アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  

ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ




≪第122号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その12 2024/2/6~



2/9(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.

BIS



BIS SA 2661
(SACD HYBRID)
\2900→\2690

鈴木雅明(オルガン)
 J.S.バッハ:オルガン作品集 Vol.5


 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
   1.前奏曲 / 2.フーガ
  《オルガン小曲集》より
   復活節のためのコラール
    3. キリストは死の縄目につきたまえり BWV625
    4.イエス・キリスト、われらの救い主は死に打ち勝ち BWV626
    5. キリストは蘇りたまえり BWV627
    6. 聖なるキリストは蘇りたまえり BWV628
    7. 栄光の日が現われたり BWV629
    8. 神の子はこの日に勝利したもう BWV630
   聖霊降臨節のためのコラール
    9.来たれ、創り主にして聖霊なる神よ BWV631
   前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
    10. 前奏曲 / 11. フーガ
  《オルガン小曲集》より
   聖霊降臨節のためのコラール
    12. 主イエス・キリストよ、われらに眼を向けたまえ BWV632
    13. 最愛なるイエスよ、われらここにあり BWV633
    14. 最愛なるイエスよ、われらここにあり BWV634
   カテキズムのコラール
    15. これぞ聖なる十戒なり BWV635
    16. 天にましますわれらの父よ BWV636
    17. アダムの罪により、ものみな滅びたり BWV637
    18. われらに救い来たれり BWV638
   種々のコラール
    19. われ汝に呼びかけん、主イエス・キリストよ BWV639
    20. われは汝に希望を抱けり、主よ BWV640
    21. われら苦しみの極みにあるとき BWV641
    22. ただ愛する神の力に委ねる者は BWV642
    23. 人はみな死ぬべき定めなり BWV643
    24. ああ、いかにはかなく、いかに虚しき BWV644
   前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
    25. 前奏曲 / 26. フーガ
鈴木雅明
 (オルガン/
  クリストフ・トロイトマン
   (1737年製作))
KKC 6811
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 1737年製の銘器トロイトマン・オルガンでバッハを弾く!
 鈴木雅明によるバッハのオルガン作品集第5弾は、オルガン小曲集の続編(BWV625~644)と名曲、前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532、同 ハ長調 BWV545、同 ロ短調 BWV544を収録!

 セッション録音:2022 年8月12~17日/聖ゲオルク教会、グラウホフ(ドイツ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、65'36
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)
 エディティング&ミキシング:ハンス・キプファー
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ

 SACD ハイブリッド盤。
 大好評の鈴木雅明のJ.S.バッハのオルガン作品集。第5弾はオルガン小曲集の続編としてBWV625 ~ BWV644 の20曲を主軸 に、前後と間に前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532、同 ハ長調 BWV545、同 ロ短調 BWV544 の大曲3篇を収録。
 前作に続き、ドイツのオルガンビルダー、 クリストフ・トロイトマン(1674-1757) が製作した歴史的楽器を演奏しております!

 ドイツ、ゴスラー近郊のグラウホフの聖ゲオルク教会に据え付けられたトロイトマン・オルガンはバッハ時代の現存する最も重要な楽器のひとつ。
 1734年か ら1737年にかけて製作、据え付けられ、以後、修復を重ねながらもオリジナルに忠実な状態で現在もその音色を聴くことができます。
 卓越した質の高さで知 られ、輝かしく透明な響きが最大の魅力。鈴木雅明はこの銘器の色彩豊かなパイプの音色を巧みに組み合わせ、見事な演奏を聴かせてくれます。

 このアルバムに収録したオルガン小曲集は「復活節のためのコラール」、「聖霊降臨節のためのコラール」、「カテキズムのコラール」、そして「種々のコラール」 の20曲。
 教会暦に沿ったこれらの作品は各曲1、2 ページの短い作品ながらそのどれもが美しく、聴き手の心に響く名作ばかり。
 種々のコラールでは「われ 汝に呼びかけん、主イエス・キリストよ」BWV639 や「われら苦しみの極みにあるとき」BWV641 など有名作品も収録されています。
 鈴木雅明の卓越した 演奏でご堪能ください!

 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、BIS の技術陣による録音であることも注目。
 SACD 層は5.0 Surround sound で収録されており、臨場感あふれる 名演奏をお楽しみください。

 
 
 .


BIS SA 2621
(2SACD HYBRID)
特別価格
\4600→\4190
鈴木優人(チェンバロ)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集
 第1巻 BWV846~869

  前奏曲とフーガ
   Disc1
    第1番 ハ長調 BWV846 / 第2番 ハ短調 BWV847 /
    第3番 嬰ハ長調 BWV848 / 第4番 嬰ハ短調 BWV849 /
    第5番 ニ長調 BWV850 / 第6番 ニ短調 BWV851 /
    第7番 変ホ長調 BWV852 / 第8番 嬰ニ短調 BWV853 /
    第9番 ホ長調 BWV854 / 第10番 ホ短調 BWV855 /
    第11番 ヘ長調 BWV856 / 第12番 ヘ短調 BWV857
  Disc2
    第13番 嬰ヘ長調 BWV858 / 第14番 嬰へ短調 BWV859 /
    第15番 ト長調 BWV860 / 第16番 ト短調 BWV861 /
    第17番 変イ長調 BWV862 / 第18番 嬰ト短調 BWV863 /
    前奏曲とフーガ第19番 イ長調 BWV864 / 第20番 イ短調 BWV865 /
    第21番 変ロ長調 BWV866 / 第22番 変ロ短調 BWV867 /
    第23番 ロ長調 BWV868 / 第24番 ロ短調 BWV869
鈴木優人(チェンバロ)
KKC 6809/10
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
【解説:富田庸】
\5000

 2021年10月、コロナ禍に実現した奇跡の録音!!鈴木優人が「平均律クラヴィーア曲集」第1巻をリリース!!

 セッション録音:2021年10月8~11日/トッパンホール(東京)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、Disc1: 53'38、Disc2: 56'31
 プロデューサー:マルティン・ザウアー
 サウンド・エンジニア:国崎裕
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
 【チェンバロ:Willem Kroesbergen, Utrecht 1987 after J. Couchet, 2 manuals, 8', 8', 4', FFᬢf'''】
 楽器調律:林彰見

 SACD ハイブリッド盤。
 鈴木優人がチェンバロで「平均律クラヴィーア曲集」第1 巻を録音しました。
 鈴木優人は首席指揮者を務めるバッハ・コレギウム・ ジャパンとJ.S. バッハのチェンバロ協奏曲を録音。
 第1、2、5、8番を収録した第1弾(KKC-6266 / BIS SA-2401)、第3、4、6、7番を収録した 第2弾(KKC-6552 / BIS SA-2481) はレコード芸術「特選盤」など各誌で高く評価されています。

 「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の録音が行われたのは海外からの往来が厳しく制限されていたコロナ禍の2021年10月。そのため、当録音の企画を した名プロデューサーのマルティン・ザウアーの来日は叶いませんでした。
 しかし天才鈴木優人はリモートによるディレクションで録音ができないかを考案し、す ぐにザウアーに打診。この画期的な考えによりザウアーがベルリンの自室からトッパンホールでのレコーディングをディレクションすることが実現しました。
 日本側 は名エンジニア国崎裕が担当。鈴木優人、ザウアー両氏との綿密な打ち合わせのもと、マイクのセッティングから音作りまで、この時代でなければできなかった 新録音を完成させました。

 全2巻からなる「平均律クラヴィーア曲集」。巻それぞれ12の半音階ごとに長調と短調、計24曲が収められた作品集です。同じものは二つとなく、あら ゆる対位法的な工夫が凝らされています。
 鈴木優人とザウアーはharmoniamundi からリリースしているアントワン・タメスティとのバッハ録音(KKC-6057 / HMM-902259) 以来絶大なる信頼関係を築き、今回の録音はまさに阿吽の呼吸で進行。音楽の旧約聖書といわれる「平均律クラヴィーア曲集」の新た な名盤が誕生しました!

 リリースはスウェーデンBIS レーベルからの世界発売。
 父鈴木雅明は同曲集第1巻を1996年5月に神戸松蔭女子学院大学チャペルで録音、翌97年2月にリリース(BIS-813/4)しており、親子二代、同一レーベルから同一作品をリリースということも注目です!

 
 
 


BIS SA 2705
(2SACD HYBRID)
\5200
フランツ・ハラース(ギター)
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
  BWV1001-1006(全6曲)
  【ギター版(編曲:フランツ・ハラース)】

   Disc1
    (1) パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
    (2)ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
    (3) パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
   Disc2
    (4)ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
    (5) パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
    (6)ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
フランツ・ハラース(ギター)

 注目盤!名ギタリスト、フランツ・ハラースがJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全6曲をギターで演奏!!

 セッション録音:2022年6月15~18日/聖母マリアの被昇天巡礼教会、イジング(バイエルン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、Disc1: 71'48、Disc2: 60'40
 プロデューサー、サウンド・エンジニア、エディティング:フランツ・ハラース
 ミキシング:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
 【ギター:Hermann Hauser I, 1936, Model Miguel Llobet】

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS レーベルを代表する演奏家の一人、ギター奏者フランツ・ハラース。ハラースはスペインのバロック音楽、J.S.バッハ、武満、グバ イドゥーリナ、タンゴ、ブラジル音楽など、数多くのディスクで高い評価を得ている現代最高峰のギタリストの一人です。
 J.S.バッハのリュート作品集(BIS SA- 2285)が好評を博すなか、バッハの続編として無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全6曲を録音しました!
 今回もハラース自身による編曲で、原調で演奏 しております。

 ヴァイオリン作品の最高峰であるバッハの無伴奏6篇。ハラースはこれらの作品が持つポリフォニー、ダイナミクス、音の色彩などをギター一本で効果的に表現。
 弓で演奏するヴァイオリンとは違い、撥弦楽器ギターでは、アルペジオの華麗さ、減衰音の美しさが際立っております。
 教会の残響も生かし奏でられたギターの余韻もまた格別です。
 ハラースのギター演奏で聴くバッハ作品の新たな響きをご堪能ください。

 
 
 .


BIS SA 2531
(2SACD HYBRID)
特別価格
\4600→\4190

鈴木雅明がついに《フーガの技法》を録音!!
 J.S.バッハ:《フーガの技法》BWV1080


 Disc1
  (1) 1. コントラプンクトゥス1(4声)
  (2) 2. コントラプンクトゥス2(4声)
  (3) 3. コントラプンクトゥス3(4声)
  (4) 4. コントラプンクトゥス4(4声)
  (5) 5. コントラプンクトゥス5(4声)
  (6) 6. コントラプンクトゥス6(フランス様式による4 声)
  (7) 7. コントラプンクトゥス7(拡大と縮小による4声)
  (8) 8. コントラプンクトゥス8(3声)
  (9) 9.コントラプンクトゥス9(12度の転回対位法による4 声)
  (10) 10.コントラプンクトゥス10(10度の転回対位法による4 声)
  (11) 11.コントラプンクトゥス11(4声)
 Disc2
  12. コントラプンクトゥス12「鏡のフーガ」
   (4声)(2台チェンバロで演奏)*
    (1) 正置型 / (2) 倒置型
  13.コントラプンクトゥス13「鏡のフーガ」
   (3声)(2台チェンバロで演奏)*
    (3) 正置型 / (4) 倒置型
  (5) 16.8度のカノン(2声)
  (6) 17.10度のカノン(2声)
  (7) 18.12度のカノン(2声)
  (8) 15.拡大された逆行型によるカノン(2声)
  19.3声の『鏡のフーガ』(2台チェンバロ用編曲)*
   (9) 正置型 / (10) 倒置型 /
  (11) 20.3つの主題によるフーガ
   (コントラプンクトゥス14)(断片)
  (12) 21.コラール「我ら苦難の極みにあるとき」BWV668a
  「鏡のフーガ」
   Disc2 (1)~(4)鈴木雅明と鈴木優人が声部を分けて演奏
   Disc2 (9) 鈴木雅明(チェンバロI)&鈴木優人(チェンバロII)
   Disc2 (10)鈴木優人(チェンバロI)&鈴木雅明(チェンバロII)
鈴木雅明(チェンバロ)
鈴木優人(チェンバロ)*
KKC 6807/8
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5000

 鈴木雅明がついに《フーガの技法》を録音!!

 セッション録音:2022 年9月4~9日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、Disc1: 52'16、Disc2: 45'18
 プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ
 楽器:
 鈴木雅明:(French style) by Willem Kroesbergen, Utrecht 1987 after J. Couchet. 2 manuals, 8', 8', 4', FF — f'''
 鈴木優人:(Flemish style) by Willem Kroesbergen, Utrecht 1982, after enlarged Ruckers. 2 manuals, 2x8, 1x4, FF — f'''

 SACD ハイブリッド盤。
 鈴木雅明がついに《フーガの技法》を録音しました!
 J.S.バッハの晩年、1740年代に作曲に取り組んだといわれている《フーガ の技法》。バッハは単一の主題から対位法技法を用いてどれほど多様な作品が作り出せるかを探求。しかし1750年にバッハが亡くなったため、未完となった 作品です。
 この作品が謎多き理由は楽器指定がなく、作曲目的が不明確、作曲時期の真偽、未完のフーガの問題など。そのため作品の演奏順も演奏家の解釈 によって異なります。
 現在ではこの作品が鍵盤楽器のために作曲されたことは一般的に受け入れられており、鈴木雅明による演奏は注目せずにはいられません。
 「鏡のフーガ」では鈴木優人との親子共演です!対位法技法の集成といえる《フーガの技法》をご堪能ください!

 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、BIS の技術陣による録音であることも注目。SACD 層は5.0 Surround sound で収録されており、神戸松蔭女子学院大学チャペルに響き渡る臨場感あふれる名演奏をお楽しみいただけます。

 
 



.

HARMONIAMUNDI



HMX 2904104
(2CD)
特別価格
\3700→\3490
お買い得限定2枚組セットで登場
 ロト&レ・シエクルのラヴェル

 [CD1(HMM 902612)]
  (1)ピアノ協奏曲ト長調
  (2)ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ(全3曲) 
  (3)2つのヘブライの歌
  (4)なき王女のためのパヴァーヌ(ピアノ版) 
  (5)マラルメの3つの詩
  (6)左手のためのピアノ協奏曲
  (7)聖女
 [CD2(HMM 905282)]
  (1)ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
  (2)ラヴェル:ラ・ヴァルス
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
[CD1]
 セドリック・ティベルギアン(ピアノ)、
 ステファーヌ・ドゥグー(バリトン)
  (2)(3)(5)(7)

 ロト&レ・シエクルのラヴェル

 ピアノ;1892年製プレイエル・グランパトロン
 録音:
 [CD1] 2020年12月/ピエール・ブーレーズ大ホール(1)(6)、2021年9月/フィラルモニ・ド・パリ(2)(3)(5)(7)、スタジオ(4)
 [CD2] 2019年11月/フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)

 ロトのベストセラー、ラヴェル編曲の≪展覧会の絵≫と、ピアノ協奏曲などを収録した2タイトルが限定2枚組セットで登場!
 
 .


HMX 2904102
(2CD)
特別価格
\3700→\3490
お買い得限定2枚組セットで登場
 
ロト&レ・シエクルのベルリオーズ
 [CD1(HMM 902644)]
  ベルリオーズ:
   (1)幻想交響曲Op.14
   (2)序曲「宗教裁判官」Op.3
 [CD2(HMM 902634)]
  ベルリオーズ(1803-1869):
   (1)イタリアのハロルドOp.16
   (2)歌曲集「夏の夜」Op.7
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
[CD2]
 タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ/(1))
 ステファヌ・ドゥグー(バリトン/(2))

 ロト&レ・シエクルのベルリオーズ

 録音:
 [CD1] 2019年7月16、17日/アルフォールヴィル
 [CD2] 2018年3月2 / 3日/フィルハーモニー・ド・パリ(1)、8月15/16日/アルフォールヴィル、イル=ド=フランス国立オーケストラホール(2)

 ロトのベストセラー、幻想交響曲と、最高峰のヴィオラ奏者タベア・ツィンマーマンをソリストに迎えての《イタリアのハロルド》がベルリオーズ限定2枚組セットで登場!
 
 .


HMX 2904100
(2CD)
特別価格
\3700→\3490
お買い得限定2枚組セットで登場
 クリスティ&レザール・フロリサンの《テ・デウム》

 [CD1(HAF 8901298)]
  フィリドール・ル・カデ(1657-1708):
   行進曲、シャルパンティエ:テ・デウム H.146、
   ミサ「聖母マリアの被昇天」H.11、
   「聖母マリアのリタニー」 H.83
 [CD2(HAF 8901351)]
  ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726):
  「テ・デウム」
  「Super flumina Babilonis」
  「Confitebor tibi Domine」
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン

 クリスティ&レザール・フロリサンの《テ・デウム》2篇

 録音:[CD1] 1988年10月4-7日、[CD2] 1990年9月

 クリスティ&レザール・フロリサンによるテ・デウムが2枚組お買い得セットで登場!
 CD1はシャルパンティエの《テ・デウム》を収録。1699年、シャルパンティエが王宮礼拝堂に仕えていた頃に書いた「テ・デウム」は彼の最高傑作のひとつとさ れています。
 輝かしい有名なプレリュードにつづき、独唱者や合唱が活躍する楽曲がならぶこの名作を、クリスティは純粋に音楽する喜びに満ちた、生き生きとした 表情で響かせています。
 30年以上前の録音ながら、シャルパンティエの魅力をこれ以上なくはつらつと引き出した名演です!
 
 CD2はドラランドの《テ・デウム》。ヴェルサイユ宮殿がまだ隆盛を誇っていた頃、宮殿で行われた礼拝のためにグラン・モテを作曲し、リュリの後継者とも言われ たドラランド。
 1684年の「テ・デウム」はドラランドの最高傑作と名高いもの。
 詩篇に音楽を付していますが、他の作曲家による同様の作品とは比べ物にならな いくらい感情に直接訴えるドラランドのその力量に圧倒される内容です。
 




MIRARE

MIR 698
\2900

ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)
 E IL VIOLONCELLO SUONO~そしてチェロは奏でられる


 1. ジュリオ・タリエッティ(1660-1718):
  チェロと、スピネットあるいはヴィオローネで弾く
   アリア・ダ・スオナーレ19番よりアダージョ
 2. ジューリオ・デ・ルヴォ(c.1650-c.1716):シャコンヌ
 3. ヴィヴァルディ:
  チェロと通奏低音のためのソナタ ホ短調 RV40
 4. ジュゼッペ・マリア・ダッラーバコ(1710-1805):
  独奏チェロのためのカプリッチョI ハ短調
 5. ヴィヴァルディ:
  チェロと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 RV 46より
   「ラルゴ」
 6. プラッティ(1607-1763):
  チェロと通奏低音のためのソナタ第3番/イ長調より
   「ラルゴ」
 7. ジョルジョ・アントニオット(1681-1776):
  チェロと通奏低音のためのソナタ第4番 ニ短調 作品1より
   「ラルゴ」
 8. ダッラーバコ:
  無伴奏チェロのためのカプリッチョ第4番 ニ短調
 9. マルチェッロ(1686-1739):
  チェロと通奏低音のためのソナタ第3番 ト短調より
   「ラルゴ」
 10. ガスパロ・ガラヴァリア(18 世紀):
  チェロと通奏低音のためのソナタ ト短調
 11. ダッラーバコ:
  無伴奏チェロのためのカプリッチョ第4番 ホ短調
 12. ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ
  (ヴァイオリン、チェロと通奏低音)ト長調 RV820
 13. ジューリオ・デ・ルヴォ:タランテラ
ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)
ジュスタイン・テイラー(チェンバロ)
ティボー・ルーセル(アーチリュート)
アルベリク・ブルノワ(チェロ)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン)
マリー=アンジュ・プティ(パーカッション)

 18世紀にソロ楽器として光をあびるようになったころのチェロ作品集

 録音:2023年10月9-13日、パリ、ドイツ福音主義教会

 18世紀にソロ楽器として台頭してきたチェロの声をたどる1枚。18世紀、音楽家たちは自分が書いた作品の楽譜と楽器を携えて、ヨーロッパを旅していました。そうした音楽家たちの作品を取り上げています。

 18世紀、通奏低音の要であったチェロは次第にソナタ、独奏チェロなどの作品によって光をあびるようになります。
 ヴィヴァルディも、急速なパッセージなど、 ヴァイオリンの技巧をとりいれたパートをチェロのために書きました。アントニオットはミラノで生まれたヴァイオリン奏者で、政治的な理由でイタリアを追われスペイ ン、フランス、英国、スイスなどの宮廷で活躍しました。
 パリに居を構えた時に剣で手を負傷、その後チェロに転向しました。パリの聴衆は18世紀もなおヴィオラ・ ダ・ガンバの親密でより内省的な音色が好まれており、チェロが台頭してきていることに対して警鐘を鳴らす論文が発表されるなど、彼らがチェロを受け入れるに は時間がかかりました。
 このアントニオットの作品も、コントラスト、執拗なパッセージなど、チェロの楽器の魅力が発揮されるように書かれている一方、当時のパリ の人が挙げたチェロの「特徴(ヴィオラ・ダ・ガンバと比べて、当時のパリの人々にとっては刺激が強すぎた)」がよくもわるくも見られる作品となっています。
 また、無伴奏チェロの作品を書いたジュゼッペ・マリア・ダッラーバコは、95歳と長寿(ボッケリーニと同じ年に亡くなった)ですがバイエルンの宮廷に務めながらも 自由に音楽旅行もできたという恵まれた立場で、ギャラント様式および前古典派スタイルをとりながらも、バロックの余韻も色濃く残す作風が魅力です。
 音楽史的 にも音楽的にもきわめて興味深いプログラムとなっています。

 ハンナ・ザルツェンシュタインは、パリ音楽院でロラン・ピドゥのもとで学び、その後はラ・フォル・ジュルネ音楽祭(ナント)など音楽祭などで、あるいはパリ音 楽院オーケストラのソリストとして、活躍しています。
 クリストフ・コワンのもとでバロック・チェロを学んだあと、ジュスタン・テイラー、テオティム・ラングロワ・ド・ スワルテらとともにル・コンソール(コンソート)を設立。
 ディヒター・トリオのメンバーでもあります。2023年、アタイールの新作(3つのチェロとソプラノのため の「アフリカの庭」)の初演にも携わりました。
 
 
MIR 700
(CD)
\2900
ポール・コロン ブルー・クインテット
 01 序奏 introduction 2:33
 02 lindar 2:59
 03 ベンガルール(バンガロール) bangalore 4:13
 04 愛された beloved 3:38
 05 奥地 outback 4:33
 06 草地 grassland 3:53
 07 ステップ(草原) steppe 3:43
 08 蜃気楼 mirage 4:18
 09 ブルー bleue 4:08
 10 低地 lowland 3:42
 11 punk ii 3:27
 12 punk 3:14
 13 r.e.m 4:14
 14 子守歌 berceuse 2:22
ブルー・クインテット
 〔ポール・コロン(Vc)、
  ジュスタン・メトラル(Vc)、
  フレデリク・デュヴィユ(Vc)、
  ミシェル・ピエール(Vc)、
  ルイ・ロッド(Vc)、
  フレゴワール・ヴェイラン
   (芸術監督)〕
MIR 732
(LP)
\4500

 ポール・コロン率いる豪華チェロ・アンサンブルによるアルバム

 録音:2023年7月4-6日 (LPはSIDE A : 01-08/SIDE B : 09-14)

 ベンガルールのにぎやかな街から、サン・ナゼールの工業港の不思議な美しさまで、ポール・コロンにインスピレーションを与える様々な地の空気を詩的な音で 表したネオ・クラシカルのアルバム。
 クラシックにルーツをもつポール・コロンが、4人の素晴らしいチェロ仲間とともに、どこか瞑想的な世界を展開しています。

 ポール・コロン=ローザンヌ高等音楽院でフランソワ・サルクのもとで学ぶ。ソロ・プロジェクト「Bleue」でIcarts Sessions / France Musique 2019の聴衆賞を受賞。
 2022年、室内楽文化と即興、エレクトロニクスをミックスした5 台のチェロのための音楽実験室「Bleue Quintet」を創設。
 ポール・コロンブ は世界5大陸でツアーを行い、2012年にはインドのバンガロール音楽学校で教鞭をとった。
 また、コンセール・ドゥ・ポッシュの文化活動トレーナーとして、老人ホー ム、刑務所、病院、亡命希望者など、会場から遠く離れた聴衆を対象に活動している。

 共演メンバーも錚々たる顔ぶれです。
 ジュスタン・メトラルは、パリ・コンセルヴァトワールで、フィリップ・ミュレル、ラファエル・ピドゥに師事。
 様々なオーケス トラとも共演、"Revelation Adami"受賞。フレデリク・デュヴィユはパリ音楽院卒業後、ヨーヨー・マ、シュタルケル、さらにアルバン・ベルクなどの世界的な 四重奏団のもとで研鑽を積む。
 グレゴリオ聖歌、バロック音楽、ジャズ、インド音楽に傾倒する。エレクトリック・チェロも演奏する。

 ミシェル・ピエールはパリ・コン セルヴァトワールでフィリップ・ミュレルに師事。テクノやプログレ・ロックのグループでも演奏。料理もプロ級。

 ルイ・ロッドは、"Revelation Adami"受賞、そ してミュンヘン国際コンクールでシフラ財団賞を受賞。トリオ・カレニーヌ創立メンバー。
 
 

MIR 696
\2900
ママと一緒に聴く初めての音楽
 1. 愛の神に讃美あれ(ACK LOVA GUD)~スウェーデンの伝統音楽(編曲:マノン・クサン)/
  レ・ズィティネンラント
 2. コベーキン:ハヤルド(チェロとタンブーランのための)/
  アナスタシヤ・コベキナ(チェロ/1698 年製ストラディヴァリウス)、
  トリスタン・ペレイラ(パーカッション)
 3. ベートーヴェン:ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ 第5 番 ヘ長調 op.24「春」第1楽章より(抜粋)/
   オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)、エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
 4. ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調より第2 楽章 パントゥム/トリオ・カレニーヌ
 5. ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲より第5楽章「ディテュランボス」/
  アイレン・プリッチン(ヴァイオリン)、ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
 6. シューベルト:《白鳥の歌》よりセレナーデ/Cello 8
 7. スメタナ:ピアノ三重奏曲 op.15より第3楽章/トリオ・エリオス
 8. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1 番 前奏曲 ハ長調(BWV 847)/
  マタン・ポラト
 9. シューマン:カノン形式による6つの練習曲より第5曲/トリオ・カレニーヌ
 10. ブラームス:16のワルツ op.39より第3番/マタン・ポラト(ピアノ)
 11. ブラームス:16のワルツ op.39より第15番/マタン・ポラト(ピアノ)
 12. ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より第18番/
  ナタナエル・グーアン(ピアノ)、アレクサンダル・マルコヴィチ(指揮)
  シンフォニア・ヴァルソヴィア
 13. ビゼー:交響曲 ハ長調 GB115より第2楽章/
  フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、レ・シエクル
 14. ビゼー:《子供の遊び》より第6曲「ラッパと太鼓」/
  フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、レ・シエクル
 15. C.P.E.バッハ:メヌエット/マタン・ポラト(ピアノ)
 16. フォーレ:子守歌 op.16/
  デボラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)、パリ室内管弦楽団、ツェートマイヤー(指揮)
 17. サン=サーンス:ピアノ三重奏曲 op.92-2より第4楽章/ネーベルメーア・トリオ
 18. シューマン:謝肉祭 op.9より「再会」/マタン・ポラト(ピアノ)
 19. ビゼー:《子供の遊び》より第12曲「舞踏会」/
  フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、レ・シエクル

 胎教にもおすすめの音楽集

 57:45

 このアルバムは、夜の静けさから軽快なワルツの踊りまで、お母さんのおなかの中の赤ちゃんにも聴いてほしい選りすぐりのトラックで構成されています。
 



.

PASSACAILLE RECORDS



PAS 9703
(5CD)
\7500→\6990
出るだけで大注目の全曲最新録音!
 5時間たっぷり轟音と超絶技巧と複雑な対位法!
  危険な芸術、ソラブジの複雑怪奇な超大作
ソラブジ(1892-1988):
 オプス・クラヴィチェンバリスティクム KSS50
ダーン・ファンドヴァール(ピアノ)
  [CD1]
   I. Introito/II. Preludio-Corale (Nexus)/
   III. Fuga I quatuor vocibus/IV. Fantasia/V. Fuga II duplex
  [CD2]
   VI. Interludium primum (Thema cum XLIV variationibus)
   VII. Cadenza I
  [CD3]
   VIII. Fuga tertia triplex: Dux primus / Dux alter / Dux tertius
  [CD4]
   IX. Interludium alterum: Toccata / Adagio / Passacaglia cum LXXXI variationibus
  [CD5]
   X. Cadenza II
   XI. Fuga IV quadruplex: Dux primus / Dux alter / Dux tertius / Dux quartus
   XII. Coda-Stretta

 現代音楽スペシャリストによる圧巻の演奏!

 録音:2023年3月/コンセルトヘボウ/5:00:21

 長大難解なピアノ曲で知られるカイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1892-1988)。
 その作品群の極北ともいえる『オプス・クラヴィチェンバリスティクム』 は5 時間かかる超大曲で、他に類を見ない複雑怪奇な大作です。
 1930年の完成時には史上最大の長さと難易度を誇る作品として認識され、現在なお、その後に 生まれた数々の前衛ピアノ作品たちの親玉たる存在感を強烈に放っています。
 音符に埋め尽くされた譜面から噴出する途轍もないパッセージ、強烈な音塊、81も の変奏を持つパッサカリアなどで聴き手を圧倒しつつ、同時にバッハの『フーガの技法』やブゾーニの『対位法的幻想曲』を思わせる対位法的高まりまで創生して いく恐るべき作品。
 最終盤の驚異的な激烈さたるや最早あいた口がふさがらない凄まじさです。

 とうぜん生半可な気持ちで取りあげられる楽曲ではなく、全曲の新録音が出ただけでも大注目に値します。
 今回その偉業を成し遂げたダーン・ファンドゥールは 1968年フランドル生まれのピアニスト。20世紀以降の音楽のスペシャリストとしてアイヴズ、メシアン、シェーンベルクから現代の新曲まで何でも弾きこなす腕利 きで、ソラブジももちろんレパートリー内の作曲家。
 超絶技巧のみならず、美しく歌われる箇所もじつに印象的で、活き活きと音楽が奏でられる大秀演。
 怪物的作 品をじっくり楽しめる嬉しいディスクの登場です。
 



.

PENTATONE



PTC 5187148
\2700→\2490
ジェイムズ・エーネス、PENTATONEレーベル初登場
ジョン・ウィリアムズのヴァイオリン協奏曲第1番
 カップリングはバーンスタインの「セレナード」

  (1) レナード・バーンスタイン(1918-1990):
   セレナード~プラトンの「饗宴」による(1954)
  (2) ジョン・ウィリアムズ(1932-):
   ヴァイオリン協奏曲第1番(1974)
ジェイムズ・エーネス(ヴァイオリン)
ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)
セントルイス交響楽団
KKC 6815
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 現代最高のヴァイオリニストのひとりジェイムズ・エーネス、PENTATONEレーベル初登場!!!作曲家立ち合いもとレコーディングが実現したジョン・ウィリアムズのヴァイオリン協奏曲第1番。カップリングはバーンスタインの名曲「セレナード」!!!

 録音:(1)2023年1月、(2)2019年11月/パウエルホール(セントルイス)/DDD、ディジパック仕様、61'31、輸入盤・日本語帯付

 これはすごい!現代最高のヴァイオリニストのひとりジェイムズ・エーネス、PENTATONE レーベル初登場!
 ステファヌ・ドゥネーヴ率いるセントルイス交響楽 団との共演でアメリカ音楽史上最も優れた二人の作曲家・音楽家、レナード・バーンスタインの「セレナード」とジョン・ウィリアムズのヴァイオリン協奏曲第1番という充実の組み合わせです!

 ウィリアムズのヴァイオリン協奏曲第1 番は1974年3月、ウィリアムズの最初の妻で女優だったバーバラ・リュイックが映画撮影中に死去してしまい、その 悲しみと共に亡き妻に捧げたのがこの作品。
 初演は1981年1月29日、マルク・ペスカノフ(オデッサ生まれで1973年にアメリカに移住した大ヴァイオリ ニスト) 独奏、レナード・スラットキン指揮、セントルイス交響楽団によって行われました。
 ドゥネーヴの紹介でこの作品を知ったというエーネス。その後ウィリア ムズから何度もこの協奏曲に取り組む機会を得て、音楽づくりを「共有」しながら仕上げてきました。
 当レコーディングでもウィリアムズ立ち合いのもと、万全 の態勢で行われました。

 カップリングはバーンスタインが1954年に作曲、同年ヴェネツィアでアイザック・スターン独奏、作曲者自身の指揮で初演された、ヴァイオリン独奏、弦楽、ハー プと打楽器のための「セレナード」です!
 プラトンの「饗宴」にインスピレーションを得て作曲されたこの作品は全5 楽章(I. ファイドロス-パウサニアス / II. ア リストファネス / III. エリュキシマコス / IV. アガトン / V. ソクラテス-アルキビアデス) からなるバーンスタインの代表作。
 この作品といえば、五嶋みどり独奏、 バーンスタイン指揮、ボストン交響楽団が演奏した1986年のタングルウッド音楽祭です。
 最終楽章でE 線が2度も切れたものの、五嶋みどりはコンサートマス ターのヴァイオリンを即座に持ち替え弾き切ったという「タングルウッドの奇跡」としても知られます。
 これがきっかけで世界中に知られることとなった「セレナー ド」ですが、今では世界的ヴァイオリニストたちの必須レパートリーとなっており、頻繁に演奏されています。
 完全無欠のテクニックとこの上なく美しい音色で奏 でる天才ヴァイオリニスト、エーネスが弾く渾身の演奏をお楽しみください!!

 
 




KAIROS



0022029KAI
\2700
アルディッティ弦楽四重奏団
 ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス:無限の日曜日


 ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス(b.1956):
  弦楽四重奏曲第1番(2007)
  トリオIII(2008)
  弦楽四重奏曲第2番《無限の日曜日》(2020)
アルディッティ弦楽四重奏団
アルベルト・ロサド(ピアノ)

 アルディッティ弦楽四重奏団が弾くホセ・マヌエル・ロペス・ロペス!

 1956年マドリード生まれのスペイン人作曲家、ホセ・マヌエル・ロペス・ロペスの室内楽作品集。
 IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)では巨匠トリスタン・ミュライユらとともにコンピューター音楽を研究していたホセ・マヌエル・ロペス・ロペスは、1996年から京都に滞在した時期があり、その経験が音色と音楽の時間軸についての考え方に深い変化をもたらしたといいます。

 神話的な性格を持つ弦楽四重奏曲第1番は当盤でも演奏を務め、20世紀以降の作品の演奏で世界的な名声を博すアルディッティ弦楽四重奏団とバレンシア音楽院の委嘱による作品。
 2008年作曲のピアノ三重奏作品「トリオIII」ではスペイン生まれで現代音楽界の主要なピアニストの一人、アルベルト・ロサドがアルディッティ弦楽四重奏団のメンバーと共演します。
 アルバムのタイトルにもなっている2020年の弦楽四重奏作品「無限の日曜日」もまたアルディッティ弦楽四重奏団のために書かれた作品で、Covid-19のパンデミックによって人類が直面した前例のない困難に対する感情や恐怖をリアルに伝えています。

 ※録音:2023年1月13日、サラゴサ・オーディトリアム モーツァルト・ホール(スペイン)
 



 

SOMM RECORDINGS


SOMMCD0683
\2700
ヴォーン・ウィリアムズ-誕生日の花束
 作曲家にまつわる歌曲集
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
スージー・アラン(ピアノ)
  1. レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):The Splendour Falls 見事な滝
  2. チャールズ・ウッド(1866-1926):Fortune and her Wheel
  3. ヴォーン・ウィリアムズ:Linden Lea リンデン・リー
  4. モーリス・ラヴェル(1875-1937):Chanson ecossaise スコットランド風シャンソン
  5. マックス・ブルッフ(1838-1920):O Saw Ye My Father?
  6. レベッカ・クラーク(1886-1979):Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン
  7. グレース・ウィリアムズ(1906-1977):Jim Cro
  8. ジョージ・バターワース(1885-1916):Roving in the Dew
  9. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):Darest Thou Now O Soul
  10. イーナ・ボイル(1889-1967):The Last Invocation
  11. アイヴァー・ガーニー(1890-1937):Reconciliation
  12. ヴォーン・ウィリアムズ:A Clear Midnight 澄んだ真夜中
  13. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):Joy, Shipmate, Joy!
  14. ルース・ギップス(1921-1999):The Pulley プーリー
  15. ヴォーン・ウィリアムズ:The Call 宿命
  16. ヴォーン・ウィリアムズ:The Twilight People
  17. ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):The Sorrow of Love*
  18. エリザベス・マコンキー(1907-1994):The Wind and the Rain 風と雨
  19. ヒューバート・パリー(1848-1918):Under the Greenwood Tree 緑の木陰で
  20. マデリーン・ドリング(1923-1977):Take, O Take Those Lips Away さあ 持って行け この唇をどこへでも
  21. ヴォーン・ウィリアムズ:When Icicles Hang by the Wall
  22. ジェラルド・フィンジ(1901-1956):Who is Silvia?
  23. ヴォーン・ウィリアムズ:I Have Trod the Upward and the Downward Slope
  24. ヴォーン・ウィリアムズ:Menelaus メネラーオス
  25-29. サラ・カットリー(1995-):A Square and Candle-lighted Boat*
   25. Bedroom Dawn / 26. The Coast: Norfolk / 27. Bickers Cottage /
   28. The Country Bedroom / 29. Waking in the Attic Bedroom
  30. ロデリック・ウィリアムズ(1965-):The Shepherd*
 *‛&世界初録音

 録音:2023年10月29-30日 Menuhin Hall, Stoke d'Abernon(UK)
 総収録時間:76分

 2022年に生誕150年を迎えた作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズを記念したアルバム。
 収録されているのは、ヴォーン・ウィリアムズの曲をはじめ、彼の師であるスタンフォードやパリー、友人のホルスト、ガーニー、フィンジ、そして彼の弟子たちのギップスやマコンキーらによって、およそ1世紀にわたって書かれた歌曲で、これらはどれもシェイクスピアやテニソン、W.B.イェイツ、ウォルト・ホイットマンらの英国詩人の詩が用いられており、英国歌曲の粋を集めたような1枚となっています。
 世界初録音の作品も含まれ、なかでも1995年生まれの作曲家サラ・カットリーの歌曲集は、ヴォーン・ウィリアムズと親戚関係にあった詩人のフランシス・コーンフォード(博物学者チャールズ・ダーウィンの孫娘でもある)の詩が用いられているところにも注目。
 またアルバムの最後には、見事な歌唱を聴かせるロデリック・ウィリアムズ自身の曲も収録されています。
 




BERLIN CLASSICS



0303251BC
(2CD)
\3200
ドイツの歴史的オルガンで聴くバッハの音楽
 バッハ・オルガン・ランドスケープ VII
  (アルンシュタット、ブランディス、チョルタウ)
イェルク・ハルーベック(オルガン)

 ドイツの歴史的オルガンで聴くバッハの音楽

 ドイツの歴史的オルガンによって、イェルク・ハルーベックがバッハのオルガン全作品に取り組むシリーズの第7集。
 アルバム・カヴァー正面に大書された北緯50度50分3.5秒、東経10度5分46.1秒の座標が示すのはドイツ中部の「アルンシュタット」。
 アルンシュタットと言えば、18歳のバッハがオルガン鑑定をおこなった際の演奏が気に入られ、教会オルガニスト兼聖歌隊指揮者の職を得た町として知られています。
 血気盛んだったバッハは、下手な聖歌隊員と喧嘩したりしながらも仕事を続けていましたが、20歳の時に4週間の休暇をとってドイツ北部のリューベックにブクステフーデを聴きに出かけたことが転機となります。
 ブクステフーデに感激したバッハは現地にとどまってなかなか帰ろうとせずアルンシュタットに戻ったのは出発から16週間後のことでした。
 
 帰還後はブクステフーデの影響で即興演奏をよくおこなうようになり、讃美歌の間に勝手に即興を入れたりしたほか、半音階や不協和音も多用して顰蹙を買い、さらに教会内で女性に歌わせたりとやりたい放題ぶりで教会と険悪な関係になってしまいます。
 しかしちょうど近くのミュールハウゼンの教会でオルガニストに欠員が生じたため、21歳のバッハはアルンシュタットからミュールハウゼンに移り住んで新生活を開始。翌年には結婚もしています。
 この2枚組CDは若きバッハの音楽の魅力に迫るもので、アルンシュタット時代の作品を中心に収録。使用オルガンは、アルンシュタットと、ライプツィヒ近郊のブランディスとチョルタウの楽器です。



 
0303274BC
\2700
トランスフォーメーション -
 ヴィラ=ロボス、ストラヴィンスキー、
 ヒンデミット、チャイコフスキー
イェレミアス・フリードル
エマヌエル・チェクナヴォリアン指揮
ハイルブロン室内管弦楽団

 多重録音も含む面白アルバム

 美しいストラヴィンスキー「プルチネッラ」のチェロ版とチャイコフスキーの「ロココ変奏曲」、しめやかなヒンデミットの葬送の音楽、そしてヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」は多重録音で9本のチェロ版に編曲されたものです。

 
 
 

0303019NM
\2700
マリーナ・バラノヴァ:
 「宇宙暦(コズミック・カレンダー)」
マリーナ・バラノヴァ(ピアノ)、他

 宇宙の誕生から人類の誕生までを音楽化

 宇宙の誕生から人類の誕生までの物語をカレンダーに譬えた「宇宙暦(コズミック・カレンダー)」を音楽化するプロジェクト。
 ウクライナの音楽一家に生まれたバラノヴァは、彼女自身の作曲をピアノで演奏するほか、ストリングスや電子楽器も導入して表現して行きます。

 
 




PIANO CLASSICS



PCL10217
\2200
キアーラ・チペッリ(ピアノ)
プーランクの真価に迫る表情豊かな演奏

 プーランク:ピアノ曲集

1. 「6人組のアルバム」のためのワルツ FP 17 2:07

ピアノ組曲「ナポリ」 FP 40
2. I. 舟歌 1:49
3. II. 夜想曲 3:12
4. III. イタリア奇想曲 5:34

夜想曲、FP 56
5. I. ハ長調 3:19
6. II. イ長調「少女の舞踏会」 1:17
7. III. ヘ長調「マリーヌの瞳」 3:21
8. IV. ハ短調「幻の舞踏会」 1:35
9. V. ニ短調「しゃくとり虫」 1:26
10. VI. ト長調 3:28
11. VII. ホ長調 2:13
12. VIII. ト長調「終曲にかえて」 2:27

村人たち(子供のための小品) FP 65
13. I. チロル風ワルツ 0:39
14. II. スタッカート 0:53
15. III. 田舎風 1:00
16. IV. ポルカ 0:36
17. V. プチ・ロンド 0:57
18. VI. コーダ 0:54

3つのノヴェレッテ
19. I. ハ長調 2:59
20. II. 変ロ短調 1:39
21. III. ホ短調 2:31

3つの無窮動曲 FP 14a
22. I. Assez modere 1:18
23. II. Tres modere 2:02
24. III. Alerte 3:09

25. バッハの名による即興ワルツ FP 62 1:49
キアーラ・チペッリ(ピアノ)

 冒頭、6人組のワルツから洒落た歌いまわしの演奏で、以後も直線的になったり平板になったりすることが決して無いのはさすがイタリア(?)。
 どの曲をとっても表情が豊かで、「村人たち(子供のための小品)」のスタッカート(トラック14)などまるでフェリーニ映画のような面白さ。
 演奏のキアーラ・チペッリは、2020年にメシアン[1908-1992]のピアノ・アルバムで大胆な演奏を聴かせていたほか、2019年にはブルーノ・ベッティネッリ[1913-2004]の親しみやすい小品群を紹介していました。



キアーラ・チペッリ (ピアノ)


 ピアチェンツァ音楽院、フライブルク音楽大学、パリのエコールノルマル音楽院で学び、そこでルーセル財団奨学金を授与され、ピアノ高等ディプロムを取得。数多くの国内外のコンクールで受賞歴を誇る彼女は、イタリア国内外のコンサートホールで演奏し、ピアチェンツァのファルネーゼ宮殿の市立劇場、パルマのオーディトリアム・デル・カルミネ、ミラノのピッコロ劇場、ダルムシュタット劇場、スタインウェイ・ハウスなどで優れた評価を得ています。また、ピアチェンツァ音楽院で教えてもいます。
 CDは、Brilliant Classics、Piano Classicsなどから発売。


 録音:2023年4月4~5日、イタリア、ペルージャ、クラシカル・レコーディング・スタジオ

 


PCL10288
(2CD)
\2200

イギリス人ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、タイラー・ヘイ


 ジョン・フィールド[1782-1837]:夜想曲全集


CD1 42:41
 1 夜想曲 第1番 変ホ長調 H 24 3:22
 2 夜想曲 第2番 ハ短調 H 25 3:43
 3 夜想曲 第3番 変イ長調 H 26 3:47
 4 夜想曲 第4番 イ長調 H 36 6:24
 5 夜想曲 第5番 変ロ長調 H 37 2:30
 6 夜想曲 第6番 ヘ長調 H 40 4:30
 7 夜想曲 第7番 ハ長調 H 45 6:09
 8 夜想曲 第8番 イ長調 H 14E 4:32
 9 夜想曲 第9番 変ホ長調 H 30A 3:53
 10 夜想曲 第10番 ホ短調 H 46 3:48

CD2 43:50
 1 夜想曲 第11番 変ホ長調 H 56 4:58
 2 夜想曲 第12番 ト長調 H 58D 2:07
 3 夜想曲 第13番 ニ短調 H 59 4:02
 4 夜想曲 第14番 ハ長調 H 60 8:29
 5 夜想曲 第15番 ハ長調 H 61 4:01
 6 夜想曲 第16番 ヘ長調 H 62 4:22
 7 夜想曲 第17番 ホ長調 H 54 10:51
 8 夜想曲 第18番 「昼」 ホ長調 H 13K 4:56
タイラー・ヘイ(ピアノ)

 元祖ピアノの夜想曲は、サンクトペテルブルクの長い夜のサロンに響いた音楽でした。
 作者はイギリス人のジョン・フィールド。フィールドはアイルランドの生まれですが、18歳の時にアイルランド議会は解散し、グレート・ブリテン王国に吸収されていたので、イギリス人ということになります。
 夜想曲は一気に書かれたものではなく、平均して年に1曲くらいのゆったりしたペースで作曲されており、ロシアで見聞きした歌(ロマンス)や馬車の音なども反映されています。
 第18番はなぜか「正午」というタイトルですが、これはクリスマス時期(1月)には殆ど曇天で薄暗いことから、ロンドにも関わらず夜想曲入りさせているのかもしれません。
 このCDでは、若手のイギリス人ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、タイラー・ヘイが、作品の姿をぼかすことなくクリアーなタッチで描いています。


ジョン・フィールド


 フィールドの54年の生涯のうち、アイルランド拠点期は幼少時代の10年、イギリス拠点期は修業時代の10年で、ロシア拠点期は34年に及んでおり、1837年に亡くなったのもモスクワです。要するにプロの音楽家になってからはずっとロシア拠点で働いていたことになり、有力な弟子もミハイル・グリンカら何人もいたことから、ロシアの作曲家のあいだで夜想曲が浸透し、ロシアは夜想曲の発祥の地ともなっていたのです。
 そしてそのフィールドの名声は死後も続き、トルストイの小説「幼年時代」[1852]、「戦争と平和」[1869]にもフィールドの名が登場するほどでした。



 


タイラー・ヘイ(ピアノ)


 1994年に誕生。11歳でリストのメフィストワルツ第1番の演奏でケント州のデニス・ラブランド賞を受賞。2007年にパーセル・スクールに入学し、テッサ・ニコルソンに師事。続いて王立ノーザン音楽大学で学んだのち、王立音楽大学で修士号を取得するためにゴードン・ファーガス・トンプソンらに師事して研究を継続。2016年、ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ・コンクールのキーボード部門で優勝し、RNCMの金メダルコンクールで優勝したほか、リスト協会コンクールでも優勝。2022年11月、ダドリー国際ピアノコンクールで優勝。
 CDは、Piano Classics、Navona Recordsなどから発売。


 録音:2023年4月11~12日、オランダ、スヒーダム、ヴェストフェスト教会
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2315
\2700
グールドのゴルトベルク変奏曲(1955)、
 5年ぶりのリマスターで再登場!

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
グレン・グールド(ピアノ)

 グールドのゴルトベルク変奏曲(1955)、5年ぶりのリマスター、音質大幅改善で再登場!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:1955年6月10、14~16日/コロンビア30番街通りスタジオ(ニューヨーク)/国内製作、日本語帯・解説付
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
 録音方式:モノラル(録音セッション)

 ■制作者より
  歴史的名盤として名高い、グールドのデビュー盤であるバッハのゴルトベルク変奏曲。当シリーズでは2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用した GS-2200 を2019年5月に発売、またたく間に完売してしまいました。
  今回は同じテープをStuder のA-820 で音を採り、全工程をプロ用の機器にて5年ぶ りのリマスターを行いました。結果、旧GS-2200 の音がアップライトのピアノとするならば、今回のGS-2315はコンサート用のグランドピアノのような違いがあ ります。
  この大きな差に、制作者自身も驚いています。また、解説書の「日本におけるグールド受容史」は、他に類例のない文献です。(平林 直哉)
 



.

SOMM RECORDINGS



ARIADNE5025
(2CD)
\4000→\3690
ブルックナー生誕200年記念!
 アメリカ・ブルックナー協会の協力を得て、
  「ブルックナー・フロム・アーカイヴ」シリーズが始動

 クルト・ヴェス(指揮)
 ハンス・ヴァイスバッハ(指揮)
 ヘンリー・スヴォボダ(指揮)
 ディーン・ディクソン(指揮)
 オイゲン・ヨッフム(指揮)
 ケッケルト四重奏団

ブルックナー:交響曲ヘ短調、第1番 他

 アントン・ブルックナー(1824-1896)
  CD1
   1-4. 交響曲 ヘ短調 WAB 99(1863)*
   5. 行進曲 ニ短調 WAB96(1862)**
   6-8. 管弦楽のための3つの小品(1862)**
   9. 詩篇112 WAB 35(1863)
  CD2
   1. 序曲 ト短調 WAB 98(1863年改訂版)*
   2-5. 交響曲第1番 ハ短調 WAB 101 (リンツ稿、ノーヴァク版)*
   6-9. 弦楽四重奏曲 WAB 111(1862)*

 *初出/**初CD化
CD1
 1-4. クルト・ヴェス(指揮)
  リンツ・ブルックナー管弦楽団
 5-8. ハンス・ヴァイスバッハ(指揮)
  ウィーン交響楽団
 9. ヘンリー・スヴォボダ(指揮)
  ウィーン交響楽団、
  ウィーン・アカデミー室内合唱団
CD2
 1. ディーン・ディクソン(指揮)
  ケルンWDR交響楽団
 2-5. オイゲン・ヨッフム(指揮)
  バイエルン放送交響楽団
 6-9. ケッケルト四重奏団

 録音/音源
 CD1 1-4. 1974年6月11日/エアチェック 5-8. 1944年5月9日/Family Records, SFLP-5419. 1950年/Westminster LP, XWN 18075
 CD2 1. 1959年/エアチェック 2-5. 1959年1月1日/エアチェック 6-9. 1951年5月9日/エアチェック 交響曲 へ短調のみステレオ

 ブルックナー生誕200年記念!
 アメリカ・ブルックナー協会の協力を得て、ARIADNEレーベルの「ブルックナー・フロム・アーカイヴ」シリーズが始動。全6巻、各2枚組で計12枚。
 レーベル情報によれば、11曲の交響曲を中心に初CD化を多数含む貴重な歴史的演奏が続々登場予定です。
 ブルックナー・ファンにとって見逃せないシリーズとなることでしょう。
 
 この企画はアメリカ・ブルックナー協会の事務局長ジョン・F・バーキーが保有する11,000種余りの録音から厳選した演奏をCD化するもの。
 CD化に際してはARIADNEレーベルの復刻で評価の高いラニ・スパールがマスタリングを担当し、アメリカ・ブルックナー協会の総裁で新アントン・ブルックナー全集の編集委員でもあるベンジャミン・コーストヴェットが解説を寄稿します(英語のみ)。

 第1巻は習作とされるへ短調の交響曲と第1番他を収録。へ短調交響曲はN響をはじめ日本での客演が多かったクルト・ヴェスによるステレオ録音というのが嬉しい驚きです。
 第1番の指揮はブルックナー指揮者の代名詞的存在オイゲン・ヨッフム。
 ヨッフムの同曲録音は2種類ありましたが、手兵バイエルン放送響とのものはこれが初めてです。
 
 演奏・録音されることが稀な弦楽四重奏曲を演奏しているのは、ドイツで初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集をDGに録音したケッケルト四重奏団。
 軽快で引き締まった古典派的な造形で、シューベルトの初期作品を思わせる爽やかな抒情が感じられます。ヴィブラートの使い方などに時代を感じる演奏。
 大半がテープを音源とするためか、いわゆる「板起こし」に比べるとサーフェス・ノイズが無い分S/Nが良好でありながら、長期保存されたテープにありがちな転写は感じられません。
 弦の実体感や金管楽器の輝かしく力強い強奏など、全般的にかなり良好な音質。
 マスタリングの妙もさることながら、放送局の仕事に長らく携わっていたバーキー氏がエアチェックのクオリティと保存状態に非常に気を使っていたことが推察され、今後のリリースへの期待が高まります。
 
 ジャケット表紙は1854年にウィーンで撮影されたブルックナーの写真。
 



<メジャー・レーベル>
.

SONY



19658849882
(4CD)
\7000→\6490

リュカ・ドゥバルグ(ピアノ)
 フォーレ:ピアノ独奏曲全集


Disc1
  3つの言葉のないロマンス Op.17
  バラード Op.19
  即興曲 第1番
  舟歌 第1番
  ワルツ・カプリス第1番
  即興曲 第2番
  マズルカ Op.32
  3つの夜想曲 Op.33

Disc2
  即興曲 第3番
  夜想曲 第4番
  夜想曲 第5番
  ワルツ・カプリス第2番
  舟歌 第2番
  舟歌 第3番
  舟歌 第4番
  ワルツ・カプリス第3番
  ワルツ・カプリス第4番
  夜想曲 第6番

Disc3
  舟歌 第5番
  舟歌 第6番
  主題と変奏 Op.73
  夜想曲 第7番
  8つの小品 Op.84
  舟歌 第7番
  即興曲 第4番
  舟歌 第8番
  夜想曲 第9番

Disc4
  夜想曲 第10番
  舟歌 第9番
  即興曲 第5番
  9つの前奏曲Op.103
  2つの小品 Op.104
  舟歌 第11番
  舟歌 第12番
  夜想曲 第12番
  舟歌 第13番
  夜想曲 第13番
リュカ・ドゥバルグ(ピアノ/Paulello Opus 102)
 録音:2021年~2022年

 フランス気鋭のピアニスト、リュカ・ドゥバルグの最新録音。2024年に没後百年をむかえるフランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレのピアノ独奏曲全集、全4枚組。
 2015年チャイコフスキー国際コンクールで大変な注目を集め4位入賞を果たし2016年アルバム・デビューを果たして以来、知られざる作曲家のレパートリーに光をあて積極的に取り組むリュカは、録音の少ないメトネルやシマノフスキ、2021年にはポーランド出身の音楽家ミロシュ・マギン作品集(世界初録音ふくむ)を発表。また大好きな作曲家のひとりであるスカルラッティは全4枚組でリリースするなど独自の視点で己の道を歩み続けるリュカがフォーレの世界に没入し、その真髄・魅力にせまった意欲作が届けられました。書き下ろしライナーノーツも掲載(欧文)。

 今後フォーレのレパートリーでのコンサートを行うそうで、2023年12月7日にはウィーンのムジークフェライン、2024年2月にはNYカーネギー・ホール他各国でのリサイタルが予定されています。





.

WARNER CLASSICS



5419789765
\3000→\2790
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
 「葬送」と「ハンマークラヴィーア」

 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35『葬送』
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
録音:2023年4月30日、5月2日、7月12,13日、ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ、サラ・シノーポリ

 2011年18歳でモントリオール国際音楽コンクール優勝、また2013年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール銀賞(第2位)および聴衆賞受賞により世界的に注目を浴びるようになり、現在、世界中から最も注目を浴びるピアニストとなったベアトリーチェ・ラナ。これまでリリースしたアルバムは、すべて世界的に高い評価を受けています。

 ラナが4枚目のアルバムで取り上げた『ショパン:練習曲&スケルツォ集』でも、「畳みかける所と立ち止まる所のコントラストの鮮やかさ。ラナのショパン演奏は他の演奏と比べても、もはや別格とさえ言える」と評されています。ラナは若い頃からショパンを演奏・研究しており、これまでの演奏に無かったポリフォニーの把握だけでなく、音楽の縦構造を見極め、多彩な表情を生み出しています。ここで演奏される『ショパン:ピアノ・ソナタ第2番』は、ラナのこの10年のレパートリーとして演奏しており、満を持して録音に挑んでいます。

 『ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア』は、パンデミックによる外出禁止期間中に、ラナは集中的な研究に取り組み始めました。
 どちらの作品も、作曲家が技術的に冒険的な形で表現されており、どちらのソナタの最後の楽章は、両方とも最高レベルの実験であり、まったく異なる方法で行われています。ラナは「両方の作品は、非常に異なる方法で人間の状況を超越していますが、まったく異なるわけではありません・・・どちらも死の恐怖と孤独の恐怖に大きく関係している」と語っているとおり、それぞれを異なる方法で解決策を見つけだしています。

 この録音は、ローマにあるオーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカにある中ホール、指揮者ジュゼッペ・シノーポリの名前を冠にした「サラ・シノーポリ」で行われました。


 .


5419780866
(13CD)
\8800→\8190

ケルビーニ四重奏団/ワーナー録音全集


Disc1
1. ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 Hob.III:50-56

Disc2
2. シューベルト:弦楽四重奏曲第9番ト短調 D.173
3. シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804『ロザムンデ』

Disc3
4. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
5. シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D.703『四重奏断章』

Disc4
6. シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887

Disc5
7. シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803

Disc6
8. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番変ホ長調 Op.12, MWV.R25
9. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13, MWV.R22
10. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80, MWV.R37

Disc7
11. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.44-1, MWV.R30
12. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調 Op.44-2, MWV.R26

Disc8
13. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第5番変ホ長調 Op.44-3, MWV.R28
14. モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581

Disc9
15. モーツァルト:フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
16. モーツァルト:フルート四重奏曲第2番ト長調 K.285a
17. モーツァルト:フルート四重奏曲第3番ハ長調 K.285b
18. モーツァルト:フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298

Disc10
19. シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
20. シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調 Op.41-1

Disc11
21. シューマン:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.41-2
22. シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調 Op.41-3
23. ドヴォルザーク;管楽セレナード ニ短調 Op.44

Disc12
24. メシアン:世の終わりのための四重奏曲
25. メシアン:主題と変奏

Disc13
26. シェック:ノットゥルノ Op.47
27. マトゥス:夜の歌
28. ショーソン:終りなき歌 Op.37
29. マスネ:『復讐の女神たち』より『エレジー』(夕べの悲しみ)
ケルビーニ四重奏団(1-22,26-28)
クリストフ・ポッペン(ヴァイオリン)
ハラルド・シェーネヴェーク(ヴァイオリン:1978~1994)
ウルフ・グンナー・ヴァリン(ヴァイオリン:1995~1997)
ハリオルフ・シュリヒティヒ(ヴィオラ)
マニュエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ:1989~1995)
クラウス・ケンパー(チェロ:1978~1989)
クリストフ・リヒター(チェロ:1995~1997)

ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット:7)
ダーグ・イェンセン(ファゴット:7)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン:7)
河原泰則(コントラバス:7)
ミシェル・ポルタル(クラリネット:14)
エマニュエル・パユ(フルート:15-18)
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ:19)
ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル(23)
マニュエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ:23,24)
クリストフ・ポッペン(ヴァイオリン:24,25)
ザビーネ・マイヤー(クラリネット:24)
イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ:24,25)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン:26,27)
マリア・グラーフ(ハープ:27)
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ:28,29)
ミシェル・ダルベルト(ピアノ:28,29)
クリストフ・リヒター(チェロ:29)
 録音:1988~1999年

 ケルビーニ四重奏団は、現在では指揮者としても活躍するクリストフ・ポッペンによって、アマデウス四重奏団とシャーンドル・ヴェーグの後援のもと、1978年にデュッセルドルフで結成された弦楽四重奏団。6つの弦楽四重奏曲を書いたイタリアの作曲家ルイージ・ケルビーニにちなんで名付けられました。

 ケルビーニ四重奏団は、19世紀の弦楽四重奏曲の解釈で国際的な評価を獲得し、フランス・エビアンで開催された国際弦楽四重奏コンクールでグランプリ、1988年にはEMIクラシックスと独占契約を結びました。1997年に解散していますが、このボックス・セットはその全ての録音を網羅したものとなっています。

 このボックスには、メンバーが器楽奏者としてEMIクラシックスのために個別に作成した録音も含まれています(クリストフ・ポッペンが指揮している録音は含まれておりません)。

※歌詞対訳は付属しません。
 .


5419780871
(4CD)
\3800→\3490


ポール・デュカス・エディション



Disc1
 
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ)
ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲
ハイドンの名による悲歌的前奏曲
クロード・ドビュッシーの墓~第1曲『牧神のはるかな嘆き』
ジャン・ユボー(ピアノ)
交響詩『魔法使いの弟子』(ラビノヴィチ編、2台ピアノ版) マルタ・アルゲリッチ、
アレクサンドル・ラビノヴィチ(ピアノ)
 

Disc2
 
ヴィラネル ヘ長調 ピエール・デル・ヴェスコーヴォ(ホルン)
ジャン・ユボー(ピアノ)
ロンサールのソネットより『Amours』 フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
ジェローム・デュクロ(ピアノ)
序曲『ポリュークト』
交響曲ハ長調
交響詩『魔法使いの弟子』
フランス国立放送管弦楽団
ジャン・マルティノン(指揮)
 

Disc3-4
 
『ラ・ペリ』のファンファーレ
舞踏詩『ラ・ペリ』
スイス・ロマンド管弦楽団
アルミン・ジョルダン(指揮)
歌劇『アリアーヌと青ひげ』全曲 カテリーネ・シージンスキー(アルト)
ガブリエル・バキエ(バリトン)
マリアーナ・パウノヴァ(アルト)
アンヌ=マリー・ブランザ(ソプラノ)、他
フランス放送合唱団
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
アルミン・ジョルダン(指揮)

 

 完璧主義者であった作曲家ポール・デュカスは、自身の音楽活動の多くを放棄したことで知られており、その結果、出版された作品は約20作品と比較的限られています。彼の最初の偉大な功績は1897年に作曲、発表されました。交響詩『魔法使いの弟子』は、1940年にウォルト・ディズニー映画「ファンタジア」で取り上げられ、名声を獲得しました。
 このコレクションには、彼の生徒のひとりである著名なピアニスト、室内楽奏者、作曲家、そして教師であったジャン・ユボーを含む、著名なアーティストによる画期的な演奏で彼の作品の中核が集約されています。

※歌詞対訳は付属しません。





<国内盤> 


キング・インターナショナル


KKC 4341
(SACDシングルレイヤー)

国内製作・日本語帯・解説付
\3850
プロムシュテット・ドレスデン・エテルナ・モーツァルト集成
 モーツァルト:ホルン、フルート、オーボエ協奏曲集&
  ディヴェルティメント集

   ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
    ホルン協奏曲第1番 ニ長調 KV 412(386b)
    ホルン協奏曲第2番 変ホ長調KV417
    ホルン協奏曲第3番変ホ長調KV447
    ホルン協奏曲第4番変ホ長調KV 495
    ホルンと管弦楽のためのロンド変ホ長調KV371
    フルート協奏曲第1番KV313(285c)
    フルート協奏曲第2番ニ長調KV314(285d)
    フルートと管弦楽のためのアンダンテハ長調KV315(285e)
    オーボエ協奏曲ハ長調KV314
    ディヴェルティメント ニ長調KV136(125a)
    ディヴェルティメント 変ロ長調KV137(125b)
    ディヴェルティメント ヘ長調KV138(125c)
    アダージョとフーガ KV546
ペーター・ダム(ホルン)
ヨハネス・ヴァルター(フルート)
クルト・マーン(オーボエ)
シュターツカペレ・ドレスデン
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。

 「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」本家エテルナのオリジナル・サウンドに最も忠実な音!第6弾は、巨匠プロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンの名管楽器奏者たちによるモーツァルトの協奏曲集&ディヴェルティメント集

 録音日:[ホルン]1974年3月 [フルート&オーボエ]1973年2月、12月 [ディヴェルティメント]1976年11月
 録音場所:ドレスデン・ルカ教会

 全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ「ド イツ・シャルプラッテンETERNA の芸術」。
 第6弾は、シュターツカペレ・ドレスデンの名管楽器奏者たちによるモーツァルトの協奏曲集。指揮は当時まだ40代半ばであったヘルベルト・ブロムシュテット。さらにブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンとの蜜月に刻まれたモーツァルトの名録音で有名なディヴェ ルティメント集を含んだ充実の内容を1 枚のSACD に収めました。
 モーツァルトがホルンのために書いた作品は、協奏曲が4つ、コンサート・ロンドが1 つ、さらにホルン五重奏曲(KV407) を残しています。
 これらの多くはザ ルツブルク宮廷楽団のホルン奏者を務めていたヨーゼフ・ロイトゲープ(1732 ~1811)のために書かれたと言われています。名作の影に名手あり、といったと ころですが、今回ソリストとして登場するホルン奏者も時代を代表する名匠ペーター・ダム(1937 ~)。
 1969年から2002年までシュターツカペレ・ドレスデ ンの首席ホルン奏者として同団の栄光を支えたひとり。そして同録のフルート協奏曲、オーボエ協奏曲でも、この名門オーケストラの首席奏者二人が登場してい ます。
 ドレスデン生まれの名フルート奏者、ヨハネス・ヴァルター(1937 ~)と旧東ドイツを代表するオーボエ奏者クルト・マーン(1923 ~2015)。
 いつも同 じ呼吸している奏者がソロを担当することにより、自然で気負いのない伸びやかな協奏曲に仕上がっています。
 続いてディヴェルティメント集では、1970年代 後半のブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンの息吹を感じさせる演奏。ディヴェルティメントの軽妙で優雅な音楽に見事に当てはまる名演と言えるで しょう。
 
 引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNA のレコードを流布させた"仕掛け人"でもある高荷洋一氏。今回の解説には、ソリストたちの個性、そして楽器に焦点を当てた興味深い内容となっています。
 


<LP>

 

BERLIN CLASSICS(LP)


0303075NM
(LP)
\4500
ギリシャ神話、ファエトンの物語に
 インスパイアされた音楽
ベン・J・コノリー(ピアノ、シンセサイザー)

 ギリシャ神話、ファエトンの物語にインスパイアされた音楽

 人間ファエトン(パエトン)は太陽神ヘリオス(アポロン)の息子ですが、親友キクヌス以外の友人たちから出自を疑われたため、自分が太陽神の息子であると証明するために東の宮殿まで旅して父に願い、太陽の馬車(戦車)に乗ってその姿を友人たちに見せようとします。
 しかし馬は人間の指示には従わず、手綱をいくら引いても暴走を抑えることができなくなり、地上のあちこちで大火が発生したり川が干上がったりしたため、ユピテル(ゼウス)が太陽の馬車を巨大な雷で撃墜して事態を収拾。これによりファエトンも地上に落下して動かなくなってしまったという話です。
 ベン・J・コノリーは、ファエトンの物語にインスパイアされ、なにごとも思い通りにならない人間の悲しさや葛藤とそれに向き合う神々の姿を、抑えた美しさの中に表現。
 ピアノとシンセサイザーを中心に、弦楽四重奏やパーカッション、ヴォーカルも用いた17曲から成るアルバムです。

 
 



 

PIANO CLASSICS(LP)

PCL10291
(LP)
\3700
ズラータ・チョチエヴァ(ピアノ)
 ショパン:24の練習曲
ズラータ・チョチエヴァ(ピアノ)

 180グラム重量盤!

 オーディオマニアには有名なドイツのオプティマルでのマスタリング。「この録音を私の父ユーリ・チョチエフの思い出に捧げます」と語っていたチョチエヴァの自信作で、英グラモフォン誌の10の偉大なショパン録音にも選ばれていました。
 アナログマニア待望のLP化です。

 

ズラータ・チョチエヴァ(ピアノ)


 1985年、モスクワに誕生。14歳でプレトニョフに認められて教えを受け、2008年からはモスクワ音楽院でネルセシヤンに、2012年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学でジャック・ルヴィエに師事。2019年からはベルリンを本拠に活動し、切れの良いヴィルトゥオーゾ・スタイルの演奏で人気を博しています。
 CDはこれまで、Piano Classics、Brilliant Classics、Naive、Accentusなどから発売。


 録音:2014年2月25~26日、オランダ、スヒーダム、ヴェストフェスト教会


 


















2/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.

ALBA



ABCD 527
\2500→\2290
アルペジョーネとギターのための音楽
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  ・アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D 821(1824)
   (アルペジョーネとギターによる)
    (ピアノパート編曲:ニクラス・メルベリ)
  ・36のオリジナル舞曲 D.365 Op.9
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
  ・変奏曲 Op.84(フルートとギターのための)
  ・オリジナル行進曲
   (マウロ・ジュリアーニ編/フルートとギターのための)
    [第5曲 プロイセン行進曲,
     第7曲 スウェーデン行進曲,
     第8曲 スウェーデン行進曲]
 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)/
  マウロ・ジュリアーニ編:
   ・歌劇《セミラーミデ》から
    「あの悲しみに沈んだうめき声は」
マルクス・クイッカ(アルペジョーネ)
ニクラス・メルベリ(ギター)

 アルペジョーネとギターによるシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」!

 (アルペジョーネ)使用楽器:Caroline Zillmann, Meissen 1999/Bow: Rudiger Pfau, Plauen 1999
 (ギター)使用楽器:Gary Southwell, North-ampton 1992
 録音:2011年12月2日-4日、Nordic Audio Labs Studio(カルペロ、フィンランド)/66'30
 制作:マルクス・クイッカ、ニクラス・メルベリ
 録音エンジニア:マルティン・カントラ
 編集・マスタリング:オッリ・オヴァスカイネン(2022年 dBO-studio)

 19世紀初頭のウィーンではギターという楽器がもてはやされ、1820年ごろ、ギター製作者のヨハン・ゲオルク・シュタウファーの作る楽器が品質の高さ で注目を集めていました。
 彼は、ギターをモデルにしながら寸法の大きい、弓で弾くタイプの6弦の楽器を発明。ウィーンの音楽新聞「Wiener allgemeine musikalische Zeitung」が1823年3月1日号で「ギターレ・ダモーレ(Guitarre d'Amore)」として紹介しました。
 シュタウファーは、「アルペジョーネ」 とも呼ばれるこの楽器のための作曲を、ウィーンのギター奏者たちの間で名を知られていたシューベルトに依頼。《アルペジョーネ・ソナタ》が作られました。
 フィンランドのマルクス・クイッカとニクラス・メルベリのアルバムでは、シューベルトのこの作品とジュリアーニのフルートとギターのための作品が、アルペジョーネとギターによって演奏されます。

 マルクス・クイッカ (1959-)は、ヘルシンキを本拠とするヴィオラ・ダ・ガンバ奏者です。ガンバ・アンサンブル「ジェイ・コンソート・ヘルシンキ」の音楽監督を 務め、シベリウス・アカデミーとエストニア音楽アカデミーで教えています。
 クイッカは万能の音楽家として知られ、特に「忘れられてしまった」歴史的楽器による演 奏を得意としています。
 ギター奏者のニクラス・メルベリもヘルシンキで活動しています。時代にあわせた撥弦楽器により、ルネサンスから現代まで幅広いレパート リーを手がけています。
 シューベルトの《アルペジョーネ・ソナタ》は、ピアノパートをメルベリが編曲した「アルペジョーネとギター版」による演奏。
 ほとんどが16 小節で書かれたピアノ のための小品集《オリジナル舞曲》(最初のワルツ)は、シューベルトあるいは出版者のアントン・ディアベッリがフルートまたはヴァイオリンとギターのための編曲 を作ったと言われます。
 マウロ・ジュリアーニ は、当時もっとも有名なギター・ヴィルトゥオーゾのひとり。彼の作品から《変奏曲》と彼が編曲した《オリジナル行 進曲》から3曲、ロッシーニの歌劇《セミラーミデ》のアリアが演奏されます。
 
 
ABCD 522
\2500
天地が誕生する - 初期バロックとフィンランドのフォークミュージック
 1. 伝承曲(タイト・ホフレーン(1974-)、
  パウリーナ・シリヤラ(1976-) 編曲):
   The World Is Born(天地が誕生する)
    (カンテレ伴奏によるルーノ歌唱)
 2.エンリケス・デ・バルデラーバノ(c.1500-1557):Discantar
 3.タルクィニオ・メールラ(1594/5-1665):
  眠りの時の宗教的カンツォネッタ
   (Canzonetta spirituale sopra la Nanna)
    《「軽率なクルティオ」とその他の
     カプリッチョ第2巻》(1638)から)
 4. 伝承曲(タイト・ホフレーン(1974-)、
  パウリーナ・シリヤラ(1976-) 編曲):
   Marian virsi(マリア賛歌)(カンテレ伴奏によるルーノ歌唱)
 5. 伝承曲(アルト・ヤルヴェラ(1964-) 編曲):Taklax gee
 6. 伝承曲(キルシ・オヤラ、パウリーナ・シリヤラ(1976-) 編曲):
  Lippa
 7. マルコ・ウッチェリーニ(c.1603-1680):
  ベルガマスク(《ソナタ、コレンテとアリア》から)
 8.伝承曲(イルッカ・ヘイノネン 編曲):Piilotanssi(ブラインドダンス)
 9.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  トッカータとプロローグ(歌劇《オルフェオ》(1607)から)
 10. 伝承曲(タイト・ホフレーン(1974-)、
  パウリーナ・シリヤラ(1976-) 編曲):
   Laululle lahtiessa(歌い始める時は)
    (アンサンブル伴奏によるルーノ歌唱)
  伝承曲(アルト・ヤルヴェラ(1964-) 編曲):
   Makelaasen tulomarssi(マルケラーネンのパレード)
 11.モンテヴェルディ:Si dolc'e il tormento(苦しみが甘美なものならば)
  (《優美なアリオーソ 第4巻》(1624)から)
 12. 伝承曲(イルッカ・ヘイノネン、キルシ・オヤラ、
  パウリーナ・フレード(1974-) 編曲):
   Paista paiva paimenille(羊飼いたちに太陽よ輝け)
 13.伝承曲(イルッカ・ヘイノネン 編曲):
  Pinnin polska according to Elias Tallari
   (エリアス・タッラリによるピンニのポルスカ)
 14. 伝承曲(イルッカ・ヘイノネン 編曲):
  Nuoren vaimon speli(若いご婦人のゲーム)
   (『サムエル・リンタ=ニッコラの音楽帳』(1809)から)
フィンランド・バロック管弦楽団
ヴェルピ・ライサネン(メゾソプラノ)
タイト・ホフレーン
 (ルーノ歌唱、5弦金属弦カンテレ、
  白樺トランペット)
パウリーナ・フレード
 (リコーダー、
  オーバートーン・フルート)
キルシ・オヤラ
 (リコーダー、
  オーバートーン・フルート、
  アスピパ、白樺トランペット)
アントニー・マリーニ(ヴァイオリン)
アリナ・ヤルヴェラ(ヴァイオリン)
ロウナ・ホシア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
イルッカ・ヘイノネン
 (ヴィオリーネ、
  フィンランド・ボウドリラ、
  オーバートーン・フルート)
パウリーナ・シリヤラ
 (5弦金属弦カンテレ、
  15弦カンテレ、20弦カンテレ)
エーロ・パルヴィアイネン
 (アーチリュート、
  バロック・ギター)
ペッテリ・ピトコ(チェンバロ)

 フィンランドのルーノ(伝承歌)とイタリア・バロック期を言葉と音楽で結びつけるフィンランド・バロック管による趣向を凝らした1枚

 録音:2021年3月24日-25日 プッキラ教会(プッキラ、ウーシマー、フィンランド)/59'40
 制作、録音エンジニアリング、編集、マスタリング:タイト・ホフレーン

 北ヨーロッパと東ヨーロッパのバルト海沿岸に住むバルト・フィン人の間では「ルーノ(Runo)」という口承詩の方法が古くから行われていました。
 フィンランド の民族叙事詩と抒情詩は、こうして口伝てに後世に伝えられ、19世紀になってエリアス・リョンロートの手で『カレワラ(カレヴァラ)(Kalevala)』と『カンテレ タル(Kanteletar)』としてまとめられました。
 フィンランド・バロック管弦楽団のアルバム『The World Is Born(天地が誕生する)』では、そうした伝承歌と、「言葉と音楽を結びつける」を重視したイタリア・バロック期の歌が並べて演奏されます。
 「邪悪な目をしたラップ人が 無限の怒りをもちつづけ 絶えることのない侮辱を 老ワイナミョイネンに向ける」と始める《The World Is Born(天地が誕生する)》‛&‛&「わたしは言葉の引き出しを開ける賛美する歌の箱の調子を整え 膝の上に置く」と《歌い始める時は》‛&‛&こうした伝承の歌は、タイト・ホフレーンTaito Hoffren(1974-)やパウリーナ・シリヤラ Pauliina Syrjälä(1976-)をたちフォーク・ミュージシャンの編曲で演奏されます。
 ピリオド楽器のアンサンブル「フィンランド・バロック管弦楽団(FIBO)」は、1989年の創設。バロック期と現代の音楽、さらにはシベリウスの作品も取り上げ、 趣向を凝らしたコンサート活動を続けています。
 このアルバムは、イリア・グリンゴルツと共演した『和声の迷宮』(BIS SA-2445)につづく第3作。
 メアッリのソ ナタと南オストロボスニアのポルスカを並べたクレータ=マリア・ケンタラの『ポルスカ=パンドルフィ』(ABCD 501)に通じるコンセプトによる、楽しいアルバムです。
 
 

ABCD 529
\2500
『Zeng』
 ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):
  ・Zeng(2018-19)(リコーダー、打楽器と室内管弦楽のための)*
  ・I stallet for vingar(翼のかわりに)(2014-16)
   (メゾソプラノ、クラリネット、打楽器とコントラバスのための)**
   [En sa(そのような)/Men under(しかし下には)/
    I stallet for vingar(翼のかわりに)/ Fagelmanniska(鳥人)]
  ・Paarme(裾)(2014-15)(ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための)
  ・Kuule II(聴け II)(2007)
   (バス・クラリネットと室内管弦楽のための)
  ・Hele(ヘレ)(2018)(室内アンサンブルのための)
ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
ヴィッレ・シリヤライネン(打楽器)*
ヴィルピ・ライサネン(メゾソプラノ)
ヘイッキ・ニクラ(クラリネット)
アンッティ・オヘノヤ(打楽器)**
ティモ・アハティネン(コントラバス)
エミール・ホルムストレム(ピアノ)
エリーカ・マーリスマー(ヴァイオリン)
ミッコ・イヴァルス(チェロ)
アヴァンティ室内管弦楽団
ヨーゼフ・ハールス(指揮)

 抒情モダニズムとポスト表現主義のフィンランドの作曲家、ロッタ・ヴェンナコスキ作品集

 録音:2021年11月18日-21日 ヤルヴェンパー・ホール(ヤルヴェンパー、フィンランド)/63'21
 制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ
 録音エンジニア・編集:エンノ・マエメツ

 フィンランドのロッタ・ヴェンナコスキは、音の色彩に対する研ぎ澄まされた感覚の作品で知られ、抒情モダニズムとポスト表現主義の作曲家と言われます。
 エサ =ペッカ・サロネンの委嘱による《Sakara》やペトリ・クメラのためのギター協奏曲《Susurrus(ススルス)》(ABCD 475)といった管弦楽曲を中心に室内楽 曲、器楽曲、声楽曲を手がけてきました。
 Alba レーベルの新しいアルバムでは、小編成の管弦楽曲と室内楽曲がアヴァンティ室内管弦楽団とメンバーによって演 奏されています。
 《Zeng(ゼング)》は、ハンガリーの2つの民謡からインスピレーションを得て書かれ、「反響」を意味するハンガリー語が曲名につけられています。
 《I stallet for vingar(翼のかわりに)》は、「とても表現的で生々しく、時として皮肉っぽく、ワイルド、時には胸が張り裂けるくらいメランコリックな」(ヴェンナコスキ) オストロボスニアの詩人エヴァ=スティナ・ビュッグマスタル Eva-Stina Byggmastar(1967-)のスウェーデン語詩をテクストにした作品です。
 「軽く、明る く、脈動的な」ピアノ三重奏曲《Paarme(裾)》。
 チェロと室内アンサンブルのための《Kuule(聴け)》をバス・クラリネットのために改作した《Kuule II(聴け II)》。
 12人の奏者によって演奏される《Hele(ヘレ)》は、フィンランド語の「装飾音符」を曲名にした「明るく軽いテクスチュア」の音楽。《Päärme》以外は世 界初録音の作品です。
 
 


ABCD 528
\2500
Unrecorded(録音されていなかった)
 ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.21(1945)
 アン=エリセ・ハンニカイネン(1946-2012):サフラ(Zafra)(1985)
 セシリア・ダムストレム Cecilia Damstrom(1988-):
  天人たち(Celestial Beings) Op.47(2016)
   (ヴァイオリンとヴィオラのための)*
    [アフロディーテ(Aphrodite)/
     ペルセポネ(Persephone)/アテナ(Athena)]
 レイヴィスカ:即興曲(1928)(ヴァイオリンとピアノのための)
リンダ・スオラハティ(ヴァイオリン)
ティーナ・カラコルピ(ピアノ)
マリ・ヴィルクセラ(ヴィオラ)*

 フィンランドで最初の重要な女性作曲家、ヘルヴィ・レイヴィスカのヴァイオリン・ソナタを収録!リンダ・スオラハティのデビュー盤『Unrecorded』

 録音:2023年6月5日-9日 ニュー・パヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)/53'00
 制作、録音エンジニア、編集、ミクシング:マルック・ヴェイヨンスオ

 ヴァイオリニストのリンダ・スオラハティは、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーのミンナ・ペンソラとヤーコ・イルヴェスのクラスで学びました。
 ヘルシンキを拠点に室内楽奏者と客演コンサートマスターとして活動しています。
 
 『Unrecorded(録音されていなかった)』は、彼女のデビュー・アルバムです。シベリウス・アカデミーの図書館でヴァイオリン曲の手稿譜を調べていてレイヴィスカの未出版のソナタと出会い、ジェンダー、あるいは社会的、経済的地位といった理由で不当に差別されてきた女性作曲家たちの作品に興味をもったといいます。

 このディスクでは、レイヴィスカのほか、アン=エリセ・ハンニカイネンとセシリア・ダムストレムの曲を取り上げています。
 ヘルヴィ・レイヴィスカ (1902-1982)は、フィンランドで最初の重要な女性作曲家とみなされています。ヘルシンキ音楽学校(現 シベリウス・アカデミー)で エルッキ・メラルティンに作曲を学び、1927年に卒業後、ウィーンに留学。帰国後、レーヴィ・マデトヤの下で学びました。アカデミーの図書館でライブラリアンと して働き、作曲家と音楽教師として活動を続けました。
 近年、彼女の音楽に光が当てられるようになり、BIS Records がスタートさせた彼女の管弦楽作品シリー ズの最初のアルバム(BIS SA-2701)で《シンフォニア・ブレヴィス》《交響曲第2番》《管弦楽組曲第2番》が紹介されました。
 《ヴァイオリン・ソナタ ト短調》は、 ネオロマンティシズムと印象主義に表現主義の要素を加えたスタイルの作品です。ふたつの「アレグロ」の楽章の間に長い「ラルゲット・コン・アニマ」の楽章をは さんだ3楽章で書かれています。

 アン=エリセ・ハンニカイネン(1946-2012)もシベリウス・アカデミーの出身です。エイナル・エングルンドに作曲、タパニ・ヴァルスタにピアノを学び、1972年にスペインに渡りエルネスト・アルフテルに師事しました。
 《サフラ》は、「舞い上がる旋律、ロマンティックな輝き、突然の気分の変化」という彼女の作品の典型的な特徴をそなえた作品です。
 セシリア・ダムストレム(1988-)は、タンペレ応用科学大学でハンヌ・ポホヤンノロ、マルメ音楽アカデミーでとルカ・フランチェスコーニに作曲を学びました。
 政治的意見を強く主張する管弦楽と合唱の作品で知られ、2022年に管弦楽のための《ICE》がフィンランド著作権協会(TEOSTO)の賞を受けた際、ヘルシンキ の新聞から「音楽のグレタ・トゥーンベリ」と呼ばれました。
 ギリシャ神話の神々からインスピレーションを受け た《天人たち》は、「ミュージコール音楽際(Musequal Festival)」を創設したリンダ・スオラハティとマリ・ヴィルクセラ Mari Viluksela のためにフェスティ ヴァルから委嘱を受けて作曲された作品です。
 プログラムの最後はレイヴィスカの《即興曲》。ヴァイオリンとピアノのための雰囲気豊かな小品です。
 レイヴィスカとハンニカイネンの曲では、『もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集』(ABCD 507)のピアニスト、ティーナ・カラコルピ(1978-)が共演しています。
 
 
ABCD 476
\2500
Presentness(現在のすがた)
 オッリ・コスケリン(1955-):ソロとデュオの作品集
  1.then when A-go(2019/20-22)(ギター・ソロのための)
  2.Animal II(動物 II)(2019/20/22)(バスクラリネット・ソロのための)
  3.Courbures(湾曲)(1989)(ピアノ・ソロのための)
  4.Tintinnio II(2022)(フルート・ソロのための)
  5.X'There(2003/21)(チェロ・ソロのための)
  6.7 Haiku(7つの俳句)(2019)(フルートとギターのための)
  7.Exalte(高揚して)(1985/91)(クラリネット・ソロのための)
オット・トロネン(ギター)
グレブ・カナセヴィチ(クラリネット)
トゥオマス・マリ(ピアノ)
ミカエル・ヘラスヴオ(フルート)
ティモ=ヴェイッコ・ヴァルヴェ(チェロ)

 初期モダニストとしてフィンランドの音楽シーンを牽引した オッリ・コスケリンのソロとデュオの作品集

 録音:2004年(Tintinnio/X'There)、2006年(Courbures)、2019年(Haiku)、2021年(Exalté)、2022年(then)
 ヘルシンキ、2021年 ニューヨーク(Animal II)/63'00
 制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 オッリ・コスケリンは、1980年代の初期にモダニストとしてフィンランドの音楽シーンに現れました。出世作といわれる作品が、十二音技法の対位法を使った《弦 楽四重奏のための音楽》(1981)です。
 スペクトラル・ハーモニーや倍音列といった手法を使いながらも伝統的な美意識を重視したスタイルは、新印象主義とも みなされています。
 このアルバムで演奏されるピアノ・ソロのための明晰で繊細な《Courbures(湾曲)》が、その代表的な作品のひとつです。
 『Presentness(現在のすがた)』と題するアルバムでは、彼の近年の作品が主に演奏されています。
 ギターのための《then when A-go》は、冒頭の連続する ペダルノートを断片化し新しい姿に生まれ変わらせる、コスケリンが新たな視点から作ったという作品。
 ミカエル・ヘラスヴオが初演した2001 年の《Tintinnio》 を「カット/コピー/ペースト」のテクニックを使って「新しい曲」に再構築した《Tintinnio II》。「同じ素材を異なる角度から見た」チェロ・ソロ曲の3 番目の 《X'There》。
 俳句のスタイルからインスピレーションを得てノイズ・サウンドなどの特殊奏法を使って書かれたフルートとギターのための《7 Hai-ku(7つの 俳句)》。
 極めて高度な技術の求められるクラリネットのためのヴィルトゥオーゾ曲《Exalte(高揚して)》。
 「グロテスクに演奏」と指示された部分のある《Animal II》は、グレブ・カナセヴィチ の委嘱を受け、コントラバス・クラリネットのための曲を基に作られました。
 




ATMA CLASSIQUE



ACD2 2864
\2300
ブラヴーラ ~
 ナチュラルホルンとフォルテピアノのための作品集
ルイ=ピエール・ベルジュロン(ナチュラルホルン)
メーガン・ミラッツ(フォルテピアノ)
 ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812):
  ホルンとピアノのための二重奏曲 ニ長調(1780)
 チプリアーニ・ポッター(1792-1871):
  ホルンとピアノのためのブラヴーラ・ソナタ 変ホ長調 Op.13(1824)
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  ホルンとピアノのためのソナタ ヘ長調 Op.17(1800)
 フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(1779-1818):
  ホルンとピアノのためのソナタ 変ホ長調(18 世紀末)[ヘルマン・ユーリセン補筆完成版]
 ニコラウス・フライヘル・フォン・クラフト(1779-1818):
  ホルンとピアノのためのソナタ ホ長調(1814)

 ベートーヴェン前後の知られざる世界、最初期のホルンとピアノのための作品群をナチュラルホルンとフォルテピアノで!

 ピッチ=430Hz
 録音:2022年10月12-14日/ケベック、ミラベル、サン・ブノワ教会/69:59

 ホルンとピアノのために書かれた最初期の作品をピリオド演奏で聴くアルバム。
 史上初のホルン・ソナタといってよいベートーヴェンのソナタを中心として1800年前後の作品を収録しています。
 ジュスマイヤーのソナタはモーツァルト作と言われたら信じてしまいそう。ベートーヴェンの楽譜校訂にも力をそそいだポッターや、 ベートーヴェンの師でもあるアルブレヒツベルガーに学んだクラフトなど珍しい作曲家も含まれており秘曲満載です

 ルイ=ピエール・ベルジュロンはカナダを代表するナチュラルホルン奏者。
 アムステルダム音楽院で学んだ後、カナダに戻り、ターフェルムジーク・バロックオーケ ストラ、パシフィック・バロックオーケストラ、アリオン・バロックオーケストラなどと共演。
 さらにエウローパ・ガランテ、フライブルク・バロックオーケストラ、ベル リン古楽アカデミー、ムジカ・エテルナなど、世界の著名な古楽楽団と共演しています。
 モントリオール交響楽団やメトロポリタン管弦楽団にもホルン奏者として在 籍していました。
 
 

ACD2 2894
\2300
メトネル:最後の3つのピアノ・ソナタ
 ニコライ・メトネル(1880-1951):
  ピアノ・ソナタ第12番 変ロ短調『ロマンティック』 Op.53-1
  ピアノ・ソナタ第13番 ヘ短調『嵐』 Op.53-2
  ピアノ・ソナタ ト長調『牧歌ソナタ』 Op.56
  バラはもうしおれ Op.36-3 [ボリス・シャツケス編]
バンジャマン・ベルタン(ピアノ)

 べートーヴェンをおもわせる到達点、メトネルの「最後の3つのソナタ」

 録音:2021年10月4・5日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ/59:45

 ロシアの作曲家メトネルは14曲のピアノ・ソナタ(第1番~第13番&『牧歌ソナタ』)を残しています。
 カナダのピアニスト、バンジャマン・ベルタンはそこか ら最後の3曲を選び、ATMA Classiqueへのデビュー・アルバムとしました。
 「最後の3つのソナタ」という切り口と、形式の独創性、雰囲気と性格の多様性、技巧の熟達という点で、メトネルの音楽に強い影響を与えたであろうベートーヴェンの音楽を想起させずにはいられません。
 プーシキンの詩による歌曲「バラはもう しおれ」のピアノ版をカップリング。
 



.

HARMONIAMUNDI ~ La Boite a Pepites


女性作曲家の生涯と作品を、美麗デジパックでお届けするレーベル
BAP 06
\3200→\2990
ジャンヌ・ルルー(1898-1979):作品集 vol.1
 ・ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと
  ピアノのための四重奏曲(1922)
 ・ミシェル=アンジュの6つのソネット(1924)
 ・イタリアにて(抜粋)(1926)
マリー=ロール・ガルニエ(ソプラノ)
アレクサンドル・パスカル(ヴァイオリン)
レア・エンニノ(ヴィオラ)
エロイーズ・ルッツァーティ(チェロ)
セリア・オネト・ベンサイ(ピアノ)

 1923年ローマ大賞受賞の作曲家、ラヴェルも認めた才能、ジャンヌ・ルルー作品集!

 録音:2023年7月/67:00

 1923年のローマ大賞を受賞したジャンヌ・ルルー(1898-1979)の作品集。女性で同賞の受賞者は、リリー・ブーランジェ、マルグリット・カナルにつづいて3人目の快挙でした。
 幼いころは両親に音楽のてほどきをうけ、その後レンヌの音楽院で学び、瞬く間にその才を発揮しはじめます。
 マルグリット・ロンのもとでピアノを学び、11歳で ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の初演者の一人に抜擢されました。
 ピアノのヴィルトゥオーゾで、1908年の音楽院の優秀な成績を収めた生徒による演奏会では ショパンのエチュードを素晴らしく演奏、地元の新聞にも取り上げられました。
 優れた作曲家であった彼女は、多くの傑作、歌曲、室内楽、バレエ、交響曲を書いて います。
 彼女の作品はパリ・オペラ座や当時の最も重要なオーケストラで演奏され、同業者や批評家たちから満場一致で絶賛されました。
 彼女の若き日の作品に捧 げられたこの第1巻は、聴き手に20世紀音楽において不当に忘れ去られた重要な人物を再発見させてくれます。
 
 .
BAP 04
(2CD)
\3700→\3390
リタ・シュトロール(1865-1941):作品集 Vol.1
 [CD1]
  ・ビリティス(1900)~
   ビリティスの歌(詩:ピエール・ルイス)
  ・パンパイプが鳴ると(未出版
   )(詩:ゾフィー・ド・クールポン)
 [CD2]
  ・ボードレールの6つの詩による音楽(1894)
  ・音楽のついた10の詩(1901)
  ・カルメン(1899)(詩:テオフィル・ゴーティエ)
エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)
アデール・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
ステファヌ・ドゥグー(バリトン)
オリヴィア・ダルリク(語り)
セリア・オネト・ベンサイ(ピアノ)
フロリアン・カルビ(ピアノ)
ロマン・ルヴォー(ピアノ)

 ワーグナーと象徴主義の両方に傾倒したリタ・シュトロール作品集、貴重な歌曲も収録

 録音:2022,2023年/[CD1]50:55、[CD2]52:37

 リタ・シュトロール作品集。
 リタは、軍人の父と、絵と音楽の才能に恵まれた母のもとに生まれます。
 母による音楽の手ほどきを受けた後、パリの音楽院に13 歳 で入学、フェリクス・ル・クーペのクラスに入ります(シャミナードも彼の門下)。
 学校には真面目に通わなかったという記録もありますが、それでも学校からは才 能を認められてはいました。
 1888年に結婚、出産しながらも、音楽(作曲)をやめることはありませんでした。
 ワーグナーと象徴主義の両方に傾倒し、壮大な叙事 詩や交響曲といった大規模な作品も作りました。彼女の歌曲は、とくにめずらしく、貴重な録音の登場です。
 
 .
BAP 01
(3CD)
\4200→\3890
シャルロット・ソヒー(1887-1955):作品集
 [CD1]
  ・ファンタジー op.3/ダヴィッド・カドゥシュ(Pf)
  ・湿原の歌 op.4(1908)/マリー=ロール・ガルニエ、セリア・オネト・ベンサイ(Pf)
  ・ソナタ op.6 (1909/1910)/セリア・オネト・ベンサイ(Pf)
  ・10月 op.12-1(1931)/
    エロイーズ・ルッツァーティ(Vc)、セリア・オネト・ベンサイド(Pf)
  ・4つのロマンティックな小品 op.30(1944)/マリー・フェルミューラン(Pf)
  ・トリオ op.24(1931)/
    ニキタ・ニコロフ(Vn)、グザヴィエ・フィリップス(Vc)、セリア・オネト・ベンサイ(Pf)
 [CD2]
  ・四重奏曲第1番 op.25/エルメス四重奏団
  ・四重奏曲第2番 op.33/エルメス四重奏団
  ・素朴な三部作 op.21/
    マチルド・カルデリーニ(Fl)、オメール・ブーシェ(Vn)、ル・ユン=シン・シャン(Va)、
    ヤン・ルヴィオノワ(Vc)、コンスタンス・ルッツァーティ(Hrp)
 [CD3]
  ・ノスタルジックな3つの歌 op.7 (1910)~メゾ・ソプラノとオーケストラ
  ・ふたつの詩歌 op.17 (1922)~メゾ・ソプラノ(またはバリトン)とオーケストラ
  ・変奏する主題 op.15 bis(1921)/ヴァイオリンとオーケストラ
  ・センチメンタルな物語 op.34(1952)/弦楽オーケストラとパーカッション
  ・瞑想曲 op.18(1922)/
    ソプラノとオーケストラ、国立アヴィニョン=プロヴァンス管弦楽団、
    デボラ・ワルトマン(指揮)、マリー・ペルボ(ソプラノ)、
    オード・エクストレモ(メゾ・ソプラノ)、コルデリア・パルム(ヴァイオリン)

 メル・ボニに作曲の手ほどきを受けルーセル、ヴィエルヌのもとで研鑽を積んだシャルロット・ソヒー作品集

 3H04:00

 シャルロット・ソヒーは1887年、エンジニアの父と、アマチュア音楽家の母のもとに生まれました。作曲の初歩を同じ女性作曲家メル・ボニ(1858-1937) に学びました。
 1894年にパリのスコラ・カントルムに入学、そこではアルベール・ルーセルに対位法を、ルイ・ヴィエルヌ(1900年からノートルダム大聖堂の首 席オルガニストを務めた)にオルガンを師事。
 1908年、シャルロットはスコラ・カントルムで、12歳年上の作曲家で指揮者のマルセル・ラベイと出会い、結婚します。
 マルセルはその後スコラ・カントルムの教授に就任、子供も生まれ、幸せな時期を過ごします。サロンにも出入りし、パトロンからも認められる存在でした。
 戦禍を乗り越えた家族はノルマンディーに移り住み、シャトーを手に入れ、そこには7台以上のピアノを置き、エネスクやオネゲルを含め様々な音楽家たちを招いたりも し、さらにはモーリス・ドニといった音楽以外の芸術家たちとも交流があったそうです。
 夫マルセルは小さな村に音楽学校も開設しました。
 シャルロットは子供たち のために室内楽曲を作曲し、セルマ・ラーゲルレフの短編小説『アストリッド』をもとに自ら台本を書いたオペラ『王冠をかぶった奴隷』にも取り組みます。
 4回上演され、うち2回は夫のマルセルが指揮しました。
 1955年に脳出血で急逝しますが、このディスクにも収録されているピアノ作品、室内楽、また管弦楽のための規模の大きな作品も残しています。
 




MIRARE

MIR 724
\2900
ORIGINES~オリジン/レ・ズィティネラント
 [Creation~創造]
  1. ビッグ・バン/複数の借用(引用)による作品
   編曲:マノン・クサン、エロディー・ポン、ミヒャエル・マグリン
 [Earth~土]
  2. トゥンカ・ロワンピ(Tunka Lowampi)/ラコタ(スー族)の伝統音楽
   編曲:エロディー・ポン
  3. ウォーキング・ソング(Waulking Song)/アイルランドの伝統音楽
   編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
  4. オロヴェラ(OROVELA)/ギリシアの伝統音楽
  5. 愛の神に讃美あれ(ACK LOVA GUD)/スウェーデンの伝統音楽
   編曲:マノン・クサン
 [Fire~火]
  6. 女戦士たちのダール(DAHR SAELLI)/
   リリアン語(ド・スワルテが造った言語)による
    作詞・編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
  7. アデス・キリイ(ADES KIRIJ)/
   ムンハリ語(マノン・クサンが造った言語)の作品
    作詞・編曲:マノン・クサン
  8. ドラゴ(DRAGO)/リトアニアの伝統歌~
   エルダリ語(エロディー・ポンが造った言語)の作品
  9. カテル(KATELL)/
   迷子のカテリーヌ(ブルターニュ伝承の物語)~フレン(Fulenn)
    作曲:アレクシス・モルヴァン=ロジウ、
    詞:マリーヌ・ラヴィーニュ、編曲:エロディー・ポン
 [Water~水]
  10. 水の月(MIZU NO TUKI)~日本の歌にインスパイアされた作品
   編曲、作曲:エロディー・ポン
  11. プーランク:
   かわいい小さなお姫様(C'EST LA PETIT' FILLE DU PRINCE)
    編曲:マノン・クサン
  12. 古池や(FUUR IKE YA)~日本の歌にインスパイアされた作品
   編曲・作曲:エロディー・ポン
  13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
   詞と編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
 [Air~空気]
  14. 空気は飛んでいく(AER ENIM)~
   ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品
  15. ULETAY(イーゴリ公)~だったん人のおどり
   編曲:マノン・クサン
  16. AESTAS~夏はきたりぬ(中世イングランド)~
   Amor Potest Conqueri ~Ad Amorem et Alle Psallite Cum Luya
    編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
  17. LOOMINE~エストニア
   編曲:エロディー・ポン
 [Ether~エーテル]
  18. TERRA MATER~
   ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのテキストによる
    作曲およびポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテの音楽
レ・ズィティネラント
 〔マノン・クサン(声)、
  ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ(声)、
  エロディー・ポン(声)〕
ティエリー・ゴマル(パーカッション)

 三人のア・カペラ女性ヴォーカル・アンサンブル「レ・ズィティネラント」、音楽の起源(ORIGINES)にさかのぼる、壮大かつ繊細なプロジェクト

 録音:2023 年9月1-5日、サン=ローラン教会/65:32

 Les Itinerantes (レ・ズィティネラント) は旅人たち、あるいは巡回・移動する人たち、といった意味の名を冠する、3人の女性によるア・カペラ・ア ンサンブル。
 11の音楽スタイル、9世紀にわたる、40の異なる言語をレパートリーとしています。オリジナル曲とアレンジにより、3人のシンガーは、自分た ちにとって大切なテーマを発展させます。
 ≪ " 起源 " というテーマを掘り下げることにより、私たちの存在がいかに奇跡的な確率によって生まれたものであるか、 ということをあらためて実感した。
 こうして私たちは観察者、あるいは通行人の状態にもどることができた。私たちの歌は、何千年も前に消えてしまった他の人々 の歌声のように響く。
 音楽は、他の世紀や他の文化との対話が可能な目に見えぬ世界をもたらしてくれる。音楽はまた、その存在の神秘をも運んでくれる。
 音楽は人類に寄り添ったものなのだ。有史以前より、人類は音楽を作り、歌ってきた。そしてすべてのアーティストと同じように、作曲家も、聴いたり体験したものからインスピレーションを得て、創作し、共有してきた。
 このアルバムで、元素をめぐる旅の中で、人類が歌うようになったきっかけを伝えたい。きっかけとは、 何かとつながるため、あるいは儀式のため、あるいは踊り、力づけ、敬い、語り継ぐため・・・。音楽はまた文化や時代のかけはしであり、今存在している 音楽が、過去に口頭であれ筆記であれ時代を超えて伝承されてきた文化に根ざしていることをあらためて実感させてくれる≫

 古から伝わる伝統歌と、自らつくりあげた言語、あるいは様々な国・地域の言語による、古から伝わる物語や感情の歌を組み合わせた、独特の世界。
 どのトラッ クも奥深いものですが、たとえばリトアニアの伝統歌の旋律に基づくDRAGO の冒頭は、ストラヴィンスキー《春の祭典》の冒頭にもほぼそのまま聴かれるも ので驚かされます!
 これは結婚式の歌で、姉(または妹) が農奴との結婚を望んでおり、彼女を待つ生活には様々な足枷があるだろうこと、そして幸せな生活 を送ることが難しいかもしれないことを嘆く女性の歌ということです。
 その後は竜との戦いの物語で、中世の叙事詩の精神にのっとった内容を、エルダリ語(エ ロディー・ポンが造った言語) で描いた部分が続きます。
 竜と戦うことは、恐怖や困難を越えることのメタファーなのです。このように、伝統をひとつのきっか けとして、彼女たちの創造性は無限に広がっているのです。
 日本の伝統的な歌としてとりあげられているのは、さくらさくらや、荒城の月。打楽器奏者がガム ランのような音色を奏でる中、声でお琴の音色を再現して「さくらさくら」を歌う場面なども聴かれます。
 




IBS CLASSICAL



IBS202023
\2800
Five Verses 5つの韻文 サクソフォンとピアノのための作品集 カルロス・サラゴサ(サクソフォン)
永井基慎(ピアノ)
 1-4. アンドレ・カプレ(1878-1925):
  Le vieux coffret 歌曲集「古びた化粧箱」- アルト・サクソフォンとピアノ編
   1. I. Songe 夢 / 2. II. Berceuse 子守歌 /
   3. III. In una selva oscura ある暗い森で / 4. IV. Foret 森
 5-8. パウル・ヒンデミット(1895-1963):ピアノと アルトサクソフォンのためのソナタ 変ホ長調
  5. I. Ruhig bewegt / 6. II. Lebhaft / 7. III. Sehr Langsam / 8. IV. Lebhaft
 9-13. オルランド・バス(1994-):Five verses 5つの韻文 ー アルト・サクソフォンとピアノのために
  9. 1. Sonnet XXXVII / 10. 2. Sonnet XXXIII / 11. 3. Sonnet LXVI /
  12. 4. Sonnet XII / 13. 5. Sonnet LXIV
 14. ヴァンサン・ダヴィッド(1974-):
  ...Y... - ソプラノ・サクソフォンとプリペアド・ピアノのために
 15. ルイス・ナオン(1961-):
  Senderos... que bifurcan - ソプラノ・サクソフォンとエレクトロニクス(テープ)のために

 録音:2022年7月21-23日 Auditorio Manuel de Falla
 総収録時間:58分

 「20・21世紀における無言歌への探求」がテーマの、スペイン人サクソフォニストのカルロス・サラゴサのファーストアルバム。
 ピアノに永井基慎を迎え、器楽と文学が掛け合わさった世界がサクソフォンとピアノ、またはサクソフォンと電子音楽の組み合わせで展開されます。
 アンドレ・カプレやヒンデミットの作品に加え、オルランド・バスとサクソフォニスト=コンポーザーのヴァンサン・ダヴィッドの作品(共に委託作品)、ルイス・ナオンの電子音楽作品が収録されており、コントラストに富んだ味わい深い一枚に仕上がっています。

 
 
 

IBS212023
\2800
ヘスス・トレス(1965-):ピアノと様々な楽器のデュオ作品集
 1. 幻想曲(1997) - クラリネットとピアノのために
 2. Accentus アクセントゥス(2001) -
  アコーディオンとピアノのために
 3. Splendens スプレンデンス(2002) -
  パーカッションとピアノのために
 4-5. ソナタ(2003/2013) - フルートとピアノのために
  4. I. Inmaterial, inestable / 5. II. Fluido
 6. Variaciones 変奏曲(2004) ー チェロとピアノのために
 7. Silentium Amoris 愛の沈黙(2018) -
  オーボエとピアノのために
ホセ・ルイス・エステリェス(クラリネット)‛&1
マリア・スビメンディ(アコーディオン)‛&2
ミケル・ベルナート(パーカッション)‛&3
クララ・アンドラーダ(フルート)‛&4-5
ダビド・アペリャーニス(チェロ)‛&6
ロベルト・シリャ(オーボエ)‛&7
アルベルト・ロサド(ピアノ)‛&1-7

 録音:2022年2月24-28日 Auditorio Conservatorio Superior de Musica de Castilla y Leon、サラマンカ(スペイン)
 総収録時間:62分

 マドリード音楽院に学び、同時にフランシスコ・ゲレーロに作曲を師事。
 これまでに130を超える作品を書き上げた作曲家ヘスス・トレス。スペイン国民楽派の伝統を受け継ぎながらも、微分音の使用や独自の和声を用いた作風で知られます。
 このアルバムには、20年にわたる作曲活動から生まれたピアノとさまざまな楽器との対話による6作品を収録しています。

 
 
 

IBS222023
\2800
フェリペ・ペドレル(1841-1922):歌曲集
 1. Chanson de Pirates*/2. Chanson d'Avril*/
 3. La Chanson du pecheur/4. La derniere feuille/
 5. Lagrimas*/6. Acuerdate de mi*/7. A... cantar*/
 8. Melancolia*/9. Per pieta bell'idol mio*/
 10. Pria di lasciar la sponda*/11. Dal primo di*/
 12. Un addio!!*
 13-24. La Primavera 春
  13. I. La primavera que a estimar convida
  14. II. Cada vegada que et veig
  15. III. De celistia matinera
  16. IV. Mirant d'una viola
  17. V. No se que hi ha en ta mirada
  18. VI. Si les floretes de ta finestra
  19. VII. Si alguna nit a despertar venia
  20. VIII. D'enca que per tot, hermosa
  21. IX. Vine, verge beneida
  22. X. Quan el sol a ta finestra
  23. XI. Si pogues un sol instant
  24. XII. Cancons d'amor que he dictades
 *‛&世界初録音
ジョアン・マルティン=ロヨ(バリトン)
ルベン・フェルナンデス・アギーレ(ピアノ)

 録音:2023年8月21-24日 Auditorio Manuel de Falla
 総収録時間:79分

 2022年に没後100周年を迎えたスペインの作曲家フェリペ・ペドレル。グラナドスやファリャを指導したことで「スペイン国民楽派の父」と呼ばれています。
 彼の231を数える作品は1977年にカタログ化されており、中でもピアノ伴奏つきの歌曲は重要な役割を占めています。
 このアルバムでは、ペドレルの歌曲集「春」を含む全13作品、24曲をバリトンのジョアン・マルティン=ロヨとピアノのルベン・フェルナンデス・アギーレが演奏。
 東洋風の雰囲気を持つ歌や、瞑想的な歌などペドレルの多彩な作風による作品を楽しめます。

 
 




RESONUS CLASSICS


RES10321
\2700
エイミー・ビーチ/ジョン・コリリアーノ:
 ヴァイオリン・ソナタ集

  1-4. エイミー・ビーチ(1867-1944):
   ヴァイオリン・ソナタ Op. 34
    1. I. Allegro moderato / 2. II. Scherzo /
    3. III. Largo con dolore / 4. IV. Allegro con fuoco
  5. ビーチ:ロマンス Op. 23 - ヴァイオリンとピアノのために
  6-9. ジョン・コリリアーノ(1938-):ヴァイオリン・ソナタ
   6. I. Allegro / 7. II. Andantino /
   8. III. Lento / 9. IV. Allegro
ウシャ・カポーア(ヴァイオリン)
エドワード・ルン(ピアノ)

 録音:2022年8月22-24日 The Bradshaw Hall, Royal Birmingham Conservatoire(UK)
 総収録時間:61分

 2017年に初めて出会いデュオを結成、翌年の2018年に開催された「第1回バーミンガム国際ピアノ・室内楽コンクール」で優勝したウシャ・カポーアとエドワード・ルンによるアルバム。
 収録曲は、1896年に書かれたエイミー・ビーチの大規模なソナタとロマンス。
 そして優れたヴァイオリニストの父から影響を受けたという、コリリアーノが1960年代の若い頃に書いた抒情的なヴァイオリン・ソナタ。アメリカ音楽を得意とする二人ならではの解釈が見事です。

 
 
 

RES10334
\2700
ファンタジー・ロマンティーク
 19世紀東ヨーロッパのギター音楽
ジェイムズ・エイカーズ(ギター)
  1-5. ミハイル・ポルパイエンコ(1848-1902):ザポリージャの主題による幻想曲
  6. ヨハン・デッカー=シェンク(1826-1899):Ukrainische Weise
  7-17. ヨハン・ドゥベツ(1828-1891):ハンガリーのモティーフによる幻想曲
  18-23. ニコライ・ペトロヴィチ・マカロフ(1810-1890):Fleurs du Nord 北方の花
  24-28. ピエトロ・ペットレッティ(1795頃-1870頃):
   パシュコフのお気に入りのロマンスによる幻想曲
  29-32. デッカー=シェンク:ファンタジー・ロマンティーク
  33-35. ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):カプリッチョ Op. 9(N. P. マカロフ編)
  36-39. ニコラス・パヴリシェフ1802-1879):
   オーベールの歌劇《ガルベの王の婚約者》のモティーフによる大幻想曲 Op. 25
 全て世界初録音

 9弦ギター‛&1890年頃ベルリン製 作者不詳‛&1-6、29-32、36-39
 8弦ギター‛&2012年スコット・トランブレ製 ウィーンのスタウファー製の復元モデル‛&7-23、33-35
 6弦ギター‛&1840年頃ウィーン製 作者不詳‛&24-28
 録音:2022年8月29日、2023年1月16日 Holy Trinity Church, Stroud Green, London(UK)

 これまでに「兵士の帰還」(RES10165)やイヴァン・クリンゲルのギター作品集(RES10302)などの珍しいギター作品の演奏で高く評価されているギタリスト、ジェイムズ・エイカーズのアルバム。
 今作では19世紀東欧のほとんど知られていない作曲家の作品を演奏。
 当時流行していたオペラのアリアや民謡の旋律に基づく華麗な幻想曲の数々を、作曲当時の楽器を用いて演奏することで100年以上も忘れられた作品が鮮やかに蘇ります。
 
 

RES10329
\2700
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
 鍵盤のための作品集 第3集

  1-10. パルティータ第6番 変ホ長調 Krebs-WV 827a
  11-13. ソナタ第1番 ハ長調 Krebs-WV 832*
  14-16. ソナタ第2番 ト長調 Krebs-WV 833*
  17-19. ソナタ第3番 変ロ長調 Krebs-WV 834*
  20-22. ソナタ第4番 ニ長調 Krebs-WV 835*
  23-25. ソナタ第5番 ヘ長調 Krebs-WV 836*
  26-28. ソナタ第6番 二短調 Krebs-WV 837*
 *‛&世界初録音
スティーヴン・デヴァイン(チェンバロ)

 使用楽器:2段鍵盤チェンバロ ‛& コリン・ブース製(2000年) ヨハン・クリストフ・フライシャー(ハンブルク 1710年)製の1段鍵盤楽器を参考にして
 a=415Hz/調律: ヴェルクマイスター III
 録音:2022年4月25-26日 Alpheton New Maltings, Suffolk(UK)
 総収録時間:77分

 スティーヴン・デヴァインが演奏するヨハン・ルートヴィヒ・クレープスの鍵盤楽曲集の第3集。
 パルティータ1曲と、世界初録音となるソナタ6曲を収録。
 これらのソナタは、第2次大戦中の1943年に持ち出されて1999年にキーウで発見された楽譜集の中にありました。
 2001年にベルリンに戻された楽譜をカタログ作成のために整理していて発見されるまで、その存在が知られていなかったものです。
 J.S.バッハに「卓越した音楽家、鍵盤楽器、ヴァイオリン、リュートの演奏家、熟練した作曲家」と評されたクレープスの魅力的な作品をお楽しみください。
 
 

RES10331
\2700
エリザベス・ラッチェンス(1906-1983):ピアノ作品集 第3集
 1. Overture 序曲2. Berceuse 子守歌3. Barcarolle 舟歌
 4. Helix ヘリックス Op. 68
 5-11. Holiday Diary 休日の日記
  5. Monday 月曜日 / 6. Tuesday 火曜日 /
  7. Wednesday 水曜日 / 8. Thursday 木曜日 /
  9. Friday 金曜日 / 10. Saturday 土曜日 /
  11. Sunday 日曜日
 12-17. Bagatelles バガテル集 第1巻 Op. 141
 18-21. Bagatelles バガテル集 第2巻Op. 141
 22-28. Bagatelles バガテル集 第3巻Op. 141
 29. Dance Souvenance ダンスの思い出
 全て世界初録音
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)

 録音:2023年2月27日 Wyastone Concert Hall, Monmouth(UK)
 総収録時間:77分

 英国の近代作曲家、エリザベス・ラッチェンス。1922年、パリのエコールノルマル音楽院に留学した後、1926年から1930年にかけてロンドンの王立音楽大学で学びました。
 十二音技法から発展した独自の音列を採択するなど彼女自身のセリー形式を編み出した他、厚みのある響きを好まず、少ない音のみで音楽を作り出すなど、豊かな探求心に支えられたモダンな音楽を作り出したことで知られます。
 マーティン・ジョーンズが弾くラッチェンスのピアノ曲集の最終巻となるこのアルバムでは、1944年の「序曲」他の小品と1949年に作曲されたものの未出版の「休日の日記」など興味深い作品を紹介、魅力を伝えます。
 




BRIDGE


BCD 9505
(3CD 2枚価格)
\4600
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
 ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1 「幽霊」
 カカドゥ変奏曲 ト長調 Op.121a
 ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1-1
 ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 Op.1-2
 ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97 「大公」
 ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
 創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op.44
 ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 Op.70-2
ワイス・カプラン・スタンプ三重奏団:
 【ヤエル・ワイス(ピアノ)、
  マーク・カプラン(ヴァイオリン)、
  ピーター・スタンプ(チェロ)】

 米国の中堅奏者たちによるとても素晴らしいベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集!

 録音:2019年 米国 ニューヨーク州 ニューヨークシティ、 DDD,229'49
 ※ピアノ三重奏曲全集と銘打ってありますが、オリジナルがクラリネット、チェロ、ピアノのためのピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11と、自作からピアノ三重奏へ編曲した作品は含まれていません。

 米国の中堅奏者たちによるとても素晴らしいベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集。ピアノのヤエル・ワイス、ヴァイオリンのマーク・カプラン、チェロピーター・スタンプの3人による、その名もワイス・カプラン・スタンプ三重奏団。
 日本ではまだほとんど知られていないだろし、彼らが弾く有名曲のCDもこれが初めてと思われるが、予想を遥かに超えて見事な出来栄え。
 いずれも優秀な3人の奏者が、常にバランスの取れた美による豊かで幸せに満ちた音楽を目指しており、ああベートーヴェンのピアノ三重奏ってやっぱりいいな!と思わせてくれる。
 ことにOp-1の3曲が充実しており、青年時代のベートーヴェンの瑞々しい魅力をたっぷり味わえる。もちろん有名な大公三重奏曲も、有名ソリストが3人集まった演奏では成しえない親密かつ力みのない演奏。
 聞いたことがない団体だからと素通りするにはあまりにもったいない内容だ。
 これを聞けばワイス・カプラン・スタンプ三重奏団を気に入って、今後が楽しみになることだろう。

 
 




ZKPスロヴェニア放送



ZKP 118548
\2500
ジガ・ブランクのベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲&ロマンス!

  ベートーヴェン:
   ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
   ロマンス第1番 ト長調 Op.40
   ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
ジガ・ブランク(ヴァイオリン)
スラヴェン・クレノヴィチ(指揮)
スロヴェニア放送交響楽団

 スロヴェニアを代表するヴァイオリニスト、ジガ・ブランクのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲&ロマンス!

 録音:2023年9月

 スロヴェニアからたいへんに素敵なベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とロマンスのCDが出た。
 ジガ・ブランクは1982年生まれ、今やスロヴェニアを代表するヴァイオリニストの一人である。
 ZKP RTV SLOVENIJAからはこれまでにイザイの6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(ZKP 113192)やパガニーニの24のカプリッチョ(ZKP 114304)、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ K.301とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番(ZKP 111839)が発売されている。
 
 久々の新録音であるこのベートーヴェン集はジガ・ブランクの充実ぶりを伝えてくれる。
 まず柔らかく透明感のある美音が素晴らしく、しかも丁寧かつ端正で伸びやかで柔らかい音楽。第2楽章のラルゲットは、まるで良い味のでただし汁のように旨味がじんわりと広がる。
 第3楽章も丁寧に弾きながら様々な情感を醸して見事。こうしたブランクの魅力は2つのロマンス、特に有名な第2番でも発揮されている。
 そしてもう一人注目すべきが指揮者のスラヴェン・クレノヴィチ。ブランクと同世代のこの若い指揮者は、2023年にサラエヴォ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したばかりで、CDもおそらくこれが初めて。
 ここでのベートーヴェンの、骨太で剛毅で、しかし必要な時には十分に抑えも効かせられる音楽には、彼の可能性が大いに感じられる。クレノヴィチは20年後、いや10年後には西側で大活躍しているかもしれない。
 
















2/6(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AVIE



AV2653
\2700
国際派チェリスト、増田喜嘉
 秘めた情熱 ~ ビーチ、C.シューマン、ストロール、ブーランジェ

 エイミー・ビーチ(1867-1944):ロマンス Op.23
 クララ・シューマン(1819-1896):3つのロマンス Op.22
 リタ・ストロール(1865-1941):
  劇的な大ソナタ 《ティトゥスとベレニケ》
 リーナ・エスマーイール(b.1983):
  一つの言葉が世界を作る(one word makes a world)(世界初録音)
 ナディア・ブーランジェ(1887-1979):
  チェロとピアノのための3つの小品
 伝マリア・テレジア・パラディス(1759-1824):シチリアーノ
増田喜嘉(チェロ)
キム・ヘジン(ピアノ)

 国際派チェリスト、増田喜嘉!女性作曲家の秀逸なプログラムでデビュー!

 ☆ロサンゼルスを拠点に活動する国際派チェリスト、増田喜嘉がAvieからデビュー!
 ☆女性作曲家たちがいかにして注目されるようになっていったかを物語る、2世紀にわたるプログラム!
 ☆日本語解説付き輸入盤!

 神戸出身、5歳よりチェロを始め、12歳で渡豪以来欧米を中心に活躍している国際派チェリスト、増田 喜嘉(ますだ よしか)が、イギリスのAiveから登場!
 デビュー・アルバムとなる「秘めた情熱(Hidden Flame)」は、、クラシック音楽のレパートリーにおいて、女性たちがいかに注目を集めるようになっていったのか、そのストーリーを垣間見ることができるという、2世紀にわたる秀逸なプログラム。
おそらくもっとも有名なクララ・シューマンの「3つのロマンス」に加え、エイミー・ビーチやナディア・ブーランジェ、リタ・ストロールといった、再評価著しい女性作曲家・音楽家たちのチェロ作品を提示。
 インド系のルーツを持つ米国人作曲家リーナ・エルマーイールの『一つの言葉が世界を作る(one word makes a world)』は、インド古典音楽の「ラーガ」をベースとし、チェリスト増田喜嘉のために作曲された作品です。

 現在はロサンゼルスを拠点に演奏者・指導者として活躍し、近年は日本での演奏活動も広げている増田喜嘉は、オールドバラ音楽祭(英国)、オタワ室内楽祭(カナダ)、イエロー・バーン音楽祭(米国)、ランデブー・デ・ラ・ミュージック音楽祭(韓国)などの音楽祭にて定期的に演奏し、室内楽奏者として世界的に信頼を置かれています。
 ロサンゼルスでは室内楽グループSalastina LA、5台のチェロアンサンブルSAKURA、日本ではパトス四重奏団、神戸ピアノ三重奏団のチェリストとしても活動し、現代音楽の熱心な提唱者として、リーナ・エスマーイール、細川俊夫、デリック・スカイ、ベント・ソアンセン、ヨルグ・ヴィットマンらの作品の米国・世界初演を飾ってきました。
 これまで第11回ビバホールチェロコンクール第1位・夢但馬賞受賞、アメリカ全国ヤング・アーティストコンクール弦楽部門第1位、オーストラリア音楽協奏曲コンクール第1位、ヤマハ・ヨーロッパ音楽財団弦楽コンクール第1位等で優勝。

 ※録音:2022年6月10日-12日、Cammilleri Hall(南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)
 
 


AV2656
(2CD)
特別価格
\3900
アポロズ・ファイアのコンサートマスター、アラン・チュー
 ビーバーの傑作「ロザリオのソナタ」全曲を録音!

  ビーバー:ロザリオのソナタ
アラン・チュー(ヴァイオリン)
アポロズ・ファイア
ジャネット・ソレル(指揮、ハープシコード)

 ☆アポロズ・ファイアのコンサートマスター兼副芸術監督、アラン・チュー!
 ☆スコルダトゥーラ(変則調弦)に対応した6本のヴァイオリンで、ビーバーの傑作「ロザリオのソナタ」全曲を録音!

 アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したクリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイア。
 ニューアルバムでは、アポロズ・ファイアのコンサートマスター(リーダー)と副芸術監督(Assistant Artistic Director)を務めるシンガポールのヴァイオリニスト、アラン・チューを主役に据えて、ハインリヒ・ビーバーの代表作、「ロザリオのソナタ(ミステリー・ソナタ)」の全曲をレコーディング!

 1644年にボヘミアのヴァルテンベルクで生を受け、17世紀を代表するヴァイオリン奏者、作曲家として現在までその名を語り継がれるハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)。
 ビーバーの代表作「ロザリオのソナタ」は、聖母マリアへの祈りを表した15のソナタに、無伴奏のパッサカリア(守護天使)からなる大作で、最初のソナタと終曲のパッサカリア以外はすべてスコルダトゥーラ(変則調弦)が用いられた難曲としても知られています。
 アラン・チューはこの特殊調弦に対応するために6本のヴァイオリンを用い、それぞれの異なる色彩と音色を強調し、ビーバーが描いたロザリオの絵画的なテーマに光をあてています。

 ※録音:2021年~2023年、セント・ポール聖公会教会(クリーヴランド、アメリカ)
 
 .


AV2668
(2CD)
\5100→\4690
マギーガン&カンタータ・コレクティヴ!
 バッハ第2弾は「ロ短調ミサ」!

  J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232
ニコラス・マギーガン(指揮)
カンタータ・コレクティヴ
シェラザード・パンタキ(ソプラノ)
リアンナ・コックレル(アルト)
トマス・クーリー(テノール)
ポール・マックス・ティプトン(バス・バリトン)

 ☆名指揮者ニコラス・マギーガンとサンフランシスコの古楽アンサンブル、カンタータ・コレクティヴによるバッハ・シリーズ!
 ☆第2弾は、北米で高い評価を集める古楽系声楽ソリスト4人を迎えて贈る「ミサ曲ロ短調」のライヴ!

 長年フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍し(現在は桂冠音楽監督)、バロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン。
 そして彼が指揮台に立っていたフィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴによるJ.S.バッハの録音シリーズ。
 前作『ヨハネ受難曲(AV2605)』では「ラディカルな歴史的演奏、大胆で美しい構成」(BBCラジオ3 レコードレビュー)、「信心深さと演劇的要素の驚くべき統合性を発揮している」(アーリー・ミュージック・アメリカ)などと絶賛されたプロジェクトの第2弾は、現在北米を中心にもっとも高く評価されている4人の古楽系声楽ソリスト、非の打ち所のない室内合唱団とともに行われた『ミサ曲ロ短調』のライヴ録音。バッハ晩年の最高傑作の1つであり、宗教音楽のそびえ立つ至宝を、洗練されたアンサンブルと深い情熱で描いています。

 指揮者のニコラス・マギーガンは、フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督の他、クリーブランド、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコなどのアメリカの主要なオーケストラ、香港、シドニー、ロイヤル・コンセルトヘボウといった世界の主要なオーケストラと共演。海外での音楽活動への貢献によって大英帝国勲章(OBE)を授与されています。
 またイエール大学の定期演奏会に頻繁に客演するなど後進の指導にもあたっています。

 ※ライヴ録音:2023年3月20日、バークレー第一会衆派教会(カルフォルニア)

 
 




EVIL PENGUIN



XEPRC0062
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
リヌス・ロート(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)

  J.S.バッハ
   ソナタ第1番ト短調 BWV1001
   ソナタ第2番イ短調 BWV1003
   ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
   パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
   パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
   パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
リヌス・ロート(ヴァイオリン)
EPRC0062
(2CD)
特別価格
\2600

 リヌス・ロートが弾くバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲!

 ☆ドイツのヴァイオリニスト、リヌス・ロートが弾く無伴奏ソナタ&パルティータ全曲がセット化!
 ☆9歳の頃から共に歩んできたというバッハの金字塔に向き合う!

 ドイツのヴァイオリニスト、リヌス・ロート(リナス・ロス)によるバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲が登場!
 2つに分けてリリースされていた録音(EPRC0039/EPRC0040)のセット化となります。

 ザハール・ブロンやサルヴァトーレ・アッカルドに師事した1977年生まれのリヌス・ロートは、2006年にEMIからリリースしたデビュー・アルバムでECHOクラシック賞の最優秀新人賞を獲得し、2017年にはトーマス・ザンデルリンク指揮のロンドン交響楽団と共演したアルバムで再びECHOクラシック賞に選ばれるなど、同世代でも有数のヴァイオリニストとして活躍しています。
 主要作品からマイナーな作品まで幅広いレパートリーを持ち、特にミェチスワフ・ヴァインベルクの作品の普及に特別な貢献を果たしていることは国際的にもよく知られています。
 バッハの無伴奏ソナタ&パルティータは9歳の頃から共に歩んできたといい、2021年のロックダウンの期間を利用してヴァイオリニストにとっての金字塔ともいえるこの最重要作品のレコーディングに臨みました。
 ロートはこの奇跡的な音楽への強い関心を新たにする機会が、ロックダウン下において精神的な自由への逃避を可能にしてくれたと語っています。

 ※録音:2021年9月22日-25日&12月20日-21日、ライブラリー・ホール(オクセンハウゼン、ドイツ)
 ※使用楽器:ストラディヴァリウス'Dancla'、1703年
 




HYPERION



CDA68439
\2700
ピーター・フィリップス&スペインの合唱団「エル・レオン・デ・オロ」
 ジョルジュ・ド・ラ・エル:ミサ曲《万物の連なりを超えて》

 ジョルジュ・ド・ラ・エル(1547-1586):
  ミサ曲 《万物の連なりを超えて》
 ピエール・ド・マンシクール(c.1510-1564):
  その口で私に口づけを、よりよき生活のうちに、
  レジナ・チェリ*
 ニコラ・ペイヤン(c.1512-after 24 April 1559):
  いと聡明なる乙女*
 フィリップ・ロジエ(c.1561-1596):
  カンタンティブス・オルガニス、レジナ・チェリ*
エル・レオン・デ・オロ
ピーター・フィリップス(指揮)
マルコ・アントニオ・ガルシア・デ・パス(指揮)*

 ピーター・フィリップスとエル・レオン・デ・オロ、ジョルジュ・ド・ラ・エルのミサ曲 初全曲録音!

 ☆タリス・スコラーズの創設者兼ディレクター、ピーター・フィリップス!
 ☆スペインの合唱団「エル・レオン・デ・オロ」とフィリップスのHyperion録音第3弾!
 ☆スペイン王フェリペ2世の下で働いたフランドルの作曲家たちの知られざるコレクション!

 「エル・レオン・デ・オロ」は、マルコ・アントニオ・ガルシア・デ・パスが創設し2017年には20周年を迎えているスペインの合唱団。
 2014年ロンドン国際ア・カペラ合唱コンクール最優秀賞や、スペイン・クラシック音楽祭協会の「Circuitos FestClasica 2020 award」の古楽部門など、多くの賞を受賞してきた実力派です。
 世界最高峰のポリフォニー・グループ、タリス・スコラーズの創設者兼ディレクターとして名声を誇り、日本を含む世界各地でマスタークラスや合唱ワークショップを開いているピーター・フィリップスがエル・レオン・デ・オロの名誉指揮者を務めており、毎年タリス・スコラーズとのコラボレーションなども行っています。

 名匠ピーター・フィリップスとエル・レオン・デ・オロによるレコーディング第3弾は、今回初めて全曲録音が実現したというジョルジュ・ド・ラ・エルのミサ曲《万物の連なりを超えて》(自然の摂理に逆らって)を中心に、スペイン王フェリペ2世に雇われ、ルネサンス末期にマドリッドに住んでいたフランドルの作曲家たちの知られざるコレクションを紹介しています。

 ※録音:2023年2月17日-19日、サン・サルバードル・デ・コルネッジャーナ王立修道院教会(アストゥリアス、スペイン)

 
 
 .
CDA68428
\2700→\2490
ピアーズ・レーン(ピアノ)
 ロシアン・ヴァリエーションズ
  グラズノフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ジョン・フィールド

 ジョン・フィールド:ロシア民謡による変奏曲
 グラズノフ:主題と変奏
 チャイコフスキー:同一主題による6つの小品 Op.21
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.21
ピアーズ・レーン(ピアノ)

 知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンによる、ロシアン・ヴァリエーションズ!

 ☆イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーン!
 ☆ロシアの三人の作曲家と、サンクトペテルブルクに長年滞在したジョン・フィールドの変奏曲集!

 イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンによるロシアン・ヴァリエーションズ。グラズノフ、チャイコフスキー、ラフマニノフといったロシアの作曲家と、アイルランド生まれではありますが、サンクトペテルブルクに長年滞在し、ロシアに縁の深いジョン・フィールドの作品を取り上げています。

 ピアーズ・レーンは世界40ヵ国以上で演奏会を行っており、その中にはウィグモア・ホールでのソロ・リサイタルやカーネギーホールといった主要なホールでの演奏会も含まれています。
 またハイペリオン・レーベルを中心に多くのCDを録音しており、希少なロマン派のピアノ協奏曲など収録しています。他にも様々な国際的なコンクールでの審査員として活躍しており、英国王立音楽アカデミーの名誉会員に任命されるなど、教育者としても功績を残しています。

 ※録音:2023年4月3日-5日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 



.

LUNA MUSIC

LUNCD540
\2700→\2490
アルドナ・バルツニク(ソプラノ)&川口成彦(フォルテピアノ)
 美しきポーランド歌曲の響き
  A few words about love ...
アルドナ・バルツニク(ソプラノ)
川口成彦(フォルテピアノ)
 1. スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ (1859-1936) :Oczekiwanie Op.47-9
 2. ショパン:17のポーランドの歌 より いとしい人 Op.74-12
 3. ニェヴィアドムスキ:クラコヴィアク Op.47-5
 4. ニェヴィアドムスキ:O sroga czasow odmiano ! Op.45-9
 5. ニェヴィアドムスキ:こだま Op.45-6
 6. モーリツ・モシュコフスキ(1854-1925):6つの幻想小曲より 二重唱 Op.52-3
 7. ニェヴィアドムスキ:Miesiaczku, co sie po scianie Op.45-2
 8. ニェヴィアドムスキ:Juz miesiac zeszedl Op.45-8
 9. リスト:ウォロナンスの落ち穂拾い より ポーランドのメロディ S.249-2
 10. ニェヴィアドムスキ: 小鳥 Op.47-4
 11. ショパン:17のポーランドの歌 より 願い Op.74-1
 12. ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57
 13. ヤン・ガル(1856-1912):2つの歌 より 第1番ストルネッラ
 14. ヤン・ガル:O komm in mein Schiffchen Op.13-3
 15. ヤン・ガル:2つの歌 より 第2番 パジャの歌
 16. ヤン・ガル:A wiec kochaj ...Op.20-2
 17. テオドール・レシェティツキ(1830-1915):ロマンス変ロ長調 Op.40-2
 18. ヤン・ガル:Gdybym byl mlodszy...Op.20-1
 19. イグナツィ・クシジャノフスキ(1826-1905):無言歌イ短調 Op.28-1
 20. スタニスワフ・リプスキ(1880-1937):Biedne piesni mojej duszy Op.15-1
 21. パウル・ミットマン(1868-1920): Untreue Op.72-3
 22. パウル・ミットマン:Abschied Op.72-4
 (トラック:6、9、12、17、19 ピアノ独奏)

 オランダで出会った名手達の共演!美しきポーランド歌曲の響き!

 ☆ポーランド出身のソプラノ、アルドナ・バルツニクと、日本を代表するフォルテピアニスト、川口成彦による豪華共演!ポーランド人歌手による美しきポーランド歌曲を堪能!
 ☆川口成彦による書き下ろし解説付き!

 ポーランド出身のソプラノ、アルドナ・バルツニクと、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた川口成彦による注目の共演盤がポーランドのLuna Music(ルナ・ミュージック)から登場。
 バルツニクは、カロル・リピエンスキー音楽アカデミー、ハーグ王立音楽院で研鑽を積み、これまでに、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、コレギウム1704、オランダ・バッハ協会などの著名な古楽アンサンブルの公演に多数出演。
 ソリストとしてヴロツワフ・バロック・アンサンブルと共演したCDは、フレデリク賞を3度受賞し、ICMAにもノミネートされています。

 このレコーディング・プロジェクトは、バルツニクによるヴロツワフの図書館に所蔵されている貴重な手稿譜の研究から誕生。
 アルバムには、スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ、ヤン・ガル、パウル・ミットマンといった知られざるロマン派の作曲家たちによる歌曲作品や、リスト、モシュコフスキ、レシェティツキ、ショパンのピアノ作品が組み合わされています。
 歴史的な情報に基づいた演奏を専門とするソプラノ歌手アルドナ・バルツニクと、フランツ・ヴェルツク製作の1860年頃に作られた歴史的な楽器で演奏する日本を代表するフォルテピアニスト、川口成彦がロマン派時代の特徴である軽やかな響きと演奏スタイルを見事に再現しています。

 これら作品を通して、ポジティブな感情を呼び起こし、美しく感動的な愛の世界を探求。
 ここ日本では、2023年12月の「歌曲で辿るショパンへの旅路」での共演などでも好評を博した名手達による美しきポーランド歌曲の世界に酔いしれること間違いないでしょう!

 ※録音:2021年8月24日-27日、ヴィトルト・ルトスワフスキ国立音楽フォーラム・レッド・ホール(ポーランド)
 フォルテピアノ/フランツ・ヴェルツク1860年頃製
 



.

NORTHERN FLOWERS



NFPMA99158
\2600→\2390
ゲルギエフ×マツーエフ
 マリインスキー劇場自主レーベルで発売されるはずだった
  シチェドリン:協奏曲&バレエ音楽集

 シチェドリン:
  バレエ《せむしの仔馬》からの4曲
  ピアノ協奏曲第2番
  管弦楽のための協奏曲第1番《お茶目なチャストゥーシュカ》
  ピアノ協奏曲第5番
マリインスキー劇場管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
デニス・マツーエフ(ピアノ)

 ゲルギエフ×マツーエフの共演!シチェドリン作品の録音を復刻!

 ☆マリインスキー劇場の自主レーベルの音源がNorthern Flowersから復刻!
 ☆ゲルギエフ&マツーエフの豪華共演ほか、現代ロシアの巨匠、シチェドリンの作品を集成!

 活動休止となったマリインスキー劇場の自主レーベルからリリースされていた音源がNorthern Flowersレーベルから復刻されます。
 ワレリー・ゲルギエフが情熱を注いでいる作曲家の一人である現代ロシアの巨匠、ロディオン・シチェドリンの作品から、デニス・マツーエフとの豪華共演による2つのピアノ協奏曲やシチェドリンの真骨頂であるバレエ音楽を集成してリリース。
 Northern Flowersはこれまで他のレーベルからも歴史的価値の高い良質な音源の復刻を行っており、今後のリリースにも注目すべきでしょう。
 



.

SIGNUM



XSIGCD794
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ第6番、第1番、第8番

  ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
  ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
アラスター・ビートソン(フォルテピアノ)
SIGCD794
\2700→\2490

 ムローヴァ&ビートソン!SIGNUM移籍第2弾はベートーヴェン!

 ☆ヴァイオリンの女王ヴィクトリア・ムローヴァ。Signum Classics移籍第2弾!
 ☆2022年の来日公演でも素晴らしい共演を魅せてくれたビートソンとのベートーヴェン第2巻!
 ☆ガット弦とヴァルター1805モデルのフォルテピアノで描く楽聖の調べ!

 現代のもっとも偉大なヴァイオリニストの一人、ヴァイオリンの女王ヴィクトリア・ムローヴァ。
 イギリスのSignum Classics移籍第2弾となるアルバムは、英BBCミュージック・マガジンの「Chamber Choice」に選定されたヴァイオリン・ソナタ集(PONYX4221)の続編となる、アラスター・ビートソン(アラスデア・ビートソン)との共演によるベートーヴェン。
 スコットランド出身のピアノ&フォルテピアノ奏者、そして室内楽奏者としても華々しい活動を続けるビートソンは、2022年の来日公演でもヴィクトリア・ムローヴァと共演し、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ等を聴かせてくれました。

 前作(PONYX4221)と同様に、ガット弦を使用したヴァイオリンと、ポール・マクナルティが複製の1805年ウィーン製ヴァルター・フォルテピアノの組み合わせで、楽観的で、活発で、無尽蔵の創意に富んだ3つのソナタを比較的早くて軽快なテンポで演奏しています。

 
 



.

ALPHA CLASSICS

ALPHA1030
\3100→\2890
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
 風景 ~フランス・ロマン派の歌曲、管弦楽曲集

 1. テオドール・デュボワ(1837-1924):
  私の愛する人 ~『マルジョリの歌』
 2. レイナルド・アーン(1874-1947): 風景
 3. デュボワ: アンダンティーノ ~『子供の小さな夢』 *
 4. ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  月の光 ~ 『2つの歌』 Op. 46
 5. デュボワ: 天国にて ~『マルジョリの歌』
 6. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  虚ろな華やぎ ~『ペルシャの歌』 Op.26
 7. ジュール・マスネ(1842-1912):祈り ~『復讐の女神たち』 *
 8. エルネスト・ショーソン(1855-1899):
  死者 ~『ミアルカの歌』 Op.17
 9. フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928): 夢想 *
 10. アーン: 5月
 11. シャルル・グノー(1818-1893): つぐみ
 12. マスネ: パストラル ~歌劇《エスクラルモンド》 *
 13. デュボワ: 白き翼 ~『水上の音楽』
 14. グノー: 瞼を閉じて
 15. フォーレ: イスファハンの薔薇 ~『4つの歌』 Op.39
 16. デュボワ: アンダンティーノ・グラツィオーソ ~
  『子供の小さな夢』 *
 17. デュボワ: 変わらぬもの
 18. マスネ: 孤独 ~歌劇《サッフォー》 *
 19. アーン: 牢獄にて
 20. フォーレ: 夜想曲 ~組曲『シャイロック』Op.57 *
 21. フォーレ: 漁師の歌 ~『2つの歌』 Op.4
 22. サン=サーンス: 愛し合おう
 *...管弦楽のみによる演奏
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
アレクサンドル・ヴァイ(チェロ)...7
ミュンヘン放送管弦楽団
エルヴェ・ニケ(指揮)
NYCX-10462
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3520

 録音: 2021年1月 バイエルン放送スタジオ1、ミュンヘン
 収録時間: 56分
 ※国内仕様盤/日本語解説...相場ひろ/歌詞日本語訳...山下賢司

 【歌姫ジャンスと奇才ニケによる、フランス・ロマン派の秘曲集】
 豪華共演によるフランス・ロマン派の管弦楽伴奏歌曲を集めた一枚。パラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)の全面協力のもと、歌曲はもとより間奏曲のように挿入された管弦楽曲も含め、現在ではほとんど知られていない作品ばかりなのも嬉しいところです。
 ゆったりとしたテンポながら大きな山を築く曲想が多く、ジャンスの柔らかな声質とドラマティックな表現が、ニケにより妥協なく組み上げられる構成に支えられ作品の中で美しく映えています。
 




CPO



555613
\3100
C.P.E.バッハ/J.G.グラウン:ヴィオラ協奏曲集
 1-3. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  チェロ協奏曲 変ロ長調 Wq 171
   (マティス・ロシャによるヴィオラ編)
 4-6. ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1703-1771):
  コンチェルタンテ ハ短調 Graun WV A:XIII:3 -
   ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のために
 7-9. グラウン:協奏曲 変ホ長調 Graun WV A:XIII:3 -
  ヴィオラ、弦楽合奏と通奏低音のために
マティス・ロシャ(ヴィオラ)
ステファン・ワーツ(ヴァイオリン)
カメラータ・シュヴァイツ
ハワード・グリフィス(指揮)

 録音:2022年7月7-9日 Church Oberstrass、チューリヒ(スイス)
 総収録時間:62分

 ヨーロッパで注目されている若手ヴィオラ奏者マティス・ロシャが宿願だったというC.P.E.バッハのチェロ協奏曲に挑んだアルバム。
 ロシャはケルンでアントワン・タメスティに、ライプツィヒでタチヤナ・マスレンコに師事、現在はミゲル・ダ・シルバと共にベルギーのエリザベート王妃音楽院でアーティスト・イン・レジデンスを務めつつ、ベルギー、ドイツ、フランス、スイスなどで演奏活動を行っています。
 2021年にはラフマニノフのチェロ・ソナタや歌曲をヴィオラで演奏したアルバムをリリースして、そのテクニックと歌心あふれる演奏が注目されました。
 ここでは彼がかねてからの夢だったと語るC.P.E.バッハのチェロ協奏曲 変ロ長調 Wq 171のソロをヴィオラで演奏。原盤解説(英語・独語)では「この曲の軽やかなヴィルトゥオジティはヴィオラに向いている」と語る一方、10代の頃からの相談役であった指揮者ハワード・グリフィスに賛同してもらうためにアレンジには周到な工夫を凝らしたとも語っています。他にはヴァイオリンの名手だったグラウンの作品を2曲収録。コンチェルタンテで共演しているのは2014年メニューイン国際コンクールの覇者、オランダのステファン・ワーツ。
 グリフィス率いるカメラータ・シュヴァイツが見事なサポートを聴かせます。

 
 
 


777975
\3100
フリードリヒ・エック:3つのヴァイオリン協奏曲
 1-3. ヴァイオリン協奏曲第1番 ホ長調
 4-6. ヴァイオリン協奏曲第2番 ト長調
 7-9. ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調
ターニャ・ベッカー=ベンダー(ヴァイオリン)
マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団
ヨハネス・シュレーフリ(指揮)

 録音:2016年11月15-18日 Epiphaniaskirche、マンハイム(ドイツ)
 総収録時間:68分

 ドイツのヴァイオリニスト、作曲家フリードリヒ・エックは、モーツァルトより11歳年下、ベートーヴェンより3歳年上の音楽家。
 1778年、マンハイム管弦楽団のヴァイオリニストに就任し、ミュンヘンではペーター・ヴィンターに作曲を師事、その卓越した演奏と作品は18世紀末ヨーロッパの音楽界でセンセーションを巻き起こしました。
 しかし、当時の批評家に大絶賛されたにもかかわらず、 1800年に突然引退、妻とともにフランスに移住してしまいます。
 その引退の理由はわかっていませんが、彼の協奏曲が著名な出版社から出版されたにもかかわらず、ほぼ忘れられてしまったからと推測されています。
 
 現在、彼の名が知られているのは、モーツァルトの作品とされていた「ヴァイオリン協奏曲第6番」の真の作者としてのみでしょう。
 このアルバムに収録されている3つの協奏曲は、高い演奏技術を要し、モーツァルトを思わせる美しい旋律を持っています。来日経験もあるターニャ・ベッカー=ベンダーのヴァイオリンでこの魅力的な作品をお聴きください。
 
 


555603
\3100
テレマン/ハイニヒェン:初期カンタータ集
 1-7. ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):
  Der Herr ist nahe 主は近くにおられる
 8-12. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  Meines Bleibens ist nicht hier
   私に永遠の場所などない TVWV 1:1101
 13-14. テレマン:Ach Herr, straf mich nicht
  ああ、主よ、私を罰しないでください TVWV 7:3
 15-20. テレマン:Sei getreu bis in den Tod
  死に至るまで誠実であれ TVWV 1:1284
アンサンブル・ポリハルモニー
クオルキェストラ・ヒストリチナ
 (古楽器アンサンブル)
アレクサンダー・シュナイダー(指揮)

 録音:2021年9月14-16日 Evangelische Hoffnungsgemeinde, Hoffnungskirche、マグデブルク(ドイツ)
 総収録時間:61分

 プロテスタントの神学者で詩人のエルドマン・ノイマイスター(1671-1756)が教会歴のすべての日曜日と祝日のための一連のテキストを集めて1702年に出版した「Geistliche Cantaten(聖なるカンタータ)」は、変化に富んで文学的にも充実しており、レチタティーヴォ、アリア、合唱、コラールを組み合わせた曲作りに適していました。
 ここでは、若きテレマンがこのテキストを用いて様々な作曲技法を駆使したカンタータを収録。
 同じ頃にライプツィヒに住んでいたハイニヒェンの、オペラティックなカンタータも収録されています。
 声楽も器楽も各パート1名で演奏。見通しのよいテクスチュアで聞かせます。
 
 

555438
(2CD)
\5300
テレマン:フランス風典礼歴カンタータ集 1714/1715 第3集
 【CD1】
  1-6. Weichet fort aus meiner Seele TVWV 1:1537
  7-10. コラール前奏曲
   「Vater unser im Himmelreich 天にいますわれらの父よ」
  11-16. Ein Aussatz ist die Sunde TVWV 1:417
  17-19. コラール前奏曲
   「Ach Gott vom Himmel sieh darein
    ああ神よ、天より見そなわし」
  20-25. Graulich sind die letzten Zeiten TVWV 1:700
  26-30. Werd ich denn zu deiner Rechten TVWV 1:1579
 【CD2】
  1-4. Ich bin getrost im Leben TVWV 1:821
  5-12. Ach, wie beisst mich mein Gewissen TVWV 1:36
  13-16. コラール前奏曲
   「Durch Adams Fall ist ganz verderbt
    アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ」
  17-22. Was fehlt dir doch TVWV 1:1507
  23-25. コラール前奏曲
   「O Haupt voll Blut und Wunden
    おお、血と涙にまみれた御頭よ」
  26-31. Brich dem Hungrigen dein Brod TVWV 1:134
【CD1 ソリスト】
 アンネマリー・プファーラー(ソプラノ)
 リゼロッテ・フィンク(アルト)
 カルロス・ネグリン・ロペス(テノール)
 クラウス・メルテンス(バス)
【CD2 ソリスト】
 カトリン・ローレンツェン(ソプラノ)
 ユリー・グルツカ(ソプラノ)
 エティエンヌ・ヴァルフ(アルト)
 ファビアン・ケリー(テノール)
 ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
 ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)

グーテンベルク・ソロイスツ(合唱)
ノイマイヤー・コンソート
 (古楽器オーケストラ)
フェリックス・コッホ(指揮)

 録音:SWR Studio Kaiserslautern(ドイツ) 2022年7月、11月...CD1 2021年11月、2022年7月...CD2
 総収録時間:129分

 テレマン作品の復興に力を注ぐcpoレーベル、このアルバムは1714/15の教会歴(典礼歴)のために作曲された大きな編成によるカンタータ全72曲の録音プロジェクトの第3弾にあたります。
 第3集となるこの2枚組には7曲の三位一体節後の日曜日のカンタータと、聖ミカエルの祝日のカンタータ、そして4曲のコラール前奏曲を収録。
 ここでもテレマンの熟練の作曲技法に支えられた音楽表現が楽しめます。
 演奏はこれまでと同じ、フェリックス・コッホの指揮で、クラウス・メルテンスやハンス・イェルク・マンメルといったバロック歌唱に実績のあるヴェテラン歌手がソリストを務め、このプロジェクトのために選抜された若き歌手たちが組織するヴォーカル・アンサンブル「グーテンベルク・ソロイスツ」が合唱を務めています。
 テレマン・ファンだけではなく多くの人にお聴きいただきたい1枚です。
 
 

555609
(2CD)
\5300
クッサーの歌劇《アドニス》の貴重な録音
 ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):
  歌劇《アドニス》全3幕(1699/1700年初演)
   台本:フラミニオ・パリゼッティ
アドニス...ヤニック・デブス(バリトン)
ヴェーヌス...ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
クピド...アニータ・ロザーティ(ソプラノ)
ダフネ...ニーナ・ベルンシュタイナー(ソプラノ)
アポロ...ニルス・ヴァンデラー(アルト)
パラス...セダ・アミール=カラヤン(アルト)
ヴルカヌス...モーガン・ピアース(バス)
ユピテル...ドニミク・ヴェルナー(バス)
イル・グスト・バロッコ(古楽器オーケストラ)
イェルク・ハルベック(チェンバロ&指揮)

 録音:2022年9月4、5日 リーダーハレ、モーツァルトザール、シュトゥットガルト(ドイツ)
 総収録時間:128分

 1660年ドイツで生まれたクッサーの歌劇《アドニス》の貴重な録音。クッサーはパリでリュリに教えを受けた後、1690年以降ドイツ各地の劇場で楽長として活動。
 1704年にはロンドンに渡り、1711年からはアイルランドのトリニティ・カレッジ (ダブリン大学)の楽長として活躍しました。
 《アドニス》はシュトゥットガルト宮廷歌劇場の音楽監督時代の作品で、当時流行していたギリシャ神話のヴィーナスとアドニスの恋物語を題材にしています。
 他の作曲家の同種の作品に比べると、クッサーのものは神々が生き生きと人間的に描かれているのが特徴。作品は長らく行方不明でしたが、2005年に音楽学者サマンサ・オーエンズがヴュルテンベルク州立図書館で発見し、復元作業を経て初演の地で復活上演がなされました。充実の歌手陣にも注目です。

 


555664
\3100
18世紀トリノのオペラ・アリア集 ステファニー・ヴァルヌラン(ソプラノ)
ラストレー(古楽器アンサンブル)
 1. ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816):Per voi visino amabile
  歌劇《フラスカターナ》(1774) - ヴィオランテのアリア
 2. パイジェッロ:Ecco assisa al botteghino
  歌劇《ペテン師の帽子作りの女》(1787) – ニネッタのアリア
 3. フェリーチェ・アレッサンドリ(1747-1798): Placida riposa omai in lieta calma il mare
  歌劇《アルゲア》(1772) - リッチアルドのアリア
 4. ジュゼッペ・スコラーリ(1720-1744):L'amante tortorella
  歌劇《ラ・カッシーナ》(1755) – ラヴィニアのアリア
 5. スコラーリ:Con cento pastorelli 歌劇《ラ・カッシーナ》(1755) – チェッカのアリア
 6. ジョアッキーノ・コッキ(1712-1804):D'un novello ardor
  歌劇《ラ・パッツォ・グロリオーソ》(1753) - エウジェニアのアリア
 7. コッキ:Per placar gli astri tiranni 歌劇《アンドロメダ》(1755) - アンドロメダのアリア
 8. バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):Ogni anno passa un anno
  歌劇《田舎の哲学者》(1754) – レナのアリア
 9. ガルッピ:Una ragazza che non e pazza 歌劇《田舎の哲学者》(1754) – レスビーナのアリア
 10. ニッコロ・ピッチンニ(1728-1800):Vieni al mio seno
  歌劇《賢い小間使い またはチェッキーナ》(1760) - チェッキーナのアリア
 11. ピッチンニ:Che tortora io sono
  歌劇《認められた奴隷、あるいは贅沢な二人》(1765) – アルミンダのアリア
 12. ジョヴァンニ・バッティスタ・ボルギ(1738-1796):
  Odo il tuono 歌劇《シリアのアドリアーノ》 (1758) – ファルナスペのアリア
 13. ピエール=アレクサンドル・モンシニー(1729-1817):
  Dans quel trouble 歌劇《脱走兵》(1769) - ルイーズのアリア
 14. アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):
  Air de la fauvette 歌劇《ゼミールとアゾール》(1771) - ゼミールのアリア

 録音:2023年9月8-10日 Odeo del Palazzo del Circolo del Whist - SocietaFilarmonica di Torino(イタリア)
 総収録時間:65分

 トリノのアカデミア・フィラルモニカは1814年に50人のアマチュア音楽家によって設立された伝統ある教育機関で、ここには18世紀にレージョ劇場を運営していた団体が持っていた約3000冊の楽譜が所蔵されています。
 これらの中からレージョ劇場とカリニャーノ劇場で初演、上演された作品のアリアを選び、ステファニー・ヴァルヌランとラストレーによる生き生きとした歌唱と演奏で現代によみがえらせました。

 
 



.

NAXOS

8.573924
\1800
20世紀ブラジルの作曲家
 ゲーハ=ペイシ:ラグーナからの撤退(管弦楽作品集)

 1-10. A Retirada da Laguna ラグーナからの撤退(1971)
  1. I. Partida para os campos / 2. II. Pantanais /
  3. III. Alegria em Nioaque / 4. IV. Laguna /
  5. V. Uma noite calma / 6. VI. Incendio; depois o temporal /
  7. VII. Esperanca no Campo das Cruzes /
  8. VIII. A morte do guia Lopes / 9. IX. Regresso pacifico /
  10. X. Cancao a fraternidade universal
 11-13. 独奏ヴァイオリンと室内管弦楽のためのコンチェルティーノ(1972)
 14-17. Museum of the Inconfidencia インコフィデンシア博物館(1972)
  14. I. Entrada / 15. II. Cadeira de arruar /
  16. III. Panteao dos inconfidentes / 17. IV. Restos de um reinado negro
アブネル・ランディム
 (ヴァイオリン)...11-13
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)
NYCX-10461
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2200

 録音:Centro Cultural Oscar Niemeyer, Palacio da Muusica Belkiss Spenzieri, Goiania, ゴイアス(ブラジル) 2015年9月26-28日...1-10、14-17 2019年11月29日...11-13
 総収録時間:72分

 現代ブラジルを代表する作曲家、ゲーハ=ペイシ。NAXOSから既発の「交響的組曲」をはじめ、忘れがたい旋律と絶妙な管弦楽法による傑作を数多く残す。
 本アルバムに収録された3曲はいずれも1971年-72年に書かれたもので、彼が辿り着いた音楽的ナショナリズムという思考が詰まった逸品。謎めいたタイトルはいずれもブラジルが独立するまでの闘争に関係する。
 ペイシの鮮やかな筆によって、いま、歴史が音で立ち上がる!(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長 木許裕介)

 「交響的組曲第1番、第2番」のCD(NYCX-10322/8.573925)が『レコード芸術』や『朝日新聞』等で称賛され、突如として注目を集めた20世紀ブラジルの作曲家セーザル・ゲーハ=ペイシ、待望の新録音が登場。
 「ラテンのノリ」というイメージに相応しいリズムと色彩に、時としてショスタコーヴィチを思わせる劇的でシリアスな場面描写を伴う作品群に注目です。
 ゲーハ=ペイシは、ポルトガル移民でアマチュアの音楽家だった父からギターを学び、音楽学校でヴァイオリンを学んだ後、指揮者・教育者として活躍。 ラジオ・テレビ番組や映画のための音楽も手掛け、ブラジルのフォーク・ミュージックの要素を取り入れた作品を残しています。

 冒頭の「ラグーナからの撤退」は、1867年のブラジルとパラグアイの戦争を描いた小説にインスパイアされた交響組曲風の作品。
 演奏時間40分余りの大作で、勇壮で高揚感のある第1部、恐怖、飢饉、疫病などさまざまな危機に直面するブラジル軍を描いた第2部、戦死者たちを悼みながら撤退する兵士たちを描く第3部で構成されており、最後は悲劇を浄化し平和を願うかのような抒情的な旋律で締めくくられます。
 最後の 「インコフィデンシア博物館」は、ポルトガルからの独立運動の引き金となった事件の指導者で悲劇的な死を遂げたチラデンテスへのオマージュ的作品です。
 両曲とも場面や心情描写に長けたゲーハ=ペイシの手腕が遺憾なく発揮されており、熱気をはらみ、時として鬼気迫るようなサウンドと共に、聴く人の心にストレートに迫る力をもっています。
 悲劇的要素の強い2作に挟まれた「独奏ヴァイオリンと室内管弦楽のためのコンチェルティーノ」は、ヴァイオリニストでもあったゲーハ=ペイシの面目躍如とした陽気でエンターテインメント性の高いコンサート・ピース。
 ブラジル北部の民族文化を取り入れながら新しい作品の創作をめざす「アルモリアル運動」から生まれた作品で、民族色豊かな旋律とリズムに乗ってソロが華麗な技巧を披露してゆく音楽は理屈抜きに楽しめるものです。

 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。

 




姿を現した新時代の天才作曲家
セーザル・ゲーハ=ペイシ
旧譜

 8.573925
\1800
ブラジル外務省提携ブラジル音楽シリーズ

セーザル・ゲーハ=ペイシ(1914-1993):
 交響的組曲第1番、第2番/ローダ・デ・アミーゴス

  交響的組曲第1番 「パウリスタ」(1955)
   1. I. Caterete カチテレ 2. II. Jongo ジョンゴ
   3. III. Recomenda de almas レコメンダ・デ・アルマス
   4. IV. Tamb タンブ
  ローダ・デ・アミーゴス 友達の輪(1979)
   5. I. O rabugento オ・ラブジェント
   6. II. O teimoso オ・テイモーソ
   7. III. O melancolico オ・メランコリコ
   8. IV. O travesso オ・トラヴェッソ
  交響的組曲第2番 「ペルナンブーコ」(1955)
   9. I. Maracatu マラカトゥ
   10. II. Danca de cabocolinhos ダンサ・デ・カボクリーニョス
   11. III. Aboiado アボイアード 12. IV. Frevo フレーヴォ
ラウル・メネゼス (フルート)...5-8
プブリオ・ダ・シウバ (オーボエ)...5-8
パトリック・ヴィリオーニ (クラリネット)...5-8
フェリペ・アルーダ (ファゴット)...5-8
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン (指揮)
 NYCX-10322
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2200

 録音: 2016年11月5-8日 Palacio da Musica Belkiss Spenzieri do Centro Cultural Oscar Niemeyer, Goiania, ゴイアス(ブラジル)

 ゲーハ=ペイシは、カマルゴ・グァルニエリやクラウジオ・サントロとほぼ同時代を生きた作曲家であり、ポピュラー音楽の編曲者としても数多くの作品を残した。
 このアルバムに収められた「交響的組曲」は、彼が丹念に研究を重ねたブラジルの民族舞踏のエッセンスが惜しみなく注ぎ込まれた傑作である。
 絶妙なオーケストレーションに躍動するリズム。冒頭から、なんだこれは?!と驚くこと請け合い。
 ちなみに、この交響的組曲第2番「ペルナンブーコ」はいま私が最も演奏したいオーケストラ作品の一つである。だって、楽しすぎるんだもの! ―ー木許裕介(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)

 ナクソスがブラジル外務省の提携で進めているブラジル音楽のシリーズ、2022年はブラジル独立200周年にあたることもあって一層活性化しています。
 最新作はセーザル・ゲーハ=ペイシの交響的組曲集。ゲーハ=ペイシはポルトガル移民でアマチュアの音楽家だった父からギターを学び、更に音楽学校でヴァイオリンを学んだ後、指揮者・教育者として活躍。
 ラジオ・テレビ番組や映画のための音楽も手掛けました。オーケストレーションのうまさは特に高く評価されています。
 その手腕とブラジルのフォーク・ミュージックの要素が結びついた「交響的組曲」は、絵に描いたような「ラテンのノリとリズム」が鳴りっぷりのいいオーケストラで奏でられる、無類に楽しい音楽です。
 「ローダ・デ・アミーゴス」は、ゲーハ=ペイシの音楽仲間へのトリビュートで、それぞれの友人が演奏していた管楽器を主役に立てた協奏的断章といった趣の作品。
 20世紀ブラジルの作曲家の例にもれず12音技法に心酔した時期もあったゲーハ=ペイシですが、ここに収められた曲は理屈抜きに楽しめるものとなっています。

 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。
 

 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTO


ALC1488
\1900
ロージャ・ミクローシュ:ヴァイオリン協奏曲
 ヴァイオリン協奏曲 Op.24
 主題、変奏とフィナーレ Op.13A
 ハンガリー夜想曲 Op.28
 ワイン醸造家の娘 Op.23A

イゴール・グルップマン(ヴァイオリン)
ジェームズ・セダレス(指揮)
ニュージーランド交響楽団


 ロージャ・ミクローシュのクラシック作品集!

 ロージャ・ミクローシュは、映画音楽の世界で特に有名で《ベン・ハー》などのサウンドトラックを担当し、アカデミー賞に17回ノミネート、そして3度受賞しています。
 このCDに収められている《ヴァイオリン協奏曲》は、ハイフェッツの委嘱により作られたもので、ロージャが作曲した芸術音楽の中でも評価の高い作品の一つに数えられています。
 
 

ALC1482
\1900
レオンティン・プライス・パーソナル・チョイス レオンティン・プライス(ソプラノ)、他
 ヴェルディ:
  《アイーダ》より「勝ちて帰れ」、「O patria」、
  《イル・トロヴァトーレ》より「静かな夜」、「Timor di me - D'amor sull'ali rosee 」
 プッチーニ:
  《つばめ》より「ドレッタの夢」、《トスカ》より「歌に生き、愛に生き」、
  《蝶々夫人》より「ある晴れた日に」、「蝶々さんの死」、
  《トゥーランドット》より「氷のような姫の心も」
 ガーシュイン:《ポーギーとベス》より
  「サマータイム」、「愛するポーギー」、「うちの人は逝ってしまった」
 伝承曲:
  He's Got the Whole World in His Hands、ライド・オン、
  スウィング・ロー・スウィート・チャリオット、ディープ・リバー、Were You There ?
 シューベルト:アヴェ・マリア
 アダン:さやかに星はきらめき

 国際的な活躍をした最初の黒人歌手の一人、レオンティン・プライス。
 彼女の声は間違いなく特別なもので、大指揮者カラヤンに薫陶を受けたことも知られています。
 そのレオンティン・プライスが歌ったアリアから伝承曲までたっぷりと収録されたこのアルバムは彼女の輝かしい歌声をご堪能いただけます。
 



.

PARNASSUS



PACL95013
\2600→\2390
ミルシテインのアンコール・ピース
 ミニアチュール&ヴィネット(&モア) ~
  26のお気に入りのアンコール集
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
レオン・ポマーズ(ピアノ)
  スメタナ:わが故郷より/グルック(クライスラー編):精霊の踊り/
  ヴィエニャフスキ:マズルカ ニ長調 Op.19-2/ヴィヴァルディ:シチリアーノ/
  コダーイ(ミルシテイン編):港に雨が降るように/
  ショパン(ミルシテイン編):ノクターン 嬰ハ短調/リース:モート・ペルペトゥオ/
  ナルディーニ:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調 より ラルゲット/
  ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第2番ニ短調/マスネ(マルシック編):タイスの瞑想曲/
  ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ロシアの乙女の歌/
  パラディス(ドゥシュキン編):シチリアーノ/R.コルサコフ(ハルトマン編):熊蜂の飛行/
  ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形/ヴィエニャフスキ:華麗なポロネーズ第1番ニ長調 Op.4/
   ファリャ(コハンスキ編):アストゥーリアス地方の歌、ホタ/
  ラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌/
  サラサーテ:アンダルシアのロマンス/シューマン(フルヴェック編):トロイメライ/
  J.S.バッハ(ヴィルヘルミ編):管弦楽組曲第3番ニ長調 より アリア/ノヴァーチェク:常動曲/
  チャイコフスキー:メロディ/ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女/
  ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ Op.16

 20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、ミルシテインのアンコール・ピース!

 ☆20世紀最高のヴァイオリニストの一人、ナタン・ミルシテインの珠玉のアンコール・ピース!
 ☆2つの有名なコレクションがリマスタリングされて登場!

 20世紀最高のヴァイオリニストの一人と称されたナタン・ミルシテイン。
 本アルバムでは、1956年から60年にかけて録音された2つの有名なコレクションから26曲をリマスタリングし集成。
 美しく流れるようなレガート奏法、鮮やかなテクニックと表現力でヴァイオリンの貴公子とも呼ばたミルシテインの珠玉のアンコール・ピースをお楽しみいただけます。

 ※録音:1956年、1958年、1960年
 
 .


PACD96088
\2600→\2390
エリーザベト・シューマン最後の録音が初CD化
 ~エリーザベト・シューマンの白鳥の歌
エリーザベト・シューマン(ソプラノ)
エルネスト・ラッシュ(ピアノ)
 メンデルスゾーン:
  Das Erste Veilchen (Ebert)、Die Liebende Schreibt (Goethe)、
  Bei Den Weige (Klingemann)、Der Mond (Geibel)、Fruhlingslied (Schwabisch)
 ローベルト・フランツ:
  Aus Meinem Grossen Schmerzen, Op.5-1、Voglein Wohin, Op.1-11、
  Stille Sicherheit, Op.10-2、Bitte, Op.9-3、Liebchen ist da, Op.5-2、
  Mutter, o sing mich zur Ruh, Op.10-3、Gute Nacht, Op.5-7、Widmung, Op.14-1
 フーゴ・ヴォルフ:
  Bedeckt mich mit Blumen (Spanisches Liederbuch)、
  Gesegnet sei das Grun (Italienisches Liederbuch)、
  O war Dein Haus durchsichtig wie ein Glas(Italienisches Liederbuch)、
  Ihr jungen Leute (Italienisches Liederbuch)、Wie glanzt der helle Mond (Keller)、
  Du denkst, mit einem Fädchen mich zu fangen(Italienisches Liederbuch)、
  In der Fruhe ("kein Schlaf noch kuhlt das Auge mir")(Morike Lieder)、
  Sie blasen zum Abmarsch (Spanisches Liederbuch)、Blumengrass (Goethe Lieder)、
  Nun wandre, Maria (Spanisches Liederbuch)、Als ich auf dem Euphrat Schiffte (Goethe)、
  Ein Standchen euch zu bringen (Italienisches Liederbuch)、
  Verborgenheit (Morike)、Phanomen (Goethe)、Anakreons' Grab (Goethe)、
  Nimmersatte Liede (Morike)、Frage und Antwort(Morike)
 R.シュトラウス:Morgen)、Morgen incl. master class

 歌曲、オペラから宮廷歌手まで、また音楽教育者としても活躍したドイツ系アメリカ人のエリーザベト・シューマン。
 20世紀最高のリート歌手として名高い、エリーザベト・シューマンが残した最後の録音が初CD化され登場。

 ※録音:1950年
 





















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2023 ARIA-CD.All rights reserved.