
CYP 1609
(2CD)
\6000→\2490 |
ボランス(1963-):管弦楽・室内楽作品集
ヴァイオリン協奏曲《Et derriere moi marchent
les etoiles(そして私の後ろを星々が歩く)》
ネルーダの詩による歌曲集《Tres Sonetos de
Amor》(ソプラノとピアノ)
室内オーケストラのための音楽
リルケによる弦楽四重奏曲《Sur quelques mots
de Rainer Maria Rilke》
ピアノ五重奏《Jeu d’ombres(影の遊び)》
ピアノ三重奏《Trois Tableaux》
|
ミリヤム・コンツェン(vn)
M.シヴィェルチェフスキ指揮
スイス・ロマンド管
J.ロペス=コボス指揮
ローザンヌ室内管
グリュミオー・トリオ
アンサンブル・アンテルコンタンポラン 他 |
ニコラ・ボランス(1963-):
詩と言葉、音と沈黙の関係を探るスイス現代作曲家。
協奏曲から室内楽までを収めた、完成度の高い2枚組ポートレート。演奏陣がすごい。
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CYP 1611
\3000→\2390 |
ヴェロンヌ(1889-1939):子供のためのピアノ作品集
①《Au jardin des betes sauvages》(野生の獣たちの庭で)
動物標題音楽の連作トカゲ、カメ、ワニ、イルカ、クラゲ、ペンギン、カバ…
サン=サーンス的な諧謔より もっと詩的・幻想的
②《Une aventure de Babar》(ババールの冒険)
あの「ぞうのババール」の世界
プーランク《ぞうのババールの物語》よりもかなり早い時期の音楽化
子ども向けの顔をしつつ、実はかなり洗練された和声とリズム
③《Theatre des Marionnettes》(操り人形の劇場)
「昔の舞台」「今日の舞台」という対比
影・動き・身振りを音で描く→ 小さなバレエ音楽のような感覚 |
テレーズ・マレングロー(P) |
ピエール・ヴェロネス(1889-1939):
動物、童話、舞台を題材にしたフランス近代の詩的ピアノ音楽。
印象派の影に隠れた名匠の魅力を伝える、珠玉の小品集。
イーゴリ・ストラヴィンスキーもモーリス・ラヴェルも彼を高く評価していました。
|

CYP 1621
\3000→\1890 |
ダニエル・ブリュメンタール(P)
シューベルト:
楽興の時、「さすらい人」幻想曲、
スケルツォD.593、グラーツ幻想曲 |
ダニエル・ブリュメンタール(P) |
名手ダニエル・ブリュメンタールが描く、硬質で幻想的なシューベルト。
感傷を排したアプローチで、《さすらい人》幻想曲の構造美と孤独を鮮やかに浮かび上がらせる一枚。

ダニエル・ブリュメンタール
1952年ドイツ生まれのピアニスト。パリで学び、ジュリアード音楽院で博士号を取得。リーズ、ブゾーニ、ジュネーヴ、エリザベート王妃国際コンクールなど主要コンクールで上位入賞を果たし、国際的に活躍する。
80枚以上の録音を持ち、構造を重視した知的で透明感のある演奏に定評がある。
現在はブリュッセル王立音楽院教授として後進の指導にも力を注ぐ。
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CYP 1628
\3000→\2390 |
アルブレヒト大公とイザベラ王妃時代(1598-1621)の
北方の作曲家たちによる歌曲と器楽曲-
スザート、ヴィラールト、フィリップス、
ド・ヴェルト、コルネット、マンシクール
他 |
ステファン・ファン・デイク(T)
ミシェル・クステルマンス指揮
ラ・チェトラ・ドルフェオ |
イタリア、スペインが全盛であった16世紀から17世紀にかけて、そこから見る北方、すなわちフランドル以北の作曲家の作品を集めたアンソロジー。
声楽曲だけでなく器楽曲も集めている。 |

CYP 1637
\3000→\2390 |
「ドビュッシーの領分」
フルート、ハープとヴィオラのための作品集-
ドビュッシー、武満徹、ベネット、ムニエ
他 |
トリオ・メディシス |
ドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」と、その影響から生まれた同編成の室内楽作品を集めた洒落たアルバム。
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CYP 1642
\3000→\1890 |
ロベルト・ジョルダーノ/ ピアノリサイタル
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第27番 作品90
ブラームス:4つのバラード 作品10
バラキレフ:ひばり
ボロディン:スケルツォ「修道院にて」
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 作品53 |
ロベルト・ジョルダーノ(P) |
エリザベート国際コンクールのファイナルで頭角をあらわした若きイタリア人ピアニストの瑞々しい感性がここに。録音技術・選曲・ジャケなど付加要素もすばらしい快作!
2003年のエリザベート国際コンクール(いちばん最近のピアノの回、日本では岡本麻子が入賞した)の公開ファイナリスト審査で注目を浴び国際舞台に出てきたロベルトジョルダーノは1981年生まれ、唐辛子料理で有名なイタリアの“つま先”ことカラブリア州出身のピアニスト。まだ23歳という若さですでにイタリアのみならずベルギー、ルーマニアなどでも絶賛を浴びており、ここに早くも待望のデビュー・アルバム登場となった。

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CYP 2622
\3000→\1890 |
ヨハン・シュミット(P)
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲集 |
ヨハン・シュミット(P) |
ピアノ・ソナタ第2番 op.61(1943)は 戦時下に書かれた、内省的で厳しい傑作。
24の前奏曲 op.34(1932-33)は 若きショスタコーヴィチの多彩な性格・皮肉・叙情が凝縮された連作。
「若き実験性(op.34)」+「成熟期の深い影(op.61)」を1枚で聴かせる、非常に筋の通ったプログラム。
派手さよりも作品の本質に迫る、硬派なショスタコーヴィチ・ピアノ・アルバム。
定番名盤の陰に隠れがちだが、内容は非常に充実。
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CYP 4602
\3000→\1890 |
ミッシェル・リサイト - Michel Lysight (1958-)
:
迷宮、時計I&III、3つのクロッキー 他 |
アンサンブル・ヌーヴェル・コンソナンス |
ミッシェル・リサイトはベルギー系カナダ人の現代作曲家。
ブリュッセル王立音楽院で作曲・理論・指揮を学び、各種の作曲賞や国際的な栄誉を受けています。
スティーヴ・ライヒやアルヴォ・ペルトなどの影響を受け、「ニュー・コンソナント(新しい協和音楽)」
と呼ばれる現代音楽潮流の中心人物の一人とされています。また、演奏・録音活動が活発で作品は多数のCDに収録され、教育者として後進の指導にも携わっています。
今回のアルバムは「迷宮(Labyrinthes)」を軸にした複数の短・中編作品集。
旋律や和声の実験性が強く、音響・響きの運動を重視した構成。
演奏は主にベルギー現代音楽の奏者たちで、特有の色彩感/テクスチュア(音の層)を丁寧に聴かせる録音になっています。
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CYP 4604
\3000→\1890 |
ルドゥー(1960-):透明な鏡
D.ボッス(1960-):影の反乱
M.フルゴン:快楽 他 |
ロートル・トリオ(vn/p/tb) |

CYP 4605
\3000→\1890 |
ジャン・マリー・シモニス(1931-):ピアノのための作品集
Notturno Op.33 (1978)
夜想曲(ノットゥルノ) Op.33 (1978年)
Evocations Op.29 (1975)
想起(エヴォカシオン) Op.29 (1975年)
Incantations Op.35 (1980)
呪文(インカンテーション) Op.35 (1980年)
Le secret des images Op.53
イメージの秘密(ル・スクレ・デ・ザジム)
Op.53
Pastourelle Op.28
牧歌(パストゥレル) Op.28
Historiettes Op.24
小さな物語(イストリエット) Op.24 |
テレーズ・マラングロ(P) |
ジャン・マリー・シモニス(1931- )は、ブリュッセル王立音楽院で数々の賞を受けたベルギーの作曲家。ローマ賞をはじめとする主要な作曲賞を受賞し、さらにその創作活動全体に対して
SABAM賞 が授与されるなど、国内外で高い評価を受けてきた。
ヴァイオリンと管弦楽のための《カンティレーヌ》は、1985年のエリザベート王妃国際音楽コンクール最終ラウンドの課題協奏曲として演奏され、その名を広く知らしめた。これに先立ち、1975年には《エヴォカシオン》、1978年には《ノットゥルノ》が同コンクール準決勝の課題曲に選ばれている。
ブリュッセル王立音楽アカデミーの名誉教授を務め、クイーン・エリザベート音楽礼拝堂でも後進の指導にあたった。1985年よりベルギー王立アカデミー会員。交響曲、声楽、器楽作品など幅広い分野にわたり創作を行い、作品の多くが出版・録音されている。
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CYP 4606
\3000→\2490 |
ヴェルレーヌ、または言語の音楽-
ジェラール(1962-)、ジェフスキ(1938-)、
シェル(1944-)、エヴラール(1967-)他の作品 |
アンサンブル・カデレイス |
詩人 ポール・ヴェルレーヌ の詩に基づく、あるいはヴェルレーヌの世界観に触発された音楽を収録したコンピレーション盤です。
歌あり、器楽あり、現代音楽あり、声楽付き作品ありなど、詩と音楽の交差点をテーマにしたアルバム構成になっています。
アンサンブル・カデレイスは女声、フルート、チェロ、パーカッション(ドラム)、ピアノから成るベルギーのアンサンブル
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CYP 4612
\3000→\1890 |
ベノワ・メルニエ(1964-):
ミサ「優しき王キリスト」、オルガンのためのインヴェンシオン |
オリヴィエ・オプドベーク指揮
ナミュール室内合唱団
聖ミハエル合唱団
ブノワ・ムニエ(org) |
ベノワ・メルニエは1964年にブリュッセルで生まれた作曲家・オルガニスト。リエージュ音楽院で音楽理論の教授も務めており、また、これまで録音した作品や演奏で数々のレコード賞を受賞している。このアルバムはミサ曲と自作自演のオルガン作品を収録。
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CYP 4614
\3000→\2390 |
デニス・プッスール(1958-):
クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための「未来の沈黙」 |
エボニー・トリオ |
ベルギーの作曲家デニス・プスールの作品を、ピアノ、ヴァイオリンとクラリネットのエボニートリオが演奏したアルバム。
デニス・プスールは、ベルギーの現代音楽作曲家であり、ピアノ奏者。舞台作品やバレエ、映画音楽など幅広い分野で活躍。
父アンリ・プッスールの影響を受けながら、ロック・ジャズ・クラシックを横断し、歴史的基盤と創造性を結びつけた作品を追求してきた多才なアーティストです。
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CYP 4615
\3000→\2390 |
「フルートの世紀」
20世紀ベルギーのフルート音楽-
ヨンゲン:緩やかな舞曲/
ユージン・グーセンス:3つの絵画
レオン・ステッケ:夜想曲 作品5、スケルツォ・カプリチオーソ
作品19
マルセル・プート:伝説曲/
ジャック・ルデュック:フルート・ソナタ
ハオ・フー・ツァン:二人のための劇場 |
ドニ=ピエール・ギュスタン(fl)
カルメン=エレナ・ロタル(p) |
ベルギーの著名な画家・彫刻家、リック・ウーテルスの代表作「フルート吹き」に因んで、20世紀のフルート作品を集めたアルバム。
演奏しているグスタンはベルギー国立管弦楽団の主席を務める若き名手。
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CYP 4618
(2CD)
\6000→\2990 |
ジャック・ルデュク(1932-):ピアノのための作品全集
(二台ピアノとハープのための作品を含む) |
オリヴィエ・ド・スピーヘレイル(P)
フランセット・バルトロメ(hp)
デュオ・ヂュルオグル=デミリツ&マルテンス |
ベルギーの伝統主義の作曲家、ジャック・ルデュック(1932年生まれ)の作品集。
ピアノ作品をはじめ、室内楽・声楽・電子音楽まで多彩な創作を展開した。抽象性と音響美を追求した作風で知られ、本アルバムはそのピアノ作品集として秀逸な内容を揃えている。
ジャック・ルデュック は、ブリュッセル王立音楽院で音楽学と作曲を学び、1961年にローマ賞を受賞したベルギーの作曲家。
交響曲、協奏曲、室内楽など80曲以上を残し、1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでは自作のピアノ協奏曲が演奏された。
教育者・音楽行政家としても重きを成し、王立音楽院やエリザベート王妃音楽礼拝堂の要職、SABAM会長などを歴任。2016年没。作風は古典的基盤に立ちながら前衛に偏らず、明確な形式感と豊かなリズム感、多調的な語法を特徴とする。
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CYP 4620
\3000→\2390 |
ジャクリーヌ・フォンティン(1930-):室内楽作品集
ソプラノとチェロのためのPro
& Antiverb
(e)
Mime 2 「無言劇(パントマイム)第2番」
Climats 「気候/情景(全6曲)」
Galgenlieder 「絞首台の歌(全7曲)」
Le gong 「ゴング」
Mosaiques 「モザイク」
Musica a quattro 「四重奏のための音楽」 |
エルス・クロマン(S)
エミール・カントル(va)
ジャン=ミシェル・シャリエ
フィリップ・テルスレール(P) 他 |
ジャクリーヌ・フォンティンは1930年にアントワープで生まれたベルギーの女流作曲家。わずか6歳の時にそのピアノの才能をヨンゲンによって見出された。14歳の時に作曲家になる事を決意し、パリでマックス・ドイッチュに師事して最新の音楽理論を学ぶほか、ウィーンでスワロフスキーの指揮法のクラスにも参加した。当ディスクには1964年から1994年までに書かれた7作品が収録されているが、その作品はいずれも短い警句風のもので、ポスト・ヴェーベルン時代の古きよき(?)ヨーロッパの伝統を感じさせるもの。なお、このアルバムは当録音後に不慮の交通事故で死亡したヴァイオリニストのシャルル=アンドレ・リナールに捧げられている。

ジャクリーヌ・フォンティン――20世紀後半から現代にかけて、ベルギーが世界に誇る作曲家のひとりです。1930年アントワープ生まれの彼女は、伝統への敬意と大胆な創造力を兼ね備えた音楽を生涯にわたって追求し、室内楽からオーケストラ作品まで幅広いレパートリーを残しました。
フォンティンの音楽は、繊細な色彩感と強烈な表現力を併せ持ち、楽器同士の対話が生き生きと展開するアンサンブル作品には、聴く者の心を真っ直ぐに揺さぶる力があります。比類なき構造感と詩的な感受性は、彼女が現代音楽の中で独自の普遍性を築いてきた証です。女性作曲家として、厳しい時代に自らの声を確立した彼女の音楽は、鮮烈で豊かな音響体験そのものと言えます。
この室内楽作品集は、フォンティンの情熱と知性、そして深い感性の結晶。一音一音が息づき、響きが心を震わせる一枚です。
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CYP 4622
\3000→\2390 |
タクシャシラー
ジャン=ピエール・プヴィオン(Cl、S&BsCl、タラゴット)
-無伴奏クラリネットのための作品集
ジャン=ルイ・ロベール(1948-79):
タクシャシラー(ソプラノclのための)
ジャン=ピエール・プヴィオン(1945-):
タラ・イラ(2本のclのための)
テクメッサ(タラゴットのための)
ヤラ(ソプラノclとグラスのための)
ミシェル・フルゴン(1968-):
暗殺されたカルロ(バスclのための)
ボードアン・ド・ジャエル(1962-):
1つの音(ソプラノclのための)
クロード・ルドゥー(1960-):
ドルフィン・トリビュート
(バスclとエレクトロニクスのための)
パトリック・ランファン(1945-):
デュオクト(様々なclとテープのための) |
ジャン=ピエール・プヴィオン
(Cl、S&BsCl、タラゴット) |
クラリネット1本がもつ無限の可能性をあざやかに印象づける。その至芸に脱帽、ワーグナーも使った珍楽器タラゴットの響きも必聴!静寂・喧騒・神秘・空間性--どこまでも飽きない1枚。
ベルギーのワロン歌劇場で首席奏者をつとめたのち、現代音楽シーンを中心に活躍しているジャン=ピエール・プヴィオンが、さまざまなクラリネットを手に、無伴奏での可能性をどこまでも追究してゆくアルバム。
使用楽器はさまざまで、ソプラノ・クラリネットの軽妙さ、バス・クラリネットの深い呼吸、ワーグナーが「トリスタンとイゾルデ」初演時に使用した管楽器タラゴット(現在ではルーマニアの民俗音楽でよく使われる)の玄妙かつ豊かな響き...とプヴィオンの楽器に対するこだわり(彼はヘレヴェッヘ指揮下でピリオド式のバセットホルンも吹いている)は相当なもの。
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CYP 4623
\3000→\1890 |
-静寂の野-
ボッス:室内楽作品集
ドニ・ボッス(1960-)
1. 放火恐怖症 (ピアノ三重奏のための)
2. ジュリー=アンヌ・ドロムへの手紙
(無伴奏ヴァイオリンのための)
3. 愛想よき人々(ピアノのための)
4. 綱渡り芸人(無伴奏チェロのための) |
トリオ・フィボナッチ
(ジュリア=アンヌ・ドロム(Vn)
ガブリエル・プリン(Vc)
アンドレ・リスティッチ(P)) |
ボルドー近辺の出身で、ダルムシュタットやサントル・アカント講習会などを経てベルギーに渡り、リエージュでフレデリック・ジェフスキに師事した作曲家ドニ・ボッスの端的な室内楽作品集。
ルイージ・ノーノやヘルムート・ラッヘンマンといった大立者たちとも交流がありつつも、理念的ではなく、ちゃんと手触りのある(つまり、聴きやすい)作品を仕上げてくる作曲家のようで、音響と同じくらい静寂(つまり休止・休符)の扱いにも心を配っているという。ここではフランス語圏カナダを中心に活躍する若い実力派集団トリオ・フィボナッチとの交わりの中で生まれた作品群を、当のトリオの面々による演奏で聴くことができる。
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CYP4624
\3000→\2390 |
「アン・ディー・ナハト(夜に)」
-ベノワ・メルニエ(ブノワ・メルニエ)最新作品集
ブノワ・メルニエ(1964-)
1. 夜に (ノヴァーリスの詩による)
-ソプラノと管弦楽のための (2002)
2. ピアノ・トリオ (2003)
3. ウィリアム・ブレイクの詩による歌曲集
-ソプラノと13楽器のための (1992-94) |
1) ロール・デルカンプ(S)
パトリック・ダヴァン指揮
リエージュ・フィルハーモニー管
2) トリオ・フィボナッチ
3) カルメン・フッギス(S)
ペーター・ルンデル指揮
アンサンブル・モデルン |
静謐な合唱とオルガンがネオ=ルネサンス的世界を醸し出す「世界の救世主キリストのミサ」(CYP4612)、ラモーへのオマージュのような表題作品ほか多様な編成の作品を集めた「ソローニュの愚者」(CYP4613)に続く、Cypres3作目となるメルニエ作品集。今回は前/初期ロマン派の詩にもとづく2編の声楽作品とあわせ、シューマンのトリオにインスパイアされたという「ピアノトリオ」を収録。
ノヴァーリス、シューマン、ウィリアム・ブレイク…と“ロマン派世界の現代的再解釈”という一環したテーマが垣間見える。ベルギー新世代の代表者のひとりメルニエ(1968年生まれ)は、“ポスト・セリー以降”を生き抜いて独自の作風を見出したタイプの作曲家。
プスール、フォクルール、ブスマンスといった上の世代のベルギー人作曲家たちの薫陶を受け、オルガニストとしてルネサンスから現代まで幅広い作品を演奏しており、世代的にもちょうど“ベルギーのエスケシュ”といったところか。
聴き手を拒否せず、しかも自らの芸術をありありと印象づけてみせる雄弁な語り口は今回も健在だ。
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CYP 5602
\3000→\1890 |
エーリング(1961-)&テル・スヒプホルスト(1956-):
室内楽作品集
1. Prae-Senz
2. Foxfire Eins
3. Sexton A. |
イクトゥス・アンサンブル |
テリー・ライリーの《インC》のライヴ録音(CYP
5601)を出した現代音楽専門アンサンブルIctusのCD。全て2人のドイツ人作曲家の共同作品。1.はベルント・アロイス・ツィンマーマンに捧げられた作品。2.はアメリカで問題になっている死を招く3原料の一つをあらわしたもの。3.はアメリカの詩人アン・セクストン(1928-1974)にインスパイアーされて作られた作品。どれも社会性が強い作品。
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CYP 5613
\3000→\2390 |
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」
シューマン:弦楽四重奏曲第1番
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 |
ロザムンデ四重奏団 |
弦楽四重奏というジャンルの「進化」を一晩で体験できる名プログラム。
古典の完成形であるハイドン、内面の葛藤を音に刻んだシューマン、そして感情の生々しさを極限まで突き詰めたヤナーチェク。三者三様の世界が、一本の太い流れとしてつながる構成が見事です。
ロザムンデ四重奏団は、造形の明晰さと情感の深さを両立させ、特にヤナーチェクでは言葉にならない「心の手紙」を切実に描き出します。
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CYP 7507
\3000→\1890 |
ベルギー・オルガン音楽の4世紀-
コルネット、ケルクホーフェン、レメンス、
ロレ、フランク、ヒュイブレヒト、ヴェルダン |
ジャン・フェラール(org) |
17世紀から20世紀にいたるベルギーの作曲家7人のオルガン音楽作品を集大成したアルバム。
オルガニストのフェラールはこの録音で、ブリュッセル大聖堂のグレンツィング・オルガンを使用している。
ベルギーは古くから教会音楽と結びついたオルガン文化が根付き、独自の音響美と技巧を育んできた国です。このアルバムは、そんなベルギーのオルガン音楽を「時代の流れ」として聴ける贅沢な1枚。ジャン・フェラールの演奏は、荘厳さと詩情を兼ね備え、パイプオルガンが持つ空間の響き・空気感・祈りのような深みを余すところなく引き出しています。
古典派の構築美からロマン派の豊かな色彩、近代的な実験性まで、曲ごとの個性が鮮やかに浮かび上がる構成。オルガンの世界を初めて聴く方にも、愛好家にも訴える
音響体験としての傑作 です。
Peeter Cornet(約1570頃-1633)
17世紀初頭のフランダースの作曲家・オルガニスト。鍵盤音楽に優れた作品を残す。
Abraham van den Kerckhoven(約1618-約1701)
ブリュッセルで活躍したフランドルのオルガニスト兼作曲家。前奏曲・フーガ・幻想曲などを多数残す。
Jacques-Nicolas Lemmens(1823-1881)
ベルギーを代表する19世紀のオルガン作曲家・教育者。オルガン音楽界に大きな影響を与えた。
Cesar Franck(1822-1890)
ベルギー生まれでフランスを拠点に活躍した作曲家。オルガン作品はロマン派を代表する名曲。
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CYP 7606
\3000→\2390 |
ジャン=ルイ・ロベール(1948-79):
管弦楽のためのアクヮティリス、
金管五重奏のためのリトイードVIII、
ピアノと二人の打楽器奏者のためのドミノ |
ピエール・バルトロメー(P)指揮
リエージュ・フィルハーモニー管
ジョルジュ=エリ・オクトール
フィリップ・ヘル(perc) |
ベルギー現代音楽の奥行きをまるごと体感できる挑戦的なアルバム!
作曲家 Jean-Louis Robert(1948-1979) は、短い生涯ながら、独自の音楽語法を追求したベルギーの稀有な存在でした。
この盤に収められた3作品 Aquatilis、Lithoide
VIII、Domino は、オーケストラ・室内楽・鍵盤+打楽器という異なる編成を通じて、響きの可能性を大胆に探る音楽の探検です。
躍動するリズム、色彩豊かなテクスチュア、そして現代音楽ならではの造形感。
どの曲も「聴く者の感覚を刺激し、マインドを解放する」ようなエネルギーに満ちています。指揮のピエール・バルトロメーとリエージュフィルハーモニー管の感性の一致が、音楽の輪郭をさらに鮮烈に描き出しているのも特筆すべき聴きどころ。
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CYP 7607
\3000→\2390 |
アンドレ・スーリ(1899-1970):管弦楽作品集-
交響楽(symphonies)、
映像を商う人、
フランス・ルネサンス舞曲集 |
パトリック・バトン指揮
リエージュ・フィルハーモニー管 他 |
ベルギー20世紀音楽の“影の巨人” アンドレ・スーリの、オーケストラ(+声楽入り大作も含む)をまとめて聴ける1枚。
スーリの音楽は、前衛の冷たさではなく、色彩とリズムと物語性でぐいぐい引っ張っていく。ルネサンス舞曲集の躍動で耳を掴み、そこから《映像を商う人》の巨大なドラマへ――まるで音が次々と場面転換していくようなスケール感。
そしてそれらを支えるのが、リエージュ・フィルとバトンの切れ味。
「知られざるベルギーの宝」を、真正面から“聴ける作品”として提示した快演です。
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CYP 9602
\3000→\2390 |
スティーヴン・サルターズ/バリトン・リサイタル-
ラヴェル、ブラームス、シューマン、
R.シュトラウス、デュパルク、黒人霊歌
他
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スティーヴン・サルターズ(Br)
シェーラ・キッブ(P) |
魂の声が、詩をそのまま紡ぎ出す。歌曲リサイタルの真髄。
ステファン・ソルターズは、ただ“歌う”のではなく、詩語のひびきと感情をそのまま声に転写するかのような表現力を持つバリトンです。
このリサイタル盤は、ドイツ・フランス・英語歌曲が絶妙なバランスで並び、各国の詩世界を違う色で照らし出します。
ピアノの繊細な伴奏との対話は、まるで 声楽と鍵盤が共に呼吸しているよう。
「歌と詩と音楽の三位一体」を求める方にこそ、深く刺さる名リサイタル。
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CYP 9609
\3000→\1890 |
アシュケナージの甥
ヴラディーミル・スヴェルドロフ(P)
ショパン:
ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲、バラード第1番、
夜想曲第8&13番、マズルカ第25&49番、
前奏曲(遺作)、練習曲第1番 |
ヴラディーミル・スヴェルドロフ(P) |
ウラジーミル・スヴェルドロフ-アシュケナージ(1976年生まれ)は、ロシア出身のピアニストであり作曲家です。音楽家の家系に生まれ、祖父はソ連時代の著名なピアニスト/作曲家ダヴィッド・アシュケナージ、叔父は世界的巨匠のウラディーミル・アシュケナージ
という血筋を受け継いでいます。
幼少よりモスクワ音楽学校で研鑽を積み、14歳でモスクワ市ピアノコンクール優勝。ドイツや国際コンクールでも上位入賞を果たし、1999年のエリザベート王妃国際コンクールでは6位入賞という快挙を成し遂げ、欧米・アジアの主要ホールで活躍しました。
近年は、自らの作品を演奏する“演奏家であると同時に作曲家”としての活動を強化。2009年にはパリで自作曲を披露して喝采を浴び、以降オリジナル作品を多数発表しています。ピアノだけでなく室内楽・協奏曲・映画音楽など幅広い創作を行い、世界各地の演奏家たちにも作品が取り上げられています。
その演奏は、鮮烈なコントラストと深い情緒が同居する独創性が特徴で、古典的な表現を超えた新たな感性として注目されています。
なかなか華があります。
https://youtu.be/OH_c20ssUG8-si=cS4Kb2etaEvrg7lK

ウラジーミル・スヴェルドロフ・アシュケナージと演出家アレクセイ・ココリンによるピアノ・スリラー短編映画。
5分くらいでなかなか面白いので観てしまいます。
https://youtu.be/sYQQRswXsO8-si=-tvhZtzMbSFmwrPO

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CYP 9615
\3000→\1890 |
「トランスアトランティック」(大西洋横断)
欧&米のヴァイオリン音楽-
モーリス・ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタ
ヴィクター・スタインハルト(1943-2021):タンゴ
アンリ・ヴィユータン(1820-1881):ヤンキー・ドゥードゥル(アメリカ民謡による小品)
デイヴ・グルーシン(1934- ):セントラル・パークのタンゴ
ロバート・ラッセル・ベネット(1894-1981):《ヘキサポーダ(六脚類)》より
7. ガット=バケツ・ガス
8. ジェーンが髪を揺らす
9. ベティとハロルドは目を閉じる
10. ジム・ジャイヴズ
11. 夜明け前の日曜日まで
アストル・ピアソラ(1921-1992)(ソフィア・グバイドゥリナ編曲):12.
ル・グラン・タンゴ |
ニン・カム(Vn)
キャロル・プレスランド(P)
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ニン・カムは数々の国際コンクールで入賞している新進のヴァイオリニスト。
ラヴェルに代表されるフランス的な透明感と色彩美が際立ちます。音は軽やかで、細部まで磨き抜かれ、和声の移ろいそのものが絵画のように立ち上がる。とりわけ弱音の扱いとフレージングの自然さは、聴き手を一気にフランス音楽の空気へと引き込みます。
ヴュータンに象徴されるロマン派的な濃密さ。旋律は雄弁さを増し、ヴァイオリンは歌い、時に叫び、時に内省する。ここでは技巧の誇示ではなく、音楽そのものの語り口が前面に出てくるのが印象的です。
そしてこのアルバムの肝は、Victor Steinhardt、Dave
Grusin、Robert Russell Bennett――この3人の存在にあります。
ヴィクター・スタインハルトはアメリカの音楽家。UCLAで作曲を学び、演奏と創作、そして教育を通じて多くの後進を育成。オレゴン大学教授として後進の音楽教育に尽力し、ソロ・室内楽・フェスティバル出演など幅広い活動を貫いた人物でした。
デイヴ・グルーシンは、映画音楽とジャズ・フュージョンの分野で卓越した業績を残した偉人。
20世紀アメリカ音楽を“洗練された芸術”へ押し上げた存在。感情に直結する旋律美と、都会的な和声感覚――この盤に漂う“アメリカの匂い”の正体は、まさに彼です。
ロバート・ラッセル・ベネットは、ブロードウェイ・ミュージカルのオーケストレーターとして知られます。彼は20世紀のアメリカ音楽劇のサウンドを確立した重要人物。彼の名があるだけで、このアルバムが「軽いクロスオーバーではない」ことがはっきり分かります。
これは単なる名曲集ではありません。
ヨーロッパ音楽がアメリカでどう変容し、成熟し、芸術として結晶したか――その過程を、音で体験するアルバムです。
「Transatlantic(大西洋横断)」というタイトルどおり、洗練と情熱、構築美と即興性が対岸同士で呼応し合う――そんな音楽の往復運動を、自然な流れで体験できる一枚です。
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