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≪第121号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2023/10/3~



10/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

.

APARTE



AP 326
(2CD)
\4200→\3890
オフェリー・ガイヤール(チェロ)
 ナポリ!
~「ナポリのバロック」
 [CD1]
  ・ディエゴ・オルティス:
   「ラ・フォリア」に関する8番目と4番目のリチェルカーダ
  ・ニコラ・マッテイス:
   プレリュード(ヴァイオリンのためのアリア集第2巻より)、
   スカラムッチャ(ヴァイオリンのためのアリア集第1巻より)
  ・アンドレア・ファルコニエーリ:
   La suave melodia & su corrente(カンツォーネ集第1巻)
  ・A.スカルラッティ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調
  ・ドメニコ・ナタレ・サッロ:
   "Sapro ben con tanto piangere" (San Ermenegildo)
    (涙を流して私は知るだろう)(世界初録音)*
  ・ニコラ・フィオレンツァ:チェロ協奏曲第1番 ヘ長調
  ・ジュゼッペ・ボンノ:Non turbar quand'io mi lagno"
   (悲しむ私を惑わせないでください)**
  ・エマヌエーレ・バルベッラ:
   アルレッキーノ、アルレッキネッサ、
   ロゼッタとプルチネッラ・ソナタ(世界初録音)
  ・タランテラ「ラ・ヴァルブレッラ(傘)」(作曲者不詳)
 [CD2]
  ・アンドレア・ファルコニエーリ:セニョーラ・ドーラのフォリア
  ・ニコラ・マッテイス:
   もう一つのサラバンド(ヴァイオリンのためのアリア集第1巻より)、
   ジーグ(ヴァイオリンのためのアリア集第1巻より)
  ・フランチェスコ・コルセッリ:聖木曜日の第2の哀歌*
  ・フランチェスコ・ドゥランテ:協奏曲第2番 ト短調
  ・フランチェスコ・アルボレア(フランチスケッロ):
   チェロ・ソナタ第1番 ニ長調
  ・レオナルド・レオ:チェロ協奏曲 ニ短調 L.60
  ・ニコラ・ポルポラ:"Tu spietato, non farai"
   (冷酷なあなたはしないだろう)**
  ・サルヴァトーレ・ランゼッティ:チェロ・ソナタ第7番 ト長調 op.1
  ・ポルポラ:"Fiero il ciel balena intomo"
   (誇らしげに空が渦を巻く)(テミストーデ)(世界初録音)***
  ・ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ:
   ラルゴ(ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調)
  ・ニコラ・ポルポラ:"Se morrai per me"(私のために死ぬなら)***
  ・マッテイス:
   アリア・マリンコニカ(ヴァイオリンのためのアリア集 第1集より)、
   ジーグ(ヴァイオリンのためのアリア集 第1集より)
オフェリー・ガイヤール(チェロ)
*サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
**マリーナ・ヴィオッティ(メゾ・ソプラノ)
***ルアン・ゴエス(カウンターテナー)
プルチネッラ・オーケストラ

 思わず踊りだしたくなるような湧き出すリズム、音楽、人気チェロ奏者、ガイヤールによる「ナポリのバロック」!

 チェロ/1737年製ゴフリラー、ピッコロチェロ/オランダ製、製作者不明
 録音:2023年5月15-17日

 センシティヴな音色と表現、そして凝ったプログラムでいつも聞き手を幸せにしてくれるガイヤール。
 今回彼女が取り上げたのはバロックのナポリ。
 タンバリンの軽やかにしてエキゾチズムも感じさせる音色に続いて、ガイヤールが縦横無尽にラ・フォリアを奏でるというディスク冒頭から一挙に世界に引き込まれます。

 これまでにも「ロンドンの夜」(AP 274)やマドリードを舞台にした「ボッケリーニ作品集」(AP 194)など、ひとつの町をテーマにしたアルバムを発表してきたガイヤール。
 「チェロという楽器の隆盛を理解するうえで避けて通れない町」ナポリを取り上げました。
 18世紀後半のナポリでは街角でナポリの民謡が歌われ、その傍らにはマンドリンやヴァイオリン、そして打楽器が伴奏しているという風景がよく見られたようです。
 ガイヤールもこの雰囲気を再現したいと考え、音楽学者にも協力をあおぎながらプログラムを組んだということです。
 タランテラやラ・フォリアのフォークロアの味わいあり、そして当時のヴァイオリン奏者だったニコラ・ヴィオレンツァによる超絶技巧の協奏曲あり、とヴァラエティにとんだ内容です。
 今回もピオーを始めたとした声楽陣もゲストに迎え、バロック時代のナポリの町に迷い込んだような楽しい気分になれるアルバムとなっています。
 ガイヤールのチェロの音色がますます磨き上げられいることにも感じ入る演奏です。
 




ACTE PREALABLE


代理店変更により再掲載
AP0468
【旧譜】
\2600
ユゼフ・ヴィエニャフスキ:室内楽作品全集 Vol.1
 ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
  弦楽四重奏曲 イ短調 Op.32
  大二重ポロネーズ ホ短調 Op.5
   (ヴァイオリンとピアノのための)
  チェロ・ソナタ ホ長調 Op.26
  Pensee fugitive Op.8
トノ四重奏団
シュチェパン・コンチャル(ピアノ)
イレナ・カリノフスカ=グロフス(ヴァイオリン)
バルバラ・パクラ(ピアノ)

 ユゼフ・ヴィエニャフスキの室内楽作品全集!

 ヴァオリニスト、作曲家の兄ヘンリク・ヴィエニャフスキに比べ、ピアニスト、作曲家の弟ユゼフ・ヴィエニャフスキは現代あまり知られない存在となっています。
 しかしながら、兄に劣らず素晴らしい作品を遺しました。

 室内楽作品全集の第1巻となるこのアルバムは、1852年頃に書かれたモニューシュコのオマージュでもある「大二重ポロネーズ Op.5」や、1870年代、ユゼフの成熟期に書かれた「弦楽四重奏曲 Op.32」など、初期から中期の作品を中心に収録されています。

 ※録音:2016年8月29日&2018年2月2日&2019年9月21日
 
 
AP0469
【旧譜】
\2600
ユゼフ・ヴィエニャフスキ:室内楽作品全集 Vol.2
 ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
  ピアノ三重奏曲 ト長調 Op.40
  ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.24
  ソナタ・アレグロ ト短調 Op.2
   (ヴァイオリンとピアノのための)
ニコラ・フランキエヴィチ(ヴァイオリン)
ウカシュ・トゥジェシュ(チェロ)
シュチェパン・コンチャル(ピアノ)
イレナ・カリノフスカ=グロフス(ヴァイオリン)
バルバラ・パクラ(ピアノ)

 ユゼフ・ヴィエニャフスキの室内楽作品全集の第2巻は、前半はピアノ三重奏曲、後半はヴァイオリンとピアノのための作品が収録されています。
 第1巻と同じく、全曲世界初録音となっており、ユゼフの知られざる楽曲を存分に楽しめる内容となっています。

 ※録音:2015年7月19日-20日&2016年8月29日&2018年7月25日
 
 
AP0470
【旧譜】
\2600
カチュコフスキ:ヴァイオリン協奏曲集
 ヨアヒム・カチュコフスキ(1789-1829):
  ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.8
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.17
アグニェシュカ・マルハ(ヴァイオリン)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管
ヴォイチェフ・ロデク(指揮)

 ポーランドの作曲家、ヨアヒム・カチュコフスキの作品はヨーロッパ全土で出版され、生前広く演奏されていました。
 しかし、今となってはその名はすっかり忘れされられ、伝記もほとんど残されてはいませんが、優れたヴァイオリニストだったことだけは知られています。
 ヨーロッパで活躍したカチュコフスキは1817年にポーランドへ戻ると、宮廷音楽教師を務め、1829年に短い生涯を終えるまで、幅広く演奏しました。

 ※録音:2019年9月16日-17日
 
 
AP0487
【旧譜】
\2600
パフルスキ:ピアノ(と室内楽)作品集 Vol.3
 ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):
  2つのマズルカ Op.18/前奏曲ハ短調 Op.8-1/
  3つの小品 Op.3/3つの小品 Op.4/
  アルバムの綴り Op.16/2つの歌 Op.14/
  2つの小品 Op.9/幻想的小品 Op.4-2/
  悲しき歌 Op.4-3/子供のためのアルバム Op.23/
  荘厳行進曲 Op.15/楽興の時 Op.22-1
アンナ・ミコロン(ピアノ)
アリツィア・ルミャノフスカ(メゾ・ソプラノ)
アンジェイ・カツプシャク(ヴァイオリン)
アンナ・サヴィツカ(チェロ)
スタニスワフ・マリイェフスキ(オルガン)

 1859年にポーランド東部の町、ワジで生まれた作曲家ヘンリク・パフルスキは、ワルシャワ音楽院で学んだ後ロシアに渡り、モスクワ音楽院で研鑽を積むとそのままモスクワ音楽院で教鞭を取るようになり、ロシアに残りました。
 そのような経緯もあり、パフルスキの音楽はポーランドの要素の他に、ロシア楽派の影響が隅々に感じられるものとなっています。

 ※録音:2018年3月15日、2019年、2020年
 
 
AP0512
【旧譜】
\2600
カロル・コンツキ:室内楽作品集
 カロル・コンツキ(1815-1867):
  弦楽四重奏曲第1番 ニ長調
  弦楽四重奏曲第2番 ハ短調
  弦楽五重奏曲 ト短調 Op.26
トノ四重奏団
アレクサンデル・マザネク(コントラバス)

 19世紀のポーランドの傑出した音楽一家といえば、ヘンリク&ユゼフ・ヴィエニャフスキ兄弟が挙げられますが、コンツキ兄弟も優れた音楽家でした。
 ピアニストのアントニとスタニスワフ、ヴァイオリニストのアポリナリー、そしてこのアルバムで取り上げられるのはヴァイオリニストで長男のカロル・コンツキです。
 ワルシャワ音楽院で学び、11月蜂起の影響でパリに移住、そこで音楽教師を務めながら、室内楽を中心に作曲活動を行いました。

 ※録音:2021年1月31日&6月28日
 
 
AP0541
【旧譜】
\2600
ストヨフスキ:ピアノ作品全集 Vol.1
 ジグムント・ストヨフスキ(1870-1946):
  Deux Pensees musicales Op.1/
  2つの奇想練習曲 Op.2/3つの間奏曲 Op.4/
  4つの小品 Op.5/3つの小品 Op.8/
  2つのオリエンタル Op.10
カロル・ガルヴォリンスキ(ピアノ)

 米国でも活躍した偉大な作曲家、ストヨフスキ!

 1870年生まれのピアニスト、作曲家のジグムント・ストヨフスキは、10代の終わりにパリへ留学し、作曲をレオ・ドリーブやテオドール・デュボワから学んでいます。
 1905年の渡米後はポーランドの作曲家として初めて、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で自作曲が披露され、偉大な音楽家として名を馳せました。
 残念ながらその名声は死後、20世紀半ばの音楽情勢の荒波に揉まれて長続きすることはありませんでしたが、近年その才能は再認識されつつあります。

 ※録音:2022年6月28日-30日
 
 
AP0543
【旧譜】
\2600
フィテルベルク: 弦楽四重奏曲第4番&第5番
 イェジー・フィテルベルク(1903-1951):
  弦楽四重奏曲第4番
  弦楽四重奏曲第5番
フィテルベルク四重奏団
 〔アレクサンデル・ダシュキエヴィチ
   (第1ヴァイオリン)、
  ファビオ・サルメリ(第2ヴァイオリン)、
  パヴェウ・リース(ヴィオラ)、
  ヤクプ・ガヨヴニク(チェロ)〕

 ワルシャワ生まれの作曲家イェジー・フィテルベルクはワルシャワ音楽院とモスクワ音楽院で学んだ後、1922年から1926年までドイツでフランツ・シュレーカーに師事しました。
 弦楽四重奏曲第4番はその後、ドイツを離れパリで暮らしていた頃の1936年に作曲されました。
 この楽曲はフィテルベルクが好んだ形式のひとつである主題と変奏が用いられ、主題と終曲のフーガの間に7つの変奏が盛り込まれています。
 
 続く弦楽四重奏曲第5番は、1940年にパリを離れアメリカに亡命した後、1945年にニューヨークで作曲されました。
 冒頭のアレグロの後、5つの変奏が続き、第4番と同じようなコンセプトで作曲されていますが、最後はフーガではなく長大なヴィヴァーチェで締め括られます。

 ※録音:2022年7月17日-19日
 
 
AP0523
【旧譜】
\2600
フリードマン:歌曲全集
 イグナツィ・フリードマン(1882-1948):
  3つの歌 Op.1/クラコヴィアク Op.3/
  3つの歌 Op.4/3つの歌 Op.5/2つの歌 Op.17/
  2つの歌 Op.23/3つの歌 Op.25/
  3つの歌 Op.35/5つの歌 Op.41/
  4つの歌 Op.55/4つの詩/3つの歌/民謡
シェン・アジャーシュ(ソプラノ)
シモン・ホイナツキ(バリトン)
ヤクプ・トホジェフスキ(ピアノ)

 ポーランド出身のピアニスト、作曲家のイグナツィ・フリードマンは、ショパンの音楽の名手かつ良き解釈者であるとともに、ピアノ曲、室内楽曲、声楽曲などを約100曲作曲しました。
 ユダヤ系のフリードマンは第二次世界大戦が始まるとオーストラリアに亡命し、戦後ポーランドでは彼の作品は演奏されなくなってしまいましたが、戦前にはポーランドの重要な出版社から出版され、人気を博しました。
 このアルバムにはフリードマンの歌曲、全37曲が収録されています。

 ※録音:2021年8月11日-13日
 
 
AP0521
【旧譜】
\2600
イフ・ユー・ラヴ・ミー... ~ ジェレンスキ:歌曲集
 ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):
  Laskawa dziewczyna Op.25-3 (from Pie sni Gabryelli)/
  Roza dzika/Niepewnosc/Marzenia dziewczyny/
  歌劇「Stara Basn」より《Piosnka Zywii》/Leci piosenka.../
  Zlota rybka/Gdy ostatnia roza zwiedla/Polaly sie lzy/
  Polecialy piesni moje/Jaskolka Op.19-2 (from Trzy Piesni)/
  Lzy Op.19-3 (from Trzy Piesni)/O Jasku spod Sacza/
  Dola moja/Z lak i pol/Szlo dziecie z fujarka/Zyczenie/
  Powrot piosenki/Siedzi ptaszek na drzewie/Na fujarce/
  Z Nieboskiej komedii/Brzozy/Barkarola/Dobra noc
カタジナ・ドンダルスカ(ソプラノ)
ピオトル・クシェヴィチ(テノール)
トマシュ・クシシツァ(テノール)
ミハウ・ランドフスキ(ピアノ)

 ポーランドの作曲家ヴワディスワフ・ジェレンスキは、オペラや交響曲、教会音楽、そして100曲を超える歌曲などを作曲しています。
 その功績はモニューシュコに次いで最も重要なポーランド歌曲の作曲家であるとも云われていますが、現在ではショパンやモニューシュコの影に隠れ、ほとんどの作品は忘れ去られてしまいました。
 このアルバムはジェレンスキの歌曲だけを集めた、非常に貴重なものとなっています。

 ※録音:2021年6月4日-5日&7月15日-17日
 
 
AP0530
【旧譜】
\2600
クログルスキ:宗教音楽作品集 Vol.1
 ヨゼフ・クログルスキ(1815-1842):
  Hymn W imie Ojca i Syna i Ducha Swietego
  ミサ曲ハ長調《Na stopniach Twego upadamy tronu》
  Hymn blagalny do Matki Boga Op.16
  ミサ曲ヘ長調《Z odglosem wdziecznych pieni》
  グラドゥアーレ ト長調
  Koleda Hej, bracia, czyli spicie
  ミサ曲ニ長調《Na stopniach Twego upadamy tronu》
ハンナ・ザヨンチキェヴィチ(ソプラノ)
ドナタ・ズリアニ(メゾ・ソプラノ)
マルチン・ポミカワ(テノール)
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン)
ミハウ・カレタ(オルガン)

 ショパンと同じ時代を生きた作曲家クログルスキは、わずか27歳で早すぎる死を迎えることとなりましたが、神聖なものから世俗的なものまで、オーケストラ、室内楽、声楽のための作品を数多く作曲しています。
 このアルバムは、当初は合唱団とオーケストラでの録音の計画もありましたが、COVID-19の影響もあり、4人のソリストとオルガン伴奏によって収録されました。

 ※録音:2021年8月&9月
 




BR-KLASSIK



900350
\2700
ドイツの公共放送100周年記念企画
 1929年 The Wild Sound of the 20s
~キュンネッケ&アイスラー

 1-5. エドゥアルド・キュンネッケ(1885-1953):
  舞踏組曲 - 合奏協奏曲 Op.26 - ジャズ・バンドと大管弦楽のための
   1. Ouverture. Tempo des Foxtrot 序曲、フォックストロットのテンポで
   2. Blues. Andante ブルース、アンダンテ
   3. Intermezzo. Vivace 間奏曲、ヴィヴァーチェ
   4. Valse Boston. Valse melancolique
    ボストン・ワルツ、メランコリックなワルツ
   5. Finale. Foxtrot - Valse Boston -
    Tempo I 終曲、フォックストロット - ボストン・ワルツ - Tempo I
 6-15. ハンス・アイスラー(1898-1962):カンタータ『時代のテンポ』Op. 16
  - 独唱者、語り、合唱、管楽器とパーカッションのための
   台本:ダヴィッド・ヴェーバー
    6. Referent:「Meine Damen und Herren!」
    7. Nr. 1 Chor.「Hallo! 」
    8. Referent:
     「Sie horen jetzt den Gesang an den Fortschritt der Technik」
    9. Nr. 2 Arie.「Wenn die stampfenden Maschinen」
    10. Referent:「Das ist alles sehr schön」
    11. Nr. 3a Rezitativ und Choral.
     「Und wenn die Luftschiffe」-「Ah! Liebe Kameraden!」
    12. Nr. 3b Zwischenspiel
    13. Nr. 4 Lied.「Ja, das Tempo der Zeit kostet Geld」
    14. Referent:「Sie alle sind Mithelfer am Tempo der Zeit」
    15. Nr. 5 Schlusschor.「Hallo!」
ルート・フォルペルト(アルト)
クリストファー・ドリンズ(バリトン)
クレメンス・ニコル(語り)
ミュンヘン音楽演劇大学マドリガル合唱団
 (合唱指揮:マルティン・シュタイドラー)
トマシュ・トマシェフスキ
 (独奏ヴァイオリン・ジャズ・バンド)
ミュンヘン放送管弦楽団
エルンスト・タイス(指揮)

 録音:2023年2月14-18日 ミュンヘン、バイエルン放送 第1スタジオ...1-5 2023年3月29日 ミュンヘン、プリンツレゲンテン劇場...6-15
 総収録時間:47分

 【2023年はドイツの公共放送100周年。これを記念した企画がBR-KLASSIKから登場】
 ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのは1923年10月29日。
 ラジオは音楽文化の普及と発展に非常に大きな役割を 果たしました。
 当時のドイツでは第1次世界大戦の戦後処理でハイパーインフレが経済を直撃し、社会を深刻な不安が覆うと同時に、ワイマール共和制の下で文化が爛熟していました。
 
 このアルバムには1929年に書かれた2作品を収録。
 キュンネッケの「ジャズ・バンドと大管弦楽のための舞踏組曲」はラジオ番組"ベルリン・ラジオ・アワー"の委嘱作品。
 5つの楽章は当時流行していたモダン・ダンスの形式で書かれており、初演はキュンネッケの指揮のもと、オーケスト ラとジャズ・バンドが共演。すぐに熱狂的な人気を獲得し、何度も再演されました。
 アイスラーの『時代のテンポ』はドナウ・エッシンゲン音楽祭の委嘱作。テク ノロジーを妄信する人々に対する批判的な内容を、当世風のジングシュピールに仕立てた作品。

 
 




CAPRICCIO



C5488
\2700
カンチェリ:小さなダネリアーデ/ボストン・ワルツ 他
 1. 小さなダネリアーデ(2000)
  - ピアノ、弦楽とパーカッションのために
 2. ボストン・ワルツ(1996) - ピアノと弦楽のために
 3-11. 18の小品(抜粋) - ヴァイオリンとピアノのために
  3. Lontano / 4. Cantabile, rubato / 5. Cantabile, grazioso /
  6. Dolce / 7. Dolcissimo / 8. Sostenuto /
  9. Quasi recitando / 10. Dolcissimo / 11. Dolce
 12-13. ラルゴとアレグロ(1963) - ピアノ、弦楽とティンパニのために
  12. I. ラルゴ / 13. II. アレグロ
ハルトムート・シル(ヴァイオリン)
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ・指揮)

 録音:2022年1月17-18日、2月23日、5月30日 ケムニッツ、オペラハウス(ドイツ)
 総収録時間:67分

 1930年代のソ連圏に生まれた作曲家はシュニトケ、ペルト、カプースチン、シルヴェストロフ、そしてカンチェリと個性豊かで、西側の現代音楽とは異なるサウンドと表現を志向する彼らの作品は、1980年半ば以降、西側でも知られるようになりました。
 この時代の作品に熱心に取り組むピアニスト、ブルーミナの新作はグルジア(現ジョージア)に生まれたカンチェリの作品集。
 「ロマンティシズム抜きの音楽と人生はありえない。ロマンティシズムこそは無知、暴力、悪を乗り 越える至高の美の力」と語っていたカンチェリらしい1枚です。
 ロシアに生まれ、幼少期はバレリーナを目指していたというブルーミナが自ら指揮も兼ね、この作 曲家特有のムードをとらえた音楽を奏でています。
 カンチェリは映画音楽を数多く手がけました。「小さなダネリアーデ」はゲオルギー・ダネリヤ監督の1986年 のSF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』から着想を得た作品で、曲中にはオッフェンバックの「ホフマンの舟歌」も引用されています。
 「ボストン・ワルツ」は22分 余りも続く緩やかな音楽。メランコリックで途切れがちな音楽と断片的で不安定な楽想はとても踊り向きとは思えない、不思議な作品です。
 映画や劇作品 用の音楽を素材とする「18の小品」から選ばれた9曲は、どの曲も2~3分と短く、カンタービレ、ドルチェ、ドルチッシモといった記号から想像される通りの静か で甘美なひと時が流れてゆきます。
 「ラルゴとアレグロ」は緩と急、静謐と騒乱が対照をなす、初期カンチェリらしい作品。

 
 



 

CD ACCORD

ACD-324
\3500
ヘンリク・グレツキの息子
 ミコワイ・グレツキ(1971-):作品集

 1. 序曲 Op. 16 – 弦楽オーケストラのために(2000/2012)
 2-4. 3つの断片 Op. 6
  - 弦楽オーケストラとチェレスタ(任意で)のために(1998)
   2. Lento. Sempre molto legato e cantabile /
   3. Ritmico / 4. Lento
 5-7. コンチェルト=ノットゥルノ Op. 13
  - ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために(2000)
   Concerto-Notturno, Op. 13
    5. Lento / 6. Allegro / 7. Molto lento
 8-10. アコーディオンと弦楽合奏のための
  協奏曲 Op. 61(2022)...世界初録音
   8. Lento / 9. Andante / 10. Vivo
 11-13. ディヴェルティメント Op. 32 -
  弦楽オーケストラのために(2009)
   11. Lento espressivo e legato /
   12. Con moto, ma non tanto / 13. Allegro
ヤクブ・ヤコヴィツツ(ヴァイオリン)
マチェイ・フロンツキエヴィチ
 (アコーディオン)
ワルシャワ・
 フィルハーモニー室内管弦楽団
ヤン・レウタク(音楽監督)

 録音:2023年4月30日、5月1-2日 ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサートホール
 総収録時間:64分

 20世紀ポーランドを代表する作曲家ヘンリク・グレツキを父に持つミコワイ・グレツキの作品集。
 現在アメリカに在住するミコワイは、父の音楽的遺産を継承 しながら、独自の美的感覚に裏打ちされた耳なじみのよい作品を多数発表しています。
 このアルバムには1998年から2022年までに書かれた5作品を収 録。
 快活な曲想を持つ「序曲」以外は、どの曲も冒頭にゆったりとしたLento楽章が置かれていますが、これらはどれも、どこか彼の父の名作「悲歌のシンフォ ニー」を彷彿させる美しい曲です。
 民謡風の旋律とヴァイオリンの妙技が楽しめる「コンチェルト=ノットゥルノ」、90曲近くの作品の初演を行ったマチェイ・フロン ツキエヴィチに捧げられた、郷愁溢れる旋律が印象的な「アコーディオン協奏曲」。
 そして静かな楽章と激しい楽章の対比が素晴らしい「ディヴェルティメント」 を楽しめます。
 創立者ヤン・レウタクが芸術監督を務めるワルシャワ・フィルハーモニー室内管弦楽団は、注目すべきポーランドの室内楽作品の紹介を積極 的に行っています。

 
 




GRAND PIANO



GP939
\2400
セリム・パルムグレン(1878-1951):ピアノ作品全集 第7集 ヨウニ・ソメロ
 (ピアノ...Steinway & Sons、モデルD)
 1-4. 4つの即興曲 Op. 63(1918もしくは初期)*
  1. No. 1. 即興曲 変ロ長調 / 2. No. 2. 孤独の中の即興曲 /
  3. No. 3. シャンパン=即興曲 / 4. No. 4. ワルツ=即興曲
 5-12. 日記帳 Op. 109(1946)*
  5. No. 1. Kunniaportti / 6. No. 2. Huoleton menuetti / 7. No. 3. Rukous /
  8. No. 4. Odottaessa / 9. No. 5. Levottomuus / 10. No. 6. Pahat voimat /
  11. No. 7. Toivon pilkahdus / 12. No. 8. Voitto
 13. セレナード ト短調 SP252 (1890頃)*
 14. 左手5度によるユモレスク SP87(1920頃)*
 15. 森の中の散歩 SP327(1900頃)*
 16. ワルツ間奏曲 SP52(1921もしくは初期)*
 17-19. 3つの小品 Op. 74(1921)*
  17. No. 1. ロマンティックな小品 / 18. No. 2. エレガントな小品 /
  19. No. 3. ビュルレスク風の小品
 20-24. 組曲「フィンランドのリズム」 Op. 31(1911)
  20. No. 1. Karelsk dans カレリアの踊り
  21. No. 2. Menuett メヌエット
  22. No. 3. Det onda samvetet 落ち着かない意識
  23. No. 4. Menuett-Vals メヌエット=ワルツ
  24. No. 5. Vestfinsk Dans 西フィンランドの踊り
 25-32. 8つのピアノ小品 Op. 75(1921-22)
  25. No. 1. ロンド / 26. No. 2. 間奏曲 / 27. No. 3. エレジー / 28. No. 4. バルカロール /
  29. No. 5. カンツォネッタ / 30. No. 6. 猟師とリス / 31. No. 7. 何故? / 32. No. 8. 讃美歌
 33. 作曲者不詳:ナルヴァの行進曲 SP26(S.パルムグレンによるピアノ編)(1901出版)*
 34. ボリ連隊行進曲(S.パルムグレンによるピアノ編)(1901?)*
 *...世界初録音

 録音:2022年10月3-5日 Kuusaa Hall, Kuusankoski(フィンランド)
 総収録時間:70分

 北欧の抒情と洗練された西欧的な感性から生まれたピアノ曲が日本でも人気のあるパルムグレン。
 フィンランドの現役ピアニストの中でも極めて意欲的な活動を展開するソメロによる全集録音の第7集です。ここにも世界初録音を多数含む珍しい作品が収録されています。
 「8つの小品」作品75はパルムグレンがアメリカに到着した直後に書かれたもの。彼はニューヨーク、ピッツバーグ、デトロイト、ミネアポリス、シカゴ、クリーブラン ドで計24回のコンサートを行い、ある批評家は「彼と比較できるのはセルゲイ・ラフマニノフだけである」と熱狂的な賛辞を送りました。
 そして、彼はコンポー ザーズ・ミュージック・コーポレーションと契約を結び、この作品75が出版されました。
 どれもパルムグレンらしいノスタルジーに溢れた美しい作品です。また「セレ ナード」SP252は4ページのみの未完作品ですが、彼の現存するもっとも初期の作品の一つと推測されています。
 彼の若いころの作品は散逸したものが多 く、8分の5拍子で書かれた「左手5度によるユモレスク」 SP87もデンマークの音楽誌「Nordens Musik」掲載されただけの小品。
 楽譜の入手が困難でし たが、このプロジェクトのために準備されたというものでグリーグの音楽と似た雰囲気を持っています。
 また自伝的な内容を持つ「日記帳」作品109は、1946年に書かれた彼の最後のピアノ曲集のひとつで、様々な事情で生前に出版されることのなかったものです。

 
 



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BERLIN CLASSICS



0302967BC
(3CD)
\4500→\4190
クレア・フアンチ(ピアノ)
 クレアにとっての「無人島」の音楽

  シューベルト - メタ~


フランツ・シューベルト [1797-1828]
________________________________________

CD1
ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 Op.78 D 894 [37:38]
歌曲集「白鳥の歌」より
 5. 第1曲「愛の使い」(リスト編) [2:51]
 6. 第5曲「住処」(リスト編) [3:04]
 7. 第14曲「鳩の便り」 [4:23]
8. 歌曲「あこがれ」セーンシュヒト D 879 [2:26]
9. 歌曲「月に寄せるさすらい人の歌」 D 870 [2:20]
10. 歌曲「君のそばにいるときだけ」 D 866-2 [1:51]
________________________________________

CD2
ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D 958 [29:09]
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調D 959 [38:47]
________________________________________

CD3
3つのピアノ曲 D 946 [20:40]
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調、D 960 [42:24]

 
クレア・フアンチ(ピアノ)
 トーマス・E・バウアー(バリトン/CD1 トラック7~10)

 クレアにとっての「無人島」の音楽
 ドイツ在住のアメリカ人ピアニスト、クレア・フアンチーがシューベルトの後期ソナタを中心にユニークなコンセプトで選曲・制作した3枚組アルバム。
 シューベルトの後期ソナタは、カーティス音楽院時代、ヴィルトゥオーゾ的なトランスクリプションやコンチェルの渦の中で、14歳のクレアにとってオアシスのような存在だった作品。
 図書館で繰り返し聴き、初めて涙を流したレパートリーであり、先生たちと熱心に取り組んで以来、さまざまな場面でクレアに寄り添う「無人島」の音楽になっています。

 

録音:2021年4月19~23日、2022年7月19日、SWRスタジオ・カイザースラウテルン


クレア・フアンチ(ピアノ)


 1990年3月22日、ニューヨーク州ロチェスターで科学者である中国移民の両親のもとに誕生。6歳でピアノを始め、11歳までフィラデルフィアのセトルメント音楽学校でピアニストのウルスラ・インゴルフソン=ファスビンドに師事。8歳の時にシンシナティで開催されたピアノ・コンクールで金賞を受賞。プレ・カレッジ部門の最年少メダリストとして、インターナショナル部門の入賞者コンサートでオーケストラと共演。2003年から2007年までカーティス音楽院で学び、ゲイリー・グラフマンのもとで、3歳年長のユジャ・ワンらと共に学んだ後、2007年から2016年まで、ドイツのハノーファー音楽演劇大学でアリエ・ヴァルディに師事。
 2009年、ダルムシュタットで開催されたヨーロッパ・ショパン・ピアノ・コンクールで優勝し、チューリヒではオルフェウム音楽賞を受賞、2010年、マイアミのナショナル・ショパン・コンクールで優勝して特別賞も受賞、2011年、ミュンヘンARD国際音楽コンクールで第2位。 2018年にはチューリヒのゲザ・アンダ・コンクールで優勝。以後、世界各国で活躍。Henle Verlagのアンバサダーでもあります。

 
 
0302940NM
\2700

村上春樹にインスパイアされた多ジャンル系アルバム
 沈黙は実際には聴こえるもの


01 アリエッタ(グリーグ:抒情小曲集 Op.12-1に基づく)
エドヴァルド・グリーグ作曲
ティム・アルホフ編曲

02 カノン(シグナム・サクソフォン・カルテット共演)
ティム・アルホフ作曲

03 エレジー(グリーグ:抒情小曲集 Op.38-6に基づく)
エドヴァルド・グリーグ作曲

04 プリズマ
ティム・アルホフ作曲

05 ディドの嘆き
ヘンリー・パーセル作曲
ティム・アルホフ編曲

06 沈黙を楽しむ(ピアノと弦楽四重奏バージョン)
マーティン・ゴア

07 星空(ウクライナ民謡)
トラディショナル / ミコラ・リセンコ
ティム・アルホフ編曲


08 子守歌
テオ・マッケベン作曲
ティム・アルホフ編曲

09 私は丘で何かを失った
シビル・ベイヤー作曲

10 アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー
ジョージ・ガーシュウィン作曲
ティム・アルホフ編曲

11 月は沈んでいる
ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ作曲
ティム・アルホフ編曲

12 ソナタ ニ短調 K.32 ~アリア
ドメニコ・スカルラッティ作曲

13 ネヴァー・エンディング
ティム・アルホフ作曲

14 ネヴァー・エンディング - エピローグ
ティム・アルホフ作曲

15 アリア(バッハ:管弦楽組曲第3番より)
J.S.バッハ作曲
ティム・アルホフ編曲
ティム・アルホフ(P)
ウィーン・モーフィング・ソロイスツ
シグナム・サクソフォン四重奏団
0302941NM
(180g LP)
\4500

 村上春樹にインスパイアされた多ジャンル系アルバム
 アルバム・タイトルは村上春樹の「海辺のカフカ」に由来するもので、「僕はベッドの上に横になって、ヘッドフォンで[...]音楽を聴く。
 その奇妙に切れ目のない音楽に意識を集中する。電池が[...]途中で切れる。音楽は流砂に呑みこまれるようにそのまま消えてしまう。ヘッドフォンをはずすと沈黙が聞こえる。
 沈黙は耳に聞こえるものなんだ。僕はそのことを知る。」のくだりにインスパイアされたもの。
 バッハやグリーグのクラシカルなエレガンス、魂を揺さぶるシンガーソングライターのエッセンス、心地よいジャズ、再構築されたポップスのカバーを織り交ぜジャンルの壁を超えたティム・アルホフの音楽。

 
 
 

0302963NM
\2700
人間感情と共鳴する音のタペストリー
 アート・オブ・ドリーミング

1. ここにいる
2. 落下
3. 静寂
4. 時を超えて
5. 深みへ
6. 魂の扉
7. 夜のワルツ
8. 限界の空間
9. 子守唄
10. 眠りの中で
11. 目覚め

 マルティン・ヘルツベルク(ピアノ)
 フェリックス・ロイバー(ヴォーカル)
 アンネ・ミュラー(チェロ/トラック1、2、8、11)
0303059NM
(180g LP)
\4500

 人間感情と共鳴する音のタペストリー
 ベルリンのフィルハーモニーザールでの公演を完売させるなど人気上昇中のピアニスト、マーティン・ヘルツベルクが、ヴォーカルのフェリックス・ロイバーと組んだコラボレーション「アート・オブ・ドリーミング」で出かける変幻自在の音楽の旅。
 アルバムは11のフェーズにわたって展開し、リスナーを静寂、永遠性、自己同一性というテーマへと誘います。
 ヘルツベルクの複雑なメロディーとロイバーのヴォーカルに導かれる美しいアルバム。


 録音:2022年、ベルリン、スタジオ・グルンベルク
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BELVEDERE



BELVED08071
(3CD)
\4500→\4190
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
モーツァルト週間へのデビュー・コンサート

 【CD1】
  1980年 モーツァルト週間
   1. 歌劇《魔笛》- 序曲 K. 620
   2-4. 交響曲第34番 ハ長調 K. 338
   5-7. オーボエ協奏曲 ハ長調 K. 314
   8-11. 交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」K. 385
 【CD2&3】
  2006年 モーツァルト・イヤー オーケストラ・ワークショップ
   モーツァルト:
    交響曲第25番 ト短調 K.183の公開リハーサル(ドイツ語)
     【CD2】
      第1楽章 71:03
     【CD3】
      第2楽章 21:37
      第3楽章 08:53
      第4楽章 07:16
【CD1】
 ヴェルナー・ヘルベルス(オーボエ)...5-7
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)
【CD2&3】
 カメラータ・ザルツブルク
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

 録音:【CD1】1980年1月29日 ザルツブルク祝祭大劇場 【CD2&3】2006年6月10日 モーツァルテウム、大ホール

 【モーツァルトの生地に響いた革新の音、アーノンクールのザルツブルク・モーツァルト週間デビュー・コンサートがCD初登場】
 モーツァルトの生誕200周年にあたる1956年に生地ザルツブルクで始まった音楽祭「モーツァルト週間」は、毎年彼の誕生日(1月27日)前後にオーストリア内外から演奏家を迎えて開催されます。
 この3枚組のセットでは、CD1にニコラウス・アーノンクールがコンセルトヘボウ管弦楽団を率いて初登場した1980年の演奏を収録。CD2とCD3には2006年の公開リハーサルを収めています。
 1980年の演奏は、アクセントの強調、時に極端と思えるテンポ設定、ダンスのステップを思わせるリズムの強調が聴かれ、抑制されたヴィブラートや、荒々し いほどに強奏される金管と打楽器といった、今では珍しくないHIPスタイル。
 聴衆の拍手は好意的に聞こえますが、『クーリエ』祇には「彼らはモーツァルトのメ ロディの自然な流れにわざわざ逆らうようなフレージングで演奏した」との批判的な評が載りました。
 当時はカラヤンやバーンスタインらが名声を極めており、こ の演奏の3日後には音楽祭にベームが登場して最後の3つの交響曲を指揮しました。
 後に話題となるアーノンクールとコンセルトヘボウ管の一連のモーツァ ルト録音はまだ世に出る前で、この演奏は当時の主流や伝統と異なる、非常に挑戦的なものとして響いたことが想像されます。
 彼らはこの年の11月に第 34番と第35番をテルデックに録音してモーツァルト交響曲シリーズに着手、賛美両論を巻き起こしつつ、その後の古典派作品の演奏に決定的な影響を 与えることになりますが、ここに収められた演奏はそうした歴史の転換を予告するものだったと言えるでしょう。
 オーボエ協奏曲でソロを吹くヴェルナー・ヘルベル スは1970年からコンセルトヘボウ管の首席奏者を務めつつ古楽演奏の研究実践に取り組み、またエボニー・バンドのリーダーとして埋もれていた近現代作 品の再評価に取り組みました。
 このCDは2023年6月に他界した彼への追悼盤でもあります。
 CD2とCD3は、モーツァルト生誕250年にあたる2006年6月に行われた公開リハーサルの模様です。
 モーツァルト解釈の権威と認められていたアーノンクー ルはアーティスト・イン・レジデンスに迎えられ、カメラータ・ザルツブルク相手に自らの音楽観を存分に伝えます。
 
 リハーサルはドイツ語で、文字での掲載はあり ません。

 
 



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CD ACCORD

ACD-266
(3CD)
\5600→\5190
スクロヴァチェフスキの生誕100年記念
 ワルシャワ・フィル・アーカイヴから1956年録音初CD化
  モーツァルト:レクイエム、ベートーヴェン:「英雄」他

 【CD1】
  スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(1923–2017)
   1. プレリュード、フーガとポストリュード(1946-1948)
  アルトゥール・オネゲル(1892-1955)
   2-4. 交響曲第2番(1941)
 【CD2】
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
   1-14. レクイエム ニ短調 K. 626(1791)
 【CD3】
  エンニオ・ポッリーノ(1910-1959)
   1. 交響詩「サルデーニャ」(1933)
  ゴッフレド・ペトラッシ(1904-2003)
   2-4. 管弦楽のための協奏曲 第1番(1934)
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
   5-8. 交響曲第3番 変ホ長調 Op. 55「英雄」(1803)
ステファニア・ヴォイトヴィチ
 (ソプラノ)...CD2
クリスティナ・シュチェパンスカ
 (メゾ・ソプラノ)...CD2
ボグダン・パプロツキ(テノール)...CD2
ヴィトルド・ピレウスキ(バス)...CD2
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団...CD2
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)


 録音:全てモノラル 1956年2月11日(CD1&CD2)、6月22日(CD3) ワルシャワ・フィルハーモニーホール(ライヴ)

 【スクロヴァチェフスキ生誕100年を記念して母国ポーランドの貴重音源が初CD化!】
 指揮者・作曲家のスタニスワフ・スクロヴァチェフスキの生誕100年(2023年10月3日)を記念して、母国ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーのアーカイヴから1956年の録音が初CD化。
 正規盤の無かったモーツァルトのレクイエムや若き日の快速テンポによる「英雄」を含む興味深いリリースです。

 スクロヴァチェフスキはポーランドのルヴフ(現ウクライナのリヴィウ)に生まれました。
 4歳でピアノとヴァイオリンを学び始め、特にピアノで目覚ましい才能を発揮して11歳の時にはデビュー・リサイタルを行うほどでしたが、第2次世界大戦中に手にケガを負い、その後は指揮と作曲に専心します。
 1946年以降はヴロツワフ、クラクフ、カトヴィツェのオーケストラで指揮者を務め、1956年にはローマで行われた国際指揮者コンクールで優勝。2年後にはジョージ・セルの招きでアメリカ・デビューを果たしました。
 1956年から59年にかけて、ポーランド国内ではワルシャワ・フィルのポストを得て定期的に指揮。
 ここに収められた2つのコンサートでは世界へ羽ばたく前夜の指揮を聴くことができます。
 
 全6曲中、「英雄」を除く5曲にはスクロヴァチェフスキによる正規録音が無かったので貴重なリリースと言えるでしょう。
 スクロヴァチェフスキは1947年にカロル・シマノフスキ国際コンクールの作曲部門で入賞し、フランス政府の奨学金を得てオネゲル(とナディア・ブーランジェ)に師事しているので、自作(初演)と師の作品を組み合わせた2月11日のプログラムは師への敬意を込めたものかもしれません。
 後半に置かれたモーツァルトのレクイエムは作曲家の生誕200年であることにちなんだ選曲と思われますが、結果的に前年秋に世を去ったオネゲルへの追悼のような形になりました。
 4人のソリストと合唱団は声を張った熱唱に傾きがちで、このあたりには甚大な犠牲を出した第2次大戦から10年余りという時代の空気も感じられます。
 その中で意外なのはラクリモーサの結びの「アーメン」。ここは多くの場合、悲しみのどん底から救いを求めるかのような絶唱になりがちですが、スクロヴァチェフスキは柔らかな発声と控えめな音量で歌わせ、最後は消え入るように終わらせています。

 6月22日のプログラムでは、前半後半を通じてこの人らしい精彩に富んだ演奏を聴かせます。「英雄」の演奏時間は44分余り。
 ザールブリュッケン放送響盤(2005年)も読響盤(2012年)も弛緩とは無縁の充実した演奏でしたが、それらに比べると当盤の演奏時間は5分ほど短く、若きスクロヴァチェフスキの覇気が漲る演奏となっています。
 
 ブックレット(ポーランド語と英語)は表紙込みで84ページもあり、楽曲解説や演奏者の紹介に加えて当日のコンサート・プログラムの表紙写真やオーケストラと合唱団のメンバー全員の名前が掲載されるなど、丁寧な作りになっています。

 ※すべてオリジナル・テープからCD化していますが、ベートーヴェンの「英雄」ではマスターに起因するゆがみが少しあるとのことです。

 
 


<メジャー・レーベル>
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DHM



19658813372
\3100→\2890
ドロテー・オベルリンガー(指揮、リコーダー)
『アレッサンドロ・スカルラッティ~バロック・インフルエンサー』

 A.スカルラッティ:
  1. セレナータ『ヴィーナスとキューピッド』~シンフォニア
  2. リコーダー協奏曲第9番イ短調
  3. セレナータ『愛の園』
   シンフォニア
   アリア:Piu non m'alletta e piace
   レチタティーヴォ:Venere, assai ti deggio
   アリア:Con battaglia di fiero tormento
  4. 合奏協奏曲形式のシンフォニア第7番ト短調 RosS 533.7
  5. シンフォニア・アヴァンティ・ラ・セレナータ
    『クロリス、ドリーニ、アモーレ』
  6. カンタータ『フィレン、愛する人よ』
  7. フォリアのアリアによる29のパルティータ
  8. 合奏協奏曲形式のシンフォニア第9番ト短調 RosS 533.9
ドロテー・オベルリンガー(指揮、リコーダー)
ブルーノ・デ・サ(ソプラニスタ:3)
ヘレナ・ラスカー(アルト:6)
アンサンブル1700
 録音:2022年10月24-27日、ドイツ、ヴッパータール、インマヌエル教会

 リコーダーの名手ドロテー・オベルリンガーは、ルネサンスからバロック時代の感情や情熱といった要素をより豊かに表現できる新たな音楽語法で高い評価を得ています。
 このアルバムではオペラにおけるナポリ楽派の始祖と考えられている、当時最も影響力のあった、つまり文字通りインフルエンサーだったイタリア人作曲家のひとりであるアレッサンドロ・スカルラッティの優れた音楽、シンフォニア、コンチェルト、ソナタ、セレナータ、カンタータの多彩な音楽作品を録音しました。

 『フォリアのアリアによる29のパルティータ』は、ソプラノ・リコーダー、オブリガートのチェロ、チェンバロとギターのために新しく編曲され、エレガントで声楽的、情感に満ちた音律と豊かな和声の語彙を示しています。
 さらに素晴らしい声楽曲も収録されており、セレナータ『愛の園』でのアドーネのアリアを歌うのはエラート・レーベルより衝撃的なデビューを飾ったソプラニスタのブルーノ・デ・サ。美しいカンタータ『フィレン、愛する人よ』ではアルトのヘレン・ラスカーがゲスト参加し、作品の魅力をひきだしています。







<国内盤> 


キング・インターナショナル


KKC 4337/8
(2SACDシングルレイヤー)

\4950
J.S.バッハ:
 ヴァイオリン協奏曲集&無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
  &パルティータ(全曲)

   ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)
    【Disc 1】
     ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041
     ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042
     2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
     無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
     ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
     パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
    【Disc 2 】
     ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
     パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
     ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
     パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
[協奏曲]
 カール・ズスケ(ヴァイオリン)
 ジョルジオ・クローナー(ヴァイオリンII)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ワルター・ハインツ・ベルンシュタイン(チェンバロ)
 クルト・マズア(指揮)
[無伴奏]
 カール・ズスケ(ヴァイオリン)

 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。

 「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」エテルナのオリジナル・サウンドに最も忠実な音!
 第4弾はカール・ズスケによるバッハ協奏曲集と無伴奏![非圧縮シングルレイヤーSACD]

 [協奏曲]
  録音日:1977年4月21~23日、1978年12月11~12日
  録音場所:ライプツィヒ・パウル・ゲルハルト教会
 [無伴奏]
  録音日:1983年(BWV1001/1002)、1985年(BWV1003/1004)、1988年(BWV1005)、1987年(BWV1006)
  録音場所:ルカ教会スタジオ、ドレスデン

 全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ「ド イツ・シャルプラッテンETERNA の芸術」。
 第4弾は、室内楽の名手カール・ズスケによるバッハ作品集。
 彼の実力が遺憾なく発揮された、深い奥行きと精神 性を感じさせる演奏です。引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNA のレコードを流布させた"仕掛け人"でもある高荷洋一氏。
 特に今回は、「無伴奏」のオリジナルがデジタル・マスターのため、よりアナログ・レコードに忠実な音質を目指すべく、丁寧にマ スタリングを行いました。
 また解説書には、カール・ズスケの音楽性とその周辺についてより深く追求した、高荷氏による考察文を掲載しており、カール・ズス ケの音の秘密を紐解いています。
 [非圧縮シングルレイヤーSACD]




<LP>


GUTMAN(LP)


GUTMANLP5
(2LP)
特別価格
\9700
悲しみのゴンドラ
 ショパン:バラード第4番ヘ短調 Op.52
 バルトーク:2つのエレジー Op.8b BB49 Sz.41
 リスト:悲しみのゴンドラ II S.200/2
 ワーグナー/リスト:イゾルデの愛の死 S.447
 マーラー(アリッサ・フィルソヴァ編):
  アダージェット(交響曲第5番 より)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
アリッサ・フィルソヴァ(ピアノ)

 オランダのレーベル、Gutman RecordsのLP盤5タイトル!

 ロシアに生まれイギリスで活躍する新世代のコンポーザー=ピアニスト、アリッサ・フィルソヴァ(b.1986)。
 作曲家としては既に50もの作品を発表し、3度BBCプロムスで初演されるなどイギリスをはじめヨーロッパで大きな注目を集めています。
 ピアニストとしては2009年にウィグモア・ホールとBBCプロムスでデビューし、2015年にVivatレーベルから最初のアルバム「ロシアの亡命者」(VIVAT109)をリリース。
 近年はフランスのコンク音楽祭にカメラータRCOの指揮者として登場するなど、活動の幅をさらに広げています。

 このレコードで聴くことができるのはピアニストとしてのフィルソヴァ。アムステルダムのコンセルトヘボウで行われるリサイタル・シリーズ「アムステルダム・ピアノ・シリーズ」に出演した2018年のライヴ録音です。
 フィルソヴァ自身のアレンジによるマーラーの有名な「アダージェット」にも注目です。

 ※録音(ライヴ):2018年10月27日、コンセルトヘボウ・小ホール(アムステルダム、オランダ)
 
 

GUTMANLP1
(1LP)
\6700
モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番&第23番
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第23番イ長調 KV488
  ピアノ協奏曲第13番ハ長調 KV415
トーマス・ベイエル(ピアノ)
カメラータRCO

 1988年生まれのオランダのピアニスト、トーマス・ベイエルは2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞しました。
 今回のモーツァルトのピアノ協奏曲集では、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで構成されるカメラータRCOと共演です。
 カメラータRCOは編成をぎりぎりまで絞ったヴァイオリン2人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネットの総勢7人で臨んでおり、上質な室内楽のような仕上がりになっています。
 第23番はトーマス・ベイエル自身による新しいアレンジ版です。

 ※録音(ライヴ):2017年5月31日、コンセルトヘボウ・小ホール(アムステルダム、オランダ)
 
 

GUTMANLP4
(1LP)
\6700
FRAGILE ~ 無伴奏ヴァイオリン作品集 ティエート・トップ(ヴァイオリン)
 ヴァン・ヘイレン:暗闇の爆撃
 ヴィヴァルディ:カデンツァ(ヴァイオリン協奏曲ニ長調《グロッソ・モグール》 より)
 マシュー・ベラミー:禁じられた欲望
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 Op.27-6
 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ:ポースリン
 エドワード・トップ:ファスト・ゴースト
 フィリップ・グラス:ニー・プレイ2(浜辺のアインシュタイン より)
 ビートルズ:ヘルター・スケルター
 J.S.バッハ:ラルゴ(無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005 より)
 オージェイズ:ステアウェイ・トゥ・ヘヴン
 パガニーニ:カプリス第16番ト短調
 メタリカ:バッテリー

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のアソシエイト・第1コンサートマスターを務めるヴァイオリニスト、ティエート・トップの無伴奏ソロ・アルバム。
 ヴィヴァルディやバッハ、あるいはパガニーニやイザイといった伝統的な無伴奏ヴァイオリンの名曲の間に、ヴァン・ヘイレン、レッチリ、ビートルズなどのロックなナンバーを完璧な技巧で緩急自在に演奏。
 まるでジェットコースターに乗っているかのように目まぐるしくスリリングな48分間。

 ※録音:2019年3月1日-3日、RCOハウス(アムステルダム)
 
 

GUTMANLP3
(1LP)
\6700
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
ニコラス・ファン・パウケ(ピアノ)

 1992年、トランペット奏者の父とヴィオラ奏者の母の間に生まれたオランダのピアニスト、ニコラス・ファン・パウケ。
 オランダのDe Volkskrant紙に「真の詩的な音楽家」と評され、アムステルダムのコンセルトヘボウで行われたリサイタルのチケットが完売するなど今オランダで最も人気のある若手ピアニストの一人です。
 オランダ国外でもその実力は認められており、ベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いてロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにもデビューを果たしました。
 Trptkレーベルではシューマンのコレクションを推し進めているファン・パウケですが、本作はショパンのソナタ2作品。
 「真の詩的な音楽家」が詠むように奏でる味わい深きショパンです。

 ※録音:2017年6月22日-25日(スキーダム、オランダ)
 
 

GUTMANLP2
(1LP)
\6700
デュティユー&グラス
 デュティユー:夜はかくの如し
 グラス:弦楽四重奏曲第2番《カンパニー》
アルマ四重奏団

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーによって2014年に結成され、その演奏の質の高さとジャンルに囚われない広範な活動で国際的に高い評価を受けているアルマ四重奏団によるCD未発売のアルバム。
 ジュリアード弦楽四重奏団のために書かれた20世紀の弦楽四重奏における重要レパートリーの一つ、デュティユーの「夜はかくの如し」と、サミュエル・ベケットの小説「カンパニー(伴侶)」の付随音楽として書かれたグラスの弦楽四重奏曲第2番を収録しています。

 ※録音:2017年12月10日-11日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
 

















10/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ANALEKTA



AN28755
\2800
アンジェル・デュボー(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
SIGNATURE ~フィリップ・グラス作品集

 フィリップ・グラス(1937-):
  1. オープニング ~グラスワークス (1981)
  2. 交響曲 第3番 第4楽章 (1995)
  3. メタモルフォーシス II (1988)
  4. コヤニスカッツィ (1982)
  5. ピアノ五重奏曲「受胎告知」 Part1 (2018)
  6. 夢遊病者 (1996)
  7. シグネチャー ~映画『A Brief History of Time』 (1992)
  8. ユーティリティ 第1番 ~映画『A Brief History of Time』 (1992)
  9. ティー・タイム (1990)
  10. キャンディマン組曲 (1992)
  11. ヴァイオリン・ソナタ 第3楽章 (2008)
  12. ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第1番 (2010)
  13. ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第4番 (2010)
  14. 弦楽四重奏のための「ベント」組曲 第2楽章 (1997)
  15. 弦楽四重奏のための「ベント」組曲 第5楽章 (1997)
  16. エピローグ ~ベント (1997)
 
 編曲(2、12、13を除く)...
   アンジェル・デュボー、フランソワ・ヴァリエール
アンジェル・デュボー(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
ジュリー・トゥルドー(ソロ・チェロ)...12、13
ラ・ピエタ
 (弦楽合奏2/3/3/2/1、ピアノ)

 録音: 2023年6月 CIRMMTマルチメディア・ルーム(MMR)、 シューリック音楽学校、 マギル大学、ケベック、カナダ
 収録時間: 67分

 ANALEKTAの看板ヴァイオリニストであるアンジェル・デュボーと、彼女が主宰する弦楽アンサンブル「ラ・ピエタ」によるフィリップ・グラス。
 2008年リリースの「ポー トレイト」(現在入手不能)に続く第2弾。『ホーキング、宇宙を語る』による『A Brief History of Time』、『ベント 堕ちた饗宴』などの映画音楽も収録。
 弦楽合奏のための交響曲第3番からの楽章と、ヴァイオリンとチェロによる二重奏曲を除いて全て独自のアレンジが加えられています。
 ピアノ曲として知られる「メタ モルフォーシス」を筆頭に、豊かな抒情性と美しさがたっぷりと味わえる一枚です。
 




CARPE DIEM



CD-16332
\2800
たまらない喜び ~
 18世紀中盤以降のヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのための作品集
ヴィクトール・テペルマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ゲルハルト・ダルムシュタット(チェロ)
  フランツ・クサヴァー・ハンマー(1740-1817)または
   アンドレアス・リドル(1750頃~1788以前):
    1-3. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのためのソナタ ニ長調
     1. Adllegro Spirituoso / 2. Adagio Cantabile / 3. Tempo di Minuetto - Rondeau
   カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
    4. 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのアダージョ ニ短調
    5-7. ヴィオラ・ダ・ガンバと低音部のためのソナタ ホ短調
     5. Siciliano / 6. Allegro / 7. Presto
    8-9. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのための二重奏曲 ニ長調
     8. Allegro / 9. Rondeau – Tempo di Menuet
   ハンマー:
    10. アダージョ(ヴィオラ・ダ・ガンバ[と低音部]のためのソナタ イ長調より)
   アーベル:
    11. 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのアレグレット イ長調
   リドル:
    12-14. ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのためのソナタ 第2番 ハ長調
     12. Moderato / 13. Adagio / 14. Rondeau
   アーベル:
    15. 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのアダージョ ニ長調
    16-18. ヴィオラ・ダ・ガンバ[と低音部]のためのソナタ ト短調
   ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)/編曲者不詳:
    19. 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのアリア「この神聖な殿堂に」(歌劇《魔笛》K. 620より)

 使用楽器:
  (ヴィオラ・ダ・ガンバ)ロンドンのバラク・ノーマン1722年製のオリジナル楽器
  (チェロ)アルトヴィシュテットのラインハルト・オッセンブルンナー1986年製(五弦チェロのようですが明記がありません)

 【古典派時代に命脈を保ったガンバの味わいを際立たせるチェロ】
 17世紀の終わりにかけて音楽シーンの表舞台から徐々に姿を消していったヴィオラ・ダ・ガンバですが、この楽器が18世紀後半まで偏愛されていた地域もヨーロッパ各地にありました。
 このアルバムで聴けるのは、そうした地域で古典派の時代になお活発に作曲されていたガンバ音楽のうち、同じ中低音の弓奏弦楽器であるチェロとの二重奏として仕上げられた作品の数々と、2023年が生誕300年となるアーベルの無伴 奏曲。
 使われているガンバはアーベルが活躍したロンドンで18世紀初頭に活躍しチェロも製作していたバラク・ノーマンによるオリジナル楽器で、ヴィクトール・テペルマンはこれを18世紀末に高い名声を誇ったダッド一族による弓(こちらも1800年頃のオリジナル)で演奏。
 ガンバ特有 の伸びやかな妙音を素早いフレーズでも巧みに弾きこなし、カンタービレの味わいも豊かに引き出します。
 アーノンクールとビルスマに師事した ゲルハルト・ダルムシュタットが弾くチェロも、低音伴奏にもなればガンバと対等なデュオ・パートナーとしても立ち回り、微妙な音の違いからくる コントラストをたっぷり楽しませてくれます。
 ハイドンやエステルハージ侯爵との関係でも知られるボッケリーニ世代のガンバ奏者ハンマーの作品 に聴く歌心も、大バッハの末男ヨハン・クリスティアンとの共演で知られたアーベルの流麗と深遠を兼ね備えた作風も、ドイツと英国をまたにか けて活躍したリドル(リーデル)の作品のみずみずしい響きも、知らずにいては惜しい魅力的な音世界ばかりです。

 
 



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CHANNEL CLASSICS



CCS44523
\2800→\2590
なんか楽しそう
アンナ・フェドロヴァ、ダナ・ゼムツォフ、そしてその父親たち
Fathers and Daughters ~父たちと娘たち

 1-2. ボリス・フェドロフ(1959-): Amarcord, Childhood Memories
  アマルコルド 幼き日の想い出
 1. The Night at the Harbour 波止場での夜
 2. The Sunrise, Volga Ditties 日の出、ヴォルガの舟唄など
 3. イェフゲニー・ゼムツォフ(1940-2016):
  Melodie Im Alten Stil 古風なメロディ
 4. フレデリック・ショパン(1810-1849):
  夜想曲 第5番 嬰へ長調 Op. 15-2
 5. ニコライ・ロスラヴェッツ(1881-1944): ヴィオラ・ソナタ
 6. アレキサンダー・ツファスマン(1906-1971):
  Es Tut Mir Leid お気の毒に
 7. ミハイル・クーゲル(1946-): Preghiera 祈り
 8. ユダヤの伝統歌/イェフゲニー・ゼムツォフ編曲:
  Shalom Aleichem: Andante
   シャーローム・アレーヘム - アンダンテ
 9. メキシコの伝統歌/ダナ・ゼムツォフ編曲: Cielito Lindo シエリト・リンド
 10. アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915): 幻想曲 イ短調 Op. posth
 11. アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936): エレジー Op. 44
 12-14. ミハイル・ゼムツォフ(1978-): タンゴ組曲
  12. El Taconazo エル・タコナソ
  13. Milonga ミロンガ
  14. Al Rato Veras アル・ラト・ベラス
ダナ・ゼムツォフ(ヴィオラ)
 ...1、2、6-9、11-14
ミハイル・ゼムツォフ(ヴィオラ)
 ...3、5、6-9、12-14
アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)
 ...1-3、10-14
ボリス・フェドロフ(ピアノ)
 ...4、5、10、12-14
ニコラス・シュワルツ(ダブルベース)
 ...12-14

 録音: 2021年12月 MCO スタジオ5、ヒルフェルスム、オランダ
 収録時間: 68分

 【アンナ・フェドロヴァ、ダナ・ゼムツォフ、そしてその父親たちの4人で巡る、自分たちのルーツ】
 メキシコ・シティ生まれ、ロシアにルーツを持つヴィオリストのダナ・ゼムツォフ。ウクライナに生まれ現在はオランダを中心に活動するピアニスト、ア ンナ・フェドロヴァ。
 その父親たちもそれぞれヴィオラとピアノの名手です。今回はそんな4人が集い、彼らのルーツにまつわる音楽を奏でるアルバ ムを作成しました。
 フェドロヴァの父ボリス・フェドロフは教育者、作曲家としても活躍しており、冒頭では彼が郷愁を込めて書き下ろした新曲 を娘たち2人が演奏。
 続いてはダナ・ゼムツォフの父ミハイルの父親(ダナの祖父)で、ロシアで活躍した作曲家イェフゲニーの作品をミハイルと アンナ・フェドロヴァが演奏というように、4人で様々な組み合わせでのパフォーマンスを聴かせてくれます。
 最後は4人全員にダブルベースを加えて、ミハイルによるタンゴを演奏。彼らの親しさやそれぞれのルーツに対する慈しみが伝わる、暖かいアルバムです。
 




FUGA LIBERA

FUG820
\2800
アレクサンドル・ルーディン&ウラル・ユース交響楽団
ニコライ・ミヤスコフスキー:交響曲 第17番、第20番

 ニコライ・ミヤスコフスキー(1881-1950):
  1-4. 交響曲 第17番 嬰ト短調 Op. 41
  5-7. 交響曲 第20番 ホ長調 Op. 50
ウラル・ユース交響楽団
アレクサンドル・ルーディン(指揮)

 録音: 2022年6月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
 収録時間: 68分

 モスクワ出身のチェリスト、指揮者アレクサンドル・ルーディンとウラル・ユース交響楽団によるミヤスコフスキー。
 2つの大戦間の後期、実験的な作風から離れ古 典へと寄っていく時期に書かれた2つの交響曲を収録しています。
 45分ほどの比較的大規模な中に、不安や焦燥感、重々しさと大きなクライマックスなど、ミ ヤスコフスキーらしさがふんだんに盛り込まれた傑作第17番。
 逆に明るさと郷愁に満ちミヤスコフスキーの別の側面を聴くことの出来る25分ほどの第20番。
 長年ミヤスコフスキーにこだわり続けてきたというルーディンはウラル・ユース響を自在に操り、繊細さと力強さを併せ持つ力演で作品を内面から描き上げ、その高 い完成度に比して不当に知られていないとされるその作品の真価を問います。
 




LAUDA


LAU024
\2800
アントニオ・ロドリゲス・デ・イタ: ラテン語による教会音楽作品集
 アントニオ・ロドリゲス・デ・イタ(1722-1787):
  1. Laudate Dominum 8声の詩篇曲「主を讃えよ」(1759)*
  2. Missus est Gabriel 8声のモテット
   「大天使ガブリエルは乙女マリアのもとへ遣わされ」(1777)*
  3. Credidi 8声の詩篇曲「わたしは信じたがゆえに」(1766)*
  4. Cancion 7a en VII tono
   第7旋法による3声のカンツォーナ 第7番(1751)
  5. Ave maris stella 4声の讃歌「めでたし、海の星」(1772)*
  6. Lamed. Matribus suis 聖水曜日のための哀歌第2番
   「ラメド、彼らは母にこう言った」(1770)* (1)
  7. Cancion 3a en III tono 第3旋法による3声のカンツォーナ 第3番(1751)
  8. Magi veniunt ab Oriente
   7声のレスポンソリウム第4番「東から三博士が来て」(1769)*
  9. Illuminare Ierusalem
   8声のレスポンソリウム第4番「照り輝け、エルサレムよ」(1766)*
  10. Omnes de Saba venient
   5声のレスポンソリウム第5番「シェバから来た人々はみな」(1770)*
 
 *=世界初録音
ラ・グランド・シャペル
 (声楽&古楽器アンサンブル)
  編成...
   ソプラノ3、カウンターテナー2、
   テノール2、バス=バリトン1
   ヴァイオリン2、チェロ1、
   コントラバス1、ハープ1、
   オーボエ2、ホルン2、
   ポジティフオルガン1
アルベルト・レカセンス(指揮)

 録音: 2022年1月25-27日 サン・ヘロニモ王立修道院教会、グラナダ
 収録時間: 68分

 【ロココの作法と教会音楽の伝統が鮮やかな邂逅をみせるスペイン18世紀の名品群】
 18世紀中盤から後半にかけ、スペイン王室の愛顧を受けて活躍した作曲家イタの作品集。
 LAUDAレーベルはイタの魅力をいち早く見出 し、すでに器楽作品集(LAU005)とミサ曲(LAU009)をリリースしていますが、今回は独唱から8声合唱までバラエティ豊かな作品を味わう ことができます。
 イタはスペイン中北部パレンシアの伝統ある大聖堂で20年ほど楽長を務めたのち、王室に迎えられマドリードのエンカルナシ オン王立修道院で生涯にわたり楽長の座を守り続けました。
 音楽劇サルスエラの振興にも大きな貢献を果たしただけあって、教会音楽でも ポリフォニーを鮮やかに処理しながら同時に同時代のイタリア・オペラさながらの流麗な音楽様式を駆使。
 ホルンやオーボエを加えた古典派式 の器楽合奏を巧みに使いこなし、独唱と合唱を鮮やかに交錯させてゆきます。
 バロック初期の手法を古典派スタイルで再解釈したようなそのみずみずしい音楽を、声楽・器楽とも各パート一人ずつの緊密なアンサンブルで仕上げてゆくラ・グランド・シャペルの演奏も見事なもの。
 ヨー ロッパのさまざまな古楽器楽団で活躍するバロック・ヴァイオリン奏者ヘレナ・ゼマノヴァーが随所で素晴らしい立ち回りを聴かせるのも頼もしい ところです。
 




MUSIQUE EN WALLONIE


MEW2307
\2800
ジョスカン・デ・プレ:モテットとシャンソン カット・サークル(声楽アンサンブル)
ジェシー・ローディン(指揮)
 ジョスカン・デ・プレ(1450/55-1521):
  モテット
   1. Ave Maria... virgo serena アヴェ・マリア(めでたし、マリア様) (4声)
   2. Virgo salutiferi/Ave Maria 貞淑なる乙女/アヴェ・マリア (5声)
   3. Ave verum corpus アヴェ・ヴェルム・コルプス(めでたし、まことの御体は) (2声および3声)
   4. Miserere mei, deus ミゼレーレ(わたしを憐れんでください、神よ) (5声)
   5. Ut Phebi radiis/Ut re mi fa sol la その輝きは太陽神の/ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ (4声)
   6. Stabat mater/Comme femme desconfortee
    スターバト・マーテル(悲しみの聖母)/慰めを失った婦人は (5声)
   7. Pater noster – Ave Maria 天にまします我らが父よ/アヴェ・マリア (6声)
  シャンソン
   8. Une musque de Biscaye ビスカヤの少女が一人 (4声)
   9. Si j'ay perdu mon amy 愛しき人を喪ったなら (3声)
   10. Parfons regretz 深き悲しみ (5声)
   11. Faulte d'argent 金がないのが一番辛い (5声)
   12. Baisiez moy わたしに口づけをください (4声)
   13. En l'ombre d'ung buissonet, tout au long 茂みの蔭、河原にて (3声)
   14. Petite camusette かわいい獅子鼻のお嬢さん (6声)
   15. Scaramella スカラメッラが戦争に行く (4声)
   16. Nimphes, nappees/Circumdederunt me
    森の精たち、海の精たちよ/死の苦しみがわたしを襲う (6声)

 録音: 2022年5月 フトゥラ・プロダクションズ、ロスリンデイル(米国マサチューセッツ州)
 収録時間: 63分

 【時代の最前線をゆくカット・サークルが示す、ジョスカン芸術の精髄】
 2003年にアメリカで結成され、北米はもちろん大西洋をまたにかけヨーロッパでも演奏活動を展開、着実に成果を挙げてきたカット・サーク ル。
 創設20周年となる2023年、ついに満を持してフランドル楽派の最重要作曲家と言っても過言ではないジョスカン・デ・プレの作品集をリ リースします。
 ジョスカン作品だけのアルバムは、この時代の音楽に高い適性を示してきた彼らにとっては意外にもこれが初。
 教会音楽ばかり に光が当たりやすいジョスカンですが、その驚くべき多声書法は俗世向けの歌、なかんずくフランス語の詩句による短い重唱歌曲(シャンソン) でも発揮されており、ここではその双方での実績を探求すべく、恋愛をテーマにした曲が多い分野であるシャンソンと教会向けのモテットを初 期から晩期まで幅広く選曲。
 最古の楽譜史料があるジョスカン最初期の作「アヴェ・マリア」(アルバム冒頭曲)からおそらく最後の作と言われる1520年の「天にまします我らが父よ」まで、幅広い作品を通じてCD1枚でジョスカン芸術の粋を解き明かしてゆきます。
 各パート1人ずつ の編成ならではの見通しの利いたポリフォニー体験をさらに盛り上げるのがライナーノート。
 音楽学者でもある指揮者ジェシー・ローディンの音楽愛に満ちた明快な解説(英・仏・独・蘭語)に加え、多くのカラー図版で写本の実例や同時代の装飾画なども味わえ、時代の空気と共に ジョスカン随一の精妙な音作りをじっくり味わえるアルバムに仕上がっています。



 


MEW2305
\2800
君に歌って聴かせたい ~
 ラッスス: リュート独奏・重奏のための編曲による作品集

  1. オルランドゥス・ラッスス(1531頃-1594)/
   エヴァンジェリーナ・マスカルディ編:
    Io ti vorria cantar 君に歌って聴かせたい
  2. ラッスス/ジャン=バティスト・ベザール(1567頃-1625頃)編:
    Quant mon mary 夫が外に出ているあいだ
  3. 作者不詳: La Bataille 戦い
  4. 伝ラッスス/ジクスト・カルゲル(1540頃-1594以降)編:
   Iay un mary わたしには夫がおり
  5. ラッスス/エマニュエル・アドリアーンセン(1540/55-1604)編:
   Madonna mia pieta わが愛しき人よ、お願いです
  6. 作者不詳/編曲者不詳:
   Passomezzo d'italye イタリアのパッソメッツォ
  7. ラッスス/マスカルディ編:Du corps absent この体に心臓はなく
  8. ラッスス/メルヒオール・ノイジードラー(1531-1591)編:
   Avecque vous あなたと共に
  9. ラッスス/マスカルディ編:La nuict froide, et sombre 寒く暗い夜
  10. ベザール: Balletto 舞踏曲
  11. ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520-1591):
   Ricercare del nono tuono 第9旋法によるリチェルカーレ
  12. ジョヴァンニ・アントニオ・テルツィ(1580-1620) :
   Contrappunto sopra Susanna un jour di Orlando per suonare a doi liutti
    ラッススの「シュザンヌはある日」による
     リュート二重奏のための対位法曲
  13. テルツィ: Balletto alla francese フランス風舞踏曲
  14. テルツィ: Volta quarta alla francese フランス風ヴォルタ 第4番
  15. 伝フィオレンツィーノ・マスケーラ(1540-1584)/テルツィ編:
   Canzone prima 第1カンツォーナ
  16. ガリレイ: Ciparissa, gagliarda チパリッサ・ガリアルダ
  17. ラッスス/テルツィ編: Veni in hortum meum 来たれ、わが庭に
  18. ガリレイ: Gagliarda ガリアルダ
  19. ヨアヒム・ファン・デン・ホーフェ(1567~1620)/マスカルディ編:
   Susanneken シュサンネケン(シュザンヌはある日)
  20. ラッスス/編曲者不詳:
   Susanna orlando ラッススの「シュザンヌはある日」
  21. 作者不詳/ジョン・ダウランド(1563-1626)編:
   Robin [is to the greenwood gone] ロビンは森に去り
  22. ラッスス/ダウランド編:
   Lord viscount Lisle his Galliard(Susanne un jour)
     ライル子爵のガリアード(シュザンヌはある日)
  23. アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): Fantasia ファンタジア
エヴァンジェリーナ・マスカルディ
 (ソプラノ・リュート、アルト・リュート)
フレデリク・ジガント
 (アルト・リュート、テナー・リュート)
   [1,3,5,10,12,19]
コルネリア・デンマー(バス・リュート)[1,5,6,7,9,19]

 【声楽の大家ラッススの絶大な人気をしのぶ、名手マスカルディらの入念な選曲と妙演】
 16世紀の多声音楽の大家オルランドゥス・ラッスス(オルランド・ディ・ラッソ)の曲を、リュート独奏や二重奏、三重奏などによる編曲で縦横無 尽に味わうアルバム。
 ラッススはネーデルラント出身ながらミュンヘンのバイエルン選帝侯家に仕え、イタリアへも度々訪れて活躍、さまざまな教 会音楽およびフランス語やイタリア語の世俗声楽曲を数多く残しました。
 ローマのパレストリーナと並ぶルネサンス最大の作曲家の一人で、その名声は生前からきわめて高く、楽譜はオリジナルのほか様々な編曲の形でヨーロッパ中に残っています。
 16世紀当時、知識人たちが好ん で独奏あるいはアンサンブル演奏した楽器リュートのための楽譜も少なくありません。
 ここでは独奏からアンサンブルまで多様なスタイルで活躍 を続けるイタリアの名手エヴァンジェリーナ・マスカルディが、16~17世紀当時に作られた編曲版を中心に、曲によっては当時の出版譜・筆 写譜などをもとに自分自身も編曲を手掛け、声楽向けの多声音楽を歌い手ぬきに独奏や重奏で味わった昔日の音楽愛好家たちの喜び の粋を現代に蘇らせてゆきます。
 テルツィやノイジードラー、アドリアーンセンらリュート音楽の文脈でも有名な作曲家たちの作品に加え、遠く 英国で活躍したダウランドの作品にまでラッススの影響を見出しているのは驚くべき発見。
 刺激に満ちたプログラムの深さを裏切らない、欧州 最前線の古楽シーンのクオリティを十全に感じさせる名演をお楽しみください。

 
 




NAXOS


8.574563
\1800
ピーター・グレイアム(1958-):フォース・オヴ・ネイチャー
 1. トリケトラ、
  「オールド・ハンドレッドス」による幻想曲(2023)*
 2-4. マスター・オヴ・サスペンス(2023)*
  2. I. Heatwave / 3. II. Marnie / 4. III. 20th Century Limited
 5. ブラムのための讃歌(2023)*
 6-8. ハイパーリンク(2022)*
  6. I. The Voice of Jupiter / 7. II. Remember Me / 8. III. Vivat
 9-11. フォース・オヴ・ネイチャー(2023)*
  9. I. Matador
  10. II. Wayfarer, "Reflections on Poor Wayfaring Stranger"
  11. III. Pilar
 12. 時の勝利、ブラスバンドのための変奏曲(2014)
 *...世界初録音
レックス・リチャードソン
 (トランペット...2、4/フリューゲルホルン...3)
デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)...9-11
ブラック・ダイク・バンド
ニコラス・チャイルズ(指揮)

 録音:Morley Town Hall, West Yorkshire(UK) 2022年10月31日...6-8 2022年11月24日...12 2023年3月9日...2-4 2023年5月17日...9-11 2023年5月30日...1、5

 アメリカ吹奏楽指導者協会により、年に1回優れた吹奏楽曲の作曲家に与えられるオストウォルド賞(Ostwald Band Composition Award)を2002 年に受賞したピーター・グレイアム。
 彼は同世代を代表するブラスバンド曲の作曲家の一人であり、これまでにも数多くの作品を発表。
 2018年、NAXOSか ら発売した「メトロポリス1927」(8.573968)はニコラス・チャイルズが指揮するブラック・ダイク・バンドの名演も相俟って高い評価を受けました。
 このアルバム では再びブラック・ダイク・バンドが演奏、ヒッチコックの映画からインスパイアされたトランペット協奏曲(第2楽章はフリューゲルホルン持ち替え)「マスター・オヴ・ サスペンス」や、アーネスト・ヘミングウェイの人生を辿ったユーフォニアム協奏曲「フォース・オヴ・ネイチャー」など5曲の世界初録音を含む作品が収録されてい ます。

 
 
 


8.574408
\1800
エジノ・クリーゲル(1928-2022):管弦楽作品集
 1. ファンファーレとシークエンス(1970)...世界初録音
 2-13. 諸要素の変奏曲(1964)
  2. プロローグ / 3. 第1変奏 ディアロゴス /
  4. 第2変奏 トッカータ / 5. 第3変奏 モビレス /
  6. 第4変奏 リチェルカーレ / 7. 第5変奏 ショーロ /
  8. 第6変奏 小さなコラール / 9. 第7変奏 ボサノヴァ /
  10. 第8変奏 四重奏 / 11. 第9変奏 デンシダーデ /
  12. 第10変奏 ジョーゴ / 13. エピローグ
 14-15. カンティクム・ナトゥラーレ(1972)
  14. I. 鳥たちの対話 / 15. II. 水のモノローグ
 16. エストロ・アルモニコ(1975)
 17-19. ノバ・フリブルゴの3つの映像(1988)
  17. I. 霧 / 18. II. 急流 / 19. III. 山々
 20-22. 交響的な遊び(1965)
  20. I. イントラータ・アルモニカ
  21. II. カデンツァ・アッラ・コルダ
  22. III. トッカータ・メタリカ
フラヴィア・フェルナンデス(ソプラノ)...15
サンパウロ交響合唱団...1
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)

 録音:2021年10月8-13日 Centro Cultural Oscar Niemeyer, Goiania(ブラジル)
 総収録時間:71分

 エジノ・クリーゲルは幼いころからヴァイオリンの才能を発揮。リオデジャネイロでブラジル作曲界の指導的な存在であったケルロイターに作曲を学んだ後、コープランドの招きで渡米してタングルウッドやジュリアードなどで学びました。
 一旦帰国した後、英国王立音楽院でバークリーに師事。帰国後は作曲を続ける傍ら、放送局付きのオーケストラの指揮者及び音楽番組のディレクターとして欧米の最新の動向を紹介するなどしてブラジル音楽界に影響を与えました。
 その作風はセリー主義、新古典主義を経て、伝統と前衛の融合が図られており、作曲年代によってさまざまな表現が楽しめます。
 アルバムには6作品が収録さ れていますが、その中でも「カンティクム・ナトゥラーレ」は広大なアマゾンを音で描いたクリーゲルの代表作の一つです。
 世界初録音となる「ファンファーレとシー クエンス」は合唱を伴う5分程度の小品。3つのトランペットと4つのホルンが呼び交わす中で奏されます。
 「Variacoes Elementares=諸要素の変奏曲」 は短い旋律がモティーフとして用いられた10の変奏からなる作品。17世紀のポリフォニーも駆使しながら発展していく音楽です。
 また「ノバ・フリブルゴの3つの 映像」はリオデジャネイロ州の山岳地帯ノバ・フリブルゴ市からの委嘱作。
 弦楽オーケストラとチェンバロのために書かれており、弦の特殊奏法など楽器テクニッ クを要する作品です。
 ブラジル音楽シリーズでおなじみのニール・トムソンが指揮するゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

 
 
 


8.573990
\1800
ウォルトン:チェロ協奏曲(ヴィオラ版)
 1-3. ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):チェロ協奏曲(1956)
  (A.セローヴァによるヴィオラと管弦楽編 2018)
   1. I. Moderato
   2. II. Allegro appassionato
   3. III. Theme and improvisations
 4-6. ロベルト・モリネッリ(1963-):ウォルトン夫人の庭(2017)
  4. I. イチョウ
  5. II. オオオニバス
  6. III. パロ・ボラッチョ
 7. ウィリアムの岩(2018)
 8. ミッシング・E(2022)
 全て世界初録音
アンナ・セローヴァ(ヴィオラ)
シギ・ベラスケス(ケーナ/ケナーチョ)...8
ドナルド・モーリス(ヴィオラ・ダ・モーレ)...7
リッカルド・ベルトッツィーニ
 (エレクトリック・ギター)...7
ジャンルカ・ペルシケッティ
 (ギター/カヴァキーニョ)...8
ソニア・マウラー(バンドネオン)...8
アントニオ・イッポーリト(バンドネオン)...8
ステファノ・ロッシーニ(パーカッション)...8
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団...1-7
ロベルト・モリネッリ
 (指揮...1-7)(エレクトロニクス...8)

 録音:2018年9月6-10日 Auditorium di Bolzano(イタリア)...1-7 2022年11月11日 Recantus Studios Roma(イタリア)...8

 20世紀イギリスを代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。
 1922年に「ファサード」で成功を収めて以降、管弦楽曲や合唱曲、映画音楽など多数 の作品を書き上げましたが、1948年に妻スサーナ・ジルと共に風光明媚なイタリアのイスキア島に移住。
 この美しい地で書き上げたのがチェロ協奏曲です。
 当時ウォルトンは名チェリスト、グレゴール・ピアティゴルスキーと連絡を取り合っており、この曲は彼からの依頼で、曲を仕上げるためにも様々な提案やアドヴァ イスを受けています。
 ウォルトン自身も、彼の3曲の弦楽のための協奏曲の中のベストと考えていたほどでした。
 当盤ではヴィオラ奏者セローヴァがヴィオラのた めに編曲した版をお聴きいただけます。
 また現代作曲家モリネッリは、スサーナの祖国アルゼンチンと、彼女が作った美しい庭「ラ・モルテッラ」に敬意を表し、2曲の協奏的作品と、ヴィオラ、ケーナ、マンドリンのための「ミッシング・E」を作曲。スサーナの思い出に捧げています。
 アンナ・セローヴァはサンクトベテルブルク音楽院で学び、イタリアで室内楽演奏を中心に活躍するヴィオラ奏者。

 
 
 

8.559923
\1800
L・W・バラード:作品集 フォート・スミス交響楽団
ジョン・ジーター(指揮)
 1. 悪魔の散歩道(1973)
 2. アボリジニ幻想曲第3番「ココペリ」(1977)
 3-10. 4つの月(バレエ・パ・ド・カトル)(1967)
  3. 序曲 - ランド=ラッシュ、ステートフッド、パウ=ワウ / 4. 間奏曲 - パ・ド・カトル /
  5. 4つの月の踊り / 6. ショーニー族のヴァリエーション - モセリン・ラーキン /
  7. チョクトー族のヴァリエーション - ロゼラ・ハイタワー /
  8. オーセージ族のヴァリエーション - マージョリー・トールチーフ /
  9. チェロキー族のヴァリエーション - イヴォンヌ・チュトー / 10.フィナーレ - パ・ド・カトル
 11-14. 「インディアンの生活」からの情景(1994年版)
  11. I. 2人のインディアン、1人はナバホ族、1人はタオス族
  12. II. 壁を建てる、日干し煉瓦の家 - quarter note = 110 -
  13. II. 壁を建てる、日干し煉瓦の家 - メノ・モッソ
   – III. インディアンの友人たちが壁を完成させる
  14. IV. 祭日
 全て世界初録音

 録音:2023年4月24日 ArcBest Performing Arts Center, Fort Smith, Arkansas(USA)
 総収録時間:57分

 ルイス・ウェイン・バラードは最初の北米先住民族の音楽家の一人であり、居住区のクアポー語で「ホンガノゼ=鷲とともに立つ」を意味する別名でも知られています。
 彼はタルサ大学で音楽を学び、卒業後はニューメキシコ州サンタフェのアメリカン・インディアン・アート研究所(IAIA)で働きました。
 当時この地域の 若い学生たちは自分たちの部族の歌を知らなかったため、バラードは先住民たちの歌を集め、これらについて講義したり教えたりしています。
 北米の民俗音 楽や舞曲、そして神話から影響を受けた彼の作品は12音を採り入れながらも、調性的であり、ユニークな打楽器の用い方でも異彩を放ちます。このアルバ ムには4作品を収録。
 クアポー族の舞曲と楽器を用いた「悪魔の散歩道」、6つの「アボリジニ幻想曲」から音楽の神の名を持つ第3番「ココペリ」、オクラホマ州創立60周年を記念して作曲されたバラードの3番目のバレエ音楽「4つの月」、2つの部族の会話を風刺的に扱った「インディアンの生活」からの情景。
 どれもリズミカルな要素 を持つ親しみやすい音楽です。

 
 
 
8.579147
\1800
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):オルガン作品全集
 1-2. 前奏曲とフーガ イ短調 WoO 9(1856)
 3. フーガ 変イ短調 WoO 8(1856)
 4-5. 前奏曲とフーガ ト短調 WoO 10(1857)
 6-7. 「いたまし、なげかし」による
  コラール前奏曲とフーガ イ短調 WoO 7(1882出版)
   6. コラール前奏曲(1858) / 7. フーガ(1873)
 8-18. 11のコラール前奏曲 Op. 122(1896)
  8. 第1番 イエスよ、われを導きたまえ
  9. 第2番 心より愛するイエスよ
  10. 第3番 おお世よ、われ汝より離れざるを得ず
  11. 第4番 わが心の切なる喜び
  12. 第5番 おお愛する魂よ、汝を飾れ
  13. 第6番 おお汝ら信仰深き者いかに幸いなるか
  14. 第7番 おお、汝正しくして善なる神よ
  15. 第8番 一輪のばらが咲いて
  16. 第9番 われ心よりこがれ望む
  17. 第10番 わが心の切なる願い
  18. 第11番 おお世よ、われ汝より離れざるを得ず
 19. 11のコラール前奏曲 Op. 122 - 第5番 おお愛する魂よ、汝を飾れ
  (オルタナティブ・レジストレーション)(1896)
 20. 11のコラール前奏曲 Op. 122 - 第10番 わが心の切なる願い
  (E. マンディチェフスキの手稿譜による
   マイナー・コード・エンディング)(1896)
コンスタンティン・ヴォロストノフ(オルガン)
 (1898年製 レヴェル・オルガン)

 録音: 2020年8月28-29日 Moscow Central Church of Evangelical Christians-Baptists(ロシア)
 総収録時間:67分

 重厚壮大な管弦楽作品に対して、ブラームスのオルガン曲は自身の感情を吐露するために書かれています。
 1850年代の作品は、彼がJ.S.バッハに魅せられていた頃のもので、敬愛するクララ・シューマンの勧めによって書かれました。
 どれもバッハの影響が感じられる見事な作品です。
 そして最晩年の1896年、彼は再びバッハに立ち返り、「11のコラール前奏曲」を書き上げました。
 苦しみと死を主題としたこの曲集は、晩年のブラームスにおける死生観と諦観、クララへの仄かな思いが込められた、心に染み入るような美しさを有しています。
 アルバムには第5番と第10番の別ヴァージョンの演奏を収録。
 音色が違う第5番も興味深いですが、とりわけ第10番では曲の終わりが短調か?調かでがらりと印象が変わります。
 1979年生まれ、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院で学んだコンスタンティン・ヴォロストノフの演奏で。

 
 
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8.660543
(2CD)
\2600→\2390
セバスティアン・ヴァイグレ/フランクフルト歌劇場
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
 歌劇《クリスマス・イヴ》

  【CD1】
   1-7...第1幕
   8-14...第2幕
  【CD2】
   1...第2幕(続き)
   2-8...第3幕
   9-14...第4幕
ヴァクーラ ... ゲオルギー・ヴァシリエフ(テノール)
オクサーナ ... ユリア・ムジチェンコ(ソプラノ)
ソローハ/紫色の鼻の女 ...
 エンケレイダ・シュコーザ(メゾ・ソプラノ)
チューブ ... アレクセイ・ティホミーロフ(バス)
悪魔 ... アンドレイ・ポポフ(テノール)
パナス ... アンソニー・ロビン・シュナイダー(バス)
村長 ... セバスティアン・ゲイアー(バリトン)
輔祭 ... ピーター・マーシュ(テノール)
女帝 ... ビアンカ・アンドリュー(メゾ・ソプラノ)
パツューク ... トーマス・フォークナー(バス)
普通の鼻の女 ...
 バルバラ・ツェヒマイスター(ソプラノ)他
フランクフルト歌劇場合唱団
(合唱指揮:ティルマン・ミヒャエル)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)

 録音:2021年12月17-19日、2022年1月8日(ライヴ) フランクフルト歌劇場(ドイツ)
 総収録時間:147分
 【同内容の映像】NAXOS、DVD...2.110738 Blu-ray...NYDX-50256(国内仕様盤)/NBD0154V(輸入盤)

 コサックの娘オクサーナは、自分が一番美しいと思い、愛の告白をしてきたヴァクーラに「女帝の靴が欲しい」と無理難題を吹っ掛けます。
 一方ヴァクーラの母ソローハは魔女で、悪魔と愛し合っています。その悪魔を捕まえたヴァクーラは、「女帝の靴」を手に入れるために十字架の力で悪魔を手下にして・・・
 作家ニコライ・ゴーゴリが1832年に出版した創作民話集『ディカーニカ近郷夜話』の中の1編『クリスマス・イヴ』を原作に、リムスキー=コルサコフが独創的な和声法によるオーケストレーションを駆使して作曲。
 その音楽は初演当時から高く評価されたものの、舞台演出の難しさから上演される機会が少なかった作品です。
 こちらは先行する同キャストによる映像の音声をCDに収録したものです。

 歌唱陣では主役ヴァクーラに、美声テノールのゲオルギー・ヴァシリエフ、オクサーナ役に表情豊かな新鋭ソプラノのユリア・ムジチェンコ、ソローハ役にベテラン、エンケレイダ・シュコーザ、悪魔役にアンドレイ・ポポフらを配し、日本でもおなじみの名指揮者セバスティアン・ヴァイグレ率いるフランクフルト歌劇場の合唱団、オーケストラが、リムスキー=コルサコフの豊潤な音楽を鮮やかに奏でます。
 
 

8.574575
\1800
Venite, Gaudete! クリスマスの合唱作品集
 1. 伝承曲:久しく待ちにし(D. ヒルによる合唱とオルガン編)
 2. 伝承曲:コヴェントリー・キャロル(R. アランによる合唱編)
 3. リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):
  さまよいながら私は不思議に思う(K. グラフトンによる合唱編)
 4. ジョン・ジュベール(1927-2019):トーチ Op. 7a
 5. ウィリアム・J・カークパトリック(1838-1921):
  まぶねの中で(D. ヒルによる合唱とオルガン編)
 6. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):
  おねむりなさい、いとしい子よ Op. 34, No. 2
 7. ロバート・ルーカス・ピアサル(1795-1856):
  甘き喜びのうちに Op. 10
 8. 伝承曲:天使は乙女に(B. ローズによる合唱とオルガン編)
 9. フランツ・クサーヴァー・グルーバー(1787-1863):
  きよしこの夜(D. ヒルによる合唱編)
 10. ミヒャエル・プレトリウス(1751-1621):
  賛美の歌を響かせよ(D. ハイリーによる合唱編)
 11. ケネス・レイトン(1929-1988):
  ワールド・デザイア - クライスト・チャイルド・レイ
 12. ピーター・ウォーロック(1894-1930):
  ベツレヘム・ダウン(D. ヒルによる合唱とオルガン編)
 13. ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):久しき昔
 14. エイドリアン・ピーコック(1962-):Venite, Gaudete!
 15. エリック・ウィテカー(1970-):黄金の光(ルクス・アルムク)
 16. ジョン・タヴナー(1944-2013):
  聖母マリアより - 第8曲 ロッキング
 17. 伝承曲:囚われのアダムは横たわり
 18. 伝承曲:
  ディンドン空高く(S.ニコルソンによる合唱とオルガン編)
 19. ジョン・フランシス・ウェイド(1711-1786):
  神の御子は今宵しも(編曲:D. ヒル)
デイヴィッド・ダネット(オルガン)
 ...1、4、5、8、12、18、19
アイコン(合唱)
デイヴィッド・ヒル(指揮)

 録音:2009年7月20-21日 St John the Evangelist, Upper Norwood, London(UK)
 The Gift of Music CCLCDG1232より移行盤(2011)
 総収録時間:66分

 伝承曲から1970年生まれのウィテカーまで、多彩なクリスマス・キャロルを収録した1枚。
 素朴な曲から「きよしこの夜」など、曲に合わせたアレンジが楽しめる心地よい1枚です。
 「アイコン」はディヴィッド・ヒルが結成した合唱団、メンバーはソプラノ5、アルト4、テノール4、バス4の精鋭歌手によって構成されています。

 
 



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ONDINE



ODE-1444
\2700→\2490
フィンランド放送響&ニコラス・コロン
 クリスティアン・テツラフも参加

  ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲、パルティータ 他
 1-3. 管弦楽のための協奏曲(1950-54)
  1. I Intrada (Allegro maestoso)
  2. II Capriccio notturno ed Arioso (Vivace)
  3. III Passacaglia, Toccata e Corale
   (Andante con moto – Allegro giusto)
 4-8. パルティータ ヴァイオリンと管弦楽のための(1988)
  4. I Allegro giusto / 5. II Ad libitum /
  6. III Largo / 7. IV Ad libitum / 8. V Presto
 9-13. ノヴェレッテ(1979)
  9. I Announcement / 10. II First Event /
  11. III Second Event / 12. IV Third Event /
  13. V Conclusion
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)...4-8
フィンランド放送交響楽団
ニコラス・コロン(指揮)

 録音:Helsinki Music Centre(フィンランド) 2022年4月...1-3 2022年9月...4-8(ライヴ) 2022年12月...9-13
 総収録時間:60分

 【ニコラス・コロンが振るルトスワフスキ、クリスティアン・テツラフ参加!】
 フィンランド放送交響楽団が継続して取り組むルトスワフスキのオーケストラ作品のシリーズに、2021年から首席指揮者を務めるニコラス・コロンの録音が登場。
 初期の傑作「管弦楽のための協奏曲」と、「短編小説」といった意味合いを持つ「ノヴェレッテ」では、コロンの的確な作品理解と明晰な指揮によりオーケ ストラの機能性が遺憾なく発揮されています。
 アンネ=ゾフィー・ムターに捧げられた「パルティータ」では名手テツラフが共演。
 楽器を常に豊かに鳴らす傾向の あるムターに対して、テツラフは時に聞こえなくなるぎりぎりまで音量を下げたり、ささくれ立った音で攻撃的な演奏を仕掛けたりと、表現意欲旺盛な演奏を展開。
 オーケストラも呼応します。ソロ・パートの名技も聴きものです。

 


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旧譜から
フィンランド放送響首席指揮者就任記念コンサート
 ニコラス・コロン

これがいい演奏だったんです!



 ODE-1404
\2700→\2490
フィンランド放送響首席指揮者就任記念コンサート
 ~ニコラス・コロン
ジャン・シベリウス(1865-1957):交響曲第7番、他

  交響曲第7番 ハ長調 Op. 105(1924)
 組曲『クリスティアン2世』 Op. 27(1905)
 組曲『ペレアスとメリザンド』 Op. 46(1905)
フィンランド放送交響楽団
ニコラス・コロン(指揮)
 NYCX-10305
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2970

 どんどん若手のすごい人が出てくる。このコロンも要チェック。
 こんな優しく、ふくよかにシベリウスを音楽を表現できる若手指揮者がいるとは。
 昨今のシベリウス・オーケストラ・アルバムの中では出色の出来。



 録音: Helsinki Music Centre, Finland 2021年10月...7-15 2021年12月...1-6

 フィンランド放送響に新たな歴史を拓いたニコラス・コロン、注目の第一作はシベリウス最後の交響曲!

 2021年9月8日、フィンランド放送交響楽団の歴史に新たなページが拓かれました。1983年ロンドン生まれのニコラス・コロンの首席指揮者就任記念コンサート。
 1927年に創設された楽団の歴史上初めてフィンランド国外から首席指揮者が迎えられたのです。
 
 ニコラス・コロンはヴィオラ、ピアノ、オルガンを学び、イギリス・ナショナル・ユース管にヴィオラ奏者として参加。このユース管で一緒だったロビン・ティチアーティ(コロンと同年生まれ)たちと共に、暗譜・立奏を旨とするオーロラ管弦楽団を2004年に創設し、その首席指揮者としてダイナミックな音楽作りや、異なるジャンルのパフォーマーとの共演、更にはコンサートホール以外の場所にも演奏の場を広げて注目を集め、名門ひしめくロンドンのオーケストラ界にあって勝るとも劣らない人気と評価を誇るまでに育て上げました。
 2010年代に入るとドイツ、フランス、スペインや北欧のオペラハウスと名門オーケストラに招かれるようになり、ハーグ・レジデンティ管の首席指揮者(2016-21)、ケルン・ギュルツェニヒ管の首席客演指揮者(2017-)を務めるなど評価を高めて来ました(2019年には東京都響にも出演)。
 2017年3月にフィンランド放送響を初めて指揮すると、2度目の客演に先立つ2019年5月2日に次期首席指揮者に指名されるという異例の抜擢。最初の共演が与えたインパクトの強さ、今後の期待の大きさが想像されます。

 その注目のCD第一作はオーケストラの血肉となっているシベリウス。コロンの指揮の師コリン・デイヴィスが得意としたレパートリーでもあります。
 コロンとフィンランド放送響は2021年12月6日のフィンランド独立記念日ガラ・コンサートで交響曲第7番と『クリスティアン2世』を演奏しており、このCDは同時期の録音。
 先立って録音された『ペレアスとメリザンド』共々、高揚感に加えて弦のしっとりとした質感、仄暗い音色で奏でる弱音部の美しさも印象的で、オーケストラのカラーをうまく引き出しています。
 ONDINEレーベルのオーケストラ録音を数多く手がけ、優秀録音で評価の高いベテラン、エンノ・マエメツが録音・編集・マスタリングを担当しており、オーディオ的にも楽しみな1枚。
 このコンビはONDINEレーベルに継続的な録音予定があり、コロンの指揮する本格的なシンフォニー・レパートリーを聴く機会が増えそうです。

 フィンランド放送交響楽団の歴代首席指揮者
  (カッコ内は首席指揮者としての任期)
  トイヴォ・ハーパネン(1929-50)
  ニルス=エリク・フォグシュテット(1950-1961)
  パーヴォ・ベルグルンド(1962-71)
  オッコ・カム(1971-77)
  レイフ・セーゲルスタム(1977-87)
  ユッカ=ペッカ・サラステ(1987-2001)
  サカリ・オラモ(2003-12)
  ハンヌ・リントゥ(2013-21)
  ニコラス・コロン(2021-)

 ※国内仕様盤には片桐卓也氏による日本語の解説及びフィンランド放送交響楽団首席フルート奏者の小山裕幾氏による寄稿が付属します。

 

 
 

ODE-1435
\2700
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-2020):宗教合唱作品集
 1. O gloriosa virginum おお、栄光に満てる処女(2009)
 2. De profundis 深き淵より(1996)
 3. In pulverem mortis 死の塵の中へ(1966)
 4. Song of Cherubim ケルビムの歌(1986)
 5. Veni Creator 来たれ創り主なる聖霊よ(1987)
 6. Miserere 憐れみ給え(1965)
 7. Agnus Dei 神の子羊(1981)
 8-13.Missa brevis ミサ・ブレヴィス(2012)
  8. I. Kyrie キリエ
  9. II. Gloria グローリア
  10. III. Benedicamus Domino 我ら主を祝福せん
  11. IV. Sanctus 聖なるかな
  12. V. Benedictus ベネディクトゥス
  13. VI. Agnus Dei 神の子羊
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)

 録音:2023年2月10日、4月17-18日、5月26日 聖ジョン教会、リガ(ラトヴィア)
 総収録時間:60分

 【豊かな低音が支える精緻なアンサンブル、ラトヴィア放送合唱団によるペンデレツキ】
 2023年に生誕90年を迎えたクシシュトフ・ペンデレツキ。作曲年代によって作風を変化させてきたペンデレツキですが、このアルバムに収録された宗教的作品でも、トラック3やトラック6のような前衛的な響きをまとったものから、トラック1や8-13の「ミサ・プレヴィス」のような親しみやすく美しいものまで様々な雰囲 気を持つ曲を聴くことができます。
 シグヴァルズ・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団の高度なアンサンブルは、どの作風の曲にも柔軟に対応し、曇りなき響きを紡ぎだします。
 とりわけ大地を揺るがすかのような、深く美しい低声は聴き手の耳をとらえることでしょう。

 
 
 

ODE-1422
\2700
ムストネン:交響曲第3番&第2番
 1-4. 交響曲第3番「Taivaanvalot 天空の光」(2020)
  - テノールと管弦楽のために
   1. Bars 1–264 ("I have a good mind")
   2. Bars 265–497 ("Still the sun is not shining")
   3. Bars 498–684 ("The bird sets about talking")
   4. Bars 685–end ("He went to Vainamoinen")
 5-8. 交響曲第2番「Johannes Angelos ヨハネス・アンジェロス」 (2013)
  5. I. The Panagia of Blachernae
  6. II. St. Spyridon's Day
  7. III. At the Church of the Holy Apostles
  8. IV. Aleo e polis
イアン・ボストリッジ(テノール)...1-4
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
オッリ・ムストネン(指揮)

 録音:トゥルク・コンサート・ホール(フィンランド) 2022年11月24-26日...1-4 2023年5月29-30日...5-8
 総収録時間:64分

 【ボストリッジ参加!ムストネンが世に問う自作交響曲】
 ピアニスト・指揮者として目覚ましく活躍するオッリ・ムストネン。彼は作曲活動にも力を注いでいます。
 8歳からエイノユハニ・ラウタヴァーラの指導のもとで作曲を学び、いくつかの室内楽作品を書き上げたのち、2010年代の始めから交響曲の作曲にも取り組 んでいます。
 このアルバムには2013年作曲の第2番と2020年作曲の第3番を収録。
 ビザンチウムと、古代都市コンスタンティノープル(現在のイスタンブー ル)からインスパイアされたという交響曲第2番は、聖母マリアと正教会の司教職の紋章にちなんで名づけられた第1楽章「ブラケルナエのバナキア」のハープと弦楽器の神秘的な響きで幕を開け、終楽章で、オスマン帝国によって都市が陥落するまでの情景が描かれています。
 交響曲第3番は、フィンランドの国民 的叙事詩カレワラの第47章から第49章の物語に基づいており、フィンランド神話のシャーマニズム的な要素が盛り込まれています。
 この録音では、声楽パー トを初演者イアン・ボストリッジが歌い、ムストネンとの息のあった演奏を聴かせます。

 
 




RAMEE

RAM2207
\2800
典雅なロココの響き
ウジェーヌ・ゴドシャルル:ハープ四重奏曲集 作品4(全6曲)

 ウジェーヌ・ゴドシャルル(1742-1798):
  『ハープまたはチェンバロ、ヴァイオリン、ヴィオラと
   低音部のための6つの四重奏曲』Op. 4 (1770年代パリ刊)
    1-3. 第1番 イ長調 / 4-6. 第2番 ヘ長調 /
    7-9. 第3番 変ロ長調 / 10-12. 第4番 ハ長調 /
    13-15. 第5番 ト長調 / 16-18. 第6番 変ホ長調
ソシエテ・リュネール(古楽器使用)
 マクシミリアン・エーアハルト(ハープ、指揮)
 ペーテル・バルチ(ヴァイオリン)
 ナディーネ・ヘンリヒス(ヴィオラ)
 ユーレ・ヒンリヒセン(チェロ)

 使用楽器:
  (ハープ、指揮) パリのセバスティアン・ルノー&フランソワ・シャトラン(18世紀後半)のペダル・ハープに基づくシャフハウゼン(スイス)のベアト・ヴォルフ1992年製作の再現楽器
  (ヴァイオリン) フランチェスコ・ゴベッティのモデルに基づくクリスティアン・サーガー2002年製作の再現楽器
  (ヴィオラ) ヨハン・ゲオルク・ティーア1775年製作のオリジナル楽器
  (チェロ) チェコの逸名製作家による1750年頃製作のオリジナル楽器

 録音: 2022年11月6-9日 エルベルク教会スタジオ、ベルリン
 収録時間: 73分

 【典雅なロココの響きを、精妙な古楽器演奏で堪能】
 1770年にフランス王室に迎えられたマリー=アントワネットが、故郷ウィーンでも愛されていたハープを好んだことはよく知られていますが、このアルバムではそんな1770年代のパリで出版された弦楽器とのアンサンブル作品を聴くことができます。
 作曲者ゴドシャルルはフランス語圏の 都ブリュッセルの宮廷や市内の教会で活躍したヴァイオリン奏者。
 1772年にブリュッセルを訪れた英国人音楽家チャールズ・バーニーは、ゴド シャルルがハープ奏者と共演した場に居合わせた証言を残しています。
 ハープを主役としつつ豊かなアンサンブルを味わえるこの四重奏編成 は、音楽史を通じてかなり珍しいと言ってよいでしょう。
 モーツァルトやクルンプホルツの有名な協奏曲群と同時期のこの曲集を見出したソシエ テ・リュネールはドイツ最前線の古楽器奏者たちが集うアンサンブルで、ここではエラールによるダブルアクションペダルが特許認可されるより 前、マリー=アントワネット妃の生前に評判を得ていたパリの名ハープ工房ルノー&シャトランのモデルに基づく再現楽器を使用。
 バロック・ヴァ イオリン奏者としても長く活躍してきた録音技師ライナー・アルントによる入念なエンジニアリングにより、失われたロココの響きがみずみずしく現 代に蘇ります。

 
 



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QUERSTAND



VKJK 2302
(1CD)
\3000→\2790
「エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ01」
 ゲオルク・フリッチュ(指揮)&
  バーディッシェ・シュターツカペレ(バーデン州立管弦楽団)

 R.シュトラウス:アルプス交響曲 Op.64
ゲオルク・フリッチュ(指揮)
バーディッシェ・シュターツカペレ
 (バーデン州立管弦楽団)

 エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ第1弾!ゲオルク・フリッチュのアルプス交響曲!

 録音:2023年4月23,24日 ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 カールスルーエ (ライヴ録音)、DDD、50'52

 今ドイツで大いに注目されている、ドイツ伝統の質実剛健指揮者、ゲオルク・フリッチュによるR.シュトラウス:アルプス交響曲。
 2020年から音楽総監督を務めるカールスルーエのバーデン州立劇場のオーケストラ、バーディッシェ・シュターツカペレを指揮してのライヴ録音。これが期待以上のたいへん素晴らしい演奏。
 フリッチュは1963年、東ドイツ時代のマイセンの生まれ。
 2003年から2019年まで16シーズンに渡ってキール劇場の音楽総監督を務めて名を上げたという、昨今のドイツでも稀になった歌劇場叩き上げ指揮者である。
 ドイツ伝統の質実剛健の音楽は21世紀の今高く評価され、シュトゥットガルト歌劇場に度々招かれ、またジュネーヴ歌劇場では目玉公演であるワーグナーの指環を託された。
 しかし録音はまだ少なく、今年9月に神奈川フィルハーモニー管弦楽団に客演してその素晴らしさを初めて知ったという人も少なくないだろう。
 
 この録音はフリッチュの実力を知るに打って付けのものだ。
 地方歌劇場とはいえ300年近い歴史を誇るオーケストラから、シュトラウスらしい充実した響きと熱のこもった雄弁な音楽を引き出している。
 フリッチュは間違いなく向こう10年でドイツで特に注目される指揮者になることだろう。
 
 ハードカヴァーブック仕様。
 彼らのシリーズは続く予定。
 
 

VKJK 2101
\2200
ポーリト(b.1976):
 カルロス・ガルデルのメロディに基づくタンゴのパラフレーズ集
ハンス・ポーリト(ピアノ)
  「我が愛しのブエノスアイレス」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
  「想いの届く日」のメロディに基づく幻想曲
  孤独(「孤独」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール)
  「学生の恋」に基づく大ワルツ=幻想曲
  「首一つの差で」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
  「ある夜彼女は帰って来た」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
  「邪な思い出」に基づく華麗な大幻想曲
  「閉じた目」のメロディに基づく幻想曲
  帰郷(「帰郷」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール)
  「悲嘆」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
  「下り坂」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
  「苦い下町」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール

 録音:2021年1月4-6日 ドイツ ザクセン州 ライプツィヒ、DDD、76'21

 伝説的アルゼンチン・タンゴ歌手、カルロス・ガルデルの曲を基にしてドイツの作曲家、ピアニストのハンス・ポーリトがロマン派風のピアノ曲に仕立てたもの。
 改めてガルデルの音楽の素晴らしさを認識させられる編曲である。
 ハンス・ポーリトは1976年、ハイデルベルク生まれ。ピアニストとして指導者として活躍しつつ、アルゼンチン・タンゴをクラシック音楽として熱心に取り上げている。
 
 

VKJK 2301
\2200
「ファニとフェリックス」
 ヘンゼル:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.11
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
クリスティン・ヘンネベルク(ピアノ)
アンドレアス・ハルトマン(ヴァイオリン)
ズザンネ・ラスバッハ(チェロ)

 録音:2023年2月 ガルテンザール、ドイツ ザクセン州 ライプツィヒ、DDD、52'33

 ファニ(・メンデルスゾーン)・ヘンゼルとフェリックス・メンデルスゾーンの姉弟それぞれのピアノ三重奏曲を収録。姉ファニのニ短調のピアノ三重奏曲は今やすっかり人気曲。
 演奏者はいずれもドイツの実力ある人たち。クリスティン・ヘンネベルクは独奏ピアニストとして活躍する一方、2001からマクデブルク音楽院でピアノの指導にも当たっている。
 アンドレアス・ハルトマンは30年以上ライプツィヒのMDR交響楽団のコンサートマスターを務めている。
 ズザンネ・ラスバッハはザクセン州南部のプラウエン生まれのチェロ奏者。1993年結成のライプツィヒ・メンデルスゾーン四重奏団のチェロ奏者として知られている。
 ライプツィヒのメンデルスゾーン・ハウスのガルテンザールでの録音。
 
 
VKJK 2305
(2CD)
\4000
「バッハ:6つのパルティータBWV.825-830」
 パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
 パルティータ第3番 イ短調 BWV827
 パルティータ第4番 ニ長調 BWV828
 パルティータ第5番 ト長調 BWV829
 パルティータ第6番 ホ短調 BWV830
ダヴィード・シェマー(チェンバロ)

 録音:2013年8月1-3、10-12日 イスラエル エルサレム、DDD、155'33

 イスラエルのベテラン・チェンバロ奏者、ダヴィード・シェマーによるバッハの6つのパルティータ全曲。
 ダヴィード・シェマーは1952年、ソ連時代のラトヴィアのリガで生まれ、幼い時にイスラエルに移住。
 ロンドンでバロック音楽を学び、1980年代から長きにわたってイスラエルの古楽界を牽引している。
 もちろん国際的にも広く活躍しており、海外で活動している古楽奏者たちならば知らぬ人はいないだろうというほど超有名な人なのだが、どういうわけかこれまで録音は皆無に等しく、日本での知名度は低いだろう。
 このパルティータ全曲は、2013年とちょっと前の録音だが、シェマーの実力を存分に伝えてくれる素晴らしい録音だ。
 音に気品があり格調高く、折り目正しくも堅苦しさとは無縁でバッハの音楽が豊かに飛翔する。新世代奏者の台頭著しいチェンバロ界だが、開拓者にして長年の第一人者のシェマーは筋金入りの音楽を聞かせてくれる。
 チェンバロは、この録音の翌年に亡くなったブレーメンの伝説的名巧、マルティン・スコブロネックが2001年に製作したフランコ=フレミッシュ・タイプをA=392で使用。
 この楽器がまた素晴らしい音色。スコブロネック好きにも逃せないCDだ。
 
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VKJK 2306
\2200→\1990
まとまったアルバムは初
 ゼバスティアンのはとこの息子
  ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):
   クラヴィーアとヴァイオリンのための6つソナタ

   ソナタ イ長調(1772/II)/ソナタ ニ長調(1770/I)
   ソナタ ト短調(1772/I)/ソナタ ト長調(1770/III)
   ソナタ ハ長調(1772/III)/ソナタ ヘ長調(1770/II)
クラウディア・メンデ(ヴァイオリン)
ゲルト・アメルング(フォルテピアノ)

 録音:2022年9月14-16日 ドイツ テューリンゲン、DDD、74'38

 J.S.でもJ.C.でもなくJ.E.ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777)のクラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ集。
 ヨハン・エルンスト・バッハはドイツのアイゼナッハの生まれ。ゼバスティアンのはとこに当たるヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749)の息子で、エルンストの高祖父(4代前)とゼバスティアンの曾祖父(3代前)が共通している。
 ヨハン・エルンスト・バッハの作品はこれまでバッハ一族の作品集の中で取り上げられている程度で、彼の作品だけのCDはこれが初めてかもしれない。
 ここに収録された6つのソナタは1770年から1772年に出版されたもので、古典派の初期の様式。
 それまでのピアノが主でヴァイオリンがオブリガートのソナタから一歩踏み出して、ヴァイオリンがだいぶ活躍するようになっている。
 6曲いずれも素朴ながらも魅力的で、大バッハとの関係など忘れて、初期の古典派の素敵な作品として聞けば大いに楽しめるだろう。

 こうした曲にはピリオドの演奏が相応しい。クラウディア・メンデはドイツのヴァイオリン奏者。バロック音楽を得意としており、様々な団体のコンサートマスターとしても活躍している。
 ゲルト・アメルングは今ドイツで最も活躍しているバロック、古典派の鍵盤楽器奏者。
 チェンバロ、クラヴィコード、初期のピアノを弾き、また指揮者としても活躍している。


 世代的にはカール・フィリップとヨハン・クリスティアンの中間世代。J.S.の直系でなくても逸材は存在するのか?楽しみです。
  
  ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ (1710-1784)
  カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714-1788)
  ★ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777)
  ヨハン・クリスティアン・バッハ (1735-1782)
 















10/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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APARTE



AP 328
\2900→\2690
エメリャニチェフ&イル・ポモ・ドーロ
モーツァルト:交響曲全集Vol.2

 (1)交響曲第29番イ長調K.201
 (2)オーボエ協奏曲ハ長調K.314
 (3)交響曲第40番ト短調K.550
マキシム・エメリャニチェフ(指揮)
イル・ポモ・ドーロ
イワン・ポディヨーモフ(オーボエ)(2)
KKC 6763
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 驚くほど個性的な第2弾!エメリャニチェフ&イル・ポモ・ドーロがモーツァルト40番!

 録音:2023年2月9-11日 サラ・デッラ・カリタ(パドヴァ)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、80'00"

 エメリャニチェフと手兵イル・ポモ・ドーロによるモーツァルト交響曲全集、待望の第2弾が登場、人気の高い40番ト短調がメインなのにも注目です。

 エメリャニチェフはクルレンツィス指揮ムジカエテルナの「ダ・ポンテ三部作」録音の才気煥発な通奏低音で注目されましたが、現在ではイル・ポモ・ドーロを指揮してバロック・オペラのアルバムをリリースして高い評価を得ています。
 もともとモスクワ音楽院でロジェストヴェンスキーの厳しい訓練を受けたサラブレッドなうえ、音の指向性や奏者の数による変化なども綿密に計算するなど考えに考え抜いた録音となっています。

 今回は第29番と第40番のカップリング。
 驚かされるのは40番第1楽章のテンポの類のない速さ。しかし丁寧な演奏のため、少しも乱暴な感じはしません。
 むしろモーツァルトの気性の激しさ、ハイな状態にふさわしいとさえ思えてくる説得力で、議論を巻き起こしそうな解釈と申せましょう。

 今回のフィルアップはオーボエ協奏曲。1986年ロシア出身、モーリス・ブルグ門下でバンベルク交響楽団やマーラー室内管弦楽団を経て2016年以来ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者を務めている俊才。
 バロック・オーボエのひなびた響きに魅了されます。
 
 

AP 318
(2CD)
\3100
キム・ダソル シューベルト
 シューベルト:
 Disc1
  4つの即興曲D.935
 Disc2
  ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
キム・ダソル(ピアノ)

 若き韓国のホープが奏でる最晩年のシューベルト

 録音:2022年9月7-9日/サル・コロンヌ(パリ)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、39'00" 46'00"

 キム・ダソルは1989年プサン出身の韓流ピアニスト。現在ベルリン在住で、ライプツィヒ音楽院で教鞭もとる実力派。
 2015年にDGレーベルからシューマン 作品集をリリースしましたが、今回はシューベルト。それも最晩年の傑作中の傑作。
 人気曲ですが、その温かい曲想の陰に死に直面した悲劇的な孤独を感じさせます。
 まさにその当時のシューベルトと同年代のダソルがじっくりと語ります。
 




EVIDENCE

EVCD 100
\2800
女声のみのアンサンブル・エスキース
ある朝に

 (1)カプレ:同声三部によるミサ
 (2)オリヴィエ・カスパル:恋愛唄(全5曲)
 (3)ショーソン:
  シェイクスピアの歌Op.28~弔いの歌(「から騒ぎ」より)
 (4)カロリーヌ・マルソ:子羊
 (5)プーランク:ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア
ギュメット・ダボヴァル(指揮)
アンサンブル・エスキース
ファニー・クソー(オルガン)
マリー・ド・ゲルン(ハープ)
マノン・スシャール(ホルン)

 限りなくピュアな女声合唱。ハープとオルガンも天上の響き

 録音:2022年11月/ランタン教会(リヨン)/ディジパック仕様、16bit/48kHz

 アンサンブル・エスキースは女声のみのアンサンブル。指揮のギュメット・ダボヴァルにより丹念に磨かれたピュアな響きで知られます。

 彼女たちのデビュー・アルバム「ある朝に」はカプレの「同声三部によるミサ」やプーランクの「ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア」のような神聖なものからオリヴィエ・カスパルの「恋愛唄」のような官能的なもの、ショーソンの「弔いの歌」のような悲劇的なものまで多岐にわたります。
 いずれも正確な歌唱と劇的インスピレーションの見事な統一を見せ引き込まれます。
 




キング・インターナショナル


KKC 109
\3300
実力派テノール隠岐速人
Hallelujah

 (1) Caruso 【作詞&作曲: Lucio Dalla】
 (2) Tears in Heaven 【作詞&作曲: Eric Clapton, Will Jennings】
 (3) First Love 【作詞&作曲: 宇多田ヒカル】
 (4) 赤いスイートピー 【作詞: 松本隆 / 作曲: 呉田軽穂】
 (5) 夜空ノムコウ 【作詞: スガシカオ / 作曲: 川村結花】
 (6) レイニーブルー 【作詞: 大木誠 / 作曲: 徳永英明】
 (7) Honesty 【作詞&作曲: Billy Joel】
 (8) Your Song 【作詞: Bernie Taupin / 作曲: Elton John】
 (9) 糸 【作詞&作曲: 中島みゆき】
 (10) Bridge over Troubled Water 【作詞&作曲: Paul Frederic Simon】
 (11) Let It Be 【作詞&作曲: Paul McCartney】
 (12) Hallelujah 【作詞&作曲: Leonard Cohen】
隠岐速人(テノール)
木村裕平(ピアノ)
阿部拓也(パーカッション)
 (1)(9)(10)を除く

 この力強い歌声に感動せずにはいられない。実力派テノール隠岐速人が時代を彩ったポップスの名曲を歌う!

 セッション録音:2023年8月16日/キング関口台スタジオ(第2スタジオ)/DDD、国内製作・日本語帯・解説付

 当代最も注目すべき実力派テノール隠岐速人が時代を彩ったポップスの名曲の数々を熱唱!
 名テノール歌手エンリコ・カルーソーが描かれた"Caruso"から始 まるこのアルバムは、大切な人への愛を歌う歌を集め、「夜空ノムコウ」「レイニーブルー」「糸」など日本の歌謡曲5 作に、「Your Song」「Let It Be」「Hallelujah」 など洋楽7 作を交えた全12曲を収録。表現豊かな歌声が魅力の隠岐が言語の違いを超え、愛に満ちた歌唱を聴かせてくれます。
 オペラユニット"カントキュー ブ"のメンバーとしても幅広いレパートリーを歌う隠岐の歌声に感動せずにはいられません。

 隠岐速人(テノール)
  東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。第13回国際マリオランツァコンクールファイナリスト(イセルーニャ/イタリア)、第48回日伊声楽コンコルソ入選(日本)、 第16 回アルタムーラ / カルーソヴォイスコンペティション(ニューヨーク/アメリカ)ファイナリスト。『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『ランメルモールのルチア』エ ドガルド、『仮面舞踏会』リッカルド、『椿姫』アルフレード、『妖精ヴィッリ』ロベルト、『リゴレット』マントヴァ公爵、『蝶々夫人』ピンカートン、『イル・トロヴァ トーレ』マンリーコ、『七つの大罪』父、『アメリア舞踏会へ行く』恋人等のオペラに出演。
  また、モーツァルト《ハ短調 ミサ》、メンデルスゾーン《パウルス》、バッ ハ《クリスマスオラトリオ》、ベートーヴェン《第九》、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》等にもソリストとして出演した。
  2019年ニューヨークに留学し、その 間Mignon Dunn 氏の推薦でIVAI(International Vocal Arts Institute)に特待生として参加。メトロポリタン歌劇場等のヴォーカルコーチ、コレペティ トゥアの下研鑽を積む。
  これまでに、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演。クラシックキャラバン2022 広島公演(飯森範親指揮) のソリストに抜擢され高評を博した。2021年オペラユニット"カントキューブ"のメンバーとしてキングインターナショナルよりCD"LOVE"(KKC-083)をリリース。

 ■ 公演情報
  〈ソロアルバム"Hallelujah"発売記念〉隠岐速人テノール・リサイタル
   2023年11月18日( 土) 13:30開演 会場:代官山ヒルサイドテラス

 
 




NAIVE



V 8088
\2800
Kaleidoscope~Paul Huang
 レスピーギ(1879-1936):
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 op.110(1916-17)
 パガニーニ(1782-1840):カンタービレ ニ長調 op.17 ms109
 サン=サーンス(1835-1921):
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 op.75(1885)
 ショパン/サラサーテ編:ノクターン 変ホ長調 op.9-2
ポール・フアン
 (ヴァイオリン/
  1742年製グァルネリ・デル・ジェス
   "ex-Wieniawski")
ヘレン・フアン(ピアノ)

 世界の注目を集めるポール・フアン、レスピーギとサン=サーンス、ふたつの超高度技術にして超絶美のソナタでCDデビュー!

 録音:2023年1月23-25日、ニューヨーク

 1990年生まれの台湾出身の俊英、ポール・フアンによるデビュー・アルバムの登場。
 プログラムに選んだのはなかなか演奏機会がないものの超絶美しいメロ ディが魅力の、しかし高度なヴィルトウオジティが要求されるレスピーギのソナタ、そしてサン=サーンスのソナタ。
 満を持しての録音だけあって、ポール・フアンは 作品の技巧的な難しさは感じさせず、作品の美しさと抒情が全面にあらわれた演奏を展開しています。
 合間に配されたパガニーニ、そしてディスクの最後を締めく くるショパンでの濃厚な歌と気品あふれるポルタメント、美しく細くふるえる高音による旋律には、SP 時代の名手を彷彿とさせるものがあります。
 来日も予定され ており、これからの活躍に注目したい名手です。

 ポール・フアンは台湾生まれ。7歳で「その美しい音色と豊かな歌」に魅了されてヴァイオリンを始め、2011年のヤング・コンサート・アーティスト国際オーディ ションで優勝。
 2015年エイブリー・フィッシャー・キャリア・グラント、2017年若き突出した才能に送られるリンカーン・センター・エマージング・アーティスツ 賞を受賞しています。
 これまでにゲルギエフ指揮マリインスキー管、スラットキン指揮デトロイト響などと共演を重ねています。
 今後、日本のオーケストラとの演奏会 も予定されているなど、世界が注目する才能です。

 ピアノのヘレン・フアンは、ポール・フアンと長く共演を重ねているピアニスト。
 自身台湾の両親を持ち(日本生まれ)、2004年ジュリアード音楽院卒業時にアル トゥール・ルビンシテイン賞受賞、イエール大学でさらに研鑽を積みました。
 ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管、フィラデルフィア管弦楽団などアメリカを代表 するオーケストラと共演を重ねる傍ら室内楽、ソロでも活躍しています。
 




PARATY

PTY 2322097
\2800
たそがれの歌
 (1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
 (2)ディートリヒ:F.A.Eソナタ~第1楽章アレグロ
 (3)ブラームス:F.A.Eソナタ~第3楽章スケルツォ
 (4)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調
 (5)クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
アリアーヌ・グランジョン(ヴァイオリン)
ローラン・カバッソ(ピアノ)

 1853年秋の晩のシューマン邸へ誘うアルバム

 録音:2021年11月/ステファン・ポレロ・スタジオ/ディジパック仕様、76'50"

 ロッテルダムでジャン=ジャック・カントロフに、リヨンでペーテル・チャバに師事したフランスの女性ヴァイオリニスト、アリアーヌ・グランジョンが長年の相方ローラン・カバッソとシューマンにまつわる作品に挑戦。
 1853年の秋にヨアヒムとクララ・シューマンがこれらをデュッセルドルフのシューマン邸で演奏したとされ、グランジョンとカバッソは聴き手をその場へ誘いたいと考えました。

 当のローベルトはヴァイオリン・ソナタ第2番と珍しい第3番。3番の第3、4楽章は、ディートリヒ、ブラームスと合作したF.A.Eソナタの第2、4楽章と同じ曲のため、このアルバムはF.A.Eソナタも実際全曲楽しむことになります。
 




ACTE PREALABLE

AP0561
\2600
イグナツィ・クシジャノフスキ:ピアノ作品集 Vol.4
 イグナツィ・クシジャノフスキ(1826-1905):
  序奏と夜想曲 ト長調 Op.3/クラコヴィアク ロ長調 Op.31-3/
  6つのバガテル ~ カイエ第1番/2つのマズルカ Op.7/
  夜想曲 変ニ長調 Op.22/ポロネーズ第4番 変ニ長調 Op.30/
  クラコヴィアク 変ロ短調 Op.31-1/
  アンダンテ・カンタービレ 変ホ長調 Op.17/スケルツォ ハ短調 Op.21
ローラン・ラミー(ピアノ)

 リストやショパンに学んだピアニストイグナツィ・クシジャノフスキのピアノ作品集!

 ☆フランツ・リストに見出されたポーランドの作曲家、イグナツィ・クシジャノフスキのピアノ作品探訪第4弾!

 ポーランドのピアニスト&作曲家で、ヴァレンジュヴィル国際音楽祭の芸術監督を務めるローラン・ミラーが開拓を進めるクシジャノフスキのピアノ音楽第4巻。
 イグナツィ・クシジャノフスキは当初音楽教師であった父親からピアノを習い、その後ヨーロッパで有名な音楽教師であったフランチシェク・ミレツキに師事し、演奏会などに出演するようになりました。
 そしてフランツ・リストの目に留まったクシジャノフスキはパリ音楽院で学ぶことを勧められて研鑽を積み、その間ショパンのレッスンも受けることが出来ました。
 イギリスでの初リサイタルで成功を収め、パリでも活躍していましたが健康上の理由でクラクフに戻り、その後はワルシャワを拠点に活動しました。

 ※録音:2016年&2022年、ポーランド放送スタジオ
 
 


AP010506
(2CD)
【旧譜】
\4800
J.S.バッハ:
 ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ集

  ソナタ第1番ロ短調 BWV 1014
  ソナタ第2番イ長調 BWV 1015
  ソナタ第3番ホ長調 BWV 1016
  ソナタ第4番ハ短調 BWV 1017
  ソナタ第5番ヘ短調 BWV 1018
  ソナタ第6番ト長調 BWV 1019
ヤロスワフ・アダムス(ヴァイオリン)
マレク・トポロフスキ(ハープシコード)

 ヤロスワフ・アダムスが弾くバッハのソナタ集!

 ☆Acte Prealableの隠れ名盤!?
 ☆エンリコ・ガッティに学んだポーランドの名手、ヤロスワフ・アダムスが弾くバッハ!

 ポーランド出身のヴァイオリニスト、ヤロスワフ・アダムスが2000年に録音し2001年にリリースされていたバッハのヴァイオリン・ソナタ集。
 ヤロスワフ・アダムスはフランスでバロック音楽を学び、ミラノでエンリコ・ガッティにバロック・ヴァイオリンを師事。
 Le Parlement de Musique(ストラスブール)、Le Concert de l'Hostel Dieu(リヨン)、Concerto Polacco(ワルシャワ)、ベルリン・バロックなどのアンサンブルで演奏し、多くの国際音楽祭に参加してきました。
 艶のある音色、スマートなリズムで愉しめるバッハです。

 ※録音:2000年2月23日-27日、ポーランド放送スタジオ
 
 ※ジャケット・デザインは一部変更となる可能性がございます。
 
 

AP0079
【旧譜】
\2600
ボフダノヴィチ、エルスネル、オギンスキ:ハープシコード作品集
 バジリ・ボフダノヴィチ(1740-1817):
  コントルダンス様式の3つの小品を伴う12のポロネーズ、
  マズルカ ニ長調、マズルカ ハ長調、変奏を伴うコザク
 ユゼフ・エルスネル(1769-1854):
  クラヴサンまたはフォルテピアノのための3つのロンドー
 ミハウ・クレオファス・オギンスキ(1765-1833):
  有名なポロネーズ 《さらば祖国よ》
マレク・トポロフスキ(ハープシコード)

 1985年にクラクフで開催された第1回ワンダ・ランドフスカ国際ハープシコード・コンクールで第1位を獲得し、ポーランドの古楽アンサンブル、コンチェルト・ポロッコや室内合唱団シネ・ノミネを創設してきたポーランドの名匠マレク・トロポフスキが探求するポーランドの知られざるハープシコード作品集。
 今回の世界初録音作品のの中でも大部分を占めるバジリ・ボフダノヴィチは、ウィーンのレオポルトシュタット劇場のヴァイオリニストも務めた作曲家。
 オギンスキの「さらば祖国よ」(祖国への別れ)は、ショパン以前のポーランドでもっとも有名なポロネーズの1つです。

 ※録音:2001年5月2日-3日、ヴロツワフ
 
 ※ジャケット・デザインは一部変更となる可能性がございます。
 
 
AP0060
【旧譜】
\2600
スペインの古い歌曲集 アンナ・ヤギェルスカ(ソプラノ)
マレク・トポロフスキ(ハープシコード)
 作曲者不詳(16世紀):Rodrigo Martinez
 セファルディの歌:Avrix mi galanica、Por que llorax blanka nina?、Rahel
 作曲者不詳(16世紀):Ay linda amiga!
 セファルディの歌:Morena me llaman
 13世紀のカンティガ集(Amigo Martin Codax)より:
  Ondas do mar de Vigo(カンティガ第1番)、Quantas sabedes amar amigo(カンティガ第5番)、
  Aj Deus se sab'ora meu amigo(カンティガ第4番)
 作曲者不詳(16世紀):Didirindin、Si viesse e me levasse
 カタルーニャの旋律:Canco del lladre
 スペイン民謡:Tarara、La monja gitana、Los pelegrinitos、Las morillas de Jaen
 セファルディの旋律:Hermana, hermana
 セファルディの歌:
  Durme, durme、Una matica de ruda、Noches, noches...、Dos amantes tengo la mi mama
 セファルディの旋律:Los bilbilicos

 ポーランド、スペイン、フランス、イギリスとイタリアの古楽や伝統的な音楽、そしてセファルディやラテン・アメリカの音楽をレパートリーとするヴォーカリスト&ギタリスト、アンナ・ヤギェルスカが歌うスペインの歌。

 ※録音:2000年7月3日-8日、ワルシャワ
 
 ※ジャケット・デザインは一部変更となる可能性がございます。
 




AVIE

XAV2638
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
超低音楽器、チューバックス!?
they/beast ~ チューバックスのための無伴奏作品集

 シェリー・ワシントン(b.1991):MO'INGUS
 フィリップ・グラス(b.1937):サクソフォンのための13のメロディ
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
 パット・ポージー(b.1978):賛歌
パット・ポージー(チューバックス)
AV2638
\2700

 新しい楽器によるレア録音!チューバックスの無限の可能性を探求!

 ☆マルチに活躍するサクソフォン奏者、パット・ポージー!
 ☆楽器マニア要注目!超低音楽器、チューバックスの無限の可能性を探求!

 グラミー賞にノミネートされたバンド、ワイルド・アップのメンバーで、演奏家、作曲家、教育者、そしてアドミニストレーターと多彩な顔を持つサクソフォン奏者パット・ポージーが、ドイツで発明されたコントラバス・サクソフォンの改良版である超低音楽器、チューバックスを用いた楽器マニア要注目のアルバムが登場。

 バッハの無伴奏チェロ組曲から、フィリップ・グラスがニューヨーク・シアター・ワークショップのために作曲した 《サクソフォンのための13のメロディ》、ブルックリンを拠点に活動する作曲家、サクソフォン奏者のシェリー・ワシントンによるバッハにインスパイアされた 《MO'INGUS》 、そして、ポージー自作自演による重音を用いた新しい 《賛歌》 まで、この楽器が持つ音色の深さ、技術面での高い完成度、幅広い倍音がもたらす可能性を存分に発揮した好企画です!

 パット・ポージーは、ロサンゼルスを拠点に、サンフランシスコ響、パシフィック響、ワシントン・ナショナル響、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィルなどの著名なオーケストラと幅広く共演。
 プラハの春音楽祭では、ジョン・アダムズのサクソフォン協奏曲のソリストとして招かれ、カーネギーホールにおいてアダムズ、トーマス・アデス、ペーテル・エトヴェシュ、マイケル・ティルソン・トーマスらが自作を指揮するコンサートにも出演。
 2023年に公開された映画「トランスフォーマー/ビーストの覚醒」では、ジョングニック・ボンタンが書いた映画音楽でチューバックスを演奏しています。
 教育者としては、南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校の教授を務め、ミュージック・アカデミー・オブ・ザ・ウェストとジュリアード音楽院でも教鞭をとっています。

 ※録音:2023年3月10日&22日、インフィニットスピン・スタジオ(ロサンゼルス)

 
 
 

AV2632
\2700
1883 ~ R.シュトラウス、グリーグ、フォーレ:チェロ作品集
  R.シュトラウス:チェロ・ソナタ Op.6
  グリーグ:チェロ・ソナタ Op.36
  フォーレ:エレジー Op.24
クリストフ・クロワゼ(チェロ)
オクサナ・シェフチェンコ(ピアノ)

 スイス出身の名手、クロワゼ!1883年に誕生した名曲選!

 ☆スイスの注目チェリスト、クリストフ・クロワゼ新録音は、1883年に誕生したチェロのための名曲選!

 1993年生まれ、17歳でニューヨークのカーネギー・ホール・デビューを果たし、国際的に活動するスイスの注目チェリスト、クリストフ・クロワゼ。
 オーストリアのブラームス国際コンクールやドイツのベルリン国際音楽コンクールを含む、アメリカ、中国、イタリア、スイスなど数々のコンクールで第1位を受賞、2017年にはスイス・アンバサダーズ・アウォード(スイス大使賞)も受賞しています。

 パンデミックとロックダウンによって駆り立てられた創作意欲から生み出された自作自演アルバム「エキゾチックな航海(AV2598)」に続くAvie新録音は、1883年に誕生した偉大な名曲を厳選。

 1883年はチェロのための作品がまさに豊作とも言える年となりました。
 ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮していたエドヴァルド・グリーグが作曲活動に復帰した年であり、チェロとピアノのための唯一の作品であるイ短調のソナタを作曲。
 また、同年、リヒャルト・シュトラウスは、弱冠19歳にして同じ組み合わせのために作曲した「ソナタ ヘ短調」を発表。
 ガブリエル・フォーレは1880年にチェロ・ソナタに着手し、1883年に単曲「エレジー」として出版・初演されました。
 本アルバムにおいても、クロワゼの定期的な演奏パートナーであるオクサナ・シェフチェンコが、この美しくバランスの取れたチェロとピアノのための作品の録音に参加しています。

 ※録音:2021年8月11日-13日、チューリッヒ・ラジオ・スタジオ(スイス)
 
 

AV2641
\2700
ビヨンド・ザ・ウォール ~
 ヒンデミット、オルブライト、シュルホフ、デニソフ:
  サクソフォン・ソナタ集

   パウル・ヒンデミット(1895-1963):ソナタ Op.11-4
   ウィリアム・オルブライト(1944-1998):
    アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
   エルヴィン・シュルホフ(1895-1942):ホット・ソナタ
   エディソン・デニソフ(1929-1996):
    アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
AkMi Duo
 ヴァレンティーヌ・ミショー(アルト・サクソフォン)
 アクヴィレ・シレイカイテ(ピアノ)

 チューリッヒ芸術大学で研鑽を積んだフランスのサクソフォン奏者、ヴァレンティーヌ・ミショーと、リトアニアのピアニスト、アクヴィレ・シレイカイテによるデュオ・デビュー盤。

 本アルバムでは、アメリカ亡命時に作曲された叙情的かつ劇的なヒンデミットの人気のソナタから、アメリカン・モダニズムの影響を受けたデニソフのソナタまで、歴史的、地理的なつながりがある20世紀のソナタを取り上げています。

 ヴァレンティーヌ・ミショーは、音楽的な繊細さと説得力のある芸術性が完璧に融合したテクニックを持つサクソフォン奏者。
 これまでに数々の賞を受賞し、2020年には栄誉あるクレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞しています。
 また、サクソフォン・ソリストとしては初となる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との共演も果たしています。
 Akmi Duoとしては、2018年にヴェローナで開催された権威あるサリエリ=ジネッティ国際室内楽コンクールで第2位、スイスのオルフェウス室内楽コンクールで第1位を受賞。2019年には名誉あるスイス大使賞を受賞しています。

 ※録音:2023年4月13日、14日、18日、19日、キュンストラーハウス・ボスヴィル(スイス)

 
 




GUTMAN

GUTMANCD181
\2700
シューベルト:八重奏曲
 シューベルト:八重奏曲 D.803
カメラータRCO

 コンセルトヘボウ管メンバーによる、シューベルトの八重奏曲!

 シューベルト最大の室内楽作品、《八重奏曲 D.803》は著名なクラリネット奏者であったフェルディナント・トロイヤー伯爵の委嘱によって作曲されました。
 編成はクラリネット、バスーン、ホルン、2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそしてコントラバスです。
 弦楽四重奏曲の《ロザムンデ》や《死と乙女》と同時期に作られたものでシューベルトの円熟期に作曲された傑作のひとつに数えられます。

 カメラータRCOはその名の通り、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーによって組織された室内楽団です。
 この演奏でもその超一流の技術と特徴のある音色を存分に発揮し、シューベルトの名曲を奏でています。

 ※録音:2017年12月19日(アムステルダム、オランダ)
 
 

GUTMANCD172
\2700
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 KV 415
  ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 KV 449
  ピアノ協奏曲第23番 イ長調 KV 488
トーマス・ベイエル(ピアノ)
カメラータRCO

 1988年生まれのオランダのピアニスト、トーマス・ベイエルは2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞しました。
 今回のモーツァルトのピアノ協奏曲集では、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで構成されるカメラータRCOと共演です。
 カメラータRCOは編成をぎりぎりまで絞ったヴァイオリン2人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネットの総勢7人で臨んでおり、上質な室内楽のような仕上がりになっています。 

 ※ライヴ録音:2017年5月31日(アムステルダム、オランダ)
 
 
GUTMANCD171
\2700
追悼のための音楽
 ラヴェル:前奏曲、クープランの墓
 ルドルフ・エッシャー:アルカナ
 フランク・マルタン:8つの前奏曲
トーマス・ベイエル(ピアノ)

 1988年生まれのオランダのピアニスト、トーマス・ベイエルは2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞しました。
 ラヴェルの《クープランの墓》を中心にラヴェルから影響を受けた二人の作曲家、ルドルフ・エッシャーとフランク・マルタンの作品を繊細にそして美しく奏でます。

 ※録音:2012年7月&2013年10月
 
 

GUTMANCD162
\2700
二つの月
 ヴィヴァルディ:
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3-8
 ショスタコーヴィチ:
  2つのヴァイオリンとピアノのための4つの小品
 J.S.バッハ:
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
 モシュコフスキ:
  2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 ト短調 Op.71
アナベス・ウェブ(ヴァイオリン)
ジョアンナ・ウェスターズ(ヴァイオリン)
カメラータRCO、他

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで組織された室内楽団、カメラータRCOと、そのメンバーであるアナベス・ウェブ、ジョアンナ・ウェスターズの二人をソリストに迎えた2つのヴァイオリンのための作品集。
 長年培われた息の合った演奏を披露しており、カメラータRCOのメンバーにはヴィオラの小熊佐絵子も参加しています。

 ※録音:2015年2月22日-25日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
 
 
GUTMANCD161
(2CD)
\5100
シュルホフ:弦楽四重奏曲全集
 弦楽四重奏曲第1番
 弦楽四重奏曲第2番
 弦楽四重奏のための5つの小品
 弦楽四重奏曲第0番 ト長調 Op.25
 弦楽四重奏のためのディヴェルティメント Op.14
アルマ四重奏団

 2014年にオランダで設立されたアルマ四重奏団のデビュー・アルバムとなったシュルホフの弦楽四重奏曲全集。
 このアルバムは英グラモフォン誌で称賛を浴び、「もっとも魅惑的な演奏が出来る」クァルテットと称しています。
 退廃音楽とされ不遇の最後を遂げたシュルホフの音楽を鬼気迫る緊張感で奏でています。

 ※録音:2016年3月23日-26日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
 
 

GUTMANCD154
(2CD)
\5100
夕暮れ
 ツェムリンスキー:チェロとピアノのための3つの小品
 ヘラルト・フォン・ブリュッケン・フォック (1859-1935):
  チェロ・ソナタ ホ短調
 ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ イ短調
 ドホナーニ:チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.8
ラリッサ・グレーネフェルト(チェロ)
フランク・フォン・デ・ラール(ピアノ)

 オランダのチェリスト、ラリッサ・グレーネフェルトによる19世紀後期のチェロとピアノのための作品集。
 彼女はソロ活動のみならずオシリス・トリオを結成して室内楽奏者としても活躍しています。
 ソリストとしてリリースしたこのアルバムでは、ピアノのフランク・フォン・デ・ラールと息の合った完璧な演奏で、ストラド誌やグラモフォン誌から称賛されました。
 特にツェムリンスキーのイ短調のソナタが絶賛されています。

 ※録音:2014年9月24日&2015年2月4日&11日(オランダ)
 




<メジャー・レーベル>
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ERATO



5419766071
\3000→\2790
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
 ルイ・ラングレ(指揮)&フランス国立管弦楽団
1. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 M.83
2. ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調 M.82
3. ファリャ:交響的印象『スペインの庭の夜』
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
フランス国立管弦楽団
ルイ・ラングレ(指揮)
 録音:2022年7月5-8日(1,2)、6月21,23日(3)、パリ、Auditorium de Radio France

 アレクサンドル・タローは、ラヴェルの意図したジャズのイディオム、ファリャのロマンティックな精神と郷愁感を、持ち前の卓越したテクニックと情感溢れるタッチで表現しています。

 このアルバムでは、ルイ・ラングレ指揮のフランス国立管弦楽団との共演で、ファリャの豪華なピアノと管弦楽のための作品『スペインの庭の夜』と、ラヴェルの2つのピアノ協奏曲を収録しています。

 「ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調は新鮮でモーツァルト的な色彩を持っていますが、左手のためのピアノ協奏曲は暗い色合いと抑圧された恐怖に悩まされている」とタローは語っています。どちらの協奏曲も1932年に初演されました。
 それらは細心の職人技とジャズのタッチを共有しており、どちらも小さな自動機械や戦争の亡霊を呼び起こしているようです。またラヴェルの母の出身地であるバスク地方の民謡やスペイン音楽、ジャズのイディオムなど多彩な要素が用いられています。

 ラヴェルの美学に顕著に表れているフランスとスペインの文化の交流は、ファリャの協奏曲的作品にも表れています。
 アンダルシア出身の作曲家ファリャは一時期パリに住んでおり、ラヴェルと親交を深めました。『スペインの庭の夜』のピアノ・ソロは、ラヴェルの協奏曲のピアノとは異なる役割を果たしており、ロマンティックな精神と痛ましい郷愁の感覚が共有され、オーケストラとより緊密に融合されています。




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SONY



19658791822
\3100→\2890
アントネッロ・マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム
ベートーヴェン:

 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
 1. Allegro con brio(6:55)
 2. Andante con moto(8:52)
 3. Allegro(7:28)
 4. Allegro. Presto(10:23)
 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
 1. 田舎に着いて起こる、ほがらかな気分の目覚め(11:18)
 2. 小川のほとりの情景(13:29)
 3. 農夫たちの楽しい集い(5:12)
 4. 雷雨、嵐(3:55)
 5. 牧人の歌、嵐のあとの喜ばしい感謝に満ちた気持ち(9:50)
カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
 録音:2021年12月2,3日(第5番)、2023年2月16,17日(第6番)、ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ザール


 今ヨーロッパで熱い注目を浴びるアントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダム(KAP)。マナコルダはトリノで生まれ、名手クレバースやグッリに学んだヴァイオリニストとしてスタート。アバドの片腕としてマーラー室内管やルツェルン祝祭管のコンサートマスターとして活動後指揮者に転向。2010年からKAPの首席指揮者として、この室内オケを瞬く間にヨーロッパ有数の団体へと成長させています。
 弦楽パートにはピリオド奏法を、金管楽器とティンパニには古楽器を採用し、溌剌とした生命力と歌心に富む演奏が繰り広げられ、弦楽パートを中心に精緻なアーティキュレーションが施されているのもヴァイオリニスト出身ゆえ。シューベルト、メンデルスゾーンの全曲演奏・録音を完成させてのベートーヴェン交響曲全集の第2弾で、音響抜群のピエール・ブーレーズ・ザールでの録音です。

「ベートーヴェンの交響曲の全曲録音に取り組もうと思ったら、誰もがまず、世の中は本当にそれを必要としているのか、と問うことから始めなくてはいけません。だから私たちは待ったんです。6年か7年前、私たちはポツダムでベートーヴェンの9つの交響曲すべてをある週末に一気に演奏しました。これだけの巨大な作品群を比較的短い時間の中で演奏するために準備を進める作業は、私たちすべてにとって大変に重要な経験になりました。今年、私たちは創設から20年目を迎えたことで、このベートーヴェン・プロジェクトに挑戦できるまでに成熟したと感じたのです。」
 ~アントネッロ・マナコルダ、2021年
















10/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ACCENTUS MUSIC


ACC 80544CD
(4CD)
\7000→\6590
ジョナサン・バーマン(指揮)&BBCウェールズ・ナショナル管
 フランツ・シュミット:交響曲全集
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
ジョナサン・バーマン(指揮)
  フランツ・シュミット(1874-1939):
   CD1 (46'51)
    ・交響曲第1番ホ長調
     (コンサートマスター:レスリー・ハットフィールド)
   CD2 (51'46)
    ・交響曲第2番変ホ長調
     (コンサートマスター:ニック・ホワイティング)
   CD3 (50'43)
    ・交響曲第3番イ長調
     (コンサートマスター:レスリー・ハットフィールド)
   CD4 (60'41)
    ・交響曲第4番ハ長調
      (コンサートマスター:ニック・ホワイティング)
       ソリスト:
        アリス・ニアリー(チェロ)、フィリップ・シャルツ(トランペット)、
        ティム・ソープ(ホルン)、サラ=ジェーン・ポルスモゲ(イングリッシュホルン)
    ・歌劇《ノートル・ダム》間奏曲&謝肉祭の音楽

 2024年生誕150周年を迎えるフランツ・シュミット、イギリスの若手指揮者ジョナサン・バーマン、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団による交響曲全集

 録音日:[第1番]2020年7月 [第2番]2021年10&11月 [第3番]2021年9月 [第4番&ノートルダム]2022年10月/210'01
 録音場所: BBC ホディノット・ホール、カーディフ、ウェールズ

 2024年に生誕150周年を迎えるフランツ・シュミット(1848-1910)。近年再評価が進んでおり、ベルリン・フィルの首席指揮者キリル・ペトレンコも彼の 作品を取り上げ、またパーヴォ・ヤルヴィ指揮で交響曲全集もリリースされるなど、フランツ・シュミットの認知度が高まっています。
 そして今回、フランツ・シュミッ トの作品に情熱をもって取り組んでいるイギリスの指揮者ジョナサン・バーマンとBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団による交響曲全集がリリースされます。
 ジョ ナサン・バーマンは、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者ウラディミール・ユロフスキ(当時)のアシスタント指揮者を務めたこともある、注目の若 手指揮者です。
 フランツ・シュミットはオーストリア=ハンガリー帝国プレスブルク(現スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ)出身。
 ウィーンで活躍した作曲家。ウィーン・フィルのチェ ロ奏者、またオルガンやピアノの名手でもありました。ウィーン・フィル時代にはマーラーのもとで首席チェロ奏者を務めていました。
 また1927年からはウィーン 音楽アカデミー院長に就任、オーストリア音楽界に多大な足跡を残した人物です。同時代の作曲家には、プフィッツナーやレーガー、同年生まれにはシェーンベルク がいますが、その作風はブルックナーとブラームスの伝統を受け継ぐ重厚な後期ロマン派。

 交響曲第1番は1899年シュミットが25歳の時の作品。ウィーン楽友協会の作曲賞において審査員全会一致の一等賞の評価を得ています。
 ドイツ=オーストリア の後期ロマン派の音楽の伝統を感じる内容。

 交響曲第2番は1913年に完成。8 本のホルンや打楽器を含む巨大編成の作品。全3楽章で第2楽章は変奏曲形式と いう革新的な構成となっています。

 1928年に完成した第3番は、シューベルト没後100年(1928年)を記念した作曲コンクールのために書かれた作品。結果 はスウェーデンのアッテルベリの交響曲第6番に次いで第2位を獲得しています。
 
 そして、娘エマの死に深く悲しみレクイエムとして作曲された交響曲第4番。構成 は4楽章形式ではありますが、アタッカで進められ単一楽章のように演奏されます。
 また娘エマへの死を悼む印象的な部分としてトランペットのソロが冒頭と最後に 奏されます。
 絶望感と孤独感におおわれた作品ではありますが、シュミットの傑作のひとつと言えるでしょう。

 カップリングには、歌劇《ノートルダム》より間奏曲と 謝肉祭の音楽。歌劇の完成より前に構想され、1903年にウィーン・フィルで初演されて以来ドイツ・オーストリアでは人気の高い作品となっています。

 
 



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COVIELLO CLASSICS



COV 92311
\2800→\2590
ワーグナー:トリスタンとイゾルデ ~
 弦楽七重奏のためのパラフレーズ

  第1幕
   Vorspiel / Frisch weht der Wind der Heimat zu /
   Das Schiff / Herr Tristan trete nah (Isolde) /
   Liebestrank / Branganes Verzweiflung /
   Schmachtende Liebe, jauchzende Lust /
   Ankunft an der Burg
  第2幕
   Vorspiel / Jagd / O sink hernieder, Nacht der Liebe /
   Einsam wachend in der Nacht (Brangane) /
   So sturben wir, umungetrennt /
   Lass mich sterben, nie erwachen /
   Sieh ihn dort, den treuesten (Marke) /
   Sehnsucht / Das fremde Land / Kampf
  第3幕
   Vorspiel / Schalmei / Fanfare - Tristan der Held /
   Tristans Tod / Kampf / Tot denn alles! (Marke) /
   Mild und leise (Liebestod)
ゾリステン・アンサンブル・ダコール

 まるで『浄夜』!巧みな編曲による弦楽版トリスタン、危うい美しさにあふれたサウンド

 録音:2022年/57:32

 小編成にアレンジした音楽を演奏することに重点を置いている、 国際的な若手音楽家が集結したアンサンブル「ゾリステン・アンサンブル・ダコール」。
 ワーグナー の名作オペラを1時間の弦楽七重奏曲(ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス)にアレンジして聴かせてくれます。
 初演以来人気の演目で、世界各地 で披露されているという自信作。
 弦楽器の分厚いサウンドが艶めかしく揺蕩い、まるでシェーンベルクの『浄夜』をおもわせる危うい美しさを創出します。
 編曲は 第1ヴァイオリンを弾くマルティナ・トルンプ。
 
 


COV 92312
(2CD)
\3700
ユーグ・デュフォール(1943-):ピアノ独奏曲全集
 [CD1]
  (1)ドビュッシーの墓(2018)
  (2)純粋な緊張(2015)
  (3)シャルダンの銅製の貯水器(2013)
  (4)秋の風(2011)
  (5)滝をのぼる線(2007)
  (6)憩いなき愛(2000)
 [CD2]
  (7)魔王(2006)
  (8)海の静けさ(1997)
  (9)御者クロノスに(1994)
ピアノ:
 (1)Valentin Mansard
 (2)Kotoko Matsuda
 (3)Manon Delort
 (4)Vadim Saukin
 (5)Kotoko Matsuda
 (6)An Chen Jasmin Zhang
 (7)Hongye Liu
 (8)Rodolfo Faistauer
 (9)Pierre Rouinvy

 仏スペクトル楽派を代表する作曲家、デュフォール80歳記念盤

 録音:2021年4月22・23日、2022年4月13-15日、2022年7月11-13日/フランス、ストラスブール音楽院/[CD1]47:56、[CD2]53:43

 ユーグ・デュフォール(1943-)はフランス・スペクトル楽派を代表する作曲家の一人。
 2023年9月に80歳を迎えるのを記念して、ピアノ独奏曲を網羅したCDが登場。
 8人の才能豊かな若手ピアニストたちが難曲に果敢に挑んでいます。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 902614/5
(2CD)
ディジパック仕様
\3900→\3590
ロト&レ・シエクル
 「動物の謝肉祭」初のピリオド楽器演奏

サン=サーンス:交響詩と動物の謝肉祭

 Disc1
  (1)交響詩「ファエトン」Op.39
  (2)交響詩「ヘラクレスの青年時代」Op.50
  (3)交響詩「オンファールの糸車」Op.31
  (4)交響詩「死の舞踏」Op.40
  (5)歌劇「サムソンとデリラ」~バッカナール
 Disc2
  (6)動物の謝肉祭(全曲)
  (7)映画音楽「ギーズ公暗殺」Op.128(全6曲)
フランソワ=マリー・ドリュー(ヴァイオリン)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
KKC 6761/2
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4400

 ロト&レ・シエクル、「動物の謝肉祭」初のピリオド楽器演奏!これまで聴いたことのない響きが超新鮮な驚きの世界!!

 録音:2021年11月/ブローニュ=ビヤンクール、ラ・セーヌ(Disc1)、2021年4月/フィラルモニ・ド・パリ(Disc2)

 快進撃を続けるロトとレ・シエクルがサン=サーンス「動物の謝肉祭」のピリオド楽器演奏を実現させました。
 彼らは2010年に交響曲第3番「オルガン付き」とピアノ協奏曲第4番の画期的なアルバムを録音してもいますが、今回10年を経てサン=サーンス名作集の誕生となりました。

 2枚組で、1枚目には4篇の交響詩をやはりピリオド楽器ですべて収録。
 名作「死の舞踏」の独奏ヴァイオリンもノン・ヴィブラートで、オーケストラの音色ともに、この曲が実はおどろおどろしくないことを示してくれます。
 もともとサン=サーンスは古楽と古楽器復興に注力した人物でもあり、ロト自身「レ・シエクルの創設者のひとりといえる」と述べています。
 歌劇「サムソンとデリラ」のバッカナールも異国的でものものしいイメージが払拭され、パステル画のような色彩となり、これぞサン=サーンスのイメージしていたものと納得させられます。

 なにより興味深いのが2枚目の「動物の謝肉祭」。これまで聴いたこともない響きに驚かされます。作品には2台のピアノが用いられますが、ここでは 1928年プレイエル製のダブル・ピアノが用いられているのも注目。
 一台のピアノの両端に鍵盤のついた対面型楽器で、シテ・ド・ラ・ミュジーク音楽博物館 が1983年にプレイエル本社展示品を購入し、演奏可能な状態にしていました。
 1 台の楽器ゆえ響きは美しく均一で、別々の2 台では出せない世界を作り上げ ています。
 ジャン・スギタニとミヒャエル・エルツシャイドによりますが、技巧的な「ロバ」を颯爽と弾くかと思えば、「ピアニスト」ではド下手にわざと間違え るなど爆笑の演奏を繰り広げています。

 ノン・ヴィブラート奏法ゆえ「雄鶏と雌鶏」や「耳の長い登場人物」はまさに動物の鳴き声に聴こえます。
 また「象」のコントラバスの重くない洒落気、「水族館」の木製ハーモニカ、「化石」のシロフォンなど古い楽器なのに非常に新しい音色として響きます。

 単に時代考証で終わらないのがロトの凄いところ。リズム感のよさとサン=サーンスに不可欠な早く精力的な動きはもちろん、子供たちをも大喜びさせるようなユーモアは誰にも真似できません。
 史上初の映画音楽だった「ギーズ公暗殺」もLSO とサウンドトラックの仕事で鍛えたロトの感覚が光ります!
 




PENTATONE


PTC 5187207
\2700
CDで登場
 児玉麻里&児玉桃の「チャイコフスキー・ファンタジー」

 1. ラフマニノフ編曲による連弾版
  「眠りの森の美女」組曲 Op.66
   【序奏。リラの精/アダージョ/パ・ダクシオン/
    長靴をはいた猫/パノラマ/ワルツ】
 2. アレンスキー編曲による連弾版
  バレエ音楽「くるみ割り人形」 Op.71 より
   【小序曲/行進曲/金平糖の踊り/アラビアの踊り/
    中国の踊り/トレパーク/葦笛の踊り/
    花のワルツ/パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)】
 3. ランゲリ編曲による連弾版
  「白鳥の湖」Op.20より
   【情景/四羽の白鳥の踊り/パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)】
 4. ドビュッシー編曲による連弾版
  「白鳥の湖」Op.20より
   【ロシアの踊り/スペインの踊り/ナポリの踊り】
児玉麻里&児玉桃
 (ピアノ・デュオ)
KKC 6760
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 児玉麻里&桃姉妹の大ベストセラー・アルバム、「チャイコフスキー・ファンタジー」がCDフォーマットでリリース!!

 セッション録音:2016年4月/MCOスタジオ5、ヒルフェルムス(オランダ)/DDD、ジュエルケース仕様、63'28、輸入盤・日本語帯付

 キングインターナショナル企画によるペンタトーン・レーベル制作第1 号として2016年にリリースした、世界的ピアニスト児玉麻里&児玉桃姉妹共演アルバム「チャイコフスキー・ファンタジー」がCD フォーマットでリリースされます!

 姉妹共演のCD はいかにもありそうながら、同アルバムが初めてでした。
 超魅力的ラインナップの同アルバムはPENTATONE レーベルの大ベストセラー盤となり国内外で非常に高い評価を獲得しております。

 チャイコフスキーの作品のなかでもとりわけ人気の高い三大バレエ。これを意外な大物作曲家たちがピアノ・デュオ編曲を残していました。
 それらを児玉姉妹の演奏で聴くことができるのは最高の贅沢。

 ラフマニノフ編曲の「眠りの森の美女」と、ドビュッシー編曲による「白鳥の湖」は比較的知られていて録音もありますが、児玉姉妹の演奏は段違いの素晴らしさ。
 オリジナルのオーケストラと全く遜色ないばかりか、ラフマニノフとドビュッシーのピアニズムの違いをはっきり味わえて充実の極み。どちらもラフマニノフとドビュッシーの最初の仕事だったというのが興味津々です。

 超お宝がアレンスキー編曲による「くるみ割り人形」。
 アレンスキーは近年日本でも熱心なファンを増やしている作曲家ですが、この編曲は楽譜が極めて入手困難なため伝説となっていました。それがついに音になりました。
 アレンスキーはリムスキー=コルサコフの弟子ながらチャイコフスキーを崇拝し強い影響を受け ていたうえ、本質的にピアノ作曲家だったので、これ以上の適役は考えられません。
 アレンスキーは「くるみ割り人形」全曲を4手連弾用に編曲していますが、 ここでは人気の組曲ナンバーとパ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ) を披露。
 ピアノ・デュオ書法を知り尽くしたアレンスキーならではの効果にゾクゾクさせら れます。ことに「花のワルツ」の華やかさ、「パ・ド・ドゥ」終結部のピアノがうなりをあげる音の渦はピアノ・デュオならでは。

 児玉姉妹の演奏はオシャレでゴージャス。これまで聴いたこともないようなピアノ・デュオの高みに達しています。クリスマス・シーズンに雰囲気もピッタリでプレゼントにも最適です。
 




PASSACAILLE RECORDS



PAS 1130
\2700
イル・ガルデリーノ
若きヘンデルの息もつかせぬ劇的宗教曲

 ヘンデル(1685-1759):主は言われた HWV232
 ジョヴァンニ・バティスタ・フェッランディーニ
  (c.1710-1791):聖母マリアの嘆き
デボラ・カシェ(ソプラノ)
レイチェル・レドモンド(ソプラノ)
ソフィー・レナート(メゾソプラノ)
バルト・ファン・レイン(指揮)
フラマン放送合唱団
イル・ガルデリーノ

 ハイレベルな演奏でよりいきいきと迫りくる若きヘンデルの息もつかせぬ劇的宗教曲

 録音:2022年5月23-25日/アントワープ、Amuz/56:26

 ヘンデルの『主は言われた Dixit Dominus』は作曲家22歳の時の作品。
 ローマ滞在中に書かれたもので、イタリア音楽からの影響がみられます。
 音楽はとにかく劇的で、のっけからテンション激しく合唱と独唱が乱れ飛び、器楽も大胆なまでに協奏的に盛り上がります。
 終曲の息もつかせぬ展開がまた強烈。フラマン放送合唱団とイル・ガルデリーノの意欲十分、熱気にあふれた演奏が、曲の持ち味をより明快に引き出しています。

 イタリアの作曲家フェッランディーニの『聖母マリアの嘆き』は一時期ヘンデルの作品として伝わっていたもの。音響的には静かめですが、きしむような音のぶつけかたが劇性をはらみ、心をえぐります。
 2作を聴き比べることによって、ヘンデルがイタリア書法の旨味を巧みに消化していることがわかるでしょう。
 
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PAS 1127
\2700→\2490
エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン、指揮)&レアル・カマラ
 ルシタニア帝国 ~ポルトガル・バロックの秘宝


 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノ(1692–c.1755?):
  ディヴェルティメント第1番 ハ短調 *
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670–1747):Mio sposo t'arresta
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノ:
  ディヴェルティメント第2番 ト長調 *
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1703–1754):
  Nell'incognito soggiorno / Ogni fronda ch'e mossa dal vento
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノ:
  ディヴェルティメント第3番 イ短調 *
 リナルド・ディ・カプア(c.1705–c.1780):
  Nacqui agli affanni in seno
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノ:
  ディヴェルティメント第4番 ニ短調 *
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ:
  Camminante che non cura
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノ:
  ディヴェルティメント第5番 ホ短調 *
 * F.M.Jaloto による合奏協奏曲版
アナ・クインタンス(ソプラノ)
フーゴ・オリベイラ(バリトン)
エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン、指揮)
レアル・カマラ

 オノフリが招くポルトガル・バロックの世界、一癖ある響きを極上の演奏で

 録音:2022年11月23-26日/ポルト、サン・ベント・ダ・ビトリア修道院/70:31

 18世紀のポルトガルとイタリアの音楽のつながりに焦点を当て、知られざる音楽を探求するべく結成された、名ヴァイオリニスト・オノフリ率いる「レアル・カマラ」のデビュー盤。
 ポルトガル王ジョアン5世(1689-1750)の時代に宮廷で演奏された音楽を取り上げ、いきいきと命を吹き込みます。

 宮廷楽団のコンマスを務めていたピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノのディヴェルティメントに、ローマで学んだポルトガルの作曲家フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダのアリア、イタリアの作曲家リナルド・ディ・カプアとジョヴァンニ・ボノンチーニのアリアを挟み込んで構成。イタリア風でありながら一癖ある響きが極上の演奏で楽しめます。
 



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AUDAX RECORDS



ADX11203
\2700→\2490
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
 バッハの弟子ゴルトベルクと長男ヴィルヘルム・フリーデマン

J.G.ゴルトベルク&W.F.バッハ:トリオ・ソナタ集

 ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):
  トリオ・ソナタ ハ長調 DurG 13、トリオ・ソナタ イ短調 DurG 11
 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
  トリオ・ソナタ 変ロ長調
 J.G.ゴルトベルク:
  トリオ・ソナタ ト短調 DurG 12、トリオ・ソナタ変ロ長調 DurG 10
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
アンサンブル・ディドロ
 〔ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)、
  ロルダン・ベルナベ(ヴァイオリン)、
  チェ・グゥリム(チェロ)、
  フィリップ・グリスヴァール(ハープシコード)〕

 【日本語解説付き】プラムゾーラーのアンサンブル・ディドロ15周年記念!ゴルトベルクのトリオ・ソナタ全集!

 ☆新時代を牽引するバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラー!
 ☆アンサンブル・ディドロ創設15周年記念盤は、原点に立ち返った標準的なトリオ・ソナタ編成!
 ☆大バッハの弟子ゴルトベルクと長男W.F.バッハのトリオ・ソナタ集!
 ☆日本語解説付き!

 南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する次世代の名手。
 2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げ、数々の知られざるバロック・レパートリーを開拓してきました。

 2008年に設立したアンサンブル・ディドロは今年で創設15周年を迎えました。
 これまで、柔軟に編成を変えながら協奏曲や様々な形の室内楽に取り組んできましたが、この15周年記念盤では、彼らの中核レパートリーである「トリオ・ソナタ」という原点に立ち返り、バッハの弟子であり有名な変奏曲にもその名を残すヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクのトリオ・ソナタ(ゴルトベルク作と考えられている全4作)と、大バッハの長男であるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのトリオ・ソナタ1曲を収録しています。

 J.S.バッハのトリオ・ソナタといえば、6つのオルガン・トリオ・ソナタ(BWV 525-530)が有名で、この作品はW.F.バッハの教育用に書かれ、ゴルトベルクもこの作品を通じて作曲家兼演奏家としての手腕を磨いたと考えられていますが、「2本のヴァイオリンと通奏低音」という標準的な編成のトリオ・ソナタは遺されていません。
 そのため、編曲物を除外すれば、標準的な編成のトリオ・ソナタの合奏団体にとって、現存するゴルトベルクの4つのソナタ以上にバッハに近づく作品はありません。
 ゴルトベルクのソナタはレパートリーの中心的位置を占め、その音楽的内容、創造的アイデア、作曲技法上の洗練は、最も偉大な作曲家たちの作品に比肩するに十分であり、トリオ・ソナタの最高峰、すなわちJ.S.バッハの『音楽の捧げもの』のトリオの系譜に連なるとさえ、プラムゾーラーは語っています。
 ゴルトベルクの洗練された濃密な対位法はJ.S.バッハの作品とも非常に似ており、ハ長調のソナタ(DürG 13)は、かつてはJ.S.バッハの作品(BWV 1037)として知られていました。

 ※録音:2022年1月12日-15日、グスタフ・マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)

 
 
 


ADX11209
\2700
ア・ドゥ・ヴォワ(2声で)
 シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
  2つの二重唱 Op.52、2つの二重唱 Op.40、2つの二重唱 Op.30
 エミール・パラディール(1844-1926):水のほとりで
 レオ・ドリーブ(1836-1891):3羽の鳥
 シャルロット・ドヴェリア(1856-1885):蝶々*
 ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):夢想
 セシル・シャミナード(1857-1944):星のデュオ*
 ポール・ピュジェ(1848-1917):海辺で*、アンダルシアの歌*
 エルネスト・ショーソン(1855-1899):2つの二重唱 Op.11
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):2つの二重唱 Op.10
 セザール・フランク(1822-1890):ロルモンの踊り
 ジュール・マスネ(1842-1912):2つの二重唱 Op.2
 シャルル・グノー(1818-1893):そよ風の歌
 エドゥアール・ラロ(1823-1892):踊りましょう!*
 (*=世界初録音)
アドリアーナ・ゴンサレス(ソプラノ)
マリーナ・ヴィオッティ(メゾ・ソプラノ)
イニャキ・エンシーナ・オヨン(ピアノ)

 「オペラリア2019」で優勝したグアテマラのソプラノ、アドリアーナ・ゴンサレスのサード・アルバム!

 ☆ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax Records!
 ☆ドミンゴ主宰のコンクール「オペラリア2019」で優勝したグアテマラのソプラノ、アドリアーナ・ゴンサレス第3弾!
 ☆マリーナ・ヴィオッティを迎えて贈るフランスの二重唱曲集!

 新時代を牽引するバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベルAudax Recordsの新録音。
 国際的なオペラ・シーンで今日もっともエキサイティングな注目を浴びるアーティスト2人が、非常に個人的なプログラムのために集まりました。
 Audax Recordsがキャリアの当初からフォローしているアドリアーナ・ゴンサレスは、2019年にプラシド・ドミンゴが主宰する若手歌手のための権威あるオペラ・コンクール「オペラリア(Operalia)」で第1位を受賞したグアテマラ出身の注目ソプラノ。
 ゴンサレスとバスク出身のピアニスト、イニャキ・エンシーナ・オヨンは、ファースト・アルバム(ADX13722)で「ロベール・デュソーとエレーヌ・コヴァッティ」という知られざるレパートリーを発掘し、セカンド・アルバム(ADX13784)では、アルベニスのすべての歌曲を録音するという快挙を達成。
 続くサード・アルバムでは、イニャキ・エンシーナ・オヨンが考案したプログラムに、スイスのメゾ・ソプラノ歌手マリーナ・ヴィオッティを招聘。
 6曲の世界初録音作品を含む、様々な作曲家によるフランス歌曲の色とりどりな二重唱が集められています。

 ※録音:2022年11月19日-22日、グスタフ・マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)

 
 




INDESENS CALLIOPE RECORDS



IC018
\2600
ウィーンのマンドリン
 作者不詳(19世紀前半):
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
 ヨハン・コンラッド・シュリック(c.1759-c.1825):
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ト長調
 ジュゼッペ・(ヨーゼフ)・ブレスバー:
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
 作者不詳(19世紀前半):
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
 ブレスバー:マンドリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調
 ジョヴァンニ・(ヨハン)・ホフマン(1770-1842):
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調
アッラ・トルカチェワ(マンドリン)
ヴァンサン・ベルナール(ハープシコード)、他

 アッラ・トルカチェワ、ウィーンの作品集!

 2008年桑原康雄マンドリン国際コンクールにて優勝、聴衆賞を獲得したアッラ・トルカチェワが、ウィーンのマンドリン・ソナタを世界初録音!
 ハープシコードに古楽に精通したヴァンサン・ベルナールを迎え、6つの作品がオリジナルの手稿譜から演奏され収録されています。
 当時の音楽がいかにダイナミックで、ヴィルトゥオーゾ的で、繊細さに満ちていたかを知ることができウィーンの音楽にどっぷりと没入することが出来る一枚です。

 ※録音:2021年11月18日-21日(フランス)
 
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IC022
\2600→\2390
ジル・コリャール(ヴァイオリン、指揮)
ラ・フォリア

 コレッリ&ジェミニアーニ:合奏協奏曲《ラ・フォリア》
 ロカテッリ:アリアナの嘆き
 エヴァリスト・ダッラーバコ:教会協奏曲 Op.2-4
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-3
 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲《アラ・ルスティカ》
 D.スカルラッティ:シンフォニア第3番
 ロカテッリ:合奏協奏曲 Op.1-3
ジル・コリャール(ヴァイオリン、指揮)
トゥールーズ室内管弦楽団

 イタリアのバロック時代のアンソロジー・アルバム。演奏するのは古楽の専門家であるジル・コリャール率いるトゥールーズ室内管弦楽団です。
 ルネサンス時代からバロック時代に至るまでイタリアの聴衆は、常に新たな音楽を求め、それに答えるように作曲家たちは素晴らしい作品を作り続けました。
 このアルバムでは、イタリア・バロック時代の作品を思う存分お楽しみいただけます。

 ※録音:2009年6月29日-7月1日(フランス)




 ジル・コリャールは1967年スイスのジュネーヴ生まれのヴァイオリニスト。
 クリストフ・コワン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)、パトリック・コーエン(フォルテピアノ)ら巨匠と堂々のアンサンブルを組むなど古楽畑では一目置かれた人物。一方でアンサンブル・バロック・ド・リモージュ、トゥールーズ・バロック管弦楽団とレマン管弦楽団のコンサートマスターを務めるなど、ピリオド、モダーン両刀で名を馳せる。

 ・・・しかしそれだけの名匠でありながら、じつはとんでもない変わり者。
 しかし始めはただの目立ちたがり屋かと思ったが、ここまで好き勝手やって、バッハの無伴奏までリリースするなど無視はできない。
 EMECからは個性豊かなアルバムがいくつも出てきて、いつかこの人の時代が来るかと思わせられたが・・・EMEC自体の活動が怪しくなって、このひとの名前もあまり聞かなくなった。最近は伴奏指揮でしか名前を見ない。

 そうしてこのまま誰にも見向きもされないで消えてしまうのかもしれないが、もう一度この人に光が当たる日が来ることを切に願う。
 こういう人がいたということを覚えておいてほしいのだ。



 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8211
(2CD)
\4400→\3990
マルタ・アルゲリッチLIVE 第 17集
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調K.456
   オイゲン・ヨッフム(指揮)、バイエルン放送交響楽団
   録音:1973年6月22日/ヴュルツブルク
 ルトスワフスキ:パガニーニ変奏曲(2台ピアノ)
 シューベルト:ロンド イ長調 D.951(4手ピアノ)
 ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台ピアノ)
 モーツァルト:アンダンテと変奏曲 K.501(4手ピアノ)
   withネルソン・フレイレ(ピアノ)
   録音:1980年5月17日/アムステルダム・リサイタル
 ドビュッシー:版画
   録音:1969年2月10日/ヴェネツィア・リサイタル
 バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911
 シューマン:クライスレリアーナ Op.16
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
 スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.141, L.422
   録音:1982年11月21日/ミラノ・リサイタル
 バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80
   録音:1978年10月21日/ロサンゼルス・リサイタル
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 アルゲリッチの貴重ライヴ音源 第17弾

 アルゲリッチの貴重ライヴ音源集第17弾。
 ソロ・リサイタルに加え、ヨッフムとのモーツァルト協奏曲、フレイレとのデュオも収録。
 



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SCRIBENDUM



SC 839
(12CD)
\10000→\9290

オスカー・フリートの芸術
 オスカー・フリート (指揮)
 CD1
  ● R.シュトラウス:「アルプス交響曲」 Op.64
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1925年、ベルリン(この曲の世界初録音)
  ● グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1番、第2番
   ベルリン・シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)
   録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー
 CD2
  ● リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」Op.35
   ヘンリー・ホルスト(ヴァイオリン)、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー
  ● チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲 Op.71a
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1929年2月5、6日
  ● ドリーブ:「シルヴィア」組曲
   ブリティッシュ交響楽団/録音:1930年、ロンドン、ウェストミンスター、セントラル・ホール
 CD3
  ● ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1925年10、11月、ベルリン(アコースティック録音)
  ● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団
   録音:1924年7月、ベルリン(アコースティック録音、この曲の世界初録音)
 CD4
  ● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
   ロッテ・レオナルト(ソプラノ)、イェニー・ゾンネンベルク(コントラルト)、
   オイゲン・トランスキー(テノール)、ヴィルヘルム・グットマン(バス)、
   ブルーノ・キッテル合唱団、 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
   録音:1927年、ベルリン
 CD5
  ● ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1925年、ベルリン(アコースティック録音)
  ● ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1924年11月(アコースティック録音、この曲の世界初録音)
 CD6、CD7
  ● マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
   ゲルトルート・ビンダーナーゲル(ソプラノ)、エミー・ライスナー(コントラルト)、
   ベルリン大聖堂合唱団、 シュターツカペレ・ベルリン
   録音:1923年(アコースティック録音、この曲の世界初録音)
  ● リスト:交響詩「レ・プレリュード」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー
  ● マーラー:「大地の歌」~第3楽章「美について」
   アストラ・デスモンド(コントラルト)、 BBC交響楽団
   録音:1936年2月1日、クイーンズ・ホール、ロンドン(BBCアセテート、最後の8小節が欠落)
 CD8
  ● チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲 Op.71a
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年
  ● チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音:1929年2月1、4、5日、ロンドン、ウェストミンスター、セントラル・ホール
 CD9
  ● ベルリオーズ:「幻想交響曲」 Op.14
   ソ連国立交響楽団/録音:1937年、モスクワ(ラジオ放送より)
  ● モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550
   全ソ連放送委員会管弦楽団(モスクワ放送交響楽団)
   録音:1937年、モスクワ(ラジオ放送より)
 CD10
  ● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1923年、ベルリン(アコースティック録音)
  ● リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
   ヴォックス交響楽団/録音:1923年(アコースティック録音)
  ● ウェーバー(ベルリオーズ編):「舞踏への招待」
   ヴォックス交響楽団/録音:1923年(アコースティック録音)
  ● グノー:「ファウスト」~ワルツ
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1924年(アコースティック録音)
  ● リスト:交響詩「マゼッパ」
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1925年(アコースティック録音)
 CD11
  ● スッペ:「詩人と農夫」序曲
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年
  ● トマ:「ミニョン」序曲
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年
  ● ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   録音:1928年10月6~11日、ベルリン、音楽アカデミー
  ● ウェーバー:「オベロン」序曲
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1924年、ベルリン(アコースティック録音)
  ● ロッシーニ:「泥棒カササギ」序曲
   ベルリン市立歌劇場管弦楽団(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)
   録音:1928年、ベルリン、シャルロッテンブルク
  ● フリート:「ヘンゼルとグレーテル」のモチーフによる幻想曲
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1928年10月6、11日、ベルリン、音楽アカデミー
  ● ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
 CD12
  ● サン=サーンス:「死の舞踏」Op.40
   ヨーゼフ・ヴォルフシュタール(ヴァイオリン)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1928年10月6~11日、ベルリン、音楽アカデミー
  ● グノー:「ファウスト」~ワルツ
   ベルリン・シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)
   録音:1928年、ベルリン
  ● ウェーバー:「魔弾の射手」~「狩人の合唱」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● ワーグナー:「タンホイザー」第3幕~「客人たちの入場」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● ワーグナー:「タンホイザー」第3幕~「巡礼の合唱」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● ワーグナー:「さまよえるオランダ人」第2幕~「糸紡ぎの合唱」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● ワーグナー:「ローエングリン」第3幕~「結婚行進曲」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● ワーグナー:「ファウスト」序曲 Op.59
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1928年、ベルリン
  ● オッフェンバック:「ホフマン物語」~「舟歌」
   ベルリン・シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)
   録音:1928年、ベルリン
  ● マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」~「復活祭の合唱」
   ベルリン国立歌劇場合唱団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1927年、ベルリン
  ● リスト:交響詩「マゼッパ」
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー
  ● ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲 Op.117
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1925年、ベルリン(アコースティック録音)
  ● ビゼー:「カルメン」~第1幕への前奏曲
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1928年
  ● モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」~「ロンド」
   ベルリン国立歌劇場管弦楽団/録音:1928年、ベルリン



 フリート、最期は悲惨だったが、その人生を見る限り、そうとうにしたたかな男だったと思われる。
 ちょっと危険な匂いがするのだ。


フリートについてはよろしければこちらをご覧いただければ。


アリア・レーベル第61弾
 オスカー・フリート指揮
  ベルリオーズ:幻想交響曲
https://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=label/aria61



おそらくドイツ時代のフリート おそらくソ連時代のフリート





<国内盤> 

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キング・インターナショナル

KKC 111
(2CD)
\5500
フランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)
Bach The 6 English Suites / Francesco Tristano

 J.S.バッハ:イギリス組曲 BWV 806-811
  Disc1
   第1番イ長調 BWV806
   第2番イ短調 BWV807
   第3番ト短調 BWV808
  Disc2
   第4番ヘ長調 BWV809
   第5番ホ短調 BWV810
   第6番ニ短調 BWV811
フランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)

 フランチェスコ・トリスターノ、自身のレーベル「intothefuture」始動!第1弾はバッハのイギリス組曲!!トリスターノの抜群のリズム感と不思議な魅力を持つ音色が炸裂

 録音:2022年12月/ヒンターランド・ラボ・パリ
 (intothefuture レーベルからのライセンス/日本限定発売)/国内製作・日本語帯・解説付

 ルクセンブルク生まれのピアニスト、フランチェスコ・トリスターノが、バッハのイギリス組曲全曲を録音しました。
 トリスターノ自身のレーベル「intothefuture」からの記念すべき第1弾。日本限定発売タイトルです(intothefuture からのライセンス)。

 イギリス組曲は、すべて前奏曲と舞曲から成る伝統的な組曲の形式をとっています。各舞曲のキャラクターは高貴さを保ちながら際立っており、優美な装飾も施されています。
 急速なパッセージの楽曲もあるなど、奏者にはセンスと技巧が要求される作品です。
 トリスターノは抜群のリズム感覚と、聞き手の心にダイレクトに響く彼独特の音色で、時には非常にシリアスに、時には鮮やかに音を躍らせながら、組曲を進めてゆきます。

 トリスターノはこれまでにもバッハとケージを組み合わせたアルバムを発表、演奏会でもバッハをしばしば取り上げるなど、バッハは常に彼のそばにありました。
 彼自身のレーベルintothefuture からは今後も様々なプロジェクトが控えているとのこと。今後の展開にも目が離せません!


 演奏会情報
  2023年10月12日(木)19:00 開演 王子ホール
   [演目] バッハ:イギリス組曲
  10月15日(日)14:00 開演 三鷹市芸術文化センター 風のホール
   [演目] バッハ:イギリス組曲/【組曲~オン・アーリー・ミュージック~】

 
 




ヴァカンス・ミュジカル



VM 0009
(CD-R)
\2500
「三善晃・尾高惇忠 ピアノ、クラリネット作品集」
 (1)-(27)尾高惇忠:こどものためのピアノ曲集《童話の国》
  (1)おはなし/(2)やさしいれんしゅう曲/(3)お祈り/
  (4)子だぬきの小太鼓/(5)わらべうた/(6)ノルウェーからのそよ風/
  (7)さびしいお人形/(8)おあそび/(9)なつかしい思い出/
  (10)雪渡り/(11)北国の子どもたち/(12)お母さんのおはなし/
  (13)小さな哲学者/(14)こがね虫のロンド/(15)つりがね草/
  (16)合奏の時/(17)小川のほとりで/(18)春のワルツ/
  (19)夢のワルツ/(20)ピエロ/(21)愉快なトランペット吹き/
  (22)いたずらっ子のみた夢/(23)異国の兵隊/(24)いそがしい一日/
  (25)魔女たちの踊り/(26)夜に‛&/(27)ソナチネ/
 (28)三善 晃:クラリネットのための《螺旋状の視界》/
 (29)-(33)三善 晃:2本のクラリネットのための《彩夢》/
  (29)I.紅 (CRAMOISI)/(30)II.幼鬼 (PETTIT OGRE)/(31)III.渠 (TROU)/
  (32)IV.茜 (ROUGE-CERISE)/(33)V.宙転 (CHUTE)/
 (34)-(36)尾高惇忠:《ディアローグ》~2本のクラリネットとピアノのための
  (34)一楽章/(35)二楽章/(36)三楽章
杉浦菜々子(ピアノ)
末次真美(クラリネット)
畠山美智子(クラリネット)

 戦後日本を代表する巨匠の貴重な器楽曲を優れた演奏によって世に問う意欲的なアルバム(CD-R)、三善晃・尾高惇忠 ピアノ、クラリネット作品集。杉浦菜々子(ピアノ)、末次真美&畠山美智子(クラリネット)

 録音:(1)-(27)2023年7月1日 Studio Nya (28)-(36)2023年6月16日 東音ホール(ライヴ音源)
 プロデューサー・ディレクション:高久弦太/エンジニア:前田巳代三/デザイン:杉浦信太郎

 三善晃と尾高惇忠。戦後日本を代表する巨匠の貴重な器楽曲の真価をピアノの杉浦菜々子、クラリネットの末次真美、畠山美智子の優れた演奏によって世に問う意欲的なアルバム。
 日本音楽のマニアのみならず、全ての音楽ファンに贈る渾身の1枚。
 

<映像>

 

COVIELLO CLASSICS(映像)



COV 92314
(Blu-ray)
\5400
ハイデンハイム・オペラ・フェスティバル2022年
マルクス・ボッシュ(指揮)
 『二人のフォスカリ』

  ヴェルディ:歌劇『二人のフォスカリ』
フランチェスコ・フォスカリ:
 ルカ・グラッシ(バリトン)
ヤコポ・フォスカリ:
 エクトル・サンドバル(テノール)
ルクレツィア・コンターニ:
 ソフィー・ゴルデラッヅェ(ソプラノ)
ヤコポ・ロレダーノ:ロバート・ポマコフ(バス)
バルバリーゴ:ムーサ・ヌクーナ(テノール)
ピザーナ:
 ジュリア・ルティリアーノ(メゾソプラノ)
召使:クリストフ・ヴィトマン(テノール)
マルクス・ボッシュ(指揮)
カペラ・アクイレイア
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団

 ハイデンハイム・オペラ・フェスティバル、2022年のライヴ映像

 収録:2022年/ハイデンハイム・オペラ・フェスティバル(ライヴ)/108 分

 ドイツのハイデンハイムで開催される「ハイデンハイム・オペラ・フェスティバル」の2022年ライヴ映像です。
 『二人のフォスカリ』は1844年に書かれたヴェルディ6作目のオペラで、政治的な悲劇を描いた物語。
 暗い色調をもった音楽が特徴で、印象的な合唱や緊密なオーケストラ書法、心を揺さぶるアリアといった諸要素が作品に深みを与えています。
 


<LP>


ANALOGPHONIC(LP)

LP 43195
(2LP)
\12000
キム・ボンソリ&ブレハッチ、ヴァ イオリン・ソナタ集が初LP 化!
 [SIDE1]
  フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1 番イ長調op.13
 [SIDE2]
  ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調
  ショパン / ミルシテイン編:ノクターン第20番嬰ハ短調遺作
 [SIDE3]
  シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタニ短調op.9
キム・ボンソリ(ヴァイオリン)
ラファウ・ブレハッチ(ピアノ)

 キム・ボンソリ&ブレハッチ。話題をさらった大名盤がLPで登場!

 録音:2018 年7月、ベルリン/180g 重量盤、限定盤
 プロデューサー:クリストフ・クラッセン
 録音エンジニア:トビアス・レーマン
 アナログマスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
 180gLP 盤プレス:オプティマル(ドイツ)

 2013年ミュンヘン国際コンクール(ARD)最高位(1位なしの2位)、2010年仙台国際音楽コンクール最年少入賞&聴衆賞、2015年チャイコフスキー・コン クール第5位、2016年ヴィエニャフスキ国際コンクール第2位など、世界のコンクールで立て続けに入賞を果たし一躍注目を集めた才能キム・ボンソリによる、ヴァ イオリン・ソナタ集が初LP 化!
 ピアノを務めるのは2005 年のショパン国際ピアノ・コンクールの覇者ブレハッチ。ブレハッチの初室内楽録音ということでも話題 となったタイトルです。
 この組み合わせのきっかけは、ブレハッチがヴィエニャフスキ国際コンクールの動画を見て、ボンソリの音楽に深く感動して、ぜひ共演したい と申し入れたことから始まったそうです。
 このアルバムのプログラムも、ブレハッチからのアイデアが取り入れられているということです。

 ボンソリの抜群の推進力とエネルギー、そして甘く歌う音楽、そして熱い低音と彼女の魅力がこれ以上なく発揮され、かつとらえられた優秀録音。ドビュッシーでの 凄みのある表現は圧巻です。
 ブレハッチの明晰かつ情熱的な愛情に満ちたピアノも絶品なのはいうまでもありません。シマノフスキは初期の作品で、ロマンの香り 濃厚な作品。
 ボンソリの熱き歌が素晴らしいのはもちろん、ブレハッチのピアノがこれ以上なく雄弁。本作の決定的演奏といえる名演です。
 アンコールに収録されて いる(オリジナルCDではディスクの最後に収録)ミルシテイン編曲の『ショパン:ノクターン嬰ハ短調遺作』では繊細きわまりない表情がたまりません。
 
 

LP 43197
(2LP)
\12000
ヴィヴァルディ・アルバム~チェチーリア・バルトリ チェチーリア・バルトリ(メゾ・ソプラノ)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 [SIDE 1]
  「そよ風のささやきに」(Dell'aura al sussurrar)~歌劇≪テンペーのドリッラ≫ RV 709
  「恐ろしい嵐のあとは」(Dopo un'orrida procella)~歌劇≪グリゼルダ≫ RV 718
  「二つの瞳に真ささげて窶れゆくのは」(Di due rai languir Costante)RV 749
  「何を言っているのかしら?‛&私は行こう、飛び行こう、叫ぼう」
   (Qual favellar? ... Andero, volero, gridero)~歌劇≪狂乱を装ったオルランド≫ RV 727
 [SIDE 2]
  「ささやく春のそよ風よ」(Zeffiretti, che sussurrate)~歌劇≪テルモドンテに向かうヘラクレス≫ RV 710
  「苦しめられる魂は」(Alma oppressa)~歌劇≪忠実なニンフ≫ RV 714
  「言ってください、ああ」(Dite, Oime)~歌劇≪忠実なニンフ≫ RV 714
  「不運な小舟は」~歌劇≪ジュスティーノ≫ RV 717
 [SIDE 3]
  「運命よ,おまえは私を招いたが‛&私には胸中、それほどに強き心がある」
   (Sorte, che m'invitasti ... Ho nel petto un cor siforte)~歌劇≪ジュスティーノ≫ RV 717
  「さまざまな愚かさのなかで‛&我われは凍る冷たい波間の船」
   (Tra le follie ... Siam navi all'onde algenti)~歌劇≪オリュンピアス≫ RV 725
 [SIDE 4]
  「凍りついたようにあらゆる血管を」(Gelido in ogni vena)~歌劇≪ファルナーチェ≫ RV 711
  「海もまた沈めようとするようだ」(Anch'il mar par che sommerga)~歌劇≪バヤゼット(ティムール) ≫ RV 703
  「戦士のトランペット」(Di trombe guerriere)~歌劇≪テウッツォーネ≫ RV 736

 バルトリのヴィヴァルディ名盤が初LP化!

 プロデューサー:クリストファー・レーブルン
 バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス
 クラシック・サウンドLtd
 アナログマスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
 180gLP 盤プレス:オプティマル(ドイツ)
 録音:1999 年7月21-27日、グラーツ/180g 重量盤、限定盤

 1999年録音の、バルトリ&イル・ジャルディーノ・アルモニコによるヴィヴァルディのアリア集。
 このアルバムがきっかけで、ヴィヴァルディ再評価が一気に進む こととなった革新的アルバムでした。
 バルトリの歌声が素晴らしいのはもちろん、イル・ジャルディーノ・アルモニコのアンサンブルの音色もアナログ化によってま すますなめらか、鮮烈。
 
 

LP 43187
(LP)
\6900
シュタルケルの名手ぶりを堪能
 [SIDE 1]
  メンデルスゾーン:協奏的変奏曲 ニ長調 op. 17
  マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲
  ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 op.3
 [SIDE 2]
  ドビュッシー:チェロ・ソナタ
  バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための狂詩曲第1番
  ヴェイネル:婚礼の踊り op.21
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
ジェルジ・シェベック(ピアノ)

 アナログマスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
 180gLP 盤プレス:オプティマル(ドイツ)
 録音:1963 年10月17-18日、ニューヨーク/180g 重量盤、限定盤

 卓越したテクニックと音楽で巨匠として今なお愛されるシュタルケル(1924-2013)の名盤。
 師でもあったヴェイネルの作品も収録されています。
 
 
LP 43194
(2LP)
\12000
リッチの超絶美演のチャイコフスキー&ドヴォルザーク
 [SIDE 1]
  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
   第1楽章
 [SIDE 2]
  第2楽章、第3楽章
 [SIDE 3]
  ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
   第1楽章
 [SIDE 4]
  第2楽章、第3楽章
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
マルコム・サージェント(指揮)
ロンドン交響楽団

 プロデューサー:レイ・ミンシュル/エンジニア:ケネス・ウィルキンソン
 アナログリマスタリング:ジョン・ウェッバー(エア・ストゥディオス、ロンドン)
 180gLP 盤プレス:オプティマル(ドイツ)
 録音:1961年/180g 重量盤、限定盤

 ルッジェーロ・リッチのシルクのようで色彩豊かな音色が見事に再現されたアナログ盤。
 リッチの輝かしいテクニックとあたたかな音色がこれ以上ないかたちで盤になっています。
 




PROSPERO CLASSICAL(LP)


PROSP 0051VIN
(LP)
\5200
光点~トルコのピアノ作品集
 [A 面]
  ブラク・チェビ(1985-):光点 ~ピアノのための4つの幻想曲
   (光度 / 時の色彩 / 振動 / 陶酔)
  アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991):
   アクサク・リズムによる12の前奏曲 Op.45より
    第9番 プレスト / 第10番 ラルゴ /
    第11番 アレグロ / 第12番 ヴィーヴォ
 [B 面]
  イルハン・バラン(1934-2016):3つのバガテル
   (スケルツォ / センプリーチェ / マルカート)
  ネジル・カズム・アクセス(1908-1999):
   5つのトルコのピアノ小品より
    第3番 エレジー / 第4番 夏の思い出 / 第5番 村
ブラク・チェビ(ピアノ)

 ユニークなトルコのピアノ曲集がLP化

 録音:2021年11月7-11日/ノイマルクト、ライトシュターデル

 CD盤(PROSP-0051)につづいてLPで登場。

 音楽家系に生まれニュルンベルク音楽院で学んだドイツ系トルコ人のピアニスト、ブラク・チェビによるアルバム。
 自作とトルコの作品を収録したユニークな内容です。

 ※CDに収録されていたシューベルトのソナタ第21番はLPでは未収録です。
 


















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