≪第129号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2025/10/7~
10/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HARMONIAMUNDI
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HMM 902761
(3CD)
\4600
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ジュリアン・リベール(ピアノ)
ラヴェル:ピアノと室内楽作品集
[CD1]
1. ハバネラ形式のヴォカリーズ・エチュード
(バズレール編曲によるチェロとピアノ版)
2. 水の戯れ
3-5. ソナチネ
6-10. 鏡
[CD2]
1-3. 夜のガスパール
4-7. ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
[CD3]
1-9. 高雅で感傷的なワルツ
10-12. ヴァイオリン・ソナタ第2番 M.77
13-17. クープランの墓 |
ジュリアン・リベール(ピアノ)
ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン)
ブリュノ・フィリップ(チェロ) |
硬質な中にもあたたかみのある音色で奏でるラヴェル作品集、ヴァイオリンとチェロのゲストを迎えて室内楽編成作品も収録!
録音:2024年9、12月
収録時間:2時間33分50秒
ベルギー出身の活躍著しいピアニスト、ジュリアン・リベールによるラヴェル作品集。
美しい対比を意識したプログラム。ラヴェルの《ヴァイオリン・ソナタ》は、《高雅で感傷的なワルツ》と《クープランの墓》の間に置かれています。
過去を讃え、未来を呼び寄せるラヴェル。ロマン主義的な《夜のガスパール》は、後期の抽象的で筋肉質の裸像のような《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》と並べられ、抒情的なラヴェルと禁欲的なラヴェルが対比されています。
官能的かつ控えめな《水の戯れ》、古典の形式を美しく再現し、かつ最先端の《ソナチネ》、そして常に完璧な美に貫かれた《鏡》。硬質ながらもぬくもりのある独特の音色で、ラヴェル作品の魅力に様々な角度から光を当てています。
自由であり、非の打ちどころがないくらいに完璧なラヴェルへの敬意に満ちた3枚セットです。
ジュリアン・リベールは1987年ベルギー生まれ、ピリスにもその才能を認められ、世界で活躍しております。
ヴァイオリンのロレンツォ・ガットは2009年エリザベート王妃国際コンクールで準優勝と聴衆賞を受賞した1986年ベルギー出身の俊英。チェリストのカミーユ・トマやピアニストのベアトリス・ベリュとサンテグジュペリ三重奏団を結成しています。
チェロのブリュノ・フィリップはharmoniamundiからリリースを重ねる1993年生まれの注目奏者。
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SIGNUM
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ラ・セレニッシマ
ヴィヴァルディ:
《和声と創意の試み》Op.8 Vol.2~四季とその他の協奏曲集
協奏曲第7番 ニ短調 RV 242《ピゼンデル氏のために》
協奏曲第8番 ト短調 RV 332
協奏曲第9番 ニ短調 RV 236
協奏曲第10番 変ロ長調 RV 362《狩》
協奏曲第11番 ニ長調 RV 210
協奏曲第12番 ハ長調 RV 178
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 155
2本のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調
RV 512 |
ラ・セレニッシマ
エイドリアン・チャンドラー
(指揮、ヴァイオリン) |
ラ・セレニッシマによる《和声と創意の試み》完結盤!
☆《和声と創意の試み》の第2弾!
☆ヴィヴァルディの演奏を続々と送り出しているラ・セレニッシマ!
英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって1994年に創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。
"赤毛の司祭"ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、これまで2度のグラモフォン賞に輝いています(「セレニッシマ」は、「晴朗きわまるところ」という意味の、ヴェネツィアの別称)。
ヴィヴァルディの「四季」を含む《和声と創意の試み》前半を収録した第1弾(SIGCD886)は、レコード芸術ONLINEで「推薦盤」に選出されるなど、大きな注目を集めました。
続編となる第2弾では、《和声と創意の試み》の後半(第7番~第12番)に加え、Op.8には含まれない2つの協奏曲をカップリング。
レパートリーのすべてをエイドリアン・チャンドラー自身が原典から校訂を行ってきたラ・セレニッシマならではの鮮烈な表現とともに、新たな魅力が刻まれています。
※録音:2024年2月&10月(イギリス)
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SIGCD940
(2CD)
特別価格
\2800
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レベッカ・クラーク:歌曲全集
レベッカ・クラーク(1886-1979):
【CD 1】
[1] Greeting/[2] Shy One/[3] A Dream/[4]
The Cloths of Heaven/
[5] One That Is Ever Kind "The
Folly of Being Comforted"/
[6] Down by the Salley Gardens/[7]
June Twilight/[8] The Seal Man/
[9] Oh, Dreaming World/[10] Up-hill/[11]
Sleep/[12] Spirits/
[13] Shiv, Who Poured the Harvest "Shiv
and the Grasshopper"/
[14] Chanson/
3つの古いイングランドの歌
〔[15] I. It was a Lover and his
Lass、
[16] II. Phillis on the new made
Hay、
[17] III. The Tailor and the Mouse〕/
[18] Vor der Ture schlaft der Baum/[19]
Du/[20] Oh Welt/
[21] Nach einem Regen/[22] Vergissmeinnicht/[23]
Das Ideal/
[24] The Cherry-Blossom Wand/[25]
The Donkey/
[26] The Aspidistra/[27] Ah for the
Red Spring Rose/
[28] God Made a Tree
【CD 2】
[1] Binnorie: A Ballad/[2] Weep You
No More, Sad Fountains/
[3] Come, Oh Come, My Life's Delight/
[4] A Psalm of David, When He Was in
the Wilderness of Judah/
[5] Magna est veritas/[6] Take, O
Take Those Lips Away/
[7] Cradle Song/[8] Infant Joy/[9]
Tiger, Tiger (Revised)/
[10] Eight O'Clock/[11] The Moving
Finger Writes/
[12] Lethe/[13] Return of Spring/[14]
Tears/
[15] The Color of Life/[16] Klage/[17]
Manche Nacht/
[18] Aufblick/[19] Durch die Nacht/[20]
Wandrers Nachtlied/
[21] Stimme im Dunkeln/[22] Nacht
fur Nacht/
[23] Daybreak/[24] Down by the Salley
Gardens/
3つのアイルランドの田舎の歌
〔[25] I. I know my love、[26] II.
I know where I'm goin'、
[27] III. As I was going to Ballynure〕/
[28] Away, Delights! |
キティ・ウェイトリー(メゾ・ソプラノ)
ニコラス・ファン(テノール)
アンナ・ティルブルック(ピアノ)
...他 |
レベッカ・クラークの歌曲を網羅!
本アルバムは英国の女性作曲家レベッカ・クラーク(1886-1979)の「歌曲全集」をうたう初の録音で、未刊のままだった歌曲の世界初録音を多数収録しています。
メゾ・ソプラノのキティ・ウェイトリー、テノールのニコラス・ファン、ピアノのアンナ・ティルブルックが結集し、クラーク全歌曲の全体像を提示します。
ゲストとしてマックス・ベイリーやロデリック・ウィリアムズ、グウェネス・アン・ランド、さらにシアトル室内楽協会のメンバーが参加。
《The Seal Man》《Binnorie》ではクラークが愛したヴィオラを前面に置く新編曲が披露され、作曲家の音色感覚が鮮やかに浮かび上がります。
※録音:2023年11月&2024年6月(イギリス)
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ANALEKTA
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リヒャルト・シュトラウス:ツァラトゥストラ、
イアン・クッソン:1Q84
1. イアン・クッソン:1Q84 - シンフォニエッタ・メタモデルナ
2. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):ツァラトゥストラはこう語った |
ナショナル・アーツ・センター管弦楽団
アレクサンダー・シェリー(指揮) |
録音: 2024年6月4、5日 サウザム・ホール、カナダ・ナショナル・アーツ・センター
収録時間:43分
【村上春樹の『1Q84』とニーチェの『ツァラトゥストラ』を結び付けた好企画】
アレクサンダー・シェリーが統括し、リヒャルト・シュトラウスの交響詩と現代作品を並べ、交響詩という形式と、物語を語るツールとしてのオーケストラの可能性を探求するシリーズ「Poema」第2弾。
ニーチェに触発された「ツァラトゥストラ」と共に収録されたのは、カナダの作曲家イアン・クッソンが村上春樹に着想を得て作曲した「1Q84」。
シュトラウスがニーチェの宇宙的なレンズを通して、クッソンが村上の夢幻的で内面的な物語を通して、共に挑んでいる存在の根源的な問いがテーマとなっています。
シェリーとその手兵ナショナル・アーツ・センター管によるダイナミックなパフォーマンスが楽しめる一枚。
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CHANDOS
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抒情性と構築性を兼ね備えた親しみやすい作風
エドワード・グレグソン:協奏的作品集
エドワード・グレグソン(1945-)
1-3. テューバ協奏曲(1976-78)
4. インターリュード 1 ~ ブラムへの歌(2022-24)
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ピアノとオーケストラのために...世界初録音
5-7. 協奏曲「三人の女神」(2023) -
ヴィオラと弦楽オーケストラのために...世界初録音
8. インターリュード 2 ~
スーへの歌(1966/2020改作/2024改訂)
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ピアノと弦楽オーケストラのために...世界初録音
9-15. 夢の中の幻影(2019/2024改訂) -
オーボエとオーケストラのために
9. Prologue/10. Duologue/11. Pastorale/
12. Round Dance 1/13. Round Dance
2/
14. Round Dance 3/15. Epilogue |
ロス・ナイト(テューバ)...1-3
エドワード・グレグソン(ピアノ)...4、8
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)...5-7
ジェニファー・ギャロウェイ
(オーボエ)...9-15
BBCフィルハーモニック
ゾーイ・ベイヤーズ(リーダー)
ベン・ジャーノン(指揮) |
録音:2025年1月16、17日 マンチェスター、サルフォード、メディアシティUK
収録時間:72分
1945年、イングランド生まれのエドワード・グレグソンは、救世軍の教会で音楽に触れ、王立音楽アカデミーでアラン・ブッシュに作曲を師事。
ロンドン大学やマンチェスター大学で教鞭を執り、1996~2008年には王立ノーザン音楽大学の学長を務めました。
作曲家としては、ウォルトンやヴォーン・ウィリアムズの影響を受けた抒情性と構築性を兼ね備えた親しみやすい作風が特徴で、BBCフィルなど主要楽団から作品を委嘱されるなど国際的に高く評価されており、2025年に80歳を迎えた今もなお、旺盛な創作活動を続けています。
このアルバムには、世界初録音を含む3つの主要な協奏曲と2つのピアノ作品を収録。
テューバ協奏曲は1977年の初演以来、最も頻繁に演奏される彼の代表作です。
他には、ケルト・ギリシャ・ローマ神話の女神たちを描いたヴィオラ協奏曲、コールリッジの『クーブラ・カーン(モンゴル帝国の第五代皇帝を描いた詩)』に着想を得た交響詩的な性格を持つオーボエ協奏曲「夢の中の幻影」、グレグソン自身がピアノを演奏し、個人的な想いを静かに響かせる2つの作品を聴くことができます。

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CPO
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555768
(4CD)
\5300 →\4990
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ラングストレム:交響曲全集、管弦楽作品集、室内楽作品集
テューレ・ラングストレム(1884-1947):
【CD1】
1. 酒神礼賛
2-5. 交響曲第1番 嬰ハ短調
「アウグスト・ストリンドベリ追悼」
6. 春の讃歌
【CD2】
1-3. 交響曲第2番 ニ短調「わが祖国」
4-8. 劇的間奏曲
【CD3】
1. 交響曲第3番 変ニ長調「星の下の歌」
2-6. 交響曲第4番 「祈り」
【CD4】
1-4. 組曲第1番
5. カプリッチョ・アモローソ
6. 詩曲
7-9. メーラレン湖の伝説
10. アリオーソ
11-14. 小さな舞曲
15. E. T. A. ホフマンによる夜曲
16. インプロヴィサータ
17-19. 組曲第2番「バロックの様式で」 |
ノールショピング交響楽団...CD1-3
ミハイル・ユロフスキ(指揮)...CD1-3
マーク・ファールショー(オルガン)...CD3:2-6
CD4:
ターレ・オルソン(ヴァイオリン)...
1-6、10、17-19
マッツ・ヤンソン(ピアノ)...
1-10、16-19
ヘンリク・ペテルソン(ヴァイオリン)...11-14
サラ・ドッド=ファルケブリング(ヴァイオリン)...11-14
ホルメン四重奏団...15 |
録音:1995年...CD1-3、1998年...CD4
総収録時間:246分
【テューレ・ラングストレムの交響曲と室内楽を収録したCD4枚組の新装ボックスセット登場!】
20世紀初頭のスウェーデンで独自の作風を築き音楽史に名を残したのがテューレ・ラングストレムです。ストックホルム生まれの彼はベルリンとミュンヘンで学び、ハンス・プフィッツナーに師事しました。
作曲家であると同時に評論家、指揮者としても活動し、1922年から1925年にはエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務め、1924年にはスウェーデン作曲家協会を創設するなど母国の音楽界に多大な貢献を果たしました。
初期には交響詩「酒神礼賛」で成功を収め、その後4つの交響曲を完成させています。
1914年作曲の第1番は彼が敬愛した劇作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ追憶の作品。プフィッツナーを思わせる濃厚な後期ロマン派の響きの中に北欧の情感が漂います。
1919年の第2番はニ短調、3楽章構成で、明快な構成に漂う怜悧な響きが特徴です。
1928年の第3番は変ニ長調ですが、調性感は希薄。単一楽章ですが、移り変わる曲想の中で雄大な北欧的風景を描き、シベリウスやニールセンを思わせる曲調です。
1936年の第4番はニ短調を基調としながらも、調性を離れ、5楽章形式で重厚に始まり、第3楽章では無調も試みられるなどの意欲作。彼の交響曲の到達点となりました。
指揮はミハイル・ユロフスキ(1945-2022)。ウラディーミル・ユロフスキの父で、ショスタコーヴィチを得意とした彼ならではのメリハリのある演奏が、ラングストレムの重厚な響きを際立たせています。
ラングストレムの室内楽作品は文学との結びつきが強く、「メーラレン湖の伝説」はストリンドベリ、弦楽四重奏曲「夜曲」はE.T.A.ホフマンに着想を得ました。
後者はニールセンに献呈された、多声的な論理構造と感情的な表現が入り混じるコラージュ的な手法が特徴です。
彼はシェイクスピア作品も好んでおり「アリオーソ」は舞台音楽『ハムレット』からの派生作品であり、「インプロヴィサータ」は『テンペスト』に着想を得ています。
他、ヴァイオリンとピアノのための2つの組曲など劇音楽を先取りするかのような個性的な作品も収録されています。
※2000年発売の交響曲全集(999748)に室内楽(999689)を加えた新装BOXです。

テューレ・ラングストレム(Ture Rangstrom、1884年11月30日
- 1947年5月11日)はスウェーデンの作曲家。
正規の音楽学校には入学しないで独学で音楽を習得した。長くスウェーデンの新聞で音楽評論を担当し、ペッテション=ベリエルと同じような経歴をたどったが、ラングストレムのほうが急進的。
20世紀になってスウェーデンにモダニズムをもたらした最初の世代に属するとされる。
作曲家としても国内では人気を博したらしく、50歳でスウェーデンの基金を受け、海岸の別荘を寄付された。
スウェーデンの誇る世界的文学者ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1849-1912)と親密な交流があった。ストリンドベリは、オカルト研究でも知られ錬金術の研究もしていて、後に狂気にとらわれた。ムンクもこの人の影響を受けたという。ストリンドベリの持つ微妙な精神世界のあり方が、ラングトレムにも影響を与えることは間違いない。
さてラングストレムは、ドイツに留学してベルリンとミュンヘンで音楽を学び、ハンス・プフィッツナーに師事。
主として声楽とピアノのための曲をつくり、1922年から1925年までエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務め、1924年にはスウェーデン作曲家協会を設立、1930年から1936年までスウェーデン王立歌劇場で広報の仕事に就いた。
初期の作品は「バッカス賛歌」などのように交響詩の形式をとったが、それらの成功に続いて4つの交響曲の作曲に取り組んだ。
第1番は1914年に作曲され、「ストリンドベリ追悼」というタイトルのとおり、ストリンドベリの思い出にささげられた。「混沌の時代」、「伝説」、「不思議なルーン語」、「闘争」と、それぞれの楽章に名前がつけられている。分厚いオーケストレーションに塗り固められた重い響きの作品。
第2番は1919年に作曲され、「わが祖国」の副題がつけられた。各楽章には「伝説」、「森と波と夏の夜」、「夢」というロマンチックなタイトルがついている。この曲は作曲家のステンハンメルに捧げられ、それが縁でラングストレムはエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めることになった。ただ現代音楽ばかり取り上げていたため3年でやめさせられる。
第3番は1929年で、副題は「星空の下の歌」。これまたロマンチックなタイトル。基本、ラングストレムは文学青年なのである。
第4番は1936年で、副題は「祈り」である。当初「管弦楽とオルガンによる交響的即興曲」として発表されたように、オルガン付きの深遠且つ壮大な作品。とくに大スケールの序曲的第1楽章には度肝抜かれる。
「バッカス賛歌」はストリンドベリの詩に想を得て作曲された。作曲当時は演奏困難として作り直しを余儀なくされたという。当時の急進的な作品ばかりを集めた作品の中でも特に急進的とされたが、前衛的ではない。
「春の賛歌」はストリンドベリ没後30年に作られた記念作品。
演奏は父ユロフスキ。手堅く抜かりなく、この埋もれた交響曲群を見事に表現している。これから先この全集を録音してくれる奇特な人がどれだけ現れるかわからないが、この録音があればまずは満足。
その貴重な全集セットを格安でお贈りします。ぜひお聴きください。
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女性音楽家の先駆者
エセル・スマイス:歌劇《森》
エセル・スマイス(1858-1944):
歌劇《森》 1幕
台本:エセル・スマイス |
ルドルフ辺境伯...サミュエル・パク(バリトン)
ヨランテ:ルドルフの愛人...
エディット・グロスマン(メゾ・ソプラノ)
ハインリヒ:若き木こり...
チョン・サンミン(テノール)
レヒェン:ハインリヒの婚約者...
谷口まりや(ソプラノ)
ペーター:木こり...エリック・ロウシ(バス)
熊をつれた行商人...
ザカリー・ウィルソン(バリトン) 他
ヴッパータール歌劇場合唱団
ヴッパータール交響楽団
パトリック・ハーン(指揮) |
録音:2024年4月4-7日 ヴッパータール歌劇場
総収録時間:62分
イギリスの作曲家エセル・メアリー・スマイスは、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した女性音楽家の先駆者であり、同時に女性解放運動の闘士としても知られる人物です。
強い意志と行動力でサフラジェット運動(女性参政権運動)に加わり、先駆的なフェミニストとしての姿勢を貫きました。
晩年は聴力を失いましたが、作曲家としての歩みや体験を自伝やエッセイに記し、文学的活動に力を注ぎました。
歌劇《森》はスマイスの代表作で、精霊たちが棲む神秘的な森で起きる、魔女と噂される女性に翻弄される若い恋人たちの悲劇。
自らドイツ語で台本を書き上げており、精霊の合唱や抑えきれない情熱、揺るぎない忠誠、死を超える愛といった要素が盛り込まれています。
しかし音楽自体は陰鬱ではなく、シューマンやワーグナーの影響を受けながらも、序幕にはアール・ヌーヴォー的な上品な香気が漂うものです。
1902年にベルリン宮廷歌劇場で初演され、翌年ロンドンで上演。1903年にはニューヨーク・メトロポリタン歌劇場において大成功を収め、これは歌劇場の歴史上初の、女性作曲家による作品上演という快挙でした。
レヒェンを歌う谷口まりやは、鹿児島国際大とザルツブルク・モーツァルテウムで学び、リリー・レーマン賞と、レナータ・テバルディ国際コンクールでオペラ部門第1位を受賞。
ゼンパーオーパーで研鑽を積み、現在はドイツを拠点にオペラ歌手として精力的な活動を展開しています。
第83回選抜高校野球大会の開会式で、君が代を独唱したことでも知られます。

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フランクとヴィドールの大作
フランク:交響的大曲(オルガンとオーケストラ編)
ヴィドール:ヴァルプルギスの夜
セザール・フランク(1822-1890):
1-3. 交響的大曲 嬰ヘ短調 Op. 17
(Z. サットマリーによるオルガンとオーケストラ編)
4. 交響詩「アイオロスの人々」
5-7. シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
交響詩「ヴァルプルギスの夜」 |
クリスティアン・シュミット(オルガン)...1-3
バンベルク交響楽団
ファビアン・ガベル(指揮) |
録音:2023年5月30日-6月2日 バンベルク、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール
総収録時間:61分
フランクの「交響的大曲」は、交響曲を志向した約30分のオルガン曲で、終盤に壮麗な大フーガを含む切れ目ない構成で書かれています。
オルガニスト、クリスティアン・シュミットは、オルガンとオーケストラの協奏的レパートリーの不足を嘆き、この名作の編曲をジグモンド・サットマリーに依頼しました。サットマリーは、ヴィドールやヴィエルヌの交響曲以上に形式的に興味深い「道を切り開く作品」として敬意を払い、オルガンとオーケストラに響きを分担させて色彩とニュアンスを広げることで、フランク作品のもつ交響的なインパクトを一層際立たせています。
ヴィドールは、フランクの後任としてパリ音楽院で教鞭を執り、多くの優れた弟子を育てました。
作曲家としてもオルガン曲に限らず交響曲や室内楽など幅広い作品を残しています。1876年のバイロイト訪問でワーグナーに強く影響を受け、1879年には荘厳な詩篇112編を発表。
初演の成功により、ロンドン・フィルハ-モニー協会からゲーテの『ファウスト』に基づく交響詩を委嘱され、『ヴァルプルギスの夜』を作曲しました。作品は1883年に初演。
独自の色彩感が評価されましたが、既存のゲーテ作品の影響もあり反響は思わしくなかったため、ヴィドールは1888年に大幅な改訂を行っています。
アルバムにはフランクの「アイオロスの人々」も収録。
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555692
(2CD)
\4800
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ライネッケ:ベルシャザール、ある夏の日の情景
カール・ライネッケ(1824-1910):
【CD1】
1-12. オラトリオ『ベルシャザール』Op.
73 -
独唱、合唱とオーケストラのために
フリードリヒ・レーバーの詩に基づく
【CD2】
1-7. ある夏の日の情景 Op. 161 -
合唱とオーケストラのための演奏会用小品
台本&構成:カール・ライネッケ |
アニャ・ペシェ(ソプラノ)
ノラ・シュトイアーヴァルト(アルト)
フローリアン・ジーヴァース(テノール)
ベルンハルト・ハンスキー(バリトン)
ゲヴァントハウス合唱団
カメラータ・リプシエンシス
グレゴール・マイヤー(指揮) |
録音:2024年6月14-15日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、大ホール
総収録時間:102分
カール・ライネッケは2024年に生誕200年を迎えた作曲家・ピアニスト・教育者。ライプツィヒ音楽院教授やゲヴァントハウス管弦楽団指揮者として大きな足跡を残しました。
1859年に初演されたオラトリオ『ベルシャザール』は、神を畏れるイスラエル人と冒涜的なバビロニア人の対立を壮大に描いた力作で、ブレスラウで初演され成功を収めました。
その後彼はオラトリオを作曲することはありませんでしたが、約20年後に『合唱と管弦楽のための演奏会用小品
Sommertagsbilder ある夏の日の情景』を発表しました。
この作品は声楽をもちいた楽章と器楽のみの間奏を組み合わせ、移ろう感情の風景を描き出す詩的かつ実験的な連作です。
1881年に初演、出版され、ゲヴァントハウス管弦楽団と合唱協会に献呈されました。
この美しい作品からは、前任の指揮者ニルス・W・ゲーゼ(ガーデ)の《田舎の夏の日》からの影響も感じられます。
献辞が捧げられた団体のうちの一つ、ゲヴァントハウス合唱団が、ライネッケ200歳の誕生日に合わせて、この大規模な作品に再び新しい命を吹き込んでいます。
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シュテルツェル:5つのミサ曲
ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690–1749):
1-4. ミサ曲 イ短調 StoeR III:a1-
4声の合唱と2つのオーボエ・ダモーレ、
2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための
5-7. ミサ曲 ホ短調 StoeR III:e1-
4声の合唱と2つのオーボエ、2つのヴァイオリン、
4ヴィオラと通奏低音のための
8-14. ミサ曲 ハ長調「ミサ・カノニカ」
StoeR III:C1 -
8声の合唱と2つのヴァイオリン、
2つのヴィオラと通奏低音のための
15-18. ミサ曲 ト長調 StoeR III:G1-
4声の合唱と2つのホルン、2つのオーボエ、
2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための
19-22. ミサ曲 変ホ長調 StoeR III:Es1-
4声の合唱と3つのトランペット、ティンパニ、
2つのホルン、フルート、2つのヴァイオリン、
ヴィオラと通奏低音のための |
カントゥス・チューリンギア
カペラ・チューリンギア
指揮&オルガン:ベルンハルト・クラップロット |
録音:2020年10月14-15日、2022年5月29日 ミヒャエルシュタイン、音楽アカデミー、コンサートホール
総収録時間:58分
中央ドイツのバロック音楽の発掘に燃える気鋭の指揮者クラップロットが、ヨハン・ゼバスティアン・バッハとほぼ同時代を生きたドイツの作曲家シュテルツェルのミサ曲5編を録音!
1690年にザクセンに生まれたシュテルツェルは幼少期から音楽を学びました。1707年に神学を学ぶためライプツィヒへ移ると、同地でテレマンが結成したコレギウム・ムジクムや歌劇場で触れた同時代の音楽に触発されて作曲を始めます。
その後、音楽教師を務めたのち、イタリア旅行でヴィヴァルディとの知遇を得、プラハを経て中央ドイツのゴータで宮廷音楽家の地位を得て死去するまでの約30年の間その地位にありました。
彼はここで祝祭日のための協奏曲やサロン用の室内楽といった器楽曲をはじめ、王子の誕生日や聖名祝日のためのオペラ、聖木曜日と聖金曜日の礼拝のための受難曲やカンタータなど多岐にわたる作品を作曲しました。
このアルバムにはそうしたシュテルツェルの作品の中から5つのミサ曲が収録されています。
これらは一般的なカトリックのミサ曲とは異なり、プロテスタントの典礼で用いられたキリエとグローリアだけから成るミサ・ブレヴィス(小ミサ、ルター派ミサとも)です。
プラハ滞在時にフックスの対位法に深く触れたシュテルツェルは、フックスの「ミサ・カノニカ」を写譜し、生涯に渡り大切に手元に置いていました。
彼が学んだ厳格な対位法はここに収録されたミサ曲にも生かされています。
作曲期間は1722年から1745年までの20年以上にわたり、器楽パートは弦楽だけのアンサンブル、木管楽器を加えたもの、そしてトランペット、ホルン、ティンパニを含む壮麗な祝祭的オーケストラまで多岐にわたります。
5つのミサ曲それぞれの個性を描き分け、丁寧に演奏している指揮者のクラップロットは、「MUSIKERBE
THURINGEN (チューリンゲンの音楽遺産)」というプロジェクトを立ち上げ、声楽アンサンブルのカントゥス・チューリンギアと古楽器アンサンブルのカペラ・チューリンギアを設立して、17-18世紀中央ドイツの音楽の発掘と研究・実践に努めています。
鍵盤奏者としてはアスペレン、クリステンセン、ラドゥレスクに学び、ソロ録音もあります。ヴァイマールのフランツ・リスト音楽大学では30年に渡り後進の指導に当たっています。
カペラ・チューリンギアのコンサートマスターは来日も多いウッラ・ブンディーズ。ドイツのベテラン古楽奏者たちが中心となった優秀な歌唱・演奏で、貴重な録音となるシュテルツェルのミサ曲をお楽しみください。
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555150
(2CD)
\3800
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カーン:ピアノ四重奏曲全集、セレナード
ロベルト・カーン(1865-1951):
【CD1】
1-3. ピアノ四重奏曲第1番 ロ短調 Op.
14
4-7. ピアノ四重奏曲第2番 イ短調 Op.
30
【CD2】
1-4. ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.
41
5-7. セレナード イ短調 - 弦楽三重奏のために |
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)...CD1、CD2:1-4
ジリアクス三重奏団
セシリア・ジリアクス(ヴァイオリン)
ヨハンナ・パーション(ヴィオラ)...CD1
リッリ・マイヤラ(ヴィオラ)...CD2
カティ・ライティネン(チェロ) |
録音:ケルン、Kammermusiksaal Deutschlandfunk 2017年2月27日-3月1日...CD1 2023年1月13-15日...CD2
総収録時間:93分
ロベルト・カーンにとって決定的な出会いは、1886年のブラームスとの邂逅でした。このときから、彼の創作の道は大きく開かれ、特に室内楽においてその成果が結実します。
二重奏から五重奏に至る作品群は、しばしばブラームスを想起させる響きを帯びつつも、単なる模倣ではなく、豊麗な声部書法を自身の語法として確立、とりわけピアノ四重奏曲第1番から第3番までの3作は、交響的な響きの広がりを備えた壮大な作品群として重要な位置を占めています。
その後、1933年のブラームス生誕100周年に際して作曲された「弦楽三重奏のためのセレナーデ」では、活気ある響きの中に「古き良き時代」への強いノスタルジーが漂うものです。
カーンはこの作品を公式作品目録に含めなかったものの、「自分の楽しみのために」書いたと語り、この実直さが、彼の音楽への誠実さを表していると言えるでしょう。
ロマン派の知られざるレパートリーを得意とするオリヴァー・トリンドルのピアノ、北欧のアンサンブル、ジリアクス三重奏団の親密な演奏で。
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ヒルセ:カンタータ「ズラミート」、「生命の環」
ヤン・ファン・ヒルセ(1881-1944):
1. カンタータ『ズラミート』 ー
ソプラノ、テノール、バス、合唱とオーケストラのために
エーリヒ・プリンツ・フォン・シェーナイヒ
=カロラートの詩に基づく
2-5. カンタータ『Der Kreis des Lebens
生命の環』ー
ソプラノ、テノール、合唱とオーケストラのために
ライナー・マリア・リルケの詩に基づく |
ホワン・スミ(ソプラノ)...1
デンジル・デラーレ(テノール)...1
トーマス・オリーマンス(バリトン)...1
エレーナ・ツァラゴヴァ(ソプラノ)...2-5
ベンヤミン・ブルンス(テノール)...2-5
オランダ放送合唱団
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
スタニスラフ・コチャノフスキー(指揮)...1
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)...2-5 |
録音:ユトレヒト、TivoliVredenburg "AVROTROS
Vrijdagconcert" (ライヴ) 2018年9月28日...1 2023年1月20日...2-5
総収録時間:73分
オランダの作曲家ヤン・ファン・ヒルセは神学者の家庭に生まれ、幼い頃からピアノ演奏に才能を発揮。
ケルン音楽院でフランツ・ヴュルナーに学び、ベルリンではエンゲルベルト・フンパーディンクに師事し作曲法の研鑽を積んでいます。
数多くの賞を獲得するなど作品も評価されましたが、第一次世界大戦が勃発した頃から、オーケストラとの紛争などが原因でオランダでの地位を失い、その作品もほとんどがお蔵入りになってしまいました。
『ズラミート』は旧約聖書の『雅歌』に登場する女性を題材にしたカンタータ。
ケルン音楽院の卒業制作として構想されましたが、音楽院修了前に退学を余儀なくされ初演は中止となり、1904年にようやくアーネムで作曲者自身の指揮、約120名の管弦楽団奏者と400名を超える合唱団が参加し、壮大な規模で初演されました。
テキストは原詩から大きく改変されていますが、当時の新聞批評では「女性の自己犠牲的な愛を描こうとする真摯な意図」が高く評価されました。
一方、『生命の環』はリルケの詩に基づき、「生と死は一体で、生命は始まりと終わりが流動的な循環である」という概念を描いた交響的作品。
1935年の初演当時は「ドイツ様式」と批判され不遇に終わりましたが、現在では正当な評価を受け、上演回数も増えてきています。
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メキシコ・バロックのクリスマス音楽
1. イグナシオ・ヘルサレム(1707-1769):天球を砕け!
2. マヌエル・デ・スマヤ(ca 1678-1755):
朗報だ、死すべき運命のものよ
3. ヘルサレム:大地、海、星々が
4-7. フランシスコ・コルセッリ(1705-1778):主は言われた
8.ヘルサレム:この地を選び、聖別した
9. デ・スマヤ:賛美し、宣言し、唱え、歌え
10. ヘルサレム:夜明けのように昇りゆくのは
11. マヌエル・デ・スマヤ:天の軍勢よ
12-21. ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):
ポリコラール・ミサ ト長調 |
エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)
カロリーヌ・マルソー(アルト)
アンドレ・クルス(テノール)
トマス・ボンニ(バス)
ケルン・アカデミー(古楽器オーケストラ)
指揮:
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ |
録音:2024年11月5-9日 ケルン、ドイツ放送室内楽ホール
総収録時間:62分
ドイツ古楽界の雄、ケルン・アカデミーがメキシコ・バロックのクリスマス音楽を録音!
バッハやヘンデルらが活躍していた18世紀前半、スペイン統治下のメキシコでは、ホセ・デ・ネブラやフランシスコ・コルセッリといったスペイン宮廷の作曲家の作品と並んで、メキシコ生まれのマヌエル・デ・スマヤやイグナシオ・ヘルサレムといった作曲家の作品も演奏されていました。
1713年から1738年までメキシコシティ大聖堂の楽長を務めたマヌエル・デ・スマヤのビリャンシーコは、メキシコの民俗音楽を取り入れた聖母マリア賛美やクリスマスのための音楽で、スペイン語で歌われ、独特のリズムや色彩感を持っています。
スマヤの跡を継いでメキシコシティ大聖堂の楽長となったイグナシオ・ヘルサレムはヴァイオリンの名手としても知られたイタリア出身の作曲家で、当時のメキシコで最も成功した音楽家の一人でした。
ヘルサレムの朝課(Matin, 早朝の礼拝で歌われる教会音楽)は、メキシコのグアダルーペで1531年に顕現した聖母、通称「グアダルーペの聖母」に捧げられた曲集で、メキシコ的な色合いに加えイタリア音楽の影響が色濃く表れており、時にオペラ・アリアを思わせる流麗さが特徴です。
その音楽はバロックを超え、ハイドンと間違えられるほどの先進性を持っていました。
イタリア出身でスペインに移住し、マドリード王室礼拝堂の楽長を務めたフランシスコ・コルセッリの詩篇曲「主は言われた」は、短いながらも二本のトランペットを伴う祝祭的な音楽です。
イタリア語のオペラやスペイン語のサルスエラといった劇場音楽の分野で活躍したスペイン人作曲家ホセ・デ・ネブラのポリコラール・ミサは、劇場音楽の要素をふんだんに取り入れた華麗なミサ曲で、クリスマスの祝祭的な雰囲気にふさわしい音楽となっています。
4人の独唱者を中心とする合計9人の声楽アンサンブルは、的確な歌唱技術に加え、音楽のリズミカルな部分も際立たせ、ラテンのノリも感じさせる歌唱を披露。
ルネサンスからロマン派までの音楽を当時の楽器と演奏法で演奏し、HIP(歴史的知識に基づく演奏)をリードするケルン・アカデミーの古楽器オーケストラは、一部でスパニッシュ・ギターやスパニッシュ・ハープまで加え、鮮やかな色彩感でラテン・アメリカのバロック時代のクリスマスの雰囲気を盛り上げています。ヨーロッパとはまた趣を異にする18世紀メキシコのクリスマスを彩った音楽を、素晴らしい演奏でお楽しみください。
ジャケット絵画:フアン・ゴンサレス(17世紀):キリストの生誕(1662年)
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FUGA LIBERA
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ミュンヘン国際音楽コンクール第3位アレクサンドラ・ティルスー
ショスタコーヴィチ&ヒンデミット: ヴァイオリン協奏曲
1-4. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):ヴァイオリン協奏曲
第1番 イ短調 Op. 77
5-7. パウル・ヒンデミット(1895-1963):ヴァイオリン協奏曲 |
アレクサンドラ・ティルスー(ヴァイオリン)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮) |
録音: 2024年8月 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
収録時間:73分
【アレクサンドラ・ティルスー、待望のデビューアルバム】
モルドバの出身で、2021年ARDミュンヘン国際音楽コンクールにおいて第3位と聴衆賞に輝いたアレクサンドラ・ティルスー。
2014年大阪国際音楽コンクールでもAge-U部門第1位、近年も来日公演を行っており既に日本にもファンを持つ彼女が、初めてのアルバムをリリースします。
しかもショスタコーヴィチとヒンデミットの協奏曲という重量級の内容で、その技術と音楽性を存分に堪能できるのも嬉しいところ。
とかく重くなりがちなこれらの作品ですが、ティルスーは自身の持つ感性を存分に発揮し、作品の持つ暗い影よりも伸びやかな抒情性や音楽的な聴きどころを際立たせた、素晴らしい演奏を聴かせています。
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南へ ~語り歌による伝承~
1. 伝承歌(フランス北西部ブルターニュ地方)/
ミヒャエル・アイマン(1973-)編:
Breton dance ブルターニュの踊り歌
2. 伝承歌(フランス北西部ブルターニュ地方)
アイマン編:Son ar chistr 林檎酒の歌
3. 伝承歌(ドイツ中東部ラウジッツ地方)
ヴァルブルガ・ヴァルデ(1979-)編:Hanka
ハンカ
4. パオラ・プレスティーニ(1975-): Flower
song花の歌
5. マイケル・マグレイン (1964-): Cunnla
クンラ
6. 伝承歌(アイルランド)
フランツィスカ・エーバーハルト(1993-)編:
Our wedding day わたしたちが結婚できる日
7. 伝承歌(ラトヴィア北東部リヴォニア地方)/
ライヴィス・ミシュンス(1993-)編:Seascape
海景
8. 伝承歌(ラトヴィア北東部リヴォニア地方)/ミシュンス編:
Joda, joda, p va, juokso 急げ、急げ、陽が昇る
9. ミケル・ラボア(1934-2008)/
ヴィニー・ブリュックナー(1979-)編:
Txoria txori 鳥の姿のままがよかったのに
10. デイヴィッド・ラング(1957-): A girl
ある少女
11. 伝承歌(イタリア南東部プーリア地方)/
ラウラ・マルコーニ(1989~)編:
Aremu rindineddha どうだろう、かわいいツバメよ
12. 伝承歌(イタリア南東部プーリア地方)/マルコーニ編:
Fimmine fimmine 女たち、女たちよ
13. シャエラ/エーバーハルト編: Ich kenne
わたしは知っている |
シャエラ(声楽アンサンブル)
フィオラ・ブラッヘ、マリー・フェンスケ、
フランツィスカ・エーバーハルト
(ソプラノ)
マリー・シャルロット・ザイデル
(メゾ・ソプラノ)
ルイサ・クローゼ、
ヘレネ・エルベン(アルト)
ペーター・バウアー
(打楽器)...1、2、5、12
マヌエラ・サンチェス・バウティスタ、
アロンダ・セシリア・ゴンサレス・
サンチェス(語り)...4 |
録音: 2024-2025年 コルディッツ城ザクセン州立音楽大学(ドイツ中東部ザクセン地方)
収録時間:54分
【声の技芸と「語り」の繋がりを、ア・カペラと様々な地方言語を通じて探る】
2021年にFUGA LIBERAからアルバム『ORIGINS』(FUG784)を発表、女声ア・カペラ重唱による音楽表現の幅広い可能性を示したドイツの6人組アンサンブル、シャエラ。
今回は欧米諸国のさまざまな伝承物語に光を当て、それらを口承で伝えてきた伝承歌をみずみずしいアレンジで、新作楽曲を交えながら縦横無尽に聴かせます。
歌唱言語の多彩さにも目を見張るものがあり、とくにゲール語、バスク語、上ソルブ語、リヴォニア語、サレント=イタリア語、サレント=ギリシャ語、ナワトル語など現在の話者人口が必ずしも多くはない地方語を、各言語の専門家たちの監修のもと、なめらかで自然な歌唱で音楽性豊かに聴かせる技量はさすがの一言。
言語の違いに由来する発音・発声の多様性の面白さもさることながら、自然音や民俗楽器の音を想起させる音声模写的な声の使い方も見事なもの。
歌詞は全て英訳・独訳が付されており、言語学や民俗学・地域史などに関心ある人々にもお勧めしたい内容になっています。

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LINN RECORDS
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コンソーネ弦楽四重奏団(古楽器使用)
フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
1-4. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲 第4番 ホ短調 Op. 44-2
5-8. ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847):
弦楽四重奏曲 変ホ長調
9-12. フェリックス・メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op. 80 |
コンソーネ弦楽四重奏団(古楽器使用)
アガタ・ダラスカイテ、
マグダレーナ・ロス=ヒル(ヴァイオリン)
エリツァ・ボグダノヴァ(ヴィオラ)
ジョージ・ロス(チェロ) |
録音: 2024年5月30日-6月2日 UK、サリー、ストーク・ダバノン、メニューイン・ホール
収録時間:73分
【ピリオド楽器によるクァルテット、コンソーネ弦楽四重奏団によるメンデルスゾーン第2弾】
英国王立音楽院で結成され2015年から本格的に活動を開始、2019年にはピリオド楽器のクァルテットとして初めてBBCのニュー・ジェネレーション・アーティストに選出されたコンソーネ弦楽四重奏団による、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集第2弾。
フェリックスの結婚直後の安定期に書かれ情熱と優雅さを併せ持った第4番、姉ファニーによる技巧的で型破りな構造感覚と個性的な魅力にあふれた唯一の弦楽四重奏曲、そしてフェリックスがファニーの死の衝撃から回復しつつある時期の精神状態を反映か、苦悩と動揺に満ちた第6番を収録しています。
ガット弦の柔らかで伸びやかな音色と、彼ららしい研ぎ澄まされた感性で作品に深く寄り添った、情感豊かな表情が魅力です。
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RAMEE
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さすがRAMEE
19世紀初頭、フランス皇妃ジョゼフィーヌのサロンと音楽
~ナポレオンの最初の妻がマルメゾン宮で開いていた音楽会
オリジナル古楽器が導く、初期ロマン派のフランス音楽世界
1. ピエール=ジャン・ギャラ(1762-1823):
Il etait la ! 彼がいてくれたから!*
2. オルタンス・ド・ボアルネ(1783-1837):
L'Hirondelle つばめ*
3. ダニエル・シュタイベルト(1765-1823):
Andante (ピアノ・ソナタ ハ長調 op. 37-1より)
4. ジャン=ポール=エジド・マルティーニ(1741-1816): Plaisir
d'amour 愛の喜び*
5. ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816):
Chi vuol la zingarella ジプシー娘にご用はどなた (歌劇《市のジプシーたち》より)*
6. イニャス・プレイエル(1757-1831)/編曲者不詳:Allegro
(ピアノ三重奏曲B 433に基づくハープとピアノのための編曲版より)
7. エティエンヌ=ニコラ・メユール(1763-1817):J'ai
de la raison, j'aime la sagesse わたしには理性があり、知恵もある*
8. シャルル=アンリ・プランタード(1764-1839): Romance
de Zoe ゾエのロマンス*
9-10. ジャン=バティスト・クルムホルツ(1742-1790):
ハープ・ソナタ 変ロ長調 Op. 13-1 より
9. Allegretto/10. Romance
11. ガスパレ・スポンティーニ(1774-1851):
O nume tutelar ああ、不幸な人々を守護する女神 (歌劇《ヴェスタの巫女》より)*
12. ド・ボアルネ: Complainte d'Heloise
au Paraclet パラクレ修道院でのエロイーズの嘆き*
13. メユール: Allegro (ピアノ・ソナタ 第2番
ハ短調 Op.1-2より)
14. ルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853):
La Mort de Werther ウェルテルの死*
15. ド・ボアルネ: L'Orage 嵐*
16-18. フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835):ハープのためのソナチネ
ハ短調 op. 92-2
19. ジローラモ・クレシェンティーニ(1762-1846):
Chi chiedi, chi brami 何が欲しいの、何を願うの?*
20. アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリー(1741-1813):Monologue
de Mademoiselle de Saint-Yves サンティヴ嬢の独白(歌劇《ヒューロン族》より)*
*は声楽曲
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コリーヌ・デュティユル(メゾ・ソプラノ)
アリーヌ・ジルベライシュ(フォルテピアノ)
ペルネル・マルゾラティ(ハープ) |
(フォルテピアノ)使用楽器: パリのジャン=ギヨーム・フロイデンターラー1814年製作のオリジナル楽器
(ハープ)使用楽器: パリのアンリ・ナーデルマン1793年製作のオリジナル楽器
録音: 2024年12月1-4日 ヴィルティエリ(フランス中部ブルゴーニュ地方)、 ステファン・パウレリョ・スタジオ
収録時間:65分
ジョゼフィーヌ・ボナパルト(仏本名:マリー・ジョゼフ・ローズ・タシェル・ド・ラ・パジェリー、1763年6月23日
- 1814年5月29日)は、皇帝ナポレオン1世の最初の妻であり、
1804年5月18日から1810年1月10日に婚姻無効が発令されるまでフランス皇后であった。ナポレオンの配偶者として、彼女は1805年5月26日から1810年に婚姻無効が発令されるまでイタリア王妃でもあった。彼女はジョゼフィーヌ・ド・ボアルネとして広く知られている。
ジョゼフィーヌとナポレオンとの結婚は2度目であった。
最初の夫アレクサンドル・ド・ボアルネは恐怖政治中にギロチンで処刑され、彼女は処刑の5日後までカルム監獄に投獄された。
ボアルネとの子供を通じて、彼女はフランス皇帝ナポレオン3世とブラジル皇后アメリーの祖母となった。現在のスウェーデン、デンマーク、ベルギー、ノルウェーの王族、ルクセンブルク大公家も彼女の子孫である。
彼女はナポレオンとの間に子供を産まなかったため、ナポレオンはこの結婚を無効にし、オーストリアのマリー・ルイーズと結婚した。
しかしジョゼフィーヌはナポレオンから多数のラブレターを受け取っており、その多くが現在も残っている。
芸術のパトロンであったジョゼフィーヌは、彫刻家、画家、室内装飾家と密接に協力し、マルメゾン城に独特の統括様式と帝政様式を確立した。彼女は、彫刻や絵画など、当時のさまざまな芸術の主要な収集家の一人になった。

【200年以上前のオリジナル古楽器が導く、初期ロマン派のフランス音楽世界】
1796年から1810年にかけ躍進期のナポレオンの妻となり、1804年には夫がフランス皇帝の座に就いたことで皇妃となるも、子供に恵まれず正式に離婚となったジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(1763-1814)。
独特の明敏な審美眼をそなえた芸術愛好家だった彼女は、パリ郊外の邸宅マルメゾン宮で毎週のように音楽会を開いていました。
そこでは、ナポレオンと出会う前に革命政府に処刑された前夫との子で、歌手・作曲家として腕を磨いた娘オルタンス(後にナポレオンの弟と結婚、1810年までオランダ王妃)も活躍。
ハープがピアノと共に愛奏されていたマルメゾン宮での音楽会の魅力に迫るべく、本盤では名手アリーヌ・ジルベライシュを含むフランス語圏の名手3人がよりすぐりの演目でプログラムを編み、2台のオリジナル古楽器と共に初期ロマン派のフランス音楽を堪能させてくれます。
ジャダンやプレイエルら当時の人気作曲家たち、革命前から注目を集め帝政期に名声絶頂を極めた名歌手ギャラ、ナポレオン失脚後にマリー=アントワネット追悼ミサも書いているプランタードなどの秘曲に交じって、世紀と国境を超えた人気が続く「愛の喜び」が作曲者存命中当時のスタイルで演奏されている点も見逃せません。
200年以上前の古楽器に秘められた響きを巧みに引き出す演奏の味わいを、自身も古楽器奏者だった名技師ライナー・アルントが精妙なエンジニアリングで伝えてくれます。

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RICERCAR
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ヴィオラ・バスタルダを求めて
ヴィオラ・バスタルダ、それは特定の弦楽器の名前ではなく、特別な演奏手法
1. ディエゴ・オルティス(1510-1570):
Recerchar secondo 第2レセルカーダ
2. ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/オルティス編:
Recercada Tercera sobre
「おお、幸せな私の目」による第3レセルカーダ
3. オルティス: Recercada Ottava sobre tenore
La Gamba
「ラ・ガンバ」による中音域の第8レセルカーダ
4. アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562)/
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)編:
Qui la dira 誰が彼女に言うのか
5. チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565)/カベソン編:
Ancor che col partire 別れのとき
6. デ・ローレ/リカルド・ロニョーニ(1550頃-1620頃)編:
Ancor che col partire 別れのとき
7. オラツィオ・バッサーニ(1570以前-1615):
Toccata トッカータ
8. オステ・ダ・レッジョ(1520頃-1569)/バッサーニ編:
Nasce la gioia mia わが胸に喜びが沸き上がり
9. ヴィラールト:
Qui la dira la peine de mon cueur 誰が彼女に言うのか
10. ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596)/バッサーニ編:
Cara la vita mia いとしい女、本当なんだね
11. ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545頃-1607):
Fantasia a quattro sopra Ave Maris Stella
「めでたし、海の星」によるファンタジア
12. ルッツァスキ:
Ch'io no t'ami cor mio わたしが君を愛さなくなったら
13. アレッサンドロ・ストリッジョ1世(1536/37-1592)/
アウレリオ・ヴィルジリアーノ
(生歿年不詳、1600年前後に活躍)編:
Nasce la pena mia わが胸に苦しみが生じ
14. 伝承曲/マノン・パパセルジオー編:
Partite sopra la Bergamasca ベルガマスカによる変奏曲
15. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ
(1525/26-1594)/
フランチェスコ・ロニョーニ(16世紀後半-1626)編:
Pulchra es amica mea 恋人よ、あなたは何もかも美しく
16. オルランドゥス・ラッスス(1532~1594):
Suzanne un jour スザンナはある日
17. ラッスス/バッサーニ編:
Susanna un giorno スザンナはある日
18. 伝承曲/マノン・パパセルジオー編:
Partite sopra la Monica ラ・モニカ
(わたしを修道女にしないで)による変奏曲 |
マノン・パパセルジオー
(ヴィオラ・ダ・ガンバ[1-4,6-10,12-15,17-18])
アンジェリーク・モイヨン(トリプルハープ[2,4,7,10-16])
ヨアン・ムーラン
(チェンバロ[3,5,8,10,12,14,17]、ポジティフ・オルガン[4,6,7,13])
クレマンス・ニクラ(ソプラノ独唱[4,9,12,16]) |
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)使用楽器: ガスパロ・ダ・サロのモデルに基づくパリのロマン・セドロン2014年製作の再現楽器
(トリプルハープ)使用楽器: サイモン・カップ製作
(チェンバロ)使用楽器: チェンバロ...イタリアのモデルに基づくバルバスト(フランス)のフィリップ・ユモー2012年製作の再現楽器
(ポジティフ・オルガン)トマス・べラマン製作
録音: 2024年12月 ロムネ(フランス中部ブルゴーニュ地方)、スタジオ「デ・テル」
収録時間:64分
【生え抜きの古楽人マノン・パパセルジオーが実力派勢と織りなす、昔日の技法】
16世紀から17世紀にかけ、イタリアの史料にたびたび言及されるヴィオラ・バスタルダ。これは特定の弦楽器の名前ではなく、特別な演奏手法をさす表現でした。
多声の声楽曲を一つの楽器だけで、全パート間を自在に行き来しながら奏でてゆく技法を「バスタルダ式」と言い、ヴィオラ・ダ・ガンバでそれを巧みにこなす音楽家が「ヴィオラ・バスタルダの名手」と呼ばれたのです(若き日のモンテヴェルディもその一人)。
バロック以前のダブルリード楽器に関する研究と実演で絶大な信望を得てきたエルザ・フランクとジェレミー・パパセルジオーを両親に持つ古楽器奏者マノン・パパセルジオーはここで、さまざまな多声楽曲をバスタルダ式に読み解き、きわめて自然な音運びの中に即興的機知を感じさせる演奏で昔日の音楽実践を再現。
共通の元歌や固定旋律による別々の器楽編曲例を複数とりあげ、編曲者のアレンジの妙やバスタルダ式解釈の多様性をわかりやすく呈示するプログラムになっているのも嬉しいポイントです。
中世に遡る古楽器ハープの魅力を伝える超実力派アンジェリーク・モイヨン、ソリストとしてのバロック以前の作品解釈も高く評価される鍵盤奏者ヨアン・ムーランら頼もしい共演陣とのアンサンブルも絶妙。
21世紀になお深まりゆく古楽の知見が抜群の演奏解釈と結びついた、最前線の好企画盤と言えるでしょう。
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BERLIN CLASSICS
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コンチェルト・ケルン
バッハを「人工的過ぎて不自然」と批判したシャイベ
バッハvsシャイベ
CD 69'09
バッハ:カンタータ「すべての地で神を賛美せよ」
BWV51より(ドイツ語)
1. アリア「すべての地で神を賛美せよ」
4'16
シャイベ:カンタータ「誇ろうとする者は」
SchW B2'204より(ドイツ語)
2. アリア「気高い純潔よ、その理由を私に述べよ」
7'33 (初録音)
バッハ:協奏曲 ハ短調 BWV981
(原曲 マルチェッロ:協奏曲 Op.1-2)より
3. 第3楽章 アダージョ 2'16
バッハ:カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」
BWV21より
4. シンフォニア 3'01
シャイベ:
協奏曲「ミカエルの祝祭に主の御使いは安らぐ」
SchW B2'205より(ドイツ語)
5. アリア「風のように速く」 3'42(初録音)
バッハ:カンタータ「急げ、渦巻く風よ」
BWV201より(ドイツ語)
6. アリア「守護者よ、風のなすがままに」
2'36
シャイベ:シンフォニア ニ長調
(ジングシュピール「栄光の神殿」より)
7. 第1楽章 アレグロ・アッサイ 3'36
8. 第2楽章 ラルゲット 2'00
9. 第3楽章 プレスト 1'35
バッハ:カンタータ「天の王よ、よくぞ来ませり」
BWV182より
10. ソナタ 4'11
シャイベ:カンタータ「死にゆくイエス」
SchW B2-302より
11. ソナタ 5'58(初録音)
バッハ:カンタータ「神をそのもろもろの国にて頌めよ」
(昇天祭オラトリオ) BWV11より(ドイツ語)
12. アリア「主よ、あなたの恵みのまなざしよ」
6'48
シャイベ:カンタータ「イエスの復活と昇天」
SchW B2'301より(ドイツ語)
13. アリア「救い主よ、よくぞ来ませり」
8'53(初録音)
バッハ:
カンタータ
「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」
BWV151より(ドイツ語)
14. アリア
「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」
8'21
バッハ:シンフォニア ニ長調 BWV1045
15. アレグロ 6'19 |
マリー=ゾフィー・ポラック
(ソプラノ)
コンチェルト・ケルン
エフゲニー・スヴィリドフ
(第1ヴァイオリン)
テレーザ・リーア(第1ヴァイオリン)
フラウケ・ペール(第1ヴァイオリン)
マーレン・リース(第1ヴァイオリン)
小玉安奈(第2ヴァイオリン)
シュテファン・ゼンガー
(第2ヴァイオリン)
アンティエ・エンゲル
(第2ヴァイオリン)
ヘトヴィヒ・ファン・デア・リンデ
(第2ヴァイオリン)
ポリーナ・バビンコワ(ヴィオラ)
コジマ・ニーシュラーク(ヴィオラ)
アレクサンダー・シェルフ(チェロ)
マリー=ルイーズ・ヴントリング
(チェロ)
フランチェスコ・サヴィニャーノ
(コントラバス)
レオナルト・シェルプ(フルート)
ダニエル・ロータース(フルート)
クララ・ブレッシング(オーボエ)
マリー=テレーゼ・ライト
(オーボエ)
レベッカ・メルテンス(ファゴット)
ハンス=マルティン・ルクス=
ブラハテンドルフ(トランペット)
アストリト・ブラハテンドルフ
(トランペット)
カレル・ムニューク(トランペット)
クリストフ・ニュンヒャート
(ティンパニ)
ヴィーブケ・ヴァイダンツ
(チェンバロ、オルガン)
マックス・フォルバース
(指揮、リコーダー、
チェンバロ、オルガン)
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録音:2024年8月。ケルン、ドイチュラント放送室内楽ホール
このアルバムでは、バッハとシャイベの作品を並べて比較するもので、13曲中の7曲が声楽アリア、6曲が声楽曲の中に含まれる器楽曲で構成。
ライプツィヒ育ちで父親はバッハの友人だったシャイベは、ハンブルクに移るとテレマンやマッテゾンの支援を受けて音楽批評誌「批評音楽家」を立ち上げています。
同誌上で、主に演奏上の視点からバッハの声楽曲を批判する一方、鍵盤楽曲は称賛するなど、是々非々の批評を展開して論戦を巻き起こしてもいたシャイベにとって、バッハの存在は非常に大きなものでした。
ルター派を中心としたプロテスタントの地域では、聖書に由来するテキストは職業音楽家にとって重要な存在でした。
彼らは似た題材を選ぶことも多く、これは礼拝などの教会運営をおこなっていたのが、職業音楽家たちを雇用していた領邦(宮廷や自治体)だったからでもあります。
バッハは礼拝音楽を大量に書いた為、多くの作品が他の作曲家と重なりますが、ライプツィヒ生まれでひと世代若いシャイベともいくつかの作品の題材が共通しています。
このアルバムは、それらの作品からアリア、シンフォニア、ソナタを集めたものです。
これはプロテスタントの礼拝ではコラール(讃美歌)が共通の音楽素材として用いられるため、作曲家の個性を確認するには、オリジナルの部分を並べた方が効果的だからでもあります。
創設40年を迎えるコンチェルト・ケルンは古楽合奏の達人集団で、このアルバムでも絶妙なイントネーションとリズム感、
各パートの出入りの巧みさにより、複雑でありながら透明度も高い見事なテクスチャーをつくりあげています。
シンフォニア BWV1045(トラック15)でも、2分52秒から聴こえるオルガン含めて各パートの存在感が素晴らしく、通常、ヴァイオリン協奏曲として扱われるこの曲が、実は情報量の多いブランデンブルク協奏曲風の傑作であることをよく示していると思います。
装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語、20ページ)には、演奏のマックス・フォルバースによるバッハとシャイベをめぐる明快な解説とその比較のほか、アリアのドイツ語歌詞なども掲載。

シャイベはドイツの作曲家・音楽評論家で、ライプツィヒで活動していた時期に、当時すでに名声を確立していたバッハを批評した人物です。
彼は「啓蒙主義的・合理的な音楽」を理想としており、感情表現が明快で、聴き手にわかりやすい音楽を良しとする立場でした。
一方バッハは、高度な対位法(ポリフォニー)と複雑な構造の音楽を作る職人肌の作曲家。つまり、時代の流れとは逆行するほど緻密で難解な音楽を書いていたのです。
そうしたなか1737年、シャイベは雑誌『Der
critische Musikus』(批評的音楽家)に匿名で次のような批評を発表しました。
「バッハはすぐれた能力を持つが、過度に技巧に走りすぎている。彼の音楽は人工的で、自然な流れや優美さを欠く。聴き手を感動させるよりも、演奏者を驚かせることに重きを置いている。」
これはつまり、バッハの音楽は「難しすぎる」「理屈っぽい」「心ではなく頭で作られた音楽だ」という批判です。
この批判に対して、当時バッハを敬愛していた作曲家
ヨハン・アブラハム・ビルンガー(Johann Abraham
Birnbaum)がバッハを弁護します。
ビルンガーは、シャイベの批判を受けて次のように反論しました。
「バッハの音楽はただ複雑なだけではない。その中には深い感情と論理が共存している。それを理解できないのは、浅い耳の持ち主だ。」
つまり、バッハを擁護して「理解する耳の問題」だと反撃したのです。
この論争(いわゆるバッハ=シャイベ論争)は、18世紀の音楽美学の転換期を象徴しています。
結果的に、後世の評価ではバッハが圧倒的に勝利しましたが、当時はシャイベの主張(簡潔で表情豊かなスタイル)がモーツァルトやハイドンなど、古典派の時代へとつながっていきます。
シャイベが『批評的音楽家(Der critische
Musikus)』でバッハを批判したのは1737年。
当時ライプツィヒのトマスカントル(音楽監督)だったバッハは、すでに50歳を過ぎていました。
一方、息子の一人 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(C.P.E.
Bach) は20代前半で、ハンブルクやベルリンなどで活動を始めていたころ。
C.P.E.は父とはまったく異なる、より近代的で感情表現豊かなスタイルを模索していました。
シャイベは1739年以降、ハンブルクに移り住み、そこでC.P.E.バッハと親交を持つようになります。
つまり、父を批判した人物と、息子が後に親しくなったのです。
しかもC.P.E.バッハ自身も、父のような厳格な対位法音楽よりも、
「エンピンディサーメン(感情表現様式 /
empfindsamer Stil)」という感情表現重視のスタイルを推進していました。
これはシャイベの主張と非常に近いものでした。
後世の伝記作家たち(19世紀のものが多い)が、この状況をみて「バッハは息子にまで理解されず、深く傷ついた」というように描いたのです。
しかし、同時代の一次資料では、バッハがそのことでショックを受けたという記録はありません。実際、C.P.E.バッハは父を非常に尊敬していて、死後は自ら父の作品を整理・出版しています(例:『フーガの技法』など)。
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ヨハン・シュトラウス生誕200周年記念アルバム
トリビュート・トゥ・ヨハン・シュトラウス
ヨハン・シュトラウス2世(マティアス・ヘフス編曲)
1. オペレッタ「こうもり」序曲 8'38
フリッツ・クライスラー(マティアス・ヘフス編曲)
2. 「愛の悲しみ」 3'26
ハンス・クリスチャン・ロンビ(マティアス・ヘフス編曲)
3. 「シャンパン・ギャロップ」 Op.14
2'21
ヨハン・シュトラウス2世(マティアス・ヘフス編曲)
4. 「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 Op.214
2'34
ヨハネス・ブラームス(マティアス・ヘフス編曲)
5. ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調 WoO 1/5
2'39
ヨハン・シュトラウス2世(エンリケ・クレスポ編曲)
6. 「ウィーン気質」 Op.354 7'02
ジョアキーノ・ロッシーニ(マティアス・ヘフス編曲)
7. 「私は町の何でも屋」
(「セビリアの理髪師」より) 5'34
ヨハン・シュトラウス2世
(アレクサンダー・エアブリヒ=クロフォード編曲)
8. 「雷鳴と電光」 Op.324 2-53
フレデリック・ショパン(マティアス・ヘフス編曲)
9. 「軍隊ポロネーズ」 Op.40/1 3-03
ヴォルフ・カーシェク
10. 「シーザーのワルツ」
(J.シュトラウスに想を得た曲) 7'36
ピーター・J・ローレンス
11. 「ドナウ・ブルース」
(J.シュトラウスに想を得た曲) 7'57
アレクサンダー・エアブリヒ=クロフォード
12. 「エジプト行進曲?」
(J.シュトラウスに想を得た曲) 4'00 |
ジャーマン・ブラスジャーマン・ブラス
マティアス・ヘフス(トランペット)
ウーヴェ・ケラー(トランペット)
クリスチャン・ヘッヒャール
(トランペット)
アンドレ・ショッホ (トランペット)
フリッツ・ヴィンター(トロンボーン)
エミール・ハーデラー(トロンボーン)
ウーヴェ・フュッセル(トロンボーン)
ハンノ・ヴェストファール(ホルン)
ヘルベルト・ヴァハター(打楽器)
ゲスト
マックス・ヴェスターマン
(トランペット/トラック5、12)
アレクサンダー・
エアブリヒ=クロフォード
(トロンボーン/トラック5、12)
フランソワ・バスティアン
(ホルン/
トラック1、2、3、5、7、
9、10、11、12)
トーマス・ヘフス
(打楽器/
トラック1、3、4、5、8、9)
シュテファン・アンブロジウス
(チューバ/トラック7) |
録音:2025年2月24~28日。ドイツ、カイザースラウテルン、SWRエメリッヒ・スモラ・ザール
3曲のトリビュート(パロディ)作品を含む面白い内容
ヨハン・シュトラウス生誕200周年記念アルバム。ヨハン・シュトラウスにインスパイアされた3曲の自由な作品、「シーザーのワルツ」(皇帝円舞曲に想を得た曲)、「ドナウ・ブルース」(美しく青きドナウに想を得た曲)、「エジプト行進曲?」(エジプト行進曲に想を得た曲)と 4曲のシュトラウス作品に加え、5曲の同時代作品を収録。変化に富むアルバムです。
装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語、20ページ)には、音楽学者でカールスルーエ音楽大学で教え、SWR2の音楽編集者も務めるケルスティン・ウンゼルトによる解説などが掲載。

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0304316BC
\2700
※LP同時発売
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高地バイエルンの楽しい音楽などを弦楽四重奏で
「ダーホアム(故郷)」
CD 29'38
カール・エーデルマン
1. 「ヨッホベルク・ヨードラー」 1'15
ヨーゼフ・ハイドン
2. メヌエット
(弦楽四重奏曲 ト長調 Op.64-4より)・
アレグレット 3'08
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
3. 「四半世紀」(4分の3拍子) 2'19
フローリアン・パルフーバー
4. レントラー「私を忘れないで」 1'43
フランツ・シューベルト(ヴォルフラム・ハーダー編曲)
5. ギャロップ
(ギャロップとエコセーズ D735より)
1'48
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
6. 「ポルディ・ボアリシャー」 2'13
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
7. 「ディプロムレントラー」 3'48
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
8. 6つのレントラー舞曲 K.606 4'28
ヘルベルト・ピクスナー
(カール・エーデルマン編曲)
9. 「アウゲンシュテルン(愛しい人)」
2'28
ノルベルト・ゲレ(ジークフリート・ラウンデル編曲)
10. 「ボヘミアンの夢」 3'12
コルネリア・シャボラク
11. 「ザーマーベルク行進曲」 3'08
伝承曲
12. 「物乞いの男」 0'40 |
ゴルトムント四重奏団
フローリアン・シェッツ
(ヴァイオリン)
ピンカス・アット(ヴァイオリン)
クリストフ・ヴァンドリー(ヴィオラ)
ラファエル・パラトーレ(チェロ) |
ゴルトムント四重奏団のルーツでもある南ドイツのほか、オーストリアのシュタイアーマルクなど、ドイツ・オーストリア高地由来の音楽などを弦楽四重奏にアレンジしたアルバム。
タイトルの「ダーホアム」は、高地ドイツ・オーストリアで、故郷や家を意味する言葉。
バイエルン・フォアアルプス(アルプスの手前)の山、ヨッホベルクのヨーデル歌手を描いたしっとり系の「ヨッホベルク・ヨードラー」に始まり、ハイドンのメヌエットを経て、シュタイアーマルクの4分の3拍子系民俗音楽による「四半世紀」、同じくオーストリアの民俗音楽であるレントラーによる「私を忘れないで」、シューベルトのギャロップ、ミュンヘンのオクトーバーフェストでも用いられるバイエルン地方の民俗音楽「ポルディ・ボアリシャー」、レントラー様式による「ディプロムレントラー」、モーツァルトのレントラー、高地バイエルンの「アウゲンシュテルン(愛しい人)」、シュタイアーマルクの「ボヘミアンの夢」、高地バイエルンの「ザーマーベルク行進曲」と続きます。
最後のトラックには、高地バイエルンのシュヴァーベン民謡と思われる「エス・ベットルマンドル(物乞いの男)」の歌唱の録音が収録されています。

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ピアノとマリンバによる日本の歌の世界
HOME ふるさと |
ベンヤミン・ヌス(ピアノ)
布谷史人(マリンバ、パーカッション) |
CD 76'27
「ふるさとの四季」(源田俊一郎編曲)
1. 岡野貞一:「故郷」第1部 1'12/2.
岡野貞一:「春の小川」 1'18/
3. 岡野貞一:「朧月夜」 1'35/4. 文部省唱歌:「鯉のぼり」
1'00/
5. 文部省唱歌:「茶摘」 1'08/6. 小山作之助:「夏は来ぬ」
1'26/
7. 文部省唱歌:「われは海の子」 0'52/8.
文部省唱歌:「村祭」 1'24/
9. 岡野貞一:「紅葉」 2'11/10. 文部省唱歌:「冬景色」
1'13/
11. 文部省唱歌:「雪」 0'44/12. 岡野貞一:「故郷」第2部
2'43
ベンヤミン・ヌス (1989- ):マリンバとピアノのためのソナタ
Op.20
13. 第1楽章 アレグロ 5'37/14. 第2楽章
アダージョ 5'53/
15. 第3楽章 アンダンテ - プレスト 4'12
布谷史人 (1979- )
16. 「遠いあの日に」 3'40
宮沢和史 (1966- )(信長貴富編曲)
17. 「島唄」 6'28
小曽根真 (1961- )(ベンヤミン・ヌス編曲)
18. 「ホーム」 4'49
浜渦正志 (1971- ):Opus 10
19. 第1曲 1970年代 1'36/20. 第2曲
1980年代 2'09/
21. 第3曲 1990年代 1'32/22. 第4曲
2000年代 1'25/
23. 第5曲 2010年代 1'41/24. 第6曲
2020年代 2'43
山田耕作 (1886-1965)(渡辺俊幸編曲)
25. 「赤とんぼ」 4'22
小椋佳 (1944- )(村上有紀編曲)
26. 「愛燦々」 6'39
ベンヤミン・ヌス、布谷史人
27. 「父へ」(“遠いあの日に”の主題による)
6'42 |
録音:2025年4月9~11日。ドイツ、ヴッパータール、イマヌエル教会
このアルバムは、ピアノとマリンバで日本の音色を奏で、懐かしさと文化の深みに満ちた音楽の旅へと誘います。
ベンヤミン・ヌスと布谷史人による卓越した演奏によって、日本の伝統的な旋律の美しさを現代的でエモーショナルな形で表現しています。

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0303918NM
\2700
※LP同時発売
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ライフ・スルー・ロス |
ギャレス・ブローク(作曲、ピアノ) |
CD 37'16
ギャレス・ブローク (1985- )
1. ジャスト・アナザー・デイ(ウィズアウト・ユー)
2'20/
2. ホワット・ウィー・シェアード(プレイング・アメリ)
1'26/
3. コンクリート・バンクス 3'27/4.
ネヴァー・イナフ・タイム 2'13/
5. ビューティフル・エイク 2'17/6.
モーン 2'08/
7. ザ・ビッグ・ウェイヴ 2'20/8.
リフテッド 2'56/
9. (ドント)チェンジ 1'47/10. ホワット・マターズ
2'48/
11. ビタースウィート 2'53/12. フォトグラフ
2'30/
13. ユーアー・イン・エヴリシング・アイ・ドゥ
3'27/
14. ライフ・ファインズ・ア・ウェイ
4'38 |
悲しみは終わらない。ただ変化するだけ
イギリス生まれで現在はフランクフルトを拠点に活動するブロークの作品は、エイナウディやティルセン、メンデルスゾーン、シューベルトらの音楽からインスピレーションを得たもので、控えめでありながら、決して遠慮がちではなく、常に温かく親密な雰囲気を漂わせる音楽により、悲しみに寄り添う人としても高い評価を得ています。
このアルバムに収録された14曲では、悲しみの様々な段階と側面を探求しています。

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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BIDDULPH RECORDINGS
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1920年代のフランスを代表する伝説のヴァイオリニスト
ルネ・シュメー HMV録音集
1. フリッツ・クライスラー(1875-1963):
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
2-5. ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
ヴァイオリン・ソナタ ト短調
「棄てられたディドーネ」 Op. 1 No.
10
6. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲 イ短調 Op. 3 No. 6 – ラルゴ
7-8. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調
9. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
交響曲第96番 – メヌエット(ブルメスター編)
10. ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837):
ワルツ Op. 91(ブルメスター編)
11. カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):
ワルツ J. 147(ブルメスター編)
12-14. エドゥアール・ラロ(1823-1892):
スペイン交響曲 Op. 21
15. ラロ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 Op.
20 –
ロマンス
16. ズデニェク・フィビク(1850-1900):
詩曲 Op. 44 No. 14(クーベリック編)
17. アシル・シモネッティ(1857-1928):
マドリガーレ
18. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
セレナード Op. 15
19. サン=サーンス:
序奏とロンド・カプリチオーソ Op. 28
20. ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
華麗なポロネーズ イ長調 Op. 21
21. エマニュエル・シャブリエ(1841-1894):
アルバムの綴り
22. ガブリエル・グロヴレーズ(1879-1944):子守歌
23-24. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
23. スペイン民謡組曲 第1番 ムーア人の織物
24. スペイン民謡組曲 第6番 ホタ
25. エデ・ポルディーニ(1869-1957):踊る人形
26. フランツ・ドルドラ(1868-1944):思い出 |
ルネ・シュメー(ヴァイオリン)
マルグリート・デルクール(ピアノ) ...
1、2、4、5、7、8、11、21-26
アイヴァー・ニュートン(ピアノ)...3
ハロルド・クラクストン(ピアノ) ...
6、12-16、19、20
ジェラルド・ムーア(ピアノ) ...
9、10、17、18 |
1.録音:1920年7月16日/原盤:HMV 3-07920
(matrix HO 4493 af)
2-5.録音:1920年8月16日、1921年1月17日*/原盤:HMV
3-07919, 3-07921、5-7931* (matrix HO 4492
af, 4494 af and 6041 ae*)
6.録音:1922年11月3日/原盤:HMV 5-7989
(matrix Bb 2089)
7-8.録音:1926年8月30日/原盤:DB 964 (matrix
Cc 8897)
9.録音:1923年7月12日/原盤:HMV DA 530
(matrix Bb 3262)
10.録音:1923年7月12日/原盤:HMV DA 531
(matrix Bb 3263)
11.録音:1920年7月16日/原盤:HMV 5-7905
(matrix HO 5783 ae)
12-14.録音:1921年1月14日/原盤:HMV 3-07936/38
(matrices HO 4497/99 af)
15.録音:1921年1月14日/原盤:HMV 3-07935
(matrix HO 4496 af)
16.録音:1922年7月10日/原盤:HMV DA 419
(matrix Bb 1636)
17.録音:1923年7月12日/原盤:HMV DA 530
(matrix Bb 3261)
18.録音:1923年7月12日/原盤:HMV DA 531
(matrix Bb 3264)
19.録音:1925年9月28日/原盤:HMV DB 887
(matrix Cc 6789/90)
20.録音:1925年10月9日/原盤:HMV DB 964
(matrix Cc 6788)
21.録音:1926年8月23日/原盤:first issued
on DA 812 (matrix Bb 8867)
22.録音:1926年8月23日/原盤:first issued
on DA 812 (matrix Bb 8868)
23-24.録音:1926年8月26日/原盤:DA 814
(matrix Bb 8887 & 8890)
25.録音:1926年8月30日/原盤:DA 811 (matrix
Bb 8899)
26.録音:1926年8月30日/原盤:DA 811 (matrix
Bb 8898)
1920年代のフランスを代表するヴァイオリニストで日本にも所縁のあるルネ・シュメーの稀少な復刻CDが登場。
ルネ・シュメーは1887年にフランスのブローニュ=シュル=セーヌ(現ブローニュ=ビヤンクール)に生まれた女性ヴァイオリニスト。
パリ音楽院で学び、卒業するとコロンヌ管弦楽団のソロ奏者に抜擢され、やがてその名声は国際的に広まります。
1904年、17歳のシュメーはヘンリー・ウッドのオーディションでラロのスペイン交響曲を演奏して彼を魅了し、プロムスに抜擢。以後、この曲は彼女の十八番になってゆきます。
その後はベルリンでニキシュと、ウィーンではマーラーと共演、1921年にカーネギーホールでサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番をメンゲルベルク指揮で演奏した際は「フランスのクライスラー」と評判になりました。
シュメーは1932年に訪日して演奏会を行った他、箏奏者・作曲家の宮城道雄と共演。彼の「春の海」を録音したこともあり、日本で人気がありました。
しかし彼女は1938年に国際的な音楽シーンから姿を消してしまいます。
1940年代にはパリで散発的にラジオ放送に出演したものの、その後は引退同然となり、足取りもほとんど知られていませんが、当CDに付されたTully
Potterの解説によれば彼女を慕う日本の音楽家たちが時折訪れていたとのこと。
1977年に90歳の誕生日を目前にして亡くなりました。
シュメーの正規録音は1920年から1926年の間に集中しています。この復刻盤で聴く演奏は非常に力強く、推進力のある緩急自在かつ情熱的な節回しは、録音から100年の時を経て聴く人を惹きつけることでしょう。
十八番のスペイン交響曲が3つの楽章しか録音されなかったのは惜しまれますが、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソやヴィエニャフスキの華麗なポロネーズなどに聴く、豊かなポルタメント、細かいヴィブラート、切れの良いスタッカートなどに「チャーミング(魅力的)でスタイリッシュ(かっこいい)」というヘンリー・ウッドの言葉が実感されます。
シュメーの演奏だけを集めた復刻盤は国際的に見ても非常に珍しく、Biddulphならではの企画です。

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BR KLASSIK
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900230
(2CD)
\3500 →\3190
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ショルティとバイエルン放送響による初出ライヴ音源登場
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット、
チャイコフスキー:交響曲第4番 |
バイエルン放送交響楽団
ゲオルク・ショルティ(指揮) |
【CD1】
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
1-14. バレエ音楽「ロメオとジュリエット」Op.
64より
1. 第1曲 前奏曲(第1幕)/2. 第4曲
朝の踊り(第1幕)/3. 第10曲 少女ジュリエット(第1幕)/
4. 第13曲 騎士たちの踊り(第1幕)/5.
第19曲 バルコニーの情景(第1幕)/
6. 第20曲 ロメオのヴァリアシオン(第1幕)/7.
第21曲 愛の踊り(第1幕)/
8. 第33曲 決闘(ティボルトとマーキューシオの闘い)(第2幕)/
9. 第34曲 マーキューシオの死(第2幕)/
10. 第35曲 ロメオはマーキューシオの死の報復を誓う(第2幕)/
11. 第36曲 終曲(第2幕)/12. 第37曲
前奏曲(第3幕)/
13. 第38曲 ロメオとジュリエット(第3幕)/14.
第52曲 ジュリエットの死(第4幕)
【CD2】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
1-4. 交響曲第4番 ヘ短調 Op. 36 |
録音:ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ) 1984年2月10日
総収録時間:81分(39分/42分)
【ショルティとバイエルン放送響による初出ライヴ音源登場。得意曲でオケと一体化した名演!】
シカゴ響、あるいはウィーン・フィルとのイメージの強いショルティですが、ミュンヘンは彼にとって特別な場所でした。
第2次大戦の終戦をスイスで迎えたショルティは米軍の招きによって1946年にバイエルン国立歌劇場で《フィデリオ》を指揮、この成功により音楽監督に迎えられ、同劇場の戦後の再建に尽力します。
劇場退任後もミュンヘンで定期的に指揮していたショルティですが、バイエルン放送響との正規録音のCDはR.シュトラウスのアルプス交響曲(1979年、Decca)しかありません。
ここに登場するのは1984年2月10日にヘラクレスザールで行われた特別演奏会のライヴ。曲目はショルティ得意のロシアもの。
いずれも同時期にDeccaへの録音があり、解釈は共通していますが、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》抜粋はDecca盤とは曲の選択が異なり、ここでは14曲がバレエの進行順に演奏されています。
チャイコフスキーの交響曲第4番は、第3楽章以外はテンポが若干速めでライヴならではの高揚を感じさせ、最終楽章での爆発的なエネルギーの放射がショルティらしく、バイエルン放送響のアンサンブルも見事。
Deccaの分析的な録音に対して、ヘルクレスザールの音響効果とバイエルン放送の収録スタイルが相まって、オケ全体の溶け合った響きやホットな中にもまろやかさを感じさせるサウンドが魅力です。

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<国内盤>
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ベルリン・フィル・自主制作盤
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS
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BPHR 200353
(4SACD HYBRID)
\8500
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SACD仕様で再登場
ベルリン・フィル&キリル・ペトレンコの現在地
ベートーヴェン、チャイコフスキー、シュミット、シュテファン |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・ペトレンコ(指揮) |
Disc 1
ルーディ・シュテファン:1楽章の管弦楽のための音楽
(15’30)
録音:2012年12月21日
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(44’02)
録音:2017年3月23日
Disc 2
フランツ・シュミット:交響曲第4番 (40’52)
録音:2018年4月13日
ベートーヴェン:交響曲第7番 (37’41)
録音:2018年8月24日
Disc 3
チャイコフスキー:交響曲第5番 (45’13)
録音:2019年3月9日
Disc 4
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(61’52)
マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
エリーザベト・クルマン(アルト)
ベンヤミン・ブルンス(テノール)
ユン・クヮンチュル(バス)
ベルリン放送合唱団
ギース・レーンナールス(合唱指揮)
録音:2019年8月23日 |
ベルリン・フィル&キリル・ペトレンコの現在地を刻む〈ファースト・エディション〉がSACDで再登場!
すべてベルリン、フィルハーモニーでのライヴ/SACD層:Stereo
/ 5.1 Surround
首席指揮者キリル・ペトレンコとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による初のボックスセットが、待望のSACD仕様で再登場。
ベートーヴェンやチャイコフスキーの名作交響曲に加え、フランツ・シュミットやルーディ・シュテファンといった20世紀の知られざる傑作まで、ペトレンコが重視するレパートリーを網羅。
両者の芸術的方向性を鮮やかに示す内容となっています。SACDならではの高音質で、各演奏の細部に宿る緊張感と美しさがより鮮明に描かれます。収録曲もキリル・ペトレンコとベルリン・フィルのこれからを示した興味深い選曲。
・2018/19年シーズン・オープニング・コンサートより、ベートーヴェン「交響曲第7番」。ペトレンコの就任前夜を彩る、熱気と高揚感に満ちた演奏。
・2019/20年シーズン・オープニング・コンサートより、ベートーヴェン「交響曲第9番」。人類の歓喜、自由、平和を象徴する壮大なメッセージが、ペトレンコの言葉とともに響き渡ります。
・就任直前のチャイコフスキー「交響曲第5番」。濃密なロマンとドラマが交錯する圧巻の解釈。
・2017年客演時の「悲愴」。ペトレンコの真価が刻まれた、深い情感と構築美。
・フランツ・シュミット「交響曲第4番」、ルーディ・シュテファン「管弦楽のための音楽」。新たなレパートリーへの挑戦が、ベルリン・フィルの未来を照らします。
このセットは、キリル・ペトレンコとベルリン・フィルの新時代への「第一歩」を記録したもの。
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGSレーベルが誇る本エディションは、両者の今後の方向性を示す重要な演奏を収めており、SACD仕様で再発売されることで、その音楽的意義がより鮮明に浮かび上がります。
※同内容を収録した通常CD+ブルーレイのセット(BPHR-200351
/ 5CD+2BD)は製造終了となっております。(代理店)

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VIRTUS CLASSICS
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菊地 裕介(ピアノ)
ショパン、リスト、シューマンによるピアノ・ソナタ集
フレデリック・ショパン (1810-1849)
1-4. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
1. Allegro maestoso/2. Scherzo: Molto
vivace/
3. Largo/4. Finale: Presto non tanto
フランツ・リスト (1811-1886)
5. ピアノ・ソナタ ロ短調 S. 178
ロベルト・シューマン(1810-1856)
6-9. ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22
6. I. So rasch wie moglich/7. II.
Andantino/
8. III. Scherzo: Sehr rasch und markiert/
9. IV. Rondo: Presto |
菊地 裕介(ピアノ)
使用楽器:Steinway D, Hamburg, #527825 |
【録音】2024年6月18~20日三重県総合文化センター大ホール
プロデューサー:瀬尾和紀
エンジニア:山中耕太郎 (Rec-Lab)
ピアノ調律:松本安生
【円熟へと歩みを進める菊地裕介が刻み込むロマン派ピアノ・ソナタの傑作選!!】
ショパン、リスト、シューマンによるピアノ・ソナタ集。言わずと知れたロマン派屈指の名曲だ。
駆け出しの演奏家から高名な大家まで、見事に多種多様な演奏によるアルバムが存在するが、菊地裕介の視界には作曲家とその楽譜が常に中心にあり、真正面から向き合う。
奇抜な演奏効果は狙わず、かといって衒学的でもない、その繊細で緻密な解釈は清々しいまでにストレートだ。
楽曲の真の姿に迫った充実の1枚。
音楽におけるアルティザン(職人)は、単なる技術者ではなく、楽譜の本質を読み解く能力を持ち、伝統と物理法則に裏打ちされた音楽の感性の法則を深く理解する者です。
ピアニスト菊地裕介は、まさにこの真のアルティザンとして、その技術と経験、知恵のすべてを注ぎ込み、作曲家とその作品への深い敬意をもって演奏に臨んでいます。
彼の演奏は、芸術の本質を極限まで追求した結果であり、聴き手にその真価を伝えます。
これは、技術を容易に手に入れられる現代において、特に重要となる職人気質の発露です。
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<LP>
BERLIN CLASSICS(LP)
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0304318BC
(LP)
\3800
※CD同時発売
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「ダーホアム(故郷)」
LP 29'38
Side A
カール・エーデルマン
1. 「ヨッホベルク・ヨードラー」 1'15
ヨーゼフ・ハイドン
2. メヌエット
(弦楽四重奏曲 ト長調 Op.64-4より)・
アレグレット 3'08
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
3. 「四半世紀」(4分の3拍子) 2'19
フローリアン・パルフーバー
4. レントラー「私を忘れないで」 1'43
フランツ・シューベルト(ヴォルフラム・ハーダー編曲)
5. ギャロップ
(ギャロップとエコセーズ D735より)
1'48
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
6. 「ポルディ・ボアリシャー」 2'13
ヘルベルト・ピクスナー(カール・エーデルマン編曲)
7. 「ディプロムレントラー」 3'48
Side B
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
8. 6つのレントラー舞曲 K.606 4'28
ヘルベルト・ピクスナー
(カール・エーデルマン編曲)
9. 「アウゲンシュテルン(愛しい人)」
2'28
ノルベルト・ゲレ(ジークフリート・ラウンデル編曲)
10. 「ボヘミアンの夢」 3'12
コルネリア・シャボラク
11. 「ザーマーベルク行進曲」 3'08
伝承曲
12. 「物乞いの男」 0'40 |
ゴルトムント四重奏団
フローリアン・シェッツ
(ヴァイオリン)
ピンカス・アット(ヴァイオリン)
クリストフ・ヴァンドリー(ヴィオラ)
ラファエル・パラトーレ(チェロ) |
高地バイエルンの楽しい音楽などを弦楽四重奏で
ゴルトムント四重奏団のルーツでもある南ドイツのほか、オーストリアのシュタイアーマルクなど、ドイツ・オーストリア高地由来の音楽などを弦楽四重奏にアレンジしたアルバム。
タイトルの「ダーホアム」は、高地ドイツ・オーストリアで、故郷や家を意味する言葉。
バイエルン・フォアアルプス(アルプスの手前)の山、ヨッホベルクのヨーデル歌手を描いたしっとり系の「ヨッホベルク・ヨードラー」に始まり、ハイドンのメヌエットを経て、シュタイアーマルクの4分の3拍子系民俗音楽による「四半世紀」、同じくオーストリアの民俗音楽であるレントラーによる「私を忘れないで」、シューベルトのギャロップ、ミュンヘンのオクトーバーフェストでも用いられるバイエルン地方の民俗音楽「ポルディ・ボアリシャー」、レントラー様式による「ディプロムレントラー」、モーツァルトのレントラー、高地バイエルンの「アウゲンシュテルン(愛しい人)」、シュタイアーマルクの「ボヘミアンの夢」、高地バイエルンの「ザーマーベルク行進曲」と続きます。
最後のトラックには、高地バイエルンのシュヴァーベン民謡と思われる「エス・ベットルマンドル(物乞いの男)」の歌唱の録音が収録されています。

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0303919NM
(LP)
\3800
※CD同時発売
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ライフ・スルー・ロス |
ギャレス・ブローク(作曲、ピアノ) |
LP 37-16
Side A
ギャレス・ブローク (1985- )
1. ジャスト・アナザー・デイ(ウィズアウト・ユー)
2'20
2. ホワット・ウィー・シェアード(プレイング・アメリ)
1'26
3. コンクリート・バンクス 3'27
4. ネヴァー・イナフ・タイム 2'13
5. ビューティフル・エイク 2'17
6. モーン 2'08
7. ザ・ビッグ・ウェイヴ 2'20
8. リフテッド 2'56
Side B
9. (ドント)チェンジ 1'47
10. ホワット・マターズ 2'48
11. ビタースウィート 2'53
12. フォトグラフ 2'30
13. ユーアー・イン・エヴリシング・アイ・ドゥ
3'27
14. ライフ・ファインズ・ア・ウェイ
4'38 |
悲しみは終わらない。ただ変化するだけ
イギリス生まれで現在はフランクフルトを拠点に活動するブロークの作品は、エイナウディやティルセン、メンデルスゾーン、シューベルトらの音楽からインスピレーションを得たもので、控えめでありながら、決して遠慮がちではなく、常に温かく親密な雰囲気を漂わせる音楽により、悲しみに寄り添う人としても高い評価を得ています。
このアルバムに収録された14曲では、悲しみの様々な段階と側面を探求しています。

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10/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CLAVES
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クララ・ハスキル国際コンクール優勝
フィンギン・コリンズ(ピアノ)
プレイエルを讃えて
ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34
イグナツ・プレイエル:
ロンド 変ホ長調 B.613 /ピアノ・ソナタ
変ロ長調 Op.91
ショパン:3つの夜想曲 Op.9 /ワルツ イ短調
ジョセフ・オケリー:海辺に* /マズルカ第1番
Op.48*
ジョルジュ・プファイファー:
サロン・マズルカ第4番* /夜想曲 Op.36*
ドビュッシー:ハイドンを讃えて/喜びの島
*世界初録音 |
フィンギン・コリンズ(ピアノ) |
ピアノの喜び、プレイエルに魅せられた1 枚
録音:2025年2月 スイス、ラ・ショー=ド=フォン、テアトル・ポピュレール・ロマン
収録時間:73分22秒
フィンギン・コリンズは1977年ダブリン生まれ、1999年にクララ・ハスキル国際コンクール優勝の経歴を持つピアニスト。
2022年に修復された1937年製のプレイエル・ピアノを演奏する機会を得、その楽器で「プレイエルの一族とブランドの歴史を讃える」内容のCDを録音することを思いつき、実現に至ったのがこのアルバムです。
イグナツ・プレイエルの教師ハイドンによる、コリンズお気に入りのソナタに始まり、プレイエル社を興したイグナツ・プレイエルの知られざる作品や、プレイエル・ピアノに魅せられた作曲家の作品が並びます。
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ハイドン:「ロシア四重奏曲」第3・4・6番
弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.33-3 Hob:III.39「鳥」
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.33-4 Hob.III:40
弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.33-6 Hob.III:42 |
テレプシコルド四重奏曲 |
モーツァルトも憧れた名作四重奏、「ロシア四重奏曲」から「鳥」ほか3曲を収録
録音:2025年1月 スイス・ジュネーヴ、アンセルメ・オーディトリアム
収録時間:52分04秒
テレプシコルド四重奏曲は1997年にジュネーヴで結成された弦楽四重奏団。
アマデウス、ブダペスト、ハーゲン、ラサール、モザイクなどの著名な四重奏団からの指導を受けて成長。2001年のジュネーヴ国際コンクールで優勝し、国際的に活躍しています。
2021年からジュネーヴ美術歴史博物館でハイドンの弦楽四重奏全曲を古楽器で演奏するプロジェクトを展開中。
ハイドンがカルテット書法を完成させた曲集と評され、モーツァルトにも衝撃を与えて「ハイドン・セット」を書くに至らせた名作「ロシア四重奏曲」Op.33より、第1楽章第2主題の音型から「鳥」の愛称で親しまれるOp.33-3ほか3曲を収録。
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FIRST HAND RECORDS
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ユリア・コーガン(ソプラノ)
ブリテン:イリュミナシオン(新訳英語版&フランス語版)
ブリテン:イリュミナシオン Op.18
(オリジナルのフランス語版)
バーバー:ノックスヴィル:1915年の夏 Op.24
ブリテン:イリュミナシオン Op.18
(ティモシー・アデス訳による英語版・世界初録音) |
ユリア・コーガン(ソプラノ)
スティーヴン・ロイド=ゴンザレス(指揮)
ブリテン・シンフォニエッタ |
「イリュミナシオン」英語・仏語の2バージョンを収録、バーバーと合わせて歌われる人間の声の強さ
録音:2023年10月8-10日 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
24bit, 96kHz high resolution recording
and editing
ブリテンの「イリュミナシオン Op.18」、英語版による初録音を収録。各国の詩を翻訳する名人として知られるティモシー・アデスによる新訳です。
原語であるフランス語版も併録しており聴き比べが可能。「イリュミナシオン」はランボーが1872~1873年に書いた幻想的で象徴的な散文詩を用いた作品で、都市と自然、性、芸術家の孤独や社会への抗議といった内容が夢幻的に流れていきます。
カップリングはバーバーによる劇的な傑作「ノックスヴィル:1915年の夏
Op.24」。「イリュミナシオン」の数年後に作曲された作品で、ジェイムズ・エイジが1938年に書いた散文詩が用いられており、その内容は自身が5歳のときを回想したもの。
家族と過ごす夢のような時間が、終盤では父の死を暗示する描写に変わっていきます。この2作品は、人間の声のために書かれた音楽の中でも最も個人的で力強いもののひとつです。
20世紀の大きな激動を経て、言葉と和声の色彩によって人間のドラマを鮮やかに描き出し、人生の激しい変化を表現しています。
みごとな歌唱を聴かせるユリア・コーガンはウクライナ出身。アメリカで学び、コロラトゥーラ・ソプラノとして国際的に活躍する人物。詩と音楽を深く読み込む姿勢がこのアルバムからも感じ取れることでしょう。

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ジョセフ・ギブス(1698-1788):
ヴァイオリンと通奏低音のための8つのソナタ
Op.1
(1746年頃)
1-4. ソナタ第1番 ニ短調
5-8.ソナタ第2番 イ長調
9-12. ソナタ第3番 ト長調
13-16. ソナタ第4番 変ロ長調
17-20. ソナタ第5番 ホ長調
21-24. ソナタ第6番 ヘ長調
25-27. ソナタ第7番 イ短調
28-31. ソナタ第8番 変ホ長調 |
ブルック・ストリート・バンド
レイチェル・ハリス(ヴァイオリン)
タティ・テオ(チェロ)
キャロリン・ギブリー(チェンバロ) |
18世紀イギリスで最も優れたソナタと評される秘曲
録音:2025年2月7-10日
ジョセフ・ギブスは知られざる18世紀イギリスの作曲家。彼の音楽はイタリア風の華麗な技巧と、イギリス的で風変わりなユーモアが融合しています。
死後ほとんど忘れ去られていたものの、20世紀初頭にトマス・ゲインズバラによって描かれたギブスの肖像画が再発見されたことで、彼の音楽に対する好奇心と関心が高まりました。
1746年頃に出版されたこのヴァイオリン・ソナタ集は「18世紀における最も優れたイギリスのヴァイオリン・ソナタ」と評されています。
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ピーター・フリビンズ(1969-):管弦楽作品集
1-4. チェロ協奏曲(2024)
5-8. 管弦楽とオブリガート・ピアノのための交響曲「ゴムクール」(2024)
9-11. ヴィオラと室内管弦楽のための「フォークソング」(2022)
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1-4.セバスティアン・コンベルティ(チェロ)
ユルゲン・ブルーンス(指揮)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
5-8.ヨハン・ランドヴェレ(ピアノ)
ロベルタス・シャーヴェニカス(指揮)
リトアニア国立交響楽団
9-11.サシャ・ミルコヴィチ(ヴィオラ)
ユルゲン・ブルーンス(指揮)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ |
ヘンツェに師事した英国音楽家フリビンズ、メロディにあふれた最新の管弦楽作品集
録音:(1-4、9-11)2024年5月31日/(5-8)2025年1月6-7日
24bit, 96kHz high resolution recording,
editing and mastering
1969年ロンドン生まれ、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェに作曲を師事したピーター・フリビンズによる新作管弦楽作品集。
彼の作品は文学、絵画、歴史などを題材にするものが多く、旋律性とドラマ性に富む親しみやすい音楽が魅力です。
ブリテンやティペットの流れを汲むイギリス音楽らしさも感じられます。ピアノを伴う全4楽章の交響曲「ゴメクール」は1916年のソンムの戦いにおける作曲家の祖父トム・フリビンズの劇的な物語を描いた作品。
情熱的で荒々しい「チェロ協奏曲」、ヴィオラによる美しい旋律が印象的な「フォークソング」をカップリング。
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キューピッドの執拗低音 |
ベロー・アンサンブル |
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):眠れる愛
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・ベルガマスカ
カルロ・ファリーナ(1600-1639):ラ・リラ
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
哀れなアポロ/シンフォニア/魂を喜ばせる喜びと満足/
3 声のカンツォン/刺すような矢ならば
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651):トッカータ第1
番
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
ロザリオ・ソナタ第1 番 ニ短調「受胎告知」
カプスベルガー:カポーナ
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):甘美な忘却
カプスベルガー:カナリオ
ストロッツィ:どうすればいいの?
モンテヴェルディ:ゼフィロは戻り/甘美な響きを |
17世紀、書法の発展とともに人間の愛を描き続けた作曲家たちの歴史
録音:2024 年11 月8-11 日
24bit, 96kHz high resolution recording,
editing and mastering
イギリス古楽界の新風「ベロー・アンサンブル」のデビュー盤。『Cupid’s
Ground Bass』と題されたこのアルバムは17世紀初頭のイタリアにおける音楽美学の発展を讃える作品であり、特に作曲家たちが用いた多様な愛の言語に焦点を当てています。
器楽が声から独立して発展していきながら、オペラやマドリガーレといったジャンルも隆盛を極めた時代。
そこには愛における喜び、悲しみ、絶望、陶酔を表現する方法を模索し続けた作曲家たちの姿があります。
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HAENSSLER
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「伝説の女たち」女性作曲家ピアノ音楽集 |
ナレ・アルガマニャン(ピアノ) |
セシル・シャミナード:アラベスク Op.61-1/
ヨアンナ・ゼンフター:「ヴォーゲルヴァイゼ」/
アンナ・ボン:ソナタ第2番 Op.2-1/
マリア・シマノフスカ:夜想曲 変ロ長調/
メル・ボニス:「オンファーレ」 Op.86/
リリ・ブーランジェ:主題と変奏/
ナディア・ブーランジェ:「新しい人生へ」/
イルゼ・フロム=ミヒャエルス:スロー・ワルツ/
エルゼ・シュミッツ=ゴーア:エレジー/
マリアンネ・フォン・マルティネス:ソナタ第3番
ホ短調/
ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド:セレナーデ
ヘ短調 VWV3015/
ルイーズ・ファランク:練習曲 Op.26-29/
クララ・シューマン:前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調/
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:「1年」より
3月 H.385 |
伝説の女性作曲家たちのピアノ音楽集成!大物クララ、ファニー、ブーランジェ姉妹、シャミナード、ファランクはもとより ゼンフター、ゴーア、ボン、ミヒャエルス、フォン・マルティネス、ヴィアルドの作品も!
録音:2023年6月20-22日 カイザースラウテルン南西ドイツ放送協会スタジオSWRカイザースラウテルン収録
収録時間74分36秒
大変結構な一枚でブーランジェやファランク、ボニスなどスター女性作曲家の作品のみならず、
ブラームスの「アルト・ラプソディ」の初演者で歌手のファニー・フェイスで知られたヴィアルドやモーツァルトに4手ピアノを書かしめた才媛フォン・マルティネス、
現在ショパンの先駆けと評価され大ゲーテの恋人説もあるポーランドの天才シマノフスカ、
そしてプフィッツナーの弟子でピアニストとしてフルトヴェングラー、シューリヒト、アーベントロートなど往時ドイツの大指揮者とほとんど共演している名ピアニストでもあり交響曲(イッセルシュテットが初演)も作曲したミヒャエルス(1888~1986)や、
コンタルスキー兄弟の師匠でもあるつわものゴーア(1901~1987)、
レーガーの弟子で昨年BBC第3放送で特集も組まれたドイツのエスタブリッシュメントのゼンフター(1879~1961)、
さらにエステルハージィ侯爵おかかえチェンバリストであったアンナ・ボン(1740~?)などの作品も収録。
人選、曲目ともにおもしろく興味のつきぬ内容となっております。
またライナーノートはこの偉大な女性たちの小伝と肖像画や写真も多く収録され充実。
演奏者のナレ・アルガマニャンは1989年アルメニア生まれ15歳でウィーン音大に入学後カラヤン財団の支援を受け、また数々のコンクールで入賞、アルメニア人権派の旗手でもあり、強く美しく上手い注目のピアニストでございます。
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シューベルト最後のソナタ/ブシャケヴィッツ
シューベルト:
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
楽興の時 D.780(全6曲) |
アンミエル・ブシャケヴィッツ(ピアノ) |
俊英ブシャケヴィッツのシューベルト最後のソナタ。ピアニストにもかかわらずフィッシャー・ディースカウの最後の愛弟子のひとり!
録音:2013年 パリ、モーリス・フルレ音楽館(旧マーラー音楽館)ホール
収録時間:70分22秒
アンミエル・ブシャケヴィッツは1986年エルサレム生まれ、パリ音楽院を卒業後、イギリスの大英図書館フェローに任命された俊英ピアニストでフィッシャー・ディースカウにも個人的に音楽を学んだ最後の弟子のひとりとしても高名です。
すでにヘンスラー・レーベルよりシューベルトの即興曲も発売されております。
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デニス・ゴールドフェルド(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータVol.1
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調
BWV1003
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV1004 |
デニス・ゴールドフェルド(ヴァイオリン) |
1974 年ソヴィエト生まれの逸材、バッハに挑む
録音:2024年11月23・24日(BWV1003)、2024年12月21・22日(BWV1004) ともにブレーメン・ゼンデザールにて、ブレーメン放送協会録音
収録時間:58 分46 秒
デニス・ゴールドフェルドは1974年ソヴィエトのウタに生まれ1990年にドイツに移住、リューベック音大卒業後、ケルン音楽大学にて博士号を取得。
ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールなど数々のコンクールに入賞し、活躍を続ける逸材。
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サンクトペテルブルクの音楽生活~
モルコフ編曲による19世紀ロシア7弦ギター音楽集
モルコフ:ロシア民謡によるポプリ
デュシャンジュ:ル・ブーケ・ド・バル
A・エウスタキオ:
ロシア民謡「妙なこといいましたか」による変奏曲
ダルゴムジスキー:挨拶
シューベルト:さらば
ナイマノフスキー:
フランス民謡「待ちきれません」による変奏曲
F・ツィンマーマン:カプリース第1番、第2番
モルコフ編曲:詠み人知らずの歌
モルコフ:「海賊」のアリアからの変奏曲
クサーヴァー・モーツァルト:ロシアの主題による変奏曲
ステパン・ダヴィドフ:「ルサルカ」からのアリエッタ
モルコフ編曲:「ラ・ヒターナ」からボレロ
モルコフ:チロル地方のワルツのポプリ |
オレグ・チモフェーエワ(ロシア7弦ギター)
エリザヴァータ・ミラー(フォルテピアノ) |
国宝級歴史楽器の7 弦ギターによって19 世紀ロシアの音楽的な日常生活の音楽を再現!モーツァルティアン必聴!モーツアルト2
世のクサーヴァー・モーツァルトの作品も収録
録音:2024年10月 サウスダコタ国立博物館
収録時間:67分50秒
19世紀ロシアの人気作曲家にして編曲者ウラジミール・モルコフの編曲でロシア7弦ギターによって19世紀ロシア・サンクトペテルブルクの音楽生活を再現。
今回の録音で使用されたロシアの7弦ギターとフォルテピアノはモスクワ・グリンカ博物館所蔵の歴史的楽器を使用し時代の音を忠実に復刻。
またチューニングも独特のD-G-B-D-G-B-Dとのことで当時に正統的に、研究心に満ちた演奏でせまり、往時ロシアの豊かなサロンの模様を再現しております。
モーツァルティアンの方にはクサーヴァー・モーツァルトの作品が見逃せません。
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NATIONAL SYMPHONY ORCHESTRA
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NSO 0022
(SACD HYBRID)
\3500 →\3190
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ノセダ率いるワシントン・ナショナル交響楽団
マーラー(1860-1911):交響曲第7番 ホ短調 |
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ワシントン・ナショナル交響楽団 |
ノセダ率いるワシントン・ナショナル交響楽団、勝利のフィナーレのマーラー7番
録音:2024年5月27-6月2日 収録時間:75分12秒 SACD層:STEREO
/ 5.0
ジャナンドレア・ノセダとナショナル・シンフォニー・オーケストラによるマーラーの登場。
2017年からノセダが音楽監督を務めるオーケストラとの協働が非常に実り豊かであることを感じさせる充実演奏です。
マーラーの第1弾として選ばれたのは、マーラーの神秘的な交響曲第7番。ノセダの壮大な管弦楽作品の手腕で、マーラーのビジョンを生き生きと再現、この作品の複雑さを解き明かす、説得力と力強さに満ちた演奏が展開されています。
聴き手は暗闇から光へ、厳かな曖昧さの始まりから勝利のフィナーレへと導かれます。豊かで没入感のある、素晴らしい録音にも注目です。

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ANAKLASIS
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コンテンポラリー・カリヨンII |
モニカ・カジミエルチャク(カリヨン) |
ハンナ・クレンティ(b.1961):
カリヨンのための《結晶の中の結晶(Cristal
en cristal)》(2022)
ダリウシュ・プシビルスキ(b.1984):
カリヨンのための 《ヴィジョンズ(Visions)》(2022)
マルタ・プタシンスカ(b.1943):
カリヨンのための 《聖カタリナの鐘(Bells
of St Catherine)》(2023)
クシシュトフ・メイエル(b.1943):
カリヨンのための 《メメント(Memento)》(2023)
ヨアンナ・フヌク=ナザロワ(b.1949):
カリヨンのための 《シャコンヌ(Ciacona)》(2024)
クシシュトフ・クニッテル(b.1947):
カリヨンのための 《グダニスク・ノスタルジア(Gdansk
Nostalgia)》(2024) |
大きな話題を呼んだポーランドのカリヨン新作集に第2弾が登場!
☆2022年にリリースされ、「モーストリー・クラシック」、「レコード芸術」各誌で取り上げられるなど大きな話題を呼んだポーランドのカリヨン新作集に第2弾が登場!
☆輸入盤日本語解説付き!
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM
Edition)」が設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」。
何世紀にもわたってポーランドの音楽空間の要素であり続けながら、未だにエキゾチックな楽器であり、その可能性がほとんど認識されていないカリヨン(鐘)のための新作ばかりを収録し「モーストリー・クラシック」、「レコード芸術」各誌で取り上げられるなど大きな話題を呼んだ2022年リリースの「コンテンポラリー・カリヨン」(ANA016)に続編が登場!
市庁舎塔と聖カタリナ教会の2ヶ所にカリヨンが設置されている歴史都市グダニスクでは、市とグダニスク博物館がポーランド音楽出版社(PWM
Edition)と協力し現役作曲家にカリヨンのための新作を委嘱・初演するプロジェクトが2019年より毎年行われています。
2019~2021年の5つの作品が収録された前作に続いて、今作では2022~2024年に委嘱・初演された前作とはまったく異なる6人の作曲家による新作を聴くことができます。
演奏は前作に続きカリヨン文化の熱心な推進者として活動してきたモニカ・カジミエルチャク。グダニスクの音楽アカデミーで音楽理論と合唱指揮、教会音楽を専攻。
オランダ・カリヨン・スクールも修了し、2000年からグダニスク市の歴史博物館が主催するコースでカリヨンを習い始め、2001年からグダニスクのカリヨンを演奏し、2018年には正式に市のカリヨン奏者に就任しています。
アルメロ(2003年、第1位)、フェンロー(2004年、第2位)、ズヴォレ(2013年、第3位)などオランダで行われた国際カリヨン・コンクールで入賞し、ポーランド・カリヨン協会会長、グダニスク市民合唱団の団長などを務めています。
※録音:2024年9月&10月、聖カタリナ教会&グダニスク市庁舎(グダニスク、ポーランド)
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AUDAX RECORDS
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アドリアーナのためのロンド
ビセンテ・マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
歌劇《ディアーナの木》より
"Cessa, cessa mio core"、"Teco
porta, o mia speranza"
アンジェロ・タルキ(c1760-1814):
歌劇《サルダーニャ伯爵》より
"Ah! Se tu m'ami"、"Ah!
Sol bramo, o mia speranza"
モーツァルト:
歌劇《フィガロの結婚》より
"Giunse al fin il momento"、"Al
desio di chi t'adora"、
ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド
ハ長調 K.373、
歌劇《フィガロの結婚》より
"E Susanna non vien"、"Dove
sono i bei momenti"
フェルディナンド・ベルトーニ(1725-1813):
Balthassarより"Mater cara, extremum
vale"
ジュゼッペ・ジョルダーニ(1751-1798):
Erifileより"In quale istante"、"Partiro
dal caro bene"
パスクワーレ・アンフォッシ(1727-1797):
Sedeciasより"Se mi lasci, o mia
speranza"
ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):
"Ah che in van cerco pace"、"Giusti
numi amor pietoso"
モーツァルト:
ロンド・コンチェルタンテ 変ロ長調 K.
269、
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》より
"Ei parte senti Ah no!"、
"Per pieta, ben mio, perdona" |
アドリアーナ・ゴンサレス(ソプラノ)
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
イニャキ・エンシーナ・オヨン(指揮)
アンサンブル・ディドロ |
モーツァルトを得意とするソプラノ、アドリアーナ・ゴンサレス!
☆ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax
Records!
☆東京・春・音楽祭にも参加したアドリアーナ・ゴンサレスとイニャキ・エンシーナ・オヨン!
2025年東京・春・音楽祭にも参加したソプラノ歌手アドリアーナ・ゴンサレスによるアルバム。
モーツァルト作品の歌唱で特に評価の高い彼女がモーツァルトと同時代の作曲家の作品を中心に録音しました。
東京・春・音楽祭ではピアノで共演したイニャキ・エンシーナ・オヨンを指揮者に、ヨハネス・プラムゾーラー率いるアンサンブル・ディドロをバックにして、彼女の輝かしい叙情的な声で歌い上げています。
※録音:2024年5月23日-26日
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バッハなしのバッハ
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):
組曲 ニ短調
イヴァン・イェフスタフィエヴィチ・ハンドシキン(1747-1804):
ソナタ ト短調
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):ソナタ
Op.27-2
アルテュール・オネゲル(1892-1955):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ H.143
シャルロット・ブレイ(1982-):想像のシェルター |
マリ―・ラーダウアー=プランク
(ヴァイオリン) |
J.S.バッハにまつわる作曲家たちの作品で、バッハの偉大さを探求!
☆ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax
Records!
☆J.S.バッハに影響を与えた、そして与えられた作曲家たち!
このアルバムではJ.S.バッハが影響を受けた作曲家そして影響を与えた作曲家の作品をバッハの作品なしに収録しています。
もしバッハがヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフと出会っていなかったら、《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》は生まれていなかったかもしれません。
またその後の作曲家たちのオマージュなどは生まれなかったことでしょう。このようにバッハの存在がいかにして何世紀にもわたって人々にインスピレーションを与え続けているかをこのアルバムは証明しています。
マリ―・ラーダウアー=プランクは、2014年バッハ国際コンクール第2位をはじめ数々の国際コンクールで入賞し、ミュンヘン放送管弦楽団やシュトゥットガルト室内管などと共演。
欧米やアジアで活躍する一方、ピアニストのヘンリケ・ブリュッヘンとのデュオやベルリン・フィル団員らとの共演を通じて室内楽でも高い評価を得ています。
ラインハルト・ゲーベルに学んだ歴史的奏法にも注力し、ベルリン・バロック・ゾリステンなどで演奏。
ザルツブルク生まれ、ベンヤミン・シュミットやオーギュスタン・デュメイらに師事し、現在は1750年製ベロージオのヴァイオリンを用いて活動しています。
※録音:2022年&2024年
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EVIL PENGUIN
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(2CD)
特別価格
\4800 →\4390
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トム・ベギン(フォルテピアノ)
モーツァルトの最初の6つのピアノ・ソナタを変奏反復付きで再構成
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第1番-第6番 K.279-284(変奏反復付き)
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280
ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282
ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283
ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K.284 |
トム・ベギン(フォルテピアノ) |
モーツァルトの初期ソナタの反復を即興的に展開!
☆モーツァルトの最初の6つのピアノ・ソナタを変奏反復付きで再構成!
☆学者、研究者としての厳密さと演奏家としての柔軟さを兼ね備えたトム・ベギンならではの注目企画!
演奏を研究の一環と位置づけ、主に18~19世紀の作品を学者、研究者としての厳密さと演奏家としての柔軟さの両面から解釈した意義深いアルバムを発表し続けているトム・ベギンの新たなレコーディングはモーツァルトのピアノ・ソナタ集!
本作では1775年10月にモーツァルトの父レオポルトがブライトコプフ・ウント・ヘルテル社に息子の作品の出版を打診した際、C.P.E.バッハのような変奏反復を含んだソナタの出版を提案していたという史料に基づき、モーツァルトの存命中に出版が実現しなかった最初の6つのソナタ
K.279-284、いわゆる「デュルニッツ・ソナタ集」または「ミュンヘン・ソナタ集」の自筆譜を精査し、"もしも出版されていたら"という仮想的な視点から反復を即興的に展開した新しいスコアを制作。
作曲から250年が経過したこれらの作品を楽譜通りに演奏するだけではなく、当時の慣習に基づき自由に変化し得る"生きた音楽"として提示し、今日のリスナーに改めてモーツァルトの即興性と創造性を伝えます。
楽器はモーツァルトが1777年に試奏し絶賛したヨハン・アンドレアス・シュタイン製のフォルテピアノより、1786年製を基にしたクリス・マーネによる複製を使用しています。
※録音:2024年10月29日-11月1日(ブリュッヘ、ベルギー)
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パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)
シューマン 1838
シューマン:
クライスレリアーナ Op.16
子供の情景 Op.15 |
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ) |
「1838年」がキーワードのシューマン・アルバム!
☆1838年に誕生したシューマンの2つの代表作「クライスレリアーナ」と「子供の情景」を1838年製エラールで聴く!
Evil Penguinレーベルからのリリースでも数々の賞を受賞した盟友ピーター・ウィスペルウェイとの一連のデュオ・アルバムをはじめ、ツェムリンスキー弦楽四重奏団、ジョシュア・ブラウンなどとの共演盤でその実力を証明してきたイタリア生まれの世界的ピアニスト、パオロ・ジャコメッティのソロ・アルバムが登場。
「シューマン 1838」と題した本作はその名の通り1838年をキーワードにしたシューマン・アルバム。1830年代にはシューマンの代表的なピアノ作品が多く生まれましたが、そのうち1838年に書かれた「クライスレリアーナ」と「子供の情景」の2作品はジャコメッティにとって幼少期の頃から特別な存在でした。
そしてレコーディングにあたりヒストリカル・ピアノを探していたところ、古楽器修復のスペシャリストであるエドウィン・ベウンクが所有する1838年製のエラールに偶然出会い、このアルバムの揺るぎないコンセプトが完成したのです。
※録音:2025年3月24日-27日、モーターミュージック・スタジオ(ベルギー)
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ウォルトン、ベンジャミン、ハウエルズ:
ヴィオラと管弦楽のための作品集
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
エレジー(ヴィオラ、弦楽四重奏と管弦楽のための)
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):ヴィオラ協奏曲
アーサー・ベンジャミン(1893-1960):
ロマンティック・ファンタジー
(ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための) |
マティス・ロシャ(ヴィオラ)
アビゲール・クラーリク(ヴァイオリン)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮) |
20世紀イギリスのヴィオラ協奏曲集!
今急速に注目度を高めているスイス生まれのヴィオラ奏者、マティス・ロシャによるヴィオラと管弦楽のための作品集。
ケルンでアントワン・タメスティに師事したロシャはその豊かで繊細な音色や詩的な想像力が評価され、ファジル・サイ、ピンカス・ズーカーマン、オーギュスタン・デュメイ、クリスティアン・テツラフといった一流の演奏家たちと共演を重ねています。
このアルバムではロシャが親密な芸術的パートナーシップを築くイギリス人指揮者ハワード・グリフィスと共演し、ウォルトン、ハウエルズ、ベンジャミンという20世紀前半のイギリス音楽を取り上げます。
ウォルトンの有名なヴィオラ協奏曲にハウエルズとベンジャミンの珍しい協奏的作品を組み合わせたプログラム構成は、埋もれた作品の発掘にも注力するロシャの真骨頂といえるでしょう。
※録音:2024年11月25日-26日、ホディノット・ホール(カーディフ、ウェールズ)
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PRELUDE CLASSICS
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PCL2500900
(1SACD HYBRID)
\3500
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アルトゥール・バナシュキェヴィチ:ロマのカンタータ
アルトゥール・バナシュキェヴィチ:
ロマのカンタータ-ドミニク・グルニの詩に捧げる
ソプラノ、女声合唱ならびにフォルテピアノ曲
ドミニク・グルニの詩に捧げるテノール及び
フォルテピアノから成る三曲 |
ユスティナ・レチェニュディ(ソプラノ)
クシシュトフ・ジムニ(テノール)
ヴィトルド・カヴァレツ(ピアノ)
ビドゴシュチ・カジミェシュ・ヴィエルキ大学音楽教育学部室内合唱団
トマシュ・コトヴィツァ(指揮) |
ロマ文化をテーマにした希少な現代大作!
☆ミハウ・ブリワが設立したオーディオファイル向けの新興レーベル「Prelude
Classics」!
☆ポーランドを代表するソリストたちが参加!
☆詩と音楽が結ぶ「民族の記憶」と「現代の響き」!
2019年からショパン音楽大学の助教授としても活躍し、ヤン・ラコフスキ国際ヴィオラ・コンクール第1位&ポズナン市長賞(2003、ポズナン)、ブラームス国際コンクール第1位(2004、ペルトシャッハ)、若い演奏家のための20~21世紀音楽コンクール第1位(2007、ワルシャワ)など、多数の国際コンクールで受賞してきたポーランドのヴィオリスト、ミハウ・ブリワが設立した新レーベル「Prelude
Classics」から、米国アトランタ国際作曲コンクールで最優秀賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝くポーランドを代表する作曲家であり、卓越したヴァイオリニストでもあるアルトゥール・バナシュキェヴィチの最新作が登場。
本アルバムには2つの声楽作品を収録。アルバムのタイトルでもある7つの楽章から成る大作
《ロマのカンタータ》 は、近年ではほとんど例のない、現代作曲家によるロマ文化を普遍的に扱った試みといえます。その結実として、独自の表現とロマ民族の賛歌《ジェレム・ジェレム》
のパラフレーズが融合しています。続く《三つの歌》
は、19言語に翻訳され、ポーランド文化・国家遺産省から文化功労章を授与された詩人ドミニク・グルニの詩による作品です。演奏には、ポーランド・ワジェンスキ宮殿付属オペラ座のソリスト、ユスティナ・レチェニュディと、ビドゴシュチュ市オペラ・ノヴァのソリスト、クシシュトフ・ジムニが参加。ポーランドを代表する音楽家たちの力によって、作品の持つ芸術的意義をさらに際立たせています。
※録音:2024年5月27日-29日
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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ル・ポエム・アルモニーク&ヴァンサン・デュメストル(指揮)
パーセル:めでたし!輝かしきセシリアよ
ジョン・ブロウ(1649-1708):
1-3. 聖セシリアの祝日のためのオード
「ようこそ、お集まりの皆様がた」
ヘンリー・パーセル(1659-1695):
4-19. 聖セシリアの祝日のためのオード
「めでたし!輝かしきセシリアよ」 Z
328 |
シャルロット・ラ・トロープ(ソプラノ)
ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(カウンターテナー)
ヒューゴ・ハイマス(テノール)
トマーシュ・クラール、ヴラド・クロスマン(バリトン)
ル・ポエム・アルモニーク
(合唱&古楽器アンサンブル)
ヴァンサン・デュメストル(指揮) |
録音: 2024年3月15-19日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
収録時間:62分
【ル・ポエム・アルモニークが抜群の相性を示すパーセル録音に新たな名盤】
僅か数人で演奏する歌曲から管弦楽を伴う大合唱まで、多様な編成で17世紀音楽の魅力を解き明かし話題を呼んできたフランスの古楽アンサンブル、ル・ポエム・アルモニーク。
今回は英国バロック最大の天才ヘンリー・パーセルの重要合唱曲をとりあげます。
何よりフランス・バロック作品と強い親和性を持つ彼らですが、言語学的・文化的にフランス語社会と切っても切れない関係にあった17世紀英国の音楽とも相性は抜群。
音楽の守護聖人として知られた聖セシリアを祝う日のためのパーセルのオードには有名作が2つあり、1682年のやや短い「来たれ、歓喜よ」Z
239は同団体がALPHAに充実した名演を刻んでいます(ALPHA285)が、今回の演目は10年後に書かれた長大な「めでたし!輝かしきセシリアよ」Z
328の方。
当時の英国宮廷音楽に多大な影響を与えたフランス宮廷音楽を得意とする団体だけあって、今回も起伏に富んだ音楽展開をきわめて細やかな解釈でじっくり味わわせてくれます。
各パート5人ずつからなる合唱の結束力も頼もしく、オーケストラは金管・木管を適宜交えつつの12人編成の弦に通奏低音は鍵盤とテオルボ、ハープも加わり、ガンバのルカス・ぺレスやオルガン&チェンバロのエリザベート・ガイガーなど長年このアンサンブルで活躍を続ける名手たちも健在。併録のブロウ作品は、後にデンマーク王妃に捧げられた曲集『天使アンフィオン』に収録された形とは異なる初期稿での世界初録音です。
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マルグリット・ルイーズ
(合唱&古楽器オーケストラ)
シャルパンティエ:真夜中のミサ曲
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
1-20. 真夜中のミサ曲 H 9
1-2. キリエ (前半)
3. ヨセフはよい妻をめとり
(『器楽によるノエル集』H 534 より)
4-5. キリエ (後半)
6. ある若い乙女が(『器楽によるノエル集』H
534 より)
7-10. グローリア/11-17. クレド
18. 奉献唱「汝の羊らを野に放ち」H 531b/
19. サンクトゥス/20. アニュス・デイ
ニコラ・ルベーグ(1630-1702):
21. どこへ行くのだ、この楽しそうな羊飼いたちは
(『オルガン曲集 第3巻』〔1685〕より)
伝承歌:
22. ノエル「皆さん歌いましょう、お願いします」
シャルパンティエ:
23-29. 主の降誕に際し、天使とユダヤの
羊飼いたちが交わした対話 H 420
30-33. 器楽によるノエル集 H 534 より
30. シャトルの町に暮らす人々は/
31. どこへ行くのだ、この楽しそうな羊飼いたちは/
32. クリスマスが来ると/33. さあ言っておくれ、マリア
34-38. 主は言われた(ディクシット・ドミヌス)
H 202
39. おお創世の主よ(『3つのノエル』 H
531 より) |
カロリーヌ・アルノー(ソプラノ)
ロマン・シャンピオン(テノール)
マティアス・ヴィダル(テノール)
ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
マルグリット・ルイーズ
(合唱&古楽器オーケストラ)
ガエタン・ジャリ(指揮、オルガン独奏21) |
録音: 2024年12月6-10日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
収録時間:78分
【本場ヴェルサイユから届いたフランス・バロック屈指の傑作クリスマス音楽】
太陽王ルイ14世の時代を代表する天才でありながら、王室音楽総監督リュリによりフランス王室での活躍機会を阻まれていたシャルパンティエ。
とはいえ同時代人たちが彼の才覚に無関心でいられたはずもなく、パリ市内の宗教機関や名士たちからの愛顧は引きも切らず、リュリの歿後は王室の関連組織からも仕事が舞い込んできました。
クリスマスの深夜ミサを彩る音楽として書かれた傑作『真夜中のミサ曲』もリュリ歿後の作で、古くから伝わるノエル(英語圏のキャロルに相当する、主に教会外で歌われた民衆歌)の調べを編み込みながら静謐と祝祭感の間を行き来する音楽の魅力は数世紀後の今も全く色褪せていません。
同じ言語圏で活躍するフランスの演奏団体、マルグリット・ルイーズによる最新録音でこの作品に触れられるのは嬉しい限り。
23人編成の合唱に対し、器楽合奏は18人の弦楽器奏者に管楽器では3本のリコーダー、各2本のオーボエとバスーンに合唱を縁取るセルパン(聖歌隊の伴奏に広く用いられていた古い低音管楽器)も加わり、通奏低音は俊才ロリス・バリュカンの弾くオルガンとクラヴサンの他テオルボ奏者も2人参加。指揮のガエタン・ジャリによる大オルガン独奏も交え、他にもシャルパンティエの宗教曲小品やノエル編曲なども収録、清らかで晴れがましい夜を彩るにふさわしい充実盤に仕上がっています。
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絶頂期のヴィヴァルディがフランス王ルイ15世の結婚を祝った秘作
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン、指揮)
ヴィヴァルディ:グローリアとイメネオ 他
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
1-3. 4声の協奏曲 第11番 ト長調 RV 150*
4-25. セレナータ「グローリアとイメネオ」
RV 687(1725)
26-29. カンタータ「ため息をついて何になろう」
RV 679
*『ヴィヴァルディ: パリ協奏曲集』(CVS065)より再録 |
グローリア(栄光の神)...ローガン・ロペス・ゴンザレス(カウンターテナー)
イメネオ(婚宴の神)...ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン、指揮) |
録音: 2024年7月1-2日4-29 2020年12月2-6日1-3 ヴェルサイユ宮殿
収録時間:59分
【絶頂期のヴィヴァルディがフランス王ルイ15世の結婚を祝った秘作】
世界的なバロック音楽発信の拠点として注目されるヴェルサイユ宮殿で、数多くのプロジェクトを成功させているバロック・ヴァイオリン奏者ステファン・プレヴニャクの指揮で、ヴィヴァルディの知られざるセレナータが録音されました。
『四季』を含む作品番号8の曲集を刊行した1725年当時、ヴィヴァルディの名声はイタリアはもちろんドイツ、オーストリア、チェコ、フランスなど諸外国にも轟いていました。
当時のヴェネツィア駐在フランス大使もその技量をよく認めており、ルイ15世がポーランド王スタニスワフ1世の娘マリアを王妃として迎えた翌週、ヴェネツィア中の要人を招いての大祝宴を開いた際の余興として、全欧州が認める大作曲家ヴィヴァルディの新作「グローリアとイメネオ」を披露させました。
急な依頼に対応する必要からか、作曲家は編成を弦楽と独唱2人に絞り、音楽内容も数多くの既存作から転用。
とはいえ、古代神話仕立ての寓意人物2人がフランス王室の結婚を寿ぐイタリア語の歌詞に沿わせた音楽の流れは実に自然で起伏に富んでおり、プレヴニャクらの意欲充分な演奏と相俟って極めて新鮮な歌に聴こえます。
欧州最前線をゆくカウンターテナー2人の立ち回りも見事。なお当録音では序曲の欠如を補うべく、冒頭に独奏パートのない協奏曲も1曲収録。末尾の短いカンタータと共に、この作曲家の多芸さと作曲センスを改めて印象づけてやみません。
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CVS159
(3CD+DVD)
\5500 →\5090
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ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮)
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):歌劇《ポリフェーモ》
(全3幕/1735年ロンドンにて初演)
台本パオロ・ロッリ(1687-1765) |
アーチ...フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
ガラテア...ユリア・レージネヴァ(ソプラノ)
ウリッセ...ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(カウンターテナー)
ポリフェーモ...ホセ・コカ・ロサ(バス)
カリプソ....エレオノール・パンクラツィ(ソプラノ)
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮) |
演出: ジャスティン・ウェイ/振付: ピエール=フランソワ・ドレ/舞踏:
ヴェルサイユ王室歌劇場バロック舞踏アカデミー/
衣装: クリスティアン・ラクロワ、ジャン=フィリップ・ポンス/美術:
ロラン・フォンテーヌ/照明: ステファーヌ・ル・ベル/
メイク、ヘアデザイン: ロランス・クチュール/飾鬘製作:
セシル・クレチュマールポリフェーモ/
仮面&衣装製作: ラシェル・カルンビ=スパダッチーニ、ジャン=クリストフ・スパダッチーニ
収録: 2024年12月4-9日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
総収録時間: CD168分/DVD177分
DVD仕様:片面二層ディスク/NTSC、リージョンコードALL、音声Dolby
Digital Stereo、字幕フランス語、英語、イタリア語
【全曲録音!「偉大なるジュピターよ」の美に終わらない二重の恋物語を豪華演奏陣と】
18世紀にオペラ作曲で全欧州を魅了したナポリ楽派の一人ポルポラが、ロンドンでヘンデルに対抗できるオペラ作曲家として人気を博した時期の作品の一つ《ポリフェーモ》全曲録音。18世紀にオープンしたヴェルサイユ王室歌劇場の舞台で、モード界と歌劇界にまたがる才人クリスティアン・ラクロワの衣装、欧州各地の一流歌劇場を沸かせてきたジャスティン・ウェイの演出により行われた華麗な上演舞台がDVDの付いたセットで登場です。
羊飼いアーチと恋仲にある海の精ガラテアに恋した一つ目巨人ポリフェーモ、その討伐に乗り出す猛将ウリッセに想いを寄せるガラテアの友カリプソらが繰り広げる愛と争いの物語《ポリフェーモ》は、ヘンデル率いる王室歌劇場の商売敵である貴族オペラが1735年2月に初演した作品。
人気絶頂のポルポラがつけた音楽は随所に聴きどころが秘められていますが、大詰めでアーチの蘇生を願うガラテアのアリア「偉大なるジュピターよ」が映画『カストラート』(1995)に使われ、この1曲だけ抜粋される機会こそ多いものの、長大な全曲が紹介される機会はなかなかありません。
古楽のステージで実績十分のプレヴニャク率いる古楽器楽団に、ファジョーリ&レージネヴァという理想的な顔合わせに多忙な名歌手ベノス=ジアンも加わる充実した布陣で、後期バロック・オペラの粋が詰まったこの名作の新録音をじっくりお楽しみ下さい。
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トレス:スペイン王ルイス1世に捧ぐレクイエム
1-4. ホセ・デ・ネブラ(1702-1768): 交響曲
ト短調
1. Sinfonia/2. Andante - Vivo/3. Despacio/4.
Allegro
5-23. ホセ・デ・トレス(1670-1738):
ルイス1世に捧ぐ死者のためのミサ曲(レクイエム)〔1725〕
5-7. 入祭唱/8. ネブラ: 晩課のための第10ヴェルスス/
9-11. キリエ/12-17. 続唱(怒りの日)/
18. 奉献唱/19. ネブラ: 晩課のための第/
19ヴェルスス/20. サンクトゥス/
21. モテット「わが竪琴は嘆きの声をなし」/
22. アニュス・デイ/23. 聖体拝領唱(永遠の光で)
24. ネブラ: 晩課のための第1ヴェルスス
25-35. フランシスコ・コルセッリ(1705~1778):
死者のための8声のプローザ「怒りの日」〔1747〕 |
エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
ジュディト・スビラナ(メゾ・ソプラノ)
ジェイコブ・ローレンス(テノール)
リザンドロ・アバディ(バス)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター少年合唱団
ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
ジュアン・ブロナト・サンス
(オルガン/大オルガン独奏8、19、24)
ロス・エレメントス(古楽器使用)
アルベルト・ミゲレス・ロウコ(指揮) |
録音: 2025年1月24-28日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
収録時間:69分
【スペイン後期バロックの魅力十分! ギャラント様式へ向かう旋律美】
大クープランやアルビノーニ、カルダーラ等と同世代、ヴィヴァルディより8歳年上のスペイン人作曲家トレスが、スペイン王ルイス1世の死に寄せたレクイエムを中心とする選曲。
マドリードで生まれ早くから王室聖歌隊のオルガン奏者を務めたトレスは、ハプスブルク家断絶後のスペインで王位を得たブルボン家のフィリップ(フェリペ5世)に長く仕え、作曲家としては1734年の火災で多く焼失した王室礼拝のための音楽の再拡充に邁進。
長くスペイン支配下にあったナポリ王国の作曲家たちにも通じる、後期バロックの旋律美と多声書法が入り混じった名品を多く残しました。父フェリペ5世から王位を禅譲されるも数か月で亡くなったルイス1世の死を悼むレクイエムは、1725年の作。
ヴァイオリン3部+低音のスペイン王室式弦楽に金管・木管が加わる合奏に支えられ、メロディアスな展開に効果的な半音階が入り混じる明晰かつ荘厳な音楽を合唱・独唱で歌い上げてゆく充実作です。
悲痛なファンファーレを響かせる弱音器付きトランペットのパートは、本盤では名手J-F.マドゥーフらが演奏。スペインの古楽器集団ロス・エレメントスを率いるアルベルト・ミゲレス・ロウコは1994年ラ・コルーニャ生まれの若きスペイン人テノール歌手。
共に作曲家として大成したトレスの2人の後輩、ネブラの器楽曲とコルセッリの劇的迫力十分な「怒りの日」含め、ギャラント様式全盛期へ向かうスリリングな音楽を堪能させてくれます。
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10/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI
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HMM 902769F
(2CD)
\4100 →\3790
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まったく新しい「陽」のバッハ
アマンディーヌ・ベイエとリ・インコーニティ
バッハ・フロム・イタリー |
リ・インコーニティ
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン、指揮) |
[CD1]
1-3. J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第4番
ト長調 BWV 1049
4-8. ヴィヴァルディ(1678-1741):
2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲
ニ短調 RV565(調和の霊感 op.3-11)
9-10. J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
ト長調 BWV 1048
11-13. アレッサンドロ・マルチェッロ(1673-1747):オーボエ協奏曲
ニ短調
14-16. J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲
ニ短調 BWV 1043
17-19. J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV 1055R
[CD2]
1-3. J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲
ニ長調 BWV 1064R
4-7. ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 S.C788
(ヴァイオリン独奏とオブリガート・チェロを伴う5声のための12の協奏曲第2番
op.1~
ソロ・ヴァイオリン・パートはJ.S.バッハの協奏曲
BWV981に基づく)
8-10. J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番
ニ長調 BWV 1050
11-13. ヴィヴァルディ:
4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲
ロ短調 RV580(調和の霊感op.3-10)
14-16. J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲
ハ短調 BWV 1060R |
「陽」のバッハ、ベイエが軽やかにそして鮮烈に明らかにするバッハのヴィヴァルディへの憧れ
録音:2025年1月
収録時間:133分12秒
まったく新しい「陽」のバッハ! アマンディーヌ・ベイエとリ・インコーニティの新譜は、バッハが当時のイタリア音楽、特にヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟の作品に抱いた熱烈な傾倒を明らかにする内容です。
若き日のバッハは流行の最先端であったイタリアの協奏曲書法を、鍵盤楽器への編曲を通して学びました。
ここに収録されているヴィヴァルディの協奏曲「RV565(op.3-11)」をオルガン独奏曲「BWV596」に、A.マルチェッロのオーボエ協奏曲とB.マルチェッロのヴァイオリン協奏曲をチェンバロ独奏曲「BWV974」「BWV981」に編曲しています。
この経験が生かされ、バッハは協奏曲の何たるかを知り、自らの手でヴァイオリン協奏曲やブランデンブルク協奏曲を生むに至りました。
そして〈史上初のチェンバロ協奏曲〉となったブランデンブルク協奏曲第5番を経て、バッハは過去に書いた種々の協奏曲を次々にチェンバロ協奏曲にセルフアレンジしていきます。
このタイミングでヴィヴァルディの協奏曲「RV580(op.3-10)」を4台のチェンバロのための協奏曲「BWV1065」に編曲し、イタリアの偉大な先輩に改めて敬意を表しているのも面白いところです。
また「BWV1055R」、「BWV1060R」と「BWV1064R」は編曲後のチェンバロ版のみ現代に楽譜が残り、そこからオリジナルの協奏曲が復元されたもの。
編曲をキーワードに〈バッハ・イタリア・協奏曲〉の3要素を分かちがたく絡めて構成した、魅惑のプログラムと言えるでしょう。
バッハというと、その演奏には何か神聖さや近寄りがたい神々しさ、天のはるか上に輝く孤高の光、といった要素を感じることがあるかもしれません。
しかしベイエたちは、バッハの音符に潜む明るく輝く陽性の色彩を驚くべき軽やかさで引き出しています。ブランデンブルク協奏曲第4番はヴァイオリンの超絶技巧も印象的な名曲ですが、ここでのベイエのソロは赤毛の司祭ヴィヴァルディが加わったのかと思うような、非常に「陽」を感じさせる演奏。バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲
ニ短調も、さわやかな風が吹き抜けるような、驚くような軽やかさです。
バッハ作品の中にヴィヴァルディの閃光を感じる瞬間がある、というベイエ。このプログラムを通じて、バッハが写譜し、編曲もした、会ったことのない作曲家たちへのまなざしや憧れといったものを私たちに垣間見せてくれます。
対位法の絡み合いの超絶技巧をストイックに追及するもよし、このようにイタリアの空気や光を感じさせ、横の流れの美しさに思わずうっとりしてしまうような演奏もよし。
フランス古楽界の新時代の担い手、ベイエ率いるリ・インコーニティ(名もなき者たち、の意。2006年結成)。
作曲家の秘められた声やまなざしを軽やかにキャッチし提示してくれるベイエのしなやかな感性と、それを可能にする技がソロでもアンサンブルでも炸裂しております。
※日本語解説と帯が付属した、国内限定仕様での発売です。

アマンディーヌ・ベイエ。
古楽最前線ヨーロッパで、いつしか新たな「大御所」のポストを獲得。
バンキーニ引退後バーゼル・スコラ・カントルムのバロック・ヴァイオリン科を占めているのは、この異才。
パッションの塊にしてラテンの英知を極める桁外れの理知センス。
「欧州古楽の牙城」バーゼル・スコラ・カントルムで長年教鞭をとってきたキアラ・バンキーニは、2010
年から後継をアマンディーヌ・ベイエに任せました。
キアラ・バンキーニは仏HM にも名盤数多だったのでその名をご存じの方も多いと思いますが、アマンディーヌ・ベイエはことによると、ソリストとしてよりもむしろ「カフェ・ツィマーマン初期盤で2nd
を弾いていた名手」として名前を見てきた方が意外に多いかもしれません。
そんなベイエは2004 年頃から独自のアンサンブル「リ・インコニーティ」を結成し、フランスやイタリアの俊才たちとZig-Zag
Territoires で旺盛な活躍を続けてきました。
南仏人らしい情熱を絶妙のコントロールで至芸へと昇華してゆく、かそけき羊腸弦のたわみが絶妙の味わいを醸し出すその明確な個性は、ヴィヴァルディや「ヴェネツィアのドイツ人」ローゼンミュラー、あるいはナポリのヴァイオリン芸術家マッテイスの作品など、“南”を感じさせるバロック楽曲で申し分なく発揮されるとともに、故郷フランスのエスプリなくしては弾けないフランス・バロックの名品群でも多くの名盤をつくってきました。
旧譜
このアルバムを聴いておくといいかも |
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南仏の太陽を思わせる
ベイエ&リ・インコーニティ、ヴィヴァルディ作品集
愉悦の極みの「逆さまの世界」
ヴィヴァルディ:
・協奏曲 ニ長調 RV 562「聖ロレンツォの祝日のために」
・フルート協奏曲 ホ短調 RV 432
・協奏曲 ハ長調 RV 556
「聖ロレンツォの祝日のために」(1720年半ば)
・協奏曲 ヘ長調 RV 571
・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ト短調 RV 576
・ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV 344
・2つのオーボエのための協奏曲 イ短調
RV 536
・協奏曲 ヘ長調
「プロテウス、あるいは逆さまの世界」RV
572 |
アマンディーヌ・ベイエ(Vn& 指)
≪リ・インコーニティ≫
トラヴェルソ&リコーダー:
エレオノーラ・ビシェビチ、
マニュエル・グラナティエロ(ソロ:RV432)
オーボエ:
ネヴェン・ルサージュ(ソロ:RV 576)、
ガブリエル・ピドゥ
クラリネット:
ロベルタ・クリスティ、ルノー・ギィ=ルソー
ファゴット:アレハンドロ・ペレス=マラン
ホルン:テオ・スカネク、シリル・ヴィトコク
ヴァイオリン:
川久保洋子、フラヴィオ・ロスコ、
ヴァディム・マカレンコ、アルバ・ロカ、
カティア・ヴィエル、エレナ・ズマノヴァ
ヴィオラ:
マルタ・マラモ、リカルド・ジル・サンチェス
チェロ:レベカ・フェリ、カルラ・ロヴィロサ
ヴィオローネ:バルドメロ・バルシエラ
テオルボ&バロックギター:
フランチェスコ・ロマノ
チェンバロ&オルガン:アンナ・フォンタナ
ティンパニ:クレマン・ロスコ |
ベイエ&リ・インコーニティ、クラリネットも登場の注目のヴィヴァルディ作品集。愉悦の極みの「逆さまの世界」!
録音:2021年4月、スペイン
フランス古楽界の新時代の担い手、ベイエ率いるリ・インコーニティ(名もなき者たち、の意。2006
年結成)。
待望の新譜は、ヴィヴァルディによる、もはや「交響曲」ともいえるようなスケールの協奏曲集。
ベイエの奏でるヴァイオリンの明るく輝く音色は、生まれ故郷でもある南仏の太陽を思わせるよう。
そして奏でる音符やパッセージが微笑んでいるかのよう。そしてクラリネットのユニゾン、リコーダーのトリル、官能的なオーボエの二重奏、燃え上がるようなホルンの響きが加わって、交響曲のようなサウンドながら、親密かつ軽やかなアンサンブルは必聴です。
ティンパニも登場する「聖ロレンツォの祝日のために」RV
556 は、1720年代中頃に作曲されたと考えられますが、クラリネットが使用されているのも注目ポイントです。
クラリネットは、ヴィヴァルディ当時はまだ新しい楽器でした(18世紀初めに登場)
が、ヴィヴァルディは、ヴェネツィアにこの楽器が存在していたことに敬意を表してこれを作曲したと思われます(のちに、クラリネットを含まないヴァージョンも作曲している)。
アルバムのタイトルにもなっている「プロテウス、あるいは逆さまの世界」と題されたRV
572 は、ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲に、フルート、オーボエ、チェンバロという編成の作品。
入れ替えて演奏可能なヴァイオリンとチェロ双方のソロ・パートに相当な技術が要求される作品です。さらに、他の楽器も、ソロ楽器と同じ旋律をオクターブのユニゾンで演奏するという、ソリストだけでなくメンバーの腕も要求される作品。
そこにヴィオラがドローンのように長い音符を奏で、なんともいえない厚みのあるサウンドが生まれる歯ごたえのある作品。ベイエ率いるリ・インコーニティの面々は、パッセージのひとつひとつを愉悦に満ちた表情で奏でています。
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モートン・フェルドマン(1926-1987):
The Viola in My Life(ザ・ヴィオラ・イン・マイ・ライフ)
管弦楽作品の指揮にはロトの名前も
1. I (for viola, violin, cello, flute,
piano and percussion) 1305’
2. II (for viola, violin, cello, flute,
clarinet, celesta and prceussion) 9’51
3. III (for viola and piano) 6’12
4. IV (for viola and orchestra) 15’10 |
アントンワン・タメスティ(ヴィオラ)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ハリー・オッグ(指揮/ I, II)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮/ IV)
パウロ・アルバレス(ピアノ、チェレスタ) |
フェルドマン生誕100周年!フェルドマンが愛したヴィオラ奏者に捧げた特別な作品をタメスティが全霊を込めて演奏!管弦楽の指揮にはロトも!!
録音:2022年5月(IV)/ケルン・フィルハーモニー 2023年2月(I,
II, III)/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団練習場
収録時間:42分08秒
「この作品は、まるで秘密のように、ほとんど沈黙した瞑想のように、私に寄り添ってきました。ヴィオラが私の人生において何を意味するのかを、この作品を通して深く感じることができました。
この楽器が、私を"聴くこと"へ、"忍耐"へ、"内面性"へとつなげてくれるのです。モートン・フェルドマンは、ここで自らを輝かせるために作曲しているのではなく、私たちに微細なもの、言葉にできないものを聴かせるために作曲している——このことが私の心を深く打つのです。
そして、それを聴衆の皆さんと分かち合いたいのです。」
アントワン・タメスティ
世界最高峰のヴィオラ奏者、アントンワン・タメスティの最新盤は、2026年に生誕100周年を迎えるフェルドマンの作品。フェルドマンがヴィオラ奏者カレン・フィリップスに恋をしていたことが創作の直接的な動機となった作品で、彼自身「恋をしている!フォルティッシモさえ書ける!」と語ったほど、感情が音楽に反映された作品です。
フェルドマンの作品といえば極めて静謐、小音量で、繊細さを追求していたのに対し、《The
Viola in My Life》では旋律的な要素が前面に出ているという特別な作品です。
また、フェルドマンといえば作品の演奏時間に長時間を要しますがこの作品は4楽曲で40分強。さらにフェルドマンといえば図形楽譜ですが、この作品は通常の記譜法で書かれているのも特徴です。
テンポは非常に正確に指示がなされているところはフェルドマンらしいところといえるかもしれません。
「" カレン・フィリップスのために特別に作曲された」《The
Viola in My Life》は、「小編成から大編成まで、さまざまな楽器編成を用いて」いますが、どれもヴィオラを独奏楽器として用いた4つの「個別の作品からなる連作」です。
《The Viola in My Life I》(1970年)は、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、打楽器、ピアノのために書かれています。「作曲の形式は非常にシンプルです。私の音楽のほとんどとは異なり、テンポはかなり正確に設定されています。
ヴィオラが奏でるすべての音に共通する、徐々にそしてわずかに強くなるクレッシェンドの特徴を支える正確な時間的比率が必要だったのです...この要素が、リズム的な出来事の順序を決定しました。」"(「 」はフェルドマンのコメント、ブックレットより抄訳)。
フェルドマンのコメントにもあるとおり、第1曲では、フェルドマン作品で初めてクレッシェンドの指示が使われています。
静かな中にもクレッシェンドが導入され、鳥が閉じ込められた空間の中で飛ぼうとするような感覚が表現されています。第2曲ではクラリネットが加わり、ヴィオラはミュートを使いながら徐々に音の塊から浮かび上がります。
第3曲はヴィオラとピアノのデュオで、同時アタックが多く、緊密な対話が展開されます。第4曲は最も大規模な編成で、ヴェネツィア・ビエンナーレのために書かれました。先行する3曲の様々な要素をオーケストラに翻訳したような作品です。
この楽曲では指揮者がおかれ、この録音ではロトが指揮を務めます。《The
Viola in My Life》は、フェルドマンの個人的な感情が多分に表出しているたいへん稀有な作品です。
静けさの中に潜む情熱と、フェルドマンが生涯こだわり続けた音の時間的構造へのこだわり、そして美しい旋律を感じ取ることができる、フェルドマンとしては珍しいタイプの作品かもしれませんが、フェルドマンの音楽を骨の髄から感じることのできるアルバムです。タメスティが時に繊細にしかしきわめて精緻に、フェルドマンの音符を奏でていることがよく感じられます。
タメスティの言葉(ブックレットより抄訳)
初めてバッハの《無伴奏チェロ組曲》を聴いたときのことを、今でもはっきり覚えています。9歳でヴァイオリンを習っていた頃でしたが、その音楽を聴いた瞬間、低音の響きや周波数に深く共鳴している自分に気づきました。
先生はヴァイオリンからヴィオラへの転向を勧めてくれて、初めてヴィオラを弾いたとき、忘れられない体験がありました。低音のC線の深い振動が体全体に響き渡ったのです。その瞬間がすべてを変えました。
私はヴィオラの音に惹かれてヴィオラを選びました。レパートリーに惹かれて選んだというわけではありません。その顎の下で感じるその響き、語りかけるような音色にすぐに心がつながったのです。
それはまさに私の音域であり、私の性格、私の色でした。ヴィオラの哀愁、優しさ、高音域の輝きと甘さ、低音域の荒々しさや力強さが大好きです。最初から、この楽器には私の内なる音の世界と表現がすべて詰まっているように感じました。まるで私の「家」のようでした。
ヴィオラとの関係は、バッハ、シューベルト、ヒンデミットのレパートリーを通して深まっていきました。
これらの音楽は、ヴィオラがどれほど多様な表現ができるかを教えてくれました。子どもの頃から、私は豊かな音の世界に浸って育ちました。
作曲家である父は、音楽は単に馴染みのあるものではなく、新しい感情や音の質感の風景を発見し、踏み込むことだと考えていました。その好奇心は今でも私の中に生き続けています。
私の偉大な師の一人であるジェシー・レヴァインは、その好奇心と探求心を育てる方法を理解していました。彼はモートン・フェルドマンと密接に仕事をしていて、私の学びの初期に「フェルドマンの音の世界に飛び込むべきだ」と強く勧めてくれました。
「これは君のヴィオラ人生にとって重要になる」と彼は言いました。そして彼は正しかった!フェルドマンの音楽言語に私は圧倒されました。一つの音に人生全体を込めるような彼の表現力に驚いたのです。
ジェシーの導き、そしてフェルドマン、リゲティ、シュニトケ、グバイドゥーリナ、ベリオといった作曲家たちの音楽は、私の「聴き方」、そして「演奏の仕方」を形作ってくれました。
ジェシー・レヴァインはいつも「音を声のように考えなさい」と言ってくれて、一つの音に人生を込めることを教えてくれました。
ヴィオラは私の声になりました。演奏することは、これらすべての影響、記憶、発見が一つに集まり、音楽が私自身を最も感じられる場所になることなのです。ヴィオラは私の人生にあるだけでなく、ヴィオラこそが私の人生なのです。
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CHOPIN UNIVERSITY PRESS
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進歩的な音のスペクトラム ~
コントラバスとピアノのためのポーランドの現代作品集 |
アダム・ボガツキ(コントラバス)
エヴァ・スカルドフスカ(ピアノ) |
ベルナルド・フミェラシュ(b.1958):コントラバスとピアノのためのスケルツォ*
ミハウ・マレツ(b.1995):コントラバスとピアノのためのエレジー
カミル・パヴウォフスキ(b.1986):コントラバスとピアノのためのソナタ
《古い森の歌》*
ステファン・ボレスワフ・ポラドフスキ(1902-1967):コントラバスとピアノのためのロマンス
タデウシュ・ナタンソン(1927-1990):コントラバスとピアノのための3つの小品*
トマシュ・プラヴジク(b.1970):コントラバスとピアノのための4つの小品*
アレクサンデル・ラソン(b.1951):コントラバスとピアノのための4つの楽章からなる音楽
*世界初録音 |
コントラバスとピアノで紡ぐポーランド現代作品集!
☆ポーランド作曲家7人が示す、多彩な現代の響き!
☆世界初録音を含む、コントラバスの可能性を切り拓く1枚!
ポーランド現代音楽の多彩な表現を、コントラバスとピアノの二重奏で紹介する注目のアルバムが登場。
本アルバムでは、20世紀から21世紀までのポーランド人作曲家7名による作品を収録。
ポラドフスキの色彩豊かでメロディアスな
《ロマンス》 や、ラソンの表現力豊かで壮大な
《4つの楽章からなる音楽》 、そして、若い世代の作曲家たちによる世界初録音作品など、時代とともに変化するコントラバスによる表現の歩みを体感できる好企画。
演奏は、ポーランドを拠点に活躍するコントラバス奏者アダム・ボガツキとピアニストのエヴァ・スカルドフスカ。
精緻なアンサンブルと表現力で、コントラバスの低音楽器としての役割を超え、豊かな歌心、リリシズム、そしてダイナミックな技巧を最大限に引き出しています。
※録音:2021年-2024年、ショパン音楽大学コンサートホール(ワルシャワ、ポーランド)
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ALPHA CLASSICS
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A.スカルラッティ: スターバト・マーテル、モテット
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
1-5. Jam sole clarior
独唱モテット「もはや太陽よりも輝かしく」*
6-11. Infirmata, vulnerata
独唱モテット「弱りはて、傷だらけにされ」*
12. 4声のソナタ 第1番 ヘ短調(1705~07頃)
13-30. Stabat Mater スターバト・マーテル
〔立ち尽くす聖母〕(1724)
*『弦楽を伴う独唱あるいは
2、3、4声のためのモテット集』(1702)より |
エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)...1-5、13-30
ポール・フィギエ(カウンターテナー)...6-11、13-30
レザクサン(古楽器使用)
ティボー・ノアイー(ヴァイオリン、指揮) |
録音: 2025年5月 パリ、ドイツ・プロテスタント教会
収録時間: 73分
【歿後300年に聴いておきたいA.スカルラッティ晩期の傑作】
2025年が歿後300周年にあたるナポリ楽派の大家アレッサンドロ・スカルラッティの宗教曲集。彼が晩年に書いた『スターバト・マーテル』に独唱モテット2曲を加え、間には弦楽四重奏の元の祖型との説もあるソナタ群からの1曲が配されています。
『スターバト・マーテル』はヴィヴァルディ『四季』の出版と同時期の晩年の作で、同じナポリの天才ペルゴレージによる同名作(1736)の手本と目されてきた重要な一編。
アルバム前半の独唱モテット2曲は、スカルラッティが王室楽長を務めたナポリ王国の宗主国スペインの王位継承をめぐり欧州諸国が揉めていた18世紀初頭の作ですが、数少ない器楽声部を最大限に活かす周到な書法は後のヘンデルやヴィヴァルディに通じる先進性も随所で見られます。
多忙なバロック・ヴァイオリン奏者ティボー・ノアイー率いる器楽合奏のレザクサンはチェロにコントラバスを重ね、撥弦を加えてチェンバロ奏者とオルガン奏者を共に交えた充実の通奏低音以外は各パート一人ずつの少数精鋭。創設初期からカフェ・ツィマーマンを支えてきたヴィオラのパトリシア・ガニョン、もはや大御所の感もあるリュートのクレール・アントニーニ(本盤ではテオルボを演奏)、チェンバロのヴィオレーヌ・コシャールといった実力派が多く、最前線の名歌手2人と共に、当時のオペラにも通じるスタイルと古風な多声書法のバランスが興味深い選曲を抜群に味わい深く聴かせてくれます。

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ギヨーム・コッポラ(シュタイングレーバー・グランドピアノ)
サティの恋~エリック・サティ: ピアノ作品集 |
ギヨーム・コッポラ
(シュタイングレーバー・グランドピアノ) |
エリック・サティ(1866-1925):
1. ジュ・トゥ・ヴ/2. ワルツ=バレエ/3.
ジムノペディ 第3番/4. グノシエンヌ 第1番/
5. 幻想曲=ワルツ/6. 優しく/7. 金の粉/8.
ボンジュール・ビキ、ボンジュール!*/
9. グノシエンヌ 第4番/10. グノシエンヌ
第2番/11. グノシエンヌ 第7番***/
12. ヴェクサシオン - 低音部の主題*/13.
ゴシック舞曲 第1番 「大いなる苦悩に際しての祈祷」/
14. 天国の英雄的な門の前奏曲/15. ヴェクサシオン
- 最初の和声付モチーフ*/
16-18. いやな気取り屋の3つのワルツ
16. 彼の容姿 / 17. 彼の鼻眼鏡 / 18.
彼の脚/
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):
19-21. 段階的な6つのソナチネ 第1番 Op.
36-1**
19. I. Spiritoso / 20. II. Andante
/ 21. III. Vivace/
サティ:
22-24. 官僚的なソナチネ
22. I. Allegro / 23. II. Andante /
24. III. Vivache/
25. ヴェクサシオン - 2番目の和声付モチーフ/26.
夜想曲 第6番/
27. 心地よい絶望/28. びっくり箱–
1. 前奏曲/29. ピカデリー/
30. エンパイア劇場の歌姫(ハンス・オーディーヌ〔1884-1996〕編曲)/
31. ラグタイム・パラード(オーディーヌ編曲)/32.
おまけにもうひとつ***/33. 言い直し***
*...ソルディーノ使用
**...モーツァルト・レール使用
***...「梨の形をした3つの小品」よりフィリップ・マレールの編曲によるピアノ・ソロ版 |
録音: 2025年5月 パリ、ルター派ボン・スクール教会
収録時間:69分
【エリック・サティと、画家シュザンヌ・ヴァラドンの恋に焦点を当てた小品集】
2025年に没後10年を迎えたサティは孤高の皮肉屋というイメージが強い個性的な作曲家ですが、パリで活躍した画家シュザンヌ・ヴァラドンとの約半年間の交際は、短くも激しいものとして伝わっています。
ジャケットはヴァラドンが描いたサティの肖像であり、収録曲も「ボンジュール・ビキ」(ビキはヴァラドンの愛称/ここでは歌のフレーズもピアノで演奏)や破局を迎えた頃に書かれたとされる「ゴシック舞曲」、これも破局と関係すると言われる「ヴェクサシオン」(主題、前半、後半をバラバラに配しています)など直接的な作品のほか、かなり珍しい曲を含む関連作を並べたもの。
ソロ・ピアノ編曲版「梨の形をした3つの小品」の「I.
始め方」は、「グノシエンヌ第7番」として収録されています。
また使用されているシュタイングレーバー&ゾーネ社製のピアノも個性的で、中でもレバーを操作することでキーを押す深さなどが変わり古いピアノに近いタッチが得られるという「モーツァルト・レール」という機能の効果を、「官僚的なソナチネ」の元ネタとされるクレメンティのソナチネで聴くことが出来るほか、柔らかいアクセントや繊細な音色の変化が得られるという独自の弱音機能「ソルディーノ」を数曲で使用しています。
サティに新しい角度から光を当てた、新鮮なアルバムです。

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ARCANA
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マルコ・セリーノ(ヴァイオリン)
シネマ・メモリーズ ~
ヴァイオリンとピアノのための映画音楽 |
マルコ・セリーノ(ヴァイオリン)
レアンドロ・ピッチョーニ(ピアノ) |
1-5. エンニオ・モリコーネ(1928-2020):
シネマ組曲 (世界初録音)
1. I. ロリータ/2. II. デボラのテーマ
~『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』/
3. III. 愛を奏でて ~『海の上のピアニスト』/
4. IV. ノスタルジア ~『ニュー・シネマ・パラダイス』/
5. V. ルッキング・フォー・ユー(愛のテーマ)
~『ニュー・シネマ・パラダイス』
6-9. レナード・バーンスタイン(1918-1990):『ウエスト・サイド・ストーリー』組曲
6. I. プロローグ*/7. II. サムホエア**/8.
III. マリア*/9. IV. アメリカ**
10-12. ジョン・ウイリアムズ(1932-): 『シンドラーのリスト』より3つの小品
10. テーマ/11. ユダヤ人街(1941年、クラクフのユダヤ人移住区にて)/12.
追憶
13. ニーノ・ロータ(1911-1979):「感傷的な悪魔」
- ヴァイオリンとピアノのための即興
14. ミロスラフ・スコリク(1938-2020):
メロディ イ短調 ~『高き峠』
15-16. モリコーネ: 『Canone inverso /
Making Love (狂った旋律)』***
15. I. Canone inverso primo - Canone
inverso secondo
16. II. Finale di un concerto romantico
interrotto
編曲(下記以外は作曲者による)
*...マルコ・セリーノ、レアンドロ・ピッチョーニ
**...ライムンド・ペナフォルテ
***...レアンドロ・ピッチョーニ
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録音: 2022年10月6-8日 ローマ、Erewhon
Studio
収録時間:56分
【モリコーネの信頼篤いヴァイオリニスト、マルコ・セリーノによる映画音楽集】
エンニオ・モリコーネの作品を集めたヴァイオリンと管弦楽のための『シネマ組曲』『シネマ・レアリティーズ』を大ヒットさせたマルコ・セリーノが、今回はバーンスタインやジョン・ウイリアムズなどによる名曲も含めた映画音楽アルバムをリリース。
もちろん、サウンドトラックやツアーで20年に渡り共演してきたモリコーネ作品もたっぷりと聴かせます。
サウンドトラックでもヴァイオリンが印象的だった『シンドラーのリスト』、親しみやすいメロディに溢れた名作『ウエスト・サイド・ストーリー』、クラシック音楽を本分と認識していたロータがヴァイオリンとピアノのために書いた軽妙な作品など、聴きどころが満載のアルバムです。
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CHANNEL CLASSICS
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アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)
ラヴェル: ピアノ協奏曲、
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
他
モーリス・ラヴェル(1875-1937):
1-3. ピアノ協奏曲 ト長調
ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):
4. あまり速くなく/5. ゆるやかなワルツ/6.
即興曲
アンドリュー・ブリッケンダーファー:
7. TIME PEACE
ミロスラフ・スコリク(1938-2020):
8. ワルツ ~パルティータ第5番
アンナ・フェドロヴァ(1990-):
9. バルバラの「ピエール」による即興
ジョルジュ・ムスタキ(1934-2013)/
ボリス・フェドロフ編曲:
10. 僕の自由
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
11-13. 3つの前奏曲/14. ラプソディ・イン・ブルー |
アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団
パブロ・ゴンザレス(指揮)...1-3、14 |
録音:2025年2月 スペイン、バリャドリッド、ミゲル・デリーベス文化センター...1-3、14 2025年4月 オランダ、ヘルウェイネン、バナナ・ブレッド・スタジオ...4-13
収録時間:66分
【フェドロヴァが描く自由とジャズ】
ウクライナ出身のアンナ・フェドロヴァが、アメリカに発したジャズとそのフランスへの影響、そしてそれらが体現する自由をテーマに作り上げた一枚。
お互いを賞賛し影響を受け合ったとされるラヴェルのピアノ協奏曲とガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を中心に、タイユフェールがジャズの影響を受けた小品、現代アメリカの作品、同郷ウクライナの作品、フェドロヴァ自身と父親ボリス・フェドロフによるシャンソンの編曲などを収録しています。
多彩な角度からジャズの影響を聴くことで、音楽における自由の象徴であるジャズを通じて現実世界の自由と平和を願う、そういった祈りの込められた一枚です。

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NAXOS
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プッチーニ:珍しい初期作品アルバム
ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):
1. 前奏曲 SC1(1876)
2-14. グローリア・ミサ SC6(1880)
15. スケルツォ イ短調 SC34 - トリオ ヘ長調
SC52(1882/83)
(V. ベルナルドーニによるオーケストラ版)
16. 交響的奇想曲 SC55(1883)
17. 亡き人に SC41(1883)
(G.B.ラヴェンニとD.シックリングによる声楽と
オーケストラのための復元版 2014)
18. 弦楽四重奏曲 ニ長調 ー第4楽章 Allegro
vivo(1883頃) -
W.ルーデヴィヒ復元版(2001)スケルツォ
SC56
(D. シックリングによる弦楽オーケストラ編
2001)
19. ローマ賛歌 SC90(1919)
(N. フィオルダによる合唱と管弦楽編
1929)
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アレハンドロ・デル・アンヘル(テノール)...4、9、14
マッシモ・カヴァレッティ(バリトン...13、17/バス...10、14)
アールト歌劇場合唱団...2-9、11-14、19
エッセン・フィルハーモニー合唱団...2-9、11-14、19
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレア・サングイネーティ(指揮) |
録音:2024年11月20-22日 エッセン、フィルハーモニー、Alfried-Krupp-Saal
総収録時間:87分
オペラ作曲家として名高いプッチーニ。このアルバムは彼の初期における器楽曲および宗教音楽を中心に収録した貴重なコレクションです。
学生時代の試験のための作品を中心に、一部は音楽学者によって再構成されたこれらの作品群は、彼の初期の音楽的嗜好だけではなく、後のオペラ作品に繋がる和声とオーケストレーションの才能を明確に示しています。
中心となるのは、1880年の卒業制作である「グローリア・ミサ」。音楽一家であるプッチーニ家の伝統を色濃く反映した充実したミサ曲であり、彼の卓越した才能を示す大作です。
同じく学生時代の課題作で、ワーグナーの影響が見られる「交響的奇想曲」では、後に歌劇《ラ・ボエーム》に転用される主題が登場します。
最近発見された「前奏曲」は、オーケストラの色彩へのこだわりを既に示しています。また、断片的にしか残されていない初期の「弦楽四重奏曲」のオーケストラ版や、哀歌的な初期のアリア「亡き人に」の復元版なども収録されています。
アルバム唯一の円熟期の作品「ローマ賛歌」は、かつて人気を博しながらも忘れられてしまった作品。
ここにも希代のメロディ・メーカーであるプッチーニならではの美しい旋律と華やかさが溢れています。

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サントロ:交響曲全集第5集 - 第13番、第14番
他
クラウジオ・サントロ(1919-1989):
1-3. ヴィオラ協奏曲(1988)
4-7. 交響曲第13番(1988)
8-10. 室内オーケストラのための協奏曲(1988)
11-13. 交響曲第14番(1989)
全て世界初録音 |
ガブリエラ・マリン(ヴィオラ)...1-3
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮) |
録音:2024年9月24日-10月1日 ブラジル、ゴイアニア、オスカー・ニーマイヤー文化センター
総収録時間:65分
1988年初頭、ブラジリア国立交響楽団の首席指揮者だったクラウジオ・サントロは、作曲活動と指揮者としての職務に加え、文化財団の新経営陣との激しい論争にも直面しました。
この混乱の中でも彼は5月に「ヴィオラ協奏曲」を完成。リズミカルで推進力のある第1楽章、静謐で瞑想的な第2楽章、苦悩に満ちながらも高度な技巧を要求する第3楽章から成り、1989年サンパウロで初演されました。
同年、サントロはピアニスト、ミゲル・プロエンサの委嘱で「室内オーケストラのための協奏曲」を作曲、自ら指揮して初演。
さらに長く構想していた交響曲第13番に着手しました。こちらは劇的な表現を特徴とし、4つの楽章を組み合わせて1つのストーリーとなるよう構成されています。
こちらはサントロの生前には演奏されることがありませんでした。
交響曲第14番は、1989年第8回ブラジル現代音楽ビエンナーレのために委嘱され、バーデン=バーデンでわずか2週間で書き上げられた作品。
全体は3楽章、エネルギーに溢れた冒頭から抒情的な中間楽章を経て、変奏技法を駆使したフィナーレで締めくくられます。
サントロは同年3月27日、国立歌劇場でのコンサート中に急逝し、この作品が彼の最後の交響曲となりました。
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ユゼフ・ヴィエニャフスキ:
ピアノ作品集 - 舟歌、ピアノ・ソナタ 他 |
アンドルー・カネストラ(ピアノ) |
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
1. 舟歌 変ロ長調 Op. 29(1884)*
2. バラード 変ホ短調 Op. 31(1884)
3-5. ピアノ・ソナタ ロ短調 Op. 22 (1858/1890第2稿)
3. I. Allegro con brio/4. II. Andante/5.
III. Allegro tumultuoso
6. ポロネーズ第2番 変イ長調「凱旋ポロネーズ」
Op. 21(1862)
7. ポロネーズ第3番 嬰ト短調 Op. 27(1881)*
8. ポロネーズ第4番 ト長調 Op. 48(1892)*
9. 華麗なポルカ Op. 11(1852)*
*...世界初録音 |
録音:アメリカ、オレゴン大学 音楽・ダンス学部 Beall
Concert Hall 2023年12月7日...3-5 2024年5月16日...1、2、6 2024年6月12日...7、9
総収録時間:71分
ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟ユゼフ・ヴィエニャフスキは、パリで学んだ後、ワイマールでリストに師事しました。
活動の初期には兄と共に神童デュオとして活躍しましたが、やがて独立し、絶頂期には年間100回以上の演奏を行うなど、19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして名声を博します。
多作な作曲家でもあり、リストの超絶技巧とショパンの抒情性を融合させた作品を数多く残しました。彼はショパン同様、ポーランド舞踊の要素を作品に巧みに取り入れており、後期の「舟歌」では印象派を先取りする和声を駆使し、郷愁漂う旋律をロンド形式で展開します。
「バラード 変ホ短調」は兄の死後に発表された悲劇的な作品で、ソナタ形式を基に劇的な転調を経て沈痛に終わります。「ピアノ・ソナタ
ロ短調」は、3楽章構成で複雑な対位法を駆使した緊張感に富む壮大な作品です。
ここでは改訂版が収録されています。4曲あるポロネーズからは、英雄的な第2番、陰鬱な第3番、そして円熟した境地を示す第4番を収録。
初期の「華麗なポルカ」は、軽快で技巧的な喜びに満ちた舞曲として、ポロネーズとはまた違った魅力を放っています。ピアニスト・作曲家のアンドルー・カネストラは、2022年にデビュー・アルバムをリリース。
2024年にはシアトル国際ピアノコンクールで入賞し、ソリストとしても活躍しています。
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ロッシーニ:歌劇《アディーナ》
ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《アディーナ(バグダッドの太守)》
台本:ゲラルド・べヴィラックア・
アルドブランディーニ |
太守:バグダッド王...エマヌエル・フランコ(バス)
アディーナ:女奴隷...サラ・ブランク(ソプラノ)
セリーモ:アディーナの昔の恋人・アラブ人...
セサール・アリエータ(テノール)
アリ:太守が最も信頼する家臣...
アーロン・ゴッドフリー=メイズ(テノール)
ムスタファ:後宮の庭師...シ・ツォン(バス)
他
クラクフ・フィルハーモニー合唱団
クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団
ルチアーノ・アコチェッラ(指揮) |
録音:2022年7月22、24日 ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭 ドイツ、バート・ヴィルトバート、王立クア劇場
総収録時間:87分
ロッシーニの《アディーナ》は、バグダッドを舞台にした一幕のファルサですが、作曲家が生前一度も上演を目にしたことのない唯一のオペラでもあります。
ほとんどの曲は他作品からの転用であり、ヒロインと恋人の重要な三重唱が欠けており、これにより筋書に和解と逃亡準備までの空白が生じています。
当初台本には「Terzetto 三重唱」の指示があったものの、作曲されることはありませんでした。この演奏では、「欠落した三重唱」を補うため、かつて1861年にリコルディ社が提案した通り、ロマーニの台本を翻案しパチーニが作曲したオペラ《バグダッドの女奴隷》からの三重唱が史上初めて挿入されました。これはロッシーニの意図と一部矛盾しつつも、物語の進行上不可欠な要素として音楽に彩りを加えています。
サラ・ブランクが演じるアディーナは、作品全体を牽引する力強さを備えており、ルチアーノ・アコチェッラの指揮は、音楽祭の常駐アンサンブルであるクラクフ・フィルハーモニー管弦楽団と合唱団を見事に統率しています。
あらすじ
バグダッドのカリフであるムスタファは、奴隷の少女アディーナに恋をします。しかし、アディーナはかつて愛を誓い合った恋人セリーモと再会を果たします。
ムスタファはセルモを捕らえ、アディーナに結婚を迫りますが、最終的に二人の愛の強さを知って身を引き、アディーナとセリーモは結ばれます。
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G.L.フランク:コンクエスト・レクイエム、
エステペス:カンタータ・クリオージャ
1-7. ガブリエラ・レナ・フランク(1972-):コンクエスト・レクイエム(2017)
8-9. アントニオ・エステベス(1916-1988):
カンタータ・クリオージャ「Florentino,
el que canto con el Diablo
悪魔と歌ったフロレンティーノ」(1947-54)
1-7...世界初録音 |
ジェシカ・リヴェラ(ソプラノ)...1、4、5、7
アキレス・マチャド(テノール)...8、9
アンドルー・ガーランド(バリトン)...2、3、6、7
フアン・トマス・マルティネス・イエペス
(バリトン)...8、9
ダニエル・ビネッリ(バンドネオン)...9
アルシデス・ロドリゲス(マラカス)...8、9
ナッシュヴィル交響合唱団
ナッシュヴィル交響楽団
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮) |
録音: アメリカ、ナッシュヴィル、スカマホン・シンフォニー・センター、ローラ・ターナー・コンサートホール 2022年11月17-22日...1-7 2023年11月16-18日...8、9
総収録時間:69分
ガブリエラ・レナ・フランクの『Conquest
Requiem 征服レクイエム』は、メキシコの先住民族ナワ族の女性マリンチェの生涯を通して、植民地化やアイデンティティ、生存競争の困難さを鮮明に描いた作品です。
若くしてスペイン人に奴隷として引き渡されたマリンチェの物語に基づき、西洋の典礼、ナワ族の詩などの影響を融合させ、暴力や差別の歴史に現代人がどう向き合うべきかを問いかけます。
一方、アントニオ・エステベスの『カンタータ・クリオージャ』は、アルベルト・アルベロ・トレアルバの詩に基づき、ベネズエラの文化的象徴であるジャネーロ(平原の男)フロレンティーノが、「言葉の決闘」で謎の騎手(実は悪魔)と対決する物語です。
フロレンティーノは悪魔の挑戦に打ち勝ち、聖母マリアの名を唱えて勝利を収めるという、ファウスト的な主題を持つ作品で、指揮者ゲレーロがキャリアをスタートさせたベネズエラで長年にわたり人気を誇っています
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また、エステベスの最も高く評価される作品であり、20世紀ラテンアメリカの合唱音楽を代表する名作としても知られています。
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アムラム:
ヴォヤージュ、ピアノ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ |
エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)...1-3、7-9
トーマス・ウィーヴァー(ピアノ)...4-9 |
デイヴィッド・アムラム(1930-):
1-3. ヴォヤージュ(2024) - 無伴奏ヴァイオリンのために...世界初録音
1. No. 1. Allegro assai, "Cairo,
Lahore and Athens"
2. No. 2. Andante doloroso, "New
Orleans, Kansas City and Mobile"
3. No. 3. Giocoso con energia, "Cork,
London and Quebec"
4-6. ピアノ・ソナタ(1960)
4. I. Overture/5. II. Lullaby/6.
III. Theme and Variations
7-9. ヴァイオリン・ソナタ(1960)
7. I. Allegro moderato/8. II. Andante
espressivo/
9. III. Theme and Variations |
録音:ニューヨーク、マウントバーノン、Oktaven
Audio,2024年10月18-19日...1-3、7-9 2024年11月21日...4-6
総収録時間:57分
作曲家、指揮者、そしてマルチ楽器奏者。デイヴィッド・アムラムは70年以上にわたるキャリアを誇ります。
最新作『ヴォヤージュ』は、アムラムにとって「個人的なメッカ」である9都市を巡る3楽章構成の曲で、カイロ、ラホール、アテネを通じ、古代へタイムスリップしたような感覚を表現した第1楽章、アフリカ系アメリカ人音楽やネイティブアメリカンのルーツへの敬意を示す第2楽章、彼と深いつながりのあるコーク、ロンドン、ケベックを巡る第3楽章で構成されます。
ピアノ・ソナタは彼の作品の中でも最もジャズの影響を受けたもの。ブルースの断片を含む第1楽章、ブルージーな第2楽章、シェイクスピア劇のために作曲した曲から派生した第3楽章「主題と変奏」で構成されています。
ヴァイオリン・ソナタは即興的な第1楽章、ユダヤの「ニグン」に似た祈りのような旋律を持つ第2楽章、第3楽章ではジャック・ケルアックとの映画共演から想起された主題と変奏で構成、ニューヨークの音楽文化のモザイクを描きます。
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FLORA
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FLORA 5121
(1CD)
\2900
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音楽の果樹園
アルメニア伝承 : Hovern engan [風は静まった]
ジョヴァンニ・デ・マック(1548/1550-1614)
: Prime stravaganze
マカル・エクマリアン(1856-1905) :
Amen hayr sourp [アーメン、聖なる父]
ベルナルド・ストラーチェ
(確認できる活躍時期 : 1664頃) : Monica
グリゴル・ナレカツィ(950-1003/1011) : Havik
[小鳥]
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ (1575頃-1647)
:
Durezze e ligature
アルメニア伝承 : Siretsi yares taran
[私の愛する人は奪われた]
アルメニア伝承 :
Vardani mor voghbe [ヴァルダンの母の嘆き]
グリゴル・ナレカツィ : Havun, havun [鳥、鳥]
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス
(1600-1679) /
アントニオ・ベルターリ(1605-1669) :
Ciacconas
ジョヴァンニ・デ・マック : Seconde stravaganze
サヤト・ノヴァ(1712-1795) :
Ashkharums akh chim qashi [この世で私は悲しまない] |
ルクス・ベアータ
フレデリク・ヒルデブラント
(トレブル・ヴィオラ・ダ・ガンバ、
ターフ、ディレクター)
ミロン・アンドレス
(テノール・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
レベッカ・ルフェーヴル
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンヌ・ベルナール
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンヌロール・ドゥヴァークル
(トリプル・ハープ)
ヴァルダン・ホヴァニシアン
(ドゥドゥク) |
録音時期 : 2021年6月28-30日
録音場所 : 福音史家聖ヨハネ教会、ボーフェ、ベルギー
録音方式 : スタジオ、ステレオ、デジタル
このプログラムは17世紀初頭のナポリの音楽と伝統的なアルメニアのメロディーを融合させることで東西の文化的対話を提示し、二つのスタイルが一つのパフォーマンスで相互作用する機会を提供します。
『音楽の果樹園』のアイデアは、イタリアとアルメニアの文化における果物と庭園の象徴性から生まれました。
17世紀イタリア音楽には調和の庭園 (giardino
armonico) が遍在し、アルメニアのザクロとアプリコットは伝統的な衣装の色彩から食品、楽器に至るまであらゆるレベルで文化に浸透しています。
サンチェスとベルターリの「チャッコーナ」を除き、このプログラムのイタリア音楽は鍵盤楽器のために作曲され、その後ヴィオール・コンソート用に編曲されました。
この慣習は作曲家の時代にまで遡るもので、本来ヴィオールのために作曲されたものではない音楽を編曲することによって新たなレパートリーを創造するという、私のアンサンブルの中心的な理念の一つとなっています。
アルメニアのレパートリーも同様で、西洋の楽器や奏法、特に今日われわれの知るところのピリオド楽器による歴史的考証に基づく演奏とは無関係です。
わが国では口承による伝統は印刷された楽譜を読むことに取って代わられ、口承による実践と伝達は特定の資料の読解と分析に大きく依存するようになりました。
これら二つを一つの演奏に統合する方法を見つけることは時に困難を伴いますが、西洋とアルメニアの両方の聴衆が私たちの作品に納得してくださることを願っています。
― フレデリク・ヒルデブラント
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FLORA 5321
(1CD)
\2900 →\2690
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ベガーズ・アンサンブル
ジャン=マリー・ルクレール Elite de bons
mots
ジャン=マリー・ルクレール [Jean-Marie Leclair]
(1697-1764) :
やさしい音楽の気晴らし 第1集
[Premiere Recreation de musique
d'une execution facile] Op.6 から
序曲
6つのヴァイオリン協奏曲 Op.7 から
第1番 ニ短調/第2番 ニ長調
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747)
:
チェロと通奏低音のための6つのソナタ Op.2
から
第6番 ハ短調
ジャン=マリー・ルクレール :
6つのヴァイオリン協奏曲 Op.10 から 第6番
ト短調
やさしい音楽の気晴らし 第2集
[Deuxiemes Recreation de musique
d'une execution facile] Op.10 から
シャコンヌ [Chaconne] |
ベガーズ・アンサンブル
オーギュスタン・リュッソン
(ヴァイオリン、ディレクター)
ルイーズ・エアトン、
ダヴィド・ラビノヴィチ、
畑野達哉(ヴァイオリン、ヴィオラ)
斎藤由香(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランソワ・ガロン(チェロ)
マテュー・リュッソン
(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)
ユーエン・カディウ(コントラバス)
ダリア・ゼメレ(チェンバロ) |
録音時期 : 2021年6月11-15日
録音場所 : TAP、ポワティエ、フランス
録音方式 : スタジオ、ステレオ、デジタル
フランス・ヴァイオリン楽派の創始者ルクレールの、古典派への橋渡しとなったとされるヴァイオリン協奏曲集
作品番号7と10からの3曲をメインとしたアルバム。
オーギュスタン・リュッソンはリヨン国立音楽院でオディール・エドゥアールに師事し、ラ・プティト・バンド等のメンバーを務めたフランスのバロック・ヴァイオリニストで、ベガーズ・アンサンブルの共同創立者。
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<国内盤>
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BIJIN CLASSICAL
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イリーナ・メジューエワ
ショパン・リサイタル(サラマンカホール・ライヴ2025)/
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イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
使用楽器:
1925年製NYスタインウェイCD135 |
ショパン (1810-1849)
ノクターン 変ロ短調 作品9-1/スケルツォ第1番
ロ短調 作品20/
エチュード(5曲)
((1)変ホ短調 作品10-6/(2)ヘ短調
作品25-2/(3)ホ短調 作品25-5/
(4)ホ長調 作品10-3/(5)ハ短調 作品10-12〈革命〉)/
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31/ワルツ
イ短調 作品34-2〈華麗なワルツ〉/
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39/マズルカ
ホ短調 作品41-2/
マズルカ 嬰ハ短調 作品50-3/スケルツォ第4番
ホ長調 作品54/
マズルカ 嬰ハ短調 作品63-3/マズルカ
イ短調 作品67-4 |
100歳を迎えるスタインウェイの魅力を存分に味わう
...名ホールに天翔ける入魂のスケルツォ!
録音:2025 年5 月10 日、サラマンカホール(岐阜)におけるライヴ
STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社
メジューエワの2025 年サラマンカホール公演のライヴ録音は得意とするショパン。
スケルツォ全4曲をメインにエチュードやマズルカを組み合わせた魅力的なプログラム。
スケルツォ集はこれまで2種類のホール・セッション録音(2002年・2018年)が存在しますが、ライヴ録音による全曲は初登場。
深い読みと卓越したテクニックで、それぞれの曲の真価を見事に描き出します。
今年100歳となるヴィンテージ・スタインウェイの華麗な響きを一層引き立てるサラマンカホールの優れた音響も聴きどころです。
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オクタヴィア・レコード
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OVCL 00895
(HQ HYBRID)
\3850
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下野竜也(指揮)&NHK交響楽団
スッペ:「軽騎兵」「詩人と農夫」序曲、
オッフェンバック:「パリの喜び」抜粋
スッペ:
喜歌劇「軽騎兵」序曲
喜歌劇「詩人と農夫」序曲*オッフェンバック(ロザンタール編):
バレエ音楽「パリの喜び」より抜粋
Ouverture/No.1 Allegro brillante
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No.2 Polka /No.6 Allegro /No.8
Valse lente /
No.9 Tempo di marcia /No.10 Valse
moderato/
No.11 Vivo /No.12 Valse /No.13
Allegro molto /
No.14 Valse /No.15 Allegro /No.16
Cancan /
No.17 Quadrille /No.18 /No.22 Vivo
/No.23 Barcarolle |
下野竜也(指揮)
NHK交響楽団
辻本 玲(チェロ独奏)* |
2025年2月21-22日NHKホールにてライヴ収録
パリとウィーンで花開いたオペレッタの世界。
オッフェンバックの名曲を組み合わせたバレエ
「パリの喜び」(ロザンタール編)の抜粋とスッペの有名な序曲を演奏した、2025年2月のNHKホール定期公演のライヴ盤。
N響正指揮者の下野竜也の上品かつウィットに富んだタクトの下、オーケストラの完成度の高さに圧倒されるパフォーマンスがここに収められています。
生き生きとした高揚感に満ちたエンターテインメントの凝縮!どうぞお楽しみください。
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OVCL 00894
(2HQ HYBRID)
\4180
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周防亮介(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ(全曲)
J.S. バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006 |
周防亮介(ヴァイオリン) |
2025年5月13-16日碧南市芸術文化ホール「エメラルドホール」にて収録
待望のバッハ無伴奏アルバム
ソナタに続く、周防亮介による無伴奏パルティータ全曲。
たっぷりと心を込めて歌う、気品あふれる美しい音色が輝く録音です。
細部までコントロールの行き届いたリズム感や重音のバランスからも、周防がライフワークとして作品に真摯に向き合ってきたことが感じ取れる、バッハへの敬愛に満ちたアルバムとなりました。
旧譜
周防亮介(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全曲) |
OVCL 00892
(HQ HYBRID)
\3850
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周防亮介(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全曲)
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005 |
周防亮介(ヴァイオリン) |
2025年5月13-16日碧南市芸術文化ホール「エメラルドホール」にて収録
待望のバッハ無伴奏アルバム
圧倒的実力を誇る名手が、ついにバッハの無伴奏作品をレコーディング。精度の高いテクニックに定評のある周防が、当盤では深い歌心と優れた音楽性を存分に発揮しています。
豊かな感受性と表現力が作品の美しさを際立たせ、自然な流れの中に躍動性や抑揚がバランスよく共存する真摯な演奏。
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<松本和将ライヴシリーズ13>
ショパンバラード・スケツォ全曲「晩年に見た光」
ショパン:
バラード第1番ト短調op .23
スケルツォ第1番ロ短調op .20
バラード第2番ヘ長調op .38
スケルツォ第2番変ロ短調op .31
スケルツォ第3番嬰ハ短調op .39
バラード第3番変イ長調op .47
バラード第4番ヘ短調op .52
スケルツォ第4番ホ長調op .54 |
松本和将(ピアノ) |
2024年10月12日浜離宮朝日ホールにてライブ録音
松本和将ライブシリーズ第13弾、ショパンバラード・スケルツォ全曲
CDのイレギュラーな曲順は鋭い痛みを内包した情熱に溢れる若きショパンの姿から徐々に人生に疲れ天国からの光を求め始める時間の流れを作りたいと思ってプログラミングしました。
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