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≪第123号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その6 2024/4/16~




4/19(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AUDITE

AU 97827
\2800
マルティン・ノイがついにトリオ・ソナタ全曲を録音!
 J.S.バッハ:
  トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調 BWV525(13'17)
  トリオ・ソナタ第2番 ハ短調 BWV526(13'00)
  トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527(14'14)
  トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV528(11'38)
  トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV529(15'47)
  トリオ・ソナタ第6番 ト長調 BWV530(15'12)
マルティン・ノイ
 (オルガン/
  ユルゲン・アーレント製作
   (2007年))

 屈指のバッハ弾きマルティン・ノイがついにトリオ・ソナタ全曲を録音!現代最高のオルガン・ビルダー、アーレントの名器で演奏!!

 セッション:2021年10月15&16日、2022年5月31日&6月1日/聖オットー教会、ヘルツォーゲンアウラハ(バイエルン州)/DDD、ディジパック仕様、83'08
 レコーディング・プロデューサー:マルティン・ナゴルニ
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 オルガンの録音に定評のあるドイツのaudite レーベル。このジャンルにおいて数々の優秀録音で注目を集めてきました。
 当アルバムは現代屈指のバッハ弾きマルティン・ノイがJ.S.バッハのトリオ・ソナタ全6曲をアーレント・オルガンで演奏した1枚。注目のリリースです!

 ノイはJ.S.バッハ国際コンクール入賞後、教会オルガニスト、ソリストとして活躍。非常に端正で卓越したアーティキュレーション、曲目に適したオルガン選定、そして的確なレジストレーションで高く評価されています。

 マリー=クレール・アランが「オルガン教師が才能ある弟子に習得させようとする難題の集大成」と表現したバッハの6つのトリオ・ソナタ。
 1727年から 1732年にかけて作曲されたこれらの作品は、バッハの長男ヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)の演奏技術を完成させる目的で書かれたオルガンのた めのソナタ集で、現在もすべてのオルガニストの礎となっております。

 右手・左手・足鍵盤の3つの独立したパートが魅惑的な対話を繰り広げながら、美しい旋律が巧みな対位法で組み合わされており、バッハの作曲技法・芸術の 頂点を示しています。
 この難曲を現代最高のオルガン・ビルダー、ユルゲン・アーレント製作の名器で演奏していることも注目。
 教会の響きとともにノイの心温まる 演奏でお楽しみください。

 
 



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BIS



BIS SA 2727
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
グリンゴルツ・クヮルテット
 ブラームスの弦楽五重奏曲

  ブラームス:
   弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 Op.88
   弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111
グリンゴルツ・クヮルテット
 【イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)、
  アナヒット・クルティキャン(ヴァイオリン)、
  シルヴィア・シモネスク(ヴィオラ)、
  クラウディウス・ヘルマン(チェロ)】
リッリ・マイヤラ(ヴィオラ)

 圧倒的な技術と豊かな表現で魅了!グリンゴルツ・クヮルテットがブラームスの弦楽五重奏曲を録音!

 セッション録音:2023年6月5~9日/福音主義改革派教会、マルターレン(スイス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、61'29

 SACDハイブリッド盤。
 グリンゴルツ・クヮルテットがヴィオラのリッリ・マイヤラを迎えてブラームスの弦楽五重奏曲を録音しました!

 イリア・グリンゴルツは弱冠16歳のときにパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し、パガニーニの協奏曲第1番でCDデビュー(BIS-999)。
 以後バロッ クから新作委嘱まで、非常に幅広いレパートリーを演奏・録音しております。
 ソロだけでなく室内楽にも力を入れており、グリンゴルツ・クヮルテットとしても活動。 BISレーベルからグラズノフとタネーエフの弦楽五重奏曲(BIS SA-2177)、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番&第3番(BIS SA-2567)、同第2番&第 4番(BIS SA-2267)、そしてMETA4との共演でメンデルスゾーンとエネスコの八重奏曲(KKC-6324 / BIS SA-2447)の録音をリリースしております。

 1882年に作曲、同年フランクフルトで初演されたブラームスの弦楽五重奏曲第1番は、全体が明るい民謡風にして構成が堅実で形式が緻密な、いかにもブラー ムスらしい作品。
 一方1890年に作曲、同年ウィーンで初演された第2番は、もともと交響曲第5番で発想された作品。
 晩年の作品とは思えないほどの力強さ、 元気旺盛な情熱、そして新鮮な創意にあふれています。
 圧倒的な技術と豊かな表現で魅了するグリンゴルツ率いる熱き演奏をお楽しみください!

 
 




HAENSSLER


HC 23080
\2700
フルートの音色で華やぐシューベルトの傑作
 シューベルト:
  『しぼめる花』による序奏と変奏曲 D.802
   (ショットシュテット編)
  「おやすみ」~歌曲集『冬の旅』Op.89 D.911より
   (ピゲ=ルイネ編)
  「セレナーデ」~歌曲集『白鳥の歌』D.957より
   (ピゲ=ルイネ編)
  アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ベッセノフ編)
クシシュトフ・カチカ(フルート)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団のメンバー
 【エイミー・カウフマン(第1ヴァイオリン)、
  サラ・ヴォンサッテル(第2ヴァイオリン)、
  シュムエル・カッツ(ヴィオラ)、
  ジェリー・グロスマン(チェロ)、
  レックス・シュラニ(コントラバス)】

 録音:2021年6月16&17日/カウフマン・ミュージック・センター内マーキン・ホール、ニューヨーク/DDD、58'40

 ポーランド出身のフルートの名手クシシュトフ・カチカがオール・シューベルト・プログラムに挑みました!

 カチカは2009年から2012年まで広州交響楽団の首席フルート奏者を務めたのち、現在はソリストとして活動の幅を広げており、これまでにラン・ラン、ヨー ヨ・マ、五嶋みどり、サラ・チャンといった世界的アーティストとの共演を果たしております。  
 ヘンスラー・レーベルからライネッケとペンデレツキの協奏曲(HC- 23013)、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(フルート版)(HC-21034)、J.S.バッハのヴァイオリンとフルートのための協奏曲集(HC-21020)、母国 ポーランドの作曲家「ヴォシの作品集」(HC-20001)、「ルーマニアのフルート音楽」(HC-21060)など、積極的なリリースが続いております。

 『しぼめる花』による序奏と変奏曲は、ライナー・ショットシュテット編のフルートと弦楽五重奏版で演奏。シューベルトの叙情性と深い表現が実に魅力的です。
 傑作アルペジョーネ・ソナタも華麗に演奏。フルートの音色で華やぐシューベルトの世界をご堪能いただけます。
 
 

HC 23077
\2700
ジョン.D.ゴッチュ(1950-):アメリカの室内楽作品集
 (1)「創立者」~ピアノ三重奏のための(2023)
 (2) 3つの即興曲~チェロとピアノのための(2022)
 (3)「ローザンヌの風景」~ファゴット四重奏のための(2020)
 (4) バガテル~ヴァイオリンとピアノのための(2023)
 (5) メリーランド・ハント~ピアノ五重奏のための(2018)
ピアノ三重奏団「創立者」
 【(1)(4)(5)
   カテリーナ・チャツィニコラウ(ヴァイオリン)、
  (1)(2)(5)
   ロジェ・モレリョ・ロス(チェロ)、
  (1)(2)(4)(5)
   トビアス・ハウンホルスト(ピアノ)】
(5)ダナ・ボステド(ヴァイオリン)
(5)オディッセアス・ラヴァリス(ヴィオラ)
(3)ザ・リッペ・ファゴット四重奏団

 現代アメリカの作曲家ジョン.D.ゴッチュの室内楽作品、世界初録音!

 録音:(2)(4)2022年10月2&3日、(1)(3)(5)2023年5月4~6日/ヴッパータール/DDD、77'53

 現代アメリカの作曲家ジョン.D. ゴッチュが主にコロナ禍に書き上げた室内楽作品の世界初録音アルバム。
 1950年、ニューオーリンズ生まれのゴッチュはフロリ ダで少年時代を過ごし、湖水にはワニが、森や沼地にはガラガラヘビが生息する地で育ちました。
 やがてメキシコ湾や大西洋に注ぐフロリダに流れる様々な川を旅 し常に自然と関わってきました。彼の音楽は人生そのもの。自然の雄大さ、厳しさ、美しさが作品にあらわれています。

 ピアノ三重奏曲「創立者」は、バークレー・プレパラトリー・スクールの新しいチャペルの聖別式のために書かれた新作委嘱。
 同校の創立者であるエドガー・T・ マクレアリー校長、ラルフ・アイ博士、コリン・ベイカー博士に敬意を表しその名がつけられました。
 その名をとり、ヴァイオリンのカテリーナ・チャツィニコラウ、チェ ロのロジェ・モレリョ・ロス、ピアノのトビアス・ハウンホルストがピアノ三重奏団としてデビューしました。
 ゴッチュの室内楽をご堪能ください。
 




HARMONIAMUNDI



HMM 902384
\3100
原光~死と復活の歌 / サミュエル・ハッセルホルン
 1. マーラー(1860-1911):
  「死んだ少年鼓主」(Revelge)~
   歌曲集《子供の不思議な角笛》より
 2. フンパーディンク(1854-1921):
  アリア「むごいことだ!死んだ!(Verdorben! Gestorben!)」
   歌劇《王の子供たち》より 第3幕フィナーレ
 3. コルンゴルト(1897-1957):
  アリア「我が憧れ、我が幻想
   (Mein Sehnen, mein Wähnen)」~
    歌劇《死の都》より
 4. マーラー:「真夜中に」~リュッケルトの詩による歌曲
 5. プフィッツナー(1869-1949):
  バラード「オルフ氏(Herr Oluf)」
 6. マーラー:原光(Urlicht)~
  歌曲集《子供の不思議な角笛》より
 7. ツェムリンスキー:古い庭(Dear alte Garten)
 8. ブラウエンフェルス(1882-1954):
  ある兵士の墓に(Auf ein Soldatengrab)
 9. アルバン・ベルク(1885-1935):
  池のほとりの小道「左へずうっと行けば町よ」
   (Dort links geht's in die Stadt)~
    歌劇《ヴォツェック》第3幕第2場
     (ヴォツェックとマリーの二重唱)
 10. マーラー:
  私はこの世に忘れられ
   (Ich bin der Welt abhanden gekommen)~
    リュッケルトの詩による歌曲
サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
ウカシュ・ボローヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
ユリア・グリューター(ソプラノ/9)
ポズナン・ナイチンゲール少年合唱団
ポズナン・フィル合唱団
 (男声および少年合唱)

 若々しくも大器の風格、ハッセルホルンのなんとも深々とあたたかみのある声に包まれるオーケストラを得てのアリア&歌曲集

 録音:2023年8-9月、アダム・ミツキエヴィチ大学オーディトリウム、ポズナン

 人気実力とも急上昇のバリトン、サミュエル・ハッセルホルンによるオーケストラを得てのアルバムが登場します!
 ハッセルホルンは1990年生まれ。2018年に エリザベート王妃国際コンクールで第1 位に輝きました。
 2023年2月には日本で名歌手ワルトラウト・マイヤーのさよなら公演にも登場したことでも話題になり ました。
 2023/24のシーズンはヒンデミットの《画家マティス》、モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》、そしてドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》でタイトル ロールを3つ演じることが決まっており、さらにベルリン・ドイツ・オペラでもデビューが決まっているなど、飛ぶ鳥を落とす勢い。
 ハルモニアムンディとは、2028年のシューベルト没後200年を見据えた「シューベルト200」の企画が進行しており、既に《美しき水車小屋の娘》(HMM.902720)が発売されておりますが、 ここでオーケストラとの共演盤が登場。

 プログラムは19世紀から20世紀にかけて、ドイツ=オーストリア圏でとりわけ多く生み出されたオーケストラ歌曲、およびアリア。
 美しい発語、まったく力みの ない発声、そしてまったくストレスなく自在に広い音域を豊かに響かせる力量は驚異的。
 オーケストラをものみこんでしまうような、あたりの空気を一変させるよう な豊かな表情と雰囲気は、すでに巨匠の風格。
 若々しくも大器の風格、ハッセルホルン、注目です。ポズナン・フィルはポーランドを代表する管弦楽団で、指揮のボ ローヴィチ2021/22のシーズンから音楽監督および首席指揮者を務めています。
 
 


HMM 902725
\3100
F.クープラン:
 王宮のコンセール~2台のチェンバロによる

  F.クープラン(1668-1733):
   ・コンセール第1番 ト調
   ・コンセール第2番 ニ調*
   ・コンセール第3番 イ調
   ・コンセール第4番 ホ調**
ピエール・ガロン&
 マチュー・ブティノー(チェンバロ)
ティボー・ルーセル
 (*テオルボ、**バロック・ギター)

 2台のチェンバロによる王宮のコンセール

 使用チェンバロ:
  フランコ=フレミッシュ・チェンバロ(D.ジャック・ウェイ&マルク・デュコルネ1988年=ジュリアン・ベイリー2020年)
  フレミッシュ・チェンバロ(マルク・デュコルネ工房、ジュリアン・ベイリー2020年)
 録音:2023年7月、サン=マルタン・ド・ラ・クルート教会

 チェンバロ2 台によるF. クープランの《王宮のコンセール》の登場。演奏するのは、フランスの気鋭の古楽アンサンブルを通奏低音で支え、ソロでも活躍してい る名手たち、ピエール・ガロン&マチュー・ブティノー。第2番と第4番のいくつかの楽曲では、テオルボとバロック・ギターも参加し、当時の王宮で行われていた 親密にして贅沢な音楽会のもようが再現されます。

 太陽王ルイ14世治世下のヴェルサイユ宮殿では、四六時中音楽が流れていました。王とその宮廷が新しい王宮に移り住んだ1682年以降、音楽は王の日課 (l'ordinaire)すべてで演奏され、王が寝ている間だけが静寂につつまれました。
 宗教的、世俗的な祝祭行事も音楽によって彩られました。
 1714年と1715年、 フランソワ・クープラン(当時は王立礼拝堂のオルガニスト)は、ルイ14 世から「一年のほとんど毎週日曜日」に、他の少数の音楽家と共に「小音楽会」を開くよ うに命じられます。
 王の死から数年後の1722 年、クープランはこれらの「小音楽会」で演奏された曲の中から優れたものを「コンセール・ロワイヤル(王宮のコ ンセール)」と題し、『クラヴサン小品集』(1722年)の付録として出版しました。この曲集は、調によってグループ分けされた4 つの組曲で構成されており、基本的には古典舞曲組曲の形で、楽器の編成は奏者の自由に委ねられています。

 [ ピエール・ガロン] 幼いころから様々な楽器に親しみ、10歳で自分にとってチェンバロこそがあらゆることを表現できる楽器だと発見。
 パリ国立高等音楽院で、 オリヴィエ・ボーモンとブランディーヌ・ランヌーに師事。ヴェルレやアンタイらの指導も受けています。ベルトラン・キュイエ率いるアンサンブル「ル・カラヴァンセ ライユ」でも演奏、また、器楽奏者や声楽奏者とも共演を重ねており、ソロ、アンサンブル両面で活躍しています。

 [マチュー・ブティノー]オリヴィエ・ヴェルネにオルガンを、そしてチェンバロをブランディーヌ・ヴェルレらに師事しました。
 中世のクラヴィツィテリウムからシンフォ ニックなオルガン、さらにフォルテピアノまで、あらゆる鍵盤楽器を弾きこなしています。ピション&ピグマリオンの「マタイ受難曲」(2022年度レコード・アカデミー 大賞、KKC-6514/HMM-902691)でも通奏低音で参加していました。教会のオルガン奏者を務めたのち、幼いころからの夢であった楽器ビルダーとしての 修行も始めているくらい、楽器そのものへの愛も大きな奏者です。

 [ティボー・ル-セル]アンサンブル・コレスポンダンスやピグマリオンなど、現代の新進の古楽アンサンブルで演奏するテオルボ、ギター、リュート奏者。

 
 




DA VINCI CLASSICS


C00853
\2600
リヴィング・フルート
 テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジーより
  第1曲 イ長調、第10曲 嬰ヘ短調、第7曲 ニ長調、第3曲 ロ短調
 ジョージ・ベンジャミン:フライト
 キャサリン・フーヴァー:Kokopeli
 エドガー・ヴァレーズ:Densuty 2I.5
 クリストバル・アルフテル:Debla
 リッカルド・パルッチ:FRog flute
 ゲイリー・ショッカー: Blip Blip Blip
 ローウェル・リーバーマン:独り言
 パルッチ:sCadenze
フィリッポ・ロガイ(フルート)

 イタリアの名手、フィリッポ・ロガイ!

 イタリアのフルーティスト、フィリッポ・ロガイの今回のアルバムのコンセプトは、今日分業化されている音楽制作の統一性にあります。
 作曲家であり、フルーティストであるリッカルド・パルッチがアドバイザーとしても参加しています。
 また演奏者であるロガイもパルッチの作曲のプロセスを踏襲しながら演奏しています。
 この二人の相乗効果によって聴き手にも作曲家のイメージがより伝わる演奏となっています。

 ※録音:2017年&2023年
 
 
C00854
\2600
エクスタシー・オヴ・カラーズ
 タンスマン:2本のギターのためのソナチネ
 ショパン:マズルカ Op.33-1、マズルカ Op.33-2
 メンデルスゾーン:
  無言歌集 第4巻 《浮雲》 Op.53-2、
  無言歌集 第5巻 《5月のそよ風》 Op.62-1
 チャイコフスキー:2つの小品 Op.10
 ショパン:マズルカ Op.33-3、マズルカ Op.33-4
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.16
 マルコ・デ・ビアジ:プロコフィエフへのオマージュ Op.7
マウリツィオ・バウディーノ(ギター)
ダリオ・ヴァニーニ(ギター)

 ギター・デュオのためのオリジナル&アレンジ作品集。タンスマンの《2本のギターのためのソナチネ》から始まり、ショパンの《マズルカ Op.33》やメンデルスゾーンのアレンジ物までバラエティに富んだ美しいメロディが並びます。
 ギター・デュオによる多彩な音色でご堪能ください。
 
 

C00855
\2600
忘却の彼方に~
 ロベール・カサドシュ: ピアノ作品集 Vol.2

  カサドシュ:
   24の前奏曲 Op.5
   トッカータ Op.40 アレグロ
マウロ・チェッキン(ピアノ)

 作曲家としてのロベール・カサドシュに焦点を当てた企画の2枚目が登場です。
 今作ではJ.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集》をモデルにしてショパンやドビュッシーが書いた同様の作品を彷彿とさせる《24の前奏曲 Op.5》が収録されています。

 ※録音:2023年8月
 
 

C00857
(2CD)
特別価格
\3600
ブラームス:ピアノ三重奏曲全集
 ブラームス:
  ピアノ三重奏曲 ロ長調 Op.8
  ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.87
  ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.101
  ピアノ三重奏曲 イ長調 Op.posth.
トリオ・エドネ

 ドイツを代表する作曲家ブラームスのピアノ三重奏曲全集。そのうちのひとつ《Op.8》は彼が20代前半に書かれた作品ですが、35年後に徹底的に改訂された作品です。
 またこのアルバムには1924年にドイツの音楽学者によって発見された《ピアノ三重奏曲》も収録されています。

 ※録音:2023年
 




KAIROS


0022036KAI
\2700
ラファウ・ザパワ:フューティリティ
 ラファウ・ザパワ(b.1975):
  No Meaning Detected
   (ヴァイオリンとエレクトロニクスのための)(2018)
  Introverts' Collective
   (アンサンブル、エレクトロニクスと
    モバイル・コントローラーのための)(2021)
  Judge Me Again
   (フルートとライヴ・エレクトロニクスのための)(2018)
  Futility
   (アンサンブル、エレクトロニクスと
    モバイル・コントローラーのための)(2020)
  Scrolling to Zero
   (キーボードとエレクトロニクスのための)(2018)
ハッシュタグ・アンサンブル
 カミル・スタニチェク(ヴァイオリン)
 アニア・カルポヴィチ(フルート、アルト・フルート、
 ヴォイチェフ・ブワジェイチク(ライヴ・エレクトロニクス)

 ポーランドの作曲家、サウンドアーティスト、即興演奏家であるラファウ・ザパワのアルバム「フューティリティ」は、コンサート体験を再考し、音楽とテクノロジーを融合させることによって、演奏者と観客の従来の力関係に挑戦するという挑発的なコンセプトでまとめられています。
 ライヴ・エレクトロニクスなどを駆使し、芸術におけるテクノロジーとインタラクションの役割について新たな視点を提供します。

 ※録音:2023年10月21日-30日(ワルシャワ)
 
 

0022009KAI
\2700
ジャン=リュック・エルヴェ:ジャーミネーション
 ジャン=リュック・エルヴェ(b.1960):
  Germination
   (12人のミュージシャンとエレクトロニクスのための)
    (2013)
  Topos
   (8人のミュージシャンとエレクトロニクスのための)
    (2022)
  Au dehors
   (クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
    (2008)
リティネレア
レオ・マルグ(指揮)

 パリ国立高等音楽院にてジェラール・グリゼーに師事したフランスの作曲家、ジャン=リュック・エルヴェ(b.1960)は、日本庭園の静謐な美学とエドガー・ヴァレーズの前衛的なサウンドにインスピレーションを得た音楽作りで自然と建築の両方の環境との深い関わりを体現し、このアルバムでもリスナーに音楽と環境がシームレスに絡み合うユニークな聴覚体験を提供します。

 ※録音:2021年6月11日、2022年6月4日、2023年7月3日(フランス)
 




PALADINO

PMR0130
\2700
ブラームス:チェロ・ソナタ集
 ブラームス:
  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
  チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
マルティン・ルンメル(チェロ)
シュテファン・シュトロイスニヒ(ピアノ)

 マルティン・ルンメル、50歳の誕生日に満を持して贈るブラームスのソナタ集!

 バッハの組曲、ベートーヴェンのソナタとともに、ブラームスのソナタがチェロにおける旧約聖書の三位一体を形成していると考えるマルティン・ルンメルが、シュテファン・シュトロイスニヒとの協同作業を通じて培ってきた独自の洞察を確固たるものにし、満を持してブラームスのソナタをレコーディング。
 ルンメル50歳の誕生日にリリースする記念碑的な1枚です。

 ※録音:2023年4月4日-5日(オーストリア)
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1033
\3100→\2890
バーバラ・ハンニガン&ベルトラン・シャマユ
 メシアン:「地と天の歌」「ミのための詩」「多くの死」

 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
  1-6. 地と天の歌 - ソプラノとピアノのための
  7-15. ミのための詩 - ソプラノとピアノのための
  16. 多くの死 -
   ソプラノ、テノール、ヴァイオリンとピアノのための
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)

チャールズ・シー(テノール)...16
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)...16

 録音: 2021年7月、2022年11月 オムループ音楽センター、ヒルフェルスム、オランダ
 収録時間: 58分

 【ハンニガンとシャマユが歌い上げるメシアン】
 近現代声楽作品における世界最高峰の表現者として北米やヨーロッパで活躍するバーバラ・ハンニガンと、こちらも現代音楽で高く評価されるピアニスト、ベルトラン・シャマユが組んだメシアン歌曲集。
 収録作品はいずれもメシアン自身が歌詞を手掛けており、妻のクレール・デルボス(愛称ミ)の名を冠し官能と神聖の間を行き来する「ミのための詩」、2人の間の息子が生まれた直後に書かれ、家族との愛情と宗教的な愛の暗喩を絡めた「天と地の歌」、宗教的な主題にさらに踏み込んだ「多くの死」までを収録しています。
 劇的な激しいフレーズから恍惚とした表情までを自在に行き来するハンニガンの歌唱力、表現力がフルに発揮された聴き応えのある内容。
 人気ヴァイオリニストのヴィルデ・フラングらが参加した「多くの死」の、余韻を引く美しさも素晴らしいものです。

 
 
 


ALPHA1056
\3100
Ship of Fools ~ユリ・レインヴェレ: 管弦楽作品集
 ユリ・レインヴェレ(1971-):
  1-3. And Tired from Happiness, They Started to Dance
   1. I. Shadows in the Mirror/
   2. II. Motion of Waiting/3. III. Lack and Desire
  4-5. 2つのフルート、弦楽と打楽器のための協奏曲
  6. On the Ship of Fools - 大管弦楽のための
マーリカ・ヤルヴィ
モニカ・マティエセン (フルート)...4-5

エストニア祝祭管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 録音2023年7月、8月 パルヌ・コンサートホール
 収録時間: 68分

 【パーヴォ・ヤルヴィが強い共感を持って描く、エストニアの俊英ユリ・レインヴェレの管弦楽作品】
 1971年エストニアのパルヌに生まれた作曲家ユリ・レインヴェレの作品集。
 彼はパーヴォ・ヤルヴィが設立しエストニアの同時代音楽の紹介に力を入れているパルヌ音楽祭で、かつて同国の文化大臣を務めた作曲家レポ・スメラの名を冠した賞を2019年に受賞しています。
 また2021年には、「隣の部屋で目覚めたアンナ・マリア」がアンドリス・ネルソンスの指揮でベルリン・フィルの公演で取り上げられ、好評を博しました。
 そしてこのアルバムに収められた「2つのフルートのための協奏曲」は同じソリストにより、2019年日本でも紹介されています。
 詩人でもあるレインヴェレの音楽の多くは詩的な言葉に触発されたものですが、その音楽はドビュッシーのような美しさを湛えた室内楽的な響きから、大音量のカオス、ブルックナーを思わせる輝かしい金管楽器、多彩な打楽器の野性的なリズムを伴うものまでさまざま。
 アルバムのタイトルにもなった「Ship of Fools(阿呆船)」は16世紀のベストセラー小説にあったラテン語のフレーズ「Mundus vult decipi, ergo decipiatur(世界は欺かれることを願っている、故に欺かれる)」からインスピレーションを得たもので、SNSを通じて常に欺き合っているような現代人に対する風刺が含まれているということです。







B RECORDS

LBM062
(3CD+BK)
\5500
エクトール・パラ:歌劇《慈しみの女神たち》
 エクトール・パラ(1976-):
  歌劇《慈しみの女神たち》(2018-19)
   原作...ジョナサン・リテル(1967-)
   台本...クラウス・ヘンデル(1969-)
    1. Toccata
    2. Allemande 1&2
    3. Courante
    4. Sarabande
    5. Menuet
    6. Air
    7. Gigue
マクシミリアン・アウエ...
 ピーター・タンツィッツ(テノール)
ウナ・フォン・ユクスキュル=アウエ...
 ラヒェル・ハルニシュ(ソプラノ)
トーマス・ハウザー...
 ギュンター・パペンデル(バリトン)
エロイーズ・モロー...
 ナターシャ・ペトリンスキー(メゾ・ソプラノ)
アリスティード・モロー...
 ダヴィド・アレグレット(テノール)ほか
フランダース歌劇場合唱団
フランダース歌劇場交響楽団
ペーター・ルンデル(指揮)

 録音: 2019年5月14日、19日 ヘント歌劇場、ベルギー(ライヴ)
 収録時間: 173分

 【ゴンクール賞受賞の傑作長編問題作に基づく2019年のオペラを完全収録】
 アメリカ出身の作家ジョナサン・リテルが2006年、パリの有名出版社ガリマールからフランス語で出版した長編『慈しみの女神たち(LesBienveillantes)』。
 1,400ページを超える長さで語られる苛烈な物語は仏文壇でも話題を呼びゴンクール賞とアカデミー・フランセーズ賞に輝いた他、多くの言語に翻訳されました(菅野昭正・星埜守之・篠田勝英・有田英也訳による日本語版あり、2011年集英社)。古代ギリシャの悲劇作家アイスキュロスの三部作『オレステイア』を締めくくる「エウメニデス」になぞらえたタイトルの下、スターリングラードの戦いを経てベルリン陥落に至るまで第二次大戦中ユダヤ系住民が辿った困難の物語。バルセロナ出身で国際的に活躍するエクトール・パラはオペラ・バレ・フランデレン(フランダース歌劇舞踊団)の委嘱によりこれをドイツ語台本でオペラ化(演出は演劇・オペラ双方で国際的に注目されているカリスト・ビエイト)。
 2019年4月にアントウェルペン歌劇場での初演は大成功で、その好評を受けオペラ・バレ・フランデレンのもう一つの拠点であるヘントでのライヴ収録が実現しました。
 原作通り、オペラでも18世紀の舞踏組曲形式を模した副題に沿って展開。
 パラの音楽語法は詩句のニュアンスを明瞭に伝えながら常に歌謡性を失わず、伸縮自在のドラマティックな響きを紡ぎ出すオーケストラも一貫して物語への関心を掻き立て続けます。
 本作初演以降パンデミックを経て不穏の気配を増す2020年代に改めて接すべき音楽劇が、B Recordsの丁寧なライヴ録音で隅々まで味わえる貴重なリリースです。

 ※ブックレットはスタッフ一覧と台本(ドイツ語/仏英西対訳付き)のみ収録、作品解説は含まれておりません。
 




BRU ZANE



BZ1056
(2CD+BK)
\6100
マスネ: ウェルテル(バリトン版)
 ジュール・マスネ(1842-1912):《ウェルテル》~
  全4幕の歌劇(1892年ウィーンにて初演)
   バリトン主役版
    (1902年サンクトペテルブルクにて
     初演)による演奏
ウェルテル...
 タシス・クリストヤニス(バリトン)
シャルロット...
 ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
ソフィー...
 エレーヌ・カルパンティエ(ソプラノ)
アルベール...トマ・ドリエ(バリトン)
大法官...
 マチュー・レクロアール(バリトン)
シュミット...
 アルタヴァスト・サルキシャン(テノール)
ジョアン、ブリュールマン...
 ローラン・ドルイユ(バリトン)
ハンガリー・ゾルタン・コダーイ
 合唱学校児童合唱団
ハンガリー国立
 フィルハーモニー管弦楽団
ジェルジ・ヴァシュヘージ(指揮)

 録音: 2023年2月18-22日 ブダペスト芸術宮殿ベラ・バルトーク国立コンサートホール
 総収録時間: 127分

 【奥深い人間味が滲むバリトン版ウェルテル。仏歌劇界の名歌手たちと才人指揮者の名演!】
 1892年2月にウィーンでドイツ語台本によって初演され、同年末にジュネーヴで仏語版初演を迎え、フランス近代歌劇史に不滅の地位を築いたマスネの傑作《ウェルテル》。
 評判はすぐ欧米諸国へ及び、ドビュッシーの歌劇《ペレアスとメリザンド》が初演を迎えた1902年には、作曲家の拠点パリから遠く離れたサンクトペテルブルクでも上演されています。
 この時主役を歌ったのは「イタリアの栄光」の綽名で知られた名歌手マッティア・バッティスティーニ。しかし彼の声域はバリトンで、マスネはこの時バッティスティーニに合わせ、本来テノール向けのタイトルロールをバリトンに移し替えた特別版を作成しました。
 その後ウェルテルを当たり役に持つテノールの名歌手たちが続々登場したためバリトン版は歴史に埋もれてゆきましたが、20世紀末にトーマス・ハンプソンなど何人かがこの稀少なヴァージョンを取り上げ、恋に悩む若者の思いを細やかに綴った19世紀音楽ならではのドラマが際立つその魅力に光を当てています。
 知られざる19世紀音楽の発掘紹介に熱心なロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)は今回この稀少版の主役に現代屈指の19世紀音楽解釈者タシス・クリストヤニス、ウェルテルが想いを寄せるシャルロット役に今を時めくヴェロニク・ジャンスを迎え、ラモー以前の古いフランス音楽の蘇演で高い評価を博してきたハンガリーの指揮者ジェルジ・ヴァシュヘージと共に新録音を制作。
 時にピリオド奏法も意識しながらのオーケストラが繰り出す緩急自在の高雅な響きと共に、ドラマティックかつ深々とした味わいに満ちた「バリトンのウェルテル」ならではの魅力を最大限に味わわせてくれます。
 Bru Zaneレーベルの常で図像史料満載のブックレット(仏・英語)も充実。
 傑作の魅力の秘訣を思わぬ角度から深く知ることのできる、歓迎すべきリリースと言ってよいでしょう。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS124
(2CD)
\5100
リュリ:アルミード
 ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):《アルミード》~
  プロローグ付き全5幕の音楽悲劇(1686年パリにて初演)
   台本...フィリップ・キノー(1635-1688)~
    トルクヮート・タッソ(1544-1595)
     『解放されたエルサレム』による
アルミード...
 ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
ルノー...シリル・オヴィティ(テノール)
イドラオ...トミスラフ・ラヴォワ(バス・バリトン)
女賢者、フェニス、メリス...
 マリー・ペルボスト(ソプラノ)
栄光の女神、シドニ、リュサンド...
 エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)
アルテミドール、憎悪...
 ティモテ・ヴァロン(バリトン)
デンマークの騎士、幸運な恋人...
 ダヴィド・トリクー(オートコントル)
アロント、ユバルド...
 ヴィルジル・アンスリ(バス・バリトン)
勇敢な女羊飼い、水の精...
 アヌーク・ドフォントネ(メゾ・ソプラノ)
女羊飼い...ジャンヌ・ルフォール(ソプラノ)
ディジョン歌劇場合唱団
アナス・イスマ(合唱指揮)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
ヴァンサン・デュメストル(指揮)

 録音: 2023年5月10-14日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 総収録時間: 153分

 【躍進続くル・ポエム・アルモニークが世に問う、リュリ晩年の傑作の新たな金字塔的録音】
 画期的な古楽先進国となりつつあった20世紀末のフランスで、当時ほとんど知られていなかった17世紀初頭のフランスやイタリアの作曲家たちの音楽を続々と録音、創設間もないALPHAレーベルで通念を覆す大ヒットを送り出し続けたフランスの古楽アンサンブル、ル・ポエム・アルモニーク。
 四半世紀の歴史を重ねるうち本格的なバロック・オペラも上演できる充実編成でも活躍するようになり、今や欧州歌劇界に確たる立ち位置を占めるに至ったこのグループがついに、フランス音楽史上の節目を飾った重要作の全曲録音に臨みました。
 フランス宮廷文化を諸外国にまで轟かせた太陽王ルイ14世の愛顧のもと同国特有のオペラ様式を完成へと導いた大家リュリが、晩年の不祥事による失寵の中で発表した音楽悲劇《アルミード》は、その後数多く書かれた同題材の名作を横目に再演され続け、グルックの名品が1777年に発表された後も改稿を経て上演されたほどの重要作。
 イスラム勢力側の魔女アルミード(アルミーダ)と十字軍の英雄ルノー(リナルド)の宿命の恋をめぐる起伏に富んだ一大悲劇が、躍進めざましい多芸なステファニー・ドゥストラックの表題役、圧巻の表現力を誇る大御所シリル・オヴィティ演じるルノーはじめ、名歌手たちの驚くべき歌唱力・声楽的演技力によって瑞々しく響き、過去の全曲盤と比べても目を見開く瞬間の連続。
 マリー・ペルボスト、エヴァ・ザイシク、この録音の後2023年11月に惜しくも早世したヴィルジル・アンスリら周囲の歌手陣も注目株続々で、27人からなる弦楽合奏やテオルボ奏者3人を起用した通奏低音に加え管楽も充実しています(バスーンのパパセルジオーやヴァイオリンの川久保洋子、レザール・フロリサン2023年来日公演でも注目されたクラヴサンのマリー・ヴァン・レインなど器楽陣にも名手多数)。
 フランス古楽界の深まりを実感せずにおれない注目のリリース。
 指揮者デュメストルへのインタビューほか解説(仏・英・独語)も充実しています。
 
 


CVS141
(2CD)
\5100
フランソワ・コラン・ド・ブラモン:《ギリシャとローマの祝祭》~
 プロローグ付き全3幕の英雄舞踏劇

  フランソワ・コラン・ド・ブラモン(1690-1760):
   《ギリシャとローマの祝祭》~
    プロローグ付き全3幕の英雄舞踏劇
     (1723年パリにて初演/1741年版による)
   台本...ジャン=ルイ・フュズリエ(1674-1752)
 世界初録音
クリオ、ティメ...
 エレーヌ・カルパンティエ(ソプラノ)
エラート、クレオパトラ...
 マリー=クロード・シャピュイ(メゾ・ソプラノ)
アスパシ、デリー...
 グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
ゼリード、プロティーヌ、
 エジプトの女、女羊飼い...
  セシル・アシル(ソプラノ)
アポロン、アルシビアード、
 マルク=アントワーヌ...
  ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
アミンタス、ギリシャ人、エロス、
 ティビュル、アポロンの従者...
  シリル・デュボワ(テノール)
ラ・シャペル・アルモニーク
 (声楽&古楽器アンサンブル)
ヴァランタン・トゥルネ(指揮)

 録音: 2023年11月29日-12月2日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
 総収録時間: 126分

 【ラモー登場前夜のフランスを魅了した才人のデビュー作を最前線の気鋭指揮者が蘇らせる!】
 21世紀に躍進する20代指揮者の一人で、すでにヴェルサイユ宮殿王室歌劇場を中心にフランスの古楽シーンや歌劇界で大きな注目を集めるヴァランタン・トゥルネ。
 Chateau de Versaillesレーベルでの好調リリースが続きますが、今回はフランス歌劇史上、時代の狭間に燦然と輝いた幻の傑作の全曲録音です。
 太陽王ルイ14世亡き後、オルレアン公摂政時代(1715-1723)が終わり若きルイ15世の親政が始まる1723年に初演された《ギリシャとローマの祝祭》は、純然たるフランス様式にイタリア風の要素を大きく取り込んだ音楽がパリを沸かせていた当時の世間の好みをよく捉え、間髪入れず再演が重ねられた人気作。
 その後の歌劇界を席巻することになるラモーの登場後も頻繁に上演され、人気歌手ジェリオットの持ち歌を増やすなど折々の微調整を重ねて定番演目に残り続けました。
 作曲者コラン・ド・ブラモンはポルポラやタルティーニと同世代で、ド・ラランドの歿後に跡を継ぎ王室音楽総監督の座に就いた重要作曲家。
 カンタートなど小規模作品は折に触れ紹介されていたものの大作の録音は滅多になく、初期の最重要作と言ってもよいこの傑作英雄舞踏劇をバロック歌劇に通じた俊英トゥルネの指揮で全曲聴けるのは画期的です。
 メロディアスな歌の合間に充実した舞曲楽章が盛り込まれた作品の魅力を最大限に引き出すべく、ブロンディーヌ、カルパンティエ、ヴィチャクら躍進めざましい歌手たちに気鋭の古楽器オーケストラも絶妙の様式感で応え、オリュンピアの競技会ほか有名な古代ギリシャ・ローマの三つの祭典を舞台に、王女や英雄たちが繰り広げる恋物語を起伏豊かに聴かせます。
 2024年パリ・オリンピックに沸くフランスならではのアルバム。
 




DIVINE ART



DDX 21245
(2CD)
\3500
これまでほとんど耳にすることのなかった珍しいリコーダー作品
Highways and Byways リコーダーのための稀少小品集

 【CD1】
  1-3. レノックス・バークリー(1903-1989):ソナチネ Op. 13*
  4-8. ウィルフレッド・ヒートン(1918-2000):小組曲
  9-11. ピーター・ポープ(1917-1991):ソナチネ第2番
  12-14. デイヴィッド・バトラー(1953-):The Summer Triangle
  15. イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1972):子守歌
  16-18. ジョン・ロック(1907-1980):ソナチネ
  19-24. トーマス・ピットフィールド(1903-1999):Dancery
 【CD2】
  1-2. ジョン・ターナー(1943-):2つの小品
  3. ジョン・マッケイブ(1939-2015):Domestic Life
  4. マッケイブ:Sam's Tune
  5-6. クリストファー・ボール(1936-2022):2つの小品
  7. ピーター・ホープ(1930-):The Edgeley Tram
  8. デイヴィッド・ジェプソン(1940-2021):Edgeley Fold
  9. アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956):
   コンチェルティーノ Op. 171
  10-11. ウィリアム・バーグスマ(1921-1994):
   パストラーレとスケルツォ
  12. ドロシー・ピリング(1910-1998):Conversation Piece
  13. デイヴィッド・エリス(1933-2023):Mount Street Blues
  14-16. エリス:フィップル=バゲット:
   独奏リコーダーのための3つのアンコール Op. 76*
  17. ピットフィールド:A Little Caribbean
 *を除き世界初録音
ジョン・ターナー(リコーダー)
スティーヴン・ベタニー(ピアノ)...
 CD1:1-14、16-24、
 CD2:1-9、12、13
ローラ・ロビンソン(リコーダー)...
 CD1:15、CD2:9
キャサリン・イェーツ(ヴィオラ)...
 CD2:10、11
アレックス・ミッチェル(ヴィオラ)...
 CD2:10、11

 録音:2023年5月22-23日 St. Elizabeth's Church Ashley,Cheshire 2023年10月11日 St. Pauls Church Heaton Moor,Stockport
 総収録時間:105分

 英国を拠点に活躍する作曲家・リコーダー奏者ジョン・ターナー。この2枚組のアルバムでは、これまでほとんど耳にすることのなかった珍しいリコーダー作品を 紹介しています。
 アルバムはレノックス・バークリーやマッケイブ、ピットフィールドら英国の作曲家の作品の他、グレチャニノフやストラヴィンスキーの作品、アメリ カの作曲家バーグスマのヴィオラとリコーダーのデュオ曲まで、バラエティ豊かな選曲がされており、多種多彩な作品はリコーダー愛好家にとって貴重な資料にもなることでしょう。
 ターナー自作の「2つの小品」の1曲「A Sad Pavane」は2022年にウクライナの人々を応援するために作曲されました。
 
 
DDX 21131
\2800
Environments キャフリー:管弦楽作品集
 1. Aingeal II(2021) - 弦楽オーケストラとパーカッションのために
 2. Environments II(2012) -
  独奏ギターと弦楽オーケストラ、パーカッションのために
 3-5. A Terrible Beauty(2013-2019) - 小オーケストラのために
 6. Environments I(2011) - 独奏ピアノとオーケストラのために
 全て世界初録音
クレイグ・オグデン(ギター)...2
ダニエル・ブローウェル(ピアノ)...6
シネイド・ヘイズ(指揮)
アルスター管弦楽団

 録音:2023年1月4-6日 Townsend Street Presbyterian Church, Belfast(UK)
 総収録時間:58分

 アイルランド出身、クイーンズ大学ベルファストで学んだ作曲家グレッグ・キャフリーは、現在アイルランド現代音楽セ ンターの代表を務めており、これまでにも世界各国で数多くの賞を受賞し大変高く評価されています。
 この 「Environments=環境」と題されたアルバムには、世界初録音となる4作品を収録。
 アルバムタイトルにもなった2作の「Environments」はキャフリーがパリ滞在中に構想し書き上げた曲。
 各々、ギターとピアノをソリストにした協奏的な作品です。「A Terrible Beauty」は構想から完成まで8年かかった力作。
 W.B.ウェイツの詩からインスピレーションを受けており、第4回ウーノ・クラミ作曲賞の「Recommended work= 推奨作品」に選ばれました。
 「Aingeal」はアイルランド語で天使の意味を持ち、早世した彼の友人のために書かれた作品です。
 シネイド・ヘイズが指揮するアルスター管弦楽団の共感あふれる演奏で。
 
 

DDX 21133
\2800
神、亡霊、怪物 - 室内アンサンブル伴奏の歌曲集
 1. ティモシー・コリンズ(1967-):Sea Song
 2-7. ジョージ・バターワース(1885-1916):
  『シュロップシャーの若者』からの6つの歌*
 8. ピーター・ウォーロック(1894-1930):The Curlew カーリュー*
 9-17. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):
  リグ・ヴェーダからの合唱賛歌 Op. 24*
 18-20. フランク・ブリッジ(1879-1941):3つの歌*
 
 *...ティモシー・コリンズによる室内アンサンブル伴奏編
   (コンセプツのために)
コンセプツ(アンサンブル)
スコット・ロバート・ショウ(テノール)...1-20
Eva De Vries(ヴァイオリン)...1-7、18-20
Laura Roura Foixa(チェロ)...1-7、18-20
Luba Podgayskaya(ピアノ)...1-7、18-20
Asia Weissmann(ヴァイオリン)...8-17
Hugo Eedle(チェロ) ...8-17
George Warren(ピアノ) ...8-17

 録音:2021年11月-2023年10月 Yoursonics Studio, Rijswijk(オランダ)
 総収録時間:78分

 ドイツを拠点に活躍するアンサンブル「コンセプツ」のデビュー・アルバム。
 ここではテノール歌手、スコット・ロバート・ショウを交えた室内アンサンブルのためのさまざなイギリス音楽を聴くことが できます。
 コリンズの「Sea Song」は2018年の作品。老い、喪失、悲しみを主題とするキャサリン・マンスフィール ドの詩を深く掘り下げたコリンズが穏やかな音楽をつけています。
 他の4作品は、どれもコリンズがコンセプツのために 室内アンサンブル伴奏にアレンジしたもの。若者の繊細な心の動きを描いたバターワースの「シュロップシャーの若 者」からの6つの歌、アイルランドの広大な自然への畏怖から生まれたウォーロックの長編「カーリュー」、古代サンス クリット語で書かれた「リグ・ヴェーダ」からインスパイアされたホルストの「リグ・ヴェーダからの合唱賛歌」、そしてアルバ ムの最後にはフランク・ブリッジの3つの曲がおかれており、スコット・ロバート・ショウの伸びやかな歌声を支えるアンサ ンブルの親密な響きが聴きものです。
 
 

DDX 21125
\2800
Tales from the Glens ハモンド:ピアノ作品集
 1-13. Miniatures & Modulations
  ミニアチュアとモジュレーション集(2011)より
   1. エドワード・バンティング(1773-1843):If to a foreign clime you go
   2. フィリップ・ハモンド(1951-):If to a foreign clime you go
   3. バンティング:An Irish Lullaby
   4. ハモンド:An Irish Lullaby
   5. バンティング:Old Truagh
   6. ハモンド:Old Truagh
   7. ターロック・オキャロラン(1670-1738):
    The Little and Great Mountai(バンティング編)
   8. ハモンド:The Little and Great Mountain
   9. バンティング:The Fair Woman
   10. ハモンド:The Fair Woman
   11. バンティング:The Lamentation of Owen O'Neill
   12. ハモンド:The Lamentation of Owen O'Neill
   13. バンティング:Open the Door Softly
    - Modulation by Hammond attacca
 14. Aoife Og (2020)...世界初録音
 15. Forgotten Longing (2011)...世界初録音
 16-22. モイルの海の物語 – ピアノと語り手のために(2021)...世界初録音
  16. I. Prelude/17. II. The Rathlin Fairies/18. III. Marina Jane/
  19. IV. The Graveyard Under Wave/20. V. The Last Wolf/
  21. VI. The Green Isle/22. VII. Postludek
アンソニー・カッパレッリ(ピアノ)
リズ・ウィア(朗読)...17、19、21
コリン・アーウィン(朗読)...18、20

 録音:2021年7月、2022年8月 Voxman Music Building, University of Iowa(USA) 2022年5月6日(朗読) Brian Houston - Stoney Road Studios in Belfast,北アイルランド(UK)
 総収録時間:79分

 長年、ケルト音楽を愛してきたというピアニスト、アンソニー・カッパレッリが演奏するピアノ曲集。
 彼は作曲家フィリッ プ・ハモンドの協力を得て、アイルランドの音楽と伝承物語をもとにしたアルバムを発表しました。
 冒頭に置かれたミニアチュアとモジュレーション集は、18~19世紀に活躍したアイルランドの音楽家エドワード・バン ティングがコレクションしたこの地の民謡の旋律を、ハモンドが現代的にアレンジした曲集。
 ここではオリジナルの旋律 と、ハモンドのアレンジが交互に演奏されています。
 世界初録音となる「モイルの海の物語」は2人の語り手を交え た曲集。
 アイルランドの伝承物語が民謡を採り入れた旋律とともに表情豊かに綴られていきます。
 他2曲の世界 初録音を添えた情緒あふれる1枚です。

 
 




FUGA LIBERA

FUG828
\3100
ロシアの合唱聖歌コンチェルト集 ~序章 エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団
アンドレイ・ペトレンコ(指揮)
 ステパン・デグチャリョフ(1766-1813):
  1. Today Christ is born in Bethlehem(Dnes Christos v Vifleeme Razhdayetsya)
   今日、ベツレヘムでキリストが生まれた
 ドミートリー・ボルトニャンスキー(1751-1825):
  2. Sacred Concerto No. 34, May God Arise (Da voskresnet Bog)
   合唱聖歌コンチェルト 第34番 「神よ立ち上がって」
 アレクサンドル・アルハンゲリスキー(1846-1924):
  3. I think of Judgement Day (Pomyshlyayu Den Strashny) 裁きの日を思う
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  4. O Mother of God (V molitvah) おお、神の母
 パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):
  5. Angel Cried Out (Angel Vopiyashe) 天使は叫びぬ
  6. Blessed is the Man (Blazhen Muzh) 悪人の謀に行かざる人は幸なり
  7. God is with Us (S Nami Bog) 神はわれらと共に在り
 ヴァレリー・ガヴリーリン(1939-1999):
  8. Chimes: White, White Snow... (Bely-Bely Snegi) 雪やこんこん、白い雪 ~《鐘の鳴る音》
 ゲオルギー・スヴィリードフ(1915-1998):
  9. Pushkin's Garland: Magpie Chatter (Strekotunya Beloboka) おしゃべりかささぎ ~プーシキンの花輪
  10. Pushkin's Garland: Reveille (Zoryu Byut) 起床ラッパが鳴り響く ~プーシキンの花輪

 録音: 2022年5月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
 収録時間: 52分

 ロシア正教会などで歌われる聖歌の一つのジャンルで、無伴奏合唱のソリストとトゥッティの対比で曲が構成されている「合唱聖歌コンチェルト」を集めたアルバム。
 混声合唱団で歌われており、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団の高い技術と表現力で、時に静寂、時にダイナミックな作品の魅力を堪能することが出来ます。
 歌詞と英訳はブックレットのQRコードをスキャンし、WEBから取得する形となっています。
 




LA DOLCE VOLTA


LDV68
\3100
ブラームス:クラリネット・ソナタ、ホルン三重奏曲
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  1-4. クラリネット・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.120-1
  5-7. クラリネット・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2
  8-12. ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
ジョフロワ・クトー(ピアノ)
ニコラ・バルディルー(クラリネット)
アモリ・コエトー(ヴァイオリン)
アントワーヌ・ドレフュス(ホルン)

 録音: 2018年5月5-6日...1-7、 2022年10月15-16日...8-11 アルスナル・シテ・ミュジカル、メス(フランス東部ロレーヌ地方)
 収録時間: 69分
 ※ 日本語解説付

 【快進撃続くフランス最前線のブラームス・チクルス、管楽器の名手たちとの新録音】
 作曲家ブラームスの避暑地としても有名なオーストリア湖畔のペルチャハで行われているブラームス国際コンクールで2005年ピアノ部門の優勝者となって以来、この作曲家の作品解釈に極めて高い評価が続くフランスのピアニスト、ジョフロワ・クトー。
 2008年INTRADAレーベルで晩期作品を中心としたピアノ独奏曲集をリリースし日本でも好評を博した後、LA Dolce Voltaで体系的に録音してきたブラームスの室内楽曲や独奏曲全曲は、DiapasonやLe Monde de la Musiqueなど何かと点の辛いフランスの批評誌でも絶賛が続いています。
 2024年の新たなリリースは、フランスでレビュー賞を総なめにしたヴァイオリン・ソナタ集で共演したアモリ・コエトーと、フランス放送フィルのトップ奏者たちを交えてのクラリネット・ソナタ2曲とホルン三重奏曲。
 
 「もうこれ以上作曲はしない」と宣言した晩年の作曲家が名手ミュールフェルトとの出会いに刺激され書き上げた前者2曲での、作品の奥底まで見通せるような静謐な透明感と躍動感のバランスも圧巻ですが、美学者=批評家ハンスリックの注目によって若きブラームスの活路を開いたホルン三重奏曲での、常に人肌の温もりを感じさせながら端正な様式感を脈々と築き上げてゆく解釈も比類ない仕上がり。
 シリーズ先行盤の数々でみせた境地からの予感を何一つ裏切らない、この3曲における21世紀ならではの新名盤と言ってよいでしょう。
 複雑な歴史の中ドイツ語圏由来の文化も多く残るロレーヌ地方メスの有名ホールを会場に、ALPHAやNAIVEなど多くのレーベルで活躍する名技師ジャン=マルク・レネの仕事も光ります。室内楽の深みと香気を存分に味わえる注目リリースです。

 ※La Dolce Voltaレーベル ジョフロワ・クトーによるブラームス先行盤 (2024年4月取扱開始予定)
  LDV61 #1 ピアノ五重奏曲・ピアノ曲集Op.76
  LDV645 #2 ピアノ三重奏曲(全3曲)・クラリネット三重奏曲〔2枚組〕
  LDV623 #3 ピアノ四重奏曲(全4曲)〔2枚組〕
  LDV66 #4 チェロ・ソナタ(全2曲)
  LDV67 #5 ヴァイオリン・ソナタ(全3曲)・スケルツォWoO2(F. A. E. のソナタより)
  LDV1705 ピアノ独奏曲全集(6枚組)
 




 LINN RECORDS



CKD740
\3100
レイチェル・バプティスト、アイルランドの黒いセイレーン ~
 バロック・アリア集

  ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
   1-3. Sinfonia from Samson 序曲
    (オラトリオ『サムソン』HWV 57より)
   4. Mirth, admit me of thy crew from L'Allegro,
    il Penseroso ed il Moderato
     陽気さよ、わたしを仲間と認めてくれ
      (オラトリオ『快活の人、沈思の人、温和の人』
       HWV 55より)
   5. Softly sweet in lydian measures from Alexander's Feast
    和らに、甘く、リュディアの韻律で
     (オラトリオ『アレクサンダーの饗宴』HWV 75より)
   6-9. Alla Caccia, Diana cacciatrice
    カンタータ
     「狩りへ出かけよう(狩人の女神ディアーナ)」HWV 79
  ニコロ・パスクヮーリ(1718頃-1757):
   10-12. Overture from The Grand Festino
    序曲(仮面音楽劇《大いなる饗宴》より)*
   13. Let earth and air and ocean from The Triumphs of Hibernia
    大地を、大気を、大洋を
     (仮面音楽劇《ハイバーニアの勝利》より)*
   14. Nature first played well her part from Nymphs of the Springs
    まずは自然が役割通りに(仮面音楽劇《春のニンフ》より)*
  フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687–1762):
   15. コレッリの「ラ・フォリア」Op. 5-12 による
    合奏協奏曲 ニ短調
  ヘンリー・パーセル(1659-1695):
   16. Fairest isle from King Arthur
    この上なく美しい島(セミオペラ《アーサー王》Z 628より)
 *...世界初録音
レイチェル・レドモンド(ソプラノ)

アスリング・ケニー(ソプラノ〔こだま〕)...9
ダレン・コーニッシュ・ムーア(トランペット)...6-9
アイリッシュ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
ピーター・ウィーラン(指揮)

 録音: 2023年2月1-3日 セント・ピーター教会、ドロヘダ、アイルランド
 収録時間: 55分

 【英音楽史に輝く18世紀のアフリカ系歌手を軸に据えた意欲的プログラム】
 ヘンデルが圧倒的名声を轟かせていた18世紀中盤の英国諸島にあって、ダブリンを拠点に活躍した女声歌手レイチェル・バプティスト。
 アフリカにルーツを持つ彼女は、英国の白人社会では人目を引いた外見のインパクトに全く負けない美声と傑出した歌唱力で高い評価を保ち、人心惑わす歌声で知られた古代神話の水の精になぞらえた「黒いセイレーン」の綽名で人気を博しました(本盤ジャケットの肖像は同時代に描かれたモデル不明の作品)。
 キルケニーやリメリックなどアイルランド各地はもちろん、ロンドンやバースなど英国屈指の音楽拠点でも絶賛されています。
 
 グラスゴー出身のスコットランド人歌手レイチェル・レドモンドはこの歌手の活動を軸に、ヘンデルのアリアほかバプティストの当たり役や当時のダブリンにゆかりのある作品を集め、LINN RECORDSに名盤の多いアイリッシュ・バロック・オーケストラと共に充実したプログラムを構成。
 明瞭にしてメリハリの利いた確かな歌声で往年の「黒いセイレーン」の活躍ぶりを思い起こさせてくれます。
 あふれんばかりの自発性を高雅な一体感へ昇華させてこれに応える器楽勢も見事なもの(ソリストとしても幅広い活躍をみせるホルンのアンネケ・スコットも楽団の一員としてクレジットされています)。
 現代欧州の古楽シーンの活況がそのまま18世紀音楽の生々しい再現に繋がる好企画盤です。
 




NAXOS

8.559914
\2100
ダロン・アリック・ハーゲン(1961-):平家組曲
 ダロン・アリック・ハーゲン:平家組曲(2015–2022)
  1-3. 平家組曲第1番「アパッショナート」(2015)
   1. I. Before/2. II. During/3. III. After
  4-6. 平家組曲第2番「カンタービレ」(2016)
   4. I. Without/5. II. Cavatina/6. III. Within
  7-9. 平家組曲第3番「ミステリオーソ」(2017)
   7. I. Kogo and Takafusa 小督と隆房
   8. II. Kogo Alone 小督独り
   9. III. Kogo and Nakakuni 小督と仲国
  10-12. 平家組曲第4番「グランディオーソ」(2018)
   10. I. Lady Tomoe 巴御前
   11. II. Horse Whispering 馬への囁き
   12. III. Grandioso グランディオーソ
  13. 平家組曲第5番「アポセオシス」(2022)

 全て世界初録音
デュオ夢乃
木村伶香能
 (歌...1-4、6、7、9-12/箏)
玉木光(歌...6、7、9-12/チェロ)
ダロン・アリック・ハーゲン
 (エレクトロ・アコースティック)...13

 録音:2022年6月27-28日 彩の国さいたま芸術劇場
 総収録時間:54分

 アメリカの現代作曲家ダロン・アリック・ハーゲンが『平家物語』を基に描いた音楽物語。
 日本の箏とチェロの二重奏に、地声によるヴォーカルも加わり、幻想的な平家絵巻が描かれています。
 更に、最終章ではエレクトロニクス・アコースティックも重なり、浄土の世界へと誘います。デュオ夢乃はニューヨークと日本を拠点に邦楽とクラシックの伝統に根ざしつつ新しい室内楽を開拓しており、これまでに一柳慧、ダロン・ハーゲンなど国際的に活躍する現代作曲家に新作を委嘱。
 ニューヨークの音楽シーンで活躍する作曲家の新作初演にも多く携わり、その演奏はニューヨークタイムズ、ニューヨーク・クラシカル・レビュー等において高い評価を得ています。
 ブックレットの解説は英語のみですが、日本語解説と歌詞はインレイ面記載のアドレスにアップロードされて読むことができます。

 箏と弦楽四重奏の為のコンチェルトにおいて、私は日本の古典文学「源氏物語」の音楽化を試みた。
 今回、箏とチェロの二重奏組曲を作曲するにあたり、諸国を廻り歩く琵琶法師たちが語り継いできた軍記物語、「平家物語」を題材とする事にした。
 『驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。』と始まる冒頭は、物語の核心である仏教的無常観を表している。
 この連作では、時勢を率いた武士ではなく、戦乱の世に翻弄された女性たちに視点を当て、平家の世界を描くことを試みた。
 取り上げた3人の女性たちはいずれも晩年に仏門に入っている。この「平家組曲」は2015年から2022年にかけて作曲し、デュオ夢乃に捧げられた。私を日本の歴史と文学の世界へと導き、その成果として誕生したこの連作を数多くの場所で演奏し続けているデュオに対する感謝の念が、ここに結実している。ーー ダロン・アリック・ハーゲン
 
 
8.574546
\2100
リスト:ピアノ曲全集 第62集 宗教作品編曲集 マーティン・カズン(ピアノ)
 1. アッシジの聖フランチェスコの太陽の賛歌 S499/R191(1881)
 2. 聖フランチェスコ(アッシジの聖フランチェスコの太陽賛歌のための前奏曲)S498d/R392(1880)
 3. エクセルシオール!(シュトラスブルク大聖堂の鐘のための前奏曲) S500/R337(1874頃-76)
 4-5. 幻想小曲集「Liebesszene und Fortunas Kugel 愛の情景とフォルトゥナの水晶球」-
  A.ゴルトシュミットのオラトリオ「7つの大罪」より(1880)
   4. 愛の情景/5. フォルトゥナの水晶球
 6-7. ロッシーニによる2つのトランスクリプション(1847)
  6. No. 1. スターバト・マーテル – エア「Cujus animam」/7. No. 2. La Charite 慈悲
 8. ロッシーニの「La Charite 慈悲」によるアルモニー S701j(1847)(断章)
 9. システィーナ礼拝堂で S461/R114 -
  アレグリのミゼレーレとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス(1862)
   (初稿/レスリー・ハワード編)
 10. モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスS461a(1861頃)
 11. アニュス・デイ - ヴェルディのレクイエムS437/R270(1877–82) (第2稿)

 録音:2023年2月16-17日 Trinity Concert Hall, Trinity School,Croydon(UK)
 総収録時間:76分

 若い頃には超絶技巧ピアニストとして名を馳せたフランツ・リスト。
 そんな彼が1865年に僧籍に入ったことには多くの人が衝撃をうけました。
 しかし、それまで女性関係や家族関係、芸術的な確執など多くの問題に悩まされていた彼が宗教的な世界に救いを求めたことは、とりわけ不思議なことではありませんでした。
 この頃には「詩的で宗教的な調べ」などの内省的な曲集が書かれていますが、更に年を重ねると一層精神的な深みを追求した作品が多く書かれるようになります。
 このアルバムに収録されたのは、ロッシーニのトランスクリプションを除き全て晩年の作品。
 和声はシンプルになり、時に粗削りともいえるようなゴツゴツとした旋律も現れます。リストが最期に求めた魂の平穏の昇華とも言える珠玉の曲集です。
 
 
8.559938
\2100
ルーカス・フォス:交響曲第1番/ルネッサンス協奏曲 他
 1. オード(1944/1958改訂)
 2-5. ルネッサンス協奏曲(1985)
  2. I. Intrada/3. II. Baroque Interlude (ラモーによる)/
  4. III. Recitative (モンテヴェルディによる)/
  5. IV. Jouissance
 6-8. 3つのアメリカの小品
  (1944-45、ヴァイオリンと管弦楽版 1989)
    6. No. 1. Early Song/7. No. 2. Dedication/
    8. No. 3. Composer's Holiday
 9-12. 交響曲第1番 ト長調(1944)
  9. I. Andantino - Un poco Allegretto/
  10. II. Adagio/11. III. Scherzo: Vivace/
  12. IV. Andantino - Allegro
エイミー・ポーター(フルート)...2-5
ニッキ・チューイ(ヴァイオリン)...6-8
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)

 録音:2022年6-7日 Kleinhans Music Hall, Buffalo, ニューヨーク(USA)
 総収録時間:75分

 ベルリン生まれのフォスは地元で初期の音楽教育を受け、1933年パリに留学。
 その後、1937年にアメリカにわたりフィラデルフィアのカーティス音楽学校に入学しフリッツ・ライナーから指揮法を学ぶとともに、イェール大学ではパウル・ヒンデミットから作曲を学んでいます。
 彼の作品には様々な作曲スタイルが混在しますが、1940年代の3作品は新古典派的なスタイルで書かれており、自身の言葉である「未来に大きく足を踏み入れるには、過去に大きく足を踏み入れなければならない」を具現化したものといえるでしょう。とりわけ交響曲第1番は抒情的かつ田園的な雰囲気の中に、微妙にジャズの影響が感じられるユニークな作品です。
 「オード」は第二次世界大戦中に失われた命への追悼曲。
 「3つのアメリカの小品」はヴァイオリンとピアノのために書かれましたが、後に管弦楽伴奏に編曲された作品。コープランド風の親しみやすい雰囲気に満ちています。
 1985年の「ルネッサンス協奏曲」はフォスが"世紀を超えた握手"と呼んだ曲。
 ラモーやモンテヴェルディ作品を借用しながらも、巧みな転調を採り入れたモダンな曲調が魅力的です。
 表現力豊かなジョアン・ファレッタの指揮でお聴きください。
 
 
8.574577
\2100
ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 Op. 11(1907-08/1931改訂)
  1. I. Lent - Tres anime/2. II. Assez anime/3. III. Tres anime
 4-6. ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 28(1924)
  4. I. Allegro con moto/5. II. Andante/6. III. Presto
 7-9. 弦楽三重奏曲 Op. 58(1937)
  7. I. Allegro moderato/8. II. Adagio/9. III. Allegro con spirito
デイヴィッド・ボウリン(ヴァイオリン)
トニー・チョー(ピアノ)...1-6
カーステン・ドクター(ヴィオラ)...7-9
ドミートリー・コウゾフ(チェロ)...7-9

 録音:2023年2月21日...7-9、2023年2月23日...4-6、2023年3月23日...1-3 Clonick Hall, Oberlin Conservatory of Music,Ohio(USA)
 総収録時間:60分

 フランスの作曲家アルベール・ルーセルは交響曲や『くもの饗宴』などのバレエ作品で知られていますが、あまり耳にすることはないとは言え見事な室内楽作品も書いています。
 ルーセルは青年時代のおよそ5年間を海軍に従事、退役した後に本格的に音楽を学び1902年に作曲家としてデビュー。
 1890年代の作品をほとんど破棄し、デビュー以降の作品をカタログ化したため、すでに書かれていたヴァイオリン・ソナタは破棄され、このアルバムに収録された1907-08年のソナタが第1番となりました。
 ロマンティックな楽想を持つ美しい作品です。

 第2番のソナタは1924年の作品。無調に近いものの少しだけ東洋的な響きを纏った15分ほどのコンパクトな作品です。
 最後の弦楽三重奏曲は1937年、ルーセルの最後の完成作品。簡潔な形式の中に全体的な統一感が感じられ、各パートが複雑に絡み合いながら曲がすすみ最後は唐突に終わります。
 2003年ワシントン国際コンクールで優勝し、現在はオバーリン音楽院で教えるヴァイオリニスト、デイヴィッド・ボウリンを中心としたアンサンブルの演奏です。
 
 

8.660554
(2CD)
\2900
ロッシーニ:歌劇《アルミーダ》
 台本:ジョヴァンニ・シュミット(1773頃-1849)
  【CD1】
   1. シンフォニア
   2-18. 第1幕
   19-22. 第2幕
  【CD2】
   1-9. 第2幕(続き)
   10-21. 第3幕
アルミーダ...ルート・イニエスタ(ソプラノ)
リナルド...ミケーレ・アンジェリーニ(テノール)
ゴッフレード...モイセス・マリン(テノール)
イドラオテ...
 ガブリエル・パク・ジュソン(バス・バリトン)
ジェルナンド...パトリック・カボンゴ(テノール)
エウスタツィオ...マヌエル・アマティ(テノール)
ウバルド...セサール・アリエータ(テノール)
カルロ...チュアン・ワン(テノール)
アスタロッテ...シ・ツォン(バス)
クラクフ・フィルハーモニー
 管弦楽団&合唱団
ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ(指揮)

 録音:2022年7月15、20日 ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭 Trinkhalle, Bad Wildbad(ドイツ)
 総収録時間:167分

 晩年のロッシーニが滞在したことにちなんで毎年夏に開催される 「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭から、6人のテノール歌手を要する《リナルド》が登場。2022年のライヴです。
 タッソの叙事詩『エルサレム解放』に登場する魔女アルミーダと十字軍の英雄リナルドの物語は、バロック時代以降数多くの作曲家が題材に用いましたが、ロッシーニもその一人。
 彼は1817年にこの歌劇を作曲、その前年に火災に遭ったナポリのサン・カルロ劇場の再開?落としで初演が行われました。
 当時ロッシーニの恋人で後に妻となった歌姫イザベラ・コルブランが創唱した題名役には「D'amore al dolce impero=甘き愛の帝国では」などのコロラトゥーラの難曲があり、また6人ものテノール歌手を必要とするため上演困難な作品としても知られていますが、この公演は「まるで魔法のようなキャスティング」と評されるほどの高水準な出来となり、題名役のルート・イニェスタのコロラトゥーラと、リナルド役のミケーレ・アンジェリーニの輝かし い高音も高く評価されました。
 ホセ=ミゲル・ペレス =シエーラはジャンルイジ・ジェルメッティに師事、アルベルト・ゼッダのアシスタントを務めていた指揮者で、NAXOSレーベルのロッシーニ・オペラの録音は高い評価を得ています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


VOX



VOXNX3042CD
\2600
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):交響的舞曲 他
 1-3. 交響的舞曲 Op. 45(1940)
 4. ジプシーの主題による奇想曲 Op. 12(1892-94)
 5. スケルツォ ニ短調(1888)
 6. 交響詩「死の島」 Op. 29(1909)
セントルイス交響楽団
レナード・スラットキン(指揮)

 録音:1979年...1-4、6 1980年10月...5 Powell Hall, St. Louis,Missouri(USA)
 総収録時間:77分

 レナード・スラットキンとセントルイス交響楽団は1970年代半ばから1980年代冒頭にかけて、交響曲とピアノ協奏曲に合唱交響曲「鐘」やカンタータ「春」までも含むラフマニノフの管弦楽作品全集をVoxに録音し、これらはダイナミックかつ洗練された演奏と優れた録音によって高い評価を得ました。
 その中から、初期から後期までの管弦楽作品を収録。同時期に収録された第2番は日本初出時に『レコード芸術』誌で「音場の広さ、奥行き、解像度の高さ、全体の融け合いの良さ、音のしなやかさと艶、パートの定位感、歪みや混濁の無さ」などの諸要素を高水準で満たし、極めて高い評価を得ました。
 これらの特徴は当盤にも当てはまります。最新リマスターによってリフレッシュされたサウンドをお楽しみください。
 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。ブックレットには初出時のジャケットと解説を転載しています。
 
 


VOXNX3039CD
\2600
エドゥアルド・グリーグ(1843-1907):ペール・ギュント組曲 他 ユタ交響楽団
モーリス・アブラヴァネル(指揮)
 1-4. ペール・ギュント組曲第1番 Op. 46(1874-75/1885、1888)
  1. Morgenstemning/2. Ases dod/3. Anitras dans/4. I Dovregubbens hall
 5-8. ペール・ギュント組曲第2番 Op. 55(1874-75/1885、1890-92)
  5. Bruderovet – Ingrids klage/6. Arabisk dans/
  7. Peer Gynts hjemfart/8. Solveigs sang
 9-13. 組曲「ホルベアの時代より」 Op. 40(1885)
  9. I. Praludium/10. II. Sarabande/
  11. III. Gavotte and Musette/12. IV. Air/13. V. Rigaudon
 14. 抒情小曲集第8集 Op. 65 - 第6曲 トロルドハウゲンの婚礼の日(1896)
 15-18. ノルウェー舞曲 Op. 35(1881)
  15. No. 1. Allegro marcato/16. No. 2. Allegretto tranquillo e grazioso/
  17. No. 3. Allegro moderato alla marcia/18. No. 4. Allegro molto

 録音:1975年2月、3月...1-13 1975年5月...14-18 Salt Lake City、ユタ州(USA)
 総収録時間:68分

 アブラヴァネルのグリーグ管弦楽作品集の復刻第2弾。「中庸の美」を実践したような演奏は過激な表現に走ることなく、それでいて旋律は十分に歌い、ダイナミックな躍動感も備え、安心して曲の魅力に浸ることが出来ます。
 録音場所は明記されていませんが当時ユタ響が主な録音会場として使っていたモルモン・タバナクルと想像されます。
 豊かな響きを伴いつつ、自然な定位と高い解像度を実現したエンジニアのマーク・オーボートの録音も聴きもの。
 新リマスターでS/Nが改善しました。
 ブックレットには初出時のジャケットと解説を転載しています。
 


<映像>

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C MAJOR(映像)



81 0104
(Blu-ray)
\5500→\5090
チェルニャコフによる大胆かつ納得の読み替え演出、
 クリスティアン・ティーレマン(指揮)&ベルリン国立歌劇場管
 第1夜《ワルキューレ》

  ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》
ジークムント:ロバート・ワトソン
ジークリンデ:ヴィダ・ミクネヴィチウテ
フンディンク:ミカ・カレス
ウォータン:ミヒャエル・フォレ
ブリュンヒルデ:アニヤ・カンペ
フリッカ:クラウディア・マーンケ
ゲルヒルデ:クララ・ナデスディン
ヘルムヴィーゲ:クリスティアーネ・コール
ヴァルトラウテ:ミヒャル・ドロン
シュヴェルトライテ:アレクサンドラ・イオニス
オルトリンデ:アネット・フリッチュ
ジークルーネ:ナタリア・スクリツカ
グリムゲルデ:アンナ・ラプコフスカヤ
ロスヴァイセ:クリスティーナ・スタネック
ベルリン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
KKC 9865
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6700

81 0008
(2DVD)
\5500→\5090
KKC 9866/7
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6700

 バレンボイムの代役として指揮台に立ったティーレマンによる《リング》が映像化!チェルニャコフによる大胆かつ納得の読み替え演出、第1夜《ワルキューレ》、アニヤ・カンペによる強く美しいブリュンヒルデは必見!

 演出:ディミトリ・チェルニャコフ/日本語字幕:広瀬大介
 収録:2022年10月、ベルリン国立歌劇場、ライヴ
 (Blu-ray)画面:1080i,16:9/音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1/リージョン:All/BD50/原語:ドイツ語/字幕:英独仏伊西韓日/235分
 (2DVD)画面:NTSC,16:9/音声:PCM ステレオ、DTS5.1/リージョン:All/DVD9/原語:ドイツ語/字幕:英独仏伊西韓日/235分

 2022/23シーズンは、ダニエル・バレンボイムがベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任して30年という記念すべき年でした。
 様々な企画が打ち出される中、もっとも注目されていたのはディミトリ・チェルニャコフ新演出による《ニーベルングの指環》。
 4夜連続上演をシーズン中に4回行う予定でしたが、バレンボイムが体調を崩してしまったため、3回をクリスティアン・ティーレマンが、もう1回をバレンボイムの弟子でドイツの若手指揮者トーマス・グガイスが務めることになりました。
 ティーレマンはその後、2024年9月よりバレンボイムの後任としてベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任することが決まっています。
 そして今回C majorレーベルよりティーレマン指揮による4部作が映像商品としてリリースされます。

 第1夜《ワルキューレ》は、神々の長ヴォータンが人間の女性との間にもうけた双子の兄妹の愛と、ヴォータンの娘たちで英雄を天空に導く女戦士ワルキューレのひとり、ブリュンヒルデが神々の世界を追放されるまでを描きます。
 本作は、極秘研究室『ESCHE』を舞台とした冴えわたるチェルニャコフの演出が見もの。《ワルキューレ》では、研究所の所長ヴォータンに監視された部屋で物語が進んで行きます。
 ワルキューレたちは研究所の職員、ジークムントは逃亡犯、フンディングは警官という設定。
 ブリュンヒルデを歌うのは、ワーグナーのレパートリーで世界的な成功を収めているアニヤ・カンペ。美しくて張りのある声で、強く美しいブリュンヒルデにはまっています。
 



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NAXOS(映像)



2.110745
(2DVD)
\4600→\4190
ドナルド・ラニクルズ&ベルリン・ドイツ・オペラ管
 ベルリン・ドイツ・オペラの最新作
  《ニーベルングの指環》4部作映像

   ワーグナー:楽劇《神々の黄昏》


   楽劇《神々の黄昏》全3幕
   台本:リヒャルト・ワーグナー
ジークフリート...クレイ・ヒーリー(テノール)
ブリュンヒルデ...ニーナ・シュテンメ(ソプラノ)
アルベリヒ...ジョーダン・シャナハン(バリトン)
グンター...トーマス・リーマン(バリトン)
ハーゲン...アルベルト・ペーゼンドルファー(バス)
グートルーネ・第3のノルン...
 アイレ・アッソニー(ソプラノ)
ヴァルトラウテ...
 オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾ・ソプラノ)
フロスヒルデ・第1のノルン...
 アンナ・ラプコフスカヤ(メゾ・ソプラノ)
ヴェルグンデ・第2のノルン...
 カリス・タッカー(メゾ・ソプラノ)
ヴォークリンデ...ミチョット・マレロ(ソプラノ)
燃える男...
 エーリヒ・カンマーライヒス(スタントマン)他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
 (合唱指揮:ジェレミー・バインズ)
指揮:ドナルド・ラニクルズ

NBD0160V
(Blu-ray)
\4600→\4190

 演出:ステファン・ヘアハイム/舞台美術:ジルケ・バウアー、ステファン・ヘアハイム/衣装:ウタ・ハイゼケ/照明:ウルリヒ・ニーペル/
 映像:トルゲ・メラー/ドラマトゥルギー:アレクサンダー・マイヤー=デルツェンバッハ、イェルク・ケーニヒスドルフ/
 撮影監督:ゲッツ・フィレニウス/制作:ナクソス&ベルリン・ドイツ・オペラ
 収録:収録:2021年11月14日、21日 ベルリン・ドイツ・オペラ(ドイツ)
 特典映像:(1)『指環』メイキング・ドキュメンタリー
      (2) ベルリン・ドイツ・オペラ『指環』サークル会員インタビュー
 収録時間:301分/音声:ドイツ語、PCMステレオ 2.0(DVD)、PCMステレオ 2.0/Dolby Digital 5.1(Blu-ray)/字幕:日本語、英語、ドイツ語、フランス語、韓国語/
 画角:16:9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク×2(2枚組)、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition/ベルリン・ドイツ・オペラ/
 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》全曲BOX、2.107001...DVD、NBD0156VX(輸入盤)/NYDX-50262(国内仕様盤)...Blu-ray

 ベルリン・ドイツ・オペラの最新作《ニーベルングの指環》4部作映像、分売完結!
 楽劇《神々の黄昏》

 ワーグナー作品の上演に輝かしい伝統を持つベルリン・ドイツ・オペラは、2021年の年末に世界中のオペラシーンで引く手あまたの演出家ステファン・ヘアハイムを招いて、音楽総監督ドナルド・ラニクルズの指揮による新制作《ニーベルングの指環》全4部作の通し上演を果たしました。
 その収録映像《ニーベルングの指環》から分売第4弾の楽劇《神々の黄昏》をお届けします。
 この《指環》4部作に共通するキー・オブジェ『グランドピアノ』を舞台の中心に据え、ヘアハイム入魂の創意によるドラマトゥルギーとスペクタクルなシーンに溢れた舞台が繰り広げられます。
 歌唱陣は当代切ってのブリュンヒルデ歌いのニーナ・シュテンメにジークフリート役で世界中の歌劇場から引く手あまたの新星クレイ・ヒーリー、ハーゲン役のアルベルト・ぺーゼンドルファーらバイロイト音楽祭でも活躍するお馴染みの顔ぶれ。
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団が迫力ある歌唱で舞台を引き締め、ラニクルズの端正なタクトが導くオーケストラの雄渾なワーグナー・サウンドが《ニーベルングの指環》の掉尾を飾る壮大なフィナーレに導きます。



















4/18(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHALLENGE CLASSICS


CC 72987
\2800
ピアノデュオ・スホルテス&ヤンセンス
シメオン・テン・ホルト(1923-2012):
 カント・オスティナート

  [1]Section 1-16
  [2]Section 17-40
  [3]Section 41-73
  [4]Section 74(Theme 1)-87
  [5]Section 88-90
  [6]Section 91-94
  [7]Section 95(Theme 2)-106
ピアノデュオ・スホルテス&
 ヤンセンス
  【レスタリ・スホルテス、
   グウィリム・ヤンセンス】

 ミニマル音楽ファン必聴!!テン・ホルトの傑作「カント・オスティナート」をピアノデュオ・スホルテス&ヤンセンスがライヴ収録!!

 ライヴ録音:2023年12月20日/オランダ要塞博物館内ベイ・アンドレアス、ナールデン(オランダ)/DDD、61'23

 20世紀オランダを代表する作曲家の一人シメオン・テン・ホルト(1923-2012)の「カント・オスティナート」をピアノデュオ・スホルテス&ヤンセンスがライヴ録音しました!
 当作といえば向井山朋子とゲラルド・バウハウスの名盤によりミニマル音楽ファンならずとも知られる作品となりました。

 「コンサートは観客が自由に出入りする、継続的なパフォーマンスであるべきだ」という考えから独自の作品を生み出したテン・ホルト。
 「カント・オスティナート」 は1976年に完成させた「Perpetuum(無窮動)」のち、1976年から79年にかけて同作を改訂・改名したもの。
 歌(カント)が反復(オスティナート)しなが ら途切れることなく演奏されるこの作品は、何度も繰り返される美しい旋律が次第に変化し、やがて大きな波となって展開。
 一期一会で生まれる独特で不思議な 音世界をお楽しみください!

 レスタリ・スホルテス(1984-)とグウィリム・ヤンセンス(1985-)は10代の頃から共演を重ね、「ソリストの自由さとヴィルトゥオジティ、室内楽奏者の耳 とアンサンブル、そして交響楽団の音色のパレットとニュアンスのある繊細さを持つこと」を目標とし、演奏活動を展開。
 CHALLENGE CLASSICSレーベルから 「モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/375a & シューベルト:4手ピアノのための幻想曲 ヘ短調 D.940」のアルバムをリリースしております。

 
 
 


CC 72969
(3CD)
\3900
ナラティオ弦楽四重奏団
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集(第1~6番)

 CD1
  弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
  弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18-1
 CD2
  弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2
  弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5
 CD3
  弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
  弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6
ナラティオ弦楽四重奏団
 【ヨハンネス・レールトーヴァー(第1ヴァイオリン)、
  フランク・パルマン(第2ヴァイオリン)、
  ドロテア・フォーゲル(ヴィオラ)、
  フィオラ・デ・ホーフ(チェロ)】

 新たな名盤登場!温もりを感じるポルタメントがたまらない、ナラティオ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの初期弦楽四重奏曲を録音!

 録音:(2)(3)2023年7月2~4日、(1)2023年11月11&12日、(4)(5)2024 年1月11、13&14日、(6)2024年2月8&9日/福音ルーテル教会、ハールレム(オランダ)
 CD1: 57'24、CD2: 56'48、CD3: 51'23

 アムステルダムを拠点とし活動するナラティオ弦楽四重奏団がベートーヴェンの初期弦楽四重奏曲(第1~6番)をベートーヴェンが作曲した順番で収録しました!
 団名"Narratio"の由来は、「レトリックの芸術」を意味し、音楽家が聴衆に伝えるだけでなく、聴衆との相互作用も大切にしたいという思いからその名がつけら れた、名手揃いの弦楽四重奏団です。

 ガット弦を張り、19世紀から現代の弓を用いて演奏する当団は、2009年に開催されたユトレヒト古楽音楽祭でベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲5作を5夜連続で演奏したことで注目され、以来ベートーヴェンの全曲を定期的に演奏。15年ほど演奏してきた彼らのひとつのこたえがこの録音に収められております。

 アンサンブルの調和を目指しながらも聴衆に訴えかける演奏が魅力の当団は、ポルタメント奏法も取り入れ、旋律を歌うように、音楽が自然と流れるように奏で ており、ブックレット(英)にはヴィブラート、ポルタメントについて言及した団メンバー著の解説付。今後のベートーヴェン録音にも期待が高まる新たな名盤誕生 です!

 第1ヴァイオリンのヨハンネス(ヨハネス)・レールトーヴァーはブラームスのヴァイオリン・ソナタ録音(CC-72964)でも大胆なポルタメントと斬新なテンポ設定で聴き手を驚かせましたが、その演奏が実に自然な音楽で注目されています。

 
 




HARMONIAMUNDI



HAF 8904106
(3CD)
\4800
1985年、1989年録音
 クリスティのパーセルが3枚組で復活
パーセル:
 《ディドーとエネアス》、《妖精の女王》

  ヘンリー・パーセル(1659-1695):
   [CD1]
    《ディドーとエネアス》
   [CD2&3]
    《妖精の女王》
《ディドーとエネアス》
 ギユメット・ロランス(Ms/ディドー)
 ジル・フェルドマン(S/ベリンダ)
 フィリップ・カントール(Br/エネアス)
 ドミニク・ヴィス(C-T/魔法使い)
 アニェス・メロン(S/第一の魔女、第2の女)
 バルバラ・ボードン(Ms/第2の魔女)ほか
《妖精の女王》
 ナンシー・アージェンタ(S)
 サンドリーヌ・ピオー(S)
 チャールズ・ダニエルズ(C-T)
 ジャン=ポール・フシェクール(C-T)
 ベルナルド・ルーネン(T)
 フランソワ・バゾラ(Br)
 ジェローム・コレアほか
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン

 クリスティが指揮するパーセル2大傑作

 録音:《ディドーとエネアス》1985年7月、《妖精の女王》1989年7月

 クリスティのパーセルが3枚組で復活します。

 《ディドーとエネアス》は、1985年の録音。冒頭の序曲から、気品に満ちており、悲しみをたたえたとにかく美しい録音が際立っております。
 ドミニク・ヴィスの 雰囲気たっぷりの魔法使い、カントール(ドミニク・ヴィスと共にアンサンブル・クレマン・ジャヌカンで演奏してもいた)の若々しいエネアス、そしてロランスがな んともやわらかに歌うディドー、すべての歌がクリスティのマジックともいえる指揮によってこれ以上なく豊かに響きます。

 《妖精の女王》は、シェイクスピアの真夏の夜の夢に基づいた物語。印象的な愛の場面や超自然的現象の場面、音楽の機智に満ちた傑作です。
 才気迸る闊達な 音楽を、クリスティが、めくるめく鮮やかなコントラストと機智で描きだします。
 1989年7月のエクス=アン=プロヴァンス音楽祭で大反響を呼んだ上演を、公演 直後に録音したもので、コンサートマスターは寺神戸亮、通奏低音(チェンバロ、オルガン)にはクリストフ・ルセも参加しているというのもあらためて注目。
 歌唱陣 も、ピオーをはじめ、錚々たる顔ぶれです。
 




DUX


DUX2014
\2700
タンスマン・トリオ・プレイズ・タンスマン
 弦楽三重奏曲第2番(1946)
 セレナード第2番
  (ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)(1937)
 組曲《ディヴェルティスマン》
  (ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための)(1929)*
タンスマン・トリオ
トマシュ・リッテル(ピアノ)*

 トマシュ・リッテルが参加、アレクサンデル・タンスマンの作品集!

 ☆ショパン国際ピリオド楽器コンクールで見事優勝を飾ったポーランドの新星トマシュ・リッテル!
 ☆ポーランドの20世紀を代表する作曲家タンスマンの作品を演奏するために結成されたタンスマン・トリオ!

 タンスマン・トリオは、ポーランドの著名な若い奏者によって結成されました。
 その目的はポーランド出身で20世紀を代表する作曲家アレクサンデル・タンスマン(1897-1986)の知られざる作品を広めることにあります。
 タンスマンはそのキャリアを築くために主にフランスで活動することになりましたが、その作品にはポーランド音楽の影響も見られます。
 今回のアルバムは比較的小さな規模の作品が選ばれていますが、ゲスト奏者としてトマシュ・リッテルが参加しています。
 リッテルは、2018年9月に記念すべき第1回が開催されピアノ・ファン、古楽ファンなどの間で話題となったショパン国際ピリオド楽器コンクールで見事優勝を飾ったポーランドの新星です。
 タンスマン・トリオとトマシュ・リッテルというポーランド期待の若手演奏家たちの妙技をお楽しみください。

 ※録音:2023年9月25日-26日
 
 


DUX20342035
(2CD)
特別価格
\3900
新たなオーケストレーションで描くショパン・ピアノ協奏曲集
マイ・ライフ...ショパン:ピアノ協奏曲集

 ショパン:
  ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
※ユゼフ・ドムジャウ&ラドスワフ・ソプチャクによるオーケストレーション(2023)
ラドスワフ・ソプチャク(ピアノ)
ポドラシェ室内管弦楽団
カジミェシュ・ドンブロフスキ(指揮)

 新たなオーケストレーションで描くショパン・ピアノ協奏曲集!

 ☆2000年、第14回ショパン国際ピアノ・コンクール、ポーランド人最高位のラドスワフ・ソプチャク!
 ☆ユゼフ・ドムジャウ&ラドスワフ・ソプチャクによる新たなオーケストレーションで描くショパンのピアノ協奏曲!

 ピアニストとリスナーに広く愛されているショパンの2つのピアノ協奏曲を新たなオーケストレーションで描いた注目盤が、ポーランドのレーベル「DUX(ドゥクス)」から登場。

 過去には、アルフレッド・コルトーやミハイル・プレトニョフといった偉大なピアニストたちが、ショパンが残した両名曲の大規模なオーケストレーションを試みてきました。
 これら偉大な名曲に新たな可能性を見出したのは、2000年に開催された第14回ショパン国際ピアノ・コンクールで、ポーランド人最高位を果たしたラドスワフ・ソプチャクと、ポーランド国内外の多くのコンクールで受賞歴を持つユゼフ・ドムジャウ。

 この新たなオーケストレーションでは、通常過小評価されがちなオーケストラ・パートの価値を示し、楽譜の副次的要素や楽器間の対話の役割を強調。
 第14回ショパン国際ピアノコンクールから23年という時を経て成熟した音楽家が、ロマン派の名曲の詩的な側面を並外れた方法で示し、これら協奏曲の新たな魅力を見事に見出した今作にご注目下さい。

 ※録音:2023年8月21日ー22日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽学校コンサートホール、スタニスワフ・モニューシュコ・ポドラシェ歌劇場(ポーランド)

 オーケストラ編成:
  1st ヴァイオリン×4、2nd ヴァイオリン×3、ヴィオラ×2、チェロ×2、コントラバス×1
  フルート×1、オーボエ×1、クラリネット×1、バスーン×1、ホルン×1

 
 
 
DUX2026
\2700
ペンデレツキ:協奏曲集 Vol.10
 ペンデレツキ:
  1. ヴァイオリン、ヴィオラ(チェロ)と
   管弦楽のための二重協奏曲
    (ミシェル・ルティエクによる
     フルートとクラリネット版)
  2. ホルン協奏曲 《冬の旅》
   (エヴァ・イェリンスカによるトロンボーン版)
  3-8. フルート(クラリネット)と
   室内オーケストラのための協奏曲
パトリック・ガロワ(フルート/tr.1)
ミシェル・ルティエク(クラリネット/tr.1)
ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン/tr.2)
クシシュトフ・グジボフスキ(クラリネット/tr.3-8)
イェジー・セムコフ・ポーランド・
 シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団
マチェイ・トヴォレク(指揮)

 ポーランドの巨星ペンデレツキ!協奏曲集の第10巻!

 ☆ポーランドの巨星、クシシュトフ・ペンデレツキの協奏曲シリーズの最終巻!
 ☆フランス、ポーランドの管楽器の名手達が織り成すトランスクリプション作品!

 2020年3月29日に86歳でこの世を去った現代のポーランド楽壇を代表する巨匠クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-2020)。
 ペンデレツキが作曲した数々の「協奏曲」を網羅するために、ポーランドのレーベル「DUX(ドゥクス)」が進めてきた協奏曲シリーズの最終巻では、フランス、ポーランドを代表する管楽器の名手達によるトランスクリプション作品を取り上げています。
 ペンデレツキの作品は、他の楽器のためのトランスクリプションや編曲に対する並外れた感受性の高さが特徴的で、本アルバムでも原曲が持つ特徴を損なうことなく、各楽器のソリスト達が作品の魅力を存分に引き出しています。

 ソリストには、2016年にDUXからシンフォニア・ユヴェントゥスとの共演で、ペンデレツキのクラリネット協奏曲の録音で権威あるICMA賞を受賞したミシェル・ルティエク。
 1977年に21歳でフランス国立管弦楽団の首席フルート奏者を務め、近年は指揮者としても国際的に活躍する、フランスの名手パトリック・ガロワ。
 パデレフスキ音楽院でマチェイ・ワコミに、ハンス・アイスラー音楽大学でクリストハルト・ゲスリング(元ベルリン・フィル首席)に、ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーではオラフ・オット(ベルリン・フィル首席)に師事し、2019年からポズナン・フィルハーモニー管弦楽団で第1トロンボーン奏者を務めるヴォイチェフ・イェリンスキ。
 リューベック音楽大学でドイツの伝説的クラリネット奏者、ザビーネ・マイヤーのもとで研鑽を積み、カールスルーエ音楽大学ではヴォルフガング・マイヤーとエドゥアルト・ブルンナーに室内楽を師事。定期的にヨーロッパ中の著名な音楽祭でのソリストとして、また、モーツァルト生誕225周年を記念して結成されたアマデウス・ウィンド・アンサンブル(メンバーは、ロンドン交響楽団の奏者や著名なポーランドの楽器奏者、ソリストなど)のメンバーとして室内楽奏者としても国際的に活躍するクシシュトフ・グジボフスキという傑出した名手たちが名を連ねています。

 ※録音:2023年12月9日ー10日&29日ー30日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)

 
 
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DUX2022
\2700→\2490
ポーランド交響曲の知られざる傑作
 フィテルベルクの交響曲世界初録音!

 グジェゴシュ・フィテルベルク(1879-1953):
  交響曲ホ短調 Op.16(世界初録音)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団

 若きポーランドの一員!フィテルベルクの交響曲世界初録音!

 ☆「若きポーランド(ムウォダ・ポルスカ」の一員、グジェゴシュ・フィテルベルク!
 ☆フィテルベルクが唯一残した交響曲の世界初録音!

 ポーランド楽壇の次代を担う若き名匠、ウカシュ・ボロヴィチが推し進めている知られざるポーランドの音楽家が遺した作品の発掘シリーズに加わるのは、グジェゴシュ・フィテルベルクの交響曲!

 本アルバムでは、現在のラトビア出身のユダヤ系ポーランド人のヴァイオリニスト、作曲家、指揮者として活躍し、シマノフスキ、カルウォヴィチ、ルジツキ、シェルトらと共に若きポーランド(ムウォダ・ポルスカ)の一員でもあったグジェゴシュ・フィテルベルクが作曲した唯一の交響曲を世界初録音。

 フィテルベルクは、著名な指揮者であり、精力的なプロモーターでもあったなど、さまざまな側面を持つ人物としても知られ、1918年のポーランド独立回復、第二次世界大戦後も、ポーランド音楽に多大な影響を与えました。
 1904年に作曲されたこの作品は、交響曲全体の中心的モチーフとなる主題が含まれた第1楽章、旋律美溢れる第2楽章、躍動感と現代的和声を用いた第3楽章など、当時のヨーロッパの流行を吸収した証拠が各所に見られ、フィテルベルクがしばしば指揮をしたカルウォヴィチやカロル・シマノフスキの初期の作品とともに、ポーランドの交響曲の発展における極めて重要な位置を占めています。
 ポーランドの傑出した指揮者であり、忘れ去られた作品のたゆまぬ発掘者でもあるウカシュ・ボロヴィチが、この作品の解釈の可能性を見事に引き出しています。

 ※録音:2023年10月6日、アダム・ミツキェヴィチ大学講堂(ポズナン、ポーランド)

 
 




KAIROS


0022040KAI
\2700
細川俊夫:明暗 ~ サクソフォン作品集
 細川俊夫(b.1955):
  独奏ソプラノ・サクソフォンのための
   「3つのエッセイ」(2016/2019)
  笙とサクソフォン(ソプラノとテナー)のための
   「明暗」(2020/2021)
  ソプラノとアルト・サクソフォンのための
   「3つの愛のうた」(2006)
  ソプラノ・サクソフォンとハープのための
   「弧のうた」(1999/2015)
  テナー・サクソフォン、ピアノ、打楽器のための
   「ヴァーティカル・タイム・スタディ」 II (1993/1994)
大石将紀
 (ソプラノ/テナー/
  アルト・サクソフォン)
宮田まゆみ(笙)
イルゼ・エーレンス(ソプラノ)
吉野直子(ハープ)
大宅さおり(ピアノ)
葛西友子(パーカッション)

 日本語解説付き!大石将紀が吹く細川俊夫のサクソフォン作品集!

 ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品を生み、新作発表の度に大きな話題を呼ぶ現代の日本を代表する作曲家、細川俊夫(b.1955)。
 これまでもKairosレーベルから様々な作品集がリリースされてきた細川俊夫によるサクソフォンのための作品集を、ソリストや東京現音計画のメンバーなどとして幅広く活躍し、細川俊夫が「最も信頼し、尊敬する音楽家」と語るサクソフォニスト、大石将紀がレコーディングしました。
 宮田まゆみ、イルゼ・エーレンス、吉野直子、大宅さおり、葛西友子という共演メンバーの充実ぶりにも注目。
 細川俊夫自身による日本語解説付きです。

 大石将紀は、私が最も信頼し、尊敬する音楽家である。完璧なテクニックを持ち、驚くほど豊かな音楽性に恵まれたこの音楽家は、フランスの古典音楽から現代の最先端の音楽に至るまで、スコアを知的に精密に読み取り、どんな微妙なニュアンスも逃すことなく、その音楽の本質を捉え、繊細に優雅に、そして力強く演奏していく。サクソフォンという楽器は、大石将紀の存在によって新しい「いのち」を与えられている。 (細川俊夫)

 ※録音:2021年9月10日、2022年9月8日&2023年9月8日、武生国際音楽祭(越前市文化センター)
 




NIFC



XNIFCCD658659
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4650
イ・ヒョク ~ 第18回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
 ショパン:
  【CD 1】
   1. 夜想曲第13番ハ短調 Op.48-1
   2. 練習曲第23番ホ短調 Op.25-11《木枯らし》
   3. 幻想曲ヘ短調 Op.49
   4. スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
   5. ワルツ第5番変イ長調 Op.42
   6-9. ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調 Op.35《葬送》
   10. ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
   11-18. ラ・チ・ダレム変奏曲
    (モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》 の
     「お手をどうぞ」による変奏曲)変ロ長調 Op.2
  【CD 2】
   1-4. 4つのマズルカ Op.17
   5-8. ピアノ・ソナタ第3番変ロ短調 Op.58
   9-11. ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21*
イ・ヒョク(ピアノ)
アンドレイ・ボレイコ(指揮)*
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団*
NIFCCD658659
(2CD)
特別価格
\3800

 2021年ショパン・コンクール・ライヴ!韓国勢唯一のファイナリスト、イ・ヒョク登場!

 ☆大人気のショパン・コンクール・ライヴ・シリーズ最新作!
 ☆韓国勢の代表としてファイナルの舞台で輝いた若き天才、イ・ヒョクが登場!

 2021年10月に開催された第18回ショパン国際ピアノ・コンクールは、新型コロナ・ウイルスの影響で1年延期されながらも、極めてレベルの高い才能が各国から集結し、日本人コンテスタントの活躍や全世界オンライン配信などによりかつてない盛り上がりを見せました。
 そして今回、コンクールを主催するポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルよりリリースされるコンクールのライヴ録音シリーズ(ブルー・シリーズ)から久々のニューリリースとして、韓国勢として唯一のファイナリストとなった若き天才、イ・ヒョクが登場します!

 イ・ヒョクは2000年韓国生まれの新星ピアニスト。2012年に12歳でモスクワの「青少年のためのショパン国際ピアノコンクール」を、2016年に16歳で第10回パデレフスキ国際ピアノコンクールをそれぞれ最年少で制すると、2018年の第10回浜松国際ピアノコンクールでは第3位を受賞するなど順調に歩みを続け、2021年の第18回ショパン・コンクールで見事ファイナリストとなりました。
 その後も2022年のロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で亀井聖矢との同時優勝で大きな話題を呼ぶなど飛躍を続けており、今最大級の注目を集める若き才能の一人です。

 ※録音(ライヴ):2021年10月2日-23日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
 
 ※使用ピアノ:シゲルカワイ
 




DYNAMIC


CDS 8036
\2600
ルイージ・アッカルド(チェンバロ)
Harmoniae Varietates~さまざまなハーモニー
 チェンバロ黄金期のイタリア音楽
ルイージ・アッカルド(チェンバロ)
 1. 作曲者不詳 (17世紀初期):Ballo del Granduca 大公の舞踏
 2. ジョヴァンニ・ピッキ(1571-1643):トッカータ
 3. ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ第2番
 4. フレスコバルディ:トッカータ第7番
 5. ベルナルド・ストラーチェ(1637頃-1664以降):トッカータとカンツォン
 6. ストラーチェ:バレット
 7. タルクィニオ・メールラ(1595-1665):カプリッチョ
 8-12. ドメニコ・ツイポーリ(1688-1726):ソナタ第3番
 13-15. アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):トッカータ第4番
 16. A. スカルラッティ:トッカータ第2番
 17. ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):Toccata del II tuono 第2旋法によるトッカータ
 18. パスクィーニ:Bizzarria e Variazione ビッツァーリアと変奏
 19-21. ジョヴァンニ・バッティスタ・ペシェッティ(1704-1766):ソナタ第4番
 22. レオナルド・レーオ(1694-1744): Trattenimento トラッテニメント‛&世界初録音

 使用楽器:18世紀前半のトスカーナ・スタイルの楽器に基づき、アンドレア・ディ・マイオが2021年に製作
 録音:2023年9月 Luigi Accardo's music hall、クレモナ(イタリア)
 総収録時間:69分

 17世紀から18世紀、対位法を重視するバロック期からギャラント様式と呼ばれるメロディ中心のわかりやすい音楽様式が流行した時代のイタリア音楽を収録した1枚。
 アルバムで紹介されるのは、とりわけチェンバロ音楽の発展において重要な働きをした10人の作曲家の作品で、世界初録音のレーオの作品の他、後年の人々に絶大な影響を与えたフレスコバルディのトッカータや、ドイツ全土で愛されたツィポーリのソナタ、旋律の美しいメールラのカプリッチョなど多種多様な曲が楽しめます。
 1985年カリアリ生まれの鍵盤演奏家ルイージ・アッカルドの演奏で。

 
 
 

CDS 7974
\2600
パガニーニ・アンサンブル・ウィーン
パガニーニ:弦楽とギターのための四重奏曲集
  第11番・第6番・第13番

  1-4. 四重奏曲第11番 ロ長調 M. S. 38
   1. Allegro moderato/2. Minuetto - Allegretto/
   3. Larghetto, con passione/
   4. Polacca - Andante mosso
  5-8. 四重奏曲第6番 ニ短調 Op. 5 No. 3 M.S. 33
   5. Allegro/6. Canone a tre - Allegro moderato/
   7. Tema cantabile - Quasi larghetto/
   8. Polacchetta - Allegro con brio
  9-12. 四重奏曲第13番 ヘ長調 M. S. 40
   9. Allegro con brio/10. Minuetto - Allegretto/
   11. Larghetto, tenuto con anima/12. Finale – Prestissimo
パガニーニ・アンサンブル・ウィーン
 マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
 マルタ・ポトゥルスカ(ヴィオラ)
 リリアナ・ケハヨヴァ(チェロ)
 アレクサンダー・スヴェーテ(ギター)

 録音:2022年3月24-25日 Studio Casino Baumgarten、ウィーン(オーストリア)
 総収録時間:66分

 パガニーニは1813年頃から弦楽とギターのための四重奏曲を書き始め、彼の友人や知人たちに捧げました。
 最初の6曲はリコルディ社から作品4及び5として出版されましたが、次の10作品は未発表のままでした。
 1955年に第7番が出版され、後の1972年に彼のコレクションがイタリアに返還されてから少しずつ出版されています。
 このアルバムに収録された第6番は1816年末からその翌年初めに作曲されたと推測される作品。
 第11番は当時としては珍しいロ長調で書かれているものの、全体的にバランスの取れた響きに満たされた優雅な作品です。
 第13番は円熟期の作品らしく、リズミカルな第1主題と抒情的な第2主題、このコントラストのはっきりした第1楽章がとりわけ印象的な曲。
 まるでオペラのアリアを思わせる美しい旋律も至るところに現れます。
 作曲家の名を冠した"パガニーニ・アンサンブル・ウィーン"はパガニーニの研究家として知られる名手マリオ・ホッセンが設立したウィーンを拠点に活躍するアンサンブルです。

 
 




OEHMS CLASSICS


OC1728
\2800
ジンガー・プア(声楽アンサンブル)
地上の巡礼者 19世紀ドイツの宗教声楽曲集
ジンガー・プア(声楽アンサンブル)
 1. ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901):Abendlied Op. 69 No. 3
 2. ラインベルガー:Warum toben die Heiden Op. 40 No. 2
 3. アルベルト・ベッカー(1834-1899):Nach dir, Herr, verlanget mich Op. 59 No. 1
 4. ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):Mache dich auf, werde Licht Op. 81 No. 14
 5. ペーター・コルネリウス(1824-1874):Grablied 「Pilger auf Erden」 Op. 9 No. 4
 6. フーゴー・ヴォルフ(1860-1903): 
  Resignation 「Komm Trost der Welt, du stille Nacht」- 7つの宗教的歌曲 第3番(C.マイスター編)
 7. ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):Die Kapelle am Strande
 8. カール・レーヴェ(1796-1869):Schaffe in mir, Gott, ein reines Herze
 9. アントン・ブルックナー(1824-1896):Locus iste, WAB 23
 10. ラインベルガー:Meditabor in mandatis tuis Op. 133 No. 2
 11. マックス・レーガー(1873-1916):Das Agnus Dei Op. 138 No. 6
 12. マックス・ブルッフ(1838-1920):Palmsonntagmorgen 「Es fiel ein Tau」 Op. 60 No. 9
 13. レーガー:Die Sieben Worte Jesu - 12のドイツ宗教的歌曲 WoO VI/13: VII.
 14. フランツ・リスト(1811-1886):Ave verum corpus S 44
 15. ミヒャエル・ハラー(1840-1915):Surrexit pastor bonus Op. 2 No. 3
 16. ルイーズ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):Vater unser, Op. 61(C. マイスター編)
 17. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):Beati mortui Op. 115 No. 1 - 2つの宗教的男声合唱曲
 18. メンデルスゾーン:Herr, nun lasstest du deinen Diener in Frieden fahren Op. 69 No. 1
 19. ベッカー:Du gabst uns alles

 録音:2022年10月4-7日‛&2-5、8、10-12、14-17、19 2023年5月24-25日‛&1、6、7、9、13、18 Stiftskirche St. Maria Himmelfahrt (Klosterkirche),Pfaffen-Schwabenheim (ドイツ)
 総収録時間:62分

 19世紀は産業革命、技術革命と並行して音楽も発展、多くの作曲家がこれまでの音楽理論のルールから脱却し、自由な作風を模索していきます。
 このアルバムにはこの時代に活躍した作曲家たちの宗教的な合唱作品を収録。
 素朴な美しさが魅力のブルックナーの作品をはじめ、オルガン作品が知られるラインベルガー、バッハ時代のコラールを思わせるレーガーの作品、晩年のリストが書いた内省的な「Ave verum corpus」の他、あまり耳にすることのない作曲家の作品まで幅広い選曲が魅力的な1枚です。
 演奏は1992年3月にデビューして以来、ヨーロッパで絶大な人気を誇る声楽アンサンブル、ジンガー・プア。
 安定のハーモニーから生まれる澄んだ響きが静謐な音響世界を描いています。

 
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS



ICAC 5179
(2CD)
\3900→\3590
BBCのアーカイヴからボールトのライヴ音源
 ベートーヴェン: 「英雄」、シューベルト:「ザ・グレート」ほか
エイドリアン・ボールト(指揮)
 【CD 1】
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770–1827):
   1-4. 交響曲 第3番 変ホ長調 Op. 55 「英雄」
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
    1972年5月10日 ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロンドン
   5. 『献堂式』 序曲 Op. 124  BBCウェールズ管弦楽団
    1973年6月19日 BBCカーディフ放送局コンサートホール
  ヨハネス・ブラームス(1833–1897):
   6-15. ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56a  BBC交響楽団
    1976年10月3日 マイダ・ヴェール・スタジオ、ロンドン/収録時間: 74分
 【CD 2】
  フランツ・シューベルト(1797–1828):
   1-4. 交響曲 第9番 ハ長調 D 944 「ザ・グレート」 BBC交響楽団
    1977年3月2日 ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロンドン
  カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786–1826):
   5. 《オイリアンテ》 序曲 Op. 81 J 291  BBCウェールズ管弦楽団
    1973年6月22日 BBCカーディフ放送局コンサートホール
  ジョアキーノ・ロッシーニ(1792–1868):
   6. 《絹のはしご》 序曲  BBCスコティッシュ交響楽団
    1973年8月4日 BBCグラスゴー放送局コンサートホール
  ルイジ・ケルビーニ(1760–1842):
   7. 《アナクレオン》 序曲  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   1963年3月8日 ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロンドン/収録時間: 79分

 全てライヴ録音(ステレオ)

 【ボールト、名演揃いの初出ライヴ音源集!】
 BBCのアーカイヴから、エイドリアン・ボールトのライヴ音源が登場。いずれもこれまで商業発売の無いもので、Re:Soundのポール・ベイリーが丁寧なリマスターを行い、オリジナル・マスターテープから素晴らしい音を引き出しています。
 中でもメインと捉えられる3曲、ライヴ音源初登場の「英雄」、名演として知られる1972年のスタジオ録音を凌ぐライヴならではの「ザ・グレート」、そして「ハイドン変奏曲」は、演奏がたいへん立派なうえに音質も良く、これらだけでもお宝ものの発掘と言えそうです。
 さらに「献堂式」はボールトにとって初登場レパートリー、「オイリアンテ」はステレオ録音初登場と小品も充実。
 ボールトといえばホルストやエルガー、ヴォーン・ウィリアムズなどの英国音楽の解釈で知られますが、1912-13年にはライプツィヒ音楽院でニキシュに指揮、レーガーに作曲の教えを受けており、ワインガルトナー、フルトヴェングラー、ワルターといったドイツ系の指揮者たちに心酔していたこともあって、ドイツ音楽にもまた多くの名演を残しています。
 これはそんな巨匠の一面を新たな音源で再確認することの出来るという意味でも、たいへん貴重な2枚組です。
 
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ICAB 5180
(6CD)
\7400→\6990
最新リマスターで甦る、BBCに残されたストコフスキーの遺産
レオポルド・ストコフスキー
 BBCレジェンズ・グレート・レコーディングス
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
  【CD 1】
   1-7. グスタフ・マーラー(1860–1911): 交響曲 第2番 ハ短調 「復活」
    レイ・ウッドランド(ソプラノ)、ジャネット・ベイカー(コントラルト)
    BBC合唱団、BBCコーラル・ソサエティ、ゴールドスミス・コーラル・ユニオン、
    ハロー・コーラル・ソサエティ、ロンドン交響楽団
    1963年7月30日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン (BBCプロムス)
    モノラル(ICA Ambient Mastering)/収録時間: 78分
  【CD 2】
   1-4. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906–1975): 交響曲 第5番 ニ短調 Op. 47 「革命」
    ロンドン交響楽団  1964年9月17日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン ステレオ
   5-8. レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958): 交響曲 第8番 ニ短調  BBC交響楽団
    1964年9月15日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン ステレオ/収録時間: 71分
  【CD 3】
   1. アレクサンドル・スクリャービン(1872–1915): 法悦の詩 Op. 54
   2-6. エクトル・ベルリオーズ(1803–1869): 幻想交響曲 Op. 14
    ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
    1968年6月18日 ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロンドン ステレオ
   7. レオポルド・ストコフスキーとデリック・クックの対話(インタビュー約9分)
    収録時間: 78分
  【CD 4】
   1-15. ベンジャミン・ブリテン(1913–1976): 青少年のための管弦楽入門 Op. 34
   16-19. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770–1827): 交響曲 第7番 イ長調 Op. 92
    BBC交響楽団
    1963年7月23日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(BBCプロムス) ステレオ
   20-32. マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946): 恋は魔術師
    グロリア・レーン(メゾ・ソプラノ)   BBC交響楽団
    1964年9月15日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(BBCプロムス)
    ステレオ収録時間: 75分
  【CD 5】
   1. オットー・クレンペラー(1885–1973): メリー・ワルツ
   2. ヴォーン・ウィリアムズ: トーマス・タリスの主題による幻想曲
   3-6. モーリス・ラヴェル(1875–1937): スペイン奇想曲
   7-10. ヨハネス・ブラームス(1833–1897): 交響曲 第4番 ホ短調 Op. 98
    ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
    1974年5月14日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン ステレオ
   11. オットカール・ノヴァーチェク(1866–1900)/ストコフスキー編曲: 常動曲(無窮動) Op. 5-4
    ロンドン交響楽団  
    1964年9月21日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン ステレオ
    収録時間: 78分
  【CD 6】 ボーナス・ディスク(AVRO音源)
   1. ラヴェル: ファンファーレ ~『ジャンヌの扇』
   2-4. セザール・フランク(1822–1890): 交響曲 ニ短調
   5-11. セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953): カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」 Op. 78
    ソフィア・ヴァン・サンテ(メゾ・ソプラノ)‛&10、オランダ放送合唱団‛&6-9、11
    オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
    1970年8月22日 デ・ドゥーレン、ロッテルダム ステレオ/収録時間: 78分

 【最新リマスターで甦る、BBCに残されたストコフスキーの遺産】
 BBC LEGENDSレーベルで発売されていたストコフスキーのライヴ音源5枚と、オランダの総合ラジオ放送協会(AVRO)に残されMediciMastersからCDが発売されていたロッテルダムでのライヴをセットとし、新たにリマスターを施したBOXセットが登場。
 ストコフスキー自身が書き残した彼が理想とする音を目標として、Re:Soundのポール・ベイリーによって丁寧にリマスターが施されており、その特異なアゴーギクや楽器法を鮮明かつダイナミックに楽しむことが出来ます。
 マーラーの「復活」がBBCプロムスで初めて演奏された際の、聴衆を激しい興奮に巻き込んだライヴに始まり、ストコフスキーらしいカオス的な演奏が楽しめるショスタコーヴィチやベルリオーズ、大成功を収めたベートーヴェンの7番や、ブラームスの4番など名演揃いで知られる生まれ故郷のロンドンでの最後の演奏会、得意としたフランクのオランダでの完成度高いライヴなど、収録内容もたいへん素晴らしいものです。
 CD3にはマーラーの交響曲第10番補筆完成でも知られる音楽学者デリック・クックによるインタビュー(英語)も収録。
 セットにブックレットは封入されておらず、収録データなどはスリーブケースに記載されています。
 



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NIFC



XNIFCCD155156
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4650
ルービンシュタイン、祖国でのラスト・コンサート
ラスト・コンサート・イン・ポーランド

 ショパン:ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.21
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73《皇帝》
 ショパン:
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
ウッチ・フィルハーモニー管弦楽団
ヘンリク・チシ(指揮)
NIFCCD155156
(2CD)
特別価格
\3800→\3490

 ルービンシュタイン、祖国でのラスト・コンサート!1975年ウッチでのショパン&ベートーヴェン!

 ポーランド中央部に位置する都市ウッチでユダヤ人の家庭に生まれ、ポーランド、そして20世紀を代表するピアニストの1人として音楽史に大きな足跡を残すアルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)。
 80年にも及ぶキャリアを築いた後、飛蚊症を原因とする視力悪化により1976年に引退したルービンシュタインでしたが、その前年の1975年5月30日に生まれ故郷であるポーランドのウッチにおいて、同地のウッチ・フィルハーモニー管弦楽団(現アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団)との共演で自身のポーランドにおける「最後」のコンサートに臨んでいました。

 今回、ルービンシュタインの家族であるエヴァ、アリーナ、そしてジョンから許諾を得て、このウッチ、そしてポーランドでのルービンシュタインの最後のコンサートの演奏が「NIFC(Chopin Institute/Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)」からリリースされることになりました!
 ウッチ・フィルハーモニー管弦楽団の創立60周年記念のコンサートにソリストとして招かれたルービンシュタインは、ショパン「ピアノ協奏曲ヘ短調」とベートーヴェンの「皇帝」を披露。
 そのキャリアの最晩年において故郷に錦を飾ると共に、その存在の偉大さを改めてポーランド内外に示す記念碑的なコンサートとなりました。

 ポーランドにおけるルービンシュタインの最後の共演オーケストラとなったウッチ・フィルハーモニー管弦楽団(現アルトゥール・ルービンシュタイン・フィル)は2015年に創立100周年を迎え、ワルシャワ・フィルに次ぐ同国における2番目の常設オーケストラでもある由緒ある楽団。
 また、ルービンシュタインの故郷ウッチも、第二次世界大戦でワルシャワが壊滅的な被害を受けた際、ワルシャワ再建が始まる1948年までは事実上の首都としての役割を担ったことでも知られています。

 ※録音:1975年5月30日、ウッチ・フィルハーモニック(ウッチ、ポーランド)
 
 ※レコーディング・スーパーヴィジョン:ポーランド放送(Polskie Radio)
 ※マスタリング:ヨアンナ・ポポヴィチ
 
 ※本録音はフィジカル製品(当CD)としての発売のみとなり、現時点ではストリーミングなどのデジタル・プラットフォームでの配信予定はございません。

 
 



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OBSESSION



MELHQ1002479
(1HQCD)
\4200→\3890
Melodiya名盤復刻!
スピヴァコフ&モスクワ・ヴィルトゥオージの代表的録音
14歳の神童キーシンも登場!

  シチェドリン:カルメン組曲/
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
1-13:
 ウラディーミル・スピヴァコフ(指揮)
 モスクワ・ヴィルトゥオージ
 アルメニア国立室内アンサンブル
 パーカッション・アンサンブル
14-17:
 エフゲニー・キーシン(ピアノ)
 ウラディミール・カフェルニコフ(トランペット)
 ウラディーミル・スピヴァコフ(指揮)
 モスクワ・ヴィルトゥオージ

 スピヴァコフのシチェドリン&ショスタコ、HQCD盤が再生産! ソロはキーシン!

 ☆Melodiya名盤復刻! 14歳の神童キーシンが弾くショスタコーヴィチのコンチェルトと、シチェドリンの「カルメン」。
 ☆スピヴァコフ&モスクワ・ヴィルトゥオージの代表的録音が、HQCDの高音質で甦る!

 ObsessionシリーズによるMelodiyaの名盤復刻! ウラディーミル・スピヴァコフとモスクワ・ヴィルトゥオージの名コンビによる、シチェドリンとショスタコーヴィチのHQCDヴァージョンが再生産されました。
 2021年の現地リリース時点では日本で殆ど流通していなかったため、嬉しい復活&日本上陸となります。
 ビゼーの名オペラをシチェドリンが独創的にアレンジ・再構成した「カルメン組曲」の名演は勿論、当時14歳の神童キーシンがライヴ演奏した白熱のショスタコーヴィチもファン必聴・必携です。

 ※録音:1984年(スタジオ録音)(1-13)、1986年4月27日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ録音)(14-17)/ADD
 
 ※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。
  初回生産分完売後は再生産時期未定となります。(代理店)
 
















4/16(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALIA VOX



AVSA 9958
(2SACD HYBRID)
\4500→\4190
これが本来の姿か
 サヴァールが女性のみのオーケストラを指揮しての「四季」
ヴィヴァルディ:四季/
 レ・ミュジシャン・デュ・コンセール・デ・ナシオン

  [CD1]
   ・≪四季≫op.8~ソネットの朗読とともに
    〔協奏曲第1番「春」 ホ長調 RV 269/
     協奏曲第2番「夏」 ト短調 RV 315/
     協奏曲第3番「秋」 ヘ長調 RV 293/
     協奏曲第4番「冬」 ヘ短調 RV 297〕
   ・ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ヘ長調
    「プロテウス、あるいは逆さまの世界」RV 544
   ・海の嵐 RV 253
  [CD2]
   ・調和の霊感~
    4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV 580
   ・ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV583 より
    アンダンテ(第2楽章)
   ・≪四季≫ op.8~器楽のみ
    〔協奏曲第1番「春」 ホ長調 RV 269/
     協奏曲第2番「夏」 ト短調 RV 315/
     協奏曲第3番「秋」 ヘ長調 RV 293/
     協奏曲第4番「冬」 ヘ短調 RV 297〕
レ・ミュジシャン・デュ・コンセール・デ・ナシオン
ジョルディ・サヴァール(指揮)
アルフィア・バキエヴァ
 (コンサートマスター/ヴァイオリン)
オリヴィア・マネスカルキ(語り)
KKC 6859
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5000

 ヴィヴァルディが音楽監督を務めたピエタ慈善院のオーケストラがモデル!サヴァールが女性のみのオーケストラを指揮しての「四季」!

 録音:2024年1月3-7日、カルドナ修道院/[Disc1] 62:38、[Disc2] 53:46

 サヴァールと女性精鋭奏者のみによるオーケストラの≪四季≫!

 ヴィヴァルディは、1703-1717年頃、ヴェネツィアのピエタ慈善院(オスペダーレ=孤児院) で、音楽監督を務めていました。
 ここでは孤児の少女達が養 育されており、修道院のような生活をしながら音楽の修行にはげみ、彼女たちによる演奏会はヴェネツィアで最も優れた音楽が聴ける場所、とされていました。
 21世紀の今、このヴィヴァルディが音楽監督を務めていたオスペダーレをモデルとしたプロジェクトが動き出します。
 ピリオド楽器を専門とする優秀な女性音楽 家をヨーロッパ各国および世界各国から迎え入れ、ヴィヴァルディ以前からロマン派初期(1600-1830年) までの管弦楽と声楽のレパートリーについて、研究、演奏するための女性たちによるプロジェクトです。
 ル・コンセール・デ・ナシオンが中心になって2019年から毎年開催しているオーディションで選ばれた 優秀な奏者たちの中の、女性によって結成されています。
 タタール出身の傑出したヴァイオリン奏者でありヴィルトゥオーゾ、アルフィア・バキエヴァにも注目の オーケストラです。
 ≪四季≫では朗読ありヴァージョンとなしヴァージョンを収録。非常に細やかな、解像度の高い演奏。ほかの作品でも、室内楽のような趣で、 名手たちが互いを尊重しながらアンサンブルしているのが感じられます。

 

こんな感じで彼女たちは格子の向こうで歌ったり演奏していたらしい。

https://youtu.be/KAr-M5i6v08?si=jcScoQ539j9dBCfk
 



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SUPRAPHON



SU 4338
(5CD)
\8200→\7690

長らく廃盤が続いていたムジカ・アンティカ・プラハの名盤5枚がセットになって登場!
 コジェナーも参加!
 充実の独唱者が参加した名盤が復活!
 ムジカ・アンティカ・プラハによる神秘的でユニークな初期バロック音楽集5枚組!

初期バロックの神秘

 CD1
  クロムニェジーシュのバロック音楽
   ●作者不詳(17世紀後半):ソナタ(3声)
   ●ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680):
    ソナタ第2番(5声)
   ●ウォルフガング・エプナー(1612-1665):
    もろもろの国よ、主を讃めたたえよI
   ●作者不詳(17世紀中頃):ソナタ~2つのヴァイオリンのための
   ●エプナー:いかに幸いなことか
   ●ヘンリクス・アロイシウス・ブルックナー(17世紀):
    ソナタ(4声)
   ●ヨハン・ヨーゼフ・フリクシウス(?-1709):主を賛美せよ
   ●シュメルツァー:バレッティ(4声)
   ● V.ラム(17世紀後半):マニフィカト
   ●作者不詳(17世紀):チャッコーナ(3声)
 CD2
  初期バロック時代のイタリア音楽
   ●マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):
    シンフォニア第2番(2声)
   ●イグナツィオ・ドナーティ(?1575-1638):
    主よ、われ汝に望む
   ●フランチェスコ・トゥリーニ(1589-1656):
    ソナタ第1番(2声)
   ●タルクィニオ・メールラ(1595-1665)われは野の花
   ●ジョヴァンニ・ピッキ(1572-1643):カンツォン第5番(2声)
   ● P.A.マリアーニ(17世紀前半):バスタルダ風カンツォン(2声)
   ●ドナーティ:喜んでください、乙女マリア
   ●ウッチェリーニ:シンフォニアIXX(4 声)
   ●オラツィオ・タルディッティ(1602-1677):愛しきイエスよ
   ●ピッキ:カンツォン第4番(2声)
   ●ジャコモ・アッリゴーニ(17 世紀前半):汝は我が心を痛めたり
   ●ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570?-1622):
    カプリッチョ(4声)
   ●トゥリーニ:ミリーズを祈る
   ●サラモーネ・ロッシ(1570-1630):
    対話形式によるソナタ「ラ・ヴィエーネ」
   ●ビアージョ・マリーニ(1579-1665):
    シンフォニア「ラ・マルティネンガ」
   ●マリオ・カプアーナ(?-1648?):見よ、天使のパンを
 CD3
  アレッサンドロ・グランディとイタリア・バロックの巨匠たち
   ●アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):
    その口で私に口づけを~
     アルト独唱、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
      テオルボとオルガンのための
   ●ジュゼッペ・スカラーニ(17 世紀):
    ソナタ第1番(2声)~
     ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための
   ●グランディ:子らよ、来たりてわれに聞け~
    コルネット、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
     テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:おお、清きものよ(2声)~
    歌、アルト、テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:神がわたしたちを憐れみ~
    ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンのための
   ●グランディ:カエキリア~
    歌、テオルボとオルガンと通奏低音のための
   ●カルロ・ミラヌッツィ(?-1647):カンツォン(5声)~
    ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
     テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:おお、イエスの優しき名~
    テノール独唱、テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:シンフォニア(4声)~
    ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ、
     テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:主よ、我を救いたまえ(2声)~
    歌、テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:おお、慈悲深きイエス~
    2人のテノール、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
     テオルボとオルガンのための
   ●スカラーニ:ソナタ第3番(2声)~
    ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための
   ●グランディ:聖霊来たりたまえ~
    アルト独唱、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
     テオルボとオルガンのための
   ●グランディ:おお、いかに美しきことかな~
    歌、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
     ヴィオローネ、テオルボとオルガンのための
 CD4
  ジョヴァンニ・レグレンツィ:ソナタとモテット集
   ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):
    ●ソナタ「ラ・スクアルツォーナ」
    ●宗教的モテット集より第1番
    ●ソナタ「ラ・クレモナ」
    ●ハルモニア・ダフェッティ・デヴォーティ第1巻より第1曲
    ●宗教的モテット集より第2番
    ●ソナタ「ラ・マリノーナ」(5声)
    ●宗教的モテット集より第9番
    ●ソナタ「ラ・ロゼッタ」(3声)
    ●ハルモニア・ダフェッティ・デヴォーティ第1巻より第6 曲
    ●ソナタ第1番(5声)
    ●宗教的モテット集より第4番
 CD5
  ボヘミア、バロック期のクリスマス音楽
   ●アダム・ヴァーツラフ・ミフナ(1600-1676):
    クリスマスのマグネットとアーチャー
   ●ミフナ:クリスマスの朝の露
   ●アレッサンドロ・ポリエッティ(1600-1683):
    ソナタ ニ長調(4声)
   ●ヴァーツラフ・カレル・ホラン・ロヴェンスキー(1644-1717):
    眠れ、眠れ、ローズバッドよ
   ●ロヴェンスキー:幼きイエスへ
   ●アントニオ・ベルターリ(1605-1669):ソナタ第5番(5声)
   ●ミフナ:クリスマスのゆりかご
   ●アンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1675):
    パドゥアン(5声)
   ●ロヴェンスキー:箱舟の愉快な鳩たち
   ●ロヴェンスキー:全世界が描写されたとき
   ●ポリエッティ:ソナタ ト長調(4声)
   ●ベドジフ・ブリデル(1619-1680):聞いて、おおクリスマス
   ●ミフナ:クリスマスの歓び
   ●ベルターリ:ソナタ第4番(5声)
   ●ブリデル:愛しい子よ、私たちを訪ねておいで
アンナ・フラヴェンコヴァー(ソプラノ)
マグダレーナ・コジェナー(コントラルト)
スタニスラフ・プジェドタ(テノール)
ミハエル・ポスピーシル(バス)
ムジカ・アンティカ・プラハ
パヴェル・クリカル(指揮)

 
 録音:1988年1月~1989年10月(CD1)、1989年4月~1991年3月(CD2)、1993年~1994年(CD3)、1996年4月(CD4)、1993年3月~1993年6月(CD5)/チェコ同胞福音教会(プラハ)

 
 当団はパヴェル・クリカルが1982年に創設したアンサンブル。クリカルは1920年代のアメリカのジャズとダンス音楽の演奏で有名なオリジナル・プラハ・シ ンコペーテッド・オーケストラのバンドリーダーとして活躍した音楽家で、トランペット、ピアノ、オルガンなどを演奏するマルチな才能の持ち主。
 そのクリカル率い る当団は17世紀初頭から18世紀初頭のバロック音楽の復活蘇演と録音に力を入れ、作曲された時代の響きを蘇らせるため、当日の楽器を探し、可能な限り復元。 もちろん当時の調律法で演奏しています。
 メンバーにはマグダレーナ・コジェナーら名歌手も参加しており、高水準の演奏もまた大きな魅力です。

 彼らの功績は計り知れず、それまで知られていなかったイタリア初期バロックの音楽は、今では教会でも頻繁に演奏されるほど人気に。
 今日でも聴き手を魅了するムジカ・アンティカ・プラハの演奏にご注目ください!

 「バロック時代のプラハの音楽」(ANI-108)好評発売中!

 
 




DUX



DUX2039
\2700
ポーリッシュ・ロマンティック・ワークス ~
 ヴィエニャフスキ&ノスコフスキ

  ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
   ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.14(1853)
  ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909):
   交響曲第2番ハ短調 《哀歌的》(1875-1879)
ヴォイチェフ・ニェジュウカ(ヴァイオリン)
パヴェウ・プシトツキ(指揮)
アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団

 ポーランドのロマンティシズム溢れるヴァイオリン協奏曲&交響曲!

 ☆麗しきポーランド・ロマン派の協奏曲と交響曲!
 ☆プシトツキ&ルービンシュタイン・フィル(ウッチ・フィル)が贈る、ヴィエニャフスキ&ノスコフスキ!

 前作「ポーリッシュ・ロマンティック・シンフォニーズ」(DUX1901)では、フランチシェク・ミレツキとユゼフ・ヴィエニャフスキの交響曲を披露したパヴェウ・プシトツキと、彼が2017年から芸術監督を務めるアルトゥール・ルービンシュタイン・フィル(ウッチ・フィルハーモニック)。
 「ポーリッシュ・ロマンティック・ワークス」と題された続編では、兄ヘンリク・ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番と、ポーランド後期ロマン派を代表する作曲家であり、シマノフスキやフィテルベルクらを指導した名教師でもあったジグムント・ノスコフスキの交響曲第2番《哀歌的(Elegiac)》を収録。

 協奏曲でソロを務めるポーランドのヴァイオリニスト、ヴォイチェフ・ニェジウカは、弱冠20歳の若き俊英。現在はウッチのバツェヴィチ音楽アカデミーで研鑚を積みながら、既に国内外の多くの音楽コンクールで優勝し、ポーランドの主要なオーケストラと共演しています。
 濃密なポーランド・ロマンティシズムを感じさせるオーケストラ作品を、ポーランド実力派たちの演奏でどうぞ。

 ※録音:2023年9月、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター・コンサート・ホール(ルスワヴィツェ、ポーランド)
 
 

DUX20532054
(2CD)
特別価格
\3900
古楽と現代音楽の名手による「フーガの技法」!
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080
アンジェイ・シロンザク(ピアノ)

 ☆古楽と現代音楽のスペシャリスト、アンジェイ・シロンザクが弾く「フーガの技法」全曲!

 1985年ルブリン生まれのピアニスト、アンジェイ・シロンザクが弾くバッハの「フーガの技法」全曲。
 2017年からポーランド現代音楽協会のメンバーとなっているシロンザクは、古楽と現代音楽の両面に焦点を当てて活動しており、サルヴァトーレ・シャリーノ、ジョン・アダムズ、ジョン・ケージらの作品をポーランドで最初に演奏したピアニストの一人としても知られ、ウッチの現代音楽祭にも定期的に出演しています。
 バッハのゴルトベルク変奏曲からストラヴィンスキー、サティ、リリ・ブーランジェ、シメオン・テン・ホルト、ラートハウスと多彩なディスコグラフィーを誇り、現在はキェルツェのヤン・コハノフスキ大学で教授を務めるシロンザクが、スタインウェイで表情豊かに描く「フーガの技法」。ポーランド教育・科学省が助成するプロジェクトによるレコーディングです。

 ※録音:2023年8月、キェルツェ(ポーランド)
 
 

DUX2027
\2700
カール・フリードリヒ・アーベルの
 ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏作品集

  アーベル:ドレクセルの写本
クシシュトフ・フィルルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 バロックから古典派へと移り変わる時代のドイツとイギリスで作曲家として、そしてヴィオラ・ダ・ガンバの偉大な名手としてその名を轟かせていたカール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787)のヴィオラ・ダ・ガンバ独奏作品集。
 「ドレクセルの写本」いわゆる「ドレクセル・コレクション」は、アメリカの銀行家であり楽譜収集家であったジョセフ・ウィリアム・ドレクセル(1833-1888)が死の直前の1888年にレノックス図書館に寄贈し、アスター・コレクションとともに現在のニューヨーク公共図書館の始まりとなった作品集で、アルカンジェロ・コレッリの17曲のソナタやアーベルの29曲のガンバ作品等を含む、6,000点以上の貴重な印刷譜や筆写譜、自筆譜等が含まれています。

 ポーランド国立放送交響楽団の常任コントラバス奏者を務め、モダンやバロックのコントラバスから、稀少なパルドゥシュ・ド・ヴィオールを含む多種のヴィオラ・ダ・ガンバまで、様々な楽器を演奏するクシシュトフ・フィルルスが、ヴィオラ・ダ・ガンバの発展と復権に大きな影響を与えてきたアーベルの作品の魅力を雄弁に語ります。

 ※録音:2023年
 




EM RECORDS



EMRCD08283
(2CD)
\5100
『くまのプーさん』の作家で知られるA.A.ミルンの詩
魅惑の場所

 ハロルド・フレイザー=シムソン:
  クリストファー・ロビンの歌/
  プーさんの鼻歌全集/ストーリーズ/
  クリストファー・ロビンのその他の曲/
  さらにクリストファー・ロビンのその他の曲/
  王様の朝食
グラント・ドイル(バリトン)
ジョン・ケンバー(ピアノ)
ブライアン・シブリー(ナレーター)

 『くまのプーさん』の作家で知られるA.A.ミルンの詩に、ハロルド・フレイザー=シムソンが音楽を付けたアルバム。
 ハロルド・フレイザー=シムソンは、イギリスの軽音楽の作曲家でミュージカルの作曲などでも活躍しました。

 ※録音:2019年&2020年、ロンドン
 




PRIMA CLASSICS

PRIMA015
\2700
おとぎ話
 パウル・ユオン(1872-1940):おとぎ話 Op.8
  (チェロとピアノのための)、チェロ・ソナタ Op.54(1912)
 ヤーニス・チェピーティス(1908-1989):
  チェロとピアノのための組曲(1959)
   《おとぎ話「悪魔の生涯」からの3つのエピソード》、
  セレナーデ ニ長調(1939)、スケルツォ(1964)、
  ロマンス イ長調(1965)、
  チェロとハープのためのソナタ(チェロとピアノ版)(1974)
デュオ・アルニカンズ

 おとぎ話にまつわる作品集!

 スイスを拠点に活動するドイツとラトビアの夫婦デュオ「デュオ・アルニカンズ」が贈る、世界初録音を含む「おとぎ話」にまつわる作品集。
 ブラームスの《ハンガリー舞曲集》の編曲者のひとりとしても知られるパウル・ユオンは、スイス系ロシア人の作曲家でドイツで活躍しました。
 アレンスキーやタネーエフに師事しました。
 ヤーニス・チェピーティスはラトビアの作曲家でピアニストでもありました。
 彼はラトビアの民話の悪魔を題材にし、《チェロとピアノのための組曲》を完成させています。

 ※録音:2021年4月
 




PRIMA FACIE


PFCD214
\2700
おしゃべり
 ピーター・ソーン:Dap Dap Da Da Dap
 ピーター・マックスウェル・デイヴィス:
  2台の鍵盤のための4つのレッスン
 エロイーズ・ウェルネル:a many-layered object
 イアン・ファリントン:おしゃべり
 ニコラ・レファニュ:
  「ブロードウッド・バガテル」からの3つの小品
 テレンス・チャールストン:
  2つのクラヴィコードのための5つの小品
 ティモシー・ロバーツ:The Fractal Ground
 アレクサンダー・J・ブラスティン:Idle thoughts of owls
 ピーター・マックスウェル・デイヴィス:
  Farewell to Stromness
テレンス・チャールストン(クラヴィコード)
ジュリアン・パーキンス(クラヴィコード)

 珍しい2台のクラヴィコードのための作品集。これらの作品は優れた音楽家であるテレンス・チャールストンとジュリアン・パーキンスのために特別に書かれました。
 音楽のスタイルはニューオーリンズ・ジャズから無調まで多岐にわたりますが、時折古いスタイルを現代風にアレンジしたものも含まれています。

 ※録音:2023年2月6日-8日
 
 

PFCD217
\2700
メモリアル・アルバム
 アイヴァー・ガーニー:5つのエリザベスの歌
 スティーヴン・ドッジソン:ジプシー・ソングス
 ダリル・ランズウィック:スマート・ソングス
アリソン・トゥルフィット(メゾ・ソプラノ)、他

 アリソン・トゥルフィット(1942-2020)は30代で王立音楽アカデミーに入学し、その後世界クラスの歌手として活躍しました。
 このアルバムでは、若々しい声で歌う1981年に録音されたアイヴァー・ガーニーの歌曲と、70代でも衰えなかった美声で歌い上げるダリル・ランズウィックの歌曲を聴き比べることが出来ます。
 
 


PFCD212213
(2CD)
特別価格 \3900
くまのプーさん
A.A.ミルンの詩による歌曲全集

 ハロルド・フレイザー=シムソン:
  When We Were Very Young/王様の朝食/
  くまのプーさん/Now We Are Six/
  プ-横丁にたった家/不思議の国のアリス
様々なアーティスト

 『くまのプーさん』の作家で知られるA.A.ミルンの詩(と『不思議の国のアリス』で知られるルイス・キャロルの詩)に、ハロルド・フレイザー=シムソンが音楽を付けた歌曲の全集。
 7人の歌手たちによるこのアルバムは子供たちと聴くのにも適した一枚となっています。

 ※録音:2023年1月&5月
 
 

PFCD204
\2700
通過
 ジャイルズ・イースターブルック(1949-2021):
  Aubade for St. Francis/悲しいけれど真実/
  25の変奏曲/通過/アウト・オブ・ザ・パープル/
  クラリネット三重奏曲《Aus dem ersten Grun》
ロジャー・モンゴメリー(ホルン)
キャロライン・ボールディング(ヴァイオリン)
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(ピアノ)
サラ・レオナード(ソプラノ)
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)、他

 Prima Facieレーベルの創設者の一人でもある作曲家&作家ジャイルズ・イースターブルックの追悼記念アルバム。
 彼はあらゆるジャンルで活躍し、音楽だけでなく演劇の分野でもその能力を発揮し、ライターや作曲コンクールの審査員を務めるなど多才な人物でした。
 




BERLIN CLASSICS



0303295BC
\2700
約61分かけた変幻自在な「詩人の恋」
 シューマン「詩人の恋」ピアノ・ソロ変容版


ロベルト・シューマン [1810-1856]
 「詩人の恋」Op.48 (1840, 2020) (ランダル編曲ピアノ独奏版)
01. 「美しい5月に」 3:23
02. 「私のあふれる涙に」 0:55
03. 「バラに、ユリに、ハトに」 3:28
04. 「君の瞳を見つめるとき」 1:24
05. 「私の心をユリの花に沈めてしまおう」 4:50
06. 「聖なるラインの流れに」 4:11
07. 「恨みはしない」 4:45
08. 「そして小さな花が知ったなら」 3:58
09. 「あれはフルートとヴァイオリン」 3:39
10. 「恋人の歌を聞くと」 6:35
11. 「若者は娘を愛し」 4:37
12. 「明るい夏の朝に」 4:18
13. 「夢の中で私は泣いた」 3:18
14. 「夜ごと夢に」 3:16
15. 「古いおとぎ話から」 3:13
16. 「いまわしい想い出の歌」 5:27
クリスチャン・ランダル(ピアノ/Steinway & Sons D-274)

 録音:2023年3月19~20日、エストニア、ラウラスマー、アルヴォ・ペルト・センター

 ジャズと現代音楽の分野で活躍するエストニアのピアニスト・作曲家のクリスチャン・ランダルが、シューマンの歌曲集「詩人の恋」を巨大なピアノ・ソロ作品に変容させて演奏。
 前作の「展覧会の絵」では、約56分かけてソプラノ・サックスとのデュオでジャズ色の濃いアプローチを示していましたが、今回はクラシカルな要素、現代音楽的な要素が強化されています。

 

大規模化した「詩人の恋」

 「詩人の恋」が、クラシック・ピアノの忠実性、ジャズ・ピアノの即興性、現代音楽の非日常性を縦横無尽に行き来するうちに大規模化したユニークな音楽。「詩人の恋」はもともとピアニスティックな主張の強い作品であること、シューマンの音楽が少なからぬ狂気を孕んでいることを考えさせる仕上がりです。

心理表現に長けた「詩人の恋」

 第1曲「美しい5月に」では、恋の喜びは控えめで、あれこれ考えて迷ううちに影もまとうような表現が秀逸。
 通常は愛の喜びとされる第5曲「私の心をユリの花に沈めてしまおう」も5倍ほどの規模に拡大され、揺れ動く心や不安の予感も示されますし、同じく喜びの表現とされる第6曲「聖なるラインの流れに」では、不安のあまり心が壊れ始める様子も描き、後年のライン川とシューマンの関係も匂わせます。一方、失恋してからの第7曲「恨みはしない」では、タイトルとは裏腹に恨み節満載のテキスト内容を中和するかのように明るい美感も示して闇落ちしないように進めるなどその視点は多角的です。


クリスチャン・ランダル (ピアノ)


 1978年、エストニアの首都タリンに誕生。父カレ・ランダル、母ピレット・ランダルはともプロのクラシック・ピアニスト。1984年、6歳からピアノの勉強を開始。1988年に一家でドイツのカールスルーエに移住。カールスルーエ音楽学校(クラシック・ピアノ:ゾントラウト・シュパイデル)、シュトゥットガルト音楽演劇大学(クラシック・ピアノ:、パトリック・オバーン、ジャズ・ピアノ:パウル・シュヴァルツ)、ケルン音楽大学(ジャズ・ピアノ:ジョン・テイラー)、ロンドン王立音楽アカデミー(ジャズ・ピアノ:ジャンゴ・ベイツ)、ニューヨーク市立大学(ジャズ作曲:エドワード・サイモン、ジョン・パティトゥッチ、作曲:ダニエル・シュナイダー)、ニューヨークのマンハッタン音楽学校に入学(ジャズ・ピアノ:ケニー・バロン、ギャリー・ダイアル、フィル・マルコウィッツ、テッド・ローゼンタール)で学んだほか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の夏期講座ヘンリー・マンシーニ・インスティテュートでも2年度に渡って受講。
 その間、2002年にはモントルー・ジャズ・フェスティヴァルのソロ・ピアノ・コンペティションで第2位を獲得。
 2007年にはバーデン・ヴュルテンベルク州ジャズ賞を受賞(賞金15,000ユーロ)。
 クラシック作曲家としてのランダルは、エストニアの現代作曲家、エルキ=スヴェン・トゥール[1959- ]とトゥヌ・クルヴィッツ[1969- ]から大きな影響を受けており、演奏の現場でも、クリスチャン・ヤルヴィやデニス・ラッセル・デイヴィスのような現代音楽に熱心な指揮者たちと交流しています。
 クリスチャン・ランダルのふだんの活動領域はジャズで、ときどき現代音楽、たまにクラシカルといった感じで、クラシカルなピアニストの父カレ・ランダル [1957- ]とは区別がつきやすくなっています。


 
 


0303253BC
\2700
教会オルガンによるオルガン協奏曲演奏の魅力を堪能
 バッハ:チェンバロ協奏曲(オルガン版)+無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]

 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV 1001  アダージョ 03:34
 オルガン協奏曲 ヘ短調(チェンバロ協奏曲第5番 BWV1056)
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV 1001. II. フーガ 05:58
 オルガン協奏曲ニ短調(チェンバロ協奏曲第1番 BWV1052)
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV 1001. III. シチリアーナ 02:47
 オルガン協奏曲 ト短調(チェンバロ協奏曲第7番 BWV1058)
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV 1001. IV. プレスト 04:07  
イェルク・ハルーベック&
 イル・グースト・バロッコ
        アナイス・チェン(ヴァイオリン /無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番)
        ザビーネ・シュトッファー(ヴァイオリン II)、 クリシュナ・ナガラーヤ(ヴィオラ)
        ヨナタン・ペシェク(チェロ)、 フレート・ウーリッヒ(ヴィオローネ)

録音:2022年8月、ドイツ、ポーニッツ、フリーデンス教会
使用オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン製作(1737)

 バッハのオルガン曲全集を制作進行中のハルーベックが、古楽器アンサンブル「イル・グースト・バロッコ」と共に、バッハのチェンバロ協奏曲をオルガン協奏曲にアレンジしたヴァージョンをレコーディング。
 ブックレットには、ストップやペダル、ピッチなどのオルガンに関する詳細な情報も記載されています。

 


ジルバーマン・オルガンを使用

 ライプツィヒ近郊、ザクセン=ゴータ=アルテンブルク公国の荘園集落ポーニッツは、1728年にフォルクマル・ディートリッヒ・フォン・ツェーメンから娘のドロテアとクリスティアーネに継承。2人は1734年に教会を完成させ、1737年にはオルガンをクリスティアーネの夫、カール・アウグスト・フォン・デア・プラニッツとの連名で寄贈しています。オルガン製作者のゴットフリート・ジルバーマンは、ザクセン王国で国王アウグスト3世に仕えており、本来は王国外での仕事は認められませんでしたが、国王がポーニッツの貴族と友人だったことで製作を請け負うことが可能となり、1737年に完成させています。

教会オルガンによる協奏曲演奏

 バロック時代のオルガン協奏曲は小型オルガン(ポジティフ・オルガン)で演奏されることが多いですが、ここではバッハ自身によってオルガン協奏曲に編曲されたと目されるBWV1052が、カンタータと共に教会オルガンで演奏されていた事実に照らし、教会のオルガンを使用しています。教会の大きさがほど良く、また、マルクス・ハイラントによるレコーディングが優秀なため、明晰でありながら量感も十分なオルガン協奏曲サウンドを楽しむことができます。

協奏曲シリーズ第4弾

 ハルーベック&イル・グースト・バロッコによるバッハ協奏曲シリーズは今回が第4弾。第1弾はブランデンブルク協奏曲全曲で、第2弾以降は無伴奏作品が組み合わされたユニークな選曲。昔のコンサートは、組み合わせあり、編曲ありの多種多様な混成タイプも多かったようなので、面白い企画と言えると思います。



イェルク・ハルーベック

 1977年、西ドイツのベックムに誕生。シュトゥットガルトとフライブルクで教会音楽、オルガン、チェンバロをヨン・ラウ
クヴィークとロバート・ヒルに師事したのち、バーゼル・スコラ・カントルムで、アンドレア・マルコンらに師事。
 現在、指揮者、チェンバロ奏者、オルガン奏者として活動する古楽のスペシャリストで、シュトゥットガルト音楽大学で歴史的鍵盤楽器の教授としても活動。
 CDは、Berlin Classics、CPO、Bayer、PAN Classics、Glossa、Hansslerから発売。



イル・グースト・バロッコ(古楽アンサンブル)

 2008年、イェルク・ハルーベックによってシュトゥットガルトで設立。全員がバーゼル・スコラ・カントルムで学んでお
り、レパートリーは17~18世紀の音楽を中心に、コンサートから オペラ、教会音楽まで網羅。曲種によって、室内楽から大
編成のアンサンブルまで対応。
 CDは、Berlin Classics、CPOから発売。

 
 


0303297BC
\2700
美しいハイドンから爆裂AC/DCまで多彩な選曲
 カメレオン


ハイドン [1732-1809] (サクソフォン四重奏のための編曲)
 弦楽四重奏曲第37番 ロ短調 Op.33 No.1 Hob.III:37「ロシア四重奏曲第1番」
  1: I. アレグロ・モデラート 05:03
  2: II. スケルツォ:アレグロ・ディ・モルト 02:06
  3: III. アンダンテ 04:54
  4: IV. フィナーレ:プレスト 03:31

ブロッホ [1880-1959] (チェロとサクソフォン四重奏のための編曲)
 5 「祈り」 04:20

グラズノフ [1865-1936]:サクソフォン四重奏曲 ロ長調 Op.109
 6. I. アレグロ 06:15
 7. II a. カンツォーナ・ヴァリエ. アンダンテ 01:29
 8. II b. 第1変奏 リステッソ・テンポ 01:10
 9. II c. 第2変奏 コン・アニマ 01:09
 10. II d. 第3変奏 ア・ラ・シューマン. グラーヴェ 02:52
 11. II e. 第4変奏 ア・ラ・ショパン. アレグロ 01:58
 12. II f. 第5変奏 スケルツォ、プレスト 01:40
 13. III. フィナーレ、アレグロ・モデラート 06:05

ブラームス [1833-1897] (サクソフォン四重奏とマリンバのための編曲)
 14. 「子守歌」Op.49 No.4 02:35

ガーシュウィン [1898-1937] (サクソフォン四重奏とヴァイオリンのための編曲)
 15. 「ベス、お前はもう俺の女」 05:27

ヴィエト・クオン [1990- ] (サクソフォン四重奏+パーカッション版)
 16. 「かけがえのない大事なもの」~II. 「ベガーズ・レース」 05:36

伝承曲 (サクソフォン四重奏とヴァイオリン、パーカッションのための編曲)
 17. 「ミシルルー」 03:59

アンガス・ヤング [1955- ] & マルコム・ヤング [1953-2017] (AC/DC) (サクソフォン四重奏のための編曲)
 18. 「サンダーストラック(落雷)」 02:55
シグヌム・サクソフォン四重奏団
 ソプラノ・サックス:ブラージュ・ケンペルレ [1987- スロヴェニア/下の画像左端]
 アルト・サックス:ヤコポ・タッデイ [1996- イタリア/下の画像左から3人目]
 テナー・サックス:アラン・ルジャール [1985- スロヴェニア/下の画像右端]
 バリトン・サックス:グエリーノ・ベッラローザ [1984- イタリア/下の画像左から2人目]


エッカルト・ルンゲ(チェロ)
フョードル・ルーディン(ヴァイオリン)
アレクセイ・ゲラシメツ(マリンバ、パーカッション)

 ディジパック表紙のカラフルな姿は大型種のエボシカメレオン。体色が多様に変化するカメレオンのように、さまざまなスタイルの音楽が混在する内容に因むデザインで、ハービー・ハンコックの「カメレオン」が演奏されているわけではありません。
 アルバムはハイドンの弦楽四重奏曲第37番「ロシア四重奏曲第1番」に始まり、グラズノフのサクソフォン四重奏曲での表情豊かな演奏などを経て、最後はロック・バンドAC/DCの「サンダーストラック(落雷)」で締めくくられるという面白い構成。
 ゲストとして、チェロ奏者、ヴァイオリン奏者、パーカッション奏者の計3人がレコーディングに参加しています。

 

 ゲストとして、チェロ奏者、ヴァイオリン奏者、パーカッション奏者の計3人がレコーディングに参加しています。

シグヌム・サクソフォン四重奏団の最新の姿

 グループの活動歴は18年目となり、ソプラノ・サックス以外のパートはこれまで5回メンバーが交代しています。直近のメ
ンバー交代は、2022年にアルト・サックスがアルメニア出身のアラケリアンからイタリア出身のタッデイに引き継がれた時
で、今回の「カメレオン」は、新メンバーによる初めてのアルバム録音となります。

チェロのゲストはアルテミス四重奏団の創設メンバー

 エッカルト・ルンゲ [1967- ]は、シグヌム・サクソフォン四重奏団が修業時代に指導を受けたアルテミス四重奏団で創設
メンバーとして30年間弾いていたチェロ奏者。ここではブロッホの名曲「祈り」をしっとり美しく演奏しています。

ヴァイオリンのゲストはウィーン・フィルのコンサートマスター

 フョードル・ルーディン [1992- ]は、2019年にウィーン国立歌劇場とウィーン・フィルのコンサートマスターに就任。シ
グヌム・サクソフォン四重奏団とツアーも予定されています。ここでは、「ポーギーとベス」の二重唱「ベス、お前はもう
俺の女」で、ベスのパートを弾いているほか、おなじみの伝承曲「ミシルルー」でも共演しています。

パーカッションのゲストは前作の共同制作者

 アレクセイ・ゲラシメツ [1987- ]は、2021年発売のアルバム「Starry Night」をシグヌム・サクソフォン四重奏団と共に
制作しており、ここではブラームスの「子守歌」、ヴィエト・クオンの「ベガーズ・レース」、伝承曲「ミシルルー」で共
演。ゲラシメツは有名なペーター・ザードロの弟子で、師の逝去の翌年、ミュンヘン音楽・演劇大学のティンパニ・打楽器
科教授の後任として後を継いでいます。


 2006年にケルンで結成されたサクソフォン四重奏団「Signum Saxophone Quartet (Signum Saxophonquartett)」は、ラテン語で記号やサインを意味するシグヌムという名を冠したグループ。
 編成はソプラノ・サックス、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックスの4名。結成時のメンバーは、ケルン音楽院とヴュルツブルク音楽院の学生と卒業生。


 
 


0303270BC
\2700
カタリーナ・コンラーディ
 孤独にちなむ個性豊かで魅力的な歌を弦楽四重奏の伴奏で

 ソリチュード(孤独)~


ヴォルフ (シュテファン・ホイケ編曲)
 1. 「メーリケ歌曲集」~「告白」 01:14

伝承歌 (アンドレアス・タークマン編曲)
 2. グリーンスリーヴズ 04:34

クルターグ
 3. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「庭で」 01:23

エドゥアルド・トルドラ (ジョルディ・ドメネク編曲)
 4. 「さだかならぬ歌」 02:56

クララ・シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 5. 「彼女の絵姿」 02:27

クルターグ
 6. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「水が濁り氷になる」 00:34

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 7. 「6つの歌」Op.107~「心の痛み」 01:45

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 8. 「6つの歌」Op.107~「窓ガラス」 01:44

クルターグ
 9. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「時間」 00:52

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 10. 「6つの歌」Op.107~「庭師」 01:28

クルターグ
 11. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20
   ~「たくさんの人がいて彼らは私を取り囲んだ」 00:37

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 12. 「6つの歌」Op.107~「糸を紡ぐ女」 01:25

クルターグ
 13. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「銀色の泡を持つポプラの中で」 01:04

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 14. 「6つの歌」Op.107~「森の中」 01:53

クルターグ
 15. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「夜はブドウのように柔らかい」 00:48

シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 16. 「6つの歌」Op.107~「夕暮れの歌」 02:37

伝承歌 (アンドレアス・タルクマン編曲)
 17. 「カッコー、カッコーが遠くから鳴く」 02:33

シューベルト (アリベルト・ライマン編曲)
 18. 「ミニョン」D.877 13:02

クルターグ
 19. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「私は15年間詩を書いている」 00:34

クララ・シューマン (アリベルト・ライマン編曲)
 20. 「フォルクスリート」 02:04

ジョゼフ・コズマ (ロベール・ジャコブ編曲)
 21. 「枯葉」04:35

エドゥアルド・トルドラ (ジョルディ・ドメネク編曲)
 22. 「海沿いの緑のブドウ畑」 02:09

クルターグ
 23. 「アッティラ・ヨジェフ断章」Op.20~「私は誰とも何の関係もない」 01:28

作者不詳 (ピーター・ウォーロック編曲)
 24. 「おお死よ、われを眠りに」 02:37

ジャック・ブレル (ロベール・ジャコブ編曲)
 25. 「行かないで」 04:10

ヴォルフ (シュテファン・ホイケ編曲)
 26. 「メーリケによる7つの歌」~「祈り」 02:05

カタリーナ・コンラーディ(ソプラノ)
コスモス四重奏団
 ベルナット・プラット(第1ヴァイオリン)
 エレーナ・サテュエ(第2ヴァイオリン)
 ララ・フェルナンデス(ヴィオラ)
 オリオール・プラット(チェロ)

 ルチア・ポップを彷彿とさせる美声と気品ある解釈により、ハンブルク州立歌劇場を拠点に各国で活躍中のソプラノ歌手、コンラーディの新録音。
 彼女の歌曲アルバムはどれも凝った内容ですが、今回はソリチュード(孤独)のさまざまな面を多様な歌によって探求して行くというコンセプト。
 共演はバルセロナのコスモス四重奏団。
 声と弦の響きは相性が良く、弦楽四重奏の変化に富むしなやかな演奏が多彩な収録曲の魅力を際立たせています。

 


ヴォルフ×2

 アルバム冒頭の「告白」(トラック1)は、ひとりっ子だったために親の愛情過多に苦しめられたことを嘆く曲。
 アルバム最後の「祈り」(トラック26)は、主に対して慎ましい施しを求めるもので、ほどほどどの幸せが良いという気持ちが歌われています。ドイツ語歌唱。

イングランドの歌×2

 恋人と土地との別れを悲しむ有名曲「グリーンスリーヴズ」(トラック2)は、オペラ歌手が歌うと少しグロテスクになる
ことも多い曲ですが、コンラーディは清純な美を引き出しています。
 「おお死よ、われを眠りに」(トラック24)は、ヘンリー8世の妻アン・ブーリン [c.1501-1536](エリザベス1世の母)が、処刑を待つ部屋で書いたとされる詩による作品。1611年に出版されたリュートのタブラチュア譜からアーノルド・ドルメッチ [1858-1940]が声とチェンバロのために編曲したものを、ピーター・ウォーロック [1894-1930]が声と弦楽四重奏のために編曲しています。英語歌唱。

カタルーニャの歌×2

 バルセロナの音楽家、エドゥアルド・トルドラ [1895-1962]は、ヴァイオリニスト、弦楽四重奏団員、指揮者として活動しながら作曲もおこなっていた人物。作風は親しみやすく旋律の魅力にも恵まれ、カレーラスやロス・アンヘレスなどカタルーニャの歌手に愛唱されていました。ここでは代表作の「さだかならぬ歌」(トラック4)と「海沿いの緑のブドウ畑」(トラック22)を収録。耽美的な歌を聴かせています。カタルーニャ語歌唱。

シャンソン×2

 ジョゼフ・コズマ [1905-1969]はブダペスト生まれのユダヤ人でショルティの親戚という家系。ブダペスト音楽院で作曲と指揮を学んだのち、ハンガリー国立歌劇場のコレペティートアとして働き、1929年からはベルリン国立歌劇場に所属するものの、ヨーロッパ中で「三文オペラ」などを大ヒットさせていたブレヒトの巡業団に参加する道を選び、ワイルやアイスラーと協働することになります。1933年にナチが政権をとるとフランスに活動の場を移し、7年後にドイツに占領されてからも滞在していたため自宅軟禁となり仕事も禁じられますが、作曲活動は秘密裏に継続。終戦直後に30分ほどのバレエ音楽「ル・ランデヴー」を作曲し、続いて依頼されたマルセル・カルネの映画「夜の門」の音楽に旋律を転用し、ジャック・プレヴェール [1900-1977]が、恋人と別れ過去を懐かしむ詞を付けたのが「枯葉」(トラック21)です。
 ジャック・ブレル [1929-1978]は2千5百万枚以上を売り上げたベルギーのシンガーソングライター。シャンソン「行かないで」(トラック25)は、自身の恋愛の不手際にちなんで、恋人と傷つけ合い孤独になる男を描いています。2回登場するサビのメロディー(00:57~、02:28~)としてリストのハンガリー狂詩曲第6番のラッサン(アンダンテ)の旋律が引用されています。フランス語歌唱。

クララ・シューマン×2

 ハイネの詩による「彼女の絵姿」(トラック5)は、失恋して彼女の肖像画に見入る哀れな男の歌。アメリカのバリトン歌手によって有名になった曲で、「僕は暗い夢の中にいた」の初期ヴァージョンです。
 「フォルクスリート」(トラック20)は同じくハイネの詩による作品。駆け落ちした2人が不幸の中で死んで行くという歌ですが、書かれたのはシューマンとの結婚の年なのが皮肉です。ドイツ語歌唱。

シューマン:「6つの歌」

 ロベルト・シューマン晩年、心を病み始めた時期に書かれた「6つの歌」は心理描写に長けた作品で、ここではクルターグの無伴奏歌曲と組み合わされています。
  第1曲「心の痛み」(トラック7)は「ハムレット」で心を病んで溺死する寸前のオフィーリアの孤独な歌。
  第2曲「窓ガラス」(トラック8)は、失恋の心の痛手と窓掃除の際にガラスが割れて血だらけになった失恋女の孤独を描写。
  第3曲「庭師」(トラック10)は、白馬に跨り駆け抜ける美しい姫に見とれる孤独な庭師の話。
  第4曲「糸を紡ぐ女」(トラック12)は、恋愛話で賑やかな糸紡ぎ部屋の中でひとり孤独な女の悲しみを描いた曲。
  第5曲「森の中」(トラック14)は、ひとり森の中に入り、カップルの蝶や鳥、鹿を見て自分の孤独を嘆く男の話。
  第6曲「夕暮れの歌」(トラック16)は、天空の導きに従い、悩みや不安を解消する決意を示す歌。ドイツ語歌唱。

シューベルト:「ミニョンの歌」

 ゲーテによる「ミニョンの歌」D.877(トラック18)は4曲で構成されていますが、第1曲「ただ憧れを知る者だけが」は、竪琴引きの老人とのデュエットで、同じ歌詞をずらしたり一緒になったりして歌うため通常はカットされて3曲構成となり、曲順も変更されることが多くなっています。
 コンラーディはここで第1曲「ただ憧れを知る者だけが」(01:08~)を独唱曲として扱い、以下、テキスト内容の時系列に従って、第2曲「喋れと言わないでください」(03:31~)、第4曲「ただ憧れを知る者だけが」(07:01~)、第3曲「私を装わせてください」(09:40~)と配置(第4曲と第1曲は同一テキスト)。
 誘拐されドイツに連れてこられて旅芸人一座の踊り子をしているイタリア貴族の娘ミニョンの孤独と、ヴィルヘルム・マイスターへの思いを描いた美しい曲。ドイツ語歌唱。

クルターグの無伴奏歌曲を挿入

 ハンガリーの作曲家、ギョルギー・クルターグ [1926- ]が、ハンガリーの詩人ヨージェフ・アッティラ [1905-1937]の詩の断章に付曲した無伴奏歌曲集「アッティラ・ヨジェフ断章」(全20曲)から8曲を抜粋し、気分転換できるよう各所に大胆に挿入しています。
 そこで示されるのは、アッティラが14歳の時に癌で死去した母のイメージと考えられますが、思い起こす主体であるアッティラ自身が問題を抱えていることから母のイメージも変転。悪夢を示すトラック11などけっこう不気味です。ちなみにアッティラは32歳で鉄道自殺しています。ハンガリー語歌唱。



カタリーナ・コンラーディ(ソプラノ)


 1988年6月13日、キルギスの首都フルンゼ(現ビシュケク)で誕生。ロシア語話者だったコンラーディは、2003年、15歳の時にドイツ語を話せない状態でハンブルクに移住。2009年にピネベルクのヨハネス・ブラームス学校でアビトゥーアを取得。
2013年からベルリン芸術大学で声楽をユリー・カウフマン、現代リートをアクセル・バウニ、リート解釈をエリック・シュナイダーに師事。2014年から2016年にかけてミュンヘン音楽演劇大学で芸術学修士号を取得し、声楽をクリスティアーネ・イーフェン、リートをドナルド・ズルツェンに師事。
 2013年からミュンヘン室内オペラ、2014年からホーフ劇場、2015年からヘッセン州立劇場に出演し、2018年からハンブルク州立歌劇場に所属。ドレスデンのゼンパーオーパーや、バイエルン州立歌劇場、バイロイトなどにも出演。
 一方、現代音楽を含む幅広いレパートリーを持つリート歌手としても知られ、ロンドンのウィグモアホールなどでリサイタルを開催しています。
 また、コンサート歌手としては、2017年にハンブルクのエルプフィルハーモニーのオープニングコンサートに出演し、ヘンゲルブロック指揮で「エグモント」の「クレールヒェンの歌」を披露し、2019年にはハーティング指揮バイエルン放送響とマーラーの「復活」でソプラノソロを歌っていました。


コスモス四重奏団


 ベルナット・プラット(第1ヴァイオリン)、エレーナ・サテュエ(第2ヴァイオリン)、ララ・フェルナンデス(ヴィオラ)、オリオール・プラット(チェロ)により2014年にバルセロナで結成。2015年、コペンハーゲンのカール・ニールセン国際室内楽コンクール第3位、2018年、ハイデルベルク・イレーネ=シュテールス・ヴィルシング財団コンクール第1位、同年、カンブラ・モンセラート・アラベドラ音楽コンクール第1位、2019年、ワイマールのヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクールで第3位獲得。
 以後、ヨーロッパ各地で演奏をおこない、2021年から2024年にかけてはバルセロナでカタルーニャ音楽堂のレジデンス・アンサンブルとしても活動。
 カタルーニャの弦楽器製作者、ダヴィッド・バゲが彼らのために特別に作った楽器を演奏。

 
 

0302685NM
\2700
コーヒーへの熱い思いを音楽化したユニークなアルバム

カーン・ブーラク [1991- ]

1. 「水の脈動」 02:33
2. 「月齢」 05:41
3. 「ハラズに雲はない」 04:46
4. 「ソメートで遅くまで」 03:23
5. 「時を超えたカビラの一杯」 03:47
6. 「カスカラ」 05:43
7. 「ブラック・アズ・ハニー」 04:15
8. 「地面」 01:53
9. 「キンディーの光線」 03:56
10. 「エーテル」 02:28
11. 「追熟」 03:57
ジーモン・ヘーフェレ(トランペット)
カーン・ブーラク(ピアノ、エレクトロニクス)
0302686NM
(LP)
\4200

 録音:ベルリン、フェーラル・ノーテ

 コーヒーを称えるアルバム

 コーヒー好きの作曲家・演奏家のカーン・ブーラク(ピアノ、シンセサイザー)と、ジーモン・ヘーフェレ(トランペット)が共演し、コーヒーへの熱い思いを音楽化したユニークなアルバム。
 ブックレット(英文)にはカーン・ブーラクによる各作品の謎めいた解説が掲載されています。またインパクトのあるアートワークは、カーン・ブーラク自身がハラズの山をデザイン化したものです。

 


ハラズ産コーヒー

 イエメン山間部は晴天率が非常に高く、標高約2千メートルのハラズの風景も連なる山々と青空が印象的。寒暖差の激しい乾燥した気候のおかげでコーヒーの木が強靭化され、絶品のコーヒー豆が生み出されるのだとか。

コーヒーを味わいながらのセッション

 レコーディングは2人の即興セッションに始まり。試行錯誤を経て完成していますが、セッションの合間にはハラズ産コーヒーを味わいながら瞑想するような休憩を入れて進められたということです。


カーン・ブーラク (ピアノ、シンセサイザー)


1991年、ドイツのアーヘンに誕生。トルコ系ドイツ人で、幼少期をトルコのイスタンブールで過ごし、5歳のときにピアノのレッスンを開始。高校時代はシュトゥットガルトでウクライナ生まれのピアニスト、アンドレイ・ユソフにピアノを師事。その後、数学や経済学に寄り道した後、音響工学を学び、ベルリン芸術大学で音響芸術の修士号を取得。さらに作曲も学んで電子音響技術を用いた作品を発表し、カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センターのアーティスト・イン・レジデントとしていくつかの電子音響作品を手掛けています。その後、アコースティック楽器と電子楽器を区別しない独自の電子音響アンサンブルで作曲や編曲、演奏をおこなうようになります。


ジーモン・ヘーフェレ(トランペット)


1994年、ドイツのダルムシュタットに誕生。7歳でトランペットのレッスンを開始。5年後、ラインホルト・フリードリヒの弟子となり、14歳の時にカールスルーエ音楽大学のトランペットクラスに編入。
 BBCラジオ3のニュージェネレーション・アーティスト、ハンブルクのエルブフィルハーモニーからヨーロッパ・コンサートホール協会のライジングスターに推薦され、ドルトムントのコンツェルトハウスが運営するシリーズ「ユンゲ・ヴィルデ」のアーティストにも選出されるなど、短期間のうちに若い世代の最も成功したトランペット奏者の一人として国際的な地位を確立。
 レパートリーは、テレマン、タルティーニ、フンメル、モーツァルトからジョリヴェ、アルチュニアン、ツィンマーマンまで幅広く、特に現代音楽には熱心に取り組んでおり、彼のために書かれたいくつかの作品を初演してもいます。
 CDは、Berlin Classics、Neue Meister、Genuinなどから発売。


 
 
0303300NM
\2700
女性音楽家の千年紀~
 中世の神秘から「ベンツが欲しい」まで

  ヴィジョンズ・オブ・ヴィーナス

ウォリス・バード & スパーク(クラシカル・バンド)

1. ウォリス・バード:「ヴィジョンズ・オブ・ヴィーナス」 03:09
2. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「おお、知恵の力」 02:33
3. エイミー・ビーチ:「蜃気楼」 02:32
4. ビリー・ホリデイ:「ナウ・オア・ネヴァー」 03:31
5. ビョーク:「オセアニア」 03:22
6. エレナ・カッツ=チェルニン:「ファスト・ブルー・ヴィレッジ」 05:32
7. マリア・テレジア・フォン・パラディス:「シシリエンヌ」 03:10
8. ケイト・ブッシュ:「バブーシュカ」 03:27
9. アノーニ:「デイライト・アンド・ザ・サン」 06:09
10. ウォリス・バード:「ドクター・ジェイムズ・バリー」 03:36
11. ジェルメーヌ・タイユフェール:「ピアノのための2つの小品」~ラルゲット 03:07
12. クララ・シューマン:「美しさゆえに愛するのなら」 02:16
13. ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:「美の女神の娘に」 01:41
14. サンディ・ヴォラシュ:「ビリーヴァー」 04:19
15. イザベラ・レオナルダ:ソナタ Op.16-9 03:48
16. エンヤ:「オンリー・タイム」 03:33
17. ジャニス・ジョプリン:「ベンツが欲しい」 01:52
18. キャロル・キング:「(ユー・メイク・ミー・フィール・ライク)ア・ナチュラル・ウーマン」 04:14
ウォリス・バード & スパーク(クラシカル・バンド)
 ウォリス・バード (ヴォーカル & ギター)
 アンドレア・リッター (リコーダー)
 ダニエル・コシツキー (リコーダー&メロディカ)
 ステファン・バラゾヴィッチ (ヴァイオリン & ヴィオラ)
 ヴィクトル・プルメッタズ (チェロ)
 クリスティアン・フリッツ(ピアノ)
0303321NM
(LP)
\4200

 録音:2023年5月、12月、ザントハウゼン、アルテ・ツィガーレンファブリーク、デトモルト、ピョートル・フルマンチク・スタジオ

 12世紀から21世紀、中世から現代に活躍した女性音楽家作品のコレクション。
 国もアイルランド、ドイツ、アメリカ、アイスランド、ウズベキスタン、オーストラリア、オーストリア、ポーランド、イギリス、フランス、イタリアと広範囲。ブックレットには歌詞も掲載。

 

ジャンルを超えた千年紀
 全18曲の内訳は、クラシック×8、ジャズ×2、ポップス×8。ポップスの内容は多彩でジャニス・ジョプリンの無伴奏ソングからヒーリング系のエンヤ、アート系のアントニー・ヘガティ(現アノーニ)まで変化に富んでいます。

クラシカル・バンド「スパーク」の魅力
 6人のメンバーにより、リコーダー、メロディカ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノを演奏する室内アンサンブル。

幅広い表現力を持つヴォーカリストの魅力
 アイルランドのシンガーソングライター、ウォリス・バードはリリカルな曲からドラマティックな曲まで個性豊かに歌いあげる抜群の歌唱力の持ち主。エイミー・ビーチの名曲「蜃気楼」で聴かせる物憂げな表情と、ジャニス・ジョプリンの「ベンツが欲しい」ではまるで別人。特にクラシック歌曲での解き放たれたような幅広い表現が注目されるところです。

 
 

0303264NM
\2700
霧のかかった朝の川岸のイメージを音楽化
 コラテラル・フロー


1. ペーチュ:「川岸」 03:21
2. ペーチュ:「反射」 02:59
3. ディルクス:「潮汐流」 03:01
4. ペーチュ:「クライネス・シルバー」 02:45
5. ディルクス:「赤い自転車」 03:03
6. ペーチュ:「方向転換」 03:45
7. ディルクス:「振り子」 03:53
クレメンス・クリスティアン・ペーチュ(ピアノ)
レーントコ・ディルクス(ギター)
0303263NM
(LP)
\4200

 霧のかかった朝の川岸のイメージを音楽化

 近年、ドイツやオランダを中心にヨーロッパで人気を集めているのが、ヒーリング系でクロスオーバー系なスタイルのクラシック音楽。
 このアルバムでは、ジャズやクラシックなどジャンルを超えて活動するドイツ人ピアニストのペーチュと、同じくドイツ人でダブルネック・ギターの多彩な音を駆使するディルクスが共演。霧のかかった朝の川岸の様子などを美しく描いています。

 


クレメンス・クリスティアン・ペーチュ(ピアノ、作曲/写真左側)


1985年、東ドイツのドレスデンに誕生。ドレスデンのハインリヒ・シュッツ音楽院を経て、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でミヒャエル・フックスにピアノを師事して学位を取得。2010年にマティアス・ベッツェル。その後、トーマス・ツォラーのもとで作曲を研究。レバノン人歌手とドイツ人器楽奏者3人によるグループ「マザー(Masaa)」の創設メンバーでもあります(2018年に退団)。以後、ジャンルを超えて活動中。

レーントコ・ディルクス(ギター、作曲/写真右側)


1979年、西ドイツのバート・ガンダースハイムに誕生。ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でトーマス・フェロウ教授にアコースティック・ギターを師事。クラシック系、ジャズ系、中東系、フラメンコ系などさまざまなジャンルで、ソロのほか、ギター・デュオや室内楽でも活動。2019年からレバノン人歌手とドイツ人器楽奏者3人によるグループ「マザー(Masaa)」のメンバーでもあります。

 



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PIANO CLASSICS



PCL10304
(2CD)
\2600→\2390

行方不明になっていたピアノ大作の世界初録音

 ソラブジ:トッカータ第3番

カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ [1892-1988]

トッカータ第3番 KSS76 (1955) 125:48
 CD1
  1. I: モヴィメント・ヴィーヴォ 13:28
  2. II: アダージョ 7:43
  3. III: パッサカリア 48:31
 CD2
  1. IV: カデンツァ 2:58
  2. V: クワジ・フガート 11:57
  3. VI: コッレンテ 3:20
  4. VII: ファンタジア 16:51
  5. VIII: 間奏曲 4:29
  6. IX: カプリッチョ 8:53
  7. X: エピローゴ~コーダ・ストレッタ 7:38
アベル・サンチェス=アギレラ(ピアノ)

録音:2022年7月、マドリード、コルメナール・ビエホ、エストゥディオ・ウーノ


 行方不明になっていたピアノ大作の世界初録音

 どの流派にも属さずにピアノ音楽のひとつの頂点を示したイギリスの作曲家、ソラブジ[1892-1988]の作品の多くは、異様なまでに高密度で複雑で技巧的で長大という特徴を持っていますが、その音楽には独特の美しさも含まれ、カルト的な人気を得ていることでも有名です。
 今回、半世紀以上も行方不明だったトッカータ第3番の楽譜が発見されたことを受けてクリティカル・エディションが作成され、レコーディングまでおこなわれたことはピアノ音楽好きに歓迎されるところです。
 ブックレット(英文)には、校訂もおこなったピアニストのサンチェス=アギレラによる解説が掲載されています。

 



トッカータ第3番

 曲は10の部分で構成され、バッハに因むパッサカリアは48分かかる大規模なものとなっています。ソラブジ63歳の1955年に作曲されたものの行方不明となり、ソラブジの死後31年が経過した2019年に自筆譜が発見。ソラブジ・アーカイヴがサンチェス=アギレラに連絡を取ったことで、自筆譜からクリティカル・エディションを作成し、2022年7月にオランダのスヘルトーヘンボスで世界初演、2022年7月に世界初録音が実現することになりました。



カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ [1892-1988]

 1892年、イングランド東部エセックス州に誕生。父はゾロアスター教徒の土木技術者で、母はイギリス人。生涯の多くをイングランド南西部ドーセット州のコーフ・キャッスル村で過ごしたという異端の天才。もともとはレオン・ダドリー・ソラブジですが、父親の影響で、ゾロアスター教由来の名であるカイホスルー・シャプルジ・ソラブジという名前を使用していました。
アルカンやブゾーニ、シマノフスキ、レーガー、バッハなどの影響を受けたソラブジは、演奏至難な曲をたくさん作り、さ
らに当時の聴衆や演奏者の態度に腹を立ててそれらの作品の公開演奏を40年ものあいだ禁じたこともあってなかなか普及し
ませんでした。



◆ アベル・サンチェス=アギレラ (ピアノ)


 アベル・サンチェス=アギレラ(アベル・サンチェサギレラ)は、1977年にマドリードに誕生。マドリード王立音楽院で現代音楽に関する修士号を取得して1999年に卒業したのち、ボストンのニューイングランド音楽院で2年間学んでいます。
 音楽と並行して医学の研究もおこない、2006年に生化学と分子生物学の博士号を取得。2011年にボストン小児病院での研修を終えたのち、マドリードの国立心臓血管研究センターで血液幹細胞と白血病の研究に取り組んでいました。
 ピアノの練習も欠かさす、2011年6月に第6回ボストン国際ピアノ・コンクールで第1位と聴衆賞を獲得。2011年8月にはモーツァルテウム音楽大学と楽譜出版社のウニヴェアザールが開催する現代音楽の解釈のためのコンクール「ムジーク・デア・エクストラクラッセ」で第1位。2015年にはアレクサンダー・スクリャービン・コンクール(ザルツブルク)で第1位などと高い評価を得ています。
 2009年リオデジャネイロ、2010年ニース、2011年ブダペスト、2012年サンクトペテルブルク、パリなどこれまでにリサイタルでヨーロッパとアメリカの12カ国を訪れており、2015年にはパリでスクリャービンのソナタ全曲公演も開催。
 現在はマドリードの「ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス」音楽院の教授を務めながら、主に現代音楽の領域で活動をおこなっています。


 
 

PCL10303
\2500
102鍵のステファン・ポレロと、1890年製ブリュートナーを使用
 アーラシュ・ロクニ(ピアノ)
  モソロフ、ヒンデミット、ブラームス、シューマン作品集


アレクサンドル・モソロフ [1900-1973]
 ◆ 2つの舞曲 Op.23/b
     1 I. アレグロ・モルト、センプレ・マルカート 4:42
     2 II. アレグレット 2:03

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 3 ◆ R.シューマンの主題による変奏曲 Op.9 (1854) 17:59

パウル・ヒンデミット [1895-1963]
 ◆ 「組曲1922」 Op.26
     4 I. 行進曲 1:38
     5 II. シミー(舞曲) 3:38
     6 III. 夜曲 6:26
     7 IV. ボストン 5:18
     8 V. ラグタイム 2:27

ロベルト・シューマン [1810-1856]
 ◆ 「色とりどりの小品」 Op.99~「5つの音楽帳」(1841)
     9 I. かなりゆっくりと 1:39
     10 II. 速く 0:46
     11 III. かなりゆっくり、非常にたっぷりと歌って 1:36
     12 IV. 非常にゆっくりと 1:52
     13 V. ゆっくりと 1:37

アレクサンドル・モソロフ [1900-1973]
 ◆ 2つのノクターン Op.15 (1926)
     14 I. エレジアコ、ポーコ・ステンタート 3:44
     15 II. アダージョ 3:53
アーラシュ・ロクニ(ピアノ)


 録音:2021年、フランス、ヴィルティエリー(モソロフ、ヒンデミット)、ケルン、クラヴィーアハウス・ショッケ(ブラームス、シューマン)

 102鍵のステファン・ポレロと、1890年製ブリュートナーを使用

 2種類のピアノを用いたアルバム。20世紀作品のモソロフとヒンデミットでは、全長3mのステファン・ポレロ opus102(102鍵・平行弦)を、ブラームスとシューマンでは1890年製ブリュートナー(88鍵・交差弦)を弾いています。
 演奏はイラン出身のピアニスト、アーラシュ・ロクニ。

 


モソロフ

 「鉄工場」でおなじみのアレクサンドル・モソロフは若い頃はロシア・アヴァンギャルドの旗手で、ピアノ曲も迫力満点。「2つの舞曲」、「2つのノクターン」共にステファン・ポレロの澄んだ響きと余裕のある雄大な響きが生かされています。

ヒンデミット

 ノイエ・ザハリヒカイト(新即物主義)を象徴するのが第3曲「夜曲」でのヒンデミットの「Mit wenig Ausdruck(わずかな表情で)」という指示。ヴィオラ・ソナタでも使っていた指示なのでヒンデミットとしても効果ありと判断したのでしょう。
 アーラシュ・ロクニはこの言葉に注目してひねりを利かせ、「WITHOUT WITH A LITTLE EXPRESSION(無表情ではなく、わずかな表情で)」と英訳してアルバム・タイトルとして表示。ステファン・ポレロの怜悧な音が作品の全情報を引き出しています。

シューマン

 「5つの音楽帳(アルブムブレッター)」は小品5曲から成る小さな曲集。シューマンが1852年に出版した未発表作品のコレクション「色とりどりの小品(ブンテ・ブレッター)」に含まれています。1890年製ブリュートナーの味わいのある音が夢幻的な作品によく合います。

ブラームス

 幻覚・幻聴を経て一時は錯乱状態となって自殺未遂騒動まで引き起こしたシューマンは自宅療養を経て1854年3月に精神病院に入院。入院前日には20歳のブラームスがデュッセルドルフに到着して、シューマン家の手伝いを開始。家には妊娠7か月のクララと5人の子供たち(12歳のマリー、10歳のエリーゼ、6歳のルートヴィヒ、5歳のフェルディナント、2歳のオイゲニエ/8歳のユーリエは祖母宅)が暮らしており、使用人がいたとはいえ大変な状況でした。
 ブラームスは前年10月にシューマン夫妻と知り合い、11月にはシューマンの推薦でブライトコップ・ウント・ヘルテル社と契約に漕ぎつけていたため、恩返しのような形で、2年後にシューマンが亡くなるまでデュッセルドルフを拠点としています。
 「ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9」は、1853年にクララが夫の誕生日祝いのために書いた「ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.20」に触発されたもので、1854年6月と8月に作曲。第10変奏にはクララが幼い頃に書いた「ロマンスと変奏」の主題が織り込まれ、クララも刺激を受けて自分の変奏曲の最後に同じ主題を挿入して改訂。ブライトコップ・ウント・ヘルテル社による出版は、ブラームスの提案で両作品とも1854年11月におこなわれています。入院中のシューマン送られた楽譜を見て称賛しています。

 
◆ アーラシュ・ロクニ(ピアノ)

 1993年、イランの首都テヘランに誕生。子供の頃からピアノに親しみ、15歳からはテヘラン音楽学校でタマラ・ドリゼに師事。続いてアルメニアでジョルジ・ラファエロヴィチ・アバネソフらの指導を受けたほか、ライプツィヒ音楽大学でマルクス・トーマスに、ケルン音楽舞踊大学でクラウディオ・マルティネス・メーナーに師事。18世紀の演奏実践の分野にも興味を持っている彼は、ゲラルト・ハンビッツァーとアンドレアス・シュタイアーからフォルテピアノを、ミヒャエル・ボルクシュテーデからチェンバロの指導を受けてもいます。
 ライプツィヒで行われた第21回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位と聴衆賞を受賞したのち、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、デュッセルドルフのシューマン・ザール、ライプツィヒのゲヴァントハウスで演奏し、以後、イラン、アルメニア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、デンマークなど各地で、ソロと室内楽の両方で活動。また、教育活動にも取り組んでおり、ハノーファー音楽演劇大学の代理教授、ケルン音楽舞踊大学の助手も務めています。
 CDは、Piano Classics、Ars Produktionなどから発売。





<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS



5419793485
(CD)
\3000→\2790
※Blu-ray同時発売
ユンディ・リ(ピアノ)
モーツァルト:ソナタ・プロジェクト~ザルツブルク

 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331『トルコ行進曲付き』
  ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
ユンディ・リ(ピアノ)

5419794739
(2LP)
\5900
※Blu-ray同時発売
 録音:2023年11月23,24日、ザルツブルク、国際モーツァルテウム財団大ホール



 2000年のショパン・コンクール第1位、現代で最も称賛され注目されるピアニストのひとり、ユンディ。
 2020年にリリースした、ユンディ初のワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団を弾き振りした『ショパン:ピアノ協奏曲』では、力強くスピーディーさを持つも、音楽の流れはどこまでも優しく甘美なタッチで奏で、ユンディの新しい表現が現われていました。
 このモーツァルトでユンディは、ショパンが本当に愛した音楽はモーツァルトであったことを証明しています。ショパンが死の床でささやいた「私を偲んでモーツァルトを弾いて」ということばは、モーツァルトの音楽の本質を最もよく表しています。ユンディはモーツァルトの音楽に対し「人間の魂に道徳的美徳や音楽について教える可能性を秘めている」と語っており、この2人の作曲家の人生・・・魅惑的な物語と潜在的な可能性を垣間見た・・・疾走感を重ね合わせながら、そうした曲に併せ持つ、有名なトルコ行進曲付きのイ長調のソナタ、2つの短調のソナタ、ハ短調の幻想曲を、ピアノで語っていきます。

 最近の斬新で自由で華麗な演奏による、一瞬にして驚かせる音楽はここには一切ありません。もともとユンディは「超絶技巧を用いガンガン弾きまくる」というタイプではなく、「曲の奥深くまで分け入り、抒情性を大切にしながら詩的な語り」を大事にしています。このモーツァルトでも、ひとつひとつの音をつむぎ出すかのようで、じっくりと味わい深く聴かせてくれます。それは冷たく厳しくも感じさせるかもしれません。しかし、じっくりとしたテンポによるタッチには温かみが感じられ、驚異的なほど音のひとつひとつが明瞭で、風通しが良く、メロディの対話が絶妙な間隔で行われる。そこにあるモーツァルトは、「こんなにも孤独で、こんなにも美しい」と感じることでしょう。


<映像>

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WARNER CLASSICS(映像)



5419798130
(Blu-ray)
\4400→\3990
※CD、LP同時発売
ユンディ・リ(ピアノ)
モーツァルト:ソナタ・プロジェクト~ザルツブルク

 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
  ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
ユンディ・リ(ピアノ)
 収録:2023年11月23-24日、ザルツブルク、国際モーツァルテウム財団大ホール

<LP>

 

PIANO CLASSICS(LP)


PCL10292
(LP)
\3900
アルヴォ・ペルト:「ラメンターテ(哀歌)」、他 ピケロ(ピアノ)
アルビアク指揮
エストレマドゥーラ管弦楽団

 禅僧ピアニストが問いかける死生観の音楽

 スペインの禅僧ピアニスト、ペドロ・ピケロとスペインの指揮者とオーケストラの共演によるアルヴォ・ペルトの「ラメンターテ(哀歌)」。
 組み合わせは弦楽オーケストラのための「詩篇」と、弦楽オーケストラと鐘のための「ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス」。
 ブックレット(英語・スペイン語)の解説はペドロ・ピケロ自身によるものです。

 
 
















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