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アリアCD在庫セール その2
18アイテム
各1,2本
~9/29(火)午前9時


 長年いろいろなCDを扱っていると、倉庫には不思議な在庫が残っていきます。

 売れ筋だったのになぜか最後の1本だけ残ったもの。

 面白いアルバムなのに、知られないまま2本だけ眠っていたもの。

 有名演奏家の名盤もあれば、
 「こんなCD、よく仕入れたなあ(笑)」という超マイナー盤もあります。

 今回は、そんなアリアCDの倉庫に残っていた各1、2本のCDを集めて、一気に超特価で放出します。

 改めて一枚一枚見直してみると――

 安いから並べたのではありません。

 安くなって、しかも面白いものを並べました。

 ただし、在庫は本当に各1、2本だけ。

 そのため、ご注文が重なった商品につきましては、申し訳ありませんが抽選とさせていただきます。

 こういうセールは、思いもよらない一枚と出会えるのがいちばん面白い。

 どうぞ宝探し気分でお楽しみください。





PASSACAILLE


TPAS1151
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000→\1990
アウレリア・ヴィショヴァンが弾くリスト!
 リスト:12の大練習曲 S.137
アウレリア・ヴィショヴァン
(ピアノ/シュタイングレーバー1873)

 アウレリア・ヴィショヴァンが弾くリスト!リスト本人の楽器で世界初ピリオド楽器録音!

 ☆ブルージュ国際古楽コンクール2019覇者、アウレリア・ヴィショヴァン!
 ☆リスト本人が弾いた「1873年製シュタイングレーバー」による《12の大練習曲》の世界初・ピリオド楽器録音!
 ☆シューマンが「世界に10人か12人しか弾けない」と評した超難曲の真価が、当時の響きで甦る。

 ルーマニア出身、2019年に「世界でもっとも権威のある古楽コンクール」とも称されるブルージュ国際古楽コンクールのフォルテピアノ部門覇者であるアウレリア・ヴィショヴァン(ヴィソヴァン)による、極めて重要なリスト・アルバムが登場します。
 曲目は、有名な『超絶技巧練習曲 S.139(1852年版)』の直接の原曲にあたる『12の大練習曲 S.137(1837年版)』。シューマンに「嵐と恐怖の練習曲」「世界にこの曲を弾ける者は10人か12人しかいないだろう」と評されたことで知られる、極めて演奏困難なバージョンです。
 本アルバム最大の特徴は、この作品の「時代楽器(ヒストリカル・ピアノ)による世界初録音」であるという点。
 これまでモダン・ピアノによる録音はいくつか存在しましたが、当時の楽器でこの難曲に挑んだ例はありませんでした。

 今回使用された楽器は、リストゆかりの地バイロイトの「シュタイングレーバー・ハウス」のロココ・サロンに所蔵されている、1873年製シュタイングレーバー(修復済)です。
 晩年のリストは、娘コジマと義理の息子リヒャルト・ワーグナーを訪ねて頻繁にバイロイトを訪れ、このサロンで友人や知人のために、また時には公の場で、まさにこのピアノを何度も演奏しました。
 壁一面にリストのオリジナル写真が飾られた歴史的な部屋で、リスト自身が指を走らせたその楽器の響きを収録した貴重な録音です。
 ヴィショヴァンがモダン楽器ではなく当時の楽器を選んだ理由は、歴史的な興味だけではありません。
 1837年版の楽譜には、後の改訂版では削除されてしまったリスト独自の演奏記号(テンポの揺らぎや、フェルマータより短い「ため」を示す線など)が記されています。
 これらの繊細なロマン派的ニュアンスは、現代のピアノよりも、当時の楽器の減衰音やタッチでこそ自然に表現できると彼女は語ります。
 リストが完成形とみなしていたにも関わらず、あまりの難易度に改訂を余儀なくされた「真の超絶技巧」が、リストを知り尽くした楽器によって鮮烈に蘇ります。

 ブックレットには楽器の写真や一部譜例付きの曲目解説も掲載。国内仕様盤は日本語訳付きです!

 ※録音:2025年2月27日-3月2日、シュタイングレーバー・ハウス(ドイツ、バイロイト)
 





PARATY

PTY 1223396
\2800→\1990
アメリカのフォリア~
 1717年のマレから2012年のアルバレスまで

  (1)マラン・マレ:
   3本のヴィオールのための組曲ト長調(全11曲)
  (2)カリスト・アルバレス:
   アメリカのフォリアス(全13曲)
  (3)マラン・マレ:
   3本のヴィオールのための組曲ニ長調(全9曲)
アンサンブル・ベダード

 これは面白い。古楽とワールドミュージックのクロスオーバー

 録音:2021年11月11-14日/ディジョン大聖堂/ディジパック仕様、65'49"

 

1717年のマラン・マレを聴いていたら、タンゴが聞こえてきた。

最初と最後を飾るのは、マラン・マレが1717年に書いた、3本のヴィオールのための組曲。

そして、その二つの組曲に挟まれているのが、キューバの作曲家カリスト・アルバレスによる、2012年の《アメリカのフォリアス》です。

約300年も離れた作品を、どうやって一枚のアルバムにするのか。

アルバレスの作品を、マレの音楽と響き合うように、3本のヴィオール、バロック・ギター、チェンバロのために編み直したのです。

ところが、この《アメリカのフォリアス》が面白い。

古楽器の音色の中から、アルゼンチンのチャカレーラやタンゴ、キューバのコンガ、さらにはブルースまで顔を出す。クラベスやマラカスなどの打楽器も加わって、音楽はアメリカ大陸を旅し始めます。

楽器はマレの時代へ。リズムは海を渡って、アメリカ大陸へ。

そして最後に、もう一度マレへ戻ってくる。

古楽とワールドミュージックをただ並べた企画ではありません。300年を隔てた二人の作曲家が、ヴィオールの響きを通じて出会う一枚です。

アンサンブル名の「ベダード」は、創設者ロナルド・マルティン・アロンソの故郷、キューバ・ハバナの地名。なるほど、このアルバムの旅には出発点があったんですね。


 





WEITBLICK


SSS 0167/68
(2CD)
\4600→\2290
チェリビダッケ+スウェーデン放送響のチャイ4、チャイ5
  チャイコフスキー:
   (1)交響曲第4番
   (2)交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 チャイコフスキー!チェリビダッケ+スウェーデン放送響のチャイ4、チャイ5

 (1)1970年9月13日サンドスタ音楽堂ライヴ (2)1968年11月16日エシュクリシュタナ小学校講堂ライヴ
 演奏タイミング:(1)[21:08][12:14][6:12][9:36] (2)[16:18][15:24][6:08][12:44]

 1960 年代から1970 年代のチェリビダッケ+スウェーデン放送響のライヴ名演集が正規リリース。
 大きな反響を呼んだベートーヴェン、「幻想」に続く新譜は、お得意のチャイコフスキー、それも第4 番と第5 番という強烈な演奏です。チェリビダッケはチャイコフスキーを愛し、生涯を通じて演奏を繰り返しました。
 壮絶な感情注入と、整然とした音色とアンサンブルの両立という一見二律背反する理想を見事に具現しています。
 演奏内容は、既に晩年の問答無用の遅いテンポに傾斜する部分が垣間見られます。しかし壮年期らしい豪快なドライヴも随所に併せ持っており、魅力豊かな名演ばかりです。スウェーデン放送響のひんやりとした音色もチャイコフスキーに相応しい高潔さと申せましょう。どんな時代でも「極めていた」巨匠ならではの完成度です。いずれの曲もミュンヘンフィルとの晩年の演奏しか正規盤はありませんから、これは必聴です。

 スウェーデン放送協会音源提供の良好なステレオ録音。
 ※セルジュ・イオアン・チェレビダーキ氏認可
 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付





SPECTRUM SOUND



CDSMAC 039
\3000→\2290
ローラ・ボベスコ~ヴァイオリンの黄金時代
 ・ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調
 ・ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.9-3
 ・ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
 ・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調『捨てられたディド』
   ローラ・ボべスコ(ヴァイオリン)、ジャック・ジャンティ(ピアノ)
   録音:1964年(ステレオ)
 ・ディートリヒ / シューマン / ブラームス:F.A.E.ソナタWoO.2 ハ短調
   ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、ジャック・ジャンティ(ピアノ)
   録音:1958 年5 月23 日、フランス放送協会内スタジオ(モノラル)

 哀愁に満ちたヴェラチーニ、タルティーニ、ヘンデル、ルクレール。ボベスコが愛奏した古きよき時代のソナタ集をステレオでリリース!

 The Alpha recordings のボベスコの名盤、ヘンデル、ルクレール、ヴェラチーニ、タルティーニのソナタ集。
 スペ クトラム・サウンドからU.K DECCA のLP を使用したCD 復刻盤が登場。嬉しいステレオ収録です。
 今世紀に入り演奏機会に恵まれないこれらの作品ですが、ボベスコをはじめとする20 世紀の巨匠ヴァイオリニ ストが愛奏した名作であることはいうまでもありません。
 ヴァイオリニストの個性が尊重され、それぞれの演奏者 が違った解釈で演奏されたこれらの作品の真価とともにボベスコの美音を堪能できます。
 
 カップリングはF.A.E. ソナタ全楽章を収録。
 当作品は第1 楽章をディートリヒが、第2・4 楽章をシューマンが、 第3 楽章をブラームスがそれぞれ作曲した合作。
 第3 楽章のスケルツォが有名で単独で演奏されることが多い作 品ですが、ボベスコは全楽章演奏しており非常に貴重。
 こちらはモノラルながら透き通るボベスコの音色を聴く ことができます。
 




ロイヤル・コンセルトヘボウ自主制作盤


RCO 05004
(SACD Hybrid)
\3500→\2290
(1)ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「ぺトルーシュカ」(1947年版)
(2)ラフマニノフ:交響的舞曲Op.45(1940)
マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管
録音:(1)2004年10月29 & 31日 (2)2004年12月22、23 & 25日 アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)5.0マルチチャンネル ステレオ

 首席指揮者ヤンソンス率いるコンセルトへボウ管が放つ最新アルバムは、御披露目となった来日公演の記憶も鮮明な「ぺトルーシュカ」を含むロシアもの。
 前作のベートーヴェン&ブラームス(RCO.05002)同様に、来日公演直前に本拠で行われた同一曲目のライヴであるぺトルーシュカ。当オケではロスバウト(62年)、デイヴィス(77年)、シャイー(93年)以来4種目、ヤンソンスにとってはオスロ・フィル(92年 / EMI)以来の再録音となるが、ともにライヴとしては初めて。この顔合わせが生み出す音楽のきびきびとして、なんとフレッシュなこと!生まれたてのこの時期にしか聴くことの出来ないかけがえのなさとでも言えばよいだろうか。





PENTATONE




 PTC 5186754
\3100→\1790
ミッシー・マッツォーリ(1980-):オペラ『Proving Up』
 (カレン・ラッセル:原作、ロイス・ヴァヴレック:台本)

  1. プロローグ(サムおじさんの農場)( 4'41)/2. 第1部「開拓者の傷跡」(9'39)/
  3. 第2部「マイルズが証明してくれる」(7'16)/
  4. 第3部「父はどのようにしてグラスを手に入れたのか」(10'05)/
  5. 第4部「奇妙な夢」(7'01)/6. 第5部「ソフト・キャンターにおけるノーレ」(12'38)/
  7. 第6部「農民」(20'16)/8. エピローグ(必要なものはすべて)(8'07)
 マイケル・スラッテリー(テノール/マイルス・ゼンガー)、
 ジョン・ムーア(バリトン/Mr.ヨハネス(ゼンガーの父))、
 タリーゼ・トレヴィーニェ(ソプラノ/Mrs.ヨハネス(ゼンガーの母))、
 アビゲイル・ニムス(メゾ・ソプラノ/ゼンガーの長女)、
 クリー・キャリコ(ソプラノ/ゼンガーの次女)、アンドリュー・ハリス(バス/農民)
 オペラ・オマハ、クリストファー・ラウントリー(指揮)、
 インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

 アメリカの女流現代作曲家マッツォーリの注目のオペラ『Proving Up』!!

 録音:2018年4月17、18&20日/ウェア・ハウス・プロダクションズ、オハマ(ネブラスカ州)/DDD、79'48、輸入盤・日本語帯付、ディジパック仕様

また出た、ミッシー・マッツォーリ。

今度は「アメリカン・ドリーム」が悪夢になるオペラ。

BISのセールでも登場した、ミッシー・マッツォーリ。

1980年生まれのアメリカの作曲家で、いまや現代アメリカ音楽、とりわけオペラの世界では無視できない存在になった人。

そのマッツォーリが2018年に発表したオペラが、この**《Proving Up》**。

舞台は19世紀後半のネブラスカ。

政府から土地を手に入れ、自分たちの農場を築き、豊かな生活を手にする――。

いわゆる西部開拓時代の「アメリカン・ドリーム」である。

……はずなのだが。

どうも様子がおかしい。

一家が土地の所有権を認めてもらうためには、政府の条件を満たさなければならない。そのひとつが、家にきちんとガラス窓があること。

ところが貧しい開拓民にとって、ガラス窓は貴重品。

そこで一家の息子マイルズは、検査を受ける近隣の開拓農家へガラス窓を届けるため、馬に乗って出発する。

そこから物語は、次第に奇妙な方向へ向かっていく。

広大な平原。
吹きすさぶ風。
孤独。
貧困。
死。

そしてマイルズの前に現れる、謎めいた「農夫」。

これは成功を夢見る開拓者たちの物語ではない。
「努力すれば誰でも成功できる」というアメリカの神話の裏側を描いた、暗く、不穏な寓話なのである。

マッツォーリの音楽も面白い。

いわゆる難解一辺倒の現代オペラではなく、声はしっかり歌い、どこか懐かしいアメリカ音楽の影も見え隠れする。

しかし、その足元では何かがずっとざわついている。

美しいのに不安。
静かなのに怖い。

物語が進むにつれ、広大なネブラスカの風景そのものが、巨大な閉塞空間のように感じられてくる。

原作はカレン・ラッセル。台本はマッツォーリ作品でたびたび組むロイス・ヴァヴレック。

そして録音は、2018年オペラ・オマハでこの作品を世に送り出した演奏陣。

79分48秒。ほぼCDいっぱいに収められた、21世紀アメリカの「開拓時代の悪夢」。

BISでマッツォーリが気になった方。

今度はこちらです。




PTC 5186758
(SACD HYBRID)
\3100→\1790
『Dido & Aeneazz』
 (1)Overture(5'18")/(2)Peace and I are strangers grown(6'44")/
 (3)Fear no danger; Cupid has thrown the dart(1'30")/(4)A splendid time together(5'53")/
 (5)The triumphs of love(3'00")/(6)Love dance(6'22")/(7)The witches(3'57")/
 (8)Ritornel(5'48")/(9)The sailors(5'07")/(10)Horizon(4'50")/
 (11)Sailors & witches(9'13")/(12)Triumphant witches(5'13")/
 (13)Crazy witches(6'42")/(14)Great minds against themselves conspire(0'54")/
 (15)Dido's lament (6'21")/(16)With drooping wings(4'11")
 カレファックス・リード五重奏団
    【オリヴァー・ボエクホールン(オーボエ)、イヴァー・ベリックス(クラリネット)、
     ラーフ・ヘッケマ(サクソフォーン)、イェルテ・アルトゥイス(バス・クラリネット)、
     アルバン・ウェスリー(バスーン)】、
   エリック・フロイマンス(トランペット)

 トランぺット奏者エリック・フロイマンスも参加!カレファックス・リード五重奏団のPENTATONE 第2弾は『ディドとエネアス』をテーマにしたアルバム!

 セッション録音:2018年6月28-27日/ルター派教会(ハーレム)/PCM HI-RES、ディジパック仕様、81'11"、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。

なんだこれは(笑)。

パーセル《ディドとエネアス》が、ジャズになってしまった。

タイトルは《Dido & Aeneazz》。

誤植ではありません。

パーセルの名作オペラ《ディドとエネアス》の Aeneas の最後を jazz にして、

Aeneazz。

つまりこれは、

《ディドとエネアス》+JAZZ。

やっているのは、オランダの凄腕集団カレファックス・リード五重奏団。

オーボエ、クラリネット、サクソフォン、バス・クラリネット、ファゴット。

弦楽器は、いない。

そこへさらに、オランダのジャズ・トランペッター、エリック・フロイマンスが加わる。

そして素材となるのが、よりによってパーセルの《ディドとエネアス》。

しかし単に「パーセルをジャズ風に演奏しました」というアルバムではない。

原曲をいったんバラバラにして、組み直す。

そこへジャズ、カリプソ、クレズマーまで入り込み、パーセルの音楽がときには踊り、ときには即興し、ときには妖しく姿を変えていく。

それでも不思議なことに――

パーセルが消えない。

むしろ300年以上前の音楽の中に、こんなリズム、こんな和声、こんな即興性が潜んでいたのか、と驚かされる。

そして最後に待っているのは、もちろんあの音楽。

「ディドの嘆き」。

《When I am laid in earth》。

オペラ史上もっとも有名な悲歌のひとつが、この奇妙な旅の果てにどんな姿で現れるのか。

そこまで来ると、このアルバムが単なる「クラシックをジャズにしてみました」ではなかったことが分かる。





 PTC 5186967
(2SACD HYBRID)
\4500→\1990
「ベスト・ニュー・オペラ賞」受賞!
 人種差別をテーマにしたアメリカ新作オペラ『ブルー』

 ジャニーン・テソリ作曲、
 タゼウェル・トンプソン台本:
  オペラ『ブルー』(全2幕)(2019)
    【グリマーグラス・フェスティバル委嘱作品】
 ケネス・ケロッグ(バス/父)、ブリアナ・ハンター(メゾ・ソプラノ/母)、
 アーロン・クラウチ(テノール/息子)、ゴードン・ホーキンス(バリトン/牧師)、
 アリアナ・ベーア(ソプラノ/彼女Ⅰ、集会参加者Ⅰ、看護婦)、
 カテリナ・バートン(ソプラノ/彼女Ⅱ、集会参加者Ⅱ)、
 レアーナ・セルウェル(メゾ・ソプラノ/彼女Ⅲ、集会参加者Ⅲ)、
 ジョシュア・ブルー(テノール/警察官Ⅰ、男性集会参加者Ⅰ)、
 マーティン・ルーサー・クラーク(テノール/警察官Ⅱ、男性集会参加者Ⅱ)、
 クリスチャン・シモンズ(バス=バリトン/警察官Ⅲ、男性集会参加者Ⅲ)
 ワシントン・ナショナル・オペラ・オーケストラ、ロデリック・コックス(指揮)


 「ベスト・ニュー・オペラ賞」受賞!ジャニーン・テソリの美と雄弁に満ちた感動的な音楽が魅力。人種差別をテーマにしたアメリカ新作オペラ『ブルー』

 セッション録音:2021年6月/オペラ・ハウス、ジョン・F・ケネディ・センター/DSD、マルチチャンネル、ディジパック仕様、Disc1 62'14、Disc2 59'31

 SACDハイブリッド盤。
 ワシントン・ナショナル・オペラの新録音はタゼウェル・トンプソンの台本とジャニーン・テソリの音楽で、今日のアメリカにおける人種差別をテーマにした現代オペラ『ブルー(Blue)』です。

父は警察官。

その息子を殺したのも、警察官だった。

ジャニーン・テソリの衝撃作《BLUE》。

これは、なかなか重い。

舞台は現代のアメリカ。

主人公はアフリカ系アメリカ人の一家。

父親は警察官である。

その息子は成長し、父親とはまったく違う道を歩み始める。そして人種差別に抗議する活動に参加するようになる。

父は息子を心配する。

「お前は黒人だ。そして俺は警官だ。世の中がどういうところか、俺には分かっている。」

しかし父の心配は、最悪の形で現実になる。

抗議活動のさなか、

息子は警官によって撃たれ、命を落とす。

しかもその父親自身が、警察官なのである。

警察官として生きてきた黒人の父。
警察に殺された黒人の息子。

父は、自分が信じてきたものと、息子を奪った現実との間で引き裂かれる。

これが、ジャニーン・テソリのオペラ

《BLUE》。

単純な「警察対黒人」という物語ではないところが、この作品の強烈なところ。

父と息子は愛し合っている。

しかし父には父の人生があり、息子には息子の怒りがある。

さらに母、牧師、友人、警官たち。

それぞれの立場から、ひとつの悲劇が描かれていく。

そして音楽を書いたのが、ジャニーン・テソリ。

映画音楽からブロードウェイ、オペラまで手掛けてきたアメリカの作曲家だけに、「現代音楽だから難しい」という方向とは少し違う。

人間が歌う。怒る。嘆く。ぶつかる。

そのドラマを前面に押し出したオペラである。

2019年に初演され、2020年には北米音楽批評家協会の「ベスト・ニュー・オペラ賞」を受賞。

そしてPENTATONEが録音したのは、ワシントン・ナショナル・オペラによる2021年のセッション。

全2幕、CD2枚にわたる本格的なオペラです。



 ※日本語帯はつきません。

  


 PTC 5187028
\3100→\1790
シュニトケの意図がはっきりした自筆譜からの録音
 シュニトケ:回心のための詩篇(1988)
ダニエル・ロイス(指揮)
カペラ・アムステルダム

 録音:2022年9月17-20日/ペテロ教会(ユトレヒト)/DDD、ディジパック仕様、40'39、輸入盤・日本語帯付

シュニトケなのに、オーケストラはいない。

約40分、人間の声だけ。

そして最後に残される、たったひとつの「D」。

シュニトケというと、何を思い浮かべるだろう。

グロテスクな響き。
突然割り込んでくる過去の音楽。
激しい不協和音。
巨大なオーケストラ。

ところが、この《回心のための詩篇》には――

楽器がひとつもない。

混声合唱だけ。

1988年、ロシアにキリスト教が伝来して1000年となることを記念して作曲された、シュニトケ円熟期の大作である。

しかし、これがただの美しい宗教合唱だと思ったら大間違い。

人間の声だけなのに、ときに凄まじい。

低い声が地底から響くように現れ、声と声がぶつかり、巨大な音の塊となり、そして突然、すべてが静寂へ吸い込まれていく。

シュニトケのあの世界が、オーケストラなしで出現する。

そして今回のカペラ・アムステルダム盤には、もうひとつ大きなポイントがある。

指揮者ダニエル・ロイスは、通常の出版譜をそのまま使わなかった。

シュニトケ研究で知られたチェリスト、アレクサンドル・イワシキンの監修による作曲者の自筆譜をもとに演奏したのである。

ところが、その自筆譜を見てみると――

強弱記号はほとんどない。
拍子もフレージングも示されていない。
そして出版譜とは音そのものまで違うところがある。

中でも決定的なのが、最後。

出版譜では最後のニ長調の和音に**変ホ音(E♭)**が加えられている。

しかし、

シュニトケの自筆譜には、そのE♭がない。

残るのは「D」。

ドイツ語音名ならニ音。

そしてこれは、

Deus――神。

その頭文字「D」でもある。

つまりこの録音では、40分にわたる祈りの最後に、シュニトケ自身が書いた姿に従って、「神」を象徴するDへとたどり着く。






 PTC 5187036
(2CD)
\4500→\1990
スティーブン・キングの『シャイニング』によるオペラ、世界初録音

ポール・モラヴェック:オペラ『シャイニング』
 (2016)(詩:マーク・キャンベル)
  【原作:スティーブン・キング作のホラー小説『シャイニング』】
ジャック・トランス:
 エドワード・パークス(バリトン)
ウェンディ・トランス:
 ケリー・カデュス(ソプラノ)
ダニー・トランス:
 トリスタン・ハレット(トレブル)
ディック・ハロラン:
 オーブリー・アリコック(バリトン)
マーク・トランス:
 マルコム・マッケンジー(バリトン)
デルバート・グレーディ:
 ワイド・オドル(テノール)
ホレイス・ダーウェント:
カンザス・シティ合唱団のメンバー
カンザス・シティ交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
 ホラーと人間ドラマを描いたオペラ。
 スティーブン・キングのホラー小説を原作するオペラ『シャイニング』、世界初録音!

 ライヴ録音:2023年3月/カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヘルツベルク・ホール
 DDD、クラムシェル・ボックス仕様、CD1: 64'59、CD2: 43'25

え? 『シャイニング』ってオペラになってたの!?

なっていたんです。しかもCD2枚組の本格オペラ。

『シャイニング』。

そう聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、雪に閉ざされたホテル、狂気に陥っていく父親ジャック、そして恐怖にさらされる妻と息子――あの物語だろう。

そのスティーヴン・キングの傑作ホラー小説が、

なんとオペラになっていた。

作曲はアメリカの作曲家ポール・モラヴェック。

台本はマーク・キャンベル。

2016年に誕生した、本気の《シャイニング》全幕オペラである。

ただし、ここでひとつ重要。

これは有名な映画をオペラにしたものではない。

原点はあくまで、スティーヴン・キングの小説『シャイニング』。

だから中心にあるのも、単なる「怖いホテル」の話ではない。

妻と息子を愛しているのに、酒や自分自身の弱さを抱えた父ジャック・トランス。

彼が家族とともに冬のホテルへやって来る。

外界から閉ざされていくホテル。

そして少しずつ、

何かがジャックの中へ入り込んでくる。

あるいは――

もともと彼の中にあったものを、ホテルが引きずり出しているのか。

そこに息子ダニーの不思議な能力「シャイニング」が絡み、物語は破滅へ向かって進んでいく。

考えてみれば、これはオペラに向いている。

愛。
恐怖。
孤立。
父と息子。
夫と妻。
狂気。
そして超自然的な存在。

これだけオペラ的な材料が揃った物語も珍しい。

そして演奏陣も本格的。

主役ジャックを歌うのはエドワード・パークス。

オーケストラはカンザス・シティ交響楽団。

そして指揮は――

ジェラード・シュワルツ。

2023年のライヴ録音、CD2枚組。

そしてこれが、

《シャイニング》全曲の世界初録音。

「現代オペラはちょっと……」という人でも、

『シャイニング』なら話は別でしょう。

怖いもの見たさならぬ、

怖いもの聴きたさ。



 ※日本語帯はつきません。







TESTAMENT




 SBT 1497
\3200→\2290
イヴォンヌ・ルフェビュール(1898-1986)
 ラヴェルやドビュッシー、シューベルトも見事

  (1)ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
  (2)フォーレ:
   夜想曲第6番変ニ長調 op.63、
   舟歌第6番変ホ長調op.70、
   夜想曲第13番ロ短調op.119
  (3)シューベルト:15のワルツ
  (4)ドビュッシー:前奏曲集第2集(全曲)
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)

 録音:(1)(2)(3)1961年8月17日、BBCへの放送用録音/(4)1963年7月31日、BBCへの放送用録音(MONO)

 フランスのピアニスト、教育者のイヴォンヌ・ルフェビュール(1898-1986)の録音。4歳でピアノを始め、コルトーに才能を認められパリ音楽院に入学、コルトーらに師事、12歳でデビュー。1950年代にはフルトヴェングラーやメンゲルベルクら指揮者と共演、当時ヨーロッパの最高のピアニストの一人でした。教育活動にも力を注ぎ、門下にはディヌ・リパッティ、サンソン・フランソワ、イモジェン・クーパーらがいます。ルフェビュールの録音は決して数が多いとは言い難く、この録音も貴重なもののひとつ。ラヴェルやドビュッシーでのタッチの美しさはもちろん、シューベルトも見事です。

Faure: Pieces breves (8), Op. 84, etc.
SBT 1263
\3200→\2290
ジュルメーヌ・ティッセン=ヴァランタン

フォーレ:
 ヴァルス・カプリス(4曲)/即興曲(6曲)/
 ハープのための即興曲(フォーレ編)/8つの小品
ジュルメーヌ・ティッセン=ヴァランタン(P)


 これは、フォーレのピアノ曲を「きれいなフランス音楽」と思っている人にこそ聴いてほしい。

 ジュルメーヌ・ティッセン=ヴァランタンは、フォーレが院長を務めていた時代のパリ音楽院で学び、のちにフォーレ演奏のスペシャリストとして名を残したピアニスト。ところが、その名声に比して録音は決して多くなく、オリジナルLPは長くコレクター垂涎の存在となっていた。

 ここに収められたのは《ヴァルス=カプリス》4曲、《即興曲》6曲、《8つの小品》など。

 この人のフォーレが面白いのは、必要以上に夢見ないこと。

 甘くぼかして「フランス的な雰囲気」に逃げるのではなく、輪郭は意外なほど明瞭。しかも音楽の呼吸は自由で、ふっと力を抜いた瞬間の色合いや、何気ないフレーズの終わらせ方に、なんともいえない洒落た味わいがある。

 派手なヴィルトゥオーゾではない。しかし数小節聴いているうちに、

「ああ、この人はこの音楽の言葉を知っているんだ」

と思わせる。

 しかも1959年のステレオ録音。ティッセン=ヴァランタンという幻の名手を知るだけでなく、フォーレのピアノ小品の本当の面白さを知るための一枚でもあります。



1959年ステレオ


Faure: Theme & Variations, Op. 73, etc.
SBT 1215
\3200→\2290
ジュルメーヌ・ティッセン=ヴァランタン

フォーレ:舟歌(全13曲)/主題と変奏嬰ハ短調
ジュルメーヌ・ティッセン=ヴァランタン

モノーラル

 そして、こちらはさらに重要かもしれない。

フォーレの《舟歌》全13曲。

 第1番は1880年代、最後の第13番は1920年代。つまりこの13曲を順番に聴いていくと、若きフォーレから晩年のフォーレまで、40年近い作曲家の変貌を一気にたどることになる。

最初のうちは、水面がきらめき、旋律が歌い、いかにも「舟歌」らしい。

 ところが番号が進むにつれて、音楽は次第に内側へ入っていく。和声はさらに複雑になり、華やかな水面の風景は消え、最後には「舟歌」という題名から想像する世界をはるかに越えた、孤高の音楽へたどり着く。

 そこにティッセン=ヴァランタン。

 この人はフォーレをロマンティックに膨らませすぎない。だからこそ、13曲を通して聴いたときのフォーレ自身の変化がくっきりと浮かび上がってくる。

 そして最後に《主題と変奏》嬰ハ短調。

 これがまたいい。

 フォーレのピアノ作品の中でもひときわ大きな構えを持つ傑作で、《舟歌》13曲を旅してきたあとに聴くと、この作曲家が単なる「優美なフランス音楽の人」ではなかったことを改めて思い知らされる。

 ティッセン=ヴァランタンを1枚だけ、というなら迷うところ。
 しかしフォーレという作曲家そのものを深く聴いてみたいなら、この《舟歌》全集は強烈におすすめしたい。

 





SBT 1520
\3200→\2290
ブリテンとピアーズによる「詩人の恋」
 シューマン:「詩人の恋」op.48
 ヴォルフ:
  「ガニュメート」、「気がかり」、
  「あざけりの歌」、「学生」、「郷愁」、「庭師」、
  「ある婚礼にのぞんで」、「眠れる幼な子イエス」、
  「神を産みたまいし汚れなきおとめよ」、
  「幼な子よ、私をベツレヘムへ連れていって」、
  「どうすれば気が晴れようか」、
  「おいで、恋人よおいで」、「あなたを思うとき」、
  「聖ネーポムクの前夜祭」、「めぐりくる春」
ピーター・ピアーズ(テノール)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)

 録音:1961年3月9日

 ブリテン(1913-1976) と、ブリテンの生涯のパートナーとして知られるテノール歌手ピアーズ(1910-1986) の共演の記録。
 ピアーズとブリテンのシューマンの詩人の恋は、1963年のスタジオ録音がありますが、これはそれより少し前に録音されたもの。63年録音のものに比べて、お互いがよい意味で自由にで表現しています。ブリテンのピアノはロマンそのもの。
 ピアーズの発語も非常に美しく、素晴らしい演奏となっています。ヴォルフは当時イギリスでは非常に評価が低い作曲家でした。ブリテンをもってしても、ヴォルフをプログラムに組み込むことに対しては反対意見があったようですが、それをおして実現された貴重な録音となっています。

 
Max Rostal
SBT 1319
\3200→\2290
マックス・ロスタル

ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 作品82
マックス・ロスタル(Vn)
コリン・ホーズリー(Pf)

 名手ロスタル、面目躍如のイギリス作品集。オーストリア生まれで後にイギリス国籍を得たマックス・ロスタル(1905生まれ)は、ハチャトゥリアンやバルトークの協奏曲をUK初演しイギリスに広めることに大いに貢献したことで知られているが、逆にイギリス音楽を世界に紹介することにも積極的だった。これはその一環ともいえるイギリス作品集。ロスタルは1928年、名教授カール・フレッシュの助手となり、その後イーフラ・ニーマンやアマデウスQのメンバーなど当時の若いヴァイオリニストを指導し、多大な影響を与えた。ソリストとしては、力強いリズムと鋭いアタックに裏打ちされた甘く透明な音色で高く評価された。

モノラル録音


メーカー在庫リストには
すでにない

Schubert: Complete Works for Violin & Piano
SBT2 1468
(2CD)
\5000→\3990
ヨハンナ・マルツィ/

 シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
  ソナチネ(全3曲)
  華麗なるロンド ロ短調D.895
  幻想曲ハ長調D.934
  ソナタ(二重奏曲)イ長調D.574
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ジャン・アントニエッティ(ピアノ)

 これぞシューベルト!と唸りたくなるような至高の名演
 当盤には、EMIとドイツ・グラモフォンに13枚しかレコードを残さなかった彼女の十八番として名高いシューベルトのヴァイオリン作品をすべて収録。終始、凛とした佇まいと美しいボウイングで歌い上げた、これぞシューベルトと唸りたくなるような至高の名演で、シューベルトの書いた一音一音を心を込めて歌い上げる豊かな抒情はすべてのヴァイオリン・ファン必聴です。1枚目のソナチネ3曲ではクライスラー&ラフマニノフやスーク&パネンカとのデュオに匹敵する甘美な歌の数々を、幻想曲などの難曲を実に平明かつ親しみやすく歌い上げた2枚目ではブッシュ、ハイフェッツ、オイストラフにも匹敵する妙技を、それぞれお楽しみください。あらゆるフレーズと音の意味を正確に汲み取り、それを無理なく等身大に歌い上げる、理想のシューベル演奏が聴き手を魅了します。

 録音:1955年9月&11月 MONO

メーカー在庫リストには
すでにない


SBT1044
\3200→\2690
エルネスト・ブール指揮
 ラヴェル:歌劇「子供と魔法」
ナディーン・ソトー、デニス・シャーリー、
ソランジュ・ミシェル、オデット・トゥルバ・ラビエ、
ジョセフ・ペイロン、アンドレ・ヴェシエール、
エルネスト・ブール指揮
フランス国立放送合唱団
フランス国立放送管弦楽団

録音:1948年

 

1948年。
そして《子供と魔法》を愛する人なら、これは避けて通れない歴史的録音。

ラヴェルの《子供と魔法》は不思議な作品である。

子供に壊された家具がしゃべり出し、ティーポットも中国茶碗も時計も火も、そして庭の動物たちまでが次々と歌い始める。

一見すればファンタジー。
ところがラヴェルが書いた音楽は、とんでもなく精緻で、洒落ていて、ときに妖しく、そして最後には胸を締めつけるほど優しい。

その作品を1948年、フランス国立放送のメンバーが録音したのがこの一枚。

指揮はエルネスト・ブール。

後年、現代音楽の名指揮者として名を馳せるブールだが、ここで聴かせるラヴェルの鮮やかなこと!

次から次へと場面が変わるこの作品を、必要以上に重くすることなく、しかし決して軽薄にもせず、フランス語の言葉とオーケストラが一体になって飛び跳ねる。

そして何より、この録音には1948年という時代だからこその魅力がある。

磨き上げられた現代の録音とは違う。
しかし、そのかわりに登場人物たちが本当にそこにいて、ラヴェルの奇妙な世界が目の前で突然動き出したような生々しさがある。

ペンギン・ガイドがこの演奏について、

「ある意味では、この崇高なスコアのディスク上の最高のパフォーマンス」

とまで評したのも興味深い。

録音の古さを乗り越えてなお、後世の数多くの名盤と渡り合ってしまう《子供と魔法》。

しかも――

メーカー在庫リストからは、すでに消えています。

TESTAMENTが残してくれた、フランス音楽録音史の小さな宝物。
手に入るうちにぜひ。


メーカー在庫リストには
すでにない


SBT1493
\3200→\2690
ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)
 (1)ブリテン:ピアノ協奏曲ニ長調作品13
 (2)セイバー:『詩に寄す』
   ブッシュ:『預言者の声』作品41
ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)
ロンドン交響楽団
ベイジル・キャメロン指揮
 録音1946年12月モノラル

ピーター・ピアーズ(テノール)
ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)
 録音1953年9月モノラル

31歳で消えた天才、ノエル・ミュートン=ウッド。

ブリテンのピアノ協奏曲を弾く。

ノエル・ミュートン=ウッド。

もし彼が31歳という若さで世を去っていなかったら、20世紀のピアノ界でどのような存在になっていただろう。

1922年オーストラリア生まれ。幼くして才能を現し、ロンドンの王立音楽院、さらにヨーロッパで研鑽を積んだミュートン=ウッドは、驚異的な技巧と知性を備えたピアニストとして急速に頭角を現した。

しかし1953年、わずか31歳でその生涯を閉じる。

当然、残された録音は多くない。

そんな彼が、ブリテンのピアノ協奏曲を弾いた録音が残されていた。

1946年、ベイジル・キャメロン指揮ロンドン交響楽団との演奏。

ブリテンのピアノ協奏曲自体、現在でも決して録音の多い作品ではない。それを作品誕生からまだ10年も経っていない時代に、同時代を生きた若きミュートン=ウッドが弾いている。

これは単なる「昔の録音」ではない。

作品がまだ現代音楽だった時代のブリテン。

その空気を知ることのできる貴重な記録である。

そして、このディスクにはさらに忘れがたい録音が収められている。

ピーター・ピアーズとミュートン=ウッド。

ブリテンの生涯のパートナーであり、その声を念頭に数々の作品が生み出された名テノール、ピーター・ピアーズ。そのピアーズとミュートン=ウッドが1953年9月に残した歌曲録音である。

それは奇しくも、ミュートン=ウッドが亡くなる直前の時期だった。

華々しいキャリアを目前にしながら、31歳で突然途絶えてしまったピアニスト。

だからといって、その悲劇だけで彼を語りたくはない。

ここには、その短い生涯の最中に彼が実際に鳴らした音がある。







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