GALLO 1400
\2500→\1990 |
「金管五重奏、境界を越えて」
(1)J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041より
第1楽章(ブラス五重奏編曲版;ミシェル・トレイユ)
(2)クリストフ・ストゥルゼネガー(1976-):
トリプティーク(女声アンサンブルと金管五重奏のための)
(3)アラダイス・マロン(1965-):
スナップ(パンフルートと金管五重奏のための)
(4)ルードヴィヒ・ニューロウ(1983-):ガーディアン・エンジェルズ
(5)エリック・シュミット(1907-1998):
協奏曲(オルガンと金管五重奏のための)
(6)ジャン=フランソワ・ミシェル(1957-):
ベルエポックの3つのパステル画 |
ジュネーヴ金管五重奏団:
【サミュエル・ガイル(Trp)、
リオネル・ワルター(Trp)、
クリストフ・ストゥルゼネガー(Hr)、
ダヴィッド・レイ(Trb)、
エリック・レイ(Tuba)】
(2)アンサンブル・ポリュヒュムニア
(3)ミシェル・ティラボスコ(パンフルート)
(5)ヴァンサン・テヴェナ(Org)
録音:2011-2012年
|
バッハの協奏曲から女声合唱、パンフルート、オルガンまで、金管五重奏が次々と別の顔を見せる一枚。五本の金管だけで完結せず、異なる音色を迎え入れるたびに編成そのものがドラマになります。ジュネーヴ金管五重奏団の好奇心が詰まった、じつにGALLOらしい冒険盤です。
|
|
「ハープ・デュオ」
カロリーヌ・シャリエール:魔法の森
ジョン・トーマス:北の思い出
ピエール・ダルヴィマーレ:二重奏
ドビュッシー:2台のハープのための小組曲
ウィリアム・ブランク:シェ・イン |
ジュネヴィエーヴ・シェヴァリエ(Hrp)
クリスティーネ・フライシュマン(Hrp) |
二台のハープというだけで音のきらめきは二倍。しかし本盤の魅力は豪華さよりも、二人が互いの余韻へそっと次の音を重ねてゆく親密な会話にあります。ドビュッシーの繊細な色彩からジョン・トーマスのロマンまで、耳の前に透明な森が立ち上がるようなアルバムです。
|
|
「リスト:ピアノ作品集」
ナイチンゲールS.250-1/
巡礼の年第2年~ペトラルカのソネットS.161-6/
愛の夢第3番S.541-3/2つの演奏会用練習曲~森のざわめきS.145-1/
2つの伝説~波の上を渡るパオラの聖フランチェスコS.175-2/
巡礼の年第3年~エステ荘の噴水S.163-4/
コンソラシヨン~レント・プラシードS.172-3/
2つの伝説~小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコS.175-1/
暗い雲S.199/夢の中にS.207 |
リュドミラ・ギルマン(Pf) |
《愛の夢》の甘美さだけで終わらず、《波の上を渡る聖フランチェスコ》や《暗い雲》まで収め、リストの光と影を一望する選曲が見事。リュドミラ・ギルマンが、華麗な技巧を見せる曲と静かに内面へ沈む曲を交互に置き、ひとつの長い精神の旅として聴かせます。
|
|
「ジャン=フランソワ・ツビンデン作品集」
(1)3つの前奏曲Op.4(1944/46)
(2)ジャズ・ソナチネOp.11(1949/50)
(3)コンチェルト・ダ・カメラOp.16(1950/51)~
ピアノと弦楽のための
(4)4つのソリチュードOp.17(1951)
(5)未熟なプラム~3つのスイスの映像Op.65(1975)より
(6)G.E.R.B.E.Rの名前による瞑想Op.90(1998)
(7)ジャジフィック59-16 Op.28(1958)~ジャズ・グループと弦楽のための
(8)ジブラルタル協奏曲(1959)~ピアノとファンファーレのための |
ジュリアン=フランソワ・ツビンデン(Pf)
(3)ヴィクトル・デザルツェンス(指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
(8)ジャン=マリー・オーベルソン(指揮)
スイス・ロマンド放送弦楽オーケストラと
軽音楽アンサンブル
(9)ロジェ・ヴォレ(指揮)
ロマンド金管アンサンブル
録音:
(1)1951年2/28、(2)1951年7/31、
(3)1962年9/2、(4)1951年7/9、
(5)1975年11/10、(6)1998年6/17、
(7)1967年3/10、(8)1959年11/29 |
クラシックとジャズを自在に行き来したツビンデンの素顔を、本人のピアノでたどる貴重な自画像。1951年から1998年まで半世紀近い録音が並び、若き日の《ジャズ・ソナチネ》から晩年の瞑想まで作風の変化が手に取るようです。デザルツェンスやオーベルソンの名も見逃せません。
|
|
「ファゴットによるバッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ」
(1)ヴィヴァルディ:「四季」から『冬』より第2楽章(ファゴット編)
(2)J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲ニ短調 BWV1056(ファゴット編)
(3)J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲ト長調BWV1055(ファゴット編)
(4)J.S.バッハ:ライプツィヒ・コラール
『いざ来ませ、異邦人の救い主』BWV659(ファゴット編)
(5)ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲変ロ長調「夜」RV501
(6)ヘンデル:私を泣かせてください(ファゴット編)
(7)ヘンデル:『ジュリアス・シーザー』よりアリア(ファゴット編) |
キム・ウォーカー(ファゴット)
アイアンウッド・アンサンブル
録音:2012年、スイス |
ファゴットを低音の脇役から解放し、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディの旋律を主役としてたっぷり歌わせた一枚。《冬》のラルゴや《私を泣かせてください》では、少しくぐもった温かな声が人間の歌以上に胸へ迫ります。編曲物の楽しさと本格的な協奏曲の聴き応えを両立した好企画です。
|
|
「グリュイエール城の音楽と自然」
リスト:旅人のアルバム第2部「アルプスの旋律の花々」から
第4、7、8曲
ファニー・ヒュンターヴァーデル:序奏、変奏曲とロンド
パウル・ハーネマン:湖は風の愛撫で輝くOp.20
ハンス・フーバー:6つの小品「夜の歌」Op.22~第1、2、3、5曲
シャルル・ザミュエル・ボヴィ=リスベルク:5月の思考Op.46-1
カロリーヌ・ボワシエ=ブティーニ:
アリア「私の親愛なる子供たちを眠らせる」による変奏曲
アドルフ・ルートハルト:「夏の牧歌」~第1、4、6曲
ヴィンセント・アドラー:聖グラティエンの一泊Op.22~牧歌
ヨアヒム・ラフ:レントラーOp.162-3 |
アダルベルト・マリア・リーヴァ
(Pf;グリュイエール城の
ブラショス=リスト社歴史的ピアノ) |
グリュイエール城に置かれた歴史的ブラショス=リスト・ピアノで、アルプスや湖、夜、夏を描いたスイスゆかりの小品を聴く――これ以上ないほど土地の記憶に満ちた録音です。華やかな名曲集とはひと味違い、古い城の窓から景色を眺めるように、音楽と風景が静かに重なります。
|
|
「謎めく音の劇場-コーネル《メアリーの絶頂の伝説》」
クラウス・コーネル:メアリーの絶頂の伝説 |
マルク・キソツィー(指揮)
チューリヒ音楽大学管弦楽団
アンドレアス・ツィンチェラ(Cb)
イェレナ・オチッチ(Vc)
フェデリコ・ロヴァト(Pf)
マルク・キソツィー(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団 |
題名からしてただならぬ《メアリーの絶頂の伝説》。コントラバス、チェロ、ピアノを交え、二つのオーケストラが関わる大がかりな音の劇場です。既成の名曲では得られない、次に何が起こるか分からない感覚こそ現代作品の醍醐味。未知の物語へ飛び込んでみたい方に薦めたい異色盤です。
|
|
「《ドゥムキー》と現代スイスの対話」
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番Op.90,B.166「ドゥムキー」
アルフレド・フェルダー:セカンド・アテンション |
トリオ・アルテミス:
【カティア・ヘス(Vn)
ベッティナ・マッハー(Vc)
フェリシタス・シュトラック(Pf)】 |
哀歌と舞曲がめまぐるしく交替するドヴォルザークの《ドゥムキー》に、アルフレド・フェルダーの《セカンド・アテンション》を組み合わせた刺激的な一枚。懐かしさに満ちた名作を聴いたあと、現代の耳で同じ三重奏という器を見つめ直す構成が巧みです。トリオ・アルテミスの表情の切り替えにも注目。
|
|
「偉大なハーピストの作曲」
ミハイル・ムチェデロフ:パガニーニの主題による変奏曲
マルセル・トゥルニエ:演奏会用練習曲「朝に」、3楽章のソナチネ
マルセル・グランジャニー:ハイドンの主題による幻想曲
フェリックス・ゴドフロワ:演奏会用練習曲、ヴェニスの謝肉祭 |
アンヌ・バッサン(Hrp) |
名ハーピストたちが自らの楽器の可能性を知り尽くしたうえで書いた作品ばかり。パガニーニ変奏曲、《ヴェニスの謝肉祭》、演奏会用練習曲と、優雅な姿の裏側で火花を散らす技巧が続きます。ハープを夢見るような伴奏楽器と思っている方ほど、その敏捷さと大胆さに驚かされるでしょう。
|
|
「過去のサウンドの探求」
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調Op.13
スメタナ:わが祖国より
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56
ブロッホ:アブダ・ア・ヨム・キプル・メロディ神の礼拝
ウィリアム・ペリー:公園のナイチンゲール |
デュオ・アルベク:
【アンブラ・アルベク(Vn、Va)
フィオナ・アルベク(Pf)】 |
グリーグ、スメタナ、ヤナーチェク、バルトーク、ブロッホ――土地の言葉を強く宿した音楽を並べ、「過去の響き」を一色に塗らず掘り起こした選曲です。ヴァイオリンとヴィオラを持ち替えるアンブラ・アルベクとピアノのフィオナが、姉妹ならではの呼吸で記憶の層をたどります。
|
|
「オルガンによる幻想交響曲」
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14(オルガン版) |
イヴ・レシュスタイナー(Org) |
巨大オーケストラの代名詞ともいえる《幻想交響曲》を、たった一台のオルガンで聴く驚き。鐘、低弦、木管、金管、狂乱する終楽章まで、イヴ・レシュスタイナーが鍵盤とストップを駆使して巨大な建築へ組み直します。編曲版というより、ベルリオーズの音響設計を内部から透視するような体験です。
|
|
「朝と夕方」~メル・ボニ:フルートとピアノのための作品全集
(1)ヴォドワのアリアOp.posth.108/(2)輝くフルートOp.117/
(3)アンダンテとアレグロOp.133/(4)東洋組曲Op.48/
(5)部屋Op.posth.189/(6)フルート・ソナタ ハ短調Op.64/
(7)スケルツォ(フィナーレ)Op.posth.187/(8)朝と夕方Op.76 |
ファビアンヌ・スルサー(Fl)
アン・マリー・エーレン(Pf)
(4)(8)マティアス・ヴァルペン(Vc) |
近年再評価が進むメル・ボニのフルート作品を一枚で見渡せる全集。《東洋組曲》の色彩、ハ短調ソナタの本格的な構成、《朝と夕方》の詩情と、彼女を単なるサロン作曲家では片づけられない多面性が鮮やかに現れます。フルートの清らかさの奥に、芯の強いロマンが息づく音楽です。
|
|
「カロリーヌ・ボワシエ=ブティーニ(1786-1836):ピアノ作品集」
ピアノ・ソナタ第1番、第2番
スコットランドのバラード
「アルディバロックのロイズ・ワイフ」による奇想曲
ソナチネ第1番「メレ・ヴァレリエ・ボワシエに捧ぐ」
2つのラングドック民謡による変奏曲
ボヘミアのアリアによる奇想曲と変奏曲 |
エドアルド・トリビアネッリ(ピアノフォルテ) |
19世紀初頭に活躍したカロリーヌ・ボワシエ=ブティーニのピアノ世界を、ピアノフォルテで蘇らせた貴重盤。二つのソナタには古典派の均整と初期ロマン派の自由が同居し、各地の民謡を用いた変奏曲には旺盛な好奇心が光ります。「知られざる女性作曲家」という枠を越えて楽しめる充実作です。
|
|
「おおマリア、親愛なるバラよ」
ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:
4声のソナタ、「私の心」、「生じます」
ジョヴァンニ・バティスタ・リッチオ:「すべての喜び」
ピエトロ・ラッピ:「フェデリカの時の歌」
クラウディオ・モンテヴェルディ:サルヴェ・レジナ
ビアッジョ・マリーニ:4声のソプラノのためのカンツォン第1番
フランチェスカ・カッチーニ:「マリア、ドルチェ・マリア」
サラモネ・ロッシ:ソナタ・ソプラ・ラ・ベルガマスカ
アレッサンドロ・グランディ:「おお何と美しい」、サルヴェ・レジナ
アンドレア・ファルコニエロ:シャコンヌ |
レグラ・コンラド(S)
イル・デシデリオ |
17世紀イタリアの聖母への祈りを中心に、モンテヴェルディ、カッチーニ、ロッシ、マリーニらの声楽と器楽を交互に配置。静かな信仰の歌の間からカンツォンやシャコンヌが立ち上がり、教会と街角が地続きだった時代の空気を伝えます。レグラ・コンラドの声が古楽器の光の中に美しく浮かびます。
|
|
「バッハ・イン・ブラジル」
ネイ・ロサウロ:マリンバ協奏曲第1番、ブラジル幻想曲
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番~アリア
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲第1番ニ短調BWV 1052
(マリンバとオルガン版) |
正木叔子(オルガン)
マヌエル・ロイエンベルガー(マリンバ) |
マリンバとオルガンでバッハ、ヴィラ=ロボス、ロサウロを結ぶ大胆な発想。木の温かな打音とパイプオルガンの長い呼吸が意外なほど自然に溶け合い、BWV1052は輪郭のくっきりした新しい協奏曲へ変貌します。ブラジルのリズムとバッハの構築美が同じ根から伸びてくるような快作です。
|
|
「牧歌とリフジウム」
リスト:「巡礼の年第1年スイス」~郷愁
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
メンデルスゾーン:
無言歌集より「ヴェネツィアのゴンドラの歌」Op.30-6
ヨアヒム・ラフ:「春の兆し」~「夕べ」Op.55/12
キルヒナー:前奏曲Op. 9/1
ブラームス:ワルツOp. 39/15
ヘルマン・ゲッツ:「風俗画」~「彼女は庭へ行くでしょう」Op.13/1
チャイコフスキー:「四季」~「11月」Op.37a
ニーチェ:甘い秘密
R.シュトラウス:子守歌Op.41/1
スクリャービン:前奏曲嬰ト短調Op. 16/2
ラフマニノフ:コレッリ変奏曲Op.42~第14、15変奏
ラフマニノフ:パガニーニ狂詩曲Op.43~第18変奏
ブレーシュ=シュテッカー:「サッファ=ワルツ」
ストラヴィンスキー:「兵士の物語」~コラール
マルティヌー:「操り人形」~ワルツ第1番「コロンバインの思い出」
チェスラフ・マレク:ト音記号の小組曲~トッカータOp.36a/6
R.ローゼンベルク:フォルメルツリヒ・ワルツ第1番
ヴラディミル・フォーゲル:
抒情小品集~「ちょっと悲しげな」「ミュゼット」
ヴィル・アイゼンマン:
小組曲~「時の踊り」Op. 6/2、「メロディ」Op. 6/3
アンタル・ドラティ:バルトークの主題による変奏曲~主題と変奏1-4
シャンドール・ヴェレシュ:「トランシルヴァニアのゆっくりの踊り」
ディヌ・リパッティ:夜想曲嬰へ短調Op.6「クララ・ハスキルに」
ヤーノシュ・タマシュ:14のピアノ小品~夕暮れ
パトリツィオ・マツォラ:パガニーニ変奏曲(抜粋)
ジャン・ベラン:夢想
テオドラキス:ゾルバの踊り |
パトリツィオ・マツォラ(ピアノ) |
リスト、ワーグナー、ブラームスからスクリャービン、リパッティ、ドラティ、テオドラキスまで、小品を渡り歩く巨大な音の旅。名曲の断片とスイスゆかりの秘曲が思いがけない角度で隣り合い、一曲ごとに景色が変わります。通して聴けば、ピアノ一台で巡る私的な20世紀音楽史のようです。
|
|
「フルーリー、自作自演を含む弦楽作品集」
リヒャルト・フルーリー:
(1)弦楽オーケストラのための組曲
(2)弦楽四重奏曲第6番ニ短調
(3)弦楽四重奏曲第7番ニ短調 |
(1)リヒャルト・フルーリー(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
(2)新ウィーン弦楽四重奏団
(3)ウルス・ヨゼフ・フルーリー(Vn)
ジャン=ピエール・メクリ(Vn)
ヴァルター・ケギ(Va)
ヨスト・マイアー(Vc) |
リヒャルト・フルーリー自身がスイス・イタリア語放送管弦楽団を指揮した組曲に、弦楽四重奏曲第6番、第7番を収録。作曲家が思い描いた呼吸を直接確かめられる自作自演と、晩年の室内楽を並べた資料価値の高い一枚です。穏やかなロマンの内側にある堅固な書法を味わえます。
|
|
「スイスのフルートとピアノのための音楽傑作集」
ツビンデン:ソナチネOp.5
ヴェルナー・ヴェールリ:組曲Op.16
ダレッサンドロ・アルト・フルート・ソナタOp.68a
ジャン・ビネ:カヴァル、ソナチネ
ヨゼフ・ラウバー:グランド・ソナタOp.53
ゲルバー:パヴァーヌ、ワルツ |
フランツィスカ・バーデルチャー(Fl)
アン・デ・ダーデルセン(Pf) |
ツビンデン、ヴェールリ、ビネ、ラウバー、ゲルバーら、スイスのフルート音楽を一枚の地図にしたような選集。とりわけラウバーの《グランド・ソナタ》は、知られざる作曲家の小品集という予想を気持ちよく裏切る本格作です。爽やかな音色でスイス近代の豊かな流れを俯瞰できます。
|
|
「ロベルト・スターク&モーツァルト:
クラリネット・アンサンブルのための作品集」
ロベルト・スターク:
(1)セレナーデOp.55(クラリネット五重奏のための)
(2)パストラーレ(クラリネット四重奏)
(3)輪舞(クラリネット五重奏)
(4)4つの抒情小品(クラリネットとピアノのための)
(5)ワルツ・カプリース(クレリネット四重奏)
モーツァルト(スターク編):
(6)アンダンテ~セレナーデK.525より(クラリネット五重奏)
(7)アンダンテ~セレナーデK.405より
(8)アンダンテ~ホルン四重奏曲K.407より
(9)アダージョ~弦楽五重奏曲K.174より
(10)アダージョ~弦楽五重奏曲K.614より
(11)ラルゲット~弦楽五重奏曲K.581より
(12)アダージョ~弦楽五重奏曲K.593より |
スターク・アンサンブル
(クラリネット&バセットホルン五重奏):
【ルイジ&ローラ・マジストレッリ、
カルロ・デラクア、レモ・ピエリ、
ファウスト・サレディ】
クラウディア・ブラッコ(Pf) |
クラリネット、バセットホルン、ピアノが作る柔らかな同族音色の世界。ロベルト・スタークのセレナーデや抒情小品を中心に、モーツァルトへつながるクラリネット合奏の魅力を掘り下げます。五人の息が一つの大きな楽器のようにまとまり、派手さではなく音色の陰影で聴かせるアルバムです。
|
|
「パヴェル・ハースの思い出」
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ(オーボエ版)
ハース:組曲Op. 17
ブルーノ・ギナー:
3つの引き裂かれた沈黙「パヴェル・ハースの思い出に」
ルトスワフスキ:墓碑銘
アンタル・ドラティ:デュオ・コンチェルタンテ |
ファブリス・フェレス(Ob)
マルク・パンティヨン(Pf) |
パヴェル・ハースの記憶を核に、ヤナーチェク、ハース、ルトスワフスキ、ドラティを一本の追悼の糸で結んだ選曲。ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタをオーボエで聴くと、切迫した息遣いがいっそう生々しく迫ります。20世紀の傷と沈黙を、オーボエとピアノが静かに語る一枚です。
|
|
「フランスのフルート音楽」
ドビュッシー:
シランクスL.129/フルートとヴィオラ、ハープのためのソナタL.137
ルーセル:フルートを吹く人たちOp. 27
フェルー:3つの小品
プーランク:フルート・ソナタOp.164/廃墟を見守る笛吹の像
シャルル・シェーヌ:翡翠の笛のための前奏曲
ジョリヴェ:フルート・ソナタ |
クロード・レジンバル(Fl)
オルガ・ケレヴェル(Pf)
ナタリー・シャトラン(Hrp)
グウェンドリン・クアルテヌー(Va) |
《シランクス》からプーランク、ジョリヴェまで、フランスのフルート音楽の粋を凝縮。独奏、ピアノとの対話、ヴィオラとハープを伴うドビュッシーのソナタと、編成が変わるたび空気の色まで変わります。香り高い名曲集でありながら、フェルーやシャルル・シェーヌまで聴ける選曲が魅力です。
|
|
「ムードンのバッハ」~ムードンのオルガン設立250年記念録音
J.S.BACH:
前奏曲とフーガホ短調BWV 548
「わが心の切なる願い」BWV 727
前奏曲とフーガイ短調BWV 543
トリオ・ソナタ第5番ハ短調BWV 529~ラルゴ
トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV 527
「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」BWV 734
幻想曲 ト長調BWV 572
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV 645
パッサカリアとフーガ ハ短調BWV 582. |
アンヌ・ショレ
(Org,
ムードンの聖エティエンヌ教会の
オルガン使用) |
ムードン、聖エティエンヌ教会のオルガン設立250年を記念し、その楽器でバッハを刻んだアルバム。前奏曲とフーガの壮大さだけでなく、コラールの内省やトリオ・ソナタの透明な線まで丁寧に聴かせます。作品集であると同時に、歴史的なオルガンそのものの肖像として味わいたい録音です。
|
|
「四人の巨匠が変奏曲に刻んだ宇宙」
変奏曲集
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18
(ハロルド・バウアー編ピアノ版)
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
ブラームス:オリジナル主題による変奏曲ニ長調Op.21-1
リスト:
バッハのカンタータ「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV.12による変奏曲 |
ジャクリーヌ・ブルジュ=モヌリー(Pf) |
フランク、バッハ=ブゾーニ、ブラームス、リスト――同じ「変奏」という仕組みが、祈り、建築、思索、劇的告白へ姿を変えてゆく濃密なプログラム。耳なじみの主題が少しずつ別世界へ運ばれる過程に、作曲家の知性がむき出しになります。腰を据えてピアノと向き合いたい夜の一枚です。
|
|
「タラゴットとオルガン」~バルカンの音楽
収録曲:「ロマネスカ組曲」、
ルーマニア、ボスニア、
ノルウェー、ブルガリア、
アルメニア、アゼルバイジャン、
ルーマニアなどの民謡編曲、他 |
サムエル・フライブルグハウス
(タラゴット、フルラ、Cl、
バセットHr、ティリンカ)
ティロ・ムステル(Org)
ネールン・アリエフ
(カホン、ダラブッカ、ベンディール)
録音:2014年、67’20 |
民族楽器タラゴットと教会のオルガンという、まず出会うことのない二つの音色を結びつけた怪作にして快作。ルーマニア、ボスニア、ブルガリア、アルメニアなどの旋律が、土の匂いを残したまま大空間へ響き渡ります。打楽器も加わり、厳粛さと祝祭感が入り交じる唯一無二の世界です。
|
|
「ラテンのロマンス~ホセ・エリソンド作品集」
ホセ・エリソンド:
ブエノス・アイレスの秋、
シュガー・オブ・ロフ(ポン・ヂ・アスーカル)、
グアダラハラの夕焼け、ララバイ、
セフィカのメニューセット、シェズ、
おとぎ話のプリンセス、あなたの心、山への遠足、
パレード、神の国 |
シェフィカ・クトゥルエル(Fl)
マリアン・レヤヴァ(指揮)
ブラティスラヴァ弦楽オーケストラ |
ホセ・エリソンドが南米の街、夕焼け、山、子守歌を描いた親しみやすい小品集。シェフィカ・クトゥルエルのフルートは、歌うだけでなく言葉を語るように旋律を運びます。ブラティスラヴァの弦楽が柔らかな背景を作り、旅先で古い写真帖を開くような郷愁に包まれる一枚です。
|
|
「選りすぐりの歌うオーボエ」
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調(Ob, Vc, Cemb)
モーツァルト:
ソナタ ヘ長調(原曲ヴァイオリン・ソナタ第8番)(Ob, Cemb)
ロッシーニ:変奏曲ハ長調(Ob, Pf)
バルフェ:マリブランのお気に入りのアリア(Ob, Pf)
バッシ:ヴェルディによる2つの幻想曲(Ob, Cl)
ガリボルディ:「椿姫」によるモザイク(Ob, Cemb) |
グイド・トスキ・ミシアーニ(Ob)
クラウディア・ブラッコ(Pf、 Cemb)
アントニオ・ヴィシオリ(Vc)
ルイージ・マギストレッリ(Cl) |
オーボエの「歌う力」を、C.P.E.バッハやモーツァルトからロッシーニ、ヴェルディ幻想曲まで徹底して味わう選集。超絶技巧を誇示するだけでなく、オペラのアリアを息の長い旋律として蘇らせるところが聴きどころです。クラリネットやチェロも加わり、小さな歌劇場のような華やかさがあります。
|
|
「リルケの詩によるオラトリオ《深き淵より》」
ガブリエル・マルギエリ:オラトリオ「深き淵より」~
ライナー・マリア・リルケの詩による |
ニコレ・コルティ(指揮)
リヨン国立高等音楽・
舞踊学校声楽&器楽アンサンブル |
リルケの詩をもとにした《深き淵より》は、タイトル通り人間の内奥へ降りてゆくオラトリオ。声と器楽が互いを飾るのではなく、言葉の影や沈黙まで音楽に変えていきます。リヨン国立高等音楽・舞踊学校の若い演奏家たちが、現代の宗教劇に切実な息吹を与えた意欲作です。
|
|
「ピアノとハープのための作品集」
ラモー(フロシュハンマー編):エジプト、優しい愚痴、鳥の下降
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ラヴェル:ピアノのためのソナチネ、序奏とアレグロ
フォーレ:ハープのための即興
サルセード:夜の歌(ハープのための)
グラナドス(サルセード編):スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」
ファリャ:火祭りの踊り |
デュオ・ハルピアン:
【セリーヌ・ゲ・デ・コンブ(Hrp)
ユリア・フォロシュハンマー(Pf)】 |
ピアノとハープを中心に、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレからグラナドス、ファリャへ進む色彩豊かな旅。鍵盤の粒立ちとハープの残響が重なると、おなじみの作品にも新しい光が差します。《火祭りの踊り》の熱まで二人で描き切る、優雅さだけではないデュオ・アルバムです。
|
|
「テルツァ・プラティカ2」~
アレクサンドル・ラビノヴィッチ=バラコフスキー:
作品集第2集
[CD1]
(1)呪文(1996)[24:35]
(2)時間(2000)[28:53]
(3)暗黒の潮流のためのレクイエム(1978)[20:50]
[CD2]
(4)3つのマナ(2009)[38:27]
(5)救出に関する言説(1982)[28:00] |
(1)マルタ・アルゲリッチ
(増幅ピアノ、チェレスタ)、
ラビノヴィチ=バラコフスキー(指揮)
ヒビキ室内管弦楽団
録音1998年5月28日東京
(2)マルタ・アルゲリッチ(増幅チェレスタ)、
ラビノヴィチ=バラコフスキー(増幅ピアノ)、
ルチア・ホール(増幅ヴァイオリン)、
マーク・ドロビンスキー(増幅チェロ)
録音:2000年12月20日ケルン
(3)ダニエレ・ボルスト(S)、
フレデリク・マカレズ(Perc)、
ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf)
録音:1995年5月パリ
(4)ラビノヴィチ=バラコフスキー(増幅ピアノ)
録音:2014年1月14日モスクワ
(5)マーク・ドロビンスキー(Vc)、
A.R-B.シンセサイザー(ヴィブラフォン)、
ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf)
録音:1995年3月 |
増幅されたピアノとチェレスタ、オーケストラ、電子音が巨大な儀式空間を作るラビノヴィチ=バラコフスキーの世界。マルタ・アルゲリッチが参加した《呪文》《時間》は、その名だけでも聴いてみたくなる異色の記録です。2枚を通して、古代的な祈りと現代の音響が激しく交差します。
|
|
「ラビノヴィチ=バラコフスキー、二つの顔」
(1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
(2)シューベルト:即興曲Op.90-3
(3)ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49 |
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー
((1)指揮、(2)(3)ピアノ)
(1)ノヴォシビルスク・アカデミー交響楽団
録音:
(1)2004年3月21日
アルノルト・カッツ国立コンサート・ホール
(ノヴォシビルスク)
(2)(3)2014年1月14日
ラフマニノフ・ホール(モスクワ)、
TT:69’11 |
ラビノヴィチ=バラコフスキーが《幻想交響曲》では指揮台に立ち、シューベルトとショパンではピアノに向かう、音楽家の二つの顔を一枚に収録。大編成を動かす劇的な感覚と、鍵盤で時間を彫る感覚が意外なほど連続しています。通常の名曲カップリングでは得られない人物肖像です。
|
|
「ポプリ」~クラリネット・リサイタル
ガーゼ:幻想小曲集Op.43
ドビュッシー:第1ラプソディ
ストラヴィンスキー:無伴奏クラリネットのための3つの小品
ドニゼッティ:練習曲第1番
ロッシーニ:序奏、主題と変奏
C.P.E.バッハ:2つのクラリネットのための二重奏
プーランク:2つのクラリネットのためのソナタ
ウィリー・ヘス:
絵のような組曲~クラリネットとバセット・ホルンのための |
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
ローラ・マジストレッリ(Cl)
ノエミ・ゲリエロ(バセット・ホルン)
北条純子(Pf)
マリア・デグリンノチェンティ(Pf) |
無伴奏、ピアノ伴奏、二本のクラリネット、バセットホルンと、クラリネット一族の表情を次々に見せるポプリ。ドビュッシーやプーランクの洗練、ロッシーニの華やぎ、ストラヴィンスキーの凝縮が軽快に入れ替わります。リサイタル一夜分をそのまま楽しむような愉快な構成です。
|
|
「ツビンデン:二つの弦楽四重奏曲」
ジュリアン=フランソワ・ツビンデン(1917-):弦楽四重奏作品集
弦楽四重奏曲第1番Op.60
アリグン Op.69
弦楽四重奏曲第2番Op.108 |
シネ・ノミネ弦楽四重奏団
録音:2014年3月30日、48’24 |
ツビンデンの弦楽四重奏曲第1番と第2番の間には、作品番号だけでも大きな隔たりがあります。同じ作曲家が弦楽四本という厳しい器に、時代ごとに何を託したのかを聴き比べられるのが本盤の醍醐味。シネ・ノミネ四重奏団が、ジャズの語法も知る作曲家のしなやかなリズムを丹念に掘り起こします。
|
|
「ベンジャミン・ブリテン:児童合唱のための作品集」
(1)キャロルの祭典[22:35]
(2)ミサ・ブレヴィス[11:53]
(3)高声のための3つの聖歌[6:07]
(4)2声のパート・ソング[9:07]
(5)金曜日の午後[21:42] |
ティグラン・ヘケキャン(芸術監督&指揮)
アルメニア・リトル・シンガーズ
(1)ヤナ・ホヴァニシヤン(Hrp)
(2)アンナ・バクンツ(Org)
(3)マリーネ・マルガリヤン(Pf)
録音:2015年、71’24 |
《キャロルの祭典》だけでなく、ミサ・ブレヴィス、聖歌、《金曜日の午後》まで、ブリテンが子どもの声に託した音楽を幅広く収録。アルメニア・リトル・シンガーズの澄んだ響きには、整いすぎない生命力があります。無垢な声だからこそ、祈りも遊びもいっそう真っすぐ届きます。
|
|
「バッハ:ミサ曲ロ短調」
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232 |
ミシェル・ジョルダン(指揮)
ロマンモティエ教会合唱団
アンサンブル・ムジカ・ポエティカ
アン・ラモニ(S)
ジャン=ミシェル・フュマ(A)
フレデリック・ジンドロー(T)
ファブリス・エヨーズ(B)
録音:2014年、55’01/54’17 |
スイス、ロマンモティエの教会合唱団と古楽アンサンブルが取り組んだ《ミサ曲ロ短調》。スター歌手を前面に出す演奏とは違い、共同体が長い時間をかけて大作へ向き合った温もりが魅力です。バッハの巨大な構築を、礼拝空間に生きる音楽としてじっくり聴ける2枚組です。
|
|
「20世紀の無伴奏ヴァイオリンのための作品集」
・ジャニーヌ・アラニック:序奏とバディヌリ/
・プロコフィエフ(1891-1953):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.115/
・ブロッホ(1880-1959):無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番/
・ストラヴィンスキー(1882-1971):エレジー
・イザイ(1888-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番Op.27-5/
・クライスラー(1875-1962):
レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース/
・ベルナルド・スタルマン(1910-2004):
もしもし、オオカミ?/自由、自由、自由! |
ロベルト・サヴィツキ(ヴァイオリン)
録音:2014年、67’20 |
プロコフィエフ、ブロッホ、ストラヴィンスキー、イザイら、20世紀が無伴奏弦楽器に突きつけた難題を一本の弓で渡り歩くプログラム。伴奏の支えがないぶん、旋律、和声、リズムのすべてを演奏者一人が背負います。ロベルト・サヴィツキの集中力と、作品ごとの語り口の違いが聴きものです。
|
|
「イタリアのピアノ作品集」
・ドメニコ・パラディーシ(1707-91):トッカータイ長調
・ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
ソナタニ短調K.9/ソナタト長調K.201
・ステファノ・ゴリネッリ(1818-91):チカラータ
・アドルフォ・フマガッリ(1828-56):
ピアニストの近代的学校Op.100~
「悪魔の岩、勇敢なエチュード」
・オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲より
「イタリアーナ」、「シチリアーナ」
・ジャン・フランコ・マリピエロ(1882-1973):秋のプレリュード
・マリオ・ピラーティ(1903-38):バガテル第1集より
第1番「マルシア」、第2番「ニンナ・ナンナ」
・ルイジ・ダッラピッコラ(1904-1975):
パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ
・ジュリオ・チェザーレ・ソンツォーニョ(1906-1976):
ファヴォレッタ |
アダルベルト・マリア・リーヴァ(Pf)
録音:2013年7月、62’46 |
パラディーシ、スカルラッティの鍵盤作品から、ゴリネッリ、フマガッリへ――イタリア・ピアノ音楽の知られざる裏街道をたどる選曲。歌の国イタリアにも、これほど機知に富み、時に悪魔的な技巧を要求する鍵盤作品があったのかと驚かされます。リーヴァの探究心が光る一枚です。
|
|
「フルーリー:50のロマンティックな小品」
リヒャルト・フルーリー:
50のロマンティックな小品(1949)
5つの前奏曲(1931)、2つの間奏曲(1921)、
2つの前奏曲(1921) |
マーガレット・ジンガー(Pf) |
《50のロマンティックな小品》という題名どおり、フルーリーの心の引き出しを一つずつ開けていくようなピアノ集。大作のような劇的展開ではなく、短い旋律の中に懐かしさ、ためらい、微笑みが凝縮されています。作曲家の私的な日記を読むように、少しずつ味わいたい音楽です。
|
|
「水の精としぼめる花-フルート・ロマン派名曲集」
シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲
ライネッケ:ウンディーネ
ウェーバー:フルート・ソナタ変イ長調 |
ギー・ラファリ(Fl)
アダルベルト・マリア・リーヴァ(Pf)
録音:2014年9月、79’24 |
シューベルトの《しぼめる花》、ライネッケの水の精《ウンディーネ》、ウェーバーのソナタ――物語を秘めたロマン派フルート作品を79分たっぷり収録。華やかな技巧の背後に、失われた愛や幻想への憧れが漂います。ギー・ラファリの息とリーヴァのピアノが長い物語を紡ぎます。
|
|
「ジュネーヴに縁のある作曲家の作品集」
・ジャン・ヴィネ(1893-1960):四重奏曲
・ピエール・ヴィスメール(1915-92):弦楽四重奏曲第2番
・アンリ・ガニュバン(1886-1977):
四重奏曲変ホ長調「ディヴェルティメント」
・ベルナール・シューレ(1909-96):
弦楽四重奏曲「ロマンティックな祝祭」Op.149
・ベルナール・レイシェル(1901-92):3つの前奏曲とリチェルカーレ |
ジュネーヴ四重奏団:
【フランソワ・パイエ=ラボンヌ(Vn)
シドニー・ボウガモン(Vn)、
エマニュエル・モレル(Va)、
アンドレ・ワンダース(Vc)】
録音:2015年10月
エルネスト・アンセルメ・スタジオ,
ジュネーヴ、79’36 |
ヴィネ、ヴィスメール、ガニュバン、シューレら、ジュネーヴに縁のある作曲家の弦楽四重奏を集めた地域音楽史。エルネスト・アンセルメ・スタジオで録音されているのも象徴的です。世界的な定番からは見えにくい、都市が育てた作曲文化の厚みをジュネーヴ四重奏団が証明します。
|
|
「ローリング・ドリームス」
~アレッサンドロ・ルケッティ(b.1958):
ヴァイオリンとピアノのためのオペラ編曲集
プッチーニ:歌劇「トスカ」の主題によるファンタジー
マスカーニ:
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の主題によるファンタジー
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」の主題によるファンタジー
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」の主題によるファンタジー |
アルベク・デュオ:
【アンブラ・アルベク(Vn、Va)、
フィオナ・アルベク(Pf)】
59’46 |
《トスカ》《カヴァレリア・ルスティカーナ》《道化師》《ラ・ボエーム》の情熱を、ヴァイオリンとピアノだけの濃密なファンタジーへ凝縮。歌手がいないのに名場面の声が聞こえてくるようで、二人の奏者が舞台の全役を演じます。オペラ好きにも器楽好きにも薦めたい、小さくも熱い劇場です。
|
|
「スイス・ピアノ作品集1890-2008」
・エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950):
バラードOp.46-1
・ジョージ・テンプルトン・ストロング(1856-1948):
4つの詩Op.36
・アロイス・フォルヌロ(1890-1965):春への旅路Op.27
・エミール=ロバート・ブランシェ(1877-1943):
フーガ ハ短調/舟歌第1番Op.24/
舟歌第2番Op.24/エチュード・パストラールOp.107-1/
警告:1914年8月3日/
・ファビオ・マッフェイ(1968-):パンくず/
・ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1995):
主題と10の変奏/フーガ |
アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)
録音:2015年9月、71’57 |
1890年から2008年まで、百年以上にわたるスイスのピアノ音楽を一枚で眺める意欲的なアンソロジー。ストロングやジャック=ダルクローズらの作品を通じて、フランス、ドイツ、ロシアの影響がスイスでどう混ざったかが見えてきます。リーヴァはピアニストであると同時に優秀な案内人です。
|
|
「私のメロディ」
~メル・ボニ(1858-37):ロマンティックな印象派の歌曲集
願い/子守歌/穏やかな非難/ル・ムーラン/小川/
青い鳥/夜明け/古風な社会のエレジー/
変わらぬ優しさ/海/屋根の上の猫/
Couboulambou a Paris/最後の思い出/愛の歌/
ノエル・パストラル/オ・サルタリス/
言わずにいてもらえる?/波打ち際で/夕べに/
私はここにいる/鐘/春の歌/レジーナ・コエリ |
エリアーヌ・ガイザー(MS)
アンヌ=マリー・アレン(Pf)
フルーリン・チュール(B)
録音:2015年、69’09 |
メル・ボニの歌曲には、海や小川、青い鳥といった詩的な情景の隣に《屋根の上の猫》のような親しみやすい題材も顔を出します。エリアーヌ・ガイザーの温かなメゾが、繊細なフランス語の陰影を丁寧にすくい上げます。器楽曲とはまた違う、作曲家の素顔に近づける歌曲集です。
|
|
「巨大変奏曲と若き情熱-ベートーヴェン&ブラームス」
ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲Op.120
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5 |
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー
(ピアノ)
録音:1989年10月5日ヘルクレス・ザール,
ミュンヘン(ライヴ録音) TT: 79’38 |
ベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》とブラームスのピアノ・ソナタ第3番を、ライヴ一夜の79分に詰め込んだ桁外れのプログラム。知性の極致と若き情熱の奔流を休みなく弾き切るラビノヴィチ=バラコフスキーの集中力に圧倒されます。演奏会場の緊張まで封じ込めた記録です。
|
|
「音楽で読む中国幻想譚-フランス語版」
ジャン・フロワドゥヴォー(1933-):チェンボの素晴らしい肖像画
(ジャン・フロワドゥヴォーの中国の童話)【フランス語版】
序曲/市場で/知事の宮殿/手提げランプのキャバレー/
泉の近くの外観/結婚式/Zhu-Aiの死/回想/
シンプルで純粋な生活/
フィナーレ:再会/空き家の冒険 |
マルティン・レイモンド(Cemb)
ハルマール・ベルグ(Pf)
ヴァンサン・ファヴロー(Perc)
ダフネ・ベギン(語り手)
録音:2016年, 41’33
※GALLO1486と同内容。
語りがフランス語版。 |
チェンバロ、ピアノ、打楽器と語りで、中国の童話を色彩豊かな音の絵巻にした作品。市場、宮殿、結婚式、死と再会が短い場面の連なりとして現れ、目を閉じるだけで舞台が見えてきます。フランス語の響きそのものを音楽として楽しめる、大人のための幻想的な朗読劇です。
|
|
「知られざるクラリネット・ソナタ集」
(1)グザヴィエ・ルフェーヴル(1763-1829):
クラリネット・ソナタ第3番Op.12
(2)サミュエル・フリードリヒ・ハイネ(1764-1821):
クラリネット・ソナタ変ロ長調
(3)フランソワ・バイシエール(19世紀初頭):
クラリネット・ソナタ第1番Op.1
(4)ポール・フリードリヒ・ストラック(1776-1820):
グラン・デュオOp.7
(5)カール・アーノルド(1794-1873):クラリネット・ソナタOp.7 |
ルイジ・マジストレッリ(クラリネット)
キアラ・ニコラ(ピアノ)
(1)(3)エリザベッタ・ソレシーナ(チェロ)
録音:2015年9月12-13日
サント・ステファノ・ティチノ、イタリア,
78’26 |
ルフェーヴル、ハイネ、バイシエール、ストラックら、18世紀末から19世紀初頭の埋もれたクラリネット・ソナタを発掘。モーツァルトだけでは分からない、当時のクラリネットがいかに愛され、どんな技巧を期待されていたかが見えてきます。古典派の未知の扉を開く、資料価値と楽しさを兼ねた一枚です。
|
|
「異色の音色が織るミュージカル《フェオダリア》」
ティエリー・エピネイ:ミュージカル《フェオダリア》 |
ティエリー・エピネイ(指揮、ツィンバロン)
交響楽団
ジャン=ダヴィド・ウェーバー(Cemb、Org)
マリー=クレール・ベッタン(Gamb)
マリー・フラシュブール(Hrp)
フレデリック・ファヴル(ハーディガーディ)
[38:45] |
ツィンバロン、チェンバロ、オルガン、ヴィオール、ハープ、ハーディガーディ――楽器名を眺めるだけでも胸が躍るミュージカル。古楽器のざらりとした手触りが、現代の舞台音楽に不思議な現実感を与えます。通常のオーケストラでは作れない音色の迷宮を楽しみたい方へ。
|
|
「ゾロトゥルン方言で歌う受難曲」
ウルス・ヨゼフ・フルーリー(1941-):ゾロトゥルン方言による受難曲 |
ウルス・ヨゼフ・フルーリー(指揮)
チューリヒ・シンフォニカ
チューリヒ・ジングアカデミー
(合唱指揮:アンドレアス・フェルバー)
録音:2016年3月、57’59 |
キリスト受難の物語を、標準ドイツ語ではなくゾロトゥルン方言で歌うことで、遠い聖書の出来事を土地の人々の言葉へ引き寄せた作品。作曲者フルーリー自身の指揮で、地域文化と大規模な宗教音楽が結びつきます。スイスの多言語性がそのまま音楽になった貴重な一枚です。
|
|
「親密なオーボエ作品集」
・ルカ・モスカ(1957-):5つの小品
・シャルル・ケクラン(1867-1950):
オーボエとピアノのための14の小品 Op.179より
第4番、第8番、第10番、第11番
・フランク・マルタン(1890-1974):小さな嘆き歌
・ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):墓碑銘
・ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):2つの昆虫の小品
・ベンジャミン・ブリテン:時の変化
・エドワルド・ボグスワフスキ(1940-2003):4つのスケッチ
・ヘンリー・カウエル(1897-1965):
コラールによる3つのオスティナート
・カール・ニールセン(1865-1931):幻想小品集Op.2 |
オマール・ゾボーリ(オーボエ)
フリーデマン・リーガー(ピアノ)
録音:2013年-2014年(ライヴ録音)60’52 |
ケクラン、フランク・マルタン、ルトスワフスキ、ブリテンらの小品を集め、オーボエの「親密な声」に耳を澄ますプログラム。協奏曲の華やかさではなく、ため息や独白のような細い表情が主役です。ライヴ録音ならではの張りつめた静けさが、短い作品の一音一音を際立たせます。
|
|
「オーボエのパガニーニ」
~アントニーノ・パスクッリ(1842-1924)作品集
パスクッリ:
(1)オーボエとピアノのための協奏曲
~ドニゼッティの「ファヴォリータ」の主題による
(2)ベッリーニ讃(コールアングレとハープのための)
~ベッリーニの海賊と夢遊病の女の主題による
(3)オーボエとピアノのための幻想曲
~ドニゼッティの「ポリウート」の主題による
(4)ミツバチたち~オーボエとピアノのための練習曲
(5)オーボエとピアノのための大協奏曲
~ヴェルディの「シチリアの晩鐘」の主題による |
オマール・ゾボーリ(オーボエ,コールアングレ)
アントーニオ・バッリスタ(ピアノ)
ジュリアーナ・アルビゼッティ(ハープ)
録音:1981年 ルガーノ、55’39
(再発売) |
「オーボエのパガニーニ」と呼ばれたパスクッリの超絶作品集。ドニゼッティやベッリーニの歌劇旋律が、息継ぎする暇もない華麗な変奏と装飾へ姿を変えます。それでも単なる曲芸に終わらず、オーボエがベルカント歌手のように歌うのが魅力。1981年ルガーノ録音の嬉しい復活です。
|
|
「カレイドスコープ」
~ジュリアン・フランソワ・ツビンデン(1917-):100歳記念アルバム
(1)-(3)スイス放送ローザンヌでのジャズ演奏
1. Begin the beguine (Cole Porter)/
2. Blues in F (J.-F-Zbinden)/
3. Rosetta (Earl Hines / William Woode)
(4)-(6)ジョー・ローランドによる3つの歌
(歌詞・作曲:ツビンデン、編曲・指揮:クロード・イヴォワール)
4. Le Merle noir /5. Les Amoureux de Peynet /
6. Romance pour un chien
(7)-(10)
ロマンド・キュイーヴル器楽アンサンブル(E.R.I.C)のための作品
7. La Vaudoise /8. La Collegienne/
9. ERIC-Parade /10. Hommage a Gershwin
(11)ジャック・ロラン(Jack Rollan)への贈り物
11. Fantaisie pour 3 pianos sur des
indicatifs d’emissions de Jack
(12)-(15)
偉大な女性との共演、ローザンヌ放送にて(ピアノ:ツビンデン)
12. ジュリエット・グレコ / Je suis comme je suis
13. ニコール・ヴァーヴィル/ La Chanson du scaphandrier
14. ジャクリーン・フランソワ/ Mademoiselle de Paris
15. マリアン・オズワルド / Barbara
(16)(17)ツビンデンの軽音楽
16. Sentinemtal Blues/17. Monte-Carlo Waltz |
ジュリアン・フランソワ・ツビンデン
(作曲、ピアノ)
スイス放送(Radio Television Suisse)
音源 61’13 |
100歳を記念して編まれたツビンデンの音楽的自画像。スイス放送でのジャズ演奏から作曲家としての仕事までが並び、クラシックとジャズを別世界と考えなかった彼の柔軟な耳が伝わります。本人のピアノと放送音源で一世紀の歩みをたどれる、祝祭的で貴重なアルバムです。
|
|
「音楽で読む中国幻想譚-ドイツ語版」
ジャン・フロワドゥヴォー(1933-):チェンボの素晴らしい肖像画
(ジャン・フロワドゥヴォーの中国の童話)【ドイツ語版】
序曲/市場で/知事の宮殿/手提げランプのキャバレー/
泉の近くの外観/結婚式/Zhu-Aiの死/
回想/シンプルで純粋な生活/
フィナーレ:再会/空き家の冒険 |
マルティン・レイモンド(Cemb)
ハルマール・ベルグ(Pf)
ヴァンサン・ファヴロー(Perc)
ギレス・チューディ(語り手)
録音:2016年, 41’33
※GALLO1474と同内容。語りがドイツ語版。 |
チェンバロ、ピアノ、打楽器が描く中国幻想譚のドイツ語版。市場や宮殿の賑わいから悲劇、再会まで、短い場面が音の挿絵を伴って次々に進みます。ドイツ語の硬質なリズムが物語にくっきりした輪郭を与え、フランス語版とは違う舞台の表情を楽しめます。
|
|
「ピッコロ・クラリネットのための室内楽作品集」
(1)ルイジ・バッシ(1833-71):
ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」の主題による協奏的大二重奏曲
(2)ルイジ=マリア・ヴィヴィアーニ:(?-1856):
バレエ「イル・ファウスト」より“ソロ”
(3)ジャコモ・パニッツァ(1803-1860):若い恋人たち
(4)ジュゼッペ・ペッシーナ(1836-1904):ナイチンゲール
(5)ジュゼッペ・カペッリ(19世紀):
ヴェルディの歌劇「デュオ・フォスカリ」幻想曲
(6)アミルカレ・ポンキエッリ(1834-1886):四重奏曲Op.110
(7)ジュール・ピレヴェストレ(1837-1903):反逆の天使たち |
ルイジ・マジストレッリ(Cl)
(7)ラウラ・マギストレッリ(Cl、B管)
(6)セルジオ・デル・マストロ(Cl、B管)
(4)エレナ・チェッコーニ(ピッコロFl)
(3)フラヴィオ・アルツィアーティ(ピッコロFl)
(6)マルコ・ゾーニ(Fl)
(5)クラウディア・ブラッコ(Pf)
(4)(7)マリーナ・デグルノチェンティ(Pf)
(2)セルジオ・デル・マストロ(Pf)
(6)リッカルド・カラメッラ(Pf)
(1)フセボロド・ドヴォルキン(Pf)
(6)ジャンフランコ・ボルトラート(Ob)
録音:1996年~2015年、56’02 |
高音域を軽やかに駆け回るピッコロ・クラリネットを主役に、イタリアの歌劇幻想曲や室内楽を集めた珍品。小さな楽器の鋭い輝きが、通常のクラリネットやピッコロ・フルートと交わると、精密なからくり時計のような面白さが生まれます。管楽器好きなら見逃せない一枚です。
|
|
「モーツァルト:オルガンとクラリネット五重奏のための編曲集」
モーツァルト(ファジアーニ編):アンダンテK.467
~オルガンと5本のクラリネット
モーツァルト(ファジアーニ編):アダージョとアレグロK.594
~オルガンと5本のクラリネット
モーツァルト(ファジアーニ編):アンダンテK.616
~5本のクラリネット
モーツァルト(ファジアーニ編):アンダンテK.421
~オルガン
モーツァルト:フーガK.454~オルガン
モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョK.356/617a
~オルガン
モーツァルト(スターク編):アンダンテK.515
~5本のクラリネット
モーツァルト(スターク編):アダージョ・ノン・トロッポK.516
~5本のクラリネット
モーツァルト(ファジアーニ編):
“グラン・パルティータ”からロンドK.361
~5本のクラリネット |
スターク・アンサンブル:
【ルイジ・マジストレッリ(Cl)、
ラウラ・マジストレッリ(Cl)、
カルロ・デラックア(バセット・ホルン)、
レモ・ピエリ(バセット・ホルン)、
ファウスト・サレディ(バスCl)】
エウジェニオ・マリア・ファジアーニ(Org)
録音:2016年6月ギサルバ・パリッシュ教会,
イタリア、60’26 |
モーツァルトの名旋律を、オルガンと五本のクラリネットという異例の編成で再構築。オルガンの荘厳な持続音に、クラリネット、バセットホルン、バス・クラリネットの柔らかな層が重なり、小さな管楽合唱が生まれます。よく知る音楽が礼拝堂の光を帯びて聞こえる新鮮な編曲集です。
|
|
「エミール・ブレ(1824-1891):ロマンス&メロディ」
希望の花(3曲)
切望(4曲)
母性愛、子供の愛(2曲)
イベリコの版画(2曲) |
ナタリー・コンスタンティン(S)
ノルベルト・ブロッジーニ(Pf[エラール製])
録音:2015年2月日、57’21 |
エミール・ブレのロマンスとメロディを、ソプラノと歴史的エラール・ピアノで蘇らせた一枚。《希望の花》《切望》《母性愛、子供の愛》という題名からも、19世紀の家庭とサロンに息づいた感情が伝わります。忘れられた歌曲の中に、当時の日常の温度を見つける楽しみがあります。
|
|
「ヘンデル:オルガン協奏曲全集」
オルガン協奏曲集 Op.4(全6曲)
第1番 ト短調 HWV289/第2番 変ロ長調 HWV290/
第3番 ト短調 HWV291/第4番 ヘ長調 HWV292/
第5番 ヘ長調 HWV293/第6番 変ロ長調 HWV.294
オルガン協奏曲集 Op.7(全6曲)
第7番 変ロ長調 HWV306/第8番 イ長調 HWV307/
第9番 変ロ長調 HWV308/第10番 ニ短調 HWV309/
第11番 ト短調 HWV310/第12番 変ロ長調 HWV311
オルガン協奏曲第13番 ヘ長調 HWV295
オルガン協奏曲第14番 イ長調 HWV296
オルガン協奏曲第15番 ニ短調 HWV304
オルガン協奏曲第16番 ヘ長調H WV.305a |
ギ・ボヴェ(オルガン)
アドリアン・ジュルダン(チェンバロ)
ヴァランタン・レモン(指揮)
音楽の庭園管弦楽団
録音:2002年1月 スイス,ヌシャテル、
200’39 |
ヘンデルのオルガン協奏曲を約200分、まとめて味わえる全集。ギ・ボヴェのオルガンが独奏楽器として語り、笑い、きらめき、弦楽オーケストラと即興的な会話を繰り広げます。教会音楽の厳格さより、ヘンデルが聴衆を楽しませた劇場的な華やかさが前面に出る充実のセットです。
|
|
「音の窓」~20&21世紀のトランペットとオルガン作品集
(1)(2)コラード・マリア・サリエッティ(1957-):
『詩篇』(詩篇42番/詩篇150番)
(3)ペトル・エベン(1929-2007):
ディートリヒ・ブクステフーデへのオマージュ(オルガン独奏)
(4)-(7)ペトル・エベン:窓~マルク・シャガールの「窓」による
(8)ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):
ソナタ・エロイカ(オルガン独奏)
(9)アンソニー・プログ(1947-):思考 |
アンドレ・シュプバッハ(トランペット)
エカテリーナ・コファノヴァ(オルガン)
録音:2015年9月、DDD, 63’24 |
シャガールの《窓》に触発されたエベンの作品を中心に、トランペットとオルガンで20・21世紀の光を描く一枚。金管の直線的な輝きがステンドグラスの色のように空間へ差し込み、オルガンがその背景を深く染めます。荘厳さだけでなく、鋭さと神秘が同居する現代の教会音楽です。
|
|
「マーティン・マタロンのモノグラフィ」
マーティン・マタロン(b.1958):
(1)《・・・色彩より素材へ・・・》(2010)
~6人の打楽器奏者、2台ピアノと電子機器のための
(2)《ラ・マキナ》(2007)
~2人の打楽器奏者、2台ピアノと電子機器のための |
アンサンブル・バチーダ
録音:
(1)2016年9月7-29日
(2)2015年10月1-2日,
Time:[40:00][23:00] |
六人の打楽器、二台のピアノ、電子機器という編成が生む、音の物質そのものを浴びるようなマタロン作品集。鍵盤の打撃、金属や皮の振動、電子音がせめぎ合い、《ラ・マキナ》では巨大な機械が動き出すようです。旋律を追うより、音響の変化へ身体ごと入り込んで聴きたい一枚です。
|
|
「デュオ・アンテルフェレンス/波長」
フィリップ・ラシーヌ(b.1958):心から身体へ(2014)
エリック・ゴディベール(1936-2012):アルバムの綴り
【歌、夕べの歌、終わりの無い歌】(2000)
ラフォエレ・ビストン(b.1975):サブール(2014)
アルトゥール・アクシリャン(b.b.1984):モザイク(2000)
ブレイス・ウバルディーニ(b.1979):パンカリ(2014)
ディエゴ・ルツリアーガ(b.1955):大地…大地 |
デュオ・アンテルフェレンス:
【エミリー・ブリスドゥー(Fl)
エロディ・ヴィロ(Fl)】
録音:2015年10月12-15日,
Total time:[48:22] |
二本のフルートは同じ音色のはずなのに、わずかな息や音程の差が「干渉」となって第三の響きを生みます。現代作曲家たちがその現象をさまざまな角度から掘り下げ、ささやきから鋭い閃光までを描き分けます。編成は最小、しかし耳の焦点を細部へ導く密度の高いアルバムです。
|
|
「ゲルバーとブロッホ-スイス弦楽四重奏の系譜」
ルネ・ゲルバー(1908-2006):弦楽四重奏曲第2番、第4番、第6番
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):弦楽四重奏曲第2番 |
テレプシコーデ四重奏団
録音:2017年2月
RTSエルネスト・アンセルメ・スタジオ,
ジュネーヴ、72:33 |
ルネ・ゲルバーの弦楽四重奏曲第2・4・6番に、エルネスト・ブロッホの第2番を組み合わせたスイス近代室内楽の濃厚な一枚。同じ四本の弦でも、ゲルバーの明晰さとブロッホの大きな精神的身振りが鮮やかな対照を成します。テレプシコーデ四重奏団の精緻な合奏も聴きどころです。
|
|
「マリア・ラグティーナ/ライヴ」
ラフマニノフ(1873-1943):
6つの楽興の時Op.16
コレルリの主題による変奏曲Op.24
スクリャービン(1872-1915):
マズルカOp.25-第1番へ短調、第2番ハ長調、第3番ホ短調、
マズルカOp.40-第1番変ニ長調
ピアノ・ソナタ第5番
ピアノ・ソナタ第9番《黒ミサ》 |
マリア・ラグティーナ(Pf)
録音:
2004年(ラフマニノフ)
2006年(スクリャービン)(ライヴ録音)
77:00 |
ラフマニノフの《楽興の時》《コレッリ変奏曲》から、スクリャービンの第5番、第9番《黒ミサ》へ。後期ロマン派の濃密な歌が、次第に幻覚的な光と闇へ変わっていく構成です。マリア・ラグティーナのライヴ演奏は安全運転とは無縁で、作品の危うさをそのまま舞台へ解き放ちます。
|
|
「音楽で読む中国幻想譚-英語版」
ジャン・フロワドゥヴォー(1933-):チェンボの素晴らしい肖像画
(ジャン・フロワドゥヴォーの中国の童話)【英語版】
序曲/市場で/知事の宮殿/
手提げランプのキャバレー/
泉の近くの外観/結婚式/
Zhu-Aiの死/回想/
シンプルで純粋な生活/
フィナーレ:再会/空き家の冒険 |
マルティン・レイモンド(Cemb)
ハルマール・ベルグ(Pf)
ヴァンサン・ファヴロー(Perc)
ジェニー・ライス(語り手)
録音:2016年, 39’37
※語りが英語版。
GALLO1474(フランス語版)
GALLO11486(ドイツ語版)と同内容。 |
中国の童話をチェンバロ、ピアノ、打楽器と語りで描く作品の英語版。市場、宮殿、結婚式、死、再会と、場面ごとに音色が鮮やかに切り替わります。英語の語りは筋を追いやすく、音楽付きオーディオブックのように楽しめるので、この作品へ初めて触れる方にも薦めやすい一枚です。
|
|
「ソロ、デュオとグローリア」
~解説(ドイツ語)を交えながら聴く学習用CD
J.S.バッハ:前奏曲BWV541、協奏曲BWV593より、
ブクステフーデ:前奏曲ハ長調、シャコンヌWV160、
J.S.バッハ:協奏曲BWV592より、
C.P.Eバッハ:行進曲ニ長調、
J.S.バッハ:フーガト長調BWV641
ほか全25トラック(フィリップ・ロート監修) |
ゼバスティアン・プリットヴィッツ(語り)
ニコレッタ・パラシヴェスク(Org)
録音:2016/2017年、59:42 |
バッハやブクステフーデのオルガン曲を聴くだけでなく、ドイツ語の解説を交えて仕組みや聴きどころを学ぶ異色の学習用CD。全25トラックを進むうちに、前奏曲、フーガ、協奏曲、コラールの違いが自然に耳へ入ります。受け身の名曲鑑賞から一歩踏み込みたい方に面白い企画です。
|
|
「スポーツと気晴らし」~朗読付きのピアノ曲集
(1)ジョゼフ・スタラールト(1920-1995):物語
(沖仲仕の心,銃殺された男/君が眠る時,
誰かが叩く,アドリアン)
(2)サティ:スポーツと気晴らし
(食欲をそそらないコラール,ブランコ,狩り,
イタリアの喜劇,花嫁の目覚め,目隠し鬼,魚釣り,
ヨット遊び,海水浴,謝肉祭,ゴルフ,タコ,
競馬,陣取り遊び,ピクニック,
ウォーター・シュート,タンゴ,そり,いちゃつき,
花火,テニス)
(3)フェルナン・ワルム(?-1960):シャルロットの祈り |
アンサンブル・イン&アウト団員:
【ドミニク・ミシェル(朗読)
ティエリ・ラヴァサール(ピアノ)】
録音:2017年7月19‐21日リヨン、39’19 |
サティの《スポーツと気晴らし》に朗読が加わると、短いピアノ曲が洒落た一人芝居へ変わります。ブランコ、狩り、ゴルフ、タコと、数十秒ごとに奇妙な情景が現れては消える軽妙さが絶品。スタラールトの《物語》と合わせ、文学と音楽の境目を遊ぶ小さな劇場です。
|
|
「バロックのオーボエ協奏曲集」
A.マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 S. Z799
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ハ長調 RV 451
テレマン:オーボエ協奏曲 ホ短調 TWV 51:e1
グラウン:オーボエ協奏曲 ト短調 GraunWV Cv:XIII:144
テレマン:
トリオ・ソナタ ハ短調 オーボエ、ヴィオラ、
通奏低音のための TWV 42:c5
アルビノーニ:5声の協奏曲 変ロ長調 Op.9-11 |
オマール・ゾボーリ(オーボエ)
アンサンブル・ラ・ファルコーネ
録音:2017年6月 ジェノヴァ、65’25 |
マルチェッロ、ヴィヴァルディ、テレマン、グラウンの協奏曲を並べ、バロック各地のオーボエの書法を聴き比べる好企画。哀感に満ちた歌、鮮やかな運動、対位法的な対話と、一つの楽器から異なる国の言葉が聞こえます。ゾボーリの自在な息とラ・ファルコーネの活気が心地よい一枚です。
|
|
「クラリネットとファゴットのための珍しい二重奏曲集」
(1)タウシュ:クラリネットとファゴットのための3つの二重奏曲
(2)ホフマイスター:二つのクラリネットのための5つの二重奏曲
(3)ジェボエ:
クラリネットとファゴットのための二重奏曲第1番,第2番,第3番 Op.8
(4)ゲラルデスキ:二つのクラリネットのための二重奏曲
(5)ヨスト:二つのクラリネットのための二重奏曲第6番 Op.10
(6)ドマール:二つのクラリネットのための二重奏曲第1番 |
ダリオ・ジンガレス(クラリネット)
(1)(3)オルガ・ガルシア・マルティン(ファゴット)
(2)(4)(5)(6)マルコ・サラ(クラリネット)
録音:2015年12月 ザルツブルク、74’22 |
クラリネットとファゴット、あるいは二本のクラリネットという、室内楽の脇道に残された珍しい二重奏を集成。タウシュ、ホフマイスター、ジェボエらの音楽は、難解というより二人の名手が冗談を交わすような親しさがあります。低音と高音が追いかけ合う、木管ならではの会話を存分に楽しめます。
|
|
「中央スイスからジュネーヴへ」
アンリ・ガニュバン(1886-1977):
(1)フルート、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲 ニ長調 Op.46
ヨーゼフ・ラウバー(1864-1952):
(2)ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.4-1
(3)フルート独奏のための3つのユーモレスク Op.52
(4)フルート、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲 |
ペーター=ルーカス・グラーフ(Fl)
トマス・ウィッキー(Vn)
カルロス・ジル=ゴンザロ(Pf)
録音:2017年9月 バーゼル、71’27 |
ガニュバンとラウバーの作品で、中央スイスからジュネーヴへ音楽の道をたどるアルバム。名匠ペーター=ルーカス・グラーフを中心に、フルート、ヴァイオリン、ピアノの三者が端正で透明な響きを作ります。秘曲の発掘でありながら、演奏家の格と作品の充実が揃った見逃せない室内楽盤です。
|
|
「1800年代」
シャイドラー:ソナタ ニ長調 Op.21
ブルクミュラー:3つの夜想曲
ヴァーンハル:
パイジェッロの私の心にはもう感じないによ る6つの変奏曲 Op.42
キュフナー:セレナーデ ハ長調 Op.44
クレーマー:導入と変奏曲 Op.32 |
ディミトリ・アシュケナージ(クラリネット)
ジャン=ポール・グルブ(ギター)
録音:2007年,2017年、59’35 |
クラリネットとギターという珍しい組み合わせで、19世紀サロンのソナタ、夜想曲、変奏曲、セレナーデを巡る《1800年代》。ギターの柔らかな和音がクラリネットの歌を包み、ピアノ伴奏とは違う親密さを生みます。ディミトリ・アシュケナージの端正な語り口で、忘れられた家庭音楽が上質な演奏会へ蘇ります。
|