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HECTORグループの総帥がおすすめする強力アイテム
第1部


 HECTOR、ARDMORE、HINDENBURGなど、壮大なシリーズをたばねるHECTORの総帥。
 これまで豊富な資金と豊かな人脈を駆使して、次から次へととんでもないお宝音源を復刻してきた。

 そうしたなか、過去にリリースした中で特別な思い入れがあるものを別枠で紹介したいと言ってきた。
 本来なら埋もれてしまってもおかしくなかった幻の名盤。それらの音源にもう一度光を・・・という総帥の強い思いは変わらない。

 なかでもとくにこれらの名盤に対する思いは相当強いものがあるようである。


 YouTubeに音源をアップして一部が聴けるものもありますのでぜひ一度聴いてみていただければ。




おすすめ その6.
強制収容所を生き延びたエウィットのベートーヴェン


HINDENBURG
Burg 1255
\1,800
強制収容所を生き延びたエウィットのベートーヴェン第2巻
 ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調
              第5番ハ短調「運命」
モーリス・エウィット指揮 
エウィット管弦楽団
12inch Discophiles Francais DF61
1955年パリ録音モノラル


 この録音の価値は、「運命」や第4番というレパートリー以上に、指揮者モーリス・エウィットその人にあるかもしれません。

 フランスの名ヴァイオリニストとして活動したエウィットは、第二次世界大戦中にレジスタンス運動に参加。1943年にはナチスに逮捕され、ブーヘンヴァルト強制収容所へ送られました。驚くべきことに、彼は収容所内で仲間たちと秘密裏に弦楽四重奏団を結成したと伝えられています。

 戦後は自ら創設した室内オーケストラを率いて演奏活動を再開。本盤はそのエウィット管弦楽団による1955年パリ録音です。

 大編成オーケストラによる重厚なベートーヴェンとは異なり、各声部がくっきりと浮かび上がる独特のアンサンブルが実に新鮮。波乱に満ちた人生を生き抜いた音楽家が描くベートーヴェンとしても興味深い一枚です。



音Sample(第5番より第4楽章一部)
https://www.dropbox.com/scl/fi/94f38mddqlhjtbk17nwi3/BURG1255a.mp3?rlkey=0rfql1wz2fsl0glf5ojauqfsz&st=faglvb13&dl=0


 1884年生まれのモーリス・エウィットは、フランスのヴァイオリン奏者、指揮者。
 パリ音楽院でヴァイオリンを学び、トゥーレ四重奏団、サイレ四重奏団、ドーソン四重奏団のメンバーを経て、1918年にカペー四重奏団に加わり、カペーの死後は自らの四重奏団を組織して1943年まで活動を継続した。
 1941年には、エウィット室内管弦楽団を創設している。
 1940年からレジスタンス活動にも従事し、1943年にナチス・ドイツ軍の捕虜としてブーヘンヴァルト強制収容所に送られたという経歴も持つ。(そこで彼はポーランドの受刑者と違法な弦楽四重奏団を設立したらしい。)
 1945年のフランス解放後、ドイツに移送され、亡くなったフランス人を追悼して、フォーレのレクイエムを演奏した。

 第二次世界大戦後は、エウィット室内管弦楽団を率いて1950年代まで演奏活動を続け、1971年にパリで亡くなった。




おすすめ その5
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2019年に94歳で亡くなったブルーノ・アマドッチ指揮

HINDENBURG
BURG6049
\1800

2019年に94歳で亡くなったブルーノ・アマドッチ指揮
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23 (ピアノ) ガブリエル・タッキーノ
コンセール・パドゥルー管弦楽団 
12inch Toriano A30001 1950年代録音モノラル
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲 スイス・イタリア語放送交響楽団
Private Tape
コングレスホール・ライヴ録音ステレオ
録音データは商品ジャケット裏にて掲載しています
モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲
        歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲
コンセール・パドゥルー管弦楽団 
10inch Triano A17018 1950年代録音モノラル
ヴィヴァルディ:シンフォニアハ長調
ボッケリーニ:マドリードの巡礼
コンセール・パドゥルー管弦楽団
7inch Triano 1950年代録音モノラル

指揮は全て ブルーノ・アマドッチ指揮


 このアルバムの主役は、実はチャイコフスキーでもタッキーノでもありません。

 主役は、2019年に94歳で亡くなったスイスの名匠ブルーノ・アマドゥッチ。

 パリ音楽院でコルトーやジャン・フルネに学び、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどでも活躍した実力者でありながら、その名は今日ほとんど忘れられています。

 本盤には1950年代のTRIANO録音を中心に、若きガブリエル・タッキーノとのチャイコフスキー協奏曲、モーツァルト、ヴィヴァルディ、ボッケリーニ、さらに1983年ライヴのロッシーニまで収録。

 華やかなスター指揮者とは異なる、音楽的な職人芸が味わえる一枚。こうした埋もれた名匠を発掘できるのもHINDENBURGならではの楽しみです。


音Sample(ピアノ協奏曲より第3楽章一部)
https://www.dropbox.com/scl/fi/tbt39wn7se5zv3d2ssw9t/BURG6049.mp3?rlkey=y7pvzix6paa2k3hcxzjhaa2ul&st=pp2a6r3s&dl=0



 ブルーノ・アマドゥッチ(Bruno Amaducci, 1925年1月5日ルガーノ生 - 2019年1月26日同地没)は、スイスのオーケストラ指揮者・音楽家。
 パリ音楽院でコルトー、J.フルネに指揮法を学び、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ国立オペラなどで指揮者を務めた。
 1941年からスイス・イタリア語放送局のスタッフとして活動し、1969年には「スイス・イタリア語圏における音楽研究協会」を設立。
 TRIANOに録音を残す実力派の指揮者。
 2019年に94歳で亡くなった。




おすすめ その4.
パウル・ヘーミヒ&エステル・ニッフェネッガー
 モーツァルト:フルート四重奏曲 全集



HECTOR
HMOZ-18
\1,800
パウル・ヘーミヒ
 &エステル・ニッフェネッガー
  モーツァルト:フルート四重奏曲 全集

   12inch hug HC8051 1960年代中期録音 mono
(フルート)パウル・ヘーミヒ
(ヴァイオリン)Marlis metzler
(ヴィオラ)Andre Jacot
(チェロ)エステル・ニッフェネッガー

 モーツァルトのフルート四重奏曲全集というと、どうしても現代の名手たちによる洗練された演奏に目が向きがちですが、この1960年代スイス録音にはそれとはまた違う魅力があります。

 演奏は「チューリヒ・フルート四重奏団」。
 素性には謎も残りますが、当時のチューリヒ・トーンハレ管弦楽団周辺の名手たちによるものではないかと推測されています。
 主役のパウル・ヘーミヒの自然で飾り気のないフルートも魅力ですが、現在の耳で聴くと、若き日の名チェリスト、エステル・ニッフェネッガーの参加が何とも興味深いところ。

 演奏は古雅で温かく、気取らない。モーツァルトの室内楽が本来持つ親密さや家庭的な楽しさが素直に伝わってきます。録音史の一頁としても、そして知られざるスイスの名手たちの記録としても見逃せない一枚です。


 DIVOXの多くの名盤で親しんだ名女流奏者ニッフェネッガーの若き日の演奏に惹かれます。


 

 
 チューリヒ・フルート四重奏団という団体名称によるモーツァルト。
 HECTORの推測では、チューリヒ・トーンハレ管のメンバーなど、当時のスイスのオケの名手たちではないか、と。
 もちろん主役はフルートのパウル・ヘーミヒだが、今となってはチェロのニッフェネッガーに注目が集まる。1960年代中盤というと彼女は20代、ルツェルン祝祭管のチェロ奏者を務めていたころ。(HECTOR)
 


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おすすめ その3
HINDENBURG BURG1007
名手の技
アンドレ・レヴィ/リサイタル集


BURG 1007
(1CD-R)
\1800

アンドレ・レヴィの芸術

 ゴダール:ジョスランの子守唄
 サン=サーンス:白鳥
 ショパン:悲歌
 グリーグ:ソルヴェーグの歌
 マスネ:月光
 オッフェンバック:ホフマンの舟歌
 リスト:愛の夢
 ロシア民謡 ヴォルガの舟歌
   全8曲
(7inch  Lumen LD1432/3     1950年代後期録音)
(チェロ) アンドレ・レヴィ
(ピアノ) アンドレ・コラール
7inch ルーメン盤

アンドレ・レヴィのリサイタル集

フランスで活躍した知る人ぞ知る名チェリスト、アンドレ・レヴィは雄弁に歌い上げるチェリストで、個性的な歌い回しは一度聴いたら虜になってしまいます。

リスト:「愛の夢」

https://youtu.be/A47p3_PQa7s





(発売当時のコメントから)

 まさか・・・こんな録音があったのか。
 あの究極の「バッハ無伴奏」を聴かせてくれたアンドレ・レヴィ、そのチェロ小品集・・・。
 おそらく知っている人は知っていたのだろう、その存在を。
 HECTORの総帥みずからずっと追い求めていた7インチ盤らしい。今回そのアルバムを発見、素人ではちょっと手が出ないような大枚をはたいて手に入れたらしい。金額は教えてくれなかったが新人サラリーマンの初任給クラスだと言う。

 でもまあそんなことはどうでもいい。
 この演奏。
 あっさりと淡雪のように降り積もりながら、いつしか心にずしりと残る春先の残雪のよう。軽いのに重い。
 これが名手の技なのだろう。




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おすすめ その2
ARDMORE A300-014
カルロ・ゼッキ指揮&ソビエト国立響
 ハイドン:交響曲第96番ニ長調「奇跡」
 シューマン:交響曲第4番 初稿版



A300-014
(1CD-R)
\1800
カルロ・ゼッキ指揮&ソビエト国立響
 ハイドン:交響曲第96番ニ長調「奇跡」
 シューマン:交響曲第4番ニ短調op.120 初稿版
カルロ・ゼッキ指揮
ソビエト国立交響楽団
12inch Melodiya 016727
1960年頃録音モノラル

 ゼッキがこの版を使用するとは!

 カルロ・ゼッキは、1903年にローマで生まれたイタリアのピアニスト兼指揮者。
 ローマの音楽院で学んだ後、ベルリンでブゾーニとシュナーベルに師事した。
 1920年にソリストとしてデビューし、一時はベネデッティ・ミケランジェリのライバルとして注目された。しかし、1939年には室内楽に重点を移し、エンリコ・マイナルディとデュオを組んだ。
 1938年から指揮法を学び始め、1947年から世界的に活躍。1966年からはウィーン室内管弦楽団の首席指揮者を10年間務めた。
 教育者としても有名で、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミアでピアノを教えたほか、ザルツブルクでもマスタークラスを開講した。指揮者としてはバレンボイム、アバド、メータなど多くの著名な音楽家を指導している。
 1984年、ザルツブルクで死去。




シューマン:交響曲第4番から

https://youtu.be/rMzerEQ3sNc




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おすすめ その1
HECTOR 21HH 053
伝説の名演
ヒルダ・ヴァルデラント(ピアノ)
グリーグ:ピアノ協奏曲



HECTOR
21HH 053
\1800
伝説の名演
 ヒルダ・ヴァルデラント

  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op. 16
(ピアノ) ヒルダ・ヴァルデラント
スティグ・ヴェルテルベリ指揮 
デンマーク国立放送交響楽団
(1957年 3月25日 コペンハーゲン録音モノラル
 10inch Decca LW5330)


第3楽章一部

https://youtu.be/lGl1WyE9Skw

 

 久しぶりにHECTORの総帥が興奮しながら電話をかけてきた。
 「ヒルダ・ヴァルデラントのグリーグを見つけた」と。

 ヒルダ・ヴァルデラント?
 聞いたことあるようなないような。
 ただその昔、「誰のグリーグのピアノ協奏曲がいいか」、という話になったとき、どなたかが「北欧の女流ピアニストが弾いた録音がベスト」と語っていた。
 店主には思い当たる音源がなく、その方の勘違いだろうと思っていたが・・・これがその演奏に違いない。

 さてHECTOR総帥の興奮は止まらない。
 「こんなすごい演奏は聴いたことがない、これを聴いたらきっとのけぞる」
 そうして10分くらい一人で興奮しながら喋りつくして電話を切った。
 そして翌々日その音源が届いた。
 その「すごい演奏」とやらを聴いてみるか。

 なるほど・・・最初のピアノ1分で普通じゃないことがわかる。
 50年代中盤ということでDECCAといえども音質的に優れているとはいいがたいが、ホール空間にまるで星空のように広がるピアノ。
 それが女流とは思わせない重量級で、そして巨大なスケールを感じさせる。
 そして他の演奏では聴いたことのないような「タメ」もバッチリ決まってて無条件でかっこいい。
 そのピアノには剛毅な抒情がある。凛とした個性がある。

 調べた限りほかに手に入りそうな録音がないのがなんとも歯がゆいが、この人が北欧出身の類いまれなるピアニストであることは間違いない。
 

 ヒルダ・ヴァルデラントは、1917年生まれ、そして1961年、わずか44歳でこの世を去った北欧の伝説的ピアニスト。
 1934年にオスロでデビューし、北欧地域はもとより、英国、ドイツなどでも同世代有数のピアニストと呼ばれていた。





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