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≪第130号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その6  2026/2/3~



2/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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LPO



LPO 0139
\3000→\2790
マーラー最晩年の最高傑作交響曲第9番、
 ユロフスキが見事に昇華

  マーラー:交響曲第9番
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ピーター・シェーマン(コンサートマスター)

 マーラー最晩年の最高傑作交響曲第9番、込められた人間の普遍的なテーマをユロフスキが見事に昇華!圧巻のマーラー9番

 録音:2022年12月3日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
 収録時間:78分41秒

 LPO桂冠指揮者ユロフスキの、マーラー5作目の登場。2022年12月3日にロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたライヴです。
 ロンドン・フィルの首席指揮者として2007年から14年にわたり卓越した時代を築いたユロフスキは、オーケストラと強固な芸術的パートナーシップを育みました。2021年には桂冠指揮者に就任、この公演でも、オーケストラが桂冠指揮者としてのユロフスキとのあらたなる共演に気合を入れて臨んでいることが感じられます。
 マーラーの交響曲第9番は、生前に出版された最後の交響曲で、個人的悲劇と自らの心臓疾患の影の下で作曲され、しばしば「人生への別れ」「ウィーンへの別れ」「彼が知る世界への別れ」として解釈されてきました。ユロフスキは大編成の弦楽群から見事な音を引き出し、第1楽章を静かな結末へと導く、気品あるラインを保っています。そして、全体を通じて、この演奏は「生への愛」と、やがて訪れる「死の受容」を感じさせるものとなっております。ユロフスキの鋭い眼差しの下、LPOが、マーラー最晩年の大作を見事に響かせております。






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PENTATONE



PTC 5187490
(11CD)
\13000→\11990
セミヨン・ビシュコフ(指揮)&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 マーラー:交響曲全集   

   第6番以降は当セットが初出・・・
セミヨン・ビシュコフ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 [CD1] 55:16
  交響曲第1番 ニ長調「巨人」
 [CD2] 86:52
  交響曲第2番 ハ短調「復活」
    クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
    エリーザベト・クールマン(アルト)
    プラハ・フィルハーモニック合唱団(合唱指揮:ルカーシュ・ヴァシレク)
 [CD3] 35:22
  交響曲第3番 ニ短調 第1楽章
 [CD4] 66:43
  交響曲第3番 ニ短調 第2~5楽章
    カトリオーナ・モリソン(メゾソプラノ)
    プラハ・フィルハーモニー合唱団(女声)(合唱指揮:ルカーシュ・ヴァシレク)
    プエリ・ガウデンテス(少年合唱)
     (合唱指揮:リボル・スラーデク&ヤン・キーヨフスキー)
    ヤン・ムラーチェク(コンサートマスター)
    ヤン・ペルニー(トロンボーン独奏)
    ワルター・ホーフバウアー(ポストホルン独奏)
 [CD5] 56:49
  交響曲第4番 ト長調
    チェン・ライス(ソプラノ)
 [CD6] 71:44
  交響曲第5番 嬰ハ短調
    ヤン・ヴォボジル(ホルン独奏)
    スタニスラフ・マサリク(トランペット独奏)
 [CD7] 85:56
   交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
 [CD8] 78:39
  交響曲第7番 ホ短調
 [CD9] 24:54
  交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」 第1部
 [CD10] 60:18
  交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」 第2部
    サラ・ウェゲナー(ソプラノ1)
    カテリーナ・クニェジコヴァー(ソプラノ2)
    ミリアム・クトロヴァッツ(ソプラノ3)
    ステファニー・イラーニ(メゾソプラノ1)
    ジェニファー・ジョンストン(メゾソプラノ2)
    デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)
    アダム・プラチェトカ(バリトン)
    デイビット・シュテフェンス(バス)
    プラハ・フィルハーモニック合唱団(合唱指揮:ルカーシュ・ヴァシレク)
    ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団
     (合唱指揮:ジョエル・ハナ&ペトル・フィアラ)
    プラハ・フィルハーモニック児童合唱団(合唱指揮:イジー・フヴァーラ)
    ダニエラ・ヴァルトヴァ・コシノヴァ(オルガン)
    ズデニェク・クラウダ(副指揮)
 [CD11] 86:57
  交響曲第9番 ニ長調

 ビシュコフ&チェコ・フィル、名コンビの成果が結実、PENTATONEの優秀録音も嬉しいマーラー全集。第6番以降は当セットが初出!

 録音:2018年11月~2025年6月 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
 総収録時間:11時間49分30秒

 交響曲第1~5番が既にリリースされ、Gramophone誌の「Editor’s Choice」やBBC Music Magazineの「Recording of the Month」に選ばれ絶賛を博しているビシュコフ&チェコ・フィルのマーラー・サイクル。なんと第6番以降が一挙に登場、既発盤も含めた全集ボックスの形でリリースされます。
 マーラーはボヘミアで生まれ育ち、プラハで1年過ごした直後に交響曲第1番を書き上げました。チェコ・フィルとマーラーは地理的・文化的背景において特別なつながりを有しています。そして2018年にチェコ・フィルの首席指揮者兼音楽監督に就任したビシュコフは開幕公演でマーラーの交響曲第2番を取り上げ、以降もマーラー作品をプログラミングの中心に据えて演奏を重ねてきました。歴史的背景の豊かな名門オーケストラと、構築力と解釈の誠実さで国際的に高く評価される指揮者が結びついて完成された、聴き応え抜群のマーラー全集です。
 PENTATONEの優秀録音で管弦楽の大音響も壮大美麗。







WERGO



WER 7381
(2CD)
\4600
アリベルト・ライマン(1936-2024)
 (1)「夢の戯れ」 Ein Traumspiel (1963/64)~
  アウグスト・ストリンドベリの戯曲
   「Ett dromspel」に基づく
    独語訳:ペーター・ヴァイス
    リブレット:カルラ・ヘニウス
 (2)「何故なら留まる処は何処にも無いのだから」
  Denn Bleiben ist nirgends (1968)~
   朗読とオーケストラのためのリルケ
    「ドゥイノの悲歌」第一歌
 ※ともに世界初録音
(1)
 フランツィスカ・ラーブル(メゾソプラノ;インドラの娘)
 カーステン・イェスガルツ(テノール;将校)
 ジェームズ・トルクスドルフ(バリトン;弁護士)
 マレク・ライヒャルト(バリトン;詩人)ほか
 ヴァルター・E・グーガーバウアー(指揮)
 ホーフ劇場オペラ合唱団
 ホーフ交響楽団
(2)
 マルティン・エングラー(朗読)
 マヌエル・ナウリ(指揮)
 ベルリン・ドイツ交響楽団

 ライマン生誕90年記念リリース、最初のオペラがついにCD化、「54年ぶりに自分の作品をまさに思い描いていた通りに聴いた!」作曲家自身も大納得上演のライヴ音源!

 録音:(1)2018年3月17日 ホーフ劇場でのライヴ /( 2)2014年4月1日 ベルリン、イエス=キリスト教会
 収録時間:[CD1] 49分37秒 / [CD2] 78分48秒

 2024年に88歳でこの世を去ったアリベルト・ライマン(1936-2024)の生誕90年記念リリース。
 「夢の戯れ」はライマンが初めて書いたオペラ。批評家・観客双方から熱烈に称賛され、ライマン本人も「まさに思い描いていた通り」と語った伝説的な2018年ホーフ劇場公演がついにCDとして登場します。
 声楽作品はライマンの作曲活動の中心にあり、文学は彼にとって霊感の源泉でありました。視覚的なイメージも鮮烈な「夢の戯れ」は、その旋律の多彩さと強度によって冒頭から聴き手を魅了します。
 ライマンはストリンドベリの戯曲の根本テーマである「慈悲」を感覚的に描き出し、最後にはインドラの娘に、人間の悩み・苦しみ・嘆きをまとめた「贈り物」を、巧みに構築された音楽によって、神インドラのもとへ持ち帰らせます。
 リルケもまたライマンに影響を与えた作家のひとり。「何故なら留まる処は何処にも無いのだから」ではテキストの朗読に広がりのある管弦楽を組み合わせ、魅力的なメロドラマを創り上げています。
 ライマン自身の説明によれば、この作品の音楽は単なる背景ではなく、独立した音楽作品として成立し、言葉と絶えず交換し合い、ときに言葉が音楽を、またときに音楽が言葉を導き、互いが互いの器となる関係を築いています。

 
WER 6448
\2800
Vida ~ミシャ・ツヴィヨヴィッチ(1984-):作品集
 ペルセポネの顔 Lica Persefone(2013/14) ~
  管弦楽のための2つの場面
   [I. 頭の中:水 / II. 大地の上:夏]
 世界の修復 Tikkun Olam(2016) ~弦楽四重奏のための
 太陽のサーカス Cirque du Soleil (2017) ~
  トランペット、バスクラリネット、マリンバ、
   ヴィブラフォン、コントラバスのための
 半影 Penumbra(2019) ~
  サクソフォン、打楽器、エレキギター、ピアノ、
   アコーディオン、コントラバスのため
 炭素 Carbon(2022/23) ~
  バリトンサックス、トロンボーン、アコーディオン、ピアノ、チェロのための
 感情的論理 - 怒り Emotional Logic - Anger(2020/21)~
  フルート、バスクラリネット、トランペット、打楽器、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための
 イクツアルポーク Iktsuarpok(2021/22) ~
  ミニモーグ独奏とテープ(ミニモーグ四重奏)のための
 白熱 Incandescent(2021) ~
  トランペット、アナログ・シンセサイザー、
   エレクトロニクスのための
エンノ・ポッペ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
グレゴール・A・マイローファー(指揮)
アンサンブル・ムジークファブリーク
セバスティアン・ベルヴェック(ミニモーグ独奏)
トリオ・スプリットシグナルズ・ベルリン

 現代を生きる人のための現代性に満ちた現代音楽、生楽器もモーグも自由自在、多面的・折衷的・ジェスチャルな世界

 録音:2025年 
 収録時間:69分47秒

 ミシャ・ツヴィヨヴィッチは1984年ベオグラード生まれの女性作曲家。ミュージカルディレクター、ピアニスト、シンセサイザー奏者、サウンドアーティストとしてベルリンを拠点に活動しています。
 器楽曲からオーケストラ、室内楽、電子音楽、オペラ、音楽劇、演劇、映画に至るまで、多様な現代音楽のジャンルを広く横断。多彩な音楽言語を駆使し、新しい音響的・芸術的視点を絶えず探求し続けています。
 複数の言語で「生命」「視覚」「癒し」「神話」などを意味する「Vida」をアルバムタイトルに据えているところから既に、彼女の特徴である多層性がよく表れた1枚。
 序盤には《Lica Persefone》《Tikkun Olam》《Cirque du Soleil》などの初期作品を収録。旧ユーゴスラビア出身の若手作曲家としてバルカン地域特有の7/8拍子が登場。トランペットのアクロバティックな輝きも印象的。
 中盤の《Penumbra》《Carbon》《Emotional Logic - Anger》では、クラシックの主流から一歩踏み出し、即興性や形式面でリスクを取った作品。アコーディオン、バリトンサックス、エレキギターなど音色の幅も拡張されています。
 アルバム後半の《Iktsuarpok》《Incandescent》では電子音響・電気音楽が中心となります。
 「イクツアルポーク Iktsuarpok」はイヌイット語で、誰かを待ち焦がれてそわそわと落ち着かないといった状態のことを指す、他言語に直訳できないような言葉。こういった多層的で刺激的なイメージから紡がれる音楽感覚は非常にユニークです。モーグシンセを用い、未知の生命との交流を試みているような不思議な世界が紡がれます。





DELPHIAN


DCD34359
\4400
デイ・オヴ・ジーズ・デイズ ~ 歌に映るブリテン諸島 トリスタン・ハンブルトン(バス・バリトン)
サイモン・レッパー(ピアノ)
 ブリテン:Evening, Morning, Night(This Way to the Tomb)
 ブリテン:Nocturne(On This Island)
 サリー・ビーミッシュ(1956- ):Day of These Days*
 ジュディス・ウィアー(1954- ):Sonnet 116*
 ヘンリー・パーセル(トーマス・アデス編):By beauteoussoftness
 ヘンリー・パーセル(トーマス・アデス編):Full fathom five
 ブリッジ:Thy hand in mine
 ブリッジ:Come to me in my dreams
 ブリッジ:Adoration
 タリック・オレガン(1978- ):Three Motion Settings*
 リチャード・シソン(1957- ):The silver swan*
 ヒュー・ワトキンズ(1976- ):
  Look down, fair moon、Clown in the Moon、Full Moon and Little Frieda*
 スチュアート・マクレー(1976- ):I know not how it is with you*
 ジェイムズ・マクミラン(1959- ):Scots Song
 伝承曲(ブリテン編):There's none to soothe
 エロリン・ウォーレン(1958- ):My feet may take a little while
 *=世界初録音

 英国の光と影、そして移ろいゆく時の流れを歌で描いた、内省的な風景画。

 詩人ローリー・リーの詩から名付けられた本作に収録された歌曲はすべてブリテン諸島に深く根差し、8曲の世界初録音を含みます。多くは比較的知られていない作品ですが、ブリテンの佳曲と並べられることで、いっそう謎めいた魅力を放ちます。詩は1日の時の移ろい、陸と海と星、そして宇宙的にも微細にも過ぎてゆく時間を見つめ、愛、とりわけ喪失や、自然の冷ややかな視線が通奏低音のように現れます。メランコリックな気配のなかで、声とピアノが隔たりを埋めようとする瞬間が印象的です。

 2025年1月(スコットランド、エディンバラ)
 
 300枚完全限定生産、ディジパック仕様、プレミアム・プライスのLimited Editionシリーズ。




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GENUIN

GEN26960
\3500→\3290
1878 ~ マイヤー、ブラームス、フックス:
 ヴァイオリン・ソナタ集

  アマンダ・マイヤー(1853-1894):
   ヴァイオリン・ソナタ ロ短調(1873)
  ブラームス:
   ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 《雨の歌》 Op.78(1878)
  ロベルト・フックス(1847-1927):
   ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.20(1878)
デュオ・コーダクス
 〔アダム・マルコフスキ(ヴァイオリン)、
  ヴェレナ・ルイス(ピアノ)〕

 ブラームスを敬愛する方なら、マイヤーやフックスの名も心に響くはず。

 1878年前後に生み出された3つのヴァイオリン・ソナタを組み合わせ、当時の音楽的環境を浮き彫りにした意欲作。
 スウェーデン出身の女性作曲家マイヤーによる抒情的な旋律と、ブラームスも絶賛したフックスの端正な美しさが、名曲《雨の歌》と響き合います。
 デュオ・コーダクスは、これら知られざるレパートリーの探求を好む実力派。時代の息吹を閉じ込めたような情感豊かな演奏が、知られざる名作に鮮烈な光を当てます。

 2025年3月(ドイツ)

 アマンダのヴァイオリン・ソナタは品格溢れる劇的な傑作。どうしてもっと注目されないのか不思議だった。
 フックスの作品も繊細で優美な、王道的ロマンをたたえる佳作。




 アマンダ・マイヤー(1853-1894)は、19世紀北欧ロマン派を代表する作曲家・ヴァイオリニストであり、同時に作曲家 ユリウス・レントゲン(1855-1932) の妻としても知られる存在である。
 スウェーデンに生まれ、ライプツィヒ音楽院で学んだ彼女は、ブラームスやグリーグとも交流し、当時のヨーロッパ音楽界の中核に身を置いていた。
 彼女の音楽は、ドイツ・ロマン派の堅固な形式感に支えられながら、北欧特有の澄んだ抒情と内省的な美しさを湛えている。とりわけヴァイオリンを中心とした室内楽作品には、名手としての実践的な知識と、成熟した作曲技術が自然に結びついており、技巧と歌心が高い次元で均衡している。
 結婚後は家庭生活を支えながら創作を続けたが、若くして世を去ったため、その才能が十分に開花する前に歴史の陰に埋もれてしまった。しかし近年、夫ユリウス・レントゲンの音楽世界と並び置くことで、彼女自身がきわめて独立した個性と完成度を備えた作曲家であったことが、あらためて明らかになりつつある。本アルバムは、その静かで気品ある声を、現代に甦らせる貴重な記録である。


 

 ロベルト・フックス(1847-1927)は、後期ロマン派ウィーン楽派を支えた重要な作曲家であり、同時に19世紀末ウィーン楽壇の「名教師」として知られる存在である。
 彼はウィーン音楽院で長年教鞭を執り、門下には、マーラー、ヴォルフ、シベリウス、ツェムリンスキー、フランツ・シュミット、シュレーカー 、エネスク、メラルティン、マデトヤ、コルンゴルトなどそうそうたる顔ぶれが並ぶ。
 その作品は、ブラームス的な均整の取れた形式感と、過度に感情を誇張しない節度ある抒情性を特徴とする。
 派手さや劇的効果を追い求めることはないが、そのぶん旋律の自然な美しさと、和声の温かみ、そして巧緻な書法が際立つ。とりわけ室内楽や交響曲においては、堅牢でありながら聴き手に寄り添うような、人間味あふれる音楽世界が広がっている。
 時代がより急進的な表現へと向かうなかで、フックスの音楽は次第に表舞台から退いたが、その作品群は決して「保守的」という言葉で片づけられるものではない。むしろ、19世紀ロマン派音楽が到達した成熟と均衡の美を、最も純粋なかたちで体現した存在と言えるだろう。






RUBICON


RCD1132
\3100
アド・ノス ~ ピアノ編曲によるオルガン作品集 トーマス・ケリー(ピアノ)
 リスト:アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム S.259(ブゾーニ編)
 ブラームス:11のコラール前奏曲Op.122 第10曲(ブゾーニ編)
 アルカン:オルガンのための8つの前奏曲 Op.64 第7曲(ダ・モッタ編)
 フランク:コラール第3番 CFF107(スティーヴン・ハフ編)
 ユリウス・ロイプケ:詩篇第94番によるオルガン・ソナタ ハ短調(シュトラダル編)
 エドマンド・ラッブラ:シリル・スコットの主題による前奏曲とフーガ Op.69

 オルガンの壮大な響きをピアノ1台で再現する、新星トーマス・ケリーの意欲的なデビュー・アルバム。9歳でモーツァルトの協奏曲を弾きこなしデビューを飾った神童ケリーは、英国王立音楽大学(RCM)でドミトリー・アレクセーエフに師事し、ピアニストとしての最高位であるベンジャミン・ブリテン・フェローシップを授与されました。

 本作はリストやブラームス、アルカン、フランクらの作品を、ブゾーニやスティーヴン・ハフらが編曲した技巧的なピアノ作品を収録しています。2022年のオブザーバー紙で「驚異的な技巧と冷静な佇まい」と称賛されたその指先から放たれる、輝かしくも繊細な響きを存分に堪能できる1枚です。

 
RCD1133
\3100
スペクトラム(珠玉のピアノ作品集) エスター・ビリンガー(ピアノ)
 J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)/
 モシュコフスキ(1854-1925):火花Op.36-6/
 ルドヴィコ・エイナウディ(1955-):プリマヴェーラ/
 シューベルト:即興曲第4番 変イ長調 D899/ガーシュウィン:ザ・マン・アイ・ラヴ/
 ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編)/
 ドビュッシー:レントより遅く/ラヴェル:道化師の朝の歌/
 ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-):バガテル Op.1 No.1/
 リスト:ため息 S.144/シベリウス:悲しきワルツ Op.44/
 ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52/
 レーラ・アウエルバッハ(1973-):前奏曲 Op.41-5/
 ベートーヴェン:エリーゼのために WoO59/バラキレフ:イスラメイ

 光がプリズムを通って鮮やかな虹を映し出すように、1枚のアルバムが人間の心の機微を多彩な音色で描き出す...ヴァイオリニストのレア・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても活躍するドイツのピアニスト、エスター・ビリンガーが『スペクトラム』と名付けた本作は、バッハの静謐な祈りからバラキレフの熱狂的な《イスラメイ》まで、極めて広範なレパートリーを収めています。普遍的な美しさを湛えた名曲たちが、ビリンガーの演奏によって新たな息吹を与えられ、聴く者の感性を心地よく刺激する珠玉のプレイリストとなっています。

 エスター・ビリンガーは、数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事。第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝き、その才能に注目が集まりました。MDR音楽祭やライプツィヒ・バッハ音楽祭など各種音楽祭に招待され、オーケストラとの共演も数多く行うなど、その活躍ぶりと多才さが海外メディアに称賛されています。





ALPHA CLASSICS

ALPHA1165
\3000
新世代ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ミゲル・ボナル
 静寂の奥から~無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集

 1. トバイアス・ヒューム(1569-1645): ヒューム大尉のパヴァン
 2-6. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  ソナタ ニ長調 TWV 40:1(『忠実な音楽の師』より)
 7. マラン・マレ(1656-1728):
  人間の声(『ヴィオール曲集 第2巻』より)
 8-10. ヨハンネス・シェンク(1660-1712頃):
  ソナタ ニ短調(『音楽の戯れ』 Op. 6より)
 11. カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  アルペッジャータ
 12-17. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
 18. フランシスコ・タレガ(1852-1909):
  アルハンブラの思い出
 19. アーベル: アダージョ ニ短調
 20. ヒューム: 愛の別れ
 21. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): 夢のあとに
ミゲル・ボナル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジェレミー・ナスタシ(アーチリュート)...21

 録音: 2024年1月9-10日&9月8日 バルセロナ、エスペランサ礼拝堂
 収録時間: 60分

 【新世代プレイヤーが多角的に示すヴィオラ・ダ・ガンバの可能性】
 1999年生まれの新世代ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ミゲル・ボナルによる、この楽器のための独奏曲を中心に編まれた無伴奏アルバム。スペイン・バレンシア地方出身のボナルはバルセロナでエマニュエル・バルサに、デン・ハーグでミーネケ・ファン・デル・フェルデンに師事、2021年にはカタルーニャ音楽賞を受賞し今回のアルバム制作の機会を掴みました。曲順も巧みなプログラムの中心はガンバが独奏楽器として最も広く親しまれた17~18世紀初頭の音楽で、ヴァイオリン属よりガンバ属が好まれたフランスの名匠マラン・マレや、フランス風舞踏組曲の形式で書かれていることから近年ガンバによる演奏も多いバッハの無伴奏チェロ組曲など、作品の持ち味と様式感への通暁が問われる曲でも見事な解釈を聴かせてくれます。
 シェンクやテレマンらのバロック後期器楽の粋が詰まった無伴奏曲もさることながら、エリザベス朝末期から17世紀にかけ活躍した異才ヒュームの独奏曲では、撥弦楽器としても弾けるガンバの可能性をきわめて自然に活かした演奏が圧巻。ギターと同じ調弦を活かしての「アルハンブラの思い出」やチェロで演奏されることも多い「夢のあとに」などロマン派作品でも、バロックの息遣いとテクニックを思わぬ形で応用して嬉しくも快い驚きを誘います。ヴィオラ・ダ・ガンバとZ世代、双方の可能性に目を見張る1枚です。



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ALPHA1205
\3000→\2790
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
 女王たち~ソプラノ独唱のための18世紀オペラ名場面集


 1. アントワーヌ・ドーヴェルニュ(1713-1797):
  地震の場面(歌劇《ポリクセーヌ》〔1763〕より)
 2. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  私を呼ぶ この悲嘆の声は何?
   (歌劇《イポリートとアリシー》〔1733〕より)
 3. ドーヴェルニュ: 葬送行進曲
  (歌劇《瀕死のヘラクレス》〔1761〕より)
 4. ドーヴェルニュ: 神よ 偉大なる神よ 哀れみを(同)
 5. フランソワ・フランクール(1698-1787):
  序曲(歌劇《スカンデルベルク》〔1735〕より)
 6. フランソワ=ジョゼフ・サロモン(1649-1732):
  恐ろしい打撃を加えようというのに
   (歌劇《メデとジャゾン》〔1713〕より)
 7. アンリ・デマレ(1661-1741): ああ もうわからない
  (歌劇《ルノー、またはアルミードの続編》〔1722〕より)
 8. デマレ: 私の足は どこを彷徨っているの?(同)
 9. デマレ: 我らの王国では(悪魔の踊り/同)
 10. デマレ: 震えよ アルミード(同)
 11. アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):
  生贄となる人々のための第1のエール
   (歌劇《カリロエ》〔1712〕より)
 12. ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ(1703-1755):
  心の暴君たち
   (歌劇《ザイード、グラナダの女王》〔1739〕より)
 13. デトゥーシュ: 生贄となる人々のための第2のエール
  (歌劇《カリロエ》より)
 14. ドーヴェルニュ: 沈黙の暗き女神
  (歌劇《カナント》〔1760〕より)
 15. ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニー(1665-1738):
  眠りの合唱
 16. ジャン=バティスト・ステュック、
  通称バティスタン(1680-1755):
   この孤独な森の中 いかなる魅力が
    (歌劇《メレアグル》〔1709〕より)
 17. バティスタン: 暗黒の住処へと通じる深淵よ(同)
 18. ラモー: 優しいエール(歌劇《ダルダニュス》〔1739〕より)
 19. ラモー: 愛の神 残酷な愛の神よ
  (歌劇《ゾロアストル》〔1749年初演版〕より)
 20. ラモー: ムニュエ
  (メヌエット/歌劇《アルカントとセフィーズ》〔1751〕より)
 21. ラモー: きわめて快活なエール
  (歌劇《ダルダニュス》〔1739〕より)
 22. ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737):
  リゴードン
   (歌劇《ジェフテ〔イェフタ〕》〔1737年再演版〕より)
 23. モンテクレール: Canarie カナリー(同)
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ
 (合唱&古楽器アンサンブル)
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指揮)
NYCX 10577
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3740

 録音: 2025年3月30日-4月1日 メス(フランス北東部ロレーヌ地方)、シテ・ミュジカル=アルスナル
 収録時間: 52分
 ※国内仕様盤日本語解説...白沢達生/歌詞日本語訳...山下賢司

 【ラモーの影に隠れた18世紀フランスの名匠続々!ジャンスと気鋭楽団の画期的録音】
 18世紀フランスで上演されたオペラの数々から、作曲家の知名度に関わらず注目すべき名場面を厳選、強い立場にありながら運命のままならなさに翻弄される女性たちを描いたナンバーを精緻な解釈で聴かせるアンソロジー。こうしたプログラムで数々の名盤を刻んできたヴェロニク・ジャンスの縦横無尽というほかない名唱と、合唱・合奏とも強い求心力に貫かれたアンサンブル・レ・シュルプリーズの演奏とが鮮やかな競演を聴かせます。フランスのオペラは17世紀後半に王室音楽総監督リュリがその様式を調えて以降、折々イタリア・オペラの影響を受けつつ18世紀末まで独自の様式発展が見られるユニークなジャンルで、本盤でも年代的にはヴィヴァルディ全盛期から古典派前夜にかけての作品が選ばれていながら、この間を通じて17世紀以来の一貫した美意識が生き続けていたことが確認できることでしょう。
 独唱の聴かせどころがオーケストラの面白さを堪能できる舞曲ナンバーと密接に結びつき音楽展開を盛り上げる一方、随所できわめて効果的に用いられる合唱の存在感にも確かなものがあり、レ・シュルプリーズの力量が十全に発揮された選曲になっている点もポイント。通奏低音に加わる撥弦楽器や打楽器の絶妙な音使いにも唸らされます。なお国内仕様盤に付属する日本語解説では歌詞を含めた原盤ブックレットの翻訳に加え、収録作品と各作曲家に触れた独自の解説も掲載されます。





ARCANA



A592
\3000
カリッシミ:オラトリオ「イェフタの物語」とモテット
 ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):
  1-10. Historia di Jephte
   6声とオルガンのためのオラトリオ「イェフタの物語」
    (器楽合奏とリトルネッロ付き)
  11-13. Annunciate gentes
   5声のモテット「知らしめよ、人々よ」
 ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665):
  14-18. Cristo smarrito col lament della Beata Vergine
   4声の音楽対話「悲しむ聖母のもとで息絶える救世主」
 カリッシミ
  19-23. O quam dilecta sunt
   5声のモテット「おお、神の幕屋はなんと立派なことか」
ヴォーチェス・スアーヴェス
 (声楽&古楽器アンサンブル)
ミケーレ・ヴァンネッリ
 (オルガン、チェンバロ、指揮)

 編成: ソプラノ2、カウンターテナー1,テノール2、バス1、ヴァイオリン2、ヴィオローネ、テオルボ、オルガン/チェンバロ
 録音: 2025年3月13-16日 バーゼル、聖マルティン教会
 収録時間: 63分

 【古楽研究と演奏実践の最前線が見出したカリッシミ像】
 古楽研究と演奏研鑽の一大拠点であるバーゼルのスコラ・カントルムで学んだ俊英たちが集うヴォーチェス・スアーヴェスが、満を持してイタリア中期バロックを代表する大家カリッシミの声楽作品集を録音。カリッシミは西方カトリックの総本山ヴァチカン宮のあるローマで17世紀中盤に活躍し、大きな影響力を持ったイエズス修道会の重要作曲家として数多くの宗教音楽劇(オラトリオ)を披露、この分野の先導者となりました。門弟も多く、その影響はフランスのシャルパンティエやオーストリアのケルルをはじめ、イタリア半島外からローマを訪れた次世代の大家たちにも及んでいます。ここでは彼の代表的なオラトリオの一つ『イェフタの物語』と2曲の多声モテットに加え、カリッシミより10歳強年上で、同じくローマを活躍の拠点としたドメニコ・マッツォッキの「音楽対話」を収録。
 半音階の味わいを活かした音作りはモンテヴェルディら16世紀生まれ世代の音作りとカリッシミの作風の橋渡しをなすようでもあり、オラトリオという曲種の成立を考える上で非常に聴き応えある選曲となっています。器楽勢は3つの弓奏弦とテオルボ、鍵盤だけでありながら(『イェフタの物語』では別のカリッシミ作品を参照しての加筆あり)、それぞれに個性ある声を聴かせる歌手たちの精緻な解釈とあいまって演奏は驚くほど多彩なニュアンスに富み、個々の音色や歌詞の表現にも耳を惹かれます。古楽演奏の最前線が見出した瑞々しいカリッシミ像に触れられる1枚です。





B RECORDS

LBM087
\3000
深く黒い眠り ~はみ出し者の歌    ナウエル・ディ・ピエロ(バス、語り...14)
アルフォンス・スマン(ピアノ)
 1-2. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  ポール・ヴェルレーヌの2つの詩 Op. 9 (1910)
 3-5. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード (1910)
 6. ストラヴィンスキー: ピアノ・ラグ・ミュージック (1919)*
 7-9. ドビュッシー:艶なる宴 第2集 (1904)
 10-12. モーリス・ラヴェル(1875-1937):
  ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ (1932)
 13. ストラヴィンスキー: タンゴ (1940)*
 14. ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986): マヌエル・フローレスのミロンガ (1965)
 15-18. アストル・ピアソラ(1921-1992): ブエノスアイレスの4つの歌 (1965)
 19. アタウアルパ・ユパンキ(1908-1992): 石と道 (1944)
 20. アルベルト・ヒナステラ(1916-1983): 粋な娘の踊り Op. 2-2 (1937)*
 21-22. ヒナステラ: 2つの歌 Op. 3 (1938)
 *...ピアノ独奏

 録音: 2024年12月8-9日 パリ、アテネ・ルイ・ジューヴェ劇場 (ライヴ/拍手入り)

 【パリとブエノスアイレスの陰に生きる、孤独な魂と詩情の旅路】
 アルゼンチンのバス歌手ナウエル・ディ・ピエロとフランスのピアニストのアルフォンス・セミンが、シューベルト『冬の旅』以来の共演として選んだテーマは、詩人ヴィヨンやドン・キホーテ、そして荒くれ者のタンゴなど、社会の周縁に生きる者たち。ドビュッシーやラヴェルのフランス歌曲と、ボルヘスの詩に基づくピアソラやユパンキらアルゼンチンの魂が鮮烈に交差します。ジャンルや国境を越え、2つの都市の影にある物語を「歌う詩」として紡ぐ親密な対話。ストラヴィンスキーがバスのために書いた希少な歌曲も収録した、独創的な音楽の旅をお楽しみください。




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BRU ZANE



BZ1063
(2CD+BK)
\5500→\5090
名門貴族の家に生まれ、ショパンに接し、
 サン=サーンスやシャルル・グノーの薫陶を受けた
  知られざる女流作曲家クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907):

グランヴァル: 歌劇《マゼッパ》

 クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907):
   歌劇《マゼッパ》(全5幕)
マゼッパ...
 タシス・クリストヤニス(バリトン)
マトレナ...ニコル・カー(ソプラノ)
イスクラ...ジュリアン・ドラン(テノール)
コチュベ...アンテ・ヤクニツァ(バス)
修道院長...
 パヴェウ・トロヤク(バリトン)
バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送管弦楽団
ミハイル・ゲルツ(指揮)

 1892年4月23日ボルドー大歌劇場にて初演
 録音: 2025年1月17、19日 ミュンヘン、プリンツレーゲンテン劇場
 収録時間: 141分

 【フランス近代の見過ごしがたい女性作曲家、その真価に迫る充実のオペラ全曲録音】

 近年ますます再評価が進む19世紀フランスの女性作曲家クレマンス・ド・グランヴァルが、活躍期の後半1892年にボルドーで初披露したオペラ《マゼッパ》待望の全曲録音。ブルボン王政末期の1828年に生まれ、1851年にグランヴァル子爵と結婚した彼女は《マルタ》の作曲者フロトーやショパン、7歳年下のサン=サーンスらに師事、ナポレオン3世失脚を経て共和政が始まる1870年代頃から作曲家として注目されましたが、当初は配偶者の社会的地位を考慮して本名で作品を公表できませんでした。フランス国民音楽協会は彼女の作品の紹介に大きく貢献し名声を得たものの、パリの歌劇界は《マゼッパ》初演を受け入れず、同作が首都で披露されることはありませんでしたが、ボルドー初演の成功後はグランヴァル後期の代表作として高く評価され、大戦前まで各地で上演されました。
 17世紀ウクライナの広野を舞台に、19世紀後半の管弦楽法の粋ともいうべき精緻な書法に支えられ展開する全5幕の雄大な英雄物語は、フランスの新たな同盟国となりつつあったロシアで8年前に初演されたチャイコフスキーの同題作品とも異なる魅力にあふれ、実に聴き応えあり。ラ・フォル・ジュルネ TOKYOでも活躍したエストニアの俊才ミハイル・ゲルツの精緻な音作りは、巧みなオーケストレーションの聴きどころを起伏豊かに浮き彫りにしつつ、カーやクリストヤニスら実力派歌手たちが歌い上げるドラマと心情交錯を鮮やかに支えます。前衛優位の20世紀が覆い隠してしまったグランヴァルの真価に迫る名演にふさわしく、Bru Zaneレーベルの常通り図版満載のブックレット(英・仏語)も充実しています。



 クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907)は、19世紀フランスにおいて確かな評価を得ながらも、長らく歴史の陰に埋もれてきた作曲家である。
 名門貴族の家に生まれ、幼少より音楽の才を示した彼女は、ショパンに接し、サン=サーンスやシャルル・グノーの薫陶を受け、室内楽、交響曲、宗教音楽、オペラに至るまで幅広いジャンルに作品を残した。

 彼女の音楽は、フランス的な洗練と明晰さを基盤にしつつ、しばしば驚くほど構築感の強い書法と、深い抒情性をあわせ持つ。とりわけ室内楽作品では、旋律の自然な歌心と、各声部を対等に扱う高度な作曲技術が際立ち、同時代の男性作曲家たちと比べても何ら遜色はない。

 にもかかわらず、女性作曲家であること、また貴族出身であったことが、かえって「例外的存在」として扱われ、正当な位置づけを妨げてきた側面も否めない。
 しかし近年、その作品群が再評価されるにつれ、グランヴァルは単なる「忘れられた女性作曲家」ではなく、19世紀フランス音楽の豊かな多様性を体現する重要な存在であったことが明らかになりつつある。

 本アルバムは、彼女の音楽が持つ確かな完成度と、時代を超えて語りかける魅力を、あらためて私たちに示してくれるだろう。




Hanssler Classicから出ていた貴重な
グランヴァル作品集
海外在庫限り

98 295
\3200→\2990
クレメンス・ド・グランヴァル(1828-1907):
 (1)オーボエ協奏曲、
 (2)ラメント、(3)スケルツォ、
 (4)ロマンス、(5)ガヴォット、
 (6)トリオ・ド・サロン、
 (7)ノエル、(8)4つの小品からno.1&2
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
(1)アンドレイ・ボレイコ(指)
 シュトゥットガルト放送響
(2)-(5)アンスガー・シュナイダー(Vc)
 ブダペスト弦楽四重奏団
(6)-(8)ウルリケ・ゾンターク(S)
 リボル・シーマ(Fg)
 フランソワーズ・キリアン(P)

フランスの女流作曲家、クレメンス・ド・グランヴァルはショパン、フロトウ、サン=サーンスに学び、多作家で知られている。
ここに収められているオーボエ作品は世界初録音。美しい旋律の数々が鮮やかに演奏されている。
演奏はシュトゥットガルト放送響首席、ハンガリー出身のオーボエ奏者のラヨシュ・レンチェシュ。






CHATEU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS112
\3000
多感様式~C.P.E.バッハ:鍵盤作品とフルート・ソナタ
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  1. ラリ・ルパリヒWq 117-27
  2. ファンタジア ハ長調 Wq 61-6
  3. ソナタ ニ短調 Wq 65-24
  4-6. フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 Wq 124
  7. ラ・ガブリエル Wq 117-35
  8. ラ・グライム Wq 117-19
  9. ロンド ニ短調 Wq 61-4
  10. ラ・シュタール Wq 117-25
  11. ラ・カロリーヌ Wq 117-39
  12-14. フルートと鍵盤のためのソナタ ニ長調 Wq 83
アルノー・ド・パスクァル(フォルテピアノ)
アンヌ・ティヴィエルジュ(フラウト・トラヴェルソ)...
  4-6、12-14

 録音: 2022年6月21-24日...1-3、7-11 8月1-2日...4-6、12-14 サン=ブノワ=デュ=ソー教会(フランス中部サントル地方)
 収録時間: 56分

 【ジルバーマン型フォルテピアノの多様性を組み尽くす名手の快挙!】
 現代ピアノよりも先に5歳の頃からチェンバロに親しみ、ボーモン、ランヌー、ワイス、ヴェルレ、ジョワイエといった才人たちの薫陶を受けた後、近年ではソリストとしての幅広い活躍に加えフォルテピアノ奏者としても実績を上げているフランスの才人アルノー・ド・パスクァル。ヴェルサイユ宮殿催事部のレーベルChateau de Versailles Spectaclesがリリースする今回のアルバムは、大バッハ次男C.P.E.バッハが残した鍵盤独奏のための小品を中心に、フラウト・トラヴェルソ奏者アンヌ・ティヴィエルジュの共演を得て2曲のソナタを併録、この作曲家の作風を初期から最晩期まで幅広く味わえる1枚に仕上がっています。
 何より素晴らしいのは、ロレンツォ・ギエルミやフランチェスコ・コルティ、セリーヌ・フリッシュといった名手たちも信頼を寄せる現代の名工アンドレア・レステッリが手がけたジルバーマン・モデルの楽器の可能性を最大限に引き出している点。C. P. E. バッハの雇用主となったフリードリヒ大王が愛顧し、後に大バッハもその出来栄えに満足したというG. ジルバーマンの楽器ならではの特徴的なチェンバロ寄りの明快さも、弱音の陰影が美しい優美なカンタービレの響きも自由自在、「奏者自身が表現すべき心情に迫ってこそ」と語った作曲家の音作りの妙をこの楽器で幅広く伝えてくれます。ティヴィエルジュとの阿吽の呼吸も見事なソナタも聴き応えたっぷり。多様な魅力が詰まった1枚です。







CYPRES RECORDS


CYP4671
\3000
ミシェル・フルゴン:トロンボーン作品集
 ミシェル・フルゴン(1968-):
  1. Goethes fragmente ゲーテの断章 -
   トロンボーン、合唱、管弦楽のための協奏曲 (2019)
  2-3. Kasimir et son double カジミールとその分身 -
   トロンボーン独奏のための (2001-2023)
  4-6. De proche en proche 次から次へ -
   トロンボーン、ヴァイオリン、
    ピアノとエレクトロニクスのための (1999)
  7. La Marquise de Saluzzo サルッツォ侯爵夫人 -
   トロンボーン独奏、2つのトロンボーン、
    バス・トロンボーンとバス・チューバのための (2018)
  8. Les Mysteres d'Aphra アフラの神秘 -
   6人のソリストと2つの室内管弦楽団のための
    1/4音による(2005)
アラン・ピール(トロンボーン)
ナミュール室内合唱団
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・アルミンク(指揮)...1
大久保泉(ヴァイオリン)
マルセル・コミノット(ピアノ)
ジャン=マルク・シュロン
 (エレクトロニクス)...4-6
ティエリー・イスタス、
 カミーユ・ジャド(トロンボーン)
ニコラ・ヴィレール(バス・トロンボーン)
カール・デルバール(バス・チューバ)...7
レザグレマン(古楽器アンサンブル)
ベルギー王立ワロニー室内管弦楽団
ギィ・ファン・ワース(指揮)...8

 録音: 2001-2023年 ベルギー

 【ベルギーの作曲家ミシェル・フルゴンがトロンボーンの表現と可能性を追求した作品集】
 リエージュ出身の作曲家ミシェル・フルゴンのトロンボーン作品集。独奏はリエージュ・フィルのソロ奏者を1978年から務めるアラン・ピールで、彼らの20年以上にわたる芸術的協力関係の集大成と言える内容です。各楽曲はゲーテの詩、ペルシャの旋律、イタリア・ルネサンスのポリフォニー、劇音楽など、文学的・歴史的な要素から着想を得ており、現代音楽の文脈の中で豊かな物語性を紡ぎ出すもの。1/4音も積極的に導入しており、中でも「アフラの神秘」では室内管弦楽団と古楽器管弦楽団をそれぞれ440Hzと430Hzでチューニングし、室内管弦楽団にフルート、オーボエ、トロンボーン、古楽器管弦楽団にはトラヴェルソ、バロック・オーボエ、サクバットがソリストとして配されるという構成で、異世界の響きを味わうことが出来ます。




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DELOS



DE3616
\3000→\2790
高浜虚子の子孫、「クリスティーナ&ローラ」の
 クリスティーナ・レイコ・クーパー(チェロ)
  ヴァインベルク&コルンゴルト: チェロ協奏曲


 ミチェスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  1-4. チェロ協奏曲 ハ短調 Op. 43
  5-7. チェロと管弦楽のための幻想曲 Op. 52
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)
  8. チェロ協奏曲 ハ長調 Op. 37
クリスティーナ・レイコ・クーパー(チェロ)
カウナス市交響楽団
コンスタンティン・オルベリアン(指揮)

 録音: 2024年6月4-6日 リトアニア、カウナス・フィルハーモニック
 収録時間: 61分

【ヴァインベルクとコルンゴルトのチェロ作品集】
 クリスティーナ・レイコ・クーパーはかつてヴァイオリンのローラ・フラウチとデュオを組み、2000年前後には「クリスティーナ&ローラ」として日本でも高い人気を誇りましたが、現在はアメリカとイスラエルに拠点を置いてソリスト、アンサンブルのディレクター、教育者として活動し、特に同時代作品の紹介やレパートリー開拓に力を入れています。中でも、第二次大戦中ユダヤ人に「命のビザ」を発行した外交官、杉原千畝の功績を記念するアウエルバッハの交響曲第6番「光の器」の委嘱と演奏が高く評価されており、そのテーマは、ナチズムとスターリニズムに翻弄された2人の作曲家を取り上げた今回のアルバムにも通じていると言えるでしょう。

 ポーランド生まれのユダヤ人であったヴァインベルクはナチスを逃れて1943年にモスクワに定住、しかしそこでもスターリン政権下の激しい抑圧を受けました。厳しい監視下で作曲されたチェロと弦楽のための「コンチェルティーノ」をスターリン死後の1956年に改訂・拡張した協奏曲は、チェロのカンタービレが存分に発揮されるほか、ユダヤ的色彩と内省的な抒情性が特徴となっているもので、1957年にロストロポーヴィチの独奏で初演されました。1951年から53年、当局の厳しい監視下で作曲された「幻想曲」は、民謡に由来すると考えられる親しみやすい旋律がふんだんに登場すると共にヴァインベルクらしい内向性も感じられ、当局が求める親しみやすいスタイルと彼自身の音楽言語との妥協点を見出したもの。ダニイル・シャフランの独奏で1953年にピアノ伴奏版が、1966年に管弦楽版が初演されています。

 オーストリアを代表する作曲家であったコルンゴルトは、ナチスの台頭を逃れてアメリカに渡り、ハリウッドで映画音楽作曲家として大きな成功を収めました。ここに収められたチェロ協奏曲も1946年の映画『愛憎の曲(Deception)』の劇中音楽が元になったもの。12分前後という演奏時間に対し変形二管編成に多彩な打楽器、ハープ、ピアノ、チェレスタまでを動員する大規模な編成となっているためか、人気のヴァイオリン協奏曲に比して演奏される機会は少ないですが、情熱的でロマンティックな第2主題がコルンゴルトの最も美しい旋律の一つとされる単一楽章の作品です。1946年、映画のサウンドトラックでも演奏したエレノア・アラー(レナード・スラットキンの母)の独奏で初演されました。ホロコーストの歴史を見つめる活動も積極的に行うクーパーはそれぞれの作品に深く寄り添い、その魅力を伸びやかに表現しています。




 クリスティーナ・レイコ・クーパーはニューヨークに生まれ、名門ジュリアード音楽院で学び、エルサレム、トロント、東京、上海など世界の主要オーケストラと共演を重ねてきた。
 日本とも深い縁を持ち、祖父は作曲家・池内友次郎、曾祖父は俳人 高浜虚子。言葉と沈黙、余白を重んじる日本文化の精神は、彼女の音楽観にも静かに息づいている。

ちょっと懐かしい「クリスティーナ&ローラ」

 

DE3618
\3000
ナディア・ブーランジェと、彼女に師事したアメリカの作曲家たち
 ナディア・ブーランジェ(1887-1979)/
  カーラ・ラモーレ編曲:
   1. 前奏曲 ヘ短調/2-4. 3つの小品
 マリオン・バウアー(1882-1955):
  5-8. 木管五重奏曲 Op. 48 世界初録音
 フィリップ・グラス(1937-)/カーラ・ラモーレ編曲:
  9. エチュード 第17番
 エリオット・カーター(1908-2012):
  10-11. 木管五重奏曲
 クインシー・ジョーンズ(1933-2024)/
  オーエン・ブローダー(1989-)編曲:
   12. 真夜中の太陽は沈まず
ウインドシンク
ギャレット・ハドソン(フルート)
ノア・ケイ(オーボエ)
グレアム・スティール・ジョンソン(クラリネット)
アニー・ホックホルター(ホルン)
カーラ・ラモーレ(ファゴット)

 録音:2025年1月20-22日 アメリカ合衆国、インディアナ州、ゴーシェン大学、リース・リサイタルホール
 収録時間: 45分

 【マドモアゼルが育てたアメリカ音楽の多様性を探る旅】
 2009年ヒューストンのライス大学で創設された木管五重奏団ウインドシンク。現在ではアメリカの室内楽界で主要なアンサンブルの一つに数えられる彼らによる、いわゆる「アメリカらしさ」を見つめ直す企画盤です。ナディア・ブーランジェのオルガン曲をメンバーのカーラ・ラモーレが編曲したものに始まり、続く収録作はいずれもブーランジェに師事した作曲家の作品。ブーランジェが特定のスタイルを押し付けるのではなく、それぞれ固有の才能を伸ばすことに注力したそのアプローチが、20世紀アメリカ音楽における多様なスタイルを生み出す土壌になったことを、このプログラムが映し出すことを目指しています。
 ブーランジェにとって初めてのアメリカ人生徒であったマリオン・バウアーによる木管五重奏曲は今回が世界初録音。調性音楽から印象派の影響を受けた後十二音音楽へと移った彼女の晩年、1953年に初演されたこの作品は新古典主義的な親しみやすいものです。1948年に書かれたエリオット・カーターの木管五重奏曲は「マドモアゼル・ナディア・ブーランジェ」へ献呈されており、各楽器の個性を際立たせることを意図して書かれた技巧的な作品。ほかにフィリップ・グラスがピアノのために書いた人気作「エチュード」や、ジャズやポップスの世界で成功したクインシー・ジョーンズの作品をジャズ・サックス奏者のオーエン・ブローダーが編曲した美しい曲などを収録した、意図通りの多彩な内容となっています。ウインドシンクの面々がこれらの作品を心から楽しんで演奏しているのがよく伝わる、たいへん聴き応えのあるアルバムです。





FUGA LIBERA

FUG862
\3000
アンフォールディング・タイルズ
 1. Pirates from the Black Sea
 2. Malta Suite
 3. Malta Suite (finale)
 4. Zadels
 5. Drummer Queen
 6. Four Moons (I)
 7. Four Moons (II)
 8. Four Moons (III)
 9. Four Moons (IV)
 ※ 全てメンバーの共作

Mosaic モザイク
Georgi Dobrev(カヴァル)
Noe Clerc(アコーディオン)
Adele Viret(チェロ)
Ze Almeida(コントラバス)
Diogo Alexandre(ドラムス)
Hamdi Jammoussi(パーカッション)
ファブリツィオ・カッソル
 (アルト・サクソフォン)...5


 録音:2023年11月26-27日 フランス、ヴィルタヌーズ、ミディライヴ・スタジオ

 【地中海の伝統とジャズが交差する、6つの個性が織りなす音のモザイク】
 ブルガリア、フランス、ポルトガル、チュニジア出身の6人によるアンサンブルMosaïcのデビューアルバム。マルタでの結成以来、地中海各地を巡る旅の中で育まれた彼らの音楽は、バルカンの笛カヴァル、西欧の弦、北アフリカのリズムがジャズと鮮やかに融合しています。スピード感に溢れスリリングでエネルギッシュなグルーヴから哀愁漂うアコーディオンまで、口承による集団作曲が生んだサウンドは、まさに国境を越える「音のモザイク」。異なる文化の衝突と調和、多様性の相互理解とリスペクトから生まれた、現代地中海音楽の新たな息吹を実感する一枚。





GRAND PIANO



GP959
\2500
イタリアの血を引くアルゼンチンの作曲家
 ボッティローリ:ピアノ作品全集第4集


 ホセ・アントニオ・ボッティローリ〈1920-1990〉:
  1. マリオ・タレンギのいくつかの主題による
   交響的印象 B8〈1955〉
  2.《ばらの騎士》からの演奏会用ワルツ B10〈1955〉
  3. COMO ES... どんな感じ... ホ短調 B69〈1979頃〉
  4. モノローグ ト長調 B60〈1978〉
  5. SIN TITULO アルバムの綴り ヘ短調 B115〈1983〉
  6. 悲しみ ヘ短調 B53〈1977頃〉
  7. トッカータ ホ短調 B52〈1977頃〉
  8. VIEJO オールド ホ短調 B79〈1980頃〉
  9. NUEVO ニュー ハ長調 B78〈1980頃〉
  10. アダージョ ハ短調
   「アダージョ・リトルネル」 B77〈1980頃〉
  11. ミニマム ニ長調 B50〈1972〉
  12. DESPERTAR 目覚め 変ニ長調 B32〈1974頃〉
  13. メロディ「メメント」 B102〈1985〉
  14. ワルツ ト長調 B23〈2台ピアノ版〉(1971頃)
  15. INTIMO 親密な ハ短調 B54〈1977頃〉
  16. 練習曲 ホ短調 B51〈1977頃〉
  17-22. 6つのピアノ小品 B76〈1980〉
   17. No. 1. Introduction: Grave/
   18. No. 2. Heller: Allegro vivace/
   19. No. 3. Memento: Grave/20. No. 4. Comodo/
   21. No. 5. Vals ('Waltz'): Allegro/22. No. 6. March
  23. PAGINA DE ALBUM アルバムの綴り ヘ短調 B75〈1980〉
  24-26. 2台のピアノのための組曲 変ロ長調
   「アルジェンティーナ」 B24〈1980頃〉
    24. I. Aire de Chamame/25. II. Aire de Triste/
    26. III. Aire de Malambo
 全て世界初録音
ファビオ・バネガス(ピアノ)...
 1、3-12、15-23
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団...1
フランシスコ・ヴァレラ(指揮)...1
ルカーシュ・ダンヘル(クラリネット)...2
パヴェル・ヴァリンゲル(ヴァイオリン)...2
ペートル・プシェニツァ(ヴィオラ)...2
イヴァナ・シュヴェストコヴァー(ハープ)...2
アントン&マイテ・ピアノ・デュオ...
 2、14、24-26
デュオ・ドゥ・レーヴ...13

 録音:チェコ、ブルノ、Besedni dum 2024年7月2日...1-2、14、24-26 2025年10月22日...13USA,ハリウッド、Louis Ferdinand Productions Studio 2024年10月、11月...15-16 2025年1月、3月、11月...3-12、17-23
 収録時間:75分

 イタリアの血を引くアルゼンチンの作曲家ホセ・アントニオ・ボッティローリは、ピアニスト、指揮者として活動する一方、ヴォーカル・グループ「セクステット・ローレリー(ロレライ)」のディレクターとしてラジオや劇場で演奏会を行い、広く親しまれました。アルゼンチンの民族音楽を土台にした壮麗な管弦楽作品を残しましたが、創作の中心をなすのは約70曲に及ぶピアノ作品です。この第4集では、管弦楽や室内楽との共演に加え、ピアノ独奏や二重奏のための楽曲を聴くことができます。イタリアの作曲家タレンギの主題と用いた『交響的印象』は華やかさと卓越した技巧を示し、《ばらの騎士》のワルツではハープを交えた独創的な楽器編成によるユニークなハーモニーを披露。
 プログラムの後半では、ボッティローリの対位法への精通、初期作品の再構築と拡張、そして「Chamame チャマメ」などのアルゼンチン民俗舞踊の取り入れ方に焦点が当てられています。作曲家の愛弟子であり最大の理解者であるファビオ・バネガスは、全作品のカタログ化を手がける研究者でもあり、このシリーズを通じて師のピアノ作品を体系的に紹介。確かな技巧と深い共感に裏打ちされた演奏は、ボッティローリの人生と音楽を今に伝えています。





LINN RECORDS



CKD790
\3000
タリス・スコラーズ(LINN RECORDSとのコラボレーション第1弾)
 安らぎは得られない ~ニコ・ミューリー: 合唱作品集

 ニコ・ミューリー(1981-):
  1. 輝かしい被造物/2. 思い起こしてください、主よ/
  3. 精髄/4. 結実/5. 走り書きのメモ/
  6-10. 安らぎは得られない
 全て世界初録音
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス
NYCX 10578
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3740

 録音: 2024年1月3-5日 オックスフォード、メルトン・カレッジ・チャペル
 収録時間: 54分
 ※国内仕様盤解説日本語訳...後藤菜穂子/歌詞日本語訳...宮越俊光

 【話題の作曲家ニコ・ミューリーとタリス・スコラーズとのコラボレーション】
 METやニューヨーク・フィルなどからの委嘱作品にとどまらず、日本を含む様々な国の映画音楽、ビョークらとのコラボレーション、また「久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー」への参加で日本でも知られるアメリカの作曲家ニコ・ミューリーが、過去10年に渡りタリス・スコラーズのために書いた作品を集めたアルバムが登場。タリス・スコラーズとLINN RECORDSとのコラボレーション第1弾でもあります。ピーター・フィリップス率いるタリス・スコラーズは長年、ジョスカンやパレストリーナを始めとしたルネサンスのポリフォニーを主要レパートリーとしてきましたが、ジョン・タヴナーとの出会いをきっかけに、ルネサンスの唱法が素晴らしい演奏効果を上げるスタイルの現代作品が、ルネサンス音楽のコンサート体験を「破壊するのではなく、むしろ増強する」ものであることに気づいたとフィリップスは語ります。
 この可能性を当初最も体現したのがアルヴォ・ペルトでしたが、ニコ・ミューリーもまた聖歌隊での活動で宗教作品の多様な響きを吸収しており、タリス・スコラーズ特有のサウンドを即座に理解し、力強さを持つ傑作が次々と生まれました。ノン・ヴィブラート唱法とモダンな和声進行による透明感溢れる音世界をぜひ体験してください。国内仕様盤には歌詞訳のほか、ピーター・フィリップスの序文、ニコ・ミューリー本人による楽曲解説の翻訳付き。







RAMEE



RAM2505
(2CD)
\4400
オランダ出身の名手レオン・ベルベン
 ブクステフーデ: オルガン作品集1
レオン・ベルベン(オルガン)
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):
  【CD 1】
   1. 前奏曲 ハ長調 BuxWV 136/2. イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 188/
   3. イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 189/
   4. カンツォーナ ハ長調 BuxWV 166/
   5. カンツォネッタ ハ長調 BuxWV 167/6. トッカータ ト長調 BuxWV 164/
   7. 主よ、みことばもて我らを守りたまえ BuxWV Anh. 11/8. 前奏曲 ト長調 BuxWV 147/
   9. 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BuxWV Anh. deest (5)
    (ト長調に移調、イボ・オルトギースに基づく)/
   10. 汝まことの神よ、我らより取り去り給え(天にいますわれらの父よ) BuxWV 207/
   11. 汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ BuxWV 202/12. 前奏曲 イ短調 BuxWV 158/
   13. 単純クーラント イ短調 BuxWV 245/14. 人よ、汝幸いに生きんとせば BuxWV 206/
   15. 前奏曲 嬰ヘ短調(ト短調に移調) BuxWV 146
  【CD 2】
   1. 前奏曲 ニ短調 BuxWV 140/2. 第1旋法によるマニフィカト BuxWV 204/
   3. 第9旋法によるマニフィカト BuxWV 205/
   4. アリアと3つの変奏 ニ短調「ロフィリス」 BuxWV 248/
   5. われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BuxWV 196/
   6. 前奏曲 ホ長調(ハ長調に移調) BuxWV 141/
   7. 父なる神はわれらの側に住みたもう BuxWV 190/
   8. アリアと3つの変奏 イ短調 BuxWV 249/
   9. 神もしわれらと共になかりせば BuxWV 222/
   10. パッサカリア ニ短調 BuxWV 161/11. ああ主なる神よ BuxWV 177/
   12. 我らの救い主なるイエス・キリスト BuxWV 198/
   13. フーガ ト長調 BuxWV 175/14. 前奏曲 ト短調 BuxWV 148/
   15. カンツォネッタ ニ短調 BuxWV 168/16. トッカータ ニ短調 BuxWV 155

 使用楽器: ラインハルト・ランペラー1596年建造/ハルメン・クレーガー1643年改築(イェンス・シュタインホフ工房&ヴィンフリート・プシュマンにより2023~2025年に復元)
 録音: 2025年8月25-29日 ベルネ(ドイツ北部ブレーメン近郊)、聖エギディウス教会
 総収録時間: 155分

 【名手ベルベン、満を持してブクステフーデの世界へ】
 伝説的古楽器団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンの活動後期のメンバーであり、AeolusやRaméeなど古楽器録音に豊かな実績を持つレーベルから数多くの名盤を世に送り出してきたオランダ出身の名手レオン・ベルベンによる、ブクステフーデのオルガン作品の体系的録音。厳選選曲による2枚組である上、タイトルに「1」とあり早くも後続巻の登場を予感させる頼もしいリリースです。教会堂に響くパイプオルガンの威容に甘えず、軽妙な即興性を過度に披瀝することもなく、誠実に楽譜と向き合いながら丹念に、しかし随所で確かなテクニックに裏打ちされた自在さを活かして綴られる解釈は、どの曲一つとっても隅々まで圧巻の一言。さりげない開始部に続いて様々なレジスターを徐々に巧みに用い、経年による威厳に拠らない作品本来の圧倒的な表現力がどんどん露わになってゆくかのようです。
 使用楽器へのこだわりと通暁はそうした説得力の源の一つ。第二次大戦で破壊されてしまった、ブクステフーデ自身正規奏者を務めたリューベック聖母教会の楽器を想定しながら、ベルベンは同じく17世紀前半までのドイツ北方におけるオルガン建造理念が凝縮されたブレーメン近郊ベルネの歴史的銘器を選び、その機構やミーントーン調律特有の味わいを存分に活かして各曲の真相に迫っています。聴き深めるほどに各作品・楽器そして演奏の魅力に惹き込まれる、末永く愛聴したい録音と言ってよいでしょう。




<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS



2685435544
\3600→\3290

ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
 プロコフィエフ・アルバム


ロウヴァリ(指揮)&フィルハーモニア管弦楽団
 プロコフィエフ:
  1. ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63

   録音:2025年4月14日、イギリス、クロイドン・フェアフィールド・ホールズ
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
プロコフィエフ:
 2. 交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典交響曲』~ガヴォット(ハイフェッツ編)
 3. 2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
 4. 『シンデレラ』 Op.87~マズルカ(フィフテンホルツ編)
 5. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
 6. 『3つのオレンジへの恋』 Op.33~行進曲(ハイフェッツ編)
 7. ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35bis
 8. 『ロメオとジュリエット』 Op.64~モンタギュー家とキャピュレット家(グリュネス編)
 9. 『ロメオとジュリエット』 Op.64~仮面(ハイフェッツ編)
 10. 『ロメオとジュリエット』 Op.64~マキューシオ(バイチ&フレッツベルガー編)
 11. 『ロメオとジュリエット』 Op.64~ティボルトの死(バイチ&フレッツベルガー編)
 12. 『シンデレラ』 Op.87~グラン・ワルツ(セドラー編)
  録音:2025年11月4-7日、フランス、ブーローニュ=ビヤンクール、RIFFX Studio
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
ロール・ファヴル=カーン(ピアノ:02,04,06-11)
ユーハン・ダーレネ(ヴァイオリン:03)
レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル(悪魔のトリル:12)


 ヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチは「プロコフィエフの音楽には、光と影の間を行き来しながら真実を探し求める驚異がある」と語ります。
 英タイムズ紙から「叙情的な繊細さ」と「超絶技巧」を兼ね備えた演奏家と称賛されるネマニャが、プロコフィエフの作品のみに捧げたアルバム。本作は、ヴァイオリン協奏曲第2番(サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮フィルハーモニア管弦楽団)を中心に、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、2つのヴァイオリンのためのソナタ(ユーハン・ダーレネ共演)を収録。さらに、ピアニストのロール・ファヴル=カーンと共演した『5つのメロディ』や、バレエ『ロメオとジュリエット』『シンデレラ』、オペラ『3つのオレンジへの恋』からの編曲作品も収められています。

 1935年に作曲されたヴァイオリン協奏曲第2番について、ネマニャは「西欧とソ連という2つの世界の狭間で揺れる、プロコフィエフの内面的葛藤が刻まれた作品」と位置づけます。2024年にニューヨーク・フィルと共演した際、ニューヨーク・タイムズ紙は彼の「冒険的なルバートと、美しく造形された旋律」を高く評価。今回の録音についても、ネマニャは「ロウヴァリとフィルハーモニア管弦楽団が、恐れを知らぬ芸術性と鮮烈な躍動感で作品に命を吹き込んでくれた」と語っています。
 また、1947年作曲の『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』は「影や自己との内なる対話」を、1932年作曲の『2つのヴァイオリンのためのソナタ』は「率直で、仮面を脱ぎ捨てた対話」を描く作品だといいます。
 さらにアルバムにはプロコフィエフの最もよく知られた音楽からの編曲作品も収められており、プロコフィエフの多面的な魅力を凝縮した1枚となっています。








SONY



19802936922
(2CD)
\3500

アレクサンダー・マロフェーエフ(ピアノ)
 ソニー・クラシカル契約第1弾
  忘れられた調べ~ロシア・ピアノ作品集


Disc1
グリンカ:
 1. サンクトペテルブルクへの別れ~第10曲変ロ短調『ひばり』(バラキレフ編)
 2. マズルカ ハ長調
 3. マズルカ ハ短調
 4. ポルカ ニ短調
 5. 別れのワルツ ト長調

メトネル:
 6. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第1曲:ソナタ『回想』
 7. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第2曲:優美な舞曲
 8. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第3曲:祝祭の舞曲
 9. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第4曲:川の歌
 10. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第5曲:田舎風の舞曲
 11. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第6曲:夕べの歌
 12. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第7曲:森の舞曲
 13. 忘れられた調べ 第1集 Op.38~第8曲:回想ふうに(コーダ)
 14. おとぎ話 Op.48~第2曲ト短調『妖精の物語』

Disc2
ラフマニノフ:
 15. 幻想的小品集 Op.3~第2曲:前奏曲 嬰ハ短調『鐘』
 16. 断片
 17. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36(1931年改訂版)
 18. 12のロマンス Op.21~第5曲変イ長調『ライラック』
 19. 幻想的小品集 Op.3~第1曲変ホ短調『エレジー』
 20. 絵画的練習曲集(音の絵) Op.33~第3曲:ハ短調 グラーヴェ
 21. 絵画的練習曲集(音の絵) Op.33~第7曲:ト短調 モデラート
 22. 絵画的練習曲集(音の絵) Op.33~第8曲:嬰ハ短調 グラーヴェ

グラズノフ:
 23. 3つの練習曲 Op.31~第3曲ホ長調『夜』
 24. ヴォルガの船歌 イ短調 Op.97
 25. 牧歌 嬰ヘ長調 Op.103
 26. 3つの小品 Op.42~第3曲ニ長調『ワルツ』
アレクサンダー・マロフェーエフ(ピアノ)

 若きピアノ界の革命児アレクサンダー・マロフェーエフが、ソニー・クラシカル契約第1弾となるデビュー・アルバム『忘れられた調べ~ロシア・ピアノ作品集』をリリース。
 13歳でチャイコフスキー国際コンクール(ジュニア部門)を制した実力は世界が認めるところで、「ロシアの天才」「ピアノ界の革命」と各国メディアが絶賛。ウィーン、パリ、ハンブルクなど主要ホールでのリサイタルをはじめ、今後はアメリカ・ツアー、2026年の「東京・春・音楽祭」出演も控え、最注目のピアニストです。
 本作では、亡命あるいは客死のため故郷から離れて生涯を終えた4人のロシア作曲家に焦点を当て、グラズノフ、グリンカ、メトネル、ラフマニノフの作品を収録。根底に流れる「ノスタルジア」をテーマに、メトネルの代表作『忘れられた調べ』やラフマニノフのソナタ第2番などを、卓越した技巧と深い詩情で描き出します。



<国内盤> 

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スリーシェルズ



3SCD 0080
\3056
藤岡幸夫指揮
 芥川也寸志生誕100年記念コンサート


 【DISC-1】
  交響管絃楽のための前奏曲(1947)
  交響管絃楽のための音楽(1950)
  交響三章(トリニタ・シンフォニカ)(1948)
  絃楽のためのトリプティーク(1955)※2021年録音
 【DISC-2】
  カンタータ「いのち」(1988・遺作)作詞:なかにし礼
  映画版組曲「八つ墓村」(1977)
  アレグロ・オスティナート
   (1986・交響組曲『東京』より第4楽章)
藤岡幸夫(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
生誕100年記念合唱団
 (合唱指揮:白井智朗)

 【爽快たるアレグロと美しいメロディ】
 芥川也寸志生誕100年記念コンサートをCD化!藤岡幸夫×トリプティークがお届けする熱狂の芥川サウンド!!

 戦後日本音楽界を牽引した巨匠・芥川也寸志(1925-1989)。
 その生誕100年に、指揮者・藤岡幸夫とオーケストラ・トリプティークが捧げた渾身の演奏を、高音質ライヴ収録。コンサートは、サントリー芸術財団「佐治敬三賞」推薦コンサート(2025年7月20日、北とぴあ さくらホール)に選ばれ、歴史に残る一日になりました。

 発売元: スリーシェルズ 録音・編集:上埜嘉雄 装丁:瀧沼亮
 解説: 芥川也寸志、西耕一、城谷伶
 監修・演奏許諾: 芥川眞澄
 協力: 音楽譜出版社、松竹音楽出版、風の音、西下航平、城谷伶

 「青春の輝きと、晩年の深み。芥川也寸志、ここに在り。」
 本CDは、芥川の初期の鮮烈なデビュー作から、遺作『いのち』の祈り、そして、失われた映画音楽『八つ墓村』のオリジナル・スコア復刻までを、世界的な指揮者・藤岡幸夫による名演と高音質録音で蘇らせた決定盤です。


 1.芥川サウンドの核心「アレグロ&オスティナート」の饗宴


 初期の傑作『交響管絃楽のための音楽』(1950)から晩年の『アレグロ・オスティナート』(1986)まで、繰り返しの魔力による圧倒的な推進力。
 藤岡幸夫の精緻かつ情熱的な指揮が、作品の本質を極限まで引き出します。


 2.トリプティークによるトリプティーク演奏

 オーケストラ・トリプティークの名前の由来である芥川の代表作『絃楽のための三楽章トリプティーク』を藤岡の指揮で完璧に演奏した2021年の名演をボーナストラック収録。芥川也寸志夫人が絶賛した、貴重な録音(初DISC化)です。


 3.映画『八つ墓村』オリジナル・スコアの発見&完全復活

 散逸していた映画音楽のスコアをついに(執念で)発見!壮大なメインタイトル、32人惨殺シーンの戦慄サウンド、土着と雅びが交錯する道行きのテーマなど、芥川管絃楽の総決算が現代のオーケストラで甦ります。


 4.幻の管弦楽処女作、録音!

 初演きりで再演されずにいた『管絃楽のための前奏曲』を、プロ・オーケストラとして初演・録音。そして全音でレンタル楽譜化!
 若き芥川の情熱に、藤岡幸夫が新たな光を当てます。


 5.精鋭メンバーによる記念合唱団(約50人)

 合唱指揮の白井智朗は、室内合唱団日唱 正指揮者。「第8回若い指揮者のための合唱指揮コンクール」第1位。ウィーンのアルノルト・シェーンベルク合唱団でも研鑽を積んだ日本合唱界のホープ。白井の呼びかけで藝大、国立音大、海外ほかでオペラや古楽を修めた『声の専門家』たちが集結。妥協なきコーラスで、カンタータ『いのち』に"現在"の音楽的アプローチを入れる。





 ■芥川也寸志(あくたがわ やすし / 1925-1989)
 1925年、芥川龍之介の三男として東京に生まれる。幼少期、父の遺品であるSPレコードでストラヴィンスキーを聴き、音楽の洗礼を受ける。
 東京音楽学校(現・東京藝大)にて橋本國彦、伊福部昭らに師事。1953年には團伊玖磨、黛敏郎と「3人の会」を結成し、戦後音楽界の寵児として旋風を巻き起こした。その音楽は、強靭なリズム(オスティナート)と、一度聴いたら忘れられない美しいメロディが特徴。代表作《絃楽のための三楽章(トリプティーク)》は、1953年にニューヨーク・フィルによってカーネギーホールで初演され、大絶賛を浴びた。さらに当時「鉄のカーテン」の向こう側だったソ連でも楽譜が出版されるなど、国境を超えて世界的に評価された稀有な日本人作曲家である。
 その才能はクラシックの枠に留まらず、爆発した。最高視聴率53%を記録したNHK大河ドラマ『赤穂浪士』のテーマ音楽をはじめ、映画『八つ墓村』『八甲田山』『砂の器』など、昭和を代表する映像作品の「音」は彼の手によるものである。
 アマチュアオーケストラ「新交響楽団」を育成、人気テレビ番組『音楽の広場』の司会者として茶の間の人気を博した。JASRAC理事長として著作権保護にも尽力。没後、その功績を記念して「芥川作曲賞(現・芥川也寸志サントリー作曲賞)」が創設され、今なお次世代の才能を照らし続けている。

 ■藤岡幸夫(ふじおか・さちお)指揮
 日本指揮者界の重鎮であった渡邉曉雄最後の愛弟子、サー・ゲオルグ・ショルティのアシスタントを務める。
 英国王立ノーザン音大指揮科卒業。1992年最も才能あるEU加盟国の若手指揮者に贈られるサー・チャールズ・グローヴス記念奨学賞を日本人にもかかわらず特例で受賞。
 1994年ロンドン夏の風物詩《プロムス》にBBCフィルを指揮してデビュー以降、数多くの海外オーケストラに客演。首席指揮者として毎年40公演以上を共演してきた関西フィルとは2026年が27年目のシーズン、2025年4月からは総監督としても楽団を牽引する。2019年からは東京シティ・フィル首席客演指揮者も務める。指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレ東『エンター・ザ・ミュージック』(毎週土曜朝8:30・BSテレ東公式YouTubeでアーカイヴ配信中)は2025年10月で12年目、放送600回に迫る人気番組。2002年渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。2026年4月、中部フィル芸術顧問に就任する。

 ■オーケストラ・トリプティーク
 日本の作曲家を専門に演奏するプロ・オーケストラ。 前衛・近現代・映像音楽の3つを柱に、日本の音楽遺産を未来へ継承する活動を展開。映画音楽との関わりも強く、Amazon・タワーレコードチャートでの連続1位獲得、ニコニコ超会議での約7万人視聴など、ジャンルを超えた支持を集めている。NHKや新聞の取材も度々受け、テレビニュースでも特集され、2021年東京パラリンピック開会式での録音使用は世界的な話題となった。

 ■三宅政弘(みやけまさひろ)コンサートマスター
 兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。東京音楽大学卒業。全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門大阪大会高校の部 第一位。江藤俊哉ヴァイオリンコンクールヤングアーティスト部門第三位。東京音楽大学コンクール第三位。桐朋祭超絶技巧選手権ヴァイオリン部門グランプリ受賞。2009年9月、2011年1月にソロリサイタルを開催し、好評を博す。これまでに、竹本洋、後藤維都江、山本彰、辻井淳、東儀幸、田中千香士、海野義雄、横山俊朗の各氏に師事。







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日本コロムビア


COCQ85654
\3500
沖澤のどか(指揮)&京都市交響楽団
 ソロ・コンサートマスター石田泰尚
  リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op.35
京都市交響楽団
石田泰尚(ヴァイオリン独奏)
沖澤のどか(指揮)
 録音:2025年9月23日、東京、サントリーホール



 今、国内外から注目を集める指揮者、沖澤のどか。
 2019年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2018年東京国際音楽コンクール優勝(及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞)。2023年4月より京都市交響楽団の常任指揮者に女性初、史上最年少で就任。また、小澤征爾もその才能を高く評価し、生前、 セイジ・オザワ松本フェスティバル首席客演指揮者に指名するなど、その活躍に一層の期待が高まっています。

 今作は、沖澤が現在常任指揮者を務める京響と共に初めて敢行した、2025年9月の全国ツアーから東京、サントリーホール公演の模様をライヴ録音。リムスキー=コルサコフ『シェエラザード』が収録されています。
 ヴァイオリン・ソロを京響ソロ・コンサートマスター、石田泰尚が務め、沖澤のどか×京響×石田泰尚による、ライヴならではの熱演が収録されています。

















2/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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MDG



MDG 30723852
\3200→\2990
ライプツィヒ弦楽四重奏団/
 ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.21 作品55全曲

  第1番 イ長調 Op.55-1 Hob.III: 60
  第2番 へ短調 Op.55-2 Hob.III: 61「カミソリ」
  第3番 変ロ長調 Op.55-3 Hob.III: 62
ライプツィヒ弦楽四重奏団

 千金の味わいライプツィヒ弦楽四重奏団によるハイドン四重奏曲全集企画、ついに第21弾は谷間に咲く百合のごとき可憐な名品、あの「カミソリ」を含む作品55全曲

 録音:2025年3月5-7日 マリエンミュンスター修道院コンサートホール
 収録時間:72分13秒

 ライプツィヒ弦楽四重奏団によるハイドン弦楽四重奏曲全集企画も21枚目。戦前は大変好まれ、トスト弦楽四重奏曲集第1と第2に挟まれた、谷間に咲く可憐な名品といわれた「3つの弦楽四重奏曲集作品55」。そのなかの第61番(旧番号第46番)なども「カミソリ」などというタイトルの恐ろしさに非ずしてネーミングの逸話同様の味わいのある滋味あふれる逸品。さすがライプツィヒ弦楽四重奏団で聴きますと大いに品格が加わり、充実した後味を残します。室内楽をしみじみと聴く喜びを再発見。録音も素晴らしい。

 


MDG 90223806
(SACD HYBRID)
\3400
マルセル・デュプレ:知られざる声楽作品の傑作集
 前奏曲「カンタータ・ヤコブの幻影」(1901)より
  ノルマン人 Op.1(1910) トビアス・フランク編曲
  春の合唱(作曲年不詳) トビアス・フランク編曲
  たそがれ(1911)/ラシーヌ賛歌(1913)/
  東洋の踊り(1913)/泉(1912)/
  平原の夕べ(1913)/6月(1914)/
  剣 Op.3(1913)/仏蘭西の誕生祭(1920)/
  ヴォカリーズ(1928)/和声コンクール(1927)/
  マルセル・ペルの旋律(1935)/
  タントゥム・エルゴ(1938)/天使の糧(1954)/
  2つのモテット Op.53(1958)/
  スーヴェニール Op.65bi(s 1970)
声楽アンサンブル・ヴォックス・アド・ホック
ロリアン・フォロニエ、原幸子(ピアノ)
アーロン・ヴォーダーホルツァー(オルガン)
クリスチャン・セグメール(サクスフォン)
トビアス・フランク(指揮)

 作曲家にして近代最高のオルガニストとたたえられた、フランスの至宝、知の巨人、マルセル・デュプレの声楽の魅惑曲を発見!魅せられるタイトルと天上の旋律に心身浄化

 録音:2025年3月5-7日 ミュンヘン昇天教会
 収録時間:75分08秒

 フランスの宝マルセル・デュプレの声楽曲の魅力をつたえる素晴らしいアルバムが発売となります。各声楽曲のタイトルからして魅力的なうえ楽曲そのものも美しさにあふれ、マルセル・デュプレの天才が躍如しております。演奏もじつに美しい! 現代人心の救済。これぞまさに天上の時間と申せましょう。





ACTE PREALABLE

AP0612
\3100
ツォウ・シンイー(ギター)
フォロー・ユア・ハート

 アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885–1944):
  森に夢見る
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り
 レオ・ブローウェル(b.1939):舞踏礼賛
 タン・ドゥン(b.1957):七つの欲望
 シャ・ウェイナン(b.1981):
  The Flow/Carefree/Whisper of the Wind/
  Love at Night ofTulips
 ツォウ・シンイー(b.1998):
  Follow Your Heart/Verdant Peaks*
ツォウ・シンイー(ギター)
シモン・パルゼル(ピアノ)*

 ワルシャワのショパン音楽大学でアジア人初のギター専攻博士課程学生となった中国・河北省生まれのギター奏者、ツォウ・シンイーのデビュー・アルバム。
 上海音楽学院で中国を代表するクラシック・ギターの巨匠、デニー・イェーに師事後、サンフランシスコ音楽院、デンマーク王立音楽院、ショパン音楽大学で研鑽を積んできました。このアルバムは20世紀の古典的名作に現代の作品、そして自身のオリジナル作を組み合わせ、約100年におよぶギターのレパートリーをパーソナルな視点で再解釈し、伝統、現代、自己表現を貫く軸を1本のギターで描くという、演奏のみならず作曲分野でも国際的な評価を受けている彼女ならではの渾身作です。

 2025年5月24日&7月29日、ポーランド放送S2スタジオ(ワルシャワ)
 使用楽器:桜井正毅(1944-2025)制作・Sakurai MA-RF-SC-Premium 2016





CHOPIN UNIVERSITY PRESS

UMFCCD169
\3200
アコーディオン・デュオ Vol.1 ~ 20世紀のポーランド音楽
 クシシュトフ・バツレフスキ(b.1950):Suite de cheminee
 ズビグニェフ・バルギェルスキ(b.1937):
  Gesprachmit einem Schatten
 エドヴァルト・ボグスワフスキ(1940-2003):
  2台のアコーディオンのための音楽
 ボグダン・ドウラシュ(1949-2025):パリンドローム
 アンジェイ・クシャノフスキ(1951-1990):
  Wiatrecho niesie po polanie
 スタニスワフ・モリト(1947-2018):ア・ドゥエ
 ボグダン・プレチ(1960-1996):アコ-デュオ
 ブロニスワフ・カジミエシュ・プシビルスキ(1941-2011):
  ロンディネッラ
 ヤツェク・ラビンスキ(b.1956):Jeux pour deux
デュオアコスフィア
 〔グジェゴシュ・パルス(アコーディオン)、
  アレナ・ブジニャーコヴァー(アコーディオン)〕

 Chopin University Press(ショパン音楽大学の出版局による自主レーベル)からリリースされる「Accordion Duo」と銘打ったシリーズの第1弾に登場するのは、それぞれの国でアコーディオン奏者として傑出した地位を築いているポーランドのグジェゴシュ・パルスとスロヴァキアのアレナ・ブジニャーコヴァーの2人によって2011年に結成された国際的アコーディオン・デュオ、デュオアコスフィア。2人はこの編成では類を見ないほど世界各地で音楽祭への出演や多くのコンサートを開催し圧倒的な評価を得ている、アコーディオン界のトップ・アーティストの一員です。
 今回のアルバムでは世界初録音となるものを含む、1981年から1996年にかけて作曲されたポーランドのアコーディオン作品を紹介。目を見張るような技巧からジャズ・テイストの軽快なサウンドまで、アコーディオンの幅広い表現力と独特の音色を生かした音楽の数々は、力強さとユニークさを併せ持って聴く者の感情を大きく揺さぶります。

 2022年~25年、ショパン音楽大学コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)





DUX



DUX2212
\3200
モーツァルトのピアノ協奏曲にジャズ・インプロヴィゼーションを交えて演奏
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第11番&第20番(ジャズ・カデンツァ版)


  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 KV 413
   ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 KV 466
フィリプ・ヴォイチェホフスキ(ピアノ)
ムジケ・アンティケ・コレギウム・
 ヴァルソヴィエンセ

 モーツァルトのピアノ協奏曲にジャズ・インプロヴィゼーションを交えて演奏!クラシックとジャズ双方の領域で活躍するピアニスト、フィリプ・ヴォイチェホフスキ!

 1957年に誕生し、現在はワルシャワ室内歌劇場で活動しているポーランドで最古参の古楽器オーケストラ、ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ(MACV)の重要な活動の一つである、古楽とジャズを融合させクラシック音楽に全く新しい視点を提供する「Jazz z MACV(Jazz with MACV)」シリーズより、カデンツァを中心にジャズ・インプロヴィゼーションを交えたモーツァルトのピアノ協奏曲集が登場。
 創造性とひらめきにあふれる演奏を聴かせるのはポーランドのピアニスト、フィリプ・ヴォイチェホフスキ。ショパン音楽大学でブラニスワヴァ・カヴァラにピアノを学び、数々の国際コンクールで入賞した実力を持つ一方、セントラル・ヒーティング・トリオとしての大きな成功に代表されるようにジャズの分野でも活躍し、クラシックとジャズの両方に精通したアーティストとして知られています。今回のプロジェクトはヴォイチェホフスキにとっても新たなチャレンジとなりましたが、18世紀の音楽とジャズに共通する即興演奏の要素が架け橋となって見事に結びつき、モーツァルトに最大限の敬意を払いつつも新たな解釈の余地があることを証明。時代とジャンルを超越したアプローチによって名曲に新たな命が吹き込まれます。ピアノは現代の名工ポール・マクナルティが製作したプレイエルの複製(430Hz)を使用。

 2023年7月4日-8日、ポーランド放送S2スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)

 
DUX2211
\3200
ポーランドの室内楽の忘れられたページよりVol.3
 1-4. 作曲者不詳
  (ポーランド科学アカデミー・グダニスク
   図書館所蔵の写本 Ms 4027より):
    ポロネーズ ニ短調*/ポロネーズ ト長調*/
    ポロネーズ ホ短調*/ポロネーズ ハ長調*
 5-8. アレクサンデル・ザジツキ(1834-1895):
  ポーランド組曲 Op.37(4手ピアノのための)*
 9-11. ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):
  ポロネーズ ニ短調 Op.37(4手ピアノのための)/
  歌劇《ヤネク》序曲(4手ピアノのための)/
  性格的序曲《タトラ山脈にて》 Op.27(4手ピアノのための)
 *世界初録音
マヤ・ミロ=ヴィシニェフスカ
 (バロック・フルート/1-4)
マクシム・ザヨンチキエヴィチ
 (ハープシコード/1-4)
ボグナ・チェルヴィンスカ=シムラ
 (ピアノ/5-8)
ミロスワヴァ・スムリンスカ
 (ピアノ/5-11)
エヴァ・サルヴィンスカ=コヴァルチク
 (ピアノ/9-11)

 19世紀のポーランドで生まれ、現在では忘れ去られた室内楽を発掘しレコーディングするシリーズの第3弾。
 ポーランド科学アカデミーのグダニスク図書館に保管されていた写本から、バロック・フルートとハープシコードで演奏する作曲者不詳の4つのポロネーズが世界初録音。ピアノ作品ではアレクサンデル・ザジツキのこちらも世界初録音となるポロネーズ、マズルカ、間奏曲、クラコヴィアクの4曲で構成された4手ピアノのための《ポーランド組曲》、そして歌曲の分野で特に知られるヴワスディスワフ・ジェレンスキが書いた4手ピアノのための作品群を収録。今作もポーランド音楽ファンには堪らない内容になっています。

 2025年9月24日-26日(フシャヌフ、ポーランド)

 


DUX2216
\3200
ヒナステラ:ピアノを伴う室内楽作品集
 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
  パンペアーナ第1番 Op.16
  2つの歌 Op.3
  5つのアルゼンチン民謡 Op.10
  パンペアーナ第2番 Op.21
  ピアノ五重奏曲 Op.29
  チェロ・ソナタ Op.49
アンジェイ・ピクル(ピアノ)
エヴァ・メナシェク(メゾ・ソプラノ)
ベアタ・ウルバネク(チェロ)
メッセージズ四重奏団
パヴェウ・チャラクチェフ(チェロ)

 ヒナステラに魅了されたピアニスト、アンジェイ・ピクルが送り出すヒナステラ・アルバム。ヴァイオリン、あるいはチェロとのデュオからピアノ五重奏曲、歌曲まで、編成も作曲年代もバラエティに富んだ室内楽作品の数々を収録。噴火のような激しいダンスのリズムから静寂と親密さで寄り添うカンティレーナまで、幅広い世界観の印象的なコントラストが各奏者の名人芸でくっきりと描き出され、アルゼンチンの伝統と20世紀の前衛を融合させたヒナステラの魅力をじっくり堪能できるアルバムです。

 2025年1月、3月&7月(ヤストシェンビェ=ズドルイ、ポーランド)

 

DUX2222
\3200
バルギェルスキ・エディション Vol.3
 ズビグニェフ・バルギェルスキ(b.1937):
  夜-昼(ソプラノとピアノのための5つの歌)
  2つの歌(メゾ・ソプラノとピアノのための)
  アダムとイヴ(メゾ・ソプラノとピアノのための)
  短誦の祈り(独唱メゾ・ソプラノのための)
  ナイトメア(バリトンとピアノのための)
  4つの愛の歌(メゾ・ソプラノとピアノのための)
  ミレナへの手紙(ヴァイオリンとピアノのための)
マリア・ムラフスカ(ピアノ)
ドロタ・ノヴァク(ソプラノ)
パヴェウ・ラジンスキ(ヴァイオリン)
パヴェウ・ピオトロフスキ(バリトン)

 パリで名教師ナディア・ブーランジェに作曲を師事し、その功績が認められポーランドの文化・国家遺産大臣から文化功労章を授与されたポーランド人作曲家、ズビグニェフ・バルギェルスキ(b.1937)の作品を取り上げるシリーズの第3弾。バルギェルスキの作品目録の中でも重要な位置を占める声楽作品を中心に収録。これらの作品は主に20世紀以降の作家の詩がテーマとなっており、言葉を原動力として哲学的な考察を促す瞑想的な雰囲気を醸し出しています。

 2025年7月~8月(ビドゴシュチ、ポーランド)





SIGNUM



SIGCD986
\2800
ランドール・スコッティング(カウンターテナー)
 神聖なるインプレサリオ(興行主)~
  伝説的カストラート「ニコリーニ」・・・舞台上のニコリーニ

 (ヘンデル、ガスパリーニ、ポルポラ、他:
  オペラ・アリア&デュエット集)
   1. リッカルド・ブロスキ(c.1698-1756):
    歌劇《イダスペ》より「Mostro crudel che fai?」
   2. フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):
    歌劇《ハムレット》より「Porto piagato in petto」
   3. ヘンデル:歌劇 《リナルド》より シンフォニア
   4. ヘンデル:歌劇 《リナルド》より「Cara sposa」
   5. ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
    歌劇《シファーチェ》より「Spiegami il tuo desio」
   6. ヘンデル:歌劇《アマディージ》より
    「Oh notte!... Notteamica」
   7. ポルポラ:歌劇《シファーチェ》より
    「Come nave inmezzo all'onda」
   8. ガスパリーニ:歌劇《アンティオコ》より
    「Per te bell'idolmio」
   9. フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):
    歌劇《忠実なイダスペ》より「E vano ogni pensiero」
   10. ヘンデル:歌劇 《リナルド》より「Venti turbini」
   11. アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):
    歌劇《ティト・マンリオ》より「No, non piangete no」
   12. ガスパリーニ:歌劇《トミリ》より
    「Si, t'intendo o coreamante」
   13. ガスパリーニ:歌劇《アンティオコ》より
    「Questoconforto」
   14. ジョヴァンニ・アントニオ・ジャイ(1690-1764):
    歌劇《ミトリダテ》より「Pensa se ancor」
   15. ヘンデル:歌劇 《アマディージ》より
    「Crudel tu nonfarai」
ランドール・スコッティング
 (カウンターテナー)
メアリー・ベヴァン
 (ソプラノ/5, 8, 15)
ローレンス・カミングス(指揮)
エンシェント室内管弦楽団(AAM)

 《リナルド》の初演歌手でもある伝説的カストラート「ニコリーニ」のレパートリーを、現代の気鋭カウンターテナー、ランドール・スコッティングが歌う!
 一次資料に基づく「新しい演奏校訂」と世界初録音を含むプログラムで蘇らせた意欲作!
 カミングス&AAMの好サポート、メアリー・ベヴァンの参加も注目!

 ヘンデルの傑作 《リナルド》や 《アマディージ》の主役を務め、ロンドンの聴衆を熱狂させた伝説的なカストラート、ニコリーニ(本名:ニコロ・グリマルディ、1673-1732)に捧げるアルバム。カウンターテナーであり、カストラートに関する博士号を持つ学者でもあるランドール・スコッティングが、ニコリーニのために書かれたアリアを入念に調査。ヘンデルの有名なアリアだけでなく、ニコリーニがロンドンで自ら台本改訂や演出に関与(インプレサリオ的役割)したガスパリーニ、ポルポラ、マンチーニらの知られざる作品を収録しています。特に、当時ロンドンで話題となった「舞台上でライオンと戦うシーン」のアリア(ブロスキ作曲 《イダスペ》より)など、ニコリーニのドラマティックな側面を強調した選曲が光ります。多くの楽曲が、初期資料に基づく新しい演奏校訂での録音となり、ニコリーニの生前以来耳にされていなかった作品も含まれる貴重な記録です。

 2024年11月18日-21日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)



 


SIGCD982
\2800
アルカン:オルガン作品全集 Vol.1
 
「ペダル・ピアノ(足鍵盤付きピアノ)」やオルガンのために残した作品群


 シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
  1-12. 11の大前奏曲とヘンデルの《メサイア》
   からのトランスクリプション Op.66
    〔第1番~第11番(大前奏曲)、
     第12番《メサイア》より「侮辱が彼の心を砕き」
      (ヘンデル/アルカン編)〕
  13-20. 聖歌の8つの旋法による小前奏曲集
  21. ルターのコラール
   《神はわがやぐら》による即興曲Op.69
    (アルカンによるペダル・ピアノのための編曲版)
ジョセフ・ノーラン(オルガン)

 鬼才アルカンの「超絶技巧」オルガン作品、全集プロジェクトが始動!ヴィドール全集で「グラモフォン」誌等の絶賛を浴びた名手ジョセフ・ノーランが挑む、新たな極北。ピアノのヴィルトゥオーゾとして知られるアルカンの、知られざる「オルガン(ペダル・ピアノ)作品」の真価を問う!

 ショパンやリストと並び称されながら、その超絶技巧と特異な作風で「ピアノの魔術師」として異彩を放ったアルカン。彼が「ペダル・ピアノ(足鍵盤付きピアノ)」やオルガンのために残した作品群に光を当てる全集シリーズです。
 第1弾となる本作には、アルカンがフランクに献呈した「11の大前奏曲」や、ヘンデル 《メサイア》の編曲、そしてルターのコラールに基づく大規模な変奏曲的傑作「即興曲 Op.69」を収録。演奏は、Signumレーベルでのヴィドール:オルガン交響曲全集が高く評価され、フランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与されているイギリス系オーストラリア人の名手、ジョセフ・ノーラン。用楽器は、ドイツ・ロマン派とフランス・シンフォニックの特長を併せ持つルクセンブルクの名器、シュタールフート=ヤン・オルガン(1912/2002)です。

 2025年1月20日-24日、聖マルタン教会(デュドランジュ、ルクセンブルク)

 

SIGCD979
\2800
生命の王冠 ~ 20世紀イギリスの合唱作品集
 ケネス・レイトン:A Hymn to the Trinity
 ハロルド・ダーク:O brother man
 レイトン:ミサ・クリスティ(祝祭ミサ)
 レイトン:Drop, drop, slow tears
  (from Crucifixuspro nobis, Op. 38)
 グスターヴ・ホルスト:This have I done for my truelove
  (3つのキャロル Op.34より)
 G.ホルスト:ヌンク・ディミッティス
 イモージェン・ホルスト:
  Out of your sleep arise andwake
 レベッカ・クラーク:アヴェ・マリア
 ダーク:Blessed is the man that endurethtemptation
 G.ホルスト:アヴェ・マリア Op.9b
 クラーク:
  He that dwelleth in the secret
   place ofthe Most High (Psalm 91)
 ダーク:Be strong and of a good courage
 ダーク:Lord, who hast made us for thine own
オックスフォード・クイーンズ・カレッジ合唱団
オーウェン・リース(指揮)

 オックスフォードの名門聖歌隊が発掘する20世紀英国合唱の知られざる傑作たち。ケネス・レイトンの晩年の大作「ミサ・クリスティ」の初録音に加え、ハロルド・ダーク、イモージェン・ホルストの世界初録音作品を収録!

 オーウェン・リース率いるオックスフォード・クイーンズ・カレッジ合唱団による、20世紀イギリス合唱音楽の未開拓なレパートリーに光を当てるシリーズ。
 プログラムの中心となるのは、ケネス・レイトン(1929-1988)が最晩年の1988年に完成させた大規模な宗教曲「ミサ・クリスティ(キリストのミサ)」。アメリカのインディアナポリス、クライスト・チャーチ大聖堂の委嘱により書かれた作品で、今回が世界初の商業録音となります。さらに、世界でもっとも愛されているクリスマス・キャロルの1つ『木枯らしの風ほえたけり(In the bleak mid-winter)』を作曲した人物ハロルド・ダークの「Blessed is the man that endurethtemptation」や、グスターヴ・ホルストの娘であるイモージェン・ホルストの「Out of your sleep arise and wake」といった世界初録音となる貴重な作品も収録。その他、グスターヴ・ホルストやレベッカ・クラークの作品を含め、スタンフォードの薫陶を受けた作曲家たちによる、神聖で表情豊かな合唱作品が集められています。

 2024年12月7日-9日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード)





URANIA RECORDS


LDV14135
\2800
フンメル:ピアノ五重奏曲 Op.74&Op.87
 フンメル:
  ピアノ五重奏曲ニ短調 Op.74
  ピアノ五重奏曲変ホ短調 Op.87
アタランタ・フーギエンス
 〔アレッサンドロ・モッチャ
   (ヴァイオリン)、
  ジャン=フィリップ・ヴァスール
   (ヴィオラ)、
  ジュゼッピーナ・ルンツァ(チェロ)、
  ヴァンニ・モレット
   (コントラバス&コンサートマスター)、
  アレッサンドロ・コメッラート
   (フォルテピアノ)〕(古楽器使用)

 モーツァルトの高弟、フンメル!古楽器で甦る、円熟の室内楽!

 モーツァルトの高弟であるフンメルは、18世紀末から早くも卓越した才能を認められていました。1789年のベルリン紙は「その能力、正確さ、感受性において、あらゆる期待を超えている」と絶賛。さらにゲーテは1829年の書簡で、彼の演奏をナポレオンの覇業になぞらえ、「理解を超えた奇跡が目の前で展開されている」と評しています。
 本アルバムには、フンメルの円熟期を代表する2つのピアノ五重奏曲を、ピリオド・アンサンブル「アタランタ・フーギエンス」が古楽器で録音。同時代人たちの賛辞を裏付ける、技巧と詩情を兼ね備えたフンメルの室内楽の魅力を鮮やかに伝える一枚です。





NAXOS



8.574643
\2300
「ブラジルの音楽」シリーズ最新作
 オスワルド:交響曲、シンフォニエッタ、エレジア


 エンリキ・オスワルド(1852-1931):
  1. エレジア(1896-97)
  2-5. 交響曲 Op. 43(1910)
   2. I. Allegro moderato/3. II. Adagio/
   4. III. Allegro vivace/5. IV. Allegro deciso
  6-9. シンフォニエッタ Op. 27(1897)...世界初録音
   6. I. -/7. II. Andante con moto/
   8. III. Tempo di minuetto (Moderato)/9. IV. Presto
ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団
ファビオ・メケッティ (指揮)

 録音:2024年2月19-23日 ブラジル、Sala Minas Gerais, Belo Horizonte
 収録時間:69分

 ナクソスが進める「ブラジルの音楽」シリーズは、ブラジル外務省主導の「Brasil em Concerto」計画の一環として、ブラジル音楽史において重要でありながら未録音であった作品を中心に紹介するプロジェクトです。管弦楽、室内楽、声楽作品を対象に、世界初録音を含む体系的な録音と、音楽学的研究に基づく新たな楽譜校訂・出版を同時に進める点に大きな特色があります。
 エンリキ・オスワルドはリオデジャネイロに生まれて多文化的な環境で育ち、16歳でイタリアに渡ってフィレンツェを拠点に作曲とピアノを学び、洗練された音楽語法を確立しました。フランスやドイツの音楽文化も吸収し、「最もヨーロッパ的なブラジル人作曲家」と評されています。1903年に帰国後は国立音楽院の院長や教授として教育面でも大きく貢献し、形式美と巧みなオーケストレーションを用いた作品で高い評価を得ます。「エレジア」は、哀感を帯びた歌謡的な旋律がヴェリズモ・オペラの間奏曲を思わせる、演奏時間5分ほどの小品。チェロを始めた息子のために着想されましたが、後に亡くなった友人に捧げられました。「エレジア」と共にフィレンツェ時代の作品である「シンフォニエッタ」は4楽章構成、演奏時間25分余り。楽想・構成ともに晴朗で、レスピーギらの擬古典的作品に通じる趣があります。
 「交響曲」は演奏時間39分の大作で、明るい楽想と洗練された楽器法による古典的な構成が前面に出ており、イタリア的な印象が強く感じられます。緩徐楽章の爽やかな抒情や、フィナーレでの輝かしい盛り上げも効果的。ブラジル時代の作品ながら民族色は希薄で前衛性も見られない点が、後のブラジル楽壇において忘れられてしまった要因と思われますが、時を経て見ると、レオンカヴァッロやマルトゥッチらと同時代のイタリア楽壇で活躍した人物の書いた交響曲として興味深く、何よりも接しやすく魅力的な作品として大いに楽しめそうです。



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8.574674
\2300
1815年、ザクセン州ロンマッチュ生まれ
 ロベルト・フォルクマン:ピアノ作品集 - 幻想的絵画 他
レヴォン・アヴァギャン(ピアノ)
 ロベルト・フォルクマン(1815-1883):
  1-6. 6つの幻想的絵画 Op. 1(1837)...世界初録音
   1. No. 1. Nachtstuck 夜の小品/2. No. 2. Idylle 牧歌/
   3. No. 3. Walpurgis Nachts Scene ヴァルプルギスの夜の情景/
   4. No. 4. Hexentanz 魔女の踊り/
   5. No. 5. Humoreske フモレスケ/6. No. 6. Elegie エレジー
  7-10. ピアノ・ソナタ ハ短調 Op. 12(1853)
  11-15. ドイツ舞曲集 Op. 18(1854)
   11. No. 1. Allegro moderato...世界初録音
   12. No. 2. Vivace ma non troppo
   13. No. 3. Moderato serioso
   14. No. 4. Tempo commodo...世界初録音
   15. No. 5. Vivo scherzando...世界初録音
  16. ハンガリーの歌 Op. 20(1855)
  17-20. 4つの行進曲 Op. 22
   17. No. 1. Fester Sinn/18. No. 2. Fruhlingsfahrt/
   19. No. 3. Hochlander-Zug...世界初録音/
   20. No. 4. Todtenfeier...世界初録音
  21-33. おばあさんの歌 Op. 27(1856)...世界初録音
   21. No. 1. MaBig/22. No. 2. Frisch/23. No. 3. Ziemlich langsam/
   24. No. 4. Munter/25. No. 5. Langsam und mit Ausdruck/
   26. No. 6. Bewegt/27. No. 7. Heiter bewegt/28. No. 8. Ernst/
   29. No. 9. Gemutlich/30. No. 10. Zart und nicht zu langsam/
   31. No. 11. Schnell/32. No. 12. Sanft und langsam/
   33. Nachspiel. MaBig schnell

 録音:2024年8月3-5日 リヒテンシュタイン、ネンデルン、Hagen-Haus, Nendeln
 収録時間:74分

 ロベルト・フォルクマンは、ザクセン州ロンマッチュに生まれ、聖歌隊長であった父のもとで音楽教育を受けた後、ライプツィヒでの研鑽を経て音楽の基礎を築きました。1840年代初頭にハンガリーへ移住するまで作曲家としてほとんど知られていませんでしたが、「ピアノ三重奏曲 作品5」がリスト、ビューロー、ワーグナーらに称賛されたことで一躍注目を集めました。彼の音楽は、急進派と保守派の境界に位置し、シューマンやメンデルスゾーンの影響を受けた幻想的な作品から、ベートーヴェンやシューベルトに連なる古典的均衡を重んじた作品まで、多様な様式を併せ持っています。ここには詩情あふれる「幻想的絵画」や、「ピアノ・ソナタ ハ短調」の緊密な構成、「ハンガリーの歌」に見られるツィンバロム的な効果、素朴な魅力を湛えた「おばあさんの歌」に至るまで、躍動的なリズム感と豊かな表現力が息づく曲が収録されています。

 レヴォン・アヴァギャンはアルメニアのピアニスト。2017年マリア・カナルス国際コンクール優勝で注目を集め、エレヴァンおよびグラーツで研鑽を積み、現在は教育と演奏の両面で国際的に活躍。ナクソスには2018年の録音によるソレールのソナタ集(8.574021)があります。


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 メンデルスゾーンとシューマンの時代に生まれ、ブラームスと同じ理想を抱きながら、彼ほどの名声を得ることはなかった作曲家。ロベルト・フォルクマン
 だが、耳を澄ませばすぐに分かる。この人の才能は本物である。

 誠実で、構築が美しく、感情は決して安売りしない。
 派手さはないが、音楽は静かに、そして確実に胸に残る。
 これは流行の音楽ではない。長く生き残る音楽である。


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 フォルクマンは晩年教育に重点を置くようになり、1875年にはリストが創設したブダペスト国立音楽院で和声と対位法の教授に任命され、コ亡くなるまで同院の初期発展に貢献した。
 1870年代以降、フォルクマンの作曲作品は健康悪化やアカデミーでの管理・教育の多忙により減少した。
 1882年にはすでに健康が悪化していた彼は、ワーグナーの『パルジファル』初演のためにバイロイトへ向かったが、1883年10月29日にブダペストで脳卒中により68歳で亡くなった。




旧譜から

リスト、ビューロー、ワーグナーらに称賛された
ロベルト・フォルクマン:ピアノ三重奏曲第2番 変ロ長調 Op.5

それにしてもなかなかの骨太な傑作
この剛毅で古典的な傑作をワーグナーがほめたとは

唯一発売されていたcpo盤
すでに廃盤、海外倉庫からの取り寄せのみ・・・完売の際はご容赦を。


555182
(4CD)
\8000
フランツ・リストやハンス・フォン・ビューローを魅了した
 ロベルト・フォルクマン(1815-1883):
  弦楽四重奏曲とピアノ三重奏曲全集

【CD1】…999115
 1.弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 Op.9
 2.弦楽四重奏曲 第4番 ホ短調 Op.35
【CD2】…999167
 1.弦楽四重奏曲 第2番 ト短調 Op.14
 2.弦楽四重奏曲 第5番 ヘ短調 Op.37
【CD3】…999237
 1.弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 Op.34
 2.弦楽四重奏曲 第6番 変ホ長調 Op.43
【CD4】‥999128
 1.ピアノ三重奏曲 第1番 ヘ長調 Op.3
 2.ピアノ三重奏曲 第2番 変ロ長調 Op.5
マンハイム弦楽四重奏団…CD1-3
ラーヴェンスブルク・ベートーヴェン・ピアノ三重奏団

 ドイツロマン派の作曲家フォルクマンの弦楽四重奏曲とピアノ三重奏曲集。若い頃にシューマンと出会い、また円熟期にはブラームスとも親交を持っていたというフォルクマンらしく、その作品にも2人の影響が強く表れてます。
 6曲ある弦楽四重奏曲は、どれもブラームスを思わせる充実した作風で書かれており、マンハイム弦楽四重奏団はゆるぎない解釈で、これらの作品の真価を示しています。
 2曲のピアノ三重奏曲は、フォルクマンの比較的初期の作品ですが、1850年頃に作曲された「ピアノ三重奏曲 変ロ長調」はフランツ・リストやハンス・フォン・ビューローを魅了し、ヨーロッパでも高い人気を誇った作品としても知られています。


 
8.574443
\2300
1748年生まれ、イギリス北部ダラム州出身の作曲家
 シールド:ヴァイオリン二重奏曲集Op. 1、Op. 2


 ウィリアム・シールド(1748-1829):
  1-2. ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 Op. 1 No. 1(1778)
  3-4. ヴァイオリン二重奏曲 ヘ長調 Op. 1 No. 2(1778)
  5-6. ヴァイオリン二重奏曲 変ホ長調 Op. 1 No. 3(1778)
  7-8. ヴァイオリン二重奏曲 イ長調 Op. 1 No. 4(1778)
  9-10. ヴァイオリン二重奏曲 変ロ長調 Op. 1 No. 5(1778)
  11-12. ヴァイオリン二重奏曲 ニ長調 Op. 1 No. 6(1778)
  13-14. ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 Op. 2 No. 1(1779頃)
  15-16. ヴァイオリン二重奏曲 イ長調 Op. 2 No. 2(1779頃)
  17-18. ヴァイオリン二重奏曲 変ロ長調 Op. 2 No. 3(1779頃)
  19-20. ヴァイオリン二重奏曲 ニ長調 Op. 2 No. 4(1779頃)
  21-22. ヴァイオリン二重奏曲 変ホ長調 Op. 2 No. 5(1779頃)
  23-24. ヴァイオリン二重奏曲 ニ短調 Op. 2 No. 6(1779頃)
ドーリット・アンサンブル
エリザベス・レイトン(ヴァイオリン)
エリザベス・セラーズ(ヴァイオリン)

 録音:2022年11月20-21日 オーストラリア、アデレード大学、エルダー・ホール
 収録時間:77分

 ウィリアム・シールドは、イギリス北部ダラム州出身の作曲家・ヴァイオリニスト。父からヴァイオリンを学んだ後、造船所の徒弟を経てチャールズ・エイヴィソンに師事し、演奏家として頭角を現しました。やがてロンドンに赴き、1773年にはコヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団の首席奏者に就任します。1782年には同歌劇場の専属作曲家となり、代表作《ロジーナ》を初演、ハイドンとも交流を深めました。晩年には室内楽や理論書を発表し、1817年に「国王の音楽師範」に任命されています。

 1770年代後半に出版された「ヴァイオリン二重奏曲集」は、彼の出世作であり、作曲家としての評価を決定づけるものとなりました。どちらの曲集も自筆譜は現存しませんが、ロンドンの大英図書館に初版譜が保存されており、いずれも6曲、各2楽章で構成されています。作品1はイタリア的な優美さと両パートの対等な扱いが特徴で、自然描写や民俗的要素も随所に織り込まれています。続く作品2は「学習者のために平易な様式で作曲された」と記されており、より簡潔な書法の中に歌うような旋律や変奏、ロンド、カノンなど多彩な形式を凝縮し、ハーディ・ガーディや北部のバグパイプの旋律を思わせるドローン伴奏も用いられています。演奏はドーリット・アンサンブルの2人の奏者が務めています。

 

8.660586
(2CD)
\3100
ドメニコ・チマローザ:歌劇《ロンドンのイタリア女》
 ドメニコ・チマローザ(1749-1801):
  歌劇《ロンドンのイタリア女》 2部の幕間劇
   台本:ジュゼッペ・ペトロセリーニ
   【CD1】
    1. シンフォニア
    2-20. 第1部
   【CD2】
    1-21. 第2部
リヴィア...
 アンジェラ・ヴァローネ(ソプラノ)
ブリランテ夫人...
 ビアンカ・トニョッキ(ソプラノ)
シュメル...テオ・レボウ(テノール)
アレスピン卿...
 ユーリ・サモイロフ(バリトン)
ドン・ポリドーロ...
 ゴードン・ビントナー(バス・バリトン)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
レオ・フセイン(指揮、フォルテピアノ)

 録音:2021年10月24、30日、11月5日 ドイツ、フランクフルト歌劇場
 総収録時間:約150分

 ロンドンの宿を舞台に、宿屋の女主人ブリランテのもとへ、堅実な実業家シュメルと享楽的なイタリア人ドン・ポリドーロが滞在しています。そこには偽名を名乗るリヴィアも身を寄せ、かつて彼女を捨てた恋人アレスピン卿を密かに捜していました。やがて再会を果たした二人は、誤解と疑念に翻弄されながらも、騒動の末に真実の愛を取り戻します。
 作曲者ドメニコ・チマローザは、ロッシーニ以前に最も高い人気を誇ったオペラ作曲家の一人で、ナポリ楽派最後の巨匠と称されます。《ロンドンのイタリア女》は、洗練されたインテルメッツォ(幕間劇)として、鋭い人間観察と機知に富む音楽が魅力であり、当時としては革新的な管弦楽伴奏付きレチタティーヴォや壮大な幕切れには、後のモーツァルト作品を先取りする先見性が示されています。
 レオ・フセインは英国で学び、世界各地の主要歌劇場や国際的オーケストラで活躍してきました。2024年にザルツブルク音楽祭でデビューし、現在はジョルジュ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を務めています。本作では5人の歌手を見事にまとめ、生き生きとしたドラマを生み出し、軽やかな音楽を聴かせます。





CARUS



83541
\2700
ベルニウス&シュトゥットガルト室内合唱団
 ゴットヴァルト編曲、シューベルト、クララ・シューマン、
  グリーグ、コルネリウス、ブラームス作品の合唱演奏集
シュトゥットガルト室内合唱団
フリーダー・ベルニウス指揮
  シューベルト
   1.「夜と夢」 Nacht und Traume D827
   2.「憩いのない愛」 Rastlose Liebe D138
   3. 冬の旅から「道しるべ」 Der Wegweiser D911-20
   4「月に寄せて」 An den Mond D193 (独唱と合唱のための作品)
   5. 白鳥の歌から「セレナード」 Standchen D957-4
   6. 白鳥の歌から「影法師」 Der Doppelganger D957-13 (独唱と合唱のための作品)
   7.「万霊節の日のための連祷」 Am Tage Allerseelen D343
  クララ・シューマン
   8.「春の夜に霜が降りた」 Es fiel ein Reif in der Fruhlingsnacht
   9.「美しさゆえに愛するのなら」 Liebst du um Schonheit
  グリーグ
   10.「ある夢」 Ein Traum Op.48-6
   11.「私は陰うつな夢のなかで」 Ich stand in dunklen Traumen Op.2-3
   12.「ソルヴェーグの歌」 Solvejgs Lied
  ペーター・コルネリウス Peter Cornelius 1824-1874
   13. クリスマスの歌から「羊飼い」 Die Hirten Op.8-2
   14. クリスマスの歌から「賢王たち」 Die Konige Op.8-3
   15. クリスマスの歌から「シメオン」 Simeon Op.8-4
  ブラームス
   16. 5つのリートから「子守歌(おやすみ、おやすみ)」 Guten Abend, gud Nacht Op.49-4
 *全てクリトゥス・ゴットヴァルト(1925-2023) Clytus Gottwaldによる編曲作品です。

 「夜と夢」 クリトゥス・ゴットヴァルト編曲によるシューベルト、クララ・シューマン、グリーグ、コルネリウス、ブラームス作品の合唱演奏集 ベルニウス指揮

 2025年6月9,10日、8月27,28日、ゲニンゲン福音教会での録音

 マーラーのリュッケルト歌曲集の編曲作品はじめ多くの独唱曲を合唱の為に編曲したクリトゥス・ゴットヴァルト(Clytus Gottwald:1925-2023)。
 独自の感性・作曲技法と高い芸術性から、原曲をより高みに昇華させるかのように生み出された数々の美しい作品は、合唱レパートリーと表現の幅を広げ、多くの合唱団によって歌い継がれ、愛されています。
 生誕100周年を記念してレーベルの親会社であるCARUS音楽出版からの楽譜出版に合わせて発売されたCD。ドイツ合唱音楽界の巨匠ベルニウスと名門シュトゥットガルト室内合唱団による高い技術と集中力をもって歌われた「夜と夢」をテーマにした至極の16曲。





TACET

282
(2CD)
\2700
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)D.スカルラッティ:全集 Vol.12
 D.スカルラッティ:
  CD.1 ソナタ K.388 - 402 (65分16秒)
   388 ニ長調、389 ニ長調、390 ト長調、391 ト長調、
   392 変ロ長調、393 変ロ長調、394 ホ短調、395 ホ長調、
   396 ニ短調、397 ニ長調、398 ハ長調、 399 ハ長調 、
   400 ニ長調、401 ニ長調、402 ホ短調
  CD.2 ソナタ K.403 - 417 (62分42秒)
   403 ホ長調、404 イ長調、405 イ長調、406 ハ長調、
   407 ハ長調、408 ロ短調、409 ロ短調、410 変ロ長調、
   411 変ロ長調、412 ト長調、413 ト長調、414 ニ長調 、
   415 ニ長調、416 ニ長調、417 ニ短調
クリストフ・ウルリッヒ(ピアノ)

 2024年7月1-6日 ドイツ、ヴェルニゲローデ聖母教会コンサートホールでの録音

 ドイツ生まれのウルリッヒはレオポルド・ホカンソン、ルドルフ・ブッフビンダー 等に学び、特に古典音楽演奏を得意とするピアニストです。 主にアンサンブル・ピアニストとして活躍しつつ自身がプロデュースする あまり耳にすることのない音楽の普及を目的としたコンサートやテレビ局と 子供のための教育プログラムを組み放送を通して活動。教育者としての 側面も持つ主にドイツ国内で活躍するピアニストです。

 *派手さは無いものの音楽への誠実さが伝わる丁寧な演奏です。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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URANIA RECORDS 



WS121429
(2CD)
\3100→\2890
1970年代フィリップス音源復刻
アントニオ・デ・アルメイダ、ランベルト・ガルデッリ
 両巨匠の指揮による
  ヴェルディ:バレエ音楽全集&オペラ合唱曲集


 ヴェルディ:
  【バレエ音楽】
   エルサレム/マクベス/イル・トロヴァトーレ/
   シチリア島の晩鐘/ドン・カルロ*/オテロ
  【オペラ合唱曲】
   ナブッコ/マクベス/イル・トロヴァトーレ/
   アイーダ/オテロ
【バレエ音楽】
 アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
 モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
 ロンドン交響楽団*
【オペラ合唱曲】
 ランベルト・ガルデッリ(指揮)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場
  管弦楽団&合唱団

 1970年代フィリップス音源復刻!バレエ音楽と名合唱でたどる、ヴェルディ舞台音楽の真髄!

 ヴェルディの膨大なディスコグラフィの中でも、これまで十分に取り上げられてこなかったのがバレエ音楽です。本アルバムは1970年代のフィリップスの音源を用い、アントニオ・デ・アルメイダ指揮による主要オペラのバレエ音楽と、さらにランベルト・ガルデッリ指揮によるコヴェント・ガーデン王立歌劇場の合唱曲集を組み合わせた充実の2枚組です 。
  高音質での復刻に加え、比較的演奏機会の少ないレパートリーや、あまり知られていない楽曲も含まれており、既存のヴェルディ名盤にありがちな既視感(デジャヴ)を払拭する新鮮な魅力を備えています 。いわゆる"名曲集"の枠を超え、ヴェルディが劇音楽に注いだ情熱の別の側面に光を当てる、資料的価値も高い復刻企画です。

 1972年-1973年(バレエ音楽)、1971年(オペラ合唱曲)



<LP>


NAXOS IDIL BIRET EDITION


IBALP0011
(2LP)
\5800
イディル・ビレット、シュヴェツィンゲン音楽祭 –
 ショパン没後150年記念
イディル・ビレット(ピアノ)
  フレデリック・ショパン(1810-1849):
   【LP1】
    【Side A】
     1. 4つのマズルカ Op. 17/2. 4つのマズルカ Op. 30
    【Side B】
     1. 4つのマズルカ Op. 33/4. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op. 61
   【LP2】
    【Side A】
     1. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op. 58
    【Side B】
     アンコール
      1. 夜想曲 変ホ長調 Op. 55 No. 2
      2. 練習曲 「木枯らし」 イ短調 Op. 25 No. 11
      3. マズルカ 嬰ハ短調 Op. 63 No. 3
     ボーナス・トラック(録音:1999年5月15日)
      4. マズルカ風ロンド ヘ長調 Op. 5
      5. タランテッラ 変イ長調 Op. 43

 録音:1999年5月14-15日 ドイツ、シュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ)
 総収録時間:112分

 このアルバムには1999年にシュヴェツィンゲン音楽祭の特別企画として行われたショパン没後150年記念コンサートでの5月14日の演奏を全て収録。既発の8.571432(CD4枚組)に収録されていたものと同一音源です。一連のショパン録音が高く評価されていたビレットは、5月15日の演奏会に招かれていましたが、14日に出演予定だったアナトール・ウゴルスキが当日になって体調不良を訴えてキャンセル。主催者から代役の要請を受けたビレットがブリュッセルから飛行機に飛び乗りシュトゥットガルト空港に着くと、待機していたヘリコプターと車を乗り継いで会場にかけつけ、リハーサルもそこそこに、ウゴルスキが予定していたプログラムを1曲も変えることなく演奏しました。結果は非常に満足のゆく出来栄えで、大御所評論家のヨアヒム・カイザーもビレットへの称賛を惜しまなかったと伝えられます。




 

SIGNUM(LP)


SIGLP976
(2LP)
\6800
LIM コズミック・ポップ・ラプソディ
 DISC 1
  A1 1 Humanimate/A1 2 Is Anybody Out There/
  A1 3 The ALANaut Song/A1 4 Come Orbit with Me/
  B1 1 Beam Me Up/B1 2 Elevator Up/
  B1 3 Pie in the Sky/B1 4 Save the Inanimates/
  B1 5 Life on the Shelf/B1 6 Print a Purple Lavvy
 DISC 2
  A2 1 Song of a Lost Tribe/A2 2 Purple Cave/
  A2 3 Star Among the Cosmic Clouds/
  B2 4 Confetti Storm/B2 1 Space Elevator/
  B2 2 It Happened in the Pie/B2 3 Cosmic Bods
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ロンドン・ヴォイシズ、他

 壮大なSFファンタジーが2枚組LPで登場!スーザン・リム博士率いるグローバル・プロジェクト「LIM」が贈る、AIと人類の共生を描く壮大なコンセプト・アルバム。アビー・ロード・スタジオで録音された、オーケストラ・サウンドとポップスが融合した絢爛豪華なシンフォニック・ポップ!

 シンガポールの外科医であり、ロボット工学や幹細胞研究のパイオニアとしても知られるスーザン・リム博士とクリスティーナ・ティーンズ・タンが主導するプロジェクト「LIM」のニュー・アルバムが、CD(SIGCD976)と同時に2枚組LP(ダブル・ヴァイナル)でもリリース。

 前作『ファンタジー・オヴ・コンパニオンシップ(SIGCD670)』に続く本作は、人間と、AIを搭載した無生物(Inanimates)が宇宙を旅し、調和を求めていくというSF的なストーリーに基づいたコンセプト・アルバム。ジョイ・バルア、マニュ・マルタン、ロン・J・ダンジガーらが楽曲を提供し、オーケストラの壮大さにポップスのエネルギーを融合させた「マルチ・ジャンル・サウンドトラック」となっています。録音は名門アビー・ロード・スタジオで行われ、バックを固めるのはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とロンドン・ヴォイシズという一流の布陣。キリアン・ドネリー(『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役等)ら、ウエスト・エンドやブロードウェイで活躍するスター歌手たちが参加しています。

 アビー・ロード・スタジオ(ロンドン)















2/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HARMONIAMUNDI



HMM 905400
\3700
バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみ
 ザッカリー・ワイルダー(テノール)
  ジャンルの垣根がゆるやかに溶け合った音楽の夕べ

  Brooklyn Suite


 1.Stay in My Arms 4'34
  作詞・作曲:マーク・ブリッツスタイン(1905-1964)
 2.Milner’s Treren 1'42
  作詞・作曲:
   マーク・マルコヴィッチ・ワルシャフスキー(1848-1907)
 3.小川への感謝《美しき水車小屋の娘》D795 Op.25-4 2'09
  作曲:フランツ・シューベルト(1797-1828)
  詩:ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827)
 4.グリネ・ブレター(緑の葉) 3'47
  作曲:モイシェ・オイシェル(1907-1958)
  詩:イツィク・マンガー(1901-1969)
 5.Something’s Coming
  《ウエスト・サイド・ストーリー》第1幕より 2'28
   作曲:レナード・バーンスタイン(1918-1990)
  作詞:スティーヴン・ソンドハイム(1930-2021)
 6a.ついにその時が来た
  (《フィガロの結婚》K.492 第4幕第10場) 4'42
   作曲:W.A.モーツァルト(1756-1791)
   台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ(1749-1838)
 6b.ああ、感謝を捧げよう
  (《皇帝ティートの慈悲》K.621 第2幕第5場)
   作曲:W.A.モーツァルト
   台本:カテリーノ・マッツォラ(1745-1806)
 7.Dizzy Fingers 2'45
  作曲:ゼズ・コンフリー(1895-1971)
 8.Just Friends / Can’t We Be Friends?(メドレー) 3'37
  作曲:ジョン・クレンナー(1899-1955)/
   ケイ・スウィフト(1897-1993)
  作詞:サム・ルイス(1885-1959)/
   ポール・ジェームズ(1896-1969)
 9.Bilbao Song《ハッピー・エンド》第1幕より 3'13
  作曲:クルト・ヴァイル(1900-1950)
  歌詞:ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)
  歌詞改訂:マイケル・ファインゴールド(1945-2022)
 10.Nice Work If You Can Get It
  《乙女よセーターを編もう》より 3'36
   作曲:ガーシュウィン(1898-1937)
   作詞:アイラ・ガーシュウィン(1896-1983)
 11.蜃気楼(Two Songs Op.100-1) 2'41
  作曲:エイミー・ビーチ(1867-1944)
  詩:ベルタ・オクスナー(1896-1942)
 12.Lonely House《ストリート・シーン》第1幕より 3'47
  作曲:クルト・ヴァイル
  作詞:ラングストン・ヒューズ(1901-1967)
 13.To Each His Dulcine《aラ・マンチャの男》より 1'57
  作曲:ミッチ・レイ(1928-2014)
  作詞:ジョセフ・ダリオン(1917-2001)
 14.漁夫の恋の幸せ D933 4'15
  作曲:フランツ・シューベルト
  詩:カール・ゴットフリート・フォン・ライトナー(1800-1890)
 15.I Want My Share of Love 3'55
  作詞・作曲:ソウル・チャップリン(1912-1997)&
   サミー・カーン(1913-1993)
 16.小さなラジオ受信機へ(《ハリウッド歌曲集》第3番) 1'08
  作曲:ハンス・アイスラー(1898-1962)
  詩:ベルトルト・ブレヒト
ザッカリー・ワイルダー(テノール)

ピアノ:ロブ・マウンジー(1, 3-15)
ギター:マット・ベック(1, 3-8, 10, 12-16/
  9 ではバンジョー)
ベース:デヴィッド・フィンク(1, 3-10, 12-16)
ドラムス:マーク・マクリーン(1, 3-10, 12-15)
クラリネット:ローレンス・フェルドマン(4, 6-7)
アコーディオン:ロブ・クルト(4, 9)
弦楽オーケストラ

 BCJでもおなじみのテノール、ザッカリー・ワイルダー、代々歌い奏で継がれてきた家族による音楽の夕べ、ジャンルの垣根がゆるやかに溶け合った音楽を集めた1枚

 録音:2024年6月
 収録時間:50分24秒

 バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみのテノール、ザッカリー・ワイルダーが、大陸も時代もジャンルも超えたレパートリーを披露。
 ワイルダーが折に触れ、家族、ブルックリンの親族とともに分かち合い、ともに奏でた音楽は、ドイツ・リート、オペラ・アリア、イディッシュの民謡、ポップス、ミュージカルなど、ジャンルの垣根がゆるやかに溶け合ったものでした。家族の話や記憶をひもとき、一つ一つ思い出の作品をつむいで出来上がったアルバムです。気鋭の鍵盤奏者として知られたほか、アレンジャー、作曲家の名匠ロブ・マウンジーとともに作り上げたこのアルバムは、単なるリサイタルをはるかに超え、祖先の記憶と音楽的想像力が豊かに交わっています。

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HMM 932239
\3700→\3390

2016年の名アルバム、再発売!
 ラファエル・ピション (指揮)&アンサンブル・ピグマリオン
  メゾソプラノのベルナルダ・フィンク、ハープのエマニュエル・セイソンをメインに迎え
   ラインの娘~シューベルト、シューマン、ブラームス、ワーグナーの声楽作品より


   モルペウスの娘
    ワーグナー : ライン川の河底に
     (女声合唱、ハープ、4つのホルン、2本のコントラバス)
    シューマン : 子守歌 Op.78の4 (女声四重唱とハープ) *
    ブラームス : 私は角笛を苦しみの谷で鳴らす Op.41の1
     (4つのホルン)
   人魚
    シューマン : ロマンス 第1集 Op.69の5「海の女神」
    シューベルト : 詩篇 23番「主はわが飼い主」D.706
     (女声とハープ)
    シューマン : ロマンス 第2集 Op.91の6「海の中で」
   セレナーデ
    ワーグナー : ジークフリート ~ ジークフリートの鐘
     (ホルン・ソロ)
    ブラームス :
     女声合唱のための13のカノン Op.113の5「かたい決意」
    シューベルト : セレナーデD.920
     (メゾソプラノ、女声合唱)
   嘆きの女たち
    シューベルト : 私は涙に濡れて D.131b
     (単純な3声のカノン)
    シューマン : ロマンス 第1集 Op.69の6「礼拝堂」
    シューベルト : 挽歌 D.836
     (女声合唱、2つのホルン、ピアノ / ハープ)
    ワーグナー : 神々の黄昏 ~ 葬送行進曲
     (4つのホルン / ジェームズウィルコックス編)
   もの憂い恋のうらみ
    ハインリヒ・イザーク (c1450 ~ 1517) :
     インスブルックよさらば *
    ブラームス : 女声合唱のための13のカノン Op.113の2
     「愛の神は私に過酷な姿であらわれる」
    ブラームス : 女声合唱のための13のカノン Op.113の13
     「もの憂い恋のうらみ」
   ラインの娘
    ワーグナー : 神々の黄昏 ~ ラインの娘
     (女声合唱、2つのホルン、ハープ) *
    ブラームス :
     2つのホルンとハープを伴う女声合唱のための4つの歌
      [ハープは鳴り響く /
       シェークスピアの歌「死と来たれ」 /
       庭師 /フ ィンガルの歌]
  * ヴィンセント・マナック編曲
アンサンブル・ピグマリオン
ラファエル・ピション (指揮)
ベルナルダ・フィンク(メゾソプラノ)
エマニュエル・セイソン(ハープ)
アネケ・スコット (ホルン)
ヨゼフ・ワルター (ホルン)
オリヴィエ・ピコン (ホルン)
クリス・ラーキン (ホルン)

 ラファエル・ピション、人気なのだろう。入手困難だった2016年の名アルバム、再発売。



 ラインの娘~ライン川に魅了された音楽家たちの女声合唱作品をピションが物語仕立てでプログラムした1枚

 録音 : 2015年7月パリ / サン=テスプリ寺院
 収録時間:74分31秒

 いま最もフランス古楽界で注目されている1984年生まれのラファエル・ピション。このアルバムは彼が率いるアンサンブル・ピグマリオンと、メゾソプラノのベルナルダ・フィンク、そしてハープのエマニュエル・セイソンをメインに迎え、ライン川に魅了された作曲家シューベルト、シューマン、ブラームス、ワーグナーらの女声合唱を中心としたプログラムを収録しています。  スイス、ドイツ、フランス、オランダにまたがって流れるライン川は、美しい少女に魅せられた水夫を誘惑し、船を遭難させるという伝説や神話が残され、数々の歴史の舞台となり、ユゴー、ネルバル、ハイネ、アインヒェンドルフ、ターナーなど多くの作家、画家、芸術家を魅了しました。ワーグナーの「ラインの黄金」では、ラインの川底に隠された黄金を守る3人の水の乙女たちが登場します。ピションとピグマリオンはそうした「娘」とともに川の流れをたどろうというプログラミングで、それぞれの曲をいくつかのカテゴリーに分け父なるラインの秘密に迫っています。珍しい女声合唱曲の数々を、ピションならではの解釈で聴かせてくれます。
 (HMC-902239は廃盤となります)

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HMM 932211
\3700→\3390
こちらも再発売!
 ラファエル・ピション (指揮)&アンサンブル・ピグマリオン
  バッハの『レオポルト侯のための葬送音楽』
   復元録音!


   J.S.バッハ:
    レオポルト侯のための葬送音楽 BWV 244a
     (モーガン・ジュルダンとラファエル・ピションによる復元)
サビーヌ・ドヴィエル(ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(アルト)
トーマス・ホッブス(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
アンサンブル・ピグマリオン
ラファエル・ピション(指揮)

 もう1タイトル、こちらも再発売!


 バッハの失われていた音楽、復元録音の登場!マタイ受難曲などが取り入れられた『レオポルト侯のための葬送音楽』ピション&アンサンブル・ピグマリオン

 録音:2014年5月、ヴェルサイユ宮殿内王立礼拝堂
 収録時間:73分53秒

 消失していた『レオポルト侯のための葬送音楽』の復元録音が登場! これを手掛けたのは、ラファエル・ピション。彼はアルファ・レーベルからリリースされた『ミサ・ブレヴィス ロ短調』で、たび重なる改訂などで謎が多い『ロ短調ミサ曲』の原点を見事に再現してみせた、研究と演奏両面にひいでた指揮者。あくなき探求と研究が、またひとつの素晴らしい成果を生み出しました。

 J.S.バッハは、アンハルト=ケーテン侯レオポルト[1694-1728]の宮廷で1717~23年の間楽長を務めました。侯は音楽を愛し、音楽に精通した主君で、優れた宮廷楽団を有し、バッハのよき理解者でもありました。バッハはこの時期に『ブランデンブルク協奏曲』『無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ』『インヴェンション』『平均律クラヴィーア曲集第1巻』など多くのすぐれた器楽曲を作曲、充実した日々を送っていました(ただしこれらのほとんどは浄書であり、作品自体がこの時期に成立したかどうか明確でない部分もあります)。

 この『レオポルト侯のための葬送音楽』は、1728年に亡くなった侯のために1729年3月24日に演奏されたもの。楽譜資料は消失しているものの、『マタイ受難曲』のテキストも手掛けたピカンダーによる、この作品のためのテキストが残されています。このテキストが、マタイ受難曲(初版、1727年版)などの既存のアリア楽曲旋律にそのままあてはめられる構造であることから、この葬送音楽はバッハの自作のパロディの技法を用いて作られたと考えることができます。たとえば、『マタイ受難曲』の有名なアルトのアリア「主よ、憐れみたまえ(Erbarme dich)」は、この葬送音楽では「Erhalte mich(私を忘れないでください)」というテキストに置き換えられており、完全に入れ替え可能なものとなっています。このようにテキストを既存の楽曲にあてはめながら、この復元・録音の実現となりました。
 ブックレットのトラック表には、『マタイ受難曲』のほか、『侯妃よ、さらに一条の光を』BWV198、ロ短調ミサ曲など、元になった楽曲との対照表もついています(欧文)。
 演奏陣も、俊英アンサンブル・ピグマリオン、さらに歌唱陣もフランスの新しい歌姫ドヴィエイルや、ダミアン・ギヨンらと充実の布陣で、つやがあって引き締まった素晴らしい演奏を展開しています。
(HMC-902211は廃盤となります)




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PENTATONE



PTC 5187520
\3000→\2790
1983年創設、ベルリン・フィル奏者を中心とした
 「ベルリン・シャロウン・アンサンブル」
  実に500回演奏しているというシューベルトの名作「八重奏曲」


   シューベルト:八重奏曲 D803
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
 ヴォルフラム・ブランドル(ヴァイオリン)
 ペーター・リーゲルバウアー(コントラバス)
 ラヘル・シュミット(ヴァイオリン)
 アレクサンダー・バーダー(クラリネット)
 ミヒャ・アフカム(ヴィオラ)
 マルクス・ヴァイトマン(ファゴット)
 クラウディオ・ボホルケス(チェロ)
 アンドレイ・ジュースト(ホルン)

 ベルリン・フィル奏者たちによる鮮やかな演奏、響きの伝統と新鮮さがせめぎあうシューベルトの名作「八重奏曲」

 録音:2025年1月 ベルリン、フィルハーモニー、室内楽ホール
 収録時間:61分05秒

 ベルリン・フィルハーモニーの設計者、ハンス・シャロウンの名を冠した「ベルリン・シャロウン・アンサンブル」は1983年創設。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の奏者を中心とした8名の常任メンバーで構成されています。結成以来シューベルトの「八重奏曲」は、実に500回演奏し一度レコーディングもしているという、同アンサンブルにとっての顔のような曲。シューベルトが人間のありとあらゆる感情を凝縮して書き上げた名作の理想的な演奏がお聴きいただけることでしょう。
 コントラバスを弾くペーター・リーゲルバウアーは創設時からのメンバーです。また録音場所はホームであるベルリン、フィルハーモニーの室内楽ホール。成熟と新鮮さを兼ね備えた解釈によりシューベルトならではの色彩と劇的な深みがみごとに奏でられています。

 
PTC 5187509
(2CD)\4300
J.S.バッハ:ルター派ミサ曲集
 [CD 1]
  ミサ曲 ヘ長調 BWV 233
  ミサ曲 イ長調 BWV 234
 [CD 2]
  ミサ曲 ト短調 BWV 235
  ミサ曲 ト長調 BWV 236
ハンナ・ヘアフルトナー(ソプラノ)
エルヴィラ・ビル(アルト)
グウィリム・ボウエン(テノール)
トーマス・ボニ(バス)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー

 旧来の構造と、新たに構想された音色の融合、バッハ晩年への道のりを思わせる精緻なミサ曲集

 録音:2025年10月21-26日 ドイツ、ヴッパータール・イマヌエル教会
 収録時間:[CD 1] 54分46秒 / [CD 2] 54分01秒

 J.S.バッハは4つの「ルター派ミサ曲」(キリエとグローリアからなる小ミサ)を残しています。これらは晩年の深遠な芸術的統合へと向かっていく1730年代に作曲されました。自身の過去のカンタータから素材を再利用しつつ、精緻な対位法、豊かなオーケストレーション、ラテン語ミサ通常文への深い感性によって、まったく新たな次元へと進んでいく名品揃いです。このシリーズにおいてバッハは神学的伝統と革新的な作曲技法を融合させました。祝祭的な合唱を再構築し、情感豊かなアリアを拡張し、旧来の素材に新たな音色を加えて再想像することで、彼は過去の音楽の変容そのものを深い創造行為へと高めたと言えます。大作「ミサ曲 ロ短調」の影に隠れがちではありますが、独自の輝きを放つ作品としておおいなる魅力を持っています。
 ヴィレンズ率いるケルン・アカデミーは4つのミサ曲をひとつの統一された芸術的ビジョンとしてまとめ上げ、それぞれに共通する構造的特徴、生き生きとした楽器編成、そして豊かな感情的広がりを鮮明に浮かび上がらせています。





AVIE


AV2831
\2800
注目の若手ソプラノ、ハンナ・デ・プリースト
 アルカディアの夢 ~ バロック・カンタータ集

 ラモー:カンタータ《忠実な羊飼い》RCT.24
 ヘンデル:カンタータ《私の胸は騒ぐ》HWV.132c
 アルビノーニ:
  オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Mi.4
 トマ=ルイ・ブルジョワ(1676-1750/51):
  カンタータ《ディアナとエンデュミオン》
 D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 Kk.213
 ルイ・ルフェーヴル(1700-1763):
  《暁(アウローラ)の目覚め》
ハンナ・デ・プリースト(ソプラノ)
レ・デリス
 〔デブラ・ナジー
   (バロック・オーボエ&音楽監督)、
  シェルビー・ヤミン(ヴァイオリン)、
  カコ・ボガ(ヴァイオリン)、
  レベッカ・ランデル
   (チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  マーク・エドワーズ(ハープシコード)〕

 注目の若手ソプラノ、ハンナ・デ・プリースト、鮮烈のアルバム・デビュー!18世紀の理想郷〈アルカディア〉へ誘う、詩情あふれるバロック名曲集!

 本アルバムは、18世紀ヨーロッパで理想郷として語られた〈アルカディア〉の世界観を軸に、ラモー、ヘンデル、スカルラッティ、ブルジョワ、ルフェーヴルらの世俗カンタータと器楽作品を集成。ギリシャ神話に由来する牧歌的幻想と、1690年にローマで設立されたアルカディア学会の美学が交差する、詩情豊かなプログラムで、神々や女神、羊飼いやニンフたちが登場する牧歌的な夢幻世界が広がります。
 ラモーの 《忠実な羊飼い》 や ヘンデルの 《私の胸は騒ぐ》 に代表されるカンタータに加え、ドメニコ・スカルラッティの鍵盤ソナタやアルビノーニのオーボエ・ソナタといった器楽作品も収録。フランスとイタリア・バロックの魅力を多彩に紹介しています。

 本作でアルバム・デビューを果たしたアメリカ出身のソプラノ歌手、ハンナ・デ・プリーストはヴロツワフ・バロック管弦楽団やインスブルック古楽音楽祭、ケネディ・センターなどへのデビューを重ね、2021年にはチェスティ国際バロック・オペラ・コンクール第2位を受賞するなど、バロック・レパートリーで高い評価を受ける若手実力派です。鮮烈かつ繊細な表現で、これらの作品に生命を吹き込んでいます。
 共演は、バロック・オーボエ奏者デブラ・ナジー率いる古楽アンサンブル、レ・デリス。忘れられたレパートリーを現代に蘇らせる彼らの瑞々しいアンサンブルと、ハンナ・デ・プリーストの説得力ある歌唱が、本作の世界観を鮮やかに描き出しています。







BASTILLE MUSIQUE

OBM037
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\8800
2026年に100歳を迎える"フランス現代音楽界の貴婦人
 ベッツィ・ジョラス:チェロとピアノのための作品全集

 ベッツィ・ジョラス(b.1926):
  Quatre pieces en marge
   (チェロとピアノのための)(1983)
  Chanson d'approche(ピアノのための)(1972)
  Episode cinquieme(チェロのための)(1983)
  Signets — Hommage a Ravel(ピアノのための)(1987)
  Ravery — Pour Pierre en ce jour(チェロのための)(2015)
  Trois etudes campanaires(ピアノのための)(1980)
  AFancy for Anssi(チェロのための)(2010)
  Tango si(ピアノのための)(1984)
  Piece pour(ピアノのための)(1997)
  Unpost-it pour Henri(2本のチェロのための)(2015/2022)
  Calling E. C. —
   Hommage a Elliott Carter(ピアノのための)(1982)
  B for Sonata(ピアノのための)(1973)
  Mon ami(チェロとピアノのための)(1974/2018)
  Femme le soir ~ チェロとピアノのための8つの歌(2018)
  PiecesJay / JayPieces(ピアノのための)(2004)
  O Bach !(ピアノのための)(2007)
  Petite suite serieuse pour concert de famille
   (ピアノのための)(1983)
  Piece pour Saint Germain(ピアノのための)(1981)
  Scion(チェロのための)(1973)
  Postlude — Hommage a Claude Helffer
   (ピアノのための)(2005)
  Toi x 3(ピアノのための)(2018)
  Petites musiques de chevet
   (チェロとピアノのための)(1989/2022)
  Une journee de Gadad(ピアノのための)(1983)
アンッシ・カルットゥネン(チェロ)
ニコラス・ホッジズ(ピアノ)
ベッツィ・ジョラス(声)

BM037
(2CD)
\6600

 武満、クセナキスと共にインドネシアを訪れ影響を及ぼし合った"フランス現代音楽界の貴婦人"、ベッツィ・ジョラスの世界初録音を多数含む作品集!

 高水準な演奏と他に類を見ない豪華な装丁が好評を博しているベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastillemusique」の第37作目は、1972年12月に武満徹、ヤニス・クセナキスと共にインドネシアを訪れ、その後もお互いに影響を及ぼし合った作曲家で、2026年に100歳を迎える"フランス現代音楽界の貴婦人"、ベッツィ・ジョラス(b.1926)をフィーチャー。
 ジョラスと長年にわたり交流を続けているフィンランドのチェリスト、アンッシ・カルットゥネンとコンテンポラリー・ピアノのスペシャリスト、ニコラス・ホッジズ、そしてジョラス作品においては歌唱があるかどうかに関わらず常に中心的な存在として扱われる声(歌)の役割をジョラス自身が担当。
 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025の公演で前述のインドネシアへの旅にスポットを当てた「1972年・インドネシア」で武満、クセナキスの作品と共に取り上げられた《ソナタのためのB(B for Sonata)》をはじめ、世界初録音を多数含む1972年から2022年までの50年間にわたって書かれたチェロとピアノのための全作品を収録しています。
 パッケージは今作も「bastille musique」の大きな特徴の一つでもあるラグジュアリー・ボックス仕様。ブックレットには詳細な作品解説に加えジョラスとの対談(国内仕様盤は日本語訳付き!)や譜面の写真などが掲載されるほか、レコーディング・セッションを捉えた写真が掲載された折り畳み式インサートなどが封入されています。

 クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン、ドイツ)

 
XBM039
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6600
生誕100周年
 モートン・フェルドマン:ピアノと弦楽四重奏


 モートン・フェルドマン(1926-1987):
  ピアノと弦楽四重奏(1985)
フロレンス・ミレ(ピアノ)
ジャック・クァルテット


BM039
\4800

 生誕100周年!モートン・フェルドマン晩年の傑作「ピアノと弦楽四重奏」に新たな録音が登場!

 高水準な演奏と他に類を見ない豪華な装丁が好評を博しているベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」の第39作。
 2026年に生誕100周年を迎えた20世紀アメリカの大作曲家、モートン・フェルドマン(1926-1987)が高橋アキとクロノス・クァルテットの委嘱で1985年に完成させた傑作「ピアノと弦楽四重奏」に新録音が登場。それぞれ現代音楽の最前線で活躍するピアニスト、フロレンス・ミレと弦楽四重奏団、ジャック・クァルテットが対峙する、フェルドマンが晩年に辿り着いた境地。レコーディングはドイツ西部ヴッパータールのインマヌエル教会で行われ、教会特有の音響によって音の減衰や残響の層、楽器の距離感などが極めて精緻に捉えられており、フェルドマン作品に不可欠な「空間性」を録音面でも追求。ブックレットには「bastille musique」ならではの詳細な作品解説や演奏者とレコーディング・プロデューサーの対談(国内仕様盤は日本語訳付き!)、フェルドマンの自筆譜などが掲載されており、演奏、録音、資料のすべての面において高い水準を誇る決定的なアルバムが完成しました。

 インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)

 

BM038
(CD)
\4800
※ジャズです
DLW:ライヴ・アット・サル・コルトー
 1. Live at Salle Cortot (25.04.2023)
 2. Live at Resonanzraum (14.12.2024)
 3. Live at Orangerie Theater I (03.06.2023)
 4. Live at Elbphilharmonie (08.05.2025)
 5. Live at Orangerie Theater II (04.06.2023)
 6. Live at Paul-Robeson-Studio (16.05.2025)
 ※(括弧内が録音日)
デル=リリンガー=ヴェスタゴー
 〔クリストファー・デル(ヴィブラフォン)、
  クリスチャン・リリンガー(ドラム)、
  ヨナス・ヴェスタゴー (ダブル・ベース)〕
BM038LP
(2LP)
\10200
※ジャズです

 ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」第38作!現代ジャズの最前線を疾走するトリオ「DLW」、進化の軌跡を刻むワールド・プレミア・ライヴ録音集!

 ベルリンを拠点とする現代音楽/アヴァンギャルド・ジャズの重要レーベル「bastille musique」から、クリストファー・デル(ヴィブラフォン)、クリスチャン・リリンガー(ドラム)、ヨナス・ヴェスタゴー(ベース)による鉄壁のトリオ「DLW」の最新ライヴ・アルバムが登場。

 本作は2023年から2025年にかけて行われたライヴから、パリのサル・コルトー、ハンブルクのエルプフィルハーモニーやレゾナンツラウム、ケルンのオランジュリー劇場、そしてベルリンのスタジオなどで収録された音源を厳選。単なるライヴ盤ではなく、この期間におけるトリオのレパートリーの発展と深化を記録した「世界初録音」を含むドキュメンタリー的な内容となっています。

 「bastille musique」ならではの豪華装丁も健在で、CD盤にはグレゴール・ドッツァウアーによるエッセイやインタビューを掲載した56ページのブックレット(英語・ドイツ語)が付属します。圧倒的なテンションと構造的な美しさが交錯する、DLWの「現在進行形」を目撃するアルバムです。

 2023年~2025年
 ※CDヴァージョンとLPヴァージョン同時発売予定。主な収録曲目は同一ですが、ラスト・トラック(Paul-Robeson-Studio)は、CDとLPで別テイク(or別カット)が使用されています。





DUX



DUX2148
\3200
ポーランドのピアニスト、マクシム・ジェミンスキ
 ジャンルを横断した選曲~イェネファーのキス
マクシム・ジェミンスキ(ピアノ)
 マレク・ステファンキェヴィチ:Jestes lekiem na cale zlo
 マックス・リヒター:空に書かれたもの
 ヴウォジミェシュ・ナホルニ:Jej portret
 クリント・マンセル:トゥゲザー・ウィ・ウィル・リヴ・フォーエヴァー
 イェジ・ヴァソフスキ:Pejzaz bez ciebie
 アレクシス・フレンチ:リヴァーズマイケル・ナイマン:A Bed of Ferns
 ジャック・ブレル:行かないで
 ズビグニェフ・ヴォデツキ:Lubie wracac tam, gdzie bylem
 マックス・リヒター:午後のカタログ
 アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「冬」 第2楽章:ラルゴ
 エンニオ・モリコーネ:ミッション
 ルチャン・カシツキ:Pamietasz, byla jesien
 マレク・グレフタ:Ocalic od zapomnienia
 ポール・サイモン:サウンド・オブ・サイレンス
 フレデリク・ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 遺作

 ABBA、マイケル・ジャクソン、レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、ホイットニー・ヒューストンなど、ポップス界を代表するアーティスト達の作品をピアノ・アレンジ版で取り上げた「フェニックス2020」(DUX1763)や、室内オーケストラとの共演で映画音楽の名曲を取り上げた「シー・リメンバーズ」(DUX1966)などの好企画盤を次々とリリースし好評を博してきたポーランドのピアニスト、マクシム・ジェミンスキのDuxからの5作目となるアルバムが完成。
 今作は広く愛される映画音楽から現代の作品、そしてポーランドのノスタルジックな歌謡曲など、ジャンルを横断した選曲で構成。原曲の持つメロディーを大切にしつつ、インプロヴィゼーションを交えながら1台のピアノで感情の様々な側面を表現し、元来のポーランド音楽・映画のファンはもちろんのこと、作品を知らないリスナーにも豊かな音楽体験を提供してくれます。

 2024年11月12日-14日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ルスワヴィツェ、ポーランド)




マクシム・ジェミンスキ
話題になった2タイトル


 DUX1763
\3200
フェニックス2020    マクシム・ジェミンスキ(ピアノ)
 コールドプレイ:Everglow/
 ジェームズ・アーサー:Impossible/アデル:When We Were Young/
 レディー・ガガ/ブラッドリー・クーパー:Shallow/マイリー・サイラス:Wrecking Ball/
 スティング:Fragile/ライオネル・リッチー:Hello/
 ピーター・ガブリエル/ケイト・ブッシュ:Don't Give Up/
 コールドプレイ:Scientist/レディー・ガガ:Always Remember Us This Way/
 デペッシュ・モード:Enjoy the Silence/マイケル・ジャクソン:I Just Can't Stop Loving You/
 サム・スミス:Writing's on the Wall/ジョー・コッカー:You Are So Beautiful/
 R.ケリー:I Believe I Can Fly/シーア:Chandelier/
 レディー・ガガ/ブラッドリー・クーパー:I'll Never Love Again/
 デペッシュ・モード:Sometimes/
 ABBA:The Winner Takes It All/
 USAフォー・アフリカ:We Are the World/
 ホイットニー・ヒューストン:Run to You/クイーン:Who Wants to Live Forever

 ピアノ・アレンジで奏でるポップスの名曲を散りばめた感動的なプログラム!
 ※録音:2020年2月20日-22日、フレデリック・ショパン・コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)

 DUX1966
\3200
シー・リメンバーズ ~ 映画サウンドトラック集 マクシム・ジェミンスキ(ピアノ)
室内オーケストラ
 ハンス・ジマー:ファースト・ステップ(インターステラーより)
 ジョン・モリス:トランシルヴァニアの子守唄(ヤング・フランケンシュタインより)
 アイシェデニーズ・ゴクチン:Su(ピュア・ピアノ組曲より)
 フィンヌーラ・シェリー/ロルフ・ラヴランド:ソングス・フロム・ア・シークレット・ガーデン
 アラシュ・サファイアン:ウナ・ファンタジア(ディス・イズ・(ノット)・ベートーヴェンより)
 ダリオ・マリアネッリ:有頂天のエリザベス(プライドと偏見より)
 ラミン・ジャヴァディ:メイン・テーマ(ゲーム・オブ・スローンズより)
 ピアソラ:オブリビオン(エンリコ4世(ヘンリー4世)より)
 アベル・コジェニオウスキ: テーブル・フォー・トゥー(ノクターナル・アニマルズより)
 ヤン・A.P.カチュマレク:運命の女(運命の女より)
 マックス・リヒター:シー・リメンバーズ(残された世界より)
 サム・スミス:ライティングズ・オン・ザ・ウォール(007 スペクターより)
 マリアネッリ:ペンバリーの彫像(プライドと偏見より)
 ダスティン・オハロラン:作品56
 ピアソラ:I've Seen That Face Before(リベルタンゴ)(フランティックより)

 ピアノ・アレンジで奏でる映画音楽集!

 ☆ピアノと室内オーケストラで奏でる映画音楽!


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DUX1923
\3200→\2990
エルスネルから「並外れた才能」と評された
 ポーランド初期ロマン派
  ドブジンスキ:室内楽作品集
   華やかで美しいピアノ・トリオ


 イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867):
  1-4. グラン・トリオ(ピアノ三重奏曲)イ短調 Op.17
  5. 涙 Op.41
  6. 夜想曲 ヘ短調 Op.46
ヤゴダ・プルツナル=ポドグルスカ(ヴァイオリン/1-4)
ヤツェク・ポドグルスキ(チェロ/1-6)
ヨアンナ・ソハツカ(ピアノ/1-4)
ジャンナ・パルホモフスカ(ピアノ/5-6)

 ショパンの師ユゼフ・エルスネルから「並外れた才能」と評されたポーランド初期ロマン派の作曲家イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867)の室内楽作品集。20代半ばで書き上げた大規模作品「グラン・トリオ」のほか、チェロとピアノのための小品2曲を収録。

 2022年9月19日&2024年10月2日-3日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ルスワヴィツェ、ポーランド)




 旧ポーランド領であったロマヌフに生まれたイグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ。
 音楽一家に生まれた彼はフレデリック・ショパンの同級生としても知られており、1825年からワルシャワの高等音楽学校で学び、ユゼフ・エルスネルに師事しました。
 コンクールで高い評価を受けた彼の交響曲は後にメンデルスゾーンの指揮によって演奏された記録も残っています。
 ショパンとは対照的にポーランド国内で活躍した彼は、ピアノ作品だけでなく幅広いジャンルの作品を残し、またポーランドの音楽の発展に貢献しました。


 


DUX2149
\3200
アンナ・キヤノフスカ(ピアノ)
 21世紀のマズルカ集
アンナ・キヤノフスカ(ピアノ)
 アヴネル・ドルマン(b.1975):マズルカ
 ミコワイ・ピオトル・グレツキ(b.1971):ピアノのための《3つのマズルカ》 Op.60
 マシュー・ベンクトソン(b.1974):カロル・シマノフスキの思い出に捧げるマズルカ
 ウカシュ・ヴォシ(b.1967):ピアノのための《2つのマズルカ》
 ジェレミー・ジル(b.1975):ピアノのための即興曲《アンナはマズルカを夢見る》
 アグニェシュカ・ラスコ(b.1982):アンナのためのマズルカ
 カロリーナ・ノゲラ・パラウ(b.1978):独奏ピアノのためのマズルカ
 マウゴジャタ・カニオフスカ(b.1970):マズルカ・パスティーシュ第1番
 リュドミラ・ゲルマン(b.1974):マズルカ第2番
 ハンナ・クレンティ(b.1961):ダビデのための星
 トーマス・フォルトマン(b.1951):《3つのマズルカ》
 カロル・ピカ(b.1984):ジャズ・マズルカ
 デイヴィッド・ラコウスキ(b.1958):マズルクスカ
 ミコワイ・ストロインスキ(b.1979):マズルカ《故郷を離れて》
 ニルス・ヴィーゲラン(b.1950):マズルカ-ポロネーズ
 ジョン・ムニス(b.1985):マズルカ
 アンソニー・リッチー(b.1960):アンナのためのマズルカ
 ミラド・ユスフィ(b.1995):マズルカ第2番
 アレグレットヴォイテク・ブレハシュ(b.1981):
  ピアノと3台のワイヤレス・スピーカーためのマズルカ
 トーマス・ブロッホ=ボンホフ(b.1971):
  アンナ・キヤノフスカのための失われたマズルカ《グレンツラント》

 1950年以降に生まれた20名の現役作曲家が2022年から2024年にかけて、ピアニストのアンナ・キヤノフスカのために特別に書いたマズルカ集。その中には本場ポーランドのみならず他のヨーロッパの国々やアメリカ、ニュージーランド、イランの作曲家も含まれており、ポーランドの伝統的な民族舞踊がそれぞれの地域でどのように受け入れられ、解釈されてきたかという多様性を示すものでもあります。

 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽学校(ビャウィストク、ポーランド)



 

DUX1777
\3200
フルートの風景
 トーマス・エルディン・バートン(1913-1979):
  フルートとピアノのためのソナチネ
 スルール・アーヴィング・グリック(1934-2002):
  フルート・ソナタ
 フィリップ・ゴーベール(1879-1941):3つの水彩画
  (フルート、ファゴットとピアノのための)*
アルドナ・シルサシュ(フルート)
アンナ・チャイツカ=ヤクレヴィチ(ピアノ)
マルチン・オルリンスキ(ファゴット)*

 アルドナ・シルサシュはベルギー、フランス、ドイツ、イギリスの国際コンクールに入賞し、若くして世界各地で演奏活動を繰り広げているポーランドのフルート奏者。このアルバムでは20世紀に作曲されたフルートを主役とする3つの作品を取り上げ、軽やかさに満ちた解釈で透き通るような風景を描きます。ゴーベールの《3つの水彩画》はチェロ・パートをファゴットで演奏しています。

 2024年9月25日-29日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ルスワヴィツェ、ポーランド)

 

DUX2109
\3200
ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.4
 D.ビンダー(18~19世紀頃):
  Festiva agmina, Offertorium in C. de Sancto
 N.ヨハン・メルヒオール・ドライヤー(1747-1824):
  ミサ曲 ニ長調
 ランバート・クラウス(1728-1790):
  聖マリアの連祷
イングリダ・ガーポヴァー(ソプラノ)
カツペル・シェロンジェク(カウンターテナー)
アレクサンデル・レヴィンスキ(テノール)
ピオトル・ピエロン(バス)
カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ
 (編成:
  ヴァイオリン×2、ヴィオラ×2、
  チェロ、コントラバス、
  チェスト・オルガン、
  トランペット×2、ホルン×2、
  フラウト・トラヴェルソ×2)

 ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀後半~19世紀前半の神聖な音楽を発掘するプロジェクトの第4弾。このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、交響曲や世俗的な作品も含まれています。

 

DUX2111
\3200
ポーランドの合唱抒情詩集
 ヴォイチェフ・ウカシェフスキ(1936-1978):
  Millenium/
  Youthful Songs
   〔Autumn Weaves Memories of Youth/
    In the Evening Silence/Sad Is My Soul/
    How Can I Calm Down〕/
   A Song/
   Two Songs
    〔The Forest Rustled/Why, Cool Dews〕
  パヴェウ・ウカシェフスキ(b.1968):
   Kurpie Song/
   Four Poems
    〔Hear Us, The One Bearing a Silver Bow/
     Sower of Stars and Moons/
     Warsaw Winds/A Prayer for the Dead〕/
   Joyful Is the Night/
   Norwid's Songs, for Choir and Piano
    〔The Cross and the Child/My Song/
     Mary, Lady of the Angels (A Prayer)〕*
チェンストホヴァ・フィルハーモニー合唱団"コレギウム・カントルム"
ヤクプ・チェキエルダ(ピアノ)*
アレクサアンドラ・ゼマン(指揮)

 20世紀以降のポーランド合唱界の文化的基盤を支え、国内外で受容されてきたウカシェフスキ親子のレパートリーから、混声合唱のために書かれたアカペラ作品とピアノ伴奏作品を厳選して収録したアルバムで、中には世界初録音も含まれています。ポーランドの著名な詩人たちによって書かれたテキストが織り成す聖と俗の架け橋は、私たちを神秘的な深淵へと導きます。

 2024年9月2日-3日、ブロニスワフ・フーベルマン・チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)






SWP/UNI MOZARTEUM RECORDS



UMR2
【初紹介旧譜】
\3100
ミュンヘン・フィル首席トロンボーン奏者、ダニー・ボンヴァン
 運命の力

 リスト:交響詩第3番《前奏曲》
 フェルディナント・ダヴィッド:
  トロンボーンと管弦楽のための小協奏曲変ホ長調 Op.4
 ヴェルディ:歌劇 《運命の力》 序曲
 ワーグナー:
  《神々の黄昏》 より
   ジークフリートのラインへの旅、
   ジークフリートの葬送行進曲
  《リエンツィ》 序曲
  《ローエングリン》 より 第3幕への前奏曲
ダニー・ボンヴァン(トロンボーン)
ハンスイェルク・アンゲラー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム・
 管楽フィルハーモニー

 ミュンヘン・フィル首席トロンボーン奏者、ダニー・ボンヴァンが吹くダヴィッド!

 ヴェルディの歌劇《運命の力》に象徴される"運命"というテーマは、オペラのみならずロマン派音楽全体を貫く重要なモチーフでもあります。
 本アルバムは、ナチス政権下で勝利の音楽として利用されたリストの 《前奏曲》 に始まり、名ヴァイオリニストとしても知られるフェルディナント・ダヴィッドによる 《トロンボーンと管弦楽のための小協奏曲》 へと続きます。この作品は、19世紀に「トロンボーンの神」と謳われた名手のために書かれ、今日では世界の主要オーケストラの入団試験で取り上げられる重要レパートリーです。本録音では、国際的に活躍するトロンボーン奏者ダニー・ボンヴァンが、楽器の魅力を最大限に引き出す「聖典」として愛されるこの傑作を、豊かな歌心と圧倒的な技術でその魅力を鮮やかに描き出しています。

 さらにヴェルディの 《運命の力》 序曲、そして権力と愛を描いたワーグナーの壮大な楽劇世界まで、ヨーロッパ屈指の吹奏楽団ザルツブルク・モーツァルテウム・管楽フィルハーモニー(現ザルツブルク・ウインド・フィルハーモニック)が、首席指揮者ハンスイェルク・アンゲラーのもと、独自のプログラムを通じてこの「運命の軌跡」を辿ります。
 スイス出身の名手ダニー・ボンヴァンは、1982年に17歳という若さでミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席トロンボーン奏者に就任。ソリストとしても欧州各地のオーケストラと共演を重ねる一方、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学教授として後進の育成にも力を注ぐ、現代を代表するトロンボーン奏者の一人です。

 (ライヴ):2014年5月17日、国際モーツァルテウム財団大ホール(ザルツブルク、オーストラリア)
 ※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。

 


UMR22
【初紹介旧譜】
\3100
元ウィーン・フィル首席トランペット奏者、ハンス・ガンシュをソリストに迎え
 古きオーストリアの音楽の宝


 ヨハン・シュトラウス2世:皇帝
 フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲 Op.126
 ロッシーニ:歌劇 《泥棒かささぎ》 序曲
 アントン・ローゼンクランツ:幻想曲《我がオーストリア》
  (フリューゲルホルンと吹奏楽のための)
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 Op.46-8
 ハンス・シュミット:ライナー行進曲 Op.21
 フランツ・フォン・スッペ:喜歌劇《軽騎兵》 序曲
 ヨーゼフ・ランナー:ギャロップ《狩人の喜び》 Op.82
 J.シュトラウス2世:ポルカ・マズルカ《蜃気楼》 Op.330
 カール・ミヒャエル・ツィーラー:
  ワルツ《ウィーンの市民》Op.419
 J.シュトラウス2世:常動曲 Op.257
 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:悪魔の踊り
 ユリウス・フチーク:フローレンティナー行進曲 Op.214
 J.シュトラウス2世:シャンパン・ポルカ Op.211
 ヴァーツラフ・ヴァチュカール:行進曲《目覚め》
 J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲 Op.228
ハンス・ガンシュ(フリューゲルホルン)
ハンスイェルク・アンゲラー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム・管楽フィルハーモニー

 ハンス・ガンシュ参加!帝国オーストリアの音楽遺産を極上ブラスで!

 首席指揮者ハンスイェルク・アンゲラー率いる、ヨーロッパ屈指の吹奏楽団ザルツブルク・モーツァルテウム・管楽フィルハーモニー(現ザルツブルク・ウインド・フィルハーモニック)が、オーストリア=ハンガリー帝国時代の豊かな音楽文化を現代に甦らせた一枚。
 本アルバムには、シュトラウス一家、ランナー、ツィーラーによるウィーン軽音楽から、フチークやローゼンクランツら旧ボヘミア地方の作曲家まで、多彩なレパートリーを収録。なかでも、元ウィーン・フィル首席トランペット奏者、ハンス・ガンシュをソリストに迎えたローゼンクランツの幻想曲 《我がオーストリア》 は本作の聴きどころです。帝国時代の優雅さと活力を、現代最高水準の吹奏楽サウンドで堪能できる一枚です。

 (ライヴ):2004年1月、国際モーツァルテウム財団大ホールでのニューイヤーコンサート(ザルツブルク、オーストラリア)
 ※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。

 

UMR32
【初紹介旧譜】
\3100
映画音楽
 ニーノ・ロータ:
  バレエ組曲 《道》/映画「8 1/2」より《別れのパレード》
 ジョン・ウィリアムズ :
  映画「スター・ウォーズ」 より /
  映画「インディ・ジョーンズ ~
   レイダース/失われたアーク《聖櫃》」 より
    レイダース・マーチ
 フィル・コリンズ:映画「ターザン」 より トゥ・ワールズ
 エリック・コーツ:
  映画「暁の出撃」 より ダム・バスターズ・マーチ
ハンスイェルク・アンゲラー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム・
 管楽フィルハーモニー

 吹奏楽で聴く映画音楽名作集!

 著名な映画監督と成功を収めた作曲家たちの芸術的な協力関係からは、数多くのヒット作が生まれてきました。それらは映画本編を観ていない聴衆をも虜にする魅力を持っています。
 首席指揮者ハンスイェルク・アンゲラー率いる、ヨーロッパ屈指の吹奏楽団ザルツブルク・モーツァルテウム・管楽フィルハーモニー(現ザルツブルク・ウインド・フィルハーモニック)が、本作では映画音楽というジャンルに巧みなアプローチで挑んでいます。
 フランコ・ゼフィレッリとニーノ・ロータの協働による 《道》 や 《8 1/2》 の音楽、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスとジョン・ウィリアムズの黄金コンビが生んだ 《インディ・ジョーンズ》 や 《スター・ウォーズ》、さらにディズニー映画 《ターザン》 のためにフィル・コリンズが手がけ、数々の賞に輝いた楽曲まで。映画史に刻まれた名旋律の数々を、精緻かつ華やかな吹奏楽のサウンドで甦らせた、世代を超えて楽しめる一枚です。

 (ライヴ):2004年11月26日、国際モーツァルテウム財団大ホール(ザルツブルク、オーストラリア)
 ※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。

 


UMR33
【初紹介旧譜】
\3100
ペーター・ザードロ参加
 響きの爆発

 ポール・クレストン:
  マリンバと管弦楽のための小協奏曲
 ミナス・ボルブダキス(b.1974):Chorochronos II
  (ティンパニ・ソロ、ピアノ、
   パーカッションと金管楽器のための)
 エルンスト・ルートヴィヒ・ライトナー(b.1943):
  交響曲第3番《Omnia mutantur, nihil interit》
   (吹奏楽とパーカッションのための)
ペーター・ザードロ
 (マリンバ、ティンパニ)
ハンスイェルク・アンゲラー(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム・
 管楽フィルハーモニー

 ペーター・ザードロ参加!打楽器×吹奏楽の極致!

 首席指揮者ハンスイェルク・アンゲラー率いるザルツブルク・モーツァルテウム管楽フィルハーモニー(現:ザルツブルク・ウインド・フィルハーモニック)が、打楽器という楽器の可能性を極限まで追求した意欲作。
 本アルバムでは、2016年に惜しまれつつ世を去ったドイツ打楽器界の名手、ペーター・ザードロをソリストに迎え、アメリカの作曲家ポール・クレストンの躍動感あふれる協奏曲や、古代ギリシャと現代音楽の要素を交錯させたボルブダキスの作品を通して、ザードロの超絶技巧と深い音楽性が冴え渡ります。
 なかでも、アンゲラーとザードロ自身の提案により誕生したライトナーの「交響曲第3番 《Omnia mutantur, nihilinterit》」 は、彼らの卓越した表現力を最大限に引き出すために書かれた記念碑的作品です。緻密な吹奏楽の響きと変幻自在な打楽器の対話が、聴く者を圧倒的な音の宇宙へと誘います。

 (ライヴ):2006年11月16日&2007年11月14日、国際モーツァルテウム財団大ホール(ザルツブルク、オーストラリア)
 ※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SOMM RECORDINGS



ARIADNE5047
\2800→\2590
EMI録音の半年前、ミュンヘンでのライヴ
 アンドレ・ナヴァラのエルガー、チェロ協奏曲
  ヴァイオリン協奏曲はティボール・ヴァルガ

エルガー・フロム・アーカイヴ 第2集

 エドワード・エルガー(1857-1934):
  1-4. チェロ協奏曲 ホ短調 Op. 85
  5-7. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op. 61
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)...1-4
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団...1-4
フリッツ・リーガー(指揮)...1-4
ティボール・ヴァルガ(ヴァイオリン)...5-7
バンベルク交響楽団...5-7
ヤン・クーツィール(指揮)...5-7

 録音(MONO):1956年11月29日ミュンヘン、ヘルクレスザール(放送用ライヴ)・・・1-4 1957年12月19日バンベルク、クルトゥーアラウム(放送用セッション収録)・・・5-7
 収録時間:72分

 1951に創設された英国エルガー協会の75周年を記念して歴史的音源を復刻するエルガー・フロム・アーカイヴ・シリーズの第2集は、2作の協奏曲。英国外にエルガー作品の価値を伝えようとした演奏家たちの貴重なドキュメントです。
 フランス側のバスク地方ビアリッツで1911年に生まれたアンドレ・ナヴァラはトゥールーズとパリで学び、フランスを代表する若手奏者として大いに嘱望されていました。第2次大戦勃発と共にキャリアは中断しますが、戦後活動を再開。1950年のイギリス・デビューでは、バルビローリの指揮でエルガーのチェロ協奏曲を演奏しました。1957年5月にはバルビローリ指揮のハレ管とEMIに録音も行っています。ここに収録されたのは、その半年ほど前にミュンヘンで行った演奏会のライヴ。ナヴァラの演奏は非常に力強く、全曲とおしての演奏時間25:46は歴代最短に迫る勢いですが、緩急の描きわけが巧みで弱音箇所における息をのむような繊細な表現もあって弾き飛ばした印象は皆無。解釈は概ねEMI盤と同じながら、第4楽章はEMI盤の10:51に対して9:38とかなり大きな差を見せます。ライヴでの感興か、中間部での疾走するような演奏にオーケストラも感化されたように応じて盛り上がり、非常にドラマティック。バイエルン放送のエアチェックによる音源はモノラルながらオーケストラの量感を伝えます。

 1921年にハンガリーに生まれたティボール・ヴァルガは1947年に共産主義政権下の母国からイギリスへ移住。2年後にはドイツのデトモルトの音楽院でアンドレ・ナヴァラらと共に弦楽部門を設立します。ヴァルガにはエルガー作品の録音はありませんが、この大作を見事に手中に収めた演奏を披露しています。音源はこちらもバイエルン放送のエアチェック。クローズアップ気味に録音されたヴァイオリンは、ややメタリックに響く傾向がありますが、演奏者のテクニックの細部が聞き取りやすく、バルトークのスペシャリストと見られがちなヴァルガの、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとしての力量を伝える点でも貴重です。感傷よりドラマを表に出した解釈はナヴァラのチェロ協奏曲に通じるものがあります。

 エルガーは1925年にハンガリーの国立アカデミーから名誉教授の称号を贈られた際、第1次世界大戦の敵国で自分の音楽が評価されていたことを知り、感銘を受けたと伝えられます。当盤で演奏しているオーケストラにとって録音の12、3年前には、エルガーは敵国の音楽でした。この録音は欧州大陸におけるエルガー受容と当時の演奏スタイルを示すと共に、エルガー作品が和解の役割を担っていた可能性も伝えてくれます。

 


SOMMCD0718
\2800
時は静止する リュート歌曲集
 ジョン・ダウランド&ジョン・ダニエル没後400年記念

 ジョン・ダウランド(1563-1626):
  歌曲集第3巻(1603)より
   1.時は静止する/2.前奏曲
  歌曲集第1巻(1597)より
   3.彼女は私の過ちを許すだろうか
   4.もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ
   5.今こそ別れが必要だ
   6.来たれ、深き眠りよ
   7.ダウランド氏の真夜中
  歌曲集第2巻(1600)より
   8.流れよ、わが涙/9.ア・ファンシー
  音楽の饗宴(1610)より
   10.華やかなる宮廷から遠く
   11.暗闇に私は住みたい
   12.ア・ファンシー

 ジョン・ダニエル(1564-1626):
  リュート、ヴァイオルと声のための歌曲集(1606)より
   13.時よ、非情な時よ
   14.留まれ、非情な人よ、留まれ
   15.なぜそなたはできないのか
   16.リュートのように
   17.クロリスは考えてはならない
   18-20「未亡人M.E.が亡夫の葬儀で見せた涙」
   18.悲しみよ、うちにとどまれ
   19.落とすな、わが瞳よ
   20.すべての情熱をもって
キーラン・ホワイト(テノール)
セドリック・メイヤー
 (8コースのルネサンス・リュート、
  2022年セドリック・メイヤー製作)

 録音:2025年8月 サウス・イースト・イングランド、テムズ・ディットン、聖ニコラス教会
 収録時間:65分

 ダウランド&ダニエル没後400年記念!テノールとリュートが誘うリュート歌曲の美しき世界
 愛や絶望をつづる歌詞とメランコリックな旋律によって400年以上も人々を魅了し続ける16~17世紀イギリスのリュート歌曲。音楽と詩、声とリュートが極めて美しく融合するこのジャンルを代表する作曲家がジョン・ダウランドです。
 現代の名声からすると意外にもダウランドの音楽人生は順風ではなく、当初はイギリスで職を得られず、イタリア各都市やドイツなどを巡っています。1598年になってデンマーク王クリスチャン4世の宮廷にリュート奏者として職を得て、当地で約8年間活躍した後、1606年にようやくイギリスに戻り、1612年になってジェームズ1世付きのリュート奏者の職を得ることができたのでした。生前に出版された4冊の歌曲集はヨーロッパ中で評判を呼び、特に歌曲集第2巻に収められた「流れよ、わが涙」が空前のブームを巻き起こし、各国でその旋律を基にした作品が数多く生み出されました。ダウランドの音楽は現代の人々も魅了し、ロック歌手が歌ったり、ポピュラー音楽へ転用されたりと、クラシック音楽の世界を越えて歌い手と聴き手を魅了しています。

 一方、ダウランドと同時代を生きたジョン・ダニエルは、母国イギリスにおいても知名度が高いとは言えません。チャールズ1世に仕えるなど、イギリス王室において常に安定した職を得ていたようですが、作品の出版には消極的で、残されたものが少ないことが一因のようです。しかし現存する作品は質の高いものがほとんどで、「音楽による絵画」を目指したという彼の歌曲はまさに詩にこめられたイメージを音楽によって描いた卓越した楽曲となっています。同時代に生き、同じ年にこの世を去った2人の偉大なるリュート歌曲作曲家を、没後400年記念として取り上げたのは、イギリスの若きテノール歌手キーラン・ホワイトと、スイスとフランスの血を継ぐリュート奏者セドリック・メイヤー。ダウランドの代表作「流れよ、わが涙」「時は静止する」、ダニエルの傑作「未亡人M.E.が亡夫の葬儀で見せた涙」など、2人の名作がバランスよく収録されています。
 この録音では、「ピュアで輝かしい声」(ガーディアン紙)で欧米各国の古楽シーンで人々を魅了しているホワイトの高めの声質を生かすために、楽曲はオリジナルのキーより全音高く移調されています。メイヤーは現存する1592年製のイタリアのリュートをもとに自作した楽器を弾いています。英語詩の韻律を丁寧に歌うホワイトの美声は、メイヤーのリュートの優美な音色と融和し、極めて美しい響きが生み出されています。400年以上人々を魅了し続けるイギリス・リュート歌曲の最高峰の作品群を、テノールとリュートの美しい調和で深く知ることができる格好の一枚です。





 ジョン・ダニエル(1564-1626)は、ダウランドとしばしば混同されてきたエリザベス朝の作曲家だが、その音楽はより抑制され、私的で、言葉の陰影を大切にする。
 名声よりも沈黙を選んだかのような、静かな美がある。




 

SOMMCD0719
\2800
ニムロッド・ボーレンシュタイン:
 マンドリン協奏曲、シェイクスピア歌曲集

  ニムロッド・ボーレンシュタイン(1969-):
   1-3. マンドリン協奏曲 Op. 97
   4-8. シェイクスピア歌曲集 Op. 101 -
    ソプラノとオーケストラのために
     4. I. Shall I compare thee to a summer's day?
     5. II. When my love swears that she is made of truth
     6. III. Love is...
     7. IV. For thee, and for myself, no quiet find
     8. V. When in disgrace with fortune
   9-10. Legende 伝説 -
    オーボエとオーケストラのための協奏曲 Op. 99
アロン・サリエル
 (マンドリン)‥1-3
サラ・フォックス
 (ソプラノ)...4-8
サニャ・ロミッチ
 (オーボエ)...9-10
イギリス室内管弦楽団
ニムロッド・
 ボーレンシュタイン(指揮)

 録音:2025年7月26-28日 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
 収録時間:59分

 ニムロッド・ボーレンシュタインは、世界各地の主要ホールや音楽祭で作品が取り上げられる国際的に高く評価される作曲家・指揮者。アシュケナージをはじめとする名演奏家や一流オーケストラから支持を集め、作品数は100曲を超え、管弦楽、室内楽、声楽、バレエ音楽まで幅広い分野に及びます。さらに国際コンクールの課題曲も手がけるなど、その創作活動と影響力は着実に広がっています。こちらは独奏者とオーケストラの関係を「個人の声が集団と対峙し、あるいは支え合う演劇的な場」と捉えるボーレンシュタインの世界観を、自らの指揮で具現化した一枚。マンドリンにパガニーニ風の超絶技巧を与えた協奏曲の他、シェイクスピアの詩を用いた繊細な歌曲、伝説を題材としたオーボエ協奏曲を収録。独奏楽器の個性を生かしつつ物語性豊かな音楽が広がります。




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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 196
\3200→\2790
爆弾的リリース
 テンシュテットと北ドイツ放送交響楽団最後の演奏会
  そしてその翌日、あの悲劇が
   テンシュテット&NDR、1981年3月6日、パリのマーラー「巨人」


 モーツァルト:交響曲第32番 ト長調 K.318
 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」
クラウス・テンシュテット(指揮)
北ドイツ放送交響楽団

 初出。
 テンシュテットと北ドイツ放送交響楽団最後の演奏会。壮絶パリのマーラー「巨人」。
 この1981年3月6日の壮絶な演奏ののちテンシュテットと北ドイツ放響は永遠の決別、・・・そして翌3月7日北ドイツ放響にはさらに数奇な運命が

 録音:1981年3月6日 パリ、サル・プレイエル・ライヴ(ラジオ・フランス収録、ステレオ)
 収録時間:65分40秒

 ラジオ・フランス収録のオリジナルマスターテープから初出。

 テンシュテットと北ドイツ放送交響楽団最後の演奏会。
 ヨーロッパ・ツアー1981年3月6日パリ、テンシュテットとオーケストラ事務局との対立はこのパリで頂点に達し、この壮絶な「巨人」を最後に決別することに。
 事務局は翌7日のアムステルダム公演にコンドラシンを立て同じ「巨人」を用意、しかし演奏会後にあろうことかコンドラシンが急逝。
 この時コンドラシンのリハーサルはわずか一時間(リハーサル無しとの説も)。

 やはりコンドラシンの伝説的演奏の原型は前日以前よりのテンシュテットにあったと考えられるのではないでしょうか。
 本来6日テンシュテットと7日コンドラシンの演奏は演奏史的にセットで考えねばならぬもので、ついに今回この6日テンシュテットの演奏が初お目見えすることにより全貌があきらかになりました。
 このスペクトラム盤の登場は「北ドイツ放送悲劇の連鎖事件」を音で明らかにし、6日パリあっての7日アムステルダムであったと感慨も深くさせてくれます。今回もヒストリカルの守護レーベル・スペクトラムの快挙。爆弾的リリースと申せます。音質大変良好。

 ※マーラーの交響曲第1番第1楽章(トータルタイム 21:45-22:38)において、右チャンネルにごくわずかな歪みがございます。ご了承ください。



******************************




 アムステルダムでの、コンドラシンの67歳の誕生日を祝う夜は、翌朝まで続いたらしい。
 その直後、北ドイツ放送交響楽団から当夜のマーラー《交響曲第1番》の公演の依頼を受ける。
 さすがに無茶な話でコンドラシンは何度も断るが、最終的に引き受け、リハーサルなし同然にもかかわらず公演は奇跡的な大成功を収める。
 だがその後、極度の疲労のままホテルに戻り、やがて浴室で異変を訴える。
 病院へ向かう途中、心臓発作――
 救急車到着を待たず、その夜、彼は静かに息を引き取った。

 長い間、コンドラシンが命を落としたのはテンシュテットのせいだと言われ続けてきた。
 今回のテンシュテットの演奏は、そのコンドラシンの演奏の前日の、いわくつきの演奏ということになる・・・


 1981年3月6日 アムステルダム公演、コンドラシン指揮 北ドイツ放送交響楽団 マーラー:交響曲第1番 は現在「CD」では出てない。




<国内盤> 


MCLASSICS


MYCL00071
\3410
Viejos aires
 1. R.ピントス:エン・デサクエルド(不一致)
 2. R.ピントス:
  レアルメンテ・ノ・メ・インポルタ(本当にどうでもいい)
 3. R.ピントス:アルゴ・インソルーブレ(解けないもの)
 4. R.ピントス:
  カバルガンド・エン・ラ・オスクリダッド(闇の中を駆ける)
 5. J.タグリアピエトラ:ラス・ドーセ
 6-8. N.エスカルソ:デ・トレス・エン・トレス(三つずつ)
  6. I. Noctambulo/7. II. Apasionados/
  8. III. Iluminados
 9. J-F.レゼ:タンゴとパソ・ドブレ
 10. N.エスカルソ:アウセンシア(不在)
 11. P.アギーレ:アメリカ大陸のタンゴ幻想曲
 12-14. I.フレイホ:舞踏の中の現実
  12. I. Chacarera de la periferia
  13. II. Vidala del desmonte
  14. III. Celebracion por Huayno
 15. C.B.セイガー&D.フォスター:祈り
 16. J.タグリアピエトラ:ミロンガ・インヴェンション
 17. F.エゴスクエ:ヴィエホス・アイレス(古き空気)
ディスパー・トリオ
 プシェミスル・ヴォイタ
  (ホルン)
 パトリシオ・コセンティーノ
  (テューバ)
 沢野智子(ピアノ)

 《録音》2019年3月15ー17日 プラハ、SONO レコーディング・スタジオ
 収録時間:62分

 新たな音楽への扉!ホルン、テューバ、ピアノによる驚異のアンサンブル!

 2015年に結成されたディスパー・トリオ。ミュンヘン国際コンクールの覇者、ホルンのプシェミスル・ヴォイタをはじめ、世界を舞台に活躍するソリスト、テューバのパトリシオ・コセンティーノ。そして世界の名手より高く評価されるピアニスト、沢野智子の3名からなる「異色のトリオ」です。当盤は、アルゼンチン作曲家によって、このアンサンブルのために特別に書き下ろされた作品を中心に収録。3名による圧巻のテクニックと音楽性!躍動するアンサンブル!アルゼンチンの雰囲気あるサウンドが眼前に広がります。

















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