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≪第123号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その2 2024/3/19~





3/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

PROSPERO CLASSICAL


PROSP 0086
(2CD)
\3700
ジョージ・ジェフリーズ(c.1610-1685):
 宗教歌曲とアンセム集

  [Disc1](5声と通奏低音)
   Hark, shepherd swains/Busy time this day/
   Brightest of days/Whisper it easily/
   Rise heart; thy Lord is risen/Look up, all eyes/
   The Lord in thy adversity */A music strange
  [Disc2](4声と通奏低音)
   What praise can reach thy clemency */
   Turn thee again */Awake my soul */
   How wretched is the state you all are in/
   In the midst of life/Turn thou us, O good Lord */
   Great and marvelous are thy works */He beheld the city

 * 世界初録音
ソロモンズ・ノット

 知られざるイギリス・バロックの祖、ジョージ・ジェフリーズの宗教声楽曲をすべて網羅!忘れられたのが不思議すぎる、驚くほどの完成度、ソロモンズ・ノットのすばらしい歌唱能力にも大注目

 録音:2022年8月20-23日/イギリス、ノーサンプトンシャー、カービーホール/46:53、39:08

 イギリスの知られざる作曲家、ジョージ・ジェフリーズ(1610年頃~1685年)の4声および5 声と通奏低音のための英語による声楽作品全集。
 驚くほど完 成度の高い作品ばかりで、音楽史から消えてしまっているのがまったく不思議です。
 イギリス気鋭の声楽グループ、ソロモンズ・ノットの歌唱がまた素晴らしく、ジェ フリーズの音楽との最高の出会いを作ってくれます。通奏低音はテオルボとオルガンを使用。

 ジェフリーズはモンテヴェルディが提唱した第二作法(厳格なルネサンス書法に対する形で生まれた劇的で自由なバロック的手法)をイギリスにもたらした最初 の作曲家。
 当時の現代音楽だったイタリアのマドリガルを取り入れ、情感豊かに宗教声楽曲を書いた、非常に先駆的な人物です。パーセル以前のイギリスに初めて バロック音楽を響かせたと言っても過言ではない大きな存在と言えるでしょう。

 ジェフリーズはオックスフォードでチャールズ1 世のオルガニストを務めたのち、1648年頃から亡くなるまで、ノーサンプトンシャー州カービーのハットン家に勤 めました。
 ここが今アルバムの録音場所である歴史的建造物「カービーホール」です。
 作曲家が生涯の大半を過ごした建物の、同じ壁に音を反響させて、じっくり 丁寧に歌われた音楽はまさに格別。たまらない美しさが耳を満たします。

 
 
 


PROSP 0083
\2900
モーツァルト:ホルン協奏曲集
 第2番 変ホ長調 K.417
 第4番 変ホ長調 K.495
 第3番 変ホ長調 K.447
 第1番 ニ長調 K.412
ジビュレ・マーニ(ホルン)
アンドレアス・シュペリング(指揮)
ブランデンブルク交響楽団

 狩りの響きから温かな歌までホルンがきらびやかに舞う好演

 録音:2023年/52:11

 モーツァルトのホルン協奏曲は、ホルンの名手でありモーツァルトと冗談をとばしあいふざけあう間柄だったヨーゼフ・ロイトゲープ(1732-1811)のために書かれました。
 どれも美しく整った音楽でありながらユーモアのある名品で、ホルン奏者にとって欠かせない重要レパートリーになっています。

 ジビュレ・マーニはマリー=ルイーズ・ノイネッカーに師事したホルン奏者。1997年から2016年までフランクフルト歌劇場の管弦楽団で首席ホルン奏者を務めました。
 ソリストとしても数多のオーケストラと共演、2020年からはベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学のホルン科教授を務めています。

 指揮は古楽ファンになじみのあるシュペリング。ブランデンブルク交響楽団は1810年創設の長い歴史を持つオーケストラです。
 
 


PROSP 0080
\2900
トランペットとオルガンのための17世紀スペイン音楽
 ホセ・ヒメネス:Batalla de 6°tono
 フランシスコ・ディエゴ・デ・コンセイサン:Batalha de 5°tom
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:
  Tres glosas sobre el canto de la Inmaculada Concepcion
 アントニオ・コレア・ブラガ:Tiento de 6°tom
 アントニオ・コレア・ブラガ:Batalha de 6°tom
 フアン・カバニーリェス、ヨハン・カスパール・ケルル:
  Batalla Imperial
 フランシスコ・ヴァルス:Kyrie de Quarti Toni
 パブロ・ブルーナ:Batalla de 6°tono
 ペドロ・デ・アラウージョ:Batalha de 6°tom
 パブロ・ブルーナ/ヘンリー・モデラーク:
  «Pange lingua» Variationes
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア:
  Obra de 8°tono «Ensalada»
 フランシスコ・カルロス・デ・サンクト・ヨセフ:
  Obra de 5°tom
 アントニオ・デ・カベソン/ヘンリー・モデラーク:
  Pavana con su glosa
 作者不詳:Batalla Famosa
ヘンリー・モデラーク(トランペット)
ジョアン・ボロナート・サンス(オルガン)

 威厳あるトランペットとオルガンの響き

 録音:2023年/76:22

 バロックトランペットとオルガンで聴く17世紀スペイン音楽。
 曲によってはクラリーノを追加したりティンパニを入れたりしていて、様々な音響が楽しめます。
 トランペットとオルガンって意外にもそうとう相性がいいんです。

 




EM RECORDS


EMRCD085
\2700
ラ・ベル・ダム
 クィルター:The Faithless Shepherdess
 ディーリアス:小管弦楽組曲第1番
 ホルスト:Ornulf's Drapa
 ノーマン・オニール:
  La Belle Dame sans Merci(つれなき美女)
 シリル・スコット:The Ballad of Fair Helen of Kirkconnel
 ハヴァーガル・ブライアン:伝説
 キャンベル・マッケンジー:コロンバ
BBCコンサート・オーケストラ
ジョン・アンドルーズ(指揮)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ルパート・マーシャル=ラック(ヴァイオリン)

 19世紀末の英国ロマン主義を歌う!

 ☆世紀末の英国ロマン主義!
 ☆ロデリック・ウィリアムズが歌う、管弦楽を伴う歌曲集。
 ☆全曲世界初録音!

 近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festival(EMF/イギリス音楽祭)の自主レーベル「EM Records」。
 少なくとも1つ以上の世界初録音作品を収録するというこだわりのもとリリースされてきたEM Recordsのニュー・アルバムは、19世紀末の英国ロマン主義をテーマとした、オニール、ホルスト、ディーリアス、クィルター、マッケンジー、ブライアンの世界初録音作品を集成。

 ホルストが1898年に作曲したバリトンとオーケストラのための小品「Ornulf's Drapa(オルヌルフのドラパ)」(詩はイプセンの『ヘルゲランのヴァイキング』から引用)は、エム・マーシャル=ラック(EM Recordsのレーベル・ディレクター、EMFのマネージング&アーティスティック・ディレクター、ルパートの妻)が大英図書館からオリジナルの楽譜を入手し、ブルーノ・バウアーが編集。
 英国ホルスト協会からも多額の助成金が出され、世界初録音が実現しています。
 



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HYPERION



JCDA68423
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
タカーチ弦楽四重奏団
シューベルト:弦楽四重奏曲第8番&第15番

 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887
  弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 D112
タカーチ弦楽四重奏団
 〔エドワード・ドゥシンベア(第1ヴァイオリン)、
  ハルミ・ローズ(第2ヴァイオリン)、
  リチャード・オニール(ヴィオラ)、
  アンドラーシュ・フェイェール(チェロ)〕
CDA68423
\2700→\2490

 タカーチ弦楽四重奏団新録音!若きシューベルトと円熟のシューベルト!

 ☆世界最高峰の四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団!
 ☆10代と、晩年に作られた弦楽四重奏曲のカップリング!

 まだ10代であった若きシューベルトが1814年9月5日から13日までの短い期間に書き上げた作品である《弦楽四重奏曲第8番》。
 驚くことに第1楽章は「4時間半で完成」と書き記してあります。
 ですがその完成度は高く、シューベルトが憧れていたモーツァルトの作品のように綿密に計画され書かれたことが窺えます。

 そしてシューベルトが作った弦楽四重奏曲の最後となった《第15番》。こちらもわずか11日間で書かれた作品です。
 《第15番》はシューベルトの存命中に全曲演奏されることはありませんでした。
 しかしその野心的な作風は、彼の室内楽曲を代表するものに値する作品で、こちらはベートーヴェンの影響も感じさせるものとなっています。

 タカーチ弦楽四重奏団は1975年にブダペストのフランツ・リスト音楽院の学生であったガボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラティスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつです。
 2020年6月には、グラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わり活動しています。

 ※録音:2023年5月20日-23日、ワイアストン・エステート・コンサート・ホール(イギリス)



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 チクルスにするつもりなのか単発なのか、彼らには20年近く前のこんな名盤があった。


旧譜 2006年 タカーチ弦楽四重奏団
ハイペリオンへの移籍第1弾となった「死と乙女&ロザムンデ」
Schubert: Death and the Maiden
CDA 67585
\2700→\2490
シューベルト:
 弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810《死と乙女》/
 同第13番イ短調D.804,Op.29《ロザムンデ》
タカーチ弦楽四重奏団

当時のコメントから

「 まさかのタカーチSQのHYPERION移籍。
 DECCAで数多くの名演名盤を残しつつも、いつしか旧譜は廃盤にされ、ついにリストラかと思いきや起死回生のベートーヴェン弦楽四重奏曲で評論家もファンもグウと唸らせた。日本でも中期と後期がともにレコード・アカデミー賞を取るという離れ業を成し遂げ、若手-中堅弦楽四重奏団としてはひとつ頭を抜きん出た存在となった・・・はずだったのに、ここでいきなりDECCAを飛び出してHYPERIONへ移籍。

 とはいうものの、取り上げた曲が「死と乙女」&「ロザムンデ」。これではファンも喜ばないわけにはいかない。90年代後半にリリースされたあのシューベルトを知るものにとって、このリリースはまさに天からの贈り物。高い密度と集中力、そして美しい正統を感じさせる優雅さ。最高の2曲が聴ける。」




 
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CDA68429
\2700→\2490
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.87 ~
 ライネッケ&ザウアー:ピアノ協奏曲集

  カール・ライネッケ(1824-1910):
   ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.144、
   コンツェルトシュテュック Op.33
  エミール・フォン・ザウアー(1862-1942):
   ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.254
サイモン・キャラハン(ピアノ)
ザンクト・ガレン交響楽団
モデスタス・ピトレナス(指揮)

 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第87巻!サイモン・キャラハンがシリーズ4度目の登場!

 ☆Hyperionの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」の第87巻!
 ☆生誕200年を迎えたライネッケ&リストの高弟ザウアーの知られざるコンチェルトをサイモン・キャラハンの演奏で!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。
 第87巻となる今作はレアなレパートリーを多数発掘しているピアニスト、サイモン・キャラハンがシリーズ4度目の登場!
 ライネッケ&ザウアーの珍しいピアノ協奏曲を取り上げます。

 2024年に生誕200年を迎えるカール・ライネッケのピアノ協奏曲はシリーズ第85巻(CDA68339)でサイモン・キャラハンによる第1番、第2番、第4番がリリースされていましたが、残る第3番が今作に収録。
 ピアノと管弦楽のための「コンツェルトシュテュック」も併せて収録されています。
 ライネッケと同じくドイツの作曲家で一世代若いエミール・フォン・ザウアーは最晩年のフランツ・リストに教わった作曲家であり、楽譜の校訂者としても名が知られています。
 その作品はライネッケ以上に録音に恵まれているとは言い難く、ピアノ協奏曲第1番は同シリーズよりスティーヴン・ハフの演奏で1996年のグラモフォン賞を受賞したディスク(CDA66790)がありましたが、第2番がこの度待望のリリースとなります。

 ※録音:2023年5月22日-25日、トーンハレ・ザンクト・ガレン(スイス)
 




POLSKIE RADIO

PRCD0084
【旧譜】
\2700
アマデウス Vol.1 ~ ゴルトベルク変奏曲(室内オーケストラ版)
 J.S.バッハ(ユゼフ・コフレル編):
  ゴルトベルク変奏曲 BWV988(室内オーケストラ版)
   (世界初録音)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団

 ドゥチマル&ポーランド放送アマデウス室内管の"アマデウス"シリーズ!

 ☆1995年に発見されたユゼフ・コフレルによる室内オーケストラ版「ゴルトベルク変奏曲」を世界初録音!

 ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第1巻。

 記念すべき第1巻に収録されたのはポーランドの作曲家ユゼフ・コフレルが1938年に完成させたとされる室内オーケストラ版「ゴルトベルク変奏曲」の世界初録音音源。
 1896年当時のオーストリア=ハンガリー帝国領生まれのコフレルは第二次世界大戦中に殺害されたとされており、その最期がゆえ作品の多くが所在不明となっていた中この編曲は1995年にベルリンで発見されています。
 アイデアに富んだ非常に優れたアレンジで現在では他の録音も出回っていますが、当盤が最初のレコーディングでした。

 ※録音:2001年2月21日-22日、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
 
 
PRCD0085
【旧譜】
\2700
アマデウス Vol.2 ~ タンスマン/メイエル/A.パヌフニク/キラル
 アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
  弦楽オーケストラのためのトリプティク
 クシシュトフ・メイエル(b.1943):
  ハープ、チェロと弦楽オーケストラのための室内協奏曲 Op.64*
 アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):ヴァイオリン協奏曲**
 ヴォイチェフ・キラル(b.1932):オラヴァ
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
カロリナ・ヤロシェフスカ(チェロ)*
ボジェナ・トレンデヴィチ(ハープ)*
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(ヴァイオリン)**

 ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第2巻。
 20世紀以降のポーランド楽壇を彩る4名の作曲家による弦楽オーケストラのための作品を収録しています。

 ※録音:2001年-2004年、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
 
 
PRCD1561
【旧譜】
\2700
アマデウス Vol.13 ~ 展覧会の絵(弦楽オーケストラ版)
 ユリウシュ・ザレンプスキ(1854-1885)
  (アグニェシュカ・ドゥチマル編):
   ピアノ五重奏曲ト短調 Op.34(ピアノと弦楽オーケストラ版)*
 ムソルグスキー(アグニェシュカ・ドゥチマル編):
  展覧会の絵(弦楽オーケストラ版)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)*

 ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第13巻。

 本作ではドゥチマル自身による2つのアレンジが収録されており、ポーランド出身の夭折の作曲家、ユリウシュ・ザレンプスキの「ピアノ五重奏曲」を弦楽オーケストラ版で演奏。
 ソリストにはエヴァ・ポブウォツカが参加しています。
 
 「展覧会の絵」も弦楽オーケストラによる演奏。様々な管楽器が活躍するラヴェル版など他のどのアレンジとも違う、弦楽器の巧みな扱いに驚く新鮮な「展覧会の絵」を聴くことができます。

 ※録音:2009年1月16日*&1月28日、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
 



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RONDEAU



VROP405455
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6105
「ヨハネ受難曲」初演300周年記念!
 聖トーマス教会合唱団、ベルリン古楽アカデミー

 初演者"聖トーマス教会合唱団が歌う1724年初稿版!

  J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV 245.1(1724年初稿版)
聖トーマス教会合唱団、
ベルリン古楽アカデミー
アンドレアス・ライツェ(指揮)
レオポルト・ゲルシュ(ソプラノ)
コンラート・フューラー(アルト)
マッテオ・デ・バスティアーニ(アルト)
ロベルト・ポーラーズ(テノール)
トビアス・ベルント(バス/ピラト)
ダーフィト・フィッシャー(福音史家)
ダニエル・オチョア(イエス)
ヨハネス・ラング(オルガン)、他
ROP405455
(2CD)
\5100→\4690

 「ヨハネ受難曲」初演300周年記念!"初演者"聖トーマス教会合唱団が歌う1724年初稿版!

 ☆第18代カントル、アンドレアス・ライツェ&聖トーマス教会合唱団によるヨハネ受難曲!
 ☆当時のカントルJ.S.バッハとの初演から300年、"初演者"聖トーマス教会合唱団の歌声で甦る1724年初稿版の響き!

 J.S.バッハの傑作の一つ「ヨハネ受難曲」。その初演は1724年4月7日、約800年にもおよぶ歴史を持つライプツィヒの少年合唱団、聖トーマス教会合唱団(聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊などとも)によって、J.S.バッハがカントル(トーマスカントル/楽長)に就任して最初の聖金曜日に行われました。
 そして初演からちょうど300年にあたる2024年、"初演者"である聖トーマス教会合唱団と、2021年9月にJ.S.バッハ以後第18代目のカントルに就任したアンドレアス・ライツェが「1724年初稿版」のレコーディングをリリース!演奏形態も歴史的な慣例に従い、トーマス教会のオルガンの周りに演奏者を配置して行われました。300年の時を経て甦る初演当時の響きをお楽しみください。

 アンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)は1975年、スイスのゾロトゥルン出まれ。ベルン、チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、グラーツで教会音楽や鍵盤楽器、合唱とオーケストラの指揮を学びました。
 以来多くの劇場やコンサートホールに招かれて指揮台に立っているほか、自身が結成したピリオド楽器アンサンブル「カントゥス・フィルムス・コンソート」を率いてRondeauレーベルにモンテヴェルディの大作《ポッペーアの戴冠》のナポリ稿完全版を世界初録音(ROP6237384)するなど、活動の幅をますます拡げ注目を集めています。
 典礼や教会暦にも精通し、少年合唱の豊富な指導経験が認められ、宗教改革以後初となるカトリックのスイス人トーマスカントル(これまではプロテスタントのドイツ人であった)としても話題を呼んだ新時代のカントルです。
 2023年7月にはカントルとしての最初のレコーディング「J.S.バッハ:ロ短調ミサ」(VROP405253/ROP405253)をリリースし好評を博していました。

 ※録音:2023年3月25日-30日、聖トーマス教会(ライプツィヒ、ドイツ)

 
 
 

ROP6252
\2700
ゲオルク・アントン・クロイサー(1746-1810)の
 教会カンタータ《イエスの死》

  ゲオルク・アントン・クロイサー:
   教会カンタータ《イエスの死》(世界初録音)
マインツ・ザンクト・マルティン大聖堂カントライ
マインツ大聖堂管弦楽団
カルステン・シュトルク(大聖堂カペルマイスター)
ユリア・ゾフィー・ヴァーグナー(ソプラノ)
ヨハネス・マイヤー(テノール)
クリストフ・プレガルディエン(バリトン)

 ドイツ三大聖堂の1つにも数えられ、1,000年以上の歴史を誇るマインツ大聖堂(ザンクト・マルティン大聖堂)の合唱団が、今ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家、ゲオルク・アントン・クロイサー(1746-1810)の教会カンタータ《イエスの死》を世界初録音。
 この作品はプロテスタントの詩人カール・ヴィルヘルム・ラムラーのテキストに基づく1783年作曲の受難オラトリオ。
 この初めてのレコーディングは18世紀後半のマインツが豊かに繁栄したオラトリオ文化を持っていたことを伝える貴重な資料となるでしょう。

 ※録音(ライヴ):2023年3月26日、マインツ大聖堂
 



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ALPHA CLASSICS

ALPHA1044
\3100→\2890
アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)
 Piano Dances~ピアノのための舞曲集
アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)
 1-8. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 高貴で感傷的なワルツ
  1. I. Modere, tres franc/2. II. Assez lent, avec une expression intense/
  3. III. Modere/4. IV. Assez animé/5. V. Presque lent, dans un sentiment intime/
  6. VI. Vif/7. VII. Moins vif/8. VIII. Epilogue. Lent
 9-14. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 人形の踊り
  9. I. 抒情的なワルツ/10. II. ガヴォット/11. III. ロマンス/12. IV. ポルカ/
  13. V. おどけたワルツ/14. VI. 手回しオルガン - VII. 踊り
 15-25. イェルク・ヴィトマン(1973-): Zirkustanze サーカス・ダンス
  15. I. Fanfare/16. II. Boogie-Woogie/17. III. Erster Walzer/
  18. IV. Vier Strophen vom Heimweh/19. V. Valse bavaroise/
  20. VI. Valse sentimentale/21. VII. Kinderreim/22. VIII. Karussell-Walzer/
  23. IX. Hebraische Melodie/24. X. Venezianisches Gondellied/
  25. XI. Bayerisch-babylonischer Marsch
 26.ラヴェル: ラ・ヴァルス

 録音: 2023年6月 テルデックス・スタジオ、ベルリン
 収録時間: 62分

 【ヴィニツカヤが描き上げるピアノの舞曲】
 ロシア出身で2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのほか数々のコンクールを制し、2009年にCDデビュー、同年より母校でもあるハンブルク音楽演劇大学で後進の指導にもあたっているヴィニツカヤ。
 2021年の「ショパン: バラードと即興曲」以来3年ぶりとなる今作のテーマは舞曲。ラヴェルの名作2曲では、持ち前のテクニックに支えられた繊細かつダイナミックな表現を存分に聴かせます。
 ショスタコーヴィチの「人形の踊り」は彼が映画などのために書いた曲を再構成した子供のための易しいピアノ曲ながら、ヴィニツカヤはほんの10年ほど前に出会ってぜひ録音したいと願っていたもので、愛らしい曲想を慈しむように聴かせます。
 カーネギーホールの依頼で2012年に書かれたヴィトマンの「サーカス・ダンス」は、芸術的あるいはピアニスティックな視点のみならず、彼自身の履歴書のような意味合いがある作品とされ、ヴィニツカヤは今回の録音の前にヴィトマンと語り合う機会を得たことで、作品理解が大きく深まったと語っています。
 その終曲はヴィトマン自身のオペラ《バビロン》から引用された軍楽隊の賑やかな行進曲。

 
 
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ALPHA993
(2CD)
\5100→\4690
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
 リゲティの経歴をほぼカバーする
  リゲティ作品集

 ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
  【CD 1】
   1-5. ヴァイオリン協奏曲(1990-1992)
   6-7. チェロ協奏曲(1966)
   8-12. ピアノ協奏曲(1985)
  【CD 2】
   1-4. 室内協奏曲 - 13人の奏者のための(1969-1970)
   5-6. 2つの奇想曲 - ピアノのための(1947)
   7-15. 5つの小品 - 4手ピアノのための(1942-1950)
   16-21. 無伴奏ヴィオラのためのソナタ(1991-1994)
   22-25. ホルン三重奏曲(1982)
カン・ヘスン(ヴァイオリン)...CD 1/1-5
ルノー・デジャルダン(チェロ)...CD 1/6-7
ディミトリ・ヴァッシラキス(ピアノ)...
 CD 1/8-12、CD 2/5-15
セバスティアン・ヴィシャール(ピアノ)...
 CD 2/7-15、22-25
ジョン・ストゥルツ(ヴィオラ)...CD2/16-21
デイエゴ・トージ(ヴァイオリン)...CD 2/22-25
ジャン=クリストフ・ヴェルヴォワット(ホルン)...
 CD 2/22-25
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
ピエール・ブリューズ(指揮)

 録音: 2023年2月、6月 フィラルモニ・ド・パリ
 収録時間 CD 1: 64分/CD 2: 76分

 【リゲティの経歴をほぼカバーする、アンサンブル・アンテルコンタンポランとブリューズによる2枚組】
 アンサンブル・アンテルコンタンポランと、2023/24年のシーズンからその音楽監督を務めるピエール・ブリューズによるリゲティの作品集が2枚組で登場。
 1枚目にはメンバーが務めるソリストと20-30人規模のアンサンブルによる3つの協奏曲を収録。
 これらはアンサンブル・アンテルコンタンポランにとって約10年ぶりの再録音となります。
 2枚目には小規模な編成のための作品を収録。1940年代から1990年代までリゲティの活動期間をほぼカバーしており、様々な新しい手法を取り入れ発展させた作風の変転を俯瞰することが出来る、有意義な作品集となっています。

 
 
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ALPHA1035
\3100→\2890
レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン
甘美な静寂~17世紀フランス宮廷の歌曲と舞曲

 1. ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バル(1633-1678):
  Sarabande La digne objet pour qui mon coeur soupire
   サラバンド「比類ないあの人を想って、この心は溜息をつく」
    イ調の組曲
 2. オノレ・ダンブリュイ(1660-1702):
  Le doux silence de nos bois
   わたしたちを優しく包む木々の静けさ
 3. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
  Branle de Mr Lully - Bransle guay - Bransle a mener
   リュリ氏のブランル~ブランル・ゲ~
    ブランル・ア・ムネ(『精選合奏曲集』〔1695〕より)
 4. ベルトラン・ド・バシイ(1621-1690):
  Pour une bergere infidelle
   不実な羊飼い女のせいで ニ調の組曲
 5. ロベール・ド・ヴィゼー(1650/65頃-1732以降):
  Gavotte ガヴォット~
  ニコラ・ルベーグ(1631-1702): Gavotte ガヴォット
 6. ミシェル・ランベール(1610-1696):
  D'un feu secret je me sens consumer
   胸に秘めた情熱に焦がれて、わたしは
 7. リュリ: Passacaille (Acis et Galatee)
  パサカーユ(《アシとガラテー》LWV 73より)
 8. アントワーヌ・ボエセ(1587-1643):
  Si c'est un crime que l'aymer 恋は罪というのなら
 9. クープラン1世〔=シャルル・クープラン(1638-1678/79)?〕/
  ラ・シャテーニュレ嬢
   〔=アンドレ・ド・ヴィヴォンヌ(1612~1670)?〕/
  アンヌ・ダニカン・フィリドール(1681-1728)/
  作者不詳:
   Suite des danses pour les violons et hautbois
    弦楽合奏とオーボエ・バンドのための組曲(1712)
     イ調の組曲
 10. バシイ: J'ay mille fois pense dans ma douce langueur
  甘き苦しみの中で幾千度も思い出したのは
 11. エヌモン・ゴーティエ(1575-1651)/
  シャルル・ムートン(1617/26頃-1699以前):
   Courante La belle homicide/Double de Charles Mouton
    クラント「美しき殺戮者」とドゥーブル
 12. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691)/
  クリストフ・バラ―ル(1641~1715)編:
   La bergere Annette 羊飼いの娘アネット ト調の組曲
 13. リュリ: Bourree ブーレ(『精選合奏曲集』〔1695〕より)
 14. ピエール・ゴーティエ、
  通称「マルセイユのゴーティエ」(1642~1696):
   Rigaudon Rondeau Air des paysans et des pastres/
    Dans ces deserts paisibles
     ロンド式リゴードン(農夫たちと羊飼いたちのエール)~
  リュリ: この静かな荒れ野にあって
   (《ヴェルサイユの洞窟》LWV 39より)
 15. リュリ: Recit d'Orphee: Trop indiscret amour
  オルフェのレシ「あまりに慎ましい恋人は」
   (《ミューズたちの舞踏劇》LWV 32より) ハ調の組曲
 16. ド・ヴィゼー: Gigue gaye 陽気なジグ
 17. ド・バシイ: J'avois jure l'autre jour
  わたしはかつて誓ったのだ~リュリ/
  フランソワ(?)・クープラン(1668-1733):
   Rigaudon/Suitte de Rigaudon/
    Double du Rigaudon fait par Mr Couprain
     リゴードン(《アシとガラテー》LWV 73より)~
     先掲のリゴードンの続き~
     先掲のリゴードンのためのクープラン氏によるドゥーブル
レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン(古楽器使用)

ジュリー・ロゼ(ソプラノ)
リュシル・リシャルド(メゾ・ソプラノ)
フランソワ・ラザレヴィチ
 (フラウト・トラヴェルソ、 リコーダー、 ミュゼット
   〔=ふいご式バグパイプ〕、指揮)
リュシル・ブーランジェ(バス・ド・ヴィオル〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
エリック・ベロック(アーチリュート、バロック・ギター)
ベランジェール・サルダン(トリプルハープ)

 録音: 2022年9月 聖ミシェル大修道院、ティエラシュ(フランス北部ピカルディ地方)
 収録時間: 62分

 【フランス古楽界の本領発揮! ラザレヴィチら豪華演奏陣が描く太陽王時代のフランス】
 フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)を中心に、当時のフランス文化を牽引したフランス王ルイ14世宮廷の舞曲を数多く盛り込んだプログラム。
 民俗音楽のバグパイプも巧みに奏でる古楽フルート奏者フランソワ・ラザレヴィチを中心に、フランスの最前線をゆく古楽のソリストたちが結集した、ALPHAレーベルならではの少数精鋭演奏陣が頼もしいアルバムです。
 独唱のジュリー・ロゼは、バロックオペラの異才指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンのステージで名演を重ねてきた俊才、リュシル・リシャルドもピグマリオンやアンサンブル・コレスポンダンス、レザール・フロリサンなどフランス随一のグループでソリストとして活躍してきた名歌手で、徹底した歌詞のニュアンスへのこだわりに裏打ちされた細やかな歌唱が圧倒的な求心力で耳を惹きつけてやみません。
 本盤最大の特徴と言ってもよい器楽編成の的確さと充実も特筆に値します。
 リュートひとつで伴奏されることも多いエール・ド・クールには、ここでは曲の内容に応じてヴィオール、トラヴェルソ(バロック・フルート)、ミュゼットなど旋律楽器も参入。
 さながら後代のフランス語カンタートやオペラにも通じるその色彩感もさることながら、クレマン・ジャヌカン・アンサンブルを支えてきた百戦錬磨のリュート奏者エリック・ベロック、ソロでの活躍も頼もしいヴィオール奏者リュシル・ブーランジェらがラザレヴィチならではの霊妙な吹奏と共に音楽の深みを堪能させてくれます。
 舞曲のリズムへの圧倒的に自然な適性にも驚かされる、フランス古楽界の本領発揮と言ってよい新名盤です。

 



旧譜
レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアンといえばこのヴィヴァルディ


Alpha281
\3100→\2890
ヴィヴァルディ「四季」、花鳥風月の協奏曲と笛さまざま
 リコーダー、トラヴェルソ、バグパイプ
 ①協奏曲 ヘ長調「海の嵐」op.10-1/RV 433*
 ②協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」op.10-3/RV 428
 ③協奏曲 ハ長調「春」op.8-1/RV 269.
                 (シェドヴィル編)
 ④協奏曲 ト短調「夏」op.8-2/RV 315
 ⑤協奏曲 ヘ長調「秋」op.8-3/RV 293
 ⑥協奏曲 ヘ短調「冬」op.8-4/RV 297
 ⑦協奏曲 ト短調「夜」op.10-2/RV 439*
  無印:バロックフルート独奏 *:リコーダー独奏 .ミュゼット独奏
フランソワ・ラザレヴィチ(リコーダー、
  フラウト・トラヴェルソ(=バロックフルート)、
  宮廷式ミュゼット(=小型バグパイプ))
レ・ミュジシャン・ド・
    サン・ジュリアン(古楽器使用)

 フランス古楽界の思わぬ申し子、民俗音楽にも長けた才人ラザレヴィチが繰り出す、異色の「四季」像とは?
 カフェ・ツィマーマンのバッハ録音やル・ポエム・アルモニークの一連のフランス&イタリア17世紀ものなど、古楽&古楽器演奏の領域に確かな実績ありのフランス発カリスマ的レーベルAlphaですが、実は意外にも録音していないバロック界隈の名曲は少なからず。
 ヘンデルがまったくないのは有名なところですが、はからずもヴィヴァルディも手薄…というより、このレーベルは本当に面白いと思える企画しか世に送り出さないからなのでしょう、そしてその条件を満たして余りある『四季』の録音を世に問うてみせるのは、民俗系バグパイプの演奏でも充実した実績をもつ異能のバロックフルート奏者=音楽学者フランソワ・ラザレヴィチ!
 バロック以前ならではな民俗音楽すれすれの独特の境地を探ってきたアルバムの末に、18世紀パリの牧歌趣味のなかから生まれたシェドヴィル版「春」を出発点に、他の3曲もフルート協奏曲に編曲、リコーダーも交えつつ作品像の真髄を18世紀流に解き明かしてゆくという本格派の古楽盤なのです!

 
 


ALPHA1038
\3100
香港が生んだ若き俊英指揮者、エリム・チャン
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット、
 ラヴェル:ダフニスとクロエ ほか
アントワープ交響楽団
エリム・チャン(指揮)
  セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): 『ロメオとジュリエット』
   1-3. 第2組曲 より
    1. I. モンターギュー家とキャピュレット家/2. II. 少女ジュリエット/
    3. III. 僧ローレンス4-6. 第1組曲 より/4. V. 仮面/
    5. VI. ロメオとジュリエット/6. VII. ティボルトの死
   7-8. 第2組曲 より 
    7. V. 別れの前のロメオとジュリエット/8. VII. ジュリエットの墓の前のロメオ
   9-11. エリザベス・オゴネク(1989-):ALL THESE LIGHTED THINGS この輝くものすべて
    9. I. Exuberant, playful, bright/10. II. Gently drifting, hazy/11. III. Buoyant
   12-14. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 『ダフニスとクロエ』 第2組曲
    12. I. 夜明け/13. II. 無言劇/14. III. 全員の踊り

 録音: 2023年8月 エリザベート王妃ホール、アントウェルペン
 収録時間: 71分

 【香港が生んだ若き俊英、エリム・チャン初のフル・アルバム】
 香港に生まれアメリカで指揮を学んだエリム・チャン(陳以琳)。2014年ドナテッラ・フリック指揮者コンクールで女性として初めて優勝、2019年からアントワープ交響楽団の首席指揮者を務めています。
 これまで協奏曲の伴奏やコンクールのライヴはあったものの、初めてのフル・アルバムのテーマとして今回彼女が選んだのは舞曲。
 プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』の組曲から独自に選曲した8曲とラヴェル『ダフニスとクロエ』第2組曲では、大仰な表現は控えながら細部まで歌い込み、さらに引き締まったリズムとしなやかさを兼ね備えた深い音楽を聴かせます。
 そしてアメリカの作曲家オゴネクによる「管弦楽のための3つの舞曲」のサブタイトルの付いた『ALL THESE LIGHTED THINGS』では、曲の特性の深い理解に基づき、多彩なパーカッションと弦や管によるリズムの交感を巧妙に描き、たいへん魅力的に仕上げています。
 巨匠然とした重さとも鋭角的な表現とも違う、創造性と柔軟性の高い音楽を作り上げる新しい才能を感じさせるアルバムです。

 
 




ARCANA

A561
\3100
ローマのハープ ~
 バロックハープを伴う17世紀ローマの声楽曲集

  1. 作曲者不詳(17世紀): Canzona カンツォーナ
  2. オラツィオ・ミーキ(1595頃-1641):
   Or che la notte del silentio amica
   おお恋人よ、なんと静かな夜だろう
  3. ミーキ: Piu non armi la mia lira
   もう情けの弦で濡らすまい、この竪琴を
  4. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
   Toccata per spinetta sola overo liuto
   鍵盤独奏またはリュートのためのトッカータ
  5. ミーキ: Perdan quest'occhi il sole
   わが両目は陽光を失ってしまった
  6. アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):
   Arpa 竪琴の調べ
  7. ミーキ: Infelice mia vita 不幸なわたしの生涯よ
  8. 作者不詳(17世紀): Toccata per Florete Flores
   トッカータ「花よ咲き誇れ」
  9. マリオ・サヴィオーニ(1606頃~1685):
   Se l'amar non e peccato 恋が罪でないというなら
  10. ステファノ・ランディ(1587-1639): La Ragana ラ・ラガナ
  11. ジョヴァンニ・カルロ・ロッシ(1617頃-1692): 
   Vanne mio core alle stelle
    行け、わが心よ、あの星々の輝くところへ
  12. G. C. ロッシ: E cosi dolce la pena
   かくも甘美な、この身に感じる痛みよ
  13. 作者不詳(17世紀): Una cetra s'accoglie
   竪琴を構えて(器楽による演奏)
  14. G. C. ロッシ: Vuoi ch'io mora
   わたしに死んでほしいのか
  15. ルイージ・ロッシ(1598-1653):
   Lasciatemi qui solo ここで独りにさせてください
  16. マルコ・マラッツォーリ(1602頃-1662):
   E pur volsi innamorarmi それでも恋に溺れたかったわたしに
  17. レリオ・コリスタ(1629-1680):
   Paradigma I パラディグマ1
  18. マラッツォーリ: Misero, et e pur vero
   哀れなものよ、しかし確かに
  19. マラッツォーリ: O che sempre mi scordi
   ああ、わたしはいつも忘れてしまう
  20. リナルド・トレマテッラ(生年不詳-1603):
   Canzon カンツォーナ
  21. ヴェスパシアーノ・ロッチャ(1560-1625頃):
   Madre del Redentore 贖罪主の母なる方よ
 [4]以外は全て世界初録音
リッカルド・ピザーニ(テノール)
ラ・スミズランツァ
 キアーラ・グラナータ、
 マルタ・グラツィオリーノ、
 エレーナ・スポッティ
  (バロック・ダブルハープ)

 録音: 2022年8月13-16日 サンタ・マリア・イン・カンポ教会、カヴェナーゴ・ディ・ブリアンツァ(イタリア中北部ロンバルディア州)
 収録時間: 68分

 【バロック・ハープの弦音が幾重にも重なる妙なる響き。バロックの真髄を美声の独唱と共に】
 16世紀末から17世紀にかけて、音楽よりも先に建築や美術で後年「バロック」と呼ばれることになる新芸術が大きく開花したローマ。
 17世紀にはフィレンツェで花開いたオペラの技法やヴェネツィア複合唱様式などの影響で、音楽でも独唱に重きを置いた新しい様式が発展します。
 ソナタなどの器楽芸術も躍進してゆくこの時代、ローマでは声楽の伴奏も含め撥弦楽器奏者たちが大活躍。特にハープは古代を思わせる外観とあいまって、幾人かの名手の活躍を通じバロック期のローマで大いに愛されました。
 3人の古楽ハープ奏者たちが集うラ・スミズランツァは今回、ローマ生まれで教皇庁聖歌隊出身の古楽歌手リッカルド・ピザーニと共に、この時代にハープで奏でられたローマの作曲家たちの声楽作品と器楽曲を厳選。
 
 殆どの曲が世界初録音となる貴重なプログラムを通じ、半音階を多様した当時の音楽にも対応できるよう作られたバロック型のダブルハープあればこその充実アルバムを編み上げました。
 ランディやカプスベルガーなど同時代の声楽作曲家たちの曲をとりあげた録音物でたびたび言及される「ハープのミーキ」ことオラツィオ・ミーキ、不協和音も取り入れた緻密な和声語法で独特の味わいを生み出す異才マラッツォーリなどのユニークな音楽の魅力が、妙なる撥弦の重なりと古楽のスペシャリストによる美声で生々しく「いま」に蘇ります。
 フレスコバルディやモンテヴェルディなど同時期のイタリア音楽の捉え方にも新たな光を投げかけてくれる、ARCANAならではの充実盤の登場です。

 
 




DACAPO


8.224758
\2800
アナス・コッペル(1947-):室内協奏曲集
 1-3. コンチェルティーノ(2003) -
  2台のギターと室内アンサンブルのために
   1. I. Moderato/2. II. Andante sostenuto/
   3. III. Allegro con brio
 4-6. Andorinha ツバメ(2013) -
  フルートと室内オーケストラのために
   4. I. Allegro vivace/5. II. Largo/
   6. III. Andantino
 7-9. Harpo ハーポ(2021) -
  ハープとオーケストラのために
   7. I. Andante energico/8. II. Largo/
   9. III. Allegro con brio
 全て世界初録音
スカンジナビア・ギター・デュオ...1-3
ペア・パルソン(ギター)
イェスパー・シーヴェベク(ギター)

ルーネ・モスト(フルート)...4-6
ティーネ・レーリング(ハープ)...7-9
デンマーク・シンフォニエッタ
 (ラナース室内管弦楽団)
デイヴィッド・リデル(指揮)

 録音:2022年5月24-25日、6月30日、7月1日 Koncertsalen, Værket、Randers(デンマーク)

 サイケデリック・ロックやジャズ、民俗音楽からの影響を受けた作品や前衛的な作品など様々な顔を持つアナス・コッペルの音楽。
 このアルバムでは2台のギター、フルート、ハープをそれぞれ独奏楽器に据えた魅力的な協奏曲を発表。
 ラテンのグルーヴと北欧のクールな雰囲気を併せもつギター協奏曲、しなやかなリズムを持つフルート協奏曲「ツバメ」、有名なマルクス兄弟の次男ハーポ・マルクスのコミカルな演技からインスパイアされたというミニマル風のハープ協奏曲の3曲。
 3曲ともデンマーク・シンフォニエッタの委嘱作で、彼らが初演も行っています。

 
 




ENPHASES



ENP016
\3100
シュザンヌはある日 ~リュートの黄金時代とフランス音楽史~
 1. クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):Pavane パヴァーヌ
 2. アドリアン・ル・ロワ(1520頃-1598):
  Passemeze パスメズ(パッセメッゾ)
 3. ベルナール・ド・ヴァンタドゥール(1120/30頃~1194/95頃):
  Can l'erba fresch 木の葉は瑞々しくなり
 4. 作者不詳: Saltarello Zorzi サルタレッロ「ゾルジ」
 5. ピエール・アテニャン(1494-1552):
  Basse-danse 'Celle qui m'a le nom d'ami donne'
   バス・ダンス「友の名をわたしに告げた彼女は」
 6. ジャン・シャルダヴォワーヌ(1538-1580頃):
  Mignonne allons voir かわいいお嬢さん、見に行こう
 7. ピエール・ファレーズ(1510頃-1575頃):
  Alemande 'D'Amours' アルマンド「恋人に」
 8. ル・ロワ: La Souris ねずみ
 9. アテニャン: Basse-danse 'La Magdalena'/Tourdion
   バス・ダンス「マグダレーナ」~トゥルディオン
 10. アテニャン: Pavane パヴァーヌ
 11. トワノ・アルボー(1520-1595):
  Branle 'Pinagay' ブランル「ピナゲ」
 12. アルボー: Branle 'Les Pois' 豆のブランル
 13. ペイロル(1160頃-1225頃)/編曲者不詳:
  Can vei los pratz verdesir 野がどこも緑萌えたつのを見て
 14. ファレーズ: Pavane 'Lesquercarde'/Courante Maubuisson
  パヴァーヌ「レケルカルド」~モービュイソンのクラント
 15. アテニャン: Branle 'Mari je songeois'
  ブランル「あなた、わたし思っていたのだけど」
 16. アテニャン: Basse-danse 'la Roque' バス・ダンス「砦」
 17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): Volte 1 & 2 ヴォルト1&2
 18. 作者不詳: Vivons 生きてゆこう
 19. ベルナール・ド・ヴェンタドゥール:
  Can vei la lauzeta わたしは見た、ヒバリが
 20. ニコラ・ヴァレ(1583頃-1642頃):
  Gaillarde de la Passemeze 先掲のパスメズのガリヤルド
 21. ジェルヴェーズ:Branle ブランル~
  ファレーズ:Branle'Petit Homme' ブランル「小さな人」
 22. アテニャン: Basse-danse 'La Brosse' バス・ダンス「整髪」
 23. ディディエ・リュピ(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍):
  Suzanne un jour シュザンヌはある日
 24. ファレーズ: Branle Gay ブランル・ゲ
 25. ジルベール・イズバン(1953~): Gift to the fall 秋の贈り物
アルバン・ティクシエ(リュート)

ローラン・ティクシエ(歌)[6,18]
エヴリーヌ・モーザー
 (歌、弓奏ヴィエル
  〔中世フィドル〕)[13]

 録音: 2023年10月16-20日 モンフォルタン教父礼拝堂、サン=ローラン=スュル=セーヴル(フランス中西部ポワトゥー地方)

 【欧州古楽界の新世代を担うリュート奏者、その親密な語り口が映える充実選曲】
 中世からルネサンスにかけての詩歌に通じた古楽歌手ローラン・ティクシエを父に持つ新世代のリュート奏者、アルバン・ティクシエ。初のソロ・ アルバムでは、欧州知識人たちの間でリュートが重要な独奏楽器としてひときわ重宝された中世~ルネサンス期のフランス音楽に光を当てま した。
 10才の頃には父が出演する古楽祭でルネサンス舞踏を披露、その頃からリュートを学んでいたアルバン・ティクシエの紡ぎ出す音楽は、 広範な活躍で知られる彼の師匠ミゲル・アンリが「現代人にとっては異質なはずのリュートという楽器と、驚くほど親密に打ち解けている」(ライ ナーノート序文より)と語る通り、全く気負いを感じさせずに数世紀前の音楽を「いま」に息づかせる泰然自若の語り口が大きな魅力。
 トルバ ドゥール(南仏の中世詩歌人)たちの黄金時代から、声楽名作の編曲を含むリュート独奏向け楽譜が激増したルネサンス期を経て、プレトリ ウスが書き留めたフランス宮廷舞踏の世界を垣間見つつ音楽史を広く概観できる選曲を、このうえなく自然な語り口で一編のプログラムにまとめています。
 ALPHAと並んで古楽の名盤が多いZig-Zag Territoiresレーベルでの仕事が知られるエンジニア=プロデューサーのフランク・ ジャフレが録音技師を務めており、精妙なエンジニアリングで、古楽器ならではの雑味を含んだ美音を細やかなニュアンスまで克明に伝えてく れるのも嬉しいところ。
 師や父と共に本人も執筆しているライナーノート(仏語、英語)の味わい深い文章と共に「古楽に接する」ことの魅力を 十全に味わえる1枚に仕上がっています。

 
 




INCISES



INC005
\3100
ルネサンス・フルート合奏による旅の歌
 1. ジャイルズ・ファーナビー(1560頃-1640):
  Old Spagnoletta a 4 昔のスパニョレッタ(4声)
 2. ルートヴィヒ・ゼンフル(1486頃-1542/43):
  Ich stund an einem Morgen a 5 ある朝、私は立ったまま(5声)
 3. ゼンフル: Ich stund an einem Morgen a 4 ある朝、私は立ったまま(4声)
 4. ゼンフル: Ich stund an einem Morgen a 3 ある朝、私は立ったまま(3声)
 5. ジョン・ダウランド(1563頃-1626):
  Can she excuse my wrongs a 4
   彼女はわたしの過ちを許してくれるだろうか(4声)*
 6. ヤーコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):
  Excusemoy pour flute seule
   「彼女はわたしの過ちを許してくれるだろうか」による
    独奏曲(無伴奏フルート独奏)*
 7. ダウランド: The Earl of Essex's Gaillard a 5
  エセックス伯のガリア―ド(5声)*
 8. アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1521):
  Fortuna desperata a 3 望みなき運命(3声)*
 9. 作者不詳(16世紀): Fortune esperee a 4 望みを運命にかけて(4声)*
 10. ジョスカン・デプレ(1450/55-1521):
  Fortuna desperata a 3 望みなき運命(3声)*
 11. ジャン・シャルダヴォワーヌ(1538-1580頃):
  Une jeune fillette 若い娘ひとり(無伴奏独唱)
 12. ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):
  5 Fantasies sur Une jeune fillette de 3 a 5
   「若い娘ひとり」による五つのファンタジア (3~5声)*
 13. ウィリアム・バード(1539/40-1623):
  The Queenes Alman a 4 女王のアルメイン(4声)*
 14. ダウランド: Pavane Lachrimae verae
  真実の涙のパヴァーヌ(ルネサンス・ギター独奏)
 15. ダウランド/ファン・エイク:
  Pavane Lachrimae Antiquae a 5
   昔日の涙のパヴァーヌ (5声、ディミニューション付)*
 16. トーマス・レイヴンズクロフト(1582頃-1635):
  Browning Madam ブラウニング・マダム(無伴奏独唱)
 17. クレメント・ウドコック(1540頃-1590):
  Browning a 5 ブラウニング・マダム(5声)
 18. イルウェイ・ベヴィン(1554頃-1638頃):
  Browning a 3 ブラウニング・マダム(3声)
 19. バード: The leaves be green a 5 木の葉よ、萌え立て(5声)
 20. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  Capriccio sopra la Spagnoletta a 4
   ラ・スパニョレッタの調べによるカプリッチョ(4声)
 21. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
  L'Espagnolette a 5 エスパニョレット(5声)~
   deux Spagnoletta a 4 et 5 二つのスパニョレッタ(5声/4声と5声)
 22. ダウランド: Flow my tears a 2 流れよ、わが涙(2声)*
マルク・モイヨン(歌)
 [2,5,8,11,15,16]

レ・ジュユー・ド・トラヴェルス
 (古楽器使用)
リュシー・ユンベール
 (G管ソプラノ・ルネサンス・フルート、
  D管ソプラノ・ルネサンス・フルート、
  テナー・ルネサンス・フルート)
セシル・ラングレ、エレーヌ・ドゥト、
 ジャック=アントワーヌ・ブレシュ(テナー・ルネサンス・フルート)
セバスティアン・ヴィロワン(バス・ルネサンス・フルート、楽器製作)
クリスティアン・リヴェ(リュート、ルネサンス・ギター)
  [5,7,14,15,21,22]

 無印(11,14,16以外)...クローバー模様の逸名製作家(16世紀末に活躍)による南ドイツまたは北イタリアのモデル(ヴェローナ楽友協会所蔵)に基づく再現楽器使用
  (A=415Hz)
 *...リヨンのC.ラフィ(生年不詳~1553)製作モデル(ブリュッセル楽器博物館所蔵)に基づく
  再現楽器使用(A=392Hz)
 録音: 2021年8月23-27日 福音書記者聖ヨハネ教会、シャシニェル(フランス中部ブルゴーニュ地方)
 収録時間: 58分

 【昔日の貴人たちの日々を彩った横笛の響き、その素顔に迫る充実企画】
 キーシステムに頼らない簡素な構造で、自然素材の持ち味が映える独特の音色が魅力の古楽器、ルネサンス・フルート。
 15~16世紀に 広く知識人たちの間で愛され、大小の楽器による合奏(コンソート)も好まれたことが知られています。
 まとまった録音は今なお珍しいところ、 自ら古楽器の再現製作も手掛けるセバスティアン・ヴィロワンらのスペシャリストが集うレ・ジュユー・ド・トラヴェルスによる充実プログラムのアル バムが登場。
 当時の主たるレパートリーだった声楽曲編曲はもちろん、仏独英蘭さまざまな地域にわたり15~17世紀初頭の広範な演目を ルネサンス・フルートのコンソートならではの響きで味わるのは実に貴重。
 フランス語圏のモデルと南ドイツまたは北イタリアのモデル、2種の歴 史的楽器を参考にした精巧な再現楽器2セットを使い分け、美しく掠れた音色の重なりがもたらす玄妙な響きの味わいをたっぷり楽しませて くれます。
 harmonia mundi franceやArcana、Zig-Zag Territoiresなどの古楽器を使った録音で抜群の仕事ぶりを見せてきたアル バン・モローの的確なエンジニアリングも頼もしく、レパートリーや使用楽器について詳述したライナーノート(仏語、英語)も充実しています。
 精妙な演奏解釈で、知られざる昔日の音響体験を十全にお楽しみください。

 
 




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 LINN RECORDS



CKD712
(SACD HYBRID)
\3200→\2990
加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾
 kuniko plays reich II

 スティーヴ・ライヒ(1936-):
  1. フォー・オルガンズ(4台のオルガン)
  2. ピアノ・フェイズ
   (加藤訓子編曲 2台のヴィブラフォン版)
  3. ナゴヤ・マリンバ
  4. マレット・クァルテット
加藤訓子
 (マリンバ、ヴィブラフォン、
  オルガン、マラカス -
  多重録音)

 録音: 2022年5月25-26日、6月5-6日 かながわアートホール 2023年6月1-4日 ウィステリアホール(豊橋)
 収録時間: 55分
 SACD層: Stereo、Multi-Channel 5.0
 ※日本語帯、別冊日本語解説が付属します。

 【加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾!】
 2011年にリリースされたLINNからのデビュー・アルバム「kuniko plays reich」から約13年。2018年には「Drumming」のリリースもあった加藤訓子による、ライヒ作品を集めた3枚目のアルバムが登場。
 今回は電子オルガンの演奏のほか、ヴィブラフォンによる「ピアノ・フェイズ」、鍵盤打楽器のためのオリジナル作品などを多重録音で収録。
 LINN RECORDSのフィリップ・ホッブス監修の下、寒河江ゆうじによる録音とミキシングに、CHANNEL CLASSICS創立者ジャレッド・サックスがマスタリングを行った高音質録音を生かす、SACDハイブリッド盤での発売です。

 2011年に英国のLINN Recordsから初リリースしたkuniko plays reich以来、「次のアルバムは何をやるの?」と訊かれてきた。
 世界中から「次のライヒは?」と期待されるが、私はただ、音楽活動の中で、作品との出会いや縁というものを大事に自然の流れに身を任せ、その時の興味に没頭してきただけで、最終的に自然の産物としての音楽が人から人へとこの世に残ってゆけばそれでいいと思っている。
 2022年、めぐろパーシモンホールの開館20周年記念として日本でオールライヒプログラムを企画した際には、「ドラミング」の生のアンサンブルを中心に「フォーオルガンズ」や「マレットとオルガンのための音楽」など、やってみたかった曲をかたっぱしから並べた。
 セッションの間、生身の演奏を見ながら、自身でもっと納得の行くように取り組みたいと思ったものを密やかに勉強し、また一人でコツコツと録音を重ねて行った。
 それらが、今回 kuniko plays reich II へ収録した4曲である。図らずもライヒの60年代から2000年代までを往年の名曲も含め、彼の作曲法の推移を追いかけるようなラインアップとなった。  ...加藤訓子

 
 




OPUS ARTE(CD)



OACD9051D
(2CD)
\3200
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):
 バレエ音楽『ライモンダ』(タマラ・ロホ版)
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニック
ギャヴィン・サザーランド(指揮)
  【CD1】
   第1幕
    1. 序曲 / 情景1-ライモンダの家/2. 情景2-キャンプ / 召集 / ライモンダ登場/
    3. 兵士たちの登場と踊り / グランド・ワルツ/4. ヴァリエーション-アンリエット/
    5. ヴァリエーション-ベルナールとベランジェ/
    6. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
    7. ヴァリエーション-クレマンス/8. 6人のナースの踊り〈ピチカート〉/
    9. ヴァリエーション-ライモンダ〈夢のワルツ〉/10. ワルツ-コーダ/
    11. 情景-別れとアブドゥル・ラーマンの到着 /ヴァリエーション-アブドゥル・ラーマン/
    12. 情景/13. ライモンダの天幕 -ロマネスク/14. クレマンスのソロ/
    15. ヴァリエーション-スカーフを持ったライモンダ/
    16. クレマンス、アンリエット、ライモンダ〈対話〉/
    17. ランタン / コール・ド・バレエ〈悲しみのワルツ〉/
    18. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
    19. パ・ド・トロワ〈グランド・アダージョ〉/
    20. コーダ/21. 第1幕のフィナーレ
  【CD2】
   第2幕
    1. 間奏曲 / 情景1-アブドゥル・ラーマンの天幕/
    2. アブドゥル・ラーマンの衛兵たち/
    3. ヴァリエーション-アブドゥル・ラーマン/4. ラチュリ・ダンス/
    5. 芸人たちの踊り/6. スペインのグラン・パ/7. ヴァリエーション-アンリエット/
    8. ヴァリエーション-ライモンダ/9. ヴァリエーション-クレマンス/
    10. グラン・パ・ダクション/11. バッカナール / ジョンと部隊の帰還 / 賛歌
   第3幕
    12. 間奏曲 / 情景-結婚式/13. ハンガリーのグラン・パ/
    14. グラン・パ・ド・ドゥ-アントレ/15. ハンガリーのパ・クラシック/
    16. ヴァリエーション-アンリエット/17. ヴァリエーション- 4人の男性ダンサー/
    18. パ・ド・トロワ-クレマンスとブライドメイド/
    19. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
    20. ヴァリエーション-ライモンダ/
    21. コーダ/22. ギャロップ/23. アポテオーズ

 録音:2022年10月19日~22日 ホロウェイ・ブロダクション・スタジオ(ロンドン)
 録音プロデューサー&エンジニア:フィリップ・ホッブス(Linn Records)
 ポスト・プロダクション:ジュリア・トーマス(Linn Records)
 総収録時間:120分

 グラズノフ:バレエ音楽『ライモンダ』(タマラ・ロホ版)新登場!フィリップ・ホッブス(Linn Records)が録音を担当

 イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)は、タマラ・ロホの芸術監督就任(2012年)以来、アンナ=マリー・ホームズ振付『海賊』やアクラム・カーン振付『ジゼ ル』など数々の斬新な企画で注目を浴び、大きな飛躍を遂げました。
 そのタマラ・ロホがサンフランシスコ・バレエの芸術監督への転身に先立ち、ENBでの最 後のプロジェクトとして取り上げ、自身の振付家としてのデビュー作ともなったのが、グラズノフ作曲、プティパ原振付のバレエ『ライモンダ』。
 2022年1月に初演 されたこのタマラ・ロホ版『ライモンダ』は、大好評を博しました(同月ENBの最高位リード・プリンシパルに昇格した加瀬栞がライモンダ役で出演)。
 タマラ・ロホは、物語の舞台をプティパ版の十字軍時代の中世フランスから19世紀のイギリスとクリミアへと移し、題名役ライモンダをクリミア戦争の従軍看護 師フローレンス・ナイチンゲールに見立て、十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌをイギリス軍の兵士ジョン・デ・ブライアン、サラセンの騎士アブデラフマンをオスマン 帝国軍の将校アブドゥル・ラーマンに置き換え、この主役の3人を軸にした、より劇的な起伏に富むストーリーに転換。
 新国立劇場バレエ公演『眠りの森の美 女(2014年)』、『ラ・シルフィード/Men Y Men(2016年)』の指揮者として日本でもお馴染みのバレエ音楽のスペシャリスト、ギャヴィン・サザーランドがこ のストーリーを元にグラズノフのスコアを再構成しました。
 本作は、このタマラ・ロホ版『ライモンダ』のイングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニック(ギャヴィ ン・サザーランド指揮)によるセッション録音です。
 録音エンジニアはLinn Recordsのフィリップ・ホッブス。作品的にもオーディオ的にも注目のリリースです。
 




OUR RECORDINGS


8.226919
\2800
イン・タイム アロス・ギター・デュオのための作品集
 1. アスガー・アゲルスコフ・ブール(1988-): I foraret 春に (2018)
 2. マルティン・ローゼ(1971-):Ver (2019)
 3. ペーター・ブルーン(1968-): Dark is November (2020)
 4. ラスムス・ツウィツキ(1979-):In Time (2020)
 5. ヨン・フランゼン(1956-):Rollercoaster ジェットコースター(2018)
 6. ウェイン・シーゲル(1953-):Vernalis' Breakdown (2019)
アロス・ギター・デュオ
ミッケル・エゲルンド(ギター)
ジモン・ヴィルダウ(ギター)

 録音:2019年10月18-20日、2021年1月29日 Espressivo Sound Studio, Aarhus(デンマーク)
 総収録時間:58分

 デンマークで最も古い都市の一つオーフスのバイキング時代の名前「アロス」を冠したギター・デュオのアルバム。
 収 録されているのは、2018年から2021年にかけて彼らのために書かれた作品で、全ての曲に1500年頃に書かれ た「In vernalis temporis」の旋律が用いられています。
 この旋律は『ピエ・カンツィオーネス』の中の「春の歌」とし ても知られ、またオーフス市役所のカリヨンが奏でることからオーフス市民になじみ深いもの。
 オーフスの歴史と今とが 出会ったタイトルもこの歌の歌い出しから取られています。
 



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RAMEE



RAM2304
\3100→\2890
第1巻はすでに完売・・・
 EnSuite グランド・ツアーの続き ~ 超高音質
  18世紀中盤のオリジナル・チェンバロで巡る音楽紀行 第2巻
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
 1-4. ジョゼフ=エクトール・フィオッコ(1703-1741):
  「イタリア風ソナタ」 ト長調(『クラヴサン作品集』Op.1〔1730〕より)
   1. Adagio/2. Allegro/3. Andante/4. Vivace
 5-7. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ソナタ ト短調 H 47/Wq 65-17(1746)
  5. Allegro - Allegro/6. Adagio/7. Allegro assai
 8-10. ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):
  ソナタ 第4番 ヘ長調(『鍵盤独奏のための6つのソナタ』〔1757〕より)
   8. Allegretto assai moderato/9. Largo, sempre piano/10. Presto
 11-13. フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):
  「ソナタ」 ト短調(『さまざまな作品に基づくクラヴサン曲集』〔1743〕より)
   11. Tendrement (Affettuoso)/12. Vivement (Allegro assai)/13. Menuet
 14-17. ジャック・デュフリ(1715-1789):
  「ソナタ」 ニ長調(『クラヴサン作品集 第2巻』〔1748〕より)
   14. La Victoire, Vivement/15. La De Villeroy, Hardiment/
   16. La Felix, Noblement/17. La de Vatre, Hardiment

 使用楽器: アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)  1747年製作によるオリジナル楽器(フレーハイス博物館所蔵)
 録音: 2023年1月30-31日 フレースハイス美術館、アントウェルペン、ベルギー

 【極上の響き再び!古楽大国ベルギー発、歴史的チェンバロの美音で辿る生の18世紀】
 豊かな歴史遺産が息づくベルギーの古都アントウェルペンで、同市に残る18世紀の貴重なオリジナル1段鍵盤チェンバロを使って18世紀各 地の鍵盤作品を辿るRaméeレーベルの充実盤『グランド・ツアー』(RAM2009 入手困難・・・)に、嬉しい続編が登場。
 欧州各地それぞれの伝統の違い に光を当てた前作に対し、今回はブリュッセル、ハンブルク、ベルリン、パリという三つの大都市を巡りながら、古典派前夜の18世紀中盤にあって当時の二大潮流だったフランス様式とイタリア様式がどう各地の流行に浸透したかを探るプログラム。
 フランス語で「続き」をあらわす ensuiteの語に「フランス流の組曲で」〔仏〕または「そして組曲も」〔蘭〕の表現が重なるタイトルも頷けます。
 ブリュッセル生まれのイタリア系作 曲家フィオッコは、フランス流の表題を冠した鍵盤曲集にイタリア様式を柔軟に取り入れた作風が魅力。
 
 大バッハ次男とベンダ家の若き弟の 作品は、イタリア風ソナタをドイツ流に深めた書法にロココの感傷性を滲ませた仕上がりが美しく、ロンドンでのイタリア音楽人気を甘受した後 にパリ向けのフランス様式も模索したジェミニアーニ後期の鍵盤作品と好対照をみせます。
 イタリア様式が完全に浸透した頃のパリで活躍し たデュフリの音楽は、18世紀型のチェンバロの味わいが最も映える曲作りの連続。
 ジェミニアーニ、デュフリなどではフランス風小品集から曲を 選び、イタリア式のソナタの楽章に見立てた構成になっています。
 各作品の持ち味を最大限に引き出す経験豊かな名手ベルノレットの緩急 自在なタッチは、チェンバロという楽器の鍵盤1段だけで驚くほど多彩な表現ができる可能性を十全に示してやみません。
 元バロック・ヴァイオ リン奏者の技師ライナー・アルントによる的確かつ自然なエンジニアリングで、生のままの18世紀ヨーロッパの音世界をじっくりお楽しみくださ い。





コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
ET’CETERAからリリースされていた高雅な一枚



 KTC 1581
\2800→\2590
プロイセン宮廷の楽長?
 ロレンツォ・ヴェクバッヒャー:チェンバロ四重奏曲集

 四重奏曲第6番ニ長調/四重奏曲第7番ト長調/
 四重奏曲第3番ハ長調/四重奏曲第1番ヘ長調/
 四重奏曲第2番イ長調/四重奏曲第4番変ロ長調/
 四重奏曲第5番変ホ長調
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
アポセオシス
 アントワープ音楽院の図書館に眠る18世紀の知られざるチェンバロ四重奏曲

 ベルギー・ヤング・ミュージシャン・オヴ・ジ・イヤー2014に選ばれた若きチェンバリスト、コルネール・ベルノレと、ベルノレット率いるピリオド・アンサンブル"アポセオシス"のセカンド・アルバムは、ベルギーの図書館に眠っていた知られざるチェンバロ四重奏曲集。
 ロレンツォ・ヴェクバッヒャー(18世紀後半)は、アントワープ王立音楽院の図書館に370ページ以上にわたる手稿譜が保存されているものの、経歴の殆どが謎に包まれている作曲家(プロイセン宮廷の楽長とされる資料もあるが、他の歴史的な資料からは確認できていない。また、一部のパート譜を除いて他の場所から作品が発見されていない)。
 研究者でもあるコルネール・ベルノレットがこの手稿譜を研究・解析し、このアルバムを録音。アントワープ王立音楽院の研究プロジェクトとして、CDと楽譜(Musikproduktion Hoflich)が発売されます。

 録音:2016年9月3日ー6日ベルギー

 




RESONUS CLASSICS



RES10333
\2700
プーランク:青春時代の作品集 歌曲と管弦楽曲
 1-3. 歌曲集「コカルド(リボンの結び目)」 FP 16b
  1. Miel de Narbonne/2. Bonne d'Enfant/
  3. Enfant de troupe
 4-9. 動物詩集FP 15b
  4. Le Dromadaire/5. La Chevre du Thibet/
  6. La Sauterelle/7. Le Dauphin/
  8. L'Ecrevisse/9. La Carpe
 10-18. 組曲「理解されない憲兵」 FP 20
  10. Overture/11. Scene I/12. Scene II/
  13. Impromptu de Monsieur Medor/
  14. Duo/15. Duo/16. Scene III/
  17. Madrigal/18. Scene IV (Final – Danse)
 19-21. 3つの無窮動 FP 14b
  19. Assez modere/20. Tres modere/21. Alerte
 22-25. マックス・ジャコブの4つの詩 FP 22
  22. Est-il un coin plus solitaire.../
  23. C'est pour aller au bal/24. Poete et Tenor/
  25. Dans le buisson de mimosa
 26-32. クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲 FP 80a
  (管弦楽版)
   26. Bransle de Bourgogne/27. Pavane/
   28. Petite marche militaire/29. Complainte/
   30. Bransle de Champagne/31. Sicilienne/32. Carillon
ソラヤ・マフィ(ソプラノ)...1-3
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(バリトン)...4-9、11-18、22-26
ローレンス・ザッゾ(カウンターテナー)...12-17、26
サム・アレクサンダー(朗読)...12-17、26
マンチェスター・カメラータ
ジョン・アンドルーズ(指揮)

 録音:2023年2月1-2日 Stoller Hall, Manchester(UK)
 総収録時間:62分

 幼い頃から音楽的環境に恵まれていたプーランクは音楽の専門教育を受けることなく才能を発揮、10代の終わりにはすでにピアニスト、作曲家としてパリの芸術家たちの中でも特別な存在になっていました。
 彼の初期作品を収録したこのアルバムでは、優雅さと機知を備えた、ユニークな編成によるプーランクらしい曲を室内アンサンブルと歌で楽しむことができます。
 収録曲は、サティの影響下にあった1918年に書かれ、後に9つの楽器のために編曲された「3つの無窮動」やアポリネールの詩による歌曲集「動物詩集」、コクトーとラディゲの台本による管楽器と声のための劇音楽「理解されない憲兵」、1921年に初演された管楽アンサンブルと歌のための「マックス・ジャコブの4つの歌」、16世紀の作曲家クロード・ジェルヴェーズの作品を基に大胆なオーケストレーションを施した「フランス組曲」の6作品です。
 ナイロビで生まれ、ケンブリッジ大学で音楽と歴史を学び、ベラ・バルトーク国際オペラ指揮者コンクールでの受賞経験を持つ指揮者ジョン・アンドルーズ率いるマンチェスター・カメラータの巧みなアンサンブルでお聴きください。

 
 
 

RES10337
\2700
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
 1-3. ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」 Op.11
  1. I. Allegro con brio/2. II. Adagio/
  3. III. Tema con Variazioni
 4-7. ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op. 1 No. 3
  4. I. Allegro con brio
  5. II. Andante cantabile con Variazioni
  6. III. Menuetto: Quasi Allegro
  7. IV. Finale: Prestissimo
 8. 創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op. 44
  (ピアノ三重奏曲第10番)
ラウティオ・ピアノ三重奏団
ジェーン・ゴードン(ヴァイオリン)
 Giovanni Battista Rogeri
  (Brescia, c. 1630)
ヴィクトリア・シモンセン(チェロ)
 Francesco Rugeri (Ruggieri)
  (Cremona, 1695)
ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)
 Paul McNulty,
  after Walter & Sohn(1805)

 録音:2022年1月19-21日 Wyastone Concert Hall, Monmouth(UK)
 総収録時間:62分

 ラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサンブル。
 2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとともに、近年はモダン楽器も操り、現代作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。
 当アルバムはベートーヴェンのピアノ三重奏曲シリーズの第2弾となるもので、1793年から1795年に書かれた第3番と、1797年作曲の有名な「街の歌」、そして「14の変奏曲」の3曲が収録されています(14の変奏曲の主題はベートーヴェンの創作とされていましたが、最近の研究ではディッタースドルフの旋律であることがわかっています)。
 18世紀に登場したピアノ三重奏曲の形式が、ピアノの機能の発展に伴い変化していく最中に書かれたベートーヴェンの野心溢れるこれらの作品を、ラウティオは1805年に製作されたピアノで見事に演奏しています。

 
 
 

RES10338
\2700
ヒュー・ワトキンス(1976-):
 室内楽と弦楽オーケストラのための作品集

  1-3. ピアノ三重奏曲第1番(2009)
   1. Allegro/2. Lento/3. Allegro molto
  4. 小交響曲 – 弦楽オーケストラのために(2013)
  5. ピアノ四重奏曲(2012)
  6. コンチェルティーノ(2011)
  7. ピアノ三重奏曲第2番(2022)
レオノーレ・ピアノ三重奏団...1-3、5、7
 ベンジャミン・ナバッロ(ヴァイオリン)
 ジェンマ・ローズフィールド(チェロ)
 ティム・ホートン(ピアノ)
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)...5
ベンジャミン・ナバッロ(独奏ヴァイオリン)...6
オーケストラ・ノーヴァ...4、6
エレノア・コア(リーダー)...4、6
ジョージ・ヴァス(指揮)...4、6

 録音:2023年6月5、6日、9月13日 St John the Evangelist, Oxford(UK)
 総収録時間:71分

 ピアニストとしても名高いウェールズの作曲家ヒュー・ワトキンスは、2009年にコンポーザー・イン・レジデンスに就任したのを機に室内楽曲の創作に意欲的に取り組んできました。
 このアルバムには2009年から22年に書かれた作品を収めています。
 ピアノ三重奏曲第2番は音楽祭40周年記念の委嘱作で、初演者レオノーレ・ピアノ三重奏団による録音。

 
 
 

RES10336
(2CD)
\4000
ハワード・スケンプトン(1947-):
 オルガンのための50の前奏曲とフーガ
マシュー・オーウェンズ(オルガン)
  【CD1】
   1-25. オルガンのための50の前奏曲とフーガ 第1巻(2022-2023)
   26. Companion Piece コンパニオン・ピース(1997)
   27. Feuille d'album アルバムの一葉 - オルガンのために(2013)
   28. Passacaglia パッサカリア(2022)
   29. Organ Postlude オルガン後奏曲(2023)
  【CD2】
   1-25. オルガンのための50の前奏曲とフーガ 第2巻(2022-2023)
   26. Wedding March 結婚行進曲(1971/2011)
   27. Lament 悲歌(1972)
   28. Tribute to Wilfrid Mellers ウィルフリッド・メラーズへのトリビュート(2014)
   29. Recessional 2 リセッショナル 2(2023)
 作曲者立ち合いの下、全て世界初録音

 CD1:Richards, Fowkes & Co., Tennessee, Opus 18 (2012)
 CD2:Dobson Pipe Organ Builders, Ltd, Iowa, Opus 91 (2013)
 録音:2023年4月16日St George's Church, Hanover Square, London...CD12023年12月7日Merton College, Oxford...CD2
 総収録時間:122分

 英国現代作曲界の重鎮の一人ハワード・スケンプトン。
 彼はブリテンやケージ、カーデューから影響を受けるも、独自の世界を切り開き、ユニークな作品を数多く発表しています。
 このアルバムには2022年から23年に書かれた「オルガンのための50の前奏曲とフーガ」を中心に収録。
 J.S.バッハ作品に敬意を表して書かれたこの曲は、ロンドン、ハノーヴァー・スクエアのセント・ジョージ教会とオックスフォードのマートン・カレッジで作曲家立ち合いのもと、ベルファスト大聖堂の音楽監督を務めるマシュー・オーウェンズによって録音されました。
 アルバムの余白にはスケンプトンの最初のオルガン曲である「結婚行進曲」とこの録音のために作曲された「リセッショナル2」が含まれています。

 
 




RICERCAR



RIC460
(2CD)
\5100
名手続々のアンサンブル、クレマチス
ダーフィト・ポーレ: ソナタと舞踏曲(器楽合奏曲)全集

 ダーフィト・ポーレ(1624-1695):
  ・4声~8声〔と通奏低音のため〕のソナタ、
   ブランルと舞踏組曲(全31曲) G. 1~31
クレマチス(古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(ヴァイオリン、指揮)
ブリス・サイー(チェンバロ、指揮)

 録音:2021年9月 サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部ラングドック地方エロ―県)
  2022年5月 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー東部リエージュ地方)
 総収録時間: 152分

 【ドイツ17世紀の器楽芸術に新境地を拓いたポーレの多彩な芸術性】
 今年2024年に生誕400年を迎えるドイツの作曲家ダーフィト・ポーレは、17世紀ドイツ屈指の音楽拠点だったドレスデン宮廷で、名匠ハイ ンリヒ・シュッツに師事した中でも特に大きな業績を残した一人。
 ドレスデンを離れた後はヘッセン=カッセル方伯やシュレスヴィヒ=ホルシュタ イン公の宮廷を経て、1660年から亡くなるまでハレでマクデブルク公の宮廷楽団の長として活躍し、少年ヘンデルの父とも親交があったと言 われています。
 声楽作品も多数残していますが、注目すべきは最大8声までの多様な編成のために書かれた器楽合奏曲の数々。
 17世紀 初頭のポスト=ルネサンス的ドイツ器楽に似た編成を取りながら、ヴァイオリン属の楽器の特性を活かし、各パートの独立性を際立たせつつ 合奏としての響きも充実させた一連のソナタや舞踏曲は、後のバッハの『ブランデンブルク協奏曲集』第3番や第6番を予感させる先進的な 作風で興趣が尽きません。
 中声部が厚い編成の曲が多いのもこの時代ならでは。
 
 演奏は17世紀音楽の作法を知り尽くしたステファニー・ ド・ファイー、低音ダブルリードの名手ジェレミー・パパセルジオー、頼もしい低弦奏者マチュラン・マタレル、大ヴェテラン古楽鍵盤奏者ギィ・パン ソンら名手続々のアンサンブル、クレマチス。
 現存合奏曲を全て聴けるようにしたこの2枚組アルバムは、同じRICERCARレーベル創設初期 のリチェルカール・コンソートによる「ドイツ・バロックの室内楽曲」シリーズを通じ多くの人々に届けられたポーレ芸術の真髄に迫る21世紀なら ではの充実企画。
 各奏者の闊達なソロと驚くべきアンサンブル力(ブックレットには各トラックの参加奏者詳細一覧も掲載)を通じ、ドイツ古来の多声芸術の伝統の上にみずみずしいイタリア新様式を息づかせたポーレの至芸をじっくり味わえるアルバムの登場です。

 
 




<映像>

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NAXOS(映像)



2.110743
(2DVD)
\4600→\4190
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):
 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》第2夜

  楽劇《ジークフリート》全3幕
   台本:リヒャルト・ワーグナー
ブリュンヒルデ...ニーナ・シュテンメ(ソプラノ)
ジークフリート...クレイ・ヒーリー(テノール)
さすらい人...イアン・パターソン(バス・バリトン)
エルダ...ユディット・クタシ (メゾ・ソプラノ)
アルベリヒ...ジョーダン・シャナハン(バリトン)
ミーメ...ヤーツォン・ホァン(テノール)
ファーフナー...トビアス・ケーラー(バス)
森の小鳥...
 セバスティアン・シェーラー(ボーイ・ソプラノ)
 他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指揮:ドナルド・ラニクルズ

NBD0159V
(Blu-ray)
\4600→\4190

 演出:ステファン・ヘアハイム/舞台美術:ジルケ・バウアー、ステファン・ヘアハイム/衣装:ウタ・ハイゼケ/
 照明:ウルリヒ・ニーペル/映像:トルゲ・メラー/ドラマトゥルギー:アレクサンダー・マイヤー=デルツェンバッハ/
 イェルク・ケーニヒスドルフ/撮影監督:ゲッツ・フィレニウス/制作:ナクソス&ベルリン・ドイツ・オペラ

 収録:2021年11月12日、19日 ベルリン・ドイツ・オペラ(ドイツ)/収録時間:241分
 音声:ドイツ語 PCMステレオ 2.0(DVD) PCMステレオ 2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語、英語、ドイツ語、フランス語、韓国語/画角:16:9 NTSC All Region
 DVD...片面二層ディスク+片面単層ディスク(2枚組)/Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition
 ベルリン・ドイツ・オペラ/舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》全曲BOX
 2.107001...DVD
 NBD0156VX(輸入盤)/NYDX-50262(国内仕様盤)...Blu-ray

 ベルリン・ドイツ・オペラの最新作《ニーベルングの指環》4部作映像、分売第3弾!楽劇《ジークフリート》

 ワーグナー作品の上演に輝かしい伝統を持つベルリン・ドイツ・オペラは、2021年の年末に世界中のオペラシーンで引く手あまたの演出家ステファン・ヘアハイムを招いて、音楽総監督ドナルド・ラニクルズの指揮による新制作《ニーベルングの指環》全4部作の通し上演を果たしました。
 その全4部作収録映像《ニーベルングの指環》から分売第3弾の楽劇《ジークフリート》をお届けします。
 この《指環》4部作に共通するキー・オブジェ『グランドピアノ』を舞台の中心に据え、ヘアハイム入魂の創意によるドラマトゥルギーとスペクタクルなシーンに溢れた舞台を、ラニクルズの端正なタクトが導くオーケストラの雄渾なワーグナー・サウンドが見事に支えています。
 歌唱陣は当代切ってのブリュンヒルデ歌いのニーナ・シュテンメにジークフリート役で世界中の歌劇場から引く手あまたの新星クレイ・ヒーリー、さすらい人(ヴォータン)役のイアン・パターソンらバイロイト音楽祭でもお馴染みの顔ぶれに加えて、今回もミーメ役のヤーツォン・ホァンが大活躍。
 演出、オーケストラ、歌唱演技の3拍子揃った新時代の《ジークフリート》です。






 

OPUS ARTE(映像)


OA1377D
(DVD)
\4200
※演劇です
シェイクスピア『ヘンリー5世』
 特典映像:
  キット・ハリントン インタビュー
  キャスト・ギャラリー
ヘンリー5世...キット・ハリントン
フランス王シャルル6世...ジュード・アキュウダイク
フランス王太子ルイ...オリヴィエ・フーバンド
王女キャサリン...ディアニ・サンバ=ベンザ
エクセター公爵...ケイト・デュシェーヌ
バードルフ...クレア=ルイーズ・コードウェル
ピストール...ダニー・カレイン 他

 演出:マックス・ウェブスター/美術:フライ・デイヴィス/照明:リー・カラン/
 作曲:アンドルー T. マッケイ/音響:キャロリン・ダウニング/映像デザイン:アンドレイ・ゴールディング
 収録: 2022年4月 ドンマー・ウェアハウス(ロンドン)/収録時間:180分
 音声:英語、フランス語 Dolby Digitalステレオ2.0 / Dolby Digital 5.1/字幕:英語
 画角:16:9 NTSC All Region/DVD:片面二層ディスク

 15世紀初頭、イングランド王ヘンリー5世は、フランス王位の継承権を主張してフランス遠征を開始。アジンコート (アザンクール)の戦いでフランスの大軍勢を撃破。
 フランス王シャルル6世と有利な条件で講和を結び、その娘キャ サリンをイングランド王妃に迎えます。

 キット・ハリントン(TVドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョン・スノウ役)が若く野心的なイングランド王ヘン リー5世役を演じます。
 本作はロンドンのドンマー・ウェアハウスでのライヴ撮影。演出のマックス・ウェブスター(ナショナ ル・シアター『ライフ・オブ・パイ』演出)が、シェイクスピアの史劇を現代劇として大胆に再構成した舞台です。
 















3/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHALLENGE CLASSICS



CC 72985
\2700
ミュンヘン国際コンクール覇者ベン・キム
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第11~13番

  協奏曲第11番 ヘ長調 K.413
  協奏曲第12番 イ長調 K.414
  協奏曲第13番 ハ長調 K.415
ベン・キム(ピアノ;D 584307)
コンセルトヘボウ室内管弦楽団

 ミュンヘン国際コンクール覇者ベン・キム。崇高さと親密さが混じりあったスタイリッシュな好演

 録音:2022年4月2日、2023年4月22-23日/ヒルフェルスム、MCO第1スタジオ/73:22

 ミュンヘン国際コンクール覇者のベン・キムとコンセルトヘボウ室内管弦楽団によるモーツァルトの協奏曲、第3弾。
 モーツァルトがザルツブルクからウィーンに 移って最初に書いたピアノ協奏曲である第11番~13番を収録しています。
 父レオポルドへの手紙では「簡単すぎず難しすぎず、幸福な中庸である」と表現され、 控えめながら自信作であることがうかがえます。崇高さと親密さが混じりあったスタイリッシュな好演。

 ベン・キム
  1983年オレゴン州ポートランド生まれ。5歳でピアノを習い始め、8歳でソロ・デビュー、12歳でオーケストラと共演。
  ピーボディ音楽院でレオン・フライシャーに師事したのち、マルタ・アルゲリッチらが主宰する7人のピアニストのためのプログラム「コモ湖国際ピアノアカデミー」のメンバーに選ばれる。
  ベルリン芸術大学ではクラウス・ヘルヴィッヒに師事。2006年、ミュンヘン国際コンクールで優勝を飾る。
 
 


CC 72990
\2700
ベートーヴェンも敬愛した音楽家ロンベルク
 ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):
  ハープとチェロのための3つの大ソナタ Op.5

   ソナタ第1番 変ホ長調
   ソナタ第2番 ヘ長調
   ソナタ第3番 変ロ長調
シモーナ・マルケージ(ハープ)
バルトロメオ・ダンドロ・マルケージ(チェロ)

 ※古楽器による演奏

 ベートーヴェンも敬愛した音楽家ロンベルクによるハープとチェロの技巧的な大ソナタ!

 録音:2022年4月19-21日/イタリア、アグラーテ・コントゥルビア、サン・ジョルジョ教会/76:31

 ベルンハルト・ロンベルクはベートーヴェンと親交があったチェロ奏者・作曲家。
 ベートーヴェンがロンベルクに宛てた手紙では「さようなら、偉大な芸術家。
 敬具―」と結ばれており、大いに称賛し尊敬すべき音楽家であったことがうかがえます。

 ハープとチェロ(またはヴァイオリン)のための3 つの大ソナタ Op. 5 は1803年にパリで出版された作品。
 それぞれが3つの楽章で構成された、規模の大き な協奏的ソナタです。
 楽想は2つの楽器に均等に配分され、充実した対話が繰り広げられます。
 また当時におけるヴィルトゥオジティの極限に達した作品でもあり、 楽器の可能性を尽くした音楽が十二分に堪能できます。
 
 

CC 72979
\2700
ミケーレ・マスチッティ(1663/1664-1760):
 3声のソナタ集 Op.1より

  ソナタ第7番 ニ長調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
  ソナタ第8番 イ短調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
  ソナタ第9番 ハ長調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
  ソナタ第10番 ホ短調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
  ソナタ第11番 ニ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
  ソナタ第12番 イ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
 
 ※全曲世界初録音
マッテオ・チッキッティ
 (バセットヴィオラ、ヴィオローネ、指揮)
ムジカ・エレジェンティア

 フランスで活躍したイタリアの作曲家マスチッティ、名刺代わりの「作品1」、世界初録音!

 録音:2023年8月/イタリア、ヴィッラ・サンタ・マリア、サン・フランチェスコ・カラッチオーロ教会/50:06

 ミケーレ・マスチッティはイタリア・バロックの作曲家。1704年からフランスに定住し、フランス音楽界で活躍しました。
 「作品1」であるこのソナタ集は1704年にパリで出版されたもので、フランスにおける名刺代わりのような作品集と言えます。
 全12曲からなり、3曲ずつ〈教会ソナタ・二重奏〉〈室内ソナタ・二重奏〉 〈教会ソナタ・三重奏〉〈室内ソナタ・三重奏〉とグループ化された構成で、当盤には後半の6曲が収録されています。
 コレッリを思わせる作品構成と書法が当時 のイタリア音楽の流行を物語ります。
 全曲世界初録音。
 
 


CC 72880
(SACD HYBRID)
\2800
オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の没後500年記念
 白鳥の宴~ヒエロニムス・ボスの合唱曲集 第4集
カペッラ・プラテンシス
ソッラッツォ・アンサンブル
 アントワーヌ・ブリュメル(c.1460-c.1512):Sicut lilium inter spinas
 聖歌:Ave Maria
 聖歌/Tim Braithwaite編:Ave Maria
 クレメンス・ノン・パパ(?)(c.1510-c.1555):Ave Maria
 ロイゼ・コンペール(c.1440/45-1518):Le grant desir d'aymer m'y tient
 ベネディクトゥス・アッペンツェラー(c.1480-1558):
  Missa Benedicti (Ick had een boelken uutvercoren) ~Kyrie, Gloria
 ティールマン・スザート(c.1510/15-1570):Myns liefkens bruyn ooghen
 イエロニムス・ヴィンデルス(fl.1510-1550):Missa Myns liefkens bruyn ooghen – Sanctus
 ロイゼ・コンペール:Dictes moy toutes voz pensees
 マットイス・ピペラーレ(c.1450-c.1515)/ピエール・ド・ラ=リュー(c.1452-1518):
  Een vroulic wesen (instrumental)
 ベネディクトゥス・アッペンツェラー:Missa Benedicti (Ick had een boelken uutvercoren) ~ Agnus Dei
 作者不詳/Marc Busnel編:Ick had een boelken uutvercoren / Oeverloos
 クレメンス・ノン・パパ: Ave Maria

 ヒエロニムス・ボス没後500年記念盤第4弾

 録音:2023年3月6-9日/Stereo / Multi-ch、59:05

 15~16世紀のポリフォニーを得意とするヴォーカル・アンサンブル「カペッラ・プラテンシス」が、オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の没後500年記念として2016年に始めたシリーズの第4集。
 聖母マリア兄弟会の開催した「白鳥の宴」で演奏されていたような音楽を集めるというコンセプトのア ルバムです。




 ヒエロニムス・ボスは1450年頃生まれたルネサンス期のネーデルラント の画家。
 初期フランドル派に分類される。一種異様な絵を描いた人。


 




CHRISTOPHORUS



CHE02312
\1900
マンハイム楽派のオーボエ協奏曲集
 ルートヴィヒ・アウグスト・ルブラン(1752-1790):
  協奏曲第7番ヘ長調
 イグナーツ・ホルツバウアー(1711-1783):
  協奏曲ニ短調
 ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825):
  協奏曲第2番ヘ長調
 エルンスト・アイヒナー(1740-1777):協奏曲ハ長調
クルト・マイヤー(オーボエ)
ハワード・グリフィス(指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア

 18世紀、プファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールが莫大な財を投じて築き上げられたマンハイムは、文化的な黄金郷として輝いていました。
 本アルバムでは、オーボエの名手としても活躍したルートヴィヒ・アウグスト・ルブランを筆頭に、マンハイム楽派を代表する4人の作曲家たちが残したオーボエ協奏曲を収録しています。
 ホルツバウアー、ヴィンター、アイヒナーの協奏曲は、ルブランのために書かれた作品とされています。

 ※録音:1995年9月1日-4日(イギリス)
 
 


CHE02322
\1900
C.P.E.バッハ&アーベル:
 ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノのためのソナタ集

  C.P.E.バッハ:
   ソナタ ニ長調 WQ 137、ソナタ ト短調 WQ 88、
   ソナタ ハ長調 WQ 136
  カール・フリードリヒ・アーベル:
   独奏曲ニ長調、ソナタ ホ短調 WK 150
レベカ・ルソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ゼバスティアン・ヴィーナント(フォルテピアノ)

 ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレパートリーの最高峰のひとつ、C.P.E.バッハのソナタに、ヴィオラ・ダ・ガンバの最後のヴィルトゥオーゾとされる同時代のカール・フリードリヒ・アーベルの2つのソナタをカップリング。
 ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノの組み合わせは、バロックから古典派にかけてのこの音楽の豊かなニュアンスを見事に表現しており、レベカ・ルソとゼバスティアン・ヴィーナントによる繊細な解釈が、この素晴らしき音楽の魅力をさらに高めています。

 ※録音:2011年2月9日-12日(スイス)
 
 

CHE02332
\1900
クルセイダーズ ~ 十字軍時代の音楽 アレクサンダー・ヴェリャノフ&シラー(歌)
エスタンピー
 グレゴリオ聖歌:アレルヤ/
 ナバラ王ティボー4世(ca.1235):Seigneurs, sachiez(十字軍の歌)/
 ギオ・ド・ディジョン(ca.1190):Chanterai por mon corage/
 ユオン・ドワジー(ca.1190):Maugrez touz sainz - Li almas mors/
 カルミナ・ブラーナ(1169):Imperator graecorum/
 グレゴリオ聖歌:真実の十字架よ/
 ペイロル(1188):Quant amors trobet partit/
 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ(ca.1200):Ich han nach lieben friunde/
 コノン・ド・ベテュヌ(1188):Ahi, amors/
 作者不詳(ca.1300):トリスタンの哀歌/
 ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(ca.1200):パレスチナの歌/
 作者不詳(ca.1200):Gaudens in domino

 1985年に設立されたミュンヘンを拠点とする古楽アンサンブル、エスタンピー。
 本アルバムは、1995年に録音されセンセーショナルな成功を収めたされた《十字軍》 が復刻。
 中世の歌や聖歌を使い、エスタンピーは聴く者を十字軍の世界へと誘います。
 様々な吟遊詩人が登場しますが、最も有名なものは、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの 《パレスチナの歌》 で、このプログラムの真髄を表現しています。

 ※録音:1995年10月17日-26日(ドイツ)
 



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FRA BERNARDO



FB2401574
\2700→\2490
オーストリアン・バロック・カンパニー第3弾
 甘美な旋律 ~ 16世紀から18世紀のイタリア器楽作品集
ミヒャエル・オマン(リコーダー、ディレクター)
オーストリアン・バロック・カンパニー
 サラモーネ・ロッシ(c.1570-c.1639):シンフォニア第4番/
 マウリツィオ・カッツァーティ(c.1620-1677):バレ第4番、コレンテ第4番/
 パオロ・クアリアーティ(c.1555-1628):トッカータ第2番/
 マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):ソナタ・ノナ/
 作者不詳:コラショー二/
 ベルナルド・ストラーチェ(c.1637-c.1707):パッサガリ/
 作者不詳:《牛を見張れ》 によるディファレンシア/
 ディエゴ・オルティス(c.1525-?):パッサメッツォ・アンティコ・プリモ/
 ベルナルド・ストラーチェ:戦いのバッロ/
 パオロ・クアリアーティ:トッカータ第1番/
 サラモーネ・ロッシ:シンフォニア第5番/
 アンドレア・ファルコニエーリ;甘美な旋律/
 ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調 Op.13-4/
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(c.1580-1651):トッカータ第2番/
 マルコ・ウッチェリーニ:《ラ・ベルガマスカ》 によるアリア

 オーストリアを代表する古楽アンサンブル!16~18世紀イタリアの器楽作品集!

 オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。
 マッテイスやヘンデル、パーセル等様々な17世紀~18世紀イギリスの作品を集めた「ロンドンの呼び声」(FB2001111)、ミヒャエル・オマンの華麗な技巧が存分に発揮された「ヴィヴァルディの協奏曲集」(FB2271745)に続くFra Bernardo第3弾は、オーストリア放送協会の自主制作レーベル(ORF)に録音された16世紀から18世紀の地中海地方の器楽作品集が復刻。
 




スマッシュ・ヒットとなった
オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)
第1弾&第2弾

ミヒャエル・オマンのリコーダーとアマンディヌ・ベイエのバロック・ヴァイオリン


 FB 2001111
\2700→\2490
憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで
 ロンドンの呼び声
  エア、ファンタジー&ミュージカル・ユーモアのコレクション

  ニコラ・マッテイス、ジョージ・フレデリック・ヘンデル、
  ジョン・ヒルトン、アンドレア・ファルコニエーロ、
  ヘンリー・パーセルの作品
ミヒャエル・オマン
 (リコーダー、ディレクター)
アマンディーヌ・ベイエ
 (バロック・ヴァイオリン)
オーストリアン・バロック・カンパニー

 リコーダー&バロック・ヴァイオリンの華麗な舞曲、17世紀ロンドンの上流階級のエンターテイメント!

 ☆ロンドンの上流階級のエンターテイメントを再現!
 ☆ミヒャエル・オマンのリコーダーとアマンディヌ・ベイエのバロック・ヴァイオリンが奏でる、憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで、豊かな古楽コレクション。

 17世紀後半から18世紀初頭のロンドンの上流階級で親しまれてきたエンターテイメントを再現した古楽ファン注目のアルバムです。
 イタリア出身、高度なヴァイオリン技法とイタリア音楽によってロンドンで名声を得たニコラ・マッテイス(?after 1714)の作品を中心に、ヘンデル、パーセル、ファルコニエーロ(ファルコニエーリ)、そしてジョン・ヒルトン(1599-1657)が書いた憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで、豊かな古楽コレクションをお贈りします。

 演奏は、オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学んだフランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエの華麗な技巧も聴きどころです。

 ※録音:2005年10月6日?9日、オーストリア


 FB2271745
\2700→\2490
ミヒャエル・オマン(リコーダー)
 共演者も豪華
ドン・アントニオ ~ ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集

 フラウティーノ協奏曲ハ長調 RV.443
 室内協奏曲ト短調 RV.107(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
 室内協奏曲ト長調 RV.101(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
 フルート協奏曲ト短調 RV.439 《夜》
 室内協奏曲ト短調 RV.103(リコーダー、オーボエ、ファゴット)
 フルート協奏曲ニ長調 RV.428 《ごしきひわ》
ミヒャエル・オマン(リコーダー、ディレクター)、
アマンディーヌ・ベイエ(バロック・ヴァイオリン)、
パオロ・グラッツィ(バロック・オーボエ)、
アルベルト・グラッツィ(バロック・ファゴット)、
オーストリアン・バロック・カンパニー

 ミヒャエル・オマン&ABC!ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集!

 ☆ミヒャエル・オマンの華麗なリコーダー技巧が炸裂!
 ☆アマンディーヌ・ベイエら古楽器の名手たちと贈るヴィヴァルディの協奏曲集!

 オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。
 マッテイスやヘンデル、パーセル等様々な17世紀~18世紀イギリスの作品を集めて高い評価を得た「ロンドンの呼び声」(FB2001111)に続く、Fra Bernardoレーベルからのリリース第2弾は、ミヒャエル・オマンの華麗な技巧が存分に発揮されたヴィヴァルディの協奏曲集!

 赤毛の司祭がヴェネツィアのピエタ院の優れた孤児の少女たちのために書いた夥しい数の協奏曲から、有名な「夜(ラ・ノッテ)」や「ごしきひわ(イル・ガルデリーノ)」を含む、6つのソロ協奏曲、室内協奏曲をセレクト。
 バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学んだフランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエを始め、ヴェニス・バロック・オーケストラのチェロ奏者(創設メンバー)として活躍したフランチェスコ・ガッリジョーニ、アルフレード・ベルナルディーニとともにアンサンブル・ゼフィロを創設したパオロ&アルベルト・グラッツィ兄弟など、古楽器の精鋭たちと追究する"ドン・アントニオ"・ヴィヴァルディの鮮烈な協奏曲をどうぞ。

 





NEOS

NEOS12331
\2700
ギュンター・シュヴァルツェ:室内楽作品集
 ギュンター・シュヴァルツェ(b.1949):
  1.《桜》 日本の印象 Op.103
   (フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、
    カリヨンとハープシコードのための)
  2-7. 光の防御 Op.52
   (バリトン、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、
    チェロとピアノのための連作歌曲)
  8.《マドリガルIII》 日本の印象 Op.86-3
  9-12. 弦楽四重奏曲 Op.22
 
 ※全曲世界初録音
ネオクヮルテット
ギュンター・シュヴァルツェ(カリヨン)、他

 ドイツの重鎮ギュンター・シュヴァルツェの室内楽作品集!

 ドイツの現代作曲家、ギュンター・シュヴァルツェは、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学で研鑽を積み、1976年から1979年までフリーランスの劇場の作曲家として、また、プラウエン、フォークトラントのカントルやオルガニストとして活動。
 1979年からはドレスデン音楽大学で教鞭を執り、1993年の共産主義崩壊後は、母校のカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の作曲と音楽理論の教授を務め、2005年から2010年は学部長、作曲・音楽理論学科長の地位に就いています。
 シュヴァルツェの作品は、歌曲からオペラ、室内楽、オラトリオまで幅広く、さらに協奏曲、管弦楽曲、400曲以上のカノンも手掛けています。
 また、約40年にわたり磁器やガラス製のカリヨンの奏者としても演奏活動を行っています。

 本アルバムでは、日本の 《さくらさくら》 をモティーフにした和のテイストとカリヨンの響きが融合した作品から、弦楽四重奏曲まで、世界初録音となる室内楽作品を集成。
 カリヨンはシュヴァルツェ自身による演奏です。

 ※録音(ライヴ):2009年ー2019年(ドイツ)
 
 
NEOS12332
\2700
人間と機械 ~ ゲオルク・カッツァー:電子音楽作品集
 ゲオルク・カッツァー(1935-2019):
  La mecanique et les agents de l'erosion(電子音楽のための)
  De natura hominis(電子音楽のための)*
  La Mettrie II oder Anmerkungen zum
   "Pflanzenmenschen"(木管五重奏とピアノのための)*
  L'homme machine
   (話すコントラバス奏者とライヴ・エレクトロニクスのための)*
 
 *世界初録音
ゲオルク・カッツァー(エレクトロニクス)
ベルリン管楽合奏団
ベルント・カスパー(ピアノ)
マティアス・バウアー(コントラバス)
グレゴリオ・ガルシア・カルマン&
 エヴリン・セイラー(サウンド・ディレクション)

 本アルバムは、18世紀フランスの哲学者、医師、思想家であったジュリアン・オフレ・ド・ラ・メトリーによる「人間機械論」に基づき、ゲオルク・カッツァーが手掛けた電子音楽作品を集めた1枚。

 現在のポーランド、シレジア出身のカッツァーは師であるハンス・アイスラーの影響を受けつつ、東ドイツにおける新しい電子音楽の先駆者としても功績を残しました。
 1963年にフリーの作曲家、演奏家として活動を始めて以来、実に様々なジャンルの音楽を作曲し、多くの現代音楽家に影響を与えました。

 ※録音:1987年-2018年(ドイツ)
 
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NEOS12404
\2700
63歳で亡くなった韓 伽の演奏
 エルンスト・ヘルムート・フランマー:初期ピアノ作品集

 5つのピアノ小品《Momentaufnahmen》
  (ピアノ小品集第1番)(1980/81)
 ピアノ小品集第2番(1985)
 ピアノ小品集第3番《passacaglia brevis》(1987/88)
 ピアノ小品集第4番《ut moriens viverent vixit moriturus》(1993/94)
 Auszeit II(ピアノのためのハバネラ集)(1996)
カヤ・ハン(ピアノ)

 エルンスト・ヘルムート・フランマー、初期ピアノ作品集!

 ドイツ・ハイルブロン出身の現代音楽作曲家、エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-)が1980~1990年代に作曲してきた5つのピアノ小品集。
 フランマーは1969年から1972年まで数学と物理学を、1973年以降は音楽学、美術史、哲学を学び、ルイジ・ノーノとハンス・ウェルナー・ヘンツェに関する論文で博士号を取得しています。
 1976年以降はクラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホウ、パウル=ハインツ・ディートリヒのもとで作曲を学び、ニューミュージックに関する記事を定期的に発表、書籍の企画も行っています。

 国際的に活動したピアニスト、カヤ・ハン(ハン・カヤ/韓 伽)は、韓国人の両親のもと日本で生まれ育ち、幼い頃から日本とヨーロッパの様々なピアノ・コンクールで受賞。
 桐朋学園大学とフライブルク音楽大学を卒業し、ヨーロッパ、東アジア、カナダで活躍。
 1999年からカールスルーエ音楽大学の教授も務め、奈良県生駒市に国内外のクラシックの演奏家らが集った「いこま国際音楽祭」(2010~15年)の音楽監督を担当した。

 2021年に病気により63歳で死去。
 このアルバムは、1997年にバイエルン放送(BR)によってスタジオ録音されていたもので、「ピアノ小品集第3番 《パッサカリア・ブレヴィス》」を除く4作品は世界初録音。

 ※録音:1997年7月、スタジオ3(バイエルン放送、ミュンヘン)

 韓伽
 
 
NEOS12403
\2700
シモーネ・サンティ・グビーニ:ブラック・エクスポジション
 Schmelzpunkt(2013)~
  フルート、バス・クラリネットと1人の奏者による2台ピアノのための
  Klangrelief III(2023)~
   アンプリファイド・コントラバス・クラリネットと
    アンプリファイド・バリトン・サクソフォン&
     フット・ペダルのためのユニゾン・デュオ
  Die schwarze Ausstellung(2018)~
   9つの楽器とフット・ペダルによるアンプリファイド・オーケストラのための

 全曲世界初録音
アンサンブル・ムジークファブリク
カール・ロスマン(コントラバス・クラリネット)
パトリック・シュタードラー(バリトン・サクソフォン)
シモーネ・サンティ・グビーニ(フット・ペダル)、他

 1980年ローマ生まれの作曲家シモーネ・サンティ・グビーニの作品を、1990年の設立以来現代音楽をリードしてきたアンサンブル「ムジークファブリク」が演奏。
 アンプで音を増幅したアンプリファイド楽器やオーケストラによって、強烈なコントラストや生々しく実体的なサウンドを形成します。

 ※録音:2023年6月&10月
 
 
NEOS12326
\2700
ヤン・ジン:シンギング・ストリングス~アイデンティティ~
 弦楽四重奏とピーパのための音楽

  [01] Ein neuer Anfang 生機 (2020)
  [02] Morning Song & Evening Poem 清晨樂 & 夕陽詩 (2009)
  [03] Identity 身彬 (2001)
  [04] Sunset Over Northern Heights 塞上夕影 (2021)
  [05] The Silk Pipa Dance 龜茲琵琶舞 (2010)
  [06] Jade In Strings 弦中鈺 (2008)
  [07] Singing Strings – Heart Swing 心弦 (2020)
  [08] Silk Bamboo Strings 絲竹閑韻 (2005)
  [09] Black Horse 黑駿馬 (2006)
 
全曲世界初録音
ヤン・ジン(ピーパ)
ルツェルン祝祭弦楽合奏団

 中国生まれのスイスの作曲家であり、世界的に有名なコンサート・ピーパ奏者としても活躍するヤン・ジン(シズカ楊静)の作品集。
 ヤン・ジンは他の中国の作曲家の多くと同じように、西洋と東洋の音楽言語の融合に成功しており、このアルバムでは、ピーパ(中国琵琶)と弦楽四重奏を組み合わせたユニークな作品が収録されています。

 ※録音:2022年1月
 



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BERLIN CLASSICS



0303241BC
\2700→\2490
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
 39曲から成るヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集の第1弾!


アントニオ・ヴィヴァルディ [1678-1741]

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 474
1. 第1楽章 アレグロ 03:05
2. 第2楽章 ラルゴ 03:45
3. 第3楽章 アレグロ 02:30

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV 497
4. 第1楽章 アレグロ・モルト 03:50
5. 第2楽章 アンダンテ・モルト 04:54
6. 第3楽章 アレグロ 02:39

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV 481
7. 第1楽章 アレグロ 03:11
8. 第2楽章 ラルゲット 04:59
9. 第3楽章 アレグロ・モルト 02:38

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 RV 501 「夜」
10. 第1楽章 ラルゴ 02:11
11. 第2楽章 幽霊たち (プレスト) 01:49
12. 第3楽章 眠り (アンダンテ・モルト) 05:03
13. 第4楽章 夜明け (アレグロ) 03:26

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV 484
14. 第1楽章 アレグロ・ポコ 04:30
15. 第2楽章 アンダンテ 04:25
16. 第3楽章 アレグロ 03:08

ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 473
17. 第1楽章 アレグロ 03:12
18. 第2楽章 ラルゴ 04:07
19. 第3楽章 メヌエット 07:28
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ  

 ウィーン・フィル首席ファゴット奏者、ソフィー・デルヴォーが、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲全39曲をすべて録音するという大規模なプロジェクトを始動します。
 第1弾となる今回のアルバムには、RV 474、RV 497、RV 481、RV 501、RV 484、RV 473の6つの協奏曲を収録。
 ヴィヴァルディのファゴット協奏曲には超絶技巧を要する作品が多数含まれる一方で、哀愁に満ちた短調の音楽も多く、すべての作品のレコーディングが待たれていたことから、今回の大型企画は歓迎されるところです。
 ちなみにこれまでの全集では、ダニエル・スミス盤が37曲、タマーシュ・ベンコーチ盤が31曲となっていました。

 


ソフィー・デルヴォー(ファゴット)


 ソフィー・デルヴォーは、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めながら、ソリスト、室内楽奏者、教育者としても活動する人気のファゴット奏者。
 ウィーン・フィルの前はベルリン・フィルの首席コントラファゴット奏者兼ファゴット奏者だったという華麗なキャリアの持ち主です。

 「デルヴォー」という姓は、2018年の8月に、フランス人ホルン奏者でコンセルトヘボウ管弦楽団首席奏者でもあった作曲家のフェリックス・デルヴォーと結婚してから使用されており、それ以前の姓は「ダルティガロング」でした。


 ソフィー・デルヴォーは、ドイツの楽器メーカー「ピュヒナー」の「ダークで丸みのある音」が好きなそうで、「モデル・スペリオール」や「モデル23コンパクト」などを愛奏しています。
 しかし、ベルリン・フィルでもウィーン・フィルでも、ファゴット仲間からは、業界の有名ブランドである「ヘッケル」を使用するよう勧められ、彼女もヘッケルや他のファゴットを試してもいます。
 それでも、調和の点でもまったく問題ないことから彼女の考えが変わることはなく、結果的に、約75年ぶりにヘッケルを吹かないウィーン・フィルのファゴット奏者になったということでした。



ラ・フォリア・バロックオーケストラ

 2007年にヴァイオリニストのロビン・ペーター・ミュラーによって、ヴィヴァルディゆかりの地でもあるドレスデンで設立された古楽器オーケストラ。創設以来、ミュラーが芸術監督兼コンサートマスターを兼務。団体名の「ラ・フォリア」は、常軌を逸したとか狂気といった意味合いです。

 ロビン・ペーター・ミュラーは、ドレスデン生まれのヴァイオリニストで、2007年にプフォルツハイム劇場のコンサートマスター、2008年にマンハイム室内管弦楽団となり、以後、各地のオーケストラでゲスト・コンサートマスターを務めながら、ラ・フォリア・バロックオーケストラでの活動を推進してきました。

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0303021BC
\2700→\2490
ヘンツェ17歳の「協奏音楽」は世界初録音!

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ [1926-2012]

ヴァイオリン独奏と室内オーケストラのための協奏音楽
 1. 第1曲 とても生き生きと 03:58
 2. 第2曲 とてもゆっくりと 05:18
 3. 第3曲 活気と切迫感を持って 02:09

4. イル・ヴィタリーノ・ラドッピアート(ヴィターリ倍増) 28:38

3つのモーツァルトのオルガン・ソナタ(14人編成)
 5. 第1番 アレグロ KV 336 04:51
 6. 第2番 アンダンティーノ KV 67 02:14
 7. 第3番 アレグロ KV 328 05:19
ジュー・ヘー(ヴァイオリン/トラック1~3)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
リン・リャオ(指揮)

 近年のモーツァルテウム管弦楽団は、近現代音楽の分野でも積極的に活動しており、その実力を確認できるのがこのヘンツェ・アルバムです。
 指揮はエトヴェシュとブーレーズが高く評価した実力派台湾人指揮者リン・リャオ、「協奏音楽」のヴァイオリン独奏は、中国人ヴァイオリニストのジュー・ヘー。共にドイツとオーストリアを中心に活躍しています。



協奏音楽(トラック1~3)


 ヘンツェ17歳の1943年から1944年にかけて作曲された「協奏音楽」は、2021年2月4日に世界初演されたばかりの注目作。当時のヘンツェはブラウンシュヴァイクのニーダーザクセン音楽学校の学生で、志願して再出征した父が東部戦線(独ソ戦)で落命し、自分も1944年に徴兵されるという状況でした。作風はヒンデミットの影響を感じさせるもので、若いながらもすでに作曲経験5年の実力が発揮された力作です。


「ヴィターリ倍増(イル・ヴィタリーノ・ラドッピアート)」(トラック4)


 イタリア・バロック後期、18世紀初頭に作曲されたとされるヴィターリのシャコンヌ(チャッコーナ)の改作。ヴィターリのシャコンヌ主題の変奏曲とヘンツェのヴィターリの変奏曲を交互に配置しながらも、ほぼ全曲を通してヴィターリの低音が保たれる構成。18世紀と20世紀を行き来して刻々と変化する対話の音楽の趣です。


3つのモーツァルトのオルガン・ソナタ(トラック5~7)


 オルガン・ソナタとも呼ばれる教会ソナタの編曲。3曲を急緩急で配置し、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレを含む14人の奏者によるアンサンブルで演奏。アルトフルート、バスフルート、バスクラリネット、ファゴットの低音楽器群の響きも印象的です。


人気のあったヘンツェの音楽


 ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、20世紀中盤以降の現代に活動した作曲家の中では多作でした。現代作曲家の場合、委嘱を受けて作曲することが多いため、その作品数は人気や需要にある程度比例しているとも考えられ、ヘンツェの場合には商業録音の多さからもその人気ぶりがうかがえます。
 理由としては、カバーする作品の範囲が、交響曲、管弦楽曲、バレエ音楽、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、合唱曲、宗教音楽、オペラ、劇音楽、映画音楽、自由な曲、そして編曲と非常に幅広く、投入される技法も、バロック、古典派、ロマン派、後期ロマン派、近代、無調、12音、ライヴ・エレクトロニクス、ジャズ、ロック、民俗音楽など多岐に渡り、しかもひんやりクールな音楽だったり、大音量で圧迫感が強烈だったり、明るくポップだったり、晦渋だったり、オスティナートが凄かったり、リズムが激しかったりとその傾向も実にさまざま。
 1973年には、シュレンドルフ監督の反戦映画『テルレスの青春』のために書いた音楽の中の「弦楽のためのファンタジア」が、大ヒット映画『エクソシスト』のエンド・タイトルに転用されて一躍有名になったりもしていました。

 



リン・リャオ(指揮)


 台湾のタイチュン(台中)で誕生。姓がリャオ(廖)、名がリン(林)。国立台北芸術大学で音楽理論と作曲、ピアノを専攻。1993年にオーストリアに移住。ウィーン音楽舞台芸術大学で指揮を学び、2000年に優秀な成績で卒業。在学中の1998年にドイツのケムニッツ歌劇場でコレペティートアとして働き始め、2001年にはヴィッテンベルク国立歌劇場のカペルマイスター、2002年から2005年まではシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州立歌劇場の第1カペルマイスターに就任するなどドイツの歌劇場で活躍。
 現代音楽も得意としていたリン・リャオは、シュトックハウゼン作品の演奏にも関わる一方で、ペーター・エトヴェシュとピエール・ブーレーズからも高く評価され、近年は現代音楽の分野でも精力的に活動。


ジュー・ヘー(ヴァイオリン)


 1999年、中国のチンタオ(青島)で誕生。姓がヘー(何)、名がジュー(子豫)。2004年、5歳でヴァイオリンを弾き始め、2010年、北京でザルツブルク・モーツァルテウム大学のパウル・ロチェク教授に才能を認められて夏季アカデミーに招待。2011年、12歳でザルツブルクに移住し、モーツァルテウム大学のパウル・ロチェクとベンヤミン・シュミットにヴァイオリン、トーマス・リーブルにヴィオラを師事したほか、イヴリー・ギトリスらのマスタークラスも受講。
 2014年、15歳のときにケルンで開催されたユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズに、オーストリア代表として出場して優勝。2016年、17歳のときにはザルツブルク国際モーツァルト・コンクールで優勝し、新委嘱作品の最優秀解釈賞も受賞。同年、ロンドンで開催されたメニューイン国際青少年コンクールでも優勝。
 2017年、アダム・フィッシャー指揮ウィーン・フィルと共演したほか、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スイス、イスラエル、スウェーデンなどで演奏。
 ウィーン・アルテンベルク・トリオのメンバーとしても活動。


ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団


 ルーツはコンスタンツェ・モーツァルト[1762-1842]が資金援助して1841年にザルツブルクで設立された「大聖堂音楽協会とモーツァルテウム」で、宗教音楽演奏を担うオーケストラとして発足。一時はモーツァルテウム音楽院に所属していましたが、1938年に音楽院から独立して、プロのオーケストラとしての活動を開始。
 1958年にザルツブルク州とザルツブルク市の運営団体となり、コンサートのほか、ザルツブルク州立劇場での演奏会も担当。
 ベルンハルト・パウムガルトナーやレオポルト・ハーガーによって名声を確立し他のち、ハンス・グラーフ、ユベール・スダーン、アイヴァー・ボルトンらが首席指揮者を務めてきました。
 近年は客演指揮者にトレヴァー・ピノックやジョヴァンニ・アントニーニらを招いてピリオド風な演奏もおこなうようになり、2017年からは古楽に強いイタリアのヴァイオリニストで指揮者のリッカルド・ミナージが首席指揮者を務めています。
 こうした環境の中で、モーツァルテウム管弦楽団はピリオドもモダンも完全に消化し、説得力のある演奏を聴かせることができるオーケストラに進化。特に、得意のモーツァルトやその時代の音楽での演奏は、細部に至るまで素晴らしいものとなっています。メンバーは91人ですが、実際の活動は室内オーケストラとしてのものが多く、そのため室内オーケストラとして広く知られています。

 
 


0303269BC
\2700

マリオ・ヘーリング(ピアノ)
 エクスターゼ
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1. ドビュッシー:喜びの島 05:34
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

2. リスト:メフィスト・ワルツ第1番 10:24
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

3. コネソン:テクノ・パレード 04:31
   クララ・アンドラーダ・デ・ラ・カレ(フルート)
   シャロン・カム(クラリネット)
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

4. スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 Op.53 11:06
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

ドビュッシー:ビリティスの歌
 5. 第1番 パンの笛 02:54
 6. 第2番 髪 03:37
 7. 第3番 ナイアードの墓 02:57
   ヨゼフィーネ・ゲーマン(ソプラノ)
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

8. ケージ:バッカナーレ(プリペアド・ピアノのための)(1938) 07:20
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

9. ラフマニノフ:チェロ・ソナタ op.19~第3楽章アンダンテ 05:33
   アレクサンドル・カストロ=バルビ(チェロ)
   マリオ・ヘーリング(ピアノ)

10. ワーグナー(リスト編):「イゾルデの愛の死」 07:04
    マリオ・ヘーリング(ピアノ)

 愛と法悦の150年


 19世紀なかばの「メフィス・ワルツ」と「イゾルデの愛の死」、19世紀末の「ビリティスの歌」、20世紀初頭のスクリャービンのピアノ・ソナタ第5番とラフマニノフのチェロ・ソナタのアンダンテ、20世紀なかばのプリペアド・ピアノのためのバッカナーレ、21世紀初頭の「テクノ・パレード」を収録。全体の約7割がピアノ曲、約3割が歌曲と室内楽曲。


 印象的な装丁


 CDジャケットはディジパック仕様で、アートワークは強烈な色彩のグラフィックで活躍中のドイツ人アーティスト、ベニー・ピンクの作品を使用。
 デザイン担当のエーファ・シュテッカーは、日本の毛筆などを使ったアルファベト・フォントを作成したこともある人物。


 国際的な演奏者たち


  日系ドイツ人のマリオ・ヘーリング(ピアノ)、チリ系ドイツ人のヨゼフィーネ・ゲーマン(ソプラノ)、イスラエル系ドイツ人のシャロン・カム(クラリネット)、ペルー系フランス人のアレクサンドル・カストロ=バルビ(チェロ)、スペイン人のクララ・アンドラーダ・デ・ラ・カレ(フルート)と、東西南北のルーツを持ち、ドイツを拠点に活躍中の音楽家たちが共演。

 




マリオ・ヘーリング(ピアノ)


 1989年、ハノーファー生まれのベルリン育ち。両親はともにヴァイオリニストで、父はドイツ人、母は日本人。3歳からピアノとヴァイオリンに触れ、5歳からピアノのレッスンを開始。樋口紀美子、ファビオ・ビディーニに学んだのち、2009年よりハノーファー国立音楽大学でカール=ハインツ・ケマリングとラルス・フォークトに師事し、2017年に最高の成績で修了。
 2018年、リーズ国際ピアノ・コンクールで第2位入賞し、併せてヤルタ・メニューイン賞(最優秀室内楽演奏賞)も受賞したほか、スタインウェイ国際コンクールやドイツ青少年コンクールなどで計16回入賞。
 2003年ベルリン交響楽団とベルリンのフィルハーモニーザールで共演して協奏曲デビューして大成功を収めて以来、ベルリンのコンツェルトハウス、ハンブルクのライスハレ、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ロンドンのウィグモアホール、シャンゼリゼ劇場などの著名なホールで演奏。2012年にはラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団と初共演。
 また、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、シュヴェツィンゲン音楽祭、キッシンゲン夏の音楽祭、ルツェルン音楽祭、スタインウェイ国際フェスティヴァル、ハイムバッハのシュパンヌンゲン音楽祭などの著名な音楽祭に出演。



 録音:2022年11月、2023年2月、ケルン、ドイチュラントフンク室内楽ホール

 




PIANO CLASSICS



PCL10255
\2200
壮大なピアノ・ソナタと親密なプロムナード
 ダンディ、マニャール:ピアノ・ソナタ、プロムナード集

ヴァンサン・ダンディ [1851-1931]:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.63 1907
 1 I. ほどよく 15:53
 2 II. とてもいきいきと 6:36
 3 III. ほどよく 17:45

アルベリック・マニャール [1865-1914]:プロムナード集 Op.7 1893
 4 I. アンヴォワ 2:39
 5 II. ブローニュの森 2:26
 6 III. ヴィルボン 3:23
 7 IV. サン=クルー 2:39
 8 V. サンジェルマン 5:04
 9 VI. トリアノン 3:50
 10 VII. ランブイエ 8:23

ソフィア・アンドレオーリ(ピアノ)

 フランスの作曲家、ヴァンサン ダンディ[1851-1931]の唯一のピアノ・ソナタは、演奏時間約40分の大作で、ワグネリズムの影響も感じさせる後期ロマン派的な題材と構築感が印象的な作品。
 アルベリック・マニャール[1865-1914]は、ダンディのほか、マスネ、デュボワにも師事した作曲家。
 抒情的な作品が得意なマニャールにはこのプロムナードという題材はうってつけで、フランスの6つの町を散歩して描写する一種の日記のような曲調が魅力的です。
 アンドレオーリは、知られざる作品を紹介することに情熱を注ぐ若いイタリア人ピアニストです。

 


 録音:2023年8月3~5日、ローマ、スタジオG&Gアルデア
 
 

PCL10280
\2200
ピアノ演奏で聴くスウェーリンク鍵盤楽曲集
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク [1562-1621]:鍵盤楽曲集

1. 第9旋法によるトッカータ SwWV 297 4:49
2. エコー・ファンタジア SwWV 261 3:03
3. トッカータ SwWV 283 3:28
4. 「宮廷風に」による変奏曲 SwWV 318 3:33
5. 第2旋法によるトッカータ SwWV 292 2:34
6. 「私の青春は終わった」による変奏曲 SwWV 324 5:25
7. エオリア旋法によるトッカータ SwWV 298 1:44
8. 「緑の菩提樹の下で」による変奏曲 SwWV 325 4:53
9. 第9旋法によるトッカータ SwWV 296 4:04
10. 「そうでなくては」による変奏曲 SwWV 330 7:26
11. 第1旋法によるトッカータ SwWV 286 3:21
12. 「大公の舞踏会」による変奏曲 SwWV 319 4:27
13. トッカータ SwWV 285 2:58
14. エコー・ファンタジア SwWV 253 7:33

アンドレア・ヴィヴァネット(ピアノ)

 歴史考証に基づくピアノ演奏で聴くスウェーリンク

 スウェーリンク[1562-1621]は、北ヨーロッパとスカンジナビア全域で名声を得た人物。
 作曲家・演奏家・教育者として活躍したスウェーリンクの弟子には、ハインリヒ・シャイデマン、ヤーコプ・プレトリウス、ザムエル・シャイトがいたため、その影響はブクステフーデとバッハにも及んだと考えられます。
 このアルバムには、トッカータ、ファンタジア、変奏曲など14作品が収録。
 演奏はイタリアのピアニスト、アンドレア・ヴィヴァネットによるものです。

 


 録音:2023年7月10~27日、ウィーン、Tonstudio C-Arts Classical Arts Waldegg & Hajek
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DIAPASON


DIAP167
\1900
ムソルグスキー:展覧会の絵
 ・ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
   レナード・バーンスタイン(指揮)、ニューヨーク・フィルハーモニック
   ※録音:1958年
 ・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):歌劇《ホヴァンシチナ》より前奏曲「モスクワ川の夜明け」
   ジョージ・セル(指揮)、クリーヴランド管弦楽団
   ※録音:1958年
 ・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)):《LA PRISE DE KARS》より「厳粛な行進曲」
   ワルター・ジュスキント(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
   ※録音:1958年
 ・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)):古典様式による間奏曲
   ボリス・ハイキン(指揮)、モスクワ放送交響楽団
   ※録音:1955年
 ・ムソルグスキー(リャードフ編):歌劇《ソロチンスクの定期市》より「ゴパック」
   エルネスト・アンセルメ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団
   ※録音:1955年
 ・リャードフ:黙示録より Op.66
   イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)、ラムルー管弦楽団
   ※録音:1960年
 ・リャードフ:キキモラ Op.63
   ピエール・デルヴォー(指揮)、パリ音楽院管弦楽団
   ※録音:1957年
 ・リャードフ:バーバ・ヤーガ Op.56
 ・リャードフ:魔法にかけられた湖 Op.62
 ・リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32
   エフレム・クルツ(指揮)、 フィルハーモニア管弦楽団
   ※録音:1957年

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第167集!
 バーンスタインの《展覧会の絵》!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。

 シリーズの第167巻として登場するのは、レナード・バーンスタインの《展覧会の絵》です。
 1958年に録音されたニューヨーク・フィルハーモニックとのこの録音は、今なお名演として語り継がれている演奏です。
 バーンスタインとニューヨーク・フィルの初期の熱演と共に、リャードフの管弦楽作品をお楽しみいただける一枚です。
 

















3/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALIA VOX



AVSA 9957
(2SACD HYBRID)
\3600
Mirrors of time
 サヴァールのこれまでの録音の中の極上のトラックと、
  その演奏(作品)にインスパイアされた現代作品が交互に収録された2枚組
ディエゴ・フェルナンデス・マグダレーノ(ピアノ)*
エスペリオンXX、
ジョルディ・サヴァール、ほか
 [CD1]
  1. ジョン・ダウランド:流れよ、わが涙(Lachrymae Antiquae) /
   エスペリオンXX、コワン、ジョルディ・サヴァールほか
  2. ホセ・マリア・ガルシア・ラボルダ(b.1946-):流れよ、わが涙(Lachrimae Antiquae) (2012) *
  3. カベソン:Tiento III Primer Tono 4'30/エスペリオンXX、ジョルディ・サヴァール
  4. テレサ・カタラン(b.1951):Tiento de tantos tonos (2011) *
  5. モンセラートの朱い写本~処女なる御母を賛美せん(Mariam Matrem)/
   ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
  6. Jesus Legido(イェスス・レジド)(b.1943):Glosas sobre el Mariam Matrem (2011) *
  7. ルイス・デル・ミラ:パヴァーヌとガイヤルド(Pavana y Gallarda)*
  8. カルロス・クルス・デ・カストロ(b.1941):パヴァーヌとガイヤルド(Pavana y Gallarda)(2011)*
  9. F.クープラン:3日目のルソン・ド・テネブル/
   モンセラート・フェゲーラス、マリア・クリスティーナ・キール、エスペリオンXX
  10. フランシスコ・ガルシア・アルバレス(b.1959):ル・クープラン・ド・フィゲーラス(2012)*
  11. モンセラートの朱い写本~声をそろえていざ歌わん(Cunctissimus concanentes)/
    ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
  12. アルマンド・グレボル(b.1958):La festa, la follia... (2011) *
  13. ムッシュ・ド・サント=コロンブ:涙(Les Pleurs)(2つのヴィオラ・ダ・ガンバによるヴァージョン)/
    クリストフ・コワン&ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  14. クラウディオ・プリート(1934-2015):Sentimientos (2011) *
 [CD 2]
  1. F.クープラン:葬儀(Pompe Funebre)ヴィオール曲集第2巻より/ジョルディ・サヴァール
  2. ベネト・カサブランカス(b.1956):ユビルス(Jubilus)(2011)*
  3. 聖母マリアのカンティーガ集より「サンタ・マリア、エストレラ・ド・ディア(Santa Maria, Estrela do dia)/
   ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、ジョルディ・サヴァール
  4. カルル・ギノヴァール(b.1941):サンチャゴへの讃歌(Himno a Santiago)(2011) *
  5. モンセラートの朱い写本~輝ける星よ(Stella Splendens)/
   ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
  6. トマス・マルコ(b.1942):輝ける星よ(Stella splendens) (2011) *
  7. ハイネ・ファン・ギゼゲム:De tous biens plaine/
   ジョルディ・サヴァール、セルジ・カサデムント、エウニス・ブランダオ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  8. アルベルト・サルダ(b.1943):De biaute, de valour (2011) *
  9. アントニオ・デ・カベソン:Pavana con su glosa/
   ジョルディ・サヴァール、セルジ・カサデムント、ファミ・アルカイ、
   フィリップ・ピエルロ、カルロス・ガルシア・ベルナルト、ラファエル・ボナヴィータ
  10. ドロレス・セッラーノ(b.1967):GloSavall (2011) *
  11. シビラの歌よりEl jorn del judizi/
   モンセラート・フィゲーラス、ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
   エスペリオンXXI、ジョルディ・サヴァール
  12. カルメ・フェルナンデス=ヴィダル(b.1970):Sibil·la: L'Admonicio Apocalíptica (2011)*
  13. マラン・マレ:サント=コロンブ氏のトンボー/
   ジェローム・アンタイ、ピエール・アンタイ、ロルフ・リスレヴァン、ジョルディ・サヴァール
  14. ジョセプ・ソレル(b.1935):Pour le Tombeau de Wilde (2011) *

 ディエゴ・フェルナンデス・マグダレーノ(ピアノ)が演奏のトラックは2015年録音

 ジョルディ・サヴァールのこれまでの活動は、様々な人に大きな影響を与えています。
 ここでは、サヴァールの録音に影響を受けインスピレーションを受けた作曲 家がつくった楽曲を、ピアニストのディゴ・フェルナンデス・マグダレーノが演奏しています。
 ダウランドの涙のパヴァーヌをモチーフとした楽曲はプリペアード・ピ アノで、大変凝った作り。
 サヴァールのこれまでの録音の極上のトラックと、その演奏(作品)にインスパイアされた現代作品が交互に演奏されますが、まさに時代 と空間を超えた世界が展開されております。
 サヴァールのこれまでのあゆみの素晴らしさと深さをあらためて実感する内容です。
 



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LPO



LPO 0127
(2CD)
\3600→\3290
ユロフスキ&LPOのストラヴィンスキー・シリーズ、第3弾にして完結編
 ユロフスキ・コンダクツ・ストラヴィンスキー vol.3


 ストラヴィンスキー(1882-1971)
  [CD1]
   ・プルチネッラ〔録音:2020年12月5日〕
   ・交響曲 ハ調〔録音:2018年4月18日〕
   ・オード(頌歌、3部の悲しみの歌、またはトリプティク)
    〔録音:2018年4月21日〕
  [CD2]
   ・トレニ~預言者エレミアの哀歌
    〔録音:2018年12月8日〕
   ・変奏曲~オルダス・ハクスリー追悼
    〔録音:2018年12月8日〕
   ・レクイエム・カンティクルズ
    〔録音:2018年11月10日〕
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
アンハラッド・リドン
 (メゾ・ソプラノ/
  プルチネッラ、
  レクイエム・カンティクルズ)
サム・ファーネス(テノール/プルチネッラ、トレニ)
マシュー・ローズ(バス/プルチネッラ)
エリザベス・アサートン(ソプラノ/トレニ)
マリア・オストルコヴァ(メゾ・ソプラノ/トレニ)
ジョエル・ウィリアムズ(テノール/トレニ)
テオドール・プラット(バリトン/トレニ)
ジョシュア・ブルーム(バス/トレニ)
マキシム・ミハイロフ
 (バス/レクイエム・カンティクルズ)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団(トレニ
レクイエム・カンティクルズ)

 すべてロイヤル・アルバート・ホールでの録音

 ユロフスキ指揮LPOのストラヴィンスキー・シリーズ第3弾にして完結編の登場。
 ライヴ演奏会でも絶賛され、またCDシリーズも世界で高く評価されているシリーズが完結となります。演奏機会の少ない作品も網羅した充実の内容。

 ディアギレフから依頼されて手掛けた《プルチネッラ》は、ペルゴレージ原作の音楽を借用し、不協和音などでエッジと風刺の効いた作品に仕立てたもの。交響 曲 ハ調はシカゴ交響楽団創立50周年記念のために委嘱され、ストラヴィンスキー自身の指揮で1940年に初演されました。
 20台にひとつシンフォニーを手掛け た後の最初の本格的なオーケストラのための交響曲で、ハイドンやベートーヴェンへのまなざしが強く感じられる作品です。
 オードは1943年、クーセヴィツキーか ら、その妻をたたえるための作品を、という依頼を受けて作曲されたもの。
 1913年の《春の祭典》初演に継ぐくらいに悲惨な結果となったのがこの《トレニ》の 初演でした。
 十二音技法で書かれていますが、調性的な要素も持ち合わせ、驚くほど豊かであたたかみのある音楽となっています。
 典礼用ではなく、『哀歌』から 様々な詩を選び、特定の物語性はない、演奏会用に作曲されています。大変すばらしい演奏です。
 
 《変奏曲》は、1963年に亡くなったストラヴィンスキーの長き にわたる友人、イギリスの小説家オルダス・ハクスリーが亡くなったことを受けてその死に捧げられています。
 ストラヴィンスキー最後の完成されたスコアとなった (小さな歌曲を除く)レクイエム・カンティクルズは、十二音技法で書かれており、儀式的な構造、刺激的なハーモニー、明快でシャープな色彩など、ストラヴィンス キーの特徴がまさにあらわれている作品です。
 



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PENTATONE



PTC 5187034
\2800→\2590
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
シューベルト:レントラー集

 36の独創的舞曲Op.9 D.365より
  (1) 第1番 変イ長調 - 第2番 変イ長調 - 第3番 変イ長調
  (2) 第5番 変イ長調 - 第12番 変イ長調 - 第14番 変ニ長調
  (3) 第21番 ト長調 - 第22番 嬰ト短調 - 第25番 ホ長調 - 第26番 ホ長調
  (4) 第29番 ニ長調 - 第31番 ハ長調 - 第34番 ヘ長調 - 第36番 ヘ長調
 38のワルツ、レントラーとエコセーズ Op.18 D.145よりワルツ
  (5) 第1番 ホ短調 - 第2番 ロ短調 - 第3番 イ短調
  (6) 第4番 変イ長調 - 第5 番 嬰ハ短調
  (7) 第6番 ロ短調 - 第8番 変ホ短調 - 第9番 嬰ヘ短調
  (8) 第10番 ロ短調 - 第11番 ロ長調 - 第12番 ホ長調
 38のワルツ、レントラーとエコセーズ Op.18 D.145よりレントラー
  (9) 第2番 変ホ長調 - 第3番 変イ長調
  (10) 第4番 変ニ長調 - 第5番 変ニ長調 - 第6番 変ニ長調
  (11) 第7番 変ニ長調 - 第8番 変ロ短調 - 第9番 変ニ長調
  (12) 第10番 変ニ長調 - 第11番 変ニ長調 - 第12番 変ニ長調
  (13) 第13番 イ長調 - 第14番 ニ長調 - 第15番 ト長調
  (14) 第16番 ト長調 - 第17番 ニ長調
 18のドイツ舞曲と2つのエコセーズ Op.33 D.783よりドイツ舞曲
  (15) 第2番 ニ長調 - 第3番 変ロ長調 - 第8番 変ホ長調
  (16) 第4 ト長調 - 第5番 ロ短調 - 第11番 ホ短調
  (17) 第12番 ハ長調 - 第14番 ヘ短調 - 第15番 変イ長調
 ギャロップと8つのエコセーズ D.735より
  (18)ギャロップ
  (19)エコセーズ第1番 ト長調 - 第5番 変ホ長調 -
   第6番 変ホ長調 - 第7番 変ホ長調 - 第8番 変ホ長調
 34の感傷的なワルツ Op.50 D.779より
  (20) 第1番 ハ長調 - 第2番 ハ長調 - 第3番 ト長調 - 第4番 ト長調
  (21) 第7番 ト短調 - 第9番 イ短調 - 第10番 ト長調 - 第11番 ト長調
  (22) 第12番 ニ長調 - 第13番 イ長調 - 第14番 ニ長調 - 第15番 ヘ長調
  (23) 第17番 ハ長調 - 第18番 変イ長調 - 第19番 変イ長調
  (24) 第23番 変ホ長調 - 第28番 変ホ長調 - 第31番 イ短調
 17のレントラー D.366より
  (25) 第1番 イ長調 - 第4番 イ長調 - 第6番 ハ長調
  (26) 第7番 ト長調 - 第12番 変ホ短調
 4つのレントラー D.814より
  (27) 第4番 ハ長調
 ウィーンの淑女たちのレントラーと
  2つのエコセーズ Op.67 D.734よりレントラー
   (28) 第2番 ニ長調 - 第3番 ト長調 - 第8番 ハ長調
   (29) 第6番 イ長調 - 第5番 ニ長調
   (30) 第11番 ト長調 - 第13番 ト長調
   (31) 第14番 ロ短調 - 第15番 ト長調
 ウィーンの淑女たちのレントラーと2
  つのエコセーズ Op.67 D.734よりエコセーズ
   (32) 第1番 イ短調 - 第2番 イ長調
 12の高雅なワルツ Op.77 D.969より
  (33) 第10番 ヘ長調
 12のグラーツのワルツ Op.91 D.924より
  (34) 第11番 ホ短調
 20のワルツ Op.127 D.146より
  (35) 第9番 ハ長調/(36) 第6番 ニ長調/(37) 第3番 ホ短調/
  (38) 第5番 ヘ長調/(39) 第10番 ヘ長調/
  (40) 第11番 変ロ長調/(41) 第12番 ト短調 - 第14番 ト長調/
  (42) 第19番 ヘ長調 - 第15番 ト短調 - 第20番 ニ長調
 12のドイツ舞曲 Op.171 D.790より
  (43) 第3番 ニ長調 - 第4番 ニ長調 - 第5番 ロ短調 - 第6番 嬰ト短調
  (44) 第7番 変イ長調 - 第8番 変イ短調 - 第11番 変イ長調
  (45) 第9番 ロ長調 - 第10番 ロ短調
ピエール=ロラン・エマール
 (ピアノ)
KKC 6847
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 エマールがシューベルトの素朴で陽気な舞曲集「レントラー」を録音!

 セッション録音:2022年9月19~22日/グスタフ・マーラー・ホール、ドッビアーコ(イタリア)
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ
 レコーディング・プロデューサー:クリストフ・クラッセン
 楽器:piano duo Op.353018

 PENTATONEレーベルから積極的なリリースが続いているピエール=ロラン・エマールが、シューベルトの舞曲「レントラー」を録音しました。
 レントラーとはゆっ たりとした3/4 拍子の民族舞踊で、18世紀末まで主に南ドイツ、スイスのドイツ語圏で愛好されました。
 シューベルトはレントラーの拍子を基に素朴で陽気な小品 を数多く作曲。
 シンプルながら豊かな和声が魅力で、まるで絵のように美しく、叙情的で、曲想に富んでいます。

 コロナ禍にシューベルトの小品(舞曲)とクルタークの「遊び」を物語のようにつなげたプログラムを考えたエマールは、2023年の来日時に若者たちに向けた特別演奏会として、東京藝術大学の奏楽堂にて同プログラムを演奏。
 ヴェーベルンを想起させる唯一無二のプログラムはNHK のクラシック倶楽部でも放映されま した。

 シューベルトのピアノ作品といえば後期ピアノ・ソナタ、即興曲集、さすらい人幻想曲が有名ですが、エマール独自の選曲で弾かれたこれらの小品がいかに美しく、シューベルトらしさがあらわれていることを証明しております。
 レントラー曲集の新名盤誕生と申せましょう。
 



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FORLANE


今回の3点はどの時点でプレスされたものか不明ですが、近年再生産されたものではないかと推測されています
ただプレス枚数はかなり少ないと思われるので、できればお早めに。


FOR 16769
\2400
マーガレット・プライス(1941-2011)
 シューベルトの「冬の旅」

  シューベルト:「冬の旅」 D911
マーガレット・プライス(ソプラノ)
トマス・デューイ(ピアノ)

 FORLANE再プレスのご案内。プレートル、マーガレット・プライス、エル・バシャの名盤が復活!

 (P)1997 DDD

 英国ウェールズの名ソプラノ、マーガレット・プライス(1941-2011)の歌うシューベルトの「冬の旅」。今でこそ「冬の旅」を女声が歌うことは珍しくないが、1990年代はまだ珍しいことで、しかも歌うにしてもメッゾソプラノのことが多かった。このプライスの「冬の旅」は、ソプラノが歌った録音としては先駆的なものだった。
 シューベルトのリート歌手としても極めて高く評価されたプライスだけに、この「冬の旅」も彼女の美声が映えている。
 そして男声で歌われた時にはどうしても強くなる陰と重苦しさが取り除かれた時、いかに失恋に絶望していても「冬の旅」が若い青年の歌であることを気付かせてくれる。
 なお本CDは1997年頃に発売されたもので、ジャケット表やバーコードは当時のままであるが、おそらく近年新たに再生産されたものである。
 
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FOR 16770
\2400
ジョルジュ・プレートル(指揮)&シュトゥットガルト放送交響楽団
 1997年のブラームス
ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲(全21曲)

 
 ※ボーナス・トラックCDエキストラ
   (リハーサル風景の映像[6分])付き
ジョルジュ・プレートル(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

 録音:1997年1,2,6月 ドイツ,シュトゥットガルト、DDD、51'11

 フランスの偉大な指揮者ジョルジュ・プレートル(1924-2017)がシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めていた時の代表的録音、ブラームスのハンガリー舞曲全曲。
 プレートルらしい熱気のある、時にテンポを大きく動かす豪快な音楽でありながら、さすがフランス人、土臭くなる一歩手前で抑える洗練さと気品も備えているという、プレートルの個性が存分に出た名演。
 このCDは1997年に発売されたもので、装丁やバーコードなどはほぼそのままに、近年再生産されたものと思われる。

 ※ご注意※
  このCDはCDエクストラもしくはエンハンスドCDと呼ばれるもので、本来の21トラックの他に第1番のリハーサルの映像データが収録されています。
  トラック22が打たれていますが、これはCDプレイヤーでは再生できません。PCのCDドライヴをご利用して再生してください。
 
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FOR 16789
\2400
アブデル・ラーマン・エル・バシャ2000年前後の録音
 「ショパン:ピアノ作品全集Vol.5」~パリ時代2(1833-35)

 華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12/
 3つの夜想曲Op15(ヘ長調 / 嬰ヘ長調 / ト短調)/
 マズルカ ハ長調 KK.IV b/3/ボレロ イ短調 Op.19/
 4マズルカOp.24(ト短調 / ハ長調 / 変イ長調 / 変ロ短調)/
 カンタービレ 変ロ長調/ラルゴ 変ホ長調/
 マズルカ 変イ長調 KK.IV b/4/
 プレスト・コン・レッジェレッツァ 変イ長調 KK IV b/7/
 マズルカ ハ長調 Op.67-3/マズルカ ト長調 Op.67-1/
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/ワルツ 変イ長調 Op.69-1/
 2つのポロネーズOp.26(嬰ハ短調 / 変ホ短調)
アブデル・ラーマン・エル・バシャ(ピアノ)

 録音:1998年7月 スイス ラ・ショー=ド=フォン、DDD、71'31

 エリザベート王妃国際音楽コンクール1978年ピアノの第1位、アブデル・ラーマン・エル・バシャ(1958-)が2000年前後に録音したショパンピアノ作品全集の第5集にあたるCD。
 この全集は大変好評を博したが既に廃盤。エル=バシャのショパンを聞きたい人にはこの1枚だけでも嬉しいものだろう。
 エル=バシャは極めて高い技巧を持つピアニストで、もちろんショパンでも指回りの良さが大いに発揮されているが、一方で彼はいわゆるショパン的なロマンティシズムたっぷりの演奏をせず、透明感があってさらりと爽やかな、ずっと聞き続けていたくなるようなショパンを奏でてくれる。
 




QUERSTAND


VKJK 2216
\2200
「フルートとオルガンのための現代作品集」
 カーター・ウィリアムズ(b.1976):楕円形の曲線
 ファルツィアー・ファラー(b.1980):淡緑色の同族たち3
 エリック・ヤンソン(b.1967):色―ニュアンス―空間
カ イル・バートレット(b.1971):呪文の本(6曲)
 山口恭子(やまぐちやすこ,b.1969):遮られた景色
 フリードリヒ・イェッカー(b.1950):砂州
 ペーター・アイソルト(b.1959):ズブテックス
エフェリン・デジェン(フルート)
マティアス・ゴイティング(オルガン)

 オルガンと共演した現代音楽とバロックのアルバム!

 録音:2022年5月2-5日,7月14日 ドイツ エッセン、DDD、72'53

 現代の作曲家たちによるフルート(様々なタイプの)とオルガンのための作品集。
 カーター・ウィリアムズ(1976-)の「楕円形の曲線」は、ピッコロ、グリッサンドフルート、コントラバスフルート、オルガンと電子楽器のための作品、2020年。
 ファルツィアー・ファラー(1980-)の「淡緑色の同族たち3」は、オルガンとバスフルートのための作品、2011/2021年。
 エリック・ヤンソン(1967―)の「色―ニュアンス―空間」は、グリッサンドフルートとオルガンのための作品、2019年。
 カイル・バートレット(1971-)の「呪文の本」はバスフルートとオルガンのための作品、2022年。
 山口恭子 やまぐち やすこ(1969-)の「遮られた景色」は、ピッコロとオルガンのための作品、2021年。
 フリードリヒ・イェッカー(1950-)の「砂州」は、バスフルートとオルガンのための作品、2020年。ペーター・アイソルト(1959-)の「ズブテックス」は、アルトフルート、バスフルート、オルガンと録音素材のための作品、2019年。
 当然作風はそれぞれ様々だが、同じパイプで発音するフルートとオルガンは非常に馴染みやすく、しかもそれが極めて現代的な響きに仕立て上げられることができるのがよく分かる。
 簡易紙収納ケース。
 
 
VKJK 2310
\2200
「16、17世紀のイタリアのモノディとオルガン作品集」
 バルバリーノ:あの方が私に口づけしてくれるように
 フレスコバルディ:聖母のミサ開始前のトッカータ
 グランディ:めでたし世の希望であるマリアよ
 カッチーニ:ああその時誰ができたのだろうか
 フレスコバルディ:第5声部に歌のオブリガートがあるレチェルカル
 メールラ:今は寝る時なので(子守歌)
 フレスコバルディ:ラ・ピストーラの後のカンツォン
 カプスベルガー:ああ私の優しいイエスよ
 フレスコバルディ:聖体奉挙のためのトッカータ
 モンテヴェルディ:聖母の涙
 フレスコバルディ:クレードの後のレチェルカル
 ロヴェッタ:ああマリア様あなたは何と美しいことか、
 グランディ:天の女王
 ヴィッツァーナ:めでたし、暁の星よ
 フレスコバルディ:ベルガマスカ
 ラッソ:私の聖母よ、哀れみを
マリア・ラドゥルナー(ソプラノ)
マルティン・リッカボーナ(オルガン,チェンバロ)
カペッラ・アルヘンティーナ

 録音:2022年10月4-7日 オーストリア インスブルック、DDD、66'18

 題名の通り、16、17世紀イタリアのモノディ(独唱と伴奏による歌唱)とオルガン作品を集めている。モノディは、モンテヴェルディやオルランド・ディ・ラッソの作品も含むが、バルトロメオ・バルバリーニ(1568頃-1617以降)、アレッサンドロ・グランディ(1586-1630)、フランチェスカ・カッチーニ(ジューリオ・カッチーニの娘 1587-1640?)、タルクィーニオ・メールラ(1595-1665)、ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1596-1668)、ルクレツィア・ヴィッツァーナ(1590-1662)など比較的珍しい作曲家の作品が集められている。オルガン曲はフレスコバルディ。
 マリア・ラドゥルナーは近年バロック音楽で台頭著しいオーストリアのソプラノ。マルティン・リッカボーナは1993年、オーストリアのハル・イン・チロルの生まれ。オーストリアの若い世代のオルガン奏者の注目株である。ここではインスブルックの有名な宮廷教会の銀のチャペル(1577年)に据えられたルネサンス様式のオルガンを用いている。





DIVINE ART


DDC 25753
(3SACD HYBRID)
\6100
ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
 ロベルト・シューマン(1810-1856):幻想曲 他

 【SACD1】 73分
  1-8. クライスレリアーナ Op. 16
  9-11. 幻想曲 ハ長調 Op. 17
  12. アラベスク Op. 18
 【SACD2】 40分
  1-4. 幻想小曲集 Op. 12 第1巻
  5-8. 幻想小曲集 Op. 12 第2巻
  9. アラベスク Op. 18
  10. 幻想小曲集 Op. 12 - 第1番 夕べに
 【SACD3】 39分
  1-4. 夜曲 Op. 23
  5-7. 3つの幻想小品集 Op. 111
  8-12. 暁の歌 Op. 133
ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
 Steinway D-274

 録音:2023年8月28日-9月2日 テルデックス・スタジオ、ベルリン(ドイツ)
 総収録時間:152分/SACD STEREO、SACD SURROUND

 シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマンが弾くシューマン作品集。
 タイトルに「幻想」が付く作品を中心とした選曲で、シューマンの内なる世界を表現しました。

 
 
 

DDX 21119
\2800
トーマス・ピットフィールド(1903-1999):歌曲集
 1. The Sands of Dee/2. By the Dee at Night/
 3. The Wagon of Life/4. The Unfulfilled/
 5. Winter Evening: Dunham Park/6. Naiad/
 7. You Frail Sad Leaves/8. In an Old Country Church/
 9. Lingering Music (first setting)/10. Skeleton Bride/
 11. The Carrion Crow/12. So far from my Country/
 13. Faithful Johnny/14. Cuckoo and Chestnut Time/
 15. Willow Song/16. September Lovers/
 17. The Crescent Boat/18. Birds about the Morning Air/
 19. Lingering Music (second setting)/20. Shadow March/
 21. Christmas Lullaby/22. The Child Hears Rain at Night/
 23. Song of Compassion/24. In the Moonlight/
 25-28. Four Little Songs/25. Hilda Had a Garden/
 26. The Tortoise/27. Marketing/28. King Nebshazzerod
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)
ネイサン・ウィリアムソン(ピアノ)

 録音:2023年11月4、5日 Menuhin Hall, Stoke d'Abernon, Surrey(UK)
 総収録時間:55分

 近代イギリスの作曲家トーマス・ピットフィールドの歌曲集。
 ピットフィールドは王立マンチェスター音楽大学(現王立ノーザン音楽大学)でピアノ、チェロと和声を学んだ後、ボスト ンに留学し美術と家具製作を学んだという異色の経歴を持ちます。
 第二次世界大戦後は王立マンチェスター音楽 大学で作曲科の教授となり、ジョン・オグドンらの指導を行いました。
 このアルバムには彼が書いた歌曲を収録。どれも 民謡や英国の詩人たちの作品から素材を得た素朴な味わいを持ち、いくつかの曲は彼の友人たちに捧げられています。
 アルバムジャケットには、画家としても活躍したピットフィールドの絵が用いられています。
 演奏は現代イギリス歌 曲の第一人者、テノール歌手ジェイムズ・ギルクリスト。その美しく甘い声は、作品のもつ魅力を余すことなく引き出し ています。

 
 
 

DDX 21124
\2800
デイヴィッド・ジョンソン(1942-2009):12の前奏曲とフーガ
 1-2. 前奏曲とフーガ 第1番 変ロ調
 3-4. 前奏曲とフーガ 第2番 ロ調
 5-6. 前奏曲とフーガ 第3番 ホ調
 7-8. 前奏曲とフーガ 第4番 イ調
 9-10. 前奏曲とフーガ 第5番 嬰へ調
 11-12. 前奏曲とフーガ 第6番 ト調
 13-14. 前奏曲とフーガ 第7番 ハ調
 15-16. 前奏曲とフーガ 第8番 へ調
 17-18. 前奏曲とフーガ 第9番 ニ調
 19-20. 前奏曲とフーガ 第10番 変ホ調
 21-22. 前奏曲とフーガ 第11番 変イ調/嬰ト調
 23-24. 前奏曲とフーガ 第12番 変二調/嬰ハ調
クリストファー・ギルド(ピアノ)

 録音:2023年8月24日 Old Granary, Suffolk(UK)
 総収録時間:64分

 スコットランド、エディンバラの作曲家デイヴィッド・ジョンソン。18世紀スコットランド音楽の研究者として知られるととも に、弦楽四重奏曲や無伴奏チェロ組曲など数多くの作品を残しています。
 この「12の前奏曲とフーガ」は彼の数少 ないピアノ曲の一つで、ピアニストで作曲家のロナルド・スティーヴンソンのために書かれました。
 前奏曲とフーガが一組 となった5分程度の小さな作品集には、プロコフィエフなどを思わせる曲や、J.S.バッハからの引用、あるいは「Johnny Cope」や「The Animals Went Marching Two by Two(ノアの箱舟の歌)」などよく知られた民謡の旋律が用 いられた曲などが含まれています。
 演奏するクリストファー・ギルドは、とりわけスコットランドのピアノ音楽を得意としており、これまでにもスティーヴンソンやワーズワース作品の録音で高く評価されています。
 




EKKOZONE


EKKOZONE04
\2800
ロジャー・レイノルズ(1934-):木管のための協奏曲集
 1. JOURNEY(2023) -
  オーボエと室内オーケストラのために...世界初録音
 2-9. Transfigured Wind III(1984)
  フルートと室内オーケストラ、
   コンピューター処理されたフルートの音のために
    2. I. フルート/3. I. アンサンブル/
    4. II. フルート/5. II. アンサンブル/
    6. III. フルート/7. III. アンサンブル/
    8. IV. フルート/9. IV. アンサンブル
ジャクリーン・ルクレア(オーボエ)...1
ケアスティン・ティーレ(フルート)...2-9
ハーヴェイ・ソルバーガー
 (フルート:コンピューター処理)...2-9

エスビェア・アンサンブル&ゲスト
マティアス・ロイメルト(指揮)

 録音:2023年5月1-4日 KoncertKirken、コペンハーゲン(デンマーク)
 総収録時間:60分

 アメリカの作曲家ロジャー・レイノルズとデンマークのミュージシャン兼プロデューサー、マティアス・ロイメルトのコラボレー ションによるシリーズの第1弾。
 このアルバムでは世界初録音を含むレイノルズの木管のための協奏曲が紹介されま す。オーボエ協奏曲「JOURNEY」は2023年の最新作。
 ソリストのジャクリーン・ルクレアのために書かれた作品で、 巧みな対位法が巡らされたオーケストラと、技巧的なオーボエが競い合うかのような緻密なアンサンブルを作り出して いきます。
 1984年の「Transfigured Wind III」は20世紀後半に書かれた名作。クリスティアン・ティーレのフルー トと、レイノルズ作品を最初に演奏した奏者の一人、ハーヴェイ・ソルバーガー(1938-)の音を電気的に処理した響 きを組み合わせ、ロイメルトが指揮するエスビェア・アンサンブルが伴奏、ユニークな音楽が生み出されています。

 
 



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MARCO POLO



8.225381
\2600
初録音多し!
 「ボヘミアのスーザ」、フチーク
  ユリウス・フチーク(1872-1916):舞曲と行進曲集

 1. 行進曲「エルプタルグルス」 Op. 246(1911-14)**
 2. ワルツ「人生のおとぎ話」 Op. 253(1912)*
 3. ラバン=行進曲 Op. 44(1899) (原典版)*
 4. ワルツ「星降る夜に」 Op. 242(1911)**
 5. マズルカ「ハートの女王」 Op. 70(1899/1900)*
 6. ワルツ「春の知らせ」 Op. 114(1900頃, 1928年出版)**
 7. 行進曲「大胆で誠実」 Op. 240(1910)**
 8. ワルツ「謝肉祭の王」 Op. 244(1911)*
 9. フランス風ポルカ「甘い夢の中で」 Op. 31(1899)*
 10. ワルツ・レント「忘れられない時間」 Op. 212(1907)**
 11. ヴェネツィア風セレナード「ラグーンの上で」 Op. 221(1908) 
  (フリューゲルホルンと管弦楽版)**
 12. フランス風ポルカ「舞姫」 Op. 37(1898)*
 13. ワルツ「夢の国」 Op. 270(1914)**
 14. 行進曲「歌の街から」 Op. 126(1903)**
 15. ギャロップ「鷲の飛翔」(ポルカ・シュネル) Op. 237(1909)*
 *世界初録音
 **管弦楽ヴァージョンによる世界初録音
ヴァルター・ホフバウアー(フリューゲルホルン)

チェコ室内管弦楽団
パルドビツェマレク・シュティレツ(指揮)

 録音:2022年8月23、25-30日 The House of Music, Pardubice(チェコ)
 総収録時間:79分

 半音階を駆使したユニークな旋律を特徴とする『剣士の入場』で知られる作曲家ユリウス・フチークの作品集。
 フチークはチェコで生まれ、プラハ音楽院でドヴォルザークに師事、1891年にオーストリア=ハンガリー第49歩兵連隊に軍楽隊員として入団したのち、ウィーンの軍楽隊に入団。
 一時期はプラハのオーケストラで演奏していましたが、1897年からはサラエヴォの軍楽隊の指揮者となり、以降は吹奏楽の指揮者として自作を演奏し大好評を博しました。
 彼は1916年にこの世を去りましたが、残された楽譜は遺族によって処分されたため、多くの作品が失われてしまいました。
 このアルバムに収録された作品のうち7曲は過去に出版されたことが無く、今回プラハの国立博物館に保存されていた自筆譜を編集して世界初録音にこぎつけました。
 他の8曲も英国ヨハン・シュトラウス協会会長が率いる専任チームが丹念に編集したオーケストラ・スコアを用いた初録音となります。




 生涯の大半を軍隊の吹奏楽で指揮者として過ごした。
 フチークは多産な作曲家で、300曲以上の行進曲やポルカ、ウィンナ・ワルツを作曲して名を馳せた。
 作品のほとんどが軍楽隊のために作曲されていることから、時に「ボヘミアのスーザ」とも呼ばれる。


https://youtu.be/HDXtYz7pywU?si=FZtErvEZpDux1yhc
有名な《剣闘士の入場》。
みんな知ってるサーカスのピエロ登場のテーマ曲。今回のアルバムには入ってません・・・

 




METIER


MEX 77103
\2800
エドワード・カウイー(1943-):
 クロイツェル・エフェクト 室内楽作品集

  1-5. グラウコーピス
   1. I. Athene noctua コキンメフクロウ
   2. II. Strix aluco モリフクロウ
   3. III. Asio flameus コミミズク
   4. IV. Asio otus トラフズク
   5. V. Tyto alba メンフクロウ
  6. Whatever happened to Icarus?
   イカロスに何が起こったとしても?
  7. One Second Fiddle 1秒のフィドル
  8. Menurida Variants コトドリの仲間たち
  9-11. 弦楽四重奏曲第7番「西オーストラリア州」
   9. I. The Road of Flowers
   10. II. Hamelin Pool - Shark Bay
   11. III. The Pinnacles: Nambung National Park
ニール・ヘイド(チェロ)...1-5
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴィオラ...6/ヴァイオリン...8)
ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)...7

クロイツェル四重奏団...9-11
 ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
 ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)
 クリフトン・ハリソン(ヴィオラ)
 ニール・ヘイド(チェロ)

 録音:Hastoe Village Hall, Herts(UK) 2022年6月7日...9-11 2022年6月28日...1-5、7 2023年6月21日...6 2023年2月19日...8

 1943年、イギリスで生まれたエドワード・カウイー。
 ヴィトルト・ルトスワフスキに学び、マイケル・ティペットからも影響を 受け、大学では物理や絵画も学んだカウイーは、優れたビジュアル・アーティストとしても知られており、作曲する際に は絵を描いてイメージを構築するといいます。
 彼は、クロイツェル四重奏団と10年にわたるコラボレーションを行ってお り、これまでに6つの弦楽四重奏曲をはじめ、メンバーたちのために独奏曲や二重奏曲を書いてきました。
 このアルバ ムに収録された7つめの四重奏曲「西オーストリア州」も彼らに捧げられた作品。
 広大な地に広がる美しい風景が音 で描き出されており、メンバーたちはこれを巧みに表現しています。
 「グラウコーピス」もフクロウの習性からインスパイアさ れた作品で、クロイツェル四重奏団のチェリストであるニール・ヘイドが見事な演奏を聴かせます。
 他の3曲もメンバー のピーター・シェパード・スケアヴェズとミハイロ・トランダフィロフスキが演奏。
 アルバム全てがクロイツェル四重奏団のため の作品です。
 
 

MEX 77105
\2800
ロバート・ショル&ジャスティン・パターソン:亡霊の影
 1. The Ghost with the Death's Head
 2. You must love me
 3. The angels wept tonight
 4. At the graveyard in Perros-Guirec
 5. The enchanted violin - the resurrection of Lazarus
 6. The Chandelier
 7. Masked ball
 8. Souterrain -
  "Everything that is underground belongs to him"
 9. I am Don Juan Triumphant!
 10. Christine! Christine!
 11. From the cellars to the house on the lake
 12. In the torture chamber
 13. La mort du Fantome
 14. Epilogue
ロバート・ショル(オルガン)
ジャスティン・パターソン(エレクトロニクス)
アンナ・マックレディ(ソプラノ)
アンディ・ヴィサー (サクソフォン&バス・クラリネット)

 録音:2021年5月15日 Arundel Cathedral(UK)、2021年6月12日 Coventry Cathedral(UK)
 総収録時間:76分

 ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』の14の場面をロバート・ショルのオルガン即興演奏で描いたアルバム。
 伝統 的な録音技術と革新的なデジタル加工を組み合わせた音響テクスチャーに、コヴェントリー大聖堂とアランデル大聖 堂の空間における幻想的なエコーが融合、即興には映画のための曲やポッドキャスト用の曲など過去の作品も織り 込みつつ、歌やサクソフォンの音色も加えることで、時空を超えた悲しい物語を描き出しています。
 



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NAXOS

8.574532
\1800
ダニエル=フランソワ・オーベール(1872-1871):序曲集 第6集 カルロヴィ・ヴァリ交響楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮)
 1. 歌劇《女大使》 S. 28 - 序曲(1836)
 2. 歌劇《悪魔の取り分、またはカルロ・ブロスキ》 S. 36 - 序曲(1843)
 3. 歌劇《エイデ、または秘密》 S. 40 - 序曲(1847)
 4-13. 歌劇《ドン・ファン》 - 第2幕 ディヴェルティスマン(1866)...世界初録音
  4. 序曲/5. メヌエット、アレグレット - トリオ(モーツァルトの交響曲第40番 K. 550による)
  6. ディヴェルティスマン第1番:アレグロ・マ・ノン・トロッポ
   (モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  7. ディヴェルティスマン第2番:
   (アレグロ)(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  8. ディヴェルティスマン第3番:メヌエット・アレグレット
   (モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  9. ディヴェルティスマン第4番:トリオ(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  10. ディヴェルティスマン第5番:(モデラート)
  11. ディヴェルティスマン第6曲:(モルト・モデラート) 
   (モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  12. ディヴェルティスマン第7番:メヌエット・アレグレット
   (モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 K. 421」による)
  13. ディヴェルティスマン第8曲:(トルコ行進曲)アレグロ
   (モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番 K. 331」による)
 14. 歌劇《ガルベの王の婚約者》 S. 49 -
  第2幕 終幕のバレエ音楽(アレグロ)(1864)...世界初録音
 15.歌劇《幸福の第一日》 S. 50 - 序曲(1868)
 16-20. 歌劇《神とバヤデール》 S. 19(1830)より
  16. 序曲 17. 第1幕 エール・ド・ダンス「パ・ド・シャール」
  18. 第1幕 バレ「パ・ド・シャールのあとに」(1866)...世界初録音
  19. 第2幕 エール・ド・ダンスと情景「ファトメの踊りとゾロエの踊り」...世界初録音
  20. 第2幕 エール・ド・ダンスと情景「ゾロエの踊り」...世界初録音

 録音:2022年10月31日-11月2日 Lidovy dum, Stara Role, KarlovyVary(チェコ)
 総収録時間:87分

 かつてはロッシーニやスッペ作品と肩を並べるほどの人気を誇ったオーベールの歌劇。
 かのチャイコフスキーも高く評価したと伝えられますが、現在では一部を除きほとんど上演されることがありません。
 
 ここで聴けるのは、オーベールの最高傑作と呼ばれたこともある《女天使》をはじめとする歌劇の序曲やバレエ音楽。
 どの曲もオーベールらしい優美な旋律、繊細な響き、軽やかな音楽が魅力です。
 変わり種は、1866年にパリのオペラ座でモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》が上演された際に第2幕に挿入されたディヴェルティスマン。
 モーツァルトの短調作品のモチーフをふんだんに散りばめたメドレー風の音楽で、最後は有名なトルコ行進曲で締めくくられます。
 この分野の第一人者ダリオ・サルヴィの指揮で。
 
 
8.574308
\1800
アストル・ピアソラ(1921-1992):ヴァイオリンと弦楽のための編曲集
 1. チン・チン(1978-79)*/2. 天使の復活(1965)*/
 3. ムムキ(1984)*/4. ソレダッド(孤独)(1968)*/
 5. トロイロ組曲 - 第3曲 シータ(1975)*
 6-9. ブエノスアイレスの四季(1965-70)**
  6. ブエノスアイレスの夏/7. ブエノスアイレスの秋/
  8. ブエノスアイレスの冬/9. ブエノスアイレスの春/
 10. セロス(嫉妬)(1979)*
 11. フガータ(1969)*

 *...ケン・セルデンによるヴァイオリンと弦楽編(2021)
 **...レオニード・デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽編(1999)
トーマス・コーティク(ヴァイオリン)
マーティンゲイル・アンサンブル
ケン・セルデン(指揮)

 録音:2022年6月27日-28日 First Christian Church, Portland, Oregon(USA)
 総収録時間:62分

 アストル・ピアソラの『Nuevo Tango=新しいタンゴ』はタンゴというカテゴリーを超え、全世界の人々に影響を及ぼすほどの人気を獲得しています。
 このアルバムでは、ピアソラが自身の五重奏団のために作曲した器楽作品を、独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために編曲したヴァージョンを演奏。
 最も有名なのはレオニード・デシャトニコフによる「ブエノス・アイレスの四季」でしょう。
 他の7曲は、ポートランド州立大学管弦楽団の音楽監督を務める指揮者ケン・セルデンが編曲。
 ピアソラのオリジナル演奏の録音を参考にしたという即興演奏も組み込まれるなど、創意工夫が凝らされています。
 ヴァイオリン独奏はNAXOSに2枚のピアソラ・アルバムを録音しているトマス・コーティク。
 ヴァイオリンとピアノのための編曲集(8.573789)でも「ブエノスアイレスの四季」を披露していますが、今回では更に華やかな演奏を聴かせます。

 
 
 
8.574541
\1800
ゲオルギ・ディミトロフ(ギター)
 J.S.バッハ:ギターのための編曲作品集
ゲオルギ・ディミトロフ(ギター)
 1-6. リュート組曲 ホ長調 BWV 1006a (T. ホップストックによるギター編)
  1. I. 第1曲 前奏曲/2. II. 第2曲 ルール/3. III. 第3曲 ロンドー形式のガヴォット/
  4. IV. 第4曲 メヌエット I - 第5曲 メヌエット II/5. VI. 第6曲 ブーレー/6. VII. 第7曲 ジーグ
 7-10. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 (M. バルエコによるギター編)
  7. I. アダージョ/8. II. フーガ(アレグロ)/9. III. シチリアーナ/10. IV. プレスト
 11-13. 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998(T. ホップストックによるギター編)
  11. 前奏曲/12. フーガ/13. アレグロ
 14. 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 -
  第5曲 シャコンヌ (P. ペゴラーノによるギター編)

 録音:2023年7月7-9日 St. Paul's Anglican Church,Newmarket、オンタリオ(カナダ)
 総収録時間:60分

 2022年に開催された第1回「European Bach Guitar Award ヨーロッパ・バッハ・ギター・アワード」コンクールで第1位を獲得した期待の新人ゲオルギ・ディミトロフのバッハ・アルバム(同コンクールでは山下愛陽が第3位に入りました)。
 2000年ブルガリア生まれのディミトロフは幼い頃からギターをはじめ、パコ・デ・ルシアに賞賛された才能の持ち主。
 ブルガリアの国立音楽アカデミーで学び数多くの賞を受賞,その後はグラーツ音楽舞台芸術大学での研鑽を積みながらバロック・ギターとヴィオラ・ダ・ガンバのクラスも受講し、現在はロンドンの王立音楽アカデミーで学んでいます。
 このアルバムでは、彼が得意とするJ.S.バッハのギター用に編曲された作品を演奏。
 バッハ自身が無伴奏ヴァイオリン・パルティータをリュート用に編曲した組曲第4番 BWV 1006aを冒頭に置き、バルエコが編曲した無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、リュートとチェンバロのどちらでも演奏できるBWV 998、そして最後に無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番のシャコンヌが壮大なクライマックスを築きます。

 
 
 
8.574451
\1800
同名のヴォルフやリヒャルト・シュトラウスやマーラーの歌曲に次ぐ人気を博していた
 エーリヒ・J・ヴォルフ(1874-1913):歌曲全集 第1集

 1-6. Einen Sommer lang 夏の遊び Op. 17(1908年出版)
  1. No. 1. Sommer/2. No. 2. Sehnsucht/
  3. No. 3. Zuversicht in Pan/
  4. No. 4. Einen Sommer lang/
  5. No. 5. Ein Sonntag/6. No. 6. Gluckes genug
 7-9. 6つの歌 Op. 1(1902年頃出版)より
  7. No. 2. Ein Musikant, ein Schwärmer, auf einen Jahrmarkt ging
  8. No. 4. War eine Maid, die emsig spann
  9. No. 6. Genrebild
 10-11. リヒャルト・デーメルの6つの詩 Op. 8(1907年出版)より
  10. No. 2. Erhebung/11. No. 3. Immer wieder
 12-14. 「子供の魔法の角笛」による6つの詩 Op. 9(1907年出版)より
  12. No. 2. Frau Nachtigall/
  13. No. 4. Knabe und Veilchen/14. No. 5. Tanzreim
 15-16. トラ・ツー・オイレンブルクの2つの詩 Op. 11b(1907年出版)
  15. No. 3. Sturmflut/16. No. 4. Trinklied
 17-20. 9つの歌 Op. 12より
  17. No. 1. Spaziergang/18. No. 4. Das mitleidige Madel
  19. No. 9. Traurige Mar/20. No. 7. Im Kahn
 21. 7つの歌 Op. 22 - No. 6. Liebesmelodie 愛の旋律(1910年出版)
 22-24. 6つの歌 Op. 26(1913年出版)より
  22. No. 2. Seidenschuh' uber Leisten von Gold
  23. No. 4. Flieg' hin, mein Kiel!
  24. No. 6. Meine Braut fuhr' ich heim
 25. エミール・ファクターの詩による8つの歌 Op. 32 -
  No. 1. Der tote Lenz(1914年出版)
 26-28. 3つのメロドラマ - ピエロ=ツィクルス Op. 27(1914年出版)
  26. No. 1. Serenade/
  27. No. 2. Intermezzo/28. No. 3. Finale
ダニエル・ヨハンセン
 (テノール...1-25)、(朗読...26-28)
サマンサ・ガウル(ソプラノ)...13-14
クラウス・ジモン(ピアノ)

 録音:2022年11月21-23日 Sendesaal Bremen(ドイツ)
 総収録時間:65分

 エーリヒ・ジャック・ヴォルフはウィーンで生まれたユダヤ人作曲家。
 現在ではその名前を知る人はほとんどいませんが、38歳の若さで亡くなるまでに少なくとも168曲の歌曲を書き、全て存命中に発表されています。
 1927年に出版された書籍『2000 der beliebtesten Kunstlieder 最も人気のある芸術歌曲2000』では同名のヴォルフやリヒャルト・シュトラウスやマーラーの歌曲に次ぐ人気を博していました。
 このアルバムは、ヴォルフの歌曲全てを録音するシリーズの第1集で、マーラーも素材とした「子供の魔法の角笛」を用いた歌曲や、リヒャルト・デーメルの詩を用いた歌曲などを聴くことができます。
 彼は時折大胆な和声進行を用いるものの、無調に踏み込むことはなく、曲はどれもロマンティックな味わいを持っています。
 また高度な技法で描かれたピアノ・パートにも注目、歌を引き立てながらも存在感の強い旋律が耳に残ります。
 バロックから古典派作品を得意とするテノール、ヨハンセンとロマン派作品を得意とするソプラノ、ガウルが見事な歌唱を聴かせ、ヴォルフ作品を愛しブックレットに詳細な解説(ドイツ語・英語)も書いたジモンが伴奏を務めます。
 
















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