ幻想曲)
ルノー・カプソン(Vn)
ダニエル・ハーディング指揮
ブレーメン・ドイツ・カンマーフィル
24歳のヴァイオリニスト、カプソンのヴァージン専属契約後の第1弾。ハーディングとの共演による第1弾となる。レコ芸で那須田氏が、「このような演奏をするにはそれ相応の技術と知性、そして優しさがなければならない。こういう演奏こそが現代社会に求められているのではないか。・・・このふたりやはりただものではない。」と絶賛。ポピュラー・ヴァイオリン曲集のレベルをはるかに超えた素晴らしいアルバムだった。
しかし、この曲にもやはり絶対的な名盤が存在する。
ミヨー自身の演奏である。
ミヨーは案外指揮者としての録音を多く残しているが、この録音はそのなかでも存在感から言っても最高水準。
何も作曲者自身の演奏だから無条件でいいというつもりはない。それほど甘くはない。
しかし、当たり前だが、この曲のツボをよ〜くわかっているのである。当たり前か。いや、当たり前だから嬉しいではないか。とくに中盤から後半にかけてのたる〜い部分の哀愁というのはミヨーの演奏が随一。もちろん明るく激しい盛り上がりもきっちり押さえてくれる。
他の名演たちもなかなか素晴らしいのだが、結局この演奏を聴いてしまうとこれに落ち着いてしまうのである。
CHARLIN
SLC 17-2
\2500
ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」
同 「世界の創造」
ミヨー指揮
シャンゼリゼ劇場管
・・・ただ大きな問題がある。
CDが非常に非常に入りづらいのである。
代理店がないので今は直接取るしかない。なので日本のCDショップでもこれを置いている店はほとんどないと思う。宣伝ではないが、アリアCDでしか入らないかもしれない。
しかもCHARLIN、つい先日オーダーしてしまって、次回発注の見込みは来年の夏くらい。
もし一年近く待てる人がいたらご注文お待ちしております。なんとも罪作りな特集になってしまいました。とほほ。・・すみません・・・。
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