アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  
ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ


第34号読み物

アラン・ペッティション&ペッテション=ベリエル
フィリッポ・マルケッティ
アリアCD対談


作曲家特集 -1-
 アラン・ペッティション ALLAN・PETTERSSON  
1911−1980 スウェーデン


 「音楽史上最も悲惨な精神過程をたどった」と言われるスウェーデンの孤独な作曲家ペッティション。

 「私の音楽の素材は、祝福され、呪われた私自身の人生そのものである。」とペッティションは語ったが、まさしくこの言葉が彼の作品のすべてを物語る。これほどまでに「私小説」ならぬ「私音楽」的な作品を書いた作曲家はいないのではないか。しかもその全編が「苦悩」であるような。

 人生の悲痛な苦しみと、そしてその苦しみといやでも対峙せねばならぬ人間の悲しき性を音楽に表したペッティション。
 彼は、酒乱で暴力的だった鍛冶屋の職人の4番目の息子として生まれる。
 1歳のときに家族はストックホルムの南部にある労働者住居区(スラム街のことか)に移り住む。生活は絵に描いたような極貧状態で、無神論の父親に対して、賛美歌をいつも歌っている異常に信仰ぶかい母親の歌う歌だけが、唯一彼の少年時代の文化的と呼べるものであった。
 ただ、もちろん音楽教育など受けられる道理もなく、そのような環境の中で彼が音楽の道にすすもうと思ったということは奇跡に近い。しかしその奇跡は起こった。彼は10歳のとき、どうしても欲しかったヴァイオリンをクリスマス・カードを売って手に入れ、独学で練習、いろいろなところで開かれる集会でその腕前を披露していたらしい。
 そしてその情熱は止むことなく、彼は、数年間の浪人生活の後ついにストックホルム王立音楽院に入学する。
 入学してからも何回か落第しているようだが(ピアノの単位が取れなかったらしい)、とりあえずヴァイオリンとヴィオラ、そして作曲法を習得して卒業。さらに20代後半にはヴィオラの勉強のためにパリに留学、戻ってきてからはストックホルム・フィルのヴィオラ奏者を10年以上務めた。

 その頃オットー・オールソン(あの残酷なまでに美しいレクイエムを書いた人)に対位法、前衛の旗手ブロムダールに作曲法、トゥール・マンに管弦楽法を学び、作曲の基礎を身につけた。そしていよいよ作曲家として’50年に「オーボエとクラリネット、ファゴットのためのフーガ」でデビュー。
 といってももちろん誰からも見向きもされなかった。
 ただすでに本人はヴィオラ奏者としてではなく作曲家としての道を進む決心を固めていた。’51年、ついにオーケストラに長期休暇を申し出て、パリに作曲のために留学する。すでにそのとき彼は40歳を迎えていた。
 パリではオネゲル、ミヨー、レイボヴィッツらに師事。そこで多くのものを学んだとされるが、皮肉なのはその誰にも彼の作品は似ていない。そうして3年間の修行を終えてストックホルムにもどった彼は、休職していたオーケストラに復帰することなく、作曲家として独立することになる。
 当時はおそらくひどい困窮生活だったと思われる。そしてまったく理解を示さない聴衆と批評家。さらにリューマチが悪化し(それがヴィオラ奏者を諦めざるを得なかった原因のひとつでもあると思われる)体調も最悪。少年時代の虐げられた記憶と、この頃の作曲家としての疎外感・孤独感が、生涯彼の作品の根底に流れつづける。交響曲第1番が破棄されたのもこの時期か。
 それでも’54年には交響曲第2番がオーケストラ作品としては初めて演奏された。その複雑なオーケストレーション、特異な構成、近代的な作風もあって、少しづつ彼の評価は高まっていった。
 そしてそれ以降の彼は体調のことをおいておけば、こんなに幸せな作曲家がいるだろうかと思われるほど順調な人生を歩む。
 交響曲第5番はエクスプレッション賞を受賞、第6番はストックホルム栄誉賞を受賞。そして極めつけは大指揮者ドラティが彼の作品を取り上げ、第7番を特集で取り上げた。これが聴衆にも批評家にも熱狂的に受け入れられる。そののち発売されたそのドラティ指揮による第7番のレコードは大きな評判を呼び(スウェディッシュ・ソサイエティー SCD1002)、’70年にはスウェーデン王立音楽アカデミーのメンバーに迎え入れられる。’75年にはアッテベリ賞、’76年にはアンデション賞、’77年文学芸術賞を受賞、さらに’77年にはストックホルム大学名誉教授となる。
 これが作曲家として幸せでなくてなんであろう・・・。
 しかし、すでに彼の身体は癌に蝕まれており、余命幾ばくもないことを彼自身感じていた。それでも彼は最後の最後まで作曲への執念を燃やしつづけ、安定した(夫婦生活もひじょうに円満だったらしい)生活とは裏腹に音楽への野心は決して失わなかった。彼の音楽とはすなわち「人生の苦痛」・・・。そんな安定した生活の中でも彼の音楽だけは苦しみと絶望とを深く深く描きつづけていたのである。

 そして未完の第17番を残してこの作曲家の人生は終わりを告げる。
 結局、少年時代の極貧生活と虐げられた思い出、そして青年時代に音楽家として味わった疎外感・孤独感、さらに晩年にわずらった数々の重い病気。これらのさまざまな苦悩を糧に、彼は作品を書きつづけた。
 なんとおそろしい悲観主義者。
 晩年、あれだけ地位と名声を得たにもかかわらず、「いやいや、人生は不幸で絶望的なものだ」、と主張しうる卑屈極まりない頑固さ。
 こんなにも救いようのない作曲家がいるだろうか。
 自分の不幸を認識することでしか自分の存在を確認できない人というのはたまにいるが、ペッティションもまさしくそういう人物だったのだろう。「自分が幸せになれるはずがない」という刷り込みの下、彼は70年の生涯を送ったのである。

 その彼の作品は17曲の交響曲で代表されるが、第1番は破棄されて現存しない。また第17番も未完成である。ということで15曲の交響曲を探訪して、彼の作品を概括したい。ただどこかの誰かが言っていた。「聴かずにすむのなら聴かないでいたい、そういう傑作」。うーむ・・・それは言えているかもしれない。




CPO ペッテション交響曲全集 分売1CD¥2600→¥2390

 そんなペッティションの交響曲。CPOがなんとも奇特なことに全集をリリースしてくれた。

777146-2 交響曲
 第12番
「広場の死者」
合唱を伴う第1 2番は1 9 7 3年に委嘱された大作で、政治的なテキストも話題となった作品。チリの左翼系詩人パブロ・ネルダのテキストを引用。全9楽章、延々と悲痛で神秘的な歌が歌われる。打楽器もすごい。 マンフレッド・ホーネック指揮
スウェーデン放送響
スウェーデン放送合唱団
エリック・エリクソン室内合唱団
999085 交響曲
 第8番
第7番の大成功の後に書かれた、彼の交響曲中最高傑作と呼ばれている第8番。彼の作品としては珍しく、透明な抒情性をたたえた音楽。 トマス・ザンデルリンク指揮
ベルリン放送SO.
999095 交響曲
 第15番
死の2年前、といっても彼にとっては最も創作意欲が盛んだった’78年の作品。スウェーデンの作曲家としては最高のランクに位置付けられていた頃の彼の、さすがに穏やかで、聞いているものに多少の安らぎを与えてくれる音楽。 ペーテル・ルツィカ指揮
ベルリン・ドイツSO.
999124 交響曲
 第6番
これぞペッテション。60分にわたってこれでもかとこれでもかと人生の悲痛さを訴えかけてくる絶望的な作品。これが単一楽章だから逃げ場はない。 マンフレート・トロヤーン指揮
ベルリン・ドイツSO.
999190 交響曲
 第7番
その第6番の悲痛さを絵空事に変えてしまうほどさらに絶望の底の底に潜り込んでいく第7番。どうしてこの作品がドラティの指揮で批評家からも聴衆からも熱心に受け容れられたのか・・。「人生の苦しみと正面向いて立ち向かえ」と半狂乱になって説得しておきながら、結局救いは与えてくれない。 ゲルト・アルブレヒト指揮
ハンブルグ州立PO.
999191 交響曲
 第14番
少し穏やかにきこえた第15番と同じ年に作られながら、対象的に、「いや、やはり音楽は悲痛でなければならぬ、私が一見幸せそうに見えるのは実は錯覚なのだ、実際私は癌と戦いとてつもない悲劇に見舞われているではないか」と、精一杯自らの悲劇性を搾り出しているかのような作品。 ヨハン・アルネル指揮
ベルリン放送SO.
999223 交響曲
 第3番
 第4番
パリから戻り、レイボヴィッツの影響から実験的な色合いを見せながら、けっして前衛への安易な道へは流れないペッティションの強烈な個性。第3番、第4番ともに、ひょっとして大作曲家になれるかも、という片鱗を見せてくれるのが嬉しい。実際は全く認められなかったが。 アラン・フランシス指揮
ザールブリュッケン
 放送SO.
999224 交響曲
 第13番
またもやペッテション節炸裂。70分間ノンストップの悲劇の押し売りにあなたはどこまで堪えられるか。よほど体力に自信のある方でなければ全曲聞きとおすことは不可能。家族のいる方はやめたほうがいい。(ただ途中ちょっといい感じのところがありますが・・) アラン・フランシス指揮
BBCスコットランドSO.
999231 交響曲
 第9番
ペッティションの交響曲に人気のランクをつけるとすれば(何人が投票してくれるかわからないが)、第1位はこの第9番か?本来演奏不能と言われ(100分近くの単一楽章交響曲など一体誰が演奏するだろう)ていたが、実際はCD1枚に入る長さだった。しかし、第6、第7、第8と続いた「人生の悲劇」への哀しみ絶望が、ここへきて突き抜けて・・・・いくはずもなく、さらにパワーアップして眼前に露出してくる。
「ほら、こんなに苦しいんだ、苦しいだろ、でも逃げるなよ、逃げるなよ、どうせ逃げられないんだから、逃げたって無駄なんだから、どうせ負けるんだから」と。・・もうやめろ。
アラン・フランシス指揮
ベルリン・ドイツSO.
999281 交響曲
 第2番
公に出た最初の交響曲、第2番。パリで学んだレイボヴィッツの影響が最も色濃く出た作品。そう言う意味ではペッティション節はそれほど聞かれない。 アラン・フランシス指揮
BBCスコットランドSO.
999284 交響曲
 第5番
第6番からはじまる大悲劇交響曲シリーズの前奏曲とも言うべき作品。第4番までの実験的な作風から、ついにペッティション節が聞かれ始める。まだ「悲痛」というよりは「哀しみ」といった程度だが、一般の方はこれくらいの作品で止めておいたほうがいいかも。でも「哀しみ」も、全曲ずっと続くと喜劇か。 アラン・フランシス指揮
ザールブリュッケン
 放送SO.
交響曲
 第16番
完成した最後の交響曲。中期から続いた「ペッテション節大悲劇シリーズ」は第14番で一段落し、この作品ではこれまで聞かれなかった軽い勢いのようなものすら感じさせる。死を目の前にしてして人生の苦痛から逃れることを察知しようやく安らかな境地に至ったか。完成したのは死の前年である。ちなみにサックスの超絶技巧部分があり、この楽器を演奏する人からは恐れられている難曲でもある。
999285 交響曲
 第10番
 第11番
晩年多くの病気に苦しめられたペッテションだが、70年の始めには重い腎臓病を患った。その入院期間中に書き始められたのがこの第10番と第11番。苦しみ・哀しみへの怒りが外に向かって爆発したのが第10番で、それらが内に向かっていって昇華を遂げたのが第11番、ということらしいが、いずれにしても暗く沈痛な作品であることに変わりはない。 アラン・フランシス指揮
北ドイツ放送
 ハノーヴァーPO.

やはりドラティによる決定的な名盤を紹介しないわけには行かない。この演奏、この録音のおかげでペッティションは世に広く知られることになるのであるから。まさに音楽史を変えた歴史的録音といっていいだろう。
スウェディッシュ・
     ソサイエティー
SCD1002
¥2400→¥2090
交響曲第7番
交響曲第16番
アンタル・ドラティ指揮(Sym7)、
ユーリ・アーロノヴィチ指揮(Sym16)
ストックホルムPO.





作曲家特集 -2-
ペッテション=ベリエル 1 8 6 7 - 1 9 4 2
管弦楽曲作品全集
CPO 777160-2 (5CD)¥11000→¥5900

 そしてペッテションと良く間違われるのがペッテション=ペリエル。そりゃ、間違える。
 だが、暗いペッテションがいつまでも地中にもぐっている感があるのに対し、こちらのペッテション=ペリエルは最近赤丸急上昇。他のスカンジナヴィア諸国と比べて影の薄いスウェーデン音楽だが、彼に関してはここへきて急速に人気が高まってきており、CPOの交響曲全集もこのたびついに完成、ベストセラーとなった。
 くどいようだが前述の悲劇のシンフォニスト、アラン・ペッテションとは縁もゆかりもない。
 こちらのペッテション=ベリエルは、1867年生まれ。ばりばりのロマン派。マーラーやドビュッシーより前である。なのでその作品も北欧の民俗曲を巧みに取りいれた美しく親しみやすいもの。
 ストックホルムでオルガンを学んだ後若くしてドレスデンで作曲を学び、帰国してからはこれぞ北欧ロマンという抒情性を前面に押し出す作品を作りつづけた。どちらかというとピアノ小品や民謡風の歌曲で知られているが、5曲の交響曲や4曲のオペラなど、大曲も数多く作っている。

全集
777160-2
(5CD)
¥11000→¥5900

ペッテション=ペリエル(1 8 6 7 - 1 9 4 2):
 <交響曲、管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲全曲集>


分売 1CD¥2600→¥2390

999561-2 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第1番 「旗」
   組曲「ラスト・サマー」
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
「旗」は20代前半のペッテション=ベリエルが作り上げた最初の交響曲。3年後に改訂し、さらに30年後の1932年にまた手をくわえている。彼の最後の交響曲第5番が作られたのが同じく1932年だから、彼にしてみれば気になって気になって仕方のない、何度も何度も手を入れてしまいたくなる愛着のある作品だったのだろう。事実、北欧のロマンとダイナミズムを感じることのできるなかなかの傑作となっている。
999564-2 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第2番「南国への旅」
   ロマンスニ短調、オリエンタル舞曲
   カンタータ「スヴェーガルドラー」前奏曲
ウルフ・ヴァーリン(Vn)
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
交響曲第2番は、父の影響で古代ギリシャ・ローマの文学や哲学に強い関心を持っていた作曲者が、南国への熱い思いを込めて作曲したもので、北国の若者のギリシャへの旅を標題的に描いている。実は、作曲当時ペッテション=ベリエルはドイツより南へ行ったことがなく、初めてイタリアを訪れたのは作曲の10年後のことだった。空想の中で膨らんだ南国への憧れが、この交響曲を一層美しいものにしたのかもしれない。
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスも、心の込もった夢見るような美しい作品。
999632-2 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第3番「ラップランド」
   組曲「エアリナ」
   歌劇「最後の審判の予言者」よりコラールとフーガ 
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
北欧の最北地域であるラップランドで歌われるヨイクという歌唱法。その嘆き悲しむようなメロディは多くの音楽家の心を捉えてきた。ペッテション=ベリエルもまたストックホルムで開かれた民族学の展覧会でヨイクに強い感銘を受けた。そして完成したのがこの交響曲第3番。自然を愛するペッテション=ベリエルらしい、美しく感動的な作品。
999669-2 ペッテション=ベリエル:
    交響曲第4番「ストックホルム (Holmia)」
    「眠れる森の美女の物語」
    「フローセの花」組曲第1番
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
ストックホルムの朝や夜の情景を描き、国歌も引用されるという不思議なシンフォニー。しかしロシア作品に聴かれるような扇情的な要素は皆無で、全編爽やかに美しく流れる。まったく無名の作品だが、聴いていてまったく飽きない。
彼の代表作「フローセ(ピアノ曲)」を管弦楽用に編曲したもので、悲しくロマンチックな作品。
999984-2 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第5番「孤独」
   ヴァイオリン協奏曲
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
ウルフ・ヴァーリン(Vn)
スウェーデンのシンフォニストによる交響曲全集、最新盤にてシリーズ完結盤。北欧音楽のイメージをそのまま再現したような曲であり、ヴァイオリン協奏曲は民族的なリズムやメロディをふんだんに使っている。





  フィリッポ・マルケッティ 作曲家特集 -3-
FILIPPO MARCHETTI
1831-1902 イタリア

 ヴェルディ一辺倒だった19世紀のイタリア・オペラ界において、無名の人間が実力だけで勝負するのはおそらく大変なことだったろう。たとえ才能があったとしても、よほどの運がなければ、一時的でもヴェルディ以上の人気を得ることは難しかったに違いない。
 フィリッポ・マルケッティの歌劇「ルイ・ブラス」は、そんなヴェルディ一色の1870年代のイタリアにおいて、その内容の素晴らしさだけで名声を勝ち得た唯一の作品とされる。

 フィリッポ・マルケッティは1831年生まれ。そのおよそ20年前にヴェルディがこの世に生を受け、後に台頭するヴェリズモの作曲家たちもまた、その20年後にこの世に登場することになる。いわば彼はヴェルディとヴェリズモ世代の中間に当たるわけである。この世代のイタリア作曲家は極端に少ない。オペラを1作も残さなかったズガンバーティや台本のほうが有名なボーイトくらいか。結局くどいようだが、ヴェルディの勢いが強すぎてほかの作曲家が出てこられなかったのだ。
 マルケッティは23歳のときに兄弟の書いた台本に音楽をつけたオペラ「ジエンティーレ・ダーヴァラーノ」を発表。これがトリノの国民劇場で上演され、処女作とは思えぬ大きな評判を呼んだ。そこで彼は続いて「狂女」を作る。しかし残念ながらこれはもうひとつ評判が悪かった。そうなるともう3作目「追放者」を上演してくれるところはない。1作だめだともう終わりなのである。
 落胆して自ら「追放者」となってローマへ落ち延び、そこで教師の職につく。
 そんな彼を兄弟が励まし、30歳のとき若手詩人の依頼による「ロメオとジュリエッタ」に渋々着手する。
 使い古された題材にあまり気が乗らなかったらしいが、できあがってみるとこれがなかなかの出来映え。同時期にグノーの同タイトル作品が上演されたにもかかわらず、かなりの評判を呼ぶこととなる。そこで乗りに乗って発表したのが「ルイ・ブラス」であった。

 初演こそヴェルディ「運命の力」のとんでもないブームに呑みこまれほとんど話題にならなかったが、その後回を重ねるごとに評判になり、気づいてみるとイタリアだけで60回、ニューヨーク、ロンドン、ドレスデン、その他、世界中で上演される大ヒットとなった。
 しかし残念ながら続く「グスタフ・ヴァサ」は不評。
 続いて、ヴェルディやフランスのマイアベーアを意識した「オーストリアのドン・ファン」を発表するが、これも全くの不評。ヴェルディから「冗漫」、と一言で片付けられるに及び、マルケッティはついにオペラ作曲の筆を折る。

 実際、マルケッティとは優れた作曲家だったのか。
 「ルイ・ブラス」とは名曲なのか。
 彼の死後その評価はどうだったのだろう・・・。正直なところ、現在の彼の位置付けと言うのはあまり高くない。2流に近い。評論家に言わせれば「一貫性に欠け、旋律は甘すぎ」、また「変化に乏しく、創意、緊張感に欠ける」。・・・・おそらくそれもまた当たっているのだろう。いくつかの「冗漫」なオペラがそうであるように、ひょっとしたら彼の作ったオペラはそうであったかもしれないし、また代表作「ルイ・ブラス」もそうした一面を持つのかもしれない。
 が、同時に「気高い品位と、抑制された繊細な感情に満ちた作品」、あるいは「雰囲気たっぷりの哀調に満ちた傑作」という言葉も「ルイ・ブラス」に捧げられている。・・・おそらくそれもまた当たっているのだろう。彼の作品をヴェリズモへつながる橋とみなす人もいる。
 
 現在、彼の歌劇作品の全曲CDは惨憺たる状況で、その19世紀後半のイタリア・オペラの代表作のひとつといわれる「ルイ・ブラス」ですら数年前にようやくBONGIOVANNIからリリースされたのみ。それ1本だけ。そこにようやく彼として2本目のCDが登場した。上述した彼の出世作「ロメオとジュリエッタ」である。

<新譜 「ロメオとジュリエッタ」>

DYNAMIC
CDS 502
(2CD)
\4000→¥3690
マルケッティ:「ロメオとジュリエッタ」 セレーナ・ダオーリョ(S ジュリエッタ),
ロベルト・ルリアーノ(T ロメオ),
ジョヴァンニ・コレッタ(T テバルド),
エミール・ゼレフ(Bs ロレンツォ神父),
マーリオ・カッシ(Br カペッリオ),ほか
アンドリー・ユルケヴィッチ指揮
イタリア国際管弦楽団,
ブラティスラヴァ室内合唱団
マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭のライヴ録音。指揮のアンドリー・ユルケヴィッチは、ウクライナ出身の期待の若手指揮者。録音:2005年8月

<代表作 「ルイ・ブラス」>

BONGIOVANNI
GB2237/8
(2CD)
¥4000
マルケッティ:歌劇「ルイ・ブラス」      ディミトラ・テオドッシゥ(スペイン王妃)     
アルベルト・ガザーレ(フィンラス侯爵)
マリオ・マラニーニ(ルイ・ブラス)
シルヴィア・マリーニ(カシルダ)
ダニエル・リプトン指揮
マルキジャーナPO.
ベルリーニ・マルキジャーナ歌劇場Cho.
1998年9月ペルゴレージ劇場ライヴ




−アリアCD対談−

ラスコル:アリアCD店主 ミヒン:インフォ担当 ドニャ:配送スタッフ
ラスコル
ドニャ
ラスコル
ミヒン
ラスコル
ミヒン
ラスコル
 
ドニャ
空梅雨かと思ったら一転雨続き。はやく晴れてくれー。
夏が好きなんですって?
そう。完全夏男。夏に死ぬことはないと思う。
しかしこう暑いとクラシックなんて聴く気にならないんじゃないですか?
こう暑いと逆に外に出て行くのがいやになるから、部屋で涼しくクラシックでも聴こうかな、という気になる。
今回は面白いのありました?
今回はドニャからどうぞ。
 
私は今回ピアノ・アルバムでふたつと室内楽でひとつ。
MD+G
330 13822
(2CD)
¥4600→¥4180
モーツァルト&グリーグ
 ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 K.545
 ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283
 ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533
 幻想曲 ハ短調 K.475
 ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
 ペール=ギュント 第1組曲 作品46
 ペール=ギュント 第2組曲 作品55
トレンクナー=シュパイデル・ピアノ・デュオ
ラスコル
ドニャ
 
 
ラスコル
ドニャ
なんだっけ、これ。
モーツァルトのピアノ・ソナタに大胆にもグリーグがセカンド・ピアノ部分を書き足した版の新録音です。それはやりすぎかな、
と思ったり、なるほどそんなふうにその旋律をふくらませるのかー、とか面白い楽しみが調所にありました。グリーグ本人が
4手ピアノに編曲したペール=ギュント組曲も聴き応えありましたし。
ふーん。
もうひとつはシベリウスのピアノ作品集。
BIS 1272
\2300
シベリウス:ピアノ曲全集 Vol.3
 ピアノソナタ ヘ長調 Op.12
 6つの即興曲 Op.5
 〈カレリア組曲〉Op.11より間奏曲とバラード/森の精 Op.15
フォルケ・グラスベック(Pf)
ラスコル
ドニャ
 
ラスコル
ドニャ
ラスコル
ドニャ
シベリウスなんて聴くんだ。
普段は聴かないですけど、この中の6つの即興曲の第6番ってとっても素敵な曲ですよね。6分くらいの曲ですけど、私にして
みたら交響曲よりこの曲のほうがすばらしいと思います。
まあそれは極端な意見だけど、確かに名曲だよね。
もうひとつはベルギーPHAEDRAの、ルクーともうひとりの人のピアノ・トリオ。
もう一人の人って、それはないよ。デ・グレーフ、結構有名なピアニストだったんだよ。
そうなんですか。でもどっちもとーっても素敵な作品だったですよ!
PHAEDRA
DDD 92046
\2300→¥2190
In Flanders' Fields Vol.46
 ギョーム・ルクー(1870−1894):ピアノ三重奏曲ハ短調
 アルトゥール・デ・グレーフ(1862−1940):
  ピアノ三重奏曲へ短調
ピアノ・トリオ《ナルチス&ゴルトムント》
ドニャ
ミヒン
ミヒンさんはどうでした?
アダム・フィッシャーの「運命」は、歴史的な重みと血気盛んな情熱を感じられるいい演奏でした。けっこう過激で。
EXTRAPLATTE
EX-ED 008
¥2190
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67《運命》
ハイドン:交響曲第104番ニ長調《ロンドン》Hob.I-104
アダム・フィッシャー指揮
オーストリア・ハンガリー・ハイドン管
ラスコル
ミヒン
ラスコル
フィッシャー兄弟、がんばってるね。あとはどう?
ブーレーズの「復活」もすごかったですよ。こんなに感動的な演奏になっているとは思ってませんでした。
事務所でかけたら、ラストでみんな感動してたね。まさかブーレーズであんなことになるとは。
DG
477 6004
¥2200→¥1890
マーラー:交響曲 第2番 「復活」 ブーレーズ指揮
クリスティーネ・シェーファー(S)、
ミシェル・デ・ヤング(Ms)
ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
ウィーン・フィル
ミヒン
ラスコル
CPOのアンタイルのコンチェルト集も楽しかったです。
悪童アンタイル。指揮も大植で充実してるし。いつかアンタイルがすごく人気の出る時代が来るかなあ。
CPO
777109-2
¥2600→¥2390
アンタイル(1 9 0 0 - 1 9 5 9):
 ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番/ジャズ交響曲/
 ジャズ・ソナタ/カン・カン/ソナティナ/機械の死/リトル・シミー
マルクス・ベッカー(P)
大植英次(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管
ドニャ
ミヒン
ラスコル
 
 
 
それ以外では?
ミンコフスキのモーツァルトの40番、41番は期待通りの衝撃的な演奏でした。
今年の成果は、モーツァルトも無茶やっていい、という演奏がいっぱい出てきたことかな。このミンコフスキもそうだし、ムターやビ
オンディのヴァイオリンもそう。この間聴いたプレトニョフのソナタもかなり過激でおもしろかった。これまでモーツァルトは禁
断の聖地のようなところがあって、なかなか個性的演奏というのに出会えなかったから。まあ、そんな演奏ばかり追っかけるのも
どうかとは思うけど。
DG
477 5798
\2200→¥1990
モーツァルト:
 交響曲 第40番 ト短調 K.550
 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
  歌劇 「イドメネオ」 K.367より バレエ音楽
マルク・ミンコフスキ指揮
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
ドニャ
ラスコル
 
 
ドニャ
ラスコル
ドニャ
ラスコル
 
 
あれ?あのフェイとかファイとかいう青年指揮者はどうだったんですか?
ああ、90年代にRBMの強烈なジュピターを出したファイね。そうそう忘れてた、最近ハイデルベルグ響自主制作盤が入ってきて、
その中のハイドンとボッケリーニのアルバムがさすがファイらしい面白い演奏だった。今回聴いたアルバムの中でも5本の指に入る
名盤。そして最大の話題は、RBMの過激演奏から十数年、満を持してPROFILから「ジピター」を再録音したことかな。
どうだったんですか?
つまらんかった。RBM盤のほうが10倍くらいすごかった。
そうなんですか。
・・・と思ったんだけど。・・・確かに表面的な過激さ奇天烈さは旧盤のほうがすごい。・・けど新盤もよくよく聴いているうちに段々深
みが伝わってきた。非常に奥の深い部分で勝負してた。これはこれで聴く価値ある。どんなに言ってもファイも成長してたんだよ。
ただ過激さを追い求めるのではなく。
PROFIL
PH 05047
¥2300→¥2090
モーツァルト:
 交響曲第39番変ホ長調K.543
 交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
 歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲K.621
トーマス・ファイ指揮
マンハイム・モーツァルト管
ハイデルベルグ響自主制作盤
CDHS 030301
¥2500
ハイドン:交響曲第34、39番
クヴァンツ:フルート協奏曲 QV 5:174
ボッケリーニ:交響曲第6番「悪魔の家」 作品12-4
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルグ交響楽団
ドニャ
ラスコル
ほかにはどうですか。
そうだなあ、ほかにもいろいろ気になるアルバムはあった。ハイティンクのLSOとの「エロイカ」とか。
LSO 0080
\1200
ベートーヴェン:
 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 「レオノーレ」序曲第2番Op.72a
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン響
ドニャ
ラスコル
 
 
ミヒン
ラスコル
 
あれ?ハイティンクの「エロイカ」はコンセルトヘボウで聴いてきて、すごく退屈だったと言ってませんでしたっけ?
そうそう。死ぬほど退屈だった。時差のせいもあるし、直前に飲んだビールのせいもあるけど、しかしほんっとに退屈な演奏だった。
でもこのLSOの演奏は結構がんばってる。ティンパニががんばってるだけじゃないか、と言われると返す言葉はないけど、こんな
ふうに熱いハイティンクも珍しい。
ときどき生煮えみたいなところもありましたが。
まあまあ、それもまたハイティンクということで。あとは、ようやくバティスのライヴ・ボックスが3点出た。ちょっと雑な演奏
もあるけど、生々しい記録。
752435 18129
(4CD)
¥6000→¥5700
パリのエンリケ・バティス 2005ライヴ
 ビゼー:交響曲第1番 ハ長調
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲*
 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲+
 チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34
 ピアソラ:忘却
 レブエルタス:センセマヤ(アンコール)、ほか
エンリケ・バティス指揮
メキシコ州立交響楽団
フィロメーナ・モレッティ(G)*
マーク・ゼルツァー(P)+
752435 18134
(2CD)
¥3000→¥2800
ワルシャワのエンリケ・バティス2003ライヴ
 ブクステフーデ(チャベス編):シャコナ ホ短調
 ヴィエニアフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調*
 サラサーテ:ナバラ Op.33*+
 チャベス:交響曲第2番「インディア」、ほか
エンリケ・バティス指揮
メキシコ州立交響楽団
ワジム・ブロツキ(ブロドスキー)(Vn)*+
マリア・マホフスカ(Vn)+
752435 18136
(2CD)
¥3000→¥2800
マドリッドのエンリケ・バティス 2003ライヴ
 ブクステフーデ(チャベス編):シャコナ ホ短調
 チャベス:交響曲第2番「インディア」
 アルフテル:ヴァイオリン協奏曲*,ほか
エンリケ・バティス指揮
メキシコ州立交響楽団
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn)*
ギジェルモ・ゴンザレス(P)+
ラスコル
 
ドニャ
ラスコル
どのアルバムにもすごい演奏が入っていて、パリ公演ではビゼー、ベートーヴェン、ワルシャワ公演ではチャベス、マドリッド公演
ではアルフテル。もちろんラテン系の作品はどれもすごいね。
紆余曲折あったラウテンバッハーのバッハ無伴奏もようやく入りましたね。
いやー、VOXにはいじめられたねー。でも出してくれてよかったよ。音がもう少し太ければよかったんだけど、聴けただけでも幸せ。
VOX
SVBX 526
(2CD-R)¥2400
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲 スザンネ・ラウテンバッハー(Vn)
ラスコル
 
ミヒン
ラスコル
あと、世間では騒がれてたのに聴いていなくて、ようやく聴いたらやっぱりすごかったのはフェドセーエフのブラ1。モスクワ放送響の
首席指揮者になったばかりの42歳の録音。やっぱり怪物は若いときから怪物だった。こんな好き勝手なブラームスもひさしぶり。
売れましたねー。
というかすごかったから。
CLARTON
CQ 0061
¥2100
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
シューベルト:交響曲第2番変ロ長調 D.125
フェドセーエフ指揮
モスクワ放送響
ラスコル
 
 
 
そしてフェドセーエフとくれば、もちろんVISTA VERAのフェドセーエフ・シリーズ・・・というよりアンドレイ・コルサコフ・シリーズ。今回は
ブルッフとパガニーニ。ブルッフは想像通りコルサコフの超絶技巧ヴァイオリンが悪魔のように縦横無尽に駆け巡る。1回目に聴いたと
きはあまりの速さに、あっけに取られている間に終わってしまったけど、2回目聴いてようやく落ち着いてそのすごさを堪能できた。そ
してパガニーニとサラサーテは、これぞコルサコフ、まさに快刀乱麻。本当にこの人の録音にははずれがない。
VISTA VERA
VVCD 00098
¥1900→¥1690
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.6
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20/序奏とタランテッラ Op.43

アンドレイ・コルサコフ(Vn)
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
チャイコフスキー交響楽団[モスクワ放送響]

ラスコル
 
ドニャ
ラスコル
ミヒン
あとはユリアとダニエルの超美人&イケメン天才コンビのメンデルスゾーンのピアノ・トリオ。この曲は多少の才能やセンスじゃそうそう
弾けないぞ、とちょっと意地悪に聴きはじめたけど、やっぱりすごいわ。この人らは。
あの・・・、コンビって、もうひとりのギラード忘れてます。
あはは。ハリー・ポッターとハーマイオニーにはさまれて影は薄いけど、ロン・ウィーズリーって感じで悪くない。
なんだかよくわかりません。
PENTATONE
PTC 5186 085
(SACD Hybrid)
\3200→2990
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49/
 同第2番ハ短調Op.66
ユリア・フィッシャー(Vn)、
ジョナサン・ギラード(P)、
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)
ミヒン
ラスコル
ドニャ
ラスコル
 
そうだ、ヤンソンスががんばってますね。
まあ、リリース数は多くなってきた。念願のショスタコーヴィチ交響曲全集も完結したし。RCOからは3本も新作が登場。
どうでした?
そうだな。きれいで充実した演奏。ただぶっとんでどっか違う星に行ってしまうような演奏はなかった。もちろんどれもAクラスの演奏なん
だけどね。たとえばショスタコの7番だったら、EMIのほうのレニングラード・フィルとの演奏のほうが切れ味が鋭くてインパクトは強かった。
RCO 05005
(SACD HYBRID)
¥2400→¥2190
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管
RCO 06001
(2SACD Hybrid)
¥2900→¥2590
(1)マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
(2)ヘンツェ:夢みるセバスチャン(世界初録音)
マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管
RCO 06002
(SACD Hybrid)
¥2400→¥2190
ショスタコーヴィチ:
 交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトへボウ管
録音:2006年1月
OLYMPIA
501080
\1800
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調「レニングラード」Op.60 マリス・ヤンソンス指揮
レニングラード・フィル
録音:1988年 EMIの全集の1枚。OLYMPIAから出ている。東芝からも出ている。EMI輸入盤は入手困難。
ラスコル
ミヒン
ラスコル
 
で、同じショスタコーヴィチの7番なら、このところBERLIN CLASSICSからガンガン新譜を出しているヘルビッヒの演奏がすごかった。
なんでこの人急に出てきたんですか?地味なおじいさんだと思ってましたけど。
まあ、そうだよね。ただ、自分も最近になってどどっと新録音が出てきたと思っていたけど、実はちょっと前にマーラーの6番とかも入れ
てたんだね・・・。全然ノーマークだった。
BC 0017972
\2100→¥1890
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
ザールブリュッケン放送響
BC 0017952
\2100→¥1890
マーラー:交響曲第9番 ギュンター・ヘルビヒ指揮
ザールブリュッケン放送
BC 0017922
\2100
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
サールブリュッケン放送響
BC 0017932
\2100
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
サールブリュッケン放送響
ラスコル
ドニャ
ラスコル
 
 
 
 
ドニャ
ラスコル
で、一連の録音で一番すごいのはマーラーの9番。これがまた何がどうすごいのかうまくいえない。
またですか。
その・・・、1回聴いて、そんな特別すごいと思わなかったのに、なんとなく気になって次の日また聴いて、そのときも何がすごいのかよくわ
からなかったのに、また次の日聴いて。で、結局1週間近く毎日1回か2回聴き続けた。このくらーい曲をだよ。普通ありえない。自分でも
異常としか思えない。でも間違いなく今回もっともたくさん聴いたアルバム。ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(BC 0017922)、第8番(BC
0017932)も急いで聴かないと。そのうち多分特集することになると思う。大化けしそうな予感・・・。

そうだ、今年の暑い夏を乗り切るのにお奨めのCDはありませんか?
あ、あるある。素敵なのが。
NAXOS 8.554833
\1100
ヴァイス(1 6 8 6 - 1 7 5 0):<リュートのためのソナタ集第5集>
 ソナタ第3 8番
 カイェタン男爵の死に寄せるトンボー
 ソナタ第43番
ロバート・バート(バロック・リュート)
ドニャ
ラスコル
 
ドニャ
ラスコル
 
ミヒン
ラスコル
ヴァイス・・ですか?
そう。バッハとほぼ同時代のリュート奏者・作曲家。NAXOSのシリーズはもうすぐ第7巻まで行く。まあ無理に全部そろえなくてもいいかも
しれないけど、一度はまるとついつい続きを買っちゃう。
いいんですか?
なんというか清涼剤。さわやかで屈託がなくて。何か聴きたいけど特に何もない、っていうときにはいつもこれをかけちゃう。夏の暑さにも
ぴったり。
なんというか相変わらず社会的には不穏な動きがありますけど、じゃあ、そのヴァイスを聴いてさわやかに締めましょうか。
うん、それがいいと思う。




ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ

輸入盤マイナー・レーベル新録音新譜 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
輸入盤マイナー・レーベル歴史的録音新譜
(1)
(2)
国内盤マイナー・レーベル新譜  (1)
輸入盤メジャー・レーベル新譜 (1)
(2)
映像新譜  (1)
名演奏家ライヴCD-R  (1)



Copyright(C) 2006 ARIA−CD.All rights reserved.