≪第123号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2024/3/19~
3/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
PROSPERO CLASSICAL
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PROSP 0086
(2CD)
\3700
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ジョージ・ジェフリーズ(c.1610-1685):
宗教歌曲とアンセム集
[Disc1](5声と通奏低音)
Hark, shepherd swains/Busy time this
day/
Brightest of days/Whisper it easily/
Rise heart; thy Lord is risen/Look
up, all eyes/
The Lord in thy adversity */A music
strange
[Disc2](4声と通奏低音)
What praise can reach thy clemency
*/
Turn thee again */Awake my soul */
How wretched is the state you all are
in/
In the midst of life/Turn thou us,
O good Lord */
Great and marvelous are thy works */He
beheld the city
* 世界初録音 |
ソロモンズ・ノット |
知られざるイギリス・バロックの祖、ジョージ・ジェフリーズの宗教声楽曲をすべて網羅!忘れられたのが不思議すぎる、驚くほどの完成度、ソロモンズ・ノットのすばらしい歌唱能力にも大注目
録音:2022年8月20-23日/イギリス、ノーサンプトンシャー、カービーホール/46:53、39:08
イギリスの知られざる作曲家、ジョージ・ジェフリーズ(1610年頃~1685年)の4声および5
声と通奏低音のための英語による声楽作品全集。
驚くほど完 成度の高い作品ばかりで、音楽史から消えてしまっているのがまったく不思議です。
イギリス気鋭の声楽グループ、ソロモンズ・ノットの歌唱がまた素晴らしく、ジェ
フリーズの音楽との最高の出会いを作ってくれます。通奏低音はテオルボとオルガンを使用。
ジェフリーズはモンテヴェルディが提唱した第二作法(厳格なルネサンス書法に対する形で生まれた劇的で自由なバロック的手法)をイギリスにもたらした最初
の作曲家。
当時の現代音楽だったイタリアのマドリガルを取り入れ、情感豊かに宗教声楽曲を書いた、非常に先駆的な人物です。パーセル以前のイギリスに初めて
バロック音楽を響かせたと言っても過言ではない大きな存在と言えるでしょう。
ジェフリーズはオックスフォードでチャールズ1
世のオルガニストを務めたのち、1648年頃から亡くなるまで、ノーサンプトンシャー州カービーのハットン家に勤
めました。
ここが今アルバムの録音場所である歴史的建造物「カービーホール」です。
作曲家が生涯の大半を過ごした建物の、同じ壁に音を反響させて、じっくり
丁寧に歌われた音楽はまさに格別。たまらない美しさが耳を満たします。
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モーツァルト:ホルン協奏曲集
第2番 変ホ長調 K.417
第4番 変ホ長調 K.495
第3番 変ホ長調 K.447
第1番 ニ長調 K.412 |
ジビュレ・マーニ(ホルン)
アンドレアス・シュペリング(指揮)
ブランデンブルク交響楽団 |
狩りの響きから温かな歌までホルンがきらびやかに舞う好演
録音:2023年/52:11
モーツァルトのホルン協奏曲は、ホルンの名手でありモーツァルトと冗談をとばしあいふざけあう間柄だったヨーゼフ・ロイトゲープ(1732-1811)のために書かれました。
どれも美しく整った音楽でありながらユーモアのある名品で、ホルン奏者にとって欠かせない重要レパートリーになっています。
ジビュレ・マーニはマリー=ルイーズ・ノイネッカーに師事したホルン奏者。1997年から2016年までフランクフルト歌劇場の管弦楽団で首席ホルン奏者を務めました。
ソリストとしても数多のオーケストラと共演、2020年からはベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学のホルン科教授を務めています。
指揮は古楽ファンになじみのあるシュペリング。ブランデンブルク交響楽団は1810年創設の長い歴史を持つオーケストラです。
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トランペットとオルガンのための17世紀スペイン音楽
ホセ・ヒメネス:Batalla de 6°tono
フランシスコ・ディエゴ・デ・コンセイサン:Batalha
de 5°tom
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:
Tres glosas sobre el canto de la Inmaculada
Concepcion
アントニオ・コレア・ブラガ:Tiento de 6°tom
アントニオ・コレア・ブラガ:Batalha de
6°tom
フアン・カバニーリェス、ヨハン・カスパール・ケルル:
Batalla Imperial
フランシスコ・ヴァルス:Kyrie de Quarti
Toni
パブロ・ブルーナ:Batalla de 6°tono
ペドロ・デ・アラウージョ:Batalha de 6°tom
パブロ・ブルーナ/ヘンリー・モデラーク:
«Pange lingua» Variationes
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア:
Obra de 8°tono «Ensalada»
フランシスコ・カルロス・デ・サンクト・ヨセフ:
Obra de 5°tom
アントニオ・デ・カベソン/ヘンリー・モデラーク:
Pavana con su glosa
作者不詳:Batalla Famosa |
ヘンリー・モデラーク(トランペット)
ジョアン・ボロナート・サンス(オルガン)
他 |
威厳あるトランペットとオルガンの響き
録音:2023年/76:22
バロックトランペットとオルガンで聴く17世紀スペイン音楽。
曲によってはクラリーノを追加したりティンパニを入れたりしていて、様々な音響が楽しめます。
トランペットとオルガンって意外にもそうとう相性がいいんです。
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EM RECORDS
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ラ・ベル・ダム
クィルター:The Faithless Shepherdess
ディーリアス:小管弦楽組曲第1番
ホルスト:Ornulf's Drapa
ノーマン・オニール:
La Belle Dame sans Merci(つれなき美女)
シリル・スコット:The Ballad of Fair Helen
of Kirkconnel
ハヴァーガル・ブライアン:伝説
キャンベル・マッケンジー:コロンバ |
BBCコンサート・オーケストラ
ジョン・アンドルーズ(指揮)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ルパート・マーシャル=ラック(ヴァイオリン) |
19世紀末の英国ロマン主義を歌う!
☆世紀末の英国ロマン主義!
☆ロデリック・ウィリアムズが歌う、管弦楽を伴う歌曲集。
☆全曲世界初録音!
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe
English Music Festival(EMF/イギリス音楽祭)の自主レーベル「EM
Records」。
少なくとも1つ以上の世界初録音作品を収録するというこだわりのもとリリースされてきたEM
Recordsのニュー・アルバムは、19世紀末の英国ロマン主義をテーマとした、オニール、ホルスト、ディーリアス、クィルター、マッケンジー、ブライアンの世界初録音作品を集成。
ホルストが1898年に作曲したバリトンとオーケストラのための小品「Ornulf's
Drapa(オルヌルフのドラパ)」(詩はイプセンの『ヘルゲランのヴァイキング』から引用)は、エム・マーシャル=ラック(EM
Recordsのレーベル・ディレクター、EMFのマネージング&アーティスティック・ディレクター、ルパートの妻)が大英図書館からオリジナルの楽譜を入手し、ブルーノ・バウアーが編集。
英国ホルスト協会からも多額の助成金が出され、世界初録音が実現しています。
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POLSKIE RADIO
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PRCD0084
【旧譜】
\2700
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アマデウス Vol.1 ~ ゴルトベルク変奏曲(室内オーケストラ版)
J.S.バッハ(ユゼフ・コフレル編):
ゴルトベルク変奏曲 BWV988(室内オーケストラ版)
(世界初録音) |
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団 |
ドゥチマル&ポーランド放送アマデウス室内管の"アマデウス"シリーズ!
☆1995年に発見されたユゼフ・コフレルによる室内オーケストラ版「ゴルトベルク変奏曲」を世界初録音!
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie
Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie
Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第1巻。
記念すべき第1巻に収録されたのはポーランドの作曲家ユゼフ・コフレルが1938年に完成させたとされる室内オーケストラ版「ゴルトベルク変奏曲」の世界初録音音源。
1896年当時のオーストリア=ハンガリー帝国領生まれのコフレルは第二次世界大戦中に殺害されたとされており、その最期がゆえ作品の多くが所在不明となっていた中この編曲は1995年にベルリンで発見されています。
アイデアに富んだ非常に優れたアレンジで現在では他の録音も出回っていますが、当盤が最初のレコーディングでした。
※録音:2001年2月21日-22日、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
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PRCD0085
【旧譜】
\2700
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アマデウス Vol.2 ~ タンスマン/メイエル/A.パヌフニク/キラル
アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
弦楽オーケストラのためのトリプティク
クシシュトフ・メイエル(b.1943):
ハープ、チェロと弦楽オーケストラのための室内協奏曲
Op.64*
アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):ヴァイオリン協奏曲**
ヴォイチェフ・キラル(b.1932):オラヴァ |
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
カロリナ・ヤロシェフスカ(チェロ)*
ボジェナ・トレンデヴィチ(ハープ)*
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(ヴァイオリン)** |
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie
Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie
Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第2巻。
20世紀以降のポーランド楽壇を彩る4名の作曲家による弦楽オーケストラのための作品を収録しています。
※録音:2001年-2004年、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
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PRCD1561
【旧譜】
\2700
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アマデウス Vol.13 ~ 展覧会の絵(弦楽オーケストラ版)
ユリウシュ・ザレンプスキ(1854-1885)
(アグニェシュカ・ドゥチマル編):
ピアノ五重奏曲ト短調 Op.34(ピアノと弦楽オーケストラ版)*
ムソルグスキー(アグニェシュカ・ドゥチマル編):
展覧会の絵(弦楽オーケストラ版) |
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)* |
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie
Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie
Radio」が制作する、女性指揮者として初めてミラノ・スカラ座に登壇したことでも有名なアグニェシュカ・ドゥチマルと、彼女が1968年に創設した"アマデウス"ことポーランド放送アマデウス室内管弦楽団による「アマデウス」シリーズの第13巻。
本作ではドゥチマル自身による2つのアレンジが収録されており、ポーランド出身の夭折の作曲家、ユリウシュ・ザレンプスキの「ピアノ五重奏曲」を弦楽オーケストラ版で演奏。
ソリストにはエヴァ・ポブウォツカが参加しています。
「展覧会の絵」も弦楽オーケストラによる演奏。様々な管楽器が活躍するラヴェル版など他のどのアレンジとも違う、弦楽器の巧みな扱いに驚く新鮮な「展覧会の絵」を聴くことができます。
※録音:2009年1月16日*&1月28日、アダム・ミツキェヴィチ大学オーディトリウム(ポズナン、ポーランド)
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ARCANA
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ローマのハープ ~
バロックハープを伴う17世紀ローマの声楽曲集
1. 作曲者不詳(17世紀): Canzona カンツォーナ
2. オラツィオ・ミーキ(1595頃-1641):
Or che la notte del silentio amica
おお恋人よ、なんと静かな夜だろう
3. ミーキ: Piu non armi la mia lira
もう情けの弦で濡らすまい、この竪琴を
4. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
Toccata per spinetta sola overo liuto
鍵盤独奏またはリュートのためのトッカータ
5. ミーキ: Perdan quest'occhi il sole
わが両目は陽光を失ってしまった
6. アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):
Arpa 竪琴の調べ
7. ミーキ: Infelice mia vita 不幸なわたしの生涯よ
8. 作者不詳(17世紀): Toccata per Florete
Flores
トッカータ「花よ咲き誇れ」
9. マリオ・サヴィオーニ(1606頃~1685):
Se l'amar non e peccato 恋が罪でないというなら
10. ステファノ・ランディ(1587-1639):
La Ragana ラ・ラガナ
11. ジョヴァンニ・カルロ・ロッシ(1617頃-1692):
Vanne mio core alle stelle
行け、わが心よ、あの星々の輝くところへ
12. G. C. ロッシ: E cosi dolce la pena
かくも甘美な、この身に感じる痛みよ
13. 作者不詳(17世紀): Una cetra s'accoglie
竪琴を構えて(器楽による演奏)
14. G. C. ロッシ: Vuoi ch'io mora
わたしに死んでほしいのか
15. ルイージ・ロッシ(1598-1653):
Lasciatemi qui solo ここで独りにさせてください
16. マルコ・マラッツォーリ(1602頃-1662):
E pur volsi innamorarmi それでも恋に溺れたかったわたしに
17. レリオ・コリスタ(1629-1680):
Paradigma I パラディグマ1
18. マラッツォーリ: Misero, et e pur
vero
哀れなものよ、しかし確かに
19. マラッツォーリ: O che sempre mi scordi
ああ、わたしはいつも忘れてしまう
20. リナルド・トレマテッラ(生年不詳-1603):
Canzon カンツォーナ
21. ヴェスパシアーノ・ロッチャ(1560-1625頃):
Madre del Redentore 贖罪主の母なる方よ
[4]以外は全て世界初録音 |
リッカルド・ピザーニ(テノール)
ラ・スミズランツァ
キアーラ・グラナータ、
マルタ・グラツィオリーノ、
エレーナ・スポッティ
(バロック・ダブルハープ) |
録音: 2022年8月13-16日 サンタ・マリア・イン・カンポ教会、カヴェナーゴ・ディ・ブリアンツァ(イタリア中北部ロンバルディア州)
収録時間: 68分
【バロック・ハープの弦音が幾重にも重なる妙なる響き。バロックの真髄を美声の独唱と共に】
16世紀末から17世紀にかけて、音楽よりも先に建築や美術で後年「バロック」と呼ばれることになる新芸術が大きく開花したローマ。
17世紀にはフィレンツェで花開いたオペラの技法やヴェネツィア複合唱様式などの影響で、音楽でも独唱に重きを置いた新しい様式が発展します。
ソナタなどの器楽芸術も躍進してゆくこの時代、ローマでは声楽の伴奏も含め撥弦楽器奏者たちが大活躍。特にハープは古代を思わせる外観とあいまって、幾人かの名手の活躍を通じバロック期のローマで大いに愛されました。
3人の古楽ハープ奏者たちが集うラ・スミズランツァは今回、ローマ生まれで教皇庁聖歌隊出身の古楽歌手リッカルド・ピザーニと共に、この時代にハープで奏でられたローマの作曲家たちの声楽作品と器楽曲を厳選。
殆どの曲が世界初録音となる貴重なプログラムを通じ、半音階を多様した当時の音楽にも対応できるよう作られたバロック型のダブルハープあればこその充実アルバムを編み上げました。
ランディやカプスベルガーなど同時代の声楽作曲家たちの曲をとりあげた録音物でたびたび言及される「ハープのミーキ」ことオラツィオ・ミーキ、不協和音も取り入れた緻密な和声語法で独特の味わいを生み出す異才マラッツォーリなどのユニークな音楽の魅力が、妙なる撥弦の重なりと古楽のスペシャリストによる美声で生々しく「いま」に蘇ります。
フレスコバルディやモンテヴェルディなど同時期のイタリア音楽の捉え方にも新たな光を投げかけてくれる、ARCANAならではの充実盤の登場です。
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DACAPO
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アナス・コッペル(1947-):室内協奏曲集
1-3. コンチェルティーノ(2003) -
2台のギターと室内アンサンブルのために
1. I. Moderato/2. II. Andante sostenuto/
3. III. Allegro con brio
4-6. Andorinha ツバメ(2013) -
フルートと室内オーケストラのために
4. I. Allegro vivace/5. II. Largo/
6. III. Andantino
7-9. Harpo ハーポ(2021) -
ハープとオーケストラのために
7. I. Andante energico/8. II. Largo/
9. III. Allegro con brio
全て世界初録音 |
スカンジナビア・ギター・デュオ...1-3
ペア・パルソン(ギター)
イェスパー・シーヴェベク(ギター)
ルーネ・モスト(フルート)...4-6
ティーネ・レーリング(ハープ)...7-9
デンマーク・シンフォニエッタ
(ラナース室内管弦楽団)
デイヴィッド・リデル(指揮) |
録音:2022年5月24-25日、6月30日、7月1日 Koncertsalen,
Værket、Randers(デンマーク)
サイケデリック・ロックやジャズ、民俗音楽からの影響を受けた作品や前衛的な作品など様々な顔を持つアナス・コッペルの音楽。
このアルバムでは2台のギター、フルート、ハープをそれぞれ独奏楽器に据えた魅力的な協奏曲を発表。
ラテンのグルーヴと北欧のクールな雰囲気を併せもつギター協奏曲、しなやかなリズムを持つフルート協奏曲「ツバメ」、有名なマルクス兄弟の次男ハーポ・マルクスのコミカルな演技からインスパイアされたというミニマル風のハープ協奏曲の3曲。
3曲ともデンマーク・シンフォニエッタの委嘱作で、彼らが初演も行っています。
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ENPHASES
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シュザンヌはある日 ~リュートの黄金時代とフランス音楽史~
1. クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):Pavane
パヴァーヌ
2. アドリアン・ル・ロワ(1520頃-1598):
Passemeze パスメズ(パッセメッゾ)
3. ベルナール・ド・ヴァンタドゥール(1120/30頃~1194/95頃):
Can l'erba fresch 木の葉は瑞々しくなり
4. 作者不詳: Saltarello Zorzi サルタレッロ「ゾルジ」
5. ピエール・アテニャン(1494-1552):
Basse-danse 'Celle qui m'a le nom d'ami
donne'
バス・ダンス「友の名をわたしに告げた彼女は」
6. ジャン・シャルダヴォワーヌ(1538-1580頃):
Mignonne allons voir かわいいお嬢さん、見に行こう
7. ピエール・ファレーズ(1510頃-1575頃):
Alemande 'D'Amours' アルマンド「恋人に」
8. ル・ロワ: La Souris ねずみ
9. アテニャン: Basse-danse 'La Magdalena'/Tourdion
バス・ダンス「マグダレーナ」~トゥルディオン
10. アテニャン: Pavane パヴァーヌ
11. トワノ・アルボー(1520-1595):
Branle 'Pinagay' ブランル「ピナゲ」
12. アルボー: Branle 'Les Pois' 豆のブランル
13. ペイロル(1160頃-1225頃)/編曲者不詳:
Can vei los pratz verdesir 野がどこも緑萌えたつのを見て
14. ファレーズ: Pavane 'Lesquercarde'/Courante
Maubuisson
パヴァーヌ「レケルカルド」~モービュイソンのクラント
15. アテニャン: Branle 'Mari je songeois'
ブランル「あなた、わたし思っていたのだけど」
16. アテニャン: Basse-danse 'la Roque'
バス・ダンス「砦」
17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
Volte 1 & 2 ヴォルト1&2
18. 作者不詳: Vivons 生きてゆこう
19. ベルナール・ド・ヴェンタドゥール:
Can vei la lauzeta わたしは見た、ヒバリが
20. ニコラ・ヴァレ(1583頃-1642頃):
Gaillarde de la Passemeze 先掲のパスメズのガリヤルド
21. ジェルヴェーズ:Branle ブランル~
ファレーズ:Branle'Petit Homme' ブランル「小さな人」
22. アテニャン: Basse-danse 'La Brosse'
バス・ダンス「整髪」
23. ディディエ・リュピ(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍):
Suzanne un jour シュザンヌはある日
24. ファレーズ: Branle Gay ブランル・ゲ
25. ジルベール・イズバン(1953~): Gift
to the fall 秋の贈り物 |
アルバン・ティクシエ(リュート)
ローラン・ティクシエ(歌)[6,18]
エヴリーヌ・モーザー
(歌、弓奏ヴィエル
〔中世フィドル〕)[13] |
録音: 2023年10月16-20日 モンフォルタン教父礼拝堂、サン=ローラン=スュル=セーヴル(フランス中西部ポワトゥー地方)
【欧州古楽界の新世代を担うリュート奏者、その親密な語り口が映える充実選曲】
中世からルネサンスにかけての詩歌に通じた古楽歌手ローラン・ティクシエを父に持つ新世代のリュート奏者、アルバン・ティクシエ。初のソロ・
アルバムでは、欧州知識人たちの間でリュートが重要な独奏楽器としてひときわ重宝された中世~ルネサンス期のフランス音楽に光を当てま
した。
10才の頃には父が出演する古楽祭でルネサンス舞踏を披露、その頃からリュートを学んでいたアルバン・ティクシエの紡ぎ出す音楽は、
広範な活躍で知られる彼の師匠ミゲル・アンリが「現代人にとっては異質なはずのリュートという楽器と、驚くほど親密に打ち解けている」(ライ
ナーノート序文より)と語る通り、全く気負いを感じさせずに数世紀前の音楽を「いま」に息づかせる泰然自若の語り口が大きな魅力。
トルバ ドゥール(南仏の中世詩歌人)たちの黄金時代から、声楽名作の編曲を含むリュート独奏向け楽譜が激増したルネサンス期を経て、プレトリ
ウスが書き留めたフランス宮廷舞踏の世界を垣間見つつ音楽史を広く概観できる選曲を、このうえなく自然な語り口で一編のプログラムにまとめています。
ALPHAと並んで古楽の名盤が多いZig-Zag Territoiresレーベルでの仕事が知られるエンジニア=プロデューサーのフランク・
ジャフレが録音技師を務めており、精妙なエンジニアリングで、古楽器ならではの雑味を含んだ美音を細やかなニュアンスまで克明に伝えてく
れるのも嬉しいところ。
師や父と共に本人も執筆しているライナーノート(仏語、英語)の味わい深い文章と共に「古楽に接する」ことの魅力を
十全に味わえる1枚に仕上がっています。
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INCISES
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ルネサンス・フルート合奏による旅の歌
1. ジャイルズ・ファーナビー(1560頃-1640):
Old Spagnoletta a 4 昔のスパニョレッタ(4声)
2. ルートヴィヒ・ゼンフル(1486頃-1542/43):
Ich stund an einem Morgen a 5 ある朝、私は立ったまま(5声)
3. ゼンフル: Ich stund an einem Morgen
a 4 ある朝、私は立ったまま(4声)
4. ゼンフル: Ich stund an einem Morgen
a 3 ある朝、私は立ったまま(3声)
5. ジョン・ダウランド(1563頃-1626):
Can she excuse my wrongs a 4
彼女はわたしの過ちを許してくれるだろうか(4声)*
6. ヤーコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):
Excusemoy pour flute seule
「彼女はわたしの過ちを許してくれるだろうか」による
独奏曲(無伴奏フルート独奏)*
7. ダウランド: The Earl of Essex's Gaillard
a 5
エセックス伯のガリア―ド(5声)*
8. アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1521):
Fortuna desperata a 3 望みなき運命(3声)*
9. 作者不詳(16世紀): Fortune esperee a
4 望みを運命にかけて(4声)*
10. ジョスカン・デプレ(1450/55-1521):
Fortuna desperata a 3 望みなき運命(3声)*
11. ジャン・シャルダヴォワーヌ(1538-1580頃):
Une jeune fillette 若い娘ひとり(無伴奏独唱)
12. ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):
5 Fantasies sur Une jeune fillette de
3 a 5
「若い娘ひとり」による五つのファンタジア
(3~5声)*
13. ウィリアム・バード(1539/40-1623):
The Queenes Alman a 4 女王のアルメイン(4声)*
14. ダウランド: Pavane Lachrimae verae
真実の涙のパヴァーヌ(ルネサンス・ギター独奏)
15. ダウランド/ファン・エイク:
Pavane Lachrimae Antiquae a 5
昔日の涙のパヴァーヌ (5声、ディミニューション付)*
16. トーマス・レイヴンズクロフト(1582頃-1635):
Browning Madam ブラウニング・マダム(無伴奏独唱)
17. クレメント・ウドコック(1540頃-1590):
Browning a 5 ブラウニング・マダム(5声)
18. イルウェイ・ベヴィン(1554頃-1638頃):
Browning a 3 ブラウニング・マダム(3声)
19. バード: The leaves be green a 5 木の葉よ、萌え立て(5声)
20. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
Capriccio sopra la Spagnoletta a 4
ラ・スパニョレッタの調べによるカプリッチョ(4声)
21. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
L'Espagnolette a 5 エスパニョレット(5声)~
deux Spagnoletta a 4 et 5 二つのスパニョレッタ(5声/4声と5声)
22. ダウランド: Flow my tears a 2 流れよ、わが涙(2声)* |
マルク・モイヨン(歌)
[2,5,8,11,15,16]
レ・ジュユー・ド・トラヴェルス
(古楽器使用)
リュシー・ユンベール
(G管ソプラノ・ルネサンス・フルート、
D管ソプラノ・ルネサンス・フルート、
テナー・ルネサンス・フルート)
セシル・ラングレ、エレーヌ・ドゥト、
ジャック=アントワーヌ・ブレシュ(テナー・ルネサンス・フルート)
セバスティアン・ヴィロワン(バス・ルネサンス・フルート、楽器製作)
クリスティアン・リヴェ(リュート、ルネサンス・ギター)
[5,7,14,15,21,22] |
無印(11,14,16以外)...クローバー模様の逸名製作家(16世紀末に活躍)による南ドイツまたは北イタリアのモデル(ヴェローナ楽友協会所蔵)に基づく再現楽器使用
(A=415Hz)
*...リヨンのC.ラフィ(生年不詳~1553)製作モデル(ブリュッセル楽器博物館所蔵)に基づく
再現楽器使用(A=392Hz)
録音: 2021年8月23-27日 福音書記者聖ヨハネ教会、シャシニェル(フランス中部ブルゴーニュ地方)
収録時間: 58分
【昔日の貴人たちの日々を彩った横笛の響き、その素顔に迫る充実企画】
キーシステムに頼らない簡素な構造で、自然素材の持ち味が映える独特の音色が魅力の古楽器、ルネサンス・フルート。
15~16世紀に 広く知識人たちの間で愛され、大小の楽器による合奏(コンソート)も好まれたことが知られています。
まとまった録音は今なお珍しいところ、 自ら古楽器の再現製作も手掛けるセバスティアン・ヴィロワンらのスペシャリストが集うレ・ジュユー・ド・トラヴェルスによる充実プログラムのアル
バムが登場。
当時の主たるレパートリーだった声楽曲編曲はもちろん、仏独英蘭さまざまな地域にわたり15~17世紀初頭の広範な演目を
ルネサンス・フルートのコンソートならではの響きで味わるのは実に貴重。
フランス語圏のモデルと南ドイツまたは北イタリアのモデル、2種の歴
史的楽器を参考にした精巧な再現楽器2セットを使い分け、美しく掠れた音色の重なりがもたらす玄妙な響きの味わいをたっぷり楽しませて
くれます。
harmonia mundi franceやArcana、Zig-Zag
Territoiresなどの古楽器を使った録音で抜群の仕事ぶりを見せてきたアル
バン・モローの的確なエンジニアリングも頼もしく、レパートリーや使用楽器について詳述したライナーノート(仏語、英語)も充実しています。
精妙な演奏解釈で、知られざる昔日の音響体験を十全にお楽しみください。
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LINN RECORDS
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CKD712
(SACD HYBRID)
\3200 →\2990
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加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾
kuniko plays reich II
スティーヴ・ライヒ(1936-):
1. フォー・オルガンズ(4台のオルガン)
2. ピアノ・フェイズ
(加藤訓子編曲 2台のヴィブラフォン版)
3. ナゴヤ・マリンバ
4. マレット・クァルテット |
加藤訓子
(マリンバ、ヴィブラフォン、
オルガン、マラカス -
多重録音) |
録音: 2022年5月25-26日、6月5-6日 かながわアートホール 2023年6月1-4日 ウィステリアホール(豊橋)
収録時間: 55分
SACD層: Stereo、Multi-Channel 5.0
※日本語帯、別冊日本語解説が付属します。
【加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾!】
2011年にリリースされたLINNからのデビュー・アルバム「kuniko
plays reich」から約13年。2018年には「Drumming」のリリースもあった加藤訓子による、ライヒ作品を集めた3枚目のアルバムが登場。
今回は電子オルガンの演奏のほか、ヴィブラフォンによる「ピアノ・フェイズ」、鍵盤打楽器のためのオリジナル作品などを多重録音で収録。
LINN RECORDSのフィリップ・ホッブス監修の下、寒河江ゆうじによる録音とミキシングに、CHANNEL CLASSICS創立者ジャレッド・サックスがマスタリングを行った高音質録音を生かす、SACDハイブリッド盤での発売です。
2011年に英国のLINN Recordsから初リリースしたkuniko
plays reich以来、「次のアルバムは何をやるの?」と訊かれてきた。
世界中から「次のライヒは?」と期待されるが、私はただ、音楽活動の中で、作品との出会いや縁というものを大事に自然の流れに身を任せ、その時の興味に没頭してきただけで、最終的に自然の産物としての音楽が人から人へとこの世に残ってゆけばそれでいいと思っている。
2022年、めぐろパーシモンホールの開館20周年記念として日本でオールライヒプログラムを企画した際には、「ドラミング」の生のアンサンブルを中心に「フォーオルガンズ」や「マレットとオルガンのための音楽」など、やってみたかった曲をかたっぱしから並べた。
セッションの間、生身の演奏を見ながら、自身でもっと納得の行くように取り組みたいと思ったものを密やかに勉強し、また一人でコツコツと録音を重ねて行った。
それらが、今回 kuniko plays reich II へ収録した4曲である。図らずもライヒの60年代から2000年代までを往年の名曲も含め、彼の作曲法の推移を追いかけるようなラインアップとなった。 ...加藤訓子
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OPUS ARTE(CD)
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OACD9051D
(2CD)
\3200
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アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):
バレエ音楽『ライモンダ』(タマラ・ロホ版) |
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニック
ギャヴィン・サザーランド(指揮) |
【CD1】
第1幕
1. 序曲 / 情景1-ライモンダの家/2.
情景2-キャンプ / 召集 / ライモンダ登場/
3. 兵士たちの登場と踊り / グランド・ワルツ/4.
ヴァリエーション-アンリエット/
5. ヴァリエーション-ベルナールとベランジェ/
6. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
7. ヴァリエーション-クレマンス/8.
6人のナースの踊り〈ピチカート〉/
9. ヴァリエーション-ライモンダ〈夢のワルツ〉/10.
ワルツ-コーダ/
11. 情景-別れとアブドゥル・ラーマンの到着
/ヴァリエーション-アブドゥル・ラーマン/
12. 情景/13. ライモンダの天幕 -ロマネスク/14.
クレマンスのソロ/
15. ヴァリエーション-スカーフを持ったライモンダ/
16. クレマンス、アンリエット、ライモンダ〈対話〉/
17. ランタン / コール・ド・バレエ〈悲しみのワルツ〉/
18. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
19. パ・ド・トロワ〈グランド・アダージョ〉/
20. コーダ/21. 第1幕のフィナーレ
【CD2】
第2幕
1. 間奏曲 / 情景1-アブドゥル・ラーマンの天幕/
2. アブドゥル・ラーマンの衛兵たち/
3. ヴァリエーション-アブドゥル・ラーマン/4.
ラチュリ・ダンス/
5. 芸人たちの踊り/6. スペインのグラン・パ/7.
ヴァリエーション-アンリエット/
8. ヴァリエーション-ライモンダ/9.
ヴァリエーション-クレマンス/
10. グラン・パ・ダクション/11. バッカナール
/ ジョンと部隊の帰還 / 賛歌
第3幕
12. 間奏曲 / 情景-結婚式/13. ハンガリーのグラン・パ/
14. グラン・パ・ド・ドゥ-アントレ/15.
ハンガリーのパ・クラシック/
16. ヴァリエーション-アンリエット/17.
ヴァリエーション- 4人の男性ダンサー/
18. パ・ド・トロワ-クレマンスとブライドメイド/
19. ヴァリエーション-ジョン・デ・ブライアン/
20. ヴァリエーション-ライモンダ/
21. コーダ/22. ギャロップ/23. アポテオーズ |
録音:2022年10月19日~22日 ホロウェイ・ブロダクション・スタジオ(ロンドン)
録音プロデューサー&エンジニア:フィリップ・ホッブス(Linn
Records)
ポスト・プロダクション:ジュリア・トーマス(Linn
Records)
総収録時間:120分
グラズノフ:バレエ音楽『ライモンダ』(タマラ・ロホ版)新登場!フィリップ・ホッブス(Linn
Records)が録音を担当
イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)は、タマラ・ロホの芸術監督就任(2012年)以来、アンナ=マリー・ホームズ振付『海賊』やアクラム・カーン振付『ジゼ
ル』など数々の斬新な企画で注目を浴び、大きな飛躍を遂げました。
そのタマラ・ロホがサンフランシスコ・バレエの芸術監督への転身に先立ち、ENBでの最
後のプロジェクトとして取り上げ、自身の振付家としてのデビュー作ともなったのが、グラズノフ作曲、プティパ原振付のバレエ『ライモンダ』。
2022年1月に初演 されたこのタマラ・ロホ版『ライモンダ』は、大好評を博しました(同月ENBの最高位リード・プリンシパルに昇格した加瀬栞がライモンダ役で出演)。
タマラ・ロホは、物語の舞台をプティパ版の十字軍時代の中世フランスから19世紀のイギリスとクリミアへと移し、題名役ライモンダをクリミア戦争の従軍看護
師フローレンス・ナイチンゲールに見立て、十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌをイギリス軍の兵士ジョン・デ・ブライアン、サラセンの騎士アブデラフマンをオスマン
帝国軍の将校アブドゥル・ラーマンに置き換え、この主役の3人を軸にした、より劇的な起伏に富むストーリーに転換。
新国立劇場バレエ公演『眠りの森の美 女(2014年)』、『ラ・シルフィード/Men
Y Men(2016年)』の指揮者として日本でもお馴染みのバレエ音楽のスペシャリスト、ギャヴィン・サザーランドがこ
のストーリーを元にグラズノフのスコアを再構成しました。
本作は、このタマラ・ロホ版『ライモンダ』のイングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニック(ギャヴィ
ン・サザーランド指揮)によるセッション録音です。
録音エンジニアはLinn Recordsのフィリップ・ホッブス。作品的にもオーディオ的にも注目のリリースです。
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OUR RECORDINGS
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イン・タイム アロス・ギター・デュオのための作品集
1. アスガー・アゲルスコフ・ブール(1988-):
I foraret 春に (2018)
2. マルティン・ローゼ(1971-):Ver (2019)
3. ペーター・ブルーン(1968-): Dark is
November (2020)
4. ラスムス・ツウィツキ(1979-):In Time
(2020)
5. ヨン・フランゼン(1956-):Rollercoaster
ジェットコースター(2018)
6. ウェイン・シーゲル(1953-):Vernalis'
Breakdown (2019) |
アロス・ギター・デュオ
ミッケル・エゲルンド(ギター)
ジモン・ヴィルダウ(ギター) |
録音:2019年10月18-20日、2021年1月29日 Espressivo
Sound Studio, Aarhus(デンマーク)
総収録時間:58分
デンマークで最も古い都市の一つオーフスのバイキング時代の名前「アロス」を冠したギター・デュオのアルバム。
収 録されているのは、2018年から2021年にかけて彼らのために書かれた作品で、全ての曲に1500年頃に書かれ
た「In vernalis temporis」の旋律が用いられています。
この旋律は『ピエ・カンツィオーネス』の中の「春の歌」とし
ても知られ、またオーフス市役所のカリヨンが奏でることからオーフス市民になじみ深いもの。
オーフスの歴史と今とが 出会ったタイトルもこの歌の歌い出しから取られています。
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RAMEE
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第1巻はすでに完売・・・
EnSuite グランド・ツアーの続き ~ 超高音質
18世紀中盤のオリジナル・チェンバロで巡る音楽紀行 第2巻 |
コルネール・ベルノレット(チェンバロ) |
1-4. ジョゼフ=エクトール・フィオッコ(1703-1741):
「イタリア風ソナタ」 ト長調(『クラヴサン作品集』Op.1〔1730〕より)
1. Adagio/2. Allegro/3. Andante/4.
Vivace
5-7. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ソナタ
ト短調 H 47/Wq 65-17(1746)
5. Allegro - Allegro/6. Adagio/7. Allegro
assai
8-10. ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):
ソナタ 第4番 ヘ長調(『鍵盤独奏のための6つのソナタ』〔1757〕より)
8. Allegretto assai moderato/9. Largo,
sempre piano/10. Presto
11-13. フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):
「ソナタ」 ト短調(『さまざまな作品に基づくクラヴサン曲集』〔1743〕より)
11. Tendrement (Affettuoso)/12. Vivement
(Allegro assai)/13. Menuet
14-17. ジャック・デュフリ(1715-1789):
「ソナタ」 ニ長調(『クラヴサン作品集
第2巻』〔1748〕より)
14. La Victoire, Vivement/15. La De
Villeroy, Hardiment/
16. La Felix, Noblement/17. La de
Vatre, Hardiment |
使用楽器: アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757) 1747年製作によるオリジナル楽器(フレーハイス博物館所蔵)
録音: 2023年1月30-31日 フレースハイス美術館、アントウェルペン、ベルギー
【極上の響き再び!古楽大国ベルギー発、歴史的チェンバロの美音で辿る生の18世紀】
豊かな歴史遺産が息づくベルギーの古都アントウェルペンで、同市に残る18世紀の貴重なオリジナル1段鍵盤チェンバロを使って18世紀各
地の鍵盤作品を辿るRaméeレーベルの充実盤『グランド・ツアー』(RAM2009 入手困難・・・)に、嬉しい続編が登場。
欧州各地それぞれの伝統の違い に光を当てた前作に対し、今回はブリュッセル、ハンブルク、ベルリン、パリという三つの大都市を巡りながら、古典派前夜の18世紀中盤にあって当時の二大潮流だったフランス様式とイタリア様式がどう各地の流行に浸透したかを探るプログラム。
フランス語で「続き」をあらわす ensuiteの語に「フランス流の組曲で」〔仏〕または「そして組曲も」〔蘭〕の表現が重なるタイトルも頷けます。
ブリュッセル生まれのイタリア系作 曲家フィオッコは、フランス流の表題を冠した鍵盤曲集にイタリア様式を柔軟に取り入れた作風が魅力。
大バッハ次男とベンダ家の若き弟の 作品は、イタリア風ソナタをドイツ流に深めた書法にロココの感傷性を滲ませた仕上がりが美しく、ロンドンでのイタリア音楽人気を甘受した後
にパリ向けのフランス様式も模索したジェミニアーニ後期の鍵盤作品と好対照をみせます。
イタリア様式が完全に浸透した頃のパリで活躍し
たデュフリの音楽は、18世紀型のチェンバロの味わいが最も映える曲作りの連続。
ジェミニアーニ、デュフリなどではフランス風小品集から曲を
選び、イタリア式のソナタの楽章に見立てた構成になっています。
各作品の持ち味を最大限に引き出す経験豊かな名手ベルノレットの緩急
自在なタッチは、チェンバロという楽器の鍵盤1段だけで驚くほど多彩な表現ができる可能性を十全に示してやみません。
元バロック・ヴァイオ リン奏者の技師ライナー・アルントによる的確かつ自然なエンジニアリングで、生のままの18世紀ヨーロッパの音世界をじっくりお楽しみくださ
い。
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
ET’CETERAからリリースされていた高雅な一枚
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プロイセン宮廷の楽長?
ロレンツォ・ヴェクバッヒャー:チェンバロ四重奏曲集
四重奏曲第6番ニ長調/四重奏曲第7番ト長調/
四重奏曲第3番ハ長調/四重奏曲第1番ヘ長調/
四重奏曲第2番イ長調/四重奏曲第4番変ロ長調/
四重奏曲第5番変ホ長調 |
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
アポセオシス |
アントワープ音楽院の図書館に眠る18世紀の知られざるチェンバロ四重奏曲
ベルギー・ヤング・ミュージシャン・オヴ・ジ・イヤー2014に選ばれた若きチェンバリスト、コルネール・ベルノレと、ベルノレット率いるピリオド・アンサンブル"アポセオシス"のセカンド・アルバムは、ベルギーの図書館に眠っていた知られざるチェンバロ四重奏曲集。
ロレンツォ・ヴェクバッヒャー(18世紀後半)は、アントワープ王立音楽院の図書館に370ページ以上にわたる手稿譜が保存されているものの、経歴の殆どが謎に包まれている作曲家(プロイセン宮廷の楽長とされる資料もあるが、他の歴史的な資料からは確認できていない。また、一部のパート譜を除いて他の場所から作品が発見されていない)。
研究者でもあるコルネール・ベルノレットがこの手稿譜を研究・解析し、このアルバムを録音。アントワープ王立音楽院の研究プロジェクトとして、CDと楽譜(Musikproduktion
Hoflich)が発売されます。
録音:2016年9月3日ー6日ベルギー |
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RESONUS CLASSICS
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プーランク:青春時代の作品集 歌曲と管弦楽曲
1-3. 歌曲集「コカルド(リボンの結び目)」
FP 16b
1. Miel de Narbonne/2. Bonne d'Enfant/
3. Enfant de troupe
4-9. 動物詩集FP 15b
4. Le Dromadaire/5. La Chevre du Thibet/
6. La Sauterelle/7. Le Dauphin/
8. L'Ecrevisse/9. La Carpe
10-18. 組曲「理解されない憲兵」 FP 20
10. Overture/11. Scene I/12. Scene
II/
13. Impromptu de Monsieur Medor/
14. Duo/15. Duo/16. Scene III/
17. Madrigal/18. Scene IV (Final –
Danse)
19-21. 3つの無窮動 FP 14b
19. Assez modere/20. Tres modere/21.
Alerte
22-25. マックス・ジャコブの4つの詩 FP 22
22. Est-il un coin plus solitaire.../
23. C'est pour aller au bal/24. Poete
et Tenor/
25. Dans le buisson de mimosa
26-32. クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲
FP 80a
(管弦楽版)
26. Bransle de Bourgogne/27. Pavane/
28. Petite marche militaire/29. Complainte/
30. Bransle de Champagne/31. Sicilienne/32.
Carillon |
ソラヤ・マフィ(ソプラノ)...1-3
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(バリトン)...4-9、11-18、22-26
ローレンス・ザッゾ(カウンターテナー)...12-17、26
サム・アレクサンダー(朗読)...12-17、26
マンチェスター・カメラータ
ジョン・アンドルーズ(指揮) |
録音:2023年2月1-2日 Stoller Hall, Manchester(UK)
総収録時間:62分
幼い頃から音楽的環境に恵まれていたプーランクは音楽の専門教育を受けることなく才能を発揮、10代の終わりにはすでにピアニスト、作曲家としてパリの芸術家たちの中でも特別な存在になっていました。
彼の初期作品を収録したこのアルバムでは、優雅さと機知を備えた、ユニークな編成によるプーランクらしい曲を室内アンサンブルと歌で楽しむことができます。
収録曲は、サティの影響下にあった1918年に書かれ、後に9つの楽器のために編曲された「3つの無窮動」やアポリネールの詩による歌曲集「動物詩集」、コクトーとラディゲの台本による管楽器と声のための劇音楽「理解されない憲兵」、1921年に初演された管楽アンサンブルと歌のための「マックス・ジャコブの4つの歌」、16世紀の作曲家クロード・ジェルヴェーズの作品を基に大胆なオーケストレーションを施した「フランス組曲」の6作品です。
ナイロビで生まれ、ケンブリッジ大学で音楽と歴史を学び、ベラ・バルトーク国際オペラ指揮者コンクールでの受賞経験を持つ指揮者ジョン・アンドルーズ率いるマンチェスター・カメラータの巧みなアンサンブルでお聴きください。
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ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
1-3. ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」
Op.11
1. I. Allegro con brio/2. II. Adagio/
3. III. Tema con Variazioni
4-7. ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op. 1 No.
3
4. I. Allegro con brio
5. II. Andante cantabile con Variazioni
6. III. Menuetto: Quasi Allegro
7. IV. Finale: Prestissimo
8. 創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op.
44
(ピアノ三重奏曲第10番) |
ラウティオ・ピアノ三重奏団
ジェーン・ゴードン(ヴァイオリン)
Giovanni Battista Rogeri
(Brescia, c. 1630)
ヴィクトリア・シモンセン(チェロ)
Francesco Rugeri (Ruggieri)
(Cremona, 1695)
ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)
Paul McNulty,
after Walter & Sohn(1805) |
録音:2022年1月19-21日 Wyastone Concert
Hall, Monmouth(UK)
総収録時間:62分
ラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサンブル。
2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとともに、近年はモダン楽器も操り、現代作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。
当アルバムはベートーヴェンのピアノ三重奏曲シリーズの第2弾となるもので、1793年から1795年に書かれた第3番と、1797年作曲の有名な「街の歌」、そして「14の変奏曲」の3曲が収録されています(14の変奏曲の主題はベートーヴェンの創作とされていましたが、最近の研究ではディッタースドルフの旋律であることがわかっています)。
18世紀に登場したピアノ三重奏曲の形式が、ピアノの機能の発展に伴い変化していく最中に書かれたベートーヴェンの野心溢れるこれらの作品を、ラウティオは1805年に製作されたピアノで見事に演奏しています。
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ヒュー・ワトキンス(1976-):
室内楽と弦楽オーケストラのための作品集
1-3. ピアノ三重奏曲第1番(2009)
1. Allegro/2. Lento/3. Allegro molto
4. 小交響曲 – 弦楽オーケストラのために(2013)
5. ピアノ四重奏曲(2012)
6. コンチェルティーノ(2011)
7. ピアノ三重奏曲第2番(2022) |
レオノーレ・ピアノ三重奏団...1-3、5、7
ベンジャミン・ナバッロ(ヴァイオリン)
ジェンマ・ローズフィールド(チェロ)
ティム・ホートン(ピアノ)
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)...5
ベンジャミン・ナバッロ(独奏ヴァイオリン)...6
オーケストラ・ノーヴァ...4、6
エレノア・コア(リーダー)...4、6
ジョージ・ヴァス(指揮)...4、6 |
録音:2023年6月5、6日、9月13日 St John
the Evangelist, Oxford(UK)
総収録時間:71分
ピアニストとしても名高いウェールズの作曲家ヒュー・ワトキンスは、2009年にコンポーザー・イン・レジデンスに就任したのを機に室内楽曲の創作に意欲的に取り組んできました。
このアルバムには2009年から22年に書かれた作品を収めています。
ピアノ三重奏曲第2番は音楽祭40周年記念の委嘱作で、初演者レオノーレ・ピアノ三重奏団による録音。
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RES10336
(2CD)
\4000
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ハワード・スケンプトン(1947-):
オルガンのための50の前奏曲とフーガ |
マシュー・オーウェンズ(オルガン) |
【CD1】
1-25. オルガンのための50の前奏曲とフーガ
第1巻(2022-2023)
26. Companion Piece コンパニオン・ピース(1997)
27. Feuille d'album アルバムの一葉
- オルガンのために(2013)
28. Passacaglia パッサカリア(2022)
29. Organ Postlude オルガン後奏曲(2023)
【CD2】
1-25. オルガンのための50の前奏曲とフーガ
第2巻(2022-2023)
26. Wedding March 結婚行進曲(1971/2011)
27. Lament 悲歌(1972)
28. Tribute to Wilfrid Mellers ウィルフリッド・メラーズへのトリビュート(2014)
29. Recessional 2 リセッショナル 2(2023)
作曲者立ち合いの下、全て世界初録音 |
CD1:Richards, Fowkes & Co., Tennessee,
Opus 18 (2012)
CD2:Dobson Pipe Organ Builders, Ltd, Iowa,
Opus 91 (2013)
録音:2023年4月16日St George's Church,
Hanover Square, London...CD12023年12月7日Merton
College, Oxford...CD2
総収録時間:122分
英国現代作曲界の重鎮の一人ハワード・スケンプトン。
彼はブリテンやケージ、カーデューから影響を受けるも、独自の世界を切り開き、ユニークな作品を数多く発表しています。
このアルバムには2022年から23年に書かれた「オルガンのための50の前奏曲とフーガ」を中心に収録。
J.S.バッハ作品に敬意を表して書かれたこの曲は、ロンドン、ハノーヴァー・スクエアのセント・ジョージ教会とオックスフォードのマートン・カレッジで作曲家立ち合いのもと、ベルファスト大聖堂の音楽監督を務めるマシュー・オーウェンズによって録音されました。
アルバムの余白にはスケンプトンの最初のオルガン曲である「結婚行進曲」とこの録音のために作曲された「リセッショナル2」が含まれています。
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RICERCAR
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RIC460
(2CD)
\5100
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名手続々のアンサンブル、クレマチス
ダーフィト・ポーレ: ソナタと舞踏曲(器楽合奏曲)全集
ダーフィト・ポーレ(1624-1695):
・4声~8声〔と通奏低音のため〕のソナタ、
ブランルと舞踏組曲(全31曲) G. 1~31 |
クレマチス(古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(ヴァイオリン、指揮)
ブリス・サイー(チェンバロ、指揮) |
録音:2021年9月 サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部ラングドック地方エロ―県)
2022年5月 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー東部リエージュ地方)
総収録時間: 152分
【ドイツ17世紀の器楽芸術に新境地を拓いたポーレの多彩な芸術性】
今年2024年に生誕400年を迎えるドイツの作曲家ダーフィト・ポーレは、17世紀ドイツ屈指の音楽拠点だったドレスデン宮廷で、名匠ハイ
ンリヒ・シュッツに師事した中でも特に大きな業績を残した一人。
ドレスデンを離れた後はヘッセン=カッセル方伯やシュレスヴィヒ=ホルシュタ
イン公の宮廷を経て、1660年から亡くなるまでハレでマクデブルク公の宮廷楽団の長として活躍し、少年ヘンデルの父とも親交があったと言
われています。
声楽作品も多数残していますが、注目すべきは最大8声までの多様な編成のために書かれた器楽合奏曲の数々。
17世紀 初頭のポスト=ルネサンス的ドイツ器楽に似た編成を取りながら、ヴァイオリン属の楽器の特性を活かし、各パートの独立性を際立たせつつ
合奏としての響きも充実させた一連のソナタや舞踏曲は、後のバッハの『ブランデンブルク協奏曲集』第3番や第6番を予感させる先進的な
作風で興趣が尽きません。
中声部が厚い編成の曲が多いのもこの時代ならでは。
演奏は17世紀音楽の作法を知り尽くしたステファニー・
ド・ファイー、低音ダブルリードの名手ジェレミー・パパセルジオー、頼もしい低弦奏者マチュラン・マタレル、大ヴェテラン古楽鍵盤奏者ギィ・パン
ソンら名手続々のアンサンブル、クレマチス。
現存合奏曲を全て聴けるようにしたこの2枚組アルバムは、同じRICERCARレーベル創設初期
のリチェルカール・コンソートによる「ドイツ・バロックの室内楽曲」シリーズを通じ多くの人々に届けられたポーレ芸術の真髄に迫る21世紀なら
ではの充実企画。
各奏者の闊達なソロと驚くべきアンサンブル力(ブックレットには各トラックの参加奏者詳細一覧も掲載)を通じ、ドイツ古来の多声芸術の伝統の上にみずみずしいイタリア新様式を息づかせたポーレの至芸をじっくり味わえるアルバムの登場です。
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<映像>
OPUS ARTE(映像)
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OA1377D
(DVD)
\4200
※演劇です
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シェイクスピア『ヘンリー5世』
特典映像:
キット・ハリントン インタビュー
キャスト・ギャラリー |
ヘンリー5世...キット・ハリントン
フランス王シャルル6世...ジュード・アキュウダイク
フランス王太子ルイ...オリヴィエ・フーバンド
王女キャサリン...ディアニ・サンバ=ベンザ
エクセター公爵...ケイト・デュシェーヌ
バードルフ...クレア=ルイーズ・コードウェル
ピストール...ダニー・カレイン 他
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演出:マックス・ウェブスター/美術:フライ・デイヴィス/照明:リー・カラン/
作曲:アンドルー T. マッケイ/音響:キャロリン・ダウニング/映像デザイン:アンドレイ・ゴールディング
収録: 2022年4月 ドンマー・ウェアハウス(ロンドン)/収録時間:180分
音声:英語、フランス語 Dolby Digitalステレオ2.0
/ Dolby Digital 5.1/字幕:英語
画角:16:9 NTSC All Region/DVD:片面二層ディスク
15世紀初頭、イングランド王ヘンリー5世は、フランス王位の継承権を主張してフランス遠征を開始。アジンコート
(アザンクール)の戦いでフランスの大軍勢を撃破。
フランス王シャルル6世と有利な条件で講和を結び、その娘キャ
サリンをイングランド王妃に迎えます。
キット・ハリントン(TVドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョン・スノウ役)が若く野心的なイングランド王ヘン
リー5世役を演じます。
本作はロンドンのドンマー・ウェアハウスでのライヴ撮影。演出のマックス・ウェブスター(ナショナ
ル・シアター『ライフ・オブ・パイ』演出)が、シェイクスピアの史劇を現代劇として大胆に再構成した舞台です。
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3/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CHALLENGE CLASSICS
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ミュンヘン国際コンクール覇者ベン・キム
モーツァルト:ピアノ協奏曲第11~13番
協奏曲第11番 ヘ長調 K.413
協奏曲第12番 イ長調 K.414
協奏曲第13番 ハ長調 K.415 |
ベン・キム(ピアノ;D 584307)
コンセルトヘボウ室内管弦楽団 |
ミュンヘン国際コンクール覇者ベン・キム。崇高さと親密さが混じりあったスタイリッシュな好演
録音:2022年4月2日、2023年4月22-23日/ヒルフェルスム、MCO第1スタジオ/73:22
ミュンヘン国際コンクール覇者のベン・キムとコンセルトヘボウ室内管弦楽団によるモーツァルトの協奏曲、第3弾。
モーツァルトがザルツブルクからウィーンに
移って最初に書いたピアノ協奏曲である第11番~13番を収録しています。
父レオポルドへの手紙では「簡単すぎず難しすぎず、幸福な中庸である」と表現され、
控えめながら自信作であることがうかがえます。崇高さと親密さが混じりあったスタイリッシュな好演。
ベン・キム
1983年オレゴン州ポートランド生まれ。5歳でピアノを習い始め、8歳でソロ・デビュー、12歳でオーケストラと共演。
ピーボディ音楽院でレオン・フライシャーに師事したのち、マルタ・アルゲリッチらが主宰する7人のピアニストのためのプログラム「コモ湖国際ピアノアカデミー」のメンバーに選ばれる。
ベルリン芸術大学ではクラウス・ヘルヴィッヒに師事。2006年、ミュンヘン国際コンクールで優勝を飾る。
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ベートーヴェンも敬愛した音楽家ロンベルク
ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):
ハープとチェロのための3つの大ソナタ Op.5
ソナタ第1番 変ホ長調
ソナタ第2番 ヘ長調
ソナタ第3番 変ロ長調 |
シモーナ・マルケージ(ハープ)
バルトロメオ・ダンドロ・マルケージ(チェロ)
※古楽器による演奏 |
ベートーヴェンも敬愛した音楽家ロンベルクによるハープとチェロの技巧的な大ソナタ!
録音:2022年4月19-21日/イタリア、アグラーテ・コントゥルビア、サン・ジョルジョ教会/76:31
ベルンハルト・ロンベルクはベートーヴェンと親交があったチェロ奏者・作曲家。
ベートーヴェンがロンベルクに宛てた手紙では「さようなら、偉大な芸術家。
敬具―」と結ばれており、大いに称賛し尊敬すべき音楽家であったことがうかがえます。
ハープとチェロ(またはヴァイオリン)のための3
つの大ソナタ Op. 5 は1803年にパリで出版された作品。
それぞれが3つの楽章で構成された、規模の大き
な協奏的ソナタです。
楽想は2つの楽器に均等に配分され、充実した対話が繰り広げられます。
また当時におけるヴィルトゥオジティの極限に達した作品でもあり、
楽器の可能性を尽くした音楽が十二分に堪能できます。
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ミケーレ・マスチッティ(1663/1664-1760):
3声のソナタ集 Op.1より
ソナタ第7番 ニ長調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
ソナタ第8番 イ短調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
ソナタ第9番 ハ長調(ヴァイオリン、チェロと通奏低音)
ソナタ第10番 ホ短調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
ソナタ第11番 ニ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
ソナタ第12番 イ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
※全曲世界初録音 |
マッテオ・チッキッティ
(バセットヴィオラ、ヴィオローネ、指揮)
ムジカ・エレジェンティア |
フランスで活躍したイタリアの作曲家マスチッティ、名刺代わりの「作品1」、世界初録音!
録音:2023年8月/イタリア、ヴィッラ・サンタ・マリア、サン・フランチェスコ・カラッチオーロ教会/50:06
ミケーレ・マスチッティはイタリア・バロックの作曲家。1704年からフランスに定住し、フランス音楽界で活躍しました。
「作品1」であるこのソナタ集は1704年にパリで出版されたもので、フランスにおける名刺代わりのような作品集と言えます。
全12曲からなり、3曲ずつ〈教会ソナタ・二重奏〉〈室内ソナタ・二重奏〉
〈教会ソナタ・三重奏〉〈室内ソナタ・三重奏〉とグループ化された構成で、当盤には後半の6曲が収録されています。
コレッリを思わせる作品構成と書法が当時
のイタリア音楽の流行を物語ります。
全曲世界初録音。
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CC 72880
(SACD HYBRID)
\2800
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オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の没後500年記念
白鳥の宴~ヒエロニムス・ボスの合唱曲集
第4集 |
カペッラ・プラテンシス
ソッラッツォ・アンサンブル |
アントワーヌ・ブリュメル(c.1460-c.1512):Sicut
lilium inter spinas
聖歌:Ave Maria
聖歌/Tim Braithwaite編:Ave Maria
クレメンス・ノン・パパ(?)(c.1510-c.1555):Ave
Maria
ロイゼ・コンペール(c.1440/45-1518):Le
grant desir d'aymer m'y tient
ベネディクトゥス・アッペンツェラー(c.1480-1558):
Missa Benedicti (Ick had een boelken
uutvercoren) ~Kyrie, Gloria
ティールマン・スザート(c.1510/15-1570):Myns
liefkens bruyn ooghen
イエロニムス・ヴィンデルス(fl.1510-1550):Missa
Myns liefkens bruyn ooghen – Sanctus
ロイゼ・コンペール:Dictes moy toutes voz
pensees
マットイス・ピペラーレ(c.1450-c.1515)/ピエール・ド・ラ=リュー(c.1452-1518):
Een vroulic wesen (instrumental)
ベネディクトゥス・アッペンツェラー:Missa
Benedicti (Ick had een boelken uutvercoren)
~ Agnus Dei
作者不詳/Marc Busnel編:Ick had een boelken
uutvercoren / Oeverloos
クレメンス・ノン・パパ: Ave Maria |
ヒエロニムス・ボス没後500年記念盤第4弾
録音:2023年3月6-9日/Stereo / Multi-ch、59:05
15~16世紀のポリフォニーを得意とするヴォーカル・アンサンブル「カペッラ・プラテンシス」が、オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の没後500年記念として2016年に始めたシリーズの第4集。
聖母マリア兄弟会の開催した「白鳥の宴」で演奏されていたような音楽を集めるというコンセプトのア
ルバムです。
ヒエロニムス・ボスは1450年頃生まれたルネサンス期のネーデルラント
の画家。
初期フランドル派に分類される。一種異様な絵を描いた人。
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CHRISTOPHORUS
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マンハイム楽派のオーボエ協奏曲集
ルートヴィヒ・アウグスト・ルブラン(1752-1790):
協奏曲第7番ヘ長調
イグナーツ・ホルツバウアー(1711-1783):
協奏曲ニ短調
ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825):
協奏曲第2番ヘ長調
エルンスト・アイヒナー(1740-1777):協奏曲ハ長調 |
クルト・マイヤー(オーボエ)
ハワード・グリフィス(指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア |
18世紀、プファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールが莫大な財を投じて築き上げられたマンハイムは、文化的な黄金郷として輝いていました。
本アルバムでは、オーボエの名手としても活躍したルートヴィヒ・アウグスト・ルブランを筆頭に、マンハイム楽派を代表する4人の作曲家たちが残したオーボエ協奏曲を収録しています。
ホルツバウアー、ヴィンター、アイヒナーの協奏曲は、ルブランのために書かれた作品とされています。
※録音:1995年9月1日-4日(イギリス)
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C.P.E.バッハ&アーベル:
ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノのためのソナタ集
C.P.E.バッハ:
ソナタ ニ長調 WQ 137、ソナタ ト短調
WQ 88、
ソナタ ハ長調 WQ 136
カール・フリードリヒ・アーベル:
独奏曲ニ長調、ソナタ ホ短調 WK 150 |
レベカ・ルソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ゼバスティアン・ヴィーナント(フォルテピアノ) |
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレパートリーの最高峰のひとつ、C.P.E.バッハのソナタに、ヴィオラ・ダ・ガンバの最後のヴィルトゥオーゾとされる同時代のカール・フリードリヒ・アーベルの2つのソナタをカップリング。
ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノの組み合わせは、バロックから古典派にかけてのこの音楽の豊かなニュアンスを見事に表現しており、レベカ・ルソとゼバスティアン・ヴィーナントによる繊細な解釈が、この素晴らしき音楽の魅力をさらに高めています。
※録音:2011年2月9日-12日(スイス)
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クルセイダーズ ~ 十字軍時代の音楽 |
アレクサンダー・ヴェリャノフ&シラー(歌)
エスタンピー |
グレゴリオ聖歌:アレルヤ/
ナバラ王ティボー4世(ca.1235):Seigneurs,
sachiez(十字軍の歌)/
ギオ・ド・ディジョン(ca.1190):Chanterai
por mon corage/
ユオン・ドワジー(ca.1190):Maugrez touz
sainz - Li almas mors/
カルミナ・ブラーナ(1169):Imperator graecorum/
グレゴリオ聖歌:真実の十字架よ/
ペイロル(1188):Quant amors trobet partit/
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ(ca.1200):Ich
han nach lieben friunde/
コノン・ド・ベテュヌ(1188):Ahi, amors/
作者不詳(ca.1300):トリスタンの哀歌/
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(ca.1200):パレスチナの歌/
作者不詳(ca.1200):Gaudens in domino |
1985年に設立されたミュンヘンを拠点とする古楽アンサンブル、エスタンピー。
本アルバムは、1995年に録音されセンセーショナルな成功を収めたされた《十字軍》
が復刻。
中世の歌や聖歌を使い、エスタンピーは聴く者を十字軍の世界へと誘います。
様々な吟遊詩人が登場しますが、最も有名なものは、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの
《パレスチナの歌》 で、このプログラムの真髄を表現しています。
※録音:1995年10月17日-26日(ドイツ)
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FRA BERNARDO
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オーストリアン・バロック・カンパニー第3弾
甘美な旋律 ~ 16世紀から18世紀のイタリア器楽作品集 |
ミヒャエル・オマン(リコーダー、ディレクター)
オーストリアン・バロック・カンパニー |
サラモーネ・ロッシ(c.1570-c.1639):シンフォニア第4番/
マウリツィオ・カッツァーティ(c.1620-1677):バレ第4番、コレンテ第4番/
パオロ・クアリアーティ(c.1555-1628):トッカータ第2番/
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):ソナタ・ノナ/
作者不詳:コラショー二/
ベルナルド・ストラーチェ(c.1637-c.1707):パッサガリ/
作者不詳:《牛を見張れ》 によるディファレンシア/
ディエゴ・オルティス(c.1525-?):パッサメッツォ・アンティコ・プリモ/
ベルナルド・ストラーチェ:戦いのバッロ/
パオロ・クアリアーティ:トッカータ第1番/
サラモーネ・ロッシ:シンフォニア第5番/
アンドレア・ファルコニエーリ;甘美な旋律/
ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調 Op.13-4/
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(c.1580-1651):トッカータ第2番/
マルコ・ウッチェリーニ:《ラ・ベルガマスカ》
によるアリア |
オーストリアを代表する古楽アンサンブル!16~18世紀イタリアの器楽作品集!
オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。
マッテイスやヘンデル、パーセル等様々な17世紀~18世紀イギリスの作品を集めた「ロンドンの呼び声」(FB2001111)、ミヒャエル・オマンの華麗な技巧が存分に発揮された「ヴィヴァルディの協奏曲集」(FB2271745)に続くFra
Bernardo第3弾は、オーストリア放送協会の自主制作レーベル(ORF)に録音された16世紀から18世紀の地中海地方の器楽作品集が復刻。
スマッシュ・ヒットとなった
オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)
第1弾&第2弾
ミヒャエル・オマンのリコーダーとアマンディヌ・ベイエのバロック・ヴァイオリン |
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憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで
ロンドンの呼び声
エア、ファンタジー&ミュージカル・ユーモアのコレクション
ニコラ・マッテイス、ジョージ・フレデリック・ヘンデル、
ジョン・ヒルトン、アンドレア・ファルコニエーロ、
ヘンリー・パーセルの作品 |
ミヒャエル・オマン
(リコーダー、ディレクター)
アマンディーヌ・ベイエ
(バロック・ヴァイオリン)
オーストリアン・バロック・カンパニー |
リコーダー&バロック・ヴァイオリンの華麗な舞曲、17世紀ロンドンの上流階級のエンターテイメント!
☆ロンドンの上流階級のエンターテイメントを再現!
☆ミヒャエル・オマンのリコーダーとアマンディヌ・ベイエのバロック・ヴァイオリンが奏でる、憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで、豊かな古楽コレクション。
17世紀後半から18世紀初頭のロンドンの上流階級で親しまれてきたエンターテイメントを再現した古楽ファン注目のアルバムです。
イタリア出身、高度なヴァイオリン技法とイタリア音楽によってロンドンで名声を得たニコラ・マッテイス(?after
1714)の作品を中心に、ヘンデル、パーセル、ファルコニエーロ(ファルコニエーリ)、そしてジョン・ヒルトン(1599-1657)が書いた憂愁の旋律から軽やかで楽しい舞曲まで、豊かな古楽コレクションをお贈りします。
演奏は、オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学んだフランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエの華麗な技巧も聴きどころです。
※録音:2005年10月6日?9日、オーストリア
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ミヒャエル・オマン(リコーダー)
共演者も豪華
ドン・アントニオ ~ ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集
フラウティーノ協奏曲ハ長調 RV.443
室内協奏曲ト短調 RV.107(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
室内協奏曲ト長調 RV.101(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
フルート協奏曲ト短調 RV.439 《夜》
室内協奏曲ト短調 RV.103(リコーダー、オーボエ、ファゴット)
フルート協奏曲ニ長調 RV.428 《ごしきひわ》 |
ミヒャエル・オマン(リコーダー、ディレクター)、
アマンディーヌ・ベイエ(バロック・ヴァイオリン)、
パオロ・グラッツィ(バロック・オーボエ)、
アルベルト・グラッツィ(バロック・ファゴット)、
オーストリアン・バロック・カンパニー |
ミヒャエル・オマン&ABC!ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集!
☆ミヒャエル・オマンの華麗なリコーダー技巧が炸裂!
☆アマンディーヌ・ベイエら古楽器の名手たちと贈るヴィヴァルディの協奏曲集!
オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。
マッテイスやヘンデル、パーセル等様々な17世紀~18世紀イギリスの作品を集めて高い評価を得た「ロンドンの呼び声」(FB2001111)に続く、Fra
Bernardoレーベルからのリリース第2弾は、ミヒャエル・オマンの華麗な技巧が存分に発揮されたヴィヴァルディの協奏曲集!
赤毛の司祭がヴェネツィアのピエタ院の優れた孤児の少女たちのために書いた夥しい数の協奏曲から、有名な「夜(ラ・ノッテ)」や「ごしきひわ(イル・ガルデリーノ)」を含む、6つのソロ協奏曲、室内協奏曲をセレクト。
バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学んだフランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエを始め、ヴェニス・バロック・オーケストラのチェロ奏者(創設メンバー)として活躍したフランチェスコ・ガッリジョーニ、アルフレード・ベルナルディーニとともにアンサンブル・ゼフィロを創設したパオロ&アルベルト・グラッツィ兄弟など、古楽器の精鋭たちと追究する"ドン・アントニオ"・ヴィヴァルディの鮮烈な協奏曲をどうぞ。
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NEOS
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ギュンター・シュヴァルツェ:室内楽作品集
ギュンター・シュヴァルツェ(b.1949):
1.《桜》 日本の印象 Op.103
(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、
カリヨンとハープシコードのための)
2-7. 光の防御 Op.52
(バリトン、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、
チェロとピアノのための連作歌曲)
8.《マドリガルIII》 日本の印象 Op.86-3
9-12. 弦楽四重奏曲 Op.22
※全曲世界初録音 |
ネオクヮルテット
ギュンター・シュヴァルツェ(カリヨン)、他 |
ドイツの重鎮ギュンター・シュヴァルツェの室内楽作品集!
ドイツの現代作曲家、ギュンター・シュヴァルツェは、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学で研鑽を積み、1976年から1979年までフリーランスの劇場の作曲家として、また、プラウエン、フォークトラントのカントルやオルガニストとして活動。
1979年からはドレスデン音楽大学で教鞭を執り、1993年の共産主義崩壊後は、母校のカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の作曲と音楽理論の教授を務め、2005年から2010年は学部長、作曲・音楽理論学科長の地位に就いています。
シュヴァルツェの作品は、歌曲からオペラ、室内楽、オラトリオまで幅広く、さらに協奏曲、管弦楽曲、400曲以上のカノンも手掛けています。
また、約40年にわたり磁器やガラス製のカリヨンの奏者としても演奏活動を行っています。
本アルバムでは、日本の 《さくらさくら》
をモティーフにした和のテイストとカリヨンの響きが融合した作品から、弦楽四重奏曲まで、世界初録音となる室内楽作品を集成。
カリヨンはシュヴァルツェ自身による演奏です。
※録音(ライヴ):2009年ー2019年(ドイツ)
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人間と機械 ~ ゲオルク・カッツァー:電子音楽作品集
ゲオルク・カッツァー(1935-2019):
La mecanique et les agents de l'erosion(電子音楽のための)
De natura hominis(電子音楽のための)*
La Mettrie II oder Anmerkungen zum
"Pflanzenmenschen"(木管五重奏とピアノのための)*
L'homme machine
(話すコントラバス奏者とライヴ・エレクトロニクスのための)*
*世界初録音 |
ゲオルク・カッツァー(エレクトロニクス)
ベルリン管楽合奏団
ベルント・カスパー(ピアノ)
マティアス・バウアー(コントラバス)
グレゴリオ・ガルシア・カルマン&
エヴリン・セイラー(サウンド・ディレクション) |
本アルバムは、18世紀フランスの哲学者、医師、思想家であったジュリアン・オフレ・ド・ラ・メトリーによる「人間機械論」に基づき、ゲオルク・カッツァーが手掛けた電子音楽作品を集めた1枚。
現在のポーランド、シレジア出身のカッツァーは師であるハンス・アイスラーの影響を受けつつ、東ドイツにおける新しい電子音楽の先駆者としても功績を残しました。
1963年にフリーの作曲家、演奏家として活動を始めて以来、実に様々なジャンルの音楽を作曲し、多くの現代音楽家に影響を与えました。
※録音:1987年-2018年(ドイツ)
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63歳で亡くなった韓 伽の演奏
エルンスト・ヘルムート・フランマー:初期ピアノ作品集
5つのピアノ小品《Momentaufnahmen》
(ピアノ小品集第1番)(1980/81)
ピアノ小品集第2番(1985)
ピアノ小品集第3番《passacaglia brevis》(1987/88)
ピアノ小品集第4番《ut moriens viverent
vixit moriturus》(1993/94)
Auszeit II(ピアノのためのハバネラ集)(1996) |
カヤ・ハン(ピアノ) |
エルンスト・ヘルムート・フランマー、初期ピアノ作品集!
ドイツ・ハイルブロン出身の現代音楽作曲家、エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-)が1980~1990年代に作曲してきた5つのピアノ小品集。
フランマーは1969年から1972年まで数学と物理学を、1973年以降は音楽学、美術史、哲学を学び、ルイジ・ノーノとハンス・ウェルナー・ヘンツェに関する論文で博士号を取得しています。
1976年以降はクラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホウ、パウル=ハインツ・ディートリヒのもとで作曲を学び、ニューミュージックに関する記事を定期的に発表、書籍の企画も行っています。
国際的に活動したピアニスト、カヤ・ハン(ハン・カヤ/韓
伽)は、韓国人の両親のもと日本で生まれ育ち、幼い頃から日本とヨーロッパの様々なピアノ・コンクールで受賞。
桐朋学園大学とフライブルク音楽大学を卒業し、ヨーロッパ、東アジア、カナダで活躍。
1999年からカールスルーエ音楽大学の教授も務め、奈良県生駒市に国内外のクラシックの演奏家らが集った「いこま国際音楽祭」(2010~15年)の音楽監督を担当した。
2021年に病気により63歳で死去。
このアルバムは、1997年にバイエルン放送(BR)によってスタジオ録音されていたもので、「ピアノ小品集第3番
《パッサカリア・ブレヴィス》」を除く4作品は世界初録音。
※録音:1997年7月、スタジオ3(バイエルン放送、ミュンヘン)
韓伽
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シモーネ・サンティ・グビーニ:ブラック・エクスポジション
Schmelzpunkt(2013)~
フルート、バス・クラリネットと1人の奏者による2台ピアノのための
Klangrelief III(2023)~
アンプリファイド・コントラバス・クラリネットと
アンプリファイド・バリトン・サクソフォン&
フット・ペダルのためのユニゾン・デュオ
Die schwarze Ausstellung(2018)~
9つの楽器とフット・ペダルによるアンプリファイド・オーケストラのための
全曲世界初録音 |
アンサンブル・ムジークファブリク
カール・ロスマン(コントラバス・クラリネット)
パトリック・シュタードラー(バリトン・サクソフォン)
シモーネ・サンティ・グビーニ(フット・ペダル)、他 |
1980年ローマ生まれの作曲家シモーネ・サンティ・グビーニの作品を、1990年の設立以来現代音楽をリードしてきたアンサンブル「ムジークファブリク」が演奏。
アンプで音を増幅したアンプリファイド楽器やオーケストラによって、強烈なコントラストや生々しく実体的なサウンドを形成します。
※録音:2023年6月&10月
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ヤン・ジン:シンギング・ストリングス~アイデンティティ~
弦楽四重奏とピーパのための音楽
[01] Ein neuer Anfang 生機 (2020)
[02] Morning Song & Evening Poem
清晨樂 & 夕陽詩 (2009)
[03] Identity 身彬 (2001)
[04] Sunset Over Northern Heights 塞上夕影
(2021)
[05] The Silk Pipa Dance 龜茲琵琶舞 (2010)
[06] Jade In Strings 弦中鈺 (2008)
[07] Singing Strings – Heart Swing
心弦 (2020)
[08] Silk Bamboo Strings 絲竹閑韻 (2005)
[09] Black Horse 黑駿馬 (2006)
全曲世界初録音 |
ヤン・ジン(ピーパ)
ルツェルン祝祭弦楽合奏団 |
中国生まれのスイスの作曲家であり、世界的に有名なコンサート・ピーパ奏者としても活躍するヤン・ジン(シズカ楊静)の作品集。
ヤン・ジンは他の中国の作曲家の多くと同じように、西洋と東洋の音楽言語の融合に成功しており、このアルバムでは、ピーパ(中国琵琶)と弦楽四重奏を組み合わせたユニークな作品が収録されています。
※録音:2022年1月
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BERLIN CLASSICS
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ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
39曲から成るヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集の第1弾!
アントニオ・ヴィヴァルディ [1678-1741]
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
ハ長調 RV 474
1. 第1楽章 アレグロ 03:05
2. 第2楽章 ラルゴ 03:45
3. 第3楽章 アレグロ 02:30
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
イ短調 RV 497
4. 第1楽章 アレグロ・モルト 03:50
5. 第2楽章 アンダンテ・モルト 04:54
6. 第3楽章 アレグロ 02:39
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
ニ短調 RV 481
7. 第1楽章 アレグロ 03:11
8. 第2楽章 ラルゲット 04:59
9. 第3楽章 アレグロ・モルト 02:38
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
変ロ長調 RV 501 「夜」
10. 第1楽章 ラルゴ 02:11
11. 第2楽章 幽霊たち (プレスト) 01:49
12. 第3楽章 眠り (アンダンテ・モルト) 05:03
13. 第4楽章 夜明け (アレグロ) 03:26
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
ホ短調 RV 484
14. 第1楽章 アレグロ・ポコ 04:30
15. 第2楽章 アンダンテ 04:25
16. 第3楽章 アレグロ 03:08
ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲
ハ長調 RV 473
17. 第1楽章 アレグロ 03:12
18. 第2楽章 ラルゴ 04:07
19. 第3楽章 メヌエット 07:28 |
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ |
ウィーン・フィル首席ファゴット奏者、ソフィー・デルヴォーが、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲全39曲をすべて録音するという大規模なプロジェクトを始動します。
第1弾となる今回のアルバムには、RV 474、RV
497、RV 481、RV 501、RV 484、RV 473の6つの協奏曲を収録。
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲には超絶技巧を要する作品が多数含まれる一方で、哀愁に満ちた短調の音楽も多く、すべての作品のレコーディングが待たれていたことから、今回の大型企画は歓迎されるところです。
ちなみにこれまでの全集では、ダニエル・スミス盤が37曲、タマーシュ・ベンコーチ盤が31曲となっていました。
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
ソフィー・デルヴォーは、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めながら、ソリスト、室内楽奏者、教育者としても活動する人気のファゴット奏者。
ウィーン・フィルの前はベルリン・フィルの首席コントラファゴット奏者兼ファゴット奏者だったという華麗なキャリアの持ち主です。
「デルヴォー」という姓は、2018年の8月に、フランス人ホルン奏者でコンセルトヘボウ管弦楽団首席奏者でもあった作曲家のフェリックス・デルヴォーと結婚してから使用されており、それ以前の姓は「ダルティガロング」でした。
ソフィー・デルヴォーは、ドイツの楽器メーカー「ピュヒナー」の「ダークで丸みのある音」が好きなそうで、「モデル・スペリオール」や「モデル23コンパクト」などを愛奏しています。
しかし、ベルリン・フィルでもウィーン・フィルでも、ファゴット仲間からは、業界の有名ブランドである「ヘッケル」を使用するよう勧められ、彼女もヘッケルや他のファゴットを試してもいます。
それでも、調和の点でもまったく問題ないことから彼女の考えが変わることはなく、結果的に、約75年ぶりにヘッケルを吹かないウィーン・フィルのファゴット奏者になったということでした。
ラ・フォリア・バロックオーケストラ
2007年にヴァイオリニストのロビン・ペーター・ミュラーによって、ヴィヴァルディゆかりの地でもあるドレスデンで設立された古楽器オーケストラ。創設以来、ミュラーが芸術監督兼コンサートマスターを兼務。団体名の「ラ・フォリア」は、常軌を逸したとか狂気といった意味合いです。
ロビン・ペーター・ミュラーは、ドレスデン生まれのヴァイオリニストで、2007年にプフォルツハイム劇場のコンサートマスター、2008年にマンハイム室内管弦楽団となり、以後、各地のオーケストラでゲスト・コンサートマスターを務めながら、ラ・フォリア・バロックオーケストラでの活動を推進してきました。
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ヘンツェ17歳の「協奏音楽」は世界初録音!
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ [1926-2012]
ヴァイオリン独奏と室内オーケストラのための協奏音楽
1. 第1曲 とても生き生きと 03:58
2. 第2曲 とてもゆっくりと 05:18
3. 第3曲 活気と切迫感を持って 02:09
4. イル・ヴィタリーノ・ラドッピアート(ヴィターリ倍増)
28:38
3つのモーツァルトのオルガン・ソナタ(14人編成)
5. 第1番 アレグロ KV 336 04:51
6. 第2番 アンダンティーノ KV 67 02:14
7. 第3番 アレグロ KV 328 05:19
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ジュー・ヘー(ヴァイオリン/トラック1~3)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
リン・リャオ(指揮) |
近年のモーツァルテウム管弦楽団は、近現代音楽の分野でも積極的に活動しており、その実力を確認できるのがこのヘンツェ・アルバムです。
指揮はエトヴェシュとブーレーズが高く評価した実力派台湾人指揮者リン・リャオ、「協奏音楽」のヴァイオリン独奏は、中国人ヴァイオリニストのジュー・ヘー。共にドイツとオーストリアを中心に活躍しています。
協奏音楽(トラック1~3)
ヘンツェ17歳の1943年から1944年にかけて作曲された「協奏音楽」は、2021年2月4日に世界初演されたばかりの注目作。当時のヘンツェはブラウンシュヴァイクのニーダーザクセン音楽学校の学生で、志願して再出征した父が東部戦線(独ソ戦)で落命し、自分も1944年に徴兵されるという状況でした。作風はヒンデミットの影響を感じさせるもので、若いながらもすでに作曲経験5年の実力が発揮された力作です。
「ヴィターリ倍増(イル・ヴィタリーノ・ラドッピアート)」(トラック4)
イタリア・バロック後期、18世紀初頭に作曲されたとされるヴィターリのシャコンヌ(チャッコーナ)の改作。ヴィターリのシャコンヌ主題の変奏曲とヘンツェのヴィターリの変奏曲を交互に配置しながらも、ほぼ全曲を通してヴィターリの低音が保たれる構成。18世紀と20世紀を行き来して刻々と変化する対話の音楽の趣です。
3つのモーツァルトのオルガン・ソナタ(トラック5~7)
オルガン・ソナタとも呼ばれる教会ソナタの編曲。3曲を急緩急で配置し、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレを含む14人の奏者によるアンサンブルで演奏。アルトフルート、バスフルート、バスクラリネット、ファゴットの低音楽器群の響きも印象的です。
人気のあったヘンツェの音楽
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、20世紀中盤以降の現代に活動した作曲家の中では多作でした。現代作曲家の場合、委嘱を受けて作曲することが多いため、その作品数は人気や需要にある程度比例しているとも考えられ、ヘンツェの場合には商業録音の多さからもその人気ぶりがうかがえます。
理由としては、カバーする作品の範囲が、交響曲、管弦楽曲、バレエ音楽、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、合唱曲、宗教音楽、オペラ、劇音楽、映画音楽、自由な曲、そして編曲と非常に幅広く、投入される技法も、バロック、古典派、ロマン派、後期ロマン派、近代、無調、12音、ライヴ・エレクトロニクス、ジャズ、ロック、民俗音楽など多岐に渡り、しかもひんやりクールな音楽だったり、大音量で圧迫感が強烈だったり、明るくポップだったり、晦渋だったり、オスティナートが凄かったり、リズムが激しかったりとその傾向も実にさまざま。
1973年には、シュレンドルフ監督の反戦映画『テルレスの青春』のために書いた音楽の中の「弦楽のためのファンタジア」が、大ヒット映画『エクソシスト』のエンド・タイトルに転用されて一躍有名になったりもしていました。
リン・リャオ(指揮)
台湾のタイチュン(台中)で誕生。姓がリャオ(廖)、名がリン(林)。国立台北芸術大学で音楽理論と作曲、ピアノを専攻。1993年にオーストリアに移住。ウィーン音楽舞台芸術大学で指揮を学び、2000年に優秀な成績で卒業。在学中の1998年にドイツのケムニッツ歌劇場でコレペティートアとして働き始め、2001年にはヴィッテンベルク国立歌劇場のカペルマイスター、2002年から2005年まではシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州立歌劇場の第1カペルマイスターに就任するなどドイツの歌劇場で活躍。
現代音楽も得意としていたリン・リャオは、シュトックハウゼン作品の演奏にも関わる一方で、ペーター・エトヴェシュとピエール・ブーレーズからも高く評価され、近年は現代音楽の分野でも精力的に活動。
ジュー・ヘー(ヴァイオリン)
1999年、中国のチンタオ(青島)で誕生。姓がヘー(何)、名がジュー(子豫)。2004年、5歳でヴァイオリンを弾き始め、2010年、北京でザルツブルク・モーツァルテウム大学のパウル・ロチェク教授に才能を認められて夏季アカデミーに招待。2011年、12歳でザルツブルクに移住し、モーツァルテウム大学のパウル・ロチェクとベンヤミン・シュミットにヴァイオリン、トーマス・リーブルにヴィオラを師事したほか、イヴリー・ギトリスらのマスタークラスも受講。
2014年、15歳のときにケルンで開催されたユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズに、オーストリア代表として出場して優勝。2016年、17歳のときにはザルツブルク国際モーツァルト・コンクールで優勝し、新委嘱作品の最優秀解釈賞も受賞。同年、ロンドンで開催されたメニューイン国際青少年コンクールでも優勝。
2017年、アダム・フィッシャー指揮ウィーン・フィルと共演したほか、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スイス、イスラエル、スウェーデンなどで演奏。
ウィーン・アルテンベルク・トリオのメンバーとしても活動。
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ルーツはコンスタンツェ・モーツァルト[1762-1842]が資金援助して1841年にザルツブルクで設立された「大聖堂音楽協会とモーツァルテウム」で、宗教音楽演奏を担うオーケストラとして発足。一時はモーツァルテウム音楽院に所属していましたが、1938年に音楽院から独立して、プロのオーケストラとしての活動を開始。
1958年にザルツブルク州とザルツブルク市の運営団体となり、コンサートのほか、ザルツブルク州立劇場での演奏会も担当。
ベルンハルト・パウムガルトナーやレオポルト・ハーガーによって名声を確立し他のち、ハンス・グラーフ、ユベール・スダーン、アイヴァー・ボルトンらが首席指揮者を務めてきました。
近年は客演指揮者にトレヴァー・ピノックやジョヴァンニ・アントニーニらを招いてピリオド風な演奏もおこなうようになり、2017年からは古楽に強いイタリアのヴァイオリニストで指揮者のリッカルド・ミナージが首席指揮者を務めています。
こうした環境の中で、モーツァルテウム管弦楽団はピリオドもモダンも完全に消化し、説得力のある演奏を聴かせることができるオーケストラに進化。特に、得意のモーツァルトやその時代の音楽での演奏は、細部に至るまで素晴らしいものとなっています。メンバーは91人ですが、実際の活動は室内オーケストラとしてのものが多く、そのため室内オーケストラとして広く知られています。
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マリオ・ヘーリング(ピアノ)
エクスターゼ -
1. ドビュッシー:喜びの島 05:34
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
2. リスト:メフィスト・ワルツ第1番 10:24
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
3. コネソン:テクノ・パレード 04:31
クララ・アンドラーダ・デ・ラ・カレ(フルート)
シャロン・カム(クラリネット)
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
4. スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 Op.53
11:06
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
ドビュッシー:ビリティスの歌
5. 第1番 パンの笛 02:54
6. 第2番 髪 03:37
7. 第3番 ナイアードの墓 02:57
ヨゼフィーネ・ゲーマン(ソプラノ)
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
8. ケージ:バッカナーレ(プリペアド・ピアノのための)(1938)
07:20
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
9. ラフマニノフ:チェロ・ソナタ op.19~第3楽章アンダンテ
05:33
アレクサンドル・カストロ=バルビ(チェロ)
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
10. ワーグナー(リスト編):「イゾルデの愛の死」
07:04
マリオ・ヘーリング(ピアノ) |
愛と法悦の150年
19世紀なかばの「メフィス・ワルツ」と「イゾルデの愛の死」、19世紀末の「ビリティスの歌」、20世紀初頭のスクリャービンのピアノ・ソナタ第5番とラフマニノフのチェロ・ソナタのアンダンテ、20世紀なかばのプリペアド・ピアノのためのバッカナーレ、21世紀初頭の「テクノ・パレード」を収録。全体の約7割がピアノ曲、約3割が歌曲と室内楽曲。
印象的な装丁
CDジャケットはディジパック仕様で、アートワークは強烈な色彩のグラフィックで活躍中のドイツ人アーティスト、ベニー・ピンクの作品を使用。
デザイン担当のエーファ・シュテッカーは、日本の毛筆などを使ったアルファベト・フォントを作成したこともある人物。
国際的な演奏者たち
日系ドイツ人のマリオ・ヘーリング(ピアノ)、チリ系ドイツ人のヨゼフィーネ・ゲーマン(ソプラノ)、イスラエル系ドイツ人のシャロン・カム(クラリネット)、ペルー系フランス人のアレクサンドル・カストロ=バルビ(チェロ)、スペイン人のクララ・アンドラーダ・デ・ラ・カレ(フルート)と、東西南北のルーツを持ち、ドイツを拠点に活躍中の音楽家たちが共演。
マリオ・ヘーリング(ピアノ)
1989年、ハノーファー生まれのベルリン育ち。両親はともにヴァイオリニストで、父はドイツ人、母は日本人。3歳からピアノとヴァイオリンに触れ、5歳からピアノのレッスンを開始。樋口紀美子、ファビオ・ビディーニに学んだのち、2009年よりハノーファー国立音楽大学でカール=ハインツ・ケマリングとラルス・フォークトに師事し、2017年に最高の成績で修了。
2018年、リーズ国際ピアノ・コンクールで第2位入賞し、併せてヤルタ・メニューイン賞(最優秀室内楽演奏賞)も受賞したほか、スタインウェイ国際コンクールやドイツ青少年コンクールなどで計16回入賞。
2003年ベルリン交響楽団とベルリンのフィルハーモニーザールで共演して協奏曲デビューして大成功を収めて以来、ベルリンのコンツェルトハウス、ハンブルクのライスハレ、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ロンドンのウィグモアホール、シャンゼリゼ劇場などの著名なホールで演奏。2012年にはラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団と初共演。
また、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、シュヴェツィンゲン音楽祭、キッシンゲン夏の音楽祭、ルツェルン音楽祭、スタインウェイ国際フェスティヴァル、ハイムバッハのシュパンヌンゲン音楽祭などの著名な音楽祭に出演。
録音:2022年11月、2023年2月、ケルン、ドイチュラントフンク室内楽ホール
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PIANO CLASSICS
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壮大なピアノ・ソナタと親密なプロムナード
ダンディ、マニャール:ピアノ・ソナタ、プロムナード集
ヴァンサン・ダンディ [1851-1931]:ピアノ・ソナタ
ホ短調 Op.63 1907
1 I. ほどよく 15:53
2 II. とてもいきいきと 6:36
3 III. ほどよく 17:45
アルベリック・マニャール [1865-1914]:プロムナード集
Op.7 1893
4 I. アンヴォワ 2:39
5 II. ブローニュの森 2:26
6 III. ヴィルボン 3:23
7 IV. サン=クルー 2:39
8 V. サンジェルマン 5:04
9 VI. トリアノン 3:50
10 VII. ランブイエ 8:23
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ソフィア・アンドレオーリ(ピアノ) |
フランスの作曲家、ヴァンサン ダンディ[1851-1931]の唯一のピアノ・ソナタは、演奏時間約40分の大作で、ワグネリズムの影響も感じさせる後期ロマン派的な題材と構築感が印象的な作品。
アルベリック・マニャール[1865-1914]は、ダンディのほか、マスネ、デュボワにも師事した作曲家。
抒情的な作品が得意なマニャールにはこのプロムナードという題材はうってつけで、フランスの6つの町を散歩して描写する一種の日記のような曲調が魅力的です。
アンドレオーリは、知られざる作品を紹介することに情熱を注ぐ若いイタリア人ピアニストです。
録音:2023年8月3~5日、ローマ、スタジオG&Gアルデア
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ピアノ演奏で聴くスウェーリンク鍵盤楽曲集
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク
[1562-1621]:鍵盤楽曲集
1. 第9旋法によるトッカータ SwWV 297 4:49
2. エコー・ファンタジア SwWV 261 3:03
3. トッカータ SwWV 283 3:28
4. 「宮廷風に」による変奏曲 SwWV 318 3:33
5. 第2旋法によるトッカータ SwWV 292 2:34
6. 「私の青春は終わった」による変奏曲 SwWV
324 5:25
7. エオリア旋法によるトッカータ SwWV 298
1:44
8. 「緑の菩提樹の下で」による変奏曲 SwWV
325 4:53
9. 第9旋法によるトッカータ SwWV 296 4:04
10. 「そうでなくては」による変奏曲 SwWV 330
7:26
11. 第1旋法によるトッカータ SwWV 286 3:21
12. 「大公の舞踏会」による変奏曲 SwWV 319
4:27
13. トッカータ SwWV 285 2:58
14. エコー・ファンタジア SwWV 253 7:33
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アンドレア・ヴィヴァネット(ピアノ) |
歴史考証に基づくピアノ演奏で聴くスウェーリンク
スウェーリンク[1562-1621]は、北ヨーロッパとスカンジナビア全域で名声を得た人物。
作曲家・演奏家・教育者として活躍したスウェーリンクの弟子には、ハインリヒ・シャイデマン、ヤーコプ・プレトリウス、ザムエル・シャイトがいたため、その影響はブクステフーデとバッハにも及んだと考えられます。
このアルバムには、トッカータ、ファンタジア、変奏曲など14作品が収録。
演奏はイタリアのピアニスト、アンドレア・ヴィヴァネットによるものです。
録音:2023年7月10~27日、ウィーン、Tonstudio
C-Arts Classical Arts Waldegg & Hajek
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
DIAPASON
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ムソルグスキー:展覧会の絵
・ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
レナード・バーンスタイン(指揮)、ニューヨーク・フィルハーモニック
※録音:1958年
・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):歌劇《ホヴァンシチナ》より前奏曲「モスクワ川の夜明け」
ジョージ・セル(指揮)、クリーヴランド管弦楽団
※録音:1958年
・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)):《LA
PRISE DE KARS》より「厳粛な行進曲」
ワルター・ジュスキント(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
※録音:1958年
・ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)):古典様式による間奏曲
ボリス・ハイキン(指揮)、モスクワ放送交響楽団
※録音:1955年
・ムソルグスキー(リャードフ編):歌劇《ソロチンスクの定期市》より「ゴパック」
エルネスト・アンセルメ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団
※録音:1955年
・リャードフ:黙示録より Op.66
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)、ラムルー管弦楽団
※録音:1960年
・リャードフ:キキモラ Op.63
ピエール・デルヴォー(指揮)、パリ音楽院管弦楽団
※録音:1957年
・リャードフ:バーバ・ヤーガ Op.56
・リャードフ:魔法にかけられた湖 Op.62
・リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32
エフレム・クルツ(指揮)、 フィルハーモニア管弦楽団
※録音:1957年 |
ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第167集!
バーンスタインの《展覧会の絵》!
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第167巻として登場するのは、レナード・バーンスタインの《展覧会の絵》です。
1958年に録音されたニューヨーク・フィルハーモニックとのこの録音は、今なお名演として語り継がれている演奏です。
バーンスタインとニューヨーク・フィルの初期の熱演と共に、リャードフの管弦楽作品をお楽しみいただける一枚です。
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3/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALIA VOX
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AVSA 9957
(2SACD HYBRID)
\3600
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Mirrors of time
サヴァールのこれまでの録音の中の極上のトラックと、
その演奏(作品)にインスパイアされた現代作品が交互に収録された2枚組 |
ディエゴ・フェルナンデス・マグダレーノ(ピアノ)*
エスペリオンXX、
ジョルディ・サヴァール、ほか |
[CD1]
1. ジョン・ダウランド:流れよ、わが涙(Lachrymae
Antiquae) /
エスペリオンXX、コワン、ジョルディ・サヴァールほか
2. ホセ・マリア・ガルシア・ラボルダ(b.1946-):流れよ、わが涙(Lachrimae
Antiquae) (2012) *
3. カベソン:Tiento III Primer Tono 4'30/エスペリオンXX、ジョルディ・サヴァール
4. テレサ・カタラン(b.1951):Tiento
de tantos tonos (2011) *
5. モンセラートの朱い写本~処女なる御母を賛美せん(Mariam
Matrem)/
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
6. Jesus Legido(イェスス・レジド)(b.1943):Glosas
sobre el Mariam Matrem (2011) *
7. ルイス・デル・ミラ:パヴァーヌとガイヤルド(Pavana
y Gallarda)*
8. カルロス・クルス・デ・カストロ(b.1941):パヴァーヌとガイヤルド(Pavana
y Gallarda)(2011)*
9. F.クープラン:3日目のルソン・ド・テネブル/
モンセラート・フェゲーラス、マリア・クリスティーナ・キール、エスペリオンXX
10. フランシスコ・ガルシア・アルバレス(b.1959):ル・クープラン・ド・フィゲーラス(2012)*
11. モンセラートの朱い写本~声をそろえていざ歌わん(Cunctissimus
concanentes)/
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
12. アルマンド・グレボル(b.1958):La
festa, la follia... (2011) *
13. ムッシュ・ド・サント=コロンブ:涙(Les
Pleurs)(2つのヴィオラ・ダ・ガンバによるヴァージョン)/
クリストフ・コワン&ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
14. クラウディオ・プリート(1934-2015):Sentimientos
(2011) *
[CD 2]
1. F.クープラン:葬儀(Pompe Funebre)ヴィオール曲集第2巻より/ジョルディ・サヴァール
2. ベネト・カサブランカス(b.1956):ユビルス(Jubilus)(2011)*
3. 聖母マリアのカンティーガ集より「サンタ・マリア、エストレラ・ド・ディア(Santa
Maria, Estrela do dia)/
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、ジョルディ・サヴァール
4. カルル・ギノヴァール(b.1941):サンチャゴへの讃歌(Himno
a Santiago)(2011) *
5. モンセラートの朱い写本~輝ける星よ(Stella
Splendens)/
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ジョルディ・サヴァール
6. トマス・マルコ(b.1942):輝ける星よ(Stella
splendens) (2011) *
7. ハイネ・ファン・ギゼゲム:De tous
biens plaine/
ジョルディ・サヴァール、セルジ・カサデムント、エウニス・ブランダオ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
8. アルベルト・サルダ(b.1943):De biaute,
de valour (2011) *
9. アントニオ・デ・カベソン:Pavana con
su glosa/
ジョルディ・サヴァール、セルジ・カサデムント、ファミ・アルカイ、
フィリップ・ピエルロ、カルロス・ガルシア・ベルナルト、ラファエル・ボナヴィータ
10. ドロレス・セッラーノ(b.1967):GloSavall
(2011) *
11. シビラの歌よりEl jorn del judizi/
モンセラート・フィゲーラス、ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
エスペリオンXXI、ジョルディ・サヴァール
12. カルメ・フェルナンデス=ヴィダル(b.1970):Sibil·la:
L'Admonicio Apocalíptica (2011)*
13. マラン・マレ:サント=コロンブ氏のトンボー/
ジェローム・アンタイ、ピエール・アンタイ、ロルフ・リスレヴァン、ジョルディ・サヴァール
14. ジョセプ・ソレル(b.1935):Pour
le Tombeau de Wilde (2011) * |
ディエゴ・フェルナンデス・マグダレーノ(ピアノ)が演奏のトラックは2015年録音
ジョルディ・サヴァールのこれまでの活動は、様々な人に大きな影響を与えています。
ここでは、サヴァールの録音に影響を受けインスピレーションを受けた作曲
家がつくった楽曲を、ピアニストのディゴ・フェルナンデス・マグダレーノが演奏しています。
ダウランドの涙のパヴァーヌをモチーフとした楽曲はプリペアード・ピ
アノで、大変凝った作り。
サヴァールのこれまでの録音の極上のトラックと、その演奏(作品)にインスパイアされた現代作品が交互に演奏されますが、まさに時代
と空間を超えた世界が展開されております。
サヴァールのこれまでのあゆみの素晴らしさと深さをあらためて実感する内容です。
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LPO
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LPO 0127
(2CD)
\3600 →\3290
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ユロフスキ&LPOのストラヴィンスキー・シリーズ、第3弾にして完結編
ユロフスキ・コンダクツ・ストラヴィンスキー
vol.3
ストラヴィンスキー(1882-1971)
[CD1]
・プルチネッラ〔録音:2020年12月5日〕
・交響曲 ハ調〔録音:2018年4月18日〕
・オード(頌歌、3部の悲しみの歌、またはトリプティク)
〔録音:2018年4月21日〕
[CD2]
・トレニ~預言者エレミアの哀歌
〔録音:2018年12月8日〕
・変奏曲~オルダス・ハクスリー追悼
〔録音:2018年12月8日〕
・レクイエム・カンティクルズ
〔録音:2018年11月10日〕 |
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
アンハラッド・リドン
(メゾ・ソプラノ/
プルチネッラ、
レクイエム・カンティクルズ)
サム・ファーネス(テノール/プルチネッラ、トレニ)
マシュー・ローズ(バス/プルチネッラ)
エリザベス・アサートン(ソプラノ/トレニ)
マリア・オストルコヴァ(メゾ・ソプラノ/トレニ)
ジョエル・ウィリアムズ(テノール/トレニ)
テオドール・プラット(バリトン/トレニ)
ジョシュア・ブルーム(バス/トレニ)
マキシム・ミハイロフ
(バス/レクイエム・カンティクルズ)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団(トレニ
レクイエム・カンティクルズ) |
すべてロイヤル・アルバート・ホールでの録音
ユロフスキ指揮LPOのストラヴィンスキー・シリーズ第3弾にして完結編の登場。
ライヴ演奏会でも絶賛され、またCDシリーズも世界で高く評価されているシリーズが完結となります。演奏機会の少ない作品も網羅した充実の内容。
ディアギレフから依頼されて手掛けた《プルチネッラ》は、ペルゴレージ原作の音楽を借用し、不協和音などでエッジと風刺の効いた作品に仕立てたもの。交響
曲 ハ調はシカゴ交響楽団創立50周年記念のために委嘱され、ストラヴィンスキー自身の指揮で1940年に初演されました。
20台にひとつシンフォニーを手掛け た後の最初の本格的なオーケストラのための交響曲で、ハイドンやベートーヴェンへのまなざしが強く感じられる作品です。
オードは1943年、クーセヴィツキーか ら、その妻をたたえるための作品を、という依頼を受けて作曲されたもの。
1913年の《春の祭典》初演に継ぐくらいに悲惨な結果となったのがこの《トレニ》の
初演でした。
十二音技法で書かれていますが、調性的な要素も持ち合わせ、驚くほど豊かであたたかみのある音楽となっています。
典礼用ではなく、『哀歌』から 様々な詩を選び、特定の物語性はない、演奏会用に作曲されています。大変すばらしい演奏です。
《変奏曲》は、1963年に亡くなったストラヴィンスキーの長き
にわたる友人、イギリスの小説家オルダス・ハクスリーが亡くなったことを受けてその死に捧げられています。
ストラヴィンスキー最後の完成されたスコアとなった
(小さな歌曲を除く)レクイエム・カンティクルズは、十二音技法で書かれており、儀式的な構造、刺激的なハーモニー、明快でシャープな色彩など、ストラヴィンス
キーの特徴がまさにあらわれている作品です。
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FORLANE
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今回の3点はどの時点でプレスされたものか不明ですが、近年再生産されたものではないかと推測されています
ただプレス枚数はかなり少ないと思われるので、できればお早めに。 |
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マーガレット・プライス(1941-2011)
シューベルトの「冬の旅」
シューベルト:「冬の旅」 D911 |
マーガレット・プライス(ソプラノ)
トマス・デューイ(ピアノ) |
FORLANE再プレスのご案内。プレートル、マーガレット・プライス、エル・バシャの名盤が復活!
(P)1997 DDD
英国ウェールズの名ソプラノ、マーガレット・プライス(1941-2011)の歌うシューベルトの「冬の旅」。今でこそ「冬の旅」を女声が歌うことは珍しくないが、1990年代はまだ珍しいことで、しかも歌うにしてもメッゾソプラノのことが多かった。このプライスの「冬の旅」は、ソプラノが歌った録音としては先駆的なものだった。
シューベルトのリート歌手としても極めて高く評価されたプライスだけに、この「冬の旅」も彼女の美声が映えている。
そして男声で歌われた時にはどうしても強くなる陰と重苦しさが取り除かれた時、いかに失恋に絶望していても「冬の旅」が若い青年の歌であることを気付かせてくれる。
なお本CDは1997年頃に発売されたもので、ジャケット表やバーコードは当時のままであるが、おそらく近年新たに再生産されたものである。
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ジョルジュ・プレートル(指揮)&シュトゥットガルト放送交響楽団
1997年のブラームス
ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲(全21曲)
※ボーナス・トラックCDエキストラ
(リハーサル風景の映像[6分])付き |
ジョルジュ・プレートル(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団 |
録音:1997年1,2,6月 ドイツ,シュトゥットガルト、DDD、51'11
フランスの偉大な指揮者ジョルジュ・プレートル(1924-2017)がシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めていた時の代表的録音、ブラームスのハンガリー舞曲全曲。
プレートルらしい熱気のある、時にテンポを大きく動かす豪快な音楽でありながら、さすがフランス人、土臭くなる一歩手前で抑える洗練さと気品も備えているという、プレートルの個性が存分に出た名演。
このCDは1997年に発売されたもので、装丁やバーコードなどはほぼそのままに、近年再生産されたものと思われる。
※ご注意※
このCDはCDエクストラもしくはエンハンスドCDと呼ばれるもので、本来の21トラックの他に第1番のリハーサルの映像データが収録されています。
トラック22が打たれていますが、これはCDプレイヤーでは再生できません。PCのCDドライヴをご利用して再生してください。
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アブデル・ラーマン・エル・バシャ2000年前後の録音
「ショパン:ピアノ作品全集Vol.5」~パリ時代2(1833-35)
華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12/
3つの夜想曲Op15(ヘ長調 / 嬰ヘ長調 / ト短調)/
マズルカ ハ長調 KK.IV b/3/ボレロ イ短調
Op.19/
4マズルカOp.24(ト短調 / ハ長調 / 変イ長調
/ 変ロ短調)/
カンタービレ 変ロ長調/ラルゴ 変ホ長調/
マズルカ 変イ長調 KK.IV b/4/
プレスト・コン・レッジェレッツァ 変イ長調
KK IV b/7/
マズルカ ハ長調 Op.67-3/マズルカ ト長調
Op.67-1/
幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/ワルツ 変イ長調
Op.69-1/
2つのポロネーズOp.26(嬰ハ短調 / 変ホ短調) |
アブデル・ラーマン・エル・バシャ(ピアノ) |
録音:1998年7月 スイス ラ・ショー=ド=フォン、DDD、71'31
エリザベート王妃国際音楽コンクール1978年ピアノの第1位、アブデル・ラーマン・エル・バシャ(1958-)が2000年前後に録音したショパンピアノ作品全集の第5集にあたるCD。
この全集は大変好評を博したが既に廃盤。エル=バシャのショパンを聞きたい人にはこの1枚だけでも嬉しいものだろう。
エル=バシャは極めて高い技巧を持つピアニストで、もちろんショパンでも指回りの良さが大いに発揮されているが、一方で彼はいわゆるショパン的なロマンティシズムたっぷりの演奏をせず、透明感があってさらりと爽やかな、ずっと聞き続けていたくなるようなショパンを奏でてくれる。
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QUERSTAND
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「フルートとオルガンのための現代作品集」
カーター・ウィリアムズ(b.1976):楕円形の曲線
ファルツィアー・ファラー(b.1980):淡緑色の同族たち3
エリック・ヤンソン(b.1967):色―ニュアンス―空間
カ イル・バートレット(b.1971):呪文の本(6曲)
山口恭子(やまぐちやすこ,b.1969):遮られた景色
フリードリヒ・イェッカー(b.1950):砂州
ペーター・アイソルト(b.1959):ズブテックス |
エフェリン・デジェン(フルート)
マティアス・ゴイティング(オルガン) |
オルガンと共演した現代音楽とバロックのアルバム!
録音:2022年5月2-5日,7月14日 ドイツ エッセン、DDD、72'53
現代の作曲家たちによるフルート(様々なタイプの)とオルガンのための作品集。
カーター・ウィリアムズ(1976-)の「楕円形の曲線」は、ピッコロ、グリッサンドフルート、コントラバスフルート、オルガンと電子楽器のための作品、2020年。
ファルツィアー・ファラー(1980-)の「淡緑色の同族たち3」は、オルガンとバスフルートのための作品、2011/2021年。
エリック・ヤンソン(1967―)の「色―ニュアンス―空間」は、グリッサンドフルートとオルガンのための作品、2019年。
カイル・バートレット(1971-)の「呪文の本」はバスフルートとオルガンのための作品、2022年。
山口恭子 やまぐち やすこ(1969-)の「遮られた景色」は、ピッコロとオルガンのための作品、2021年。
フリードリヒ・イェッカー(1950-)の「砂州」は、バスフルートとオルガンのための作品、2020年。ペーター・アイソルト(1959-)の「ズブテックス」は、アルトフルート、バスフルート、オルガンと録音素材のための作品、2019年。
当然作風はそれぞれ様々だが、同じパイプで発音するフルートとオルガンは非常に馴染みやすく、しかもそれが極めて現代的な響きに仕立て上げられることができるのがよく分かる。
簡易紙収納ケース。
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「16、17世紀のイタリアのモノディとオルガン作品集」
バルバリーノ:あの方が私に口づけしてくれるように
フレスコバルディ:聖母のミサ開始前のトッカータ
グランディ:めでたし世の希望であるマリアよ
カッチーニ:ああその時誰ができたのだろうか
フレスコバルディ:第5声部に歌のオブリガートがあるレチェルカル
メールラ:今は寝る時なので(子守歌)
フレスコバルディ:ラ・ピストーラの後のカンツォン
カプスベルガー:ああ私の優しいイエスよ
フレスコバルディ:聖体奉挙のためのトッカータ
モンテヴェルディ:聖母の涙
フレスコバルディ:クレードの後のレチェルカル
ロヴェッタ:ああマリア様あなたは何と美しいことか、
グランディ:天の女王
ヴィッツァーナ:めでたし、暁の星よ
フレスコバルディ:ベルガマスカ
ラッソ:私の聖母よ、哀れみを |
マリア・ラドゥルナー(ソプラノ)
マルティン・リッカボーナ(オルガン,チェンバロ)
カペッラ・アルヘンティーナ |
録音:2022年10月4-7日 オーストリア インスブルック、DDD、66'18
題名の通り、16、17世紀イタリアのモノディ(独唱と伴奏による歌唱)とオルガン作品を集めている。モノディは、モンテヴェルディやオルランド・ディ・ラッソの作品も含むが、バルトロメオ・バルバリーニ(1568頃-1617以降)、アレッサンドロ・グランディ(1586-1630)、フランチェスカ・カッチーニ(ジューリオ・カッチーニの娘
1587-1640?)、タルクィーニオ・メールラ(1595-1665)、ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1596-1668)、ルクレツィア・ヴィッツァーナ(1590-1662)など比較的珍しい作曲家の作品が集められている。オルガン曲はフレスコバルディ。
マリア・ラドゥルナーは近年バロック音楽で台頭著しいオーストリアのソプラノ。マルティン・リッカボーナは1993年、オーストリアのハル・イン・チロルの生まれ。オーストリアの若い世代のオルガン奏者の注目株である。ここではインスブルックの有名な宮廷教会の銀のチャペル(1577年)に据えられたルネサンス様式のオルガンを用いている。
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DIVINE ART
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DDC 25753
(3SACD HYBRID)
\6100
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ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
ロベルト・シューマン(1810-1856):幻想曲
他
【SACD1】 73分
1-8. クライスレリアーナ Op. 16
9-11. 幻想曲 ハ長調 Op. 17
12. アラベスク Op. 18
【SACD2】 40分
1-4. 幻想小曲集 Op. 12 第1巻
5-8. 幻想小曲集 Op. 12 第2巻
9. アラベスク Op. 18
10. 幻想小曲集 Op. 12 - 第1番 夕べに
【SACD3】 39分
1-4. 夜曲 Op. 23
5-7. 3つの幻想小品集 Op. 111
8-12. 暁の歌 Op. 133 |
ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
Steinway D-274 |
録音:2023年8月28日-9月2日 テルデックス・スタジオ、ベルリン(ドイツ)
総収録時間:152分/SACD STEREO、SACD SURROUND
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマンが弾くシューマン作品集。
タイトルに「幻想」が付く作品を中心とした選曲で、シューマンの内なる世界を表現しました。
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トーマス・ピットフィールド(1903-1999):歌曲集
1. The Sands of Dee/2. By the Dee at Night/
3. The Wagon of Life/4. The Unfulfilled/
5. Winter Evening: Dunham Park/6. Naiad/
7. You Frail Sad Leaves/8. In an Old Country
Church/
9. Lingering Music (first setting)/10.
Skeleton Bride/
11. The Carrion Crow/12. So far from my
Country/
13. Faithful Johnny/14. Cuckoo and Chestnut
Time/
15. Willow Song/16. September Lovers/
17. The Crescent Boat/18. Birds about
the Morning Air/
19. Lingering Music (second setting)/20.
Shadow March/
21. Christmas Lullaby/22. The Child Hears
Rain at Night/
23. Song of Compassion/24. In the Moonlight/
25-28. Four Little Songs/25. Hilda Had
a Garden/
26. The Tortoise/27. Marketing/28. King
Nebshazzerod |
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)
ネイサン・ウィリアムソン(ピアノ) |
録音:2023年11月4、5日 Menuhin Hall, Stoke
d'Abernon, Surrey(UK)
総収録時間:55分
近代イギリスの作曲家トーマス・ピットフィールドの歌曲集。
ピットフィールドは王立マンチェスター音楽大学(現王立ノーザン音楽大学)でピアノ、チェロと和声を学んだ後、ボスト
ンに留学し美術と家具製作を学んだという異色の経歴を持ちます。
第二次世界大戦後は王立マンチェスター音楽
大学で作曲科の教授となり、ジョン・オグドンらの指導を行いました。
このアルバムには彼が書いた歌曲を収録。どれも
民謡や英国の詩人たちの作品から素材を得た素朴な味わいを持ち、いくつかの曲は彼の友人たちに捧げられています。
アルバムジャケットには、画家としても活躍したピットフィールドの絵が用いられています。
演奏は現代イギリス歌 曲の第一人者、テノール歌手ジェイムズ・ギルクリスト。その美しく甘い声は、作品のもつ魅力を余すことなく引き出し
ています。
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デイヴィッド・ジョンソン(1942-2009):12の前奏曲とフーガ
1-2. 前奏曲とフーガ 第1番 変ロ調
3-4. 前奏曲とフーガ 第2番 ロ調
5-6. 前奏曲とフーガ 第3番 ホ調
7-8. 前奏曲とフーガ 第4番 イ調
9-10. 前奏曲とフーガ 第5番 嬰へ調
11-12. 前奏曲とフーガ 第6番 ト調
13-14. 前奏曲とフーガ 第7番 ハ調
15-16. 前奏曲とフーガ 第8番 へ調
17-18. 前奏曲とフーガ 第9番 ニ調
19-20. 前奏曲とフーガ 第10番 変ホ調
21-22. 前奏曲とフーガ 第11番 変イ調/嬰ト調
23-24. 前奏曲とフーガ 第12番 変二調/嬰ハ調 |
クリストファー・ギルド(ピアノ) |
録音:2023年8月24日 Old Granary, Suffolk(UK)
総収録時間:64分
スコットランド、エディンバラの作曲家デイヴィッド・ジョンソン。18世紀スコットランド音楽の研究者として知られるととも
に、弦楽四重奏曲や無伴奏チェロ組曲など数多くの作品を残しています。
この「12の前奏曲とフーガ」は彼の数少 ないピアノ曲の一つで、ピアニストで作曲家のロナルド・スティーヴンソンのために書かれました。
前奏曲とフーガが一組 となった5分程度の小さな作品集には、プロコフィエフなどを思わせる曲や、J.S.バッハからの引用、あるいは「Johnny
Cope」や「The Animals Went Marching Two by
Two(ノアの箱舟の歌)」などよく知られた民謡の旋律が用
いられた曲などが含まれています。
演奏するクリストファー・ギルドは、とりわけスコットランドのピアノ音楽を得意としており、これまでにもスティーヴンソンやワーズワース作品の録音で高く評価されています。
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EKKOZONE
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ロジャー・レイノルズ(1934-):木管のための協奏曲集
1. JOURNEY(2023) -
オーボエと室内オーケストラのために...世界初録音
2-9. Transfigured Wind III(1984)
フルートと室内オーケストラ、
コンピューター処理されたフルートの音のために
2. I. フルート/3. I. アンサンブル/
4. II. フルート/5. II. アンサンブル/
6. III. フルート/7. III. アンサンブル/
8. IV. フルート/9. IV. アンサンブル |
ジャクリーン・ルクレア(オーボエ)...1
ケアスティン・ティーレ(フルート)...2-9
ハーヴェイ・ソルバーガー
(フルート:コンピューター処理)...2-9
エスビェア・アンサンブル&ゲスト
マティアス・ロイメルト(指揮) |
録音:2023年5月1-4日 KoncertKirken、コペンハーゲン(デンマーク)
総収録時間:60分
アメリカの作曲家ロジャー・レイノルズとデンマークのミュージシャン兼プロデューサー、マティアス・ロイメルトのコラボレー
ションによるシリーズの第1弾。
このアルバムでは世界初録音を含むレイノルズの木管のための協奏曲が紹介されま
す。オーボエ協奏曲「JOURNEY」は2023年の最新作。
ソリストのジャクリーン・ルクレアのために書かれた作品で、
巧みな対位法が巡らされたオーケストラと、技巧的なオーボエが競い合うかのような緻密なアンサンブルを作り出して
いきます。
1984年の「Transfigured Wind III」は20世紀後半に書かれた名作。クリスティアン・ティーレのフルー
トと、レイノルズ作品を最初に演奏した奏者の一人、ハーヴェイ・ソルバーガー(1938-)の音を電気的に処理した響
きを組み合わせ、ロイメルトが指揮するエスビェア・アンサンブルが伴奏、ユニークな音楽が生み出されています。
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MARCO POLO
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初録音多し!
「ボヘミアのスーザ」、フチーク
ユリウス・フチーク(1872-1916):舞曲と行進曲集
1. 行進曲「エルプタルグルス」 Op. 246(1911-14)**
2. ワルツ「人生のおとぎ話」 Op. 253(1912)*
3. ラバン=行進曲 Op. 44(1899) (原典版)*
4. ワルツ「星降る夜に」 Op. 242(1911)**
5. マズルカ「ハートの女王」 Op. 70(1899/1900)*
6. ワルツ「春の知らせ」 Op. 114(1900頃,
1928年出版)**
7. 行進曲「大胆で誠実」 Op. 240(1910)**
8. ワルツ「謝肉祭の王」 Op. 244(1911)*
9. フランス風ポルカ「甘い夢の中で」 Op.
31(1899)*
10. ワルツ・レント「忘れられない時間」
Op. 212(1907)**
11. ヴェネツィア風セレナード「ラグーンの上で」
Op. 221(1908)
(フリューゲルホルンと管弦楽版)**
12. フランス風ポルカ「舞姫」 Op. 37(1898)*
13. ワルツ「夢の国」 Op. 270(1914)**
14. 行進曲「歌の街から」 Op. 126(1903)**
15. ギャロップ「鷲の飛翔」(ポルカ・シュネル)
Op. 237(1909)*
*世界初録音
**管弦楽ヴァージョンによる世界初録音 |
ヴァルター・ホフバウアー(フリューゲルホルン)
チェコ室内管弦楽団
パルドビツェマレク・シュティレツ(指揮) |
録音:2022年8月23、25-30日 The House of
Music, Pardubice(チェコ)
総収録時間:79分
半音階を駆使したユニークな旋律を特徴とする『剣士の入場』で知られる作曲家ユリウス・フチークの作品集。
フチークはチェコで生まれ、プラハ音楽院でドヴォルザークに師事、1891年にオーストリア=ハンガリー第49歩兵連隊に軍楽隊員として入団したのち、ウィーンの軍楽隊に入団。
一時期はプラハのオーケストラで演奏していましたが、1897年からはサラエヴォの軍楽隊の指揮者となり、以降は吹奏楽の指揮者として自作を演奏し大好評を博しました。
彼は1916年にこの世を去りましたが、残された楽譜は遺族によって処分されたため、多くの作品が失われてしまいました。
このアルバムに収録された作品のうち7曲は過去に出版されたことが無く、今回プラハの国立博物館に保存されていた自筆譜を編集して世界初録音にこぎつけました。
他の8曲も英国ヨハン・シュトラウス協会会長が率いる専任チームが丹念に編集したオーケストラ・スコアを用いた初録音となります。
生涯の大半を軍隊の吹奏楽で指揮者として過ごした。
フチークは多産な作曲家で、300曲以上の行進曲やポルカ、ウィンナ・ワルツを作曲して名を馳せた。
作品のほとんどが軍楽隊のために作曲されていることから、時に「ボヘミアのスーザ」とも呼ばれる。
https://youtu.be/HDXtYz7pywU?si=FZtErvEZpDux1yhc
有名な《剣闘士の入場》。
みんな知ってるサーカスのピエロ登場のテーマ曲。今回のアルバムには入ってません・・・
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METIER
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エドワード・カウイー(1943-):
クロイツェル・エフェクト 室内楽作品集
1-5. グラウコーピス
1. I. Athene noctua コキンメフクロウ
2. II. Strix aluco モリフクロウ
3. III. Asio flameus コミミズク
4. IV. Asio otus トラフズク
5. V. Tyto alba メンフクロウ
6. Whatever happened to Icarus?
イカロスに何が起こったとしても?
7. One Second Fiddle 1秒のフィドル
8. Menurida Variants コトドリの仲間たち
9-11. 弦楽四重奏曲第7番「西オーストラリア州」
9. I. The Road of Flowers
10. II. Hamelin Pool - Shark Bay
11. III. The Pinnacles: Nambung National
Park |
ニール・ヘイド(チェロ)...1-5
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴィオラ...6/ヴァイオリン...8)
ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)...7
クロイツェル四重奏団...9-11
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)
クリフトン・ハリソン(ヴィオラ)
ニール・ヘイド(チェロ) |
録音:Hastoe Village Hall, Herts(UK) 2022年6月7日...9-11 2022年6月28日...1-5、7 2023年6月21日...6 2023年2月19日...8
1943年、イギリスで生まれたエドワード・カウイー。
ヴィトルト・ルトスワフスキに学び、マイケル・ティペットからも影響を
受け、大学では物理や絵画も学んだカウイーは、優れたビジュアル・アーティストとしても知られており、作曲する際に
は絵を描いてイメージを構築するといいます。
彼は、クロイツェル四重奏団と10年にわたるコラボレーションを行ってお
り、これまでに6つの弦楽四重奏曲をはじめ、メンバーたちのために独奏曲や二重奏曲を書いてきました。
このアルバ ムに収録された7つめの四重奏曲「西オーストリア州」も彼らに捧げられた作品。
広大な地に広がる美しい風景が音 で描き出されており、メンバーたちはこれを巧みに表現しています。
「グラウコーピス」もフクロウの習性からインスパイアさ
れた作品で、クロイツェル四重奏団のチェリストであるニール・ヘイドが見事な演奏を聴かせます。
他の3曲もメンバー のピーター・シェパード・スケアヴェズとミハイロ・トランダフィロフスキが演奏。
アルバム全てがクロイツェル四重奏団のため
の作品です。
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ロバート・ショル&ジャスティン・パターソン:亡霊の影
1. The Ghost with the Death's Head
2. You must love me
3. The angels wept tonight
4. At the graveyard in Perros-Guirec
5. The enchanted violin - the resurrection
of Lazarus
6. The Chandelier
7. Masked ball
8. Souterrain -
"Everything that is underground
belongs to him"
9. I am Don Juan Triumphant!
10. Christine! Christine!
11. From the cellars to the house on the
lake
12. In the torture chamber
13. La mort du Fantome
14. Epilogue |
ロバート・ショル(オルガン)
ジャスティン・パターソン(エレクトロニクス)
アンナ・マックレディ(ソプラノ)
アンディ・ヴィサー (サクソフォン&バス・クラリネット) |
録音:2021年5月15日 Arundel Cathedral(UK)、2021年6月12日
Coventry Cathedral(UK)
総収録時間:76分
ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』の14の場面をロバート・ショルのオルガン即興演奏で描いたアルバム。
伝統 的な録音技術と革新的なデジタル加工を組み合わせた音響テクスチャーに、コヴェントリー大聖堂とアランデル大聖
堂の空間における幻想的なエコーが融合、即興には映画のための曲やポッドキャスト用の曲など過去の作品も織り
込みつつ、歌やサクソフォンの音色も加えることで、時空を超えた悲しい物語を描き出しています。
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NAXOS
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ダニエル=フランソワ・オーベール(1872-1871):序曲集
第6集 |
カルロヴィ・ヴァリ交響楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮) |
1. 歌劇《女大使》 S. 28 - 序曲(1836)
2. 歌劇《悪魔の取り分、またはカルロ・ブロスキ》
S. 36 - 序曲(1843)
3. 歌劇《エイデ、または秘密》 S. 40 - 序曲(1847)
4-13. 歌劇《ドン・ファン》 - 第2幕 ディヴェルティスマン(1866)...世界初録音
4. 序曲/5. メヌエット、アレグレット
- トリオ(モーツァルトの交響曲第40番 K. 550による)
6. ディヴェルティスマン第1番:アレグロ・マ・ノン・トロッポ
(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
7. ディヴェルティスマン第2番:
(アレグロ)(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
8. ディヴェルティスマン第3番:メヌエット・アレグレット
(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
9. ディヴェルティスマン第4番:トリオ(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
10. ディヴェルティスマン第5番:(モデラート)
11. ディヴェルティスマン第6曲:(モルト・モデラート)
(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
12. ディヴェルティスマン第7番:メヌエット・アレグレット
(モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番
K. 421」による)
13. ディヴェルティスマン第8曲:(トルコ行進曲)アレグロ
(モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番
K. 331」による)
14. 歌劇《ガルベの王の婚約者》 S. 49 -
第2幕 終幕のバレエ音楽(アレグロ)(1864)...世界初録音
15.歌劇《幸福の第一日》 S. 50 - 序曲(1868)
16-20. 歌劇《神とバヤデール》 S. 19(1830)より
16. 序曲 17. 第1幕 エール・ド・ダンス「パ・ド・シャール」
18. 第1幕 バレ「パ・ド・シャールのあとに」(1866)...世界初録音
19. 第2幕 エール・ド・ダンスと情景「ファトメの踊りとゾロエの踊り」...世界初録音
20. 第2幕 エール・ド・ダンスと情景「ゾロエの踊り」...世界初録音 |
録音:2022年10月31日-11月2日 Lidovy dum,
Stara Role, KarlovyVary(チェコ)
総収録時間:87分
かつてはロッシーニやスッペ作品と肩を並べるほどの人気を誇ったオーベールの歌劇。
かのチャイコフスキーも高く評価したと伝えられますが、現在では一部を除きほとんど上演されることがありません。
ここで聴けるのは、オーベールの最高傑作と呼ばれたこともある《女天使》をはじめとする歌劇の序曲やバレエ音楽。
どの曲もオーベールらしい優美な旋律、繊細な響き、軽やかな音楽が魅力です。
変わり種は、1866年にパリのオペラ座でモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》が上演された際に第2幕に挿入されたディヴェルティスマン。
モーツァルトの短調作品のモチーフをふんだんに散りばめたメドレー風の音楽で、最後は有名なトルコ行進曲で締めくくられます。
この分野の第一人者ダリオ・サルヴィの指揮で。
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アストル・ピアソラ(1921-1992):ヴァイオリンと弦楽のための編曲集
1. チン・チン(1978-79)*/2. 天使の復活(1965)*/
3. ムムキ(1984)*/4. ソレダッド(孤独)(1968)*/
5. トロイロ組曲 - 第3曲 シータ(1975)*
6-9. ブエノスアイレスの四季(1965-70)**
6. ブエノスアイレスの夏/7. ブエノスアイレスの秋/
8. ブエノスアイレスの冬/9. ブエノスアイレスの春/
10. セロス(嫉妬)(1979)*
11. フガータ(1969)*
*...ケン・セルデンによるヴァイオリンと弦楽編(2021)
**...レオニード・デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽編(1999) |
トーマス・コーティク(ヴァイオリン)
マーティンゲイル・アンサンブル
ケン・セルデン(指揮) |
録音:2022年6月27日-28日 First Christian
Church, Portland, Oregon(USA)
総収録時間:62分
アストル・ピアソラの『Nuevo Tango=新しいタンゴ』はタンゴというカテゴリーを超え、全世界の人々に影響を及ぼすほどの人気を獲得しています。
このアルバムでは、ピアソラが自身の五重奏団のために作曲した器楽作品を、独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために編曲したヴァージョンを演奏。
最も有名なのはレオニード・デシャトニコフによる「ブエノス・アイレスの四季」でしょう。
他の7曲は、ポートランド州立大学管弦楽団の音楽監督を務める指揮者ケン・セルデンが編曲。
ピアソラのオリジナル演奏の録音を参考にしたという即興演奏も組み込まれるなど、創意工夫が凝らされています。
ヴァイオリン独奏はNAXOSに2枚のピアソラ・アルバムを録音しているトマス・コーティク。
ヴァイオリンとピアノのための編曲集(8.573789)でも「ブエノスアイレスの四季」を披露していますが、今回では更に華やかな演奏を聴かせます。
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ゲオルギ・ディミトロフ(ギター)
J.S.バッハ:ギターのための編曲作品集 |
ゲオルギ・ディミトロフ(ギター) |
1-6. リュート組曲 ホ長調 BWV 1006a (T.
ホップストックによるギター編)
1. I. 第1曲 前奏曲/2. II. 第2曲 ルール/3.
III. 第3曲 ロンドー形式のガヴォット/
4. IV. 第4曲 メヌエット I - 第5曲 メヌエット
II/5. VI. 第6曲 ブーレー/6. VII. 第7曲
ジーグ
7-10. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調
BWV 1001 (M. バルエコによるギター編)
7. I. アダージョ/8. II. フーガ(アレグロ)/9.
III. シチリアーナ/10. IV. プレスト
11-13. 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調
BWV 998(T. ホップストックによるギター編)
11. 前奏曲/12. フーガ/13. アレグロ
14. 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004 -
第5曲 シャコンヌ (P. ペゴラーノによるギター編) |
録音:2023年7月7-9日 St. Paul's Anglican
Church,Newmarket、オンタリオ(カナダ)
総収録時間:60分
2022年に開催された第1回「European Bach
Guitar Award ヨーロッパ・バッハ・ギター・アワード」コンクールで第1位を獲得した期待の新人ゲオルギ・ディミトロフのバッハ・アルバム(同コンクールでは山下愛陽が第3位に入りました)。
2000年ブルガリア生まれのディミトロフは幼い頃からギターをはじめ、パコ・デ・ルシアに賞賛された才能の持ち主。
ブルガリアの国立音楽アカデミーで学び数多くの賞を受賞,その後はグラーツ音楽舞台芸術大学での研鑽を積みながらバロック・ギターとヴィオラ・ダ・ガンバのクラスも受講し、現在はロンドンの王立音楽アカデミーで学んでいます。
このアルバムでは、彼が得意とするJ.S.バッハのギター用に編曲された作品を演奏。
バッハ自身が無伴奏ヴァイオリン・パルティータをリュート用に編曲した組曲第4番
BWV 1006aを冒頭に置き、バルエコが編曲した無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、リュートとチェンバロのどちらでも演奏できるBWV
998、そして最後に無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番のシャコンヌが壮大なクライマックスを築きます。
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同名のヴォルフやリヒャルト・シュトラウスやマーラーの歌曲に次ぐ人気を博していた
エーリヒ・J・ヴォルフ(1874-1913):歌曲全集
第1集
1-6. Einen Sommer lang 夏の遊び Op. 17(1908年出版)
1. No. 1. Sommer/2. No. 2. Sehnsucht/
3. No. 3. Zuversicht in Pan/
4. No. 4. Einen Sommer lang/
5. No. 5. Ein Sonntag/6. No. 6. Gluckes
genug
7-9. 6つの歌 Op. 1(1902年頃出版)より
7. No. 2. Ein Musikant, ein Schwärmer,
auf einen Jahrmarkt ging
8. No. 4. War eine Maid, die emsig spann
9. No. 6. Genrebild
10-11. リヒャルト・デーメルの6つの詩 Op.
8(1907年出版)より
10. No. 2. Erhebung/11. No. 3. Immer
wieder
12-14. 「子供の魔法の角笛」による6つの詩
Op. 9(1907年出版)より
12. No. 2. Frau Nachtigall/
13. No. 4. Knabe und Veilchen/14. No.
5. Tanzreim
15-16. トラ・ツー・オイレンブルクの2つの詩
Op. 11b(1907年出版)
15. No. 3. Sturmflut/16. No. 4. Trinklied
17-20. 9つの歌 Op. 12より
17. No. 1. Spaziergang/18. No. 4. Das
mitleidige Madel
19. No. 9. Traurige Mar/20. No. 7. Im
Kahn
21. 7つの歌 Op. 22 - No. 6. Liebesmelodie
愛の旋律(1910年出版)
22-24. 6つの歌 Op. 26(1913年出版)より
22. No. 2. Seidenschuh' uber Leisten
von Gold
23. No. 4. Flieg' hin, mein Kiel!
24. No. 6. Meine Braut fuhr' ich heim
25. エミール・ファクターの詩による8つの歌
Op. 32 -
No. 1. Der tote Lenz(1914年出版)
26-28. 3つのメロドラマ - ピエロ=ツィクルス
Op. 27(1914年出版)
26. No. 1. Serenade/
27. No. 2. Intermezzo/28. No. 3. Finale |
ダニエル・ヨハンセン
(テノール...1-25)、(朗読...26-28)
サマンサ・ガウル(ソプラノ)...13-14
クラウス・ジモン(ピアノ) |
録音:2022年11月21-23日 Sendesaal Bremen(ドイツ)
総収録時間:65分
エーリヒ・ジャック・ヴォルフはウィーンで生まれたユダヤ人作曲家。
現在ではその名前を知る人はほとんどいませんが、38歳の若さで亡くなるまでに少なくとも168曲の歌曲を書き、全て存命中に発表されています。
1927年に出版された書籍『2000 der beliebtesten
Kunstlieder 最も人気のある芸術歌曲2000』では同名のヴォルフやリヒャルト・シュトラウスやマーラーの歌曲に次ぐ人気を博していました。
このアルバムは、ヴォルフの歌曲全てを録音するシリーズの第1集で、マーラーも素材とした「子供の魔法の角笛」を用いた歌曲や、リヒャルト・デーメルの詩を用いた歌曲などを聴くことができます。
彼は時折大胆な和声進行を用いるものの、無調に踏み込むことはなく、曲はどれもロマンティックな味わいを持っています。
また高度な技法で描かれたピアノ・パートにも注目、歌を引き立てながらも存在感の強い旋律が耳に残ります。
バロックから古典派作品を得意とするテノール、ヨハンセンとロマン派作品を得意とするソプラノ、ガウルが見事な歌唱を聴かせ、ヴォルフ作品を愛しブックレットに詳細な解説(ドイツ語・英語)も書いたジモンが伴奏を務めます。
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