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≪第121号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2023/8/29~



9/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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APARTE



AP 323
¥2900→\2690
プーランクもピリオド楽器登場
プーランク:スターバト・マーテル

 (1)プーランク:ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア
 (2)クレマン・ジャヌカン:ああ、甘い眼差しよ
 (3)プーランク:スターバト・マーテル
マチュー・ロマーノ(指揮)
アンサンブル・エデス
マリアンヌ・クルー(ソプラノ)
ルウイ=ノエル・ベスティオン・ド・
 カンブーラ(オルガン)(1)
レ・シエクル(3)

 ついにプーランクもピリオド楽器登場!中世のポリフォニーを思わす天上の響き

 録音:2022年10月19, 20日/コンピエーニュ帝室劇場(ライヴ)(2)(3)、2023年2月21日/ロワイモヨン修道院食堂(1)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、41'00"

 衝撃的なストラヴィンスキーの「結婚」とラヴェルの「ボレロ」のディスク(AP.300/KKC.6647)で注目を集めたロマーノとアンサンブル・エデス、待望の新譜はプーランクの「スターバト・マーテル」。
 オーケストラ・パートはレ・シエクルが担うという豪華盤。
 1950年の作品ですが、なんと初のピリオド楽器による演奏となります。

 ロトの弟子にして助手も務めたロマーノは師の影響を強く受けていて、ノン・ヴィブラートのピュアな音色はもちろんながら、リズムの切れの良さと推進力が魅力。
 いずれもプーランクの音楽のポイントでもあるため理想的な世界を実現しています。
 「スターバト・マーテル」のオーケストラ編成は大きいものの、ロマーノはロトが同曲を指揮したらと思わせる透明でエネルギーあふれる美演を繰り広げます。

 カップリングの「ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア」は女声合唱とオルガンという編成。
 プーランクの宗教作品のなかでもとりわけ感動的なものですが、初演時に立ち戻るという姿勢からフランス国立図書館所蔵の自筆譜を用いた演奏で、鮮烈な印象を残します。

 さらに注目なのが、プーランクの間奏曲的にクレマン・ジャヌカンのシャンソン「ああ、甘い眼差しよ」を彼らの歌唱で聴くことができること。
 宮廷の近寄りがたい女性への愛の歌とされますが、ロマーノは聖母マリアに宛てたものではと指摘していて、リタニアやスターバト・マーテルの間にあっても違和感なく、音楽にたっぷり浸れます。
 



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RCO LIVE



RCO 23001
(9CD)
¥13000→\10990

ブルックナー生誕200年
初出音源多数!
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による
  アントン・ブルックナー:交響曲全集(第1-9番)
 

(1)交響曲第1番 ハ短調 WAB101
   (187年リンツ稿、ハース校訂1935年出版)※初出!
ベルナルド・ハイティンク(指揮)

(2)交響曲第2番ハ短調,WAB102
   (1872/1877年稿、ハース校訂1938年出版)※初出!
リッカルド・シャイー(指揮)

(3)交響曲第3番ニ短調 WAB103
   (1889年稿、ノーヴァク校訂1959年出版)
クルト・ザンデルリング(指揮)

(4)交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
   (1880年第2稿、ハース校訂1936年出版)※初出!
クラウス・テンシュテット(指揮)

(5)交響曲第5番変ロ長調WAB105
   (1878年稿、ノーヴァク校訂1951年出版)
オイゲン・ヨッフム(指揮)

(6)交響曲第6番イ長調 WAB106
   (1881年稿、ノーヴァク校訂1952年出版)
マリス・ヤンソンス(指揮)

(7)交響曲第7番 ホ長調 WAB107
   (1885年稿、ノーヴァク校訂1954年出版)※初出!
ベルナルド・ハイティンク(指揮)

(8)交響曲第8番ハ短調,WAB108
   (1890年稿、ノーヴァク校訂1955年出版)
ズービン・メータ(指揮)

(9)交響曲第9番ニ短調 WAB109
   (1894年原典版、ノーヴァク校訂1951年出版)※初出!
リッカルド・シャイー(指揮)

 
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

 録音場所:すべてアムステルダム・コンセルトヘボウ/限定盤、9h47'43
 録音:
  (1)1972年2月10日(NOS) 46'21[I:12'10,II:12'24,III:8'30,IV:13'15]
  (2)1990年4月29日(NSO & RNW) 64'32[I:18'36,II:17'03,III:9'44,IV:19'08]
  (3)1996年11月8日(NOS) 60'41[I:22'47,II:15'47,III:7'10,IV:14'55]
  (4)1982年10月28日(NOS) 66'59[I:19'16,II:17'09,III:9'31,IV:21'02]
  (5)1986年12月4日(NOS) 82'32[I:22'10,II:20'47,III:13'52,IV:25'40]
  (6)2021年3月7-9日(AVRO) 53'15[I:14'46,II:15'31,III:7'58,IV:14'58]
  (7)2006年4月2日(AVRO) 70'26[I:22'16,II:23'59,III:10'17,IV:13'52]
  (8)2005年12月2日(AVRO) 82'34[I:15'44,II:15'19,III:28'43,IV:22'47]
  (9)1996年6月6日(AVRO & RNW) 60'23[I:24'06,II:10'04,III:26'12]

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は、2024年9月4日のブルックナー生誕200年に向け、9人の指揮者(イヴァン・フィッシャー、チョン・ミョンフン、クラウス・マケラ、クリスティアン・ティーレマン、アンドリュー・マンゼ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ウラディーミル・ユロフスキ、シモーネ・ヤング、リッカルド・シャイー)によるブルックナー・チクルスを1年半かけて行い、その記念すべき日をお祝いします。

 このボックス・セットは、ブルックナー全曲演奏会に先駆けて、ブルックナー生誕200年を祝うもの。長い歳月を経てブルックナー演奏の伝統を培ってきたオーケストラの1970年代以降の輝かしい名演を集めた貴重なセットとなります。
 今回は、オランダ放送協会(NOS), 総合ラジオ放送協会(AVRO), ラジオ・ネーデルランド(RNW) の音源から多数の初出音源を含んでおり、見逃せない内容となっています。
 初出音源は、交響曲第1 番 / ベルナルド・ハイティンク(録音:1972年2月10日)、交響曲第2番/リッカルド・シャイー(録音:1990年4月29日)、交響曲第4番/クラウス・テンシュテット(録音:1982年10月28日)、交響曲第7番/ベルナルド・ハイティンク(録音:2006年4月2日)、交響曲第9番/リッカルド・シャイー(録音:1996年6月6日)の6曲。コンセルトヘボウ管は、ベイヌム、ヨッフム、ハイティンクといった指揮者のもと、また数多くの客演指揮者たちによって、一世紀にわたる豊かで壮大なブルックナー演奏の伝統を確立してきました。
 当ボックスに収められた過去50 年間の録音はその歴史と伝統を証明するものといえるでしょう。
 




INDESENS CALLIOPE RECORDS



IC024
¥2600
プーランク:愛の小径~室内楽作品集
 フランシス・プーランク:
  ヴァイオリン・ソナタ FP119
  愛の小径(ヴァイオリンとピアノ版)
  チェロ・ソナタ FP143
  思い出(チェロとピアノのための)
  ヴィラネル FP74(ピッコロとピアノのための)*
  愛の小径(チェロとピアノ版)
  バレエ《エッフェル塔の花嫁花婿》より将軍の演説
タチアーナ・サムイル(ヴァイオリン)
ユストゥス・グリム(チェロ)
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)
エリック・オービエ&
 ステファン・グルヴァ(コルネット)
デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
ジャック・レイノー(ピアノ)*
ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団
セバスティアン・ビラール(指揮)

 フランス音楽の名手たちによるプーランク室内楽作品集!

 ☆サムイル、グリム、ボーマディエ、オービエ、グルヴァ!
 ☆Indesens&Calliopeが誇る名手たちによる魅惑のプーランク!

 IndesensとCalliopeに数々の名演を残している名手たちによるプーランクの室内楽作品集(最後の1曲のみ吹奏楽)。
 プーランクの最も有名なメロディのひとつである《愛の小径》はヴァイオリンとチェロ、2つのバージョンを収録。どちらも甲乙つけがたい演奏です。
 ポピュラー音楽の軽やかさとクラシック音楽の深みを見事に融合させ、フランスの魂にユニークで魅惑的な声を与えた20世紀フランス音楽の大胆な探検家、フランシス・プーランクの世界へ飛び込みましょう。
 




NMC


NMCD278
(1CD-R)
¥2600
トマス・シマク:ソロ
 ソリロキーVII(クラリネットと共鳴ピアノのための)
 カテナII
 ソリロキーVIII
 ソリロキーIX(トランペットと共鳴ピアノのための)
 カテナIII - コロナ
アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストたち

 トマス・シマクの無伴奏器楽作品集!

 「表現の深さ、力強い想像力」(英国作曲家賞)、「息をのむほど独創的」(新音楽時報)と称賛されるアルバニア出身のイギリスの作曲家トマス・シマク(1958-)による、無伴奏器楽作品集。
 シマク4枚目のフル・アルバムであり、NMCからリリースされるのは初となります。
 それぞれの作品は、各楽器の表現力と技術的特性を掘り下げ検証することを目的としており、非常にヴィルトゥオーゾ的で、1つの楽器では到底不可能と思われるような深みのある表現に到達しています。
 騒々しいシンコペーションが特徴の《カテナIII》にはCoronaという副題がつけられており、Covid-19の大流行がもたらした壊滅的な影響についてのシマクの考察を聴くことができます。

 ※録音:2020年&2022年
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NMCD279
(2CD-R)
特別価格
¥2600
ズービン・カンガ:サイボーグ・ピアニスト
 ローラ・ボウラー:SHOW(ti)ME
 ローレンス・オズボーン:Counterfeits (Siminica)
 シヴァ・フェシャレキ:Whirling Dervishes
 オリヴァー・リース:Vicentino, love you
 エミリー・ハワード:DEVIANCE
 ズービン・カンガ:Hypnagogia (after Bach)
ズービン・カンガ
 (ピアノ、ヴォイス、
  キーボード、シンセサイザー、
  エレクトロニクス、他)
シヴァ・フェシャレキ
 (ターンテーブル、
  イマーシヴ・エレクトロニクス)

 英国・ロンドンを拠点に活動するピアニスト、作曲家、技術者であるズービン・カンガ。
 NMCから初のソロ・リリースとなる本作では、ソロ・ピアノのための新作に最先端技術の改造や拡張を多数取り入れることで、過去100年間ほとんど変化してこなかった楽器に新たな「サイボーグ的音響アイデンティティ」を与えることに成功しました。
 6人の個性的な作曲家が参加した『サイボーグ・ピアニスト』は技術革新の宝庫であり、カンガが10年以上にわたって探求してきた問い「ピアノの未来とは?」に対するひとつの回答といえるでしょう。
 Hypnagogia (after Bach)は長距離のフライトで半分眠りながらバッハを聴いた経験から着想を得たという作品です。

 ※録音:2023年
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




ANALEKTA


AN29264
¥2800
新しいユダヤの音楽 Vol.4
 1-5. イマン・ハビビ:
  Shahin-nameh ~ペルシャ伝統音楽歌手と管弦楽のための
 6-10. アーロン・ハーラップ(1941-):
  Out of the depths have I cried unto Thee, O Lord
   ソプラノと管弦楽のための
 11-14. リタ・ウエダ: Birds Calling... from the Canada in You
  笙、ソーナ、シェンと管弦楽のための
セピーデ・ライッサダート(歌、セタール)...1-5
シャロン・アズリエリ(ソプラノ)...6-10
佐藤尚美(笙)...11-14
呉忠喜ジョンシー・ウ(ソーナ、シェン)...11-14
モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
ニコラ・エリス(指揮)

 録音: 2023年3月 モントリオール・シンフォニー・ハウス
 収録時間: 74分

 このアルバムにもアーティストとして参加するカナダのソプラノ歌手シャロン・アズリエリが創設した、アズリエリ財団によるユダヤ音楽とカナダ音楽の作曲コンクール「アズリエリ音楽賞」を2022年に受賞した3作品を収録。
 イランのテヘランに生まれ現在はカナダで活躍するイマン・ハビビの作品は、全編をけん引するペルシャの伝統音楽の歌手と聴き映えのする管弦楽との対比が聴きもので、伝統的な撥弦楽器であるセタールの音も聴くことが出来ます。
 カナダで生まれ現在はイスラエルに住むアーロン・ハーラップの作品は、旧約聖書の詩篇からのテキストがソプラノによって歌われるもの。
 バンクーバーを拠点に活躍するリタ・ウエダの作品では、日本の笙と、中国の笙であるシェン、そしてソーナ(いわゆるチャルメラ)が活躍します。
 




CYPRES RECORDS


CYP0620
¥2600
ピエール・シリンクス: C#2
 ピエール・シリンクス(1988-):
  1. C#2.1
  2. C#2.2
  3. C#2.3
  4. C#2.4
  5. C#2.5
シンディ・カスティーリョ(オルガネット)
ピエール・シリンクス(エレクトロニクス)

 録音: 日時不明 studio grez、ブリュッセル、ベルギー
 収録時間: 41分

 ベルギーに生まれ、王立モンス音楽院で作曲と古典文学を学んだピエール・シリンクス。2013年に若い音楽家のための「アンリ・プッスール賞」を受けて以降、数々の賞を受賞し、現在はブリュッセルで現代音楽と実験音楽のコンサートを毎月開催する"SMOG"のメンバーとして活躍しています。
 こちらのアルバム「c#2」はオルガニスト、シンディ・カスティーリョとの共作の2作目で、彼女が弾く2オクターヴ程度のオルガネット(小オルガン)と、シリンクスの操るエレクトロニクスによる作品。
 自然音や子供たちの遊び声などのサンプリング音源、電磁ノイズ、金属音、8ビットの古いゲームミュージックのような音なども盛り込まれ、聴く者の心に様々な風景を浮かばせます。

 
 




FUGA LIBERA


FUG815
¥2800
異郷暮らし~
 留まる者たちと去る者たち、中世の女性たちと旅の歌

  1. ティエリー・ド・メ(1956-):
   EXIL 異郷暮らし ~無伴奏独唱のための(2020)
  <留まる女たち ~中世の女性たちの歌~>
   2. 作者不詳: Al Fat 勝利
    (9~10世紀ペルシャの軍楽リズムによるタボル〔3孔笛〕の独奏)~
     Chanterai por mon courage わたしは歌おう、自らを鼓舞すべく
      (13世紀、十字軍時代の女性の歌)
   3. ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377) :
    De Fortune me doit plaindre et loer 嘆きも賞賛も運命ゆえ
   4. マショー: Puisqu'en Oubli sui de vous dous Amis
    麗しき恋人よ、あなたに忘れられてしまったので
   5. 作者不詳: Lucente Stella 輝かしき星よ
    (『ロッシ写本』記載の14世紀の舞踏曲による中世二本笛の独奏)
  <旅立っていった女たち ~イベリア半島の歌、セファルディの歌~>
   6. フアン・デル・エンシーナ(1468-1529): Amor con Fortuna
    恋の神が、運命の神と(『王宮の歌集』より)
   7. 作者不詳: Bre Sarica, Bre ほら、サリカ(セファルディの伝承歌)
   8. T.ド・メ/ユジェニー・ド・メ編:
    Amor Constante mas alla de la Muerte
     だが、誠実な愛は死を超えて(声と笛による16世紀の詩歌)
   9. 作者不詳: La Rosa Enflorece 薔薇は花開き(セファルディの伝承歌)
   10. 作者不詳/T.ド・メ&E.ド・メ編:
    Una tarde de Verano 夏の午後に(セファルディの伝承歌)
  <もう来ない女たち ~決して繰り返さないように~>
   11. ヨハンネス・チコーニア(1370-1412)/E.ド・メ編:
    Merce o Morte 恵と死と
   12. T.ド・メ: EXIL – Choral of Harmonics 異郷暮らし~
    ハーモニクスを使ったコラール
     (無伴奏ルネサンス・バス・リコーダーのための)
   13. T.ド・メ: EXIL – Shadowing 異郷暮らし ~影をなぞる
    (ルネサンス・バス・リコーダーと声のための)
   14. T.ド・メ: EXIL – Envol
    異郷暮らし ~旅立ち(ソプラノ・リコーダーと声のための)
   15. T.ド・メ: CASCADE en 5 pour 3
    滝 ~3連符5拍子による(トンバック独奏のための)
   16. 作者不詳: Planctus «Quis dabit Capiti meo Aquam ?»
    葬送の哀歌「誰がわたしの頭に水を注ぐのか」
     (『ウエルガス写本』より)
   17. T.ド・メ: EXILS – Would Never 異郷暮らし~
    決して繰り返さないように(3人の音楽家のための)
   18. 作者不詳: Alleluia Nigra sum sed Formosa
    アレルヤ、わたしは肌が黒い、けれど美しい
     (『フォンテヴロー讃歌集』〔13世紀〕
      に記されたグレゴリオ聖歌)
ユジェニー・ド・メ
 (歌、フィドル、
  手廻しオルゴール)
ピエール・アモン(各種中世笛)
ジュリアン・ルエー(打楽器)

 録音: 2023年1月5-9日 ノワルラック修道院
 収録時間: 70分

 【驚くほど多面的な歌声、素材感豊かな笛の音と織りなす異世界の響き】
 一筋の女声を介し、時にさまざまな分野の音楽家をゲストに招きながら、時代や場所、言語、文脈もさまざまな「土地」にまつわる歌を辿ってゆく歌手ユジェニー・ド・メの企画「トロバール・プロジェクト」。
 その名は中世の南フランスで、詩歌を組み立てる言葉を見つけだす(trobar)ことが「詩歌を吟じる」ことと同義で、その技芸に従事した吟遊詩人=トロバドゥールたちの時代に由来しますが、今回は中世音楽の研究・演奏に深い見識と豊かな実践経験を持つピエール・アモンがゲストとして参加。9世紀から16世紀に至るさまざまな詩歌や伝統旋律を、現代作曲家ティエリー・ド・メによる中世的な音楽を交えながら各種の中世笛と歌で形にしてゆきます。
 十字軍遠征などで他所へと旅立つ男たちを見送る女たち、あるいは近世にイベリア半島から追放されてしまうユダヤ人たち(セファルディ)、そして無差別殺人で命を奪われた現代の隣人たち、さまざまな形をとる望郷の念と異世界とを対置させながら、幾百年と続いてきた人間の生の魅力を音で伝えてゆくド・メの美声は驚くほど多面的なニュアンスをたたえて美しく、中世音楽を深く追及してきたアモンの味わい深い笛の音もまた触感確かな響きで耳を捉えて離しません。
 遠く中世を眺めやりながらのアンビエントな、しかし深く聴き確かめずにはおれなくなる歌と物語の数々。多様な音楽のあり方を音盤の形で追求してきたベルギーFUGA LIBERAならではの1枚です。

 
 
 
FUG808
¥2800
メンデルスゾーン&エネスク:弦楽八重奏曲
 1-4. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
  弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op. 20
 5-8. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
  弦楽八重奏曲 ハ長調 Op. 7
ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン)...1-4
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)
エリザベート王妃音楽院のソリストたち

 録音: 2021年3月、2022年4月 エリザベート王妃音楽院、ワーテルロー、ベルギー
 収録時間: 70分

 ベルギーのエリザベート王妃音楽院の学生たちと、音楽院ゆかりのロレンツォ・ガット、ミゲル・ダ・シルヴァによる弦楽八重奏の名作を2曲。
 どちらもはじけるような瑞々しい表現が素晴らしく、作品の魅力を十二分に引き出しています。
 




MSR


MS 1796
¥2500
「マウンテン・ファンタジー」~
 アラン・ホヴァネス(1911-2000):ピアノ作品集

  ブルー・ジョブ・マウンテン・ソナタ(1979)
  プロスペクト・ヒル・ソナタ(1980)
  カターディン山ソナタ(1987)
  パストラル第1番(1952)
  チョコルア山への賛歌(1982)
  12のアルメニア民謡(1943)
  山への別れ(1946)
ハスケル・スモール(ピアノ)

 総作品数500曲を越える多作家ホヴァネスの山に因んだ珍しいピアノ作品集!

 録音:2013年7月14、16日、2014年7月7日ウェストモアランド・キリスト連合教会メリーランド州ベセスダ [59:12]

 アラン・ホヴァネスはアルメニア系の父親とスコットランド系の母親のものマサチューセッツに生まれ、その後、自身の精神的ルーツをアルメニアに求め、アルメニア民謡やアジア音楽の要素を取り入れた夥しい作品を発表した。
 速筆で多作家だったホヴァネスの個々の作品のクオリティが玉石混交だったことは否定できないが、後に日本女性と結婚し、西海岸に居を構えた(シアトル)ことから彼の作風はより東洋的なものに傾斜する。
 今日、冷静に彼の音楽を聴いてみると、同世代のルー・ハリソンや少し前のアルメニア出身の神秘家・超能力者グルジェフの書いた音楽を思わせ甚だ興味深い。
 この機会にエスニック・モダン・ミュージックの先駆者ホヴァネスの音楽に耳を傾けてみてはいかがだろうか。
 
 

MS 1798
¥2500
「20世紀の無伴奏チェロ作品集Vol.2」
 ブロッホ(1880-1959):無伴奏チェロ組曲第1番(1956)
 ガスパール・カサド(1897-1966):無伴奏チェロ組曲(1926)
 ヒンデミット(1895-1963):チェロ・ソナタOp.25-3(1922)
 ブリテン(1913-76):無伴奏チェロ組曲第2番Op.80(1967)
ベンジャミン・ウィットコム(チェロ)

 ベンジャミン・ウィットコムの20世紀の無伴奏チェロ作品集第2弾!

 録音:2021年1月ウィスコンシン州タナー・モネイグル・スタジオ [53:18]

 ベンジャミン・ウィットコムの20世紀無伴奏チェロ作品集第2弾(第1集はレーガー:組曲第2番、ブロッホ:組曲第2番、ムチンスキ:「ギャラリー」を収録、品番:MS1587)。
 ブロッホの組曲は彼の代表作「シェロモ」を思わせる骨太な力作。カサドは20世紀前半を代表するチェリストだが、自ら作曲を行い、この組曲は彼の代表作。故郷バルセロナの民族音楽の影響が色濃い快活な秀作。
 自ら優れたヴィオラ奏者だったヒンデミットは協奏曲を含む優れたチェロ作品も作曲しており、この無伴奏チェロ・ソナタもそのひとつ。ブリテンのチェロ組曲は名手ロストロポーヴィチのために書かれた傑作。
 ウィットコムはアンコラ弦楽四重奏団のメンバーを務めるなど室内楽を中心に活躍するアメリカのチェリスト。
 演奏者としてだけではなく、演奏理論や音楽理論に関する著作や論文も多数発表しており、ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校で教授も務めている。
 
 

MS 1742
¥2500
「バーバラ・ハーバック作品集VOL.16」~
 ハーバック(b.1946):管弦楽曲集Vol.7

  (1)神聖なる太陽を追って(2021)~管弦楽のための組曲
  (2)スピリチュアリス(2022)~管弦楽のための組曲
  (3)選択と思い出(2022)~1楽章の組曲
デイヴィッド・アンガス(指揮)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団

 録音:2022年7月17-18日ロンドン・キルバーン、セント・オーガスティン教会 [69:30]

 MSRレーベルが力を入れているアメリカの作曲家ハーバックの作品集第7弾。
 ハーバックはオルガニスト、チェンバロ奏者としても活動している(ソレールのチェンバロ・ソナタ全集・全120曲の録音もあり、品番:MS1300)。
 彼女の音楽は明確な調性と明朗な形式で書かれたもので現代音楽というよりは新ロマン主義あるいは新古典主義に近く、コープランドやモートン・グールドにつながる親しみ易い作風。
 「神聖なる太陽を追って」はアメリカ先住民の神話に、「スピリチュアリス」は黒人霊歌にインスパイアされて作曲された。
 いずれも素朴で心温まる旋律が魅力的。
 
 

MS 1750
¥2500
「音楽が伝えてくれること」~
 ブラス・バンドとオルガンによる名曲集

  ベートーヴェン(1770-1827):「エグモント」序曲
  ワーグナー(1813-83):「エルザの聖堂への行列」~ローエングリン
  オリヴィエ・メシアン(1908-1992):永遠の教会の幻影
  ヒアリー・ウィラン(1880-1968):どのようにしてそっと休んでいるのか
  ウィリアム・C・ホワイト(b.1983):水の糧
  ブラームス(1833-1897):ハイドンの主題による変奏曲
  マーラー(1860-1911):原光とフィナーレ~交響曲第2番より
スティーヴン・スクワイアーズ(指揮)
シカゴ・ガーゴイル・ブラス&
 オルガン・アンサンブル

 録音:2014年5月21-22日、2019年5月12日、11月15日[73:21]

 管弦楽の名曲を金管楽器のみによるブラス・バンドと打楽器、オルガンによるアンサンブルの為の編曲で聴く一枚。
 オルガンの多彩な音色が金管の煌びやかな音と融合してオリジナルとはまた一味違った荘厳、壮麗な音楽を聴かせてくれる。
 なかでもベートーヴェンの「エグモント」序曲とブラームスのハイドンの主題による変奏曲は聴きもの。
 特にブラス関係者はアレンジの参考の為に持っておいて損のない一枚。
  
 

MS 1771
¥2500
「ナラティヴ(物語)」~
 女性作曲家によるフルートとピアノのための作品集

  ヴァレリー・コールマン(b.1970):人間の家族
  エイミー・ビーチ(1867-1944):
   3つの褐色の歌Op.44(ブロフィット・カンザー&ウォーカー編曲)
  リリー・ブーランジェ(1893-1918):春の朝
  ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1931):アレグロ・ルスティコ、森の音
  デルフィーネ・フォン・シャウロート(1814-1887):
   6つの無言歌(ブロフィット・クンザー&ウォルカー編曲)
  シュラミット・ラン(b.1949):楽園の鳥
ヴァージニア・ブロフィット・カンザー(Fl)
タミー・ウォーカー(Pf)

 録音:2022年1月10-14日アイオワ大学コンサート・ホール [60:17]

 20世紀と21世紀の女性作曲家によるフルートとピアノのための作品を収録。エイミー・ビーチ、リリー・ブーランジェはよく知られた作曲家で20世紀前半のフランス的な趣味の良さが表れた佳品。
 1970年生まれのコールマンの「人間の家族」もフランス的な和声とメロディを感じさせながらその単なる模倣に終わらないセンスのよい小品。
 オフェルトリウムなど深刻で激しい作風で知られるグバイドゥーリナの2つの作品は意外にもリリカルでユーモアのあふれた名品。
 日本のフルーティストはもっとこの作品を取り上げるべきと思わせる。
 フルートのヴァージニア・ブロフィット・カンザーはアメリカの交響楽団の首席を歴任しながらソリストとしても活動する俊英。
 
 

MS 1819
¥2500
「ルミナス」~
 アフリカ系作曲家のピアノ作品+バッハ=ブラームス

  コールリッジ=テイラー・パーキンソン(1932-2004):トッカータ
  サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):24の黒人の旋律Op.59
  ユリシーズ・ケイ(1917-1995):8つのインヴェンション
  ニーナ・オグウォ(b.1970):祝祷
  ブラームス:シャコンヌ
   (J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのための
    パルティータBWV1004左手のための編曲版)
ニーナ・オグウォ(Pf)

 録音:2002年9月10、17、23日ニューヨーク、レザボワー・スタジオ[56:02]

 最後のブラームスを除いて全てアフリカ系の作曲家による作品を収録。ピアノを弾いているヌナナ・オグウォもアフリカ系であり、アフリカ系のクラシック作曲家の作品の歴史を辿る内容となっている。
 サミュエル・コールリッジ=テイラーがこの中では最も有名でアフリカ系クラシック作曲家の先駆的存在だが、アフリカ音楽の影響はそれほどなく、むしろ19世紀後半のヨーロッパ音楽の諸傾向(ショパンからグリーグまで)の影響が感じられる。
 コールリッジ=テイラー・パーキンソンはサミュエル・コールリッジ・テイラーとは何の関係もなく、主にジャズ、映画音楽の分野で活躍した。
 彼のトッカータはジャズ、ロックのテイストが感じられる。
 
 

MS 1840
¥2500
「ウィリアム・ホワイト:コンソート全集+1」
 ウィリアム・ホワイト(1571-1634):6声のパヴァーヌ第2番
 トマス・トムキンズ(1572-1656):6声のガリアール第92番
 ウィリアム・ホワイト:
  6声の幻想曲第1番/5声の幻想曲第2番/3声の幻想曲第14番/
  6声の幻想曲第3番/2声の幻想曲第1番/6声のパヴァーヌ第1番/
  6声の幻想曲第5番/5声の幻想曲第3番/2声の幻想曲第2番/
  6声の幻想曲第2番/6声の幻想曲第6番/
  5声の幻想曲第1番「ディアペンテ」/6声の幻想曲第4番
アーベント・ムジーク:
【ジャドソン・グリフィン(Vn)
 マウゴルザタ・ジエムニツカ(Vn)
 ローレンス・リプニク(テノールViol)
 ロザムンド・モーリー(テノールviol)
 サラ・カニングハム(バスviol)
 パトリシア・アン・ニーリー(バスviol)
 カーリーン・ストーバー(バスviol)】

 録音:2017年12月19-20日、ニューヨーク、スターテン島、聖パウロ・メモリアル教会 [46:22]

 ウィリアム・ホワイトはルネサンス時代のイギリスの作曲家。多くの室内楽、宗教音楽を作曲したが、今日ではほとんどその作品は忘れられてしまった。
 このアルバムは彼のコンソート曲(ヴィオールを含む室内アンサンブル作品)の全てが収められている。テューダー王朝時代の典雅な雰囲気が味わえる一枚。
 トマス・トムキンズはホワイトと同時代の作曲家でこちらの方が比較的よく知られている。
 
 
MS 1841
¥2500
ハリー・オレ(1885-1972、ラトヴィア):ピアノ作品集
 【東洋の民謡に基づく作品集】
  南中国の幻想曲-淑女と花売りOp.17,No.1
  5つの南中国の民謡Op.17,No.2
  2つの南中国の旋律Op.18
  マカオの子守歌Op.19
  東洋音楽に基づく演奏会用組曲Op.23
 【ラトヴィアの民謡に基づく作品集】
  ラプソディ第1番Op.6
  ラプソディ第2番Op.7
  2つのラトヴィアのバガテルOp.21
ジャオイー・ロン(Pf)

 録音:2022年12月7日、2023年3月1日オハイオ州シンシナティ大学ロバート・J・ワーナー・リサイタル・ホール[65:18]

 ハリー・オレはユダヤ系ラトヴィア人の作曲家、ピアニスト、教師。R.コルサコフに師事し、ピアニストとしてハルビン、上海ほか中国各地を演奏旅行し、その際耳にした中国の音楽に影響を受けて多くの中国風のピアノ曲を作曲した。
 いかにも西欧人が書きそうな典型的なシノワズリ(中国風)の音楽だが、ドビュッシーの影響が強く感じられる。
 ラトヴィア民謡に基づく作品の方が母国の音楽だけあって彼の個性がより反映され、演奏効果の高い技巧が凝らされた秀作。
 今までほとんど知られてこなかった近代ラトヴィアの作曲家のおそらく初めての作品集。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MARSTON



53026-2
(3CD)
¥7600→\6990
疑いなく20世紀半名ピアニストの一人
 1911年生まれの知られざる名手

  ロバート・ゴールドサンド(1911-1991)~ 失われたリサイタル集
ロバート・ゴールドサンド(ピアノ)
 クレメンティ:ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.25-5
 グアルニエリ:ピアノ・ソナティーナ第3番 「ト音記号で」
   録音:1977年9月30日 米国 ニューヨークシティ
 ショパン:
  新しい練習曲第1番 ヘ短調/練習曲 ヘ短調 Op.25-2/練習曲 ヘ長調 Op. 10-8/
  練習曲 ヘ長調 Op.25-3/練習曲 イ短調 Op.10-2/練習曲 イ短調 Op.25-11 「木枯らし」/
  練習曲 ホ長調 Op.10-3/練習曲 嬰ト短調 Op.25-6/
  新しい練習曲第2番 変イ長調/練習曲 ハ短調 Op.10-12 「革命」
    録音:1975年7月23日 米国 ニューヨーク州 シラキュース
 ショパン:練習曲 変ト長調 Op.10-5「黒鍵」/練習曲 変ト長調 Op.25-9 「蝶々」
 ゴドフスキー:ショパンの練習曲による学習曲集~「からかい合い」
 ショパン:舟歌 変二長調 Op.57/ワルツ 変イ長調 Op.42
   録音:1977年9月30日 米国 ニューヨーク市
 ショパン(ロザンタル編):ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 「子犬のワルツ」
 モーツァルト:ジーグ ト長調 K.574
   録音:1975年7月23日 米国 ニューヨーク州 シラキュース
 シューベルト(ガンツ編):「ロザムンデ」からのバレエ音楽
   録音:1978年11月27日 米国 ニューヨーク市
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78
   録音:1960年頃 英国 ロンドン
 シューマン:ノヴェレッテ 嬰ヘ短調 Op.21-8(短縮)
   録音:1956年10月17日 米国 ニューヨーク市
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲(短縮)
   録音:1952年頃 Concert Hall Society録音
 ラフマニノフ:
  前奏曲 変ホ短調 Op.23-9/前奏曲 変ロ長調 Op.23-2/
  前奏曲 ト長調 Op.32-5/前奏曲 ト短調 Op.23-5/前奏曲 ロ短調 Op.32-10
    録音:1963年4月30日 米国 ニューヨーク市
 リスト:パガニーニによる6つの大練習曲 S.141
   録音:1956年1月24日 米国 ニューヨーク市
 ショパン:
  ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
  モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の「あそこで手を取り合って」による変奏曲 Op.2
 プロコフィエフ:前奏曲 ハ長調 Op.12-7/行進曲 ヘ短調 Op.12-1
 アルベニス:「イベリア」~トリアーナ
   録音時期場所不明
 ヘンデル:組曲第2番 ヘ長調~第2楽章
   録音:1956年1月24日 米国 ニューヨークシティ
 ゴドフスキー:ヨハン・シュトラウス「こうもり」の主題による交響的変容
   録音:1964年頃 Desto録音
 バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ
   録音:1960年12月9日 米国 ニューヨークシティ

 ウィーン生まれ、アメリカで活躍したピアニスト、ロバート・ゴールドサンド(1911-91)の珍しい録音集成!

 録音:1952~77年、ADD、404'22

 ウィーン生まれで米国で活躍したピアニスト、ロバート・ゴールドサンドの貴重なライヴ録音集。ロバート・ゴールドサンドは1911年3月17日、ウィーン生まれ。ウィーンで学んだ後、欧州で評判となり、そして1927年、ニューヨークでの演奏会で米国初登場。
 1930年代初頭まで精力的に演奏会をこなしていたが、1935年から40年までアルプスの麓で休養。
 しかし祖国オーストリアがナチのドイツに併合され、米国に移住し市民権を得た。1950年代以降は教職も引き受けるが、演奏活動は継続した。彼のレパートリーはバッハから彼の同時代の作曲家の作品まで広く、特に同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げた。
 
 ゴールドサンドは疑いなく20世紀半ばの名ピアニストの一人だった。ゴドフスキーの難曲「からかい合い」を(原曲のショパンの「黒鍵」と「蝶々」の後で)難なく弾きこなせるほど技術力は高く、音色はすこぶる美しく、そして音楽に詩情が宿っている。
 なにせCD1冒頭のクレメンティのソナタの、透明な響きがキラキラと輝きながら弾けるような演奏だけでも、彼を初めて聞くピアノ好きは目を見張るだろう。
 にもかかわわらず彼の録音は極めて少ない。おそらく彼のCDは1枚も出ていなかったのではないだろうか。そこにmarstonが、ニューヨークでのリサイタルのライヴ録音や放送録音、マイナーレーベルへの録音の復刻などをCD3枚たっぷり集めた。ゴールドサンドの素晴らしさを理解するには、とにかく聞いてみるのが一番だろう。
 また一つmarstonが見事な仕事を成し遂げてくれた。

 ※CD1に不良が見付かったため、差し替えCDが付けられています。
 ※1970年代のライヴ録音にはステレオと思しきものも含まれますが、ピアノの音はほとんど左右に広がらず、実質モノラルとご理解ください。
 
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55004-2
(5CD)
¥13000→\11990
20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール
 「ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929) 全録音集」
ジュゼッペ・アンセルミ(テノール)
 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」― 甘く清らかな夢よ
 ヴェルディ:「リゴレット」―あれかこれか
 レオンカヴァッロ:「道化師」―衣装を付けろ
 ジョルダーノ「フェドーラ」―愛は君に禁じている
   ピアノ伴奏 1907年4月22日 イタリア ミラノ
 マスネ:「ウェルテル」―なぜ私を目覚めさせるのか/「マノン」―目を閉じれば(2種)
 ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」―穏やかな夜に
   ピアノ伴奏 1907年4月25日
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」―私の宝の人を
 ヴェルディ:「リゴレット」―女心の歌
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―ああローラよ
   ピアノ伴奏 1907年4月25日,11月8日
 トマ:「ミニョン」―彼女は信じなかった(イタリア語)/コチュベイ:彼女に言って/
 ダヴィドフ:何という幸せ/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―もし私の名前を
   ピアノ伴奏 1907年4月29日
 プッチーニ:「トスカ」―妙なる調和/マスカーニ:「イリス」―君の窓を開けなさい/
 ヴェルディ:「リゴレット」―彼女が攫われた/彼女の涙が見えるようだ
   ピアノ伴奏 1907年5月6日
 トスティ:私は望む/理想の女/グリーグ:君を愛す(フランス語)
 トスティ:あなたはもう私を愛していない/私の歌/デンツァ:青い目よ
   ピアノ伴奏 1907年5月10日
 トスティ:第2のマッティナータ「人気のない村の上に」/
 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―ほら空は微笑み/
 ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海/プッチーニ:「ボエーム」―なんて冷たい手/
 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」―青春は遠く過ぎ去り/
 ディ・カプア:オ・ソーレ・ミオ/コスタ:目覚めなさい
   ピアノ伴奏 1907年11月4日 イタリア ミラノ
 ドニゼッティ:
  「ルチア」―私の祖先の墓よ/間もなく私に隠れ場所を
  「ルクレツィア・ボルジア」―私は名もない漁師の息子だと/「愛の妙薬」―人知れぬ涙
 ビゼー:「真珠採り」―あの声/私には聞こえるように思える
 レオンカヴァッロ:「道化師」―ああコロンビーナ/パデレフスキ:「マンル」―太陽の輝きのように
   ピアノ伴奏 1907年11月8日
 アンセルミ:大洋の上に/グノー:「ロメオとジュリエット」―愛よ、愛よ/ああ! 太陽よ 昇れ
 トマ:「ミニョン」―さようなら、ミニョンよ、しっかり(イタリア語)
 マスネ:「ウェルテル」―だが嵐の後のように,私は目が覚めているのかどうかわからない
   ピアノ伴奏 1907年11月13日
 ボーイト:「メフィストーフェレ」―野から牧場から/
 ジョルダーノ:「マルチェッラ」―ああ聖なる自由よ,ああ私のマルチェッラよ/
 ボーイト:「メフィストーフェレ」―最後の歩みに
   ピアノ伴奏 1907年11月25日
 アンセルミ:私たちの父よ/セレナータ「夜は白く」/
 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」―神の乙女、天使が,優しい魂よ
   ピアノ伴奏(アンセルミの2曲はオルガンとヴァイオリンも加わる) 1908年3月12日
 ザルド:悲し気な詩/あなたは...
   ピアノ伴奏 1908年4月25日
 プッチーニ:「ボエーム」―なんて冷たい手/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」―もし私の名前を
 モーツァルト:
  「ドン・ジョヴァンニ」―彼女の平安の/
  「コジ・ファン・トゥッテ」―私たちの恋人たちのやさしい息吹は
 プッチーニ:「マノン・レスコー」―見たこともない美人
   ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月2日
 フロトー:「マルタ」―夢のように(イタリア語)/
 サルヴィ:ドニゼッティの「アルバ公爵」―清らかで美しい天使
 マスカーニ:「仮面」―私はぼんやりした雲のように/
 プッチーニ:「マノン・レスコー」―ああ!マノンよ、私を裏切った
 フォンツォ:砂糖のように/ナルデッラ:女の愛
   ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月4日
 トスティ:夢/とても優しく/セレナータ/魅惑
 ビゼー:「カルメン」―君が投げた花を(イタリア語)/アンセルミ:ヴィッラネッラ/無限
   ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(ピアノ) 1909年10月6日
 チャンピ(伝ペルゴレージ):ニーナが床に伏してから三日になる/アラーニャ:シチリアの歌/
 デンツァ:黒い目/アンセルミ:凝視,新しい歌/トスティ:マレキアーレ
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1909年12月20日
 トスティ:君なんかもう愛していない/デンツァ:なぜあなたはぐずぐずしているのか?/
 スクデーリ:どうか寝なさい/ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海/
 アンセルミ:ベアトリーチェ―とても優美で気高いので/マンチネッリ:希求
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月10日
 ヘンデル:「セルセ」―喜び、愛らしく美しく/D.スカルラッティ:気を取り直して希望を抱きなさい
 メンデルスゾーン:五月の愛の歌 Op.8-1/春に Op.9-4/ロマンツェ Op.8-10/春に Op.8-6
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月12日
 R.シュトラウス:明日! Op.27-4 (イタリア語)/夜 Op.10-3 (イタリア語)
 マイヤベーア:「アフリカの女」―ああ楽園よ! (イタリア語)/
 ヴェルディ:「トラヴィアータ」―彼女から遠く離れて/燃える心を
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月17日
 デ・クイルティス:カルメラ/ディ・カプア:マリア・マリ/
 レオンカヴァッロ:「道化師」―そういう冗談は
 グノー:「ロメオとジュリエット」―さあ静かに眠りなさい (イタリア語)
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年1月19日
 レオンカヴァッロ:朝の歌/ヴェルディ:「アイーダ」―浄きアイーダ/グラメーニャ:ジターナ
   アンジェロ・ベッティネッリ(ピアノ) 1910年12月5日
 ムニョーネ:朝の歌/希望、それは最後の女神/アンセルミ:ある女性に
   レオポルド・ムニョーネ(ピアノ) 1910年12月5日
 アンセルミ:ある女性に
   ピアノ伴奏 1910年12月5日
 レオンカヴァッロ:「道化師」―衣装を付けろ(2種)/
 ポンキエッリ:「ジョコンダ」―空と海(2種)/ドニゼッティ:「ファヴォリータ」―優しい魂よ/
 ビゼー:「真珠採り」―私には聞こえるように思われる (イタリア語)(2種)
 マイヤベーア:「アフリカの女」―ああ楽園よ! (イタリア語)(2種)
 ドニゼッティ;「ルチア」―神のもとへと翼を広げた君よ/
 トマ:「ミニョン」―彼女は信じなかった(イタリア語)(2種)
   管弦楽伴奏 1913年1,2月 英国 ロンドン

 20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール、ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929)の全録音集

 録音:1907~13年 ADD、371'15

 20世紀初頭に活躍したイタリアの名テノール、ジュゼッペ・アンセルミ(1876-1929)の全録音集。ジュゼッペ・アンセルミは、シチリア島、カターニャ近郊のニコロージの生まれ。
 子供の頃からヴァイオリンを学びナポリ音楽院にもヴァイオリンで入学した。その後ヴァイオリニストとして活動しながら、18歳頃から声楽も学んだようである。
 ギリシャのパトラでオペラ歌手としてデビューした後、1900年にジェノヴァでヴェルディ「リゴレット」のマントヴァ公で活動を本格化させる。翌年にはロンドンに初登場し成功をおさめ、以降はポーランドロシアを含む欧州各地と南米で活躍する人気テノールになった。
 1904年にはミラノ、スカラ座に初出演。スター歌手に上り詰めたアンセルミだったが、1918年、まだ声が衰える前の42歳で引退し、以降は歌唱指導をしながら悠々自適な生活を過ごした。1929年に亡くなった。
 電気録音が導入される前に引退したこと、歌唱スタイルが19世紀末から20世紀初頭の古いスタイルであったことから、一時代を築いた大歌手にしては顧みられることが少ない人だが、とろけるような甘い声をしなやかなフレージングはやはり素晴らしい。
 この5CDの中では1913年のエジソン社の縦振動録音(横振動録音より音が良いとされた)が特に貴重。
 marstonの常で復刻も極めて丁寧。さらに80ページ近いブックレットには、英文解説と写真がぎっしり。マニアにはたまらない資料でもある。
 



<国内盤> 


299MUSIC



NIKU-9054
¥3080
長尾洋史 ピアニズム・シリーズ5「モーツァルト:ピアノ作品集」
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  (1)-(3)ピアノ・ソナタ へ長調 K.494/533 (1786/1788)
   I. Allegro [07'39"]/II. Andante [08'06"]/
   III. Rondo: Allegretto [05'59"]
  (4)ロンド イ短調K.511 (1787) [09'06"]
  (5)ロンド ニ長調K.485 (1786) [06'11"]
  (6)幻想曲 ハ短調K.475 (1785) [10'54"]
  (7)-(9)ピアノ・ソナタ ハ短調K.457 (1784)
   I. Molto allegro [05'54"]/II. Adagio [06'47"]/
   III. Allegro assai [04'42"]
長尾洋史(ピアノ)

 長尾洋史 ピアニズム・シリーズ第5弾(10月10日発売) モーツァルト:ピアノ作品集/長尾洋史

 録音:2023年6月5-6日 魚沼市小出郷文化会館「大ホール」 [65'41"] DXD 24bit/352.8kHz Recording

 円熟期を迎えたモーツァルトの叡智が結集されたピアノ作品の真髄に迫る。精緻を極めたタッチで極限までコントロールされた声部、無駄を削ぎ落とし質実と進んでいく均整のとれた表現は、特異なバランス感覚で組み立てられた音楽の理想形を指し示す。
 
 


NIKU-9055
¥3080
長尾洋史 ピアニズム・シリーズ6
 「ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ピアノ作品集」

  (1)-(3)3つの無言歌 Op.17 (1863)
   第1番 変イ長調[01'49"]/第2番 イ短調[02'26"]/
   第3番 変イ長調 [02'13"]
  (4)舟歌第3番 変ト長調Op.42 (1894) [06'56"]
  (5)舟歌第5番 嬰ヘ短調Op.66 (1894) [05'21"]
  (6)舟歌第6番 変ホ長調Op.70 (1896) [03'19"]
  (7)ヴァルス=カプリス第3番 変ト長調Op.59 (1893) [06'54"]
  (8)主題と変奏 嬰ハ短調Op.73 (1895) [14'03"]
  (9)即興曲第4番 変ニ長調Op.91 (1905) [04'41"]
  (10)夜想曲第6番 変ニ長調Op.63 (1894) [08'06"]
  (11)夜想曲第7番 嬰ハ短調Op.74 (1898) [08'28"]
  (12)夜想曲第13番 ロ短調Op.119 (1921) [06'59"]
長尾洋史(ピアノ)

 長尾洋史 ピアニズム・シリーズ第6弾(11月10日発売) フォーレ:ピアノ作品集/長尾洋史

 録音:2023 年6 月7-8 日 魚沼市小出郷文化会館「大ホール」 [71'58"] DXD 24bit/352.8kHz Recording

 中期から後期にかけて、フォーレが時流とは一線を画し極限にまで達した独自の語法を詰め込んだ作品の真価を追い求める。精到な技術が彩る品格ある響きと、飾り気のない整然とした表現は、楽曲それ自体が持つ趣と躍動感をあるがままの佇まいで伝える。

 長尾洋史(ピアノ) Hiroshi Nagao, piano
 東京藝術大学音楽学部器楽科及び、同大学院修士課程を修了。在学中に安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995 年、エコールノルマル音楽院(パリ)に留学。
NHK 交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など国内主要オーケストラとの共演やソロ・リサイタル、マクサンス・ラリュー(フルート)、ジャン=イヴ・フルモー(サクソフォン)、パーヴェル・ベルマン(ヴァイオリン)など、国内外の管弦楽器奏者とも多数共演。また、国内外を問わず多くの作品の初演、サイトウ・キネン・フェスティバル松本やサントリーホール・サマーフェスティバルなどの音楽祭出演、NHK 等のメディア出演など、その活動は多岐にわたっている。
 CD は「エボカシオン」「ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影(2 台ピアノ)」、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)、現在進行中のシリーズ「ピアニズム1/バッハ:ゴルトベルク変奏曲、ピアニズム2/ドビュッシー:前奏曲集第1 巻&第2 巻、ピアニズム3/ハイドン:中期ピアノ・ソナタ集、ピアニズム4/アルベニス:《イベリア》12 の新しい印象」(299MUSIC)のソロのほか、ミシェル・ベッケ(トロンボーン)、ワルター・アウアー(フルート)、加納悦子(メゾソプラノ)らとの共演など多数リリースされ、各紙にて好評を得ている。
 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、熱くみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。

 
 


<LP>


PENTATONE(LP)


PTC 5187131
(LP)
¥4400
ユロフスキが振った「アルプス交響曲」アナログ盤
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  アルプス交響曲(1911-15)
ベルリン放送交響楽団
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)

 完全限定プレス!ベルリン放送交響楽団、創設100周年記念。ユロフスキが振った「アルプス交響曲」をアナログ盤でリリース!

 ライヴ録音:2019年2月22&24日/コンツェルトハウス(ベルリン)/180g 重量盤、48'58
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ステファン・ラング(ドイチュラントラジオ・クルトゥーア)&ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)
 レコーディング・プロデューサー:フローリアン・B・シュミット

 1923年、ベルリン中央放送局によって設立され、ドイツ最古の放送交響楽団という歴史をもつベルリン放送交響楽団が、今年(2023年)100周年を迎えました!
 それを記念し、ウラディーミル・ユロフスキ指揮のR.シュトラウスの「アルプス交響曲」のLPをリリースします。
 当演奏はSACDハイブリッド盤(KKC-6399/ PTC-5186802)でリリースされており、レコード芸術誌「特選盤」などで絶賛されている名盤です。

 R.シュトラウスが書いた管弦楽のための大曲「アルプス交響曲」は、アルプス登山のいろいろな場面を映画のように写実的に描いた作品で、自然描写の大家といわれたR.シュトラウスの傑作にかぞえられます。
 ユロフスキは2016年4月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と同曲をライヴ収録(LPO-0106)しておりますが、当演奏は2019年2月、ベルリン放送交響楽団とのライヴ収録です。
 管楽器が活躍する場面での巧みなバランス感覚はユロフスキならではといえ、同団の腕の確かさと相性のよさを実感できる白熱の演奏を聴くことができます。
 完全限定プレスのLPとなりますのでお見逃しなく!

 祖父が作曲家、父親が指揮者という音楽一家に1972年モスクワで生まれたユロフスキは、1990年18歳のときに家族とともにドイツに移住。
 ドレスデンおよびベルリンで研鑽をつみ、95年ウェクスフォード音楽祭におけるリムスキー=コルサコフの「5月の夜」の演奏で世界的に注目されました。
 翌年にはレコーディングを開始し、2007年より首席指揮者に就任したロンドン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ロシア・ナショナル管弦楽団と自国ロシアの作品を数多く録音をのこしております。
 また、2017/18シーズンからはベルリン放送交響楽団の首席指揮者兼芸術監督にも就任しており、PENTATONE レーベルよりマーラーの「大地の歌」(PTC-5186760)、R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、マーラーの交響詩「葬礼」、交響的前奏曲(KKC-5846 / PTC-5186597)、シュニトケの交響曲第3番(PTC-5186485)、アラベラ・美歩・シュタインバッハーを独奏に迎えたブリテン&ヒンデミットのヴァイオリン協奏曲集(KKC-5839 / PTC-5186625)をリリースしております。

 
 















8/31(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALPHA CLASSICS



ALPHA1015
¥2800
《三文オペラ》の歌の数々を
 コメディ・フランセーズとル・バルコンで

  ヴァイル、ブレヒト&ハウプトマン:
   《三文オペラ》の音楽
コメディ・フランセーズ
 シーリア・ピーチャム...ヴェロニク・ヴェッラ
 ジェニー...エルザ・ルポワーヴル
 ジョナサン・ジェルマイア・ピーチャム...クリスティアン・エック
 ロバート、スミス...ニコラ・ロルモー
 タイガー・ブラウン...バンジャマン・ラヴェルヌ
 マクヒース...ビラーヌ・バルーシー、
 モリタートの歌い手...クライナ・クラヴァロン
 ポーリー・ピーチャム...マリー・オペール
 フィルチ、サウル...セファ・イェボア
 マティアス...ジョルダン・レズギ
 ヤーコプ...セドリック・エーカウト
パスレル合唱団
フィリップ・フランチェスキ(合唱指揮)
ル・バルコン
マキシム・パスカル(指揮)
語り...トーマス・オスターマイアー
ALPHA1016
(LP)
¥4900

 作曲...クルト・ヴァイル(1900-1950)
 原作...ジョン・ゲイ(1685-1732): 『ベガーズ・オペラ』
 作詞...ベルトルト・ブレヒト(1898-1956) エリザベート・ハウプトマン(原案/1897-1973)
 フランス語新訳...アレクサンドル・パトー
 脚色・演出...トーマス・オスターマイアー
 「貧しいピーチャム夫人」作詞...イヴェット・ギルベール(1865-1944)

 録音: 2023年7月 アルシュヴェシェ劇場 エクサン・プロヴァンス音楽祭に於けるライヴ
 収録時間: 82分

 【《三文オペラ》の歌の数々をコメディ・フランセーズとル・バルコンによる秀演で】
 2023年7月のエクサン・プロヴァンス音楽祭で行われた公演のライヴ。ジョン・ゲイの『ベガーズ・オペラ』のエリザベート・ハウプトマンによるドイツ語訳を元に、ブレヒトが脚色して台本を作成、ヴァイルが曲を付けて大ヒットした《三文オペラ》の音楽を収めています。
 歌はコメディ・フランセーズの役者たち、演奏をマキシム・パスカル率いるル・バルコンが担当するという興味深いもので、彼らの相互作用によりたいへん活き活きとした音楽となっており、作品本来の味わいに加え現代的な風合いがセンス良く加えられているのがポイントです。
 歌詞は新しいフランス語訳を使用。音楽は1928年に初演された時の熱狂を再現するべく、当時の形を元に若干のアレンジが加えられているようです。
 またロートレックらを魅了した伝説の歌手イヴェット・ギルベールの詞にヴァイルが曲を付けた「PAUV' MADAME PEACHUM 貧しいピーチャム夫人」は、今回が初録音という貴重なもの。本来台詞を挟む音楽劇(オペラ/ミュージカル)ですが、このアルバムでは曲の間を今回の演出を担当するトーマス・オスターマイアーが口上役として語りで繋ぐという趣向となっています。
 
 


ALPHA366
¥2800
マリアナ・フローレス(ソプラノ)
アルフォンシーナ ~アルゼンチンの歌さまざま

 1. アリエル・ラミレス: Alfonsina y el mar アルフォンシーナと海
 2. ホルヘ・ビニャス: El sueno de la vendimia 収穫祭の夢
 3. エドゥアルド・ファルー:
  Tonada de un viejo amor いつかの恋のトナーダ
 4. カルロス・カラバハル: Entre a mi pago sin golpear
  俺の故郷に来るならノックは要らない
 5. ティート・フランシア: Regreso a la tonada トナーダに還る
 6. グスタボ・レギサモン: La pomena ポーマの女
 7. ホセ・アディマントス・サバラ&ホセ・アルフォンソ:
  Calle angosta 狭い通り
 8. ダミアン・サンチェス: Tonada de otono 秋のトナーダ
 9. ネストル・バスルト: Febrero en San Luis サン・ルイスの二月
 10. ラミレス: Dorotea, la cautiva 囚われの女ドロテア
 11. ラミレス: Juana Azurduy フアナ・アスルドゥイ
 12. アルベルト・ロドリゲス(編): Quien te amba ye se va
  きみを愛した者は去ってしまったから
 13. ダニエル・ガルシア:
  Azahares de magnolias 香り高きマグノリアの花
 14. アニバル・クアドロス: Compadre del sol 太陽の相棒
 15. ノルベルト・ホルヘ・アンブロス、
  エクトル・アルフレード・ロサレス
   &アムレート・リマ・キンターナ:
    Zamba para no morir 死なないためのサンバ
マリアナ・フローレス(ソプラノ)
キート・ガート
 (各種ギター[1-9,11-15]、
  ピアノ[3,4,6,10,11]、
  ボンボ[4,11]、チャランゴ[11]、
  パーカッション[11]、編曲)
ロマン・ルキュイエ(ウッドベース)
 [2,5,7,9,12.14]
ローラン・コンピニ
 (エレキ・ベース)[3]

 録音: 2022年4月 スタジオ TAC/マランボ、ボワ=コロンブ、フランス
 収録時間: 61分

 【爽快と情熱の間を軽やかに舞う、アルゼンチンの歌手&撥弦奏者による傑作選】
 異才レオナルド・ガルシア・アラルコンが結成した地中海古楽の精鋭集団ラ・カペラ・メディテラネアの中軸を担う名歌手マリアナ・フローレスと、古楽の枠を軽々と超える活躍を続けてきた撥弦楽器奏者キート・ガート。
 それぞれに多くの名盤を刻みながら、個性あふれるパフォーマンスで21世紀の古楽シーンを盛り上げてきたアルゼンチンの俊才プレイヤー2人が手を取り、タンゴやフォルクローレに彩られてきた同国の音楽シーンの魅力が凝縮されたソングブック的アルバムを作りました。
 マリアナ・フローレスは数年前に大御所撥弦奏者ホプキンソン・スミスとNAIVEでダウランド・アルバムを出したのも記憶に新しい一方、キート・ガートといえば優秀録音レーベルMA Recordingsでタンゴと古楽を垣根なく行き来する精鋭集団ラ・キメラのアルバムもよく知られており、このようなジャンル越境型のアルバムでの両者の出会いは絶好の企画と言ってよいでしょう。
 古楽やクラシックの演奏家にも人気の高い「アルフォンシーナと海」ほか、選ばれたナンバーはどれも抜群の軽妙さに言い知れぬ憂愁が滲む忘れがたい歌ばかり。
 ロマン・ルキュイエのウッドベースが折々に心地よい低音の膨らみを添える中、ガートの撥弦はさまざまな楽器を濃淡鮮やかに弾きこなし、爽快なサウンドで南米世界への憧憬をかきたててやみません。
 素材感豊かな撥弦の響きをバックに、晴れやかさの中に深いラテン情緒を感じさせるフロレスの声はどこまでも美しく味わい深く、欧州と深く結びついた都市文化から広大な自然なくしては生まれ得ない独特の抒情まで、海と大河と広野に囲まれたアルゼンチンならではの音楽の魅力を心行くまでお楽しみください。

 
 
 


ALPHA984
¥2800
「ピアノの森」で吹き替えを担当したジュリエット・ジュルノー
さすらい人

 フランツ・リスト(1811-1886):
  1. さすらい人 ~シューベルトの12の歌 S 558
 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):
  2. 私の眠りは夢を見ることで ~《ジークフリート》第3幕 第1場*
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  3-5. 3つのピアノ曲(即興曲) D 946
  6. はるかな土地で ~白鳥の歌 D 957-6*
 グスタフ・マーラー(1860-1911):
  7. 私はこの世に捨てられて ~リュッケルト歌曲集*
 シューベルト:
  8. さすらい人の夜の歌 II D 768*
 マーラー/ヨーゼフ・フォン・ヴェス(1863-1943)編曲:
  9. 友は馬から降りて ~『大地の歌』第6楽章「告別」*
 *=ジュリエット・ジュルノーによるトランスクリプション
ジュリエット・ジュルノー
 (ピアノ/STEINWAY &
  SONS MODEL D-274 'EDWARD')

 録音: 2022年10月 エウレジオ文化センター、グスタフ・マーラー・ホール、ドッビアーコ
 収録時間: 57分

 【「ピアノの森」で吹き替えを担当したジュリエット・ジュルノー、ソロ・デビュー盤のテーマは「さすらい人」】
 フランス出身で数々のコンクールに入賞、オペラ・コミック座やリール・オペラ座などでコレペティートルとしても活躍したジュリエット・ジュルノー。
 日本では、2018年に放送されたアニメ「ピアノの森」でソフィ・オルメッソンの吹き替えピアノを担当したことでも知られる彼女にとって、初めてのリサイタル盤が登場です。
 「言葉のない"さすらい人"」というテーマからは孤独をイメージするところですが、彼女の表現はむしろ輝かしく、内面に籠るだけではなく外に目を向けたときの美しさや憧憬を感じさせ、「さすらい人」に対する新しい感覚を聴く者に与えてくれるものとなっています。

 
 
 

ALPHA995
¥2800
幻燈 アコーディオンの世界 ~バロックから現代まで
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  1. ガヴォットと6つのドゥーブル ~イ調の組曲
 レジス・カンポ(1968-):
  2. Laterna Magica 幻燈
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  3. トッカータ ~パルティータ 第6番 ホ短調 BWV 830
 トーマス・ギュービッチ(1957-):
  4. A ce train-la この調子でいけば
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  5. フィナーレ ~ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K. 304
 カンポ:
  6. Pagamania ! パガマニア!
 ギュービッチ:
  7. Au bord du Nahuel Huapi ナウエル・ウアピ湖のほとりで
 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  8. ロマンス ヘ短調 Op. 5
 ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  9. フィナーレ ~チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
 ギュービッチ:
  10. Tango tangent タンゴ・タンジェント
 エンリケ・グラナドス(1867-1916)
  11. スペイン舞曲 第2番 「オリエンタル」
 J.S.バッハ/フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924):
  12. シャコンヌ ニ短調 ~
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004
 カンポ:
  13. Ad Astra 星々へ
テオ・ウルド(アコーディオン)
ルカ・ファウリーシ(ヴァイオリン)...5
リサ・ストロース(チェロ)...9

ナタリヤ・スタンコヴィチ(声/アルト)
山田容子(トイ・ピアノ、moulin a musique)
アミネ・ソウファリ(ウード)
ジーン・フィリップ・グレゴワール(エレキ・ギター)
レジス・カンポ(声/バス、口笛、シタール、シンギング・ボール=鈴[りん])
ジョエル・ヴェルサヴォー(ドゥドゥク)
ヴァンサン・ベア=ドゥモンデ(マンドリン)
 以上6

 録音: 2023年4月 スタジオ・フェルベール、パリ
 収録時間: 69分

 【アコーディオンが描く多彩な世界】
 2023年現在25歳の若きアコーディオン奏者テオ・ウルド。6歳でマルセイユ地方音楽院、16歳でパリ国立高等音楽院に進学、在学中から数々のコンクールで入賞し、2019年に卒業以来幅広い活動でアコーディオンの可能性を追求し続けています。
 アコーディオン4人の「エオリーナ四重奏団」、ヴァイオリンとチェロとの「フィリア・トリオ」としても活動、現代作曲家とのコラボレーションから古典作品の編曲・演奏など、彼の活動が集約されているのが今回のアルバムと言えそうです。
 電子楽器との共演によって生み出される多彩な響きから、バッハの「シャコンヌ」での圧巻の表現力まで、彼の演奏とアコーディオンの魅力を堪能できる一枚です。

  
 



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BR KLASSIK



900211
(3CD)
¥4900→\4490
2023年2月ライヴ
ラトルとバイエルン放送響の新時代

 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):楽劇《ジークフリート》

ジークフリート...サイモン・オニール(テノール)
ミーメ...ピーター・ホーレ(テノール)
さすらい人...ミヒャエル・フォッレ(バリトン)
アルベリヒ...ゲオルク・ニルグ(バリトン)
ファフナー...フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)
森の小鳥...ダナエ・コントラ(ソプラノ)
エルダ...ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト)
ブリュンンヒルデ...アニャ・カンペ(ソプラノ)
バイエルン放送交響楽団
サイモン・ラトル(指揮)


 録音:2023年2月3-5日(ライヴ) イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8、ミュンヘン(ドイツ)
 総収録時間:232分(78分+73分+81分)

 【ラトルとバイエルン放送響の新時代開始を告げる《ジークフリート》!】
 任期中に急逝したマリス・ヤンソンスの後を受けて、2023/24シーズンからバイエルン放送響の第6代首席指揮者に着任するサイモン・ラトル。
 その新シーズン幕開けに合わせてリリースされるのがこの《ジークフリート》です。このコンビが2015年から進めてきた《ニーベルングの指環》演奏会形式上演のライヴ録音の第3作で、今回も実力のある歌手陣と世界最高峰の機能性を誇るオーケストラの妙技で聴きどころがいっぱいです。
 《指環》の中では少数の歌手で演じられる《ジークフリート》。それだけに歌手たちの表現力とアンサンブルの妙が成功のカギとなります。
 ここでは題名役ジークフリートを現代最高峰のワーグナー歌手の一人サイモン・オニールが歌い、ミーメには現代オペラを中心に演技力のある歌唱で人気を博すピーター・ホーレ、さすらい人には《ラインの黄金》でヴォータンを歌ったベテランのミヒャエル・フォッレ、ブリュンヒルデには人気と実力を兼ね備えたアニャ・カンペと、それぞれの役柄に合った歌手たちが登場します。森の小鳥役のダナエ・コントラの清冽な歌唱も注目です。
 前2作ではヘルクレスザールが会場でしたが、今回の会場「イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8」はより大きく、豊田泰久と彼の事務所「永田音響」が手掛けた音響設計の妙と相まって、更なる空間の広がりを感じられる録音となりました。
 「《ジークフリート》には、ワーグナーが書いた音楽の中でも最もドラマティックで色彩豊かで魅惑的な音楽があります」というラトルの言葉通り、バイエルン放送響の精妙な音色、精緻なソロ、スケールの大きなトゥッティと響きを紡ぎ出しています。

 
 
 


900346
¥2700
ベンヤミン・アップル(バリトン)
フランツ・シューベルト(1797-1828):オーケストラ伴奏による歌曲集

 1. 夕星 D806(1824)
 2. ロマンス - 劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」 D797(1823)
 3. ドイツ舞曲 第1集より 導入 – 舞曲1 – 舞曲2
 オーケストラ編曲:ヨハンフォン・ヘルベック
  4. 秘めごと D719(1821)
  5. 君はわが憩い D776(1823)
  6. 涙の雨 – 歌曲集『美しき水車屋の娘』 D795(1823)より
  7. ドイツ舞曲 第1集より 舞曲3 – 舞曲4 – 舞曲5
 オーケストラ編曲:ヨハンフォン・ヘルベック
  8. ガニュメード D544(1817)
  9. 死と乙女 D531(1817)
  10. タルタロスの群れ D583(1817)
  11. 君の肖像 - 歌曲集『白鳥の歌』 D957(1828)より
  12. ます D550(1817)
  13. ドイツ舞曲 第1集より 舞曲6 – 舞曲7 – 舞曲8
 オーケストラ編曲:ヨハンフォン・ヘルベック
  14. 夕映えの中で D799(1825)
  15. 楽に寄せて D547(1817)
  16. シルヴィアに D891(1826)
  17. 道しるべ – 歌曲集『冬の旅』 D911(1827) より
  18. 夜と夢 D827(1825)
  19. セレナード – 歌曲集『白鳥の歌』 D957(1828)より
  20. ドイツ舞曲 第1集より 舞曲9 – 舞曲10
 オーケストラ編曲:ヨハンフォン・ヘルベック
  21. プロメテウス D674(1819)
  22. 万霊節のための連祷 D343(1816)
  23. 魔王 D328(1815)

 オーケストラ伴奏編曲:
  1、16...アレクサンダー・シュマルツ
  2、5-6、11、17...アントン・ウェーベルン
  4...ヨハネス・ブラームス
  8...クルト・ギルマン
  9...フェリックス・モットル
  10、14-15、18、21-23...
   マックス・レーガー
  12...ベンジャミン・ブリテン
  19...ジャック・オッフェンバック
ベンヤミン・アップル(バリトン)
ミュンヘン放送管弦楽団
オスカー・ヨッケル(指揮)

 録音:2022年9月28-30日、11月30日、12月1-2日 バイエルン放送 スタジオ1(ドイツ)
 総収録時間:74分

 フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツの注目バリトン、ベンヤミン・アップル。
 これまでにALPHAレーベルから「禁断の果実」(ALPHA912)やシューベルトの『冬の旅』(ALPHA854)をリリース、大好評を博しています。
 このアルバムではアップルは、シューベルトの名歌曲のピアノ伴奏パートを、後世の作曲家たちがオーケストラ版に編曲した作品を歌いました。
 もともと親密な雰囲気を持つシューベルトの歌曲ですが、これらの編曲によって現代の巨大なホールでも遜色なく響くことになるとともに、更なる歌手の表現力も求められます。
 アップルは以前にもヴォルフの管弦楽伴奏版歌曲を歌い、(cpo 555380)管弦楽伴奏版の歌曲はお手の物と言えますが、今作でもこの要求に見事に応え、朗々たる歌声を響かせています。
 レーガーをはじめとしたさまざまな作曲家たちの個性あふれる編曲も聴きどころの一つと言えるでしょう。
 また歌曲の間にはオーストリアの指揮者・作曲家ヨハン・ヘルベック(1831-1877)の手による「ドイツ舞曲」のオーケストラ編曲版を収録し、シューベルトと民俗音楽のつながりを探っています。
 ミュンヘン放送管弦楽団を作曲家としても高く評価されるオスカー・ヨッケルが指揮するオーケストラにも注目。

 ベンヤミン・アップル(バリトン) 2023年来日情報
  ◎2023年11月26日(日)  兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール 14:00開演
   シューベルト:歌曲集『冬の旅』 ジェームズ・ベイリュー(ピアノ)
  ◎2023年11月28日(火)浜離宮朝日ホール 19:00開演
   バリトン・リサイタル ~魂の故郷 ジェームズ・ベイリュー(ピアノ)

 
 




B RECORDS

LBM054
¥2800
ブラームス:マゲローネのロマンス
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  ティークの「マゲローネ」によるロマンス Op. 33 (全15曲)
   ~ルートヴィヒ・ティーク(1773-1853):
    『美しきマゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵の恋物語』 より

 朗読・・
  エリザベット・ジェルムゼール(現代フランス語訳):
   コーブルク公立図書館所蔵の作者不詳の写本[1453]に基づく語り
ステファーヌ・デグー(バリトン)
マリールー・ジャカール(メゾ・ソプラノ)
アラン・プラネス(ピアノ)
ロジェ・ジェルムゼール(朗読)

 録音: 2023年3月5、6日 アテネ・ルイ・ジューヴェ劇場、パリ (ライヴ/終演の拍手入り)
 収録時間: 79分

 古くから知られた「美しきマゲローネ」の物語を元に、ルートヴィヒ・ティークが著した小説『美しきマゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵の恋物語』。
 そこに含まれる15編の詩にブラームスが作曲した『ティークの「マゲローネ」によるロマンス』は、物語風ではあるもののそのままではストーリーが繋がらないため、元の小説による語りを挟んで演奏されることがあります。
 フランスの名バリトン歌手ステファーヌ・テグーはこの歌曲集に取り組むにあたり、プロヴァンスが舞台であるこの物語のティークよりもさらに前のテキストに立ち返りたいと考え、1453年に作られたこの伝説の最古の写本を参照、その15世紀のフランス語を語り手ロジェ・ジェルムゼールの妻エリザベットが現代フランス語に整えたものを使用しました。
 かくしてこのテキストは聴衆の心を捉えドイツ語の歌唱部を大きくフォローし、出演者たちの情感豊かな表現も相まって、ライヴに大きな成功をもたらしています。

 
 




CHANNEL CLASSICS



CCSBOX7723
(3CD)
¥4900
アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)...
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 全集ボックス化

 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  【CD 1】
   1-3. ピアノ協奏曲 第1番 嬰へ短調 Op. 1
   4-6. ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op. 18
  【CD 2】
   1-3. ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op. 30
   4-6. ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 Op. 40
  【CD 3】
   1-7. パガニーニの主題による狂詩曲 Op. 43
   8. 前奏曲 嬰へ短調 Op. 23-1
   9. 前奏曲 嬰ト短調 Op. 32-12
   10. 前奏曲 ト長調 Op. 32-5
   11. 前奏曲 変ロ長調 Op. 23-2
   12. 交響曲 ニ短調 「ユース・シンフォニー」
アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)...
 CD 3 Tr.12を除く
ザンクト・ガレン交響楽団
モデスタス・ピトレナス(指揮)...
 CD 3 Tr.8-11を除く

 録音: 2019年11月、2021年11月、2022年11月 トーンハレ・シアター、ザンクト・ガレン、スイス
 収録時間: 193分(67分/76分/50分)

 【2023年は生誕150年没後80年、フェドロヴァによるラフマニノフがBOX化!】
 ウクライナのキーウ出身、2009年のルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールでの優勝を始め、オランダを中心に世界的に活躍し数度の来日公演でも素晴らしい演奏を聴かせているアンナ・フェドロヴァ。
 彼女が完成させたラフマニノフのピアノ協奏曲全集がBOXで登場します。フェドロヴァのラフマニノフといえば、YouTubeにアップされている2013年9月アムステルダム・コンセルトヘボウでの協奏曲第2番のライヴ映像が、10年間で4000万回近く再生されているというから驚きです。
 
 今回の一連の録音では比較的ゆったりとしたテンポを取っており、表情をダイナミックに付けていくピアノと大きくうねるようなオーケストラとの絡みが、作品の持つ叙情性と力強さを十二分に引き出しています。
 2023年現在、ロシアの侵攻による母国の現状に深く心を痛めるフェドロヴァは「今は多くの人がロシア音楽の演奏を控えようとしていますが、ラフマニノフを演奏することは私にとって重要なのです。
 それはその音楽が美しさと力強さ、感動に満ちたものであるとともに、彼自身がロシアという国家に圧力を受けた被害者であったからです」と語ります。
 セット化にあたり組替えが行われており、第1番からパガニーニ狂詩曲までが作曲順に収められているのも嬉しいところ。組み合わせて収録されていた前奏曲と「ユース・シンフォニー」も収録されておりますが、第3番と一緒に収録されていたシルヴェストロフの「使者」は、今回収録されておりません。

 
 




 LINN RECORDS


CKD719
¥2800
若き日の夢 ~サクソフォン四重奏によるバッハからヴィトマンまで
 イェルク・ヴィトマン(1973-):
  1-7. 7 Capricci 7つの奇想曲
   1. Ascensio 上昇(昇天) / 2. Walzer ワルツ /
   3. Noises ノイズ / 4. Corale 1 (a 4 voci) コラール 1 (4声による) /
   5. Keys キー /6. Corale 2 (a 8 voci) コラール 2 (8声による) /
   7. Zirkusparade サーカスのパレード
 フェリックス・メンデルスゾーン(1809–1847):
  8. 奇想曲 ~弦楽四重奏のための4つの小品 Op. 81-3
  9. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ ~
   オラトリオ『聖パウロ』 Op. 36 第3曲
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750):
  10. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 662
 フェリックス・メンデルスゾーン:
  11. フーガ ~弦楽四重奏のための4つの小品 Op. 81-4
 バッハ:
  12. パッサカリア BWV 582
 フェリックス・メンデルスゾーン:
  13. 無言歌 Op. 30-4 / 14. 無言歌 Op. 67-2
 ファニー・メンデルスゾーン(1805–1847):
  15. アンダンテ・カンタービレ「おお若き日の夢よ、黄金の星よ」
   ~ピアノのための4つの歌 Op. 6-3
  16. アレグロ・モルト「ローマのサルタレッロ」 ~
   ピアノのための4つの歌 Op. 6-4
 
 ※ 1-7を除きすべてケビヤールによる編曲
ケビヤール
 ペレ・メンデス(ソプラノ・サクソフォン)
 ヴィクトル・セラ(アルト・サクソフォン)
 ロベルト・セアラ(テナー・サクソフォン)
 ダニエル・ミゲル(バリトン・サクソフォン)

 録音: 2022年10月、2023年2月 ホセ・カレーラス・オーディトリアム、ビラセカ、スペイン
 収録時間: 54分

 バルセロナのサクソフォン四重奏団ケビヤールのLINN RECORDS第2弾。
 ヴィトマンへの委嘱作品とお気に入りの作曲家メンデルスゾーン、そしてメンデルスゾーンのインスピレーションの源ともいえるバッハを組み合わせ、ファニー・メンデルスゾーンに敬意を表して終わるという、若きメンバーたちにとって夢のようなプログラムとのことです。
 4本のサクソフォンによる多彩な表現にぐいぐいと引き込まれる、たいへん楽しく美しい一枚。

 
 




MUSIQUE EN WALLONIE



MEW2306
(2CD)
¥4400
サラ・ドフリス(ソプラノ)
ジョゼフ・ジョンゲン:歌曲全集Vol.2
サラ・ドフリス(ソプラノ)
クレイグ・ホワイト(ピアノ)
 【CD 1】
  1-5. Les Fetes rouges – Cinq melodies 5つの歌曲「紅色の祭り」 Op. 25
   1. Epiphanie des exiles 故郷を離れた男たちの顕現祭 /
   2. Le Carnaval des tranchees 塹壕で迎える謝肉祭 /
   3. Les Langues de feu 炎の舌 / 4. Release 救済 / 5. Sur la greve 浜辺で
  6-7. Deux melodies de Victor Hugo ヴィクトル・ユゴーの詩による2つの歌曲
   6. L'Extase 快感*
   7. J'eus toujours de l'amour ずっと翼ある者たちに惹かれてきた*
  8. Sonnet ソネット*
  9. Calmes aux quais deserts 寂れた岸辺の静けさ Op. 54
  10. Que dans les cieux どうか、空には Op. 45-2
  11. Barcarolle venitienne ヴェネツィアの舟唄*
  12. Guitare ギター*
  13. Les Cadrans 日時計 Op. 45-1
  14. Paquerette ヒナギク*
 【CD 2】
  1. Les Pauvres 貧しき者たち Op. 64-3
  2. Vos yeux あなたの両目*
  3. Chanson, Pieds nus 歌「裸足」*
  4. Chanson, Voici venir l'hirondelle 歌「こうしてツバメがやってくる」*
  5. Malheur a vous 災いあれ、おまえたちは眠っているが
  6. Lys-Chrysanthemes 百合・菊 Op. 29-1
  7. Villanelle ヴィラネル Op. 29-2
  8. Tableau gothique ゴシック様式の絵図 Op. 29-3
  9. Parfum exotique 異国情緒の香り Op. 29-4
  10. Quand ton sourire me surprit 君の笑顔にぼくは驚いて Op. 29-5
  11-12. Deux melodies de Sully Prudhomme シュリ・プリュドムの詩による2つの歌曲
   11. Les Berceaux 何艘もの舟* / 12. Ressenblance 似姿 *
  13. La Musique 音楽 Op. 135
  14. Le Soir sur le steppe 草原での夕暮れ*
  15. Le Souhait de la violette スミレの願い*
 *=世界初録音

 録音: 2022年8-9月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー
 収録時間: 93分(49分/44分)

 【初録音作品続々!ベルギー近代を代表する名匠の多様な歌曲世界へ】
 ラヴェルやスクリャービンの同世代人で、ラフマニノフやレーガーと同じく2023年に生誕150周年を迎えるフランス語圏ベルギーの作曲家ジョゼフ・ジョンゲン。
 自身オルガニストないしピアニストとして活躍しながら、時に母国を離れ英国でも広く活躍した多作な作曲家です。フランスとドイツの近代音楽様式をよく咀嚼しながら美的感覚にすぐれた作品を多く残したこの大家、前衛音楽の興隆でしばらく世界から忘れ去られていましたが、21世紀に入った頃から急速に再評価が進み新録音も続々登場。
 フランス語圏ベルギーの音楽遺産を掘り起こすMusiqueen Wallonieでも2019年から歌曲全曲録音が始まり、第1弾(MEW1993)に続いて周到な作品検証の末ここに第2弾が2枚組アルバムとして形になりました。
 母国の危難を避け英国に逃れ新境地を模索していた時期に書かれ、第一次大戦の惨禍と密接に結びついた『紅色の祭り』(1917)、名声伸?期の作品29などまとまった曲集も紹介しつつ、今回は単独作品・未出版作品を多く収録、世界初録音となる曲も少なくありません。
 ヴェラーレン、レニエ、プリュドム、サマンなどベルギーとフランスの重要な近代詩人たちの文学世界を、印象主義や旋法的書法などを適切に取り入れ味わい深い音にしてゆくジョンゲンのセンスを、様々な形で実感できる充実の選曲と確かな演奏に加え、このレーベル特有の図版満載の充実解説(フランス語、歌詞と共に英蘭独語訳付き)も見過ごせません。
 



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NAXOS

8.574517
¥1800
アダム・フィッシャー(指揮)&デンマーク室内管弦楽団
ハイドン:後期交響曲集 第2集

 1-4. 交響曲第96番 ニ長調「奇跡」 Hob.I:96(1791)
 5-8. 交響曲第97番 ハ長調 Hob.I:97(1792)
 9-12.交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98(1792)
デンマーク室内管弦楽団
アダム・フィッシャー(指揮)
NYCX-10430
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音:2022年9月3-4、6-7日、11月14日 コペンハーゲン、王立デンマーク音楽アカデミー コンサート・ホール
 総収録時間:69分

 【アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。後期交響曲の再録音第2集!】
 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。
 デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。
 第2集となる今回の演奏も、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団との旧全集録音に比べると更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈。まさに見通しのよいすっきりとしたハイドン像が構築されています。
 この第2集には、交響曲「奇跡」を含む第96番から第98番の3曲を収録。第96番のニックネーム「奇跡」とは初演時に会場のシャンデリアが落下するも、観客がハイドン見たさのためにステージ近くに集まっていたため、けが人が出なかったというエピソードに由来するもの(しかし近年の研究では、この出来事は102番の初演時だったということが判明しています)。
 他には第2楽章に弦楽器の特殊奏法である「スル・ポンティチェロ」が用いられた第97番、終楽章にチェンバロが使用されることで知られる第98番を収録。どの曲も小回りの利いたオーケストラの奏者たちの演奏技術も存分に発揮されています。
 当盤の3曲とも第3楽章にはメヌエットが置かれており、ここでも第1集と同じく、ティンパニの打撃が良いアクセントとなった、滑らかなリズムと疾走感にあふれた爽やかな音楽が楽しめます。

 ※国内仕様盤には「ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト」創設者で、古楽から実験音楽のパフォーマーとしても活躍する布施砂丘彦氏の解説が付属します。

 
 



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ONDINE



ODE1423
¥2700→\2490
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン).
ターニャ・テツラフ(チェロ)
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)&ベルリン・ドイツ交響楽団
ブラームス:二重協奏曲/ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番

 1-3. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op. 102
 4-6. ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824):
  ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調(W22/G. 97), K. 271
 7. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  森の静けさ Op. 68 No. 5
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)...1-6
ターニャ・テツラフ(チェロ)...1-3、7
ベルリン・ドイツ交響楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
NYCX10424
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音:2022年12月21-23日 Haus des Rundfunks Berlin, Masurenallee, Grosser Saal
 総収録時間:72分

 【ラルス・フォークトの思い出をブラームスに重ねて...】
 このアルバムはラルス・フォークト(1970-2022)と共演を重ねてきたクリスティアン・テツラフとターニャ・テツラフが、フォークトとの友情を記念すべく企画したもの。
 フォークトが敬愛していたブラームスと、彼を取り巻く友情をヒントに組まれたプログラムです。
 
 ブラームスの「二重協奏曲」は彼の最後の管弦楽作品であり、ブラームスが"8本の弦のために書いた"というこの曲は、一度は友情が途切れてしまった彼の親友ヨーゼフ・ヨアヒムとの和解のきっかけを作った作品でもあったことから、ラルスとの不変の友情を記念して今回の録音曲に決定したというもの。
 テツラフ兄妹による親密な対話が聴きどころです。
 
 2曲目は、そのブラームスが高く評価していたというヴィオッティのヴァイオリン協奏曲。
 ブラームスはヨアヒムが演奏するこのイ短調協奏曲に心を奪われ、クララ・シューマンに熱狂的な手紙を書き送り、二重協奏曲の中にも旋律を引用しており、テツラフはやはり友情の証としてこの曲を演奏したといいます。
 最後の「森の静けさ」はターニャからの友情の証。ドヴォルザークとブラームスの友情に加え、この曲を「チェロのための最も素晴らしく美しい小さな宝石」と語るターニャが、自らの悲しみ、喪失感と愛を表現するのにふさわしい曲として選んだということです。
 ベルリン・ドイツ交響楽団を指揮するのは、ラルス・フォークトの親友でもあったパーヴォ・ヤルヴィ。万全の演奏でテツラフ兄妹を支えています。

 ※国内仕様盤には、フレデリーケ・ヴェスターハウスによるテツラフ兄妹へのインタビューの日本語訳が付属いたします。
 
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ODE1431
¥2700→\2490
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)
フレデリック・ショパン(1810-1849):マズルカ全集 第2集

 1-6. 6つのマズルカ Op. posth.
  1. 変ロ長調 B.16(1826) / 2. ト長調 B.16(1826) /
  3. ニ長調 B.31(1829) / 4. 変ロ長調 B.73 「ヴォウォフスカ」(1832) /
  5. ハ長調 B.82(1833) / 6. 変イ長調 B.85(1834)
 7-8. マズルカ No. 50-51 Op. posth(1840頃)
  7. 第51番 イ短調 B.140 「エミール・ガイヤール」
  8. 第50番 イ短調 B.140 「ノートル・タン」
 9-11. マズルカ No. 30-32 Op. 50(1841-1842)
  9. 第30番 ト長調 / 10. 第31番 変イ長調 / 11. 第32番 嬰ハ短調
 12-14. マズルカ No. 33-35 Op. 56(1843)
  12. 第33番 ロ長調 / 13. 第34番 ハ長調 / 14. 第35番 ハ短調
 15-17. マズルカ No. 36-38 Op. 59(1845)
  15. 第36番 イ短調 / 16. 第37番 変イ長調 / 17. 第38番 嬰へ短調
 18-20. マズルカ No. 39-41 Op. 63(1846)
  18. 第39番 ロ長調 / 19. 第40番 ヘ短調 / 20. 第41番 嬰ハ短調
 21-24. マズルカ No. 42-45 Op. 67(1835-49)
  21. 第42番 ト長調(1835) / 22. 第43番 ト短調(1849) /
  23. 第44番 ハ長調(1835) / 24. 第45番 イ短調(1846)
 25-28. マズルカ No. 46-49 Op. 68(1827-49)
  25. 第46番 ハ長調(1830) / 26. 第47番 イ短調(1827) /
  27. 第48番 ヘ長調(1830) / 28. 第49番 ヘ短調(1849)
ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)
NYCX10425
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2023年6月 Malmo Palladium, マルメ(スウェーデン)

 スウェーデン出身のピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキーが演奏するショパンのマズルカ全曲集。好評の第1集(NYCX-10345/ODE-1412)に続く第2集は第30番から第51番までの後期のマズルカと、遺作の6つのマズルカを収録。
 パリで活躍を始めたショパンが、生涯を通じてポーランドの作曲家としての心の拠り所としていたマズルカをじっくり味わうことができます。とりわけ死の数週間前に作曲した第49番の悲痛な曲調は耳に残ることでしょう。
 遺作の6曲はショパン10代から20代前半の作品。瑞々しい息吹に溢れた華麗な作風が聴きどころです。
 今作でもヤブロンスキーは卓越したテクニックによって積年の演奏経験を通じて育んだショパンへの共感を表現。ブックレットに自ら解説を寄稿(共著、英語)しています。

 ※日本仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。

 
 


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OUR RECORDINGS



6.220682
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ミカラ・ペトリ、ヒレ・パール、マハン・エスファハニ!!

コレッリマニア

 1-4. アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
  教会ソナタ(トリオ・ソナタ)ロ短調 Op. 3 No. 4
   1. Largo / 2. Vivace / 3. Adagio / 4. Presto
 5. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  コレッリの主題によるフーガ BWV 579
 6-12. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  ソナタ ニ短調 HWV 367 -
   アルト・リコーダーと通奏低音のための
    6. Largo / 7. Vivace / 8. Furioso / 9. Adagio /
    10. Alla brave / 11. Andante / 12. A tempo di minuetto
 13-16. ヘンデル:
  組曲 変ロ長調 HWV 434 - チェンバロのための
   13. Prelude / 14. Sonata /
   15. Air con Variazioni / 16. Minuet
 17-20. J.S.バッハ:4つのデュエット–
  リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバ編
   17. ホ短調 BWV 802 / 18. ヘ長調BWV 803 /
   19. ト長調 BWV 804 / 20. イ短調 BWV 805
 21-24. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  コレッリ風ソナタ第2番 イ長調(トリオ・ソナタ)
   21. Largo / 22. Allemande /
   23. Sarabanda / 24. corrente
 25. J.S.バッハ:
  ライプツィヒ・コラールより「われ神より去らじ」 BWV 658
 26. コレッリ:ソナタ ト短調 Op. 5 No. 12「ラ・フォリア」
ミカラ・ペトリ(リコーダー)...
 1-12、17-26
  (使用楽器...2022年製 ピッチ a=415)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)...
 1-12、17-26
  (使用楽器...
   1686年 マティアス・アルバン製)
マハン・エスファハニ(チェンバロ)...1-26
  (使用楽器...
   ドイツのマティアス・クラーマー
    2003年製作のイタリア・モデル)
NYCX-10432
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音:2022年11月27-29日 Garnisons Kirke, Copenhagen(デンマーク)
 DXD 352.8 kHz/32bit 録音、CD...STEREO2.0、SACD...STEREO2.0/5.0ch
 総収録時間:75分

 【ミカラ・ペトリ、ヒレ・パール、マハン・エスファハニ。3人の名手が探る18世紀におけるコレッリの影響】
 1653年イタリア生まれのヴァイオリニスト・作曲家アルカンジェロ・コレッリ。13歳でボローニャに移り17歳で「アカデミア・フィラルモニカ」の会員になりヴァイオリンの演奏と作曲を学びます。
 パリからイタリアでヴァイオリン奏者として成功を収め、1681年にはバイエルン選帝侯の下に仕え、1681年にトリオ・ソナタ作品1を発表。
 この「ヴァイオリンなどの旋律楽器、通奏低音を受け持つ低弦楽器とチェンバロ」で構成されたトリオ・ソナタの形式はコレッリが完成したものとされ、当時のヨーロッパ各国の作曲家たちに多大な影響を与えました。
 このアルバムでは、コレッリの代表的なトリオ・ソナタと、バッハ、ヘンデル、テレマンがコレッリに倣って書いたトリオ・ソナタの数々を収録。
 軽やかな旋律はミカラ・ペトリがリコーダーで演奏し、ヒレ・パールのヴィオラ・ダ・ガンバがこれを支え、マハン・エスファハニのチェンバロが旋律を彩っていくさまは見事という他ありません。
 コレッリ作品の持つ影響力の大きさをまざまざと感じさせる選曲も興味深いものです。アルバムの最後には、コレッリの極めつきともいえる、18世紀に異例のヒットを放ったテーマによる人気曲「ラ・フォリア」が置かれています。
 ミカラ・ペトリはこの録音のために、通常より低いピッチの"特別な"リコーダーを準備。レーベルが誇る高音質録音によるくっきりとした音も魅力です。

 ※国内仕様盤には矢澤孝樹氏による日本語解説が付属します。

 
 



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BERLIN CLASSICS



0303072BC
¥2700→\2490
6種類の楽器を吹き分けたバッハのリコーダー・アルバム

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]

 協奏曲 ニ長調 BWV.1053 (リコーダー、弦楽と通奏低音のための) [20:51](再構成:ゼバスティアン・ヴィーナント)
 「音楽の捧げもの」 BWV.1079~リチェルカーレ ハ短調 [7:17]
 ソナタ ト短調 BWV.1020 (リコーダーとチェンバロのための) [10:47]
 トリオ・ソナタ ニ短調 BWV.527 (リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のための) [11:29]
 ソナタ ホ長調 BWV.1035 (リコーダーと通奏低音のための) [12:22]
 協奏曲 ヘ長調 BWV.1057 (チェンバロ、2つのリコーダー、弦楽と通奏低音のための) [14:23]

モーリス・シュテーガー

ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル
 カタリーナ・ホイティアー (第1ヴァイオリン)
 イルディコー・サイゴー (第1ヴァイオリン)
 ラーヘル・ヴィトリング (第1ヴァイオリン)
 エーヴァ・ボルヒ (第2ヴァイオリン)
 ツェツィーリエ・ヴァルテル (第2ヴァイオリン)
 ルーカス・ハンベルガー (第2ヴァイオリン)
 ペーテル・バルチ (ヴィオラ)
 ヨアンナ・ミハラク (ヴィオラ)
 ヨナタン・ペシェク (チェロ)
 アレックス・イェリチ (チェロ)
 フレート・ヴァルター・ウーリヒ (ヴィオローネ)
 クラウディウス・カンプ (ファゴット)
 ゼバスティアン・ヴィーナント (チェンバロ)

録音 2021年10月12~15日、バーゼル・マルティン教会
エンジニア&プロデューサー:クリスティアン・サーガー


 超絶技巧リコーダー奏者で指揮者としても活動するモーリス・シュテーガーが、古楽器オーケストラとバッハ・アルバムを録音。
 使用楽器は世界最高レベルのリコーダー製作ブランドと目されるスイスの工房「マイヤー・リコーダーズ」の製作したもので、創業者エルンスト・マイヤー [1954-2016]と息子セバスティアン (スイス・ドイツ語なのでゼバスティアンではなくセバスティアンとしておきます)の手になる銘器が揃えられています。
 そのリコーダーと古楽器群による演奏をレコーディングしたのは、harmonia mundiとClavesでもシュテーガーの録音をおこなっていたフリー・エンジニアのクリスティアン・サーガー (スイス・ドイツ語なのでザーガーではなくサーガーとしておきます)で、ここでも高密度なサウンドを聴かせています。録音会場はバーゼルのマルティン教会です (下の画像)。
 なお、チェンバロは18世紀半ば頃のドイツ式2段鍵盤タイプが用いられており、ピッチはA=416 Hz、調律方法にはトーマス・ヤング [1773-1829]の調律理論「ヤング・テンペラメント」が採用されています。





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0302966BC
(2CD)
¥3600→\3290
キルシュネライトが「私の人生のプレイリスト」と語る
 個人的な音楽日記のようなコンセプト・アルバム



タイム・リメンバード


CD1
01. ビル・エヴァンス:タイム・リメンバード [2:29]
02. フレスコバルディ:カンツォーナ [2:55]
03. モーツァルト:小葬送行進曲 KV 453a [1:49]
04. C.P.E.バッハ:幻想曲 変ホ長調 Wtq 58 [5:55]
05. ガーシュウィン:誰がかまうものか [1:25]
06. ドビュッシー:運動 [3:44]
07. 武満 徹:雨の樹 素描 II-オリヴィエ・メシアンの追憶に [3:57]
08. ジョージ・ハリスン:ヒア・カムズ・ザ・サン (ベンヤミン・ケーテ、マティアス・キルシュネライト編) [3:13]
09. スメタナ:あこがれ Op.1-4 [1:25]
10. リスト:眠られぬ夜、問いと答え S.203 [2:37]
11. ヤナーチェク:おやすみ [2:52]
12. シューマン:眠りに入る子供 [2:01]
13. ラッヘンマン:シューベルトの主題による5つの変奏曲 [7:28]
14. トムキンズ:この混乱した時代のための寂しいパヴァーヌ MB 53 [3:33]
15. ブゾーニ:わが魂は汝に望みを託す BV 249 [8:13]
16. バッハ:主よ人の望みの喜びよ (マイラ・ヘス編) [3:28]
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CD2
01. ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV 435 [7:08]
02. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ [6:06]
03. グリンカ:マズルカの思い出 [3:08]
04. ブルックナー:思い出 WAB 117 [4:30]
05. シューベルト:ハンガリーの旋律 D 817 [3:42]
06. リゲティ:ムジカ・リチェルカータ 第7番 [4:14]
07. リベレーション・グループ:ナミビア(ベンヤミン・ケーテ編) [3:30]
 パーカッション: キーリップ・ダルマン、ルーカス・ゲシエン、アントン・テレマン
08. ボルコム:グレイスフル・ゴースト・ラグ [4:48]
09. プランディ:バガテル「永遠の時」 [2:04]
10. ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 Op.63-3 [2:21]
11. プロコフィエフ:ある老婆の物語 Op.31-4 [3:06]
12. ラフマニノフ:前奏曲 ロ短調 Op.32-10 [5:33]
13. サティ:ジムノペディ第1番 [3:05]
14. バルトーク:ハエの日記より [1:31]
15. ビル・ウィザース:ふたりだけで(マリオ・シュタルバウマー、マティアス・キルシュネライト編) [1:38]
16. ハーマン・フップフェルド:時の過ぎゆくままに(ベンヤミン・ケーテ編) [2:31]


マティアス・キルシュネライト

 人生のプレイリスト
 20回に及ぶ来日公演でもおなじみのドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトは、少年時代をナミビアで過ごすなどユニークな経験の持ち主でもあります。
 今回登場する2枚組CDは、キルシュネライト自身が「私の人生のプレイリスト」と語る個人的な音楽日記のような性質のコンセプト・アルバムです。
 2023年2月にケルンでおこなわれたレコーディングは、約400年にわたる音楽の歴史を、さまざまなジャンルやスタイルとともに旅するエキサイティングなものだったということで、CD2枚に収められた32曲は変化に富んでどれも魅力的。
 ブックレットにはキルシュネライト自身による各作品についての簡潔な説明が英語とドイツ語で掲載されています。


 録音:2023年2月23~26日、ケルン、ドイチュラントフンク、カンマームジークザール
 
 


0303044NM
¥2700
※LP同時発売
カイ・シューマッハーによるソロ&デュオアルバム。
 「トランスフォーマー」

1. プロセッション [4:28]
録音:2023年1月、スフェレオ・ベルリン

2. ドリフト [7:01]
 ドラム: フィロ・ツォングイ
録音:2023年1月、スフェレオ・ベルリン

3. スタティック [5:46]
録音:2023年1月、スフェレオ・ベルリン

4. コンティニュアム [8:20]
録音:2023年1月、スフェレオ・ベルリン

5. スケイプス_スペイセス [5:00]
 モジュラー・シンセサイザー: モーリッツ・ファスベンダー
録音:2023年1月、スフェレオ・ベルリン

6. トランスフォーマー [8:03]
録音:2023年1月、エッセン、フォルクヴァング芸術大学ICEM録音スタジオ
 ピアノ: フランチェスコ・トリスターノ
 ドラムス: フィロ・ツォングイ
 シンセサイザー: モーリッツ・ファスベンダー
カイ・シューマッハー(P)

 フランチェスコ・トリスターノらも参加!
 ドイツ・ミニマリズムの旗手、カイ・シューマッハーによるソロ&デュオアルバム。
 表題曲「トランスフォーマー」は、フランチェスコ・トリスターノとのピアノ・デュオで、心地良く疾走し、最後は美しく変容する作品。
 「ドリフト」は、カメルーン系ドイツ人女性ドラマー、フィロ・ツォングイとのデュオ。
 「スケイプス_スペイセス」は、ドイツ人女性鍵盤楽器奏者モーリッツ・ファスベンダーのシンセサイザーとのデュオで、他3曲はピアノ・ソロ作品。瞑想や耽美からアップビートまで独自のスタイルとヴィルトゥオーゾ的な演奏で聴かせるピアノ・ミニマリズム・アルバムです。

 
 



<国内盤> 


MCLASSICS



MYCL00044
¥3300
寺田悦子と渡邉規久雄
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調
 (H.ウルリッヒによるピアノ連弾版)他

  1. シューベルト (1797-1828):ロンド イ長調 作品107 D951
  2. シューベルト:幻想曲 ヘ短調 作品103 D940
  3-6. シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 作品163 D956
   (H.ウルリッヒによるピアノ連弾版)
     3. I. Allegro ma non troppo
     4. II. Adagio
     5. III. Scherzo: Presto
     6. IV. Allegretto
寺田悦子(ピアノ)
渡邉規久雄(ピアノ)

 《録音》2023年6月25日 東京文化会館 小ホール(ライヴ・レコーディング)

 ピアノ連弾で奏でるシューベルト最晩年の傑作集。
 互いがソリストとして活躍する傍ら、長年デュオとして共に歩んできた寺田悦子と渡邉規久雄。待望の美しいシューベルトの連弾作品を収録。
 2023年6月「シューベルト 奇跡の1828年」と題したコンサートのライヴ・レコーディング盤です。
 収録曲は、31年という短い生涯の中の最後の一年に書かれたシューベルト音楽の最高峰の傑作群で、シューベルトの崇高な楽想と美しい調べ、音楽の神髄がそこにあります。まさに「奇跡」の一年です。
 また寺田・渡邉がはじめてデュオを取り組むこととなった「幻想曲」。珍しいH.ウルリッヒによる弦楽五重奏曲などシューベルトの世界に存分に浸れるアルバムとなりました。ピアノ連弾による流麗な音楽をお聴き下さい。


 寺田 悦子 Etsuko TERADA (piano)

  16歳でウィーン音楽大学に留学、在学中に東京でオールショパン・プログラムによるデビューリサイタルを開いた寺田悦子は、村田節子、近藤孝子、田村宏、ディーター・ウェーバー、サッシャ・ゴロドニツキ、メナヘム・プレスラーの各氏に師事。
  ジュリアード音楽院大学院、インディアナ大学等でも研鑽を積み、アルトゥール・ルービンシュタイン自身が審査した1977年第2回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位金賞を受賞して注目を集め、翌1978年リーズ国際ピアノ・コンクールにも入賞、日本ショパン協会賞、飛騨古川音楽賞などを受賞しました。
   「プラハの春」などの国際音楽祭出演、国内各地、英国、ドイツ、フィンランド、ロシア、ラトヴィア、アメリカ、メキシコ、パナマ、ペルーやニューヨークのカーネギーホールでの演奏、イスラエル・フィル、ヘルシンキ・フィル、ドレスデン・フィル、北BBC響など数多くの海外、そしてN響をはじめとする日本の主要オーケストラとの共演、モーツァルトのソナタ全曲演奏やショパンとシューマンの生誕200年記念の連続演奏会、「調の秘密」シリーズなど企画性に富んだソロ・リサイタルや渡邉規久雄とのデュオ・コンサートなど、その透明感のある音色と豊かな情感は聴衆を魅了し続けています。
 CDにショパン作品集 「ノアン」 「ノアンII」、渡邉規久雄とのデュオ「春の祭典&ラフマニノフ(レコード芸術誌特選盤)」など。
 日本音楽コンクール、東京音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール全国大会、ピティナ全国大会等数多くのコンクールで審査員を務め、ドイツやオーストリアでの演奏とマスタークラスを行うなど、後進の指導にも積極的にあたっています。

 渡邉 規久雄 Kikuo WATANABE (piano)

  北欧、特にフィンランド音楽に造詣が深く、中でもシベリウスを生涯のライフワークとして演奏活動の中心に据える渡邉規久雄。これまで5回にわたったシベリウスのピアノ音楽全曲シリーズがすべてCD化され、シベリウス生誕150年記念の2015年にはNHK-BS『シベリウスの室内楽の世界』に出演、東京と大阪で行ったシベリウス・リサイタルの東京公演はNHK-FMで放送されるなど、シベリウス・ピアノ音楽の第一人者として活躍してきた長年の功績は、2015年12月にフィンランド・シベリウス協会から歴史と伝統ある《シベリウスメダル》 を授与されるという栄誉に結実しました。
  林美奈子にピアノの手ほどきを受けて以降、ピアノを林秀光、梅谷進、アベイ・サイモン、ジョルジュ・シェボック、スタニスラフ・ネイガウスに、室内楽をヤーノシュ・シュタルケルに、作曲法を野田暉行に師事。1974年インディアナ大学を成績優秀賞で卒業、1976年に同大学院を修了。同年7月のデビュー・リサイタル以降、ショパンのポロネーズ全曲、シューベルトの最後の3曲のソナタ、シベリウス・プログラムなどによるリサイタル、ラトヴィアの首都リガやヘルシンキ、国内各地での寺田悦子とのデュオ、国内はもとよりサンクトペテルブルグ、モスクワ、ハバロフスクなどでのオーケストラとの共演など、国内外で精力的に演奏活動を行っています。
  CDにシベリウス全集、寺田悦子とのデュオ、「シベリウスのヴァイオリン作品集 I・II(ヴァイオリン:佐藤まどか)」など。武蔵野音楽大学ピアノ科特任教授、大阪ザ・フェニックスホール音楽アドヴァイザーを務めています。
 


<LP>

 

BERLIN CLASSICS(LP)


0303064NM
(LP)
¥4500
※CD同時発売
カイ・シューマッハーによるソロ&デュオアルバム。
 「トランスフォーマー」

  トランスフォーマー
トランスフォーマー

 フランチェスコ・トリスターノらも参加!
 ドイツ・ミニマリズムの旗手、カイ・シューマッハーによるソロ&デュオアルバム。表題曲「トランスフォーマー」は、フランチェスコ・トリスターノとのピアノ・デュオで、心地良く疾走し、最後は美しく変容する作品。
 「ドリフト」は、カメルーン系ドイツ人女性ドラマー、フィロ・ツォングイとのデュオ。
 「スケイプス_スペイセス」は、ドイツ人女性鍵盤楽器奏者モーリッツ・ファスベンダーのシンセサイザーとのデュオで、他3曲はピアノ・ソロ作品。瞑想や耽美からアップビートまで独自のスタイルとヴィルトゥオーゾ的な演奏で聴かせるピアノ・ミニマリズム・アルバムです。
 

















8/30(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS094
¥2800→\2590
ハイドン初期傑作交響曲を、ヴェルサイユ宮殿「十字軍の大広間」にて

 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  1-4. 交響曲 第6番 ニ長調 「朝」Hob.I:6
  5-9. 交響曲 第7番 ハ長調 「昼」Hob.I:7
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
  10. 精霊の踊り (歌劇《オルフェとユリディス》
   〔《オルフェオとエウリディーチェ》パリ版〕より)
 ハイドン:
  11-14. 交響曲 第8番 ト長調 「晩」Hob.I:8
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
 (古楽器使用)
ステファン・プレフニャク(指揮)

 録音: 2022年6月1-6日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の大広間」
 収録時間: 74分

 【マリー=アントワネットを描いたバレエ音楽として生まれ変わった、傑作の響き】
 後に「交響曲の父」と綽名されることになるハイドンが若い頃、長く仕えることとなったエステルハージ侯爵家に来て間もなく宮廷催事のために書いた3連作の交響曲「朝・昼・晩」。さまざまな楽器のソロを含む聴きどころ満載の物語性豊かなこの傑作は、同じオーストリアの音楽史を舞台音楽の領域で大いに盛り上げたグルックの改革オペラ第1作《オルフェオとエウリディーチェ》とほぼ同時期に生まれました。
 フランス南西部ビアリッツに拠点を置くバレエ・カンパニー「マランダン・バレエ・ビアリッツ」を率いるティエリー・マランダンは、後年フランス王室に迎えられフランス王妃となった元オーストリア公女のマリー=アントワネットを描いた新作バレエのため、この3連作交響曲とグルックのオペラからの抜粋を音楽として選択。
 刺激に満ちたステージを彩った選曲をそのまま、ほかでもないアントワネット妃の本拠にもなったヴェルサイユ宮殿を舞台に古楽器演奏で録音したアルバムの登場です。
 エステルハージ侯爵邸での交響曲演奏では使われなかったとも言われるチェンバロも、ここでは当時の一般的な演奏習慣に倣って導入。
 その響きも絶妙な効果をあげる中、近年カウンターテナー歌手ヤクプ・ヨゼフ・オルリンスキとの共演でも注目されているポーランドの気鋭古楽指揮者ステファン・プレフニャクが全編にわたりメリハリの利いたスリリングな演奏解釈を聴かせ、ハイドンとグルックの綴った作品の造形美を隅々まで堪能させてくれます。
 バレエとは別に音楽だけで鑑賞する甲斐のある充実録音です。






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CPO



555467
¥2800→\2590
ポール・メイエ&マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団
カール・シュターミッツ(1745-1801):協奏交響曲集

 1-3. 協奏交響曲第9番 ハ長調
 4-6. 協奏交響曲第12番 変ロ長調
 7-9. 協奏交響曲 ニ長調 Op. 2 No. 2
ハンス=ペーター・ホフマン(ヴァイオリン)...1-9
ロベルト・コルン(ヴァイオリン)...1、3
クリストフ・エーベルル(チェロ)...4-9
ポール・メイエ(クラリネット)...2
マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団
ポール・メイエ(指揮)

 録音:2021年2月18-20日 Epiphaniaskirche, Mannheim, Freudenheim(ドイツ)
 総収録時間:60分

 【ポール・メイエが指揮するカール・シュターミッツの協奏交響曲集】
 18世紀ドイツ、プファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールの宮廷楽団で活躍した作曲家たちによる"マンハイム楽派"。
 この中心人物の一人であったカール・シュターミッツ(マンハイム楽派の創始者とされるヨハンの息子)は多数の交響曲や協奏曲を残しましたが、バロックの合奏協奏曲に倣った「協奏交響曲」も40曲近く残しています。
 これらは少なくとも2人のソリストがオーケストラと対峙するのが特徴で、トゥッティ(総奏)とソロのセクションが並置されているものの、通常の協奏曲よりはトゥッティの部分が大きな割合を占めています。
 カール・シュターミッツの作品はたいてい3楽章で構成されており、ヴァイオリンとチェロが独奏を務めるものが多いのですが、中には7つの楽器をソロとしている曲もあります。
 これらのほとんどは1770年代にパリで書かれ、印刷されました。
 
 前2作のクラリネット協奏曲集(555053、555415)に引き続き、ポール・メイエが2019/20シーズンより首席指揮者を務めるマンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団とともに他の独奏者を交え伸びやかな演奏を聴かせます。
 また協奏曲第9番では第2楽章のヴァイオリン・ソロ・パートを代替え可能とされているクラリネットで演奏。名技を披露しています。
 
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555570
¥2800→\2590
ジモン・ガウデンツ(指揮)&イエナ・フィル
管楽セレナード集

 1. ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
  シンフォニエッタ Op. 188 - 管楽器のための
 2. グスタフ・シュレック(1849-1918):
  九重奏のディヴェルティメント Op. 40 - 管楽器のための
 3. ザーロモン・ヤーダスゾーン(1831-1902):
  セレナード Op. 104 - 管楽器のための
イエナ・フィルハーモニー管弦楽団ウィンド・アンサンブル
ジモン・ガウデンツ(指揮)

 録音:2021年6月15-19日 Volkshaus Jena(ドイツ)
 総収録時間:58分

 ロマン派の3人の作曲家が書いた管楽のためのセレナード集。ラフのシンフォニエッタはフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2本、合計10本の管楽器のための作品。
 技巧的なフルート・パートが特徴で、コラール「息づくものはすべて、主をたたえよ!」の旋律を用いた第1楽章にはじまり軽快なタランテッラのリズムが支配する第2楽章、ゆったりとした第3楽章を経て、快活な終楽章で曲を閉じます。
 グスタフ・シュレックはライプツィヒで活躍した作曲家。多くの教会音楽で知られますが、この九重奏曲は軽やかな旋律が魅力的です。
 ヤーダスゾーンの作品はピアノ版、ピアノ連弾版、管楽十重奏版があり、前二者は「組曲」、後者は「セレナード」と銘打たれています。
 ここでは「セレナード」版の初録音を聴くことができます。イエナ・フィルハーモニー管弦楽団ウィンド・アンサンブルの演奏で。
 
 


555468
¥2200
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):
 弦楽四重奏曲集 第2集

  1-4. 弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op. 83
  5-8. 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op. 89
ディオゲネス四重奏団
【メンバー】
 Stefan Kirpal(第1ヴァイオリン)
 Gundula Kirpal(第2ヴァイオリン)
 Alba Gonzalez i Becerra(ヴィオラ)
 Stephen Ristau(チェロ)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)...2

 録音:Himmelfahrtskirche,Munchen-Sendling(ドイツ) 2020年2月24-25日...5-8 2023年3月4-5日...1-4
 総収録時間:60分

 第1集(777387)に続くディオジェネス四重奏団によるゲルンスハイムの弦楽四重奏曲集。第2集には弦楽四重奏曲第5番と弦楽五重奏曲を収録。
 第5番の四重奏曲は、1911年にジムロック社からスコアなしのパート譜のみが出版されました。初演は当時ベルリン・フィルのコンサートマスターであったカール・クリングラーが率いるクリングラー弦楽四重奏団。
 作品は、後期のゲルンスハイムの特徴でもある、小さなモティーフが半音階的な和声を伴い発展していくもので、調性の伝統に根ざしているものの、長調と短調が目まぐるしく交錯し、初期のようなブラームスを思わせる息の長い旋律は影を潜めています。
 弦楽五重奏曲は1916年3月に初演されましたが、出版されることはありませんでした。
 ゲルンスハイムは彼にとって最後の室内楽作品になると考えていたようで、難解ではあるものの、それまでの作曲技法の全てが内包されているかのような充実した書法で書かれています。
 
 


555585
¥2800
ジャック・オッフェンバック(1819-1880):
 喜歌劇《ヴァイオリン弾き》/喜歌劇《66》

  1. 喜歌劇《ヴァイオリン弾き》 全1幕
  2. 喜歌劇《66》 全1幕
サンドリーヌ・ブエンディア(ソプラノ)
ピエール=アントワーヌ・ショミアン(テノール)
アルマンド・ノゲラ(バリトン)
ケルン・アカデミー(古楽アンサンブル)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)

 録音:2022年8月27-29日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal(ドイツ)
 総収録時間:85分

 1855年、ジャック・オッフェンバックがパリに設立したオペラ・ブフとオペレッタの公演のための劇場ブフ・パリジャン座。
 劇場は収容300人ほどの小さいものでしたが、パリ万国博覧会の正面入り口の真向かいにあり、多くの人々が訪れたため、オッフェンバックにも多大な成功をもたらしました。
 この年の夏に初演されたのが《ヴァイオリン弾き》(副題《ブルターニュの伝説》)でした。この作品で主役を歌ったホルテンス・シュナイダーは素晴らしい演技で観客を魅了し大人気となりました。
 その翌年の1856年7月31日には同じく1幕物の《66》が初演され大成功。こちらも《ヴァイオリン弾き》と同じく登場人物は3人のみ。
 小さい規模ながらもチロルの民俗音楽が効果的に用いられた、ちょっぴり皮肉の効いた楽しい作品です。
 ちなみにタイトルの「66」とは主人公のフランツが購入した宝くじの番号のこと。

 ケルン・アカデミーによるこの演奏は、19世紀の楽器を用いピリオド奏法によって行われたもので、初演時の雰囲気が良く伝わります。3人の歌手の巧みな歌唱も魅力的です。
 
 


555523
¥2800
アウシュヴィッツから奇跡的に生還したシモン・ラクス
 ヴァイオリンと室内管弦楽のための作品集


 1. シモン・ラクス(1901-1983):
  詩曲 - ヴァイオリンと室内管弦楽団のための(E.ノヴィツカ編)
 2. ラクス:弦楽のための交響曲
 3. ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  3つの小品 - ヴァイオリンと室内管弦楽団のための(E.ノヴィツカ編)
 4. エヴェリナ・ノヴィツカ(1982-):
  カディッシュ 1944 - ヴァイオリンと室内管弦楽団のための
エヴェリナ・ノヴィツカ(ヴァイオリン)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
アニエスカ・ドゥチマル(指揮)
アンナ・ドゥチマル=ムローズ(指揮)

 録音:2012年2月8日、2013年1月18日 Aula der Adam Mickiewicz Universität Posen(ポーランド)
 総収録時間:66分

 シモン・ラクスはフランスで活動したポーランドの作曲家。地元で学びパリに留学、タンスマンと親交を結びました。1942年にナチス・ドイツによりアウシュヴィッツに送られるも、奇跡的に生き延びパリに帰還。
 その後も作曲活動を続け、1967年頃からは作家に転身しました。
 一方ヴァインベルクは同じくポーランド出身、ロシアで活動しショスタコーヴィチと親交を結びました。やはり戦争によって苦難の人生を送ったことで知られています。
 このアルバムの演奏者エヴェリナ・ノヴィツカも、自身の大叔母が戦争中に辛い経験をしたことを知り、2人の作曲家に強い親近感を抱くとともに、自身の芸術活動を2人の作品に捧げたいと思うようになったと語ります。
 彼女の「カディッシュ 1944」は1944年8月に解体されたウッチ・ゲットーの犠牲者たちに捧げる詩篇曲であり、ラクスの「詩曲」はノヴィツカによるヴァイオリンと室内管弦楽のための編曲。
 イザイの伝統を継承するヴァイオリンの技巧が際立つ作品です。ヴァインベルクの「3つの小品」は16歳の時の作品で、こちらもノヴィツカが編曲を行っています。
 
 


555572
¥2800
プフィッツナーやフルトヴェングラーも演奏したとされる
ヒューゴ・カウン(1863-1932):交響的作品集

 1. 交響詩「ミネハハ」 Op. 43 No. 1
 2. 交響詩「ハイアワサ」 Op. 43 No. 2
 3. 交響曲第3番 ホ短調 Op. 96
ベルリン放送交響楽団
ジョナサン・シュトックハンマー(指揮)

 録音:2022年5月31日-6月3日 Haus des Rundfunks, Saal 1,(ドイツ)
 総収録時間:77分

 ヒューゴ(フーゴ)・カウンは1863年、ベルリン生まれの作曲家。地元で音楽を学んだ後1886年にアメリカ大陸に渡り、当時ドイツ系のコミュニティがあったミルウォーキーに居を構えました。
 この地で合唱指揮者、作曲家として活動するとともに、音楽学校でも教鞭を執り、多くの後進を育てました。1900年初頭にはドイツに帰国、ベルリンで教職に就きます。
 その後はベルリンに定住し1912年にはプロイセン芸術アカデミー会員に任命されました。
 このアルバムにはロングフェローが1855年に発表した叙事詩「ハイアワサの歌」から題材をとった2つの交響詩が収録されています。
 「ミネハハ」はドヴォルザークの「新世界より」第3楽章のLargoのようにイングリッシュホルンの旋律で始まりますが、すぐにワーグナー風の半音階的な旋律へと移っていきます。
 「ハイアワサ」は伝説的な英雄をネイティヴ・アメリカンの旋律を用いて描いています。交響曲第3番は1913年に作品。1914年に初演された後人気を博し、プフィッツナーやフルトヴェングラーもこの曲を演奏したとされています。
 




ENPHASES



ENP014
(2CD)
¥4400
ヴァレリー・エマール(チェロ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: 無伴奏チェロ組曲(全6曲)

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  【CD 1】
   1-6. 組曲 第1番 ト長調 BWV 1007
   7-12. 組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
   13-18. 組曲 第6番 ニ長調 BWV 1012
  【CD 2】
   1-6. 組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009
   7-12. 組曲 第5番 ハ短調 BWV 1011
   13-18. 組曲 第4番 変ホ長調 BWV 1010
ヴァレリー・エマール(チェロ)

 使用楽器...ミラノのグランチーノ(推定)1694年製作(モダン仕様)/弓...ジョゼフ・アンリ1850年製
 録音: 2022年5月26-28日、7月4-8日 アルスー聖母教会、アルスー (フランス南西部ピレネー=ザトランティーク地方)
 収録時間: 156分(78分/78分)

 【確かな作品解釈が自ずから導き出す傑作の魅力】
 ピアニストのピエール=ローラン・エマールの妹ヴァレリー・エマールが、満を持してバッハの傑作組曲を録音。
 パリ国立高等音楽院でミシェル・ストロースとフィリップ・ミュレールに師事した後、ボザール・トリオのメンバーとしても名高いバーナード・グリーンハウス門下で大きな影響を受け、マールボロ音楽祭などでも活躍してきた彼女は「コンクールに頻繁に出ていた頃から"あなたのバッハにとても惹かれた"と言われることが多かった、ただ書かれた音符と向き合っていただけなのに」と語ります。
 1980~90年代に急速に注目が高まった古楽器演奏にも意識を向けつつ、グリーンハウス門下では「自分を示せ」との教えを受けた彼女のバッハ解釈は、きわめて誠実でありながら凡庸とは程遠い、安定したテンポと磨き抜かれた音の魅力で聴き手を捉えて離さない演奏に結晶しています。
 歴史的に貴重な銘器と弓を伝って響き渡る確かなバッハ像、じっくりお楽しみください。
 



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PHI



LPH042
(11CD)
¥6800→\6390
フィリップ・ヘレヴェッヘ Phi宗教音楽録音集
 【CD 1&2】
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   ミサ曲 ロ短調 BWV 232
 【CD 3&4】
  ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
   オラトリオ 『天地創造』 Hob.XXI:2
 【CD 5&6】
  ハイドン: オラトリオ 『四季』 Hob.XXI:3
 【CD 7】
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   荘厳ミサ曲 (ミサ・ソレムニス) Op. 123
 【CD 8】
  アントニーン・ドヴォルザーク(1841~1904):
   スターバト・マーテル Op. 58
 【CD 9&10】
  ドヴォルザーク: レクイエム Op. 89
 【CD 11】
  1-6 . アントン・ブルックナー(1824-1896):
   ミサ曲 第2番 ホ短調 WAB 27(第2版)
  7-11. ブルックナー: テ・デウム WAB 45
【CD 1&2】
 ドロテー・ミールズ、ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ)
 ダミアン・ギヨン(アルト=カウンターテナー)
 トーマス・ホッブス(テノール)
 ペーター・コーイ(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
  (声楽&古楽器アンサンブル)
【CD 3&4】
 大天使ガブリエル、エヴァ...
  クリスティナ・ランツハマー(ソプラノ)
 大天使ウリエル...
  マクシミリアン・シュミット(テノール)
 大天使ラファエル、アダム...ルドルフ・ローゼン(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
【CD 5&6】
 ハンネ...クリスティナ・ランツハマー(ソプラノ)
 ルーカス...マクシミリアン・シュミット(テノール)
 ジーモン...フローリアン・ベッシュ(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
【CD 7】
 マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
 ゲルヒルト・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)
 ベンジャミン・ヒューレット(テノール)
 デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
 コンサートマスター:
  アレッサンドロ・モッチア(ヴァイオリン)
【CD 8】
 イルセ・エーレンス(ソプラノ)
 ミヒャエラ・ゼリンガー(メゾ・ソプラノ)
 マクシミリアン・シュミット(テノール)
 フローリアン・ベッシュ(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 ベルギー王立フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
  (現アントワープ交響楽団)
【CD 9&10】
 イルセ・エーレンス(ソプラノ)
 ベルナルダ・フィンク(アルト)
 マクシミリアン・シュミット(テノール)
 ネイサン・バーグ(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 ベルギー王立フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
  (現アントワープ交響楽団)
【CD 11】
 ハンナ=エリーザベト・ミュラー、
  アン・ハレンベルイ(ソプラノ)
 マクシミリアン・シュミット(テノール)
 タレク・ナズミ(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)

 【CD 1&2】録音: 2011年5月14-17日 イエス・キリスト教会、ベルリン/収録時間: 101分
 【CD 3&4】録音: 2014年3月24-26日 フラジェ第4スタジオ、ブリュッセル、ベルギー/収録時間: 97分
 【CD 5&6】録音: 2013年4月10-13日 ザール・インスブルック、インスブルック、オーストリア/収録時間: 129分
 【CD 7】録音: 2011年11月16-19日 コンセルトヘボウ、ブリュッヘ、ベルギー/収録時間: 75分
 【CD 8】録音: 2012年4月21-24日 デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー/収録時間: 74分
 【CD 9&10】録音: 2014年4月28-30日 デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー/収録時間: 93分
 【CD 11】録音:2019年9月20-22日 フィルハーモニー、エッセン、ドイツ[1-6] 2012年8月22-24日 KKLルツェルン、スイス[7-11]/収録時間: 51分

 【ヘレヴェッヘが自主レーベルに録音した宗教作品を集成!】
 それぞれの作曲家が生きた当時の楽器と演奏習慣を再現し、作品の本質を問う古楽器演奏の世界で早くから活躍してきたベルギーの指揮者、フィリップ・ヘレヴェッヘ。
 合唱指揮への圧倒的な適性はその天才的かつ厳密な和声感覚によるもので、彼の審美眼に適った古楽器奏者・歌手たちと作り上げる作品解釈は全て、オーケストラが加わる場合でも驚くほどの一体感と圧倒的な求心力に貫かれています。
 それは19世紀以降の作品を演奏する場合でも、またモダン楽器を使う一般的なオーケストラとの共演でも変わることのない、ヘレヴェッヘならではの境地と言えます。
 その音楽性が最も端的に効果をあらわすのは、ルネサンスから現代に至る教会音楽の数々を演奏する時と言ってよいでしょう。
 不朽の名盤を数多く世に送り出してきたバッハの最後の大作声楽曲『ミサ曲 ロ短調』から、ハイドン晩年の大作オラトリオ2曲、ベートーヴェンやドヴォルザークを経てブルックナーに至るまで、他に類をみない充実した解釈の数々がまとめて、お求めやすいBOX仕様で再登場。
 11枚に及ぶCDを通じ、古楽の枠にとらわれない一貫した解釈姿勢がもたらす至芸をじっくりお楽しみください。

 
 




RAMEE

RAM2205
¥2800
注目したのはティールマン・スザート、16世紀屈指の印刷業界人
 「ごきげんよう、スザートさん」
  ~ティールマン・スザートの出版譜の世界~

  1. ティールマン・スザート(1510/15頃-1570以降):
   Mille regretz fera mon povre cueur 千々の悲しみが、わたしの哀れな心を
  2. トマ・クレキヨン(1505頃-1557頃) : Je suis ayme わたしは美ゆえに愛されて
  3. クレキヨン: Mort m'a prive 死がわたしを、残虐な妬みから
  4. ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃) :
   Triste depart 悲痛な別れがわたしを苦悩に追いやり
  5. スザート: Mon Amy わが友(器楽による演奏)
  6. ジョスカン・デプレ(1450/55頃-1521): 森のニンフたちよ(オケゲム追悼歌)
  7. ジョスカン・デプレ: Mille regretz 千々の悲しみ
  8. スザート: Les miens aussi わたしの方でも
  9. スザート: Si de present peine j'endure
   もし今、私が辛い苦痛を耐え忍んでいるならば(器楽による演奏)
  10. スザート: Pere eternel 永遠なる父であらせられる方よ
  11. スザート: Sanctus ~Missa In illo tempore
   サンクトゥス(『ミサ・イン・イッロ・テンポレ』より)
  12. スザート: Agnus Dei ~Missa In illo tempore
   アニュス・デイ(『ミサ・イン・イッロ・テンポレ』より)
  13. スザート: Hoboecken dans ホーブーケン
   〔ホーボーケン〕の踊り(器楽による演奏)
  14. ジャン・ルコック(生歿年不詳、1514年頃活躍) :
   Le bergier et la bergiere 羊飼いの男女が
  15. ヤコブス・クレメンス・ノン・パパ(1510/15頃-1555/56頃):
   Si par trop boire 飲みすぎたせいなら
  16. スザート: Ronde ロンド(器楽による演奏)
  17. クレメンス・ノン・パパ: Een venus schoon 美しき女神が一柱
  18. ピエール・ド・マンシクール(1510頃-1564):
   Ave stella matutina めでたし、明けの明星
  19. スザート: O wrede fortune おお、残酷なる運命よ
  20. オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
   Perch'io veggio それを見たわたしは悲しくて
  21. スザート: Wo bistu あなたはどこにいるのか(器楽による演奏)
  22. スザート: Nil homini firmum est 人間には、何ひとつ確かなものなどなく
  23. ラッスス: Madonna mia, pieta 愛しき婦人よ、お願いです
  24. スザート: Salve quae roseo ごきげんよう、薔薇の冠を戴いた方よ
ユートピア・アンサンブル
ミヒャエラ・リーナー(メゾ・ソプラノ)
バルト・ユーフェイン(カウンターテナー)
アドリアーン・デ・コステル(テノール)
リーフェン・テルモント(バリトン)
ギヨーム・オルリ(バス)
ヤン・ファン・アウトレイフェ(リュート)

 録音: 2022年7月6-8日 聖パオロ教会、アントウェルペン、ベルギー
 収録時間: 75分

 【多声音楽の発展を促したスザートの業績、欧州最前線の古楽プレイヤーたちと】
 ラ・カピーリャ・フラメンカやウエルガス・アンサンブルといったベルギー随一の古楽アンサンブルで活躍してきた実力派古楽歌手たちが結集、それぞれの曲は決して長くないものの、どれも精巧な多声の歌の魅力が凝縮されたポリフォニー傑作集を録音しました。
 テーマはティールマン・スザート、16世紀屈指の印刷業界人です。
 15世紀にヨーロッパで発展した活版印刷術が16世紀初頭に楽譜印刷に応用されるや、音楽は手書きで楽譜を書き写すしかなかった時代には考えられなかったほどの勢いで広範囲に届くようになりました。
 その大きな恩恵を受けたのが15世紀末~16世紀に活躍したフランス=フランドル楽派のポリフォニー作曲家たち。そして彼らの名声拡大に大きく寄与したのが、ヴェネツィアやアントウェルペン、パリなど多くの人々が行き交う大都市で活動していた出版業界人たち。
 おそらく自身も音楽家だったスザートはフランドル地方随一の国際的な港湾都市アントウェルペンに拠点を構え、クレキヨンやクレメンス・ノン・パパ、ゴンベールといった同時代のフランドル人作曲家たち、あるいはジョスカン・デプレのような往年の大御所たちの傑作を数々の曲集に編んで印刷、その普及に大きく貢献します。
 スザートによって選ばれた作品の確かさをじっくり、リュート独奏を交えながら堪能できるプログラムには「千々の悲しみ」や「森のニンフたちよ」など往年の名曲から、宗教曲・世俗曲を問わず仏・蘭・伊・ラテン語などさまざまな言語の佳品が並び、細部までよく整えられた演奏の確かさとあいまって、5世紀前の世界に軽々と私たちを誘ってくれる仕上がりになっています。

 
 



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RICERCAR



RIC456
¥2800
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
 フランドル楽派の秘曲、管楽合奏も導入
  ~ルネサンスのクリスマス音楽

 1. ジョスカン・デプレ(1450/55-1521):
  Illibata Dei Virgo nutrix 純血なる乙女、神の育て親
 2. ジャック(ヤコブス)・アルカデルト(1507-1568):
  Kyrie キリエ*
 3. アルカデルト: Gloria – Missa Noe Noeグローリア*
 4. ジャン・ムートン(1459-1522):Noe Noe
  ノエ・ノエ(クリスマスの歌/器楽による演奏)
 5. アルカデルト: Credo クレド*
 6. アルカデルト: Hodie beata Virgo Maria
  この日、祝福されし乙女マリアは
 7. アルカデルト: Sanctus サンクトゥス*
 8. アルカデルト: Agnus Dei アニュス・デイ*
 9. アルカデルト:
  Regina coeli laetare 天の母后(レジーナ・チエリ)
 10. アルカデルト:
  Magnificat primi toni 第1旋法によるマニフィカト
 11. アルカデルト:
  Dont vient l'esjouissance その時、嬉しいことには
 12. ジョスカン・デプレ/
  ジャン・ギヨ・ド・シャトレ(1512-1588):
   Benedicta es coelorum Regina 祝福あれ、天の母后よ
 *=『Missa Noe Noe ミサ・ノエ・ノエ』より
ナミュール室内合唱団
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
レ・パストゥロー
 (グレゴリオ聖歌歌唱/
  指揮&独唱:
   フィリップ・ファヴェット)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)

 録音: 2021年11月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー
 収録時間: 62分

 【管楽合奏も導入、16世紀の実像に迫ったフランドル楽派の秘曲】
 地中海周辺諸国のバロック作品を、比類ないパッションと精緻な解釈を兼ね備えた名演で聴かせ話題を呼んできた、アルゼンチン出身の指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコン。
 近年は古典派以降の管弦楽作品の解釈でも注目すべき実績をあげていますが、今回の演目は意外にもルネサンス。
 フランス語圏ベルギーの主要都市の一つナミュールに拠点を置く実力派集団ナミュール室内合唱団と共に、同市が出身地と言われる名匠アルカデルトのミサ曲を中心とした選曲をお届けします。
 英国のタリスやスペインのカベソン、オルティスなどと同世代のアルカデルトは、若くしてローマ教皇庁のシスティナ礼拝堂ジュリア聖歌隊に加わり、そこで長く活躍した後にフランス王アンリ2世やシャルル9世に仕えた大家。
 『最後の審判』の芸術家ミケランジェロとも親交があったと言われています。
 今回の演目は聖母マリアにまつわる作品が集められており、中心を占めるのは同じく教皇庁で活躍したフランス語圏出身の作曲家ジャン・ムートンによるクリスマス音楽の旋律を軸に作曲された「ミサ・ノエ・ノエ」。
 アラルコンは4声の端正な多声展開に複数の木管コルネットとトロンボーンからなる合奏、さらにリコーダー、ドゥルツィアン(ファゴットの前身)、オルガンといった楽器を添え、教皇庁やフランス王室など強力な為政者のもとで活躍したアルカデルトの在りし日を彷彿させる壮麗な響きを再現。
 古楽器ならではの純正な和声の美しさ、決して迫力に頼らないしなやかな音作りで、多声音楽ならではの魅力を存分に味わわせてくれます。
 バッハ解釈にも定評があるアラルコンならではの精緻な解釈に惹きつけられる名演です。

 
 




PIANO CLASSICS



PCL10274
¥2100
エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ、ピアノ協奏曲を再録音!
 ショパン:ピアノ協奏曲第1&2番
エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ
ヴァハン・マルディロシアン (指揮)
チェコ室内フィル

録音:2022年10月11~13日、チェコ、パルドゥビツェ、スーク・ホール


 ショパンのポーランド時代を締めくくるピアノ協奏曲を再録音!
 ショパンがピアノと管弦楽のために書いた作品集。
 第1弾は「ドン・ジョヴァンニ変奏曲」、「クラコーヴィアク」、「ポーランドの歌による大幻想曲」、「アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ」という4曲でしたが、今回の第2弾では人気曲である2曲のピアノ協奏曲を収録。
 ピアノ独奏は2011年からドイツを拠点に活動し、2015年にはショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番をProfilレーベルに録音していたエカテリーナ・リトヴィンツェヴァ。
 今回の7年ぶりとなる再録音では、日本でもおなじみのアルメニアのマルディロシアンが指揮するチェコ室内フィルと共演。



● エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ (ピアノ)

 1986年、カムチャツカに近い港湾都市マガダンに誕生。1990年、4歳の時にピアノの勉強を開始。1994年、マガダンの北東約1500kmでほぼ北極圏に位置し、オーロラがさらに美しいチュクチ自治管区の都市アナディリに転居。ロシア最北東端都市の厳しくも豊かな自然の中にある同地の音楽学校で勉強したのち、2001年、15歳のときに一家はモスクワに転居。2002年、モスクワ国立ショパン音楽学校に入学し、イリーナ・ガブリエロヴァに師事。卒業後、2006年にマイモニデス・クラシック・ピアノ・アカデミーに入学し、ヴィクトール・デレヴィアンコ、アレクサンダー・ムンドヤンツ、エカテリーナ・デルジャヴィーナらに師事。卒業後、2011年にドイツに移住し、ケルン音楽舞踊大学で学び、2013年に修士号を取得して卒業後、ヴュルツブルク音楽大学でも学んでいます。
 以後、ベルリンのコンツェルトハウス、シュトゥットガルトのリーダーハレ、ボンのベートーヴェンハレ、ニュルンベルクにあるマイスタージンガーハレ、ハノーファーのNDRフンクハウス、ハンブルクのムジークハレといったドイツの有名な会場などで演奏。


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PCL10279
¥2100

2022年クライバーン・コンクール第2位
 アンナ・ゲニューシェネ
  ユニークな子守歌アルバム


アルフレード・カゼッラ [1883-1947]
1. 「悲しい子守歌」 Op.14 [4:18]

エリック・サティ [1866-1925]
2. 「ピトレスクの幼年時代」~「子守歌」 [2:22]

パウル・ヒンデミット [1895-1963]
3. 「子守歌」 [0:47]

アンリ・デュティユー [1916-2013]
4. 「波のまにまに」~「子守歌の前奏曲」 [3:01

バリス・ドヴァリョーナス [1904-1972]
5. 「24のピアノ小品」~「ゆりかご」 [1:45]

ヨーク・ボーエン [1884-1961]
6. 「子守歌」Op.83 [3:58]

レオニード・デシャトニコフ [1955- ]
7. 映画「モスクワ」~「子守歌」 [5:22]

フェデリコ・モンポウ [1893-1987]
8. 「内なる印象」~「ゆりかご」 [2:14]

エンリケ・グラナドス [1867- 1916]
9. 「ロマンティックな情景」~「子守歌」 [3:30]

ヴラジーミル・レビコフ [1866-1920]
10. 「秋の白昼夢」~「子守歌」 [1:45]

ミエチスワフ・ヴァインベルク [1919-1996]
11. 「子守歌」 Op.1 [3:43]

ジョン・フィールド [1782-1837]
12. ノクターン ヘ長調「ゆりかごの歌」 [5:51]

フェルッチョ・ブゾーニ [1866-1924]
13. 悲歌集~第7曲「子守歌」 [4:41]

フランツ・リスト [1811-1886]
14. 「子守歌」 S.198 [4:49]

ジョージ・クラム [1929-2022]
15. 「クリスマスのための小組曲」~「幼子イエス」 [1:58]

クロード・ドビュッシー [1862-1918]
16. 「英雄的な子守唄」 [4:14]

ドミトリー・ショスタコーヴィチ [1906-1975]
17. バレエ組曲第3番~「エレジー」 [4:14]

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー [1840-1893]
18. 「18の小品」~「子守歌」 Op.72-2 [6:20]

 
アンナ・ゲニューシェネ

録音:2023年1月10~11日、オランダ、スヒーダム、ウェストヴェスト教会

 2児の母によるユニークな子守歌アルバム
 2022年ヴァン・クライバーン国際コンクール第2位のゲニューシェネがピアノで弾くさまざまな子守歌のコレクション。
 子守歌アルバムといっても、ショパンやブラームス、モーツァルト、シューベルトといった有名曲は入っておらず、カゼッラやサティ、ブゾーニ、ヒンデミット、リスト、ヴァインベルグ、デュティユー、レビコフ、グラナドス、モンポウ、デシャトニコフなど意外な作曲家の名前が並んでいるのが面白いです。
 ショスタコーヴィチの「人間喜劇」からの「エレジー」と、ジョージ・クラムの「クリスマスのための小組曲」からの「幼子イエス」は子守歌ではありませんが、静かで優しく美しい作品ということで選ばれているようです。



アンナ・ゲニューシェネ (ピアノ)


 1991年モスクワで誕生。5歳からピアノを弾き始め、8歳でベルリンのフィルハーモニーの小ホールでリサイタル・デビューを果たし、以来、リーズのタウン・ホール、ダブリンのナショナル・コンサート・ホール、テルアビブの美術館、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場、モスクワ音楽院大ホール、ベルガモのサラ・グレッピなど世界の主要なホールで演奏。
 モスクワ音楽院と大学院、ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、2017年、F.ブゾーニ・コンクール(イタリア)で3位。2022年、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで2位。力強いサウンド、力強い音楽的個性、そして圧倒的なヴィルトゥオジティと評され、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏で熱狂を巻き起こしました。
 
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PCL10281
(10CD)
¥4800→\4390
ピアノ好き大注目のお買得10枚組ボックス!
 エクスプローラー・セット スラヴ・エディション(10CD)
CD1 リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 / ヴィンチェンツォ・マルテンポ (2016年録音)
CD2 ボルトキエヴィチ:クリミアのスケッチ、他 / パヴェル・ギントフ (2016年録音)
CD3 ブルーメンフェルト:24の前奏曲 / マーク・ヴィナー (2020~21年録音)
CD4 メトネル:忘れられた旋律 / マッテオ・オメット (2021年録音)
CD5 バラキレフ、グラズノフ、コセンコ:ピアノ・ソナタ集 / ヴィンチェンツォ・マルテンポ (2017~18年録音)
CD6 ノヴァーク:ピアノのための音詩「パン」 / トビアス・ボルスブーム (2020年録音)
CD7 エネスク:ピアノ・ソナタ、組曲 / サスキア・ジョルジーニ (2018年録音)
CD8 シャモ ピアノ曲全集 / ディミトリ・チェスノコフ (2017~18年録音)
CD9 ペジャチェヴィッチ ピアノ曲 / エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ (2020年録音)
CD10 コハリク・ガザロシアン:24の練習曲 / ナレ・カロヤン (2021年録音)
様々なアーティスト

 ピアノ好き大注目のお買得10枚組ボックス!
 Piano Classicsレーベルは2010年の設立以来、そのマニアックな企画によって世界中のピアノ好きの注目を集めてきました。
 今回登場するセットはスラヴの作曲家たちのアルバムを10枚集めたもので、長年に渡って西側的なプロモーションに乗れなかったおかげで知名度こそ低いものの、実は多彩で魅力的な作品が山のように存在するスラヴ・ピアノ音楽の底力を見せつける内容となっています。
 ここでは、リャプノフ、ボルトキエヴィチ、ブルーメンフェリト、メトネル、バラキレフ、グラズノフ、コセンコ、シャモのロシア&ウクライナ勢に加え、チェコのノヴァーク、ルーマニアのエネスク、クロアチアのペジャチェヴィッチ、アルメニアのガザロシアンの作品を収録。
 オリジナル発売時の英文解説がすべて収められているのも朗報です。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85036
(2CD)
¥3000→\2790
「アウアーのレガシー」シリーズ第2弾
 カナダ生まれの伝説的女性ヴァイオリニスト

  キャスリーン・パーロウ(ヴァイオリン)

    懐かしのSP復刻に加え、大注目の初出音源も


 【CD1】
  HMV録音集(1909)
   1. ニコロ・パガニーニ(1782-1840):常動曲(無窮動) Op. 11
   2. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
    G線上のアリア(ヴィルヘルミ編)
   3. ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935):
    『モザイク組曲』- 第4曲「ヴェスレモイの歌」
   4. ハルヴォルセン:ノルウェー舞曲第2番 イ短調
   5. フレデリック・フランソワ・ショパン(1810-1849):
    夜想曲 ニ長調 Op. 27 No. 2(ヴィルヘルミ編)
  米コロムビア録音集(1912-1916)
   6. フランツ・シューベルト(1797-1828):楽興の時第3番
   7. リッカルド・ドリゴ(1846-1930):火花のワルツ(アウアー編)
   8. フリッツ・クライスラー(1875-1962):愛の喜び
   9. ショパン:夜想曲 変ホ長調 Op. 9 No. 2(サラサーテ編)
   10. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
    メヌエット ト長調(ブルメスター編)
   11. トマス・ムーア(1779-1852):
    アイルランド民謡集 - 夏の名残りのぱら
   12. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):ユモレスク ト長調
   13. アントン・ルビンシテイン(1829-1894):メロディ ヘ長調
   14. J.S.バッハ:ガヴォット –
    無伴奏ヴァイオリンのためのパルティーダ 第3番 BWV1006より
   15. アントン・アレンスキー(1861-1906):セレナード
   16. ドリゴ:セレナード Op. 30 No. 2(アウアー編)
   17. ジュール・マスネ(1842-1912):瞑想曲 –
    歌劇《タイス》より (マルシック編)
   18. ドヴォルザーク:
    ヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op. 100 –
     第2楽章(クライスラー編)
   19. クライスラー:中国の太鼓 Op. 3
   20. ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
    グノーの《ファウスト》– 庭園の情景
   21. ピエトロ・マスカーニ(1863-1945):
    間奏曲 – 歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より
   22. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
    ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 – 第2楽章
   23. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
    メロディ 変ホ長調 Op. 42 No. 3 (アウアー編)
   24. ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):
    ロマンス ト長調 Op. 26

 【CD2】
  1. サラサーテ:カルメン幻想曲
  2. ベートーヴェン:
   メヌエット ト長調(ブルマイスター編)(2nd recording)
  3. シューベルト:楽興の時 第3番(2nd recording)
  4. ムーア:
   アイルランド民謡集 - 夏の名残りのぱら(2nd recording)
  5. ドリゴ:火花のワルツ(アウアー編)(2nd recording)
  6. ショパン:
   夜想曲 変ホ長調 Op. 9 No. 2(サラサーテ編)(2nd recording)
  7-9. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
  10. エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
   ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op. 13 – 第1楽章
  11. J. S. バッハ:
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 –
   III. Andante
  12-16. J. S. バッハ:
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004

キャスリーン・パーロウ(ヴァイオリン)
CD1:1-5...ピアノ伴奏
CD1:6-13、20-22、
CD2 2-4...オーケストラ伴奏
CD1:15-19、23-24...
 チャールズ・アダムズ・プリンス(ピアノ)
CD2:1、5、6...
 チャールズ・アダムズ・プリンス(ピアノ)
CD2:10...アーネスト・マクミラン(ピアノ)
CD2:2-4...オーケストラ伴奏
CD2:7-9...
 ジェフリー・ウォディントン(指揮)、
 CBC交響楽団


 録音【CD1】1-5...1909年、6-13...1912年、14-15...1914年、16-24...1916年 【CD2】1-6...1916年、7-9...1941年5月13日 放送、10...1941年11月13日 放送、11-16...1957年1月15日 放送
 各曲の初出時のレコード番号とマトリックス番号はブックレットに記載されています。
 復刻プロデューサー:Eric Wen
 復刻エンジニア:Raymond Glaspole and David Hermann
 マスタリング:Rick Torres
 総収録時間:140分(81分/79分)

 20世紀初期に世界的な人気を博したキャスリーン・パーロウ。ワールド・ツアーで日本を訪れたこともある彼女の懐かしのSP復刻に加え、大注目の初出音源を収録!

 レオポルト・アウアーの門下の演奏家を紹介するBiddulphレーベル「アウアーのレガシー」シリーズ第2弾は、カナダ生まれの伝説的女性ヴァイオリニスト、キャスリーン・パーロウ(1890-1963)です。
 パーロウは幼くして才能を発揮し、サンフランシスコでシュポアの弟子ヘンリー・ホルムズに師事、6歳でリサイタル・デビュー。14歳でイギリスにデビューした際は、バッキンガム宮殿で国王エドワード2世のために演奏、その後ロンドン交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、ベヒシュタイン・ホール(現ウィグモア・ホール)でリサイタルを行いました。
 ミッシャ・エルマンの演奏を聴いて感銘を受けたパーロウは、エルマンの師レオポルト・アウアーに師事することを決め、16歳の年にサンクトペテルブルク音楽院に入学。エルマン(パーロウの1歳下)、エフレム・ジンバリスト(1歳上)らと同じクラスで学びました。
 アウアーがノルウェーのクリスチャニア(現オスロ)で夏期講座を行っていた縁で同地を訪れたパーロウは、ノルウェー国王夫妻の前で演奏し、ある富豪からヴィオッティが使っていた1735年製のグァルネリ・デル・ジェスを贈られました。
 またハルヴォルセンはヴァイオリン協奏曲を作曲して彼女に献呈しています。
 その後はイギリスを拠点として、欧州でビーチャムやワルターといった巨匠たちと共演を重ねて名声と人気を高めました。
 1909年にはHMVが当時のスター歌手と並ぶ破格の条件で録音契約を提示、1912年にはビクターが擁するクライスラー、エルマン、モード・パウエルへの対抗馬として米コロムビアにスカウトされました。
 第1次世界大戦後はワールド・ツアーを敢行。1922年には日本を訪れ、ニッポノホンに録音も遺しましたが、1920年代末にはコンサート・ツアーと録音から身を引き、1941年から1963年に亡くなるまでカナダに居を定めて、トロント大学で教育活動を行いつつ、折に触れて室内楽や協奏曲の演奏を行いました。

 このアルバムにはパーロウがイギリスHMVと米コロムビアに行った録音をすべて収録。
 加えてカナダCBCの放送音源も収録(初発売)しています。彼女の演奏はルバートやポルタメントを多用した、非常にロマンティックなもの。現代の演奏とは趣が異なりますが、エレガントなヴィルトゥオジティは他に代えがたい魅力を放っています。
 パーロウの盤歴はSP時代で止まっていたため、そのレパートリーは小品主体だったのですが、今回発掘された放送音源を通じてメンデルスゾーンやバッハの大作の演奏を聴くことができます。
 また、これまでほとんど知られていなかった50代、60代の演奏を聴けることはファンにとって嬉しい驚きでしょう。ゆったりとしたテンポで始まりポルタメントを多用するメンデルスゾーンは、典型的なロマンティック・スタイル。
 一方、バッハのパルティータは速めのテンポでグイグイと弾き進めつつ、対位法の綾をくっきりと浮かび上がらせる力強い演奏。
 13分40秒で弾き切ったシャコンヌは、テンポとダイナミックスを控えめながら効果的に操作することで各変奏の性格をきっちりと描き出し、曲全体の構造とドラマティックな高揚を直結させた熱演となっています。
 生演奏の一発録りのようで演奏上の傷はありますが、66歳のパーロウが達していた境地を印象強く伝えます。
 
 ブックレット(英語)にはWayne Kileyの含蓄に富んだ解説に加え、パーロウが使っていたグァルネリ・デル・ジェスのカラー写真2枚、貴重なモノクロ写真15枚(表紙含む)が掲載されており、「弦のBiddulph」らしい充実した作りとなっています。

 
 




PROFIL



PH 21053
(2CD)
¥4900
フリーダー・ベルニウス&シュトゥットガルト室内合唱団
ハッセのオペラを最高の演奏陣で披露!

 エディション・シュターツカペレ・ドレスデン53
  ハッセ:三幕の音楽劇「オリンピーアデ」
クリステネ(シキオンの支配者):
 クリストフ・プレガルディエン(テノール)
アリステア(その娘):キャサリン・ロビン(メゾソプラノ)
アルジェーネ(クレタの王女):ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
メガークレ(リチーダの友人):
 デイヴィッド・コーディア(テノール)
リチーダ(クレタの王子):ランドール・ウォン(男性ソプラノ)
アミンタ(リチーダの裁判官)
アルカンドロ(クリステネの側近):
 スティーヴン・リッカーズ(カウンターテナー)
カペラ・サジタリアーナ・ドレスデン
シュトゥットガルト室内合唱団
フリーダー・ベルニウス(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン

 大バッハも賞賛したハッセのオペラを最高の演奏陣で披露!

 録音:1992年5月31日/ゼンパーオーパー(ライヴ)/56'00"、74'10"

 大人気「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」シリーズの第53弾は1992年5月31日にゼンパーオーパーで行われたベルニウス指揮によるハッセの音楽劇「オリンピーアデ」全曲。
 ドレスデン国立図書館所蔵の1756年版スコアを使用した演奏会形式での上演で、名のみ知られたこの作品が優れた演奏で復活した記念すべき公演でした。

 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783) はドイツの作曲家ながらナポリでポルポラやスカルラッティに学び、イタリアで作曲家として成功しました。
 1731年にドレスデン宮廷楽長となり、ナポリ楽派様式による歌劇を上演しました。

 「オリンピーアデ」は1756年の作。古代ギリシャのオリンピックを題材にしているのも興味津々。
 メタスタージオの台本でも最も人気が高く、多くの作曲家が作品化しています。
 カストラート用に書いた役はカウンターテナーのスティーヴン・リッカーズと男性ソプラノのランドール・ウォンが担い、当時の雰囲気を味わわせてくれます。
 主役は実力派クリストフ・プレガルディエン。ヤーコプスとモンテヴェルディの「ウリッセの帰還」を録音したのと同時期で、モダン・オケとも古楽の解釈で見事にこなしています。

 ドイツ合唱会の大御所フリーダー・ベルニウスは1985年以降古楽合唱へ転向、まさに実績を積んだ解釈が光ります。手兵シュトゥットガルト室内合唱団の美しさも光ります。
 



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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 151
¥3000→\2790
正規初出
フルニエによるバッハ無伴奏組曲第2・4・5番、
 1981年のライヴ録音

  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
   無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
   無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
ピエール・フルニエ(チェロ)

 これぞ円熟の至芸!フルニエによるバッハ無伴奏組曲第2・4・5番、1981年のライヴ録音が正規初出で登場!

 ライヴ録音:1981年7月1日/聖リュク教会、メネルブ(フランス)/ステレオ
 * Licensed by INA (Institut national de l'audiovisuel) & Radio France
 * Authorization Clearance by INA legal department
 * 24bit/192kHz Digital restoration & remastering from the original master tape

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。毎回驚きの正規初出録音をリリースしておりますが、当アルバムはina& Radio France からのライセンスで、ピエール・フルニエ(1906-1986)が1981年7月に南仏メネルブ、聖リュク教会で行った演奏会を収録。
 バッハの無伴奏チェロ組曲第2、4、5番が演奏されました!

 「フルニエといえばバッハ」といえるほど、演奏活動晩年まで弾き続けた無伴奏組曲。1960 年録音のDG 盤は屈指の名盤として現在も大変人気ですが、フルニエは生涯この作品と対峙してきました。
 CD として日の目を見た当ライヴは演奏時75歳。歳を重ね、凄みさえ感じる品格のある演奏は圧巻。一音一音に魂がこめられており、その演奏はまるでフルニエが語りかけているよう。ライヴならではの気迫に満ちたバッハは、感動的かつドラマティックです。

 演奏中、会場の教会は水を打ったように静かですが、演奏後の鳴り止まぬ、カーテンコールを促す聴衆の拍手も収録。まるで演奏会場で聴いているような臨場感です。
 弦楽器の復刻に高い評価を集めるスペクトラム・サウンドによる、フルニエの名演、嬉しいステレオ録音でのリリースです!

 ※日本語帯・解説は付きません。
 


<国内盤> 

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SONARE



SONARE 1062
¥2640
梯剛之が満を持してベートーヴェンの後期三大ソナタを録音!
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
  ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
梯剛之(ピアノ)

 なんと美しい、輝きを放った演奏。梯剛之が満を持してベートーヴェンの後期三大ソナタを録音!深い味わいと香り高き名盤の登場。

 ライヴ録音:2022年10月10日/東京文化会館(小ホール)/63'48、国内製作、日本語帯・解説付

 独特の感性で聴き手を魅了するピアニスト梯剛之。毎年、東京文化会館小ホールでのリサイタルを続けており、その演奏会を収録したCD をSONAREレーベルからリリースしております。
 当アルバムは2022年10月10日に行われたリサイタル「梯剛之 ベートーヴェン後期三大ソナタを弾く」で披露されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30・31・32番です。

 梯は演奏活動の中心にベートーヴェンが存在し、常に真摯に向き合ってきました。録音ではピアノ・ソナタ第31番は2009年、2016年に、それぞれライヴ収録したCD をリリースしていますが、後期三大ソナタとしての録音はこれが初となります。
 繊細で洗練された優しい音が魅力の梯ですが、当演奏でも一音一音がクCリアに光り輝き、淡々としながらも、音楽性は実に深く感動的です。

 ピアノ・ソナタだけでなく、ヴォルフガング・ダヴィッドとヴァイオリン・ソナタも演奏してきた梯。自身が持つ温かい心が音楽に表れており、演奏全体にベートーヴェンへの敬愛を感じます。
 演奏時45歳の梯が演奏家としての充実ぶりをこのベートーヴェンで聴くことができます。当曲集の新名盤誕生と申せましょう。

 「ウィーンで育った梯はいつも自然とともにあり、その演奏にもベートーヴェンも吸ったであろう当地の空気感でさえも聞こえる。改めて梯の音楽家としての懐の深さを思い知らされる名盤が生まれることは、本当に喜ばしい」(野平多美 ライナーノーツより) 
 
















8/29(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ACCENT

ACC 24394
¥2700
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
 後期交響曲集

  交響曲 ハ長調 WKO37 *
  交響曲 変ロ長調 WKO38 *
  協奏交響曲 ニ長調 WKO43
   (独奏:ヴァイオリン、オーボエ、チェロ)
  交響曲 変ホ長調 WKO39 *
  交響曲 ニ長調 WKO41 *
 
 * 世界初録音
マルティン・ヨップ(ヴァイオリン、指揮)
マイン・バロックオーケストラ

 最後のガンビストにして最初期の交響曲作家、音楽史の狭間で活躍したアーベル珠玉の名品集

 録音:2022年10月1-4日/ドイツ、イトシュタイン、ユニオン教会

 カール・フリードリヒ・アーベル生誕300年を記念して、世界初録音となる4曲の交響曲を紹介します。
 バロックから古典派へと移る時代を生きたアーベルは、だんだんと過去の楽器となっていったヴィオラ・ダ・ガンバの最後の巨匠であり、またJ.C.バッハとともに市民向けの近代的な定期演奏会「バッハ・アーベル・コンサート」を開いた人物としても名を知られています。
 交響曲は46曲残されており、当盤には後期の作品を収録。
 どれも急緩急の3楽章で1曲15分程度の小粒な作品ですが機知と愉悦に富んだ魅力的な音楽ばかりで、ハイドンと通じあう世界を持っています。
 独奏者が美しい歌の掛けあいを聴かせる協奏交響曲も耳に楽しい名品。

 マイン・バロックオーケストラはコンサートマスター兼指揮者のマルティン・ヨップのもと、25年以上に渡り17-18世紀の音楽を演奏し、国際的な評価を得ているオーケストラ。
 今回の録音には、ハイデルベルク交響楽団をはじめヨーロッパを中心に活躍するヴィオラ奏者、矢崎裕一氏も参加しています。
 




PAN CLASSICS



PC 10451
¥2700
16世紀、外交官・振付師・オルガニスト・作曲家、カヴァリエーリ
枠にとらわれない大胆な書法、
 異才作曲家カヴァリエーリの名作

  エミリオ・デ・カヴァリエーリ(c1550-1602):
   エレミアの哀歌
エラム・ロテム(バス、音楽監督)
プロフェティ・デッラ・クインタ

 枠にとらわれない大胆な書法、異才作曲家カヴァリエーリの名作

 録音:2023年3月23-27日/スイス、フェアスアム、改革派教会

 カヴァリエーリは外交官・振付師・オルガニスト・作曲家という経歴を持つ異才で、現存する作品はごく少ないものの、当時の最先端をゆくスタイルを用い、声楽・オペラの発展に大きく寄与した人物。
 『エレミアの哀歌』は彼の代表作と言え、伝統的な5声のア・カペラ合唱だけでなく通奏低音つきの独唱や二重唱も登場します。またおどろくような和声進行など、およそルネサンス・ポリフォニーの枠から逸脱した革新性を持っていますが、同時にたまらない美しさをたたえた感動的な名作です。

 声楽アンサンブル「プロフェティ・デッラ・クインタ」はエラム・ロテムによってイスラエルのガリラヤ地方で創設され、現在はスイスのバーゼルを拠点として活動しています。
 10年かけて『エレミアの哀歌』を研究・演奏してきた団体であるため、とても高い完成度の演奏がお聴きいただけます。
 




CAVI-MUSIC



8553525
¥2600
ブラームス&クルシェネク:ピアノ三重奏曲集
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8(1889年版)
 エルンスト・クルシェネク(1900-1991):
  三重奏曲-幻想曲 Op.63
ファイニンガー・トリオ

 ファイニンガー・トリオによるブラームス&クルシェネク!

 ベルリン・フィルのクリストフ・シュトロイリ、ダヴィッド・リニカー、室内楽の経験も豊富なスイス人ピアニストで、ベルリン・フィルのメンバーとも度々共演しているアドリアン・オーティカーによって2005年に結成されたファイニンガー・トリオによるブラームスとクルシェネクを組み合わせたユニークな1枚。
 ブラームスのピアノ三重奏曲と、ウィーンのより若い後進による同ジャンルの作品を組み合わせることで、ブラームスの作品に新たな展望を開くことを目指しています。
 ファイニンガー・トリオは、バウハウスとの関わりでも知られる画家・デザイナーのライオネル・ファイニンガー(1871-1956)に対する深い共感から名付けられたピアノ三重奏団。
 彼らの表現力の豊かさ、ニュアンスと音色の幅広さは音楽評論家からも高く評価されています。

 ※録音:2021年3月&11月、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール(ドイツ)
 
 

8553538
¥2600
アルベニス:ギター編曲集
 イサーク・アルベニス(1860-1909):
  エル・アルバイシン、エヴォカシオン(イベリアより)/
 アラゴン、カスティーリャ、アストゥリアス、グラナダ、
 カディス、セビーリャ、キューバ、
 カタルーニャ(スペイン組曲 第1集 Op.47より)/
 マラゲーニャ、カタルーニャ奇想曲(スペイン Op.165より)
 ※すべてギター独奏による演奏
ラウラ・ルーテンス(ギター)

 世界で最も重要なギター・コンクールのひとつであるスペインのアンドレス・セゴビア・コンクール2022優勝の若きギタリスト、ラウラ・ルーテンスによるアルベニス!
 イベリア組曲《エル・アルバイシン》《エヴォカシオン》もギター独奏版で収録!本作におけるギター・トランスクリプションは、できるだけ原曲(ピアノ)に近づけ、複雑さを保持するように努めたといいます。
 1999年、ドイツ・バイエルン州マルクトオーバードルフ生まれのラウラ・ルーテンスは、14歳でフランツ・ハラース教授について学び、そのわずか1年後にクラシック・ギターの才能が認められ、ミュンヘン音楽・演劇大学に最年少の学生のひとりとして入学しました。
 同年ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》でオーケストラデビュー。その後2021年には、22歳という若さで同大学の教員に抜擢されています。

 ※録音:2021年11月(ドイツ、バイエルン)
 
 

8553528
¥2600
ポエジア Poesia
 Vieja Recova(オラシオ・サルガンのスタイルによる)
 Desvelo(オスバルド・プグリエーセのスタイルによる)
 Mientras gime el Bandoneon
  (アニバル・トロイロのスタイルによる)
 Copas, Amigas y Besos(アニバル・トロイロのスタイルによる)
 A la Luz del Candil(オスバルド・プグリエーセのスタイルによる)
 Flor de Lino(アニバル・トロイロのスタイルによる)
 Farol(オスバルド・プグリエーセのスタイルによる)
 Vamos Corazon(オスバルド・フレセドのスタイルによる)
 Doble Castigo(オラシオ・サルガンのスタイルによる)
 En Carne Propia(アニバル・トロイロのスタイルによる)
 Chique
  (エンリケ・フランチーニと
   アルマンド・ポンティエのスタイルによる)
 Sin Lagrimas(オスバルド・プグリエーセのスタイルによる)
 De Vuelta al Bulin
  (オスバルド・プグリエーセのスタイルによる)
 Milonga Triste
  (オスバルド・タランティーノのスタイルによる)
 Ropa Blanca(アニバル・トロイロのスタイルによる)
 El Ultimo Organito(アニバル・トロイロのスタイルによる)
レオネル・カピタート(歌)&
 クアルテート・ソルタンゴ
  〔マルティン・クレット(ピアノ)、
   トマス・レイフ(ヴァイオリン)、
   アンドレアス・ロクセス(バンドネオン)、
   カレル・ブレデンホルスト(チェロ)〕

 伝統的なオルケスタ・ティピカ(ポピュラー音楽を演奏するバンドのこと)の甘美なサウンドと、真の室内楽奏者としての力量を兼ね備えるクアルテート・ソルタンゴが、タンゴのスター歌手レオネル・カピタートとともに作り上げた上質なタンゴ・アルバム。
 アレンジャー兼ピアニストのマーティン・クレットとレオネル・カピタートは、さまざまな著名作曲家のスタイルによるタンゴを16曲集めました。
 生粋のラテンアメリカ人作詞家たちによる歌詞は時に非常に人間的で、かつ社会的な側面を繰り返し強調しています。

 ※録音:2022年7月(ドイツ、ミュンヘン)
 



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CHANDOS



CHAN20291
¥2600
イタリアからの絵葉書~イタリア映画音楽集
 エンリオ・モリコーネ(1928-2020):
  『ミッション』よりガブリエルのオーボエ、滝
  『海の上のピアニスト』より愛を奏でて
  『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)より
   ノスタルジア、愛のテーマ
  『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)より
   デボラのテーマ、メインテーマ
  『マレーナ』(2000)よりメインテーマ
 ホセ・ラカジェ(1859-1937)&エンリオ・モリコーネ:
  『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』よりアマポーラ
 ニーノ・ロータ(1911-1979):
  『フェリーニのアマルコルド』(1973)よりテーマ
  『ゴッドファーザー』(1972)より
   ゴッドファーザー・ワルツ、シシリアの田園風景、愛のテーマ
  『甘い生活』(1960)よりテーマ
 パオロ・シルヴェストリ(1960-):
  『コントロヴェント』(2000)よりテーマ
 ガトー・バルビエリ(1932-2016):
  『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)よりテーマ
マルコ・アルボネッティ(サクソフォン)
ローマ・シンフォニエッタ
パオロ・シルヴェストリ(指揮)

 イタリアを代表するサクソフォニスト、マルコ・アルボネッティのイタリア映画音楽!

 ニューヨーク、カーネギー・ホール・デビューが高く評価され、世界中でソリスト&指導者として活動するイタリアを代表するコンサート・サクソフォニスト、マルコ・アルボネッティのChandosレーベル3rdアルバムは、イタリアの映画音楽集!
 オーケストラは、エンニオ・モリコーネが彼の偉大な映画音楽のレコーディングに起用したのと同じローマ・シンフォニエッタ!さらに収録は、イタリア映画界最高のスコアの多くが録音されたローマの歴史的なフォーラム・スタジオ(Forum Studios)で行われました。

 本作はエンニオ・モリコーネとニーノ・ロータの傑作を中心に、10の映画からの音楽をパオロ・シルヴェストリのアレンジ、オーケストレーションで収録。
 ピアノとサクソフォンのソロを伴う弦楽オーケストラによる演奏が、リスナーの耳と心、両方を魅了します。
 2002年のクリスマス・イヴに、指揮者リッカルド・ムーティの自宅で開かれた集まりに参加したアルボネッティは、そこでモリコーネに出会い、彼と音楽について語り合う感動的な機会を得たといいます。
 またヴェネツィアの図書館では、ニーノ・ロータのオリジナル原稿のアーカイブと、ロータとフランシス・フォード・コッポラが『ゴッドファーザー』の撮影中に書き込んだ注釈の研究を行いました。
 イタリアの文化的アイデンティティを体現し、世界中の人々に愛されているこれらの音楽は、私たちを別の時間や場所に運び、過去の記憶を呼び起こしたり、想像の中でしか見ることのできない世界を紹介したりすることができる、比類なき芸術作品といえるでしょう。

 ※録音:2022年12月、フォーラム・スタジオ(イタリア、ローマ)
 




CHRISTOPHORUS


CHR77474
(2CD)
¥5100
夢と幻影 ~ 素晴しい夜を巡る詩的な旅 セバスティアン・ミロー(朗読)*
レゼスカパード(ヴィオール・コンソート)
 1. シュテファン・ツヴァイク(1881-1942):ノットゥルノ*
 2. クロード・ドビュッシー(1862-1918):夢想
 3. ヴァルター・カレ(1881-1904):Die Nacht winkt vor dem Fenster*
 4. フランシス・ピルキントン(c.1570-1638):Thanks, gentle Moon, for thy obscured light /
  ダウランド:ダウランド氏の真夜中
 5. 作曲者不詳(c.1610):暗闇は私の歓び
 6. ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857):夜は静かな海のように*
 7. エドゥアルト・メーリケ(1804-1875):真夜中に*
 8. マラン・マレ(1656-1728):夢みる乙女
 9. ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616):ロメオとマーキュリオ*
 10. マシュー・ロック(c.1630-1677):ファンタジー(組曲第5番より)
 11. ロック:ファンタスティック ― コラント
 12. ロック:エア ― サラバンド(組曲第5番より)
 13. ライナー・マリア・リルケ(1875-1926):そしてそれはほとんど少女のようで*
 14. フリッツ・カイル(b.1957):Il sogno di Giulia
 15. ロマン・ビュシーヌ(1830-1899):夢のあとに*
 16. ガブリエル・フォーレ(1845-1924):夢のあとに(3つのメロディ Op.7より)
 17. ベルトルト・ブレヒト(1898-1956):マリー・Aの思い出*
 18. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲ヘ長調 Op.50-5 《夢》より ポコ・アダージョ
 19. コンラート・フェルディナント・マイヤー(1825-1898): 夜のざわめき*
 20. ソロボダン・ヨヴァノヴィチ(b.1977):オデッセウスの夢の狭間で
 21. シェイクスピア:ソネット第43番「目を閉じればものがよく見える」*
 22. ヘンリー・パーセル(1659-1695):ロンドー ― 第1幕の旋律~ジグ(歌劇《妖精の女王》より)
 23. ゲルトルート・ゴーズ(1878-1915):Traumgesindel*
 24. パーセル:夜の従者たちの踊り ― 妖精の踊り(歌劇《妖精の女王》より)
 25. アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942):真夜中に(リート集 Op.2より) /
  ユリウス・ローデンベルク(1831-1914):真夜中に*

 ヴィオール・コンソートと詩で愉しむ美しく幻想的な夜の音楽!

 ☆ヴィオール・コンソート「レゼスカパード」が贈る、バロック、古典派、ロマン派、印象派の「夜の音楽」!
 ☆バロック・スタイルのヴィオール版アレンジを施した、フォーレの「夢のあとに」やドビュッシーの「夢想」にも注目!

 女流奏者4名からなるヴィオール・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバ・アンサンブル)「レゼスカパード(Les Escapades)」が「夢」と「幻影」をテーマに素敵な夜を巡る詩的な旅。
 シェイクスピアやアイヒェンドルフ、メーリケ、リルケらの偉大な作家、詩人たちの作品を俳優&歌手として活躍するクリスティアン・ミローが朗読し、それらの詩に関連するような音楽をレゼスカパードが演奏。
 バロック、古典派、ロマン派、印象派の様々な時代の楽曲が取り上げられており、特にガット弦のヴィオールのためにバロック様式に特別にアレンジされたフォーレの「夢のあとに」やドビュッシーの「夢想」のまったく新しいサウンドにも注目です。
 コンセプションとアレンジはレゼスカパードのメンバーであるザビーネ・クロイツベルガー。
 CD1は朗読と音楽がほぼ交互に収録されており、CD2は音楽部分だけがまとめて収録されています。

 ※録音:2023年2月、ドイツ
 



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DA VINCI CLASSICS



XC00769
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300
中村栄宏(リコーダー)&川口成彦(ピアノ)
 心の色 ~ カルディーニ:リコーダー作品集

  フルヴィオ・カルディーニ(b.1959):
   ソナチネ Op.127A/ディアリオ Op.130B/
   モミジ/ソナチネ Op.65E/
   3つのノヴェレッテ/ソナチネ Op.152A/
   ドールズ/ソナチネ Op.99J
中村栄宏(リコーダー)
川口成彦(ピアノ)
C00769
¥2600

 中村栄宏&川口成彦!アムステルダム音楽院で学んだ名手たちの共演!

 ☆アムステルダム音楽院を首席で卒業!異色の経歴を持つ次世代のリコーダー奏者、中村栄宏!
 ☆第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、川口成彦との共演!
 ☆国内仕様盤には、オリジナルのブックレットに加えて、演奏者書き下ろしの特別ライナーノーツ付き

 ジョルジョ・サッケッティの門下生としてフィレンツェ音楽院で学んだイタリアの現代作曲家、フルヴィオ・カルディーニのリコーダー作品集。
 カルディーニは、作曲だけでなく、ヴィヴァルディやモーツァルト、リストなどの作品の編曲、ピアニストとしても高い技術を発揮し、多彩な才能を持った音楽家として活躍しています。
 本アルバムでは、カルディーニが広く実践し、研究してきたミニマリズムとポストミニマリズムに関連する作品を取り上げています。

 中村栄宏は、東京理科大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。
 ソフトバンク株式会社にエンジニアとして入社後、音楽家へ転向のため退社し、オランダ・アムステルダム音楽院リコーダー専攻を学部、大学院ともに特別栄誉賞付き満点首席で卒業(日本人初の快挙)という異色の経歴を持つ次世代のリコーダー奏者です。
 これまでに第20回三重県文化賞・文化新人賞。第13回現代音楽演奏コンクール「競楽XIII」において、入選(4位)及び聴衆賞。第2回テルアビブ国際リコーダーコンペティション第3位、2018年ノールトホルン国際リコーダーコンペティション第2位など数々のコンクールで上位入賞を果たしています。
 また、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、オランダのラジオ番組「Concertzender Actueel」への単独出演や、YouTubeへの多重録音動画の投稿、プロフェッショナルリコーダーアンサンブル「ラ・ルベルティーナ」、オランダを拠点とする「Royal Wind Music」にアンサンブルの一員として参加するなど、多岐にわたり活躍しています。

 第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた日本人鍵盤楽器奏者のホープ、川口成彦を共演者に迎え、アムステルダム音楽院で学んだ名手達がカルディーニの世界観を見事に描いています。
 国内仕様盤には、オリジナルのブックレットに加えて、川口成彦による書き下ろしの演奏解説や使用楽器に関する説明が付くのも注目ポイントのひとつです。

 ※録音:2019年12月、2020年2月、2021年11月、オフィチーナ・ソノラ・デル・ビガッロ(フィレンツェ、イタリア)

 
 




ES-DUR

代理店変更に伴い再掲載
ES2038
【旧譜】
¥2700
小さな気まぐれ~ロッシーニ:ピアノ作品集 マルコ・マルツォッキ(ピアノ)
 ロッシーニ:
  「ピアノのための雑集」より《小奇想曲(オッフェンバック風)ハ長調》
  「アルバムのための幾つかのささいなこと」より
   《第1番 ト短調》、《第8番 ト長調》、《第10番 ヘ長調》
  「穏やかな音楽」より《前奏曲 ハ長調》
  「館のアルバム」より《生粋のタランテラ ハ長調》
  「如才のない子供たちのためのアルバム」より《わが妻への甘え ト長調》
  「館のアルバム」より《いわゆるドラマティックな前奏曲 嬰ヘ長調》
  「藁葺の家のアルバム」より
   《ちぐはぐなワルツ 変ニ長調》、《深い眠り ヘ短調》、《はっとして目を覚ます ニ長調》
  「青春の子供たちのアルバム」より《ロマンティックな挽肉》

 ロッシーニ晩年のピアノ作品集!

 誰もが知るイタリアの作曲家ロッシーニは、長い作曲活動を休止した晩年にもサロンで自作曲を披露し、それらは「老いの過ち」という曲集に集められました。
 2009年にこの曲集と出会い心奪われたマルツォッキが、特にお気に入りの12曲を選び抜き収録しました。
 美しくもユーモア溢れる楽曲の数々を堪能できる一枚です。

 ※録音:2012年2月13日-15日(ハンブルク、ドイツ)
 
 

ES2045
【旧譜】
¥2700
おとぎ話
 スーク:バラードとセレナード Op.3
 ドヴォルザーク:
  森の静けさ Op.68-5、ロンド Op.94、
  ジプシーの歌 Op.55より《メロディ》 (L.リムスキ編)
 ヤナーチェク:おとぎ話 JW VII-5、プレスト JW Ⅶ-6
 マーラー:
  私はこの世に捨てられて(D.ゲリンガス編)
  朝の野辺を歩けば(D.ゲリンガス編)
  亡き子をしのぶ歌(D.ゲリンガス編)
ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)
イアン・ファウンテン

 チェコ語でタイトルがつけられた本アルバムには、チェコにゆかりのある作曲家の作品が集められました。ボヘミア出身のスークとドヴォルザーク、モラヴィア出身のヤナーチェク。
 一方、マーラーはオーストリアの作曲家ですが、生まれはチェコのカリシュトで、幼少期はチェコで過ごしました。

 1970年のチャイコフスキー・コンクールでの優勝以降、世界中で目まぐるしく活躍するチェロの名手ダヴィド・ゲリンガス。
 アルバムの最後はゲリンガスがチェロ用に編曲したマーラーの歌曲で締め括られます。

 ※録音:2012年5月11日-13日(ベルリン、ドイツ)
 
 

ES2037
【旧譜】
¥2700
ファンダンゴ ヘルムート・C・ヤコブス(アコーディオン)
 フェリックス・マキシモ・ロペス(1742-1821):スペインのファンダンゴによる変奏曲/
 作曲者不詳:
  ファンダンゴの響き,スペインの人々の好きな踊り、
  Minuet afandangado、Fandango andaluz. Andante/
 ホセ・アントニオ・マルティ(1719-1763):ピアノのための変奏曲とファンダンゴ/
 D.スカルラッティ:ファンダンゴ/
 ホセ・ブラスコ・デ・ネブラ(1702-1768):スペインのファンダンゴ/
 作曲者不詳:Entra el Fandango. Allegretto/
 ガスパール・シュミット・コマポサーダ(1767-1819):カディスのファンダンゴ/
 作曲者不詳:ファンダンゴ、ファンダンゴ/
 ロペス:メヌエットとファンダンゴの変奏曲 ニ短調/
 作曲者不詳:Fandango alegre/コマポサーダ:ファンダンゴ/
 ロペス:メヌエットとファンダンゴによる6つの変奏曲 ト短調/
 作曲者不詳:ファンダンゴ第3番

 スペイン発祥のダンス、ファンダンゴは18世紀後半頃に多くの作曲家を魅了し、スペインのみならずヨーロッパ中で大流行しました。(当時活躍したスペイン最大の画家ゴヤの絵画が、本アルバムのジャケットを飾っています。)
 ファンダンゴは次第にその地位をボレロやフラメンコに奪われ、多くの作品が忘れ去られてしまいましたが、アコーディオンの名手ヤコブスが、生き生きとした演奏でその息を吹き返します。

 ※録音:2011年(リューベック、ドイツ)
 
 

ES2041
【旧譜】
¥2700
雲の詩~ベックマン&カルク=エーレルト:作品集
 ブロル・ベックマン(1866-1929):
  2つの小品 Op.16、組曲 ニ長調(自然の中での風刺) Op.13、
  3つの交響的なバラード Op.14、雲の詩 Op.17、
  前奏曲(結婚の音楽)と行進 Op.15
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):
  6つのロマンティックな小品 Op.103 (巨大な山脈からの印象)
ヘルムート・C・ヤコブス(アコーディオン)

 スウェーデンの作曲家ベックマンとドイツの作曲家カルク=エーレルトは、ハルモニウムのために多くの作品を遺しています。
 しかしながらベックマンのハルモニウム作品は現在ほとんど演奏されることがなく、貴重な録音となっています。
 本アルバムではこれらのハルモニウム作品を名手ヤコブスがアコーディオンで奏で、新たな角度から楽曲を追求しています。

 ※録音:2012年(ハンブルク、ドイツ)
 



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GENUIN

GEN23848
¥2600→\2390
ティーレマン、バレンボイムの弟子
 元ベルリン・フィル首席コントラバス奏者、ナビル・シェハタ!
  2019年より首席指揮者を務める南ヴェストファーレン・フィル
   新本拠地移転記念アルバム

 ベートーヴェン:《献堂式》序曲ハ長調 Op.124
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
 アンドレス・ロイカウフ(b.1972):
  南ヴェストファーレン=ファンファーレ(世界初録音)
南ヴェストファーレン・フィルハーモニー
ナビル・シェハタ(指揮)

 ナビル・シェハタ&南ヴェストファーレン・フィル、新本拠地移転記念アルバムをリリース!

 ☆ティーレマン、バレンボイムに指揮を学んだ元ベルリン・フィル首席コントラバス奏者、ナビル・シェハタ!
 ☆2019年より首席指揮者を務める南ヴェストファーレン・フィルの新本拠地移転を記念して"チャイ5"をリリース!

 1957年にジーガーラント管弦楽団として発足して以来、ドイツのヴェストファーレン州、ヒルヒェンバッハを拠点に活動するオーケストラ、南ヴェストファーレン・フィルハーモニー。
 かつて児玉宏も首席指揮者を務めたこのオーケストラは2020年3月に新たな本拠地となる「音楽の家」の建設を開始し、途中建設現場が大規模な水害に襲われるアクシデントがありながらも2023年に完成。
 それを記念して首席指揮者ナビル・シェハタとの新しいアルバムがリリースされます。
 ベートーヴェンが新築された劇場のこけら落としのために作曲したまさにこの機会にぴったりな《献堂式》序曲にチャイコフスキーの情熱的な交響曲第5番、そして1972年スイス生まれのドイツ人音楽家、アンドレス・ロイカウフによる快活な「南ヴェストファーレン=ファンファーレ」が初めて録音され、きわめて祝祭的なムードのアルバムに仕上がっています。

 ナビル・シェハタは1980年、エジプト人の父とドイツ人の母の間にクウェートで生まれ、5歳でドイツへ移住。9歳からコントラバスを始めると2003年に難関ARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、翌2004年から2008年までベルリン・フィルの首席コントラバス奏者として活躍。
 様々な名門オーケストラやアンサンブルとともに日本を含む世界各地でツアーやマスタークラスを行ってきました。
 一方で指揮をクリスティアン・ティーレマン、ダニエル・バレンボイムらに学び、2007年にドイツで指揮者デビュー。日本のオーケストラの指揮台にも何度も登場しています。
 南ヴェストファーレン・フィルハーモニーには2019年、約200名もの候補の中から選ばれ首席指揮者に就任。
 新築された「音楽の家」と新しい道を歩み始めたオーケストラを牽引し、今後ますます飛躍してゆくことでしょう。

 ※録音:2021年5月18日-20日、ベッツドルフ市立ホール(ドイツ)

 
 
 
GEN23850
¥2600
ヒンデミット、ベートーヴェン、
 ヘンリク・ヴィエニャフスキ、R.シュトラウス:作品集

  ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ Op.31-2
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ Op.24-5
  ヘンリク・ヴィエニャフスキ:
   グノーの歌劇「ファウスト」による華麗な幻想曲 Op.20
  R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」Op.59よりワルツ・シークエンス
アンネ・ルイーザ・クラム(ヴァイオリン)
ジョンファン・キム(ピアノ)

 ドイツ国際コンクールの覇者、アンネ・ルイーザ・クラム!

 ☆若きヴァイオリン奏者が紡ぐ難曲の数々!
 ☆伴奏者も国際コンクール受賞者のジョンファン・キム!

 ドイツ国際コンクールは多くの偉大なアーティストのキャリアを支援してきました。
 2022年優勝者のドイツのヴァイオリン奏者アンネ・ルイーザ・クラムもこのコンクールがきっかけとなり今回のアルバムのリリースとなります。
 このアルバムでは彼女の高い音楽スキルを存分に発揮できるプログラムが選ばれており、難曲ばかりが選ばれていますが、この若いアーティストは見事に表現しています。
 伴奏は数々のコンクールで受賞しているジョンファン・キムです。

 ※録音:2023年3月
 
 
GEN23844
¥2600
美しきマゲローネ
 ブラームス:美しきマゲローネのロマンス Op.33
トマス・キルディシウス(バリトン)
アニ・テル=マルティロシアン(ピアノ)
ヤニケ・リープヴェルト(ナレーター)

 リトアニアとアルメニアのデュオ、トマス・キルディシウスとアニ・テル=マルティロシアンによるブラームスの《美しきマゲローネのロマンス Op.33》全曲録音です。
 このアルバムで「Genuinレーベル」デビューとなります。
 ルートヴィヒ・ティークの詩に若きブラームスが音楽をつけた美しい歌曲に、ヤニケ・リープヴェルトによるナレーションを加えています。

 ※録音:2021年7月
 
 

GEN23847
¥2600
冬の旅
 シューベルト:冬の旅 Op.89 D 911
  (グレゴール・マイヤーによるバリトン、
   合唱と2つのアコーディオン版)
トビアス・ベルント(バリトン)
ハイディ・シュティーガー(アコーディオン)
ウーヴェ・シュティーガー(アコーディオン)
ゲヴァントハウス合唱団
グレゴール・マイヤー(指揮)

 合唱&2台アコーディオン伴奏によるシューベルトの《冬の旅》!

 ☆シューベルトの《冬の旅》をバリトン、合唱と2つのアコーディオン版で!
 ☆ゲヴァントハウス合唱団監督のグレゴール・マイヤーが自らの合唱団を存分に活かす編曲!

 ゲヴァントハウス合唱団の監督であるグレゴール・マイヤー編曲によるシューベルトの《冬の旅》は非常に珍しい編成となりました。
 バリトンのソロに、合唱団そして2つのアコーディオンという編成です。
 マイヤーはピアノのパートを巧みに2つのパートに分け、2つアコーディオンへと振り分けました。アコーディオンの音色は、驚くほど人間の声、呼吸、叫び、そしてささやきを表現しています。
 またソリストとして参加しているバリトン歌手のトビアス・ベルントは熟練の歌唱を聴かせてくれています。

 ※録音:2022年1月&2023年1月
 




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GLOSSA



XGCD924702
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン、指揮)
ヒンメルスブルク ~ J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集

 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV.1052R〔復元版〕
  ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041
  ヴァイオリン協奏曲ト短調 BWV.1056R〔復元版〕
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン、指揮)
ムジカ・アルケミカ
GCD924702
¥2700→\2490

 リナ・トゥール・ボネGlossa第2弾!J.S.バッハの協奏曲集!

 ☆スペインのバロック・ヴァイオリニスト、リナ・トゥール・ボネGLOSSA第2弾!
 ☆ビーバーのスペシャリストによる新録音は、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲集!

 同世代でもっともエキサイティングなヴァイオリニストの一人と評されるスペインのバロック・ヴァイオリニスト、リナ・トゥール・ボネと、彼女が結成したバロック・アンサンブル「ムジカ・アルケミカ」!
 スペインの古楽レーベルGlossaからリリースされる第2弾は、大バッハが残したヴァイオリン協奏曲集。

 ビーバーの大作「ロザリオのソナタ集」の全曲録音でも批評家や聴衆から高い評価を得、2018年の来日公演を含むヨーロッパ各地でも全曲演奏を行ってきたスペシャリストであるリナ・トゥール・ボネ。
 本アルバムでは、バッハが残した協奏曲のうち、ヴィヴァルディから影響を受けたとされるオリジナルの2つの協奏曲(BWV1041、1042)と、チェンバロ協奏曲としても知られる2曲をカップリングしています。
 古楽から現代まで400年にわたる幅広いレパートリーを誇り、常に各時代の適切な楽器を使用して演奏に臨むボネが挑む、大バッハが残した偉大なるヴァイオリン芸術に注目ください。

 ※録音:2022年11月15日-17日、ヴィラセカ音楽院(スペイン)

      




リナ・トゥール・ボネ、そのすべてのアルバムが衝撃的
とくに素敵な2タイトルを


PAN CLASSICS
PC10329
(2CD)
\4800→\4390
リナ・トゥール・ボネ
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 ここで第10番が聴けます。
 うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」か。
 ・・・いいじゃないですか。
https://www.youtube.com/watch-feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE


PAN CLASSICS
PC10314
\2700→\2490
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  -新発見・新校訂作品さまざま-

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調-ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)

 ここでRV.218が少し聴けます。切ないです。
https://www.youtube.com/watch-v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded

 
 
GCD923540
¥2700
ダ・テンペーラ・ヴェーリャ
パラシオ・ソングブック ~ 3声とリュートのための音楽

 1. フアン・デ・ウレーデ(c.1430-after 1482):Nunca fue pena mayor
 2. アントワーヌ・ブリュメル(c.1460-1513):Ave, ancilla trinitatis
 3. フランシスコ・デ・ペニャローサ(c.1470-1528):
  Unica est columba mea
 4. フアン・デル・エンシーナ(1468-1520):Romerico tu que vienes
 5. アレクサンダー・アグリコラ(c.1446-1506):Tandernaken
 6. ジル・バンショワ(c.1400-1460)/アグリコラ:
  Comme femme desconfortee
 7. エンシーナ:Es la causa bien amar
 8. バルトロメオ・トロンボンチーノ(c.1446-1506):
  Vox clamantis in deserto
 9. 作曲者不詳:Zagaleja del Casar
 10. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548):L'amor dona ch'io te porto
 11 ジョアン・アンブロージオ・ダルツァ(fl. 1508):Ricercar
 12 ルイス・ミラン(c 1500-c 1561):
  O vos omnes qui transitis por esta via d'amor
 13. 伝ハインリヒ・イザーク(c.1450-1517):Salve Sancta facies
 14. ヨハネス・デ・クァドリス(before 1410-1457?):
  Cum autem venissent ad locum
 15. 作曲者不詳:Romance de Pasion - Tierra i cielos se quexaban
 16. 作曲者不詳:Desecha de Pasion - Pues es muerto el Rey del cielo
 17. 作曲者不詳:Adoramus te Domine
 18. ギヨーム・デュファイ(c.1400-1474):Je vous prie
 19. ウレーデ:De vos i de mi quexoso
 20. 作曲者不詳:Amours, amours, vostre service
 21. 作曲者不詳:Oya tu merced y crea
 22. 作曲者不詳:Ora baila tu
ダ・テンペーラ・ヴェーリャ
 〔フロレンシア・メンコーニ (メゾ・ソプラノ)、
  ホナタン・アルバラド(テノール)、
  ブレノ・キンデレ(バリトン)、
  アリエル・アブラモビチ(リュート)〕

 「ダ・テンペーラ・ヴェーリャ」デビュー!知られざるスペイン声楽の視野を広げる一枚

 ☆ヒスパニック系古楽を専門とするアンサンブル「ダ・テンペーラ・ヴェーリャ」デビュー!
 ☆知られざるスペイン声楽の視野を広げる一枚!

 中世後期およびルネサンス音楽のヒスパニック系レパートリーに特化したアンサンブル「ダ・テンペーラ・ヴェーリャ」がGlossaからレコーディング・デビュー。
 メゾ・ソプラノ、テノール、バリトンの3声とリュート伴奏のための知られざるスペイン歌曲集。
 1870年初頭にマドリードの王宮図書館で発見され1890年に現代版が出版された15世紀の写本「Cancionero de Palacio」からの音楽を中心に、イベリア起源やヨーロッパの他の地域の類似レパートリー、関連レパートリーを含む様々な写本の音楽が対比され、初期イベリア音楽、スペイン声楽のより広い視野を提供します。

 ※録音:2022年6月、スイス
 

















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