≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 6/10〜
マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル
国内盤
映像
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6/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
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BIS SA 1939
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
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オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾
エルガー:
(1)交響曲第1番 変イ長調 Op.55
(2)演奏会用序曲「コケイン」Op.40 |
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・
フィルハーモニー管弦楽団 |
当録音も快演!オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾は交響曲第1番とコケイン序曲!
録音:(1)2012 年5 月、(2)2013 年11 月/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/DDD、5.0
Surround Sound、67’17”
SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008
年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモ。近年BISレーベルより精力的にリリースしておりますが、その最新盤はエルガーの第2
弾で、交響曲第1 番 変イ長調 Op.55 と演奏会用序曲「コケイン」Op.40
です。
エルガーの交響曲第2 番(BIS SA 1879)では同フィルの首席指揮者としての自信と誇りに満ちた堂々たる演奏を披露してくれましたが、当録音も快演で、オラモらしい透き通ったなめらかな美しさを引き出した素晴らしい演奏となっております。
演奏会用序曲「コケイン」Op.40 は、エドワード朝ロンドンの、活き活きとした精彩あふれるさまを音楽的描写した作品で、作品発表後すぐさま成功をおさめたエルガーの最も人気のある作品ですが、近年では演奏機会にそうは恵まれておりません。
旧譜 第1弾 |
BIS SA 1879
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
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サカリ・オラモ(指)&ロイヤル・ストックホルム・フィル
エルガー:
(1)交響曲第2番変ホ長調Op.63
(2)ため息Op.70
(3)悲歌Op.58 |
サカリ・オラモ(指)
ロイヤル・ストックホルム・
フィルハーモニー管弦楽団 |
オラモ& ストックホルム・フィルによるエルガーの交響曲第2番と美しすぎる「ため息」&「悲歌」
録音:(1)(2)2011年6月 (3)2012年8月/ストックホルム・コンサート・ホール、スウェーデン/63’54”
SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008
年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモとの新録音はエルガーです。主軸は交響曲第2
番。この曲は1909-11 年に作曲され、初演は1911
年ロンドンでエドワード7 世の追悼に捧げられました。当録音は初演からちょうど100
年経った記念すべきアルバムです。この他に収録されたのは、ほぼ同時代に作曲された弦楽、ハープとオルガンのために書かれた「ため息」、そして「悲歌」でいずれも哀愁に満ちた美しい演奏です。
オラモはフィンランド出身の指揮者ということからシベリウスをはじめとする北欧の作曲家作品を得意のレパートリーとしていますが、イギリスの音楽、とりわけエルガーのオーケストレーションに魅了され近年積極的に取り組んでおります。この録音でもオラモらしくオケを意欲的に駆使しながら見事にコントロールしております。
2013 年BISレーベルとスウェーデンを代表するストックホルム・フィルとのコラボレーションは30
年目を迎え、その記念に相応しい新録音と申せましょう!
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BIS SA 2056
(SACD HYBRID)
\2600
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斬新な奏法が光るグバイドゥーリナの室内楽
グバイドゥーリナ:
(1)悔い改め (2008)〜チェロ、3本のギター、コントラバスのための
(2)セレナード (1960)〜ギターのための
(3)ピアノ・ソナタ (1965)
(4)ソット・ヴォーチェ (2010/3)〜
ヴィオラ、コントラバス、2本のギターのための |
フランツ・ハラース、
ヤコブ・ケレルマン、
ルーカス・ブラル(Guit)
デボラ・ハラース(Pf)
フィリップ・シュトゥーベンラウフ(Cb)
ハリオルフ・シュリヒティヒ(Va) |
録音:2013 年6 月/バイエルン放送・スタジオ2/DDD、5.0
Surround Sound、70’ 07”
SACD ハイブリッド盤。ソフィヤ・グバイドゥーリナの大規模なオーケストラ作品に比べ、器楽や室内楽はそれほど聴く機会がありません。ここでは彼女が30
歳頃の1960 年代の独奏曲と最近の室内楽が収められています。ギターのための「セレナード」はロシアのギター音楽の権威マターニャ・オフィーに捧げられた作品で、前衛的な所はなく、しっとりした情緒あふれる叙情曲。一方「ピアノ・ソナタ」はいきなり内部奏法で始まる十二音作品。ヴィルトゥオーゾ的なピアノ書法も注目です。新作の室内楽2
篇は、キテレツな奏法発想がグバイドゥーリナならでは。「悔い改め」では、ギターの弦にスーパーボールを落とすなど、遊んでいるようにしか見えない演奏が斬新です。 |
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BIS SA 2005
(SACD HYBRID)
\2600
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パンダにまでなりきるチューバの怪人ボーズヴィーク
(1)オイステイン・ボーズヴィーク:チューバと室内管弦楽のための協奏曲
(2012)
(2)ヨン・オイヴィン・ネス:チューバ協奏曲「悪魔収穫機」(2011)
(3)クリスチャン・リンドベルイ:チューバ協奏曲「恋するパンダ」
(2007-11) |
オイステイン・ボーズヴィーク(チューバ)
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
アークティック・フィル |
録音:2012 年1 月、2013 年2 月/ハーシュタ文化センター/5.0
Surround Sound、68’ 34”
SACD ハイブリッド盤。「チューバの怪人」ボーズヴィーク待望の協奏曲第3
弾。
今回は自作、「トロンボーンの超人」リンドベルイ、現代ノルウェーのネスなど「身内」作品を集めています。リンドベルイのAKB
風タイトルの作品は、「捜し物をするパンダ」「仔ライオン」「恋するパンダ」「抵抗するパンダ〜天安門広場へ行く」「パンダの演説」「丘を登るパンダ…自由の世界へ」という、多分に政治色を匂わせながらもフマジメに展開するリンドベルイらしい作品。一聴の価値ある奇作と申せましょう。 |
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BIS 2116
(2CD)
\5000 →\4590
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ヴィクトル・ウルマン:ピアノ曲全集
CD1
(1)ピアノ・ソナタ第1番Op.10 (1936)
(2)同第2番Op.19 (1938-9)
(3)同第3番Op.26 (1940)
(4)同第4番Op.38 (1941)
CD2
(5)同第5番「わが青年時代から」Op.45 (1943)
(6)同第6番Op.49 (1943)
(7)同第7番 (1944)
(8)シェーンベルクの主題による変奏曲と二重フーガOp.3a
(1933-4) |
クリストフ・シロドー(ピアノ) |
アウシュヴィッツに散ったウルマンの生命力あふれるピアノ曲全集
録音:2010 年2-3 月、2012 年9-10 月/サン・マルセル福音教会(パリ)/DDD、125’
01”
ヴィクトル・ウルマンはナチスから「頽廃音楽」のレッテルを貼られ、アウシュヴィッツ収容所のガス室で殺されたチェコ系ユダヤ人作曲家。46
歳の生涯に彼は7 篇のピアノ・ソナタを残しました。
1 番から4 番までがプラハで、5 番から7 番が収容所で作曲されました。ウルマンはシェーンベルクに作曲を師事したため、作風は無調的で表現主義的。1936
年作の第1 番は、第2 楽章が「グスタフ・マーラー追悼」と題された葬送行進曲となっています。
また1940 年の第3 番の第2 楽章は、モーツァルトが6
歳の時に作曲した「アレグロK.3」に基づく7
つの変奏曲とフーガなのが興味津々。悲惨な人生を歩みながらも、彼の音楽は生命力にあふれています。BIS
レーベルでフェインベルクのピアノ・ソナタ全集をリリースして注目されたクリストフ・シロドーはウルマンの研究家でもあり、深い理解と解釈で曲を再現しています。 |
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名演復活!
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハ
C.P.E.バッハ(1714-1788):
(1)2台のフォルテピアノのための協奏曲
ヘ長調 Wq.46(H 408)
(2)フルート協奏曲 イ短調 Wq.166(H 431)
(3)ハンブルク交響曲第1番 ニ長調 Wq.183/(1
H 663)
(4)ハンブルク交響曲第4番 ト長調 Wq.183/4(H
666)
(5)J.C.バッハ(1735-1782):大序曲 変ホ長調
Op.18(-1 C26) |
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マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
(1)アレクセイ・リュビモフ、
ユーリ・マルティノフ(フォルテピアノ)
(2)ラインハルト・クジャッシュ(フルート) |
BIS のリマスタリングにより蘇ったハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハの名演
録音:(1)2006 年9 月、聖フローリアン教会/(2)(3)2005
年5 月、バード・ラートカルスブルク/(4)(5)2006
年2 月、ライヒェナウ いずれもオーストリア/DDD、78’43”
かつてVMS / Zappel Music レーベルよりリリースされていたマンフレート・フス指揮、ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.
バッハの名作・名演がBIS レーベルによるリマスタリングにより蘇りました。またカップリングのJ.C.
バッハの大序曲 変ホ長調 Op. 18-1 も新たに追加されました。
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンは名プライヤーが集まった古楽アンサンブルでBIS
レーベルをはじめ、数多くレコーディングしております。C.P.E.
バッハ生誕300 周年の2014 年にまた嬉しい1
枚がリリースされたといえましょう。 |
HUNGAROTON
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コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバム
ラフマニノフ:
(1)交響詩「死の島」 Op.29
(2)交響的舞曲 Op.45
(3)ヴォカリーズ Op.34-14 |
ラースロー・コヴァーチュ(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団 |
コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバムはラフマニノフの不気味な風景が広がる「死の島」名作「交響的舞曲」「ヴォカリーズ」
録音:2013 年8 月30 日~9 月3 日、2014 年1
月10 日、ミシュコルツ/DDD、62’43”
このアルバムはラフマニノフの交響詩「死の島」を含む管弦楽曲集です。「死の島」はスイスの画家アルノルト・ベックリンの同名の油彩画に基づく標題のついた音楽ですが、作曲した当時、ラフマニノフは原画を知らず、マックス・クリンガーの「死の島」というモノクロの銅版画からインスピレーションを得て作曲されました。極めて写実的に描かれているので、実際の光景であるかのように思われますが、現実離れした不気味な光景を表現しています。
一方、ラフマニノフ最後の作品である、交響的舞曲
Op.45 は、ラフマニノフ自身、出来栄えに満足していたと言われております。最後は言わずと知れた名曲ヴォカリーズ。ラフマニノフの天才的なメロディを堪能することができます。 |
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エマニュエル・モールのチェロ協奏曲集
エマニュエル・モール(1864-1931):
(1)2つのチェロのための協奏曲 ニ長調 Op.69
(2)チェロ協奏曲嬰ハ短調 Op.64
(3)チェロとオーケストラのための前奏曲
ホ長調 Op.123 |
ペーテル・サボー(チェロ)
ジョルト・ハマル(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団
(1)イルディコー・サボー(チェロ) |
パブロ・カザルス激賞!チェロの優美なメロディが魅力のエマニュエル・モールのチェロ協奏曲集
録音:2013 年9 月16-19 日、2014 年1 月14-16
日、ミシュコルツ、ハンガリー/DDD、70’ 07”
あのパブロ・カザルスが激賞したことで、その作品の素晴らしさが注目されたハンガリーのエマニュエル・モール(1863-1931)。ピアニスト、オルガニストとして活躍したモールでしたが、作曲にも力を入れ様々な作品を生み出しました。その中にはカザルスをはじめ、イザイ、クライスラー、カール・フレッシュといった名だたる演奏家からのオファーによる作品もあります。
ここにおさめられたチェロのための協奏曲集は、モールらしい美しいメロディと雄大なオーケストレーションに富んでおり、とりわけ2
つのチェロのための協奏曲はチェロの高音と低音とが絡み合い、美しい旋律を奏でます。これぞ隠れた名曲と言えましょう。
エマヌエル・モール:チェロのための作品集
CELLO CLASSICS CC 1018 1CD\2400→¥2190
1枚の写真がある。
カザルスと誰かがチェスに興じていて、それをティボーとコルトーがそばから見ている。
カザルスはやや恐縮そうに、しかし残り少なくなった自陣の駒を真剣に見つめている。
ティボーは相変わらず洒落た感じでタバコをくゆらせながら、その戦況を興味深く眺めている。
コルトーはちょっと身を引き気味に、感心した顔つきをしながら、カザルスの対戦相手の次の一手を見守っている。
おそらく次がチェックメイトであろう。
カザルスの対戦相手は、明らかに周りの3人の若者とは違った余裕の雰囲気をかもし出しながら、今、最後の一手を打とうとしている。
もちろんその対戦がどうなったかは知らない。しかしそのたっぷりとした髭をたくわえたカザルスの対戦相手こそ、エマヌエル・モールだった。
エマヌエル・モール(1863-1931)は、イザイやフレッシュ、コルトー、ティボー、そしてカザルスといった偉大なる演奏家たちから天才と絶賛され、多くの作品提供の依頼を受け続けたハンガリーの作曲家。だが残念ながら現在彼の名前を聞くことはまれである。
しかし彼の「チェロ四重奏のための組曲」。これがまあ、とっても素敵な曲だった。
この曲、カザルスやアレクサニアンによって1909年に初演が行われたという彼の代表作でもある。チェロ四重奏という形態自体が珍しいのだが、こちらの想像以上に彫りの深い内容で大満足。劇的で深刻な中に美しい抒情をたっぷり取り込んでくれる本格派作品。カザルスが気に入ったというのもわかる。
しっとり系の弦作品が好みの人は間違いなくはまるでしょう。
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イグナツ・ヨゼフ・プレイエル:フルート四重奏曲集
(1)フルート四重奏曲 ハ長調 Ben319
(2)フルート四重奏曲 ト長調 Ben320
(3)フルート四重奏曲 ヘ長調 Ben321
(4)フルート四重奏曲 イ長調 Ben322
(5)フルート四重奏曲 変ロ長調 Ben323
(6)フルート四重奏曲 ニ長調 Ben324 |
パル・ネーメト(フルート)
ピロシュカ・ヴィターリウシュ(ヴァイオリン)
ゲルゲイ・バラージュ(ヴィオラ)
デネーシュ・カラッソン(チェロ) |
あのプレイエル・ピアノの名を世界に広めたプレイエル作曲によるフルート四重奏曲集
録音:2012 年4 月16-19 日、ブタペスト/DDD、77’11”
イグナツ・ヨゼフ・プレイエルは、マルティン・プレイエルという名の教師の息子として生まれ、幼少の頃よりその音楽的な才能を開花させ、ヴァニュハルにピアノを学び、1772
年からアイゼンシュタットにてヨーゼフ・ハイドンに師事しました。以後、作曲者として成功しましたが、パリに定住後の1807年にピアノ製造会社を興し、あの“プレイエル・ピアノ”
の名を世界に広めました。
古典派の器楽曲を多数作曲したプレイエルですが、当時は人気・実力ともに第一線で活躍しましたが、今日では演奏機会に恵まれておりません。当アルバムでは6
つのフルート四重奏曲が収録されております。非常に親しみやすいメロディと古典派らしい美しい作品です。 |
LIGIA DIGITAL
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For two to play
1-2. J.C.バッハ(1735-1782):ソナタ第6番(*)
3. L.E.ジャダン(1768-1853):アンダンテ・グラツィオーソ(*)
4-6. W.A.モーツァルト(1756-1791):ソナタ
KV 19d(*)
7. T.トムキンス(1572-1656):A Fancy(#)
8. ニコラ・カールストン(17世紀初頭): A
Verse(#)
9-11. D.G.テュルク(1750-1813):ソナチネ ハ長調(♭)
12-14. D.G.テュルク:ソナチネ 変ホ長調(♭)
15-23. J. ハイドン(1732-1809):
先生と生徒Hob.XVIIa:1(15-22/主題と変奏、23/テンポ・ディ・メヌエット)(♭)
24-29. W.A.モーツァルト:アンダンテと変奏曲
KV 501(♭) |
マリー=アンヌ・ダシー&
ジュリー・ウォルフス
(チェンバロ( * )
オルガン(#)
クラヴィコード( ♭)) |
4 手のための様々な作品を様々な楽器で
録音:2013 年8 月12-13 日
モーツァルトのソナタ KV 19d は、1763 から1766
年にかけてのナンネルとのヨーロッパ・ツアーのために作曲されたもの。当時わずか7
歳の少年が書いたとは思えない、様々な表情に満ちた充実のソナタです。
ハイドンの唯一の4 手のための作品「先生と生徒」は、先生が先に旋律を弾き、その後に生徒が同じように弾いて追いかけるような曲。作品ごとに注意深く、チェンバロ、オルガン、クラヴィコード、と楽器を選んだ趣向も魅力。ベルギーで学んだマリー=アンヌ・ダシーと、アムステルダムで学んだジュリアン・ウォルフス、2
人の名手が息の合ったアンサンブルで聴かせます。 |
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「惑星」だけではない!ホルストの美しき合唱作品集
ホルスト(1874-1934):
・リグ・ヴェーダからの合唱賛歌(全4部)(1911)
・2つの東方の絵画(1910)
・葬送歌と祝婚歌詩(1915)
・7つのパート・ソング(1925- 26) |
ニコラ・ジューヴ(ピアノ)
アナイ・ゴードゥマル(ハープ)
カリオプ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ(指揮) |
録音:2013 年10 月29-11 月1 日
ホルストというと、「惑星」ばかりが有名ですが、こんな美しい合唱作品も書いていました!ここに収められている作品は20
世紀の最後の10 年間で再発見されたばかりの作品ですが、1910
から26 年に書かれた充実の作品群。 ホルストは、ヒンドゥーに興味を持っており、その中でも特にリグ・ヴェーダに興味があったといいます。
リグ・ヴェーダは、紀元前1500-900 ごろにサンスクリット語で書かれた、インドでも最古に分類されるヒンドゥー文学。
英語訳はいくつか存在するものの、ホルストはどれにも満足せず、ホルスト自身、世界で一番難しい言語のひとつといわれるサンスクリット語を勉強し、自身で訳をほどこしました。音楽自体に、インド音楽のラーガの影響などを感じる部分は特にありませんが、非常に明るく、聴いた人の気持ちがすがすがしくなるような作品となっています。 |
NAIVE
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クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト
BALKAN FEVER バルカン・フィーバー
1. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ルーマニア狂詩曲
2. iovka kamarovka(バルカン伝統音楽)
3. strange occation(バルカン伝統音楽)
4. koljo(マケドニアの伝統的な歌とダンス)〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
5-10. バルカン音楽〔say bob/ eleno/ kite/
yunus emre/ scherzo/ fire feast〕
11. kalajdzisko oro〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
12. ジプシー・ダンス(バルカン伝統音楽) |
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
MDR 交響楽団
テオドシー・スパソフ(カヴァル)
ミロスラフ・タヂチ&
ヴラトコ・ステファノフスキ(ギター) |
クリスチャン・ヤルヴィ&MDR 交響楽団「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」始動!第1弾は怒濤のバルカン・フィーバー!
録音:2013 年1 月(ゲヴァントハウス(ライプツィヒ))、ライヴ
2012 年より新たにクリスチャン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進をみせるMDR
交響楽団。この度、「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」を始動、今後7
年間にわたって、クリスチャン・ヤルヴィのジャンルを越えた幅広い音楽活動を反映させた興味深いプログラムをお届けします。
注目のシリーズ第1 弾は、「バルカン・フィーバー(バルカンの熱(熱狂)」。諸民族が集う文化のるつぼ、バルカン半島。かつて『ヨーロッパの火薬庫』と称されたこともあるこの地域は、古くはビザンツ帝国の時代より現代にいたるまで、大国の侵略と支配、そして民族同士の動乱を数多く経験してきました。
ここではそんなバルカンの様々な民族音楽に影響を受けたエネスクやコダーイ作品、また、バルカンの伝統音楽を中心にプログラムが編まれています。ゲスト音楽家として、カヴァル(アゼルバイジャン地方で特に広く演奏される横笛)奏者のテオドシー・スパソフ、また、ギターの名手ミロスラフ・タヂチとヴラトコ・ステファノフスキが登場、クラシック—フォーク、そしてフュージョンがミックスされた即興演奏を展開し、コンサートを盛り上げます。
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト、今後はR.
シュトラウスからクレズマー音楽、さらにはスティーヴ・ライヒらの作品も登場予定。クリスチャン・ヤルヴィの熱い音楽活動に、目が離せません!

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OEHMS
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OC1803
\2300→\2090 |
マーラーに至る道
ハンス・ロット:WEGE ZU GUSTAV MAHLER-
1-11.待ちたまえ、お前はすぐにまた休むだろう
〜
バリトンと管弦楽のための歌の旅(エンジョット・シュニーダー翻案)
<プロローグ/さすらい人の夜の歌/インテルメッツォ/すみれ/
インテルメッツォ/2 つの願い/インテルメッツォ/わすれな草/
インテルメッツォ/歌手/エピローグ>/
12-15.交響曲 ホ長調 |
ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)…2.4.6.8.10/
ミュンヘン交響楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮) |
以前は「マーラーのエピゴーネン(亜流)」として認識されていたハンス・ロット(1858-1884)。しかし最近の研究により、実は彼は「マーラーの先駆者」であったことが明らかになり、それに連れて演奏の機会や録音も増えてきたようです。
しかし現在でも、彼の名前を口にする時、なんとなく躊躇ってしまうのはなぜでしょう?それは彼が自身の運命を呪いながら悲劇的な死を迎えたからでしょうか?そんな彼の意思を現代に蘇らせようと試みたのが、このE.シュニーダーが再構築した歌曲集です。
ロットが残したいくつかの歌曲の中から5 曲を選び出し、各々の曲間を現代的なイディオムを用いたフレーズで繋いでいくというものです。この方法は、かのハンス・ツェンダー「冬の旅」に行った再構築(reconstruction)にも似たものであり、元の曲に溢れかえる「音にならない狂気と叫び、感情の爆発」を丁寧にトレースして、改めて見せてくれるものと言えるでしょう。
ただ、どのような方法を試みたとしても、ロットの深層心理を100%描き出すことは永遠に不可能なのですが・・・。
最近大人気の「交響曲」も併せて、この現実と狂気の境界に漂う作曲家の音楽を、名手ハンスイェルク・アルブレヒトの的確なる指揮で心行くまでお楽しみください。 |
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OC654
(SACD-Hybrid 2 枚組)
\3000→\2690 |
マーラー:交響曲 第9 番&第10 番(アダージョ)
<CD1>
1-4.交響曲 第9 番 ニ長調
<CD2>
1.交響曲 第10 番 嬰ヘ長調(1910.未完成)
第1 楽章:Adagio アダージョ |
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮) |
録音 2011 年6 月…CD2, 2014 年1 月…CD1 ケルン
シュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオ
Recording Producer, Editing, 5.0 Mix and
Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer:
Christian Feldgen /SACD Authoring: IngoSchmidt-Lucas,Cybele
AV Studios
シュテンツとケルン・ギュルツェニヒ管によるマーラー(1860-1911)・ツィクルスもこの1
枚で完了となります。最後に登場するのは感動的な第9
番と、第10 番のアダージョ。
第9 番で素晴らしいドラマの構築を堪能したあと、1
枚のディスクに収録されたアダージョ楽章を聴くときには、大いなる満足感とともに一抹の寂しさを覚えずにはいられません。
「大地の歌」と「第10 番全曲」(補筆は誰でもよい)もこの組み合わせで聞きたかった…と。
すでにこのオーケストラの音楽監督の地位を離れたシュテンツ。次回は私たちの前に、どのような音楽を披露してくれるのでしょう?その期待も込めて、何回も繰り返して聞きたくなるアルバムです。
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OC686
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090 |
ブルックナー:交響曲 ヘ短調(習作交響曲) |
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮) |
録音 2013年2月22-26日 ハンブルク ライスハレ
Recording Producer, Editing, 5.0 Mix &
Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer:
Christian Feldgen /SACD Authoring: Ingo
Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
若い頃は、小さな村の補助教員とオルガニストとして生活していたブルックナー(1824-1896)ですが、1863年に、当時管弦楽法を学んでいたオットー・キラーの薦めにより「実習」として作曲したのが、この交響曲へ短調でした。
自作には何度も改作を施したブルックナー、なぜかこの作品には愛着があったらしく、一度も改定されることもなく、また最晩年に自作の譜面を整理した際にも(不要と思った作品は破棄を試みた)この作品はそのまま保存されたといいます。
師であるキッツラーはこの作品を高く評価することはなかったようですが、実際に聴いてみれば、後のブルックナーの精神の萌芽とも言える部分が多々あり、特にスケルツォ楽章などは「まさにブルックナーそのもの」と言える風情を持っています。ブルックナーの交響曲にしては演奏時間も短めであるこの曲。
ブルックナー入門にはうってつけかも知れません。演奏はおなじみシモーネ・ヤング。0番で見せた柔軟な歌い口はここでも健在。終楽章の「ちょっとシューマン風?」(ここら辺がブルックナーらしくない?)と思える主題も丁寧に歌いこまれていきます。
《シモーネ・ヤング ブルックナー 既発リリース》
OC685 交響曲第0番 /OC633 交響曲第1番/OC624
交響曲第3番(1873年版)/
OC629 交響曲第4番「ロマンティック」(1874年原典版)/OC638
交響曲第8番(1887年版) |
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OC883
\2300 |
暗き光 〜ブラームス:歌曲集
1-9.ブラーテンとダウマーによる9つリートと歌
Op.32
<夜に私は急に立ち上がり/もうおまえのところには行かない/
私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く/流れは私のそばでざわめく/
ああ、おまえはもう一度私を/おまえは私が思い違いをしたと言う/
語るもつらいこと/私たちはこうしている/ご機嫌いかが、私の女王様>/
10-13.バスのための4つの厳粛な歌 Op.121
<世の人に起こることは獣にも起こる/
ここにわれ身をめぐらして、すべてのしいたげを見たり/
おお死よ、いかに汝は厳しいことか/たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも>/
14.帰郷 Op.7-6/15.おまえの青い瞳よ Op.59-8/
16.郷愁 Ⅱ Op.63-8/17.五月の夜 Op.43-2/
18.おお涼しい春よ Op.72-3/
19.家もなく、故郷もなく Op.94-5/20.別れ
Op.97-6 |
マルティン・ヘンゼル(バリトン)/
ヘダイェト・ヨナス・ジェッディカー(ピアノ) |
録音 2011年6月11-12日.12月8日.2012年6月9日
チューリヒ,ラジオスタジオ
ドレスデンで生まれ、数々の音楽アカデミーで学んだバリトン歌手マルティン・ヘンゼル。チューリヒの音楽アカデミーではヴェルナー・ギューラに師事しリートを研究。ハルトムート・ヘルの元で研鑽を積んでいたときにはフィッシャー・ディースカウとユリア・バラディにも強く影響を受けたといいます。
チューリヒ歌劇場でデビューし、数々のオーケストラ(バロックも含む)と共演、多くの歌曲やオラトリオを歌っています。そんな彼による「暗き光」と題されたこのブラームス(1833-1897)の歌曲集に耳を傾けてみると「交響曲やピアノ曲でのブラームス」とはまた違った印象を受けるのではないしょうか?
交響曲のようなベートーヴェン譲りの堅固さでもなく、晩年のピアノ曲のような内省的で晦渋さでもない、ブラームスの心の声のようなものが、余すことなく表出されているように思えます。
もちろん「4つの厳粛な歌」のような、全ての世俗的なものから解脱したかのような精神的な作品も含めて、実直で愛すべき人間であったブラームスが透けて見えるような迫真の歌唱です。 |
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OC1806
\2300→\2090 |
トプチャン&アルメニア・フィル
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第6番&第13番
1-3.ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K238/
4.歌劇「フィガロの結婚」序曲/
5-7.ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K415/
8.歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 |
アンドレアス・フレーリッヒ(ピアノ)/
アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団/
エドゥアルド・トプチャン(指揮) |
1927年にアルメニアの首都エレバンに設立されたアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団は、設立当時は作曲家アレクサンドル・スペンディアリアンが召集した18名の団員からなる小さなオーケストラでした。
しかし、その試みは少しずつアルメニアの人々の間に浸透し、少しずつ知名度を得てきたのです。一時期は若きゲルギエフが首席指揮者を務めていたこともありますが、何といってもソ連崩壊後に就任したロリス・チェクナヴォリアンがこのオーケストラの性能を飛躍的に高めたと言えるでしょう。彼は1988年にアルメニアを襲った大地震のときにも、毎週オーケストラを振ることで国民の士気を高め、復興の足がかりを作ったことでも知られています。
現在は、2000年に音楽監督兼主席指揮者の地位に就いたエドゥアルド・トプチャンによって、新たなパワーを与えられています。
このアルバムはピアニストのアンドレアス・フレーリッヒをソリストに迎えたモーツァルト(1756-1791)の2曲のピアノ協奏曲と2曲の序曲を収録したもの。
このオーケストラの持つ底知れぬパワーを生かしながら、上品な味わいも付け加えた好感の持てる溌剌としたモーツァルトとなっています。
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OC010
(CD 3枚組)
\2600→\2390 |
シュテファン・テミング
《CD1…OC598 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 第7番-第12番(リコーダー編)》
1-5.ソナタ ホ長調 Op.5 第11番/
6-9.ソナタ ト短調 Op.5 第7番 (原調:ニ短調)/
10-13.ソナタ ホ短調 Op.5 第8番/
14-18.ソナタ ハ短調 Op.5 第10番(原調:ヘ長調)/
19-22.ソナタ イ長調 Op.5 第9番/
23-33.ソナタ ト短調 「ラ・フォリア」 Op.5
第12番(編曲:F.M.ヴェラチーニ)
《CD2…OC772 G.F.ヘンデル(1685-1759):紳士のフルート》
1.歌劇「リナルド」HWV7-序曲/
2.歌劇「アルチーナ」HWV34-また私を喜ばせにきて/
3.歌劇「ジュリオ・カエサル」HWV17-恋の矢はなつ瞳よ、君を讃えん/
4.歌劇「リナルド」HWV7-麗しい青春の五月を/
5.歌劇「アルチーナ」HWV34-緑の牧場よ/
6.歌劇「アルチーナ」HWV34-幸福な一瞬は/
7.歌劇「アルチーナ」HWV34-ミュゼット/
8.歌劇「アルチーナ」HWV34-私の苦しみを信じて/
9.オラトリオ「サウル」HWV53-シンフォニア/
10.歌劇「アルチーナ」HWV34-君は笑止千万だ/
11.歌劇「リナルド」HWV7-私を泣かせてください/
12.歌劇「リナルド」HWV7-幸運の車に乗って希望が巡る/
13.歌劇「ゴールのアマディージ」HWV11-私の希望/
14.歌劇「リナルド」HWV7-美しい愛と気高い喜び/
15-18.リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-2 HWV360/
19.歌劇「リナルド」HWV7-声よ風よ/
20.オラトリオ「アレクサンダー・バルス」HWV65-穏やかな海岸に私を
《CD3…OC795 J.S.バッハ(1685-1750):フランス&イギリス組曲》
1.チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ
第4番 ハ短調 BWV1017-シチリアーノ/
2.ペダル練習曲 BWV598/
3-7.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807より
<アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレI.Ⅱ/ジグ>/
8.リュート組曲 ホ長調 BWV1006a-前奏曲/
9-15.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
<アルマンド/クーラント/サラバンド/バヴォット/ブーレ/ルール/
15.ジグ/
16-21.フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814
<アルマンド/クーラント/サラバンド/アングレーズ/メヌエット-トリオ/ジグ>/
22.シュープラー・コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645/
23.フーガ ト短調 BWV1000 |
《CD1》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
《CD2》
シュテファン・テミング(フルート&リコーダー)/
<アンサンブル>
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
リンドン・ワッツ(バロック・ファゴット)/
アクセル・ヴィルフ(リュート&テオルボ)/
ローレダナ・ジントーリ(バロック・ハープ)/
オルガ・ミシュラ(プラルテリウム)/
《CD3》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
アクセル・ヴィルフ(リュート) |
録音 《CD1》2007年9月17-21日 スイス チューリヒ,ノイミュンスター教会/《CD2》2010年4月12-15日
ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift St.
Josef/《CD3》2011年1月17-20日 ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift
St. Josef
シュテファン・テミング…1987年ケープタウン生まれ。ミュンヘンとフランクフルト大学でミヒャエル・シュナイダーにリコーダーを学ぶ。様々な音楽コンクールで優勝した後、リコーダー・アンサンブル、古楽アンサンブルに参加。様々な現代音楽作曲家も彼のために曲を書いているなど、すでに彼の演奏は「既に巨匠の域」と絶賛されています。
このセットは、そんな彼のこれまでの3種類の演奏をBOXにしたものです。2007年に録音されたコレッリのソナタ集は、共演したオルガ・ワッツの見事な伴奏を得て、彼らのすばぬけたテクニックによる華麗なる装飾技法と解釈がは世界中で高く評価されたものです。
第2作のヘンデルは、歌劇のメロディをリコーダーに置き換えることでまた違った世界を構築しました。
第3作目のバッハでも、バッハ作品をリコーダーで演奏するために多くの趣向を凝らし、フランス組曲をはじめとしたチェンバロ作品などをリコーダーで吹いています。彼の自然な演奏は、まるでこれらの曲が「もともとリコーダーのために書かれていた」かのような錯覚を覚えるほど。自然で無理のないバッハがここにあります。信じられないような素晴らしいリコーダーの世界を味わってください。 |
Seattle Symphony Media
シアトル交響楽団・自主制作レーベル
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シアトル交響楽団による自主制作レーベル“Seattle
Symphony Media”登場!
ワシントン州シアトルを拠点にするシアトル交響楽団は1903年に最初の演奏会を行い、以降、歴代の音楽監督としては、トーマス・ビーチャム、マニュエル・ロザンタール、ジェラード・シュワルツらがこの任を務めていました。
2011年にシュワルツが退任した後は、フランスの指揮者ルドヴィーク・モルローが音楽監督に就任。更なるレパートリーの拡大を目指しています。
同楽団には第一バイオリンの蒲生彩子、 ビオラの小久保さやか、
トロンボーンの山本浩一郎が在籍していることで知られ、日本でも人気の高いオーケストラです。
楽団が拠点としているベナロヤ・ホールは1998年に開館。2500人のキャパシティを誇る大ホールは、内装、響きの素晴らしさに加え、壮大なパイプオルガンも設置されるなど、音響の面でも注目されるスポットです。 |


SSM-1001
\2300→\2090 |
アンリ・デュテュー:交響曲 第1番 他
1-4.交響曲 第1番
5-9.チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」
10-15.時の影
<時間/不吉な大気の精/影たちの記憶/間奏曲/
光の波/蒼きドミナント> |
グザヴィエ・フィリップ(チェロ)…5-9/
ベンジャミン・リチャードソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
ケプラー・スワンソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
アンドリュー・トーガソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮) |
録音 2012年11月14-18日 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
現在シアトル交響楽団の音楽監督を務めているのは、フランス生まれの指揮者リュドヴィク・モルローです。彼は常にこの交響楽団と革新的な演奏会を試み、地域社会との連携にも力を尽くしています(彼はまた、モネ劇場交響楽団で首席指揮者を務めていて、こちらのオーケストラとも斬新かつ素晴らしいコンサートを実施しています)。
そんな彼によるこのシアトル交響楽団との一連の演奏は、現在の音楽市場にとても意味深いものとして投入されることでしょう。
最初のアルバムは、モルローとも個人的に関わりの深い作曲家、デュテュー(1916-2013)の交響曲第1番とチェロ協奏曲、そして「時の影」という意欲的で、かつ難易度の高い曲が選ばれています。
古典的な形式を用いながらも、多くの試みがなされている「交響曲第1番」での色彩感溢れる躍動的な響き、冒頭のチェロの響きが悩ましさを誘う「チェロ協奏曲」、小澤征爾の委嘱によって書かれた神秘的な「時の影」。このオーケストラの力量と、モルローの好みを伺い知ることができる見事なアルバムとして仕上がっています。 |
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SSM-1002
\2300→\2090 |
ラヴェル&サン=サーンス:作品集
1.モーリス・ラヴェル(1875-1937):道化師の朝の歌/
2.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)/
3-6.ラヴェル:スペイン狂詩曲
<夜への前奏曲/マラゲーニャ/ハバネラ/祭り>/
7-10.カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
交響曲 第3番 ハ短調「オルガン付き」Op.78 |
ジョセフ・アダン(オルガン)…7-10/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮) |
録音 2013年9月19-21日…1-6, 2013年6月27-30日…7-10
ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
1998年にオープンしたベナロヤ・ホールは、シアトル交響楽団の本拠地であり、4489本のパイプを有する壮大なオルガンが備え付けられていることでも知られています。
このフランス音楽集は、メインの曲にサン=サーンスの交響曲第3番を置くことで、その素晴らしいオルガンをフィーチャーした魅力的なサウンドを楽しむことができるというものです。
もちろん、ラヴェルの数々の曲も実に色彩豊かであり、またどの曲も明快なリズムの切れが感じられるものであり、このフランス風ともスペイン風とも言える微妙な色合いを的確に塗り分けた演奏は、本当に高く評価されるものでありましょう。
ライブ収録のため曲の終わりには拍手が入っていますが、これがまた親密で熱狂的なものです。 |
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SSM-1003
\2300→\2090 |
アイヴズ/カーター/ガーシュウィン:作品集
1-5.チャールズ・アイヴズ(1874-1954):交響曲第2番/
6.エリオット・カーター(1908-2012):インスタンス/
7.ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人 |
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮) |
録音 2012年6月14-17日…1-5, 2013年2月7-10日…6,
2011年9月17.29日,10月1日…7 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
20世紀のアメリカ音楽集。こういう音楽では指揮者のバランス感覚とリズム感が問われるものですが、その点でもモルローは文句なしの素晴らしさを見せます。
様々な曲のコラージュであり、下手すると「とりとめなく」曲が進んでしまうアイヴズの交響曲も全ての面をびしっと締めたスマートな演奏が楽しめます。
到底一度聞いただけでは判別しにくいほどの対位法が張り巡らされているカーターの「インステンス」は1世紀を超えて生きた大家の最後の管弦楽作品であり、この演奏が世界初公演となったのでした。
ガーシュウィンでの自然な息遣いも聞き所でありこのオーケストラの底力を見せてくれる名演です。 |
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SSM-1004
\2300→\2090 |
ガブリエル・フォーレ:作品集
1-4.組曲「マスクとベルガマスク」Op.112
<序曲/メヌエット/ガヴォット/パストラール>/
5.幻想曲 Op.7(Y.タルミによるフルートと管弦楽版)/
6-9.組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
<前奏曲/糸を紡ぐ女/シシリエンヌ/メリザンドの死>/
10.子守歌 Op.16/11.エレジー Op.24(チェロと管弦楽版)/
12-17.組曲「ドリー」Op.56(H.ラボーによる管弦楽版)
<子守歌/ミ-ア-ウ/ドリーの庭/キティのワルツ/
優しさ/スペインの踊り>/
18.パヴァーヌ Op.50(合唱と管弦楽版) |
イーフェ・バルタチグル(チェロ)…11/
ダマーレ・マクギル(フルート)…5/
シアトル交響楽団&合唱団(…18)/
リュドヴィク・モルロー(指揮) |
フォーレ(1845-1924)の優しく流麗な音楽は、ラヴェルやサン=サーンスとはまた違った肌触りを持っています。
ここに収録された作品は、比較的珍しいものが多く、例えば本来ピアノ連弾版として書かれた組曲「ドリー」は、アンリ・ラボーがオーケストラ用に編曲した版を使い、もともとの精緻で愛らしい雰囲気を存分に生かした、躍動感溢れる音楽として描いています。
パヴァーヌも、あまり聞くことのない合唱付きヴァージョンが選ばれています。
ソロを担当しているのは、各々オーケストラの首席奏者であり、ここを聞くだけでもオーケストラの技術の高さを存分に味わうことができるでしょう。全てにおいて満足のいく素晴らしいフォーレです。 |
SONO LUMINUS
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DSL-92175
(CD+Blu-ray Audio)
\2300 |
クロード・ドビュッシー:ピアノ作品集
1.美しき夕暮れ(ピアノ編)/2.喜びの島/
3.子供の領分-小さな羊飼い/
4.スティリー風タランテッラ/5.エレジー/
6.12の練習曲-第5番 オクターブのために/
7.ロマンティックなワルツ/8.レントよりもおそく/
《前奏曲集 第2集》
9.霧/10.枯れ葉/11.ヴィーノの門/
12.妖精たちはあでやかな舞姫/13.ヒースの草むら/
14.ラヴィーヌ将軍、風変わりな/
15.月の光が降り注ぐテラス/16.オンディーヌ/
17.ピックウィック氏をたたえて/18.エジプトの壷/
19.交替する3度/20.花火 |
マイケル・レヴィン(ピアノ) |
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0
24-bit/192kHz LPCM
現在、アメリカでカリスマ的人気を誇るピアニスト、マイケル・レヴィン。1984年にリンカーン・センターで行われたデビュー・コンサートにおいて、ニューヨーク・タイムズ誌が「はかり知れない才能と技術は、彼に際立った成功をもたらす」と絶賛したことでも知られています。
彼は40曲以上のピアノ協奏曲のレパートリーを持ち、世界中のオーケストラと共演、着々と大家への道を歩んでいるのです。そんな彼の新作は「美しき夕暮れ」と題されたドビュッシー(1862-1918)の前奏曲第2巻をメインとした作品集です。
メインとなる前奏曲第2集の完成度の高さはもちろんのこと、彼自身がセレクトしたという小品の表現力が半端なく素晴らしいのです。例えば、ついつい聞き流しがちな「レントよりもおそく」。
ここでの不思議な旋律の、行間に張り巡らされた緻密な和声についてここまで丁寧に解きほぐした演奏があるでしょうか?もちろんこのレーベルが自慢する素晴らしい録音技術も手伝って、ピアノが放つ無限の響きの色がきちんと捉えられているからこその、この浮遊感ある美しさが実現したに違いありません。
ドビュッシーの磨きこまれた音が聞きたい人にオススメしたい1枚です。 |
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DSL-92176
(CD2枚組+Blu-ray Audio)
\3000 |
ジャン=マリー・ルクレール:2台のヴァイオリンのためのソナタ全集
Op.3&Op.12
<CD1>
1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番
ト長調 Op.3-1/
4-6.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番
イ長調 Op.3-2/
7-9.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番
ハ長調 Op.3-3/
10-12.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番
ヘ長調 Op.3-4/
13-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番
ホ短調 Op.3-5/
16-19.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番
ニ長調 Op.3-6/
<CD2>
1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番
ロ短調 Op.12-1/
4-7.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番
ホ長調 Op.12-2/
8-11.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番
ニ長調 Op.12-3/
12-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番
イ長調 Op.12-4/
16-18.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番
ト短調 Op.12-5/
19-22.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番
変ロ長調 Op.12-6 |
グレック・エヴェル(ヴァイオリン)/
アダム・ラモッテ(ヴァイオリン) |
録音 2013年6月11-14日,7月17-20日 ヴァージニア,ボイス
ソノ・ルミナス・スタジオ<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1
24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
現在、このフランスバロック音楽の大家であるジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)の音楽はどれ程の人々が愛しているのでしょうか?
フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者であり、いくつもの素晴らしいヴァイオリン作品を残すも、私生活は謎が多く、その最期も悲惨なものであったとされる彼。そんな彼の作品は演奏される機会さえ増えれば、もっと広まって行くはずです。
このアルバムはそんなルクレールを認知させる手がかりとなるものです。アメリカの2人の若手ヴァイオリニストによる親密、かつ緊張感溢れるこれらのソナタ。ヴァイオリンの音のみが静かな火花を散らすものですが、ここでは最新の技術により、この微妙で繊細な音がくっきりと捉えれらており、特にBlu-rayディスクには、ホールの空気感も含めた全てが余すことなく収録されています。
一度聞いたら忘れられない美音。そんな言葉がぴったりのアルバムです。
※Blu-ray DISCには2枚分のCDが全て通し番号で収録されています。 |
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DSL-92177
(CD+Blu-ray Audio)
\2300 |
モハメド・フェイルーズ:作品集
1.タハリール/
2-7.交響曲 第3番「詩と祈り」
<第1楽章:カディッシュ/第2楽章:子守歌/ミニヤーン/
第3楽章:夜の幻想/オセ・シャロム/
第4楽章:戦死者のための記念日> |
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)・・・1/
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)・・・2-7/
デイヴィッド・クラヴィッツ(バリトン)・・・2-7/
カリフォルニア大学合唱団/
カリフォルニア大学フィルハーモニー/
ニール・スタルバーグ(指揮) |
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0
24-bit/192kHz LPCM
現代アメリカの作曲家の中で、最も注目されている若手作曲家モハメド・フェイルーズ(1985-)。名前からわかる通り、彼のルーツは中東にあり、常に作品の中で「イスラエルとパレスチナの対立」を主題の一つに置き、「紛争から発する怒り、悲しみ」を音楽で表現することで、広く世界に問題提起を行っている人としても知られています。
彼の作品は、既に何枚かリリースされていますが、今回のアルバムは彼の作風を端的に表すものであり、例えば最初の「タハリール」はアラビア語の解放の意味で、この名前がつけられたカイロの広場では、現在でも様々な抗議行動が行われることで知られています。
フェイルーズはこの作品で、世界的なクラリネット奏者クラカウアーをフィーチャーし、異国的な味付けと、どこかコミカルな雰囲気を持たせることで、様々な事象を伝えようと試みています。
大規模な「交響曲第3番」では、ドクター・アトミックでの素晴らしい演技が評価されたメゾ・ソプラノ、サーシャ・クックと現代音楽も得意とするバリトン歌手クラヴィッツを招き、彼らと合唱とオーケストラで壮大な物語を作り上げていくプロセスが興奮を呼ぶものです。
Blu-ray AUDIOには合唱、オーケストラ、ソリスト、この大規模な響きが全て余すことなく捉えられているところも聴きものです。 |
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DSL-92178
(CD+Blu-ray Audio)
\2300 |
ZOFORBIT-スペース・オデッセイ
1-2.ウルマス・シサスク(1960-):
4手ピアノのためのソナタ「ミルキー・ウェイ」Op.24/
3-9.グスタフ・ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」Op.32
(4手ピアノ編)
10-11.ジョージ・クラム(1929-):マクロコスモス
IV「天界の力学」より
<アルファ・ケンタウリ/ベータ・シグニ>/
12.デイヴィッド・ラング(1957-):グラヴィティ |
ZOFO(ピアノ・デュエット) |
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0
24-bit/192kHz LPCM
グラミー賞にもノミネートされたZOFOアンサンブル。卓越した技術を持つピアノ・デュオである彼らによる新しいアルバムは、「スペース・オデッセイ」と名付けられた心躍るもの。メインはホルストの「惑星」(ピアノ連弾版)ですが、それを彩る小惑星や恒星たちの姿も聞き逃せません。
シサスクの「ミルキー・ウェイ(天の川)」は、キラキラと煌く最初のメロディが少しずつ増幅し、低音の不気味な響きがここにアクセントを付けていくという印象深い始まり方。基本的なメロディは変わらないのですが、曲が進むに従い、柔軟に変化するリズムが心地よくなっていきます。まるでマイナスイオンがでているかのような音の流れは快感としかいいようがありません。
ジョージ・クラムの「天界の力学」では、既にピアノの音は超越してしまったかのよう。この不思議な響きは刺激的過ぎるものです。熱狂的なファンを持つデイヴィッド・ラングの作品は瞑想的であり、宇宙をさまよっているかのような不安感と、大いなるものに包まれているような安心感のどちらも感じさせる音楽です。
Blu-ray DISCでは、ピアノの響きを余すことなくとらえた高音質がお楽しみいただけます。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
NAIVE
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E 8828
【再発売】
\2500 →\2290
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ガスパル・サンス(1645/ 1650-?):
「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」(ガスパル・サンス著、1674
年刊)より
1. 「クラリーナとトロンペータ]
2. Marizapalos
(少女の名前、また、この曲の変奏曲の主題となった当時の有名民謡の名前)
3. ナポリの厚かましい女
4. ポルトガルの少女
5. カタルーニャの女中
6. カタルーニャの浮気女
7. サラバンド、いくらか下品なポピュラーダンス
8. 第2旋法のパッサカリア
9. イギリス風ジーグ
10. スペイン風の変奏を伴ったパヴァーヌ
11. ハカラス、いくらか下品なポピュラーダンスとメロディ
12. フーガ
13. コミカルなダンス
14. タランテラ
15. アルペジオによるプレリュード、あるいはカプリス
16. フランス風サラバンド
17. 音楽的な様々な不協和音によるプレリュードとファンタジー
18. フランス王のマスケット銃兵のクラリオン
19. 貴族風に様式化されたフォリア
20. ハカラスII
21. 第4旋法のためのパッサカリア
22. 兵士の歌
23. カンシオン
24. カナリオス、急速でにぎやかなダンス |
ホプキンソン・スミス
(バロック・ギター/
ジョエル・ファン・レンネップ、
1985年、ボストン) |
巨匠、ホプキンソン・スミス、スペインの大作曲家、サンスの名盤が復活!
ガスパル・サンスは、バロック時代のスペインの最重要ギター演奏家にして作曲家。作家、さらには僧侶としても活動をしていました。
この「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」は全3
巻から成り、1674-75 にかけて出版、1697 年には再版もされています。当時のギターは5
弦で、現代とは異なる調弦でした。限られた音域の中で「カンパネッラ」(鐘)と呼ばれる独自の効果を生み出す奏法を考案、画期的な作品を生み出したサンス。ホプキンソン・スミスはここで当時の調弦を施したバロック・ギター用い、この「カンパネッラ」効果も印象的に聴かせます。 |
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E 8829
【再発売】
\2500 →\2290
|
フランシスコ・ゲラウ(1659-1717/ 1722):
「ポエマ・アルモニコ」(1694)(スパニッシュ・ギターのための)
1. カナリオ舞曲(3つのディフェレンシアス)
2. 第7 旋法によるパッサカリア
3. 「マリオナ」(ディフェレンシアス第18
番)
4. 「平民」(3つのディフェレンシアス)
5. 第1旋法によるパッサカリア
6. 「海岸のハカラス」(ディフェレンシアス第29番)
7. 「マリアサパロス」(ディフェレンシアス第12番)
8. 第8プント・アルトによるパサカーリェス・デ・パティーリャ
9.「 ハカラス」(ディフェレンシアス第39番) |
ホプキンソン・スミス
(5弦のバロック・ギター/
ジョエル・ファン・レンネップ) |
歌手としても活躍したゲラウの作品
録音:1990 年3 月
ゲラウは1659 年に生まれ、宮廷礼拝堂の歌手として活躍しました。変声期を迎えたあともアルトの声を保ち(手術は施されていない)、大きなミサなどは作曲しませんでした。ガスパル・サンスのほうが有名ですが、歌い手として活躍していただけあって、多声による声楽曲を思わせるような作風です。 |
<メジャー・レーベル>
SONY
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8884307259-2
(5CD)
\3500→\3190 |
ブルーノ・ワルター/コンダクツ・ブラームス
ブラームス:
【CD1】
『交響曲第1番ハ短調Op.68』
『ハイドンの主題による変奏曲Op.56a』
『大学祝典序曲Op.80』〜コロンビア交響楽団/
【CD2】
『交響曲第2番ニ長調Op.73』
『交響曲第3番ヘ長調Op.73』〜
コロンビア交響楽団/
【CD3】
『交響曲第4番ホ短調Op.98』『悲劇的序曲Op.81』
『運命の歌Op.54』〜
コロンビア交響楽団, オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団/
【CD4】
『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102』〜
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
ピエール・フルニエ(Vc) コロンビア交響楽団/
『ハンガリー舞曲第1, 3, 10, 17番』〜
ニューヨーク・フィルハーモニック/
【CD5】
『ドイツ・レクイエムOp.45』〜
イルムガルト・ゼーフリート(Sp) ジョージ・ロンドン(Bs)
ウェストミンスター合唱団 ニューヨーク・フィルハーモニック/
『アルト・ラプソディーOp.53』〜
ミルド レッド・ミラー(Ms)
オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団
コロンビア交響楽団 |
ブルーノ・ワルター(指揮) |
ワルターコロンビア交響楽団と残したステレオ録音によるブラームスの全録音に加え、ニューヨーク・フィルとのモノラル録音による「ドイツ・レクイエム」とハンガリー舞曲4曲をCD5枚に収録しています。
ワルターのブラームスはいずれも絶品で、滋味あふれる深遠な世界は多くのファンをひきつけてやみません。同曲の永遠のスタンダードとしての位置は今後もゆるがないでしょう。
ブラームスが作曲に長い時間をかけたこの第1交響曲でも、ワルターの確かな構成力と、慈愛に満ちた表現を聴くことができます。
その他の協奏曲、管弦楽作品、ドイツ・レクイエムも代表的名演として後世に聴き継がれる名演奏です。
【録音】1959〜1961年/1954年(ドイツ・レクイエム) |
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8884307392-2
(10CD)
\4800→\4390 |
セルゲイ・ラフマニノフ/ラフマニノフ・RCA・コンプリート・レコーディングズ
【CD1】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18〜
ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1929年4月録音]/
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番Op.30〜
オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団[1939〜1940年録音]/
【CD2】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番Op.1 〜
オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団[1939〜1940年録音]/
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番Op.40〜
ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1941年12月録音]/
ラフマニノフ:パガニーニ狂詩曲Op.43〜
ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[1934年12月録音]/
【CD3】
ラフマニノフ:死の島Op.29, ヴォカリーズOp.34-14〜
フィラデルフィア管弦楽団[1929年4月録音]/
ラフマニノフ:交響曲第3番Op.44〜
フィラデルフィア管弦楽団[1939年12月録音]/
【CD4】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタOp.30-3,
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ D.574,
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタOp.45〜
フリッツ・クライスラー(Vn) [1928年録音]/
【CD5】
J.S..バッハ:サラバンド(パルティータ第4番
BWV.828から),
ヘンデル:調子の良い鍛冶屋,
モーツァルト:トルコ行進曲,
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲
WoO 80,
ショパン(リスト編曲):ポーランド歌曲「家路」「乙女の願い」,
シューベルト(リスト編曲):「さすらい」「セレナーデ」,
リスト:ポロネーズ第2番,
メンデルスゾーン:「紡ぎ歌」,
シューベルト:即興曲 Op.90-4,
リスト:「小人の踊り」S.145-2,
グルック(スガンバーティ編):メロディ,
メンデルスゾーン:練習曲ヘ長調 Op.104b-2&3,
シューマン(タウジヒ編):「密貿易者」,
パデレフスキ:メヌエットOp.14-1,
クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の喜び[1925〜1942年録音]/
【CD6】
ショパン:ピアノソナタ第2番「葬送」Op.35,
シューマン:謝肉祭 Op.9,
ショパン:ノクターンOp.9-2,
ショパン:ワルツOp.64-2&3,
ショパン:バラード第3番, Op.47,
ショパン:マズルカOp.68-2[1927〜1935年録音]/
ショパン:ワルツ「遺作」〜フリッツ・クライスラー(Vn)
[1930年録音]/
【CD7】
J.S.バッハ(ラフマニノフ編):
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006より
「プレリュード」「ガヴォット」「ジーグ」,
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):「真夏の夜の夢」より
スケルツォ, クライスラー:「愛の喜び」,
シューベルト:「どこへ」,
ラフマニノフ:V.R.のポルカ,
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39-6,
ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2,
ムソルグスキー:ゴパック,
チャイコフスキー:子守歌Op.16-1,
R=コルサコフ:熊蜂の飛行,
ベートーヴェン:トルコ風行進曲,
ボロディン:スケルツォ,
チャイコフスキー:トロイカ,
スクリャービン:前奏曲Op.11-8,
シュトラウスII世(タウジヒ編):「人はただ一度生きる」,
ラフマニノフ:「Powder and Paint」,
ラフマニノフ:「イタリア風ポルカ」[1920〜1942年録音]/
【CD8】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18〜
ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
[録音:第1楽章は1929年4月10&13日の電気録音、
同じ日録音のCD1とは別テイクのもの。
第2&3楽章は、1924年1月2&3日&1924年12月22日のアコースティック録音]/
ラフマニノフ:
「前奏曲 Op.23-10」「前奏曲Op.32-3」「前奏曲Op.32-7」
「前奏曲Op.32-6」「音の絵 Op.33-2」「音の絵
Op.33-7」
「デイジーOp.38-3」「オリエンタル・スケッチ」
「メロディOp.3-3」「セレナーデOp.3-5」「ユモレスクOp.10-5」
「リラの花 Op.21-5」「楽興の時Op.16-2」[1922〜1940年録音]
【CD9】
ショパン:
「マズルカ Op.63-3」「夜想曲Op.15-2」
「華麗なる大円舞曲Op.18」「ワルツOp.34-3」
「ワルツOp.64-1」「ワルツOp.69-2」「ワルツOp.70-1」
「スケルツォ第3番Op.39」「ワルツOp.64-1」[1920〜1923年録音]/
ダカン:「かっこう」,
ビゼー:「メヌエット」,
サン=サーンス:「白鳥」,
メンデルスゾーン:「紡ぎ歌」,
グリーグ:「ワルツ」,
グリーグ:「妖精の踊り」,
ドホナーニ:「練習曲Op.28-6」,
ヘンゼルト:「もしも鳥ならば」,
モシュコフスキー:「練習曲Op.52-4」,
ドビュッシー:「グラドス・パルナッソム博士」,
ドビュッシー:「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」,
チャイコフスキー:「トロイカ」,
チャイコフスキー:「ワルツOp.40-8」[1920〜1928年録音]
【CD10】
ラフマニノフ:
「前奏曲Op.23-5」「前奏曲 Op.32-12」「前奏曲Op.3-2」
「前奏曲Op.32-5」「セレナーデ Op.3-5」「リラの花Op.21-5」
「道化師Op.3-4」「V.R.のポルカ」[1920〜1942年録音]/
クライスラー:「愛の喜び」,
リスト:「ハンガリー狂詩曲第2番」
スカルラッティ:パストラーレ,
モーツァルト:「ピアノ・ソナタ第11番K.331(300i)〜第1楽章」,
ショパン:「ワルツOp.42」,
ショパン:「ワルツOp.64-3」,
ラフマニノフ:「V.R.のポルカ」,
ラフマニノフ:「バルカローレOp.10-3」,
ラフマニノフ:「前奏曲Op.3-2」[1919&1928年録音] |
セルゲイ・ラフマニノフ(P, 指揮) |
20世紀最大のロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフは、超絶技巧をものともしないピアノのヴィルトゥオーゾでした。
革命の難を逃れるためロシアを離れて1919年にアメリカに渡った年からRCAに録音を開始、亡くなる前年の1942年まで途切れることなくその演奏を盤面に刻み込み続けました。
その全録音を収めたのがこの10枚組で、ピアニストとしてのラフマニノフの卓越した手腕を記録した永遠の名盤です。
ストコフスキーおよびオーマンディ指揮するフィラデルフィア管弦楽団とのピアノ協奏曲全曲をはじめとする自作自演は、ラフマニノフ以後の演奏家が必ず参照せねばならない指標としての価値を持ち、またベートーヴェンやショパンなどの古今の名作では、19世紀的な巨大なヴィルトゥオジティと粋な味わいを兼ね備えた名演を聴かせてくれます。
盟友フリッツ・クライスラーとのヴァイオリン・ソナタ集は、SP時代に最高と湛えられた室内楽の名演盤です。 |
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8884307792-2
(11CD)
\6000→\5490 |
デイヴィッド・ジンマン/コンダクツ・ベートーヴェン
ベートーヴェン:
【CD1】
『交響曲第1番ハ長調Op.21』『交響曲第2番ニ長調Op.36』/
【CD2】
『交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」』『交響曲第4番変ロ長調Op.60』
【CD3】
『交響曲第5番ハ短調Op.67』『交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」』/
【CD4】
『交響曲第7番イ長調Op.92』『交響曲第8番ヘ長調Op.93』/
【CD5】
『交響曲第9番ニ短調Op.125』(第4楽章747小節目ゲネラル・パウゼ付演奏のトラック付)/
【CD6】
『プロメテウスの創造物』序曲Op.43,『エグモント』序曲Op.84,
序曲『コリオラン』Op.62, 『レオノーレ』序曲第1番Op.138,
『アテネの廃墟』序曲Op.113, 『レオノーレ』序曲第2番
Op.72a/
【CD7】
序曲『命名祝日』Op.115, 『レオノーレ』序曲第3番Op.72a,
歌劇『フィデリオ』序曲Op.72b, 『シュテファン王』序曲Op.117,
序曲『献堂式』Op.124/
【CD8】
『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19』/
【CD9】
『ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37』
『ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58』/
【CD10】
『ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」』
『三重協奏曲ハ長調Op.56』『カンタータ「静かな海と幸運な航海」Op.112』/
【CD11】
『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』『ロマンス第1番ト長調
Op.40』
『ロマンス第2番へ長調 Op.50』『合唱幻想曲
ハ短調 Op.80』 |
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団/
ルート・ツィーザク(Sp)
ビルギット・レンメルト(A)
スティーヴ・デイヴィスリム(T)
デトレフ・ロート(Bs) [CD5]/
スイス室内合唱団[CD5,10,11]/
イェフィム・ブロンフマン(P)[CD8〜11]/
ギル・シャハム(Vn)
トルルス・モルク(Vc)[CD9]/
クリスティアン・テツラフ(Vn)[CD11] |
ブリュッヘン、ガーディナー、アーノンクール、と衝撃的な録音が続いていた同全集録音チクルスに、最終的決定的な止めを刺したあのベートーヴェン交響曲全集。その後画期的なベートーヴェン全集録音が出るたびに「ジンマンほど破廉恥なことはしていないにしても」、という決り文句をつけさせたあの全集録音。ベーレンライター社刊行の新全集版を使用・・・というよりこれは明らかに「ジンマン版」といったほうがいい。やりたい放題。賛否両論。感覚的にきらいな人や保守派からは散々攻撃された。
とはいうものの怒ろうがわめこうが、まずは聴いてみないと始まらない。お化け屋敷に入るつもりでどうぞ。
デイヴィッド・ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団が当初アルテ・ノヴァ・レーベルに録音したベートーヴェン作品を11枚のCDに集成したボックスセットです(「ミサ・ソレムニス」以外の全ベートーヴェン録音)。
ジンマンはチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の在任中に、オーケストラのスタンダードを飛躍的に向上させ、バロックから同時代音楽まで幅広いレパートリーに対応できる機能性に優れたアンサンブルへと変貌させました。
特にバロックや古典・初期ロマン派作品の演奏に際しては、時代様式を考慮した演奏スタイルや楽器を採用することで、モダン・オーケストラによってもこれらの時代の作品を正当な形で演奏することが可能であることを証明し、21世紀のオーケストラの最も先進的な存在形態を提示したのです。
このコンビが1997年から1998年にかけてアルテ・ノヴァ・レーベルに録音した「ベートーヴェン:交響曲全集」は、モダン・オーケストラとしては初めてジョナサン・デル・マール校訂になるベーレンライター批判校訂版を使用し、さらにジンマン独自の研究結果を織り込むことで、その斬新な解釈は世界中の音楽ファンに感動と衝撃を与え、ベストセラーを記録しました。
弦楽パートのヴィブラートを抑制、トランペットとティンパニにはピリオド楽器を採用し、作品の各パートをクリアに照らし出したかのような透明感あふれる響きと推進力のあるテンポによる作品解釈は、聴きなれた作品からこれまでになかった新鮮な響きを引き出すことに成功したのです。
【録音】1997〜2005年(デジタル:セッション) |
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8884306360-2
(6CD)
\4000→\3590 |
ユーリ・テミルカーノフ/コンダクツ・ショスタコーヴィチ
ショスタコーヴィチ:
【CD1】
『祝典序曲Op.96』『交響曲第1番 ヘ短調Op.10』
『交響曲第6番ロ短調Op.54』/
【CD2】
『交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」』/
【CD3】
『交響曲第9番変ホ長調Op.70』『交響曲第5番ニ短調Op.47』/
【CD4】
『交響曲第13番 変ロ短調Op.113「バビ・ヤール」』/
【CD5】
『チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107』
『チェロ協奏曲第2番ト短調Op.126』/
【CD6】
『ピアノ協奏曲第1番ハ短調』
『オラトリオ「森の歌」Op.81(1949年初演版)』 |
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)/
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
セルゲイ・アレクサーシキン(Bs)[CD4]/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[CD5]/
ナターリヤ・グートマン(Vc) [CD5]/
デニス・マツーエフ(P)[CD6]/
ズラータ・ブリチェワ(Ms)
ヴィクトル・リャヴキン(B-A)
セルゲイ・キセリエフ(T)
ゲンナジ・ベズベンコ(Br)
イリーナ・サヴィツコヴァ(語り)
ニコライ・マルトン(語り)
グリンカ音楽院少年合唱団
サンクトペテルブルク合唱団[CD6] |
今やヴァレリー・ゲルギエフと並ぶロシアの巨匠指揮者、ユーリ・テミルカーノフが1990年代にRCAに録音したショスタコーヴィチの交響曲・管弦楽曲・協奏曲に、2006年のマツーエフとの共演になるピアノ協奏曲第1番を加えた6枚組のボックスです。
1988年に栄えあるサンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団(旧レニングラード・フィル)の音楽監督兼常任指揮者に就任し、ムラヴィンスキーの後継者となったテミルカーノフにとって、ショスタコーヴィチの交響曲はまさに重要なレパートリーの一つ。テミルカーノフの師であったキリル・コンドラシンは、ショスタコーヴィチの交響曲の初演を手掛けた指揮者であり、テミルカーノフはまさに、ロシアにおけるショスタコーヴィチ演奏の血統を受け継いでいるといえましょう。
ロシアの作品は勿論、ドイツ物にも定評があるオレグ・ガガン夫人でもあったナターリヤ・グートマンによるチェロ協奏曲がイギリスのロイヤル・フィルとの共演盤であるほかは、すべてサンクトペテルブルク・フィルとの共演です。交響曲6曲は、いずれもテミルカーノフの洗練された指揮により、まさに20世紀の古典としての評価を揺るぎないものにする名演です。
ムラヴィンスキー以来、ショスタコーヴィチ演奏の伝統を誇り、その音楽語法を熟知したサンクトペテルブルク・フィルならではの充実した演奏も堪能できます。
ピアノ協奏曲第1番では、豪腕超絶技巧ピアニスト、マツーエフの面目躍如たる迫力あるが圧倒的。スターリン礼賛色が濃厚な1949年の初演版をあえて採用した「森の歌」では、スケールが大きく濃厚な色彩感豊かな圧倒的な名演で作品の再評価を促す録音を披露しています。
【録音】1995〜1996年(交響曲), 1988年(チェロ協奏曲),
2006年(ピアノ協奏曲), 1997年(森の歌) |
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8884307791-2
(3CD)
\3300→\2990 |
ロイ・グッドマン/メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
メンデルスゾーン:
弦楽のための交響曲第1番ハ長調,
第2番ニ長調, 第3番ホ短調, 第4番ハ短調,
第5番変ロ長調, 第6番変ホ長調, 第7番ニ短調,
第8番ニ長調(管弦楽版), 第9番ハ長調,
第10番ロ短調, 第11番ヘ長調,
第12番ト短調, 第13番ハ短調 |
ロイ・グッドマン(指揮)
ハノーヴァー・バンド(ピリオド楽器使用) |
CD黎明期にオリジナル楽器オーケストラとしてベートーヴェンやシューベルトの交響曲全曲をはじめとする多数の録音を世に送り出したハノーヴァー・バンドとその指揮者ロイ・グッドマンによるメンデルスゾーンの「弦楽のための交響曲」全曲です。
メンデルスゾーンが富裕な家庭で最高の教育を受けていた12〜14歳のころの作品で、彼の早熟の才能がほとばしり出た、みずみずしさに溢れています。
ロイ・グッドマンは録音に際して演奏法、歴史的背景などの緻密な原典考証を行っています。
ピリオド楽器の持ち味が存分に生かされた決定盤ともいえる初めての全集で、伸びやかでシャープな音楽を聴かせてくれます。それぞれの曲ごとに中身も深まっており、メンデルスゾーンの才能の輝きが感じられる演奏です。
【録音】1992年11月, 1993年3月、ロンドン、ロスリンヒル教会(デジタル:セッション) |
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8884306243-2
(6CD)
\4000→\3590 |
マレイ・ペライア/プレイズ・ショパン
ショパン:
【CD1】
『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』
『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』/
【CD2】
『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」Op.35』
『ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58』/
【CD3】
『バラード第1〜4番』『華麗なる大円舞曲変ホ長調Op.18』
『大円舞曲変イ長調Op.42』『夜想曲第4番ヘ長調Op.15-1』
『マズルカ第7番ヘ短調Op.7-3』『マズルカ第13番イ短調Op.17-4』
『マズルカ第23番ニ長調Op.33-2』
『練習曲ホ長調Op.10-3「別れの曲」』
『練習曲嬰ハ短調Op.10-4』/
【CD4】
『練習曲集Op.10&25』(全曲)/
【CD5】
『24の前奏曲Op.28』(全曲), 『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』
『前奏曲第26番変イ長調』/
【CD6】
『前奏曲第6, 7, 15番』『即興曲第1〜4番』
『舟歌 嬰ヘ長調Op.60』『子守歌 変ニ長調Op.57』
『幻想曲 ヘ短調Op.49』 |
マレイ・ペライア(P)/
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィル[CD1] |
人間味溢れる芸術性の高いピアニスト、マレイ・ペライアのソニー・クラシカルへのショパン録音を修正した6枚組のボックスです(ペライアの希望で、ショパンのピアノ協奏曲第1番の旧録音は収められていません)。豊かな音楽性に裏打ちされ、研ぎ澄まされた感性とテクニックで奏される彼のショパンは定評ある名演ぞろい。
ペライアは、1972年のリーズ国際コンクールに優勝し、翌73年、ソニー・クラシカル(当時はコロンビア・レコード)への初録音であるシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」と「幻想小曲集」が収められたLPが発売されました(ただし日本でのデビューLPは、ソニー・クラシカルとしては2枚目の「ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番」で、1975年発売)。それから40年を経た今でも、ペライアはソニー・クラシカルの最も重要なピアニストとして録音を継続しています。
ピアノ・ソナタ2曲のみずみずしい息吹きをたたえた詩的な感覚。豊かな音楽性に裏打ちされ、とぎすまされた感性とテクニックで奏された「練習曲」など、新世代のショパン表現として高い評価を得ている名盤ばかりです。
【録音】[CD1]1989年, [CD2]1973年,
[CD3]1994年, [CD4]2001年, [CD5]1975年,
[CD6]1983〜1984年, 1975年(前奏曲のみ) |
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8884306351-2
(4CD)
\3400→\3090 |
ブダペスト弦楽四重奏団/モーツァルト:ハイドン・セットと弦楽五重奏曲
モーツァルト:
『弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387』
『同第15番ニ短調K.421』『同第16番変ホ長調K.428』
『同第17番変ロ長調K.458「狩」』『同第18番イ長調K.464』
『同第19番ハ長調K.465「不協和音」』/
『弦楽五重奏曲第1番変ロ長調K.174』
『同第2番ハ短調K.406』『同第3番ハ長調K.515』
『第4番ト短調K.516』 『同第5番ニ長調K.593』『同第6番変ホ長調K.614』 |
ブダペスト弦楽四重奏団,
ミルトン・ケイティムス(Va:弦楽五重奏2〜6番),
ワルター・トランプラー(Va:弦楽五重奏第1番) |
室内楽演奏史にその名を留めるブダペスト弦楽四重奏団。知的な構成美と明確な様式によるモーツァルトの「ハイドン・セット」は、構成美と生々しい息づかいとの両方を兼ね備えたひとつの理想的な演奏ともいえましょう。
弦楽五重奏曲は、第2〜6番はミルトン・ケイティムスと組んで1940年代の録音のものを収録。古き良き時代の伝統と、新しい時代の精緻なアンサンブルが一体となったものです。
弦楽五重奏第1番のみトランプラーとのステレオ録音ですが、それ以外はモノラル録音となります。
【録音】1953年(弦楽四重奏) 1950年(K.428のみ),
アメリカ議会図書館/ 1941〜1949年(弦楽五重奏2〜6番),
1956年(弦楽五重奏第1番), |
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8884306136-2
(5CD)
\3500→\3190 |
アイザック・スターン/プレイズ・ブラームス
ブラームス:
『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77』〜
ズービン・メータ(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック[録音:1978年]
/
『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102』〜
レナード・ローズ(Vc)
ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団[録音:1964年]/
『ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8』
『ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87』
『ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101』〜
ユージン・イストミン(P) レナード・ローズ(Vc)
[録音:1964〜1966年]/
『ピアノ四重奏曲第2番イ長調作品26』
『ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25』
『ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60』〜
エマニュエル・アックス(P) ヨーヨー・マ(Vc)
ハイメ・ラレード(Va)
[録音:1986〜1989年]/
『ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78』
『同第2番イ長調Op.100』『同第3番ニ短調Op.108』〜
アレクサンダー・ザーキン(P) [録音:1960年] |
アイザック・スターン(Vn) |
20世紀を代表する巨匠ヴァイオリニストであり、コロンビア〜ソニー・クラシカルの看板アーティストでもあったアイザック・スターンのブラームスの名演をCD5枚に凝縮したボックスです。
1920年、ウクライナに生まれ、22歳の時にカーネギーホールで開いたコンサートで世界的名声を得、以後2001年に亡くなるまで第一線で活躍したスターンは、線の太い豊かな音色とスケールの大きい技巧で知られていました。
そんな巨匠スターンが繰り広げるブラームスの抒情と陰影の世界。協奏曲と二重協奏曲は、素晴らしい技巧と雄大なスケールを併せ持つスターンの至芸ともいえましょう。
ピアノ四重奏3曲は、ヨーヨー・マ、アックス、ラレードらの名手がそろった演奏。「室内楽こそ音楽のエッセンスである」と、その重要性を言及していたスターンらしく、匠たちのみが到達しうる極上の名演でもあります。
抒情味たっぷりに美しいメロディ溢れるヴァイオリン・ソナタ全曲、ザーキン伴奏による1960年録音の音源で収録されています。 |
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8884306368-2
(9CD)
\4500→\4090 |
クルト・マズア/ブルックナー:交響曲全集
ブルックナー:
『交響曲第1番ハ短調(リンツ版)』
『交響曲第2番ハ短調(ハース版)』
『交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク1889年版)』
『交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)』
『交響曲第5番変ロ長調(ハース版)』
『交響曲第6番イ長調(ハース版)』
『交響曲第7番ホ長調(ハース版)』
『交響曲第8番ハ短調(ハース版)』
『交響曲第9番ニ短調(原典版)』 |
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 |
ドイツのロマン派音楽の巨匠クルト・マズアが、1970年代に録音したブルックナーの交響曲全集。
このブルックナーはゲヴァントハウス管の渋い音色と近代的な明るさがうまくミックスされたもので、東欧的な渋さの中に美しさが感じられるでしょう。
金管楽器も必要以上に鳴らさず始終まろやかさが保たれており、弦楽器の優美で瑞々しい歌い方は印象的。壮大なブルックナーを、手練れ揃いのドイツ正統派の解釈で聴かせてくれる名演のひとつです。
【録音】1974〜1978年, ライプツィヒ・パウル・ゲルハルト教会、ドレスデン・ルカ教会 |
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8884306419-2
(6CD)
\4000→\3590 |
テルツ少年合唱団、他/カール・オルフ・エディション(教育音楽編)
カール・オルフ:『ムジカ・ポエティカ』I&II |
監修:カール・オルフ&グニルト・ケートマン/
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
テルツ少年合唱団/
フリッツ・シエリ(指揮)
ミュンヘン州立音楽大学室内合唱団/
ハンス・ギュンター・レンダーズ(指揮)
ケルン少年合唱団/
ハインツ・メンデ(指揮)
シュトゥットガルト・シュプレヒコール/
器楽アンサンブル/
ゴデラ・オルフ=ビュヒテマン(朗誦) |
『カルミナ・ブラーナ』で有名なカール・オルフ。1930〜35年(オルフ35歳の頃)に教育音楽(Schulwerk)として作曲した『ムジカ・ポエティカ』。その後1950年から1954年にかけて、彼の門下のグニルト・ケートマンの協力の下で全面的に改定されています。
これらの音楽は、子供たちだけで演奏できるような楽器(木琴、シンバル、リコーダーや打楽器など)や歌やコーラスによって、難しい論理抜きで西洋音楽の発展の歴史をサウンドだけで展開しているというもの。それらをドイツ・ハルモニア・ムンディ&BASFが、オルフとケートマンの監修で録音した貴重なものです。
発売当時LP10枚分でしたが、今回CD6枚分に収められています。
【録音】1963〜1971年 |
<国内盤>
キング・インターナショナル(国内仕様盤)
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HMBD 0001/5
(5Blu-ray Disc
Audio Box)
\20000+税
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パニアグワの芸術(ブルーレイ・ディスク・オーディオ)
[Disc1]
古楽療法「タランテラ」
(録音:1976年10月/録音技師:アルベルト・ポーラン)
[Disc2]
古楽幻想「アラブ=アンダルシアの音楽」
(録音:1976年10月/録音技師:アルベルト・ポーラン)
[Disc3]
ミューズへの讃歌「古代ギリシャの音楽」(録音:1978年6月)
[Disc4]
古楽追想「ビリャンシーコ」〜ルネッサンス・スペインの愛とたわむれの歌
(録音:1976年10月/録音技師:ジャン=フランソワ・ポンテクラフト)
[Disc5]
古楽狂想「ラ・フォリア」
(録音:1980年6月/録音技師:ジャン=フランソワ・ポンテクラフト) |
グレゴリオ・パニアグワ(指揮)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団 |
30 年以上たっても色あせることのない鮮烈な音!あのパニアグワが遂にブルーレイ・オーディオで登場!
2.0 リニアPCM、192kHz/24bit、96kHz/24bit、完全限定生産、日本語解説付
再生機:STUDER A820、A/D dCS-904, D/A dCS-955
※BD オーディオはあらゆるブルーレイプレイヤーで再生可能です。ブルーレイ・ディスク対応機器で再生してください。
オーディオ評論家・故長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛したことで注目を集めたグレゴリオ・パニアグワ指揮アトリウム・ムジケー古楽合奏団のアルバム。2011
年にSACD シングルレイヤーで発売され好評だった5
枚をブルーレイ・ディスク・オーディオ(BDA)
のセット商品としてリリース。
マスターテープの持つ本来のサウンドを活かすため、あえてイコライザーやコンプレッサーなどの機材を使用せずオリジナルアナログマスターテープをSTUDER
A820 で再生し、192kHz/24bit のデジタル変換を経て音源化し、FORS
テクノロジーにより高品位オーディオフォーマットであるブルーレイ・ディスクに収録しました。
FORS とは、キュー・テック社により開発されたオリジナルマスターのクオリティを保持する高音質処理システム。従来の作業工程上の伝送系統を見直し、マスターデータを忠実に再現することによって、音の定位や高域をハッキリさせ、高品位・高音質処理に特化しています。
細部の切れ込み、音場の綾、空気の透明感など、オリジナル音源が持つ特別な価値をたっぷりと味わえる。当時のハルモニア・ムンディらしい透明感が高く、同時に温度感が高いという麗しい空気感が、録音から30
数年を経ても、そのまま楽しめる。(デジタルメディア評論家・麻倉怜士氏)
弱音から強音までダイナミックレンジが広く、楽器や声のもつ、瑞々しい音や鮮やかな倍音が特徴。このブルーレイ・オーディオでは、まさにアナログマスターに迫る音質で聴くことができる。(オーディオ評論家・角田郁雄氏) |

6/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
C AVI
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テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番Op.90「ドゥムキー」
ラルス・フォークト(ピアノ)、
クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)、ターニャ・テツラフ(チェロ)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」
【1.あなたに寄せる私の愛は 2.死は多くの人々の胸に 3.やさしい瞳が注がれるとき
11.自然はまどろみと夢の中に 12.お前は、なぜ私の歌が激しいのか尋ねる】
アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、ビョル・カン(ヴァイオリン)、
タチアナ・マスレンコ(ヴィオラ)、グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1 番ハ短調Op.8
アーロン・ピルサン(ピアノ)、
アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、マリー=エリザベート・へッカー(チェロ) |
シュパヌンゲン音楽祭2013フォークト、テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ
録音:2013 年6 月5 日(ショスタコーヴィチ)、6
月7 日(ドヴォルザーク)ドイツ、ハイムバッハ、RWE
水力発電プラント/60’04
ピアニストのラルス・フォークトが主催するシュパヌンゲン音楽祭も2014
年に17 周年を迎え、毎年発売されるディスクの数も相当数揃ってきました。
今回発売されるのは、2013 年に行われたシュパヌンゲン音楽祭のライヴからドヴォルザークの「ドゥムキー」そしてショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1
番。
メロディーメーカーとして知られるドヴォルザークの才能が最も表現された作品の一つ、ピアノ三重奏曲第4
番「ドゥムキー」。ドヴォルザークと親しく、あのチェロ協奏曲を献呈したチェリスト、ハヌシュ・ヴィハーンに刺激を受けて作曲され、初演の際にもドヴォルザークと共にヴィハーンが演奏しています。
冒頭のチェロとピアノではじまる抒情的な旋律は、名手ヴィハーンあってのこの作品一番の聴きどころといっても良い、美しくメランコリックなメロディーです。フォークト、テツラフ兄妹の手に汗握る迫真の演奏で聴かせてくれます。
同じくドヴォルザークの歌曲集のなかの12
曲を弦楽四重奏用に編曲した弦楽四重奏のための「糸杉」から6
曲、そしてクリミアで病気療中に作曲され、当時恋をしていたタチヤーナ・グリヴェンコに捧げられたショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1
番。単一楽章でアンダンテとアレグロが交互に演奏され、若きショスタコーヴィチの情熱が感じられるロマンティックな作品です。
演奏は、敏な演奏を聴かせる若手ヴァイオリン奏者アリッサ・マルグリス、ザルツブルク出身の韓国人ヴァイオリン奏者ビョル・カン、ロストロポーヴィチ・コンクールの優勝者マリー=エリザベート・へッカー、2014/2015
シーズンのライジングスターとしても注目されているピアニスト、アーロン・ピルサンなどの新時代の星と、フォークト、テツラフ、マスレンコ、リヴィニスといった中堅の実力派奏者たちが織りなす、絶妙なアンサンブルを楽しめるのも、この音楽祭の特徴の一つです。 |
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シューベルト、ヴォルフ、シュトラウス歌曲集/フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ
シューベルト:
ドナウ川の上でD.553、死と乙女D531、死に寄せてD518、
人間の限界D716、プロメテウスD674、勝利D
805、
夕映えD627、ヘリオポリスD754、タルタルスの群れD583、
さすらい人D493
ヴォルフ:ミケランジェロの詩による3つの歌曲
【1.しばしば私は思う2.生あるのもはすべて滅ぶ
3.私の魂は待望の神の光を感ずる】
R.シュトラウス:
谷間Op.51-1、孤独な男Op.51-2、夜更けの小舟でOp.56-3 |
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)
ゲロルト・フーバー(ピアノ) |
包容力のある歌声でオペラ・ファンを魅了するフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒがソロ・デビュー
録音:2012 年2 月、4 月/71’02
世界の主要な歌劇場の舞台に立つバス歌手フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ初のソロ・アルバム。シューベルト、ヴォルフ、シュトラウスの歌曲を歌っています。
伴奏はクリスティアン・ゲルハーヘルの伴奏などで歌曲伴奏の名手としてしられているゲロルト・フーバー。気品ある深い響きのフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒの豊かな声で描かれるシューベルトは聴きごたえがあります。
そしてヴォルフ最後の歌曲となった、イタリア・ルネサンスの偉大な芸術家、ミケランジェロの詩をテーマとした「ミケランジェロの詩による3
つの歌曲」。経験豊かなゼーリヒだからこその歌唱を聴かせてくれています。
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒは1962 年ドイツ生まれ。ケルン音楽大学でクラウディオ・ニコライの下で学ぶ。エッセンのアールト劇場でキャリアをスタートさせ、その後世界のオペラ・ハウスで活躍。2012
年夏には「さまよえるオランダ人」ダーラント役でバイロイト音楽祭デビュー、2013
年にも再びバイロイトに登場し「ワルキューレ」のフンディング役で登場し好評を博しました。 |
HMF
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ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):「ピーター・ガン」の音楽集
1. ピーター・ガンのテーマ/2. ソータ・ブルー/
3. The Brothers Go to Mother’s/4. ドリームスヴィル/
5. セッション・アット・ピートズ・パッド/6.
ソフト・サウンズ/
7. フォールアウト/8. 放浪者/9. スロー・アンド・イージー/
10. プロファウンド・ガス/11. ブリーフ・アンド・ブリージー/
12. My Manne Shelly/13. ブルー・スチール/14.
母のためのブルース/
15. Spook/16. ピーター・ガンのテーマ(繰り返し) |
スティーヴン・リッチマン(指揮)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク |
ヘンリー・マンシーニが手掛けたアメリカの探偵ドラマ「ピーター・ガン」のための音楽集!
マンシーニの中でも1,2位を争うかっこよさ。
http://www.youtube.com/watch?v=89gTEUXKGfs
この曲です。
録音:2012 年6 月/51’06
「ピーター・ガン」はアメリカで1958 年から61
年にかけて放映された私立探偵TV ドラマ。主人公であるピーター・ガンは、どんな難問題もクールに解決する名探偵。乱闘シーンの後でもスーツにシワひとつ寄らず髪の毛も乱れない、超ダンディという設定です。依頼人と会うのは「Mother’s」というジャズが流れる水辺のロードハウス。回によって様々なジャズが流れ、ストーリーと音楽の両方で、放映当時から爆発的な人気を誇り、いまでも欧米で幾度となく再放送されているそうです。
この音楽を手掛けたのがヘンリー・マンシーニ。マンシーニといえば、「ムーン・リバー」(オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』(アカデミー賞の音楽賞受賞)や、『ピンク・パンサー』、『ひまわり』のテーマなどなど、誰もがどこかで耳にしたことのあるものばかり。この「ピーター・ガン」の音楽も、どれもピーター・ガンが愛したジャズ風の音楽で、どこか懐かしさがあり、それでいて今なお新鮮味をも併せ持った、非常にカッコよく魅力的なものとなっています。
特に、「ピーター・ガンのテーマ」は現在放送されているコーヒーのTVCM
でも最後の方でも使用されていて、聴けばすぐにわかる超有名曲!演奏しているのは「くるみ割り人形」のデューク・エリントンのアレンジ版(HMU
907493)などでも楽しませてくれたハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク。ジャズ好きの方、映画音楽ファンの方も必携の、楽しい1
枚の登場です!
 
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SUPRAPHON
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ヒンデミット:ヴィオラのための作品集
(1)ヴィオラ・ソナタOp.11の4(1919)
(2)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25の1(1922)
(3)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11の5(1919)
(4)ヴィオラと弦楽合奏のための葬送音楽(1936) |
(1)イトカ・ホプスロヴァー(Va)
イトカ・チェホヴァー(Pf)
(4)プラハ室内管弦楽団 |
チェコ若手有望株のホスプロヴァーの弾くヒンデミットのヴィオラ曲
録音:2014 年1 月19、27、30 & 31 日/プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・デジタル)
モデルとみまごう美人ヴィオラ奏者イトカ・ホプスロヴァー。20
世紀チェコのヴィオラ曲を集めた前作「モノローグ」に続き、ヴィオラ音楽史最重要なヒンデミット作品に挑戦しました。
ヒンデミットのヴィオラ曲のうち、ピアノ伴奏のソナタを1
曲、無伴奏作品2を2 曲、協奏作品を1 つ披露と、バラエティに富んだ内容になっています。ホプスロヴァーは鮮やかな技巧を駆使し、独特の色香ただよう世界を繰り広げています。 |
WERGO
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WER 6792
(2CD)
\3600 →\3290
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ラヴ・ソングス〜アンサンブル・ルシェルシュへの献呈作品集
[CD1]
1. ハンス・アブラハムセン(b.1952):愛の歌
2. マーク・アンドレ(b.1964):iv 9
3. カローラ・バウクホルト(b.1959):愛の歌
4. セバスティアン・クラーレン(b.1965):M.B.R.M.M.P.P.
5. ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):愛の歌
6. クリストファー・フォックス(b.1955):欲望への線
7. ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):愛の歌1,2,3
8. ニコラウス・A.フーバー(b.1939):音楽に寄す。Poem
- Liebesradierung
9. ゲオルク・クレル(b.1934):mit innigster
Empfindung
10. ラモン・ラスカーノ(b.1968):無言歌
11. エレーナ・メンドーザ(b.1973):ルシェルシュのための愛の歌
12. W.A.モーツァルト/サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947)編:
グラスハーモニカのためのアダージョKV
35(6 617a)
13. ファビオ・ニーダー(b.1957):
Dear SCHUH auf dem WEG zum SATURNIO
14. エクトール・パッラ(b.1976):ルシェルシュのための愛
15. エンノ・ポッペ(b.1969):Schweiss
16. アンドレ・リシャール(b.1944):Y
al volver la vista atras se ve…
[CD2]
1. ルチア・ロンケッティ(b.1963):
Rosso pompeiano. Scherzo for ensemble
2. ロルフ・リーム(b.1937):愛の歌
3. フランソワ・サラン(b.1972):愛の情景
4. ヨハネス・シェルホルン(b.1962):シャンソン(愛の歌)
5. コルネリウス・シュヴェーア(b.1953):ノットゥルノ・アモローゾ
6. マルティン・スモルカ(b.1959):AMarcORdOSO
7. ヨハネス・マリア・シュタウト(b.1974):愛の歌
8. ギュンター・シュタインケ(b.1956):お前に
9. カスパール・ヨハネス・ヴァルター(b.1964):Angelorum
Psalat
10. イェルク・ヴィトマン(b.1973):愛の歌
11. ゲルハルト・E・ヴィンクラー(b.1959):愛の歌(無言歌I)
12. アラ・ザガイゲヴィチ(b.1966):愛しい人のまなざし
13. ハンス・ツェンダー(b.1936):アルファベット(カーマスートラ) |
アンサンブル・ルシェルシュ |
現代音楽の猛者アンサンブル、アンサンブル・ルシェルシュ、結成25周年に捧げられた作品集
録音:2011 年
アンサンブル・ルシェルシュは、1985 年の創立以来、じつに500
以上の作品の初演を手掛けてきた、現代音楽シーンの猛者アンサンブル。これまでに50
ほどのCD をリリースしており、それらはドイツ批評家賞に輝くなど、世界で非常に高く評価されています。
2010 年の25 周年を迎えて、メンバーたちは、31
人の現代作曲家に、「愛の歌」を委嘱。出来あがってきた作品を録音したのがこの2
枚のCD です。それぞれの作品の編成は事なりますが、ここでは核となる9
人のメンバーが演奏しています。
どれもアンサンブル・ルシェルシュのために書かれたものとあって、力の入ったもの。ヴィトマンやツェンダーの作品が収録されているのも魅力。また、モーツァルトの作品をサルヴァトーレ・シャリーノが室内楽編成に編曲したものは、楽器の扱いに長けたシャリーノの本領発揮、ピュアな美しさに満ちており、各メンバーの巧さも堪能できる内容で、注目です。 |
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空想の世界的音響、デイヴィッド・ブリニャル・フランソン
デイヴィッド・ブリニャル・フランソン(b.1978):
The Negotiation of Context (2009-2011) |
Yarn/ Wire(打楽器ピアノ四重奏団) |
「空想の世界を思わせる音響、どこかインスタレーション的であり、ムードに満ちている」と賞されるフランソンの作品集。ピアノ、アイスランドのパンプ・オルガン、バス・ドラムのために書かれたThe
Negotiation of Context を、ここでは様々な組み合わせで演奏(ピアノとオルガン、あるいはピアノとドラム、など)。
ヘッドフォンで聴くと耳のすぐそばで様々な音が鳴り響き、オーディオ的にも面白い1
枚です。 |
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フランツ・マルティン・オルブリッシュ(b.1952):Craquele(ひびの入った)
1. grain〜大オーケストラのための/
シアン・エドワーズ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
2. フルート、音&電子ライヴ〜フルートと電子ライヴのための/
ヤマザキユリ(フルート)、マルティン・バウムゲルテル(電子ライヴ)
3. Craque(l ひびの入った)/
ローランド・クルッティッヒ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
4. 時の停止/
モスクワ新音楽スタジオアンサンブル、フランツ・マルティン・オルブリッシュ(電子音)、
ウラディミール・ゴルリンスキ(指揮) |
自動販売機の音楽
ドイツの作曲家、オルブリッシュの作品集。1
のgrain は、飲み物の自動販売機で、お金を入れて、商品が動いて取り出すまでの様々な音を増幅させたイメージの作品。
4 の「時の停止」は、すべてのパートは同じテンポで演奏されていますが、リズムが異なるため、独特の時空が広がります。 |
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レオポルト・ハート(b.1979):作品集
1. 漂移性の塊/アンサンブル・モザイク
2. 船位算定/アンサンブル・レゾナンツ
3. アウグスト・フロンマーのもの/バーゼル・モンドリアン・アンサンブル
4. seuring- スイッチ/ハンブルク・フィルハーモニー、シモーネ・ヤング指揮 |
ツィターやレントラーで織り上げられた現代音楽
アルプスの民謡や、レントラー、ツィターなど、どこか懐かしい音楽や音色を組み合わせて新しい音世界を作り上げるハートの作品集。自身ツィター奏者でもあり、ツィターの扱いは格別です。 |
NIFC
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ショパンの時代の音楽 〜 レッセル&ドブジンスキ
ドブジンスキ:歌劇 《モンバル、または海賊》
Op.30より 序曲*
レッセル:ピアノ協奏曲ハ長調Op.14
ドブジンスキ:ピアノ協奏曲変イ長調Op.2 |
ハワード・シェリー(フォルテピアノ&指揮)
ミヒャエル・ギュットラー(指揮)*
コンチェルト・ケルン |
「ショパンの時代の音楽」 レッセル&ドブジンスキ"フォルテピアノ版"
が登場!
ポーランド国立ショパン協会(研究所)の自主レーベル"NIFC"。『ショパンの時代の音楽』シリーズとして発売されていた、ポーランドのフランチシェク・レッセル(1780−1838)とイグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807−1867)の「ピアノ協奏曲集」(NIFCCD
200)の、「フォルテピアノ版」が登場!
作曲家の父を持ち、ウィーンでハイドンから音楽を学んだレッセルは、古典派のスタイルをベースにロマン派、そして次世代のショパンたちへの橋渡し的役割を担ったポーランドの重要な音楽家である。ウィーン古典派とポーランドの民族音楽の要素を組み合わせた作風を持つドブジンスキ。1824年に作曲された「ピアノ協奏曲」は、同世代のショパンの音楽を彷彿とさせる。
ピアニストはスタインウェイ版と同じくイギリスの名匠ハワード・シェリー。1849年製のエラールを操り、ドイツ三大古楽オーケストラの1つ、コンチェルト・ケルンを弾き振りしてのレッセルとドブジンスキ。作曲とほぼ同時代に作られたフォルテピアノによって、曲本来の響きが蘇る。もちろん、スタインウェイ版との聴き比べも楽しめる。
※使用ピアノ:エラール1849年製
※録音(ライヴ):2012年8月17日&19日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド) |
ショパン協会 "デビュー(Debuts)"
シリーズ
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シューマン:チェロとピアノのための作品集
アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70/
幻想小曲集 Op.73/3つのロマンス Op.94/
民謡風の5つの小品 Op.102/おとぎの絵本
Op.113 |
マルチン・ズドゥニク(チェロ)
アレクサンドラ・シフィグト(ピアノ) |
ショパン協会 "デビュー(Debuts)"
シリーズ!第2弾 ズドゥニク&シフィグト!
ポーランド国立ショパン協会(ショパン研究所)の自主レーベル"NIFC(Narodowy
Instytut Fryderyka Chopina )"の、有望な若きアーティストを紹介する「デビュー」シリーズ。
「マレク・ブレハ(NIFCCD 700)」に続く第2弾はチェロとピアノ、ポーランドに花咲いた二人の輝く才能が登場!
1987年ワルシャワ生まれのマルチン・ズドゥニク(Marcin
Zdunik)は、第6回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールでグランプリを受賞。フレデリック・ショパン音楽大学を卒業し、ポーランド文化省の他、プロ・ポロニア・ソサエティやドルトムント・モーツァルト協会など複数の奨学金を取得し、欧米各国で活躍している。
アレクサンドラ・シフィグト(Aleksandra
Swigut)は1992年、ポーランドのノヴィ・ソンチ生まれの女流ピアニスト。ワルシャワのシマノフスキ音楽学校、フレデリック・ショパン音楽大学を卒業し、カトヴィツェのシマノフスキ音楽アカデミーでヴォイチェフ・シヴィタワに師事。ポーランド国立ショパン・ピアノ・コンクールでの第3位入賞を始め、若いピアニストのためのエトリンゲン国際ピアノ・コンクール(ドイツ)第2位と2つの特別賞受賞、エンスヘーデ国際ピアノ・コンクール(オランダ)第2位と特別賞受賞など、国内外の音楽祭やコンクールで活躍を続けている。
※録音:2013年5月27日−29日&9月3日−5日、ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサート・ホール(ワルシャワ)

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
HUNGAROTON
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HCD 41011
(3CD)
\4800 →\4390
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アニー・フィッシャーの芸術
CD1
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
(2)同:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
(3)同:ロンド ニ長調K.382
CD2
(4)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
(5)モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調K.394
(6)シューベルト:即興曲ヘ短調Op.142の1
CD3
(7)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
(8)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 |
アニー・フィッシャー(Pf)
エルヴィン・ルカーチ(CD1)
ヘリベルト・エッセル(CD2)(指)
ブダペスト交響楽団 |
祝・生誕百年。アニー・フィッシャー絶頂期の絶品協奏曲集
録音[CD1 ; 1965年3 月7-11 日(1)(2)、4 月5
日(3)、CD2 ; 1966年6 月2-5 日(5)、1965 年4
月5 日(6)、3 月28-31 日(7)、CD3 ; 1968年3
月28-31日(8)、1953 年1 月9 日⑧/フンガロトン・スタジオ]/ADD
今年2014 年に生誕百年を迎えるアニー・フィッシャー。それを祝い、長く入手困難となっていた音源を3
枚組にしてお手頃価格でご提供いたします。
リストのソナタを除くと、いずれもフィッシャー50
代初めの演奏で、得意のモーツァルトとベートーヴェンの協奏曲を聴かせてくれます。モーツァルトの伴奏指揮は日本でもお馴染みのエルヴィン・ルカーチ。フィッシャーの独奏ともども音楽を楽しんでいるのが伝わってくる、聴いていて幸せな気持ちになれるアルバムです。
一方ベートーヴェンは力強く颯爽とした快演。さらに、シューベルトの大作、ピアノ・ソナタ第21
番とリストのピアノ・ソナタ ロ短調も充実の名演。虚飾の一切ない、切りつめられたピアニズムながら、これほど豊かな音楽を引き出し、聴き手を魅きつけてしまうのはフィッシャーならではの魔術。まさに奇跡のピアノ演奏と申せましょう。 |
SUPRAPHON
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SU 4133
(6CD)
\10200 →\9990
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ヴァーツラフ・ノイマン/アーリー・レコーディングス
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ヴァーツラフ・ノイマン(指揮) |
CD1
(1)ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調B9「ズロニツェの鐘」
【プラハ交響楽団(1957年2月13-15日/ドヴォルザーク・ホール)】
(2)同:交響曲第4 番ニ短調Op.13
【プラハ交響楽団(1959 年11月4-6日/ドヴォルザーク・ホール)】
CD2
(1)ドヴォルザーク:交響曲第2番変ロ長調Op.4
【プラハ交響楽団(1958 年4月9-12日/ドヴォルザーク・ホール)】
(2)同:チェロと管弦楽のためのロンド ト短調Op.94
【 ヨセフ・フッフロ(Vc)、プラハ交響楽団(1958
年4月17日/ドヴォルザーク・ホール)】
(3)グリーグ:叙情組曲Op.54(全4 曲)
【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】
CD3
(1)チャイコフスキー(ヴァーツラフ・トロヤン編):四季Op.37b
【映画交響楽団(1953 年10月26-27日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(2)グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲Op.46
【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】
(3)同:「ペール・ギュント」第2 組曲Op.55
【プラハ交響楽団(1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール)】
CD4
(1)ルーセル:交響曲第3 番ト短調Op.42
【ブルノ・フィル(1963 年11月4-6日/ブルノ・コミュニティ・ホール)】
(2同:「バッカスとアリアドネ」第2 組曲Op.43
【 ブルノ・フィル(1963 年12 月13-15日/ブルノ・コミュニティ・ホール)】
(3)メシアン:異国の鳥たち
【イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、チェコ・フィル(1966
年11月18-22日/ドヴォルザーク・ホール)】
(4)同:鳥たちの目覚め
【イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、チェコ・フィル(1966
年11月18-22日/ドヴォルザーク・ホール)】
CD5
(1)シューベルト:交響曲第3 番ニ長調D200
【チェコ・フィル(1966 年2 月28日-3月2日/ドヴォルザーク・ホール)】
(2)同:交響曲第8 番ロ短調D75「9 未完成」
【 チェコ・フィル(1966 年2 月9-11日/ドヴォルザーク・ホール)】
(3)ヴラディミール・ソムメル:声楽交響曲
【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル、同合唱団(1964
年12 月11-14日/ドヴォルザーク・ホール)】
CD6
(1)マーラー:亡き子をしのぶ歌
【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1962
年12 月3-5日/ドヴォルザーク・ホール)】
(2)同:さすらう若人の歌
【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1962年12
月3-5日/ドヴォルザーク・ホール】
(3)同:美しいトランペットが鳴り響く所
【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1964
年12 月11-14日/ドヴォルザーク・ホール)】
(4)ボシュコヴェツ:シレンティウム・トゥルバトゥム〜アルト、エレキ・ギターと大管弦楽のための
【ヴェラ・ソウクポヴァー(A)、チェコ・フィル(1965
年8月31日-9月1日/ドヴォルザーク・ホール)】
(5)ドヴォルザーク:夜想曲Op.40
【プラハ交響楽団(1968 年9月9-12日/ドヴォルザーク・ホール)】 |
若き日のノイマン、熱血演奏が鮮やかに蘇った
MONO、STEREO、7h 45’ 20”
チェコの生んだ大指揮者ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)
の初期貴重録音集。ほとんどが初CD 化で、彼30
代前半の若き演奏から、アンチェルの後任として1968
年にチェコ・フィルの首席指揮者となるまでの芸術を堪能できます。
最も古いものは、1953 年に映画交響楽団を指揮したチャイコフスキーの「四季」全曲。複数録音のあるガウク編曲ではなく、チェコの作曲家ヴァーツラフ・トロヤンのオーケストレーションによるのも興味津々で、チャイコフスキー・ファン必聴と申せましょう。
得意のドヴォルザークは初期の交響曲をはじめ、比較的珍しい作品なのも歓迎。さらにヴェラ・ソウクポヴァーを独唱者としたマーラーも収録されているのが嬉しい限り。ノイマン&チェコ・フィルのマーラーを満喫できます。
弦の国チェコのオーケストラだけあり、どの曲も豊かな響きに魅了されますが、ことにグリーグの味わいは格別。同曲屈指の名演と申せましょう。
オリジナル・マスターからの復刻ゆえ、音質が格段に向上しているのも注目。エレキ・ギターの独奏を含むボシュコヴェツ「シレンティウム・トゥルバトゥム」のキテレツな音響に驚かされますが、若きノイマンの熱血指揮ぶりが物凄いエネルギーで伝わってきます。
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SU 4162
(5CD)
\6500 →\5890
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イダ・ヘンデル/プラハ・レコーディングス1957-1965 |
イダ・ヘンデル(Vn) |
CD1
(1)クライスラー:前奏曲とアレグロ
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(2)タルティーニ:悪魔のトリル
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(3)パガニーニ:モーゼ幻想曲
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(4)クロール:バンジョーとフィドル【アルフレード・ホレチェク(Pf)
(1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(5)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(6)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン【アルフレード・ホレチェク(Pf)
(1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(7)ブラームス(クライスラー編):ハンガリー舞曲第17番
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(8)バルトーク:ルーマニア民俗舞曲*【アルフレード・ホレチェク(Pf)
(1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(9)メンデルスゾーン:サルタレッロ(交響曲第4
番より)*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(10)シマノフスキ:アレトゥーザの泉Op.30の1*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(11)ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年10月24日/ドモヴィナ・スタジオ)】
CD2
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30
の2
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960
年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(2)同:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30の3
【 アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(3)同:ヴァイオリン・ソナタ第9 番イ長調Op.47「クロイツェル」
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1961年3月20-21日、30-31日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
CD3
(1)ベートーヴェン:ロマンス ト長調Op.40*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(2)同:ロマンス ヘ長調Op.50*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1960
年10月1日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(3)ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月10-11日/ドモヴィナ・スタジオ)】
(4)同:オベルタスOp.19 の1*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1957年1月7日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(5)同:華麗なポロネーズ ニ長調Op.4*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月15日/プラハの春音楽祭ライヴ)】
(6)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番*
【アルフレード・ホレチェク(Pf) (1962年5月15日/プラハの春音楽祭ライヴ)】
(7)ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
【* カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1962年5月13日/スメタナ・ホール、ライヴ)】
(8)ラヴェル:ツィガーヌ【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1962
年5月13日/スメタナ・ホール、ライヴ)】
CD4
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.
61
【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1957年10月18日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)】
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.
47
【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(
1957年10月18日/ドヴォルザーク・ホール、ライヴ)
】
CD5
(1)ラロ:スペイン交響曲Op.21
【カレル・アンチェル(指)チェコ・フィル(1964
年3月25-27日/ドヴォルザーク・ホール)】
(2)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
【ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団(1965
年4月1-2日/ドヴォルザーク・ホール)】
(3)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.22
【ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団(1965
年3月29日/ドヴォルザーク・ホール)】
*CD 初出 |
イダ・ヘンデルのセットCD 初出多数!
MONO、STEREO、6h 30’ 34”
現在85 歳の現役ヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル。彼女が20
代の終りから30 代半ばにチェコで行ったコンサートのライヴとスタジオ録音を5
枚に復刻しました。CD 初出も多く含まれています。
協奏作品では指揮者も目をひきます。若きヘンデルの情熱とエネルギーみなぎる世界は独特で、ベートーヴェンの協奏曲やソナタも素晴らしく、アンチェルとの共演によるシベリウスやラロも圧倒的ですが、母国ポーランドのヴィエニャフスキとシマノフスキがとりわけ絶品。これだけでも手もとに置きたいアルバムと申せましょう。
正確無比な技巧も光る、イダ・ヘンデルの魅力をあますところなく披露してくれます。 |
<映像>
C−MAJOR(映像)
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71 6804
(Blu-ray)
\5400 →\4990
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ヴィラゾン、ハンプソン、ネゼ=セガンが登場!
オデオンスプラッツ・コンサート〜ヴェルディ&ワーグナー
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より“皆の者よ、わが額にこの冠を戴いた時”
マスネ:
歌劇「エロディアード」より“この妙薬は儚き幻影をもたらす”
歌劇「ル・シッド」より“ああ、すべては終わってしまった、おお、父なる主よ”
ワーグナー:「タンホイザー」より“厳かな殿堂に”、“宵星の歌”
ヴェルディ:流刑者(ルチアーノ・ベリオ編曲)
歌劇「椿姫」より“見ろよ、夜の暗い衣を(鍛冶屋の合唱)”、
歌劇「ドン・カルロ」より“我らの魂に愛と希望を”、
歌劇「海賊」より“とうとう海賊は私の捕虜となった”、
歌劇「オベルト」より”ああ、何と言うことを“、
歌劇「ナブッコ」より” 行け、わが思いよ(ヘブライ人奴隷の合唱)“ |
バイエルン放送交響楽団・合唱団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
ローランド・ヴィラゾン(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン) |
71 6708
(DVD)
\3400 →\3090
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ミュンヘンの夏、オデオンスプラッツ・コンサート、ヴィラゾン、ハンプソン、ネゼ=セガンが登場!
収録:2013 年7 月ミュンヘン、オデオンスプラッツ
(Blu-ray)画面:Full HD, 16:9、音声:PCM
ステレオ、DTS-HD MA 5.1、111 分、字幕:英独仏西中韓日
(DVD)画面:NTSC, 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、111
分、字幕:英独仏西中韓日
毎年夏にミュンヘンのオデオンスプラッツで行われているクラシックの野外コンサート。
野外コンサート特有のリラックスした雰囲気、夜でも明るい夏のヨーロッパ独特の様子、美しくライトアップされた、オデ オンスプラッツにある将軍堂が浮かび上がる中、行われるコンサートとはとてもロマンティックです。
2013 年は、ヴェルディ&ワーグナーの生誕200
年を祝うプログラムでした。
出演者も大変豪華で、情熱的に感動的に歌い上げる人気テノール、ローランド・ヴィラゾンと広い音域と豊かな表現力で現代随一の実力を誇るバリトン、トーマス・ハンプソンと記念の年を祝うのにふさわしいキャストです。また地元ミュンヘンが誇るオーケストラ、バイエルン放送交響楽団と新世代の指揮者の中でも屈指の実力を誇るネゼ=セガンの演奏もコンサートを盛り上げています。

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6/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
MD+G
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924 18566
(SACD Hybrid)
\3000 |
ヨアヒム・ブリュッゲ(1958-):弦楽のための作品集
① 弦楽のための小品(1987),
② 弦楽のためのワルツ(1998),
③ B-A-C-H ヴァリエーション(2012),
④ スカボロー・フェア(弦楽への編曲版:1986),
⑤ バート・バカラックの「遙かなる影」(弦楽への編曲版),
⑥ ポール・デスモンドの「Take Five」(弦楽への編曲版),
⑦ トリオのための組曲(2012),
⑧ ブラームスについての前奏曲とフーガ(1988/1996) |
ラヴァー・スコウ=ラーセン(指揮)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ |
モダンなハーモニーとドイツの伝統である音楽語法の融合
作曲家ヨアヒム・ブリュッゲはリューベックの音楽大学で音楽理論を学び、ゲッティンゲンのゲオルク・アウグスト大学で歴史、音楽学、民俗音楽、人類学を学び、1993年に卒業しました。1994年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学で教鞭をとり、数々の業績を上げています。
モーツァルトの研究家として名高い人なのですが、このアルバムではサミュエル・バーバーを意識した「アメリカ魂」が横溢する、モダンなハーモニーと予想外の不協和音、意外なリズムに彩られた作品も収録しています。
「これぞ現代音楽」と言った形の作品と、ドイツの伝統音楽語法を現代に置き換えた作品を弦楽アンサンブルの編曲版でお楽しみいただける一枚です。
ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/
SACD SURROUND) |
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901 18466
(SACD Hybrid)
\3000→\2690 |
イヴァン・ミュラー(1786-1854):
クラリネット協奏曲第3〜6番,
デュオ・コンチェルタンテ* |
フリーデリケ・ロート(Cl),
ヨハネス・グマインダー(Cl*),
エヴァン・クリスト(指揮)
コトブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団 |
近代クラリネットの源流となったミュラー式クラリネットの発明者
イワン・ミュラー(1786-1854)は、近代クラリネットの源流である「13キークラリネット」(1812年発表)の発明者として知られています。
このキーの発明はまさに画期的な発明で、それまでの複雑なクロス・フィンガリングから開放され、それ以降は新たなる作品が作られるようになったのです。
このキーをさらに改良したものが現代の「エーラー式」です。ミュラーはこの新しいキーを備えた楽器のために様々な作品を残しました。イタリア風ベルカントで、それまでなかったクラリネットの技法と音色が最大限に生かされた作品をお楽しみください。
ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/
SACD SURROUND) |
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603 18432
\2300→\2090 |
アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):フルート五重奏曲集Vol.1
フルート五重奏曲イ短調Op.21-1
フルート五重奏曲ホ短調Op.41-1
フルート五重奏曲ヘ長調Op.41-3 |
アルディンゲロ・アンサンブル
〔カール・カイザー(Fl-tr)、
アンネッテ・レーベルガー(Vn)、
ボド・フリードリヒ(Va)、
ゼバスティアン・ヴォールファルト(Va),
ウルスラ・カイザー(Vc)〕 |
クラシカル・フルートを使用した、エレガントさが際立った演奏
ドイツの音楽一家出身で、ボンの選帝侯のオーケストラではベートーヴェンと一緒だった従兄弟のベルンハルト・ロンベルクとともに活躍したヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルク。
彼はオペラや交響曲と並んで室内楽作品にも力を注ぎました。
ここに聴くフルート五重奏曲では、中音が重要視され、それにより、フルートの美音が更に際立つように仕上げられています。
カメラータ・ケルンのトラヴェルソ奏者カール・カイザーはクラシカル・フルートを使用し、モダンからピリオド楽器両方を操る弦楽器奏者たちとのアンサンブルで、鮮やかな妙技を繰り広げています。 |
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301 2672
\2300→\2090 |
ウェーバー:
歌劇『魔弾の射手』
(ハイライト:ハルモニームジーク版) |
コンソルティウム・クラシクム
[Dieter Klocker(Cl),
Waldemar Wandel(Cl),
Gernot Schmalfus(Ob),
Christian Hartmann(Ob),
Klaus Wallendorf(Hr),
Rolf-Jurgen Eisermann(Hr),
Karl-Otto Hartmann(Fg),
Eberhard Buschmann(Fg),
Wolfgang Guttler(Cb)] |
ドイツのクラリネット奏者で音楽学者でもあるディーター・クレッカー(1936-2011)。北西ドイツ音楽アカデミーで学び、多くのオーケストラのソロ・クラリネット奏者を務めたのち、ラジオ放送やコンサート・ソリストとして活躍。1962年以降、ヨーロッパ各地の図書館、修道院、城館などに眠る知られざるレパートリーを調査しはじめ、1969年代に18-19世紀の様々な管楽器作品を復活させるため、一流オーケストラの首席奏者や音楽大学の教授たちによる「コンソルティウム・クラシクム」を設立しました。
モーツァルトやハイドンなどだけでなく同時代の知られざる多くのハルモニームジークための作品や編曲の発掘、モーツァルトの偽作の調査と補筆などを行い、埋もれた傑作に新たなる命を吹き込みました。
この『魔弾の射手』は、アルトブリュン・アウグスティン修道院のライブラリーからクレッカーが発見した、作者不詳のハルモニームジーク編曲版による演奏です。
もともと「ハルモニームジーク」は、18世紀後半、ウィーンの宮廷にて小編成で楽しむためにつくられた演奏形態で、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、それぞれ2名の8名(低音増強として1コントラバス)を基本編成とした、管楽器アンサンブルによる音楽です。
当時はやっていたモーツァルトやベートーヴェンのオペラや交響曲などの作品が編曲され演奏されました。各楽器の名人芸というだけでなく、独創的な管楽器の美しいハーモニーが響きます。 |
<メジャー・レーベル>
<LP>
<国内盤>

6/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AUDITE
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ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾
ロベルト・シューマン(1810-56):
(1)交響曲第2番ハ長調 Op.61 [36'10”]
(2)交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」
[30'35”] |
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団 |
ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾は交響曲第2番と第3番「ライン」
録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)2012 年3
月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/DDD、66’50”、ディジパック仕様
ハインツ・ホリガー指揮、ケルンWDR 交響楽団によるシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集第2
弾は交響曲第2 番ハ長調 Op.61 と交響曲第3
番変ホ長調 Op.97「ライン」です。
指揮のハインツ・ホリガーは言わずと知れた世界的オーボエ奏者として活躍し、新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきました。
1980 年代に指揮活動に進出後、指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR
交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。第1
弾の交響曲第1 番、第4 番(1841 年原典版)(AU
97677)とともにお楽しみ下さい。
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弦楽トリオの隠れた名作集
ジャン・クラ(1879-1932):弦楽三重奏曲
レーガー:弦楽三重奏曲 イ短調 Op.77b
ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10
コダーイ:間奏曲 |
ジャック・ティボー・トリオ
〔ブルクハルト・マイス(Vn)、
ハンナ・ストライボス(Va)、
ボグダン・(Vc)〕 |
結成20周年!名手ジャック・ティボー・トリオによる最新録音は弦楽トリオの隠れた名作集
録音:2014 年2 月18-20 日、ベルリン/DDD、73’17”、ディジパック仕様
名手ジャック・ティボー・トリオ。当団体は1994
年に結成され、結成当時から弦楽トリオの作品で演奏機会に恵まれない、しかし素晴らしい作品も積極的に演奏してきました。
結成20 周年となる2014 年の久々の新録音は、ジャン・クラ(1879-1932)のトリオ、レーガーの弦楽トリオ
イ短調Op.77b、ドホナーニの弦楽トリオのためのセレナード
ハ長調 Op.10、そしてコダーイの弦楽トリオのための間奏曲です。いずれも頻繁に演奏される作品ではありませんが各作曲家の特徴をとらえた魅力的な作品ばかりです。ジャック・ティボー・トリオの前作ベートーヴェンの弦楽三重奏曲集作品9(AU97508)とともにお楽しみください。
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C AVI
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フランス・チェロ・ソナタ集Vol.2
フランク:チェロとピアノのためのソナタ イ長調
フォーレ:ロマンスOp.69、子守唄Op.16、エレジー
Op.24
サン=サーンス:チェロとピアノのためのソナタ第2番
Op.123
フォーレ:3つのロマンス Op.17 |
ユリアン・ステッケル(チェロ)
パウル・リヴィニウス(ピアノ) |
実力派ドイツ人チェリスト、ユリアン・ステッケル
録音:2013 年4 月ケルン、ドイツ放送室内楽ザール
1982 年生まれのドイツのチェロ奏者ユリアン・ステッケル。彼は2010
年のミュンヘン国際音楽コンクールの優勝者。力強く重量感ある音も、柔らかく透明感ある音も出せ、幅広い表現力をもった奏者です。
CAvi レーベルからは、メンデルスゾーン:チェロ作品全集(4260085531394)、20
世紀のチェロ協奏曲集(4260085532230)、フランス・チェロ・ソナタ集Vol.1(4260085532308)と3
枚のアルバムを発売して、いずれも高い評価を得ており、期待の若手として注目されています。
今回はフランス・チェロ・ソナタ集の第2 弾。フランクのチェロ・ソナタは、広くヴァイオリン・ソナタとして親しまれている名曲のチェロ版で、チェロの貴重なレパートリーとしてコンサート、録音ともに取り上げられる機会の多い作品。抒情的かつ情熱的な美しく調和のとれた旋律を、チェロの伸びやかな響きが音楽の流れを一層引き立てています。
そしてフォーレらしい透明感ある美しいチェロのための小品もいくつか収録。ロマンスOp.69
は、フォーレ特有の洗練されたメロディーが美しい作品。もともとチェロと管弦楽のために書かれたエレジーOp.24。チェロとピアノ版も演奏機会は多く、フォーレの内省的で甘美な世界へ誘われる1
曲です。サン=サーンスはチェロ・ソナタを2
つ作曲しており、本アルバムに収録されているのは、晩年に書かれた第2
番。技術的にも音楽的にも高いレベルを要求される傑作ですが、ステッケルの申し分ないテクニックと優れた音楽性で鮮やかに弾きこなしています。
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4260085533169
\2600
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ペルーのギター音楽集〜メヌエット、ロンド、ファンタンゴ、トッカータ
ペドロ・ヒメネス(1780-1857):メヌエット第
1,2,4,6,15,17,21,23,27,36,37,38,
40,48,57,61,74,75,76,90,95,98番
カデルノ・デ・マティアス・マエストロ(1766-1835):
アンダンテ ホ短調、ロンド ト長調、ラルゴ ロ短調、
メヌエット ト短調、ファンタンゴ ニ短調、
メヌエット ト短調、メヌエット イ短調
カデルノ(作者不詳1830):
メヌエット イ短調、メヌエット ニ短調、メヌエット ト短調
リブロ・デ・シフラ(作者不詳1805):
メヌエット ホ短調、トッカータ イ短調、メヌエット ハ短調 |
アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス
(ギター) |
ギターの名手セルゲイ・ラミレスによる故郷ペルーの音楽
録音:2013 年3 月
世界的に認められているギタリスト、アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス。ペルーのリマ市で芸術家のドイツ人の父、ペルー人の母のもとに生まれました。ドイツ・デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学ギター科、マニタ・ケアスティン教授の下で研鑽を積み、卒業後にスペインでホセ・ルイス・ゴンザレス、アメリカでぺぺ・ロメロに師事。1987
年のアルハンブラ国際ギターコンクールに優勝して一躍脚光を浴び、1993
年にDENON でCD デビューを果たし、その後はドイツグラモフォンからもCDをリリース。ソロコンサート、また室内楽をルノー・カプソン、ダニエル・ホッペ、アマティ、ロザムンデといった弦楽四重奏楽団等と共に世界各地で演奏活動を行い、ベルギー国立オーケストラ、キューバ国立シンフォニー交響楽団などとの共演をはじめ、国際的な活躍をしています。現在、ロベルト・シューマン音楽大学で教授として後進の指導にあたっています。
このアルバムは、彼の母の、そして自身の生まれ故郷でもあるペルーを含むギター音楽を取り上げ、そのほとんどが世界発録音の作品。ペルーの19
世紀音楽を代表する重要な作曲家ペドロ・ヒメネスが、様々な楽器のために作曲した楽譜が8
年ほど前に発見されました。その中に129 のギター作品が含まれ、その中の120
曲がメヌエットでありました。このアルバムでも22
曲が収録されています。また18 世紀スペイン植民地時代に記された作者不詳の手書きギター譜集“リブロ・デ・シフラ”
からもいくつか演奏しています。
技巧はもちろんのこと、ラミレス独特の色彩感を放つ音色が輝く、美しい1
枚となっています。
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CONTINUO CLASSICS
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CC777 709
【レーベル移行再発売】
\2300
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ピドゥー、シュトロッセ ハンガリー・チェロの名作
(1)ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
(2)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
(3)同:チェロ・ソナタOp.4 |
ラファエル・ピドゥー(Vc)
エマニュエル・シュトロッセ(Pf) |
名手ピドゥー、シュトロッセがハンガリー・チェロの名作に挑戦!
録音:2010 年9 月、フランス/DDD、78’56”
INTEGRAL レーベルより発売されていたINTEG
221181 の再発売商品。
トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェロ・ソナタに取組みました。
厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2
篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋律美を堪能できます。
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DB PRODUCTIONS
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『夜の影』
ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(1902)
クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos
(I 2012)
モーリス・オアナ(1914-1992):ティエント(1957)
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):セクエンツァ
X(I 1988)
ベント・セーアンセン(1958-):シャドウ・シチリアーノ(1997)
ブリテン:(1913-1976):ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos
I(I 2012)
J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
BWV1004 より)
エヌモン・ゴーティエ(c.1575-1651):メサンジョーのトンボー |
モッテン・ファルク(ギター) |
名手、モッテン・ファルク、ついにシャコンヌを録音!
録音:2010 年3 月 キエン・クイェット・スタジオ(ハノイ、ベトナム)、マルメ音楽アカデミー(マルメ、スウェーデン)/DDD、64’01”
モッテン・ファルク(1973-)。パリのアルベルト・ポンセ、スウェーデンのクリステル・ヘルクヴィストとグンナル・リフにギターを、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムに作曲を学び、ソリストとして多彩な活動をつづけるスウェーデンのギタリストです。アルバム『夜の影』は、ファルクの良き理解者、独特のセンスをそなえたプロデューサー、録音エンジニアのエーリク・ニルソンが主宰する
dB Productions のソロアルバム第7 作として制作されました。ファリャの《ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌》と、リュート奏者のルネ・メザンジョー(c.1567-1638)を追悼するゴーティエの《メサンジョーのトンボー》。
亡き人を追悼する2 つの「トンボー(墓)」を「ブックエンド」とする構成。「フャリャの小品を、ホロコーストの時代を生き抜いたユダヤ人芸術家の過酷な体験で汚れた鏡に映す」オアナの《ティエント》。「クラシカルギターの技法を、フラメンコとヘビーメタルと新しい着想と併置させ、衝突させた」ベリオの《セクエンツァ
XI》。デンマークのセーアンセンの「楽園は消滅し、廃墟だけが残った」メランコリックな小品《シャドウ・シチリアーノ》。「変奏曲」の形式をとったJ・S・バッハと《シャコンヌ》とブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》。スウェーデンのクリストフェル・エルグの2
つの《Meta-Morfos》が、関連性をもったファリャとオアナ、バッハとブリテンの曲をつなぐ「ブリッジ」の役割を担います。さまざまなスタイルをもつファルクのアルバムの中でももっとも内省的な一枚は、作家、イラストレーター、ジャーナリストとして活躍したシェシュティン・トゥールヴァル(1925-2010)の思い出に捧げられました。
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ヌーディンの協奏的作品集
イェスペル・ヌーディン(1971-):
(1)二重協奏曲(2003)(ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための)
(2)推移するフレーム(2012)
(ヴァイオリン、打楽器、エレクトロニクスと管弦楽のための) |
ダニエル・フランケル(ヴァイオリン)
オーサ・オーケルベリ(チェロ)
ニクラス・ブロンマーレ(打楽器)
イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス)
ヴェステロース・シンフォニエッタ
ユハンネス・グスタフソン(指揮) |
スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽のヌーディンの協奏的作品集
録音:(1)2012 年9 月、(2)2013 年2 月、ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)/DDD、47’34”
イェスペル・ヌーディンは、現代スウェーデンの作曲家のなかでも国際的に名を知られたひとりと言われます。「力強く、感情的なインパクトをもち、スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽の痕跡のみられる」彼の音楽は、ケント・ナガノ、ダニエル・ハーディング、ピエール=アンドレ・ヴァラードといった指揮者、BBC
スコットランド交響楽団、バーゼル交響楽団、スウェーデン放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などのオーケストラ、さまざまな現代音楽のアンサンブルにより演奏されてきました。
スウェーデンの民俗音楽を基本素材に採り、スペクトラム・ミュージックからもインスピレーションを得たという、パリの
IRCAM で学んでいた時代の《二重協奏曲》。ヌーディン、ニクラス・ブロンマーレ(1964-)、ダニエル・フランケル(1973-)のアンサンブル、トリオ・トレスパシング
— “tresspass”(不法侵入) — の「音楽」が多彩に反映された《推移するフレーム》。二重協奏曲のソリスト、オーサ・オーケルベリ(1961-)は、室内アンサンブルN
とストックホルム・バロック管弦楽団のメンバー、ヴェステロース・シンフォニエッタにも在籍したことのあるチェリストです。制作と録音をエーリク・ニルソンと、作曲家でもあるケント・オーロフソンが担当しました。
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ユルヴァ・スクーグ(1963-):管弦楽作品集
(1)出力と入力(1996)
(2)余白の恐怖(1999-2000)
(3)生活様式(1996-97)
(4)ピアノ協奏曲第1 番(2005 rev.2011-12) |
インガル・ベルグビ(指揮)
マルメ交響楽団
(4)アン=ソフィ・クリングベリ(ピアノ) |
「聴き手に優しい」ことを心がけるスクーグの管弦楽作品集
録音:(4)2013 年2 月15 日、(1)-(3)8 月12-13
日、マルメ・コンサートホール(マルメ、スウェーデン)/DDD、44’23”
ユルヴァ・スクーグはスウェーデンの作曲家。アンデシュ・ニルソンに個人的に教わったあと、ストックホルムの王立音楽大学でラーシュ・エークストレム、ラーシュ=エーリク・ロセル、ペール・リンドグレンに学び、修士号を取得しました。伝統的な音楽と現代の音楽を独特のやり方で調合し「聴き手に優しい」ことを心がけるというスタイルが彼女の音楽の特色とされます。
マルメ交響楽団をノルウェーのインガル・ベルグビ(1964-)が指揮したスクーグの管弦楽作品集。軽快でリズミカルな《出力と入力》。木管楽器セクションをサクソフォーンで補強し、管弦楽のパレットをいっぱいに使った《余白の恐怖》。カブールに入るタリバンを撮った、スウェーデンの新聞「Dagens
Nyheter」に載った写真からインスピレーションを受けたという、テューブラーベルの演奏する主題に始まる《生活様式》。セシル・シャミナードのピアノ三重奏曲を録音(DBCD133)したアン=ソフィ・クリングベリ(1957-)がソロを弾く、抒情性とヴィルトゥオジティをあわせもったピアノ協奏曲第1
番。2011 年から2012 年にかけてスクーグが再検討し「凝縮」した改訂稿による演奏です。《余白の恐怖》は、ヨアキム・ウナンデル指揮、王立音楽大学管弦楽団による演奏がライヴ録音でポートレートアルバム『Terra
Firma』(DBCD126)に収録されていた作品です。
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PRAGA DIGITALS
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PRDDSD 250301
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
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あの名盤から16年、新生プラジャークSQ がヤナーチェクを再録音
ヤナーチェク:
(1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
(2)コンチェルティーノ
(3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 |
(2)プラジャークSQ
スラーフカ・ヴェルネロヴァー=
ピェホチョヴァー(Pf)
ミラン・ポラーク(Cl)
ルカーシュ・コジーネク(Fg)
ヤン・ヴォボジル(Hrn) |
録音:2013 年3 月、10 月/ドモヴィナ・スタジオ(1)(3)、9
月/マルティヌー・コンサート・ホール(2)(プラハ)/59’
48”
SACD ハイブリッド盤。プラジャークSQ を中心としたヤナーチェクの室内楽曲集。ヤナーチェクの弦楽四重奏曲といえば、プラジャークの顔ともいえるレパートリーで、1997
年録音の旧盤もロングセラーを続けています。
今回、16 年を経て再録。円熟の度合いを深め、説得力もますます増していますが、第1
ヴァイオリンがパヴェル・フーラに替り、フレッシュな魅力を放ちます。嬉しいのが、ピアノを独奏とする「コンチェルティーノ」が入っていること。ヴェルネロヴァー=ピェホチョヴァーの郷土色豊かな独奏に訊き惚れます。
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PROFIL
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ハーゲル率いる古楽器アンサンブル
・フランツ・クリストフ・ノイバウアー(1760
頃-1795):
カンタータ「主は素晴らしき方」
・ジョヴァンニ・プント(1746-1803):ホルン協奏曲
ホ長調
・ジュゼッペ・デマーキ(1732-1791以降):シンフォニア
変ホ長調
・ヨハン・パウル・ロートフィッシャー(1727
頃-1791以降):
アリア「主よ立ち帰り」(詩篇第6 番第5-6
節)
・カール・ルートヴィヒ・ユンカー(1748-1797):
フォルテピアノ協奏曲変ロ長調 |
クラウス・メルテンス(バリトン)
シュテファン・カッテ(ナチュラルホルン)
マルク・クロル(フォルテピアノ)
ヴァイルブルク・シュロス教会合唱団
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
ドリス・ハーゲル(指揮) |
アーノンクールの愛弟子ハーゲル率いる古楽器アンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシス御膝元ナッサウ宮廷の音楽、世界初録音
収録:2013 年8 月30 日-9 月2 日/ラーン河畔ヴァイルブルク、シュロス教会(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、69’51”
巨匠アーノンクールの下でピリオド奏法の実践を学んだドリス・ハーゲルは、ドイツ古楽界の中心的存在として知られます。このたびハーゲル率いるオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシスとヴァイルブルク・シュロス教会合唱団が取り上げるのは、ご当地ナッサウ=ヴァイルブルク家の宮廷音楽を集めたもので、世界初録音という注目の内容です。
ナッサウ=ヴァイルブルク宮廷の栄華は、ここに作品の収録されたいずれ劣らぬ顔ぶれからも容易に想像ができます。
ボヘミア出身ですぐれたヴァイオリニストでもあったノイバウアー。同じくボヘミアの生まれで、モーツァルトとのエピソードでも有名な、当代一級のホルン奏者プント。そのモーツァルトによって、指揮者、コンサートマスターとしての才能を高く評価されていたといわれるロートフィッシャー。イタリアのヴァイオリニストで、ナッサウ宮廷の楽士長を務めたとの記述もあるデマーキ。司祭として、また美術の分野でも名を馳せたユンカー。
これまでのアルバム同様、曲目の構成も絶妙で、時代考証に基づく演奏は雰囲気も満点で、宮廷演奏会のその場に居合わせたような感覚がたまりません。
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ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ
ベートーヴェン:
カカドゥ変奏曲 ト長調op.121a
アレグレット 変ロ長調WoO.39(1812)
ピアノ三重奏曲第7 番変ロ長調op.97「大公」 |
ブーランジェ・トリオ
【カーラ・ハルテンヴァンガー(ピアノ)、
ビルギト・エルツ(ヴァイオリン)、
イローナ・キント(チェロ)】 |
ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ、「大公」ほかベートーヴェン・アルバム
収録:2012 年7 月16-19 日/ SWR シュトゥットガルト、カンマームジークシュトゥーディオ(セッション)/DDD、ステレオ、61’36”
ナディア&リリー・ブーランジェ姉妹の名を冠して2006
年にハンブルクで結成された、ブーランジェ・トリオの最新アルバムはベートーヴェン。
前作「ショスタコーヴィチ&ヴァスクス」もすばらしい内容でしたが、ハイドンから、チェルハ、ラルヒャー、細川俊夫といった同時代作品まで幅広くカバーするブーランジェ・トリオは、2007
年ノルウェーの第4回トロンハイム国際室内楽コンクール優勝、2008
年にはラウヘ賞を授与されたキャリアを実力派アンサンブル。
すでにベートーヴェンのピアノ三重奏のレパートリーをすべて網羅しているというだけあって、このジャンル屈指の名曲「大公」のほか、全集企画でもあまり聴く機会のない2
作品も万全の仕上がりで、有機的で熱っぽい演奏を繰り広げています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
AUDITE
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AU 21427
(5CD)
\7000 →\6290
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アマデウス四重奏団RIAS レコーディング第3集
モーツァルト:後期弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲集
CD-1
(1)弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387(27’10”)
(2)弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421(24’23”)
(3)弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428(24’00”)
CD-2
(4)弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(32’57”)
(5)弦楽四重奏曲第19番 ホ長調 K.465(25’46”)
(6)弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575(19’57”)
CD-3
(7)弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(20’45”)
(8)弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(22’00”)
(9)クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(28’48”)
CD-4
(10)弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515(31’04”)
(11)弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516(30’37”)
CD-5
(12)弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593(23’08”)
(13)弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614(21’46”) |
アマデウス四重奏団
【ノーバート・ブレイニン(第1ヴァイオリン)、
ジークムント・ニッセ(第2ヴァイオリン)、
ピーター・シドロフ(ヴィオラ)、
マーティン・ロヴェット(チェロ)】
(9)ハインリヒ・ゴイザー(クラリネット)、
(10)-(13)セシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ) |
アマデウス四重奏団の絶頂時に収録された貴重なRIAS
初出音源、第3 集はモーツァルト!!
録音:1950 年6 月10 日(1)、1951 年4 月23
日(4)(8)、1952 年12 月16 日(9)、1953 年9
月19 日(10)(11)(12)、1953 年12 月2 日(5)(6)(7)、1955
年5 月9 日(2)、1957 年11 月29 日(13) 以上、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツ、1950
年10 月30 日(3)、RIAS フンクハウス、7 スタジオ、ベルリン/モノラル
高音質復刻で評判を呼ぶドイツaudite レーベルからリリースされているRIAS
音源によるアマデウス四重奏団の初出音源集、注目の第3
弾はモーツァルトです!
当RIAS 音源によるモーツァルトは1950 年代に収録されたもので、1948
年に結成した当団の意欲と新鮮な解釈に満ちておりますが、すでに魅力である優美な演奏は結成初期からのものだということがわかります。
DG 音源が有名なモーツァルトですが、当演奏はまるで絹のような音色、抜群のアンサンブル能力、そして絶妙なニュアンスが表現されております。
演奏の素晴らしさもさることながら、audite
レーベルの見事な復刻にも注目で、モノラルながら非常に鮮明な音質で蘇りました。なお、これらRIAS
盤は録音の際に各楽章編集なしのワンテイクで収録したとのことですので、セッション録音でありながらライヴを思わせる生き生きとした演奏となっております。
第1 弾ベートーヴェン(AU 21424)、第2 弾シューベルト(AU
21428)とあわせてお楽しみください。
アマデウス四重奏団
ノーバート・ブレイニン(第1 ヴァイオリン)、ジークムント・ニッセ(第2
ヴァイオリン)、ピーター・シドロフ(ヴィオラ)、マーティン・ロヴェット(チェロ)の4
人のメンバーはイギリスに亡命していたことにより出会い、1948
年に結成することとなったアマデウス弦楽四重奏団。
音楽はドイツ、オーストリアの作品を得意とし、特にベートーヴェン、モーツァルトの解釈は今でも定評があります。とりわけ第1
ヴァイオリンのノーバート・ブレイニンの音色は非常に優美でアンサンブルに華やかさを添えます。そして、それぞれのパートを際立たせ、まるで交響曲と思わせるスケールの大きな演奏も魅力の弦楽四重奏です。

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PRAGA DIGITALS
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PRDDSD 350089
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
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問題作「バビ・ヤール」、初演翌々日の貴重な記録
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」
Op.113
(2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ
Op.74(抜粋) |
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)
キリル・コンドラシン(指揮)
モスクワ・フィル
ロシア共和国合唱団
ユルロフ国立合唱団
(現:ユルロフ記念国立アカデミー合唱団) |
ショスタコーヴィチの問題作「バビ・ヤール」、初演翌々日の再演の貴重な記録が生々しい音質に蘇った
(1)録音:1962 年12月20日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ) (2)録音:1966
年5月5日、モスクワ/MONO、B-channel Stereo、79’
20”
SACDハイブリッド盤。限定盤。どちらの曲もVenezia盤で入手可能ですが、ここでは放送用オリジナル・マスターからSACD化され、生々しい音質で蘇っているのに注目。
ショスタコーヴィチの交響曲第13 番はユダヤ人虐殺が行われたウクライナの地名をタイトルに持ち、ロシアに受けつがれる反ユダヤ主義を非難する内容となっています。
旧ソ連ではタブーのテーマだったゆえ、反体制的とみなされ1962
年12 月の初演の際にも演奏者に当局から圧力がかかったとされます。
この録音は世界初演の2 日後の再演時のライヴ。出演者もほぼ同じで、初演時の緊張が生々しく伝わってきます。客席にはもちろんショスタコーヴィチも臨席し、いわばショスタコーヴィチと一緒に作品を体験できます。
「十月革命20 周年のためのカンタータ」はプロコフィエフのソ連帰国後1937
年に作曲されたロシア革命20 周年を祝うカンタータ。滅多に演奏されない大奇作で、500
人を要する超大編成の管弦楽に、マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンの論文や演説を歌詞に合唱が絶叫。独裁国家ならではの大プロパガンダ作品となっています。
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PRDDSD 350096
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
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マルケヴィチの名盤がSACDハイブリッド化で鮮やかに蘇った
(1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):
農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/
小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
(2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲 |
(1)ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Sop)
(2)イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)(3)ロシア国立交響楽団
ロシア国立アカデミー合唱団 |
(1)録音:1962 年6月5-6日、モスクワ (2)録音:1953
年2月21-25日、ベルリン (3)録音:1960年6月8-9日、モスクワ/STEREO、71’
16”
SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。
今回はDG とフィリップスの名盤をオリジナル・ソースからカレル・ソウケニークがSACD
化。いずれもたいへんな名演なうえ、ベルリン・フィルとの「展覧会の絵」は長く入手困難だったため大歓迎。1953
年の録音とは思えぬ音質で、フルトヴェングラー色濃厚なサウンドが興味津々です。また、名歌手ヴィシネフスカヤ36
歳時の張りのある美声によるムソルグスキーの歌曲が圧巻。伴奏パートがマルケヴィチ自身によるオーケストラ編曲なのも魅力です。
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
MA RECORDINGS
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2
無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010(
4 弦使用)
無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011(
4 弦使用)
無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012(
5 弦使用) |
マーティン・ツェラー(バロック・チェロ)
使用楽器:
4 弦/1780年頃作;イタリアのジェノヴァ、
5弦/18 世紀、ドイツ、ミッテンヴァルト |
M・Aレコーディングズの天才エンジニア、タッド・ガーフィンクルのワンポイント録音、マーティン・ツェラーのバッハ無伴奏の第2弾!
録音:2010 年、2011 年、ベルギー、フランク・ワレ、サン=レミ教会/5.6
MH z /DSD ワンポイント録音
録音機:KORG MR2000s/ケーブル:アメリカ・STEREOLAB社特注品
マイクロフォン:M・A レコーディングズ&米谷淳一氏共同開発したDC
電源、ラインレベルマイクロフォーン2 本( 第4
& 6 番)、DPA4006無指向性マイク2 本(第5
番)
スイス出身のチェリスト、マルティン・ツェラーによる名器シュタイナーで演奏されたJ.S.
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2 弾が遂に発売となります。
2007 年に発売された第1 弾(M073A)でも好評だったM・A
レコーディングズの天才エンジニア、タッド・ガーフィンクルのワンポイント録音で、これ以上ない美音を聴かせてくれています。
第1 弾と同じベルギーのフランク・ワレのサン=レミ教会で5.6
MH z /DSD ワンポイントで収録。タッド・ガーフィンクル氏は基本的にはシンプルな録音機器で録音しており、ワンペアのマイクロフォンで録られた彼の音は、非常に豊かな響きを持っており、音楽家が生み出した音楽を、音はもちろんその場の空気までを鮮明に捉えているのです。
演奏するマルティン・ツェラーはチューリッヒとロンドンの音楽院でチェロを学んだ後、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の巨匠アウグスト・ヴェンツィンガーがスイスに開いた「バーゼル・スコラ・カントルム」にてクリストフ・コワンにバロック・チェロをパオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを師事。現在はチューリッヒ音楽大学教授、ヒンデミット財団所属の音楽センターでバロック・チェロを教えています。第1
弾では、ドイツ・チロルの名器、ヤコブ・シュタイナー(1673
年製)も用いていましたが、今回のアルバムは、4
弦と5 弦の2 つのチェロを弾き分けています。
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