EMI MUSIC JAPAN
お家騒動でバタバタして、現在はEMI東芝時代のベスト・シリーズとEMI
JAPANになってからのベスト・シリーズが共存する形になっている。
「EMI CLASSICS 決定盤1300」は東芝EMIクラシック部門の遺産と言っていい決定的な廉価盤シリーズ。
さらに「2CD¥2300シリーズ」はその補完シリーズとなる。ただ「旧ベスト盤」という性格上若干の廃盤も出てきているようである。
一方の「EMIクラシックス・ベスト100 」は新会社EMI MUSIC JAPANが総力を結集してリリースしてきた(現在進行形)超大型ベスト・シリーズ。価格は¥1500だが、EMIが抱える名盤を全部ここに放り込もうという強い意気込みを感じる強力シリーズ。ベスト100といいつつ現在すでに数百点。価格面でも輸入盤をしのぐものが多い。 |
EMI JAPAN CLASSICS
BEST100 PREMIUM
1CD\1200/2CD\2000 |
「ベスト100」といいつつ、好評につき結局「ベスト100」
X 3回で合計300タイトルとなったEMI JAPANの「ベスト100」シリーズ。
しかしそれで終わりではなかった。
今度の新たな「ベスト・シリーズ」は、「プレミアム
PREMIUM」と名づけられ、高音質HQCDでリリースされる新たなシリーズ。価格は上記の「ベスト100(\1500)」よりさらに安い1CD¥1200
実はこのシリーズは、数年前「EMI
CLASSICS
決定盤1300」という名前で東芝EMIがシリーズ化していた決定的廉価盤シリーズの中から売り上げ上位100タイトルを抽出したもの。なので新生EMI
JAPANが自信を持って贈る新世代のベスト・シリーズというわけである。すでに廃盤になっていた名盤も多く含まれるし、何より高品質低価格というのが嬉しい。 |
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ドイツ・グラモフォン
クラシック・レーベルの頂点に立つドイツ・グラモフォンの国内ベスト・シリーズ「ベスト100」は、常にクラシックCDショップの一等地に君臨してきた。しかし一時そのベスト・シリーズが姿を消していた時期があったが、最高のラインナップで再登場。輸入盤でもまだレギュラー・プライスから落ちていない名盤中の名盤の多くをこの¥1800の価格で登場させてきた。カラヤン、クライバー、アバド、アルゲリッチ、ポリーニ、ピリス、ムター、マイスキー、とまぎれもない超一流スターの超一流演奏で固めたシリーズ。
その後その中に入れきらなかった超名盤を「定番」シリーズとして追加。こちらもその水準は「ベスト100」にまったく劣らない。
両シリーズこそ日本のクラシックCDショップの大動脈である。日本の店頭ショップのクラシック・コーナーでこれを切らしているところはちとまずい。
そしてさらに登場したのが60年代から80年代の名盤を詰め込んだ1CD¥1000という驚異の超特価シリーズ「ザ・ベスト1000」150アイテム。確かに録音の古いものが含まれているとはいえ、つい数年前までバリバリのレギュラー盤もあり、これも見逃せないシリーズ。ただし、これは限定盤ということで廃盤のものも出てきている。 |
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DECCA
「クラシックの名門デッカ、最新にして最強のベスト100」、と銘打って登場した日本のユニバーサルが総力を挙げてリリースしてきたベスト盤シリーズ「デッカ・ベスト100」。
今年(2009年)の5月に出たばかりの新企画である。
かつてのPhilipsも併合してのリリースとなるため確かにその顔ぶれはすごい。DECCAの主役たちはもとより、PHILIPSの顔だった小澤もゲルギエフも内田光子もみんなここに入ってくる。なんとも豪華。しかもマニアも納得させられるようにハスキルやグリュミオー、シュミードルなどの過去の名盤もさりげなく入れてきてるあたり憎い。
一方のオワゾリールはユニバーサルDECCAの古楽部門レーベル、。
もともとはオーストラリア出身の女性が1932年にパリで始めた出版会社に由来する。1939年からレコード部門にも乗り出し、オーストラリアの鳥である“オワゾリール(琴鳥)”をレーベル名にして、主として古楽を中心に企画・発売してきた。
さて、そのオワゾリール、昔も国内盤からベスト盤っぽいものは出ていたが、今回はかなり力の入った名盤ベスト「オワゾリール名盤1800」。価格も1800円に抑えられて良心的。
先年リリースされて好評だった《デッカ・ベスト100TheSpecial》。その続編希望の投書が殺到したことから企画されたのが《デッカ・ベスト プラス50》。
前回のシリーズ同様、1950年代のステレオ初期から1970年代にかけてのデッカの黄金時代を支えた定評ある名盤を厳選。値段も前回と同じ税込¥1000。もちろん日本語解説や歌詞対訳付き。しかし廉価盤でも演奏は一級品。モントゥーのラヴェルやストラヴィンスキー、クナッパーツブッシュのブルックナー、カラヤンのホルスト、ケルテスのコダーイ、そしてバックハウスとグルダのベートーヴェン……。さらにデッカ黄金期の優秀録音を鮮明に伝えるためにすべてデッカ本社のオリジナル・マスターテープの音源を使用したという、価格と内容がまったく不釣合いなコスト・パフォーマンスの高い価値あるシリーズといえる。ここではユニバーサルの熱意あふれる紹介コメントを抜粋掲載、これを読んでも同社のこのシリーズにかける意気込みが伝わってくる。ただし限定盤のため、国内メーカーで品切れの際はご容赦ください。 |
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国内ユニバーサル
20世紀の巨匠シリーズ
今から2年ほど前に完結した国内ユニバーサルの堂々たる「20世紀の巨匠シリーズ」そうそうたる顔ぶれで収まったこれらのシリーズを見て、海外のクラシック・ファンが心底うらやましがっていた。こうした緻密な構成のシリーズは日本でないと無理だ、と。確かに海外だとボックスにぶち込んで終わりである。そういう意味で確かにこのシリーズは、見識あるメーカー担当者が自身と責任を持って打ち出した美しいシリーズである。
だが、残念ながら日本のメーカーは海外に比べて脆弱なため、これだけの壮絶なラインナップのシリーズを末永く供給するだけの体力はない。・・・つまり廃盤になるのは時間の問題であるということ。
ということで数年前にお知らせした同シリーズ、改めてお知らせします。お好みのものはお早めに。ただ完売のものも出てき始めているかもしれませんので、どうかご容赦ください。 |
その1
| 第1回 |
カルロ・マリア・ジュリー二の芸術 全10+2点(追悼盤) |
| 第2回 |
ラファエル・クーベリックの芸術 全32点(内1点発売中止) |
| 第3回 |
オイゲン・ヨッフムの芸術 全20点 |
| 第4回 |
レナード・バーンスタインの芸術 全20点 |
| 第5回 |
カール・ベームの芸術 全15点 |
| 第6回 |
エドゥアルド・ヴァン・ベイヌムの芸術 全20点 |
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その2
| 第7回 |
ケルテスの芸術 全10点 |
| 第8回 |
マルケヴィッチの芸術 全20点 |
| 第9回 |
ショルティの芸術〔没後10周年特別記念〕全65点 |
| 第10回 |
クリップスの芸術 全10点 |
| 第11回 |
ドラティの芸術 全20点 |
| 第12回 |
カール・リヒターの芸術 全15点 |
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BMG JAPAN
2009年4月に自社営業を終了し、実質的にソニー・ミュージックに吸収される形となったBMG
JAPAN。社員の多くがリストラに遭うという壮絶な最後を迎えたが、商品はそのままソニーが受け継ぐ形になった。輸入盤の取り扱いがどうなるかは未定だが、国内盤、とくに魅力的なこのベスト盤はなんとかこのまま残してほしい。
「レッド・シール・ザ・ベスト100」は1CD¥1680。登場するのはアーノンクール、ヴァントからオーマンディ、トスカニーニ、ルービンシュタインと一見脈絡のない並びのように見えるが、新しい古いに関係なく膨大なBMG音源の中から最良の演奏をチョイスしているということである。
また「独ハルモニア・ムンディ名盤撰50」もすごい。古楽録音レーベルとしては最古参、名盤中の名盤・伝説的録音を多く持つ独ハルモニア・ムンディの音源から50の決定的名盤を選り抜いて1CDなんと¥1000でお贈りするというもの。ただ生産は2009年3月で終了ということで在庫があるうちにどうぞ。 |
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日本コロムビア
店主の見解では、今最もクラシックに力を入れている国内メーカーは日本コロムビア。
80年代から90年代にかけて一世を風靡した日本が世界に誇る高音質巨大レーベルDENON。その膨大且つ優秀な音源を現在惜しげもなく「DENON CREST」廉価盤シリーズとして1CD¥1050で投入。限定盤というハンディはあるが現在もそのタイトルは増殖中である。ただ当時レコ芸の評欄で「特選」を連発して金のない店主にため息をつかせていたこれらのアイテムが、ぞくぞくこのシリーズで現れた時はなんとも言えない気持ちにさせられた。
そしてさらにクラシック・ファンがあっと驚いたのが、超メジャーではない隠れ名演奏家や幻の音源をぞくぞく登場させてきた「オイロディスク・ヴィンテージ・コレクション」。まさにヴィンテージ。いわゆる一般によく知られる超有名スターばかりではないが、マニアなら泣いて喜ぶ音源をぞくぞくCD化。「こんな人シラナーイ」なんていう人にはどうぞお引取りいただいて、通の人にこそ味わっていただきたいこれぞ真のベスト・シリーズ。しかし1CD¥1260というのはちと異常。
またクラシック廉価盤の先駆けとして登場した日本コロムビアの「クラシック1000」の中から特にベストセラーとなったアイテムをリニューアル・シリーズ化したのが新しい「コロムビア/クラシック1000」。 廉価盤とはいえ、ノイマン、インバル、アンチェル、マタチッチ、スメターチェク、イタリア合奏団、鮫島有美子をはじめ内外の有名演奏家による名演が揃っていて、有名執筆者によるわかりやすい解説を掲載、クラシック入門としても最適の内容。「DENON CREST1000」と一部同じ音源がありますので比較しながら選んでみると良い。 |
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キング・レコード
これまた通向けのシリーズ。東ドイツのシャルプラッテン・レーベルの良質音源を新たにリマスタリングしてシリーズ発売しているもの。以前トクマから廉価盤で発売されていたし、BERLIN
CLASSICSなどからも安く出ていたのでどうしても「廉価」なイメージがあるこれらの音源を、きちんとした音質で再発売したキングは評価されるべき。多少高くてもファンからの評価が高くベストセラーとなり、現在もそのリリースは続いている。
演奏陣はご存知の東独で活躍した英雄たち、レーグナー、スウィトナー、ケーゲル、ブロムシュテット、ザンデルリンク、マズア。そしてほかにも優秀な名演奏家が軒を連ねる。EMIやDGのような派手さはないが、一時代を作り上げた輝かしい音源ばかりである。 |
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ソニー
輸入盤のリリース状況が不透明なソニー。国内盤も新譜はあまり芳しくない。
しかし昨年出たばかりのこのベスト100シリーズはかなり力を入れている。ソニーのHPでもそれはもう全力投球。http://www.sonymusicshop.jp/smdr/sms/shop/goods/genre.aspx?genre=38
その力の入れようを新譜と輸入に向けてほしいところだが、それはそれとしてこのベスト100の充実振りには目を見張るものがある。下記宣伝文句のとおり、超定番からちょっとライト風のアイテムまで、いかにも時代の最先端を行くソニーらしいセレクション。そして輸入盤のレギュラー・プライスよりかなり安い¥1680という値段設定もうれしい。
「グレン・グールドの「ゴールドベルク」新旧録音、ヨーヨー・マの「プレイズ・ピアソラ」、カザルスの「鳥の歌〜ホワイトハウス・コンサート」、五嶋みどり「アンコール!」等、クラシックの超売れ筋カタログから、スターウォーズでおなじみのジョン・ウィリアムズまで、定番カタログ46タイトルを前作ベスクラから継承。さらに純クラシックのみではなく、映画音楽、タンゴ、ヒーリング、ブラバンまで幅広い楽曲ラインナップ。新規投入も最新録音ものを中心に43タイトルが揃っており、うちオリジナルの新編集作品は13作品と新鮮なラインナップです。その全タイトルをDSD、ルビジウム・クロック・カッティング等の技術で再現された、最高の音質でお届けします。」(ソニー) |
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WARNER
新録音はほとんどなくなってしまったが、TELDEC、ERATOなどの名録音を大量に保有するワ−ナー・クラシック。
しかしその保有音源は膨大。TELDEC、ERATO、FINLANDIA、NONSUCHと優秀な音源は数えだすときりがない。また彼らの活動の全盛期は90年代。ベスト盤シリーズの、ベスト100とNEW BEST 50はその時期を中心に編まれているだけに、メーカー側が言うようにその内容は宣伝文句でなくかなり充実している。これらのベストセラー音源をいきなり¥1050というのはいくらベスト盤でもちょっとやりすぎだろう。つい先日まで輸入盤でバリバリのレギュラー盤で出ていたことを考えると正直複雑ではある・・・けど、まあいっか。今のご時勢だし。ということでワーナーの誇る名盤をご堪能ください。悪くないです。
今数年前に登場したテルデック(=旧テレフンケン)の創立75年記念の日本独自企画のテレフンケン・トレジャーズ再プレス。ワーナー・クラシック初の96KHz/24bitによるリマスタリングで、なんでもワーナー・クラシック本社の全面的なサポートを得て実現したらしい。オリジナルマスターテープを究極のアナログテープレコーダーといわれるスチューダー社製A800テープレコーダーを使用して、オリジナル・マスターテープから新たにデジタル化。マスタリングの最前線であるロンドンのフローティング・アース社がその最新技術とノウハウを結集した高音質リマスタリング。
ただ・・・今回もやはり限定盤。往年の魅力的な名盤が多いだけにお好みのものはお早めに。 |
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