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アリアCD在庫セール
24アイテム
各1,2本
~9/29(火)午前9時


 長年いろいろなCDを扱っていると、倉庫には不思議な在庫が残っていきます。

 売れ筋だったのになぜか最後の1本だけ残ったもの。

 面白いアルバムなのに、知られないまま2本だけ眠っていたもの。

 有名演奏家の名盤もあれば、
 「こんなCD、よく仕入れたなあ(笑)」という超マイナー盤もあります。

 今回は、そんなアリアCDの倉庫に残っていた各1、2本のCDを集めて、一気に超特価で放出します。

 改めて一枚一枚見直してみると――

 いや、これ、売れ残っているのがもったいない。

 というアルバムが結構あるんです。

 メジャーな名曲・名演から、知られざる作曲家、珍しい編曲、ちょっと変わった企画盤まで。

 安いから並べたのではありません。

 安くなって、しかも面白いものを並べました。

 ただし、在庫は本当に各1、2本だけ。

 そのため、ご注文が重なった商品につきましては、申し訳ありませんが抽選とさせていただきます。

 早い者勝ちではありませんので、じっくりご覧ください。

 こういうセールは、思いもよらない一枚と出会えるのがいちばん面白い。

 アリアCDの倉庫の奥から出てきた、最後の1本、最後の2本。

 どうぞ宝探し気分でお楽しみください。




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ACTE PREALABLE

AP 0451
\3100→\1790
ジョアキン・アントニオ・バホゾ・ネット (1881-1941) : ピアノ作品集 Vol.1 アルトゥール・シミホ (ピアノ)
  ピアノのための2つの演奏会用練習曲
  ピアノのための7つの性格的小品
   蝶々の舞 [Baiado das Borboletas]/地の精たちの踊り [Danca dos Gnomos]
   つぼみの花 [Flor em Botao]/暗闇の調和 [Harmonia das Sombras]
   ピツィカート/象たちの行進 [Marcha dos Elefantes]/ポンテイオ [Ponteio]
  鬼火 [Feux Follets] (ピアノのための)
  ピアノのための練習曲 ニ短調
  おどけた男 [Galhofeiro] (ピアノのための練習曲)
  ピアノのためのメロディー
  おどけた女 [Galhofeira] (ピアノのための)
  下書き集 [Esbocetos] (ピアノのための)
   思い出 [Recodracao]/悲しい! [Triste!]/メヌエットのテンポで/前奏曲
   子守歌/変奏のための主題/変奏のための主題/上機嫌 [Bom humor]
   円舞が通る・・・ [Ronda que passa...]/ワルツ
  遮られた遊び [Brincadeira Interrompida] (ピアノのための)
  言葉のないロマンス [Romance sem palavras] (ピアノのための)
  稲光 [Coriscos] (ピアノのための)
  子供のアルバム [Albuminfantil] (ピアノのための)
  鍛冶屋で [No Ferreiro] (ピアノのための)
  村の鐘 [Sinos da Aldea] (ピアノのための)
  私の故郷 [Minha Terra] (ピアノのための)
  思案 [Cachimbando] (ピアノのための)
  私の小さな家 [A Minha Casinha] (ピアノのための)
  生きる喜び [Alegria de viver] (ピアノのための)

 録音 : 2017年11月4、20日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル

 《蝶々の舞》《地の精たちの踊り》《象たちの行進》《鍛冶屋で》《村の鐘》……。
 曲名を見ているだけで、ちょっと聴いてみたくなりませんか?

 ジョアキン・アントニオ・バホゾ・ネット(1881-1941)。

 ブラジルの作曲家です。

 おそらくほとんどの方が「誰?」でしょう。

 でも、この人のピアノ曲がなかなか面白い。

 蝶々が舞い、地の精が踊り、象が行進する。鍛冶屋の音が聞こえ、村の鐘が鳴る。そして最後には《生きる喜び》。

 難しい顔をして聴く音楽ではありません。

 日常の風景や子供の世界、ちょっとした感情を、小さなピアノ曲に次々と閉じ込めていく。

 そこにはヨーロッパのロマン派の香りがありながら、時折ふっとブラジルらしいリズムや色彩も顔を出します。

 知らない作曲家だからこそ、面白い。

 「こんなピアノ曲がブラジルにあったのか。」

 そんな小さな発見が次々と現れる、愛すべきピアノ小品集です。


 
 
AP 0452
\3100→\1790
ジョアキン・アントニオ・バホゾ・ネット (1881-1941) : ピアノ作品集 Vol.2
 悪魔のセレナード [Serenata Diabolica] (ピアノのための)/むかしむかし [Era uma vez] (ピアノのための)/
 またむかしむかし [Era outra vez] (ピアノのための)/途中で [Em Caminho] (ピアノのための)/
 アントニエータ [Antonieta] (ピアノのための)/カンティレーナ [Cantilena] (ピアノのための)/
 船乗りの歌 [Canto do Marujo] (ピアノのための)/棒馬 [Cavalinho de Pau] (ピアノのための)/
 アラビアの歌 [Cancao Arabe] (ピアノのための)/操り人形の踊り [Danse des Fantoches] (ピアノのための)/
 子供の曲集 [Serie infantil] (ピアノのための)
  危険な冒険 [Perigosa aventura]、初めての悲しみ [Primeira magoa]、兵隊さん、進め! [Soldadinho... marche!]
 打ち明け話 [Confidencias] (ピアノのための)/ユモレスク [Humoresca] (ピアノのための)/
 悲しい微笑み [Sorriso Triste] (ピアノのための)/クリスマス [Natal] (ピアノのための)/
 小さな道化師 [Polichinelozinho] (ピアノのための)/ハンモックの上で [Na Rede] (ピアノのための)/
 無窮動 [Movimento Perpetuo] (ピアノのための)/花の嘆き [La Plainte d'une Fleur] (ピアノのための)/
 イテ・ミサ・エスト [Ite Missa Est] (ピアノのための)/メヌエット [Minueto] (ピアノのための)/
 何でもない [Quasi Nada] (ピアノのための)/対話 [Dialogo] (ピアノのための)/ショーロ [Choro] (ピアノのための)/
 スケルツェット [Scherzetto] (ピアノのための)/ワルツ=スケルツォ [Valse-Scherzo] (ピアノのための)/
 旋風 [Redemoinho] (ピアノのための)/かわいいワルツ [Valse Mignone] (ピアノのための)/
 心の奥の1ページ [Pagina Intima] (ピアノのための)/
 ワルツ=カプリス 第1番 [Valsa Capricho no.1] (ピアノのための)/
 ワルツ=カプリス 第2番 [Valsa Capricho no.2] (ピアノのための)/
 2つの未完成スケッチ [Dois Esbocos incompletos] (ピアノのための)/
 過ぎ去りし時?ロマンティック・ワルツ [Tempos Idos - Valsa Romantica]

 録音 : 2017年11月4、20日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル

 いきなり《悪魔のセレナード》。
 その次が《むかしむかし》。

 さらに、

 《危険な冒険》
 《初めての悲しみ》
 《操り人形の踊り》
 《悲しい微笑み》
 《ハンモックの上で》
 《何でもない》
 《旋風》……。

 何なんでしょう、この作曲家(笑)。

 ジョアキン・アントニオ・バホゾ・ネット(1881-1941)。

 ブラジルにこんな面白いピアノ小品を大量に残した作曲家がいました。

 第1集以上に、この第2集は万華鏡。

 悪魔が現れたかと思えば子供の世界へ行き、アラビア風になったり、ワルツになったり、そしてブラジルならではの《ショーロ》も登場する。

 小さな曲を次から次へと聴いているうちに、知らない作曲家の世界へいつの間にか引き込まれてしまいます。

 そして曲名だけ見るとかわいらしい小品集のようですが、《無窮動》《ワルツ=スケルツォ》《ワルツ=カプリス》など、ピアニスティックな聴きどころもしっかり。

 「有名な名曲はもう十分聴いた」という方にこそ、こういう一枚を。

 ブラジルの知られざるピアノ世界。

 まずは《悪魔のセレナード》からどうぞ。


 
 

AP 0439
\3100→\1790
アンジェイ・ツフォイジンスキ (1928-) : 室内楽作品集
 ヴァイオリンとピアノのための12の小品 [Miniatures] Op.15 (*)
 ヴァイオリンとピアノのための舟歌 第3番 Op.99 (+)
 小さな音楽物語 (子供が弾くヴァイオリンとピアノのための9つの小品) Op.56 (*)
 ピアノ三重奏のための4つのポーランド舞曲 Op.29 (#)
  マズルカ/クヤヴャク/クラコヴャク/ポロネーズ
ダリウシュ・ドジャズガ (ヴァイオリン)
シモン・クシェミェン (チェロ(#))
カリル・ガルヴォリンスキ (ピアノ)

 録音 : 2015年12月19日、WA UMCS 音楽研究所チェンバー・ホール、ルブリン、ポーランド(*)
   2016年9月18日、カロル・ルピンスキ総合音楽学校コンサートホール、ルブリン、ポーランド(+)
   2017年3月18日、ヘンリク・ヴィエニャフスキ・フィルハーモニー・コンサートホール、ルブリン、ポーランド(#)

 アンジェイ・ツフォイジンスキは1928年生まれのポーランドの作曲家。ここに収められているのは、ヴァイオリンとピアノ、そしてピアノ三重奏のために書かれた小さな室内楽作品たち。

 タイトルだけ見ると「12の小品」「小さな音楽物語」など、どこか教育用作品集のようにも見える。しかし侮るなかれ。こうした小さな形式の中に、ポーランド音楽らしい歌と舞曲のリズム、素朴な抒情がぎゅっと詰まっている。

 なかでも注目したいのが、ピアノ三重奏のための《4つのポーランド舞曲》Op.29。マズルカ、クヤヴャク、クラコヴャク、そしてポロネーズ――ポーランドを代表する4つの舞曲を並べた、いかにもお国ものらしい組曲である。

 ショパンやシマノフスキの向こう側には、まだまだわれわれの知らないポーランド音楽がある。





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APARTE



AP 363
\3800→\1990
ベンヤミン・シュミットのベートーヴェンヴァイオリン協奏曲
 全楽章ヴュータン作のカデンツァ

  (1) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
     【全楽章のカデンツァ:アンリ・ヴュータン】
  (2) ベートーヴェン(リスト編曲による管弦楽版):
     アンダンテ・カンタービレ
      (原曲:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97の第3楽章)
(1)ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)
マルティン・ハーゼルベック(指揮)
ウィーン・アカデミー管弦楽団

 ハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管の注目盤、ベンヤミン・シュミットがベートーヴェンの協奏曲を録音!
 なんと全楽章ヴュータン作のカデンツァで演奏!!
 カップリングはリスト編のベートーヴェンの「アンダンテ・カンタービレ」!

 ライヴ録音:(1)2020年8月8日/ブルックナーハウス、リンツ(オーストリア) (2)2022年10月24日/ライディング・リスト音楽祭(オーストリア)/DDD、ディジパック仕様、54'15

 マルティン・ハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管弦楽団の最新盤は、天才ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットを独奏に迎えたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とリストがオーケストラ用に編曲したベートーヴェンのアンダンテ・カンタービレです!

 1968年ウィーン生まれのシュミットは、数多くの国際コンクールで優勝。なかでも1992 年に開催されたカール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクールでは、第1位、最優秀モーツァルトおよびベートーヴェン協奏曲賞、そして観客賞を受賞するなど、若くして圧倒的な存在感を示しました。

 積極的な演奏活動に並行して多くのレコーディングでも知られるシュミットは、バッハから現代、そしてジャズ・即興まで、クラシック・ヴァイオリニストとして 最も豊かなレパートリーで聴衆を魅了しております。
 そのシュミットがついにベートーヴェンの協奏曲を録音!ハーゼルベックの的確な解釈の元、名門ウィーン・ア カデミー管弦楽団と奏でるベートーヴェンは格別で、流麗なヴァイオリンの音色は当代随一の演奏家だからこその表現といえます。

 さらに注目は全楽章ヴュータン作のカデンツァで演奏していること!
 フランスで活躍したベルギーのヴァイオリニスト・作曲家アンリ・ヴュータン(1820-1881) は、1830年代にシューマンやシュポアと親交を結び、のちにヴァイオリニスト、作曲家として活躍。
 晩年はイザイなどのヴァイオリニスト、作曲家を輩出しています。 ヴュータンといえば美しい旋律と演奏効果が見事にあらわれた華やかな作品で知られますが、ベートーヴェンのカデンツァでもヴュータンらしさが随所に現れます。
 敬愛するベートーヴェンへのオマージュともいえる名カデンツァ。当演奏を聴けば、全楽章ヴュータンのカデンツァを採用したシュミットの意図がよくわかります。 大歓迎の録音といえましょう!

 カップリングのアンダンテ・カンタービレについてハーゼルベックは「すでにヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍していたリストは、1837年から1864年にかけて、ベートーヴェンの交響曲全曲をピアノ独奏用に編曲。
 また『大公』の名で知られるベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7 番 変ロ長調 Op.97 の第 3 楽章「アンダンテ・カンタービレ」を管弦楽版に編曲しています。
 シューベルトのさすらい人幻想曲(ピアノとオーケストラ版) と並んで、このアンダンテ・ カンタービレの編曲は、作曲家リストが独自にして優れた管弦楽法を習得していることを証明しています」と語っています。

 


AP 344
\3800→\1790
栄光の楽園
 (1)スカルラッティ:この告白者
 (2)ボナヴェントゥーラ・ルビーノ:エルサレムを賛美せよ
 (3)アントニオ・ロッティ:クレド
 (4)スカルラッティ:スターバト・マーテル
 (5)ヴィヴァルディ:われは幸い
ジャン=フィリップ・サルコス(指揮)
ル・パレ・ロワイヤル

 古楽器界期待の実力団体による表情豊かなイタリア・バロック

 録音:2023年3月13-15日/コンフラン礼拝堂(シャラントン=ル=ポン)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、46'00"

 スカルラッティ、ロッティ、ヴィヴァルディ――名前だけ見ればおなじみの作曲家たち。しかし収められているのは、協奏曲でもオペラ・アリアでもなく、彼らが教会のために書いた宗教作品。

 そしてこのアルバム、選曲がなかなか渋い。

 中心となるのはアレッサンドロ・スカルラッティの宗教音楽。なかでも《スターバト・マーテル》は、後にペルゴレージの名作によってあまりにも有名になる「悲しみの聖母」のテキストによる作品。華麗なバロック音楽というより、声が重なり合いながら生み出す陰影と祈りの世界に耳を奪われる。

 さらに17世紀シチリアで活躍したボナヴェントゥーラ・ルビーノ、ヴェネツィアの名匠アントニオ・ロッティ、そしてヴィヴァルディ。よく知られた名前と、ほとんど録音で出会うことのない名前が同居しているのも面白い。

 演奏はジャン=フィリップ・サルコス率いるル・パレ・ロワイヤル。

 そしてこのサルコスという人物がまた異色。フィリップ・カイヤールらに学び、あのジョルジュ・プレートルにも師事した指揮者でありながら、フランス空軍予備役大佐という肩書まで持つという、なかなか一筋縄ではいかない経歴の持ち主。2010年に自ら創設した古楽器オーケストラ&合唱団ル・パレ・ロワイヤルを率い、バロックから20世紀まで幅広い音楽に取り組んでいる。

 ここでも古楽器演奏特有の鮮烈さだけを前面に押し出すのではなく、宗教作品の持つ静けさ、翳り、そしてそこから浮かび上がる光を丁寧に描いている。





AP 330
\3800→\1790
私たちにあるのは人生だけ
 (1)ジョン・ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス49/
 (2)ダウランド:早まって死んではならぬ/
 (3)同:悲しめ、昼は闇に去った/
 (4)同:悲しみよ、とどまれ/
 (5)ケージ:ファイヴ/
 (6)同:ソロ・フォー・ヴォイス91/
 (7)ダウランド:それほど私を困らせたいなら/
 (8)ケージ:8つのウィスクス/
 (9)同:ドリーム/
 (10)ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを/
 (11)同:あふれよ、わが涙/
 (12)ケージ:ア・ドリーム/
 (13)ダウランド:彼女は眠っている/
 (14)ケージ:ア・ルーム/
 (15)ダウランド:時間の長子(第1部)/
 (16)同:ならば座りこんで(第2部)/
 (17)同:人が「来たれ」と歌う時(第3部)/
 (18)スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート
ジャン=クリストフ・グロッフェ&テレーム
スティング(18)

 ジャン=クリストフ・グロッフェが、ますます想像力全開!。ダウランドがケージとスティングをリュート・ソングにしたならば?

 録音:2023年3月26-30日/モン・アナログ(フランス)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、64'00"

 ジョスカン・デ・プレと電子楽器と組合せたり、シューベルトとクレマン・ジャヌカンの邂逅を妄想したりなど破天荒な発想でハイブリッド芸術を聴かせてくれるジャ ン=クリストフ・グロッフェとテレーム。
 歌2名とリュート(ヴィオラ・ダ・ガンバ兼用)の3人で構成され、グロッフェ自身歌っています。彼らが今回はダウランドと ケージという400年離れたふたりの「ジョン」を融合させました。

 ダウランドとケージの音楽は全く異質に思えますが、冷静な表現、簡潔な形式、親密さ、そして言葉そのものから生まれる喜びという点で共通しています。
 グロッ フェとテレームはダウランドの2声とリュートのための全作品を披露しているのに加え、ケージの歌をリュート歌曲に仕立てました。これが何の違和感もないのがさ すがで、じっくりひたることができます。

 さらにロックバンド「ポリス」のメンバーとして知られるスティングが1993年にギタリストのドミニク・ミラーと共作し、翌年映画「レオン」で世界的にヒットした 「シェイプ・オブ・マイ・ハート」をリュート歌曲にカバー。スティング本人の歌で楽しめます。
 スティングは長年ダウランドのファンで、2006年には自身の歌唱で ダウランド作品集のアルバムをリリースしているほど。
 その際は演奏者として録音しましたが、今回は彼の作品をダウランド化。
 ダウランドは当時の流行歌をリュー ト歌曲にしたので、それが違和感ないことに気づかせてくれます。
 まさにダウランドが現代に生きていたら行ったであろうことを実現しています。超オススメ。






BERLIN CLASSICS





BC0300721
\2800→\1790
ミドリ・ザイラー(Vn)
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集

  無伴奏ヴァイオリンソナタBWV.1001、BWV.1003、BWV.1005
ミドリ・ザイラー(Vln)

 ミドリ・ザイラー(1969年2月18日 - )は、日系ドイツ人ヴァイオリン奏者。
 ベルリン古楽アカデミーコンサートミストレス。ザルツブルク・モーツァルテウム大学教授。



 ベルリン古楽アカデミーのコンサートミストレスとして長く活躍し、ヨーロッパ古楽界を代表するヴァイオリニストのひとりとなったミドリ・ザイラー。

 その彼女が真正面からバッハの無伴奏に挑んだ一枚。

 ただし、ここに収められているのは有名な《シャコンヌ》を含むパルティータではない。

 ソナタ第1番、第2番、第3番。
 あえて「3つのソナタ」だけ。

 これがいい。

 バッハの無伴奏ヴァイオリン全6曲の中でも、ソナタ3曲にはそれぞれ巨大なフーガが置かれている。たった一本のヴァイオリンから、何本もの声部が絡み合っているかのような音楽を生み出す――バッハの無伴奏作品のなかでも、とりわけ峻厳な世界である。

 そこに挑むのがミドリ・ザイラー。

 ドイツ人ピアニストの父と日本人ピアニストの母のもと大阪に生まれ、ザルツブルクでヘルムート・ツェトマイヤー、そしてあのシャーンドル・ヴェーグに学んだ。その後バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積み、1991年からベルリン古楽アカデミーに参加。長く同団の顔として活躍してきた。

 いわゆる「美音でたっぷり歌わせるバッハ」とは違う。

 弓が弦を噛む感触、舞曲的なリズム、声部の絡み合い。そして音楽がその場で生まれていくような生命力。

 バッハの無伴奏を、後世のロマンティックな名曲としてではなく、バロックの音楽として聴いてみる。

 その面白さを味わわせてくれるのがミドリ・ザイラーである。

 《シャコンヌ》がないから地味?

 いやいや。

 無伴奏ソナタ3曲に真正面から向き合うからこそ見えてくる、もうひとつのバッハ。



BC 0300550
\2800→\1790
ミドリ・ザイラー(Vln)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
  ヴァイオリン協奏曲イ長調、ト長調、ハ長調/
 ヨハン・ペーター・ザーロモン:ロマンス
ミドリ・ザイラー(Vln)
コンチェルト・ケルン

 ハイドンとザロモンという因縁の二人の作品を、「もうひとりの’ミドリ’」天才ザイラーが弾く。


ハイドンの協奏曲が、これほど瑞々しく、これほど雄弁だったとは

ミドリ・ザイラーとコンチェルト・ケルン――古典派演奏の理想形とも言える顔合わせが実現した、ハイドンのヴァイオリン協奏曲集。イ長調、ト長調、ハ長調の3曲はいずれも、作曲家ハイドンの機知と歌心が凝縮された名作ですが、本盤ではそれらが生き生きと会話し、呼吸し、踊り出す。

ザイラーのヴァイオリンは、艶やかさを誇示するのではなく、音楽の流れそのものを導く存在。軽やかなアーティキュレーション、自然な装飾、そしてフレーズの終わりに宿る品格が、ハイドンの音楽を理想的な姿で浮かび上がらせます。コンチェルト・ケルンの引き締まった古楽器サウンドも絶妙で、伴奏に回る瞬間ですら音楽が止まらない。

ザーロモンの《ロマンス》が添えられている点も見逃せません。ハイドンのロンドン時代を支えた名ヴァイオリニストの作品を並べることで、当時の演奏文化そのものが立体的に見えてくる。選曲のセンスも含め、完成度の高い一枚です。

華美ではない、しかし決定的に美しいハイドン
古典派協奏曲の“お手本”としても、純粋に聴いて楽しい一枚としても、強くおすすめ。





BC0300593
(2CD)
\4800→\1990
コンチェルト・ケルン
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全集
コンチェルト・ケルン

 コンチェルト・ケルンは、ドイツ・ケルンに本拠を置く古楽器オーケストラ。これまでさまざまなレーベルから膨大な録音を残してきた。最近になってBERLIN CLASSICSから新録音をリリースするようになってきた。
 コンチェルト・ケルンは1985年に設立。設立当初より常任の指揮者は置かず、2005年より楽団のフルート奏者マルティン・ザンドホフが芸術監督を務めている。
 楽団の運営や曲目の選定は楽員達で行うなど自主的な活動を行っている。

*********************

 《ブランデンブルク協奏曲》なんて、もう何種類持っているかわからない――という方も多いかもしれない。

 しかし、これはちょっと面白い。

 1985年の創設以来、ドイツ古楽界の第一線を走り続けてきたコンチェルト・ケルン。彼らはバッハのこの超有名曲を録音するにあたり、「またひとつブランデンブルク全集を作る」のではなく、楽器編成や響きをあらためて徹底的に検討した。

 まず驚くのが、通常の古楽演奏よりさらに低いA=392Hzというピッチ。

 さらに面白いのが第4番。バッハが指定した謎めいた「Fiauti d'Echo(エコー・フルート)」とは何だったのか?

 コンチェルト・ケルンはそこを曖昧に済ませなかった。なんと古い図像をもとに、この録音のためにダブル・フルートを開発。それを実際に使用して、バッハが求めた「エコー」の響きを再現しようとしたのである。

 さらにチェンバロやヴィオローネにもバッハ時代の楽器をモデルにしたものを採用。

 つまりこれは、有名すぎる《ブランデンブルク協奏曲》を、コンチェルト・ケルンが「いったん白紙に戻して考えてみた」録音なのである。

 もちろん、研究成果を聴かせるだけの堅苦しい演奏ではない。

 そこはコンチェルト・ケルン。鮮烈なアンサンブル、軽やかな推進力、各楽器が次々に飛び出してくるような生命力は健在。聴き慣れたはずの6曲が、ずいぶん新鮮な顔を見せてくれる。

 《ブランデンブルク》はもう持っている。
 だからこそ、こういう《ブランデンブルク》を。

 2014年、コンチェルト・ケルンが真正面からバッハに挑んだ2枚組。



BC0300439
(2CD)
\4000→\1990
クルト・マズア生誕85周年記念盤
 ベートーヴェン:交響曲第9番/
 ティーレ(1934):太陽に寄せる歌/
 三木 稔:二つの世界のための交響曲
クルト・マズア指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、他

 クルト・マズア生誕85周年を記念した2枚組ですが、単なる名曲集ではありません。中心となるベートーヴェン《第九》に加え、ティーレ《太陽に寄せる歌》、三木稔《二つの世界のための交響曲》を収めることで、マズアが伝統的レパートリーだけでなく、同時代作品や異文化との対話にも積極的だったことを示しています。

 《第九》ではゲヴァントハウス管との長年の信頼関係が生む重厚で温かな響きが魅力。

 一方、現代作品では構造を明確にし、複雑な音響を聴き手に届く形へ整理する優れた手腕を発揮します。

 保守的な巨匠という固定観念を超え、マズアの広い視野と音楽家としての責任感に触れられる記念盤です。マズアという音楽家の全体像を知るうえで、実に示唆に富む2枚組です。





BR KLASSIK
バイエルン放送交響楽団自主製作盤



900144
\3000→\1990
ヤンソンス2015年/シベリウス2番!
 シベリウス:
  フィンランディア Op.26
  カレリア組曲 Op.11
   間奏曲、バラード、行進曲風に
  交響曲 第2番 ニ長調 Op.43
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
2015年11月12.13日、ミュンヘン ヘラクレスザール・デア・レジデンツ…5-8 
2015年10月15.16日、 ミュンヘン ガスタイク…1-4 ともにライヴ録音

 昔、「50年後が楽しみな指揮者」と書いた。
 まさか、その25年後の《シベ2》を聴くことになるとは。

 ヤンソンスのシベリウス第2番。

 店主にはちょっと思い出があります。

 1992年、ヤンソンスがオスロ・フィルと録音した《シベ2》を聴いて、その若々しい勢いと燃焼力に感心しながら、

 「50年後が楽しみな指揮者」

 なんて、ちょっと意地悪なことを書いた覚えがあります。

 あれから23年。

 2015年、ヤンソンスは今度はバイエルン放送交響楽団を前に、再び《シベリウス第2番》を振りました。

 若き日のオスロ・フィル盤とは当然違う。

 勢いだけで押していくのではなく、オーケストラの深い響きを引き出しながら、大きなうねりを作り、やがて終楽章のあの壮大なクライマックスへ。

 しかもスタジオ録音ではなく、2015年ミュンヘンでのライヴ。

 この年はシベリウス生誕150年。ヤンソンスとバイエルン放送響がシベリウスに真正面から向き合ったコンサートの記録です。

 さらに《フィンランディア》《カレリア組曲》も収録。

 1992年、オスロ。
 2005年、コンセルトヘボウ。
 そして2015年、バイエルン。

 ヤンソンスが長い年月をかけて向き合ってきた《シベリウス第2番》。

 結局「50年後」を聴くことは叶いませんでした。

 でも、23年後に残されたこの演奏があります。

 ヤンソンス晩年の《シベ2》。








RADIO SERVIS

 「プラハの春音楽祭」音楽祭委嘱作品を集めた
ブルー・エディション・シリーズ



 CR 1130
\3500→\1290
プラハの春音楽祭ブルー・エディションVoL.1
 (1)シモン・ヴォセチェク(1978-):
  ヒプノス~夜の間奏曲(室内オーケストラのための)
 (2)ヤクブ・ラタイ(1984-):
  エーテル(テルミン、オーボエ、ピアノと弦楽四重奏のための)
 (3)ルボシュ・ムルクヴィチュカ(1978-):
  大編成のためのアンサンブル (Part D, 4. dil)
   (18人の奏者と21の楽器のための)
 (4)ヤン・リアント・ドジーザル(1986-):
  Zbesilost v srdci(室内オーケストラのための)
(1)プラハ・フィルハーモニア
 ベン・グラスバーグ(指揮)
(2)ベネヴィッツ弦楽四重奏団
 カロリーナ・アイク(テルミン)
 アルシュビェタ・ヤンボロヴァー(オーボエ)
 カレル・コシャーレク(ピアノ)
(3)クラングフォルム・ウィーン
 バス・ウィーヘルス(指揮)
(4)ブルノ・コンテンポラリー・オーケストラ
 パヴェル・シュナイドル(指揮)

 録音:(1)2018年5月11日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール (2)2019年5月24日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
  (3)2018年5月21日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール (4)2020年5月20日、ブルノ、ヤナーチェク劇場/51'38

 1946年に第1回が開催され、現在に至るまで政治的困難を乗り越え、毎年春にチェコのプラハで開催される「プラハの春音楽祭」。
 RADIO SERVISレーベルでは音楽祭を彩った歴史的録音を集めた「ゴールド・エディション・シリーズ」をリリースしていますが、この度音楽祭が委嘱して音楽祭で初演された作品を収録した「ブルー・エディション・シリーズ」を開始しました。
 第1弾の本作は、2018年から2020年にかけて音楽祭が委嘱・初演した4人の作曲家の作品を収録しています。

 オーストリア=チェコの作曲家シモン・ヴォセチェクの作品。ギリシア神話に登場する眠りの神ヒプノスをタイトルにした室内オーケストラのための「夜の間奏曲」。
 電子音響も用いた作曲を行っているヤクブ・ラタイの「エーテル」。弦楽四重奏、テルミン、オーボエ、ピアノという編成で、天上界を構成する第五元素がエーテルを表現しています。
 現代音楽のスペシャリスト集団としてグローバルに活躍するクラングフォルム・ウィーンによる演奏のルボシュ・ムルクヴィチュカ作曲の18人の奏者と21の楽器のための作品。
 そして2020年パンデミックの最中にオンラインで行われたヤン・リアント・ドジーザルの作品など、第一線で活躍する現代チェコの作曲家たちの意欲的な作品が収録されています。







WARNER


VIRGIN
3326242
\3100→\1790
21世紀を代表する名盤
 ナタリー・デセイ (ソプラノ)


 1.ヘンデル:「あの宿命の日から」~愛の狂乱HWV99
 2.「アーチ、ガラテーア、ポリフェーモ」HWV72 ~ ここでは小鳥が喜ばしげに木から木に飛び回り
 3.心が躍るHWV132b
ナタリー・デセイ (ソプラノ)
ル・コンセール・ダストレー
エマニュエル・アイム (指揮)

 ナタリー・デセイ絶頂期の名唱が堪能できるヘンデル・アルバム。
 フランス・オペラの名花として知られるデセイですが、その驚異的な技巧と豊かな表現力はバロック作品でも存分に発揮されています。

 中心となる《愛の狂乱》では、恋する女性の歓喜、嫉妬、絶望、そして狂気へと揺れ動く感情を圧倒的な説得力で描写。超絶技巧はもちろん、言葉の一つひとつに魂を吹き込むような歌唱が聴き手を物語の世界へ引き込みます。

 共演は古楽界を代表するエマニュエル・アイムとル・コンセール・ダストレ。繊細で色彩豊かな古楽器の響きがデセイの歌を見事に支え、ヘンデルがイタリア時代に残した若々しく劇的な傑作群を鮮やかによみがえらせています。

 オペラを愛する方にも、ヘンデル入門にもおすすめしたい、21世紀を代表する名盤のひとつ。





EVIDENCE



 EVCD 107
\3300→\1790
ギター・デュオによるスカルラッティ
 ドメニコ・スカルラッティ:
  (1)ソナタ イ長調K.24/(2)ソナタ ハ短調K.99/
  (3)ソナタ ト長調K.455/(4)ソナタ ロ短調K.87/
  (5)ソナタ ホ長調K.162/(6)ソナタ ニ短調K.32/
  (7)ソナタ ホ長調K.531/(8)ソナタ ヘ短調K.519/
  (9)ソナタ変ロ長調K.202/(10)ソナタ ヘ短調K.466/
  (11)ソナタ ト短調K.8/(12)ソナタ ヘ短調K.386
マッテオ・メーラ&
 ロレンツォ・ミケーリ(ギター・デュオ)

 まるでオリジナルのギター曲のよう。ラテン色が際立つスカルラッティ

 録音:2022年10月/コロンバス州立大学レガシー・ホール(アメリカ)/ディジパック仕様、52'00"

 あれ? スカルラッティって、もともとギターのために書いたんじゃなかったの?

 そんな錯覚を覚える一枚。

 ドメニコ・スカルラッティが残した555曲もの鍵盤ソナタ。もちろんチェンバロのための音楽なのだが、聴いていると、ときどき妙に「ギターっぽい」。

 それもそのはず。

 イタリアに生まれたスカルラッティは、その後ポルトガル宮廷を経てスペインへ渡り、人生の後半をイベリア半島で過ごした。そのソナタにはスペインの民族音楽を思わせる激しいリズム、打楽器的な効果、そしてギターのかき鳴らしを思わせるような音型がしばしば現れる。

 だったら――

 本当にギターで弾いたらどうなる?

 それをやってしまったのが、イタリアの名手マッテオ・メーラとロレンツォ・ミケーリによるギター・デュオ。

 12曲のソナタを2本のギターのために編曲しているのだが、これが実に自然。

 チェンバロで聴けば鋭く跳ねる音型が、ギターになると途端にスペインの空気を帯びる。細かな装飾音、リズムのアクセント、低音と高音の掛け合い――「編曲」というより、スカルラッティの音楽の奥に隠れていたもうひとつの姿が現れたよう。

 そして2本のギターというのがまたいい。

 1本では難しい声部の交錯も、二人なら自在。右から左へ音が飛び交い、あるときはひとつの巨大なギターのように響く。

 チェンバロでもない。ピアノでもない。
 ところが、妙にスカルラッティらしい。

 スカルラッティをたくさん聴いてきた方ほど、「なるほど!」と思っていただけるはず。

 ギター好きにはもちろん、いつものスカルラッティをちょっと違った角度から楽しんでみたい方にもおすすめ。

 





仏HARMONIA MUNDI



 HMM 902725
\4100→\1790
F.クープラン:
 王宮のコンセール~2台のチェンバロによる

  F.クープラン(1668-1733):
   ・コンセール第1番 ト調
   ・コンセール第2番 ニ調*
   ・コンセール第3番 イ調
   ・コンセール第4番 ホ調**
ピエール・ガロン&
 マチュー・ブティノー(チェンバロ)
ティボー・ルーセル
 (*テオルボ、**バロック・ギター)

 2台のチェンバロによる王宮のコンセール

 使用チェンバロ:
  フランコ=フレミッシュ・チェンバロ(D.ジャック・ウェイ&マルク・デュコルネ1988年=ジュリアン・ベイリー2020年)
  フレミッシュ・チェンバロ(マルク・デュコルネ工房、ジュリアン・ベイリー2020年)
 録音:2023年7月、サン=マルタン・ド・ラ・クルート教会

 ルイ14世が、毎週日曜日に楽しんでいた音楽。

 1714~15年、晩年のルイ14世はクープランら少数の音楽家たちに、毎週日曜日、王のための小さな音楽会を開かせていました。

 そこで演奏された作品をもとに生まれたのが、この《王宮のコンセール》。

 面白いのは、クープランが楽器編成を厳密に指定しなかったこと。

 そこで今回は、2台のチェンバロを中心に、ときおりテオルボやバロック・ギターを加えて演奏。大編成の華麗な宮廷音楽ではなく、王のすぐそばで奏でられていたような、親密で優雅なヴェルサイユの音楽を蘇らせます。

 演奏はフランス古楽界で活躍するピエール・ガロンとマチュー・ブティノー。

 300年前の日曜日、ヴェルサイユで王様が聴いていた音楽。
 それを2台のチェンバロで味わう。


 



 HMC 902124
\4100→\1990
イザベル・ファウスト
 J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集 VOL.2

 (1)ソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001
 (2)パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
 (3)ソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  1704年製ストラディヴァリス
  「スリーピング・ビューティー」)
イザベル・ファウスト圧倒的な音色。ただならぬバッハ。待望の無伴奏完結編!

録音:2011 年8,9 月

 

 現代を代表するヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。その評価を決定的なものにした録音のひとつが、J.S.バッハの《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ》でした。

 これはその第2弾。ソナタ第1番、パルティータ第1番、ソナタ第2番の3曲を収録しています。

 ファウストのバッハは、重々しく歌い込むタイプではありません。

 余計なものを削ぎ落としたような透明な響き、しなやかなリズム、そして一本一本の音がすっと立ち上がってくるような鮮烈さ。

 しかも使用楽器は、1704年製ストラディヴァリウス、通称「スリーピング・ビューティー」。

 ファウスト自身がその音を「レーザーのようにまっすぐ」と表現したという銘器です。

 ファウストと“眠れる美女”が奏でる、ただならぬバッハ。

 2011年録音、HARMONIA MUNDIを代表する名盤のひとつ。




 HMC 902218
\4100→\1790
ベザイデンホウト
モーツァルト:ピアノ協奏曲集第2 弾

 ピアノ協奏曲第12番 イ長調 KV414
 ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 KV413
 ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 KV415
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 (指揮:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ)
 天才ベザイデンホウト& FBO、モーツァルトのピアノ協奏曲集第2 弾!

 録音:2014年11月15-17日、フライブルク・アンサンブルハウス

 まだ《20番》も《21番》も《23番》もなかった。
 モーツァルト、ウィーンで勝負に出る。

 1781年、25歳のモーツァルトはザルツブルクの大司教と決裂し、ウィーンでフリーの音楽家として生きていくことを決意します。

 そこで重要になったのが、「ピアニスト・モーツァルト」。

 自ら演奏会を開き、自分でピアノを弾き、自作の協奏曲でウィーンの聴衆を魅了する――。

 そんな時代に生まれたのが、この第11番、第12番、第13番です。

 しかもモーツァルト、なかなか商売上手。

 管楽器を加えた華やかな編成でも演奏できる一方、弦楽四重奏だけでも伴奏可能。「大きな演奏会だけでなく、ご家庭でもどうぞ」というわけです。

 そして、この時代のモーツァルトを聴くなら、現代の巨大なグランド・ピアノではなく、モーツァルトの時代のフォルテピアノで聴いてみたい。

 そこでクリスティアン・ベザイデンホウト。

 フライブルク・バロック・オーケストラを相手に、軽やかに飛び跳ね、歌い、時にはいたずらっぽく仕掛ける。

 「大作曲家モーツァルト」になる少し前。
 ウィーンで自分の腕一本で勝負し始めた、20代のモーツァルト。

 その姿が見えてくるような3曲。

 有名な後期協奏曲とはひと味違う、若きモーツァルトをぜひ。







 HMM 902747
\4100→\1790
サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
 シューベルト歌曲集 vol.2『光と影』
サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
アミエル・ブシャケヴィチ(ピアノ)
 1. 若き尼 Die junge Nonne, D 828 (クライガー) 4’ 52
 2. 解消 Auflosung, D 807 (マイルホーファー) 2’ 26
 3. 全能の神Die Allmacht, D 852 (ヨハン・ラディスラウス・ピルケル) 5’ 05
 4. 2 つのレントラー 2 Landler, D 366 2’ 41
  No. 3 - No. 4 - No. 3 (bis), イ短調
 5. 独り住まいDer Einsame, D 800 (ラッペ) 4’ 11
 6. 夕べの星Abendstern, D 806 (マイルホーファー) 2’ 17
 7. ノルマンの歌Normans Gesang, D 846 (アダム・シュトルク) 3’ 26
 8. 郷愁Das Heimweh, D 851 (ヨハン・ラディスラウス・ピルケル) 7’ 57
 9. 3 つのドイツ舞曲 3 Deutsche Tanze, D 820 2’ 28
  No. 1 - No. 2 - No. 1 (bis) - No. 3 - No. 1 (ter), 変イ長調
 10. 溢れる愛 Fulle der Liebe, D 854 (シュレーゲル) 5’ 30
 11. 歌人の持ち物 Des Sangers Habe, D 832 (フォン・シュレヒタ) 3’ 35
 12. ブルックの丘にてAuf der Bruck, D 853 (エルンスト・シュルツェ) 3’ 15
 13. 夕映えに Im Abendrot, D 799 ( ラッペ) 4’ 06
 14. 5 つのドイツ舞曲 5 Deutsche Tanze, D 783 (Op. 33) 3’ 46
  No. 2 ニ長調 / No. 4 ト長調 / No. 5 ロ短調 / No. 6 変ロ長調 / No. 7 変ロ長調
 15. 捕われし狩人の歌 Lied des gefangenen Jagers, D 843 (アダム・シュトルク) 3’ 10
 16. 私の心へ An mein Herz, D 860 ( エルンスト・シュルツェ) 2’ 51
 17. さすらい人の夜の歌『山々に憩いあり』D 768 (Op. 96, No. 3) (ゲーテ) 2’ 04
 18. 再会 Wiedersehn, D 855 (シュレーゲル)

 世界を席巻する注目バリトンによるシリーズ第2弾、ハッセルホルンが歌うシューベルトの光と影

 録音:2024年3月、b-sharp、ベルリン

 1824年、シューベルトはどん底にいた。
 そして1825年、再び光が差し始める。

 このアルバムのタイトルは《光と影》。

 ただのシューベルト歌曲集ではありません。

 1824年、27歳のシューベルトは病に苦しみ、親しい友人たちもウィーンを離れ、孤独と失意の中にいました。

 ところが翌1825年。

 友人で名歌手のフォーグルとともにオーストリア各地を旅したシューベルトは、美しい自然と人々との交流のなかで次第に活力を取り戻していきます。

 暗闇の1824年から、光が戻ってきた1825年へ。

 その二年間に生まれた歌曲を中心に、一人の作曲家の心の変化をたどっていくのがこのアルバムです。

 《若き尼》《全能の神》《郷愁》《夕映えに》、そして最後にはゲーテによる名曲《さすらい人の夜の歌》――。

 歌曲の間にはシューベルトのレントラーやドイツ舞曲も挟まれ、まるで1820年代のシューベルトの世界を歩いているよう。

 歌うのは、2018年エリーザベト王妃国際音楽コンクール声楽部門を制したドイツのバリトン、サミュエル・ハッセルホルン。

 シューベルト27歳から28歳。
 絶望から、再び生きる力を取り戻すまで。

 そんなふうに聴くと、一曲一曲がまったく違って聞こえてきます。









HYPERION




 CDA68343
\3200→\1790
ナッシュ・アンサンブル
ブルッフ:ピアノ三重奏曲

 ピアノ三重奏曲ハ短調 Op.5*
 4つの小品 Op.70?
 ロマンス Op.85‡
 弦楽四重奏曲第2番ホ長調 Op.10§
ナッシュ・アンサンブル
 〔ステファニー・ゴンリー(ヴァイオリン)*§、
  ジョナサン・ストーン(ヴァイオリン)§、
  ローレンス・パワー(ヴィオラ)‡§、
  エイドリアン・ブレンデル(チェロ)*?ァ、
  サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)*“?l

 《ヴァイオリン協奏曲》のブルッフ。その前に、こんな音楽を書いていた。

 ブルッフといえば、もちろん《ヴァイオリン協奏曲第1番》。

 あの名曲は作品26。

 ところが、このアルバムの冒頭に収められたピアノ三重奏曲は――

 作品5。

 まだ10代だったブルッフが書いた、驚くほど早い時期の作品です。

 さらに弦楽四重奏曲第2番も作品10。

 つまりこれは、「ヴァイオリン協奏曲のブルッフ」になる前の若き作曲家が、室内楽の世界で何をやっていたのかを聴けるアルバムでもあるのです。

 そして面白いことに、聴こえてくるのは決して珍曲・習作という感じではない。

 美しい旋律、濃厚なロマンティシズム、どこかブラームスやメンデルスゾーンを思わせる響き――その向こうから、やがてあのヴァイオリン協奏曲を書くブルッフの姿が見えてくる。

 後半には、チェロとピアノの《4つの小品》、ヴィオラとピアノの《ロマンス》も収録。

 演奏は英国室内楽界の名門、ナッシュ・アンサンブル。

 ブルッフは、あのヴァイオリン協奏曲だけじゃなかった。

 いや、その名曲が生まれるずっと前から、こんなに美しい音楽を書いていた。

 ブルッフ好きなら、ぜひ一度。


 ※録音:2020年9月28日-30日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)

 


CDA 67597
\3200→\1790
アンジェラ・ヒューイット(P)
ラモー:クラヴサン曲集(1724)より

 第2組曲ホ短調/
 新クラヴサン曲集(第4組曲イ短調/第5組曲ト短調)
アンジェラ・ヒューイット(P)

 

 ラモーといえば18世紀フランス、そして本来はクラヴサンの世界。

 ところがアンジェラ・ヒューイットは、これを現代のピアノで弾く。

 《めんどり》では鶏がせわしなく動き回り、《未開人》では強烈なリズムが炸裂。《エンハーモニック》では、300年前の音楽とは思えないような不思議な和声が現れる。

 そう、ラモーは「上品なフランス・バロック」で片付けるには、あまりにも音楽が面白い。

 そしてバッハ演奏で一時代を築いたヒューイットだけに、声部をくっきりと浮かび上がらせながら、ピアノならではの強弱と色彩を加えていく。

 チェンバロで聴くラモーとは、また別世界。

 鶏は走る。未開人は踊る。そして和声は時代を飛び越える。

 「ラモーって、こんなに面白かったのか」と気づかせてくれるヒューイットの一枚です。








ロンドン交響楽団自主制作盤



 LSO 5092
\3500→\1590
フランソワ・グザヴィエ=ロト(指揮)&ロンドン交響楽団
 パヌフニクの遺産III

 1. アヤンナ・ウィッター=ジョンソン:Fairtrade?
 2. エヴァン・キャンベル:Frail Skies
 3. セヴァンヌ・ホロックス=ホパイヤン:A Dancing Place (Scherzo)
 4. ドンフン・シン:In This Valley of Dying Stars
 5. アレックス・ロト:Bone Palace Ballet
 6. マシュー・サージェント:but today we collect ads
 7. パトリック・ジゲール:Revealing
 8. サーシャ・シーン:Ojos Del Cielo
 9. ベタン・モルガン=ウィリアムズ:Scoot
 10. マイケル・タプリン:Ebbing Tides
 11. ベンジャミン・アシュビー:Desires
 12. ジョアンナ・リー:Brixton Briefcase
フランソワ・グザヴィエ=ロト(指揮)
ロンドン交響楽団


 録音:2019年4月26,27日、ジャーウッド・ホール、セント・ルークス/67'54

 2017年3月以来ロンドン交響楽団の首席客演指揮者の任にあるロト。これまで「パヌフニク・レガシー・シリーズ」(I: LSO 5061、II: LSO 5070)や、「若きドビュッシーへのオマージュ」(KKC 9417/ LSO 3073)がありますが、パヌフニクの第3 弾の登場です!

 知っている作曲家、たぶん一人もいません。

 アヤンナ・ウィッター=ジョンソン?
 エヴァン・キャンベル?
 ドンフン・シン?
 ベタン・モルガン=ウィリアムズ?

 知らなくて当然。

 これはロンドン交響楽団が、**「これからの作曲家を自分たちで育てよう」**と始めたプロジェクトから生まれたアルバムなのです。

 アンジェイ・パヌフニクの名を冠した「LSOパヌフニク・コンポーザーズ・スキーム」。毎年選ばれた若い作曲家たちが一流の専門家から指導を受け、そして最後には――

 ロンドン交響楽団が自分の曲を演奏してくれる。

 これは作曲家にとって、とんでもない経験でしょう。

 ここには、そこから生まれた12人、12曲を収録。

 R&Bの世界でも活動する人、ジャズ出身、即興演奏家、図形楽譜を使う人……バックグラウンドもバラバラ。当然、出てくる音楽もバラバラです。

 そして何より面白いのが、それを演奏するのがフランソワ=グザヴィエ・ロト&ロンドン交響楽団だということ。

 「若手の習作だから」と手加減なんてしない。

 世界屈指のオーケストラが、まだほとんど誰も知らない音楽を、本気で鳴らす。

 この12人の中から、20年後の大作曲家が出てくるかもしれない。

 そんな「未来の音楽」を先取りして聴く一枚。

 知らない曲ばかりのCDに¥3500はちょっと勇気がいりますが(笑)、今回はこの価格。

 ロト&LSOが選んだ「まだ名前のない未来」、覗いてみませんか。







MIRARE


 MIR 568
\3600→\1790
チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバによるバッハ
 J.S.バッハ:
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調 BWV 1029
  シンフォニア ト短調 BWV 797
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調 BWV 1027
  前奏曲 ニ長調 BWV 1006(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番)
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
  ≪御身がともにあるならば≫BWV 508
マルゴー・ブランシャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ディエゴ・アレス(チェンバロ)

 語るように奏でるヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロが織りなす豊かな響き

 録音:2022年4月21-24日/55:00

 バッハの無伴奏ヴァイオリン曲を、ヴィオラ・ダ・ガンバで弾いたら?

 このアルバム、まずはバッハが残した3曲のヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタをまとめて収録。

 これだけでもガンバ好き、バッハ好きにはうれしい一枚なのだが、途中でちょっと面白いことをやっている。

 あの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV1006の有名な《プレリュード》を、ヴィオラ・ダ・ガンバで弾いてしまうのである。

 ヴァイオリンなら高音域を駆け抜けていく華麗な音楽。それを低く渋いガンバで聴くと、同じ曲なのに景色がガラリと変わる。

 演奏はマルゴー・ブランシャール。そしてチェンバロは、「50年に一人の天才」とまで評されたディエゴ・アレス。

 主役と伴奏というより、ガンバとチェンバロという二人の名手が対等に会話するバッハ。

 いつものバッハ。でも、音色が変わるだけでこんなに違う。


 


 MIR 700
(CD)
\3600→\1790
ポール・コロン ブルー・クインテット
 01 序奏 introduction 2:33
 02 lindar 2:59
 03 ベンガルール(バンガロール) bangalore 4:13
 04 愛された beloved 3:38
 05 奥地 outback 4:33
 06 草地 grassland 3:53
 07 ステップ(草原) steppe 3:43
 08 蜃気楼 mirage 4:18
 09 ブルー bleue 4:08
 10 低地 lowland 3:42
 11 punk ii 3:27
 12 punk 3:14
 13 r.e.m 4:14
 14 子守歌 berceuse 2:22
ブルー・クインテット
 〔ポール・コロン(Vc)、
  ジュスタン・メトラル(Vc)、
  フレデリク・デュヴィユ(Vc)、
  ミシェル・ピエール(Vc)、
  ルイ・ロッド(Vc)、
  フレゴワール・ヴェイラン
   (芸術監督)〕

 ポール・コロン率いる豪華チェロ・アンサンブルによるアルバム

 録音:2023年7月4-6日 

 チェロが5台集まった。ところが、クラシックを弾かない。

 弦楽五重奏でもない。
 チェロ名曲集でもない。

 5人のチェリストだけで、まったく新しい音の世界を作ってしまった一枚。

 中心人物はフランスのチェリスト、ポール・コロン。

 クラシックを出発点に、即興、ジャズ、エレクトロニクス、インド音楽などさまざまな世界を吸収し、4人のチェリストと結成したのがこの**「ブルー・クインテット」**。

 音楽も実に不思議。

 インドの大都市バンガロール、オーストラリアの奥地、草原、蜃気楼、低地……世界各地から受けた印象を、5台のチェロだけで描いていく。

 あるときは低音が地面を這い、あるときはリズムを刻み、あるときは何本ものチェロが重なって巨大な一つの楽器のようになる。

 「チェロって、こんな音楽もできるのか。」

 バッハでもブラームスでもない。
 かといってジャズともポップスとも違う。

 ちょっと不思議で、ちょっとカッコいい。
 夜にぼんやり流しておくのもよさそうな、5台のチェロによる音の旅。

 こういうCDこそ、MIRAREらしい冒険かもしれません。








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NAIVE



 OP 8454
\3700→\1890
リナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
 More Bach, Please! 
コンチェルト・イタリアーノ
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ、指揮、編曲、楽曲構成)
 J.S.バッハ:
  ・フランス風序曲 BWV 831~オーボエ2、ファゴット、弦と通奏低音のための編曲版(ニ短調)(※原曲はロ短調)
  ・トラヴェルソ、弦と通奏低音のためのパルティータ ニ短調
   1. アダージョ(原曲:チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV 1016の第1楽章)
   2. アリアI(原曲:パルティータ第4番 ニ短調 BWV 828よりアリア)
   3. メヌエットI―メヌエットII
    (原曲:管弦楽組曲第4番 ニ短調 BWV 1069より
     メヌエットI、パルティータ 変ロ長調 BWV 825よりメヌエットII)
   4. アリアII(原曲:フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815)
   5. ジーグ(原曲:フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV 817)
  ・管弦楽組曲 ト長調~弦と通奏低音のための
   1. 序曲(原曲:序曲(組曲)ヘ長調 BWV 820より序曲)
   2. アントレ(原曲:序曲(組曲) ヘ長調 BWV 820よりアントレ)
   3. アリアⅠ(原曲:第3旋法によるプレリュードとパルティータ ヘ長調 BWV 833より前奏曲)
   4. ブーレー(原曲:序曲(組曲) ヘ長調 BWV 820よりブーレー)
   5. メヌエット(原曲:W.F.バッハのための音楽帳よりメヌエット ト長調)
   6. アリアII(原曲:第3旋法によるプレリュードとパルティータ ヘ長調 BWV 833よりエア)
   7. ガヴォット(原曲:フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816よりガヴォット)
   8. ジーグ(原曲:序曲(組曲)ヘ長調 BWV 820よりジーグ)

 鍵盤のための「フランス風序曲」を管弦楽で! アレッサンドリーニによる、 バッハへの敬意と創意に満ちたこころみ

 録音:2023年12月10-14日


 

 「バッハの管弦楽曲、もっと聴きたい!」
 だったら、作ってしまおう。

 なんとも大胆なアルバムである。

 バッハには《管弦楽組曲》が4曲ある。

 でも、もっとあったら聴いてみたい――。

 そこでリナルド・アレッサンドリーニが、バッハの鍵盤作品などを使って、**「存在しないバッハの管弦楽曲」**を作ってしまった。

 たとえば有名な鍵盤曲《フランス風序曲》BWV831。

 これをニ短調に移し、オーボエ2本、ファゴット、弦楽器、通奏低音のための壮麗な管弦楽作品に変身させる。

 さらに《フランス組曲》《パルティータ》《ヴァイオリン・ソナタ》など、あちこちから楽章を集めて、新しい「パルティータ」と「管弦楽組曲」まで作ってしまった。

 ところが面白いのは、これが編曲ものを聴いている感じがほとんどしないこと。

 「え? バッハって、こんな管弦楽組曲も書いていたんじゃないの?」

 と思ってしまうほど自然なのである。

 それをやっているのが、リナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノなのだから、面白くないはずがない。

 アルバム・タイトルは、

 《More Bach, Please!》
 ――バッハを、もっと!

 まさにその通り。





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