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≪第122号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その9 2024/1/16~





1/19(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENT



ACC 24400
\2700→\2490
シギスヴァルト・クイケン80歳記念アルバム
 2023年最新録音で聴く4種の楽器を用いた独奏曲集
  ビーバーの「パッサカリア」、そしてまさかのクラヴィコード演奏も!


ソロ~ヴァイオリン、スパッラ、ガンバのための作品集
シギスヴァルト・クイケン(各種楽器)
 【ヴィオラ・ダ・ガンバ】
  ディエゴ・オルティス(1510-1570):『変奏論』(1553)より
   リチェルカータ第1番 / リチェルカータ第2番 / リチェルカータ第3番 /
   リチェルカータ第2番〈Sobre Tenores Italianos〉
 【ヴァイオリン】
   トマス・バルツァー(c1631 - 1663):前奏曲 ト長調 / アルマンド ハ短調
 【ヴァイオリン】
   ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-170):
    『ロザリオ・ソナタ』より パッサカリア
 【ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ】
  J.S.バッハ(1685-1750):
   無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009より ブーレI & II / サラバンド / ジーグ
 【クラヴィコード】
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV1008より アルマンド(ト短調で演奏)
 【ヴァイオリン】
  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004より
   アルマンド / サラバンド / クーラント
 【ヴィオラ・ダ・ガンバ】
  カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):ソナタ ト長調 AbelWV A3

 

 [使用楽器] ヴァイオリン:attr. to Giovanni Grancino (Milano, beginning 18th c.)
 ヴィオラ・ダ・ガンバ:attr. to Pierre Prevost (Paris, 1634)
 ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ:Anonymous (Germany, mid-18th c.)
 クラヴィコード:Joris Potvlieghe (Tollembeek, Belgium, 21th c.) after instructions from Jacob Adlung (1699-1762)
 録音:2023年6月/ベルギー、ティールト、ペーター教会/58:09

 幼いころから一貫して古楽に取り組み、あごあてを使わないヴァイオリン奏法の確立や歴史に埋もれていたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の復 活導入など、古楽演奏に大きな変革をもたらしたシギスヴァルト・クイケン。
 2024年2月16日に80歳の誕生日を迎える彼が、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、 ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、クラヴィコード(!)を弾き分けたソロ・アルバムを発表。
 古楽演奏における重要なパイオニアとして知られる彼の「今」を聴く注 目の1枚です。

 ガンバの経典オルティスの『変奏論』に始まり、イギリス・バロックに強い影響を与えたバルツァー、無伴奏ヴァイオリンの名作ビーバーの『パッサカリア』、クラ ヴィコードを含む種々の楽器で聴くバッハ不朽の無伴奏、そして「最後のガンバ奏者」アーベルと、音楽史上の重要なポイントをおさえながら年代順に構成された 収録内容。
 貫禄あるシギスヴァルトの妙演で聴くと、音楽の歴史と奏者の歴史が一体となって流れていくような感覚を味わえます。

 すでに神の容貌
 
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ACC 24401
(8CD)
\5000→\4590

シギスヴァルト・クイケン80歳記念アルバム
 特別な存在であるモーツァルトの室内楽をお買い得価格でまとめた8枚組ボックス

モーツァルト:室内楽録音集

 [CD1] (42:38)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第25番 ト長調 K.301 / 第26番 変ホ長調 K.302 /
   第27番 ハ長調 K.303
 [CD2] (57:22)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第28番 ホ短調 K.304 / 第29番 イ長調 K.305 /
   第30番 ニ長調 K.306(300I)
 [CD3] (58:08)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第24番 ハ長調 K.296 / 第32番 ヘ長調 K.376(374d) /
   第33番 ヘ長調 K.377
 [CD4] (64:26)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第34番 変ロ長調 K.378(317d) / 第35番 ト長調 K.379(373a) /
   第36番 変ホ長調 K.380(374f)
 [CD5] (75:18)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第40番 変ロ長調 K.454 / 第41番 変ホ長調 K.481 /
   第42番 イ長調 K.526
 [CD6] (51:36)
  フルート四重奏曲
   第1番 ニ長調 K.285 / 第2番 ト長調 K.285a /
   第3番 ハ長調 K.285b / 第4番 イ長調 K.298
 [CD7] (74:11)
  カッサシオン第1番 ト長調 K.63
  ディヴェルティメント第7番 ニ長調 K.205
  カッサシオン第2番 変ロ長調 K.99
 [CD8] (73:22)
  アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525
   (第1楽章と第2楽章の間に「4つのメヌエットより
    第3番 ト長調 K.601-3」を演奏)
  ディヴェルティメント
   ニ長調 K.136 / 変ロ長調 K.137 / ヘ長調 K.138
[CD1]-[CD5]
 シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
 ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
[CD6]
 バルトルド・クイケン
  (フラウト・トラヴェルソ)
 シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
 ルーシー・ファン・ダール(ヴィオラ)
 ヴィーラント・クイケン(チェロ)
[CD7]
 シギスヴァルト・クイケン(指揮)
 ラ・プティット・バンド
[CD8]
 ラ・プティット・バンド
  [シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、
   アン・クノップ(ヴァイオリン)、
   マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ)、
   ジェシー・ソロウェイ( コントラバス)]

 

 録音:[CD1]-[CD5]1991年~2005年/ハールレム、ドープスゲジンデ教会 [CD6]1982年3月/ベルギー、ボーフェ教会 [CD7]2006年10 月/ハールレム、ドープスゲジンデ教会 [CD8]2021年1月25-28日/コルトレイク

 2024年2月16日に80歳の誕生日を迎えるシギスヴァルト・クイケン。
 古楽演奏のパイオニアとして常に第一線で活躍し、レパートリーの大半は当然のようにバロック音楽ですが、モーツァルトもまた、彼が特別な関心を寄せて取りあげてきた大作曲家でした。

 クイケンと長年つきあいのあるACCENTレーベルに録音されたモーツァルトの室内楽をまとめた8枚組ボックス。
 CD5枚分を占めるヴァイオリン・ソナタ集やクイケン3兄弟そろいぶみのフルート四重奏曲、4人編成で弾く『アイネ・クライネ』などがお買い得価格で楽しめる記念セットです。
 




LSO LIVE



LSO 5122
\2600
LSOパーカッション・アンサンブル&アヤナ・ウィッター=ジョンソン
OCEAN FLOOR SUITE(海底の組曲)

 1. 拍手
 2. Unconditionally(絶対に)
  (ウィッター=ジョンソン作曲)
 3. All Roads(ギレルモ・シンコック作曲)
 4. チャリオット
  (ウィッター=ジョンソン、オフェイ・サキ作曲/
   シンコック編曲)
 5. フォーリング
  (ウィッター=ジョンソン、アレックス・ウェブ作曲)
 6. ホールディング(シンコック作曲)
 7. Tidal Warning
  (ウィッター=ジョンソン作曲/LSO委嘱/世界初録音)
 8. Ocean Floor Suite(海底の組曲)
  (ウィッター=ジョンソン作曲/LSO委嘱/世界初録音)
   〔Prologue - The Darkest Hour - Pioneers - Ocean View〕
 9. Forever(ウィッター=ジョンソン作曲)
アヤナ・ウィッター=ジョンソン
 (声、チェロ、パーカッション、作曲)
ギレルモ・シムコック(ピアノ、作曲)
LSOパーカッション・アンサンブル
 〔ニール・パーシー、
  サム・ウォルトン、
  デイヴィッド・ジャクソン、
  ジェイコブ・ブラウン〕

 
 録音:2022年11月12日、ジャーウッド・ホール(ライヴ録音)

 アヤナ・ウィッター=ジョンソンは、3歳でピアノを、ほどなくしてチェロをはじめ、マンハッタン音楽院を首席で卒業。
 LSOやギュルツェニヒ管、クロノス・カルテッ トなどから作曲を委嘱されることもあれば、ボチェッリと共演でツアーしたほか、ジャズ、レゲエ、ソウル、R&B など異ジャンルのアーティストたちともコラボしてい ます。
 MOBO 賞にノミネートされたこともあります。そんな彼女がLSO パーカッションのメンバーと共演したことをきっかけに実現した委嘱作をもりこんだ演奏会 のライヴ録音の登場。
 ウィッター=ジョンソンのセンスあふれる作品を、彼女自身の魅力ある声とチェロ、そしてLSO パーカッションの面々が、抜群にうまいセンス を発揮して紡いでゆきます。

 1781年、イギリスの奴隷船ゾング号の事件がありました(ジャマイカに向かうため、乗船定員の2倍の人数を乗せてガーナを出港したゾング号の船主が、飲料 水が不足していると主張し、130 人以上の生きた奴隷を海に投げ捨てるよう乗組員に命じたといういたましい事件)。
 ジャマイカの美しいビーチで幼いころから夏 休みを過ごしたというアヤンア・ウィッター=ジョンソンは、近年再びこのビーチを訪れた折に、偶然にも不幸な水難事故を目撃してしまいました。
 これらの海での 事故をうけて書かれたのが、≪OCEAN FLOOR SUITE(海底の組曲)≫。
 事件やウィッター=ジョンソンによる事故についての朗読に始まり、波の音の描写など がパーカッションのメンバーたちによって描かれてゆきます。
 最後の「Forever」はアンコール的な作品で、ライヴをやさしくしめくくります。
 
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LSO 0889
(2SACD HYBRID)
\3600→\3290
ラトル&LSO ヤナーチェク第2弾、
 熱き情念渦巻く《カーチャ・カバノヴァー》

  ヤナーチェク:
   歌劇《カーチャ・カバノヴァー》
    [Disc 1](38:26) 第1幕
    [Disc 2](61:00) 第2幕、第3幕
パヴロ・フンカ(サヴィオル・ヂコイ/ バス・バリトン).
 ..富裕な商人
サイモン・オニール(ボリス・グリゴリェヴィチ/テノール)
 ...ヂコイの甥
カタリーナ・ダレイマン(マルファ・カバノヴァー/メゾ・ソプラノ)
 ...愛称カバニハ/富裕な商家の未亡人
アンドルー・ステイプルス(チホン・カバノフ/テノール)
 ...マルファの息子
アマンダ・マジェスキ(カチェリーナ(カーチャ)/ソプラノ)
 ...チホンの妻
ラディスラフ・エルグル(ヴァーニャ・クドリャーシ/テノール)
 ...ヴァルヴァラの恋人/ヂコイの執事
マグダレーナ・コジェナー(ヴァルヴァラ/メゾ・ソプラノ)
 ...カバノフ家の養女
ルカーシュ・ゼマン(クリギン/ バリトン)
 ...クドリャーシの友人
クレール・バーネット=ジョーンズ
 (グラーシャ、フェクルーシャ、使用人/メゾ・ソプラノ)
  ...カバノフ家の女中
サー・サイモン・ラトル(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン交響楽団合唱団
 〔合唱指揮:ウィリアム・スポールディング〕

 録音:2023年1月11&13日、バービカン・ホール/STEREO、5.1 multi-channel

 ラトル&LSO のヤナーチェク第2 弾は、ヤナーチェクの6 つ目のオペラで代表作のひとつ、《カーチャ・カバノヴァー》。
 情熱的な旋律、細やかな風景の美しい描 写や嵐を思わせる部分など、物語のすべてが盛り込まれた序曲からすでに、ヤナーチェクに思い入れのあるラトルの棒は全開。
 ラトルがオペラ歌手になることを決 意した作品《利口な女狐の物語》(2019年録音/LSO 0850)に続く、力の入ったプロジェクトで、LSO も全力でこたえています。
 アマンダ・マジェスキ、サイ モン・オニールら、豪華歌唱陣をそろえての演奏会形式の上演で、大評判となった演奏です。

 ヤナーチェク(1854-1928)は、この作品を1920年のクリスマス頃にいったん仕上げ、1921年の4 月頃にさらに手を加えて完成させました。
 60代半ばのヤナーチェクは1922年のクレンペラー指揮による初演に際して「美しいヴォルガ川のように、私のペンから作品が流れ出したのだ。
 (登場人物などをあらわす) モティーフひとつひとつが、それ自身で変容してゆく」といった旨のコメントを寄せています。
 モティーフが織りなす熱情と劇的な緊迫感が、ラトルの指揮によって これ以上なく効果的に響き渡ります。

 若く、繊細で、愛に飢えたカーチャ。退屈な夫とスノッブな家族と人里離れた田舎の村に閉じ込められた彼女には逃げ場がありませんでしたが、夏の嵐の夜、ボ リスとの恋を選び、最後は罪の意識にさいなまれ、ヴォルガ河に身を投げるという悲劇的な結末を迎える物語。
 熱い感情に満ちている物語が、これ以上なき熱気 と色彩感をもって描かれています。

 カーチャ役のアメリカのソプラノ、アマンダ・マジェスキは2019年のコヴェント・ガーデンでの《カーチャ・カバノヴァー》公演で一躍世界の注目を集めました。
 「silverly beauty」の声として存在感を発揮しています。
 ボリス役には世界的スター、サイモン・オニール。ワーグナーでも世界的に名をはせた、まさに実力・人 気ともナンバーワンのテノール。
 ほかにもコジェナーら豪華歌唱陣が勢ぞろいしています。

 
 




PENTATONE



PTC 5187036
(2CD)
\4400
スティーブン・キングの『シャイニング』によるオペラ、世界初録音

ポール・モラヴェック:オペラ『シャイニング』
 (2016)(詩:マーク・キャンベル)
  【原作:スティーブン・キング作のホラー小説『シャイニング』】

   CD1【第1 幕】
    (1)Danny! Danny! Don't run. / (2)There it is /
    (3)Think of it — the three of us / (4)So it begins /
    (5)Interlude 1 / (6)Ninety-nine guest quarters /
    (7)The Overlook has a great and honorable past /
    (8)A word with you, Mr. Torrance /
    (9)All will be fine / (10)This basement gives me the willies /
    (11)Here we are / (12)Hey Doc — how hard can you hit? /
    (13)Interlude 2 / (14)"So there we had to stay" /
    (15)I never stopped loving you / (16)Hey, Mr. Shakespeare /
    (19)Daddy, you'd never hurt Mommy, would you? /
    (20)She creeps. / (21)What have we here? /
    (22)Here we go... / (23)But who kept the scrapbook... /
    (24)God, what a story! One hell of a story! /
    (25)Doc, you always know / (26)BOO! /
    (27)What's this? / (28)Jack, maybe we should reconsider /
    (29)Interlude 3 / (30)Jack? What was that? /
    (31)Hold on, Jacky Boy, hold on /
    (32)Just as I thought. A short circuit. / (33)Interlude 4 /
    (34)Overlook...you there? / (35)KILL HIM / (36)Jack? /
    (37)DANNY! / (38)I am the husband. I am the father.
   CD2【第2 幕】
    (1)She creeps. / (2)Here you hare, Mr. Torrance. /
    (3)We husbands and fathers... / (4)All that snow! /
    (5)They got him! / (6)All will be fine, Doc. /
    (7)Where is Daddy right now? / (8)Scene 3: introduction /
    (9)What will it be, Mr. Torrance? /
    (10)Three, Two, Three...Unmask, unmask /
    (11)And now, dear friends... / (12)Jack — are you here? /
    (13)Scene 4: introduction / (14)Doc, hurry, get the lock. /
    (15)No need to shout, old fellow. / (16)Go fish. /
    (17)"Bye, baby Bunting" / (18)Thought you'd lock me in /
    (19)Danny! Where are you! / (20)Get to her later. /
    (21)Mr. Torrance? / (22)I'm in charge /
    (23)You said never forget... / (24)Very bad work, Mr. Torrance. /
    (25)Three, two...three, two...three, three, etc. /
    (26)Hurry — do something! / (27)I'm afraid it's too late, gentlemen. /
    (28)Thought I'd stop by on my break /
    (29)Catching much, Doc? / (30)These woeful days
ジャック・トランス:
 エドワード・パークス(バリトン)
ウェンディ・トランス:
 ケリー・カデュス(ソプラノ)
ダニー・トランス:
 トリスタン・ハレット(トレブル)
ディック・ハロラン:
 オーブリー・アリコック(バリトン)
マーク・トランス:
 マルコム・マッケンジー(バリトン)
デルバート・グレーディ:
 ワイド・オドル(テノール)
ホレイス・ダーウェント:
 パウエル・ブルーム(バリトン)
ロイド(バーテンダー)、
 スチュアート・ウルマン:
  ロジャー・ハネウェル(バリトン)
ビル・ワトソン:
 ケヴィン・トーマス・スミス(テノール)
Mrs.マッセイ:
 ケリー・モレル(メゾ・ソプラノ)
Mrs.グラディ・クリスタ:
 ルネ・パペ(ソプラノ)
クルーナー:
 トレント・グリーン(テノール)
上院議員:フィル・イーサトン(バリトン)
犬:ジェニファー・ヴェイマン
 (メゾ・ソプラノ)
カンザス・シティ合唱団のメンバー
カンザス・シティ交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)

 ホラーと人間ドラマを描いたオペラ。
 スティーブン・キングのホラー小説を原作するオペラ『シャイニング』、世界初録音!

 ライヴ録音:2023年3月/カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヘルツベルク・ホール
 DDD、クラムシェル・ボックス仕様、CD1: 64'59、CD2: 43'25

 ポール・モラヴェックとマーク・キャンベル共作のオペラ『シャイニング』(2016年)の世界初録音。
 スティーブン・キングが1977年に発表したホラー小説を原作とするこのオペラは、恐怖を誘うモラヴェックの非常にリアルな音楽とキャンベルの絶妙な詩で、「物語をホラーから人間ドラマへと昇華させた」(ウォール・ストリート・ジャーナル誌)などと絶賛されています。

 当公演は批評家からも世間からも高い評価を得ており、この魅力的な作品が初めて録音の形でリリースされます。
 巨匠ジェラード・シュワルツ率いるカンザス・ シティ交響楽団とカンザス・シティ合唱団のメンバーは、素晴らしいソリストたちとともに演奏会を大成功させました。
 主役のジャック・トランスを演じたエドワード・ パークスは、2018年にPENTATONEからリリースされ、グラミー賞を受賞した『スティーブ・ジョブズの革命〈進化〉』(PTC-5186690)でジョブズ役を演じ、 非常に高い評価を得たバリトン歌手です。

 ※日本語帯はつきません。
 




SUPRAPHON



SU 4334
\3100
2023年カラビス生誕100周年企画
作曲家&指揮者ヴィクトル・カラビス

 カラビス:
  (1)序曲「青春」Op.7(1950)~大オーケストラのための
  (2)協奏曲「ストラヴィンスキーへのオマージュ」Op.3(1948)~
   室内オーケストラのための
  (3)チェロ協奏曲 Op.8(1951/1956)
(3)ミロスラフ・ペトラーシュ(チェロ)
(1)(3)ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
(3)ヤナーチェク室内管弦楽団
ヴィクトル・カラビス(指揮)

 2023年カラビス生誕100周年企画、作曲家、指揮者としての才能を証明する演集

 録音:(1)1984年1月16日、(2)1980年3月20&21日、(3)1979年2月23&24日/プラハ放送第1スタジオ/DDD

 スプラフォン・レーベルが力を注いで録音を進めている20世紀チェコを代表する作曲家ヴィクトル・カラビス(1923-2006)が、昨年(2023年)に生誕100周年を迎えました。
 生誕90周年を記念してリリースした『交響曲&協奏曲集』(SU-4109)はカラビス後期の作品が中心でしたが、この度リリース当アルバ ムには1948年から1951年にかけての3つの作品を収録しており、すべてカラビス指揮による自作自演集です。
 室内オーケストラための協奏曲 Op.3(1948年)はカラビス憧れの作曲家ストラヴィンスキーへのオマージュとして作曲。
 協奏曲の形式と楽器編成はストラヴィンスキーの室内オーケストラのための協奏曲「ダンバートン・オークス」を模しています。
 チェロ協奏曲 Op.8(1951年)は、ドヴォルザーク、バルトーク、ヒンデミット、マルティヌーらの影響を感じさせる作品。
 若々しくダイナミックな力強さがカラビス初期の音楽を特徴づけています。
 これらの作品を作曲家自身による指揮で聴けるのもアニバーサリー・イヤーにふさわしいリリースと言えましょう。
 
 

SU 4337
\3200
チェコのピアノ協奏曲3篇をマレク・コザークが演奏!
 (1)コヴァルジョヴィツ:ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.6(1887)
 (2)カプラーロヴァー:ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.7(1935)
 (3) ボシュコヴェツ:ピアノ協奏曲第2番(1949)
マレク・コザーク(ピアノ)
プラハ放送交響楽団
ロベルト・インドラ(指揮)

 知られざるチェコのピアノ協奏曲3篇をチェコの名手マレク・コザークが演奏!

 セッション録音:/(1)2022年1月4~6日、(2)2020年10月5&6日、(3)2022年11月9~11日/プラハ放送第1スタジオ/DDD

 19世紀から20世紀にかけてのチェコのピアノ協奏曲といえば、ドヴォルザークとマルティヌーが有名ですが、当アルバムでは同時代の知られざる傑作3篇を紹介します。

 カレル・コヴァルジョヴィツ(1862~1920)はプラハ音楽院にて指揮、作曲、クラリネット、ピアノを学び、スデニェク・フィビフから声楽と作曲の個人指導を 受けました。
 指揮者として1896年から1898年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の初期のコンサートに出演。
 また、1900年には国民劇場のオペラの監督に就任。国民劇場での仕事はチェコの音楽界に最も貢献し、同劇場ではドヴォルザークの歌劇『ルサルカ』の初演を含む数多くの演奏を行っています。
 作曲家と しては指揮者になる前から名声を得ており、歌劇『花婿たち』やバレエ『ハシシュ』で成功を収めました。コヴァルジョヴィツのピアノ協奏曲は、技巧的なピアノ独 奏が散りばめられた難曲です。

 ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915~1940)のピアノ協奏曲は、プラハ音楽院の卒業作品として作曲。
 豪華な楽器編成と華麗なピアノ・パートが魅力で、1935年、自身の指揮で初演が行われ、批評家の絶賛を浴びました。
 カプラーロヴァーは1937年にパリに移りマルティヌーに師事。その翌年、ロンドンで 開催された国際現代音楽協会フェスティバルで賞賛を浴び、同フェスティバルのオープニングコンサートではBBC 管弦楽団を指揮し、自作「軍隊シンフォニエッタ」 を演奏。しかし、1940年、25歳のとき結核でこの世を去っております。

 ヨゼフ・スークの弟子であったパヴェル・ボシュコヴェツ(1894~1972)は、1946年から1967年までプラハ芸術アカデミーで教職に就き、イルジー・パ ウエル、ヤン・ノヴァーク、ペトル・エベンなどを育てました。
 ピアノ協奏曲第2番は第二次世界大戦後の1949年作曲。この協奏曲はボシュコヴェツの代表曲の一 つです。

 ピアノ独奏はチェコ出身のマレク・コザークです。コザークはプラハ芸術アカデミーでイヴァン・クラスキーに師事。
 2018年開催のブレーメン国際ピアノ・コンクールで優勝し注目されました。
 母国の作曲家の作品を心を込めて演奏しております。
 




ACTE PREALABLE

代理店変更のため再掲載
AP0431
【旧譜】
\2600
デュボワ:ピアノ作品集 Vol.1
 テオドール・デュボワ(1837-1924):
  12の演奏会用練習曲
  スケルツォとコラール Op.18
  夢想前奏曲 Op.12
  スケルツォ Op.10
アルトゥール・シミホ(ピアノ)

 パリ音楽院の院長も務めたテオドール・デュボワのピアノ作品集。

 19世紀~20世紀初頭のフランスの作曲家であり1896年からはパリ音楽院の院長も務めたテオドール・デュボワは、今日ではオルガン音楽がわずかに知られている程度で、その他の作品が顧みられることはめったにありませんが、交響曲やバレエ音楽、声楽作品など実に多様なジャンルの作品を遺し、1861年にはローマ賞も獲得しています。

 ブラジル出身のピアニスト、アルトゥール・シミホが、埋もれたままではあまりにもったいない、ロマンチックでピアノのテクニックに対する非常に深い理解が反映されているデュボワのピアノ作品を世界初録音しポーランドのActe Prealableレーベルからリリース。
 第1弾は50分近くに及ぶ力作「12の演奏会用練習曲」と、初期の3作品を収録しています。

 ※録音:2017年11月4日&20日
 
 
AP0432
【旧譜】
\2600
デュボワ:ピアノ作品集 Vol.2
 テオドール・デュボワ(1837-1924):
  森の詩/2つの小品/
  時間/主題と変奏
アルトゥール・シミホ(ピアノ)

 19世紀~20世紀初頭のフランスの作曲家であり1896年からはパリ音楽院の院長も務めたテオドール・デュボワは、今日ではオルガン音楽がわずかに知られている程度で、その他の作品が顧みられることはめったにありませんが、交響曲やバレエ音楽、声楽作品など実に多様なジャンルの作品を遺し、1861年にはローマ賞も獲得しています。

 ブラジル出身のピアニスト、アルトゥール・シミホが、埋もれたままではあまりにもったいない、ロマンチックでピアノのテクニックに対する非常に深い理解が反映されているデュボワのピアノ作品を世界初録音しポーランドのActe Prealableレーベルからリリース。
 第2弾は印象派的な性格も感じさせる想像力に富んだ「森の詩」やよく練られたテクニックが要求される「主題と変奏」などを収録。

 ※録音:2018年2月13日-14日&3月16日
 
 
AP0433
【旧譜】
\2600
デュボワ:ピアノ作品集 Vol.3
 テオドール・デュボワ(1837-1924):
  ピアノ・ソナタ イ短調
  ウェルギリウスの詩
アルトゥール・シミホ(ピアノ)

 19世紀~20世紀初頭のフランスの作曲家であり1896年からはパリ音楽院の院長も務めたテオドール・デュボワは、今日ではオルガン音楽がわずかに知られている程度で、その他の作品が顧みられることはめったにありませんが、交響曲やバレエ音楽、声楽作品など実に多様なジャンルの作品を遺し、1861年にはローマ賞も獲得しています。

 ブラジル出身のピアニスト、アルトゥール・シミホが、埋もれたままではあまりにもったいない、ロマンチックでピアノのテクニックに対する非常に深い理解が反映されているデュボワのピアノ作品を世界初録音しポーランドのActe Prealableレーベルからリリース。
 第3弾はデュボワ唯一のピアノ・ソナタと、ウェルギリウスの「牧歌」にインスピレーションを得た「ウェルギリウスの詩」を収録。

 ※録音:2018年2月14日、5月17日&7月4日
 
 
AP0538
【旧譜】
\2600
コンセプチャ
 アンドレ・ウェニャン(1942-2015):2つのムーブメント
 ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):
  ロマンス(アルト・サクソフォンとピアノのための)
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
  ジャズ・ソナタ(アルト・サクソフォンとピアノのための)
 マルチン・コプチンスキ(b.1973):
  サクソフォンとピアノのためのソナタ Op.85*
 *世界初録音
コンセプチャ
 〔ユスティナ・ヤジヂク(ピアノ)、
  ミハウ・マシラク(サクソフォン)〕

 サクソフォンとピアノによるデュオ、コンセプチャ!

 コンセプチャは2018年にピアニストのユスティナ・ヤジヂクとサクソフォン奏者のミハウ・マシラクによって結成されました。
 ポーランド語の「コンセプチャ」は「コンセプト」を意味します。
 コンセプチャは現代音楽作品や、ポピュラーやジャズとの境界線にある作品などを主なレパートリーとしており、そのなかには複数の委嘱作品も含まれています。
 このアルバムの最後に収録されたマルチン・コプチンスキの「ソナタ Op.85」も彼らのために作曲された作品で、世界初録音となっています。

 ※録音:2021年7月22日&7月28日&8月28日
 
 
AP0535
【旧譜】
\2600
シャルル・ケフ:オルガン作品集 Vol.2
 シャルル・ケフ(1873-1931):
  Impressions Religieuses Op.54-1
  オルガンのための12の小品
スタニスワフ・マリイェフスキ(オルガン)

 フランスの作曲家、シャルル・ケフのオルガン作品集の第2弾。
 ケフは、リール音楽院で学んだ後、パリ音楽院でヴィドール、ヴィエルヌ、ギルマンに師事。
 オルガン奏者としても活躍し、1895年から1898 年までサン・マリー・デ・バティニョール教会、1898 年にはパリのサン・ローラン教会で奏者を務め、同年、同音楽院オルガン部門で一等賞を受賞しています。

 オルガン奏者のスタニスワフ・マリイェフスキは、古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、特に19世紀末から20世紀初頭のフランスとポーランドの作品を多く演奏しています。

 ※録音:2022年2月21日-22日
 
 
AP0109
【旧譜】
\2600
新しいポーランド音楽のパノラマ Vol.6
 マリアン・ボルコフスキ:Vox per uno strumento ad ottone
 ピオトル・スポツ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 グラジナ・パチョレク=ドラウス:
  Muzyka napotkana(オーボエとアコーディオンのための)
 アルドナ・ナヴロツカ:Molecules(ピアノのための)
 バルトシュ・コヴァルスキ=バナセヴィチ:
  Epizod(管弦楽のための)
 ミー・ジン・リー:Fala(クラリネットとピアノのための)
 スワヴォミル・ザムシュコ:3つのオルガン前奏曲
 リシャルト・オサダ:
  E-motion(2つのアコーディオンとトラックのための)
 ボリス・アルバラード:Pazzanti(ピアノのための)
 ダリウシュ・ワピンスキ:Les Jeux
  (クラリネット、ファゴット、チェロとピアノのための)
 ボルコフスキ:ドラム(管弦楽のための)
ズジスワフ・ピエルニク(チューバ)
パトリツィア・ピエクトフスカ(ヴァイオリン)
ピオトル・スポツ(ピアノ)
ティトゥス・ヴォイノヴィチ(オーボエ)
ズビグニェフ・コジリク(アコーディオン)
サボルチ・エステーニ(ピアノ)
ユゼフ・エスネル音楽学校管弦楽団
ミハウ・ニジンスキ(指揮)
ミハウ・シュバルガ(クラリネット)
イレナ・ヴィセウカ=チェシラル(オルガン)
ラドスワフ・トポロフスキ(アコーディオン)
グゼゴシュ・トポロフスキ(アコーディオン)
マリア・パス・サンティバニェス(ピアノ)
ピオトル・フィリ(クラリネット)
カタジナ・ピオトロフスカ(ファゴット)
マリウシュ・ドマニスキ(チェロ)
ロベルト・モラフスキ(ピアノ)
ショパン音楽アカデミー交響楽団
ピオトル・ボルコフスキ(指揮)

 現代ポーランドの作曲家にスポットライトを当てたシリーズの第6弾。
 このアルバムはショパン音楽大学で教鞭をとるマリアン・ボルコフスキとその生徒たちの作品を収録しています。
 
 
AP0534
【旧譜】
\2600
アントニ・コンツキ:ロマンスと歌
 アントニ・コンツキ(1816-1899):
  ロマンスと歌
  アヴェ・マリ
  Mnie tylko zal ciebie. Dumka
  L'inconstant - Cangio d'amor
  愛の夢
マグダレナ・モレンドフスカ(ソプラノ)
ドナタ・ズリアニ(メゾ・ソプラノ)
アンナ・ミコロン(ピアノ)
アンナ・サヴィツカ(チェロ)

 19世紀ポーランドの音楽一家に生まれたアントニ・コンツキは、生涯で400以上の作品を作曲しました。
 アントニはショパンやリストに並ぶピアノの名手とされ、世界中でコンサートを行い、生前には数多くの作品が出版されていましたが、今日ではほとんどが忘れられてしまいました。
 アントニの作品はピアノ独奏曲がほとんどを占めますが、このアルバムに収録されているような歌曲も多く残しています。

 ※録音:2021年8月&12月
 
 
AP0533
【旧譜】
\2600
ユリウシュ・ヴェルトハイム:歌曲選集
 ユリウシュ・ヴェルトハイム(1880-1928):
  Blada roza/Czarne motyle/
  Ici-bas/Zale/Cien Chopina/
  4つの歌 Op.8/4つの歌 Op.10/
  7つの歌 Op.16
ベアタ・ザヴァヅカ=クウォス(ソプラノ)
エルジュビエタ・ティシェツカ(ピアノ)

 19世紀後半~20世紀前半に活躍した作曲家のユリウシュ・ヴェルトハイムは、新ロマン主義を掲げ、若き日のアルトゥール・ルービンシュタインに大きな影響を与えました。
 短い生涯の中で、4つの交響曲や数多くのピアノ曲、歌曲など、さまざまな作品を出版しましたが、その多くは第二次世界大戦中に焼失しています。

 ※録音:2021年8月26日-27日
 
 
AP0531
【旧譜】
\2600
あなたとともに十字架の下に立たせてください
 ペルゴレージ:スターバト・マーテル
 プーランク:アヴェ・ヴェルム・コルプス
 ハビエル・ブストー(b.1949):Salve Regina
 ユオザス・ナウヤリス(1869-1934):
  Unus ex discipulis、Caligaverunt
 ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):Pater Noster
 ウルマス・シサスク(1960-2022):Sanctus-Benedictus
 ヤコブス・ガルス(1550-1591):Duo Seraphim
ベアタ・ドゥニン=ヴォンソヴィチ(ソプラノ)
ボグミワ・タラシェヴィチ(メゾ・ソプラノ)
アガタ・ドブリニェフスカ(第1ヴァイオリン)
マルティナ・ムシャウ(第2ヴァイオリン)
エミリア・ミエホヴィチ(ヴィオラ)
ヴェロニカ・クヤヴァ(チェロ)
ミハウ・ココト(ハープシコード)
バルトウォミェイ・スタンコヴィアク
 (ポジティブ・オルガン)
ジェロナ・グラ音楽大学合唱団
ウツィア・ノヴァク(指揮)

 16世紀から20世紀までの幅広い年代の宗教合唱作品を収録したアルバム。
 イタリア、ナポリ楽派の作曲家ペルゴレージが最後に残した名曲「スターバト・マーテル」をメインに、様々な様式による美しい作品が集められています。

 ※録音:2019年5月&9月
 
 
AP0438
【旧譜】
\2600
ルジツキ:ピアノ作品集 Vol.2
 ルドミル・ルジツキ(1883-1953):
  ラグナ Op.36/9つのスケッチ Op.39/
  幻想曲 Op.11/5つの前奏曲 Op.2/
  ポーランドの踊り Op.37/時計物語 Op.26/
  2つの前奏曲と2つの夜想曲 Op.3/イタリア Op.50
ヴァレンティナ・セフェリノヴァ(ピアノ)

 ポーランド音楽文化の活性化に努めたルジツキのピアノ作品集第2巻!

 オペラ指揮者、ピアノ教師としても活動したポーランドの作曲家、ルドミル・ルジツキのピアノ作品集第2巻。
 ルジツキは、ワルシャワ音楽院でピアノと作曲を学び、ベルリン留学時には、エンゲルベルト・フンパーディンクに師事。
 友好関係を築いていたシマノフスキ、フィテルベルク、シェルタらとともに「若きポーランド」を結成し、ポーランドの音楽文化の活性化にも努めました。

 才能豊かな神童として称賛されたブルガリア出身のピアニスト、ヴァレンティナ・セフェリノヴァは、12歳で故郷のオーケストラと共演しソリストとしてデビュー。
 ブルガリア国立音楽院ではルボミル・ディノロフに師事し、わずか27歳で同音楽院の助教授に就任。
 セフェリノヴァは、ブルガリア国営ラジオとテレビにも出演し、ロマン派時代の作曲家による作品の解釈に対する彼女の評判はブルガリア国外にも広がり、クロード・ドビュッシーの家と美術館のパリ理事会から毎年恒例の記念式典に招待されるという栄誉ある経歴を積んでいます。
 現在はイギリスのサウサンプトン大学の音楽学部で講師を務め、後進の育成に力を注いでいます。

 ※録音:2018年6月3日&5日、ポーランド・ラジオ・スタジオS1(ポーランド)
 
 
AP0428
【旧譜】
\2600
ヴェルトハイム:ピアノ作品集
 ユリウシュ・ヴェルトハイム(1880-1928):
  4つの前奏曲 Op.2
  2つの前奏曲 Op.5
  オリジナル主題による変奏曲 Op.4 -
   ヴィルヘルム・バックハウスに捧ぐ
  2つの即興曲 Op.6
  ポーランド民謡による3つの旋律 Op.13 -
   ロマン・ヤシンスキに捧ぐ
エルジュビエタ・ティシェツカ(ピアノ)

 19世紀後半~20世紀前半のポーランドにおけるコンポーザー=ピアニスト、指揮者、教育者、音楽評論家として活躍したユリウシュ・ヴェルトハイム。

 ヴェルトハイムは新ロマン主義を掲げた作曲者としての一面はもちろんのこと、若き日のアルトゥール・ルービンシュタインに多大な影響を与えた人物としても知られ、その短い生涯の中で、交響曲、ピアノ独奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、歌曲など、数多くの作品を残しましたが、手稿譜の大部分は第二次世界大戦中にワルシャワで焼却されています。
 本アルバムでは、新ロマン派のスタイルにこだわりを続け、多彩な音楽活動を行ったヴェルトハイムによるピアノ作品を取り上げています。

 ※録音:2018年4月5日&6日、ポーランド・ラジオ・スタジオS1(ポーランド)
 
 
AP0424
【旧譜】
\2600
コンツキ:ピアノ作品集 Vol.2
 アントニ・コンツキ(1817-1899):
  ピアノのための多彩な国民的ポルカ Op.81
  孤立 - ピアノのための瞑想曲 Op.47
  いつもひとりぼっち - ピアノのための瞑想曲第3番 Op.57
  糸車 - ピアノのための即興曲 Op.325
  ピアノための 《狩り》 Op.237
  クラコヴィエンヌによるピアノのための華麗なる変奏曲 Op.45
  レ・ヴィオレット, 4手ピアノのための華麗なる四重奏曲 Op.30*
  ライオンの目覚め, 4手ピアノのための英雄的奇想曲 Op.115*
スワヴォミル・ドブジャンスキ(ピアノ)
アグスティン・ムリアーゴ(ピアノ)*

 アントニ・コンツキは音楽一家に生まれ、幼少期から父親にピアノの手ほどきを受けました。1829年から1830年にかけてモスクワでジョン・フィールドにピアノと作曲を、その後、ウィーンでピアノをタールベルクに、作曲をゼヒターに師事。
 作品の多くは、歌劇などの主題による幻想曲、ソナタ、練習曲、瞑想曲、ワルツ、マズルカなどのピアノ曲を中心に残しており、特に 《ライオンの目覚め, 4手ピアノのための英雄的奇想曲 Op.115》 は人気作のひとつに数えられます。
 1822年にヴァイオリニストである兄と共にデビューすると「神童」と称えられ、ヨーロッパ全土でツアーを行うなど高い評価を受けました。
 1836年からはパリに移り住み、ショパンとも交流があったと言われる彼は、演奏家として大成功していたヴァイオリニストの弟の影に隠れる形になってしまいましたが、ベルリン音楽院で働く機会を与えられ、ハンス・フォン・ビューローと交流するなど音楽界に影響力を持っていました。
 その後はサンクトペテルブルクでも教育者として活躍しました。

 ※録音:2018年4月13日-14日&2017年9月11日
 
 
AP055253
(2CD)
【旧譜】
\4800
ガルバル:ピアノ作品集 Vol.2
 万華鏡のような景色
アレクサンドラ・ガルバル(ピアノ)

 ポーランドの女流作曲家、アレクサンドラ・ガルバル!

 ポーランドの作曲家、ピアニスト、チェンバリストであり教育者でもある多才な女性アレクサンドラ・ガルバルによる自作自演集の第2弾。
 彼女はカトヴィツェのカロル・シマノフスキ音楽アカデミーで作曲、指揮、音楽理論を学び、その後ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽アカデミーで音楽理論をさらに学びました。
 現在は教育者として後進の指導にもあたっており、様々な面でその才能を発揮しています。

 ※録音:2022年5月、11月
 
 
AP0550
【旧譜】
\2600
カール・アドルフ・ローレンツ:歌曲集
 3つの歌 Op.9/O weint um sie Op.5/
 春 Op.29-2/春の歌/4つの厳粛な歌 Op.58/
 Ingeborgs Klage Op.17/Strandlieder Op.97-1/
 答え Op.45/Max und Moritz Op.7-1/
 Das Märchen von den Fischerkindern Op.28-1/
 クリスマスソング Op.70/Ich armes Maidlein Op.13/
 2つの二重奏曲 Op.13/2つの歌曲 Op.23/子守歌 Op.28-2
カタジナ・ドンダルスカ(ソプラノ)
イヴォナ・ホッサ(ソプラノ)
エヴァ・ヴォラク(コントラルト)
ピオトル・クシェヴィチ(テノール)
アダム・ズドゥニコフスキ(テノール)
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)

 ポーランドのシュチェチンでその人生の大半を過ごした作曲家カール・アドルフ・ローレンツ。
 現在では忘れ去られてしまった作曲家の一人ですが、19世紀から20世紀にかけてシュチェチンにおける音楽家の重要人物の一人でした。
 ソプラノのカタジナ・ドンダルスカは彼女の仲間を集めて、カール・アドルフ・ローレンツの作品を世界初録音しています。

 ※録音:2022年9月3日-5日
 
 
AP0548
【旧譜】
\2600
アンナ・クトコフスカ=カス ~ ポートレート
 ショパン:願望(原曲:夜想曲 Op.9-2)
 ショパン(ポーリーヌ・ヴィアルド):
  小鳥(原曲:マズルカ Op.68-2)
 ベルク:7つの初期の歌曲
 シマノフスキ:スウォピェヴニェ
 モーツァルト:歌劇《魔笛》より「夜の女王のアリア」
 ベッリーニ:歌劇《ノルマ》より「清らかな女神よ」
 モニューシュコ:
  歌劇《伯爵夫人》より「エヴァのイタリア語のアリア」
  歌劇《幽霊屋敷》より「ハンナのアリア」
 プッチーニ:歌劇《修道女アンジェリカ》より
  「アンジェリカのアリア」
 モーツァルト:歌劇《魔笛》より「夜の女王のアリア」
 ルイジ・アルディーティ:Parla
アンナ・クトコフスカ=カス(ソプラノ)、他

 ポーランドのコロラトゥーラ・ソプラノであるアンナ・クトコフスカ=カスのポートレート。
 ワルシャワ国立歌劇場でオペラ・デビューした彼女はその後も世界的な活躍をしています。
 このアルバムでもモーツァルトを始めとしてベッリーニ、モニューシュコといった様々な作品を収録している他、アルバン・ベルクの難曲にも挑んでおりライヴとは思えない見事な歌唱を披露しています。
 
 
AP0542
【旧譜】
\2600
ピオトル・グリンホルツ:オルガン作品集
 イントラーダ/聖リプカのトッカータ/
 太陽のプレリュード/カンタービレ h-c/
 祝祭トッカータ/オルガンのための印象/
 キャロル/二連祭壇画のキャロル/幼な児イエス/
 エルクのトッカータ/パルティータ,アダージョとフーガ
スタニスワフ・マリイェフスキ (オルガン)

 オルガニストであり作曲家であるピオトル・グリンホルツの作品集。グリンホルツは5歳からピアノを習い始め、ワルシャワのシマノフスキ音楽アカデミー、ショパン音楽アカデミーにて研鑽を積みました。
 現在では教育者としてオルガンの即興演奏と室内楽を教えています。2012年3月にはポーランド文化功労勲章を授与されました。

 ※録音:2022年1月5日&7日
 
 
AP0540
【旧譜】
\2600
ヴォイチェフ・ソヴィンスキ:宗教音楽集 Vol.1
 なんと愛おしいことでしょう Op.92
 おお救世主よ
 6つの宗教的な作品
 小ミサ Op.114
アレクサンドラ・クハルスカ=シェフレル(ソプラノ)
アリツィア・ルミャノフスカ(メゾ・ソプラノ)
ドナタ・ズリャニ(メゾ・ソプラノ)
マルチン・ポミカワ(テノール)
リャン・ユー (バリトン)
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン)

 ポーランドのピアニスト兼作曲家であったヴォイチェフ・ソヴィンスキの宗教音楽集。
 ソヴィンスキはツェルニーに師事し音楽教師としても活躍し、ショパンと交流した記録も残っています。

 ※録音:2022年2月、3月
 
 
AP0464
【旧譜】
\2600
ルネ・ド・ボワドフル:
 クラリネット、チェロとピアノのための作品集

  クラリネットとピアノのためのソナタ Op.12
   (ロムアルド・トヴァルドフスキ編曲)
  チェロとピアノのための祈り Op.26-2
  クラリネットとピアノのための3つの小品 Op.20
  チェロとピアノのための子守歌 Op.34
  クラリネットとピアノのための3つの小品 Op.40
  チェロとピアノのための東洋的組曲 Op.42
アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(クラリネット)
アンナ・サヴィツカ(チェロ)
アンナ・ミコロン(ピアノ)

 19世紀フランスの知られざる作曲家、ルネ・ド・ボワドフルの室内楽シリーズ

 1838年にフランス東部のヴズールで生まれたルネ・ド・ボワドフルは、パリで学び、サン=サーンスやマスネとの出会いからも影響を受けた作曲家。
 生前に大きな成功を収めたにも関わらず、19世紀後半からは無視されてきた作曲家で、約60曲の室内楽作品と声楽やピアノの作品残しており、Acte Prealableレーベルによって多くの作品が世界初録音されています。

 ※録音:2018年&2019年
 
 
AP0446
【旧譜】
\2600

ルネ・ド・ボワドフル:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.10
 ピアノ三重奏曲第2番 ト短調 Op.32
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための組曲 ニ長調 Op.83
 小川のほとりで Op.52

パヴェウ・ククリンスキ(ヴァイオリン)
タデウシュ・サメレク(チェロ)
アンナ・ミコロン(ピアノ)

 1838年にフランス東部のヴズールで生まれたルネ・ド・ボワドフルは、パリで学び、サン=サーンスやマスネとの出会いからも影響を受けた作曲家。
 生前に大きな成功を収めたにも関わらず、19世紀後半からは無視されてきた作曲家で、約60曲の室内楽作品と声楽やピアノの作品残しており、Acte Prealableレーベルによって多くの作品が世界初録音されています。

 ※録音:2018年
 
 
AP0445
【旧譜】
\2600
ルネ・ド・ボワドフル:オーボエとピアノのための作品集
 オーボエとピアノのための聖体奉挙第2番 Op.61
 スケルツォ(ピアノと管楽器のための七重奏曲) Op.49
 ヴィオラ、2本のヴァイオリン、チェロ、
  コントラバスとハープのための夢想 Op.55
 オーボエとピアノのための3つの小品 Op.26
 2本のヴァイオリンとピアノのためのカンティレーヌ Op.24-3
 ピアノ、ヴァイオリン、チェロと
  ハープのためのエレジー Op.15-2
 オーボエとピアノのための村の情景 Op.86
 2本のチェロとピアノのための夢想 Op.55
 オーボエ、チェロとピアノのための
  ポエム・パストラル(田園詩曲) Op.87
 ピアノ、ヴァイオリン、チェロとハープののための婚礼の歌
 オーボエとピアノのためのアンダンティーノ Op.60
マルタ・ルジャンスカ(オーボエ)
ラファウ・イェンジェイェフスキ(フルート)
アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(クラリネット)
ピオトル・ポジャコフスキ(ホルン)
ミロスワフ・パホヴィチ(ファゴット)
パヴェウ・ククリンスキ(ヴァイオリン)
アンジェイ・カツプシャク(ヴァイオリン)
クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ
 (ヴィオラ)
ゾフィア・エルヴァルト(チェロ)
ジャコモ・ビアージ(チェロ)
イェンジェイ・カツプシク(コントラバス)
アンナ・ミコロン(ピアノ)
カルロス・ロベルト・ペーニャ・モントヤ (ハープ)

 1838年にフランス東部のヴズールで生まれたルネ・ド・ボワドフルは、パリで学び、サン=サーンスやマスネとの出会いからも影響を受けた作曲家。
 生前に大きな成功を収めたにも関わらず、19世紀後半からは無視されてきた作曲家で、約60曲の室内楽作品と声楽やピアノの作品残しており、Acte Prealableレーベルによって多くの作品が世界初録音されています。

 ※録音:2018年
 




ALPHA CLASSICS



ALPHA1024
\3100
MELODIYAの名物ピアノ・デュオ、フレンチ・レパートリーでALPHAに登場
パサージュ・スクレ ~フランスの4手ピアノ作品集

 1-12. ジョルジュ・ビゼー(1838-1875): 子供の遊び Op. 22 (1871)
 13-16. クロード・ドビュッシー(1862-1918): 小組曲 L 65 (1886-89)
 17-22. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): ドリー Op. 56 (1894-97)
 23-27. モーリス・ラヴェル(1875-1937): マ・メール・ロワ M. 60 (1908-10)
 28-32. ルイ・オーベール(1877-1968): イマージュの一葉 (1930)
リュドミラ・ベルリンスカヤ
アルトゥール・アンセル (4手ピアノ)

 録音: 2022年4月 サル・コロンヌ、パリ
 収録時間: 73分

 【MELODIYAの名物ピアノ・デュオ、フレンチ・レパートリーでALPHAに登場!】
 ロシア出身のリュドミラ・ベルリンスカヤと、フランス出身のアルトゥール・アンセルの夫婦によるピアノ・デュオ。
 MELODIYAを中心に数々のアルバムをリリースしてきた彼らが初めてALPHAからリリースするのは、フランスの作曲家たちによる4手ピアノの作品集です。
 しかも、どの作品も有名ながらこれまで彼らが録音してこなかった曲ばかりという嬉しい内容。フレーズ感、テンポ感、バランス、全てにおいて息の合ったアンサンブルはこのデュオならではのもので、ベル・エポックの薫り高いこれらの作品を色彩豊かに、楽しく美しく聴かせています。
 アルバム・タイトル「Passage Secret」には音楽的なパッセージを引っかけていると思われますが、フランス語で「密航」というやや意味深なもの。

 
 




DIVIEN ART


DDX-21103
\2800
光に向かって カーマイケル:作品集
 1-3. ピアノ協奏曲第2番
 4-6. ピアノ三重奏曲「Toward the Light 光に向かって」
 7. アリア - ヴィオラとピアノのために
 8-10. Contrasts コントラスツ
 11-18. Short Cuts ショート・カッツ -
  フルート、オーボエ、クラリネットと
   ピアノのためのディヴェルティメント
 19-21. On the Green オン・ザ・グリーン
アントニー・グレイ(ピアノ)...1-3、7-18
セント・ポール・シンフォニア...1-3
アンドルー・モーリー(指揮)...1-3
プリマヴェーラ・アンサンブルのメンバー...4-6
モーガン・ゴフ(ヴィオラ)...7-10
スーザン・トーク(フルート)...11-18
クレア・ホスキンス(オーボエ)...11-18
シェリー・レヴィ(クラリネット)...11-18
レイチェル・ハーウッド・ホワイト
 (オーボエ)...19-21
ジェレミー・フォスター(オーボエ)...19-21
ピーター・シグレリス
 (クラリネット)...19-21
橋本杏奈(クラリネット)...19-21
マーク・スミス/サブリナ・バレン
 (ホルン)...19-21
マイケル・エルダーキン/
 アシュリー・マイオール(ファゴット)...19-21
ローラ・ヴィンセント
 (コントラファゴット)...19-21

 録音:2017-2022年
 総収録時間:79分

 オーストラリアの作曲家、ジョン・カーマイケルの作品集。
 彼の作品は、ラフマニノフを彷彿させる華麗な響きと、ジャ ズのイディオムを含むネオ・ロマンティックの作風を持ち、その親しみ易い音楽は多くの聴き手から支持されています。
 このアルバムにはピアノ協奏曲を中心に、ヴィオラが美しく歌う「アリア」やアルバム・タイトルにもなったピアノ三重 奏曲「Toward the Light 光に向かって」など5曲の室内楽曲を収録。
 「On the Green オン・ザ・グリーン」で はクラリネット奏者の橋本杏奈が参加しています。

 
 
 

DDX-21112
\2800
Parallels アレクサンダー・フィンチが弾くオルガン作品集 アレクサンダー・フィンチ(オルガン)
 1. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):惑星 Op. 32より
  「木星 - 快楽をもたらす者」(T. トロッター編)
 2-5. フローレンス・プライス(1887-1953):組曲第1番 ー オルガンのために
 6. クリス・マーティン(1977-):パラダイス(A. フィンチ編)
 7. エドワード・エルガー(1857-1934):
  エニグマ変奏曲より「ニムロッド」(W. H. ハリス編)
 8-12. ダン・ロックレア(1949-):Rubrics
 13. エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(E. H. レマレ編)
 14. エルガー:朝の歌(H. ブリューワー編)
 15-18. レオン・ボエルマン(1862-1897):ゴシック組曲

 録音:2022年8月23,24日、11月18、19日 Cheltenham College Chapel, Cheltenham(UK)
 総収録時間:68分

 2004年からチェルトナム・カレッジのオルガニストとして活躍するアレクサンダー・フィンチ。
 1990年代にはランカスター市のレジデント・オルガニストとして100回以上のリサイタルを開催、高い人気を誇っています。
 前作「Transformations=変容」(DDA-25193)でフィンチは、さまざまな変奏曲を披露していました。
 今作で はプライス、ロックレア、ボエルマンのオリジナル作品を中心に、ホルストやエルガーをはじめとした名作をオルガン用に編曲した作品を並べ、オルガンの響きの多様性と豊かな音響を探ります。

 
 




METIER


MEX-77112
\2800
The path among the dunes レファニュ:室内楽作品集
 1-17. The Same Day Dawns(1974)...
  ソプラノと5つの楽器のために
 18. 六重奏曲(1996)
 19. ピアノ三重奏曲(2003)
 20. The Moth-Ghost(2020)
ジェミナイ
Clara Barbier Serrano(ソプラノ)...1-17、20
Aleksander Szram(ピアノ)...18、19

 録音:St John the Evangelist,Sylvan Rd, Upper Norwood,London SE19 2RX 2023年7月...18-20
 1-17は1979年リリースのCHANDOS盤(LP)より再収録
 総収録時間:71分

 ニコラ・レファニュは英国生まれ。これまでに100曲以上の作品を発表し、どれも好評を得ています。
 このアルバムに は、ソプラノと5つの楽器のための「The Same Day Dawns」を中心に、アイルランドの自然からインスピレーソン を受けた六重奏曲や、一つの楽章に楽想が凝縮されたピアノ三重奏曲、ギリシャ神話からテーマを採った「The Moth-Ghost 蛾の幽霊」を収録。
 不協和音が多用された音楽は先鋭的ですが、フルート、クラリネットの柔らか い響きが全体を耳当たりのよいものにしています。
 演奏は、近現代の作品を得意とする英国のアンサンブル「ジェミナイ(ジェミニとも)」。クラリネット奏者のイアン・ミッチェルが指揮を務め、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット2本、フルート2本とパーカッションが常設メンバーで、作品に 応じてゲストの奏者たちが加わります。

 
 
 

MEX-77121
\2800
In Two Minds デュオ・マヌリダ
 1. Pre Dawn and Dawn: Australian Bell Birds
 2. Guten Morgan, Herr Kandinsky! (Point and Line to Plane)
 3. Boom Time- Bitterns at Leighton Moss
 4. New York-New York Mark Rothko- Jackson Pollock
 5. Ornitharia (フルート・ソロ)
 6. Stonehenge Thunderstorm and Skylark (ピアノ・ソロ)
 7. Lake Eacham Blue
 8. Dusk/Night Lyrebirds
デュオ・メヌリダ
 ローラ・チスレット(フルート)
 エドワード・カウイー (ピアノ)

 録音:2023年10月 Ayriel Studios, Whitby(UK)
 総収録時間:55分

 オーストラリアのフルーティスト、ローラ・チスレットと作曲家エドワード・カウイーは、これまでに30年間の長きにわたり 音楽的な結びつきを保っています。
 このアルバムはオーストラリアとイギリスの風景に触発された彼らの即興演奏に よる8つのトラックを聴くことで、聴き手は音楽的な旅を楽しむことができるというもの。
 カンディンスキーやロスコ、ポ ロックなどのビジュアルアーティストからの影響も採り入れられており、エドワードの妻でヴィジュアル・アーティストとして 活躍するヘザー・カウイーのアートワークがアルバムの表紙を飾っています。
 またアンサンブル名の「メヌリダ」とはオー ストラリアに棲息するLyrebird=コトドリのラテン語名。
 こんなところにも彼らの強いこだわりが感じられます。
 




TOCCATA CLASSICS



TOCC-101
\2600
ブラームスを思わせる慎ましくも情熱的な雰囲気
フェルディナント・ティエリオ(1838-1919):室内楽作品集 第2集
ハンブルク・チェンバー・プレイヤーズ
 1-4. 五重奏曲 ト長調 - 2つのヴァイオリン、ヴィオラと2つのチェロのために(1914)
 5-6. 2つのアダージョ Op. 41 - ヴィオラ、またはチェロとオルガンのために(1887)
 7-10. 4つの幻想曲 Op. 28 - ヴァイオリンとピアノのために
  7. No. 1. Quasi Andante / 8. No. 2. Tempo moderato / 9. No. 3. Andante / 10. No. 4. Allegro
 11. ラルゲット - ヴィオラとオルガンのために(作曲年不詳)
 12-15. 組曲 - 3つのチェロのために(作曲年不詳)
  12. I. Allegro giocoso / 13. II. Molto lento / 14. III. Tempo di Menuetto / 15. IV. Choral: poco adagio
 
 ※全て世界初録音

 録音:ドイツ 2022年6月16-18日 Heilig-Geist-Kirche, Pinneberg,Schleswig-Holstein...1-4 2023年5月8日 Friedrich-Ebert-Halle, Hamburg...7-10 2023年5月12日 Friedrich-Ebert-Halle,Hamburg...12-15 2023年6月29日 Johanneskirche, Bad Durrheim,Baden-Wurttemberg...5-6、11
 総収録時間:64分

 ハンブルク生まれのフェルディナント・ティエリオ。彼はブラームスの師でもあったエドゥアルド・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親しい友人関係にありました。
 ティエリオの室内楽作品集シリーズ第1集(TOCC-80)に続くこの第2集では、5つの作品を収録。
 どの曲もブラームスを思わせる慎ましくも情熱的な雰囲気を持っていて、聴きごたえのあるものばかりです。
 なかでも2003年に初めて出版された「組曲」は優れたチェリストでもあったティエリオの面目躍如といえる作品。
 抒情的な旋律でチェロを存分に歌わせることで、深みある楽器の音色を存分に生かした曲に仕上がっています。
 
 

TOCC-710
\2600
アーノルド・ロスナー(1945-2013):管弦楽作品集 第4集
 1. スケルツォ - 管弦楽のために Op. 29a(1964)
 2-4. 合奏協奏曲第2番 Op. 74(1979)
  2. I. Lento:Allegro / 3. II. Adagio / 4. III. Allegro molto
 5-10. フランク・マルタンの主題による変奏曲 Op. 105(1996)
 11. A My Lai Elegy ミライの哀歌 Op. 51(1971/1993改定)
 
 ※全て世界初録音
ポール・ベニストン(トランペット)...11
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ニック・パーマー(指揮)

 録音:2023年9月5-6日 Abbey Road Studios, London(UK)
 総収録時間:80分

 ニューヨークを拠点とするロスナーの作品集。バロック以前のポリフォニーに影響されつつも、ハーモニーとリズムは独自のスタイルを貫き、魅力的な作品を生み出す作曲家です。
 この第4集では、スネアドラムが大活躍する初期作品の「スケルツォ」をはじめ、フランク・マルタンの旋律を用いた変奏曲と古典的な形式で書かれた合奏協奏曲を聴くことができます。
 そして、最後に置かれた「A My Lai Elegy ミライの哀歌」は、1968年、ヴェトナムで起きたソンミ村虐殺事件(The M? Lai massacre)と1970年のケント州立大学銃撃事件からインスパイアされた作品で、彼自身の深い悲しみと、荒々しい怒りの感情が強く表現されています。
 
 


TOCC-715
\2600
オスカル・メリカント (1868-1924):オルガン作品集
 1. 半音階的幻想曲 om038(1917頃)
 2. 葬送行進曲 om279(1888)
 3-7. 演奏会用練習曲 om119(1908)
  3. I. Moderato energico
  4. II. Moderato
  5. III. Lento - Moderato con moto
  6. IV. Moderato (alla Barcarola)
  7. V.Allegretto (quasi veloce)
 8-52. 100のコラール前奏曲(抜粋)
 53-54. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
  前奏曲とフーガ ホ短調 Op. 35 No. 1(1837)
   (O.メリカントによるオルガン編)
 
 ※全て世界初録音
ヤン・レヘトラ(オルガン)

 録音:2022年11月14-15日 フィンランド、タンペレ大聖堂
 総収録時間:79分

 2024年に没後100年を迎えるフィンランドの作曲家オスカル・メリカント。
 民謡の旋律を巧みに取り入れた愛らしい歌曲やピアノ曲が知られていますが、彼はオルガニストとしても高名であり、演奏実践の権威として教会やコンサートホールでのオルガン演奏法に革新をもたらしました。
 これまで彼のオルガン作品のほとんどが録音されていると考えられていましたが(ONDINE ODE-973)、最近、未知の作品が発見され、レパートリーに加わりました。
 このアルバムでは、若き日に書かれた「葬送行進曲」やペダルのための練習曲、100のコラール前奏曲の抜粋などを聴くことができます。
 またメンデルスゾーンのピアノ曲「前奏曲とフーガ ホ短調」をオルガン用に編曲したものも含まれています。
 前述のONDINEのアルバムの他、北欧のオルガン作品を数多く録音してきたヤン・レヘトラの演奏で。
 
 


TOCC-484
\2600
ジャー ナリストとしても著名だった
 ワルター・ニーマン(1876-1953):ピアノ作品集 第1集
トマシュ・カミエニャク
 (ピアノ...Steinway D)
 1-4. Der Artushof アーサー王の宮廷 -「古いダンツィヒ」からの組曲 Op. 158(1941)
  1. I. 前奏曲 / 2. II. サラバンド / 3. III. メヌエット / 4. IV. ジーグ風に
 5-13. Jura-Sommer:Kleine Impressionen ユラの夏:小さな印象 Op. 119(1929)...世界初録音
 14-20. Bunte Blumen: Sieben Klavierstucke
  色とりどりの花 7つのピアノ小品 Op. 139(1934出版)...世界初録音
 21-33. Hamburg: Ein Zyklus von 13 Charakterstucken
  ハンブルク:13の性格的小品によるツィクルス Op. 107(1926出版)

 録音:2023年3月15-16日 Witold Lutoslawski Concert Studio of Polish Radio,Warsaw(ポーランド)
 総収録時間:76分

 ハンブルク出身のワルター・ニーマン。彼はライプツィヒでフンパーディンクとライネッケに作曲法を師事したのち、ジャー ナリストとして活動、『ライプツィヒ新報』に数々の音楽評論を寄稿した他、ブラームスやシベリウスの評伝も上梓し ました。
 晩年は作曲活動に重点を置き、1000曲ほどの作品(そのうち190曲ほどに作品番号が付されています) を作曲。
 そのほとんどがピアノ曲であるのは、ピアニストとしても活動したニーマンならではと言えるでしょう。
 彼の作品 は全般的に後期ロマン派風の親しみやすい抒情的な雰囲気を持っており、時に現れる不協和音も穏やかなもの として曲に組み込まれています。
 とりわけ思い出や異国情緒を好んでおり、「アーサー王の宮廷」や「小さな印象」 などの曲集には彼の好みが反映されています。
 演奏するトマシュ・カミエニャクはポーランド出身。リストやアルカンな どの技巧的な作品を得意とするピアニストです。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PROMINENT CLASSICS



2506-5618/22
(5CD)
\4700→\4290
マタチッチ、完全初出のベートーヴェン・ツィクルス1980-1981
 ベートーヴェン:交響曲全集

 CD1)
  交響曲第1番 ハ長調 作品21
  交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
 CD2)
  交響曲第2番 ニ長調 作品36
  交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」
 CD3)
  交響曲第4番 変ロ長調 作品60
  交響曲第5番 ハ短調 作品67
 CD4)
  交響曲第8番 ヘ長調 作品93
  交響曲第7番 イ長調 作品92
 CD5)
  交響曲第9番 ニ短調 作品125
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
ザグレブ・フィルハーモニック
(以下第9)
ラドミラ・スミッリャニチ(ソプラノ)
マリヤ・クラシッチ(メゾ・ソプラノ)
イーゴル・フィリポヴィチ(テノール)
ネヴェン・ベレマリチ(バス)
ザグレブ・フィル合唱団
 (合唱指揮:
  イヴァン・ゴラン・コヴァチッチ)

 これぞ、巌の如きベートーヴェン!!マタチッチ、完全初出のベートーヴェン・ツィクルス1980-1981(巨匠最後の全曲演奏会) ステレオ・ライヴ!!

 録音:(第1、2番)1980年12月19日 (第3、4番)1981年1月16日 (第5、6番)1981年2月27日 (第7,8番)1981年5月22日 (第9番)1981年6月5日
 演奏会場:ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサートホール(ライヴ録音)HRTクロアチア放送による録音
 *当時クロアチアはユーゴスラヴィアでした。

 巨匠マタチッチはベートーヴェンを満遍なく取り上げていた指揮者ではありません。生涯で二度しか全曲演奏会をしなかったと言います。
 その最初のものは1962年のミラノ放送響とのもので、CDとして既出ですが音質には不満もあり、オケの響きの薄さには泣かされたものです。
 ついに登場する巨匠最後のベートーヴェン・ツィクルスは巨匠のお膝元である、ユーゴスラヴィア(現クロアチア)のザグレブ。もちろん手兵のザグレブ・フィルを率いての大演奏です。
 HRTクロアチア所蔵の音源は優秀なステレオ。正に巌の如きベートーヴェンがそそり立ちます。
 第1番、第2番、第8番という小ぶりな曲の内容の深さにも感動。第7番は青年のような元気溌剌さ。「運命」、「第九」の人生の苦みを体現するかのような切実な表現。
 壮大な「エロイカ」等、聞き所は満載。マタチッチを、更にはベートーヴェンを知るには必携の名演と言えましょう。
 解説には演奏分析の神、金子建志氏がマタチッチのベートーヴェン演奏の秘密を御開帳!




「オケの響きの薄さには泣かされた」と上で書かれてしまった1962年の全集
ALTUSより発売(CDのほうは入手困難になりつつある)



 ALTSA-320/1
(2SACD シングルレイヤー)
\7200
SACD シングルレイヤーで発売決定!
 マタチッチ&ミラノ・イタリア放送響/
  
ベートーヴェン:交響曲全集

 [Disc1]
  交響曲第1番 ハ長調 Op.21(1962年11月23日)
  交響曲第2番 ニ長調 Op.36(1962年11月23日)
  交響曲第3番 変ホ長調「英雄」Op.55(1962年11月19日)
  交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(1962年12月3日)
  交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67(1962年11月30日)
  交響曲第6番 ヘ長調「田園」 Op.68(1962年11月29日)
 [Disc2]
  交響曲第7番 イ長調 Op.92(1962年12月4日)
  交響曲第8番 ヘ長調 Op.93(1962年12月4日)
  交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」Op.125(1962年12月12日)
エディト・ケルテス=ガブリ(ソプラノ)
アリス・エルケ(コントラルト)
アンドール・カポシー(テノール)
イヴァン・サルディ(バス)
ジュリオ・ベルトーラ(合唱指揮)
ミラノRAI 合唱団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
ミラノ・イタリア放送交響楽団

 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません
 
 豪放磊落な指揮とイタリアの歌心が融合!劇的で骨太、ベートーヴェンらしい大旋律が肉踊る驚きを持って迎えられたマタチッチ初のベートーヴェン全集がSACD 化!

 ライヴ録音:1962年/ミラノ音楽院、大ホール(イタリア放送協会録音)/国内プレス、完全限定生産、総収録時間:368分、日本語帯・解説付

 ベートーヴェンを得意としたマタチッチですが生涯2度しかベートーヴェン・ツィクルスを行わず、正規に収録されたのはこの62年ミラノのみ。
 通常CDでリリースされベストセラーを記録した全集録音が、このたびSACD で登場しました。2枚のディスクにたっぷり全9曲を収録しています。
 オーケストラの能力を引き出す天才といわれたマタチッチが天分を発揮、色気をたたえた木管、存在感あるティンパニ、立派な鳴りっぷりの弦楽器など、どこをとっても大変に魅力的で、1曲1曲聴きごたえ抜群です。
 マタチッチ芸術の極意が刻まれた豪放なる大演奏をお楽しみあれ。
 ブックレットもイタリアのマタチッチ研究の第一人者トンマーソ・マネーラ氏によるマタチッチの生涯と当録音についての興味深い考察など充実の内容。


こちら通常CD盤。高い。


ALT 320/4
(5CD)
\12000

マタチッチ&ミラノ・イタリア放送響/
 ベートーヴェン:交響曲全集


 CD-1
  ①交響曲第1 番 ハ長調 Op.21
  ②交響曲第3 番 変ホ長調「英雄」Op.55
 CD-2
  ③交響曲第2 番 ニ長調 Op.36
  ④交響曲第4 番 変ロ長調 Op.60
 CD-3
  ⑤交響曲第5 番 ハ短調「運命」 Op.67
  ⑥交響曲第6 番 ヘ長調「田園」 Op.68
 CD-4
  ⑦交響曲第7 番 イ長調 Op.92
  ⑧交響曲第8 番 ヘ長調 Op.93
 CD-5
  ⑨交響曲第9 番 ニ短調「合唱付き」Op.125(ドイツ語)
ロヴォロ・フォン・マタチッチ(指揮)、
ミラノ・イタリア放送交響楽団
エディト・ケルテス=ガブリ(ソプラノ)、
アリス・エルケ(コントラルト)、
アンドール・カポシー(テノール)、
イヴァン・サルディ(バス)、
ミラノRAI合唱団、
ジュリオ・ベルトーラ(合唱指揮)

 ライヴ録音:② 1962年11月19日、①③1962年11月23日、⑥1962年11月29日、④⑤1962年12 月3日、⑦⑧1962年12月4日、⑨1962年12月12日/ミラノ音楽院、大ホール(イタリア放送協会録音)
 全てモノラル 日本語&イタリア語解説付き

 


<メジャー・レーベル>
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DECCA



4817069
(13CD)
〔再プレス〕
\8200→\7690

ユニバーサルとしては珍しく再プレス決定!

 《イヴォンヌ・ロリオ~VEGA録音全集(1956-1963)》


《CD 1》
 モーツァルト:
  1) 幻想曲ハ短調K.396*、 2) 幻想曲とフーガ ハ長調K.394*、
  3) 幻想曲ハ短調K.475*、4) 幻想曲ニ短調K.397*、
  5) ロンド ニ長調K.485*、 6) ピアノ協奏曲第1番K.37・第2番K.39*
  【演奏】ピエール・ブーレーズ(指揮)ドメーヌ・ミュジカル管弦楽団(6)
  【録音】1959年(1-5)、1962年(6)、パリ /

《CD 2》
 モーツァルト:
  1) ピアノ協奏曲第3番K.40・第4番K.41*、
  2) ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331『トルコ行進曲付き』*、
 3) リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調*
  【演奏】ピエール・ブーレーズ(指揮)ドメーヌ・ミュジカル管弦楽団(1)
  【録音】1962年(1)、1959年(2)、1963年(3)、パリ /

《CD 3》
 1) ショパン:12の練習曲*、
 2) シューマン:8つのノヴェレッテ*
  【録音】1963年(1)、1957年(2)、パリ /

《CD 4-5》
 1) アルベニス:『イベリア』(第1?4巻)**、
 2) ファリャ:スペインの庭の夜、
 3) シェーンベルク:
  7楽器のための組曲Op.29、4) イル・マリニーのための協奏曲
   【演奏】マニュエル・ロザンタール(指揮)パリ国立歌劇場管弦楽団(2)、
   マルセル・ノーレ(変ホ調クラリネット)、ギィ・ドゥプリュ(クラリネット)、
   ルイ・モンテーニュ(バス・クラリネット)、ジャック・ゲステム(ヴァイオリン)、
   セルジュ・コロー(ヴィオラ)、ジャン・ユショ(チェロ)、
   ピエール・ブーレーズ(指揮)(3)、
   ルドルフ・アルベルト(指揮)ドメーヌ・ミュジカル管弦楽団(4)
    【録音】1957年(1)、1958年(2)、パリ、1959年(3)、1956年(4)、フランス /

《CD 6》
 1) ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27、
 2) ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番、
 3) バラケ:ピアノ・ソナタ*、
 4) ベルク:ピアノ・ソナタ ロ短調Op.1
  【録音】1961年、フランス(1, 2, 4)、1957年、パリ(3)/

メシアン:
《CD 7》
 1) アーメンの幻影、2) カンテヨジャーヤ、3) 異国の鳥たち
  【演奏】オリヴィエ・メシアン(第2ピアノ)(1)、
  ルドルフ・アルベルト(指揮)ドメーヌ・ミュジカル管弦楽団(3)
   【録音】1962年(1)、1958年(2)、フランス、1956年、パリ(3)/
《CD 8-11》
 1) 幼子イエスに注ぐ20の眼差し***、2) 鳥のカタログ(全7巻)***、
 3) 7つの俳諧?日本の素描
  【演奏】ストラスブール・パーカッション・グループ、
  ピエール・ブーレーズ(指揮)ドメーヌ・ミュジカル管弦楽団(3)
  【録音】1956年(1)、1959年(2)、1963年(3)、フランス /
《CD 12》
 トゥーランガリラ交響曲***
  【演奏】ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ)、フランス国立放送管弦楽団
  【録音】1961年、フランス、ピュトー



[ボーナスCD]
 「Boite a Musique」「Club Francais du Disque」録音
《CD 13》
 1) メシアン:8つの前奏曲*、
 2) ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ***
  【演奏】ルドルフ・アルベルト(指揮)チェント・ソリ管弦楽団(2)
  【録音】1957年、パリ(1)、1956年、フランス(2)

*初CD化
**全曲録音初CD化
***世界初CD化(CD 12は新規リマスタリング)
イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)

 20世紀の最も重要で格調高いアーティストの一人、イヴォンヌ・ロリオが「VEGA」レーベルに残した全録音(1956年-1963年)に、「Boite a Musique」「Club Francais du Disque」録音をセットした13枚組ボックス.。
 生誕95年の2019年に発売されましたが、生誕100年に当たる今年、ユニバーサル ミュージック・フランスより再プレスされます。


 イヴォンヌ・ロリオはそメシアンとの関係だけでなく、献身的な教師として、現代作曲家の擁護者として、並外れた広いレパートリーを持つ驚くべきピアニストとしても注目を集め、当時最も影響力のあった音楽家のひとりとして名誉あるポジションにありました。

 モーツァルトからショパン、シューマン、リスト、アルベニス、そしてファリャ、ベルク、バラケ、ヴェーベルン、さらにメシアンとブーレーズといった幅広いピアノ・レパートリーが並んでいます。
 そして少なくとも11曲の世界初録音が含まれています。
 






<国内盤> 


キング・インターナショナル



KKC 2717
\3300
外山雄三自作自演集Vol.2
 外山雄三:
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番
  (2)ヴァイオリン協奏曲第2番
  (3)管弦楽のためのラプソディ
森下幸路(ヴァイオリン)(1)(2)
外山雄三指揮
大阪交響楽団

 森下幸路の熱演光る、大阪交響楽団入魂の外山雄三ヴァイオリン協奏曲集!

 録音:2018年2月22日(1)、2019年11月21日(2)、2019年8月31日(3)/ザ・シンフォニーホール(すべてライヴ)/国内製作・日本語帯・解説付

 2023年7月11日に92歳で歿した巨匠指揮者・外山雄三の追悼盤。作曲家でもある彼の自作自演集第2弾待望の登場となります。

 メインは2篇のヴァイオリン協奏曲。2018年2月と19年11月にザ・シンフォニーホールで行われたコンサートのライヴで、独奏は大阪交響楽団首席ソロ コンサートマスターの森下幸路。
 森下と外山は仙台フィルのコンサートマスターを務めていた1994年来の仲で、外山のヴァイオリン・ソナタの録音を作曲者が 絶賛するなど信頼厚く、2篇の協奏曲も彼をおいてほかには考えられない演奏者といえます。

 ヴァイオリン協奏曲第1番は1963年尾高賞受賞作で、「ラプソディ」と同様に日本の素材が豊富に用いられ民族色に満ちています。
 第2番1966年作で、 2年前に作ったヴァイオリン・ソナタに基づいて生まれました。日本の伝統音楽と西洋音楽の融合と対立が興味深い内容です。
 どちらもディスクに恵まれておらず、 待望のリリースとなります。

 外山作品としては欠かすことのできない「ラプソディ」も、しっかりフィルアップでプレゼント。「自作自演集Vol.1 (KKC-2710)」とは別音源2019年8月 31日ザ・シンフォニーホールでのライヴで、大阪交響楽団も乗りに乗った快演を聴かせてくれます。
 永久保存すべき外山雄三晩年の貴重な記録です。
 




<映像>

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NAXOS(映像)



2.110740
(DVD)
\4500→\4190
ベルリン・ドイツ・オペラの最新作《ニーベルングの指環》4部作映像の分売開始
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):
 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》 序夜

  楽劇《ラインの黄金》 全1幕
  台本:リヒャルト・ワーグナー
ヴォータン...デレク・ウェルトン(バス・バリトン)
ドンナー...ジョエル・アリソン(バリトン)
フロー...アッティリオ・グラーザー(テノール)
フリッカ...アニカ・シュリヒト(メゾ・ソプラノ)
フライア...フルリナ・シュトゥッキ(ソプラノ)
ローゲ...トーマス・ブロンデル(テノール)
エルダ...ユディット・クタシ(メゾ・ソプラノ)
アルベリヒ...マルクス・ブリュック(バリトン)
ミーメ...ヤーツォン・ホァン(テノール)
ファーゾルト...アンドルー・ハリス (バス)
ファーフナー...トビアス・ケーラー(バス)
ヴォークリンデ...
 ヴァレリア・サヴィンスカヤ(ソプラノ)
ヴェルグンデ...
 アリアンナ・マンガネッロ(メゾ・ソプラノ)
フロスヒルデ...
 カリス・タッカー(メゾ・ソプラノ) 他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 (合唱指揮:ジェレミー・バインズ)
指揮:ドナルド・ラニクルズ

NBD0157V
(Blu-ray)
\4500→\4190

 演出:ステファン・ヘアハイム/舞台美術:ジルケ・バウアー、ステファン・ヘアハイム/衣装:ウタ・ハイゼケ/
 照明:ウルリヒ・ニーペル/映像:トルゲ・メラー/ドラマトゥルギー:アレクサンダー・マイヤー=デルツェンバッハ/
 イェルク・ケーニヒスドルフ/撮影監督:ゲッツ・フィレニウス/制作:ナクソス&ベルリン・ドイツ・オペラ

 収録:2021年11月 9日、16日 ベルリン・ドイツ・オペラ(ドイツ)/収録時間:155分
 音声:ドイツ語、PCMステレオ 2.0(DVD)、PCMステレオ 2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)、
 字幕:日本語、英語、ドイツ語、フランス語、韓国語、画角:16/9 NTSC All Region、
 DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》より分売
 2.107001...DVD
 NYDX-50262(輸入盤)/NBD0156VX(国内仕様盤)...Blu-ray

 ベルリン・ドイツ・オペラの最新作《ニーベルングの指環》4部作映像の分売開始!第1弾、楽劇《ラインの黄金》

 ワーグナー作品の上演に輝かしい伝統を持つベルリン・ドイツ・オペラは、2021年の年末に世界中のオペラ・シーンで引く手あまたの鬼才ステファン・ヘアハイムの演出、音楽総監督ドナルド・ラニクルズの指揮による新制作《ニーベルングの指環》全4部作の通し上演を果たしました。
 その全4部作収録映像《ニーベルングの指環》から分売第1弾の楽劇《ラインの黄金》の登場です。
 この《指環》4部作に共通するキー・オブジェ『グランドピアノ』を舞台の中心に据え、ヘアハイム入魂の創意によるドラマトゥルギーとスペクタクルなシーンに満ちた舞台を、ラニクルズの端正なタクトが導くオーケストラの雄渾なワーグナー・サウンドが見事に支えています。
 歌唱陣は、世界の名門歌劇場で活躍するデレク・ウェルトン(ヴォータン役)を中心にベルリン・ドイツ・オペラのアンサンブル・メンバー、アニカ・シュリヒト(フリッカ役)、ヤーツォン・ホァン(ミーメ役)、トーマス・ブロンデル(ローゲ役)らが大活躍。演出、オーケストラ、歌唱演技の3拍子揃った新時代の《ラインの黄金》として結実しています。

 


 




OPUS ARTE(映像)


OA1381BD
(3DVD)
\5100
『クリストファー・ウィールドン・コレクション』
 【不思議の国のアリス・冬物語・赤い薔薇ソースの伝説】

  〇『不思議の国のアリス』原作:ルイス・キャロル
   [特典映像]
    (1)『不思議の国のアリス』への
     イントロダクション
    (2) 帽子屋のタップダンス
    (3) ボブ・クローリーの衣装解説
  〇『冬物語』原作:ウィリアム・シェイクスピア
   [特典映像]
    (1)『冬物語』を踊る
    (2) パーディタ ― 失われた宝
    (3)『冬物語』の音楽
    (4) キャスト・ギャラリー
  〇『赤い薔薇ソースの伝説』
   原作:ラウラ・エスキヴェル
    [特典映像]
     (1)『赤い薔薇ソースの伝説』の紹介
     (2)『赤い薔薇ソースの伝説』の創作
     (3) キャスト・ギャラリー
     (4) 予告編映像と舞台写真
『不思議の国のアリス』
 アリス...ローレン・カスバートソン
 ハートのジャック ...フェデリコ・ボネッリ
 ルイス・キャロル/白ウサギ...ジェームズ・ヘイ
 お母さん/ハートのクィーン...ラウラ・モレーラ
 お父さん/ハートのキング...
  クリストファー・サウンダース
 マジシャン/帽子屋 ...スティーヴン・マクレー 他
 英国ロイヤル・バレエ団
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 指揮:コーエン・ケッセルス
『冬物語』
 レオンティーズ(シチリア王)...エドワード・ワトソン
 ハーマイオニ ...ローレン・カスバートソン
 パーディタ ...サラ・ラム
 ポーライナ ...ゼナイダ・ヤノウスキー
 ポリクシニーズ(ボヘミア王)...フェデリコ・ボネッリ
 フロリゼル...スティーヴン・マクレー 他
 英国ロイヤル・バレエ団
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 指揮:デイヴィッド・ブリスキン
『赤い薔薇ソースの伝説』
 ティタ...フランチェスカ・ヘイワード
 ママ・エレナ...ラウラ・モレーラ
 ロサウラ...マヤラ・マグリ
 ヘルトルーディス ...ミーガン・グレース・ヒンキス
 ペドロ...マルセリーノ・サンベ
 ジョン・ブラウン医師...マシュー・ボール 他
 英国ロイヤル・バレエ団英国
 ロイヤル・バレエ学校生徒
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 ギター独奏:トマス・バレイロ
 客演歌手:シアン・グリフィスス
 指揮:アロンドラ・デ・ラ・パーラ

OABD7319BD
(3Blu-ray)
\5800

 振付:クリストファー・ウィールドン/音楽:ジョビー・タルボット/美術・衣装:ボブ・クローリー/照明:ナターシャ・カッツ

 〇『不思議の国のアリス』収録:2017年9月27日、10月9日、23日/138分
 〇『冬物語』収録:2014年4月28日/134分
 〇『赤い薔薇ソースの伝説』収録:2022年6月4日、9日/135分
 収録時間:407分
 音声:英語、PCMステレオ2.0/DTS 5.1 (DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1 (Blu-ray)
 字幕(特典映像のみ):
  『不思議の国のアリス』英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語(日本語字幕はありません)
  『冬物語』字幕はありません
  『赤い薔薇ソースの伝説』日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語
 画角:16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク(3枚組)、Blu-ray...片面二層ディスク(3枚組)

 ※本製品は以下の単品リリースを組み合わせたボックスセットです。
 『不思議の国のアリス』OA1269D(DVD) / OABD7245D(Blu-ray)
 『冬物語』OA1156D(DVD) / OABD7157D(Blu-ray)
 『赤い薔薇ソースの伝説』OA1366D(DVD) / OABD7312D(Blu-ray)

 英国ロイヤル・バレエより待望のウィールドン・コレクション・ボックス登場!

 ブロードウェイ・ミュージカル『パリのアメリカ人』(2015)の振付で世界的な人気を集めたコンテンポラリー・バレエの振付家、クリストファー・ウィールドン。本コレクションは、ウィールドンがそのキャリアの初期にダンサーとして初舞台を踏んだ、英国ロイヤル・バレエのために振付、制作した3作品『不思議の国のアリス』『冬物語』『赤い薔薇ソースの伝説』を収めました。
 3作品に共通するクリエイティヴチームは、振付のウィールドンを筆頭に音楽のジョビー・タルボット、デザインのボブ・クローリーと照明のナターシャ・カッツという鉄壁の布陣。
 綺羅星を並べる英国ロイヤル・バレエのダンサーたちによって演じられるヴァラエティに富むスペクタクルな名舞台をお楽しみください。






<LP>

 

LSO LIVE(LP)


LSO 5110LP
(2LP)
\6900
White Juju / ホワイト・ジュジュ
 1. Intro Audience / 2. Chaos / 3. I. Dawn /
 4. II. The Old Normal / 5. III. March of the Unicorns /
 6. Snarling Beast / 7. IV. Beneath the Myth /
 8. V. Curated Chaos / 9. The Cycle of Violence /
 10. VI. Sanctuary / 11. VII. The Natural Order /
 12. Sunlit Uplands / 13. VIII. Tall Tales of Yesteryore /
 14. Idiots / 15. IX. Eternal / 16. Casting Out / 17. X. Clarity
ソウェト・キンチ(sax, 声)
リック・シンプソン
 (ピアノ、キーボード、サンプリング)
ニック・ジュール(ベース)
グレゴリー・ハッチンソン
 (ドラム、サンプリング)
リー・レイノルズ(指揮)
ロンドン交響楽団

 宇多田ヒカルの楽曲に参加したことでも話題となったソウェト・キンチによる新作

 録音:2021年11月19日、バービカン・ホール(ライヴ)

 ジャズ・カルテットと室内オーケストラのためのソウェト・キンチによる作品。
 Black Lives Matter や、ロックダウン期間中に英国で起こった暗い出来事を反映させた内容。
 キンチの音楽は、ジャズとヒップホップ、そしてクラシックの手法でヨーロッパの民謡も取り入れた独自のもの。ユニークな現代の交響詩の登場です。
 キンチは英国のサックス奏者・ラッパー。宇多田ヒカルの楽曲に参加したことでも話題となりました。

 
 



 

METIER(LP)


MEL-12402
(2LP)
\8100
In Glow of Like Seclusion アンドレーエフ:室内楽作品集
 【LP1】
  Side A
   1-2.室内ソナタ(2020-21) -
    アルト/バス・フルート、オーボエ・ダ・モーレ、
     クラリネット・ダ・モーレ、ファゴット、
       ピアノ、ハープ、ヴァイオリンとチェロのために
  Side B
   1-2. 2部の六重奏曲(2019) -
    バス・フルート、バセット・ホルン、
     ピアノ、パーカッションとチェロのために
 【LP2】
  Side C
   1-4. Verifications(2012) -
    ピッコロ、ミュゼット、Aフラット・ピッコロ・クラリネット、
     パーカッション、カシオSK-1キーボードとチェロのために
   5-7. In Glow of Like Seclusion(2021-22) -
    ソプラノ独唱と10の楽器のためのカンタータ
     (J. H. プリンの『Or Scissel』の詩による)
  Side D
   1-4. In Glow of Like Seclusion(2021-22)(続き)
チェン・ペイ(ソプラノ)
アンサンブル・プロトン・ベルン
ルイージ・ガッジェーロ(指揮)

 録音:2022年6月16-19日 Radiostudio SRF, Zurich(スイス)
 総収録時間:75分
 MEX77119(CD)と同内容

 ニューヨーク・タイムズ紙などで高く評価される、カナダ出身で現在はフランスを拠点に活動する現代作曲家サミュエ ル・アンドレーエフの作品集。
 このアルバムには2012年から2022年までに書かれた4作品を収録しています。
 アルバムの中心となるのは美しさと力強さを備えたカンタータ「In Glow of Like Seclusion」。楽器の多彩な音 色を生かした「室内ソナタ」も聴きどころです。
 アンドレーエフ作品を得意とするアンサンブル・プロトン・ベルンによる演奏です。
 















1/18(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PENTATONE



PTC 5187203
\2700→\2490
ビシュコフ(指揮)&チェコ・フィル
 スメタナ:連作交響詩『わが祖国』

 I.「ヴィシェフラト(高い城)」
 II.「ヴルタヴァ(モルダウ)」
 III.「シャールカ」
 IV.「ボヘミアの野と森から」
 V.「ターボル」
 VI.「ブラニーク」
セミヨン・ビシュコフ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
KKC 6804
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 スメタナ生誕200周年に決定盤の登場!ビシュコフ率いるチェコ・フィルが『わが祖国』を録音!

 録音:2021年1月25~29日/ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)/DDD、81'21、輸入盤・日本語帯付

 2018年10月よりチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者・音楽監督を務めるセミヨン・ビシュコフ。
 2023年秋の来日ツアーではドヴォルザー クを演奏し、大いに盛り上がりました。
 PENTATONE レーベルからマーラーの交響曲全曲録音がリリースされていますが、当アルバムは今年(2024年) に 生誕200年、歿後140年を迎えたスメタナの『わが祖国』です。
 チェコ共和国激動の政治史の象徴であり、ボヘミアの風景、歴史、伝説をテーマにした『わが祖国』は、有名な「モルダウ」を含む全6曲からなる連作交響詩。
 あまりに美しいスメタナの最高傑作をビシュコフ率いるチェコ・フィルの熱演でお楽しみ ください。

 
 



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DANACORD



DACOCD905
\2700→\2490
オレグ・マルシェフ(ピアノ)
ラヴェル:独奏ピアノ作品全集 Vol.3

 高雅で感傷的なワルツ/クープランの墓/
 シャブリエ風に/ボロディン風に/
 ラ・ヴァルス/前奏曲/フーガ 変ロ長調
オレグ・マルシェフ(ピアノ)

 オレグ・マルシェフ!ラヴェル独奏ピアノ作品全集第3巻(完結)!

 ☆アゼルバイジャンが生んだピアノの巨人、オレグ・マルシェフ!
 ☆モーリス・ラヴェルの独奏ピアノ作品全集!
 ☆最終巻となる第3巻は「高雅で感傷的なワルツ」や「クープランの墓」といった傑作に、今回もローマ賞のために書かれた珍しい「フーガ」を収録!

 旧ソ連、アゼルバイジャンのバクー出身の天才ピアニスト、オレグ・マルシェフは、メジャー・レーベルからの幾度にわたるオファーを断り続け、深い信頼関係で結ばれたデンマークのダナコード(Danacord)・レーベルへ、35以上の素晴らしいアルバム録音し続けてきたピアノの巨人。
 リスト晩年の高弟エミール・フォン・ザウアーのピアノ作品集(全6巻)やデンマークの知られざる作曲家たちのピアノ協奏曲集(全4巻)などの稀少作品から、ブラームス、シューベルト、リスト、ショパン、メンデルスゾーンなどロマン派の名作たちまで膨大なレパートリーを誇り、ロシアの偉大な作曲家たち(チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ)のピアノと管弦楽のための作品すべてを録音した(おそらく唯一の)アーティストでもあります。

 2014年に同時リリースされたメンデルスゾーン(DACOCD734-736)とショパン(DACOCD701-702)以来、8年ぶりとなるレコーディングとしてラヴェルのピアノ独奏作品集(DACOCD903)が2022年の春にリリースされ、続けてラヴェル第2巻(DACOCD904)も2023年冬にリリースされました。
 最終巻となる第3巻では、クープラン様式の舞踏組曲で古代王政時代のパリの時代に誘い、「高雅で感傷的なワルツ」ではシューベルトとヨハン・シュトラウスの対照的なワルツにオマージュを捧げています。
 第1巻&第2巻続き、ラヴェルがローマ賞のために書いた「フーガ」の珍しい録音も収録し、マルシェフによる唯一無二のラヴェル録音集を完成させています。

 
 




GENUIIN


GEN24828
\2600
夜が落ちるまで      エヴァ・バルタ(ピアノ)
 ドビュッシー:
  《ベルガマスク組曲》より第3曲「月の光」、
  《版画》より第2曲「グラナダの夕べ」/
 ショパン:子守歌 Op.57/
 バルトーク:
  《10のやさしいピアノ小品 Sz.39》より第5曲「セーケイ人たちとの夕べ」、
  《2つのルーマニア舞曲 Op.8a》より第1番/
 シェーンベルク:《4つの歌曲 op. 2》より
  「期待」、「あなたの金の櫛を私におくれ」/
 シベリウス:《6つの歌 Op.50》より「静かな街」/
 スクリャービン:練習曲 Op.42-3/
 ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 Op.23-5、練習曲 嬰ハ短調 Op.3-2/
 ブラームス:3つの間奏曲 Op.117/
 ヴァイル:ユーカリ

 多才なピアニスト、エヴァ・バルタ!

 ☆Genuinレーベルへのデビューアルバム!
 ☆歌曲にも非常に精通したエヴァ・バルタによる編曲作品も収録!

 ハンガリー系のピアニスト、エヴァ・バルタの夜をテーマにした詩的で親密なプログラムによるGenuinレーベルへのデビューアルバム。
 学生時代から歌曲にも興味を持った彼女は、ピアノのソリストとしてだけでなく歌曲にも非常に精通しており、このアルバムではシェーンベルクやシベリウスの歌曲を自ら編曲し収録しています。
 多才なピアニスト、エヴァ・バルタの魅力の詰まった一枚となっています。

 ※録音:2023年4月3日-4日
 
 
GEN24857
\2600
エレメンツ ケルン・ヴォーカルゾリステン
 ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ:Ego flos campi/
 アグネ・アグネテ・マジュリエネ:Kleine Wunsche/
 ミヒャエル・オストシガ:Tall Trees Grove, March 1st 2016/
 トマス・モーリー:Hard by a Crystal Fountain、Fyre, Fyre!/
 バード:This Sweet and Merry Month of May/
 ラウラ・マルコーニ:Vorrei/
 ジェズアルド:Tristis est anima mea/
 オルランド・ディ・ラッソ:Lagrime di San Pietro/
 ブラームス:3つの歌 Op.42/
 F.H.ボーテ(マックス・レーガー):Es waren zwei Konigskinder/
 メンデルスゾーン:Psalm 2,Warum toben die Heiden/
 シュテファン・ホイケ:Andenken, Op.100

 ケルン・ヴォーカルゾリステンは6声からなるヴォーカル・アンサンブルです。
 彼らはこのアルバムで16世紀から19世紀に至る幅広い作品を披露しています。
 中でもミヒャエル・オストシガ、ラウラ・マルコーニ、そしてシュテファン・ホイケの作品は世界初録音となっています。彼らの美しいハーモニーでお楽しみください。

 ※録音:2022年9月20日-23日
 




LAWO


LWC1271
\2700
シルクロード ~ 管楽器のための室内音楽 オスロ・カンマーアカデミー
 サン=サーンス(トロン・オラフ・ラーシェン編曲):東洋と西洋 Op.25(行進曲)
 アンドレ・カプレ(1878-1925):ペルシャ組曲
 ギスレ・クヴェルンドク(b.1967):シルクロード(10楽章の組曲)-
  1. ヴェネツィア:絹商人の歌、2. トルコ:木になるヘーゼルナッツをひとつ残らず取れ、
  3. アルメニア:おまえは百姓、4. アゼルバイジャン:シャンペン・ダンス、
  5. イラン:ハイヤームとポット、6. アフガニスタン:アタン(ノマド・ダンス)、
  7. ウズベキスタン:砂漠の朝、8. キルギス:羊飼いのメロディ、
  9. モンゴル:ダンスのメロディ、10. 中国:大好きだ, 北の雪
 メルト・カラベイ(b.1976):スルタン、セリム三世の最後の日々

 オスロ・カンマーアカデミーの新作は「シルクロード」につながる4つの作品!

 ノルウェーの管楽器と打楽器によるアンサンブル「オスロ・カンマーアカデミー」の新作は、「シルクロード」につながる4つの作品のコレクションです。

 北アフリカと中東の音楽に魅せられた19世紀の2人の作曲家、サン=サーンスが軍楽隊のために書いた 《東洋と西洋》 とアンドレ・カプレの3曲の 《ペルシャ組曲》。
 20世紀の2曲は、オスロ・カンマーアカデミーの委嘱で書かれた作品です。
 トルコの作曲家メルト・カラベイが、オスマン帝国の近代化を図ったスルタンを題材に採った 《スルタン、セリム三世の最後の日々》。
 ノルウェーのギスレ・クヴェルンドクが、ヴェネツィアと中国を結ぶ貿易路で商人たちが出会ったと思われる音楽からインスピレーションを得て書いた10楽章の組曲 《シルクロード》。サン=サーンスの作品は、オスロ・カンマーアカデミーのファゴット奏者、トロン・オラフ・ラーシェンの編曲で演奏されます。

 ※録音:2021年2月20日-23日、2022年8月15日(カラベイ)、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1274
\2700
シーグル・リ:歌曲集 第2集 マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)
 シーグル・リ(1871-1904):
  歌曲集《ヴァルトブルク》(テオドル・カスパリの詩)
   〔狩の歌、歌合戦、それから谷は暗くなり、マルティン・ルター、学生行進曲、讃歌〕
  バラの歌(イーダル・ハンダガールの詩による6つの歌曲)
   〔私はそこへひかれ、暗い森の危うさ、あなたの胸に頭をあずけ、
    あなたが私のことを思っていなかったら、そこは夜、海、草原を越え〕
  日の光(イーダル・ハンダガールの詩)
  最後の歌(イーダル・ハンダガールの詩による3つの歌曲)
   〔休息、太陽がはじめて輝く時、やすらぎの夕べよ〕
  『ハウグトゥッサ』の4つの歌(アルネ・ガルボルグの詩)
   〔ソーレガに向かって、仔山羊のダンス、牛寄せの声、祈り〕
  アラジンの子守歌(エーダム・ゴトロプ・ウーレンスレーヤの詩)
  すべて君のもの(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)
  モーリル(テオドル・カスパリの詩)/若くざわめく春は(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)/
  白鷲のように(イーダル・ハンダガールの詩)/夏(ヘリェ・ローゼの詩)/ホ
  シムクドリ(アンデシュ・ホーヴデンの詩)/それは古い詩(ヘリェ・ローゼの詩)

 シーグル・リの全歌曲をマリアンネ・ベアーテ・シェランとニルス・アンデシュ・モッテンセンの共演で録音するシリーズの第2集。
 本アルバムでは、第1集(LWC1256)に収録された作品の後に作曲された歌を歌っています。
 テオドル・カスパリ(1853-1948)の詩に基づき作曲した 《ヴァルトブルク》。グリーグやカタリヌス・エリングも使ったアルネ・ガルボルグ(1851-1924)の『ハウグトゥッサ』による曲集。
 イーダル・ハンダガール(1874-1959)の詩による《バラの歌》 《最後の歌》。「良きノルウェー」を伝えるアルバムです。

 ※録音:2022年6月7日-10日、11月8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1264
\2700
聴こえる可能性
 エドヴィン・オステルゴール(b.1959):
  『ドゥイノの第一の悲歌』から(3声のための)
   〔... ei meir inderleg flukt .../... slike store gater .../
    ... om eg skreik ut .../Hore, mein Herz .../
    ... ist es seltsam .../O und die Nacht ... / Ja og sa natta .../
    Hoyr, mitt hjarta ...〕
  Into A(コントラバスのための倍音音楽)/
  ステフェンスの断片(ソプラノとコントラバスのための)/
  聴こえる可能性. 儀式V
   (ソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノールとコントラバスのための)
    〔Teil 1. ... som dannes ut av stillhet/
     Teil 2. ... das horende Ohr .../
     Teil 3. Den som har orer, han hore!〕
トーネ・エリサベト・ブローテン(ソプラノ)
エッバ・リュード(メゾ・ソプラノ)
ペール・クリスチャン・アムンロード(テノール)
ホーコン・テリーン(コントラバス)

 エドヴィン・オステルゴールは、ノルウェー生命科学大学(NMBU)で教授として教えながら、室内アンサンブルと合唱のための曲を中心とする作曲活動を行なっています。
 「耳を澄まして聞く機会を創り出すことが作曲と、わたしは理解している」(エドヴィン・オステルゴール)。
 このアルバムでは、「ore(耳)」と「lyd(音)」を組み合わせたノルウェー語の「Ørenslyd(聴こえる可能性)」をタイトルにし、「人間の声とコントラバスの豊かな響き」を探った彼の4つの作品が演奏されます。

 リルケの詩集『ドゥイノの第一の悲歌』がドイツ語とオステルゴールの同僚のオスムン・ビョルンスタ(b.1951)によるノルウェー語訳で歌われる 《『ドゥイノの第一の悲歌』から》。
 コントラバスの「A」音を基準にした「倍音音楽」《Into A》。
 ノルウェー系ドイツの自然派哲学者ヘンリク・ステフェンス(1773–1845)の『人類学』からインスピレーションを得たという《ステフェンスの断片》。
 《聴こえる可能性. 儀式V》 は、《儀式. ヴィオラのための音楽)》(LWC1041)から始まった「儀式シリーズ」の第5作です。
 リルケの『ドゥイノの悲歌』、ドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1831–1894)の著作、『マタイによる福音書』(11章15節)がテクストに使われています。
 
 4作品はすべて、フンボルト大学ベルリンとの連携で作曲され、2019年10月26日にこのアルバムと同じ演奏者によって初演されました。

 ※録音:2022年1月18日-21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
  
 

LWC1266
\2700
マニフィカト
 エレン=アンドレーア・ワン(b.1986):マニフィカト
  〔わたしの魂は、あなたにすがりつき*、
   あらゆる世代、主は目を留めてくださった、
   守護天使/聖なるマリア、明るい日々、
   あなたの愛が必要です**、わたしの魂は II、
   わたしの魂の休める場所が*、わたしは神のしもべ〕
 合唱編曲
  *:シェティル・ビェルケストラン
  **:シェティル・ビェルケストラン、
   エレン=アンドレーア・ワン
オスロ大学女声合唱クラブ
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指揮)
エレン=アンドレーア・ワン(ベース、ヴォーカル)
ハンナ・パウルスベルグ(サクソフォン)

 世界最古の学生の女声合唱グループ、1895年に創設された「オスロ大学女声合唱クラブ(KSS)」(アカデミー女声合唱団、オスロ大学女声合唱協会)は、指揮者マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデの下、ノルウェーを代表する女声合唱団のひとつとしての地位を確立してきました。
 新しいアルバムでは、ノルウェージャズのトレンドを作っているジャズ・ミュージシャンふたりとコラボレーションを行い、新たな方向をめざしています。

 マリアの賛歌 《マニフィカト》 を作曲したエレン=アンドレーア・ワンは、合唱作品の作曲家としてデビュー。ベーシストとヴォーカリストとしても活動しています。
 この作品は、『ルカによる福音書』(1章46-56節)と「カトリック教会の典礼文」をテクストに使い、女声合唱、ベース、サクソフォン、ヴォーカルのために書かれました。
 2021年「モルデ・ジャズ・フェスティヴァル」のために作られ、このアルバムのメンバによって初演されました。

 サクソフォンのハンナ・パウルスベルグは、エレン=アンドレーア・ワンと一緒に2013年に結成したトリオ「GURLS」で作曲も担当。グループは、2018年と2022年の「スペルマン賞」(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。

 ※録音:2022年8月27日-28日、9月24-25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1267
\2700
Hearbarcum Fields エーヴァ・ヤコブソン(エレクトロニクス)
ケンネト・カールソン(ピアノ)
 エーヴァ・ヤコブソン(b.1956):
  Jarring Sounds〔Zerstorung、Demdrang、Tiergestalt、Schaden〕
  Hearbaricum Fields
   〔Field I: Gaps, train、Field II: The castle's garden, birds、
    Intermezzo I: Mechanical Orchestra, kototama-gnats、
    Field III: Macron Europe、Intermezzo II: Mechanical Orchestra、
    Field IV: A cave, water, Marietta runs、Intermezzo III: Mechanical Orchestra、
    Field V: Wind from Rev, construction trucks. I knock on the dome. Scratch、
    Objects I-IV. Visual objects with 13 small sound source〕

 エーヴァ・ヤコブソンは、ノルウェーの作曲家、ヴィジュアル・アーティストです。
 コペンハーゲンのデンマーク王立美術院で学んだ美術、現代音楽、ヴォーカル、ヨーロッパの実験音楽、イェジー・グロトフスキの演劇、日本の合気道と剣道と、多様な背景をもって活動しています。

 《Jarring Sounds》(耳障りな音)は、現代音楽グループ「チカーダ」の芸術監督ケンネト・カールソン(b.1952)のために書かれた作品で、オスロの「セントラーレン」で行われた「EAU(Electric Audio Unit)」コンサートでの録音です。
 《Hearbaricum Fields》 は、NOTAM(ノルウェー音楽芸術技術センター)の25周年を記念する作品として作られ、2019年の「ウルティマ・オスロ現代音楽際」で40台のスピーカーによるアンビソニックサウンド環境で演奏されました。
 ヨーロッパの5つの異なる「フィールド」から採った音素材が作曲に使われたことが曲名に示唆されます。

 ※録音:2019年11月3日、Sentralen, Marble Hall "EAU Electric Audio Unit concert"(オスロ)(Jarring)/2019年9月20日、Sentralen, Marble Hall "ULTIMA Sonic Wunderkammer"(オスロ)(Fields)/マスタリング:アウドゥン・ストリーペ/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1025
(3CD)
\5500→\5090
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)&アルカンジェロ 
ヘンデル:オラトリオ『テオドーラ』

 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  オラトリオ『テオドーラ』 HWV 68
   (全3部/1750年初演)
テオドーラ...ルイーズ・オルダー(ソプラノ)
ディディムス...ティム・ミード(カウンターテナー)
イレーヌ...アンナ・ステファニー(メゾ・ソプラノ)
セプティミウス...ステュアート・ジャクソン(テノール)
ヴァレンス...アダム・プラヘトカ(バス・バリトン)
アルカンジェロ
 (合唱&古楽器オーケストラ)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

 録音: 2023年3月31日-4月6日 聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン
 総収録時間: 178分

 【俊才コーエンと実力派勢によるヘンデル晩期の傑作オラトリオ】
 英国で揺るぎない名声を確立したヘンデルが晩年、その豊かな技量を注ぎ込んだ傑作オラトリオ『テオドーラ』。
 作曲家が視力を失う直前の時期に仕上げられ1750年3月に初演されたものの、少し前にロンドンを襲った地震の影響で重要な顧客たちが客席にいない状態での上演は失敗に終わりました。

 当時の英国におけるオラトリオの通例を離れた殉教物語も理解されませんでしたが、その音楽的充実は後にヘンデル声楽作品が見直されてゆく中で評価が高まり、今や多くの全曲録音にも恵まれている一作となっています。
 その上でなお、古楽器演奏の名盤群で知られるALPHAが世に問う新録音は、英国を中心に世界的な注目を集めるジョナサン・コーエン率いるアルカンジェロと気鋭歌手陣によるもので、瑞々しく音楽愛に貫かれた名演に仕上がっています。
 ローマ帝国末期、ヴィーナス信仰を受け入れずキリスト教徒として命を全うする悲運の女性テオドーラを演じるのは、サイモン・ラトルやキリル・ペトレンコとの共演でも知られロマン派や近代作品の録音でも高い評価を博しているルイーズ・アドラー。
 ヒロインに寄り添うディディムス役ではドーヴァー海峡の両岸で活躍をみせるティム・ミードが細やかな作品解釈を雄弁な歌唱へと昇華させ、他のソリストたちと共に起伏豊かなドラマを盛り上げます。
 古楽器演奏の場のニュアンスを的確に捉えるユーグ・デショー&アリーヌ・ブロンディオらALPHA古参のエンジニアたちの仕事も見事なもので、ホルンやトランペットも加わる色彩豊かなオーケストラの活躍も際立ち、劇音楽に通じたコーエンならではの聴きごたえある音楽展開を何度でも聴き確かめたくなるに違いありません。

 
 
 


ALPHA1059
\3100
輝かしき時代 ~
 18世紀フランスにおけるヴァイオリンとヴィオールの共存

  1-4. ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
   ソナタ ニ短調 Op.4-1(1732)
  5-8. ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
   ソナタ ニ長調 Op.50-6(1734)
  9-12. ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1680 ?-1757 ?):
   ソナタ ロ短調 Op.3-3(1713)
  13-16. ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747) :
   ソナタ ホ短調 第2巻第4番(1713)
  17-20. フランソワ・フランクール(1698-1787):
   ソナタ ホ長調 第2巻第12番(1733)
  21-24. ルクレール: ソナタ ロ短調 Op.13-2(1753)
リュシル・ブーランジェ
 (バス・ド・ヴィオール
  〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
シモン・ピエール(ヴァイオリン)
オリヴィエ・フォルタン
 (クラヴサン〔=チェンバロ〕)

 ピッチ...A=406Hz
 録音: 2022年10月 フラジェ第1スタジオ、ブリュッセル
 収録時間: 69分

 【ヴィオールとヴァイオリンの共存期に生まれた18世紀フランスの妙なる音世界】
 フランスで近年めざましい活躍をみせるソリストたちによる18世紀フランス室内楽作品集。
 ルイ14世の治世に、歌心に富み技巧的な演奏に 秀でたヴァイオリンを独奏楽器として扱うイタリア風の音楽に抵抗を示したフランスの人々も、老王の逝去後イタリア音楽愛好で知られたオルレアン公が摂政となった時代を経て、ルイ15世の治世下では急速にこの楽器のための音楽を愛好するようになります。
 他方、前世紀以来フ ランスで愛奏されてきたヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)は徐々に姿を消してゆくのですが、本盤はその直前、どちらの楽器もフランスで名手が 腕を競っていた頃に書かれた作品を集めており、ヴァイオリンが主役を占めるソナタでも低音部でヴィオールに大きな活躍の場が与えられた曲 が多いのが特徴。
 アルバムの名義はヴィオール奏者のリュシル・ブーランジェが先に立っており、両者が対等の立場で対話を繰り広げる稀有な音楽世界をじっくり味わえます。
 鍵盤のオリヴィエ・フォルタンも自身の楽団アンサンブル・マスクで重ねた豊かな室内楽経験を存分に活かし、ボルドー出身のシモン・ピエールのニュアンスに富んだヴァイオリンやブーランジェの雄弁なヴィオールに全く負けない存在感で各作品の魅力 を豊かに引き出してゆきます。

 
 




 LINN RECORDS



CKD660
(2CD)
\5100
錬金術師 ~多声楽曲をモデルとしたマニフィカト集 第1集 -
 マドリガーレに基づくマニフィカト集
マニフィカト(声楽アンサンブル)
フィリップ・ケイヴ(指揮)
  【CD 1】
   1. フィリップ・ヴェルドロ(1480/85頃~1552以前): Ultimi miei sospiri わが今際の溜息は
   2. オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
    Magnificat Ultimi miei sospiri 「わが今際の溜息は」によるマニフィカト
   3. ノレット(生歿年不詳、1538-1546年に活躍): Quanto in mille anni 千年もの時ほど
   4. ラッスス: Magnificat Quanto in mille anni 「千年もの時ほど」によるマニフィカト
   5. アンセルモ・デ・リュー(生歿年不詳、1524-1557年頃に活躍):
    S'io credessi per morte わたしが思う通り、死によって
   6. ラッスス: Magnificat S'io credessi per morte
    「わたしが思う通り、死によって」によるマニフィカト
   7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565): Alma real 王なる者の魂が
   8. ラッスス: Magnificat Alma real 「王なる者の魂が」によるマニフィカト
   9. ジャケ・デ・ベルヘム(1505頃-1567): O s'io potessi donna ああご婦人、お伝えできたら
   10. ラッスス: Magnificat O s'io potessi donna
    「ああご婦人、お伝えできたら」によるマニフィカト
   11. デ・ローレ: Vergine bella 美しき乙女よ
   12. ラッスス: Magnificat Vergine bella 「美しき乙女よ」によるマニフィカト
   13. クリストバル・デ・モラレス(1500頃~1553):
    Quando lieta sperai 幸せな気持ちで日蔭に座していると
   14. ラッスス: Magnificat Quando lieta sperai
    「幸せな気持ちで日蔭に座していると」によるマニフィカト
  【CD 2】
   1. オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605): O che vezzosa aurora おお、なんと美しき曙
   2. ラッスス: Magnificat O che vezzosa aurora 「おお、なんと美しき曙」によるマニフィカト
   3. ジョヴァンニ・マリア・ナニーノ(1543/44~1607):
    Erano i capei d'oro そのとき、あの黄金色に輝く髪が
   4. ラッスス: Magnificat Erano i capei d'oro「そのとき、あの黄金色に輝く髪が」によるマニフィカト
   5. アレッサンドロ・ストリッジョ1世(1536/37頃~1592):D'ogni gratia e d'amor 全き恵みと愛に満ちた母
   6. ラッスス: Magnificat D'ogni gratia e d'amor「全き恵みと愛に満ちた母」によるマニフィカト
   7. ストリッジョ1世: Ecco ch'io lasso il core わたしは今やこの気持ちに疲れ果て
   8. ラッスス: Magnificat Ecco ch'io lasso il core
    「わたしは今やこの気持ちに疲れ果て」によるマニフィカト
   9. デ・ローレ: Anchor che col partire 別れのとき
   10. ラッスス: Magnificat Anchor che col partire 「別れのとき」によるマニフィカト
   11. デ・ローレ: Da le belle contrade 美しき東の郷から
   12. ラッスス: Magnificat Da le belle contrade 「美しき東の郷から」によるマニフィカト
   13. ラッスス: S'io esca vivo もし、わたしが生きて逃れ出て
   14. ラッスス: Magnificat S'io esca vivo 「もし、わたしが生きて逃れ出て」によるマニフィカト

 録音: 2023年1月9-14日、16-17日 聖マーティン教会、イースト・ウッドヘイ (英国南部ハンプシャー州)
 収録時間: 157分

 【16世紀最大級の巨匠ラッススの多芸さがきわだつ選曲と演奏の妙】
 イタリアのパレストリーナと共に16世紀を代表する作曲家オルランドゥス・ラッスス。多声音楽の名匠を数多く輩出したスペイン領ネーデルラン ト(現在のベルギー)で生まれ、ミュンヘンのバイエルン選帝侯宮廷に長く仕えながらイタリアでも活躍、多岐にわたる作曲活動を通じて国際 的な名声を誇ったこの巨匠が残した膨大な作品のうち、重要な部分を占めるのが教会音楽です。
 そこには救世主の懐胎を喜ぶ聖母マリア の讃歌=マニフィカトが実に100曲以上も含まれ、それらを追ってゆくだけでもラッススの作曲手法の多様さに驚かずにおれません。
 ルネサンス 音楽に精通する英国の才人フィリップ・ケイヴ率いるマニフィカトは、団体名の由来でもあるこの讃歌形式を通じてラッススが示したルネサン ス・ポリフォニーの至芸を系統的に紹介する録音シリーズを開始。
 多くの場合グレゴリオ聖歌の旋律を元に作られた当時の多声教会音楽の 世界にあって、ここに紹介されるラッススの作品群はあえて聖歌旋律ではなく、往年の大家や同時代人たちのポリフォニー楽曲を下敷きにし て書かれています。
 第1弾となる当盤に集められたのは、非宗教的なマドリガーレを元にしたもの。
 それぞれの曲でラッススが参照したヴェルド ロ、デ・ローレ、モラレスら先人たちによる関連曲も突き止め、合わせて収録することで作品理解がより深まるプログラム構成になっています。
 女声歌手2人を含む10人からなるアンサンブルが織りなす緻密にして静謐な演奏解釈は、個々の作品に秘められていた雄弁な音楽力を 十全に引き出しながら、汲めど尽きせぬラッススならではの多声技法を他の作曲家たちのそれと比べて知る面白さを堪能させてくれます。
 ポリ フォニー歌唱の本場たる英国から届いた充実の2枚組、じっくりお楽しみください。
 




NAXOS

8.574420
\1800
バルトーク:ピアノ作品集 第9集 ゴラン・フィリペツ(ピアノ)
 1-4. ピアノ・ソナタ Op. 19 BB 12/DD51(1898) (ゴラン・フィリペツによる演奏会用編曲版)
 5. ラヨシュ・ワルツ BB 1 DD 28(1893)
 6. ガビ ポルカ BB 1 DD 12(1891)
 7. レントラー 第2番 BB 1 DD 18(1891)
 8. いろいろな小品 BB 1 DD 2(1890)
 9-56. 『ピアノ・メソード』より
  9. No. 7. Legato and Non-legato Exercises / 10. No. 8. Legato and Non-legato Exercises /
  11. No. 13. Legato and Non-legato Exercises /
  12. No. 14. Legato and Non-legato Exercises / 13. No. 16. Wrist Exercises /
  14. No. 17. Wrist Exercises / 15. No. 20. Playing with Hands Together /
  16. No. 21. Playing with Hands Together / 17. No. 22. Ledger-lines /
  18. No. 24. Ledger-lines / 19. No. 25. Ledger-lines / 20. No. 26. Ledger-lines /
  21. No. 29. Development of the Accuracy of Touc / 22. No. 33. Playing Staccato /
  23. No. 36. Staccato and Legato Alternating /24. No. 40. Exercises with Non-adjacent Fingers /
  25. No. 44. Exercises with Non-adjacent Fingers /
  26. No. 46. Accented and Unaccented Beats of a Bar /
  27. No. 51. Accented and Unaccented Beats of a Bar /
  28. No. 55. Accented and Unaccented Beats of a Bar /
  29. No. 56. Accented and Unaccented Beats of a Bar /
  30. No. 57. Accented and Unaccented Beats of a Bar /
  31. No. 59. Accented and Unaccented Beats of a Bar / 32. No. 68. Two-note Chords /
  33. No. 73. Two Parts with One Hand / 34. No. 77. Two Parts with One Hand /
  35. No. 78. Two Parts with One Hand / 36. No. 82. Two Parts with One Hand /
  37. No. 83. Tempo (Indication of Speed): Allegro /
  38. No. 89. Increasing the Hand-span (Sixths): Andante /
  39. No. 92. Changing Fingers on One Key: Lento /
  40. No. 94. Changing Fingers on One Key: Allegro /
  41. No. 95. Whole Tones and Semitones: Andante /
  42. No. 97. Whole Tones and Semitones: Andantino /
  43. No. 99. Whole Tones and Semitones: Moderato / 44. No. 101. Scales: Allegro deciso /
  45. No. 102. Scales: Adagio / 46. No. 105. Syncopation: Andante /
  47. No. 108. Syncopation: Allegro moderato / 48. No. 109. The Harmonic Minor Scale: Allegro /
  49. No. 110. The Harmonic Minor Scale: Andante / 50. No. 114. Playing Chords: Allegro /
  51. No. 115. Playing Chords: Allegro moderato / 52. No. 116. Playing Chords: Moderato /
  53. No. 117. Playing Chords: Vivace / 54. No. 118. Playing Chords: Allegro deciso /
  55. No. 119. Playing Chords: Tempo di valse / 56. No. 120. Playing Chords: Allegro moderato

 録音:2023年3月28-29日 Fazioli Concert Hall, Sacile, Pordenone(イタリア)
 総収録時間:55分

 NAXOSの人気シリーズ、バルトークのピアノ作品集。この第9集にはリスト作品の名演で名高いゴラン・フィリペツの演奏で2つの重要な作品を収録。
 ピアノ・ソナタ Op.19は17歳のバルトークがブダペストに留学する前に書いたもので、公に発表されることのなかった作品。
 長い間失われていたとされましたが、フィリペツが自筆譜をもとに作曲家の意図を反映し修正や調整を行い、演奏会用ヴァージョンを作成して今回録音に至りました。
 ブラームスを思わせる後期ロマン派の雰囲気をたたえた曲調ですが、若いバルトークの意欲も感じさせる力作です。
 
 他の初期作品も珍しいものです。
 『ピアノ・メソード』は、バルトークが、ブダペスト音楽院のピアノ科の教授を務めたレショフスキー(1887-1967)と協力して学生教育用に書き上げた教材集。
 1913年に音楽学者アンタル・モルナールが「初心者向けながら生き生きとしており、魂を揺さぶり心を動かす作品」と絶賛したこの曲集には、2人の作品のほかに、チェルニーら他の作曲家の作品も含まれています。
 このアルバムにはバルトークの手による48曲を収録。技術的には容易であるものの、どの曲も洗練されており、彼のピアノ教育のアイデアを知る良い機会となっています。
 
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8.579146
\1800
ウクライナのヴァイオリン・ソナタ集
 ヴィクトル・コセンコ(1896-1938):ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op. 18...世界初録音
 ミロスラフ・スコリク(1938-2020):ヴァイオリン・ソナタ第2番
 セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op. 26
ソロミヤ・イヴァヒフ(ヴァイオリン)
スティーヴン・ベック(ピアノ)

 録音:Oktaven Audio, New York(USA) 2022年10月23日...1-4 2022年11月26日...5-8
 総収録時間:58分

 ウクライナの3人の作曲家によるヴァイオリン・ソナタ集。
 サンクトペテルブルクに生まれ、後半生をウクライナで過ごしたコセンコのソナタは1927年の作品。
 2楽章で構成されており、刻々と変化する曲想が魅力的な第1楽章に、美しい緩徐楽章が続きます。
 スコリクはリヴィウ生まれ。1988年にウクライナ作曲家連盟のリヴィウ支部の会長に就任し、2011年にキーウ国立歌劇場の芸術監督に就任するなど、ウクライナの音楽文化の発展に寄与しました。
 このソナタ第2番にはベートーヴェンを暗示する旋律があるとともに、時にはプロコフィエフやガーシュウイン、ジャズの影響も感じさせるさまざまなイディオムが組み込まれています。
 ハルキウ生まれのボルトキエヴィチのト短調のヴァイオリン・ソナタは、彼の室内楽作品の中でも、音楽言語が最も鮮やか、かつ直接的に伝わる作品として際立っています。
 賑やかで快活な終楽章にはシンコペーションの効いた民族音楽の引用も聞かれます。





スコリクの旧譜から
Myroslav Skoryk: Music for Violin and Piano
TOCCATA
TOCC0137
\3500
代理店から入手難につき海外直輸入
完売の際はご容赦を。
ミロスラフ・スコリク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.映画「高き峠(ハイ・パス)」よりメロディ(1981)/

 2-4.ヴァイオリン・ソナタ第1番(1963)/
 5-6.フツーリシュチナ三部作より「アレグレットと舞曲」(1964)/
 7.独奏ヴァイオリンのための奇想曲(1978)/
 8.カルパチア狂詩曲(2004)/
 9.詩曲(2006)/
 10-12.ヴァイオリン・ソナタ第2番(1990)/
 13.スペイン舞曲(1978)
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
アルトゥール・グリーン(ピアノ)
 録音 2010年4月5-7日インディアナ ゴセン・カレッジ,スーダー・コンサート・ホール


 最初の5秒で泣くと思う。いや・・・泣いてほしい。
 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリクの「メロディ」。

. スコリクは1938年、ウクライナのリヴィウ生まれ。
 第二次世界大戦の後、家族とともに追放されたシベリアで当地の「政治犯」から音楽を学んだという。
 その後故郷に生還してからはカバレフスキーに師事、音楽家として大成し、2020年にキエフで亡くなった。
 なので今回の一連の悲痛な戦争のことは知らない。

 先鋭的で現代的なクールさ、悲惨な少年時代から来る鬱屈したエネルギー、そしてウクライナの民俗的な叙情性・・・それらが破綻すれすれに融合。多重人格者のように曲ごとに姿かたちを変えて現れる。
 ちょっと難解で近寄りがたかったり、情熱的でパワフルだったり、妙にポップだったりメロディアスだったり。

 そんなスコリクの作品の中で、極限的にメロディアスな作品が・・・この「メロディ」。
 映画『高き峠』のための音楽だが、後にヴァイオリン編曲された。

 これが本当に切ない。
 クラシック史上でも類を見ない甘く美しく感傷的な音楽。
 始まった瞬間に理性や知性を吹き飛ばされる。

 人によっては最初の5秒で泣くと思う。



追記:
 ゼレンスキー大統領がアメリカでビデオ演説したときに破壊されたウクライナの街の映像を流したが、そのときBGMで流れていたのがこの曲だった。



 
 


8.574048
\1800
A&M.ボーラー:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲集
 1-4. アントワーヌ&マックス・ボーラー:
  大軍隊交響曲(1820頃出版)
   1. I. Allegro brillante
   2. II. Introduxione:Adagio ma non troppo - Air Hollandaise
   3. III. Adagio
   4. IV. Allegro molto (cadenzas by F. Eichhorn and A. Hulshoff)
 第1楽章のカデンツァ...
  F.A.クマーとフランソワ・シューベルトのデュオ Op. 52 No. 1
  「Souvenir de Fra Diavolo」の主題より
   (F.アイヒホルン&A.ヒュルスホフ編)
 第4楽章のカデンツァ...F.アイヒホルン&A.ヒュルスホフ作
 5-7. アントワーヌ・ボーラー:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 9(1809出版)
  5. I. Allegro spiritoso / 6. II. Adagio
  7. II. Tema un poco allegretto - Variations 1-6
 第1.2楽章のカデンツァ...F.アイヒホルン作
 8-10. マックス・ボーラー:
  チェロ協奏曲第1番 ニ長調 Op. 1(1809頃出版)
   8. I. Allegro moderato / 9. II. Adagio ma non troppo /
   10. III. Rondo: Allegro moderato
 全て世界初録音
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)...1-7
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)...1-4、8-10
イエナ・フィルハーモニー管弦楽団
ニコラ・パスケ(指揮)

 録音:2020年10月-11月 Volkshaus Jena(ドイツ)
 総収録時間:70分

 マンハイム宮廷のトランペット奏者を務めるとともにコントラバスの名手としても知られたカスパール・ボーラーを父に持つ、アントワーヌとマックス。兄アントワーヌ はクロイツァーにヴァイオリンを学び、後にミュンヘン宮廷管弦楽団で演奏、パガニーニから「24のカプリース」の中の1曲を献呈されるほどの名手であり、同時にダンツィらから作曲も学びました。
 弟マックスはチェリストとして活躍、同じくミュンヘンの宮廷管弦楽団に加わりましたが、兄ほどの名声を得ることはなかったよ うです。
 彼らは共同でいくつかの作品を作曲し「大軍隊交響曲」を含む傑作を生み出しました。
 これらの作品は大胆な技巧と印象的なテーマを特徴としています。
 アントワーヌのヴァイオリン協奏曲ホ短調は、パガニーニを思わせる高度な技術を必要とする作品。
 マックスのチェロ協奏曲第1番はバイエルン王に献呈され た曲。フルート、オーボエ2本、ファゴット2本、 2本のホルンとティンパニ、弦楽器という小さな編成の管弦楽伴奏を持ち、ダブル・ストップが多用されるなど、19世紀初頭にチェロの演奏技法がどれほど急速に進化したかがうかがえます。
 ドイツのヴァイオリニスト、フリーデマン・アイヒホルンと、同じくドイツ出身のチェリ スト、アレクサンダー・ヒュルスホフが知られざる作品の魅力を紹介します。
 
 
8.574490
\1800
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):歌曲全集 第5集
 1-5. 5つの歌曲 Op. 71(1877)
  1. 第1曲 春に恋はとても愛らしい /
  2. 第2曲 月に寄す / 3. 第3曲 秘めごと /
  4. 第4曲 私に行ってほしいの / 5. 第5曲 愛の歌
 6-9. 4つの歌曲 Op. 70(1875-77)
  6. 第1曲 海辺の庭の中に / 7. 第2曲 雲雀の歌 /
  8. 第3曲 セレナード / 9. 第4曲 夕べの雨
 10-16. 7つの歌曲 Op. 95(1883-84)
  10. 第1曲 おとめ / 11. 第2曲 私の思いはあなたのもとへ /
  12. 第3曲 お別れのときに / 13. 第4曲 狩人 /
  14. 第5曲 早まった誓い / 15. 第6曲 おとめの歌 /
  16. 第7曲 わたしがあなたに捧げたもの
 17-22. 6つの歌曲 Op. 97(1885)
  17. 第1曲 ナイチンゲール / 18. 第2曲 舟の上で /
  19. 第3曲 誘拐 / 20. 第4曲 あそこの牧場に /
  21. 第5曲 早くおいで / 22. 第6曲 別れ
 23-27. 5つの歌曲 Op. 107(1886-88)
  23. 第1曲 傲慢なひとに / 24. 第2曲 サラマンダー (火とかげ) /
  25. 第3曲 おとめは語る /
  26. 第4曲 ねこやなぎ / 27. 第5曲 おとめの歌
 28. 5つのオフェーリアの歌 WoO 22(1873)
アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)
キーラン・カレル(テノール)
ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)

 録音:Hans-Rosbaud-studio,SWR,バーデン=バーデン(ドイツ) 2022年6月13-15日...1-16、23-27 2022年10月4-6日...17-22、28
 総収録時間:57分

 NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。
 第5集には円熟期に書かれた5つの歌曲集と、A.W.シュレーゲルがドイツ語に翻訳したシェイクスピアの「ハムレット」 からの詩にブラームスが旋律をつけた「5つのオフェーリアの歌」を収録。
 5つの歌曲集はどれも名作揃いで、とりわけOp.71には人気の高い「Minnelied 愛の 歌」が含まれています。
 過去、現在、未来を主題にしたOp.70の歌曲、そして民謡素材が効果的に用いられたOp. 95とOp. 97、愛をテーマにしたOp. 107とどれもブラームス独自の旋律美にあふれています。
 第4集と同じく、クリストフ・プレガルディエンに師事したテノールのカレルと、オペラ、コンサートの両面 で活躍するソプラノ、ヴンダーリンの演奏で。
 
 

8.579138
\1800
ルクセンブルクの現代音楽 第3集
 1. リュック・グレーテン(1964-):Upswing アップスウィング(2016)
 2. ガスト・ヴァルツィング(1956-):Princesses Don't Grow Old(2019)
 3. アーニー・ハンメス(1968-):
  ピッコロ・トランペット、ジャズ・クインテットと
   室内オーケストラによるコンチェルティーノ第1番(2019)
 4. ハンメス:Booboo ブーブー(2017)
 5. ハンメス:Tuna Melt ツナ・メルト(2017/2019改訂)
 6. ハンメス:West End Avenue
  ウェスト・エンド・アヴェニュー(2018/2019改定)
 7. カトリン・コンツ(1976-):The Waves ウェーヴズ(2020)
 8-11. オリヴエ・ダルテヴェル(1957-):新しいアンティゴネ(2021)
  8. I. Antigone, messagere du destin...
  9. II. Le songe d'Ismene...
  10. III. Creon ou l'illusion du pouvoir...
  11. IV. Epilogue
 
 ※全て世界初録音
アーニー・ハンメス
 (ピッコロ・トランペット...3/
  トランペット...4-6)
ダヴィド・アスカーニ
 (サクソフォン)...3-6
ボリス・シュミット
 (コントラバス)...3-6
ピエール=アラン・グラルシュ
 (ピアノ)...3-6
ニールス・エンゲル
 (ドラムス)...3-6
ソリステス・ヨーロピアンズ・
 ルクセンブルグ
クリストフ・ケーニヒ(指揮)

 録音:Grand Auditorium, Philharmonie(ルクセンブルク) 2016年9月19日...1 2019年10月21日...2 2019年11月25日...3-6 2020年9月18日...7 2021年10月18日...8-11
 総収録時間 74分

 ルクセンブルクの現代音楽を紹介するシリーズ。第1集(8.579059)は『ファンファーレ』によって「傑出したディスク」と称賛され、第2集(8.579116)ではマルコ・ピュッツの音楽が紹介されています。
 第3集で中心となるのは、ジャズとクラシック双方のジャンルで活躍するトランペッター&作曲家アーニー・ハンメスの音楽。
 ルクセンブルクのアンサンブル "Solistes Europeens"から委嘱されたコンチェルティーノでは、自身がトランペットを吹き、作品の魅力を存分に伝えています。
 バロックの協奏曲が始まる かと思わせてジャズ風の曲調に移っていくところがなんとも心憎い作品です。
 「ブーブー」は彼の息子の誕生を機会に書かれた曲。幼子をめぐる喜び、驚き、 他の感情が描かれています。
 「Tuna Melt」と「West End Avenue」も彼の思い入れの強い作品です。
 他には同じく"Solistes Europeens"のために書 かれたグレーデンの「アップスイング」、ヴァルツィングの「Princesses Don't Grow Old 王女は年をとらない」、ヴァージニア・ウルフの「The Waves」にインス パイアされたカトリン・コッツの「The Waves」や、ギリシャ神話から発想を得たダルテヴェルの「新しいアンティゴネ」など興味深い作品が並びます。
 




RAMEE

RAM2206
(2CD)
\5100
フィレンツェ黄金時代の音楽 1250~1750
 【CD 1】
  ~中世後期~
   1. 作者不詳: O Levita nobilis Eugeni
    おお気高き祭司、聖なるエウジェニウス [LM]
   2. 作者不詳: Ogne homo
    全ての民よ、声を高らかに上げ十字架を讃えよ [LM]
   3. 作者不詳: Vergine donzella imperadrice
    純潔なる乙女にして皇后であらせられる方 [LM]
   4. ゲラルデッロ・ダ・フィレンツェ(1320/25頃-1362/63):
    I' vo' bene わたしが愛するのは [LM]
   5. フランチェスコ・ランディーニ(1325頃-1397):
    Nella pie cara parte 最も愛おしき領分に [LM]
   6. 作者不詳: La Manfredina – La rotta della Manfredina
    マンフレディーナとそのロッタ [LM]
   7. アンドレア・ダ・フィレンツェ(?-1415頃) :
    Astio non mori mai 憎しみは死に絶えることなく [LM]
  ~初期ルネサンス~
   8. 作者不詳: Verbum caro factum est 言葉は肉となり [LM]
   9. ジョン・ベディンガム(生歿年不詳、1460頃活躍):
    Umil madonna 慎ましき婦人よ [LM]
   10. 作者不詳: Poiche il tuo cor
    お恵み深い心をお持ちのあなたですから [LM]
   11. ピエトルカン・ボネル(生歿年不詳、15世紀後半に活躍):
    Adieu Florens la yolye さらば、麗しき花の都 [LM]
   12. アレクサンデル・アグリコーラ(1445/46頃?-1506):
    In mijnem sin 私の感覚では [LM]
   13. ハインリヒ・イザーク(1450/55頃-1517):
    Ne piu bella di queste さらに美しくも価値ある者など[LM]
   14. パウルス・スコトゥス(生歿年不詳、1507-1514に活躍):
    Iesu sommo conforto イエスさま、最も深き慰め [LM]
   15.ジョヴァンニ・セルラーリ(生歿年不詳、1502-1527に活躍):
    Donna, el pianto et la mia doglia
     ご婦人よ、わたしは泣き悲しむことで [LM]
  ~後期ルネサンス~
   16. 作者不詳: Sacerdos et pontifex 祭司よ、司教よ [LM]
   17. フランチェスコ・コルテッチャ(1502-1571):
    Sacerdos et pontifex 祭司よ、司教よ [TDC]
   18. ヤーコポ・ペーリ(1561-1633): Ricercar del Primo Tuono del Zazzerino
    ザゼリーノ[=ぺーリ]の第1旋法によるリチェルカーレ [FC]
   19. クリストファーノ・マルヴェッツィ(1547-1599):
    I' vo piangendo i miei passati tempi
     過ぎ去った日々を思って嘆くばかりだ [TDC]
   20. ルカ・バーティ(1546-1608):
    Mentre con mill' amori 千もの恋が花開く中 [TDC]
   21. アレッサンドロ・ストリッジョ1世(1536/37-1592):
    Nasce la pena mia わが胸に苦しみが生じ [TDC]
   22. ストリッジョ1世: Nasce la pena mia (intavolato)
    わが胸に苦しみが生じ(鍵盤独奏版)[FC]
   23. セラフィーノ・ラッツィ(1531-1611):
    Stabat Mater dolorosa 立ち尽くす聖母(スターバト・マーテル) [TDC]
 【CD 2】
  ~後期ルネサンス(続き)~
   1. ルカ・マレンツィオ(1553/54-1599):
    Se nelle voci nostre 私たちの声の調子が [TDC]
   2. エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):
    Godi turba mortal 歓喜せよ、死せる定めの者たちよ [TDC]
   3. マルヴェッツィ: Fuga Secunda a 4 4声のフーガ第2番 [FC]
   4. フィリップ・ヴェルドロ(1480/85頃-1530/32頃):
    Si bona suscepimus
     神から善きものを授かる私たちは [TDC]
  ~バロック期~
   5. ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ
    (生歿年不詳、1629-1647に活躍):
     Aria di Firenze フィレンツェの調べ [TDC]
   6. アントニオ・ブルネッリ(1577-1630):
    La pastorella mia spietata e rigida
     ぼくが好きな、あの容赦なく冷たい女羊飼い [TDC]
   7. ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
    Aria di Fiorenza フィレンツェの調べ [FC]
   8. ブルネッリ: Quando il sol apparisce 太陽が姿を現すとき [TDC]
   9. 作者不詳: Aria di Fiorenza フィレンツェの調べ [FC]
   10. ブルネッリ: Cantate Domino 主に向かって新しき歌を歌え [TDC]
   11. ジョヴァンニ・ピエトロ・ブッキャンティ(1608-1627以降):
    Io parto lasso やつれはてたまま私は去ろう [TDC]
   12. ジョヴァンニ・バッティスタ・フェルリーニ(1601頃-1674):
    Aria di Fiorenza フィレンツェの調べ [FC]
   13. ブルネッリ: Splendete serene 輝け、清らかに [TDC]
   14. ブルネッリ: Di quel nudo pargoletto
    あの裸身の坊やは頼もしき射手 [TDC]
   15. 作者不詳: Aria di Fiorenza - La Rotta - Saltarel
    フィレンツェの調べ~ラ・ロッタ~サルタレッロ [FC]
   16. ドメニコ・アングレージ(1610/15頃-1674):
    La Salviata ラ・サルヴィアータ [TDC]
   17. マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):
    Sull' affricane arene アフリカの砂漠で [TDC]
   18. 作者不詳: Preludio Cantabile con Ligature
   リガトゥーレを伴うプレルディオ・カンタービレ [FC]
   19. 作者不詳: Aria alla Francese フランス風アリア [FC]
   20. 作者不詳: Passacagli Pastorali パストラーレ風パッサカリア [FC]
   21. ドメニコ・ツィポリ(1688-1726): Pastorale パストラーレ [FC]
   22. ツィポリ: Canzona カンツォーナ [FC]
   23. ツィポリ: Al Post Comunio 聖餐式後の調べ [FC]
   24. ツィポリ: All'Elevazione 昇階の調べ [FC]
   25. ツィポリ: All'Offertorio 奉献の調べ [FC]
   26. フランチェスコ・フェローチ(1673-1750):
    Pastorale mezza bigia 灰褐色のパストラーレ [FC]

LM...
 ラ・モルラ(声楽&古楽器アンサンブル)
 コリーナ・マルティ、
 ミハウ・ゴントコ(指揮)
TDC...
 テアトロ・デイ・チェルヴェッリ
  (声楽&古楽器アンサンブル)
 アンドレス・ロカテッリ
  (テノール、打楽器、指揮)
FC...
 フランチェスコ・コルティ
  (オルガン、チェンバロ)


 録音: 2022年9月28日-10月3日 サンタ・マリア・ヌオーヴァ教会、コルトーナ(イタリア中部トスカーナ地方)
 2023年1月9-12日 聖レオデガル教会、メーリン(スイス)
 総収録時間: 162分

 【中世の民主政治からメディチ家の繁栄へ。花の都を彩った精妙な音楽の歴史】
 イタリア屈指の大都市にして、文化遺産の多さから観光名所として同国随一の人気を誇る"花の都"フィレンツェ。
 中世の都市国家時代に 遡る富の蓄積がもたらしたこの都の芸術的充実は何よりボッティチェッリやフラ・アンジェリコ、マザッチオなど大画家たちの至芸が知られていますが、音楽もまた同じ時代に豊かでなかったはずがありません。
 古い時代の知られざる魅力的な音楽世界発掘にすぐれた実績を持つレーベ ルRameeは今回、CD2枚にわたって中世からバロック期に至るフィレンツェの音楽的繁栄を広く概観できるアルバムを制作。

 すでに同レーベ ルで多くの注目すべきプロジェクトを発信してきたバーゼルの実力派集団ラ・モルラの名手たち(中世~初期ルネサンス作品)に加え、気鋭のイタリア系アルゼンチン人指揮者アンドレス・ロカテッリ率いるテアトロ・デイ・チェルヴェッリ(ルネサンス後期以降)、躍進めざましい古楽鍵盤奏 者フランチェスコ・コルティらも参加し、編成も様々な多岐にわたる充実作をじっくり聴かせてくれます。
 共和政の中で都市生活者たちが宗教 歌の合唱を楽しんだ13世紀に始まり、アルス・ノーヴァ期の盲目の名匠ランディーニを経て多声音楽や舞曲の栄光を追い、バロックも後期の 鍵盤芸術へと至るプログラムの妙は、アルバムを通しても数トラックごとに聴いても深い鑑賞体験が得られる抜群の充実度。
 ブックレットには 歌詞の英語対訳や楽譜出典の詳細、演奏者リストと使用楽器の内訳などはもちろん、演奏陣が連名で協力者としてクレジットされた音楽 学者アントニー・M.カミングスの詳細な背景&プログラム解説も情報が的確に整理されており、読み応えがあります(英・独・仏語)。
 




RICERCAR



RIC458
\3100
フランス王室楽団のオーボエ・バンドによる室内楽の世界
 ~プロローグ~
  1. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
   L'amour Malade - Ouverture pour le premier divertissement
    序曲(《病は気から》第1ディヴェルティスマンより)
 ~王の起床~
  2. フランソワ・クープラン(1668-1733):
   Second Prelude en do mineur
    第2プレリュード ハ短調(『クラヴサン奏法』〔1716〕より)
  3. クープラン: La Sultanne, Sonate en quatuor
   四重奏ソナタ「ラ・スュルターヌ(トルコ太子の寵姫)」
 ~王の礼拝~
  4. マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
   Ouverture pour l'eglise
    教会[での礼拝]のための序曲 H 524
  5. アンドレ・カンプラ(1660-1744): Caeli enarrant gloriam
   神は天の栄光を宣言し
    (ラテン語旧約聖書『詩篇』第20篇/モテ集第5巻〔1720〕より)
 ~王のための音楽会~
  6-10. クープラン: Onzieme Concert コンセール 第10番
  11. アントワーヌ・ドルネル(1680-1765): Sonate en quatuor
   四重奏ソナタ(『器楽合奏曲集 第2巻』〔1709〕より)
 ~王宮での舞踏会の音楽~
  12. アンドレ・ダニカン・フィリドール(1652-1730):
   Marche du Roy de la Chine 中国の王様の行進曲
  13. マラン・マレ(1656-1728)/フィリドール編:
   Gigue ensuite 結びのジグ
  14. マレ: Gavotte en rondeau ロンド式ガヴォット
   (『トリオによる作品集』〔1692〕より)
  15. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745): Canarie カナリー
   (『トリオ集 第1巻』〔1694〕より)
  16. マレ: Rigaudon リゴードン(『トリオによる作品集』〔1692〕より)
  17. ド・ラ・バル: Menuets ムニュエ
   (メヌエット/『トリオ集 第1巻』〔1694〕より)
  18. リュリ/ロベール・ド・ヴィゼー(1650/65頃-1732以降)編:
   Chaconne des Scaramouches, Trivelins et Arlequins
    スカラムーシュ、トリヴェラン、アルルカン
     〔=道化たち〕のシャコンヌ(《町人貴族》より)
  19. フィリドール: Marches vertes 緑の行進曲
  20. フィリドール: Contredance コントルダンス
   (「2声の低音部のための組曲」〔1700〕より)
  21. ピエール=ダニカン・フィリドール(1681-1731):
   Premier & Second Passepieds
    第1&第2パスピエ(『第1曲集』〔1717〕より)
 ~王の就寝~
  22-24. ジャック=マルタン・オトテール(1673-1763):
   Deuxieme Suite en do mineur 第2組曲 ハ短調
    (『フラウト・トラヴェルソのための曲集 第2巻』〔1715〕より)
  26. リュリ: Air de Protee 'Heureux qui peut voir du rivage'
   プロテーのエール「かの岸を目にする者の幸せさよ」
    (《ファエトン》より)
  27. ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726): Quatuor
   四重奏曲(『王の晩餐のための合奏曲集』より)
シンタグマ・アミーチ(古楽器使用)
エルザ・フランク
 (オーボエ、ターユ・ド・オーボワ
  〔=中音域オーボエ〕、リコーダー)
ソフィー・ルブレイェン(オーボエ、リコーダー、指揮)
アナイス・ラマージュ(バスーン、リコーダー)
ジェレミー・パパセルジオー
 (バスーン、バス・ド・クロモルヌ、
  リコーダー、フラジオレット、指揮)
エレーヌ・ウゼル
 (ヴァイオリン、ターユ・ド・ヴィオロン〔=ヴィオラ〕)
マノン・パパセルジオー
 (バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕、
 ドゥシュ・ド・ヴィオール〔=ディスカント・ガンバ〕、
   小型バス・ド・ヴィオロン)
ガブリエル・リニョル
 (テオルボ、バロックギター、シェレンバウム)
ブリス・サイー(クラヴサン〔チェンバロ〕、オルガン)
ロマン・ボクレール(バリトン)...5、26

 録音: 2022年10月サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部ラングドック地方エロー県)
 収録時間: 79分

 【屋外向け吹奏楽団の演奏家たちが、太陽王の宮廷の「室内」で奏でた音楽とは?】
 バロック期のフランスで音楽文化を躍進させた立役者である太陽王ルイ14世の宮廷には、礼拝堂楽団や室内楽団の他にダブルリード楽器 を携えた吹奏楽団(大厩舎楽団)が雇われ、主に軍楽や屋外での式典を彩る役割を与えられていました。
 とはいえ当時の音楽家は複数の 楽器をプロとして演奏できるのが常で、大厩舎楽団の楽員たちもしばしばリコーダーやフラジオレットなどの笛を扱いながら、屋外ではなく城内 での室内楽やオペラ上演にも動員され、当初こそ「騒々しい」と驚かれながらも、ついにはオーボエやバスーンも諸々の通奏低音楽器や弦楽 器と共に繊細な音楽を奏で得ることを立証していったのでした。
 
 『大厩舎楽団の祝宴』と銘打った2022年のアルバム(RIC439)で彼らの屋 外吹奏楽のレパートリーを披露した古楽器楽団シンタグマ・アミーチは今回、この大厩舎楽団が室内空間に動員された時どのような音楽を 披露したか、入念に再現製作された当時の楽器と共に探ってゆきます。
 王の起床時から就寝時まで、ヴェルサイユ宮殿の随所に響いたオーボエ、リコーダー、クロモルヌ(クルムホルンとは異なるダブルリード管楽器)、バスーンといった管楽器が奏でるのは、王室音楽総監督リュリのオ ペラからの抜粋やクープランの室内楽、シャルパンティエの宗教合奏曲、大厩舎楽団の演奏家を多く輩出したフィリドール一族の作品など多 岐にわたる演目。
 この種の古楽器探求に優れた実績を示してきたエルザ・フランクとジェレミー・パパセルジオーをはじめとする名手勢が、芸術 諸分野に通じたルイ14世を喜ばせた至芸を21世紀にありありと甦らせてくれる1枚です。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS



ATS963-2
(UHQCD)
\2500→\2290
ウラディミール・ホロヴィッツ(P)/ブルーノ・ワルター(指揮)
チャイコフスキー/ブラームス:ピアノ協奏曲

 (1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
 (2)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ウラディミール・ホロヴィッツ(P)
ブルーノ・ワルター(指揮)
(1)ニューヨークフィル
(2)コンセルトヘボウ管

 (1)1948年4月11日カーネギーホール・ライヴ (2)1936年2月20日コンセルトヘボウ・ライヴ

 ホロヴィッツのチャイコンと言えばトスカニーニ共演盤2種が高名ですが(店主個人的にはセル盤)、それを超えるのがこのワルターとの1948年盤です。
 そんな凄い演奏ですが既出盤はピッチが高く、上ずった感が拭えず、そこが演奏の特徴と勘違いされていたうらみがあります。
 今回の修正盤で聴くと激しい情熱のぶつかりあいだけでなく、たゆたうような大柄なロマンが味わえます。余談ながらこの演奏会はホロヴィッツのアメリカデビュー20周年を祝ったものであり、同時期にはブラームスのピアノ協奏曲第2番も演奏しており、遺されていることを祈るばかりです。
 カプリングのブラームスのピアノ協奏曲第1番は1936年の演奏で、ワルターにはナチスの魔の手が忍び寄っている時期の演奏。
 宇野功芳氏はワルターについて「第1楽章のコーダは阿修羅のようだ。しかもむきになって造型を崩すことがなく、アンサンブルもぴったりと決まっている」、「ホロヴィッツのすばらしさもまさに言語を絶する。何よりも人間業を超えたテクニックの冴えに舌を巻く。魔術的とさえ言えよう」と賞賛。
 お互いが一歩も譲らずしかも同じ高みに向かう和合は感動的。
 第1楽章210-310小節がオリジナルでは欠落しており、ここはトスカニーニ指揮ニューヨークフィルとの1935年共演演奏で補完しておりますが違和感はあまりありません。
 正に鬼神二人が牙をむいたドキュメントをお楽しみください。
 




GRAND SLAM



GS 2308
\2700
6年ぶりのリマスター!フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
 ハイドンの「驚愕」とチャイコフスキーの交響曲第4番

  (1)ハイドン:交響曲第94番 ト長調「 驚愕」
  (2)チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 6年ぶりのリマスター!フルトヴェングラー&ウィーン・フィルのセッション録音、ハイドンの「驚愕」とチャイコフスキーの交響曲第4番、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:(1)1951年1月11、12、17日、(2)1951年1月4、8、9、10日/ウィーン、ムジークフェライン/国内製作、日本語帯・解説付
 使用音源: Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
 録音方式:モノラル(録音セッション)

 ■制作者より
  1951年1月、フルトヴェングラーは4回の第9公演とHMVのセッション録音とで、ウィーン・フィルと密に接していました。
  その最大の成果とされるのがこのディスクのハイドンとチャイコフスキーです。
  同内容の演奏は2018年にGS-2179として発売しましたが、今回は新規にテープを取り寄せ、全工程をプロ用機器でマスタリングを行いました。
  フルトヴェングラーとウィーン・フィルの絶好調の名演が、旧盤と比較して3割増しの情報量で楽しめます。(平林直哉)
 


<メジャー・レーベル>
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DECCA



4870075
\2600→\2390
100周年を迎えたアメリカの名曲に捧げる
《ジャン=イヴ・ティボーデ/マイケル・ファインスタイン~
 Gershwin Rhapsody 》

  1) ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン/2台ピアノ編曲:Tedd Firth)、
  2) サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  3) サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
    (ガーシュウィン/編曲:ファインスタイン)、
  4) アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  5) エンブレイサブル・ユー(ガーシュウィン/編曲:ファインスタイン)、
  6) エンブレイサブル・ユー(ワイルド/after ガーシュウィン)、
  7) スウィート・アンド・ロウダウン(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  8) クラップ・ユア・ハンズ/ファッシネイティング・リズム
    (ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  9) 誰も奪えぬこの想い(ガーシュウィン/編曲:ファインスタイン)、
  10) 誰も奪えぬこの想い(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  11) ザ・マン・アイ・ラヴ/ラプソディ・イン・ブルー
    (ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  12) 二人でお茶を(ユーマンス/編曲:Firth)、
  13) Sleepless Night(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  14) Graceful and Elegant(ガーシュウィン)、
  15) わが愛はここに(ガーシュウィン/編曲:Firth)、
  16) Dance of the Waves(ガーシュウィン)、
  17) リアルトのさざ波(ガーシュウィン、ドナルドソン/編曲:Firth)、
  18) Sutton Place(ガーシュウィン)、
  19) Under The Cinnamon Tree(ガーシュウィン)、
  20) ジャスボ・ブラウン・ブルース
   (歌劇『ポーギーとベス』より)(ガーシュウィン/編曲:Firth)
ジャン=イヴ・ティボーデ
 (ピアノ1, 2, 4, 6-8, 10-20)、
マイケル・ファインスタイン
 (ピアノ1, 3-5, 7-9, 11-13, 15, 17, 20、ヴォイス3, 5, 9)

 100周年を迎えたアメリカの名曲に捧げる二人の実力派ピアニストによるデュオ・アルバム

 1924年の『ラプソディ・イン・ブルー』の初演から100周年となるのを記念して、ピアニストのジャン=イヴ・ティボーデは“「グレイト・アメリカン・ソングブック」の百科事典”と称されるマイケル・ファインスタインとともに、アルバム『Gershwin Rhapsody』をリリースします。
 ジャズ・ピアノの巨匠ジョージ・ガーシュウィンの最も愛されているメロディとともに新たに発見された4曲のガーシュウィンの楽曲『Graceful and Elegant』『Dance of the Waves』『Sutton Place』『Under The Cinnamon Tree』が収録されています。『ラプソディ・イン・ブルー』に基づくメドレーも含まれ、ピアノ・デュオ、ソロ、ファインスタインのヴォーカルで構成されたジョージ&アイラ・ガーシュウィンの音楽が演奏されています。
 ティボーデとファインスタインはヴィンセント・ユーマンスの『二人でお茶を』をガーシュウィン風にアレンジして演奏し、歌劇『ポーギーとベス』からの「ジャスボ・ブラウン・ブルース」でアルバムを締めくくっています。
 二人はこのプログラムでカーネギー・ホールを含む全米でツアーを行いました。

 ティボーデのディスコグラフィにはスタンダードのクラシック・レパートリーの作品だけでなく、偉大なジャズのビル・エヴァンスやデューク・エリントンの音楽のアルバムもあります。
 一方、若い頃にハリウッドのアイラ・ガーシュウィンのもとで仕事をし、彼の文書、録音、その他の資料の整理を手伝ったマイケル・ファインスタインはこのプロジェクトに自身の知識と学識を注ぎ込んでいます。
 二人は元々長年にわたり親交がありましたが、2021年夏のナパ・フェスティバルで共演して再びつながりを深め、数回のディナーの席でともにこのプログラムを実現させるアイデアを生み出しました。
 そしてティボーデとファインスタインは2年にわたり予定が許す限り会い、このプログラムを作り上げていきました。

 「ジョージ・ガーシュウィンが亡くなってから多くの年月が経っても、この音楽を思いがけず聞くことができるというのは信じられないほど光栄なことです。非常に心を打つ、非常に謙虚で、非常に感動的な経験です」――ジャン=イヴ・ティボーデ

 【録音】2023年6月 ロサンゼルス
 





<国内盤> 


アクースティカ



PPCA 625-6
(2CD)
\3300
髙橋 望(ピアノ)
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (全曲) BWV988

 Disc1)
  Aria、Variatio1~15
 Disc2)
  Variatio16~30、Aria
髙橋 望(ピアノ)

 ゴルトベルク変奏曲を毎年演奏してきた高橋望、セッションによる再録音! バッハ:ゴルトベルク変奏曲(全曲)~高橋望

 録音:2023年1月25~27日、相模湖交流センター
 ピアノ:ベーゼンドルファー、モデル275、 38:37 + 43:59

 バッハ演奏をライフワークとする高橋望、ゴルトベルク変奏曲(2015年ライブ録音)、平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲、パルティータ・アルバム(第1,2,4番)」に続く第4弾としてゴルトベルク変奏曲を再録音しました。
 前回はライヴ録音ということで即興性にとんだ演奏が聴けましたが、今回は3日間の時間をかけ、万全の体制でこれまでの演奏経験を活かした集大成として完成度の高い演奏が展開されています。
 そこには自然体で柔軟な躍動感に満ちたもので、作曲家への畏敬の念に溢れ、その清々しい音色と軽やかな表現はバッハ音楽に新鮮な躍動感を与えています。
ライブ録音とはひと味違ったより完成度の高い演奏をお楽しみいただけます。

 髙橋 望(ピアノ)
  埼玉県秩父市出身。園田高弘賞ピアノコンクール、ジーノ・ガンドルフィ国際ピアノコンクール(パルマ)で入賞。
  ドレスデン国立音楽大学でペーター・レーゼルに師事し国家演奏家資格を得て、同大学院マイスタークラス修了。
  バッハのゴルトベルク変奏曲をライフワークとし、同曲のリサイタルを毎年行う。2015年の演奏がライヴ録音されCD (PPCA620) として発売された。
  それに続く第2弾「平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲」(YSL001)、第3弾「パルティータ アルバム」(PPCA624)とともに、各音楽雑誌で絶賛された。
  NHK-FM「名曲リサイタル」、NHK-Eテレ「らららクラシック」などにも出演していた。
 
















1/16(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI



HMM 902373
(2CD)
\4200→\3890
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ
Antonio Vivaldi, Concerti per una vita~
 協奏曲で描くヴィヴァルディの生涯

  [CD1]
   ・ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):
    アリア「私の目は眠る (Occhi miei si dormire)」
     ~オペラ≪世界の分裂(分割)
      La divisione del mondo ≫[世界初録音]
   ヴィヴァルディ(1678-1741):
    ・シンフォニア ロ短調 RV 168(抜粋)
    ・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV 813
    ・アダージョ ホ長調~ヴァイオリン協奏曲 RV 768より
     [世界初録音]
    ・ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 536
    ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 256「隠れ里」
    ・チャッコーナ 変ロ長調(未完)~
     ヴァイオリン協奏曲 RV 370より[世界初録音]
      (O,フレによる再構成版)
    ・ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 315「夏」
     (ジェノヴァ版)[ 世界初録音]
    ・ファンタジア~アンナ・マリアに捧ぐ~
     ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV 349より
    ・ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV 267a
     「アンナ・マリアに捧ぐ」
      (第2楽章 アンダンテはヒストリカル楽器による初録音)
    ・フォルラーナに基づくディミヌーション(縮小)~
     ファゴット協奏曲 RV 478 ホ長調
      (O.フレによるディミューション)
    ・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 171
     「S.M.C.Cのために
      (カール6世(神聖ローマ皇帝)のために)」
    ・レチタティーヴォ~
     ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV212より(世界初録音)
  [CD2]
   ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV 278
   ・レグレンツィ:アリア「Lumi potete piangere」~
    オペラ≪世界の分裂(分割) La divisione del mondo ≫より
   ヴィヴァルディ:
    ・ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 37a
     (2022再発見されたもの)[ 世界初録音]
      (第3, 4楽章のバス・パートはO.フレによる再構成版)
    ・ファンファーラ ヘ長調~
     2つのホルンのための RV 539( O.フレ編曲)
    ・海の嵐(ヘ長調)~オペラ「忠実なニンファ」RV 714より
    ・シンフォニア・アル・バッロ(ヘ長調)~
     オペラ「テンペのドリッラ」RV 709より
    ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 250~世界初録音
   ・ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):
    鐘の模倣~ヴァイオリン・ソナタ第3 番 ニ短調より
   ヴィヴァルディ:
    ・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV 237「ピゼンデルに捧ぐ」
    ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 252
    ・ファンファーレ~
     ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738)に基づく
    ・ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV 569
    ・アリア ソプラノのためのカンタータ
     「美しい夜明けは深紅に天にむかって
      Sorge vermiglia in ciel」RV 667より(イ短調)
    ・チャッコーナ 変ロ長調~
     ヴァイオリン協奏曲
      (2つのアンサンブルとヴァイオリンのための)
       RV 583より(変ロ長調)
ル・コンソール
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ
KKC 6805
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4400

 フランス・バロックヴァイオリン界の新しき旗手、ド・スワルテ、みずみずしくも鮮やかなテクニック、ヴィヴァルディの世界初録音を多数含む注目盤!

 録音:2023年5,7月、ポワティエ劇場オーディトリウム(フランス)

 フランスの(バロック・)ヴァイオリン界の注目すべき新星、ド・スワルテによる、ヴィヴァルディの協奏曲集の登場。
 自らが結成したアンサンブル「ル・コンソー ル」を率いて、驚くべきみずみずしさと鮮やかなテクニック、そしてセンスある装飾でヴィヴァルディの生涯を作品を通じて描きます。
 ヴァイオリン学習者が必ず 演奏するイ短調の協奏曲も、初めて耳にするような新鮮さ。

 レングレンツィは、ヴィヴァルディよりも50年以上前に生まれていますが、ヴィヴァルディの父と近しい関係があり、幼い頃のヴィヴァルディに音楽の手ほど きをしたのでは、とかんがえられている人物。
 ド・スワルテは、ヴィヴァルディの作風の先駆的な何かを感じさせる作品を収録したかったということで、ヴィヴァ ルディが生まれる3年前に書かれたレグレンツィのオペラからの楽曲をディスク冒頭に収録。
 また、ヴェストホフの作品「鐘の音の模倣」は、ピゼンデルがヴィ ヴァルディに弾いて聴かせたと言われているもので、その場面を再現するために敢えてヴァイオリン独奏のみで演奏しております。
 ヴィヴァルディがこの作品を通 してドイツの新しいヴァイオリン技法を知ったのかもしれません。

 『四季』の「夏」は、ヴィヴァルディが1725年に出版する前のオリジナル版を使用した世界初録音。
 出版されたものと大きな違いはありませんが、「カッ コウ」の場面などはより極端で、出版にあわせてヴィヴァルディはより演奏しやすく、理解されやすいように少しシンプルにしたのかもしれません。
 いずれにして もここでの演奏は実に細かい部分まで丁寧に行き届き、嵐の場面も勢いに流されない精緻さ。
 版の違いだけでなく、演奏も既存の録音とはまた違った新世代を 感じさせるものとなっております。それぞれのトラックに聴きどころ満載。
 2つの世紀を超えて研究され続けているヴィヴァルディの、2022年に再発見された 楽曲も含む、強力盤の登場です!

 ル・コンソールはド・スワルテとジュスタン・テイラーらによって2015年に設立された気鋭のアンサンブル。
 2017年、クリスティが審査員長を務めるヴァル・ド・ロワール国際古楽コンクールで第1位と聴衆賞を受賞、以降飛躍的に活躍の場を広げています。
 
 ド・スワルテは、クリスティ率いるレザール・フロリサンのメンバーとして、そして現在はソリストおよび指揮者として同楽団と共演、2025年春にはレザール・ フロリサンと共演(指揮・ヴァイオリン)してヴィヴァルディの「四季」を演奏予定ということです。
 また、ソリストとして、クリスティやジュスタン・テイラー、 さらにリュートのトーマス・ダンフォード、ピアニストのタンギ・ド・ヴィリアンクールらともしばしば共演しております。
 バロックはもちろん、ロマン派作品もレパー トリーとしており、フランスの新世代のバロック・ヴァイオリンおよびヴァイオリン奏者として熱い注目を集める存在です。

 





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 テオティム・ラングドワ・デ・スワルテ(ヴァイオリン)

  17世紀から現代までをレパートリーとするが、とりわけ18世紀前半の作品の探求を続けている。ソリストおよび室内楽奏者として、世界的なホールで演奏している。
  4歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でバロック・ヴァイオリンに出会う。パリのエコール・ノルマル音楽院でドゥヴィ・エルリ、そしてイゴール・ヴォルシヌらに師事。
  2014年パリ国立高等音楽院に入学、室内楽なども研鑽を積む。2014年、トリオ・グエルマントを結成。
  2015年よりレザール・フロリサンのメンバーを務めるほか、ソロでも活躍をしている。チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとアンサンブル"all Consort"を結成している。
  2021年夏、クリスティ(チェンバロ)との共演による1枚をリリースしている(HAF 8905292)。
 


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最初のホ短調ソナタを聴いただけで涙が出そうになる
デ・スワルテ
スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集

 最近の古楽系アルバムで最も感銘受けたデ・スワルテの「スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集」。
 ものすごい才人が次々と現れるこの世界、ちょっとやそっとじゃもう驚かないが、この人のヴァイオリンの音色を聞けば、この人がちょっと違う次元で生きているのを実感すると思う。

下記アルバムのプロモーション動画
https://youtu.be/Z29LcPr0rFw

 クリスティがデ・スワルテの才能を愛してやまない感じがいい。
 HAF 8905292
\3100→\2890
俊英デ・スワルテのヴァイオリン
 古楽界の王様クリスティのチェンバロ
  Generations~ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

 ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
  ソナタ ホ短調 op.3-5
   [ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンのためのソナタ集( 1730年))]、
  ソナタ イ長調 op.1-5、ソナタ ヘ長調 op.2-2
 
 ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
  ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
  ソナタ ト短調 op.1-6、ソナタ ニ長調 op.3-10、ソナタ ハ短調 op.1-5
 
 即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ)
テオティム・ラングロワ・デ・スワルテ(ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)  

 最高級の気品に満ちた演奏!古楽界の王様クリスティと、俊英デ・スワルテによるルクレール&スナイエ

 録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)

 ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ" とも言われます。
 コレッリ(1653-1713)の圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランスでは18 世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。
 フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルクレールとスナイエ。
 現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。
 そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリン奏者デ・スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。
 最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています!




 HMM 902649
\3100→\2890
一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつ
 デ・スワルテ
  バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!

 1. ヴィヴァルディ(1678-1741):プレリュード イ短調~ヴァイオリン協奏曲 RV 355に基づく
 2-4. ジャン=マリ・ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.7-5
 5-7. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 384
 8-10. ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.3-8
 11-13. ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.10-3
 14. ヴィヴァルディ:プレリュード ハ長調~トリオ・ソナタ RV60 に基づく
 15-17. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 179a"アンナ・マリーアに"
  (オリヴィエ・フォレによる補筆完成版)
テオティム・ラングロワ・デ・スワルテ
  (ヴァイオリン/1665年製ヤコブ・シュタイナー、
  弓/ピエール・トゥルテ)
 レ・ゾンブル
  (マルゴー・ブランシャール(ヴィオール)
  &シルヴァン・サルトル(フルート)、ほか)

 一度聴いたら忘れられない魔術的な魅力をもつ音色、フランスの気鋭ヴァイオリン奏者デ・スワルテ。バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!

 録音:2021年4-5月/77'12

 18世紀前半のヴァイオリン作品の探求を続けるデ・スワルテ。
 前作のHAF 8905292では、クリスティ(チェンバロ)と共演して、ルクレールとスナイエに焦点をあてたプログラムで名演を披露。
 今回は、「ヴァイオリン協奏曲の父」ヴィヴァルディ、そしてその同時代を生きたルクレールとロカテッリに焦点をあてたプログラムで登場。
 それぞれが卓越した奏者だっただけに、その作品はかなりの技量が求められます。
 一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつスワルテの音色、そして「レ・ゾンブル」との息の通ったアンサンブルも聴きものです。


 



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AUDAX RECORDS



ADX11208
\2700→\2490
デュオ・ブリュッヘン=プランク
 20世紀初頭フランスの知られざる作品
コヴァッティ、デュソー、オネゲル、ダンディ:
 ヴァイオリン・ソナタ集

  エレーヌ・コヴァッティ(1910-2005):
   ピアノとヴァイオリンのためのソナタ/
  アルテュール・オネゲル(1892-1955):
   ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番
  ロベール・デュソー(1896-1969):
   古風な様式による小組曲、ヴァイオリンと
    ピアノのための2つの小品〔エレジー、春〕
  ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):
   ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ
デュオ・ブリュッヘン=プランク
 〔マリー・ラーダウアー=プランク(ヴァイオリン)、
  ヘンリケ・ブリュッヘン(ピアノ)〕

 デュオ・ブリュッヘン=プランク第2弾!20世紀初頭フランスの知られざる作品を探求!

 ☆ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax Records!
 ☆デュオ・ブリュッヘン=プランクが探求する、デュソー&コヴァッティ夫妻のヴァイオリン作品!

 ドイツのピアニスト、ヘンリケ・ブリュッヘンとオーストリアのヴァイオリニスト、マリー・ラーダウアー=プランクによるデュオ・プロジェクト、「デュオ・ブリュッヘン=プランク」のAudax Records第2弾。
 同デュオの前作(ADX13727)では、「ヴォジーシェクやルドルフ大公の作品とともに、ベートーヴェンの最後のヴァイオリン・ソナタを歴史的な文脈で探求する」という意欲的なプログラムで話題を呼びました。
 また、Audax Recordsは名ピアノ教師テレーズ・デュソーの両親である作曲家ロベール・デュソーとエレーヌ・コヴァッティという、20世紀初頭フランスの埋もれた歌曲をリリースしましたが(ADX13722)、本作ではデュオ・ブリュッヘン=プランクが、デュソー&コヴァッティ夫妻の知られざるヴァイオリン作品(一部世界初録音を含む)を紹介します。
 カップリングには、戦間期のパリでデュソー夫妻と親しかったオネゲル、ダンディの作品も加え、20世紀のレパートリーに豊富な経験を持つデュオ・ブリュッヘン=プランクが、優れたセンスと印象的な色彩のパレットでこれらの音楽に取り組みます。

 ※録音:2022年11月9日-12日、グスタフ・マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)

 
 




AULOS MEDIA



XAMC2194
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
韓国の若き音楽家たち2020 Vol.3 ~ イム・ユンチャン
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
 リスト:巡礼の年第2年《イタリア》 S.161
イム・ユンチャン(ピアノ)
AMC2194
\2600

 韓国ピアノ界の至宝イム・ユンチャン。2020年KBS録音のデビュー・アルバム!

 ☆韓国のクラシック・レーベル、実力派アーティストの発掘、紹介を行う「K-CLASSICシリーズ」!
 ☆ヴァン・クライバーン・コンクール2022で最年少優勝を果たしたニュースター、イム・ユンチャンのデビュー・アルバム!

 2022年に開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにおいて、18歳という若さで圧巻の史上最年少優勝を果たすと同時に聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞しその名を一挙に世界中へと響き渡らせたピアノ界のニュースター、イム・ユンチャン。
 韓国芸術英才教育院に入学した翌年の2018年、クリーブランド国際ピアノコンクールで2位とショパン特別賞、クーパー国際コンクールでは最年少で3位と聴衆賞を獲得。
 さらにはその翌年の2019年、15歳にしてイサン・ユン国際音楽コンクールで最年少第1位、ユネスコ音楽創意都市特別賞(聴衆賞)さらにはパク・ソンヨン英才特別賞の3つの賞に輝くなど、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでの快挙の以前からその才能が高く評価されてきました。

 まさに今を輝く韓国クラシック界の英雄の1人であるイム・ユンチャンのデビュー・アルバムとなったのが、2020年にKBS(韓国放送公社)によって収録されたこのベートーヴェンの「月光」とリストの「巡礼の年第2年《イタリア》」。
 名作中の名作である楽聖の「月光」、難曲として有名な「ダンテを読んで」を含むリストの「巡礼の年第2年」の2作品をデビューアルバムのプログラムに選ぶという胆力も、すでにワールドクラスであったことを窺わせます。

 ※録音:2020年9月23日、9月25日&10月12日、KBS Studio 16(韓国)
 ※プロデューサー:キム・ギョンジョン
 ※オーディオ・エンジニア(KBS Studio 16):キム・ソンヒョン、キム・ジョンチャン、ファ・ファンボ

 ☆2024年2月上旬に待望の再来日! 亀井聖矢とのデュオ公演の他、東京、川崎、名古屋、大阪でショパン・リサイタルを予定!
 ・2/1(木) 東京芸術劇場(亀井聖矢とのデュオ公演)
 ・2/3(土) 三井住友海上しらかわホール(名古屋)
 ・2/5(月) 東京オペラシティ コンサートホール
 ・2/6(火) ミューザ川崎シンフォニーホール
 ・2/10(土) ミューザ川崎シンフォニーホール
 ・2/11(日・祝) ザ・シンフォニーホール(大阪)

 
  




CHOPIN UNIVERSITY PRESS


UMFCCD196
\2700
マリアン・ボルコフスキ:ピアノ独奏曲全集
 マリアン・ボルコフスキ(b.1934):
  トッカータ/7つの前奏曲/4つのマズルカ/
  フラグメンティ/ロマンティック間奏曲/
  ソナタ*/2つのマズルカ/3つの小品/変奏曲
 
 *世界初録音
マルチン・タデウシュ・ウカシェフスキ(ピアノ)

 ポーランドの巨匠ボルコフスキのピアノ独奏曲全集!

 ピアニストで作曲家のマリアン・ボルコフスキは、1968年からショパン音楽アカデミーの教授を務めています。
 このアルバムは、ボルコフスキ教授の生誕90年、創作活動70年、教育活動55年という三大記念行事の一環として制作されました。

 ポーランド南部のチェンストホヴァ生まれのピアニスト、マルチン・タデウシュ・ウカシェフスキは、20世紀と21世紀のポーランドの作曲家によるピアノ音楽を専門としており、世界初演も数多くこなしています。

 ※録音:2021年12月11日-12日&2022年9月24日-25日&10月23日&2023年7月1日(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

UMFCCD184185
(2CD)
特別価格
\3900
ル・クラヴサン・モデルヌ・プラス・サクソフォン Vol.2 アリナ・ラトコフスカ(ハープシコード)
パヴェウ・グスナル(サクソフォン)
 【CD1】
  ヴェロニカ・ラトゥシンスカ=ザムシュコ(b.1977):
   Reflections(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)*
  エミール・ルーカス〔ニコラ・プロスト〕(b.1971):
   Chantilly(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)*
  マルチン・タデウシュ・ウカシェフスキ(b.1972):...love as bread, life as death...
   (ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)*
  ミコワイ・ヘルテル(b.1948):
   Obsession(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)*
  アンナ・イグナトヴィチ=グリンスカ(b.1968):
   Thrice...(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)
 【CD2】
  パヴェウ・ウカシェフスキ(b.1968):
   Lukasonata(アルト・サクソフォンとハープシコードのための)*
  バルトシュ・コヴァルスキ(b.1977):Streams III
   (ハープシコード、ソプラノ・サクソフォン、
    アルト・サクソフォンとエレクトロニクスのための)*
  レシェク・モジジェル(b.1971):Improvigoria(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)*
  ラトゥシンスカ=ザムシュコ:Nymphs(ソプラノ・サクソフォンとハープシコードのための)
 
 *世界初録音

 ハープシコードとさまざまな楽器の組み合わせを、現代のレパートリーにのせて紹介する「ル・クラヴサン・モデルヌ・プラス」シリーズの第2弾は、サクソフォンとのコラボレーション。

 サクソフォン奏者のパヴェウ・グスナルは、クラシック、ジャズ、ポピュラーと多彩なジャンルで活躍し、現代音楽にも精通しています。
 ポーランドのほとんどのオーケストラと共演するなど、ポーランドを中心に国内外で演奏を行っています。

 ※録音:2022年7月11日-13日&2023年3月3日&5月29日(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

UMFCCD176
\2700
アレクサンデル・ザジツキ:歌曲集
 アレクサンデル・ザジツキ(1834-1895):
  1声のためのピアノ伴奏付き歌曲集 Op.13より
   (第2番、第4番、第5番、第6番、第7番、
    第11番、第13番、第14番)
  1声のためのピアノ伴奏付き歌曲集第2集 Op.14より
   (第7番、第8番)
  高声のためのピアノ伴奏付き歌曲「Bez Ciebie」
  1声のためのピアノ伴奏付き5つの歌曲 Op.15より
   (第3番、第4番、第5番)
  1声のためのピアノ伴奏付き2つの歌曲 Op.28
  1声のためのピアノ伴奏付き3つの歌曲 Op.21
ドロタ・ラドムスカ(ソプラノ)
モニカ・ポラチェク=プシェストシェルスカ(ピアノ)

 後期ポーランド・ロマン派の作曲家、アレクサンデル・ザジツキの歌曲を厳選して収録したアルバム。

 ソプラノ歌手のドロタ・ラドムスカは、ポーランド国内外の数々のコンクールで受賞し、1993年にワルシャワ大劇場にてヴェルディの『椿姫』のヴィオレッタ役でオペラ・デビューを果たすと、ヨーロッパの数々のオペラで活躍を続けています。

 ※録音:2021年7月28日-30日&8月2日-4日、ショパン音楽大学コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
 



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GENUIN

XGEN24869
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
世界初CD録音!モーツァルトの《レクイエム》、
 ツェルニー編曲4手ピアノ連弾版!

  モーツァルト:レクイエム K.626
   (フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー
    補筆完成版に基づく、
     カール・ツェルニー編曲4手ピアノ連弾版)
ケアスティン・シュトラスブルク(ピアノ)
ユルゲン・アッペル(ピアノ)
GEN24869
\2600→\2390

 ☆カール・ツェルニーが編曲した4手ピアノ連弾版によるモーツァルト《レクイエム》の、合唱を伴わないヴァージョンを世界初CD録音!
 ☆世界初録音となるロバート・レヴィン版アーメン・フーガの4手ピアノ連弾編曲も収録!

 今日も絶大な人気を誇るモーツァルト最後の傑作《レクイエム》はあらゆる音楽家によって様々な編曲が施されてきました。
 ベートーヴェンに弟子入りし、またリストの唯一の師でもあるカール・ツェルニーもこの作品に魅了され編曲に取り組んだ一人で、ピアノ独奏版やピアノ連弾版を遺しています。
 ツェルニー編曲の4手ピアノ連弾版は合唱やソリスト、ティンパニ等様々な追加のアレンジがなされたものも出版され、過去に録音されてきたのも合唱などを伴ったものがほとんどでした。
 ここに収録されているそういった追加のアレンジをすべて排除した純粋な4手ピアノ連弾によるヴァージョンは、これまでに自動演奏や配信音源ではリリースされていましたが、ドイツのピアニストであるケアスティン・シュトラスブルクとユルゲン・アッペルがピアニスト2人による初のCDレコーディングに挑戦。合唱団や他の楽器がなくともピアノ1台で声楽、オーケストラのパートを完全に表現しており、その明瞭さ、力強さ、芸術性すべてにおいて秀逸なアレンジはツェルニーの持つ技量、そしてツェルニーのモーツァルトに対する敬愛がはっきりと表れています。
 また近年の補筆に加えられることが多い短いフーガ(アーメン・フーガ)も、ロバート・レヴィンの編曲から奏者が4手ピアノ連弾用にアレンジしたものが加えられており、こちらは世界初録音となります。

 ※録音:2023年7月11日-13日、フェステブルク教会(フランクフルト、ドイツ)

 
 
 
GEN24864
\2600
ヨハネス・クルンプ(指揮)&エッセン・フォルクヴァング室内管
 モーツァルト:交響曲集第3集

  交響曲第9番 ハ長調 K.73/75a
  交響曲第14番 イ長調 K.114
  交響曲第20番 ニ長調 K.133
  交響曲第24番 変ロ長調 K.182/dA
ヨハネス・クルンプ(指揮)
エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団

 ヨハネス・クルンプ、モーツァルト交響曲集第3弾!

 ☆手兵エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団を率いたモーツァルト!
 ☆作曲当時の演奏法に基づいた解釈と、完璧なアンサンブル!

 2013年からエッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団の首席指揮者を務めるヨハネス・クルンプ。両者によるモーツァルトの交響曲集の第3弾が登場しました。
 今回はモーツァルトがわずか13歳で作曲した《交響曲第9番》から始まり、1769年から1773年にかけて作曲された4つの初期交響曲が収録されています。
 これらの作品は、若かりし頃のものとは思えないほど、充実した内容となっており、聴くものを魅了します。
 演奏は当時の歴史に基づいた手段を駆使し、完璧なアンサンブルでなされています。
 今後のリリースも期待せずにはいられない素晴らしいモーツァルトを奏でています。
 



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ONYX

ONYX4233
\2700→\2490
トーマス・ダウスゴー(指揮)&BBCスコティッシュ響
バルトーク:管弦楽作品集 Vol.3

 バルトーク:
  バレエ音楽《かかし王子》 Op.13 Sz.60(最終稿)
  ディヴェルティメント Sz.113
  ルーマニア民族舞曲 Sz.68
トーマス・ダウスゴー(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団

 ダウスゴー&BBCスコティッシュ響のバルトーク第3弾は「かかし王子」最終稿!

 ☆デンマークの名匠トーマス・ダウスゴー&BBCスコティッシュ交響楽団のバルトーク第3弾!
 ☆バルトーク唯一のバレエ音楽である「かかし王子」を"作曲者の意向にもっとも沿った"最終稿で演奏!

 BBCスコティッシュ交響楽団やスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者、シアトル交響楽団の首席客演指揮者&音楽監督、トスカーナ管弦楽団の名誉指揮者、デンマーク国立交響楽団の名誉指揮者(2004年~2011年まで首席指揮者)など多くの重要ポストを務めてきたデンマークが誇る名指揮者の一人、トーマス・ダウスゴー。
 2019年に初めて開催された「BBCプロムス・ジャパン」では、メイン指揮者&オーケストラとしてBBCスコティッシュ交響楽団とともに来日して大きな話題を呼び、2023年にはPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌)にも初登場しました。

 OnyxレーベルではBBCスコティッシュ交響楽団とバルトークの管弦楽作品集を「バルトークの多様なスタイルを示すために、2つ以上の対照的な作品を1つのディスクにまとめる」という意欲的なコンセプトで進めていましたが、第2弾のリリースからおよそ3年が経ち、待望の第3弾が登場。
 バレエ音楽《かかし王子》は通常、カットを一切行わないヴァージョンで演奏されますが、ダウスゴーは多くのカットがある珍しい最終稿の楽譜を採用。
 構成がより鮮明になったこの楽譜についてバルトークは「音楽的な観点から見て、特に舞台にとってもふさわしく、これらのカットは絶対的な改善を示している」と出版社への手紙に記した上で今後はこのヴァージョンで演奏されるべきとしており、まさに作曲者の意向にもっとも沿った版といえるでしょう。
 カップリングには「ディヴェルティメント」と「ルーマニア民族舞曲」というバルトークらしさがあふれる2つの人気作品を収録。

 
 




GRAMOLA



GRAM99312
\2900
前田朋子(ヴァイオリン&ピアノ)
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ全集

 1-3. ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op. 78
  1. I. Vivace ma non troppo
  2. II. Adagio
  3. III. Allegro molto moderato
 4-6. ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
  4. I. Allegro amabile
  5. II. Andante tranquillo
  6. III. Allegretto grazioso (quasi Andante)
 7-10. ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
  7. I. Allegro
  8. II. Adagio
  9. III. Un poco presto e con sentimento
  10. IV. Presto agitato
前田朋子(ヴァイオリン&ピアノ)

 録音:Klavieratelier、Pfaffendort(オーストリア) 2023年4月4-6日(ピアノ・パート) 2023年6月6-8日(ヴァイオリン・パート)
 総収録時間:72分

 ウィーン在住の前田朋子、宿願のブラームス・ソナタ全集!
 ドイツでの小学生時代にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番を聴き、「人生の憧れの曲」と感じた前田は、その憧れの強さと恐れとのため、ブラームスがこの 曲を作曲したのと同じ年になるまで演奏会で取り組むのを待ったそうです。
 以来、折に触れて弾き込んできた作品を録音するにあたっては、前作モーツァルト と同じく一人二役での録音を決意。技術的にも音楽的にも要求が極めて高かったと思われますが、ここにその成果を披露します。
 クララ・シューマンと死の床 にあったその子フェリックスを想ってブラームスが書いた第1番では、録音の半年前に亡くした親友を想い、第2番では同曲で何度となく共演したバドゥラ=スコ ダへの敬愛と思慕を込めています。
 オーストリアの街並みよりはアルプスの大自然が似合うと語る峻厳かつ雄大な第3番も含め、随所から強い感情が伝わる 演奏が誕生しました。
 
 ※ブックレットには前田朋子自身による日本語解説が掲載されております。

  


前田朋子(ヴァイオリン&ピアノ)
前作/モーツァルト



 GRAM99269
\2700
前田朋子(ヴァイオリン&ピアノ)
モーツァルト:後期ヴァイオリン・ソナタ集

 ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K. 481
  1. I. Molto allegro/2. II. Adagio/
  3. III. Allegretto (カデンツァ: パウル・バドゥラ=スコダ)
 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K. 454
  4. I. Largo - Allegro/5. II. Andante/6. III. Allegretto
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K. 526
  7. I. Molto Allegro/8. II. Andante/9. III. Presto
前田朋子
 (ヴァイオリン&ピアノ)

 録音: Studio TONAL、Vienna(オーストリア) 2021年8月26-28日...ピアノ・パート 2021年10月4-6日...ヴァイオリン・パート

 鎌倉出身、現在ウィーンで活躍するヴァイオリニスト、前田朋子。
 3歳からヴァイオリンを、4歳からピアノを学び、双方の楽器を自在に操る彼女の夢は「いつか一人で二つの楽器を弾いて録音してみたい」ということでした。
 そして新型コロナ感染症のパンデミック下、ピアノに向かう時間を持てた彼女は、録音技師アレクサンダー・グリューンの協力によって、モーツァルトの3つのソナタでピアノとヴァイオリンを演奏するという夢をかなえることができたのです。
 彼女がこれらの曲を選んだ理由は、師であるパウル・バドゥラ=スコダへの思い出と感謝、共に演奏した幸福感からということで、ソナタ変ロ長調 K.481ではバドゥラ=スコダ作のカデンツァを用いるという力の入れようからも、その思いは存分に伝わります。
 彼女はまずピアノ・パートを録音し、それに合わせてヴァイオリンを演奏。完成したこのアルバムはウィーンの週刊誌"Falter"で取り上げられた他、ウィーン放送局のラジオ番組でも特集が放送され大好評を得ています。
 レーベルによれば、このような試みはアルテュール・グリュミオーの1959年録音以来とのことです。

 ※ブックレットには演奏者自身による日本語解説が記載されております。

  

 
 

GRAM99310
\2900
Rosa dei Venti 風のバラ 南イタリアのバロック作品と民謡集
 1. シチリア民謡:Mamma mi l'ati persu lu rispettu*
 2. ナポリ民謡:Lu guarracino*
 3. ニコラ・マッテイス(1650以降-1713頃):Aria amorosa
 4. シチリア民謡:Cu ti lu dissi*
 5. ギリシャ伝承曲:Oriamu pisulina*
 6. ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):
  シンフォニア ヘ長調 - チェロとチェンバロのために
 7. マッテイス:グラウンド after the Scotch humour
 8. プーリア州民謡:Tarantella di Sannicandro
 9. マッテイス:Aria malinconica
 10. シチリア民謡:Ninna nanna ニンナ・ナンナ
 11. ドメニコ・チマローザ(1749-1801):ソナタ イ短調 – シチリアーノ
 12. チマローザ:ソナタ 変ロ長調 – Allegro
 13. エマヌエレ・バルベッラ(1718-1777):
  ソナタ第4番 ト短調 Alla Napolitana, sul fare di Pulcinella
 14. ナポリ民謡:Tarantella napoletana
 15. ギリシャ伝承曲:Aremu rindineddha*
 
 *...マリンカ・ブレチェリによる編曲
フィオーリ・ムジカーリ・オーストリア
 (古楽器アンサンブル)
Irene Coticchio(歌/タンブリン)
Alenka Brecelj
 (バロック・ヴァイオリン/歌)
Carles Munoz Camarero
 (バロック・チェロ/歌)
Marinka Brecelj
 (チェンバロ/音楽監督)

 録音:2023年6月 4earstudios、ウィーン(オーストリア)
 総収録時間:51分

 前作「バロック・アラベスク」(GRAM99279)では、セファルディ伝承曲やギリシャの伝承曲などを披露した2012年結成のアンサンブル"フィオーリ・ムジカーリ・ オーストリア"。
 当盤のタイトル「風のバラ Rosa dei Venti」とは羅針盤・羅針図のことで、ヴェネツィア共和国が盛んなりし頃の船乗りたちが海に吹く様々な 風に名前を付け、その方向を書き込んだ図がバラの花びらのようであったことに由来します。
 このアルバムでもさまざまな方角からイタリアに吹き寄せられたバ ロック時代の音楽と伝統音楽が楽しめます。
 収録曲は南イタリアに伝わるギリシャ由来の音楽や、東洋やアラビアの影響を感じさせる作品まで多種多彩。
 今 回もチェンバロ奏者のマリンカ・ブレチェリの趣味のよいアレンジが施された作品が 巧みに組みこまれています。

 
 



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TACET



255
(2CD)
\2700→\2490
「録音に何を求めますか?」
ケラー指揮コンチェルト・ブダペスト
 ブルックナー:交響曲第7番
  
録音されたそのままのバージョンと修正を施したバージョン
  (1) ブルックナー:交響曲第7番
   (録音されたものに修正を施していないUncut Version)
  (2) ブルックナー:交響曲第7番
   (録音されたものに修正を施したCut Version)
コンチェルト・ブダペスト
アンドラーシュ・ケラー指揮

 2019年1月15-19日 ブダペスト、イタリア文化研究所コンサート・ホールでの録音
 収録時間 (1)63:24 (I 20:33 II 21:21 III 9:17 IV 12:10) (2)63:45 (I 20:43 II 21:21 III 9:15 IV 12:24)

 2024年ブルックナーの生誕200年に合わせて発売するアルバムは数々の同レーベルで 素晴らしい作品を共に生み出してきた名指揮者ケラーとコンチェルト・ブダペストによる ブルックナーの交響曲第7番。(ブルックナーは第9番に続き2作品目と成ります)

 今回のアルバムは優れた録音再生技術を誇るTACETレーベルならではの企画 「クラシック音楽の制作プロセスを考える」として全曲演奏、2種の音源が収録されています。
 録音されたそのまま=Uncut Versionと、録音されたものに修正を施した=Cut Version。
 レーベルは聴き手に問いかけます「録音に何を求めますか?」。私たちは素晴らしい 演奏に感嘆すると共に、現在の録音技術の視点から新たな気づきを得るでしょう。
 
 
276
(2CD)
\2700
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)/
 D.スカルラッティ:全集 Vol.9
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)
  D.スカルラッティ:
   CD.1 ソナタ K.296 - 309 (75分02秒)
    296 ヘ長調、297 ヘ長調、298 ニ長調、299 ニ長調、300 ニ長調、
    301 イ長調、302 ハ短調、303 ハ短調、304 ト長調、305 ト長調、
    306 変ホ長調、307 変ホ長調、308 ハ長調、309 ハ長調
  CD.2 ソナタ K.310 - 325 (78分11秒)
   310 変ロ長調、311 変ロ長調、312 ニ長調、313 ニ長調、314 ト長調、
   315 ト短調 316 ヘ長調、317 ヘ長調、318 嬰ヘ長調、319 嬰ヘ長調、
   320 イ長調、321 イ長調、322 イ長調、323 イ長調、324 ト長調、325 ト長調

  ボーナス・トラックとしてイェン・ヨーゼフ (Jens Josef:フルート/現代作曲) との下記3曲を収録
   1. イェン・ヨーゼフ:Esserciz
   2.3. D.スカルラッティ/イェン・ヨーゼフ:Dem Josef sein Scarlatti / Scarlatti II

 2022年11月7-11日 ドイツ、ヴェルニゲローデでの録音

 ドイツ生まれのウルリッヒはレオポルド・ホカンソン、ルドルフ・ブッフビンダー等に学び、特に古典音楽演奏を得意とするピアニストです。
 主にアンサンブル・ピアニストとして活躍しつつ自身がプロデュースするあまり耳にすることのない音楽の普及を目的としたコンサートやテレビ局と 子供のための教育プログラムを組み放送を通して活動。
 教育者としての側面も持つ主にドイツ国内で活躍するピアニストです。
 派手さは無いものの音楽への誠実さが伝わる丁寧な演奏です。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DIAPASON


DIAP165
\1900
ラロ:チェロ協奏曲/スペイン交響曲
 (1)チェロ協奏曲 ニ短調
 (2)《ナムーナ》組曲第1番
 (3)スペイン交響曲
(1)ピエール・フルニエ(チェロ)
 ジャン・マルティノン(指揮)
 ラムルー管弦楽団
(2)ポール・パレ―(指揮)
 デトロイト交響楽団
(3)レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
 キリル・コンドラシン(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第165集!ラロの作品集!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。

 シリーズの第165巻として登場するのは、フランス人作曲家のエドゥアール・ラロによる作品集。
 サン=サーンスの《チェロ協奏曲第1番》に触発されて作曲されたというラロの《チェロ協奏曲》を弾くのは、ピエール・フルニエ。
 チェロの貴公子と称されたその美しさと格調の高さを感じさせる音色で奏でます。
 《ナムーナ》は元々バレエ作品として生まれたもので、初演後作曲者自身の手で編曲され組曲版が生まれました。
 こちらはフランスの指揮者ポール・パレーが手兵デトロイト交響楽団を率いて収録。そして、ラロの代表作ともいえる《スペイン交響曲》では伝説のヴァイオリニスト、レオニード・コーガンとキリル・コンドラシンによる豪華な組み合わせとなっており、往年のラロ作品の名演奏をたっぷりとご堪能いただけます。

 録音:(1)1960年 (2)1958年 (3)1959年
 




VOX



VOXNX3034CD
\2600
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)...1-5
アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):チェロ協奏曲 他

 1-3. チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104 B. 191(1894-95)
  1. I. Allegro / 2. II. Adagio ma non troppo /
  3. III. Finale: Allegro moderato
 4. 森の静けさ Op. 68 No. 5 B. 182(1893)
 5. ロンド ト短調 Op. 94 B. 181(1893)
 6. ロマンス ヘ短調 Op. 11 B. 39(1877)
 7. マズルカ ホ短調 Op. 49 B. 90(1879)
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)...1-5
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)...6、7
セントルイス交響楽団
ヴァルター・ジュスキント(指揮)

 録音:ミズーリ州セントルイス(USA) 1974年5月15日...1-3 1974年5月...4、51974年8月...6、7
 総収録時間:63分

 ドヴォルザークの没後120年を記念して、VOX音源の中でも特に評価の高いアルバムが新リマスターで登場!
 VOXが1975年に3枚組LPでリリースした「独奏楽器と管弦楽のための協奏的作品全集」は、その演奏・録音両面で高い評価を得、形態を変えつつ再発売を重ねて来ました。
 このCDには、LP1枚目に収録されていたチェロ作品すべてとLP2枚目のヴァイオリン作品からロマンスとマズルカを収録しています。
 チェロ作品のソロを務めるのは1918年カナダ生まれのザラ・ネルソヴァ。12歳の時にはサージェント指揮ロンドン交響楽団とラロのチェロ協奏曲を演奏。
 ピアティゴルスキー、フォイアマン、カザルスらに師事して世界的に活躍し、バーバーのチェロ協奏曲やブロッホのシェロモを作曲者自身の指揮で録音する際にはソリストに指名されています。
 ここでのチェロ協奏曲の演奏時間は36分台と同曲録音の中ではかなり速いテンポによるもので、淀みのない流れに乗った豊かな歌が印象的です。
 「森の静けさ」も深沈とした瞑想よりも緩やかな足取りによる散策を思わせ、音楽が停滞することがありません。

 ヴァイオリン小品2曲は演奏・録音される機会が少ない曲ですが、ネルソヴァと同年生まれのルッジェーロ・リッチの独奏は、艶やかなサウンドと民族舞曲風のテンポ処理など見事な出来。
 アルバムを通じてチェコ生まれのジュスキントがセントルイス響から深みのある響きを引き出し、ドヴォルザークらしいリズムやフレーズをしっかりと聞かせているのも当アルバムの聴きどころ。
 録音当時は首席指揮者として6シーズン目で、オーケストラを完全に掌握していたようです。
 
 録音エンジニアのマーク・オーボートは自らの録音イメージを「ホールの4列目か5列目で客席から10フィート(約3m)ほど宙に浮いてオーケストラを見渡す」と語っていましたが、その言葉が実感できるような広がりと奥行きのあるサウンドステージが展開されます。
 前回のCD化(CDX-5015)も録音の優秀さは伝わりましたが、マイク・クレメンツによる24bit192kHzリマスターではオーケストラの響きがより豊かに、個々の楽器の質感がより明瞭になり、高域に潤いが加わりました。
 ブックレットには初出LPに掲載されていた曲目解説と初出時のLPジャケットが掲載されています。
 
 


VOXNX3035CD
\2600
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)

アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
 ピアノ協奏曲/ヴァイオリン協奏曲

  1-3. ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53 B. 108
   (1879/改訂1882~3)
    1. I. Allegro ma non troppo
    2. II. Adagio ma non troppo
    3. III. Finale: Allegro giocoso, ma non troppo
  4-6. ピアノ協奏曲 ト短調 Op. 33 B. 63(1876)
   4. I. Allegro agitato / 5. II. Andante sostenuto /
   6. III. Allegro con fuoco
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)...1-3
ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)...4-6
セントルイス交響楽団
ヴァルター・ジュスキント(指揮)

 録音:ミズーリ州セントルイス(USA) 1974年8月13日...1-3 1975年1月24日...4-6
 総収録時間:66分

 ドヴォルザークの没後120年を記念して、VOX音源の中でも特に評価の高いアルバムが新リマスターで登場!
 VOXが1975年に3枚組LPでリリースした「独奏楽器と管弦楽のための協奏的作品全集」は、 その演奏・録音両面で高い評価を得、 形態を変えつつ再発売を重ねて来ました。
 このCDには、LP2枚目からヴァイオリン協奏曲とLP3枚目のピアノ協奏曲を収録しています。
 前者のソリストは1918年生まれのルッジェーロ・リッチ。11歳でカーネギーホール・デビューを成功させ、1947年にはパガニーニの24のカプリースを世界で初めて録音したことでも知られます。
 ここではロマン派ヴァイオリン協奏曲の王道を行く、朗々とした歌い回しと明るく美しい音が印象的。
 リッチ自身の1961年Decca録音よりも第1楽章と第2楽章はやや速めのテンポを取り、前者の演奏時間32分余りに対して当盤は29分余り。音質も含めて、聴き比べも大いに楽しめることでしょう。

 ピアノ協奏曲のソリストはチェコ生まれで生前は来日も多かったフィルクシュニー。
 「外連味が無い」と評されることから地味という先入観を持たれがちですが、曲本来のブリリアントな聞かせどころはしっかりと決め、民俗舞曲風のリズムの弾みは自然体、高揚感も穏やかな抒情もオケと一体化して見事です。
 フィルクシュニーと1歳違いでやはりチェコ生まれのジュスキントが、首席指揮者として6シーズン目を迎えていたセントルイス響から深みのある響きを引き出し、個性の異なる各ソリストに当意即妙に付けているのも聴きどころ。
 
 録音エンジニアのマーク・オーボートは自らの録音イメージを「ホールの4列目か5列目で客席から10フィート(約3m)ほど宙に浮いてオーケストラを見渡す」と語っていましたが、その言葉が実感できるような広がりと奥行きのあるサウンドステージが展開されます。
 前回のCD化(CDX-5015)も録音の優秀さは伝わりましたが、マイク・クレメンツによる24bit192kHzリマスターではオーケストラの響きがより豊かに、個々の楽器の質感がより明瞭になり、高域に伸びと潤いが加わって硬さが取れているのが収穫です。
 尚、ブックレットには初出LPに掲載されていた曲目解説と初出時のLPジャケットが掲載されています。
 



<メジャー・レーベル>
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ERATO



5419779905
\3000→\2790

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)/レ・シエクル
 『すぎ去りし日の・・・~シネマ2』


 ジョルジュ・ドルリュー:映画『ベスト・フレンズ』
 ミシェル・ルグラン:映画『華麗なる賭け』~風のささやき
 ジョルジュ・ドルリュー:映画『愛と戦火の大地』~別れのコンチェルト
 ジョゼフ・コズマ:映画『夜の門』~枯葉
 ジャン=クロ-ド・プティ:映画『愛と宿命の泉』
 ジョルジュ・ドルリュー:映画『終電車』
 フィリップ・サルド:映画『すぎ去りし日の…』~エレ-ヌの歌
 フランソワ・ド・ルーベ:映画『追想』~クララ1939
 ジョルジュ・ドルリュー:
  映画『わたしたちの宣戦布告』~Radioscopie
  映画『メモリーズ・オブ・ミー』
 カブリエル・ヤレド:映画『イングリッシュ・ペイシェント』~
  アズ・ファー・アズ・フローレンス
 ジョルジュ・ドルリュー:映画『サン・スーシの女』
 フィリップ・サルド:映画『フォート・サガン』
 フランシス・レイ:映画『ある愛の詩』
 フィリップ・ロンビ:映画『戦場のアリア』~無のテーマ(ロンビ編)
 ジョルジュ・ドルリュー:映画『親愛なるルイーズ』
 アレクサンドル・デスプラ:映画『シェイプ・オブ・ウォーター』
 モーリス・ジャール:映画『アラビアのロレンス』
 ウラジミール・コスマ:
  映画『ニューヨーク←→パリ大冒険』(コスマ編)
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
レ・シエクル
ダンカン・ウォード(指揮)
 録音:2023年3月27-29日、アルフォールビル、ONDIF Studio

 2018年にリリースされ、世界中で約20万枚を販売したアルバム『シネマに捧ぐ』に続く、ルノー・カプソンのシネマ・アルバム第2弾。今回のアルバム『すぎ去りし日の…』では、フランスの映画作曲家によって書かれた、または象徴的なフランス映画のために書かれた音楽の崇高なセレクションとなっています。
 2003年夏にフランソワ・グザヴィエ=ロトによって創立され、幅広いピリオド楽器コレクションを備え、ピリオド楽器とモダン楽器の両方を使うオーケストラ「レ・シエクル」との初共演となります。また、古楽器演奏から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、作曲家としても活躍する英国の若手ダンカン・ウォードが指揮を務めます。
 カプソンのヴァイオリンが美しい旋律を奏で、その他の作品でもゴージャスなオーケストラの響きとヴァイオリン・ソロが融合するなど、たくさんの物語と情景が詰まった様々なかたちの音楽を聴かせてくれます。



ルノー・カプソン/シネマに捧ぐ
「2」登場に合わせて再発売

9029551821
\3000→\2790

ルノー・カプソン/シネマに捧ぐ

 01. アンドレア&エンニオ・モリコーネ:『ニュー・シネマ・パラダイス』
 02. エンニオ・モリコーネ:ガブリエルのオーボエ~『ミッション』より
 03. ジョン・バリー:メイン・テーマ~『愛と哀しみの果て』より
 04. ジョン・ウィリアムズ:『シンドラーのリスト』のテーマ
 05. ジョルジュ・ドルリュー:カミーユ~『軽蔑』より
 06. ニコラ・ピオヴァーニ:『ライフ・イズ・ビューティフル』
 07. エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:ロマンス~『ロビンフッドの冒険』より
 08. モーリス・ジャール:今を生きる~『いまを生きる』より
 09. ミシェル・ルグラン:「パパ、見守って下さい」~『愛のイエントル』より
 10. フィリップ・ロンビ:アリア~『戦場のアリア』より
 11. ボブ・テルソン:コーリング・ユー~『バグダッド・カフェ』より
 12. ウラジミール・コスマ:ベルリン・コンチェルト~『La 7eme cible(The 7th Target)』より
 13. ヘンリー・マンシーニ:ムーン・リバー~『ティファニーで朝食を』より
 14. ニーノ・ロータ:愛のテーマ~『ゴッドファーザー』より
 15. アレクサンドル・デスプラ:ニュー・ムーン~『ニュームーン/トワイライト・サーガ』より
 16. ジェイムズ・ホーナー:『レジェンド・オブ・フォール』
 17. ミシェル・ルグラン:『おもいでの夏』
 18. ウラジミール・コスマ:『Le Grand Blond avec une chaussure noire(The Tall Blond Man with One Black Shoe)』
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)

 現在、最も実力と人気を兼ね備えたヴァイオリニストのひとりであるルノー・カプソンが取り組んだ“映画音楽”の数々。「映画音楽は崇高であり、素晴らしい作曲家たちが曲を書いています」と語るカプソンは、1930年代のハリウッド作品から現代までの映画からテーマを選び出し、情感溢れる演奏を披露しています。残念ながら日本では公開されていない作品も含まれていますが、どれも飛び切りの美しい旋律であり、知らない映画でも想像力を働かせる楽しみもあります。
 共演はステファヌ・ドゥネーヴが指揮するブリュッセル・フィルハーモニー。カプソンとドゥネーヴはパリ高等音楽院からの友人であり、このアルバムでも息のあった演奏を繰り広げています。「ニュー・シネマ・パラダイス」では控えめなオーケストラ伴奏に乗って、カプソンが弾くヴァイオリンが美しい旋律を奏で、その他の作品でもたっぷりとしたオーケストラの響きとヴァイオリン・ソロが融合するなど、たくさんの物語と情景が詰まった様々なかたちの音楽を聴くことができます。

 2019年リリースの初回発売盤(廃盤)に収録されておりました『ヤン・ティルセン:アメリ』は、権利上の関係により収録されておりません。


録音:2018年6月11-15日:ブリュッセル、フラジェ





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WARNER CLASSICS



5419789127
\3000→\2790
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
1. ヤナーチェク:『草陰の小径』第2集

 I. Andante - II. Allegretto - III. Vivo -
  IV. Piu mosso - V. Allegro
2. シマノフスキ:20のマズルカ集 Op.50より

 No.3: Moderato
 No.7: Poco Vivace - Tempo oberka
 No.8: Moderato (non troppo)
 No.10: Allegramente - Vivace - Con brio
 No.5: Moderato
 No.4: Allegramente, risoluto
3. バルトーク:14のバガテル Op.6, Sz.38(全14曲)
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
 録音:2016年(1) 2023年7月30日~8月2日(2,3)、ポーランド、ワルシャワ放送(1) ベルリン、テルデックス・スタジオ(2,3)


 ピョートル・アンデルシェフスキのこのアルバムでは、20世紀初頭に中央ヨーロッパ諸国の音楽的アイデンティティを主張し形成した3人の作曲家、モラヴィアのヤナーチェク、ポーランドのシマノフスキ、ハンガリーのバルトークによるピアノ・ソロ作品が収録されています。
 このアルバムに収録された3人の作曲家の作品は、どれも民謡を基調としながらも、実験的な和声と音楽語法が用いられた興味深いもの。ゆったりしたテンポでじっくりと聴かせるヤナーチェクの、言葉では言い表せないようなもどかしさと行間に漂う死の香り、ポーランドの伝統舞踊の形を借りたシマノフスキの音楽が持つ独特の絡みつくような妖艶さ、そして、ハンガリーやスロヴァキア民謡を素材としながらも、和声機能の限界と、自由に広がる旋律を模索するバルトーク。アンデルジェフスキはこれら1曲1曲の特徴を丁寧に描き分け、多彩な世界を目の前に見せてくれます。
 ワルシャワ出身のアンデルシェフスキは「このアルバムの作品には反逆の感覚が吹き込まれています。ここには様式や礼儀の余地はありません。これらの作品は音楽の根幹を深く掘り下げています」と語っています。




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SONY



19658826772
(3CD)
\7000→\6590

エドワード・ジョージ・パワー・ビッグズ
 ヨーロッパの歴史的オルガン



Disc1:『スイスの歴史的オルガン』


 作者不詳:主に栄光がありますように(『ムシカ・エンキリアディス』より)
 作者不詳:オリエンティス・パルティブス(アッシジの聖フランシスの時代の歌)
 作者不詳:キリストに向かって歌え
 作者不詳:聖マグヌスへの賛歌
 レオニヌス:この日こそ(『ヴォルフェンビュッテル写本677』より)
 ペロティヌス(ペロタン):モテット『この日こそ』よりHuic Main - Hec Dies - Deo confitemini - Domino
 作者不詳:エスタンピー(ロバーツブリッジ写本1360より)
 ジョン・ダンスタブル:アジャンクールの歌
 コンラート・パウマン:全ての意志をもって(ロッハイム歌曲集~『オルガン演奏の基礎』より)
 ハンス・コッター:ヘ調のプレアムブルム
 トマス・タリス:栄光は汝に、三位一体なる神よ
 作者不詳:3つのヴァース(『テ・デウム』より)
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:ヴェネツィア風パヴァーヌ(『リュートのためのタブラチュア集第4巻』より)
 ヘンリー・パーセル:シャコンヌ ヘ長調
 J.S.バッハ:こころよき喜びの声にて BWV.751
 アンドレ・レゾン:パッサカリア ト短調
 フランソワ・クープラン:トロフィー、または戦利品(キリエによるフーガ)
 ルイ=ニコラ・クレランボー:組曲第1番~高い音と低い音のトランペット管で(『オルガンの書』より)
 J.S.バッハ:ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV.691
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544

  E・パワー・ビッグズ(オルガン)

  録音時期:1965年10月11-13,19-21日
  録音場所:スイス、シオン・ノートルダム・ド・ヴァレール聖堂、シッツベルク改革派教会、アルレスハイム大聖堂



Disc2:『スペインの歴史的オルガン』


 アントニオ・ソレール:皇帝のファンファーレ
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー:狩猟ホルンとトランペットの二重奏
 作者不詳:3つのファボルドネス
 ラファエル・アングレス:アリア ニ短調
 アントニオ・ソレール:鍵盤楽器のためのソナタ イ長調 『トランペットのソナタ』
 カルロス・デ・セイシャス:ソナタ ト短調とトッカータ ニ短調
 フアン・バウティスタ・カバニリェス:バッターリャ第1番『インペリアル』
 ベルナルド・パスクィーニ:スペインのフォリアのアリアによるトッカータ第1番
 作者不詳:3つのファボルドネス
 作者不詳:フォーブルドン
 ルイス・デ・ミラン:パヴァーヌ第6番
 アントニオ・バレンテ:ラ・ロマネスカ
 アントニオ・バレンテ:イントルチャの踊り
  
  E・パワー・ビッグズ(オルガン)
  
  録音時期:1967年6月12-22日
  録音場所:スペイン、トレド大聖堂、セゴビア大聖堂、サラマンカ大聖堂、マドリード王宮礼拝堂



Disc3:『イタリアの歴史的オルガン』


 ジローラモ・フレスコバルディ:ガリアルダ第1番~第3番
 ジローラモ・フレスコバルディ:戦いのカプリッチョ
 カルロ・ジェズアルド:ヴェノーサ公のガリアルダ
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:ガリアルダ第2番ニ短調
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:ガリアルダ第8番ト長調
 ジョヴァンニ・ガブリエリ:第9旋法によるフーガ
 ベルナルド・パスクィーニ:フォリアによる変奏曲
 ベネデット・マルチェッロ:詩篇19(18)番『神は天の栄光に語り』(『詩的・音楽的霊感』より)
 ドメニコ・ツィポーリ:オルガンとチェンバロのためのソナタ集 第1巻~第2,8,10,4,15番
 アンドレア・ガブリエリ:カンツォーナ・アリオーソ
 アドリアーノ・バンキエリ:『オルガン奏法』 Op.25~第2番
 ベルナルド・ストラーチェ:戦いのバッロ(『チェンバロ、オルガンのためのさまざまな作品集』より)
 ジローラモ・ファンティーニ:Corrente detta dello Staccoli
  
  E・パワー・ビッグズ(オルガン)
  
  録音時期:1968年9月
  録音場所:イタリア、サン・ペトローニオ聖堂、ブレシア・サン・カルロ教会、ルーゴ・カルミーノ教会、ベルガモ・サンタ・アンナ教会



Disc4:『フランスの歴史的オルガン』

 フランソワ・クープラン:ファンファーレ、ロンドー『戦争の音』
 フランソワ・クープラン:修道院のためのミサ曲~オフェルトリウム
 ニコラ・アントワーヌ・ルベーグ:トランペットのバス
 クロード=ベニーニュ・バルバトル:ヨセフは良き妻をめとりぬ
 ルイ=ニコラ・クレランボー:グラン・ジュによるカプリス
 ルイ・クープラン:シャコンヌ第26番、第34番、第121番
 ルイ・クープラン:シャコンヌ ニ短調
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー:さあマリア、いっておくれ
 ピエール・ダンドリュー:救い主イエス・キリストがマリアから生まれたとき
  
  E・パワー・ビッグズ(オルガン)
   
   録音時期:1968年5月27-29日、6月4-6日
   録音場所:フランス、マルムーティエ修道院



Disc5:『英国の歴史的オルガン』

 ジョン・ダンスタブル:アジャンクールの歌
 ヒュー・アシュトン:ホーンパイプ
 作者不詳:ラ・ミ・レに基づいて
 作者不詳:リトルネッロ
 ジョン・ダンスタブル:Composition on a Plainsong
 トマス・タリス:栄光は汝に、三位一体なる神よ
 トマス・タリス:この主の証聖者
 クリストファー・タイ:Point
 ウィリアム・バード:ジグ
 ジョン・ダウランド:デンマーク王のガリヤルド
 ヘンリー・パーセル:全音階のグラウンド
 アントニー・ホルボーン:アルマンド
 作者不詳:パッキントン卿のポンド
 ジェレマイア・クラーク:アリア
 ヘンデル:8つのアイルズフォード小品
 ジョン・スタンリー:ヴォランタリー第5&6番
  
  E・パワー・ビッグズ(オルガン)
  
   録音時期:1970年5月
   録音場所:イギリス、アドリントン・ホール、ウォリックシャー・セント・ジェームズ教会、ベクスリー・ダンソン・ハウス教会



Disc6:『ドイツ・オランダの歴史的オルガン』

 J.Sバッハ:いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV.676
 ゲルハルドゥス・スクロンクス:エコー風ファンタジア ト長調&ヘ長調
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:アリア ハ短調
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:ファンタジア イ短調
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:エコー付きドリア調ファンタジア
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:エコー付きファンタジア イ短調
 ディートリヒ・ブクステフーデ:シンフォニア・ファンファーレ(あなたたち愛するキリスト者よ、喜べ BuxWV51より)
 ディートリヒ・ブクステフーデ:汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ BuxWV202
 コンラート・パウマン:全ての意志をもって(ロッハイム歌曲集~『オルガン演奏の基礎』より)
 ペーテル・コルネ:クーラント
 ヤン・クーツィール:イングリッシュホルンとオルガンのためのパルティータ Op.41-1*
  
  E・パワー・ビッグズ(オルガン)
  レオ・ファン・デル・レク(イングリッシュホルン)*
  
   録音時期:1961年
   録音場所:
    ドイツ、リューネブルク聖ヨハニス教会
    オランダ、アウトハウゼン改革派ヤコビ教会
    オランダ、ズウォレ大教会(聖ミカエル教会)
    ドイツ、クックスハーフェン聖ヤコビ長老教会
    ドイツ、デデスドル・ラウレンティウス教会
    オランダ、アルクマール大教会
    オランダ、ブレダー・サクラメント教会

 ステレオ(アナログ/セッション)、新規リミックスおよび24bit/192kHzリマスター
 完全生産限定

 エドワード・ジョージ・パワー・ビッグズ[1906-1977]は、イギリス、エセックス州ウェストクリフ・オン・シーで生まれました。ビッグズはロンドンの王立音楽院でG.D.カニンガムに師事。1930年にアメリカに移住し、1932年にマサチューセッツ州ケンブリッジのクライスト・チャーチに赴任、そこで生涯を過ごしました。
 ビッグズは、古典的なパイプ・オルガンの名声を取り戻すことに多大な貢献をし、20世紀半ばのロマン派以前の作曲家によるオルガン音楽復活の最前線に立っていました。1954年のヨーロッパへの最初のコンサート・ツアーで、J.S.バッハ、スウェーリンク、ブクステフーデ、パッヘルベルの作品を、作曲家に関連した歴史的なオルガンで演奏し、録音しました。彼はそのような音楽はその時代を代表する楽器で演奏されるべきであり、その時代のオルガン音楽はその時代のスタイルとレジストレーションを可能な限り忠実に使用して演奏されるのが理想であると考えていました。したがって、特にヨーロッパのオルガン改革運動によるトラッカー(オルガンの内部を上に横に斜めに張り巡らされた鍵盤とパイプなどと連動させる板)によるオルガンの人気の高まりに見られるように、ヨーロッパのバロック楽器のスタイルでのオルガン構築を推進し、アメリカでのオルガンという楽器の人気復活に大きな推進力を与えました。
 当時のアメリカの名オルガニスト、ヴァージル・フォックス(ライヴァル・レーベルのRCAに録音)は、歴史的正確さに対するビッグズの主張を「オルガンを博物館の品に追いやっている」と主張し批判しましたが、多くの評者から「ビッグズの録音した音楽の革新的なアイデアと、録音したオルガンをさらに有名にした点で、大きな賞賛が与えられるべきである」と評されました。
 ビッグズは、日曜日の朝のCBS放送で番組を持ち、全米のリスナーに歴史的なパイプ・オルガンの音色とあらゆる時代のクラシック・オルガンのレパートリーを紹介し、一躍有名になりました。オリジナル志向の生涯にわたる探究の中で、オランダ、北ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、スイスの、ルネサンスとバロックの偉大なオルガン奏者兼作曲家たちが暮らし活動していた場所を訪れました。1961年から1970年にかけて、コロンビアは「ヨーロッパの歴史的オルガン」シリーズを録音するにあたってビックズに依頼し、バッハ、ブクステフーデ、クープラン、ダンスタブル、フレスコバルディ、アンドレア&ジョヴァンニ・ガブリエリ、パーセル、ソレール、スウェーリンク、タリスなどの音楽を演奏しました。
 ソニー・クラシカルがCDとして再発売するこの野心的なプロジェクトのオリジナル・ライナーノーツで、ビッグズは「歴史の生命線に触れたような気がします。・・・ベートーヴェン時代のオーケストラも、バッハの時代の合唱団もすべてなくなってしまったが、偉大な音楽家が演奏した同じオルガンは今でも利用できるのです」と書いています。
 また、これらの有名な録音がLPでリリースされたとき、グラモフォン誌の評論家は「パワー・ビッグズ氏の持つ熱意ゆえに、彼は理想的なオルガン奏者といえるだろう。たとえ批評がどれほど辛辣であっても、どんなオルガンにも手を向け、音楽を見事に仕上げられる。彼の演奏は実に見事なサウンドで録音されている」と評しています。
 このセットはCD初期の1988年に日本で「00DC1003~6」として4枚組にまとめられてCD化されていましたが、今回はオリジナルLPのカップリングを再現するため6枚組となり、日本国外・ワールドワイドの企画としては今回が初めてのCD化となります。しかもオリジナル・アナログ・マスターから新規リミックスおよび24bit/192kHzリマスターを実施し、サウンドがリフレッシュされています。
 今回のセットは定評あるソニー・クラシカルのオリジナル・アルバム・コレクション仕様で、米国初出盤のデザインを使用した紙ジャケットに封入され(CDレーベルも当時のLPのデザインを採用)、詳細な録音データを記した詳細なトラックリストを含むオールカラーの別冊解説書と共に、厚紙製クラムシェルボックスに収容されています。完全生産限定。



















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