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≪第121号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その14 2023/11/7~




11/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALIA VOX



AVSA 9956
(SACD HYBRID)
\3000→\2790
サヴァールの「ミサ・ソレムニス」
 ≪ベネディクトゥス≫でのソロはリナ・トゥール・ボネ
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン
 〈リナ・トゥール・ボネ
  (コンサートミストレス、ソロ)〉
ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ
 (合唱/合唱指揮:ルイス・ヴィラマホ)
YOCPAアカデミーメンバー
リナ・ジョンソン(ソプラノ)
オリヴィア・フェアミューレン(メゾ・ソプラノ)
マルティン・プラッツ(テノール)
マヌエル・ヴァルサー(バリトン)
KKC 6773
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500

 録音:2023年5月11-16日、カルドナ城修道院/76:19、Multichannel

 サヴァールの勢いがとまりません。
 ベートーヴェンの交響曲(第1-5番:AVSA-9937 /第6-9番:AVSA-9946) に続く、ベートーヴェン・シリーズ の第3弾にして完結編の登場。
 1823年(1819-1823年にかけての制作) に完成した、ミサ・ソレムニスです。
 サヴァールは、2023年10月末に来日 公演が実現しました。ヴィオール奏者としての来日でしたが、その音楽が素晴らしいのはいうまでもなく、演奏技術のすばらしさも80代にしてなお世界最高峰 であることを聴衆に印象づけたツアーとなりました。
 指揮者としての活動ももちろんますますの高みにあります。

 サヴァールは、「ベートーヴェンについて私がいつも魅了されるのは、その言葉の力強さもさることながら、彼の音楽が、出自や階級や信条に関係なく、すべ ての人間に語りかけ、単に貴族や聖職者のエリートを満足させるためだけに作曲されていないことだ。」と述べています。
 ここでも過去の伝統のすべての重みか ら解き放たれた別次元の世界で、まさに作品が生まれたばかりのような生々しさで、ベートーヴェンの音楽がすべての人間に語りかける力に満ちていることを実 感させてくれる演奏です。

 録音も素晴らしく、冒頭からやわらかく包み込まれるような極上の世界。

 コンサートミストレスは、ラヴェル作品のCD「ムーヌへのオマージュ」(KKC-6580/ CC-72916) で2022年のレコード・アカデミー賞を受賞して一挙に注目度が高まっているリナ・トゥール・ボネ。
 ≪ベネディクトゥス≫でのソロもボネが演 奏しており、文字通り天上的な、聴き手を高みに連れて行ってくるような美しさです。

 




 
 ≪ベネディクトゥス≫でのソロはリナ・トゥール・ボネ。
 ・・・一体どんなベートーヴェンになるのか。ただでは終わらないような気がする。


      


リナ・トゥール・ボネ、そのすべてのアルバムが衝撃的
とくに素敵な2タイトルを


PAN CLASSICS
PC10329
(2CD)
\4800→\4390
リナ・トゥール・ボネ
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 ここで第10番が聴けます。
 うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」か。
 ・・・いいじゃないですか。
https://www.youtube.com/watch-feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE


PAN CLASSICS
PC10314
\2700→\2490
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  -新発見・新校訂作品さまざま-

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調-ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)

 ここでRV.218が少し聴けます。これを聴いてボネのことが好きになりました。
 切ないです。
https://www.youtube.com/watch-v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded


 



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HARMONIAMUNDI



HMM 902695
\3100→\2890
おそろしいまでに最高のメンバーによるシューマン
 ファウスト、シュライバー、タメスティ、ケラス、そし てメルニコフ


 シューマン:
  ・ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47
  ・ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44*
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/1704年製ストラディヴァリウス"
  スリーピング・ビューティ"、クレモナ)
*アンネ・カタリーナ・シュライバー
 (ヴァイオリン/作者不明、1700年頃、オランダ)
アントワン・タメスティ
 (ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、クレモナ)
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/1696年製ジョフレド・カッパ、トリノ)
アレクサンドル・メルニコフ
 (フォルテピアノ/1851年製プレイエル、パリ)
KKC 6776
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500

 録音:2021年6月、トロッシンゲン、連邦アカデミー

 おそろしいまでに最高のメンバーがそろったシューマンのピアノ四重奏&五重奏曲録音が登場しました。

 世界最高峰のヴァイオリン奏者ファウスト、フライブルク・バロック・オーケスラの創設メンバーでもある名手シュライバー、ヴィオラ・スペースの音楽監督な ど日本にもゆかりの深い世界最高のヴィオラ奏者タメスティ、現代からマラン・マレ、どんなジャンルのものも神業の完成度と鋭さで弾いてしまうケラス、そし てスケールが大きく、種々の楽器を神業の完成度で弾き分けるメルニコフ、というメンバーです(シュライバーは五重奏に参加)。
 これ以上のメンバーはなかな かそろわないでしょう。

 弦楽器ひとりひとりの歌がそれぞれ際立っていながらも見事に融和しております。そこを貫くように陰になり日向になりながら自在に歌い翔けるメルニコフの フォルテピアノが、全体をロマンティックの方向にリードしており、全体のバランスも極めてよい仕上がり。最高の形で実現した「名手たちによる室内楽」となっ ています。
 一音一音が過ぎていくのがもったいないような演奏となっております。

 
 




LA DOLCE VOLTA



LDV 111
(2CD)
\4200
ゲイリー・ホフマン(チェロ)
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ&変奏曲全集

 [Disc1]
  1. モーツァルトの「魔笛」から「娘っ子でも女房でも」の
   主題による12の変奏曲 作品66 ヘ長調 [10:10]
  2-3. チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品5-1 [25:03]
  4. ヘンデルの「マカベウスのユダ」から
   「見よ、勇者は帰る」の主題による
    12の変奏曲ト長調 WoO.45 [12:46]
  5-6. チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品5-2 [28:56]
 [Disc2]
  1-3. チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69 [26:54]
  4. モーツァルトの「魔笛」から
   「恋を知る殿方には」の主題による
    7つの変奏曲 WoO.46 変ホ長調 [9:57]
  5-6. チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 作品102-1 [14:14]
  7-9. チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 作品102-2 [18:57]
ゲイリー・ホフマン(チェロ)
ダヴィッド・セリグ(ピアノ)

 名手ふたりによる決定的ベートーヴェン

 録音:2021年12月26日-2022年1月3日/リエージュ・フィルハーモニー・ホール/2h28'、輸入盤、日本語帯・解説付

 15歳でウィグモア・ホールにデビューした名手ゲイリー・ホフマン(1956年、カナダ生まれ)。1986年に出会って以来、長年ベートーヴェンの作品を共演し続けてきたピアニスト、ダヴィッド・セリグとのデュオによる全曲録音が登場しました。

 ゲイリー・ホフマンは15歳でウィグモア・ホールにデビューし、鍵盤に向かって舞台上を歩くアルトゥール・ルービンシュタインがすでに音楽を感じさせたことに 衝撃を受けました。
 以来、音が生まれる前から存在し、音と音の間にある沈黙の間も音楽を生き、音楽と人生が不可分であるがゆえに、真の必要に迫られて音楽を 奏でている稀有な存在です。
 上野通明もその教えを受けています。
 ダヴィッド・セリグはオーストラリアに生まれ、1976年にパリにうつり、チッコリーニに師事。アー メリンクら著名な歌手の共演者としても活躍していました。
 ここでのセリグの演奏は、モーツァルトかと思うような清潔感ある澄み切った音色がとにかく際立ってい ます。ゲイリー・ホフマンは、ピアノ独奏の間も何か存在感を感じさせるような、不思議なオーラに満ちています。
 変奏曲での軽やかな表情から、ソナタでの深刻な 表情まで、どの瞬間もその弓が弦に触れた瞬間から放たれる豊かな香気におどろかされる演奏です。
 



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PASSACAILLE RECORDS



PAS 1140
\2700→\2490
バッハ・フラグメンツ
 ~ギエルミ補完によるオルガン作品集
    「フーガの技法」の未完4重フーガ完成版も収録
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン)
 J.S.バッハ:
  幻想曲 ハ長調 BWV573 *
  ソナタ ニ短調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタBWV1001による)
   [アダージョ / フーガ / シチリアーナ / プレスト] **
  幻想曲とフーガ ハ短調 BWV562 *
  おお悲しみよ、心の嘆きよ BWV Anh.200 *
  おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け BWV622
  フーガの技法 BWV1080より
   [コントラプンクトゥスI / コントラプンクトゥスXIV *]
  アリア BWV991 *
  暁の星のいと美しきかな BWV764 *
  イエス、わが喜び BWV753 *
  イエス、わが喜び BWV1105
  幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537 ***
 * 断片からギエルミが補完
 ** フーガのみバッハ自身、他の楽章はギエルミによる編曲
 *** 断片からバッハの弟子ヨハン・ルートヴィヒ・クレプスが補完したと思われる作品

 名手ギエルミがバッハの断片を補完!「フーガの技法」の未完4重フーガ完成版も収録

 録音:2023年7月14-15日/ドイツ、ローゼンハイム、聖ニコラウス教会/65:55

 名鍵盤奏者ロレンツォ・ギエルミによるバッハのオルガン作品集。テーマは「断片」。
 未完成だったり消失したりして部分的な楽譜しか現存しない楽曲をあつめ、なんとみずから補完して演奏。

 フーガのみバッハが編曲している無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BWV1001はギエルミが他の楽章を編曲し全曲オルガンで演奏。
 『フーガの技法』の未完4重フーガもギエルミ補筆完成版で収録。様々な未完成作品をギエルミが曲として完結させた注目盤。

 BWV537 はバッハ自身の筆による楽譜が残っておらず、未完成だったものを弟子のクレプスが完成させたと言われる作品。
 のちにエルガーが管弦楽用に編曲した作品でもあり重厚な音楽が展開されます。
 




NEOS


代理店変更に伴い再掲載
NEOS12021
【旧譜】
\2700
ヒンデミット:1922
 組曲《1922年》
 ピアノ・ソナタ第1番 イ長調
 ピアノ・ソナタ第2番 ト長調
 ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調
アンドレアス・スコウラス(ピアノ)

 ヒンデミットが1922年を風刺した作品!

 ギリシャ出身のピアニスト、アンドレアス・スコウラスによるヒンデミットが1922年の時代を風刺した作品、組曲《1922年》を収録。
 当時流行していたジャズやラグタイムなどの要素が取り込まれており、当時の社会状況をも描き出したといわれている作品です。
 その他にもヒンデミットの作品としては珍しいピアノ作品を集めたアルバムとなっています。

 ※録音(ライヴ):2019年10月19日-21日
 
 
NEOS12026
【旧譜】
\2700
パクパーン:室内楽作品集
 MAN-NAM I
  (クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)、
 ma-am(女声独唱のための)*、U-MUL/
 噴水(7つの楽器のための)、
 私の心 I(ソプラノとヴィオラのための)*、
 高い海の地平線(弦楽四重奏のための)*
 *世界初録音
アンゲラ・ポストヴァイラー(ソプラノ)
アンサンブルKNMベルリン

 韓国の作曲家ヨンギ・パクパーンの室内楽作品集。彼女は韓国とドイツの音楽から影響を受けており、その作品は高い評価を得ており、2020年にベルリン芸術アカデミーによってベルリン芸術賞が授与されています。
 このアルバムに収録された世界初録音の三曲はその一環によるものです。

 ※録音:2020年6月8日-10日
 
 
NEOS12025
【旧譜】
\2700
フランマー:管弦楽作品集Vol.3
 ゲッセマネ~消えて忘れられる前に(大管弦楽のための)
 地球は忘却に対して涙を流す(大管弦楽のための7つの小品)
 GEN(ソプラノ、バリトンと大管弦楽のための)*
 カプリッチョ(チェロと大管弦楽のための)*
 *世界初録音
オラフ・ヘンツォルト(指揮)
ローター・ツァグロセク(指揮)、他

 ヘルムート・フランマーの管弦楽作品集の第3弾。
 このアルバムでは存在の始まりと終わり、誕生と死、起源と終末といった実存的な問題を扱っています。
 ローター・ツァグロセクとザールブリュッケン放送交響楽団による重厚な《ゲッセマネ》から始まり、迫害され抑圧された人々の運命を指している《地球は忘却に対して涙を流す》をオラフ・ヘンツォルトとバイエルン放送交響楽団が演奏するなど演奏者にも注目のアルバム。
 
 
NEOS12023
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
\3100
ロイスナー:エレクトロアコースティック作品集
 理想的な風景 第6番/解体/
 プレイ・シークエンス/ドラフト/
 デ・モンストリス・エピストラ
 
  ※全曲世界初録音
クレメンス・フォン・ロイスナー(電子楽器)

 クレメンス・フォン・ロイスナーは電子音と自然音を巧みに融合させその作品を作り上げています。
 例えばこのアルバムに収められている《ドラフト》ではベルリンの壁が出来て30年経ったエルベ川の両側で聞こえるさまざまな水上および水中の音に基づいて作られています。

 ※録音:2011年-2020年
 
 
NEOS12022
【旧譜】
\2700
レイス:独奏曲、室内楽作品集
 逆流する血-血の逆流、リゾチーム・シンセシス、
 フルクサス,ヴォルテックス=推力
 
  ※全曲世界初録音
アナ・テレス(ピアノ)
アンサンブル・フラクタル
アレフ・ギター四重奏団

 ポルトガルの作曲家ジャイメ・レイスは、J.P.オリベイラから作曲と電子音楽を学んだ後、カールハインツ・シュトックハウゼンに師事しました。
 彼の作品は器楽と電子音楽の両方で世界20ヵ国以上で演奏されています。現在はリスボン音楽大学で作曲と電子音楽を教えています。

 ※録音:2014年7月&2019年10月
 
 
NEOS1201819
(2CD)
【旧譜】
\5100
オッフェンバウアー:破壊
 破壊-部屋/現在2000
  (弦楽四重奏とピアノのためのコンサート版)
 破壊-部屋/現在1999(ピアノ独奏版)
 
 ※全曲世界初録音
ヨハネス・マリアン(ピアノ)
ディオティマ弦楽四重奏団

 静寂の美とはこのことというべき全編最弱音で進行されるオッフェンバウアーの作品を収録。
 ピアノ独奏版はより徹底的に静寂の中の音楽を感じさせてくれます。

 ※録音:2019年11月&2020年1月
 



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ONYX



XONYX4244
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
ロイヤル・リヴァプール・フィル首席指揮者
 アルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤン

ブルックナー生誕200周年記念盤!
 交響曲第4番《ロマンティック》ライヴ録音!


  ブルックナー:
   交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》
    (ノヴァーク版第2稿)
ドミンゴ・インドヤン(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ONYX4244
\2700→\2490

 インドヤン&RLPO!ブルックナー生誕200周年を祝したライヴ録音!

 ☆ドミンゴ・インドヤン&RLPOのOnyx第5弾!
 ☆ブルックナー生誕200周年記念盤リリース!交響曲第4番《ロマンティック》のライヴ録音!

 2006年から15年間、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めたワシリー・ペトレンコに代わり、2021年9月から新たな首席奏者に就任したアルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤン。
 ONYXからはこれまでに、フランスの管弦楽作品集、ラテン・グラミー賞獲得作曲家、ロベルト・シエッラによる交響曲第6番、イタリア・オペラの前奏曲&間奏曲集、そして、東京エムプラスの創立30周年を記念した日本限定盤として、チャイコフスキーの交響曲第6番 《悲愴》 (ライヴ録音!)をリリース。
 5枚目となる本アルバムでは、2024年に生誕200周年を迎えるブルックナーの名作『交響曲第4番(ロマンティック)』を取り上げています。

 この交響曲は、ブルックナーが50歳を迎えた1874年に第1稿が完成しましたが、初演機会の無いまま78年から80年にかけてスケルツォの新稿への入れ替えを含む本格的な改訂が行われ、81年2月20日、ハンス・リヒター指揮のウィーン・フィルによって初演されました。
 《ロマンティック》 というタイトル、比較的親しみやすい曲想、そして、ブルックナーの作品としては演奏時間もそれほど長くないといった理由で演奏頻度が高いこの作品を、ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」でヴァイオリンを学び頭角を現し、BBCプロムスでの指揮姿が話題となったドミンゴ・インドヤンの熱きタクトで贈ります。
 リヴァプールのフィルハーモニック・ホールでのライヴ演奏からの録音により、コンサートの興奮とドラマが見事に収められた1枚に仕上がりました。
 




MPR


MPR006
\2600
『Windows』 ~ベンジャミン・エリン: トロンボーン作品集
 ベンジャミン・エリン(1980-):
  1-4. パンドラ (トロンボーンと管弦楽のための)
  5-7. ストー・スケッチ (3本のトロンボーンのための)
  8-9. グレズリー (バス・トロンボーンと管弦楽のための)
  10. ウィンドウズ (3本のトロンボーンと管弦楽のための)
ジョセフ・アレッシ(トロンボーン)...1-7、10
クリスチャン・ジョーンズ
 (トロンボーン、バス・トロンボーン)...5-10
ブレア・シンクレア
 (トロンボーン)...5-7、10
オペラ・ノース管弦楽団
ベンジャミン・エリン(指揮)...1-4、8-10

 録音: 2022年11月22-24日 マントル・ミュージック・スタジオ、ハワード・オペラ・センター、オペラ・ノース、リーズ、UK
 収録時間: 65分

 英国の作曲家、指揮者ベンジャミン・エリンによるトロンボーンのための作品集。どの作品も現代的な響きですが前衛に行きすぎることがなく、管楽器のファンには広く受け入れられるものでしょう。
 ニューヨーク・フィル首席のジョセフ・アレッシの妙技が聴けるのがなんといっても魅力。
 共演のソリストはオペラ・ノース管弦楽団のトロンボーン奏者たちで、この3人とオーケストラの共演となる「ウィンドウズ」の華やかさは特に聴きものです。
 
 

MPR115
\2600
ニコラス・シンプソン:管弦楽のための作品集
 ニコラス・シンプソン:
  1-9. He Was Despised 彼は見くびられていた
   (ヘンデルの主題による変奏曲)
  10. Fastness ファストネス
  11-15. Bachianas Mancuniensis
   バッハ風マンチェスター風(マンチェスター風バッハ)
  16-18. Little Suite 小組曲
ヒュー・ウィギン
 (ソプラノ・サクソフォン)...10
マンチェスター・カメラータニコラス・
 シンプソン(指揮)

 録音: 2022年3月21、22日 ストーラー・ホール、 チータム音楽学校、マンチェスター
 収録時間: 63分

 マンチェスター出身、ロックバンドのギタリストとして活躍したのち、ジョン・タヴナーに作曲を学んだという経歴の持ち主であるニコラス・シンプソンの作品集。
 弦楽合奏あるいは小規模な管弦楽のために書かれており、いずれも英国音楽の伝統を受け継いだ美しい曲です。
 
 

MPR116
\2600
パーシー・ヒルダー・マイルズ: 室内楽作品 第2集
 パーシー・ヒルダー・マイルズ(1878-1922):
  1-3. ピアノ・ソナタ
  4-9. 6つのアルバムの綴り - ピアノ独奏のための
  10. Sunshine Over the Avon - ピアノ独奏ための
  11. グランド・ソロ - ヴィオラのための
  12-15. クラリネット五重奏曲
 全て世界初録音
イアン・ティンデイル(ピアノ)...1-10
ペーター・マリンソン(ヴィオラ)...11
ジョン・ブラッドベリ
 (クラリネット)...12-15
シーラス弦楽四重奏団...12-15

 録音:2022年5月19日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン...1-112022年6月1日 パモジャ・ホール、ケント、UK...12-15
 収録時間: 61分

 1878年クレイフォード生まれの作曲家、ヴァイオリニストで、英国王立音楽院で教鞭をとったパーシー・ヒルダー・マイルズの室内・器楽作品の第2集。
 いずれも大変親しみやすい作風のものです。
 
 

MPR117
\2600
『From the Airwaves』 ~
 1920年代から30年代にBBCで放送されたクラリネット作品
ジョン・ブラッドベリ(クラリネット)
イアン・バックル(ピアノ)
  アダム・カース(1878-1958):
   1. 夢 / 2. Happy Tune
  ハロルド・サミュエル(1879-1937):
   3-5. Three Light Pieces
  ルース・ギップス(1921-1999):
   6-9. ソナタ - A管クラリネットとピアノのための
  エドワード・ジャーマン(1862-1936):
   10-11. アンダンテとタランテッラ
  エディス・スウェップストーン(1862-1942):
   12. 涙
  ジョン・アイアランド(1879-1962):
   13. 幻想的ソナタ
  フレデリック・ケル(1871-1950):
   14. 優美な旋律 / 15. おどけた幻想曲 / 16. 秋の旋律 / 17. Moods
  フレデリック・カーゾン(1899-1973):
   18. V. クラリネット・コン・モート ~サロン組曲

 録音: 2022年5月29-31日 パモジャ・ホール、ケント、UK
 収録時間: 73分

 BBCフィルの首席クラリネット奏者、ジョン・ブラッドベリによる近代イギリスのクラリネット作品集。
 1920年代から30年代にかけてBBCでどのようなクラリネット作品が放送されたか、ブラッドベリ自身がアーカイヴを調査し、その中から興味深い曲を収録したものです。
 20世紀前半に英国で活躍した、著名な音楽教育者やライト・ミュージックの作曲家などによる作品がずらっと並んでいます。
 



 

SOMM RECORDINGS



SOMMCD0678
\2500
ハワード・ブレイク(1938-):管弦楽作品集
 1. 交響曲第1番「Impressions of a City 都市の印象」
  Op.42/409(1967/1990改訂)
 2-10. 演奏会用舞曲集 Op. 432– ピアノと管弦楽のために
  2. I. Parade パレード
  3. II. Slow Ragtime スロー・ラグタイム
  4. III. Jump ジャンプ
  5. IV. Medium Rock ミディアム・ロック
  6. V. Folk Ballad フォーク・バラード
  7. VI. Boogie ブギ
  8. VII. Jazz Waltz ジャズ・ワルツ
  9. VIII. Cha-Cha チャ=チャ
  10. IX. Galop ギャロップ
 11-13. The Court of Love 愛の宮廷 Op.286 (1979)
  11. I. The Enchantress(Theme and Variations)
  12. II. The Maiden and the Troubadour (Scherzo)
  13. III. The Queen (Theme and Finale)
 14-18. A Month in the Country ひと月の夏 Op.446 (1992)
  14. I. Larghetto / 15. II. Alla marcia /
  16. III. Adagio (Elegy) / 17. IV. Scherzando
  18. V. Andante espressivo
フィルハーモニア管弦楽団...1-13
ハワード・ブレイク
 ...2-10)(指揮...1-13)
イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア...14-18
ポール・ダニエル(指揮)...14-18

 録音:1991年3月1-3日 Henry Wood Hall, London(UK) 1993年8月Leeds Town Hall(UK)
 総収録時間:61分

 「Walking in the Air」を含む映画『スノーマン』の音楽で知られるイギリスの作曲家ハワード・ブレイクの生 誕85周年を記念するアルバム。
 交響曲、協奏曲、オラトリオ、ピアノ独奏曲、映画音楽まで幅広いジャンル にわたる彼の作品は、世界中のコンサートホールや舞台で演奏されています。
 このアルバムにはブレイク自身がピアノを弾きながら指揮をした「演奏会用舞曲」をはじめ、1987年の映画 『ひと月の夏』のサウンド・トラックからの組曲や1967年に作曲され1990年に改訂された「交響曲第1番」な ど多彩な作品が収録されています。
 『ひと月の夏』ではイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督をつとめた 名指揮者ポール・ダニエルがイングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアを指揮し、ブレイクの繊細で表現力豊か なスコアを生き生きと演奏しています。


 
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SOMMCD0679
\2500→\2290
ピーター・ドノホー(ピアノ)
 「ラフマニノフとショパン・・・」

 1-5. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  ショパンの主題による変奏曲
   1. 主題、第1変奏-第10変奏
   2. 第11変奏-第14変奏
   3. 第15変奏-第18変奏
   4. 第19変奏-第21変奏
   5. 第22変奏
 
 フレデリック・ショパン(1810-1849)
  6-9. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op. 35
  10-13. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 録音:2023年3月4-5日 The Menuhin Hall,Stoke d'Abernon(UK)
 総収録時間:81分

 イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる、ラフマニノフ生誕150周年を記念アルバム。
 ピアノ協奏曲第2番の成功後に構想された「ショパンの主題による変奏曲」で幕を開け、ラフマニノフが1892 年の卒業リサイタル、及び亡くなる6週間前に開催した最後の公開リサイタルで演奏したというショパンのソナタ第2番、そして、同じくラフマニノフが愛奏したショパンのソナタ第3番が演奏されており、ドノホーは2人の作曲家の繋がりを紐解いていきます。
 ロシアの音楽評論家マリーナ・フロローヴァ=ウォーカーが「ラフマニノフは ショパンなしでは考えられない」と語ったように、ラフマニノフが終生ショパン作品を大切にしてきたことを感じさせ る1枚です。

 
 




SONO LUMINUS


DSL-92269
\2600
Without Words メンデルスゾーン/ウォルデン:無言歌集
 1-7. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):無言歌集
  1. 無言歌 第8巻 Op. 102 第4曲「そよ風」
  2. 無言歌 第6巻 Op. 67 第3曲「巡礼の歌」
  3. 無言歌 第3巻 Op. 38 第2番「失われた幸福」
  4. 無言歌 第3巻 Op. 38 第6番「デュエット」
  5. 無言歌 第8巻 Op. 102 第3番「タランテッラ」
  6. 無言歌 第4巻 Op. 53 第1番「海辺で」
  7. 無言歌 第2巻 Op. 30 第6番「ヴェネツィアの舟歌 第2」
 8-14.セシル・プライス・ウォルデン:無言歌集
  8. No. 1. Prelude 前奏曲
  9. No. 2. For the left hand 左手のために
  10. No. 3. Love Song – Duet 愛の歌 デュエット
  11. No. 4. Berceuse 子守歌
  12. No. 5. Elegy 悲歌
  13. No. 6. Protest 抗議
  14. No. 7. Lullaby 子守歌
 15-21. メンデルスゾーン:無言歌集
  15. 無言歌 第1巻 Op. 19 第2番「後悔」
  16. 無言歌 第1巻 Op. 19 第1番「甘い思い出」
  17. 無言歌 第1巻 Op. 19 第5番「不安」
  18. 無言歌 第1巻 Op. 19 第6番「ヴェネツィアの舟歌 第1」
  19. 無言歌 第5巻 Op. 62 第1番「五月の風」
  20. 無言歌 第6巻 Op. 67 第5番「羊飼いの嘆き」
  21. 無言歌 第7巻 Op. 85 第4番「悲歌
ブルース・レヴィングストン(ピアノ)

 録音:2022年7月6-13日、11月5-8日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia(USA)
 総収録時間:72分

 アメリカ現代作品とショパンを組み合わせた「Citizen」(DSL-92228)や、リストやブラームス、ペルトなど夜にまつわる作品を集めた「Night Break」 (DSL-92144)など、ユニークなアルバムを発表しているピアニスト、ブルース・レヴィングストン。
 このアルバムは、新型コロナウイルス感染症が猛威を振 るっていた時期に治療に当たっていた医師から、亡くなった人たちとコロナに立ち向かう人たちの記念になるものを作って欲しいとの申し出を受けて制作 されたもの。
 彼がとりわけ愛するメンデルスゾーンの「無言歌」を中心に、彼と親しく、やはりメンデルスゾーンを愛するウォルデンに委嘱した7曲の「無言歌」を併せて演奏しています。
 メンデルスゾーンの繊細な音楽と、これにインスパイアされたウォルデンの音楽は、聴き手のさまざまな感情を呼び起こします。

 
 
 
DSL-92270
\2600
昆虫と機械
 ヴィヴィアン・フォン(1975-):弦楽四重奏曲集

  1-4. 弦楽四重奏曲第1番
   1. I. Animato / 2. II. Interludium / 3. III. Pizzicato /
   4. IV. Moto Perpetuo – Presto Possible
  5-10. 弦楽四重奏曲第2番
   5. I. Introduction / 6. II. Of the Wind /
   7. III. Of Birds and Insects /
   8. IV. Interlude – With Calmness: Klangfarbenmelodie /
   9. V. Of Tribes and Villages /
   10. VI. Postlude: Of Ghosts and Memories
  11. 弦楽四重奏曲第3番
  12. 弦楽四重奏曲第4番「Insects and Machines 昆虫と機械」
ジャスパー弦楽四重奏団

 録音:2022年10月2-5日 Sono Luminus Studios, Boyce VA(USA)
 総収録時間:56分

 中学生の時にチェロを始めた作曲家ヴィヴィアン・フォン。師から幅広いレパートリーを紹介されたという彼女 は、とりわけ弦楽四重奏曲の形式に魅了され、最初に書いた「ピツィカート」は、後に弦楽四重奏曲第1番 の第3楽章として組み込むほどにお気に入り。現在でも自身がよく演奏するといいます。
 2019年に彼女の作 品を初めて演奏したというジャスパー弦楽四重奏団は、このアルバムで18年間にわたって書かれた4曲の弦 楽四重奏曲を演奏、ヴィヴィアン自身の監修のもとに録音しています。
 アルバム・タイトルでもある第4番「昆 虫と機械」は日常に溢れる騒音をモティーフにした曲。彼女がカンボジアを訪れた際の印象からインスパイアさ れたという超絶技巧を駆使した作品です。

 
 
 
DSL-92261
\2600
Sonic Alchemy ヴァイオリン、チェロとピアノのための作品集
 1. ペトリス・ヴァスクス(1946-):四季 - 第1曲 白い景色
 2. アルヴォ・ペルト(1935-):フラトレス(チェロとピアノ版)
 3. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  幻想曲 ニ短調 K.397
 4. ペルト:モーツァルト – アダージョ
 5. モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K. 475
 6. ヴァスクス:内なる城
 7. ペルト:鏡の中の鏡(ヴァイオリンとピアノ版)
キム・イェウン(ヴァイオリン)...4、6、7
ミナ・ガイック(ピアノ)...1-5、7
コールマン・イツコフ(チェロ)...2、4、6

 録音:2022年8月30日-9月2日 Sono Luminus Studios, Boyce, Virginia(USA)
 総収録時間:68分

 日常における"時間の概念"を解き放つような作品を集めた1枚。広大な雪景色の中に佇むような気分を味 わえるヴァスクスの「白い景色」に始まり、静謐な雰囲気を持つペルトの「フラトレス」、モーツァルトの2曲の幻 想曲と、ピアノ・ソナタ第2番の第2楽章の旋律を効果的に用いたペルトの「モーツァルト - アダージョ」、神秘 的かつ、古き良き時代の永続性を秘めたバルト海の風景が描かれたヴァスクスの「内なる城」が続き、ゆった りとした時間が流れるペルトの「鏡の中の鏡」でアルバムが締めくくられます。

 
 
 

SLE-70031
\2600
Evolve & Travel
 1. Burlywood
 2. Prohibition Song
 3. Alchemy
 4. Doorway
 5. Evolve and Travel
 6. Syl
 7. Dustbowl
インヴォーク(アンサンブル)
 ジェフ・マニン(チェロ/ヴォーカル)
 ザック・マッテゾン(ヴァイオリン/ヴォーカル)
 カール・ミツェ(ヴィオラ/マンドリン/ヴォーカル)
 ニック・モントポーリ(ヴァイオリン/バンジョー/ヴォーカル)

 録音:2022年7月25-26日 12th St. Studios(USA) 2022年12月16日 Spectra Studios(USA)
 総収録時間:34分

 まもなくグループ結成10周年を迎える「インヴォーク」。たまたま弦楽四重奏で出会ったという4人のメンバーたちは、歌を歌い、時にはマンドリンやバンジョーを交えながら新作を発表し続けています。
 このアルバムではメンバーのカールとミックの作品を演奏。クラシック、民俗音楽などジャンルを超えた音楽を楽しめます。

 
 




WILLOWHAYNE


WHR081
\2600
ジャック・ペララン: マイ・クラシカル・ルーツ ~
 アコーディオン自作自演集
ジャック・ペララン(アコーディオン)
  ジャック・ペララン(1962-):
   1. Back to Paris / 2. Bayanissime / 3. Tout ce cirque / 4. Autumn Colours /
   5. Carrousel des Tuileries / 6. Choral Tango / 7. Mysterieux Morvan /
   8. Aria for Astor / 9. Che combinazione / 10. Choral de nacre /
   11. Chacun son monde / 12. Cinq temps pour flaner /
   13. Memories of Kamakura / 14. Classic Memories1 / 5. Ciel de neige /
   16. DNA Tango / 17. Romananche / 18. Ode a la joie / 19. El barrio del Abasto /
   20. Echos Intimes / 21. Elegie du Morvan / 22. Des jours meilleurs /
   23. Perpetuum mobile / 24. Toccata manifesto

 録音データ不明
 収録時間: 71分

 ジャック・ペラランは多くの映画やNHKを含むテレビの音楽を手掛けており、来日公演も行っているフランスの作曲家、アコーディオン奏者。
 このアルバムは2~3分程度の小品を24曲収めています。どの曲もメロディアスかつキャッチーで、なかには「鎌倉の想い出」という曲も。
 一部ピアノやパーカッション、サクソフォンなどもフューチャーされておりますが、ゲストなどの詳細は不明。
 アコーディオンという楽器の魅力を余すところなく伝えてくれる一枚です。
 
 

WHR085
\2600
モーツァルト、コープランド、シューマン
 1. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  幻想曲 ハ短調 K. 475
 2. モーツァルト: ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K. 457
 3. アーロン・コープランド(1900-1990): ピアノ変奏曲
 4. ロベルト・シューマン(1810-1856): 交響的練習曲 Op. 13
ダニエル・リーペル(ピアノ)

 録音: 2009年3月 エリアス・J.ハリング・リサイタル・ホール、ミネソタ州立大学マンケート校

 アメリカ合衆国ミネソタ州出身のピアニスト、ダニエル・リーペルのアルバム。
 モーツァルトの残したソナタの中でも大規模で劇的な性格を持つ第14番と、一緒に出版された幻想曲を冒頭に収録。
 そしてコープランドからシューマンへと、振り幅の大きなプログラムを安定した技術と彫の深い表現で有機的に聴かせています。
 
 

WHR089
\2600
リチャード・エルフィン・ジョーンズ: ピアノ作品
 リチャード・エルフィン・ジョーンズ(1944-):
  1-3. ソナタ 第1番
  4. Threnody for Ukraine ウクライナへの挽歌
  5. Dithyramb 酒神賛歌
  6. Dance Mosaic ダンス・モザイク
  7-9. Fantasy Evocations ファンタジー・エヴォケイションズ
  10-12. ソナタ 第2番 'Lures for Feeling'
クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)

 録音: 2022年7月28、29日 カーディフ音楽大学コンサート・ホール
 収録時間: 47分

 ウェールズの作曲家リチャード・エルフィン・ジョーンズのピアノ作品を集めたアルバム。
 調性感のある新古典派風の作風に、モダンな和声を掛け合わせた興味深い作品です。
 同じくウェールズ出身でNAXOSやGRAND PIANOにも多数の録音があるクリストファー・ウィリアムズの演奏で。
 
 

WHR070
\2600
『レノックス・イン・パリ』 ~
 バークリー、ブーランジェ、プーランク:
  ヴァイオリンとピアノのための作品集
エマニュエル・バック(ヴァイオリン)
ジェニー・スターン(ピアノ)
   1-3. レノックス・バークリー(1903-1989): ヴァイオリン・ソナチネ Op. 17
   4-6. バークリー: ヴァイオリン・ソナタ 第1番
   7-8. バークリー: エレジーとトッカータ
   9. リリ・ブーランジェ(1893-1918): 春の朝に
   10. ブーランジェ: 夜想曲
   11. ブーランジェ: 行列
   12-14. フランシス・プーランク(1899-1963): ヴァイオリン・ソナタ FP 119
   15-16. プーランク/ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)編曲: 3つの無窮動 FP 14 より、I、III
   17. プーランク/ハイフェッツ編曲: プレスト 変ロ長調 FP 70

 録音: 2021年4月9-11日 ターナー・シムズ・コンサートホール、サウサンプトン大学、UK
 収録時間: 73分

 英国の作曲家レノックス・バークリーは、国内で学んだ後にフランスに渡りナディア・ブーランジェの教えを受け、プーランクほか当地の作曲家たちと広く交流を持ちました。
 英国音楽特有の清涼感と伸びやかさの中に、フランスのウィットが感じられる魅力的な作品を残しています。
 リリ・ブーランジェとプーランクによる作品も収録し、その影響を探る1枚。
 
 

WHR069
\2600
ホルガー・スケペナイト: 15の物語
 ホルガー・スケペナイト:
  1. Butterfly Prelude / 2. Moondrunk /
  3. Aeolian Chant / 4. Lough Abisdealy /
  5. Overfalls / 6. NGC 6611 / 7. Letter From Molene /
  8. She May Smile / 9. The Uncertainty Principle
  10. Callisto / 11. Into the Scriptorium /
  12. Afternoon Stillness / 13. Byzantine Waltz /
  14. Idle Pleasures / 15. The Caverns of Helm's Deep
ホルガー・スケペナイト(ピアノ)

 録音: 2021年3月6日 ターナー・シムズ・コンサートホール、サウサンプトン大学、UK
 収録時間: 73分

 ドイツ生まれのコンポーザー・ピアニスト、ホルガー・スケペナイトは8歳でクラシック・ピアノを始め、14歳でジャズ&ブルースに転向し、1997年にイギリスに渡って音楽をさらに学びました。
 様々なジャンルのミュージシャンと共演する他、テレビや映画のための音楽も書き下ろしています。
 ここに収められた15曲は、2020年に世界を襲ったパンデミックとロックダウンの孤独の中で作られたピアノのための作品。
 いずれもリリカルな曲想ですが過度のメランコリックに陥ることはなく、前向きな美しさを湛えているのが大きな魅力です。
 
 

WHR071
\2600
『Bleckell Murry Neet』 ~
 ギターとハープによるカンブリア地方の音楽
エド・ヘスラム(ギター)
ジーン・オルトシュラー(ハープ)
  1. 作者不詳(Malecot Manuscript): Melony Jigg
  2. 作者不詳(Rook Manuscript): What Ails This Heart of Mine
  3. 作者不詳(North Lonsdale Magazine): Slates Away, Time to Play
  4. マシュー・ホルスト(1769-1854): And Ye Shall Walk in Silk Attire
  5. ロバート・アンダーソン(1770-1833): Silly Andrew
  6. アンダーソン: Geordie Gill
  7. アンダーソン: Bleckell Murry Neet
  8. 作者不詳(Browne Manuscript): Appleby Election Hornpipe
  9. 作者不詳(Rook Manuscript): Alice Gray
  10. エド・ヘスラム: Hughie the Graeme
  11. 作者不詳(Rook Manuscript):My Dearie, If Thou Die
  12. 作者不詳(Harrison Manuscript): Andrew Carey
  13. ヘスラム: The Howk Reel14. ヘスラム: Tears That Must Ever Fall
 全ての編曲...エド・ヘスラム

 録音: 2020年10月8、9日 セント・ジョン教会、ケズウィック、UK
 収録時間: 71分

 イングランドの最北西部、ウェールズの隣に位置するカンブリア地方は、ケルト文化の影響が色濃く残る自然豊かな土地。
 この地方出身のギタリスト、コンポーザーであるエド・ヘスラムと、アメリカ出身で各地のオーケストラで活躍後ヘスラムと出会い、カンブリア地方の魅力に目覚めたハーピスト、ジーン・オルトシュラーによるデュオで、伝承曲やオリジナル曲などを収めています。
 「アルプス一万尺」のメロディなども登場。素朴ながらたいへん美しく、愛らしい魅力あふれる一枚です。
 
 

WHR083
\2600
ヴィドール、ヴィエルヌ、デュリュフレ: オルガン作品集
 1-5. シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
  オルガン交響曲 第6番 ト短調 Op. 42-2
 6-10. ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
  オルガン交響曲第6番 ロ短調 Op. 59
 11. モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
  III. トッカータ ~組曲 Op. 5
デイヴィッド・M・パトリック(オルガン)

 録音: 1-5...2000年8月8、9日 コヴェントリー大聖堂、UK6-10...1978年4月7、8日、11...1976年11月5日 バックファスト修道院、UK
 収録時間: 75分

 Guildレーベルほかより多くのアルバムを発表している英国の名オルガン奏者デイヴィッド・M・パトリックによる、近代フランスのオルガン作品集。
 壮大な第1楽章で知られるヴィドールの交響曲第6番が特に聴きもので、大規模なロマンティック・オルガンを自在に操る妙技と、巨大な音響空間を体験することが出来ます。
 逆に、細かな音が糸を紡ぐように続く楽章での繊細な表現もまた素晴らしいものです。
 
 

WHR065
\2600
フランシス・ジャクソン: オルガン作品集
 フランシス・ジャクソン(1917-2022):
  1. 大司教のファンファーレ Op. 27
  2-4. オルガン・ソナタ第6番 Op. 148
  5. スケルツェット・パストラーレ Op. 20
  6. イントラーダ(バビロンのダニエル) Op. 84-7
  7. 即興曲 Op. 5
  8. ミクスチャーのためのディヴァージョン Op. 25
  9-10. イギリスの讃歌の旋律による
   5つの前奏曲 Op. 60 より、V、IV
  11-14. オルガン・ソナタ第5番 Op. 140
マーク・スウィントン(オルガン)

 録音: 2017年4月5、6日 セント・メアリー教会、ワーウィック、UK
 収録時間: 67分

 イギリス、ヨークシャー出身のオルガニスト、作曲家で長くヨーク・ミンスターのオルガニストを務めたフランシス・ジャクソンの100歳を記念して録音された作品集。
 英国らしい清々しさも感じさせる正統的なオルガン曲です。
 
 

WHR090
\2600
セント・オールバンズ大聖堂のオルガン トム・ウィンペニー(オルガン)
 1. フランシス・ポット(1957-): ラウデス(2014) *
 2. ヴィンツェント・リューベック(1654-1740): 前奏曲 ホ長調 LubWV 7
 3-5. ピーター・ディキンスン(1934-): 黙示録ミサによる3つの小品 *
 6. フランソワ・クープラン(1668-1733): グラン・ジュによる奉献唱 ~教区のためのミサ曲
 7-9. リアン・サミュエル(1944-): アド・ルセム(2018) *
 10. ゲオルク・ベーム(1661-1733): 天にいますわれらの父よ
 11. アンソニー・ギルバート(1934-): 鐘楽第4番(1988) *
 12-14. モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
  「来たり給え、創造主なる聖霊よ」による前奏曲、アダージョとコラール変奏曲 Op. 4
 15. ピーター・ハーフォード(1930-): パッシンガーラ Op. 8 *
 16. ハーフォード: ア・ファンシー(1960) *
 17. ティモシー・ティッカー(1958-): トッカータ・コパニッツァ(2004)
 *...世界初録音

 録音: 2022年9月1、2日 セント・オールバンズ大聖堂、UK
 収録時間: 80分

 4500を超えるパイプと72のストップを持つ英国セント・オールバンズ大聖堂のオルガンは、1962年ハリソン&ハリソン社が建造し2007年から3年を掛けて手を加えられたもの。
 1年おきに開催されるセント・オールバンズ・オルガン・フェスティヴァルの中心となる楽器として有名です。
 この名器を大聖堂の副楽長トム・ウィンペニーが操り、バロックから現代までの幅広い作品と24bit 192KHzの優秀録音でその魅力に迫ります。
 
 

WHR079
\2600
Pie Jesu/ミラ・ツォネヴァ、デイヴィッド・M・パトリック
 1. セバスチャン・ウルフ(1929-2022):
  ピエ・イエズ ~レクイエム
 2. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  なんと美しいことか、彼らの足は ~メサイア
 3. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
  鳩のように飛べたなら ~わが祈りを聞きたまえ、主よ
 4. セザール・フランク(1822-1890): 天使のパン
 5. ウルフ: 子守歌のキャロル ...世界初録音
ミラ・ツォネヴァ(ソプラノ)
デイヴィッド・M・パトリック(オルガン)

 録音: 2022年9月24日 バックファスト修道院、UK
 収録時間: 14分

 Guildレーベルほかより多くのアルバムを発表している英国の名オルガン奏者デイヴィッド・M・パトリックと、マンチェスター大聖堂などで活躍する若きソプラノ、ミラ・ツォネヴァによるミニ・アルバム。

 

WHR078
\2600
『Reflective Allies』~サクソフォンとピアノのための作品集
 1. レナード・マーク・ルイス(1973-): As in Stained Light
 2. リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):
  シャーリー・ホーンの思い出によるバラッド
 3. アンディ・スコット(1966-): And Everything is Still
 4-7. エドワード=リス・ハリー(1973-):
  The Ballad of Lady Barham ...世界初録音
 8. エイドリアン・アルバート(1941-): 詩曲
 9. ウォーレン・ベンソン(1924-): Aeolian Song
 10. デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):
  II. Slow ~アルト・サクソフォン・ソナタ
 11. ケイティ・アボット(1971-): 秋の歌
マックス・ゴールドバーグ(サクソフォン)
アナベル・スウェイト(ピアノ)

 録音: 2022年2月14-16日 セント・ジョージズ・ヘッドストーン、 ハーロウ、UK
 収録時間: 63分

 王立ウェールズ音楽演劇大学で学んだサクソフォン奏者マックス・ゴールドバーグによる、同時代のサクソフォン作品集。
 いずれの作品もメロディアスで、サクソフォンの持つリリカルな魅力を味わうことが出来ます。
 



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CARUS



83535
(2CD)
\3800→\3490
ラーデマン指揮
 プッチーニ:グローリア・ミサ、ヴェルディ:聖歌四篇

  CD. 1
   プッチーニ:4声のミサ曲「グローリア・ミサ」
  CD. 2
   ヴェルディ:聖歌四篇
   (アヴェ・マリア、スターバト・マーテル、
    聖母マリアヘの賛歌、テ・デウム)
ソン・ソンミン(テノール)
クレシミル・ストラジャナッツ(バス
ナターシャ・シュヌール(ソプラノ)
 (ヴェルディ:テ・デウム)
ゲヒンガー・カンロライ(ゲヒンゲン聖歌隊)
ドレスデン室内合唱団
シュトゥットガルト・フィルハーモニック
ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮

 2023年4月21、22日 ルートヴィヒスブルク、フォーラム・シュロスパークでの録音
 収録時間:CD.1 43:45、CD.2 38:26

 イタリア・オペラにおける2人の大作曲家、プッチーニとヴェルディにおいて 宗教音楽は彼らの人生を語る上で切り離せません。
 このアルバムではCARUS出版による楽譜の発売に合わせて若きプッチーニによる 美しく輝かしい「4声のミサ(グローリア・ミサ)」と、ヴェルディ最晩年に作曲された 清らか且つ荘厳な「聖歌四篇」という合唱の比重が大きい2曲を収録。

 宗教的というより劇的と称されるこの2作品を合唱界の巨匠ラーデマンは 純粋で深い表現を伴った宗教曲として扱い、優れた技術でその魅力を汲み上げます。
 シュトゥットガルト・フィルハーモニック、ゲヒンガー・カントライとドレスデン室内合唱団 及びソリスト達は、祈りの音楽として繊細で色彩を感じさせる美しく明瞭な響きで ラーデマンが意図した解釈を演奏を通じて私たちに示します。
 



OPERA DISCOVERY


1CC2426105
\1800
2019年6月ミラノ、アルフレード・キエーザ劇場での録音
 アルフレード・カタラーニ:
  歌劇「ラ・ファルチェ(鎌)」1幕
パオレッタ・マッローク(ソプラノ:ゾーラ)
ファビオ・アルミリアート(テノール:ウン・ファルシアトーレ)
コロ・ダ・カメラ・ディ・ベッルーノ
オーケストラ・クラシカ・イタリア
ファブリツィオ・ダ・ロス指揮

 収録時間:約44分 解説と作品概要の英語記載あり。
 歌詞の記載はありませんが CDに記載されているHPへのアクセスにより入手可能(イタリア語)です。

 同じ作曲家であり優れた脚本家でもあったボーイトの台本に基づき書かれた歌劇。
 ワーグナーの影響も聞いて取れる、戦いを描いた前奏曲:「交響的前奏曲」など 雄大で、劇的な作品です。

 簡単なあらすじ:624年アラビア、バドルの戦いで家族を失い 砂漠で1人、絶望するゾーラ。 死神かと思われた大きな鎌を持ち近づいてくる男、ウン・ファルシアトーレ。
 彼は死ではなく愛をゾーラに与え、愛し合う2人は通りかかったキャラバン隊に 助けを求め、人生の再起を願い駆け寄っていきます。
 




PIANO CLASSICS



PCL10272
\2100
ドヴォルザーク協奏曲集
 ピアノ協奏曲は原典版、高解像度演奏!


 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 Op.33 (トラック1~3)
 ドヴォルザーク:チェロと管弦楽のためのロンド Op.94 (トラック4)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリンと管弦楽のためのマズレク Op.49 (トラック5)

レオナルド・ピエルドメニコ(ピアノ/Op.33
マルケータ・チェピツカー(ヴァイオリン/Op.49
 
ダヴィド・マトウシェク(チェロ/Op.94
 
チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団
 
ヴァハン・マルディロシアン(指揮)


録音:2022102829日、パルドゥビツェ、スーク・ホール


 ピアノ協奏曲は原典版での高解像度演奏!

 座席数約800のプラハ国民劇場仮劇場での規模感で書かれたピアノ協奏曲は、室内オケとの相性が良いようで、ここではまるで室内協奏曲のような濃密さと迫力を兼ね備えた演奏を高解像度な録音で聴くことができます。
 このアルバムの演奏は室内オケで一貫しているため、「ピアノ協奏曲」だけでなく、組み合わせの「マズレク」も「ロンド」も素材が明晰に示されるのが嬉しいところで、3曲ともにソロとオケの各パートが密接に対話し絡み合う作品であることがよくわかります。




● ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 Op.33 (トラック1~3)

 作曲時間を増やしたかったドヴォルザークは、1871年にプラハ国民劇場仮劇場管弦楽団のヴィオラ奏者を辞し、個人レッスンで生活することにします。しかし、1873年11月に19歳のアンナと結婚してアパート暮らしを始めたことでレッスンでは賄えなくなり、劇場裏手にある教会のオルガニストとして働くようになりますが、報酬はオーケストラ楽員時代の3分の1ほどで、1874年4月には子供も生まれて家計はさらに悪化。
 そんな中。友人の勧めであまり期待せずに政府(当時はオーストリア=ハンガリー帝国)の奨学金審査に交響曲第4番などを送ると、翌1875年1月、ウィーンの文化省から合格通知が届き、2月には奨学金400グルデンが支給されています。これは当時のドヴォルザークの教会での固定給年収の3倍以上に相当する金額でした。このお金で借金を返済し、五線譜も大量に買い込むなどして、心にも時間にも余裕のできたドヴォルザークは、以後、4年連続で奨学金を得ることに成功し、やがて審査員のひとりであるブラームスの知己も得て有名作曲家の仲間入りを果たすことになります。
 ピアノ協奏曲が書かれたのは、弦楽五重奏曲によって2度目の奨学金を勝ち取った1876年のことで、若いピアニストのカレル・スラコフスキー[1846-1919]の演奏に触発され、8月から9月14日にかけて作曲。初演は1年半後の1878年3月24日、スラコフスキーのソロ、アドルフ・チェフ[1841-1903]の指揮により、ドヴォルザークの古巣でもある仮劇場管弦楽団の演奏でおこなわれています。この仮劇場は座席数約800の小さな劇場で、当時のドヴォルザークのオーケストラ・サウンドのイメージ醸成に貢献したことは確実です。
 このピアノ協奏曲は、一般的なピアノ協奏曲とは異なると批判されることも多かったようですが、一般化を意識しなかったのはむしろ立派なことですし、ドヴォルザークの想定した規模感で聴けば、ピアノとオケの各パートの絡みが室内協奏曲的な面白さで迫ってくるのがたまりません。
 名手ピエルドメニコのピアノと、マルディロシアン指揮チェコ室内フィルの演奏は、そうした作品の魅力を細部まで超高解像度で引き出すもので、迫力にもすごいものがあり、複雑な味わいに富む原典版こそドヴォルザークの真意が反映されたものあることを納得させてくれます。

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● ドヴォルザーク:チェロと管弦楽のためのロンド Op.94 (トラック4)

 1892年、ドヴォルザークは、チェロのハヌシュ・ヴィハン[1855~1920]、ヴァイオリンのニストのフェルディナント・ラハナー[1856~1910]とともにピアノ・トリオを組んでボヘミアとモラヴィアを巡演。このロンドはその際に披露する新曲としてチェロの腕前の披露を目的に用意されたチェロとピアノのための作品で、1891年12月25日から26日にかけて作曲。ピアノ・パートを室内オケ(オーボエ2、ファゴット2、ティンパニ、弦楽)に置き換える編曲作業は、1893年10月16日から22日におこなわれており、翌年、ベルリンのジムロック社から両方のヴァージョンが出版され、ヴィハンに献呈。
 曲は「A-B-A-C-A-B-A」のロンド形式で書かれており、民俗音楽のイディオムによる魅力的な音楽が多彩な表情で展開されていきます。

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● ドヴォルザーク:ヴァイオリンと管弦楽のためのマズレク Op.49 (トラック5)

 1878年に「スラヴ舞曲集」を出版して大きな利益を上げたフリッツ・ジムロック[1830-1901]は、さらにヴァイオリンとピアノのための作品を出版することを熱望してドヴォルザークに手紙を書き「ハンガリー風、スラヴ風、ボヘミア風、あるいは他の新しい、しかし馴染みのあるもの!」を書くよう懇願。ドヴォルザークは翌1879年1月に手紙で承諾を伝え、翌月に「マズレク」を作曲。その際にピアノ・パートを室内オケ(クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、ティンパニ、弦楽)に編曲したヴァージョンも完成。初演は1879年3月29日、フェルディナント・ラハナーとズデニェク・フィビフ[1850-1900]によって行われ、同年にデュオ版、オケ版ともにジムロックより出版。話題性を考慮しパブロ・デ・サラサーテ[1844-1908]に献呈。
 曲は3部形式で、ポーランドのマズレクのスタイルをさらに強調・変容して仕上げています。


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● レオナルド・ピエルドメニコ(ピアノ)

 1992年、イタリア中部アブルッツォ州に誕生。地元ペスカーラの音楽院で学んだのち、2017年にローマの聖チェチーリア音楽院の修士課程を優等で修了。
 2017年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで「レイモンド・E・バック」審査員特別賞を受賞。
 ソリストのほか室内楽にも力を入れており、チェロのエリカ・ピコッティとデュオを組んで活動。
 フランツ・リストの作品を収録したデビューアルバムは、英グラモフォン誌のエディターズ・チョイスを獲得し、ドイツ音楽批評家連盟賞の年間最優秀録音賞にノミネート。
 また、最近ではショスタコーヴィチがストラヴィンスキー「詩篇交響曲」の管弦楽パートをピアノ4手に編曲したヴァージョンのイタリア初演をおこなっています。
 CDは、Piano Classicsから発売。

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● ヴァハン・マルディロシアン (指揮)

 1975年、アルメニアのエレヴァンに誕生。1993年にパリに移住。1996年にパリ音楽院を優秀な成績で卒業。指揮者、ピアノ・ソリストとして活躍。長年、フランスのカーン交響楽団の首席指揮者、アルメニア国立室内管弦楽団の音楽監督を務め、2019年より香港室内管弦楽団の首席指揮者を務めています。マルディロシアンは、ヨーロッパとアジアで定期的に客演指揮者として招かれており、これまでに、プラハ放送響、ロワール国立管、アルメニア・フィル、プラハ・フィル、チェコ室内管、レバノン・フィル、アマルガム管、トゥーロン歌劇場管、ノヴォシビリスク・フィル、東京フィル、N響、日本フィル、ブルガリア国立管、ウクライナ国立フィル、関西フィル、ロシア・フィル、新日本フィル、九州響などを指揮。2017年にはピアニストとしてカーネギー・ホールでピアノリサイタルを開催。
 CDはこれまで、Brilliant Classics、Intrada、Transart、Skarbo、Warner、Cypres、Quadrigaなどから発売。


 


PCL10277
\2100
シンプルで美しい小品から
 大胆で力強い作品まで魅力的な作品を収録


エイミー・ビーチ[1867-1944]:ピアノ曲集


1. 「深き淵より」Op.130 (1932) 2'43
2. 「バルカンの主題による変奏曲」 Op.60 (1904) 25'12
3. 「夢想」 Op.15 No.3 (1892) 4'29
4. R.シュトラウスにちなんだセレナード「シュテントヒェン」 (1902) 3'49
5. 前奏曲とフーガ Op.81 (1914) 10'30
6. 「カヌー」 Op.119 No.3 (1927) 1'08
7. 「スイカズラ」 Op.97 No.5 (1922) 2'55
8. 「夕べのツグミ」 Op.92 No.1 (1922) 4'48
9. 夜想曲 Op.107 (1924) 3'41
3つの小品 Op.128 (1932)
 10. I. スケルツィーノ「ピーターボローのシマリス」 1'10
 11. II. 「若い白樺」 2'52
 12. III. 「ハミング・バード」 1'01
マルティナ・フレッツォッティ(ピアノ)

 エイミー・ビーチ[1867-1944]はアメリカ楽壇の黎明期に作曲家・ピアニストとして活躍した先駆的存在。女性差別の時代でしたがその作品は存命中から広く受け入れられ、自作がベルリン・フィルによって演奏された最初の女性作曲家、最初のアメリカ人作曲家としても有名。
 そのピアノ曲には彼女の演奏家としての名人芸的要素や、伝承音楽のエッセンスも取り込むという手法も反映され、シンプルで美しい小品から大胆で力強い作品まで多彩なものとなっています。
 このCDでは、性格的な小品のセレクションと、「バルカンの主題による変奏曲」を収録。
 演奏はイタリア人ピアニストのマルティナ・フレッツォッティ。イタリアとモスクワで学び、2012年にカーネギーホールにデビューしています。



エイミー・ビーチ(旧姓チェイニー)

 1867年9月5日にニューハンプシャー州ヘニカーの音楽一家に誕生。1歳までに40曲ほどを正確に歌うことができたビーチは、2歳の時には即興で対旋律を作る能力も示したとか。3歳で読譜を学び、4歳の時には3曲のワルツを作曲。
 母クララ・イモジェン・チェイニー[1846~1911]は、子どもの意思を尊重することは親の権威を損なうことになりかねないという単純素朴な考えから、彼女がピアノを弾くことを禁じていましたが、6歳からは自分でビーチの指導をおこなうようになり、ほどなくビーチは公開リサイタルを開くまでに上達します。
 ビーチが8歳の時に一家はマサチューセッツ州サフォーク郡のチェルシーに転居。同地でフランツ・リストの弟子で友人でもあったカール・ベアマン[1839~1913]に師事。1881年から1882年にかけては和声と対位法をジュニアス・W・ヒル[1840-1916]に師事した以外は、作曲家としてほぼ独学で、入手可能な作曲に関するあらゆる資料を集め、ベルリオーズとフランソワ・オーギュスト・ゲヴェール[1828-1908]の著作については自分でフランス語から翻訳して使用していました。
 1883年10月18日、16歳のときにはボストンのプロムナード・コンサートでピアニストとして正式にデビューし批評家から絶賛。その2年後、18歳のときには42歳のボストンの外科医、ヘンリー・ハリス・オーブリー・ビーチ[1843~1910]と結婚。
 しかし夫は彼女に年に2回以上のリサイタルを開くことを許さず、また、ピアノを教えることも認めませんでした。そのかわりに夫は彼女に作曲を勧め、もともと作曲家志望だった彼女も熱心に取り組み、やがて1890年に作曲したミサ曲 変ホ長調が1892年にボストンのヘンデル・ハイドン協会管弦楽団によって演奏されると最初の成功を収めています。
 1896年にボストン交響楽団によって初演された「ゲール風交響曲」も成功し、彼女は「ボストン6人組(第2ニューイングランド楽派とも。ビーチ、ジョージ・チャドウィック[1854~1931]、アーサー・フート[1853~1937]、エドワード・マクダウェル[1861~1908]、ジョン・ノウルズ・ペイン[1839~1906]、ホレイショ・パーカー[1863~1919]の6名)」の1人に選ばれてもいます。
 1910年の夏に夫が亡くなると、翌1911年にベルリン王立歌劇場のプリマドンナであったアメリカ人ソプラノ歌手、マーセラ・クラフト[1874~1959]とヨーロッパを旅行し、ベルリン、パリ、ローマなどヨーロッパの多くの主要都市でピアニストとして出演し、第1次大戦の勃発とともにアメリカに帰還しています。
 ビーチはニューハンプシャー州ヒルズボローの叔母といとこ(彼女の唯一の近親者)の家に身を寄せながら、コンサートに出演し続けますが、1920年にはいとこ、1925年に叔母が亡くなると、1928年から1929年の冬にかけてローマに滞在。1930年秋にはニューヨークにスタジオ・アパートを借りて、聖バーソロミュー聖公会教会の実質的なコンポーザー・イン・レジデンスとなります。
 その後、音楽に関する記事を多く執筆し、音楽教育の重要性を提唱した彼女は、ニューイングランド音楽院の評議員会会長を務め、1928年にはニューハンプシャー大学で名誉修士号を授与。1944年12月27日、ニューヨークで心不全に倒れ、マサチューセッツ州ボストンのフォレスト・ヒルズ墓地に埋葬。

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マルティナ・フレッツォッティ(ピアノ)

 1986年、北イタリアのウーディネに誕生。生まれのイタリア人ピアニスト。イーモラのピアノ・アカデミーでラーザリ・ベルマンに師事した後、モスクワ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼに師事。
 マルティナ・フレッツォッティは、ヨーロッパ、ロシア、アメリカ、アジアでソロ・リサイタルをおこない、2012年にはカーネギーホール・デビューも果たしています。
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 録音:2023年1月10~11日、スヒーダム、ヴェストフェスト教会
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS



ATS960-2
\2500→\2290
ワルター極限状態のモーツァルト・プログラム
 1939年3月11日ニューヨーク

 モーツァルト:
  ディヴェルティメント第15番
  ピアノ協奏曲第20番、
  交響曲第40番
ブルーノ・ワルター(ピアノと指揮)
NBC交響楽団

 モーツァルトにロマン派的陶酔を注入!ワルター極限状態のモーツァルト・プログラム

 ナチスの迫害によってドイツからオーストリアに移住したワルターでしたが、1938年のドイツとオーストリアの併合でいよいよヨーロッパからの脱出を余儀なくされます。
 新天地はアメリカ。
 トスカニーニのオーケストラであるNBC交響楽団との初顔合わせは1939年の3月となりました。NBC響にはワルター同様、ユダヤ系故にヨーロッパを追われた元ウィーンフィルのフェリックス・ガリミールがコンサートマスターとしてワルターの登壇を待っておりました。
 「ディヴェルティメント」の第4楽章について宇野功芳氏は「まるでウィーンフィルのような陰影を持ち、よよと泣き崩れるばかりの不健康な味がワルターとしても珍しい」と賞賛。さらに当CDの白眉はピアノ協奏曲第20番です。
 ベートーヴェン作のカデンツァでなくライネッケ作を用いることでモーツァルトを完全なロマン派音楽として表現。
 ここでワルターはいじらしい感傷や焦燥を隠そうともしません。交響曲第40番はワルターのテーマ曲とも言えるもので力量のあるオケを駆使してドラマを隅々まで注入して成功しております。
 NBC交響楽団の定期演奏会にあたるプログラムは放送を前提としたもので通常のコンサートより短いケースが多いのですがこの演奏会はたっぷり。
 今回のソースはいわゆるNBCによるラジオ放送の"完パケ"でアナウンスも全て収録、楽章間は編集があります。英日のライナーノート付です。

録音:1939年3月11日:ニューヨーク、NBC 8Hスタジオ モノラル(ライヴ)
 




GRAND SLAM



GS 2303
\2700
モントゥー(指揮)&パリ音楽院管弦楽団
ストラヴィンスキー「火の鳥」「春の祭典」

 ストラヴィンスキー:
  (1)バレエ組曲「火の鳥」(1919)
  (2)バレエ音楽「春の祭典」
ピエール・モントゥー(指揮)
パリ音楽院管弦楽団

 モントゥー&パリ音楽院管の歴史的名演、ストラヴィンスキー「火の鳥」「春の祭典」、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻で再登場!

 録音:(1)1956年10月29&30日、11月10日/サル・ワグラム(パリ) (2)1956年11月2、5、6&11日/サル・ワグラム(パリ)
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
 録音方式:ステレオ(録音セッション)/国内製作、日本語帯・解説付

 ■制作者より
 「春の祭典」の初演者であり、ストラヴィンスキー作品の第一人者であるモントゥー。ここに収録された2曲はステレオ初期の名盤であり、当シリーズでも2010年にGS-2049 として発売しました。
 この時は米RCA の2トラック、19センチのオープンリール・テープを使用しましたが、今回のGS-2303 では2トラック、 38センチのテープを使用し、1956年とは信じがたい新鮮で瑞々しい音質を獲得出来ました。
 また、木幡一誠氏による「春の祭典」の使用楽譜についての解説は、旧GS-2049以降に判明した事実を検証、大幅に改訂されており、貴重な文献です。(平林 直哉)
 



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SOMM RECORDINGS



ARIADNE5024
(2CD)
\3500→\3190
ボールト没後40年記念アルバム
 ベルク:歌劇《ヴォツェック》
 ストラヴィンスキー:カプリッチョ
 ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番
エイドリアン・ボールト(指揮)
 【CD1】
  アルバン・ベルク(1885-1935):歌劇《ヴォツェック》...初CD化
   1-5. 第1幕 / 6-10. 第2幕
 【CD2】
  ベルク:歌劇《ヴォツェック》(続き)
   1-6. 第3幕
    ヴォツェツク...ハインリヒ・ニリウス(バリトン)、マリー...シュザンヌ・ダンコ (ソプラノ)、
    大尉...パリー・ジョーンズ(テノール)、アンドレス...フランス・ヴローンス(テノール)、
    医者...オタカール・クラウス(バス)、マリーの息子...マーガレット・ゴドリー(ソプラノ)、
    マルグレート...メアリー・ジャード(メゾ・ソプラノ) 他、BBC交響楽団&合唱団
    録音:1949年3月16日Royal Albert Hall, London(UK)
  7. エイドリアン・ボールト、BBC交響楽団での日々を振り返る - バーナード・キーフとの対話
    録音:1965年11月7日
  8-10. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):カプリッチョ...初CD化
    ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)、BBC交響楽団
    録音:1948年5月22日BBC Studio
  11-14. レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
   交響曲第4番 ヘ短調ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
    録音:1965年7月21日Royal Albert Hall

 全てモノラル
 総収録時間:147分

 20世紀の名指揮者エイドリアン・ボールト(1889-1983)の没後40年記念アルバム。2つの歴史的なライヴ録音の初CD化に加え、1965年のヴォーン・ウィリアムズの交響曲第4番を収録した貴重な2枚組です。
 イギリス音楽の演奏で評価の高いボールトですが、ベートーヴェンやブラームスなどのドイツ音楽も得意としていたことで知られます。ベルクの《ヴォツェック》はボールトがイギリス初演を指揮、この1949年の録音はイギリスでの2回目の演奏を収録したもので、ヴォツェツクをハインリヒ・ニリウス(バリトン)、マリーをシュザンヌ・ダンコが歌うなど配役も万全です。
 またボールトの同時代音楽への関心の高さはストラヴィンスキー作品にも及んでおり、この「カプリッチョ」の録音でも素晴らしい技術を備えたオーストラリア人ピアニスト、ノエル・ミュートン=ウッドとともに見事な演奏を披露しています。
 またボールトは1965年にロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団を指揮し、およそ30年前に初演したヴォーン・ウィリアムズの交響曲第4番を取り上げ、歴史的録音のスペシャリストであるジョン・トランスキーが「主に不協和音で構成され、しばしば激しく爆発する」と評するこの作品を表情豊かに演奏しています。
 ボーナストラックとして収録されたのは、1965年にボールトがBBCラジオのためにバーナード・キーフとの対話。BBC交響楽団の首席指揮者として務めた19年間についての様々なエピソードを聴くことができます(英語)。
 CD化に際しては歴史的音源の復刻で定評のあるポール・ベイリーがマスタリングを行っています。

 
 




URANIA RECORDS



WS121414
(2CD)
特別価格 \2500
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
 マーラー:交響曲第3番ニ短調*
 ワーグナー:楽劇《神々の黄昏》(抜粋)
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
ボストン交響楽団
シャーリー・ヴァーレット
 (メゾ・ソプラノ)*
ニューイングランド音楽院合唱団*
ボストン少年合唱団*

 ☆ステレオ録音黎明期にいち早くマーラーの交響曲録音に取り組んだエーリヒ・ラインスドルフ!
 ☆交響曲第5番、第6番に続き1966年に録音された第3番が復刻!

 ステレオ録音技術の普及後、バーンスタイン、ショルティと並んでいち早くマーラーの交響曲録音に取り組んだ指揮者の一人であるオーストリア出身のエーリヒ・ラインスドルフ。
 交響曲第5番と第6番を復刻したディスク(WS121410)に続いて、近年入手が難しくなっていた第3番の音源がウラニア・レコーズより復刻されます。
 ミュンシュの下で黄金期を築いたボストン交響楽団をミュンシュから引き継ぎ、音楽監督を務めていた時期である1966年の録音。
 さらに1965年のボストンでのライヴ・レコーディングから、ラインスドルフが大得意としていたワーグナーの作品より《神々の黄昏》(抜粋版)がカップリングされているのも嬉しいポイントです。

 ※録音:1966年10月(ボストン)*&1965年1月8日(ボストン、ライヴ録音)
 ※STEREO ADD
 
 


WS121415
(2CD)
特別価格 \2500
ニコライ・ゴロワノフ(指揮)
チャイコフスキー:交響曲第1番&第6番 ほか

 チャイコフスキー:
  交響曲第1番ト短調 Op.1《冬の日の幻想》
  交響曲第6番ロ短調 Op.74《悲愴》
  スラヴ行進曲 Op.31
  序曲《1812年》
  ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23*
ニコライ・ゴロワノフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
エミール・ギレリス(ピアノ)*

 ☆ニコライ・ゴロワノフの強烈なチャイコフスキー!ギレリスとの共演にも注目!

 個性的かつ大胆な解釈と強烈な演奏で知られる20世紀前半のソ連の大指揮者、ニコライ・ゴロワノフのチャイコフスキー作品集がウラニア・レコーズより復刻。
 音楽監督を務めていたモスクワ放送交響楽団との1940年代の録音をCD2枚組に収録しています。ゴロワノフ節炸裂の悲愴交響曲や序曲《1812年》など聴きどころ満載。またピアノ協奏曲第1番は30歳頃のエミール・ギレリスと共演した1946年録音が復刻されています。

 ※録音:1944年(スラヴ行進曲)、1946年(ピアノ協奏曲)、1947年(交響曲)、1948年(序曲)
 ※MONO ADD
 




<国内盤> 

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BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



KKC 9836
(2CD+1Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\13000
ベルリンを拠点に活動している作曲家チン・ウンスク
 チン・ウンスク・エディション/
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    指揮はチョン・ミョンフン、ハーディング、オラモ、ラトル

  CD1
   (1)ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲第1番( 2001)
   (2)チェロと管弦楽のための協奏曲(2006/08,rev.2013)
  CD2
   (3)ソプラノと管弦楽のための《セイレンの沈黙》(2014)~
    ホメロスの『オデュッセイア』と
     ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』による
   (4)管弦楽のための《コロス・コルドン》 (2017,rev.2020)
   (5)ピアノと管弦楽のための協奏曲(1996/97)
   (6)管弦楽のための《ロカナ》(2008)

 Blu-ray Disc
  Video
   ・「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲第1番」を除く全曲のコンサート映像(すべてHD 映像)
     ※ヴァイオリン協奏曲は映像録画がなかったため、Videoには収録されておりません
   ・チン・ウンスクのインタビュー映像(45 分)
    画面:Full HD 1080/60i,16:9/音声:2.0PCM,7.1.4Dolby Atmos/リージョン:ABC(worldwide)/
    総収録時間(コンサート):112分/字幕:英、独、日、韓/

  Audio
   ・上記全曲のロスレス・スタジオ・マスター音源の音声トラック+B18
    2.0 PCM Stereo 24-bit / 48 kHz、7.1.4 Dolby Atmos 24-bit / 48 kHz
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)サー・サイモン・ラトル(指揮)
 クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
(2)チョン・ミョンフン(指揮)
 アルバン・ゲルハルト(チェロ)
(3)サー・サイモン・ラトル(指揮)
 バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
(4)サー・サイモン・ラトル(指揮)
(5)サカリ・オラモ(指揮)
 キム・ソヌク(ピアノ)
(6)ダニエル・ハーディング(指揮)

 ベルリン・フィル来日目前!
 チョン・ミョンフン、ハーディング、オラモ、ラトル、アルバン・ゲルハルト、ハンニガン、キム・ソヌク、クリスティアン・テツラフ、豪華指揮者、ソリストとともにベルリン・フィルが頻繁に実り多いコラボレーションを展開している一握りの現代作曲家の一人チン・ウンスクの作品集

 ダウンロード・コード
  この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24-bit / 96 kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。

 デジタル・コンサートホール
  ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。

 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲第1番:2005年4月28日
 チェロと管弦楽のための協奏曲:2014年5月10日
 ソプラノと管弦楽のための《セイレンの沈黙》:2015年6月25日
 ピアノと管弦楽のための協奏曲:2021年6月5日
 管弦楽のための《ロカナ》:2022年10月15日
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
 管弦楽のための《コロス・コルドン》 :2017年11月25日
 録音場所:サントリーホール、東京
 輸入盤、日本語帯・解説、歌詞対訳付

 【チン・ウンスク・エディション 誕生の背景】
  韓国出身でベルリンを拠点に活動している作曲家チン・ウンスク(陳銀淑,Unsuk Chin)。
  2005年から続く、ベルリン・フィルとチン・ウンスクのコラボレーションは、本盤に収められている一連のソロ協奏曲と管弦楽作品の演奏として実を結びました。
  なかでも印象深い作品が2つあり、サカリ・オラモ指揮、キム・ソヌクのソロによる《ピアノ協奏曲》の演奏は、新型コロナ・ウイルス感染拡大中の長いロックダウ ンの後に、ようやく観客に生演奏を届けることができた公演。
  そしてベルリン・フィルの委嘱作品として、サー・サイモン・ラトルとの最後のアジア・ツアー中に演 奏した《コロス・コルドン》は、東京・サントリーホールでのライヴ録音が収録されています。

 【ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲第1番】
 チン・ウンスクのヴァイオリン協奏曲は、伝統的な手法とは一定の距離を置いています。5 度音程、開放弦から生まれる音高、それらに付随する倍音、そして打楽器 群がなす音響背景という要素から楽曲を構成し、特に打楽器群は、オーケストラ内部のアンサンブルとして、集合的なソロ楽器のような役割もあり、チン自身が心 酔しているバリ島のガムラン音楽の影響が感じられます。
  初演:2002年1月20日、ベルリン、フィルハーモニー
   ベルリン・ドイツ交響楽団、ケント・ナガノ(指揮)、ヴィヴィアン・ハグナー(ヴァイオリン)

 【チェロと管弦楽のための協奏曲】
 アルバン・ゲルハルト(チェロ)に献呈されている《チェロ協奏曲》(2006-08, 2013改訂)は、BBCの委嘱によって作曲されました。アルバン・ゲルハルトの 凄まじいヴィルトゥオジティを念頭に置いて書かれた《チェロ協奏曲》は、《ヴァイオリン協奏曲》や《ピアノ協奏曲》とは異なり、彼女自身も「この曲で主眼を置い たのは、ソリストとオーケストラの対抗です」と述べているようにヴィルトゥオジックな作品。韓国の伝統芸能「パンソリ」を模しています。
  初演:2009年8月13日、ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
   BBCスコティッシュ交響楽団、イラン・ヴォルコフ(指揮)、アルバン・ゲルハルト(チェロ)

 【ソプラノと管弦楽のための《セイレンの沈黙》】
 《セイレンの沈黙》は、沈黙の音楽ではなく、ヴィルトゥオジックなオペラの劇唱のような作品。独唱は、表情豊かな"声のアクロバット"を立て続けに聞かせ、ソリス トのバーバラ・ハニガンは、この分野における第一人者であり、その演奏は息をのむようなドラマティックな感受性を披露しています。チン・ウンスクが独唱のテク ストとして選んだのはホメロス『オデュッセイア』、そしてジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』。
  初演:2014年8月23日、ルツェルン音楽祭
   ルツェルン祝祭管弦楽団、サー・サイモン・ラトル(指揮)、バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)

 【管弦楽のための《コロス・コルドン》】
 チン・ウンスクが、2017年のアジア・ツアーのために書き上げ、サー・サイモン・ラトルに献呈した作品。直訳すれば「弦(/紐/糸)の舞踊」。チン・ウンスクは、 天文学と宇宙論の二つの学問領域に関心を寄せており、彼女は本作の作曲中、宇宙の歴史について考えていた、というほど。古代ギリシア語で「弦の踊り」を意味 する曲名どおり、本作では弦楽器群に別格の役割が与えられ、最初の小節から最後の小節まで、音楽を推し進めていきます。
  初演:2017年11月3日、ベルリン、フィルハーモニー
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サー・サイモン・ラトル(指揮)

 【ピアノと管弦楽のための協奏曲】
 チン・ウンスクにとって、ピアノは最も身近な楽器。ピアノの響きは、幼少期から音楽的な"発見の喜び"を感じていたといいます。しかし、彼女が3曲の《ピアノ・ エチュード》を作曲したのは34 歳になってから。その翌年に書かれた《ピアノ協奏曲》で、ピアノの可能性を存分に探究しています。チン・ウンスクは、独奏楽器 とオーケストラという編成の中に新たな可能性を見出し、各奏者が共同する「超楽器」という概念を発展させてきました。これは《ヴァイオリン協奏曲》同様にバリ 島のガムラン音楽から着想を得ています。《ピアノ協奏曲》では、独奏者の溢れんばかりのヴィルトゥオジティが、オーケストラへ、多彩な打楽器群へ、続いて木管 楽器群および弦楽器群へと波及していきます。
  初演:1997年6月6日、カーディフ、セント・デイヴィッズ・ホール
   BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、マーク・ウィッグルスワース(指揮)、ロルフ・ハインド(ピアノ)

 【管弦楽のための《ロカナ》】
 《ロカナ》は、サンスクリット語で「光の部屋」。チン・ウンスクは虹色に輝く《ロカナ》で光線の反応を音楽で表現しています。
   初演:2008年3月3日、モントリオール、プレイス・デ・アーツ、サル・ウィルフリッド・ペルティエ
    モントリオール交響楽団 、ケント・ナガノ(指揮)

 【チン・ウンスク】
 韓国出身の作曲家チン・ウンスク(陳銀淑,Unsuk Chin)。
 ソウル大学でスキ・カンに、その後ハンブルクでジェルジ・リゲティに学び、現在はベルリンを拠点として活動している。1990年代より数々の作曲コンクールで頭 角を現し、2004年には《ヴァイオリン協奏曲》(2001)でグロマイヤー賞を受賞、2007年にケント・ナガノ指揮によって初演された自身初のオペラ《不思議の 国のアリス》(2004-07)で独オペルンベルト誌の年間最優秀初演作品賞を受賞するなど、現代を代表する作曲家の1人として知られる。

 【アートワーク】
 グラフィックデザイナー、倉嶌隆広(Takahiro Kurashima)の作品。
 規則正しい模様を複数重ね合わせた時にそれらの周期のズレにより視覚的に発生する縞模様「モワレ」効果を利用し、シートをスライドさせることであらわれる複 雑な形、思いがけない模様を楽しむモーショングラフィック。

 ■ 来日公演情報 ■
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 キリル・ペトレンコ(指揮) 2023年日本ツアー
  2023年11 月14 日( 火) 19:00 レクザムホール( 香川県県民ホール)
  2023年11 月16 日( 木) 18:45 愛知県芸術劇場
 〈姫路城世界遺産登録30周年記念〉
  2023年11 月18 日( 土) 14:00 アクリエひめじ
  2023年11 月19 日(日) 14:00 フェスティバルホール
  2023年11 月20 日( 月) 19:00 サントリーホール
  2023年11 月21 日( 火) 19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
  2023年11 月23 日( 木) 14:00 サントリーホール
  2023年11 月24 日( 金) 19:00 サントリーホール
  2023年11 月25 日( 土) 14:00 サントリーホール
  2023年11 月26 日( 日) 14:00 サントリーホール







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BRINRINRI



KYBR-2303
\2970
シャコンヌ ~
 山下和仁 バッハ・リサイタル
  【山下和仁アーカイブ】
山下和仁(ギター)
 (1)-(4)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 Violin Sonata No.1
  アダージョ/フーガ アレグロ/シチリアーノ/プレスト
 (5)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002 より アルマンドとドーブル
 (6)-(10)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
  アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ/シャコンヌ
 (11)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005 より フーガ
 (12)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 より ガヴォット・エン・ロンド
 (13)組曲ホ短調 BWV 996より サラバンド
 (14)平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番 BWV 846より プレリュード

 【山下和仁アーカイブ】シャコンヌ ~ 山下和仁 バッハ・リサイタル

 録音:2001年10月25-26日
 ※本CDにはライブ演奏に伴う会場ノイズ等がありますが御了承ください。

 還暦を迎えた山下和仁のアーカイブシリーズ第3弾。
 語り継がれる山下和仁のバッハ。ファン待望のライヴ盤!
 優れたバッハ弾きとしても知られる山下和仁のバッハCDといえば「無伴奏ヴァイオリン・チェロ・フルート・リュートのための全作品BWV995-1013」が名高く、発売以来三十年以上のロングセラーとなっているが、本CDは2001年10月25-26日、東京の浜離宮朝日ホールで開催された「無伴奏ヴァイリンのためのパルティータとソナタ全曲演奏会」より厳選。
 アンコールで演奏された平均律クラヴィーア曲集第一巻第一番前奏曲なども収録。マエストロのバッハ・リサイタルは国内外で今でも人気を博しており、継続的に開催され続けている。
 なかでも2017年のロシア・サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホールにおける無伴奏チェロ組曲全6曲演奏会や、2018年には、かのイタリアのテアトロ・レッジョ(オペラハウス)でのバッハ・リサイタルなどは近隣諸国からも人々が集まり歴史的コンサートになったほか、つい最近2022年12月にもバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲BWV1007-12を名古屋しらかわホールでも全曲演奏している。

 <アーチスト紹介> 山下和仁:
  1961年長崎市に生まれ、父、山下亨に8歳よりギターを学ぶ。また作曲家の小船幸次郎に師事。15歳で全国コンクール(現:東京国際ギターコンクール)優勝のあと、1977年、16歳でラミレス、アレッサンドリア国際、パリの世界三大国際ギターコンクールに、いずれも史上最年少優勝という快挙を成し遂げた。
 LP, CD合わせてこれまでに93枚のアルバムを発表。1980年発表の自身の編曲による〈展覧会の絵〉が大反響を得る。
 以後〈火の鳥〉〈シェエラザート〉〈新世界より〉などオーケストラ用大曲をギター用に次々アレンジ、さらに「バッハ:無伴奏ヴァイオリン、チェロ、フルート、リュート組曲BWV995-1013(5CDs)」を全て編曲。かたわら「F.ソル:ギター曲全集(16CDs)」「H.ヴィラロボス:12の練習曲と5つのエチュード」「M.カステルヌオーヴォ=テデスコ:ゴヤによる24のカプリチョス」など、ギター本来のレパートリーも名演の誉れ高く、広大なレパートリーを有する。
 ウィーン・ムジークフェライン大ホール、ロシア・サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホール、カペラ劇場、モスクワ・ザリャジエ大コンサートホール、イタリア・テアトロオリンピコ、テアトロ・レッジョ(オペラハウス)、ニューヨーク・リンカーンセンター、シカゴ・シンフォニーセンターオーケストラホール、など世界各地でソロリサイタル。また世界各地で行われるジャンルの混交した大規模フェスティバルにも、クラシックの雄として、たびたび招待されている。L.スラトキン、R.フリューベック・デ・ブルゴスなど世界的指揮者やオーケストラとも数々共演。
 また、ジャズ・ギタリストのラリー・コリエル、フルートのJ.ゴールウェイ、コントラバスのゲリー・カー、東京クヮルテットなどと共演。
 2004年に自身の子供たちと「山下和仁ファミリーカルテット・クインテット」を結成、長女(紅弓)、次女(愛陽)とのギターデュオでも世界各地で公演。国内外の作曲家、特にアジアの作曲家たちの新作委嘱初演にも意欲的で、山下和仁のために書かれた作品は60曲を越えている。
 CD『黎明期の日本ギター曲集』で平成11年度文化庁芸術祭大賞を受賞。2019年サンクトペテルブルグでスタートした"Creative meeting with maestro Kazuhito Yamashita"が好評を博し、日本でも2021年には名古屋しらかわホールで開催。
 2021年から2022年にかけて、同ホールに於いて5回のリサイタルも開催され、モスクワ・ザリャジエ大コンサートホールで大好評だった自作曲を披露したほか、新旧の自編曲作品やギター小品集の数々を含む意欲的なプログラムが連続し、2022年12月24-25日にはバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲BWV1007-12を全曲演奏した。
 




LAPLACE RECORDS



LPDCD109
\3300
上野星矢(フルート)、岡田奏(ピアノ)
 フレンチ・コンポーザーズ  
上野星矢(フルート)、
岡田奏(ピアノ)
 1. ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ファンタジー Op.79
 2-3. ピエール・カミュ(1885-1948):シャンソンとバディネリ
  2. シャンソン / 3. バディネリ
 4-5. アンドレ・カプレ(1878-1925):夢と小さなワルツ
  4. 夢 / 5. 小さなワルツ
 6-7. ジャック・イベール(1890-1962):戯れ
  6. I / 7. II
 8. ジョルジュ・ユー(1858-1948):ファンタジー
 9-10. ポール・タファネル(1844-1908):アンダンテ・パストラーレとスケルツェッティーノ
  9. アンダンテ・パストラーレ / 10. スケルツェッティーノ
 11-12. フィリップ・ゴーベール(1879-1941):ノクターンとアレグロ・スケルツァンド
  11. ノクターン / 12. アレグロ・スケルツァンド
 13.フィリップ・ゴーベール:ファンタジー
 14-15. ジョルジュ・エネスコ(1881-1955):カンタービレとプレスト
  14. カンタービレ / 15. プレスト
 16. セシル・シャミナード(1857-1944):コンチェルティーノOp.107

 《録音》2022年6月27-28日 Kirari Fujimi (Saitama,Fujimi City)

 フランスの色彩溢れるフルートの名曲集。パリ国立音楽院の卒業試験の課題作を中心に、プロ・アマチュア問わず、フルーティスト達がコンサートや学習用に演奏する曲目を収録している。
 上野星矢がフルートを愛する人すべてに捧げた、フルート演奏のバイブルとしても長く聴かれ続けるであろう渾身作。

 上野 星矢 (フルート)
  東京都出身。19才の時に『第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール』で優勝し、その後世界を舞台に活躍している。
  2012年、パリ国立高等音楽院を審査員満場一致の最優秀賞並びに審査員特別賞を受賞し卒業。同年、1stアルバム『万華響』でCDデビュー。
  翌年には2ndアルバム『デジタルバード組曲』を発表し2作連続で『レコード芸術』特選盤。その後も『フルート"三大"ソナタ』(『レコード芸術』特選盤)等、本作を加え計7作のCDを発表。
  名古屋フィル、神奈川フィル、札幌交響楽団、仙台フィルの定期公演にて共演する他、国外の多数のオーケストラとも共演。第25回青山音楽賞新人賞、第17回ホテルオークラ音楽賞受賞。大阪音楽大学准教授。

 岡田 奏 (ピアノ)
  函館市出身。15歳で渡仏し、パリ国立高等音楽院でF・ブラレイに師事。プーランク国際ピアノ・コンクールおよびピアノ・キャンパス国際コンクール第1位。
  ベルギー国立管弦楽団、シモン・ボリバル交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィル、東京交響楽団、日本フィル、札幌交響楽団、名古屋フィル、京都市交響楽団、大阪フィル等、またM・バーメルト、S・ヴァイグレ、M・オールソップ、P・メイエ、小林研一郎、尾高忠明等の指揮者と共演。
 トリトーン・レーベルより3枚のCD(『Souvenirs』、『Transformer』、『Encores』)をリリース。

 
 




VIRTUS CLASSICS



VTS-22
\3300
瀬尾 和紀 (フルート)
ザ・マティーカ・トリオ~ウィーンの夜曲

 1-5. ヴェンツェル・トマス・マティーカ (1773-1830)
   ノットゥルノ ト長調 Op. 21
   1. I. Allegro moderato / 2. II. Menuetto /
   3. III. Lento e patetico / 4. IV. Zingara
   5. V. Standchen : "Madchen o schlumre noch nicht !"
 6-12. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
   セレナーデ ニ長調 Op. 8 (マティーカ編曲)
   6. I. Marcia : Allegro / 7. II. Adagio / 8. III. Menuetto /
   9. IV. Adagio / 10. V. Allegretto alla polacca /
   11. VI. Tema con variazioni / 12. VII. Marcia : Allegro
瀬尾 和紀 (フルート)
小峰 航一 (ヴィオラ)
松尾 俊介 (ギター)

 録音年:2021年
 総収録時間:64分
 プロデューサー:瀬尾和紀
 録音エンジニア:山中耕太郎(Rec-Lab)

 愉悦の音楽 第2弾!! 音楽史の陰にあったもう一つのウィーン黄金時代
 
 近年、活動の幅を広げる瀬尾和紀が、10代の頃から魅了されていたというチェコの作曲家マティーカにまつわる2つの作品を取り上げたアルバム。
 ややもすれば歴史の流れの中に埋もれてしまいがちな「ニッチな作曲家」の作品を、彼は仲間たちとともに、実に楽し気に演奏し、その真価を聞き手に問いかけます。
 同時収録のベートーヴェンのセレナーデは、こちらもマティーカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための編曲版による演奏。すぐれたギタリストだったというマティーカの面目躍如たるアレンジが聴きどころです。

 《レーベル・コメントより》
  瀬尾和紀と松尾俊介による前作「ビーダーマイヤー~ウィーン1820」に続くウィーン・シリーズ第2弾!
  本作はチェコ出身のギタリスト、ヴェンツェル・トマス・マティーカ(1773-1830)によって描き出された1810年頃の「夜の音楽」に焦点を当てています。
  そこには音楽を愛する人々の純粋な喜びと活気に満ち溢れたモード(流行)がありました。
  2人の名手にヴィオリスト小峰航一が加わった、この珍しい編成の三重奏曲は必聴です!!

 
 













11/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


DUX

DUX1979
\2600
男声合唱のための宗教作品集
 オラ・イェイロ:Ubi caritas
 ピョートル・ヤンチャク: De profundis clamavi
 ローウェル・メイスン:Nearer My God to Thee
 ラフマニノフ:Bogoroditse Devo
 マリアーノ・ガラウ:Parce Domine
 ヤンチャク:キリエ
 グレゴリオ・アレグリ:Miserere mei, Deus
 クラウディア・ラビエガ:O sacrum convivium、アヴェ・マリア
 イェイロ:Northern Lights、Ave Generosa
 フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
 ヤンチャク:Pater noster
 アントニオ・ロッティ:Crucifixus
ユスティナ・ハヌシャク(指揮)
カントレス・サンクティ・
 ニコライ男声合唱団

 カントレス・サンクティ・ニコライ男声合唱団による男声合唱作品集!

 カントレス・サンクティ・ニコライ男声合唱団による男声合唱のための宗教作品集。
 17世紀から現代作曲家の作品まで幅広く網羅しており、受難曲、典礼作品、教会音楽を含んだアルバムとなっています。
 その多くはヨーロッパだけでなくアメリカでも頻繁に演奏されています。
 テキストが主な役割を果たす瞑想的で落ち着いたメロディーから、複雑なポリフォニック構造まで、男声合唱の機能をフルに使ったこのアルバムで、聴衆はその可能性を感じることが出来るでしょう。

 ※録音:2022年、2023年
 
 

DUX1967
\2600
モリト:室内楽作品集
 スタニスワフ:モリト(1947-2018):
  パストラーレ(弦楽四重奏団のための)
  小協奏曲(ピアノと弦楽アンサンブルのための)
  弦楽四重奏曲《Sadecki》
  チャッコーナ(弦楽四重奏団のための)
プリマ・ヴィスタ弦楽四重奏団、他

 2005年から2012年までフレデリック・ショパン音楽アカデミー(現フレデリック・ショパン音楽大学)の学長を務めたポーランド音楽界の重鎮、スタニスワフ:モリト(1947-2018)による室内楽作品集。
 作曲家としてだけでなく、オルガン奏者としても活躍しました。
 その作品は、素朴でありながらも弦楽の美しさを際立たせるものとなっています。

 ※録音:2023年2月13日-15日
 
 

DUX1991
\2600
ヴウォジミェシュ・コルチュ:
  カンタータ《Rowananie Serca》
グジェゴシュ・オリヴァ
ワルシャワ弦楽四重奏団
ストシジュフ室内合唱団

 作曲家のヴウォジミェシュ・コルチュは、ピアニスト、編曲家、指揮者としても活躍しており、映画音楽なども手掛けています。
 このアルバムでは彼が作曲したカンタータが収められています。
 



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FONE



UHQ190
(1UHQCD)
【初回完全限定生産】
\6300→\5990
fone 創立40周年記念 様々なアーティスト
 ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲ト短調 RV531 より アレグロ
   イ・ムジチ合奏団
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 より アダージョ
   サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
 ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:
  トマゾ・アルビノーニ氏によるオルガンのための協奏曲 ヘ長調
   (アルビノーニの協奏曲Op.2-4による) より アレグロ
     ステファノ・コンコルディア(オルガン)
 ビーバー:ソナタ第1番ニ短調《受胎告知》
   マルコ・フォルナチャーリ(ヴァイオリン)、fone アンサンブル
 ロッシーニ:歌劇《アルジェのイタリア女》 より 序曲
   サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、チョン・ミョンフン(指揮)
 プッチーニ:歌劇《トスカ》より テ・デウム
   サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団、チョン・ミョンフン(指揮)
 ハロルド・アーレン/テッド・ケーラー:When The Sun Comes Out
   スコット・ハミルトン(サクソフォン)、パオロ・ビッロ(ピアノ)、
   アルド・ズニーノ(ダブル・ベース)、アルフレッド・クラーマー(ドラムス)
 ジュール・スタイン:Time after time
   ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエッロ(ピアノ)、
   エンツォ・ピエトロパオーリ(ダブル・ベース)
 ファブリツィオ・デ・アンドレ/イヴァノ・フォッサーティ:Ho visto Nina volare
   ペトラ・マゴーニ(ヴォイス)、フェルッチョ・スピネッティ(ダブル・ベース)
 マイケル・ジャクソン/ビル・ボットレル:Black or White
   ファウスト・メゾレッラ(ギター)
 ルー・リード:Perfect Day
   ペトラ・マゴーニ(ヴォイス)、イラリア・ファンティン(アーチリュート)
 コネ・セイドゥ:Jerusalem
   ライズ&ラディカント(ヴォイス&インストゥルメンツ)

 foneレーベル創立40周年記念オムニバス盤!高品質日本製UHQCD!

 ☆foneレーベル創立40周年記念オムニバス盤が高品質日本製UHQCDでリリース!
 ☆豪華アーティストたちによるクラシック&ジャズの名録音集を超高音質で!

 イタリアの老舗高音質レーベル、foneが2023年に創立40周年を迎え、レーベル初となるUHQCDをリリース!
 同レーベルが誇る豪華アーティストたちによるクラシック&ジャズの名録音集を最高峰の音質でお楽しみください。
 日本製の高品質UHQCDを採用しており、全世界496枚完全数量限定生産となります。

 ※当タイトルは完全数量限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。(代理店)
 




GLOBE


GLO5285
\2700
友人たちに ~ ジョン・ジェンキンズ&マシュー・ロック リーデヴァイ・ファン・デル・フォールト(ヴァイオリン)
フレッド・ヤコブス(テオルボ)
 マシュー・ロック(1621/2-1677):組曲第8番ニ短調(《友人たちに》より)
 ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):
  エア イ短調 VdGS 64、エア イ短調 VdGS 61、コラント イ短調 VdGS 62、サラバンド イ短調 VdGS 63
 ロック:組曲第5番ヘ長調(《友人たちに》より)
 ジェンキンズ:
  エア ニ短調 VdGS 40、コラント ニ短調 VdGS 41、サラバンド ニ短調 VdGS42、
  アルマンド ニ短調 VdGS43、サラバンド ニ短調 VdGS 44
 ロック:組曲第2番変ロ長調(《友人たちに》より)
 ジェンキンズ:
  エア ト短調 VdGS 14、コラント ト短調 VdGS 15、エア ト長調 VdGS 30、コラント ト長調 VdGS 31
 ロック:組曲第4番ホ短調(《友人たちに》より)

 リーデヴァイ・ファン・デル・フォールトとフレッド・ヤコブスのデュオがデビュー!

 ☆リーデヴァイ・ファン・デル・フォールトとフレッド・ヤコブスのデュオによるデビュー録音!
 ☆マシュー・ロックの2声のためのコンソート集《友人たちに》からの組曲に、ジョン・ジェンキンズをカップリング!

 17世紀の音楽を専門として活動するオランダのバロック・ヴァイオリン奏者、リーデヴァイ・ファン・デル・フォールト(リーデウェイ・ヴァン・デル・ヴォールト)と、現代最高のテオルボ&リュート奏者の1人、フレッド・ヤコブスによるデュオのデビュー・レコーディング。
 一般的にヴィオール・コンソートの作品で知られるマシュー・ロックとジョン・ジェンキンズが作曲した、2つの楽器のための珍しい音楽を探求する1枚。
 マシュー・ロックの2声のためのコンソート集《友人たちに》からの組曲に、ジョン・ジェンキンズの小品をカップリングしています。

 リーデヴァイ・ファン・デル・フォールトはアムステルダム音楽院でモダン・ヴァイオリンを学んだあとバロック・ヴァイオリンへの情熱が高まり、ブリュッセルでシギスヴァルト・クイケンに師事。
 ムジカ・アンティクヮ・ケルン、オランダ・バッハ協会、キングズ・コンソート等の一流アンサンブルで演奏し、バッハプラス、イル・ガルデリーノ、アニマ・エテルナ、ヴォクス・ルミニス等のコンサートマスターも務め、ニュー・ダッチ・アカデミー、オランダ・バロック、B'Rockの創設者として活動。
 現在はフレッド・ヤコブスとのデュオとして、バロック・ヴァイオリンとテオルボの幅広いレパートリーに焦点をあてています。

 ※録音:2022年11月15日-17日、オランダ

 
 




PRIMA CLASSICS



PRIMA036CDEN
\2600
※英語版
音楽の放浪 ~
 チャールズ・バーニーの調和を求めたヨーロッパ旅行
アポロズ・キャビネット
アレクサンダー・アームストロング(ナレーター/英語)
  オープニング・クレジット/イントロダクション/パリ/
  コレット:コミックな協奏曲第25番ト短調 III.《未開人とフュルスタンベール》/
  ヴェニス/ハッセ:ヴェネツィアの舟歌《親愛なるアンゾレッタ》/
  フローレンス/ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調 《夜》/
  ウィーン/シュメルツァー:4声のパストレッラ/プラハ/
  トゥーマ:パルティータ第8番 より アンダンテ、アレグレット'レ・クロッシェ'/
  ライプツィヒ/J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 より
   変奏曲第1番、第30番'クォドリベット'/
  ブクステフーデ:キャベツとかぶ/ハンブルク/
  テレマン:歌劇《寛容なソクラテス》TWV21:9 より Mich trostet die Hoffnung/
  ヘント/ルイエ:ソナタ第2番(2本のフルートのための2声の6つのソナタ より)より
   ラルゴ-アレグロ/アムステルダム/Den man te quart staande, zingt/
  The end of my tour/チャールズ・バーニー:絶望する羊飼い/
  An Ode to Music/Bonny Jean/The Duke of Norfolk/John Come Kiss Me Now

 チャールズ・バーニーの旅を追ったバロック音楽の旅!

 ☆チャールズ・バーニーがヨーロッパ旅行で出会った音楽家たちによる作品集!
 ☆バーニーが18世紀に書いたオリジナルの日記の朗読を挟みながら、ヨーロッパのバロック音楽を万華鏡のように楽しむ好企画!
 ☆英語による朗読版!

 イギリスのオルガン奏者、音楽史家、作曲家、音楽家、音楽学者として多岐にわたり活躍したチャールズ・バーニー。
 1770年と1772年、バーニーは『音楽通史』執筆のため、ヨーロッパを2度にわたって旅をし、ヴェニスのカーニヴァルからフランスのバレエ、ドイツ宮廷の子守唄、イングランドの居酒屋の民謡まで、彼はあらゆる場所で音楽を追いかけ8カ国の作曲家や音楽家と出会いました。

 本アルバムは、バーニーの旅を追ったバロック音楽の旅であり、彼が18世紀に書いたオリジナルの日記の朗読を挟みながら、彼が訪れたヨーロッパ各地のバロック音楽を万華鏡のように楽しむことができる好企画。
 プログラムには、オーストリアの作曲家、ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーと、チェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマのめったに聴くことのできない作品、ディートリヒ・ブクステフーデの「キャベツとかぶ」の新しい編曲、バッハのゴルトベルク変奏曲から 《クォドリベット》 や、テレマンのオペラ音楽、そして、18世紀に作曲されて以来演奏されることがなかった、チャールズ・バーニー自身が作曲したカンタータ 《絶望する羊飼い》(世界初録音)までが収められています。

 2022年にゲッティンゲン・ヘンデル・コンクールとマウリツィオ・プラトーラ・コンクールで優勝したアポロズ・キャビネットは、演技、ダンス、詩、おかしみをミックスした特徴的なスタイルで、歴史的なパフォーマンスを現代のリスナーに披露しています。
 さらに、音楽と詩の融合によりブライアン・ニスベット賞、最近ではバロック音楽の革新と新たな発見によりビーバー国際コンクールのF・J・オーマン賞を受賞しています。
 
 


PRIMA036CDDE
\2600
※ドイツ語版
音楽の放浪 アポロズ・キャビネット
ユルゲン・マウラー(ナレーター/ドイツ語)
 オープニング・クレジット/
 イントロダクション/
 パリ/コレット:コミックな協奏曲 第25番 ト短調 III.《未開人とフュルスタンベール》/
 ヴェニス/ハッセ:ヴェネツィアの舟歌 《親愛なるアンゾレッタ》/
 フローレンス/ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調 《夜》/
 ウィーン/シュメルツァー:4声のパストレッラ/
 プラハ/トゥーマ:パルティータ第8番 より アンダンテ、アレグレット'レ・クロッシェ'/
 ライプツィヒ/J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 より変奏曲第1番、第30番'クォドリベット'/
 ブクステフーデ:キャベツとかぶ/
 ハンブルク/テレマン:歌劇《寛容なソクラテス》TWV21:9 より Mich trostet die Hoffnung/
 ヘント/ルイエ:ソナタ第2番(2本のフルートのための2声の6つのソナタ より)よりラルゴーアレグロ/
 アムステルダム/Den man te quart staande, zingt/The end of my tour/バーニー:絶望の羊飼い/
 An Ode to Music/Bonny Jean/The Duke of Norfolk/John Come Kiss Me Now

 ☆チャールズ・バーニーがヨーロッパ旅行で出会った音楽家たちによる作品集!
 ☆バーニーが18世紀に書いたオリジナルの日記の朗読を挟みながら、ヨーロッパのバロック音楽を万華鏡のように楽しむ好企画!
 ☆ドイツ語による朗読版!

 イギリスのオルガン奏者、音楽史家、作曲家、音楽家、音楽学者として多岐にわたり活躍したチャールズ・バーニー。1770年と1772年、バーニーは『音楽通史』執筆のため、ヨーロッパを2度にわたって旅をし、ヴェニスのカーニヴァルからフランスのバレエ、ドイツ宮廷の子守唄、イングランドの居酒屋の民謡まで、彼はあらゆる場所で音楽を追いかけ、8カ国の作曲家や音楽家と出会いました。

 本アルバムは、バーニーの旅を追ったバロック音楽の旅であり、彼が18世紀に書いたオリジナルの日記の朗読を挟みながら、彼が訪れたヨーロッパ各地のバロック音楽を万華鏡のように楽しむことができる好企画。
 このプログラムには、オーストラリアの作曲家、ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーと、チェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマのめったに聴くことのできない作品、ディートリヒ・ブクステフーデの「キャベツとかぶ」の新しい編曲、バッハのゴルトベルク変奏曲から 《クォドリベット》 や、テレマンのオペラ音楽、そして、18世紀に作曲されて以来演奏されることがなかった、チャールズ・バーニー自身が作曲したカンタータ 《絶望する羊飼い》(世界初録音)までが収められています。

 2022年にゲッティンゲン・ヘンデル・コンクールとマウリツィオ・プラトーラ・コンクールで優勝したアポロズ・キャビネットは、演技、ダンス、詩、おかしみをミックスした特徴的なスタイルで、歴史的なパフォーマンスを現代のリスナーに披露しています。
 さらに、音楽と詩の融合によりブライアン・ニスベット賞、最近ではバロック音楽の革新と新たな発見によりビーバー国際コンクールのF・J・オーマン賞を受賞しています。
 
 
PRIMA029
\2600
SLOW ~ ピアノ作品集
 ギヤ・カンチェリ:リア王
 J.S.バッハ(ジロティ編):前奏曲ロ短調
 ペルト:アリーナのために
 リスト:コンソレーション第3番、第4番
 サティ:グノシエンヌ第3番
 ペーテリス・ヴァスクス:白い情景
 G.W.グルック:メロディ
 ルカ・ティエッポ:瞑想
 シューベルト:セレナーデ
 ブライアン・フィールド:グラシア
 ラファエル・リュカ:A Salty Breeze Over the Reeds
オルガ・イェグノヴァ(ピアノ)

 本アルバムでは、リストやシューベルトから、このアルバムのために書き下ろされたまったく新しい曲まで、さまざまな曲を紹介しています。
 オルガ・イェグノヴァは、様々なジャンルと分野を融合させた多面的なロシア系ラトビア人アーティスト。
 クラシック・コンサート・ピアニストであると同時に、教育プロジェクトや慈善活動にも力を入れており、受賞歴のあるピアニストとしてのキャリアと並行して、様々なアーティストとのコラボレーション、デジタルや印刷物での出版、ポッドキャストの立ち上げ、資金集めのコンサートを通じた音楽家支援など、多彩な活動を展開しています。

 ※録音:2023年5月(イエール、フランス)
 




SIGNUM


SIGCD761
\2700
パストラル 21
 ベートーヴェン(M.G.フィッシャー編):
  交響曲第6番 ヘ長調 Op.68《田園》 第1楽章
 ガブリエル・プロコフィエフ:《ブレイキング・スクリーンズ》より
  Green Into Red、Fivatak 、1, 2, 3, 4, 5, 6、ChangeUp、
  Sad Colours 1、 Memory Fields、Reflessivo
 ベートーヴェン(M.G.フィッシャー編):
  交響曲第6番 ヘ長調 Op.68《田園》 第5楽章
 ガブリエル・プロコフィエフ:
  パストラル・リフレクションズ、
  《ブレイキング・スクリーンズ》よりMobocracy
ガブリエル・プロコフィエフ
 (指揮、シンセサイザー、
  エレクトロニクス)
アンリミテッド・コレクティブ

 現代の気候危機に問題提起する企画!?「プロコフィエフの孫」が描く現代の 《田園交響曲》!

 ☆セルゲイ・プロコフィエフの孫であり、作曲家、プロデューサー、DJとして活動する、ガブリエル・プロコフィエフ第3弾!
 ☆ガブリエル・プロコフィエフがベートーヴェンから着想した現代の牧歌的音楽作品とは?
 ☆聴衆たちに環境問題について投げかけるメッセージ!!

 祖父にロシアの偉大な作曲家セルゲイ・プロコフィエフを持つガブリエル・プロコフィエフ(ゲイブリエル・プロコフィエフ)は、ロンドンをベースに作曲家、プロデューサー、DJとして活動。
 クラシック音楽をルーツに、クラブ、ヒップホップなどのダンス音楽やエレクトロニクスを取り入れた独自の音楽を創りあげています。

 「パストラル21」とは気候危機の時代にいきる私たちに対して「パストラル」という概念が何を意味するか探求するプロジェクトです。
 ウィーンの田園風景から着想を得て作られた《田園交響曲》からヒントを受けたガブリエル・プロコフィエフは、出発点としてスイスのアルプスの自然音を録音しました。
 ベートーヴェンにとって自然が何を意味するのか、そして現在私たちが直面している気候危機の時代に作曲家はどのような牧歌的な作品を生み出すことが出来るのか自問して生まれたのが、《パストラル・リフレクションズ》です。
 M.G.フィッシャー編曲によるベートーヴェンの《田園交響曲》の弦楽六重奏版と現代的な技術を駆使したガブリエル・プロコフィエフの作品の対比によって聴衆は、ベートーヴェンの時代と現代の環境変化、環境との付き合い方に関して考えさせられることでしょう。

 ※録音:2022年10月10日-11日(ロンドン、イギリス)
 
 

SIGCD790
\2700
ヘヴン・トゥ・アース    ベン・パリー(指揮)、
ロンドン・ヴォイシズ
アンドレアナ・チャン(オルガン)
 ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ:
  Let My Prayer Rise Up、God The Holy Trinity、Magnificat (King's College Service)、
  Nunc Dimittis (King's College Service)、The Chorister's Prayer (mixed voices version)、
  Preces and Responses、Words From The Cross、Give Us Grace、Faith, Hope and Love
 ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ&アレグザンダー・レストレインジ:
  For The Beauty Of The Earth
 ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ:
  The Chorister's Prayer (upper voices version)、Drop, Drop, Slow Tears、
  High As The Heavens、Lord, Have Mercy (The St Helen's Service)、
  Glory To God (The St Helen's Service)、Holy, Holy, Holy (The St Helen's Service)、
  Lamb Of God (The St Helen's Service)、The Lord's Prayer、
  Saint Richard's Prayer、The Mountains Shall Bring Peace、Go Forth In Peace

 ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ、親しみやすい合唱作品集!

 ☆スウィングル・シンガーズやテネブレ、ロンドン・ヴォイシズのメンバーとしても歌ってきた作曲家ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ!
 ☆歌う人にとっても、聞く人にとっても魅力的な作品集!

 グラミー賞を5回受賞した人気ヴォーカル・グループ「ザ・スウィングルズ」(スウィングル・シンガーズ)のソプラノ歌手及び音楽監督として7年間活動し、テネブレやロンドン・ヴォイシズなどのアンサンブルで歌う他、現代のクロスオーヴァー音楽や多くの映画サウンドトラックなどでも歌い、幅広いジャンルの音楽の演奏、作曲、録音、監督、プロデュースを行う多面的なミュージシャン、ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ(ジョアンナ・フォーブス・レストレンジ)の合唱作品集。
 このアルバムに収められている作品は、旋律があり歌いやすく作曲されています。教区教会の聖歌隊が念頭に置かれており、曲は歌手の声域内に快適に収まり、オルガンの伴奏は合唱団をサポートするように設計され、ハーモニーは魅力的で親しみやすいものになっています。
 歌う人にとっても、聞く人にとっても、言葉の意味をより高めるその作風によって聴きやすいアルバムとなっています。

 ※録音:2023年6月19日-20日(イギリス)
 




RESONUS CLASSICS


RES10325
\2600
トマス・ウィールクス:Gentleman Extraordinary
 1. Alleluia, I heard a voice
 2. Pavan No. 1 パヴァン 第1番 Mr Weelkes his Lachrymae
 3-4. Evening Service for Trebles トレブルのための夕べの祈り
  3. Magnificat / 4. Nunc dimittis
 5. Pavan No. 5 a5 パヴァン 第5番 5声
 6. Give the king thy judgements, O God 神よ、あなたの公平を王に
 7. Most mighty and all-knowing Lord 最も力強く全知の主よ
 8. O Lord, arise into thy resting place おお主よ、あなたの安息の地に
 9. Fantasia of Six Parts 6部のファンタジア
 10. Voluntary [I] ヴォランタリー I
 11-12. Ninth Evening Service 夕べの祈り 第9番
  11. Magnificat / 12. Nunc dimittis
 13. Voluntary [II] ヴォランタリー II
 14. O Lord, grant the king a long life おお主よ、われらが王に長き命を
 15. Give ear, O Lord 主よ、耳を傾けたまえ
 16. Pavan No. 6 a5 パヴァン 第6番 5声
 17-18. Evening Service in medio chori 中声部のための夕べの祈り
  17. Magnificat / 18. Nunc dimittis
 19. Hosanna to the Son of David ダヴィデの子にホザナ
リサーガム(声楽アンサンブル)
イングリッシュ・コルネット&
 サックバット・アンサンブル
  (古楽器アンサンブル)
マーク・ドゥーリー(指揮)

 ピッチ a'=470 Hz
 録音:2023年2月28日-3月3日 Holy Trinity Church, Minchinhampton, Stroud(UK)
 総収録時間:79分

 チューダー朝のイングランドで活躍した作曲家の一人トマス・ウィールクス。
 彼は22歳の時にウィンチェスター・カレッジのオルガニストに任命され、同じ時期に3冊のマドリガル集を出版。やがてチチェスター大聖堂に移り、オルガニスト、合唱指揮者を務めます。
 彼は当時の他の主要な作曲家よりも多くの英国国教会の礼拝曲を書いたものの、生活状況と健康状態が悪化し、1623年にこの世を去りました。
 1608年に出版されたマドリガル集の表紙に「王室礼拝堂のジェントルマン」と記していますが、礼拝堂には彼についての記述がないため「Gentleman Extraordinary(Extraordinaryには"傑出した"のほかに"非正規"の意味もある)」と呼ばれています。
 このアルバムではウィールクスの没後400年を記念し、イングリッシュ・コルネット&サックバット・アンサンブルと声楽アンサンブル"リサーガム"が宗教的作品といくつかの器楽曲を演奏。16世紀から17世紀のイギリス古楽の魅力を伝えます。

 
 
 

RES10322
\2600
マイケル・ゼヴ・ゴードン(1963-):日記の小品
 1-7. 日記の小品 2016年
 8-14. 日記の小品 2018年
 15-21. 日記の小品 2019年 Set1
 22-28. 日記の小品 2019年 Set2
 29-35. 日記の小品 2020年
 36-42. 日記の小品 2021年 Set1
 43-49. 日記の小品 2021年 Set2
 50-56. 日記の小品 2022年
ジョゼフ・ヒューストン(ピアノ)

 録音:2022年9月11-12日 The Elgar Concert Hall, University of Birmingham(UK)
 総収録時間:80分

 キングス・カレッジでロビン・ホロウェイに作曲を学び、その後オリヴァー・ナッセンとジョン・ウールリッチらにも師事した作曲家、マイケル・ゼヴ・ゴードン。この一連の「日記の小品」は2015年から構想が始まったもので、どれも1分程度の短い曲。
 ほとんどの作品は1日で書かれ、少しだけ後に見直されることもありました。自身の記憶と密接に結びつく作品を書くことを身上としている彼ならではの小品を、ピアニスト、ジョゼフ・ヒューストンが演奏。ゴードンの日々の思いを伝えています。

 
 
 


RES10330
\2600
フランコ・アルファーノ(1875-1954):歌曲集
 1-4. 6つの歌より
  1. Perche piangi? なぜ泣いているの?*
  2. Al chiarore della mattina 朝の光の中で*
  3. Malinconia マリンコニア*
  4. Non partire, amor mio 行かないで、愛する人
 5. E giunto il nostro ultimo autunno 最後の秋が来た*
 6-10. 5つの歌 Op.1 *
  6. Sonnet ソネット / 7. Pourquoi! どうして /
  8. Rondeau ロンド / 9. Envoi a *** 「***」へ送る
  10. Sonnet ソネット
 11-12. 2つの歌 – 歌、チェロとピアノのために*
  11. Preludio primaverile 春の前奏曲
  12. Il giorno non e piu... その日はもう終わり
 13. Giorno per giorno 日々- チェロとピアノのためのアリエッタ*
 14-16. Tre nuovi poemi 3つの新しい詩
  14. Ninna nanna di mezzanotte 真夜中の子守歌
  15. Melodia メロディ
  16. Preghiera alla Madonna 聖母への祈り*
 
 *...世界初録音
 
アンナ・ピロッツィ(ソプラノ)
エマ・アバーテ(ピアノ)
ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)

 録音:2023年3月18-19日 Menuhin Hall, Stoke d'Abernon,Surrey(UK)
 総収録時間:56分

 イタリア近代の作曲家フランコ・アルファーノ。彼はナポリで学んだのちライプツィヒ音楽院に留学し、ザーロモン・ヤーダスゾーンから作曲を学びました。
 ピアニストとして活躍する傍らオペラを作曲、《シラノ・ド・ベルジュラック》やトルストイの原作に基づく《復活》などが高く評価されましたが、なんといっても彼の名声を高めたのはプッチーニの《トゥーランドット》の補筆を完成させたことでしょう。
 しかし彼が書いた管弦楽曲やピアノ曲、そして歌曲はほとんど演奏される機会がありません。
 多くの世界初録音を含むこのアルバムには、彼がライプツィヒで学んでいた21歳頃の作品から、1949年、晩年の「2つの歌 – 歌、チェロとピアノのために」を収録。彼の旋律美が存分に味わえる1枚となっています。

  
 




TOCCATA CLASSICS



TOCC-690
\2400
カール・レーヴェ(1796-1869):ピアノ作品集 第3集
 1-4. 4つの幻想曲 Op. 137(1854)
  1. I. Der Abschied des Auswanderers vom Vaterland
  2. II. Meerfahrt des Auswanderers Come recitativo – Allegro molto
  3. III. Die Prairie Molto moderato, grazioso quasi Adagio
  4. IV. Die neue Heimath des Auswanderers Larghetto affettuoso
 5. Der barmherzige Bruder 慈悲深い兄弟Op. 28–
  Eine Tondichtung fur das Pianoforte (1830)*
 6-9. グランド・ソナタ・エレジーク Op. 32 (1819–34)
  6. I. Grave con moto – Allegro 7. II. Andante
  8. III. Presto 9. IV. Finale: Presto con fuoco – Allegro
 10-12. 3つの歌曲(リンダ・ニコルソンによるピアノ独奏版)*
  10. Sehnsucht, Op. 9 Heft III, No. 5 (1816 もしくは 1818)
  11. Die schlanke Wasserlilie (1847)
  12. Stille Liebe (1850)
 
 *‛&世界初録音
 
リンダ・ニコルソン
 (ピアノ‛&エラール、
  1839年頃製作のオリジナル楽器)

 録音:2021年10月7-9日 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR, ケルン(ドイツ)
 総収録時間:70分

 シューベルトと同世代で、現在では主として「バラード(比較的長い物語性を持つ歌曲)」の作曲家として知られているカール・レーヴェのピアノ曲集。
 彼はかなり多くのピアノ曲を残していますが、これらは現在ほとんど演奏されることはありません。
 シリーズ第3集でピアノ作品全集完結となるこのアルバムには、ドイツを離れ新天地で生活する移民たちを描いた「4つの幻想曲」や、大作「グランド・ソナタ・エレジーク」と「慈悲深い兄弟」を収録。
 このシリーズは、曲ごとにふさわしいピアノが用いられているのが特徴ですが、当盤は1839年頃に製作されたエラールでの演奏です。
 またアルバムの最後には、リンダ・ニコルソン自身がピアノ独奏用に編曲した「3つの歌曲」も演奏されています。

 
 
 

TOCC-713
\2400
リチャード・ランバート(1951-):合唱作品集 宗教曲と世俗曲
 1. The Jackdaw of Rheims ランスのコクマルカラス(1995/2018)
 2. Prayer and Supplication 祈りと哀願 (1979, rev. 2020)
 3. Lord, Make us Instruments of Thy Peace
  主よ、私たちをあなたの平和の道具としてください (1993)
 4-10. A Christmas Sequence クリスマスのシーケンス
  4. All was for an Apple 全ては一つのリンゴのために(2020)
  5. Herrick's Carol ヘリックのキャロル (1995)
  6. Hodie Christus natus est 今日。キリストが生まれた(2012)
  7. O Magnum Mysterium おお、大いなる神秘よ(2012)
  8. Away in a Manger かいばのおけに(2009)
  9. The Holly and the Ivy ヒイラギとツタ(2012)
  10. There was Sweet Music 甘い音楽があった(2019)
 11 The Wind among the Reeds 葦の間を吹く風(2016–17)
 12 ‛&a plague o' your houses (2021)

 ※全て世界初録音
 
ジョージ・シルテス(朗読)‛&12
ドミニカ・マーク(ピアノ)‛&1、9、11、12
エイドリアン・ベンディング(ティンパニ)‛&12
ドンナ・マリア・ランドフスキ(パーカッション)‛&12
オリオール弦楽四重奏団‛&12
アッコルダーレ合唱団
カロリーナ・チャティ(指揮)

 録音:2022年7月26-28日 St Augustine's Church,Kilburn(UK) 2022年11月17日 Wymondham Abbey, Norfolk(UK) ‛&朗読のみ12
 総収録時間:74分

 イギリス、バース生まれの作曲家、指揮者リチャード・ランバートの合唱曲集。
 創作初期には、ジャズやポピュラー音楽の影響が感じられる耳なじみのよい曲を書いていましたが、近年は十二音や無調なども採り入れた、幅広いスタイルの作品を多く発表しています。
 このアルバムには、教会で歌うための簡潔な四部合唱の作品から、伝承曲を配したクリスマス向けの作品、そして新型コロナウイルス感染症のパンデミック下にインスピレーションを受けたという、朗読、8部合唱とピアノ、弦楽四重奏、パーカッションのためのカンタータ「a plague o'your houses あなたの家に疫病が」まで様々な作品が収録されています。
 このアルバムが初録音となるアッコルダーレ合唱団の見事なハーモニーも聴きどころです。
 
 


TOCC-712
\2400
リヒャルト・フルーリー(1896-1967):室内楽作品集 第1集
 1-4. 弦楽四重奏曲第1番 ニ短調(1926)
  1. I. Allegro / 2. II. Andante /
  3. III. Scherzo / 4. IV. Allegro vivo
 5-8. 弦楽四重奏曲第4番 ハ長調(1940)
  5. I. Allegro / 6. II. Andante /
  7. III. Vivace / 8. IV. Allegro molto
 
 ※全て世界初録音
コッラ・パルテ四重奏団
【メンバー】
 Georg Jacobi(ヴァイオリン)
 Susanna Holliger(ヴァイオリン)
 Friedemann Jahnig(ヴィオラ)
 Eva Simmen(チェロ)

 録音:2021年4月14-15日 SRF Radio Studio, Brunnenhof,Zurich(スイス)‛&1-4 2022年12月12-13日 Reformed Church, Oberbalm,Canton Bern(スイス)‛&5-8
 総収録時間:56分

 スイスの作曲家リヒャルト・フルーリー。ヨーゼフ・マルクスから作曲、フェリックス・ヴァインガルトナーから指揮を学んだ彼の作品は、どれも20世紀音楽の先進的な技法も取り入れながらも、後期ロマン派風の雰囲気も湛えたユニークなものばかりです。
 TOCCATAレーベルではこれまでに彼の管弦楽作品、歌劇、歌曲を発表していますが、当盤からは室内楽にも目を向けます。
 この第1集には世界初録音となる2曲の弦楽四重奏曲を収録。彼自身が才能あるヴァイオリニストであり、この弦楽四重奏曲も、彼自身が友人たちと演奏するために作曲されました。
 とはいえ、第1番と第4番の作曲年代には14年の隔たりがあり、この間に彼の作風も新古典派風のモダニズムから後期ロマン派風に変化しています。
 ベルン交響楽団のメンバーたちによって1997年に設立されたコッラ・バルテ四重奏団による演奏で。
 
 

TOCC-709
\2400
アクセル・ルオフ(1957-):オルガン作品全集 第5集
 1. Memento creatoris tui - バリトンとオルガンのために(2001)
 2-5. Messe basse 小ミサ曲 - ソプラノとオルガンのために(2015)
  2. I. Introitus / 3. II. Kyrie / 4. III. Sanctus / 5. IV. Agnus Dei
 6-12. In Hora Mortis. Sieben Totenlieder 死の時に-
  中声とオルガンのための七つの死の歌(2020)
   6. No. 1. O bleibe treu den Toten (Storm)
   7. No. 2. Lied der Toten (Werfel)
   8. No. 3. O Herr, gib jedem seinen eignen Tod (Rilke)
   9. No. 4. Vergiss mein nicht (von Knebel?, attrib. Novalis)
   10. No. 5. Ausgang (Fontane)
   11. No. 6. Tiefstille (from Psalm 39, transl. Buber)
   12. No. 7. Selig sind die Toten (啓示 14:13)
 13-24. Happy Birthday. Variationen und Fuga grottesca
  ハッピー・バースデイ - 変奏曲とグロテスクなフーガ(2019)
   13. テーマ / 14-23. 第1変奏-第10変奏 /
   24. Fuga grottesca グロテスクなフーガ
 
 ※全て世界初録音
マリ=アンニ・ヒランデル(ソプラノ)‛&2-5
ヘンリ・ティッカネン(バリトン)‛&1、6-12
ヤン・レヘトラ
 (オルガン‛&
  ヘルシンキ、聖パウロ教会)

 録音:St Paul's Church, ヘルシンキ(フィンランド) 2022年1月27-28日‛&2-5 2022年5月21日‛&13-24 2022年8月8日‛&6-12 2022年8月9日‛&1
 総収録時間:78分

 1957年シュトゥットガルト生まれのアクセル・ルオフは、ドイツやイタリアの作曲コンクールで受賞歴が多数あり、オルガン音楽の分野にも大きな貢献を果たしています。
 東京藝大に留学経験があり、日本の大学でも度々講演しています。
 このアルバムは、彼のオルガンのための作品全集の最終巻となるもので、ミサ曲を含む宗教的で厳粛な雰囲気の3作品と、風変わりで冗談めかした「ハッピー・バースデイ - 変奏曲とグロテスクなフーガ」を収録。ルオフの対照的な側面がうかがえます。
 とりわけ「In Hora Mortis. Sieben Totenlieder 死の時に」ではルオフの死生観を知ることができます。
 かたや「ハッピー・バースディ -変奏曲とグロテスクなフーガ」は彼の友人で出版業を営むフリーデマン・シュトルベの80歳の誕生日を記念して書かれたおなじみの旋律によるさまざまな作曲技法が凝らされた変奏曲。
 最後に置かれた大真面目なフーガも聴きどころです。
 



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BERLIN CLASSICS



0303007BC
\2700
ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル)
民俗楽器とクラシック楽器の室内アンサンブルによる
 ノルウェー民俗音楽の世界

  ヴェートラ / 私のノルウェーの冬

1. 「太陽は東の地平線から昇る」 6:05
2. 「冬のハリング(踊り)」 2:49
3. 「教会の鐘の歌」 3:48
4. 「私は天に永遠の王国があると知っている」 4:51
5. 「冬の気分」 4:17
6. 「シナイの第8戒(私は美しい歌をたくさん知っています)」 4:10
7. 「オーレの湖で(オレヴァトン湖で)」 3:59
8. 「イエス・キリストはよみがえられた」 2:30
9. 「リンイェトシャ」 2:02
10. 「太陽を見よ、その光と美しさを」 3:06
11. 「大鍋でチーズ」 2:31
12. 「ベツレヘムで子どもが生まれる」 4:44
13. 「北へおいで」 1:37
14. 「私の心はいつもさまよう」 4:14



 録音:2023年1月、オスロ、ソフィエンベリ教会
 ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル)
 マティア・エイク(トランペット)
 テリエ・イスンセット(パーカッション)
 オーレ・アースタッド・ブローテン、クヌート・アースタッド・ブローテン(ランゲレイク)
 マルテ・フスム(ヴィオラ)
 フリーダ・フレドリッケ・ヴァーレル・ヴァールヴォーゲン(チェロ)
 ニコライ・マテュース(コントラバス)
0303128BC
(LP)
\4500

 録音:2023年1月、オスロ、ソフィエンベリ教会

 「ヴェートラ」とはノルウェーのヴァルドレス方言で冬を意味する言葉で、このアルバムでは、ノルウェーの冬にまつわる民俗音楽を収録しています。
 ノルウェー各地の人里離れた村や小さなコミュニティで演奏され、歌われ、人から人へと直接受け継がれてきた曲や民謡のメロディーを「素材」とし、その過程で伝統音楽と呼べるスタイルに形作られたこれらの音楽は、その土地の自然や動物の生態、季節、人々などと密接に結びついています。
 演奏はノルウェーのミュージシャンによるもので、ヘムシングの弾くヴァイオリン状の民俗楽器「ハルダンゲル・フィドル」とヴァイオリンのほか、ツィター状の民俗楽器「ランゲレイク」が2名、トランペット1名、パーカッション1名、ヴィオラ1名、チェロ1名、コントラバス1名というユニークなアンサンブルで聴かせています。

 

   


ラグンヒル・ヘムシング、最近の新譜から



 885470026466
\2700→\2490

ヴァイオリンとハルダンゲル・フィドルの二刀流
 ラグンヒル・ヘムシング


グリーグ:「ペール・ギュント」より
 ハルダンゲル・フィドルおよびヴァイオリンと弦楽オーケストラのための編曲版

  (トルモ・ツヴェーテ・ヴィーク編曲)

★・・・ハルダンゲル・フィドルと弦楽オーケストラ
☆・・・ヴァイオリンと弦楽オーケストラ

 「朝」 ★
 「アニトラの踊り」★
 「ソルヴェイグの歌」 ☆
 「花嫁の誘拐とイングリッドの嘆き」☆
 「ハリング舞曲」★
 「アラビアの踊り」 ☆
 「ペール・ギュントの帰郷(海上の嵐の夜)」☆
 「跳躍舞曲」★
 「ソルヴェイグの子守歌」 ☆
 「婚礼の行列」(Op.19-2) ★
 「オーセの死」★
 「山の魔王の宮殿にて」★
ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル)
トロンハイム・ソロイスツ

2021年8月録音。

 ノルウェーのトルモ・ツヴェーテ・ヴィークが編曲したグリーグの「ペール・ギュント」。ノルウェーの民俗楽器ハルダンゲル・フィドルとヴァイオリンを自由にもちかえてのいわば「ペール・ギュント」コンチェルト。
 ハルダンゲル・フィドルの名手でもあるラグンヒル・ヘムシングがまさに縦横無尽、自由自在に「ペール・ギュント」の世界を疾駆します。
 ヴィークはヘムシングのアルバム「ロータ(BC 0301692)」でも素晴らしい編曲を披露していましたが、ここでもときに完全に原曲から離れるのですが、抜群のセンスでじわじわ原曲に戻ってにやりとさせられます。ノルウェーの民俗的な泥臭さと原曲の魅力と、新たな現代的感性が絶妙にミックスされたすばらしい編曲です。グリーグが聴いても絶対に怒らなかったと思います。
 「ペール・ギュント」愛、グリーグ愛、ノルウェー愛に満ちた充実の内容。


 おっと、動画見つけちゃいました!クールです。

https://youtu.be/v1io1Q3L3bU
https://youtu.be/sxdhGvFkspA

 



 こちらはヘムシングのインタビューや演奏シーンなど。
 ヘムシングはもっと怖い感じの人かと思ったら、育ちの良さと性格の良さが伝わってくるいい感じの人でした。
https://youtu.be/Wr3fphJfTxU



 センスのよい才能あふれる音楽人が集まるとこういう傑作が誕生するわけですね。
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 BC 0302757
\2700→\2490
ラグンヒル・ヘムシング
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
 トヴェイト:ハルダンゲル・フィドル協奏曲第2番

  マックス・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
  ヨハン・スヴェンセン (1840-1911)
   ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 08:00
  シグル・リー[1871-1904]
   ヴァイオリンと管弦楽のための演奏会用小品「フルドラとエッラン」 09:04
  ゲイル・トヴェイト[1908-1981]
  ハルダンゲル・フィドル協奏曲第2番 Op.252「3つのフィヨルド」
ラグンヒル・ヘムシング
アイヴィン・オドラン指揮
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

 上記「ペール・ギュント」でもヴァイオリンとハルダンゲル・フィドルの魅力を知らしめたラグンヒル・ヘムシングが、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番とトヴェイトのハルダンゲルフィドル協奏曲第2番などを録音。
 両曲はヘムシング得意の作品で、ヨーロッパ各地の実演で数多く演奏して高い評価を受けてきたものです。
 共演はヘムシングと気心知れたアイヴィン・オドラン指揮ベルゲン・フィル。

 
 


0302932BC
\2700
バーバーのアダージョからボヘミアン・ラプソディまで
 4人のコントラバス奏者が熱演!

  コントラバス・ラプソディ

    ドミニク・ワーグナー、 ジョゼ・トリーゴ、 クリストフ・ヴィマー、 ヘルベルト・マイヤー


1. ● ラインベルガー:「夕べの歌」 2:32

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ

2. ● ブルックナー:「この場所は」(ドミニク・ワーグナー編) 2:51

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ
 クリストフ・ヴィマー
 ヘルベルト・マイヤー

3. ● ブルックナー:「キリストは我らのために」(ドミニク・ワーグナー編) 4:20

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ
 クリストフ・ヴィマー
 ヘルベルト・マイヤー

4. ● バッハ:シャコンヌ(ドミニク・ワーグナー編) 16:15

 ドミニク・ワーグナー

5. ● ドヴォルザーク:交響曲第9番~第2楽章 ラルゴ(ドミニク・ワーグナー編) 9:57

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ
 クリストフ・ヴィマー
 ヘルベルト・マイヤー


6. ● バーバー:弦楽のためのアダージョ(ドミニク・ワーグナー編) 6:03

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ
 クリストフ・ヴィマー
 ヘルベルト・マイヤー

● バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
7. 前奏曲 2:44
8. アレマンデ 4:52
9. クーラント 2:45
10. サラバンド 2:46
11. メヌエット 1 & 2 3:27
12. ジーグ 1:45

 ドミニク・ワーグナー

13. ● 「ボヘミアン・ラプソディ」
   (ロック・バンド「クイーン」の曲)(ドミニク・ワーグナー編) 6:11

 ドミニク・ワーグナー
 ジョゼ・トリーゴ
 クリストフ・ヴィマー
 ヘルベルト・マイヤー

14. ● 「ファイナル・カウントダウン」
    (ロック・バンド「ヨーロッパ」の曲)(ヨハン・ストリンドベリ編) 5:07

 録音:2022年9月、オーストリア、ミッターレッツバッハ、ヴァーフェガーデン・シュトゥーディオ


 バーバーのアダージョからボヘミアン・ラプソディまで4人のコントラバス奏者が熱演!

 ドミニク・ワーグナーと3人の仲間たち計4人の息の合ったアンサンブルで聴かせるコントラバスだけのアルバム。共演のクリストフ・ヴィマーとヘルベルト・マイヤーは、ウィーン・フィルの首席コントラバス奏者で、ジョゼ・トリーゴはバイエルン放送響の首席コントラバス奏者。
 コントラバスの名手が4人揃うと、楽器の音域の広さもあって合唱曲やオーケストラ曲のアレンジも可能になります。
 アルバムは、ドミニク・ワーグナーがウィーン少年合唱団時代に大好きだったラインベルガーとブルックナーの合唱曲で始まり、続いてドミニク・ワーグナーがバッハのシャコンヌを披露。
 そして四重奏による新世界交響曲のラルゴとバーバーのアダージョが演奏されると、再びドミニク・ワーグナーがバッハの無伴奏チェロ組曲第1番を聴かせ、最後の2曲は大胆なアレンジで1970年代と1980年代のロックの古典的名曲を四重奏で演奏しています。

 
 
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0303020BC
\2700→\2490
リッカルド・ミナージ(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 R.シュトラウス最晩年の対照的な2つの傑作をニュアンス豊かに演奏


リヒャルト・シュトラウス[1864-1949]
 メタモルフォーゼン 27:04
 管楽器のためのソナチネ第1番ヘ長調「病人の仕事場から」
リッカルド・ミナージ(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

 録音:2020年12月1~4日、2021年9月11日、ザルツブルク、オデオン文化センター、ドロテア・ポルシェ・ザール


 1864年生まれのリヒャルト・シュトラウスは85歳まで生きたため、普仏戦争、第1次大戦、第2次大戦と3つの戦争を経験していますが、市街地が徹底的に破壊された第2次大戦末期の悲しみは特別でした。
 1944年にスケッチを開始しながらもなかなか進まなかった「メタモルフォーゼン」の作曲に本格的に着手したのはウィーン国立歌劇場が破壊された翌日である1945年3月13日のことで、自分が好きだった街や劇場が次々に破壊される悲しみを、23人の弦楽器奏者がベートーヴェンの英雄交響曲の葬送主題を変容することで表現しています。
 ソナティネ第1番は、市街地破壊が深刻化する前、劇場活動もまだおこなわれていた1943年の2月から7月にかけて書かれた作品。
 この少し前にシュトラウスはインフルエンザに罹患して苦しんでおり、回復過程で書かれたために「病人の仕事場から」と名付けられています。
 シュトラウスが若い頃にこだわっていたモーツァルトの「グラン・パルティータ」の楽器編成と父フランツのホルンの思い出に想を得て、16人の管楽器奏者による交響曲のような規模の音楽となっています。
 2曲とも第2次大戦後半の作品でありながら内容が対照的なのはドイツの置かれた状況の違いでもあります。

 
 
 


0302968BC
\2700

冗談音楽の傑作ヒンデミット/「ミニマックス」を最高の演奏で

 1923 ラジオの100年


● ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」[17:39]
1. I. アダージョ・コン・モート 04:08
2. II. コン・モート 04:21
3. III. コン・モート 04:05
4. IV. コン・モート 04:55

5. ● コープランド:弦楽四重奏のための楽章 06:08

● ヒンデミット:「ミニマックス」[22:49]
6. I. 「陸軍行進曲第606番」:トリオ 03:22
7. II. 「防水業者と鳥の飼育者」序曲:マエストーソ~アレグロ/プレスト 04:57
8. III. 「ドナウ源流の夕べ~2本の離れたトランペットのための間奏曲」 03:34
9. IV. 「岸辺のタンポポ~演奏家用ワルツ1.?2.?3」 05:19
10. V. 「2羽のおかしな小鳥~性格的小品、2本のピッコロ・フルートのためのソロ」:トリオ 03:09
11. VI. 「古いカツレツ(タイケ:旧友のもじり)~行進曲」:トリオ 02:28

● アルバン・ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3[20:30]
12. I. Langsam 09:47
13. II. Masige Viertel 10:43

● シュルホフ:弦楽四重奏のための5つの小品[14:06]
14. I. ウィーンのワルツ(アレグロ) 01:49
15. II. セレナータ風(アレグレット・コン・モート) 03:14
16. III. アラ・チェカ(モルト・アレグロ) 01:31
17. IV. タンゴ・ミロンガ(アンダンテ) 05:07
18. V. アラ・タランテラ(プレスティッシモ・コン・フオーコ) 02:25

19. ● ジェイムズ・P・ジョンソン:「チャールストン」(ケネス・アベリング編) 02:47
シューマン四重奏団

 メインのヒンデミット「ミニマックス」は、作曲者が当時関わっていたドナウエッシンゲン音楽祭での、友人たちとのお楽しみ用として1923年に「弦楽四重奏の為の軍楽隊レパートリー」と添え書きされて発表されたもの。
 ヒンデミット自身が陸軍軍楽隊に居た経験を生かし、下手なバンドマンの真似まで盛り込まれた作風が実に面白く、行進曲でありながら、時おり狂うリズムによって、正常な行進もままならない場面の描写など、実際の軍楽隊にリアル(?)に迫るあたりまさに絶妙。
 言葉遊びの結果生まれたイキな標題(消火器の会社名や音楽祭のパトロンの名前などのかけことば)ともども、ヒンデミットの意外な側面を教えてくれるユニークな作品です。
 アルバム・タイトルの「1923 ラジオの100年」には、ドイツで初めてラジオ放送が開始されてから100年を迎えたことを記念する意味合いがありますが、特に放送に関わった作品を取り上げているわけではなく、1923年という年に関係のある作品が選ばれています。
 
 
0303104BC
\2700
ドレスデン・フィル金管アンサンブルによる
 クリスマス・アルバム

1. 伝承曲:「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」 01:04
2. 伝承曲:「野原の天使たち」 05:49
3. 伝承曲:「羊飼いの旅 I (アラビア、フランス、ギリシャ)」 02:27
4. デイヴィス、オノラティ、シメオネ:「リトル・ドラマー・ボーイ」 06:01
5. ドイツのクリスマス 09:26
 伝承曲:「子供たちよ、明日、何かがあるだろう」
 伝承曲:「アバー・ハイチ、ブンバイチ」
 伝承曲:「メリー・クリスマス」
 伝承曲:「バラが咲いた」
 伝承曲:「もろびと声あげ」
 伝承曲:「船がやってくる」
 伝承曲:「明日、サンタクロースがやってくる」
6. 伝承曲:「アメイジング・グレイス」 06:10
7. 「小さな子が今日、あなたのもとに生まれる」(ルター:天より高く、ヘンデル:シオンの娘) 03:24
8. 伝承曲:「羊飼いの旅 II (ロシア、ハンガリー、ブラジル 羊飼いたちの目的地到着) 08:45
9.ヨーロッパのクリスマス 05:14
 伝承曲:「扉を高く開けて」
 マルティネ、ヴァンシー:「小さなサンタ」
 フェリシアーノ:「メリー・クリスマス」
 伝承曲:「さあ、信者たちよ」
10. グルーバー、モア:「きよしこの夜」 04:39
11. メリー・クリスマス、そしておやすみなさい 05:35
 伝承曲:「またすべての年に」
 伝承曲:「鐘の響きの心地よさ」
 ブラームス:「子守歌」
 ロヴランド:「ユー・レイズ・ミー・アップ」
クルトブレヒドレスデン
(ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団金管アンサンブル)
ステーフェン・フェルハールト(指揮)

 録音:2023年7月5、6日、ドレスデン・クルトゥーアパラスト


 5本のトランペット、3本のトロンボーン、2本のホルン、ユーフォニアム、チューバ、2人の打楽器奏者が奏でるクリスマス・アルバム。
 おなじみのクリスマス・ナンバーから美しいポピュラー・ナンバー「ユー・レイズ・ミー・アップ」まで華やかで楽しいアルバムです。

 
 
 
0303105BC
\2700

名盤の復活
イギリス・ルネッサンス&バロックの名曲を
 モダン・トランペットと高性能なオルガンで演奏

  イングリッシュ・コンサート


1. ● 作者不詳:「グラウンド上のグリーンスリーヴズ」(「ディヴィジョン・フルート」より) 4:39

● 「オールド・イングリッシュ・ダンス」
2. ジャイルズ・ファーナビー:「オールド・スパニョレッタ」 0:56
3. ウィリアム・バード:ア・ジーグ(オルガン・ソロ) 0:44
4. ロバート・ジョンソン:「妖精の仮面」 2:12
5. ジョン・ブル:ア・ジーグ「ドクター・ブルズ・マイセルフ」(オルガン・ソロ) 1:05
6. アントニー・ホルボーン:ガリヤード「ヘイ・ホー・ホリデー」 0:56
7. 作者不詳:アルマン(オルガン・ソロ) 0:51
8. ジャイルズ・ファーナビー:「ザ・ニュー・サ・フー」 1:07
9. サージェント・メイジャー・ケネディ:コラント(オルガン・ソロ) 0:45
10. ジャイルズ・ファーナビー:「ア・トーイ」(6つの変奏) 1:25

11. ● ジョン・バストン:協奏曲第2番 ニ長調(アレグロ~アダージョ~プレスト) 5:55
12. ● ジョン・スタンリー:ソナタ第1番 ト長調(アダージョ~アレグロ~メヌエットと3つの変奏) 11:25

● ソング・チューンズ(「ミュージカル・エンターテイナー1737」より)
13. ウィリアム・ターナー:「ミラの歌と美しさについて」 1:18
14. ヘンデル:「シルヴィアへの挨拶」 2:24
15. 作者不詳:「恋する心配性のニンフ」 0:54
16. ジョージ・モンロー:「古今東西の両親たち」 0:47
17. 作者不詳:「パリスの審判」 0:55
18. 作者不詳:「朝の会合」 2:47

19. ● ロバート・ウッドコック:コンサート第3番 ニ長調 8:48
20. ● ジョージ・フレデリック・ヘンデル:ソナタ ト長調 Op.1-5 8:19

● トランペット・ヴォランタリー
21. ウィリアム・ボイス:トランペット・ヴォランタリー第1番 ニ長調 2:26
22. ジョン・スタンリー:アダージョ(オルガン・ソロ) 1:29
23. ジョン・スタンリー:トランペット・ヴォランタリー ニ長調 Op.6-5 2:25
24. ジョン・スタンリー:アダージョ(オルガン・ソロ) 0:54
25. サイモン・スタブリー:トランペット・ヴォランタリー ハ長調 2:19



 
マティアス・ヘーフス(トランペット、編曲)
マティアス・ヤンツ(オルガン、編曲)


 録音:2002年9月、フレンスブルク、聖マリーエン教会


 冒頭、オルガンの弾くオスティナート低音(=グラウンド)の上で吹かれる「グラウンド上のグリーンスリーヴズ」から華やかで美しく、トランペットとオルガンの相性の良さを感じさせます。
 2002年に録音されたこの祝祭的なアルバムは、ドイツ最高のトランペット奏者の一人であるマティアス・ヘフスと、オルガニストのマティアス・ヤンツが共演したもので、彼ら自身が歴史的な情報も検討して編曲。
 3種類のトランペットと、3段鍵盤41ストップ、256のストップ・コンビネーションが可能な1983年製マルクッセン・オルガンを駆使し、ルネサンスから後期バロックにかけてのイギリスの作品を演奏。
 現代トランペットと現代オルガンという高性能な組み合わせで再現する華やかなアルバム。録音も優秀な名盤の復活です。



 


0303074BC
\2700
クリスマス定番曲をホルン協奏曲的なスタイルで演奏
 ゴールデン・クリスマス


1. ● ラター: 「ひいらぎかざろう」 01:42
2. ● バッハ: 「クリスマス・オラトリオ」~「わが心よ、この聖なる奇跡を」 04:26
3. ● アダン:「オー・ホーリー・ナイト」 03:50
4. ● レオントヴィチ:「鐘のキャロル」 01:14
5. ● ヘルモア:「ヴェニ、ヴェニ・エマニュエル」 03:39
6. ● ヘンデル:「メサイア」~「主は羊飼いのようにその群れを養い」 04:18
7. ● バッハ:「クリスマス・オラトリオ」~「偉大な主と強大な王」 04:14
8. ● フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」~「夕べの祝福」 02:36
9. ● シャルパンティエ:「ネッサンスの牧歌」 02:34
10. ● ブクステフーデ:「生まれたばかりの子供」 06:55
11. ● テレマン:「門を開け」~「イエスは我が魂に入りて」 03:59
12. ● ヘンデル:「娘シオン」 01:23
13. ● カミンスキー:「マリアは茨の森を歩いた」 01:58
14. ● レーガー:「船がやって来る」 02:10
15. ● ジルヒャー:「アデステ・フィデレス」 02:40
16. ● グルーバー:「きよしこの夜」 03:04
フェリックス・クリーザー(ホルン)
ウィーン・コンツェルト=フェライン
0303131BC
(LP)
\4500

 180グラム重量盤LP

 ありそうでなかった面白い企画。ホルン協奏曲のレパートリーは限られているので、優れた室内オケのサウンドを精密に収録したこのアルバムは注目されます。
 ホルンをスタンドに固定し、左足を使って器用に演奏するドイツのホルン奏者、フェリックス・クリーザーは、1991年に両腕の無い状態で誕生しますが、4歳の時にホルンを始め、13歳からハノーファー音楽大学でレッスンを受けて足によるホルン演奏を完成。2008年から2011年までの間、ドイツのナショナル・ユース・オーケストラに所属。
 ラトル、ヴェンツァーゴ、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者と共演し、2013年にはベルリン・クラシックスよりデビューアルバム「夢想」を発表して話題となり、2014年にはECHO賞のヤング・アーティスト部門賞を受賞し、本も出版。
 2016年にはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞を受賞。

 

 

0302089NM
\2700
ネオ・クラシックとワールド・ミュージックの混合音楽
 コクーン
ヘニング・フックス

 映画音楽で実績のあるヘニング・フックスは、2012年から2016年にかけてマックス・リヒターのアシスタントを務めたこともあり、瞑想的な手法でも知られています。
 このアルバムでは、珍しいアイルランドの伝統楽器と、現代的なサウンドを駆使して新たなサウンドを目指しています。
 共演者は、ケイティ・オコナー、アオイフェ・ニドーナワール、ポーラ・ヒューズ、キーラン・モインヒハン、エイスリング・エニス、マルティン・シェーラー、ウゾ・ンワナガ。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MELODIA × OBSESSION



SMELCO1000927
\2500
ミハイル・ロジュコフ・プレイズ
 ヴァシリー・アンドレーエフ(1861-1918):
  バラライカとピアノのための行進曲
 ヴァシリー・カリンニコフ(1866-1901):悲歌
 ウラディミール・ディテル(1907-1979):
  バラライカとギターのための変奏曲《行商人》
 ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):マズルカ第2番
 伝承曲:プレイ・マイ・バグパイプ
 レオニード・マラシキン(1842-1902):私はあなたに会った
 ヴァシリー・アンドレーエフ:
  バラライカとギターのための変奏曲《月は輝く》
 リディア・オカヨモヴァ:ポーリャンカ ~
  バラライカ、グースリとバヤンのためのウラルの踊り
 ニコライ・リゾル(1919-2007):
  バラライカとピアノのためのロシアの旋律
 アレクサンドル・アリャービエフ(1787-1851):
  ナイチンゲール
 ボリス・トロヤノフスキー(1883-1951):
  バラライカとギターのための
   《ロング・アンド・ダンシング・ソング》
 ヴィットーリオ・モンティ(1868-1922):チャールダーシュ
 マーク・フラドキン(1914-1990):
  映画《シンプル・ストーリー》より「愛の歌」
 伝承曲:丘の上のガマズミ
 伝承曲:バリーニャ
ミハイル・ロジュコフ(バラライカ)
スヴェトラーナ・ソロキナ(ピアノ)
ゲオルギー・ミニャーエフ(ギター)
ヴィチェスラフ・ガルキン(バヤン)
ヴァレリー・ティコフ(グースリ)

 カラヤンが"ロシアン・バラライカのパガニーニ"と呼んだミハイル・ロジュコフの芸術!

 ☆カラヤン、クライバーン、メニューインらが手放しで絶賛した伝説的バラライカ奏者、ミハイル・ロジュコフ!
 ☆Melodiyaが所蔵するロジュコフの貴重な録音から選りすぐりの15曲を集成!

 かのヘルベルト・フォン・カラヤンが「ロシアン・バラライカのパガニーニ」と表現すれば、ヴァン・クライバーンはコンサートを聴き「あなたの演奏がどれほど気に入ったかを表現する言葉はありません。
 バラライカが大好きです!」と叫び、ユーディ・メニューインが「ロシアの魂を体現した音楽家、ミハイル・ロジュコフへ。あなたのおかげで私は人生で最もエキサイティングな出来事を経験しました。」とメッセージを伝えるなど、多くの偉大な音楽家たちに絶賛されたロシアの伝説的なバラライカ奏者、ミハイル・ロジュコフ(1918-2018)。ヴォルガ川沿いのニジニ・ノヴゴロドで生まれ、育てられた孤児院の教育者たちが彼の卓越した才能に注目。
 レニングラードに送られて本格的に音楽を学びました。戦渦の中でもバラライカを手放さず演奏家、教育者として長く活躍、100歳の誕生日を目前にした2018年に生涯を閉じました。

 このアルバムはMelodiyaが所蔵するロジュコフの貴重な録音から選りすぐりの15曲を集成。伝統的なロシア民謡から超絶技巧を惜しげもなく披露したモンティの「チャールダーシュ」のアレンジまで、バラライカのレジェンドが楽器の魅力を最大限に引き出した唯一無二の芸術をお楽しみください。

 ※録音:1962年、1966年、1971年&1976年
 
 ※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。(代理店)
 





<国内盤> 

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MUSIS



MUSIS04
\3300
川口成彦(ミニピアノ)
 「おはよう」 ミニピアノとの出会い
川口成彦(ミニピアノ)
 1. ハイドン: アレグレット Hob. XVII:10‛&a/2. シューマン: 冬の時 I op.68-38‛&b/
 3. スクリャービン: 前奏曲 op.74-4‛&d/4. ヤナーチェク: 彼女らは燕のように喋り立てた‛&d/
 5. マグダウエル: 野薔薇に寄せて op.51-1‛&d/6. グリエール: 夜 op.43-5‛&b/
 7. グリエール: マズルカ op.43-3‛&d/8. グリエール: ロンド op.43-6‛&d/
 9. グリエール: 涙 op.34-3‛&b/10. バルトーク: アンダンテ Sz 38-3‛&b/
 11. バルトーク: バグパイプ Sz 105-6‛&d/
 12. ハイドン: アダージョ (『パルティータ Hob.XVI:6』より)‛&a/
 13. ロドリーゴ: ロス・レィエスのマリア‛&c/14. ロドリーゴ: 金髪の妖精の歌‛&c/
 15. グラナドス: パストラル‛&d/16. スクリャービン: 前奏曲 op.11-15‛&d/
 17. ショパン: マズルカ op.7-4‛&d/18. ショパン: 春‛&b/
 19. イベール: 陽気なぶどう作り‛&c/20. イベール: そりに乗ってひとまわり‛&d/
 21. イベール: 星たちの子守唄‛&d/22. D. スカルラッティ: ソナタ K. 330‛&a/
 23. アルカン: 前奏曲 op.31-1‛&b/24. アルカン: 前奏曲 op.31-17‛&b/
 25. シベリウス: ポプラ op.75-3‛&d/26. ニールセン: 操り人形 op.11-4‛&d/
 27. シューマン: シェヘラザード op.68-32‛&c/28. シューマン: ロンド op.68-22‛&c/
 29. ダンディ: シューマニアーナ op.30-3‛&d/30. プーランク: スタッカート FP65-6‛&d/
 31. アルカン: 子守唄 op.31-21‛&b/32. アルカン: 小さな歌 op.63-42‛&c/
 33. アルカン: レガーティッシモ op.63-3‛&c/
 34. J. S. バッハ: ラルゴ (『協奏曲 BWV 973』より)‛&b/35. 山田耕筰: おはよう‛&a

 使用楽器:
  (a) Pianette c.1923 (NIPPON GAKKI 49 keys) ピアネット(大正12年頃) 49鍵/(b) Minipiano c.1930 (K.KAWAI 40 keys) ミニピアノ(昭和5年頃) 40鍵/
  (c) Minipiano c.1948 (K.KAWAI 40 keys) ミニピアノ(昭和23年頃) 40鍵/(d) Mascot Piano c.1995(KAWAI 49 keys) マスコットピアノ(平成7年頃) 49鍵
 録音: 2022年3月 ラックスマン・ホール(相模湖交流センター)
 解説: 川口成彦、小川瞳

 【川口成彦が紐解く、日本発祥の楽器「ミニピアノ」の魅力】
  ブルージュ国際古楽コンクール最高位(2016年)、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位(2018年)などの受賞歴を誇り、日本の鍵盤古楽器のホープとして国内外で活躍する川口成彦。
  その自主レーベルからのリリース第4弾は、日本で誕生しながら現在はその姿をめったに見ることが無く、ほとんど知られてもいないミニピアノという楽器を使用した注目の一枚です。
  大正末から昭和前半に至る時代に日本独自に作られたミニピアノは、いわゆるトイピアノとは違い打弦式の本格的な構造でしたが、独自のメカニックを持つその製作には多くの工夫が必要で手間がかかるうえ、販売数も思うように伸びなかったこともあり、少ない台数が作られただけで歴史から消えていきました。
  この楽器に偶然出会い魅了された川口成彦が、その修復と保存を手掛けている技術者とのめぐり逢いを経て、時間をかけてレパートリーを厳選し作り上げたのがこのアルバム。日本ピアノ史の知られざる一面に光を当てる貴重な企画であるとともに、その音色と表現力の素晴らしさに出会うことが出来ます。

 〈演奏者からのメッセージ〉
  20世紀前半に日本独自で開発された「ミニピアノ」を皆様ご存知でしょうか。私はアムステルダムのヴィンテージのピアノを扱う小さなお店でこの楽器の存在を初めて知りました。
  そこの店主がお宝として扱われていたミニピアノの音色を耳にした時、「日本のピアノの歴史にこんな面白いものがあったとは!」と大感動!各音に一本だけ弦が張られたミニピアノは貴重なメイド・イン・ジャパンの「古楽器」と言えるかもしれません。
  その面白いミニピアノの世界を是非多くの方に知って頂きたいと思い、大阪のアトリエ・ピアノピアのご協力のもとKAWAIと日本楽器(現YAMAHA)の4台のミニピアノで録音を行いました。
  音域が限られたこれらの楽器で演奏が出来る作品を探すことも一苦労でしたが、ミニピアノで是非弾いてみたいと思った沢山の素敵な音楽にも巡り会うことが出来ました。
  「ミニピアノはおもちゃなのか?」その問いに皆様がどういう考えを頭に浮かべるか、そんなことも演奏者として興味を持ちながら世界に発信する、記念すべきミニピアノのアルバムです!! ... 川口成彦

 
 




<映像>


NAXOS(映像)


2.110763
(DVD)
\3500
クリスマス・イヴの奇蹟《アマールと夜の訪問者》
 ジャン・カルロ・メノッティ(1911–2007):
  歌劇《アマールと夜の訪問者》
   1幕のオペラ(1951)
    台本(英語)&作曲:
     ジャン・カルロ・メノッティ
      (1911–2007)
    ドイツ語台本:クルト・ホノルカ
アマール...石嶋天風(ボーイ・ソプラノ)
アマールの母...
 シャミリア・カイザー(メゾ・ソプラノ)
カスパール...
 パウル・シュヴァイネスター(テノール)
メルキオール...
 ニコライ・ボルシェフ(バス・バリトン)
バルタザール...
 ヴィルヘルム・シュヴィングハマー(バス)
リージング音楽学校生徒
ダンス・チーム
アルノルト・シェーンベルク合唱団
 (合唱指揮:エルヴィン・オルトナー)
ウィーン交響楽団
指揮:マグヌス・ロドガール

NBD0175V
(Blu-ray)
\3500
NYDX-50336
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4400

 演出:ステファン・ヘアハイム/美術&衣装:ゼバスティアン・エルリヒ/照明:カール・ヴィーデマン/
 振付:ベアテ・フォラック/ドラマトゥルギー:クリスティアン・シュレーダー/
 映像監督:ゲッツ・フィレニウス/制作:ウィーン劇場協会/制作協力:ナクソス

 収録:2022年12月17日、18日 ミュージアム・クォーター ムジークテアター・アン・デア・ウィーン(オーストリア)
 収録時間:55分/音声:ドイツ語、PCMステレオ 2.0/DTS 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)/
 字幕:日本語、ドイツ語、英語、韓国語/画角:16/9 NTSC All Region、DVD‛&片面単層ディスク、Blu-ray‛&片面単層ディスク 1080i High Definition

 【クリスマス・イヴの奇蹟 《アマールと夜の訪問者》 ―― アン・デア・ウィーン劇場よりステファン・ヘアハイムの演出で登場!】
 ベツレヘムに住む脚が不自由な少年、アマールは早くに父親を亡くし、今は母親と二人で暮らしています。ある晩、アマールは空に見たこともない大きな星をみつけます。
 しばらくすると、聖なる幼子を求めて旅の途上にある3人の王が、アマールの家の扉をたたき、一夜の宿を求めます‛&‛&

 1951年のクリスマス・イヴ(12月24日)に、NBCのテレビ全米ネットワークでライヴ放送されたメノッティの歌劇《アマールと夜の訪問者》は、バレエ『くるみ割り人形』や歌劇《ヘンゼルとグレーテル》とならんで、欧米を中心にクリスマスの子供とその家族のための劇場定番演目となりました。
 本作は、2022/23のシーズンにアン・デア・ウィーン劇場の芸術監督に就任したステファン・ヘアハイムの演出により、2022年12月に同劇場で上演されたステージの収録映像です。
 主役の健気な少年アマール役にボーイ・ソプラノ石嶋天風(ウィーン少年合唱団団員)、アマールの母役には演劇的な役柄に定評のあるメゾ・ソプラノ、シャミリア・カイザーを起用。
 ヘアハイムと同郷ノルウェー出身の指揮者マグヌス・ロドガールが、充実した歌唱陣、ダンス・チーム、合唱団、オーケストラを率いて、クリスマス・イヴの心温まる物語をいきいきと織りなしていきます。

 
 
 


DYNDVD37992
(2DVD)
\4000
ドニゼッティ・オペラの《ラ・ファヴォリート》
 ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):
  歌劇《ラ・ファヴォリート》
   4幕のグランド・オペラ
    台本:アルフォンス・ロワイエ&
     ギュスターヴ・ヴァエーズ
    スコア:
     レベッカ・ハリス=ウォリックによる
      比較校訂版(1997)
レオノール...
 アンナリーザ・ストロッパ(メゾ・ソプラノ)
フェルナン...ハビエル・カマレナ(テノール)
アルフォンス11世...
 フロリアン・センペイ(バリトン)
バルタザール...
 エフゲニー・スタヴィンスキー(バス)
ドン・ガスパール...
 エドアルド・ミッレッティ(テノール)
イネス...カテリーナ・ディ・トンノ(ソプラノ)
重臣...アレッサンドロ・バルバリア(テノール)
ドニゼッティ歌劇場合唱団&
 スカラ座アカデミア合唱団
  (合唱指揮:サルヴォ・スクロ)
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団
指揮:リッカルド・フリッツァ

DYNBRD57992
(Blu-ray)
\4000
NYDX-50334
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500

 演出:ヴァレンティナ・カラスコ/美術:カルレス・ベルガ&ピーター・ヴァン・プラート/衣装:シルヴィア・アイモニーノ/
 照明:ピーター・ヴァン・プラート/振付:マッシミリアーノ・ヴォルピーニ/映像監督:マッテーオ・リッケッティ

 収録:2022年11月15日、18日ドニゼッティ歌劇場、ベルガモ(イタリア)/収録時間:190分/
 音声:フランス語、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1 (Blu-ray)/
 字幕:日本語、イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語/
 画角:16/9 NTSC All Region、DVD‛&片面二層ディスク+片面単層ディスク、Blu-ray‛&片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ドニゼッティ・オペラの聖地ベルガモより充実の《ラ・ファヴォリート》登場!】
  時は14世紀。ガリシアのサンチアゴ・デ・コンポステーラの修道士フェルナンは、ある日祭壇の前で祈っていた美しい女性レオノールに心を奪われ、修道院長バルタザールの咎めにも聞く耳をもたず、修道院を追放されます。
  フェルナンはレオノールを追ってレオン島を訪れますが、実はレオノールはカスティリア国王アルフォンス11世の愛人でした。その事実をひた隠しにし、フェルナンを遠ざけようとしたレオノールも、彼への愛を諦められず‛&‛&

 《ラ・ファヴォリート》(1840)は、《アンナ・ボレーナ》(1830)、《愛の妙薬》(1832)、《ランメルモールのルチア》(1835)、《連隊の娘》(1839)などのヒット作により一世を風靡する人気作曲家としてパリを訪れたドニゼッティが、フランス語の台本に作曲。
 パリ・オペラ座での上演は大成功を収めました。後にこの作品は、フランス国外での上演に際し、翻訳された台本に当局の検閲により登場人物の相関関係に改変が加えられた結果、《ラ・ファヴォリータ》として知られるイタリア語版が、20世紀の後半に至るまで、世界各地での上演の主流となりました。
 しかし近年、ドニゼッティの作品を作曲家の意図したオリジナルの姿で上演する機運が高まり、ドニゼッティ音楽祭2022における本上演でも、レベッカ・ハリス=ウォリックによるオリジナルのフランス語台本による、比較校訂版スコア(1997 リコルディ社)を採用しています。
 スペインの舞踏集団ラ・フラ・デルス・バウスで活躍し、2012年ブエノスアイレスのコロン劇場の《ニーベルングの指環》の短縮版の上演で演出を担当して話題を集めたヴァレンティナ・カラスコによる演出は、シンプルな舞台装置によってドラマの流れを明確に示しつつ、第2幕の戦勝を祝うバレエのシーンでは、王宮に侍(はべ)る大勢の年老いた愛妾たちが踊りながら王を嬲(なぶ)るものの最後は檻に閉じ込められる、というユニークな解釈を加えています。
 レオノール役のアンナリーザ・ストロッパ、フェルナン役のハビエル・カマレナ、アルフォンス11世役のフロリアン・センペイ、バルタザール役のエフゲニー・スタヴィンスキーら錚々たる歌唱陣が歌い上げる名アリアと重唱の数々に彩られたこの壮大な作品を、ドニゼッティ音楽祭の音楽監督を務めるリッカルド・フリッツァの引き締まったタクトが表情豊かに描き尽くしています。




<LP>

 

BERLIN CLASSICS(LP)


0303132BC
(2LP)
\5700
フェリックス・クリーザーによる
 ハイドン兄弟とモーツァルトのホルン協奏曲集

  ヨーゼフ&ミヒャエル・ハイドン、
   モーツァルト:ホルン協奏曲集
Side A
● ハイドン:ホルン協奏曲第1番 ニ長調 Hob.VIId:3
________________________________________
Side B
● ハイドン:ホルン協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIId:4
________________________________________
Side C
● ミヒャエル・ハイドン:ホルン協奏曲 ニ長調
________________________________________
Side D
● モーツァルト: ホルン協奏曲 変ホ長調 K.370b/371(再構成)
フェリックス・クリーザーガザリアン&
 ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団

 180グラム重量盤LP2枚組 見開きジャケット仕様!

 ホルンをスタンドに固定し、左足を使って器用に演奏するドイツのホルン奏者、フェリックス・クリーザーによるハイドン兄弟とモーツァルトのホルン協奏曲集。
 クリーザーは1991年に両腕の無い状態で誕生しますが、4歳の時にホルンを始め、13歳からハノーファー音楽大学でレッスンを受けて足によるホルン演奏を完成。
 2008年から2011年までの間、ドイツのナショナル・ユース・オーケストラに所属。ラトル、ヴェンツァーゴ、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者と共演し、2013年にはベルリン・クラシックスよりデビューアルバム「夢想」を発表して話題となり、2014年にはECHO賞のヤング・アーティスト部門賞を受賞し、本も出版。
 2016年にはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞を受賞。
 

0303133BC
(2LP)
\5700
バッハのオーボエ協奏曲全曲を収録
 バッハ:オーボエ協奏曲集
Side A
● オーボエ協奏曲 ヘ長調 BWV 1053(BWV 169, 49, 1053に基づく作品)
________________________________________
Side B
● オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
●オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV 1055 Allegro 03:40
________________________________________
Side C
●オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV 1055
● オーボエ協奏曲 イ短調 BWV 1041(BWV 1058に基づく作品)
________________________________________
Side D
● オーボエ協奏曲 イ短調 BWV 1041(BWV 1058に基づく作品)
● オーボエ協奏曲 ニ短調 BWV 1059(BWV 35に基づく作品)
● オーボエ協奏曲 ト短調 BWV 1056
ブルクハルト・グレッツナー
中部ドイツ・バッハ・コンヴェント

 180グラム重量盤LP2枚組 見開きジャケット仕様!
 
 ドイツ屈指のオーボエ奏者とバッハの音楽を専門とするアンサンブルによる音楽学的に再構成されたバッハのオーボエ協奏曲全曲を収録。
 リコーダー、ピアノを学び、十代なかばでオーボエに転向。ベルリンのドイツ音楽アカデミーで ハンス・ヴェルナー・ヴェツィヒに師事し、1963年にドイツ民主共和国大学管楽器コンクールで優勝。
 1965年に国家試験に合格し、1年間ベルリン音楽アカデミーの研修生となり、1966年から1982年まで16年間、ライプツィヒ放送交響楽団の首席オーボエ奏者を務め、ヘルベルト・ケーゲルらの演奏を支えます。
 その間、1969年からはフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽大学でオーボエを教え始め、1982年には教授に就任。1992年にはベルリン芸術大学のオーボエ科教授に就任。幅広いレパートリーの持ち主で、現代作品の初演曲は100を超えています。
 バロックにも早くから熱心に取り組み、1983年には、「イ・ソリスティ・インストゥルメンタリ・ライプツィヒ」を結成。
 1988年から2003年まで室内オーケストラ「ノイエス・バッハ・コレギウム・ムジクム」の音楽監督も務めていました。
 
 

0303134BC
(2LP)
\5700
テレマン没後250年を記念して
 アロン・サリエルが制作

  「テレマンドリン」
Side A
● テレマン:ファンタジアX, TWV 40:23(マンドリン独奏版)プレスト
● テレマン:演奏会用ソナタ TWV 44(マンドリンと室内アンサンブル版)
● テレマン: ファンタジアX、TWV 40:23(マンドリン独奏版) アレグロ
● テレマン:組曲「風変わり」 TWV 55:G2(マンドリン独奏版) VIII. ロシニョール
________________________________________
Side B
● C,P.E.バッハ:ハンブルク・ソナタ ト長調 Wq. 133(マンドリンと室内アンサンブル版)
● テレマン:ヴァイオリン協奏曲 TWV 51:Fis1(マンドリンと室内アンサンブル版)
● テレマン:ファンタジア I, TWV 40:26(マンドリン独奏版)
________________________________________
Side C
●テレマン:組曲「風変わり」 TWV 55:G2(マンドリンと室内アンサンブル版)
序曲

● テレマン:パルティータ第2番 TWV 41:G2(マンドリンと室内アンサンブル版)
________________________________________
Side D
● アーベル:無伴奏ヴァイオリンのための作品 WK 209(マンドリン独奏版)
● ファッシュ:リュート協奏曲 FaWV L:D1(マンドリンと室内アンサンブル版)
アロン・サリエル
コンチェルト・フォスカリ

 180グラム重量盤LP2枚組 見開きジャケット仕様!

 ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]没後250年を記念してマンドリン奏者のアロン・サリエルが制作したアルバム。
 テレマン作品を中心に、同時代に活躍したヨハン・フリードリヒ・ファッシュ[1688-1758]、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ[1714-1788]、カール・フリードリヒ・アーベル[1723-1787]の作品を編曲・演奏しています。
 
 

0303137BC
(2LP)
\5700
2007年5月にシュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオで
 録音されたアルバムがLP

  ヘンデル:水上の音楽(管弦楽組曲)HWV 348-350、シンフォニア
Side A
● ヘンデル:第1組曲 ヘ長調 HWV 348
________________________________________
Side B
● ヘンデル:第1組曲 ヘ長調 HWV 348
________________________________________
Side C
● ヘンデル:第2組曲 ニ長調 HWV 349
● ヘンデル:第3組曲 ト長調 HWV 350
________________________________________
Side D
● ヘンデル:シンフォニア 変ロ長調 HWV 339
● ヘンデル:シンフォニア 変ロ長調 HWV 347
コンチェルト・ケルン

 180グラム重量盤LP2枚組 見開きジャケット仕様!

 2007年5月にケルンのシュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオで録音されたアルバムがLPで登場。
 WDRの影響力もあり、古楽ムーヴメントの一大聖地となっていたケルンを拠点に活動を開始した「コンチェルト・ケルン」は、1985年にケルン音楽大学の学生たちによって結成された古楽器アンサンブル。
 コンチェルト・ケルンのポリシーは、現在の知名度に関わらず、バロック期を中心にヨーロッパで活躍した作曲家の音楽を幅広く取り上げることで、適切な様式を見出そうというものです。
 交通や通信が不便だったにも関わらず、17~18世紀の作曲家や演奏家の活動は非常に国際的だったので、説得力のあるポリシーとも言えます。
 有名無名の作曲家たちの音楽に数多く取り組んできたコンチェルト・ケルンの経験値の高さは、大胆で思い切りの良い演奏にも繋がり、実演だけでなく、さまざまなレーベルで制作されたアルバムも高い評価を獲得してきました。

 
 
 

0303146BC
(2LP)
\5700
ベートーヴェン、シュミット:ピアノ協奏曲集
Side A
● フランツ・シュミット:ピアノと管弦楽のためのベートーヴェンの主題による協奏的変奏曲(ヴューラーによる2手版)
1. I. ゆっくりと 04:07
2. II. スケルツォ. アレグロ・ヴィヴァーチェ 04:33
3. III. 静かに、流れるように 02:18
4. IV. 生き生きと、しかし速すぎないで. ボレロのテンポで 04:19
________________________________________
Side B
● フランツ・シュミット:ピアノと管弦楽のためのベートーヴェンの主題による協奏的変奏曲(ヴューラーによる2手版)
1. V. ゆっくりと 03:44
2. VI. とても静かに 03:15
3. VII. 適度な動きで 07:42
________________________________________
Side C
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a
1. I. アレグロ、マ・ノン・トロッポ 23:42
________________________________________
Side D
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a
1. II. ラルゲット 11:15
2. III.ロンド 10:28
ラグナ・シルマー
アンドレイ・ボレイコ指揮
ハンブルク交響楽団

 180グラム重量盤LP2枚組 見開きジャケット仕様!


 ベートーヴェンのピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61aは、ヴァイオリン協奏曲op.61のピアノ用編曲。
 クレメンティの要請によって作(編)曲された。



 1807年4月、36歳のベートーヴェンは、作曲家で楽譜出版者でもあるクレメンティとイギリスでの出版権を200ポンドで契約。対象作品は「ラズモフスキー四重奏曲3曲」と、交響曲第4番、序曲「コリオラン」、ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲で、契約には、ヴァイオリン協奏曲のピアノ用編曲の委嘱と出版も含まれています。
 この編曲でベートーヴェンは、ヴァイオリン協奏曲の時には書かなかった「カデンツァ」に力を入れて作曲。
 翌1808年、親友のシュテファン・フォン・ブロニングが、その年に17歳を迎えるピアニストのユーリエ(フォン・フェリング)と結婚したことを祝してユーリエに献呈。ユーリエはベートーヴェンの連弾相手でもありましたが、翌1809年3月に17歳で夭折。
 18年後の1827年3月にベートーヴェンが亡くなるとユーリエの墓の近くに埋葬され、その2か月後にはベートーヴェンの遺品整理にあたっていたシュテファン・フォン・ブロニングも亡くなって近くに埋葬されています。
 フランツ・シュミットの「ピアノと管弦楽のためのベートーヴェンの主題による協奏的変奏曲」は、第1次大戦で右腕を切断したパウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱により1923年に書かれた作品で、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」のスケルツォの主題を用いています。
 シルマーが演奏しているのは、オーストリアのピアニスト、フリードリヒ・ヴューラー[1900-1975]が1940年に両手用に改作したヴァージョンです。

 
 














11/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 905370
\3100→\2890
ロト&レ・シエクルによる驚愕のリゲティ!
 リゲティ:
  (1)6つのバガテル(1953)~木管五重奏のための 
  (2)室内協奏曲(1970) 
  (3)10の小品(1968) ~木管五重奏のための
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
★発売中止
KKC 6775
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500

 録音:2016年4月12-14日/メジャン礼拝堂(アルル)、シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)(すべてライヴ)/44:02

 毎回思いもよらぬ企画で、音楽ファンの度肝を抜く奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。2016年録音のリゲティが、harmoniamundi から再登場し ます(旧品番:ASM-26 は廃盤となります)。
 1923年に生まれ、2006年に歿したリゲティは、2023年が生誕100年のまさに現代作曲家。それをピリ オド楽器集団のレ・シエクルで演奏するというのが常人には思いつかない発想です。

 収められた3篇のうち2つは木管五重奏のための室内楽曲。このジャンルで重要なレパートリーとなっていますが、ピリオド楽器による演奏はもちろん初めて。
 レ・シエクルのメンバーであるマリオン・ラランクール(フルート)、エレーヌ・ムロ(オーボエ)、クリスティアン・ラボリ(クラリネット)、ミカエル・ロラン(バ ソン)、ピエール・ルジェリ(ホルン) の五重奏ですが、まず木管楽器の音色の違いに驚かされます。
 ことにバソンとホルンは、今や絶滅寸前の19世紀的な フレンチ・サウンドを聴かせ、同曲の印象ががらりと変わります。

 さらに興味津々なのが、ロトの指揮する「室内協奏曲」。
 13人の奏者のための作品で、各奏者の力量とアンサンブルの難しさで知られます。リゲティならではの猟奇的な音楽が繰り広げますが、パステル画のような明るい音色でとっつきにくさや難解さは皆無。むしろあっと言う間の18分を味わえます。 

 これを聴かずにリゲティは語れません。ロトとレ・シエクルの企画力と実力の脱帽。目が離せません。
 



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LSO LIVE



LSO 0572
(4CD)
\4500→\4190

サー・コリン・デイヴィスの芸術、LSOの至高のエルガーがセットで登場!
 パッパーノ、デ・ブルゴスの初出音源も収録!

エルガー:交響曲、エニグマ変奏曲、チェロ協奏曲、行進曲集
ロンドン交響楽団

 [Disc1](71:17)
  エルガー:
   ・交響曲第1番 変イ長調 op.55/
     サー・コリン・デイヴィス(指揮)
      【録音:2001年9月30&10月1日、バービカン・ホール】
   ・行進曲「威風堂々」op.39より第3番 ハ短調、第2番 イ短調、第5番 ハ長調/
     バリー・タックウェル(指揮)
      【録音:1988 年4月26&27日/ウォルサムストー・タウン・ホール】 
 [Disc 2](77:51)

  エルガー:
   ・交響曲第2番 変ホ長調 op.63/
      サー・コリン・デイヴィス(指揮)
       【録音:2001年10月4&5日、バービカン・ホール】
   ・戴冠式行進曲 op.65
   ・帝国行進曲op.32
   ・行進曲「威風堂々」op.39より第1番 ニ長調
      バリー・タックウェル(指揮)
       【録音:1988年4月26&27日、
        ウォルサムストー・タウン・ホール(op.65とop.32は4月27日のみ録音)】
 [Disc 3](77:56)

  ・エルガー:交響曲第3番 ハ短調 op.88(A.ペイン(1936~2021)補筆)/
    サー・コリン・デイヴィス(指揮)
     【録音:2001年12月13&14日、バービカン・ホール】

  ・ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題によるファンタジア/
    サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)
     【録音:2020年3月15日、バービカン・ホール】

  ・エルガー:行進曲「威風堂々」op.39より第4番 ト長調/
    バリー・タックウェル(指揮)
     【録音:1988年4月26&27日、ウォルサムストー・タウン・ホール】

 [Disc4](77:57)

  エルガー:
   ・序奏とアレグロ(弦楽のための)op.47/
      サー・コリン・デイヴィス(指揮)
       【録音:2005年9月2日3&12月9日、バービカン・ホール】
   ・エニグマ変奏曲/
      サー・コリン・デイヴィス(指揮)
       【録音:2007年1月6&7日/バービカン・ホール】
   ・チェロ協奏曲/
      フェリックス・シュミット(チェロ)、
      ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)
       【録音:1988年9月28&29日、ウォルサムストー・タウン・ホール】

 
 305:01

 ロンドン交響楽団によるエルガー作品がボックスで登場。
 サー・コリン・デイヴィス指揮の交響曲ほか、パッパーノ指揮によるエルガーと同時代の作曲家ヴォーン=ウィリアムズの初出音源、さらにバリー・タックウェルとの名演≪威風堂々≫も盛り込まれた注目リリースです!

 ロンドン交響楽団(LSO)が設立されたのは1904年、その最初期、エルガーもオーケストラを指揮していました。
 また、1926-32年、エルガーは自作自演の 形でLSO と作品を録音、この録音は多くの指揮者たちの大きな指標ともなりました。
 その録音に大きな影響を受けたサー・コリン・デイヴィス(1927-2013) もエルガーにも並々ならぬ思い入れがありました。エルガーのことを"大きくて丸々としていて、犬を連れて川岸を散歩するのが好きだったりと、まるでファルス タッフのようだった。陽気な茶目っ気があるかと思えばメランコリックな面もあり、そうした二面性は作品にもあらわれているが、大きな魅力だ"とデイヴィスは語 りました。
 さらに"楽譜を見ると、エルガーは自分が何をどうしてほしいか、というのが明確にある作曲家であり、「poco accelerando ( 少しずつ速くする) 、 そしてその後にsubito tempo primo(直ちにもとのテンポにもどす)、と書いてあるが、これを指示通りにすると聴き手は突然落馬したような印象になる。エル ガーの細かな楽譜への指示はいつも注意深く読み解かなければならない。"と、その綿密に書きこまれた楽譜の読み込みを、行間までを読むように研究していまし た。そうしたデイヴィスがのこしたライヴはエルガー作品の新たな決定版として長く語り継がれるものとなっています。

 ≪威風堂々≫は、1955-68年LSO の首席ホルン奏者を務めたバリー・タックウェル指揮。LSOレーベルとしては初登場音源。
 こちらも管楽器が豪快に鳴っており、管楽器セクションでも世界に名を轟かせる礎をつくったともいえるタックウェルとLSOとの引き締まった演奏となっています。

 パッパーノ指揮によるヴォーン=ウィリアムズは初出音源。この作品は1910年に作曲者自身の指揮、LSOの弦楽メンバーによって初演されました。
 弦楽のみに よる演奏はオルガンの響きのようでもあり、きわめて美しいSF 映画の世界に迷い込んだような、静謐で厳かな神秘的な雰囲気。パッパーノが導く美しい歌と音色 を堪能できます。

 チェロ協奏曲も初出音源です。ロンドン交響楽団に定期的に客演していたデ・ブルゴス(1933-2014)指揮。
 チェロの独奏は、ロンドンの王立音楽院で名誉ア ソシエイトとなり、音楽院で忙しく教鞭をとっている英国の名手フェリックス・シュミット。
 冒頭の激しい慟哭から、イギリスの巨匠の風格たっぷりに聴かせます。デ・ ブルゴスも暗くうねる旋律をこれでもかと怒涛のように展開しております。
 




CHOPIN UNIVERSITY PRESS


UMFCCD171
\2600
マリア・カレルギスに捧げるピアノ作品集 モニカ・クイン(ピアノ)
 テオドール・クラク(1818-1882):
  ヴェルディの歌劇「十字軍のロンバルディア人」によるパラフレーズ Op.9-10*/
 カール・タウジヒ(1841-1871):即興曲 へ短調 Op.1a/
 リスト:エレジー 変イ長調 S196/
 ユゼフ・ノヴァコフスキ(1800-1865):4つのマズルカ Op.26*/バラード 変ホ長調 Op.34*/
 カジミエシュ・ルボミルスキ(1813-1871):3つのマズルカ Op.10*/
 アレクサンダー・ドライショク(1818-1869):即興曲 《ワルシャワからの別れ》 Op.15*
 
 *世界初録音

 19世紀ヨーロッパの重要なパトロン、マリア・カレルギスに捧げるアルバム!

 19世紀ヨーロッパの芸術サロンで最も重要な人物の一人であるマリア・カレルギス伯爵夫人は、芸術の寛大なパトロンで、ショパンの弟子でもありました。
 彼女のパリのサロンには、著名な芸術家や政界の有力者が集まり、故郷のワルシャワに戻った後も、ポーランドの作曲家たちや音楽文化の発展を支援していました。

 ピアニストのモニカ・クインは、マリア・カレルギスに捧げたこのアルバムのために19世紀の作曲家たちによるピアノ作品を選曲し、ほとんどの作品は世界初録音となっています。

 ※録音:2021年12月、ショパン音楽大学コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

UMFCCD167
\2600
マルクシェフスキ:オルガン即興演奏集
 ミハウ・マルクシェフスキ(b.1980):
  序曲 《ともに神に感謝しましょう》/
  前奏曲/アダージョ/フーガ/瞑想Ⅰ/
  シオンの娘/ひざまずいて/リート/
  ロマンティック・ファンタジー《汝の守護のもとに》/
  瞑想II/トランペット・チューン《救世主のもとへ》
 
 ※全曲世界初録音
ミハウ・マルクシェフスキ(オルガン)

 1980年生まれのオルガン奏者ミハウ・マルクシェフスキは、ショパン音楽大学を優秀な成績で卒業し、国内外のコンクールでも多くの受賞歴を持ち、ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。
 また2012年からはショパン音楽大学で教鞭をとっています。

 2004年から2008年まで、ワルシャワ福音改革派教会の1900年製シュラーク・ウント・ゾーネのオルガンの修復に携わっており、今回の即興演奏にもこの歴史的なオルガンが使用されています。

 ※録音:2021年11月24日-25日、福音改革派教会(ワルシャワ、ポーランド)
 




DREYER GAIDO


CD21145
\2700
時の深みへ
 (ヴィオラとアコーディオンによる《美しき水車小屋の娘》ほか)

  シューベルト:歌曲集《美しき水車小屋の娘》より
   朝の挨拶、知りたがる男、さすらい、僕のもの、
   苛立ち、好きな色、小川への言葉、小川の子守歌
  ビルケ・ベルテルスマイヤー(1981-):Steh auf、Fell、Jakob
  ミヒャエル・デンホーフ(1955-):
   Strophe 20B、Strophe 4C、Strophe 45A
  ヴォルフガング・リーム(1952-):Fetzen 4
  細川俊夫(1955-):時の深みへ
アクセル・ポラート(ヴィオラ)
マルギット・カーン(アコーディオン)

 長年にわたり共演を続けるヴィオラとアコーディオンのデュオ!

 長年にわたって共演しレパートリーの拡大にも力を注いでいるヴィオラとアコーディオンのデュオが、シューベルトの《美しき水車小屋の娘》の編曲版や幅広い現代作品の演奏を通じ、時間の相対性について考察する1枚です。
 本作を聴くと、ヴィオラとアコーディオンの音色が意外なほどよく調和することに気づくことでしょう。
 彼らはCovid-19の影響後の文化に資金を提供するプログラムの一環として、2022年にMusikfondsから助成金を授与されています。

 ※録音:2022年5月、ドイツ放送カンマームジークザール(ドイツ、ケルン)
 



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FRA BERNARDO



FB2311653
\2700→\2490

フィリップ・ヘレヴェッヘとトン・コープマンによる
 貴重な2003年のライヴ録音!


アーリー・ミュージック・ログ
J.S.バッハ:ミサ曲 ヘ長調 BWV233 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、
ステファニー・ハウツィール(アルト)、
トーマス・バウアー(バス)、
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
J.S.バッハ:パストラーレ ヘ長調 BWV590 トン・コープマン(オルガン)
J.S.バッハ:カンタータ第214番 《太鼓よとどろき、ラッパよ響け》 BWV214 アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団、
デボラ・ヨーク(ベローナ/ソプラノ)、
アンネッテ・マルケルト(パラス/アルト)、
ヨルグ・ドゥルミュラー(イレーネ/テノール)、
クラウス・メルテンス(ファーマ/バス)、
トン・コープマン(指揮&オルガン)
 
エクストラ・トラック
  ・ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV1051
   (ピリオド楽器による世界初録音)
ニコラウス・アーノンクール(ヴィオール)、
グスタフ・レオンハルト(ヴィオール)、
エディト・シュタインバウアー(ヴィオラ)、
エドゥアルト・メルクス(ヴィオラ)、
アルフレッド・アルテンブルガー(ヴィオラ)、
フリーダ・クラウゼ=リチャウアー(チェロ)、
アルフレッド・プラニアフスキー(コントラバス)、
ブルーノ・ザイドルホーファー(ハープシコード)、
ヨゼフ・メルティン(指揮)


 現代を代表する2人のバッハ解釈者、フィリップ・ヘレヴェッヘとトン・コープマンによる貴重な記録、2003年のライヴ録音!
 伝説的なグスタフ・レオンハルトの流派から生まれた両アーティストと彼らのアンサンブルは、バッハ音楽の演奏の伝統に永続的な影響を与えています。
 さらにエクストラ・トラックとして、ニコラウス・アーノンクール、グスタフ・レオンハルト、エドゥアルト・メルクスといった重要な先駆者たちが参加した1950年のバッハ・イヤーにおけるブランデンブルク協奏曲第6番のピリオド楽器世界初録音の音源も収録されています。

 ※録音:2003年、1950年(ブランデンブルク協奏曲第6番)
 




のすたるぢあ

Nostalgia2301
\2600
佐藤豊彦総合監督アルバム
加藤佳代子&櫻田亨のリュート歌曲集第2弾

時と巡合 ~
 イギリスのリュートソングとフランスのエール・ド・クール
加藤佳代子(ソプラノ)
櫻田亨(リュート)
  1. ジョン・ダウランド:時はじっと立ち止まる
  2. ジョン・ダウランド:暗闇の中にわたしを住まわせておくれ
  3. ジョン・ダウランド:ラクリメへのガリアード
  4. ピエール・ゲドロン:わたしの傷ついた魂が
  5. エティエンヌ・ムリニエ:様々な鳥たちの歌声
  6. エティエンヌ・ムリニエ:ついに僕の愛する美しい人が
  7. アントワーヌ・ボエセ:わたしの眼よ、もう願うな
  8. アントワーヌ・ボエセ:わたしの過酷な運命を訴えよ
  9. ロバート・バラード:リュートのアントレ第1番
  10. トーマス・カンピオン:コリーナがリュートに歌うとき
  11. トーマス・カンピオン:夜に糸杉のカーテンが
  12. フランシス・ピルキントン:杉の木陰で
  13. フランシス・ピルキントン:おやすみ、優しいニンフたち

 日本語解説&日本語歌詞付き!加藤佳代子&櫻田亨のリュート歌曲集第2弾!

 ☆佐藤豊彦総合監督アルバム!
 ☆オランダで学んだ日本古楽界を担う二人の音楽家、加藤佳代子と櫻田亨によるリュート歌曲集第2弾。
 ☆佐藤豊彦による日本語解説&日本語歌詞訳付き!

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦の自主レーベル「のすたるぢあ」からのリリース。オランダで学んだ日本の古楽界を担う二人の音楽家、加藤佳代子と櫻田亨によるリュート歌曲集。
 2019年にリリースされた『夕べの讃歌』(Nostalgia 1802)に続く第2弾は、『時と巡合(めぐりあい)』と題された、17世紀イギリスのリュートソングとフランスのエール・ド・クールの歌曲集。
 歌とリュートという小さな世界で行われる小宇宙的なドラマでもあり、耳を傾けて聞くと取り合わせの美しさや響き合うことで際立つ美など様々に拡がる空間から繊細なニュアンスが聞こえてきます。

 加藤佳代子は名古屋音楽大学、オランダ国立ズボレ音楽院、ディルブルグ音楽院で学び、現在は東海バロックプロジェクト、ヴォーカルアンサンブル・リラ、愛知日本歌曲研究会に所属して活動するソプラノ歌手。
 櫻田亨はハーグ王立音楽院で佐藤豊彦に師事し、現在リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン事務局長を務める古楽系弦楽器奏者です。

  ※録音:2023年1月11日-13日、新城地域文化広場 大ホール
  
  ※日本語解説:佐藤豊彦
 




NOVANTIQUA

NA90
\2600
そよ風に吹かれて~モーツァルト:室内楽作品集
 モーツァルト:
  ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407/386C
  オーボエ四重奏曲 K.370/368B
  ファゴットと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 K.292/196C
   (2本のファゴットと2本のバセットホルンによる
    セルジオ・アッツォリーニ編)
  フルート四重奏曲 ニ長調 K.285
アンサンブル・ミッドヴェスト
セルジオ・アッツォリーニ(ファゴット)

 鬼才アッツォリーニによるモーツァルト!

 イタリアのファゴット奏者セルジオ・アッツォリーニは、ハノーファー音楽大学在学中にヨーロッパ・ユース・オーケストラ首席奏者として演奏活動を開始し、世界で注目を浴び続けています。

 斬新なアイデアで人々を魅了してきたアッツォリーニは、このアルバムでもその手腕を発揮。
 「ファゴットと通奏低音のためのソナタ」では、特殊な楽器編成と低音部を強調する演奏方法でアプローチするなど、ヨーロッパで最も著名なアンサンブルのひとつであるデンマークのアンサンベル・ミッドヴェストとともにモーツァルトの音楽に新しい風を吹かせています。

 ※録音:2018年3月20日-22日(デンマーク)
 
NA87
\2600
5つの季節
 フランチェスコ・ヴェネルッチ(b.1968):
  オーボエ協奏曲
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲集《四季》Op.8
マリカ・ロンバルディ(オーボエ)
ヴァディム・ツィジク(ヴァイオリン&指揮)
アンサンブル・レ・ヴィルトゥオーゼ

 ヴァイオリニストのヴァディム・チジクによって2011年に結成されたアンサンブル・レ・ヴィルトゥオーゼと、イタリアのオーボエ奏者マリカ・ロンバルディのコラボレーション。
 弦楽オーケストラのための伝統的なレパートリーと現代曲を結びつけることを目的に制作されたこのアルバムには、マリカ・ロンバルディのためにフランチェスコ・ヴェネルッチが作曲した、バロック音楽からジャズ、即興演奏まで様々な様式をもつオーボエ協奏曲と、ヴァディム・ツィジクのヴィルトゥオーゾ性が光るヴィヴァルディの 《四季》 が収録されています。

 ※録音:2022年9月12日-14日(パリ、フランス)
 
 
NA89
\2600
アコーディオン・エニグマ
 グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40
 J.S.バッハ:
  フランス組曲 第5番 BWV816、イタリア協奏曲 BWV971
 エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36より第9変奏《ニムロッド》
ジャンカルロ・パレーナ(アコーディオン)

 1995年生まれのイタリアのアコーディオン奏者ジャンカルロ・パレーナがクラシックの名曲を取り上げたアルバム。
 特にもともとオーケストラのために作られたグリーグの「ホルベルク組曲」やエルガーの「エニグマ変奏曲」では、アコーディオンの色彩と表現力の幅広さを感じさせます。

 ※録音:2017-2019年
 
 
NA83
\2600
ロマンスとモルソー
 ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):6つの小品
 リリ・ブーランジェ(1893-1918):2つの小品
 セバスティアーナ・イエルナ(b.1975):星降る道で*
 エルフリーダ・アンドレー(1841-1929):2つのロマンス
 セシル・シャミナード(1857-1944):3つの小品
 *世界初録音
ノテローザ
 〔プリヤンカ・ラヴァネッリ(ヴァイオリン)、
  モニカ・マラネッリ(ピアノ)〕

 ヴァイオリニストのプリヤンカ・ラヴァネッリとピアニストのモニカ・マラネッリによるデュエット、ノテローザのデビュー・アルバム。
 女性作曲家の再発見に力を注いでおり、このアルバムには19世紀から20世紀の5人の女性作曲家の作品が収録されています。

 ※録音:2022年8月(イタリア)
 




BMOP


BMOP 1092
(SACD HYBRID)
\2600

ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

アンソニー・ポール・デ・リティス(b.1968)作品集

 (1)「中国ポップ(Zhongguo Pop)」(2021)
  ~中国伝統楽器四重奏と弦楽のための
 (2)琵琶協奏曲「ピン・ポン(卓球)」(2006)
 (3)打楽器協奏曲「牛飼いと織姫の伝説」(2018)
 (4)「梅の花」(2000)~ピパ(中国琵琶)のための
 (5)嫦娥と不老不死の薬(2022)
  ~中国伝統楽器アンサンブルのための

ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)(2)(4)ミン・シャオフェン(琵琶[ピパ])
(1)(5)ヤジ・グオ(笛子[ディズー])
(1)ヘ・タオ(二胡[アルフー])
(1)シンイー・ヤン(古箏[グーチェン])
(3)ベイベイ・ワン(Perc)
(5)イーミン・ミャオ(笛子[ディズー])
 ツジュイ・キャリー・チン(笙[シェン])
 チェン・ジン・コー(揚琴[ヤンキン])
 ジョウ・イー(琵琶[ピパ])
 グオ・ジャオシュン(中阮[チョンルアン])
 ウェイ・スン(古箏[グーチェン])

 アメリカ人作曲家デ・リティスによる中国伝統楽器と管弦楽のための作品集!

 録音:2021年9月8日、2019年9月11日、2018年4月22日、2017年2月11日、2022年3月16日 [71:33]

 アンソニー・ポール・リティスは中国系ではなく白系アメリカ人であるが、中国音楽に深い造詣と愛を持っており、このアルバムは中国伝統楽器とオーケストラを共演させた作品が収録されている。
 中国伝統音楽と西洋音楽のコラボレーションといえば中国人作曲家タン・ドゥン(最近あまり名前を聞かなくなってしまった)が有名だが、そのアプローチの仕方は真逆である。
 タン・ドゥンが中国伝統音楽をかなり攻撃的に西洋音楽に攻め入る形で作曲するのに対し、リティスはアメリカ人が憧れるミステリアス・チャイナのイメージを大切にした抒情的なオリエンタリズムの音楽に仕上げている。なんとなく坂本龍一みたいなところもあり、聴きどころ満載。
 



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BRIDGE



BCD 9583
\2500→\2290
ギャリック・オールソン(Pf)
 アラン・ギルバート(指揮)/ボストン交響楽団
ジャスティン・デロ・ジョイオのピアノ協奏曲!

 ジャスティン・デロ・ジョイオ(b.1955):
  (1)ピアノ協奏曲「海を隔てて」(2022)
  (2)「デュー・パー・デュー」(2011)~
   チェロとピアノのための
  (3)「青と黄金の音楽」(2009)~
   オルガンと金管五重奏のため
(1)ギャリック・オールソン(Pf)
 アラン・ギルバート(指揮)
 ボストン交響楽団
(2)カーター・ブレイ(Vc)
 クリストファー・オライリー(Pf)
(3)アメリカン・ブラス・クインテット

 アラン・ギルバートとボストン交響楽団も登場!21世紀の傑作!?ジャスティン・デロ・ジョイオのピアノ協奏曲!

 録音:(1)2023年1月12、14日、(2)2011年9月4日、(3)2009年1月10日 [40:10]

 ジャスティン・デロ・ジョイオはニューヨーク出身で高名な作曲家であるノーマン・デロ・ジョイオを父に持つ。
 ジャスティンはパーシケッティ、ロジャー・セッションズらに作曲を師事した。初期はルトスワフスキ、ジェイコブ・ドラッグマンの影響を受けたと本人は述べているが、ここに収められた最近の作品はアメリカ東海岸流の手堅い書法と聴きごたえのある音のドラマ、輝くばかりの見事な管弦楽法が聴き手を圧倒する。
 特にピアノ協奏曲「海を隔てて」はギャリック・オールソンのピアノ・ソロと巨匠アラン・ギルバートの見事な棒さばきの甲斐もあって大いに聴きもの。
 現代音楽の主要な書法をとりつつ、その中にもロマンの香りが漂っており、21世紀のピアノ協奏曲の代表作のひとつと言っても過言ではない秀作。
 最後に収められた金管五重奏曲「青と黄金の音楽」はオルガンと金管五重奏のために書かれたもので教会のステンドグラスを思わせる美しい作品。特にブラス関係者は必聴。
 
 


BCD 9584
\2500
マルク・ポントゥス(Pf)
シュトックハウゼンの難曲と
 ベートーヴェンのハンマー・クラヴィーアをカップリング

  カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):
   ピアノ曲Ⅹ (1961)
  ベートーヴェン(1770-1827):
   ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調
    「ハンマー・クラヴィーア」Op.106(1819)
マルク・ポントゥス(Pf)

 シュトックハウゼンの難曲とベートーヴェンのハンマー・クラヴィーアをカップリングした超ヘビー級ディスク!

 録音:2021年9月22-23日ドリュー大学コンサート・ホール [61:39]

 ベートーヴェンの死後からおよそ百年後に生まれたシュトックハウゼン。およそ何の接点もないように思える二人の作曲家のそれぞれ超絶技巧の大作ピアノ曲をカップリングした異色の一枚。
 シュトックハウゼンのピアノ曲Xは非常に数理的な構想のもと緻密に設計されているもののトーン・クラスターとグリサンドが多用されており、荒れ狂う波のような音の潮流が聴き手を圧倒する。
 ベートーヴェンのハンマー・クラヴィーアはピアニストに技巧、技法の極限を要求する大作で、そういう意味ではシュトックハウゼンのピアノ曲と双璧といえるかもしれない。
 こうしたクレイジーなカップリングのCDを作ったピアニスト、マルク・ポントゥスはシュトックハウゼンのみならずクセナキス、ブーレーズ(ピアノ作品全集の録音あり、BCD9456)など現代音楽を得意としており、逆に現代の視点からベートーヴェンをとらえ直しているといえるだろう。
 クリアで一点の曇りも迷いもないタッチ、渦巻くエネルギーの奔流など、聴きごたえ充分の一枚である。ぜひ一聴を!
 
 
BCD 9577
\2500
「ウルスラ・マムロック(b.1923)の音楽Vol.6」
 (1)「両極性」(1989-1995)
  ~フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノのための
 (2)クラリネット、チェロと打楽器のための音楽(1969)
 (3)モザイク(2011)~ピアノ四手連弾のための
 (4)テルツィアヌム(2006)~ヴァイオリンとフルートのための
 (5)4つのチェロのための組曲(1957/2008)
 (6)ストーニー・ブルックのための音楽(1989)~
  フルート、ヴァイオリンとチェロのための
 (7)「7人のために」(1963/1965)~
  トランペット、クラリネット、バス・クラリネット、
   ヴァイオリン、チェロ、コントラバスと打楽器のための
ウパーマ・マッケンスターム(Fl)
クレメンス・リンダー(Cl)
アデレ・ビッター(Vc)
ホルガー・グロショップ(Pf、指揮)
ルーベン・シュタウブ(Cl)
モイセス・サントス・ブエノ(Perc)
コリヤ・レッシング(Vn)
シェリル・セルツァー&
 ジョエル・ザックス(四手Pf)
ほか

 録音:2017年12月、2019年9月、2021年9月、2022年3月 [65:16]

 今年生誕百年を迎えたアメリカの作曲家マムロックは当Bridgeレーベルが特に力を入れて紹介しており、このディスクが第6集となる。
 彼女はユダヤ人としてベルリンに生まれたがナチスの台頭によりアメリカに逃れた。作曲をロジャー・セッションズに学んだほか、ジョージ・セルにも一時期師事したこともある。
 初期にはヒンデミットの影響を受けたと本人は述べているが、このディスクに収められた作品を聴く限り12音技法もしくは自由な無調で書かれており、新ウィーン楽派からの影響は疑いない。
 しかしシェーンベルクには見られないリズムの創意や朗々と歌われるロマンティックな旋律が登場するなど、聴きどころは多い。
 日本ではほとんど知られていない作曲家の貴重な作品集。
 
 

BCD 9582
\2500
「フレッド・ラーダール(1943-):作品集Vol.7」
 「インナー・ライフ(内なる命)」(2020-22)~
  2台ピアノのためのサイクル
   1)埋め込まれたループ(19:15)
   2)インナー・ライフ(22:33)
   3)孤独(4:55)
クアトロ・マーニ:
 【スティーヴン・ベック(Pf)
  スーザン・グレイス(Pf)】

 録音:2023年1月ニューヨーク,クラヴィーア・ハウス [46:45]

 ラーダールは作曲をミルトン・バビット、ロジャー・セッションズに学んだ後、渡独しヴォルフガング・フォルトナーに師事した。
 こうした経歴から想像されるように彼は初期には12音主義者であったが、その後、音列技法に加えて独自のリズム理論、ピッチに関する研究を作品に反映させた独自の作風を確立した。
 このディスクはそうした彼の集大成ともいうべき作品で、いわゆる12音技法は影を潜めているようだが、力強いリズムと調性を感じさせる色彩的な和音、クラスターが折衷されてタイトルの通り、インナー・ライフ(内なる命)を見事に表現している。
 
 

BCD 9586
\2500
「キーボード/ウィンズ」~ルイス・カーチン(b.1951)の音楽
 (1)ソナタ・ファンタジア(2020)~ピアノのための
 (2)木管五重奏曲(2021)
 (3)3つの映像(2020)~ピアノのための
 (4)夏の歌(1994/2021)~クラリネット独奏のための
 (5)ニューヨーク・ノートに載ったジャージの夢(2018)
  ~ピアノのための
 (6)プロセッションズ(2007/2021)~オルガンのための
(1)スティーヴン・ドルーリー(Pf)
(2)ウィンドスケープ(木管五重奏)
(3)マイケル・スティーヴ・ブラウン(Pf)
(4)マリアンヌ・ギスフェルト(Cl)
(5)ハン・チェン(Pf)
(6)カーソン・クーマン(Org)

 録音:2022年11月20-21日、2021年7月21日、2023年1月6日、2021年5月18日 [67:31]

 ルイス・カーチンはアメリカの作曲家、指揮者。レオン・カーシュナー、ガンサー・シュラーらに作曲を師事した。
 師匠のカーシュナーはエリオット・カーターと並ぶアメリカの12音技法による代表的な作曲家であり、ガンサー・シュラーは12音技法とジャズを結び付けようとした作曲家であるため、カーチンにも師匠たちの影響が感じられる。
 つまりセリー、自由な無調と調性音楽の折衷、ポップスの影響が感じられるなど、アメリカの作曲家らしい多様性に富んだ音楽である。
 
 

BCD 9587
\2500
「赤い楓(かえで)」~ファゴットと弦楽のための音楽
 (1)ジョン・タワー(b.1938):「赤い楓」(2013)
  ~ファゴットと弦楽四重奏のための
 (2)ラッセル・プラット(b.1965):ファゴット五重奏曲(1996-97)
 (3)マーク=アンソニー・タネジ(b.1960):マッサローザ(2018)~
  ファゴットと弦楽四重奏のための
 (4)ジュディス・ウィアー(b.1954):
  「目覚めよ、あなたの野性の声よ」(2008)~
   ファゴットとチェロのための
ピーター・コルケイ(Fg)
カリドール弦楽四重奏団

 録音:2022年1月17-19日ニュージャージー州ドリュー大学コンサート・ホール [56:42]

 ファゴットと弦楽四重奏という珍しい編成の作品を集めた一枚。全体にファゴットと弦楽のための協奏曲といった性格を帯びている。
 このディスクの中で最も著名なマーク=アンソニー・タネジはマイルス・デイヴィスを20世紀の最も偉大な音楽家と述べるほどモダン・ジャズの影響を隠さない作曲家であるが、ここに収められた「マッサローザ」はそうしたジャズの影響は影を潜め、叙情性が優った美しい佳品に仕上がっているものの、ファゴット・パートに時折りマイルスの影響がこだましているのはご愛嬌。
 ファゴットのピーター・コルケイはソリストとして主にアメリカの現代音楽を主なレパートリーとしている若手奏者。
 




MERIDIAN


CDE 84664
\2200
アーウェル・ヒューズ父の弦楽四重奏曲集!
 ヒューズ(1909-88):
  弦楽四重奏曲第1番 ハ長調
  弦楽四重奏曲第2番
  弦楽四重奏曲第3番
マッジーニ四重奏団:
 【ジュリアン・リーパー(ヴァイオリン)
  キアラン・マッケイブ(ヴァイオリン)
  マーティン・ウトラン(ヴィオラ)
  マイカル・カズノフスキ(チェロ)】

 録音:2021年5月10-12日 英国 ボートン・モンチェルシー、DDD、64'50

 ウェールズの作曲家、アーウェル・ヒューズ(1909-1988)の弦楽四重奏曲3曲を収録。(指揮者のオウェイン・アーウェル・ヒューズは息子)。
 ヒューズの弦楽四重奏曲だけを集めたCDは初めてかもしれない。順に1948年、1976年、1983年の作で、当然ながら第2番、第3番が近代の香りが強い。
 マッジーニ四重奏団は1988年創設の英国の弦楽四重奏団。英国の近現代四重奏曲を積極的に取り上げてきただけに、理想的な演奏を繰り広げている。
 なお創設から35年間一貫してチェロを担当してきたマイカル(ポーランド語だとミハウ)・カズノフスキが、2023年5月10日に急逝し、その後の公演は代役チェロ奏者でこなしたものの、2023年秋以降は公演予定が立っていない。
 この歴史ある弦楽四重奏団もこれが最後の録音になるかもしれない。
 





<国内盤> 


LAPLACE RECORDS



LPDCD115
\3300
桜井大士(ヴァイオリン)
プーランク:ヴァイオリンソナタ &
 シューマン:ヴァイオリンソナタ 第1番

  1-3. プーランク(1899-1963):ヴァイオリンソナタ FP119
   1. 第一楽章 / 2. 第二楽章 / 3. 第三楽章
  4. プーランク:愛の小径 (ヴァイオリンとピアノ編)
  5. プーランク:
   エディット・ピアフを讃えて (ヴァイオリンとピアノ編)
  6-8. シューマン(1810-1856):
   ヴァイオリンソナタ 第1番 作品105
    6. 第一楽章 / 7. 第二楽章 / 8. 第三楽章
  9. シューマン:トロイメライ (ヴァイオリンとピアノ編)
桜井大士(ヴァイオリン)
正田彩音(ピアノ)

 《録音》2023年5月17-18日 三重県総合文化センター(MieCenter For the Arts)

 内戦で銃殺されたスペインの詩人ロルカを偲ぶプーランクの傑作ヴァイオリンソナタ、映画を見ているかのように描かれるグロテスクな鮮烈さ。
 精神を蝕まれる直前の絶頂期に書かれたシューマンのソナタ第1番。ほか、プーランクとシューマンの小品を収録。

 桜井大士(ヴァイオリン)
  ヴィヴァルディ「四季」全曲演奏会、J.S.バッハ「無伴奏ソナタ&パルティータ」全曲一夜演奏会(いずれもCD既発)など、ソロを中心に室内楽やオーケストラのコンサートマスターなども手掛ける。
  桜井名義のCDリリースは今回で5枚目。
  天才的な歌心と強力なグルーヴ感を持ち味とし、織田哲郎をはじめ他ジャンルのアーティストからの評価も非常に高い。
  またピアソラを専門に奏する超絶技巧集団"El Cielo 2020"を結成し腕を振う。
  このエルシエロでも2枚のCDをリリースしており、タンゴのみならずクラシックの概念を揺さぶる演奏が収録された必聴盤となっている。
 



















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